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≪第101号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その1 2019/2/19〜





2/22(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


MIRARE

MIR 434
¥2700
シャニ・ディリュカ(ピアノ)
 TEMPERAMENTS〜C.P.E.バッハとモーツァルト作品集
 
C.P.E.バッハ:
  アンダンテ・コン・テネレッツァ(Andante con tenerezza) Wq.65/32 (H.135)
 C.P.E.バッハ:ソルフェッジオSolfeggio ハ短調 H.220
 C.P.E.バッハ:スペインのラ・フォリアにもとづく12の変奏曲 H.263
 C.P.E.バッハ:ピアノ協奏曲 ニ短調 Wq.23
 C.P.E.バッハ:わがジルバーマン・ピアノへの別れ Wq.66(H.272)
 W.A.モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 KV310/300d
 W.A.モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397/385g *
 C.P.E.バッハ:アンダンテ・コン・テネレッツァ Wq.65/32 (H.135)*
シャニ・ディリュカ(ピアノ)
パリ室内管弦楽団
ベン・グラスバーグ(指揮)

 シャニ・ディリュカの深く豊かな語り口によるC.P.E.バッハとモーツァルト

 ピアノ/ * は1790年アントン・ヴァルターのピアノフォルテ(コピー)を使用
 録音:2018年7月、8月

 グレース王妃に見出されたピアニスト、シャニ・ディリュカの新譜は、C.P.E.バッハとモーツァルトとの、音楽的あるいは精神的に親子のような関係をさぐるプログラム。
 「彼は父であり、われわれは子供だ」とはモーツァルトがC.P.E.バッハを表現した言葉ですが、モーツァルトが愛したヴァルターのフォルテピアノ(コピー)でC.P.E.バッハとモーツァルトの作品を演奏し、その関係性に光を当てるという試みも収録されています。
 感情(気分)というものが、当時の芸術作品のひとつの重要な要素であったことも感じさせる演奏で、ふたりの作曲家の作品を、またあらたな視点で楽しむことができます。

 シャニ・ディリュカはスリランカ出身の両親のもとモナコで生まれ育ち、グレース王妃に見出されて英才教育を受けたピアニスト。ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でもたびたび来日し、その力強いタッチと豊かな語り口の音楽で聴衆を魅了しています。
 協奏曲で共演の指揮者ベン・グラスバーグはケンブリッジ大学を卒業後、英国ロイヤル・アカデミーでシャーン・エドワーズに指揮を学び、2017年9月、第55回ブザンソン指揮者コンクールで優勝したほか、聴衆賞、オーケストラ賞も受賞した、注目度急上昇の若手です。

 
MIR 334
¥2700
フランスの気鋭クラリネット奏者、ラファエル・セヴェール!
 トーマス・アデス(b.1971):
  「テンペスト」よりコート・スタディーズ(2005)
 メシアン:世の終わりのための四重奏曲
ラヴァエル・セヴェール(クラリネット)
トリオ・メシアン
 【ダヴィッド・ペトルリック(ヴァイオリン)、
  ヴォロディア・ファン・クーレン(チェロ)、
  テオ・フシュネレ(ピアノ)】

 フランスの気鋭クラリネット奏者、ラファエル・セヴェール!

 録音:2017年12月20-22日、ベルギー

 1994年生まれ、14歳でパリ音楽院に入学、2013年ニューヨークのヤング・コンサート・アーティスツ・インターナショナル・オーディションで第1位および8つの賞を受賞したフランスの気鋭クラリネット奏者、セヴェール。
 ブラームス作品集(MIR250)に続くMIRARE 第2弾は、ピアノ・トリオと共演してのトーマス・アデスとメシアン。
 ヴァイオリン、チェロ、ピアノとクラリネットという編成の作品はヒンデミット、そしてこのメシアンの世の終わりのための四重奏曲が代表的ですが、トーマス・アデスは自身の代表的なオペラ作品「テンペスト」(2004年初演)から、登場人物たちのキャラクターを凝縮させたようなこのコート・スタディーズを作曲(2005年)しました。
 オペラの原曲を知らなくても、刺激的なリズムと透明感のあるハーモニーで非常に聞きごたえのある、エネルギーに満ちた作品です。セヴェールのクラリネットのきわめて自然な音楽運びと、トリオ・メシアンとの抜群のアンサンブルが楽しい1枚です。





PENTATONE


PTC 5186798
(SACD HYBRID)
¥2700
コルネーリア・フンケ【原作】&ルナ・パール・ウールフ【音楽監修】:
 『エンジェル・ハート』(全13章、26トラック)

  (新作及びトラディショナル・ソングの編曲:
   ゴードン・ゲッティ、ジェイク・ヘギー、エンゲルベルト・フンパーディンク、
   レノン=マッカートニー、デイヴィッド・サンフォード、
   ルイス・スプラットラン、ルナ・パール・ウールフ)
コルネーリア・フンケ(ナレーター)
マット・ハイモヴィッツ(チェロ)、
ウッチェロ(チェロ・サンサンブル)、
リサ・デラン(ソプラノ)、
フレデリカ・フォン・シュターデ(メゾ・ソプラノ)、
チェン・カオ(メゾ・ソプラノ)、
ダニエル・テイラー(カウンターテナー)、
サンフォード・シルヴァン(バリトン)、
聖マルティン・デ・ポレス・スクール児童合唱団、
カテリーナ・リヒテンベルク(マンドリン)、
マイク・マーシャル(マンドリン)、
マイケル・モーガン(指揮) 

 フンケがナレーターをつとめたドイツ語版も登場!!心温まる物語!大人気児童作家のコルネーリア・フンケ作『エンジェル・ハート』の朗読にルナ・パール・ウールフが曲をつけた注目盤。

 録音:2011年7月27日-8月1日/スカイウォーカー・サウンド(アメリカ)/PCM HI-RES、クラムシェル・ボックス仕様、67'02"

 SACD ハイブリッド盤。
 鬼才チェロ奏者マット・ハイモヴィッツが立ち上げたOXINGALE レーベルより、ドイツの人気児童作家、ファンタジー小説家にしてイラストレーターのコルネーリア・フンケ原作の『エンジェル・ハート』にルナ・パール・ウールフが曲をつけた注目作。演奏はハイモヴィッツ率いるウッチェロに加えてリサ・デラン、ダニエル・テイラーなどの実力派声楽陣と児童合唱団が参加しております。

 2002年に出版した『どろぼうの神様』の英訳がアメリカでベストセラーとなり、その後37か国語に訳され一躍世界的に知られる存在となったフンケ。2005年には「最も影響力のある世界の100人」に選ばれました。作曲したルナ・パール・ウールフは『エンジェル・ハート』の場面に合った選曲し、PENTATONE レーベルでおなじみのゴードン・ゲッティ、ジェイク・ヘギーに加えてレノン=マッカートニーの作品も取り入れ、それぞれウールフが編曲しております。フンケによるドイツ語のナレーションとともに、ウーフルの音楽が華を添えます。児童合唱団の透き通った歌声が物語全体を包み込み心温まります。

 60ページに及ぶブックレットには物語とともにイメージが膨らむイラストを多数掲載。またハート形のシールと塗り絵を楽しむことができるカードも封入されており、プレゼントにも最適です。

 1970年イスラエル生まれのチェリスト、マット・ハイモヴィッツは、1988年にレヴァイン指揮、シカゴ交響楽団をバックにドイツ・グラモフォンに録音し、センセーショナルなレコーディング・デビューを果たしました。その後、1999年に自身のレーベルOxingale Recordsよりバロックから現代まで、さらにジャンルの壁を超えジャズ、ロックと実に多彩なプログラムに挑戦してきました。"PENTATONE OXINGALE Series" より積極的なリリースが続く世界的チェリストです。






AVIE



AV 2405
(2CD/特別価格)
¥3800
巨匠ホルショフスキ最後の弟子、相沢吏江子率いるピアノ三重奏団
シューマン:ピアノ三重奏曲全集

 ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.63
 ピアノ三重奏曲第2番ヘ長調 Op.80
 ピアノ三重奏曲第3番ト短調 Op.110
 幻想小曲集 Op.88
ホルショフスキ・トリオ
 〔ジェシー・ミルス(ヴァイオリン)、
  ラーマン・ラマクリシュナン(チェロ)、
  相沢吏江子(ピアノ)〕

 巨匠ホルショフスキ最後の弟子、相沢吏江子率いるピアノ三重奏団!

 ☆ホルショフスキ最後の弟子、相沢吏江子率いるピアノ三重奏団、ホルショフスキ・トリオ!☆2018年11月の来日公演でも披露された「第1番」含む、シューマンのピアノ三重奏曲全集!

 20世紀ポーランドの偉大なピアニスト、ミェチスワフ・ホルショフスキの名を冠した気鋭のピアノ三重奏団、ホルショフスキ・トリオの新録音がAvieからリリース。
 相沢吏江子は、10代半ばでカーネギー・ホール・デビューを飾り、カーティス音楽院でホルショフスキの最後の弟子となったピアニスト。
 トリオは、二度のグラミー賞ノミネートを誇るヴァイオリニスト、ジェシー・ミルス、ダデラス弦楽四重奏団の創立メンバー、ラーマン・ラマクリシュナンとともに、ホルショフスキ夫人の賛同と支援を得て結成され、2011年にニューヨークのロックフェラー大学でデビュー。現在もニューヨークを拠点に、北米、アジア、インド各地で活動し、2018年11月にもハクジュ・ホールやザ・フェニックス・ホール等で来日公演を行っています。

 Avieへのデビュー録音となるのは、2018年の来日公演でも披露された「第1番」を含む、シューマンのピアノ三重奏曲全集。個々の高い技量と深く結びついたトリオのメンバーシップを活かし、シューマンのロマンと情熱溢れるピアノ三重奏曲を表現しています。

 ※録音:2017年12月6日ー9日、アメリカ芸術文学アカデミー(ニューヨーク)







CHANNEL CLASSICS



CCS 41619
¥2500→\2290
ストラディヴァリウス"Barrere"
 ロザンヌ・フィリッペンス(ヴァイオリン)
  インサイト 〜 ビーバー、バッハ、エネスク、イザイ&フィリッペンス
ロザンヌ・フィリッペンス(ヴァイオリン)
  ビーバー:パッサカリア 第1部(ロザリオのソナタより)/
  フィリッペンス:間奏曲1/
  J.S.バッハ:アルマンド&クーラント(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004より)/
  エネスク:サラバンド/
  J.Sバッハ:サラバンド&ジーグ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004より)/
  フィリッペンス:間奏曲2/
  エネスク:ルーマニアの様式による歌/
  フィリッペンス:間奏曲3/
  イザイ:バラード(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ長調より)/
  バーバー:パッサカリア 第2部(ロザリオのソナタより)

 オランダの才女ロザンヌ・フィリッペンス、銘器バレールによる無伴奏リサイタル!

 ☆ジャニーヌ・ヤンセンが愛用したストラディヴァリウス"Barrere"を受け継いだオランダの才女!
 ☆無伴奏ヴァイオリンのための名作を自作の間奏曲で繋ぐ。
 ☆"Barrere"を使用した最初のソロ・アルバム!

 ロザンヌ・フィリッペンスは、オランダのハーグ王立音楽院、ドイツのハンス・アイスラー音楽大学でヴァイオリンを学び、2009年のオランダ国際ヴァイオリン・コンクール(オスカー・バック・コンクール)で第1位、2014年のフライブルク国際ヴァイオリン・コンクールで最優秀賞に輝いたオランダの華麗なる才女。2015年には歴史あるエリザベート王妃国際音楽コンクールでも入賞。
 現在は、ジャニーヌ・ヤンセンが15年に渡り愛用してきた銘器、1727年製のストラディヴァリウス「Barrere(バレール)」をエリーゼ・マティルデド財団から貸与されるなど、オランダでもっとも注目を浴びる若手奏者の一人として活躍しています。

 ストラディヴァリウス「Barrere」を使用した最初のソロ・アルバムとなるのは、ビーバー、J.S.バッハ、イザイ、エネスクなど様々な時代の無伴奏ヴァイオリンのための偉大な名作を、自作の間奏曲(インテルメッツォ)で繋ぐという意欲的なプログラム。ヨーロッパ中をコンサートで回りながら、観客にもフィードバックを求めながら共に作り上げていったというもので、敢えて「シャコンヌ」を外したバッハでエネスクを挟んでいたり、ビーバーのパッサカリアを2つに分けるなど、選曲や曲順にもこだわり抜いた無伴奏アルバムです。







CORO



COR 16171
¥2500
レオナルド 〜 シェイピング・ジ・インヴィジブル イ・ファジョリーニ
ロバート・ホリングワース(指揮)
 タリス:世の救い主よ/
 ハウエルズ:世の救い主よ/
 モンテヴェルディ:私の魂は SV 96/
 ジャン・イヴ・ダニエル=ルシュール:閉ざされた庭/
 ビクトリア:わが弟子の一人が/
 ラッブラ:わが友は/
 モンテヴェルディ:リラの調べを合わせて SV 117/
 オラツィオ・ヴェッキ:Daspuo che stabilao/
 J.S.バッハ:フーガの技法第1番 BWV.1080/
 ジャヌカン:戦争/
 ジョスカン:アニュス・デイ(第6旋法によるミサ・ロム・アルメ より)/
 ビクトリア:うるわしき救い主のみ母/
 ローレ:今や天も地も/
 エイドリアン・ウィリアムズ:シェイピング・ジ・インヴィジブル/
 ジャヌカン:戦争(ヴォイス・オンリー)

 イ・ファジョリーニ初登場!レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500周年記念盤!

 ☆Coroにイ・ファジョリーニが初登場!
 ☆レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500周年記念!
 ☆芸術、音楽、科学を結ぶ注目のプロジェクト!

 ロバート・ホリングワースによって1986年にオックスフォード大学で結成され、2006年5月にはロイヤル・フィルーハーモニック協会から"アンサンブル・アウォード"を授与されたイギリスの実力派古楽系アンサンブル、イ・ファジョリーニが、ザ・シックスティーンの自主レーベルであるCoroに初登場!
 2019年に迎えるレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500周年を記念したツアー&レコーディング・プロジェクト、シェイピング・ジ・インヴィジブル。美術家としてだけでなく、音楽、建築、天文学、数学などあらゆる分野での天才として多大な功績を残したレオナルド・ダ・ヴィンチをテーマに、ビクトリアやタリスから、バッハ、モンテヴェルディ、そして現代の作品までをプログラム。
 ダ・ヴィンチの専門家であるオックスフォード大学教授マーティン・ケンプの構想をもとに、芸術、音楽、科学の偉大な功績を結びます。
 プロジェクト・タイトルともなっている「Shaping the invisible」は、レノックス・バークリーに学んだイギリスの作曲家エイドリアン・ウィリアムズによってこのプロジェクトのために書かれた作品。
 フル・カラー・ブックレット(英語)にはダ・ヴィンチの作品とともに音楽と芸術の歴史や関連が綴られています。名画「最後の晩餐」を模して撮影されたプロジェクトのテーマ写真(下画像)も秀逸。

 ※録音:2018年9月20日−22日、エンジェル・スタジオ、ロンドン/2012年7月、オックスフォード(アニュス・デイ、うるわしき救い主のみ母)







SIGNUM CLASSICS



SIGCD 555
¥2400
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第5番&第12番《アメリカ》
 ドヴォルザーク:
  弦楽四重奏曲第5番ヘ長調 Op.92、
  弦楽四重奏曲第12番ヘ長調 Op.96《アメリカ》
 スーク:
  古いチェコの讃歌「聖ヴァーツラフ」による瞑想曲 Op.35a
アルビオン弦楽四重奏団
 〔タムシン・ウェーリー=コーエン(ヴァイオリン)、
  エマ・パーカー(ヴァイオリン)、
  ロザリンド・ヴェントリス(ヴィオラ)、
  ナサニエル・ボイド(チェロ)〕

 タムシン・ウェーリー=コーエン参加!アルビオン弦楽四重奏団デビュー!

 ☆タムシン・ウェーリー=コーエンが牽引する新クァルテット!
 ☆ドヴォルザークの「アメリカ」で鮮烈なデビューを飾る!

 1986年ロンドン生まれ、巨匠ルッジェーロ・リッチが「私がこれまで出会った中でもっとも才能のある若きヴァイオリニスト」と絶賛し、2016-2017シーズンのECHOライジング・スターズに選出された英国ヴァイオリン界の才女、タムシン・ウェーリー=コーエン。
 2019年2月には無伴奏リサイタルや読響との共演で来日公演も成功させたタムシン・ウェーリー=コーエンが2016年に結成したイギリスの若きアンサンブル、アルビオン弦楽四重奏団がSignum Classicsから登場! ドヴォルザークの傑作「アメリカ」で、堂々のデビューを果たし、今後もドヴォルザーク続編、ウォルトンやブリテンのレコーディングを予定しているとのことです。

 アルビオン弦楽四重奏団は、英国王立ウェールズ音楽大学で定期的にマスタークラスと演奏を行うなど教育にも情熱を傾けながら、ヨーロッパ各地の音楽祭に出演、チェコ・フィルやバス歌手のマシュー・ローズ、シューベルト・アンサンブルのダグラス・パターソン、イザイ・クヮルテットのミゲル・ダ・シルヴァ、ピアニストのローランド・ペンティネンらと幅広いコラボレーションを行っています。

 ※録音:2018年5月15日ー17日、ブリテン・スタジオ(スネイプ・モルティングス、サフォーク)



 

SIGCD 564
¥2400
ロクサンナ・パヌフニク:ラヴ・アバイド ヴォーチェス8
コッラ・ヴォーチェ・シンガーズ
ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ
リー・ワード(指揮)、他
 ラヴ・エンデュレス〔ヴォーチェス8&フレンズ、バーナビー・スミス(指揮)〕/
 ラヴ・アバイド(ラヴ・イズ・ザ・マスター、ラヴ・アバイド)
  〔ヘザー・シップ(メゾ・ソプラノ)、マーク・ストーン(バリトン)、ラヴ・アバイド児童合唱団、
   コッラ・ヴォーチェ・シンガーズ、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ、リー・ワード(指揮)〕/
 マニフィカトとヌンク・ディミッティス
  〔エクスルターテ・シンガーズ、リチャード・ジョンソン(オルガン)、デイイッド・オグデン(指揮)〕/
 ゼン・ラヴ・ソング〔ヴォーチェス8、デイ・菊壺(地無し尺八)、バーナビー・スミス(指揮)〕/
 スコラ・ミサ・デ・アンジェリス
  〔ラヴ・アバイド児童合唱団、ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズ、リー・ワード(指揮)〕/
 天使のミサ〔ラヴ・アバイド児童合唱団、トム・リトル(オルガン)、リー・ワード(指揮)〕

 ヴォーチェス8参加!様々な宗教・文化の壁を超える愛の歌!

 ☆英国のファンタジスタ、ヴォーチェス8参加!
 ☆現代イギリスの注目作曲家、ロクサンナ・パヌフニク。異なる信仰の間に音楽の架け橋を築く!

 アンジェイ・パヌフニクの娘であり、SignumやChandos、Coro、Delphianなどのレーベルで多くの作品が録音されるなど、世界で注目を高めているポーランド系イギリス人作曲家、ロクサンナ・パヌフニク(b.1968)。「異なる信仰の間に音楽の架け橋を築く」という崇高な使命。
 2002年にパヌフニクが最初の子どもを産んだことからインスパイアされたというこの使命に基づく、愛をテーマにした合唱作品集。
 英国国教会とカトリック、スペインのセファルディック、スーフィー、禅宗など、様々な信仰・文化の詩や聖歌をテキストに作られた愛の歌を、ヴォーチェス8やロンドンの室内合唱団"コッラ・ヴォーチェ・シンガーズ"が歌います。
 ゼン・ラヴ・ソング(禅の愛の歌)では、江戸子守唄(ねんねんころりよ)や一休宗純の詩を題材に、尺八とヴォーチェス8が共演しています。

 

SIGCD 575
¥2400
マクミラン:詩編、詩曲、民謡集
 詩編集 〜
  新月の日にラッパを吹きならせ、
  子供たちは神から賜わった嗣業、
  ミゼレーレ、主よわれらの罪により
 詩曲集 〜
  ワン・イークォル・ミュージック、
  トゥ・マイ・サクセサー、
  あなたが何百万もの口のない死体を見たとき
 フォーク・トラディション 〜
  Lassie, wad ye loe me?、
  ドムス・インフェリクス・エス
 祈り 〜
  アヴェ・マリス・ステラ、聖セシリア
エリジアン・シンガーズ
サム・ロートン(指揮)

 エリジアン・シンガーズは過去20年間にわたって、ジェームズ・マクミランのレパートリーに多大な貢献を果たしてきたイギリスの室内合唱団。
 Signum Classicsから2004年にリリースされたSIGCD507に続く、マクミランの合唱作品集第2弾。
 2016年の新作、バッハ合唱団の委嘱によって作曲された壮麗なコラール・ファンファーレ「新月の日にラッパを吹きならせ」やミゼレーレを含む詩編、伝統的、世俗的なテキストによるプログラムを探求。

 ※録音:2017年10月28日ー29日、ユニヴァーシティ・カレッジ・スクール(ロンドン)




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NAXOS



8.579032
\1200
タマラ・コンスタンティン(1961-):Reverie 夢想
 1.パウンドベリー-ピアノ三重奏曲のための(2014)
 2.24時間-ピアノのための
 3.ムーンライト・ラプソディ-ピアノとチェロのための(2015)
 4.後悔の夜想曲-ピアノのための(2015) 
 5-7.チェロ・ソナタ(2016)
 8.Steps チャペルの階段-ピアノのための(2014)
 9.夢想-ピアノ三重奏のための(2016)
 10.アボッツバリーの庭-ピアノ三重奏のための(2014)
 11.ラヴ・バラード-ピアノのための(2016)
 12.グリーンヒル-ピアノ三重奏のための(2014)
 13.回想-ピアノのための(2016)
 14.パーベック-ピアノ三重奏のための(2014)
 15.夕暮れ-ピアノのための(2016)
 16.チェシル・ビーチ-ピアノ三重奏のための(2014)
 17-19.ピアノ・ソナタ 第4番(2014)
 20-23.ピアノ・ソナタ 第3番(2013)
タマラ・コンスタンティン(ピアノ)…1-16
マルク・フェルテル(ピアノ)17-23
ジアシン・ロイド・ウェバー(チェロ)…1.3.5-7.6.10.12.14.16
スン・ユーミェン(ヴァイオリン)…1.9.10.12.14.16

 ジョージア(グルジア)で生まれ、幼いころからピアノを学んでいたというタマラ・コンスタンティン。才能ある子供のための音楽学校に入学し、ピアニストとしての才能を開花、トビリシ音楽アカデミーを卒業するも、結局は音楽の道に進むことはなく、石油会社の幹部として忙しい毎日を送っていました。
 しかしある時、カナダで開催されたオルガン・リサイタルで耳にした前衛的な曲に衝撃を受け、彼女は夫に「私ならもっとうまく書ける」とつぶやいたことから、彼女の作曲家生活が始まりました。
 彼女の作品は気取らず耳なじみの良い旋律を持ち、気軽に口ずさめる愛らしい風情を湛えています。例えばトラック3の「ムーンライト・ラプソディ」は誰もが知っている有名曲を下敷きに、チェロの旋律を加え、新しい作品に生まれ変わらせたもの。「自分の音楽を通じて、個人的な表現を共有し、他の人々に喜びをもたらすことは、私にとっての喜びでもあり、素晴らしいインスピレーションの源となります。」と語る彼女の言葉そのままの魅力的な作品集です。
 録音 Henry Wood Hall, Trinity Square, London, UK 2017年2月7日…2-8.11.13.15.17-23 2018年3月12日…1.9-10.12.14.16
 
 

8.573898
\1200
バリオス(1885-1944):ギター作品集 第5集
 1.ワルツ Op.8-3(1919頃)
 2.ペリコン(1928)
 3.ジュリア・フロリダ(1938)
 4.パラグアイのダンス 第1番(1926頃)
 5.練習曲 ト短調(1920)
 6.練習曲 第3番
 7.サウダーデの歌
 8.前奏曲 ホ短調「小前奏曲」(1939)
 9.月への祈り(1932)
 10.小さなピエロ、行進曲(1913)(T.モリス編)
 11.練習曲 第2番「アルペッジョの練習」(1941)
 12.古風なスタイルによるガヴォット(1941)
 13.前奏曲 ト短調 Op.5-1(1921)
 14.ロマンス 第1番「チェロを模したロマンス」(1918)
 15.カリブ風サパテアード(1931)(ギター独奏版)
 16.扉を開けて、私の故郷の少女よ(1905)
 17.エチュード・デル・リガード ニ短調
  「スラーの練習」(1941)
 18.ヴァリエーション・エチュード 第3番(1941)
 19.エスティロとペリコン
 20.レガートの練習曲 イ長調(1941)
 21.イサベル、ガボット(1913)(T.モリス編)
 22.ヴァリエーション・エチュード 第6番
 23.春の時のワルツ(1921頃)
 24.ダイアナ・グアラーニ(1924)(R.ストーバー編)
 25.セバスティアン・イラディエル(1809-1865):
  ラ・パロマ、ハバネラ(鳩)(1859)
   (A.バリオス・マンゴーレ編)
セリル・レフィック=カヤ(ギター)

 「パラグアイのジャングルからやってきたギターのパガニーニ」これは1930年にバリオスが初のベネズエラ公演を行ったときに取った異名です。
 その際には興行主の依頼に応じ、鳥の羽根で頭を飾り、パラグアイの伝統的な民族衣裳を身に着けて舞台に上がり、名前もニツガ・マンゴーレ(Nitsuga はAgustinの逆綴り)と名乗るなど、ユニークな活動を4年間続けていたことで知られています。
 そんなバリオスですが、作曲は1910年頃から始めており、民族音楽の要素を取り入れた数多くの作品はギタリストにとって大切なレパートリーになっています。
 このアルバムでは初期の名作「扉を開けて、私の故郷の少女よ」から晩年に書かれた一連の練習曲まで、さまざまな作品を聴くことができます。

  録音 2018年3月5-7日 Fellowship Church, Englewood, Florida, USA
 
 


8.571380
\1200
グレース・ウィリアムズ(1906-1977):室内楽作品集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ(1930/1938改訂)
 4-7.オーボエ、トランペット、ヴァイオリン、
     ヴィオラ、チェロとピアノのための六重奏曲(1931)
 8-10.9つの楽器のための組曲(1934)
 11.オーボエとクラリネットのためのロマンス(1940頃)
 12.左手のピアノのためのサラバンド(1958)
 13.2台のヴァイオリンと追加チェロのためのロンド・フォー・ダンシング(1970)

世界初録音
マデリーン・ミッチェル(ヴァイオリン)…1-10.13&指揮
ロンドン室内アンサンブル
【メンバー】
 コンスタンティン・ラプシン(ピアノ)…1-3
 デヴィッド・オーウェン・ノリス(ピアノ)…4-10.12
 キャスリン・トーマス(フルート)…8-10
 ジョン・アンダーソン(オーボエ)…4-7.11
 アンドリュー・スパーリング(クラリネット)…
  8-10,(バス・クラリネット)…11
 ブルース・ノックルズ(トランペット)…4-10
 ゴードン・マッケイ(ヴァイオリン)…8-10.13
 ロジャー・チェイス(ヴィオラ)…4-7
 サラ=ジェーン・ブラッドリー(ヴィオラ)…8-10
 ジョセフ・スプーナー(チェロ)…4-10.13
 リンダ・ホートン(コントラバス)…8-10

 「20世紀におけるウェールズの最も重要な女性作曲家の一人」と目されるグレース・ウィリアムズ。幼いころから聖歌隊で歌い、ピアノとヴァイオリンを学んだという彼女は、カーディフ大学を卒業後、王立音楽大学でレイフ・ヴォーン・ウィリアムズに師事。1930年にはウィーンで1年間勉強するための奨学金を獲得、ほぼ毎夜劇場に出かけ、オペラを見続けたというエピソードを持っています。
 作曲家としては、学生時代からいくつか作品を書きましたが、初期の作品のほとんどが散逸してしまいその全貌を知ることはできません。
 このアルバムには1930年以降に書かれた室内楽作品を収録。バルトークやショスタコーヴィチを思わせる「ヴァイオリン・ソナタ」、彼女が愛したトランペットが活躍する「六重奏曲」、ストラヴィンスキー風の「9つの楽器のための組曲」などの1930年代の作品と、ヴァイオリン教本のために書かれた「ロンド」など晩年の作品をバランスよく配した興味深い1枚です。

 録音 :2018年3月28日 Tw Cerdd Studio, Millennium Centre…1-3 City, University of London Performance Space,London, UK 2018年6月27日…4-7
2018年7月24日…8-13
 
 

8.559858
\1200
トルーマン・ハリス(1945-):冬の暖かい日
 1-5.ローズムーア組曲(2005)
  フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとホルンのための
 6-8.アウロス三部作(2005)
  4本のフルートとピアノのための
 9-11.ホルンと室内オーケストラのためのコンチェルティーノ(2001)
 12-17.フラワーズ(2006)
  フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとホルンのための
 18-20.2台のファゴットとピアノのためのソナタ(2008)
 21-23.フルートと室内オーケストラのためのコンチェルティーノ(2003)

世界初録音
アリス・コーガン・ウェインレプ(フルート)…1-8.12-17.21-23
アーロン・ゴールドマン(フルート)…6-8
キャロル・ビーン(フルート)…6-8
リィーア・アルスノー・バリック(フルート)…6-8
ニコラス・ストヴァル(オーボエ)…1-5.12-17
ポール・キーガン(クラリネット)…1-5.12-17
トルーマン・ハリス(ファゴット)…1-5.12-17
スー・ハイネマン(ファゴット)…18-20
スティーヴン・ウィルソン(ファゴット)…18-20
ローレル・ベナート・オールソン(ホルン)…1-5.9-11.12-17
オードリー・アンドリスト(ピアノ)…6-8.18-20

エクリプス室内オーケストラ…9-11.21-23
シルヴィア・アリメナ(指揮)…9-11.21-23

 現代アメリカの作曲家トルーマン・ハリスの室内楽作品集。ノーステキサス大学で文学学士号、アメリカ・カトリック大学で音楽修士号を取得し、このアルバムで演奏しているエクリプス室内オーケストラなどのいくつかの楽団や、キャピトル木管五重奏団ではファゴット奏者として活躍、最近退団するまで、幅広い音楽を演奏していたことで知られています。
 彼の作品は、オーケストラ・ミュージシャンとしての経験をあまねく生かしたもので、ジャズやロマンス、ワルツなど様々な形式が用いられた興味深いものばかり。彼の楽器であるファゴットが縦横無尽に活躍する場面も多く、もちろんこのアルバムでも自身がソロ・パートを受け持ち、見事な演奏を披露しています。鮮やかな色彩と煌めく幻想性が感じられる美しい作品をお楽しみください。
 録音 :George Washington Masonic National Memorial USA 2006年10月24日…9-11 2007年10月22日…21-23 Dekelboum Concert Hall USA 2009年4月15日…18-20 2016年9月28日…6-8 2016年10月17日…1-5.12-17
 
  


8.555318
\1200
モンテヴェルディ(1567-1643):マドリガル集 第9集・音楽のたわむれ
 1.ビアージョ・マリーニ(1594-1663):3声の第1シンフォニア
 マドリガルとカンツォネッタ 第9集(1651)
  2.美しい羊飼い
  3.西の風がもどり好天をもたらす
  4.あなたは何の言葉もかけてくれない
  5.愛の希望の変わらぬ喜びもて
  6.おまえの胸のうちで
  7.苦しみのない愛はない
  8.そよ風のようにやさしく
  9.踊り、喜び、喜びに
  10.私を憎んでいたのなら
  11.はい、はい、私はあなたを愛しています
  12.さあ、すてきな羊飼い娘よ
  13.おお恋人よ、おお私の命よ
 音楽のたわむれ(1632)
  14.面影よ、のろわれよ
  15.あの軽蔑した目つき
  16.あなたはかつて私のものだった
  17.甘美な光で
  18.これまで武装しつづけた私
  19.それは本当なのだ
マルコ・ロンギーニ(指揮)
デリティエ・ムジケ

 2001年から2006年にかけて録音されてきたロンギーニとデリティエ・ムジケによるモンテヴェルディのマドリガル集、その最後を飾る第9巻のリリースです。
 1651年、モンテヴェルディの死後に出版された第9集は、彼のマドリガル中、最も有名な「西の風がもどり好天をもたらす」を含む、愛と戦いを主題にしたマドリガルが収録されていますが、モンテヴェルディ自身が編纂したものではありません。
 また「音楽のたわむれ」も同じく別の人(モンテヴェルディのファンであったバルトロメオ・マーニとされる)が編纂した曲集。こちらは単声による歌曲が中心で、楽しい通奏低音がついています。
 今作でも冒頭にモンテヴェルディと親しかったマリーニ(モンテヴェルディが楽長を務めていたサン・マルコ寺院楽団でヴァイオリンを弾いていた人)のシンフォニアを置き、17世紀当時の雰囲気を伝えています。
  録音 2006年5月14-18日 Chiesa di San Pietro in Vincoli, Azzago, Verona, Italy
 
  


8.573908
\1200
マルガリータ・グリツコヴァ(メゾ・ソプラノ)
ロシアの歌曲集

 チャイコフスキー(1840-1893):
  1.ただ一言でよかったのに(1875)
  2.それは早春のことだった Op.38-2
  3.私は野辺の草ではなかったのか Op.47-7
  4.子守歌 Op.16-1
  5.騒がしい舞踏会の中で Op.38-3
  6.もし私が知っていたら Op.47-1
  7.ただ憧れをしるものだけが Op.6-6
  8.待て Op.6-2
  9.私の天才、私の天使、私の友達(1857/1858)
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  10.春に Op.43-第2番 高嶺に吹く風もなく
  11.たなびく雲は薄くなり Op.42-3
  12.西空はしだいに青ざめて Op.39-2
  13.ばらのとりこになったナイチンゲール Op.2-2
  14.グルジアの丘の上で Op3-4
 ラフマニノフ(1873-1943):
  15.私はあなたを待っている Op.14-1
  16.私は悲しい恋をした Op.8-4
  17.美しい人よ、私のために歌わないで Op.4-4
  18.ここはすばらしい場所 Op.21-7
  19.ヴォカリーズ Op.34-14
  20.春の洪水 Op.14-11
マルガリータ・グリツコヴァ(メゾ・ソプラノ)
マリア・プリンツ(ピアノ)

 1987年ロシア出身のメゾ・ソプラノ、マルガリータ・グリツコヴァが歌う3人のロシア作曲家による歌曲集。サンクトペテルブルク州立音楽院で学び、いくつかの国際コンクールに入賞した彼女を最初に見出したのは、大指揮者マリス・ヤンソンスでした。
 2008年に彼の指揮の下、サンクトペテルブルク音楽院のオペラ劇場でビゼーの《カルメン》で主役を演じ一躍脚光を浴び、その後世界中の歌劇場でその美しい声を響かせています。
 2015年にはザルツブルク音楽祭でモーツァルトの《フィガロの結婚》のケルビーノを歌った他、ペーザロのロッシーニ音楽祭にも出演。更に活動の幅を広げています。
 このアルバムではチャイコフスキー、リムスキー=コルサコフ、ラフマニノフの歌曲を熱唱、各々の作曲家の特色を生かし、歌詞に生命を吹き込んでいます。

  録音 2018年2月12-15日 バイエルン放送 第2スタジオ
 
  


8.660385
\1200
ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948):歌劇《スザンナの秘密》 他
エンリコ・ゴリシアーニ:台本
 

 1-14.スザンナの秘密(1905-1909)

  スザンナ…ジュディス・ハワース(ソプラノ)
  ジル…アンヘル・オデナ(バリトン)

 15-18.弦楽のためのセレナード 変ホ長調(1893)

  フリードリヒ・ハイダー(指揮)
  オビエド・フィラルモニア

1-14…Philartis Viennaからの移行盤

 外出を禁止したはずの妻スザンナの姿を、外で見かけたような気がしたジル伯爵。しかし家には彼女がいたため安心しましたが、なぜかそこにはタバコの薫りが・・・。「もしかしてスザンナに恋人がいるのでは」と疑心暗鬼にかられる伯爵、「あなたのいない間に少しくらい楽しんでもよいでしょう?」と答えるスザンナ、2人は大げんかを始めてしまいますが…。
 ヴォルフ=フェラーリと言えば、あの美しい「マドンナの宝石」間奏曲が良く知られていますが、その他の作品を聴く機会はあまりありません。
 しかし、最近彼の作品の演奏機会が増え、オペラ作曲家としてだけではない彼の多彩な表情をみることができるようになってきました。
 この「スザンナの秘密」は一幕ものの軽いオペラ。登場人物は2人のみのコンパクトな作品で、ミュンヘンで大指揮者フェリックス・モットルが初演し大成功を収めています。
 ちなみに「スザンナの秘密」とは、アルバムジャケットを見れば一目瞭然ですね。アルバムの余白には初期の作品「セレナード」を収録。こちらも上品な響きを持つ美しい作品です。

  録音 Auditorio Principe Felipe, Oviedo, Spain 2006年5月12-14日 ライヴ…1-14 2010年2月&9月…15-18
 
 

8.579026
\1200
パブロ・オルティス(1956-):合唱作品集
 1-5.グレゴリオ風のとうもろこし畑(2016)
 6.暗がりのつぐみ(1997)
 7-19.3人のソプラノのための「マルティン・フィエッロ劇場」組曲(2014)
 20.黄金の光の矢が彼の瞳を照らす(2017)
 21.リムリックを離れて(2015)
 22.私が別れた時(2016)
 23.変容(2014)
メリディオナリス(合唱)

Taka Kigawa(木川貴幸)…チェレスタ…1-5
セバスティアン・スビエタ(指揮)

 アルゼンチンで生まれ、現在カリフォルニアを拠点に活躍する作曲家パブロ・オルティス。アメリカを中心に精力的に作品を発表し、最近ではモダン・ダンスのグループに曲を提供するなど活躍しています。
 このアルバムには彼の最近の合唱作品を収録。タイトル通り、中世の聖歌を思わせる古風な味わいを持つ合唱曲をチェレスタの神秘的な響きが繋ぐ「Maizal del gregoriano-グレゴリオ風のとうもろこし畑」、3人のソプラノが歌い交わす「マルティン・フィエッロ劇場」、中世のモテットを思わせる「変容」など、どの曲も時代を超越した様式感が魅力です。

 録音 American Academy of Arts and Letters, New York, USA   2016年10月13-14日…1-5 2017年6月3日…6.20-23 2017年10月25日…7-19
  
 


8.559846
(2CD)
\2400
イアン・クルーズ(1956-):アルメニア・レクイエム Op.66(2015)

世界初録音
ショウシック・バルソウミアン(ソプラノ)
ガリネー・アヴァキアン(メゾ・ソプラノ)
イェギシェ・マヌチャリアンテノール)
ウラディーミル・チェルノフ(バリトン)

ルーベン・ハルチュニャン(ドゥドゥク)
イェンス・リンデマン(トランペット)
ボビー・ロドリゲス(トランペット)
クリストフ・ブル(オルガン)
VEM弦楽四重奏団
【メンバー】
ニコル・ソーダー(第1ヴァイオリン)
ニコレット・コチャルディ(第2ヴァイオリン)
ステファニー・ナグラー(ヴィオラ)
ルーク・キム(チェロ)
Tziatzan少年合唱団
ラーク・マスター・シンガーズ
UCLAフィルハーモニア
ニール・スタルバーグ(指揮)

 1915年から1922年にかけて、トルコ政府による「アルメニア人の大量虐殺」の行為は現在でもアルメニア国民にとって傷が癒えることのない出来事です。
 アメリカ人作曲家イアン・クルーズはこの事件から100年後の2015年に、追悼のためのレクイエムを書き上げました。
 アルメニアの教会では死者を追悼する際にレクイエムを演奏するということはなく、一部の教区のみが、式典の最後に死者への短い祈りを捧げるという方式をとることが普通であったため、クルーズはこの作品を書き上げる際、典礼用の聖歌のテキストを中心に用いながら、様々な詩をはさみこみ(ブリテンの戦争レクイエムのように、悲しみと哀悼、そして和解への希望を歌い上げるように作品を構成、前半の苦悩の世界は全て終曲で浄化され、アルメニアの人々と多くの聴き手の心に温かい火を灯します。

 録音 2015年4月21-22日 Royce Hall, UCLA, Los Angeles, USA
 



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ORFEO



C946191
\2600→\2390
スクリデ・ピアノ四重奏団
 モーツァルト、マーラー、ブラームス:ピアノ四重奏曲集

 モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 K478 (1785)
 マーラー:ピアノ四重奏曲 断章 イ短調  (1876/78頃)
 ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番 ト短調 Op.25 (1861)

 バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)
 リーズ・ベルトー(ヴィオラ)
 ハリエット・クリーフ(チェロ)
 ラウマ・スクリデ(ピアノ)

 2001年のエリザベート王妃国際音楽コンクールでの優勝以来、アーティストとしての成長を着実に遂げてきたバイバ・スクリデと、その妹ラウマ・スクリデという、来日公演でもお馴染みのラトヴィア出身の姉妹が中心となって結成された、スクリデ・ピアノ四重奏団。ヴィオラは、ル・サージュが進めたフォーレの室内楽作品集への参加など、ALPHAレーベルへの録音でお馴染みのフランス出身のリーズ・ベルトー。
 チェロのハリエット・クリーフはオランダの出身で、Capriccioレーベルよりソロ・アルバムを数点リリースしており、2018年の初来日時にはリサイタルのほか、読売日本交響楽団との共演でも話題となりました。
 2016年のシューベルティアーデでデビューを飾ったこの国際色豊かなカルテット、アルバムは今回が初めてとなります。
 モーツァルトが劇的な展開を得意としたト短調で書かれたK478終楽章での生き生きとした表現、同じくト短調を用いた先鋭的な作風がシェーンベルクの心も捉えたブラームスでの、情感豊かなアンサンブルなどが聴きどころ。
 このモーツァルトとブラームスの人気作品に、やや通好みのするマーラーの断章を組み合わせています。繊細な表情に力強さも兼ね備えた、奥深い歌を楽しむことができます。

  録音:2018年6月3-4日、ゼンデザール、ブレーメン
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTUS


 ≪ ALTUS の「TAHRA 復活シリーズ」について≫
  「TAHRA(ターラ)」はルネ・トレミヌ氏と、その夫人ミリアム・シェルヘン女史が立ち上げたフランスのレーベルです。ミリアム夫人は指揮者ヘルマン・シェルヘンの娘であり、大指揮者たちとの家族ぐるみのつながりも強い人物。1992年に初のCD をリリース、その後も精力的に活動を続けますが、2014年に主宰者トレミヌ氏が惜しくも急逝。レーベルは活動縮小を余儀なくされ、現在多くのタイトルが入手困難の状態にあります。歴史的音源を正規かつオリジナルの形で音盤化することを特徴とし、ヒストリカル・ファンに大いに愛されたレーベルでした。
 そんなTAHRA の残した遺産の素晴らしさを世に問うべく、国内レーベル「ALTUS(アルトゥス)」はミリアム夫人の承認のもと正式に音源のライセンスを受けた上で、新たなリマスタリングを施し発売するターラ復活シリーズを進めています。
 ここに聴ける音は貴重なTAHRA オリジナルに基づくもので、他レーベルの同演奏とは一味もふた味も違う、なまなましい音像がお聴き頂けることと思います。
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TALT 055
¥2800→\2590
アーベントロートの「グレート」!ベルリン・フィルとの名演も必聴!
 (1)シューベルト:交響曲第9番 ハ長調『ザ・グレート』 D944
 (2)ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲
 (3)グルック:歌劇『オーリードのイフィジェニー』序曲
ヘルマン・アーベントロート(指揮)
(1)ベルリン放送交響楽団
(2)バイエルン国立管弦楽団
(3)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 手に汗握るド迫力、畳み掛ける熱き興奮、大胆不敵の超絶「グレート」!霊気漂う仄暗い響きがたまらぬベルリン・フィルとの名演も必聴!

 録音:(1)1955 年9 月29 日、(2)1956 年1 月16 日、(3)1944 年9 月21 日/国内プレス、モノラル、日本語帯・解説付

 ターラ・レーベル初期にリリースされ長らく廃盤だったマニア御用達音源をALTUS がリマスター復刻。爆演指揮者アーベントロートの真骨頂、炎の『グレート』ライヴが音質一新で衝撃的に蘇りました。
 モノラルながらトロンボーンの鳴りっぷりもバリバリと気持ち良く素晴らしい仕上がりです。に汗握る興奮のドライヴ感が生み出す途方もないド迫力の演奏に思い切り打ちのめされてください。
 手勢いに乗って盛り上がったかと思えば副主題の提示でがくっとテンポを落とし、そこからまたクレッシェンドで猛烈に巻きを入れ、強靭なエネルギーを蓄えながら遥か彼方の頂点を睨み付け豪快にうねりまくる、これぞアーベントロート節!怒涛の終局へ突き進むクライマックスの畳み掛けも凄まじいものがあり、曲の長さをまったく感じさせません。
 大胆不敵に驀進しつつも各所の持ち味はしっかり押さえ巧妙な駆け引きを見せるため、第2楽章に込められた美しさもひとしお。フィナーレの果てしない狂騒は、次第に終わるのが惜しくなって逆に儚さすら覚えてしまうような古今随一べらぼうの楽しさ。我らがアーベントロートの偉大なる芸術にひれ伏す超名演!

 カップリングも必聴です。フルトヴェングラー時代のベルリン・フィルを振った『オーリードのイフィジェニー』序曲は、霊気を帯びた仄暗い弦の響きで始まり巨大なスケールで広がっていく忘れ難い魅惑の名演。録音年代相応の音質ではありますが、崇高にして豊かな音色がとめどなく溢れ出る様子が十二分に伝わってきます。
 またアーベントロート面目躍如の豪快な展開がたまらない『オベロン』序曲はとことん胸のすく快演。
 
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TALT 056
¥2800→\2590
アーベントロート(指揮)
轟く変ホ長調の英雄的音響、
 圧倒的な力みなぎる古典派交響曲二題。

  (1)ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調『太鼓連打』 Hob.I:103
  (2)モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K543
  (3)メンデルスゾーン:『夏の夜の夢』序曲 作品21
  (4)メンデルスゾーン:『フィンガルの洞窟』序曲 作品26
ヘルマン・アーベントロート(指揮)
ライプツィヒ放送管弦楽団

 古典ゆえに気宇壮大、小細工なし正面衝突の大演奏!轟く変ホ長調の英雄的音響、圧倒的な力みなぎる古典派交響曲二題。

 録音:(1)1951年10月29日、(2)1953年2月9日、(3)1950年8月13日、(4)1949年9月18日/国内プレス、モノラル、日本語帯・解説付

 ターラ・レーベル初期にリリースされ長らく廃盤だったマニア御用達音源をALTUS がリマスター復刻。
 あまりにも強烈な個性に彩られた、元祖爆演指揮者アーベントロート。とは言え彼は古典作品に対しては古典作品としてのアプローチを行う、明晰な表現法を持った指揮者でもありました。
 このハイドンとモーツァルトでも、テンポや強弱をいたずらに掻き混ぜることなく、巨大かつ凝縮した芯のある響きを打ち立て、がっしりと堂々たる構築物を造り上げています。期せずしてどちらも変ホ長調、充実の極みと言える響きとずば抜けた頼もしさは最早ベートーヴェンの『英雄』にすら匹敵。
 ハ短調の『太鼓連打』第2楽章は『英雄』の葬送行進曲かと見紛う迫真の音響世界。フィナーレはそれぞれ一層の生命力にあふれ、強靭なリズムがこれでもかと力いっぱい刻まれます。
 これほどの聴き応えを誇る古典派シンフォニーは昨今滅多にお目にかかれますまい。そしてメンデルスゾーンの序曲はロマン派的自由と色彩をふわりと纏い、天才的な音楽をわくわくするような身のこなしで颯爽と奏でています。同時に常に深淵の暗闇のような重さを纏っているのも特徴的で、実に深い味わいのある演奏です。
  


<メジャー・レーベル>

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DG



4836647
(2CD)
\2300→\2090
《グスターボ・ドゥダメル〜ジョン・ウィリアムズ・セレブレーション》
 ジョン・ウィリアムズ:
  オリンピック・ファンファーレとテーマ
  『未知との遭遇』から抜粋
  『ジョーズ』から 鮫狩り/檻の用意!
  『ハリー・ポッターと賢者の石』から ヘドウィグのテーマ
  『ハリー・ポッターと秘密の部屋』から 不死鳥フォークス
  『ハリー・ポッターと賢者の石』から ハリーの不思議な世界
  『シンドラーのリスト』から テーマ
  『E.T.』から 地上の冒険
  『フック』から ネヴァーランドへの旅立ち
  『ジュラシック・パーク』から テーマ
  『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』から
    オートバイとオーケストラのスケルツォ
  『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から マリオンのテーマ
  『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から レイダース・マーチ
  『SAYURI』から さゆりのテーマ
  『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』から
    帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)
  『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』から
    ヨーダのテーマ
  『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から
    王座の間とエンドタイトル
  『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から アダージョ
  『スーパーマン』から マーチ
ロサンゼルス・フィルハーモニック
指揮:グスターボ・ドゥダメル
 
 ジョン・ウィリアムズの代表作を網羅した2枚組。
 ドゥダメル&ロサンゼルス・フィル 来日記念盤!
 地上で一番ホットな指揮者ドゥダメルによるジョン・ウィリアムズ作品集。
 2019年1月のライヴ録音をラッシュ・リリース。

  録音:2019年1月24日〜27日 ロサンゼルス、ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール〈ライヴ・レコーディング〉
 
 ロサンゼルス・フィルハーモニック創立100周年記念ツアー 
  3月20日サントリーホール
  3月21日NHKホール、
  3月22日サントリーホール
  ★3月21日はNHK音楽祭で『ジョン・ウィリアムズ・プログラム』
   https://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=868
 



<国内盤> 

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かもっくす(KAMOCS)



KMC1809
(2CD)
\2778+税
バッハの聖地トーマス教会にて
 福島章恭指揮ザクセン・バロックオーケストラ/
  バッハ:ミサ曲 ロ短調 BVW232

 
ゲジーネ・アドラー(ソプラノ)
ダーヴィット・エアラー(アルト:カウンターテナー) 
トビアス・フンガー(テノール)
トビアス・ベルント(バス)
大阪フィルハーモニー合唱団 
ザクセン・バロックオーケストラ
指揮:福島章恭

 大阪フィルハーモニー合唱団、バッハの聖地トーマス教会に名を刻む。
 終曲「Dona Nobis Pacem(我らに平安を与え給え」の長いエコーが遥かな虚空に消えると、しばらくの聖なる沈黙の後、礼拝席より嵐のような喝采が沸き上がった。
 バッハの音楽を血肉とする精鋭集団ザクセン・バロックオーケストラ、類い稀な声と表現により祈りを捧げるソリスト陣ともども大阪フィルハーモニー合唱団はバッハの聖地にその名を刻むことに成功したのである。

 テレマンとバッハという二人の偉大な作曲家による音楽演奏文化の伝統そのままの姿を現代に伝える「ザクセン・バロックオーケストラ」。
 福島章恭が2015年7月から合唱指揮者をつとめ精力的に活動を展開している「大阪フィルハーモニー合唱団(創立名誉団長:朝比奈隆)」比類なき実力と個性を兼ね備えた素晴らしいソリスト達。
 指揮者、福島章恭と、ひとりひとりの演奏家との強い信頼関係から生み出された感動的な「ミサ曲 ロ短調」です。

 2018年9月25日、ライプツィヒ、聖トーマス教会でのライヴ録音(トーマス教会の歴史的な鐘の修復のためのチャリティーコンサート)
  Recording and Premastering:Genuin Classic


 日本人の合唱団が物見遊佐でバッハの聖地トーマス教会を訪れた・・・そんなふうに思ったら大間違いである。
 冒頭、合唱が始まった瞬間に、この人たちが日本人かどうかなんてどうでもよくなる。
 ただただ、敬虔で熱く、そして美しいハーモニーが心に響いてきて、いまここで歌っている人たちは、この瞬間、バッハの僕であり、神の僕なのだ・・・そんなことを感じると思う。
 おそらく一人ひとりが相当な思いを抱いて参加したはずである。そして相当な鍛錬を積んで来たはずである。
 ひょっとしたらこれが最初で最後になるかもしれないではないか、ライプツィヒ聖トーマス教会で歌える機会なんて。訪れるだけでも、あの2階から会場を見渡すだけでも感動的なのに、そこで歌うのである。まちがいなく一声一声が奇跡的な瞬間だったはずである。
 地元の人たちでさえ熱く感動したというこの演奏。これが魂を人に伝え聴かせるという本当の姿ではないか。

 このひたむきな偉業をしっかりと支えきった指揮の福島章恭氏に、心から祝福の気持ちを伝えたい。

 















2/21(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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APARTE



KKC 4171
¥2600→\2390
ミシェル・ダルベルト(ピアノ)
 冴えわたる音色とテクニック、圧巻のフランク

 フランク(1822-1890):
  ・プレリュード、コラールとフーガ ロ短調 M21
  ・プレリュード、アリアとフィナーレ ホ長調 M23
  ・ピアノ五重奏曲 ヘ短調 M7
  ・プレリュード.アンダンティーノ〜
   プレリュード、フーガと変奏曲M30より(バウアー/ダルベルト編)
ミシェル・ダルベルト(ピアノ)
ノーブス・クァルテット
 【キム・ジョエン、
  キム・ヨンウク(ヴァイオリン)、
  イ・スンウォン(ヴィオラ)、
  ムン・ウンフィ(チェロ)】

 ダルベルト、まさに堂々の風格、冴えわたる音色とテクニック、圧巻のフランク

 録音:2018年10月13,14日/リエージュ、フィルハーモニー・ホール/輸入盤・日本語帯・解説付

 巨匠ダルベルトの新譜は、ダルベルトの熱く力強く、それでいて心をわしづかみにするような良い意味での怜悧さも併せ持つ音色が冴えわたるフランク。
 前奏曲、コラールとフーガ ロ短調では、ダルベルトのストイックな音楽の運びにただただ圧倒。プレリュード、アリアとフィナーレのフィナーレでは、ダルベルトのテクニックとストイックな音楽が炸裂しています。そして韓国の気鋭四重奏団、ノーブス・クァルテットとのピアノ五重奏曲では、ロマンの香りが濃密に漂うアンサンブルが展開されております。
 最後に収録されているプレリュードは、原曲はオルガンのための作品で、流れるような感傷的な主題が美しい曲。ダルベルトの抑制の効いた演奏が、かえって曲のもつ様々な感情を浮き彫りにしているようです。
 ダルベルトのますます冴えわたる芸術にただただ圧倒される1枚です。*国内品番のみのご案内となります。





CLAVES

50 1819
¥2700
プラメナ・ニキタソヴァ(ヴァイオリン)
「モーツァルトとその同時代人群像」

 (1)ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
   ヴァイオリン・ソナタ第26番 変ホ長調 K.302
 (2)ヨーゼフ・ヴェルシュ(18世紀):
   主題と変奏曲〜無伴奏ヴァイオリンのための
 (3)フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト(1739-1796):
   ヴァイオリン・ソナタ
 (4)ルスト:チェンバロとオブリガートのためのソナタ ヘ長調
 (5)アントワーヌ・ラクロワ(1756-1806):
   主題と変奏曲〜無伴奏ヴァイオリンのための
 (6)モーツァルト:
   ヴァイオリン・ソナタ第40番 変ロ長調 K.454
プラメナ・ニキタソヴァ(ヴァイオリン)
アリーン・ジルベライシュ(ハンマークラヴィーア)

 時代楽器による軽やかな演奏。モーツァルトとその同時代の作曲家によるヴァイオリン作品集!

 セッション録音:2018年5月22-26日/ゼーヴェン・カトリック教会(スイス)/69'12"、ディジパック仕様

 ブルガリア出身のヴァイオリニスト、プラメナ・ニキタソヴァ。古楽を中心とした活躍が目覚ましく、これまでも数々のCD が高評価を受けています。
 当アルバムはモーツァルトとその同時代に活躍した作曲家に焦点を当て、ヨーゼフ・ヴェルシュ、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ルスト、アントワーヌ・ラクロワといったなかなか演奏されることのない作曲家の作品を聴くことができます。ハンマークラヴィーアを演奏したアリーン・ジルベライシュとの相性もよく、一音一音が生き生きと輝かしい音色で奏でられます。

 

50 1820
¥2700
1600年代半ばにボローニャで作られた
 コッソーニとカッツァーティの作品集
アリス・ボルチアーニ(ソプラノ)
アンサンブル・フィロメル
  カルロ・ドナート・コッソーニ(1623-1700):
   独唱のためのモテット集第3巻 Op.12(1675)より「Suspirat in dolore」
   独唱のための3つの讃美歌 Op.4(1668)より「Salve regina」「Crudelis Herodes」
   カンツォネッテ・アモローゼ第1巻 Op.7(1669)より
    「Occhi belli」「Mestoamatore」「Fino all'ultimo respiro」
   独唱のためのモテット集第2巻 Op.10(1670)より「Ecce Jesu mi」
  マウリツィオ・カッツァーティ(1616-1678):
   2つのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ Op.18(1656)より
    「La Martinenga」「La Calcagnina」「La Bulgarina」
   独唱とヴァイオリンのためのカンツォネッタ第5巻 Op.46(1668)より
    「Amante che mirato」「Lodasi il tacere."Se parlate ose tacete"」
   ディポルティ・スピリチュアリー Op.49(1668)より「Peccator penitente."O mie luci dolenti"」
   独唱のためのアリアとカンタータ Op.11(1649)より「Amor bugiardo."Non vi fidate"」
   独唱のためのカンツォネッタ第4巻 Op.43(1667)より「L'amante musico」

 録音:2016年8月/ゲブヴィレール(フランス)/65'31"、ディジパック仕様

 このアルバムは1660年代前後にボローニャで作られたカルロ・ドナート・コッソーニ(1623-1700)とマウリツィオ・カッツァーティ(1616-1678)の作品集です。
 ミラノ生まれの作曲家、オルガニストのコッソーニは司祭でもあり、1662年からボローニャの聖ペトロニオ大聖堂の第1オルガニストを務め、67年からボローニャのアッカデミア・フィルハモニカのメンバーとなり、自ら「勤勉なアッカデミア会員」と称しました。独唱のためのモテット集はコッソーニの代表作です。
 一方、カッツァーティもコッソーニ同様作曲家、オルガニストとして活躍。1657年から71年の聖ペトロニオ大聖堂の楽長在任中に器楽音楽の発展に貢献しました。カッツァーティの作品はボローニャのヴァイオリン音楽の特徴とされる、豊かさと詩情を謳歌する様式を開花させました。アリス・ボルチアーニのソプラノ独唱とアンサンブル・フィロメルによる温かみのある演奏で当時の世界がよみがえります。





LA MUSICA

LMU 014
¥2500
コシャールによるフランス・クラヴサン音楽の花束 ヴィオレーヌ・コシャール(チェンバロ)
 ・ジャック・デュフリ(1715-1789):
  アルマンド ニ短調、クーラント ニ短調、ラ・ヴァンロ、
   やさしいロンドー ニ短調、ラ ・ブコン(クーラント)(以上第1巻より)
  優雅なるもの、シャコンヌ、ラ・フォルクレ、メデ(以上第3巻より)
 ・アントワーヌ・フォルクレ(1671-1745):La Cottin、ポルトガルの女(第1組曲)
 ・ジャン=バティスト・アントワーヌ・フォルクレ(1699-1782):La Angrave(第3組曲)
 ・パンクラス・ロワイエ(1705-1755):L'Aimable、スキタイ人の行進
 ・クロード=ベニーニュ・バルバトル(1727-1799):La d'Hericourt
 ・ジャン=フランソワ・ダンドリウ(1682-1738):オルフェウスの竪琴

 フランスの実力派、コシャールによるフランス・クラヴサン音楽の花束

 チェンバロ/クリスティアン・クロル1776年製
 録音:2017年7月、ヴィラルソー宮殿

 デュフリを中心に、18世紀のフランスのクラヴサン音楽を集めた1枚。オフェリー・ガイヤール、エロイーズ・ガイヤールと共にアンサンブル・アマリリスを設立、アンサンブルで、そしてソロでも活躍するコシャールの魅惑の1枚です。





MIRARE

MIR 366
¥2700
エストニアの声楽アンサンブルによる
 清冽なフランスの作品集

  デュリュフレ:グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット
  ギョーム・ド・マショー:Le Lai de Nostre Dame
  プーランク:悔悟節のための4つのモテット
  メシアン:おお、聖なる饗宴よ
ヴォックス・クラマンティス
ヤーン= エイク・トゥルヴェ(指揮)

 録音:2014年9月

 エストニアの声楽アンサンブル、ヴォックス・クラマンティスによる、14世紀のギョーム・ド・マショーからメシアンまで、フランスの声楽音楽を駆けぬける1枚。
 デュリュフレとプーランクの作品では、それぞれのトラックでまずグレゴリオ聖歌を演奏してからデュリュフレが演奏されています。ヴォックス・クラマンティスは1996年にトゥルヴェによって結成、グレゴリオ聖歌から現代音楽、さらには他文化の音楽までをも演奏します。





NAIVE


NJ 6994
¥2600
Letters to Bach〜バッハへの手紙 NOA(ヴォーカル)
ギル・ドール(ギター)
 The Race(原曲:インヴェンション第1番 ハ長調)
 Vertigo(原曲:インヴェンション第5番 変ホ長調)
 All Of the Angels(原曲:カンタータ第140番 第4曲)
 Oh Mama Dear (原曲:インヴェンション第13番 イ短調)
 No Baby(原曲:バディヌリ(管弦楽組曲第2番より))
 Look At Me(原曲:アリオーソ〜チェンバロ協奏曲 ヘ短調 BWV 1056)
 Mars(原曲:インヴェンション第6番 ホ長調)
 Little Lovin'(原曲:インヴェンション第4番 ニ短調)
 A Pair(原曲:シチリアーノ)
 Invention #1(ヘブライ語歌唱)(原曲:インヴェンション第1番 ハ長調)
 Ave Maria(グノーのアヴェ・マリア/原曲:平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番 プレリュード)

 イスラエルの歌姫NOA、バッハを歌う!驚異の音域の広さと伸びやかな声ギターと声だけでつむぐ究極のバッハ、クインシー・ジョーンズも太鼓判の大名演

 エグゼクティヴ・プロデューサー:クインシー・ジョーンズ

 イスラエルの歌姫NOA がバッハを歌ってカムバックしました!
 NOA(本名Ahinoam Nini アヒノーム・ニニ、1969年テル・アビブ生まれ)は、パット・メセニーのプロデュースでデビュー後、バチカンやホワイトハウス、カーネギーホール、ヨーロッパの名だたる劇場でその歌声を披露、世界を魅了してきました。
 共演者もスティービー・ワンダーからボチェッリまで、まさに彼女の歌声の無現の可能性を象徴する幅広く、そして世界のトップクラスの顔ぶれが並びます。
 NOA は、1995年11月4日に開催されたイスラエルの平和集会で五万人を前に歌唱を披露したほか、様々な平和を祈念する集会などにも積極的に参加、世界的な活動を展開しています。

 彼女が今回とりあげたのはバッハ。バッハのインヴェンションなどの器楽曲を、ほぼそのまま声楽パートとギターパートにおきかえ歌っています。NOAの驚異の音域の広い声と、まったく無理のない発声にはただただ驚嘆させられるばかり。
 歌詞は、自身が英語やヘブライ語で書いたもので、テクノロジーから宗教、地球温暖化、安楽死、ソーシャル・メディア世代の人々とのつながりなど、まさに今の世界が抱える様々な問題を、音楽の父である「バッハ」への手紙という形にしたてて投げかけます。
 ギター編曲はすべて彼女が長年仕事をしているパートナー、ジル・ドールが手がけています。ジル・ドールはギタリスト、作曲家、アレンジャー、そして教育者でもあります。NOA の声は実に雄大で聴いていて心地よく、バッハの音符の間を自由自在に飛翔します。ジルのギターとの絡みも見事。





のすたるぢあ(Nostalgia)


Nostalgia 1802
¥2500
夕べの讃歌 加藤佳代子(ソプラノ)
櫻田亨(アーチリュート)
 パーセル:夕べの讃歌、つかの間の音楽/
 ニコラス・ラニエー:変わることのない愛/
 ジョン・ブロウ:クラローナ/
 パーセル(佐藤豊彦編曲):エアと角笛/
 モンテヴェルディ:あの蔑みの眼差し、ああ, つまづき倒れる私/
 ピエトロ・パオロ・メリイ:ガリアルダ ラ・クラウディアーナ(リュート・ソロ)/
 カッチーニ:どうか戻って来ておくれ, 私の幼子よ、麗しい真紅のバラよ/
 フレスコバルディ:我が魂よ, 今こそ別れの時/
 ロベール・バラール:アントレー第3番/
 ピエール・ゲドロン:ため息をつくような人間をやめよ/
 ミシェル・ランベール:楽しもう 甘美な安らぎを
 佐藤豊彦プロデュース!加藤佳代子が歌うアーチリュート伴奏歌曲集!

 ☆佐藤豊彦プロデュース!
 ☆オランダで学んだ日本古楽界を担う二人の音楽家によるリュート歌曲集。
 ☆佐藤豊彦による日本語解説&日本語歌詞訳付き!

 リュート界の第一人者であり、日本が誇る世界的巨匠、佐藤豊彦の自主レーベル「のすたるぢあ」から、加藤佳代子と櫻田亨によるリュート歌曲集が登場。
 加藤佳代子は名古屋音楽大学、オランダ国立ズボレ音楽院、ディルブルグ音楽院で学び、現在ヴォーカルアンサンブル・リラ主宰、東海バロックプロジェクトのメンバーを務めるソプラノ。
 櫻田亨はハーグ王立音楽院で佐藤豊彦に師事し、現在リュート&アーリーギターソサエティ・ジャパン事務局長を務める古楽系弦楽器奏者。

 オランダで学んだ日本の古楽界を担う二人の音楽家が、意気投合して数多くのリハーサルやレッスンを重ねて臨んだレコーディング。イタリアのカッチーニやモンテヴェルディ、フレスコバルディ、フランスのゲドロンやランベール、そしてイギリスのパーセル、ブロウ、ラニエーらによる16世紀、17世紀のリュート歌曲集。
 弦楽器は「歌に合わせて強弱やヴィブラートなどのニュアンスを出せる」との理由から、古今東西を問わず歌の伴奏楽器の主流となっており、ここでは歌とアーチリュートによる表現力の多様性(広さと深さ)を十分に楽しんで頂けます。

 ※録音:2018年4月、霧島国際音楽ホール「みやまコンセール」/※日本語解説:佐藤豊彦






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NAXOS



8.559862
\1200
スラットキン(指揮)&デトロイト交響楽団
コープランド(1900-1990):バレエ音楽「グローグ」、「ビリー・ザ・キッド」

 グローグ-1幕のバレエ(1925)
  1.序奏と行列-グローグの入場
  2.思春期のダンス
  3.アヘン吸いたちのダンス(ジャズの幻影)
  4.通りを行く人のダンス
  5.グローグは死者たちの嘲笑を思う
  6.光があたりグローグが消滅する
 ビリー・ザ・キッド-バレエ完全版(1938)
  7.序曲:はてしない大平原
  8.開拓者の街の通り
  9.メキシコのダンスとフィナーレ
  10.大平原の夜(夜のカードゲーム)-
   ビリー、カードでギャレットをだます-口論となる
  11.銃撃戦-ビリー、ギャレットに捕えられる
  12.祝賀会
  13.刑務所のビリー- 刑務所警備隊の殺害と脱出
  14.砂漠のビリー:ワルツ
  15.ビリーの死
  16.ビリーの葬儀-メキシコは喪に服す
  17.はてしない大平原、再び
レナード・スラットキン(指揮)
デトロイト交響楽団

 1922年秋、コープランドは友人とともに映画を見に行きました。上演されたのはドイツで人気のあったホラー作品「吸血鬼ノスフェラトゥ」。
 この魔力を持った吸血鬼を主人公にした映画に魅了されたコープランドは、バレエ音楽「グローグ」を作曲。50曲ほどの中から最終的に6曲が選ばれ、この組曲となりました。
 幻想的な雰囲気を持ったこの作品を気に入ったのは作曲家のオリヴァー・ナッセンで、彼はこの曲を1992年と翌93年に演奏、作品の真価を広く知らしめることになりました。
 もう1曲の「ビリー・ザ・キッド」は1930年代のコープランドにおける代表的作品。19世紀に存在した無法者の生涯が描かれたアメリカ初の本格的なバレエです。
 通常は組曲版として演奏されますが、このアルバムでは完全版を収録。スラットキン率いるデトロイト交響楽団が華麗なサウンドを高らかに歌い上げます。
  録音:2014年10月23-25日…7-17 2014年11月28-30日…1-7 オーケストラ・ホール、デトロイト、USA
 
 


8.573667
\1200
リーム(1952-):ヴァイオリンとオーケストラのための作品集 第2集
 1.Gesungene Zeit 歌われし時(1991-1992)
  ヴァイオリンとオーケストラのための音楽 第2番
 2. Lichtes Spiel 光の戯れ(2009)
  ヴァイオリンと小オーケストラのための夏の小品
 3.COLL'ARCO コル・アルコ(弓で)(2008)
  ヴァイオリンとオーケストラのための音楽 第4番
ティアンワ・ヤン(ヴァイオリン)

ダレル・アン(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団

 第1集(8.573812)に続くリームのヴァイオリン作品集。
 第2集では、リームの代表作である「Gesungene Zeit 歌われし時」と「Lichtes Spiel 光の戯れ」、「COLL'ARCO コル・アルコ(弓で)」の3曲を収録。なかでも「光の戯れ」での劇的な要素の中に溢れる透明な官能性は、多くの聴き手を魅了しています。
 今作で名手ティアンワ・ヤンの伴奏を務めるのは、注目の若手指揮者ダレル・アン。第1集のマティアス・ミュラーとは異なる鋭角的なアプローチでオーケストラをまとめあげました。
 第1曲目の冒頭で聴かれる微かな弦のさざめきに漂う緊張感がその力量を物語っています。
  録音 2016年3月1-5日 フィルハーモニー、ルートヴィヒスハーフェン、ドイツ
 
 

8.573912
\1200
期待の新進演奏家シリーズ/アマンダ・モール(オルガン)
オルガン・リサイタル

 1.ブクステフーデ(1637-1707):前奏曲 ト短調 BuxWV149
 2.ジャン・アラン(1911-1940):
   クレマン・ジャヌカンの主題による変奏曲 AWV99(1937)
 レーガー(1873-1916):9つの小品 Op.129より
  3.第1番:トッカータ ニ短調
  4.第3番:カノン ホ短調
  5.第4番:バッソ・オスティナート ト短調
 6.ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):
   コラール幻想曲「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」
 7.J.S.バッハ(1685-1750):前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532
 8.ニコ・マーリー(1981-): The Revd Mustard His Installation Prelude(2013)
 9.メシアン(1908-1992):「主の降誕」より第9番 神は我等のうちに
アマンダ・モール(オルガン)

 1988年に第1回のコンクールが開催されてから、注目の逸材を輩出してきた「武蔵野市国際オルガン・コンクール」。アジア唯一の国際オルガン・コンクールとして世界中から集まる意欲ある奏者たちをオーディションで篩にかけ、残った精鋭たちが現地で戦うという、聴き手にとっても手に汗握るコンクールです。
 第6回優勝者、マイケル・アンガー、第7回優勝者、福本茉莉に続き、第8回コンクールを制したのは北アメリカ出身のオルガニスト、アマンダ・モール。彼女は楽器の特性を完全に手中に収め、課題曲のバッハ、レーガー、アランから、自由曲として選んだニコ・マーリーの作品までを豪快、かつ精緻に弾き切っています。オルガンの荘厳な音色も楽しめる素晴らしい1枚です。
  録音 2017年9月19-20日 武蔵野市民文化会館 小ホール、東京
 
 


8.559812
\1200
スーザ(1854-1932):吹奏楽のための作品集 第18集
 1.メリー・メリー・コーラス(1923)…世界初録音
 2.スタッグ・パーティ(1885)
 3.私の思い出の中に(交響的素描)(1928)
…世界初録音
 「山師」組曲(1898)
  (K.ブライオンによる吹奏楽編)
…世界初録音
  4.第1曲:社会の法律
  5.第2曲:無情の騎士と哲学的なメイド
  6.第3曲:黄金の車
  7.第4曲:マズルカ
 8.クリスと不思議なランプ-ファニー(1899)
…世界初録音
 パン・アメリカン諸国のマーチ 第14番-第22番
  9.第14番:メキシコ
  10.第15番:ニカラグア
  11.第16番:パナマ
  12.第17番:パラグアイ
  13.第18番:ペルー
  14.第19番:エルサルバドル
  15.第20番:ウルグアイ
  16.第21番:ベネズエラ
  17.第22番:アメリカ合衆国
キース・ブライオン(指揮)
トリニティ・ラバン音楽大学ウィンド・オーケストラ

 スーザにおける40年の作曲生活の中で、行進曲と同じくらいに大切な位置にあったのが「オペレッタ」でした。
 彼自身も何曲かのオペレッタを書いただけでなく、当時流行していたオペラやオペレッタの旋律を用いて洒落た行進曲を書き上げています。
 冒頭の「メリー・メリー・コーラス」がその代表作品で、グノーの《ファウスト》から、ウェーバーの《魔弾の射手》など有名曲を経て、最後はヴェルディの「アンヴィル・コーラス」で幕を閉じるという楽しい曲です。
 「私の思い出の中に」は一人の男の思い出話。他、世界初録音曲が多数収録されています。「パン・アメリカン諸国のマーチ」は第16集(8.559811)に収録された第1番から第13番までの続きが収録されています。
  録音 2016年3月18.22.23日 Blackheath Concert Hall, Blackheath, London, UK
 
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8.573930
\1200
ポッパー(1843-1913):チェロ協奏曲集
 チェロ協奏曲 第1番 ニ短調 Op.8
  1.第1楽章:Frisch und feurig
  2.第2楽章:Andante maestoso
  3.第3楽章:Lebhaft, quasi recitativo-Tempo di Polacca
 チェロ協奏曲 第2番 ホ短調 Op.24
  4.第1楽章:Allegro moderato
  5.第2楽章:Andante
  6.第3楽章:Allegro molto moderato
 チェロ協奏曲 第3番 ト長調 Op.59
  7.第1楽章:Allegro vivace
 チェロ協奏曲 第4番 ロ短調 Op.72(チェロとピアノ版)
  8.第1楽章:Allegro moderato
  9.第2楽章:Lento assai
  10.第3楽章:Scherzo: Allegro ma non troppo
  11.第4楽章:Allegro non troppo
マルティン・ルンメル(チェロ)

加藤 麻理(ピアノ)…8-11

テクウィン・エヴァンズ(指揮)…1-7
チェコ室内管弦楽団・パルドビツェ…1-

 「ハンガリー幻想曲」など超絶技巧を駆使したチェロ作品で知られるハンガリー出身のチェリスト、作曲家ダーヴィト・ポッパー。チェロ学習者のための「練習曲」を作曲し、多くの学生たちを育てあげたことでも知られています。
 このアルバムに収録された4曲のチェロ協奏曲は彼の創造の頂点をなすものであり、50年に渡る彼の作曲活動の全般に渡って作曲されています。
 しかし、現在人気を誇るのは彼のサロン風の作品ばかりであり、これらの協奏曲はほとんど演奏されることがありません。
 このアルバムではウィーンを拠点に活躍するチェリスト、マルティン・ルンメルが独奏を担当、遊び心溢れる第1番、ドラマティックな作風による第2番、単一楽章のみの第3番まではオーケストラが伴奏を担い、第4番はピアノ伴奏で演奏されています。ブラームスから影響を受けたとされる重厚でロマンティックな音楽をお楽しみください。
 録音:2017年11月21-22日 Philharmonie, Pardubice, Czech Republic…1-7 2018年1月17日 Schloss Weinberg, Kefermarkt, Austria…8-11
 
 


8.573727
\1200
ライネッケ(1824-1910):チェロとピアノのための作品全集
 チェロ・ソナタ 第1番 イ短調 Op.42(1855)
 チェロ・ソナタ 第2番 ニ長調 Op.89(1866)
 チェロとピアノのための3つの小品 Op.146(1893)
 チェロ・ソナタ 第3番 ト長調 Op.238(1897)
マルティン・ルンメル(チェロ)
ローラント・クリューガー(ピアノ)

 1824年に現在のハンブルクに生まれ、1910年、ライプツィヒで没したライネッケ。85歳という当時としては長寿を全うした彼は、長い間ドイツ音楽界の重鎮であり、その発言力は強大なものでした。
 しかし実際には晩年近くになると、時代の流れについていくことはできず、彼から酷評を受けた新人作曲家たちも多く存在したとされています。
 彼自身の作品も、没後はほとんど忘れられてしまいました。このアルバムでは彼の3曲あるチェロ・ソナタと「3つの小品」を聴くことができますが、美しいメロディや、時に見られる実験的な要素など、どれも聴きごたえのある作品ばかり。
 不当に忘れられているのは本当に残念です。古典派の「忘れられた作品」の蘇演に力を入れているオーストリアの名手、マルティン・ルンメルが心を込めて歌いあげます。
  録音 2018年1月18-19日 Schloss Weinberg, Kefermarkt, Austria
 
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8.573881
\1200
カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):チェロとピアノのための作品集
 チェロ・ソナタ Op.50(1928)
  1.第1楽章:Arioso e sereno
  2.第2楽章: Arietta con variazioni
 ソナチネ Op.130(1946)…世界初録音
  3.第1楽章:Allegretto
  4.第2楽章:Andantino grazioso e un poco malinconico
  5.第3楽章:Rondo alla marcia: Allegro con spirito
 6.I nottambuli-幻想的変奏曲 Op.47(1927)

 トッカータ Op.83(1935)
  7.Introduzione
  8.Aria
  9.Finale
 10.Chant hebraique ヘブライ語の歌 Op.53
  (G.カサドによるチェロとピアノ編)(1928)
 11.スケルツィーノ Op.82-2(1935)
 12.Notturno sull'acqua
  水上の夜想曲 Op.82-1(1935)
 13.コル・ニドレ「瞑想曲」(1941)
エンリコ・ディンド(チェロ)
アレッサンドロ・マランゴーニ(ピアノ)

 ひところは「ギター曲の作曲家」として知られていたカステルヌオーヴォ=テデスコ。最近はオーケストラ曲やピアノ曲などが次々と演奏、録音され、多彩な作品を楽しむことができるようになってきました。
 彼は「私はチェロを常に愛している」と語っており、このアルバムでは世界初録音となる「ソナチネ」を含む深い音色を用いた見事な作品を楽しむことができます。
 1920年に作曲された「チェロ・ソナタ」はゆったりとした第1楽章と変奏曲形式を用いた第2楽章で構成されたユニークな曲。ソナチネとともに、ピアノ・パートの比重の大きさも特筆すべき点と言えるでしょう。またブロッホから影響を受けたユダヤ系の作品「ヘブライ語の歌」、「コル・ニドレ」は独自の雰囲気を湛えています。
 録音 2018年5月17-19日 SMC Records, Ivrea, Italy 
 
 


8.574036
(3CD)
\3600
J.S.バッハ(1685-1750):マタイ受難曲 BWV244 エヴァンゲリスト…ゲオルク・ポプルッツ(テノール)
イェズス…マティアス・ヴィンクラー(バス)

ユリア・クライター(ソプラノ)
ヤスミン・マリア・ヘルナー(ソプラノ)
ゲルヒルト・ロンベルガー(アルト)
ノハド・ベッカー(アルト)
ダニエル・サンス(テノール)
クリスティアン・ラートゲーバー(テノール)
クリスティアン・ヴァグナー(バス)
ダニエル・オチョア(バス)

ラルフ・オットー(指揮)

マインツ・バッハ合唱団
マインツ・バッハ管弦楽団(古楽器使用)

 ドイツ、カッセル出身の指揮者ラルフ・オットーが振るバッハの「マタイ受難曲」。あらゆる宗教作品の中で最高傑作とされるこの作品は、オーケストラと四声部の合唱を各々2組必要とし、演奏には2時間以上を要するだけでなく、曲の構造もすみずみまで練られています。
 バロック期から現代作品まで、幅広いレパートリーを持つオットー、ここでは荘厳な作品に真摯に向き合い、速すぎず、遅すぎることもない適度なテンポを用いて納得の行く音楽を生み出しました。
 ポプルッツとヴィンクラーは、現代ドイツで高く評価されている宗教作品の歌手。他の歌手たちもドイツ語の響きを生かした個性豊かな歌唱を聴かせます。合唱団の柔らかい音色も聴きどころです。
 録音 2018年3月26日,4月4日 Christuskirche, Mainz, Germany
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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HUNGAROTON



HCD 32817/19
(3CD)
¥4800→\4390
ザ・マスターズ・コレクション〜タートライ弦楽四重奏団
 CD 1(63'34")
  (1)ハイドン:弦楽四重奏曲第67番 ニ長調Op.64-5「ひばり」
  (2)ハイドン:弦楽四重奏曲38番 変ホ長調 Op.33-2「冗談」
  (3)モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
 CD 2(66'58")
  (4)バルトーク:弦楽四重奏曲第4番 Sz.91
  (5)バルトーク:弦楽四重奏曲第6番 Sz.114
  (6)コダーイ:弦楽四重奏曲第2番 Op.10
 CD 3(67'32")
  (7)ボッケリーニ:ギター五重奏曲第4番 ニ長調「ファンタンゴ」
  (8)ドホナーニ:ピアノ五重奏曲第2番 変ホ短調 Op.26
  (9)ライタ・ラースロー:弦楽四重奏曲第10番 Op.58
タートライ弦楽四重奏団
(3)ベーラ・コヴァーチ(クラリネット)
(7)ラースロー・センドレイ=カルパー(ギター)
(8)エルネー・セゲディ(ピアノ)

 20世紀を代表するハンガリーのクァルテット、タートライ弦楽四重奏団の名録音が復活!

 録音:1957-1978年/ハンガリー/3h18'04"

 20世紀のハンガリーを代表するクァルテット、タートライ弦楽四重奏団。現在入手困難となっているフンガロトンの名録音が当レーベルの「ザ・マスターズ・コレクション」シリーズで復活しました。
 ブダペスト交響楽団、ハンガリー放送交響楽団、ブダペスト・フィルハーモニーのコンサートマスターをつとめたヴィルモシュ・タートライにより1946年に結成されたタートライ弦楽四重奏団は同年10月8日に初コンサートを開き大成功をおさめました。その後1948年にはブダペスト国際音楽コンクールで第1位を受賞、1952年および1972年にはリスト賞、1958年にはコシュート賞を受賞するなど極めて高い評価を得てきました。
 フンガロトン・レーベルより多くの録音を手掛け、中でもハイドンの弦楽四重奏曲全集は誉れ高き録音として有名なほか、ハンガリーの作曲家の作品も積極的に演奏してきました。
 ここに収録されたライタ・ラースロー(1892-1963)の作品もその一つです。ブダペスト出身のラースローはライプツィヒ、ジュネーヴ、パリで学び、パリではダンディに師事しました。第一次世界大戦後にはブダペスト音楽院および国立アカデミーで教鞭をとり、バルトーク、コダーイと共同でハンガリーの民謡の録音の写譜と分析にあたりました。弦楽四重奏曲第10番は彼の最後の弦楽四重奏曲です。
 

















2/20(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ALBA


ABCD 428
¥2300
※ジャズです
『ピューニキンリンナ・ライヴ』
 1.Free Manga de Carnaval!(Lauri Hannu)
 2.Sing Me Softly of the Blues(Carla Bley)
 3.20 Small Cigars(Frank Zappa)
 4.A Change Is Gonna Come(Sam Cooke)
 5.Stolen Paintings(Lauri Hannu)
 6.Song for Charlies(Ville Rauhala)
 7.Valssi 543(Waltz 543)(Matti-Juhani Orpana)
 8.Avarilla mailla(In Wide Open Lands)(Matti-Juhani Orpana)
 9.Outolintu(Odd Bird)(Matti-Juhani Orpana)
 10.Untitled of My Life(Lauri Hannu)
Jazzmuseo
ラウリ・ハンヌ(ギター)
マッティ=ユハニ・"マサ"・オルパナ
 (テナーサックス、ソプラノサックス)
アルト・ピースパネン(ピアノ)
ヴィッレ・ラウハラ(ベース)

 北欧クラシシズム様式を代表する「ピューニキンリンナ」でのジャズ・ライヴ!

 録音:2018年2月7日、3月15日、4月4日 ピューニキンリンナ(タンペレ、フィンランド)(ライヴ)/52'44
 オリジナル制作: エミール・アールトネン博物館 / 録音: マルクス・パヤッカラ

 工業都市タンペレにある、北欧クラシシズム様式を代表する建造物のひとつ「ピューニキンリンナ」は、1924年に造られ、フィンランド靴製造業の先駆者といわれるエミール・アールトネンと一族の住居として使われてきました。この建物は、1984年に全面改修して展覧会やイベントのための会場として使われるようになり、2004年6月、エミール・アールトネン産業芸術博物館としてオープンしました。
 2012年の春、アルト・ピースパネンとマサ・オルパナに、彼らのアイデアに賛同したラウリ・ハンヌとヴィッレ・ラウハラが加わり、この博物館で初めてのジャズ・コンサートが行われました。以来、2018年の秋までに40回のコンサートが開催され、人気のイベントとして定着しました。
 彼らは、2015年から「Jazzmuseo」(ミュージアム・ジャズ)を名乗り、博物館コンサートを離れても「Holy Land」の名でアンサンブルとして活動しています。『ピューニキンリンナ・ライヴ』は、2018年の冬から春にかけて博物館で行われた3回のコンサートのライヴ録音により制作されたアルバムです。

 

ABCD 430
¥2300
※フラメンコです
『内なる火』
 1.La Llama(炎)(Anna Murtola)*
 2.Tapame(わたしを両手で包んで)(Rafael del Estad)
 3.Con Alegria(喜びとともに)(Joonas Widenius)
 4.Sobre Las Palmas(ヤシの木のてっぺんで)
  (Traditional Arabic song/Sampsa Peltonen/Anna Mur-tola)**
 5.Para Lo Ojos Negros(黒い瞳への子守歌)(Anna Murtola)***
 6.Buleria Del Desenamoro(終わる恋のブレリア)
  (Rafael Fernandez/Moraito, Parilla de Jerez)****
 7.Kuljen Takaisin(わたしは戻ってくる)
  (Carlos Gardel/Alfredo Le Pera/Samplsa Peltonen/Anna Murtola) 
 8.Fuego Por Dentro(内なる火)
  (Anna Murtola/Joonas Widenius)“�
 9.Andando Sola(ひとりで歩き)(Anna Murtola)
アンナ・ムルトラ(ヴォーカル)
ヨーナス・ヴィデニウス(ギター)
ハンヌ・ランタネン(ベース)
カロ・サンペラ(パーカッション)
ヒルダ・ランスマン(ヴォーカル、ヨイク)*
ロッタ=マリア=ピトカネン
 (ヴァイオリン)**/****/ “�
アリ・ハイトヘム(ウード)**
ティモ・アラコティア(ピアノ) 
ヴェンラ・イローナ・ブロム
 (バッキングヴォーカル)

 最北のフラメンコ歌手アンナ・ムルトラ

 編曲: アンナ・ムルトラ、ヨーナス・ヴィデニウス
 録音:2018年 Varistoteles Studio(ヘルシンキ、フィンランド)/37'31
 制作: ヨーナス・ヴィデニウス / 録音・ミクシング: マルック・ヴェイヨンスオ

 フィンランドのアンナ・ムルトラ(1983-)は「最北のフラメンコ歌手」として知られるアーティストです。
 ソロ、フラメンコ・ギタリストのヨーナス・ヴィデニウスとのデュオ、フュージョンバンド「Bajo Cero」のヴォーカリストとして活動し、さまざまなミュージシャン、ダンサー、アーティスト、文化とジャンルを超えたプロジェクトとコラボレーションを行ってきました。
 『内なる火(Fuego Por Dentro)』は、フラメンコ音楽の核心、人間の声の力強くかつ繊細な力に焦点をあてる、ソロ・プロジェクト「Fuego Por Dentro」から生まれた、彼女のデビュー・アルバムです。
 フラメンコとフュージョンのギタリストで作曲家のヴィデニウス、フォークミュージックの「ヴァルッティナ」などのグループと演奏活動を行ってきたベーシストのハンヌ・ランタネン、スペインで活動する打楽器奏者のカロ・サンペラとのアンサンブルに、ヨイク、ウード、ヴァイオリン、ピアノのミュージシャンを加えたセッションで録音されました。

 

ABCD 433
¥2300
※ジャズです
『Honk』
 1.The Dog(Masa Orpana)
 2.Tanya(Joe Liggins)*
 3.Rockin' Shuffle(Masa Orpana)
 4.Midnight(Boudleaux Bryant/Chet Atlkins)**
 5.Clear Day(Masa Orpana)***
 6.Blackwoods(Henry Glower)
 7.Hastings Street Bounce(Trad. arr. Pepper Adams)
 8.Churchill Strut(Masa Orpana) 
 9.Blue Jean Shuffle(Plas Johnson)“�
 10.Soul Sister(Dexter Gordon)
マサ・オルパナ(サクソフォーン)
ヨンニ・セッパラ
 (ギター、ラップスティール **)
ヴィッレ・ヴァッリラ(ベース)
ユッポ・パーヴォラ(ドラム)
サク・ヤルヴィネン
 (エレクトリックピアノ */ ₁A
  オルガン ***/ “腪

 フィンランドの名サクソフォーン奏者マサ・オルバナ

 録音:2017年8月、2018年1月 PMO(タンペレ、フィンランド)/50'38
 制作: マサ・オルパナ / 録音: ヨンニ・セッパラ

 マサ・オルパナは、1973年、フィンランドのカンガサラ生まれ。テナーサックスをメインに、その他のサクソフォーン、クラリネット、フルート、ギターを演奏。ジャズ、リズム・アンド・ブルース、ルーツ・ミュージック、ロック、即興に関心を寄せ、「Groovey Eyes」などのバンドと自身の「Masa Or-pana Honk」「Jazzmuseo」でプレーしてきました。

 『Honk』は、『Honky Tonk Man』(Alba ABACD08)(2005)『Brothers』(ABCD254)(2008)『Travelin' Home』(ABCD371)(2014)につづくリーダーアルバムの第4作。リズム・アンド・ブルースのジョー・リギンズが1946年に録音した《Tanya》、カントリー・アンド・ウェスタンのブードロー・ブライアントとチェット・アトキンズが作り、レッド・フォーリーの歌でヒットした《Midnight》、ヘンリー・グローヴァーの《Blackwoods》、ソウル・ジャズ・プレーヤーのプラス・ジョンソンの《Blue Jean Shuffle》、デクスター・ゴードンの《Soul Sister》といったアメリカの作品と彼のオリジナル曲によるプログラム。
 ヨンニ・セッパラのギター、ヴィッレ・ヴァッリラのベース、ユッポ・パーヴォラのドラム、サク・ヤルヴィネンのキーボードで、アルバムのタイトルどおり、あえて洗練を離れ、懐かしい音楽を展開していきます。

 

ABACD 19
¥2300
※ジャズです
『そのあと』
 1.Kuinka tietaa voin/How Can I Be Sure(高鳴る心)
  (Edward J Brigati Jr./Felix Cavalieri)
 2.Linnu(t 鳥たち)(Tero Saarti/Aale Tynni)
 3.Kesaaamu(夏の朝)(Esa Pethman/Esko Elstela)
 4.Puut(樹木)(Raimo Salmiheimo/Sami Parkkinen)*
 5.Pienen Hetken en(ちょっとの間‛&)
  (Seppo Kantonen/Timo Kiiskinen)
 6.Tuttulaulu(子守歌)(Otto Donner/Matti Rossi)*
 7.Jalkeenpain(そのあと)(Pekka Tegelman/Aila Meriluoto)
 8.Sade(雨)(Tero Saarti/Aale Tynni)
 9.Kaikki Minka Tekee(すべてはそこに)
  (Seppo Kantonen/Timo Kiiskinen)
 10.Aamu-usva(朝霞)(Lasse Martenson/Jukka Virtanen)
 11.Hammennys(困惑)(Tero Saarti/Aale Tynni)
アンニマリア・リンネ(ヴォーカル)
マッティ・テゲルマン(ヴォーカル)*
Jazzkvintetti
ミッコ・ハッシネン(ドラム)
テロ・サールティ(トランペット)
マヌエル・ドゥンケル(サクソフォーン)
セッポ・カントネン(ピアノ)
ヴェサ・オヤニエミ(ベース)
弦楽アンサンブル

 フィンランドの実力派ヴォーカリスト、アンニマリア・リンネ

 編曲:ミッコ・ハッシネン、セッポ・カントネン
 録音:2017 年 Varistoteles Studio(ヘルシンキ、フィンランド)/38'46
 制作: アンニマリア・リンネ / 録音・ミクシング: マルック・ヴェイヨンスオ

 フィンランドのヴォーカリスト、アンニマリア・リンネは、ニューヨークで学び、1990年代の初めからヘルシンキを本拠にジャズとスウィング・ミュージックのシンガーとして活動。ラッセ・モッテンソン、リク・ニエミ、UMO、マッティ・テゲルマンたちと共演、ヘルシンキやトゥルクのフィルハーモニックのポピュラーミュージック・コンサートに出演してきました。

 2017年録音のアルバム『そのあと』。1960年代アメリカのバンド「ヤング・ラスカルズ」の歌った《高鳴る心》に始まり、親しい音楽家たちがこのアルバムのために作り、それぞれのストーリーが彼女の胸の内で大きく膨らんでいったという曲が歌われます。ジャズクインテットのミッコ・ハッシネンとセッポ・カントネンが編曲も担当。《ちょっとの間‛&》などいくつかのナンバーは、10人編成の弦楽アンサンブルも加わって歌われます。





HMF



HMM 902453
(4CD)
¥4400

バンジャマン・アラール
ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):鍵盤のための作品全集Vol.2 〜北へ
バンジャマン・アラール
 [CD1] リューベック
  1. ブクステフーデ:「今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ」 BuxWV 210
  2. J.S.バッハ:「主キリスト、神のひとり子よ」BWV Anh.55
  3. J.S.バッハ:「輝く曙の明星のいと美わしきかな」BWV 739
  4.パッヘルベル:フーガ ロ短調
  5. J.S.バッハ:コラール「ああ主よ、哀れなる罪人われを」BWV 742
  6. J.S.バッハ:フーガ ロ短調(コレッリの主題による)BWV 579
  7. J.S.バッハ:コラール「キリストは死の縄目につながれたり」 BWV 718
  8. J.S.バッハ:フーガ ト長調 BWV 577
  9. J.S.バッハ:パルティータ「おお神よ、汝義なる神よ」BWV 767
  10. J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ホ長調 BWV 566
   バンジャマン・アラール
    (オルガン/Freytag-Tricoteaux (2001) d'apres Arp Schnitger, eglise Saint-Vaast de Bethune)
 [CD2] ハンブルク
  1. J.S.バッハ:トッカータ ニ長調 BWV 912a
  2. J.S.バッハ:「イエスよ、わが命の命」BWV 1107
  3. パッヘルベル:コラール「憐れみたまえ 永遠なる神よ Kyrie Gott Vater in Ewigkeit」
  4. J.S.バッハ:「いと尊きイエスよ、われらはここに集いて」BWV 754
  5. J.S.バッハ:「われ汝に別れを告げん」にもとづくファンタジア BWV 735a
  6. J.S.バッハ:フーガ ト短調 BWV 578
  7. J.S.バッハ:フーガ ハ短調(レグレンツィの主題による)BWV 574b
  8. J.S.バッハ:フーガ ハ短調 BWV 575
  9. ラインケン(1643?-1722):コラールファンタジー「バビロンの流れのほとりで」
  10. J.S.バッハ:プレリュード イ短調 BWV 569
  11. J.S.バッハ:コラール「われらが神は堅き砦」BWV 720
  12. J.S.バッハ:プレリュードとフーガ ニ長調 BWV 532a
   バンジャマン・アラール
    (オルガン/Freytag-Tricoteaux (2001) d'apres Arp Schnitger, eglise Saint-Vaast de Bethune)
 [CD3] Erbarm dich mein われを憐れみたまえ
  J.S.バッハ:コラール集
   1.「われら皆一なる神を信ず」 BWV 1098*
   2.「われら皆一なる神を信ず」 BWV 765
   3.「天にましますわれらの父よ」 BWV 737
   4.「おお、神の子羊、罪なくして」BWV 1085*
   5.「おお、神の子羊、罪なくして」BWV 1095*
   6.「汝、平和の君、主イエス・キリスト」BWV 1102*
   7.「おお主なる神よ、汝の聖なる御言葉は」BWV 1110*
   8.「われらキリストの徒」BWV 1090*
   9.「心より慕いまつるイエスよ、汝いかなる罪を犯し」BWV 1093*
   10.「神はわが救い、助けにして慰め」BWV 1106*
   11.「かくも喜びに満てるこの日」BWV 719
   12.「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV 1100*
   13.「アダムの堕落によりてことごとく腐れたり」BWV 1101*
   14.「キリストよ、汝真昼の光」BWV 1120*
   15.「ああ、主なる神よ」BWV 714
   16.「主なる神よ、われを憐れみたまえ」BWV 721
   17.「イエス・キリストが夜に」BWV 1108*
   18.「われは汝に依り頼む、主よ」BWV 712
   19.パルティータ「キリストよ、汝真昼の光」BWV 766
    *ノイマイスター・コラール集(1695-1705年頃成立)
    バンジャマン・アラール
     【クラヴィオルガヌム(ブルーメンレーダー、2009-2010)/
      クラヴサン:フランソワ・チョッカ(Riccia, 2003)、グリマルディ・モデル(メッシーナ、1697年製)/
      オルガン:ケンティン・グルーメンレーダー(Haguenau, 2010)】
     ジェルリンド・ゼーマン(ソプラノ/2,3,5-18)
 [CD4] 旅人
  1-7. J.S.バッハ:ソナタ イ短調 BWV 965(ラインケンの『音楽の園』の第1ソナタ編曲)
  8. パッヘルベル:トッカータ ハ長調
  9. ブクステフーデ:フーガ ハ長調 BuxWV 174
  10. J.S.バッハ:トッカータ ホ短調 BWV 914
  11. J.S.バッハ:ソナタ BWV 966(ラインケンの『音楽の園』の第1ソナタ編曲)
  12. J.S.バッハ:フーガ イ短調 BWV 959
  13. J.S.バッハ:カンツォーナ ニ短調 BWV 588(フレスコバルディの『音楽の精華』の主題によるフーガ)
  14. J.S.バッハ:ファンタジー ト短調 BWV 917
  15. J.S.バッハ:フーガ 変ロ長調 BWV 955a(エルゼーリウスのフーガに基づく)
  16. J.S.バッハ:トッカータ ニ短調 BWV 913a
   バンジャマン・アラール
    【クラヴィオルガヌム(ブルーメンレーダー、2009-2010)/
     クラヴサン:フランソワ・チョッカ(Riccia, 2003)、グリマルディ・モデル(メッシーナ、1697年製)/
     オルガン:ケンティン・グルーメンレーダー(Haguenau, 2010)】

 本格派の鬼才バンジャマン・アラール、華麗なるテクニックとストイックさバッハの鍵盤のための作品全集第2弾!若きバッハの鍵盤音楽の礎となった先人たちの音楽も収録

 録音:2018年5, 10&11月

 注目の鍵盤奏者バンジャマン・アラールによる、J.S.バッハの鍵盤作品を全て録音するプロジェクトの第 2弾!
 第1弾(KKC 5918/ HMM 902450)では1699年から1705年の間のJ.S.バッハが10代で作曲したものを収録。「北へ」と題した当第2弾では、15歳で兄のもとを離れて北ドイツのリューネブルクに向かったバッハが、ゲオルク・ベームやラインケンのオルガン演奏および音楽に出会い、さらに20歳の頃にはリューベックの地でブクステフーデに傾倒した時期の、バッハの作品および、バッハの先達たちの作品群がプログラムされています。ブクステフーデ、ラインケン、そしてパッヘルベルらの音楽が、若きバッハの鍵盤作品創作のスタイルの基礎を為したことがよくわかる興味深いプログラミングとなっています。

 アラールは2018年12月に来日しており、オルガン演奏でみせる華麗なテクニックと骨太なストイックさをあわせもつ若き巨匠的音楽、そしてチェンバロでも圧倒的な説得力で聴衆を魅了しました。
 ラ・プティット・バンドなどでも活躍しており既に古楽ファンを中心に知られていた本格派の鬼才アラールの、体系的な録音プロジェクトということで世界から注目を集めています。

 このボックスではクラヴィオルガヌムが用いられているのも聴きどころ。クラヴオルガヌムは18世紀中頃に作られていた、弦とパイプを同時に鳴らす、チェンバロとオルガンの機能を併せもった楽器です。
 バッハはクラヴィオルガヌムのために特定の作品を書いているわけではありませんが、アラールはいくつかの楽曲をクラヴィオルガヌムで演奏、チェンバロとオルガンの良さを一度に味わえるような、不思議な魅力の楽器の音色もたのしむことができます。





SDG



SDG 731
¥2600→\2390
ガーディナー&モンテヴェルディ合唱団
 愛はふたたび 〜
  復活祭の祈りの音楽
サー・ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
モンテヴェルディ合唱団、
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
  ≪磔刑≫
   (1)The Seven Virgins(ヘレフォードシャーの伝統音楽)
   (2)ウィリアム・コーニッシュ(1465-1523):Woefully array'd
   (3)カルロ・ジェズアルド(1566-1613):O vos omnes
  ≪復活祭の朝≫
   (4)ジョン・タヴァナー(c.1490-1545):Dum transisset Sabbatum
   (5)Love is come again(フランスの伝統音楽)
   (6)ジャン・レリティエ:Surrexit pastor bonus
  ≪墓前のマグダラのマリア≫
   (7)トマス・モーリー(1557/8-1602):Eheu! They have taken Jesus my master
   (8)ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
    『イエス・キリストの復活の物語』より But Mary stood without the sepulchre
   (9)Bless'd Mary Magdalene(イギリスの伝統音楽)
  ≪エマオへの道≫
   (10)ブルゴーニュのヴィポ司祭(c.995-c.1048):
    ヴィクティマエ・パスカリ・ラウデス 〜And behold two of them went that day
   (11)ヨーゼフ・ラインベルガー(1839-1901):Abendlied
   (12)ウィリアム・バード(c.1543-1623):Alleluia. And it came to pass
   (13)
    ブルゴーニュのヴィポ司祭(c.995-c.1048):
     ヴィクティマエ・パスカリ・ラウデス 〜And they said one to another /
    ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):『イエス・キリストの復活の物語』より Verily the Lord is risen
   (14)ヤコブ・ギッペンブッシュ(1612-1664):Die ganze Welt, Herr Jesu Christ /
    ザムエル・シャイト(1587-1654):Surrexit Christus hodie / Hilariter(ドイツの伝統音楽)
  ≪湖畔≫
   (15)Peter saith, I go a-fishing(ジャン・ティスラン(?-1494):O filii et filiae による)
   (16)Kyrie eleison(グレゴリオ聖歌:ミサ曲第11番『オルビス・ファクトール』)
   (17)レオノーラ・デステ(c.1515-c.1575):Ego sum panis vivus
   (18)Lov'st thou me? (ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
    カンティクル第2番『アブラハムとイサク』による)
   (19)トマス・タリス(c.1505-1585):If ye love me
  ≪エピローグ≫
   (20)ジョヴァンニ・ガブリエリ(c.1554/7-1612):Surrexit pastor bonus
   (21)作者不詳/ジョン・ガードナー(1917-2011)編:Non nobis Domine
  ※(7)(8)(9)(10)(12)(13)(15)(18)ガーディナーによる編作

 ガーディナーの指揮が美しく冴えわたる、手兵モンテヴェルディ合唱団と紡ぐイースターの祈り。故郷の風景と結びついた珠玉の合唱曲集!

 録音:2018年7月23-26日/イギリス、サフロン・ホール/67'37''

 イースターを祝う、ガーディナーによる美しい合唱曲集です。
 復活祭の流れに沿って組曲のように構成された連作絵画を思わせるプログラムで、キリスト復活の劇的な物語を清廉な音楽にのせて語ります。
 指揮者の意図を完璧に汲む手兵・モンテヴェルディ合唱団による極上のハーモニーがたまりません。研ぎ澄まされつつも、あたたかく献身的な演奏が感動を誘います。

 このプログラムはガーディナーにとって非常に個人的で大切なもの。それは故郷ドーセットでの家族とのイースターの祈りです。
 1963年、母マラベル・ガーディナーは復活祭を祝う音楽劇を作り、ケンブリッジ大学在学中のジョン・エリオットも演奏に携わります(モンテヴェルディ合唱団創立の一年前のこと)。
 劇の上演は1984年まで20年に渡り故郷で毎年続けられ、そこで歌われる合唱曲はガーディナーにとって故郷の情景と深く結びつくものとなりました。
 当ディスクはその世界を再構成した内容であり、大事な思い出話を語るような繊細さが輝いています。
 




ALPHA



ALPHA441
\2600→\2390
ヴェロニク・ジャンス
エルネスト・ショーソン(1855〜1899):

 1-3.愛と海の詩 Op.19
 4-6.交響曲 変ロ長調 Op.20
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)…1-3
アレクサンドル・ブロック(指揮)
フランス国立リル管弦楽団
NYCX-10048
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 フランスのめざましいバロック・オペラ復興の機運に乗じて燦然と世界舞台にあらわれて以来、古楽から近代まで幅広いレパートリーで名演をくりひろげてきたヴェロニク・ジャンス。
 名盤も多く、とくに近年ではAlphaレーベルで録音したデュパルク、ショーソン、アーンらの歌曲集が世界的に評価され(Alpha215)英Gramophone誌でも年間大賞を勝ち取ったのが記憶に新しいところ。
 今回はジャン=クロード・カサドシュとの名盤の数々で知られたフランス北部の名門リル管弦楽団との共演で、満を持してフランス近代屈指の名作たるショーソン『愛と海の詩』を録音しました。
 近年フランス近現代作品の指揮でめざましい活躍をみせるアレクサンドル・ブロックとの顔合わせは絶妙の采配で、同じ作曲家の交響曲とのカップリングにも注目。
 フランクやデュカスの作品と並ぶフランス近代屈指の交響曲の至宝を、同国随一のみずみずしい演奏で聴ける嬉しい新録音です。
  録音:2018年9月、リル新世紀音楽堂(フランス)
  【国内盤】
   解説・歌詞日本語訳:白沢達生 
 
  プロモーション動画  https://youtu.be/S31I1xQyDUQ
 
 


ALPHA390
\2600→\2390
レインベルト・デ・レーウ
リスト(1811〜1886):

 1-15.十字架への道 S.531
 16.サルヴェ・レジーナ(ごきげんよう、皇后様)S.66
 17.我らが父なるかた S.29
 18.アヴェ・ヴェルム・コルプス(めでたし、まことの御体)S.44
レインベルト・デ・レーウ(ピアノ&指揮)
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
マルニクス・ド・カート(オルガン)
NYCX-10047
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 異色のサティ解釈師として知られるピアニスト=作曲家、レインベルト・デ・レーウは古楽先進地オランダ生まれ...近年では古楽系指揮者フィリップ・ヘレヴェッヘが立ち上げた老舗合唱団コレギウム・ヴォカーレ・ヘントとの共演も多く、すでにAlphaではヤナーチェクの合唱作品集を指揮したアルバムで高い評価を博しました(Alpha219)。
 現代作品への適性と深い作品愛に裏打ちされた近代作品との相性はどこか、ハンス・ツェンダーやギドン・クレーメルなどのロマン派音楽での実績を連想させるところもあるデ・レーウですが、今回とりあげたのはリスト晩期の異色作。
 イエスが十字架にかけられるまで辿った14の場所をめぐる合唱曲『十字架への道』はこの作曲家が後年たどりついた濃密かつ玄妙な和声言語が「ことば」との相性とあいまって独特な鑑賞体験をもたらします。
 デ・レーウ自身のピアノと古楽系合唱のピュアな響きとが作品美をえもいわれぬかたちで体験させてくれるであろう新録音、国内仕様では歌詞訳とあわせ解説の翻訳も添付されます。
  録音:2017年6月、ヘント(ベルギー)、聖マハリユス教会
   【国内盤】
   解説・歌詞日本語訳:白沢達生
  




CYPRES



CYP4651
\2600
「オフィーリア」〜流浪の歌
 1.ブノワ・メルニエ(1964-):
   流浪の歌 〜声楽、ピアノとチェロのための (2018)
 ブラームス(1833-1897):オフィーリアの歌 WoO22 (1873)
  2.どうしたらあなたの真実の愛が確かめられましょうか
  3.雪のように白い死装束につつまれ
  4.明日は聖バレンタインの日
  5.彼らはあの人を担架に置いて運びました
  6.そして彼は二度と戻っては来ないのでしょうか?
 7.ベルリオーズ(1803-1869)/メルニエ編:
   「トリスティア」より オフィーリアの死 Op.18-2 (1848)
 8.ショスタコーヴィチ(1906-1975):
   「ブロークの詩による7つの歌」より
    オフィーリアの歌 Op.127-1 (1967)
 9.アドリアン・ツィロギアニス(1982-):
   オフィーリア 〜声楽、ハープとチェロのための(2014/18)
 10.ショーソン(1855-1899):
    「シェイクスピアの4つの歌」より オフィーリアの歌 Op.28-3 (1896)
 11.カステルヌーヴォ=テデスコ(1895-1968):
    「シェイクスピア歌曲集」第7巻第2番 オフィーリア (1924)
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
   「オフィーリアの3つの歌」 Op.67-1〜3
    12.オフィーリアの第1の歌/
       どうしたら本当の恋人を見分けられるだろう
    13.オフィーリアの第2の歌/
       おはよう、今日は聖バレンタインの日
    14.オフィーリアの第3の歌/
       彼らはあの人を担架に置いて運びました
クララ・イングレーゼ (ソプラノ)
エロディ・ヴィニョン (ピアノ)…1-6、10-14
セバスティアン・ワルニエ (チェロ)…1、8、9
アリシア・ホンデケイン(ハープ)…7、9

 イタリア系ベルギー人ソプラノ歌手クララ・イングレーゼによる、「ハムレット」の悲劇の女性、オフィーリアを歌った作品を集めたアルバム。
 二十歳の頃からオフィーリアというテーマに強く惹かれていたというイングレーゼは、このアルバムの制作にあたり、その悲劇的な運命を現代の苦しみと時代への問いかけに置き換えて捉えようと試みました。
 同じくベルギーの作曲家でありオルガニストであるブノワ・メルニエがこのアルバムのために作曲し、チェロが不穏な空気を効果的にあおる「流浪の歌」を軸に編んだこのアルバムは、オフィーリアの狂乱を生々しく、また美しく描くことに成功しています。ここでピアノを担当しているエロディ・ヴィニョンのドビュッシー・アルバム(CYP1678)では、イングレーゼが語りを担当していました。
 録音:2018年7月3-5日 アルソニック、モンス、ベルギー
 



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FUGA LIBERA



FUG751
\2600→\2390
ガブリエル・デュポン(1878〜1914):管弦楽作品全集
 〜フランス近代の知られざる夭逝の天才〜

 療養のとき(管弦楽版)
  1.碑銘/死神が呻き声をあげる
  2.子供たちが庭園で遊んでいる
  3.夕暮れが部屋を満たしてゆく
  4.白夜/白昼夢
 夏の日
  5.陽ざしいっぱいの朝
  6.木蔭
  7.夜想
 8.宿命づけられた女の歌
パトリック・ダヴァン(指揮)
ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
NYCX-10050
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラヴェル……19世紀末から20世紀初頭のフランスを賑わせてきた異才たちは彼らだけではなく、第一次大戦以後のモダニズムにかき消されて忘れ去られてしまった見過しがたい才人も少なくありません。
 南仏でセヴラックが静かに才能を開花させていた頃、本盤の主人公デュポンはなんと、イタリアとフランスをまたにかけて歌劇作曲家として大成功。
 そのかたわらドビュッシー風ともヤナーチェク風とも言えそうな私小説的・描写的器楽音楽でみずみずしい才能を輝かせました。
 病弱で何かと療養生活を余儀なくされながら彼が綴ったピアノ曲は、すでにいくつかの録音を通じてフランス近代音楽ファンにひそかな喜びを提供してきたところ、驚くべきことにフランス語圏ベルギーの老舗楽団を指揮して俊才ダヴァンが管弦楽曲集を発表します。
 ピアノ曲として有名な「療養のとき(病床にて)」の管弦楽版をはじめ、フランク派とドビュッシ—を横目にみながら独自の成功を導き出した天才の技量を、雄弁な音言語の細やかさそのままにお楽しみいただけます。
 日本語で読めるデュポンの資料がたいへん少ない中、国内仕様はフランス近代ファン垂涎の解説翻訳付。

  録音:2018年9月3〜6日、リエージュ、サル・フィラルモニーク
   【国内盤】
    解説日本語訳:白沢達生



「ガブリエル・デュポン:ピアノ作品全集」


MSR
MS 1699
(2CD)
\3600→\3290
「ガブリエル・デュポン:ピアノ作品全集」
 ガブリエル・デュポン(1878-1914):
  憂鬱な時間(全14曲)
  砂丘に囲まれた館(全10曲)
  2つのバレエのエール
  アルバムの数葉(4曲)
ボ・ティース(ピアノ)

 20世紀初頭のフランスの作曲家、ガブリエル・デュポン:ピアノ作品全集

 録音:2017年12月,2018年1月 アイオワシティ/DDD、99'50

 20世紀初頭のフランスの作曲家、ガブリエル・デュポン(1878-1914)のピアノ作品全集。
 優れた作曲家だったにもかかわらず、36歳で病没し、死後なかなか顧みられることのなかったデュポンも、ここ数年でずいぶんCDが増えた。それでもピアノ作品全集はおそらくこれが初めてだろう。デュポンはラヴェルの3歳年下でほぼ同世代だが、作風は対極的で、繊細で内省的で染み入るような美しさに満ちたデュポンの作品には独特の魅力が詰まっている。

 ボ・ティースは米国ミネソタ州出身のピアニスト。ドビュッシーをはじめとする近代フランス音楽を得意としており、ここでもデュポン独特の魅力を見事に引き出している。




 ガブリエル・デュポン。
 今や、およそほとんどのクラシック・ファンには馴染みがない人だが、生前はオペラを書けば必ず当たる、といっても過言ではないほどの超人気作曲家だった。
 生まれたのは1878 年。パリ音楽院での師匠はマスネ、それにオルガンの巨匠ヴィドール。そう、フランクの系譜をひく純粋芸術路線に、美しいものを求めてやまない世紀末の人々を魅了しつくすバランス感覚も身につけた、完璧な芸術家だったのである。
 そして、肺結核を病んで早世たというのも伝説的。プロヴァンスの片田舎で療養しながら、人を避けるようにして、独自の内面世界を見つめ続けたという。

 実際そのピアノ作品を聴いてみれば、これぞ世紀末といった薫り高い耽美的世界。
 「砂丘の家」は、しずかに気持ちを落ち着けてくれる音楽集。同時代のセヴラックあたりも想起させるような、4〜5分の充実した小品が居並ぶ。
 また世紀末情緒という点では、もうひとつの「病める時」のほうがいかにもそれらしい。大小あわせて14 ある小品群は、療養中のデュポンが身近な光景を題材に、やさしさ、恐怖、希望…とさまざまな心象風景を織り交ぜて綴った私小説的な内容だが、「庭に注ぐ陽光」「白夜〜幻覚」「風の歌」「死神がうろついている」といった示唆的なタイトルにもあらわれているとおり、謎めいた雰囲気に満ちた作品。


  




GRAMOLA



GRAM99141
(SACD Hybrid)
\2600→\2290
イルンベルガー
エルガー(1857-1934):ヴァイオリン協奏曲/ヴァイオリン・ソナタ

 ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 Op.61
  1.第1楽章:Allegro
  2.第2楽章:Andante
  3.第3楽章:Allegro molto
 ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.82
  4.第1楽章:Allegro. Risoluto
  5.第2楽章:Romance. Andante
  6.第3楽章:Allegro non troppo
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)
ジェームズ・ジャッド(指揮)/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団…1-3
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ)…4-6
 
 1910年、名ヴァイオリニストのクライスラーからヴァイオリン協奏曲の作曲依頼を受けたエルガーは、様々な技巧を盛り込んだ長大な作品を完成させ、クライスラーに献呈しました。
 しかし、当のクライスラーは作品を初演したものの、結局録音することはなく、他のヴァイオリニスト、メニューインやハイフェッツが好んで演奏、録音したことで後世に残る名作としての地位が確立されました。このアルバムではザルツブルク出身のヴァイオリニスト、イルンベルガーが独奏を担当、ジェームズ・ジャッドが指揮するロイヤル・フィルハーモニーと共にロマンティックな旋律を悠然と紡いでいきます。
 同時に収録されているのは、近年高い人気を誇るヴァイオリン・ソナタ。ピアノを担当するコルスティックの妙技も併せ、聴きどころの多い演奏が高音質でお楽しみいただけます。
  録音:2017年9月18-20日 ブラックヒース・ホール、ロンドン…1-3 2018年3月30-31日 モーツァルトザール、ザルツブルク…4-6
  
 


GRAM99182
\2500
Pannonische Klange パノニアからの響き
 ハイドン(1732-1809):弦楽四重奏曲 ハ長調 Hob.III:57 Op.54-2
  1.第1楽章:Vivace
  2.第2楽章:Adagio
  3.第3楽章:Menuetto. Allegretto
  4.第4楽章:Finale. Adagio-Presto
 バルトーク(1881-1945):弦楽四重奏曲 第2番 Op.17 Sz67
  5.第1楽章:Moderato
  6.第2楽章:Allegro molto capriccioso
  7.第3楽章:Lento
 ブラームス(1833-1897):弦楽四重奏曲 イ短調 OP.51-2
  8.第1楽章:Allegro non troppo
  9.第2楽章:Andante moderato
 10.第3楽章:Menuetto. Moderato
 11.第4楽章:Allegro non assai
パシフィック・カルテット・ウィーン
【メンバー】
 高瀬 悠太(第1ヴァイオリン)
 エスター・マヨール(第2ヴァイオリン)
 チンティン・ファン(ヴィオラ)
 サラ・ヴァイレンマン(チェロ)

 2006年、ウィーン国立音楽大学の学生たちによって創立されたパシフィック・カルテット・ウィーン。高瀬悠太を第1ヴァイオリンに擁することもあり来日公演も多く、高い人気を誇るアンサンブルです。
 前作(GRAM99107)ではハイドンとウェーベルン、デルングス、黛敏郎を並べた個性的なプログラムで聴き手を魅了しましたが、今作ではハイドン、バルトーク、ブラームスの3つの弦楽四重奏曲を披露。
 タイトルの「パノニア」とは、ドナウ川の北からハンガリー一帯の地名のこと。古代ローマ時代には「パンノニア」と呼ばれていました。第一次世界大戦中にバルトークがこの地域の民謡を調査し、自身の四重奏曲第2番に反映させたことから、このアルバム名が付けられたということです。
 録音 2018年3月8-10日 Reformietre Kirche Marthalen、Switzerland
 
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GRAM99188
\2500→\2290
弦楽四重奏〜リヒテンタール版
 モーツァルト:レクイエム ニ短調 K626 

  1.Requiem 永遠の安息を
  2.Dies irae 怒りの日
  3.Tuba mirum 妙なるラッパの響き
  4.Rex tremendae Majestatis 恐るべきみいつの大王
  5.Recordare  思い出したまえ
  6.Confutatis 呪われし者
  7.Lacrymosa 涙の日
  8.Domine Jesu 主イエス・キリスト
  9.Hostias  賛美の生贄
 10.Sanctus 聖なるかな
 11.Benedictus 祝福されたもの
 12.Agnus Dei 神の子羊
パンドルフィス・コンソート(古楽器使用)
【メンバー】
 マキシミリアン・ブラット(第1ヴァイオリン)
 イングリット・ロールモーザー(第2ヴァイオリン)
 エルズビエータ・サイカ=バハラー(ヴィオラ)
 ギュンター・シャーゲル(チェロ)

 モーツァルトの「レクイエム」の弦楽四重奏版は、20年ほど前にアグライア四重奏団のアルバムがリリースされて以来、クイケンをはじめ、いくつかのアンサンブルが手掛けたヴァージョンです。
 編曲者リヒテンタールは、オーストリアの医学博士でアマチュアの音楽家。モーツァルトの息子カールと親しかった彼による編曲は、モーツァルトの生涯最後の名作を、忠実でありながら簡素な形で弦楽四重奏へと移し替えることに成功しています。
 「歌詞が大きな意味を持つ宗教曲」から、一切の言葉を失くしてしまったこの編曲版を、ピリオド楽器アンサンブル、「パンドルフィス・コンソート」は親密に演奏。涙や悲しみの感情や希望の心を感じさせる素晴らしい仕上がりを見せています。
  録音 2018年2月4-7日 モーツァルト・ハウス ウィーン
  
 


GRAM99157
\2500
イヴァン・エレート(1936-):弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲 第1番 Op.18
  1.第1楽章:Moderato
  2.第2楽章:Andante quasi Allegretto
  3.第3楽章:Vivace
 弦楽四重奏曲 第2番 OP.26
  4.第1楽章:I.A.Allegro risoluto, ma non troppo vivace
  5.第2楽章:II.A.Adagio molto, con una bella tristezza
  6.第3楽章:III.Presto
  7.第4楽章:II.B.Adagio, con una dolce vaghezza
  8.第5楽章:I.B.Allegro con brio, ma non troppo vivace
 弦楽四重奏曲 第3番 Op.78
  9.第1楽章:Sostenuto appassionato-Allegro energico
 10.第2楽章:Lento lamentoso
 11.第3楽章:Vivace-Sostenuto appassionato
 12.第4楽章:Allegro vivace-Presto
アコード四重奏団
【メンバー】
 ペーテル・メゼ(第1ヴァイオリン)
 チョンゴル・ヴェール(第2ヴァイオリン)
 ペーテル・コンドル(ヴィオラ)
 マーチャーシュ・エルヴェーティ(チェロ)
 
 ハンガリー出身、オーストリアで活躍するイヴァン・エレートの弦楽四重奏曲集。エレートは第二次世界大戦で苦難を強いられたものの、戦後は教師、ピアニストとしてドイツの音楽界の発展に力を尽くした作曲家です。
 前衛的な作風を用いることがなかったエレートの作品は、バルトークやブラームスからの影響が感じられる美しい旋律と、民謡風の雰囲気を併せ持つ魅力的なもの。
 ハンガリーの若手奏者たちによるアコード四重奏団は、デビュー作となるこのアルバムで、作品のすばらしさを丁寧に歌い上げています。
  録音 2018年1月15-17日 モーツァルトハウス、ウィーン
  
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GRAM99183
\2500→\2290
EntArteOpera Festival-退廃音楽の祭典
室内楽作品と歌曲集

 ヘンリエッテ・ボスマンズ(1895-1952):
  1.Chanson シャンソン
  2.Complainte du petit cheval blanc
    小さな白い馬の嘆き
  3.Le diable dans la nuit 夜の悪魔
 ヴァリー・ヴァイグル(1894-1982):
  4.Toccatina トッカティーナ
    (ロベルト・シューマンの思い出に)(1982)
  5.Who is at my Window?
     私の窓辺にいるのはだれ?(1968)
  6.Living a Life 人生を生きる(1968)
  7.Hymn to Eros エロス讃歌(1968)
 シャルロッテ・シュレジンガー(1909-1976):
  8.Es ziehen die Reihe lang(1931)
  9.Wie hell das Licht mir scheinet(1931)
  10.Was hor ich(1931)
 ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァ(1915-1940):
  11.Deux Ritournelles 2つのリトルネッロ Op.25
  12.Nav~dy 永遠に Op.12-1(1936/37)
  13. im je moj ~al
    私の悲しみは Op.12-2(1936/37)
  14.Ruce 手 Op.12-3(1936/37)
  15.Koleda milostna-Liebesliedchen
    クリスマス・キャロル-小さな愛の歌 Op.18-7(1938)
 マルティヌー(1890-1959):
  16.Koleda milostna-Liebesliedchen
    クリスマス・キャロル-小さな愛の歌 H259(1937)
 ヴァイグル:
  17.All Day I Hear the Noise of Waters
    終日私は水の音を聞く(1951)
  18.Listen 聴く(1971)
 ボスマンズ:チェロとピアノのためのソナタ(1919)
  19.第1楽章:Allegro maestoso
  20.第2楽章:Un poco Allegretto
  21.第3楽章:Adagio
  22.第4楽章:Allegro molto e con fuoco
ヘルミーネ・ハーゼルベック
 (メゾ・ソプラノ)…1-3.5-10.12-18
フランツ・バルトロメイ
 (チェロ)…5-7.11.19-22
クレメンス・ツァイリンガー
 (ピアノ)…1-4.8-22

 2012年から2016年まで毎年開催されていた「EntArteOpera Festival=退廃音楽の祭典」からのレコーディング。
 2016年はテーマに『女性作曲家たち』を据えて、ボスマンズ、ヴァイグル、シュレジンガー、カプラーロヴァの4人の作品を紹介しています。女性の作曲家の活動が難しかったことに加え、戦争での迫害など様々な逆境をはねのけ、素晴らしい作品を残した彼女たちの偉業を讃えたアルバムは聴き手に大いなる感動をもたらします。
 また、1曲添えられたマルティヌーの作品は、カプラーロヴァの「クリスマス・キャロル」と同じ詩が用いられています。
  録音 2016年10月11-13日 Tonstudio Tonal、Klavier-Atelier Pfaffebdorf、Lower Austria
  
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GRAM99184
\2500→\2290
ウィーンの伝統を受け継ぐ作曲家
ヨーゼフ・マイセダー(1789-1863):作品集 第4集
 室内楽作品集

  弦楽四重奏曲 第2番 ト短調 Op.6(1811)
   1.第1楽章:Allegro
   2.第2楽章:Andante
   3.第3楽章:Menuetto:Allegretto
   4.第4楽章:Allegro molto
ウィーン・マイセダー・アンサンブル
【メンバー】
 ライムンド・リシー(第1ヴァイオリン)
 ハラルド・クルムペック(第2ヴァイオリン)
 トビアス・リー(ヴィオラ)
 ペーター・ソモダリ(チェロ)
 弦楽五重奏曲 第2番 イ短調 Op.51(1830)
  5.第1楽章:Allegro agitato
  6.第2楽章:Adagio
  7.第3楽章:Scherzo:Allegro
  8.第4楽章:Finale:Allegro vivace
ウィーン・マイセダー・アンサンブル
【メンバー】
 ハラルド・クルムペック(第1ヴァイオリン)
 ライムンド・リシー(第2ヴァイオリン)
 トビアス・リー(第1ヴィオラ)
 ロベルト・バウエルシュタッター(第2ヴィオラ)
 ペーター・ソモダリ(チェロ)

 ウィーン・フィルのメンバーであるライムント・リシーによるヨーゼフ・マイセダーの4枚目の作品集。
 今作ではマイセダーの弦楽四重奏曲と弦楽五重奏曲の2曲を聴くことができます。イグナツ・シュパンツィヒに師事したマイセダーは、ウィーンの伝統を受け継ぐ作曲家、教師であり、ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンストを始めとする数多くの弟子を育てながら、自身も優れたヴァイオリニストとして活躍しました。
 残念ながら、彼の存命中に愛された作品の多くは忘れられてしまいましたが、幸いなことにリシーの手によって発掘され、現在少しずつ演奏会のプログラムに載せられるようになってきました。
 弦楽四重奏曲と五重奏曲は、マイセダーのヴァイオリニストとしての力量が存分に発揮された作品であり、リシーは第1ヴァイオリン奏者としてアンサンブルを完全に掌握、納得の演奏を披露するとともに、マイセダーの魅力を力強く語っています。

 録音:2016年1月4-5日…1-8 2018年3月20日…1-4 Studio Wavegarden、Mitterretzbach、Lower Austria



ライムント・リシー


ウィーン出身。ウィーン国立音楽大学で、トマス・カクーシュカおよび、アルフレッド・シュタールに師事した。
1988年にウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団。
1991年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとなり、1993年から第2ヴァイオリンの首席奏者を務める。



第1集〜第3集


GRML99103
\2500
ヨーセフ・マイセーダー:作品集1
 〜19世紀ウィーン発、世界で愛された極上室内楽〜

 ①バーデンの追憶 〜演奏会用変奏曲 op.63
 ②ピアノ四重奏のための演奏会用変奏曲 op.57
 ③ヴァイオリンとピアノのためのディヴェルティメント ニ長調 op.35
 ④ピアノ四重奏のための演奏会用変奏曲 op.24
リッシ—四重奏団
 ライムント・リッシー(vn)
 ロベルト・バウアーシュタッター(va)
 マリア・グリュン(vc)
 スレプラ・ゲレヴァ(p)

 しなやかな音作りで、ワルツだけではない19世紀のウィーン情緒を.
 本場発、見過しがたい新企画!

 オーストリアが世界に冠たる音楽大国なのは今に始まったことではありませんが、とくにその存在感が高まったのはやはり、シュトラウス父子やベートーヴェン、ブラームスらが活躍した19世紀——「会議は踊る、されど進まず」と言われた首脳会議・ウィーン会議の時代から19世紀中盤にかけて、そこはビーダーマイアー小市民文化の中心地でもあり、同時にオットー・ニコライがウィーン・フィルを創設した、世界に冠たる音楽先進地でもありました。

 そこでワルツ王シュトラウス同様ヴァイオリン奏者として活躍しながら、ヴュータン、オーレ・ブル、シヴォリ、ヘルメスベルガー...ら歴史に名だたる世界的ヴァイオリン奏者たちも弾いた絶品変奏曲の作曲家でもあったのが、本盤の主人公マイセーダー!

 艶やかなロマン漂う音運びに、ピアノ四重奏という堅固な演奏編成の魅力が最大限に生きる構築感確かな音作りで、古典派の充実を受けての、19世紀ロマン派好みの典雅にしてコントラスト豊かな作風を示すその音楽世界を、ウィーンで生まれ育った俊才リッシーら、同市随一の名手4人があざやかに演奏再現。

 Vol.1と題され、シリーズ化前提なのが窺えますが、確かに1枚目から「これは体系的に知らなくては!」と思わされる、19世紀室内楽の味わい全開のアルバムです!




GRML99148
\2500
マイゼーダー:作品集2
 ヨーゼフ・マイゼーダー(1789-1863)
  1-3. 弦楽四重奏曲 第6番 ト長調 op.23(1818)
  4-7. 弦楽四重奏曲 第5番 ニ長調 op.9(1811)
マイゼーダー四重奏団
 ライムント・リッシー(vn1)
 アデラ・フラジネアヌ(vn2)
 ロベルト・バウアーシュタッター(va)
 オトマール・ミュラー(vc)

 マイゼーダーはヴァイオリンの名手で、ソリストとしても確かな腕前を持ちながらオーケストラや室内楽で存在感を発揮した才人ながら、時間の経過とともに人々の記憶から薄れていった「名匠」。
 その偉業を掘り起こす体系的録音シリーズ第2弾は、ベートーヴェンやシューベルトを横目に書かれたソナタ系の逸品2作。


GRAM99181
\2500→\2290
ベートーヴェンやシューベルトを横目に
 企画&ヴァイオリンはウィーン・フィルのライムント・リシー
  ヨーゼフ・マイセダー(1789-1863):作品集 第3集

   ヴァイオリン協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 Op.22(1813)
 ヴァイオリン協奏曲 第3番 ニ長調 OP.28(1811)
 7.ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 Op.53(1835)
ライムント・リシー(ヴァイオリン)

ヘルムート・ツェートナー(指揮)
ヨーゼフ・マイセダー管弦楽団

 ウィーン・フィルのメンバーであるライムント・リシーは、オーストリアの知られざる作曲家ヨーゼフ・マイセダーの作品の復刻に尽力しています。

 11歳で公開コンサートを開くほどに若い頃から才能を認められていたマイセダーは1836年にホーフブルク宮殿のヴァイオリニストとして活躍しました。
 教師としても有能で、ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンストを始めとする名手たちを育てています。数多くのヴァイオリン作品を残しましたが、残念なことに現代ではほとんど演奏される機会がなく、リシーの手によって作品が蘇演されることで、現代の聴き手も彼の名に目を留める機会が増えてきました。

 これまでに弦楽四重奏曲(GRAM99148)、ヴァイオリン小品集(GRAM99103)がリリースされましたが、ついに華麗なヴァイオリン協奏曲集の登場です。
 これまでは「室内楽曲集」ということだったのですが、まさかヴァイオリン協奏曲にまで及ぶとは。

 この録音のために結成された「ヨーゼフ・マイセダー管弦楽団」をバックにリシーが納得の演奏を聴かせています。

  録音 2017年11月2-5日 Casino Baumgarten、Vienna



 
 

GRAM99185
\2500
Sh'ma Israel-聞け、イスラエルよ
 1.B.Z.シェンカー:B'tzet Israel
 2.Z.ジルベルツ/M.ソボル:Mimkomcha
 3.Y.ローゼンブルーム:Un'taneh Tokef(O.ソボル編)
 4.S.マラヴスキ/M.ソボル:L'chu Neranena
 5.I.アルター/M.ソボル:Retse Vimnuchatenu
 6.S.セクンダ/A.ショル:Dos Yiddishe Lied
 7.S.マラブスキ/M.ソボル:Sh'ma Israel(O.ソボル編)
 8.M.ガンチョフ:Retse Hashem
 9.D.ツェルツァー:Mi Sheberach(O.ソボル編)
 10.Y.ゴットリープ:Chassidic Kaddish
シュムエル・バルツィライ(テノール)
イェディディヤ=ツヴィエル・ヴェクスラー(ソロ)…1.4.7
S.F.Y.フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
Dr.モルデチャイ・ソボル(編曲&指揮)

 イルラエルのテノール歌手シュムエル・バルツィライが高らかに歌いあげる「イスラエルを讃える歌」の数々。
 ユダヤ系の作曲家たちの歌を集めた彼の最初のアルバム(GRAM99080)で共演したS.F.Y.フィルハーモニー管弦楽団と、モルデチャイ・ソボルは今回のアルバムでも、洗練された響きと圧倒的な迫力で、輝かしい歌を支えています。どことなくエスニックな雰囲気が漂う独特な旋律を、まるでイタリアのカンツォーネのように聞かせる巧みなアレンジも聴きどころです。
 録音 2018年
  




<メジャー・レーベル>

SONY



19075928482
\2600
ヨーヨー・マ(チェロ)/
 サロネン:チェロ協奏曲
ヨーヨー・マ(チェロ)
ロサンジェルス・フィルハーモニック
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
 
 指揮者そして作曲家でもあるエサ=ペッカ・サロネンが、ヨーヨー・マが弾くことを想定して作曲したチェロ協奏曲で、ロサンジェルス・フィル、シカゴ交響楽団、ニューヨーク・フィルなどの共同委嘱作品。
 これまでサロネンはピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲を作曲していますが、今回初のチェロ協奏曲です。
 12音技法や民族的打楽器の使用、チェロ・ソロ部分を電子機器を使ってループさせるなど、現代的なものとなっています。

 「私はチェロ協奏曲を作曲するために30年間アイデアを考えてきました。2010年に書いたチェロのための独奏曲からのフレーズを使用しながら、2015年に実際に作曲に取りかかりました。
 伝統的なチェロ独奏とオーケストラにとる協奏曲形式にとらわれず、オーケストラの楽器らもしばしば独奏楽器として扱い、そのことによってチェロがさらに際立っています。
 現代最もユニークな生命を与える人、そしてコミュニケーターの一人であるヨーヨー・マのために協奏曲を書くことは非常に大きな喜びでした。彼のテクニックには限界がないばかりか、創造力の限界がありません。これは名誉以外何ものでもありません」
 とサロネンは語っています。
  2018年2月8日ロサンジェルス、ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール
 
 


88985390822
\2600
キャメロン・カーペンター(ツアリングオルガン)/
 ラフマニノフ:

  パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
   (カーペンター編)

 プーランク:
  オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調 FP.93
 ヴィエルヌ:
  オルガン交響曲第1番ニ短調 Op.14〜第4楽章
キャメロン・カーペンター(ツアリングオルガン)
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(1,2)
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮:1,2)
 
 「オルガンという楽器の認識を変えた音楽家・・・クラシック音楽のタブーをぶち破る男」(ロサンゼルス・タイムズ紙)と称賛されている、超絶技巧を誇るオルガニストにして作曲家、キャメロン・カーペンターのソニー・クラシカルからの3枚目のアルバムは、待ちに待ったキャメロン初のコンチェルト・アルバム。
 それも自らのアレンジによる『ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲』を選曲。
 もともとピアノと管弦楽のための作品ですが、単にピアノのパートをオルガンに置き換えるだけでなく、様々なストップ(音栓)を使用し音色を変化させることによって、24の変奏がさらに色づけされ、即興的な雰囲気も加わり巨大な絵画のように描かれていきます。
 カップリングはプーランクの名作『オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲』で、それにアンコール風にヴィエルネの『オルガン交響曲』の第4楽章。
 共演はクリストフ・エッシェンバッハ指揮するベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団。2019/20年シーズンからスタートする新たなコンビの初録音で、キャメロンのソロに応じて見事にオーケストラの音色を変化されています。
 ベルリンのコンツェルトハウスに「ツアリング・オルガン」を搬入し設置して録音した、画期的なアルバム。
  2018年6月21-23,25日 ベルリン、コンツェルトハウス
 

















2/19(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

NAIVE



V 5452
(3CD)
特別価格
¥3300→\2990
ディオティマ弦楽四重奏団
 バルトーク:弦楽四重奏曲全集(全6曲)

 [CD1]
  弦楽四重奏曲第1番、第2番
 [CD2]
  弦楽四重奏曲第3番、第4番
 [CD3]
  弦楽四重奏曲第5番、第6番
ディオティマ弦楽四重奏団
ユン=ペン・ツァオ(ヴァイオリン)
コンスタンス・ロンザッティ(ヴァイオリン)
フランク・シュヴァリエ(ヴィオラ)
ピエール・モルレ(チェロ)

 ディオティマ弦楽四重奏団による深いバルトーク

 録音:2018年3月29〜4月1日、4月30〜5月2日、ケルン

 ディオティマ弦楽四重奏団の最新盤は、バルトークの弦楽四重奏曲全集。弦楽四重奏曲の「エヴェレスト」であるこの全集を録音するのは彼らの長年の夢であったといいます。
 ディオティマ弦楽四重奏団はパリとリヨンの国立高等音楽院で一等賞を受賞したメンバーで構成され、1996年に創設以来世界的に活躍する弦楽四重奏団です。『ディオティマ』というグループ名は、ルイジ・ノーノの弦楽四重奏曲「断章、静寂、ディオティマへ」からとられている。ディオティマとはプラトンの「饗宴」、ドイツの詩人ヘルダーリンの「ヒューペリオン」に登場するヒロインの名。
 ラッヘンマン、ファーニホウ、細川俊夫ら現代の作曲家たちと密接なかかわりを持ちながら同時代作品を演奏するとともに、ベートーヴェン、シューベルトなどのレパートリーを演奏しています。2016、18年と来日もしており、その高い技術と作品への鋭いまなざしが光る演奏は高く評価されています。

 バルトークの弦楽四重奏曲は約30年という長い期間に生み出されたもので、バルトークの人生の大きな出来事が反映されていたり、ドビュッシーやシェーンベルク、ベルクらの影響、ハンガリーの民謡などの影響、さらにはアラブ音楽の要素がみられるものなど、バルトークのエッセンスが凝縮されたような作品群です。ディオティマは、バルトークが音符に込めた様々な思いを深くえぐりだすかのような、深みのあるアプローチで聴かせます。

 

V 5454
¥2600
Rencontre(出会い)
 ・ラヴェル:シェエラザード
  〔1. アジア 2. 魔法の笛 3.つれない人〕
 ・ドビュッシー:
  忘れられた小歌
   〔1. やるせない夢ごこち 2. 巷に雨の降るごとく
    3.木々の影は 4. 木馬 5. 緑 6.憂うつ〕
  艶なる宴 第1集〔1. 秘めやかに 2. 操り人形 3.月の光〕
 ・ドラージュ:4 つのインドの詩
  〔1. マドラス 2.ラホール 3. ベナレス 4.ジャイプール〕
 ・プーランク:
  2 つの詩〔1.C(セー) 2. 華やかな宴〕
  気まぐれな婚約
   〔1.アンドレ夫人 2.草の中に 3.飛んでる
    4.私の屍は菜が手袋のように柔らかだ 5.ヴァイオリン 6. 花〕
  モンパルナス
  ハイド・パーク
ラケル・カマリーナ(ソプラノ)
ヨアン・エロー(ピアノ)

 LFJ でも注目のソプラノ、ラケル・カマリーナのソロ・アルバム

 録音:2017年12月

 2012年以来デュオを組んでいるラケル・カマリーナ(ソプラノ)とヨアン・エロー(ピアノ)による「出会い」と題したアルバムの登場。
 カマリーナは2011年ポルトガルのルイサ・トディ国際声楽コンクールで第1位、2017年のヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュジークにノミネートされ、ヨーロッパ各地でオペラや歌曲で活躍しています。
 このアルバムは二人の初のリサイタル・アルバムで、二人がよく演奏するものを中心にプログラムされています。ドラージュのインドの4つの詩での独特の世界をはじめ、どの曲でもその世界が愛らしくも深く再現されており、非常に好感のもてる演奏となっています。カマリーナは2019年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも来日予定。注目です!




 

ALPHA



ALPHA448
\2600
J.S.バッハ(1685〜1750):教会カンタータ第82・169番 他
 〜アルト独唱、オルガン、コラール〜

  1-5.教会カンタータ『わたしは満ち足りて』BWV 82
  三つのコラール前奏曲〜『ライプツィヒ・コラール集』より
   6.コラール前奏曲『いと高きところには神のみぞ栄光あれ』BWV662
   7.コラール前奏曲『いと高きところには神のみぞ栄光あれ』BWV663
   8.コラール前奏曲『いと高きところには神のみぞ栄光あれ』BWV664
  9-15.教会カンタータ『わたしの心には神だけがある』BWV169
  16-17.前奏曲とフーガ イ短調 BWV543
ダミアン・ギヨン(指揮)
ル・バンケ・セレスト(古楽器使用)
ダミアン・ギヨン(アルト独唱)、
パトリック・ボジロー(オーボエ&オーボエ・ダモーレ独奏)…1-5、9-15
モード・グラットン(オルガン独奏)…6-17
セリーヌ・シェーン(ソプラノ)、
ニコラ・スコット(テノール)、
ブノワ・アルヌー(バス)…9-15
NYCX-10049
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 バッハ・コレギウム・ジャパンへの度重なるソリスト客演で日本の古楽ファンのあいだでも大いに注目されるようになった、フランスの世界的カウンターテナー歌手ダミアン・ギヨン。
 自ら指揮するル・バンケ・セレストでは、ソリストとしてやはり注目が高まりつつあるモード・グラットン(ヘレヴェッヘのレーベルPhiからバッハのオルガン曲集もリリースされています。LPH021)とも共演し、通奏低音以外は各パートひとりずつの極小編成で数々の名演を披露してきました。
 今回はアルト=カウンターテナー独唱がきわだつバッハ屈指の名作BWV82と、オルガン独奏が印象的な立ちまわりをみせるBWV169(冒頭シンフォニアはチェンバロ協奏曲第2番との転用関係で知られます)を主軸に据えながら、オルガンの存在感が強く印象づけられる独奏曲を4曲あわせて収録。
 ストラスブールにある、歴史的オルガンに通じたドミニク・トマ工房が18世紀テューリンゲン式のモデルで建造したバッハ向きのオルガンとともに、オルガニストとして生きた教会音楽家バッハの素顔に肉薄した古楽解釈を堪能させてくれます。独唱のシェーンやオーボエのボジローなど、世界的に活躍するソリストの客演も頼もしいところ。国内仕様では充実解説・歌詞ともに日本語訳付です。
 




ARCANA



A460
\2600
Imaginario ビウエラは想像力をかきたてる
〜15世紀から16世紀へ、多声音楽とビウエラ〜

 1.フアン・バスケス(1500頃〜1560頃):おお、甘美なる随想(4声)
 2.フアン・バスケス:わたしを殺すおつもりか(5声)
 3.フアン・バスケス:ひとたび、わが両目が(4声)
 4.モデナのジューリオ・セーニ(1498〜1561):
  リチェルカーレ (『シエナのリュート写本』より)
 5.アドリアン・ヴィラールト(1490〜1562):
   おお、甘やかなるはわが命の君
 6.フアン・バスケス:何を聞きつけた、わが心よ(4声)
 7.ジャック・アルカデルト(1504頃〜1568):
   きらめく清水の甘やかさ(5声)
 8.ジョスカン・デプレ(1450/55頃〜1521):
   荒らされ得ぬ全き貞淑のマリア(5声)
 9.ジョスカン・デプレ:あなただけが、驚くべき御業を(4声)
 10.作曲者不詳:あなたから離れていられるなら(5声)
   (『ウプサラの歌集』〔1556〕より)
 11.ジャック・アルカデルト:あなたの酷い蔑みにさらされて(4声)
 12.作曲者不詳:ただおまえを見つめるだけで(4声)
  (『ナポリ風ヴィラネスカ集第1巻』〔1551年ヴェネツィア刊〕より)
 13.アドリアン・ヴィラールト(1490〜1562):優しき肌ざわり(4声)
 14.チプリアーノ・デ・ローレ(1515〜1565):いのちは逃れゆく(5声)
 15.チプリアーノ・デ・ローレ:別れの際にあってなお(4声)
 16.作曲者不詳:
    マドリガーレ「別れの際に」に基づくファンタジア
    (『カステルフランコ・ヴェネトの写本』より)
 17.フアン・バスケス:希望がないというのなら(4声)
 18.フアン・バスケス:誰が言うのか、不在とは忘却などと(3声)
 19.クリストバル・デ・モラーレス(1500-1553):
    アニュス・デイ
  (4声/『“あの騎士殿に伝えてください”のミサ曲』より)
アルモニア・コンセルターダ(古楽器使用)
 マリア・クリスティナ・キール(ソプラノ)…
  1-3、5-7、10-14、17-19
 ジョン・ポッター(テノール)…9
 アリエル・アブラモビチ(アルト&バス・ビウエラ)…
  1-8、10-19
 ジェイコブ・ヘリングマン(アルト&バス・ビウエラ)…
  2、7-10、14、19
NYCX-10046
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 15世紀から16世紀へ……それはフランドル楽派の全盛期であったとともに、当のフランドル地方を手中におさめたハプスブルク=スペイン王家が、破竹の勢いで世界帝国を築き上げつつあった時代。皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)が王室に築いたフランドル聖歌隊を通じて、スペイン王室には精巧な多声音楽をどこよりも豊かに育める環境が続きます。
 そこでイベリア旧来の伝統との接点として注目をあびたのが、ギターに似た形状でありながらリュートのように精巧な多声音楽も奏でられるビウエラ。その弾き手が二人いれば4〜5声からなる多声音楽も奏でられるうえ、繊細かつ多様な音表現は歌声との相性も抜群。
 そんな特質を最大限に引き出せるのが、現代欧州最高の撥弦奏者ふたりと大御所歌手キール! 広範に使われていながら現存曲集がきわめて少ないビウエラのための音楽ですが、フランドル楽派の多声音楽をビウエラで多声表現できる技法を知り尽くしていればこそ、このような当時の実情にあわせた演奏再現は可能になるというもの。
 大航海時代をへて、南イタリア一帯までスペイン領となっていった時代ならではのレパートリーの広がりにも注目です。ビウエラ二重奏も、歌を含むトラックも聴きどころ満載、国内仕様ではArcanaならではの詳細解説も歌詞も日本語訳付です。
 



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 LINN RECORDS



CKD620
\2700→\2490
ティチアーティ(指揮)&ベルリン・ドイツ響
 ブルックナー(1824-1896):交響曲第6番 イ長調 WAB106
ロビン・ティチアーティ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
NYCX-10051
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税
 
 昨年(2018年)もスコットランド室内管を率い、小編成でのブラームス交響曲全曲録音で話題となったロビン・ティチアーティの新録音はブルックナー! それもブラームスから一転、今度はコントラバス8人規模の雄大な編成との録音です。
 ブルックナーの交響曲中、最も人気がないと見なされがちな第6番は、近年では第2楽章アダージョの清らかで深い悲しみに満ちたメロディが広く知られるようになりました。
 とはいえ、ブルックナー録音を敢行するに当たり、第6番を真っ先に選ぶのは勇気がいるところで、ティチアーティのこの曲への思い入れと自信が見て取れます。
 編成に見合った的確なタクトでフランス近代作品でも精妙な解釈を引き出してみせたティチアーティですが、実はすでにブルックナーの交響曲第6番はウィーン交響楽団やノルウェーのベルゲン・フィルとの共演で披露した実績もあるところ。
 『ザ・ガーディアン』紙でも「広がりを感じさせる、めざましい」解釈と絶賛されたとおり、作曲家との思わぬ相性の良さが21世紀のブルックナー解釈に新境地を切り開いてくれそうです。
 今後の録音にも期待が高まりますが、まずは第6番の汲めど尽きせぬ豊かな音世界でその適性をじっくり味わいたい1枚です。
  録音:2018年2月10〜12日、ベルリン・フィルハーモニー
 
 


CKD602
\2700
ハイドン(1732-1809):第1アポーニー四重奏曲 Op.71
 弦楽四重奏曲第69番、第70番、第71番

  1-4.ハイドン:弦楽四重奏曲第69番 変ロ長調 Op.71-1 Hob.III:69
  5.キャプテン・サイモン・フレイザー(1773?1852):美しきスコットランドの北
   ニール・ガウ(1727-1807):ミス・ダンブリック
   (マクスウェル四重奏団編曲)
  6-9.ハイドン:弦楽四重奏曲第70番 ニ長調 Op.71-2 Hob.III:70
  10.ジェームズ・スコット・スキナー(1843-1927):アレンヴェール墓地の薔薇の蕾
    ジョージ・スミス(メンバー):ガーズウェル農場での永遠の誓い
    スキナー:The Hurricane ハリケーン
    (マクスウェル四重奏団編曲)
  11-14.ハイドン:弦楽四重奏曲第71番 変ホ長調 Op.71-3 Hob.III:71
  15.マクレガー夫人:最愛のグレガー(グレガーの嘆き) (1570年前後)
    (マクスウェル四重奏団編曲)
マクスウェル弦楽四重奏団
 コリン・スコビー(ヴァイオリン)
 ジョージ・スミス(ヴァイオリン)
 エリオット・パークス(ヴィオラ)
 ダンカン・ストラチャン(チェロ)

 2010年にイギリスで結成され、2017年にトロンヘイム国際室内楽コンクールで聴衆賞を受賞しているマクスウェル弦楽四重奏団のデビュー録音(2016年にアコーディオン奏者のCDにゲスト録音があり)。
 ハイドンが最初のイギリス旅行からウィーンへ帰った直後に書き始められた「アポーニー四重奏曲」の前半3曲(Op.71)に、演奏する彼らはもちろん、作曲者もきっと影響を受けたであろう、故郷スコットランドの伝統音楽を組み合わせるというオリジナリティ溢れる趣向。
 サイモン・フレイザー、ニール・ガウ、ジェームズ・スコット・スキナーはいずれもそれぞれの時代に名を馳せた名フィドル奏者たちであり、最も古い「最愛のグレガー」は、戦争で亡くなった夫にケルトの言葉(ゲール語)で歌われたという美しい哀歌です。
 ハイドンの3つの四重奏曲では、歓喜が全体を包む第69番、抒情的でロマンティックな第70番、振幅の大きな表情を持つ第71番という、それぞれの特徴を大きく意識させる快演を披露。若く輝かしい表現と音色を堪能できる一枚です。
録音:2018年4月11-14日、メニューイン・ホール ストーク・ダバノン、サリー、UK
 



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MELODIYA



MEL1002572
(2CD)
\3600→\3290
奇人アントン・バタゴフ
 BIG MY SECRET ピアノ・リサイタル

 【DISC 1】
 1.ラモー(1683-1764):プレリュード(クラヴサン曲集第1集RCT1より)
 2.ブル(1562/3年 - 1628):ガリアルダ
 3.ラモー:ラ・リヴリ(コンセールによるクラヴサン曲集より)
 4.バッハ(1685-1750):「目覚めよと呼ぶ声あり」 BWV645
 5.ラモー:ラガサント(コンセールによるクラヴサン曲集より)
 6.バッハ:「来たれ、異教徒の救い主よ」 BWV659
 7.ラモー:内気‐第1ロンド(コンセールによるクラヴサン曲集より)
 8.バッハ:「我汝の名を呼ぶ、主イエス・キリストよ」 BWV639
 9.ラモー:内気‐第2ロンド(コンセールによるクラヴサン曲集より)
 10.バッハ:「主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ」 BWV617
 11.ラモー:軽はずみなおしゃべり(コンセールによるクラヴサン曲集より)
 12.モーツァルト(1756-1791):幻想曲 ニ短調 K397/385g
       (バタゴフの即興による終結)
  4、6、8、10…ブゾーニ編曲、バタゴフ補編曲
【DISC 2】
マイケル・ナイマン(1944-):
 1.フライ・ドライヴ(「キャリントン」)
 2.アトラクション・オブ・ザ・ペダリング・アンクル(「ピアノ・レッスン」)
 3.羊飼いにまかせとけ(「英国式庭園殺人事件」)
 4.ビッグ・マイ・シークレット(「ピアノ・レッスン」)
 5.ヒア・トゥ・ゼア(「ピアノ・レッスン」)
 6.あの時芽生えた気持ち(「ピアノ・レッスン」)
 7.ディープ・スリープ・プレイング(「ピアノ・レッスン」)
 8.シルバー・フィンガード・フリング(「ピアノ・レッスン」)
 9.ロスト・アンド・ファウンド(「ピアノ・レッスン」)
 10.シープ・アンド・タイズ(「数に溺れて」)
 11.楽しみを希う心(「ピアノ・レッスン」)
 12.時の流れ(「ZOO」)
 13.モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K475
 アンコール
  14.バッハ/シロティ編曲:前奏曲 ロ短調 BWV855a
アントン・バタゴフ (ピアノ/Steinway D)

 個性派ピアニスト、バタゴフのライヴ・アルバム。前半ブゾーニ編曲版バッハのコラール前奏曲(トラック4、6、8、10)には、コラール旋律に基づく前奏を付与するなど独自の編曲も加え、ゆったりとしたテンポで作品の深淵を覗きこむような、バタゴフならではの個性的な解釈。動きのあるラモーやブルとの好対比を聴かせます。
 そして後半はマイケル・ナイマンの映画音楽という、がらっと変わった趣向。自身も映画音楽の作曲家として活躍するバタゴフらしく、独特なテンポ運びとメリハリのある進行で、純粋な音楽としての作品の素晴らしさを引き出しています。両プログラムを繋ぐようなモーツァルトの、沈鬱にして美しい表情も聴きものです。
 録音:2017年12月13、15日 モスクワ国際音楽堂(ライヴ)





バタゴフのバッハ録音


Melodiya
MEL1002500
(2CD)
\3200
天才と狂人の境
 アントン・バタゴフ:J.S.バッハを弾く

【CD1】
 J.S.バッハ(1685-1750):
  パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828
   1.序曲
   2.アルマンド
   3.クーラント
   4.アリア
   5.サラバンド
   6.メヌエット
   7.ジーグ
  8.コラール「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147
【CD2】
 J.S.バッハ:パルティータ 第6番 ホ短調 BWV830
  1.トッカータ
  2.アルマンド
  3.クーラント
  4.エア
  5.サラバンド
  6.テンポ・ディ・ガヴォット
  7.ジーグ
アントン・バタゴフ(ピアノ…ベーゼンドルファー 225)

 1965年モスクワ生まれのアントン・バタゴフ。作曲家としてはロシアのポスト・ミニマリストに位置付けられ、ロシア国内のニュース番組や教養番組などの音楽を手掛けており、時にはチベット仏教の詠唱に西洋音楽風の伴奏をつけてみたという“異端の人”。一時は「天使になりたい」と言ってチベットに住んでいたというバタゴフですが、ピアニストとしては、タチアナ・ニコラーエワの門下であり、確かな技巧を有していることで知られています。
 しかしその表現は大胆かつ異色なもの。以前リリースされたメシアンの「幼子イエスにそそぐ20の眼差し」は史上最遅の演奏であり、まさに法悦の世界を体験できると話題になりました。
 そんなバタゴフの久しぶりの新譜は、バッハのパルティータ。CD2枚組に収録されているのは4番と6番の2曲のみで、その2曲間をつなぐのは「主よ、人の望みの喜びよ」というのも考え抜かれたプログラムです。
 バタゴフは時が止まるかと思えるほどのゆったりとしたテンポを採り、一つ一つの音符、イントネーション、和声の隅々までに意味を見出し、一切の妥協を許さないパルティータを演奏しています。
 独創的なパルティータというとグールドの名演が頭に浮かぶ人も多いでしょうが、このバタゴフ盤の方向性は全く違うもの。軽やかさや音の乱舞は全くありません。ゆっくりと紡がれていく音に耳を研ぎ澄ませてください。

  録音 2016年12月 Constructor Hall, ZiL cultural centre, Moscow



 1965年ロシア生まれ。度々異端と称される芸術家、アントン・バタゴフ(Anton Batagov)。
 現在は、クラシック以外の作曲に関して「知的でスタイリッシュ」と高く評価されている。
 これはそんなバタゴフのバッハ。これが普通じゃない。

 かつてリリースされていたメシアンの「幼な子イエス」は全体でCD3枚を費やすという異常長時間演奏。それでもメシアンには認められていたというから、異常なだけでは終わらない。
 またバッハの「フーガの技法」も140分を優に超えていたという超スロー演奏。
 しかもただ遅いだけでなく、異様な世界に引きずり込まれそうになるへんてこりんな演奏。
 ほんとに気が狂いそうになる。普通のピアノで弾いたのではないと思う。

 これを数々のコンクール入賞歴を持つ超絶技巧の持ち主がこれをやるんだからたまらない。


 バタゴフはモスクワ音楽院を卒業後、クラシックの録音をわずかに行った後、仏教を含む様々な文化映像、パフォーマンス、哲学、フリー・ジャズやポップ等がまぜこぜの、不思議な世界に旅立ってしまった。
 彼のビデオ・アーツなんて、見たらほんとに気が狂いそうになる。
 クラシック演奏家というだけの範疇にとどまっていられなかった天才と狂人の境を行く人なのである。

 こんなわけがわからない超人・変人がまだいた。


ひきずりこまれる・・・パッヘルベルの「カノン」
https://youtu.be/KyuvOmGuYgM


Anton Batagov plays Bach. Live at the Moscow House of Music, part 1  April 26, 2014
https://youtu.be/2p5OiaIsZL8




 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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MELODIYA



MEL1002581
(2CD)
\3600→\3290
国際的な録音デビューを迎える前
 ミハイル・プレトニョフ/モスクワ音楽院ライヴ1979

【DISC 1】
 J.S.バッハ(1685-1750):組曲 イ短調 BWV818a
  1.プレリュード
  2.アルマンド
  3.クーラント
  4.サラバンド
  5.メヌエット
  6.ジーグ
 D.スカルラッティ(1685-1757):
  7.ソナタ ヘ長調 K17
  8.ソナタ ト短調 K8
  9.ソナタ ト長調 K259
  10.ソナタ ニ長調 K96 (ラ・カッチャ)
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調 Op.10-2
  11.I Allegro
  12.II Allegretto
  13.III Presto
【DISC 2】
 ショパン(1810-1849)
  ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
   1.I Allegro maestoso
   2.II Scherzo. Molto vivace
   3.III Largo
   4.IV Finale. Presto, ma non tanto
  5.夜想曲 第4番 ヘ長調 Op.15-1
  6.ワルツ 第8番 変イ長調 Op.64-3
  7.ワルツ 第4番 ヘ長調 Op.34-3「華麗なる円舞曲」
  8.夜想曲 第19番 ホ短調 Op.72-1
ミハイル・プレトニョフ(ピアノ)

 初CD化
 Melodiyaレーベルのアーカイヴから1979年プレトニョフのライヴ音源が登場。一部はMelodiyaのライセンスを受けたeurodiscなどからアナログ・レコードとして発売されていましたが、今回リサイタルのプログラムが揃って収録され、CDとしては初登場となりました。
 1957年生まれのプレトニョフは当時22歳。前年にチャイコフスキー・コンクールを制して世界的に注目されていた時期のリサイタルで、Virgin Classicsと契約して国際的な録音デビューを迎える前の貴重な記録です。
 若々しいバッハに始まるこのプログラムではいずれの作品でも個性的な解釈を聴くことができますが、特にショパンのソナタ3番には注目で、ディテールの細やかな表現を有機的に紡ぎながら、全体を大きなスケールでまとめ上げるという素晴らしい演奏です。録音は分離は狭いもののクリアなステレオで、ピアノの音は細やかに拾っており、最新のリマスタリングも功を奏して独特のニュアンスを楽しむことが出来ます。拍手入り。
 録音:1979年10月31日 モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)
 
  


MEL1002519
(3CD)
\4300
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):作品選集
 【DISC 1】
  ヴァイオリン・ソナチネ Op.46
   1.I Allegretto
   2.II Lento
   3.III Allegro moderato
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.95
   4.I Monody. Allegro moderato
   5.II Pauses. Andantino grazioso
   6.III Intervals. Presto agitato
   7.IV Replies. Andantino non tanto
   8.V Accompanement. Allegretto leggier
   9.VI Invocatio. Lento affettuoso
   10.VII Syncopes. Vivace marcato
  無伴奏ヴィオラ・ソナタ 第1番 Op.107
   11.I Adagio
   12.II Allegretto
   13.III Adagio
   14.IV Allegro
    録音:1966年…1-3、1976年…4-14
アレクセイ・ミフリン(ヴァイオリン)、
エフゲニア・セイデル(ピアノ)…1-3
アレクサンドル・ブルシロフスキー(ヴァイオリン)…4-10
フョードル・ドルジーニン(ヴィオラ)…11-14
【DISC 2】
  チェロ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.21
   1.I Lento ma non troppo
   2.II Un poco moderato
  チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.63
   3.I Moderato
   4.II Andante
   5.III Allegro
  6.チェロと管弦楽のための幻想曲 嬰ヘ短調 Op.52
    録音:1977年…1-5、1970年…6
アッラ・ヴァシリエヴァ(チェロ)
ミェチスワフ・ヴァインベルク(ピアノ)…1-5
ルドルフ・ヴァルシャイ(指揮)
モスクワ室内管弦楽団…6
【DISC 3】
  弦楽四重奏曲第7番 ハ長調 Op.59
   1.I Adagio
   2.II Allegretto
   3.III Allegro moderato
  トランペット協奏曲 変ロ長調 Op.94
   4.I Etudes. Allegro molto
   5.II Episodes. Andante
   6.III Fanfares. Andante. Allegretto
    録音:1960年…1-3、1978年…4-6
ボロディン四重奏団…1-3
ティモフェイ・ドクシツェル(トランペット)…4-6
アリギス・ジュライティス(指揮)…4-6
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団…4-6

 今年(2019年)に生誕100年となるポーランド出身の作曲家ヴァインベルクの、室内楽を中心とした名曲・名演を集めた3枚組。
 ナチスを避け1939年以降ソヴィエトで活躍したヴァインベルクは、一般にショスタコーヴィチの影響を強く受けているいといわれ、交響曲など大規模な作品がよく知られていますが、この作品集を聴けばそれらが一面的であることがよく理解できることでしょう。
 ユダヤ、ポーランド、そのほかアルメニア音楽や東西の様々な作曲家などの影響も受けつつさらに発展させ、ショスタコーヴィチが「彼は心臓の血で音楽を書く」と語ったように、明白な主体性で感情をストレートに盛り込みんだ、聴くものに直接語り掛けてくる音楽を堪能することができます。
 ボロディン四重奏団などソヴィエト音楽史を彩る名手たちの名が連なるセット。最後には、巨人ドクシツェルによるトランペット協奏曲も収められているのが嬉しいところです。
 


<映像>

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C MAJOR(映像)

 

 

 



80 0504
(4Blu-ray)
¥8900→\7990

 

 

 

バーンスタイン ヤング・ピープルズ・コンサート Vol.2
 BD1
  1.ソナタ形式ってなに?(1964年11月6日)
   モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
   レノン/ マッカートニー:アンド・アイ・ラヴ・ハー(And I Love Her)
   ビゼー:歌劇『カルメン』よりミカエラのアリア
   モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16番ハ長調K.545
  2.シベリウスへのトリビュート(1965年2月19日)
   シベリウス:フィンランディア/
   シベリウス:ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:セルジウ・ルカ)/シベリウス:交響曲第4番
  3. 音楽の原子:音程について学ぼう(1965年11月29日)
   ワーグナー:歌劇『ローエングリン』より第3幕への前奏曲/ヨハン・シュトラウス:美しく青きドナウ/
   レノン/マッカートニー:ヘルプ!(Help!)/ブラームス:交響曲第4番/ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第4番
  4.オーケストラのサウンド(1965年12月14日)
   ハイドン:交響曲第88番/ベートーヴェン:交響曲第5番/ベートーヴェン:交響曲第7番/
   ブラームス:交響曲第1番/ドビュッシー:イベリア/ストラヴィンスキー:兵士の物語/
   ガーシュウィン:パリのアメリカ人/コープランド:ロデオ/
   J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調
 BD2
  5.ショスタコーヴィチの誕生日へのトリビュート(1966年1月5日)
   ショスタコーヴィチ:交響曲第7番/ショスタコーヴィチ:交響曲第9番/ベートーヴェン:交響曲第9番
  6. 旋法ってなに?(1966年11月23日)
   ドビュッシー:夜想曲より「祭」/シベリウス:交響曲第6番/リスト:ハンガリー狂詩曲第2番/
   リムスキー=コルサコフ:シェヘラザード/ブラームス:交響曲第4番/プロコフィエフ:キージェ中尉/
   シベリウス:交響曲第4番/ショパン:マズルカ第15番/ムソルグスキー:ボリス・ゴドゥノフよりポロネーズ/
   バーンスタイン:ファンシー・フリーよりダンソン/ほか
  7.4 分の3拍子のウィーンに乾杯(1967年12月25日)
   ヨハン・シュトラウス:ウィーン気質/モーツァルト:ドイツ舞曲/モーツァルト:交響曲第41番/
   ベートーヴェン:交響曲第7番/マーラー:少年の魔法の角笛より
    クリスタ・ルートヴィヒ(メゾソプラノ)ヴァルター・ベリー(バリトン)
   リヒャルト・シュトラウス:ばらの騎士よりワルツ
  8.クイズ・コンサート:あなたの「音楽度」は?(1968年5月26日)
  9.ベルリオーズ、旅に出る(1969年5月25日)
   ベルリオーズ:幻想交響曲
 BD3
  10. バレエの中の2羽の鳥たち(1969年9月14日)
   チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」より/ストラヴィンスキー:バレエ「火の鳥」より
  11.《フィデリオ》:人生の賛美(1970年3月29日)
   ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」より
  12. 現在・過去・未来の珍しい楽器たち(1960年3月27日)
   ヴィラ=ロボス:小さな汽車/デ・ラ・トレ:ダンサ・アルタ/
   ガブリエーリ:金管八重奏のためのカンツォン/J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番第1楽章/
   ルーニング&ウサチェフスキー:テープ・レコーダーと管弦楽のたけの協奏曲
    ウラジミール・ウサチェフスキー(テープ・レコーダー)
   ブッチ:カズー協奏曲 / アニータ・ダリアン(カズー)
  13. 序曲と前奏曲(1961年1月8日)
   ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲/ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番/
   ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲/バーンスタイン:キャンディード序曲/
  14.アーロン・コープランドの誕生日会(1961年2月12日)
   コープランド:
    野外序曲、ステートメンツより第3曲「独断的な」、映画音楽「我等の街」、
    バレエ音楽「ロデオ」より「ホーダウン」、船乗りの踊り*、私は猫を飼ってきた*、
     エル・サロン・ヒメコ**、*ウィリアム・ワーフィールド(バリトン)
     **アーロン・コープランド(指揮)
 BD4
  15. 若き演奏家たちNo.4 (1963年1月15日)
   モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番第1楽章
   ジョーン・ウェイナー(ピアノ) ユーリ・クラスノポルスキー(指揮)
   モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番第2楽章
    クラウディア・ホカ(ピアノ) ゾルターン・ロズニャイ(指揮)
   モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番第3楽章 / パメラ・パウル(ピアノ) セルジュ・フルニエ(指揮)
   リスト:ピアノ協奏曲第1番 / アンドレ・ワッツ(ピアノ)バーンスタイン( 指揮)
  16. 若き演奏家たちNo.5(1963年12月23日)
   ヘンデル:ハープ協奏曲変ロ長調第1楽章 / ハイディ・レーワルダー(ハープ) バーンスタイン( 指揮)
   ラヴェル:序奏とアレグロ / ウェルドン・ベリー(クラリネット) エイモス・アイゼンバーグ(フルート)
    ハイディ・レーワルダー(ハープ) クラウディオ・アバド(指揮)
   シュラミト・ラン:ピアノと管弦楽のための奇想曲
    シュラミト・ラン(ピアノ) ペドロ・カルデロン(指揮)
   バルトーク:ラプソディ第1番第2部 / スティーヴン・ケーツ(チェロ) ズデニェク・コシュラー(指揮)
   ロッシーニ:ウィリアム・テル序曲  / スティーヴン・ケーツ(チェロ) バーンスタイン(指揮)
  17. 若き演奏家たちNo.6(1965年1月28日)
   モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番第1楽章 / パトリシア・マイケリアン(ピアノ)
   メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調第1楽章
    ジェームズ・オリヴァー・バスウェル(ヴァイオリン)
   ラヴェル:「マ・メール・ロワ」組曲 / バーンスタイン(指揮)

  レナード・バーンスタイン(お話・指揮・ピアノ)、ニューヨーク・フィルハーモニック

 

 

 

 

KKC 9405/8
(4Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥8000+税

 

 

 

 

 

 

 


80 0408
(6DVD)
¥8900→\7990

 

 

 

KKC 9409/14
(6DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥8000+税

 バーンスタインの偉業のひとつ『ヤング・ピープルズ・コンサート』第2 弾クラウディオ・アバド、アンドレ・ワッツも登場!

 (4Blu-ray)画面:NTSC,4:3(エピソード6〜11のみカラー)音声:PCM ステレオ、リージョン:All、字幕:独伊韓日、言語:英語、収録時間:15時間
 (6DVD)画面:NTSC,4:3(エピソード6〜11のみカラー)音声:PCM ステレオ、リージョン:All、字幕:独伊韓日、言語:英語、収録時間:15時間

 バーンスタインが自身の人生を振り返って、最も誇りに思う「仕事」の一つに挙げている『ヤング・ピープルズ・コンサート』。
 バーンスタインがニューヨーク・フィルとともに『ヤング・ピープルズ・コンサート』を開始したのが1958年。カーネギーホール、リンカーンセンターで演奏されたコンサートはシリーズ化され米CBS でプライムタイムに全米の子供たちに向けて放映されました。
 同シリーズは企画・指揮・司会をバーンスタインが務め、全53回1972年まで続きました。バーンスタインは子供たちに楽しくわかりやすくクラシック音楽を説明し、自ら演奏をしたりと子供だけでなく、大人にも興味深く解説しています。

 今回リリースされる『ヤング・ピープルズ・コンサート』第2弾には14のエピソードと若い演奏家による3つのコンサートが収録されています。
 ソナタ形式について解説するためにバーンスタイン自らビートルズの「アンド・アイ・ラヴ・ハー」を歌ったり、ショスタコーヴィチの60歳祝う回では、交響曲第7番と第9 番を指揮解説。
 同じくコープランドの誕生会では、コープランド自身が「エル・サロン・メヒコ」を指揮するなど、音楽について深く語りながらも、音楽の楽しみを伝える構成となっています。
 若き演奏家が登場するコンサートでは、16歳のアンドレ・ワッツがリストのピアノ協奏曲で登場。アンドレ・ワッツはこのコンサートの2週間後に、急遽グールドの代役でバーンスタイン指揮のもと同じリストを演奏し、一躍世界のひのき舞台に登場することとなった貴重な映像です。
 またラヴェルの「序奏とアレグロ」がクラウディオ・アバドの指揮で演奏されるなど、見どころ満載の内容です。









バーンスタイン ヤング・ピープルズ・コンサート Vol.1










80 0304
(4Blu-ray)
\8900→\7990








日本語字幕付
バーンスタイン ヤング・ピープルズ・コンサート Vol.1


 「音楽とは?」

  ラヴェル:ラ・ヴァルス/ロッシーニ: 歌劇「ウィリアム・テル」序曲/
  R・シュトラウス: 交響詩「ドン・キホーテ」/ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調「田園」/
  ムソルグスキー(ラヴェル編): 組曲「展覧会の絵」/
  チャイコフスキー: 交響曲第4番ヘ短調、第5番ホ短調より
    放映:1958年1月18日

 「アメリカ音楽とは?」

  ガーシュウィン: パリのアメリカ人/チャドウィック:メルボメネ/
  ドヴォルザーク: 交響曲第9番ホ短調「新世界より」/マクダウェル:インディアン組曲/
  ギルバート:コンゴ地方の踊り/コープランド: 劇場のための音楽/
  ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー/W・シューマン:アメリカ祝典序曲/
  コープランド:「ビリー・ザ・キッド」組曲/トムソン:われらすべての母、交響曲第2番/
  コープランド: 交響曲第3番第4楽章より
    アーロン・コープランド(自作自演)/放映:1958 年2月1日

 「オーケストレーションとは?」

  ラヴェル: ボレロ/リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲第4曲& 第5曲
    放映:1958年3月8日

 「交響曲はどのように作られるのか?」

  モーツァルト: 交響曲第41番ハ長調K551「ジュピター」第4楽章/
  チャイコフスキー: 交響曲第4番ヘ短調/ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調「英雄」/
  フランス民謡:フレール・ジャック/ブラームス:交響曲第2番ニ長調第4楽章より
    放映:1958年12月13日

 「古典派の音楽とは?」

  モーツァルト: 歌劇「フィガロの結婚」序曲/ベートーヴェン:「エグモント」序曲/
  ヘンデル: 組曲「水上の音楽」〜ホ-ンパイプ/モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K467/
  J・S・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049/
  ハイドン: 交響曲第102番変ロ長調第4楽章より
    放映:1959年1月24日

 「音楽の中のユーモア」

  ホワイト:蚊の踊り/ハイドン:交響曲第88番ト長調Hob.Ⅰ -88「V」〜第4楽章/
  プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調Op.25「古典」〜第1楽章&第3楽章/
  マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」〜第3楽章/モーツァルト:音楽の冗談K.522/
  ショスタコーヴィチ:バレエ「黄金時代」組曲Op.22a〜ポルカ/
  コープランド:劇場のための音楽〜ブルレスク/
  ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98〜第3楽章
    放映:1959年2月28日

 「協奏曲とは?」

  ヴィヴァルディ:協奏曲ハ長調RV.558〜第1楽章
  J・S・バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調BWV.1050〜第3楽章
  モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調K.364〜第2楽章
  メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64〜第3楽章
  バルトーク:管弦楽のための協奏曲Sz.116〜第4楽章&第5楽章
    放映:1959年3月28日

 「グスタフ・マーラーの魅力とは?」

  マーラー:交響曲第4番(第1楽章、第3楽章、第4楽章)
  マーラー:交響曲大地の歌(第3楽章、第6楽章)
  マーラー:交響曲第2番「復活」(第3楽章、第5楽章)
  マーラー:歌曲集「少年の魔法の角笛」より"魚に説教するパドゥヴァの聖アントニーウス"
    レリ・グリスト(ソプラノ)、ヘレン・ラーブ(アルト)、ウィリアム・ルイス(テノール)
    放映:1960年2月7日

 「コンサートホールにおける民族音楽」

  モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.542〜第3楽章/チャベス: 交響曲第2番「インディオ」
  カントルーブ:オーヴェルニュの歌〜アントゥエノ/ 紡ぎ女/ 女房持ちはかわいそう/
  アイヴス: 交響曲第2番V-11〜第5楽章/
    マーニ・ニクソン(ソプラノ)/放映:1961年4月9日

 「印象主義とは?」

  ドビュッシー: 交響詩「海」』
   (第1楽章「海の夜明けから真昼まで」第2楽章「波の戯れ」第3楽章「風と海の対話」)
  ラヴェル: バレエ「ダフニスとクロエ」第2組曲〜全員の踊り
    放映:1961年12月1日

 「ハッピー・バースデー、ストラヴィンスキー」
  ストラヴィンスキー:バレエ「ペトルーシュカ」(1947年版)〜
   第1場「謝肉祭の市」第2場「ペトルーシュカの部屋」、第3場「ムーア人の部屋」第4場「謝肉祭の市(夕景)」
    放映:1962年3月26日

 「旋律とは?」

  チャイコフスキー: 交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」〜第1楽章より/
  ワーグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲より/
  モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550〜第1楽章/
  ヒンデミット:弦楽と金管のための協奏音楽Op.50/
  ブラームス:交響曲第4番ホ短調Op.98〜第4楽章
    放映:1962年12月21日

 「ラテン・アメリカの精神」

  オスカル・ロレンソ・フェルナンデス: 組曲「牧場の主顕祭の踊り」〜第3楽章「バトゥーキ」/
  ヴィラ= ロボス:ブラジル風バッハ第5番
   (第1楽章「アリア(カンティレーナ)」第2楽章「踊り(マルテロ)」)/
  シルベストレ・レブエルタス:センセマヤ/コープランド:キューバ舞曲/
  バーンスタイン:「ウェスト・サイド・ストーリー」からのシンフォニック・ダンス
    放映:1963年3月8日

 「コンサートホールにおけるジャズ」

  G・シュラー:ジャズへの旅/コープランド:ピアノ協奏曲/
  L・オースティン:管弦楽とジャズ・プレイヤーのためのインプロヴィゼーション
    アーロン・コープランド(ピアノ)、ガンサー・シュラー(指揮)、ドン・エリス(トランペット)
    エリック・ドルフィー(サクソフォーン)他/放映:1964年3月11日




 Young Performers Nos. 1
  ・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
    ダニエル・ドンブ(チェロ)、ケネス・シャーマーホーン(指揮)
  ・ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲より終楽章
    バリー・フィンクレア(ヴァイオリン)、ステファン・バウアー=メンゲルベルク(指揮)
  ・プロコフィエフ:ピーターと狼
    レナード・バーンスタイン(指揮)、アレクサンドラ・ワグナー(ナレーター)
    放送:1960年3月6日


 Young Performers Nos. 2
  ・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
    リン・ハレル(チェロ)、エリアクム・シャピーラ(指揮)
  ・ショパン:ピアノ協奏曲ホ短調第1 番
    チュン・チャ・キム(ピアノ)、ラッセル・スタンガー(指揮)
  ・プッチーニ:オペラ「ラ・ボエーム」より"さようなら、甘いめざめよ"
    ヴェロニカ・タイラー(ソプラノ)、グレゴリー・ミラー(指揮)
  ・メノッティ:電話
  ・ブリテン:青少年のための管弦楽入門
    ヘンリー・チャピン(指揮)
    放映:1961年3月19日


 Young Performers Nos. 3
  ・モーツァルト:オペラ「魔笛」より序曲
    小澤征爾(指揮)
  ・サン=サーンス:動物の謝肉祭より
    レナード・バーンスタイン(お話&指揮)、ルース&ナオミ・シーガル(ピアノ・デュオ)、
    トニー・シロニー(ザイロフォン)、ディヴィッド・ホッパー(グロッケンシュピール)、
    ポール・グリーン(クラリネット) ポーラ・ロビソン(フルート)、 
    モーリス・ペレス、ジョン・カナリーナ、ゲイリー・カー
    放映:1962年4月14日

 レナード・バーンスタイン(お話・指揮・ピアノ)、ニューヨーク・フィルハーモニック








KKC 9377/80
(4Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\8000+税










80 0208
(7DVD)
\8900→\7990









KKC 9381/7
(7DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
\8000+税
 バーンスタインの偉業のひとつ『ヤング・ピープルズ・コンサート』総収録時間15 時間超の第1 集が発売!日本語字幕付

 (4Blu-ray)画面:1080i,4:3,BW、音声:PCM ステレオ、言語:英語、字幕:独伊韓日、収録時間:15時間43分、リージョン:All
 (7DVD)画面:NTSC,4:3,BW、音声:PCM ステレオ、言語:英語、字幕:独伊韓日、収録時間:15時間43分、リージョン:All

 バーンスタインが自身の人生を振り返って、最も誇りに思う「仕事」の一つに挙げている『ヤング・ピープルズ・コンサート』。バーンスタインがニューヨーク・フィルとともに『ヤング・ピープルズ・コンサート』を開始したのが1958 年。カーネギーホール、リンカーンセンターで演奏されたコンサートはシリーズ化され米CBS でプライムタイムに全米の子供たちに向けて放映されました。
 同シリーズは企画・指揮・司会をバーンスタインが務め、全53 回1972年まで続きました。バーンスタインは子供たちに楽しくわかりやすくクラシック音楽を説明し、自らピアノ演奏をしたりと子供だけでなく、大人にも興味深く解説しています。
 今回リリースされるのは、同シリーズのエピソード1 〜 17 と『ヤング・パフォーマンス』と題した若手演奏家たちによるコンサーとシリーズから1 〜 3回分が収録されています。
 アメリカ音楽について、協奏曲について、さらにはジャズなど多彩なプログラムで展開していきます。そして音楽用語の丁寧な解説や、民族音楽の個性をそれぞれの民族の言語と特徴と関連付けて紹介するなど子供の好奇心を刺激するような楽しい話。またコープランドの自作自演、ジャズの名サックス奏者エリック・ドルフィーを迎えるなど、当時のバーンスタインの影響力をあらわすような豪華なゲストや、バーンスタインのピアノ演奏、弾き語りなど、大人も楽しめるパフォーマンスが満載です。





















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