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≪第102号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2019/6/4〜






6/7(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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APARTE



AP 208
(3CD)
¥4400→\3990
復権なるか
 サリエリの最高傑作「タラール」
  ルセ&レ・タラン・リリク

 アントニオ・サリエリ(1750-1825):歌劇「タラール」(世界初録音)
  〔プロローグと5幕から成るオペラ/
   台本:ピエール=オーギュスタン・カロン・ド・ボーマルシェ(フランス語)〕

   クリストフ・ルセ(指揮)、
   レ・タラン・リリク
   合唱:ヴェルサイユ・バロック音楽センターの歌手メンバーたち
   (合唱指揮:オリヴィエ・シュネーベリ)
   タラール(およびその影)/シリル・デュボワ(テノール)
   アスタジ(およびその影)/カリーヌ・デエ(ソプラノ)
   アタール(およびその魂)/ジャン=セバスティアン・ブ(バリトン)
   自然、スピネット/ユディト・ファン・ワンロイ(ソプラノ)
   カルピーギ/エンゲラン・ド・イス(テノール)
   アルテネ(およびその影)、炎の精/タシス・クリストヤンニス(バリトン)
   アルタモルト(およびその影)、農民/フィリップ=ニコラ・マルタン(バリトン)
   エラミール/マリーヌ・ラフダル=フラン(ソプラノ)
   賢い羊飼い、スピネットの影/ダナエ・モニエ(ソプラノ)
KKC 6041
(3CD)
(国内仕様盤・日本語解説付・対訳付)
¥7000+税

 世界初録音の大注目盤!サリエリの傑作「タラール」、ルセ&レ・タラン・リリクによる鮮烈演奏!

 初演:1787 年6月8日
 録音:2018年11月26日/プトー、ジャン=バティスト・リュリ音楽院・2018年11月27,28日/パリ、シテ・ド・ラ・ミュジーク=フィルハーモニー

 サリエリのオペラ「タラール」世界初録音の登場。
 サリエリ(1750-1825)生前の大成功作品にして、ボーマルシェ(1732-1799)がリブレット(台本)を手がけた唯一のオペラを、鬼才ルセ&レ・タラン・リリクと豪華歌唱陣による演奏で。
 この録音に先駆け、ルセはヴェルサイユ宮殿内王立歌劇場で2018年11月22日に演奏会形式でこの作品を演奏、大きな話題となりました。とにかく素晴らしい音楽が怒涛のように押し寄せる2時間45分の大作。何をとっても話題必至の録音です!

 サリエリといえば、映画『アマデウス』により、「モーツァルトの同時代の人」というイメージしかないといっても過言ではありませんが、彼が生きていた当時サリエリは、ヨーロッパ楽壇の頂点に立つ人物でした。オペラを43曲のこしており、この「タラール」は中で最も成功した作品のひとつです。

 初演は1787年。パリの王立音楽アカデミーで初演されました。サリエリが最初にパリで受け入れられたのは1784年、「ダナオスの娘たち」の成功によりました。
 その後、パリは「オラース兄弟」そしてこの「タラール」をサリエリに委嘱。「タラール」の台本を手がけたのは、ボーマルシェ。ボーマルシェは「セビリアの理髪師」や「フィガロの結婚」等、オペラの原作となった戯曲を書いていますが、ボーマルシェが直接台本まで手がけたオペラは、この「タラール」のみ。
 彼は大変すぐれたセルフ・プロモーターでもあったため、このオペラが発表される前から巧みに話題作りをし、初演の前から人々は「タラール」をしばしば話題にしていました。上演は大成功をおさめ、1826年までの間に131回も上演されています。

 「タラール」の舞台はペルシャ湾の王国オルムス。独裁的な王アタールと、兵士タラール、そしてその妻アスタジの物語。妻アスタジは王アタールのハーレムにとらえられるも、最終的には助けられ、独裁的な王アタールは世を去り、新しく王となるタラールと幸せに暮らす、という物語。ハーレムや独裁的な王が登場するという点でモーツァルトの『後宮からの誘拐』(1782)とも共通点が見られます。

 音楽は、冒頭のプロローグの嵐の烈しい描写から「Nature(自然)」が登場するくだりまで迫力満点で一気に引き込まれます。本編の序曲はシンバルもかき鳴らされるなどオリエント趣味も含みつつ、急速なパッセージの連続で大変華やか。レチタティーヴォは'レチタティーヴォ・アッコンパニャート'(オーケストラ伴奏つきのレチタティーヴォ)で、時にアリア風なパッセージも含むものとなっています。アリアもどれも非常に表情豊か、そして随所に歌手の腕の見せどころも盛り込まれた充実曲ばかり。プロローグから本編5幕まで、聴きどころ満載の傑作です。ルセの指揮も大変見事。サリエリとボーマルシェが織りなすドラマを、名手ぞろいのレ・タラン・リリクを率いて息つく間もなくたたみかけるように響かせます。世界でひっぱりだこのシリル・デュボワやカリーヌ・デエらをはじめ豪華歌唱陣も万全の歌を披露しています。

 サリエリの真価を世界中に問う、名作の名演の登場です!







ARCANTUS



ARC 17010
¥2500
「夜は何をしようか」〜ヴィルトゥオーゾ・リコーダー音楽集 アンネッテ・ジョン(リコーダー)
 (1)聖歌「主よ、平和を与えたまえ」(9世紀)
 (2)作者不詳:「悦びのはじまり」(1400頃)
 (3)ジョヴァンニ・バッサーノ(1550頃-1617):リチェルカーレ第4番
 (4)アウレリオ・ヴィルジニアーノ(1600初頭- 中頃):リチェルカーレ第12番
 (5)ヨンクヘール・ヤコブ・ファン・エイク(1590-1657):「夜は何をしようか」〜『笛の楽園』より
 (6)ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755):組曲 ト短調 Op.35-5
 (7)エイク:「イギリスのナイチンゲール」〜『笛の楽園』より
 (8)ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):ファンタジア第1番 ハ長調
 (9)ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013
 (10)ヴィオレッタ・ディネスク(1953-):イーヴンソング(1985)【世界初録音】

 リコーダー音楽、1100年の旅!9世紀から20世紀までのリコーダー作品を収めたアンネッテ・ジョンの初ソロ・ディスク!

 セッション録音:2014年9月1-3日、2016年10月4日/ゼンデザール(ブレーメン)/51'08"
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ファビアン・フランク、マルティン・ナゴルニ
 トーンマイスター:ファビアン・フランク

 リコーダー界の期待の星、アンネッテ・ジョンが9世紀から20世紀までの作品を収録した注目アルバムをリリースしました。
 9世紀に作曲されたとされる、聖歌「主よ、平和を与えたまえ」にはじまり、バッサーノ、ヴィルジニアーノのリチェルカーレ、エイクの『笛の楽園』より2曲、バロック時代のボワモルティエ、テレマン、J.S.バッハと続き、最後に現代作曲家ヴィオレッタ・ディネスクの世界初録音の作品で構成されております。

 ジョンは時代を考慮し、それぞれの作品に合った楽器を用いて演奏。卓越した技術と優れた解釈でリコーダー音楽、1100年の旅に誘われます。

 アンネッテ・ジョンはヴュルツブルクにてリコーダーを学び始め、その後ブレーメンの大学にて本格的に研鑽を積みました。その後、ブレーメン・ヴェーザー=ルネサンスのメンバーとして各地の音楽祭に参加するなど活動の幅を広げてきました。現在、ソリストとしても数多くのコンサートを行いながらオルデンブルク大学で後進の育成にも力を入れております。





BIS

BIS SA 2444
(SACD HYBRID)
¥2700
ペーテル・マッテイが満を持して「冬の旅」を録音!
 フランツ・シューベルト(1797-1828):
  「冬の旅」 D.911(全24曲)
ペーテル・マッテイ(バリトン)
ラーシュ・ダーヴィド・ニルソン(ピアノ)

 スウェーデンを代表するバリトン、ペーテル・マッテイが満を持して「冬の旅」を録音!

 セッション録音:2018年11月/スタジオ・アクースティクム(ピテオー、スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、69'07"

 SACD ハイブリッド盤。
 1965年スウェーデン生まれのバリトン歌手のペーテル・マッテイが満を持して「冬の旅」を録音しました。
 オペラ作品を中心に幅広いレパートリーを誇るマッテイですが、50代半ばとなった今、ドイツ・リートの代表作にして最高傑作「冬の旅」を驚くほど美しい歌声で披露。マッテイの現在の充実ぶりを示した注目盤のリリースです。
 ピアノのニルソンもマッテイにぴたりと合わせ好演を聴かせてくれます。録音はピテオーのスタジオ・アクースティクムで行われました。





AYROS

AYHC 03
¥2500
ベアトリーチェ・パルンボ 〜 ヘンデル:カンタータ集 Vol.3
 カンタータ 《アルプスの山よ》 HWV.81
 カンタータ 《心の平和を奪ったのは誰》 HWV.90
 カンタータ 《フィッリの夜の思い》 HWV.134
 カンタータ 《ああ、残念ながら本当だ》 HWV.77
 カンタータ 《嘆かないで、泣かないで》 HWV.141
 カンタータ 《高貴な望みの子》 HWV.113
ベアトリーチェ・パルンボ(ソプラノ)
マルコ・ヴィターレ(指揮&チェンバロ)
コントラスト・アルモニコ

 Ayrosが贈るヘンデルのカンタータ集!第3集のソリストはベアトリーチェ・パルンボ!

 ☆ ヴィターレ&コントラスト・アルモニコのヘンデル第3集。
 ☆ ベアトリーチェ・パルンボが歌う「片思いの愛」を題材とするカンタータ!

 「Ayros」レーベルを立ち上げた気鋭のチェンバリスト、マルコ・ヴィターレが自身の古楽アンサンブル、コントラスト・アルモニコとのコンビで全集完結を目指すヘンデルのカンタータ・プロジェクト。
 第1集「ロベルタ・マメリ」、第2集「ミッチェル・サンドラー」に続く第3集のソリストは、1987年生まれのソプラノ、ベアトリーチェ・パルンボ。
 2003年のリッカルド・ムーティ指揮ミラノ・スカラ座の東京ツアー(マクベス)を含め、これまでホワイト・ヴォイスとしての長いキャリアの中で、「トスカ」、「マクベス」、「ラ・ボエーム」、「利口な女狐の物語」などのソリストに選ばれてきたベアトリーチェ・パルンボが、「片思いの愛」をテーマとする6曲の切なく美しいカンタータを歌います。

 ※録音:2017年10月28日−31日、コシェンチン・パレス(ポーランド)







WERGO



WER 7344
¥2500
オリヴァー・ナッセン追悼盤、ヘンツェ節全開の管弦楽曲集。
 ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):
  (1)ロス・カプリチョス(1963) 〜管弦楽のための幻想曲
  (2)皇帝ヘリオガバルス(1971/72, rev. 1986) 〜音楽による寓話
  (3)イギリスの愛の歌(1984/85) 〜チェロと管弦楽のための
  (4)劇場のための序曲(2012) 〜管弦楽のための
アンッシ・カルットゥネン(チェロ(3))
オリヴァー・ナッセン(指揮)
BBC 交響楽団
KKC 6039
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3000+税

 現代音楽界の名指揮者オリヴァー・ナッセン追悼盤、世界初録音や最期の作品などを含む、ヘンツェ節全開の管弦楽曲集。作曲家からの信頼も厚かったナッセンの超ハイレベルな演奏!!

 録音:(1)(3)(4)2014年2月7日(スタジオ)、(2)2014年2月24-25日(ライヴ) ※(2)(3)世界初録音/72'11''

 2018年に惜しくも世を去った指揮者オリヴァー・ナッセンは作曲家としても活躍した現代音楽のスペシャリスト。ヘンツェは自作や他の作曲家の作品を彼の指揮で聴いたとき、その素晴らしさに衝撃を受け、大いに賞賛したといいます。
 このアルバムではナッセン指揮によるヘンツェの中期から後期にかけての管弦楽曲を収録。『皇帝ヘリオガバルス』『イギリスの愛の歌』は他に録音がない貴重なもの。
 さらに『劇場のための序曲』はヘンツェが最期の年に書いた作品であり、どの曲も作曲者と高い信頼関係にあったナッセンのきめ細やかな演奏で聴けるのは注目に値します。

 同名のゴヤのエッチングから着想を得た『ロス・カプリチョス』は導入部と主題、7つの変奏からなる音楽で、9つの部分それぞれにゴヤの絵のタイトルが付けられています。
 グロテスクで風刺の利いたゴヤの一連の作品を音楽で描くにあたり、ヘンツェは敢えて現代的な特殊奏法を抑え、幻想的でメランコリックな美しい響きを選択。歌うようなメロディもあり不思議な世界観を持っています。

 『皇帝ヘリオガバルス』は30分に及ぶ大規模なオーケストラ作品で、ローマ史上最悪の君主マルクス・アウレリウス・アントニヌス・アウグストゥスの渾名をタイトルとしています。暴君の生と死を描いた強烈な音楽で打楽器も大活躍、血沸き肉躍る凄まじいエネルギーに圧倒されます。ふと現れる恐ろしい暗さも印象的。

 『イギリスの愛の歌』はチェロ協奏曲の体裁をとり、もともと『7つの愛の歌』というタイトルでハインリヒ・シフの独奏により初演されたもの。イギリスの詩に基づいて書かれましたが、初演時には「誰の何の詩によるものか」をヘンツェは明らかにしませんでした。その後、手が加えられこのCDの形に落ち着きました。チェロを弾くカルットゥネンは現代音楽を多く手掛けてきたフィンランドの名手で、レンジの広い自在な演奏が音楽の魅力を的確に伝えています。

 『劇場のための序曲』はベルリン・ドイツ・オペラ創立100周年記念の委嘱作品として書かれたもので、初演後間もなくヘンツェが亡くなったため最後の作品となっています。快活な曲想、突進するような力強いアレグロ、喜びに満ちた大胆な管弦楽法とヘンツェの醍醐味が詰まった音楽で、最晩年になっても勢いを緩めなかった創作意欲に打たれます。






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HYPERION



CDA 68258
¥2400→\2190
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.79 〜
 プフィッツナー&ブラウンフェルス:ピアノ協奏曲

  ハンス・プフィッツナー(1869−1949):ピアノ協奏曲変ホ長調 Op.31
  ヴァルター・ブラウンフェルス(1882−1954):
    昼と夜の小品(ピアノ・オブリガートを伴う管弦楽のための) Op.44
マルクス・ベッカー(ピアノ)
コンスタンティン・トリンクス(指揮)
ベルリン放送交響楽団

 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト第79巻!舞台はドイツ! プフィッツナー&ブラウンフェルス!

 ☆Hyperionの人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」最新巻!
 ☆ドイツの鬼神マルクス・ベッカーが弾く、20世紀前半のドイツ・ロマンティシズム!

 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘、蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」が、ついに第79集まで到達。
 マックス・レーガーのピアノ作品全曲録音という偉業を成し遂げたことでその名を轟かせ、その後も"ピアノ王国ハイペリオン"で活躍するドイツの鬼神マルクス・ベッカーが、「ヤーダスゾーン&ドレーゼケ(CDA 67636)」、「ウィドール(CDA 67817)」以来となるRPCシリーズへ登壇。
 シューマン、ブラームス、ワーグナーの精神的伝統に立つと自他共に認めるロマン主義者であったハンス・プフィッツナー。古典・ロマン主義の伝統を尊重し作品に反映してきたヴァルター・ブラウンフェルス。

 20世紀前半、戦間期のドイツで活躍し、ドイツ・ロマンティシズムを継承してきた2人の作曲家によるピアノ協奏曲を、レーガーを始めとするドイツ音楽のスペシャリストでもあるマルクス・ベッカーが気高く描きます。
 新国立劇場、東京フィルとの共演でもお馴染みのドイツの指揮者コンスタンティン・トリンクスとベルリン放送響のサポートも抜群です。

 ※録音:2018年2月12日−15日、放送局ホール(ベルリン、ドイツ)



 


CDA 68277
¥2400
オルランド・コンソート、ギヨーム・ド・マショー第7弾!
 マショー:ザ・シングル・ローズ
オルランド・コンソート
 〔マシュー・ヴェンナー(カウンターテナー)、
  マーク・ドーベル(テノール)、
  アンガス・スミス(テノール)、
  ドナルド・グレイグ(バリトン)〕

 ☆ドナルド・グレイグが低声部を支える、中世・ルネサンスの男声ヴォーカル・アンサンブル。
 ☆オルランド・コンソートの中心プロジェクト、ギヨーム・ド・マショーの作品集第7弾!

 1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クヮルテット、オルランド・コンソート。かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーを務めた名バリトン、ドナルド・グレイグが低声部を支え、ルネサンスと中世ポリフォニー音楽の最高峰として世界的な地位を獲得しています。

 現在オルランド・コンソートがコンサートとレコーディングの中心プロジェクトとして演奏を続けているギヨーム・ド・マショー(c.1300−1377)。
 第7弾では、愛と恋人の象徴であるバラをテーマに「ザ・シングル・ローズ(一輪のバラ)」のタイトルで愛の詩を歌います。
 14世紀フランスの音楽様式 "アルス・ノーヴァ" を代表するマショーの詩的でポリフォニックなシャンソンを、オルランド・コンソートの精緻で雄弁なア・カペラ・アンサンブルでお楽しみください。

 ※録音:2018年7月17日−19日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)


 


CDJ 33128
¥2500
ブラームス:歌曲全集 Vol.8 ハリエット・バーンズ(ソプラノ)、
グレアム・ジョンソン(ピアノ)、
ロビン・トリッチュラー(テノール)*
 スペインの歌 Op.6-1/夜鳴きうぐいすは羽ばたく Op.6-6/
 6つの歌 Op.7〔まことの愛 Op.7-1、誓い Op.7-2、響き Op.7-3、民謡 Op.7-4、悲しみに沈む娘 Op.7-5、帰郷 Op.7-6〕/
 あこがれ Op.14-8/鍛冶屋 Op.19-4/秋の気配 Op.48-7/過ぎたこと Op.58-7/アグネス Op.59-5/
 岸辺から Op.69-6/海を越えて Op.69-7/ひばりの歌 Op.70-2/春の歌 Op.85-5/軽率な誓い Op.95-5/別れ Op.97-6/
 49のドイツ民謡集 WoO.33より
  〔第8曲「ああ、天使のような羊飼いの娘」*、第15曲「お姉さん、私たちはいつ家に帰るの」*、
   第11曲「娘さん、いっしょに行こうか」*、第21曲「やさしい娘が歩いていった」、
   第31曲「牧場に一軒の家が立っていた」、第34曲「どうやって門から入ろう」*、第42曲「静かな夜に」〕

 英国の注目ソプラノ、ハリエット・バーンズHyperionのブラームス歌曲集でデビュー!

 ☆オックスフォード・リーダーの「ヤング・アーティスト・プラットフォーム」2018受賞!
 ☆注目のソプラノ、ハリエット・バーンズがHyperionのブラームス歌曲集でデビュー!

 「歌曲大国ハイペリオン」の礎を築いてきた、名伴奏者グレアム・ジョンソンによる歌曲シリーズ。録音史上に輝く金字塔となったシューベルト(CDS 44501/40)、シューマン(CDS 44441/50)に続いてスタートしたヨハネス・ブラームスの歌曲全集。

 第8巻では、英国最大級の歌曲音楽祭「オックスフォード・リーダー・フェスティヴァル」を主催するオックスフォード・リーダー(Oxford Lieder)より「ヤング・アーティスト・プラットフォーム」2018を受賞したイギリスの若き注目ソプラノ、ハリエット・バーンズが登場。
 既に多くの音楽祭に出演し、2018年にはグレアム・ジョンソン伴奏によるシューベルトのリサイタルでウィグモア・ホール・デビューも果たしているハリエット・バーンズ。細やかな技巧と豊かな表現が認められ、Hyperionの重要シリーズがデビュー・アルバムに選ばれるという期待のソプラノにご注目ください!

 ※録音:2018年4月19日−21日、10月15日&17日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)





SIGNUM CLASSICS



SIGCD 596
(8CD/特別価格)
¥9600
8枚組
 ウィドール:オルガン作品全集
ジョセフ・ノーラン(オルガン)
 オルガン交響曲第1番ハ短調 Op.13-1/オルガン交響曲第2番ニ長調 Op.13-2/
 オルガン交響曲第3番ホ短調 Op.13-3/オルガン交響曲第4番ヘ短調 Op.13-4/
 オルガン交響曲第5番ヘ短調 Op.42-1/オルガン交響曲第6番ト短調 Op.42-2/
 オルガン交響曲第7番イ短調 Op.42-3/オルガン交響曲第8番ロ長調 Op.42-4/
 オルガン交響曲第9番 Op.70 《ゴシック》/オルガン交響曲第10番 Op.73 《ローマ風》/
 ラテン組曲 Op.86/3つの新しい小品 Op.87/バッハの思い出/
 アメリカ行進曲/四月物語 第6曲:結婚行進曲

 オルガン交響曲全10曲を含むウィドールのオルガン作品全集!

 ☆イギリス系オーストラリアの名オルガニスト、ジョセフ・ノーラン博士が築いた金字塔。
 ☆カヴァイエ=コルのヒストリカル・オルガンを弾き、ウィドールのオルガン・シンフォニー全曲と独奏作品を網羅したオルガン作品全集!

 セント・ジェームズ宮殿チャペル・ロイヤル(ロンドン)のオルガニストやセント・ジョージ大聖堂(西オーストラリア、パース)のオルガニスト&楽長を務め、2016年4月には誉れ高きフランスの芸術文化勲章「シュヴァリエ(騎士)」を受勲したイギリス系オーストラリアの名オルガニスト&合唱指揮者、ジョセフ・ノーラン博士が築いた金字塔。
 フランス・オルガン界の大家シャルル=マリー・ウィドール(1834−1937)のオルガン作品全集がBOXセットになってリリース! 全5巻(CD6枚)に及んだ「オルガン交響曲全集」に、CD2枚分の独奏オルガン作品集をセットにした8枚組。英グラモフォン誌、英BBCミュージック・マガジン、英ミュージック・ウェブ・インターナショナル、豪ライムライト誌、豪オーストラリアン紙等主要メディアで圧倒的な評価を獲得してきた記念碑的録音です。

 かつてサン=サーンスやフォーレ、デュボワがオルガニストを務めた由緒あるパリのマドレーヌ寺院に設置された銘器、1846年に19世紀の名工アリスティッド・カヴァイエ=コルが製作したヒストリカル・オルガンを中心に、リヨン、サン・フランソワ・ド・サル教会のカヴァイエ=コル・オルガン(アメリカ行進曲、結婚行進曲)、トゥールーズ、サン=セルナン聖堂のカヴァイエ=コル・オルガン(オルガン交響曲第10番、その他の独奏作品)を使用しています。

 ※録音:2011年5月18日−24日(オルガン交響曲第1番〜第9番)、2013年4月29日−5月1日(アメリカ行進曲、結婚行進曲)、2014年5月25日−27日(オルガン交響曲第10番、その他の独奏作品)





EOS GUITAR EDITION


EOS23420014
\2300
PASSAGE WEST
アイルランドとスコットランドのバラード集

 1.ジョン・スピレイン:Passage West
 2.ブレンダン・グラハム:Isle of Hope, Isle of Tears
 3.伝承曲:Miss Mc Leod's - Merry Blacksmith - Sally Gardens
 4.伝承曲:The Parting Glass
 5.ジェームス・マッカーシーThe People of West Cork and Kerry
 6.伝承曲:The Kesh - The Irish Washerwomen - The Devils Dream
 7.伝承曲:The Skye Boat Song - The Night Visiting Song
 8.伝承曲:Down By the Salley Gardens
 9.伝承曲:Black Velvet Band
 10.伝承曲:Annie Laurie
 11.伝承曲:Streams of Whiskey - Whiskey You're the Devil
 12.ミヒャエル・ヴィンクラー:More Bowmore
ミヒャエル・ヴィンクラー(ギター)
アンドレアス・ヴィンクラー(ヴォーカル)
マリウス・スヴェリソン(ヴォーカル)/リー・マオリ(ヴォーカル)
ニナ・ウルリ(ヴァイオリン) 他

 ジャンルに捉われないギタリスト、ミヒャエル・ヴィンクラーと歌手アンドレアス・ヴィンクラー。2012年に初めて出会い、すぐに意気投合したという彼ら(血縁関係ではない)の最新アルバムはアイルランドとスコットランドのバラード集。
 それぞれユニークなアレンジが施されており、「アニー・ローリー」や「The Parting Glass 別れのグラス」など素朴なイングランド民謡が華麗なコンサート・ピースへと生まれかわりました。彼らの仲間たちも演奏に加わり、2人の親密なアンサンブルを盛り上げています。
 録音 2018年10月 Cometery Chapel Ustar
  




SOLO MUSICA



SM308
(2CD)
\3600→\3290
「1939」
1939年に作曲されたヴァイオリン協奏曲集

【CD1】
 ウォルトン(1902-1983):ヴァイオリン協奏曲 ロ短調(1939)
  1.第1楽章:Andante tranquillo
  2.第2楽章:Presto capriccioso alla napolitana
  3.第3楽章:Vivace
 ハルトマン(1905-1963):葬送協奏曲(1939/1959改訂)
  4.第1楽章:Introduction: Largo
  5.第2楽章:Adagio
  6.第3楽章:Allegro di molto
  7.第4楽章:Choral: Langsamer Marsch
【CD2】
 バルトーク(1881-1945):ヴァイオリン協奏曲 第2番(1939)
  1.第1楽章:Allegro non troppo
  2.第2楽章:Andante tranquillo
  3.第3楽章:Allegro molto
ファビオラ・キム(ヴァイオリン)
ケヴィン・ジョン・エドゥセイ(指揮)
ミュンヘン交響楽団

 1939年はヨーロッパの歴史において重要な節目となる年。この年の9月にナチス・ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発することとなりました。もちろんそれ以前から社会情勢は不安であり、人々の心も揺れ動いていました。
 このアルバムにはこの年に作曲された3曲のヴァイオリンとオーケストラのための作品を収録、秘められた不安を感じさせるウォルトン、悲痛な表情と怒りの感情を併せ持つハルトマン、民族的要素を高らかに歌い上げるバルトーク、この3人の作曲家の心情を探るユニークな1枚となっています。
 ヴァイオリンのソロを務めるファビオラ・キムは「並外れた正確さを持つ素晴らしいソリスト」とニューヨーク・タイムズ紙で絶賛された女性奏者。ヨーロッパを中心に活躍する注目の若手です。
  録音  Bavaria Musikstudios Munich 2018年11月5-8日…CD1:1-3,CD2 2019年1月23-24日…CD1:4-7
  
  プロモーション動画 https://youtu.be/IYprGujHHCA
 
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SM311
\2300→\2090
アントルモン新録音!
 ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集

 ピアノ・ソナタ 第20番 ト長調 Op.49-2
 ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調「月光」Op.27-2
 ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 Op.109
 ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調「熱情」Op.57
フィリップ・アントルモン(ピアノ)

 フランスのランスで生まれ、8歳から名手マルグリット・ロンに師事、才能を遺憾なく発揮したフィリップ・アントルモン(1934-)。
 今年85歳になる名手が新たに取り組んだのはベートーヴェンのソナタ集でした。
 およそ70年に渡るキャリアから生まれた名演が数多くあるアントルモンですが、今回の選曲は1957年にPATHEレーベルに録音したLPアルバムをなぞったものであり(月光、熱情、ト長調)、今回60年の長い年月を経て熟成された彼の音楽性をじっくり堪能することができます。
 決して技巧に走らず、味わい深い表現に終始した、まさに「枯淡の境地」たる名演です。
  録音日 2017年11月27-29日 Studio Sextan-La Fonderie, Malakoff France
 
 


SM309
(2CD)
\3600
ルクセンブルク生まれの知られざる女性作曲家
 250曲ほどの総譜が入った2つのスーツケースが発見された
  ヘレン・ブッフホルツ…大きな憧れを抱いて

【CD1】
ヘレン・ブッフホルツ(1877-1953):
 1.Der Wind geht durch die Baume 風が木を通る
 2.O bleib bei mir! 私と一緒にいてください!
 3.Wie ein Rausch …恍惚
 4.A quoi revez-vous donc, ma mie? あなたは何を夢見ているの?
 5.Wenn ich tot bin, Liebste …私が死ぬとき、愛する人よ
 6.Die rote Blume 赤い花
 7.In verschwiegener Nacht 沈黙の夜に
 8.Mein Schritt hallt leise 私の歩みは静かに響く
 9.Meine Mutter hat's gewollt 私の母が欲しがった
 10.Pythia ピューティア
 11.Einsamkeit 孤独
 12.Einsamer Weg 信じがたい方法

 13.タチアーナ・ゼリアンコ(1980-):5つの色彩的な小品
 14.ヘレン・ブッフホルツ:Blauvogelein - Ballade 青い鳥-バラード

【CD2】
ヘレン・ブッフホルツ:
 1.Und hab' so grose Sehnsucht doch 大きな憧れを抱いて
 2.Ich glaub', lieber Schatz …私は信じています、最愛の人よ
 3.Und um die Holzbank duftete der Flieder 木のベンチの周囲ではライラックが香る
 4.キャサリン・コンツ(1976-):… und um die Holzbank duftete der Flieder 木のベンチの周囲ではライラックが香る
 5.ヘレン・ブッフホルツ:So gehn die Tage hin 日々の流れの中に
 6.ヘレン・ブッフホルツ:Illusions 幻影
 7.アルベーナ・ペトロヴィチ=ヴラチャンスカ(1965-):Illusions 幻影
 8.ヘレン・ブッフホルツ:Die alte Uhr 古時計
 9.スティーヴィー・ヴィシャールト:Strahlender Himmel 輝く空

ヘレン・ブッフホルツ:
 10.Volkslied 民謡
 11.Die Zigeuner - Ballade ジプシー-バラード
 12.Ro' a Fridden
 13.Rosenmar 3月のばら
 14.Ein kleines Lied 小さな歌
 15.Ave Maria アヴェ・マリア
ゲルリンデ・ゼーマン(ソプラノ)
クロード・ウェーバー(ピアノ)

 ルクセンブルク生まれの知られざる女性作曲家、ヘレン・ブッフホルツ。裕福な醸造所の娘として生まれた彼女は、幼い頃から音楽の才能を表しましたが、プロの音楽家になることはありませんでした。
 36歳の時にドイツ人医師と結婚、ヴィースバーデンに移ったものの、夫が急逝。未亡人となった彼女はルクセンブルクに戻り、詩人や音楽家たちと親交を深めたことで、自身も本格的に作曲をはじめました。
 後期ロマン派の伝統を継ぐ彼女の作品は、演奏会で好評を博しましたが、いつしか忘れられてしまいました。
 しかし、1999年に彼女のものであった250曲ほどの総譜が入った2つのスーツケースが発見されたことで、美しく端正な彼女の作品が再び注目されています。
 このアルバムには彼女の歌曲、バラードと、これらから触発を受けた現代の女性作曲家の作品が収録されています。
  録音 2018年2月1-2日 Concert Hall, CAPE-Centre des Arts Pluriels, Ettelbruck, Luxembourg
 
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SM287
\2300→\2090
パウル・ミュラー=チューリッヒ(1898-1993):室内楽作品集
 1-4.弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.4(1921)
 5-8.弦楽三重奏曲 Op.46(1950)
 9-12.弦楽五重奏曲 ヘ長調 Op.2(1919)
ラズヴァン・ポポヴィチ(ヴィオラ)…9-12
カザル四重奏団
世界初録音

 スイス、チューリッヒ出身のパウル・ミュラー=チューリッヒ。フィリップ・ヤルナッハとフォルクマール・アンドレーエに師事、パリへ留学して印象派の薫陶を受けた作曲家です。
 「この時代(20世紀半ば)に調性に敬意を払う作曲家は、快適さを求めるあまり伝統に縛られたままなのかもしれない」と語った彼の作品は、確かに調性感は希薄であるものの、決して無調や十二音で書かれているわけではなく、かなり聴きやすく美しい風情を持っています。とりわけ1950年に作曲された「弦楽三重奏曲」では彼が追求した独自の作風を聞き取ることができます。
 録音 2017年2月21-22日、6月19-20日 スイス放送協会 第1スタジオ



ちなみにこれはシンフォニエッタ
https://youtu.be/NGeis3PQZdo
 



パウル・ミュラー=チューリッヒの数少ないアルバム

GUILD
GMCD 7194
\2500
ミュラー=チューリッヒ:
 aヴィオラと小管弦楽のための協奏曲ヘ短調Op.24
                    (この曲のみmono、ADD)
 b6つのピアノ小品集Op.10
 cヴァイオリンとピアノのためのソナタOp.32
 dバセットホルン、ヴィオラ、チェロによる三重奏曲
 eヴァイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノによる四重奏曲Op.26
ジェラルド・ウィーザー(Vla)a
エドモンド・デ・ストウツ指揮a
スイス放送管弦楽団a
アンドリュー・ツォリンスキー(P)bc
ローランド・ロバーツ(Vn)c
アラン・ハッカー(バセットホルン,Cl)de 
ミランダ・デイヴィス(Vla)d
オリヴァー・グレッドヒル(Vc)e

 

SM314
\2300
Northern Lights-オーロラ
 トゥール・アウリン(1866-1914):4つの水彩画 Op.15
  1.第1曲:Idyll 理想
  2.第2曲:Humoresque フモレスケ
  3.第3曲:Vaggsang (Lullaby) 子守歌
  4.第4曲:Polska ポルスカ
 グリーグ(1843-1907):ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ヘ長調 Op.8
  5.第1楽章:Allegro con brio
  6.第2楽章:Allegretto quasi andantino
  7.第3楽章:Allegro molto vivace
 シベリウス(1865-1957):4つの小品 Op.78
  8.第1曲:Impromptu 即興曲
  9.第2曲:Romance ロマンス
  10.第3曲:Religioso レリジオーソ
  11.第4曲:Rigaudon リゴードン
 民謡組曲(F.フロシュハンマー&デュオ・フロシュハンマー編)
  12.第1曲:Polska efter Carl Sved
  13.第2曲:A, at jeg kunne min Jesus prise
  14.第3曲:Da full rigged ship and da new rigged ship
 15.伝承曲:Drowsy Maggie(ヴァイオリンとピアノ編)
デュオ・フロシュハンマー
【メンバー】
 フェリクス・フロシュハンマー(ヴァイオリン)/
 ユリア・フロシュハンマー(ピアノ)

 19世紀のスカンジナビアで活躍した作曲家たちは、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドなど様々な地域の民族音楽に注目し、自身の音楽語法の中に特色を取り入れ独自のスタイルを創りあげた上で、ヨーロッパの伝統と融合させることに興味を抱いていました。
 このアルバムに登場する3人の作曲家アウリン、グリーグ、シベリウスはその代表的な存在であり、各々民謡を用いたユニークな作品を書いています。
 楽器や歌で伝えられた素朴な旋律は作曲家たちによって自在にアレンジされ、新たな命が吹き込まれており、そのルーツを辿るのも楽しいことでしょう。
 カザル四重奏団のヴァイオリニスト、フェリクス・フロシュハンマーによって1998年に設立されたデュオ・フロシュハンマーも自ら編曲した民謡組曲を演奏、アルバムに花を添えています。
  録音 2018年6月11-12日 Salle de Chatonneyre、Coeseaux
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


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DOREMI



DHR 8081
(2CD)
¥4800→\4390
フランコ・グッリ録音集 第1集
 モーツァルト:
  (1)弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 K.563
  (2)ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364
  (3)ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
  (4)ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
  (5)ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 変ロ長調 K.424
フランコ・グッリ(ヴァイオリン(1)-(5)、指揮(3)(4))
ブルーノ・ジュランナ(ヴィオラ(1)(2)(5))
ジャチント・カラミア(チェロ(1))
アルチェオ・ガリエラ(指揮(2))
ミラノ・アンジェリクム管弦楽団((1)-(4))

 イタリアの名手グッリのモーツァルト録音集!

 録音:1965年頃

 レジェンダリー・トレジャーズ・シリーズよりグッリの録音集が登場します。
 フランコ・グッリ(1926-2001)はイタリア出身でシゲティらに学んだ名手。教育活動にも熱心で東京音楽大学でも教えていました。ジュランナ、カラミアと結成したトリオは「イタリア弦楽三重奏団」の名で知られています。このモーツァルト・アルバムではグッリ弾き振りの協奏曲から息の合った奏者たちとの室内楽まで収録しており、グッリのモーツァルト演奏の真髄がお聴き頂けます。




名手フランコ・グッリによる1960年代
絶美のイタリア・ヴァイオリン曲音源!
アルベルト・クルチ:ヴァイオリン協奏曲


FHR 53
\2300
グッリ、絶美のイタリア・ヴァイオリン協奏曲音源発見!
 アルベルト・クルチ:
  (1)ヴァイオリン協奏曲第1番 「コンチェルト・ロマンティコ」Op.21
  (2)同第2番Op.30
  (3)同第3番Op.33
  (4)古風な様式によるイタリア組曲Op.34
フランコ・グッリ(ヴァイオリン)
フランコ・カプアーナ(指揮)
スタジオ・オーケストラ
 日本にも弟子の多いグッリのヴァイオリンによる、絶美のイタリア・ヴァイオリン協奏曲音源発見!

 録音:1963年7月18日(1)、7月16日(2)、1964年7月4日(3)(4)/サン・エウフェミア教会/STEREO


 ヴァイオリンの国際コンクールに名を残すアルベルト・クルチ(1886-1973)。
 イタリアの名門楽譜出版社クルチの創業者の御曹司で、子供の頃にベルリンでヨアヒムの指導を受け世に知られるようになりました。
 作曲家としては教則本が学習者に愛用されますが、ヴァイオリン協奏曲を3 篇残しています。
 20 世紀の音楽ながら現代的要素はなく、イタリア的な美しいメロディと叙情性に満ちた魅力作となっています。

 そして何より美しいのが「古風な様式によるイタリア組曲」。
 優しく穏やかで、南欧の抒情がはちきれんばかりに詰め込まれた逸品。
 この曲が聴けるというだけでもこのアルバムを手に入れる価値がある。

 独奏は日本にも弟子の多いフランコ・グッリ。
 大物ながら何と初のステレオCD 発売。美音と歌ごころでじっくり聴かせる。
 この人の演奏だから胸を打つのかも。

 オーケストラは名無しですが、スカラ座のオーケストラ団員であるとされます。


アルベルト・クルチ

 ヴァイオリン協奏曲第1番 「コンチェルト・ロマンティコ」全曲が聴けます。15分ほどの作品です。
https://youtu.be/Ssjh2UGv6kI






<映像>

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ARTHAUS MUSIK(映像)



KKC 9457/67
(11DVD)
¥13636+税
ウィーン国立歌劇場150周年記念DVDボックス(限定盤)
 ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』
   プラシド・ドミンゴ(テノール:マンリーコ)、ライナ・カバイヴァンスカ(ソプラノ:レオノーラ)、
   ピエロ・カプッチッリ(バリトン:ルナ伯爵)、
   フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ:アズチェーナ)、
   ジョゼ・ヴァン・ダム(バス:フェランド)、マリア・ヴェヌーティ(ソプラノ:イネス)、
   ハインツ・ツェドニク(テノール:ルイス)、カール・カズラフスキー(バス:老ジプシー)、
   エヴァルト・アイヒベルガー(テノール:使者)、
   ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)、
   収録:1978年5月 ウィーン国立歌劇場/演出:ヘルベルト・フォン・カラヤン/
   装置:テオ・オットー/衣裳:ジョルジュ・ヴァケヴィッチ/照明:ロバート・スタングル/
   映像撮影:ギュンター・シュナイダー=ジームセン/収録時間:151分
 ビゼー:歌劇『カルメン』
   エレーナ・オブラスツォワ(カルメン)、プラシド・ドミンゴ(ドン・ホセ)、
   ユーリ・マズロク(エスカミーリョ)、イソベル・ブキャナン(ミカエラ)、
   チェリル・カンフシュ(フラスキータ)、アクセル・ガル(メルセデス)、クルト・リドル(スニーガ)、
   ハンス・ヘルム(モラレス)、ハインツ・ツェドニク(レメンダード)、パウル・ヴォルフルム(ダンカイロ)、
   ウィーン少年合唱団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団(合唱指揮:ノルベルト・バラチュ)、
   カルロス・クライバー(指揮)
   収録:1978年12月9日、ウィーン国立歌劇場/演出・装置・衣装:フランコ・ゼッフィレッリ/
   収録時間:154分
 モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』
   カルロス・アルバレス(ドン・ジョヴァンニ)、フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ(騎士長)、
   アドリアンヌ・ピエチョンカ(ドンナ・アンナ)、ミヒャエル・シャーデ(ドン・オッターヴィオ)、
   アンナ・カテリーナ・アントナッチ(ドンナ・エルヴィーラ)、イルデブランド・ダルカンジェロ(レポレッロ)、
   アンゲリカ・キルヒシュラーガー(ゼルリーナ)、ロレンツォ・レガッツォ(マゼット)、
   ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団(合唱指揮:エルンスト・ドゥンシルン)、リッカルド・ムーティ(指揮)
   演出:ロベルト・デ・シモーネ/装置:ニコラ・ルベルテッリ/照明:クルト・シェーニィ/
   衣装:ザイーラ・デ・ヴィンチェンティース/振付:レナート・ザネッラ/映像監督:ブライアン・ラージ/
   収録:1999年6月26、27日 アン・デア・ウィーン劇場におけるライヴ
 プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』
   エヴァ・マルトン(ソプラノ/トゥーランドット)、ホセ・カレーラス(テノール/カラフ)、
   カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ/リュー)、ヴァルデマール・クメント(テノール/ 中国皇帝)、
   ジョン・ポール・ボガート(バス/ティムール)、ロバート・カーンズ(テノール/ピン)、
   ヘルムート・ヴィルトハーバー(テノール/ パン)、ハインツ・ツェドニク(テノール/ ポン)、
   クルト・リドル(バス/ 役人)、ウィーン少年合唱団、
   ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、ロリン・マゼール(指揮)
   演出:ハロルド・プリンス/収録:1983年ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
 ヘンデル:歌劇『アルチーナ』
   アニヤ・ハルテロス(ソプラノ:アルチーナ)、ヴェッセリーナ・カサロヴァ(メゾ・ソプラノ:ルッジェーロ)、
   クリスティーナ・ハンマーシュトローム(アルト:ブラダマンテ)、
   ヴェロニカ・カンゲミ(ソプラノ:モルガーナ)、
   アロイス・ミュールバッヒャー(ボーイ・ソプラノ:オベルト)、
   ベンジャミン・ブルンス(テノール:オロンテ)、アダム・プラチェトカ(バス:メリッソ)、
   ウィーン国立歌劇場バレエ団、グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊、マルク・ミンコフスキ(指揮)
   演出:エイドリアン・ノーブル/装置&衣装:アンソニー・ウォード/
   演出、舞台装置、照明:マルコ・アルトゥーロ・マレッリ/衣装:ダグマール・ニーフィンド/
   収録:2010年ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
 R.シュトラウス:『エレクトラ』
   エヴァ・マルトン(エレクトラ)、ブリギッテ・ファスベンダー(クリテムネストラ)、
   シェリル・ステューダー(クリソテミス)、ジェームス・キング(エギスト)、
   フランツ・グルントヘーバー(オレスト)、
   ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団(合唱指揮:ヘルムート・フロシャウアー)、クラウディオ・アバド(指揮)
   演出:ハリー・クプファー/装置:ハンス・シャーファーノッホ/衣装・ラインハルト・ハインリヒ/
   照明:ロベルト・シュタングル/撮影監督:ブライアン・ラージ/
   収録:1989年6月ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
 ワーグナー:『ローエングリン』
   プラシド・ドミンゴ(ローエングリン)、シェリル・ステューダー(エルザ)、
   ハルトムート・ヴェルカー(テルラムント)、ドゥニャ・ヴェイソヴィチ(オルトルート)、
   ロバート・ロイド(国王ハインリヒ)、ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、
   クラウディオ・アバド(指揮)
   演出:ヴォルフガング・ヴェーバー/装置:ルドルフ・ハインリヒ、ラインホルト・ハインリヒ/
   収録:1990年ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
 R.シュトラウス:歌劇『ナクソス島のアリアドネ』
  [序章]
   ハンス・ペーター・カンメラー(執事長)、マルクス・アイヒェ(音楽教師)、
   ソフィー・コッシュ(作曲家)、ヨハン・ボータ(テノール歌手/バッカス)、
   ダニエラ・ファリー(ツェルビネッタ)、ソイレ・イソコスキ(プリマドンナ/アリアドネ)、
   オレグ・ザリツキー(士官)、ノルベルト・エルンスト(舞踊教師)、ウォン・チョル・ソン(かつら師)、
   マルクス・ペルツ(下僕)、アダム・プラチェトカ(ハーレキン)、カルロス・オスナ(スカラムーチョ)、
   パク・ジョンミン(トラファルディン)、ベンヤミン・ブルンス(ブリゲッタ)
  [オペラ]
   ソイレ・イソコスキ(アリアドネ)、ヨハン・ボータ(バッカス)、
   ヴァレンティナ・ナフォルニツァ(水の精)、ラヘル・フレンケル(木の精)、
   オルガ・ベズメルトナ(エコー)、ダニエラ・ファリー(ツェルビネッタ)、
   アダム・プラチェトカ(ハーレキン)、カルロス・オスナ(スカラムーチョ)、
   パク・ジョンミン(トラファルディン)、ベンヤミン・ブルンス(ブリゲッタ)、
   ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、クリスティアン・ティーレマン(指揮)
   演出:スヴェン=エリック・ベヒトルフ/美術:ロルフ・グリッテンベルク/
   衣裳:マリアンネ・グリッテンベルク/照明:ユルゲン・ホフマン/
   収録:2014年10月ウィーン国立歌劇場(ライヴ)

 500セット限定盤。ウィーン国立歌劇場150周年記念DVDボックス、150年の歴史を振り返る歴史的な上演

 NTSC、日本限定・日本語字幕付、500限定セット、輸入盤・日本語帯・解説付

 音楽の都ウィーンの象徴でもあるウィーン国立歌劇場が今年2019年5月25日に竣工150周年を迎えました。
 このDVD ボックスは、歌劇場150年の歴史を振り返る歴史的な上演が収録されたボックスです。

 ウィーン国立歌劇場は、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座と並ぶヨーロッパの三大歌劇場のひとつですが、ウィーンはその中でも一際華やかでクラシック愛好家の憧れの存在と言えるでしょう。
 建設は1861年から始まり1869年に完成。ウィーンの建築家アウグスト・フォン・シッカーツブルクが基本設計し、エドゥアルト・ファン・デア・ニュルが内装を担当。1869年5月25日に行われたこけら落とし公演は、皇帝夫妻フランツ・ヨーゼフとエリザベートの臨席の下、モーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』が上演されました。その後は戦火に見舞われるも1955年11月5日にベートーヴェンの『フィデリオ』で華々しく復活を遂げます。
 これまでグスタフ・マーラー、リヒャルト・シュトラウス、クレメンス・クラウス、カール・ベーム、ヘルベルト・フォン・カラヤン、クラウディオ・アバド、そして小澤征爾など錚々たる世界的な指揮者たちと、一流の歌手らが集まり伝説的な公演が次々と行われています。

 このDVD ボックスは、150年の歴史のハイライトともいえるもの。
 まず、1978年、カラヤン指揮による『トロヴァトーレ』。主役マンリーコに最盛期のドミンゴ、レオノーラ役に演技派としても知られた美貌のソプラノ、カバイヴァンスカ、ルナ伯爵にはこのとき絶頂をきわめていた名バリトン、カプッチッリ、このオペラの要とされる重要なアズチェーナ役には、驚異的な集中力で怖ろしいほどの没入をみせたコッソットという、まさにドリーム・キャストを実現した貴重な映像です。
 そして1978年12月に行われた世紀のカリスマ指揮者カルロス・クライバーの『カルメン』。クライバーの躍動感あふれる指揮姿、そしてクライバーの存在感に劣らぬオーラを放つドン・ホセ役のドミンゴの圧倒的な歌唱、生気に満ちた音楽に熱狂する聴衆の高まりは40 年以上経った現在でも色あせることはありません。
 1999年のマエストロ・ムーティによる『ドン・ジョヴァンニ』。歌手陣は現在も第一線で活躍する名手たち。ピエチョンカ、アントナッチ、キルヒシュラーガーの女性3人と、ドン・ジョヴァンニ役のアルヴァレスの絶妙な掛け合い、そしてシャーデ、ダルカンジェロ、レガッツォ、ゼーリヒら男性陣との対照的な個性がぶつかり合う、ロベルト・デ・シモーネのユニークな演出は必見です。
 1983年、マゼール指揮による『トゥーランドット』。圧倒的なマルトンのトゥーランドット、カレーラス渾身の歌唱、リュー役のリッチャレッリの見事な表現力。緊迫感あふれる高水準な舞台です。
 そして手兵グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊を率いて上演されたミンコフスキの『アルチーナ』。ハルテロス、カサロヴァ、カンゲミらスターを揃え、その世界に引き込まれるような好演です。また気品ある演出、ミンコフスキの甘美かつ優美な演奏でバロック・オペラの魅力を味わうことができます。

 1986年から1991年まで音楽監督を務めたクラウディオ・アバドによる『エレクトラ』。アバドにとってはじめてのリヒャルト・シュトラウスのオペラ上演であり、新演出にハリー・クプファーを起用、マルトン、ファスベンダー、そして日本を代表するシュトラウス歌手の佐々木典子という最高のキャストという非常に挑戦的で意欲的な上演です。
 次に、アバドがウィーンではじめてワーグナーを振ったことで話題となった1990年の『ローエングリン』。タイトルロールにドミンゴを起用し、歌唱とオケのバランスを丁寧に作り上げた評判の公演。
 最後に2014年の公演で未映像化のティーレマン指揮『ナクソス島のアリアドネ』2016年の来日公演でも上演された。ベヒトルフ演出。シュターツカペレ・ドレスデンとも録音がありますが、やはりティーレマンのリヒャルト・シュトラウスには脱帽。イソコスキ、コッシュ、ファリーも見事な歌唱を披露します。またバッカス役には2016年9月に急逝したヨハン・ボータ。輝かしい美声を持ち、ヘルデン・テノールとしても名をはせていました。2016年来日公演直前の死去だったため、惜しくも日本でこのバッカスを聴くことが出来なかったため、この映像は大変貴重なもの。




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C MAJOR(映像)



80 1504
(Blu-ray)
¥5800→\5390
マリス・ヤンソンス(指揮)
 2018年8月のザルツブルク音楽祭
チャイコフスキー:歌劇≪スペードの女王≫
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)
ブランドン・ジョヴァノヴィチ(テノール/ゲルマン)
イゴール・ゴロヴァテンコ( バリトン/エレツキー公爵)
エフゲニア・ムラヴィエワ(ソプラノ/リーザ)
ハンナ・シュヴァルツ( メゾ・ソプラノ/伯爵夫人)
ヴラジスラフ・スリムスキー
 (バリトン/トムスキー伯爵、プルータス)
アレクサンダー・クラベッツ
 ( テノール/チェカリンスキー)
オクサナ・ヴォルコワ(メゾ・ソプラノ/ポリーナ)
ウィーン国立歌劇場合唱団
 (合唱指揮:エルンスト・ラッフェルスベルガー)
ザルツブルク音楽祭および劇場児童合唱団
 (合唱指揮:ヴォルフガング・ゴッツ)
KKC 9447
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
80 1408
(2DVD)
¥5600→\5190
KKC 9448/9
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5556+税

 チャイコフスキー歌劇≪スペードの女王≫、ヤンソンス&VPO、2018年ザルツブルク音楽祭!鬼才ノイエンフェルスの新演出!

 演出:ハンス・ノイエンフェルス/装置:クリスティアン・シュミット/衣装:ラインハルト・フォン・デア・タンネン/
 照明:ステファン・ボリガー/映像:ニコラス・フンベルト、マルティン・オッター/監督:ティツィアーノ・マンチーニ
 収録:2018年8月2・10・13日 ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)

 2018年8月のザルツブルク音楽祭の映像。ハンス・ノイエンフェルスの新演出によるチャイコフスキー≪スペードの女王≫がヤンソンス指揮ウィーン・フィルで上演されました。ヤンソンスは2016年にオランダ国立歌劇場で同演目を指揮して好評を博しているだけにこの上演も見逃せません。
 演出は、現代ドイツを代表する鬼才ハンス・ノイエンフェルス。物議を醸したバイロイト音楽祭での≪ローエングリン(2012年)≫など過激な演出で知られており、今回の上演も大変注目されていました。原作は、ロシアの国民的作家プーシキンの『スペードの女王』。18世紀の貴族社会を舞台に、ギャンブルで身を滅ぼす近衛仕官ゲルマンの姿を描いた小説です。それにチャイコフスキーの弟モデストが台本を書き上げ、チャイコフスキーがよりドラマティックなオペラとして仕上げています。今回のノイエンフェルスの演出は、前衛的な設定ではあるものの、意外にも音楽に寄り添ったもので、歌手陣や演奏の素晴らしさが際立ちます。

 ゲルマン役のジョヴァノヴィチの歌唱は圧倒的なものがり、悲劇的な熱演と圧巻の歌唱を聴かせてくれます。またエレツキーのゴロヴァテンコ、トムスキーのスリムスキー、チェカリンスキーのクラヴェッツともに男性歌唱陣の好演が目立ちます。また大ベテランのハンナ・シュヴァルツの伯爵夫人も存在感があります。
ヤンソンスも現在体調が心配されますが、この時は3時間に及ぶオペラを見事まとめあげ、チャイコフスキーの甘美な旋律をウィーン・フィルの美しく落ち着いた響きを引き出した、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。




<LP>


PENTATONE(LP)


KKC 1133/4
(2LP)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500+税

ユリア・フィッシャーの名盤、チャイコフスキー・アルバムがLPで登場!
 チャイコフスキー(1840-1893):
  [LP 1]
   (1)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35(1878)
    (A面:第1楽章、B面:第2・3楽章)
  [LP 2]
   (2)憂鬱なセレナード 作品26(1875)(A面)
   (3)ワルツ=スケルツォ 作品34(1877)(A面)
   (4)なつかしい土地の思い出 作品42(1878)(B面)

ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
ヤコフ・クライツベルク
 ((1)-(3)指揮、(4)ピアノ)
(1)-(3)ロシア・ナショナル管弦楽団

 ユリア・フィッシャーの名盤、チャイコフスキー・アルバムがLPで登場!

 セッション録音:2006年4月/(1)-(3)DZZ第5スタジオ(モスクワ)、(4)MCO1スタジオ5(ヒルフェルスム)/
 180g重量盤、68'25"、輸入盤・日本語帯・解説付
 
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ヨブ・マールセ
 レコーディング・プロデューサー:(1)-(3)ヨブ・マールセ、(4)セバスティアン・シュタイン
 バランス・エンジニア:(1)-(3)エルド・グルート、(4)ジャン=マリー・ヘイセン
 レコーディング・エンジニア&エディター:セバスティアン・シュタイン

 ハイエンド、マルチチャンネル・サラウンド・レコーディングに特化したクラシック専門レーベルPENTATONE からユリア・フィッシャーのチャイコフスキー・アルバムがLP で登場します!

 ミュンヘン生まれのユリア・フィッシャーは、3歳でヴァイオリンを、その後ピアノも習いはじめすぐにその才能を開花させ、ヴァイオリン、ピアノそれぞれで国際的なコンクールに複数回優勝している逸材。
 確かな技術と情熱的な語り口が魅力のフィッシャーですが、このチャイコフスキーでも彼女の才が光ります。
 協奏曲では、雄大に歌い上げる第1楽章、泣きの第2楽章、攻めの第3楽章と、溌剌とした演奏の中にも豊かなニュアンスで表現しております。
 また、なつかしい土地の思い出では故ヤコフ・クライツベルクと息の合ったアンサンブルを披露しております。情熱に満ちた美音でチャイコフスキーの作品を歌い上げます。ドイツ、パラス社プレス。
  ※国内品番のみのご案内です。

 J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲のLP(KKC 1080)、ハチャトゥリアン、プロコフィエフ(第1番)、グラズノフのヴァイオリン協奏曲のLP(KKC 1129)も好評発売中です。















6/6(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ALTUS



ALT 408
¥2800→\2590
広上淳一(指揮)&京都市交響楽団
 第46回サントリー音楽賞受賞記念コンサート

  ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 Op. 27
  ボーナストラック(アンコール)/
   チャイコフスキー:
    組曲第4番 ト長調『モーツァルティアーナ』 Op. 61 〜 第3曲 祈り
広上淳一(指揮)
京都市交響楽団

 第46回サントリー音楽賞受賞記念コンサートがCD化!
 「彼らのラフマニノフは、意外なほどチャイコフスキーに似てくる。それが私にはめっぽうおもしろかった。」—許 光俊

 録音:2017年9月18日/サントリーホール(ライヴ)/国内プレス、日本語帯・解説付

 2008年から京都市交響楽団の常任指揮者を務め、2014年からミュージック・アドヴァイザーも兼任している広上淳一。両者の関係は頗る良好で、次々と好企画を打ち出し充実の活動を繰り広げ、2014年度に第46 回サントリー音楽賞を獲得しています。その受賞記念コンサートとして2017年に行われたサントリーホール・ライヴを収録したのがこのアルバム。
 
 ラフマニノフの2番は広上が重要なコンサートのたびに取り上げてきたという勝負曲で意気込み十分、徹底した音楽作りで妥協のない演奏をじっくりと築き上げた稀有なる名演です。広上&京響、日本が誇る名コンビの素晴らしいサウンドをぜひお楽しみください。アンコールとして演奏された美しい『モーツァルティアーナ』をボーナス収録。

 たとえば第1楽章からして明らかなのだが、広上は弦楽器に息が長くてなめらかな歌を歌わせる。その線は、まるで大仏ないし仏像のように丸っこくて、すべすべしていて、角がない。そして、歌うと言っても、情念が濃いわけではなく、清潔感があって、控えめである。といって冷たいわけでも無表情なわけでもなく、ただ控えめな範囲内でバランスが取られている。端的に言って、抑制の美である。(許 光俊氏による解説から)


 広上淳一 Junichi Hirokami   
        
  東京生まれ。東京音大指揮科に学ぶ。1984年第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクールに優勝し、国際的な活動を開始。フランス国立管、ベルリン放響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィル、ロンドン響、ウィーン響などメジャー・オーケストラへの客演を展開。91〜95年ノールショピング響首席指揮者、98〜2000年リンブルク響首席指揮者、97〜2001年 ロイヤル・リヴァプール・フィル首席客演指揮者、91〜2000年日本フィル正指揮者を歴任。近年では、ヴァンクーヴァー響、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、サンクトペテルブルク・フィル、ボルティモア響、シンシナティ響、スタヴァンゲル響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ポーランド放響、スロヴェニア・フィル、サン・パウロ響、バルセロナ響、ニュージーランド響等へ客演。06〜08年には米国コロンバス響音楽監督を務め数々の名演を残した。
  国内では全国各地のオーケストラはもとより、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団からも招かれ、聴衆および批評家からともに絶賛されている。
 オペラ指揮でもシドニー歌劇場におけるヴェルディの《仮面舞踏会》や《リゴレット》が高く評価されたのをはじめ、近年では日生劇場《アイナダマール》、《ドン・ジョヴァンニ》、新国立劇場《椿姫》、《アイーダ》等が記憶に新しい。15年京都市交響楽団とともにサントリー音楽賞受賞。16年第36回有馬賞受賞。
  現在、京都市交響楽団常任指揮者兼ミュージック・アドヴァイザー、札幌交響楽団友情客演指揮者。東京音楽大学指揮科教授。
 




ARCANTUS

ARC 16004
¥2500
「Just for Fun」
 (1)ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):快い茂みの中で〜9つのドイツ語のアリア HMW 209より
 (2)ダニエル・シュニーダー(1961-):コラールとインテルルディウム〜トロンボーン四重奏のための
 (3)ダーヴィト・ポッパー(1843-1913):レクイエム Op.66
 (4)ロベルト・シューマン(1810-1856):こどもの情景 Op.15より
  【不思議なお話/満足/重大な出来事/トロイメライ/こわがらせ】
 (5)クロード・ドビュッシー(1862-1918):月の光
 (6)スティーヴン・フェルヘルスト(1981-):トロンボーン四重奏曲第1番
 (7)アントーニオ・ロッティ(1667-1740):十字架にかけられ
 (8)チャールズ・スモール(1927-2017):対話
 (9)マーティン・フォンズ(1967):Aus Low And Hifi〜トロンボーン四重奏のための組曲
  (1)(2)(5)(5)=ワールド・トロンボーン・カルテットによる編曲
   ワールド・トロンボーン・カルテット
    【ヨルゲン・ファン・ライエン、ジョゼフ・アレッシ、
     シュテファン・シュルツ、ミシェル・ベッケ】

 ファン・ライエン、アレッシ、シュルツ、ベッケ。トロンボーンの最強メンバーが揃ったワールド・トロンボーン・カルテットによる注目アルバム!

 セッション録音:2014年9月7-10日/ヨゼフ・ヨアヒム・コンツェルトザール(ベルリン)/60'15"
 プロデューサー:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)

 各々がソリストとして、また世界最高峰のオーケストラのトロンボーン奏者として活躍する4人の最強メンバー、ヨルゲン・ファン・ライエン、ジョゼフ・アレッシ、シュテファン・シュルツ、ミシェル・ベッケによるワールド・トロンボーン・カルテットによる注目のアルバムの登場です。
 長きに渡り共演を重ねてきた4人が2009年ロッテルダムで開催されたスライド・ファクトリー・トロンボーン・フェスティヴァルにてデビューし、全世界のトロンボーン・ファンからの注目を集めました。

 アルバムタイトル「Just for Fun」からもわかる通り、聴き手に楽しんでもらいたいという思いから生まれたこのディスクにはバロック時代から現代まで幅広いレパートリーを披露し、阿吽の呼吸から生まれる圧巻の演奏を聴かせてくれます。





HUNGAROTON



HCD 32777
¥2400
"The Great Book of Flute Sonatas"Vol.5〜「旧ソビエト&ハンガリーの音楽」
 (1)ライタ・ラースロー(1892-1963):演奏会用ソナタ Op.64
 (2)オタール・タクタキシヴィリ(1924-1989):フルート・ソナタ
 (3)エディソン・デニソフ(1929-1996):フルート・ソナタ
 (4)セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):フルート・ソナタ ニ長調 Op.94
ゲルゲイ・イッツェーシュ(フルート)
(1)(4)ペーテル・ナジ(ピアノ)
(2)(3)ヨーゼフ・ガーボル(ピアノ)

 ハンガリーを代表するフルート奏者、イッツェーシュによる一大プロジェクト"The Great Book of Flute Sonatas"第5集〜第7集、一挙リリース!

 ハンガリーを代表するフルート奏者、イッツェーシュによる一大プロジェクト。"The Great Book of Flute Sonatas"第5集は旧ソビエト&ハンガリーの音楽!

 セッション録音:(1)(4)2008年9月19日&2010年6月19日、(2)(3)2008年1月20-21日/ペーテル・ホール(ジェール)/75'40"

 ハンガリーを代表するフルート奏者、ゲルゲイ・イッツェーシュ(イッゼーシュ)による一大プロジェクト"The Great Book of Flute Sonatas"。当シリーズはフルート・ソナタの必須レパートリーを網羅していく好企画で、年代を追いながらテーマ毎に全7集で構成されております。第5集は「旧ソビエトとハンガリー」に焦点を当て、ラースロー、タクタキシヴィリ、デニソフ、プロコフィエフのフルート・ソナタを収録しました。

 ブダペスト出身のライタ・ラースローはパリでダンディに師事した作曲家で9つの交響曲をはじめ様々な演奏形態の作品を残しました。バルトーク、コダーイとともにハンガリー民謡の録音の写譜及び分析にあたったことでも知られます。

 トビリシ出身の作曲家タクタキシヴィリは、トビリシ音楽院在学中にグルジア・ソビエト社会主義共和国の国歌を作曲したことでも知られます。フルート・ソナタはタクタキシヴィリの代表作です。

 モスクワ音楽院でシェバリーンに学び、12音階技法による前衛作曲家として知られるデニソフのフルート・ソナタは1960年の作品。ちょうど西ヨーロッパでその名が知られることとなった時期の意欲作です。

 プロコフィエフのフルート・ソナタはヴァイオリン・ソナタ第2番の原曲。フルート奏者の重要レパートリーの一つに数えられる名曲です。ゲルゲイ・イッツェーシュは圧倒的な技術で難曲を見事に演奏しております。

 


HCD 32778
¥2400
"The Great Book of Flute Sonatas"Vol.6〜「チェコ&アメリカの音楽」
 (1)エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):フルート・ソナタ
 (2)ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959):フルート・ソナタ H.306
 (3)インドルジフ・フェルド(1925-2007):フルート・ソナタ
 (4)ロバート・ムチンスキー(1929-2010):フルート・ソナタ Op.14
 (5)ロウェル・リーバーマン(1961-):フルート・ソナタ Op.23
ゲルゲイ・イッツェーシュ(フルート)
ヨーゼフ・ガーボル(ピアノ)

 ハンガリーを代表するフルート奏者、イッツェーシュによる一大プロジェクト。"The Great Book of Flute Sonatas"第6 集はチェコ&アメリカの音楽の音楽!

 セッション録音:(1)(4)(5)2008年1月28日-2月1日、(2)2008年9月20日、(3)2009年6月2日/ペーテル・ホール(ジェール)/77'05"

 ハンガリーを代表するフルート奏者、ゲルゲイ・イッツェーシュ(イッゼーシュ)による一大プロジェクト"The Great Book of Flute Sonatas"。当シリーズはフルート・ソナタの必須レパートリーを網羅していく好企画で、年代を追いながらテーマ毎に全7集で構成されております。第6集は「チェコとアメリカ」に焦点を当て、E.シュルホフ、マルティヌー、フェルド、ムチンスキー、リーバーマンのフルート・ソナタを収録しました。

 チェコの作曲家エルヴィン・シュルホフは19世紀の大ピアニスト、ユリウス・シュルホフの甥っ子。第1次世界大戦後にドイツのダダイズム・グループに参加し、新ウィーン楽派の音楽を紹介したことで知られます。

 生涯200曲をこえる作品を残したものの、ナチス・ドイツにより廃退音楽の烙印を押され、1942年にヴュルツブルク収容所で命を落としました。シカゴに生まれのムチンスキーは、チェレプニンの助言のもと作曲家としての道を選び、アリゾナ大学の作曲科の主任として長きに渡り教職を務めました。30代で発表したフルート・ソナタは彼の代表作に数えられます。

 ニューヨーク生まれの現代作曲家リーバーマンは、16歳の時に自作のピアノ・ソナタ 作品1 をカーネギーホールで演奏し注目を集め、その後ジュリアード音楽院でD.ダイアモンド、V.パーシケッティに師事し研鑽を積みました。1987年作曲のフルート・ソナタは彼の代表作です。ゲルゲイ・イッツェーシュが卓越した技術と高い音楽性で聴き手を魅了します。

 


HCD 32779
¥2400
"The Great Book of Flute Sonatas"Vol.7〜「20世紀西ヨーロッパの音楽」
 (1)ヨーク・ボーエン(1884-1961):フルート・ソナタ Op.120(1946)
 (2)ピエール・マックス・デュボワ(1930-1995):フルート・ソナタ(1960)
 (3)ルイ・アンドリーセン(1939-):フルート・ソナタ(1956)
 (4)アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974):フルート・ソナタ(1958)
 (5)パウル・ヒンデミット(1895-1963)フルート・ソナタ(1936)
ゲルゲイ・イッツェーシュ(フルート)
(1)(2)バラージュ・ヴィターリョス(ピアノ)
(3)(4)ヨーゼフ・ガーボル(ピアノ)
(5)ペーテル・ナジ

 ハンガリーを代表するフルート奏者、イッツェーシュによる一大プロジェクト。"The Great Book of Flute Sonatas"第7集は20世紀西ヨーロッパの音楽!

 セッション録音:(1)(2)2009年9月27日、(3)2009年6月2日、(4)2009年1月20日、(5)2010年6月19日/ペーテル・ホール(ジェール)/76'40"

 ハンガリーを代表するフルート奏者、ゲルゲイ・イッツェーシュ(イッゼーシュ)による一大プロジェクト"The Great Book of Flute Sonatas"。当シリーズはフルート・ソナタの必須レパートリーを網羅していく好企画で、年代を追いながらテーマ毎に全7集で構成されております。最終巻となる第7集は「20世紀西ヨーロッパ」に焦点を当て、ボーエン、P.M.デュボワ、アンドリーセン、ジョリヴェ、ヒンデミットのフルート・ソナタを収録しました。

 ロンドンのクラウチ・エンド出身のボーエンは、王立音楽アカデミーに学び、後に母校の教授となった作曲家。後期ロマン派のスタイルが特徴でピアノ曲、室内楽曲を多く残しました。

 20世紀フランスを代表する作曲家、ピエール・マックス・デュボワはパリ音楽院に学び、ミヨー、プロコフィエフらの音楽の影響を受けました。新古典主義的な作風、傾向の強い作品が多く、フルート・ソナタは彼の代表作の一つです。

 ユトレヒトの音楽一家に生まれたオランダを代表する現代作曲家ルイ・アンドリーセン。オランダでもっとも歴史のある室内楽音楽祭「オーランド音楽祭」(1982年設立)の2018年メイン・コンポーザーとして特集されるなど、母国オランダを中心にヨーロッパで注目される作曲家です。

 この他、ジョリヴェ、ヒンデミットのフルート・ソナタをゲルゲイ・イッツェーシュが作曲家ごとの個性を示した演奏を披露しております。

 ゲルゲイ・イッツェーシュ(フルート)
 1969年ハンガリー生まれ。リスト音楽院にてフルートを専攻し博士号を取得。卒業後は国際プラハ・モーツァルト・アカデミー、カナダのバンフ音楽祭に参加し好評を博す。フルート・ソナタの重要なレパートリーをテーマ毎にリリースしていく「The GreatBook of Flute Sonatas」(全7集)がハンガリーのフンガロトン・レーベルよりリリースされ好評を博している。これまでに日本をはじめブラジル、アメリカ、カナダ、中国およびヨーロッパ各地で演奏、マスタークラスをおこなっている。また世界のフルート音楽祭に出演し好評を得ている。






 

DIVERSIONS


DDV-24168
\2000
THE WAGON OF LIFE 人生のワゴン
イギリス近現代の歌曲集

 トーマス・ピットフィールド(1903-1999):
  1.The Wagon of Life 人生のワゴン
  2.By the Dee at Night 夜のディーで
  3.September Lovers 9月の恋人たち
 スチュアート・スコット(1949-):
  4.Alderley オルダリー
  5.Gawsworth ゴーズワース
  6.Fall, Leaves, Fall 落ちろ、葉っぱよ、落ちろ
  7.Night Clouds 夜の雲
 ジェフリー・キンプトン(1927-):
  8.Noah ノア
  9.Faintheart in a Railway Station 鉄道駅の臆病者
  10.The Poor Man's Pig 貧しき者のブタ
 ジョアンナ・トレジャー(1961-):
  11.Tango (Do You Remember?) タンゴ(覚えてる?)
  12.I Saw the Girl 私は少女を見た
 ジョン・R・ウィリアムソン(1929-):
  13.The Recruit 徴兵
  14.White in the Moon 月の中の白
  15.Think No More, Lad もう考えないで、ラッド
 スティーヴン・ウィルキンソン(1919-):
  16.The Sunlight on the Garden 庭の日差し
  17.The Garden 庭
 18.フィリップ・ウッド(1972-):Now Sleeps the Crimson Petal 深紅の花弁は眠りに就く
 サーシャ・ジョンソン・マニング(1963-)
  19.My Song Shall be of Mercy and Judgement 私の歌は慈悲と判断の対象となる
  20.The Lord Is King 主は王である
 ケヴィン・ジョージ・ブラウン(1959-):
  21.Dying Day 瀕死の日
  22.Description of Spring 春の説明
 23-25.デイヴィッド・F・ゴライトリー(1948-):クリフトップの歌
 デイヴィッド・フォーショウ(1938-):
  26.The Owl ふくろう
  27.Whale Song くじらの歌
  28.Horse 馬
マーク・ローリンソン(バリトン)
ピーター・ローソン(ピアノ)

 英国歌曲における伝統はフィンジからヴォーン・ウィリアムズ、モーラン、ウォーロックなど数多くの素晴らしい作曲家たちに拠って受け継がれてきました。
 現代においても、数多くの作曲家が新しい作品を発表し続けています。かつて、このような「知られざる新しい歌曲」を専門にリリースしていた「Dunelm Records」というレーベルが存在していましたが、残念なことに現在活動を停止してしまいました。
 今回は2003年にリリースされたアルバムを復刻、貴重な作品に触れる機会となっています。
 バリトンのローリンソンが歌う一つ一つの歌は決して前衛的な作風をとることはなく、民謡を基調とした親しみやすい曲調は現代でも愛される魅力を備えています。
  録音 2003年7月21.24日 Chetham's School of Music, Manchester, England, UK 
  
  プロモーション動画  https://youtu.be/9XiWPrpdlWU
 




DIVINE ART



DDA-25184
\2600
アルチョーモフ(1940-):イン・スペ/ラテン語による讃歌集
 1.イン・スペ-ヴァイオリン、チェロとオーケストラのための交響曲

 ラテン語による讃歌集
  2.ミゼレーレ
  3.アヴェ・マリア
  4.サルヴェ・レジーナ
  5.めでたし、海の星よ
イヴァン・ポチェキン(ヴァイオリン)…1
アレクサンドル・ブズロフ(チェロ)…1
ナデージダ・パブロヴァ(ソプラノ)…2-5
ユルロフ国立カペラ…2-5

ヴァレンティン・ウリューピン(指揮)
ロシア・ナショナル管弦楽団

 DIVINE ARTレーベルのアルチョーモフ・シリーズ第10作目となるこのアルバムは、2018年の最新録音となる2つの宗教作品集。
 ヴァイオリン、チェロの二重協奏曲である「イン・スぺ(希望に)」は精神性に裏打ちされた彼自身の宗教観をダイナミックな管弦楽法を用いて描いた壮大な作品。
 ソプラノ独唱をともなう「ラテン語による讃歌集」は、伝統的な歌詞を、慎み深い独唱、色彩豊かな合唱、絶え間なく変化するオーケストラ・パートで歌い上げるモダンな作品です。
  録音 2018年3月 モスフィルム・サウンド・スタジオ,ロシア

 プロモーション動画 https://youtu.be/-s9hN4AY6So
  
 

DDA-25176
\2600
アルチョーモフ(1940-):Star Wind 星の風
 1.Star Wind 星の風
 2.Variations: Nestling Antsali
  変奏曲-ネストリング・アンツァリ
 3-6.Sni pri lunnom svetye 月光の夢
 7.Romanticheskoye kaprichchio
  ロマンティックなカプリッチョ
 8-9.Mattinati 朝の歌
 10-14.Stseni 情景
ミハイル・ツィンマン(ヴァイオリン)…1.10-14
アレクサンドル・ルーディン(チェロ)…1
コンスタンティン・エフィモフ(フルート)…1
アンドレイ・クズネツォフ(ホルン)…1

アナトリー・シェルジャコフ(ピアノ)…1.10-14
アレクサンドル・スヴォロフ(打楽器)…1.10-14
ムラド・アナマメドフ(指揮)…1.10-14
アレクサンドル・コルネーエフ(フルート)…2
ヴェチェスラーフ・アルチョーモフ(ピアノ)…2
ネリー・リー(ソプラノ)…3-6
アレクサンドル・ゴリシェフ(アルト・フルート)…3-6
ウラディーミル・トンハ(チェロ)…3-6
ドミトリー・アレクセーエフ(ピアノ)…3-6
イーゴリ・マカロフ(ホルン)…7
ユーリ・スミルノフ(ピアノ)…7
アリハノヴァ弦楽四重奏団…7

イアナ・ベシャディンスカヤ(ソプラノ)…8-9
ウラディーミル・パクリチェフ(フルート)…8-9
ザリウス・シフムルザエヴァ(ヴァイオリン)…8-9
ニコライ・コモリャトフ(ギター)…8-9
イゴール・アブラモフ(クラリネット)…10-14
ニコライ・ゴルブノフ(コントラバス)…10-14

 現代ロシアで最も称賛されている作曲家、アルチョーモフ。彼の作品を系統的にリリースするシリーズ第9作となるこのアルバムには、1976年から1994年に録音されたさまざまな室内楽アンサンブル作品が収録されています。
 神秘的な雰囲気を湛えた「星の風」や「月光の夢」、冒頭の旋律が次々に形を変えていくフルートとピアノのための「変奏曲」などアルチョーモフの幅広い作曲様式を知ることができます。
 「情景」はもともと映画のバレエ・シーンのために書かれた曲。各楽器の活躍が際立つ、躍動的で親しみやすい音楽です。
  録音 ハウス・オブ・サンドレコーディング・イン・モスクワ,ロシア 1994年…1.10-14 1976年…2 1987年…3-6 1984年…7.8-9
 
 プロモーション動画  https://youtu.be/GO--JtX3Et8
 
 

DDA-25180
\2600
TURNING TOWARDS YOU あなたの方を向いて
 ロビン・ウォーカー(1953-):作品集

  1-2.A Prayer and a Dance of Two Spirits 祈りと2つの魂の踊り(2007)
  3.The Song of Bone on Stone 石の上の骨の歌(2018)
  4.I Thirst 渇き(1994)
  5.Turning Towards You あなたの方を向いて(2014)
  6.His Spirit over the Waters 彼の心は水の上を越えて(2003)
  7.A Rune for St. Mary's 聖マリアの秘跡(2003)
  8.She Took Me Down to Cayton Bay
    彼女は私をケイトン・ベイに連れて行った(2018)
ジョン・ターナー(リコーダー)…1-2.7
エマ・マグラス(ヴァイオリン)…1-2.8
マンチェスター・シンフォニア…1-2
レオン・ボッシュ(コントラバス)…3.5
マンチェスター室内アンサンブル弦楽四重奏団…4
キム・ミンユン(ピアノ)…5
ジェニファー・ラングリッジ(チェロ)…6

 イギリスの現代作曲家ロビン・ウォーカーの作品集。
 若い頃は前衛的な作風を好んでいましたが、インドの音楽と舞曲に触れたという1980年代から作風を変化させ、ベートーヴェンやシベリウスなどヨーロッパ音楽の伝統を継承しながら、作品に自身が30年住まいにしているヨークシャーの自然賛美を盛り込むという手法をとっています。
 このアルバムは彼のさまざまな作品を集めたもので、トラック4の「I Thirst」以外は2000年以降に書かれた作品です。名リコーダー奏者、ジョン・ターナーの提案で作曲された瞑想的なリコーダー協奏曲「祈りと2つの魂の踊り」や、彼の家の近くにある不思議な石のオブジェに触発されたという独奏コントラバスのための「石の上の骨の歌」など、深い思索から生まれた音楽が聴き手を魅了します。
 録音 :1999年2月26日 ASC studio, Macclesfield…4 2018年7月5日  St Thomas’s Church, Stockport…1.2.7.8 2018年9月24日  St Paul’s Church, Heaton Moor…3.5.6
 
 プロモーション動画 https://youtu.be/JJjKmZkqRAQ
 
 

DDA-25182
\2600
ガリーナ・ウストヴォリスカヤ(1919-2006):
 ヴァイオリンとピアノのための作品全集

  1-4.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1952)
  5-11.ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲(1964)
エフゲニー・ソルキン(ヴァイオリン)
ナタリア・アンドレーヴァ(ピアノ)

 レニングラード音楽院で唯一の女子学生としてショスタコーヴィチに師事、1947年から1977年までレニングラードのリムスキー=コルサコフ音楽大学で作曲を指導したウストヴォリスカヤ。
 彼女の作品はどれも強大な和音と、執拗なリズムを駆使して描かれており、多用される塊のような音から「ハンマーを持つ女」と呼ばれるほどにユニークな作風を持つことで知られています。
 ソヴィエト連邦の音楽界では批判の対象とされていたため、作品が演奏されることはほとんどありませんでしたが、ソ連崩壊後に注目されるようになり、近年、演奏機会や録音が少しずつ増えています。
 残された作品の数はあまり多くなく、ピアノとヴァイオリンのための曲はこのアルバムに収録された2曲が全てですが、どちらも彼女の特徴が良くわかる刺激的な音と神秘的な作風を備えています。
 現在シドニーで活動しているナタリア・アンドレーヴァはウストヴォリスカヤ演奏の第一人者として知られるピアニストです。
  録音 2018年6月&7月 Sydney Conservatorium of Music Recital Hall West
 
  プロモーション動画  https://youtu.be/ex98s9n8Ngk
 
 

DDA-25190
(2CD)
\2600
ダイアナ・ボイル-J.S.バッハを弾く
【CD1】
 フランス風序曲 BWV831
  1.序曲
  2.クーラント
  3-4.ガヴォット I.II
  5.ガヴォット Iの繰り返し
  6-7.パスピエ I.II
  8.パスピエ Iの繰り返し
  9.サラバンド
  10-11.ブーレ I-II
  12.ジグ
  13.エコー
【CD2】
 フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812
  1.アルマンド
  2.クーラント
  3.サラバンド
  4-5.メヌエット I.II
  6.メヌエット Iの繰り返し
  7.ジーグ

 8.シンフォニア 第5番 変ホ長調 BWV791
 9.シンフォニア 第11番 ト短調 BWV797
 10.シンフォニア 第4番 ニ短調 BWV790
 11.シンフォニア 第13番 イ短調 BWV799
 12.シンフォニア 第8番 ヘ長調 BWV794
 13.シンフォニア 第7番 ホ短調 BWV793
 14.シンフォニア 第6番 ホ長調 BWV792
 15.シンフォニア 第12番 イ長調 BWV798
 16.シンフォニア 第9番 ヘ短調 BWV795
ダイアナ・ボイル(ピアノ)

 ロンドン出身のピアニスト、ダイアナ・ボイル。ニューヨークで名手アルトゥール・バルサムに師事し、薫陶を受けました。
 1979年にロンドンでデビューを飾り、1989年にはベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」をリリース、そのユニークな解釈が高く評価されました。以降は「ゴルトベルク変奏曲」や「フーガの技法」などバッハ作品を主としてリリース。一つの録音を完成するまでの準備期間に長い時間をかけるため、CDの数は多くないものの、その独特な感性に裏打ちされた演奏は多くの人の注目を集めています。
 今回のアルバムは、フランス風序曲と、フランス組曲第1番、シンフォニア集という熟考の末の選曲によるもので、機械的に音を鳴らすのではなく、全ての音に命を込めることを目指したという渾身の演奏を楽しむことができます。
  録音 2017年6月20-28日 ポットン・ホール、サフォーク、UK
 
  プロモーション動画 https://youtu.be/uM_i1UiI3Xw
   



 

METIER


MSV-28590
\2600
Une rencontre-出会い
ロベルト・シューマン(1810-1856)&トリスタン・ミュライユ(1947-):作品集

 1-5.シューマン:民謡による5つの小品集 Op.102(1849)
 6.ミュライユ:Attracteurs etranges(1992)
 7.ミュライユ:Une lettre de Vincent(2018)
 8-10.シューマン:幻想小曲集 Op.73(1849)
 11.ミュライユ:C’est un jardin secret, ma sSur, ma fiancee,une fontaine close,
    une source scellee… (1976)
 12-24.シューマン:子供の情景 Op.15(1838)
  「出会い」トリスタン・ミュライユによるチェロとフルート、ピアノのための編曲
マリー・イティエ(チェロ)
マリー・ヴェルムラン(ピアノ)…8-10.12-24
サミュエル・ブリコール(フルート)…7.12-24

 フランスの現代作曲家トリスタン・ミュライユ。イタリアの先人ジャチント・シェルシに影響を受け、ジェラール・グリゼーらとともに独自の方法論を展開し「スペクトル楽派」の一員としてユニークな作品を発表しています(彼自身はスペクトル楽派という名前を嫌っているとも)。
 Metierレーベルでは2005年にピアニスト、マリリン・ノンケンによるミュライユ「ピアノ作品全集」(MSVCD92097)をリリース、ミュライユの音楽の普及に務めていますが、今作はミュライユの「抒情的な側面」に着目、シューマンの音楽とのコラボレーションという異色の組み合わせを試みています。
 中でもミュライユ自身が編曲した「子供の情景」が聴きどころ。演奏しているイティエはどんな時代の作品でも柔軟に弾きこなし、作曲家の難しい要求に応えています。

 プロモーション動画 https://youtu.be/ThI693Zne1o
 
 

MSV-28576
\2600
IN ABSENTIA
フォウジエ・マイド(1938-)&アミール・マヤル・タフレシプール(1974-):作品集

 1-2.マイド:Dreamland 夢の国-弦楽四重奏のための(1997/2006改訂)
 3.タフレシプール:Pendar-独奏ヴァイオリンのための(2017)
 4.タフレシプール:Broken Times 壊れた時-弦楽四重奏のための(2013)
 5-6.マイド:Faraghi (In Absentia)-ヴァイオリンとチェロのための(2017)
ダラー・モーガン(ヴァイオリン)

パトリック・サヴェージ(ヴァイオリン)…1-2.4
フィオナ・ウィニング(ヴィオラ)…1-2.4
デイードリー・クーパー(チェロ)…1-2.4-6

 現代イランを代表する2人の作曲家の室内楽作品集。
 タフレシプールはNAXOSレーベルからもアルバムをリリース(8.579023)、全編に漂うエキゾチックな響きが好評を博した作曲家です。
 ここでは弦楽四重奏曲「Broken Times」と独奏ヴァイオリンのための「Pendar」の2曲を聴くことができます。革命後のイラン政権下で活躍する数少ない女性作曲家マイドは、民謡採集家としても知られており、ここに収録されたユニークな弦楽四重奏曲「Dreamland」と「Faraghi 」は彼女の直近の作品で、なかでも“不在、欠損”の意味を持つ「Faraghi」は愛する人との別れを歌った作品であり、マイドの想いをストレートに伝えています。
 録音 2018年5月23-24日 St. Silas Church, Kentish Town, London

 プロモーション動画 https://youtu.be/ThmkJ3R5lZA
  
 

MSV-28577
\2600
THE DREAM BRIDGE 夢のかけはし
チャールズ・アイヴズ(1874-1954)&ヘンリー・カウエル(1897-1965):歌曲集

 チャールズ・アイヴズ:
  1.ゆっくりとした行進曲
  2.ワルツ
  3.過ぎし日の炎
  4.裏通りで
  5.余興
  6.古き家庭の日
  7.セントラル・パークのロマンス
  8.歩く
  9.川のほとりで
  10.番人
  11.トムが船出する
  12.メイプル・リーヴズ
  13.アン・ストリート
  14.サーカス・バンド
  15.ウォルト・ホイットマン
  16.夕映え
  17.チャーリー・ラトレイジ
  18.スイマー
  19.天に召されたウィリアム・ブース将軍

 ヘンリー・カウエル:
  20.マナウナンの潮汐
  21.聖アグネスの朝
  22.夢のかけはし
  23.四月
  24.音楽は、優しい声が消えても
  25.彼女が寝ているところ
  26.この歌はどのくらい古いの?
  27.ネズミの哀歌
  28.なぜならばネコだから
  29.クレーン
  30.私は夜に聴いた
  31.夜の配りもの
  32.エオリアン・ハープ
ウィリアム・ダウドール(ピッコロ)…6
           (フルート)…30
アイリッシュ・E・ケリガン(メゾ・ソプラノ)
ウラディーミル・ヴァルディヴィア(ピアノ)

 20世紀アメリカ音楽における“実験音楽”の先駆者となったアイヴズとカウエルの歌曲集。
 アイヴズは生涯に100曲を越える歌曲を作曲、これらは民謡風の素朴な曲から、ジャズ風の曲、前衛的な曲まで、さまざまな色合いを持ち、どれも高く評価されています。
 かたやカウエルはいくつかの歌曲を残しましたが、出版されることがなかったため、その存在は忘れられてしまいました。
 このアルバムでは2人の歌曲の中から注目すべき曲を選択、メゾ・ソプラノのケリガンが歌っています。彼女はカウエルの作品を歌うにあたり、研究を重ね、作品の姿を捉えることに成功、心のこもった歌唱を披露しています。
  録音 2016年9月5-10日,10月9日 Sonic Arts Research Centre, Belfast, Ireland
  
  プロモーション動画  https://youtu.be/TsVuGFJhHmM
 
 

MSV-28585
\2600
Mountains
近代ピアノ作品集

 1.スカルソープ(1929-2014):マウンテンズ
 2.ヒスコックス(1963-):トッカータ
 3.マスランカ(1943-2017):ピアノの歌
 4.ドン・バンクス(1923-1980):ペッツォ・ドラマティコ
 5.クーネ(1956-):トワイライト・レイン
 6-10.ロックバーグ(1918-2005):カーニバル・ミュージック
 11.バーニー・チャイルズ(1926-):Heaven to Clear When Day Did Close
ジョン・マッケイブ(ピアノ)

 イギリスのピアニスト兼作曲家、ジョン・マッケイヴ(1939-2015)。ピアニストとしてはハイドン演奏のスペシャリストであるとともに、同時代の作品にも精通しており、数多くの作品を紹介、録音してきました。
 このアルバムは1985年に録音されたオーストラリアとアメリカの現代音楽を集めた1枚で、これを録音するためにマッケイヴはわざわざシドニーのEMIスタジオに出向いたのですが、出来上がったものは何故かリリースされることがありませんでした。
 このマスターは、スタジオが閉鎖された際に紛失したと思われていましたが、2018年に奇跡的にカセットコピーが発見され、これをリマスタリング。今回CDとして蘇りました。
 マッケイヴ自身が選んだ様々なスタイルによる作品は、どれもユニークで聴きごたえのあるものばかりです。
 録音 1985年 EMI Studio 301, Sydney, Australia
 
 プロモーション動画 https://youtu.be/UysW3IsVThs
  
 

MSV-28589
\2600
Jaipur to Cairo ジャイプルからカイロへ
 1.ケヴィン・ビショップ:朝の歌
 2-4.レザ・ヴァリ:愛の歌
 5-7.ビショップ:アフガン組曲 第2番
 8-10.ヴァリ:カリグラフィー
 11.サディ・ハリドン:世界で最も古い歌
 12.ジラード・コーエン:オーボエ、ピアノと弦楽のための10の変奏曲
 13.モハメド=アリ・ファラグ:ピアノと弦楽のためのラプソディ
クァトロ・プントス・レジデント・ミュージシャンズ(アンサンブル)

 「クァトロ・プントス」は米国コネチカット州ハートフォードに拠点を置く多面的な組織で、異文化間との交流やパフォーマンスの上演、また地元の学校でのワークショップなどで目覚ましい成果をあげています。
 このアルバムはトルコ南東部の音楽グループとのコラボレーションで生まれたもの。伝統的な作風によるイランの作曲家レザ・ヴァリの作品を皮切りに、タイトルが示すとおり、赤い城壁で囲まれ「ピンク・シティー」と呼ばれるインドの歴史ある都市ジャイプルからアラブを代表する都市カイロに至る各地の民族音楽を巡る旅が楽しめます。
 アンサンブルでアフガニスタンの民族楽器ゼルバガリ(太鼓)とヴィオラを担当するケヴィン・ビショップの「アフガン組曲」はアラビア音楽の伝統を大切にしながら、現代的な要素も取り入れた楽しい作品です。
  録音 2018年3月22-24日 The Hartt School, University of Hartford
  
  プロモーション動画   https://youtu.be/tnwChysvZmo
  



<メジャー・レーベル>
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SONY



19075943542
\2600→\2390
※DVD&Blu-ray同時発売
シェーンブルン夏の夜のコンサート 2019
 1. バーンスタイン:「キャンディード」序曲
 2. ヨハン・シュトラウス2世:祝典ワルツ
 3. ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
 4. シュタイナー:「カサブランカ」組曲
 5. スーザ:星条旗よ永遠なれ
 6. バーバー:弦楽のためのアダージョ
 7. ツィーラー:星条旗行進曲 Op.460
 8. ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」〜
  第4楽章「アレグロ・コン・フォーコ」

 当日のアンコール曲

 ※ウィーン・フィルが今回初めて演奏会で演奏する作品(2,4)
ユジャ・ワン(ピアノ:3)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
グスターボ・ドゥダメル(指揮)
 2019年6月20日 ウィーン、シェーンブルン宮殿

 毎年ウィーンの聴衆を熱狂させる記念碑的コンサートのライヴ。
 ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事で、2004年の開催以来、初夏のウィーンの風物詩として定着している「ウィーン・フィル・サマー・ナイト・コンサート」。
 ユネスコの世界遺産にも指定されているシェーンブルン宮殿を舞台に行われるオープンエアの演奏会は、無料で10万人の音楽ファンに開放され、その模様は世界の60カ国以上に生中継(もしくは録画放送)されています。

 このコンサートはこれまで、ゲルギエフ、バレンボイム、ヴェルザー=メスト、マゼール、エッシェンバッハ、メータ等が登場など、錚々たる指揮者陣の起用というだけでなく、ピアニストのラン・ランやソプラノのネトレプコらも登場していることからも、ウィーン・フィルにとって最も重要なコンサートという位置付けがなされていることがわかります。

 ソニー・クラシカルは2013年からこの「サマー・ナイト・コンサート」をCDと映像ソフトで発売していますが、その第7回目となる今年2019年は、グスターボ・ドゥダメルが2012年以来7年ぶりに登壇。ドゥダメルとウィーン・フィルは、2007年より共演、録音を行っており、2017年にはニューイヤー・コンサートに初登場、同コンサートを指揮した最も若い指揮者となりました。2014年には日本公演も指揮しています。

 今回ゲストには世界を席巻するユジャ・ワンが登場!
 トレードマークのタイトな衣装に身を包みキレッキレのピアニズムで華麗にガーシュウィンを奏でます。
 2016年2月、ミュンヘンとパリにおけるゲルギエフ指揮のモーツァルトの『ジュノーム』がウィーン・フィルとの初共演で、2018年11月にはヴェルサイユ宮殿においてヴェルザー=メスト指揮でラヴェルの『左手のための協奏曲』を演奏しています。クラシックのピアニストとしては今日もっとも世界に知られたスター的存在です。
 その彼女のこのコンサートへの出演は、大きな話題となることに違いありません。

 今回のプログラミングはゴージャスな「アメリカン・ナイト」。『ラプソディ・イン・ブルー』のほか、バーンスタイン『キャンディード』、バーバーのアダージョ、そして何と映画「カサブランカ」の組曲まで、ウィーン・フィルとしては珍しい演目が目白押し(いずれもウィーン・フィルによる初録音)。

 さらにお得意のヨハン・シュトラウスは輝かしい『祝典ワルツ』、ツィーラーはアメリカにちなんで『星条旗行進曲』という珍曲が並びます。コンサートを締めくくるのは『新世界』の第4楽章。定番のアンコール(ワルツ『ウィーン気質』など)が続きます。



<映像>


SONY(映像)



19075943559
(DVD)
\4700→\4290
※CD同時発売
シェーンブルン夏の夜のコンサート 2019
 1. バーンスタイン:「キャンディード」序曲
 2. ヨハン・シュトラウス2世:祝典ワルツ
 3. ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
 4. シュタイナー:「カサブランカ」組曲
 5. スーザ:星条旗よ永遠なれ
 6. バーバー:弦楽のためのアダージョ
 7. ツィーラー:星条旗行進曲 Op.460
 8. ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」〜
  第4楽章「アレグロ・コン・フォーコ」

 当日のアンコール曲

  ※ウィーン・フィルが今回初めて演奏会で演奏する作品(2,4)
ユジャ・ワン(ピアノ:3)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
グスターボ・ドゥダメル(指揮)
19075943569
(Blu-ray)
\5200→\4790
※CD同時発売
 収録時期:2019年6月20日 ウィーン、シェーンブルン宮殿(ライヴ)
 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.0
 NTSC Region All
















6/5(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CONTINUO CLASSICS



KKC 4188
(国内仕様盤・日本語解説付)
【再発売】
¥2400
再発売!
ジャン=ピエール・デュポール(1741-1818):
 通奏低音付きチェロ・ソナタ Op.4

  【(1)第4番 ヘ長調/(2)第6番 ニ長調/
   (3)第5番 イ長調/(4)第3番 ハ長調/
   (5)第2番 ホ短調/(6)第1番 ニ長調】
ラファエル・ピドゥー(チェロ)
パスカル・ジョパール(チェロ)
植山けい(チェンバロ)

 古楽ファン必聴!知る人ぞ知る名曲、デュポールのチェロ・ソナタ集

 セッション録音:2010年9月/ポール・ロワイヤル・デ・シャン大修道院(フランス)/70'47"

 ラファエル・ピドゥー、パスカル・ジョパール、植山けいのトリオによるジャン=ピエール・デュポール(1741-1818)のチェロ・ソナタ集!現在では殆ど演奏・録音されることのない埋もれた名曲を収録した注目の新譜です。
 J.P. デュポールは1741年にパリに生まれ、ヨーロッパ各地で幅広く活躍したチェロの名手。かのロストロポーヴィチが用いたストラディヴァリ「デュポール」に名を残す、ジャン=ルイ・デュポールの兄にあたります。
 弟と同じくヴィルトゥオーゾであったデュポールはヨーロッパ各地で公開演奏会を行い、1786 年からはフリードリヒ大王が治める宮廷楽団の首席チェリスト及び王のチェロ教師も務めました。
 彼の作品は、技巧的かつ上品な装飾に富んだ優雅な旋律が魅力的。当録音では全6 曲からなるチェロ・ソナタが収録されており、歴史と共に埋もれてしまった珠玉の作品に触れる希少なアルバムといえましょう。

 ※国内品番のみのご案内となります。(再発売にともない旧盤INTEG 221189 は廃盤となります。)





Capella de Ministrers



CDM1946
\2600
ルクレツィア・ボルジアをめぐる史実・神話・伝説
 〜1500年前後のイタリア宮廷音楽〜

 1480年——ローマ、ルクレツィア伝説の始まり
 1) コスタンツォ・フェスタ(1485/90〜1545):バッサ・ダンツァ「ラ・スパーニャ(スペイン)」*
 2) エーヌ・ファン・ヒゼヘム(1445頃〜1497):あらゆる美徳に満ちた彼女
 3) ハインリヒ・イザーク(1450頃〜1517):ラ・スパーニャ(スペイン)*
 4)バルトローメオ・トロンボンチーノ(1470頃〜1535): 歌っていたのは、恋心を落ち着けるため

   1492年——バレンシアの貴婦人
 5) 作者不詳:ディンディリンディン(モンテカッシーノのバッラータ)
 6) 作者不詳(伝統歌):アラゴンに貴婦人がひとり
 7) 作者不詳(詞:ジュアン・エスクリヴァ):カテリーナたちのフォリア

   1492年——スフォルツァ家とミラノの宮廷
 8) アレクサンデル・アグリコーラ(1445頃〜1506):恋がわたしに溜息をつかせる
 9) ルイス・デ・ミラン(1500以前〜1561以降):パバーナとガリャルダ*

   1498年——ペーザロでのジョヴァンニ・スフォルツァ、そしてアラゴン家のアルフォンソ
 10) コスタンツォ・フェスタ:なんと不公平な恋
 11) ロフィーノ師(生歿年不詳):スペインの騎士ひとり
 12) ジョスカン・デプレ(1450頃〜1521):スカラメッラは戦場へ向かう

    1502年——フェラーラ公女と、エステ家のアルフォンソ
 13) ジョルジオ・ルッパート(生歿年不詳):おお、勝利のダイヤモンド
 14) ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ(生歿年不詳):フェラーラ風パヴァーナ*
 15) バルトローメオ・トロンボチーノ:これはもはや涙ではない
 16)マルケット・カーラ(1465頃〜1525?):
                          貴婦人よ、あなたを讃える者がひとり
 17) ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ:アッラ・スパーニャ(スペイン風)*
    ピエトロ・ベンボという男の存在
 18) ジャック・アルカデルト(1507〜1568):犠牲になろうと思い立つのは
 19) 作者不詳:多くの人は、嬉々として恋で傷つく
 20) ヨアン・アンブロージオ・ダルツァ:サルタレッロとピーヴァ*

  1505〜1519年——フェラーラ公エルコーレの死、宗教への逃避
 21) ニコロ(生歿年不詳):あなたがいなくては、気高き皇后

*=器楽曲
カペリャ・デ・ミニストレルス
        (古楽器使用)
 エリア・カサノヴァ(ソプラノ)
 ウゴ・ボリバル(カウンターテナー)
 ホルヘ・モラタ(テノール)
 パブロ・アコスタ(バリトン)
 ダヴィド・アンティク(各種リコーダー)
 サラ・アゲダ(ルネサンス・ハープ)
 ロベルト・カセス
  (ルネサンス・ギター、ビウエラ)
 パウ・バリェステル(各種打楽器)
カルレス・マグラネル(総指揮、ビウエラ・デ・アルコーヴィオラ・ダ・ガンバー)
NYCX-10072
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 ルネサンス以前の古楽の録音は、作曲家の名前よりも演奏団体の入念なテーマ設定がものをいう世界。
 スペイン西部バレンシアに拠点をおくカペリャ・デ・ミニストレルスはその点、アルバムを制作するたび入念な背景研究にもとづくテーマ性の高いプログラムを打ち出し、古楽ファンの心をつかんで離しません。
 今回のテーマは、まさにバレンシアからイタリアに渡り大躍進を遂げたボルジア家(スペイン語では「ボルハ」ですがバレンシア語では「ボルジャ」)……とくに教皇アレクサンデル6世となったロドリーゴ・ボルジアの娘で、絶世の美女とうたわれ数々の災厄をも巻き起こしたルクレツィア・ボルジアに光をあて、2019年に歿後500年を迎える彼女がいかにイタリア屈指の文化拠点を渡り歩いてきたかを音楽とともに検証するものとなっています。
 結果的に、それはルネサンス初期イタリアの音楽世界の粋を立体的に味わえる秀逸選曲に。ビウエラ・デ・アルコ(ガンバ)やリコーダー、ルネサンス・ハープなど繊細な響きを奏でる古楽器の響きが、CdMレーベル得意の直接音を活かした秀逸エンジニアリングでひときわ生々しく耳に届くのも魅力。充実解説もあわせて味わうのが吉です(国内仕様は歌詞とともに日本語訳付)。

 録音:2018年9月10〜11日、アルフォンソ5世音楽堂、バレンシア(スペイン西部)
 【国内盤】
  歌詞・解説日本語訳:白沢達生
 




MARCO POLO



8.225371
\2300

エドゥアルト・シュトラウス1世(1835-1916):
 没後100周年を記念して-第2集
 ポルカとワルツ集


  1.ポルカ・シュネル「時は風、波よりも早く逃げ去る」Op.257(1887)
  2.ワルツ「学生時代から」Op.141(1876)
  3.ポルカ・フランセーズ「艦隊の命」Op.115(1874)
  4.ワルツ「自由思想」Op.39
   (V.ボーンマーク、J.ジョージアディスによる管弦楽編)(1868)
  5.ポルカ・シュネル「全世界の喜び」Op.43(1868)
  6.ワルツ「Bemooste Haupter」 Op.195(1881)
  7.ポルカ・マズルカ「Schmeichelkatzchen」Op.226(1884)
  8.ポルカ・シュネル「迅速に」Op.64
   (J.ジョージアディスによる管弦楽編)(1870)
  9.ワルツ「生きている花」Op.205(1882)
  10.ポルカ・シュネル「ヴィッツブリッツ」Op.217(1883)
  11.ワルツ「大学市民」Op.68(1871)
  12.ポルカ・フランセーズ「おお、美しき青年時代よ」Op.262(1889)
  13.ワルツ「祝典ファンファーレ」Op.220(1883)
  14.ポルカ・シュネル(ギャロップ)「飛び散る火の粉」Op.243(1886)
  15.ワルツ「故郷の調べ」Op.252(1887)
ジョン・ジョージアディス(指揮)
チェコ室内管弦楽団パルドビツェ

 ※オーケストラによる世界初録音
 
 
ヨハン・シュトラウス1世の四男として生まれたエドゥアルト・シュトラウス。ヨハン・シュトラウス2世とヨーゼフ・シュトラウスの弟にあたり、息子にヨハン・シュトラウス3世が、孫にエドゥアルト・シュトラウス2世を持つ音楽一家の中心的人物です。当時の人気は2人の兄に奪われてしまいましたが、37歳の時に宮廷舞踏会音楽監督に就任、着々と地位を築いていきました。
 残された作品はちょうど300曲あり、なかでもポルカとギャロップに魅力的なものが多く、聴きごたえもたっぷりです。このアルバムは世界で初めて全ての作品をフル・オーケストラで演奏、豊かな響きを楽しむことができます。
  
録音 2018年1月8-11日 ハウス・オブ・ミュージック、パルドビツェ、チェコ共和国
 
 


8.225370
\2300

シュトラウス一族の同時代の作曲家たち 第4集


 1.オスカー・フェトラス(1854-1931):Juchhei Tirolerbub! チロル風行進曲 Op.195(1914)
 2.ヨハン・シュランメル(1850-1893):ワルツ「ウィーンなまりで」Op.124(1884)
 3.ジークフリート・トランスラトイル(1875-1944):ディアボロ、ギャロップ(1926)
 4.フランツ・フォン・ブロン(1861-1945):ワルツ「私の理想」(1908頃)
 5.ヨーゼフ・バイヤー(1852-1904):ドイツマイスター連隊行進曲
 6.カール・クラーツル(1852-1904):ワルツ「最後の一滴」Op.500
 7.リヒャルト・アイレンベルク(1848-1927):性格的行進曲「衛兵のパレードがやってくる」OP.78(1887)
 8.カール・ミレッカー(1842-1899):ワルツ「私の青春時代」(E.ライテラー編)(1904)
 9.ベラ・ケラー(1820-1882):ギャロップ「センプレ・クレシェンド」Op.119(1878)
 10.カール・コムツァーク三世(1878-1924):ワルツ「魔法の夜に」Op.308
 11.マックス・ハイネッケ(1863-1929):アドロン行進曲 Op.29(1907)
 12.ヨーゼフ・グングル(1809-1889):百科事典ワルツ Op.226(1868)
 13.イオシフ・イヴァノヴィチ(1845-1902):ポルカ・マズルカ「セリーヌ」Op.130(1893)
 14.ケラー:ワルツ「ライン川からドナウ川へ」Op.138

3.10.13…J.ジョージアディス編
世界初録音

ジョン・ジョージアディス(指揮)
チェコ室内管弦楽団パルドビツェ

 好評シリーズ「シュトラウス一族の同時代の作曲家たち」。第4集ではこれまでにも増して珍しい作品を楽しめます。
 19世紀末から1920年代頃は、音楽様式の変化が著しく激しい時代でしたが、サロンでは変わることなくワルツやギャロップなどの親しみ易い曲が愛されており、多くの作曲家たちが作品を次々と生み出していました。
 しかし残念なことに2回に渡る世界大戦で多くの資料が破壊されてしまい、これらは以降演奏されることなく忘れられてしまいました。
 今回の録音は、指揮者ジョージアディスの熱心な研究により、蘇ったスコアを用いて演奏したもので、当時のヨーロッパにおける華やかなサロンを思い起こさせる貴重なアルバムとなりました。全て世界初録音です。

  録音 2018年1月8-11日 ハウス・オブ・ミュージック、パルドビツェ、チェコ共和国
 




RICERCAR



RIC403
\2600
ジョスカン・デプレ(1550頃〜1521):リュート伴奏による歌曲(シャンソン)集

 1) アヴェ・マリア(ごきげんよう、マリアさま)
 2) 即興による前奏I
 3) 千もの悲しみが
 4) 皇帝の歌(ルイス・デ・ナルバエス )
 5) 果てしない悲しみに、わたしは耐えねばならぬ
 6) なおいっそうに、はてしなくお仕えします
 7) 即興による前奏II
 8) 谷の精たちよ
 9) 望みなき宿命か
 10) 即興による前奏III
 11) さらば、わが恋
 12) ラ・ベルナルディーナ
 13) とある茂みの蔭で
 14) 即興による前奏IV
 15) リチェルカーレ
 16) 主よ、あなたに望みをかけます
 17) 即興による前奏V
 18) 悲痛さに打ちすえられて
 19) ジョスカンの思いつき
 20) あなたをお見かけしなくなっただけで
 21) 即興による前奏IV
 22) 森の妖精たちよ(オケゲムの逝去を悼む哀歌)
ドゥルセス・エクスヴィエ
 ロマン・ボクレール(バリトン)
 ボル・ズリアン(ブレイ・リュート)
NYCX-10071
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 【ルネサンス教会音楽の巨匠による世俗歌曲を、独自のリュート伴奏で
 ジョスカン・デプレといえば、ルネサンス多声音楽の世界に全盛をもたらしたフランス=フランドル楽派(ネーデルラント楽派)のなかでも最大級の巨匠。ア・カペラによる教会音楽でポリフォニー音楽の可能性を極限まで追求した大家ですが、その一方で、俗世向けの歌も数多く書いていたことは意外に知られていません。
 教会音楽と同じく多声で書かれた、フランス語の歌詞をとる世俗シャンソンが多いのですが、それらは歌い手をひとりに絞り、他のパートをリュートなどの和音楽器で編曲して演奏することもできます。
 本盤では欧州の新世代を担う二人の異才がまさに当時流のデュオ編成でジョスカン作品を厳選録音。南仏の古楽拠点のひとつリヨンから世に出たロマン・ボグレールの細やかな歌い口もさることながら、ジャズやロックなど広範な分野でも活躍するスロヴェニアのリュート奏者ボル・ズリアンはここで独自の楽器研究を反映。500年前の演奏実践を検証、フレットを三重巻にし適宜ピックのような小片を指につけて弾く「ブレイ(唸り音)・リュート」の再現を試みています。
 折々に独特の雑味ある倍音がアクセントを添えるその音色は、味わい豊かな造形美で現代人を魅了してやまないゴシック期のフランドル絵画にも通じる趣きが。詩句の響きが艶やかに映える独唱で、ジョスカン芸術の思わぬ側面に触れられる1枚です。国内仕様は訳詞・解説訳付。

  録音:2018年10月、サンテーユ聖母教会
   (フランス南部ラングドック地方エロー県)
  【国内盤】
   歌詞・解説日本語訳:白沢達生

 プロモーション動画 https://youtu.be/NRaZLnBpcB4
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ICA CLASSICS



ICAC-5158
(3CD)
\4500→\4090

マニアックなオーケストラ曲が並ぶ!
 リチャード・イッター・アーカイヴ トーマス・ビーチャム Vol.2


【DISC 1】
 1.シャブリエ(1841-1894):歌劇《グヴェンドリーヌ》序曲 *
 2.フランク(1822-1890):交響詩「呪われた狩人」
 アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741-1813):
  歌劇《ゼミールとアゾール》組曲(ビーチャム編曲)
   3. I. Entree (Ballet des Genies)/
   4.II. Passepied (2e Air de ballet)/
   5.III. Pantomime (1er Air de ballet)/
   6.IV. Entr'acte/
   7.V. Finale: Ali's Ariette - Je suis encore tremblant
  8-11.ラロ(1823-1892):交響曲 ト短調
【DISC 2】
 1-4.エティエンヌ=ニコラ・メユール(1763-1817):
  交響曲第2番 ニ長調 *
 5.サン=サーンス(1835-1921):歌劇《サムソンとデリラ》Op.47 より
  第1幕 ダゴンの司祭の踊り
 6.サン=サーンス:歌劇《サムソンとデリラ》Op.47 より
  第3幕 バッカナール
 7-10.ディーリアス (1862-1934):北国のスケッチ
【DISC 3】
 1-4.バラキレフ(1837-1910):交響曲第1番 ハ長調
 R.シュトラウス(1864-1949):
  組曲「町人貴族」 Op.60b-IIIa、TrV 228c (抜粋)
   5.I. Overture/6.II. Menuett/7.III. Der Fechtmeister/
   8.IV. Auftritt und Tanz der Schneider/
   9.VIII. Act II: Prelude (Intermezzo)/
   10.IX. Das Diner: Tafelmusik
トーマス・ビーチャム(指揮)
BBC交響楽団 *
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 【ビーチャム得意のフランスものを中心とした第2弾】
 英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた貴重なコレクションから、BBCの正規ライセンスを受けCD化するシリーズ。
 ディーリアスと親交を結ぶなど母国英国音楽のスペシャリストとして名高いビーチャムですが、フランス音楽へ傾ける情熱もよく知られたところで、中でもメユールとグレトリには強い思い入れがあったと伝えられており、ここではそれらを中心に聴くことが出来ます。
 グレトリの組曲では第3曲(Disc1、Track5)の後に拍手が沸き起こり、そこへビーチャムが「たいへん残念ですが、ここで終わりです」とジョークを飛ばして笑いを取る一幕もそのまま聴くことができます。
 3枚目には洒脱に洗練されたバラキレフとリヒャルト・シュトラウスも収録。状態の良いテープを用いて丁寧にリマスターされており、たいへん聴きやすい音質とモノラルながら広がりを感じる音場感、十分なダイナミックレンジで演奏を楽しむことができます。
 
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ICAC-5159
(4CD)
\6000→\5490

リチャード・イッター・アーカイヴ より、偉大なるソリストたち
  ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
  イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)

  ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)

  アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)

  アンドレ・ナヴァラ(チェロ)

  ザラ・ネルソヴァ(チェロ)

  モニク・ド・ラ・ブルショルリ(ピアノ)

  デニス・ブレイン(ホルン)

 【DISC 1】
 1-3.チャイコフスキー(1840-1893):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
  ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)

  マルコム・サージェント(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
   録音:1954年11月29日、BBCスタジオ、メイダヴェール
 4-6.シベリウス(1865-1957):ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
   イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)

  ベイシル・キャメロン(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
   録音:1955年8月16日、ロイヤル・アルバート・ホール

 【DISC 2】
  1-3.ヴィオッティ(1755-1824):ヴァイオリン協奏曲第22番 イ短調 G.97
   ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)

   フェルディナンド・プレヴィターリ(指揮) ローマ放送交響楽団
    録音1953年8月23日、アッシャー・ホール、エディンバラ音楽祭
  4-8.ラロ(1823-1892):スペイン交響曲 Op.21
   アルフレード・カンポーリ(ヴァイオリン)

   アルフレッド・ウォーレンスタイン(指揮) BBC交響楽団
    録音:1955年11月30日、BBCスタジオ、メイダヴェール

 【DISC 3】
  1-8.チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 Op.33
   アンドレ・ナヴァラ(チェロ)

   ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮) BBC交響楽団
    録音:1955年4月10日、BBCスタジオ、メイダヴェール
  9-11.ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調
   アンドレ・ナヴァラ(チェロ)

   ジャン・マルティノン(指揮) BBC交響楽団
    録音:1954年10月27日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 12-14.ドヴォルザーク(1841-1904):チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
  ザラ・ネルソヴァ(チェロ)

  マルコム・サージェント(指揮) BBC交響楽団
   録音:1955年8月17日、ロイヤル・アルバート・ホール

【DISC 4】
 1-26.ラフマニノフ(1873-1943):
      パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
   モニク・ド・ラ・ブルショルリ(ピアノ)

   ユージン・グーゼンス(指揮) BBC交響楽団
    録音:1955年10月30日、BBCスタジオ、メイダヴェール
 27-29.モーツァルト(1756-1791):
       ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K.417
  デニス・ブレイン(ホルン)

  ワルター・ゲール(指揮) ロンドン交響楽団
   1954年4月12日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 30-32.モーツァルト:
       ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K.495
   デニス・ブレイン(ホルン)

   パウル・ザッハー(指揮) ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:1953年11月18日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
 33-35.R.シュトラウス(1864-1949):
      ホルン協奏曲第1番 変ホ長調 Op.11 TrV 117
   デニス・ブレイン(ホルン)

   エイドリアン・ボールト(指揮) BBC交響楽団
   録音1956年3月18日、BBCスタジオ、メイダヴェール

 【リチャード・イッター・アーカイヴに残る巨匠たちの名演を一堂に!】
 英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた貴重なコレクションから、BBCの正規ライセンスを受けCD化するシリーズ。

 今回の4枚組には、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、そしてホルンの巨人たちがソリストとして残した記録を集めています。
 指揮者やオケとの丁々発止のやり取り、いざとなれば他は置き去りにして一人で突っ走ることも辞さないという、往年の巨匠たちの妥協なき妙技をたっぷりと堪能することができます。
 近年再評価の機運高まっている幻のピアニスト・ブルショルリの貴重な録音と、天才デニス・ブレインの神業ホルンを収めたDISC4は特に注目です。
  全てモノラル録音
 



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PROFIL



PH 19030
(4CD)
¥4800→\4390

アシュケナージ 初期録音集
ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
 Disc 1 53' 18"
 1955年第5回ショパン国際ピアノ・コンクール・ライヴ
  ショパン:
   (1)バラード第2番ヘ長調Op.38/(2)マズルカ第21番嬰ハ短調Op.30の4/
   (3)マズルカ第29番変イ長調Op.41の4/(4)ノクターン第3番ロ長調Op.9 の3/
   (5)エチェード嬰ト短調Op.25の6/(6)エチュード ハ長調Op.10の1/
   (7)前奏曲嬰ハ短調Op.45/(8)ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄」/
   (9)エチュード ヘ長調Op.10の8/(10)エチュード ヘ長調Op.25の3/
   (11)スケルツォ第4番ホ長調Op.54/(12)舟歌Op.60
    録音:1955年/ワルシャワ(ライヴ)(1)-(11)、61年(12)/モスクワ
 Disc 2 61' 41"
  ショパン:(1)12の練習曲Op.10/(2)12の練習曲Op.25
    録音:1959年、60年/モスクワ
 Disc 3 71' 53"
  (1)リスト:メフィスト・ワルツ第1番/(2)鬼火〜超絶技巧練習曲集より/
  (3)ショパン:マズルカ第35番ハ短調Op.56の3/(4)同:マズルカ第36番イ短調Op.59 の1/
  (5)同:華麗なワルツ第2番変イ長調Op.34の1/(6)同:ワルツ第6番変ニ長調Op.69 の1「小犬」/
  (7)同:ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58/(8)ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲Op.42
    録音:1957年(1)-(6)(8)/ベルリン、1961年(7)/モスクワ
 Disc 4 60' 50"
  (1)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83
  (2)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」
  (3)同:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
    録音:1957年(1)、1959 年(2)(2)/ベルリン

 若き日のアシュケナージは本当に凄かった。伝説のショパン・コンクールを実体験できる稀有なBox 登場!

 MONO

 ヴラディーミル・アシュケナージといえば現役最高のピアニストのひとりですが、今から60年ほど前に彗星のように現れた際は世界のピアノ界に衝撃がはしりました。
 まだ高校生だった1955年に第5回ショパン国際ピアノ・コンクールに出場、第2位という結果に審査員のミケランジェリが立腹してその任を辞したことがニュースとなりました。

 まず何より鮮やかなテクニックと若々しい覇気に驚かされます。ショパン・コンクールの実況録音は「英雄ポロネーズ」などこれまでも聴くことができましたが、ディスク1枚分もあるのは壮観。Op25の6の三度のエチュードは、あまりに早く完璧に弾いたため聴衆や審査員を凍りつかせたと語り草になっていたものを、ここでついに実体験できます。

 このほか20歳頃にベルリンで行なったライヴで強烈なリストとプロコフィエフ、さらには端正なベートーヴェンに聴き惚れてしまいます。
 若きアシュケナージは不思議に輝く強音と透明な弱音、旧ソ連派ながらガンガン弾く超絶系ではなく詩的で自然な演奏が新鮮。ピアノ好きなら心から興奮させられる演奏です。



<メジャー・レーベル>
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SONY



19075911432
(8CD)
\6000→\5490

ウラディミール・フェルツマン/
 コンプリート・ソニー・レコーディングス

CD1
 ショパン:24の前奏曲 Op.28
  ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
   録音:1984年10月1日 モスクワ、Spaso House

CD2
 シューベルト:幻想曲ハ長調『さすらい人』 D.760, Op.15
 シューベルト:楽興の時 D.780, Op.94
  ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
   録音:1978年12月 パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会

CD3-4
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664, Op.120
 メシアン:幼子イエスに注ぐ20の眼差し
 シューマン:交響的練習曲 Op.13
 ラフマニノフ:13の前奏曲集 Op.32〜第12番嬰ト短調(アンコール)
 ベートーヴェン:創作主題による6つの変奏曲ニ長調 Op.76(アンコール)
  ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
  録音:1987年11月11日 ニューヨーク、カーネギー・ホールでのライヴ

CD5
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
  ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
  イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
  ズービン・メータ(指揮)
   録音:1988年2月28日〜3月2日 テル・アヴィヴ、マン・オーディトリアム

CD6
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番変ニ長調Op.10
 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.16(1923年版)
  ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
  ロンドン交響楽団
  マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
   録音:1988年9月23,24日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

 プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』からの10の小品 Op.75〜
  別れの前のロメオとジュリエット
   ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
    録音:1988年11月7,8日
     プリンストン大学、リチャードソン・オーディトリアム

CD7
 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
 リスト:ペトラルカのソネット第47番、第104番、第123番 S.161/4-6
 リスト:『2つの伝説』 S.175〜小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
  ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
   録音:1988年11月7,8日 
    プリンストン大学、リチャードソン・オーディトリアム

CD8
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 Op.75
  ウラディミール・フェルツマン(ピアノ)
  ワシントン・ナショナル交響楽団
  ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(指揮)
   録音:1989年7月18日 ワシントンDC、ケネディ・センター

 1971年のロン=ティボー・コンクールで優勝して一躍その名を世界に轟かせながら、旧ソ連共産党体制のもとで演奏を禁じられ、1987年にセンセーショナルなアメリカ・デビューを果たしたウラディミール・フェルツマン。
 マイスキーやウゴルスキと同じく、共産党体制の下での芸術の統制という文脈の中で語られがちですが、そうした政治的な要素を考えずとも、フェルツマンが極めて優れたピアニスト、ヴィルトゥオーゾであるのみならず、詩的・哲学的な意味においても、稀有な高みに達している音楽家といえるでしょう。

 ウラディミール・フェルツマンは1952年モスクワ生まれ。11歳の時にモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団との共演でデビューし、1969年にチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に入学。ピアノをヤコブ・フリアー教授のもとで学ぶと同時に、モスクワとレニングラード(現サンクトペテルブルク)の両音楽院で作曲を学んでいます。
 1971年にパリで開催されたマルグリット・ロン国際ピアノ・コンクール(ロン・ティボー・コンクールのピアノ部門)でグランプリを受賞後、広範囲な演奏活動に乗り出し、旧ソビエト連邦、ヨーロッパ、日本へのコンサート・ツアーを行いました。
 旧ソ連体制下で芸術活動の自由が制限されていることに次第に不満が募っていたフェルツマンは、1979年出国ビザを申請することで移住の意思を表明。その結果直ちに公の場での演奏を禁じられ、レコードは販売禁止。8年間実質的に芸術界から追放状態にありましたが、ようやくソ連出国を許可され、1987年アメリカ合衆国に到着するや、当時大統領だったロナルド・レーガンよりホワイトハウスで温かい歓迎を受け、CBSマスタワークス(現ソニー・クラシカル)はすぐさま彼と録音契約を結びました。
 同年に行われたカーネギー・ホールでのアメリカ・デビューは、彼を一気にアメリカ音楽界の一流ピアニストの座に押し上げたのです。
 現在、ソリストとして合衆国のあらゆる主要オーケストラと定期的に共演しているばかりでなく、世界中の著名なコンサート・チクルスや音楽祭で活躍。また若手音楽家の指導にも熱心なフェルツマンはニューヨーク州立大学(ニュー・パルツ校)のピアノ科特別名誉教授であり、「ピアノ・サマー」と銘打つ国際フェスティバル・インスティテュートを創設し、その芸術監督を務めています。彼の上級ピアノ専攻生対象の3週間に及ぶ集中トレーニング講座は世界中の若い才能を惹きつけています。

 このボックスには、当時センセーショナルな話題を巻き起こした1987年カーネギー・ホールでのアメリカ・デビュー・コンサートのライヴ(DISC3&4)を含む、フェルツマンがコロンビア・マスターワークス〜ソニー・クラシカルへ7タイトル8枚分のアルバムが収録されています。

 CD1とCD2はフェルツマンのアメリカ・デビュー前の録音で、CD1のショパン「24の前奏曲」は1984年にモスクワで秘密裏に録音され、CBSによって西側にもたらされたアルバムです。
 CD2のシューベルトはその6年前にパリでCBSが録音していたフェルツマンにとって西側での初録音となったものでした。
 CD3&4のカーネギー・ホールでのアメリカ・デビュー・リサイタルのライヴは、ロシア人音楽家のデビューにもかかわらず、シューベルトとシューマンの大曲にメシアンを挟むという独創的なプログラミングが大いに話題となりました(ようやくアンコールで弾かれたロシア音楽であるラフマニノフの前奏曲が、これまたとんでもない名演)。
 CD5・6・8は、ロシア音楽のメインストリームともいうべき3人の作曲家の名協奏曲で、切れ味鋭くかつ深みのあるフェルツマンのピアニズムを心行くまで堪能できます。
 CD7のリスト・アルバムは、巨大なスケールで作品の内容を抉りぬく「ロ短調ソナタ」をはじめ、リスト音楽の深淵を覗かせてくれる極め付きの名演です。

 各ディスクは初出盤のジャケット・デザインによる紙ジャケに封入され、詳細な録音データを掲載したオールカラー別冊解説書と共に、厚紙製クラムシェル・ボックスに収容されます(ボックスのサイズは L 13cm x W 2.9cm x H 13cm)。
 















第102号
6/4(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ARCANTUS


ARC 19012
¥2500
「世界は(あなた)私たちのもの」
 (1)アンナ・クライン(1980-):「Rest These Hands」(2009/2014チェロ版)
 (2)シベリウス(1865-1957):主題と変奏〜チェロのための(1887)
 (3)藤倉大(1977-):「Eternal Escape」〜チェロのための(2001/2006)
 (4)ラウタヴァーラ(1928-2016):無伴奏ソナタ(1969)
 (5)ヨハン・ウレーン(1972-):「The Dark Triad Psychological Tango Traits」(2017)
カティ・ライチネン(チェロ)

 藤倉大の作品も収録!ライチネンが奏でる無伴奏チェロ作品5篇。

 セッション録音:2018年3月、10月/ギレスタ教会(スウェーデン)/24 bit / 96 kHz、64'51"
 プロデューサー&録音:インゴ・ペトリー(Take5 Music Production)

 フィンランド出身のチェロ奏者カティ・ライチネンが5人の作曲家の無伴奏チェロ作品を録音しました。1980年生まれのイギリスの女性作曲家アンナ・クラインは現在最も注目されている現代作曲家で、リッカルド・ムーティがシカゴ交響楽団との演奏会で彼女の作品を取り上げるなど、近年ますます評価を上げています。
 ここに収録した「Rest These Hands」は2009年にヴァイオリンのために作曲された作品を2014年にチェロ版として発表された無伴奏作品。エキゾチックな旋律と重音の持続音が何ともいえないインパクトがあります。
 この他、シベリウスの主題と変奏、世界的に活躍する日本人作曲家、藤倉大の「EternalEscape」、ラウタヴァーラの無伴奏ソナタ、そしてカティ・ライチネンに捧げられたヨハン・ウレーンの「The Dark Triad Psychological Tango Traits」が収録されております。それぞれの作曲家の個性を示した注目の無伴奏チェロ作品集です!

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ARC 16006
¥2500→\2290
ジャン=ジャック・カントロフが指揮!
 パリで初演されたラロとルーセルの作品集

  (1)エドゥアール・ラロ(1823-92):スペイン交響曲 ニ短調Op.21
  (2)アルベール・ルーセル(1869-1937):小管弦楽のためのコンセール Op.34
  (3)ルーセル:ピアノ協奏曲 ト長調 Op.36
(1)スヴェトリン・ルセフ(ヴァイオリン)
(3)アラン・ラエ(ピアノ/スタインウェイD)
ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)
オルケストラ・ド・ドゥエ・
 レジョン・オー=ド=フランス

 ジャン=ジャック・カントロフが指揮!パリで初演されたラロとルーセルの作品集。スヴェトリン・ルセフとアラン・ラエの独奏にも注目!

 ヴァイオリン/ストラディヴァリウス1710年製「カンポセリーチェ」
 セッション録音:2016年3月26-28日/アンリ・デュティユー・ホール(ドゥエ)/62'08"
 プロデューサー:イェンス・ブラウン(Take5 Music Production)

 指揮者ジャン=ジャック・カントロフがオルケストラ・ド・ドゥエ・レジョン・オー= ド=フランスを振った注目盤はパリで初演されたラロとルーセルの作品集です。

 スペイン系の血を引くエドゥアール・ラロはパリ音楽院に学び、その後ヴァイオリニスト、ヴィオラ奏者として活躍しました。異国情緒に富む華麗な作品が多く、その中でもサラサーテが初演したスペイン交響曲はラロの名を一躍有名にした傑作で、情熱的なメロディ、技巧的なアルペッジョ、左手による連続ピツィカート奏法など、ヴァイオリンの特性が生かした名曲です。

 ヴァイオリン独奏のスヴェトリン・ルセフ1976年ブルガリア生まれ。パリ国立高等音楽院及びパリ・エコール・ノルマルでジェラール・プーレ、ドゥヴィー・エルリー、ジャン= ジャック・カントロフ等に師事。第1 回仙台国際音楽コンクール(2001年)で優勝したことにより日本でも人気のヴァイオリニストとして活躍しております。師カントロフの指揮のもと、雄弁に語りかえる演奏を披露しております。

 25歳まで海軍軍人でその後、スコラ・カントルムでダンディに師事したアルベール・ルーセルは、印象主義の影響から出発し、ストラヴィンスキーのバーバリズムを経て新古典主義に達した作曲家。小管弦楽のためのコンセールとピアノ協奏曲は、ともに1927年に作曲されパリで初演されました。

 ピアノ独奏を務めるアラン・ラエは1947年フランス生まれ。フランス音楽のエキスパートとして知られ、ルーセルをはじめアルテュール・オネゲル、フローラン・シュミットなど数多くの録音を発表してきました。フランスの巨匠の最新録音が聴けるのも嬉しいところです。







APARTE


AP 206
¥2600
BACH & CO〜バッハと仲間たち
 ・ヨハン・ダヴィド・ハイニヒェン(1683-1729):ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 S240〜ヴィヴァーチェ
 ・テレマン:ヴァイオリンとトラヴェルソ(フルート)のための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e3
 ・J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 ト短調 BWV 1056R
 ・グラウン(1703-1771):ヴァイオリンとリコーダーのための協奏曲 ハ長調 Cv:XIII:96
 ・フェルステル(1693-1745):ヴァイオリン協奏曲 ト短調*
 ・ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ニ短調 WV L:d4
 ・J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 BWV 1041
 ・テレマン:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調
  * 世界初録音
   ティボー・ノアリ(指揮&ヴァイオリン)、クレール・ソットヴィア(ヴァイオリン)、
   ジャン・ブレニャック(トラヴェルソ)、エマニュエル・ラポルト(オーボエ)、
   セバスティアン・マルク(リコーダー)、レ・ザクサン

 レ・ザクサンの軽やかなアンサンブルで聴くバッハと同時代人たちの作品群

 録音:2017年11月1-3日、ボン・セクール教会

 ヴァイオリン奏者のティボー・ノアリ率いるアンサンブル、レ・ザクサンの新譜はバッハに啓発された作曲家たちによる作品をめぐる旅。西洋音楽の父ともよべるバッハの作品とあわせて、同時代のテレマン、ファッシュやフェルステルや、グラウン、ハイニヒェンらの作品を収録しており、バッハ当時の音楽シーンを俯瞰できるようです。
 ノアリの歌うようなヴァイオリンと、二重協奏曲でみせるリコーダーやフルートの名手たちとの掛け合いも非常にたのしめます。





HAENSSLER



HC 16082
¥2600
ラドゥティウによるハイドン(第2番)、
 アンリ・カサドシュ(J.C.バッハ)、ジャンソン!

  (1)ハイドン(1735-1809):チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb:2
  (2)アンリ・カサドシュ(1879-1947):チェロ協奏曲 ハ短調
   (J.C.バッハ:チェロ協奏曲 ハ短調 W.C77)
  (3)ジャン=バティスト・ジャンソン(1742-1803):
   チェロ協奏曲 ニ長調
ファレンティン・ラドゥティウ(チェロ)
ルーベン・ガザリアン(指揮)
ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団

 ドイツの俊英チェリスト、ラドゥティウによる協奏曲録音第2弾は、ハイドン(第2番)、アンリ・カサドシュ(J.C.バッハ)、ジャンソン!

 録音:2016年6月27-19日/オッフェナウ/59'50"

 ドイツの俊英チェリスト、ファレンティン・ラドゥティウがハイドン(第2番)、アンリ・カサドシュ(J.C. バッハ)、そしてジャン=バティスト・ジャンソンのチェロ協奏曲を録音しました。

 ラドゥティウは1986年ミュンヘン生まれ。6歳よりチェロを始め、これまでにC.ハーゲン、H. シフ、D.ゲリンガスら名手に師事。2008年にはカール・ダヴィドフ国際コンクールで第1位と特別賞を同時受賞したほか、国内外問わず数々のコンクールで輝かしい受賞歴を誇り、名実ともにドイツ屈指の実力派として注目を集めています。
 これまでヘンスラー・レーベルより「エネスコのチェロとピアノのための作品全集」(98 021)、「ラロ、マニャール、ラヴェルのチェロ作品集」(98654)、「ハイドンのチェロ協奏曲第1 番、C.P.E.バッハのチェロ協奏曲」(HC 16038)をリリース。雄弁な語り口でこれらの名作を演奏しております!




PAN CLASSICS



PC 10405
¥2500
アルビノーニのヴェニス 〜
 ヴェネチアのリコーダー音楽
ミヒャエル・フォルム(リコーダー)
ディルク・ヴェルナー(チェンバロ、オルガン)
  (1)アルビノーニ:リコーダー・ソナタ イ短調 Op.6-6
  (2)ヴィヴァルディ:リコーダー・ソナタ ハ短調
   [前奏曲、アンダンテ(RV8)-アレグロ・コン・モルト(RV6)-
    ラルゴ(RV3)-アレグロ・ポーコ(RV44)]
  (3)イグナツィオ・ジーバー&ヴィヴァルディ:リコーダー・ソナタ イ短調
   [前奏曲(ジーバー:12のソナタ集より第7番第1楽章)-
    カプリッチョ(ヴィヴァルディ:RV32)-シチリアーノ(ヴィヴァルディ:RV25)-
    アレグロ(ジーバー:同曲集第7番第4楽章 & ヴィヴァルディ:RV127)]
  (4)ヴェラチーニ:ヴァイオリン、リコーダー、通奏低音のためのソナタ 第4番 変ロ長調
  (5)ディルク・ヴェルナー:アルビノーニの主題によるトッカータとフーガ ニ短調
  (6)パオロ・ベネデット・ベッリンツァーニ:リコーダー・ソナタ集 Op.3より 第12番 ニ短調
  (7)アルビノーニ:リコーダーのための室内協奏曲 イ短調 〜A氏のバスによる

 アルビノーニを軸に展開するマニアックなリコーダー・アルバム

 録音:2018年6月28日-7月1日/74'32''

 アルビノーニを中心に、ヴェネチアの作品をリコーダーで奏でたアルバムです。
 前作「ヴィヴァルディアーナ」(PC-10405)でもマニアックな選曲を見せたミヒャエル・フォルムですが今回も一筋縄ではいかないプログラム。
 ヴィヴァルディらの作品を楽章単位で並べてひとつのソナタにしたり、チェンバロ奏者ディルク・ヴェルナーがアルビノーニの主題を用いて新作を書いていたりと、他ではまず聴けない内容となっています。
 最後の室内協奏曲は標題の中に「マルチェッロ、アルビノーニ、メランテ、トマジーニ、ガンベッティーノ他のイタリア作曲家が書いた低音に基づいた協奏曲」という文言があり、偽作の可能性もあるようですがたいへん興味深い作品です。
 




PARATY


PARATY 719252
¥2600
ベルリオーズ(エマニュエル・ハラティク編):
 歌曲集「夏の夜」(声と弦楽四重奏編曲版)

  フォーレ:
   弦楽四重奏曲 ホ短調 op.121
   歌曲(エマニュエル・ハラティク編による、声と弦楽四重奏版)
    〔「漁夫の歌」op.4-1、「ゆりかご」op.23-1、
     「イスパハーンのばら」op.39-4、「月の光」op.46-2、
     「ばら」op.51-4、「夢のあとに」op.7-1〕
ジャン=ポール・フシェクール
 (テノール)
マンフレッド四重奏団

 声と弦楽四重奏に編曲されたベルリオーズとフォーレ

 録音:2018年5月

 ジャン=ポール・フシェクールは1958年生まれのフランスの声楽家で、オペラでも活躍しており、ファルセットを使わず高音域を歌う名手として知られています。
 サイトウ・キネン・フェスティバルにも登場するなどまさに世界各地で活躍するテノールです。60歳目前で録音された当盤ですが、年齢をまったく感じさせない、よくとおる透明感のある声が素晴らしい1枚です。
 1986年創立のマンフレッド四重奏団によるフォーレもまた絶品です。ベルリオーズの「夏の夜」では、ベルリオーズの音の骨組みが実にくっきりとわかりやすく聴けるのも興味深いところです。

 


PARATY 519240
¥2600
イランの作曲家によるピアノ作品「シェエラザード」
 アリレザ・マシャエキ(b.1940):シェエラザード(1992)
レイラ・ラメザン(ピアノ)
ケイヴァン・シェミラーニ
 (パーカッション
  (ザルブ、サントゥール)&即興)
ジャムシド・シェミラーニ(語り)

 イランの作曲家によるピアノ作品「シェエラザード」、ケラスの「トラキア」プロジェクトでも共演のケイヴァン・シェミラーニによるパーカッション&即興、その父にしてイラン音楽の重鎮ジャムシド・シェミラーニよる語り

 59'55

 1940年生まれのアリレザ・マシャエキが作曲した「シェエラザード」は、イランのソロ・ピアノ音楽レパートリーで重要な作品となっています。
 マシャエキはエレクトロ音楽なども手がける幅広い作風の作曲家で、交響曲も9曲あるほか、これまでに600ほどの作品をかぞえます。ここではイラン音楽の国宝的存在、ジャムシド・シェミラーニによる語り、その息子にしてチェロ奏者ジャン=ギアン・ケラスとのトラキア・プロジェクトでもおなじみのケイヴァン・シェミラーニによるザルブとサントゥールの即興、そしてピアノにより、イランの薫りが濃厚に感じられる実に興味深い1 枚となっています。
 レイラ・ラメザンが手がけている「イランのピアノ音楽100年」のシリーズの一環です。





PASSACAILLE RECORDS


PAS 1053
(2CD)
¥3600
イル・ガルデリーノが奏でる名品オラトリオ
 ミスリヴェチェク:オラトリオ『アダムとイヴ』
ロベルタ・マメリ(ソプラノ:正義の天使)
アリーチェ・ロッシ(ソプラノ:慈悲の天使)
ルチアーナ・マンチーニ(メゾソプラノ:イヴ)
ヴァレリオ・コンタルド(テノール:アダム)
ピーター・ファン・ヘイゲン(指揮)
イル・ガルデリーノ

 モーツァルトにも影響を与えた上質の音運び名古楽団体イル・ガルデリーノが奏でる名品オラトリオ

 録音:2018年8月7-10日/60'34''、68'34''

 プラハに生まれイタリアで活躍した作曲家ミスリヴェチェク(1737-1781)は、若きモーツァルトと面識を持ち作曲語法も近いものがあり、モーツァルトに大きな影響を与えた人物として知られています。

 オペラを得意とした彼のオラトリオ『アダムとイヴ』は1771年にフィレンツェで初演されました。序曲からして颯爽とした疾走感ある音楽の流れが気持ちよく、モーツァルトが高く評価した作曲家というのも頷けます。
 声楽の扱いもイタリア・オペラ界を賑わせただけあって非常に巧く、伸び伸びとしたメロディに酔いしれる名品です。
 古楽器による透明感ある演奏は音楽との相性が非常によく、全2部2枚組で描かれるアダムとイヴの物語がすいすいと耳に入ってきて一気に聴き進めることが出来ます。
 古楽の本場ベルギーが誇る名団体イル・ガルデリーノと、マメリら名歌手たちによる超一流の演奏でとくとお楽しみください。





ALBION RECORDS



ALBCD 019
¥2500
カム・バック・トゥ・ミー 〜
 名作映画からのピアノ・アレンジメント集
ジェーン・チー(ピアノ)
  バリー(ロング編):《ある日どこかで》より メイン・テーマ/
  ロータ:《ロミオとジュリエット》より 愛のテーマ/
  スタイナー(デューロ編):《風と共に去りぬ》より タラのテーマ/
  ホーナー:《タイタニック》より 愛のテーマ/
  バリー:《愛と哀しみの果て》より 愛のテーマ/
  ジョーンズ(ロング編):《ラスト・オブ・モヒカン》より メイン・テーマ/
  譚盾:《グリーン・デスティニー》より 永遠の誓い/
  ジマー:《グラディエーター》より オナー・ヒム/ナウ・ウィー・ア・フリー/
  坂本龍一:戦場のメリークリスマス/
  ホーナー:《ブレイブハート》より/ショア:《ロード・オブ・ザ・リング》より/
  ジョン・ウィリアムズ:《E.T. ジ・エクストラ・テレストリアル》より メイン・テーマ/
  ジャール:《アラビアのロレンス》より メイン・テーマ/
  ヴァンゲリス:《炎のランナー》より メインテーマ/
  モリコーネ(ハリス編):《ミッション》より ガブリエルのオーボエ/
  モリコーネ:《夕陽のギャングたち》より メイン・タイトル/
  モリコーネ:《ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ》より オープニング・ラルゴ/
  モリコーネ:《ウエスタン》より/
  チャールズ・ウィリアムズ:《ホワイル・アイ・ライヴ》より オルウェンの夢/
  アディンセル:《危険な月光》より ワルソー・コンチェルト

 ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」としては珍しい、ヴォーン・ウィリアムズの作品以外の音楽によるプログラムは、名作映画の名旋律のピアノ・アレンジメント集!
 「タイタニック」や「戦場のメリークリスマス」、「ミッション」などの美メロとして有名な名旋律をピアノ・アレンジメントで存分に味わえるピアノ・ファン、サウンドトラック・ファン要チェックのプログラムです。

 ジェーン・チーはマレーシア出身の女流奏者。2009年にロンドンのサウスバンク・センターへのデビューを飾り、現在はイギリスを活動の中心とするピアニストです。

 ※録音:2014年6月2日ᬢ3日、ポットン・ホール(サフォーク)

 


ALBCD 020
¥2500
ヴォーン・ウィリアムズが作曲した大作ミサ曲
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  ケンブリッジ・ミサ(世界初録音)
 パリー:恵みを受けし二人のセイレーン
アラン・タング(指揮)
ニュー・クイーンズ・ホール管弦楽団
バッハ合唱団
マーティン・エニス(オルガン)
オリヴィア・ロビンソン(ソプラノ)
レベッカ・ロッジ(アルト)
クリストファー・ボーウェン(テノール)
エドワード・プライス(バリトン)

 1897年にケンブリッジ大学の学士号を取得するために取り組みを始めたヴォーン・ウィリアムズ。1899年1月に完成し、1901年の正式な学位授与へと導く作品となったのがこの「ケンブリッジ・ミサ」。
 20代のヴォーン・ウィリアムズがソリスト、二重合唱、オーケストラとのために作曲したこの大作ミサ曲は、アラン・タングの校訂を経て2011年3月3日に初演が行われました。

 ※録音:2011年3月3日、フェアフィールド・ホール(クロイドン)

  

ALBCD 021/022
(2CD)
¥3800
ヴォーン・ウィリアムズ:オルガン作品&編曲集 デイヴィッド・ブリッグス(オルガン)
 前奏曲《コモンウェルス》/《すずめばち》序曲/ウェールズ民謡による2つのオルガン前奏曲/
 ヴィオラと小管弦楽のための2つの楽章/アン女王のためのウェディング・チューン/
 ナンシーのためのウェディング・カノン/アベリストウィス幻想曲/《海の交響曲》より ラルゴ・ソステヌート/
 前奏曲とフーガ ハ短調/ウェールズ民謡による3つのオルガン前奏曲/トマス・タリスの主題による幻想曲/
 フィディリのための挽歌/BGC上のパッサカリア/グリーンスリーヴズによる幻想曲/
 ランド・オヴ・アワー・バース/サラバンド風に/《ロンドン交響曲》より 緩徐楽章/アンティフォン

 ヴォーン・ウィリアムズのオルガン作品全集には、2曲の未出版作品、3曲の世界初録音、そして他のジャンルからの編曲作品を収録!
 オルガンは、作曲者の存命当時の1912年に建造されたウィンブルドンのセイクレッド・ハート教会に設置されているウォーカー・オルガンです。

 ※録音:2014年10月8日&13日、セイクレッド・ハート教会(ウィンブルドン)




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

ALBION RECORDS



ALBCD 023/024
(2CD)
¥3800
ボールト&BBC響
天路歴程

 バントック:2つの合唱曲(録音:1929年1月1日)*
 ヴォーン・ウィリアムズ:劇音楽《天路歴程》
  (《ラジオ・プレイ》への付随音楽)
   (BBC放送:1943年9月5日)
エイドリアン・ボールト(指揮)
BBC交響楽団&合唱団
スタンフォード・ロビンソン(指揮)*
BBCワイヤレス交響楽団*
ナショナル合唱団*

 イギリスのジョン・バニヤンの寓話物語「天路歴程」を題材としたヴォーン・ウィリアムズの劇音楽。
 1943年9月5日にBBCで放送された演奏の初となる商業用リリースは、エイドリアン・ボールト&BBC交響楽団のコンビによる貴重な音源です。
 バニヤンの300周年を記念して作曲されたバントックの2つの合唱曲も1929年に収録されたレア音源です。




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キング・インターナショナル(TAHRA)



KKC 4182/7
(6CD)
¥7200→\6590
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル/
 伝説のコンサート(1949-54)(ターラ編)【6CD】
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  【CD 1】
   1.モーツァルト:交響曲 第40番 ト短調 K.550
   2.ブラームス:交響曲 第4番 ホ短調 作品98
     録音:1949 年6月10日 ヴィースバーデン国立劇場(ライヴ)
     原盤:Tahra (from Furt 1021/2) (P)1998
  【CD 2】
   ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調(改訂版)
     録音:1951年5月1日 フォロ・イタリコ・オーディトリウム、ローマ(ライヴ)
     原盤:Tahra (Furt 1098) (P)2005
  【CD 3】
   1.ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
   2.ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」−序曲
   3.R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」作品20
     録音:1953 年5月18日(1)、52 年12月8日(2)、54 年4月27日(3)
     ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)
     原盤:Tahra (from Furt 1019,1026) (P)1999,2000
  【CD 4】
   シューベルト:
    1. 交響曲 第8番 ロ短調 D.759「未完成」
    2. 交響曲 第9番 ハ長調 D.944「グレイト」
     録音:1953年9月15日 ティタニア・パラスト、ベルリン(ライヴ)
     原盤:Tahra (Furt 1017) (P)1997
  【CD 5】
   1.シューベルト:交響曲 第8番 ロ短調 D.759「未完成」
   2.ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
     録音:1954年5月4日 パリ・オペラ座(ライヴ)
     原盤:Tahra (from Furt 1023/4) (P)1998
  【CD 6】
   1.ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 作品90 
   2.R・シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28
   3.ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」−前奏曲と愛の死
     録音:1954年5月14日 トリノ放送局オーディトリウム(ライヴ)
     原盤:Tahra (from Furt 1041/2) (P)1999

 フルトヴェングラーとベルリン・フィル、戦後の伝説ライヴをターラ原盤から集成!

 モノラル、国内製造品、日本語帯・解説付

 フルトヴェングラーとベルリン・フィルが、1949 − 54年、本拠地ベルリンのほか、ヴィースバーデン、ローマ、パリ、トリノでおこなった伝説ライヴをターラ原盤よりCD6枚に集成。キング関口台スタジオでの最新リマスタリングで蘇る、超絶名演・爆演の数々。ターラならではの鮮明な音質にさらに磨きをかけた今回の6CD、永久保存盤としての価値あるCD と申せましょう。

 【CD 1】フルトヴェングラーが戦後ベルリン・フィル(BPO)に復帰して、初めての楽旅が1949年の初夏に行なわれた。本CDはツアーの途上ヴィースバーデンでのライヴからメインプログラムの2曲を収録。「40番」はBPOとの唯一の録音で、EMI録音にはない濃厚な表現。ブラームスの「4番」は音質も加味すれば、巨匠のベスト盤といえるもの。

 【CD 2】巨匠の「7番」は、1949年放送用録音(EMI)と、1951年カイロでのライヴ(DG)しかなかったところ、2005年にターラが、5月1日ローマでのライヴをRAI の放送局に遺されていたアセテート盤から復刻、正規CD 化。音質は盤質ノイズこそ残っているものの驚くほど鮮明!巨匠ならではの劇的な凄演には鳥肌が立つほど。

 【CD 3】ブラームスは1951年北ドイツ放送盤に匹敵するぐらいのテンション高い名演として知られているもの。冒頭から引き込まれていくような吸引力の高い演奏。スケールの大きさ、説得力の強さは無類である。99年に正規盤化したターラ盤の音質はよく、それまでの評価を覆すほど。余白には同じティタニア・パラストでの定期から、「魔弾の射手」序曲(52)、「ドン・ファン」(54)を収録。

 【CD 4】オール・シューベルト・プログラムで行なわれた定期演奏会(ベルリン音楽祭)の記録。巨匠の遺した「グレイト」は42年BPO 盤をはじめ、6種を数えるが、表現はすこし控えめながら、スケールの雄大さ・壮麗さではこれが一番。文字通り「グレイト」である。「未完成」においても、抑制的ながら入魂の演奏。「厳しくも凝縮されたリズムとひびきが際立ち、入魂の演奏が随所に聴かれる。」(宇野功芳著『フルトヴェングラーの全名演名盤』講談社α文庫)

 【CD 5】オペラ座(ガルニエ宮)のホールは劇場用のためデッドではあるが、RTF( フランス・ラジオ・テレビ放送) による76cm/ 秒の磁気テープ収録の効果は十分。きわめて明瞭な音質で、パリの聴衆を前にしたフルトヴェングラーの感興の高まりが味わえる。ベルリン・フィルも心底から共感した反応を示しており、とりわけ「未完成」では感動的。「運命」でもリアル・タイムで聴いているかのように、盛大な名演を臨場感たっぷりと堪能できる。

 【CD 6】 巨匠がなくなる半年前のコンサートではあるが、それを感じさせないほど躍動的、劇的、感動的、官能的、陶酔型の演奏。会場の熱気・盛り上がりもすごい。ブラームス「3番」は49年12月18日盤、54年4月27日盤(ともに会場はティタニア・パラスト)と並んで「ベスト3」(宇野功芳氏)と評された名演。

 ・1949年6月10日 ヴィースバーデン(モーツァルト「40番」、ブラームス「4番」)
 ・1951年5月 1 日 ローマ(ブルックナー「7番」)
 ・1953年5月18日 ベルリン(ブラームス「1番」)/ほか2曲
 ・1953年9月15日 ベルリン(「未完成」、「グレイト」)
 ・1954年5月 4 日 パリ(「未完成」、「運命」)
 ・1954年5月14日 トリノ(ブラームス「3番」、「ティル」、「前奏曲と愛の死」)





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PROFIL



PH 18091
(4CD)
¥4800→\4390
カザルスの指揮、ジャン・フランセの伴奏
 40年代、60年代のモーリス・ジャンドロン 〜 チャームとチェロ
モーリス・ジャンドロン(チェロ)
 Disc 1 45' 24"
  (1)シューマン:チェロ協奏曲イ短調Op.129
  (2)シューベルト:アルペジオーネ・ソナタD821
    クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)ウィーン交響楽団(1)、ジャン・フランセ(ピアノ)(2)
    録音:1962年(1)(ステレオ)、52年(2)(モノラル)
 Disc 2 60' 48"
  (1)ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5の1
  (2)同:チェロ・ソナタ第5番ニ長調Op.102の2
  (3)ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38
    ジャン・フランセ(ピアノ)
    録音:1954年(1)(2)、52年(3)(モノラル)
 Disc 3 55' 16"
  (1)チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲Op.33
  (2)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調Op.104
    クリストフ・フォン・ドホナーニ(指揮)ウィーン交響楽団(1)、カール・ランクル(指揮)ロンドン・フィル(2)
    録音:1962年(1)(ステレオ)、1946年(2)(モノラル)
 Disc 4 48' 37"
  (1)ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調HobⅦ b:2
  (2)ボッケリーニ:チェロ協奏曲変ロ長調G.482
    パブロ・カザルス(指揮)コンセール・ラムルー管弦楽団
    録音:1960年(ステレオ)

 ジャンドロン最盛期の美演がお買い得Boxで!

 STEREO、MONO

 20世紀フランスを代表するチェロの名手モーリス・ジャンドロン(1920-1990) は、草津夏季国際音楽アカデミー&フェスティヴァルにもたびたび来講したので日本でもおなじみの存在でしょう。

 現在聴くことのできるジャンドロンの録音の多くは老年期のもの。端正で品の良いスタイルの印象がありますが、若い頃はたいへん煽情的な演奏をしたとされます。このBox はまさに若きジャンドロンの凄さを堪能できます。

 当Box 中もっとも古いものが、1946年のドヴォルザークの協奏曲。1944年のメンゲルゲルク&パリ放送大管弦楽団との録音より2年後ですが、ボルテージの高さと美しい歌い回しが最高。古い録音ながら引き込まれます。

 興味深いのが恩師カザルスの指揮でハイドンとボッケリーニの協奏曲を共演したもの。ジャンドロンの独奏はもちろんですが、カザルスの人間味あふれる伴奏も聴きものです。両曲のカデンツァはジャンドロン自作のものです。

 さらに興味深いのは、作曲家ジャン・フランセが伴奏者として名手ぶりを発揮していること。それも自作ではなく、シューベルト、ベートーヴェン、ブラームスのソナタといった難物なのが聴きもの。ジャンドロンの独奏にぴったり添いながらも強い存在感を示しています。まさに貴重な記録と申せましょう。










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