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≪第106号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2020/3/24〜




3/27(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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ICA Classics



ICAC5156
\2600→\2390
服部百音/デビュー・アルバム
 ワックスマン:カルメン幻想曲
 ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 op.77
服部百音(ヴァイオリン)
アラン・ブリバエフ指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団


2016年5月31日〜6月2日ベルリン

 そりゃあザハール・ブロンが寵愛するのも分かる。
 服部百音。
 2009年リピンスキ・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール・ジュニア部門で史上最年少第1位というのもだてではない。

 今回輸入盤が出たということで聴いてみたが・・・これはうまいわ。






 音楽一家に生まれ、カリスマ教師ザハール・ブロンが見出した超天才ヴァイオリニスト=服部百音、待望&驚愕のデビュー盤。
 ベルリン・ドイツ響を従えた、深遠なショスタコーヴィチ、華麗なワックスマン!
 服部百音、1999年に、服部良一、服部克久、服部隆之という日本を代表する音楽家の家系に生まれる。
 マキシム・ヴェンゲーロフやワディム・レーピンといったこんにちの世界を代表するヴァイオリニストを見出したカリスマ教師ザハール・ブロンにいち早く才能を認められ、スイスのインターラーケンにあるザハール・
ブロン・アカデミーに学ぶ。若くして世界各地のコンクールを制覇。今年、年齢制限をクリアして、いよいよ世界屈指のコンクール、ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールに挑戦。まさに世界が注目する才能がはばたく!
 コンクール演奏曲のショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番と、得意で華麗な超絶技巧を堪能できるカルメン・ファンタジーを、ベルリンにてセッション録音した超豪華デビュー盤。(2016年国内盤発売当時のコメント)

国内盤ジャケット。ちょっと地味。



こんなアルバムも最近出ました
2012年の演奏


ARS PRODUKTION
ARS 38133S
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
名教師ザハール・ブロンとその弟子たち
 服部百音&弓新のソロも
ザハール・ブロン・チェンバー 〜 インプレッションズ
弓新(ヴァイオリン)、
服部百音(ヴァイオリン)、
ザハール・ブロン(ヴァイオリン&指揮)、
ザハール・ブロン・チェンバー
  シベリウス:弦楽のための即興曲第5番 Op.5-5/
  サン=サーンス(A・ラカル編):ロンド・カプリチオーソ Op.28【ソリスト:弓新】/
  シベリウス:ロマンス ハ長調/
  ワックスマン:カルメン幻想曲 Op.25【ソリスト:服部百音】/
  ヴィエニャフスキ:マズルカ第2番イ短調《クヤヴィアク》
    【ソリスト:ザハール・ブロン】/
  クライスラー:
   シンコペーション(マルコ・クリスポ編)、
   ラ・ギターナ(マルコ・クリスポ編)、
   スペイン風セレナーデ(マルコ・クリスポ編)
    【ソリスト:ザハール・ブロン】/
  バーバー:弦楽のためのアダージョ Op.11/
  パニセロ:弦楽四重奏曲より「歌」(第3楽章より)/
  パガニーニ:無窮動 Op.11

 名教師ザハール・ブロンとその弟子たち。服部百音&弓新のソロにも要注目!

 ヴァディム・レーピン、マキシム・ヴェンゲーロフや、樫本大進をはじめとする数多くの日本人ヴァイオリニストを世界的名手へと育て上げたウクライナ出身の伝説的名教師ザハール・ブロン。
 名教師ザハール・ブロンがその弟子たちと共に創設し、2008年のサン・モリッツ音楽祭でデビューを果たしたチェンバー・オーケストラ、ザハール・ブロン・チェンバーによる、弦楽オーケストラのための選りすぐられた珠玉の小品集!

 ザハール・ブロン自らがソロを披露しているヴィエニャフスキやクライスラーはもちろんのこと、服部百音が弾くワックスマンのカルメン幻想曲、弓新が弾くサン=サーンスのロンド・カプリチオーソも大注目の快演!!
 ヴァイオリン界のレジェンド、ザハール・ブロンが愛弟子たちと共に創り上げた素晴らしいアルバムのです。

 ※録音:2012年6月、チューリッヒ放送スタジオ(スイス)




キング・インターナショナル


KKC 063
¥2800
プリモ メルコレディ メルコレディ
 【中村愛(ハープ)、
  山田磨依(ピアノ)】
 (1)シューベルト(ジョン・トーマス編):アヴェ・マリア
 (2)同(ジョン・トーマス編):ます
 (3)ワーグナー(スヌール編):婚礼の合唱〜歌劇「ローエングリン」より
 (4)ウェーバー(パリッシュ=アルヴァース編):舞踏への勧誘Op.65
 (5)ルニエ:シャルランヌの松
 (6)メンデルスゾーン(パリッシュ=アルヴァース編):結婚行進曲〜付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61より
 (7)ヴェルディ(ジョン・トーマス編):シチリアーナ〜歌劇「シチリア島の夕べの祈り」より
 (8)レイナルド・アーン:前奏曲、ヴァルスとリゴドン
 (9)アンジェロ・フランシス・ピント:アメリカ幻想曲
 (10)ベートーヴェン(オーベルトゥール編):ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」
 
 (5)以外世界初録音。

 何と美しい!最高の癒しの世界!!ハープとピアノの異色美人ユニット、衝撃のデビュー!!!

 録音:2019年8月27日、12月12日、2020年1月31日/キング関口台第1スタジオ/192kHz.24bit高音質録音、日本語帯・解説付

 「風と愛〜日本のハープ音楽80年」で注目された中村愛と、「ダマーズ作品集」が好評の山田磨依によるハープとピアノの異色ユニット「メルコレディ」デビュー盤が登場します。
 Ottava のラジオ・プレゼンターとしても人気の両者による期待のアルバムです。

 ハープとピアノという組合せは意外に聴く機会がありません。古典派時代にはいくらか流行して作品も生まれましたが、ロマン派以降、両楽器が近代的な進化をとげるにつれ、響きのブレンドやバランスの難しさで、あまり顧みられることがなくなりました。

 しかし数は少ないもののオリジナル曲や、ハープの名手たちが名曲をこの形態に編曲したものなど興味深い宝がありました。それらを集めた画期的なアルバムで、ルニエのオリジナル小品「シャルランヌの松」以外は世界初録音。とはいえ、原曲はよく知られているものが大半なため、近づき難さはまったくありません。

 19世紀イギリスのハープの名手で作曲家だったパリッシュ= アルヴァースによるウェーバーの「舞踏への勧誘」はさらに華やかとなり、きらめく音空間が繰り広げられます。同じイギリスの名手ジョン・トーマスによるシューベルト歌曲も天上の響きで最高の癒しを与えてくれます。まさにハープとピアノの効果を知り尽くした名編曲。

 圧巻は19世紀ドイツ出身の名手オーベルトゥールの編曲によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」全曲。堂々として充実感満点、ことに第2 楽章は絶品です。ハープとピアノというアンサンブルが、オーケストラ、歌曲、オペラ・アリア、合唱からピアノ独奏曲まで何でも魅力的な世界に変化させられることを証明しています。

 さらに注目はレイナルド・アーンがこの編成のために書いたオリジナル作品「前奏曲、ヴァルスとリゴドン」。アーンならではの陶酔的な美しさとハープの効果を追求した秘曲で、もちろん世界初録音。これまで知られなかったのが不思議なほどです。

 メルコレディ
  ハープ・中村愛とピアノ・山田磨依によるデュオ。デュオ名はインターネットラジオOTTAVA 内で公募にて決定。イタリア語で「水曜日」を意味し、2人が2018年11月よりプレゼンターを務める番組「OTTAVA Salone」が水曜日であることに由来する。
  2019年1月27日にデュオとして初の演奏を披露、4月にアーク紀尾井町サロンホール主催公演にて初のデュオコンサートを開催、好評を博す。ムジカキアラ所属アーティスト。

  メルコレディCD 発売記念コンサート
    5月 1 日(金)13時半開演 宗次ホール
    5月 8 日(金)19時開演  すみだトリフォニー小ホール
    5月24日(日)15時開演  水戸奏楽堂
     ●演奏曲目はCD収録曲からを予定いたしております。
 
 
 
 



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ANALEKTA



AN 28877-8
(2CD)
特別価格¥3600→\3290
シューマンとブラームスの交響曲第1番を収録する大型企画
 クララ、ロベルト、ヨハネス Vol.1 〜 ダーリングズ・オヴ・ザ・ミューザズ

 ロベルト・シューマン:交響曲第1番変ロ長調 Op.38 《春》
 ガブリエラ・モンテーロ(b.1970):即興曲第1番*
 クララ・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.7*
 モンテーロ:即興曲第2番〜第5番*
 ヨハネス・ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
アレクサンダー・シェリー(指揮)
カナダ・ナショナル・アーツ・センター管
ガブリエラ・モンテーロ(ピアノ)*

 アレクサンダー・シェリー率いるカナダのNAC管!シューマン夫妻とブラームスの親密な関係を探る録音集始動!

 ☆ズーカーマンよりタクトを譲り受けたアレクサンダー・シェリー率いるカナダのナショナル・アーツ・センター管弦楽団!
 ☆シューマン夫妻とブラームスの親密な関係を探る録音プロジェクト、「クララ、ロベルト、ヨハネス」がスタート!

 カナダの名門オーケストラの一つ、ナショナル・アーツ・センター管弦楽団(NAC管)と、2015年からピンカス・ズーカーマンより音楽監督の職を引き継ぎ、精力的に演奏・録音活動を行っているアレクサンダー・シェリー。
 「クララ、ロベルト、ヨハネス」は、3人のドイツ・ロマン派の巨人、クララ・シューマン、ロベルト・シューマン、ヨハネス・ブラームスの間の密接に絡み合った個人的および芸術的なつながりを探るという興味深いレコーディング・プロジェクト。
 今後2年間で計4枚のアルバムを予定しており、ロベルトとヨハネスの交響曲にクララの管弦楽作品や室内楽作品を組み合わせていきます。

 第1巻は、ロベルトとヨハネスそれぞれの「交響曲第1番」と、クララの「ピアノ協奏曲」を収録。ピアノ協奏曲では、1995年のショパン国際ピアノ・コンクールで第3位入賞を果たし、マルタ・アルゲリッチからの信頼も篤いベネズエラ出身のピアニスト、ガブリエラ・モンテーロがソロを務め、また即興演奏家としても名高いモンテーロによる、クララの音楽に触発されたインプロヴィゼーション(即興曲)を挿入し、このプロジェクトに深みを持たせています。

 ※録音:2019年2月13日−14日&5月1日−2日、2020年1月15日−16日、サウザン・ホール、ナショナル・アーツ・センター(カナダ)



カナダ・ナショナル・アーツ・センター管はズーカーマン指揮でブラームスの4番を録音してました


ANALEKTA
AN 28782
\2500
ズーカーマンヴァイオリン&指揮
 ブラームス:二重協奏曲/交響曲第4番

 ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.102
 交響曲第4番ホ短調 Op.98
ピンカス・ズーカーマン
 (ヴァイオリン&指揮)
アマンダ・フォーサイス(チェロ)
カナダ・ナショナル・アーツ・センター管
 ズーカーマン夫妻、ブラームスの二重協奏曲!

 イスラエル出身の巨匠、ピンカス・ズーカーマンが、カナダのAnalektaに登場!
 カナダのナショナル・アーツ・センター管弦楽団を振ったブラームスの交響曲第4番、そして同オーケストラの首席チェロ奏者を務めるアマンダ・フォーサイスとの二重協奏曲を収録。夫妻の息のあった濃密なる「ドッペル・コンチェルト」はさすがの完成度です!

 録音:2014年11月26日−27日(交響曲第4番)&2015年2月4日−5日(二重協奏曲)、サウサム・ホール(カナダ・ナショナル・アーツ・センター)

アレクサンダー・シェリーはBERLIN CLASSICSからこんなアルバムを出してました


BERLIN CLASSICS
BC0300595
\2300
アレクサンダー・シェリー指揮
 ブラームス:
  ヴァイオリン協奏曲
  ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
エリック・シューマン(Vln)
アレクサンダー・シェリー指揮、
ニュルンベルク交響楽団
マーク・シューマン(Vc)
 
 エリック・シューマンは1982年生まれ、母は日本人でピアニスト、父はデュッセルドルフ・オペラハウスのヴァイオリン奏者という音楽一家で育った新進気鋭のヴァイオリン奏者。

 




DELPHIAN



PDCD 34233
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
バッハ 〜 リュートもしくはチェンバロで
 リュート組曲 ホ短調 BWV.996
 パルティータ ハ短調 BWV.997
 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV.998
ショーン・シベ(ギター)
DCD 34233
\2500

 若き天才ギタリスト、ショーン・シベ第3弾!待望のバッハ・アルバム登場!

 ☆RPS賞「ヤング・アーティスト賞」受賞!
 ☆スコットランドの若き天才ギタリスト、ショーン・シベ!
 ☆サード・アルバムは待望のバッハ!

 ロイヤル・フィルハーモニック協会音楽賞2017で「ヤング・アーティスト賞」の受賞し注目を浴びたスコットランドの若き天才ギタリスト、ショーン・シベ。
 スコットランドのDelphianからリリースされたファースト・アルバム「夢と幻想」(PDCD 34193)とセカンド・アルバム「ソフトラウド」(PDCD 34213)が2作連続でイギリスのBBCミュージック・マガジン・アウォードにノミネートし、更にアコースティック・ギターとエレクトリック・ギターの作品を組み合わせるという極めて意欲的な企画盤となった「ソフトラウド」は、イギリスのグラモフォン賞に新設された「コンセプト・アルバム賞」に選ばれ、その名を世界に轟かせました。

 期待のサード・アルバムは、現在彼が中心的に取り組んでいるというJ.S.バッハの作品集。
 元々はどんな楽器のために書かれたのか不明瞭ながらも、現代のギタリストたちの定番レパートリーとなっている3つの作品、「リュート組曲 ホ短調(第1番)」、「パルティータ ハ短調(リュート組曲第2番)」、「前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調」を、淡く心地よいギターの音色でお届けします。
 アルバムのサブタイトル「リュートもしくはチェンバロで(pour la luth ò cembal)」は、BWV.998の手稿譜に書かれていた言葉より。

 ※録音:2019年5月20日−21日&12月17日−18日、クライトン・カレッジ教会(ミドロシアン)

 ショーン・シベ
  1992年、イギリス人〔父親〕と日本人〔母親〕の間にエディンバラで生まれたショーン・シベは、スコットランド王立音楽院で学ぶとともに、イタリアでパオロ・ペゴラーロに師事し、この人物に大いに触発されている。
 2012年、彼はBBCラジオ3の新世代アーティスト・スキームに選出された最初のギター奏者となるとともに、ボルレッティ=ブイトーニ・トラスト・フェロウシップを受賞した唯一のギター独奏者にもなっている。2015年には、ヤング・クラシカル・アーティスト・トラスト(ロンドン)の受賞アーティストにも選出されている。

 
 




GLOSSA



GCD 923108
¥2600
カルダーラ生誕350周年記念
アントニオ・カルダーラとチェロ 〜 器楽と声楽選集

 独奏チェロと2本のヴァイオリン、通奏低音のための室内協奏曲 ニ短調/
 ああ気が遠くなりそうです(カンタータ「小川のほとりで」からのアリア)/
 独奏チェロによるシンフォニア/
 カンタータ「憐れみをください」/
 ラルゴ(独奏チェロと通奏低音のためのソナタ第16番ト長調 より)/
 アレグロ(独奏チェロと通奏低音のためのソナタ第9番ト長調 より)/
 チェロと通奏低音のためのレツィオーニ〔第6番、第14番、第20番)/
 無益な虚飾(オラトリオ「キリストの足下のマグダラのマリア」からのアリア)/
 チェロ独奏と通奏低音のためのソナタ第3番変ロ長調/
 愛の苦悩も甘美です(カンタータ「苦しみなさい、わが愛するアルチーノ」からのアリア)/
 アダージョ(チェロ独奏と通奏低音のためのソナタ第5番ヘ長調 より)
  ホセチュ・オブレゴン(チェロ&ディレクター)、
  ラ・リティラータ、エウヘニア・ボア(ソプラノ)、ルチアーナ・マンチーニ(メゾ・ソプラノ)

 カルダーラ生誕350周年記念!「カルダーラとチェロ」の豊かな関係を描く!

 ☆スペイン古楽新時代のチェリスト、ホセチュ・オブレゴンが率いる古楽アンサンブル "ラ・リティラータ"。
 ☆アントニオ・カルダーラの生誕350周年記念録音!
 ☆多彩なプログラムで「カルダーラとチェロ」の豊かな関係を描く!

 古楽大国「Glossa」が誇るスペイン古楽新時代の象徴、チェリストのホセチュ・オブレゴンと、オブレゴン率いるピリオド・アンサンブル、ラ・リティラータ。
 素晴らしきスペイン・バロック、イタリア・バロックのレコーディングを世に送り出してきたラ・リティラータのGlossa第8弾は、2020年で生誕350周年を迎えるイタリア・バロックの音楽家、アントニオ・カルダーラ(c.1671−1736)の音楽。

 ウィーンの神聖ローマ皇帝カール6世のもとで宮廷副楽長を務めたカルダーラは、現代では歌劇やオラトリオの作曲家として名を残しますが、近年は優れた器楽作品の演奏・録音にも光が当てられており、ここではカルダーラ自身も演奏していたチェロと関係に迫ります。
 「チェロ・ソナタ」だけでなく、室内協奏曲(Concerto per camera)やシンフォニア、レツィオーニ、そしてチェロのオブリガートや伴奏を伴うカンタータなど多彩な音楽で「カルダーラとチェロ」の豊かな関係を描くという、ホセチュ・オブレゴンならではの気鋭のアルバムが出来上がりました。

 ※録音:2019年10月、ヘタフェ音楽院(スペイン)

 
 




PASCHEN RECORDS

PR 170042
(2CD)
¥4800
シュライエルマッハーによる再創造!
J.S.バッハのマルコ受難曲の新たなる姿!

 J.S.バッハ/シュライエルマッハー編:マルコ受難曲による(2015)
  ゲジーネ・アドラー(ソプラノ)、ブリッタ・シュヴァルツ(アルト)、
  エリック・ストクロッサ (テノール)、ディルク・シュミット(バス)
  ミヒャエル・シェーンハイト(指揮)、
  コレギウム・ヴォカーレ・ライプツィヒ&メルゼブルク・ホフムジーク

 現代の作曲家シュテッフェン・シュライエルマッハー(1960-)による、まったく新しい、ユニークなマルコ受難曲!
 失われてしまったバッハの《マルコ受難曲》の再創造といった趣で、神学者・詩人クリスチャン・レーネルト(1969-)による新たな台本を使用し、バッハのオリジナル楽曲とシュライエルマッハー自身の作曲を織り交ぜる形で構成されています。
 バッハの音楽は、時には完全に聞こえ、時には断片的、ほとんど推測できないという場合も。バッハ様式による復元の試みとはひと味違う、斬新なサウンドがリスナーを待っています。

 ※録音:2016年9月11日 メルゼブルク大聖堂(ドイツ)
 
 
PR 190054
¥2600
あなたは何処へ行くのか? クリストファー・ユング(バリトン)
ジモン・ライヒェルト(オルガン)
 ブラームス:前奏曲とフーガ ト短調 WoO.10/
 レーガー:2つの宗教的歌曲 WoO/
 ブラームス:11のコラール前奏曲 Op.122より 第1番、第5番/
 レーガー:2つの宗教的歌曲 Op.105/
 ブラームス:11のコラール前奏曲 Op.122より 第2番、第6番、第7番/
 ティロ・メデク:中声とオルガンのための6つの歌曲/
 ブラームス:11のコラール前奏曲 Op.122より 第3番、第4番、第8番、第9番、第10番、第11番/
 ヤン・ルロフ・ウォルシュイス:あなたは何処へ行くのか?
  (バリトンとオルガンのためのシレジウスによる7つの箴言)/
 ブラームス:前奏曲とフーガ イ短調 WoO.9

 ブラームスのオルガン独奏曲とレーガー、メデク、ウォルシュイスらのオルガン歌曲を交互に並べ、17世紀ドイツの神秘家アンジェラス・シレジウスのテキストをアルバムタイトルに引用したコンセプチュアルなアルバム。
 それぞれの作品が、人間の存在の脆弱さや信仰の深さといったテーマについて深い洞察をもたらし、さらに歌付きの作品と器楽のみの作品が相互に補完し合うことで、音響的にも独特の世界が形作られています。

 冒頭のブラームスをはじめ、これらの作品にふさわしい深みのある美しい音色を聞かせているのは、ゾーストの聖パウロ教会にある1895年製のヴァルカー・オルガン。同オルガンの録音は本アルバムが初とのことです。

 ※録音:2016年8月&2017年7月 聖パウロ教会(ドイツ、ゾースト)
 
 
PR 180052
¥2600
DE:FINE AMOUR 宮廷の愛の物語 トロバール・エ・カンタール
 作曲者不詳:Edi beo thu(M.レムケ-ケルン編曲、イギリス、13世紀)/
 作曲者不詳:Beata Viscera(イギリス、13世紀)/
 作曲者不詳:Quant la doulce jouvencelle(M.レムケ-ケルン編曲、イギリス、15世紀)/
 作曲者不詳:Lullay, Lullow(イギリス、1420年頃)/
 作曲者不詳:Miri It Is(M.レムケ-ケルン編曲、イギリス、1225年頃)/
 作曲者不詳:Trois serors sor rive mer(フランス、13世紀)/
 作曲者不詳:Enferme suys-je en la tour(フランス、1470年頃)/
 作曲者不詳:Deh, tristo mi topinello(イタリア、1400年頃)/
 ジャンノ・ド・レスキュレル:Bistris(M.レムケ-ケルン編曲、1300年頃)/
 ジャンノ・ド・レスキュレル:Gracieusette(M.レムケ-ケルン編曲、1300年頃)/
 ジャンノ・ド・レスキュレル:A vous douce debonnaire(1300年頃)/
 ジャンノ・ド・レスキュレル:Comment que pour l'eloignance(M.レムケ-ケルン編曲、1300年頃)/
 マショー:Biaute qui toute autre pere/
 デュファイ:Bon jour, bon mois/
 ラス・ウエルガス写本:Veni, redemptor gencium(1300年頃)/
 作曲者不詳:La Manfredina(M.レムケ-ケルン編曲、イタリア、1340ー1400年頃)/
 ラス・ウエルガス写本:O monialis(1300年頃)/
 作曲者不詳:Bele Ysabelot(フランス)/
 作曲者不詳:Lamento di Tristano & Rotta(M.レムケ-ケルン編曲、イタリア、1340ー1400年頃)/
 マショー:Sanz cuer / Amis, dolens / Dame, par vous/
 ジャンノ・ド・レスキュレル:Amour, voules-vous acorder(M.レムケ-ケルン編曲、1300年頃)/
 フアン・デル・エンシーナ:Fata la parte(M.レムケ-ケルン編曲)

 ☆国際クラシック音楽賞(International Classical Music Awards/ICMA)2019ノミネート

 グレゴリオ聖歌やモテット、器楽による舞曲など、幅広いレパートリーを持つ中世音楽アンサンブル、トロバール・エ・カンタールによる、宮廷風恋愛をテーマとした13〜14世紀の作品集。歌と器楽からなる収録曲の多くは作曲者不詳ですが、マショーやデュファイの抒情的な作品やスペインのラス・ウエルガス写本からの歌も含まれています。

 美しく印象的な歌声を聞かせるリーダーのM.レムケ-ケルンはパリ中世音楽センターで学んだソプラノ歌手で、収録作品の編曲も担当。教会の空気まで感じられるような優秀録音です。

 ※録音:2017年5月、イッセルホルスト・プロテスタント教会(ドイツ)

 
PR 180048
¥2600
ソロ・ウン・レフレホ
 Ausencia/Nada/Excepciones/Sin Saber/
 Si el Pueblo Se Levanta/Tu Pelo/Solo un Reflejo/
 De Tu Historia Sobre el Hombre al Que el
  Corazon Se le Vuelve Piedra -
   Postales, Ofertas, El Final del Cuento,
   Arrullo para un Patriarca,
   El Descubrimiento Solar y Otros Textos/
 Las-los Suicidados-das/Charla Magistral/
 Que Nos Queremos Tanto/Episodios
ニコラス・ロドリゴ・ミケア
 (ヴォーカル、ギター)

 クラシックとポピュラー両方の分野で活躍するチリ出身のシンガーソングライター/クラシック・ギタリスト、ニコラス・ロドリゴ・ミケアによる、歌とギターの情熱的なアルバム。
 詩人でもあり、チリの詩集や文学雑誌への掲載も多いという彼ならでは深遠な歌詞と、音楽的な情感、名技性が見事に融合されています。

 ※録音:2017年8月、10月 ゲルトウ教会(ドイツ)
 
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PR 190050
¥2600→\2390
演奏は知的ですが
 アンサンブル・リフレクター〜”GEWALTAKT(暴力)”

 ベートーヴェン:コリオラン序曲ハ短調 Op.62
 ラモー:歌劇《レ・ボレアド》第4幕第4場より
  ポリヒュムニアのアントレ
 トゥール:The Path and the Traces
 ベートーヴェン:交響曲第5番《運命》ハ短調 Op.67
トーマス・クルーク(指揮)
アンサンブル・リフレクター

 ドイツの若手精鋭集団、アンサンブル・リフレクター、デビュー!

 クラシックに馴染みの薄い現代の聴衆を魅了することを目的に、2015年に若手音楽家たちによって設立された「アンサンブル・リフレクター」のデビュー・アルバム。
 ベートーヴェンの《コリオラン序曲》と《交響曲第5番》という2つのハ短調作品に、ラモーとトゥールの作品を組み合わせ、現代にふさわしいスタイリッシュな演奏で、各時代の作曲家の葛藤を今に伝えます。
 アルバム全体にはGEWALTAKT(暴力)という刺激的なタイトルがつけられていますが、彼らは暴力の直接的な描写に焦点を当てるのではなく、暴力性と絡み合った感情的な世界を音響的に具体化することを目指しています。

 ※録音:2017年11月、イエス・キリスト教会 (ドイツ、ダーレム)



 すさまじい暴力的演奏カと思ったら、そこは意外に知的で繊細でスタイリッシュ。

 会場録音っぽい「エロイカ」の第3楽章。
https://youtu.be/66eh2pxbAkY
 


 
 

PR 170040
¥2600
トーマス・ヴィピオールのシューマン作品集
 シューマン:
  クライスレリアーナ Op.16
  森の情景 Op.82
  主題と変奏 変ホ長調 WoO.24(天使の主題による変奏曲)
トーマス・ヴィピオール(ピアノ)

 1985年生まれ、デトモルト音楽大学でピアノを学び、ミニマルテクノなどクラシック以外の分野でも活躍を見せる若きピアニスト、トーマス・ヴィピオールのシューマン作品集。
 《クライスレリアーナ》《森の情景》という2つの名作に、シューマンの書いた最後の作品《主題と変奏》を組み合わせ、その幅広い音楽性を充分に披露しています。
 ピアノはベーゼンドルファー・インペリアルを使用。
 
 
PR 170038
¥2600
ストリングス & ウェブス
 ヒンデミット:ハープ・ソナタ
 シュポア:幻想曲 ハ短調 Op.35
 C.P.E.バッハ:ハープ・ソナタ ト長調 Wq.139
 サン=サーンス:幻想曲 イ短調 Op.95
 P.パターソン(1947-):蜘蛛の巣 Op.113b(世界初録音)
レベッカ・フレムリンク(ハープ)
ミヒャエル・ツェーエ(ナレーター)
ヴィガート四重奏団

 C.P.E.バッハからシュポア、サン=サーンス、ヒンデミットと、18世紀〜20世紀にかけての多彩なハープ音楽に"蜘蛛の巣"のようなネットワークを張り巡らせ、世界初録音となるイギリスの現代作曲家パターソンの《蜘蛛の糸》とともにまとめあげた1枚です。演奏はメクレンブルク=フォアポンメルンのオーケストラのハープ奏者、レベッカ・フレムリンク。「ハープの弦を見るといつも蜘蛛の巣が思い起こされる」と語るパターソンは、《蜘蛛の糸》で4種類の蜘蛛の様子を時に神秘的に、時に荒々しく描いています。現代的ながらロマンティックな響きを持つヒンデミットのハープ・ソナタはアメリカ亡命の前年に書かれた作品。このアルバムでは第3楽章冒頭に掲げられたドイツの詩人L.C.H.ヘルティ(1748-1776)の詩をナレーターが朗読しています。

 ※録音:2016年10月&2017年3月、グリューンベルク教会 (ドイツ)

 
PR 180044
¥2600
ベルンハルト・エドスケス製作の新しいオルガンを使用した
 ルネサンス&バロック時代のオルガン作品集

  ルネサンスとバロックのオルガン作品集
ジモン・ライヒェルト(オルガン)

 ドイツのノイシュタット・アン・デア・ヴァインシュトラーセの教会にある、ベルンハルト・エドスケス製作の新しいオルガンを使用したルネサンス&バロック時代のオルガン作品集。
 アルバムは「スウェーリンクと彼の弟子たち」「アルノルト・シュリックと彼の時代」「南ドイツとイタリアの影響」という3つのパートに分かれ、スウェーリンク、シャイト、グディメル、イザーク、ホフハイマー、シュリック、フローベルガー、ケルル、シャイデマン、ヴェックマン、ブクステフーデ、ベーム、J.S.バッハといった作曲家が取り上げられています。

 演奏者のジモン・ライヒェルトは、デトモルト音楽大学とバーゼル・スコラ・カントルムで教会音楽とオルガンの歴史的奏法を学んだ1980年生まれのオルガニスト。
 2014年フライベルクでの「グランプリエコー」を含むさまざまなコンテストでの受賞歴があり、ヨーロッパ諸国の有名な歴史的オルガンを数多く演奏しています。
 本アルバムではエドスケス製のオルガンを見事に操り、各作品の楽器と奏者の両方に対する高い要求に応えています。

 ※録音:2017年7月、ノイシュタット・アン・デア・ヴァインシュトラーセ シュティフト教会 (ドイツ)
 
 
PR 160034
¥2600
〔旧譜〕
リントホルストが奏でるレーガーの魅力。
 レーガー:
  クラリネット・ソナタ 変イ長調 Op.49-1
  クラリネット・ソナタ 嬰ヘ短調 Op.49-2
  クラリネット・ソナタ 変ロ長調 Op.107
トーマス・リントホルスト(クラリネット)
有元裕子(ピアノ)

 ドイツの名門デトモルト音楽大学の教授、リントホルストが奏でるレーガーの魅力。

 2016年のレーガー没後100年を記念し捧げられたレーガーのクラリネット・ソナタ全集です。Op.49の2つのクラリネット・ソナタはブラームスのクラリネット・ソナタを聴いたことがきっかけとなり、ブラームスをモデルとして作曲されました。
 雰囲気はドイツ・ロマン派風で、楽章構成は古典的な4楽章制、旋律には民謡調のものも含まれるなど親しみやすさを感じさせる一方、どこへ向かうのかわからない和声進行や複雑なフレージングは、これらの作品が20世紀に書かれたものであることを示しています。
 Op.107のソナタはOp.49の約8年後に書かれたもので、レーガー自身が「非常に軽くて親しみやすい」と述べているとおり、より古典的なシンプルさ、明快さへ回帰し、ユーモアまで感じられる作品になっています。
 デトモルト音楽大学で教授を務めるクラリネット奏者リントホルストと、同大学で講師を務める鹿児島出身のピアニスト有元裕子による奇を衒うことのない演奏が、レーガーの作風の変遷を丁寧に描き出しています。

 ※録音:2016年4月、デトモルト音楽大学(ドイツ)
 
 
PR 170036
¥2600
〔旧譜〕
フレンチ・ルーツ デニー・Ph・ヴィルケ(オルガン)
 リスト:詩的で宗教的な調べ S.173 より第7曲 葬送
  (ジャンヌ・ドゥメッシュー(1921-1968)によるオルガン編)
 バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」と
  ロ短調ミサ曲の「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲 S.180
   (マルセル・ デュプレによるオルガン編)(世界初録音)
 リスト:
  マイアベーアの歌劇『預言者』の
   コラール「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム」による幻想曲とフーガ S.624

 世界初録音となるマルセル・デュプレによるオルガン編《バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」とロ短調ミサ曲の「十字架につけられ」の通奏低音による変奏曲》(1948年編曲)を中心に、リストの宗教的な作品を集めた1枚。
 《「アド・ノス、アド・サルタレム・ウンダム(私たちへ、救いを願う人々へ)」による幻想曲とフーガ》はリストが初めて作曲したオルガン曲で、マイアベーア作のコラールを自在に展開した大作です。アルバムタイトルの「フレンチ・ルーツ」は各作品の編曲者、あるいは主題が持つフランスとの結び付きを意味しています。

 本アルバムの録音に使用されたのは、20世紀初頭のドイツとフランス両国のオルガン建造の伝統を汲む、ドイツ・ケヴェラーにある聖マリア大聖堂のザイフェルト・オルガン。
 多数のストップを持つロマンティック・オルガンで、これらのレパートリーにふさわしい壮大な響きを聞かせています。(オルガンの仕様はブックレットに記載されています。)

 ※録音:2016年11月&2017年1月、聖マリア大聖堂(ドイツ、ケヴェラー)
 
 
PR 160032
¥2600
〔旧譜〕
バッハのトリオ・ソナタ全曲を演奏した意欲的な1枚
 J.S.バッハ:6つのトリオ・ソナタ BWV 525-530
ジモン・ライヒェルト(オルガン)

 バッハが高く評価していたというオルガン製作者、トビアス・ハインリヒ・ゴットフリート・トロスト(c.1681-1759)の建造したオルガンを用いて、バッハのトリオ・ソナタ全曲を演奏した意欲的な1枚です。
 奏者のジモン・ライヒェルトによれば、ドイツのヴァルタースハウゼン市教会にあるこの有名なオルガンは、バッハの音楽の解釈に間違いなく役立つ楽器である一方で、足鍵盤の音域が広くトリオ・ソナタの演奏には向いていないとのこと。
 それでも彼はこの楽器を選んで演奏上の困難を見事にクリアし、バッハの意図した音に可能な限り近づくことに成功しました。目の前で演奏が繰り広げられているかのような素晴らしい録音です。(オルガンの仕様、各曲のレジストレーションについてはブックレットに記載されています。)

 ※録音:2015年8月、ヴァルタースハウゼン市教会(ドイツ)
 
 
PR 150030
¥2600
〔旧譜〕
RETROSPECTION - 16世紀&17世紀のオルガン作品集
 クラクフ・タブラチュア(1548年頃)より、
 ウォヴィチ・タブラチュア(1580年頃)より、
 ジョン・ブル、ハンス・レオ・ハスラー、
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ、ヨハネス・フィッシャー、
 マティアス・ヴェックマン、ヨハン・ヤーコプ・フローベルガーの作品
クシシュトフ・ウルバニアク(オルガン)

 珍しい16世紀ポーランドのタブラチュアから、フローベルガー、ヴェックマンといった17世紀に活躍した作曲家の作品まで、さまざまなオルガン曲を多彩な音色で聞かせる1枚。
 Paschen Recordsの他のオルガンアルバムと同様、使用楽器にはこだわりがあり、1570年頃にデンマークのスナボー城で建造されたヘルマン・ラファエリス製のオルガンが用いられています。
 この楽器は現在ヨーロッパにある、演奏可能なオルガンの中では最も古いものの1つで、現代の楽器とは異なる魅力的な音色を奏でることができます。
 ここではポーランド文化・国家遺産省のオルガン専門家でもあるクシシュトフ・ウルバニアクが、その特質を遺憾なく発揮させています。(オルガンの仕様、各曲のレジストレーションについてはブックレットに記載されています。)

 ※録音:2014年11月、スナボー城(デンマーク)
 
 
PR 140026
¥2600
〔旧譜〕
ボンジュール!〜 フランスの木管アンサンブル集
 プーランク:六重奏曲
 タファネル:五重奏曲
 サン=サーンス:デンマークとロシアの歌による奇想曲
 イベール:3つの小品
 フランセ:恋人たちの時間(たそがれ時)
アンタレス五重奏団
大場温子(ピアノ)
キリル・ヤシン(ピアノ)
コンスタンティン・ゲルシュタイン (ファゴット)

 聞き手を花の都パリへと誘う、19世紀の終わりから20世紀の初めにかけてのフランスの木管アンサンブル作品集。
 サン=サーンスの華麗な旋律美から、タファネルのヴィルトゥオーゾ的アプローチ、プーランクのポスト印象派的な音画、フランセの音楽的な機知に至るまで、この時代のフランス音楽に顕著な軽やかさ、快活さ、情緒深さ、哀愁といった要素がすべてこの1枚に凝縮されています。
 さらにアンタレス五重奏団の若々しい気質と奥深い音楽表現が、変化に富んだ刺激的なアルバムを作り上げました。ブックレットにはドイツ語、英語に加え日本語の解説が掲載されています。

 ※このアルバムは2012年に若くして亡くなったピアニスト、キリル・ヤシン(本アルバムではフランセの演奏に参加)へ捧げられています。
 ※録音:2012年6月、2013年12月、コンツェルトハウス(ドイツ、デトモルト)
 
 
PR 130012
¥2600
〔旧譜〕

Zeitgeschichten(現代の物語)
 ストラヴィンスキー:組曲「兵士の物語」
 ヒンデミット:クラリネット・ソナタ
 R.シュトラウス:二重小協奏曲

カロリン・レナー(クラリネット)
オルガ・シュクリグノヴァ(ピアノ)
マリア・デル・マル・ヴァルガス(ヴァイオリン)
ウラディーミル・セドラク(ファゴット)
ヘイザム・アッバース(ナレーター)
ロストック音楽・演劇大学管弦楽団
カール=ハインツ・ツェットル (指揮)


 若きクラリネット奏者カロリン・レナーがPASCHENrecordsのデビュー作に選んだのは、ストラヴィンスキー、ヒンデミット、リヒャルト・シュトラウスらによって20世紀の前半に書かれた作品です。
 アルバムタイトルにも表れているように、ストラヴィンスキーの《兵士の物語》とR.シュトラウスの《二重小協奏曲》は演劇的な性格の強い作品ですが、彼女は友人の音楽家達とともに、クラリネットのもつさまざまな音色、キャラクターを反映させ上手く表現しています。《兵士の物語》はドイツ語のナレーションを伴うトリオ編成による演奏です。

 ※録音:2013年1月−3月、ロストック音楽・演劇大学(ドイツ)
 
 
PR 140028
¥2600
〔旧譜〕
SONORITIES 〜 天上の音風景 ヤーナ・テルゲンブッシャー(チェロ)
セバスティアン・フライターク(オルガン)
 ブルッフ:コル・ニドライ(ハインリッヒ・ライマンによるチェロとオルガン編)
 マルセル・デュプレ:4つの小品 Op.19 - 第4曲 行列と連祷(作曲家自身によるオルガン編)
 テオドール・キルヒナー:チェロとオルガンのための2つの小品 Op.92
 ウジェーヌ・ジグー:10の小品より第8曲 スケルツォ
 フランク:
  大オルガンのための3つの小品より第2曲 カンタービレ ロ長調(エベルハルト・クラウスによるチェロとオルガン編)、
  オルガンのための3つのコラールより第3番 イ短調
 ヘルマン・シュレーダー(1904-1984):チェロとオルガンのためのサルヴェ・レジーナ - カンティレーナ・コラリス
 カール・ヘラー(1907-1987):チェロとオルガンのための「Schonster Herr Jesu(イエス 君はいとうるわし)」による即興 Op.55

 珍しいチェロとオルガンの組み合わせによるロマン派〜近現代の作品集。
 チェロの絹のような音と、オルガンの豊かな色彩が見事に調和し、聞き手を天上の世界に誘います。
 収録曲はチェロとオルガンのためのオリジナル作品以外にも、ブルッフの《コル・ニドライ》のようにチェロと管弦楽のための作品を編曲したもの、フランクの《カンタービレ》のようにオルガン独奏曲から編曲したものなど、多種多様なラインアップになっています。(チェロとオルガンによる演奏だけでなく、デュプレやジグー、フランクのオルガン独奏曲も収録されています。)
 ロマン派ファンにとって、キルヒナーのOp.92は嬉しい発見でしょう。穏やかな曲調、温かみのあるサウンドが絶品です。
 
 
PR 140022
¥2600
〔旧譜〕
ワーグナーを訪ねたヴェルディ!〜 あるヴァンフリート館の夜会
 ヴェルディ:
  6つのロマンス(1838)より第6曲&第5曲、言葉のないロマンス、
  ワルツ ヘ長調、詩人の祈り、アヴェ・マリア、主よ、
  憐れみたまえ、乾杯の歌、6つのロマンス(c.1845)より第2曲
 ワーグナー:
  樅の木、ゲーテのファウストのための7つの曲より第6曲、
  E.B.キーツのためのアルバムの綴り 無言歌 WWV64、
  黒鳥館への到着 (アルバムの綴り)WWV95、
  女声のための5つの歌(ヴェーゼンドンク歌曲集)WWV91
 ヴェルディ:フローリモ
タチアーナ・コンラート(メゾソプラノ)
アンドレア・マリー・バイオッキ (ピアノ)

 リヒャルト・ワーグナーとジュゼッペ・ヴェルディ、2大巨匠の歌曲とピアノ作品が1枚のCDに!
 2010年にバイロイトのヴァーンフリート館で行われたフェスティバルコンサート「VERDI ZU GAST BEI WAGNER!」と同じテーマで2013年に改めて収録されたアルバムで、両者の作品を並べ、彼らの和解を祝う内容となっています。
 メゾソプラノのタチアーナ・コンラートとピアニストのアンドレア・マリー・バイオッキは、2人の比類なき巨匠の音楽的な違いを表現するだけではなく、両者を結びつける試みを行いました。
 ボーナストラックとしてアルバムの最後に収録されているヴェルディの《A florimo》は2010年にアメリカで発見されたばかりの珍しいピアノ曲です。

 ※録音:2013年7月-8月、コンベンター・アトリウム(ドイツ、レートヴィッシュ)
 



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ACTE PREALABLE

AP 0445
¥2500
ルネ・ド・ボワデッフル (1838-1906) : オーボエとピアノのための作品集
 聖体奉挙 第2番 (オーボエとピアノのための) Op.61 (*)
 スケルツォ (ピアノ、管楽器とコントラバスのための七重奏曲) Op.49 (*/+/JK)
 夢想 (ヴィオラ、2つのヴァイオリン、チェロ、コントラバスとハープのための) Op.55 (PK/AN/KK/GB/JK/CM) (#)
 オーボエとピアノのための3つの小品 Op.26 (*)
 カンティレーヌ (2つのヴァイオリンとピアノのための) Op.24 No.3 (PK/AK)
 ピアノ、ヴァイオリン、チェロとハープのための悲歌 Op.15 No.2 (PK/GB/CM)
 村の風景 (オーボエとピアノのための) Op.86 (*)
 夢想 (2つのチェロとピアノのための) Op.55 (ZE/GB)
 田園詩 (オーボエ、チェロとピアノのための) Op.87 (*/ZE)
 婚礼の歌 (ピアノ、ヴァイオリン、チェロとハープのための) (PK/GB/CM)
 オーボエとピアノのためのアンダンティーノ Op.60 (*)
  マルタ・ルジャンスカ (オーボエ(*))、ラファウ・イェンジェイェフスキ (フルート(+))、
  アンジェイ・ヴォイチェホフスキ (クラリネット(+))、ピョトル・ポジャコフスキ (ホルン(+))、
  ミロスワフ・パホヴィチ (ファゴット(+))、パヴェウ・ククリンスキ (ヴァイオリン(PK))、
  アンジェイ・カツプシャク (ヴァイオリン(AK))、クシシュトフ・コメンダレク=ティメンドルフ (ヴィオラ(KK))、
  ゾフィア・エルヴァルト (チェロ(ZE))、ジャコモ・ビアージ (チェロ(GB))、イェンジェイ・カツプシク (コントラバス(JK))、
  カルロス・ロベルト・パニャ・モントヤ (ハープ(CM))、アンナ・ミコロン (ピアノ(#以外))

 録音 : 2018年11月10-13日、ラジオ・グダンスク、グダンスク、ポーランド

 「夢想 Op.55」は3種の楽器編成で書かれ、ここではそのうち2種が収録されています。
 
 
AP 0446
¥2500
ルネ・ド・ボワデッフル (1838-1906) : ピアノ三重奏のための作品集
 ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.10
 ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲 第2番 ト短調 Op.32
 ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための組曲 ニ長調 Op.83
 小川のほとりで [Au bord d'un Ruisseau]
  (ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための) Op.52
パヴェウ・ククリンスキ (ヴァイオリン)
タデウシュ・サメレク (チェロ)
アンナ・ミコロン (ピアノ)

 録音 : 2018年12月、ラジオ・グダンスク、グダンスク、ポーランド
 
 
AP 0447
¥2500
アレクサンデル・タンスマン (1897-1986) : ピアノ四手連弾のための作品集
 ピアノ四手連弾のための幻想小曲集 [Pieces de fantaisie] (*)
 ピアノ四手連弾のための3つのフーガ (*)
 ママのための弾きましょう
  [Nous jouons pour Maman] (ピアノ四手連弾のための) (*)
 アン・トゥールナン T.S.F. [En tournant la T.S.F.]
  (ピアノ四手連弾のための) (+)
 ピアノ四手連弾のための4つの小フーガ [Quatre pieces fugees] (#)
 ピアノ四手連弾のための5つの小品 (+)
エルジビェータ・ティシェツカ (ピアノ第1パート(*/#)
ピアノ第2パート(+))
アグニェシュカ・ラスコ (ピアノ第1パート(+)
ピアノ第2パート(#))
マウゴジャータ・ピェフナット (ピアノ第2パート(*))

 録音 : 2018年10月20-21日、アレクサンデル・タンスマン国立初等音楽学校楽友協会「ピアノ・フォルテ」、ウッチ、ポーランド
 
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AP 0502
¥2500→\2290
ラウル・コチャルスキ(1885-1948):ピアノ協奏曲集 Vol.2
 ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 Op.125
 ピアノ協奏曲 第4番 変ホ長調 Op.130
ヨアンナ・ワヴリノヴィチ (ピアノ)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ・ルブリン・フィルハーモニー管
ヴォイチェフ・ロデク (指揮)

 録音:2018年11月22-23日、ヘンリク・ヴィエニャフスキ・ルブリン・フィルハーモニー、ルブリン、ポーランド

 ラウル・コチャルスキは幼少よりショパンの直弟子カロル・ミクリ(1819-1897)に師事した20世紀前半のポーランドを代表するピアニストの一人。作曲家でもあり、交響曲やオペラを含む200近い作品を残しています。
 ヨアンナ・ワヴリノヴィチは当レーベルの看板アーティストの一人。
 
 
AP 0503
¥2500→\2290
ラウル・コチャルスキ(1885-1948):ピアノ協奏曲集 Vol.3
 ピアノ協奏曲 第5番 ニ長調 Op.140
 ピアノ協奏曲 第6番 ホ長調 Op.145
ヨアンナ・ワヴリノヴィチ (ピアノ)
ヘンリク・ヴィエニャフスキ・ルブリン・フィルハーモニー管
ヴォイチェフ・ロデク (指揮)

 録音:2019年10月14-15日、ヘンリク・ヴィエニャフスキ・ルブリン・フィルハーモニー、ルブリン、ポーランド
 
 
AP 0501
¥2500→\2290
【旧譜 再案内】
ラウル・コチャルスキ(1885-1948):ピアノ協奏曲集 Vol.1
 ピアノ協奏曲 第1番 ロ短調 Op.79
 ピアノ協奏曲 第2番 ト長調 Op.83
ヨアンナ・ワヴリノヴィチ (ピアノ)
ポトカルパチェ・フィルハーモニー管弦楽団
マッシミリアーノ・カルディ (指揮)

 録音 : 2017年7月13-14日、ポトカルパチェ・フィルハーモニー、ジェシュフ、ポーランド
 
 
AP 0504
¥2500→\2290
ラウル・コチャルスキ(1885-1948):弦楽のための協奏曲集
 ヴァイオリンン協奏曲 イ長調 Op.84 (*)
 チェロ協奏曲 ロ短調 Op.85 (+)
アグニェシュカ・マルハ (ヴァイオリン(*))
ウーカシュ・トゥジェシュ (チェロ(+))
ヘンリク・ヴィエニャフスキ・ルブリン・フィルハーモニー管
ヴォイチェフ・ロデク (指揮)

 録音:2018年11月28日(+)、29日(*)、ヘンリク・ヴィエニャフスキ・ルブリン・フィルハーモニー、ルブリン、ポーランド
 




<映像>


C MAJOR(映像)


75 4304
(Blu-ray)
¥5400
井上靖の初期作品『猟銃』をオペラ化
 トーマス・ラルヒャー(1963-):歌劇≪猟銃≫
  原作:井上靖

サラ・アリスティド(薔子/ソプラノ)
ジュリア・ペリ(みどり/ソプラノ)
オリビア・バーミューレン(彩子/ソプラノ)
ロビン・トリットシューラー(詩人/テノール)
アンドレ・シュエン(三杉穣介/バリトン)
ミヒャエル・ボーダー(指揮)
アンサンブル・モデルン
スコラ・ハイデルベルク
 (合唱指揮:ヴァルター・ヌスバウム)

KKC 9549
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
75 4208
(DVD)
¥3800
KKC 9550
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4200+税

 井上靖の初期作品『猟銃』をオペラ化、世界初演映像、2018年ブレゲンツ音楽祭ライヴ

 演出:カール・マルコヴィクス/舞台、衣装:カタリーナ・ヴォッペルマン/照明:ベルント・ブルクラベック/
 音声:ノーベルト・オマー/演劇指導:オラフ・A・シュミット/映像監督:フェリックス・ブライザッハ
 収録:2018年8月15日、ブレゲンツ音楽祭(ライヴ)* 世界初演
 (Blu-ray)画面:1080i,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、言語:ドイツ語、字幕:独英韓日、リージョン:All、103分
 (DVD)画面:NTSC,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、言語:ドイツ語、字幕:独英韓日、リージョン:All、103分

 湖上のオペラ「ブレゲンツ音楽祭」。オーストリアの西端でドイツとスイスの国境近くに位置するブレゲンツ。裕福な市民の資金が投入され1946年からスタートしたこの音楽祭は、ボーデン湖の上を舞台とした湖上劇場をはじめ、隣接するホールなどで伝統的舞台芸術であるオペラと、最先端の技術を融合したスペクタクルなオペラが4週間にわたって上演されます。
 
 本作は、2018年8月に上演した≪猟銃(Das Jagdgewehr) ≫の映像。
 1949年に発表された井上靖の短編小説『猟銃』を原作としたオペラで、オーストリアの現代音楽家トーマス・ラルヒャーが作曲を担当して音楽祭で世界初演されました。
 小説『猟銃』は井上靖初期作品で、芥川賞を受賞した『闘牛』と同時期の作品です。物語は、ある詩人に突然ひとりの男(三杉穣介)から手紙が送られてきたことからはじまります。
 穣介の13年間にわたる不倫を、妻(みどり)、愛人(彩子)、愛人の娘(薔子)の3通の手紙を通して明らかにしていく恋愛小説。
 
 演出家カール・マルコヴィクスの繊細な心理描写、トーマス・ラルヒャーの巧みな音楽で、独創的なオペラの映像に仕上がっています。

 
 















3/26(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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MIRARE

MIR 438
¥2800→\2590
モディリアーニ弦楽四重奏団とザビーネ・マイヤーら
 シューベルト:八重奏曲 ヘ長調 D.803
モディリアーニ弦楽四重奏団
 〔アムリ・コエイトー(ヴァイオリン/グァダニーニ(1773))、
  ロイック・リョー(ヴァイオイン/グァダニーニ(1780))、
  ローラン・マルフェング(ヴィオラ/マリアーニ(1660))、
  フランソワ・キエフェル(チェロ/ゴフリラー"ex-Warburg"(1706))〕
 
 ザビーネ・マイヤー(クラリネット)、
 ブルーノ・シュナイダー(ホルン)、
 ダグ・イェンセン(ファゴット)、
 クヌート・エリック・サンドクイスト(コントラバス)  

 モディリアーニ弦楽四重奏団とザビーネ・マイヤーら世界の名手が魅せるシューベルトの八重奏曲

 録音:2018年9月

 2003年に結成されたモディリアーニ弦楽四重奏団。2016年、第一ヴァイオリンのベルナール・フィリップが肩および右上腕部の筋肉をいため、演奏家としてのキャリアをストップさせることを決断。
 フランス放送フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・マスターを務めていた旧知の友人、アムリ・コエイトーを新メンバーに迎えて更なる活躍をみせています。新メンバーによる第3弾は、シューベルトの八重奏曲です。

 クラリネット、ホルン、バスーン、弦楽四重奏、そしてコントラバス、という編成ですが、世界で活躍する名手たちが集っての演奏が実現しました。まずモディリアーニを中心とする弦楽器の気品あふれる音色にはっとさせられ、管楽のアンサンブルもノーブルそのもの。最上級の美しさを堪能することができます。

 シューベルトの八重奏曲は、1824年3月に作曲された、シューベルトの室内楽でもっとも編成の大きな作品。クラリネットを愛したフェルディナント伯のリクエストで作曲されました。
 伯爵は当時弁護士の家で行われていた音楽の夕べでしばしば演奏し、そこにシューベルトも出入りしていました。伯爵は、モーツァルトやベートーヴェンの弦楽四重奏の優れた演奏者としても知られたヴァイオリン奏者、シュパンツィヒとも共演していました。ベートーヴェンの七重奏曲が当時大評判となっていたので、それと同様の作品を、とシューベルトに依頼したといいます。
 
 シューベルトの死後20年以上経過した1853年に第4,5楽章を除いたかたちで一度出版され、1875年に全曲出版されました。弦楽四重奏「ロザムンデ」や「死と乙女」と同じ時期に作曲され、直後には「美しき水車小屋の娘」も完成するなど、非常に充実した時期の作品となっています。
 当時の交響曲や弦楽四重奏曲などのスタンダードであった4楽章構成でなく、ベートーヴェンの七重奏曲と同じ6 楽章の構成をとっており、これはディヴェルティメント、つまりはどちらかというと楽しみのためという色合いが強いものとなっています。天上の美しさの旋律に満ちた作品です。

 【共演者について】
 ザビーネ・マイヤーはバイエルン放送響の首席クラリネットを務めたのち、ソロ活動に踏み切り、ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブルを結成するなど精力的な活動を続けている世界トップ・クラスの奏者。
 ブルーノ・シュナイダーはスイス生まれで、1986年から93年までバイルン放響およびスイス・ロマンド管のソロ・ホルン奏者を務めました。ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブルの設立メンバーでもあります。
 ダーク・イェンセンはノルウェー出身、1985年から88年までバンベルク響、1988年から97年までケルン放送交響楽団の首席奏者を務め、さらにサイトウ・キネンや水戸室内管、ルツェルン祝祭管でも活躍しています。1984年と90年の二回、難関ミュンヘン国際音楽コンクールで入賞しています。クヌート・エリック・サンドクイストは、ノルウェーを代表するコントラバス奏者で、ベルゲン・フィルのメンバーを長年務めたほか、ルツェルン祝祭管でも活躍した奏者です。
 



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PENTATONE



PTC 5186733
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
ピョートル・ベチャワ(テノール)
『私は勝つ!〜イタリア・オペラ・アリア集』

 ジャコモ・プッチーニ(1858-1924):歌劇『トスカ』(1900)より
  1.「妙なる調和」/2.「星は光りぬ」
 フランチェスコ・チレア(1866-1950):歌劇『アドリアーナ・ルクヴルール』(1902)より
  3.「あなたの中に母の優しさと微笑みを」/4.「心は疲れて」/
  5.「ロシアのメンチコフ将軍への命令は」**
 ピエトロ・マスカーニ(1863-1945):歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』(1890)より
  6.「ここにいる皆さん方--万歳 泡だつワインよ」*&**/7.「母さんあの酒は強いね」*
 プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』(1893)より
  8.「なんと素晴らしい美人」/9.「あなた方の中に」**
 ウンベルト・ジョルダーノ(1867-1948):歌劇『アンドレア・シェニエ』(1896)より
  10.「5月の美しい日のように」/11.「ある日、青空を眺めて」
 ジョルダーノ:歌劇『フェドーラ』(1898)より
  12.「愛さずにはいられぬこの思い」
 ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857-1919):歌劇『道化師』(1892)より
  13.「芝居か--衣装を着けろ」
 プッチーニ:歌劇『西部の娘』(1910)より
  14.「やがて来る自由の日」
 プッチーニ:歌劇『エドガール』(1888)より
  15.「享楽の宴、ガラスのような目をしたキメラ」
 プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』(1918)より
  16.「フィレンツェは花咲く木のように」
 プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』(1904/1907)より
  17.「さらば愛の家」
 プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』(1926)より
  18.「誰も寝てはならぬ」**
ピョートル・ベチャワ(テノール)、
バレンシア自治州管弦楽団、
マルコ・ボエミ(指揮)、
*=エフゲニヤ・ホムートワ(メゾソプラノ)、
**=バレンシア州政府合唱団   

 「誰も寝てはならぬ」「星は光りぬ」も収録!ベチャワがイタリア、オペラ・アリアを圧倒的歌唱で魅了。

 セッション録音:2019年10月/ソフィア王妃芸術宮殿、バレンシア(スペイン)/DSD マルチチャンネル、ディジパック仕様、52'56"、輸入盤・日本語帯付

 SACDハイブリッド盤。
 世界的テノール歌手、ピョートル・ベチャワがPENTATONE と専属契約!収録作品はイタリアのオペラ・アリア集です。
 ベチャワは1966年ポーランド最南部のチェホヴィツェ=ジエジツェ生まれ。リンツ州立劇場での活躍後、1997年からはチューリッヒ歌劇場に所属。その後の活躍は目覚ましくロイヤル・オペラ・ハウス、メトロポリタン歌劇場、マリインスキー劇場、パリ国立オペラ座などで活躍し、圧倒的な歌唱で注目され続けています。
 待望の新録音ではプッチーニ、チレア、マスカーニ、ジョルダーノ、レオンカヴァッロの名作オペラ・アリアを余すことなく収録。ベチャワの美しく力強い歌声を堪能することができます。
 



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CHANDOS



CHSA 5198
(SACD HYBRID)
¥2900→\2690
エドワード・ガードナー(指揮)&ベルゲン・フィル
シェーンベルク:ペレアスとメリザンド/期待

 交響詩《ペレアスとメリザンド》Op.5
 ソプラノと管弦楽のためのモノドラマ《期待》Op.17*
エドワード・ガードナー(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
サラ・ヤクビアク(ソプラノ)*

 エドワード・ガードナー&ベルゲン・フィル!シェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」!

 ☆絶好調のエドワード・ガードナーとノルウェーの名門、ベルゲン・フィル!
 ☆「グレの歌」に続くシェーンベルク録音、「ペレアスとメリザンド」&「期待」!

 2015年にノルウェーの名門オーケストラ、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任し、絶賛されたエディンバラ国際音楽祭や7度の国際ツアー、数々のレコーディングを通じてベルゲン・フィルの魅力を世界に伝えてきた次代を担うマエストロ、エドワード・ガードナー。2021年からはユロフスキの後任としてロンドン・フィルの首席指揮者を務めることが発表されましたが、ベルゲン・フィルとの契約も2年間延長し、2023年まで首席指揮者のポストを継続することが決まりました。

 そんな親密で良好な関係を深めているガードナーとベルゲン・フィルの強力タッグによる新録音は、2016年に録音され英グラモフォン誌で「エディターズ・チョイス」に選ばれた「グレの歌」(CHSA 5172)以来となるシェーンベルクのレコーディング。
 メーテルリンクの戯曲に基づく交響詩「ペレアスとメリザンド」と、ソプラノ歌手一人のみが演じるモノドラマ「期待」。作曲年代はわずか6年の隔たりしかないものの、後期ロマン派のスタイルによる「ペレアスとメリザンド」と、無調への転換後に書かれた「期待」という大きく異なる音楽で、シェーンベルクの深みと情熱を見事に描写していきます。

 「期待」でソロを歌うのは、ポーランドとドイツのルーツを持つアメリカ出身のソプラノ、サラ・ヤクビアク。変幻自在のカラフルな声を特徴とし、ニューヨーク・タイムズ紙からは「ぜいたくな声、印象的なソプラノ」と絶賛され、ガードナー&ベルゲン・フィルとは、グラミー賞にもノミネートしたヤナーチェクの「グラゴル・ミサ」の録音(CHSA 5165)でも共演しています。

 ※録音:2019年6月11日−14日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)

 
 
 


CHSA 5244
(SACD HYBRID)
¥2900
リチャード・ロドニー・ベネット:管弦楽作品集 Vol.4
 トルバドゥールの音楽
 ピアノ協奏曲*
 オーバード(朝の歌)
 管弦楽のためのカントリー・ダンス
 アニヴァーサリーズ
ジョン・ウィルソン(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
マイケル・マクヘイル(ピアノ)*

 ジョン・ウィルソンのR・R・ベネット第4弾!ピアノ協奏曲&アニヴァーサリーズ!

 ☆ライト・ミュージックのスペシャリストとして活躍するジョン・ウィルソン!
 ☆イギリスの国民的作曲家、リチャード・ロドニー・ベネットの管弦楽作品集第4弾!
 ☆マイケル・マクヘイルが弾く「ピアノ協奏曲」!

 指揮者、編曲家、そしてライト・ミュージックやアメリカ音楽のスペシャリストとして活躍するジョン・ウィルソン。コルンゴルトやエリック・コーツの録音でも話題を呼んでいるジョン・ウィルソンのもう一つの大好評企画、R・R・ベネットの管弦楽作品集第4巻!
 リチャード・ロドニー・ベネット(1936−2012)は、『オリエント急行殺人事件』や『フォー・ウェディング』など映画音楽の作曲家として特に知られ、ジャズ(自ら演奏や歌も行った)、ダンス・ミュージック、TV音楽など多彩な才能を魅せたイギリスの国民的作曲家です。

 スティーヴン・コヴァセヴィチのために書かれたピアノ協奏曲は、Chandosではマイケル・コリンズとの8枚に及ぶデュオ・アルバムでも知られるアイルランドを代表するピアニスト、マイケル・マクヘイルが華麗なテクニックを披露。
 他、BBCの60周年を記念して書かれた協奏的変奏曲「アニヴァーサリーズ」、バロック音楽や中世の音楽に基づく「トルバドゥールの音楽」や「カントリー・ダンス」など、リチャード・ロドニー・ベネットの幅広い作風を、ジョン・ウィルソンの手腕で体感できます。

 ※録音:2019年7月22日ー24日、シティ・ホール(グラスゴー)

 
 
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CHAN 20133
¥2500→\2290
タスミン・リトル(ヴァイオリン)
イギリスのヴァイオリン・ソナタ集 Vol.3

 ボーウェン:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.112
 アイアランド:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調
 ジェイムズ・フランシス・ブラウン(b.1969):
  ザ・ハーツ・グレイス(世界初録音)
 オルウィン:ソナティナ
 エリック・コーツ:ファースト・ミーティング
  (1941, 1943改訂/この版による世界初録音)
タスミン・リトル(ヴァイオリン)
ピアーズ・レーン(ピアノ)

 タスミン・リトルが開拓するイギリス音楽!英国のヴァイオリン・ソナタ集 待望の第3巻!

 ☆英国の名女流ヴァイオリニスト、タスミン・リトル。
 ☆知られざる英国のヴァイオリン作品を発掘する好企画第3弾!

 近代イギリスのヴァイオリン作品、特にディーリアスやエルガーの「ヴァイオリン・ソナタ」、「ヴァイオリン協奏曲」の演奏は同曲の決定的名演と絶賛される英国音楽の探究者でありスペシャリスト、タスミン・リトル。
 オーストラリアが生んだ当代屈指の知性派ピアニスト、ピアーズ・レーンと組み、知られざる英国のヴァイオリン作品を発掘してきた好企画「イギリスのヴァイオリン・ソナタ集」。

 3年ぶりのリリースとなる待望の第3巻では、「イギリスのラフマニノフ」と呼ばれたヨーク・ボーウェン(1884−1961)、イギリス印象派とも呼ばれるジョン・アイアランド(1879−1962)、映画音楽作家としても知られるウィリアム・オルウィン(1905−1985)ら、20世紀前半〜中期のヴァイオリン・ソナタとソナティナを中心に、ヴィオラのために作曲され1943年にヴァイオリン用に改訂されたエリック・コーツ(1886−1957)の「ファースト・ミーティング」、そして2016年のハートフォードシャー音楽祭でタスミン・リトルによって初演されたジェイムズ・フランシス・ブラウン(b.1969)の「ザ・ハーツ・グレイス(The Hart's Grace)」を収録。

 2020年夏以降はコンサート・プラットフォームから離れ、教育や演奏以外の活動に専念することも発表され、演奏活動からの引退が惜しまれている女帝タスミン・リトルの名技と飽くなき探求心がアルバムに込められています。

 ※録音:2019年9月17日−19日、ポットン・ホール(サフォーク)
 
 


CHAN 20126
¥2500
シューベルト:白鳥の歌
 ベートーヴェン:歌曲集 《遥かなる恋人に寄す》 Op.98
 シューベルト:歌曲集 《白鳥の歌》 D.957
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
イアン・バーンサイド(ピアノ)

 ロデリック・ウィリアムズが歌うシューベルト!第2巻は「白鳥の歌」とベートーヴェンの組み合わせ!

 ☆2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞した注目のバリトン、ロデリック・ウィリアムズ。
 ☆Chandosでのシューベルト歌曲サイクル第2弾、「白鳥の歌」とベートーヴェンをカップリング!

 2016年ロイヤル・フィルハーモニック協会賞を受賞、リーズ・リーダー音楽祭2016の芸術監督も務め、日本ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの定期的な共演でも知られるイギリスの名バリトン、ロデリック・ウィリアムズ。
 2019年にChandosでスタートした、ロデリック・ウィリアムズと名歌曲伴奏者イアン・バーンサイドによる3つのシューベルト歌曲集録音プロジェクト。
 第2弾は、シューベルトの遺作歌曲集「白鳥の歌」と、ベートーヴェンの連作歌曲集「遥かなる恋人に寄す」をカップリング。作曲年代としては12年しか離れていないものの、後期古典派の香りを残すベートーヴェンと初期ロマン派の夜明けを探求しているシューベルトの2作品。ベートーヴェンの方では声を少し遠くに設定し、ピアノ・パートが目立つようにするなど、趣向を凝らした録音方法にもご注目ください。

 歌曲、オペラ、宗教曲など数多の公演・録音に参加するロデリック・ウィリアムズですが、シューベルトは特に思い入れが深く、2017/2018シーズンにウィグモア・ホールで行われたシューベルトの3つの歌曲集の公演に向けて3年間集中的に研究と演奏を行いました。
 このシューベルト・サイクル・プロジェクトは録音や世界中での公演だけでなく、公開リハーサル、マスタークラス、ワークショップ、ラジオ放送などを含む大規模なプロジェクトで、その経験をブログに詳細に綴っています。
 また、ロデリック・ウィリアムズは「ウィグモアでの演奏が究極のゴールではなく、研究や準備そのものが私の焦点」と語っており、ウィグモア・ホールでのコンサートを経て更に深みを増したシューベルトの解釈と堂に入った演奏を、このレコーディングを通じてお届けします。

 ※録音:2019年4月30日−5月2日、ポットン・ホール(サフォーク)
 



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DYNAMIC



CDS-7868
(3CD)
¥3900→\3590
※DVD、Blu-ray同時発売
かつてこの人の時代があった
 16頭の馬が舞台に登場、ナポレオンから依頼された史上最大オペラのひとつ
スポンティーニ:歌劇《フェルナンド・コルテス》
  フェルナンド・コルテス--ダリオ・シュムンク(テノール)、
  アマジリー--アレクシア・ヴルガリドゥ(ソプラノ)、
  テラスコ--ルカ・ロンバルド(テノール)、
  アルヴァロ--ダビー・フェリ・ドゥラ(テノール)、
  メキシコ人の大祭司--アンドレ・クルヴィユ(バリトン)、
  モラレス--ジャンルカ・マルゲーリ(バリトン)、
  スペインの将校--リザンドロ・グイニス(バス)、
  2人のスペイン人囚人--ダヴィデ・チアロッキ、ニコロ・アイロルディ 他
  ジャン=リュック・タンゴー(指揮)、
  フィレンツェ五月祭管弦楽団&合唱団、
  ロレンツォ・フラティーニ(合唱指揮)

 収録 2019年10月16,20日 フィレンツェ五月祭歌劇場

 スポンティーニの知られざる歌劇《フェルナンド・コルテス》。この作品は、1808年の「ナポレオンによるスペイン侵攻」を後押しするためのプロパガンダ作品としてナポレオン自身の依頼によって創作され、1809年の初演もナポレオンの臨席のもとに行われています。
 本CDは1809年の初演版による2019年のフィレンツェ五月祭における蘇演の収録です。
 ベルリオーズやワーグナーに多大な影響を与えたという華麗でロマンティックな管弦楽、そして実力派の歌手たちが織りなす緊迫感溢れる歌唱を2018年に新国立歌劇場で『カルメン』を振り話題を集めた、1969年生まれのフランス・オペラのスペシャリスト、ジャン=リュック・タンゴーが見事にまとめあげています。

 
 
 
CDS-7855
¥2100
Le Bouquet Emblematique 象徴的な花束
 マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):ギター作品集
クリスティアン・エル・コウリ(ギター)
  ジュリアナーテ Op.148
  【第1部】
   1.La Risoluzione 解決/2.Lo Scherzo スケルツォ/
   3.L'Amoroso 愛らしく/4.Giocoso おどけて
  【第2部】
   5.L'Armonia 調和/6.Il Sentimentale 感傷的に/
   7.La Melanconia 憂鬱に/8.L'Allegria 快活に
  9.ロッシーニの《セミラーミデ》より「麗しい光が」のカヴァティーナ
  Choix de mes Fleurs cheries 私の最愛の人が選ぶ花 Op.46--世界初録音
   10.Le Myrte ミルテ/11.La Pensee パンジー/12.Le Lis あやめ/13.Le Jasmin ジャスミン/
   14.Le Romarin ローズマリー/15.L'OEillet カーネーション/16.Le Narcisse スイセン/
   17.La Violette すみれ/18.La Rose ばら/19.Le Laurier 月桂樹

 録音 2019年8月8-10日 Chiesa di Bartrolomeo,イタリア
 ギター--ジャッキーノ・ジュッサーニ「Fabricatore」モデル 2011年製

 19世紀を代表するギター音楽作曲家、マウロ・ジュリアーニの世界初録音を含む作品集。
 2つの部分にそれぞれ性格的な4曲が収められた組曲「ジュリアナーテ」は、1806年からウィーンで生活していたジュリアーニが、経済的な理由でイタリアに戻った1819年以降に書かれた曲集で、控えめながらも成熟した作風と親密さを感じさせる名作です。
 世界初録音となる「Choix de mes Fleurs chéries 私の最愛の人が選ぶ花」は、さまざまな花や植物の名が付された10曲からなる組曲。しかし、誰に捧げられた作品なのかは、今でもわかっていません。
 「ロッシーニの《セミラーミデ》より「麗しい光が」のカヴァティーナ」は、ギターの性能を存分に披露できる技巧的な作品。イタリアを中心に幅広く活躍するギタリスト、クリスティアン・エル・コウリの演奏でお楽しみください。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2204
¥2600
デ・ヴィート&フルトヴェングラーのメンデルスゾーンとブラームス
 (1)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
 (2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
トリノ・イタリア放送交響楽団

 デ・ヴィート&フルトヴェングラーのメンデルスゾーンとブラームス、望みうる最上の音質で復刻!2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ

 録音:(1)1952年3月11日、(2)1952年3月7日/トリノ音楽院ホール
 使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)/録音方式:モノラル(放送用ライヴ録音)

 ■制作者より
 デ・ヴィートとフルトヴェングラーの共演による2大協奏曲はアセテート盤に収録されていたために、音質はそれほど良くないとされています。
 しかしながら、適正なマスタリングを施せば、たとえ元がアセテートであっても十分に手ごたえのある音で再現されます。
 オーケストラは思った以上に左右、奥行きの広がりが豊かであり、細部も意外に明瞭です。それ以上に独奏ヴァイオリンはいっそうリアルに、艶やかに鳴り響きます。同一の演奏は複数レーベルから出ており選択に迷うところですが、当盤の出現により、その悩みは一発解消するかもしれません。(平林直哉)
 
 


GS 2214
¥2600
シュナイダーハン&フルトヴェングラーの協奏曲ほか
 ベートーヴェン:
  (1)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
  (2)「エグモント」序曲 Op.84
 (3)プフィッツナー:歌劇「パレストリーナ」より3つの前奏曲
(1)ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 シュナイダーハン&フルトヴェングラーの協奏曲ほか、地味ながらも充実の一枚!フルトヴェングラー秘蔵テープ復刻シリーズ

 録音:(1)1953年5月18日/ベルリン、ティタニア・パラスト (2)1947年5月27日/ベルリン放送会館 (3)1949年6月10/ヴィースバーデン国立劇場
 使用音源:(1)Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ) (2)(3)Private archive(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)
 録音方式:モノラル(放送用ライヴ)

 ■制作者より
 シュナイダーハンとのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用、かつてないほど瑞々しく明瞭な音質で蘇りました。
 「エグモント」序曲はLP復刻(GS-2013、2006年)以来、当GS シリーズ2度目の復刻。今回は2トラック、19センチのオープンリール・テープを使用し、より自然な響きを獲得しました。
 プフィッツナーも同じく2トラック、19センチのテープを使用しましたが、音質の良さは同日のライヴであるブラームスの交響曲第4 番ほか(GS-2212)で実証済みです。
 曲は地味ですが、当時のベルリン・フィルの素晴らしい音色に悩殺されてしまいます。(平林直哉)
 


<国内盤> 


EDITION−HST


HST-117
特別価格
¥2000+税
J.B.ヴァンハル(1739 -1813):交響曲集第24巻 (HST-118)
 交響曲ハ長調Bryan C18 (1775-78?)
 交響曲変ホ長調Bryan Es11 (ca.1760s;ポコルニー作?)
 
 ボーナス:
  ケルツル:交響曲イ長調(ca.1760)
  ケルツル:交響曲ニ長調(ca.1760)
  ケルツル:交響曲へ長調(ca.1760)
ハイドン・シンフォ二エッタ・トウキョウ
リーダー:福本 牧(ヴァイオリン)
小原 圭(チェロ独奏)、ほか

 ヴァンハル:交響曲集第24巻、後期の作C18と伝ヴァンハル作の2曲!+ケルツル;交響曲集〜全曲・世界初録音!〜

 録音: 2019年 1月4日、古石場文化センター・ホールにてライヴ収録 ※全曲世界初録音!

 Es11は独レーゲンスブルク、テユルン&タクシス宮に所蔵され、同時期同所に勤めていたポコルニー作が伝ヴァンハルとして誤って伝承された模様。
 *ケルツルFranz Xaver Koerzl (1730- 1780?)はチェコ・ドクシーのヴァルトシュタイン宮に勤務し、40曲近い交響曲を作曲した。
 




スリー・シェルズ



3SCD-0052
¥2778+税
「小松左京音楽祭」
 松井慶太指揮、オーケストラ・トリプティーク&
  金属恵比須
松井慶太(指揮)(コンサートマスター:三宅政弘)
オーケストラ・トリプティーク、
金属恵比須
合唱:ヒーローコーラス/
小松左京のヴィオラ:伊藤美香
   01.伊福部昭(作曲)映画「ゴジラ」よりメインタイトル
    (ピアノは元東宝スタジオのメイソンアンドハムリン使用)
   02.冨田勲(作曲) テレビドラマ「宇宙人ピピ」主題歌(Instrumental)
 
  ■平尾昌晃・京建輔(作曲)映画「エスパイ」
    03.東宝マーク/04.ヨーロッパ国際特急/05.見知らぬ国へ (Instrumental)

  ■羽田健太郎(作曲)映画「さよならジュピター」
    06.後奏(間奏曲)/07.さよならジュピター メイン・テーマ/08.大赤斑への接近/
    09.宇宙船団臨戦態勢/10.カルロス爆破準備完了/11.小惑星での葬儀/
    12.さよならジュピター・サブテーマ
  
  13.田中正史(作曲)ラジオドラマ「日本沈没」

  ■佐藤勝(作曲)映画「日本沈没」
    14.東宝マーク/15.日本列島/16.「日本沈没」 テーマII/17.渡老人/18.「日本沈没」 テーマI/
    19.東京壊滅II/20.D2計画II/21.小野寺の叫び/22.沈み行く日本II/23.エンディング

  ■広瀬健次郎(作曲) TVドラマ「日本沈没」
    24.アヴァンタイトル/25.主題歌「明日の愛」TVサイズ(Instrumental)/26.明日の愛 テーマアレンジ/
    27.愛のテーマ/28.友情(田所のテーマ)/29.アイキャッチ/30.異変/31.災害/32.避難作戦/
     33.脱出/34.危機一髪/35.安堵/36.悲しみ/37.小鳥(フルート ソロ)/
     38.小鳥(Instrumental)/39.エンディング
  
  40.小松左京(作詞作曲)の合唱曲「ロスマリコスの奴隷」
  41.小松左京所有のヴィオラ演奏(演奏:伊藤美香)「炭坑節」

 オーケストラとプログレサウンドの融合!3つの「日本沈没」を復活させた「小松左京音楽祭」が完成!装丁、選曲に樋口真嗣監督が関わりトリプティーク、金属恵比須が初共演!

 録音:2019年11月30日成城学園内澤柳記念講堂(録音:上埜嘉雄/編集:今堀拓也)
 ■企画:スリーシェルズ
 ■解説:小林淳、乙部順子、樋口尚文、西耕一、樋口真嗣(談)
 ■演奏:松井慶太指揮、オーケストラ・トリプティーク、金属恵比須、伊藤美香、ヒーローコーラス
 ■譜面復元:今堀拓也(TV版日本沈没、宇宙人ピピ、さよならジュピター)、吉原一憲(エスパイ、ラジオ版、映画版日本沈没)
 ■協力 世田谷文学館、毎日放送、ニッポン放送、文学座、河内優樹、箕輪克彦、三好寛(ATAC)、オーライタロー、石田達也、小松左京ライブラリ

 ■CDについて
  小学2年で「日本沈没」を観て人生が変わってしまったという樋口真嗣監督を中心に、小松左京の元マネージャー乙部順子、映画監督の樋口尚文、音楽プロデューサーの西耕一が結集!
  日本が世界に誇るSF作家 小松左京の生誕88を記念して行われた奇跡の音楽祭!
  ラジオ、テレビ、映画、3つの「日本沈没」を彩ったサウンドが復活!
  松井慶太指揮のオーケストラ・トリプティークとプログレバンド金属恵比須の初コラボとしても注目を集めました。
  CDジャケットは、生頼範義の原画を使った樋口真嗣による装丁!
  小松左京の作曲による幻の合唱曲や、小松左京所有のヴィオラの演奏録音も収録!
  伊福部昭が選定したメイソン&ハムリンのピアノを使ったこだわりのサウンドも高音質で収録!
  小松左京の破格の想像力を原作として生まれたサウンドの数々を爆音で存分に味わおう!

 ■ラジオ、テレビ、映画、3つの「日本沈没」を彩ったサウンドが甦った!
  1964年から9年かけて執筆された『日本沈没』。1973年に刊行され、大ブームとなりました。
  同年10月からラジオドラマが放送され、年末に映画公開、翌年にはテレビシリーズに展開されました。
  大迫力のオーケストラサウンドが災害の恐ろしさ、自然の厳しさを描きます。しかし、危機に瀕してもあきらめない人類を、愛と希望のメロディーが歌い、支えます。
  愛のため、家族のために生きるものたちを勇気づけた音楽です。それらは、今聴いても色褪せることなく、心に響き渡ります。これらを作った作曲家は、日本映画界に欠かせない作曲家たちが佐藤勝、田中正史、広瀬健次郎です。

 ■作曲家の特徴について
  グルーミーなスコアによる映画版「日本沈没」は佐藤勝(黒澤映画、岡本喜八映画、ゴジラや特撮映画でも知られる)の音楽。
  ラジオドラマ版「日本沈没」の音楽は「黄金バット」「サスケ」「妖怪人間ベム」といったジャジーな名曲を生みだした田中正史 。
  ダイナミックなリズム感とセンチメンタルなメロディラインのテレビ版「日本沈没」は広瀬健次郎(ガメラ、若大将シリーズなどの音楽だけでなくアニメ「ど根性ガエル」の音楽でも知られる)。
  いずれも日本作曲界の巨匠でありながら、なかなか生で聴く機会のできない偉人たちです。
  日本の名だたる映画監督が認めた佐藤勝、田中正史、広瀬健次郎のサウンドがついに復活の日をむかえたのです!
  特に、マスターテープが劣化して崩壊してしまったというTV版「日本沈没」の音楽は意義深い復元演奏になります。

 ■日本沈没だけでない、名曲たち
  テレビドラマ「宇宙人ピピ」では、金属恵比須の?木大地によるモーグ・シンセサイザーの音色が際立ちます。オーケストラとシンセの共演とも言うべきキュートでスペイシーなサウンドに引き寄せられます。
  映画「エスパイ」では、70年代の輝かしいストリングスサウンドや、クラシック、ロック、ラテン、ボサノヴァなど、様々なジャンルの音楽を統合した平尾昌晃と京建輔の音楽が冴え渡っています。
  まるで「ボレロ」のごとくオーケストラとバンドが盛り上がる、「見知らぬ国へ」は必聴です。
  そして、小松左京が製作総指揮を行った「さよならジュピター」の羽田健太郎によるオーケストラサウンドは、爽快にして壮麗!
  宇宙空間を彩るきらびやかなサウンドストリームを味わえます。
  オーケストラ・トリプティークの最も得意な音楽である「ゴジラ」のテーマも収録しています(元東宝スタジオ所有のピアノ、メイソン&ハムリンを特別に使用)。
 
 ※使用されたピアノは、東宝スタジオ録音センター(現ポスト・プロダクション・センターII)で、映画音楽に長年使用されてきたものです。1957(昭和32)年の同センター開設直後、作曲家の伊福部昭が指定して東宝が購入しました。
 メイソン・アンド・ハムリンはニューヨーク・スタインウェイに次ぐアメリカの名器と呼ばれ、日本には数台しか存在しないと言われる貴重なピアノです。

 ■小松左京の作詩・作曲作品や、その所有楽器の音も収録!
  驚きなのは、今回お蔵出しとなった、小松左京が作詩・作曲した男声合唱曲「ロスマリコスの奴隷」と小松左京が実際に演奏していた「ヴィオラ」(オリジナル楽器)を使って演奏した小松左京お気に入りの曲「炭坑節」です。
  原作による音楽だけでなく、実際に作詩・作曲、所有楽器までを収録したのは 「小松左京」の名前を冠した音楽祭としてこれ以上のものはないこだわりでしょう!

 ■演奏は松井慶太指揮のオーケストラ・トリプティークと金属恵比須!
  オーケストラ・トリプティークは樋口真嗣監督が「メロディーが刺さり音圧に感情をぐわんぐわん揺さぶられます」と絶賛するエネルギッシュな演奏が人気であり、テレビ、ラジオなどで特集された楽団です。
  金属恵比須は頭脳警察や?嶋政宏と共演を重ねていて、音楽界だけでなく、文学界にも幅広いファンを持つ、新世代プログレッシヴグループです。通常のクラシックコンサートとは違って、エレキギター、エレキベース、ドラム、シンセサイザーなどが共演!
  オーケストラサウンドとロック&プログレサウンドが融合・炸裂しています。

  小松左京の果てしなき魅力を元に生まれたサウンドたち。音楽の力で明日への夢と希望を!!!

 ■ジャケットデザインや選曲まで樋口真嗣監督が関わった充実のCD完成!
  CDは、樋口真嗣監督が「私の悲願でもある」と熱望したTV版「日本沈没」の復元演奏を含む小松左京原作による映像音楽を特集した奇跡の音楽祭を収録しています。
  大迫力のオーケストラサウンドで描かれる災害の恐ろしさ、自然の厳しさ。どんな危機に瀕してもあきらめない人類の強い意志を、愛と希望のメロディーで音楽化しています。
  愛のため、家族のために生きるものたちを勇気づけた音楽。それら今聴いても色褪せることないオーケストラ作品が復活! 音楽の力で明日への夢と希望を!!!

 ■2020年3月21日に集まった関係者によるCD完成報告を御覧ください
  CD「小松左京音楽祭」完成報告(乙部順子、樋口真嗣、樋口尚文と金属恵比須・?木大地)
  CD「小松左京音楽祭」について(実行委員:西耕一)

 
 

<映像>

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DYNAMIC(映像)



DYNDVD37868
(2DVD)
¥4000→\3690
※CD同時発売
スポンティーニ(1774-1851):
 歌劇《フェルナンド・コルテス またはメキシコの征服者》
  3幕の悲劇

 エティエンヌ・ド・ジュイ&
  ジョセフ=アルフォンス・デスメナール:台本
 フェデリコ・アゴスティネッリの
  批判校訂による1809年初演版

フェルナンド・コルテス--ダリオ・シュムンク(テノール)
アマジリー--アレクシア・ヴルガリドゥ(ソプラノ)
テラスコ--ルカ・ロンバルド(テノール)
アルヴァロ--ダビー・フェリ・ドゥラ(テノール)
メキシコ人の神官--アンドレ・クルヴィユ(バリトン)
モラレス--ジャンルカ・マルゲーリ(バリトン)
スペインの将校--リザンドロ・グイニス(バス)
2人のスペイン人の囚人--
 ダヴィデ・チアロッキ、ニコロ・アイロルディ 他
ジャン=リュック・タンゴー(指揮)
フィレンツェ五月祭管弦楽団&合唱団
ロレンツォ・フラティーニ(合唱指揮)
新トスカーナ・バレエ団

DYNBRD57868
(Blu-ray)
¥4000→\3690
※CD同時発売

 チェチーリア・リゴーリオ(演出)マッシモ・チェケット&アレッシア・コロッソ(装置)ベラ・ピエラントーニ・ジュア(衣装)マリア・ドメネク・ヒメネス(照明)アレッシオ・マリア・ロマーノ(振付)
 テツィアーノ・マンチーニ(ビデオ・ディレクター)フィレンツェ五月祭歌劇場の新プロダクション
 収録 2019年10月16,20日/収録時間:192分
 音声:フランス語歌唱 PCMステレオ2.0/Dolby digital 5.1(DVD) PCMステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)
 字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画面:16:9 REGION All(Code:0)
 DVD--片面2層ディスク×2/Blu-ray・・・2層 50GB 1080i High Definition

 スポンティーニの知られざる歌劇《フェルナンド・コルテス》。この作品は、1808年の「ナポレオンによるスペイン侵攻」を後押しするためのプロパガンダ作品としてナポレオン自身の依頼によって創作され、1809年の初演もナポレオンの臨席のもとに行われています。
 この作品は、初演当時、華麗な音楽と優雅なバレエを伴った壮大な舞台が大いに受けたものの、ナポレオンの没落とともに忘却の淵に沈むという運命をたどりました。
 本映像は1809年の初演版による2019年のフィレンツェ五月祭における蘇演の収録です。
 チェチーリア・リゴーリオによる演出はコルテスの腹心の武将モラレスの回想によってコルテスの栄光に満ちた『征服者』と残虐な『侵略者』の二面を同時に描出するという野心的な試みです。
 ベルリオーズやワーグナーに多大な影響を与えたという華麗でロマンティックな管弦楽、実力派の歌手たちが織りなす緊迫感溢れる歌唱、そして野性味溢れるダンスを2018年に新国立歌劇場で『カルメン』を振り話題を集めた、フランス・オペラのスペシャリスト、ジャン=リュック・タンゴーが見事にまとめあげています。
 
















3/25(水)紹介新譜

<マイナー・レーベル新録音>

NORTHERN FLOWERS


NF/PMA 99141
\2200
プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ハチャトゥリアン: チェロ・ソナタ集
 プロコフィエフ (1891-1953) : チェロとピアノのためのソナタ ハ長調 Op.119 (*)
 ショスタコーヴィチ (1906-1975) : チェロとピアノのためのソナタ ニ短調 Op.40 (*)
 ハチャトゥリアン (1903-1978) : 無伴奏チェロのための幻想ソナタ
マリーナ・タラソヴァ (チェロ)
イヴァン・ソコロフ (ピアノ(*))

録音 : 2019年、モスクワ、ロシア


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>



ALC 1370
\1500
ベルリオーズ (1803-1869) :
  オラトリオ 「キリストの幼児」 Op.25 から 羊飼いたちの別れ (#)
  劇的交響曲 「ロミオとジュリエット」 Op.17 から
   忘れようのない初めての熱狂よ [Premiers transports que nul n'oublie!] (*)
  幻想交響曲 Op.14 (H.48) (+)

録音 : 2000年1月(*)、9月(+)、2006年12月(#)、バービカン・センター、ロンドン、イギリス
原盤 & ライセンサー、初出 : LSO Live, LSO 0003(*), 0007(+), 0606(#)

ロンドン交響楽団
コリン・デイヴィス (指揮)

ALC 1406
\1500
ドヴォルジャーク (1841-1904) :
  交響曲 第7番 ニ短調 Op.70 (+)
  交響曲 第8番 ト長調 Op.88 (*)

録音 : 1999年10月(*)、2001年3月(+)、バービカン・センター、ロンドン、イギリス
原盤 & ライセンサー、初出 : LSO Live, LSO 0002(*), 0014(+)

ロンドン交響楽団
コリン・デイヴィス (指揮)

ALC 1410
\1500
パーシー・クレインジャー・フェイヴァリッツ
 グレインジャー
(1882-1961) : 管弦楽&吹奏楽作品集
  カントリー・ガーデン (田舎の庭園) [Country Gardens] (管弦楽のための)
  シェパーズ・ヘイ! (羊飼いの踊り) [Shepherd's Hey!] (管弦楽のための)
  コロニアル・ソング (植民地風の歌) [Colonial Song] (吹奏楽のための)
  子供のマーチ (丘を越えて遥かに) [Children's March (Over the Hills and Far Away)]
   (ピアノと吹奏楽のための)
  固定されたド (自鳴するC) [The Immovable Do (The Ciphering C)]
   (9つの弦楽器または弦楽合奏または管弦楽のための)
  モリスもどき [Mock Morris] (管弦楽のための)
  ストランド街のヘンデル (木靴の踊り) [Handel in the Strand (clog dance)] (管弦楽のための)
  アイルランド、デリー州の調べ (ロンドンデリーの歌)
   [Irish Tune from County Derry (Londonderry Air)] (弦楽合奏と任意の2つのホルンのための)
  スプーン・リヴァー [Spoon River] (3つの楽器から管弦楽までのための)
  私のロビンは緑の森へ [My Robin is to the Greenwood Gone]
  岸辺のモリー [Molly on the Shore] (管弦楽または劇場楽団のための)
  ヒル・ソング (丘の歌) 第2番 [Hill Song No. 2] (吹奏楽のための) (*)
  組曲「リンカーンシャーの花束」[Lincolnshire Posy] (吹奏楽のための) (*)
   リスボン (ダブリン湾) [Lisbon (Dublin Bay)]/ホークストー農場 [Horkstow Grange]
   ラフォード猟園の侵入者 [Rufford Park Poachers]
   元気な若い船乗り [The Brisk Young Sailor]/メルボルン卿 [Lord Melbourne]
   行方不明のお嬢さんが見つかった [The Lost Lady Found]
  デンマーク民謡組曲 [Suite on Danish Folk Songs] (ピアノと管弦楽のための) から (#)
   ピーター卿 (ペーザ卿) の馬丁 [Lord Peter's Stable-Boy]
   ユトランド民謡メドレー [Jutish Medley]

録音 : 1958-1960年(無印/*)、1957年(+)
原盤、前出 : Mercury(無印/*), 432754-2(*), 434330-2(無印)/記載なし(#)

イーストマン・ロチェスター管弦楽団(無印)
イーストマン・ウィンド・アンサンブル(*)
フレデリック・フェネル (指揮(無印/*))
パーシー・グレインジャー (ピアノ(+))
オーフス管弦楽団(+)
ペール・ドライエル (指揮(+))

ALC 1411
\1500
プーランク (1899-1963) :
  バレエ組曲 「牝鹿」 (管弦楽のための) (1922-1923) (*)
  ロカマドゥールの黒い聖母像へのリタニア (女声合唱または児童合唱のための) (1936) (**)
  オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調 (1938) (+)
  グローリア (ソプラノ、合唱と管弦楽のための) (1959) (#)

録音、原盤 : 1961年、EMI(*/+/#)/1980年、Alpha(**) 前出:Griffin, GCCD 4061(**)

ロザンナ・カルテリ (ソプラノ(#))
モーリス・デュリュフレ (オルガン(+))
パリ音楽院管弦楽団(*)
フランス国立放送合唱団(#)
フランス国立放送管弦楽団(+/#)
ウースター大聖堂聖歌隊児童合唱団(**)
エイドリアン・パーティントン (オルガン(**))
ドナルド・ハント (指揮(**))

ALC 1415
\1500
シューベルト (1797-1828) :
  ピアノ・ソナタ 第16番 イ短調 D 845 (1825) (+)
  ピアノ・ソナタ 第17番 ニ長調 D 850 (1825) (*)
  ピアノのための即興曲 変ホ長調 D 899 No.2 (1827) (#)

録音 : 1956年(*)、1957年(+)、モスクワ、ロシア、ソヴィエト(*/+)
     ライヴ、詳細データ記載なし(#)

スヴャトスラフ・リヒテル (ピアノ)

ALC 1419
\1500
ルービンシュタイン・プレイズ・ショパン・フェイヴァリッツ
 ショパン (1810-1849) :
  ピアノのためのポロネーズ イ長調 「軍隊ポロネーズ」 Op.40, No.1
  ピアノのための夜想曲 変ホ長調 Op.9 No.2
  ピアノのためのワルツ 変イ長調 「華麗なワルツ」 Op.34, No.1
  ピアノのためのワルツ 嬰ハ短調 Op.64 No.2
  ピアノのためのワルツ 変ニ長調 「メヌエット・ワルツ」 Op.64 No.1
  ピアノのためのポロネーズ 変イ長調 「英雄ポロネーズ」 Op.53
  ピアノのための子守歌 変ニ長調 Op.57
  ピアノのためのマズルカ ニ長調 Op.33 No.2
  ピアノのための幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66 (遺作)
  ピアノのためのマズルカ 変ロ長調 Op.7 No.1
  ピアノのための夜想曲 ト短調 Op.37 No.1
  ピアノのための舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
  ピアノのための夜想曲 嬰ヘ長調 Op.15 No.2
  ピアノのための夜想曲 変ニ長調 Op.27 No.2
  ピアノのためのバラード ト短調 Op.23

録音 : 1949-1955年 原盤 : RCA

アルトゥール・ルービンシュタイン (ピアノ)


ALC 1421
\1500
ミャスコフスキー (1881-1950) :
  スラヴ狂詩曲 (管弦楽のための) ニ短調 Op.71 (+)
  交響曲 第6番 変ホ短調 Op.23 (改訂 : 1947) (*)

録音 : 1959年、モスクワ、ロシア、ソヴィエト(*)
     1993年、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア、ソヴィエト(+)
前出 : Russian Compact Disc, RCD 15008(*) 原盤、ライセンサー : Olympia, OCD 745(+)

ユルロフ・ロシア合唱団(+)
ソヴィエト国立交響楽団
エフゲニー・スヴェトラーノフ (指揮(+))
キリル・コンドラシン (指揮(*))


ALC 3142
(10CD)\7200
20世紀の偉大なピアニストたち
  [CD 1 / (単品未発売)]
マルタ・アルゲリッチ・デビュー・アルバム+ライヴ
  ショパン (1810-1849) :
   ピアノのための華麗な大ワルツ 変イ長調 Op.34 No.1
   ピアノのための夜想曲 変ホ長調 Op.55 No.2
   ピアノのための練習曲 ハ長調 Op.10 No.1
   ピアノのための練習曲 変イ長調 Op.10 No.10
   ピアノのためのマズルカ 嬰ヘ短調 Op.59 No.3
   ピアノのためのスケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39 (*)
   ピアノのための舟歌 嬰ヘ長調 Op.60 (*)
  ブラームス (1833-1897) : ピアノのための2つの狂詩曲 Op.79 (*)
    第1番 ロ短調/第2番 ト短調
  リスト (1811-1886) : ハンガリー狂詩曲 第6番 (ピアノのための) (*)
  ラヴェル (1875-1937) : 水の戯れ (ピアノのための) (*)
  プロコフィエフ (1891-1953) : ピアノのためのトッカータ Op.11 (*)

マルタ・アルゲリッチ (ピアノ)

原盤 : Deutsche Grammophon(*)


  [CD 2 / ALC 1281]
アシュケナージ・プレイズ・ショパン
 ショパン (1810-1849) :
  ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
  ピアノのための舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
  ピアノのためのワルツ 変イ長調 Op.34 No.1
  ピアノのためのワルツ 変ニ長調 Op.64 No.1
  ピアノのためのマズルカ 第35番 ハ短調 Op.56 No.3
  ピアノのためのマズルカ 第36番 イ短調 Op.59 No.1
  ピアノのための12の練習曲 Op.10 (*)
   第1番 ハ長調/第2番 イ短調/第3番 ホ長調/第4番 嬰ハ短調
   第5番 変ト長調/第6番 変ホ短調/第7番 ハ長調/第8番 ヘ長調
   第9番 ヘ短調/第10番 変イ長調/第11番 変ホ長調/第12番 ハ短調 「革命」

ウラディーミル・アシュケナージ (ピアノ)

録音 ; 1959年、モスクワ、ロシア、ソヴィエト(*)/1957年、西ベルリン、西ドイツ(*以外)
原盤 : Melodiya(*)/Columbia(*以外)


  [CD 3 / ALC 1109]
アルフレート・ブレンデル・プレイズ・シューベルト
 シューベルト (1797-1828) :
  ピアノのための4つの即興曲 D 899
   第1番 ハ短調/第2番 変ホ長調/第4番 変イ長調
  ピアノのための4つの即興曲 D 935
   第1番 ヘ短調/第2番 変イ長調/第3番 変ロ長調/第4番 ヘ短調
  楽興の時 Op.94 から
   第3番 ヘ短調/第4番 嬰ハ短調/第5番 ヘ短調/第6番 変イ長調

アルフレート・ブレンデル (ピアノ)

録音 : 1967年 原盤 ; Vox


  [CD 4 / ALC 1300 (*/+)]
エミール・ギレリス・ライヴ・イン・ロシア
 シューマン (1810-1856) : ピアノ・ソナタ 第1番 嬰ヘ短調 Op.11 (*)
 ショパン (1810-1846) : ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 「葬送」 Op.35 (+)
 チャイコフスキー (1840-1893) : ピアノ・ソナタ 嬰ハ短調 Op.80

エミール・ギレリス (ピアノ)

録音 : 1961年(*)、1968年(+)、レニングラード音楽院大ホール、
      レニングラード(現サンクトペテルブルク)、ロシア、ソヴィエト(*/+)
原盤 : モスクワ放送 (Licensed via A-Tempo, Prague) (*/+)


  [CD 5 / ALC 1418 (単品未発売)]
グレン・グールド・プレイズ・バッハ
 J・S・バッハ (1685-1750) :
  ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 (チェンバロのための)
  クラヴィーアのためのパルティータ 第5番 ト長調 BWV 829
  クラヴィーアのためのパルティータ 第6番 ホ短調 BWV 830
  平均律クラヴィーア曲集 第2巻 から
   フーガ 嬰ヘ短調 BWV 883/フーガ ホ長調 BWV 878

グレン・グールド (ピアノ)

録音 : 1955年/1957年 原盤 : Columbia (CBS)


  [CD 6 / ALC 1257]
ウラディーミル・ホロヴィッツ ラスト・オブ・ザ・ロマンティクス
 モーツァルト (1756-1791) : ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331 から トルコ風ロンド
 ショパン (1810-1849) :
  ピアノのためのワルツ イ短調 Op.34 No.2/ピアノのための舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
 メンデルスゾーン(1809-1847) : ピアノのための無言歌集 から
   悲歌/春の歌/羊飼いの嘆き
 メンデルスゾーン/ホロヴィッツ (1903-1989) 編曲 : 結婚行進曲とリストによる変奏曲
 シューマン (1810-1854) : ピアノのためのアラベスク Op.18
 リスト (1811-1886)/ホロヴィッツ編曲 :
  ハンガリー狂詩曲 第2番 (ピアノのための)
  ハンガリー狂詩曲 第19番 (ピアノのための)
 スクリャービン (1872-1915) : ピアノ・ソナタ 第9番 「黒ミサ」 Op.66
 モシュコフスキ (1854-1925) : 火花 (ピアノのための) Op.36 No.6
 ドビュッシー (1862-1918) : 子供の領分 (ピアノのための) から 人形のためのセレナード
 ビゼー (1838-1875)/ホロヴィッツ編曲 : 「カルメン」の主題によるピアノのための変奏曲
 スーザ (1854-1932)/ホロヴィッツ編曲 : 星条旗よ永遠なれ

ウラディーミル・ホロヴィッツ (ピアノ)

原盤 : RCA


  [CD 7 / ALC 1323]
ヴィルヘルム・ケンプ・プレイズ・モーツァルト・コンチェルト
 モーツァルト (1756-1791) :
  ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488 (*)
  ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491 (*)
  ピアノ協奏曲 第8番 ハ長調 「リュツォウ」 K.246 (+)

ヴィルヘルム・ケンプ (ピアノ)
バンベルク交響楽団(*)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(+)
フェルディナント・ライトナー(指揮(+))

録音 : 1960年4月、バンベルク、西ドイツ(*)/1962年1月、西ベルリン、西ドイツ(+)
原盤 : Deutsche Grammophon


  [CD 8 / ALC 1074]
スヴャトスラフ・リヒテル・プレイズ・シューベルト
 シューベルト (1797-1828) :
  ピアノ・ソナタ 第19番 ハ短調 Op.posth. D 958
  ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 Op.posth. D 960

スヴャトスラフ・リヒテル (ピアノ)

録音 : 1972年 原盤 : Olympia


  [CD 9 / ALC 1419]
ルービンシュタイン・プレイズ・ショパン・フェイヴァリッツ
 ショパン (1810-1849) :
  ピアノのためのポロネーズ イ長調 「軍隊ポロネーズ」 Op.40, No.1
  ピアノのための夜想曲 変ホ長調 Op.9 No.2
  ピアノのためのワルツ 変イ長調 「華麗なワルツ」 Op.34, No.1
  ピアノのためのワルツ 嬰ハ短調 Op.64 No.2
  ピアノのためのワルツ 変ニ長調 「メヌエット・ワルツ」 Op.64 No.1
  ピアノのためのポロネーズ 変イ長調 「英雄ポロネーズ」 Op.53
  ピアノのための子守歌 変ニ長調 Op.57
  ピアノのためのマズルカ ニ長調 Op.33 No.2
  ピアノのための幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66 (遺作)
  ピアノのためのマズルカ 変ロ長調 Op.7 No.1
  ピアノのための夜想曲 ト短調 Op.37 No.1
  ピアノのための舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
  ピアノのための夜想曲 嬰ヘ長調 Op.15 No.2
  ピアノのための夜想曲 変ニ長調 Op.27 No.2
  ピアノのためのバラード ト短調 Op.23

アルトゥール・ルービンシュタイン (ピアノ)

録音 : 1949-1955年 原盤 : RCA


  [CD 10 / Musical Concepts, MC3201, Disc 1]
アルトゥール・シュナーベル・プレイズ・ベートーヴェン
 ベートーヴェン (1770-1827) :
  ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 「月光」 Op.27 No.2
  ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調 「田園」 Op.28
  ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 「ヴァルトシュタイン」 Op.53
  ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 「告別」 Op.81A
  ピアノのためのバガテル イ短調 「エリーゼのために」WoO 59 (*)

アルトゥール・シュナーベル (ピアノ)

録音 : 1933-1934年(無印)/1938年(*)



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BIDDULPH



LAB 2055
(2CD)
\2700→\2490
シュナイダー・プレイズ・バッハ
 J・S・バッハ (1685-1750) :
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV 1001
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番 ロ短調 BWV 1002
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 BWV 1003
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV 1005
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV 1006

録音 : 1949年 (リマスター : 2019年、AAD)

アレクサンダー・シュナイダー (ヴァイオリン)
.


LAB 8102
(10CD)
\7200→\6790
20世紀のさらに10人の偉大なヴァイオリニストたち
サルヴァトーレ・アッカルド
アドルフ・ブッシュ
ジーノ・フランチェスカッティ ヴァイオリン愛奏曲集
ブロニスラフ・フーベルマン
ジネット・ヌヴー HMV 録音集
ルッジェーロ・リッチ 1938年エレクトローラ&1955年デッカ録音集
アーロン・ロザンド・プレイズ・マックス・ブルッフ
ヴォルフガング・シュナイダーハン
トーシャ・ザイデル ビクター&ブランズウィック・ハイライツ
オスカー・シュムスキーの芸術 Vol. 1

 [CD 1]
サルヴァトーレ・アッカルド
 パガニーニ (1782-1840) :
  無伴奏ヴァイオリンのための24の奇想曲 (カプリス)

サルヴァトーレ・アッカルド (ヴァイオリン)


 [CD 2]
アドルフ・ブッシュ
 J・S・バッハ (1685-1750) : 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV 1005
 ベートーヴェン (1770-1827) :
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第3番 変ホ長調 Op.12 No.3 (*)
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第5番 ヘ長調 「春」 Op.24 (*)
 ブゾーニ (1866-1924) : ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35a (+)

アドルフ・ブッシュ (ヴァイオリン)
ルドルフ・ゼルキン (ピアノ(*))
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(+)
ブルーノ・ワルター (指揮(+))


 [CD 3 / 80224-2]
ジーノ・フランチェスカッティ ヴァイオリン愛奏曲集
 ヴィターリ (1663-1745)/レオポルド・シャルリエ (1867-1936) 編曲 :
  シャコンヌ (ヴァイオリンとピアノのための)
 クライスラー (1875-1962) :
  パガニーニの様式による前奏曲とアレグロ (ヴァイオリンとピアノのための)
  W・F・バッハの様式によるグラーヴェ (ヴァイオリンとピアノのための)
  ポルポラの様式によるメヌエット (ヴァイオリンとピアノのための)
  ボッケリーニの様式によるアレグレット (ヴァイオリンとピアノのための)
 マスネ (1842-1912) : タイスの瞑想曲 (ヴァイオリンとピアノのための)
 シャブリエ (1841-1894)/ミュエル・ドゥシュキン (1891-1976) 編曲 :
  楽しい行進曲 (ヴァイオリンとピアノのための)
 プーランク (1899-1963)/ヤッシャ・ハイフェッツ (1901-1987) 編曲 :
  プレスト (ヴァイオリンとピアノのための)
 ヴィラ=ロボス (1887-1959) : 黒鳥の歌 (ヴァイオリンとピアノのための)
 フラウジーノ・ロドリゲス・ヴァレ (1894-1954)/ヤッシャ・ハイフェッツ編曲 :
  たき火のそばで (ヴァイオリンとピアノのための)
 伝承/クライスラー編曲 : ロンドンデリー・エア (ヴァイオリンとピアノのための)
 パガニーニ (1782-1840) :
  「ヴェネツィアの謝肉祭」による変奏曲 (ヴァイオリンとピアノのための) (#)
 サン=サーンス (1835-1921) : ヴァイオリンと管弦楽のための序奏とロンド・カプリチオーソ (+)
 ラヴェル (1875-1937) : ツィガーヌ (ヴァイオリンとピアノのための) (*)

ジーノ・フランチェスカッティ (ヴァイオリン)
アーサー・バルサム (ピアノ(+以外))
フィラデルフィア管弦楽団(+)
ユージン・オーマンディ (指揮(+))

録音 : 1947年4月3日(*)/1950年11月5日(+)/1954年4月30日(#)/1951年1月5日(無印)
音源 : 78回転盤 復刻 : デイヴィッド・ハーマン (C)(P)2007


 [CD 4 / LAB 077/8 および 081/2 から]
ブロニスラフ・フーベルマン
 ベートーヴェン (1770-1827) :
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第9番 イ長調 「クロイツェル」Op.47
 J・S・バッハ (1685-1750) : いざ来たれ、異教徒の救い主よ/G線上のアリア
 シューベルト (1797-1828) : 楽興の時 第3番/アヴェ・マリア
 ブラームス (1833-1897) : ハンガリー舞曲 第1番 ト短調
 チャイコフスキー (1840-1893) : メロディ 変ホ長調
 ブルッフ (1838-1920) : コル・ニドライ
 エルガー (1857-1394) : 気まぐれな女
 サラサーテ (1844-1908) : アンダルシアのロマンス
 ザジツキ (1834-1895) : マズルカ ト長調
 ビゼー (1838-1875)/サラサーテ : カルメン幻想曲

ブロニスラフ・フーベルマン (ヴァイオリン)
イグナツィ・フリードマン (ピアノ) 他


 [CD 5]
ジネット・ヌヴー HMV 録音集
 シベリウス (1865-1957) : ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
 スク (1874-1935) : ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.17
 ラヴェル (1875-1937) : ツィガーヌ/ハバネラ形式の小品
 ディニク (1889-1949)/ハイフェッツ (1901-1987) 編曲 : ホラ・スタカート
 グルック (1714-1787) : オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」から
   メロディ/精霊の踊り
 スカルラテスク (1872-1922) : バガテル
 パラディス (1759-1824)/ドゥシュキン (1891-1976) : シチリアーナ
 ファリャ (1876-1946)/クライスラー (1875-1962) 編曲 : スペイン舞曲

ジネット・ヌヴー (ヴァイオリン) 他


 [CD 6 / LAB 044、他]
ルッジェーロ・リッチ 1938年エレクトローラ&1955年デッカ録音集
 J・S・バッハ (1685-1750) :
  無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV 1006 から 前奏曲
 マッテゾン (1681-1764) : エア
 パガニーニ (1782-1840) : 「モーゼ」幻想曲
 パガニーニ/コハンスキ (1887-1934) 編曲 : ラ・カンパネッラ
 サラサーテ (1844-1908) : 序奏とタランテッラ/ハバネラ/ツィゴイネルワイゼン
 イザイ (1858-1931) : 子供の夢
 ラフマニノフ (1873-1943)/プレス編曲 : ヴォカリーズ
 スク (1874-1935) : ブルレスク
 サラサーテ : サパテアド Op.23 No.2
 クロール (1901-1980) : バンジョーとフィドル
 パガニーニ (1782-1840) :
  魔女たちの踊り Op.8/無窮動 Op.11/「神よ王を守らせたまえ」 による変奏曲 Op.9
  ソナタ ホ短調 Op.3 No.6
 パガニーニ/クライスラー (1875-1962) 編曲 :
  ロッシーニの 「タンクレディ」 の 「こんなに胸騒ぎが」による序奏と変奏曲 (Op.13)

ルッジェーロ・リッチ (ヴァイオリン) 他


 [CD 7]
アーロン・ロザンド・プレイズ・マックス・ブルッフ
 ブルッフ (1838-1920) :
  ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 Op.26
  ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ短調 Op.44
  スコットランド幻想曲 (ヴァイオリンと管弦楽のための) Op.46

アーロン・ロザンド (ヴァイオリン) 他


 [CD 8]
ヴォルフガング・シュナイダーハン
 ベートーヴェン (1770-1827) :
  ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
  ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス 第1番 ト長調 Op.40
  ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス 第2番 ヘ長調 Op.50

ヴォルフガング・シュナイダーハン (ヴァイオリン) 他


 [CD 9 / LAB 138]
トーシャ・ザイデル ビクター&ブランズウィック・ハイライツ
 モーツァルト (1756-1791)/アウアー (1845-1930) 編曲 :
  ガヴォット ト長調 (オペラ 「イドメネオ」 より)
 モーツァルト/ブルメスター (1869-1933) 編曲 :
  メヌエット ニ長調 (ディヴェルティメント 第17番 K.334 より)
 ワーグナー (1813-1883)/ヴィルヘルミ (1845-1908) : アルバムの綴り
 ブラームス (1833-1897)/ヨアヒム (1831-1907) 編曲 : ハンガリー舞曲 第1番 ト短調
 バカレイニコフ (1896-1966) : ブラムシアーナ
 プロヴォスト (1890-1959) : 間奏曲
 コルンゴルト (1897-1957) : ヴァイオリンとピアノのための組曲 「空騒ぎ」
   婚礼の朝/ドグベリーとヴァージス (番兵の行進)/間奏曲 (庭の場面)
   仮面舞踏会 (ホーンパイプ)
 ヨハン・シュトラウス II (1825-1899)/ティオムキン (895-1979) 編曲 :
  映画音楽 「グレート・ワルツ」 から One Day When We Were Young / There'll Come a Time
  春の声
 フランク (1822-1890) : ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調

トーシャ・ザイデル (ヴァイオリン) 他


 [CD 10 / LAB 136]
オスカー・シュムスキーの芸術 Vol. 1
 レスピーギ (1879-1936) : ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ロ短調 (*)
 ラヴェル (1875-1937) : ヴァイオリンとチェロのためのソナタ (+)
 ヴィオッティ (1753-1825) : ヴァイオリン協奏曲 第22番 イ短調 (#)
 ショパン (1810-1849)/サラサーテ (1844-1908) 編曲 : 夜想曲 変ホ長調 Op.9 No.2 (**)
 ヴィエニャフスキ (1835-1880) :
  ヴァイオリンとピアノのための華麗なポロネーズ 第1番 ニ長調 Op.4(++)

オスカー・シュムスキー (ヴァイオリン)
アーサー・バルサム (ピアノ(*))
バーナード・グリーンハウス (チェロ(+))
ウラディーミル・ソコロフ (ピアノ(#))
アメリカン・ラジオ管弦楽団 (**)
ダルテガ (指揮(**))
ロンジンス・シンフォニエッテ(++)
ミシェル・ピアストロ (指揮)



NORTHERN FLOWERS


NF/PMA 99136
\2200
レニングラードの室内協奏曲集
 セルゲイ・スロニムスキー (1932-2020) : 室内管弦楽のためのコンチェルト・ブッフォ (1964) (*)
 ヴラディーミル・ツィトーヴィチ (1931-2012) : ヴィオラと室内管弦楽のための協奏曲 (1965) (+)
 ロムアルズ・グリンブラーツ (1930-1995) : フルートと弦楽のための協奏曲 (1970) (#)
 イーゴリ・ロガレフ (1948-) :
  マンドリン (ドムラ) と室内管弦楽のための協奏曲 「ドメニコ・スカルラッティ」 (1980)
ユーリー・クラマロフ (ヴィオラ(+))
アルベルト・ラーツバウム (フルート(#))
アレクサンドル・マカロフ (ドムラ(**))
レニングラード室内管弦楽団
エドヴァルト・セーロフ (指揮)
(**)録音 : 1967年(*)、1977年(+)、1982年(#/**)、
     レニングラード・カペラ・コンサート・ホール・スタジオ、
     レニングラード (サンクトペテルブルク)、ロシア、ソヴィエト


VANGUARD


OVC 1030
\1500
ショスタコーヴィチ (1906-1975) :
 交響曲 第7番 ハ長調 「レニングラード」 Op.60
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
エフゲニー・ムラヴィンスキー (指揮)

録音 : 1953年2月26日、レニングラード、ロシア、ソヴィエト モノラル ADD





キング・インターナショナル

NHKレジェンド・シリーズ 7
カラヤン&ベルリン・フィル1966年来日公演SACD Hybrid化第2弾!


 2019年6月に発売され大きな話題となったカラヤン& ベルリン・フィル1966年の来日公演ライヴ。SACD 化を、とのご要望の多さにお応えして再マスタリングを施し、SACD Hybrid 盤での登場となります。
 カラヤンとベルリン・フィルを待ちわびた日本の各都市の音楽ファンたちの熱い思いがますますリアルに伝わってくるようです。

 *古い音源を使用しているため、テープ劣化によるお聴き苦しい点もございます。予めご了承下さい。
 


KKC 2184SA
(SACD HYBRID)
¥3200
札幌公演
 (1)シューベルト:交響曲第8番ロ短調D.579「未完成」
 (2)ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィル

 超感動! カラヤン&ベルリン・フィルたった一度の札幌公演

 録音:1966年4月19日/札幌市民会館(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 東京でベートーヴェンの交響曲連続演奏会を終えたカラヤンとベルリン・フィルは仙台、北海道を回りました。後にも先にもただ一度きりの両者によるその札幌公演の音がステレオで残されていました。
 曲はカラヤン十八番のシューベルトの「未完成」とブラームスの交響曲第2番。「未完成」では弱音の緊張感と雄弁さに脱帽、ブラームスは低い重心のドイツ的な響きから、フィナーレの高らかな盛り上がりまでカラヤンの演出の魔術に酔わされます。
 当時の北海道の音楽ファンの興奮ぶりもリアルに伝わってくる貴重な記録です。
 
 


KKC 2185SA
(SACD HYBRID)
¥3200
岡山公演
 (1)ドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調Op.88
 (2)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 (3)同:交響詩「海」
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィル

 美しさに酔いしれるカラヤン&ベルリン・フィルのドヴォ8とドビュッシー

 録音:1966年4月24日/岡山市民会館(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 カラヤンとベルリン・フィルは1966年4月24日に岡山で演奏会を行ないましたが、実業家の大原總一郎氏の強い希望で実現したとされます。
 当日の演目は得意としたドヴォルザークの交響曲第8番と、ベルリン・フィルの精妙なアンサンブルが神業的なドビュッシー。ドヴォルザークは変幻自在で、第3楽章の語り口の巧さは絶品。誰もが引きこまれてしまいます。
 
 


KKC 2186SA
(SACD HYBRID)
¥3200
松山、福岡公演
 (1)J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調BWV1051
 (2)ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
 (3)ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィル

 カラヤンの魔術に酔わされる3曲

 録音:1966年4月26日/松山市民会館(1)(2)、4月28日/福岡市民会館(3)(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 カラヤンとベルリン・フィルは1966年の来日公演の際、バッハのブランデンブルク協奏曲第6番を披露しましたが、ヴィオラ以下の中低弦楽器のみの地味な音色ながら、むしろベルリン・フィルの均一な音色によりひとつの楽器のようでありながら、半拍ずつ遅れるカノンにより不思議な音響世界を作り出しています。カラヤンのチェンバロも貴重。
 ブラームスとドヴォルザークもカラヤンの魔術にあふれた凄すぎる演奏。「新世界」は終始堂々と大きな音楽で、曲の素晴らしさをあらためて実感できます。
 
 


KKC 2187SA
(SACD HYBRID)
¥3200
東京公演(千秋楽)
 (1)モーツァルト:ディヴェルティメント第15 番変ロ長調K.287
 (2)リヒャルト・交響詩「英雄の生涯」Op.40
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィル

 カラヤン& ベルリン・フィル1966年ツアー最後を飾った「英雄の生涯」

 録音:1966年5月3日/東京文化会館(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 カラヤン& ベルリン・フィル1966年日本ツアーは5月3日の東京文化会館公演で千秋楽となりました。その時の録音が当ディスク。
 弦楽とホルンのみのモーツァルトのディヴェルティメント第15番と、大編成のオーケストラによるリヒャルト・シュトラウスの「英雄の生涯」。
 ことに「英雄の生涯」はツアー最後とあって白熱し、稀代の名演と伝説になりました。コンサートマスターのシュヴァルベのソロも見事で、ベルリン・フィルの名人芸満載で、長大な作品を息もつかせずに聴き通させてくれます。
 




<メジャー・レーベル>

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SONY



19439743792
\2700→\2490
アイヴァー・ボルトン(指揮)&バーゼル交響楽団
知られざるフォーレ3

 フォーレ:
  1. バビロンの流れのほとりに(詩篇137番)
  2. ラシーヌの雅歌 Op.11(オーケストラ伴奏版)
  3. ヴレヴィユの漁師達のミサ(女声合唱と室内オーケストラ版)
  4. ラ・パッション N.109より前奏曲 (1890)(世界初録音)
  5. レクィエム ニ短調 Op.48(フル・オーケストラ版)
カーチャ・ステューバー(ソプラノ)
ベンヤミン・アップル(バリトン)
バルタザール=ノイマン合唱団
バーゼル交響楽団
アイヴァー・ボルトン(指揮)
 録音:2019年8月23-29日、スイス、ドルナハ、ゲーテアヌ

 2016/17年シーズンからスイスの名門バーゼル交響楽団の首席指揮者を務めているアイヴァー・ボルトンが手掛けてきた録音プロジェクト「知られざるフォーレ」の第3弾。

 これまでの2枚のアルバムもユニークな選曲で高い評価を得ていましたが、今回もタイトルに相応しいフォーレの中でも数少ない5曲の宗教的合唱作品を収録した、フォーレ・ ファンには堪えられないほど魅力的な作品が並んでおり、ほとんどの場合、ベーレンライター社のフォーレ新全集版を使用しています。

 最初の『バビロンの流れのほとりに』は、紀元前6世紀にネブカドネザルがユダヤ人をバビロンに強制送還したことを題材にした詩編による5部混声合唱のための作品。
 『ラシーヌの雅歌』は17世紀フランスの古典劇作家ジャン・ラシーヌの宗教的な詩に基づいた作品で、フォーレが古典宗教音楽学校の卒業作品として作曲をし、作曲部門一等賞を獲得した出世作。最初の版ではオルガンまたはピアノを伴う合唱作品でしたが1905年頃にオーケストラ伴奏版と、ハーモニウムまたはオルガンと弦楽五重奏のためにアレンジを行っています。このアルバムで聴けるのはオーケストラ伴奏版で、1906年1月28日に初演されました。このアレンジの宗教的な熱意としなやかで見事なポリフォニーは、稀な充満感・充足感が得られるものとなっています。
 『ヴレヴィユの漁師達のミサ』は、後に『小ミサ曲』として改作された作品です。
 『ラ・パッション』は、エドモン・アロークールの付随音楽のために依頼され作曲したものですが、1890年3月までに混声合唱と管弦楽のための「前奏曲」のみ完成させることができました。同年4月21日に単独で演奏されましたが、その後1999年まで演奏されなかったものです。2019年にベーレンライター社の新全集版で初めて出版され、当アルバムが世界初録音です。

 フォーレの作品の中で最も有名な作品『レクィエム』ではいわゆるフル・オーケストラ版(第3稿)。
 2011年のベーレンライター新全集版は、フル・オーケストラ版の初版譜をもとに、当時のパート譜などの資料を綿密に参照した校訂譜で、今後この作品のグローバル・スタンダードとなりえる注目のエディションとなっています。
 ソロには、バロックからワーグナーまで幅広いレパートリーと表現力をもつカーチャ・ステューバー、柔らかなで知的な美声のベンヤミン・アップルが起用され、さらに2年前のN響定期で初来日し、清澄かつ明晰な驚愕のハーモニーを聴かせてくれたバルタザール=ノイマン合唱団が合唱を担っており、これらの作品への敬意が込められた見事な演奏です。




知られざるフォーレ1&2


19075818582
\2700→\2490
アイヴァー・ボルトン&バーゼル響
 知られざるフォーレ1
〜オーケストラ曲と歌曲
 フォーレ:
  1. 付随音楽「カリギュラ」 Op.52
  2. 歌劇「ペネロープ」より前奏曲
  3. イスファハーンのばら Op.39-4
  4. 夕暮れ Op.83-2
  5. 月の光 Op.46-2
  6. 夢のあとで Op.7-1
  7. 付随音楽「シャイロック」 Op.57
  8. 「ペレアスとメリザンド」 Op.80
オルガ・ペレチャッコ(ソプラノ:3-6,8)
ベンジャミン・ブルンス(テノール:7)
バルタザール=ノイマン合唱団(1)
バーゼル交響楽団
アイヴァー・ボルトン(指揮)
 2017年8月14-18日 スイス、ドルナハ、ゲーテアヌム セッション)

 アイヴァー・ボルトンと名門バーゼル交響楽団の初録音

 2016/17年シーズンからスイスの名門バーゼル交響楽団の首席指揮者をつとめているアイヴァー・ボルトン。

 ボルトンとバーゼル響とによる初録音がソニー・クラシカルから登場。
 レパートリーは何とフォーレのオーケストラ曲と歌曲。

 代表作「ペレアスとメリザンド」のほか、「知られざるフォーレ」というアルバム・タイトルに相応しく、「シャイロック」「カリギュラ」、そして「ペネロープ」前奏曲という渋い選曲に加えて、オーケストラ歌曲が4つという、フォーレ・ファンにはこたえられない魅力的な作品が並んでいます。

 歌曲でソプラノを務めるのはロシア出身で、今やその美しい舞台姿と圧倒的な声で聴衆を魅了するオルガ・ペレチャッコ。
 彼女の息を飲むような魅惑的な情緒も加わり、これまでに無かった情熱的新しいフォーレが感じられるはず。
 「カリギュラ」にはバルタザール=ノイマン合唱団が加わるという豪華盤です。

 アイヴァー・ボルトン1958年イギリス生まれ。
 近年ではピリオド奏法を取り入れた軽やかで透明感ある響きが特徴的なブルックナーの交響曲を演奏し、従来のような重厚な響きを重んじる聴き手の耳にも新鮮な風を送り込んだのも話題となりました。
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19075936402
\2700→\2490
知られざるフォーレ2 独奏楽器と管弦楽のための作品

フォーレ:
1. ヴァイオリンと管弦楽のための子守歌 Op.16(フォーレ自身による管弦楽伴奏版)
2. ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス Op.28(ゴーベールによる管弦楽伴奏版)
3. ピアノと管弦楽のためのバラード Op.19
4. チェロと管弦楽のためのエレジー Op.24
5. 組曲『マスクとベルガマスク』Op.112
6. パヴァーヌ Op.50(オリジナル版)
7. 管弦楽組曲(交響曲)ヘ長調 Op.20(未完)〜アレグロ
アクセル・シャハー(ヴァイオリン:1,2)
アントワーヌ・レデルラン(チェロ:4)
オリヴァー・シュニーダー(ピアノ:3)
バーゼル交響楽団
アイヴァー・ボルトン(指揮)

 2016/17年シーズンからスイスの名門バーゼル交響楽団の首席指揮者を務めているアイヴァー・ボルトン。このコンビによる、「知られざるフォーレ」と題されたシリーズの第2弾。
 タイトルに相応しく、今回は独奏楽器と管弦楽のための作品を4曲、組曲『マスクとベルガマスク』、名曲『パヴァーヌ』、そして未完の作品『管弦楽組曲ヘ長調』からのアレグロを収録した、フォーレ・ファンには堪えられないほど魅力的な作品が並んでいます。

 『子守歌』は、フォーレのピアノ伴奏によって1880年2月に初演され、同年4月にフォーレ自身による管弦楽伴奏版として演奏されました。
 『ロマンス』も最初はヴァイオリンとピアノのための作品として1883年に作曲され、後にフォーレ自身によって管弦楽伴奏版として編曲されましたが、それは発表されませんでした。ここでは同時代の音楽家フィリップ・ゴーベールによる編曲版が収録されています。
 世界初録音となる『バラード』は、ワーグナーの『ジークフリート』からの「森のささやき」に触発され独奏ピアノのために作品として構想されましたが、リストのアドバイスによってピアノと管弦楽版として作曲されました。ここではべーレンライター新全集による初録音となります。
 『エレジー』はこのアルバムの中では非常に悲劇的なメロディの作品で、1883年にチェロとピアノのために作曲。1895年に管弦楽伴奏版に編曲され、1901年に出版。カザルスとフォーレ自身の指揮によって初演されました。
 未完の『管弦楽組曲(交響曲)ヘ長調』からのアレグロは、最近までは4手のピアノによる写譜として伝えられてきましたが、最近出版されたべーレンライター新全集による管弦楽校訂版として、ここで世界初録音となったものです。

 ボルトンの演奏は、フォーレの繊細さを引き出し、軽快で親密な印象を抱かせるもの。ソロ楽器を明るい音色で輝かせ、フレージングの絶妙な味わい深さは実に魅力的。
 今回の独奏者として起用されたのは、ソニー・クラシカルではおなじみのピアニスト、オリヴァー・シュニーダー。そしてヴァイオリンとチェロは「ベルチャ四重奏団」のメンバー2人が参加し、新しい味わいのフォーレを聴かせてくれています。

 アイヴァー・ボルトンは1958年イギリス生まれ。1982年からグラインドボーン音楽祭の指揮者を務めるとともに、1984年からはピリオド楽器を使用したセント・ジェイムズ・バロック・プレイヤーズを結成。現在はモーツァルテウム管弦楽団桂冠指揮者、マドリード・レアル劇場音楽監督、バーゼル交響楽団首席指揮者、ドレスデン祝祭管音楽監督。バイエルン州立歌劇場でのバロック・オペラ上演も手掛けています。近年ではピリオド奏法を取り入れた軽やかで透明感ある響きが特徴的なブルックナーの交響曲を演奏し、従来のような重厚な響きを重んじる聴き手の耳にも新鮮な風を送り込んだのも話題となりました。現代から古楽まで幅広いレパートリーを持ち、オペラでもオーケストラ曲でも高いクオリティの演奏を聴かせる実力派指揮者です。


2018年3月13-16




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19439756772
\2700→\2490
マルティン・シュタットフェルト(ピアノ)
 マイ・ベートーヴェン

 シュタットフェルト:ベートーヴェンのスケッチ(草稿)による幻想曲
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ ハ長調 WoO.51
 ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲 Op.120〜
  第31変奏:ラルゴ、モルト・エスプレッシーボ
 シュタットフェルト:エロイカ・ダンス
  (ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 Op.55による)
 シュタットフェルト:パストラーレ・ソング
  (ベートーヴェン=リスト編:交響曲第6番「田園」 Op.68による)
 ベートーヴェン:
  創作主題による6つの変奏曲 Op.76〜トルコ行進曲
  ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2〜第2楽章
  ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1〜第4楽章
  ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3〜第2楽章
  ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13「悲愴」〜第1楽章
  ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」〜第1楽章
マルティン・シュタットフェルト(ピアノ)
録音:2020年1月8-10日、カイザースラウテルン・南西ドイツ放送スタジオ「Emmerich-Smola-Saal」

 6歳からピアノを始め、9歳で初リサイタルを開催したマルティン・シュタットフェルト。
 2002年ライプツィヒで行われた国際J.S.バッハ・コンクールで最年少およびドイツ人として初優勝して以降「バッハの名手」として活躍。2004年の『ゴルトベルク変奏曲』はドイツのクラシックCDアルバム・チャートのトップを飾るなど快進撃を続けています。

 近年はロマン派の作品でも話題をさらいましたが、このアルバムは、2020年のベートーヴェン生誕250年を記念して、お気に入りのベートーヴェンのピアノ作品から『月光』『悲愴』『トルコ行進曲』などを収録したものです。
 また『英雄』『田園』交響曲からのメロディを彼自身がアレンジした小品や、草稿から作り上げた幻想曲も演奏しています。この曲はベートーヴェン生誕250年のために、ボン・ベートーヴェン・ハウスと緊密に協力して作られました。

 穏やかさと優しげな雰囲気に満ちていて、シュタットフェルトの切れの良い打鍵と、温かみのある音色、そしてメロディの隅々までを存分に歌わせる感情表現。
 美しく、聴き手の心の底にじんわりとしみこむ極上のベートーヴェンです。



旧譜
シュタットフェルト〜バッハへのオマージュ


SONY
88985455992
\2700→\2490
J.S.バッハ/シュタットフェルト編:シャコンヌ
  シュタットフェルト〜バッハへのオマージュ(ピアノのための12の小品)

 1. 前奏曲 ハ長調
 2. コラール 変ニ長調
 3. B-A-C-Hによるカノン風変奏曲ニ長調
 4. 2つの主題によるコラール前奏曲とカノン 変ホ長調
 5. メヌエット ホ長調
 6. パストラーレ ヘ長調
 7. エコー 嬰ヘ長調
 8. シチリアーノ ト長調
 9. 前奏曲とフーガ 変イ長調
 10. リチェルカーレ イ長調
 11. フーガ 変ロ長調
 12. コラール ロ長調
マルティン・シュタットフェルト(ピアノ)
 2018年3月6-9日 カイザースラウテルン、南西ドイツ放送スタジオ「Emmerich-Smola-Saal」 セッション)

 21世紀のバッハ弾きマルティン・シュタットフェルト。

 美しいタッチ、みずみずしい感性で演奏されるバッハで「21世紀のグールド」と称される彼は、2004年の「ゴールドベルク変奏曲」でデビューして以来、バッハのみならずベートーヴェン、シューマン、シューベルト、ワーグナー作品をリリースしています。
 しかしシュタットフェルトの成功はバッハの音楽と密接に関連しており、この新しいアルバムはそんな彼だからこそのバッハへのオマージュとなっています。

 1曲目は有名な「シャコンヌ」。
 この曲は、様々な作曲家やピアニストらが編曲を行っていますが、これはシュタットフェルト独自の編曲。

 2曲目は、彼がバッハの作品に基づいて即興的な作品を作り上げました。
 「ゴルトベルク変奏曲」「音楽のささげもの」「フーガの技法」などのバッハの作曲技法を取り入れ、「平均律クラヴィーア曲集」のように音階が半音ずつ上がりながら全ての調が演奏なされるように作られています。

 このオマージュは、バッハにつながる発見の航海であり、バッハから離れ、再び彼に戻ってきたことが確認できるもの。
 アーティストとしての内面的変化が投影されたような、シュタットフェルトしかできないアルバムといえましょう。



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ERATO



9029526995
\2200→\1990
ジャン・ロンドー(クラヴサン)新作
 空想のヴェルサイユの音楽会が目の前で開かれているように
  バリケード〜ルイ14&15世時代のヴェルサイユの音楽


 F.クープラン:「神秘的な障壁」(クラヴサン曲集第2巻 第6組曲より)
 ド・ヴィゼー:組曲第7番ニ短調
 ランベール:「過ぎゆく日々」
 マレ:「人間の声」(ヴィオール曲集第2巻より)
 F.クープラン:プレリュード ハ長調(クラヴサン奏法より)
 F.クープラン:「メヌトゥ嬢」(クラヴサン曲集第2巻 第7組曲より)
 マレ:「夢想家」(ヴィオール曲集第2巻より)
 F.クープラン:「子守歌、またはゆりかごの中のいとし子」
   (クラヴサン曲集第3巻 第15組曲より)
 シャルパンティエ:「何も恐れずこの森に」H.467
 ダングルベール:組曲第3番ニ短調よりプレリュード/サラバンド
 フォルクレ:「ポルトゥゲーズ」「シルヴァ」「ユピテル」
 ラモー:オペラ・バレ「エベの祭典」より「あなたにまた会えた」
ジャン・ロンドー(クラヴサン)
トーマス・ダンフォード(アーチリュート)
リア・デサンドル(メゾ・ソプラノ)
マルク・モイヨン(バリトン)
ミリアム・リニョル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
録音:2019年9月24-28日、ルーアン、シャペル・コルネイユ

 鬼才チェンバリストのジャン・ロンドーは、これまでエラート・レーベルに4枚のアルバムをリリースし、全ての解釈、演奏において高い評価を得ています。日本でも多くのファンをもち、来日公演も全てすぐに完売となるほどです。

 今回のアルバムでは、彼の良き友人でもあるリュート奏者のトーマス・ダンフォードとのデュエットを中心としたものです。
 1988年生まれのダンフォードは9歳から師クレア・アントニーニの元でリュートを学び、2006年からはパリ国立音楽院に進学、高名なリュート奏者シャルル=エドゥアルド・ファンタンのクラスで一等賞を獲得しています。その後、バーゼルのスコラ・カトルムで研鑽を積み、多くのコンクールで優勝。世界中で活躍する期待のリュート奏者です。

 ルイ14世とルイ15世の治世中のヴェルサイユ宮殿の音楽を中心とする選曲になっていて、空想のヴェルサイユの音楽会が目の前で開かれているように感じられることでしょう。




ジャン・ロンドーの旧譜から


ERATO
2564697458
\2600→\2390
ジャン・ロンドー(クラヴサン)
 めまい〜ラモー、ロワイエ:クラヴサン作品集

 ラモー:クラヴサン曲集第1巻 (1706)〜プレリュード
 ロワイエ:クラヴサン曲集第1巻 (1746)〜アルマンド
 ラモー:クラヴサン曲集と運指法−組曲ニ長調〜
  やさしい訴え、ソローニュのひなどり、
  ミューズたちの対話
 ロワイエ:クラヴサン曲集第1巻 (1746)〜
  船乗り、タンバリン、めまい、
  ツァイーデ/スキタイ人の行進
 ラモー:
  新クラヴサン組曲集第1番 (1728)〜サラバンド
  クラヴサン曲集第2巻 (1724)〜ミュゼットとロンドー/タンバリン
  新クラヴサン組曲集第2番 (1728)〜メヌエット/未開人
 ロワイエ:クラヴサン曲集第1巻 (1746)〜レマーブル
ジャン・ロンドー(クラヴサン)
2015年、アサス城(フランス)

 にわかに注目を浴びつつあるパンクラス・ロワイエとラモーを組み合わせたジャン・ロンドーの粋なクラヴサン・アルバム。


 鬼才チェンバリスト、ジャン・ロンドーのセカンド・アルバム。
 フランス・バロックの2人の巨匠、ラモーとロワイエの作品を収録。ジャン・ロンドーの最初のアルバム『バッハ:チェンバロ作品集』は、「チェンバロにあるすべての可能性の探求」として、フランスで最も権威ある賞「アカデミー・シャルル・クロス」を受賞しました。
今回のアルバム『Vertigo(めまい)』は、ジャン=フィリップ・ラモー[1863-1764]と一緒に、このアルバムの焦点にあてられたジョゼフ・ニコラ・パンクラス・ロワイエ[c.1705-1755]による、ルイ15世の宮廷で活躍した2人の作曲家の作品集で、まるでヒッチコックの映画のように劇的、熱狂的な作品が収録されていることからこのタイトルが付けられました。神話、魔法、バレエや精巧な舞台から題された音楽で、当時の光景とフランスのバロック・オペラとの関係と想像力の世界が、キーボード上の10本の指によって誘発されています。

 「ワーグナーのリストによるピアノ・トランスクリプションが19世紀に行ったように、チェンバロ(クラヴサン)で家庭にオペラのスリルをもたらした可能性があった」とジャン・ロンドーは語っています。

 そうした音楽を、ジャン・ロンドー独自の構成、解釈とキレのあるな装飾性とスピード感、彼の先進的かつ説得力のある魅力満載のアルバムです。なおこのアルバムは、名チェンバリスト、スコット・ロスの住まいであり録音も行っていた「アサス城」で録音され、スコット・ロス自身が使用していた楽器が使用され、録音されました。



ERATO
9029588846
\2600 →\2390
アリアCD初紹介

ジャン・ロンドー(チェンバロ)
 バッハ一族のチェンバロ協奏曲集


J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第1番ニ短調 BWV.1052
J.C.バッハ:チェンバロ協奏曲ヘ短調
W.F.バッハ:ソナタ ト長調 FK.7より第2楽章ラメント(オーケストレーション:J.ロンドー)
J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調 BWV.1056
C.P.E.バッハ:協奏曲ニ短調 Wq.23
ジャン・ロンドー(チェンバロ)
ソフィー・ジェント(ヴァイオリン)
ルイ・クレアック(ヴァイオリン)
ファニー・パクー(ヴィオラ)
アントワーヌ・トゥーシュ(チェロ)
トマ・ド・ピエールフ(コントラバス)
エヴォレーヌ・キーナー(ファゴット)

 若干23歳にして既にバロック時代の奏法を身に着けた若き天才チェンバリスト、ジャン・ロンドーの新作は、バッハ父子のチェンバロ協奏曲集。
 ジャン・ロンドーはクラシック・ピアノの奏法に囚われない自由な表現を特徴とし、現代のロック、ポップスのエッセンスを取り入れた演奏が持ち味。ジャズの即興も得意としており、ジャズ・フェスティヴァルなどにも出演しています。
 2012年のブルージュ国際古楽コンクール チェンバロ部門1位を受賞して以来、ヨーロッパを中心に高い評価を得て、これまで発売した2枚のアルバムは、両方ともレコード芸術特選にも選ばれています。
 今回のアルバムのバックを務める奏者達も、彼と気のあったフランスで多忙系腕利きの名手たちが集まり、現代的なテンポ、リズム、推進力あふれる演奏。決して雑にならず、繊細なタッチが光る絶品の演奏です。 

2016年9月

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 ヨハン・クリスティアンのチェンバロ協奏曲ヘ短調は名曲。
 この大家の才能あふれる作品になかなか出合えないという方はぜひこの曲を。


ERATO
2564622009
\2600→\2390
アリアCD初紹介

ジャン・ロンドー(チェンバロ)《バッハ〜イマジン》
 バッハ:チェンバロ作品集

 J.S.バッハ/J.ロンドー編曲:パルティータ(リュート組曲)ハ短調 BWV.997 [16:20]
 J.S.バッハ/W.F.バッハ編曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調(ニ短調) BWV.1003(964)[17:34]
 J.S.バッハ/ブラームス編曲:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004 より V.シャコンヌ [11:48]
 J.S.バッハ/S.デフラス編曲:無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013 (15:53]
 J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971 [13:37]
 J.S.バッハ/W.F.バッハ編曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005 I.アダージョ [4:36]
ジャン・ロンドー(チェンバロ)

 ジャン・ロンドーは1991年生まれで、まだ23歳。その年にして、既にバロック時代の奏法を身に着け、決してそれが古臭いものではなく、「現代」におけるポップス、ロックと同じ感覚を持ったサイケデリックで斬新で新鮮さを持っている。
 彼はすでに6歳の時にチェンバロを始め、通奏低音の魅力を感じ取ったという。ピアノを始めたのはもっと後のことで、クラシック・ピアノよりジャズの即興を得意としており。ジャズ・フェスティヴァルなどに出演している。通奏低音は即興的なもので、ジャズ演奏は相通しているところがなんとも彼らしい才人さだ。
 2012年のブルージュ国際古楽コンクール・チェンバロ部門1位を受賞して以来、その素晴らしい感覚の評判は、ヨーロッパ中を駆け巡り、「自分の描いた音楽を明確に音に表す手段を熟知した次世代を担うチェンバリスト」として高い評価を得ている。なんとすでにコープマンやクリスティ、ルセらと同等扱い。
 テクニックはもちろん、細かい音型を積み重ねての表現効果や、特に緩章楽章での和音のずらし方やテンポの揺らし方は絶妙としか言いようがなく、美しすぎる空間を生み出している。

 今回エラートから発売される彼のソロ・デビューは、バッハの作品をレコーディング。
 バッハのオリジナルな作品だけでなく、バッハ息子であるフリーデマン・バッハやブラームスらによる編曲版によるものを収録。それもピアノではなく強弱の不可能なチェンバロによって、彼の即興的に追加される音により、色彩感やテンポで弾き分けているのも興味深い。もちろんそれらは、これまでのチェンバロ演奏を打ち破る新しい解釈であり、あらゆる可能性を取り入れた説得力のあるもの。決して知性や鋭敏な様式感だけでは、これだけの演奏はできるまい。

2014年6月2〜6日
パリ、ノートルダム・デュ・ボン・セクール教会


















3/24(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ARS PRODUKTION

再案内
新しい代理店に移行しました
ARS 38531
¥2600
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ヨアヒム・ベンシュ、1人6役によるホルン・ワールド!!
ホルン6

 ドープラ:六重奏曲 Op.10(6本のホルンのための)
 C.P.E.バッハ:ソナタ イ短調Wq.132(ホルン独奏のための)
 ヘルツェル:
  モーツァルトの協奏曲 K.447の第2楽章による幻想曲
   (ホルン独奏のための)、
  《パッサカリアとフーガ》(2本のホルンのための)
 J.S.バッハ:イエスは変わらざるわが喜び
  (4本のホルンとオルガンのための)
ヨアヒム・ベンシュ(ホルン)
ディートリヒ・シュレンダー(オルガン)

 驚嘆の1人6役によるホルン・ワールド!ドイツのベテラン・ホルニスト、ヨアヒム・ベンシュ!

 バンベルク交響楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団のソロ・ホルン奏者を歴任し、リノス・アンサンブルの創設メンバー、シュトゥットガルト・ホルン・クヮルテットの創設者としても知られるドイツのホルン界における大御所的存在の1人、ヨアヒム・ベンシュが、ソロから多重録音を駆使した六重奏を繰り広げる驚嘆のプログラム!
 C.P.E.バッハとヘルツェルでの柔らかく輝かしいサウンド、ドープラとJ.S.バッハでの1人6役、1人4役の完成度の高さはお見事!ヘルベルト・フォン・カラヤン・アカデミー出身のベテラン・ホルニストが繰り広げる圧巻のホルン・ワールドをお楽しみください!

 ※録音:ミュールハウゼン、ドイツ(録音年月日不詳)
 
 


ARS 38553
¥2600
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ヨーゼフ・ラインベルガーが
 子供のために作曲した優しい歌曲集

  ラインベルガー:
   子供のための30のリート集 Op.152
ユリア・グロスシュタイナー (ソプラノ)
ペトラ・チャブルン (ソプラノ)
エヴァ=マリア・ハインツレ (ソプラノ)
レア・ミュラー (ソプラノ)
ヴィクトリア・トゥルチャー (ソプラノ)
アンナ・ヴェルテ (ソプラノ)
ミリアム・フェスラー (ソプラノ)
サラ=レーナ・アイトリヒ (ソプラノ)
フィリップ・ハイス (ピアノ)

 存命当時、絶大な人気を誇った小国リヒテンシュタインの大作曲家、ヨーゼフ・ラインベルガーが子供のために作曲した優しい歌曲集。ドイツ語圏の国々出身の6人のソプラノ歌手たちが全30曲の小品を歌い分けています。

 ※録音:2018年2月5-7日、フォアアールベルク州立音楽院(フェルトキルヒ、ドイツ)
 
 

ARS 38557
¥2600
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リュッティ:ハープとピアノのため作品集
 牧歌/ハープのための小品集/
 島/夜/冬の風景/
 クリスマスの3つの歌
デュオ・プラセディス
 〔プラセディス・フーク=リュッティ(ハープ)、
  プラセディス・ジェネヴィエーヴ・フーク(ピアノ)〕

 スイスを拠点に活動する母子によるハープ&ピアノのアンサンブル、デュオ・プラセディスの通算10枚目となるCDリリースは、現代のスイスを代表する作曲家の1人、カール・リュッティ(1949−)の作品集。
 収録曲の多くは声楽のために作曲された作品のアレンジであり、「3つのクリスマスの歌」は、スイスの詩人シルヤ・ヴァルターの詩を題材として女声合唱、ハープ、オルガンのために2009年に作曲され、デュオ・プラセディスのためにハープ&ピアノ・ヴァージョンへと編曲されました。

 ※録音:2019年1月、フリードリヒ・エーベルト・ホール(ハンブルク、ドイツ)
 
 

ARS 38558
¥2600
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クロード・ドビュッシーの墓碑銘のために 〜
 ライヴ・フロム・ウィーン

  ファリャ:賛歌《クロード・ドビュッシーの墓碑銘のために》
  リスト:バラード第2番 S.171
  ドビュッシー:版画、喜びの島
  ショパン:
   アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調 Op.22
  モンポウ:庭の乙女たち
ユディット・ハウレギ
 (ピアノ/ベーゼンドルファー)

 ユディット・ハウレギは、スペインのサンセバスチャン出身で、バスク地方、メキシコ、フランスと縁を持ち、ピアノはドイツのミュンヘンでヴァジム・スハーノフの師事した国際派ピアニスト。
 2016年にはアントニオ・メンデスが指揮するスペイン国立管弦楽団の日本ツアーにもソリストとして同行し、各地で称賛を浴びた経歴も持っています。
 また、ハウレギはベーゼンドルファー・アーティストに選ばれており、デビュー盤となったシューマンの作品集はスペインのインディペンデント・ミュージック・アウォードに選出されるなど、今後の飛躍を期待されています。

 ※録音(ライヴ):2018年10月4日、ウィーン(オーストリア)
 
 

ARS 38556
¥2600
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アレクサンドル・コリャーキン、
 ムソルグスキーの「展覧会の絵」

  ムソルグスキー:組曲《展覧会の絵》
  ドビュッシー:映像第1集
  シューマン:幻想小曲集
アレクサンドル・コリャーキン(ピアノ)

 アレクサンドル・コリャーキンは、1988年にロシア、サハ共和国の首都ヤクーツクで生まれ、故郷からモスクワのグネーシン音楽学校へと進み、ウクライナのウラディミール・ホロヴィッツ・コンクールなど、数々のコンクールでの入賞歴を持つピアニスト。
 プログラムのメインであるムソルグスキーの「展覧会の絵」では、ロシアのピアニストならではの雄大なスケールの演奏を聴かせてくれています。

 ※録音:2018年6月25−26日、フェステブルク教会(フランクフルト、ドイツ)
 
 

ARS 38507
¥2600
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ボリス・ブロッホ 〜 ピアノ・ワークス Vol.7
 シューベルト:
  4つの即興曲 D.899, Op.90
  幻想曲ハ長調《さすらい人》 D.760, Op.15
  ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664, Op.120
  楽興の時第3番ヘ短調 D.780-3, Op.94-3
ボリス・ブロッホ(ピアノ)

 ''鬼才''や''奇才''といった表現がピッタリなウクライナ、オデッサ出身の知る人ぞ知るバシキーロフ門下の豪腕、ボリス・ブロッホの「ピアノ・ワークス・シリーズ」の第7集は「シューベルト」。
 変幻自在のフレージング、強烈な打鍵を繰り出したかと思いきや、繊細な弱音を聴かせコントラストを楽しませてくれるボリス・ブロッホ。その尋常ならざる存在感をここでも存分に発揮してくれています。

 ※録音年月日不詳
 

ARS 38508
(2CD/特別価格)
¥3600
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ボリス・ブロッホ 〜 ピアノ・ワークス Vol.8 ボリス・ブロッホ(ピアノ)
 ピアノ/シュタイングレーバーD-232&E-272、スタインウェイ
 J.S.バッハ:
  トッカータ ニ長調 BWV.912/前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.850/前奏曲とフーガ ニ短調 BWV.851/
  前奏曲とフーガ ト長調 BWV.884/前奏曲とフーガ嬰ヘ短調BWV.859/パルティータ第1番変ロ長調 BWV.825/
  パルティータ第2番ハ短調 BWV.826/フランス組曲第4番変ホ長調 BWV.815/幻想曲ハ短調 BWV.906/
  前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.846/前奏曲とフーガ ハ短調 BWV.847/前奏曲とフーガ ホ長調 BWV.854/
  前奏曲とフーガ ホ短調 BWV.855/協奏曲ニ長調 BWV.972/協奏曲ニ短調 BWV.974/イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971

 ロシアン・ピアニズムの継承者ボリス・ブロッホ!バシキーロフ門下の鬼才が奏でるJ.S.バッハ!

 ウクライナ、オデッサ出身の豪腕ヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ボリス・ブロッホがアルス・プロダクション(ARS Produktion)で進めている自身のシリーズ「ピアノ・ワークス」の第8集に選んだのは大本命、J.S.バッハ!
 硬質で力強い打鍵、繊細かつ艶やかな弱音を使い分け、変幻自在のデュナーミクとフレージングで描き上げる他とは一線を画す"ブロッホ・ワールド"は、このバッハ・プログラムでも健在!
 「前奏曲とフーガ」をプログラムの中心に据え、フランス組曲や協奏曲、そしてイタリア組曲が掉尾を飾るプログラム構成も魅力十分。
 ドミトリー・バシキーロフを師に持ち、古き良き時代のロシアン・ピアニズムを継承する鬼才のバッハは聴きどころ満載です。

 ※録音年月日不詳
  



B RECORDS


LBM027
¥2800
リュシエンヌ・ボワイエへのトリビュート LE PETIT FAUCHEUX ライヴ
 1.Youp youp (曲: ヴァンサン・スコット)
 2.La valse tourne (曲: マーク・フォントノワ)
 3.Mon coeur est un violon (曲: ミアルカ・ラパルスリー)
 4.Parti sans laisser d'adresse (曲: ピエール・デュダン、フレド・ガルドーニ)
 5.La cle sur la porte Claude Rosenlecher (曲: クロード・ローゼンレヒアー)
 6.J'ai rate la correspondance (曲: ジョルジュ・ヴァン・パリス)
 7.Parlez moi d'amour (曲: ジャン・ルノワール)
 8.Je t'aime (曲: ジョルジュ・タベ)
  グラン・オルケストル・デュ・トリコアンジェラ・フラオー(歌)、エリック・アムロフェル(ギター)、
  クエンティン・ビアルド(サクソフォン)、テオ・チェカルディ(ヴァイオリン)、ヴァランタン・チェカルディ(チェロ)、
  ステファーヌ・デコリー(コントラバス)、フィデル・フルネロン(トロンボーン)、サシャ・ジラール(クラリネット)、
  レオ・ジャッセフ(ピアノ)、マシュー・メスジェ(サクソフォン)、フローリアン・サッチェ(ドラム)

 録音 2019年9月26日 Petit Faucheux

 1930年代のフランスで大ヒットを記録したシャンソン「聞かせてよ愛の言葉を=Parlez moi d'amour」。
 この甘くささやきかけるような美しい歌を歌ったのは、演劇を志しながらも家族の生活のために働き、16歳の時にはキャバレーで歌い始めたというキャリアの持ち主であるリュシエンヌ・ボワイエです。
 この"グラン・オーケストラ・デュ・トリコ"によるボワイエの歌のエネルギッシュなカバー・アルバムは、往年のミュージック・ホールの響きにロックやスイングを取り入れることで現代的な愉悦感を加味、想像力豊かなジャズスタイルに新たな命を吹き込みます。

 
 




CANTALOUPE MUSIC

CA21152
¥2600
デイヴィッド・ラング(1957-):歌劇《アナトミー・シアター》
 1.Scene 1/2.Dialogue/3.Scene 2/
 4.Dialogue/5.Scene 3/6.Dialogue/
 7.Scene 4/8.Scene 5/9.Scene 6/
 10.Scene 7/11.Scene 8/12.Scene 9/
 13.Scene 10/14.Scene 11/15.Scene 12
ピーボディ・サウスウェル(ヴォーカル)
マーク・カディッシュ(ヴォーカル)
ロバート・オズボーン(ヴォーカル)
ティムール(ヴォーカル)
クリストファー・ラウントリー(指揮)
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル

 録音 2017年9月Avatar Studios, Studio C, New York, United States

 18世紀に実際に起きた事件に基づく、デイヴィッド・ラングの歌劇《アナトミー・シアター=解剖学劇場》は英国の殺人者の告白から処刑、そして最終的には観客の前で公開された"解剖"の驚くべき進展を追っています。
 人体の内部の道徳的腐敗の証拠を求めて、処刑された犯罪者の死体を巡る物語について、ラングとディオンが共同で書いた台本を4人の歌手が歌い継ぎ、この恐ろしくも魅惑的な物語を紡いでいきます。
 
 

CA21155
¥2600
デイヴィッド・ラング(1957-):歌劇《ルーザー=破滅者》
 1.Scene 1: Even Glenn Gould, Our Friend
 2.Scene 2: Strangely Enough
 3.Scene 3: It's Not My Way
 4.Scene 4: Glenn is the Victor
 5.Scene 5: Those Who Live in the Country
 6.Scene 6: I'm the Survivor
 7.Scene 7: Glenn Died at the Perfect Moment
 8.Scene 8: The Loser was a Born Loser
ロッド・ギルフリー(バリトン)
コンラッド・タオ(ピアノ)
レスリー・レイトン(指揮)
バング・オン・ア・カン・オペラ・アンサンブル 

 録音 2018年6月-2019年9月 Sear Sound, New York, NY;Lucy's Meat Market, Los Angeles, CA, United States

 バリトン歌手、ピアノ、アンサンブルのための1幕の歌劇《ルーザー=破滅者》。ニューヨークタイムズ紙で「大胆、型破り」な作品として賞賛されました。
 この作品は、オーストリアの作家トーマス・ベルンハルトが1983年に発表した同名小説「DerUntergeher」に基づいており、登場するのは名前を持たない語り手のみ。
 各シーンのタイトル通り、物語の軸となるのはグレン・グールドの存在ですが、作曲家ラングは「この物語はグールド、ホロヴィッツ、そしてクラシック音楽に関するものではありません」と言い切っています。
 美を鑑賞し、同時に美から疎外されることについて学ぶ方法を探るというこの作品は2016年にブルックリン音楽アカデミーで初演され、その後、ロサンゼルス・オペラで西海岸での初演が行われました。
 




CAPRICCIO



C5387
¥2600
ドホナーニ(1877-1960):ピアノ協奏曲 第1番&第2番
 ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.5(1897-1898)
  1.第1楽章:Adagio maestoso - Allegro - Molto adagio
  2.第2楽章:Andante
  3.第3楽章:
   Vivace - Tranquillo - Tempo I - Molto tranquillo -
   Vivace -Maestoso - Presto - Poco piu presto - piu presto
 ピアノ協奏曲 第2番 ロ短調 Op.42(1947)
  4.第1楽章:Allegro - Legato - Animato - Meno mosso - A tempo -
  5.第2楽章:Adagio, poco rubato -
  6.第3楽章:Allegro vivace - Piu mosso - A tempo
ソフィア・ギュルバダモーヴァ(ピアノ)
アリアーヌ・マティアク(指揮)
ラインラント=プファルツ州立
 フィルハーモニー管弦楽団

 録音 2019年5月27-31日 Ludwigshafen,Philharmonie

 名指揮者クリストフ・フォン・ドホナーニの祖父、エルンスト・フォン・ドホナーニ(エルネー・ドホナーニ)。ピアニストとして、また、教育者としてもアニー・フィッシャーやゲオルク・ショルティなど数多くの弟子を育て上げた優れた功績で知られます。
 作曲家としても交響曲、協奏曲、数多くの室内楽作品を残しましたが、それらはほとんど演奏されることなく忘れられていました。
 しかし、21世紀になって、ようやくいくつかの曲が蘇演されたことで、人々はロマンティシズムと官能性に溢れたドホナーニ作品を知ることができるようになりました。
 この2曲のピアノ協奏曲は、ブラームスの影響を感じさせる重厚な雰囲気の中に、ハンガリー民謡をはじめとした多彩な素材が織り込まれた技巧的な作品です。
 ピアノを演奏しているギュルバダモーヴァはモスクワで生まれ、グネーシン音楽学校で学んだピアニスト。長年に渡りドホナーニ作品を研究し、2018年には2枚組のピアノ作品集(C5332)をリリース。こちらも高く評価されています。

 
 




CD ACCORD



ACD-270
¥2600
ペンデレツキ(1933-):交響曲第6番、クラリネット協奏曲
 交響曲第6番「チャイニーズ・ソングズ」(中国の詩) 世界初録音
  バリトンとオーケストラのための(2008/2017)
    詞:「中国の詩」によるハンス・ベートゲ翻案
   1.第1楽章: Die geheimnisvolle Flöte(神秘的な笛)
   2.第2楽章: In der Fremde(異国にて)
   3.第3楽章: Auf dem Flusse(川の上で)
   4.第4楽章: Die wilden Schwane (野生の白鳥)
   5.第5楽章: Verzweiflung (絶望)
   6.第6楽章: Mondnacht(月夜)
   7.第7楽章: Nachtliches Bild (夜の情景)
   8.第8楽章: Das Flotenlied des Herbstes (秋の笛の歌)
  9-13.クラリネット、弦楽、パーカッションとチェレスタのための協奏曲
   ヴィオラと管弦楽のための協奏曲の編曲版(1983)
    レント・クオジ・レチタティーヴォ/
    ヴィヴァーチェ/テンポI(レント)
    ヴィーヴォ/レント(テンポI)
ヴォイチェク・ライスキ(指揮)
ポーランド室内フィルハーモニー管弦楽団
ソポトステファン・ゲンツ(バリトン)
ヨアンナ・クラフチェンコ(二胡)
アンジェイ・ヴォイチェホフスキ(クラリネット)

 録音 Church of the Assumption of the Blessed Virgin Mary- Star of the Sea in Sopot,2019年11月18-19日 9-13/11月23-25日 1-8

 ペンデレツキの「交響曲第6番」と「クラリネット協奏曲」は作曲年に30年以上の隔たりがあり、いずれも作曲家の芸術的スタンスの、モニュメンタリズム(古典主義と新古典主義の再結びつきを不可欠な規範として持つ建築的傾向)からより親密で内面的かつ明快な音楽への転換を示しています。
 「死にゆく森へのエレジー」として構想された交響曲第6番は長い間スケッチのみの欠番とされていましたが、ペンデレツキは2008年から少しずつ曲を形作り2017年に完成。このアルバムが世界初録音となります。
 2004年に完成された交響曲第8番でドイツの詩を用いたペンデレツキですが、この曲ではベートゲがドイツ語に翻案した「中国の詩」を用い、要所要所に二胡のソロを置くなど、一層、ロマン派の作風に回帰しています。
 かたや単一楽章からなる「クラリネット協奏曲」はバロック的なレトリックである「溜息」のモチーフに始まり、さまざまな曲調を経て、最後はまた「溜息」のモチーフが現れ、静かに曲を閉じます。
 
 
ACD-268
¥2600
ヴァインベルク(1919-1996):弦楽四重奏曲集
 第14番&15番、「3本の椰子の木」

  1-5.ヴァインベルク: 弦楽四重奏曲 第14番Op.122(1978)
  6.3本の椰子の木 Op.120 ソプラノと弦楽四重奏のための(1977)
   ミハイル・レールモントフの詩による
  7-15.弦楽四重奏曲 第15番 Op. 124 (1979)
  
シレジアン弦楽四重奏団
シモン・クシェショヴィエツ(第1ヴァイオリン)
アルカディウシュ・クビツァ(第2ヴァイオリン)
ウカシュ・シルニツキ(ヴィオラ)
ピオトル・ヤノシク(チェロ)
ヨアンナ・フレシェル(ソプラノ)・・・6

 録音 2019年 Concert Hall of the Karol Szymanowski Academy of Music in Katowice

 ポーランドのユダヤ系家庭に生まれてソヴィエトに亡命し、スターリンの弾圧に遭うなど"悲劇の作曲家"として、またショスタコーヴィチとの友情などで近年注目が高まってきたヴァインベルク。
 このアルバムはシレジアン弦楽四重奏団によるヴァインベルクの弦楽四重奏曲全曲録音の第4作目となります。
 収録されているのは1970年代後半に書かれた第14番と15番と、同時期に書かれた「3本の椰子の木」の3曲で、作曲家が若き日に陶酔したマーラーの影響が見て取れる第14番は5つの楽章がアタッカで切れ目なく演奏され、楽章ごとにメトロノーム記号だけが標示されています。
 第15番は珍しい9楽章からなり、やはり楽章タイトルにはメトロノーム記号のみが記されています。この曲はバルトークの影響も指摘されており、献呈されたのも、ソヴィエトで初めてバルトーク作品を演奏したボロディン弦楽四重奏団のチェリストを含む若き奏者たちでした。シェーンベルクに影響されたとされる「3本の椰子の木」はソプラノ独唱を伴う歌曲で、ヴァインベルクはこの曲をカンタータと称しています。
 
 

ACD-267
¥2600
NORDIC LIGHT 19世紀・20世紀のノルウェー・ピアノ曲集 アレクサンドラ・ソボン=ヴァカレツィ(ピアノ)
 1.トヴェイト(1908-1981): ハルダンゲルの50の旋律 Op.150 (1991) -第1番 歓迎の歌
 グリーグ(1843-1907): 組曲「ホルベアの時代より」Op.40(1884)
  2.前奏曲/3.サラバンド/4.ガヴォット/5.エア/6.リゴードン
 7.グリーグ: 抒情組曲 Op.57-第6番 郷愁(1893)
 8.ジェルルフ(1815-1868): 3つの小品Op.4(1853-1856)-第2番 アイディル(牧歌)
 ジェルルフ: 25のノルウェー民俗舞踊(1861)より
  9.第4番 ヒルダルス・ハリング/10.第6番 スプリングダンス/
  11.第7番 スプチングダンス/12.第2番 ヨルストリング
 グリーグ: スレッター-ノルウェーの農民舞曲集Op.72(1902-03)より
  13.第8番 粉屋の若者による婚礼の行進曲/14.第15番 スクルダールの花嫁
 15.バッケル=グロンダール(1847-1907): 幻想小品集Op.39(1896)より第9番 ウィザード
 ヨハンセン(1888-1974): 「ピクチャーズ・フロム・ヌールラン」 組曲 第1番 Op.5(1918)
  16.女性の横顔/17.小さな石の神18.トナカイたち/19.先祖の山に向かって
 20.グリーグ: 抒情小品集Op.54(1891)-第4番 ノクターン
 21.セーヴェル(18987-1992): 組曲「ペール・ギュント」第1番Op.28(1947)-
     第1番 デヴィルズ・ファイヴ・ホップ

 録音 2018年2月13-15日 Warsaw Philharmonic Concert Hall

 ポーランド出身のピアニスト、ソボン=ヴァカレツィによるノルウェーの作曲家によるピアノ作品集。
 ノルウェー音楽アカデミーやワルシャワのショパン音楽院で学び、夫とのヴァカレツィ・デュオで、2015年ローマ国際ピアノ・コンクールで優勝した彼女が、初めてノルウェーを訪れた際に感じた「独特な光」の存在が、このアルバムの選曲の決め手になっています。

 「私が初めてノルウェーに到着した時に惹かれたのは、極上の建築物やミニマリスティックなデザインや生の樹木の香りではなく、"光"でした。オーロラ(北極光)は、世の中を鮮明に映し出し色彩も際立たせます。
 また、スカンジナビアの人々が、長くて暗い夜に家の中をキャンドルなどで芸術的にライティングする技術に感銘を受けました。その光は家の中や窓辺ばかりでなく、歩道や道路にもミステリアスなある種の心地よさを演出していました。オスロに行くまではグリーグしか知らなかった私ですが、このアルバムではノルウェーの様々な作曲家の作品を、光を思わせる音にこだわって選びました。北の国から発せられる隠れた光を、音楽の中からみつけて頂けますように。」
  —アレクサンドラ・ソボン=ヴァカレツィ
 
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ACD-269
¥2600→\2390
ショパンの少年時代、ワルシャワには10を超える音楽サロンがあったという
19世紀初頭、ワルシャワの音楽サロンを再現!
 ユゼフ・エルスネル(1769-1854): ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.15 
 マリア・シマノフスカ(1789-1831): ピアノのための幻想曲ヘ長調 
 モーツァルト(1756-1791): ピアノ四重奏曲 ト長調 K.478 
 フランチシェク・レッセル(1780-1838):ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重奏曲 ホ長調 Op.5 
   アルテ・デイ・スオナトーリ・ピアノ四重奏団
   【メンバー】
    カタルジナ・ドロゴシュ(フォルテピアノ)、
    ミヒャエル・ローゼンベルガー(1805年頃製)によるロバート・ブラウン(2011)
     復元モデルエヴァ・ゴリンスカ(ヴァイオリン Aegidius Klotz, 1786年製)
    ナタリア・ライヘルト(ヴィオラ Andrzej Bobak Grapny, 2016製)
    マチェイ・ウーカシュク(チェロ Jacek Weso?owski, 2015/モンタナーナ・モデル)

 録音 2019年10月12-15日 Concert Hall of the Krzysztof Penderecki European Centre for Music in Lus?awice,

 ここに登場する作曲家はいずれも18世紀後半から19世紀の初めに流行したポーランド、サロン文化の中心人物たち。彼らはみなホスト、ゲスト、演奏者または作曲家としてサロンに関わっていました。
 サロンは週に1度か2週に1度ぐらいの頻度で開催され、貴族、芸術家、作家、哲学者、政治家、学者、科学者に音楽家などが集い、会話や朗読、音楽や時にはダンスを楽しんだといいます。
 そして、ポーランドでは、最後の国王ポニャトフスキがフランスの影響を受け、自ら「木曜晩餐会」を主催していました。ショパンがワルシャワで暮らした19世紀初めには約12もの音楽サロンがあったと言います。
 そのサロンの中に、このCDに登場する作曲家で当時の名ピアニスト、シマノフスカの両親であるヴォロウスキ夫妻主催のものがあり、そのサロンにはエルスネル(ショパンの師として有名)やレッセル(ハイドンに学び、アマチュア音楽協会を率いた)が通っていたそうです。
 当時の楽器(復元モデル含む)を用いた演奏による、華やかなサロンの賑わいが聞こえてきそうなアルバムです。
 




CEDILLE RECORDS

CDR90000194
¥2500
『ユニーク』フランソワ・クープラン(1668-1733):
 クラヴサン作品集

  クープラン: クラヴサン曲集 第2巻第6オルドル
   1.収穫をする人びと/2.優しい恋やつれ/
   3.さえずり/4.ベルサン/5.神秘的なバリケード/
   6.牧歌/7.おしゃべり/8.羽虫
  第7オルドル
   9.メヌトウ/10.子供時代: ミューズの誕生/
   11.子供時代: 幼年期/12.子供時代: 思春期/
   13.子供時代: 逸楽/14.バスク/15.シャゼ/16.気晴らし
  第8オルドル
   17.ラファエル/18.アルマンド・オーゾニエーヌ/
   19.クーラント/20.第2クーラント/21.サラバンド/
   22.ガヴォット/23.ロンド—/24.ジーグ/
   25.モリネート/26.パッサカーユ
ジョリー・ヴィニクール(クラヴサン)

 録音 2019年6月26-27日 Reva and David Logan Center for the Arts at the University of Chicago

 2度のグラミー賞ノミネート経験のあるクラヴサン(チェンバロ)奏者、ヴィニクールはシカゴで生まれ、フランスで研鑽を積んだアーティスト。このアルバムでは、フランス・バロックの作曲家、大クープランのクラヴサン曲集第2巻より3つの組曲(クープラン自身は"オルドル"と名付けた)を演奏しています。古い形式の組曲から離れ、ある種のウィットに富んだ性格的な枠組みでまとめられたのがこの第2巻で、とりわけ映画でも使われた第6オンドルの「神秘的なバリケード」はキャッチーなメロディの中にも、どこかミステリアスな雰囲気が漂うクープランの人気曲です。
 甘くメランコリックな雰囲気が漂う第7オルドル、劇的なパッサカーユで幕を閉じる第8オルドルには円熟味のある様式美が感じられます。楽曲に最適な楽器を選ぶことで定評のあるヴィニクールが演奏に用いたのは、フランスの製作者タスカン(1723-1793)製の楽器をモデルとして、イギリスのトニー・チネリーが2012年に製作したもの。リッチな音色が18世紀フランス作品に見事にマッチしています。
 




DORAMA MUSICA



DRAMA010
¥2400
『ビートルズ・ラヴ・バッハ』 〜
 オルガンによるビートルズとヨハン・ゼバスティアン・バッハ
クリスティーナ・ガルシア・バネガス(オルガン)
  1. レノン=マッカートニー: 「ペニー・レイン」/
  2. バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV 1007 - I. プレリュード/
  3. バッハ: コラール前奏曲 「われらキリストの徒」 BWV 612/
  4. バッハ: カンタータ第40番 BWV 40 - 「われらキリストの徒」/
  5. バッハ: フーガ ト短調 BWV 131a/
  6. レノン=マッカートニー: 「ブラックバード」/
  7. バッハ: リュート組曲 ホ短調 BWV 996 - V. ブーレ/
  8. レノン=マッカートニー: 「マザー・ネイチャーズ・サン」/
  9. バッハ: フーガ ハ長調 BWV Anh 90/
  10. レノン=マッカートニー: 「エリナー・リグビー」/
  11. レノン=マッカートニー: 「レディ・マドンナ」/
  12. バッハ:コラール「高き天よりわれは来れり」 BWV 738/
  13. バッハ/レノン=マッカートニー: 「G線上のアリア/フォー・ノー・ワン」/
  14. ジョージ・ハリソン: 「恋をするなら」/
  15. バッハ: コラール 「いざや喜べ、愛するキリストの徒よ」 BWV 734/
  16. レノン=マッカートニー: 「グッド・ナイト」/
  17. バッハ: コラール 「ああ、主なる神」 BWV 757

 録音: 2019年 セント・バーナバス教会、ペニー・レイン、リヴァプール

 【ポールが所属した聖歌隊と共に演奏されたオルガンで!バッハとビートルズを】
 "バロック"と"ロック"を代表する偉大な音楽家、ヨハン・ゼバスティアン・バッハとビートルズ。この2組の作品をオルガンに編曲して収めたアルバムです。
 ビートルズはよく知られた作品が中心ですが、「フォー・ノー・ワン」と「G線上のアリア」が掛け合わされていたり、他の曲のフレーズが紛れ込んでいたりと楽しいアイデアが満載。バッハもオルガン曲だけでなく一部編曲作品や、知られざる名曲が収められているなど拘りの選曲です。
 録音はリヴァプールのペニー・レインそばにある「セント・バーナバス教会」で、ここは十代前半のポール・マッカートニーが聖歌隊で歌っていたところ。
 使用された1914年製造のウィリス・オルガンは、当然、その伴奏をしたと考えられます。奏でるのはウルグアイ出身のバネガス。声楽と器楽のアンサンブルDe Profundisを主宰し、南米のバロック音楽の紹介などに実績のある彼女が、100年以上前の楽器を豪快に鳴らしています。
 




EOS(SOLO MUSICA)

EOS23420015
¥2400
フランシスコ・タレガ(1852-1909):作品集
 ミヒャエル・ヴィンクラー

  1.ムーア人の踊り/2.二人の幼い姉妹(2つのワルツ)/
  3.アルハンブラの想い出/4.アラビア風奇想曲(セレナータ)/
  5.メヌエット形式の練習曲/6.朝(カプリッチョ)/
  7.マズルカ(ト長調)/8.タンゴ・マリア/9.ゆりかご/
  10.イサベル(ワルツ)/11.マリエッタ(マズルカ)/
  12.マリア(ガヴォット)/13.アデリータ(マズルカ)/
  14.ラグリマ(前奏曲) /15.メヌエット/16.パヴァーナ/
  17.夢(マズルカ)/18.エンデチャ(前奏曲)/
  19.ロシータ(ポルカ)/20.前奏曲第1番/21.ワルツ(ニ長調)/
  22.前奏曲第2番/23.グラン・ワルツ/24.オレムス(前奏曲)
ミヒャエル・ヴィンクラー(ギター)

234200-15から変更

 録音 2019年 Chapel Uster

 スイスで生まれたドイツ人ギタリスト、ヴィンクラーが「近代ギター奏法の創始者」タレガの名作を演奏したアルバム。若い頃に初めてタレガを聴いた時、瞬時にそのメロディ、ハーモニー、そしてエレガントなワルツの虜になったというヴィンクラー。それ以来、作品を"自分のもの"にするために何度も演奏してきたものの、ポリフォニー音楽と出会ってから、しばらくタレガを忘れていたという彼ですが、2019年に再度タレガの解釈を試みた結果、以前よりもスレンダーで、シャープでタイトなリズムかつ、大きなフレージングで作品を捉えることができるようになったと語ります。
 このCDを録音するにあたり、彼は自然なアコースティックを希望。その願い通りの美しい響きを感じさせる録音に仕上がっています。
 ヴィンクラーは1970年代に複数のロックバンドで演奏しながら、チューリッヒやベルンの音楽院で学び、1985年よりEOSギター四重奏団のメンバーとして活動、このアルバムはソリストとしての4作目となります。
 




IBS CLASSICAL


IBS202019
¥2700
ブルネッティとリドン スペイン王室の室内楽作品集
 ホセ・リドン(1746-1827): 詩篇「主よ、われは御身を愛し奉る」より
  1.シェーナ Si queste voci rispettose(それらの尊敬する声が)
  2.アリア Che sara? Qual cupo suono? (それは何? なんと暗い音)
 フランシスコ・ブルネッティ(1765頃〜1834):チェロ協奏曲
  3.第1楽章: アレグロ・コン・スピーリト/
  4.第2楽章: アダージョ/5.第3楽章: ロンド
 リドン: 詩篇「主よ、われは御身を愛し奉る」より
  6.レシタティーヴォ「不滅の勝利の」
  7.アリア A dispetto vedranno, o Signore
   (おお主よ、彼れが何を見ようとも)
 ガエターノ・ブルネッティ(1744-1798): 聖水曜日の嘆き
  8.嘆き 第1番/9.嘆き 第2番/10.嘆き 第3番
エウヘニア・ボイシュ(ソプラノ)
  1,2,6,8,10
カリム・ファルハン(テノール) 9
ギレルモ・トゥリーナ(チェロ) 3-5
シルビア・マルケス・チュリリャ(指揮)
ラ・テンペスタ(古楽器アンサンブル)

 録音: 2019年3月13-16日 San Lorenzo de El Escorial,Iglesia de la Residencia スペイン

 スペインのカルロス4世とフェルナンド7世の治世下で活躍した作曲家たちによる宮廷音楽のアルバム。
 かつての宮殿の王の部屋には十分なスペースがあり、王たちは室内楽はもちろん、多数の声楽家や器楽奏者、聴衆を招いて日夜、演奏会を開いていました。なかでも、ヴァイオリン弾きでもあったカルロス4世は毎日のように音楽にのめり込み、音楽アカデミーやコンサートを開催したといいます。カルロス4世の息子であるフェルナンド7世も、幼い頃から音楽の催しに参加し、やがて自身の妻と子供たちともども音楽に親しむようになりました。
 ここに収録された楽曲はいずれも当時の宮廷で演奏されていたもの。スペインらしい情熱的な旋律の中にも王室ならではの優雅さが感じられます。
 ソプラノのボイシュは2007年にモンセラート・カバリエ=ベルナベ・マルティの奨学金を獲得し、ドミンゴが主宰するオペラリア・コンクールの2012年のセミ・ファイナリスト。チェロのトゥリーナはスズキメソッドで学び、18世紀スペインのチェロについて研究し本も出版しています。
 
 
IBS212019
¥2700
Cantos Islenos 島の歌-カナリア諸島の民謡集
 1.El Sorondongo エル・ソロンドンゴ(民謡/P.ホープ編)/ 
 2.Malaguen マラゲーニャ(民謡/D.マスペリ編)/
 3.El baile del vivo エル・バイレ・デル・ヴィヴォ(民謡/P.ホープ編)/
 4.Tamadaba タマダバ (N.アラモ/E.P.アルマス編)/
 5.Algo de lo nuestro アルゴ・デ・ロ・ヌエストロ(民謡/R.サンチェス=アラーニャ編)/
 6.Chipude チプーデ(J.A.ラモス/E.P.アルマス編)/
 7.Gran Canaria グラン・カナリア(M.メリアン/M.ボリノ編)/
 8.Sombra del Nublo ソンブラ・デル・ヌブロ(N.アラモ/E.P.アルマス編)/
 9.Navidad canaria ナヴィダド・カナリア(F.チリノ&B.カブレラ/E.P.アルマス編)/
 10.Alma Ilanera アルマ・イラネラ(E.グティエレス/R.サンチェス=アラーニャ編)
  ラファエル・サンチェス=アラーニャ(指揮)、
  ラス・パルマス交響楽団&合唱団、
  セルソ・アルベロ(テノール)、パンチョ・コルホ(テノール)、アルバ・ペレス&イバン・キンタナ(歌)、
  ベニート・カブレラ&ヘルマン・ロペス(ティンプレ)、フアン・カルロス・シエラ(クアトロ・ヴェネソラーノ)、
  マリオ・フェルレル(マラカス)、ルーベン・サンチェス=アラーニャ(コンサートマスター)、
  マイテ・ロバイナ(合唱指揮)

 録音 2019年7月28-31日 Teatro Auditorio Agulmes(Gran Canaria)

 カナリア諸島のオーケストラ"ラス・パルマス交響楽団"の創立20周年を記念し、島に伝わる貴重な民謡をアレンジした作品を収録したアルバム。カナリア諸島では、クラシックの音楽家が民謡に興味をもつことは珍しいことではなく、1848年生まれの国際的な成功を収めたカナリア諸島出身の作曲家、テオバルド・パワーの民謡をモチーフにした「カナリアの歌」は島民のアンセムとなっています。
 このアルバムでは、イギリスの作曲家ピーター・ホープ(1930-)を始めとした現代の作曲家、編曲家による数々のアレンジを採用。古くから伝わる島の誇り高きフォルクローレの基本を大切にしながら、現代の美意識を取り入れた精緻なオーケストレーションと歌の技術は、民謡に新しい価値観と祝祭感をもたらしています。ティンプレやクアトロ(どちらも弦楽器)などの民俗楽器も登場します。
 
 


IBS222019
(2CD)
¥2900
ウェーバー(1786-1826): 交響曲とクラリネット協奏曲集 ホアン・エンリク・ルナ(クラリネット、指揮)
ベルリン・カメラータ
 【CD1】
  クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調Op.73
   1.第1楽章:アレグロ/2.第2楽章:アダージョ・マ・ノン・トロッポ/3.第3楽章:ロンド:アレグレット
  クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調Op.74 J.118
   4.第1楽章:アレグロ/5.第2楽章:アンダンテ・コン・モート/6.第3楽章:アッラ・ポラッカ
 【CD2】
  交響曲第1番 ハ長調J.50
   1.第1楽章:アレグロ・コン・フオーコ/2.第2楽章:アンダンテ/
   3.第3楽章:スケルツォ&トリオ/4.第4楽章:フィナーレ: プレスト
  交響曲第2番 ハ長調J.51
   5.第1楽章: アレグロ/6.第2楽章: アダージョ・マ・ノン・トロッポ/
   7.第3楽章:メヌエット&トリオ/8.第4楽章:フィナーレ: スケルツォ・プレスト

 録音: 2019年4月22-25日 Oberschoeneweide Kirche Berlin ドイツ

 スペインのクラリネット奏者・指揮者のルナによるウェーバーの作品集。
 ドイツ・ロマン派の作曲家ウェーバーは、クラリネットの名手でメンデルスゾーンにも霊感を与えたと言われるハインリヒ・ベールマンと親しく、彼のために2つの協奏曲を含む全6作品を作曲しています。協奏曲第1番は、オペラを思わせる劇的な序奏で始まる第1楽章、穏やかな第2楽章、そして終楽章のロンドには、親戚関係にあったモーツァルトのクラリネット協奏曲の影響もみてとれる(モーツァルトの妻、コンスタンツェはウェーバーの従姉)ユニークな作品。
 第2番は行進曲風の第1楽章、郷愁溢れる第2楽章、ポロネーズ風の終楽章と全編華やかな楽想に彩られています。また交響曲はここに収録されている2曲のみで、いずれも20歳の頃の作品です。
 ルナはソリスト、室内楽奏者としても東京クワルテットやブロドスキー弦楽四重奏団などと共演や録音を行っている名手。このアルバムでは指揮者としての手腕も余すことなく披露しています。
 




MPP(WILLOWHAYNE RECORDS)


MPR005
¥2600
プレリュード、ラグとケークウォーク 〜
 エリック・クリースによる金管アンサンブル版
エリック・クリース(指揮)
シンフォニック・ブラス・オブ・ロンドン
  1. ジョプリン: スワイプシー - ケークウォーク/
  2. ドビュッシー: 子供の領分 - ゴリウォーグのケークウォーク/
  3. ジョプリン: ストレニアス・ライフ/
  4. サティ: パラード - ラグタイム/
  5. ジョプリン: ソラース - メキシカン・セレナーデ/
  6. ドビュッシー: 前奏曲集第2巻 - ヴィーノの門/
  7. ミヨー: ラグ・カプリス 第1番/
  8. ドビュッシー: 前奏曲集第1巻 - ミンストレル/
  9. ドビュッシー: 前奏曲集第1巻 - 亜麻色の髪の乙女/
  10. オーリック: アデュー・ニューヨーク!/
  11. ジョプリン: サーチライト・ラグ/
  12. ドビュッシー: 前奏曲集第1巻 - 雪の上の足跡/
  13. サティ: エンパイア劇場の歌姫/
  14. ドビュッシー: 小さな黒人/
  15. ジョプリン: ウィーピング・ウイロー(しだれ柳)/
  16. ドビュッシー: 前奏曲集第2巻 - ピックウィック卿を讃えて/
  17. ジョプリン: ローズ・リーフ・ラグ/
  18. サティ: ピカデリー/
  19. ジョプリン: ベセーナ - コンサート・ワルツ/
  20. ドビュッシー 前奏曲集第2巻 - ラヴィーヌ将軍/
  21. ジョプリン: ストップタイム・ラグ

 録音: 2019年6月29-30日 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン

 【元フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルのクリースが贈る、大編成金管アンサンブルによるラグタイムの世界】
 フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(P.J.B.E.)でトロンボーンを担当し、当時から現在までアレンジャーとして活躍するエリック・クリースの編曲と指揮によるアルバム。
 スコット・ジョプリンのラグタイムを中心に、大編成(総メンバー数 14Tp、5Hr、8Tb、6Tu、2Per)の金管楽器アンサンブルで演奏しています。
 英国伝統のサクソルン族の金管バンドが持つ柔らかさとはまた違う魅力の、拡大P.J.B.E.とも言える輝かしいサウンドが大きな魅力。
 とにかく楽しい一枚です。
 




PHASMA MUSIC(WILLOWHAYNE RECORDS)


PHASMA016
¥2600
アルキス・バルタス(1948-):バレエ『パノリア』
 アルト・サクソフォンと管弦楽のための「モノローグ」
セオドア・ケルケゾス(アルト・サクソフォン) 13
アルキス・バルタス(指揮)
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
  バレエ『パノリア』
   1. Introduction and Dance of Amazons [04:48]/
   2. Dance of Cupid and Dance of Gyparis and Alexis [05:45]/
   3. Entry of Frosyni and Comic Dance of Men [03:08]/
   4. Intermezzo [04:30]/5. Dance of Couples [03:02]/
   6. Sad Frosyni and Dance of Men [05:09]/7. Pas de Quatre [03:06]/
   8. Cretan Dance [02:29]/9. Dance of Gyparis and Alexis [02:45]/
   10. Dance of Cupid [02:02]/11. Dance of Panoria [02:31]/
   12. Panoria   Gyparis and Alexis   Athousa [04:29]/
   13. アルト・サクソフォンと管弦楽のための「モノローグ」 [15:36]

 録音: 不明(2019年?) チェコ

 【ギリシャを代表する作曲家の一人、バルタスによるバレエ音楽】
 ギリシャの現代音楽を代表する一人バルタスが、2002-3年に作曲したバレエ音楽『パノリア』。物語はクレタ島のルネサンスの作家ゲオルギオス・コルタトシス(1550-1610)によるもので、2人の高慢な女性戦士がクレタ島のイディ山で狩りを行っていた時、2人の若者の求愛を受け拒絶しますが、最後にはアフロディーテ神の差し金で深い愛にはまってしまうという内容。
 音楽は現代的ながら極端な前衛ではなく、バレエ音楽らしく色彩豊かなリズムとオーケストレーションが楽しめます。カップリングは2009年に作曲されたサクソフォン協奏曲で、この作品を献呈されたギリシャを代表するサクソフォン奏者、セオドア・ケルケゾスがソリストを務めています。
 



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OEHMS



OC1704
¥2400→\2190
その対戦相手は
 エマヌエル・モール(1863-1931):2つのチェロのための協奏曲 他

2つのチェロと管弦楽のための協奏曲 ニ長調 Op.69
  パブロ・カザルスとギレルミナ・スッジアに献呈
ダーヴィト・シュトロンベルク(チェロ)、
セバスティアン・ヘス(チェロ)、
ルドルフ・ピールマイヤー(指揮)、
ニュルンベルク交響楽団
チェロとピアノのためのソナタ イ短調 Op.53
  ルートヴィヒ・レベルに献呈
ダーヴィト・シュトロンベルク(チェロ)、
イリーナ・ザッハレンコヴァ(ピアノ)
4つのチェロのための組曲 ハ長調 Op.95
   パブロ・カザルス、アンドレ・ヘッキング、
   ヨーゼフ・ザルモン、ディラン・アレクサニアンに献呈
ダーヴィト・シュトロンベルク(チェロ)、
ニクラス・エッピンガー(チェロ)、
セバスティアン・ヘス(チェロ)、
カリーナ・リーヴス(チェロ)
     

 録音 2019年2月19-21日 Konzerthaus Blaibach 1-7/2018年10月23-25日 Nurnberg, Konzertsaal der nurnbergerSymphoniker 8-11

 ハンガリー出身のピアニスト・作曲家、エマヌエル・モール。作曲を始めた当時は後期ロマン派の作風による作品を書いていましたが、1900年頃を境に新古典派主義に転向し、作風を変化させています。
 新しいピアノの開発にも尽力し、自らが考案した「エマヌエル・モール式ピアノフォルテ」(手鍵盤を2段に重ねることで、2オクターヴの音程を片手で掴める。ラヴェルが絶賛した)の普及に務めたことでも知られています。
 また彼は、チェリスト、パブロ・カザルスと親しく、カザルスのために数多くのチェロ曲を作曲しており、このアルバムでは様々な段階におけるモールとカザルスの関係性が感じられる作品を聴くことができます。
 作品番号53のチェロ・ソナタは、カザルスと出会う以前の作品ですが、2つのチェロのための協奏曲が大好評を博したため、カザルスから4つのチェロのための組曲についての作曲依頼があったというものです。
 中ではチェロ組曲における4つのチェロが綾なす優美な響きが見事です。


 


 1枚の写真がある。
 カザルスと誰かがチェスに興じていて、それをティボーとコルトーがそばから見ている。
 カザルスはやや恐縮そうに、しかし残り少なくなった自陣の駒を真剣に見つめている。
 ティボーは相変わらず洒落た感じでタバコをくゆらせながら、その戦況を興味深く眺めている。
 コルトーはちょっと身を引き気味に、感心した顔つきをしながら、次の一手を見守っている。
 おそらく次がチェックメイトであろう。
 カザルスの対戦相手は、明らかに周りの3人の若者とは違った余裕の雰囲気をかもし出しながら、今、最後の一手を打とうとしている。

 もちろんその対戦がどうなったかは知らない。しかしそのたっぷりとした髭をたくわえたカザルスの対戦相手こそ、エマヌエル・モールだった。

 エマヌエル・モール(1863-1931)は、イザイやフレッシュ、コルトー、ティボー、そしてカザルスといった偉大なる演奏家たちから天才と絶賛され、多くの作品提供の依頼を受け続けたハンガリーの作曲家。だが残念ながら現在彼の名前を聞くことはまれである。
 しかし彼の「チェロ四重奏のための組曲」。これがまあ、とっても素敵な曲だった。
 この曲、カザルスやアレクサニアンによって1909年に初演が行われたという彼の代表作でもある。チェロ四重奏という形態自体が珍しいのだが、こちらの想像以上に彫りの深い内容。劇的で深刻な中に美しい抒情をたっぷり取り込んでくれる本格派作品。カザルスが気に入ったというのもわかる。

 しっとり系の弦作品が好みの人は間違いなくはまるでしょう。


 




ORCHID CLASSICS


ORC100130
¥2400
ピアソラ(1921-1992): ブエノスアイレスの四季
 1-4. ピアソラ: ブエノスアイレスの四季
  (レオニード・デシャトニコフによるヴァイオリンと弦楽のための編曲)
 5. シューベルト: ヴァイオリンと弦楽のためのロンド D.438
 6. シュニトケ:
  2つのヴァイオリンと弦楽のための ハイドン風モーツァルト
   (Moz-Art a la Haydn)
 7. ピアソラ: オブリビオン(忘却)
キャサリン・フンカ (ヴァイオリン、指揮)
ニコラ・スウィーニー (ヴァイオリン) 5
アイルランド室内管弦楽団

 録音: 2019年10月19-20日 5、6 / 2016年8月26-27日 1-4、7 ICOスタジオ、リムリック大学、アイルランド

 【ヴァイオリンと弦楽による諸相】
 ロンドン生まれのヴァイオリニスト、キャサリン・フンカ率いるアイルランド室内管弦楽団による、ヴァイオリンと弦楽のための様々な作品集。
 ロシアの作曲家デシャトコニコフが編曲した『ブエノスアイレスの四季』を中心に、ヴァイオリン協奏曲を残さなかったシューベルトがまだ十代の頃書いたロンドなどを収録。
 クレーメルのために書かれた2台のヴァイオリンと弦楽ための「ハイドン風モーツァルト」は、モーツァルト作品の断片を積み重ね、ハイドンの「告別」交響曲の手法が視覚的に取り入れられたもの。
 親密なアンサンブルによる切れ味鋭い演奏が楽しめるアルバムです。
 




OUR RECORDINGS



8.226913
¥2600
発売中止
パブロ・デ・サラサーテとニコロ・パガニーニ キム・シェーグレン(ヴァイオリン)
ラース・ハンニバル(ギター)
 サラサーテ(1844-1908):
  1-5.カルメン幻想曲Op.25/6-8.ツィゴイネルワイゼンOp.20
  4つのスペイン舞曲
   9.サパデアード Op.23/10.アンダルシアのロマンスOp.22/
   11.スペイン舞曲 第7番 Op.26/12.マラゲーニャOp.21
 パガニーニ(1782-1840):
  13.「エジプトのモーゼ」の主題による幻想曲/14.カンタービレ
  チェントーネ・ディ・ソナタ第1番 イ長調
   15.序奏、アレグロ・マエストーソ、行進曲のテンポで/16.ロンドンチーノ
  ソナタ・コンチェルタータ イ長調
   17.アレグロ・スピリトゥオーソ/18.アダージョ・アッサイ・エスプレッシーヴォ/
   19.ロンド: アレグレット・コン・ブリオ、スケルツァンド
  20.ロマンス(ギター独奏)/21.無窮動Op.11

 録音 1983年、1985年

 "至福の音楽"ギターとヴァイオリンのマリアージュ。この流行を作ったのは意外にも、超絶技巧を駆使する"悪魔のヴァイオリニスト"として知られたパガニーニでした。
 実はギターも見事な腕前で演奏したパガニーニは、数多くのギターとヴァイオリンのためのソナタやグラン・デュオ、変奏曲を残しています。
 そのパガニーニが亡くなった4年後に、スペインのヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ、サラサーテが誕生しました。サラサーテはギターのための作品は書いていませんが、このアルバムでは名手ハンニバルがサラサーテの"スペインらしいリズムや旋律が溢れた音楽"をギター用に編曲。これらは原曲がピアノかオーケストラのためであることなど忘れてしまうほどの出来栄えです。
 このアルバムでは、ハンニバルが長年デュオを組んでいるヴァイオリンのシェーグレンと息のあった演奏を聴かせます。この二人はデュオ・コンチェルタンテとして1980年から1995年の間に1000回もの公演をヨーロッパで行い、すでに10作のCDをリリースしている名物デュオです。
 




SOLO MUSICA


SM337
¥2400
ペトロヴィチ=ヴラチャンスカ(1965-): Bridges of Love
 1.Surviving Bridges of Love 今も残る愛の橋
 2.Island of Temptations 誘惑の島
 3.Crystal Dreams クリスタルな夢
 4.Mystery Dreams 謎の夢
 5.Twinkling Dreams きらきら光る夢
 6.River of Dreams 夢の川

 Hidden Letters 秘密の文字
  7.R like Remember リメンバーのR
  8.O like Only オンリーのO
  9.M like Me ミーのM
  10.E like Eternally エターナリーのE
  11.O like Obsession オブセッションのO
プラメナ・マンゴヴァ(ピアノ)

 録音 2019年11月26-28日 Philharmonie Luxemburg

 ブルガリア出身、ルクセンブルクを拠点に活躍する女性作曲家、ペトロヴィチ=ヴラチャンスカのピアノ作品集。
 彼女はインタビューで「ルクセンブルクのクラシック音楽は20世紀に始まったばかりでまだ歴史が浅いが、多様性を取り入れた文化背景が強みです」と語っており、オペラや管弦楽作品、室内楽、声楽にピアノ曲など、600以上の作品を生み出しています。また、2007年のルクセンブルク文化年には、エレキ・ギターと器楽アンサンブルの作品を委嘱され、文化賞を受賞しています。
 少しミステリアスな雰囲気の標題がついた曲が並ぶこのアルバムでは、アヴァンギャルドでありながら、美しいメロディがちりばめられ、エスプリに富んだ彼女の作風を楽しめます。
 演奏は、ペトロヴィチ=ヴラチャンスカの同胞で気の合う音楽仲間であるピアニストのマンゴヴァが担当。マンゴヴァは2007年にエリザベート国際音楽コンクールで2位を獲得した実力派で、シュターツカペレ・ベルリンやBBCフィルのほか、ロッテルダムやフランス放送フィルハーモニー管、ルクセンブルクや東京でも演奏を行っています。
 





<メジャー・レーベル>
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DECCA



4850592
\2300→\2090
2019年5月水戸室内管弦楽団第103回定期演奏会
 小澤征爾とアルゲリッチ/ライヴ〜ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第2番》

 ベートーヴェン:
  1. ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品19
 モーツァルト:
  2. ディヴェルティメント ニ長調K.136から 第1楽章
 グリーグ:
  3. 組曲《ホルベアの時代から》作品40
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)(1)
水戸室内管弦楽団
指揮:小澤征爾

 ベートーヴェン生誕250周年記念。
 二人の巨匠によるベートーヴェン録音第2弾!!
 2019年5月に水戸芸術館で行われた水戸室内管弦楽団第103回定期演奏会で実現した、小澤征爾とアルゲリッチの共演をライヴ録音。
 前作、ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番に続く今回は、ピアノ協奏曲第2番を収録。ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で最も室内楽的な作品を、二人の巨匠とスーパー・ソリスト・アンサンブルが、珠玉の演奏を披露しています。
 カップリングには小澤征爾が最も得意とするモーツァルトのディヴェルティメントK.136の第1楽章と、小澤征爾にとって初録音となるグリーグの組曲《ホルベアの時代から》を収録しています。
  録音:2019年5月 水戸芸術館(協奏曲のみライヴ録音)

 
  






<国内盤> 


東武レコーディングズ



TBRCD 0090
¥2100+税
東京芸術劇場アーカイヴシリーズ
 ビゼー:歌劇「ジャミレ」日本初演ライヴ!

  ビゼー:歌劇「ジャミレ」全曲(原語上演)
鳥木弥生(女奴隷ジャミレ:メゾ・ソプラノ)
樋口達哉(王子アルーン:テノール)
岡昭宏(使用人スプレンディアーノ:バリトン)
佐藤正浩(指揮)
ザ・オペラ・バンド、
国立音楽大学合唱団

 東京芸術劇場アーカイヴシリーズ。日本オペラ上演史上に残る名演!ビゼー:歌劇「ジャミレ」日本初演ライヴ!!

 録音:2019年10月26日東京芸術劇場ライヴ※日本初演

 ビゼー、そしてフランス楽壇の砂漠への憧れ・・・。
 ビゼー最晩年(と言っても30代)の傑作。カイロの王子と女奴隷の愛をテーマに、お洒落でしなやかな官能性を帯びた見事な作品。マーラーもワインガルトナーもレパートリーにしたことで内容の良さが分かります。
 そして何よりも特筆すべきは上演水準の高さです。佐藤正浩のセンス抜群の軽やかなバトン。煌く精緻なアンサンブルのザ・オペラ・バンドはNHK交響楽団のメンバーがずらり。
 そして歌唱の見事さ!フランス語の発音の美しさと明瞭さには心底感動します。正直言って昔の日本人によるフランス・オペラ上演のディクションは妙に空気が入ったり、グジャグジャしているだけのものも多かったのですが、この華麗なる「ジャミレ」を聴くと"日本のフランス・オペラ上演もここまで到達したのか!"と喜びと驚きを禁じえません。
 ブックレットも充実。公演時の字幕を再録。曲目解説:岸純信氏。




 鳥木弥生(メゾソプラノ) Yayoi Toriki
 武蔵野音楽大学音楽学部声楽学科卒業後東欧各地で演奏活動を開始。第1回E.オブラスツォワ国際コンクールに入賞し、マリインスキー歌劇場において、G.ノセダ指揮同劇場管弦楽団と共演。日本では岩城宏之指揮、ファリャ「恋は魔術師」でデビュー。
 02年フィレンツェ歌劇場公演「ジャンニ・スキッキ」ツィータでオペラデビュー。07年文化庁研修生として渡仏し、J.レイスに師事。
 プッチーニ「外套」フルーゴラ(ルッカ他)、ビゼー「ジャミレ」主演(クレルモン=フェラン)、プッチーニ「蝶々夫人」スズキ(バルセロナ他)などヨーロッパ各地での出演で好評を得ている。ビゼー「カルメン」、プーランク「カルメル会修道女の対話」マリーなどのオペラに加え、ベートーヴェン「第九」ストラヴィンスキー「プルチネッラ」フォーレ「ペレアスとメリザンド」、ヴェルディ「レクイエム」など幅広いレパートリーで活躍。全国共同制作・笈田ヨシ演出「蝶々夫人」等、出演作の放映も多数。
 2015年「岩城宏之音楽賞」受賞。

 樋口達哉(テノール) Tatsuya Higuchi
 福島県出身。武蔵野音楽大学大学院修了後ミラノに留学。1998年ハンガリー国立歌劇場『ラ・ボエーム』でデビュー後、スカラ座、メトロポリタン歌劇場管弦楽団、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団等と共演。2010年ミラノ大聖堂とヴァチカンにおいて大成功をおさめる。国内でも新国立劇場、二期会を中心に活躍の場を広げる。最近のオペラ出演も目覚ましく、2018年『ノルマ』『トスカ』『外套』『スペインの時』『夕鶴』、2019年『金閣寺』『蝶々夫人』『ジャミレ』、2020年『椿姫』で大絶賛を浴びる。その他「題名のない音楽会」「NHKニューイヤー・オペラコンサート」等でも幅広く活躍。イタリアの太陽を想わせる輝きのある声と華を持つ日本を代表するテノールとして多くのファンを魅了している。2017年には3rdアルバム『あこがれ』をリリース。二期会会員。出身地・二本松市の観光大使。

 岡 昭宏(バリトン) Akihiro Oka
 香川県出身。国立音楽大学音楽学部声楽科卒業。東京芸術大学大学院声楽専攻修士課程修了。
 新国立劇場オペラ研修所第10期生修了。平成22年度、文化庁新進芸術家海外研修制度研修生としてイタリア、ジェノヴァに国費留学。第44回イタリア声楽コンコルソ 第1位シエナ大賞受賞、第12回東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞。
 竹内肇、小林一男、折江忠道、直野資、アルベルト・クピード、黒田安紀子の各氏に師事。
 2010年にはPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)に参加し、『ラ ボエーム』マルチェッロ役にて世界的指揮者であるファビオ・ルイージ氏と共演。2012年イタリア、ジェノヴァにてドン・カルロのロドリーゴ役にてイタリアデビューを果たす。

 佐藤正浩(指揮) Masahiro Sato
 東京芸術大学、ジュリアード音楽院を経てサンフランシスコ・オペラのコーチに就任。
 また、ケント・ナガノ氏の推薦でリヨン国立歌劇場の首席コレペティトールとなり活躍する。
 2000年から指揮活動を開始、イギリス・ダーティントンでモーツァルト「イドメネオ」、R.シュトラウス「ナクソス島のアリアドネ」を指揮。新国立劇場でグルック「オルフェオとエウリディーチェ」、プッチーニ「トスカ」、東京オペラプロデュース「放蕩物のなりゆき」、ひろしまオペラルネッサンス「カルメル修道女の対話」、三善晃「遠い帆」等を指揮し注目を集める。
 東京芸術劇場コンサートオペラシリーズでは『ドン・カルロス』(パリ初演版日本初演)、『サムソンとデリラ』、『真珠とり』を指揮し、大きな成功を収めた。オペラ彩主催、ヴェルディ「ナブッコ」で三菱UFJ信託音楽賞、会津でのオペラ「白虎」(初演)で佐川吉男音楽賞を受賞。

 ザ・オペラ・バンド
 2005年、東京オペラグループ「フィガロの結婚」上演時に、佐藤正浩(指揮)と今野京(コントラバス奏者)により設立された。Orchestre"Les Champs-Lyrics"の名称で活動してきたが、2015年、10周年を機に"ザ・オペラ・バンド"に変更。オーケストラ・ピットに入り演奏することを目的とし、首都圏プロオーケストラ演奏家を中心に編成される。
 これまでに、「フィガロの結婚」「コシ・ファン・トゥッテ」「蝶々夫人」「ナブッコ」「オテッロ」「仮面舞踏会」「マクベス」「マリア・ストゥアルダ」「ゼッキンゲンのトランペット吹き」「白虎」(加藤昌則)、2014年東京芸術劇場「ドン・カルロス(仏語版日本初演)」、2016年『サムソンとデリラ』、2018年『真珠とり』などに出演し、精緻なアンサンブルと華麗なドラマを聴かせると好評を得ている。中でも「ナブッコ」、「マリア・ストゥアルダ」で三菱UFJ信託音楽賞を、オペラ「白虎」で佐川吉男賞を受賞、演奏担当をした。

 
 




<映像>

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C MAJOR(映像)



75 3504
(Blu-ray)
¥5400→\4990
ロス・フィル創立100周年ガラ・コンサート
 ドゥダメル、メータ、サロネン歴代の指揮者が集結!

 ワーグナー:
  楽劇≪ニュルンベルクのマイスタージンガー≫ 第1幕への前奏曲
 ラヴェル:管弦楽のための舞踏詩「ラ・ヴァルス」
 ルトスワフスキ:交響曲第4番
 ストラヴィンスキー:火の鳥(1919年版)
 ダニエル・ビャルナソン(1979-):
  宇宙から見た地球(世界初演/ ロスフィル委嘱作品)

 【ドキュメンタリー】
  ロサンゼルス・フィルハーモニック〜革新を追う伝統
   監督:ラズロ・モルナー
ロサンゼルス・フィルハーモニック
グスターヴォ・ドゥダメル(指揮/現・音楽監督)
ズービン・メータ(指揮/名誉指揮者)
エサ=ペッカ・サロネン(指揮/桂冠指揮者)
KKC 9546
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
75 3408
(2DVD)
¥5200→\4790
KKC 9547/8
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5556+税

 ロス・フィル創立100周年を祝うガラ・コンサート、ドゥダメル、メータ、サロネン歴代の指揮者が集結!
 これぞロス・フィルというプログラム演奏された豪華コンサート、ロス・フィルの歴史を紐解くドキュメンタリーも収録

 収録:2019年10月24日、ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール(ライヴ)
 映像監督:ミヒャエル・ベイヤー/プロデューサー:ベルンハルト・フライシャー
 (Blu-ray)画面:1080i,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1(コンサートのみ)、言語:英語、字幕:韓、日本語、リージョン:All、総収録時間:137分(コンサート:85分/ドキュメンタリー:52分)
 (2DVD)画面:NTSC,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.1(コンサートのみ)、言語:英語、字幕:韓、日本語、リージョン:All、総収録時間:137分(コンサート:85分/ドキュメンタリー:52分)

 1919年10月24日ロサンゼルス・フィルハーモニックの最初のコンサートが開かれ、それからちょうど1世紀を経た2019年10月、本拠地ウォルト・ディズニー・コンサート・ホールで100 周年ガラ・コンサートが行われました。
 ロサンゼルス・フィルハーモニックは、1919年に富豪ウィリアム・アンドリューズ・クラーク・ジュニアによって設立。ウォルター・ヘンリー・ロスウェルを指揮者に迎え、最初の演奏会を開催。以来、錚々たる指揮者たちが音楽監督を務めています。
 クレンペラー、ウォーレンスタイン、ベイヌム、そして1962年当時26歳のズービン・メータが音楽監督に就任(1962〜78年)、その後ジュリーニ、プレヴィンと続き、オケの変革を進めた立役者の一人エサ=ペッカ・サロンが1992年に就任(〜2009年)、そして現在の音楽監督グスターヴォ・ドゥダメル。ドゥダメルにより街がより活性化され、教育活動も盛んに行われ、若者からの関心も高まり新しい時代へと進んでいます。
 このガラ・コンサートは、現・音楽監督のグスターヴォ・ドゥダメル、名誉指揮者ズービン・メータ、桂冠指揮者エサ=ペッカ・サロネンが集結し、ロス・フィルのDNA ともいうべきプログラム内容となっています。
 またコンサート映像だけではなく、ロス・フィルの歴史を紐解くドキュメンタリー映像も収録しています。ロス・フィルは、ロサンゼルスという地域社会そのものを映し出し、100年間ロス・フィルらしい方法で聴衆と向き合ってきた、その成果が描き出されています。

 
 

















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