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≪第106号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2020/3/31〜



4/3(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


APARTE



AP 214
(2CD)
¥3600
「青ひげ」を題材とした最初のオペラ、世界初録音!
 アンドレ・エルンスト・モデスト・グレトリ(1741-1813):青ひげラウル[世界初録音]
  (3幕と散文詩から成るコメディ/台本:ミシェル=ジャン・スデーヌ)
   シャンタル・サントン=ジェフリー (ソプラノ/イゾール)、フランソワ・ルジエ(テノール/ヴェルジ)、
   マチュー・レクロアール(バリトン/ラウル)、マヌエル・ニュネス=カメリーノ( テノール/オスマン)、
   ウジェニー・ルフェブル( ソプラノ/ジャンヌ、羊飼いの女)、
   エンゲルラン・ド・イス(テノール/カラビの子爵)、ジェローム・ブティリエ(バリトン/カラバの侯爵)、
   マリーヌ・ラフダル=フラン(ソプラノ/ジャック)、
   スタジオ・ヴォーカルズ、オルケステル・ノルド、マルティン・ヴァルベルク(指揮)

  録音:2018年11月16,17日

 ノルウェーのバロック音楽祭と、ヴェルサイユ・バロック音楽センターの共同企画による世界初録音です。
 グレトリの「青ひげラウル」は1789年3月、フランス革命の直前に初演され、その後混乱の中忘れ去られてしまったオペラ・コミックで、オッフェンバックにも影響を与えた作品とされています。
 作曲者のグレトリはベルギーに生まれフランスで活躍した作曲家で、全部で50ほどのオペラ作品を残していますが、パリに移ってからはコミック・オペラの作曲家として名を馳せました。
 この「青ひげラウル」はシャルル・ペローの童話「青ひげ」の物語にもとづいていますが、台本を手がけたミシェル=ジャン・スデーヌが当時人気のあった他の物語(ロマンス)とストーリーを合体させることによって、純粋なコメディへと仕立てられています。
 コミカルなシーンを織り交ぜながら、青ひげラウルという残酷な貴族を政治的視点から描いています。
 



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CSO RESOUND



CSOR 9011901
¥2800→\2590
ムーティ率いるシカゴ響、ショスタコーヴィチの「バビ・ヤール」
  ショスタコーヴィチ:交響曲第13番 変ロ短調「バビ・ヤール」
シカゴ交響楽団
リッカルド・ムーティ(指揮)
アレクセイ・チホミロフ(バス)
シカゴ交響楽団合唱団の男性メンバー
 (合唱指揮:ドゥエイン・ウォルフ)

 鮮烈、強烈、圧倒的なパワー、ムーティ率いるシカゴ響のおそるべき底力が発揮されたショスタコーヴィチの「バビ・ヤール」

 録音:2018年9月

 ムーティ率いるシカゴ交響楽団の最新盤は、独唱・合唱を伴う、長く重く陰鬱な問題作「バビ・ヤール」。2018 年9 月のライヴ録音です。
 強烈なパワーが炸裂する第1 楽章から、ひりひりするような痛烈な演奏。管楽器の咆哮もシカゴ響の名手たちが爆発しています。歌唱陣もさすがムーティの導きのもと、非常に劇的、かつ詩の内容をえぐるような表現が続きます。
 革命、戦争、安易な妥協の中に見出される理想主義、偏見や不寛容、といったショスタコーヴィチが抱えていたテーマが、生々しく、強烈に響き渡ります。
 圧倒的な存在感を示しているバス歌手のアレクセイ・チホミロフはロシア出身。ロシアはもちろん、イタリア、ベルギー、オランダ、フランスや南米でも活躍の場を広げている今脂ののっている存在です。フェドセーエフ、プレトニョフらといった指揮者とも共演を重ねています。
 圧倒的なパワーに満ちた演奏で、ムーティとシカゴ響のはかりしれないパワーをあらためて実感する内容となっております。

 
 




EVIDENCE



EVCD 065
(2CD)
¥3600
アンサンブル・ジル・バンショワ
 VOIX DU CIEL〜天上の声

  中世のポリフォニーと聖歌集〜
   地中海、フランドル、インド、イランの聖歌集
アンサンブル・ジル・バンショワ

 アンサンブル・ジル・バンショワ40周年記念コンピレーション

 「歴史上最も美しい聖なる歌への愛を宣言し、過去と現在の間の絆を紡ぐ」をモットーに活動を続けるアンサンブル・ジル・バンショワ。録音と音楽研究に費やした40年の集大成ともいえるコンピレーションの登場です。
 地中海、フランドル、インド、イランといった広い地域の、8世紀にもわたる時代に書かれた作品がまとめられており、そのバラティ豊かさと共通点、そしてアンサンブルのレパートリーの広さに驚かされる内容となっています。
 2019年に40周年を迎えるアンサンブル・ジル・バンショワが、こうした神聖なレパートリーの真のエキスパートであることを実感する2枚組です。
 
 

EVCD 068
¥2700
L'HEURE BLEUE〜青い時
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:
  O magne Pater*/Rex noster promptus est*/
  Vos flores rosarum*
 フィリップ・エルサン:ヒルデガルトの幻影
 ショスタコーヴィチ:弦楽八重奏のための2 つの小品 op.11
 カール・アマデウス・ハルトマン:
  ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための葬送協奏曲

  * =オリヴィエ・フォレーによる弦楽オーケストラ編曲版
マリアンヌ・ピケッティ(指揮)
ル・コンセール・イデアル

 弦楽オケ版によるビンゲン。静謐かつ神秘的な世界

 録音:2019年11月

 タイトルの「青い時」は、夜の終わりから夜明けにかけての瞬間をさしています。
 ピケッティとコンセール・イデアルが集めた作品は、どれも豊かな映像が目に浮かぶもの。エルサンの協奏曲はナチの恐怖を描き、エルサンとショスタコーヴィチもそれぞれ様々な映像が浮かんでくる作品です。
 ピケッティはフランスのヴァイオリン奏者。パールマンやメニューインに師事しました。カーネギー・ホールでのデビュー公演を皮切りに世界で活躍しています。
 2013年にル・コンセール・イデアルを結成し、ピアソラからヴィヴァルディ、さらには新作委嘱まで、積極的な演奏活動を展開しています。
 2019年に「アリアンヌの糸」(EVCD 053)をリリース、ロカテッリと現代を結ぶオリジナリティあふれるディスクで話題となりました。
 




ARS PRODUKTION



ARS 38290
¥2700
第1幕 〜 九重奏のためのオペラ組曲
 R・シュトラウス:組曲《ばらの騎士》
 プッチーニ:組曲《トスカ》
 ドヴォルザーク:組曲《ルサルカ》
  (全曲シュテファン・ポツマン編曲)
アンサンブル・ミヌイ
 〔アンナ・マルゴウレツ(ヴァイオリン)、
  ヘルムート・ロッソン(ヴァイオリン)、
  ネイツ・ミコリッチ(ヴィオラ)、
  ヴィルヘルム・プフレガール(チェロ)、
  アンナ・グルヒマン(コントラバス)、
  ジークリンデ・グレシンガー(フルート)、
  シュテファン・ポツマン(クラリネット)、
  マーカス・ヘラー(ホルン)、
  クレメンス・ベーム(ファゴット)〕

 「5人の弦楽器奏者+4人の管楽器奏者」の「九重奏」。ハルモ二—ムジークが織りなす"小編成版"オペラ!

 主にオーストリアのクラーゲンフルト市立劇場のケルンテン交響楽団で活躍する「5人の弦楽器奏者+4人の管楽器奏者」の「九重奏」、アンサンブル・ミヌイがクリアなサウンドと絶妙の一体感で楽しませてくれる小編成によるオペラの世界!
 2016年にケルンテン交響楽団の団員を中心として結成された九重奏団であるアンサンブル・ミヌイは、ベートーヴェンの「九重奏曲 Op.20」やシューベルトの「八重奏曲 D.803」の定番レパートリーだけでなく、大編成によるオペラの小編成化とその演奏に積極的に取り組んでおり、オペラ愛好家には新たな視点をもたらし、そして新たな聴衆をオペラの世界に招くという重要な役割を担っています。
 この組曲版の「ばらの騎士」、「トスカ」、そして「ルサルカ」はアンサンブルのクラリネット奏者であるシュテファン・ポツマンの編曲によるもの。
 ハルモ二—ムジークが織りなす魅惑のオペラの世界を存分にお楽しみ下さい!

 ※録音:2019年6月、インマヌエル文化センター(ヴッパータール、ドイツ)

 
 



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DUX



DUX 1572
¥2500→\2290
ポーランドの巨星、墜つ。追悼。
 チェロ石坂団十郎も登場
ペンデレツキ:協奏曲集 Vol.9

 チェロ協奏曲第2番
 チェロとオーケストラのためのソナタ*
マヤ・ボグダノヴィチ(チェロ)
石坂団十郎(チェロ)*
イェジー・セムコフ・ポーランド・シンフォニア・ユヴェントゥス管
クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)
マチェイ・トヴォレク(指揮)

 ポーランドの巨星、墜つ。追悼。ペンデレツキの協奏曲集Vol.8&9!

 去る3月29日に86歳でこの世を去った現代のポーランド楽壇を代表する巨匠クシシュトフ・ペンデレツキ(1933−2020)。
 ペンデレツキが作曲した数々の「協奏曲」を網羅するために、ポーランドのレーベル「DUX(ドゥクス)」が進めてきた協奏曲シリーズの第9巻となる「チェロ協奏曲集」には、キャリアの初期にあたる1964年に作曲された2楽章形式の「チェロとオーケストラのためのソナタ」、そして中期の1982年の作品である「チェロ協奏曲第2番」の2作品を収録。

 作曲者ペンデレツキ自身(とアシスタントとして彼を支え続けたマチェイ・トヴォレク)がタクトを執った2つのチェロ協奏曲はソリストが豪華。
 「チェロ・ソナタ」ではARDミュンヘン国際コンクール第1位から世界有数のチェリストへと羽ばたいた石坂団十郎が、「チェロ協奏曲第2番」ではパリ国立高等音楽院を一等賞で卒業し、ペンデレツキの80歳&85歳の記念ガラ・コンサートにも招聘されたベオグラード出身の実力派女流チェリスト、マヤ・ボグダノヴィチがソロを弾いており、その演奏は要注目です!

 ※録音:2019年12月9日−12日&16日−17日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
 
 


DUX 1571
¥2500
ペンデレツキ:協奏曲集 Vol.8
 アコーディオン協奏曲
  (マチェイ・フラキエヴィチ編曲によるアコーディオン版/原曲:
   ヴァイオリンとヴィオラ、またはチェロのための二重協奏曲)
 フルートと室内オーケストラのための協奏曲
  (バルトウォミェイ・ドゥス編曲による
   ソプラノ・サクソフォン版)
マチェイ・フラキエヴィチ(アコーディオン)
バルトウォミェイ・ドゥス(ソプラノ・サクソフォン)
イェジー・セムコフ・ポーランド・シンフォニア・ユヴェントゥス管
クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)
マチェイ・トヴォレク(指揮)

 「DUX(ドゥクス)」のペンデレツキ協奏曲シリーズの第8巻は「ソロ楽器のアレンジ」がテーマ。

 2012年に作曲された「ヴァイオリンとヴィオラ、またはチェロのための二重協奏曲」を今回もソリストを務めているポーランド屈指のアコーディオン奏者、マチェイ・フラキエヴィチが2018年にソロ・パートをアコーディオン用にアレンジしたバージョンを収録。
 対して1992年の作曲後、1995年に改定された「フルートと室内オーケストラのための協奏曲」は、ポーランド内外のコンクールにおける多数の受賞歴を持つ期待のサクソフォニスト、バルトウォミェイ・ドゥスが2017年に編曲を施したソプラノ・サクソフォン版。
 作曲者本人からその仕上がりに称賛が贈られたというアコーディオン、ソプラノ・サクソフォンのための協奏曲の録音のリリースは、きっと天国のペンデレツキも喜んでいることでしょう。

 ※録音:2018年12月30日&2019年12月11日−18日、ヴィトルト・ルトスワフスキ・ポーランド放送コンサート・スタジオ(ワルシャワ、ポーランド)
 



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SIGNUM



SIGCD 616
(2CD)
特別価格¥3600→\3290
大作曲家トーマス・アデス、指揮本格開始!
 ベートーヴェン:交響曲第1番・第2番・第3番&バリー

 CD1 〜
  ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 Op.21、交響曲第2番ニ長調 Op.36
   ジェラルド・バリー(b.1952):「ベートーヴェン」
  CD2 〜
   ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55 《英雄》
   バリー:ピアノ協奏曲
トーマス・アデス(指揮)
ブリテン・シンフォニア
ニコラス・ホッジス(ピアノ)
マーク・ストーン(バリトン)

 トーマス・アデスが振るベートーヴェン!交響曲集とバリーの「ベートーヴェン」!

 ☆英国の鬼才トーマス・アデスが指揮するベートーヴェン!
 ☆交響曲第1番〜第3番に、ジェラルド・バリーの音楽を組み合わせたユニークなベートーヴェン・アルバム!

 ベンジャミン・ブリテンの再来とも称されるイギリスの人気作曲家、指揮者、ピアニスト、トーマス・アデス(1971−)。
 日本では武満徹作曲賞2020の審査員にも選ばれ、多くの作品が名だたるアーティストたちによって演奏・録音されるなど、近年は特に作曲家としての活躍が華々しいアデスがブリテン・シンフォニアを振ったベートーヴェンの交響曲集。
 そして、アイルランド国立交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスなどを務めたアイルランドの作曲家、ジェラルド・バリー(b.1952)の作品、「ベートーヴェン」と「ピアノ協奏曲」を組み合わせるという、ユニークなベートーヴェン・アニヴァーサリー・アルバムです。

 バーミンガム・コンテンポラリー・ミュージック・グループのために2008年に作曲された「ベートーヴェン」は、オーケストラル・アンサンブルをバックに、ベートーヴェンの謎多き手紙「不滅の恋人(Immortal Beloved)」のテキストを歌うミニ・オペラ的作品。
 トーマス・アデスとはアデスの「死の舞踏」の録音などでも共演したイギリス期待のバリトン、マーク・ストーンが、ベートーヴェンの激情や恨み節、そしてコミカルな表情までを豊かに表現しています。

 ※録音:2017年&2018年、バービカン・センター(ロンドン)

 



トーマス・アデス、ここではピアニスト!


SIGNUM
SIGCD 600
\2500→\2290
人気作曲家トーマス・アデスによるピアノ!
 ヤナーチェク:ピアノ作品集

  草かげの小径にて 第1集&第2集
  ピアノ・ソナタ《1905年10月1日 街頭にて》
  霧の中で
トーマス・アデス(ピアノ)

 "ピアニスト"としてのトーマス・アデス!十八番ヤナーチェクのピアノ独奏作品!

 ☆英国の鬼才トーマス・アデス!
 ☆2018年に「ヤナーチェク賞」を受賞した"ピアニスト"としてのアデスが弾くヤナーチェク!

 
 


SIGCD 609
¥2500
フレットワーク
黄金の鎖で 〜 王政復古前のイギリスにおけるヴァース・アンセム集 Vol.2

 ウィリアム・バード:
  わが祈りを聞きたまえ、おお主よ, われを責めたもうな、おお神よ, われを憐れみ、
  ファンタジア第46番、おお主よ, あなたの道を示してください、
  蘇り給いしキリストは、われは讃美せん、ご覧ください, 御身を傾けてください/
 ジョン・ブル:全能の神, 導く星、ファンタジア第16番、私をお救いください, おお神よ/
 ベンジャミン・コシン:ヴォランタリー第3番/
 トマス・モーリー:わたしは深い淵から/
 コシン:ヴォランタリー第1番/
 エドマンド・フーパー:もろもろの国よ耳を傾けよ/
 ジョン・マンディ:喜びの歌を歌え/
 フーパー:神の中の神
  フレットワーク
   〔森川麻子、エミリー・アシュトン、ジョー・レヴァイン、
    スザンナ・ペルサム・スタッドレン、リチャード・ブースビー〕、
  ヒズ・マジェスティーズ・サグバッツ&コルネッツ、マグダレーナ・コンソート

 英国古楽会の豪華共演!イギリスのアンセム集第2弾!

 ☆「フレットワーク」と「ヒズ・マジェスティーズ・サグバッツ&コルネッツ」、「マグダレーナ・コンソート」!
 ☆バードからフーパーまでの、詩篇&ロイヤル・アンセム集!

 世界最高峰のヴィオール・コンソート「フレットワーク」、ピリオド系金管楽器の達人集団「ヒズ・マジェスティーズ・サグバッツ&コルネッツ」、2008年にピーター・ハーヴェイが創設した声楽&器楽の古楽アンサンブル「マグダレーナ・コンソート」。
 英国が世界に誇る3つのピリオド・アンサンブルの共演による、王政復古以前のイギリスにおけるヴァース・アンセムの歴史をたどるシリーズ。
 第2巻は、ウィリアム・バードの作品を中心に、ジョン・ブルやトマス・モーリー、ジョン・マンディ、そしてウェストミンスター寺院の聖歌隊指揮者&オルガニスト、王室礼拝堂のオルガニストを務めたエドマンド・フーパー(c.1553−1621)などの詩篇とロイヤル・アンセムを収録。
 プロデューサー&エンジニアは、前作に引き続き世界的エンジニア、フィリップ・ホッブスが担当。第1巻はグラモフォン誌やBBCミュージック・マガジン、アーリー・ミュージック・レビュー等に好レビューが掲載され、イギリスの作曲家でありジャーナリストや人気ブロガーとしても知られるロバート・ヒューギルが「第2巻が待ちきれない」といった注目のプロジェクトにご期待ください。

 ※録音:2019年1月25日−27日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)

 
 
 


SIGCD 628
¥2500
「ターンテーブル協奏曲第1番」を、
 初演者Mr.スウィッチが驚異的なテクニックで再録音

  ガブリエル・プロコフィエフ:
   ターンテーブル協奏曲第1番/チェロ協奏曲
Mr.スウィッチ(ターンテーブル)
ボリス・アンドリアノフ(チェロ)
アレクセイ・ボゴラッド(指揮)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団

 ☆セルゲイ・プロコフィエフの孫であり、作曲家、プロデューサー、DJとして活動する、ガブリエル・プロコフィエフ!
 ☆代表作「ターンテーブル協奏曲第1番」を、初演者Mr.スウィッチが驚異的なテクニックで再録音!

 祖父にロシアの偉大な作曲家セルゲイ・プロコフィエフを持つガブリエル・プロコフィエフ(ゲイブリエル・プロコフィエフ)は、ロンドンをベースに作曲家、プロデューサー、DJとして活動。クラシック音楽をルーツに、クラブ、ヒップホップなどのダンス音楽やエレクトロニクスを取り入れた独自の音楽を創りあげています。
 「サクソフォン協奏曲」と「バス・ドラム協奏曲」を収録した前作(SIGCD 584)に続く、Signum Classicsでの協奏曲録音第2弾。
 ガブリエル・プロコフィエフの最初の協奏曲であり、その異才をクラシック業界に広める出世作ともなった「ターンテーブル協奏曲第1番」。
 2011年のBBCプロムスで披露され世界に衝撃を与えてから、これまで世界中で55回以上演奏されてきたガブリエル・プロコフィエフの代表作を、その初演者である腕利きのDJ、Mr.スウィッチが驚異的なテクニックで再演しています。
 ガブリエルの3作目の協奏曲、そして最初の「一般的な協奏曲」(2作目はバス・ドラム協奏曲)となったチェロ協奏曲は、電子音楽とダンス・ミュージックの影響を探究する一方で、伝統的で抒情的なチェロの魅力も追求された作品です。

 ※録音:2018年8月22日(ターンテーブル協奏曲第1番)&8月24日(チェロ協奏曲)、スヴェルドロフスク・フィルハーモニック・ホール(エカテリンブルク、ロシア)/ターンテーブル・オーバーダブ:2019年7月23日&11月22日、25日、ストップスタート・スタジオ(ロンドン)
 
 

SIGCD 629
¥2500
ジ・アワーズ 〜 ベン・パリー:合唱作品集
 サン・ソウル/アーリー・ワン・モーニング/
 ファースト・デイ*/マイ・ハーツ・イン・ザ・ハイランズ+/
 ミュージック〜アン・オード/春のソネットⅠ/
 春のソネットⅡ/美しいドゥーン川の岸辺/スノウ+/
 ニュー・イヤー・キャロル+/
 マイ・スピリット・サング・オール・デイ/
 光より生まれし光/アヴェ・ヴェルム・コルプス/
 神よ、私の頭の中に/主の祈り/ソネット第27番+/一晩中/
 ヌンク・ディミッティス*/ゴールデン・スランバー/
 エクリプス/ライトゥン・アワー・ダークネス
ロイヤル・ホロウェイ合唱団
ルパート・ゴフ(指揮)
リアム・コンドン(オルガン)*
サイモン・マーロウ(ピアノ)+

 ロイヤル・ホロウェイ合唱団は、ロンドン大学最大のカレッジの1つであるロイヤル・ホロウェイの名門混声合唱団。Hyperionレーベルでの複数の録音によって、特にバルト海地域のスペシャリストとして知られています。

 ベン・パリー(b.1965)はロンドン・ヴォイシズの共同ディレクター、ケンブリッジ・キングズ・カレッジの副音楽監督、イギリス・ナショナル・ユース合唱団のアシスタント・ディレクターなども務める作曲家。
 クラシックとライト・ミュージックの両面で活躍するベン・パリーの、世俗的・宗教的な合唱作品集。

 ※録音:2018年6月26日、2019年3月29日
 




GRAMOLA



GRAM99212
¥2600
グレートブリテンの栄光
 ハイドン(1732-1809):カンツォネッタ集

  6つの創作カンツォネッタ Hob:XXVIa:25-30
   1.人魚の歌/2.思い出/3.羊飼いの歌/
   4.絶望/5.楽しい苦痛/6.誠実
  6つの創作カンツォネッタ Hob:XXVIa:31-36
   7.船乗りの歌/8.さすらい人
  9.同情/10.彼女は決して恋について話さない/
  11.するどい目つき/12.満足/
  13.魂の歌 Hob:XXVIa:41/
  14.おお心地よい声 Hob:XXVIa:42/
  15.おとめの問いへの答え Hob:XXVIa:46
コルネリア・ホラーク(ソプラノ)
リチャード・フラー (フォルテピアノ)

 録音 2019年5月16-17日 Streichersaal,Vinnea

 ウィーン出身のソプラノ歌手、コルネリア・ホラーク。1999年にウィーン・フォルクスオーパーでデビューを飾り、多くの音楽祭に出演し好評を博しています。
 古典派から初期ロマン派作品を得意としており、シューベルトやシューマン、マイール作品の録音でも知られています。
 今回のアルバムでは、ハイドンがイギリス滞在時に作曲した「英語によるカンツォネッタ」を収録。どれも円熟期の作品で、充実した書法によるピアノ伴奏に支えられた美しい旋律が魅力的な歌曲をホラークは表情豊かに歌い上げています。
 
 


GRAM99218
¥2600
Heldinnenleben 女傑の生涯 チェロ四重奏のための作品集
 1.ヨハン・シュトラウス2世(1825-1899):ウィーン気質(レオンハルト・ロチェクによる4台のチェロ編)
 2.ヨハン・シュトラウス1世(1804-1849):ラデツキー行進曲(レオンハルト・ロチェクによる4台のチェロ編)
 3.フローリアン・ブラムベック(1959-):チェロ四重奏曲(1997)-Cellinen und auBen
 4.マティアス・バルトロメイ(1985-):Preikestolen
 5-6.タンスマン(1897-1986):チェロ四重奏曲のための2つの楽章
  I. Adagio cantabile/II. Allegro molto risoluto
 7.ショスタコーヴィチ(1906-1975):ジャズ組曲 第2番-ワルツ 第2番(ハンナ・アーマンによる4台のチェロ編)
 8.ラロ・シフリン(1932-):
  『ミッション・インポッシブル』よりテーマ(ジェームズ・バラレットによる4台のチェロ編)
 9.カルロス・ガルデル(1890-1935):Por una cabeza
 10.レオンハルト・ロチェク(1983-):女傑の生涯-原曲:リヒャルト・シュトラウス:「英雄の生涯」
  コロフォニシュティンネン(チェロ四重奏団)
   【メンバー】
    ハンナ・アーマン(チェロ)、マルレーネ・フェルステル(チェロ)、
    エリザベート・ヘルマン(チェロ)、テレサ・ラウン(チェロ)

 録音 2019年10月7、15、28日、11月8日 Studio Wavegarden,Miterretzbach Lower Austria

 4人の若き女性奏者たちによって2014年に結成されたチェロ四重奏団「コロフォニシュティンネン」。アンサンブル名は、弦楽器の演奏には不可欠の「松脂=Colophony」から採られており、すなわち、チェロの素晴らしい響きを意味しています。
 アンサンブルのデビュー・アルバムとなる『女傑の生涯』と題されたこのアルバムは、彼女たちのさまざまなスタイルと表現力を集約した1枚。
 アンサンブルが得意とするヨハン・シュトラウスの作品から、ユニークな活動で知られるチェリスト、マティアス・バルトロメイ(ウィーン・フィルのチェロ奏者フランツの息子)の新作、そしてアルバム・タイトルでもある、リヒャルト・シュトラウスの名曲のもじりで、シュトラウスの旋律からジャズまで幅広い旋律がコラージュされた曲「女傑の生涯」など、遊び心溢れた作品が並びます。
 




GRAND PIANO



GP832
¥2400
ブラゴイェ・ベルサ(1873-1934): ピアノ作品全集 第2集
 1.バラード ニ短調 Op. 65(1920)/2.ロンド-ポロネーズ Op. 18(1897)/
 3.憂鬱なワルツ Op. 76(1921)/4.セレナード-バルカロール(1917)/
 5.ヴェネツィアの舟歌 Op. 58(1921)/6.笑いと哀歌 Op. 63(1908)/
 7.ワルツ イ長調 Op. 3(1893)/8.主題と変奏 Op. 15(1899)/
 9.ピアノ・ソナタ(第1番) ハ長調 Op. 19(1897) /
 10.メヌエット Op. 11(1895/96?)/
 11.ノヴェレッテ Op. 69(1910)/12.奇妙なセレナード(1915)/
 13.ファンタジア・ブレーヴェ Op. 56(1905)/
 14.古い船乗りの物語(1916)/15.メランコリー Op. 76(1921)
  
   8,9,10,13・・・世界初録音
ゴラン・フィリペツ
 (ピアノ ファツィオーリ F278)

 録音 2019年10月15-16日 ファツィオーリ・コンサートホール サチーレ、イタリア

 リスト、パガニーニ研究家としても知られるクロアチア出身のヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、ゴラン・フィリペツが熱心に取り組む、同郷の作曲家ブラゴイェ・ベルサのピアノ曲集。
 第1集(GP767)では、ベートーヴェンを思わせる力強い作風で書かれた「ピアノ・ソナタ 第2番」などのさまざまな作品が収録されていましたが、この第2集でも表現力豊かな作品を楽しむことができます。
 フィリペツは、知られざる作曲家の魅力を献身的に紹介するべく、全ての曲に愛を込めて演奏。揺れるリズムに満たされたバルカローレ(舟歌)風の作品や、憂鬱な表情を持つセレナードなどの個性的な曲の他、モーツァルトを思わせるシンプルな主題を持つ「ピアノ・ソナタ第1番」、パデレフスキ風の「メヌエット」など、作品の持つ魅力を存分に引き出しています。
 
 


GP807
¥2400
ティボール・ハルシャーニ(1898-1954):ピアノ作品全集 第2集
 1-3.3つの叙情的な小品(1944)
 4-6.3つの舞踏小品(1928)
  第1曲 タンゴの楽章/第2曲 ボストンの楽章
  第3曲 フォックス=トロットの楽章
 7-11.小組曲(1930)/12-16.舞踏小組曲(1924)/17.練習曲(1952)/
 18-22.リズム-ピアノのための5つのインヴェンション(1929)/
 23-34.12の小品(1924)
  第1曲 前奏曲/第2曲 ワルツ/第3曲 メロディー
  第4曲 行進曲/第5曲 舞曲/第6曲 歌/第7曲 ガヴォット
  第8曲 フォルラーヌ/第9曲 練習曲/第10曲 メヌエット
  第11曲 子守歌/第12曲 田舎の踊り
 35.「Je vais revoir ma Normandie」 「ノルマンディに帰りたい」による即興曲
 36.13の舞曲 - フォックス=トロット(1929)
 37.ワルツ Op. 2(1913)
  
 1-3,7-11,17,18-22,23-34,35,36,37・・世界初録音
ジョルジオ・コウクル
 (ピアノ スタインウェイ D)

 録音 2019年10月20日 スタジオ・ボッテガ・デル・ピアノフォルテ ルガーノ、スイス

 ハンガリー出身の作曲家ハルシャーニ。ブダペストでコダーイに学んだ後、1923年よりパリに滞在、マルティヌー、タンスマン、チェレプニンら異国からやってきた他の作曲家とともに「エコール・ド・パリ(パリ派)」と呼ばれるグループを結成。フランス近代やジャズの作風とハンガリー民謡を融合させたユニークな作品を数多く生み出したことで知られています。
 この第2巻には明瞭な旋律を持った1920年代の作品が中心に収録されており、マルティヌーの権威であるピアニスト、ジョルジオ・コウクルの巧みな演奏により、ハルシャーニが目指した様式を伺うことができます。
 他には15歳の時の愛らしい「ワルツ」から、1944年作曲の戦争の苦悩が表現された「叙情的な小品」、最晩年のバルトークを思わせる「練習曲」まで多彩な作品をお楽しみいただけます。
 



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STEINWAY&SONS



STNS-30156
¥2700→\2490
ズイル・ベイリー(チェロ)
 ウォルトン:チェロ協奏曲、
 リヒャルト・シュトラウス:ドン・キホーテ
ズイル・ベイリー(チェロ)
ロベルト・ディアス(ヴィオラ)*
グラント・ルウェリン(指揮)
ノースカロライナ交響楽団
  ウォルトン(1902-1983):チェロ協奏曲
  リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):交響詩「ドン・キホーテ」 Op.35*

 録音 2019年4月5-6日 ライヴ Meymandi Concert Hall、Duke Energy Center for the Performing Arts,Raleigh,North Carolina

 イギリス人指揮者、ルウェリン率いるノースカロライナ響のライヴ録音。グラミー賞受賞アーティストであるチェロのズイル・ベイリーがウォルトンのチェロ協奏曲と、後半の交響詩「ドン・キホーテ」のソリストを務めた話題のコンサートです。
 名チェリスト、ピアティゴルスキーの委嘱作で1956年に完成し、ミュンシュ指揮のボストン響で初演が行われたウォルトンの協奏曲は、全編に渡って弦楽器の特性を生かした息の長い旋律が歌われる抒情的な曲。
 一方、ドン・キホーテは独奏チェロを破天荒な主人公に見立てたストーリー展開を持つ作品。ヴィオラによるサンチョ・パンサを伴い、壮大な冒険物語が変奏曲形式で展開されるユニークな作品です。どちらもベイリーが大編成のオーケストラとともに雄弁な演奏を聴かせます。





ここへきて人気急上昇!
チェリスト、ズイル・ベイリー
旧譜

DELOS
DE 3378
\2600
ズイル・ベイリー・イン・コンサート
 サン=サーンス:
  チェロ協奏曲第1番 イ短調作品33
  チェロ協奏曲第2番 ニ短調作品119
  白鳥〜《動物の謝肉祭》より
 マスネ:《タイス》の瞑想曲
ズイル・ベイリー(vc)
ラオノーク交響楽団
デイヴィッド・ワイリー指揮

 ズイル・ベイリーはアメリカのチェリスト。ピーボディ音楽院とジュリアード音楽学校を卒業し、現在はソリストの他に、エル・パソ=ムジカ室内楽音楽祭の音楽監督や、エル・パソ=テキサス大学でチェロ科の教授も務める。
  今回は2005年10月のライヴ録音であるサン=サーンスのチェロ協奏曲集。シューマンのように3つの楽章が途切れなく演奏される第1番と、その30年後に書かれ、作曲者自身も自信作ながら「やや難しいので流行らないだろう」と感じたという第2番を1度のコンサートで演奏した記録である。
 共演は、生まれ故郷ヴァージニアのオーケストラであるロアノーク交響楽団。指揮は1996年から同響の音楽監督兼指揮者であるデイヴィッド・ワイリー。1993年にアスペンで賞を受け、翌94年からアスペン音楽祭でアシスタントを務めた今後が期待される指揮者である。楽器は以前ブダペスト四重奏団のミシャ・シュナイダーが使用していた1693年製のマッテオ・ゴッフリラー。

録音:2005年10月17日、ライヴ

DELOS
DE 3368
\2600
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ
 チェロ・ソナタ 第1番 Op.5-1
 チェロ・ソナタ 第2番 Op.5-2
 チェロ・ソナタ 第3番 Op.69
ズイル・ベイリー(Vc)
シモーネ・ディナースタイン(P)
ズイル・ベイリーはピアニストにシモーネ・ディナースタインを迎え、まず初・中期作曲の今作をリリース。

 
 


STNS-30069
¥2700
バッハ・ブラームス・ベルク作品集
 1-3.バッハ(1685-1750):イタリア協奏曲 BWV971
 4-5.ブラームス(1833-1897):ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24
 6.ベルク(1885-1935):ピアノ・ソナタ Op.1
アントニオ・チェン・グァン(ピアノ)

 録音 2017年5月16-17日 スタインウェイ・ホール、ニューヨーク

 1994年生まれの中国出身のピアニスト、グァンのデビュー盤。グァンはウィーンでリーリャ・ジルベルシュテインに師事、アメリカで開催された2016年の第1回オルガ・カーン国際ピアノ・コンクールをはじめ、数々のコンクールで優勝。
 バードからリゲティまで幅広いレパートリーを持ち、すでにヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジアで演奏経験のある期待の若手奏者です。
 このデビュー盤ではバッハ、ブラームスにベルクという彼らしい選曲で勝負。バッハの「イタリア協奏曲」ではモダン・ピアノならではのダイナミックで色彩感あふれる演奏を披露し、ブラームス、ベルクでもそれぞれの作品の特性を生かした緻密な演奏を聴かせます。
 





<メジャー・レーベル>

SONY



19075883262
\2700
アレクサンドラ・クルザク(ソプラノ)
 ディザイア〜オペラ・アリア集

 1. チレア:歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より
   「私は神の卑しいしもべ」
 2. ヴェルディ:歌劇「エルナーニ」より
   「夜になったわ・・・エルナーニよ、いっしょに逃げて」
 3. プッチーニ:歌劇「トスカ」より
   「歌に生き、恋に生き」
 4. ビゼー:歌劇「カルメン」より
   「ここが密輸業者のいつもの隠れ家・・・私は言いました、何も怖くはないと」
 5. レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より
   「あのように自由になれたら」
 6. ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」より
   「月に寄せる歌」
 7. スタニスワフ・モニューシュコ:歌劇「ハルカ」より
   「Ha! Dzieciatko nam umiera・・・O moj malenki」
 8. プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」より
   「ある晴れた日に」
 9. ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」より
   「ありがとう、愛する友よ」
 10. ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」より
   「恋はばら色の翼に乗って」
 11. プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より
   「お聞きください、ご主人様」
 12. チャイコフスキー:歌劇「エフゲニ・オネーギン」より
    「私は死んでもいいの」(手紙の場面)
アレクサンドラ・クルザク(ソプラノ)
モルフィング室内管弦楽団
フレデリック・シャスラン(指揮)
 録音:2019年4月14-19日、ウィーン、カジノ・バウムガルテン

 2018年に最愛の夫、ロベルト・アラーニャとのデュオ・アルバム「プッチーニ・イン・ラヴ」でその美しい歌声を披露し、ソニー・クラシカルへのレビュー飾ったアレクサンドラ・クルザクによる待望のソロ・アルバム(2013年のデッカへのロッシーニ・アリア集以来、何と7年ぶり!)。

 アラーニャとのプッチーニのオペラのデュオ・アルバムでは濃厚な愛の表現を聴かせ、ワーナー・クラシックスから同時発売されたマスネの歌劇『ナヴァラの娘』では筋の通った強い女性を演じ切り、聴き手を唖然とさせたアレクサンドラ・クルザク。今回のアルバムでは、ヴェルディ、プッチーニ、チレアというイタリア・オペラを中心としつつも、『カルメン』(ミカエラ)、『エフゲニ・オネーギン』(タチアーナ)、そして自国のモニューシュコのオペラを入れているあたり、クルザクのこだわりを感じさせます。
 いずれも女性の芯の強さを歌い上げる感情豊かなアリアであり、ドラマティックな表現力が要求される難曲でもあります。

「これは夢の実現であり、私のキャリアの新しい側面です」と語る彼女の言葉どおり、これまでの軽めの声を駆使するレパートリーとは一線を画したクルザクの堂々たる歌声をぜひお楽しみください。




<LP>


TESTAMENT(LP)

ASD 602
(2LP)
¥8400
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(1890年版)
 LP1 A面:第1楽章/ B面:第2楽章
 LP2 A面:第3楽章/ B面:第4楽章
カール・シューリヒト(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 シューリヒト生涯最高の名演!

 録音:1963年12月/STEREO/録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール

 シューリヒト生涯最高の名演と誉れ高いウィーン・フィルとのブルックナー第8番のLP。
 TESTAMENTからは、9番と3番は既にリリースがありましたが、ここで待望の第8番の登場、EMI録音のシューリヒトがすべてTESTAMENTによるLPで登場します!
 待望の8番、オリジナルジャケットでの登場です。

 
SAX 2566
(LP)
¥4200
クリュイタンスによる、ステレオ版「アルルの女」
 ビゼー:
  アルルの女(第1組曲、第2組曲)
  カルメン組曲第1番
パリ音楽院管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)

 ワーナーの倉庫からオリジナルテープ発見!クリュイタンスによる、ステレオ版「アルルの女」

 録音:1964年/STEREO

 クリュタンスが濃厚鮮烈な色彩で描くビゼー。永遠に光を失うことのない歴史的名演。
 ワーナーの倉庫からオリジナルテープをTESTAMENTが入手、このオリジナルテープからの制作が行われたいわば完全オリジナル盤となります。
 テープの転写がある個所がありますが、それを引いても、いまだ流通している既発LP盤よりもこちらの音の方が優れているかもしれないと申せましょう。
 オリジナルジャケットです。
 
 


ASD 493
(LP)
【再発売】
¥4200
シューリヒトのブルックナー第9番の中でもっとも有名な演奏
 ブルックナー:交響曲第9番
カール・シューリヒト(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2LPから1LPに変更。

 シューリヒトのブルックナー第9番の中でもっとも有名な演奏、レーベルで長らく在庫切れだった名盤が再発売!

 録音:1961年/STEREO

 シューリヒトのブルックナー第9番の中でもっとも有名な録音。第8番の発売にあわせ、第9番も再登場となります。
 
 


ASDF 151
(LP)
¥4200
シルヴェストリの豪快な世界が炸裂!
 ドヴォルザーク:交響曲第9番『新世界より』
フランス国立放送管弦楽団
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮)

 録音:1957年/STEREO

 シルヴェストリの豪快な世界が炸裂した「新世界より」。高価なオリジナル盤の装いでの復活です。
 
 


33CX 1423
(LP)
¥4200
オイストラフ率いるソ連の音楽家によるシューベルト
 シューベルト:八重奏曲
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
ペーテル・ボンダレンコ( ヴァイオリン)
ミハイル・テリアン(ヴィオラ)
スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(チェロ)
ウラジーミル・ソローキン(クラリネット)
ヨーゼフ・ゲルトヴィチ(コントラバス)
ヨーゼフ・スティデル(ファゴット)
ヤコフ・シャピロ(ホルン)

 アナログならではの魅力、圧倒的オーソリティの光を放つ名盤

 MONO

 オイストラフ率いるソ連の音楽家によるシューベルト。ボンダレンコ(1903-1985)はオイストラフの第2ヴァイオリンを務め、またモスクワ音楽院では長きにわたりオイストラフのアシスタントを務めていました。
 テリアン(1905-1987)は、ソ連の指揮者、ヴィオラ奏者として活躍、1935年以降、モスクワ音楽院でも教鞭をとり続けました。クヌシェヴィツキー(1908-1963)はオイストラフ、オボーリンと共に「オイストラフ・トリオ」のメンバーとして亡くなるまで活躍、モスクワ音楽院でも教鞭をとり続けました。
 クラリネットのソローキンはオイストラフと様々な編成のアンサンブルで共演した人物。ほかにもソ連のアーティストをそろえたこのメンバーでの録音は、まさに決定盤というべき圧倒的権威の光を放っている名盤の一つです。
 入手困難のオリジナル盤に迫る出来栄え。アナログで味わう弦の音はやはり格別なものがございます。
 
 


SP 8414
(LP)
¥4200
ミルシテインによる絶品録音のゴルトマルク
 ゴルトマルク:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.28
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)
フィルハーモニア管弦楽団
ハリー・ブレック(指揮)

 録音:1957年7月/STEREO

 この作品の普及に多大な貢献をしたミルシテインによる絶品録音。第2楽章の陶酔的な美しさはミルシテインの全録音の中でも白眉、まさに奇跡の一瞬と申せましょう。切れ味鋭い技巧も爽快で、同曲のベスト演奏として不動の地位はゆるぎません。
 指揮のハリー・ブレックはブレック弦楽四重奏団のリーダーとしても知られ、またロンドン・モーツァルト・プレイヤーズの創設者でもあります。
 指揮者としてはフィルハーモニア管やロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団にも登場するなど英国が誇る音楽家の一人です。
 
















4/2(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



ARCANTUS

ARC 20020
(2CD)
¥3100
ヨハン・キリアクス・キーリング(1670-1727):マタイ受難曲 フェリックス・ホイザー(テノール/エヴァンゲリスト)、
ヴァンサン・ベルジェ(バス/イエス)、
マルヴィーネ・ニコラウス(ソプラノ/女中、ピラトの妻)、
クレメンス・ヴァルター・トム(アルト/ユダ、証人)、
ミヒャエル・ガットヴィンケル(テノール/大司長カヤパ、ペテロ、証人)、
アルテュール・レオポルド・エンゲル(バス/ピラト)
ラ・プロテツィオーネ・デラ・ムジカ、
イェルーン・フィンケ(指揮)  

 新進気鋭の古楽アンサンブル、ラ・プロテツィオーネ・デラ・ムジカがヨハン・キリアクス・キーリングのマタイ受難曲を世界初録音!

 録音:2019年11月/ベンヌンゲン(ドイツ)/CD 1 58'11"、CD 2 48'44"
 プロデューサー:トビアス・フィンケ/ミキシング&マスタリング:マルティン・ナゴルニ/
 エグゼクテヴ・プロデューサー:マルティン・ナゴルニ&ファビアン・フランク

 2015年イェルーン・フィンケによって設立した古楽アンサンブル「ラ・プロテツィオーネ・デラ・ムジカ」がヨハン・キリアクス・キーリング(1670-1727)のマタイ受難曲を世界初録音しました!
 同団は16世紀後半から17世紀前半の作品を中心としたレパートリーで演奏活動を展開している新進気鋭の団体。演奏されることの少ない作品を積極的にとりあげ注目されております。

 当録音ではバッハと同時代を生きた作曲家J.C. キーリングのマタイ受難曲を録音。バッハのマタイ受難曲と比べると短いながらも情感に満ち豊かな旋律が魅力です。

 
 




BIS



BIS SA 2495
(SACD HYBRID)
¥2800
ベルント・アーロイス・ツィンマーマン(1918-1970):
 ピアノ独奏曲全集

  (1)3つの初期のピアノ曲(1940)
  (2)エクステンポラーレ〜5つの小品(1946)
  (3)カプリチオ〜民謡の主題による即興(1946)
  (4)手引書(I 1949)
  (5)手引き書付録(1949-1951)
  (6)手引書I(I 1951)
  (7)構成〜8つの小品(1956)
エドゥアルド・フェルナンデス
 (ピアノ/Steinway D)

 ドイツが生んだ鬼才作曲家ベルント・アーロイス・ツィンマーマンの繊細にしてドラマティックなピアノ独奏曲全集

 セッション録音:2019年7月、8月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、74'02"

 SACDハイブリッド盤。
 ドイツが生んだ鬼才作曲家ベルント・アーロイス・ツィンマーマンのピアノ独奏曲全集の登場。
 B.A.ツィンマーマンは1918年ケルン生まれ。ダルムシュタット夏期講習でフォルトナーやレボヴィツに学び、12音技法、図形楽譜、電子音楽などのさまざまな前衛技法を用いて作曲するも独自の世界を切り開き、どの派閥にも属さない個性を作り上げました。
 しかし晩年は苦悩し、1970年にピストル自殺した悲劇の作曲家として知られます。没後、B.A.ツィンマーマンの音楽の評価が高まり、歌劇「兵士たち」をはじめ、現在は演奏・録音ともに増えつつある作曲家です。
 ここに収録されたピアノ作品はB.A.ツィンマーマンらしい繊細さに加えてドラマティックな展開をみせる音楽が特徴。鬼才作曲家の強いメッセージを受け取ることのできる内容です。
 




HUNGAROTON


HCD 32811/12
(2CD)
¥4500
ヴィオラ・ロマンス〜
 クライスラー、エルガー、ドヴォルザーク、ブラームス、シューマン
リヴカ・ゴラニ(ヴィオラ)
ジュジャ・コラール(ピアノ)
  CD 1
   ・クライスラー:ウィーン風小行進曲/・クライスラー:真夜中の鐘/
   ・クライスラー:シンコペーション/・クライスラー:中国の太鼓 Op.3/
   ・グラナドス(クライスラー編):スペイン舞曲/
   ・チャイコフスキー(クライスラー編):アンダンテ・カンタービレ/
   ・シャミナード(クライスラー編):スペイン風セレナーデ Op.150/
   ・クライスラー:道化役者のセレナード/
   ・クライスラー:おもちゃの兵隊の行進曲/・クライスラー:愛の悲しみ/
   ・クライスラー:ボッケリーニのスタイルによるアレグレット/
   ・グルック(クライスラー編):メロディ/・エルガー:ロマンス Op.1/
   ・エルガー:気まぐれな女 Op.17/・エルガー:ヴィルレー Op.4-3/
   ・エルガー:マズルカ Op.10-1/・エルガー:夕べの歌 Op.13-1/
   ・エルガー:パストゥレイユ Op.4-2/・エルガー:怪奇 Op.13-2/
   ・エルガー:ため息 Op.70
  CD 2
   ・ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ幻想曲/
   ・ドヴォルザーク(クライスラー編):インディアンの子守歌/
   ・ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ舞曲第1番 ト短調 Op.46-2/
   ・ドヴォルザーク(クライスラー編):スラヴ舞曲第2番 ホ短調 Op.72-2/
   ・ドヴォルザーク(クライスラー編):森の静けさ Op.68/・ドルドラ:幻影 Op.28/
   ・ドルドラ:セレナード第1番/・ドルドラ:トロイメライ Op.21/
   ・ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第6番/
   ・ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲第20番/・フバイ:ボレロ Op.51-3/
   ・シューマン(アウアー編):献呈 Op.25-1/・シューマン(アウアー編):予言の鳥 Op.82-7/
   ・ゲルトナー(クライスラー編):ウィーンにて

 珠玉のヴァイオリン小品をヴィオラで演奏!名手ゴラニが朗々と歌い上げる魅力的なアルバム!

 CD 1 65'29"、CD 2 51'36"

 リヴカ・ゴラニは1946年生まれのイスラエル人ヴィオラ奏者で、世界各国のオーケストラと共演している大御所ソリストです。新曲の発表にも力を注いでおり、これまで約70曲の協奏曲を含む300曲もの作品が彼女のために書かれています。

 当アルバムではクライスラー、エルガー、ドヴォルザーク、ブラームス、ドルドラ、シューマンなどのヴァイオリン小品集をヴィオラで演奏しました。
 朗々としたヴィオラの音色で聴く珠玉の名曲集がここに完成しました。
 




WERGO


WER 6428
¥2600
ゼイネプ・ゲディズリョグル(1977-):作品集
 (1)Sights of Now 〜2台のピアノと弦楽四重奏のための
 (2)Jetzt - mit meiner linken Hand 〜アンサンブルのための
 (3)Verbinden und Abwenden 〜アンサンブルと管弦楽のための
 (4)Kelimeler 〜5つの声のための
 (5)Blick des Abwesenden 〜ピアノとオーケストラのための
(1)菅原幸子(ピアノ)、
辺見智子(ピアノ)、
ディオティマ弦楽四重奏団
(2)レオンハルト・ガームズ(指揮)、
クラングフォラム・ウィーン
(3)イラン・ヴォルコフ(指揮)、
アンサンブル・モデルン
(4)ノイエ・ヴォーカルゾリステン・シュトゥットガルト
(5)タマラ・ステファノヴィッチ(ピアノ)、
 ヨナタン・シュトックハンマー(指揮)、
 hr交響楽団

 繊細に書かれた混沌の音響

 録音:2017・2018年/69'28''

 ゼイネプ・ゲディズリョグルは1977年トルコのイズミル生まれ。ヴォルフガング・リームらに作曲を学びました。
 「Verbinden und Abwenden(接続と拒否)」はオーケストラの中に〈異物〉としてアンサンブルが散在し、全体と個人の溶け合わないギクシャクした感じを描いているよう。繊細に書き込まれているのに、混沌・茫漠としています。
 「Kelimeler(言葉)」はア・カペラの声楽作品で、作曲家本人がトルコ語のテキストを書いています。
 
 
WER 7393
¥2600
アザー・ストーリーズ
 ヘルムート・ラッヘンマン(1935-):Sakura mit Berliner Luft 〜
  アルトサクソフォン、ピアノと打楽器のための
 マルティン・シュットラー(1974-):xerox 〜
  アルトサクソフォン、ピアノ、打楽器とテープのための
 ヘルムート・ラッヘンマン:Marche Fatale 〜ピアノ独奏のための
 桑原ゆう(1984-):In Between 〜
  アルトサクソフォン、ピアノと打楽器のための
 ヘルムート・ラッヘンマン:Berliner Kirschbluten 〜ピアノ独奏のための
 マルティン・スモルカ(1959-):fff (Fortissimo feroce Fittipaldi) 〜
  バリトンサクソフォン、ピアノと打楽器のための
 マイケル・フィニスィー(1946-):Opera of the Nobility 〜
  ソプラノサクソフォン、ピアノと打楽器のための
 ヘルムート・ラッヘンマン:Sakura-Variationen 〜
  アルトサクソフォン、ピアノと打楽器のための
  トリオ・アッカント
   [マルクス・ヴァイス(サクソフォン)、ニコラス・ホッジズ(ピアノ)、
    クリスティアン・ディエルシュタイン(打楽器)]
  ヘルムート・ラッヘンマン(声)

 ラッヘンマンが歌をうたう衝撃

 録音:2018-2019年/67'34''

 サックス、ピアノ、打楽器という編成による現代音楽集。
 特殊奏法ノイズ見本市のような昔のイメージのままラッヘンマンを聴くと、まったく違う作風に驚かされます。
 「Marche Fatale」は完全に普通のクラシック音楽。「Sakura mit Berliner Luft」「Sakura-Variationen」では何と自ら、日本語で「さくらさくら」を歌っています。
 どれも後半に不思議な展開をすることでラッヘンマンの音楽になってはいるものの、他の作曲家がかなり先鋭的な音楽を書いているので、そのギャップに面喰らいます。
 




BRIDGE



BCD 9530
¥2400
バーンスタイン19才の珍しいピアノ三重奏曲を収録!
「ニューイングランドのピアノ三重奏曲」

 ウォルター・ピストン(1894-1976):ピアノ三重奏曲第1番(1935)
 レナード・バーンスタイン(1918-1990):ピアノ三重奏曲(1937)
 ロナルド・ペレーラ(b.1941):ピアノ三重奏曲(2002)
 ウォルター・ピストン:ピアノ三重奏曲第2番(1966)
ジョエル・ピッチョン(Vn)
マリー=ボルシー・ペレンティエ(Vc)
ユ=メイ・ウェイ(Pf)

 

 録音2019年1月、66:38

 アメリカ・ニュー・イングランド州にゆかりのある作曲家によるピアノ三重奏曲を収録。
 当盤の目玉はなんといっても巨匠レナード・バーンスタインが19才の時に作曲したピアノ三重奏曲。マーラー18才の時のピアノ四重奏曲に匹敵する大作曲家の若書きの発見である。
 全3楽章16分あまりからなるなかなかの力作で後の交響曲「エレミア」や「不安の時代」に通じるユダヤ的なメロディ、ブギウギを意識したと思われる楽しいスケルツォ、先祖の故郷ウクライナへの思いなのかチャイコフスキーを思わせる抒情的なメロディと舞曲など若きレニーの情熱がほとばしる作品。19才の作品とは思わせないほどの成熟した筆致で聴きごたえ充分。
 バーンスタインの作曲の師匠ピストンの2つのピアノ三重奏曲は新古典主義風に書かれた佳作。バーンスタインに与えた影響を聴きとることが出来るのも聴きどころのひとつ。
 
 

BCD 9522
¥2400
「フレッド・ラーダール(1943-):作品集Vol.6」
 (1)《あちこちに》(2011)〜無伴奏チェロのための
 (2)弦楽四重奏曲第4番《シャコンヌ》(2016)
 (3)《炎と氷》(2015)〜ソプラノとコントラバスのための
 (5)3つのバガテル(2016)〜ヴァイオリンとギターのための
 (5)《アーチ》(2011)〜チェロと管弦楽のための
(1)トム・クレインズ(Vc)
(2)ダイダロス四重奏団
(3)エリザベス・フィッシュボーン(S)
 エドウィン・バーカー(Cb)
(4)モヴセス・ポゴシアン(Vn)
 デイヴィッド・ストロビン(G)
(5)トーケ・メルドルップ(Vc)
 アンドレアス・デルフス(指揮)
 オーデンセ交響楽団

 録音:2017-18年、60:25

 当レーベル6枚目となるラーダールの作品集は弦楽器を中心とした近作で構成されている。
 ラーダールはミルトン・バビット、ロジャー・セッションズに学んだ後、渡独しヴォルフガング・フォルトナーに師事している。その師事歴からもわかる通り、12音技法もしくは自由な無調による作品を多数発表している。
 「炎と氷」はソプラノとコントラバスというユニークな編成でソプラノの超絶的な歌唱が聴きもの。
 チェロ協奏曲「アーチ」はおよそ20分からなるレーダールの近年の大作。
 
 

BCD 9533
(2CD)
¥4300
「チナリー・ウン(b.1942)作品集Vol.4」
 CD1)
  (1)「シンギング・インサイド・オーラ」(2013)
  (2)「スパイラルXIV:ニミッタ」(2012)
  (3)「スパイラルI」(1987)
  (4)「テリガータ・インサイド・オーラ」(2018)
 CD2)
  (5)「スパイラルXII:天と地の間」(2008)
   (1)ジェイムズ・ベイカー(指揮)
   アンサンブル(Vn、Va、Fl、Cl、Pf、Vc、Perc×2)
   (2)ブライアン・ウォルシュ(Cl)、ニコラス・テリー(Perc)、
    ジャスティン・デハート(Perc)、シャノン・ウェットスタイン(Pf)
   (3)フェリックス・ファン(Vc)、マシュー・ゴールド(Perc)、アレック・カリス(Pf)
   (4)デヴィッド・レンツ(指揮)、アン・ハーレー(S)、スーテシー・フレーザー(S)、
    ブライアン・ウォルシュ(Cl)、スーザン・ウン(Va)、ニコラス・テリー(Perc)
   (5)ギル・ローズ(指揮)アンサンブル(声楽・器楽)

 録音:2014-18年、108'25(69:14/39:11)

 4枚目となるチナリー・ウンの作品集。
 ウンはカンボジア出身で現在はアメリカで活躍、レクチャーのため来日したことがある。自分の出自であるカンボジアひいてはアジアの歴史、伝統文化と世界、現代の芸術をいかに対峙あるいは融合するかということに創作の主眼が置かれた作品を発表している。
 奏者は時に語り叫びながら演奏するスタイルはウン独自の世界を築いている。
 



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GENUIN

GEN 20698
¥2400→\2190
意外と珍しいオッフェンバックの管弦楽曲集
「オッフェンバック・ファンタスティック」

 オッフェンバック(1819-1880):
  「悪魔の3つのキス」序曲
  「ロバンソン・クルゾーエ(ロビンソン・クルーソー)」間奏曲
  「月への旅行」序曲
  「ファンタシオ」第3幕への間奏曲
  「ニンジンの王」間奏曲
  「ラインの妖精」序曲
  「ファンタシオ」第2幕への間奏曲
  「バルクフ」第3幕への間奏曲—ワルツ
  劇音楽「憎しみ」—宗教行進曲
  「ニンジンの王」—導入,バレエ/ワルツ
  「地獄のオルフェ(天国と地獄)」序曲
ニコラス・クリュジェ(指揮)
ライプツィヒ交響楽団

 生誕201年!意外と珍しいオッフェンバックの管弦楽曲集

 録音:2019年3月12-14日 ドイツ,ベーレン、69'27

 2019年が生誕200周年だったオッフェンバックの記念CD。世界で最も有名なクラシック音楽の一つであろう「地獄のオルフェ」序曲の他は比較的珍しい作品が収録されている。
 「ラインの妖精」はウィーンで初演されたロマンティックオペラ(つまりシリアスな物語)で、有名な「ホフマン物語」の舟歌のオリジナルが序曲にも用いられている。
 ニコラス・クリュジェは1972年生まれのフランスの指揮者。祖父は20世紀半ばのフランスの作曲家、アンリ・バロー。
 パリ音楽院を修了後、フランスを中心とした地方歌劇場で活動。2018/2019年シーズンからライプツィヒ交響楽団の首席指揮者を務めている。
 
 
GEN 20694
¥2400
「アンバラバ」〜マンドリン、ギター、ハープによる三重奏
 サン=サーンス:「動物の謝肉祭」〜水族館
 ヘンツェ:カリヨン,レシタティフ,マスク
 ボリス・ミヘーエフ(b.1937):7つの性格的小品〜歌,即興,踊り
 ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集 Op.2
 ドビュッシー:神聖な舞曲,世俗的な舞曲
 ロドリーゴ:かつてイタリカは名高い都市だった
 アルベルト・イグレシアス(b.1955):トーク・トゥ・ハー
 ラヴェル:「マ・メール・ロワ」〜パゴダの女王レドロネット
 ヴァルター・フェーンドリヒ(b.1944):アンバラバ
シクスティ1ストリングズ:
 【エカテリーナ・ソロヴェイ(マンドリン)
  ネギン・ハビビ(ギター)
  コンスタンツェ・クス(ハープ)】

 マンドリン、ギター、ハープという撥弦楽器による珍しい三重奏!

 録音:2019年7月10-13日 ドイツ,マンデルスロー、66'05

 マンドリン、ギター、ハープという撥弦楽器3台による三重奏団、シクスティ1ストリングズによる素敵なCD。
 音色はかなり異なる3種の楽器だが、いずれも弦を指で弾くことから相性良く溶け合い、華やでかつ癒しの音楽になっている。
 エカテリーナ・ソロヴェイはロシア、ネギン・ハビビはイラン、コンスタンツェ・クスはドイツの生まれ。
 
 
GEN 20688
¥2400
「2019年ドイツ国際ピアノ賞受賞者〜ソン・ジョンボム」
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D784
 ラヴェル:夜のガスパール
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
ソン・ジョンボム(Pf)

 録音:2019年11月29日 アーヘン(ライヴ録音)、68'02

 2019年のドイツ国際ピアノ賞の受賞者、韓国のピアニスト、ソン・ジョンボム(欧文表記 JeungBeum Sohn)のアーヘンでのリサイタルのライヴ録音。
 ソン・ジョンボムは韓国国立芸術大学を修了後、2012年からミュンヘン音楽舞台大学に留学、以来ドイツを拠点に活躍している。落ち着いた演奏と抑えの利いた渋い芸風はかつてのドイツのピアニストを思わせるもので、それは当然シューベルトとベートーヴェンでは強い武器になっており、またラヴェルも華やかさよりも緻密な掘り出しによる充実感が見事。
 
 
GEN 20692
¥2400
「クリスティアン・リディル(b.1943):独唱曲と男声合唱曲集」
 (1)小民謡組曲「クルプファルツから来た狩人」(全11曲)/
 (2)賭け/(3)2つの初期の合唱曲/(4)私の母に/
 (5)目を覚ませ、私の心の美しさよ(全3曲)/
 (6)セレナード/(7)北風と南風/(8)歓迎と告別/
 (9)告別/(10)3つの詩篇の歌/(11)ベルシャザル
(1)(3)(4)(6)(7)(11)
 ヤン・シューマッハー(指揮)
 カメラータ・ムジカ・リンブルク
(2)(5)(8)(9)(10)ニコラウス・フルック(Br)
(2)(5)(8)(9)(10)(11)アンドレアス・フレーゼ(Pf)
(1)ゲルハルト・シュルトハイス(Trp)、
 エグベルト・レヴァルク(Trp)、
 アンドレアス・ヴェル(Trp)、
 イリヤ・ダニロフ(Trb)

 録音:2019年3月8-10日、74'01

 ドイツの作曲家、クリスティアン・リディルの独唱および男声合唱の曲集。
 クリスティアン・リディルは1943年、長くドイツ領だったブレスラウ(現在のポーランドのヴロツワフ)の生まれ。14年間ギムナジウム(中高校)の教師を務めた後、2011年までフランクフルトのゲーテ大学で教職に就くと同時に、大学合唱団を指導し、同時に作曲家として様々な作品を書いている。したがっていずれの曲も親しみやすいものである。
 カメラータ・ムジカ・リンブルクは1999年にヤン・シューマッハーよって設立された男声合唱団。リンブルク大聖堂の少年合唱団の出身者が中心となっている。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ORFEO



C200011
(10CD)
¥6000→\5490
「伝説の指揮者たち」 〜 ORFEOレーベル40周年記念

 【DISC 1】カール・ベーム(1894-1981)
  ・シューベルト: 交響曲 第2番 変ロ長調 D 125/・R.シュトラウス: 交響詩「英雄の生涯」 Op.40
    カール・ベーム(指揮) バイエルン放送交響楽団
    録音: 1973年9月29日 ヘルクレスザール、ミュンヘン (ライヴ)

 【DISC 2】 ヴォルフガング・サヴァリッシュ(1923-2013)
  ・ブルックナー: 交響曲 第5番 変ロ長調 原典版
    ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮) バイエルン国立管弦楽団
    録音: 1990年9月28,29日、1991年3月18-20日 ミュンヘン大学

 【DISC 3】カルロス・クライバー(1930-2004) / ディミトリ・ミトロプーロス(1896-1960)
  ・ベートーヴェン: 交響曲 第4番 変ロ長調 Op. 60
    カルロス・クライバー(指揮) バイエルン国立管弦楽団
    録音: 1982年5月3日 ミュンヘン国立劇場 (カール・ベーム追悼コンサート ライヴ)
  ・プロコフィエフ: 交響曲 第5番 変ロ長調 Op. 100
    ディミトリ・ミトロプーロス(指揮) バイエルン放送交響楽団
    録音: 1954年7月9日 ヘルクレスザール、ミュンヘン (モノラル)

 【DISC 4】ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)
  ・ベートーヴェン: コリオラン序曲 Op. 62/・ベートーヴェン: 交響曲 第3番 変ホ長調 Op. 55 「英雄」
    ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    録音: 1954年1月17日(コリオラン)、1962年2月17日(英雄) 
    ムジークフェラインザール、ウィーン (ライヴ、モノラル)

 【DISC 5】オットー・クレンペラー(1885-1973)
  ・ブラームス: 交響曲 第3番 ヘ長調 Op. 90/・ベートーヴェン: 交響曲 第7番 イ長調 Op. 92
    オットー・クレンペラー(指揮) ウィーン交響楽団
    録音: 1956年3月8日 コンツェルトハウス、ウィーン (ライヴ、モノラル)

 【DISC 6】フェレンツ・フリッチャイ(1914-1963)
  ・チャイコフスキー: 交響曲 第6番 ロ短調 Op. 74 「悲愴」
    フェレンツ・フリッチャイ(指揮) バイエルン放送交響楽団
    録音: 1960年11月24日 ヘルクレスザール、ミュンヘン (モノラル)

 【DISC 7】ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)
  ・ベートーヴェン: 交響曲 第9番 ニ短調 Op. 125
    リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ) ヒルデガルト・レッセル=マイダン(アルト) 
    ヴァルデマール・クメント(テノール) オットー・エーデルマン(バス)
    ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮) ウィーン楽友協会合唱団 ウィーン交響楽団
    録音: 1955年6月25日 ムジークフェラインザール、ウィーン  (ライヴ、モノラル)

 【DISC 8】セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)
  ・リスト: 交響詩 「前奏曲」/・ブラームス: 交響曲 第1番 ハ短調 Op. 68
    セルジュ・チェリビダッケ(指揮) ウィーン交響楽団
    録音: 1952年10月30日 コンツェルトハウス、ウィーン  (ライヴ、モノラル)

 【DISC 9】 サー・ジョン・バルビローリ(1899-1970)
  ・ブラームス: 交響曲 第2番 ニ長調 Op. 73/・ヴォーン=ウイリアムズ: 交響曲 第6番 ホ短調
    サー・ジョン・バルビローリ(指揮) バイエルン放送交響楽団
    録音: 1970年4月10日 ヘルクレスザール、ミュンヘン (ライヴ)

 【DISC 10】ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(1886-1954)
  ・ブルックナー: 交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
    ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    録音: 1951年10月29日 ドイツ博物館コングレスザール  (ライヴ、モノラル)

 【ORFEOレーベル40周年、怒涛の指揮者BOX!】

 1979年にミュンヘンで設立されたORFEOレーベル。40周年を記念したこのBOXセットには、その歴史を彩った巨匠たちの名演奏を惜しげもなく集めました。
 特に生誕250年の記念年であるベートーヴェンは抜群の充実度で、レーベルの顔ともいえるカルロス・クライバーの交響曲第4番はもちろん、クナッパーツブッシュの「英雄」、クレンペラーの第7番にカラヤンの第九と、超弩級といえるラインナップとなっています。
 またベームのリヒャルト・シュトラウス、フルトヴェングラーの「ロマンティック」(レーヴェ改訂版)、サヴァリッシュのブルックナー5番、バルビローリのブラームス2番、フィリッチャイの「悲愴」、ミトロプーロスのプロコフィエフ5番などは、いずれもバイエルン放送のオリジナルマスターテープからの良質な復刻で評判となったもの。
 ORFEOならではの素晴らしい内容です。
 
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C200032
(2CD)
¥2200→\1990

「究極のレコーディング 40」
 〜ORFEOレーベル40周年記念

 【DISC 1】 20人の器楽奏者と指揮者たち
  1. モーツァルト: 歌劇《魔笛》 K.620 - 序曲
    ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮) バイエルン国立管弦楽団 録音: 1980年
  2. J.S.バッハ: 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV 1068 - II. エア
    オットー・クレンペラー(指揮) バイエルン放送交響楽団 録音: 1957年
  3. ベートーヴェン: 交響曲 第4番 変ロ長調Op. 60 - IV. Allegro ma non troppo
    カルロス・クライバー(指揮) バイエルン国立管弦楽団 録音: 1982年
  4. J.S.バッハ: パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV 825 - I. エア カール・ゼーマン(ピアノ) 録音: 1965年
  5. ハイドン: 交響曲 第88番 ト長調 Hob. I:88 - IV. フィナーレ Allegro con spirito
    ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 録音: 1951年
  6. ベートーヴェン: ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op. 58 - II. Andante con moto
    ルドルフ・ゼルキン(ピアノ) ラファエル・クーベリック(指揮) バイエルン放送交響楽団 録音: 1977年
  7. シューベルト: 交響曲 第2番 変ロ長調 D. 125 - III. メヌエット Allegro vivace
    カール・ベーム(指揮) バイエルン放送交響楽団 録音: 1973年
  8. ブラームス: 間奏曲 ハ長調 Op. 119-3 ゲルハルト・オピッツ(ピアノ) 録音: 1981年
  9. サン=サーンス: 「動物の謝肉祭」 - XIII. 白鳥
    ボリス・ペルガメンシコフ(チェロ) パヴェル・ギリロフ(ピアノ) 録音: 1994年
  10. チャイコフスキー: 交響曲 第5番 ホ短調 Op. 64 - III. ワルツ Allegro moderato
    アンドリス・ネルソンス(指揮) バーミンガム市交響楽団 録音: 2008年
  11. メンデルスゾーン: 演奏会用小品 ヘ短調 Op. 113 - III. Presto
    ディーター・クレッカー(クラリネット) イジ・マジストレッリ(バセット・ホルン)
    プラハ室内管弦楽団 録音: 2004年
  12. シューベルト: ピアノ・ソナタ 第14番 イ短調 Op. posth. 143 D 784 - II. Andante
    オレグ・マイセンベルク(ピアノ) 録音: 1981年
  13. グラズノフ: 交響曲 第1番 ホ長調 Op. 5 「スラヴ」 - II. スケルツォ Allegro
    ネーメ・ヤルヴィ(指揮) バイエルン放送交響楽団 録音: 1983年
  14. シベリウス: ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op. 78 - 第2番 ロマンス
    バイバ・スクリデ(ヴァイオリン) ラウマ・スクリデ(ピアノ) 録音: 2015年
  15. スーク: 春 Op.22a - 第5番 あこがれ (管弦楽編曲版)
    ヴァーツラフ・ノイマン(指揮) チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 録音: 1988年
  16. チャイコフスキー: 懐かしい土地の思い出 Op.42 (グラズノフ編曲: チェロと管弦楽版)
   III.メロディ Moderato con moto
    ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ) アジス・ショハキモフ(指揮)
    ベルリン・ドイツ交響楽団 録音: 2017年
  17. ヴィエニアフスキ:
   エチュード・カプリス Op.18 - 第4番 カプリス イ短調 (クライスラー編曲: ヴァイオリンとピアノ版)
    ドミトリ・シトコヴェツキ(ヴァイオリン) ブルーノ・カニーノ(ピアノ) 録音: 1982年
  18. ドビュッシー: 6つの古代のエピグラフ - 第1番 夏の風の神パンに祈るために
    コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ) 録音: 2012年
  19. シュルホフ: 町人貴族 - 仕立て屋の踊り
    ミヒャエル・リシェ(ピアノ) ゲルト・アルブレヒト(指揮) ベルリン・ドイツ交響楽団 録音: 1999年
  20. ショスタコーヴィチ: ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 Op. 77 - IV. ブルレスケ Allegro con brio
    アラベラ・シュタインバッハー(ヴァイオリン) アンドリス・ネルソンス(指揮)
    バイエルン放送交響楽団 録音: 2006年

 【DISC 2】 20人の伝説的歌手たち
  1. ロッシーニ: 歌劇《湖上の美人》 - 第2幕 「この素晴らしき瞬間に豊かな愛情が」
    アグネス・バルツァ (メゾ・ソプラノ) ハインツ・ワルベルク (指揮)
    ミュンヘン放送管弦楽団 録音: 1981年
  2. モーツァルト: 歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》 - 第1幕 「愛のそよ風は」
    パヴォル・ブレスリク (テノール) パトリック・ランゲ (指揮) ミュンヘン放送管弦楽団 録音: 2014年
  3. グルック: 歌劇《アルチェステ》 - 第1幕 第7場 アルチェステのアリア
    ジェシー・ノーマン (ソプラノ) セルジュ・ボド (指揮) バイエルン放送交響楽団 録音: 1982年
  4. モーツァルト: 歌劇《後宮からの逃走》 - 第3幕 「ああ、何という勝利だ」
    クルト・モル (バス) クルト・アイヒホルン (指揮) ミュンヘン放送管弦楽団 録音: 1981年
  5. シュポア: 歌劇《イェソンダ》 - 第2幕 二重唱 「Lass fur ihn, den ich geliebte」
    ユリア・ヴァラディ (ソプラノ) レナーテ・ベーレ (ソプラノ)
    ゲルト・アルブレヒト (指揮) ハンブルク国立歌劇場フィルハーモニー管弦楽団 録音: 1990年
  6. アルディーティ: ワルツ 「くちづけ」
    エディタ・グルベローヴァ (ソプラノ) クルト・アイヒホルン (指揮)
    シュトゥットガルト放送交響楽団 録音: 1983年
  7. プッチーニ: 歌劇《ラ・ボエーム》 - 第4幕 「馬車にだって?‛&ああミミ、君はもう帰ってこない」
    カルロ・ベルゴンツィ (テノール) ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (バリトン) 
   ヘスス・ロペス=コボス (指揮) バイエルン放送交響楽団 録音: 1982年
  8. ヴェルディ: 歌劇《イル・トロヴァトーレ》 - 第2幕 「炎は燃えて」
    マリヤーナ・リポヴシェク (メゾ・ソプラノ) 
    ジュゼッペ・パターネ (指揮) ミュンヘン放送管弦楽団 録音: 1989年
  9. チレア: 歌劇《アドリアーナ・レクヴルール》 - 第1幕 「私は創造の神の卑しい僕」
    グレース・バンブリー (メゾ・ソプラノ) 
    ステファン・ゾルテス (指揮) シュトゥットガルト放送交響楽団 録音: 1983年
  10. トスティ: 「マレキアーレ」 (エルヴィオ・モンティ編曲)
     フランコ・ボニゾッリ (テノール) エルヴィオ・モンティ (指揮)
     イ・マンドリーニ・マポレターニ・ディ・ジーノ・デル・ヴェスコーヴォ 録音: 1983年
  11. プッチーニ: 歌劇《ジャンニ・スキッキ》 - 「私のお父さん」
    ユリア・ヴァラディ (ソプラノ) マルチェッロ・ヴィオッティ (指揮) ベルリン放送交響楽団 録音: 1993年
  12. ビゼー: 歌劇《カルメン》 - 第1幕 セギディーリャ 「セビリアの砦の近くの酒場で」
    ブリギッテ・ファスベンダー (メゾ・ソプラノ) ザコス・テルザキス (テノール)
    ハンス・グラーフ (指揮) シュトゥットガルト放送交響楽団 録音: 1983年
  13. マスネ: 歌劇《ウェルテル》 - 第3幕 「私の魂はすべてここにある‛&春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」
    ニール・シコフ (テノール) フレデリック・シャスラン (指揮) ミュンヘン放送管弦楽団 録音: 2001年
  14. グノー: 歌劇《ファウスト》 - 第1幕 「出征を前に」
    ヴォルフガング・ブレンデル (バリトン) ハインツ・ワルベルク (指揮)
    ミュンヘン放送管弦楽団 録音: 1981年
  15. ビゼー: 歌劇《ジャミレ》 - 第5場 「嘆き」
    ルチア・ポップ (ソプラノ) ランベルト・ガルデッリ (指揮) ミュンヘン放送管弦楽団 録音: 1983年
  16. モニューシュコ: 歌劇《いかだ乗り》 - 「Plyna tratwy po Wisle」
    ピョートル・ベチャワ (テノール) ウカシュ・ボロヴィチ (指揮) ポーランド放送交響楽団 録音: 2009年
  17. ドヴォルザーク: 歌劇《ルサルカ》 - 第1幕 「月に寄せる歌」
    クラッシミラ・ストヤノヴァ (ソプラノ) パヴェル・バレフ (指揮) ミュンヘン放送管弦楽団 録音: 2010年
  18. ワーグナー: 歌劇《タンホイザー》 - 第2幕 「貴き殿堂よ、私は喜んであなたにあいさつを送ります」
    アドリアンヌ・ピエチョンカ (ソプラノ) ウルフ・シルマー (指揮) ミュンヘン放送管弦楽団 録音: 2005年
  19. R.シュトラウス: 歌劇《ナクソス島のアリアドネ》 - 「すべてのものが清らかである国が」
    アンナ・トモワ=シントウ (ソプラノ) ピーター・ソマー (指揮) ミュンヘン放送管弦楽団 録音: 1983年
  20. ワーグナー: 歌劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 - 第3幕 「師匠たちをあなどらないで」
    ミヒャエル・フォッレ (バリトン) ゲオルク・フリッチュ (指揮) ベルリン放送交響楽団 録音: 2016年

 【ORFEOレーベル40周年の歴史を彩った名録音の数々】

  1979年にミュンヘンで設立されたORFEOレーベル。40周年を記念し、その歴史を彩った名録音の数々を一度に楽しむことの出来る見本市のようなアルバムが登場します。
  CD1には器楽奏者と指揮者による20の名演、CD2には20の名唱、40周年に合わせ合計40の素晴らしい演奏を楽しむことが出来ます。
 


<メジャー・レーベル>
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RCA
SONY CLASSICAL MASTERS BOX


SONY のBOXは発売後すぐに(ひどいときは発売前に予約分で)完売することがあります。
どうかお早めに。


19439704812
(8CD)
\3900→\3590
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
シベリウス:交響曲全集、管弦楽曲集

CD1
 1. 交響曲第1番ホ短調 Op.39
 2. 「カレリア」序曲 Op.10
 3. 組曲「カレリア」 Op.11
 4. 交響詩「フィンランディア」 Op.26

CD2
 1. 交響曲第2番ニ長調 Op.43
 2. 劇音楽「クオレマ」 Op.44〜鶴のいる情景/悲しきワルツ
 3. 交響詩「夜の騎行と日の出」 Op.55

CD3
 1. 交響曲第3番ハ長調 Op.52
 2. 組曲「ベルシャザール王の饗宴」 Op.51
 3. 組曲「クリスティアン2世」 Op.27

CD4
 1. 交響曲第4番イ短調 Op.63
 2. 交響詩「ポヒョラの娘」 Op.49
 3. 交響詩「吟遊詩人」 Op.64
 4. 交響詩「大洋の女神」 Op.73

CD5
 1. 交響曲第5番変ホ長調 Op.82
 2. 交響詩「伝説」 Op.9
 3. 交響詩「タピオラ」 Op.112

CD6
 1. 交響曲第6番ニ短調 Op.104
 2. 組曲「歴史的情景」第1番 Op.25
 3. 組曲「歴史的情景」第2番 Op.66

CD7
 1. 交響曲第7番ハ長調 Op.105
 2. 4つの伝説曲 Op.22

CD8
 1. ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
 2. 2つのユモレスク Op.87
 3. 4つのユモレスク Op.89
 4. 2つのセレナード Op.69
ジョセフ・スウェンセン(ヴァイオリン/CD8)
フィンランド放送交響楽団
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
 録音:1987〜1989年(デジタル/セッション)

 落ち着いた重厚な演奏で多くのファンを持つフィンランドの名匠ユッカ=ペッカ・サラステが、当時首席指揮者を務めていたフィンランド放送交響楽団(1987〜2001年)と、1987から1989年にかけてRCAに録音したシベリウスの交響曲全曲、管弦楽作品、ヴァイオリン協奏曲を網羅したボックス。インターナショナル盤としては初めてのボックス化となります。

 フィンランド放送響首席指揮者着任早々に手掛けただけあって、指揮者とオーケストラの間の極めて緊密な結びつきが聴きとれる充実の演奏が実現しています。このコンビはこの4年後の1993年にサンクト・ペテルブルクで交響曲全曲をフィンランディア・レーベルにライヴ録音しており、高く評価されていますが、名プロデューサー、ブライアン・カルヴァーハウスによるセッションで収録された当ボックスの演奏は、細部の緻密な仕上げが際立っています。

 各ディスクには交響曲が1曲ずつ収録されていますが、それにシベリウスの個性豊かな管弦楽曲がカップリングされているのが心憎いところです。
 さらにディスク8には、現在は指揮者としての活動に重点が置かれているジョゼフ・スウェンセンの貴重なソロが聴けるヴァイオリンとオーケストラのための作品を収録しています。

 このセットにはブックレットは付いておりません。 トラック表は、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。
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19439704382
(7CD)
\3700→\3390
ウラディミール・ホロヴィッツ/ショパン・コレクション
CD1:モノラル録音
 1. アンダンテ・スピアナートと華麗なるポロネーズ変ホ長調 Op.22(録音:1945.9.22 & 10.6)
 2. ワルツ第3番イ短調 Op.34-2(録音:1945.9.23)
 3. ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53「英雄」(録音:1945.10.6)
 4. マズルカ第7番ヘ短調 Op.7-3(録音:1947.12.22)
 5. ワルツ第7番嬰ハ短調 Op.64-2(録音:1946.11.29)
 6. マズルカ第38番嬰へ短調 Op.59-3(録音:1950.5.10)
 7. マズルカ第26番嬰ハ短調 Op.41-1(録音:1949.5.11)
 8. マズルカ第20番変ニ長調 Op.30-3(録音:1949.12.28)
 9. マズルカ第21番嬰ハ短調 Op.30-4(録音:1949.12.28)
 10. マズルカ第40番へ短調 Op.63-2(録音:1949.12.30)
 11. マズルカ第41番嬰ハ短調 Op.63-3(録音:1949.12.30)
 12. マズルカ第32番嬰ハ短調 Op.50-3(録音:1949.12.30)
 13. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35(録音:1950.5.13)
 14. マズルカ第21番嬰ハ短調 Op.30-4(録音:1928.3.26)

CD2:モノラル録音
 1. バラード第1番ト短調 Op.23(録音:1947.5.19)
 2. 夜想曲第5番嬰ヘ長調 Op.15-2(録音:1947.5.19)
 3. バラード第3番変イ長調 Op.47(録音:1949.5.11)
 4. バラード第4番ヘ短調 Op.52(録音:1952.5.8)
 5. 練習曲第3番ホ長調 Op.10-3「別れの曲」(録音:1951.4.29)
 6. 即興曲第1番変イ長調 Op.29(録音:1951.10.11)
 7. 夜想曲第15番ヘ短調 Op.55-1(録音:1951.4.28)
 8. スケルツォ第1番ロ短調 Op.20(録音:1951.4.29)
 9. 夜想曲第19番ホ短調 Op.72-1(録音:1952.1.5)
 10. 練習曲第4番嬰ハ短調 Op.10-4(録音:1952.1.5)
 11. マズルカ第19番ロ短調 Op.30-2(録音:1945.3.28 ライヴ)
 12. 幻想曲ヘ短調 Op.49(録音:1948.2.2 ライヴ)
 13. ポロネーズ第1番嬰ハ短調 Op.26-1(録音:1950.4.24 ライヴ)

CD3:モノラル録音
 1. 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61(録音:1951.4.23 ライヴ)
 2. マズルカ 変ロ短調 Op.24-4(録音:1951.3.5 ライヴ)
 3. スケルツォ第1番ロ短調 Op.20(録音:1953.2.25 ライヴ)
 4. ワルツ第3番イ短調 Op.34-2(録音:1953.2.25 ライヴ)
 5. 夜想曲第19番ホ短調 Op.72-1(録音:1953.2.25 ライヴ)
 6. スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31(録音:1957.2.23)
 7. 夜想曲第3番ロ長調 Op.9-3(録音:1957.2.23)
 8. 夜想曲第4番へ長調 Op.15-1(録音:1957.2.23)
 9. 夜想曲第7番嬰ハ短調 Op.27-1(録音:1957.2.23)
 10. 夜想曲第2番変ロ長調 Op.9-2(録音:1957.5.14)
 11. 舟歌 Op.60(録音:1957.2.23)
 12. スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39(録音:1957.1.15)

CD4:ステレオ録音
 1. ワルツ第3番イ短調 Op.34-2(録音:1975.11.16 ライヴ)
 2. スケルツォ第1番ロ短調 Op.20(録音:1975.11.16 ライヴ)
 3. マズルカ イ短調 Op.17-4(録音:1975.11.23 ライヴ)
 4. 練習曲第19番嬰ハ短調 Op.25-7(録音:1979-80 ライヴ)
 5. 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60(録音:1979-80 ライヴ)
 6. 練習曲第5番変ト長調 Op.10-5「黒鍵」(録音:1979-80 ライヴ)
 7. バラード第4番ヘ短調 Op.52(録音:1981.11.1 ライヴ)
 8. ワルツ第9番変イ長調 Op.69-1(録音:1981.11.1 ライヴ)
 9. 幻想ポロネーズ変イ長調 Op.61(録音:1982.5.22 ライヴ)
 10. バラード第1番ト短調 Op.23(録音:1982.5.22 ライヴ)

CD5:ステレオ録音
 1. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35「葬送」(録音:1962.4.18,24, 5.9,14)
 2. 練習曲第6番変ホ短調 Op.10-6(録音:1963.11.4)
 3. 練習曲第12番 ハ短調 Op.10-12「革命」(録音:1963.11.4)
 4. 練習曲第19番嬰ハ短調 Op.25-7(録音:1963.11.14)
 5. スケルツォ第1番ロ短調Op.20(録音:1963.11.14)
 6. 練習曲 変イ長調(3つの新練習曲より)(録音:1965.4.7)
 7. マズルカ第21番嬰ハ短調 Op.30-4(録音:1965.5.9 ライヴ)
 8. 練習曲第8番ヘ長調 Op.10-8(録音:1965.5.9 ライヴ )
 9. バラード第1番ト短調 Op.23(録音:1965.5.9 ライヴ )

CD6:ステレオ録音
 1. 幻想ポロネーズ変イ長調 Op.61(録音:1966.4.17 ライヴ)
 2. マズルカ第25番 ロ短調 Op.33-4(録音:1966.11.27 ライヴ)
 3. 夜想曲第19番ホ短調 Op.72-1(録音:1966.11.27 ライヴ)
 4. バラード第1番ト短調 Op.23(録音:1968.2.1 ライヴ)
 5. 夜想曲第15番 ヘ短調 Op.55-1(録音:1968.2.1 ライヴ)
 6. ポロネーズ第5番嬰ヘ短調 Op.44(録音:1968.2.1 ライヴ)
 7. ワルツ第7番嬰ハ短調 Op.64-2(録音:1968.4.7)
 8. マズルカ第7番ヘ短調 Op.7-3(録音:1968.5.12)
 9. マズルカ第13番イ短調 Op.17-4(録音:1971.4.14)
 10. 練習曲第5番変ト長調 Op.10-5「黒鍵」(録音:1971.4.14)
 11. 序奏とロンド変ホ長調 Op.16(録音:1971.4.14)
 12. ワルツ第3番イ短調 Op.34-2(録音:1971.5.4)

CD7:ステレオ録音
 1. ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53「英雄」(録音:1971.5.4)
 2. 前奏曲第15番変ニ長調 Op.28-15「雨だれ」(録音:1971.4.14, 5.4)
 3. 練習曲第3番ホ長調 Op.10-3「別れの曲」(録音:1972.7.6)
 4. 練習曲第12番ハ短調 Op.10-12「革命」(録音:1972.7.6)
 5. 前奏曲第6番 ロ短調 Op.28-6(録音:1972.7.6)
 6. ポロネーズ第3番イ長調 Op.40-1「軍隊」(録音:1972.7.6)
 7. マズルカ第38番嬰ヘ短調 Op.59-3(録音:1973.2.15)
 8. マズルカ第32番嬰ハ短調 Op.50-3(録音:1973.2.8&15)
 9. マズルカ第20番変ニ長調 Op.30-3(録音:1973.2.8&15)
 10. マズルカ第21番ホ短調 Op.41-2(録音:1973.2.15)
 11. マズルカ第23番ニ長調 Op.33-2(録音:1973.2.8&15)
 12. 練習曲第4番嬰ハ短調 Op.10-4(録音:1973.2.8&15)
 13. マズルカ第35番 ハ短調 Op.53-3(録音:1989.10.24,27, 11.1)
 14. 夜想曲第16番 変ホ長調 Op.55-2(録音:1989.10.20,24,27, 11.1)
 15. 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66(録音:1989.10.20.24,27.31, 11.1)
 16. 練習曲第13番変イ長調 Op.25-1(録音:1989.10.25,27,31.31, 11.1)
 17. 練習曲第17番ホ短調 Op.25-5(録音:1989.10.25,27,31.31, 11.1)
 18. 夜想曲第17番ロ長調 Op.62-1(録音:1989.10.25,27, 11.1)
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)

 20世紀を代表する巨匠ピアニストで、その極めて個性的かつ奔放な演奏で知られたウラディミール・ホロヴィッツ。
 当ボックスは、ホロヴィッツがRCAとコロンビア〜ソニー・クラシカルに残したショパン録音をCD7枚にまとめたものです。

 CD1〜3はRCAへのSP〜モノラル録音、CD4はRCAへのステレオ録音、CD5〜7はコロンビア・レコードへのステレオ〜デジタル録音で、それぞれのセグメントの中でほぼ録音年代順に収録しているため、ホロヴィッツのショパン作品についての演奏解釈の変遷を実際の音で辿ることができます。

 1951年のカーネギー・ホールでの演奏会、1953年のアメリカ・デビュー25周年記念演奏会、そして1965年の伝説的な「ヒストリック・リターン・コンサート」でのライヴ録音も収録。
 「アンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズ」、スケルツォ第2番・第3番、バラード第3番、即興曲第1番など、有名曲でありながら、ホロヴィッツにとって唯一の録音も含まれ、さらには死後発表された別テイクの録音も合わせて収録されています。

 このセットにはブックレットは付いておりません。 トラック表は、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。
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19439709642
(6CD)
\3300→\2990
アリシア・デ・ラローチャ/モーツァルト:ピアノ協奏曲集
CD1
 1. ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271「ジュノーム」
 2. ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467
CD2
 1. ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
 2. ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
CD3
 1. ピアノ協奏曲第22番変ホ長調 K.482
 2. ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537「戴冠式」
CD4
 1. ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
 2. ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
CD5
 1. ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595
 2. ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K.459
CD6
 1. 2台のピアノのための協奏曲変ホ長調 K.365
 2. 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448
アリシア・デ・ラローチャ(ピアノ)
サー・コリン・デイヴィス指揮、
イギリス室内管弦楽団(CD1-5)
アンドレ・プレヴィン指揮&ピアノ、
セント・ルークス管弦楽団(CD6-1)
アンドレ・プレヴィン(ピアノ:CD6-2)
 録音:1991〜1993年(デジタル)

 完全生産限定。

 スペイン音楽だけでなく「モーツァルト弾き」としても最高の賛辞と評価を得ていたスペインの名ピアニスト、アリシア・デ・ラローチャ。
 空前のモーツァルト・イヤーとなった1991年に、コリン・デイヴィス指揮イギリス室内管とスタートしたピアノ協奏曲の録音は、1993年までに後期の第20番〜第27番の7曲と第9番『ジュノーム』・第19番を網羅。さらに1993年にはニューヨークでアンドレ・プレヴィン指揮するセント・ルークス管との『2台のピアノのための協奏曲』と『2台のピアノのためのソナタ』も収録されました。
 1991年に完成したピアノ・ソナタ全集と共に、幸福感にあふれ、一音一音に生命感がみなぎるモーツァルト解釈であり、「モーツァルトならではの明朗さ、優しさ、機知、そして深み、それらのすべての要素が、いかなる誇張もなく、淡々と流れる。しかも、それはけっして無個性ではなく、どこかにラローチャという、・・・香りとも呼びたいものに満たされている」と絶賛された、ラローチャ最晩年の輝きを美しく刻印した名盤です。

 このセットにはブックレットは付いておりません。 トラック表は、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。



<映像>


EURO ARTS(映像)



20 65194
(Blu ray)
¥4700
デンマーク国立交響楽団
 世界的大ヒットのファンタジー映画音楽
FANTASYMPHONY

 1.カインド・オブ・マジック(映画「ハイランダー 悪魔の戦士」)/
 2. ハリーの不思議な世界(映画「ハリー・ポッター」)/
 3. ヘドウィグのテーマ(映画「ハリー・ポッター」)/
 4.ロング・ロング・タイム・アゴー(映画「パンズ・ラビリンス」)/
 5.ナルニアの子守歌(映画「ナルニア国物語」)/
 6. 戴冠式(映画「ナルニア国物語」)/
 7.エローラ・ダナンの誕生(映画「ウィロー」)/
 8.インヴィンサブル/ 無敵(ゲーム「ワールド・オブ・ウォークラフト」)/
 9.アンティル・ウィ・ゴー・ダウン(テレビドラマ「シャナラ・クロニクルズ」)/
 10. 黄金の手(テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」)/
 11. キャスタミアの雨(テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」)/
 12.ゲーム・オブ・スローンズ組曲(テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」)/
 13.ミステリー・マウンテン(映画「ホビット」)/
 14. 指輪の詩(映画「ロード・オブ・ザ・リング」)/
 15. ホビット庄の社会秩序(映画「ロード・オブ・ザ・リング」)/
 16. 闇夜の短剣(映画「ロード・オブ・ザ・リング」)/
 17.メイ・イット・ビー(映画「ロード・オブ・ザ・リング」)/
 18. 一行の離散(映画「ロード・オブ・ザ・リング」)/
 19. 全ての終わり(映画「ロード・オブ・ザ・リング」)/
 20.リヴ・フォーエヴァー(Who Wants to Live Forever)(映画「ハイランダー 悪魔の戦士」)
  デンマーク国立交響楽団&合唱団・児童合唱団、
  クリスティアン・シューマン(指揮)、ホン・スジン(コンサートマスター)、
  キム・ジヘ(ソプラノ)、トゥーヴァ・セミングセン(メゾソプラノ)、ヨハン・カールストロム(バス)、
  デヴィッド・ベイトソン(ゲスト俳優)

 デンマーク国立交響楽団による大人気コンサート・シリーズ第3弾「FANTASYMPHONY」、「ハリー・ポッター」「ナルニア国物語」「ロード・オブ・ザ・リング」世界的大ヒットのファンタジー映画音楽QUEENの音楽が全編に使われる「ハイランダー」からも収録!!

 収録:2018年、コペンハーゲン、DRコンサートホール(ライヴ)/画面:Full HD,16;9音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.1、リージョン:All、99分

 デンマーク国立交響楽団による大好評のコンサート・シリーズ第3弾。第1弾はゲーム・ミュージックの祭典「Gaming in Symphony」、第2弾はSF 映画の名作音楽集「GALAXYMPHONY」、そして第3弾は、ファンタジー映画やドラマの音楽を取り上げた「FANTASYMPHONY」です。
 「ハリー・ポッター」「ナルニア国物語」「ロード・オブ・ザ・リング」などの世界的に大ヒットしたファンタジー映画を中心に、壮大な音楽と映画のような演出、照明、そして80人にものぼる合唱団を集めた、視覚的にも音響的にも楽しむことのできるコンサート映像です。

 映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットが記憶に新しいQUEEN の音楽ですが、映画「ハイランダー 悪魔の戦士」も忘れてはなりません。
 首を切り落とされない限り死なない一族の宝をめぐる戦いが描かれたカルト的人気を誇る究極のファンタジー作品ですが、この映画でもQUEEN の音楽が全編を通して流れます。
 このコンサートの冒頭で演奏され、映画ではエンディング曲として使われていた「カインド・オブ・マジック(A Kind of Magic)」。そしてコンサートを締めくくる楽曲として選ばれたのは、映画「ボヘミアン・ラプソディ」でも使われ映画「ハイランダー 悪魔の戦士」でも、愛する人との別れのシーンで使われる「リヴ・フォーエヴァー(Who Wants to Live Forever)」の2 曲が収録されています。

 
 
















4/1(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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BIS



BIS SA 2386
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
ヴァンスカ&ミネソタ管
 マーラー交響曲全曲録音シリーズ

 マーラー:交響曲第7番 ホ短調(1904-05)
オスモ・ヴァンスカ(指揮)
ミネソタ管弦楽団
KKC 6184
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3000+税

 細部に至るまでの表現力が見事な演奏!ヴァンスカ&ミネソタ管によるマーラーの交響曲全曲録音シリーズ。期待の高まる交響曲第7番!

 録音:2018年11月/オーケストラ・ホール(ミネアポリス)/5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、77'30"
 プロデューサー:ロバート・サフ

 SACDハイブリッド盤。
 好評を博しているオスモ・ヴァンスカ率いるミネソタ管弦楽団によるマーラー・シリーズ。当録音は交響曲第7番です。
 当演奏でもヴァンスカならではの緻密な構成と、細部にまで注意が払われた圧巻の仕上がり。繊細かつ丁寧な音楽づくりが魅力です。また録音にも注目。オーケストラ全体の響きを自然にとらえ、演奏の一体感を堪能することのできる録音です。

 BIS レーベルで数多くの録音を残してきたヴァンスカが最上級の演奏に達したマーラーの交響曲シリーズ。
 これまでに第1番「巨人」(KKC 6034 /BIS SA 2346)、第2番「復活」(KKC 5995 / BIS SA 2296)、第4番(KKC 6131 / BIS SA 2356)第5番(KKC 5831 / BIS SA 2226)、第6番(KKC 5994 / BIS SA 2266)がリリースされております。

 2003年にミネソタ管弦楽団の音楽監督に就任したヴァンスカは、ベートーヴェンの交響曲全集などで評価を高めました。しかし、当団では経営悪化に伴う労使対立が激しさを増し、2012年10月に経営側はロックアウトを決行。その後の2012/13年のシーズンは全てキャンセルとなり、当団の存続そのものも危ぶまれる状況となりました。
 ヴァンスカは、労使の合意が成立した2014年1月に首席指揮者に復帰し、以後、団結力の増したミネソタ管の演奏は一層密度の濃いものとなっております。
 
 
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BIS SA 2287
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
追悼盤となってしまった
 ペンデレツキの超大作をケント・ナガノが作曲者臨席のもと演奏

 ペンデレツキ:ルカ受難曲
  キリスト:ルーカス・ミーチェム(バス)、サラ・ウェゲナー(ソプラノ)、マシュー・ローズ(バス)、
  スワヴォミル・ホランド(エヴァンゲリスト)、
  ケント・ナガノ(指揮)、モントリオール交響楽団、
  ワルシャワ児童合唱団、クラクフ・フィル合唱団【ラテン語歌唱】

 2020年3月29日に急逝したペンデレツキの超大作をケント・ナガノが作曲者臨席のもと演奏。凄すぎる音響と感動!

 録音:2018年7月20日/ザルツブルク・フェルゼンライトシューレ(ライヴ)/66' 21"

 SACDハイブリッド盤。
 2020年3月29日に86歳で逝去されたクシシュトフ・ペンデレツキ。代表作「広島の犠牲者のための哀歌」で日本とも縁の深い作曲家でした。
 彼の音楽はいわゆる典型的な「ゲンダイオンガク」で、一定間の音をすべて鳴らす「トーンクラスター」の効果を編み出し、20世紀作曲家に多大な影響を及ぼしました。
 それはクラシック音楽界のみならず、今日ホラー映画やサスペンスなどでの効果音として耳にする音響となっています。

 ペンデレツキの「ルカ受難曲」は「広島の犠牲者による哀歌」から3年後の1963年から3年かけて作曲されました。オーケストラ、声楽ともに破格の大編成ゆえ、なかなか実演される機会はありませんが、2018年7月14日にモントリオール交響楽団とカナダ初演を果したケント・ナガノがその一週間後にザルツブルクのフェルゼンライトシューレで行なったコンサートのライヴ録音。
 ポーランドから合唱団を招き、映画俳優スワヴォミル・ホランドがエヴァンゲリストを務めているのも注目です。演奏は非常に感動的で、当コンサートに臨席した作曲者ペンデレツキが終演後の喝采に応じている体験を共有できます。

 「受難曲」といえばまずバッハの2大傑作が思い浮かびますが、ペンデレツキ作品はミュンスター大聖堂の建立700周年のためにケルン南西ドイツ放送から依頼されました。
 基本的に十二音技法によりますが、その音列のなかにB-A-C-H(シ♭・ラ・ド・シ?)の4音が含まれていたり、バッハが多用した下降2音の「ため息のモチーフ」で始めるなど、ペンデレツキのバッハに対する深い敬意が明瞭に感じられます。
 ペンデレツキは後年スタイルを変え、ロマン的とさえ言える作品を生み出しますが、やはりこの頃の尖った音楽こそ真骨頂と申せましょう。
 





<メジャー・レーベル>

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WARNER CLASSICS



1000420118
(2CD)
\4000→\3690
メトで約30年ぶりとなった話題の上演
 ガーシュウィン:歌劇「ポーギーとベス」全曲
エリック・オーウェンズ(ポーギー:バス・バリトン)
エンジェル・ブルー(べス:ソプラノ)
ゴルダ・シュルツ(クララ:ソプラノ)
ラトニア・ムーア(セリナ:ソプラノ)
デニース・グレイヴス(マリア:メゾ・ソプラノ)
フレデリック・バレンタイン(スポーティング・ライフ:テノール)
アルフレッド・ウォーカー(クラウン;バス・バリトン)
ライアン・スピード・グリーン(ジェイク:バス・バリトン)
メトロポリタン歌劇場管&合唱団
デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
 録音:2019年9月、ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場

 「黒人以外が歌うことを禁ずる」と作曲者自身によって厳命された『ポーギーとベス』。
 その言葉を裏付けるように「サマー・タイム」を初めとした音楽が黒人的であるばかりでなく、そのストーリー、心理描写などありとあらゆる要素が当時の黒人社会を生き生きと表出した作品として、現在では高く評価されています。
 しかし一方で、ジャズ化されたりミュージカル化されたりと、作品本来の持つ音楽的緻密さが損なわれるなど、正当な演奏が意外や少ないという事実も否めません。

 メトロポリタン歌劇場での2019-20シーズンのオープニングを飾ったのが、このガーシュウィンの『ポーギーとベス』。
 なんとメトで約30年ぶりとなった話題の上演です。この上演のために起用されたのは、サンフランシスコ・オペラなどでも話題となったポーギー役のエリック・オーウェンズ。深みのあるバス・バリトンの歌声が朗々と響き、ポーギーを演じるのは彼しかいないと思わせるほど。ベスは、新星スター・ソプラノのエンジェル・ブルー。他の歌手たちもアメリカで現在活躍している黒人系の素晴らしい歌手たちが起用されており、音楽、リズム、表情などが見事に表出されています。

 この2019年の秋に行われた公演は、メトでのそれまでの興行記録を破り、2020年2月にはこれまでに前例のない追加公演も行われました。その2020年2月1日の公演は、日本でも2020年4月の「METライブビューイング」で上映されることが決まっています。

 20ページブックレット付き。
 なお、歌詞対訳は付属しません。限定盤。




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RCA


気になる方はどうぞお早めに。
SONYの限定盤ボックスは本当に完売します。

ピーター・ゼルキン コンプリートRCAアルバム・コレクション(35CD)

19439713872
(35CD)
\15000→\13990

 1994年のゴルトベルク変奏曲、1996年の「月光」と「熱情」を含むベートーヴェン・アルバムを聴いたとき、その鮮烈さに衝撃を受けて、「これからはゼルキンといえばピーターとなるだろう」というようなコメントを書いたことを覚えている。
 しかしその後ピーターが世界的に注目されることはなかった。

 2020年2月1日に72歳で亡くなったピーター・ゼルキン。

 結局この天才は父を超えたのか、それとも超えようと思わなかったのか。

 そんな彼を追悼して、彼が亡くなる直前までプロジェクトの進行を見守っていた35枚組のボックス・セットが登場します。
 1962年から1996年にいたる34年間にRCAとコロンビアおよびソニー・クラシカルという、アメリカの2大メジャー・レーベルにピーターが残した全録音を初めて一所に集め、その類まれな業績を偲びます。


ピーター・ゼルキン(1947-2020)】

 情熱的かつ高潔な芸術家として知られた米国出身の名ピアニスト。
 5世紀におよぶ広範なレパートリーを誇り、オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽やレコーディングなどの演奏活動を通して、世界中に音楽作品の真髄を伝え続けた。
 アドルフ・ブッシュを祖父、ルドルフ・ゼルキンを父に持ち、ホルショフスキ、父ゼルキン、シュナーベルなどのもとで研鑽を積んだ後、1959年、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団との共演でカーネギーホール・デビュー。以後、小澤征爾、ブーレーズ、バレンボイム、アバド、ラトル、レヴァインらの指揮で欧米の一流オーケストラと共演。室内楽ではA・シュナイダー、P・フランク、ヨーヨー・マ、ブダペスト弦楽四重奏団、上海クァルテットとの共演のほか、自ら創立したグループ「タッシ(TASHI)」としての活動でも知られた。同時代の作曲家や音楽を熱心に支持し、とりわけ武満 徹、ヘンツェ、ベリオ、ナッセン、ゲール、ウォリネン、リーバーソンらから作品を献呈されている。


 商品紹介のあとに、SONYとしては異例の長文コメントを掲載しております。

ピーター・ゼルキン コンプリートRCAアルバム・コレクション

CD1(2019年新規リマスター)

1. J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
 ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  録音:1965年3月23-25,29日 ニューヨーク、ウェブスター・ホール

CD2(世界初CD化)
 1. シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番ト長調 Op.78, D.894
 ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  録音:1965年3月29日 ニューヨーク、ウェブスター・ホール

CD3
 1. J.Sバッハ:3台のピアノのための協奏曲第1番ニ短調 BWV.1063
 2. J.Sバッハ:3台のピアノのための協奏曲第2番ハ長調 BWV.1064
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)
  ルース・ラレード(ピアノ:1)
  ルドルフ・ゼルキン(ピアノ:2)
  アレクサンダー・シュナイダー指揮、マールボロ音楽祭管弦楽団
   録音:1964年7月7,13日 バーモント州、マールボロ

 3. モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲(ピアノ協奏曲第10番)変ホ長調 K.365
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
  アレクサンダー・シュナイダー指揮、マールボロ音楽祭管弦楽団
   録音:1962年10月3日 ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ
 4. ベートーヴェン:合唱幻想曲 ハ短調 Op.80
  ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)
  マールボロ音楽祭管弦楽団&合唱団
  ピーター・ゼルキン(指揮)
   録音:1981年8月9日 バーモント州、マールボロ音楽祭でのライヴ

CD4(世界初CD化)
 1. ブゾーニ:対位法的幻想曲 BV.256
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  リチャード・グード(ピアノ)
   録音:1964年2月7日 ニューヨーク、コロンビア30番街スタジオ

 2. レーガー:チェロ・ソナタ第4番イ短調 Op.116
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  ミーシャ・シュナイダー(チェロ)
   録音:1963年9月10日 バーモント州、マールボロ

CD5
 1. バルトーク:ピアノ協奏曲第1番 Sz.83
 2. バルトーク:ピアノ協奏曲第3番 Sz.119
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  小澤征爾 指揮、シカゴ交響楽団
   録音:1965年6月25日(1)、1966年7月11日(2) シカゴ、オーケストラ・ホール

CD6(世界初CD化)
 1. シューベルト:シューベルト :ピアノ・ソナタ第7番変ホ長調 D.568, Op.122
 2. シューマン:森の情景 Op.82
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1966年12月6-9日 ニューヨーク、ウェブスター・ホール

CD7
 1. シェーンベルク:ピアノ協奏曲 Op.42
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  小澤征爾 指揮、シカゴ交響楽団
   録音:1967年7月17日 シカゴ、メディナ・テンプル

 2. シェーンベルク:5つのピアノ曲 Op.23(世界初CD化)
 3. シェーンベルク:幻想曲 Op.47(世界初CD化)
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  アーノルド・スタインハート(ヴァイオリン:3)
   録音:1967年10月30日、11月1-3日 ニューヨーク、ウェブスター・ホール

CD8
 1. モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.475
 2. モーツァルト:ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
 3. モーツァルト:前奏曲とフーガ ハ長調 K.394
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1968年12月9-12日、1969年6月23-24日 ニューヨーク、ウェブスター・ホール

CD9
 1. モーツァルト:ピアノ・ソナタ第15番ヘ長調 K.533/494
 2. モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
 3. モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485
 4. モーツァルト:ロンド イ短調 K.511
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1967年11月1日、1969年6月23,24日、1969年7月1日 ニューヨーク、ウェブスター・ホール

CD10
 1. ベートーヴェン:ピアノ協奏曲(第6番)ニ長調 Op.61a
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  小澤征爾 指揮、ニューフィルハーモニア管弦楽団
   録音:1969年6月9,12,13日 ロンドン、ウォルサムストゥ・タウン・ホール

CD11
 1. メシアン:「アーメンの幻影」
 2. メシアン:「鳥のカタログ」より「ヨーロッパヨシキリ」
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  高橋悠治(ピアノ:1)
   録音:1970年6月24-26日 ニューヨーク、RCAスタジオA

CD12
 1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第14番変ホ長調 K.449
 2. モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番変ロ長調 K.450
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  アレクサンダー・シュナイダー指揮、イギリス室内管弦楽団
   録音:1973年10月5,11日 ロンドン、EMIスタジオ

CD13-14
 1. メシアン:幼子イエスに注ぐ20の眼差し
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1973年6月11-15日 ニューヨーク、RCAスタジオA

CD15
 1. メシアン:世の終わりのための四重奏曲
  アンサンブル・タッシ
   録音:1975年9月8,9日 千葉県柏市民会館&12月19日 ニューヨーク、RCAスタジオA

CD16
 1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第16番ニ長調 K.451
 2. モーツァルト:ピアノ協奏曲第17番ト長調 K.453
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  アレクサンダー・シュナイダー指揮、イギリス室内管弦楽団
   録音:1973年10月5-11日 ロンドン、EMIスタジオ

CD17
 1. シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667, Op.114「ます」
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  ジョゼフ・シルヴァースタイン(ヴァイオリン)
  アイダ・カヴァフィアン(ヴィオラ)
  フレッド・シェリー(チェロ)
  ブエル・ネイドリンガー(コントラバス)
   録音:1975年12月15,16日 ニューヨーク、RCAスタジオA

CD18
 1. モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番変ロ長調 K.456
 2. モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K.459
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  アレクサンダー・シュナイダー指揮、イギリス室内管弦楽団
   録音:1973年10月5-22日 ロンドン、EMIスタジオ

CD19
 1. ストラヴィンスキー:組曲「兵士の物語」
 2. ストラヴィンスキー:七重奏曲
 3. ストラヴィンスキー:パストラーレ
 4. ストラヴィンスキー:クラリネットのための3つの小品
 5. ストラヴィンスキー:イタリア組曲
  アンサンブル・タッシ
   録音:1976年7月2日(2)、1976年12月23,29,30日(1,3,5)、1976年12月30日(4) ニューヨーク、RCAスタジオA

CD20
 1. ベートーヴェン:ピアノと木管楽器のための五重奏曲変ホ長調 Op.16
 2. ベートーヴェン:三重奏曲変ロ長調 Op.11「街の歌」
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  リチャード・ストルツマン(クラリネット)
  アラン・ヴォーゲル(オーボエ:1)
  ロバート・ロウチ(ホルン:1)
  ビル・ダグラス(ファゴット:1)
  フレッド・シェリー(チェロ:2)
   録音:1976年7月19-22日(1)、1977年10月5日(2) ニューヨーク、RCAスタジオA

CD21
 1. モーツァルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K.581
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  リチャード・ストルツマン(クラリネット)
  アイダ・カヴァフィアン(ヴァイオリン)
  ルーシー・ストルツマン(ヴァイオリン)
  ダニエフ・フィリップス(ヴィオラ)
  フレッド・シェリー(チェロ)、
   録音:1977年12月19-20日 ニューヨークRCAスタジオA

 2. モーツァルト:ピアノと木管楽器のための五重奏曲変ホ長調 K.452
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  アラン・ヴォーゲル(オーボエ)
  ロバート・ロウチ(ホルン)
  リチャード・ストルツマン(クラリネット)
  ビル・ダグラス(ファゴット)
   録音:1976年7月19-22日 ニューヨークRCAスタジオA

CD22
 ショパン:
  1. 華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12
  2. 夜想曲 ヘ長調 Op.15-1
  3. マズルカ ハ長調 Op.56-2 
  4. マズルカ 変イ長調 (遺作)
  5. マズルカ ロ長調 Op.41-3
  6. マズルカ ニ長調 Op.33-2
  7. マズルカ へ短調 Op.68-4
  8. マズルカ 変ロ長調 Op.7-1
  9. 夜想曲 ホ長調 Op.62-2
 10. ワルツ 変イ長調 Op.64-3
 11. 新しい練習曲 変イ長調
 12. 前奏曲 変イ長調 (遺作)
 13. 子守歌 変ニ長調 Op.57
 14. 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1978年7月5-7日、10-12日 ニューヨーク、アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・レターズ

CD23
 1. 武満 徹:カトレーン II
 2. 武満 徹:ウォーターウェイズ
 3. 武満 徹:ウェイヴス
  アンサンブル・タッシ
   録音:1978年10月16-18日 ニューヨーク、RCAスタジオA

CD24
 ショパン:
  1. 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
  2. ワルツ ヘ長調 Op.34-3「華麗なる円舞曲」
  3. ワルツ 変ニ長調 Op.64-1「子犬」
  4. ワルツ 変ト長調 Op.70-1 (遺作)
  5. 夜想曲 嬰ヘ長調 Op.15-2
  6. 夜想曲 嬰へ短調 Op.48-2
  7. 夜想曲 変ニ長調 Op.27-2
  8. 即興曲 第3番 変ト長調 Op.51
   ピーター・ゼルキン(ピアノ)
     録音:1980年5月27-29日 ニューヨーク、RCAスタジオA

CD25
 1. ベートーヴェン:ディアベリの主題による33の変奏曲 ハ長調 Op.120
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1979年12月5-7日 ニューヨーク、RCAスタジオA

CD26
 ショパン:
  1. マズルカ イ短調 Op.59-1
  2. マズルカ 変イ長調 Op.59-2
  3. マズルカ 嬰へ短調 Op.59-3
  4. 即興曲第1番 変イ長調 Op.29
  5. バラード第3番 変イ長調 Op.47
  6. 夜想曲 変ホ長調 Op.55-2
  7. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22
   ピーター・ゼルキン(ピアノ)
    録音:1980年5月、1981年12月 ニューヨーク、RCAスタジオA

CD27
 1. ヴェーベルン:四重奏曲 Op.22
 2. ヴェーベルン:4つの小品 Op.7
 3. ヴェーベルン:ピアノのための変奏曲 Op.27
 4. ヴェーベルン:3つの小品 Op.11
  アンサンブル・タッシ
   録音:1977年5月10-12日 ニューヨーク、RCAスタジオA

 5. 武満 徹:遮られない休息 I-III
 6. 武満 徹:ピアノ・ディスタンス
 7. 武満 徹:フォー・アウェイ
 8. 武満 徹:閉じた眼
 9. 武満 徹:リタニ(マイケル・ヴァイナーの追憶に)
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:
    1978年10月16-19日、1981年2月24日 ニューヨーク、RCAスタジオA/
    1996年 ニューヨーク、マンハッタン・センター・スタジオ

CD28
 1. ベルク:ピアノとヴァイオリン、13管楽器のための室内協奏曲
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  アイザック・スターン(ヴァイオリン)
  クラウディオン・アバド指揮、ロンドン交響楽団
   録音:1985年10月18日 ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール

 2. ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
  アイザック・スターン(ヴァイオリン)、
  レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック
   録音:1959年12月6日 ニューヨーク、マンハッタン・センター

CD29
 1. リーバーソン:バガテル
 2. ナッセン:変奏曲 Op.24
 3. ヘンツェ:ピーターのための小品
 4. ゲール:…イン・リアル・タイム
 5. リーバーソン:幻想小曲集
 6. ベリオ:炎のピアノ
 7. キルシュナー:間奏曲
 8. 武満 徹:閉じた眼2
 9. リーバーソン:花冠
 10. 武満 徹:雨の樹素描
 11. 武満 徹:雨の樹素描II
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1994年6月13-15日、1995年5月31日 ニューヨーク、マンハッタン・センター・スタジオ

CD30
 1. J.S.バッハ:イタリア協奏曲 BWV.971
 2. J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1994年6月1-3日 ニューヨーク、マンハッタン・センター・スタジオ

CD31
 1. リーバーソン:室内オペラ「ゲサル大王」
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
  ヨーヨー・マ(チェロ)
  エマニュエル・アックス(ピアノ)
  アンドラーシュ・アドリアン(フルート)
  ピーター・リーバーソン(指揮)、他
   録音:1993年8月25日 マサチューセッツ州 ウィリアムズタウン、ウィリアムズ大学

CD32
 1. J.S.バッハ:2声のインヴェンション BWV.772-786
 2. J.S.バッハ:3声のシンフォニア BWV.787-801
 3. J.S.バッハ:4つのデュエット BWV.802-805(クラヴィーア練習曲集第3部より)
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1995年6月3、5、6日、9月12,14日 ニューヨーク、マンハッタン・センター・スタジオ

CD33
 1. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1「幻想」
 2. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
 3. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番へ短調 Op.57「熱情」
  ピーター・ゼルキン(ピアノ)
   録音:1996年3月23-25日 ニューヨーク、マンハッタン・センター・スタジオ

CD34-35
 J.S.バッハ:
  1. ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1046
  2. ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047
  3. ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048
  4. ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV.1049
  5. ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV.1050
  6. ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
   マイロン・ブルーム、ロバート・ジョンソン(ホルン:第1番)
   ジョン・マック(オーボエ:第1番、第2番)
   ロナルド・リチャーズ、ピーター・クライスト(オーボエ:第1番)
   ドナルド・マッコート(ファゴット:第1番)
   アレクザンダー・シュナイダー(ヴァイオリン:第1番、第2番、第4番、第5番)
   ロバート・ナーゲル(トランペット:第2番)
   オーナルフ・ガルブランセン(フルート:第2番、第4番、第5番)
   ピーター・ゼルキン
    (チェンバロ/コンティヌオ:第1番、第2番、第3番、第6番
     ピアノ/コンティヌオ:第4番第2,3楽章)
   ルドルフ・ゼルキン(ピアノ/コンティヌオ:第4番第1楽章 ピアノ・ソロ:第5番)
   レズリー・パーナス(チェロ/コンティヌオ:第2番)
   マールボロ音楽祭管弦楽団
   パブロ・カザルス(指揮)
     録音:1964年7月6-9,11,12日、1965年7月15日 バーモント州、マールボロ


【初録音〜父ルドルフとのモーツァルト、バッハ】
 ピーター生涯最初の録音は1962年10月3日 15歳の時、ニューヨークでの父ルドルフと共演したモーツァルトの2台のための協奏曲だと思われます。
 共演はアレクサンダー・シュナイダー指揮のマールボロ音楽祭管弦楽団で、コロンビア・レコードへの録音でした(ディスク3)。
 その2年後の1964年7月、マールボロ音楽祭でのバッハの3台ピアノ2曲を父および師ホルショフスキと録音(同じくディスク3)したほか、カザルス指揮による伝説的な「ブランデンブルク協奏曲」全曲にもコンティヌオ奏者として参加しています(ディスク34〜35)。
 ピーターは亡くなる少し前にカザルスとの「ブランデンブルク協奏曲」の録音について触れて、このように述べています。

「実はLPレコードのコンティヌオ奏者の記載が正確ではなかったのです。この演奏ではそもそもコンティヌオの音がはっきりと聴こえる性質の演奏ではないのでそれほど大きな違いはないのですが、第1・2・3・6番においてチェンバロでコンティヌオを弾いているのは私です。第5番はもちろん父です。しかし第4番では、録音の時私がラヴィニア音楽祭で協奏曲を弾かなければならなかったので、第1楽章では父がピアノでコンティヌオを担うことになりました。第2・3楽章の録音には私が戻り、そのままピアノでコンティヌオを弾きました。まあ記録を正しておきたいと思ってね」。


【1965年の「ゴルトベルク」に始まる個性的なソロ・アルバム】
 1965年3月、18歳でRCAと専属契約を結び、バッハ「ゴルトベルク変奏曲」のアルバムで本格的なソロ活動を開始。
 10年前の同じ曲によるグレン・グールドの衝撃的なデビューを思い起こさせるほどのセンセーションを巻き起こしました。「ピアノ演奏によるゴルトベルク変奏曲の中で、最も楽しい演奏。有名な父ルドルフと同じで、素晴らしい指のテクニックと、音楽がどのように演奏されるべきかを把握している。この変奏曲の本質を衝いている」(英「グラモフォン」誌)と絶賛され、グラミー賞を受賞。以来この変奏曲はピーターにとって大切なレパートリーとなり、人生の節目で戻ってくる重要な作品となりました。この変奏曲は父ルドルフの持ち曲でもあり、ルドルフはブッシュ室内管弦楽団とブランデンブルク第5番の後の熱狂的な拍手にこたえて、この変奏曲を全曲アンコールで演奏したという伝説でも知られています。父の重要なレパートリーを自分のソロ・デビューに持ってくるというのは、ピーターらしい大胆さといえましょう。

 同じセッションで全く対照的なシューベルトの幻想ソナタ(ディスク2、今回初CD化)を録音しているのもピーターならではの幅広いレパートリーの趣向を反映したもので、「計り知れないほど感動的…若きアーティストのキャリアの上で重要なランドマーク」(米「ハイフィデリティ」誌)と賞されました。1960年代のソロ・アルバムは、シューベルトのチャーミングな変ホ長調ソナタと瞑想的なシューマン「森の情景」の組み合わせ(ディスク6、初CD化)、ゆっくりしたテンポ、短調を中心とした選曲で話題となった2枚のモーツァルト・アルバム(ディスク8、ディスク9)が続きます。
 初のソロ協奏曲は、1965年6月と7月にラヴィニア音楽祭への出演と前後して録音された、小澤征爾指揮シカゴ交響楽団とのバルトークのピアノ協奏曲第1番・第3番(ディスク5)。
 小澤はピーターにとって大切な理解者となり、生涯にわたって共演を重ねることになります。RCAでの協奏曲も、難曲を活き活きと演奏しきったシェーンベルク(ディスク6)、極めてゆっくりした耽美的な解釈が話題になったベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のピアノ版(ディスク10)でも指揮を担っています。


【メシアンとモーツァルト〜1970年代の個性的名演】
 1970年代に入ると、メシアンへの傾倒が目立つようになり、日本の前衛ピアニストで作曲家でもある高橋悠治と共演した「アーメンの幻想」(ディスク11)は、1967年にRCAが録音したメシアン「トゥーランガリラ交響曲」などと並び、アメリカにおいてこの作曲家への興味を掻き立て、さらに3年後の1973年には大作「幼子イエスに注ぐ20の眼差し」全曲(ディスク13〜14、初出は「鳥のカタログ」から「ヨーロッパヨシキリ」とのカップリングによるLP3枚組)を録音し、「メシアンの調和のとれた色彩は、ゼルキンの指の下で明るい色調を帯びる。リズミカルなオスティナートは説得力があり、常に音楽的な範囲で幅広いダイナミックスを実現している。圧倒的な演奏だ」と絶賛されました。米国各地での全曲演奏も成し遂げてセンセーションを巻き起こし、同時代音楽の演奏家としてのピーターの名声を確立しました。

 デビュー録音が父とのモーツァルトの2台ピアノの協奏曲だったということもあり、ピーターのモーツァルトはその繊細な感受性を発揮できる作曲家として、特別な意味を持っていました。
 1973年10月、父といくつものモーツァルトの名盤を残してきた畏友アレクサンダー・シュナイダー指揮するイギリス室内管弦楽団とともに、モーツァルトの中期協奏曲6曲セット(第14〜19番)を録音し、第20番以降の後期協奏曲の陰に隠れがちだったウィーン時代の初期の名作の多彩さ名魅力を明らかにしました(ディスク12、16、18)。
 当初LP3枚組で発売されたこの録音はドイツ・レコード批評家賞を受賞し、「ステレオ・レビュー」誌の年間ベスト・レコーディングに選ばれています。


【タッシ〜空前の室内アンサンブル】
 1970年代のピーターの演奏活動は、チベット語で「幸福」という意味を持つ「タッシ」という名を冠した室内アンサンブルと切り離すことができません。
 メシアン「世の終わりのための四重奏曲」の演奏を目標として、クラリネットのリチャード・ストルトマン、ヴァイオリンのアイダ・カヴァフィアン、チェロのフレッド・シェリーというほぼ同世代のアメリカ若き名手とタッグを組み、この一風変わった楽器の組み合わせによる4人のユニットを中心としてモーツァルトから武満徹に至る多様な室内楽作品に取り組みました。
 1975年、タッシはミュージック・トゥデイ参加のため来日し、日本滞在中に千葉で一部が録音され、帰国後のニューヨークのセッションで完成されたメシアン「世の終わりのための四重奏曲」は、それまでの演奏とは次元の異なる精緻さと生命力で記録し、「きわめて刺激的。音の重みとすべてのハーモニーを完璧にバランスさせる優れた録音は、ピアノの低音部の強烈なフォルティッシモをヴァイオリンのハーモニーと同様にはっきりと捉えている」(英「グラモフォン」誌)と録音面でも絶賛されました。

 タッシの録音は、シューベルト「ます」(ディスク17)、ストラヴィンスキー(ディスク19)、ベートーヴェン(ディスク20)、モーツァルト(ディスク21)、ヴェーベルン(ディスク27)が続きます。
 武満徹がタッシのために書いた協奏曲「カトレーン」の室内楽版である「カトレーンII」が含まれた武満徹の作品集(ディスク23)は、1970年代のこの作曲家のエッセンスが詰め込まれた優れたアルバムといえるでしょう。

 1970年代後半からのソロ・アルバムも、ピーターの独自の個性を強く刻印した名盤が目白押しです。
 ピーターとしては極めて意外なレパートリーながら、華やかな名技性とは縁を切ったモノクロームな抒情性が際立つ3枚のショパン・アルバム(ディスク22、24、26)は武満 徹が絶賛した名演。
 そしてバッハの「ゴルトベルク」と並び、ピーターの最重要のレパートリーだった「ディアベリ変奏曲」の最初の録音(ディスク25)が1979年に行われています。


【RCAへの復帰〜円熟期の名演を刻んだ1990年代】
 デジタル〜CD時代に入り、米プロアルテ・レーベルにフォルテピアノによるベートーヴェンの後期ソナタや「ディアベリ」の再録音などでさらに新たな境地を提示したピーターが、15年を経て古巣RCAに復帰したのは1994年のこと。復帰に選ばれたのはRCAへのデビュー盤でもあった因縁の「ゴルトベルク」でした(ディスク30)。
 1970年代までの繊細過ぎるほどの鋭敏な感受性が横溢する演奏から一歩脱皮した、余裕のある、しかし巨匠性とは無縁のきわめて音楽的な解釈は、グールドが同曲再録音でマニエリスムの極みへと突き進んでいったのとは対照的に、ピーターらしい開かれた円熟ぶりを聴く者に強く印象付けました。
 「ゴルトベルク」と同時に制作されたのは、リーバーソンから武満 徹まで、20世紀を代表する作曲家である友人たちがピーターのために紡いだピアノ作品を集め「イン・リアル・タイム」と題された小品集(ディスク29)で、古典と現代という両軸を見失わないのがピーターならではといえましょう。
 バッハでは「インヴェンションとシンフォニア」(ディスク32)もこの練習曲から新たな美を引き出した名演として絶賛されています。
 このRCA復帰時代の最後を飾ったのが、日本でも「レコード・アカデミー賞」を受賞した1996年の「月光」と「熱情」を含むベートーヴェン・アルバムでしょう。
 ピーターにとってはいずれも初録音で、モダン・ピアノによる初のベートーヴェン・ソナタ録音ともなりました。
 セッションではベートーヴェンの自筆譜のファクシミリを参照し、一音一音を吟味し尽くし、ルーティンとは無縁の解釈を打ち立てた演奏は、ピーター自身が編集にも関わることで、一層鮮明なものとなっています。


【CBS〜ソニー・クラシカルへの録音も】
 RCAへのソロ・アルバムの録音の合間に、ピーターはコロンビア〜CBS〜ソニー・クラシカルにも特筆すべき名盤を残しています。
 マールボロ音楽祭での共演をきっかけに録音された名手リチャード・グードとのブゾーニ「対位法的幻想曲」、ブダペスト四重奏団のチェリスト、ミーシャ・シュナイダーとのレーガー「チェロ・ソナタ」は、いずれも祖父アドルフ・ブッシュ伝来のレパートリーといえるもの(ディスク4、初CD化)。
 1985年のアイザック・スターン、アバド/ロンドン響とのベルクの室内協奏曲は、発売当時のカップリングであるスターンによるベルクのヴァイオリン協奏曲とのカップリングで復活(ディスク28)。
 さらに盟友ピーター・リーバーソンが書いた異色の室内オペラ「ゲザル王」では、作曲者の指揮のもと、ヨーヨー・マやエマニュエル・アックスと共演しています(ディスク31)。

 いずれも各ディスクはLP発売時のオリジナル・ジャケット・デザインをもとにした紙ジャケットに封入。ハードカヴァーのオールカラーによる別冊解説書とともにリフトオフ・キャップ・ボックスに収容されています。



【このボックスを巡ってのピーター・ゼルキンからのメール】
 2019年秋、重篤な状態にあったピーター・ゼルキンは日本公演をキャンセルしましたが、病床でこのボックスについてのメールのやり取りをソニー・クラシカルと行っていました。
 2019年11月18日にソニー・クラシカルの担当者に宛てて、こう書いています。

「実はつい最近、マネージャーに私の過去の録音のいくつかが手に入るかどうか聞いたところでした。それが何と、私の古い録音全てがCDとして発売されるという連絡をいただくとは。どうもありがとう。
この企画のことを聞き及んだ時、自分のいくつかの録音はいい出来ではなく、改めて発売するには値しないから、あなたにお願いしてそうしたものを省いてもらおうと思っていました。以前に復刻されたCD〜いくつかは日本で発売されていたものです〜も手元にあるので、週末に聴いてみました。すると気持ちが変わったのです。今の私ならそのようには弾かないような解釈が刻まれた録音であっても、そうした欠点を補う何かがあり、いくつかは実に楽しく聴いたのですよ。この企画のために、私が自分で何か書いてもいいでしょうか?

父の録音がセットになって発売された時、私はそれらについて文章を書いてほしいと依頼されました。その依頼が来たのは私が大掛かりな手術を終えた翌日のことで、その手術の影響を引きずったまま、大して考えもせず一文を認めたのでした。私は、今回は、手術もせず、強力な麻酔も使わないことにしたのです(かなり病は進行しています)。こんな状態ですが、何とか書いてみたい。短いものになるかもしれないけど、もしあなたがお望みであればそういう一文を考えてみますよ。
私の過去の録音にこれほどまでに興味を持ってくださり、それをボックス・セットにして発売しようなどと酔狂にも考えてくださって本当にありがとう。心から感謝します、連絡を取り合いましょう。」

 そしてその翌日 担当者の返信に対して再度メールを書いています。

「お返事ありがとう。あなたがおっしゃっておられることは全くその通りで、私も何かこのボックスのために書いてみようと思っているわけです。何かエッセイを書けるようになればいいのですが、何とかやり遂げたいものです。
ご連絡いただいて本当にうれしいです。このボックスの制作にそれほどまで心血を注いでくださって本当に感謝します。何とかエッセイを書くつもりです。そのことが実現するように、考えてみたい。」



 しかしこのボックスのためのピーターのエッセイが書かれることはありませんでした。



【エマニュエル・アックスのメッセージ】

 「ピーターは、まるでシャーロック・ホームズであるかのような熱心さとひらめきをもって、楽譜のさまざまな版や作曲者の自筆譜を調べ、学んだ。
 その長身とは裏腹に、ほんの小さな細部の情報が、彼の演奏を活き活きとさせることになった。
 ブレンデルの言葉を借りれば、ピーターの演奏は、『正しく、しかも大胆』なのだ。ピーターの深い洞察力から多くのものを学び、彼が手掛けるあらゆる音楽に愛情を注ぐさまを見聞できたのは、私にとって大きな宝物だ。」




上記ボックスとは別のベートーヴェン・ソナタ録音

ピーター、あんた、やっぱり天才だったんだよ
ピーター・ゼルキン/ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集
MUSICA CONCEPTS(2CD) \2700


(13年前のコメントから)
 ぶはあ!
 とんでもない演奏だった!
 何年か前にレコード・アカデミー賞を取った「13、14「月光」、23番」は、下にも書いたが極めて質朴な演奏で、当然フォルテピアノを用いた今度のアルバムも同様のアプローチかと思っていた。

 とんでもない、爆裂演奏。

 録音はおそらく80年代前半。
 つまり父ゼルキンが最期の花を咲かせていた頃。音楽史上に残るような名演をまだまだ残していたころ。

 そんな時期に親の七光りの息子に何ができる!?
 せいぜい親の威光の影で細々とコンサート活動をしていくのが関の山。
 何をやっても比べられる。
 何をやっても下に見られる!

 これはそんなピーターの怒りと迷いと天才的才能が産み出した壮絶な演奏ではないか。

 この演奏を聴いて平然と「フォルテピアノを使った効果的な・・・」などというような薀蓄をいうやつがいたらぶん殴る。
 90年代にフォルテピアノによる演奏がはやったが、ピーターははるか前にそれをやっていたのである。しかもどんなフォルテピアノ演奏家よりも過激に激烈に。

 間違っても誰にでも聴かせられる優等生的演奏ではない。
 しかしこの身もだえするような激しく狂おしい情熱!
 まるで何かに追いかけられ、急きたてられているような悲壮感!
 もうすぐ死んでしまいそうな美しさ!
 聴いていて涙が出そうになるほどの才能が噴出しているのである・・・。

 しかし彼自身その才能をもてあまし、そして確信を抱けないでいるのだ。だからときに投げやりにときに捨て鉢な演奏になる。

 だが今聴けばはっきりわかる。これは間違いなく天才の演奏である。


 ピーター、あんた、やっぱり天才だったんだよ。




(2CD)
\2700
ベートーヴェン:最後の6つのピアノ・ソナタ
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第27番
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第28番
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番「ハンマークラヴィア」
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番
 ベートーヴェン:ロンド op.51.No.1
 ベートーヴェン:ロンド op.51.No.2
ピーター・ゼルキン
(グラーフ製のフォルテピアノでの演奏)

 P・ゼルキンのベートーヴェンは「13、14「月光」、23番」がBMGからリリースされて絶賛を浴び、日本でもレコード・アカデミー賞を受賞した。
 その水墨画のような慎ましやかで質素で幽玄の美を思わせる演奏は、ピーターがルドルフとは違った道を歩んでいることを実感させてくれた。
 そのピーターの後期ピアノ・ソナタ集。
 録音年代が明らかにされていないが、第27番〜第29番とロンドは初CD化。第30番〜第32番も久しぶりの復活。グラーフ製のフォルテピアノというのもピーターらしいこだわり方。
 ハリス・ゴールドスミスによるライナーノート。






<国内盤> 

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デュオ・プレジール・レーベル



 今から数年前、名古屋栄の宗次ホールでショパンについてのレクチャー・コンサートを開いた。

 そこでショパンになりきって演奏を披露してくれるピアニストを探していて、ホールのプロデューサーが紹介してくれたのが・・・大田佳弘氏。

 東京藝大を首席で卒業、プロの第一線で活躍してきた人だが、その名が一躍有名になったのはドラマ及びアニメ「のだめカンタービレ」の演奏指導、そしてピアノ音源を多数担当したとき。
 のだめの彼氏「千秋真一」の吹き替え音源収録、および千秋役の玉木宏への演奏指導を行ったわけである。
 ちょっと話を聞いたが、大田氏は撮影時の役者の指や腕の動きにとどまらず、遠景時のピアノのハンマーの動きにまでこだわり、プロが見ても玉木宏が演奏しているような動きを再現したという。
 たいていのドラマだと流れているピアノと役者の指や腕がばらばらで失笑してしまう場合が多いが、このドラマは確かにそうとう細部までこだわっていた。それは大田氏など最高の演奏家たちの指導によるものだったわけである。


 さてさすがにホールのプロデューサーが推薦した方だけあって、本番も完璧なショパンを披露。
 エチュード全曲のコンサートを開くというからその腕前はプロの中でも際立つ。


 その大田氏、実はソロとしての活動とともにデュオの活動もしている。
 ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2014では「ピアノデュオ」で出場、第2位を獲得している。

 今回ご紹介するのはそのデュオ活動団体デュオ・プレジールによるアルバム。

 内容はチェコ管弦楽曲の2つの名作、「モルダウ」と 「新世界より」の作曲者自身によるピアノ4手版。

 こちらで「モルダウ」が聴けるが、相方の和田萌子さんとの息もぴったりで(夫婦なので当たり前とはいえ)、

https://www.youtube.com/watch?v=oPxRBsLwEp4&feature=player_detailpage

 「デュオ・プレジールのアンサンブルはあたかも4本の手を持つピアニストが一人で弾いているかのように齟齬がなく、オーケストラの表現力に肉薄した理想のデュオ(音楽評論家:萩谷由喜子)」となっている。

 2つの名曲の珍しいピアノ4手版を聴くためにも、そして大田氏と和田さんの息のあった超絶技巧を楽しむためにも、ぜひご一聴あれ。

 数年前一度特集したことがあるが、このたび大手代理店から流通が開始、どうぞご視聴ください。




MHCD-001
¥2273+税
オーケストラの作品の作曲者によるピアノ4手版
 ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
  (作曲家自身によるピアノ4手版)
 スメタナ:モルダウ
  (作曲家自身によるピアノ4手版)
デュオ・プレジール:
 【大田佳弘、和田萌子】

 交響曲のピアノ4手版に力をいれている実力派デュオ・プレジールのCDを取り扱います!
 2008年に大田佳弘と和田萌子により結成されたデュオ・プレジール。現在までに数多くの演奏会に出演、またチャリティーコンサートにも積極的に参加している。連弾の主要なレパートリーはもとより、特に力を入れているのが交響曲のピアノ4手版であり、その緻密な演奏で好評を博している。
 そんなデュオ・プレジールのオリジナル・レーベルの取り扱いを始めます。

 録音:2013年2月25-26日、府中の森芸術劇場ウィーンホール

 デュオ・プレジールのアンサンブルはあたかも4本の手を持つピアニストがひとりで弾いているかのように齟齬がなく、オーケストラの表現力に肉薄した理想のデュオであった。(音楽評論家 萩谷由喜子 ライナーノートより)

 ここに収められた連弾演奏はどれもオーケストラの作品の作曲者によるピアノ4手版なのだが、原曲のオーケストラでの演奏以上にハーモニーやリズムがくっきりと描き出されて鮮烈な切り口が印象的である。若い二人の精緻で誠実なアプローチに拍手を送りたい。(角野裕 ライナーノートより)
 
 
MHCD-002
¥2500+税
「4手のためのフランス小品集」
 ドビュッシー:小組曲(小舟にて/行列/メヌエット/バレエ)
 フォーレ:ドリー 作曲56
  (子守唄/ミ・ア・ウ/ドリーの庭/キティ・ヴァルス/
   優しさ/スペインの踊り)
 ラヴェル:マ・メール・ロワ
  (眠れる森の美女のパヴァーヌ/親指小僧/
   パゴダの女王レドロネット/美女と野獣の対話/妖精の園)
デュオ・プレジール:
 【大田佳弘、和田萌子】

 録音:2016年4月5-7日、秩父ミューズパーク

 フランスを代表する作曲家ドビュッシーとフォーレ、ラヴェルによる4手ピアノ作品の傑作を揃えた一枚。
 デュオ・プレジールの精緻な演奏が洒落た作品にもマッチして心地良い時間を作り出しています。またブックレットの解説もデュオ・プレジールの2人による気合の入ったアルバムです。
 
 


MHCD-003
¥2500+税
チャイコフスキー、交響曲ピアノ4手連弾版
 チャイコフスキー:
  交響曲第6番ロ短調「悲愴」作品74
   (チャイコフスキーとレフ・コニュースよる
    ピアノ4手連弾版)
デュオ・プレジール:
 【大田佳弘、和田萌子】

 録音:2016年4月5-7日、秩父ミューズパーク

 大田・和田両氏の演奏は冷静かつ実直といえる。感傷的になりすぎることなく、チャイコフスキーがオーケストラのなかで際立たせたかった響きや構成を見事に突いている。
 あらゆる旋律線、声部間のパッセージの掛け合いが、慈しまれながらもよりストレートに伝わってくる。するとこの4手版がただ簡略化されたものとしてではなく、スコアの骨子がより洗練されて創られた版のように聴こえてくるから不思議だ。
 まるで新しい命を吹き込まれたかのようになんとも新鮮に響く。もちろん連弾ならではの軽快で華麗なパッセージでも愉しませてくれる。(中田朱美 解説文より抜粋)



 デュオ・プレジール(Duo Plaisir)

 大田佳弘(Yoshihiro Ota)

 埼玉県立大宮光陵高等学校音楽科を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科を首席で卒業、併せて安宅賞・アカンサス音楽賞・同声会賞受賞、同大学院音楽研究科修士課程修了。
第8回彩の国・埼玉ピアノコンクール高校生の部金賞受賞。第13回宝塚ベガ音楽コンクールピアノ部門第1位。第20回友愛ドイツ歌曲第8回彩の国・埼玉ピアノコンクール高校生の部金賞受賞。第13回宝塚ベガ音楽コンクールピアノ部門第1位。第20回友愛ドイツ歌曲(リート)コンクールにて優秀共演者賞受賞。ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2014にピアノデュオで出場、第2位。第20回国際ピアノデュオコンクールにてカワイ賞等、受賞多数。藝大学内のモーニングコンサート及び、新卒業生紹介演奏会にて藝大フィルハーモニアと共演。 他、チューリッヒ青年交響楽団等、多くのオーケストラと共演。
  CX系TVドラマ及びアニメ「のだめカンタービレ」の演奏指導、ピアノ音源を多数担当。以降、数多くのテレビドラマやアニメ、映画、CMなど、様々なメディアに音源を提供し続けている。2009年にはブダペスト春の音楽祭に招聘されるなど、多岐に渡る活動を行っている他、後進の指導にも力を注いでいる。これまでにソロとしてCD2枚、和田萌子とのデュオ「Duo Plaisir」としてCD3枚をリリース。ピアノを三木真弓、川辺千香子、財満和音、角野裕の各氏に、歌曲伴奏をコンラート・リヒター氏に、ピアノデュオを角野裕氏に師事。
 東京藝術大学非常勤講師を経て、現在、洗足学園音楽大学および茨城県立水戸第三高等学校音楽科非常勤講師。

 和田萌子(Wada Moeko)

 ドイツ、デトモルト市出身。二歳よりピアノを始める。
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て東京藝術大学卒業、同大学院音楽研究科修士課程修了。修了時ピアノ演奏優秀者による、ジョイントリサイタル(表参道カワイ、コンサートサロンパウゼ)に選出される。
 茨城の名手・名歌手たち第9回出演。2005年第6回大阪国際音楽コンクール大学生部門第2位(1位なし)。2008年第27回飯塚新人音楽コンクール第2位。第37回茨城県新人演奏会新人賞受賞。ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2014にピアノデュオで出場、第2位。第6回国際ピアノデュオコンクール(ポーランド)ディプロマ取得、第20回国際ピアノデュオコンクール(東京)カワイ賞受賞。
 藝大在学中、藝大モーニングコンサートにて藝大フィルハーモニアと共演。
 これまでに、ピアノを米川幸余氏、ピアノソロ及びピアノデュオを角野裕氏に師事。
 茨城県立水戸第三高等学校音楽科非常勤講師を経て、現在聖徳大学附属取手聖徳女子中学校・高等学校専任講師。

 

 


















3/31(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


HMF



HMM 905323
¥2800
美しき声が織りなす圧倒的な世界、ペルト、ヴァスクス、マクミラン
 ペルト:
  ・Da pacem, Domine 主よ、平和をあたえたまえ
   (無伴奏混声合唱のための)
  ・石膏の壷をもつ女性(無伴奏混声合唱のための)
  ・マニフィカト(無伴奏混声合唱のための)
  ・今こそ主よ、僕を去らせたまわん
   (ヌンク・ディミッティス)(無伴奏混声合唱のための)
  ・スターバト・マーテル(無伴奏合唱と弦楽オーケストラ)
 ・ヴァスクス:プレインスケープ(混声合唱、ヴァイオリン、チェロ)
 ・マクミラン:ミゼレーレ(無伴奏混声合唱のための)
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団
グラハム・ロス(指揮)
ザ・ドミトリ・アンサンブル
ジェイミー・キャンベル(ヴァイオリン)
オリヴァー・コーツ(チェロ)

 録音:2018年7月

 ペルト(エストニア)、ヴァスクス(ラトビア)、マクミラン(スコットランド出身)の作品を収録したアルバム。
 真摯かつ静謐な空気をまとったペルトの祈りの音楽は、声の迫力が圧倒的な美を生み出しています。ヴァスクスの作品はチェロとヴァイオリンが旋律を奏でる後ろで合唱が美しい背景となって響く感動作。
 マクミランの「ミゼレーレ」は、ペルトの作品と同様、古くから伝わる音楽素材も取り入れながら作られたもので、短調で描かれる罪から、長調で歌われる希望へと向かう推移も非常に美しい作品となっています。
 
 

HMM 902367
¥2800
歌曲とバラード集
 ・シューベルト:小人
 ・レーヴェ:3つのバラードop.1より"エドワード"
 ・シューマン:
  ベルシャザル op.57、
  ロマンスとバラード第2集 op.49より"二人の擲弾兵"
 ・ブラームス:
  エドワード op.75-1、
  4つの二重唱曲 op.28より第1曲"尼僧と騎士"
 ・リスト:
  3人のジプシー S.320(第1稿)、
  昔テューレに王がいた S.278-2(第2稿)、
  ペトラルカの3つのソネット
 ・ヴォルフ:メーリケ詩集 op.44より第44曲"火の騎士"
ステファヌ・ドゥグー(バリトン)
サイモン・レッパー(ピアノ)
ダーム・フェリシティ・パルマー
 (メゾ・ソプラノ/ブラームスop.75-1)
マリールー・ジャカール
 (メゾ・ソプラノ/ブラームスop.28-1)

 抑制の効いた美しい声バリトン、ドゥグーによる歌曲集

 ドゥグーはリヨン国立音楽院卒業。エクス=アン=プロヴァンス音楽祭でパパゲーノを歌ってデビュー。その後世界の名だたる歌劇場(パリ・オペラ座他)で活躍しています。
 ロト指揮レ・シエクルのベルリオーズ:夏の夜(KKC 6001/ HMM 902634)でも共演するなど、レコーディングも多く行っています。抑制の効いた表現が魅力のバリトンです。
 ここではドイツ語の歌詞による珠玉の作品を、抜群の描写力と表現力で歌いあげています。
 




TYXART

TXA 19133
¥2700
スコヴロネックが奏でるバッハ作品集
 J.S.バッハ:
  (1)イギリス組曲第6番 ニ短調 BWV811
  (2)前奏曲とフーガ、アレグロ 変ホ長調 BWV998
  (3)パルティータ ト短調 BWV1004【チェンバロ版:レオンハルト編曲】
   (原曲:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004)
ティルマン・スコヴロネック(チェンバロ)
チェンバロ/
 Two-manual harpsichord by Martin Skowroneck(1976-77)
  after Christian Zel(l 1728)、A=415 Hz

 レオンハルト編曲によるシャコンヌのチェンバロ版も収録!レオンハルトの弟子スコヴロネックが奏でるバッハ作品集

 録音:2018年10月/ブレーメン/69'03"

 名手ティルマン・スコヴロネックがバッハの作品を録音しました。
 スコヴロネックは1959年ブレーメン生まれ。デン・ハーグおよびアムステルダムにてボブ・ヴァン・アスペレン、アンネケ・ウィッテンボッシュ、トン・コープマン、グスタフ・レオンハルトにそれぞれ師事したチェンバロの名手。
 当録音ではイギリス第6番、前奏曲、フーガとアレグロに加えて、師レオンハルトが編曲した無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番(調性はト短調)を収録。師への思いを馳せたアルバムが完成しました。
 
 


TXA 19140
¥2700
ハンス・ガルのリコーダーのための作品全集
 ハンス・ガル(1890-1987):
  (1)リコーダーとピアノのための協奏曲 Op.82(1961)
  (2)リコーダーのためのソナチネ Op.110B(1983)*
  (3)ピアノのための3 つの小品 Op.64(1933)
  (4)リコーダーのための4 つのバガテル Op.110A(1983)*
  (5)リコーダーとピアノのための3つの間奏曲 Op.103(1974)
  (6)リコーダーのための『楽興の時』(1958)*

   * =世界初録音
サブリナ・フレイ(リコーダー)
ベルンハルト・パルツ(ピアノ)

 世界初録音の作品も収録!ハンス・ガルのリコーダーのための作品全集

 リコーダー/Two alto recorders in f', after Jacob Denner, made of boxwood by Ernst Meyer
 ピアノ/Steinway D[A = 443 Hz]
 セッション録音:2018年12月/スタジオ・ピアノフォルテ・チューリッヒ(スイス)/70'57"

 アルトリコーダーの名手サブリナ・フレイがハンス・ガルのリコーダーのための作品全集を録音しました。
 ガルは1890年、現在のウィーン西隣に位置するブルン・アム・ゲビルゲに生まれ、1987年エディンバラで没した長寿の作曲家。後半生はナチスを逃れるためイギリスに渡り激動の時代を生き抜きました。
 作風は後期ロマン主義を貫き、美しい旋律を魅力とした作品を数多く残しております。特にアルトリコーダーという楽器には強い思い入れがあり、1977年にクラリネット五重奏曲と弦楽五重奏曲を作曲後、作曲活動への終止符を打ったものの、最晩年には再び作曲への情熱が湧き上がり、1983年にリコーダー・ソナチネ、4つのバガテルを作曲しました。
 これらは世界初録音となり、ガル晩年の作品がついに日の目を見ることとなります。
 
 

TXA 19143
¥2700
プーランク:歌曲集
 (1)歌曲集「陽気な歌」
 (2)歌曲集「月並み」
 (3)歌曲集「動物詩集」
 (4)歌曲集「ギョーム・アポリネールの4つの詩」
 (5)歌曲集「カリグラム」
 (6)ロズモンド−グイヌイエール島−平和への祈り−消えた男
 (7)歌曲集「冷気と火」
 (8)歌曲集「画家の仕事」
マティアス・ファイト
 (バリトン&ピアノ/Yamaha C7)

 鬼才音楽家マティアス・ファイトがプーランクの歌曲集を録音。なんと歌とピアノの二役を担う!

 セッション録音:2018年8月&12月/ロットシュテッテン(ドイツ)/73'25"

 フランス歌曲の美しい世界を彩ったフランシス・プーランク。その膨大な作品は、今もなお20世紀の重要な歌曲として歌われております。
 当アルバムは鬼才音楽家マティアス・ファイトがバリトン、ピアノの二役を担いプーランクの有名な歌曲を録音。
 万華鏡の如き多彩さをみせるプーランクの色彩感を表現した注目のアルバムです。
 




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CAPRICCIO



C5412
¥2600→\2390
クリストファー・パーク(ピアノ)
ピアノと管弦楽編曲版「さすらい人幻想曲」
 指揮はエッシェンバッハ
リスト/シューベルト/ブラームス:作品集

 1-4.リスト(1811-1886): さすらい人幻想曲 S.366
  (シューベルトの原曲D.760のピアノと管弦楽編曲版)
 5-7.シューベルト(1797-1828):
  ピアノ・ソナタ 第13番 イ長調 Op.posth. 120 D.664
 8-34.ブラームス(1833-1897):
  ヘンデルの主題による変奏曲 変ロ短調 Op.24
クリストファー・パーク(ピアノ)
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)/
 NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団 1-4

 録音2014年2月 Laeiszhalle、Hamburg‛&1-4/2017年12月28-29日 Festburg-Kirche、Frankfurt‛&5-7/2016年5月22日 Klavierfestival、Ruhr‛&8-34

 エッシェンバッハは人気ピアニストから1970年代に指揮者に転身した後も、自身のキャリア形成と同じぐらい、若手音楽家の才能を伸ばし、引き上げることを大切にしてきました。
 バンベルクで生まれたドイツと韓国の血を引くクリストファー・パークもその一人です。
 パークは12歳より大学で音楽の専門教育を受けた秀才で、2014年には、ラン・ランやリサ・バティアシュヴィリも受賞してブレイクのきっかけとなったシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭の"バーンスタイン賞"を受賞しました。
 2016/2017年のシーズンには「The European Concert Hall Organisation=ヨーロッパ・コンサート・ホール機関(ECHO) 」がライジング・スターの一人として選出。注目を浴びるピアニストです。
 すでに何枚かのアルバムを録音しており、OEHMSレーベルからはシューマンを中心にしたアルバムを2枚リリース。こちらも高く評価されています。
 今回は、リストが編曲した「さすらい人幻想曲」をエッシェンバッハと共演、相互の信頼関係が垣間見える成熟した解釈で溌剌とした演奏を聴かせます。考え抜かれた解釈によるシューベルトとブラームスも圧巻の仕上がり。
 
 
C5391
¥2600
フィリップ・シャルヴェンカ(1847-1917):室内楽作品集
 ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための三重奏曲 第2番 Op.121
  1. I. Andante tranquillo/2. II. Un poco lento/3. III. Finale: Allegretto con spirito
 ヴィオラとピアノのためのソナタ Op.106
  4. I. Fantasia/5. II. Allegretto - Con moto/6. III. Allegro
 ピアノ伴奏によるヴァイオリン、ヴィオラのための二重奏曲 Op.105
  7. I. Andante sostenuto/8. II. Allegretto con spirito
 4つのヴァイオリンとピアノのための演奏会用小品 Op.104
  9. No.1. Legende 伝説/10. No.2. Mazur マズルカ/
  11. No.3. Notturno ノットゥルノ/12. No.4. Alla Polacca ポーランド風
ローラン・アルブレヒト・ブロイニンガー(ヴァイオリン)
リーズ・ベルトー(ヴィオラ)
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)

 録音 2018年1月23-26日 ベルリン、イエス=キリスト教会

 ポーランド系、ドイツの作曲家フィリップ・シャルヴェンカは、3曲の交響曲の他、ヴァイオリン協奏曲や室内楽などを作曲していますが、同じく作曲家で世界的なピアニストしても活躍した弟フランツ・クサヴァーの影に隠れがちな存在でした。しかし近年、彼の作品が次々と見直され始めています。
 フィリップは教師としても優れており、1881年に弟クサヴァーがベルリンとニューヨークに開校した「シャルヴェンカ音楽院」では楽理と作曲を指導し、偉大な指揮者オットー・クレンペラーやオスカー・フリートなどを輩出しています。
 また当時の指揮者、ニキシュやハンス・リヒターなどがフィリップの交響曲を演奏していました。ここでは決して多くはない彼の作品の中から、ヴァイオリン、ヴィオラとピアノのための室内楽作品を収録。フィリップの妻マリアンヌは名ヴァイオリニストとして活躍していたこともあり、弦楽器の扱いが見事です。
 ここでヴァイオリンを演奏するのは、1997年にエリザベート王妃国際コンクールで2位受賞の名手ブロイニンガー。ヴィオラは2005年ジュネーヴ国際コンクールでヒンデミット賞を受賞したベルトー。ピアノは世界的なドイツの奏者、トリンドルです。
 
 


C5304
¥2600
ランパルも登場!
 フランツ・ドップラー(1821-1883)&カール・ドップラー(1826-1900):
  フルート作品全集: 第10/12集

  1.アメリカの主題による小二重奏曲 Op.37(フランツ)
  2.ハンガリーのエアによる変奏曲〜フルートとピアノのための(カール)
  3-6.ソナタ ハ長調〜2本のフルートとピアノのための Op.25(フランツ)
  7-14.ハンガリーの有名な聖歌と行進曲(カール)*
  15-18.2つのソナタ Op.32(シュミット=ドップラー)(フランツ)*
  19.オペラ『フサールの二人』序曲〜フルートとピアノのための(フランツ)*
  20.''Waidmannslust-Charakteristisches Jagdstuk'' ヴァイトマンストルスト風狩猟の音楽 (フランツ) *
  21.牧歌「晩鐘」〜フルート四重奏のための (フランツ)*
 
  *・・・世界初録音
  クラウディ・アリマニー(フルート)、ジャン=ピエール・ランパル(フルート)‛&1、
  ポール・エドムンド=デイヴィス(フルート)‛&3-6、ジョン・スティール・リッター(ピアノ)‛&1、
  ジョルト・バログ(ピアノ)‛&2,3-6,7-14、アストリッド・シュタインシャーデン(ピアノ)‛&15-18,19、
  イベリア・フルート三重奏団‛&20,21
  【メンバー】
   アントニオ・アリアス(フルート)、エドゥアルド・サンチェス(フルート)、サルバドール・エスパーサ(ピアノ)

 録音1996年 ロサンジェルス‛&12014年、2019年 カタロニア

 オーストリア帝国に生まれたハンガリー出身のドップラー兄弟は、二人とも、若いうちから劇場のフルート奏者となり、兄のフランツはやがてウィーン宮廷劇場でも活躍。また兄弟ともに作曲家であり、指揮者としても活動する傍ら、超絶技巧を駆使するフルート・デュオとしてヨーロッパで大変な人気を誇りました。
 この全集は、スペインのフルート奏者、アリマニーが長年熱心に研究を重ねたドップラー兄弟の音楽を残そうと立ち上げたプロジェクトで、アリマニーのほか、師でもあったランパルなど、多くの著名な演奏家が集結した一大プロジェクトです。
 ドップラー兄弟の作品は、その故郷ハンガリー風のどこか哀愁のある音色で、日本でも多くのフルート奏者にとって大切なレパートリーとなっています。この第10集では5作品が世界初録音です。

 *当初、全10巻で完結とされていたドップラー兄弟のフルート作品全集ですが、  収録曲の関係で全12巻に変更されました。
 



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SWR CLASSICS



SWR19086CD
¥2600→\2390
インキネンのプロコフィエフ交響曲全集第1弾!
 プロコフィエフ(1891-1953):
  交響曲 第3番 ハ短調 Op. 44
  交響曲 第6番 変ホ短調 Op. 111
ピエタリ・インキネン (指揮)
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

 録音: 2018年12月14-16日 コングレスハレ、ザールブリュッケン ‛&1-4    2019年1月23-26日 ザールラント放送ゼンテザール‛&5-7

 【インキネンのプロコフィエフ交響曲全集第1弾!】
 2020年バイロイト音楽祭で新演出の《指環》を託され、世界中から大きな期待を寄せられているインキネン。彼の新しいプロジェクト、プロコフィエフの交響曲全集第1弾です。
 亡命時代に書かれ歌劇《炎の天使》に登場する主題を交響曲へと昇華させた傑作第3番と、第二次世界大戦の影を引きずったやや難解な第6番という組み合わせ。
 プロコフィエフならではのダイナミックなオーケストレーションを細部までコントロールすると同時に最大限に鳴らし切る、インキネンらしさが十二分に発揮された快演。今後の展開が楽しみです。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


ALTUS(PROFIL)


 ALTUSより新シリーズ〈ギュンター・ヴァント 不滅の名盤〉堂々始動!
第1回発売はベルリン・ドイツ響との名演2タイトル!
 1タイトルずつ丁寧に最新リマスタリングを施しSACD ハイブリッド化。今こそ改めて世に問いたい、空前の完成度を誇るライヴの数々!!
 


PALTSA 001/2
(2SACD HYBRID)
¥5200
ギュンター・ヴァント 不滅の名盤[1]
 ベルリン・ドイツ交響楽団編

  [disc1]
   シューベルト:交響曲第7(8)番 ロ短調《未完成》 D. 759
  [disc2]
   ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB 109(原典版)
ギュンター・ヴァント(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団

 Profil の名盤を丁寧にSACDハイブリッド化!1作ずつじっくりと向き合って味わいたい〈ヴァント 不滅の名演〉第1弾は矢張り外せないヴァントの最重要レパートリー、シューベルトとブルックナー、2人の未完成交響曲!

 録音:1993年3月20日/コンツェルトハウス・ベルリン(ライヴ)/国内プレス、ステレオ、日本語帯・解説付

 Profilレーベルのヴァントの名盤がSACDハイブリッド化!
 Altusレーベルがライセンスし、このハイブリッド盤のための最新リマスタリングを施して製品化しました。
 シューベルトとブルックナー、ふたつの未完成交響曲を1日で演奏した93年のライヴをそのまま収録。両曲共にヴァントの得意とした作品で大変な聴きごたえです。恐ろしい低音が聴き手を一気に音楽へ引きずり込む「未完成」は2楽章の楽器バランスの美しさもヴァントの独壇場。そして泣く子も黙るヴァントのブル9!完璧に整っていながらも熾烈・強烈な音響で、圧倒的な完成度でもって至高の音の大伽藍を築き上げています。

 1980年代から90年代初頭にかけて客演したベルリン・ドイツ交響楽団とのライヴ録音には、ヴァントの解釈がとりわけ鮮烈に現れているといっていいだろう。ヴァントの演奏解釈の本質は、一つひとつのパーツが全体を構成するための入念な設計にある。
 テンポは速めで、決して流れを停滞させることなく、圧倒的な構成美を作り出す。ベトついた感情表現などは無縁で、透き通るようなクリアさ、辛口の味わいが魅力だ。こういった方向性に、ベルリン・ドイツ交響楽団はじつにフレキシブルに、過剰なまでの反応の良さで応えている。
 異様なまでに密集度の高いサウンドだが、同時に適切なバランスで組み立てられている。そこで生み出されるのは、驚異的といっていい立体感だ。(音楽評論家 鈴木淳史)
 
 


PALTSA 003/4
(2SACD HYBRID)
¥5200
ギュンター・ヴァント 不滅の名盤[2]
 ベルリン・ドイツ交響楽団編

  [disc1]
   シューベルト:交響曲第8(9)番 ハ長調《ザ・グレート》 D.944
  [disc2]
   ストラヴィンスキー:バレエ組曲《火の鳥》(1945年版)
   チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 作品64
ギュンター・ヴァント(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団

 Profil の名盤を丁寧にSACDハイブリッド化!1 作ずつじっくりと向き合って味わいたい〈ヴァント 不滅の名演〉怒涛の名演に唸らされる圧巻「グレート」と「チャイ5」そして得意の1945 年版に心の底から痺れる「火の鳥」!

 録音:1993年6月14日(Disc1)、1987年4月5、6日(Disc2)/コンツェルトハウス・ベルリン(ライヴ)/国内プレス、ステレオ、日本語帯・解説付

 Profilレーベルのヴァントの名盤がSACDハイブリッド化!
 Altusレーベルがライセンスし、このハイブリッド盤のための最新リマスタリングを施して製品化しました。緻密にして長さを全く感じさせない「グレート」は終楽章の開放感が抜群。「火の鳥」は一般的な1919年版ではなく1945年版を使っているのがヴァントならでは。凝った管弦楽法を明瞭に解きほぐした演奏で、終曲のブツ切れ旋律の強烈さには戦慄が走ります。力強さ、美しさ、歌と構築が見事に結晶化したチャイ5もたまりません!

 1980年代から90年代初頭にかけて客演したベルリン・ドイツ交響楽団とのライヴ録音には、ヴァントの解釈がとりわけ鮮烈に現れているといっていいだろう。
 ヴァントの演奏解釈の本質は、一つひとつのパーツが全体を構成するための入念な設計にある。テンポは速めで、決して流れを停滞させることなく、圧倒的な構成美を作り出す。
 ベトついた感情表現などは無縁で、透き通るようなクリアさ、辛口の味わいが魅力だ。こういった方向性に、ベルリン・ドイツ交響楽団はじつにフレキシブルに、過剰なまでの反応の良さで応えている。
 異様なまでに密集度の高いサウンドだが、同時に適切なバランスで組み立てられている。そこで生み出されるのは、驚異的といっていい立体感だ。(音楽評論家 鈴木淳史)
 



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SWR CLASSICS



SWR19089CD
(7CD)
¥5100→\4690
ロスバウト・コンダクツ・ベートーヴェン
 交響曲集、序曲集、ヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲 第5番 「皇帝」
ハンス・ロスバウト (指揮)
南西ドイツ放送交響楽団
 交響曲 第2番を除く
  【DISC 1】
   ・交響曲 第1番 ハ長調 Op. 21/録音:1960年2月24日
   ・交響曲 第2番 ニ長調 Op. 36...初発売/
    ケルン放送交響楽団(第2番)/録音:1959年4月27日 場所:不明
  【DISC 2】
   ・交響曲 第3番 変ホ長調 Op. 55 「英雄」/録音:1959年6月19-25日
  【DISC 3】
   ・交響曲 第5番 ハ短調 Op. 67/録音:1961年6月23日
   ・交響曲 第6番 ヘ長調 Op. 68 「田園」/録音:1957年11月21日
  【DISC 4】
   ・交響曲 第7番 イ長調 Op. 92/録音:1962年9月10-15日
   ・交響曲 第8番 ヘ長調 Op. 93/録音:1956年11月12日
  【DISC 5】
   ・交響曲 第8番 ヘ長調 Op. 93/録音:1961年6月23,24日
   ・ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61/
    ジネット・ヌヴー (ヴァイオリン)/録音: 1949年9月25日 場所:クアハウス、バーデンバーデン
  【DISC 6】
   ・三重協奏曲 ハ長調 Op. 56/トリエステ三重奏団
    ダリオ・デ・ローザ(ピアノ)、レナート・ザネットヴィチ(ヴァイオリン)、リベロ・ラナ(チェロ)/
    録音: 1953年2月15日
   ・ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op. 73 「皇帝」/ゲザ・アンダ (ピアノ)/録音:1956年4月18日
  【DISC 7】
   ・「コリオラン」序曲 ハ短調 Op. 62/録音:1960年12月22日
   ・「エグモント」序曲 ヘ短調 Op. 84/録音:1960年12月23日
   ・「フィデリオ」序曲 ホ長調 Op. 72/録音:1957年3月27日
   ・「シュテファン王」序曲 変ホ長調 Op. 117/録音:1962年6月22日
   ・「レオノーレ」序曲 第3番 ハ長調 Op. 72a/録音:1960年9月8日

 録音場所: バーデンバーデン南西ドイツ放送スタジオV (ハンス・ロスバウト・スタジオ)‛&交響曲 第2番、ヴァイオリン協奏曲を除く ※全てモノラル録音

 【ベートーヴェン・イヤー注目盤、ヌヴー、アンダとの共演を含むロスバウトの堂々たる名演がBOX化!】
 古典派から現代まで幅広いレパートリーを持ち、特に同時代音楽の擁護者として続く世代の音楽家たちに大きな影響を与えたロスバウト。
 彼が南西ドイツ放送交響楽団の音楽監督時代に録音した、主に放送用音源からベートーヴェンの名演を集めたBOXが登場。西部ドイツ放送(WDR)提供音源によるケルン放送響との初発売の第2番と、2種類の第8番を含む交響曲集と序曲集、ヌヴーとのヴァイオリン協奏曲、アンダとの「皇帝」など評価の高い演奏がまとめられています。
 今のピリオド解釈を経た世代を思わせるような切れ味の鋭さ、重心の低い堂々とした響きと圧倒的な解放感というロスバウトの様々な顔と、往年のヴィルトゥオーゾたちの妙技を際立たせる手腕を併せて堪能できるセットです。
 SWRのオリジナルマスターテープからのデジタルリマスタリング。
 


<映像>

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ACCENTUS MUSIC(映像)



ACC 20420DVD
(2DVD)
¥4700→\4390
バーバラ・ハンニガン〜イクィリブリアム
 ・ストラヴィンスキー:歌劇≪放蕩児の遍歴≫
   (セミ・ステージ形式)
 
 ・ドキュメンタリー
   「Taking Risks/テイキング・リスク」
    監督:マリア・シュトットマイヤー
バーバラ・ハンニガン(指揮)
エーテボリ交響楽団&合唱団
ウィリアム・モーガン(トム・レイクウェル)
アフロディティ・パトゥリドゥ(アン)
ジョン・テイラー・ウォード(ニック・シャドウ)
ケイト・ホーデン(バーバ)
エリク・ロゼニウス(トゥルーラヴ)
ジアード・ネーメ(セレム)
日本語字幕なしに変更(2020/5/30)、あわせて国内盤KKC 9554/5発売中止。

 バーバラ・ハンニガン、オペラ指揮者デビュー公演、ストラヴィンスキーの≪放蕩児の遍歴≫制作の裏側を追ったドキュメンタリー映像も!

 演出&照明:リーナス・フェルボム/映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
 収録:2018年12月、エーテボリ/画面:16:9、NTSC、音声:PCMステレオ、DD5.1、DTS5.1、リージョン:All、本編:149'50、ドキュメンタリー:58'13、字幕:独英仏韓

 ソプラノ歌手としてだけではなく、今や指揮者としても活躍しているバーバラ・ハンニガン。彼女のオペラ指揮者デビューとなったストラヴィンスキーの≪放蕩児の遍歴≫とその舞台裏を追ったドキュメンタリー映像が発売されます。
 ≪放蕩児の遍歴≫は、アン・トゥルーラヴ役を何度も歌ってきたハンニガンにとって、思い入れのある作品。キャスト選びにもこだわりを見せ、世界39 カ国から350 人以上の応募者の中からオーディションをし、ソリストを厳選しました。
 今回は、演出にリーナス・フェルボムを迎え、セミ・ステージ形式による上演で行われました。
 ≪放蕩児の遍歴≫は、ストラヴィンスキーが、シカゴでイギリスの画家ウィリアム・ホガースの同名の銅版画にインスピレーションを得て、W・H・オーデンとチェスター・コールマンに台本を依頼して作られたオペラ。
 リーナス・フェルボムのユニークで洗練された舞台は、聴衆を遠い未来から現代、そして18 世紀のロンドンへと時空を超えた旅へと誘います。
 またドキュメンタリー「Taking Risks/ テイキング・リスク」では、1 回目のオーディションを皮切りに、キャスティングを決定するまでのプロセス。そしてリハーサルを経て、初演を迎えるまでをとらえています。

 
 



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C MAJOR(映像)



75 3904
(Blu-ray)
¥5400→\4990
ポール・カラン演出の≪さまよえるオランダ人≫、
 ファビオ・ルイージ指揮

  ワーグナー:歌劇≪さまよえるオランダ人≫

トーマス・ガゼリ(オランダ人)
マージョリー・オーウェンズ(ゼンタ)
ミハイル・ペトレンコ(ダラント船長)
ベルンハルト・ベルヒトルト(エリック)
アネッテ・ヤーンス(マリー)
ティモシー・オリヴァー(舵手)
ファビオ・ルイージ(指揮)
フィレンツェ五月祭管弦楽団&合唱団
アルス・リリカ合唱団
ロレンツォ・フラティーニ(合唱指揮)
マルコ・バルガーニャ(合唱指揮)

KKC 9551
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6018+税
75 3808
(2DVD)
¥5200→\4790
KKC 9552/3
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5556+税

 ポール・カラン演出の≪さまよえるオランダ人≫、ファビオ・ルイージ指揮。2019年フィレンツェ5月音楽祭劇場でのライヴ映像

 演出:ポール・カラン/舞台:サヴェリオ・サントリクィド/衣装:ガブリエラ・イングラム/
 照明:ダヴィド・マルティン・ジャック/映像デザイナー:オットー・ドリスコル/映像監督:ティツィアーノ・マンシーニ
 収録:2019年1月、テアトロ・デル・マッジョ・ムジカーレ・フィオレンティーノ(フィレンツェ5月音楽祭劇場)(ライヴ)
  (Blu-ray)画面:1080i,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、言語:ドイツ語、字幕:英韓日、リージョン:All、146分
 (2DVD)画面:NTSC,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、言語:ドイツ語、字幕:英韓日、リージョン:All、146分

 ワーグナー初期の傑作≪さまよえるオランダ人≫。オランダ人船長が神を呪った罰で永遠に海をさまよい続けるという近代イギリスの伝承をもとに、作曲者自身が遭難しかかった体験を重ね合わせて書かれた、ワーグナー20代後半の傑作です。
 本作は、チューリッヒ歌劇場の音楽総監督やメトロポリタン・オペラの首席指揮者などを務める、イタリアの指揮者、ファビオ・ルイージによる、2019年フィレンツェ5月音楽祭劇場でのライヴ映像です。
 緻密な様式感と溢れ出る音楽的情熱をあわせもったルイージらしく、ドラマティックな音楽を雄弁に響き渡らせます。演出はスコットランド出身のポール・カラン。手に汗握るような緊張感と迫力を引き出しています。
 歌手陣も当代きっての人気バス歌手ミハイル・ペトレンコをはじめ、オランダ人を演じたトーマス・ガゼリ、呪われた船長を救うため命をかけるゼンタ役のマージョリー・オーウェンズら世界屈指のオペラ歌手を揃えています。

 
 

<LP>


ALTUS(PROFIL)(LP)


PHLP 039/40
(2LP)
¥14000+税
シューベルトとブルックナー、ふたつの未完成交響曲
 シューベルト:交響曲第7(8)番 ロ短調《未完成》 D.759
  [LP1-A] 第1・第2楽章

 ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB 109(原典版)
  [LP1-B] 第1楽章
  [LP2-A] 第2楽章
  [LP2-B] 第3楽章
ギュンター・ヴァント(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団

 ヴァントの録音中、最も高音質で名高い名演奏が初LP化、圧倒的な構成美、透き通るようなクリアさ、辛口の味わい。

 録音:1993年3月20日/コンツェルトハウス・ベルリン(ライヴ)/国内プレス、完全限定生産盤、ステレオ、初LP化、日本語帯・解説付

 Profil レーベルのヴァントの名盤が初LP 化!
 Altus レーベルがライセンスしてLP用のマスタリングを施し、東洋化成でプレスしました。
 シューベルトとブルックナー、ふたつの未完成交響曲を1日で演奏した93年のライヴをそのまま収録しています。
 両曲共にヴァントの得意とした作品で聴きごたえあり。恐ろしい低音が聴き手を一気に音楽へ引きずり込む「未完成」は2 楽章の楽器バランスの美しさもヴァントの独壇場。
 そして泣く子も黙るヴァントのブル9!完璧に整っていながらも熾烈・強烈な音響で、圧倒的な完成度でもって至高の音の大伽藍を築き上げています。

 1980年代から90年代初頭にかけて客演したベルリン・ドイツ交響楽団とのライヴ録音には、ヴァントの解釈がとりわけ鮮烈に現れているといっていいだろう。
 ヴァントの演奏解釈の本質は、一つひとつのパーツが全体を構成するための入念な設計にある。テンポは速めで、決して流れを停滞させることなく、圧倒的な構成美を作り出す。
 ベトついた感情表現などは無縁で、透き通るようなクリアさ、辛口の味わいが魅力だ。こういった方向性に、ベルリン・ドイツ交響楽団はじつにフレキシブルに、過剰なまでの反応の良さで応えている。
 異様なまでに密集度の高いサウンドだが、同時に適切なバランスで組み立てられている。そこで生み出されるのは、驚異的といっていい立体感だ。(音楽評論家 鈴木淳史)
 
















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