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≪第108号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その1 2020/7/21〜



7/24(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CLAVES



50 3009
¥2800
北村朋幹も参加!チャン・チェンによるバルトーク・アルバム!
 バルトーク:
  (1)2台のピアノと打楽器のためのソナタ Sz.110
  (2)ピアノ・ソナタ Sz.80
  (3)野外にて Sz.81
   【I.笛と太鼓/II. 舟歌/III.ミュゼット/IV.夜の音楽/V.狩】
  (4)舞踏組曲 Sz.77
チェン・チャン(ピアノ)
(1)北村朋幹(ピアノ)、
 ユリス・アゼルス(打楽器)、
 ウェイチー・パイ(打楽器)

 北村朋幹も参加!俊英ピアニスト、チャン・チェンによるバルトーク・アルバム!

 セッション録音:2019年11月/ラ・ショー=ド=フォン(スイス)/DDD、ディジパック仕様、71'03

 俊英ピアニスト、チェン・チャン期待の新アルバムはバルトークを録音しました!
 チェン・チャンは、中国出身。深セン音楽院で2007年から2011年まで学び、その後テキサス・クリスチャン大学音楽学部でタマス・ウンガー氏に、ベルリン芸術大学でクラウス・ヘルヴィヒ氏にそれぞれ師事。これまでにメナヘム・プレスラー、レオン・フライシャー、パウル・バドゥラ=スコダ、ドミトリー・バシキーロフ、エリソ・ヴィルサラーゼなど世界的ピアニストから薫陶をうけています。

 2011年クララ・ハスキル国際コンクールで聴衆賞を受賞しております。現在ヨーロッパでの活動を中心に、ルール・ピアノ・フェスティヴァル、ノアン・ショパン・フェスティヴァル、ヴェルビエ音楽祭、ベルリン国際音楽祭、モントルー・ヴヴェイ9月音楽祭など数々の音楽祭に招待されています。
 これまでにシューマンのピアノ作品集(ACC 304652CD / ACCENTUS MUSIC)をリリースし、好評を博しております。

 期待のバルトークでは共演者にも注目!打楽器とピアノを組み合わせたユニークな作品「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」では、日本を代表するピアニスト北村朋幹も参加しております。
 この他、「ピアノ・ソナタ」、「野外にて」、「舞踏組曲」とバルトークのピアノ作品を堪能できる充実のアルバムです。
 




HAENSSLER



HC 18024
¥2700→\2490
トーマス・ファイの後を受けて・・・
 ハイデルベルク響のハイドン・シリーズ
  ハイドン:交響曲全集 Vol.24

 (1)交響曲第63番 ハ長調「ラ・ロクスラーヌ」 Hob.I:63
 (2)交響曲第38番 ハ長調 Hob.I:38
 (3)交響曲第37番 ハ長調 Hob.I:37
 (4)交響曲第9番 ハ長調 Hob.I:9
ハイデルベルク交響楽団
ベンヤミン・シュピルナー(指揮)

 ハイデルベルク響のハイドン・シリーズ!第24集は「ハ長調」の交響曲4篇!!

 セッション録音:2018年5月/バート・デュルクハイム(ドイツ)/DDD、67'12

 颯爽としたピリオド・アプローチがたまらないハイデルベルク交響楽団によるハイドンの交響曲全曲録音シリーズ。
 鬼才トーマス・ファイが率いて録音を進めてまいりましたが、2014年に自宅で転倒し重傷を負ってしまったために録音がストップしておりました。
 その後ベンヤミン・シュピルナー指揮のもと2016年より録音を再開し、シリーズ第23集に続く第24集の登場となります。

 第24集には交響曲第9番、第37番、第38番、そして第63番「ラ・ロクスラーヌ」の4篇を収録。全てハ長調の作品です。
 ファイが当団と創り上げてきたハイドンの交響曲の世界をシュピルナーが受け継ぎ、ノンヴィブラート奏法と激烈アプローチとのコントラストが実に鮮やかな演奏を聴かせてくれます。
 今後のシリーズ続編にも期待の高まる演奏といえましょう!
 




CHANDOS



CHSA 5250
(2SACD HYBRID)
¥5700
エドワード・ガードナー&ベルゲン・フィル!
 ブリテン:歌劇 《ピーター・グライムズ》 Op.33
  エドワード・ガードナー(指揮)、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団、
  スチュアート・スケルトン(テノール/ピーター・グライムズ〔漁夫〕)、
  エリン・ウォール(ソプラノ/エレン・オーフォード〔寡婦、村の女教師〕、
  サミュエル・ウィンター(少年(ジョン)、徒弟)、
  ロデリック・ウィリアムズ(バリトン/バルストロード船長〔退役船長〕)、
  スーザン・ビックリー(メゾ・ソプラノ/アーンティ〔ボーア亭の女将〕)、
  ハンナ・フサール(ソプラノ/姪1〔ボーア亭の看板娘〕)、
  ヴィベケ・クリステンセン(ソプラノ/姪2〔ボーア亭の看板娘〕)、
  ロバート・マーリー(テノール/〔漁夫、メソジスト教徒〕)、
  ニール・デイヴィス(バス・バリトン/スワロー〔判事〕)、
  キャスリン・ウィン=ロジャーズ(メゾ・ソプラノ/セドリー夫人〔東インド会社代理人、未亡人〕)、
  ジェイムズ・ギルクリスト(テノール/ホレース・アダムス〔牧師〕)、
  マーカス・ファーンズワース(バリトン/ネッド・キーン〔薬剤師でヤブ医者〕)、
  バーナビー・レア(バス/ホブソン〔保安官、運送屋〕)、
  ベルゲン・フィルハーモニー合唱団、エドヴァルド・グリーグ合唱団、
  ロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージック合唱団、コレギウム・ムジクム合唱団

 ☆絶好調のエドワード・ガードナーとノルウェーの名門、ベルゲン・フィル!
 ☆ベンジャミン・ブリテンの悲劇の傑作「ピーター・グライムズ」、SACDハイブリッド盤!
 ☆タイトル・ロールは、新国立劇場でも歌ったスチュアート・スケルトン!

 2015年にノルウェーの名門オーケストラ、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任し、絶賛されたエディンバラ国際音楽祭や7度の国際ツアー、数々のレコーディングを通じてベルゲン・フィルの魅力を世界に伝えてきた次代を担うマエストロ、エドワード・ガードナー。2021年からはユロフスキの後任としてロンドン・フィルの首席指揮者に就任することが発表されましたが、ベルゲン・フィルとの契約も2年間延長し、2023年まで首席指揮者のポストを継続しています。
 録音でも、ベルリオーズやシェーンベルクなど、とりわけ合唱を伴う大編成作品で高い評価を得てきたガードナーとベルゲン・フィルの強力タッグによる新録音。ベンジャミン・ブリテンの代表作である悲劇的な傑作オペラ「ピーター・グライムズ」がChandosの優秀録音によるSACDハイブリッド盤で登場!

 初演時にはピーター・ピアーズが担ったタイトル・ロールは、2012年の新国立劇場を始め、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、BBCプロムス、エディンバラ国際音楽祭、そして2019年のガードナー&ベルゲン・フィルの国際ツアーなどでピーター・グライムズを歌ってきたハマり役、スチュアート・スケルトン。ベルゲン・フィルの本拠地、グリーグホールで行われたコンサートの後に、万全の態勢でスタジオ録音されています。

 ※録音:2019年11月25日−27日&10月24日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)

 
 
 


CHAN 20170
¥2500
ミュージック・イン・エグザイル 〜 亡命者たちの音楽Vol.4
 ——カウフマン:室内楽作品集

 ウォルター・カウフマン(1907−1984):
  弦楽四重奏曲第11番/ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.44/弦楽四重奏曲第7番/
  ヴァイオリンとピアノのためのソナティナ第12番(クラリネットとピアノのための編曲版)/
  七重奏曲(3本のヴァイオリン、ヴィオラ、2本のチェロとピアノのための)
 
(全曲世界初録音)
 ARCアンサンブル、
 スペシャル・ゲスト 〜
  ジェイミー・クルスペ(ヴァイオリン)、キムバーリー・ジョン(チェロ)

 好企画「亡命者たちの音楽」シリーズ第4弾!ウォルター・カウフマンの室内楽作品集!

 ☆ARCアンサンブルが贈る好企画「亡命者たちの音楽」シリーズ第4弾!
 ☆東洋と西洋の並外れた融合を実現したウォルター・カウフマンの音楽!

 1930年代、ヨーロッパから離れなければならなかった作曲家たちの室内楽作品を、トロントを拠点とする室内楽団「ARCアンサンブル」が復興へと導くシリーズ「ミュージック・イン・エグザイル 〜 亡命者たちの音楽」。
 第1巻「ベン=ハイム(CHAN 10769)」、第2巻「フィテルベルク(CHAN 10877)」、第3巻「シモン・ラクス(CHAN 10983)」に続く好企画第4巻は、全曲世界初録音となる、ウォルター・カウフマン(1907−1984)の室内楽作品集。

 ボヘミアのカールスバート(当時はオーストリア=ハンガリー帝国の1部)に生まれ、プラハとベルリンで研鑽を積んだカウフマン。アルバート・アインシュタインやフランツ・カフカのサークルと友好を築きながらもナチス政権の犠牲となり、インドへ亡命。全インド放送(All India Radio)の音楽監督を務め、アメリカへ渡りハリファクス音楽院のピアノ教師、ウィニペグ交響楽団の指揮者、インディアナ大学の教授等を歴任しています。現在では殆ど忘れ去られてしまっているカウフマンの音楽ですが、皮肉なことに彼が作曲した全インド放送のテーマ曲は今でも毎朝放送されており、何百万人のインド人が聞いているとのこと。

 インドとアジアの音楽を研究したカウフマンの作品は、東洋と西洋の並外れた融合を実現し、ドビュッシー、バルトーク、ストラヴィンスキーの煌めきとボヘミア、クレツマー音楽のヒントから、驚くべき独創性を発揮しています。

 ※録音:2020年1月6日−8日、トロント王立音楽院(カナダ)

 
 




INDESENS!



PINDE 140
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
ジャック・モージェ 60周年記念盤
 ルグラン(アーヴィン・ワーグナー編):セザールのファンファーレ/
 ムソルグスキー(ケネス・C.ゲアース):展覧会の絵より プロムナード/
 バーンスタイン(ジャン=ミシェル・デュファイ編):ウェストサイド・ストーリーより マリア、トゥナイト/
 プロコフィエフ(P.マニフィチ編):ロメオとジュリエットより モンタギュー家とキャピュレット家/
 ジャン=ドミニク・メティエ:ドロップス・オヴ・タイム/
 アレクサンドル・マストランジェロ:ファンファーレ/
 クリス・ホールディング:ジャック・オヴ・ダイヤモンズ/
 フレディ・マーキュリー(ジョン・ボールズ編):ボヘミアン・ラプソディー/
 ルグラン:おもいでの夏/
 J.J.ジョンソン(ロバート・エルカー編):トリビュート・トゥ・ジェイ・ジェイ*/
 フランス民謡(クリス・ホールディング編):フレール・ジャック・エ・アミ(ジャック兄弟と仲間たち)
ジャック・モージェ(トロンボーン)、
  ジャック・モージェ・トロンボーン・アンサンブル
  ケヴィン・スクワイア(ギター)*、
  エマ・ミシェル(ベース)*、
  アレックス・アシュール(ドラム)*
INDE 140
¥2600

 フランスTrb界の旗手ジャック・モージェ!60歳を祝した記念盤!

 ☆トロンボーン界のスター、ジャック・モージェの60歳を祝して世界各国のトロンボーン奏者が集結した圧巻の大編成プログラム!

 母国フランスだけでなく、現在の世界のトロンボーン界における屈指のスタープレーヤーの1人、ジャック・モージェ。フランス・トロンボーン界のレジェンド、ミシェル・ベッケに師事し、パリ・オペラ座管弦楽団の首席奏者を務めた後、現在は国際的ソリストとして、世界各国でコンサートやマスタークラスを開催するなど、後進の指導にも力を注ぎ、直近のニュースでは、国際トロンボーン協会の会長に就任している。

 ジャック・モージェの60歳を祝し、世界各国のトロンボーン奏者が集結。日本からは氏との交流も深い、小野 隆洋(山口芸術短期大学 芸術表現学科 准教授)らが参加している。
 クラシックの名曲から、ミュージカル、ジャズなど、豊富なレパートリーを誇る氏ならではの好プログラムで構成されており、アントワーヌ・クルトワのトロンボーンから生まれる伝統のフランス・サウンドと、氏が長きに渡り培ってきた音楽性を存分に発揮したこのアルバムは、トロンボーン・ファン、管楽器関係者に是非とも手に取っていただきい1枚!

 ※録音:2020年8月24日、聖二コラ教会(ヴァルモン、フランス)

 
 




RUBICON


RCD 1048
¥2600
フォーレ、シューベルト、ブラームス:ピアノ三重奏曲集
 フォーレ:ピアノ三重奏曲 Op.120
 シューベルト:ピアノ三重奏のためのノットゥルノ D.897
 ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番 Op.8(改訂版)
トリオ・イシムシズ
 〔パブロ・エルマン・ベネディ(ヴァイオリン)、
  エルデム・ミシルリオグル(ピアノ)、
  ミヒャエル・ペトロフ(チェロ)〕

 トリオ・イシムシズ第2弾!フォーレ、シューベルト、ブラームスのピアノ三重奏曲集!

 ☆キアロスクーロ・クヮルテットのメンバーでもあるヴァイオリンのパブロ・エルマン・ベネディが参加するピアノ三重奏団!
 ☆セカンド・アルバムは、フォーレ、シューベルト、ブラームス!

 2009年にギルドホール音楽院で結成されたトルコ語で「無名」を意味する単語をアンサンブル名に冠するトリオ・イシムシズのセカンド・アルバム。
 アリーナ・イブラギモヴァのキアロスクーロ・クヮルテットのメンバーでもあるヴァイオリンのパブロ・エルマン・ベネディ、2008年のBBCヤング・ミュージシャン・コンクールの協奏曲部門のファイナリスト、エルデム・ミシルリオグル、イギリスのECHOライジング・スター・シリーズに選出されたミヒャエル・ペトロフの若手実力派3アーティストによるトリオ・イシムシズは、2015年のトロンハイム国際室内楽コンクール第1位&聴衆賞、2017年のウィーン・ハイドン国際コンクールでは第2位を受賞し、現在もっとも刺激的で勢いのあるアンサンブルの1つとして期待を寄せられています。

 ベートーヴェンとブラームス、そして武満徹という意欲的なプログラムでデビュー・タイトルを飾ったトリオ・イシムシズのセカンド・アルバムは、前作に引き続きブラームスと、後期フォーレの孤独な三重奏曲、シューベルトの雰囲気溢れるノットゥルノ(夜想曲)を組み合わせた魅力的なラインナップ。
 その高い技術と充実したアンサンブル能力が、英ストラド誌、英グラモフォン誌、仏ディアパソン誌などでも好レビューを得た若手ピアノ・トリオの次なる進化にご注目ください。
 



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ALPHA



ALPHA624
¥2700→\2490
『ヴィヴァルディ、その先に』
 コパチンスカヤ&イル・ジャルディーノ・アルモニコ
    イタリアの"いま"との対話実験

  1-3. アントニオ・ヴィヴァルディ(1678 -1741): ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調「海の嵐」Op.8-5/RV253
  4. ことばのラッツォ(即興劇)
  5. アウレリアーノ・カッタネオ(1974-):
   エストローゾ(きまぐれに)〜ヴァイオリン、リコーダー、テオルボとチェンバロのための*
  6-8. ヴィヴァルディ: 弦楽のための(4声の)協奏曲 ト短調 RV 1579
  9. ルーカ・フランチェスコーニ(1956-): 飛び立つスピッカート 〜ヴァイオリン独奏のための
  10-12. ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV 191
  13. シモーネ・モヴィオ(1978-): インカント(呪文)XIX 〜リコーダー、ヴァイオリンと弦楽合奏のための
  14-17. ヴィヴァルディ: 協奏曲 ホ短調 Op.3-4/RV 550(『調和の霊感』より)
   〜四つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための*
  18. マルコ・ストロッパ(1959-): わたしは陶然となって千切る
   〜リコーダーと二つのヴァイオリンのための**
  19. ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-): ムガール
   〜ヴァイオリン、リコーダー、弦楽と通奏低音のための
  20-22. ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 208「ムガール大帝」
  23. ベーラ・バルトーク (1881-1945): バグパイプ (44の二重奏曲 より)
   〜リコーダーとヴァイオリンのための
パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)
  使用楽器:ナポリのフェルディナンド・ガリアーノ1780年頃製作オリジナル楽器
 ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮&リコーダー)、
 イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)
 ステーファノ・バルネスキ*/**、
 マルコ・ビアンキ**(ヴァイオリン)、
 エルネスト・ブラウヒャー**(ヴィオラ)、
 マルチェッロ・スカンデッリ**(チェロ)、
 ミケーレ・パゾッティ(テオルボ)、
 リッカルド・ドーニ(チェンバロ)
NYCX-10161
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 録音:2018年11月 ヴェルス市立劇場(オーストリア)/【国内盤】日本語解説付き

 【ついに登場、コパチンスカヤ × アントニーニ!】
 フィリップ・ヘレヴェッヘとともにベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲をピリオド奏法で録音したかと思えば、現代作品満載のプログラムにマショーやビーバーといった古楽のレパートリーを忍び込ませ、時には民俗音楽のプロである両親と故郷モルドヴァの伝統に身を浸し、あるいはトルコの異才ピアニスト=作曲家ファジル・サイとの共演で他に類をみないアルバムを作ってしまう——21世紀に入って以来、私たちはパトリツィア・コパチンスカヤという桁外れのヴァイオリン奏者の存在によって常に目を見張らされ、まるで飽きることのない音楽体験を味わいつづけてきました。
 そんな彼女がヴィヴァルディと向き合ったアルバムを制作する というとき、どうしてそれが平穏なバロック・アルバムに落ちつくはずがあるでしょう?ルーマニアに隣接する小国モルドヴァ(旧ソ連モルダヴィア共和国)で生まれ、さまざまな文化が交錯する世界で腕を磨いてきた奇才コパチンスカヤは、既存の作品像を問い直すアルバム制作でたびたび世界を瞠目させてきました。
 「ヴィヴァルディ作品と、イタリアの"いま"との対話実験」として構想された今回のアルバムでは、なんと結成以来数十年にわたって古楽シーンを騒がせてきたジャルディーノ・アルモニコとの共演!
 現代作曲家5人の刺激的な小品を挟んでのヴィヴァルディ鑑賞体験は、この300年前の作曲家の音楽にたいする通念をどんな演奏よりも鮮烈に覆せずにおきません。バロック演奏の「その先」を問う、注目必至の問題作です。
 私たちはヴィヴァルディを、時代を越えた実験の場に引き込んでみました——いまのイタリアで聴こえる創作者たちの声と対話させてみようというわけです。 ——パトリツィア・コパチンスカヤ

 
 
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ALPHA633
¥2700→\2490
2月に亡くなったレインベルト・デ・レーウ
 その前月の「大地の歌」
グスタフ・マーラー(1860-1911):『大地の歌』

 レインベルト・デ・レーウ(1938-2020)による声楽と室内アンサンブルのための編曲版
  1. I 「大地の哀愁に寄せる酒宴の歌」/2. II 「秋に寂しき者」/
  3. III 「青春について」/4. IV 「美について」/5. V 「春に酔える者」/6. VI 「告別」
 ルシール・リシャルド (メゾ・ソプラノ)、イヴ・サーレンス (テノール)
 ヘット・コレクティーフ
  トーン・フレット (フルート、ピッコロ)、ピート・ヴァン・ボックスタル (オーボエ、コーラングレ)、
  ブルーノ・ボナンシア (クラリネット)、ネレ・デラフォンテイネ (クラリネット、バス・クラリネット)、
  ピーテル・ナイッテン (ファゴット、コントラファゴット)、エリーズ・エルカルプ (ホルン)、
  ヴィバート・アーツ、リースベト・バーリュス (ヴァイオリン)、ヴェロニカ・レナルトヴァ (ヴィオラ)、
  マルテイン・フィンク (チェロ)、ヨナタン・フォクヴァールト (コントラバス)、
  アストリッド・ハーリング (ハープ)、ディルク・ライメス (ハーモニウム)、
  トーマス・ディールチェンス (ピアノ、チェレスタ)、トム・デ・コック (打楽器)
 レインベルト・デ・レーウ (指揮)
NYCX-10162
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 録音: 2020年1月 ムジークヘボウ、アムステルダム/【国内盤】日本語解説付き

 【レインベルト・デ・レーウの白鳥の歌、『大地の歌』登場!】
 2020年2月14日、81歳で亡くなったピアニスト、指揮者レインベルト・デ・レーウ。亡くなる前の月に、自らが編曲した『大地の歌』の録音を残していました。
 2010年に編曲されたこの版では、アルト(メゾ・ソプラノ) とテノールという独唱はそのままに、大管弦楽は木管五重奏、弦楽四重奏を基本に、低音楽器、鍵盤楽器、ハープ、打楽器を加えた15名編成のアンサンブルに置き換えられています。
 近現代音楽を積極的に取り上げ研究してきたデ・レーウらしく、各楽器の特性をよく引き出した編曲で、有名なシェーンベルク&リーン版に比して、木管楽器を増しハープを加えたことで表現がたいへん豊かになり、打楽器を整理して見通しと親密感が増しました。
 演奏はこれまでも『ベルク、ツェムリンスキー歌曲集』(ZZT345)などでデ・レーウと共演してきたヘット・コレクティーフ。やはり近現代の演奏解釈に長けた彼ららしく、個人の高い積極性が表情に生きています。歌手陣も伸びやかな歌唱でこの演奏に応えており、最近ではガーディナーとのベルリオーズの映像ソフト(CVS011/NYDX-50016)で素晴らしい歌唱を聴かせたリシャルドによる「告別」は、この録音からわずか数週間後にこの世を去るとは思えぬデ・レーウの細やかなニュアンスも相まって絶品。
 




ARCANA



A477
¥2700
ピオーも登場!
 ニコロ・ヨンメッリ(1714〜1774)
  死者のためのミサ曲(レクイエム)変ホ長調〜独唱、合唱と弦楽合奏のための

  1. グレゴリオ聖歌 神はあなたを守ってくださる/2. ヨンメッリ: 入祭唱 永遠の安らぎを/
  3-5. ヨンメッリ: 憐れみの讃歌 主ヨ、憐レミ給ヘ(キリエ)/
  6. グレゴリオ聖歌 詠唱 受けとめてください、主よ/7-10. ヨンメッリ: 続唱 怒りの日/
  11-12. ヨンメッリ: 奉献唱 主なるかた、救世主イエス/
  13-14. ヨンメッリ: 感謝の讃歌 聖なるかな/15. ヨンメッリ: 感謝の讃歌 祝福あれ/
  16-17. ヨンメッリ: 平和の讃歌 神の仔羊/18-19. ヨンメッリ: 聖体拝領唱 永遠の光が/
  20. グレゴリオ聖歌 聖体拝領に続き/21-27. ヨンメッリ: 応唱
 サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)、カルロ・ヴィストーリ(アルト)、
 ラファエレ・ジョルダーニ(テノール)、サルヴォ・ヴィターレ(バス)、
 ジョルジオ・プランディ(指揮)、ギスリエーリ合奏団&合唱団(古楽器使用)
NYCX-10160
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 録音:2019年11月19-22日 グスタフ・マーラー音楽堂 ドッビアーコ、イタリア/【国内盤】日本語解説付き

 【ヨンメッリ、瞠目のレクィエムをピオーほかの精鋭陣で!】
 聞いたこともない作曲家・作品の録音に目の覚めるような体験をすることも古楽の楽しみの一つ。しかし、そのなかでも確実に高水準の内容を約束してくれる「往年の巨匠作曲家」の新録音は間違いなく注目に値します。
 近年再評価めざましいナポリ楽派の大立者ヨンメッリの『レクイエム』に光をあてたこの新録音も、まさにそうした系譜に連なる一聴して惹き込まれるリリースと言ってよいでしょう。
 ニコロ・ヨンメッリは大バッハの次男C.P.E.バッハや改革的なオペラ作曲家グルックと同い年で、少し上世代のポルポラやレーオ、あるいは年齢も近いペルゴレージらと並んでナポリ楽派を代表する重要作曲家。イタリアを離れシュトゥットガルトの宮廷作曲家として栄光の日々を歩んだこの才人、前古典派流儀のギャラント様式をあざやかに使いこなしながら、レチタティーヴォにまで合奏を動員する独特の作風で傑作オペラを連発しましたが、ここに録音されたのは珍しい宗教作品です。
 教会音楽に相応しい静謐さがナポリ楽派らしいパッションと交錯する『レクイエム』は同時代人たちからも絶賛され、いくつもの手稿譜が残されているほど。ペルゴレージの幻のミサ曲を蘇演・録音して話題を呼んだ本場イタリアの才人集団ギスリエーリ合奏団が、サンドリーヌ・ピオーをはじめとする独唱陣とともに絶好の解釈でその美に迫ります。充実した解説含め、オペラ一辺倒ではなかったヨンメッリの才覚にあらためて感じ入らずにおれない新録音です。
 



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BR KLASSIK



900191
¥2600→\2390
ヤンソンス(指揮)&バイエルン放送交響楽団
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):交響曲第5番 ニ短調 Op.47
マリス・ヤンソンス(指揮)
バイエルン放送交響楽団

 録音 2014年4月30日-5月2日 ライヴ ミュンヘン放送、フィルハーモニー・イン・ガスタイク

 2014年4月から5月にかけて収録されたヤンソンスの指揮によるショスタコーヴィチの交響曲第5番。
 大成功を収めたミュンヘンでのこのコンサートの直後、ヤンソンスは同曲を携えアメリカ大陸ツアーに出発。ブエノスアイレスを皮切りに行われたコンサートは、各地で大絶賛されました。
 ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、ヤンソンスにとって強い思い入れがある作品。彼が長く助手を務めたエフゲニー・ムラヴィンスキーの代役としてレニングラード・フィルの来日公演の指揮を担ったエピソードも知られています。
 「ショスタコーヴィチの音楽はますます世界中の人々を魅了し、聴き手の感情の最も深い部分にアピールしています。他には見られない実存する人間の感情と時代を超越した表現力は、心的外傷を伴う政治的な証人にもなります」とヤンソンスは語り、重ねて「ショスタコーヴィチは同時代の中で、最も誠実な作曲家の一人です」と称えるほど作曲家に対して共感を抱いていた彼らしい、熱い演奏が繰り広げられています。この演奏は、有名な1997年のウィーン・フィルハーモニーの演奏に比べると、全体的に、少しだけゆったりとしたテンポになっているのも興味深いところです。
 



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CAPRICCIO



C5408
¥2600
ハンス・ロット(1858-1884):管弦楽作品集 第1集
 1. 「ハムレット」序曲(1876) 世界初録音
  ヨハネス・フォルカー・シュミットによる再構築版
 組曲 ホ長調(1878)
  2. 前奏曲(Nicht zu langsam 遅すぎず)
  3. Langsam 遅く
 4.「ジュリアス・シーザー」のための前奏曲(1877)
 5. 管弦楽のための前奏曲 ホ長調(1876)
 組曲 変ロ長調(1877)より
  6. II.スケルツォ
  7. IV.フィナーレ Sehr schnell とても速く
 8.牧歌風前奏曲 ヘ長調(1880)
クリストファー・ヴァルト(指揮)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
NYCX-10163
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2500+税

 録音 2020年1月23-25日 ケルン、スタジオ・シュトルベルガー・シュトラーセ *輸入国内仕様盤には日本語解説付き

 幻の天才、ハンス・ロットの管弦楽作品シリーズ、始動!

 ウィーン近郊に生まれ、ウィーン音楽院で学んだハンス・ロット。音楽院ではマーラーと机を並べる傍ら、ブルックナーにオルガン演奏を学び、音楽家の道を志しました。しかし1878年には音楽院の作曲コンクールに「交響曲第1番」の第1楽章を提出するも、審査員たちに酷評されてしまいます。
 唯一、彼の師であったブルックナーは擁護しましたが、結果は落選。卒業後はブラームスに作品を見せるなど再起をはかりましたが、ここでも酷評され、ついには精神を病んでしまったロットは25歳の若さでこの世を去ってしまいます。
 20世紀後半になってようやく注目された彼の交響曲第1番は、長い間「マーラーのエピゴーネン(亜流)」と言われていましたが、最近の研究では、マーラーがロット作品からの引用を行っていたことがわかり、彼の独自性が評価され始めました。
 このCapriccioのシリーズは、再構築版を含むロットのオーケストラ作品を録音することで、ロットの魅力的な遺産を後世に残すことを目論んだもの。第1集には世界初録音となる「ハムレット」序曲を含む全6作品が収録されています。師ブルックナーを思わせる厚みのある響きが存分に楽しめるロットの作品をお楽しみください。
 
 

C5402
¥2600
テブロ川のほとりで-ヴィヴァ・イタリア
 1. ガスパール・カサド(1897-1966):トッカータ(1925)-フレスコバルディ(1583-1643)原曲 (F.ミルス編)
 2-6. アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):テブロ川のほとりで(1690頃) (B.ビョルンズ編)
 7. ヘンデル(1685-1759): 歌劇《リナルド》(1711)-アルミレーナのアリア 第2幕「涙の流れるままに」(R.クリステンセン編)
 ヴェルディ(1813-1901): 歌劇《シチリアの夕べの祈り》(1855)より
  8. シンフォニア(M.グローマー編)/9. エレナのボレロ 第2幕「ありがとう、愛する友よ」(W.シュヴイールギエール編)
 アンドレアス・ビンダー(1969-):コンチェルト・イタリアーノ(2007) (H.ツェリナー編)
  10. Il vento di Querceto クェルチェートの風/
  11. Una passeggiata a Roma ローマの散歩道/12. Il traffico di Napoli ナポリの交通
 13. レハール(1870-1948):喜歌劇《ジュディッタ》(1934)より
  ジュディッタのアリア 第4幕「私の唇は熱いキスをする」(J.リップ編)
 14. ルーサー・ヘンダーソン(1919-2003):ジルダと5人の公爵(1990/1851)-ヴェルディ原曲
 15. ドメニコ・モドゥーニョ(1928-1994):ヴォラーレ「青く塗られた青の中で」(1957) (A.レーフス編)
 16. フランチェスコ・サルトーリ(1957-):タイム・トゥ・セイ・グッバイ(1996) (J.リップ編)
  シボーン・スタッグ(ソプラノ) 3-7,9,13-16
  ベルリン・ドイツ交響楽団のメンバーによる金管五重奏団、ファルク・メルテンス(トランペット)、
  ラファエル・メンツェン(トランペット)、アントニオ・アドリアーニ(ホルン)、
  アンドレアス・クライン(トロンボーン)、ヨハネス・リップ(テューバ)

 録音 2019年5月9-15日 Haus des Rundfunks Berlin,Saal3

 ベルリン・ドイツ交響楽団のメンバーによる金管五重奏団。彼らのCapriccioへの第2作目となるアルバムはイタリア声楽作品を中心にした作品集。
 オーストラリア出身の若きソプラノ歌手、スタッグをソリストに迎え、アルバム・タイトルでもあるアレッサンドロ・スカルラッティの「テブロ川のほとりで」から、誰もが一度は耳にしたことのある「ヴォラーレ」「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」などの名曲を味わい深く高らかに奏でています。
 各々の作品はメンバーのリップをはじめ、現代の若手アレンジャーたちが手を加えており、メンバーたちの妙技を存分に堪能できます。
 
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C8060
(3CD)
¥3100
ブルガリアの重鎮作曲家
 パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978):ピアノ協奏曲集
  指揮は作曲家の愛息!
アレクサンドル・ヴラディゲロフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団
 【CD1】
  1-3. ピアノとオーケストラのための協奏曲 第1番 イ短調 Op.6(1918)
  4-6. ピアノとオーケストラのための協奏曲 第3番 変ロ短調 Op.31(1937)
    テオドール・モウセフ(ピアノ) 1-3、イヴァン・ドレニコフ(ピアノ) 4-6
 【CD2】
  1-3. ピアノとオーケストラのための協奏曲 第2番 ハ短調 Op.22(1930)
  4-6. ピアノとオーケストラのための協奏曲 第4番 ト長調 Op.48(1953)
    クラシミール・ガテフ(ピアノ) 1-3、イヴァン・ドレニコフ(ピアノ) 4-6
 【CD3】
  1-3. ピアノとオーケストラのための協奏曲 第5番 ニ長調 Op.58(1963)
  4-8. ピアノのための5つのシルエット Op.66(1974)
    パンチョ・ヴラディゲロフ(ピアノ) 1-3ク、ラシミール・ガテフ(ピアノ) 4-8

 録音ピアノ協奏曲 第5番 1964(MONO)、ピアノ協奏曲 第1番-第4番、5つのシルエット 1972-1978 バルカントン、ソフィア(STEREO)
 リマスタリング:マルティン・クレバーン 4tune Studio、ウィーン

 パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978)はブルガリアの近代作曲家。1933年にはブルガリア現代音楽協会の創立メンバーに名を連ねるなど、ブルガリア音楽史に名を遺す重要な人物です。
 少年時代から作曲とピアノを始めたヴラディゲロフは、やがてベルリンへ移住し、ベルリン高等音楽院でパウル・ユオン、プロイセン芸術アカデミーでフリードリヒ・ゲルンスハイムとゲオルク・シューマンに作曲を師事しました。
 1920年代から1935年まで、ベルリン・ドイツ劇場で演出家マックス・ラインハルトの下で作曲家とピアニストを務めた後、ブルガリアに帰国。ブルガリア国立音楽院でピアノを教えるとともに、幅広いジャンルの作品を書き上げヨーロッパ、ロシア、アメリカなどで演奏され高く評価されています。
 没後、彼の作品は忘れられかけてしまいましたが、21世紀になって再度注目を浴びるようになり、いくつかの録音も生まれています。
 そんなヴラディゲロフですが、ブルガリアでは1970年代に一連の録音が製作されており、Capriccioレーベルにはアルバム18枚分にも及ぶ音源が遺されています。
 CD3枚に渡って収録されたピアノ協奏曲は、ラフマニノフやラヴェルを思わせる色彩豊かなオーケストラをバックに、ピアノの技巧的なパッセージが映える聴きごたえのあるものです。
 また第5番はヴラディゲロフ自身が独奏を担当。彼が卓越した技巧を誇るピアニストであったことを証明しています。ここでタクトを振っているのは、彼の息子アレクサンドル(1933-1993)。偉大な父の音楽を未来に継承するために、見事な演奏を披露しています。
 



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 LINN RECORDS



CKD622
¥2800→\2590
ピエモンテージ&マンゼによるモーツァルト第2弾!
 ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト(1756–1791):
  1-3. ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K.459
   カデンツァ モーツァルト
  4. ロンド イ長調 K.386
   カデンツァ ピエモンテージ
  5-7. ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
   カデンツァ モーツァルト
フランチェスコ・ピエモンテージ (ピアノ)
アンドルー・マンゼ (指揮)
スコットランド室内管弦楽団

 録音: 2019年3月2-4日 アッシャー・ホール、エディンバラ、UK

 【ピエモンテージ&マンゼによるモーツァルト第2弾!】
 ピエモンテージ、マンゼ、スコットランド室内管の組み合わせによるモーツァルトのピアノ協奏曲。 2017年に発売された第25番と第26番(CKD544)に続く第2弾は、第19番と第27番にピアノと管弦楽のためのロンドの組み合わせです。
 ピエモンテージにとって第27番は2018年のBBCプロムスでも好評を博したレパートリー。古楽器畑出身のマンゼならではの見通しの良い響きと推進力の心地よい音楽運びに乗り、ピエモンテージのリリカルなピアノが伸びやかに歌う、極上のモーツァルトを聴かせてくれます。
 またロンドでは、作曲当時の形式に則りながら創造性溢れるピエモンテージの自作カデンツァアも披露しています。




ピエモンテージ&マンゼによるモーツァルト第1弾



 CKD 544
\2800→\2590
フランチェスコ・ピエモンテージ(ピアノ)
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番&第26番

  ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537《戴冠式》
  ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
フランチェスコ・ピエモンテージ(ピアノ)
アンドルー・マンゼ(指揮)
スコットランド室内管弦楽団
 フランチェスコ・ピエモンテージ登場!マンゼ&SCOとのモーツァルト!

 ☆スイスの俊英ピアニスト、フランチェスコ・ピエモンテージ!
 ☆アンドルー・マンゼ&SCOとのモーツァルトでLinnレビュー!

 高い技術と並外れた表現力を備え、特にモーツァルトと初期ロマン派レパートリーの優れた解釈で知られるスイス出身の俊英ピアニスト、フランチェスコ・ピエモンテージ。
 ヒストリカル・パフォーマンスのパイオニアであり、現在指揮者として大活躍中の名匠アンドルー・マンゼが振るスコットランド室内管弦楽団(SCO)とのモーツァルトで、Linn Recordsデビューを果たします!
 2007年のエリザベート王妃国際音楽コンクール入賞で国際的な注目を浴び、2009年〜2011年のBBCニュー・ジェネレーション・アーティストにも選抜。定期的な来日公演でも好評を博しているピエモンテージが贈るモーツァルトの後期ピアノ協奏曲。師ブレンデル譲りの極上のモーツァルト演奏にご期待ください!

 
 

CKD636
¥2800
『マケドニッシモ』
 パンデ・シャホフ(1973-)による、マケドニア伝統音楽の編曲集

  Plait 1
   1. Pembe/2. Buvcansko/3. Berovka/
   4. Malesevka/5. CrnogorkaPlait 2/
   6. Cije je ona devojce(シモン・トルプチェスキの両親に捧ぐ)/
   7. Ibrahim odza/8. BerancePlait 3/9. Filka, moma/
   10. Sitna lisa2/11. Staro Cunovo/12. Ratevka/
   13. DracevkaPlait 4/14. Ne si go prodavaj, Koljo, ciflikot/
   15. Zetvarki/16. CucukPlait 5/17. Veligdensko/
   18. Piperkovo/19. Pomnis li libe, Todoro/20. JaninoPlait 6/
   21. Metovo/22. Pelistersko/23. Postupano
シモン・トルプチェフスキ
 (ピアノ、アコーディオン、歌)
 使用ピアノ
  Steinway & Sons Model D 587462
ヒダン・マムドフ
 (クラリネット、サクソフォン、カバル、歌)
アレクサンドル・クラポフスキ
 (ヴァイオリン、歌)
アレクサンデル・ソモフ (チェロ、歌)
ヴラトコ・ヌシェフ (打楽器、歌)

 録音: 2018年1月27-29日 ポットン・ホール、ダンウィッチ、サフォーク州、UK

 【実力派ピアニスト、トルプチェフスキが故郷マケドニアの伝統音楽ではじける!】
 1979年マケドニア生まれのピアニスト、シモン・トルプチェフスキ。BBCラジオ3のニュー・ジェネレーション・アーティストへの選出のほか、2003年にはロイヤル・フィルハーモック協会のヤング・アーティスト・アウォードを受賞、これまでEMI、ONYX、AVIEなどのレーベルから多くのアルバムをリリースしてきた実力派の彼が、故郷マケドニアのアーティストらと組んでその伝統音楽を演奏したアルバムが登場です。編曲は、トルプチェフスキと同様英国で活躍するマケドニア出身の作曲家シャホフによる、ジャズのイディオムも盛り込んだもの。
 小さな曲が6つのPletenki(英語でPlait=組み紐)というセットにまとめられています。ピアノのほかクラリネット、ヴァイオリン、チェロなどが活躍し、尺八のようなバルカン半島の民族楽器カバルも登場。
 メンバーの歌もフィーチャーされ、トルプチェフスキも自らの幼年時代に直結したPlait2で、思い入れたっぷりの歌を披露します。快活な変拍子とゆったりとした抒情性。
 ブルガリアの民族音楽にも通じるような、明らかに異国の音楽なのに日本人にも懐かしい、そんな魅力的な響きを堪能できるアルバムです。

 プロモーション動画: https://youtu.be/zBIeCEDT8ds
 



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RICERCAR



RIC417
¥2700→\2490
フンメル編曲モーツァルトとベートーヴェン
 モーツァルト/J.N.フンメル編:ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 KV 491
    (ピアノ、フルート、ヴァイオリンとチェロのための室内楽編成版)
 フンメル:ピアノ・ソナタ 第3番 ヘ短調 作品20(1807)
 ベートーヴェ/J.N.フンメル編:交響曲 第1番 ハ長調 作品21
    (ピアノ、フルート、ヴァイオリンとチェロのための室内楽編成版)
アウレリア・ヴィショヴァン(フォルテピアノ)
 使用楽器: ウィーンのコンラート・グラーフ1835年製作オリジナル楽器、
 製造番号2006 クリス・マーネのコレクションより

アンナ・ベッソン(フラウト・トラヴェルソ)
チェチーリア・ベルナルディーニ(ヴァイオリン)
マルクス・ファン・デン・ムンクホフ(チェロ)
NYCX-10164
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2700+税

 【ベートーヴェン記念年に知るべき楽聖の好敵手!古楽器だからこそ伝わる作品の真の魅力】
 2020年に生誕250年を迎えたベートーヴェンに関連した、この機会ならではの注目企画が相次いでいます。
 すぐれた古楽器録音にかけては40年の実績を誇るRicercarも、まさに古楽のパイオニアならではの目線が光るアルバムをリリース。録音技術がなかった19世紀当時、大管弦楽が必要になる大作を音楽愛好家たちがプライベートな場で堪能するのに貢献した「室内楽編曲版」に光をあてた注目盤です。

 一度聴いただけでは隅々まで味わいきれない充実した音楽
 モーツァルト中期以降の傑作やベートーヴェンの大作群は、その複雑さや味わい深さが群を抜いていることで同時代の人々に驚かれ、時に賛否両論さえ巻き起こしました。そこで楽譜の出版や批評記事の流布と同じくらい理解者の増加に貢献したのが、音楽愛好家が数人で演奏できるようにした室内楽編曲版。
 早熟の天才としてモーツァルト門下に学び、のちにハイドンの後継者にしてベートーヴェンの好敵手、かつ理解者となったフンメルが後年手がけた抜群のセンスによる編曲版は、モーツァルトの異色の短調協奏曲やベートーヴェン最初の交響曲を驚くほど明確に解きほぐし、作品の味わいを損ねず伝える内容となっていますが、その真価は当時の楽器をすぐれた名手が弾いてこそ理解できると言えるでしょう。
 欧州で躍進めざましい俊才4人が、かの楽聖の作と同じくソナタ形式の常道では語れないフンメル自身のソナタも含め、19世紀のオリジナル鍵盤をはじめとするピリオド楽器で200年前そのままの「編曲の妙」をあざやかに甦らせてくれます。
 



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ウィーン交響楽団
WIENER SYMPHONIKER



WS021
(4CD)
¥5500→\5090
フィリップ・ジョルダン(指揮)&ウィーン交響楽団
ブラームス(1833-1897):交響曲全集

 【CD1】 交響曲第1番 ハ短調 Op.68
 【CD2】 交響曲第2番 ニ長調 Op.73
 【CD3】 交響曲第3番 ヘ長調 Op.90
 【CD4】 交響曲第4番 ホ短調 Op.98
フィリップ・ジョルダン(指揮)
ウィーン交響楽団

 録音 ムジークフェライン、ウィーン 2019年9月25,26日 交響曲第1番&第2番/2019年9月28,29日交響曲第3番&第4番

 前作、ベートーヴェンの交響曲全集(WS018)で、各曲に斬新な解釈を加えながらスマートな演奏を披露し高く評価されたフィリップ・ジョルダン。2020年にウィーン交響楽団の音楽監督をアンドレス・オロスコ=エストラーダに引き継ぎ、ウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任する彼が、2019年9月に録音したブラームスの交響曲ツィクルスが登場します。
 ジョルダンは、ブラームスの"内なる声"に耳を傾けながら、各曲の性格を描き分けつつ、オーケストラを自由自在に操り入念な音楽を創り上げていきます。
 ジョルダンの信頼に応えたオーケストラも、ダイナミックかつ芳醇な音楽を奏でており、ムジークフェライン「黄金のホール」の豊かな響きも相俟って、バランスの良い美しいサウンドが生まれています。
 




HCR


HCR 21
¥2400
「ワールド・ライン」〜新しい実験音楽
 (1)リチャード・バレット(b.1959):「ワールド・ライン」
   〜ピッコロ・トランペット、4分音フリューゲルホルン、
    打楽器とエレクトリック・ラップ・スティール・ギターと
    エレクトロニクスのための
 (2)ティモシー・マコーマック(b.1984):「沈下」
   〜2人のエレクトリック・ラップ・スティール・ギター奏者のための
 (3)リザ・リム(b.1966):「ザ・リヴィング・サークル」
   〜ソロ・トランペットのための
エリジオン(室内アンサンブル)

 巨匠リチャード・バレットの近作を収録!

 録音:2018-2019年、[33:05][31:31][10:24]

 エリジオンはエレクトリック・ラップ・スティール・ギター、打楽器、ピッコロ・トランペット、4分音フリューゲルホルンとエレクトロニクスで構成されたアンサンブル。こうした編成から想像される通り、そこから作り出される音楽、音響は極めて実験的。
 バレットの「ワールド・ライン」は冒頭からいきなり工事現場の爆音のようなノイズで始まり、その後、それぞれの楽器がこれでもかというほどの特殊奏法で考えられるかぎりのノイズを奏しそれをエレクトロニクスが更に増幅、変調されるもの。30分あまりの時間終始そんな状態だが、そんなノイズの中に身を置いていると不思議と密教的な宗教的時間、リリシズムが感じられてくる。

 バレットは2001年に横浜で開催されたISCM世界音楽の日々で作品が入選したが、あまりの作品の難しさに演奏がキャンセルされたといういわくつきの作曲家。ノイズ系現代音楽、フリー・ジャズの好きな人は必聴の作品。
 マコーマックの「沈下」もエレクトリック・ギター2台でフリー・インプロヴィゼーション風のノイズの嵐が吹き荒れる作品。
 リザ・リムの「ザ・リヴィング・サークル」はソロ・トランペットのために書かれたノイズや即興とは無縁の緻密な作品。
 
 

HCR 22
¥2400
「カミング・アップ・フォー・エア」〜
 フルートで聴く21世紀音楽のミニアチュア
キャスリン・ウィリアムズ
 (Fl, Voice, Objects)
  ジョアンナ・ウォード/ニュートン・アームストロング/パトリック・エリス/ミーガン・グレース・ビューガー/
  アンジェラ・エリザベス・スレーター/ジャック・シーン/マシュー・ウェルトン/
  デイジー・エレン・ホールデン/チャヤ・チェルノヴィン/ジェニー・ジャクソン/
  ニナ・ホワイトマン/ジョン・オーリッチ/ローリー・トンプキンズ/スティーヴン・チェイス/
  シャーロット・マーロー&クリッシー・ピニー/シー・ヘインズ/セヴァンヌ・ホロックス=ホパイヤン/
  エミリア・ウィリアムズ/アンバー・プリーストリー/アンディ・インガメルズ/ラリー・ガヴズ/
  イーワン・キャンベル/ルチア・トスカ/マーク・ダイアー/ルーシー・ヘイル/デヴィッド・ポックニー/
  スコット・マクローリン/ローラン・マーシャル/アニー・フイ=シン・シェー/マックス・アーウィン/
  ラヴェンダー・ロドリゲス/アレックス・ボニー/メアリー・ベラミー/ロバート・クレハン/
  エレノア・キュリー/オリヴァー・コーツ/マウリシオ・ポーリー&ガブリエル・モンターニュ/
  ブライアン・ファーニホウ/サラ・ハニーズ/ヴィタリヤ・グロヴァツキーテの作品(全40曲)

 フルートで聴く21世紀音楽のミニアチュア40曲!

 録音:2019年7月

 現代の国籍も様々な作曲家によるフルート作品を収録。時間は一曲20秒から2分の小品ばかり。
 曲は特殊奏法を使うものもあれば口笛を吹くもの、奏者が声を出したり、フルート以外のオブジェを鳴らすものまで多種多様。錯綜とした現代という世界をフルートで描き出した壮大なミクロコスモス。
 




TRITON


TRIHORT 572
¥2200
「春から」
 プロコフィエフ(フィヒテンホルツ編):
  冬の妖精(「シンデレラ」組曲から)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番Op.24「春」
 ネアゴー:二部作 Op.11
 ユーク:木々の一つの上の方で
 ドビュッシー(ルラン編):月の光
 フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ホ短調 Op.108
 ポルディーニ(クライスラー編):踊る人形
デュオ・ユーク=カクモト:
 【ローラン・ユーク(ヴァイオリン)
  角本美沙(ピアノ)】

 ベートーヴェンから自作まで!フランス人・日本人デュオによる「春」にまつわるヴァイオリン作品集

 録音:2018年10月13—15日 ベルギー,モンス、DDD、75'19

 「春から」と題されたヴァイオリンとピアノの曲集。ベートーヴェンの「春」のようなズバリの作品も含め、曲目全体で季節の巡りを表している。
 デンマークの大御所作曲家、ペア・ネアゴー(1932-)の作品や、クライスラーが自らの編曲で愛奏したポルディーニの「踊る人形」(題名を知らない人でも聞けば思い出す有名曲)など選曲が見事で楽しめる。
 ローラン・ユークは、ベルギー国境に近いフランス最北部のダンケルクの生まれ。カレとパリで学んだ後、ベルギーのモンスを拠点活動している。美しい音色で優しく奏でる親しみやすい音楽。
 角本美沙(かくもと みさ)は、日本人ピアニスト、米国カリフォルニア生まれで11歳からベルギー育ち。2014年、フランス、パミエでのガブリエル・フォーレ・コンクールで最優秀賞。
 

 

TRIHORT 568
(2CD)
¥3000
ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):オルガン曲集第1巻(1699) オリヴィエ・ウエット(オルガン)
 CD1 「ミサ曲集」
  5声のテノールの第1キリエ/キリエの歌を含む5声のフュグ/2声のテノールのクロモルヌ/
  対話のトリオ/グラン・ジュの対話/5声のそして地上に平和を/フュグ/デュオ/
  ティエルス・アン・タイユのレシ/トロンペットのまたはクロモルヌのバス/
  対話/5声のフュグ/トリオ/対話/グラン・ジュのオッフェルトワール(奉献唱)/
  5声のテノール音域の第1サンクトゥス/フュグ/ベネディクトゥスのためのティエルスのレシ/
  聖体奉挙のためのフルートの対話/第1アニュス/対話/
  クロモルヌの2声のテノールの対話と聖体拝領のためのコルネの2声のソプラノの対話/プラン・ジュ
 CD2 「賛歌集」
  5声のテノールの「来たれ、創造主たる聖霊よ」/5声のフュグ/デュオ/クロモルヌのレシ/
  グラン・ジュの対話/4声のテノールのパンジェ・リングァ/5声のフュグ/前曲の賛歌のレシ/
  至高の言葉よ/5声のフュグ/対話のレシ/トロンペットのあるいはクロモルヌのバスのレシ/
  めでたし/4声のフュグ/デュオ/グラン・ジュの対話/陽の昇るところから/
  5声のフュグ/トリオ/グラン・ジュのポワン・ドルグ

 フランスのオルガン史に大きな名を残すニグリニー作品集!

 フランスのオルガン史に大きな名を残すニコラ・ド・グリニー(1672-1703)。フランス国王の戴冠で知られるランスのノートルダム大聖堂でオルガン奏者を務めたことからもその名声が窺い知れるが、残された作品集は1699年にパリで出版された「オルガン曲集第1巻」のみ。
 この曲集は極めて高く評価され各地に広まり、バッハが写譜を所有していたことが知られている。高名な割にまとまった録音が少なかったので、この新録音は歓迎されるだろう。
 オリヴィエ・ウエットはフランスの中堅オルガン奏者。20歳でポワチエのサン・ピエール大聖堂のオルガン奏者に就任。この大聖堂のオルガンは、18世紀フランスの偉大なオルガン製作者フランソワ=アンリ・クリコ(1732-1790)が1787から製作したもの(完成は没後の1791年)。まさにフランス的な素晴らしい音色はそれだけでも価値があり、しかもそれが見事に録音されている。
 
 

TRIHORT 571
¥2200
ジャック・ボワガレ(1927-)の弦楽四重奏曲2曲と弦楽五重奏曲
 ジャック・ボワガレ(b.1927):
  (1)弦楽四重奏曲第2番
  (2)弦楽四重奏曲第3番
  (3)弦楽五重奏曲
シリウス四重奏団:
 【クレア・エーッケマン(ヴァイオリン)
  フレデリック・ドダン=クラヴォ(ヴァイオリン)
  クラリス・リナルド(ヴィオラ)
  ピエール・ジョゼフ(チェロ)】
(3)シルヴァン・デュランテル(第2ヴィオラ)

 録音:2016-2020年 フランス,リール、58'43

 フランスの作曲家、ジャック・ボワガレ(1927-)の弦楽四重奏曲2曲と弦楽五重奏曲、いずれも世界初録音とされる。20世紀後半の作曲家らしいとんがった前衛が楽しめる。
 シリウス四重奏団は2005年創設のまだ若い弦楽四重奏団。
 
 


TRI 331140
【再プレス】
¥2200
大島ミチル(b.1961):弦楽四重奏曲「東洋へ」
 第1番「生活」,第2番「故郷」,
 第3番「祭り」,第4番「桜の花」,
 第5番「交通渋滞」,第6番「原子爆弾」,
 第7番「母」
ラヴェル四重奏団:
 【ジル・コリアール(ヴァイオリン)
  北浜怜子(ヴァイオリン)
  ピエール・フランク(ヴィオラ)
  クリストフ・ボー(チェロ)】

 映画、テレビ、ゲーム音楽で有名な大島ミチルの弦楽四重奏作品集!

 録音: 2006年 フランス,ヴィシー、DDD、34'03

 2017年発売のCDの再プレス。
 映画、テレビ、ゲームのための音楽で知られる大島ミチル(b.1961)の7曲からなる弦楽四重奏曲。英語で For the East と題されているが、この場合の the East は日本を含む東アジアを指しているようだ。作曲者自身による英文解説付き。
 ラヴェル四重奏団は1986年結成のフランスの弦楽四重奏団。
 
 
TRI 331192
【再プレス】
¥2200
「夢みる想い」
 フォーレ:エレジー,夢のあとに,蝶々Op.77/
 サン=サーンス:白鳥/
 成田為三(大島ミチル 編):浜辺の歌/
 山田耕筰(大島ミチル 編):赤とんぼ/
 民謡(大島ミチル 編):五木の子守唄/
 大島ミチル:月夜/シューベルト:アヴェ・マリア/
 シューマン:トロイメライ/
 ブロッホ:祈り/グラナドス(カサド編):間奏曲/
 カザルス:鳥の歌/カサド:愛の言葉
クリストフ・ボー(チェロ)
勝呂真也(ピアノ)

 フランス人・日本人デュオによるチェロ名曲集!

 録音: 2009年 パリ、DDD、51'39

 2009年発売のCDの再プレス。
 「夢みる想い」と題された、フランスのチェロ奏者、クリストフ・ボーによるチェロ小品集。
 映画、テレビ、ゲームのための音楽で知られる大島ミチル(1961-)の「月夜」や、彼女の編曲による日本の調べなどが含まれているのが嬉しい。
クリストフ・ボーは1967年、パリの生まれ。独奏者、またラヴェル四重奏団のチェロ奏者の他にも幅広く活躍している。勝呂真也(すぐろ まや) は、国立音大ピアノ科を卒業後、国内外で活躍している。ラヴェル四重奏団が来日する時には彼女が加わってピアノ五重奏を演奏することが多々ある。
 日本語解説付き。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GOLDEN MELODRAM

再プレス


GM4.0066
(3CD)
¥5400
フリードリヒ・グルダ/ライヴ
モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 カイルベルト指揮 
シュトゥットガルト放送響 1959
ハイドン:アンダンテと変奏Hob.XVII-6  1959
モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番
ショルティ指揮 
フランス国立放送管 1956
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」 ベーム指揮 
ミュンヘン放送響 1967
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 カイルベルト指揮 
ミュンヘン放送響 1962
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番  1959
1950年代から60年代にかけてのグルダのホットなライヴ音源集。お得意のモーツァルトの協奏曲は必聴。各指揮者陣のサポートも見事。


再プレス


GM4.0087
(2CD)
\3600
ハイドン:オラトリオ「四季」
 1965/5/22 ウィーン音楽祭ライヴ (ステレオ)
ヒルデ・ギューデン
ヴァルデマール・クメント
ヴァルター・ベリー
カール・ベーム指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


<LP>


TESTAMENT(LP)

SAX 2531
(LP)
¥4200
2つのヴァイオリンのための作品集
 ルクレール:
  2つのヴァイオリンのためのソナタ第3番 op.3-3、ソナタ第1番 op.3-1
 テレマン:カノン風ソナタ第1番 ト長調
 イザイ:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ短調
エリーザベト・ギレリス
レオニード・コーガン(ヴァイオリン)

 エリーザベト・ギレリスとコーガンのデュオの妙技を堪能

 TESTAMENT よりLPの新譜の登場。エミール・ギレリスの妹にしてコーガンの妻、エリーザベト・ギレリスと、レオニード・コーガンによる2つのヴァイオリンのための作品集。
 エリーザベト・ギレリスとコーガンはデュオを組み、バッハの2 つのヴァイオリンのための協奏曲は大評判となり、さらにワインベルクはこの二人のために2つのヴァイオリンのためのソナタを書いています。
 エリーザベト・ギレリスは当時のソ連を代表する素晴らしい演奏家の一人でモスクワ音楽院で教授も務めた実績もありますが、ギレリスの妹、そしてコーガンの妻、ということで、彼女の実力に目を向けられる機会はなかなかありません。
 あらためて二人の演奏を通して、彼女の芸術にも触れることのできる内容です。イザイのソナタがこの時代に、しかもこのデュオで録音されていた、ということでも注目の内容です。
 














7/23(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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CHANDOS



OCHSA 5273
(3SACD HYBRID)
【国内仕様盤】
¥5333+税
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ&指揮)
 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

 Disc 1 〜
  ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
  ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
 Disc 2 〜
  ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
  ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58
 Disc 3 〜
  ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73 《皇帝》
  大五重奏曲変ホ長調 Op.16(ピアノと管楽のための五重奏曲)*
ジャン=エフラム・バヴゼ(ピアノ&指揮)
スウェーデン室内管弦楽団
カーリン・エーガルト(オーボエ)*
ケヴィン・スパニョーロ(クラリネット)*
ミケール・リンドストレム(ファゴット)*
テレーセ・ラーション(ホルン)*

CHSA 5273
(3SACD HYBRID)
¥5700→¥5290

 バヴゼのベートーヴェン・アニヴァーサリー!弾き振りによるピアノ協奏曲全集! SACD盤!

 ☆ジャン=エフラム・バヴゼが贈るベートーヴェン生誕250周年記念アルバム第2弾!
 ☆スウェーデン室内管を弾き振りした、ピアノ協奏曲全集!

 Chandosのリーディング・ピアニストの一人として、ドビュッシー、ハイドン、モーツァルト、そしてベートーヴェンのまとまったレコーディングをリリースしてきたジャン=エフラム・バヴゼ。2008年から2016年にかけて、すでにベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を完成させているバヴゼによるベートーヴェンの生誕250周年記念アルバム第2弾は、ついに大本命となる「ピアノ協奏曲全集」が登場! オーケストラにはスウェーデン室内管弦楽団を選び、「弾き振りならではの利点もある」と語るバヴゼが、オーケストラと豊かで充実した対話を交わします。「皇帝」の余白にはピアノと管楽のための五重奏曲も収録。

 ベートーヴェン・イヤー第1弾としてリリースされた「ベートーヴェンと同世代の作曲家たちのピアノ・ソナタ集」(CHAN20128)では、レコード芸術海外盤REVIEW、英グラモフォン誌、英BBCミュージック・マガジンでそれぞれ「特選盤」に選ばれるという大成功を収めたバヴゼによる本命のベートヴェン録音にご期待ください!
 使用ピアノは、前作に引き続きYamaha CFXです。

 ※録音:2018年11月25日−30日&2019年11月11日−16日、オレブルー音楽大学(スウェーデン)







AMORARTE MUSIC

AA 221972
¥3200
※収録時間21分弱
ホセ・カルロス・ゴメス (1972-)/
 ミゲル・アンヘル・コリャド 編曲 & オーケストレーション :
  アンダルシアの風景 [Paisaje Andaluz]
   (ギターと弦楽合奏のための) (2018)
ホセ・カルロス・ゴメス (ギター)
ブラチスラヴァ交響楽団
ダビド・エルナンド・リコ (指揮)

 録音 : 時期の記載無し (2018年または2019年)、スロヴァキア国営放送スタジオ 2、ブラチスラヴァ、スロヴァキア

 ホセ・カルロス・ゴメスはスペイン、アンダルシアのアルヘシラス生まれのギタリスト・作曲家。フラメンコのギタリストとして名声を得て、クラック・ギターにも進出。「アンダルシアの風景」は2018年9月21日、モレリア国際ギター・フェスティヴァル (メキシコ) で初演されたギター協奏作品で、録音は当盤が世界初です。
 収録時間は21分弱ですがフルプライスです。ご了承ください。
 




ARIA CLASSICS

ARIA 001
(1CD)
¥3200

チェロとピアノのための作品集
 プロコフィエフ (1891-1953) : チェロとピアノのためのソナタ ハ長調 Op.119
 ショスタコーヴィチ (1906-1975) : チェロとピアノのためのソナタ ニ短調 Op.40
 ラフマニノフ (1873-1943) : ヴォカリーズ Op.34 No.17 (チェロとピアノのための版)

ガブリエル・ウレニャ (チェロ)
パチ・アイスピリ (ピアノ)

 録音 : 2019年12月、パラシオ・バルデス劇場、アビレス、アストゥリアス、スペイン

 1989年スペインのアビレス (アストゥリアス州) に生まれ、ウィーン音楽院でナタリア・グートマンに師事したチェリスト、ガブリエル・ウレニャのデビューCD。
 




DISCMEDI


BLAUCD 728
(1CD)
¥2900
ガブリエル・フィオル : チェロ・ワークス 2
 フォルメンテラ (フルマントラ) [Formenteta]
  De Terra a Mar / Transparent Turquesa / Dues Mars
 イビサ (アイビサ) [Eivissa]
  Dolca sensacio (J. S. Bach) / Folk / L'altra cara
 メノルカ (マノルカ) [Menorca]
  Rosa dels vents / Bivaldi / Entre la vida i la mort
 マヨルカ [Mallorca]
  Aina / Obscura nit / Gran obertura
ガブリエル・フィオル (チェロ)

 録音 : データ記載無し (2019年以前)

 マヨルカ島生まれのチェリスト、ガブリエル・フィオルのソロ・アルバム。マヨルカを含むバレアレス諸島の島の名が付けられた4つのセクションで構成されています。
 多重録音やドラムスの参加もあります。
 
 


BLAUCD 739
(1CD)
¥2900

バレンシアのマイナー・オケによるベト7!
 ミュージック・フォー・エモーションズ

  ベートーヴェン (1770-1827) : 交響曲 第7番 イ長調 Op.92
  プロコフィエフ (1891-1953) : 交響曲 第1番 ニ長調「古典」Op.25
  バーバー (1910-1981) : 弦楽のためのアダージョ

アッダ・シンフォニカ (管弦楽団)
ホセプ・ビセント (指揮)

 録音 : データ記載無し (2019年以前)

 アッダ・シンフォニカ [ADDA Sinfonica / ADDA Simfonica] はスペイン南東部の都市アリカンテに創立されたバレンシア自治州財団傘下のオーケストラ。
 音楽監督 (2020年現在) のホセプ・ビセントは1970年バレンシアに生まれ、アリカンテ音楽院とスウェーリンク音楽院 (アムステルダム) で学んだスペインの指揮者。
 
 

DM 4951-02
(1CD)
【移行再発売】
¥2700
ナルシス・カザノバス (ナルシソ・カサノバス) (1747-1799) :6声のミサ
 サルヴェ・レジーナ [Salve Regina] (6声)
 6声のミサ から キリエ / オルガンのためのコレアド [Correado] イ長調
 6声のミサ から グローリア / シオンよ、称えよ [Lauda Sion] (セクエンツィア)
 6声のミサ から クレド / われは生けるパンなり [Ego sum] (モテット)
 6声のミサ から サンクトゥス / オルガンのための2つのソプラノ声部のパルティータ
 御父に、御子に II [Genitri II] (モテット)
 6声のミサ から アニュス・デイ / おお、何と甘美なことか [O quam suavis] (モテット)
 サルヴェ・レジーナ [Salve Regina] (5声)
モンセラート修道院聖歌隊
 (エスコラニア・デ・モンセラート)
モンセラート修道士カペラ
モンセラート・ムジカ・カペラ
ミケル・ゴンザレス (オルガン)
ジョルディ=アグスティ・ピケ (指揮)

 録音 : 1999年3月23-25日、モンセラート修道院、モンセラート (ムンサラット)、カタルーニャ、スペイン
 前出 : Discant, CD-E 1007 (廃盤)

 活動を終了した Discant レーベルから発売されていたCDのレーベル移行再発売。
 




FICTA


FCD 0003
(1CD)
¥3200
ファリウ・ガスイ (1959-) : 水上竜巻—ギター作品集
 [ギター独奏曲]
  コンサート・エチュード 第9番 / コンサート・エチュード 第10番
  コンサート・エチュード 第11番 / コンサート・エチュード 第12番 /
  夕暮れ [Capvespre]
  瞑想的前奏曲 第1番 / 瞑想的前奏曲 第2番 /
  瞑想的前奏曲 第3番 / 瞑想的前奏曲 第4番
 [ギター二重奏曲] (*)
  2つのギターのための「盆栽」
   第11番 / 第10番 / 第2番 / 第12番 / 第8番 / 第1番 /
   第6番 / 第3番 / 第7番 / 第5番 / 第9番 / 第4番 / 第13番
 [ギター伴奏歌曲] (+)
  15分前 [Tres quarts] / ナニ・ナニ [Nani nani] /
  夜の甘美な星 [Estel dolc de la nit] / 永遠 [Etern]
ファリウ・ガスイ (ギター)
アスンプタ・マテウ (声 (+))

 録音 : データ記載無し (2017年以前)

 ファリウ・ガスイ (フェリウ・ガスイ、ガスルとも) はバルセロナに生まれジュネーヴ音楽院 (スイス)、インディアナ大学 (アメリカ合衆国) で学んだ、フラメンコとクラシカルの両ジャンルで活躍するギタリスト・作曲家。(*)は二重録音。
 
 

FCD 0004
(1CD)
¥3200
ミサ「サンクトゥス=ベネディクトゥス」
 ジュゼプ・ビラ・イ・カザニャス (1966-) :
  ミサ「サンクトゥス=ベネディクトゥス」
 オラ・イェイロ (1978-) : ウビ・カリタス (慈しみと愛のあるところ)
 エルナーニ・アギアル (1950-) : 詩篇150
 アレヤンドロ・D・コンソラチオン II (1980-) : 来たれ、創造主なる聖霊
コル・リーダー・カマラ (室内合唱団)
アリゼンダ・カラスク (指揮)

 録音 : 2015年7月11-12日、ビクトリア・ダル・アンジャルス音楽学校大ホール、サン・クガ・ダル・バリェス、カタルーニャ、スペイン

 ビラ・イ・カザニャス (カサニャス) はカタルーニャ (スペイン)、イェイロはノルウェー、アギアルはブラジル、コンソラチオンはフィリピンの作曲家。いずれも合唱ファンならおなじみでしょう。
 
 


FCD 0005
(2CD)
¥4900
カタルーニャ (スペイン) の作曲家
 フランセスク・シビル (1895-1990) : ピアノ独奏作品全集
ミケル・ビリャルバ (ピアノ)
 [CD 1]
  印象 [Impressions]
   コラール / 指慣らしのための小エチュード / 朗報 / ビクトリアの噂 / 時間と忍耐 / 友情に歌う
   懐かしさ / 不安 / すべて人生は美しいにもかかわらず!
  ノクターン 変ト長調
  パララダ [Peralada]
   公園 / 城、城主とカスティリャの娘 / カルメル会の聖母への祈り / 庭園のニンフ
  主題、変奏とフィナーレ / マリー=エルヴィル / トッカータ
 [CD 2]
  カタルーニャの歌の花束 / サンタ・クレウの祭り、フィゲイラにて (サルダナ)
  サン・ジュアンの夜 / 帰還 (サルダナ)
  バレエ (またはダンス)・コレクション
   スルゾナのパトゥム / カステイタルソルの舞曲 / サルダニャの舞曲 / サン・イジドラの舞曲
   アスプニュレ / ムリスカ
  Wilder
   人形をあやす / おもちゃで遊ぶ (*) / 友達の間 (*) / 海のそよ風 / メヌエット (*)
   歌と舞曲
  私のジョティカ / ラ・ヒラルダ (パソドブレ) / カタルーニャ・ラプソディ

 録音 : データ記載無し (2017年以前)

 フランセスク・シビルはカタルーニャ (スペイン) の作曲家・オルガンおよびピアノ奏者・著作家・教育家。ジロナ音楽院の創立に尽力しその院長を務めました。
 「Wilder」はカタルーニャの作曲家ジュゼプ・ビアデル (1917-2012) との共作で、(*)はビアデルの作品。
 




INQUE DANZAS SONORAS



IDS 1156
(3CD)
¥3600
ガリシア音楽界の重鎮
ホセ・フェルナンデス・ビデ (1893-1981) : ピアノ曲 & ピアノ伴奏歌曲集
ノエミ・サロモン (ピアノ)
アナイス・フェルナンデス (ソプラノ (+))
 [CD 1] ピアノ独奏曲 (*)
  Do terra meiga. Suite galega
   Paisaxe / Ante unvello cruceiro...! / Algueirada
  Auria bella / Recordos / Sobrado
  Un dia na aldea. Suite galega
   O amanecer / Na hora do traballo / Camino do fiadeiro / Comezo do baile
  A montanesa / Sarita / Serrania / Danzon
 [CD 2] ピアノ独奏曲 (*)
  Ourense / Violetas / Potevedra / Conchita / Fiestas de oro / Vals X / Zaera / Peixe
  Aires de Espana / Maria de los Angeles / Los arenaleses / Gref-Popeye / Partagas
  Illusiones / Espinas y rosas
 [CD 3] ピアノ伴奏歌曲 (+)
  Que tarde tan meiga! / Quero morrer...! / Amor dondino / Gratitude / Desengano
  Eu xa non durmo sen verte / Cantan os galos...! / Nena das soledades / Carballino
  O neno na cuna / Oferenda / Quen? / Encomenda (Doora) / La alborada / Recuerdo triste
  Mariposa / Bella mujer / Flor de Pasion / Aguas risuenas / Cubana ideal
  La Santa de Aguas Santas / Mentira de amor

 録音 : 2018年2月7、21日、4月25日、8月4日、プリンシパル劇場 および
   2018年7月9、17日、ポンテベドラ専門音楽院、ポンテベドラ、スペイン (*)
   2018年7月2、9、17、19日、8月9日、9月14日、ポンテベドラ専門音楽院、ポンテベドラ、スペイン (+)

 スペイン、ガリシア地方のオウレンセに生まれた作曲家・オルガン奏者・教育家ホセ・フェルナンデス・ビデの生誕125年を記念して制作されたCD。
 フェルナンデス・ビデは1924年から1932年までキューバに滞在し音楽院の創立に尽力、帰国後は "Mestre Vide" (ビデ先生) と呼ばれガリシア音楽界の重鎮として活躍しました。
 




LA SIMFONICA DE COBLA I CORDA DE CATALUNYA


8436574810486
(2CD)
¥4900
フランセスク・カス (1962-)/ジャウマ・カブレ (1947-) 台本 : オペラ「リュイ」
 ルジェ・パドゥリェス (テノール : ラモン・リュイ)、マルタ・マテウ (ソプラノ : マグダレナ・リュイ)、
 ジェマ・コマ=アラベルト (メゾソプラノ : ブランカ・ピカニ)、
 トニ・マルソル (バリトン : ニクラウ・アイマリク)、
 ファラン・フラウカ (バリトン : トゥメウ、ラビ)、アザキエル・カザマダ (テノール : ジャック・ド・モレ)、
 ジュアン・ガルシア・グマ (バリトン : バルナ・ディサク)、
 リカルド・サバタ (テノール : モンジョ・カルトシャ)、マルク・プジョル (バス : 教皇クレメンス5世)、
 ウリオル・ルゼス (カウンターテナー : フランス王フィリップ4世)、ポリフォニカ・プチ=レチ (合唱)、
 ラ・シンフォニカ・ダ・コブラ・イ・コルダ・ダ・カタルーニャ、フランセスク・カス (指揮)

 録音 : 2018年夏、ラウディトリ、ジロナ、カタルーニャ、スペイン

 マヨルカ島出身の哲学者・神学者ラモン・リュイ (1232頃-1315) を主役とするオペラ。





ROSEVIL PRODUCCIONES


RSV 45000
(1CD)
¥3200
白と黄金色 無伴奏チェロのための音楽
 イリス・アスキネセル : ベレシット [Bereshit]
 J・S・バッハ (1685-1750) : 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009
 イリス・アスキネセル : 月に寄せる2つの舞曲 [Tres Danzas a la Luna]
   Invocacion/ Sarabanda / Veima
 J・S・バッハ : 無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV 1010
 イリス・アスキネセル : Nada te turbe (Santa Terresa en Seda)
イリス・アスキネセル (チェロ)

 録音 : データ記載無し (2019年以前)

 1984年スペインのマドリード生まれのチェリスト、イリス・アスキネセルによるバッハの無伴奏組曲と自作を組み合わせたプログラム。





TEMPS RECORD


TR 1672
(1CD)
¥2900
ユダヤ人の生活—過去の肖像 クラリネットとピアノのための音楽
 ベーラ・コヴァーチ (1937-) : Sholem-Alekhem, Rov Friedman!
 ポール・シェーンフィールド (1947-) :
  クレズマー・クラリネットとピアノのためのソナティナ
 ミェチスワフ・ヴァインベルク (1919-1996) :
  クラリネットとピアノのためのソナタ Op.28
 エルネスト・ブロッホ (1880-1959) :
  ユダヤ人の生活より (クラリネットとピアノのための版)
   祈り / 哀願 / ユダヤの歌
 オリヴィエ・メシアン (1908-1992) :
  世の終わりのための四重奏曲 から 鳥たちの深淵 (クラリネットのための) (*)
 マルセル・ザウラー (1969-) : クレズマー・ファンタジー (クラリネットとピアノのための)
マジクデュオ
 トル・ジャナスタ (クラリネット)
 マルク・スムジ (ピアノ (*以外))

 録音 : 時期の記載無し (2017年以前)、ソル・ダ・サンツ・スタジオ、バルセロナ、スペイン




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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MEMBRAN



MEMBRAN 600491
(10-CD)\2500
Milestones of a Legend
 アイザック・スターン(Vn)名演奏集

Disc. 1
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35
 ロリン・マゼール指揮、スイス祝祭管弦楽団
 1958年ライヴ録音

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
 ディミトリ・ミトロプーロス指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック
 1958年録音



Disc. 2
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
 エルネスト・アンセルメ指揮、スイス祝祭管弦楽団
 1956年ライヴ録音

バルトーク:ラプソディ第2番Sz.80
 レナード・バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック
 1962年録音



Disc. 3
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 Op.35
 (メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲Op.64から変更になりました。
  急な変更のためスリーブ・ケースの刷り直しも行わないそうです。
  ご了承ください)
 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
 1956年、1958年録音



Disc. 4
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第1番K.207、第2番K.211
 ジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団
 1961年録音

モーツァルト協奏交響曲K.364
 ウィリアム・プリムローズ(Vla)
 パブロ・カザルス指揮、ペルピニャン音楽祭管弦楽団
 1951年ライヴ録音



Disc. 5
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲p.61
 ヨーゼフ・クリップス指揮、フランス国立放送管弦楽団
 1958年録音



Disc. 6
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲Op.77
 トーマス・ビーチャム指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1954年録音



Disc. 7
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲Op.53
 ディミトリ・ミトロプーロス指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック
 1951年録音


ラロ:スペイン交響曲Op.21
 ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
 1956年録音



Disc. 8
ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」
 レナード・バーンスタイン指揮、
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 1959年録音

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲Op.47
 トーマス・ビーチャム指揮、
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1954年録音



Disc. 9
シューベルト:弦楽五重奏曲D.956
 アレクサンダー・シュナイダー(Vln)
 ミルトン・ケイティムス(Vla)
 パブロ・カザルス(Vc)
 ポール・トルトゥリエ(Vc)
 1952年録音



Disc. 10
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲Op.61
 レナード・バーンスタイン指揮、
 ニューヨーク・フィルハーモニック
 1959年録音

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35
 アレクサンドル・ヒルベルク指揮、フィラデルフィア管弦楽団
 1949年録音

 へー、スターンのSONY有名録音をまとめたボックスね・・・と思ってよく見たら、なんだか珍しい音源も入ってる。


ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲p.61
 ヨーゼフ・クリップス指揮、フランス国立放送管弦楽団
 1958年録音

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲Op.47
 トーマス・ビーチャム指揮、
 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 1954年録音

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35
 アレクサンドル・ヒルベルク指揮、フィラデルフィア管弦楽団
 1949年録音

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲Op.35
 ロリン・マゼール指揮、スイス祝祭管弦楽団
 1958年ライヴ録音



最後のマゼールの録音はAUDITEから出ていた名演。


 ・・・と思ってさらに見ていたら・・・

 まさか!

 あのライヴが入っているじゃないですか!!!


ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲Op.53
 ディミトリ・ミトロプーロス指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック
 1951年録音



 店主がスターンを見直すきっかけになったのがこのドヴォルザークのコンチェルト。

 ハイフェッツは、スターンのデビュー当時(1943年)の演奏を聴いて衝撃を受け、テクニックの練達のため1年間の引退生活を決心したという。
 それほどこのドヴォルザークは、スターンのデビュー当時のものすごさを知らしめてくれる。
 1951年、スターンがまだ経済的にも政治的にもほとんど無力で、一介のアーティスト、純粋なアーティストだったときのライヴ。

 ヴァイオリンの音色はいつもピンと張り詰め透明で清らか、メロディーの先端まで心が行き渡り、でも神経質ではなく澄み切った青空のように明快。
 そして歌うところでは恥も外聞もなくよよよと歌いきる。
 この作品の機微、心意気、内面、華やかさ、そうしたものを完璧に捉えた唯一の演奏といっていい。
 この作品がこんなにもいい曲だということを教えてくれたのはこの録音である。

 だからこの演奏以外、いまだに誰の演奏を聴いても満足できない。

 ムターもすごかったし、ファウストも素敵。
 でもこのスターンの演奏だけは特別。
 これ以外はない。この曲はこの演奏しかない。

 作品と演奏とが完全に一致してしまった、ある意味幸福であり不幸でもある、極めて稀有な例。


 残念ながらこの至上の名演、IDISで出ていたのだがすでに廃盤。
 海外の倉庫から取り寄せるために\3000を超えるがそれでも絶対に聴いておいた方がいい、とオススメしていた。

 そのドヴォルザークを含めて10枚で¥2500とは!
 

 スターンなんて・・・、という方にこそぜひぜひぜひ聴いてほしい。















7/22(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


SIGNUM CLASSICS



PSIGCD 630
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
ウィテカー:聖なるヴェール
 ザ・ヴェイル・オープンズ/
 イン・ア・ダーク・アンド・ディスタント・イヤー/
 ホーム/マグネティック・ポエトリー/
 ウェネヴァー・ゼア・イズ・バース/
 アイム・アフレイド/アイ・アム・ヒア/
 デリシャス・タイムズ/ワン・ラスト・ブレス/
 ディア・フレンズ/ユー・ライズ, アイ・フォール/
 チャイルド・オヴ・ワンダー/
 エリック・ウィテカーと
  チャールズ・アンソニー・シルヴェストリのインタビュー
エリック・ウィテカー(指揮)
ロサンゼルス・マスター・コラール
グラント・ガーション(芸術監督)
リサ・エドワーズ(ピアノ)
ジェフリー・ジーグラー(チェロ)
SIGCD 630
¥2500

 エリック・ウィテカーの新作「聖なるヴェール」全曲録音

 ☆エリック・ウィテカーとチャールズ・アンソニー・シルヴェストリによる新プロジェクト。
 ☆2019年に初演された「聖なるヴェール(ザ・セイクリッド・ヴェール)」を、ロサンゼルスの名合唱団が歌います。

 グラミー賞受賞作曲家であり、特に日本では合唱や吹奏楽の分野でプロからアマチュアまで幅広い人気を誇るアメリカの現代作曲家、エリック・ウィテカー(b.1970)。
 これまでも何度もウィテカーとコラボレーションを行ってきた詩人/作詞家のチャールズ・アンソニー・シルヴェストリとの最新プロジェクト「聖なるヴェール(ザ・セイクリッド・ヴェール)」は、シルヴェストリの詩をメインに、2005年に早逝した妻ジュリー(ジュリア・ローレンス・シルヴェストリ)の日記に遺された言葉、ウィテカーの自身のテキストも使われており、2019年2月にロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサート・ホールで作曲者自身の指揮によって初演されました。
 シルヴェストリが抱えた愛と喪失、癒し、新たな旅立ちと人生を語るテキストで、混声四部(SATB)の合唱と独奏チェロ、ピアノのために書かれた12曲の作品集。美しく神秘的なメロディーを中心に、温かく包み込むようなハーモニーから、鋭く悲痛なサウンドまで、ウィテカーの魅力と才能が込められた合唱作品です。
 トラックの最後には、ウィテカーとシルヴェストリが語るロング・インタビュー(約23分)も収録されています。

 ※録音:2020年1月13日−14日、ムスコ・センター・フォー・ジ・アーツ(カリフォルニア、アメリカ)

 初演と今回のレコーディングで素晴らしい歌声を聞かせてくれたロサンゼルス・マスター・コラールは、ロサンゼルス・ミュージック・センターとロサンゼルス・ウォルト・ディズニー・コンサート・ホールのレジデント・カンパニーを務め、ロサンゼルス・フィルやハリウッド・ボウル・オーケストラと定期的に共演している、アメリカ西海岸を代表するプロフェッショナルの合唱団です。
 また、この「聖なるヴェール」の全篇で重要な役割を果たす独奏チェロは、クロノス・クァルテットの元メンバーでもあるアメリカの名チェリスト、ジェフリー・ジーグラーが担当しています。

 
 




ALPHA



ALPHA631
¥2700
『BELLS 鐘』
 ピアノ、チェンバロ、フォルテピアノ、
  フェンダー・ローズによる、古今東西鍵盤音楽の旅
アンソニー・ロマニウク
   ベラ・バルトーク (1881-1945):ミクロコスモス SZ. 107 より
    1. バグパイプの音楽 アレグレット ト長調 - ピアノ
   ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750):イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV 807 より
    2. I. 前奏曲 - ピアノ
    3. I. 前奏曲 - フェンダー・ローズ
   クロード・ドビュッシー (1862-1918):前奏曲集 第1巻 より
    4. 帆 (ヴェール) - ピアノ
   ジョルジ・リゲティ (1923-2006):ムジカ・リチェルカータ より
    5. VII. カンタービレ、モルト・レガート - ピアノ
   ウィリアム・バード (1539-1623):
    6. 鐘 T 442 - チェンバロ
   ジョージ・クラム (1929-):マクロコスモス 第2集 より
    7. IV. 双子の太陽 - ピアノ
   ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827):6つのバガテル Op.126 より
    8. IV. プレスト - ピアノ
   ベラ・バルトーク:ルーマニア民族舞曲 SZ. 56 より
    9. III. 踏み踊り アンダンテ - フォルテピアノ
   フェデリコ・モンポウ (1893-1987):ひそやかな音楽 第2巻 より
    10. XIII. トランクィロ - ピアノ
   ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト (1756-1791):
    11. アダージョ ロ短調 K540 (即興の前奏曲付き) - フォルテピアノ
   チック・コリア (1941-):
    12. チルドレンズ・ソング - フェンダー・ローズ
   フェデリコ・モンポウ:ひそやかな音楽 第1巻 より
    13. V. レガート・メタリコ - ピアノ
   ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第15番 ニ長調 Op.28 より
    14. IV. ロンド、アレグロ・マ・ノン・トロッポ - フォルテピアノ
   ジャン=フィリップ・ラモー (1683-1764):クラヴサン曲集と運指法 より
    15. ロンドー形式のミュゼット、即興の前奏曲付き - チェンバロ
   作者不詳 (1300年頃、フランドル):フルートフーセ写本 II.108 より
    16. さらば愛しい人、私は行かねばならぬ - フェンダー・ローズ
   ヘンリー・パーセル (1659-1695):
    17. 単音によるファンタジア ヘ長調 Z.745 - ピアノ
   ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV 807 より
    18. VI. ブーレー - チェンバロ
    19. コラ(即興) - チェンバロ
    20. 「辻音楽師」による即興 - フォルテピアノ
   ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
    21. 前奏曲とフーガ 第1番 ハ長調 Op.87 (即興の前奏曲付き) - ピアノ

  ピアノ ファツィオーリ F228、フォルテピアノ 1802年頃アントン・ヴァルター製に基づく 2018年デトマール・ハンゲルベルクによる復元楽器
  チェンバロ 作者不明のイタリア製楽器に基づく、2006年デトマール・ハンゲルベルクによる復元楽器
  フェンダー・ローズ
 
 【話題のピアニストがその鬼才の片鱗を露わに!4つの時代の楽器を操る鍵盤音楽の旅】
 フォルテピアノやチェンバロなどの古楽系鍵盤奏者として各方面に出演するほか、同時代の作品解釈にも一家言あり、パトリツィア・コパチンスカヤのアルバム『TAKE TWO』(ALPHA211/NYCX-20002)ではチェンバロとトイ・ピアノで共演しているアンソニー・ロマニウク。
 生まれ育ったオーストラリアでジャズにどっぷりとはまった後、アメリカへ渡りクラシック・ピアノを学習、数年後から古楽を学んだ彼は、当地でロックや電子音楽にも深く熱中していきました。そんな彼が思い描く鍵盤楽器の音楽を存分にやり遂げた、目の覚めるような構成によるソロ・デビュー・アルバムが登場です。
 バードからチック・コリアまでの作品を、モダン・ピアノを中心としながらも、フォルテピアノ、チェンバロ、そしてフェンダー・ローズ(金属音叉を使用したフェンダー社製の電子ピアノで、ジャズからソウル、ロックまで幅広いポピュラー音楽に1970年代を中心に使用され、現在も多くのファンが存在)までを縦横無尽に駆使して演奏しています。
 その楽曲解釈は、確固たるアカデミックな基礎の上にロックやヒップホップを吸収した世代ならではの小気味よい風通しの良さが感じられ、彼がどの作品からもそれぞれが持つ美しさを聴く者に示してくれる抜群の才気の持ち主であることを知らしめています。
 フェンダー・ローズによるバッハの面白さなど意外性も相まって、最後まで一気に聴かせるアルバムです。

 録音: 2019年4月 アカデミー・ワン・スタジオ、ヘント、ベルギー
  
 


ALPHA973
(2CD+BK)
¥4500→\4090
幻の1778年版、「グルック後」のリュリ改訂稿
 ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):抒情悲劇《アルミード》 プロローグと全5幕

 ルイ=ジョゼフ・フランクール(1738-1804)による1778年改訂版
 台本 フィリップ・キノー/トルクァート・タッソ『イスラエル解放』による
  【DISC 1】 第1幕、第2幕
  【DISC 2】 第3幕、第4幕、第5幕
  ※ 1778年版世界初録音
 アルミード ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)、ルノー レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)、
 イドラオ、憎悪 タシス・クリストヤニス(バリトン)、
 フェニス、リュサンド シャンタル・サントン=ジェフリー(ソプラノ)、
 シドニー、水の精、快楽 キャスリーン・ワトソン(ソプラノ)、
 アロンテ、アルテミドール、ウバルド フィリップ=ニコラ・マルタン(バリトン)、
 騎士ダノワ ザッカリー・ワイルダー(テノール)
 ル・コンセール・スピリチュエル(合唱と管弦楽/古楽器使用)、
 エルヴェ・ニケ(指揮)

 録音: 2019年4月 アルセナール音楽ホール、メス、フランス

 【ニケの手によって史上初めて上演された幻の1778年版、「グルック後」のリュリ改訂稿!】

 リュリ最晩年の傑作であり、長年タッグを組んだ詩人キノーと最後に完成させることが出来た歌劇《アルミード》。1686年の初演以降、オペラ座の上演の柱として長く君臨し続けましたが、流行の変化もあり1766年を最後に舞台に掛けられる機会はなくなりました。
 折しもウィーン皇室から輿入れしてきたマリー=アントワネットの招きで、パリではグルックが新しいフランス語オペラの王者として君臨しつつあった頃。1777年にはリュリ作品をさしおいてグルックが新版《アルミード》を書き成功を収めていました。しかしフランス国粋派のなかにはグルックに猛反発する勢力もあり、彼らは1770年にヴェルサイユ王室歌劇場落成記念で上演された《ペルセー》(ニケによる1770年版の録音あり/ALPHA967)のように、リュリ作品を新時代に合わせて改稿することで復権をねらいます。
 当時パリ・オペラ座で活躍していたルイ=ジョゼフ・フランクール(長命作曲家フランソワ・フランクールの甥)による改稿ではクラリネットやホルンなど、古典派時代のフランスならではの楽器が効果的に用いられ驚くほど新鮮な響きでありながら、リュリ作品の魂はそのまま生きた独特の仕上がりになっています。
 しかしこの改訂版は未完に終わり上演はされず、そのまま忘れ去られてしまいました。フランスの埋もれた名作を蘇らせることに定評あるエルヴェ・ニケが、史上初めてこの版による上演を行い、その後録音されたのが今回のアルバムです。手つかずだった第5幕第3場以降は、音楽学者ブノワ・ドラトヴィツキとジュリアン・デュブルクが周到に補筆。
 歌手陣もジャンス、メヘレン、クリストヤニスほかというこの上ない豪華な面々を揃え、作品の真価を問う素晴らしい演奏となりました。
 またオリジナル版から100年の、フランスに於ける音楽事情の変化を聴くことが出来る点でも、たいへん貴重な録音と言えるでしょう。
 フランス語のリブレットとその英訳、多くの資料画像を掲載した80ページ以上におよぶカラーブックレット付き。

 
 




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BRU ZANE



BZ1041
(2CD+BK)
¥4900→\4490
快挙!!ロトのタクトと豪華メンバーで世界初録音!
 カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):歌劇《銀の鈴》 全4幕 (1865)

 台本 ジュール・バルビエ、ミシェル・カレ
  【DISC 1】 第1幕、第2幕
  【DISC 2】 第2幕フィナーレ、第3幕、第4幕
  ※ 世界初録音
 エレーヌ エレーヌ・ギュメット(ソプラノ)、ローザ ジョディ・デヴォス(ソプラノ)、
 コンラッド エドガラス・モントヴィダス(テノール)、ベネディクト ユー・シャオ(テノール)、
 スピリディオン タシス・クリストヤニス(バリトン)、パトリック ジャン=イヴ・ラヴォー(テノール)、
 物乞い マチュー・シャピュイ(テノール)
 レ・シエクル(管弦楽/古楽器使用)、アクサンチェス(合唱)、フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)

 録音: 2017年6月26、27日 パリ・フィルハーモニー・スタジオ

 【サン=サーンス初めての歌劇、ロトのタクトと豪華メンバーで世界初録音!】
 サン=サーンスが1865年に初めて書いた歌劇《銀の鈴》は、紆余曲折を経て1877年2月23日にパリのオペラ・コミック座で初演されました。
 台本はオッフェンバックの《ホフマン物語》も手掛けた2人です。美しい魔女の愛を得るための金貨、それを手に入れるためには銀の鈴を鳴らさなけらばなりません。しかしその鈴を鳴らすたびに、周りの誰かが犠牲になっていきます。最初はコンラッドの義理の父、次は彼の親友の一人・・・そんな悪夢が描かれています。
 ここで使用されているのは1914年の最終版で、作曲から50年の間、10回もの改訂が行われたと言います。
 目を引くのは豪華な歌手陣で、フランス・オペラと歌曲いずれも高い評価を得ているエレーヌ・ギュメット、バロックから19世紀まで幅広いレパートリーで近年急速に人気を高めているジョディ・デヴォス、現代オペラでも活躍するエドガラス・モントヴィダス、19世紀フランスの作品を特に得意としているタシス・クリストヤニスといった面々を、ロトが手堅くまとめています。
 管弦楽はもちろん、19世紀以降の作品に古楽器を使ったピリオド奏法で申し分ない実績をあげてきた手兵レ・シエクル、そして合唱には少数精鋭でピリオド解釈への対応も高く評価される声楽アンサンブル、アクサンチェスを起用。サン=サーンスのキャリア初期の知られざる大作に光を当て、その魅力を鮮烈に表現しています。フランス語のリブレットと英訳、ふんだんな資料画像を掲載した165ページにも及ぶカラーブックレット付き。

 
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS024
¥2700
「ル・グラン・ジュ〜オルガンによる大いなる遊戯」
 ヴェルサイユ宮殿旧王立礼拝堂の大オルガンによる、フランス・バロックの花束
ガエタン・ジャリ (オルガン)
  ルイ・マルシャン(1669-1732):
   1. グラン・ディアログ ハ長調 - オルガン作品集第3巻 より
  ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
   2. コントルダンスとロンドー - 歌劇《レ・ボレアド》 より
   3. 賑やかなコントルダンス - 歌劇《レ・ボレアド》 より
  ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):
   4. 復活祭のためのオフェルトリウム「主の息子ら、娘らよ」 - オルガン作品集第1巻より
  フランソワ・クープラン(1668-1733):
   5. 第1キリエ - 修道院のためのミサ曲 より
  ニコラ・ド・グリニー(1672-1703):
   6. 第3のレシ - オルガン作品集第1巻 グローリア より
  ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):
   7. 歌劇《アティス》 序曲
  ミシェル・コレット(1707-1795):
   8. アレグロ - 協奏曲 第2番 Op. 26 イ長調 より
   9. アダージョ - 協奏曲 第2番 Op. 26 イ長調 より
   10. ジーグ アレグロ - 協奏曲 第2番 Op. 26 イ長調 より
  ジャン=アンリ・ダングルベール(1629-1691):
   11. リュリの歌劇《アルミード》によるパッサカーユ
  ジャン=フィリップ・ラモー:
   12. ラ・リヴリ 優雅なロンドー - コンセールによるクラヴサン曲集 第1巻 より
   13. 未開人たち - 歌劇《優雅なインドの国々》 より
  ジャン=バティスト・リュリ:
   14. 眠りのエール「眠れ、みんな眠れ」 - 歌劇《アティス》 第3幕 より
  マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
   15. 前奏曲 - テ・デウム H146 より
  ヘンリー・パーセル(1659-1695):
   16. わたしが地中に横たえられた時 - 歌劇《ダイドーとイニーアス》 より
  ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
   17. シンフォニア「シバの女王の入場」 - オラトリオ『ソロモン』 より

 録音: 2019年6月23-25日 ヴェルサイユ宮殿旧王立礼拝堂

 【ヴェルサイユ宮殿旧王立礼拝堂の大オルガン・シリーズ、ガエタン・ジャリによる名曲集!】
 1710年に完成したヴェルサイユ旧王室礼拝堂の大オルガン。二度の大改修を含む度重なる改造で、当初の姿から大きく変化したオルガンも1995年には可能な限り建造当時の形へと復元されました。
 ヴェルサイユ宮殿のレーベルで続くそのオルガンの素晴らしさを伝えるシリーズに、自ら主宰するアンサンブル、マルグリット・ルイーズと共に素晴らしい声楽作品をこれまでリリースしてきたガエタン・ジャリが登場。
 オルガンのためのオリジナルから管弦楽や声楽曲の編曲まで、フランス・バロックの名曲をたっぷりと聴かせています。ラストにはパーセルとヘンデルの作品も収録し、伝えきらなかったオルガンの特性を引き出しました。
 礼拝堂全体を派手に鳴らすものから、繊細な綾を表現する作品まで、バロック音楽の多様さとヴェルサイユの歴史あるオルガンの魅力が詰め込まれたアルバムです。
 



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CPO



777702
¥2800→\2590
シュレーカー(1878-1934):管弦楽作品集 第1集
 1-3. 交響曲第1番 イ短調 Op.1(1899)
 4. 間奏曲 Op.8(1900)
 5. 祝典円舞曲と円舞曲風間奏曲(1908)
 6. ゆるやかなワルツ(1908)
 7. 組曲『王女の誕生日』(1905)
スティーヴン・スローン
ボーフム交響楽団

 録音 2014年2月21-28日 Konzerthaus Dortmund 1-3/Stadthalle Castrop-Rauxel 4-7

 ナチスにより「退廃音楽」の烙印を押され、存在を抹消されかけたものの、20世紀末になって再評価され、最近は人気作曲家の仲間入りを果たしたフランツ・シュレーカー。彼は10歳の時に父を失うも、貧困の中、1892年に奨学金を得てウィーン音楽院に進学、ロベルト・フックスに作曲を師事し、卒業年に作曲した「間奏曲」は"新音楽新聞"誌から賞金を授与されています。
 卒業後は作曲家、指揮者として活動を始めたシュレーカーですが、すぐには認められず、1908年に上演された『王女の誕生日』で注目を集め、1912年に初演された歌劇《はるかなる響き》の初演でようやく名声を確固たるものにしました。
 このアルバムにはシュレーカーの初期作品が5曲収録されており、彼が作風を確立していく過程を、後期ロマン派を得意とするスローン指揮の演奏で辿ることができます。
 学生時代に書かれた交響曲は、師フックスを模範として4楽章形式で書かれましたが、後に最終楽章が散逸。第1楽章から第3楽章のみが残されています。第3楽章の冒頭、ホルンの息の長い旋律が耳に残ります。
 
 


555355
¥2200
ベートーヴェン(1770-1827):
 七重奏曲/テノール、管楽器と弦楽器のためのアレンジ集

  1. ヘンデルのオラトリオ『ユダ・マカベウス』の
   主題による12の変奏曲 ト長調WoO45
    (A.N.タルクマンによる八重奏編)
  2. アデライーデ Op.46(M.ウッキによるテノールと七重奏編)
  3. 遥かなる恋人に Op.98(A.N.タルクマンによるテノールと八重奏編)
  4. 七重奏曲 変ホ長調 Op.20-
   クラリネット、ホルン、ファゴット、ヴァイオリン、
    ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための
イルケル・アルジャユレク(テノール)
ルートヴィヒ・チェンバー・プレーヤーズ

 録音 2020年1月27-29日 Schloß Ettlingen, Asamsaal

 ベートーヴェン作品のアレンジ集。
 このアルバムには20世紀の編曲家タルクマンとウッキによる「ユダ・マカベウスの主題による変奏曲」と2つの歌曲を室内アンサンブル伴奏版にアレンジしたものを収録。本来はピアノとチェロ、ピアノと歌のための作品ですが、ここではピアノ伴奏とは一味違う新しい響きをお楽しみいただけます。
 最後に収録されているのはベートーヴェンの七重奏曲。この曲は後にベートーヴェン自身の手でピアノ三重奏版へと編曲されていますが、オリジナル版の多彩な響きはとても魅力的です。
 トルコ出身のテノール、アルジャユレクの甘く張りのある声も聴きどころです。
 ルートヴィヒ・チェンバー・プレーヤーズは日本のヴァイオリニスト、白井圭がコンサート・マスターを務めるアンサンブル。チェロの横坂 源、コントラバスの幣 隆太朗もメンバーに名を連ねています。
 
 


555309
(2CD)
¥4500
ピエトロ・アントニオ・チェスティ(1623-1669):歌劇《ラ・ドーリ》全3幕
 ジョヴァンニ・フィリッポ・アポローニ:台本
  ドーリ・・・フランチェスカ・アスチオーティ(アルト)、トロメオ・・・エメケ・バラート(ソプラノ)、
  アルシノーエ・・・フランチェスカ・ロンバルディ・マッズーリ(ソプラノ)、
  オロンテ・・・ルペルト・エンティクナツプ(カウンターテナー)、アルタクセルセ・・・フェデリコ・サッキ(バス)、
  アルセーテ・・・ブラッドリー・スミス(テノール)、アルベルト・アレグレッツァ(テノール)、
  ピエトロ・ディ・ビアンコ(バス・バリトン)、ロッコ・カヴァルッツィ(バス)、
  コンスタンティン・デッリ(カウンターテナー)
  オッタヴィオ・ダントーネ(指揮)、アカデミア・ビザンチナ

 録音 2019年8月22,24,26日 インスブルック古楽音楽祭

 チェスティの歌劇《ラ・ドーリ、または高貴な奴隷》は、ユーフラテス川沿いのバビロンを舞台にした物語。
 ニカイア王女ドーリは幼い時にペルシア王子オロンテと婚約しますが、後に海賊によってエジプトへ連れ去られ、エジプト王女として育てられます。成長したドーリとオロンテはエジプトで再会するも、オロンテは父王が危篤になりペルシアへ呼び戻され、オロンテを追って男装してペルシアに渡ったドーリは盗賊につかまり、奴隷として売られます。 その後、数奇な運命とコミカルなドタバタ劇を経てドーリとオロンテは再会。お互いの素性も判明してめでたく結ばれます。
 1657年にチェスティが奉職していたインスブルックの宮廷で初演された後、イタリアではメディチ家の結婚式の祝祭のために上演されたほか、各地で次々と上演され高い人気を誇りました。
 このアルバムは2019年、チェスティの没後350年を記念して、作曲家所縁の地インスブルックでの上演記録です。高度な技巧を駆使したソリストたちの軽やかな歌を始め、17世紀作品の演奏で定評のあるダントーネと、アカデミア・ビザンチナのアンサンブルが、忘れられた作品を現代に生き生きとよみがえらせています。
 
 


555293
¥2800
女性作曲家
エミーリエ・マイヤー(1812-1883):交響曲第1番&第2番

 1-4. 交響曲第1番 ハ短調
 5-8. 交響曲第2番 ホ短調
レオ・マクフォール(指揮)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

 録音 2019年2月11-15日 Großer Sendesaal im Landesfunkhaus Hannover

 1812年、メクレンブルク=フォアポンメルン州の町フリートランドで薬局を経営する父ヨハンと母ヘンリエッタのもとに生まれたエミーリエ・マイヤー。早くから音楽の教育を受け、ピアノも演奏しましたが、少女時代には自身の体調や家庭の問題を抱えていたため、作曲家を志したのは30歳近くになってカール・レーヴェに師事してからのことでした。
 しかし、1842年に作品を出版したところ、すぐに評判を呼び、ファニー・メンデルスゾーンやクララ・シューマンと並ぶ優れた女性作曲家として脚光を浴びるようになります。
 このアルバムに収録された2曲の交響曲は1847年に初演されましたが、作曲年代はそれ以前のレーヴェから作曲を学んでいた時期まで遡ると推測されています。しかし完成度は高く、とりわけ第1番は、古典的な枠の中に、独創的な和声をしのばせたユニークな作風を持っており、レーヴェの影響から脱したマイヤーならではの個性が感じられる力作になっています。また「第2番」は更にスケールアップした壮大な作品に仕上っています。





CPOから出ていた
マイヤー:ピアノ四重奏曲集



555094
\2100
エミーリエ・マイヤー(1812-1883):ピアノ四重奏曲集
 1.ピアノ四重奏曲 変ホ長調
 2.ピアノ四重奏曲 ト長調
マリアーニ・ピアノ四重奏団
【メンバー】
フィリップ・ボーネン(ヴァイオリン)
バーバラ・ブントロック(ヴィオラ)
ペーター=フィリップ・シュテムラー(チェロ)
ゲルハルト・フィールハーバー(ピアノ)

 1812年、フリードランド薬局を経営する父ヨハンと母ヘンリエッタのもとに生まれたエミーリエ・マイヤー。5歳でピアノを始め才能を発揮するも、早くに母を亡くしたため、兄弟たちの面倒も見なくてはならないなど苦難の少女時代を送りました。
 28歳の時に頼りにしていた父も亡くし、生活のために拠点をシュチェチンに移し、そこでカール・レーヴェから作曲のレッスンを受けたことで、曲作りを始め、1942年に最初の作品を書き上げてからは優れた作曲家として出版社Bote&Bockから作品を出版。ベルリンを中心に脚光を浴びました。このピアノ四重奏曲は以前リリースされた「ピアノ三重奏曲集」(555029)と同じく、シューマンを思わせるロマンティックな響きに満たされています。

 録音 2016年6月24-26日 Kammermusikstudio des SWR, Stuttgart

 
 


555321
¥2200
テレマン(1681-1767):室内協奏曲集 第2集 カメラータ・ケルン
 1. ヴァイオリン、ホルン、ファゴットと通奏低音のための四重奏曲 ヘ長調 TWV 43:F6
 2. オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための協奏曲 ニ長調 TWV 51:D6
 3. フルート、ファゴット、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための四重奏曲 ハ長調 TWV 43:C2
 4. リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための四重奏曲 ト長調 TWV 43:G6
 5. フルート、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音のための四重奏曲 ニ長調 TWV 43:D6
 6. フルート、2台のヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための四重奏曲 ト長調 TWV 43:G10
 7. ホルン、2台のヴァイオリンと通奏低音のための四重奏曲 ニ長調 TWV 43:D8

 録音 2017年12月18-20日 ドイツ放送、室内楽ホール

 第1集(555131)に続くテレマンの室内協奏曲。第2集でもカメラータ・ケルンが演奏を担当。多種多彩な楽器が歌い交わす豊かな音色を持つ協奏曲を存分に楽しめます。
 このアルバムでcpoの「テレマン:管楽器のための協奏曲」シリーズが完結。また、ミヒャエル・シュナイダーが率いるラ・スタジオーネ・フランクフルトが演奏した管弦楽作品集を含めた全16枚の「テレマン:協奏曲全曲」の完結盤にもなります。
 
 


555306
¥2200
グスタフ・イェンナー(イェナー)(1865-1920):ピアノ作品集
 1-3. 3つのバラード
 4. 主題と変奏
 5-12. 8つの情感
 13.ピアノのための「非軍事」
ソルヴェイグ・ヘンクハウス(ピアノ)

 録音 2017年4月17日(イースター) Sendesaal des Hessischen Rundfunks in Frankfurt

 ドイツ北端部シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州に属するジルト島で生まれたグスタフ・イェンナー(イェナー)。独学で作曲の勉強を始め、その後、ブラームスの師エドゥアルト・マルクスゼンに師事。マルクスゼンの計らいでブラームスに面識を持つも、最初、ブラームスはイェンナーの習作を酷評したとされています。
 しかし面倒見の良いブラームスはこの若者に目をかけ、ウィーン楽友協会の秘書に取り立てるなど数々の便宜を図っただけでなく、唯一の弟子として迎え入れ、ピアノや作曲を教えました。
 イェンナーによると、ブラームスが作品を酷評するのは、若い者を甘やかしてはいけないという教育信条だったそうです。ブラームスの影響があまりにも強かったためか、イェンナーの作品にも確かにブラームスを思わせる部分がありますが、それでも至るところに彼独自の表現があり、このアルバムの演奏者ヘンクハウスはその個性を生かすべく作品を深く研究。中でもイェンナーが関心を抱いていたという民謡の扱いに着目し、作品に溢れる歌心を巧みに表現しています。





ブラームス・ファンならたまらない
 ブラームス唯一の公式弟子イェナーの孤高な世界



 MDG 60313432
\2500→\2290
 グスタフ・イェナー:
  (1)クラリネット、ホルン、ピアノのための三重奏曲変ホ長調
  (2)クラリネット・ソナタ ト長調Op.5
マルティン・リツュギ(クラリネット)
ナージャ・ヘルブレ(ホルン)
イリーナ・クラスノフスカ(ピアノ)

 49' 31"

 グスタフ・イェナー(1865-1920)はドイツの作曲家。北海に浮かぶジルト島の出身で、開業医だった父は患者に対する「姦」の字の入る罪の容疑で自殺したため苦労を強いられました。
 その後ハンブルクでブラームスの知己を得て師事しますが、唯一の公式弟子とされています。作風はブラームスの強い影響どころか、ブラームスそのものの語り口といった感化を受けています。
 師の音楽を研究しつくし、ここに収められたクラリネットを主役とした2篇も、ブラームスの新発見作品で通用すると思われるほどです。
 ブラームス・ファンならたまらない世界と申せましょう。

 

ひっそりDIVOXから発売されているイェナーのヴァイオリン・ソナタ
渋くて深くて・・・でもやはりロマンティック
Jenner: The Violin Sonatas
DIVOX
CDX29806
\2600
イェナー(Gustav Uwe Jenner 1865-1920):
 ヴァイオリン・ソナタ
  第1番イ短調/第2番変ロ長調/第3番変ホ長調
ライナー・シュミット(Vn)
佐々木彩子(P)

 
 


555284
¥2800
ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1703-1771):勝者よ帰れ
 ヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲とカンタータ集
  1. カンタータ『O Dio, Fileno ああ神よ、フィレーノ』
  2. ヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲 イ短調
  3. カンタータ『Gia la sera すでに夕方に』
アマンダ・フォーサイス(ソプラノ)
オペラ・プリマ(古楽器アンサンブル)
クリスティアーノ・コンタディン(ヴィオラ・ダ・ガンバ&指揮)

 録音 2019年1月29-31日 Villa Bolasco, Castelfranco Veneto (TV)

 ドイツの作曲家ヨハン・ゴットリープ・グラウンのカンタータとヴィオラ・ダ・ガンバ協奏曲。ヴァイオリンの名手と知られたグラウンですが、ヴィオラ・ダ・ガンバを弾きこなしたという記録は残っていません。
 しかし彼はこの楽器が活躍する作品を27曲も残しており、とりわけ協奏曲では、奏者の技巧に挑戦するかのようなパッセージが含まれており、グラウンがガンバの演奏技法に習熟し、高い関心を持っていたことをうかがわせます。
 このアルバムには、協奏曲の他にヴィオラ・ダ・ガンバの壮大なソロ・パートが現れる2曲のカンタータを収録。これらは、当時最も名を馳せていたメタスタージオのテキストを用いたイタリア式のソロ・カンタータであり、歌唱にも高度な技巧が求められています。
 バロック音楽を得意とするソプラノ、フォーサイスはボストン・アーリーミュージック・フェスティバルの常連歌手。
 オペラ・プリマの創設者コンタディンのヴィオラ・ダ・ガンバとともに美しい旋律を歌い上げ聴き手を魅了します。
 




RAMEE

RAM1914
¥2700
トゥーマの新発見『スターバト・マーテル』世界初録音
 トゥーマ:スターバト・マーテル
 ビーバー: レクイエム ほか

  ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644–1704):
   1-5. レクイエム ヘ短調
  ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1620頃–1680):
   6. ソナタ 第9番 ト長調
  アンドレアス・クリストフォルス・クラーマー(1633–1701):
   7-10. パルティータ 第1番 ホ短調
  ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー:
   11. 5声のソナタ 第8番 ト長調
  フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704–1774):
   12-20. スターバト・マーテル ト短調
  ※ 世界初録音
 プルートアンサンブル(合唱/4Sop、2Ct、2Tn、2Bs)、マルニクス・デ・カート(音楽監督)、
 ハトホル・コンソート
  (古楽器使用/2ヴァイオリン、テノール・ヴィオール、バス・ヴィオール、ヴィオローネ、オルガン、3サックバット)

 録音: 2019年11月24-26日 ノートル=ダム=ド=ラ=ナティヴィテ教会(キリスト降臨の聖母教会) ガディンヌ、ベルギー

 【トゥーマの新発見『スターバト・マーテル』世界初録音!】
 18世紀ボヘミア前古典派の作曲家で、古典派への重要な橋渡しとして知られるトゥーマが残した5つの『スターバト・マーテル』のうちの一つ、マルニクス・デ・カートがバイエルン州オットーボイレンの修道院で発見した作品の世界初録音です。
 トゥーマの活動後期の作品とみられ、バロックの枠からは大きく進んだ和声でテキストの悲痛さをよく反映しており、テノールとバスのデュオで開始されるのもこのジャンルとしては珍しいと言えるでしょう。
 アルバムはトゥーマの1世紀前のボヘミア、オーストリアの作品と組み合わされ、ビーバーの傑作『レクイエム』や器楽合奏曲と並べることで、トゥーマが継承した伝統と先鋭性どちらも感じ取ることの出来る構成となっています。
 デ・カートが主宰する合唱団「プルートアンサンブル」による美しく溶け合うハーモニーを堪能できるほか、器楽にはロミーナ・リシュカ率いる「ハトホル・コンソート」が参加し、しめやかな中にも各パートが波打つようなバランスが心地よいアンサンブルを聴かせます。第2ヴァイオリンはバッハ・コレギウム・ジャパンなどでも活躍する、中丸まどかが担当。
 




RICERCAR



RIC425
¥2700
ジョン・ダウランド(1563-1626):リュート独奏作品集 『夢想』
 1. 幻想曲 (P71)/2. 夢/3. 夢想 (P73)/
 4. 彼女は許してくれるだろうか -
  いと高貴なるエセックス伯ロバートのガリアード/
 5. 前奏曲/6. 夢想 (P5)/7. ラクリメ (あふれよ、わが涙)/
 8. 夢想「はかなき望み」/9. ラクリメによるガリアード/
 10. 夢想 (P6)/11. ムッシューのアルメイン/
 12. 幻想 (P1a)/13. いと高貴なるクリフトン夫人の精神/
 14. ハンドソン夫人のパフ/15. ジョン・スミス卿のアルメイン/
 16. 幸運/17. 夢想 (P7)/18. 別れ
ボル・ズリヤン(リュート)

 使用楽器: 8コース へ調リュート 1582年ヴェネーレ制作を元にした2012年プラハのイルジー・チェペラーク制作

 【新世代のリュート弾きが紐解く、ダウランドの新しい魅力】
 1987年スロヴェニア生まれのボル・ズリヤン。リュートはもちろんビウエラ、ウードといった撥弦古楽器を弾くかたわら、ギターを操ってジャズのインプロビゼーションもこなすなど、まさに新世代のミュージシャンといえるでしょう。
 自ら率いるアンサンブル、ラ・リラによるゴルザニス作品集(A450)や、バリトン歌手ロマン・ボクレールとのジョスカン・デ・プレ(RIC403/NYCX10071)などにより、既に高い評価を得ている彼が、今回満を持して初のソロ・アルバムをリリースします。
 ジョン・ダウランドが残したリュート独奏曲、あるいはリュート歌曲の編曲を集めたこのアルバムは、伝統的な奏法と解釈を踏まえたうえで多声部の絡み合いを自在にコントロールしつつ、モダンな感性で旋律を流れるように歌い上げるという、個性的でありながらも現代の音楽ファンに広く受け入れられる仕上がりとなっています。
 この一枚により、ダウランドの魅力が改めて広く認知されることとなるでしょう。使用楽器はスタンダードなテノール・リュート。チューニングは現在一般的なGではなく、1600年前後に一般的であったと考えられるFを採用しています。
 




NON PROFIT MUSIC



「国境なき医師団」支援援のためのチャリティ・コンサートを企画するスペインの団体 "Non Profit Music Foundation"(非営利音楽財団)傘下のレーベル。入荷の機会がごく限られるため、お早めのオーダーを強くお勧めいたします。
 



NPM 1709
(1CD)
¥4200
縦横156mmほどの大型ハードカバーブック仕様
ホルヘ・グルンドマン (1961-) :
 ショア [Shoah]、無伴奏ヴァイオリンと神殿のための
  (無伴奏ヴァイオインのためのパルティータ)

   I . ヨム・ハショア (ショアの日) [Yom HaShoah]
   II. ワルシャワのゲットー [Getto Warszawskie]
   III. 子供たちの目を通して見たテレジーン
    [Terezin Through the Eyes of the Children]
   IV. バビ・ヤール [Babi Yar]
   V. ベルゲン=ベルゼン [Bergen-Belsen]
   VI. 最期 [The Last Breath]
ビセンテ・クエバ (ヴァイオリン)

 録音 : 2017年1月27日−2月3日、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン
 使用楽器 : 1691年、ストラディヴァリウス製 "Auer"

 スペインの作曲家・音楽学者ホルヘ・グルンドマンがJ・S・バッハ (1685-1750) の無伴奏ヴァイオリン・パルティータを意識して書き上げた、ショア (第二次世界大戦時のナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺、ホロコースト) をテーマとする作品の世界初録音。
 ヨム・ハショアはイスラエルが定めたホロコースト記念日。ゲットーはナチス・ドイツが侵攻した東欧諸国に設けたユダヤ人強制収容所。「子供たちの目を通して見たテレジーン」はチェコのテレジーン市に在ったゲットーで子供たちが描いた絵画に触発された楽章。
 バビ・ヤールはショアの場となったウクライナの峡谷。ベルゲン=ベルゼンはユダヤ人強制収容所が在ったドイツの都市。
 ビセンテ・クエバはマドリード王立音楽院で学んだ後バルセロナでアグスティン・レオン・アラ (1936-) に、ウィーンでクララ・フリーダーに師事したスペインのヴァイオリニスト。スペイン国立放送交響楽団、スペイン国立管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者、スペイン室内管弦楽団コンチェルティーノ=ディレクター等を歴任。

 外装は縦横156mmほどの大型ハードカバーブック仕様。解説書は英語・フランス誤。スペイン語で48ページ。価格の高い当レーベルの中でさらに高価設定されています。


プロモーション動画、ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=X9ulW07MNZM
 
 



NPM 1807
(1CD)
¥3400
進行に従い演奏の音量が大きくなっていく
イン・クレッシェンド 21世紀の協和音的室内楽

 アンドレアス・フォイヴォス・アポストル (1991-) :
  メタモルフォーゼ [Metamorphoses] (ピアノのための) (1991) (*)(w)
 パーヴェル・カルマーノフ (1970) :
  スタジアムに降る二番目の雪 [Second Snow on the Stadium]
   (ヴィオラとピアノのための) (#/*)
 ホセ・ゴンサレス・グラネロ (1985-) :
  弦楽四重奏曲 第1番「眠れない愛の夜」[Noche del Amor Insomne] (+)(w)
 エレーナ・カッツ=チェルニン (1957-) :
  紙の傘の踊り [Dance of the Paper Umbrellas]
   (ピアノと弦楽のための五重奏曲) (*/+)
 イバン・パロマレス・デ・ラ・エンシナ (1977-) :
  コン・モート [Com moto] (弦楽四重奏のための) (+)(w)
 ヤン・ヴァホフスキ (1998-) : ピアノと弦楽のための五重奏曲 (*/+)(w)
ダニエル・デル・ピノ (ピアノ (*))
アベムス・カルテット (弦楽四重奏 (+))
エリカ・ロマリョ、
 ビセンテ・クエバ (ヴァイオリン)
マリアン・エレロ (ヴィオラ、
 ヴィオラ・ソロ(#))
シモン・ヴェルス (チェロ)

 録音 : 2018年2、4月、セザンヌ・プロダクション、マドリード、スペイン

 進行に従い演奏の音量が大きくなっていく (クレッシェンドしていく) というコンセプトのプログラム。(w)はノン・プロフィット・ミュージック財団主催の室内楽作曲コンクール "1st edition of Cum Laude Music Awards" 受賞作品で、これが世界初録音。
 アポストルはギリシャ、カルマーノフはロシア、グラネロとパロマレス・デ・ラ・エンシナはスペイン、カッツ=チェルニンはソヴィエト連邦ウズベク(現ウズベキスタン) 共和国出身オーストラリア、ヴァホフスキはポーランドの作曲家。
 ダニエル・デル・ピノ (1972年レバノン生まれ) はホアキン・アチュカロ (1932-) 門下のスペインのピアニスト。アベムス・カルテットは2012年にデビューしたスペインの弦楽四重奏団。チェロのシモン・ヴェレスはチェコ出身。

こちらもプロモーション動画、かっこいいです。
https://www.youtube.com/watch?v=x5a8K0eDDPE
 



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MEMBRAN



MEMBRAN 600570
(10CD)
\2500
The Greatest Last Night of The Proms
 ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団名演奏集



Disc. 1
THE ULTIMATE NIGHT OF THE PROMS

エルガー:威風堂々第1番
ホルスト:組曲「惑星」より木星
エルガー:エニグマ変奏曲よりニムロッド
ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴスによる幻想曲
ディーリアス:春 初めてのカッコウを聞いて
ヘンリー・ウッド(1869-1944):イギリスの海の歌による幻想曲
トーマス・オーガスティン・アーン(1710-1778):ルール ブリタニア!
ヒューバート・パリー(1848-1918):エルサレム
英国国歌「女王陛下万歳」(エルガー編)
リチャード・クック指揮
1996年録音


Disc. 2
HIGHLIGHTS FOR GREAT ORCHESTRA

R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30
ショスタコーヴィチ:祝典序曲Op.96
チャールズ・マッケラス指揮
1995年録音

チャイコフスキー:イタリア奇想曲Op.45
ユーリ・シモノフ指揮
1994年録音

ベートーヴェンウェリントンの勝利Op.91
バリー・ワーズワース指揮
1995年録音


Disc 3
OPERA WITHOUT TEARS

グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりワルツ
ユーリ・シモノフ指揮
1994年録音

ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲、「絹のはしご」序曲
エヴェリーノ・ピド指揮
1995年録音

モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
ジェーン・グローヴァー指揮
1993年録音

ヴェルディ:歌劇「椿姫」より第1幕への前奏曲
ユーリ・シモノフ指揮
1994年録音

プッチーニ:歌劇「マノン・レスコー」より第3幕への間奏曲
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より間奏曲
アンドレア・リカータ指揮
1994年録音

トマ:歌劇「ミニヨン」序曲
ユーリ・シモノフ指揮
1994年録音

ベルリオーズ:歌劇「ベンヴェヌート・チェリーニ」序曲
アレクサンダー・ギブソン指揮
1995年録音


Disc. 4
ROMANTIC IN CONCERT

メンデルスゾーン:真夏の夜の夢より序曲、スケルツォ、夜想曲、間奏曲第1番、結婚行進曲、間奏曲第2番、道化師の踊り
ジェーン・グローヴァー指揮
1994年録音

ワーグナー:歌劇「ローエングリン」より第3幕への前奏曲
ヴァーノン・ハンドリー指揮
1993年録音

ブラームス:大学祝典序曲
ジェイムス・ジャッド指揮
1994年録音

シューベルト:交響曲第8番「未完成」
クレール・ジボー指揮
1994年録音


Disc. 5
THE DREAMS OF BALLET

ハチャトゥリアン:バレエ音楽「ガイーヌ」より剣の舞、子守歌
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」より小序曲、行進曲、花のワルツ
ポンキエッリ:歌劇「ジョゴンダ」より時の踊り
ユーリ・シモノフ指揮
1993年、1994年録音

ドリーブ:バレエ音楽「コッペリア」より序奏とマズルカ、人形のワルツ、チャルダッシュ
カール・デイヴィス指揮
1996年録音

チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」より情景、ワルツ、白鳥たちの踊り、ハンガリーの踊り
ラヴェル:ボレロ
ユーリ・シモノフ指揮
1993年録音


Disc. 6
PIANO PASSION

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
ロナン・オホラ(pf)ジェイムス・ジャッド指揮
1994年録音

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
マイケル・ロール(pf)ハワード・シェリー指揮
1995年録音


Disc. 7
CLASSICS FOREVER

オルフ:カルミナ・ブラーナよりおおフォルトゥナ
リチャード・クック指揮
1995年録音

ビゼー:カルメン組曲より闘牛士の歌、ハバネラ
マルク・エルムレル指揮
1993年録音

チャイコフスキー:弦楽セレナードOp.48よりワルツ
ユーリ・シモノフ指揮
1994年録音

ロドリーゴ:アランフェス協奏曲よりアダージョ
カルロス・ボネル(Guitar)ヤーツェク・カスプシク指揮
1994年録音

モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハト・ムジークよりアレグロ
ユーリ・シモノフ指揮
1994年録音

J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番よりアレグロ・アッサイ
ジョナサン・カーニー指揮

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番よりアダージョ
堀米ゆず子(Vln)ユ−リ・シモノフ指揮
1996年録音

ロッシーニ:歌劇「アルジェのイタリア女」序曲
エヴェリーノ・ピド指揮
1995年録音

ワーグナー:ワルキューレの騎行
ヴァーノン・ハンドリー指揮
1993年録音


Disc 8
DANCING AROUND THE WORLD

ウェーバー:舞踏への勧誘
ユーリ・シモノフ指揮
1994年録音

バーンスタイン:ウェスト・サイド・ストーリーより
カール・デイヴィス指揮
1996年録音

踊り明かそう
雨に唄えば
マイク・タウネンド指揮
1993年録音

チャイコフスキー:歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
リスト:メフィスト・ワルツ第1番
ユーリ・シモノフ指揮
1994年録音

シベリウス:悲しきワルツ
オーレ・シュミット指揮
1996年録音

ヨハン・シュトラウス2世:南国のばら
ペーター・グート指揮
1994年録音

ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集Op.46-8、Op.72-2
ダグラス・ボストック指揮
1995年録音

ボロディン:だったん人の踊り
オーレ・シュミット指揮
1996年録音


Disc. 9
THE STRAUSS FAMILY

ヨハン・シュトラウス2世:美しく青きドナウ
ポルカ「雷鳴と電光」
ワルツ「ウィーンの森の物語」
トリッチ・トラッチ・ポルカ
ワルツ「春の声」
アンネン・ポルカ
皇帝円舞曲
ポルカ・シュネル「狩り」
ワルツ「ウィーン気質」
常動曲

ヨゼフ・シュトラウス:鍛冶屋のポルカ
ポルカ・シュネル「おしゃべりなかわいい口」

ヨゼフ&ヨハン・シュトラウス:ピチカート・ポルカ

エドゥアルト・シュトラウス:
ポルカ・シュネル「テープは切られた」

ヨハン・シュトラウス:ラデツキー行進曲
ペーター・グート指揮
1994年録音


Disc. 10
UNFORGETTABLE MOVIES

「カサブランカ」 アズ・タイム・ゴーズ・バイ
「ドクトル・ジバゴ」 ララのテーマ
「ある愛の詩」 愛のテーマ
「ゴッドファーザー」 テーマ
「007」 イントロダクション、ゴールドフィンガー
「真昼の決闘」 俺を見捨てないでくれ
「ウエスタン」 テーマ
「アラモ」 遥かなるアラモ
「風とともに去りぬ」 タラのテーマ
「サウンド・オブ・ミュージック」 エーデルワイス
「南太平洋」 魅惑の宵
「ウェストサイト物語」 プロローグ
「パリのアメリカ人」 プロローグ
カール・デイヴィス指揮
マイク・タウネンド指揮
1993年、1996年録音
ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団





<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL-00733
(SACD Hybrid)
\3200+税
久石譲 (指揮)&フューチャー・オーケストラ・クラシックス
 ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68
久石譲 (指揮)
フューチャー・オーケストラ・クラシックス

 クラシック音楽界に旋風を巻き起こした、久石譲が指揮するベートーヴェン・ツィクルスに続くのは、ブラームスの交響曲です。
 作曲家の視点から緻密に分析し、読み取った音楽は、国内の若手トッププレーヤーによる「フューチャー・オーケストラ・クラシックス」が明快かつ躍動的に表現し、新たな発見に満ちたブラームスとなっています。
 当録音のコンサートでは、立奏スタイルを採用したことも話題となりました。
 新たなブラームス像をここにお届けします。

 2020年2月12-13日、東京オペラシティコンサートホールにてライヴ収録


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旧譜
ああ、びっくりした。まさかの超名演!
久石譲&ナガノ・チェンバー・オーケストラ
ベートーヴェン:交響曲 第8番



 久石譲の指揮である。
 ジブリの作曲家である。
 それが第7番がレコード芸術で特選になってたので「そんなわけないだろ」と思って聴いた。

 そうしたら第7番は確かにがんばってて感心したのだけど、なんとそのあとの第8番がさらなる予想外の大名演!
 奇をてらうでもなく古楽器アプローチの過激さでもなく、まっすぐに愉しい。指揮者と演奏家たちがノリノリで曲を愉しんで、それが音楽になって表れて、躍動し、舞い踊っている。メリハリが利いててそれがわざとらしくないしこざかしくない(管楽器のかぶせ方が絶妙!)。すべてがひとつの流れるような意思によって導かれていて心地いいし潔い。
 縦横無尽の小型編成のオケが第8番にぴったりはまっているのだ。
 最近次々とベートーヴェン録音が登場したがこれが一番すごかったかもしれない。「そんなばかな」と思いつつ聴いているうちにどんどんはまってどんどん音量を上げて聴いてしまった。

 指揮者、久石譲。
 売上げ重視のメーカーに担ぎ上げられた神輿かと思ったらとんでもない。おそるべき個性と鮮烈な表現力を有したなかなかのツワモノだった。
 この人、ジブリの決定的名曲を生み出した映画音楽作曲家ではなく、実は元来指揮者の人だったのかもしれない。

 ああ、びっくりした。



OVCL-00666
\3000+税
<久石譲×NCO ベートーヴェン・ツィクルス 第3弾>
 ベートーヴェン:
  交響曲 第7番 イ長調 作品92
  交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
久石譲(指揮)
ナガノ・チェンバー・オーケストラ

 久石譲の呼びかけのもと、トッププレーヤーたちが集結したスーパーオーケストラ!
 渾身のベートーヴェン・ツィクルス 第3弾!
 ベートーヴェンは、ロックだ!
 音楽監督久石譲の呼び掛けのもと、長野市芸術館を本拠地として結成したオーケストラ「ナガノ・チェンバー・オーケストラ」は、日本の若手トッププレーヤーが結集し、ダイナミックで溌剌としたサウンドが魅力です。
 2年で全集完成を目指すベートーヴェン・ツィクルスは、作曲家ならではの視点で分析した、“例えればロックのように”という、かつてない現代的なアプローチが話題となっています。
 さまざまな異なる個性が融合し、進化を続ける久石譲とNCOのベートーヴェンをどうぞお楽しみください。

  2018年2月12日 長野市芸術館 メインホール にてライヴ収録

  




「第4番&第6番は当全集にのみ収録」という売り方はいやだが全集も出ている



OVCL-00700
(5CD)
\10000+税
久石 譲 (指揮)&フューチャー・オーケストラ・クラシックス
ベートーヴェン:交響曲全集

[Disc1]
 交響曲 第1番 ハ長調 作品21
 交響曲 第3番 変ホ長調 作品55 「英雄」
[Disc2]
 交響曲 第5番 ハ短調 作品67 「運命」
 交響曲 第2番 二長調 作品36
[Disc3]
 交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
 交響曲 第6番 へ長調 作品68 「田園」
[Disc4]
 交響曲 第7番 イ長調 作品92
 交響曲 第8番 ヘ長調 作品93
[Disc5]
 交響曲 第9番 ニ短調 作品125 「合唱」
久石 譲 (指揮)
フューチャー・オーケストラ・クラシックス
(旧ナガノ・チェンバー・オーケストラ)
 
 久石譲が2016年より取り組んだベートーヴェン・ツィクルスは、かつてない現代的なアプローチが話題を集めました。
 作曲家ならではの視点で分析したベートーヴェンは、推進力と活力に溢れています。
 日本の若手トッププレーヤーが集結した「ナガノ・チェンバー・オーケストラ」は、2019年、久石譲とともに「フューチャー・オーケストラ・クラシックス」と名称新たに、世界へ発信するオーケストラとして再スタートを切ります。

 ●特別装丁BOXケース&紙ジャケット仕様。
 ●豪華40Pブックレットには久石譲ロングインタビューを掲載。
 ●第4番&第6番は当全集にのみ収録。他の楽曲は再収録となりますのでご注意ください。

 


 


OVCL-00727
(SACD Hybrid)
\3200+税
「観客のいない音楽会」
 LIVE from MUZA!第2弾
 《モーツァルト・マチネ第40回》


 モーツァルト:
  フルート四重奏曲 第3番 ハ長調 K.285b
  交響曲 第35番 ニ長調 K.385 「ハフナー」
  ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 K.415(387b)
金子 三勇士 (ピアノ)
原田 慶太楼 (指揮)
東京交響楽団

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、無観客で開催された《ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団 Live from MUZA!モーツァルト・マチネ第40回》の録音です。
 前作《LIVE fromMUZA!名曲全集第155回》と合わせ、“ニコニコ生放送”にて生中継した「観客のいない音楽会」2公演は、延べ視聴者数20万人を記録し、大きな話題となりました。
 当盤がデビューCDとなる世界的に目覚ましい活躍を続ける若手指揮者、原田慶太楼と、ソリストには人気ピアニスト金子三勇士を迎え、モーツァルトの純粋な音楽が高音質な録音によって瑞々しく響き渡ります。
 各誌で大絶賛され、大きな話題となっているLive from Muza!第2弾、ライヴならではの臨場感あふれる演奏をお楽しみください。
  2020年3月14日 ミューザ川崎シンフォニーホール にて収録
  














7/21(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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キング・インターナショナル



KKC 064
¥2800→\2590
鬼才赤松林太郎、ピアノで歌う
 「わたしを泣かせてください」

 1. ヘンデル(モシュコフスキ編):わたしを泣かせてください〜歌劇「リナルド」より
 2.モーツァルト:ピアノソナタ第4 番変ホ長調K.282
 3.モーツァルト:幻想曲ニ短調K.397
 4.シューベルト=リスト:ドッペルゲンガー
 5.シューベルト=リスト:セレナード
 6.リスト:心を高めよ〜「巡礼の年報」第3 年より
 7.プッチーニ:小さなワルツ
 8. マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲
 9.ピアソラ(山本京子編):孤独の歳月
赤松林太郎(ピアノ)

 何という美しさ! 赤松林太郎がピアノで歌い尽す名歌集

 録音:2018年10月3-5日/音楽文化ホール ベルフォーレ津山/日本語帯・解説付

 キングインターナショナルの赤松林太郎シリーズ第6 弾は小品集。小品集とは言っても、ありきたりでない赤松ならではの凝った内容に注目です。
 今回のアルバムに共通するのは「歌」、それもどこか哀しみを帯びた世界を描いているように思われます。

 モシュコフスキがピアノ曲に仕立てたヘンデルの歌劇「リナルド」のアリア「わたしを泣かせてください」は、シンプルながら洗練された珠玉の小品。
 またプッチーニとマスカーニの珍しいオリジナルのピアノ曲は、それぞれ「ラ・ボエーム」のムゼッタのワルツと「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲に流用され名作となった原石。いずれも赤松林太郎がたっぷりとした歌ごころでピアノを歌わせます。

 最後はミルバの歌唱で知られるピアソラの「孤独の歳月」。赤松林太郎はこうしたポップな作品でも抜群の歌い回しを披露しており聞きほれます。

 



 以前、足利真貴の初ソロアルバム(下記)で、ピアノの赤松林太郎について

 ここでの赤松林太郎も、伴奏というより、ピアノというより・・・楽器を超えた舞台そのもの。
 赤松林太郎のピアノが響くと、照明が灯り、色とりどりの花が用意され、拍手が聴こえ、ときにワインと血のにおいすらしてくる。


 というようなことを書いた。
 店主はこれまで数回赤松林太郎の演奏を聴いてきたが、いつも思うのは彼が弾き始めると舞台上にいろいろな情景が降りてくること。
 弾いているのはピアノのはずなのにホールに響くのはオペラだったりバレエだったり交響曲だったり宗教曲だったりするのだ。
 それは彼の音楽的なキャパシティーが完全にピアノという筐体を超えているから。

 そういえば以前ある有名指揮者(かマネージャー)が、彼と共演する際に「どうか今日はおとなしく弾いて主役をとらないでほしい」というようなことを言って来たとか来ないとか。
 その指揮者、ある意味人を見る目があったわけである。





赤松林太郎がピアノを弾いた
足利真貴の初ソロアルバム
なかなか手に入らない

mori−note
MNTM-1
\3000+税

[ひかり射す] 足利真貴
 with 赤松林太郎

1 初恋  石川啄木 詩/越谷達之助 曲
2 十五夜お月さん  野口雨情 詩/本居長世 曲
3 海の若者  佐藤春夫 詩/清瀬保二 曲
4 落葉松  野上彰 詩/小林秀雄 曲
四つの夕暮の歌  谷川俊太郎 詩/ 林光 曲
 5 夕暮は大きな書物だ
 6 誰があかりを消すのだろう
 7 誰もいない隣の部屋で
 8 死者のむかえる夜のために

レスピーギ:歌曲集
 9  きわめて美しい女
 10  あなたが生まれた時(「4つのトスカーナのリスペット」より)
 11  わが子を見においでください(「4つのトスカーナのリスペット」より)

12  ヴェルディ:オペラ『アイーダ』より 勝ちて帰れ!
13  ヴェルディ:オペラ『群盗』より あなたは私のカルロの胸に ~ カルロが生きているって
14  プッチーニ:オペラ『つばめ』より ドレッタの素晴らしい夢
15  プッチーニ:オペラ『トスカ』より 歌に生き、愛に生き
足利真貴(ソプラノ)
赤松林太郎(ピアノ)

 岐阜県在住のソプラノ足利真貴のファーストフルアルバム。
 国際コンクール入賞の実力で「初恋」「四つの夕暮の歌」など日本歌曲の繊細な息遣いから、オペラ「アイーダ」「トスカ」では大砲のような迫力で魅せる。
 ピアノは冷静な知性と情熱を併せもつ演奏で話題の赤松林太郎、サウンドエンジニアは日本のロック/ラウドシーンにおいて最高峰と知られる原浩一という 豪華かつ異色の布陣で、クラシックファンはもちろんのこと全ジャンルの音楽ファンを虜にするであろう一枚。




 足利真貴がデビュー・アルバムを出してきた。
 これがまあ、まさに彼女らしいアルバム。
 考えて考えて編み出したと思われる異例のソプラノ・アルバム。

 その選曲。

 日本歌曲とレスピーギの歌曲とイタリア・オペラ・アリア。
 普通に考えたら荒唐無稽に見えるこの選曲。
 しかし一見脈絡がないように見えて、・・・そう、実は非常に賢く練り上げられた文学的なアルバム。

 まず最初は親しみやすい日本の作品で聴く人を優しく導き、その後、林光の近代作品で圧倒したかと思うと・・・ふっといつのまにかレスピーギの世界、イタリアに連れて行く。これがなんとも自然。
 レスピーギは、「ローマ三部作」で代表されるド派手で華麗な作曲家のように思われているが、実は室内楽や歌曲に極めて秀逸で深い作品を残す、本当は内向的で文学的な作曲家。日本歌曲、林光の近代作品のあとに続いてなんの違和感もない。そして足利真貴のキャラクターとも相性がいい。ここで足利は、そのレスピーギの知られざる名曲を取り上げ、聴く人を明朗なイタリア歌曲の世界にいざなうのである。
 そして人々の心がトスカーナに赴いたところで、さあ、満を持してヴェルディとプッチーニの舞台へ・・・
 ところがここも『アイーダ』と『トスカ』という超有名作の間に、『群盗』と『つばめ』からレアな曲を入れてくるという周到ぶり。しかもこの2曲が、聴く機会こそ少ないが実は素敵な曲。良くぞ入れてきたという名品なのである。
 そんな足利真貴の考え抜かれた選曲になすがままに導かれ、最後に『トスカ』から「歌に生き、愛に生き」。ああ、そういえば3年前のコンサートで、「歌に生き、恋に生き」を歌ってほしいとメールしたら、「松本さん、、あれは「恋」ではなく「愛」だと思うんです。」と言ってきたのを思い出す。
 足利真貴、最後の最後まで、細部の細部まで真剣なのである。


 そしてピアノが鬼才赤松林太郎。
 アリアCDでもことあるごとに取り上げてきたいまの日本を代表するピアニスト。
 神戸大学卒業という異色の経歴をもち、宮本武蔵よろしく海外のコンクールを道場破りして歩き、リリースCDも「スカルラッティとチマローザ」、「ブルグミュラー」という仰天内容でマニア心をくすぐる。
 ここでの赤松林太郎も、伴奏というより、ピアノというより・・・楽器を超えた舞台そのもの。赤松林太郎のピアノが響くと、照明が灯り、色とりどりの花が用意され、拍手が聴こえ、ときにワインと血のにおいすらしてくる。
 こういう人がピアノだから、無限大の足利真貴の魅力を、豊かに抱擁しつつ発散させることができるのである。



ソプラノ 足利 真貴 Maki Ashikaga


 佐々木学園鶯谷高等学校音楽科卒業。大阪音楽大学音楽学部声楽科卒業。大阪音楽大学音楽学部音楽専攻科声楽修了。
 岐阜市主催 堀江幹雄作曲「トロイアの女」(1998 年)の主役・王妃ヘカベ役でデビュー。小林秀雄作曲オペラ「紫のドレス」、林光作曲オペラ「鏡の森の女たち」、熊沢辰巳作曲ミュージカル「花の舞踏会」などに出演。
 コンサートでは近年、大阪ヒルトンプラザアトリウムにて4回のソロコンサート、電気文化会館ザ・コンサートホールにてテレビ愛知主催《足利真貴ソプラノリサイタル》や宗次ホールスイーツタイムコンサート《プッチーニの素顔》などに出演。また、アートピアホールで2年連続で開催されたコンサート《プティカフェ・カプリブルー》では、バーレスクやイタリアンコメディとの新しいコラボレーションで話題をよぶ。平成29 年10 月に行われた足利真貴ソプラノリサイタル「ひかり射す」ではピアニスト赤松林太郎氏と共演、成功をおさめる。

 2016 年第17 回大阪国際音楽コンクール声楽・オペラ部門 エスポワール賞受賞。
 幼児向けの公演として、ミュージカルに出演。また岐阜県教育文化財団主催の子ども音楽会を企画・出演するほか、幼稚園での幼児へ音楽指導など幼児音楽教育にも力を注いでいる。

 これまでに坂井郁子、渡邉弓子、南雲英代、故・相庭尚子、小林史子、ジャンニ・クリスチャック、マヌエラ・クリスチャック、揃洋子、関定子、吉田恭子の各氏に師事。



ピアノ 赤松 林太郎 Rintaro Akamatsu


 1990 年全日本学生音楽コンクール第1 位。2000 年クララ・シューマン国際ピアノコンクール第3 位を受賞した際、Dr. ヨアヒム・カイザーより「聡明かつ才能がある」と評された。
 その後10 以上の国際コンクールで受賞。神戸大学を卒業後、パリ・エコール・ノルマル音楽院にてピアノ・室内楽共に高等演奏家課程ディプロムを審査員満場一致で取得。国内各地の主要ホールはもとより、アメリカ、ロシア、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストリア、ハンガリー、ポーランド、台湾、コロンビアを公演で回る。
 キング・インターナショナルから《ふたりのドメニコ》《ピアソラの天使》《そして鐘は鳴る》《インヴェンションへのオマージュ》をリリースして各誌で絶賛される。著書《赤松林太郎 虹のように》を道和書院より発刊。
 1,000 名以上の指導に携わり、多くの受賞者を輩出している(PTNA 特級グランプリ・銀賞・銅賞、東京音楽コンクール優勝、多数の国際コンクール他)。各地で開催される講座でも好評をおさめ、エッセイストとしては新聞や雑誌にも連載を持っている。第1 回よりダヌビア・タレント国際音楽コンクール(ハンガリー)の審査員長を務め、ヨーロッパ各地の国際コンクールやマスタークラスに多数招聘されている。
 ピアノを熊谷玲子、ミハイル・ヴォスクレセンスキー、フランス・クリダ、ジャン・ミコー、ジュルジ・ナードル、ゾルターン・コチシュ、室内楽をニーナ・パタルチェツ、クリスチャン・イヴァルディ、音楽学を岡田暁生の各氏に師事。
 現在は一般社団法人日本ピアノ指導者協会評議員、ブダペスト国際ピアノマスタークラス教授、洗足学園音楽大学客員教授、大阪音楽大学特任准教授、宇都宮短期大学客員教授、カシオ計算機株式会社アンバサダー。




鮮烈なり、赤松林太郎
旧譜も鮮烈


KKC 036
\2700
ふたりのドメニコ/赤松林太郎
 ドメニコ・スカルラッティ:
  (1)ソナタ ホ長調K.531/(2)ハ長調K.159/(3)ニ長調K.178/
  (4)イ長調K.322/(5)ロ短調K.87/(6)ニ長調K.430/
  (7)ニ短調K.64「ガヴォット」/(8)変ロ長調K.440「メヌエット」/
  (9)ヘ短調K.466/(10)ト長調K.63「カプリッチョ」
 ドメニコ・チマローザ:
  (11)ソナタ 変ロ長調C.27/(12)変ホ長調C.37/(13)変ロ長調C.18/
  (14)イ長調C.45/(15)イ短調C.55「シチリアーナ」/(16)イ長調C.11/
  (17)ニ短調C.9/(18)ニ短調C.17/(19)ニ長調C.13/(20)ト長調C.51/
  (21)ト短調C.61/(22)ト長調C.82/(23)ハ短調C.66/(24)ハ長調C.14
赤松林太郎(ピアノ)
 「聡明かつ才能がある」(ヨアヒム・カイザー)強烈な個性とオーラあふれる音楽、天才・赤松林太郎デビュー!

 録音:2013 年12 月2-4 日/ベルフォーレ津山/DDD、60’ 02”


KKC 038
\2700
赤松林太郎/ピアソラの天使〜ピアソラ・オン・ピアノ
 アストル・ピアソラ/山本京子編曲:
  (1)エスクアロ/(2)オブリビオン/
  (3)アディオス・ノニーノ/(4)リベルタンゴ/
  (5)ソレダード/(6)天使の死/
  (7)天使のミロンガ/(8)天使の復活
赤松林太郎(ピアノ)
 圧倒的な存在感。ラテンの情熱とエネルギーに満ちた赤松のタンゴ

 録音:2013 年12 月4 日/ベルフォーレ津山(1)、2014 年8 月14、15 日/神戸市立北神区民センター ありまホール(2)-(8)/DDD、46’ 44”


KKC 045
\2700
赤松林太郎(ピアノ)
 そして鐘は鳴る

 (1)ペルト:アリーナのために
 (2)ヘンデル:幻想曲 ハ長調 HWV.490
 (3)モーツァルト(リスト編曲):アヴェ・ヴェルム・コルプス KV.618
 (4)シューマン:蝶々Op.2
 (5)グラナドス:嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす
 (6)マリピエロ:クロード・ドビュッシーのために
 (7)ドビュッシー:喜びの島
 (8)スクリャービン:左手のための前奏曲とノクターンOp.9
 (9)同:詩曲Op.32の1
 (10)ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調Op.3の2「鐘」
 (11)レーガー:クリスマスの夢Op.17の9
赤松林太郎(ピアノ)
 オーケストラのような迫力と表現力。赤松林太郎待望の第3 弾は「鐘」の音楽

 使用楽器:YAMAHA CFX
 録音:2016年8月8日、9日 神戸市立北神区民センターありまホール/DDD、日本語帯・解説付


KKC 048
\2700
赤松林太郎(ピアノ)
 インヴェンションへのオマージュ

 (1)J.S.バッハ(ジロティ編):
  無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007〜プレリュード
 (2)J.S.バッハ:2声のインヴェンションBWV772-786(全15曲)
 (3)同:フランス組曲第2番 ハ短調BWV813
 (4)J.S.バッハ(ケンプ編):主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639
 (5)J.S.バッハ(ジロティ編):小前奏曲ホ短調BWV555
 (6)J.S.バッハ(ケンプ編)チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調BWV1056〜ラルゴ
 (7)バルトーク:ミクロコスモス第3巻〜J.S.Bを讃えて
赤松林太郎(ピアノ)
 聴いた人々を虜にすると伝説の赤松林太郎のバッハ登場

 録音:2017年8月17日、18日 キング関口台スタジオ第1スタジオ/DDD、192kHz, 24bit、国内製造品、日本語帯・解説付


KKC 055
\2700
赤松林太郎が弾いたらどうなるのか
 実はすごいブルクミュラー
  きらめきと生気あふれる練習曲

 ブルグミュラー:
  (1)25の練習曲Op.100
  (2)18の練習曲Op.109
赤松林太郎(ピアノ)

 録音:2018年8月9-10日 キング関口台スタジオ第1スタジオ/DDD、192kHz 24bit

 闘うピアニスト赤松林太郎、第5弾CDは何とブルグミュラーの練習曲に挑戦。学習用によく用いられる「25の練習曲」と、より高度な「18の練習曲」を全曲収録しました。

 




FONE


SACD 214
(1SACD HYBRID)
¥2700
ノン・ソロ・タンゴ 〜 ライヴ
 ルイス・バカロフ:イル・ポスティーノ
 ピアソラ:南へ帰ろう
 カルロス・ガルデル:首の差で
 ピアソラ:
  天使のミロンガ、天使の死、アヴェ・マリア、
  アディオス・ノニーノ、言葉のないミロンガ、
  エスクアロ(鮫)、オブリビオン(忘却)、リベルタンゴ
 マンシーニ:ピンク・パンサー
フィリッポ・アルリア(ピアノ)
チェーザレ・キアッキアレッタ(バンドネオン)

 ピアノ&バンドネオン!ピアッジオ博物館での2019年ライヴ!

 舞台は、イタリア、トスカーナ州ポンテデーラにある世界的なオートバイ&車メーカー、ピアッジオ(Piaggio)の本社に併設されているピアッジオ博物館(ムゼオ・ピアッジオ)。
 映画「ローマの休日」でアン王女が乗ったことからも世界的な人気を得たベスパ(Vespa)など、ピアッジオの歴代製品やコンセプト車、貴重な資料などが展示されているピアッジオ博物館のオーディトリアムで行われたFONEミュージック・フェスティヴァル2019の5つのライヴ録音のうちの1つ。

 アルバム「デュエッタンゴ(SACD167)」が大ヒットとなったフィリッポ・アルリオとチェーザレ・キアッキアレッタが、ふたたびFONEの録音に登場。
 イタリアの若きピアニスト、教師、指揮者、そしてジャズ・ピアニストとしても活躍するフィリッポ・アルリオと、イタリアを代表するバンドネオン&アコーディオン奏者、チェーザレ・キアッキアレッタによる、ピアノとバンドネオンのデュオ。
 リベルタンゴ、オブリビオンをはじめとするピアソラの傑作集に、タンゴの名曲「首の差で(ポル・ウナ・カベサ)」、イタリア映画界の巨匠ルイス・バカロフがアカデミー賞を受賞した「イル・ポスティーノ」などまばゆいばかりの名品を情熱と哀愁のバンドネオンで披露。
 最後はFONEレーベルのオーナーでありレコーディング・エンジニアでもあるジュリオ・チェーザレ・リッチがコレクションしている「ピンク・パンサー」のアンコールで締めくくります。
 使用マイクはノイマンのU47、U48、M49。

 ※録音:2019年4月13日、ピアッジオ博物館オーディトリアム(イタリア)
 
 

SACD 213
(1SACD HYBRID)
¥2700
デュエンデ 〜 ライヴ
 カステルフラナート:
  アクアマリーナ*、フラメンティ・ディ・コンキーリャ*
 バルボーザ:Trem das onze*
 カステルフラナート:アパッシオナータ*
 ニコラ・ディ・バリ:はじめての大切なもの*
 メドレー
  〔トト:アフリカ/
   マイケル・ジャクソン:ビリー・ジーン/
   ビージーズ:ステイン・アライヴ/
   グロリア・ゲイナー:君の瞳に恋してる/
   ディ・カプア:オー・ソレ・ミオ〕*
 カステルフラナート:
  タイムレス、セラム*、ソリテュード*、
  キートス、ルイジアナ・ブルース
 マンシーニ:ピンク・パンサー*
アンドレア・カステルフラナート
 (アコースティック・ギター、
  ナイロン・ギター*)

 ピアッジオ博物館のオーディトリアムで行われたFONEミュージック・フェスティヴァル2019の5つのライヴ録音のうちの1つ。
 FONEレーベル常連アーティストの1人、イタリア出身のフィンガーギタリスト、アンドレア・カステルフラナートがアコースティック・ギターとナイロン・ギターを弾き分け、自作の新しい曲と「はじめての大切なもの(La prima cosa bella)」やマイケル・ジャクソン、ビージーズなどのメドレー曲など魅力的なナンバーを披露。
 こちらも最後は「ピンク・パンサー」で締めるという粋な構成です。ノイマンのU47、U48、M49のマイクを使用した録音は、今回も一切の編集を行わずにライヴを自然に再現したもので、まるでライヴ会場に存在するかのような空間の追体験をお届けするものです。

 ※録音:2019年4月6日、ピアッジオ博物館オーディトリアム(イタリア)
 




TACTUS



TC 980090
(2CD)
¥4800

 

鬼才ファブリチアーニ!
 彼に捧げられた現代のフルート作品集!
フルートXXI
ロベルト・ファブリチアーニ(フルート)
 [Disc 1]
  モリコーネ:フルートとnastro magneticoのための「カデンツァ」/
  カスタルディ:フルートとアドリブ・ピアノのための「カデンツァ・ディンガンノ」/
  カヴァローネ:フルートアンサンブルのための「ホロス」/
  シプシュ:フルート独奏のための「ディック・トレイシーと哀れな若者の物語」/
  シャリーノ:フルート独奏のための「モルガナ」/
  ステファン・プロック:フルート独奏のための「Baci sul vento」/
  マウリチオ・ソテーロ:フルート独奏のための「ア・ロベルト」/
  ファーニホウ:フルートと管弦楽のための「想像の牢獄 2」/
 [Disc 2]
  ソルビアーティ:フルート独奏のための「イビ・ボーン・ファブリケイター」/
  ソボルドーニ:無伴奏バス・フルートのための「L'inaugurazione dell'eco II」/
  ジョルジォ・コロンボ・タッカーニ:フルート独奏のための「レストレス・ホワイト」/
  タッカーニ:無伴奏バス・フルートのための「アイレス・ダーク」/
  ダッロンガーロ:フルート独奏のための「跡」/
  コスミ:フルート独奏のための「ゲハルト III」/
  マンヌッチ:フルート独奏のための「ソロ」/
  デイヴィスムーン:ピッコロ独奏のための「I... 霧」/
  デイヴィスムーン:ピッコロ独奏のための「II... branches against a withe sky」/
  ヴァレンティーニ:フルート独奏のための「コバルト・ブルー」/
  ファンティチーニ:コントラバス・フルート独奏のための「アン・ムジル」/
  カンポヴェルデ:フルート独奏のための「光」/
  サンマルキ:フルートとnastro magneticoによる「ジェズアルドのオマージュ」

 
 イタリア・フルート界の鬼才、ロベルト・ファブリツィアーニが吹く現代作品集。エンニオ・モリコーネ、サルヴァトーレ・シャリーノ、ブライアン・ファーニホウら現代を代表する作曲家たちがファブリチアーニのために書いてきた21曲を収録した充実の2枚組。
 ファブリチアーニの超絶技巧や特殊奏法も満載の、素晴らしき現代フルートのパノラマです。フルート関係者要注目!

 ※録音:2014年9月、アレッツォ(イタリア)
 
 


TC 900005
¥2600
ナチス・ドイツによって迫害された作曲家たち
 退廃音楽からの作品集

 レオーネ・シニガーリャ:
  フルートと弦楽オーケストラのための「小組曲」Op.45*、
  弦楽オーケストラのための2つの性格的小品 Op.35
 クルト・ゾンネンフェルト:弦楽オーケストラのための夜想曲*
 アルド・フィンツィ:
  クラリネットと弦楽オーケストラのためのパヴァーヌ
 ヴィート・レヴィ:弦楽のためのアダージョ*
 レヴィ:ヴァイオリン協奏曲二短調 《我が妻へ》*
 (*=世界初録音)
アビマ管弦楽団
ヴェルディ・シビック・ウィンド・オーケストラ
ロベルト・ファブリチアーニ(フルート)
ダヴィデ・カサーリ(クラリネット)
ジャコッベ・ステヴァナート(ヴァイオリン)

 レオーネ・シニガーリャをはじめとする、ナチス・ドイツによって「退廃音楽」とみなされ迫害された作曲家たちの作品を復権するプログラム。
 トリエステで行われたウルマン音楽祭を含む複数のライヴで演奏された未出版のオーケストラ作品と室内楽作品で、約半数は世界初録音となるものです。

 ※録音(ライヴ):2014年6月、2018年10月−11月、イタリア
 
 

TC 400007
¥2600
イタリア人文主義の音楽
 ハインリヒ・イザーク、マルコ・カーラ、
 アンドレア・ディ・アンティキス、フアン・デル・エンシーナ、
 ドメニコ・ダ・ピアチェンツァ、アントワーヌ・ブリュメル、
 ギヨーム・デュファイ、他、作者不詳の作品集
アノニマ・フロットリスティ

 15世紀中頃から16世紀初頭のイタリア宮廷の音楽。中世からルネサンスの音楽に特化した声楽と器楽のアンサンブル、「アノニマ・フロットリスティ」が、人文主義(ウマニスタ)の5つのフレスコ画に結び付けた、「権力」、「愛」、「祝祭」、「ダンス」、「信仰」のテーマに沿って、作者不詳の作品を中心に、イザーク、ブリュメル、デュファイらの作品も交えて構成しています。

 ※録音:2019年1月、イタリア
 



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ARCANA



A204
(6CD)
¥4900
『ゼフィーロ モーツァルト・コレクション集大成!』
 管楽合奏のための作品集、管楽合奏によるオペラ、協奏曲
アルフレード・ベルナルディーニ (オーボエ、指揮)
ゼフィーロ(古楽器使用)
  【DISC 1】 初出: Astree E8529 録音: 1994年6月
   『2つのオーボエ、2つのホルン、2つのファゴットのためのディヴェルティメント』
    1-4. ディヴェルティメント ヘ長調 K. 213/5-8. ディヴェルティメント 変ロ長調 K. 240/
    9-12. ディヴェルティメント 変ホ長調 K.252/240a/
    13-21. ディヴェルティメント ヘ長調 K.253/22-25. ディヴェルティメント 変ロ長調 K.270
  【DISC 2】 初出: Astree E8573 録音: 1996年3月
   『管楽合奏のためのセレナーデとディヴェルティメント』
    1-5. セレナーデ 変ホ長調 K.375 2つのオーボエ、2つのクラリネット、2つのホルン、2つのファゴットのための/
    6-9. ディヴェルティメント 変ロ長調 K.186/159b
     2つのオーボエ、2つのコーラングレ、2つのクラリネット、2つのホルン、2つのファゴットのための/
    10-13. セレナーデ ハ短調 K.388/384a
     2つのオーボエ、2つのクラリネット、2つのホルン、2つのファゴットのための
  【DISC 3】 初出: Astree E8605 録音: 1996年9月
   1-7. セレナーデ 変ロ長調 K.361/370a 「グラン・パルティータ」
    2つのオーボエ、2つのクラリネット、2つのバセットホルン、4つのホルン、2つのファゴット、コントラバスのための/
   8-12. ディヴェルティメント 変ホ長調 K.166/159d
    2つのオーボエ、2つのコーラングレ、2つのクラリネット、2つのホルン、2つのファゴットのための
  【DISC 4】 初出: Ambroisie AMB9962 (現役盤: ARCANA A374) 録音: 2004年2月
   『13楽器のためのオペラ編曲集』
    1-7. 《フィガロの結婚》 K.492 より/8-14. 《ドン・ジョヴァンニ》 K.527 より/
    15-22. 《コシ・ファン・トゥッテ》 K.588 より
     2つのオーボエ、2つのクラリネット、2つのバセットホルン、4つのホルン、2つのファゴット、コントラバスのための
      編曲: アルフレード・ベルナルディーニ
  【DISC 5】 初出: DHM 88697126102 録音: 2006年2月
   1-6. ディヴェルティメント ニ長調 K. 131
    フルート、オーボエ、4つのホルン、2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、バスのための/
   7. 行進曲 K.290/167AB/
   8-12. ディヴェルティメント ニ長調 K. 205/167A
    2つのホルン、ファゴット、ヴァイオリン、ヴィオラ、バスのための/
   13-18. ディヴェルティメント ニ長調 K. 251 「ナンネル・セプテット」
    オーボエ、2つのホルン、2つのヴァイオリン、ヴィオラ、バスのための
  【DISC 6】 初出: DHM 88697924082 録音: 2006年12月
   1-3. オーボエ協奏曲 ハ長調 K. 314/285d パオロ・グラッツィ (オーボエ)/
   4-6. ファゴット協奏曲 変ロ長調 K. 191/186e アルベルト・グラッツィ (ファゴット)/
   7-9. 2つのヴァイオリン、オーボエ、チェロと管弦楽のためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190/186E
    マッシモ・スパダーノ、マウロ・ロペス (ヴァイオリン) 、
    アルフレード・ベルナルディーニ (オーボエ)、ガエターノ・ナジッロ (チェロ)

 【結成30年、ゼフィーロによるモーツァルトを集大成!】
 1989年の夏、古楽先進地オランダや英国で活躍していたイタリア出身のオーボエ奏者のアルフレード・ベルナルディーニとパオロ・グラッツィ、ファゴット奏者のアルベルト・グラッツィの3人によって結成されたゼフィーロは、ピリオド楽器を用いたイタリアの団体としてはかなり長い歴史を重ねてきた部類に属します。
 そのキャリア初期のAstree(現Naïve)レーベルの時代から、様々なレーベルで体系的に取り上げてきたモーツァルトの作品を一堂に集めたBOXセットが登場です。
 モーツァルトが管楽合奏のために書いたオリジナル作品のほとんどを網羅しているほか、当時人気を博した管楽合奏によるオペラの形式に倣い、ベルナルディーニが「グラン・パルティータ」の編成に編曲したアルバム、創立者3人がソリストとして活躍する協奏曲集までを集めた総括的な内容は、あらゆる方面から歓迎されることでしょう。
 限定盤での発売です。
 



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RICERCAR



RIC110
(31CD)
¥8500→\7990
解説書なし
実に31枚組!!
 『ドイツ・バロックの巨匠たち』
  〜17世紀ドイツを代表する作曲家たちの"音の事典"〜

  【DISC 1-28】
   Anonymus (作者不詳) に始まり、Friedrich Wilhelm Zachow (フリードリヒ・ウィルヘルム・ツァッホウ) までの
    17世紀ドイツの作曲家の代表曲を、作曲家のファミリーネームのアルファベット順に収録。
 【DISC 29-31】
  ヨハン・ゼバスティアン・バッハの代表曲を収録。
  演奏:
   ベルナール・フォクルール、リチェルカール・コンソート、ヴォクス・ルミヌス、
   コレギウム・ヴォカーレ・ヘント、ラシェロン、クレマチス ほか

 録音: 1980-2020年

 【レーベル40周年!Ricercarが贈るドイツ・バロックの"聴く事典"】
 1980年、音楽学者そして録音技師でもあるプロデューサーのジェローム・ルジュヌ氏が創立したRicercarレーベル。
 17世紀のレパートリーを中心に、作品の形式と本質をストイックなまでに追求しつつも、音楽としての美しい響きを両立させる姿勢を現在まで貫き、世界中の古楽ファンに一目置かれる存在です。
 その創立40周年となる2020年、レーベル初期以来の重要レパートリーであるドイツ・バロックの録音を器楽・声楽あわせて約40時間分集めた、CD31枚ものBOXが登場します。しかも既存のアルバムを集めただけというものではなく、40年間にリリースしたアルバムから作品と演奏を選び抜き、作曲家の名前順に並び替えるという労作。
 17世紀ドイツを代表する作曲家たちの作風を音で体感できる事典という趣の、凝った作りとなっています。レーベル発足初期の『ドイツ・バロックの室内楽』『ドイツ・バロックのカンタータ』という二つの人気シリーズは、当時はあまり知られていなかったバッハの先駆者たちの音楽を高品位な演奏と録音で提供して、Ricercarというレーベルの存在感を世界的に高めるのに大きく貢献したばかりか、こんにちでは大御所となったフランソワ・フェルナンデス、エンリーコ・ガッティ、寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン)、マルク・ミンコフスキ(バロック・ファゴット)、フィリップ・ピエルロや故ソフィー・ワティヨン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ブルース・ディッキー(ツィンク)などの名手たちに加え、不世出のカウンターテナー、アンリ・ルドロワが参加。今では考えられないほどの豪華メンバーでの録音が少なくありません。
 最後の3枚にはこのカテゴリーを代表する押しも押されぬ巨匠、大バッハの作品を収録。締めくくりは、かつては偽作、あるいはヨハン・クリストフ・バッハの作と言われ、近年では20代前半の若き大バッハの作とされるようになってきたモテット「われを祝福せずば、汝を放さず」BWV Anh. 159 となっています。

 ルジュヌ氏自身による30ページ以上の解説を英・仏・独の3ヵ国語で収め、収録作品と演奏者を詳細に記載した170ページを超える解説はこちらでのWEB上で入手できます(本体ブックレットとしては付きません)

https://outhere-music.com/fr/albums/masters-of-the-german-baroque-ric110


 生産数限定盤です。
 



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NAXOS



8.574086
¥1200
第2ピアノには名手アルド・チッコリーニが参加
ブゾーニ(1866-1924): 2台ピアノのための作品集

 1-12. 対位法的幻想曲 BV.256b(1921)(2台ピアノ版)
 13. シューマン(1810-1856): 序奏と協奏的アレグロ Op.134
  (F.ブゾーニによる2台ピアノ編 BV B.109)(1888) 世界初録音
 14-15. 前奏曲とフーガ ハ短調 Op.32,BV.99(1878) 世界初録音
 16-17. カプリッチョ ト短調 Op.36,BV.104(1879) 世界初録音
 18. モーツァルトの「ピアノ協奏曲第19番 K.459」のフィナーレによる協奏的小二重奏曲, BV B.88(1919)
 19. モーツァルト(1756-1791): 歌劇「魔笛」K.620 - 序曲
    (F.ブゾーニによる2台ピアノ編 BV B.93)(1923)
アルド・チッコリーニ(第2ピアノ)1-12
アルド・オルヴィエト
 (第1ピアノ)1-12,
 (第2ピアノ)13-19
マルコ・ラペッティ(第1ピアノ)13-19

 録音2000年3月11-12日 EnterteinementsStudio, Eraclea, Venice, Italy 1-12/2019年7月15-17日 Auditorium CesarePollini, Padova, Italy 13-19

 フェルッチョ・ブゾーニは幼い頃から音楽の才能を発揮、優れたピアニストとして演奏活動を行うとともに、数多くのピアノ曲を作曲しました。生涯を通じて2台ピアノのための多数の作品も書き上げており、いくつかの作品からは、敬愛したJ.S.バッハの影響が強く感じられます。
 このアルバムの冒頭に収録されている「対位法的幻想曲」はその最たるものの一つで、複雑な対位法を駆使しながら、壮大なフーガを織り上げていくさまは、まさにバッハを思わせるブゾーニならではの作曲法です。
 この曲の第2ピアノには名手アルド・チッコリーニが参加。精力的な演奏を聴かせています。また、ブゾーニは先人リストの例に倣い、数多くのトランスクリプション(編曲)を残しました。ここにはシューマン、モーツァルト作品の編曲が収録されており、彼の極めて独創的なスタイルを知ることができます。
 アルバムには初期の作品(世界初録音)も収録。「若いころの作品は完成度が高くない」と自作を否定したブゾーニですが、この3曲からは成熟した技法が感じられます。
 
 


8.559853
¥1200
ピッカー(1954-):言葉のないオペラ/エンカンタダス
 エンカンタダス(1983)
  1. I. Dream 夢/2. II. Desolation 荒廃/
  3. III. Delusion 妄想/4. IV. Diversity 多様性/
  5. V. Din 喧騒/6. VI. Dawn 夜明け
 言葉のないオペラ(2015) 世界初録音
  7. シーン1 Beloved 最愛の人/
  8. シーン2 The Minstrel 吟遊詩人/9. シーン3 The Idol 偶像/
  10. シーン4 The Gladiator 剣闘士/11. シーン5 The Farewell 別れ
トビアス・ピッカー(ナレーター)1-6
ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)
ナッシュヴィル交響楽団

 録音 Turner Concert Hall, Schermerhorn Symphony Center, Nashville, TN, USA 2019年3月8-9日 1-6/2017年10月27-28日 7-11

 メトロポリタン歌劇場を始め、セントルイス歌劇場、サンタフェ歌劇場など、いくつものアメリカの歌劇場のための委嘱作品を書き、《ファンタスティックなきつね氏》で2020年のグラミー賞「ベスト・オペラ部門」を受賞。他、さまざまなオーケストラ作品でも知られるアメリカの作曲家トビアス・ピッカー(1954-)。このアルバムには演劇と音楽を融合した2つの作品を収録しています。
 「エンカンタダス」は"白鯨"の作者ハーマン・メルヴィルの作品を元にしたもので、タイトルのエンカンタダスとは南米エクアドル西方沖にあるガラパゴス諸島のこと。厳しい自然環境のため、人間が寄り付かない魔の島の不気味な情景が描かれています。
 ナレーターは作曲家自身が務めました。「言葉のないオペラ」は元々普通のオペラとして書かれましたが、後に声とテキストが取り除かれました。とはいえ、作品には装置の説明や台本のト書きなどが遺されており、奏者たちはこれに沿ってオペラの登場人物になることが求められています。
 
 


8.574132
¥1200
ギリシャで生まれリムスキー=コルサコフに師事
 カラファーティ(1869-1942):交響曲 イ短調

 交響曲 イ短調 Op.12(1899-1912)
  1. I. Allegro moderato/2. II. Scherzo: Allegro/
  3. III. Adagio/4. IV. Finale: Allegro moderato/
  5. 伝説 Op.20(1928)/6. ポロネーズ ヘ長調 Op.14(1905)
 
 ※世界初録音
アテネ大学音楽学部合唱団5
ニコス・マリアラス(合唱指揮)5
バイロン・フィデツィス(指揮)
アテネ・フィルハーモニー管弦楽団

 録音 アトレミス・コンサート・ホール、アリモス、ギリシャ 2017年1月15-20日 1-4/2018年11月26-27日 6/2018年11月28-30日 5

 ヴァシリー・カラファーティ(1869-1942)はギリシャで生まれ、ロシアで活躍した作曲家、音楽教師。
 ギリシャ人の両親を持ち、8歳で最初の音楽教育を受けたカラファーティは、サンクトペテルブルク音楽院に留学、リムスキー=コルサコフの作曲クラスで学び、1892年にはサンクトペテルブルクでの永住権を取得。やがて音楽院の対位法教授となりヘイノ・エッレルやショスタコーヴィチらを教えました。
 教師として活躍しただけではなく、作曲家としても歌劇やピアノ曲を発表、師リムスキー=コルサコフの作風を継承した重厚な作品を残しています。
 このアルバムに収録された「交響曲 イ短調」はカラファーティの唯一の交響曲であり、4楽章という伝統的な形式を遵守した壮大な作品です。重厚な第1楽章に始まり、2楽章のスケルツォの優雅な旋律はチャイコフスキーを思わせ、郷愁溢れる旋律で綴られた第3楽章、華麗な第4楽章が続きます。
 生涯、自身をギリシャ人とみなしていたカラファーティの交響曲は、2017年になってようやくギリシャで初演されました。この録音はその記録です。
 後期の作品「伝説」と祝祭的な「ポロネーズ」も聴きどころです。
 
 
8.574167
¥1200
ルイス=ピポ(1934-1997):ギターを伴う作品集 第2集
 秋の小品(1993)
  1. 第1曲 オリヴェエ・シャサンへ
  2. 第2曲 ドミンゴとビセンタ・タレガへ
  3. 第3曲 エリク・マルシェリーへ
  4. 第4曲 ジェラール・ユゴンへ
  5. 第5曲 マウロ・ストルティへ
 歌と踊り 第1番-第4番(1956-1970)
  6-7. 歌と踊り 第1番/8-9. 歌と踊り 第2番/
  10-11. 歌と踊り 第3番/12-13. 歌と踊り 第4番
 14. ナルシソ・イエペスのための前奏曲第1番
 15. ナルシソ・イエペスのための前奏曲第3番
 16. 前奏曲第10番
 17-23. 小原安正氏のための前奏曲 第1番-第7番(1976)
ヴォルフガング・ヴァイゲル(ギター)

 録音 2019年1月3-4日GO-スタジオ、ミュンスター、ドイツ

 スペインで生まれた作曲家ルイス=ピポ(ルイス=ピポー)。パリに留学し、ピアノと作曲を学び、優れたピアニストとして活動しながら、多くの作品を書きました。
 中でも親友ナルシソ・イエペスのために書いたギター作品「歌と踊り 第1番」は、彼の名を飛躍的に高めたことで知られています。
 第1集(8.573971)に続くこのアルバムには、前述の第1番を含む「歌と踊り」、彼の友人の思い出に捧げられた「秋の小品」、ナルシソ・イエペスのために書かれた2曲の前奏曲、昭和を代表する日本のギタリスト小原安正に捧げられた7曲の前奏曲が収録されています。
 演奏しているヴァイゲルは1992年にピポと出会い、作品の改訂などで協力したギタリスト。1995年にはギター協奏曲をピポから捧げられるなど強い信頼関係を築いていましたが、1997年に作曲家が急逝し、多くのプロジェクトが中断してしまったのは残念です。
 この録音でヴァイゲルは、ピポのために心からの賛辞を送っています。
 
 
8.574197
¥1200
グァルニエリ(1907-1993):ショーロ 第1集
 セレスタ-ピアノとオーケストラのための(1965)
  1. I. Decidido デシディード
  2. II. Sorumbático ソルンバティコ
  3. III. Gingando ジンガンド
 ショーロ-ファゴットと室内オーケストラのための(1991)
  4. I. Improvisando - Calmo 即興 - カルモ
  5. II. Allegro アレグロ
 6. ショーロ-フルートと室内オーケストラのための(1972) 世界初録音
 ショーロ-ヴァイオリンとオーケストラのための(1951)
  7. I. Andante -アンダンテ/8. II. Calmo - カルモ/
  9. III. Allegro ritmado アレグロ・リトマード
オルガ・コピロヴァ(ピアノ)1-3
アレシャンドリ・シウヴェリオ(ファゴット)4-5
クラウディア・ナシメント(フルート)6
ダヴィ・グラトン(ヴァイオリン)7-9
イサーク・カラブチェフスキー(指揮)
サンパウロ交響楽団

 録音 サラ・サンパウロ、ブラジル 2019年3月13-14日 1-3/2019年3月14,16日 4-6/2019年3月13,15日 7-9

 カマルゴ・グァルニエリ(1907-1993)の作品カタログは、ブラジルの文化にとって計り知れないほどの価値ある遺産であり、若い世代の作曲家たちの優れた先達として強い影響力を有しています。
 グァルニエリは1928年に詩人、音楽学者のマリオ・デ・アンドラーデと出会い、アンドラーデが提唱した「ブラジル・モダン・アート」のアイデアに共感、伝統的なブラジル音楽をクラシックの様式に反映する試みを行います。
 1951年に作曲された「ショーロ-ヴァイオリンとオーケストラのための」はそのアイデアを生かした作品で、1945年にこの世を去ったアンドラーデの理想「ブラジル音楽の継承」をそのまま形にしたかのような民族的な雰囲気に彩られています。
 ちなみに「ショーロ」とはブラジルのポピュラー音楽のスタイルであり、グァルニエリは「協奏曲」を「ショーロ」に置き換えることが可能だと考えていました。
 ピアノをはじめ多彩な楽器を用いた「セレスタ」もショーロの一種。チェンバロを用いた古典的なイディオムを持つフルートの「ショーロ」、晩年の作品となったファゴットを独奏にした抒情的な「ショーロ」。
 どれも実験的でありながら、ブラジルのインスピレーションに彩られた見事な作品です。
 
 
8.574222
¥1200
エドワード・グレグソン(1945-):ピアノ独奏曲全集 マレイ・マクラクラン(ピアノ)1-15,17-30
エドワード・グレグソン(ピアノ)16
ローズ・マクラクラン(ピアノ)17-20
 わが友のためのアルバム(2011)
  1. 第1曲 ポールの前奏曲/2. 第2曲 アダムのアルマンド/3. 第3曲 クレアのクーラント/
  4. 第4曲 ステファンのサラバンド/5. 第5曲 ゲイナーのガヴォト/6. 第6曲 ブライアンのブーレー/
  7. 第7曲 ベサンのブーレー/8. 第6曲 ブライアンのブーレー(リピート)/
  9. 第8曲 マギーのメヌエット/10. 第9曲 ギャヴィンのジーグ/11. 第10曲 フィルの後奏曲
 3つの練習曲(2020)
  12. 第1番 速く、リズミカルに/13. 第2番 遅すぎず、穏やかに/14. 第3番 速く、力強く
 15. 子守歌(1965)
 16. スーのための歌(1966)
 4つの絵-ピアノ・デュエットのための(1982)
  17. 第1曲 非常に速く、しかし荘厳に/18. 第2曲 非常に遅く、思いにふけって/
  19. 第3曲 活発に/20. 第4曲 非常に遅く、悲しげに
 6つの小品(1982/1993改訂)
  21. 第1曲 非常に遅く、正確に/22. 第2曲 速く、おどけて/23. 第3曲 流れるように/
  24. 第4曲 速すぎず/25. 第5曲 穏やかに、表情豊かに/26. 第6曲 力強く
 27. 金曜日の午前
 1楽章のピアノ・ソナタ(1983)
  28. テンポ 1非常に遅く、思いにふけって - テンポ 2 甲高く -
   テンポ 3 ダンスのように、興奮して- テンポ 4 ゆっくりと物悲しげに/
  29. テンポ 1-3 テンポ 5 ゆっくりと荘厳に - テンポ 6 活発に力強く/30. テンポ 1-5
 世界初録音

 録音 2020年1月5-6日The Stoller Hall, Chetham's School ofMusic, Manchester, UK

 エドワード・グレグソン(1945-)はイギリス出身の作曲家。王立音楽アカデミーで作曲とピアノを学び、管弦楽曲から吹奏楽、合唱曲など幅広いジャンルの作品を発表しています。
 彼のピアノ曲はとても印象的なものが多く、複雑なリズムやハーモニーに彩られながらも、変奏曲やフーガなど古典的な形式が用いられており、時には抒情的なメロディが現れるといった比較的親しみやすい作風に拠っています。
 このアルバムには初期の作品から最近の作品までが幅広く収録されており、グレグソンの作風の変遷をお楽しみいただけます。中級レベルの難易度で書かれた「わが友のためのアルバム」は自身の60回目の誕生日を祝して作曲されたもの。多彩な素材が散りばめられています。
 2020年の「3つの練習曲」は技巧的な作品。ラヴェルの旋律が引用されるなど工夫が凝らされています。
 初期の2作品はロマンティックな曲。実験的な「4つの絵」と「6つの小品」、マーラーのアダージェットから喚起された「金曜日の午前」、ティペットからインスパイアされた「ソナタ」。どれもがユニーク、かつ強い印象を残します。
 16曲目はグレグソン自身の演奏、他はグレグソンの良き理解者マクラクランの演奏で。
 
 

8.573932
¥1200
『BELOVED AND BETRAYED 愛され裏切られた』
 モンテクレール(1667-1737):フルートと歌のための小ドラマ

  1. Recueil d'Airs serieux et a boire:Deserts, ou des humains j'evite la presence(1696年出版)
   厳粛なアリアと酒の歌-砂漠、私が人間の存在を避ける場所 世界初録音
  2-8. 独唱カンタータ集 第3巻 - アリアーヌとバッカス(1728年出版)
  9-21. 協奏曲第1番 ホ短調-フルートと通奏低音のための(1721年頃)(1724-25年出版)
  22. Recueil d'Airs serieux et a boire: Qu'a l'amour on est peu contraire(1696年出版)
   厳粛なアリアと酒の歌-その愛には少し反対だ 世界初録音
  23-30. ブルネット集 第1巻(1724) - 組曲第1番(1721-24年頃) 世界初録音
  31-36. 独唱カンタータ集 第1巻 - 寛大なる苦悩(1706年出版)
  37. Recueil d'Airs serieux et a boire: Adieu, mes innocents troupeaux(1696年出版)
   厳粛なアリアと酒の歌 - さようなら、無実の人の群れ 世界初録音
 カリー・ヘンネマン・ショウ(ソプラノ) 1-8,22-24,26-3
 7レーラ・ブライトハウプト(トラヴェルソ) 3,5-6,9-14,16-21,23-25,28,30,32,34,36
 レ・オーディネーレ(古楽器アンサンブル)

 録音 2018年5月13-15日Boutell Memorial Concert Hall at Northern Illinois University, USA

 ミシェル・ピニョレ・ド・モンテクレール(1667-1737)はバロック期のパリで活躍した音楽家。貧しい家庭に育ったとされていますが、その生涯はほとんど知られておらず、肖像画も存在していません。
 9歳の時にラングル大聖堂の合唱団員となり、その後バス・ド・ヴィオロン(チェロとコントラバスの中間の楽器、チェロの前身)奏者として名を上げ、20歳の頃にはパリでバス・ド・ヴィオロン奏者として演奏活動を行っていました。
 その後イタリアに行き、フランソワ・クープランの2人の娘たちの教師を務め、イタリアの音楽様式を研究しながら、多くの作品を書き残しています。
 このアルバムには、モンテクレールの初期の現存する出版された作品の一部を収録。『厳粛なアリアと酒の歌』シリーズから3作品と、1720年頃に独奏楽器としての役割が増大したとされるフルートを用いた協奏曲など、18世紀初頭のフランス音楽を楽しむことができます。
 演奏はフランス・バロック期作品を得意とするアンサンブル「レ・オーディネーレ」。まろやかな響きが魅力的です。
 また、トラヴェルソを演奏するレーラ・ブライトハウプトはクイケンが指揮する「Colorful Telemann」(8.573900/国内盤NYCX-10154)でもソリストを務める実力派。
 




<メジャー・レーベル>
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DG



4839181
\2300→\2090
トリフォノフの師
 セルゲイ・ババヤン〜ラフマニノフ:前奏曲集、『音の絵』『楽興の時』

 ラフマニノフ:
  1) 前奏曲第8番変イ長調Op.23 No.8、2) 前奏曲第12番嬰ト短調Op.32 No.12、
  3) リラの花Op.21 No.5(ピアノ独奏編)、4) 前奏曲第6番へ短調Op.32 No.6、
  5) 絵画的練習曲『音の絵』第3曲ハ短調Op.33 No.3、
  6) 絵画的練習曲『音の絵』第1曲ハ短調Op.39 No.1、
  7) 絵画的練習曲『音の絵』第2曲イ短調Op.39 No.2、
  8) 前奏曲第10番ロ短調Op.32 No.10、
  9) メロディOp.21 No.9(アルカーディ・ヴォロドスによるピアノ独奏編)、
  10) 幻想的小品ト短調『デルモ』、
  11) 前奏曲第4番ニ長調Op.23 No.4、
  12) 絵画的練習曲『音の絵』変ホ短調Op.39 No.5、
  13) チェロ・ソナタ ト短調Op.19より第3楽章(アルカーディ・ヴォロドスによるピアノ独奏編)、
  14)『楽興の時』第2番変ホ短調Op.16 No.2、
  15)『楽興の時』第6番ハ長調Op.16 No.6
セルゲイ・ババヤン(ピアノ)

 “超絶ピアニスト”ババヤン、ラフマニノフでDGソロ・デビュー
 アルメニア系アメリカ人ピアニスト、セルゲイ・ババヤンのドイツ・グラモフォンへのソロ・デビュー・アルバムは、寸分の狂いもない正確な技術で演奏された、明快で親しみやすいラフマニノフの小品集です。
 ババヤンはトリフォノフの師として知られていますが、モスクワでプレトニョフに学び、浜松国際コンクールの第1回優勝者であり、カサドシュ国際コンクール他、多くのコンクールの覇者でもあります。
 2018年にはマルタ・アルゲリッチとともにアルバム『Prokofiev for two』をリリースし、その並外れたテクニックと真価を証明しています。
 ババヤンのラフマニノフの小品集の演奏は心からの感情を表現する一方で、感情に流されない洞察力に満ちた音楽の解釈をも示しています。
 アルバムには前奏曲集、『音の絵』『楽興の時』の他、魅惑的な抒情歌の編曲版も収録されています。
  【録音】2009年12月17-20日、ハンブルク
  



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DECCA



4850027
\2300→\2090
2016年のベートーヴェン交響曲第7番
 ベートーヴェン生誕250周年記念
  マエストロ・オザワ85歳記念リリース

《小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラ〜
 ベートーヴェン: 交響曲第7番、レオノーレ序曲第3番》

  ベートーヴェン:
   1. レオノーレ序曲 第3番 作品72b
   2. 交響曲 第7番 イ長調 作品92
サイトウ・キネン・オーケストラ
指揮:小澤征爾

 ベートーヴェン生誕250周年記念。マエストロ・オザワ85歳記念リリース!
 1992年より長野県松本市で毎夏開催されてきた『サイトウ・キネン・フェスティバル松本』(SKF)が2015年からは『セイジ・オザワ松本フェスティバル』(OMF)と改称して2年目、通算25回目の開催となった2016年に演奏されたベートーヴェン交響曲第7番。
 小澤総監督の体調を考慮して当初予定のブラームス交響曲第4番から演目が変更され、サイトウ・キネン・オーケストラとは1993年以来23年振りの再演/録音となるベートーヴェン:交響曲第7番が取り上げられました。また、小澤征爾にとってベートーヴェン交響曲第7番は他に水戸室内管弦楽団との2014年ライヴ録音があります。
 カップリングは2017年OMFのレオノーレ序曲第3番を収録。こちらも1998年SKFから19年振りの再演/録音です。

  録音:2016年8月(2)、2017年8月(1) キッセイ文化ホール(長野県松本文化会館)〈ライヴ・レコーディング〉
 






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