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≪第108号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その5 2020/8/18〜



8/21(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ACCENTUS MUSIC



ACC 30512CD
¥2600
美しすぎるリトアニアのピアニスト、オヌテ・グラジーニテが奏でる
 美しすぎるペルトの世界!歌まで歌ってます!

 アルヴォ・ペルト:
  (1)ラメンターテ(全10曲)(2002)〜ピアノとオーケストラ
  (2)アンナ・マリアのために(「元気に」版)(2006)
  (3)アリーナのために (1976)
  (4)フラトレス (1977)
  (5)パリ・インテルヴァロ (1976)
  (6)アリヌシュカの回復による変奏曲 (1976)
  (7)アンナ・マリアのために(「瞑想的に」版)(2006)
  (8)天にいますわれらが父よ (2005)
オヌテ・グラジーニテ(ピアノ、ソプラノ(8))
モデスタス・ピトレナス(指揮)
 リトアニア国立交響楽団(1)
エドワード・キング(チェロ)(4)

 1996年生まれのリトアニアのピアニストが奏でるペルトの美しすぎる世界!

 録音:2020年5月/リトアニア国立フィルハーモニー・ホール(2)-(8)、2019年4月/リトアニア国立文化センター録音スタジオ(1)/70'21"

 今年2020年9月11日に85回目の誕生日を迎えるアルヴォ・ペルト。現存する作曲家のなかでもとりわけ人気のあるひとりですが、その誕生を祝って彼の孫の世代1996年生まれの若手ピアニスト、オヌテ・グラジーニテが彼の作品集をリリース。

 彼女は名前から察せられるように、近年注目を集めているリトアニアの女流指揮者ミルガ・グラジニーテ=ティーラの実妹。6歳から生地ヴィリニュスのチュルリョーニス芸術学校で学び、2015年からはハノーファー芸術大学でローランド・クリューガーに師事。このアルバムがデビュー盤となりますが、ペルトの透明無垢な音世界を見事に表現しています。

 2002年作の協奏作品「ラメンターテ」は全10部から成る40分の大作。まるでフュージョンのようにオシャレなピアノの澄んだ響きと美しい背景を作るオーケストラの織りなす世界に酔いしれます。

 ペルトのピアノ曲は大半が子供のために書かれていて、技術的に平易なもののピュアな感性が要求されます。その点グラジーニテはペルト音楽の核心に触れていて、誰にも真似出来ない境地を示しています。さらに「天にいますわれらが父よ」では美しいソプラノ独唱まで披露し、姉ミルガ・グラジニーテ=ティーラがヴァインベルクの録音で披露した特技の向こうをはっています。すごい姉妹の登場と申せましょう。
 すべてが静謐でピュア、極上のヒーリング系BGM としても最適です。

 


これは歌ってるところなんでしょうか?



バラードの1番が聴けます。
https://www.onute-grazinyte.com/videos
 



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HUNGAROTON



HCD 32850
¥2500→\2290
カペラ・サヴァリアによるモーツァルトのセレナード集!
 ヴァイオリンはジョルト・カッロー!
  指揮はニコラス・マギーガン

 モーツァルト:
  (1)セレナード第7番 ニ長調 K.250/248b「ハフナー・セレナード」
  (2)セレナード第6番 ニ長調K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
カペラ・サヴァリア
 (オリジナル楽器使用 a'=430Hz)
ジョルト・カッロー(ヴァイオリン)
ニコラス・マギーガン(指揮)

 名団体カペラ・サヴァリアによるモーツァルトのセレナード集!!

 セッション録音:2019年/バルトーク・コンサート・ホール(ソンバトヘイ、ハンガリー)/DDD、69'30

 ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。モーツァルトの第2 弾はセレナードです。

 当団はハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981年に設立され、ハンガリーにおいて常設のオリジナル楽器アンサンブルとして最も歴史のある団体です。
 フンガロトン・レーベルを中心に数多くのレコーディングをリリースし、幾度もハンガリーの「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなど、高水準の演奏には定評があります。
 これまでにハイドンのヴァイオリン協奏曲集(HCD 32771)、J.S.バッハのブランデンブルク協奏曲(HCD 32786)、J.S.バッハのヴァイオリン協奏曲集(HCD 32749)、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集(HCD 32729)、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲集(HCD 32761/62)などがリリースされています。

 指揮を務めるのはニコラス・マギーガンです。マギーガンは極めて端正でこのモーツァルトのセレナードでも非常に見通しのよいクリアな演奏を披露しております。

 





 ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。
 独奏ヴァイオリンはジョルト・カッロー。
 で、このひとがなかなかの人物。
 息をするようにヴァイオリンを弾く。生まれたときからこの楽器を持っていたかのように。

 そのカッロー、マギーガンのもとで自由自在にその才能をはばたかせつつ、最近では弾き振りによってさらにその異端さを垣間見せてくれるようになってきた。

 間違いなく今後注目の演奏家の一人である。

顔つきからして常人離れしてる

 ではカッロー&カペラ・サヴァリアの名盤をご紹介しておきましょう。




カッロー、自由自在
カペラ・サヴァリアが元気すぎてうるさくて、そこが楽しい。


 HCD 32761/62
(2CD)
\4800→\4390
異才ジョルト・カッロー(ヴァイオリン)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲(全曲)

 [Disc 1]
  (1)ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調K.207(18’40”)
  (2)ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調 K.211(18’32”)
  (3)ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K.216(20’33”)
 [Disc 2]
  (4)ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218(21’58”)
  (5)ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219(29’21”)
  (6)アダージョ ホ長調 K.261(6’34”)
  (7)ロンド ハ長調 K.373(6’02”)
  (8)ロンド 変ロ長調K.269(261a)(5’35”)
ジョルト・カッロー(ヴァイオリン)
カペラ・サヴァリア
 (オリジナル楽器使用 a'=430Hz)
ニコラス・マギーガン(指揮)

【カデンツァ;
 (1)-(4)(6)(8)ジョルト・カッロー、
 (5)ニコラス・マギーガン】

 カッロー率いるカペラ・サヴァリアによる快活なテンポで奏でるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲!カッロー、マギーガン作曲のカデンツァにも注目。

 セッション録音:(1)-(3)2016年9月17-19日、(4)-(8)2017年2月3-6日/バルトーク・コンサート・ホール(ソンバトヘイ、ハンガリー)/Disc 1: 58’04”、Disc 2: 69’45”

 カッローは非常に見通しのよいクリアな演奏を披露。
 空を舞うひばりのように自由きままで、その天衣無縫さは作曲家がそうであったかとさえ思わせる。
 またカデンツァはカッロー、マギーガンによるもの。




 HCD 32729
\2400→\2190
遂に登場!カッローの「四季」
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」より「四季」
   【(1)「春」RV269/(2)「夏」RV315/
    (3)「秋」RV293/(4)「冬」RV297】
  (5)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV222
  (6)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 RV237
ジョルト・カッロー(独奏ヴァイオリン)
カペラ・サヴァリア
 (オリジナル楽器使用 a’=415Hz)
 遂に登場!ソンバトヘイの古楽器アンサンブル、カペラ・サヴァリア、満を持して「四季」を録音、ジョルト・カッローのつややかな独奏!

 録音:2013 年5 月18-20 日、バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ、ハンガリー/DDD、59’06”


 マギーガンがいない分、カッローが好き放題やっている印象。しかし、くどくない悪趣味の一歩手前で止めるセンスのよさ。
 カペラ・サヴァリアも自由闊達で粋なバックを聴かせてくれる。ときにどこかの民族音楽風になるのがまた心地いい。


隠れ名盤/珍盤

あまり知られていないがマギーガン&カペラ・サヴァリア/ジョルト・カッローはバロック系以外にこんな録音も残している。
そしてピリオド・オケのロマン派コンチェルトorシンフォニー録音がたいてい斬新で型破りなように、この録音もかなり変。
「版」が違うということで何度もずっこけそうになるが、「版」の違いだけじゃなく楽器のバランスが普通と違うので、聞いたこともないような旋律がどこからともなく聞こえてきたりする。
途中で何の曲を聴いていたかわからなくなることも。
刺激的な体験をしたい方に。退屈しません。


CENTAUR
CRC 3287
\2800
海外直輸入
マギーガン(指揮)&カペラ・サヴァリア
 メンデルスゾーン:

  ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64(1844年、第1稿)
  交響曲第4番イ長調 Op.90《イタリア》 (1834年、第2稿)
ジョルト・カッロー(ヴァイオリン)
ニコラス・マギーガン(指揮)
カペラ・サヴァリア
 ハンガリーのピリオド・オケとメンデルスゾーンの第1稿!

 メンデルスゾーンの「ヴァイオリン協奏曲ホ短調」の1844年版、第1稿を弾くカッローは、シャンドール・ヴェーグ、エステル・ペレーニに師事し、薫陶を受けたハンガリーのヴァイオリニスト。
 自身がコンサートマスター、音楽監督を務めるハンガリーのピリオド・オーケストラ、カペラ・サヴァリアには、フィルハーモニア・バロック管弦楽団の音楽監督ニコラス・マギーガンを指揮者に迎えるなど気合も十分!
 東欧ハンガリーのピリオド・オーケストラとメンデルスゾーン。ヨーロッパ古楽界の台風の目となるか!?

 ※録音:2012年8月30日−31日&9月1日、バルトーク・コンサート・ホール(ソンバトヘイ、ハンガリー)



 



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GLOSSA

PGCD921128
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
ヒストリカル・クラリネットの世界的権威、エリック・ホープリッチ
 ウェーバー:クラリネット協奏曲集

  ウェーバー:クラリネット協奏曲ヘ短調 Op.73(1811)
  クルピンスキ:クラリネット協奏曲変ロ長調(1823)
  ウェーバー:クラリネット協奏曲変ホ長調 Op.74(1811)
エリック・ホープリッチ(クラリネット)
ギ・ファン・ワース(指揮)
18世紀オーケストラ


GCD921128
¥2600→\2390

 エリック・ホープリッチ&18世紀オーケストラ!ウェーバーのクラリネット協奏曲集!

 ☆18世紀オーケストラの首席奏者&ヒストリカル・クラリネットの世界的権威、エリック・ホープリッチ!
 ☆歴史的名盤「モーツァルト」以来となる18世紀オーケストラとの協奏曲録音、ウェーバーのクラリネット協奏曲集が登場! カップリングはポーランドのクルピンスキ!

 18世紀オーケストラの首席クラリネット奏者を務め、ヒストリカル・クラリネットの楽器製作・研究の世界的権威でもあるエリック・ホープリッチ。復元したバセット・ホルンの使用で話題を呼んだホープリッチの大名盤「モーツァルトのクラリネット協奏曲(GCDC81107)」以来となる18世紀オーケストラとの協奏曲新録音は、2020年7月に発売したばかりの「ウェーバー&クロンマー:クラリネット五重奏曲集(PGCD920610/GCD920610)」に続き、今度はウェーバーの2つのクラリネット協奏曲が登場します。

 1811年に立て続けに作曲された2つのクラリネット協奏曲は、他のウェーバーのクラリネット作品と同様、当時の名手ハインリヒ・ベールマンのために書かれ、ウェーバーの指揮、ベールマンの独奏で初演やヨーロッパ中でのツアーを繰り広げた作品です。
 この録音では、「クラリネット五重奏曲集」の録音と同じように、ベールマンが使っていたと考えられるGriessling & Schlott(グリースリング・ウント・シュロット)の楽器のレプリカを使い、18世紀オーケストラの見事な演奏で、ベールマンのクラリネット・サウンドを再現しています。

 フランス・ブリュッヘン亡き後にも様々なゲスト指揮者を迎えながら精力的に活動を続けている18世紀オーケストラを振るのは、ベルギーのバロック・オーケストラ「レザグレマン」の音楽監督を務めながら、18世紀オーケストラではホープリッチとともにクラリネット奏者も担当しているクラリネット&指揮に精通したベルギーの名手、ギ・ファン・ワースという最適の布陣。カップリングされているのは、ショパンのホ短調協奏曲の初演で指揮を務めたことで名を残すポーランドの作曲家、カロル・クルピンスキ(ショパンの25歳年上)のクラリネット協奏曲です。

 ※録音:2019年6月、カイゼル運河教会(アムステルダム、オランダ)

 
 



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MUSICAPHON
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)&リューベック・フィル
★オネゲル:交響曲全集
★ブラームス交響曲全集



M56942
(2SACD HYBRID)
【旧譜】
特別価格 ¥2600→\2390
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)&リューベック・フィル
オネゲル:交響曲全集

 交響曲第1番
 交響曲第2番*
 交響曲第3番《典礼風》
 交響曲第4番《バーゼルの喜び》
 交響曲第5番《3つのレ》
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団
グィド・セゲレス(トランペット)*

 ハンザ同盟都市リューベックのオケ!ブログリ=ザッヒャー指揮のオネゲル全集!

 1960年頃にベーレンライター社のレコード部門として設立され、1994年にドイツの音楽学者ライナー・カーライス博士に引き継がれ、着実にリリース点数を増やしてきたドイツ、カッセルのレーベル「Musicaphon(ムジカフォン)」の取り扱いを開始します。

 スイス出身の名指揮者ロマン・ブログリ=ザッヒャー(1966-)と、彼が音楽監督を務めたドイツの歴史あるオーケストラ、リューベック・フィル(1897年創設)によるオネゲルの交響曲全集!
 1892年にスイス人の両親のもとルアーヴルに生まれたオネゲルは、フランス語圏とドイツ語圏の文化を融合させた作曲家であり、その生涯を通じて、最も魅力のある音楽家のひとりでした。
 さまざまなスタイルに対する関心と才能、自作をドイツ・ロマン派の伝統と結びつけようとする意志と能力、そして新しいテーマと形式を探求する勇気が、オネゲルの作品を特徴づけています。
 オネゲルの若い頃からの最大の影響は、ワーグナー、レーガー、リヒャルト・シュトラウスといった後期ロマン派のドイツ音楽でした。また彼がダリウス・ミヨーと共にアンドレ・ジェダルジュのレッスンを受け、大バッハの複雑な和声とポリフォニックの豊かさを学び、後に自作に取り入れていったことも忘れてはなりません。ドイツ音楽の流れを汲みながらも、いかにもモダンに作曲された彼の5つの交響曲を、ブログリ=ザッヒャーの真摯な演奏でじっくりとお楽しみください。

 ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者です。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った《ニーベルングの指環》上演&DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞しました。

 ※録音:2008年-2010年

 



 以前アリアCDの単独輸入でオーケストラから仕入れていたオネゲル交響曲全集。ようやく代理店から入るようになったが・・・やすい!


  リューベックはドイツ連邦共和国の都市。バルト海に面する北ドイツの代表都市。
 かつてはハンザ同盟の盟主として繁栄を誇った。なので正式名称をハンザ都市リューベックという。ドイツはいまだに「ハンザ同盟」という意識が厳然と残っているのか。
 そのリューベックの街のオーケストラ・・・その名も正式には「ハンザ都市リューベック・フィルハーモニー管弦楽団」。1897年創立。アーベントロート、フルトヴェングラーも第1次大戦前は指揮をしていたのでその名を知っている人も多いと思う。というか若きフルトヴェングラーはここで交響曲レパートリーに磨きをかけ、その成功によりその後の恐るべき階段を駆け上がることになるのである。

 ・・・ただそんなリューベックのオケだが残念ながら現在その名を聞くことはほとんどない。
 しかし辺境オーケストラ・マニアの方はきっと今でも彼らの動向を追っていたはず。古きよきドイツの伝統を守り続けた、古色蒼然とした音色。派手さはないが、格式高い雰囲気。ちゃんとCDも何枚か出ているのである。



 スイスの指揮者ロマン・ブローリ=ザッハーによる期待のオネゲル交響曲全集。1966 年生まれ。長年ブラジルの指揮者ジョン・ネシュリングのアシスタントを務め、さまざまなオペラハウスで70近くのオペラを上演、その一方で世界の50ものオーケストラの客演指揮者を務めてきた・・・現在リューベック・フィルの音楽監督。
 今回のアルバムは既発アイテムのセット。オネゲル自身スイス人の両親から生まれているため、ブローリ=ザッハーにぴったりのレパートリー。オネゲルの交響曲は親しみやすい第4 番を除くとシリアスかつ重厚辛口で、フランスよりはドイツ的な印象を受けます。ブローリ=ザッハーとリューベック・フィルは緊張感あふれる骨太な演奏で、オネゲル音楽の大きさ、深さを知らしめてくれます。







 そして以下のブラームス交響曲全集は当時オケの倉庫にもなかったもの。
 旧譜扱いだがアリアCDでは初紹介。というか日本に入ってきたことはないのではないか?
 
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M56936
(SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2600→\2390
ブラームスVol.1 〜 後期ロマン主義
 ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
 R.シュトラウス:死と変容 Op.24
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団

 ハンザ同盟都市リューベックのオケ!ブログリ=ザッヒャー指揮のブラームス・チクルス!

 スイス出身の名指揮者ロマン・ブログリ=ザッヒャー(1966-)と、彼が音楽監督を務めたドイツの歴史あるオーケストラ、リューベック・フィル(1897年創設)による見事なブラームス・ツィクルス!
 ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者です。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った《ニーベルングの指環》上演&DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞しました。本ツィクルスでは、ロマン派らしさを打ち出した正統派の演奏で、堂々たるブラームスを描いています。音の質感をしっかりと捉えた優秀録音にもご注目ください。

 ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルによるブラームスの交響曲ツィクルスは「リューベック・フィルハーモニック・ライヴ」シリーズの一環でもあり、本アルバムはシリーズの第12巻にあたります。
 このツィクルスの特徴は、ブラームスの交響曲と、アルバムのテーマに沿った別の作曲家の作品を組み合わせ収録している点にあります。
 本アルバムのテーマは「後期ロマン主義」で、ブラームスの《交響曲第1番》に、R.シュトラウスの傑作《死と変容》をカップリングしています。《死と変容》もメインのブラームスに劣らぬ感情たっぷりの熱演となっており、見逃せません。

 ※録音:2010年9月&2012年6月
 
 


M56947
(SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2600→\2390
ブラームスVol.2 〜 哀愁を帯びたスイス
 ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73
 シェック:ヴァイオリン協奏曲変ロ長調《幻想曲風》Op.21(幻想曲風協奏曲)
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団
カルロス・ジョンソン(ヴァイオリン)

 スイス出身の名指揮者ロマン・ブログリ=ザッヒャー(1966-)と、彼が音楽監督を務めたドイツの歴史あるオーケストラ、リューベック・フィル(1897年創設)による見事なブラームス・ツィクルス!
 ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者です。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った《ニーベルングの指環》上演&DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞しました。本ツィクルスでは、ロマン派らしさを打ち出した正統派の演奏で、堂々たるブラームスを描いています。音の質感をしっかりと捉えた優秀録音にもご注目ください。

 ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルによるブラームスの交響曲ツィクルスは「リューベック・フィルハーモニック・ライヴ」シリーズの一環でもあり、本アルバムはシリーズの第13巻にあたります。
 このツィクルスの特徴は、ブラームスの交響曲と、アルバムのテーマに沿った別の作曲家の作品を組み合わせ収録している点にあります。
 本アルバムのテーマは「哀愁を帯びたスイス」で、ブラームスの《交響曲第2番》に、20世紀に活躍したスイスの作曲家オトマール・シェックの《幻想曲風協奏曲》をカップリングしています。
 この作品は若き日のシェックが想いを寄せたハンガリーの女流ヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルに捧げられたもので、抒情と情熱を兼ね備えたスイス・ロマン派の知られざる傑作です。

 ※録音:2011年1月
 
 


M56950
(SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2600→\2390
ブラームスVol.3 〜 交響的な古典主義
 ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90
 モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調 KV.364
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団
マユミ・ザイラー(ヴァイオリン)
ナオミ・ザイラー(ヴィオラ)

 スイス出身の名指揮者ロマン・ブログリ=ザッヒャー(1966-)と、彼が音楽監督を務めたドイツの歴史あるオーケストラ、リューベック・フィル(1897年創設)による見事なブラームス・ツィクルス!
 ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者です。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った《ニーベルングの指環》上演&DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞しました。本ツィクルスでは、ロマン派らしさを打ち出した正統派の演奏で、堂々たるブラームスを描いています。音の質感をしっかりと捉えた優秀録音にもご注目ください。

 ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルによるブラームスの交響曲ツィクルスは「リューベック・フィルハーモニック・ライヴ」シリーズの一環でもあり、本アルバムはシリーズの第14巻にあたります。
 このツィクルスの特徴は、ブラームスの交響曲と、アルバムのテーマに沿った別の作曲家の作品を組み合わせ収録している点にあります。
 本アルバムのテーマは「交響的な古典主義」で、ブラームスの《交響曲第3番》に、モーツァルトの《協奏交響曲》をカップリングしています。ヴァイオリンとヴィオラのソロは、4姉妹の弦楽四重奏団、ザイラー・クァルテットでも有名なマユミ・ザイラーとナオミ・ザイラーが担当。骨太のオーケストラをバックに繰り広げられる協奏が聴きものです。

 ※録音:2012年6月
 
 


M56954
(SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2600→\2390

ブラームスVol.4 〜 ヴィルトゥオーゾ・モダニティ
 ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
 ツィンマーマン:トランペット協奏曲《誰も知らない私の悩み》

ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団
ラインホルト・フリードリヒ(トランペット)

 スイス出身の名指揮者ロマン・ブログリ=ザッヒャー(1966-)と、彼が音楽監督を務めたドイツの歴史あるオーケストラ、リューベック・フィル(1897年創設)による見事なブラームス・ツィクルス!
 ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者です。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った《ニーベルングの指環》上演&DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞しました。本ツィクルスでは、ロマン派らしさを打ち出した正統派の演奏で、堂々たるブラームスを描いています。音の質感をしっかりと捉えた優秀録音にもご注目ください。

 ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルによるブラームスの交響曲ツィクルスは「リューベック・フィルハーモニック・ライヴ」シリーズの一環でもあり、本アルバムはシリーズの第15巻にあたります。
 このツィクルスの特徴は、ブラームスの交響曲と、アルバムのテーマに沿った別の作曲家の作品を組み合わせ収録している点にあります。
 本アルバムのテーマは「ヴィルトゥオーゾ・モダニティ」で、ブラームスの《交響曲第4番》に、ドイツの現代音楽作曲家、B.A.ツィンマーマンのジャズとコンチェルト様式を融合させた《トランペット協奏曲》をカップリングしています。そしてトランペットは世界的名手、ラインホルト・フリードリヒ。その圧倒的なテクニックにも要注目です!

 ※録音:2012年6月
 




STERLING


CDA18412
(CD-R)
¥2700
生まれたからには 〜
 カール・ミケール・ベルマン(1740 - 1795):『フレードマンの手紙』、『フレードマンの歌』 と青年時代の詩

  フレードマンの歌 第16番「生まれたからには」/
  フレードマンの手紙 第2番「ヴァイオリンの用意だ、スペルマン」/
  詩 第17番「あーあ!わたしは70歳になった」/
  フレードマンの手紙 第41番「モルベリはベッドから身を起こした」/
  詩 第27番「四階級の求婚の歌」/フレードマンの手紙 第27番「わたしも年老い、時計のネジが巻かれた」/
  フレードマンの歌 第19番「ああ、死は恐ろしい熊だ」/
  フレードマンの歌 第6番「苦しげに鳴る鐘の音を聞け」/
  詩 第7番「彼の朝を見よ」/フレードマンの手紙 第30番「グラスを飲みほせ、ほら、死がお待ちだ」/
  フレードマンの歌 第11番「ポルトガル、スペイン」/
  フレードマンの手紙 第36番「われらのウッラはベッドで眠っていた」/詩 第5番「二重あご、ばかでかい腹」/
  詩 第27b番「おお、なんと冷たいあなたの手」/フレードマンの手紙 第23番「ああ、母さん!あなたは誰を」/
  詩 第41番「ノミのことを」/フレードマンの歌 第32番 夕べの歌「姿を現せ、夜の神よ」/
  フレードマンの歌 第56番「酒を飲む銭を手にしたら」/
  フレードマンの歌 第33番「テリエの行政司法官について」/フレードマンの歌 第17番 バッコスの暦「一月は」
トシュテン・モッスベリ(テノール)、
スティーナ・ヘルベリ・アイバック(ハープ)、
ユーナス・イーサクソン(ギター、リュート)、
アンドレーアス・ニューベリ(ヴァイオリン)

 麻酔科学と集中治療学が専門の医師として働くかたわら、歌手としての時間を楽しんでいるトシュテン・モッスベリのソング・コレクション。

 『セーデルルンド歌曲集』(CDA16572)『ペッテション歌曲集』(CDA16782)『スウェーデン・ロマンティック歌曲集』(CDA16822)『セシリアに - スウェーデンの愛の歌』(CDA18182)『すべての丘と谷が』(CDA1834-2)といったアルバムが、これまでに制作されてきた。
 新しいアルバムは、18世紀スウェーデンのカール・ミケール・ベルマンの歌曲集。
 ベルマンは、スウェーデンの国民的吟遊詩人とみなされ、世俗と神聖の詩、パロディ、劇作、翻訳と、幅広く手がけた。彼の作品には、時計職人のフレードマン、音楽家ムーヴィツ、モルベリ伍長、娼婦のウッラといった人物、あるいは、ギリシャ、ローマ、北欧の神話や聖書の人物が登場、後のスウェーデン文学に大きな影響を与えたと言われる。   当時流行った歌のメロディを多く借用した彼の「歌」は、親しみやすく、さまざまな編曲や楽器の共演で歌われてきた。
 代表作は、『フレードマンの手紙』と『フレードマンの歌』。モッスベリは、ベルマンが青年時代に作った歌を加えた多彩なプログラムで歌っている。

 ※録音:2019年5月28日、9月28日、10月1日、グリスリンゲ・ゴード(インガロー島、スウェーデン)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 


CDS10862
(CD-R)
【再発売】
¥2700
オルセン:管弦楽作品集
 オーレ・オルセン(1850 - 1927):
  交響詩 《アスゴールの騎行》 Op.10
  交響曲ト長調 Op.5
  弦楽オーケストラのための組曲Op.60
テリエ・ミケルソン(指揮)
ラトヴィア国立交響楽団

 ヨーロッパ諸国の知られざる管弦楽作品の発掘を続けるスウェーデンのレーベル" スターリング(Sterling)"が贈る、グリーグと同世代の作曲家、オーレ・オルセンの管弦楽作品集が新装再発売。

 ノルウェーのトロンヘイムではリンデマン、ライプツィヒではダヴィッドやライネッケらに作曲を師事したオルセンは、今でこそグリーグの陰に隠れてしまっているものの、存命当時はノルウェー国民楽派を代表する作曲家の1人として名声を築いた音楽家である。
 祖国ノルウェーの旋律を採り入れ、どこかドイツ的な雰囲気を漂わせるオルセンの美しく格調高きオーケストラ作品、中でも「交響曲」の第3楽章(アンダンテ)の優美で流麗な旋律は、歴史に埋もれさせたままではあまりにも惜しい。
 アルネスの交響曲集でも好演を聴かせてくれたミケルソン&ラトヴィア国立響の演奏によって、オルセンの音楽が再評価への新たな1歩を踏み出す。

 ※録音:2009年7月28日-29日
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 ※2010年にリリースされていたSACD盤は廃盤となり、品番・バーコードは同じままCD-R盤として再発売いたします。
 




CANTALOUPE MUSIC



CA21158
¥2600
love fail
 デイヴィッド・ラング(1957-):愛の過ち(2012)
ローレライ・アンサンブル(女声アンサンブル)
ベス・ウィラー(指揮)
 1. he was and she was/2. break No. 1 (three years)/3. dureth/4. A Different Man/
 5. the wood and the vine/6. Right and Wrong/7. you will love me/
 8. Forbidden Subjects/9. as love grows stronger/10. break No. 2 (instrumental) /
 11. The Outing/12. I live in pain/13. Head, Heart/14. break No. 3 (if I have to drown)/15. mild, light

 録音 2019年8月4-6日

 個性的な作品を次々と発表するアメリカの作曲家、デイヴィッド・ラング。
 この「love fail」は伝承物語「トリスタンとイゾルデ」を元に、2012年にヴォーカル・カルテット「Anonymous 4」のために作曲したもので、12世紀頃のテキストと、現代の詩をバランスよく配置することで、時代を超越した愛の物語が綴られています。
 このアルバムでは、ボストンで活躍する女声ヴォーカル・グループ"ローレライ・アンサンブル"のために編曲されたヴァージョンが用いられており、合唱用に拡張された響きは、神秘的な質感と角の取れた丸みを帯び、聴き手の耳に申し分ない心地良さをもたらします。
 




CD ACCORD



ACD-273
¥2900
モシュコフスキ(1854-1925):
 前奏曲とフーガ/ヴァイオリン協奏曲 他

  1-2. 前奏曲とフーガ Op.85-弦楽オーケストラのための
  3-5. ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Op.30
  5つのスペイン風舞曲 Op.12
   6. Allegro brioso
   7. Moderato
   8. Con moto
   9. Allegro comodo
   10. Bolero: Con spirito
マルチン・ダニレフスキ(ヴァイオリン)
 ‛&1-2,3-5,6-10
パヴェル・マスランカ(ヴァイオリン)‛&1-2,6-10
アルトゥール・トカレク(ヴィオラ)‛&6-10
マチェイ・クウォポツキ(チェロ)‛&6-10
ヤチェク・ソスナ(コントラバス)‛&6-10
クシシュトフ・ドマニスキ(フルート)‛&6-10
ミハウ・シチニスキ(クラリネット)‛&6-10
マテウシュ・ロジェク(ピアノ)‛&6-10
ウェスト・サイド・シンフォニエッタ‛&1-5
アニエスカ・クライナー(指揮)‛&3-5

 録音 2019年5月27-29日 Main Hall of the Witold Lutosltawski NationalForum of Music in Wroclaw,Poland

 NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団とシュチェチン・フィルハーモニー交響楽団。西ポーランドの2つのオーケストラの奏者たちによるアンサンブル「ウェスト・サイド・シンフォニエッタ」が演奏するモシュコフスキの作品集。
 アンサンブルは特定の指揮者を持たず、代わりにコンサートマスターのマルチン・ダニレフスキとパヴェル・マスランカが指揮を務めています。
 アンサンブルのレパートリーは幅広く、とりわけハイドンやモーツァルトなどウィーン古典派の作品や、シュトラウス・ファミリー、レハールと言った「サロン音楽」を得意としていますが、今回はポーランドを代表する作曲家モシュコフスキの作品を共感込めて演奏。
 なかでもダニレフスキがソロを務めるヴァイオリン協奏曲の優雅な調べが聞きどころです。
 
 


ACD-271
¥2900
ドビュッシー/チャイコフスキー:弦楽のための作品集
 1-4. ドビュッシー(1862-1918):弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10(1893)
  (ヨーゼフ・スヴェンセンによる弦楽合奏編)
 5-8. チャイコフスキー(1840-1893):弦楽のためのセレナード ハ長調 Op.48(1880)
ヨーゼフ・スヴェンセン(指揮)
NFMレオポルディヌム管弦楽団

 録音 2019年1月9-10日 Main Hall of the Witold Lutoslawski National Forum of Music in Wroclaw,Poland

 ドビュッシーとチャイコフスキー。この対照的な作風を持つ2人の作曲家の作品を「同じコインの両面」と表現する指揮者ヨーゼフ・スヴェンセン。彼は2人の作品を並べ、その特性と共通性を探っていきます。
 モーツァルトを含む古典派の作品を敬愛し、美しい旋律を紡ぎ出したチャイコフスキーの「弦楽のためのセレナード」、旋律だけではなく、新しい響きを模索したドビュッシーの弦楽四重奏曲。同じ19世紀後半に書き上げられながらも、全く違った様相を持つ音楽を改めてじっくりと聴いてみてください。
 ドビュッシーの弦楽四重奏曲は、スヴェンセンの手によって弦楽合奏版に拡大され、更なる色彩と広いダイナミック・レンジが与えられています。
 
 

ACD-272
¥3700
ミコワイ・ジェレンスキ(16世紀中頃-1611年以降):OFFERTORIA ET COMMUNIONES  TOTIUSANNI
 1. Ecce Virgo concipiet 見よ、聖処女がみごもり/2. Magnificat マニフィカト/
 3. Deus firmavit orbem terrae 神は世界を堅く据えられ/4. Viderunt omnes fines terrae 神の救いを見た/
 5. Vox in Rama ラ−マの声/6. Vidimus stellam eius 彼の星を見た/
 7. Responsum accepit Simeon シメオンは返事を受け取った/8. Fantasia a tre 3声のファンタジア/
 9. In monte Oliveti オリーヴ山(モテット)/10. Salve festa dies めでたし、この祝日/
 11. Mitte manum tuam あなたの手をここに置き/12. Ascendit Deus 神は天に昇りたまえり/
 13. Spiritus Sanctus docebit vos 聖霊が教えてくれるだろう/
 14. Video caelos apertos 天国が開かれたのを見る/15. Benedictus sit Deus Pater 父なる神に祝福される
  アンジェイ・コセンジャク(指揮)、ヴロツワフ・バロック・アンサンブル、
  アルドーナ・バルトニク(ソプラノ)‛&2-6,9-10,12-15、アレクサンドラ・トゥラルスカ(ソプラノ)‛&1-3,6,9-10,12-13,15、
  ピオトル・オーレヒ(カウンターテナー)‛&2-4,6-7,10,15、バルト・ウヴィン(カウンターテナー)‛&2-3,5-6,9-10,13,15、
  ピオトル・ウィコフスキ(カウンターテナー)‛&2-3,12,15、マシェイ・ゴスマン(テノール)‛&2-5,10,12,15、
  ベンヤミン・グラウビッツ(テノール)‛&2-3,10,12,15、フローリアン・クレーマー(テノール)‛&2-3,9,13,15、
  トマーシュ・クラール(バス)‛&2-6,10,12,15、イェジー・ブトリン(バス=バリトン)‛&2-3,9,12,15、
  ヤロミール・ノセク(バス)‛&1-3,6,10,13,15、シュチェパン・ノヴァーク(バス)‛&2-3,12,15

 録音 2019年9月16-19日 Main Hall of the Witold Lutoslawski National Forum of Music in Wroclaw,Poland

 ポーランドを代表する古楽系指揮者コセンジャク。彼は知られざるポーランドのバロックとルネサンスの音楽を次々と発掘し、その美しい響きを現代に蘇らせています。
 今回、彼が取り上げたのは16世紀から17世紀にかけてポーランドで活躍した作曲家、オルガニストのミコワイ・ジェレンスキの聖体拝領のための作品集。
 コセンジャクはジェレンスキの残存する113の作品の中から、イエス・キリストの到来から救世主となるまでの部分を注意深く選択し、12声部によるアンサンブルと、チェンバロ、ハープ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ、ドゥルチアンの合奏で演奏。
 いくつかの曲は通常用いられる単旋律の聖歌ではなく、ポーランド民謡に由来しているのが特徴です。
 また「女声を用いない」という当時の教会音楽慣習にあえて反し、女性のソプラノを含む美しく甘い響きが魅惑的な仕上りとなっています。
 
 


ACD-265
¥2600
モニューシュコ(1819-1872):合唱作品集
 1. Krakowiaczek クラコーヴィアチェク/2. Chochlik ホフリク/
 3. Kum i kuma クム・イ・クマ/4. Kozak コザック/
 5. Przasniczka 糸を紡ぐ娘/6. Dziad i baba 祖父と祖母/
 7. Sonety krymskie クリミアのソネット/
 8. Verbum nobile《貴族の言葉》:Jak lilija, co rozwija 広がるユリのように/
 9. Halka《ハルカ》-第4幕 Modlitwa w kosciolku/
 10. Halka《ハルカ》-第4幕 Szumia jodly na gor szczycie/
 11. Straszny dwor《幽霊屋敷》-第2幕 Spod igielek kwiaty rosna/
 12. Straszny dwor《幽霊屋敷》-第3幕 Ten zegar stary/
 13. Straszny dwor《幽霊屋敷》-第4幕 Mazurka
パウリーナ・ボレチコ=ウィルチンスカ(ソプラノ)‛&5,6,9,10,11-13
アレクサンドラ・ソスナ(アルト)‛&6,11-13
セバスティアン・マフ(テノール)‛&5,9,10,11-13
イェジー・ブトリン(バス)‛&6,11-13
コラール・アカデミー・プロジェクト合唱団 - シンギング・ポーランド
NFMレオポルディヌム管弦楽団
アグニェスカ・フランコフ=ゼラズニー(指揮)

 録音 2018年6月27-29日 Wroclaw Philharmonic Hall,Wroclaw, Poland

 モニューシュコは19世紀を代表するポーランドの作曲家の一人。決してオペラを作曲しなかったショパンとは違い、彼はポーランド語を巧みに用いたオペラと声楽曲で知られており、なかでも伝承物語を題材にした《ハルカ》や《パリア》はポーランドの国民的作品として広く愛されています。
 このアルバムは、彼が書いた300曲ほどの歌劇、声楽曲の中から、美しい旋律を持つ合唱曲を集めたもの。
 可憐な有節歌曲から、壮大な叙事詩、オペラの中の合唱曲など様々な作品が収録されています。
 
 
ACD-254
¥2900
Noumen ノウメン 現代ポーランドの室内楽作品集
 1. ズビグネフ・バルギェルスキ(1937-):
  Po drugiej stronie ciszy 沈黙の向こう側 オーボエと弦楽四重奏のための(1988/2014)
 マルチン・マルコヴィチ(1979-):Five Miniatures 5つの小品 オーボエと弦楽四重奏のための(2009)
  2. Allegro (leggiero)/3. Tempo di valse/4. Scherzo: Allegro/5. Andante/6. Allegro (leggiero)
 7. ヤン・ドゥズイニスキ(1976-):Dom pracy tworczej クリエイティブワークの家
  コールアングレ、オーボエ、弦楽四重奏とテープのための(2017)
 8. アレクサンドル・コシチュフ(1974-):Noumen 2 ノウメン 2 オーボエと弦楽四重奏のための五重奏曲(2017)
  セバスティアン・アレクサンドロヴィチ(オーボエ,コールアングレ)、トーマシュ・ヤヌフタ(コントラバス)
  ルトスワフスキ四重奏団
  【メンバー】
   バルトシュ・ヴォロフ(第1ヴァイオリン)、マルチン・マルコヴィチ(第2ヴァイオリン)、
   アルトゥール・ロズミスウォヴィチュ(ヴィオラ)、マチェイ・ムウォダヴスキ(チェロ)

 録音 2017年5月7-10日 Red Hall of the Witold Lutoslawski National Forum of Music in Wroclaw,Poland

 ワルシャワのフレデリック・ショパン音楽アカデミー出身のオーボエ奏者、セバスティアン・アレクサンドロヴィチは、2005年から2007年までワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団、2007年から2014年までヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めた他、数々のオーケストラと共演を果たした名手です。
 このアルバムは、アレクサンドロヴィチと現代ポーランドを代表する作曲家たちとの出会いから生まれました。
 バルギェルスキの「沈黙の向こう側」はもともと1988年にクラリネットと弦楽四重奏のために書かれた作品ですが、作曲家自身がオーボエ版に編曲しています。
 マルコヴィチの「5つの小品」は2009年の作品で、キシアンで行われた音楽祭のための委嘱作です。
 ドゥズイニスキの「クリエイティブワークの家」は偏執的なリズムとテープ録音による朗読が印象的。
 コシチュフの「ノウメン2」は幽玄な弦楽の響きの中からオーボエの仄かな旋律が立ち昇る神秘的な響きを持つ作品です。
 




MERIDIAN



CDE 84657
¥2200
「チェロとコントラバスのための音楽」
 ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲
 ドラゴネッティ:チェロとコントラバスのための二重奏曲
 ボッケリーニ:チェロとコントラバスのためのソナタ 変ロ長調 G.565
 スティーヴンソン:チェロとコントラバスのためのソナティーナ
 カイパー:チェロとコントラバスのためのロンド・ソロ
 ゴルターマン(バウマン編):ベッリーニの回想
 パガニーニ:チェロとコントラバスのための幻想曲
ペーター・マルテンス(Vc)
レオン・ボッシュ(CB)

 チェロとコントラバスのための二重奏作品集!

 録音:2019年11月14、15、16日 ロンドン、DDD、75'05

 チェロとコントラバスのための作品集。ロッシーニの軽快な曲からアラン・スティーヴソンの2004年の作まで様々な作品が集められている。ハンブルク生まれのユリウス・ゴルターマン(1825-1876)の作品が珍しい。
 ペーター・マルテンスは南アフリカ出身のチェロ奏者。レオン・ボッシュも南アフリカの生まれで、後に英国に移住。
 彼はMeridianに「ヒンデミット他:コントラバス作品集(CDE 84626)」「21世紀のコントラバス作品集(CDE84655)を録音していた。
 
 


CDE 84659
¥2200
「ピアッティ:オペラ幻想曲集 第2集」
 導入とドニゼッティ「ルチア」の主題に基づく変奏曲
 ドニゼッティ「ファヴォリータ」に基づくロンド
 ドニゼッティのオペラ「シャモニーのリンダ」の思い出
 ドニゼッティの「マリーノ・ファリエーロ」の舟歌に基づくパラフレーズ
 ヴェルディ「トロヴァトーレ」の回想
 バルフのアリアに基づくカプリッチョ
エイドリアン・ブラッドバリー(Vc)
オリヴァー・デイヴィス(Pf)

 ピアッティのオペラを題材にしたチェロ作品集第2弾!

 録音:2018年12月14-16日 ケンブリッジ、DDD、71'54

 第1集(CDE 84642)に続くアルフレード・ピアッティのオペラ幻想曲集。
 アルフレード・ピアッティ(1822-1901)は北イタリア、ベルガモの生まれでロンドンで活躍したチェロ奏者。
 第1集ではベッリーニ中心だったが、第2集はドニゼッティが中心。マイケル・ウィリアム・バルフ(1808-1870)はスコットランド出身のヴァイオリン奏者、バリトン歌手で、ピアッティはこの一回り上の作曲家と親交があったという。
 エイドリアン・ブラッドベリーは英国のチェロ奏者。ケンブリッジ大学チャーチル・カレッジの出身。
 




ODRADEK RECORDS


ODRCD 352
(2CD)
¥4600
「スクリャービン:前奏曲全集(全90曲)」
 前奏曲 ロ長調Op.2-2/前奏曲 嬰ハ短調Op.9-1/
 24の前奏曲 Op.11/7つの前奏曲 Op.17/
 4つの前奏曲 Op.22/2つの前奏曲 Op.27/
 4つの前奏曲 Op.31/4つの前奏曲 Op.33/
 3つの前奏曲 Op.35/4つの前奏曲 Op.37/
 4つの前奏曲 Op.39/前奏曲 変ホ長調 Op.45-3/
 4つの前奏曲 Op.48/前奏曲 ヘ長調 Op.49-2/
 前奏曲 イ短調 Op.51-2/
 前奏曲 ホ長調 Op.56-1/前奏曲 Op.59-2/
 2つの前奏曲 Op.67/5つの前奏曲 Op.74
ダニエル・ペレイラ(ピアノ)

 スペインの新鋭ダニエル・ペレイラによるスクリャービン:前奏曲全集全90曲!

 録音:2018年2月6日,2019年2月24日,3月17日 スペイン ア・コルーニャ、DDD、124'35 ※日本語オビ・解説付き

 スクリャービンの前奏曲全90曲の録音。ダニエル・ペレイラはスペインのピアニスト。14年間米国で学んだそうで、メリーランド大学の博士号やハーフォード大学の修士号を得ている。
 このスクリャービンの前奏曲全90曲はおそらくペレイラの初CDで、そんな大仕事を僅か3日で成し遂げている。ペレイラのスクリャービンは抑えめに冷静にスクリャービン独特の美を引き立てたもので、後期の神秘的作風では瞑想的な静けさが生きている。
 解説もペレイラ自身が手掛けており、たいへんに力の入った出来上がりである。
 



<映像>

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ACCENTUS MUSIC(映像)



ACC 20442DVD
(DVD)
¥3200→\2990
社会派音楽ドキュメンタリー
 困難に立ち向かう感動のジョージアの音楽学校

  ドキュメンタリー映画「この愛すべてをどうすべきか」
マリタ・ストッカー監督作品

ACC 20422DVD から変更。(2020/12/4)

 第2、第3のバティアシヴィリ、ブニアティシヴィリを生み出せ!困難に立ち向かう感動のジョージアの音楽学校ドキュメンタリー

 NTSC 16:9 PCM、リージョンコード:0、字幕:独英仏韓日、79'50"

 マリタ・ストッカー監督による社会派音楽ドキュメンタリー。
 旧ソ連ジョージア(グルジア)の首都トビリシにある音楽学校を舞台に、必死で学ぶ子供たちと経営面での困難さを克服する校長の姿を描いています。

 ジョージアは「文化・文明の十字路」といわれるコーカサスの中心地で、各分野に数多く逸材を輩出しました。音楽家でもピアニストのヴィルサラーゼやレオンスカヤ、指揮のカヒーゼ、バレエのアナニアシヴィリ、最近でもヴァイオリンのバティアシヴィリやピアノのブニアティシヴィリなどの若手が世界的なスターとなっています。

 舞台は才能ある児童が学ぶパリアシヴィリ音楽学校。ソ連時代は教育、芸術への保護があり、過酷ではありながら才能を伸ばすことができましたが、独立後の現在、壁は剥げ落ち楽器は調律もままならないうえ、教師たちの多くも子供たちの祖父母の年代という、時と現実すべてを失いかねない恐怖心に苛まれています。

 成長と老いをテーマとしつつ、天才たちを見出し育てながら建物を新築しようとする校長の奮闘、生徒たちの真摯な姿を描き、静かな感動と温かな感情を呼び起こす作品となっています。

 ライプツィヒ国際映画祭2019「DOK ライプチヒ」国際プログラム作品。ドイツ・カメラプライズ2019 受賞作品。

 
 














8/20(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

SUPRAPHON



SU 4289
¥2700→\2490
近年再評価が進む
 ミスリヴェチェクのオーボエ五重奏曲、弦楽四重奏曲集が登場!

 ヨゼフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):
  (1)五重奏曲第1番 変ロ長調〜
   オーボエ、2つのヴァイオリン、
    ヴィオラとチェロのための ED 5:B2(1777?)
  (2)弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.3 ED 4:F1(1768/69)
  (3)弦楽四重奏曲 イ長調 Op.3 ED 4:A1(1768/69)
  (4)五重奏曲第2番 ニ長調〜
   オーボエ、2 つのヴァイオリン、
    ヴィオラとチェロのための ED 5:D1(1777?)
  (5)弦楽四重奏曲第5番 ト長調 遺作 ED 4:G4(1781)
  (6)五重奏曲第3番 ヘ長調〜
   オーボエ、2つのヴァイオリン、
    ヴィオラとチェロのための ED 5:F2(1777?)
ドレジャル弦楽四重奏団
 【ヴァーツラフ・ドヴォルザーク(第1ヴァイオリン)、
  ヤン・ズロストリーク(第2ヴァイオリン)、
  マルチン・アダモヴィチュ(ヴィオラ)、
  ヴォイチェフ・ウルバン(チェロ)】
(1)(4)(6)ミハエラ・ハラバーンコヴァー
 (オーボエ)

 演奏家の並々ならぬ熱意により世界初録音!!近年再評価されるミスリヴェチェクのオーボエ五重奏曲、弦楽四重奏曲集が登場!

 セッション録音:2020年7月6-8日/ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール(プラハ)/DDD

 近年、再評価されているヨゼフ・ミスリヴェチェク(1737-1781)。鍵盤のための作品全集(BIS / BIS SA 2393)、オラトリオ『アダムとイヴ』(PASSACAILLERECORDS / PAS 1053)、フルート協奏曲(PENTATONE / PTC 5186723)など、各レーベルからのリリースが続いております。
 SUPRAPHON レーベルからは世界初録音となったオーボエ五重奏曲と弦楽四重奏曲です!

 プラハ近郊ホルニー・シャールカに生まれ、ローマで没したミスリヴェチェクは、ヴェネツィアでジョヴァンニ・ペシェッティに師事し、軽快な声部書法と旋律面での豊かな創意によってイタリア歌劇の作曲家として名声を博したほか、古典派の交響曲、室内楽曲を多数作曲しました。
 若きモーツァルトと面識を持ち作曲語法も近いものがあり、モーツァルトに大きな影響を与えた人物としても知られています。

 ここに収録されたオーボエ五重奏曲、弦楽四重奏曲はすべて世界初録音。2つの弦楽四重奏曲 Op.3は1768年パリで出版、また弦楽四重奏曲 ト長調遺作はミスリヴェチェクの死後まもなくアムステルダムで出版されました。いずれもウィーン古典派の巨匠たちの先駆けとなったミスリヴェチェクの華やかで美しい旋律が魅力です。

 さらに注目がオーボエ五重奏曲集。これらの作品はヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの父、レオポルド・モーツァルトが息子に宛てた手紙にその作品について書いていたことでその存在は知られていました。それは1777年10月の日付の手紙の中で、レオポルドがミスリヴェチェクの五重奏曲をザルツブルク大司教に捧げたいというものでした。
 オーボエ五重奏曲は6つ書かれていますが、その後オーボエ・パートは消失。しかし、当録音で演奏しているオーボエ奏者のミハエラ・ハラバーンコヴァーとドレジャル弦楽四重奏団のヴァイオリン奏者のヴァーツラフ・ドヴォルザークがヨーロッパ全域からのコレクションを集めたことにより3つを発見し、見事に復元しました。
 演奏家の並々ならぬ尽力により世界初録音が実現に至りました。

 この録音で明らかになったのはやはりミスリヴェチェクの作品は傑作揃いであること。グルック、ハイドンなどの巨匠たちと並んで、完成度の高い美しい作品がここに聴くことができます!
 



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NAXOS



8.574130
¥1200
ラター(1945-):ブラスによるアンセム、讃歌とグローリア
 2つの讃歌(1974)
  1. No.1. Now thank we all our God 今、私たちはすべての神に感謝します
  2. No.2. All creatures of our God and King 私たちの神と王のすべての生き物
 3. A Clare Benedicton クレアの祝祷(1998)
 4. What Sweeter Music なんと甘美な音楽(1987)
 5. Requiem: Pie Jesu レクイエム - ピエ・イエズ(1985)
 6. As the Bridegroom to His Chosen 選ばれし者の花婿として(1989)
 7. Go Forth into the World in Peace 世界を平和に(1988)
 8. Distant Land ディスタント・ランド(自由への祈り)(1991)
 9. The Lord Bless You and Keep You 主があなたを祝福し、あなたを守られるように(1981)
 10. All Things Bright and Beautiful 全ては美しく輝き(1983)
 11. For the Beauty of the Earth このうるわしき大地に(1980)
 12. This is the Day この日は主イエスが造られた(2011)
 
 グローリア(1974)
  13. I. Allegro vivace/14. II. Andante/15. III. Vivace e ritmico

 ※全てL.ヴェルトメンによるブラスバンド編 世界初録音
 リチャード・マーシャル(コルネット・ソロ)....5
 ブラック・ダイク・バンドニコラス・チャイルズ(指揮)....1-12
 ダリウス・バッティワラ(指揮)....13-15
 シェフィールド・フィルハーモニー合唱団....13-15

 録音2019年7月4日,10月17日 Morley TownHall, West Yorkshire....1-12、2019年10月21日 St Oswald's Church,Sheffield, South Yorkshire....13-15

 ロンドン出身の作曲家ジョン・ラター(1945-)。少年時代にはハイゲイト校の聖歌隊員として、ベンジャミン・ブリテンの指揮のもと1963年の「戦争レクイエム」の初録音に参加、その後はケンブリッジ大学のクレア・カレッジで音楽を学び、学生時代から作曲を始め、その才能を磨きました。
 1981年には自身の合唱団「ケンブリッジ・シンガーズ」を設立、自作を含め数多くの作品を録音し、合唱音楽の普及に努めています。彼の作品は英国教会にまつわるものがほとんどですが、日本でも評判が良く「レクイエム」や「マニフィカト」がしばしば演奏されています。
 このアルバムではラターの名曲をブラスバンド版に編曲、演奏は世界中で広く愛されているブラック・ダイク・バンドが担当しました。有名な「ピエ・イエズ」ではボーイ・ソプラノのソロ・パートをコルネットが演奏するなど、作品に新たな光を当てています。
 
 


8.574214
(2CD)
¥2400
イザイ(1858-1931):
 無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ Op.27(未完のOp.27 bisを含む)
ニクラス・ヴァレンティン(ヴァイオリン)
  【CD1】
   1-4. ソナタ 第1番 ト短調(献呈: ヨゼフ・シゲティ) Op.27 No.1
   5-8. ソナタ 第2番 イ短調(献呈: ジャック・ティボー) Op.27 No.2
   9. ソナタ 第3番 ニ短調 「バラード(Ballade)」 (献呈: ジョルジェ・エネスク) Op.27 No.3
  【CD2】
   1-3. ソナタ 第4番 ホ短調(献呈: フリッツ・クライスラー) Op.27 No.4
   4-5. ソナタ 第5番 ト長調(献呈: マチュー・クリックボーム) Op.27 No.5
   6-8. ソナタ (ブリュッセル・コンセルヴァトワール蔵、イザイの楽譜帳から) Op.27 bis
   9. ソナタ 第6番 ホ長調 (献呈: マヌエル・キロガ) Op.27 No.6

 録音 Driever 2019年4月1-7日,11月25-29日

 ベルギーが生んだ偉大なヴァイオリニスト、ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)。演奏家として成功を収めるとともに、作曲家としても多くの重要な作品を生み出し、後世に多大なる影響を与えました。
 彼の代表作である「無伴奏ヴァイオリンのための6つのソナタ」は彼と親交のあった6人のヴァイオリニストに1曲ずつ献呈された難易度の高い作品です。
 今回の録音では、"ラヴェルニュ手稿譜"と呼ばれるイザイの楽譜帳から2017年に発見された「未完のソナタ」ハ長調も含まれているところに注目。この曲は、本来「第6番」として構想されたものの、イザイは第3楽章の途中で作曲をやめてしまい、現在知られている第6番が新たに書き直されたというもの。
 この原稿が含まれた楽譜帳は、イザイの死後、友人のヴァイオリニスト、フィリップ・ニューマンの元に渡り、ニューマンからベルギーの女性ヴァイオリニスト、ジョゼット・ラヴェルニュに受け継がれたため、長らくその存在が知られることはありませんでしたが、ラヴェルニュが2015年に亡くなったことに伴い、ブリュッセルのコンセルヴァトワール図書館に寄贈され、ようやく一般の人々に開示されたのです。
 イザイの音楽をこよなく愛するヴァイオリニスト、ヴァレンティンの真摯な演奏でお聴きください。
 
 


8.574202
¥1200
コダーイ/リゲティ: 無伴奏チェロのための作品集 ガブリエル・シュヴァーベ(チェロ)
ヘレン・ヴァイス(ヴァイオリン)....1-3
 コダーイ(1882-1967):ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7(1914)
  1. I. Allegro serioso, non troppo/2. II. Adagio/
  3. III. Maestoso e largamente, ma non troppo lento - Presto
 リゲティ(1923-2006):無伴奏チェロ・ソナタ(1948/53)
  4. I. Dialogo5. II. Capriccio
 コダーイ: 無伴奏チェロ・ソナタ Op.8(1915)
  6. I. Allegro maestoso ma appassionato/7. II. Adagio (con grand' espressione)/
  8. III. Allegro molto vivace

 録音 ゼンデザール、ブレーメン、ドイツ 2019年10月9-10日....6-8、2019年10月29-30日....1-5

 コダーイと言えば、ハンガリー民謡を基にした数多くの合唱作品で知られますが、1914年の「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」と、その翌年の「無伴奏チェロ・ソナタ」は、コダーイの初期を代表する名作として押しも押されぬ人気を誇っています。
 中でも緊張感と美しい音色に満ちた「無伴奏チェロ・ソナタ」は、演奏の難易度の高さと楽器から生まれる多彩な響きの効果も相俟って、チェリストたちの憧れの作品になっています。
 一方「ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲」は気まぐれなヴァイオリンの音色と包容力溢れるチェロの音色が融合し、民族色豊かな歌を情熱的に奏でる作品。
 やはり高度な技術が求められる傑作です。リゲティのソナタは2楽章からなる作品。第1楽章は彼がブダペストのリスト・アカデミー在籍中の1948年に学友のために作曲した小品ですが、演奏されることのないまま放置されてしまいます。
 1953年にチェロ用の新曲を求められた際に超絶技巧を要する第2楽章を新たに書き加えてソナタとしました。しかしソ連の影響下にあった作曲家組合に演奏を拒否されてしまったというエピソードを持つ作品です。
 NAXOSイチオシのチェリスト、シュヴァーベの強靭、かつしなやかな演奏が作品の真価を伝えます。
 
 


8.574184
(2CD)
¥2400
プレイナー(1957-): スロヴァキア舞曲集(2015)
 【CD1】
  1. 第1番 Ej, zaluzicko poio ザルジツェの野原/2. 第2番 Oddavac me budu 彼らは私を結婚させるだろう/
  3. 第3番 Dzifce pocarovne あなたは魅力的な少女/4. 第4番 Humenanski koscelok フメンネーの小さな教会/
  5. 第5番 Jaj, mamicko, svrbi ma ああ、お母さん、かゆいよ/
  6. 第6番 Kvitne drobna d'atelinka 小さなクローバーが咲いている/7. 第7番 Uspavanky 子守歌/
  8. 第8番 A muj ocec veika balamuta 私の父は大きな悩みのひとつにすぎない
 【CD2】
  1. 第9番 Pist'alocka moja- Ititi, ititi 私の小さなホイッスル - イチチ、イチチ/
  2. 第10番 Na Kraiovej holi 王の山の上で/3. 第11番 Saiena ja bula 私は狂っていたに違いない/
  4. 第12番 Na kosickej turni コシツェの見張り塔の上で/
  5. 第13番 Vravela mi moja mati nesedavat' potme 私の母は暗闇の中で座ってないいけないと言った/
  6. 第14番 Snila se mi v Americe novina 私はアメリカで夢をみていた/
  7. 第15番 Stare dievky, co robite 年老いた婦人よ、何をしてるの/
  8. 第16番 Kapura, kapura あなたは柵付きの小さな門
 スタニスラフ・パルーフ(ヴァイオリン)、ボリス・レンコ(アコーディオン)、
 マリアン・フリードル(ホイッスル,ベル,フヤラ,ジューズ・ハープ)、
 アルベルト・フルボフチャーク(トロンボーン・ソロ)....CD2:2、ロベルト・ヴィズヴァーリ(コントラバス・ソロ)....CD2:6
 ピーター・ブレイナー(指揮)、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団

 録音 2018年9月10-13日 スロヴァキア・フィルハーモニー・コンサート・ホール,ブラティスラヴァ、スロヴァキア

 「ビートルズ・ゴー・バロック」での絶妙なアレンジが愛されるNAXOSレーベルが誇るアレンジャー、ピーター・ブレイナー。彼はスロヴァキア近代音楽の立役者の一人、アレクサンドル・モイゼスに作曲を学び高度なオーケストレーションを身に着けたことでも知られています。
 このアルバムでは彼のオリジナル作品「スロヴァキア舞曲集」をたっぷりお楽しみいただけます。もともとは15年ほど前、ロンドン交響楽団より「ブラームスのハンガリー舞曲をアレンジしてほしい」という依頼を受けた際に、オリジナル曲も書き始めたというブレーナー。
 彼が時間をかけて完成させたのが、ブラームスとドヴォルザークによって確立された「スラヴ舞曲」の伝統に則り、民謡の旋律をたっぷり使いながら、民族楽器の名手たちを紹介していくというこの舞曲集。聴き手にとっても、フヤラ(スロヴァキアの羊飼いが吹くフルート)や、ベル、アコーディオンなどが奏でるユニークな音色に触れる良い機会となります。
 16曲各々には彼の人生に関連あるタイトルが付されているだけではなく、使われた旋律はどれもブレイナー自身にとっても思い出があるものばかりという、作曲家の強い思い入れがこもった楽しい曲集です。




これがそのブレイナーの大大ベストセラー!
「ビートルズ・ゴー・バロック」

8.555010
\1500
ビートルズ・ゴー・バロック(ペーテル・ブレイナー編曲)

 ビートルズ合奏協奏曲第1番[ヘンデル・スタイル]
  (シー・ラヴズ・ユー/レディ・マドンナ/
   フール・オン・ザ・ヒル/ハニー・パイ/ペニー・レイン)/
 ビートルズ合奏協奏曲第2番[ヴィヴァルディ・スタイル]
  (ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!/ガール/
 アンド・アイ・ラヴ・ハー/ペイパーバック・ライター/ヘルプ)/
 ビートルズ合奏協奏曲第3番[J . S .バッハ・スタイル]
  (ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード/
  エイト・デイズ・ア・ウィーク/シーズ・リーヴィング・ホーム/
  恋を抱きしめよう/ヘイ・ジュード/イエロー・サブマリン)/
 ビートルズ合奏協奏曲第4番
  (ヒア・カムズ・ザ・サン/ミッシェル/
   グッド・ナイト/キャリー・ザット・ウェイト)
ペーテル・ブレイナー&ヒズ・チェンバー・オーケストラ
クイード・ヘルブリンク(Vn)
アンナ・ヘルブリンク(Vn)
ユーレイ・チズマロヴィッチ(Vn)
ユーレイ・アレグザンデル(Vc)
ウラディスラフ・ブルンナー(Fl)

絶妙なアレンジで、多くのビートルズ・カヴァーを凌駕。
ブレイナーの才能を世界中に知らしめた記念すべきこの録音。

 
 


8.574250
¥1200
フリードリヒ大王
 プロイセン王フリードリヒ2世(1712-1786):フルート・ソナタ集

 1. アレッサンドロ・デ・マルキ(1962-): 前奏曲 イ短調....世界初録音
 2-4. フリードリヒ2世: フルート・ソナタ イ短調 SpiF 14....世界初録音
 5-7. フリードリヒ2世: フルート・ソナタ ハ長調 SpiF 82
 8-11. アレッサンドロ・デ・マルキ: フリードリヒ2世のソナタ ハ長調「テンポ・ジュスト」による変奏曲....世界初録音
 12. フリードリヒ・ヴィルヘルム・マルプルグ(1718-1795):フーガとカプリッチョ Op.1 - 第1曲 前奏曲....世界初録音
 13-15. フリードリヒ2世: フルート・ソナタ ハ短調 SpiF 84
 16-18. フリードリヒ2世: フルート・ソナタ イ長調 SpiF 114....世界初録音
 19-21. フリードリヒ2世: フルート・ソナタ ヘ長調 SpiF 118
 22. アレッサンドロ・デ・マルキ: 前奏曲 ト短調....世界初録音
 23-25. フリードリヒ2世: フルート・ソナタ ト短調 SpiF 116....世界初録音
  クラウディア・シュタイン(フルート)....1-11,13-21,23-25
  アンドレアス・グレーガー(チェロ)....2-11,13-25
  アレッサンドロ・デ・マルキ(フォルテピアノ)....2-21,23-25

 録音 2019年5月31日-6月3日 Apollosaal, Staatsoper Unter den Linden, Berlin, Germany

 プロイセン王として国の強大化を実現する一方、当時の先進的な文化芸術も取り入れて啓蒙専制君主として国を治めたフリードリヒ2世(1712-1786)。その功績から『フリードリヒ大王』と呼ばれ称えられました。
 音楽をこよなく愛した王の宮殿には、クヴァンツやグラウン、C.P.E.バッハらが集い、王自身も自らフルートを演奏して妙なるアンサンブルを楽しんだという記録が残っています。宮廷を訪れたバッハに即興演奏のテーマを与え、それが後に「音楽の捧げ物」の主題となったことは有名ですが、王は自身で演奏するためのソナタも多数作曲、その数は100曲を優に越えています。
 このアルバムでは王のソナタを6曲収録してその作曲の才能の片鱗を伝えると共に、曲の合間にはアレッサンドロ・デ・マルキが書いた即興的な小品が演奏されており、これがまた当時の宮廷での一場面を彷彿させるような絶妙な効果をあげています。

サンスーシ宮殿でフルートを演奏するフリードリヒ2世
 
 
8.574216
¥1200
アントン・ルビンシテイン(1829-1894):『舞踏会』 Op.14(1854/1871改訂) ウォーレン・リー(ピアノ)
 1. 第1曲 焦り: Allegro agitato/2. 第2曲 ポロネーズ/3. 第3曲 コントルダンス: 序奏 - Allegro - Moderato/
 4. 第3曲 コントルダンス: 第1番 Tempo I/5. 第3曲 コントルダンス: 第2番 Allegretto non troppo/
 6. 第3曲 コントルダンス: 第3番 Allegretto/7. 第3曲 コントルダンス: 第4番 Allegretto vivace/
 8. 第3曲 コントルダンス: 第5番 Allegro non troppo/9. 第3曲 コントルダンス: 第6番 Allegro molto/
 10. 第4曲 ワルツ: Allegro/11. 第5曲 間奏曲: Andante - Presto - Allegro molto agitato/
 12. 第6曲 ポルカ: Allegretto con moto/13. 第7曲 ポルカ・マズルカ: Allegretto/
 14. 第8曲 マズルカ/15. 第9曲 ギャロップ: Allegro molto/16. 第10曲 夢: Andante/
 17. 2つの小品 Op.30 - 第2曲 アレグロ・アパッショナート(1856)

 録音 2019年11月22-23日 ワイアストン・コンサート・ホール、モンマス、UK

 ロシアの作曲家・ピアニスト、アントン・ルビンシテイン(1829-1894)。9歳で演奏会を開くほどの楽才に恵まれた彼は、やがてリストに並ぶピアノの名手として名声を確立。作曲家としても壮大な交響曲や歌劇などで評価されました。
 しかし、ドイツ寄りの作風を好んでいたためか、第二次世界大戦後のロシアでは彼の作品が演奏されることが少なくなり、ごく少数のピアノ曲以外、ほとんどが忘れられてしまいました。このアルバムに収録された「舞踏会」もそんな忘れられた作品の一つ。
 現代のコンサート・ホールで演奏されることはまずありませんが、なかなか聞きごたえのある曲集です。踊り手の入場で曲が始まり、華やかな曲が次々と出現。軽やかなダンスが繰り広げられ、雰囲気はギャロップで最高潮に達します。
 曲集の最後は踊り手たちの興奮を鎮めるかのような静かな回想「夢」で終わるという、ウェーバーの「舞踏への勧誘」を思わせるこの「舞踏会」を名手ウォーレン・リーが表情豊かに演奏しています。
 
 
8.573803
¥1200
アミーロフ(1922-1984):『千夜一夜物語』他 ドミトリー・ヤブロンスキー(指揮)
キエフ・ヴィルトゥオージ管弦楽団
 弦楽オーケストラのための交響曲 「ニザーミーの追悼のために」(1941)
  1. I. Andante maestoso/2. II. Allegretto giocoso/
  3. III. Andante molto sostenuto/4. IV. Allegro con brio
 組曲「千夜一夜物語」(1979/2017改訂) (編曲: F.バダルベイリ、D.ヤブロンスキー)
  5. I. Introduction: Orgy 序奏(酒宴)/6. II. Shahriar's anger シャハリアルの怒り/
  7. III. Execution 処刑/8. IV. Celebration祝賀会/
  9. V. Sheherazade's Love Theme - Fairy Tales シェエラザードの愛のテーマ - おとぎ話/
  10. VI. Sheherazade's Triumph シェエラザードの勝利/
  11. VII. Ali Baba and Forty Thieves アリババと40人の盗賊/
  12. VIII. Sadness of Sheherazade シェエラザードの悲しみ/13. IX. Chase 追求/
  14. X. Interludium 間奏曲/
  15. XI. Shahriar and Sheherazade シャハリアルとシェエラザード/16. XII. Finale フィナーレ

 録音 ウクライナ国立放送、大コンサート・スタジオ、キエフ、ウクライナ 2018年4月15-16日....1-4、2019年2月2-3日....5-16

 フィクレト・アミーロフ(1922-1984)は、20世紀アゼルバイジャンにおける最も著名なクラシック音楽作曲家の1人であり、以前リリースされた作品集(8.572170)でも聴けるように、アゼルバイジャンの伝統的な民族的なメロディー「ムガム」を初めてオーケストラ作品に取り入れた人物として知られています。
 このアルバムには古代イスラムの詩人で哲学者ニザーミー(1141-1209)の生誕800年である1941年に作曲された「ニザーミーの追悼のために」と、組曲「千夜一夜物語」を収録。「ニザーミーの追悼のために」では偉大な詩人の姿がライトモティーフで表現され、作品全体に統一感が与えられており、神秘的で力強い作品に仕上っています。
 「千夜一夜物語」はもともとバレエ音楽として作曲されたもので、後に組曲として再編成されたもの。リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」を思わせる幻想的な雰囲気を纏いながらも、要所要所に織り込まれる、パーカッションを巧みに用いた妖艶な舞曲が強いアクセントとなっています。
 映画音楽も得意としたアミーロフならではの、色彩豊かなオーケストラの響きが存分に楽しめる1枚です。
 アミーロフ作品を愛するヤブロンスキーは、今作でも見事な音楽を聴き手に届けています。











まあ、だまされたと思って1回、・・・いや5回聴いてみて
アミーロフ:管弦楽作品集


 いつか紹介した、アゼルバイジャンが国を挙げて製作した6枚組のセットの中でも異彩を放っていたアミーロフの作品。アルメニアのハチャトゥリアンのように世界的名声は得られなかったが、アゼルバイジャンでは大偉人だと現地の人が言っていた。
 さてその大偉人アミーロフの作品集。
 これがもうお馬鹿丸出しといっていい、大活劇管弦楽作品。ハチャトゥリアンと伊福部を足して2で割って、アゼルバイジャン風の異国的情緒をぐっちゃぐちゃに混ぜ合わせたような、壮絶、且つはっちゃけた音楽。聴いていてもう楽しくって仕方がない。

 アミーロフは親父さんがムガーム(アゼルバイジャンの演歌のようなもの)の有名な歌手で、タール(アゼルバイジャンのリュートのようなもの)の演奏家でもあったため、幼少から思いっきりアゼルバイジャン民謡に浸って育った。で、彼自身も「交響的ムガーム」という新ジャンルを創りあげたということらしいが(日本でいけば「交響的演歌」か)、せっかくなのでこの機会にとアゼルバイジャンのムガームやタールの音楽を聴きまくってみたが、「これぞアミーロフの管弦楽作品の原典!」というようなことはなかった。
 やっぱりどっちかっていうと、彼の音楽はハチャトゥリアンと伊福部に近い。
 ハチャトゥリアンといえばもちろんアルメニア。アゼルバイジャンにとってアルメニアは敵国のような関係なのだろうが、政治的な状況はどうであれ、ハチャトゥリアンの音楽とアミーロフの音楽が兄弟であることは間違いない。どんなに忌避しようが無視しようが、やはり同じ血が流れているのだ。・・・そして、それはそれでいいではないか。
 そんでもって日本の伊福部の、あのちょっとしつこくてくどい民謡感覚がアミーロフの作品に聴けるというのも、広ーい広ーいアジア圏では、アゼルバイジャンは日本人とも兄弟なのかな、と思わせてくれる。

 ともあれ、そんなややこしいことは抜きにして、とにかく思いっきり楽しめる。なにせサービス満点で、まだやるかまだやるか、というくらいに楽しませてくれるのだ。そこのところは音楽芸能人だった親父さんの血がしっかり流れているのだろう。お客さんを楽しませてなんぼ、という感じ。だから1回2回聴いたときは、ハチャトゥリアンの亜流だな、とか、なんちゅーお馬鹿な曲なんだろう、とか思ってしまうのだが、5回も聴いていれば(すぐにそれくらい聴きたくなってしまう)アミーロフの独創性に次第に魅了されてきてもう離れられなくなる。
 まあ、だまされたと思って1回、・・・いや5回聴いてみて。



8.572170
\1500
アミーロフ:管弦楽作品集
 1.交響的ムガーム「シュール」(1948)/
 2.アゼルバイジャン・ムガーム(1948)/
 3.グリスタンのバヤティ・シラーズ(1971)/
 4.アゼルバイジャン・カプリッチョ(1961)
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団/
ドミートリー・ヤブロンスキー(指揮)

 アゼルバイジャンの作曲家、アミーロフ(1922-1984)の作品集です。父親は有名な「ハナンデ」(ムガーム歌手)で、タールの作曲家・演奏家であり、彼も幼少の時から民謡を聴いて育ち、成長してからは民俗音楽の研究家としても名を成しました。
 アミーロフは多くの作品を残し、中でもここに収録されている「シュール」は彼の特質をよく表した作品として知られています。即興的で豊富なメロディは、まるで目の前でカラフルな踊りと歌が展開されているかのように、生き生きとしていて、聴く者に底知れぬ力を与えてくれます。とりわけ1973 年にモスクワで行われた演奏会では、彼の第3 交響曲と、「グリスタン」が演奏され、聴衆から大喝采を浴びたといいます。
 アゼルバイジャン特有の言語と、クラシック音楽の語法が巧みに融合された音楽は、満場の聴衆を興奮させたことでしょう。



 
 
8.574066
¥1200
ロス(1972-):Architexture アーキテクスチャー
 ジャズ・カルテットとウィンド・アンサンブルのための音楽
  1. Alvaro アルバロ(2019)/2. Richard リヒャルト(2019)/3. Maya マヤ(2019)/
  4. Antoni アントニ(2019)/5. Development One ディベロップメント・ワン(2019)/
  6. Glebe Cottage グリーブ・コテージ(2019)/7. Development Two ディベロップメント・トゥー(2019)/
  8. Development Three ディベロップメント・スリー(2019)/9. Daniel ダニエル(2019)/
  10. Development Four ディベロップメント・フォー(2019)
 11. ブリンクウェルズ・コテージ
  (F.フォスによる「エニグマ変奏曲 Op.36-
   第9変奏 「ニムロッド」のテナー・サクソフォンとウィンド・アンサンブル編)(2019)/
 12. オスカル(2019)
 世界初録音
  セバスチャン・ギレ(ソプラノ・サクソフォン....1,4,6,9,12)、(テナー・サクソフォン....2,3,5,7,8,10,11)
  フローリアン・ロス(ピアノ)/ダヴィッド・ヘルム(ベース)/ファビアン・アレンズ(ドラム)
  スザンネ・ブルメンタール(指揮)/イヴェント・ウィンド・アンサンブル
 【メンバー】
  ルーシー・ドライヴァー(アルト・フルート)/マシュー・ヒガム(フルート)/アニャ・シュミエル(オーボエ)/
  キュサン・ジョン(クラリネット)/クリストフ・デメーテル(クラリネット)/
  アンブロワーズ・ドジャート(ファゴット)/クリス・ウィードル(ホルン)

 録音 2019年6月29日-7月2日 Kammermusiksaal, Deutschlandfunk Koln, Germany

 ドイツで活躍する中堅ジャズ・ピアニスト、フローリアン・ロス。「musical explorer=音楽の冒険者」と呼ばれるロスは、インプロヴィゼーションの名手であるだけではなく、アレンジャーとしても知られており、様々な趣向の音楽を心地良い音のブレンドで聴かせます。
 このアルバムには、世界中を巡った彼が、各地の建物とその建築家を音で描いた曲を収録。ノリの良い曲からしっとりとした雰囲気の曲まで多彩な音楽が詰まっています。
 ポルトガルで開催された世界博のパビリオンを建築したアルバロ、ベトナムの退役軍人記念館をデザインしたマヤ・リン、スペインを代表するアントニ・ガウディ、1960年代に作られた米国のガレージ・ハウス、そしてエルガーの愛したコテージなどをモデルに導き出された音楽は、まさに音で描かれた建造物と言えるでしょう。
 ドイツ有数のサックス奏者ギレのニュアンス豊かな演奏も聴きどころです。
 
 

8.573827
¥1200
ゾマー(1837-1922):歌曲集 第1集 ヨッヘン・クプファー(バス=バリトン)
マルセロ・アマラウ(ピアノ)
 ミンネザング 「タンホイザー」から8つの歌 Op.5より
  1. No.4. Wie soll ich's bergen, wie soll ich's tragen いかにして私は秘めていられよう、いかにして私は耐えられよう
  2. No.5. Offene Arme und pochende Brust 腕を広げ、胸が踊る
  3. No.8. Du zahltest wohl die Regentropfen おそらくあなたは雨粒を数えた
 2つの歌 Op.22
  4. No.1 Quiproquo 誤解/5. No.2. Du あなた
 33のハーメルンの笛吹きによる歌曲『フーノルト・シングーフ』 Op.4(抜粋)
  6. No.8. Kleine List 小さな悪知恵/7. No.15. Waldharfen 森の竪琴/
  8. No.26. Stelldichein 逢引/9. No.29. Fruhling 春/10. No.30. Herbst 秋
 最後の花 Op.30
  11. No.1. Weit hinter jenen Bergen 山々をはるかに越えて/
  12. No.2. Es kommt noch einmal mir zu Sinn 私の心に戻ってくる/
  13. No.3. Lass deine Lippen roter bluh'n くちびるを赤く咲かせましょう/
  14. No.4. Ich mochte mildern den Abschiedsschmerz 別れの痛みを和らげたい/
  15. No.5. Ich habe die ferne Geliebte im tiefen Traume geseh'n 深い夢の中で遠くの愛する人を見た
 5つの歌 Op.1
  16. No.1. Stumme Liebe 沈黙の恋/17. No.2. J'y pense 考えれば考えるほど/
  18. No.3. Seh' ich deine zarten FuBchen an おまえのなよやかな足を見て/
  19. No.4. Wann zwei sich lieben お互いに愛し合うとき/
  20. No.5. Ich wollt', meine Schmerzen ergossen sich ゆけわがそよ風
 21. Lorelei ローレライ Op. 7
 4つの歌 Op.40
  22. No.1. Schone Nacht 美しい夜/23. No.2. Fromm 敬虔/
  24. No.3 Albumblatt アルバムの綴り/25. No.4. Gekusst キスをした
 16,20,21を除き世界初録音

 録音 2017年5月8-11日 Historischer Reitstadel, Neumarkt inder Oberpfalz, Germany

 ハンス・ゾマー(1837-1922)はドイツの作曲家。数多くの劇音楽や歌劇、そして美しい旋律を持つ多くの歌曲を残しましたが、一部の曲を除いてはほとんど演奏されることなく、21世紀の初頭まで歴史の流れの中で眠っていました。
 彼は実は専門の音楽家ではなく、本業はブラウンシュヴァイク工科大学の数学科教授。「屈折学」の専門家であり、高名な研究者でした。しかし、ゾマーは作曲に対して強い関心を抱き、ライプツィヒではシューマン、ブラームス、ヨアヒムらを含むサークルに属しています。
 40代からは精力的に作品を書き続け、リヒャルト・シュトラウスからは「優れた芸術家」と称賛されました。しかし著作権を管理する立場にあったためか、自作の出版についても制限を設けてしまい、晩年の作品はどれも未発表のまま残されました。
 このアルバムの歌曲もほとんどが世界初演であり、ゾマーの作品を理解するのに一役買うことでしょう。ドイツの歌手ヨッヘン・クプファーの滑らかな声は作品の美質を引き出しています。
 




MPMP


MPMP 21
¥2600
ヌーノ・ダ・ローシャ (1986-) : バロック・オーケストラ & アンサンブルための作品集
 O que sera do rio without John Cage? (バロック・オーケストラのための) (2012) (+)
 Alcippe
  (フルート、2つのヴァイオリン、チェロ、チェンバロ、オルガンと青年の合唱のための) (2017) (*)
 Recorded Concerto
  (リコーダー、バロック・オーケストラとエレクトロニクスのための) (2018) (#/+)
 アントニオ・カリーリョ (リコーダー (*/#))、パオロ・ペローネ、ヴァレリア・カポネッ ト (ヴァイオリン (*))、
 レベッカ・フェーリ (チェロ (*))、ジョゼ・カルロス・アラウージョ (チェンバロ (*))、
 アンドレ・フェレイラ (オルガン (*))、リスボン・グレゴリアーノ学院青年合唱団 (*)、
 ディヴィーノ・ソースピロ (バロック・オーケストラ) (*)、マッシモ・マッツェオ (指揮 (*))

 録音 : 2018年9月28-30日、リスボン高等音楽学校ヴィアナ・ダ・モッタ・ホール、リスボン、ポルトガル

 ポルトガルの作曲家ヌーノ・ダ・ローシャがバロック・オーケストラやバロック楽器アンサンブルのために書いた作品集。
 ディヴィーノ・ソースピロは2003年、イタリアのヴィオラ奏者・指揮者マッシモ・マッツェオによりポルトガルのリスボンに創立されたピリオド楽器オーケストラ。2006年以来2020年現在、リスボンのベレン文化センターのレジデント・オーケストラを務めています。
 2020年現在の首席指揮者はエンリコ・オノフリ。当録音の楽器ソリストはすべて団員です。
 
 

MPMP 23
¥2600
ジョアン・ペドロ・オリヴェイラ (1959-) : クリスタルのピラミッド アナ・クラウジア・ジ・アシス
 (ピアノ、トイ・ピアノ (+))
 In tempore (ピアノとエレクトロニクスのための) (2000) (*)
 Piramides de cristal (ピアノのための) (1993)
 Mosaic (ピアノ、トイ・ピアノとエレクトロニクスのための) (2010) (+)
 Bagatela (ピアノのための) (1995)
 Looking Into The Mirror (ピアノとエレクトロニクスのための) (2003) (*)
 ff (Frosen...) (ピアノのための) (#)
  ff (Frozen Fred) (2012)/ ff (Frozen Ferenc) (2012)
  ff (Frozen Franz) (2015)

 録音 :
  2010年、アヴェイロ大学総長室、アヴェイロ、ポルトガル (*)
  2012年、アヴェイロ大学コミュニケーション & アート学部スタジオ、アヴェイロ、ポルトガル (+)
  2016年(#)、2019年9月29日 (無印)、ミナス・ジェライス連邦大学ミナス・ジ・ソン・スタジオ、
   ベロリゾンチ (ベロ・オリゾンテ)、ミナス・ジェライス州、ブラジル (#/無印)

 ジョアン・ペドロ・オリヴェイラはリスボン・グレゴリアーノ学院でオルガン演奏を学んだ後、ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校 (アメリカ合衆国) で音楽博士号 (PhD in Music) を取得したポルトガルの作曲家。2020年現在アヴェイロ大学 (ポルトガル) および ミナス・ジェライス連邦大学 (ブラジル) 教授。アナ・クラウジア・ジ・アシスはブラジルのピアニスト。

 
 ■外装に MPMPCD 57 という表示がありますが、MPMP 23 として管理いたします。(代理店)
 
 


MPCD 38-39
(2CD)
¥3700
リスボン・パリ ポルトガルとフランスのピアノを伴う室内楽
 [CD 1] リスボン - ポルトガルの音楽
  アントニオ・ヴィクトリーノ・ダルメイダ (1940-) :
   生まれ来る子のためのバラード (ピアノ4手連弾のための) Op.126 (P)
  ジョルジ・クロネル・デ・ヴァスコンセロス (1910-1974) :
   カモンイスの3つのレドンディーリャ (イングリッシュホルンとピアノのための編曲版) (E)
    裸足で井戸まで行く / つるべを見上げる / 井戸の所にリオノールがいる
   旋風の中で (イングリッシュホルンとピアノのための) (E)(*)
  エドワード・ルイス・アイレス・アブリウ (1989-) :
   空と光と潮の香が出て来る夢の形のあくび [Bocejo em forma de sonho com azuis, luzes e maresia]
    (ピアノ4手連弾のための) (P)
  フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) :
   組み合わされた4つの小品 (ヴィオラとピアノのための) (V)
    序奏 / 競争 / 対話 / カプリッチョ
  ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ (1868-1948) : 思い出 (ピアノ4手連弾のための) Op.7 (P)
  セルジオ・アゼヴェード (1968-) :
   迷宮のアリアドネ (朗読、即興演奏を伴うピアノと管楽五重奏のための) (N/W)
 [CD 2] パリ - フランスの音楽
  クロード・ドビュッシー (1862-1918) : チェロとピアノのためのソナタ (C)
  オリヴィエ・メシアン (1908-19929 : クロウタドリ (フルートとピアノのための) (*)
  フローラン・シュミット (1870-1958) : 小さな眠りの精の一週間 (ピアノ4手連弾のための) Op.58 (P')
   ハツカネズミの祝日 / 疲れたコウノトリ / 眠りの精の馬 / 人形ベルタの結婚式
   石板の文字のロンド / 絵の中を散歩する / 中国の傘
  フランソワ・プーランク (1899-1963) : ピアノ、オーボエとファゴットのための三重奏曲 (O/B)
  メル・ボニ (1858-1937) : フルートとピアノのためのソナタ (+)
 ブリュノ・ベルトワーズ (ピアノ、朗読 (N))、ジョアン・コスタ・フェレイラ (ピアノ (P))、
 アンヌ・シャミュッシー (イングリッシュホルン (E))、アレシャンドル・デルガード (ヴィオラ (V))、
 イヴ・シャルパンティエ (フルート (*/+))、テレーザ・ヴァレンテ・フェレイラ (チェロ (C))、
 アントニオ・ロザート (ピアノ (P'))、ギヨーム・ジェルボー (オーボエ (O))、
 ロミック・ラムルー (ファゴット (B))、
 ル・コンセール・アンプロンプテュ (管楽五重奏 (W))、
  イヴ・シャルパンティエ (フルート)、アンヌ・シャミュッシー (オーボエ)、
  ジャン=クリストフ・ミュレール (クラリネット)、
  ディディエ・ヴェルティ (ホルン)、エレーヌ・ビュルル (ファゴット)

 録音 : すべてライヴ
  2005年5月28日、シネ・テアトロ、アルコバサ、ポルトガル (P')
  2005年6月14日 (W/*)、2012年2月8日 (+)、フランス・ポルトガル学院、リスボン、ポルトガル (W/*/+)
  2006年10月30日、ベレン文化センター、リスボン、ポルトガル (V)
  2008年5月1日、カスカイス文化センター・ホール、カスカイス、ポルトガル (C)
  2010年12月2日、ポルトガル・コミュニケーション財団ホール、リスボン、ポルトガル (E)
  2013年10月28日、リセウ・カモンイス・ホール、リスボン、ポルトガル (O)
  2016年11月24日、ジェネラル・デ・デスポジート銀行 (ISEG) ホール、リスボン、ポルトガル (P)

 ポルトガルの作曲家のフランス留学等で関係の深い両国のピアノ音楽で構成された二部作的アルバム。
 フランスのピアニスト、ブリュノ・ベルトワーズ (1964年生まれ) は1993年からポルトガル音楽の研究を始め、やがて20世紀ポルトガルのピアノ音楽の重要な解釈者と称されるようになりました。ポルトガルの現役作曲家たちとのコラボレーションも積極的に行っています。
 
 
MPMPCD 40
¥2600
ジョアン・ゴディーニョ (1976-) : ノクターン (ピアノのための) (2017)
 子守歌 (オリジナル版) / ごちゃ混ぜ / ロー・ロー / 牧神のワルツ / 叫び
 骨たちのワルツ / エテルヴィーナのワルツ / 子守歌 (ノクターン版)
ジョアナ・ガマ (ピアノ、トイ・ピアノ)

 録音 : データ記載無し (2017年以後)/収録時間 : 30分40秒

 ジョアン・ゴディーニョはポルトガルのリスボンに生まれ、大学で経営学を学んだ後に音楽を独学、リスボン高等音楽学校に入り2006年に作曲法の学位を習得しました。
 即興、ジャズ、ポルトガル伝統音楽も一貫して志向しています。
 
 

MPMPCD 42
¥2600
セルジオ・アゼヴェード (1968-) :
 箱をさわると 子供のためのピアノ作品集
ディアナ・ボテーリョ・ヴィエイラ(ピアノ (*以外))
セルジオ・アゼヴェード (ピアノ (*))
  海辺での一日 から 出発! (第1曲)
  子供のための6つの小品
   行進曲 (プロコフィエフの様式で) (第1曲) / シチリアーナ (第2曲) / セレナード (第4曲)
   さようなら、ぼくのレディー、さようなら (第6曲)
  ベアトリシュの小さなピアノの本 から ロベルトと他の人形たち / ジョコーソ
  子供のための5つの小品 ガヴォット (第1曲) / 行進曲 (第2曲)
  ティディブンの5つの小品 から
   ティディブン、ブン、ブン! (第1曲) / ワルツ (第2曲) / ピエロたち (第3曲)
  子供のための12の小品 から クロウタドリの行進 (第10曲)
  小さな音楽 から 映画の小ワルツ (ニーノ・ロータに) (第1曲)
  あちらこちらの小品 (全曲) 行進曲 / ヴェネツィアで / アラ・ナポリターナ
  8つの易しい小品 から
   最初の葉が落ちる (第1曲) / 箱をさわると (第2曲) / 蛇たちを夢中にさせる笛 (第5曲)
   行列 (第8曲)
  未知の王女のための組曲 (全曲) シチリアーナ / ガイヤルド / メヌエット / パヴァーヌ
  万華鏡 から
   王の行進 (第1曲) / 東洋の子守歌 (第2曲) / 中国皇帝の行進 (第3曲) / ミステリオーソ (第4曲)
   夏の日 (第5a曲) / 水槽の中の金魚 (第6曲) / おんぼろ車が行く (第7曲) / 回転木馬 (第8曲)
   フォークダンス (第9曲) / 悲しい行進曲 (第14曲) / メヌエット (第15曲) / サーカス・ワルツ (第17曲)
  5つの小品 (全曲) 朝 / 盲目の山羊 / 夜の / 大太鼓 / 遊び
  左手のための5つの小品 から 子守歌 (第4曲)
  ワルツ組曲 から
   緩やかなワルツ (第1曲) / 貧弱で感傷的なワルツ (第2曲) / サーカス・ワルツ (第3曲)
   悲しいワルツ (第4曲) / 人形イゴールのワルツ (第5曲)
   モーリス・ラフマニノフ・ダ・シルヴァのワルツ (第7曲) / パリの通りのワルツ (第9曲)
   映画のワルツ (第10曲)
  海辺での一日 から 家に帰る時間 (第8曲)
 [ボーナス・トラック]
  8つの易しい小品 から 箱をさわると (第2曲) (*)
   (以上、ピアノ独奏曲)

 録音 : 2018年、リスボン高等音楽学校ヴィアナ・ダ・モッタ・ホール、リスボン、ポルトガル (*以外) データ記載無し (*)

 セルジオ・アゼヴェードはポルトガルのコインブラに生まれ、フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) 他に師事した作曲家。1993年以来2020年現在リスボン高等音楽学校教員。
  
 


MPMPCD 43
¥2600
フランシスコ・ベネト : ヴァイオリンとピアノのための作品全集 (*)
 フランシスコ・ベネト (1877-1945) : 思い出 (*)
 フランソワ・クープラン (1668-1733)
 フランシスコ・ベネト 編曲 : 小さな風車
 ジャン=フィリップ・ラモー (1683-1764)
 フランシスコ・ベネト 編曲 : タンブラン
 フランシスコ・ベネト :
  おしゃべり / カンツォネッタ / 春 (間奏曲) (*) /
  スケルツォ / カブトムシ / バラードとタランテッラ /
  軽快なファド (第1版) / 軽快なファド (第2版) /
  陽気なファド / エスタラディーニョ (ポルトガル舞曲) (*)
ヌーノ・ソアレシュ (ヴァイオリン)
ユーリー・ポポフ (ピアノ)

 録音 : 2016年6月、アヴェイロ大学コミュニケーション & アート学部ホール、アヴェイロ、ポルトガル

 フランシスコ・ベネトはスペインのヴァイオリニスト・指揮者。バレンシア州ビジャヌエバ・デ・カスティジョンに生まれ、6歳にして演奏会を開きヴァイオリンを披露。バレンシア音楽院を卒業後パブロ・サラサーテに勧められパリに留学しホセ・ホワイト (1836-1918) に師事し、フォーレ、ドビュッシー、ラヴェル、グラナドス、アルベニスらと交友、20代でコロンヌ交響楽団のコンサートマスターに就任しました。
 やがてフランスを離れた理由は不明ですが、ベネトは母国スペインではなくポルトガルのリスボンに移住しリスボン国立音楽院附属室内楽学校の校長に就任。ポルトガルの作曲家の新作初演を手がける他、国内で、また祖国スペインで精力的に演奏活動を展開、リスボンに骨を埋めました。
 没後はほぼ忘れ去られましたが、このところ再評価の兆しがあります。
 ポルトガルのヴァイオリニスト、ヌーノ・ソアレシュはロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックを卒業後クリーヴランド音楽院 (アメリカ合衆国) で修士課程を修了、2020年現在アヴェイロ大学 (ポルトガル) の博士課程でフランシスコ・ベネトを研究テーマとしています。
 
 

MPMPCD 50
¥2600
わが唯一の喜び 15世紀の宮廷歌集—ポルトの写本714番
 ジョン・ベディンガム (1422?-1459/1460) : Mon seul plaisir
 ギヨーム・デュファイ (1397-1474) :
  J'ay mis mon cuer / Va t'en, mon cuer / Le serviteur hault guerdonne / Per le reguard
 コンラート・パウマン (1404-1473) : Mit ganczem willen
 不詳 : Fortune laisse moy la vie
 エーヌ・ヴァン・ギゼゲム (1445頃-1472以後)/ヨハネス・ティンクトーリス (1435-1511) :
  De tous biens plaine
 グリエルモ・エブレオ (1420頃-1484頃) : Falla con misuras
 ロベルトゥス・デ・アングリア (確認できる活躍期 : 1450-1475) : O fallaze e ria fortuna
 不詳 : La vida de Culin
 ガルフリドゥス・デ・アングリア (確認できる活躍期 : 1444頃) :
  Che faro io dolorosa / Io zemo suspiro
 ロベルトゥス・デ・アングリア : El mal foco arda
 不詳 : A Florence la joyose cite - Ellas la fille Guillemin
 ジル・ジョワ (1424/5-1483) : Poy che crudel fortuna
 ジョン・ベディンガム : O rosa bella / Durer ne puis
 ギヨーム・デュファイ : Adieu m'amour / Qu'est devenue leaulte? / Entre les plus plaines d'anoy
 ジャン・ルグラン : Las, je ne puis oir nouvelle
 不詳 : Helas! n'array-je jamais mieux? / Portugaler - Or me veult
 ギヨーム・デュファイ : Helas mon dueil / En triumphant de cruel dueil
  (以上、出典 : ポルト市立図書館所収写本714番)
 ヴォーゼス・アルフォンシナス
  スザーナ・テイシェイラ、ジョアナ・ナシメント (メゾゾプラノ)
 ゴンサロ・ピント・コンサルヴェス、ジョアン・ロドリゲス (テノール)
 ヴィトル・ガスパール、フェルナンド・ゴメス (バリトン)
 ペドロ・ソウザ・シルヴァ (リコーダー)
 ヌーノ・トルカ・ミランダ (リュート)
 セルジオ・フォンタウン (アシスタント・ディレクター)
 マヌエル・ペドロ・フェレイラ (ミュイージカル・ディレクター)

 録音 : 2002年9-12月、キンティーノ教会、ソブラル・デ・モンテ・アグラソ、ポルトガル(2018年、ディジタル・リエディション & リマスター)

 ヴォーゼス・アルフォンシナスは1995年、音楽学者マヌエル・ペドロ・フェレイラが創立した古楽アンサンブル。初期ルネサンスの大作曲家デュファイを軸としたプログラムです。
 
 

MPMPCD 51
¥2600
ENTREculturalidades / INTERtextualidades
 フルート、ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための21世紀ポルトガル音楽

   ヌーノ・フィゲイレド (1982-) : Candomblando
   サラ・カルヴァーリョ (1970-) : slumscape
   トゥリオ・アウグスト (1983-) : Mfhumba
   リカルド・リベイロ (1971-) : ZILLIJ
   フェルナンド・C・ラパ (1950-) : a menina, a lua e o mar
   エヴゲニー・ズディルキン (1968-) : Illusiones
   アンジェラ・ダ・ポンテ (1984-) : La no Agua Grande
ペルフォルマ・アンサンブル
 ジョルジェ・サルガード・コレイア (フルート)
 エレーナ・マリーニョ (ピアノ)
 デイヴィッド・ロイド(ヴァイオリン、ヴィオラ)
 ヤロスラフ・ミクス (チェロ)

 録音 : 時期の記載無し (2019年以前)、アヴェイロ大学コミュニケーション & アート学部ホール、アヴェイロ、ポルトガル
 
 

MPMPCD 54
¥2600
デュオ・コントラチェロ IV
 チェロとコントラバスのための2010年代ポルトガル音楽
デュオ・コントラチェロ
 ミゲル・ロシャ (チェロ)
 アドリアーノ・アギアル (コントラバス)
  ジョアン・ペドロ・オリヴェイラ (1959-) :
   Dark Energy (チェロ、コントラバスとエレクトロアコースティックのための) (2018)
  クロティルデ・ロザ (1930-2017) : Peaceful Meeting (チェロとコントラバスのための) (2016)
  ジャイム・レイス (1983-) :
   Fluxus Drug (チェロ、コントラバスとエレクトロアコースティックのための) (2015)
  イザベル・ソヴェラル (1961-) :Anamorphoses VIII (チェロとコントラバスのための ; 改訂版) (2014)
  アンジェラ・ロペス (1972-) :E(H)LLE(M), Sete momentos em forma de tranca
   (チェロ、コントラバスとエレクトロアコースティックのための) (2017)
  アントニオ・シャガス・ロザ (1960-) :La barque (fragmentos) (チェロとコントラバスのための) (2018)

 録音 : データ記載無し (2019年以前)
 
 


MPMPCD 58
¥2600

ルイス・デ・フレイタス・ブランコ (1880-1955) :
 ヴァイオリンとピアノのための作品全集

  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番 (1908)
  ヴァイオリンとピアノのための前奏曲 (1910)
  ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 (1928)

ヌーノ・ソアレシュ (ヴァイオリン)
ユーリー・ポポフ (ピアノ)

 録音 : 2019年3月30-31日、アヴェイロ大学コミュニケーション & アート学部ホール、アヴェイロ、ポルトガル

 ルイス・デ・フレイタス・ブランコは20世紀前半のポルトガルを代表する作曲家の一人。
 リスボンに生まれ、パリでドビュッシーに師事。1916年よりリスボン音楽院作曲科教授を務めました。
 
 

MPMPCD 60
¥2600
サロンのレチタティーヴォ/19世紀ブラジルとポルトガルの朗唱とピアノのための音楽 アカデミーア・ドス・レナシードス
 アルベルト・パシェコ (朗唱)
 アンドレア・ルイーザ・テイシェイラ (ピアノ)
  フルタード・コエーリョ (1831-1900)/R・A・デ・ブリャオン・パト (1828-1912) 作詩 :
   エリーザ (ブラジル版) / 月の夜 / エリーザ (ポルトガル版)
  サンタナ・ゴメス (1834-1908)/フランシスコ・キリーノ・ドス・サントス (1841-1886) 作詩 : 洗濯女の息子
  アントニオ・フレデリコ・カルドーゾ・ジ・メネゼス (1848-1915)/
   A・J・ジ・セナ (?-?) 作詩 : 雪の花
  エミリオ・エウティキアーノ・コヘイア・ド・ラーゴ (1837-1871)/
   カストロ・アウヴェス (1847-1871) 作詩 : ボヘミアンの歌
  コネゴ・カンジド・フェへイラ・ダ・クーニャ (?-?)/
   トビアス・バヘート・ジ・メネゼス (1839-1889) 作詩 : 予感
  アントニオ・オステルノルド (?-?)/ベント・ダ・シウヴァ (?-?) 作詩 : いつも!
  アントニオ・ジャシント・フランコ・ジュニア (?-?)/
   ジョゼ・ヴィダル・レイテ・リベイロ (?-?) 作詩 : 幻影
  アルトゥール・ナポレアウン (1843-1925)/
   ロゼンド・モニス・バヘット (1845-1897) 作詩 : 聖母の眠り
  ジョアン・ネポムセーノ・ヴァラダーレス (?-?)/
   フランシスコ・フェルナンデス・ジ・ソウザ (?-?) 作詩 : 期待
  ラファエル・コエーリョ・マシャード (1814-1887)/
   ゴンサウヴェス・ジアス (1823-1864) 作詩 : ただひとつある
  エンリケ・アウヴェス・ジ・メスキータ (1830-1906)/
   アントニオ・アシレス・ジ・ミランダ・ヴェレジャウン (1834-1900?) 作詩 : 子供たちの祈り
  ジョアン・ゴメス・ジ・アラウージョ (1846-1943)/
   ホドリーゴ・ロバート・マルコンデス・マシャード (1846-1918) 作詩 : 悲しき大天使
  フランシスコ・デ・サ・ノローニャ (1820-1881)/トマス・リベイロ (1831-1901) 作詩 : ユダヤ女
  ジャヌアリオ・ダ・シウヴァ・アルヴェロス・フィーリョ (1820頃-1890)/
   作詩者不詳 : ルッシーニョのフーガ (「ユダヤ女」のパロディー)
  アントニオ・パブティスタ・トマス・ジ・アキーノ (?-?) : フェニアン
  作詩者不詳 : 私には一人の恋人がいた
  H・J・マセード (?-?) 作詩 : 男の子
  シキーニャ・ゴンザーガ (1847-1935)/
   J・B・N・ゴンザーガ・フィーリョ (1849-1931) 作詩 : アンジェリテュード

 録音 : 2018年9月24-25日、アトランティカ・ブルー・スタジオ (スタジオ A)、パソ・デ・アルコス、ポルトガル

 ポルトガルとブラジルの無名作曲家たちによる、ピアノ伴奏に合わせて音楽的に語るレチタティーヴォ作品を集めた珍しいプログラム。
 上記の楽曲名日本語題は弊社の直訳であり、適切でない可能性がございます。ご了承ください。(代理店)
 
 
MPMPCD 41
¥2600
B.U.B.A. (1983-) :
 Vizinhos Vicini Buren Nachbarn Neighbours

  (カンディタ・ピント監督ドキュメンタリー映画)
   オリジナル・サウンドトラック (2016)
    Bonjour Tristesse / Bouca / Where to? / 5+3 /
    Labour / Overdriven Lines / The Perfect Form /
    How many worlds how many yous? /
    Infinite Dreams in No Man's Land /
    When Alvaro meets Antonio / When Antonio met Alvaro /
    Devant la Tristesse / Know your worth (Bonus Track)
B.U.B.A.
 (ジョアン・ブルーノ・ソエイロ)
 (音響制作)

 B.U.B.A. ことジョアン・ブルーノ・ソエイロはポルトガルの作曲家・音楽プロデューサー・オーディオエンジニア。主に映画音楽で知られています。
 外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。(代理店)
 
 

MPMPCD 55
¥2600
プレミオ・ムジカ 2019
 ソフィア・デ・メロ・ブレイネル・アンデルセンの詩による
ポルトガルの無伴奏合唱作品集
   フェルナンド・ロペス=グラサ (1906-1994) :
    失われた庭 [jardim perdido]
   ミゲル・ジェズス : 夜の三部作 [Tríptico nocturno]
   ウーゴ・リベイロ (1983-) :
    無題詩集 [poemas sem nome] (全9曲)
   エウリーコ・カハパトーゾ (1962-) :
    ソフィアの小さな詩集 [Pequeno poemario de Sophia] (全3曲)
   ルイス・ロペス・カルドーゾ (1972-) : 静寂 [Silencio] (全7曲)
    (以上、無伴奏合唱のための)
アンサンブル MPMP (合唱)
クラーラ・アルコビア・コエーリョ (指揮)

 ポルトガルで新たに創設された作曲コンテスト「プレミオ・ムジカ」第1回のテーマは、ポルトガルの詩人ソフィア・デ・メロ・ブレイネル・アンデルセン (1919-2004) の詩をテキストとした無伴奏合唱曲。
 当盤には応募の2作品 (ウーゴ・リベイロとミゲル・ジェズス) と、同じくブレイネル・アンデルセンの詩をテキストとしたポルトガルの先輩作曲家たちの無伴奏合唱作品が収められています。ブックレットは付いておりません。
 外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。ディジパックの背表紙に MPMP 19 と表示されていますが、これは規格品番ではございません。紛らわしく申し訳ございません。

 録音 : 2019年3月23-24日、4月6-7日、サン・ドミンゴス修道院教会、ポルト、ポルトガル
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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APR



APR7312
(3CD)
特別価格
¥4200→\3790
フレンチ・ピアノ・スクール 〜 マグダ・タリアフェロ 〜 78回転ソロ&協奏曲録音全集
 ●CD1
  ◆HMVフランス録音(パリ、1928−1930)
   ・フォーレ:バラード嬰ヘ長調 Op.19(録音:1928年11月13日)
     ピエロ・コッポラ(指揮)、グラモフォン管弦楽団
   ・フォーレ:即興曲第3番変イ長調 Op.34(録音:1928年11月13日)
   ・ドビュッシー:《ピアノのために》より 第1番「前奏曲」、第2番「サラバンド」(録音:1930年3月26日)
   ・モンポウ:《郊外》より 第1番「道、ギタリストと老いぼれ馬」、《子供の情景》より 第5番「庭のおとめたち」
    (録音:1930年3月26日)
  ◆デッカ録音(サル・ガヴォー、パリ、1930)
   ・モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番ニ長調 K.537《戴冠式》(録音:1930年12月)
     レイナルド・アーン(指揮)、コンセール・パドルー
  ◆ウルトラフォン録音(パリ、1932−1933)
   ・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331《トルコ行進曲付き》より トルコ行進曲(録音:1932年6月頃)
   ・ドビュッシー:《版画》より 雨の庭、《ピアノのために》より 第3番「トッカータ」(録音:1932年6月頃)
   ・フォーレ:即興曲第2番ヘ短調 Op.31(録音:1932年6月頃)
   ・グラナドス:スペイン舞曲第6番ニ長調《ロンダーリャ・アラゴネーサ》(録音:1932年6月頃)
   ・アルベニス:組曲《スペインの歌》Op.232より セギディーリャ(録音:1932年6月頃)
 ●CD2
  ◆ウルトラフォン録音(パリ、1932−1933)
   ・ショパン:即興曲第1番変イ長調 Op.29、ワルツ第5番変イ長調 Op.42(録音:1933年10月頃)
  ◆パテ録音(パリ、1934−1938)
   ・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 K.576より 第3楽章:アレグレット(録音:1938年9月14日)
   ・ウェーバー:ロンド・ブリランテ変ホ長調 Op.62(録音:1936年5月14日)
   ・メンデルスゾーン:《子供のための小品集》Op.72より
    第4番:アンダンテ・コン・モート、練習曲第2番ヘ長調 Op.104b-2(録音:1936年5月14日)
   ・ショパン:幻想即興曲嬰ハ短調 Op.66(録音:1934年7月19日)
   ・シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26(録音:1934年7月19日)
   ・シューマン:ロマンス第2番嬰ヘ長調 Op.28-2(録音:1934年9月20日)
   ・アルベニス:スペイン組曲 Op.47より 第3番:セビーリャ(録音:1934年9月20日)
   ・アーン:ピアノ協奏曲ホ長調(録音:1937年5月10日−11日)
     レイナルド・アーン(指揮)、オーケストラ名不詳
 ●CD3
  ◆パテ録音(パリ、1934−1938)
   ・アーン:ソナチネ ハ長調(録音:1936年7月8日)
   ・アーン:ロマンス イ長調(録音:1936年5月14日)
     ドゥニーズ・ソリアーノ(ヴァイオリン)
   ・フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13(録音:1934年2月17日)
     ドゥニーズ・ソリアーノ(ヴァイオリン)
   ・フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.13より 第1楽章:アレグロ・モルト
    (リテイク版/録音:1934年7月19日)
     ドゥニーズ・ソリアーノ(ヴァイオリン)
   ・フォーレ:アンダンテ Op.75(録音:1934年5月30日)
     ドゥニーズ・ソリアーノ(ヴァイオリン)
  ◆フィリップス録音(サル・アポロ、1954)
   サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番ヘ長調 Op.103《エジプト》(録音:1954年4月23日−24日)
     ジャン・フルネ(指揮)、コンセール・ラムルー

 フレンチ・ピアノ・スクール・シリーズ最新巻!フランスとブラジルに足跡を遺したマグダ・タリアフェロ!

 貴重な録音の発掘と良質な復刻でヒストリカル・ファンから高い支持を得ている「APR」の看板シリーズ「フレンチ・ピアノ・スクール」に、ブラジル生まれのフランスのピアニスト、マグダ・タリアフェロ(1893−1986)が登場!
 パリ音楽院ではアントナン・マルモンテルとアルフレッド・コルトーに師事し、一等賞を獲得し卒業。特に度々、伴奏の指揮を務めたレイナルド・アーンとの友情は、後にタリアフェロに献呈される「ピアノ協奏曲」の作曲へと繋がるなど、そのキャリアに非常に大きな影響を与えたことでも知られています。
 そのタリアフェロとアーンの友情の証は、ここに収録されたモーツァルトの「戴冠式」、そしてアーンの「ピアノ協奏曲」での共演でも聴くことができます。

 定評のあったフランス音楽を中心としたソロ作品や協奏曲の録音はもちろんのこと(サン=サーンスの「エジプト」はフルネの指揮!)、カイロ出身でパリ音楽院で学んだ女流ヴァイオリニスト、ドゥニーズ・ソリアーノ(1916−2006)との共演の記録も要注目。
特にフォーレの「ヴァイオリン・ソナタ第1番」では、理由が不明ながらも数ヶ月後に再録音が行われ、後のプレス盤で既存の録音と置き換えられた「第1楽章:アレグロ・モルト」のリテイク音源の収録も非常に興味深いところです。
 フランスとブラジルに大きな足跡を遺した名女流、マグダ・タリアフェロのSPレコード時代の名演の数々。ウォード・マーストンのリマスタリングによる音質向上も見逃せないポイントです。

 ※録音:1928年−1954年
 ※リマスタリング:ウォード・マーストン
 



<メジャー・レーベル>
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DG



4839594
(CD)
\2900→\2690
〔デジパック〕
数年後、「2020年を代表するアルバム」といわれるようになるかもしれない
 《ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ウィーン》

CD&LP 収録予定曲
 01. ネヴァーランドへの飛行(『フック』から)
 02. 『未知との遭遇』から抜粋
 03. 悪魔のダンス(『イーストウィックの魔女たち』から)
 04. 地上の冒険(『E.T.』から)
 05. 『ジュラシック・パーク』のテーマ
 06. ダートムア、1912年(『戦火の馬』から)
 07. 『ジョーズ』から組曲
 08. マリオンのテーマ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
 09. 『スター・ウォーズ』メイン・タイトル
 10. レベリオン・イズ・リボーン(『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から)
 11. ルークとレイア(『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』から)
 12. 帝国のマーチ(『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』から)
 13. レイダース・マーチ(『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』から)
ジョン・ウィリアムズ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン3 & 13)
4839333
(2LP)
\4800
ジョン・ウィリアムズが初めてウィーン・フィルを指揮した公演ライヴ。
全世界からの熱い反響を受け、ロゴ部分にDGイエローを使用した通常盤2形態も急遽追加発売決定!

■グラミー賞受賞25回、アカデミー賞受賞5回、エミー賞5回、ゴールデン・グローブ賞受賞4回……。50年以上にわたりハリウッド映画音楽のトップランナーとして君臨するレジェンド、ジョン・ウィリアムズ。現代で最も支持を集める“映画音楽の神様”のヒット作品、『スター・ウォーズ』『レイダース』『ジュラシック・パーク』『E.T.』『ジョーズ』などなど、全ての世代に愛される作品のあの音楽を、最高の演奏と最新の録音&録画技術で収録。
■ジョン・ウィリアムズが自身の代表作を振ったウィーン・フィルへの指揮デビュー公演(2020年1月18&19日)、白熱のライヴ録音!
■歴史的事件! 大衆娯楽の王様である映画を彩る音楽が、音楽の都ウィーンのラシックの殿堂、あのニューイヤー・コンサートの会場ムジークフェラインの黄金のホールに朗々と響く。しかも演奏はクラシック音楽の伝統と精神を脈々と受け継ぐ世界最高のオーケストラ、クラシックのスーパー・エリート、ウィーン・フィル。現代の大衆娯楽と伝統的な芸術の幸福な出会いという意味でも歴史的な公演。演奏前からスタンディング・オベーションで熱狂する聴衆と、演奏者たちの気合のこもった白熱の演奏が全てを物語っています。

録音:2020年1月 ウィーン〈ライヴ・レコーディング〉



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オーストラリアELOQUENCE



4828529
\1500
《サーストン・ダート/ヨーゼフ・カイルベルト〜モーツァルト:セレナード集 他》
 モーツァルト:
  1) セレナードト長調K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』、
  2) セレナード第6番ニ長調K.239、

  3) 交響曲第29番イ長調K.201、
  4) 6つのドイツ舞曲K.509、
  5) 6つのドイツ舞曲K.571

DECCA初CD化
サーストン・ダート(指揮)
フィロムジカ・オブ・ロンドン(1, 2)、

ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)
バンベルク交響楽団(3-5)

 二人の巨匠指揮者により明らかにされる戦後の古典派演奏の軌跡
 戦後の古典派演奏スタイルの変革が示されたアルバムです。1938年から録音を始めていたオワゾリール・レーベルは、古楽復興運動の先頭に立ち、1951年にはバンベルク交響楽団と長い間その首席指揮者を務めていたヨーゼフ・カイルベルトとモーツァルトの交響曲第29番と2つのドイツ舞曲集を録音する契約を交わしていました。
 そしてその録音はパリで行われました。さらにサーストン・ダートと、ダートのアンサンブル、フィロムジカ・オブ・ロンドンとも録音を行いました。
 『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』は、失われたとされる作品の最初のメヌエットを挿入して行った初めての、そして今のところ唯一の録音です。
 ここでは、アインシュタインの提案に従い、ピアノ・ソナタの楽章(K.498a)をダート自身が管弦楽編曲したものが使われています。古楽の弓を使用して行われた初のモーツァルト管弦楽録音でもあります。
  【録音】1955年、パリ(3-5)、1957年、ロンドン(1, 2)
  
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4829398
\1500
《サーストン・ダート〜J.S.バッハ:フランス組曲第1番−第6番》
 J.S.バッハ:フランス組曲
  1) 第1番ニ短調BWV812、2) 第2番ハ短調BWV813、3) 第3番ロ短調BWV814、
  4) 第4番変ホ長調BWV815、5) 第5番ト長調BWV816、6) 第6番ホ長調BWV817

DECCA初CD化
サーストン・ダート(クラヴィコード)

 バッハお気に入りの楽器で演奏された録音!
 『フランス組曲』といっても、実際にはバッハの他の鍵盤楽器の組曲、『イギリス組曲』や『パルティータ』よりもフランス様式だというわけではありません。フランスやイタリアなど異なる国のスタイルの楽章が興味深く混ざり合っています。
 オワゾリールの1961年の録音時のブックレット(今回の再発売アルバムにも付いています)には、サーストン・ダートのわかりやすい解説が掲載され、ダートがバッハのお気に入りの鍵盤楽器だったとされるクラヴィコートを使用した経緯も書かれています。
 音量が程よく親しみやすいクラヴィコートはチェンバロよりもドラマティックな変化をつけられ、音を微妙に調整することも可能です。
 チェンバロ奏者、指揮者、編集者であったダートは戦後のイギリスで古楽の復興のために指導的役割を果たしました。
 1971年に49歳で亡くなった時、教え子のチェンバロ奏者イーゴリ・キプニスから「理想の音楽学者・演奏者」であると最大級の賛辞を送られました。
  【録音】1961年1月、ウェスト・ハムステッド
 
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4840385
(4CD)
\3500→\3190
《アンタル・ドラティ〜モーツァルト&ハイドン
  マーキュリー・リヴィング・プレゼンス録音全集》

《CD 1》
 モーツァルト:
  1) 交響曲第40番ト短調K.550(モノラル)*、2) 歌劇『フィガロの結婚』K.492序曲*、
  3) 歌劇『ルーチョ・シッラ』K.135序曲、4) 2つの行進曲ニ長調K.335、5) 行進曲ニ長調K.249、
  6) メヌエット ハ長調K.409、7) 3つのドイツ舞曲K.605(第1番ニ長調/第2番ト長調/第3番ハ長調「そり遊び」)、
  8) セレナードト長調K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
  【演奏】ミネアポリス交響楽団(1)、ロンドン交響楽団(2, 8)、フェスティヴァル室内管弦楽団(3-7)
  【録音】1953年、ミネアポリス(1)、1962年7月(2)、1965年8月(3-7)、1956年7月(8)、ロンドン/
《CD 2》
 モーツァルト:
  1) 交響曲第36番ハ長調K.425『リンツ』*、2) 交響曲第40番ト短調K.550(ステレオ)*、
 3) ハイドン:交響曲第59番イ長調『火事』*
  【演奏】ロンドン交響楽団(1, 2)、フェスティヴァル室内管弦楽団(3)
  【録音】1956年7月(1)、1961年6月(2)、1965年7月(3)、ロンドン/
《CD 3》
 ハイドン:
  1) 交響曲第45番嬰ヘ短調『告別』*、2) 交響曲第81番ト長調*、3) 交響曲第94番ト長調『驚愕』*
    【演奏】ロンドン交響楽団(1)、フェスティヴァル室内管弦楽団(2)、フィルハーモニア・フンガリカ(3)
    【録音】1961年6月(1)、1965年7月(2)、ロンドン、1958年6月、ウィーン(3)/
《CD 4》
 ハイドン:
  1) 交響曲第100番ト長調『軍隊』*、2) 交響曲第101番ニ長調『時計』*、3) 交響曲第103番変ホ長調『太鼓連打』*、
 4) モーツァルト:交響曲第51番ニ長調K.196/121より第3楽章
  【演奏】ロンドン交響楽団(1, 2)フィルハーモニア・フンガリカ(3)、フェスティヴァル室内管弦楽団(4)
  【録音】1957年7月(1, 2)、1965年8月(4)、ロンドン、1958年6月、ウィーン(3)

*DECCA初CD化
アンタル・ドラティ(指揮)

 画期的なハイドンの交響曲全集につながるドラティの原点
 アンタル・ドラティがマーキュリー・リヴィング・プレゼンスに行ったハイドンとモーツァルトの録音全集です。
 モーツァルトの交響曲第40番とメンデルスゾーンの交響曲第4番は、ドラティが1949年から音楽監督を務めていたミネアポリスで録音され、1953年にリリースされました(今回メンデルスゾーンの第4番は、ドラティのシューマンと他のメンデルスゾーン作品とともに別のアルバムでリリースされています)。
 その後『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』と『リンツ』が1956年に、交響曲第40番(ステレオ)が1961年に録音されました。1967年のLPからは『ルーチョ・シッラ』序曲、行進曲、舞曲が集められています。
 そして同時にドラティは『告別』交響曲を含むハイドンの録音集に取り掛かり、その後デッカから画期的なハイドンの交響曲全集が発売されることとなりました。
 CD4枚組。
 
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4840506
(2CD)
\1800
《アンタル・ドラティ
 〜メンデルスゾーン&シューマン:交響曲集》

《CD 1》
 メンデルスゾーン:
  1) 交響曲第4番イ長調Op.90『イタリア』*、2) ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64、
  3) 劇付随音楽『夏の夜の夢』Op.61(抜粋)**/
《CD 2》
 メンデルスゾーン:
  1) 序曲『ヘブリディーズ(フィンガルの洞窟)』Op.26、
  2) 交響曲第3番イ短調Op.56『スコットランド』、
 3) シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120*

*DECCA初CD化
**DECCA世界初CD化
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)(CD 1: 2)、
アンタル・ドラティ(指揮)
ミネアポリス交響楽団(CD 1: 1)、
ロンドン交響楽団(CD 1: 2, CD 2)、
ウィーン交響楽団(CD 1: 3)

 初期ロマン派の音の世界を清々しい演奏で再現
 ハンガリーの指揮者アンタル・ドラティはハイドンとモーツァルト、ベルクからバルトーク、そしてメシアンまでの20世紀音楽と密接な関係がありますが、特に初期ロマン派の音楽の演奏に独特の才能を発揮しました。
 このメンデルスゾーンとシューマンの録音ではミネアポリスでの『イタリア』交響曲のみがモノラル録音となっています。ドラティはメンデルスゾーンとシューマンの音の世界の中で清々しく流れるような演奏を繰り広げています。
 ヴァイオリン協奏曲は、ドラティとこの曲に対する共通の理解を分かち合うパートナーであるヘンリク・シェリングとの共演です。
 CD2枚組。
 
 【録音】1953年、ミネソタ(CD 1: 1)、1964年7月、(CD 1: 2)、1956年7月(CD 2: 1, 2)、1963年7月(CD 2: 3)、ロンドン、1958年9月、ウィーン(CD 1: 3)
 
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4840365
(2CD)
\1800
《ハンス・シュミット=イッセルシュテット
 〜ドヴォルザーク&ブラームス:管弦楽曲集》

《CD 1》
 ドヴォルザーク:
  1) 交響曲第7番ニ短調Op.70、
  2) スラヴ舞曲集Op.46より3曲(第1番ハ長調/第2番ホ短調/第3番イ長調)、
  3) スラヴ舞曲集Op.72より第8番変イ長調、
 4) ブラームス:『21のハンガリー舞曲』より7曲
  (第1番ト短調/第2番ニ短調/第3番ヘ長調/第5番ト短調/第6番ニ長調/第7番ヘ長調/第10番ヘ長調)/
《CD 2》
 ドヴォルザーク:1) 弦楽セレナード ホ長調Op.22*、2) 弦楽セレナード ニ短調Op.44*

*DECCA世界初CD化
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)
ハンブルク放送交響楽団(CD 1)、
北ドイツ放送交響楽団(CD 2)

 才能あふれる交響曲指揮者による感動のドヴォルザーク
 ハンス・シュミット=イッセルシュテットの3枚のLPアルバムをCD2枚組にまとめた、劇的なほど感動を与えるドヴォルザークの録音集です。
 ドヴォルザークとブラームスの民俗舞曲を併録。どれも才能あふれる交響曲指揮者としてシュミット=イッセルシュテットが戦後に活躍していた時期の録音です。
 1945年にロンドンのBBC交響楽団を模範としたドイツの楽団としてハンブルク放送交響楽団(後の北ドイツ放送交響楽団)を設立し、音楽監督も務めました。
 ダルムシュタット、ハンブルク、ベルリンでオペラ指揮者として始まった音楽人生でしたが、後に交響曲指揮者として円熟した晩年を過ごしました。
 ドヴォルザークの2つのセレナードは世界初CD化。新世代の音楽愛好家の方々にもこの指揮者の名前を知っていただけることでしょう。
  【録音】1953年3月、ロンドン(CD 1)、1963年12月、ハンブルク(CD 2)
 
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4840353
(2CD)
\1800
《シュミット=イッセルシュテット/ジュスキント/ドラティ
 〜モーツァルト&シューベルト:交響曲集》

《CD 1》
 モーツァルト:
  1) 交響曲第39番変ホ長調K.543*、2) 交響曲第41番ハ長調K.551『ジュピター』*/
《CD 2》
 シューベルト:
  1) 交響曲第4番ハ短調D417『悲劇的』*、2) 交響曲第6番ハ長調D589『小ハ長調』、
 3) ウェーバー:歌劇『オベロン』序曲

*DECCA世界初CD化
ハンス・シュミット=イッセルシュテット(CD 1, CD 2: 2)、
ワルター・ジュスキント(CD 2: 1)、
アンタル・ドラティ(CD 2: 3)(指揮)
ロンドン交響楽団

 学術的でありながら生命力あふれる圧巻のモーツァルト演奏
 「技術ではなく作曲者の意図を明らかにすることを目的にしている」と評されたハンス・シュミット=イッセルシュテットの指揮。その傾向はモーツァルトの演奏に特に顕著に現れています。1958年にロンドン交響楽団を指揮してマーキュリーに行われたこの録音も例外ではありません。
 シュミット=イッセルシュテットはイタリアがモーツァルトに与えた影響について博士論文を書くほど、深い学術的な理解を持ってモーツァルトを指揮していますが、それが曲の生命力を邪魔してはいないことは、このジュピター交響曲の録音がはっきりと証明しています。
 シュミット=イッセルシュテットは戦後設立した北ドイツ放送交響楽団とたびたびイギリスにツアーを行い成功を収め、ロンドンのオーケストラとも良好な関係を築きました。1973年に亡くなるまで客演指揮者を迎え、そうした指揮者たちからも刺激を受けていました。
 シューベルトの交響曲第6番は最初のリリース時と同様、チェコ出身でイギリスに亡命したワルター・ジュスキント指揮の交響曲第4番とカップリングされています。
 CD2枚組。
  【録音】1958年7月(CD 1, CD 2: 1, 2)、1962年7月(CD 2: 3)、ロンドン
 














8/19(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ALIA VOX


AV 9938
¥3000
SYNERGIA〜キプロス島の音楽
 1. Nanourisma/2. Andrikos karsilamas - Mandra (器楽)/
 3. Kochini triandafillia mou/4. Bahcada guzu 4'02/
 5. Fesligan - Ipsintri vasilijia mou/6. Kozan (instr.)/
 7. Gazel - Ada Sahilleri - Matia Mou /8. Drepanin (instr.)/
 9. Esira to milon/10. Yinekios karsilamas (器楽)/
 11. Hava mola/12. Pafitissa foni/13. Vraka - Konyali
ディミトリ・プソニス(サントゥール、ザズ、指揮)
カテリーナ・パパドプーロウ(ギリシア語の歌唱)
エダ・カライトゥグ(トルコ語の歌唱)
ミカリス・クルミス(ヴァイオリン)
ユルダル・トカン(ウード)
ヴァゲリス・カリピス(パーカッション)

 キプロス島に伝わる魅惑の音楽

 録音:2019年1月30-2月2日、アテネ(ギリシア)

 キプロス島に古代から伝わる美しい歌と踊りを集めた1枚。すべてディミトリ・プソニスがセレクトした楽曲。
 プソニスは1961年アテネ生まれ。11 歳でクラシックギターを始め、18歳よりサントゥールをはじめとする様々な楽器を学ぶようになります。
 これまでにサウンドトラックの録音のほか、サヴァールとの共演も多数の、ジャンルや時代を超えた活躍をみせている音楽家です。ここえはプソニスの呼びかけにより、キプロス島の歌手や楽器奏者のほか、ギリシャやトルコの音楽家が結集しました。
 島に口頭伝承で伝わる古の音楽と、現代でも歌い継がれているもの両方が、実に活き活きと演奏されています。世代を超えて受け継がれてきた伝統を知り尽くしたアーティストたちが、愛の歌、子守唄、そして情熱と活力に満ちた踊りに新たな命を吹き込んでいます。
 SYNERGIA(synergy) は相互作用の意味。古から伝わる音楽と、現代で活躍する音楽家たちによる生き生きとした対話が魅力です。キプロス島の古代文化の豊かな多様性を感じる内容です。

 
 




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AUDITE



AU 97767
¥2700→\2490
アンドレア・ルケシーニ
 シューベルト:後期ピアノ作品集 Vol.3

 (1)ピアノ・ソナタ第18番 ト長調 D.894「幻想ソナタ」
 (2)ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D.958
アンドレア・ルケシーニ
 (ピアノ;Steinway D)

 精緻な演奏で魅了。知性派ピアニスト、ルケシーニによるシューベルトの後期ピアノ作品録音第3 弾!

 セッション録音:2019年10月7-10日/ライプニッツ・ザール(ハノーファー)/DDD、ディジパック仕様、73'52

 知性派ピアニスト、アンドレア・ルケシーニによるシューベルトの後期ピアノ作品の録音集。その最終となる第3弾が登場しました。
 優雅な大作。一方、最晩年1828年作のピアノ・ソナタ第19番はシューベルトの最高傑作に数えられる作品のひとつ。晩年のシューベルトの個性豊かな響きが充実した名作です。ルケシーニが一音一音全身全霊をこめて演奏しております。
 演奏の素晴らしさはもちろんのこと、audite レーベルの社主にしてトーン・マイスターのルドガー・ベッケンホーフ氏による高品位の録音であることも注目です。

 ルケシーニはマリア・ティーポの弟子で、10代でミラノ・スカラ座ディーノ・チアーニ国際コンクールに優勝し世界的な注目を集め、以来シノーポリ、アバド、シャイー、ルイージなどの指揮者の指名のもと、数々のオーケストラと共演してきました。
 近年はソロ活動の一方、室内楽作品への取り組みも積極的で、ヴァイオリニスト渡辺玲子やチェリスト、マリオ・ブルネロなど名だたる演奏者との共演を誇り、audite レーベルからはクレモナ弦楽四重奏団との共演でサン=サーンスのピアノ五重奏曲(KKC 5940 / AU 97728)をリリース。
 また、ソロの録音としてはスカルラッティとベリオ、シューベルトとヴィトマンを交互に収録したユニークなタイトル(AU 97704)、そしてシューベルトの後期ピアノ作品集(全3集)をリリースし、精緻な演奏で高い評価を得ております。
 



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PENTATONE



PTC 5186860
(5CD)
¥5200→\4790
5番・6番買った人ごめん!
 巨匠ヤノフスキ率いるケルンWDR響
   いきなりのベートーヴェン交響曲全集

 ベートーヴェン:交響曲全集

 CD1 58'46
  (1)交響曲第1番 ハ長調 Op.21
  (2)交響曲第2番 ニ長調 Op.36
 CD2 81'58
  (3)交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」
  (4)交響曲第4番 変ロ長調 Op.60
 CD3 73'04
  (5)交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」
  (6)交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」
 CD4 63'20
  (7)交響曲第7番 イ長調 Op.92
  (8)交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
 CD5 64'09
  (9)交響曲第9番 ニ短調 Op.125「合唱」

レジーネ・ハングラー(ソプラノ)
ウィープケ・レームクール(メゾ・ソプラノ)
クリスティアン・エルスナー(テノール)
アンドレアス・バウアー・カナバス(バス)
NDR合唱団、ケルン放送合唱団
マレク・ヤノフスキ(指揮)
ケルンWDR交響楽団(ケルン放送交響楽団)

KKC 6276/80
(5CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5400+税

 ベートーヴェン生誕250周年記念。巨匠ヤノフスキ率いるケルンWDR響とのベートーヴェン交響曲全集が登場!!

 録音:(1)2018年10月1-2日、(2)(3)2019年2月11-15日、(4)(8)2019年5月20-25日、(5)(6)2018年9月24-29日、(7)2019年5月27-29日、(9)2019年11月5-8日/ケルン・フィルハーモニー(ケルン)【WDR 共同制作】
 DDD、CD1 58'46、CD2 81'58、CD3 73'04、CD4 63'20、CD5 64'09
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ジークヴァルト・ビューロー(WDR)、ルノー・ロランジェ(PENTATONE)/レコーディング・プロデュサー:セバスティアン・ステイン/
 レコーディング・エンジニア:アルンド・カッパーズ/サウンド・エンジニア:(2)-(8)アンゲリカ・ヘスベルガー、(1)ステファン・ザルゲルト、(9)ディルク・フランケン

 2020年のベートーヴェン生誕250周年を記念してPENTATONE レーベルより強力盤の登場。巨匠マレク・ヤノフスキ率いるケルンWDR 交響楽団(ケルン放送交響楽団)による交響曲全集がリリースされます!
 すでに第5番「運命」&第6番「田園」(KKC 6108 / PTC 5186809)は単売でリリースされておりますが、その他の作品はこのセットにて初登場です。
 当録音は2018年10月から2019年11月にかけて、当団の本拠地ケルン・フィルハーモニーにて収録されました。

 ヤノフスキのベートーヴェンといえば2018年12月のNHK 交響楽団との第9演奏会で披露された重厚さを持ちながらも全曲を通して速めのテンポ設定で非常に見通しのよい演奏が話題となりました。
 また、2019年11月のケルンWDR 交響楽団との来日公演では「田園」を披露。その圧倒的な統率力とパワフルなエネルギーの中にも繊細な響きを作り上げる巨匠ならではの演奏を聴かせてくれました。

 ケルンWDR 交響楽団といえば数多くの名録音でも知られますが、ベートーヴェンの交響曲全曲録音は2017年11月から2018年2月にかけて、首席指揮者ユッカ=ペッカ・サラステとのライヴ録音(KKC 6095 / PH 18066)も記憶に新しいところ。
 サラステとの録音の後にヤノフスキとの録音がはじまりました。当団は2017年から2019年の2年間の間に2度の全曲録音を完成させたことになります。

 期待に胸を膨らませてしまうヤノフスキによるベートーヴェンの交響曲全曲録音はひとつの完成形といえる充実の録音。
 丹念に練り上げたこの演奏には全交響曲を聴くことによって見えてくる世界が広がります。ベートーヴェンのアニヴァーサリー・イヤー最大の注目録音がお買い得なセットでリリースされます!

 
 
 


PTC 5186840
(SACD HYBRID)
¥2800
「バッハの音楽の捧げもの」
 ヨハン・セバスティアン・バッハ作曲、ラーフ・ヘッケマ編曲:
  (1)-(9)『音楽の捧げもの』 BWV1079
    "王の命による主題と付属物をカノン様式で解決した"
    ?.ラルゴ(6'13)/?.3 声のリチェルカーレ(5'31)/?.アレグロ(5'50)/
    ?.王の主題によるカノン第1番「2声の逆行カノン」(3'07)/?.アンダンテ(3'15)/
    ?.王の主題によるカノン第2番「2声の逆行カノン」(3'51)/?.アレグロ(2'48)/
    ?.王の主題によるカノン第3番「2声の逆行カノン」(4'07)/?.6 声のリチェルカーレ(6'02)
 
  (10)ゴルトベルク変奏曲と同じ定旋律に基づく『14のカノン』 BWV1087(4'27)
 
  (11)-(15)コラール『高き天より、われ来たりぬ』に基づくカノン風変奏曲 BWV769
   ?.オルガン・コラール『高き天より、われ来たりぬ』 BWV 作品番号なし〜
    コラール(クリスマス・オラトリオ BWV248 第1部より
     クリスマス第1祝日用カンタータ1「歓呼の声を放て、喜び踊れ」)〜
    コラール・プレリュード『高き天より、われ来たりぬ』 BWV738〜
    コラール(クリスマス・オラトリオ BWV248 第1部より
     クリスマス第1祝日用カンタータ2「そのころ、全世界の人口を調査せよとの勅令が」〜
    変奏曲Ⅰ「オクターヴによるカノン」 BWV769/1(5'05)
  ?.コラール(クリスマス・オラトリオ BWV248 第1 部より
    クリスマス第1 祝日用カンタータ2「そのころ、全世界の人口を調査せよとの勅令が」〜
   変奏曲Ⅱ「5 度のカノン」 BWV769/2(5'05)
  ?.コラール『高き天より、われ来たりぬ』(マニフィカト BWV243aより)〜
   コラール『高き天より、われ来たりぬ』BWV701(降臨・降誕(クリスマス)の歌によるフーガ集より)〜
   変奏曲Ⅲ「7 度のカノン」 BWV769/3(5'35)
  ?.コラール『高き天より、われ来たりぬ』BWV700(降臨・降誕の歌によるフーガ集より)〜
   変奏曲Ⅳ「オクターヴの拡大カノン」 BWV769/4(5'47)
  ?.コラール『高き天より、われ来たりぬ』BWV606(オルガン小曲集より)〜
   変奏曲Ⅴ「6度、3度、2度、9度による反行カノン」 BWV769/5(3'54)
 カレファックス・リード五重奏団
  【オリヴァー・ボエクホールン(オーボエ、オーボエ・ダモーレ、イングリッシュホルン)
   イヴァー・ベリックス(クラリネット、E-flatクラリネット)、
   ラーフ・ヘッケマ(ソプラノ・サクソフォーン、アルト・サクソフォーン)、
   イェルテ・アルトゥイス(バセットホルン、バス・クラリネット)、アルバン・ウェスリー(バスーン)】
  (1)-(10)アルテュール・クラーセンス(ルポフォン、イングリッシュホルン)
KKC 6281
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3000+税

 オール・バッハ・プログラム!名人集団カレファックス・リード五重奏団が音のパレット豊かに奏でる「バッハの音楽の捧げもの」!!

 セッション録音:2020年6月/ドープスゲツィンデ教会(ハーレム)/DDD、PCM HI-RES、ディジパック仕様、67'41
 バランス・エンジニア&プロデューサー:ニコラ・バルトロメー(Little Tribeca)
 サウンド・エンジニア、エディティング&マスタリング:フランク・ヤフレス(Little Tribeca)

 SACD ハイブリッド盤。
 アルバム「隠された秘宝」(KKC 6198 / PTC 5186696)がレコード芸術誌の特選盤(2020年7月号)、朝日新聞 For yourcollection(2020年6月18日掲載)など、国内でも高い評価を得たリード五重奏団の"カレファックス"。
 当団は「ポップスのメンタリティを備えたアンサンブル」と評され、結成当時から圧倒的なテクニックから奏でられる見事なアンサンブルで高水準の演奏には定評があります。録音は独MDG レーベル、蘭PENTATONE レーベルなど数多くのリリースでも知られます。

 コロナ禍で演奏活動が制限される中、最新アルバムは2020年6月にセッション録音が実現。オール・バッハ・プログラムに挑戦しました。
 収録作品は『音楽の捧げもの』BWV1079、『14のカノン』 BWV1087 そしてコラール『高き天より、われ来たりぬ』に基づくカノン風変奏曲 BWV769、すべて当団のラーフ・ヘッケマが編曲を手掛けました。

 プロイセン王フリードリヒ2世が提示したといわれる単一主題に基づく『音楽の捧げもの』は1747年夏にライプツィヒにて成立。この曲集はバッハの作品の中でもとりわけ高度なポリフォニー技巧が駆使されており、整然としてしかも謎に満ちた楽譜の印象は"音による幾何学" とも言われます。
 しかし、バッハの傑作と謳われながら曲順指定や譜の問題などにより、実際の演奏に際しては奏者ごとの解釈が盛り込まれることも多い作品で、カレファックスの演奏でも趣向を凝らした曲順となっております。
 『14 のカノン』はゴルトベルク変奏曲の主題低音部に基づく14曲のカノンで1747〜1748年8月成立と推定されています。主題とその逆行形による2声のカノンの第1曲にはじまり、主題と対位主題、およびそれぞれの転回形による4声の二重カノン(第5曲)、基礎音上の5声の二重カノン(第11曲)、6声の三重カノン(第13曲)など、全14曲がさまざまな形を示します。名人集団カレファックスならではの音のパレット豊かなに色彩感に富んだ演奏を披露しております。

 「クリスマスのコラール『高き天より、われ来たりぬ』による2つの手鍵盤とペダルのためのカノン風変奏曲」という題名で印刷されて出版されたのは1747年。5つの変奏曲としてオルガンのために書かれたこの作品をヘッケマはコラール『高き天より、われ来たりぬ』に基づくバッハのほかの作品(クリスマス・オラトリオおよびオルガン曲)を各変奏曲の前に編み込み、より華やかにより豊かな響きを追求した作品に仕上げました。
 それぞれの楽器がまるでオルガンのストップのように変化にとんだ音色は当団ならではの妙技と言える充実の出来栄え。演奏はもちろんのこと、作品への造詣の深さも光るアルバムと言えましょう。

 
 




SUPRAPHON



SU 4286
¥2700
「ネクスト・ホライゾン」
 (1)マルティン・ハイブラー(1977-):
  「ベスト・ビート・ヴィヴァルディ(Ba/Rock/Jazz Concerto)」〜
   オーボエ、弦楽、ピアノとパーカッションのための協奏曲
    【ヴィヴァルディ : オーボエ協奏曲 ヘ長調 RV.455に基づく】
 (2)ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):「憐れみたまえ、わが神よ」〜マタイ受難曲 BWV244より
 (3)ハイブラー:「キックダウン」Op.47
 (4)J.S.バッハ:「アリア」〜管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068より
 (5)エンニオ・モリコーネ(1928-2020):「クァルティエール・ロマンス」
 (6)ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):協奏曲 ニ長調(マリアン・ヴァルガ(1947-2007)編曲)
 (7)アストル・ピアソラ(1921-1992):「オブリビオン」
 (8)ピアソラ:「リベルタンゴ」
 (9)ズデネク・メルタ(1951-):「ブルージー」
 (10)モリコーネ:「ガブリエルのオーボエ」〜映画「ミッション」より
 (11)レッド・ツェッペリン:「カシミール」
 (12)ミロスラフ・ジュビルカ(1952-):「野鳥のバラード」
ヴィレム・ヴェヴェルカ(オーボエ)、
アルティメット・W・バンド
 【ゲスト出演:
  パヴェル・シュポルツル(ヴァイオリン)、
  マルティン・ハイブラー(ピアノ)、ズデネク・メルタ(ピアノ)】  

 鬼才ヴァイオリニスト、シュポルツルも参加!バッハ、ピアソラ、モリコーネ、レッド・ツェッペリン、委嘱作など実に多彩なプログラムで挑むオーボエ奏者ヴェヴェルカ渾身のアルバム「ネクスト・ホライゾン」!!

 セッション録音:2020年4月/ドモヴィナ・スタジオ(プラハ)/DDD、62'26

 当代きっての実力派オーボエ奏者ヴィレム・ヴェヴェルカ。コロナ禍で演奏活動が制限される中の最新アルバムは 、2020年4月にプラハのドモヴィナ・スタジオにてセッション録音が実現。
 ヴェヴェルカによって結成された可変アンサンブル、アルティメット・W・バンドとの共演のクロスオーバー・アルバム「ネクスト・ホライゾン」です!収録作品はバッハ、ハイドン、ピアソラ、モリコーネからレッド・ツェッペリン、さらにはチェコの作曲家ハイブラー、メルタ、ジュビルカまで実に多彩なプログラムに挑みました。

 プラハ音楽院で学び、ジャン=ルイ・カペツァリに師事したヴェヴェルカは2003年日本で開催された第7回国際オーボエ・コンクール・軽井沢で1位を獲得。その後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ世界有数のオーケストラと共演しキャリアを積んできました。
 また故クラウディオ・アバドにより設立された、優秀な若手音楽家で構成されたグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団の一員として活躍し、アバドの厚い信頼を得ておりました。

 録音も積極的で、スプラフォン・レーベルからのソロのデビュー盤「テレマン、ブリテンの無伴奏オーボエ作品集」(SU 4121)で注目され、その後「ヴィヴァルディ、テレマン、J.S.バッハのオーボエ協奏曲集」(SU 4188)、ハープ奏者カテジナ・エングリホヴァーとの「インプレッションズ」(SU 4212)、そしてアンサンブル・ベルリン・プラハのメンバーとして「ゼレンカの6つのトリオ・ソナタ」(SU 4239)などをリリースしており、このディスコグラフィが示す通り幅広いレパートリーを誇る名手であることがわかります。

 期待の当アルバムではオーボエの可能性を広げた意欲作。現代作曲家、マルティン・ハイブラーがヴィヴァルディのオーボエ協奏曲 ヘ長調 RV.455 から着想を得て作曲した「ベスト・ビート・ヴィヴァルディ」は、バロックとロックが融合(Ba/Rock)しジャズのテイストで仕上げた協奏曲。ミロスラフ・ジュビルカ作曲の「野鳥のバラード」では実に温かくオーボエと弦楽アンサンブルの語らいを楽しめます。

 また、2020年7月に惜しまれつつ亡くなったエンニオ・モリコーネの名作も収録。映画「ミッション」のテーマである「ガブリエルのオーボエ」は今やオーボエ奏者の必須レパートリー。あまりに美しいメロディはフィギュアスケートでもおなじみです。
 さらにピアソラの「リベルタンゴ」や「オブリビオン」も収録。そして、ヴェヴェルカが最も得意とするバッハでは有名な「憐れみたまえ、わが神よ」と「アリア」を録音しました。ヴェヴェルカの妙技もさることながらアルティメット・W・バンドのアンサンブル能力の高さにも脱帽です。

 また、当録音では鬼才ヴァイオリニスト、パヴェル・シュポルツルがゲスト出演し、さらにマルティン・ハイブラーとズデネク・メルタはそれぞれ自作の作品でピアノを演奏しているのも注目と言えます。常に新しい道を求めているヴェヴェルカがこの時代にお届けする注目作です!

 
 



 

ALPHA



ALPHA636
¥2700
『THE QUEEN'S DELIGHT〜女王のお楽しみ』 17-18世紀英国のカントリー・ダンスと歌
 1. 「ボニー・カシャーン・ロギー」/2. ベッラミラ....ソロモン・エックレス(1618-82)による
 グリーンスリーヴス....ジェームズ・オズワルド(1710-69)
  3. 「ウィッティ・ウエスタン・ラッセ」(ベガー・ボーイ)/4. 月の皇帝-オーモンド・ハウス/
  5. 「なんと下劣なる陰謀の悪徳よ」....ヘンリー・パーセル(1659-95)/
  6. セフォーチの別れ....ヘンリー・パーセルによる/
  7. 「イタリアの歌(逃げろ、逃げろ)」....ヘンリー・ローズ(1595-1662)による/
  8. 誰のものでもないジグ〜黒と灰色〜私たちのいい人はどこに横たわる〜メイデン通り/
  9. 「冬の寒さなど、どこかへ行ってしまう」/
  10. ジョン、今すぐ来てキスして
   ....トーマス・バルツァー(1630頃-63)、クリストファー・シンプソン(1605頃-69)、
    ディヴィス・メル(1604-62)、ソロモン・エックレスによる変奏/
  11. 「ダフネが、公正なるポイボスのもとを去ったとき」/
  12. スコットランドのラント〜アルジェ....ヤコブ・ファン・エイク(1590-1657)による変奏/
  13. 「レイン氏の気まぐれ」/
  14. モンク卿のマーチ....ヘンリー・パーセル 野営への呼びかけ....ジェームズ・オズワルド/
  15. 「町の若者たち」....ヘンリー・パーセルによる/
  16. バッカスの健康(ポールのとんがり屋根をもとに)....
   ジョン・プレイフォードとジョン・ウォルシュの出版譜による変奏
 レ・ミュジシャン・ド・サン=ジュリアン
  フィオナ・マクゴウン (メゾ・ソプラノ)、エネア・ソリーニ (バリトン、打楽器、ダルシマー)、
  フランソワ・ラザレヴィチ (フルート、ミュゼット、指揮)、デイヴィッド・グリーンバーグ (ヴァイオリン)、
  リュシル・ブーランジェ (ヴィオラ・ダ・ガンバ)、エリック・ベロック (リュート、シターン)、
  マリー・ブルニジアン (トリプル・ハープ)
 ニック・スコット (テノール)....16、
 オリヴァー・ポスティック、アイヴァー・アンドレアス・エルヴュー、デイヴィッド・コー、
  エネア・ソリーニ、フランソワ・ラザレヴィチ (コーラス)....16

 録音: 2019年11月、12月 サル・コロンヌ、パリ

 【フルートとバグパイプを操る才人ラザレヴィチによる、バロック期英国の歌と舞曲】
 各種のフルートとバグパイプの名手フランソワ・ラザレヴィチ。バッハやテレマンなどフルートのためのバロック作品をそのレパートリーの一つの軸とすれば、小型のバグパイプであるミュゼットなどを使った故国フランスの古い作品がもう一つの軸、そしてもう一つの大切な軸が英国やその周辺国の作品で、得意とするバグパイプやフルート類はその響きにぴったりです。
 今回のアルバムには、1651年から1728年の間にジョン・プレイフォード(1623-86)の出版社より20冊以上刊行され、大ヒットした「英国式舞踏指南」に掲載されたメロディを収録しています。
 ラザレヴィチ自身が彼の主催するレ・ミュジシャン・ド・サン=ジュリアンとの演奏のため編曲を行い、「イタリアの歌」でのヴァイオリンの変奏はディヴィッド・グリーンバーグによるもの。
 聴いていると体を動かさずにはいられない、そんな楽しくも美しい音楽が次々と繰り出されます。
 
 


ALPHA587
¥2700
モーツァルト: 弦楽五重奏曲第3、4番
 モーツァルト:
  1-4. 弦楽五重奏曲 第3番 ハ長調 K.515
  5-8. 弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516
ヴァン・カイック弦楽四重奏団
 ニコラ・ヴァン・カイック (ヴァイオリン)
 シルヴァン・ファーヴル=ビュル (ヴァイオリン)
 エマニュエル・フランソワ (ヴィオラ)
 フランソワ・ロバン (チェロ)
アドリアン・ラ・マルカ (ヴィオラ)

 録音: 2019年3月 テルデックス・スタジオ、ベルリン

 【流れるような瑞々しい歌心に満ちた、ヴァン・カイックQのモーツァルト】
 2012年にフランスで結成され、2015年にはウィグモア・ホール国際弦楽四重奏コンクールで優勝、ALPHAレーベルからモーツァルト、ドビュッシー&ラヴェル、シューベルトと次々にアルバムをリリースし、2019年春の初来日の成功も記憶に新しいヴァン・カイック弦楽四重奏団。
 今回はモーツァルトの弦楽五重奏曲を2曲収録しており、共演はフランス・ヴィオラ界期待の新星アドリアン・ラ・マルカという豪華さです。
 彼らが作り出す音楽はその流れがとにかく美しく、瑞々しさと歌心に溢れたもの。むしろ落ち着いた音運びでありながら、隅々まで行き届いた細やかな表情が、自然な躍動感を生んでいるのも魅力です。
 
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ALPHA592
¥2700→\2490
アレクサンドル・ブロック (指揮)&リール国立管
 マーラー: 交響曲第7番 ホ短調 「夜の歌」
アレクサンドル・ブロック (指揮)
リール国立管弦楽団

 録音: 2019年 リール新世紀音楽堂、フランス

 【フランス音楽の旗手が聴かせる、滑らかで奥深い新マーラー像】
 前作のラヴェル&アタイール(ALPHA562)で管弦楽をぐいぐいと引っ張り、色彩感と重量感の溢れる演奏を聴かせてくれたアレクサンドル・ブロックが、なんとマーラーをリリース。しかも、純器楽交響曲では最も難曲と言える第7番です。
 その演奏は余計な力みを排除したもので、技術的曲想的に困難な箇所も意外なほど滑らかに聴かせています。
 2つの「夜の歌」のしっとりとした味わいや、ともすると力任せになりがちな金管群の美しさなど、これまでにないマーラー像を展開するたいへん興味深い一枚です。
 




ARCANA



A119
¥1900
『ヴェネツィアとその彼方』〜18世紀ヴェネツィア、木管楽器のための室内協奏曲と協奏的ソナタ
 アントニオ・ロッティ (1667頃–1740):
  1-4. 4声のソナタ 変ロ長調〜2つのオーボエ、ファゴット、通奏低音(アーチリュート、チェンバロ)
 アントニオ・カルダーラ (1670–1736):
  5-7. シンフォニア ト長調〜リコーダー、オーボエ、通奏低音(ヴィオローネ、アーチリュート、チェンバロ)
 アントニオ・ヴィヴァルディ (1678–1741):
  8-10. 協奏曲 ト短調 RV 103〜リコーダー、オーボエ、ファゴット
 バルダッサーレ・ガルッピ (1706–1785):
  11-13. 3声のソナタ ト長調〜フルート、オーボエ、通奏低音(ヴィオローネ、アーチリュート、チェンバロ)
 ジョヴァンニ・バッティスタ・フェランディーニ (1710頃–1791):
  14-16. ソナタ イ短調 Op. 2-2〜オーボエ、通奏低音(チェンバロ)
 ジュゼッペ・アントニオ・ブレシャネッロ (1690頃–1758):
  17-20. 協奏曲 変ロ長調〜オーボエ、ファゴット、通奏低音(ヴィオローネ、アーチリュート、チェンバロ)
 ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ (1697頃–1763):
  21-24. ソナタ ト短調〜オーボエ、チェロ、通奏低音(ヴィオローネ、アーチリュート、チェンバロ)
 古楽アンサンブル アフィニタ(古楽器使用)
  エリザベト・バウマー (オーボエ)、マリエッラ・クキエーロ (オーボエ....1-4、リコーダー....5-10)、
  ジークリンデ・クレシンガー (トラヴェルソ)、イヴァン・カレスターニ (ファゴット)、
  ペーター・トレフリンガー (チェロ)、リッカルド・コエラーティ・ラーマ (ヴィオローネ)、
  ピエトロ・プロッサー (アーチリュート)、渡邊 孝 (チェンバロ)

 録音: 2018年4月2-7日 聖マルティン・クラーゲンフルト教区教会、オーストリア

 【木管楽器のための知られざる18世紀作品を携え、精鋭による古楽アンサンブル『アフィニタ』デビュー!】
 「バロックオーボエ奏者エリザベト・バウマーにより、オーストリアとイタリアで活躍する古楽奏者の精鋭たちを集めて2012年に結成されたアンサンブル『アフィニタ』のデビューアルバムは、『ヴェネツィアとその彼方』。
 18世紀に活躍した、ヴェネツィアと深く関係を持った7人の作曲家たちによる、木管楽器のために書かれた室内楽作品が選ばれました。
 ロッティのソナタにおけるファゴットの超絶技巧、世界初録音となったフェランディーニのオーボエ・ソナタで聴かれる深い叙情性や爆発的な感情の起伏、そして、プラッティのオーボエとチェロのためのトリオ・ソナタにおける二つの独奏楽器の間で行われるスリリングな音楽的対話など、多くの聞きどころを含みます。
 演奏家たちは、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、アカデミア・ビザンチナ、エウロパ・ガランテ、などで活躍する演奏家たちからなり、音楽家としてだけではなく、良き友人として尊敬し合うメンバーの『アフィニタ=親和性』も録音から感じていただくことができるでしょう。」———アフィニタ、チェンバロ奏者・渡邊孝

 
 



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CPO


555036
(2CD)
¥4500
レオ・ファル(1873-1925): 喜歌劇《イスタンブールのバラ》全3幕
 ユリウス・ブランマー&アルフレット・グリュンヴァルド:台本/ラルフ・エガー: 台詞
  アハメド・ベイ....マティアス・クリンク(テノール)
  コンジャ・ギュル:カメク・パシャの娘....クリスティアーネ・カイザー(ソプラノ)
  フリードリン:粉ひき親方の息子....アンドレアス・ヴィンクラー(テノール)
  ミディリ・ハヌム....マグダレーナ・ヒンタードブラー(ソプラノ)
  ビュル=ビュル....エレオノーラ・ヴァッキ(メゾ・ソプラノ)
  カメク・パシャ閣下....クリストフ・ハルトコップ(バリトン)
  ジャミレ....ハンネ・ヴェーバー(アルト)
  ホテルのマネージャー....ミヒャエル・グランチュニヒ(語り)
  ハンブルクの粉ひき親方....ヴォルフガンク・クローゼ(バス)
  ウルフ・シルマー(指揮)、バイエルン放送合唱団、ミュンヘン放送管弦楽団

 録音 2014年5月9-11日 Prinzregententheater Munchen

 トルコ人の娘ギュルは、フランス人作家「アンドレ・レイ」が描くヨーロッパの情景に憧れて、手紙をやりとりしています。
 ある日、彼女は父カメク・パシャからトルコ国務大臣の息子であるアハマド・ペイとの婚約が決まったことを知らされます。しかし彼女はアンドレ・レイへの思いを断ち切ることができません。結婚式の夜、夫であるアハメド・ペイに「私は家族の伝統のためにあなたと結婚しただけだ」と告白したギュルに「アンドレ・レイならスイスにいるはずだ」と教えるアハメド・ペイ。スイスまで出かけたギュルを待っていたのは、なんと夫その人。実は「アンドレ・レイ」はトルコを改革したいと考えたアハメド・ペイのペンネームだったのです。2人はあらためて愛を誓い合うのでした。

 レオ・ファルは、レハール、カールマン、オスカー・シュトラウスと並ぶほどの人気を博したオペレッタの作曲家でした。トルコを舞台にしたこの作品、東洋風の旋律とワルツが美しく融合した甘いメロディに満ちています。
 1916年にウィーンで初演され大成功を収めましたが、第一次世界大戦による国際情勢の悪化から次第に忘れられてしまい、現在ではほとんど演奏されることがありません。
 今回の上演は、名指揮者シルマーの指揮のもと、芸達者な歌手たちが素晴らしい歌唱を聴かせます。極上の旋律をお楽しみください。

 

555304
¥2200
ゲオルク・シューマン(1866-1952):ピアノ作品集
 1-6. 6つの幻想曲 Op.36(1904)
 7-13. 情緒のある風景 Op.2(1886)
 14-16. 3つの小品 Op.1(1886)
 17-19. 3つの小品 Op.23(1901)
ミヒャエル・ファン・クリュッカー(ピアノ)

 録音 2017年9月17-20日 Deutschlandfunk Kammermusiksaal

 ドイツのザクセン州出身の作曲家ゲオルク・シューマン。ライプツィヒ音楽院でピアノと作曲を学び、指揮者として経験を重ねた後、1907年にベルリンのプロイセン芸術アカデミーに招かれて、ブルッフの後任として作曲科の教師に就任。1934年から45年まで院長を務めつつ、ベルリン・フィルにソリスト及び指揮者として繰り返し出演、ベルリン音楽界の大立て者として活躍しました。葬儀の際はベルリン・フィルが演奏したと伝えられています。
 現在では主に教育者としての功績が知られているゲオルク・シューマンですが、若い頃にはピアニストとして才能を発揮、演奏困難な作品を次々と弾きこなすヴィルトゥオーゾとしてヨーロッパツアーをするほどの名声を得ていました。
 彼の作風は後期ロマン派に属しており、オーケストラ作品ではワーグナーの強い影響が感じられますが、ピアノ曲からはショパン、リスト風の優しい響きが聞こえてきます。
 ケルン・ピアノ・デュオのメンバーとして知られるミヒャエル・ファン・クリュッカーは、知られざる作品の復興に力を注ぐピアニスト。ここでも各々の作品の持つ個性を引き立てる巧みな演奏を披露しています。
 
 


555199
¥2200
ニルス.W.ゲーゼ(1817-1890):室内楽作品集 第5集
 1. 幻想的小品 Op.43-クラリネットとピアノのための
 2. 弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.63
 3. 弦楽五重奏曲 ホ短調 Op.8
アンサンブル・ミッドヴェスト

 録音2015年12月12日 "Knudsens", Holstebro....1、2015年12月1日,2016年1月31日 HEART – HerningMuseum of Contemporary Art....2、2015年12月17-18日 HEART – Herning Museum ofContemporary Art....3

 アンサンブル・ミッドヴェストによるデンマークの作曲家ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼの室内楽作品集。
 全集を締めくくる第5集には、弦楽五重奏曲と四重奏曲、クラリネットとピアノのための小品が収録されています。弦楽五重奏曲は、彼の代表作の一つであるカンタータ「コモラ」と同時期の1845年頃に作曲された堂々たる風格を持つ作品。
 4つの楽章で構成された古典的な佇まいを持っています。1880年代後半に書かれた弦楽四重奏曲ニ長調はゲーゼの最後の室内楽作品で、柔らかく美しいハーモニーが特徴的。
 クラリネットとピアノのための「幻想的小品」はシューマンを思わせる素朴な旋律に彩られた短い曲集です。
 
 


555334
(2CD)
¥4500
ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):歌劇《カオニアのエネア》2幕
 ルイージ・マリア・スタンピーリャ:台本

世界初録音
リリア....カルメラ・レミージョ(ソプラノ)
エネア....フランチェスカ・アショーティ(メゾ・ソプラノ)
アンドロマカ....チェルソ・アルベロ(テノール)
エレノ:アンドロマカの妻....ラファエラ・ルピナッチ(メゾ・ソプラノ)
ニーソ:カオニアの女王....パオラ・ヴァレンティーナ・モリナーリ(ソプラノ)
エネア・バロック管弦楽団(ピリオド楽器使用)、
ステファノ・モンタナーリ(指揮)  

 録音 2019年9月1-5日 Teatro di Villa Torlonia – Roma

 2018年にメゾ・ソプラノ歌手フランチェスカ・アショーティによって設立された「エネア・バロック管弦楽団」。その素晴らしい演奏により、瞬く間にローマ有数のバロック・アンサンブルとして名を上げました。
 この世界初録音となるハッセの《カオニアのエネア》は世俗カンタータの一種である「セレナータ」に属する作品で、声楽家と器楽グループが主として野外で演奏することの多い、控えめな演出を伴うオペラとカンタータの中間的な存在だったとされています。
 1725年に同じくセレナータ《アントニオとクレオパトラ》の上演が成功し、人気者となったハッセは次々とオペラやセレナータを作曲。この1727年に初演された《カオニアのエネア》もハッセの人気に拍車をかけることとなりました。
 残念な事に、初演後は歴史に埋もれていた作品ですが、モーツァルトを予見するほどにニュアンスに富んだ旋律と活気に満ちた音楽が魅力的です。
 
 


555225
¥2200
マルティン・クリスティアン・シュルツェ(18世紀):
 Trattamento dell'Harmonia 和声の扱い
  4つの楽器のためのシンフォニア

   1. シンフォニア I ニ長調
   2. シンフォニア II ト長調
   3. シンフォニア III ニ長調
   4. シンフォニア IV ヘ長調
   5. シンフォニア V ト長調
   6. シンフォニア VI ハ短調
  
世界初録音
アンサンブル・クリンゲクンスト【メンバー】
 ジークリンデ・グレシンガー(トラヴェルソ)
 ディミトリス・カラカンタス(バロック・ヴァイオリン)
 クリストフ・ウルバネツ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 カタジナ・チホン(バロック・チェロ)
 マヤ・ミヤトヴィチ(チェンバロ)
 
 録音 2018年2月4-8日 Kapelle des Kollegium Kalksburg Wien

 18世紀に活躍した作曲家シュルツェ。彼に関する伝記情報は、ほとんど伝えられていません。
 1733年にパリで出版された彼の「Trattamento dell’Harmonia 和声の扱い」と題されたシンフォニア集の表紙には「M・C・Schultze・ D・B」と名前が頭文字で記されており、これは国際的な音楽資料収集組織“RISM”によると「ベルリン出身のマルティン・クリスティアン・シュルツェ」の意味とされています。
 6つのシンフォニアは調和のとれた形式で書かれているだけではなく、ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏には高い技術が求められており、シュルツェは優れたガンバ奏者であったと推測されます。
 ヴァイオリン・パートにも同じように高い技術が要求されていますが、フルート・パートは比較的易しく書かれており、アマチュア向けに書かれたものと思われます。
 バロック期の音楽に造詣の深いアンサンブル・クリンゲクンストによる活気に満ちた演奏で。
 
  


555097
¥2800
ミシェル=リシャール・ドラランド(1657-1726): ヴェルサイユの噴水
  1. 『ヴェルサイユの噴水』
   ラトネ....ヴァージニア・ウォーンケン(メゾ・ソプラノ)、フローレ....モリー・ネッター(ソプラノ)、
   アポロン....アーロン・シーハン(テノール)、セレス....ソフィー・ミショー(メゾ・ソプラノ)、
   エンチェラーデ....ジョン・テイラーウォード(バリトン)、バッカス....ブライアン・ギーブラー(テノール)、
   名声....マーゴ・ルード(ソプラノ)、宴の神、コムス....ジェシー・ブランバーグ(バリトン)、
   運河の神....オリヴィエ・ラケル(バリトン)
 2. グラン・ピエス
 3. 『アスクレピオスのコンセール』
   テレサ・ワキム(ソプラノ・ソロ)、ヴァージニア・ウォーンケン(メゾ・ソプラノ・ソロ)、
   ジェイソン・マクストゥーツ(テノール・ソロ)、アーロン・シーハン(テノール・ソロ)、
   ジェシー・ブランバーグ(バリトン・ソロ)、ジョン・テイラーウォード(バリトン・ソロ)
ボストン古楽音楽祭声楽アンサンブル、
ボストン古楽音楽祭チェンバー・アンサンブル、
ロバート・ミーリー(コンサートマスター)、
ポール・オデット(指揮)、
スティーヴン・スタッブス(指揮) 

 録音 2019年1月27日-2月4日 ゼンデザール、ブレーメン

 世界中で高く評価されているボストン古楽音楽祭アンサンブル。cpoでは特にフランスものを中心としたバロック・オペラの録音で親しまれています。
 彼らが今回手掛けたのは、フランス・バロックの偉大な作曲家の一人、ミシェル=リシャール・ドラランド(ド・ラランド)の作品です。
 1683年、25歳のドラランドは"太陽王"ルイ14世の宮廷音楽家として召し抱えられると、すぐに王のお気に入りの一人となり、王女の音楽教師を務めながら、1714年には王室礼拝堂(シャペル・ロワイヤル)の楽長となって、亡くなるまでその職務にあたりました。
 彼は宗教的な作品だけでなく、宮廷の行事のための作品も数多く書き、これらは王族や貴族たちの間で人気を獲得しました。
 とりわけ『ヴェルサイユの噴水』は、美しく瀟洒な噴水の周りに神々が集まり、素晴らしい庭園の完成を祝うという内容の音楽劇で、この洗練された作品は王を始めとした宮廷人たちを大いに喜ばせたのです。
 『アスクレピオスのコンセール』は1683年5月に初演された劇音楽。アスクレピオスとはギリシャ神話に登場する名医で、おそらくルイ14世の病気快癒を祝って上演されたと考えられています。
 「グラン・ピエス」は王が好んだと言われる技巧的な小品です。
 




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ORFEO



C997201
(2CD)
¥2700→\2490
バイバ・スクリデ
 指揮はオードラン!
  モーツァルト(1756-1791): ヴァイオリン協奏曲全集/ロンド 他

 【Disc1】
  1-3. ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207
  4-6. ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調 K.211
  7-9. ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
 【Disc2】
  1-3. ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
  4-6. ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 「トルコ風」 K.219
  7. アダージョ ホ長調 K.261
  8. ロンド 変ロ長調 K.269
  9. ロンド ハ長調 K.373
バイバ・スクリデ(ヴァイオリン)
アイヴィン・オードラン(指揮)
スウェーデン室内管弦楽団

 録音 2019年10月18-19日,21-26日 Orebro,Musikhogskolan

 バイバ・スクリデが演奏する美しく軽やかなモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集。
 以前、7〜8曲あるとされていたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲ですが、最近では第6番と第7番などが偽作であることがわかり、第1番から第5番までがモーツァルトの真作であると認識されています。
 他に、単一楽章で書かれた2曲のロンドと「アダージョ」ホ長調もモーツァルトの作品であることが分かっています。
 5曲の協奏曲は、全てザルツブルクに滞在していた1775年に集中して書かれていますが、モーツァルトはいずれの曲にもカデンツァを書いておらず、奏者が即興で演奏することが求められていました。
 ここでのスクリデも自身のカデンツァを演奏。指揮者オードランは「スクリデは直観的な演奏家であり、演奏するたびに新たな音楽を発見するので、全く同じことの繰り返しになることはない」と語っており、彼女の溢れんばかりの音楽性を高く評価しています。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ORFEO



C994205
(5CD)
¥3200→\2890

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(1925-2012)
 リート・エディション 第3集
 【Disc1】ラヴェル(1875-1937): 歌曲集
  1. 暗く果てしない眠り(1895)
  クレマン・マロの2つの風刺詩(1896-99)
   2. 私に雪を投げつけるアンヌへの/3. スピネットを弾くアンヌへの
  博物誌(1906)
   4. 第1番: クジャク/5. 第2番: コオロギ/6. 第3番: 白鳥/
   7. 第4番: カワセミ/8. 第5番: ホロホロ鳥
  5つのギリシャ民謡(1904-06)
   9. 第1番: 花嫁の歌-花嫁の目覚め/10. 第2番: 向こうの教会へ/
   11. 第3番: 私とくらべられる伊達男はだれ/
   12. 第4番: 乳香を摘む女たちの歌/13. 第5番: なんと楽しい
  民謡集(1910)
   14. 第1番: スペインの歌/15. 第2番: フランスの歌/
   16. 第3番: イタリアの歌/17. 第4番: ヘブライの歌
  18. ロンサールここに眠る(1923-24)
  19. 夢(1927)
  ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ(1932-33)
   20. 第1曲:空想的な歌/
   21. 第2曲:英雄的な歌(叙事詩風の歌)/22. 第3曲:酒の歌
    ハルトムート・ヘル(ピアノ)
    録音 1983年3月11,12,14日 Studio III des Senders Freies Berlin, Germany

 【Disc2】ヒンデミット(1895-1963): 歌曲集
  1. 6つのリート - 第2曲 落日(1935)
  9つのイギリスの歌(抜粋)
   2. 第6番: 野の花の歌(1942)/3. 第3番: 月(1942)/
   4. 第7番: あそこの沼地で歌おう(1942)/5. 第1番: 「夏の名残りのバラ」を聴いて(1942)
  6. 6つのリート - 第3曲 昔と今(1935)
  ブレンターノの詩による歌曲(1936)
   7. 第2番: 花嫁の歌/8. 第1番: そっと歌う
  9. 4つのリート - 第3曲 個々ではなく、全ての(1933)
  10. 6つの歌 - 第4曲 朝(1935)
  11. 6つの歌 - 第5曲 断片(1933)
  12. クラウディウスの詩による歌曲 -第2曲 死はそれ自体(1933)
  13. 6つの歌 - 第4曲 私はもう嘆かぬ(1933)
  14. 6つの歌 - 第1曲 讃歌(1933)
  15. 6つのリート - 第6曲 夕べの幻想(1933)
  16. ウォルト・ホイットマンによる3つの賛歌 Op.14
   - 第2曲 おお今こそ立ち上がれ この沼地の中で(1919)
  17. 8つのリート Op.18 - 第5曲 おまえの前で私は目覚めた(1920)
  18. 陽は沈む(1939)
  19. 6つのリート - 第1曲 運命の女神たちに(1935)
   アリベルト・ライマン(ピアノ)
   録音 1984年2月15-17日 Evangelische Akademie Tutzing, Germany

 【Disc3】フォルトナー(1907-1987): 歌曲集
  1-12. シェイクスピア歌曲集(1946)/13-16. 献呈(1981)/17-21. 告別(1981)/
  22-25. 4つの歌(1933)/26-30. 遺作歌曲集(抜粋)(1970-1979)
  三行詩節集(1963)
   31. 第1番: 彼女の息遣いを感じることができる/32. 間奏曲/
   33. 第2番: 時よ、明るく青く光るもの/
   34. 第3番: 私たちは夢のようなもので作られている/
   35. 間奏曲/36. 第4番: 時には愛されない女性が来る
    ラルフ・ルーカス(バス=バリトン)....1-12,22-25,27
    クリストファー・リンカーン(テノール)....13-16,28-30
    ステラ・ドゥフェクシス(メゾ・ソプラノ)....17-21,26
    アクセル・バウニ(ピアノ)....1-30
    ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ....31、33-34、36
    アリベルト・ライマン(ピアノ)....31-36
    録音 Sender Freies Berlin, Saal III, Germany
     2006年4月2-3日....1-12、1997年11月19-20日....13-16、
     1996年7月23日....17-21,26-30、1986年10月23-25日....31-36

 【Disc4】ロイター(1900-1985): 歌曲集
  1-4. 四季(1957)/5-8. ネリー・ザックスの詩による4つの歌(1972)/
  9-13. マリー・ルイーゼカシュニッツの詩による5つの歌(1972)
  3つの詩 Op.56(1943)
   14. 第1番: 運命へ/15. 第2番: 人生の半分/16. 第3番: 夕べの幻想
  エンペドクレスの3つのモノローグ(1966)
   17. 第1番: あなたは静かに私の沈黙の中を歩いてきました
   18. 第2番: 私は野原の向こうであなたを呼びます
   19. 第3番: ああ、ジュピターよ、解放せよ
  5つの歌 Op.58(1947)
   20. 第1番: 都市/21. 第2番: ヒヤシンス/22. 第3番: 喪失/
   23. 第4番: おお、死者に忠実であれ/24. 第5番: 人生の流れがよくわかる
  室内音楽(1972)
   25. 第1番: 大地と大気の中の弦/26. 第2番: 窓の外にもたれる/
   27. 第3番: 私の鳩、私の美しい鳩/28. 第4番: 今寝て、今寝て
    ドリス・ソッフェル(メゾ・ソプラノ)....1-13
    アクセル・バウニ(ピアノ)....1-13
    ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)....14-28
    アリベルト・ライマン(ピアノ)....14-28
    録音 SFB, Kleiner Sendesaal 2000年9月12-13日....1-13/1980年4月18日....17-28

 【Disc5】アリベルト・ライマン(1936-): 歌曲集
  秘めたる思い
   1. 第1番: オーガスタに捧げる I/2. 第2番: オーガスタに捧げる II/
   3. 第3番: オーガスタへの手紙/4. 第4番: オーガスタへの信書
  光と闇
   5. No. 1. And I have sat .... - No. 2. Yea, for this love of mine ....
    - No. 3. of thy dark life .... No. 4. Requiem eternam dona ei,Domine
   6. No. 5. I intone the high anthem ....- No. 6. Wind thine armes round me ....
    - No. 7. Let us fling to the winds ....
   ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)、アリベルト・ライマン(ピアノ)
   ケルビーニ四重奏団....1-4
   録音 Sender Freies Berlin, Sall III, Germany 1988年12月19日....1-4/1989年9月14-17日....5,6

 ドイツ・リートの歴史に大きな足跡を残したディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ。1947年ライプツィヒで最初のリサイタルを行い、その翌年にベルリン・ドイツ・オペラのバリトン歌手としてデビュー。伴奏ピアニストとして大きな名声を築いたジェラルド・ムーアや、作曲家としても名高いアリベルト・ライマン、晩年には名手ハルトムート・ヘルらと共演し、次々とアルバムをリリース。いずれも高い評価を得ました。
 ORFEOレーベルにもライヴやセッションによる録音を数多く残しており、既発売の第1集(C992205)、第2集(C993204)に収録された作品からもフィッシャー=ディースカウの音楽的な視野の広さが垣間見えますが、この第3集では更に珍しい作品を聴くことができます。
 ドイツ・リートの名歌手が歌うラヴェルや、彼が得意としたヒンデミット、信頼関係にあったライマンのソロ・カンタータは特に聴きもの。
 フォルトナーとロイターのアルバムでは、フィッシャー=ディースカウの歌唱は一部のみですが、ステラ・ドゥフェクシスら他の名歌手たちの歌唱が含まれており、こちらも貴重です。
 ブックレットには今回初公開となるフィッシャー=ディースカウの自画像を掲載。こちらも一見の価値ある資料です。
 



<映像>


NAXOS(映像)



2.110669
(DVD)
¥3100
ベートーヴェン:荘厳ミサ曲 ニ長調 Op.123
 全曲演奏映像+ドキュメンタリー(日本語字幕あり)
  
 ●ウリ・アウミュラーによるドキュメンタリー映像
   「心から出で 再び心へ 還らんことを」
 ●ベートーヴェン: 荘厳ミサ曲 Op.123
   1. オープニング/2. キリエ/3. グローリア/
   4. クレド/5. サンクトゥス/6. アニュス・デイ
  
   7. 拍手とエンド・クレジット
ヨハンナ・ヴィンケル(ソプラノ)
ソフィー・ハームセン(アルト)
ゼバスティアン・コールヘップ(テノール)
アルットゥ・カタヤ(バス)
シュトゥットガルト室内合唱団
シュトゥットガルト・ホーフカペレ
 (オリジナル楽器使用)
フリーダー・ベルニウス(指揮)


NBD0116V
(Blu-ray)
¥3100
NYDX-50108
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3600+税

 ドイツの合唱界をリードする指揮者フリーダー・ベルニウス。1968年に自らが設立したシュトゥットガルト室内合唱団とともに様々な時代、様式の合唱曲の演奏で世界的な名声を獲得しています。
 今回はベートーヴェン畢生の大作「荘厳ミサ曲」をアルピルスバッハ修道院付属の教会でセッション録音したものを映像収録。緻密かつ大胆なアプローチにより、この作品の持つ教会音楽の枠を超えた表出力と普遍性に迫る様子を、映像で目の当たりにすることができるでしょう。
 ドキュメンタリーでは、モンテヴェルディ、シュッツ、バッハからメンデルスゾーンまで大規模な宗教音楽作品に半世紀以上も取り組んで来たベルニウスが、この大作にあらためて挑む姿が描かれています。
 収録に際してあらためて作品を研究し、その成果を演奏者たちに情熱を込めて伝えて演奏を仕上げていく様は、ベートーヴェンがスコアに記したモットー「心から出で 再び心へ 還らんことを」を体現しているかのようです。
 
 収録 2018年10月16,17日ア ルピルスバッハ修道院 バーデン=ヴュルテンベルク
 収録時間:60分(ドキュメンタリー)+71分(演奏)/ドイツ語歌唱/字幕(ドキュメンタリー):日本語・英語・ドイツ語・韓国語
 映像:16/9 NTSC All Region 片面2層(DVD、Blu-ray) 1080i High Definition(Blu-ray)
 音声:LPCM 2.0 (DVD、Blu-ray)
 
 

2.110668
(DVD)
¥3500

ヘンツェ: 歌劇《ホンブルクの公子》全3幕 (1960/1991改訂)
 インゲボルク・バッハマン 台本  原作:ハインリヒ・フォン・クライストの戯曲
  日本語字幕あり

 



 フリードリヒ・ヴィルヘルム:ブランデンブルク選帝侯....シュテファン・マルギタ(テノール)
 その妻....ヘレーネ・シュナイダーマン(メゾ・ソプラノ)
 オラニエ公女ナターリエ:フリードリヒの姪....ヴェラ=ロッテ・ベッカー(ソプラノ)
 ホンブルクの公子フリードリヒ・アルトゥール....ロビン・アダムス(バリトン)
 デルフリンク陸軍元帥....ミヒャエル・エベッケ(バリトン)
 コトヴィッツ大佐....フリーデマン・レーリヒ(バス)
 ホーエンツォレルン伯爵....モーリッツ・カレンベルク(テノール)
 コルネリウス・マイスター(指揮)、
 シュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団

 演出: シュテファン・キミッヒ
 装置: カティア・ハス
 衣装: アニャ・ラベス
 ビデオ・デザイナー: レベッカ・リーデル/
 照明: ラインハルト・トラウプ/
 ドラマトゥルギー: ミロン・ハーケンベック
 ビデオ・ディレクター: アンディ・ゾンマー

NBD0115V
(Blu-ray)
¥3500
NYDX-50110
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4000+税

 

 現代オペラの古典ともいえるヘンツェの『ホンブルクの公子』はハインリヒ・フォン・クライストの戯曲による全3幕の作品で、個人の自由と国家の法との間の矛盾という今日にも通じる重いテーマを扱っています。
 ヘンツェは「私の音楽と結合することで何か新しいものを生み出すことができる言葉、つまり私の音楽が求めていた言葉を探していた時に、友人のクライストによる"ホンブルクの公子"にたどり着いた。彼をおいて他に誰があれほどのリブレットを書くことができただろう。[中略]個人の生活とレゾン・デタ(国家利益の優先)の間の軋轢、法の無視と秩序の問題、支配者の権力の前に恐れ戦きつつそれに抵抗する人間の勇気—これらは、すべて今日でも起こり得ることであり、千年か二千年前にも起こり得たことだろう。[中略]ここ数年の私の多くの努力は、このドラマを通して新しい地平、つまり自由に選択された厳格さの併用による新しいポリフォニーに到達した」と述べています。
 シュテファン・キミッヒによるシンプルで奇抜な舞台に、現代物を得意とする実力派の歌手たちを配し、2018年からシュトゥットガルト州立歌劇場の音楽監督に就任したコルネリウス・マイスターの明快なタクトに導かれたシャープな演奏が出色です。

 録音 2019年3月20,22日 シュトゥットガルト州立歌劇場
 収録時間:114分/ドイツ語歌唱/字幕:日本語・英語・ドイツ語・韓国語
 映像:16/9 NTSC All Region 片面2層(DVD、Blu-ray) 1080i High Definition(Blu-ray)
 音声:LPCM 2.0 (DVD、Blu-ray)

 
 




OPUS ARTE(映像)


OA1323BD
(4DVD)
¥4400
ナタリア・オシポワの芸術
 『ジゼル』 『白鳥の湖』 『ラ・フィユ・マル・ガルデ』 『フォース・オブ・ネイチャー(ドキュメンタリー)』

  【DISC 1】 『ジゼル』
   ジゼル....ナタリア・オシポワ、アルブレヒト....カルロス・アコスタ、ヒラリオン....トーマス・ウィテヘッド、
   バティルド....クリスティーナ・アレスティス、クルランド大公....クリストファー・サンダーズ、
   ベルト....ディルドレ・チャプマン、ミルタ....小林ひかる
   コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、ボリス・グルージン指揮
   振付....ピーター・ライト(原振付....マリウス・プティパ)、音楽....アドルフ・アダン
  《特典映像》 ジゼルのロマンス、ジゼルの中の「死人の踊り」、キャスト・ギャラリー
   収録:2014年1月 コヴェント・ガーデン王立歌劇場/収録時間:本編113分、特典映像10分字幕:英(特典映像のみ)

  【DISC 2】 『白鳥の湖』
   オデット/オディール .... ナタリア・オシポワ、ジークフリート王子 .... マシュー・ゴールディング、
   王妃....エリザベス・マクゴリアン、悪魔ロットバルト .... ゲイリー・エイヴィス 他
   コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団ボリス・グルージン指揮
   振付....マリウス・プティパ&レフ・イワノフ/
   追加振付....フレデリック・アシュトン(第2幕 ナポリの踊り)、デヴィッド・ビントレー(第1幕 ワルツ)
   音楽....ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
  《特典映像》 ナタリア・オシポワ&マシュー・ゴールディングのイントロダクション/
   アンソニー・ダウエルとダーシー・バッセルの会話 他
   収録: 2015年3月 コヴェント・ガーデン王立歌劇場/収録時間: 本編133分、特典18分

  【DISC 3】 『ラ・フィユ・マル・ガルデ』
   リーズ .... ナタリヤ・オシポワ、コーラス .... スティーブン・マックレ−未亡人、
   シモーヌ .... フィリップ・モーズリー、トーマス .... クリストファー・サウンダー、アラン .... ポール・ケイ
   コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、バリー・ワーズワース指揮
   振付....フレデリック・アシュトン音楽....フェルディナンド・エロール(ジョン・ランチベリー編曲)
  《特典映像》 イントロダクション/ダーシー・バッセル・イン・カンヴァーセーション/キャスト・ギャラリー
   収録: 2015年 コヴェント・ガーデン王立歌劇場/収録時間: 本編110分、特典映像14分

  【DISC 4】 『フォース・オブ・ネイチャー ナタリア・オシポワ・ドキュメンタリー』
   主な出演者:
    ナタリア・オシポワセザール・コラレス、マシュー・ゴールディング、カルロス・アコスタ、
    マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ、ジョナサン・ゴダード、ジェイソン・キッテルバーガー、
    オリヴィア・カウリー、ナタリア・マカロワ、アーサー・ピタ、シディ・ラルビ・シェルカウイ
    英国ロイヤル・バレエ、ボリショイ・バレエ、アメリカン・バレエ・シアター、
    ジュディス・マックレル、サラ・クロンプトン、ケビン・オヘア
   引用される主な演目:
    『ジゼル』、『ラ・バヤデール』、『メデューサ』、『白鳥の湖』 (以上ロイヤル・バレエ)
    『フラッター』(イバン・ペレス)『マザー』、『ファカダ』(以上アーサー・ピタ)
    『アイム・ファイン』(ジェイソン・キッテルバーガー)『ドン・キホーテ』、
    『白鳥の湖』 (以上オシポワ所有のアーカイヴより)
    監督: ゲリー・フォックス
    収録時間: 82分/字幕: 日本語・英語・仏語・独語・韓国語

OABD7281BD
(4Blu-ray)
¥5000

 <DISC1-4共通>
 映像: 16:9 NTSC Region All 片面二層 (DVD、BD)、1080i High Definition(BD)
 音声: Dolby Stereo + DTS Digital Surround、LPCM 2.0 + Surround 5.1 DTS Master Audio

 【英国ロイヤル・バレエのスーパースター、オシポワの多彩な魅力を堪能するBOXが登場!】
 読み替えなどを行わず清々しいまでに初演に忠実な『ジゼル』での、可憐さと強靭さを併せ持つ素晴らしいダンス。オデットとオディールをスリリングに踊り分けた『白鳥の湖』では、ゴールディングの上品な王子とひときわ美しいステージ・デザインがあいまって極上の舞台が創り上げられています。
 「陽気なおてんば娘」を元気いっぱいに演じた『ラ・フィユ・マル・ガルデ』では、芸達者なダンサーたちとユーモアあふれる世界を描きました。
 『フォース・オブ・ネイチャー』は、コンテンポラリー・ダンスに果敢に取り組む姿から、可憐な少女時代の映像までを収めた貴重なドキュメンタリー。
 2020年に英国ロイヤル・バレエのプリンシパルとしての5度目のシーズンを迎えたナタリア・オシポワの、多彩な魅力を集めた4枚組BOXがお買い得価格で登場です。
 
 

OA1313D
(DVD)
¥2900
『エッセンシャル・ロイヤル・バレエ』〜英国ロイヤル・バレエの魅力のすべて
 1.『ジゼル』 第2幕「パ・ド・ドゥ」....ナタリア・オシポワ、カルロス・アコスタ
 2. 『ラ・バヤデール』 「影の王国」....崔 由姫、ヤスミン・ナグディ、高田 茜、コール・ド・バレエ
 3. 『ドン・キホーテ』 「エスパーダのソロ」....平野亮一
 4. 『白鳥の湖』 第3幕「パ・ド・ドゥ」....マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフ
 5. 『くるみ割り人形』 「花のワルツ」....
  崔 由姫、フランチェスカ・ヘイワード、ギャリー・エイヴィス、アレクサンダー・キャンベル
 6. 『くるみ割り人形』 「こんぺい糖の踊り」....ローレン・カスバートン
 7. 『シンフォニック・ヴァリエーションズ』....
  マリアネラ・ヌニェス、ヤスミン・ナグディ、崔 由姫、
   ワディム・ムンタギロフ、ジェームズ・ヘイ、トリスタン・ダイヤ—
 8. 『ラ・フィユ・マル・ガルデ』 「木靴の踊り」....
  ウィリアム・タケット、ディルドレ・チャプマン、シンディー・ジョーダン、サラ・ラム、ラウラ・モレーラ
 9. 『真夏の夜の夢』 「パ・ド・ドゥ」....高田 茜、スティーヴン・マクレー
 10. 『ロメオとジュリエット』 第1幕「パ・ド・ドゥ」....ヤスミン・ナグディ、マシュー・ボール
 11. 『マイヤリング』 第2幕「パ・ド・ドゥ」....マーラ・ガレアッツィ、エドワード・ワトソン
 12. 『不思議の国のアリス』 「帽子屋のティーパーティー」....
  スティーヴン・マクレー、ローレン・カスバートン、ロマニー・パジャック、ポール・ケイ
 13. 『インフラ』....マリアネラ・ヌニェス、エドワード・ワトソン
 14. 『眠りの森の美女』 第3幕「フィナーレ」....総出演
 15. クレジット

OABD7282D
(Blu-ray)
¥2900

 ※各演目の前に、ケイティ・ダームによる解説と、ケヴィン・オヘア芸術監督やクリフトファー・カー舞台監督、ダンサーたちによる演目へのコメント入り
 収録:コヴェントガーデン王立歌劇場/字幕: 日本語、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語/収録時間:88分
 映像:16:9 NTSC All Region 片面2層(DVD、Blu-ray)1080i High Definition(Blu-ray)
 音声:LPCM 2.0 & DTS Digital Surround 5.1(DVD)、LPCM 2.0 & DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)

 【英国ロイヤル・バレエの歴史とその魅力を凝縮した解説つき名場面集!】
 OPUS ARTEレーベルが誇る英国ロイヤル・バレエの舞台作品からの名場面を、歴史を飾ったアシュトン、マクミランから現代のウィールドン、マクレガーに至る振付家の業績の解説と、現在の芸術監督ケヴィン・オヘアをはじめとするスタッフやダンサーたちによる紹介を交えて収録した贅沢なコンピレーション —
 ナタリア・オシポワ、マリアネラ・ヌニェス、ワディム・ムンタギロフといったスター・ダンサーたちから若手のヤスミン・ナグディ、マシュー・ボール、今をときめくフランチェスカ・ヘイワード、そして高田茜や平野亮一らの活躍を、英国ロイヤル・バレエの歴史と現在の中に眺望することができます。
 英国ロイヤル・バレエの魅力がぎゅっと凝縮された一枚。
 














8/18(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ARS MUSICI



232183
【旧譜】
¥2200→\1990

1993年、今は亡きヴァルター・ヴェラーが振るヤナーチェク&バルトーク
 ヤナーチェク:ラシュスコ舞曲集
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲

ヴァルター・ヴェラー(指揮)
バーゼル交響楽団

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター、同楽員と結成したヴェラー弦楽四重奏団のリーダーとしても活躍したオーストリア出身の指揮者、ヴァルター・ヴェラーが振るヤナーチェク&バルトーク。ヴェラーは1966年に指揮者として活動を始め、ロイヤル・リヴァプール・フィル、ロイヤル・フィル、スコティッシュ・ナショナル管など、イギリスを代表するオーケストラの首席指揮者を歴任している。本盤は、旧バーゼル交響楽団を指揮した90年代の録音。

 ※録音:1993年1月27日ᬢ28日
 
 

232187
【旧譜】
¥2200
バッハ・トランペット・ガラ Vol.3
 マルカントワーヌ・シャルパンティエ:トランペットのための2つのエア
 クープラン:教区のためのミサ曲〜グラン・ジュによる奉献唱
 J.S.バッハ:カンタータ第34番「おお永遠の火、おお愛の源よ」BWV.34
 作曲者不詳 (Suddeutschland, um 1760) :Sechs Munchener Aufzuge (I)
 フランチェスコ・マリア・マンフレディーニ:協奏曲 ニ長調 (1711)
 作曲者不詳 (Suddeutschland, um 1760) :Sechs Munchener Aufzuge (II)
 フランツ・クサヴァー・シュニツァー:オルガンのためのソナタ第1番 ハ長調
 アントニオ・カルダーラ:4つのトランペット、ティンパニとオルガンのためのソナタ第2番 ハ長調
 J.S.バッハ:オルガンのためのコラール「われらが神は堅き砦」 BWV.720
 J.S.バッハ/W.F.バッハ:カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」より
 ヨハン・パッヘルベル:オルガンのためのシャコンヌ ヘ短調
 ジャン=ジョセフ・ムーレ:交響的組曲第1番(1729)
  ミュンヘン・バッハ・トランペット・アンサンブル
  アルノルト・メール(指揮)、エドガー・クラップ(オルガン)

 1971年にアルノルト・メールによって設立された、ミュンヘン・バッハ・トランペット・アンサンブル。バイエルン放送とArs Musiciとの共同制作盤第3巻は、第1巻(232123)でも共演している、ドイツ・オルガン界の名匠エドガー・クラップとの共演作。トランペットの華やかな音色とオルガンが生み出す荘厳な響きに注目。

 ※録音:1994年8月1日ᬢ4日
 
 
232221
【旧譜】
¥2200

カール・ディッタースドルフ(1739-1799):宗教作品集
 レクイエム ハ短調
 聖ヨハン・ネポムクの栄誉に捧ぐオッフェルトリウム
 ロレートのリタニア

ハンナ・ファリネッリ(ソプラノ)
ビルギット・カルム(アルト)
ハイナー・ホプフナー(テノール)
ニコラウス・ヒルデブラント(バス)
ゲオルク・ラッツィンガー(指揮)
ミュンヘン・コンソルティウム・ムジクム、
レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊

 ハイドンやモーツァルトと同時代のウィーンに生まれた古典派の作曲家、ディッタースドルフの知られざる宗教作品集。合唱音楽の巨匠ラッツィンガー率いるレーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊の歌声で。

 ※録音:1986年7月21日ᬢ24日、小聖堂教会(レーゲンスブルク、ドイツ)
 
 

232182
【旧譜】
¥2200
ボッケリーニ:弦楽四重奏曲集
 ト短調 Op.32-5 (Op.33 No.5)
 ト長調 Op.44-4
 イ長調 Op.26-4(Op.32 No.4)
 イ長調 Op.8-6 (Op.8 No.6)
 ホ短調 Op.33-5
アポニー弦楽四重奏団

 ハイドン、モーツァルトと同時代を生き、とりわけ室内楽の確立に功績を残したボッケリーニの弦楽四重奏曲集。ヨーロッパ古楽界を代表する名門ピリオド楽器オーケストラ、フライブルク・バロック・オーケストラのメンバーにより1986年に結成されたアポニー弦楽四重奏団の演奏で贈る。
 




ALBANY



TROY 1823
¥2500
セッションズの珍しいピアノ協奏曲が登場!
 (1)ゴッドフリー・ウィンハム(1934-1975):
  管弦楽のためのソナタ
 (2)ゴッドフリー・ウィンハム:
  管弦楽のためのコンポジション
 (3)ロジャー・セッションズ(1896-1985):
  ピアノ協奏曲
ジョエル・スーベン(指揮)
(1)(2)オーケストラ・オヴ・ザ・ウェスト
(3)ポーランド国立放送交響楽団
(3)バリー・デイヴィッド・サルウェン(Pf)

 20世紀アメリカの巨匠、セッションズの珍しいピアノ協奏曲が登場!

 録音:(1)(2)2018年、(3)1995年 [48:15]

 ゴッドフリート・ウィンハムはイギリス出身。管弦楽のためのソナタは調性で書かれた牧歌風の美しい曲だが、対する管弦楽のコンポジションは12音技法および自由な無調で書かれた厳しい作品。
 アメリカ東海岸のアカデミズムを代表する作曲家セッションズのピアノ協奏曲も12音技法と自由な無調で書かれた秀作。いずれも珍しい作品で貴重な録音。
 
 

TROY 1819
¥2400
レイ・リャン(梁良)(b.1972):室内オペラ「継承」
 (台本:マット・ドノヴァン)
 スーザン・ナルッキ(S)、カーステン・ウィースト(S)、ヒラリー・ジーン・ヤング(S)、
 ジョシュエ・セロン(B)、スティーヴン・シック(指揮)、アンソニー・ブール(Cl)、
 マディソン・グリーンストーン(Cl)、フィオナ・ディグニー(Perc)、
 ショーン・ダウグレイ(Perc)、デイヴィッド・アギラ(Trp)
 パブロ・ゴメス・カノ(G)、大西孝恵(Cemb)、マーク・ドレッサー(CB)

 録音:2019年5月16-19日カリフォルニア大学,サンディエゴ [51:16]

 レイ・リャンは中国系アメリカ人の作曲家。ハリソン・バートウィスル、チャヤ・チェルノヴィンらヨーロッパを中心に活動する作曲家達に師事しアメリカ・ローマ大賞をはじめ多くの賞を受賞している。
 マット・ドノヴァンの台本によるこのオペラはアメリカ銃社会の闇を描いている。しかし音楽は作曲者の出自を表すかのように時に京劇のような音響が使われている。京劇的な身振りに象徴される伝統と無調音楽に象徴される現代社会の不条理の相克、断絶が巧みな手法で表現されたオペラ。
 
 
TROY 1822
¥2400
「メタモルフォーシス」〜カート・カチョッポ(b.1951)作品集
 (1)「武装と危険」(ロム・アルメの主題による幻想的変奏曲)
 (2)「古代ギリシャ神話の女性」〜
   ルイジ・セラントラの詩による7つの無伴奏モテット
 (3)交響曲第3番「トスカーナ・フォリオ」
(1)エマヌエル・アーシウリ(Pf)
(2)ネイサン・ズリンガー(指揮)
 ヴィヴァ・ヴォーチェ・シンガース
(3)カロリン・ジレット(イングリッシュ.Hr)
 メルヴィン・チェン(Vn)
 ジェームズ・ロス(指揮)
 イェール交響楽団

 録音:1991/2019-2020年 [67:47]

 カチョッポはシシリア人を先祖に持つアメリカの作曲家。レオン・カーシュナー、イワン・チェレプニン、ジョージ・ロックバーグら、それぞれ作風が大きく異なる作曲家に師事。
 ピアノ曲「武装と危険」はルネサンス音楽でおなじみの「ミサ・ロム・アルメ」の主題による自由な変奏曲でモダンな和声とジャズ風なリズムが楽しい。無
 伴奏混声合唱曲「古代ギリシャ神話の女性」もジャズや近代フランス音楽に由来すると思われる洒落たハーモニーが美しい佳品。交響曲第3番はコープランドらの系譜に繋がる調性的でフォルクロアな旋律に溢れた親しみ易い作品。
 




MSR


MS 1689
¥2400
「リフラクション(屈折)」
 (1)ドヴォルザーク(1841-1904):4つのロマンティックな小品Op.75
 (2)クリスティアン・アスプルンド(b.1964):永遠のラウンド(2015)
 (3)モーツァルト(1756-91):ヴァイオリン・ソナタ第26番変ロ長調K378
 (4)ニール・ソーノック(b.1977):紺碧の地殻(2013)
アレクサンダー・ウッズ(Vn)
レックス・ウッズ(Pf)
(2)オーベリー・スミス・ウッズ(Vn)

 アレクサンダー・ウッズによるモーツァルトから近作までヴァイオリン作品集!

 録音:2019/2020年ローズウッド・レコーディング・カンパニー,ユタ州 [74:30] ②④世界初録音

 アレクサンダー・ウッズはセントルイス響、ユタ響などと共演、バロックから古典派、ロマン派、現代まで幅広いレパートリーを持つヴァイオリニスト。
 「屈折」というアルバム・タイトルにある通り、古典派、ロマン派、現代曲とヴァラエティのあるプログラムだが現代曲のアスプルンド作品もソロネック作品も民族的、新ロマン主義的な色彩が濃く、肩の力を抜いて楽しめる内容になっている。
 
 

MS 1657
¥2400
「巡礼」〜合唱音楽の旅
 伝承曲:川に下りて祈る
 伝承曲:見知らぬ人
 パレストリーナ(1525-94):鹿のように
 ハワード・ハンソン:中世の祈り人
 ハーバート・ハウエルズ:レクイエム
 スティーヴン・パウルス:ピルグリムの讃美歌
バロン・ブレランド(指揮)
レゾナンス(混声合唱)

 録音:2017年 [36:27]

 古今東西の宗教合唱曲を集めた一枚。伝承曲「川に下りて祈る」「見知らぬ人」は黒人霊歌。
 ハンソンは20世紀アメリカの作曲家。ハワードはヴォーン・ウィリアムスらと同時代のイギリスの作曲家。レクイエムは彼の代表作のひとつで美しいハーモニーと旋律が印象的。
 
 

MS 1747
¥2400

「偉大な湖から」〜ホルンのための作品集
 (1)スーザン・マター(b.1962):「エイジス」(2008)
 (2)ジェームズ・ワイルディング(b.1973):「蒸留」(2015)
 (3)ジェームズ・ワイルディング:「メランコリア」(2013)
 (4)デイヴィッド・モーガン(b.1957):「ペンギンが飛ぶ時」(2018)

ステイシー・ミケンズ(Hr)
(1)ダイアン・ヤズヴァック(Pf)
(2)ジェームズ・ワイルディング(Pf)
(3)ケン・ハインライン(Tuba)
 キャロライン・オルトマンス(Pf)
(4)フランソワ・フォウラー(G)
 デイヴィッド・モーガン(ベース)
 D.ジャック・チアルニエッロ(Pf)
 レックス・ベニンカーサ(Perc)

 録音:2019年6月 [55:43]

 アメリカの作曲家たちによるホルンを中心に据えた室内楽作品集。いずれも調性やモードに基づく親しみ易い作品。
 モーガンの「ペンギンが飛ぶ時」はもともとホルンとウィンド・アンサンブルのための作品だがここではホルン、ギター、ベースとピアノ、打楽器にアレンジ。ジャズ風の洒落た作品に仕上がっている。ステイシー・ミケンズはダラス響、デトロイト響、ピッツバーグ歌劇場管でそれぞれ首席を歴任、現在はソリストとして活躍する中堅女流ホルン奏者。

 

MS 1754
¥2400
ダナエ・ヴラッセ:ピアノ曲と歌曲集
 歌曲:
  (接吻、明日の明け方に、バーバラ、翌日、
   海、月の夢、ヴェルレーヌのセレナード)
 ピアノ曲:
  夜想曲《ネルソンのために》
  幻想曲第2番《白鳥の歌》
ヒラ・プリットマン(S)
サンジータ・カウアー(S)
ロバート・ティーズ(Pf)
ダナエ・ヴラッセ(Pf)
ジョン・ウォルツ(Vc)

 録音:2018年 [58:44]

 自ら詩も書くダナエ・ブラッセ(生年不詳)は歌曲の作曲を得意としており、このディスクにはシャンソン風(歌詞もフランス語)のお洒落な歌が収められている。ピアノ曲はフォーレ風の穏やかで美しい作品。
 
 

MS 1765
¥2400
ジョナサン・レズノフ、叙情的な音楽
 ジョナサン・レシュフ(b.1973):
  (1)4つのダンス(2014)
  (2)弦楽四重奏曲第3番「ミラー・カーン四重奏曲」(2011)
  (3)弦楽四重奏曲第4番(2011)
カープ・ディーム弦楽四重奏団

 録音:2016/2017年 [54:02]

 ジョナサン・レズノフはボルティモアを拠点に活動する、グラミー賞候補にもなったことがある若手作曲家。作品はギル・シャハム、マヌエル・バルエコらによってさかんに演奏されている。
 彼の作風は新ロマン主義風で、ここに収められた作品は時にラヴェル、サミュエル・バーバーらを思わせる叙情的な音楽。
 



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BOTTEGA DISCANTICA

DISCANTICA 311/312
(2CD)
¥4900→\4590
バッハの「フランス組曲」をハープで
 J・S・バッハ (1685-1750)/クリスティアーナ・パッセリーニ編曲 :
  [CD 1]
   クラヴィーアのためのフランス組曲 第1番 ニ短調 BWV 812 (ハープ版)
   クラヴィーアのためのフランス組曲 第2番 ハ短調 BWV 813 (ハープ版)
   クラヴィーアのためのフランス組曲 第3番 ロ短調 BWV 814 (ハープ版)
  [CD 2]
   クラヴィーアのためのフランス組曲 第4番 変ホ長調 BWV 815 (ハープ版)
   クラヴィーアのためのフランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816 (ハープ版)
   クラヴィーアのためのフランス組曲 第6番 ホ長調 BWV 817 (ハープ版)
クリスティアーナ・パッセリーニ(ハープ)

 録音 : 2016年2月、2017年10月、SMC レコーズ・バロック・ホール、イヴレア、イタリア
 使用楽器 : Lyon & Healy Harps, Chicago (Style 85 CG)

 クリスティーナ・パッセリーニはボローニャ音楽院で学んだイタリアのハープ奏者。
 17-18世紀音楽の時代考証を踏まえた演奏の専門家です。
 



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DUCALE



CDL 015
(2CD)
【旧譜】
¥4400
入るのか!?
 アマデウス・カルテットの第1ヴァイオリニスト
  ノーバート・ブレイニンの知られざる録音
ブラームス : ヴァイオリンとピアノのための作品全集 &
 ヨアヒム : ハンガリー舞曲集

  [CD 1]
   ブラームス (1833-1897) :
    ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番 イ長調 Op.78
    ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 イ長調 Op.100
    ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第3番 ニ短調 Op.108
  [CD 2]
   ブラームス : ヴァイオリンとピアノのためのスケルツォ ハ短調
    (F.A.E.ソナタ 第3楽章)
   ブラームス/ヨゼフ・ヨアヒム (1831-1907) 編曲 :
    21のハンガリー舞曲 (ヴァイオリンとピアノのための版)
     (ノーバート・ブレイニン 校訂版)
ノーバート・ブレイニン (ヴァイオリン)
カルロ・レーヴィ・ミンツィ (ピアノ)

 録音 : 1993年5月24-27日、6月7-11日、サン・マルティーノ教会、パラッツォ・ピニャーノ、イタリア

 アマデウス・カルテットの第1ヴァイオリニストとして活躍したノーバート・ブレイニン (1923-2005) の知られざる録音。
 
  ※メーカー在庫が少なくっていると思われますので、お早目のオーダーをお願いいたします。(代理店)

 




MEGADISC CLASSICS



MDC 7880
(2CD)
¥3000
フィリップ・グラス (1937-) : 7つの弦楽四重奏曲
 [CD 1]
  弦楽四重奏曲 第1番 (1966)
  弦楽四重奏曲 第2番「カンパニー」[Company] (1983)
  弦楽四重奏曲 第3番「ミシマ」[Mishima] (1985)
  弦楽四重奏曲 第4番「バツァク」[Buczak] (1989)
 [CD 2]
  弦楽四重奏曲 第5番 (1991)
  弦楽四重奏曲 第6番 (2013)
  弦楽四重奏曲 第7番 (2014)
タナ・カルテット (弦楽四重奏)
 アントワーヌ・メゾノート (ヴァイオリン)
 イヴァン・ルブラン (ヴァイオリン)
 マクシム・ドゼール (ヴィオラ)
 ジャンヌ・メゾノート (チェロ)

 録音 : 時期の記載無し (2018年以前)、ステュディオ・アリス/ラ・グランジュ、レ・ヴィラロン、フランス

 ミニマル・ミュージックの旗手として注目され、さらに様々なカルチャー、アートの要素を採り入れながら個性を確立した20−21世紀アメリカ合衆国を代表する作曲家の一人、フィリップ・グラスの現時点での弦楽四重奏曲全集。
 タナ・カルテットは現代音楽作品の演奏を目的として2010年に結成されたフランスの弦楽四重奏団。作曲家との密接なコラボレイトを重視しています。
 
 


MDC 7887
¥2600
ムーンドッグ (1916-1999) : ピアノ作品集 フランソワ・マルディロシアン (ピアノ)
 バーンダンス (1978) / マズルカ (1948)
 前奏曲とフーガ 第1番 イ短調、J・S・バッハに捧げる (1961) / サンタフェ
 カノンの技法 第4巻 から カノン 第1番 ハ長調 (1972) / エルフ・ダンス (1977)
 ムード・モントルー、3楽章の (1996) / カノンの技法 第4巻 から カノン 第9番 変イ長調 (1989)
 ジャズ・ブック (1977) / タツゴオトシゴ (1956) / Rue Lette (1978)
 小さな手のための音楽、トルバドゥール・ハープ 第1巻 (ギリシャの旋法による小品集) (1973)
 可愛い子ちゃん [Ma Petite] (1978) / カノンの技法 第1巻 から カノン 第1番 ハ長調 (1962)
 フリッツのために (1977頃) / 鳥のラメント (フランソワ・マルディロシアン 編曲 ; 2017)
  (以上、ピアノ独奏曲)

 録音 : 時期の記載無し (2019年以前)、ステュディオ・アリス/ラ・グランジュ、レ・ヴィラロン、フランス

 ムーンドッグ (本名 ルイス・トマス・ハーディン) はアメリカ合衆国カンザス州生まれのの作曲家・演奏家・楽器製作家・詩人。幼児より工作好きで、身の回りの物で楽器を作って演奏していましたが、高校生の時、線路脇で拾ったダイナマイトの雷管を分解しようとして誤って爆発事故を起こし、両目の視力を失ってしまいました。
 しかし彼は楽器製作と音楽への情熱を失わず音楽理論と作曲法をほぼ独学し、盲学校を卒業してニューヨークに移り、1940年代から約30年にわたってストリート・ミュージシャン & 街角詩人として活動しました。角の付いた兜を被ったヴァイキング風の装束で街角に立っていた彼は「6番街のヴァイキング」と称されました。

 自分が生まれてから聴き覚えてきた音、大都会の喧噪、アメリカ先住民の音楽等を採り入れたムーンドッグのパフォーマンスはやがて音楽家たちの注目するところとなり、アルトゥーロ・トスカニーニ、レナード・バーンスタイン、フィリップ・グラス、スティーヴ・ライヒ、ジョン・ケージ、ベニー・グッドマン、デューク・エリントン、チャーリー・パーカーといった、クラシック、現代音楽、ジャズの大物たちが彼を訪ね、また彼も音楽の幅を広げていきました。
 1974年、ムーンドッグは理想の地と考えていたドイツに協力者を得て移住し、過去の作品を含め多くの楽曲を譜面に起こして出版しました。ミニマル・ミュージックの教祖的存在とも位置付けられる彼の人気は今でも高く、存命中に発売された音盤はコレクターズ・アイテムとして高値を呼んでいます。
 フランソワ・マルディロシアンはフランスのメスに生まれ、ジャン=クロード・ヴァンデン=エインデン (ブリュッセル音楽院) 他に師事したピアニスト。現代音楽を得意としています。

 
 
 

MDC 7883
¥2600
レオ・クッパー (1935-) : 作品選集
 Aviformes (ソプラノと songbirds のための) (2009) (+)
 Kamana (声、器楽とエレクトロニクスのための) (2009) (#)
 Paroles sur levres, paroles sur langue
  (修道院の音響と電子楽器のための) (2005 & 2006)
 Santur and Oscines (Tchahargah)
  (サントゥール、タブラ、トンバクと oscines (songbirds) のための
   エレクトロアコースティック・ミュージック) (2012) (*)
バルバラ・ザニケッリ (ソプラノ (+))
アンナ・マリア・キーファー (声 (#))
レオ・クッパー
 (サントゥール (*)、タブラ (*)、
  トンバク (*)、songbirds (*/#)、
  電子楽器、エレクトロニクス制作)

 録音 : データ記載無し (2016−2019年以前)

 レオ・クッパーはベルギーの作曲家。ベルギーで最初の電子音楽スタジオ Apelac (1959-1962) でアンリ・プスール (1929-2009) と協同後、1967年に電子音響研究スタジオ (Studio de Recherches et de Structurations Electroniques Auditives) を創立し監督を務める等、電子音楽の発展に尽力しました。
 ペルシャの民族楽器サントゥールの優れた奏者でもあります。
 Songbirds はスズメ亜目の小鳥の鳴き声を録音した媒体と思われます。
 
 

MDC 7884
¥2200
タナ・カルテット・スタジオ・ライヴ
 ドビュッシー (1862-1918) : 弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
タナ・カルテット (弦楽四重奏)
 アントワーヌ・メゾノート (ヴァイオリン)
 イヴァン・ルブラン (ヴァイオリン)
 マクシム・ドゼール (ヴィオラ)
 ジャンヌ・メゾノート (チェロ)

 録音 : データ記載無し (2018年以前)/収録時間 : 25分59秒

 スタジオで一曲を通し演奏した録音をワン・テイクとしたスタジオ・ライヴ。Megadisc Classics の優秀録音とあいまって生々しさ抜群です。
 
 

MDC 7885
¥2600
マーク・スプリンガー : ユー・アー・ヒア・ナウ
 Through the frame time is still (ピアノのための)
 Turn to Look (ピアノのための)
 The Living Sea (ピアノのための)
 Me and You (ピアノのための)
 The Amiata Piano Sextet
  (ピアノ、弦楽四重奏とコントラバスのための) (*)
   Primordial Landscape / Human Presences /
   Castle in War / Mysterious Volcanic Landscape
   Fractured Land / Fracture / Mark Springer
マーク・スプリンガー (ピアノ)
ロホリアン・ストリング・カルテット
  (弦楽四重奏 (*))
 キャサリン・ブラック (ヴァイオリン)
 アリソン・フランシス・ブラック (ヴァイオリン)
 ネリッサ・ダンド (ヴィオラ)
 ジェーン・ジュエル (チェロ)
ベン・グルーネンヴェルト (コントラバス (*))

 録音 : データ記載無し (2019年以前)

 マーク・スプリンガーはイギリスの作曲家・ピアニスト。ポストパンクバンド「リップ・リグ & パニック (Rip Rig + Panic)」(1980-1983) のメンバーを務めた後、1984年よりソロ活動を開始。様々なジャンルで活躍し映画音楽も手掛けています。
 
 

MDC 7886
¥1800
クリスチャン・ザネジ (1952-) : レスプリ・デ・リュー
 エレクトロニクス作品集

  L'esprit des lieux (2018)
  Ambiance Matisse (2010/2012)
  Paysage electronique avec train (2006/2014)
  Audio Visage (2004)
クリスチャン・ザネジ (音響制作)

 録音 : データ記載無し (2019年以前)

 2015年以来2020年現在 Ina GRM (フランス音楽研究グループ) のアーティスティック・ディレクターを務めるフランスの作曲家クリスチャン・ザネジのサンプリング & プログラミング作品集。
 スリム・スリップケース仕様でブックレットは付きません。
 




VELUT LUNA



CVLD 321
¥2600
もしも私がつばめだったら チェロ弾き語りで聴くイタリア民謡
 イタリア民謡/
  エディ・セラフィーニ 編曲 : La Dosolina
  アルマンド・フランチェスキーニ 編曲 : Gran Dio del Cielo
  エリカ・エックリ 編曲 : 'Ndormenzete popin
  ニコス・ベッティ 編曲 : E col cifolo del vapore
  マルコ・ウヴィエッタ 編曲 : La sposa morta
  アルマンド・フランチェスキーニ 編曲 : Il Maritino
  カミッロ・モゼル & イータロ・ヴァルナル 編曲 : La Madonnina
  アルマンド・フランチェスキーニ 編曲 : La casa del mio ben
  エディ・セラフィーニ 編曲 : Ninna Nanna
  エリカ・エックリ 編曲 : L'e tre ore che son chi sotto
バルバラ・ベルトルディ (歌、チェロ)

 録音 : 2019年12月28-29日、アレア・マジステル・スタジオ、プレガンツィオル、イタリア

 バルバラ・ベルトルディはイタリアのトレントに生まれたチェリスト。クラシカル・レパートリーに加え、チェロを弾きながら歌うというスタイルを確立しています。
 




<メジャー・レーベル>
.

DG



4836090
\2300→\2090
《キアン・ソルターニ/ダニエル・バレンボイム〜ドヴォルザーク:チェロ協奏曲》
ドヴォルザーク:
 1-3) チェロ協奏曲ロ短調Op.104(B.191)、
 4) 4つの歌Op.82(B.157)より第1曲:私にかまわないで
   (キアン・ソルターニによるチェロ・ソロとチェロ・アンサンブル編)、
 5) 交響曲第9番ホ短調Op.95(B.178)『新世界より』より第2楽章:ラルゴ「家路」
   (シュテファン・コンツによるチェロ・ソロとチェロ・アンサンブル編)、
 6) ジプシーの歌Op.55(B.104)より第4曲:我が母の教え給いし歌
   (キアン・ソルターニによるチェロ・ソロとチェロ・アンサンブル編)、
 7) ロマンティックな小品Op.75(B.150)より第1曲:アレグロ・モデラート
   (キアン・ソルターニによるチェロ・ソロとチェロ・アンサンブル編)、
 8) ボヘミアの森からOp.68(B.133)より第5曲:森の静けさ
   (Lothar NiefindとGunter Ribkeによるチェロ・ソロとチェロ・アンサンブル編)
キアン・ソルターニ(チェロ)、
シュターツカペレ・ベルリンのチェリストたち(4-8)、
オット・トロネン(コントラバス)(4)、
ダニエル・バレンボイム(指揮)
シュターツカペレ・ベルリン(1-3)

 気鋭の若手チェリストによる注目のドヴォルザーク・アルバム
 成功を収めたドイツ・グラモフォンのデビュー・アルバムから2年、キアン・ソルターニはチェロ協奏曲と編曲作品5曲(3曲はソルターニ自身による編曲)を収めたドヴォルザークのアルバムで再登場です。
 ドヴォルザークのチェロ協奏曲Op.104がドイツ・グラモフォンに録音されるのは2002年(ミッシャ・マイスキー、ズービン・メータとベルリン・フィル)以来。
 今回ソルターニと協奏曲を演奏するのは巨匠ダニエル・バレンボイムとシュターツカペレ・ベルリン、編曲作品はシュターツカペレ・ベルリンの6人のチェリストたちと共演しています。
  【録音】2018年10月8、9日(1-3)、2020年1月7日(4-8)、ベルリン
 




DECCA



0898651
(2CD)
\2800
※LP同時発売
《マックス・リヒター〜ヴォイセス》
CD1
 1. All Human Beings Pt.1
 2. All Human Beings Pt. 2
 3. All Human Beings Pt. 3
 4. All Human Beings Pt. 4
 5. Origins Pt. 1
 6. Origins Pt. 2
 7. Journey Piece Pt. 1
 8. Journey Piece Pt. 2
 9. Chorale Pt. 1
 10. Chorale Pt. 2
 11. Chorale Pt. 3
 12. Chorale Pt. 4
 13. Hypocognition
 14. Prelude Pt. 1
 15. Prelude Pt. 2
 16. Murmuration Pt.1
 17. Murmuration Pt. 2
 18. Murmuration Pt. 3
 19. Cartography Pt. 1
 20. Cartography Pt. 2
 21. Cartography Pt. 3
 22. Little Requiems Pt. 1
 23. Little Requiems Pt. 2
 24. Little Requiems Pt. 3
 25. Mercy
CD2
 1. All Human Beings (Voiceless Mix) Pt.1
 2. All Human Beings (Voiceless Mix) Pt. 2
 3. All Human Beings (Voiceless Mix) Pt. 3
 4. All Human Beings (Voiceless Mix) Pt. 4
 5. Origins (Voiceless Mix) Pt. 1
 6. Origins (Voiceless Mix) Pt. 2
 7. Journey Piece (Voiceless Mix) Pt. 1
 8. Journey Piece (Voiceless Mix) Pt. 2
 9. Chorale (Voiceless Mix) Pt. 1
 10. Chorale (Voiceless Mix) Pt. 2
 11. Chorale (Voiceless Mix) Pt. 3
 12. Chorale (Voiceless Mix) Pt. 4
 13. Hypocognition (Voiceless Mix)
 14. Prelude (Voiceless Mix) Pt. 1
 15. Prelude (Voiceless Mix) Pt. 2
 16. Murmuration (Voiceless Mix) Pt.1
 17. Murmuration (Voiceless Mix) Pt. 2
 18. Murmuration (Voiceless Mix) Pt. 3
 19. Cartography (Voiceless Mix) Pt. 1
 20. Cartography (Voiceless Mix) Pt. 2
 21. Cartography (Voiceless Mix) Pt. 3
 22. Little Requiems (Voiceless Mix) Pt. 1
 23. Little Requiems (Voiceless Mix) Pt. 2
 24. Little Requiems (Voiceless Mix) Pt. 3
 25. Mercy (Voiceless Mix)


 構想10年の音楽的、技術的偉業。
 ついにマックス・リヒターが新作『VOICES』のリリースを発表した。そのインスピレーションとなったのは『世界人権宣言』だという。
 根底に流れるのは、そのキャリアを通じて音楽を”行動主義”として捉え、世界中の観客を一つにしたいと願うリヒターの思いから生まれた、グローバル・コミュニティとしての世界観だ。
 

 世界が劇的な変化の時期にいる今、『VOICES』が届けるのは音楽による希望のメッセージだ。マックス・リヒターは世界中の人々を招き、クラウド・ソーシングによる『世界人権宣言』の朗読を実現。そこに”アップサイド・ダウン(上下逆)”オーケストラをフィーチャーした音楽を合体させた。応募は70以上の国の言葉で何百件もあったという。これらの朗読によって作られた”聴覚の風景” の中を音楽は流れていく。タイトルである『VOICES』とはまさに彼らのことなのだ。

 第二次大戦後の世界の重大問題に取り組むべく、1948年、国際連合総会で採択された『世界人権宣言』は、エレノア・ルーズベルトを長とする哲学者、アーティスト、思想家らによって草案された。『VOICES』でリヒターが楽曲との融合を試みるのは、1949年に録音された『世界人権宣言』の前文だ。冒頭には、ルーズベルト本人の肉声が聴こえる。ルーズベルトとクラウド・ソーシングされた“人々の声” に並び、コーラルかつオーケストラル、かつエレクトロニックな音景を補足するナレーションを担当するのは、アメリカ人女優キキ・レイン(『ビールストリートが話せるなら』)だ。

 マックス・リヒターのコメント:
  「考える場としての音楽、というアイディアに惹かれたんだ。今、僕ら人間に考えねばならないことがあるのは、あまりにもあきらかだからね。僕らが生きているのは非常に困難な時代だ。自分たちが作った世界を見回し、絶望と怒りを覚えるのは容易なことだ。でも、問題を作ったのが僕たち自身であるのなら、解決策もまた手の届く範囲にあるはずだ。『世界人権宣言』は人間が前に進むための道を示してくれている。欠点がないわけではないが、より良い、思いやりのある世界は実現可能だという、力づけられるヴィジョンを謳っているんだ」


 『VOICES』のプレミア公演は2月、ロンドン、バービカン・センターで60名以上のミュージシャンを集めて行なわれた。それは従来のオーケストラ編成の概念を大きく変える音楽だ。「世の中が上下逆になり、普通だとされるものが転覆する、というアイディアから生まれた。そこでオーケストラを上下逆さまにしたんだ。楽器の割合という意味で」とリヒターは言う。こうして彼が書き上げたのは、12本のダブルベース、24本のチェロ、6本のヴィオラ、8本のヴァイオリン、そして1台のハープのためのスコアだ。そこに加わるのは、12名の言葉のないクワイア、キーボードにリヒター本人、ヴァイオリン・ソリストのマリ・サムエルセン、ソプラノ歌手グレース・デヴィッドソン、そして指揮者のロバート・ジーグラー。この大がかりなプロジェクトのビジュアルは、リヒターのクリエイティヴ・パートナーであるアーティスト/映像クリエイターのユリア・マーが手がけた。

 『VOICES』はマックス・リヒターが『メモリーハウス』(2002年)、『ブルー・ノートブック』(2004年)、『インフラ』(2010年)、『リコンポーズド:ヴィヴァルディ「四季」』(2012年)、そして『スリープ』(2015年)に続いて発表する、9作目となるスタジオ・アルバムだ。『スリープ』は発売から5年経った今も世界的ヒットを続け、3月にはアメリカのビルボード・クラシック・チャート第1位に返り咲いた。4月には全世界のラジオ局でその全曲がオンエアされるなどして、現在4億5千万回以上ストリーミングされている。
  
 

4838453
\2300
《マックス・リヒター〜『戦場でワルツを』オリジナル・サウンドトラック》
4838454
(2LP)
\4800

 2008年、カンヌ国際映画祭にてプレミア上映され、一躍マックス・リヒターの名を世に広めた映画!

 近現代史上、人間が忘れてはならない教訓と精神的トラウマを観客に対峙させる強烈な映像作品として2008年に製作されたアリ・フォルマン監督の『戦場でワルツを』のオリジナル・サウンドトラック。

 音楽を手掛けたのはポスト・クラシカルのアーティスト、プロデューサー、作曲家、そして映画音楽家として高い人気を誇るマックス・リヒター。そのオリジナル・サウンドトラックは、映像に負けず劣らず、挑発的でパワフル。それは世界中の人々の心を動かし、コンテンポラリー・シーンに一躍マックス・リヒターの名を轟かせた。

 『戦場でワルツを』は、ローリング・ストーン誌に「幻覚的なまでに美しい」、ニューヨーク・タイムズ紙に「すべてにおいて素晴らしい映画」と絶賛され、ゴールデン・グローブ賞を受賞した長編アニメーション作品。1982年のレバノン内戦時、イスラエル国防軍兵士だったフォルマン監督が、サブラ・シャティーラの虐殺の”失われた記憶” を取り戻すまでをドキュメンタリーで描き出す。そして、アリ・フォルマン監督が映画音楽に白羽の矢を立てたのがマックス・リヒターだった。脚本の執筆中、「取り憑かれたように聴いていた」のがリヒターの2ndアルバム『ブルー・ノートブック』。即決で引き受けたリヒターは、アニメーターたちが仕事を始める前には音楽を完成させてしまうほどの熱の入れようだった。「そこでおのずと、最初から音楽の影響を受ける形で、映画は出来上がっていった。逆ではなかった」とフォルマン監督は言う。

 「アリから送られてきた30秒ほどのアニメーションは、それまで目にしたどんな映像とも違うものだった」とリヒターは語る。「すぐに、これはやらなければならない!と感じた。この映画で描かれるのは、失われた記憶の再生だ。僕は“ではそこで何がみつかったのか” というアプローチをとった。『戦場でワルツを』の音楽を突き動かしているのはそれだ」。
 シューベルトのピアノソナタ第17番の残響や断片が取り入れられた他、レバノンのファランジュ党民兵のシーンではショパンのピアノソナタ第2番の第3楽章「葬送行進曲」が取り入れられた。「原画の段階から、アリはシューベルトとショパンを挙げていた。彼の家族の生い立ちを反映してのことだ。喜んでそれをスコアに取り入れさせてもらったよ」。こうして出来上がったリヒターの折衷的かつオリジナルな曲風を、PBS『News Hour』は評した。「心にとり憑いて離れない、そのメロディアスなサウンドは、記憶の中の戦争とはこんな音がしていたかもしれないと思わせる…」。
 
 2008年、カンヌ国際映画祭にてプレミア上映。観終わったあとも心から離れないリヒターの音楽が『戦場でワルツを』に果たした重要性を賞賛する声は高まる一方だった。「マックス・リヒターのスコアが生み出す不吉な戦争の空気は『戦場でワルツを』が伝える残酷で冷酷な疎外感をより一層のものにしている」と評したのはNYのヴィレッジ・ヴォイス誌だ。単なる映画のサントラというだけでなく、1枚のアルバムとして広く成功を認められたケースは珍しい。このスコア

 映画トレーラー
  https://www.youtube.com/watchv=ylzO9vbEpPg
 



<国内盤> 

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東武レコーディングズ


待ちに待った正規盤登場!
クレンペラー&フィラデルフィア管、客演ライヴ1962、全ステレオ録音


TBRQ 9000
(UHQCD)
¥2970→\2790
クレンペラー/フィラデルフィア管、客演ライヴ1962
 (1)ベートーヴェン:「エグモント」序曲
 (2)ブラームス:交響曲第3番
 (3)シューマン:交響曲第4番
オットー・クレンペラー(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団

 録音:1962年10月27日アカデミー・オヴ・ミュージック(ライヴ録音・ステレオ)
 (演奏タイミング)(1)9:47/(2)13:32/8:14/6:02/9:39/(3)11:02/4:00/5:29/7:46
 
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TBRQ 9001/02
(UHQCD2枚組)
¥5940→\5490

クレンペラー/フィラデルフィア管、客演ライヴ1962
 (1)バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番
 (2)モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
 (3)ベートーヴェン:交響曲第7番

オットー・クレンペラー(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団

 録音:1962年11月2日アカデミー・オヴ・ミュージック(ライヴ録音・ステレオ)
 (演奏タイミング)(1)4:45/5:00/5:31/8:52/(2)13:11/9:15/4:50/8:30/(3)13:23/9:43/8:18/8:16
 

 待ちに待った正規盤登場! クレンペラー フィラデルフィア管、客演ライヴ1962、全ステレオ録音。当レーベル初の《UHQCD》!

 10年以上の交渉がやっと実を結びました。特にアメリカのオーケストラは自らの歴史的演奏や録音に関心がなく、関心がないばかりか出版には非常にネガティヴです。
 クレンペラーの最後のアメリカ訪問となった1962年のフィラデルフィア管との一連のライヴは多くの音質最悪の海賊盤からもオリジナルはステレオ録音であることが確認されており、これらがオリジナルの音質で聞けたならとファンは歯痒く思ったものでした。

 実際に入手したフィラデルフィア管アーカイヴの録音は、全てステレオで音質鮮明。分離も素晴らしくクレンペラー拘りのヴァイオリン左右両翼。低弦は左側のサウンドが手に取るように分かります。
 しかし、ホールのアコースティックは超デッド。これは実際にアカデミー・オヴ・ミュージックにいらっしゃった方ならお判りでしょうが、昔ならではのホールトーンです。響きがない分ごまかしが効かないホールなのでしょう。
 オーマンディの招きで客演をOKしたクレンペラーはフィラデルフィアのみならずアメリカ各地で演奏しております。

 今回のリリースはフィラデルフィアでの2公演分で、第一回公演の「田園」「英雄」プログラムの音質だけがリリースに適せず見送られました。ニューヨーク、ワシントン、ボルティモアの演奏を只今鋭意探索中です。

 1962年のクレンペラーは体力気力が充実と見えて、鉄槌を下すような強烈な拍節感。「エグモント」で頭が下がります。ブラ3の迫力とダンディズム。シューマンのシリアス。バッハの煌びやかで楽しい演奏。「ジュピター」の華麗で全世界を俯瞰してしまうようなスケールの大きさも最高。
 十八番のベト7もライヴが少ないのでずんずんと盛り上がる当盤は必携の名演。フィラデルフィア管自慢の木管のチャームと妙技。オーケストラの魅力もちゃんと生かして聞かせるのが巨匠で見事なものです。
 UHQCDで万全の音質で正規発売となります。

 <参考>
 Klemperer with Philadelphia Orchestra
 Oct. 19-20 (Philadelphia), 23 (Carnegie Hall), Nov. 13 (Constitution Hall, Washington, DC), 14 (Lyric Theatre, Baltimore), 1962
 BEETHOVEN Symphony No. 6 ("Pastoral")
 BEETHOVEN Symphony No. 3 ("Eroica")

 Oct. 26-27 (Philadelphia), Nov. 6 (Philharmonic Hall, NY), 1962
 BEETHOVEN Overture to Egmont
 BRAHMS Symphony No. 3
 SCHUMANN Symphony No. 4

 Nov. 2-3, 5 (Philadelphia), 20 (Philharmonic Hall, NY), 1962
 BACH Brandenburg Concerto No. 1
 MOZART Symphony No. 41 ("Jupiter")
 BEETHOVEN Symphony No. 7


<LP>


DG(LP)


4838950
(LP)
\3400
《ユジャ・ワン/グスターヴォ・ドゥダメル〜ジョン・アダムズ:Must The Devil Have All The Good Tunes》
 ジョン・アダムズ:
  1-3) Must The Devil Have All The Good Tunes (2018)
   (Ⅰ. Gritty, Funky, But in strict Tempo; Twitchy, Bot-Like、
    II. Much Slower; Gently, Relaxed、III. Piu mosso: Obsession / Swing)、
  4) China Gates (1977)
ユジャ・ワン(ピアノ)、
グスターヴォ・ドゥダメル(指揮)
ロサンゼルス・フィルハーモニック(1-3)

 ジョン・アダムズ3作目のピアノ協奏曲をLPに世界初録音
 ジョン・アダムズは1947年生まれのアメリカ人作曲家。多彩な作風で多くの作品を発表しています。『Must The Devil Have All The Good Tunes(悪魔は全ての名曲を手にしなければならないのか?)』は、アダムズ3作目のピアノ協奏曲です。
 ロサンゼルス・フィルハーモニックの委嘱作品で、雑誌『ニューヨーカー』のドロシー・デイ(社会活動家)に関する記事の中のフレーズに由来しています。
 グラミー賞受賞のグスターヴォ・ドゥダメルとロサンゼルス・フィルハーモニック、そして世界的スター、ユジャ・ワンのピアノによる世界初録音です。
  【録音】2019年11月7、8日、ロサンゼルス、ウォルト・ディズニー・コンサートホール
 




DECCA(LP)


0898652
(2LP)
\4800
※CD同時発売
《マックス・リヒター〜ヴォイセス》(LP)
LP1
SideA
 1. All Human Beings
 2. Origins
 3. Journey Piece
SideB
 1. Chorale
 2. Hypocognition
 3. Prelude 6

LP2
SideA
 1. Murmuration
 2. Cartography
SideB
 1. Little Requiems
 2. Mercy

 構想10年の音楽的、技術的偉業。
 ついにマックス・リヒターが新作『VOICES』のリリースを発表した。そのインスピレーションとなったのは『世界人権宣言』だという。
 根底に流れるのは、そのキャリアを通じて音楽を”行動主義”として捉え、世界中の観客を一つにしたいと願うリヒターの思いから生まれた、グローバル・コミュニティとしての世界観だ。
 

 世界が劇的な変化の時期にいる今、『VOICES』が届けるのは音楽による希望のメッセージだ。マックス・リヒターは世界中の人々を招き、クラウド・ソーシングによる『世界人権宣言』の朗読を実現。そこに”アップサイド・ダウン(上下逆)”オーケストラをフィーチャーした音楽を合体させた。応募は70以上の国の言葉で何百件もあったという。これらの朗読によって作られた”聴覚の風景” の中を音楽は流れていく。タイトルである『VOICES』とはまさに彼らのことなのだ。

 第二次大戦後の世界の重大問題に取り組むべく、1948年、国際連合総会で採択された『世界人権宣言』は、エレノア・ルーズベルトを長とする哲学者、アーティスト、思想家らによって草案された。『VOICES』でリヒターが楽曲との融合を試みるのは、1949年に録音された『世界人権宣言』の前文だ。冒頭には、ルーズベルト本人の肉声が聴こえる。ルーズベルトとクラウド・ソーシングされた“人々の声” に並び、コーラルかつオーケストラル、かつエレクトロニックな音景を補足するナレーションを担当するのは、アメリカ人女優キキ・レイン(『ビールストリートが話せるなら』)だ。

 マックス・リヒターのコメント:
  「考える場としての音楽、というアイディアに惹かれたんだ。今、僕ら人間に考えねばならないことがあるのは、あまりにもあきらかだからね。僕らが生きているのは非常に困難な時代だ。自分たちが作った世界を見回し、絶望と怒りを覚えるのは容易なことだ。でも、問題を作ったのが僕たち自身であるのなら、解決策もまた手の届く範囲にあるはずだ。『世界人権宣言』は人間が前に進むための道を示してくれている。欠点がないわけではないが、より良い、思いやりのある世界は実現可能だという、力づけられるヴィジョンを謳っているんだ」


 『VOICES』のプレミア公演は2月、ロンドン、バービカン・センターで60名以上のミュージシャンを集めて行なわれた。それは従来のオーケストラ編成の概念を大きく変える音楽だ。「世の中が上下逆になり、普通だとされるものが転覆する、というアイディアから生まれた。そこでオーケストラを上下逆さまにしたんだ。楽器の割合という意味で」とリヒターは言う。こうして彼が書き上げたのは、12本のダブルベース、24本のチェロ、6本のヴィオラ、8本のヴァイオリン、そして1台のハープのためのスコアだ。そこに加わるのは、12名の言葉のないクワイア、キーボードにリヒター本人、ヴァイオリン・ソリストのマリ・サムエルセン、ソプラノ歌手グレース・デヴィッドソン、そして指揮者のロバート・ジーグラー。この大がかりなプロジェクトのビジュアルは、リヒターのクリエイティヴ・パートナーであるアーティスト/映像クリエイターのユリア・マーが手がけた。

 『VOICES』はマックス・リヒターが『メモリーハウス』(2002年)、『ブルー・ノートブック』(2004年)、『インフラ』(2010年)、『リコンポーズド:ヴィヴァルディ「四季」』(2012年)、そして『スリープ』(2015年)に続いて発表する、9作目となるスタジオ・アルバムだ。『スリープ』は発売から5年経った今も世界的ヒットを続け、3月にはアメリカのビルボード・クラシック・チャート第1位に返り咲いた。4月には全世界のラジオ局でその全曲がオンエアされるなどして、現在4億5千万回以上ストリーミングされている。
  

















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