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≪第109号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2020/10/20〜


10/23(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CLAVES



50 3001
¥2800
ジュリエット・ド・バーンズ・ガルドンヌ(メゾ・ソプラノ)
「未出版のイタリア・バロック・カンタータ集」

 (1)カルロ・モンツァ(1685-1739):「愛以上のものを求めて」
 (2)フランチェスコ・ガスパリーニ(1661-1727):「そして、私にできることは」
 (3)ジュゼッペ・ポルジーレ(1680-1750):「不幸なアリアドネ」
 (4)フランチェスコ・マンチーニ(1661-1737):「Non voglio piu catene」
 (5)アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):「Lontananza non risana」
 (6)ポルジーレ:「Ch'io t'adori o mia Clori」
 (7)ポルジーレ:「Necessita di fato」
 (8)マンチーニ:「Va sospirando il core」
 (9)アレッサンドロ・スカルラッティ:「Ch'io da te mi divida」
ジュリエット・ド・バーンズ・ガルドンヌ(メゾ・ソプラノ)
ブリュノ・コセ(チェロ)
パオロ・コルシ(チェンバロ)
エマヌエーレ・フォルニ(テオルボ)

 名手ブリュノ・コセも参加!注目の歌手ガルドンヌが歌う未出版のイタリア・バロックのカンタータ集

 セッション録音:2019 年8月/ヴェズレー(フランス)/DDD、ディジパック仕様、63'18

 パドヴァのアントニアーナ図書館には、「カンターテ・アッラ・ヴィルトゥ・デッラ・シニョーラ・マリア・ピニャテッリ(Cantate alla virtu della SignoraMaria Pignatelli)」と呼ばれる写本が所蔵されています。
 18世紀初頭のカンツォーニエーレには、1700年前後のイタリアの偉大な芸術の中心地にいたローマと教皇国(ボローニャ、フェラーラ、ラヴェンナ)、ミラノ公国、ナポリ、シチリア王国、ヴェネツィアなど、17人の作曲家による48の世俗的なカンタータがあります。
 この未出版のイタリア・バロックのカンタータを収録したのが当アルバムで、モンツァ、ガスパリーニ、ポルジーレ、マンチーニ、アレッサンドロ・スカルラッティの作品を収録しております。
 フランス期待のガルドンヌ独唱、古楽界屈指の名手ブリュノ・コセと実力派の演奏家が当時の世界を蘇らせます。

 
 





NAIVE



V 7260
¥2700
フランスの俊英チェリスト、ラ・マルカ
「CELLO 360」
クリスチャン=ピエール・ラ・マルカ(チェロ)
(16)Feat.マリー・アメリー・セニエ&ラヤン
 (1)ムッシュ・ド・サント=コロンブ(1660頃-1720):組曲第4番 ホ短調より「前奏曲」 x:xvii
 (2)ジョン・ダウランド(1563-1626):「ラクリメ、または7つの涙」
 (3)マラン・マレ(1656-1728):ヴィオール曲集第2巻より「スペインのフォリア」
 (4)ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):新クラヴサン組曲集第2番(第5組曲)より「未開人」
 (5)パブロ・カザルス(1876-1973):「鳥の歌」
 (6)アンリ・デュティユー(1916-2013):「3つのストロフ」
 (7)ヘンリー・パーセル(1659-1695):『ディドとエネアス』よりディドのラメント「私が地に横たえられるとき」
 (8)ジェルジュ・リゲティ(1923-2006):無伴奏チェロ・ソナタ
 (9)マレ:ヴィオール曲集第2巻より「人間の声」
 (10)ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ TWV 40:1より「アレグロ・ヴィヴァーチェ」
 (11)ティエリー・エスケシュ(1965-):カントゥス第1番
 (12)エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):ソルヴェーグの歌
 (13)ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):哀歌
 (14)チャールズ・チャップリン(1889-1977):「愛のテーマ」
 (15)ジョン・レノン(1940-1980)、ポール・マッカートニー(1942-):「イエスタデイ」
 (16)クリスチャン=ピエール・ラ・マルカ(1983-)−ラヤン(1992-)−m.a.s.(1973-):タイムレス

 ダウランドからビートルズまで!風格さえ漂うフランスの俊英チェリスト、ラ・マルカがチェロで"語る"コンセプト・アルバム「CELLO 360」

 録音:(1)-(13)2020 年7月13-16日/ポミエ=アン=フォレ修道院礼拝堂(ロワール県ポミエ、フランス)、(14)- (16)2020 年8月30&31日/ラ・セーヌ・ミュージカル・センターのRiffxスタジオ(パリ、フランス)/DDD、77'00

 今や風格さえ漂うフランスのチェリスト、クリスチャン= ピエール・ラ・マルカがnaive レーベル初登場!
 これまでソニー・クラシカルからリリースしたディスクでも自身が描く独自のコンセプトで高い評価を得てきました。
 期待の新譜「CELLO 360」では時代を超越した旅のような内容で、バロック、映画音楽、ポップス、電子音楽まで、17世紀から現代までのあらゆるジャンルの音楽を巧みにアレンジした、チェロという楽器の無限の可能性を明らかにしています。

 「コンサートでもレコーディングでも、私はいつも物語を語るようにリスナーを旅に連れて行きたいと思っています。
 今回の選曲は、これまでのプログラムよりも一層コンセプチュアルなものになっています。
 「CELLO 360」では、無伴奏チェロを中心とした、全く新しいオリジナルのプロジェクトを作りました。プログラムのはじめはヴィオラ・ダ・ガンバのために作曲された私が特に好きな曲を、近現代の名曲と並べてみようと考えました。
 18世紀から20世紀にかけての無伴奏チェロ作品のレパートリーには大きな違いがあります。その"違い"を聴いて楽しんでいただけるような選曲となっております。」(クリスチャン=ピエール・ラ・マルカ)

 
 




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C’AVI−MUSIC



PCAVI8553485
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
アダム・フィッシャーとデュッセルドルフ響!
 マーラー新録音は「復活」!

  マーラー:交響曲第2番ハ短調 《復活》
アダム・フィッシャー(指揮)
デュッセルドルフ交響楽団
トゥンデ・サボーキ(ソプラノ)
ナディーネ・ヴァイスマン(アルト)
デュッセルドルフ市楽友協会合唱団
8553485
¥2600→\2390

 アダム・フィッシャーとデュッセルドルフ響!マーラー新録音は「復活」!

 ☆ハンガリーの名指揮者アダム・フィッシャーとデュッセルドルフ交響楽団!
 ☆大注目のマーラー・チクルス第9巻は交響曲第2番 《復活》の2019年ライヴ!

 ハンガリーが誇る敏腕指揮者ファミリー、フィッシャー兄弟の兄アダム・フィッシャーと、彼が2015/2016シーズンから首席指揮者を務めるデュッセルドルフ交響楽団。
 これまで英グラモフォン誌の「エディターズ・チョイス」に度々選ばれ、「交響曲第1番」では2019年の英BBCミュージック・マガジン賞で見事「オーケストラ賞」を受賞するなど、着実に評価を積み上げてきたマーラー交響曲チクルス。ハイペースにリリースを重ね、いよいよ大詰めとなるシリーズ第9巻、交響曲第2番 《復活》が登場!

 ドイツのARS Produktionからは、マーラーゆかりの地カッセルで行われた音楽祭「グスタフ・マーラー・フェスト・カッセル」における《復活》の1991年ライヴ録音(ARS38304S)もリリースされたばかりのアダム・フィッシャーですが、こちらは2019年4月にデュッセルドルフで行われた迫真のライヴ。
  マーラーがブダペスト時代に作曲を始めたこと(マーラーもアダム・フィッシャーもハンガリー国立歌劇場で音楽監督を務めている)、ハイドンとマーラーのウィーン古典主義的なつながり、そして、第3楽章で演奏されるマーラーの歌「魚に説教するパドヴァの聖アントニウス」が、アダム・フィッシャーが長年携わってきた人種差別反対運動・人権活動などを正確に表していると感じていることなど、様々な異なった理由から、「マーラーの交響曲第2番は、私にとって特別な意味を持っている」と語るアダム・フィッシャー渾身の《復活》ライヴです!

 ※録音(ライヴ):2019年4月3日−8日、デュッセルドルフ・トーンハレ(ドイツ)

 



こちらは
マーラ—・フェスト・カッセル1991での「復活」


ARS38304S
(1SACD HYBRID)
\2700→\2490
マーラ—・フェスト・カッセル1991
アダム・フィッシャー第2弾 「復活」も登場!

 マーラ—:交響曲第2番ハ短調《復活》
イボリャ・ヴェレビチュ(ソプラノ)
マリリン・ホーン(アルト)
アダム・フィッシャー(指揮)
グスタフ・マーラー・フェスト・
 カッセル祝祭管弦楽団
ベルリン放送合唱団

 マーラ—・フェスト・カッセル1991の秘蔵ライヴ!アダム・フィッシャーと精鋭集団による圧巻の「復活」!

 白熱かつ鮮烈な演奏が話題を呼んだ前作「巨人」(ARS38259S)に続く、アダム・フィッシャーとグスタフ・マーラー・フェスト・カッセル祝祭管弦楽団のマーラー第2弾となる「復活」のライヴ録音がARS Produktionから登場!!
 デュッセルドルフ・フィルとのマーラー・チクルスの世界的高評価により、現代有数のマーラー指揮者の1人とも称されるアダム・フィッシャーが、ドイツのカッセル国立劇場の音楽総監督在任時代(1987−1992)に同地で創設した音楽祭「グスタフ・マーラー・フェスト・カッセル」。
 永続的に開催される音楽祭として設立されたものの様々な事情により、1989年、1991年、1995年の実質3回の開催のみ(1993年はザンクト・マルティン教会での1公演のみ)で幕を下ろすことになってしまった「グスタフ・マーラー・フェスト・カッセル」ですが、その限られた機会で演奏されたマーラー演奏の数々は、ドイツのマーレリアンたちを熱狂の渦に巻き込みました。

  今回、ARS Produktionのトーンマイスター、マンフレッド・シューマッハーのマスタリングにより蘇るアダム・フィッシャーの「復活」は、1991年7月7日のライヴ録音で、総演奏時間は82分12秒。
 ウィーン・フィルとウィーン交響楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、チェコ・フィル、ハンガリー国立歌劇場管、コンセルトヘボウ管、そしてカッセル国立劇場管をはじめとする様々なドイツのオーケストラから集まったオールスター・メンバーたちが、アダム・フィッシャーのタクトに導かれて生まれた圧巻の「復活」の貴重な記録です!

 ※録音(ライヴ録音):1981年7月7日、シュタットハレ・カッセル(ドイツ)
 ※マスタリング:マンフレッド・シューマッハー(ARS Produktion)

 


第1弾 第1番「巨人」
これは2020年を代表するすばらしいアルバム・・・

 ARS 38259S
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
秘蔵音源!
 アダム・フィッシャー1989年、
  ドイツ・カッセル国立劇場音楽総監督時代のマーラー交響曲第1番
マーラ—・フェスト・カッセル1989

 マーラ—:交響曲第1番ニ長調《巨人》
アダム・フィッシャー(指揮)
グスタフ・マーラー・フェスト・カッセル祝祭管

 マーラ—・フェスト・カッセル1989の秘蔵音源!アダム・フィッシャーの指揮する"巨人"が登場!

 近年はデュッセルドルフ・フィルとのマーラー・チクルスが世界的に高く評価されているハンガリー出身の巨匠アダム・フィッシャーが、ドイツのカッセル国立劇場の音楽総監督在任時代(1987−1992)に同地で創設した音楽祭「グスタフ・マーラー・フェスト・カッセル」で演奏したマーラーの交響曲第1番の貴重な音源がマスタリングを施されARS Produktionから登場!!

 カッセル宮廷歌劇場の第2指揮者を務めるなどマーラーとも縁の深い都市であるカッセルでアダム・フィッシャーが立ち上げたマーラー・フェスト・カッセル。
 第1回目(1989年)の音楽祭でのフェスティヴァル・オーケストラの結成に賛同する形で、ドイツやオーストリアなどのオーケストラから名手たちが続々と参加。
 オーボエとクラリネットはウィーン・フィルとウィーン交響楽団から、弦楽器セクションはシュターツカペレ・ドレスデンやチェコ・フィル、ハンガリー国立歌劇場管など、そして金管セクションは様々なドイツのオーケストラ、さらにはコンセルトヘボウ管のメンバーたちが参加するなど豪華な陣容が実現!
 カッセルの国立劇場で大活躍中だったアダム・フィッシャーのタクトに応え、ヨーロッパの名門オーケストラから集まった名手たちが白熱のマーラーを繰り広げてくれています!マーレリアン要注目!!

 ※録音(ライヴ録音):1989年7月8日、シュタットハレ・カッセル(ドイツ)
 ※マスタリング:マンフレッド・シューマッハー(ARS Produktion)

 


 





COLLEGIUM RECORDS



CSCD526
【新装移行再発売】
¥2200
ジョン・ラッター(指揮)、ケンブリッジ・シンガーズ
 クリスマス・ナイト 〜
  キリストの降誕祭のためのキャロル集
ジョン・ラッター(指揮)、
ケンブリッジ・シンガーズ、
シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニア
  ドイツの伝統的なキャロル:もろびと声あげ/
  ボリス・オード:アダムは縛られて/
  16世紀フランスの旋律:クリスマスの夜/
  17世紀イタリアのキャロル:私の記憶では/
  ハウエルズ:汚れなきバラ/
  ハロルド・ダーク:木枯らし寒く吹きすさび/
  ジョン・ラッター:花がある/
  イングランドの伝統的なキャロル:さくらんぼの木のキャロル/
  アパラチアのキャロル:さまよいながら私は不思議に思う/
  ラッター:ともし火のキャロル/
  ドイツの伝統的なキャロル:もみの木/
  イギリスの伝統的なキャロル:明日はわたしが踊る日/
  イギリスの伝統的なキャロル:いときよきおとめ/
  パトリック・ハドリー:私は乙女のために歌う/
  ウィリアム・バレット:リュート・ブック・ララバイ/
  ペーター・コルネリウス:3人の王/R.R.テリー:わが愛し子よ/
  ザムエル・シャイト:おおいとしきみどり児/
  ヨハン・ゲオルク・エーベリンク:満ちたりた心/
  バスクのクリスマス:私は乙女を見た/
  W.J.カークパトリック:飼い葉の桶で/
  ジョン・ラッター:降誕のキャロル

 ジョン・ラッター&ケンブリッジ・シンガーズ。初期の名盤「クリスマス・ナイト」が復刻!

 ☆ジョン・ラッター&ケンブリッジ・シンガーズの名盤復刻!
 ☆1985年に録音されたクリスマス・アルバムを最新リマスターで!
 ☆キャロライン・アシュトン、キャロライン・トレヴァー、マーク・パドモア、ジェラルド・フィンリーら豪華歌手陣参加!

 日本でも絶大な人気を誇る、イギリスを代表する合唱界の巨匠ジョン・ラッター(1945−)。ラッターの自主レーベル「Collegium(コレギウム)」から、レーベル初期の録音の1つ、「クリスマス・ナイト」が復刻。
 ジョン・ラッター自身の作品とアレンジを含む、6世紀にわたる新旧22のクリスマス・キャロルを、キャロライン・アシュトン、キャロライン・トレヴァー、マーク・パドモア、ジェラルド・フィンリーらが参加するケンブリッジ・シンガーズの研ぎ澄まされた歌声と、シティ・オヴ・ロンドン・シンフォニアによる一流のサポートで録音した名盤です。
 優しく癒される至福のクリスマスの夜をどうぞ。

 ※録音:1985年4月、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン大ホール(イギリス)
 ※リマスター:2020年6月/COLCD106からの新装移行再発売

 
 




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HYPERION



CDA68319
¥2500→\2290
ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.82 〜
 アルメニアのコンポーザー=ピアニスト
 ステファン・エルマス:ピアノ協奏曲集

  ステファン・エルマス(1862−1937):
   ピアノ協奏曲第1番ト短調
   ピアノ協奏曲第2番ニ短調
ハワード・シェリー(ピアノ&指揮)
タスマニア交響楽団

 ロマンティック・ピアノ・コンチェルト第82巻!19世紀アルメニア! ステファン・エルマスのピアノ協奏曲!

 ☆Hyperionの人気シリーズ「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト」の第82巻!
 ☆19世紀後半アルメニアのコンポーザー=ピアニスト、ステファン・エルマスのピアノ協奏曲!

 ロマン派の知られざるピアノ協奏曲の発掘・蘇演を行うハイペリオンの人気シリーズ、「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ(RPCS)」。
 第82巻は、19世紀後半から20世紀前半に活動したアルメニアのコンポーザー=ピアニスト、ステファン・エルマスのピアノ協奏曲。
 ステファン・エルマス(1862−1937)はオスマン帝国スミュルナ(現在のイズミル)の裕福な家庭の下に生まれ、13歳でリストのすべての作品を演奏するなど神童として育ちました。17歳で憧れのリストにも出会い、リストの薦めでウィーン国立音楽大学へ留学。
 1885年にはウィーンでデビューし、その後フランス、イギリス、ドイツ、オーストリア、イタリアなどで演奏旅行を行うコンサート・ピアニストとして活躍。旅行中にアントン・ルビンシテインやジュール・マスネらとも親交を深め、1912年以降はスイスのジュネーヴに永住し、演奏、作曲とともに教師としても活動しました。

 1988年にはアルメニアの作曲家の遺産を世界に広めるため、ステファン・エルマス財団が設立され、エルマスの作品も再評価が進められています。
 このアルバムでは、エルマスが書いた3つのピアノ協奏曲のうち、どちらも1880年代に書かれた第1番(1882)と第2番(1887)の2曲を収録。新しい世紀になってもロマン派のスタイルを保ち、優雅で上質なサロン音楽を生み出してきたエルマスの、勇壮でロマンティックなピアノ協奏曲をどうぞ。

 
 
 


CDA68303
¥2500
ボーウェン:ピアノ作品集
 ハンス・アンデルセンによる断片集 Op.58/61
 ピアノのための演奏会用練習曲第1番変ト長調 Op.9-2
 ピアノのための演奏会用練習曲第2番ヘ長調 Op.32
 ピアノのための12の練習曲 Op.46
ニコラス・ナモラーゼ(ピアノ)

 2018年ホーネンス国際ピアノ・コンクール優勝!ニコラス・ナモラーゼが弾くヨーク・ボーウェン!

 1992年ジョージア出身の若きコンポーザー=ピアニスト、ニコラス・ナモラーゼが弾くヨーク・ボーウェン!

 世界最高峰の賞金と、世界の主要ホールへのリサイタル・デビューやHyperionからのCDデビューなど音楽活動への手厚いサポートで知られるカナダの「ホーネンス国際ピアノ・コンクール」。
 2018年のホーネンス国際ピアノ・コンクールで優勝し「ホーネンス賞」を受賞した若き才能、ニコラス・ナモラーゼのHyperionデビュー・アルバムが登場。
 ニコラス・ナモラーゼは1992年ジョージア(グルジア)生まれハンガリー育ち、ブダペスト、ウィーン、フィレンツェの音楽大学を経てジュリアード音楽院でも研鑽を積みました。
 2018年のホーネンス賞受賞後、2019年2月にカーネギー・ホールでリサイタル・デビュー。2019年6月には初来日公演を果たしています。
 作曲家としても活躍しており、来日公演でも、シューマン、バッハ、スクリャービンに自作の練習曲などを組み合わせたプログラムを披露しました。
 ナモラーゼのハイペリオン・デビュー・アルバムは、「イギリスのラフマニノフ」と呼ばれたヨーク・ボーウェン(1884−1961)のピアノ作品集。
 アンデルセンの童話のタイトルが付けられた小品集「ハンス・アンデルセンによる断片集」に、練習曲集を組み合わせ、ボーウェンの豊かな魅力、輝き、ウィットを成熟したテクニックで描いてゆきます。

 
 
 


CDA68318
¥2500
オルランド・コンソート!マショー・プロジェクト第7弾!
 マショー:ザ・ライオン・オヴ・ノービリティ
オルランド・コンソート
 〔マシュー・ヴェンナー(カウンターテナー)、
  マーク・ドーベル(テノール)、
  アンガス・スミス(テノール)、
  ドナルド・グレイグ(バリトン)〕

 ☆ドナルド・グレイグが低声部を支える、中世ルネサンスの男声ヴォーカル・アンサンブル。
 ☆オルランド・コンソートの中心プロジェクトとなっている、ギヨーム・ド・マショーの作品集第7巻!

 1988年にイギリス国立古楽センターで結成された男声ヴォーカル・クヮルテット、オルランド・コンソート。
 かつてアンドルー・カーウッドが在籍し、現在はタリス・スコラーズのメンバーでもあるドナルド・グレイグが低声部を支える精緻な歌声で、中世ポリフォニー音楽の最高峰として活動しています。

 現在オルランド・コンソートがコンサートとレコーディングの中心プロジェクトとして演奏を続けているのが、14世紀アルス・ノーヴァを代表する作曲家・詩人ギヨーム・ド・マショー(c.1300−1377)。
 これまで、レコード芸術海外盤REVIEW「今月の特選盤」や英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」、グラモフォン賞ノミネート、ICMA(国際クラシック音楽賞)ノミネートなど極めて高い評価を獲得してきたマショー・プロジェクトの第7巻は、(おそらく)フランスのジャン2世のことを指す「The lion of nobility(高貴なライオン)」をタイトルに、百年戦争の戦いのうちの1つ「ポワティエの戦い」でのフランスの敗北を嘆いた作品などを、オルランド・コンソートが誇る高品質なアンサンブルで歌います。

 
 





DB PRODUCTIONS

DBCD197
¥2700
世界初録音
『1870年、ライプツィヒの出会い』女性作曲家の先駆けといえる2人
 〜 アマンダ・マイエル、エセル・スマイス: 弦楽四重奏曲

 アマンダ・マイエル(1853-1894): 弦楽四重奏曲 イ長調
  1-2. I. Allegro/3. II. Andante/4. III. Allegro non troppo/5. IV. Finale: Presto
   B. トミー・アンデションによる 補筆(2)、再構成(5)
 エセル・スマイス(1858-1944): 弦楽四重奏曲 ハ短調
  6. I. Allegro/7. II. Adagio/8. III. Scherzo. Allegro moderato/9. IV. Allegro
 
 ※いずれも世界初録音
マイエル弦楽四重奏団
 ヨハネス・ロスタード(ヴァイオリンI‛&マイエル)、
 パトリック・スウェドルプ(ヴァイオリンII‛&マイエル/I‛&スマイス)
 アーン・ステンルンド(ヴィオラ)、
 クラース・ガッゲ(チェロ) 
ゲスト:
 ヘンリク・ペテルソン(ヴァイオリンII‛&スマイス)  

 録音: 2020年、ストックホルム・コンサートホール

 【女性作曲家のパイオニア、1870年代ライプツィヒでの出会い】
 スウェーデンのアマンダ・マイエル(アマンダ・レントヘン=マイエル)と、英国のエセル・スマイス。女性作曲家の先駆けといえる2人は1870年代ライプツィヒで学んでおり、当地で交流を持ったと考えられます。
 このアルバムは、2人が丁度その時期に作曲した弦楽四重奏曲を世界初録音したもの。
 マイエルのものは2019年に、スウェーデンの指揮者・作曲家のB. トミー・アンデションが補筆・再構成して完成させています。
 2018年にストックホルム・フィルのメンバーで結成され、マーラー室内管に参加や単独来日経験もある名手揃いのマイエル弦楽四重奏団による演奏で。
 





OUR RECORDINGS



8.226914
¥2600
※関連商品LPで同時発売
ペトリとの共演
『BLUE』 〜 ラース・ハンニバル作編曲集

 ラース・ハンニバル:
  1. Twilight on a Ground 黄昏のグラウンド/2. Evening in the Garden 庭園の夕暮れ/
  3. BLUE on a Ground ブルーのグラウンド/4. Autumn Rain 秋の雨/5. Dreams 夢/
  6. Sunset Dance サンセット・ダンス/7. Springtime Sun 春の太陽/
  8. The Moor 原野 (リコーダー・ソロ)/9. Waves on a Ground 波のグラウンド/
  10. The Magic of Thoughts 想いの不思議
 
 8つのデンマークの歌(ラース・ハンニバルによるリコーダーとギターのための編曲)
  11. トーヴァル・オーゴー(1877-1937):Spurven sidder stum bag kvist スズメは枝のかげでものも言わず
  12. トマス・ラウブ(1852-1927): Det er hvidt herude 見渡すかぎり雪
  13. カール・ニールセン(1865-1931):Underlige Aftenlufte 素晴らしい夕べのそよ風
  14. ラウブ: Stille, Hjerte, sol gar ned 心よしずまれ、太陽が沈んでいく
  15. フランツ・ゲバウアー: Hist hvor vejen slar en bugt 道の曲がるところに
  16. ニールセン: Jeg ved en laerkerede ぼくはひばりの巣を知っている (ギター・ソロ)
  17. オーロフ・リング(1884-1946): Sig nærmer tiden その時が近づいてくる
  18. クリストフ・エルンスト・フリードリヒ・ヴァイゼ(1774-1842):Natten er sa stille 夜のしじまに (ギター・ソロ)
ラース・ハンニバル(ギター)、
ミカラ・ペトリ(リコーダー)、
アウニーテ・ハンニバル・ペトリ(チェロ)‛&4、7、10、
アマーリエ・ハンニバル・ペトリ(歌)‛&4、7、10 

 【ペトリとの共演によるハンニバル作品集、2人の娘たちも参加!】
 ギター奏者、リュート奏者として精力的に活動し、作曲家、編曲家としても幅広く活躍しているラース・ハンニバルの音楽活動50周年を記念するアルバム。
 積年のパートナーであるリコーダーのミカラ・ペトリとのデュオを中心に、デンマークの自然の美しさや厳しさ、人々の優しさを感じさせるオリジナル作品と、デンマークの作曲家たちによる味わい深い歌曲の編曲、いずれも聴きやすい曲ばかりを収録しています。
 フォーク・ソングのスタイルで書かれたオリジナルの3つの歌では、彼らの次女アマーリエが柔らかく美しい歌声を聴かせるほか、長女のアウニーテも習い始めて2年目というチェロを披露。彼らの繋がりの温かさを感じるアルバムです。

 プロモーション動画: https://www.youtube.com/watch?v=rgVMcCvmrdQ&t=17s
 
 
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


DIAPASON



DIAPCF020
(11CD)
特別価格
¥6000→¥5590

ドビュッシー:ペレアスとメリザンド&管弦楽作品集 〜
 仏ディアパゾン誌のジャーナリストの選曲による名録音集
  【CD1】
   ・交響詩《海》〜 管弦楽のための3つの交響的素描
     シャルル・ミュンシュ(指揮)、ボストン交響楽団/録音:1956年
   ・牧神の午後への前奏曲
     ジュリアス・ベイカー(フルート)、レオポルド・ストコフスキ(指揮)、
     ヒズ・シンフォニー・オーケストラ/録音:1957年
   ・英雄的な子守歌
     エドゥアルト・ファン・ベイヌム(指揮)、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
     録音:1957年
   ・第1狂詩曲
     ガストン・アムラン(クラリネット)、ピエロ・コッポラ(指揮)、オーケストラ名不詳
     録音:1931年
   ・交響詩《海》〜 管弦楽のための3つの交響的素描
     ロジェ・デゾルミエール(指揮)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団/録音:1950年
   ・牧神の午後への前奏曲
     マルセル・モイーズ(フルート)、ヴァルター・ストララム(指揮)、コンセール・ストララム管弦楽団
     録音:1930年
  【CD2】
   ・夜想曲
     ピエール・モントゥー(指揮)、ボストン交響楽団、バークシャー音楽祭女声合唱/録音:1955年
   ・神聖な舞曲と世俗的な舞曲
     アン・メイソン・ストックトン(ハープ)、フェリックス・スラットキン(指揮)、
     コンサート・アーツ・ストリング・アンサンブル/録音;1955年
   ・バレエ音楽《遊戯》
     エルネスト・アンセルメ(指揮)、スイス・ロマンド管弦楽団/録音:1958年
   ・夜想曲
     デジレ=エミール・アンゲルブレシュト(指揮)、ドビュッシー祝祭管弦楽団&合唱団
     録音:1932年&1934年
  【CD3】
   ・管弦楽のための《映像》
     アタウルフォ・アルヘンタ(指揮)、スイス・ロマンド管弦楽団/録音:1957年
  ・交響詩《海》〜 管弦楽のための3つの交響的素描
     ジョージ・セル(指揮)、クリーヴランド管弦楽団/録音:1957年
   ・イベリア
     フリッツ・ライナー(指揮)、シカゴ交響楽団/録音:1957年
  【CD4】
   ・レントよりおそく
     ジョン・リーチ(ツィンバロム)、ジャン・マルティノン(指揮)、フランス国立放送管弦楽団
     録音:1973年
   ・ピアノと管弦楽のための幻想曲
     サンソン・フランソワ(ピアノ)、ブルーノ・マデルナ(指揮)、バイエルン放送交響楽団
     録音:1962年頃
   ・バレエ音楽《おもちゃ箱》(オーケストレーション:カプレ)
     アンドレ・クリュイタンス(指揮)、フランス国立放送管弦楽団/録音:1954年
   ・スコットランド行進曲
     アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)、NBC交響楽団/録音:1940年
   ・神聖な舞曲と世俗的な舞曲(ピアノと弦楽オーケストラ版)
     エセル・バートレット(ピアノ)、ジョン・バルビローリ(指揮)、ナショナル・グラモフォニック・ソサエティ
     録音:1927年
  【CD5】
   ・交響組曲《春》(オーケストレーション:ビュッセル)
     シャルル・ミュンシュ(指揮)、ボストン交響楽団/録音:1962年
   ・小組曲(オーケストレーション:ビュッセル)
     ポール・パレー(指揮)、デトロイト交響楽団/録音:1959年
   ・バレエ音楽《カンマ》(オーケストレーション:ケクラン)
     エルネスト・ブール(指揮)、南西ドイツ放送交響楽団/録音:1969年
   ・組曲《子供の領分》(オーケストレーション:カプレ)
     アンドレ・クリュイタンス(指揮)、フランス国立放送管弦楽団/録音:1954年
   ・サクソフォーンと管弦楽のための狂詩曲(オーケストレーション:ロジェ=デュカス)
     マルセル・ミュール(サクソフォン)、マニュエル・ロザンタール(指揮)、パリ管弦楽団
     録音:1952年
   ・喜びの島(オーケストレーション:モリナーリ)
     ピエロ・コッポラ、オーケストラ名不詳/録音:1929年
  【CD6】
   ・沈める寺(オーケストレーション:ウッド)
     ニコラス・ブレイスウェイト(指揮)、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/録音:1993年
   ・交響組曲《春》
     エミル・ド・クー(指揮)、サンフランシスコ・バレエ管弦楽団/録音:1999年
   ・6つの古代の墓碑銘(オーケストレーション:アンセルメ)
     エルネスト・アンセルメ(指揮)、スイス・ロマンド管弦楽団/録音:1953年
   ・舞曲(スティリー風のタランテラ)(オーケストレーション:ラヴェル)
     フリッツ・ライナー(指揮)、ピッツバーク交響楽団/録音:1947年
   ・サラバンド(オーケストレーション:ラヴェル)
     ピエール・モントゥー(指揮)、サンフランシスコ交響楽団/録音:1946年
   ・グラナダの夕べ(オーケストレーション:コッポラ)
   ・葉ずえを渡る鐘の音(オーケストレーション:コッポラ)
     ピエロ・コッポラ(指揮)、パリ音楽院管弦楽団/録音:1935年
  【CD7】
   ・パゴダ(オーケストレーション:カプレ)
     レイフ・セーゲルスタム(指揮)、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団
     録音:1987年
   ・劇音楽《リア王》(オーケストレーション:ロジェ=デュカス)
   ・バッカスの勝利
     ルイ・ド・フロマン(指揮)、ルクセンブルク放送管弦楽団/録音:1972年
   ・パゴダ(オーケストレーション:グレインジャー)
     ジェフリー・サイモン(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団/録音:1990年
   ・月の光(オーケストレーション:ストコフスキ)
     レオポルド・ストコフスキ(指揮)、ヒズ・シンフォニー・オーケストラ/録音:1957年
   ・ベルガマスク組曲(オーケストレーション:クロエ&カプレ)
     ギュスターヴ・クロエ(指揮)、マルキ・ド・クエバス管弦楽団/録音:1955年頃
   ・もう家もない子供たちのためのクリスマス(オーケストレーション:不明)
     シャルル・パンゼラ(バリトン)、ピエロ・コッポラ(指揮)、オーケストラ名不詳/録音:1926年
  【CD8&CD9】
   ・歌劇《ペレアスとメリザンド》
     ジャニーヌ・ミショー(メリザンド/ソプラノ)、カミーユ・モラーヌ(ペレアス/バリトン)、
     ミシェル・ルー(ゴロー/バス)、リタ・ゴール(ジュヌヴィエーヴ/メゾ・ソプラノ)、
     グサヴィエ・ドゥプラ(アルケル/バス)、アニック・シモン(イニョルド/ソプラノ)、
     マルセル・ヴィニュロン(医師、牧童)、ジャン・フルネ(指揮)、
     コンセール・ラムルー管弦楽団、エリザベート・ブラッスール合唱団/録音:1953年
  【CD10】
   ・交響的断章《聖セバスティアンの殉教》
     フローレンス・コプレフ(アルト)、キャサリン・アコス(メゾ・ソプラノ)、
     フィリス・カーティン(ソプラノ)、シャルル・ミュンシュ(指揮)、
     ボストン交響楽団、ニューイングランド音楽院合唱団/録音:1956年
   ・カンタータ《選ばれし乙女》
     ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ)、キャロル・スミス(コントラルト)、
     シャルル・ミュンシュ(指揮)、ボストン交響楽団、ラドクリフ合唱協会/録音:1955年
  【CD11】
   ・フランソワ・ヴィヨンの詩による3つのバラード
     カミーユ・モラーヌ(バリトン)、ジャン・フルネ(指揮)、コンセール・ラムルー管弦楽団
     録音:1954年
   ・2人の恋人の散歩道
     ニノン・ヴァラン(ソプラノ)、ルイ・ベイツ(指揮)、オーケストラ名不詳/録音:1943年

 仏ディアパゾン誌の自主レーベルBOX第20弾!同誌の威信をかけたドビュッシーの管弦楽作品集!

 フランスで最も権威のある世界有数のクラシック音楽専門誌「ディアパゾン(Diapason)」の自主レーベルから、同誌のジャーナリストたちの選曲で構成される看板シリーズであるボックス・セットの第20弾、クロード・ドビュッシーの「管弦楽作品集&ペレアスとメリザンド」が登場します!

 フランスの音楽誌らしくミュンシュやアンセルメ、マルティノン、モントゥー、フルネなど、20世紀フランスの巨匠たちの名演を手堅くプログラムの中心として選びつつ、デゾルミエールやアンゲルブレシュト、ロザンタールなどのフランス勢、イタリアのコッポラ、さらにはストコフスキやトスカニーニ、パレー、スラットキン(父)の録音を組み合わせるなど、バラエティに富んだラインアップはさすがディアパゾン。

 オーケストラと共演しているソリストも、マルセル・モイーズやマルセル・ミュール、サンソン・フランソワなど20世紀のフランスを代表する名匠揃い。
 フランスのクラシック音楽専門誌である「ディアパゾン」がそのプライドを賭け、総力を挙げて贈る、フランス印象派の巨匠ドビュッシーの管弦楽作品集(&ペレアスとメリザンド、管弦楽付き作品)。要注目の第20弾にご期待下さい!
 
 


DIAP128
¥1700
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 Op.104
 ・チェロ協奏曲ロ短調 Op.104
   ピエール・フルニエ(チェロ)、
   ジョージ・セル(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    録音:1961年
 ・ピアノ三重奏曲第4番ホ短調 Op.90《ドゥムキー》
   スーク・トリオ〔ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)、
   ミロシュ・サードロ(チェロ)、ヤン・パネンカ(ピアノ)〕
    録音:1958年

 フランスのクラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリング施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜 ディアパゾンが選んだ決定盤』。
 同シリーズの第128集は、数ある「ドヴォコン」の録音の中でも決定盤の1つとして名高いフルニエ、セル&ベルリン・フィルのコンビによる1961年の録音をメインとした「ドヴォルザーク」!
 カップリングにディアパゾン誌が選んだのは、スーク・トリオのこれまた名演である「ドゥムキー」。チェロはレギュラーメンバーのヨゼフ・フッフロではなく、その師であるミロシュ・サードロが担当しているところもポイントです。

 ※リマスタリング:Circe(フランス)
 
 


DIAP129
¥1700
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 ・ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53《ワルトシュタイン》
   リリー・クラウス(ピアノ)/録音:1953年
 ・ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13《悲愴》
   ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)/録音:1945年
 ・ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2《月光》
   アリーヌ・ヴァン・バレンツェン(ピアノ)/録音:1960年
 ・ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 Op.28《田園》
   ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)/録音:1961年

 ディアパゾン・レーベルの『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜 ディアパゾンが選んだ決定盤』シリーズの第129集として、ベートーヴェン・イヤーのアニヴァーサリー・リリースとなる4人の往年の巨匠たちによる「ピアノ・ソナタ集」が登場!
 リリー・クラウス、ルドルフ・ゼルキン、そしてヴィルヘルム・バックハウスの名演に加え、フランス・ピアノ界の神童であり女傑、アリーヌ・ヴァン・バレンツェンの「月光」を選曲してきたところは、まさにディアパゾン誌ならでは。
 フランスの世界的クラシック音楽専門誌が選んだベートーヴェンの4曲4録音です!

 ※リマスタリング:Circe(フランス)
 




<メジャー・レーベル>

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SONY



19439789372
(6CD)
\6900→\6490
ヒンリヒ・アルパース(ピアノ)
ベートーヴェン/リストによるピアノ編曲:交響曲全集

 交響曲第1番ハ長調 Op.21
 交響曲第2番ニ長調 Op.36
 交響曲第3番変ホ長調 Op.55「英雄」
 交響曲第4番変ロ長調 Op.60
 交響曲第5番ハ短調 Op.67「運命」
 交響曲第6番ヘ長 調Op.68「田園」
 交響曲第7番イ長調 Op.92
 交響曲第8番ヘ長調 Op.93
 交響曲第9番ニ短調 Op.125「合唱」
ヒンリヒ・アルパース(ピアノ)

第9番:
 クリスティーナ・ランツハマー(ソプラノ)
 ダニエラ・デンシュラグ(アルト)
 アンドレ・ハマスミー(テノール)
 ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バス)
 RIAS室内合唱団
 ジャスティン・ドイル(合唱指揮)
 録音:2019年5月〜2020年2月、ボン、ベートーヴェンハウスおよびベルリン、イエス・キリスト教会
完全生産限定。

 「ベートーヴェンという名前は芸術において神聖なもの」
 この言葉は、フランツ・リストのベートーヴェンへの称賛を表明しています。そしてその賞賛の念はリストが手掛けたベートーヴェン作品の数多くのピアノ編曲版として反映されています。1837年から1863年の間に、リストはベートーヴェンの9つの交響曲をピアノ独奏用に編曲し、ロマン派の扉をこじ開けた個性的な交響曲9曲を、19世紀のピアノ・レパートリーの代表作へと書き換えました。編曲のあちこちにみられるディテールの豊富さ、ポリフォニックの精巧な使用、そして何よりも圧倒的なヴィルトゥオジティは、リスト自身が高度な技巧を持つピアニストだったからこそ可能となったもの。リストのアプローチは、オーケストラ曲を単にピアノで弾けるようにするのではなく、ベートーヴェンが作品に盛り込んだ精神までをピアノで奏でるべく編曲したのです。

 1981年ウルツェン生まれのドイツのピアニスト、ヒンリヒ・アルパースは、2009年ボンでのベートーヴェン・コンクールで最優秀賞を受賞して以来世界各地の主要都市や音楽祭でリサイタルを開催、オーケストラのソリストとして、室内楽や歌曲のコラボレーションのパートナーとして出演し、オタワ室内音楽祭の芸術顧問を務めています。2017年にソニー・クラシカルよりリリースした『ルディ・シュテファン:室内楽と歌曲集』は、Opus Klassik賞(室内楽部門)を受賞、2018年には、ジョナサン・ノット指揮の東京交響楽団で、ブラームスのピアノ協奏曲第2番を共演しています。
 CD録音にはかなり慎重ではあるものの、レパートリーは広く、特にベートーヴェンの作品には深い思い入れがあり、ピアノ・ソナタ32曲やピアノ協奏曲5曲の全曲演奏会も行っています。そんなアルパースならではのベートーヴェンへのユニークなオマージュが、リスト編の交響曲全曲録音となって結実しました。この演奏至難な編曲をひとりで全曲録音したピアニストはシプリアン・カツァリス、コンスタンティン・シチェルバコフ、レスリー・ハワードなど数少なく、アルパースの新録音は文字通り待望の1セットと言えましょう。さらに『第九』の第4楽章では、ソプラノのランツハマーをはじめとする優秀な声楽ソリストとRIAS室内合唱団が加わります。

 アルパースの解釈は、各交響曲の個性を大切にしており、オーケストラ音楽作品をピアニスティックに再現する面白さを存分に味わえる、文字通りベートーヴェン・イヤーの掉尾を飾るに相応しいアルバムです。

 


19439789142
\2700
ギノバルト:
 1. 大地の悲しみ
 2. ピアノ協奏曲第3番『Les Mans del Vent』
 3. ガウディの夢
アルベルト・ギノバルト(ピアノ)
バルセロナ交響楽団
ディエゴ・マルティン・エチェバリア(指揮)
 録音:2019年12月3-5日、バルセロナ、オーディトリウム

 現代スペインで個性的なピアニスト・作曲家として活躍するアルベルト・ギノバルト。1962年バルセロナ生まれのギノバルトは、バルセロナ市立音楽院やロンドンでピアノと作曲を学び、ピアニストとしてはロマン派やトゥリーナ、グラナドス、アルベニスなどのスペイン音楽に定評があり、またマリア・バーヨやフローレスらの伴奏なども務めています。作曲者としてはクラシック作品から映画音楽やミュージカルの音楽を数多く作曲し、カタルーニャ語で書かれた『海と空』、2003年と2013年の世界水泳選手権の公式音楽制作、またグラナドスのスペシャリストとしても知られており、クラシックから自作のピアノ演奏まで、圧倒的な人気を持っています。
 このアルバムでは、地球環境保全の緊急性を訴えかける作品『大地の悲しみ』を最初に置き、ギノバルトの3番目のピアノ協奏曲、バルセロナという都市からのインスピレーションによる交響的作品『ガウディの夢』が収録されています。
 アルベルト・ギノバルトの音楽は、未知の世界に直面する恐怖を忘れさせてくれます。その音楽を聴くと、まるで美しいバルセロナにある心の我が家にいるような安心感を覚えます。彼の音楽は嵐の雷に逆らい、それを色彩に変化させます。私たちが喜びを忘れそうになった時、彼の音楽のメロディを思い出せば微笑みを取り戻すことができるのです。
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19439786612
\2700→\2490
父ちゃん、兄ちゃんを追い越せ!
 クリスチャン・ヤルヴィ&バルト海フィル
  チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」
   (クリスチャン・ヤルヴィ編 ドラマティック・シンフォニー)
バルト海フィルハーモニック
クリスチャン・ヤルヴィ(指揮)
 録音方式:ステレオ(デジタル)

 チャイコフスキーの作った「3大バレエ」の中で2番目に作曲されたのがこの『眠りの森の美女』。
 バレエの代名詞ともなっている『白鳥の湖』や、クリスマス・シーズンの定番になっている『くるみ割り人形』に比べると上演回数は少ないようですが, 3大バレエのみならずすべてのバレエの中でも、全体に溢れる絢爛豪華な雰囲気が漂っている作品です。また全曲の上演には完全版は3時間、縮小版でも2時間を超える大作ですが,舞台全体にも厚みとスケール感が漂います。
 クリスチャン・ヤルヴィの最新アルバムは、彼がこのバレエを独自にアレンジしたもので「ドラマティック・シンフォニー」と名付けられています。クリスチャンはこれまで「チャイコフスキー・プロジェクト」と銘打ってMDR響と『雪娘』、グシュタード音楽祭管と『白鳥の湖』を録音し、チャイコフスキーの音楽との相性の良さを実証、しかもクリスチャンが得意とするミニマル音楽的な語法をクローズアップさせるなど、個性的なアプローチで成功を収めてきました。今回の『眠りの森の美女』もその延長線上にあるもので、全曲版を構成する54曲のすべてをそれぞれを1分ほどに凝縮し、トータル70分の起伏ある文字通りのドラマティックなシンフォニーとして再現しています。

 クリスチャンが音楽監督を務める「バルト海フィルハーモニック」は、2008年に若手音楽家のトレーニングを目的に設立されたバルト海ユース・フィルハーモニックを母体に、デンマーク、エストニア、フィンランド、ドイツ、ラトビア、リトアニア、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スウェーデンなどの、バルト海地域の10カ国から一流のオーケストラの音楽家たちを結集して結成され、クリスチャンの熱血指導のもと、大きな評判を呼んでいます。



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 バルト海フィルハーモニック!?

 何だそりゃ、という感じですが、デンマーク、エストニア、フィンランド、ドイツ、ラトビア、リトアニア、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スウェーデン などの、バルト海地域の10カ国から一流のオーケストラの音楽家たちを結集してクリスチャン・ヤルヴィが創設したオーケストラ。

 これは↓その前身バルト海ユース・フィルのようですが、イメージとしてはこんな感じなのでしょう。



 クリスチャン、楽しそうです。兄ちゃんを追い越す日が来るかも!?


これがその華々しいプロモーション・ビデオ。観たら間違いなく感動します。
https://youtu.be/2r4_DxRJ7iY





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DHM



19439813992
\2700→\2490
ヨーロッパ16ヶ国語で歌う
 ヘンゲルブロック&バルタザール=ノイマン合唱団
  ヨーロッパのクリスマス

 1. Trad:「久しく待ちにし主よとく来たりて」(ラテン語)
 2. Trad:「天使のお告げ 荒野の果てに」(ラテン語)
 3. サン=サーンス:「クリスマス・オラトリオ」Op.12より「献げ物をもって」(フランス語)
 4. ゲーゼ:「幼子イエスはかいばおけに横たわり」(デンマーク語)
 5. ヴィーザル:「子供たちにパンをやらねば」(アイスランド語)
 6. ニーステッド:「澄み切った星」(ノルウェー語)
 7. Trad:「昔のクリスマスの歌」(スウェーデン語)
 8. Trad:「真夜中に突然」(ポーランド語)
 9. Trad:「みじめでみすぼらしい馬小屋」(ポーランド語)
 10. Trad:「お知らせを伝えに来ました」(チェコ語)
 11. ラフマニノフ:「晩祷(徹夜祷)」Op.37より「生神童貞女」(ロシア語)
 12. チェスノコフ:「聖金口イオアン聖体礼儀」Op.42より
   「ケルビム讃歌」(ロシア語)
 13. Trad:「乙女マリアよ」(スペイン語)
 14. Trad:「ベツレヘムに火事の知らせか」(スペイン語)
 15. Tard:「私はジプシー」(ポルトガル語)
 16. Trad:「エルバスのクリスマス」(ポルトガル語)
 17. Trad:「聖母の御子」(カタルーニャ語)
 18. Trad:「イスラエルの大いなる力」(ドイツ語)
 19. ホルスト:「木枯らし寒く吹きすさび」(英語)
 20. Trad:「天なる神には」(英語)
 21. Trad:「わが胸の、可愛きもの」(イタリア語)
 22. ブルックナー:「エサイの枝は芽を出し」(ラテン語)
 23. レーガー:「船がやって来る」(ドイツ語)
バルタザール=ノイマン合唱団
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
 録音:2020年8月14-20日、ドルトムント、コンツェルトハウス

 クリスマスの季節に聞こえるすべての曲を可視化するとしたら、星空のように無数の輝点がある地図となるように、このアルバムでは、ヨーロッパの多く国から16の言語でクリスマス・キャロルを紹介しています。それは、クリスマスの歌の多様性に驚嘆し、さまざまな伝統と共通のルーツの美しさを楽しむ扉を開きます。
 トーマス・ヘンゲルブロックと彼が設立したバルタザール=ノイマン合唱団は、ラテン語、フランス語、英語、ドイツ語、スペイン語、カタロニア語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語、ロシア語、デンマーク語、ポーランド語、チェコ語、ノルウェー語、スウェーデン語、アイスランド語で各曲を録音しました。
 様々な国や時代、伝統の統一を祝う、ヨーロッパのクリスマスの時期のユニークな音楽の旅。これら安らぎに満ちた美しい音楽、そして透明感のある響きには、本当に心が洗われるようです。



独HMはヘンゲルブロックを見捨てない
前作、シューベルト


88985417492
\2700→\2490
どっこいヘンゲルブロック、そう簡単には沈まない!
 バルタザール=ノイマン・アンサンブル&合唱団
  シューベルト:スターバト・マーテル ト短調 D.175
  シューベルト:交響曲第7(8)番ロ短調 D.759『未完成』
  シューマン:ミサ曲ハ短調 Op.147『ミサ・サクラ』
アーグネシュ・コヴァーチ(ソプラノ)
ミルコ・ルートヴィヒ(テノール)
ライモンズ・シュポーギス(バリトン)
バルタザール=ノイマン・アンサンブル&合唱団
トーマス・ヘンゲルブロック(指揮)
 録音:2019年1月30日〜2月1日、ドルトムント・コンツェルトハウス

 これから大ブレイクする指揮者の筆頭として名前を挙げていたヘンゲルブロック。出すCD出すCDが会心の出来栄えで、一体どこまで進化するのかと思っていたが、不和が元なのか、NDRエルプ・フィルとの契約が終了、SONYでの新録音もストップ、このままフェードアウトしてしまうのかと思っていたが、いやいやヘンゲルブロック、そうそう簡単には沈まない。
 今度は自分が創設したオリジナル楽器アンサンブル「バルタザール=ノイマン・アンサンブル&合唱団」で登場。しかもこのひとらしい意外な選曲。
 ヘンゲルブロック、またまた新たな時代の到来。








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ERATO



9029516710
\2600→\2390
ルノー・カプソン/モロー/シャマユ
 あえてあまり演奏されない曲を
  サン=サーンス:室内楽作品集


 1. ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調 Op.75
 2. チェロ・ソナタ第1番ハ短調 Op.32
 3. ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.92
ルノー・カプソン(ヴァイオリン:1,3)
エドガー・モロー(チェロ:2,3)
ベルトラン・シャマユ(ピアノ)
 録音:2020年7月2-4日、フランス、ソアソン、Studio, Cite de la musique et de la danse, Soissons

 2021年、フランスの名作曲家の1人であるカミーユ・サン=サーンスの没100年を迎えます。
 1835年パリ生まれ。モーツァルトと並び称される神童とよばれ、2歳でピアノを弾き、3歳で作曲をしたと言われています。また、10歳でバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンたちの作品の演奏会を開き、16歳で最初の交響曲を作曲。1848年に13歳でパリ音楽院に入学し、作曲とオルガンを学び、特にオルガンの即興演奏に素晴らしい腕を見せ、1857年から1877年にかけ、当時のパリのオルガニストの最高峰といわれたマドレーヌ教会のオルガニストを務めました。1861年から65年にかけてニデルメイエール音楽学校で生涯唯一の教職に就き、フォーレ、アンドレ・メサジェ、ウジェーヌ・ジグーなどを教え、特にフォーレとは終生の友人となっています。
 普仏戦争終了後の1871年にはフランク、フォーレらとともに国民音楽協会を設立し、フランス音楽の振興に努めました。

 初期のロマン主義の時代からモダニズムの台頭に至るまで音楽の面で重要な変化の時代を経験し、世界中を旅し、オルガニスト、ピアニスト、指揮者、作曲家として国際的に活躍したが、1883年以前のパリでは長い間その作品に反対する意見が多かったようです。作曲作品はさまざまなジャンルで多作でしたが(1908年に映画「ギーズ公の暗殺」のスコアも作曲)、現在では特に室内楽作品は、比較的頻繁に演奏される作品はほとんどありません。

「サン=サーンスの音楽は、おそらく作曲家の出身国フランスよりも、国外で人気があります。彼は卓越したフランスの作曲家です。おそらくそれが彼の音楽がフランス以外で人気がある理由です。後年、ドビュッシーやストラヴィンスキーのような作曲家がパリで有名になったとき、彼は保守主義の作曲家としての評判を得たかもしれませんが、彼のキャリアの初期段階では進歩的な人物であり、リストなどの革新的な作曲家を擁護していました。彼は規則を守り、非常によくできた音楽を書いているという意味で、アカデミックな作曲家ですが、休火山のように中でくすぐっている部分があり、そこに官能性と奇妙さを発見でき、メロディーとハーモニーにはすぐにわかる個性があります規律のあるフレームワーク内には、古風なモードまたはオリエンタルなタッチのためのスペースがあります。その部分こそ、明快さ、透明性においてまさにフランスであり、それはまた、強いアクセントを利用しないフランス語を反映しています。水平方向に豊かさと繊細さを明らかにする言語であり、聴衆を一種の「中断」状態にさせ「浮上状態」が作り出されます。これはサン=サーンスに師事したフォーレや、フォーレの生徒であったラヴェルにも感じられます。ここに収録された作品は、ロマンティックであり、叙情性、コントラスト、色彩に満ちており、必須のフランス・ロマンティック室内楽作品です」
と、3人の演奏者は述べています。


 ヴァイオリン・ソナタ第1番は、1885年の作曲でマルタン・マルシックに献呈され、緊密な構成と演奏効果の高さをもつ作品。ベルエポックのパリのサロン、芸術の著名なパトロンであるポリニャック王女を想起させ、そして小説家マルセル・プルースト[1871-1922]はこの曲の愛好者の1人で、畢生の大作『失われた時を求めて』に登場する音楽家ヴァントゥイユのソナタはこの曲に着想しているといわれています。
 プルーストの死から100年を迎える2022年にこのアルバムは、フランスの偉大な作家の1人とその偉大な作曲家の1人に敬意を表しています。


 
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エリック・ハイドシェック/エラート&EMI録音全集

9029518759
(27CD)
\8400→\7990

 1936年8月21日、フランス北部の古都ランスを代表するシャンパン王、シャルル・エドシック家に生まれたハイドシェック。
 アマチュア・チェロ奏者の父とピアニストの母という音楽的な環境の中、5歳からピアノに親しみ、名ピアニストであり名教師であるコルトーの勧めで6歳より本格的な勉強を始めました。

 1952年にパリ音楽院に進学し、1954年には首席で卒業。この間、バスクール・ドゥ・ゲラルディや、マルセル・シャンピに師事。1955年1月にはサル・ガヴォーでリサイタル・デビューを果たします。また、同年に行なわれたパリ・シャンゼリゼ劇場でのリサイタルでも大成功を収め、ピアニストとしての地位を確立。ベートーヴェンの探検をさらに進めるためにヴィルヘルム・ケンプにも学んでいます。
 1960年にはアメリカでもリサイタル・デビュー。以後、旧ソ連、イギリスを始め、世界各国でリサイタルや著名なオーケストラと共演。

 1960年代のハイドシェックは、特に「モーツァルト弾き」として数々のコンチェルトをレコーディング。コルトーにはその死の年(62年)まで指導を受け続け、このコルトー直伝の個性を優先する演奏法は、現在も彼の中で脈々と息づいています。世界中で2000以上のコンサートを行い、ピアニストの妻であるターニャと、チェリストであるポール・トルトゥリエのデュオ・パートナーとしても、日本で特に有名になりました。

 1970年頃に録音されたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集はその際立った解釈でとりわけ知られており、1958年に録音した『ハンマークラヴィーア』ソナタも初出音源として補完されています。また彼が得意としている作品(ベートーヴェン、ヘンデル、ヒンデミット、クープラン、ドビュッシー、ルーセル、ラヴェルなど)の、初CD化の演奏が多く含まれています。

 初CD化の音源は、オリジナル・マスターより24bit/192kHzリマスターが施されています。
 さらに当時の東芝音楽工業が、1970年に来日時に録音したアルバムも特別に収録しております。



エリック・ハイドシェック/エラート&EMI録音全集



CD1
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:23,25,27.IX.1957, Salle Wagram, Paris(モノラル)
2020年リマスター音源 初CD化


CD2
ヘンデル:
 組曲第3番ニ短調 HWV.428
 組曲第2番ヘ長調 HWV.427
 組曲第9番ト短調 HWV.439
 組曲第16番ト短調 HWV.452

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:30.IX, 1-2.X.1957, Salle Wagram, Paris(モノラル)
2020年リマスター音源 初CD化


CD3
モーツァルト:
1. ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
2. ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467

エリック・ハイドシェック(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、パリ音楽院管弦楽団

録音:24,26-28.XII.1957, 25.XI.1958, Salle Wagram, Paris(モノラル)
2020年(1)、1997年(2)リマスター音源


CD4
1. ベートーヴェン:32の変奏曲 ハ短調 WoO.80
2. メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 Op.54
3. ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ Op.24

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:26.IX.1957(1),20(2),21(3).XI.1958, Salle Wagram, Paris(モノラル)
2020年(1)、2004年(2-3)リマスター音源 初CD化(1)


CD5
ヒンデミット:
 ピアノ・ソナタ第1番イ短調
 ピアノ・ソナタ第2番ト長調
 ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:7-8.XI.1959, Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2020年リマスター音源 初CD化


CD6
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第23番イ長調 K.488
 ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466

エリック・ハイドシェック(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、パリ音楽院管弦楽団

録音:3,8.VI.1960, Salle Wagram, Paris(ステレオ)
1996年リマスター音源


CD7
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57「熱情」 初CD化
2. ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a「告別」 初CD化
3. ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」 初出

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:3-4.X.1960(1-2 ステレオ), 5-6.III.1958(3 モノラル), Salle Wagram, Paris
2020年リマスター音源


CD8
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503
 ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595

エリック・ハイドシェック(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、パリ音楽院管弦楽団

録音:5-7.IX.1961, Salle Wagram, Paris(ステレオ)
1997年リマスター音源


CD9
1. ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
2. リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124

エリック・ハイドシェック(ピアノ)
ピエール・デルヴォー指揮、コンセール・コロンヌ
録音:5,20.XI.1961, Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2004年(1)、2020年(2)リマスター音源


CD10
フォーレ:
1. 夜想曲〜第9,10,11,12,13番
2. 主題と変奏 嬰ハ短調 Op.73

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:21-22 .X.1960(1), 17.X.1962(2), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2011年リマスター音源


CD11
ヘンデル:
 組曲第4番ホ短調 HWV.429
 組曲第14番ト短調 HWV.441
 組曲第10番ニ短調 HWV.436
 組曲第12番ホ短調 HWV.439

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:18-21,30.IX.1964, Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2020年リマスター音源 初CD化


CD13
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2
2. ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3
3. ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:24.IX.1969(1), 11(2), 26(3).XI.1971, Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2002年リマスター音源


CD14
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
2. ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1
3. ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2
4. ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
5. ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 Op.54

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:26.IX.1967(5), 8-9.II.1968(1,3), 11.XII.1968(4), 30.V.1969(2), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2002年リマスター音源


CD15
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13「悲愴」
2. ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1
3. ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2
4. ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:28-29.IX.1967(1), 04.IV.1968(3), 10.XII.1968(2), 05.III.1971(4), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2002年リマスター音源


CD16
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26「葬送」
2. ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1
3. ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2「月光」
4. ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 Op.28「田園」

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:25.IX.1967(1-2), 10-11.XII.1968(3-4), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2002年リマスター音源


CD17
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第16番ト長調 Op.31-1
2. ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2「テンペスト」
3. ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3
4. ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49-2

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:26.IX.1967(2,4), 04.IV.1968(1,3), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2002年リマスター音源


CD18
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1
2. ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」
3. ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57「熱情」
4. ピアノ・ソナタ第25番ト長調 Op.79
5. ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a「告別」

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:25-26.IX.1967(1,2,4), 8.II.1968(3), 5.IV.1968 (5), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2002年リマスター音源


CD19
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
2. ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
3. ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106「ハンマークラヴィーア」

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:28.IX.1967(1), 13-14,17.IV.1970(2), 30.X,17.XI.1972(3), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2002年リマスター音源


CD20
ベートーヴェン:
1. ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 Op.78「テレーゼ」
2. ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
3. ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
4. ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:25.IX.1967(1), 28.XI.1972(2), 04.XII.1972(3), 10.I.1973(4), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2002年リマスター音源


CD21
1. F.クープラン:フランス人気質、またはドミノ
2. ラヴェル:夜のガスパール
3. ドビュッシー:ラモー賛歌
4. ドビュッシー:版画
5. ルーセル:ソナチネ

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:4-25.IV,30.V.1969, Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2020年リマスター音源 初CD化


CD22
1. ブラームス:2台のピアノのためのソナタ ヘ短調 Op.34b
2. リスト:悲愴協奏曲 ホ短調 S.258
3. ベートーヴェン:エロイカ変奏曲 変ホ長調 Op.35

エリック・ハイドシェック(ピアノ)
ターニャ・ハイドシェック(ピアノ:1,2)

録音:8,10.VI.1970(3), 10,26.VI.1970,4.IX.1970,11.I.1971 (1), 29.IV.1971,30.X.1972(2), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2004年(3)、2020年(1-2)リマスター音源


CD23
モーツァルト:
 幻想曲 ハ短調 K.475
 ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
 ピアノ・ソナタ第8番イ短調 K.310

エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:31.X.,01.XI.1970、東京、東芝音楽工業(東芝EMI)第1スタジオ(ステレオ)
2002年リマスター音源



CD24
ベートーヴェン:
1. チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
2. チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
3. チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69

ポール・トルトゥリエ(チェロ)
エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:13,15(1), 15-16(2).VII.1971, 24-25.II.1972(3), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2002年リマスター音源


CD25
ベートーヴェン:
1. チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
2. チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
3. ヘンデルの「ユダ・マカベウス」による12の変奏曲ト長調 WoO.45
4. モーツァルトの「魔笛」による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO.46
5. モーツァルトの「魔笛」による12の変奏曲 ヘ長調 Op.66
6. 創作主題による32の変奏曲 WoO.80 初CD化

ポール・トルトゥリエ(チェロ1-5)
エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:17.IV.1970(6), 25-26.II,1-3.III.1972(1,2,4), 3.VII.1972(3,5), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2000年(1-5)、2020年(6)リマスター音源


CD26
ラヴェル:
1. 高雅で感傷的なワルツ M.61 初CD化
2. マ・メール・ロワ M.60
3. 夜のガスパール M.55 初CD化

エリック・ハイドシェック(ピアノ)
ターニャ・ハイドシェック(ピアノ:2)
録音:30.V.1969(3), 7,8,10.I.1974(1,2), Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2020年リマスター音源


CD27
フォーレ:
1. チェロ・ソナタ第1番ニ短調Op.109
2. エレジー Op.24
3. チェロ・ソナタ第2番ト短調Op.117
4. セレナード Op.98
5. 蝶々 Op.77

ポール・トルトゥリエ(チェロ)
エリック・ハイドシェック(ピアノ)

録音:21.I(3), 22.IV(1), 28.VI(2,4,5).1974, Salle Wagram, Paris(ステレオ)
2005年リマスター音源


<LP>

 

OUR RECORDINGS(LP)


OURLP002
(LP)
¥3900
※関連商品CDD同時発売
『BLUE』 〜 ラース・ハンニバル作品集
 【SIDE A】
  1. BLUE on a Ground ブルーのグラウンド
  2. Efterarsregnen 秋の雨
  3. Sunset Dance サンセット・ダンス
  4. Dreams 夢
  5. Tankens Magi 想いの不思議
 【SIDE B】
  6. Twilight on a Ground 黄昏のグラウンド
  7. Evening in the Garden 庭園の夕暮れ
  8. Forarssolen 春の太陽
  9. The Moor 原野 (リコーダー・ソロ)
  10. Waves on a Ground 波のグラウンド
ラース・ハンニバル(ギター)
ミカラ・ペトリ(リコーダー)
アウニーテ・ハンニバル・ペトリ(チェロ)‛&2、5、8
アマーリエ・ハンニバル・ペトリ(歌)‛&2、5、8

 録音: 2020年6月15-24 バルチック・レコーディング・スタジオ、ボーンホルム、デンマーク
 192kHz/24 bit 180g重量盤 ハンドプレス 33 1/3 rpm

 【ペトリとの共演によるハンニバル作品集アナログ盤、2人の娘たちも参加!】
 ギター奏者、リュート奏者、作曲家として精力的に活動しているラース・ハンニバルの音楽活動50周年を記念するアルバム。
 積年のパートナーであるリコーダーのミカラ・ペトリとのデュオを中心に、デンマークの自然の美しさや厳しさ、人々の優しさを感じさせる、たいへん聴きやすいオリジナル作品を収録しています。
 フォーク・ソングのスタイルで書かれた3つの歌では、彼らの次女アマーリエが柔らかく美しい歌声を聴かせるほか、長女のアウニーテも習い始めて2年目というチェロを披露。彼らの繋がりの温かさを感じるアルバムです。
 スカンジナビア向けに制作されたアナログ盤には、同タイトルのCD版から編曲作品を除き、ハンニバルのオリジナル作品だけを収録。
 歌はCDの英語からデンマーク語へと差し替えられています。
 ライナーノーツはデンマーク語のみ。ハンニバル本人がこだわった高音質録音を、コペンハーゲンの職人が一枚一枚ハンドプレスしたアナログ盤でお楽しみください。

 プロモーション動画: https://www.youtube.com/watch?v=rgVMcCvmrdQ&t=17s
 













10/22(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ECM



4819522
\2600
《キム・カシュカシャン/モヴセス・ポゴシアン〜
 Con anima/ティグラン・マンスリアン:室内音楽集》

  ティグラン・マンスリアン:
   1-3) Agnus Dei、4-5) Sonata da Chiesa、6) Con anima、
   7-9) 弦楽三重奏曲、10-12) 弦楽四重奏曲第3番、13) Die Tanzerin
キム・カシュカシャン、
Teng Li(ヴィオラ)、
モヴセス・ポゴシアン、
ヴァルティ・マヌーエリアン(ヴァイオリン)、
マイケル・カウフマン、
カレン・オズニアン(チェロ)、
Boris Allakhverdyan(クラリネット)、
Steven Vanhauwaert、
Tatevik Mokatsian(ピアノ)

 アルメニアの現代作曲家生誕80年記念、母国への愛があふれる室内音楽集
 レバノン生まれのアルメニア人で現代音楽の作曲家ティグラン・マンスリアンが生誕80年を迎えます。
 これを記念してヴァイオリニストのモヴセス・ポゴシアンとヴィオラ奏者のキム・カシュカシャンがアルバム『Con anima』を企画し、マンスリアンの室内音楽演奏に熱心に取り組んでいる演奏家たちが集いました。
 比較的新しい曲に重きが置かれていますが??弦楽四重奏曲第3番のみ20世紀の作品・・母国への思いが表現されたマンスリアンの音楽には時代を超えるものがあります。
 「マンスリアンの作品はアルメニア伝統の装飾品や絵画、彫刻から由来する特徴にあふれています」とElena Dubiunetsがライナーノーツに書いています。
 「彼の音楽そのものが石の中に彫られているかのようです」。『Sonata da Chiesa』はマンスリアンに常に影響を与え続けている司祭で作曲家、民族音楽学者のコミタスに捧げられています。
 『Agnus Dei』はアルメニアの宗教音楽に影響を与え、『Die Tanzerin』はアルメニアの民俗舞踊に基づいています。
  【録音】2019年1-4月 ロサンゼルス
 
 

4819540
\2600
《ハリー・トラクスマン/フローリアン・ドンダラー〜エリッキ=スヴェン・トゥール:Lost Prayers》
 エリッキ=スヴェン・トゥール:
  1) Fata Morgana(ヴァイオリン、チェロとピアノのための)、
  2) Synergie(ヴァイオリンとチェロのための)、
  3) 弦楽四重奏曲第2番『Lost Prayers』、
  4) Lichtturme(ピアノ三重奏のための)
ハリー・トラクスマン(1, 4)、
フローリアン・ドンダラー(2)(ヴァイオリン)、
レホ・カリン(1, 4)、
ターニャ・テツラフ(2)(チェロ)、
マリト・ゲレツ=トラクスマン(1, 4)(ピアノ)、
シグナム弦楽四重奏団(3)

 エストニアの作曲家トゥールによる初の室内音楽集
 『Lost Prayers』はエストニアの作曲家エリッキ=スヴェン・トゥールがECM New Seriesに全曲を自身の室内音楽で録音した初めてのアルバムです。
 エストニアのトリオ、ハリー・トラクスマン、レホ・カリン、マリト・ゲレツ=トラクスマンが演奏しています。
 彼らはトゥールの音楽を幅広く演奏し、『Crystallisatio』や『Oxymoron』など初期のECMのアルバムにも参加しています。
 ドイツを拠点に活動しているシグナム弦楽四重奏団がトゥールの弦楽四重奏曲第2番『Lost Prayers』を、そしてシグナム弦楽四重奏団のヴァイオリニスト、フローリアン・ドンダラーはチェリストのターニャ・テツラフとともに『Synergie』も演奏しています。
 「3つか4つの楽器さえあれば豊かで奥行きのある音のパレットを作ることができる。力強い音の風景を操るために必ずしもフル・オーケストラを必要とするものではない」というトゥールの考えを、演奏者たち全員で共有しています。
 このアルバムはドイツのブレーメン、ゼンデザールで録音されました。
  【録音】2019年4月2−4日、ブレーメン、ゼンデザール
 





OEHMS

OC475
¥2400
新世界より
 ドヴォルザーク、バーバー、コープランド作品のオルガン編曲版

  1. ドヴォルザーク(1841-1904):
    序曲「謝肉祭」Op.92 B.169(E.H.ルメアによるオルガン編)
  2. コープランド(1900-1990):
    パッサカリア(J.フェスパーマンによるオルガン編)
  3. バーバー(1910-1981):
    弦楽のためのアダージョ Op.11(W.ストリックランドによるオルガン編)
  4-7. ドヴォルザーク:
     交響曲第9番「新世界より」Op.95 B.175(Z.サットマリーによるオルガン編)
ハンスイェルク・アルブレヒト
 (聖ミヒャエル教会の3台のオルガン)

 録音 2020年6月2-5日聖ミヒャエル教会 ハンブルク

 幅広いレパートリーを持つ名オルガニスト、ハンスイェルク・アルブレヒトの最新盤は、ドヴォルザークの序曲「謝肉祭」と交響曲第9番「新世界より」、バーバーとコープランドの作品もあわせてオルガンで演奏した1枚。
 「新世界より」を編曲したのはハンガリー生まれのジグモンド・サットマリー(1939-)。ヘルムート・ヴァルヒャに師事し、優れたオルガニストとして活躍する傍ら、作曲家としても高く評価を受けています。
 他の作品もオルガンの音色を存分に生かした編曲が施されており、オリジナルとは違う魅力が生まれました。とりわけ「新世界より」の第2楽章や、バーバーのアダージョでのゆったりとした荘厳な響きは、オルガンならではの美しさです。
 アルブレヒトはハンブルクを代表する聖ミヒャエル教会の3台のオルガンを縦横無尽に操り、見事な演奏を聴かせます。

 
 
 

OC473
¥2400
ROOTS サラプティア・ブラス サラプティア・ブラス
 アントニー・ホルボーン(1545-1602):組曲『フェアリー・ラウンド』 (R.ハーヴェイ&サラプティア・ブラス編)
  1. I. THE FAIRIE ROUND フェアリー・ラウンド/2. II. THE HONIE SUCKLE すいかずら/
  3. III. THE CHOISE 選択/4. IV. MUY LINDA とてもかわいい/5. V. LAST WILL AND TESTAMENT 遺言/
  6. VI. GALLIARD ガリアルド/7. VII. THE NIGHT WATCH 夜警
 ホルスト(1874-1934): ムーアサイド組曲 H.173 (P.デルピングハウス編)
  8. I. SCHERZO スケルツォ/9. II. NOCTURNE 夜想曲/10. III. MARCH 行進曲
 アーサー・バターワース(1923-2014): トリトン組曲 Op.46
  11. I. MAESTOSO 荘厳に/12. II. VIVACE ヴィヴァーチェ/
  13. III. LAMENT 悲歌/14. IV. SCHERZO スケルツォ
 モンティ・ノーマン(1928-)/ジョン・バリー(1933-)補筆 (P.デルピングハウス編)
  15. BOND FOR BRASS ボンド・フォー・ブラス-メドレー
 ポール・マクギー(1980-):
  16. FROM KORIS BY ‛& フロム・コリス・バイ‛&
 ジョン・レノン(1940-1980)&ポール・マッカートニー(1942-):(P.デルピングハウス編)
  17. ALL YOU NEED IS BRASS オール・ユー・ニード・イズ・ブラス

 録音 2019年5月1-5日 Sendesaal Bremen

 2007年、ドイツ国立ユースオーケストラの仲間たちで結成された、若きブラス・アンサンブル「サラプティア・ブラス」。シュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭やラインガウ音楽祭など著名な音楽祭に参加、ドイツ全土で活発なコンサート活動を行う他、米国、メキシコ、中国、フランスなどの海外でも活動しています。
 トランペット5、ホルン1、トロンボーン4、チューバ1、パーカッション1の12名を基本編成とし、今回はさらに、ユーフォニアム兼任のトロンボーン1名と、パーカッション奏者1名を加えています。
 このアルバムはイギリスの作品に焦点が当てられており、ホルストの「ムーアサイド組曲」からルネサンス期の作曲家ホルボーンの組曲「フェアリー・ラウンド」、イギリスと言えば欠かせない「ジェームズ・ボンド」のテーマ、ビートルズまで英国音楽のルーツを探るべく様々な曲を演奏。
 メンバーのトランペット奏者デルピングハウスの手によるアレンジは作品を申し分なく引き立てています。
 





<メジャー・レーベル>


DG



4855320
(4CD)
\4000
《ラン・ラン〜J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲》 通常盤キャップBOX仕様
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲  BWV988
ラン・ラン(ピアノ)

 静寂と躍動の万華鏡、ランラン新境地
 前作『ピアノ・ブック』はピアノ学習者の定番レバートリーや世界中各地の親しまれている音楽で、ピアノや音楽の喜びを伝えたラン・ラン。ジャンルを超え、世界を代表するピアニストとしてさらなる活躍を続けています。
 今回挑んだバッハの《ゴルトベルク変奏曲》は、比類なき芸術性と華麗さでピアノ芸術の中でも独自の地位を占めています。
 バロック鍵盤芸術の最高峰であり、鍵盤楽器奏者にとってのエヴェレストと形容されるように最高の技術と音楽性を要求される難曲です。
 ラン・ランは20年以上にわたってこの傑作を探求し続け、その間、エッシェンバッハやアーノンクールといった偉大な先人たちの薫陶を受け、録音に向けてはシュタイアーの意見を聞くなど、自身の解釈を深め、満を持してこの録音を決行。腕の故障からの復帰や結婚を経て、さらなる人間的・音楽的成熟を果たし、芸術性の新たなステージに立ちました。
 知・情・意の素晴らしいバランスで深く心に訴える演奏を展開しています。デラックス・バージョンには、スタジオ録音に先立つ10日前に、バッハが音楽監督(トーマスカントル)を務め、バッハの墓が教会内部にあるライプツィヒの聖トーマス教会で行われたライヴ録音も収録されています。
 熟考を重ねた内省的なスタジオ録音と、自発性を伴う伸び伸びとした演奏のライヴ録音の両方を楽しめます。

 【録音】 2020年3月15-18日 ベルリン、イエス・キリスト教会(スタジオ録音:DISC1&2)
      2020年3月5日 ライプツィヒ、聖トーマス教会(ライヴ録音:DISC3&4)
 
 ●CD4枚をキャップボックスに収めた通常盤仕様。
 





DECCA


4819694
\2300
《アランデル、聖クララ会のシスターたち〜世界の灯》
 モーガン、ポーチン:
  1) Veni Creator Spiritus、2) All Who Labour、3) You Are Love(St Francis)、
  4) Let The Love That Dwells In Your Heart(St Clare)、
  5) Gaze, Consider, Contemplate(St Clare)、
 6) Ballatti:Earthly Kingdoms、
 モーガン、ポーチン:
  7) Ave Maria、8) Pange Lingua、9) Ubi Caritas、10) In Paradisum、
  11) Love Him(St Clare)、12) Agnus Dei、13) May Your Love(詩篇第32篇)、
  14) Creator Alme Siderum、15) Attende Domine、
  16) Oh, Lord Hear My Voice(詩篇第27篇)
Poor Clares of Arundel

 21世紀を生きる人々を癒す、古い音楽と新しい創作との出会い
 Poor Clare of Arundelはサセックス州の片田舎にある質素な修道院で暮らす23人の女性たち。
 「これを聴いて、その言葉と音楽があなたの気持ちと心にいつまでもとどまってくれることが私たちの願いです」
 この隔離された世界で生きるシスターたちの紡ぐ音楽には、私たちの日々の暮らしに安らぎと内省をもたらす不思議な力が宿っています。
 マインドフルネスの原点に立ち戻る音楽は、彼女らの日々の習慣の一部であり、現代社会のストレスからの逃げ道を提供してくれます。
 無伴奏の定旋律が巧みな創作と出会い、心から寛いで瞑想にふけることのできる音楽を生み出しました。毎日の暮らしの中で本物の精神的体験ができるよう設計されています。
 聖歌に音楽を創作したのはウェールズのメッゾ・ソプラノ歌手で作曲家、編曲家、レコード・プロデューサーのジュリエット・ポーチンと、夫で同じくレコード・プロデューサーのジェイムズ・モーガンです。
 
 「Earthly Kingdoms」のみSister Elizabeth Ballattiの作。

 録音:2020年2月5日、イギリス、サセックス州、Convent of Poor Clares
  





オーストラリアELOQUENCE



4826448
\1500
《ジョーン・サザーランド〜My Favourites》
 1)グラウン:歌劇『モンテズマ』より「私の苦しみは収まらない」、
 2) モーツァルト:歌劇『魔笛』より「O zittre nicht」、
 ベッリーニ:
  3-4) 歌劇『ノルマ』より「Mira, o Norma」−「Si, fino all’ore estreme compagna tua m’avrai」、
  5) 歌劇『夢遊病の女』より「Ah! non giunge uman pensiero」、
 6) ヴェルディ:歌劇『アッティラ』より「Santo di patria...Allor che i forti corrono」、
 7) マスネ:歌劇『エスクラルモンド』より「Esprits de l’air...Roland! Roland! Roland!」、
 8) レオーニ:歌劇『神託』より「Ferito! L’hanno ferito!」、
 9) ルコック:喜歌劇『心と手』より「Un soir Perez le capitain」、
 10) オッフェンバック:喜歌劇『ロビンソン・クルーソー』より「大好きなあの人のところに」、
 11) アルディーティ:口づけ、
 12) アーン:私の詩に翼があったなら(ガムレイ編)、
 13) グリエール:コロラトゥーラ・ソプラノのための協奏曲Op.82より第1楽章、
 14) グノー:悔悟、
 15) カワード:『Operette』より「Countess Mitzi」、
 16) クライスラー:『陽気な姫君』より「わが瞳に輝ける星」、
 17) ベネディクト:ジプシーと鳥、
 18) フレーザー=シムソン:『メイド・オブ・ザ・マウンテン』より「愛に不可能はない」
ジョーン・サザーランド(ソプラノ)、
マリリン・ホーン(3, 4)、
ユゲット・トゥランジョー(7)(メッゾ・ソプラノ)、
フィレンツェ五月音楽祭合唱団(5)、
ロンドン交響合唱団(6)、
ジョン・オールディス合唱団(7, 8)、
アンブロジアン・ライト・オペラ・コーラス(16, 18)、
リチャード・ボニング(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1)、
ロンドン新交響楽団(2)、
ロンドン交響楽団(3, 4, 6, 11, 13, 17)、
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団(5)、
ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団(7, 8)、
スイス・ロマンド管弦楽団(9, 10)、
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(12, 14, 16, 18)、
デッカ・スタジオ・オーケストラ(15)

 サザーランド没後10周年記念。自身が選んだお気に入りをまとめた録音集
 2020年10月10日で没後10年を迎えたソプラノ歌手ジョーン・サザーランド。サザーランド自身がお気に入りだった録音曲を集めたアルバムが発売されます。
 指揮はすべて夫であり師であったリチャード・ボニングによるものです。
 選ばれた曲のすべてのオリジナル・ジャケットに加え、オペラ監督のモファット・オクセンボールトと歌手のフィオーナ・ジェーンズによるサザーランドの功績を称えるエッセーやサザーランド自身によるライナーノーツ、珍しい未発表の写真、サザーランドにとって重要なオペラの役の華やかな衣装デザイン、さらに本人によるクリスマス・プディングのレシピまで掲載された読み応えのあるブックレット付きです。

 【録音】1962年10月&11月(11, 17)、1963年6月(6)、1965年5月(14)、1966年7月(15, 16, 18)、8月(1)、1968年5月(13)、1972年8月(12)、1975年7月(7, 8)、ロンドン、キングズウェイ・ホール、1963年6月、ロンドン、ウエスト・ハムステッド、デッカ・スタジオ(2)、1964年6月&7月、ロンドン、ウォルサムストウ・アッセンブリー・ホール(3, 4)、1962年9月、フィレンツェ、ペルゴラ劇場(5)、1969年9月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール(9, 10)
  
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4841688
(6CD)
\4600→\4290

《イダ・ヘンデル〜デッカへの遺産》


《CD 1》
 1-2) ルクレール:サラバンドとタンブーラン(ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.9 No.3より)**、
 3-5) ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30 No.3、
 シューベルト:
  6-9) ヴァイオリン・ソナチネ ト短調D408、
  10) 劇音楽『ロザムンデ』D797よりバレエ音楽第2番(クライスラー編)*、
 11) ブラームス:ワルツ イ長調Op.39 No.15(ホクシュタイン編)、
 クライスラー:12) 中国の太鼓Op.3、13) ウィーン奇想曲Op.2*、14) 美しきロスマリン、
 15-17) メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64**
  【演奏】
   アデーラ・コトフスカ(1-2, 6-14)、ノエル・ミュートン=ウッド(3-5)(ピアノ)、
   マルコム・サージェント(指揮)ナショナル交響楽団(15-17)
    【録音】
     1940年9月(1-2)、8月(11-14)、1941年2月(3-5)、
     1942年4月(6-9)、10月(10)、1945年9月(15-17)、ロンドン/
《CD 2》
 ドヴォルザーク:
  1) スラヴ舞曲第2番ホ短調Op.46 No.2(クライスラー編)*、
  2) ユーモレスクOp.107 No.7*、3-5) ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.53**、
 6-8) チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35**
  【演奏】アデーラ・コトフスカ(ピアノ)(1, 2)、カール・ランクル(3-5)、ベイジル・キャメロン(6-8)(指揮)ナショナル交響楽団
  【録音】1940年8月(1, 2)、1945年8月(6-8)、1947年7月(3-5)、ロンドン/
《CD 3》
 1) バッジーニ:妖精の踊りOp.25*、
 ヴィエニャフスキ:2) 華麗なるポロネーズ第2番イ長調Op.21*、3) スケルツォ・タランテラ ト短調Op.16、
 サラサーテ:
  4) カルメン幻想曲Op.25*、
  5) サパテアードOp.23 No.2(『スペイン舞曲集』より)、6) ツィゴイネルワイゼンOp.20 No.1*、
 7) アルベニス:マラゲーニャOp.165 No.3(クライスラー編)、
 ファリャ:
  8) 粉屋の踊り(バレエ『三角帽子』より)(シゲティ編)*、
  9) スペイン舞曲第1番(歌劇『はかなき人生』より)(クライスラー編)、
 10) サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソOp.28*、
 11) マスネ:タイスの瞑想曲*、
 12) ラヴェル:ツィガーヌ*、13) イベール:小さな白いろば*
  【演奏】
   アデーラ・コトフスカ(1-6, 8, 9, 11, 13)、ノエル・ミュートン=ウッド(7)、
   アイヴァー・ニュートン(12)(ピアノ)、ベイジル・キャメロン(指揮)ナショナル交響楽団(10)
  【録音】
   1940年8月(5)、9月(1, 6, 11)、1941年4月(7)、6月(12)、7月(4)、
   1942年10月(3, 9)、1945年4月(10)、1946年10月(8, 13)、1947年4月(2)、ロンドン/
《CD 4》
 1) アクロン:ヘブライの旋律Op.33(アウアー編)、
 2) ブロッホ:アボダー*、
 3) ディニク:ホラ・スタッカート*、
 シマノフスキ:4) ロクサーナの歌(歌劇『ロジェ王』Op.46より)(コハンスキ編)、5-6) 夜想曲とタランテラOp.28、
 ストラヴィンスキー:
  7-10) ディヴェルティメント(バレエ『妖精の口づけ』による)(ドゥシュキン編)**、
  11) ロシアの踊り(バレエ『ペトルーシュカ』より)(ドゥシュキン編)**、
 バルトーク:12-18) ハンガリー民謡(シゲティ編)*、19-24) ルーマニア民俗舞曲Sz.56(セーケイ編)、
 25) サラサーテ:ツィゴイネルワイゼンOp.20 No.1*、
 26) ファリャ:スペイン舞曲第1番(歌劇『はかなき人生』より)(クライスラー編)*
  【演奏】アリス・ヘンデル(1)、アデーラ・コトフスカ(2-6, 26)、アイヴァー・ニュートン(7-25)(ピアノ)
  【録音】1942年4月(2, 3)、10月(1, 26)、1946年3月(4)、10月(5-6)、1947年7月(7-18)、9月(19-25)、ロンドン/
《CD 5》
 1-3) シマノフスキ:神話Op.30、
 4-6) エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調Op.25(『ルーマニアの民俗風で』)、
 バルトーク:7-8) ラプソディ第1番Sz.87、9-14) ルーマニア民俗舞曲Sz.68(セーケイ編)
  【演奏】ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
  【録音】1996年3月(1-3)、8月(4-13)、スイス、ヴィンタートゥール/
《CD 6》
 1-3) ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ロ短調RV580、
 4-6) シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47*、
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  7) 揚げひばり***、8) エヴァンス・ミラギアス、イダ・ヘンデルについて語る***
  【演奏】
   アイザック・スターン、イヴリー・ギトリス、シュロモ・ミンツ(ヴァイオリン)(1-3)、
   ズービン・メータ(指揮)イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(1-6)、
   サー・ロジャー・ノリントン(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(7)
    【録音】1982年12月、テルアヴィヴ(1-6)(ライヴ)、1997年2月、ロンドン(7)、2000年1月、シドニー(8)

 *DECCA初CD化
 **DECCA世界初CD化
 ***未発表
イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)

 今年他界した女性ヴァイオリニストの最長老がデッカに残した全録音がCD6枚組に
 今年6月に亡くなった、女性ヴァイオリニストの最長老イダ・ヘンデルがデッカに行った全録音集が発売されます。
 同郷のポーランドのピアニスト、アデーラ・コトフスカとの1940年の録音から、1997年にサー・ロジャー・ノリントン指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と行った未発表のヴォーン・ウィリアムズの『揚げひばり』までが収録されています。
 シューベルトのソナチネからクライスラーやサラサーテの技巧的に激しい作品まで、レパートリーの幅広さも目を引きます。
 1982年のフーベルマン週間音楽祭のライヴ演奏(ヴィヴァルディ、シベリウス)も収録。新規リマスタリング。CD6枚組BOX限定盤

 (イダ・ヘンデルの生年については諸説ありますが、逝去の日についても 6/30と7/1の2種の報道があるようです)

 
 
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4841384
(5CD)
\4000→\3790

《ナディア・ブーランジェ〜アメリカ・デッカ録音集》

《CD 1》
 モンテヴェルディ:
  マドリガーレ集第5巻より1) 第2曲:おお、わが心のミルティッロ、2) 第3曲:私の魂は、
  3)『音楽の戯れ』より「とても美しいお嬢さん」、4) マドリガーレ集第9巻より「O come vaghi」、
  5) マドリガーレ集第4巻より「星に対して彼は打ち明けた」、
  6) マドリガーレ集第8巻より「いともやさしい夜うぐいすよ」、
  7) マドリガーレ集第第7巻より「断ち切られた希望」、
  8) マドリガーレ集第4巻より「A un giro sol de’begl’occhi」、
  9) 『音楽の戯れ』より「あの高慢なまなざし」、
  10) マドリガーレ集第8巻より「さあ素敵な羊飼いたちよ」、
  11) マドリガーレ集第6巻より「ティルシよ、美しいクローリが」
   【演奏】
    フローレ・ウェンド(ソプラノ)、ユーグ・キュエノー、ポール・ドレンヌ(テノール)、ドーダ・コンラート(バス)、
    器楽アンサンブル/
《CD 2》[フランス・ルネサンスの合唱曲]
 1) デ・プレ:千々の悲しみ、
 2) ジャヌカン:この美しい五月、
 3) ル・ジュヌ:Hellas, mon Dieu ton ire s’est tournee、
 4) ディ・ラッソ:Bonjour, mon C?ur、
 5) コストレ:Noblesse git au C?ur、
 6) ディ・ラッソ:Quand mom mari vient de dehors、
 7) 伝承曲:A declarer mon affection、
 8) コストレ:愛しい人よ、さあ、バラを見に行こう、
 9) セルミジ:さあ、飲もう、
 10) ル・ジュヌ:春はまためぐり来る、
 11) モーデュイ:あなたは私をやさしく殺す、
 12) ル・ジュヌ:あなたにはわからないでしょ、
 13) セルミジ:美しい森に、
 14) ボネ:ある日フランシオンがやってきて、
 15) ジャヌカン:鳥の歌
  【演奏】
   フローレ・ウェンド、モンダ・ミリオン、
   ジュヌヴィエーヴ・マシニョン(ソプラノ)、ナンシー・ウォー(メッゾ・ソプラノ)、
   ヴィオレット・ジュルノー(コントラルト)、
   ユーグ・キュエノー、ポール・ドレンヌ(テノール)、
   ドーダ・コンラート、ベルナール・コトレ(バス)/
《CD 3》
 1-21) シャルパンティエ:歌劇『メデ』(抜粋)
  【演奏】
   フローレ・ウェンド、ナディーヌ・ソートゥロー、イルマ・コラッシ、
   マリア・フェレス(メッゾ・ソプラノ)、ヴィオレット・ジュルノー(コントラルト)、
   ポール・ドレンヌ(テノール)、ベルナール・ドミニ(バス・バリトン)、
   ドーダ・コンラート(バス)、
   器楽&ヴォーカル・アンサンブル/
《CD 4》
 ラモー:
  1-4) 歌劇『ダルダニュス』(抜粋)、5) 歌劇『カストールとポリュックス』よりメヌエット、
  6) 歌劇『イポリートとアリシー』より「恋するナイチンゲールよ」、7) 歌劇『ダルダニュス』より「O jour affreux」、
  8) 歌劇『優雅なインドの国々』より「Clair flambeau du monde」、
  9-10) 歌劇『イポリートとアリシー』(抜粋)、
  11) 歌劇『カストールとポリュックス』より「永遠の平和は」、
  12) 歌劇『エベの祭典』より「セーヌの岸へ飛んでいきましょう」、
  13) 歌劇『アカントとセフィーズ』より「タンブーラン—間奏曲」、
  14) 歌劇『エベの祭典』より「あなたにまた会えた」、
  15) 歌劇『プラテー』より「バッカスへ歌を捧げよう」
   【演奏】
    フローレ・ウェンド、ナディーヌ・ソートゥロー、イルマ・コラッシ、(メッゾ・ソプラノ)、
    ポール・ドレンヌ、ベルナール・ドミニ(バス・バリトン)、ドーダ・コンラート(バス)、器楽&ヴォーカル・アンサンブル/
《CD 5》
 ブラームス:
  1-15) 新しい愛の歌—15のワルツOp.65、
  16-18) 3つの四重唱曲Op.64、
  19) おお美しい夜Op.92. No.1、20) 憧れOp.112 No.1、21) 夜にOp.112 No.2
   【演奏】
    フローレ・ウェンド(ソプラノ)、ナンシー・ウォー(メッゾ・ソプラノ)、
    ユーグ・キュエノー(テノール)、ドーダ・コンラート(バス)、ジャン・フランセ(第2ピアノ)(1-15)
ナディア・ブーランジェ
 (チェンバロ&指揮[CD 1]、指揮[CD 2-CD 4]、ピアノ&指揮[CD 5])

 20世紀音楽に多大な貢献を果たした女性音楽家による指揮&演奏
 作曲家、指揮者、教師、オルガニスト、ピアニスト、チェンバロ奏者、合唱指導者、音楽学者、ナディア・ブーランジェの才能は尽きることがありません。
 フランスの音楽一家に育った彼女は作曲では夭折した天才、妹のリリ・ブーランジェには及ばないと考えていたそうですが、教師として多くの名音楽家を育て、20世紀音楽の功労者と称えられています。
 モンテヴェルディからフランス・バロック期の珍しい作品を経てブラームスまで、ナディア・ブーランジェが戦後、アメリカ・デッカに行った録音がオリジナル・テープから初CD化されます。
 新規リマスタリングされ、全曲まとめての発売は初めてとなります。ナイジェル・シメオネによるライナーノーツ付き。オリジナル・ジャケット仕様。CD5枚組。
 

 DEUTSCHE GRAMMOPHON初CD化

 【録音】1952年8月(CD 1, CD 2)、1953年1月(CD 3, CD 4)、1954年5月(CD 5)、パリ

 
 
 

4841361
\1500
《ダニー・ケイ〜アンデルセン物語》
 『アンデルセン物語』(詞・曲:フランク・レッサー)
  1) I’m Hans Christian Andersen、2) Anywhere I Wander、3) The Ugly Duckling、
  4) The Inch Worm、5) Thumbelina、6) No Two People、
  7) The King’s New Clothes、8) Wonderful Copenhagen、
 9)『テューバのタビー』(詞:ポール・トリップ/曲:ジョージ・クラインシンガー)、
 10)『Tubby the Tuba at the Circus』(詞:ポール・トリップ/曲:ジョージ・クラインシンガー)、
 11) 『Uncle Pockets』(詞・曲:シルヴィア・ファイン)、
 12)『There’s a Hole in the Bottom of the Sea(海の底の穴)』(詞・曲:シルヴィア・ファイン)
ダニー・ケイ、ジェーン・ワイマン(6)(ヴォーカル)、
ゴードン・ジェンキンス&合唱団・楽団(1-8)、
ヴィクター・ヤング&楽団(9-12)

 往年の名俳優による懐かしい映画音楽
 人気者だったアメリカの俳優ダニー・ケイの、映画『アンデルセン物語』や『テューバのタビー』などからの歌を集めたアルバムを、初めてオリジナル・テープからマスタリングして発売します。
 『アンデルセン物語』は1952年にアメリカで公開され、アカデミー賞6部門にノミネートされた映画です。
 
  【録音】1952年8月11−13日、ロサンゼルス、デッカ・スタジオ
 
 

4841365
(2CD)
\1800
《Stories for Christmas》
《CD 1》
 1-9) 幸福な王子(作:オスカー・ワイルド/翻案:オーソン・ウェルズ/作曲:バーナード・ハーマン)、
 10-14) クリスマス・キャロル(作:チャールズ・ディケンズ/翻案&音楽:ジョージ・ウェルズ)、
 15-17) ミスター・ピックウィックのクリスマス
    (作:チャールズ・ディケンズ/作曲[オーケストラ伴奏]:ハンス・アイスラー)/
《CD 2》
 1-5) The Small One(作:チャールズ・テイズウェル/作曲:ヴィクター・ヤング)、
 6-12) The Littlest Angel(作:チャールズ・テイズウェル/作曲:チャールズ・ポール)、
 13-20) Lullaby of Christmas(作:チャールズ・テイズウェル/作曲:カーメン・ドラゴン)
オーソン・ウェルズ(CD 1: 1-9)、
ビング・クロスビー(CD 1: 1-9, CD 2: 1-5)、
ルリーン・タトル(CD 1: 1-9)、
ロナルド・コールマン(CD 1: 10-14)、
エリック・スノーデン(CD 1: 10-14)、
バーバラ・ジーン・ウォン(CD 1: 10-14)、
チャールズ・ロートン(CD 1: 15-17)、
ロレッタ・ヤング(CD 2: 6-12)、
グレゴリー・ペック(CD 2: 13-20)(ナレーション)、
ケン・ダービー(指揮)合唱団(CD 1: 10-14)、
ケン・ダービー合唱団(CD 2: 6-12)、
ヴィクター・ヤング(指揮)管弦楽団(CD1: 1-14, CD 2: 1-12)、
ハンス・アイスラー(指揮)アンサンブル(CD 1: 15-17)、
カーメン・ドラゴン(指揮)合唱団&管弦楽団(CD 2: 13-20)

 大人も子供も楽しめるクリスマスのお話を集めたアルバム
 1940年代、50年代のアメリカの子供たちのために書かれたり、翻案されたクリスマスの6つの短い物語を集めたアルバムです。
 銀幕のスターたちがナレーションを務め、公式に初めてCDとなるものもあります。家族がラジオの周りに集まっていた時代、クリスマスのお話は子供にとっても大人にとっても人気のある娯楽でした。
 中でも特に成功したものは、経験豊富なハリウッドの達人たち、特にバーナード・ハーマンによって作られた音楽伴奏のついたレコードになりました。
 オーソン・ウェルズ(『幸福な王子』)、ビング・クロスビー(『The Small One』)、ロレッタ・ヤング(『The Littlest Angel』)、ロナルド・コールマン(『クリスマス・キャロル』)、チャールズ・ロートン(『ミスター・ピックウィックのクリスマス』)などナレーターには有名人が名を連ねています。
 CD2枚組。
 【録音】1945年8月(CD 1: 1-9)、1941年9月(CD 1: 10-14)、1944年9月(CD 1:15-17)、1947年(CD 2: 1-5)、 1945年(CD 2: 6-12)、 1949年(CD 2: 13-20)、カリフォルニア州、ハリウッド
 



<国内盤> 

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ベルリン・フィル・自主制作盤
BERLINER PHILHARMONIKER RECORDINGS



KKC 6301
(2SACD HYBRID)
¥2728+税
『プレゼンティング・ベルリン・フィル・レコーディングス』
 日本限定スペシャル・サンプラー
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  [DISC 1]
   リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):《ドン・ファン》 作品20 
     録音:2017年11月13日(チンタイ・コンサートホール、武漢)
   シベリウス(1865-1957):交響曲第7番ハ長調 作品105
     収録:2015年2月7〜9日(フィルハーモニー、ベルリン)
   ベートーヴェン(1770-1827):交響曲第7番イ長調 作品92
     録音:2015年10月3、9 & 15日(フィルハーモニー、ベルリン)
     サー・サイモン・ラトル(指揮)
  [DISC 2]
   メンデルスゾーン(1809-1847):劇付随音楽『夏の夜の夢』作品61より序曲 作品21
     録音:2013年5月18、19、21日(フィルハーモニー、ベルリン)
     クラウディオ・アバド(指揮)
   チャイコフスキー(1840-1893):交響曲第6番ロ短調 作品74『悲愴』より第2楽章
     録音:2017年3月22/23日(フィルハーモニー、ベルリン)
     キリル・ペトレンコ(指揮)
   シューマン(1810-1856):交響曲第4番ニ短調 作品120(初稿)より第2楽章
     録音:2013年10月31日-11月2日(フィルハーモニー、ベルリン)
     サー・サイモン・ラトル(指揮)
   シューベルト(1797-1828):交響曲第8番ハ長調 D944『グレート』より第4楽章
     録音:2006年3月22-24日(フィルハーモニー、ベルリン)
     ニコラウス・アーノンクール(指揮)
   ジョン・アダムズ(1947-):管弦楽のための《シティ・ノワール》より第2曲:The Song is for You
     録音:2017年6月9日(フィルハーモニー、ベルリン)
     グスターボ・ドゥダメル(指揮)
   マーラー(1860-1911):交響曲第6番イ短調より 第3楽章
     録音:2018年6月19、20日(フィルハーモニー、ベルリン)
     サー・サイモン・ラトル(指揮)
   ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品19より第2楽章
     録音:2010年2月10日(フィルハーモニー、ベルリン)
     内田光子(ピアノ)、サー・サイモン・ラトル(指揮)
   ベートーヴェン:8.「コリオラン」序曲 作品62
     録音:1943年6月28,29,30日、(旧フィルハーモニー、ベルリン)
     ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 ベルリン・フィル・レコーディングス、日本限定スペシャル・サンプラー『プレゼンティング・ベルリン・フィル・レコーディングス』

 STEREO/SURROUND、輸入盤・日本語帯・解説付

 日本限定スペシャル・サンプラー『プレゼンティング・ベルリン・フィル・レコーディングス』。
 これまで発売されたタイトルの中からベルリン・フィル・レコーディングスが厳選した演奏を収録しています。
 そして、ラトル指揮のマーラー6番、ドゥダメル指揮のジョン・アダムズ《シティ・ノワール》は、全曲ではないものの、SACD 初登場となります。
 ジャケット写真も、本拠地フィルハーモニーの個性的な外観がデザインされた特別な仕様です。
 数量限定盤。

 プロモーション動画:  https://www.youtube.com/watch?v=r4PCJOMfnUQ&feature=emb_title

 
 





スリーシェルズ


3SCD-0058
(2CD)
¥2778+税
「いつか聞いたうた ヴィブラフォンで奏でる日本の叙情 會田瑞樹」 會田瑞樹(ヴィブラフォン)
 Disc 1
  「春」
   1.Sakura/細川俊夫(日本古謡)/
   2.お菓子と娘/森ミドリ(西條八十作詞・橋本国彦作曲)/
   3.花/水野修孝(武島羽衣作詞・滝廉太郎作曲)/
   4.荒城の月/山本菜摘(土井晩翠作詞・滝廉太郎作曲)/
   5.この道/佐原詩音(北原白秋作詞・山田耕筰作曲)
  「夏」
   6.ほたるこい/今堀拓也(わらべ歌)/
   7.われは海の子/佐原詩音(文部省唱歌)/
   8.てぃんさぐぬ花/吉原一憲(沖縄県民謡)/
   9.どどさい節/白藤淳一(岩手県雫石町民謡)/
   10.はないちもんめ-ひらいたひらいた-あんたがたどこさ/国枝春恵(わらべ歌)/
   11.長谷観世音火伏の虎舞/大畑眞(宮城県登米市民俗芸能)/
   12.(ボーナス・トラック)浜辺の歌1943 /會田瑞樹(林古渓作詞・成田為三作曲)
 Disc 2
  「秋」
   1.残芯の汽車ぽっぽ/山本純ノ介改編(本居長世作詞作曲)/
   2.無名の歌/木下正道(文部省唱歌)/
   3.琵琶湖就航の歌/會田瑞樹(小口太郎作詞・吉田千秋作曲)/
   4.赤とんぼ/薮田翔一(三木露風作詞・山田耕筰作曲)/
   5.紅葉/會田瑞樹(高野辰之作詞・岡野貞一作曲)/
   6.揺籠の歌〜夕焼け小焼け/福嶋頼秀(北原白秋作詞・草川信作曲)
  「冬」
   7.五木の子守唄/徳永洋明(熊本県球磨郡五木村民謡)/
   8.ペチカ/清道洋一(北原白秋作詞・山田耕筰作曲)/
   9.星めぐりの記憶/羽根玲夢(宮沢賢治作詞作曲)/
   10.ふるさと/権代敦彦(高野辰之作詞・岡野貞一作曲)

 日本のメロディーを再構築!予想を超えた編曲と魅惑のサウンド!ヴィブラフォン奏者會田瑞樹が贈る日本のメロディーの花束!

 ※曲名/編曲者(原作)を記しています。
 ※本CDのために新しく生み出された作品を中心に、楽曲の新たな姿とヴィブラフォンの深い可能性を映し出す画期的な作品集となりました。

 會田瑞樹(ヴィブラフォン)
 録音:2020年8月5,6,7日 かなっくホール
 (ボーナス・トラック:2020年9月22日 Tokyo,Kameido)
 ■ プロデュース 西耕一 ■ 録音・編集 磯部英彬 ■ 巻頭文 小沼純一
 ■ 解説 會田瑞樹 ■ケーブル協力:Acoustic Revive
 ■ 装丁画 きむらめぐみ ■ アートワーク 竹田知弘 ■ 写真 薮田翔一

 ヴィブラフォンの豊かな響きで、日本の旋律を奏でたい!
 国際的に活躍する音楽家・會田瑞樹(あいたみずき)。新CDを作るに至るきっかけは、日本を代表する作曲家・細川俊夫が會田のために編曲した「sakura」でした。様々なコンサートが中止になり、世界全体が落ち込んでいた4月、満開の桜も虚しく散りゆくなか、細川から會田へ1曲の楽譜が届いたことからです。
ヴィブラフォンの豊かな倍音をまとった日本古謡「さくら」の夢幻的な美しさは、CDの1曲目を飾っています。
 この曲をきっかけに、普段は前衛的なサウンドを推進する會田が、原点に立ち返り、日本のメロディーに挑戦しました。
 これまで會田とコラボレーションを行ってきた日本の作曲家たちに、日本のメロディーとヴィブラフォンの魅力を新たなアレンジによって引き出す作品をとお願いしました。

 會田瑞樹の提案に日本の作曲家とクリエイターが結集!四季をテーマに日本のメロディーをアレンジ
 日本のメロディーをヴィブラフォンで奏でる。作曲家たちのセレクションは、滝廉太郎、山田耕筰、わらべうた、民謡、子守唄など、誰もが知る「日本のこころ」と形容できそうな名曲たちです。
 四季をテーマに春夏秋冬の4つのパートにわけて収録された2枚のCDには、原曲に忠実なものから、驚きの芸術的なアレンジまで、ヴィブラフォンのサウンドをたっぷり味わうことができます。
 アレンジャーは、水野修孝、森ミドリ、国枝春恵、山本純ノ介、木下正道、今堀拓也、佐原詩音、薮田翔一など幅広いメンバーを揃えています。
 特にDISC2のラストには、権代敦彦による「ふるさと」のアレンジは必聴です。原曲のエッセンスを濃厚に煮詰めた恐ろしいほどに深遠なサウンドが交響する10分を超える大作です。あまりの重厚さにスタッフ、関係者も度肝を抜かれたほどです。編曲と侮るなかれ!

 収録には入念な準備を経てAcoustic Reviveのケーブルを使い、高音質の2枚組CDとして完成しました!

 ---16ページ全カラーの美しいブックレット。言葉と音楽と記憶が寄り添うCD---
 CD序文は、文筆家で詩人の小沼純一による鮮やかな言葉が幻想的な幕開けを暗示する。曲解説は會田瑞樹によるもので、堅苦しいものではなく、楽曲や作曲家について、そして自信の経験・記憶も踏まえたエッセイ風の語り口となっている。各楽曲の歌詞も掲載され、CDを聴きながら思いを巡らし、口ずさむこともできます。

 會田瑞樹(パーカッション)Mizuki Aita, percussion
  1988年宮城県仙台市出身。宮城県仙台第二高等学校を経て武蔵野音楽大学、および同大学院修士課程修了。佐々木祥、星律子、吉原すみれ、神谷百子、有賀誠門、藤本隆文の各氏に師事。
  日本現代音楽協会主催第9回現代音楽演奏コンクール「競楽IX」において第2位入賞。2016年NHK-BSプレミアム『クラシック倶楽部』出演。これまでに3枚のアルバム『with‛&』(朝日新聞推薦盤)『ヴィブラフォンのあるところ』(レコード芸術特選盤)『五線紙上の恋人』(レコード芸術準特選盤)を発表し、いずれも高い評価を得た。
  打楽器のための新しいレパートリーの発展を活動の中心に据え、これまでに200作品以上の新作を初演。
  東京交響楽団、中国国家交響楽団、リトアニア・聖クリストファー室内合奏団との新作協奏曲初演をはじめ、国際交流基金アジアセンター主催事業「Notes」では自作曲初演を含むインドネシア公演を開催するなど海外での活動も積極的に行っている。
  2019年は自らの声を使った表現にも積極的に取り組んだほか、第10回JFC作曲賞へのノミネートを果たすなど、作曲活動へも力を注ぎ、垣根を超えた活動を展開している。

 
 














10/21(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS



BIS SA 2418
(SACD HYBRID)
¥2800
『2017−クリスチャン・リンドベルイ:管弦楽のための作品集』
 クリスチャン・リンドベルイ(1958-):
  (1)ウロンゴンの波(The Waves of Wollongong)(2006-09)〜9本のトロンボーンと管弦楽のための*
  (2)リヴァプールの子守歌(Liverpool Lullabies)(2015-16)〜トロンボーン、打楽器と管弦楽のための**
  (3)2017〜管弦楽のための
 アントワープ交響楽団、
 クリスチャン・リンドベルイ(指揮、トロンボーン **)
 ニュー・トロンボーン・コレクティヴ
  【アレクサンデル・フェルベーク(アルト・トロンボーン)、
   アレックス・ガルシア(アルト・トロンボーン)、ダニ・キエレス・カスカント(アルト・トロンボーン)、
   セバスティアン・ケムネル(テナー・トロンボーン)、ホセ・ルナ・アグード(テナー・トロンボーン)、
   バネッサ・バイレーン(テナー・トロンボーン)、ブラント・アッテマ(バス・トロンボーン)、
   マルク・ボーンストラ(バス・トロンボーン)、ロエル・アーフォンズ(バス・トロンボーン)】*
 エヴェリン・グレニー(打楽器)**

 鬼才リンドベルイが作曲した管弦楽のための作品集!

 録音:2018年9月/エリザベートホール(アントワープ、ベルギー)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、72'00
 制作:ロバート・サフ/録音:シュテファン・レー

 SACD ハイブリッド盤。
 スウェーデンのトロンボーン奏者、クリスチャン・リンドベルイ Christian Lindberg は、近年、「作曲家」として注目されることが多くなり、各国のオーケストラやプレーヤーから委嘱される音楽の作曲に意欲的に取り組んでいると言います。
 彼がアントワープ交響楽団を指揮して2018年に録音した新しいアルバムでは、10年以内に作曲された3 つの管弦楽曲が演奏されます。
 《ウロンゴンの波》は、オランダの若いプレーヤーたちが2001年に結成した「ニュー・トロンボーン・コレクティヴ」と共演するための作品としてロッテルダム・フィルハーモニックから委嘱を受け、作曲されました。作曲のヒントとなったのは、オーストラリア南東部沿岸の都市ウロンゴンで実際に目にした、ニュージーランドのホークス・ベイからタスマン海を越えて押し寄せる波。その大小さまざまな波の姿をニュー・トロンボーン・コレクティヴの9 本のトロンボーンに変える音楽が生まれます。「祝いの花火」に終わる音楽をリンドベルイは、BIS Records の CEO、フォン・バールに献呈しました。

 《リヴァプールの子守歌》は、デイムの称号を授かった打楽器奏者エヴェリン・グレニー Evelyn Glennie とリンドベルイ自身のトロンボーンの「二重協奏曲」として指揮者ジョン・ラボックから依頼を受けた作品です。クリスチャンが6 歳の時、ビートルズの大ファンだった母親が子守歌に歌ってくれた歌の「胚芽」をベースに作曲。名高い音楽祭のひとつ「チェルトナム・フェスティヴァル」で、グレニーとリンドベルイが、ラボックのオーケストラ、セント・ジョンズ・スミス・スクエア管弦楽団と共演して初演しました。

 《2017》は、2013年、フランダース・フィルハーモニック(現、アントワープ交響楽団)のヘールト・リームとハンス・フェルブークトからストラヴィンスキーの《春の祭典》をモデルにした同規模の管弦楽曲について打診され、さまざまな状況から作曲が延び延びになってしまっていた作品です。
 作曲のきっかけは、2016年11月のアメリカ大統領選挙だったと言います。「世界が、突然ひっくりかえり......2016年11月8日から2017年1月1日までの間、あまりのショックに心理的に麻痺してしまった」。そして「2017年」の最初の日にアイデアが浮かび、一年かけて作品を完成させます。
 〈The World Upside Down(ひっくりかえった世界)〉〈Lonely Creatures(孤独な生き物)〉〈Fake News(フェークニュース)〉〈Inner Soul(内なる魂)〉〈The Bragger(自慢屋)〉〈Reflection(反響)〉〈Train from Hell(地獄発の列車)〉の7曲で構成した約33分の作品。
 アメリカ、MSNBC のテレビ番組のキャスターを務めるジャーナリストのレイチェル・マドウ(マドー)に献呈されました。
 
 

BIS SA 2592
(SACD HYBRID)
¥2800
アレックス・フリーマンの混声合唱のための
 『アーチ形の天空:レクイエム』
ヘルシンキ室内合唱団
ニルス・シュヴェケンディーク(指揮)
  アレックス・フリーマン(1972-):
   (1)Under the Arching Heavens: A Requiem(アーチ形の天空:レクイエム)(2018)(混声合唱のための)
    第1章〈Sydameni laulu(心の歌)〉(アレクシス・キヴィ)
    第2章〈Requiem aeternam(神よ、彼らに永遠の安らぎを与え)〉
    第3章
     〈Sequence: Dies irae(続唱:怒りの日)〉〈Thrushes(ツグミ)〉(ジーグフリード・サスーン)
     〈 Sequence: Rex tremendae(続唱:恐るべきみついの大王よ)〉
     〈 Fientliga stjarnor(敵意ある星)〉(エーディト・セーデルグラン)
     〈 Sequence: Inter overs(続唱:羊の群のなかに席を与え〉
    第4章〈Sanctus(聖なるかな)〉
    第5章〈MIka lienee se lintu ollut? (あれはどの鳥だったのだろうか)〉(ヴィルヨ・カヤヴァ)
    第6章〈Agnus Dei(神の子羊)〉
    第7章〈O Years and Graves(! おお歳月よ墓穴よ)〉
     (ウォルト・ホイットマン「死んだわが子を悲しげに見つめながらPensive on her Dead Gazing)」)
   (2)A Wilderness of Sea(海の原野)(2016)(混声合唱のための)

 1918年のフィンランド内戦の終結100年を記念する音楽として作曲されたアレックス・フリーマンの混声合唱のための『アーチ形の天空:レクイエム』

 録音:(2)2016年10月、(1)2018年6月/ニュー・パヴィリオン(カウスティネン、フィンランド)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、81'30
 制作・録音:(2)マルック・ヴェイヨンスオ、(1)ハンス・キプファー

 SACD ハイブリッド盤。
 シュヴェケンディーク Nils Schweckendiek が芸術監督を務めるヘルシンキ室内合唱団は、意欲的なプログラムのアルバムを定期的に作ってきました。
 『報告(Reports)− ハーパネンの合唱作品』(BIS 2452)とラウタヴァーラの《ヴィジリア》(BIS SA 2422)につづく新作ではフィンランドの作曲家アレックス・フリーマンのアカペラ混声合唱作品を取り上げています。
 《Under the Arching Heavens: A Requiem(アーチ形の天空:レクイエム)》は、1918年のフィンランド内戦の終結100年を記念する音楽としてシュヴェケンディークとヘルシンキ室内合唱団から委嘱を受けて作曲されました。
 フリーマンは、『レクイエム』の典礼文に加え、フィンランドのアレクシス・キヴィ、エーディト・セーデルグラン、ヴィルヨ・カヤヴァ、イギリスのジーグフリード・サスーン、アメリカのホイットマンの詩をテクストに採り、内戦の続くシリアとイエメンの惨たらしい姿をイメージしながら筆を進めた、と語っています。

 《A Wilderness of Sea(海の原野)》は、「人間という存在に共通する『水とはかなさ』を語った」シェイクスピアの作品からテクストが採られました。
 『テンペスト(The Tempest)』の「水底深く父は眠る(Full fathom five thy father lies)」と「あの音楽はどこから?(Where should this music be?)」、ソネット64番「いまは埋もれ朽ちはてたいにしえの時代の(When I have seen by Time's fell hand defaced)」、『間違いの喜劇(A Comedy of Errors)』の「おれはこの世にとっては一滴の水のようなもの(I to the world am like a drop of water)」。2016年、シュヴェケンディーク指揮ヘルシンキ室内合唱団が、ヘルシンキのテンペリアウリキオ教会で初演しました。

 アレックス・フリーマン Alex Freeman(1972-)は、ノースカロライナ州ローリーの育ち。イーストマン音楽学校からジュリアード音楽院の博士課程に進み、「シベリウスの第4 交響曲の第1 楽章;スケッチ研究とスタイル分析」をテーマとする博士論文を書くため、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーに留学。その後、フィンランドに帰化。家族とともにフィンランドに住み、作曲家として活動しています。
 





MIRARE


MIR 542
¥2900
9(ヌフ)〜
 ベートーヴェンとアコーディオンと今日9人の作曲家の出会い

  (1)ステファヌ・デルプラス:嫌なフーガ(交響曲第9番から触発)
  (2)ファビアン・ワクスマン:暗い牢獄(交響曲第5番から触発)
  (3)パトリス・ドローヌ:和解(交響曲第6番から触発)
  (4)ティボー・ペリーヌ:イン・メモリアム(交響曲第7番から触発)
  (5)ドミ・エモリーヌ:パラホの嵐(テンペスト・ソナタから触発)
  (6)コランタン・アパレイー:影より(月光ソナタから触発)
  (7)ジャン=フランソワ・ジジェル:彼はそこにいる(様々な主題から触発)
  (8)シリユ・レーン:
   クロイツェルへのタランテラ(クロイツェル・ソナタから触発)
  (9)トーマス・エンコ:嵐の後に(ピアノ・ソナタ第32番から触発)
フェリシアン・ブリュ(アコーディオン)
エルメス弦楽四重奏団
エドゥアール・マカレス(コントラバス)

 生誕250年を記念して生まれたベートーヴェンとアコーディオン奇跡の出会い

 録音:2020年5月/サン=マルセル/49'14

 1986年生まれのフランスのアコーディオン奏者フェリシアン・ブリュはフォルジュルネ音楽祭などでおなじみの名手。同音楽祭2020年のテーマであるベートーヴェンの企画として、アコーディオンで何ができるか考え、異なる感性を持つ9人の作曲家にベートーヴェン作品の特徴的な要素を用いた新作を委嘱。

 アコーディオン、弦楽四重奏、コントラバスの六重奏という編成で、各作曲家は才気を発揮しています。最新の作品ながら良く知られたメロディが出て来るので楽しさ満点。
 また、単にベートーヴェンの素材から曲を作るのではなく、彼にまつわる逸話をテーマにしていてトリビア的な価値もあります。
 フランス・ジャズ界の貴公子トーマス・エンコが最後のソナタをとりあげているのも注目。秋にじっくり耳を傾けたくなる世界です。
 
 

MIR 448
¥2900
ショパンの心を熱く謳うラケル・カマリーナ
 (1)ショパン:19の歌曲(ポーランド語歌唱)
 (2)シューベルト(ゲーテ詩):
  あこがれD.359/ミニヨンの歌ⅠD.726/
  ミニヨンの歌ⅡD.727/
  「ヴィルヘルム・マイスター」からの歌D.877(全4曲)(ドイツ語歌唱)
ラケル・カマリーナ(ソプラノ)
ヨアン・エロー(ピアノ)

 録音:2019年1月14-20日/モンス、アルソニク大劇場(ベルギー)/64'00

 ラケル・カマリーナは独特な明るい声質でヘンデルやモーツァルトのオペラ上演にもひっぱりだこのポルトガルのソプラノ。
 彼女がショパンの全歌曲に挑戦。ショパンの歌曲はすべてポーランド語で書かれ民俗音楽の要素も濃く、ポーランド人でなければ難しい世界ながら、ポルトガルのファドも得意とするカマリーナは、ポーランド音楽特有の「ジャル(悲哀)」も見事に表現。

 カップリングはゲーテの詩によるシューベルトの歌曲から「ヴィルヘルム・マイスター」ものを7 曲披露。少女ミニヨン像を浮かび上がらせます。
 
 

MIR 522
¥2900
ピアノ・トリオNo.1
 (1)ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調Op.8
 (2)アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.32
 (3)メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49
トリオ・ゼリハ
 【ホルヘ・ゴンザレス=ブアハサン(ピアノ)、
  マノン・ガリ(ヴァイオリン)、
  マクシム・クネルソン(チェロ)】

 ピアノ三重奏曲第1番をあつめた若手トリオのデビュー・アルバム

 録音:2019年9月9-13日/パリ音楽院/73'00

 メンデルスゾーン、アレンスキー、ショスタコーヴィチはいずれも2篇のピアノ三重奏曲を残していますが、彼らの1番を集めたアルバム。
 メンデルスゾーンとアレンスキーはこのジャンルの名作ですが、ショスタコーヴィチ若書きの1 番は演奏頻度が少なく貴重。どの作品も若々しさあふれる逸品です。

 トリオ・ゼリハはキューバ出身のホルヘ・ゴンザレス=ブアハサン、フランス人マノン・ガリとマクシム・クネルソンという20代半ばの3名で結成。メナヘム・プレスラーからも絶賛される将来を期待される団体です。
 
 
MIR 524
¥2900
マドリードの一夜
 ボッケリーニ:
  (1)フルート五重奏曲ト短調(G426)
  (2)ギター五重奏曲第7番ホ短調(G451)
  (3)フルート五重奏曲変ロ長調(G429)
  (4)フルート五重奏曲ニ長調(G428)
  (5)ギター五重奏曲第4番ニ長調「ファンダンゴ」(G448)
レ・ゾンブル
 【シルヴァン・サルトル(トラヴェルソ)、
  ロマリック・マルタン(ギター)、
  テオティム・ラングロワ・ドゥ・スワルト、
   ソフィ・ド・バルドネシュ(ヴァイオリン)、
  マルタ・パラーモ(ヴィオラ)、
  ハンナ・ザルツェンシュタイン(チェロ)、
  マリ=アンジュ・プティ(打楽器)】

 ボッケリーニの室内楽がついに古楽器演奏で登場

 録音:2020年1月/サン=ピエール教会(パリ)、6月/レザール・フロリサン集会所(ティレ)/64'00

 2006年結成の古楽器アンサンブル「レ・ゾンブル」。新録音はボッケリーニの室内楽曲集。
 フルートまたはギターを主役とする五重奏曲を集めていますが、古楽器による録音は初登場となります。

 ボッケリーニはイタリア人ながら26歳から終生スペイン宮廷の音楽家としてマドリードに住み、同地の民俗音楽を作品に採り入れました。
 レ・ゾンブルの若々しい演奏は、18世紀スペインの街並みが彷彿されるエネルギーに満ちています。
 





NAIVE



V 7176
(2CD)
¥3200
モンテヴェルディ初期の名作オペラ「オルフェオ」
 モンテヴェルディ:歌劇「オルフェオ」
  オルフェオ:エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(テノール、指揮)
  エウリディーチェ・ムジカ:エメーケ・バラート(ソプラノ)
  希望・牧人III:アリックス・ル・ソー(メゾソプラノ)
  カロンテ・精霊:ジェローム・ヴァルニエ(バス)
  プロセルピーナ:マチルド・エティエンヌ(ソプラノ)
  プルトーネ・牧人IV:ニコラス・ブローイマンス(バス).
  アポロ・精霊・こだま:フルヴィオ・ベッティーニ(バリトン)
  牧人I・精霊:ザカリー・ワイルダー(テノール)
  牧人II・精霊:フアン・サンチョ(テノール)
  ニーファ:アリシア・アーモ(ソプラノ)
  イ・ギメッリ、アンサンブル・ヴォーカル・ド・ポッシュ

 モンテヴェルディ初期の名作オペラ「オルフェオ」多彩なテノール、エミリアーノ・ゴンザレス=トロによる指揮!

 録音:2020年1月2-10日、コルム、モンペリエ(フランス)/1h37

 ギリシャ神話「オルフェウス」を原作とした、初期バロックオペラの傑作モンテヴェルディ作曲のオペラ「オルフェオ」(1607年初演)。
 あらすじは、羊飼いやニンフたちが野原に集まり、オルフェオとエウリディーチェの婚礼を祝った直後、エウリディーチェが毒蛇に噛まれて亡くなってしまいます。
 オルフェオは、妻を返してもらうため黄泉の国に行き、そこで冥界の王プルトーネは地上に戻るまで決して彼女を振り返ってはならぬという約束で連れ帰ることを認めます。しかし耐え切れず、オルフェオが後ろを振り向いた途端、ふたりは引き離されてしまいます。
 ひとり地上に戻り嘆き悲しむオルフェオのもとに太陽神アポロが現れ、不滅の生命を与えると言い、二人は天に昇り、羊飼いたちがそれを見送ります。
 当盤は、変幻自在の歌唱力と演技力を誇るテノール、エミリアーノ・ゴンザレス・トロが、タイトルロールと指揮を務めます。
 エウリディーチェは、透明な美声が魅力のハンガリー出身のソプラノ歌手エメーケ・バラート。
 演奏は、エミリアーノ・ゴンザレス・トロ率いるイ・ギメッリ。パリの音楽博物館から借りた1600年代のキタローネの音色が印象的。
 2019年末には同キャストで、パリとトゥールーズで上演され高く評価された演奏です。
 





DAPHNE


DAPHNE1065
¥2700
北欧コネクション
 ヨースタ・ニューストレム:ヴィオラ協奏曲《フランスへのオマージュ》
 ルードヴィーグ・ノルマン:ヴィオラとピアノのためのソナタ ト短調 Op.32
 エドヴァルド・グリーグ:ヴィオラとピアノのためのソナタ ハ短調 Op.45
  (原曲:ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調 Op.45)
ヨーラン・フロースト(ヴィオラ)
オスカル・エークベリ(ピアノ)
スウェーデン室内管弦楽団
クレメンス・シュルト(指揮)

 スウェーデンのヴィオラ奏者、ヨーラン・フローストのデビュー・アルバム。
 ヨーラン・フローストは、2011年から2014年までBBCウェールズ・ナショナル管弦楽団の首席ヴィオラ奏者を務め、2016年にスウェーデン室内管弦楽団の首席ヴィオラ奏者に就任しました。
 めざましい活動をするスウェーデンの現代音楽グループ「室内アンサンブルN(KammarensembleN)」に所属。作曲家、編曲者としても活動しています。

 20世紀スウェーデンを代表する作曲家のひとり、ヨースタ・ニューストレムのヴィオラ協奏曲「フランスへのオマージュ」は、第二次世界大戦が始まってまもない1940年に作曲されました。
 「(レント・モルト・トランクィッロの)緩徐楽章は、北欧メランコリーにみちた、スウェーデンの作曲家がヴィオラのために書いたもっとも美しい曲のひとつ」と、フローストが語る音楽です。
 ルードヴィーグ・ノルマン(1831−1885)は、19世紀スウェーデンのロマンティシズム時代に幅広いジャンルの作曲を手がけ、交響曲第2番(Musica Sveciae MSCD512)、ピアノ四重奏曲と弦楽四重奏曲(MSCD518)、「森の歌」などの歌曲集(MSCD525)といったアルバムが「スウェーデン音楽アンソロジー」に収められました。
 「ヴィオラとピアノのためのソナタ ト短調」は、初録音の作品です。
 ノルマンと、著名なヴァイオリニストだったヴィルマ・ネルダの結婚生活が破綻、妻が家を出た後に書かれた作品です。
 グリーグの「ヴァイオリンソナタ第3番 ハ短調」は、ノルマンのソナタと「ちょっとしたつながり(コネクション)」のある作品です。1886年夏から1887年暮れの間に書かれ、ライプツィヒでの初演の後、デンマークで演奏して大きな成功を収めました。
 「愛すべき作品」と語るフロースト自身が「ヴィオラとピアノ」のために編曲した版による演奏です。

 ※録音:2018年10月4日(ライヴ)(協奏曲)、2019年8月30日−9月1日、(ソナタ)、オレブルー・コンサートホール(オレブルー、スウェーデン)
 
 

DAPHNE1068
¥2700
バッハと踊る(Dancing with Bach)
 トゥルビョーン・ネースブム:水/
 スヴェン・ドゥーナット:スヴェン・ドゥーナットのポルスカ/
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988より アリア&第1変奏+第5変奏/
 エーリク・リュドヴァル:Di Man*、祝祭のポルスカ**/
 J.S.バッハ(編曲:クリスティーネ・ヴェスト):
  無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006 前奏曲/
 エーリク・リュドヴァル:祝典行進曲/
 J.S.バッハ、クリスティーネ・ヴェスト&エーリク・リュドヴァル:バッハと踊る/バディネリ/
 J.S.バッハ:
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV.1005〜アレグロ・アッサイ*、
  無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV.1003〜アンダンテ、
  無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004〜ジグ***、
  無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004〜シャコンヌ/
 ユーナス・オールソン:献身*/エーリク・リュドヴァル:パスタヴァッゲ
クリスティーネ・ヴェスト(リコーダー、フルート)、
  エーリク・リュドヴァル(ニッケルハルパ)、
  ゲスト・ミュージシャン
   〔オスカル・ロイター(ギター *、マンドリン **)、
    アーレ・モッレル(マンドラ)**、
    サミュエル・ルンステーン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)***〕  

 スウェーデンのリコーダーとバロックフルートのプレーヤー、クリスティーネ・ヴェストは、「クリスティーネ・ヴェスト、リコーダー(DAPHNE1055)」と「J.S.バッハ フルートのためのソナタ(DAPHNE1058)」をリリースし、ユニークかつ誠実な音楽が注目されました。
 新しいアルバムでは、ストックホルムのフォークミュージック・グループ「Nordic」のメンバー、ニッケルハルパ奏者のエーリク・リュドヴァルと共演、「編曲しようと変更の手を入れようと壊れることのない」バッハの音楽を「スウェーデン民俗音楽をルーツにもつ」という共通の視点で捉えた音楽を展開しています。
 ゴルトベルク変奏曲の「アリアと2つの変奏」、「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータとソナタ」といったバッハの曲、ニッケルハルパ奏者のトゥルビョーン・ネースブムやスペルマンのスヴェン・ドゥーナットたちの曲を収録しています。
 「バッハと踊る/バディネリ」は、ヴェストとリュドヴァルとバッハが「共作」した楽しいナンバーです。

 ※録音:2018年10月23日、2019年11月25日−27日、2020年1月27日、聖ペテロ教会(ストックスンド、スウェーデン)
 
 

DAPHNE1067
¥2700
エンデニヒの書きつけ
 スタファン・ストルム:
  エンデニヒ時代の知られていない書きつけ、
  新年の最初の挨拶、親愛なるジュリー、
  贈り物をありがとう、飛翔、愛しいクララと子供たち
 ロベルト・シューマン:ピアノソナタ第1番 嬰へ短調 Op.11
フランシスカ・スクーグ(ピアノ)

 ショスタコーヴィチの室内楽作品(Intim Musik)や「王室の婚礼のための音楽(DAPHNE1039)」といったアルバムで知られるピアニスト、フランシスカ・スクーグ。2010年には、ピアノ作品を集めたアルバム(DAPHNE1036)をリリース。

 作曲家のスタファン・ストルムと長年にわたり共同作業をつづけており、新作の「エンデニヒの書きつけ」も、スクーグとストルムが共同で作った「ピアノ・アルバム」です。
 ロベルト・シューマンの書いた音楽モチーフとテクストの断片を素材とする「エンデニヒ時代の知られていない書きつけ」と、「音楽表現の類まれなパレットを誇らしげに示す」とストルムが語る、シューマンの最初のソナタ。「古典的作品が、私たちの時代にどう生きるかということを掘り下げて理解する」ことを目指し、進められたプロジェクトです。
 アルバムには、ロベルト・シューマンが生涯の最後を過ごしたエンデニヒに因むタイトルがつけられました。

 ※録音:2019年11月30日−12月1日、マルメ音楽大学(マルメ、スウェーデン)
 
 

DAPHNE1066
(2CD)
¥5100
ロルフ・マッティンソン:聖ルカ受難曲
 ロルフ・マッティンソン:
  合唱、器楽アンサンブル、ソプラノ、
   バスとナレーターのための《聖ルカ受難曲》 (2012)
リサ・ラーション(ソプラノ、福音史家)
ペーテル・ブーマン(バス、イエス)
マーク・レヴェングッド(ナレーター)
ヴェクショー大聖堂オラトリオ合唱団・
 器楽アンサンブル
ステーン=インゲ・ペッテション(指揮)

 ロルフ・マッティンソン(1956−)は、もっとも国際的に知られる現代スウェーデンの作曲家のひとり。管弦楽のための「Open Mind(DAPHNE1029)」は、2010年のストックホルム・フィルハーモニックの日本ツアーでも演奏され、日本で名を知られるきっかけとなりました。

 ソリストのリサ・ラーションはヨーロッパ各地のオペラハウスやフェスティヴァルで歌い、ペーテル・ブーマン はアルヴェーンの「黙示録カンタータ(Sterling CDS1058-2)」などの録音に参加しています。

 「聖ルカ受難曲」は、2011年、スウェーデンの12の合唱団と研究機関「Sensus」の共同委嘱で作曲された作品です。
 「新約聖書」の「ルカによる福音書」から「バロック受難曲」にならって選んだテクストと、スウェーデンの社会民主主義ジャーナリスト、作家で詩人のヨーラン・グレイデル(1959−)と詩人ラーシュ・ビョルクルンドのテキストで構成。通常の技術水準の合唱、6つの楽器によるアンサンブル、「プロフェッショナル」のソプラノとバス、ナレーターより演奏されます。
 この作品は、2012年春、委嘱した12の合唱団が各々初演。2020年の春までに70回を超す演奏が重ねられてきました。
 このアルバムの演奏は、2019年4月にヴェクショー大聖堂で行われたコンサートのライヴ録音です。
 
 マッティンソンの「聖ルカ受難曲」を、この作品の真の生みの親、ゲルマンス音楽出版の前CEOのティル・スカルビューに献呈されました。

 ※録音:2019年4月12日−14日、ヴェクショー大聖堂(ヴェクショー、スウェーデン)(ライヴ)
 





FOOTPRINT


FRCD113
¥2700
聖なる宝物 〜 「デューベン・コレクション」とリューベック聖マリア教会の音楽
 フランツ・トゥンダー:ダビデの子にホザンナ「喜べ、踊れ」/
 パウロ・クアリアーティ:めでたし、いと聖なるマリア/
 ハインリヒ・シュッツ:サウル、サウル、なぜわたしを迫害するのか/
 シモーネ・ヴェーシ:サルヴェ・レジナ/
 ディートリク・ブクステフーデ:ミサ・ブレヴィス Bux WV.114/
 シモーネ・ヴェーシ:マニフィカト/
 オルランド・ディ・ラッソ:私の心は死ぬほど悲しい/
 フランツ・トゥンダー:主はわが光なり/
 ハインリヒ・シュッツ:天にましますわれらの父よ/
 ディートリク・ブクステフーデ:信頼する主よ、統べたまえ Bux WV.18
ウプサラ大学室内合唱団、
ケルンWDR放送合唱団(独唱者)、
ウプサラ・コンソート、
ステファン・パルクマン(指揮)  

 ステファン・パルクマンは、1952年スウェーデンの大学都市ウプサラに生まれ、2002年から2005年までスウェーデン放送合唱団の首席指揮者を務めました。
 エーリク・エーリクソン・チェアとして、1983年からウプサラ大学室内合唱団を指揮。スウェーデン音楽アンソロジーが制作した、アルヴェーン、ペッテション=ベリエル、ステーンハンマルの曲を歌った「混声合唱のための抒情的な歌とバラード(Musica Sveciae MSCD612)」が、パルクマンとウプサラ大学室内合唱団の代表的音に挙げられます。

 今作品「聖なる宝物」では、ウプサラの「デューベン・コレクション」と、デンマークのブクステフーデがオルガニストを務めたドイツ、リューベックの聖マリア教会の合唱作品によるプログラムが組まれました。
 アルバムの録音セッションにはケルンWDR放送合唱団の歌手が参加し、トゥンダーの《ダビデの子にホザンナ「喜べ、踊れ」》をはじめとする曲の独唱とオルランド・ディ・ラッソの5声の「私の心は死ぬほど悲しい」のアンサンブルを担当しました。

 「デューベン・コレクション」とは、ウプサラ大学図書館の所蔵する楽譜集で、アンドレーアス・デューベン(父)に始まるデューベン家の音楽家ひとり、宮廷楽長を務めたグスタフ・デューベン(父) (c.1628−1690)が収集した国内外の作品、1500曲の声楽曲と300曲の器楽曲の楽譜が保存され、スウェーデン音楽史の貴重な遺産とみなされています。

 ※録音:2019年9月13日−15日、ベーリンゲ教会(ウプサラ、スウェーデン)
 




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NAXOS



8.551431
¥1200
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ協奏曲第1番&交響曲第2番
 室内楽編曲版

  1-3. ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15
      ヴィンツェンツ・ラハナー(1811-1893)によるピアノと弦楽五重奏版
  4-7. 交響曲第2番 ニ長調 Op.36
      ベートーヴェンによるピアノ三重奏版
ハンナ・シバイエヴァ(ピアノ)
アミナート弦楽四重奏団
バス・フリーヘンタルト(コントラバス)...1-3

 録音 2020年5,6月 Steppenwolf Studio Asch,The Netherlands

 最近、注目を集めるベートーヴェン作品の室内楽編曲版。
 今作にはロマン派の作曲家ヴィンツェンツ・ラハナーによる「ピアノ協奏曲第1番」のピアノと弦楽五重奏版と、ベートーヴェン自身による「交響曲第2番」のピアノ三重奏版を収録。
 協奏曲を編曲したラハナーは、モーツァルト作品の編曲で知られるイグナーツの4歳下の弟であり、ブラームスとクララ・シューマンに高く評価された音楽家として歴史に名を遺しています。
 このアレンジはドイツのピアニスト、教師ジグムント・レーベルトの提案でラハナーが学習用として作ったものであり、ソリストの学生は第2ピアノの伴奏、もしくはこのオーケストラよりも簡潔な響きを奏でる弦楽五重奏版の伴奏を選ぶことができたというものです。
 ベートーヴェン自身の編曲による「交響曲第1番」は当時流行したビーダーマイヤー(身近で日常的なものに目を向ける活動)の流れにのり、大きな編成の音楽作品を家庭で気楽に演奏するためのもの。原曲とは違う味わいを持っています。
 ミンスクで生まれ、オランダで活動するシバイエヴァがピアノを担当しています。
 
 


8.574264
¥1200
イタリア・バロックのクリスマス協奏曲 Per la Notte di Natale
 1-6. コレッリ(1653-1713):
     合奏協奏曲 ト短調 Op.6 No.8 クリスマス・イヴのために
 7-9. トレッリ(1658-1709): 合奏協奏曲 ト短調 Op.8 No.6
     祝福されたクリスマスのための牧歌の形による協奏曲
 10-12. ヴィヴァルディ(1678-1741): ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV270
     安らぎ:いとも聖なるクリスマスのために
 13-15. マンフレディーニ(1684-1762): 合奏協奏曲 ハ長調 Op.3 No.12
     祝福されたクリスマスのために
 16-21. ロカテッリ(1695-1764): 合奏協奏曲 ヘ短調 Op.1 No.8
      聖なるクリスマスのために
フレデリック・フロム(ヴァイオリン)...10-12
ラース・ウルリク・モルテンセン(指揮)
コンチェルト・コペンハーゲン

 録音 2020年1月13-15日 Garrison Church, Copenhagen

 18世紀に入る頃、イタリアのクリスマス協奏曲に特別の伝統が生まれました。これはイエスが生まれ、飼い葉桶に寝かされる時、幼子を見守る動物や羊飼いを描いた牧歌(6/8拍子か12/8拍子によるパストラーレ)を組み込むことで、コレッリのいくつかの協奏曲が知られていますが、他の作曲家もこの様式による作品を数多く書いています。
 このアルバムには、そのようなクリスマス協奏曲を収録。デンマークを代表する演奏家モルテンセン率いるコンチェルト・コペンハーゲンの演奏は、落ち着いた響きを存分に生かした美しいものです。
 演奏家が拠点とする北欧のクリスマスのお祝いは、ヴァイキングが冬至の頃に行った「ユール」祭りが起源とされています。
 人々は貯蔵していた食べ物を料理し、大きな薪を燃やして悪霊をなだめ、太陽の復活を祝うものですが、クリスマスの喜びは世界共通です。
 
 
8.574177
¥1200
フンパーディンク(1854-1921): 劇付随音楽集
 1. 歌劇《いやいやながらの結婚》-第2幕 前奏曲(1905)
 付随音楽『ヴェニスの商人』(1905)
  2. I. 舟歌/3. II. ポルツィア/4. III. サラバンド/5. IV. 3つのトランペット/
  6. V. 仮装行列/7. VI. 棺の歌/8. VII.そのような夜
 付随音楽『奇跡』組曲(1912)(編曲:A. ロッター)...世界初録音
  9. I. 前奏曲(オルガン独奏)/10. II. 行列と子供の踊り/11. III. 宴会の情景と尼僧の踊り/
  12. IV. 軍の行進と死の動機/13. V.クリスマスの情景と第1幕の終曲
 バラード「ケヴラールへの巡礼」(1878年原典版)...世界初録音
  14. I. Andante:母は窓際に立っていた/
  15. II. Moderato(quasi andantino):ケブラールの神の母/16. III. Andante: 病気の息子と母親
 付随音楽『女の平和』(1908)...世界初録音
  17. I. Festzug/18. II. Schlussgesang aus Lysistrata:Komm, selige Trunkenheit! さあ、至福の酔い!/
  19. III. Schlusstanz
 アンドレア・チュダーク(ソプラノ)...7,14-16、ルクサンドラ・ヴォーダ・ファン・デア・プラス(コントラルト)...7、
 ハリー・ファン・デア・プラス(テノール)...2,3,14,15、ロバート・ベネシュ(オルガン)...9
 ダリオ・サルヴィ(指揮)、マルメ歌劇場合唱団...7,14-16,18、マルメ歌劇場管弦楽団...1,3-8,10-19

 録音 2019年8月13-17日 Bengt Hall-salen, Malmö Opera, Sweden

 子供むけ歌劇《ヘンゼルとグレーテル》で知られる作曲家フンパーディンク。彼は他にもワーグナー譲りの重厚なオーケストレーションを用いた歌劇や、数多くの劇音楽を書いています。
 このアルバムでは、主としてフンパーディンクの劇付随音楽を収録。これまで見過ごされてきた、革新的でロマンティックな作風による音楽がダリオ・サルヴィの指揮でここに蘇ります。
 中でも『奇跡』は初期のフルカラーによる無声映画のための作品で、この映画の上演のためにフルサイズのオーケストラと合唱団、教会の鐘や群衆の騒音までが準備されたという大がかりな演出を伴っていました。
 ここではアドルフ・ロッターの編曲による組曲版が収録されていますが、良く知られた旋律も散りばめられた、当時の情景が目に浮かぶような壮大な音楽です。他にはカンタータ形式の「ケヴラールへの巡礼」や劇付随音楽『女の平和』など世界初録音を3曲含みます。
 
 
8.574148
¥1200
リスト(1811-1886): ピアノ曲全集 第56集
 前奏曲と詩的で宗教的な調べ
ローマン・コシャコフ(ピアノ)
 1. 眠りから覚めた子供への祈り S171c 「詩的で宗教的な調べ - 眠りから覚めた子供への賛歌」の第1版(1840)
 前奏曲と詩的で宗教的な調べ S171d(1845-1846)
  2. 第1曲 変ホ長調 「前奏曲」/3. 第2曲 ハ短調 「ランガール」/4. 第3曲 ホ長調/
  5. 第4曲 変ニ長調 「大いなる幻影」(L. ハワードによる補筆完成版)/6. 第5曲 変ト長調/
  7. 第6曲 イ長調 「アテンテ」(L. ハワードによる補筆完成版/8. 第7曲 ホ長調 「代案」/
  9. 第8曲 変ニ長調 「M.K.」(L. ハワードによる補筆完成版)
 10. 詩的で宗教的な調べ S154/R13(1833-1834)/
 11. 2つの伝説 S175/R17 - 第2曲 波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ(簡易版)(1863頃)/
 12. 行進曲 嬰ハ短調 「プロジンスキー・フラグメント」 S701v(1846)/13. ピアノ小品 変ニ長調 S189b(作曲年不明)/
 14. アルバムの綴り 変イ長調 「ポルトガル」 S166b(1844)/15. アルバムの綴り 変イ長調 S166c(1844頃)/
 16. アルバムの綴り 「リヨン前奏曲」 S166d/1 (断章)(1844)/
 17. アルバムの綴り 「オムニトニーク前奏曲」 S166e(1844頃)/
 18. アルバムの綴り 「ブラウンシュヴァイク前奏曲」 S166f/1(1844)/
 19. アルバムの綴り 「セレナード」 S166g(1840年代?)/
 20. アルバムの綴り ト長調 「アンダンテ・レリジョーソ」 S166h(1846頃)

 録音 2019年8月7-9日 Bradshaw Hall, Royal Birmingham Concervatoire, UK

 リストのピアノ作品全集第56集。リストは思い入れのある自作に何度も改訂を施しましたが、この「詩的で宗教的な調べ」もそんな曲集の一つ。
 現在よく知られているのは1853年の第3稿 S.173の10曲からなる組曲ですが、今回のアルバムの中心を成すのは2001年に出版された第1稿 S.171dの8曲。リストのピアノ曲全曲録音で知られるレスリー・ハワードが校訂したスコアが用いられています。
 トラック10は単独で作曲され、後に第4曲「死者の追憶」へと改訂された最も初期の作品です。トラック1は第6曲「眠りから覚めた子供への賛歌」の原型ですが、この曲は別の合唱曲としても作り直されるほどにリストのお気に入りでした。
 トラック2の「前奏曲」は第3曲「孤独の中の神の祝福」にフレーズが用いられているなど、リストの曲に対する思いの変遷が見て取れます。他、断片的な作品を収録。ロシアの若きピアニスト、コシャノフのデビュー・アルバムです。
 
 


8.551445
¥1200
LISZT IMAGINATION
 ヴァイオリンとピアノによる「メフィスト・ワルツ」

  リスト(1811-1886)
   1. メフィスト・ワルツ第2番 S515/R182
   2. 調のないバガテル S216a/R60c
   3. メフィスト・ワルツ第3番 S216/R38
   4. メフィスト・ポルカ S217/R39
   5. メフィスト・ワルツ第1番 「村の居酒屋での踊り」 S514/R181
  6. アンドレ・パルフェノフ(1972-):メフィスト・アンコール
   リストの「メフィストワルツ」第4番に基づく自由な変奏
    1-5...A.パルフェノフによるヴァイオリンとピアノ編
パルフェノフ・デュオ
イウリアナ・ミュンヒ(ヴァイオリン)
アンドレ・パルフェノフ(ピアノ)

 録音 2020年6月-8月 Villa Wanfried and Steinway Galerie MunsterBayreuth.

 1972年ロシア生まれのピアニスト・編曲家アンドレ・パルフェノフによるリストの「メフィスト・ワルツ」。彼はこの一連の作品を"誕生"から"死"までの人間の一生になぞらえ、ただ譜面を転写するのではなく、「調のないバガテル」のような前衛性の高い作品を挿入することで、20世紀と21世紀の対話的要素を持たせています。
 そして最後にジャズ風の自作「メフィスト・アンコール」を置き、変幻自在な表現を目論んだアルバムの意図を完成させています。
 ヴァイオリンを演奏するのは、パルフェノフと共演の多いイウリアナ・ミュンヒ。パルフェノフと息のあった音楽を聴かせます。
 
 


8.551438
¥1200
Unerhorte Schatze 前代未聞の宝物 女性作曲家の音楽集
 1-3. アマンダ・レントヘン=マイエル(1853-1894):
  ヴァイオリン・ソナタ ロ短調(1873)
 4. クララ・シューマン(1819-1896):
  3つのロマンス Op.22-第1番-ヴァイオリンとピアノのために
 5. エイミー・ビーチ(1867-1944): ロマンス Op.23-ヴァイオリンとピアノのために
 6. リリー・ブーランジェ(1893-1918): 春の朝に-ヴァイオリンとピアノのために
 7. リリー・ブーランジェ: 夜想曲-チェロとピアノのために
 8-11. ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923): ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.29
トリオW
【メンバー】
 イングリッド・ヴェンデル(ピアノ)
 カタリーナ・ヴィンマー(ヴァイオリン)
 シュテファン・ベルシュ(チェロ)

 録音2018年10月7,8日、2019年3月19,20日 "Ackerscheune"concert hall atMarienmunster Abbey

 女性が作曲することについて偏見の多かったロマン派の時代、そして近代にかけて活躍した女性作曲家たちの作品を集めた1枚。
 アマンダ・マイエルは1872年にストックホルム音楽大学で初の「音楽監督」の称号を獲得。その後ライプツィヒで学び、ブラームスやグリーグ、クララ・シューマンと親交を結びいくつかの作品を作曲した後、ユリウス・レントヘンと結婚。以降は作曲に専念し、41歳でこの世を去った作曲家・ヴァイオリニスト。
 彼女の友人たちを思わせるロマンティックな美しい作品が特徴です。クロアチア出身のペヤチェヴィチは最近注目が高まる作曲家。残された56作品が次々と録音されています。他、リリー・ブーランジェ、エイミー・ビーチ、クララ・シューマンの作品を収録。
 これらのエレガントで個性的な曲をドイツの3人の奏者による「トリオW」が熱意を込めて演奏しています。
 
 


8.573892
¥1200
ウォルトン(1902-1983):ヴァイオリンとピアノのための室内音楽作品集
 1-4. ピアノ四重奏曲(1918-1919/1974-1975改訂)
 5. トッカータ-ヴァイオリンとピアノのために(1922-1923)
 2つの小品(1944-1950頃)(H.マクドナルド編)
  6. No.1. Canzonetta カンツォネッタ: Moderato
  7. No.2. Scherzetto スケルツェット: Molto vivace
 ヴァイオリン・ソナタ(1947-1949)
  8. 第1楽章: Allegro tranquillo
  9-17. 第2楽章: 主題と変奏
マシュー・ジョーンズ(ヴァイオリン)
アナベル・スウェイト(ピアノ)
サラ=ジェーン・ブラドリー(ヴィオラ)...1-4
ティム・ロウ(チェロ)...1-4

 録音 Milton Court Concert Hall atthe Guildhall School of music &Drama, London, UK 2019年4月1日...6-17 2019年4月2日...1-4 2019年6月19日...5

 ベンジャミン・ブリテン、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズと並ぶ20世紀のイギリス音楽を代表する作曲家の一人、ウィリアム・ウォルトン。このアルバムに収録されているのは、1918年から1950年までに書かれたヴァイオリンとピアノを用いた全ての作品です。
 ドビュッシーを思わせるピアノ四重奏曲は1919年に完成されたものの、総譜が失われてしまったため、ウォルトンによって何度も改訂が繰り返されており、エルガーやラヴェル作品からの引用も見られる初期の若々しさに成熟の作風が融合した特異な作品に仕上っています。
 トッカータも初期の作品で、刺激的な音のぶつかり合いが楽しい曲です。1951年に初演された「2つの小品」は彼が力を入れていた映画音楽「ヘンリー五世」のメロディを用いたもの。
 第2楽章が大規模な変奏曲形式で書かれたヴァイオリン・ソナタは、イェフディ・メニューインの委嘱作。抒情的な旋律が美しいソナタです。
 
 
8.579067
¥1200
クララ&ロベルト・シューマン:
 ヴァイオリンとピアノのための音楽集
リン・ハオリ(ヴァイオリン)
リュウ・ジャナン(ピアノ)
  クララ・シューマン(1819-1896):3つのロマンス Op.22(1853)
   1. No.1. Andante molto/2. No.2. Allegretto/3. No.3. Leidenschaftlich schnell
  ロベルト・シューマン(1810-1856):3つのロマンス Op.94(ヴァイオリンとピアノ編)(1849)
   4. No.1. イ短調 Nicht schnell/5. No.2. イ長調 Einfach, innig/6. No.3. イ短調 Nicht schnell
  幻想小曲集 Op.73(ヴァイオリンとピアノ編)(1849)
   7. No.1. Zart und mit Ausdruck/8. No.2. Lebhaft, leicht/9. No.3. Rasch und mit Feuer
  おとぎの絵本 Op.113(ヴァイオリンとピアノ編)(1851)
   10. I. Nicht schnell/11. II. Lebhaft/12. III. Rasch/13. IV. Langsam, mit melancholischem Ausdruck
  ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調 WoO2(1853)
   14. I. Ziemlich langsam/15. II. Intermezzo: Bewegt, doch nicht zu schnell/
   16. III. Scherzo: Lebhaft/17. IV. Finale: Markirtes, ziemlich lebhaftes Tempo

 録音 101 Studio, Guangzhou, China 2019年11月2-3日...7-9 2019年11月3-6日...14-17 2019年11月8-9日...4-6 2019年11月13-15日...10-13 2019年12月5-6日...1-3

 早すぎる晩年に近づきつつあったシューマンは、1849年頃から室内楽作品に力を入れました。もともとクラリネットのために書かれた「幻想小曲集」や「おとぎの絵本」では、憂鬱な雰囲気の中に抒情があふれます。
 後にクララも同名の曲を書いた「ロマンス」は、夫妻の音楽的対話と言えるでしょう。1853年の「ヴァイオリン・ソナタ第3番」は日々揺れ動く精神状態を抱えながら、革新的な作風を探求していたシューマンの創作意欲が反映された曲。
 クララ・シューマン は出来栄えに満足せず出版を躊躇、1956年になってようやく初出版されたという曰くつきの作品ですが、晩年のシューマンならではの即興的で複雑なフレーズが印象的な力作です。
 
 
8.574207
¥1200
ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲全集 第4集
 1-6. オルガン交響曲第8番 ロ長調 Op.42 No.4(1887)
 7-10. ローマ交響曲 Op.73(1900)
クリスティアン・フォン・ブローン(オルガン)

 録音 2019年10月3日聖ヨーゼフ教会ザンクトイングベルト、ドイツ

 好評シリーズ、ヴィドールのオルガン交響曲全集。第4集には一連の作品の中でも最高峰に位置する第8番と、実質的に第10番となるローマ交響曲の2曲を収録。
 アルベルト・シュヴァイツァーが「驚異」と評した荘厳な和音で始まる第8番は、6楽章で構成されたオルガンならではのきらびやかな表現と技巧を駆使した作品。第3楽章と第4楽章の間にはもともと前奏曲が置かれていましたが、1901年にヴィドール自身によって削除されており、第4楽章はバッハのパッサカリアを思わせる主題をさまざまな変奏曲が彩っています。
 ローマ交響曲はグレゴリオ聖歌が巧みに織り込まれた美しい曲。初演はパリではなく、ベルリンのロマンティック・オルガンを用いて行われました。
 冒頭の音の絡み合いや、楽想の展開などに工夫が凝らされた作品です。第3集と同じく、ドイツのオルガニスト、ブローンの演奏です。
 
 

8.551432
¥1200
ReVIOLAtion ヴィオラのための作品集
 1-4. フョードル・ドルジーニン(1932-2007): 無伴奏ヴィオラ・ソナタ(1959)
 5-9. ヴァインベルク(1919-1996): 無伴奏ヴィオラ・ソナタ第3番Op.135(1982)
 10. ヴュータン(1820-1881): 無伴奏ヴィオラのためのカプリッチョ
  「パガニーニへのオマージュ」ハ短調Op.55
 11. グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):
  ポーランド風カプリッチョ(1949) (J.コスマーラによるヴィオラ編)
クシシュトフ・コメンダレク=ティメンドルフ(ヴィオラ)

 1988年ゲルハルト・エルンスト弦楽器製作ワークショップ、オイゲンシュティヒト製
 録音 2017年3月13,14日 Saint Michael's Evangelical-Lutheran church デトモルト、ドイツ

 「革命 Revolution」と「ヴィオラ Viola」を融合させたタイトル「ReVIOLAtion」が特徴、ポーランドの俊英ヴィオラ奏者コメンダレク=ティメンドルフ渾身のアルバム。どの曲も無伴奏ヴィオラのために書かれており、張りつめた緊張感が心地よい1枚です。
 冒頭のドウジーニンは、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の初演で知られるベートーヴェン弦楽四重奏団のヴィオラ奏者を務めた人。この曲でもショスタコーヴィチの作品を思わせる重苦しい雰囲気が感じられます。
 同じくショスタコーヴィチの友人ヴァインベルクの作品は、思いの他諧謔性に満ちたユニークな作風。ヴュータンの「パガニーニへのオマージュ」は技巧性の高い小品。
 同じくパツェヴィチの作品は「カプリッチョ」というタイトル通り、変幻自在な曲想を持つ小品。コメンダレク=ティメンドルフ高い演奏技術を駆使し、見事な演奏を聴かせます。
 
 

8.559855
¥1200
ゴンパー(1954-):協奏曲集、ムーンバースト
 チェロ協奏曲(2019)
  1. I. Mnemosyne/2. II. Lethe
 コントラバス協奏曲(2018)
  3. I. Penumbra
  4. II. Umbra - III. Antumbra
 5. ムーンバースト(2018)
 
 世界初録音
ティモシー・ギル(チェロ)...1-2
ヴォルカン・オーホン(コントラバス)...3-4
エマニュエル・シフェール(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

 録音2019年12月12日 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン...1-2 2019年1月7日 カドガン・ホール、ロンドン...3-5

 ロンドンで学び、アメリカを拠点に活躍する作曲家デイヴィッド・ゴンパーの協奏曲集。複雑なオーケストラの伴奏から浮かびあがる独奏楽器の音色に関心を持っているというゴンパー。
 チェロ協奏曲では、絶え間ない動きが印象的な第1楽章と、夢みるような第2楽章の対比が素晴らしく、「影」をテーマにしたコントラバス協奏曲では、楽器の音色を用いて様々な影や日蝕の光の効果を探ります。
 トラック5の「ムーンバースト」は以前リリースされた「サンバースト」(2015年作曲)に関連があり、彼の過去10年の作曲活動の経験を生かした作品となっています。
 ゴンパー作品の演奏を得意とするスイスの指揮者シフェールが、今回も優れた演奏を聴かせます。
 
 


8.660495
(3CD)
¥3600
マイアベーア(1791-1864):歌劇《ロミルダとコンスタンツァ》2幕(1817)
 ガエターノ・ロッシ: 台本
  【CD1】1. シンフォニア/2-20. 第1幕
  【CD2】1-5. 第1幕(続き)/6-18. 第2幕
  【CD3】1-19. 第2幕(続き)
 テオバルド...パトリック・カボンゴ(テノール)、レテッロ...ハビエル・ポベダーノ(テノール)、
 ロミルダ...キアラ・ブルネッロ(コントラルト)、ロタリオ...セザール・コルテス(テノール)、
 コンスタンツァ...ルイザ・ファトヨル(ソプラノ)、アルベルトーン...エマヌエル・フランコ(バリトン)、
 アンニーナ...クレール・ガスコワン(メゾ・ソプラノ)、ピエロ...ジュリオ・マストロトターロ(バリトン)、
 ウーゴ...ティモフェイ・パヴレンコ(バス)
 ルチアーノ・アコチェッラ(指揮)
 グレツキ室内合唱団(合唱指揮...マルシン・ヴロヴェル/芸術監督...マテウシュ・プレンドータ)
 クラクフ・パッショナルト管弦楽団(監督...ヤヌシュ・ヴィールツギャクツ)

 アンドレス・イェズス・ガルッチ(音楽助手&フォルテピアノ)
 録音 2019年7月17,19,26日 「ヴィルトバートのロッシーニ」 第30回音楽祭 Trinkhalle Bad Wildbad, Germany

 ユダヤ系ドイツ人の歌劇作曲家マイアベーア。主としてフランスでの活躍が知られていますが、若いころはロッシーニに憧れ、何曲かのイタリア語による歌劇を作曲しています。
 この《ロミルダとコンスタンツァ》は、26歳の若き作曲家初の成功作。いくつかのトラブルを乗り越えながらも、1817年にバドヴァで初演され「天才の作品」と大絶賛されました。その後、ヴェネツィア、ミラノ、フィレンツェ、コペンハーゲン、ミュンヘンで上演され幅広い人気を獲得しました。
 プロヴァンス王国における架空の王位継承を取り巻く陰謀と男女の愛を描いた内容で、劇的な展開に美しい旋律を絡めた聴きどころの多い作品です。
 主役のロミルダにはメゾ・ソプラノ(もしくは)アルトの声が用いられており、女性の落ち着きと感情の強さが表現されています。この"ヴィルトバートのロッシーニ"音楽祭では初演時のオリジナル・ヴァージョンが演奏されています。
 





BMOP SOUND


BMOP 1072
(SACD HYBRID)
¥2600
「ハロルド・シェイペロー(1920-2013):管弦楽作品集」
 (1)シンフォニア ハ短調(1948)
 (2)管弦楽のためのクレド(1955)
 (3)ピアノと小管弦楽のためのパルティータ(1960)
 (4)「緑の山のうえで」〜ジャズ・アンサンブルのための(1957)
 (5)セレナーデ ニ調(1945)〜弦楽合奏のための
ギル・ローズ(指揮)
ボストン・モダン・オーケストラ・プロジェクト

 調性を基本としたアメリカの作曲家シェイペロー作品集

 録音:2014-2016年、83:30

 ハロルド・シェイペローはロシア系ユダヤ人の移民。ハーバード大学でピストンらに師事。在学中、同じ生徒であったレナード・バーンスタインと親交を深めた。その後、ブーランジェ、ヒンデミット、クレネクにも学んだ。
 彼の作風は新古典主義ともいうべきものでいずれの作品も調性を基本としつつ、少しずつ新しい語法を取り込んで作品に新鮮味を出そうとしている。
 ジャズ・アンサンブルのために書かれた「緑の山のうえで」は讃美歌風のテーマがビッグバンドのなかで様々に色付けされ変奏されてゆく様が聴きもの。
 





HCR


HCR 24
¥2400
「スモーク&エア」〜イギリス実験音楽のいま
 (1)シャーメイン・リー:スモーク&エア(2019)
 (2)ブリン・ハリソン:デッド・タイム(2019)
 (3)クリスティーナ・ウルフ:アリストジナスの反響(2019)
 (4)ピエール・アレクサンドル・トランブレー:(アン)ウィーヴ(2019)
Wet Inkアンサンブル

 「スモーク&エア」〜イギリス実験音楽のいま

 録音:2019年

 前衛音楽と実験音楽は互いに影響を与え合うことはあっても違うもの。いまのイギリス現代音楽はすっかりヨーロッパの前衛音楽シーンに飲み込まれてしまった感があるが、誰ともつるまずひとりひとりが、それぞれやりたいことを勝手にやる「イギリス実験音楽」がまだ健在であったことを知る一枚。
 イギリス現代音楽界はバードウィスル、ファーニホウ、ナッセンやジョージ・ベンジャミン果ては(?)藤倉大、と常にヨーロッパ大陸を意識したアカデミックな前衛楽派が幅を利かせている。
 しかしそんなことはお構いなしに自宅のガレージやどこかの地下スタジオでひたすら自分の音に耳をすます作曲家達がいる。このディスクにはそんな作曲家達の近作を収録。
 ブックレットには生年が記載されていないが、若手中堅世代と思われる。どんな未知の才能が飛び出すか乞うご期待のディスク。
 





NMC


NMC D255
¥2400
「深紅の鳥」
 〜ニコラ・ルファヌ(b.1947)管弦楽作品集

  (1)隠された風景(1973)
  (2)コロンビア・フォールズ(1975)
  (3)哀歌(2014)
  (4)深紅の鳥(2017)
(1)ノーマン・デル・マー(指揮)、
 BBC交響楽団
(2)コルマン・ピアース指揮
 RTEナショナル交響楽団
(3)ギャヴィン・マロニー指揮
 RTEナショナル交響楽団
(4)レイチェル・ニコールス(Sop)
 イラン・ヴォルコフ指揮、
 BBC交響楽団

 巨匠ノーマン・デル・マーも登場!ニコラ・レファーヌ(b.1947)管弦楽作品集!

 録音:1973/1997/2015/2017年 [76:28]

 ニコラ・ルファヌはオックスフォード大などで学び、これまで100曲あまりの作品を発表し、あらゆるジャンルに作曲している。
 このディスクに収められた作品はいずれも自由な無調の様式で書かれていながら、旋律が豊かで現代のロマン主義とでもいうべき抒情性を備えている。
 ジョン・フューラーの詩をテキストとした「深紅の鳥」はオペラ的な拡がりを持つロマンティックなオーケストラ伴奏付き歌曲集。
 
 

NMC D258
¥2400
リンダ・バックリー(b.1979)作品集
 (1)-(4)「海の底から(O Iochtar mara)」
   〜声、アンサンブルとエレクトロニクスのための
 (5)「フリダー」〜ピアノとエレクトロニクスのための
 (6)「ディスコルディア」〜打楽器とエレクトロニクスのための
 (7)「ハザ」〜弦楽四重奏とエレクトロニクスのための
 (8)「キリエ」〜声とエレクトロニクスのための
 (9)「爆発する星」〜ヴァイオリンとエレクトロニクスのための
リンダ・バックリー(声&エレクトロニクス)
(1)-(4)ラーラ・オリオネール(声)
クラッシュ・アンサンブル
(5)イザベル・オコネル(Pf)
(6)ジョディ・バーゲス(Canna Sonora)
(7)コンテンポ四重奏団
(9)ダラー・モーガン(Vn)

 アイルランドの作曲家リンダ・バックリーの生楽器とエレクトロニクスのための作品集

 録音:2019年 [78:17]

 バックリーはアイルランド出身の作曲家で歌手としても活動している。
 調性やモードを基本とした語法で作曲しており、生楽器の音を加工したり、生楽器とエレクトロニクスを融合する音楽はいずれも静かで瞑想的な雰囲気を持つ。
 アンビエント、ミニマル系の作曲家との親近性が感じられ、ブライアン・イーノ、ハロルド・バッド、ギャヴィン・ブライヤーズらの音楽が好きな人は気に入ること間違いなし。
 




<国内盤> 


EDITION HST

HST-911
(12CD)
¥8800+税
「J.B.ヴァンハル(1739 -1813);60の交響曲集-Vol.I (HST-911) 」
 Bryan C1, C9, cm3, D21, Es2, Es4, Es5, E1, E2, E3, E4, em3,
 F3, F4, fm1, G0, G1, G4, G7, G8, A1, A3, A5, am1, B2, B4
  の全26曲を収録 (CD12枚組み、PPケース入り)
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;
 松井利世子、
 福本 牧(ヴァイオリン)、他

 「ヴァンハル:60の交響曲集(上下2巻)」2005年から約15年かけて収録された交響曲集を楽団結成23周年限定盤として発売!

 録音: 2005-2009年、東京・三鷹、風のホールなどにてライヴ収録
 〜限定盤・楽団結成23周年記念、特別価格!
 
 
HST-912
(12CD)
¥8800+税
「J.B.ヴァンハル(1739 -1813);60の交響曲集-Vol.II (HST-912)」
 Bryan C4, C6, C7, C7a, C8, C15, C24, C25, C27, D1, D6, D7,
 D9, D15, D18, D19, dm1a, dm2, Es4(Prager), Es9, Es14, E5, em2,
 F2, F6, F7, fm1(Prager), G2, G10, G13, gm2, A4, A7, am1(Prager)
  の全34曲を収録 (CD12枚組み、PPケース入り)
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ
リーダー;
 松井利世子、
 福本 牧(ヴァイオリン)、他

 録音: 2009-2018年、東京・三鷹、風のホールなどにてライヴ収録
 〜限定盤・楽団結成23周年記念、特別価格!
 



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 SONETTO CLASSICS(国内盤仕様)



Sonetto Classics
JSONCLA0005
\3500+税
国内盤仕様

ニレジハージ・ライヴ/ Vol. 2
 1982年来日時の未発表写真(撮影・幡野好正)24ページのミニ・フォトブック付き

Disc1:
フォレスト・ヒル・クラブハウス(1973)
 リスト:巡礼の年 第3年より第5曲『ものみな涙あり/ハンガリーの旋法で』
 リスト:悲しみのゴンドラ(第2稿)
 ブラームス:4つの小品集 Op.119より第4曲:ラプソディ 変ホ長調
 ドビュッシー:版画より第1曲『塔』
 ドビュッシー:レントより遅く
 リスト:巡礼の年 第3年より第6曲『葬送行進曲』
 チャイコフスキー:中級程度の4つの小品 Op.40より第8曲:ワルツ 変イ長調
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番嬰へ長調 Op.40

(アンコール)
 グリーグ:抒情小曲集 第5集 Op.54より第4曲:ノットゥルノ
 スクリャービン:悲劇的詩曲 Op.34
Disc2:
ラスト・レコーディング(1984)
 リスト:巡礼の年 第3年より第3曲『エステ荘の糸杉にII:哀歌』
 リスト:オラトリオ『キリスト』より第1部『クリスマス・オラトリオ』第4曲:飼い葉桶の羊飼いの歌

エルウィン・ニレジハージ(ピアノ)

ライヴ録音:
Disc1:1973年5月24日 サンフランシスコ、フォレスト・ヒル・クラブハウス(ステレオ)
Disc2:1984年10月 サンフランシスコ、リカルド・エルナンデス邸(モノラル)


 カーネギー・ホールに突然ひとりの浮浪者がやってきて、演奏会をさせてほしいと言い出した。
 どう見てもただの浮浪者。
 ところが関係者が根負けしてピアノを弾かせてみるとムチャクチャすごい。

 かくしてコンサートは決定。もちろん大成功に終わる。

 ピアノ史上最大の奇人、アルヴィン・ニレジハージ。

 2歳で作曲をはじめ、神童中の神童と呼ばれ心理学研究所の研究対象にまでなった。一度聴いた曲は何年たっても忘れなかったという。
 17歳で当時最年少記録でカーネギー・ホール・デビュー。
 ところがその後業界のコマーシャリズムを嫌悪しドロップアウト。
 小さいときから自分でご飯を食べたことがなかったという(召使が口まで食事を運んだらしい)彼は日常生活をまともに送ることができずその後ピアノも売り払い、浮浪者に身を落とす。

 そして数十年の貧困と隠遁の後、9番目の妻の治療代を稼ぐために現れたのがそのカーネギー・ホールだったという。


 



プロモーション動画、どうぞ!

https://youtu.be/Emzb3vYFFf8


 長年のブランクと年齢からくるテクニックの衰えはあったものの、一連の復帰公演はリスト以来の19世紀的グランド・スタイルの真髄を伝えるものとして評判となり、数年後にアメリカ、続いて日本で起こったニレジハージ・ブームのきっかけとなりました。
 2016年、我々が回収したとあるアーカイブの中に一本の古いリールがありました。ケースの中に入っていたメモに「フォレスト・ヒル・クラブハウス公演を記録したマスター・テープ」とあり、リストの『2つの伝説』(ニレジハージの要請で未録音)を除くプログラムの全ての楽曲に加えて、多くの熱心なファンにとっても未聴だったアンコール楽曲のスクリャービン『悲劇的詩曲』も記録されていました。2008年に「Music Arts」がこの公演録音の一部をリリースしていたものの、そこで使われた録音のソースは、ファンの間で出回っていたイコライジングが強めにかけられたCD-R音源、という不十分なものでした。

 今回、我々はこのマスター・テープをアビー・ロード・スタジオに持ち込み、24ビットのデジタル・トランスファーを行い、原音の色を損なわないように慎重にリマスタリングを行いました。ディスク1に収めたのがこの録音です。
 ディスク2には、ニレジハージの「白鳥の歌」となった1984年の未発表録音が収められています。ニレジハージを支援していた親友のリカルド・エルナンデス氏の自宅ピアノで私的に収録されたものです。ここでは、エルナンデス氏より我々に贈られたオリジナル・テープをリマスタリングしています。外で嵐が吹きすさぶ中、わずか1人の聴衆のために弾かれた2曲のリスト作品をカセット・テープ録音したもので、モノラル録音ながら豊かな色彩と孤絶感に満ちた空気が捉えられています。残念ながら、この音源を提供したエルナンデス氏はアルバム完成の一月前の2020年9月1日に死去されました。感謝の意味を込めて本アルバムはエルナンデス氏に捧げられています。

 「失われた天才」の著者ケヴィン・バザーナ執筆による解説を収めた冊子に加え、1982年のニレジハージ来日時の数々の未発表写真(撮影・幡野好正)を収めた24ページのミニ・フォトブック「Nyiregyhazi in Japan, 1982」も収録しています。ユニークな演奏哲学を伺わせる名言の数々とともにお楽しみください。

 本アルバムは、前作の「ニレジハージ・ライヴ、Vol.1」と同様に、ニレジハージの遺産管理を行うオランダ、クロムニーの国際アーヴィン・ニレジハージ財団の全面的な承認を受けた公式盤となっております。






 第1弾、こちらも限定盤、お早めに。


第1弾


JSONCLA 0002
(2CD)
\3000+税

ニレジハージ・ライヴ/
 Vol. 1:センチュリー・クラブ・オブ・カリフォルニア 1972


Disc. 1
 ブラームス:ピアノソナタ第3番

Disc. 2
 リスト:
  巡礼の年第3年より
   第2曲「エステ荘の糸杉に寄せてI・哀歌」※、
   第4曲「エステ荘の噴水」
  巡礼の年第1年『スイス』より
   第7曲「牧歌」、
  メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」
 ショパン:
  マズルカ嬰ハ短調Op.6 No.2、プレリュード嬰ハ短調Op.28 No.10、
  マズルカ ヘ短調Op.63 No.2、ロ短調Op.33 No.4*
 ブラームス:間奏曲変ホ短調Op.118 No.6*
 ドビュッシー:『版画』より 第1曲「塔」
 リスト:巡礼の年第2年補遺『ヴェネツィアとナポリ』より 第3曲「タランテラ」

<アンコール>
 リスト:
  巡礼の年第1年『スイス』より 第2曲「ヴァレンシュタットの湖で」
  2つの演奏会用練習曲より 第1曲「森のざわめき」

  ※冒頭にオリジナル・テープに起因する欠落があります
   Stereo/Mono*
アルヴィン・ニレジハージ


 “ロスト・ジーニアス”の歴史的復帰コンサート 優秀録音にて世界初リリース!

 一般的に知られている1973年5月の録音よりも以前に存在した、1972年12月のライヴの録音集です。

 アルヴィン・ニレジハージは数十年の貧困と隠遁の後、9番目の妻の治療時を稼ぐために公開演奏を再開しました。
 まさに新発見とも言えるこの録音集はプライベート録音としては状態がよく、多岐にわたる作曲家の作品を収録しており、彼の音楽性がよく理解できる貴重な内容となっています。

 20世紀の特異なピアニストの音色が見事によみがえります。



【動画】ニレジハージライヴVol.1 ハイライト ↓ 
 https://www.youtube.com/watch?v=H_55QBVmzsU





<映像>


OPUS ARTE(映像)


OA1248D
(DVD)
¥2600
バレエ『くるみ割り人形』全2幕のバレエ
 原作: E.T.A.ホフマン、
 音楽: チャイコフスキー、
 振付: ルドルフ・ヌレエフ
  クララ...メール・パーク/ドロッセルマイヤー、王子...ルドルフ・ヌレエフ/
  羊飼い...レスリー・コリア/ねずみの王...ロナルド・プライステッド/
  くるみ割り人形...ウェイン・スリープ/雪の精...モニカ・メイソン/雪の精...ディアンヌ・ベルガム/
  フリッツ...キース・マーティーン/ルイザ...アン・ジェンナー/シュタールバウム...レズリー・エドワーズ/
  シュタールバウム夫人...ベティー・カヴァナ/おばあさん...ジェルド・ラーセン/
  おじいさん...スタンリー・ホールデンほか 英国ロイヤル・バレエ
  コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団、合唱団ジョン・ランチベリー(指揮)

 振付・制作...ルドルフ・ヌレエフ、美術...ニコラス・ジョージアディス、照明...ウィリアム・バンディ
 収録:1968年3月10日 コヴェントガーデン王立歌劇場/収録時間:本編96分
 映像:4:3 カラー NTSC All Region 片面1層(DVD)/音声:LPCM mono

 【1968年、ヌレエフ振付による伝説的『くるみ割り人形』】
 英国BBC放送が収録した1968年の貴重な舞台の商品化。
 ソヴィエトからの亡命後、英国ロイヤル・バレエを中心に活躍していたヌレエフが振付を行った『くるみ割り人形』。ドロッセルマイヤーと王子をヌレエフが1人2役で演じるなど、随所に独自の演出が見られ、振付そのものも古臭さを全く感じさせません。
 またヌレエフが当時よく組んでいたマーゴ・フォンテインではなく、メール・パークがパートナーを務めていることも新鮮。
 50年以上前としてはかなり上質なカラー映像で、当時のスターたちの瑞々しい演技を十二分に堪能することができます。
 
















10/20(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS



BIS SA 2490
(SACD HYBRID)
¥2800
フィリップ・ルルー(1959-):ソプラノ・サクソフォンとピアノのための作品集
 (1)SPP〜ソプラノ・サクソフォンとピアノのための(2000)
 (2)AMA〜ピアノのための(2009)
 (3)「Conca Reatina — Ruban de Möbius」〜
  ソプラノ・サクソフォンとピアノのための(2018)
 (4)「反復 - 反対」〜ピアノのための(2018)
 (5)「密集している - 沈める」〜ピアノのための(2011)
 (6)「理性」〜ソプラノ・サクソフォンとピアノのための(2019)
クロード・ドゥラングル(ソプラノ・サクソフォン)
オディル・ドゥラングル(ピアノ)

 作曲家立会いの下、録音が実現!ドゥラングルが奏でるフィリップ・ルルーのソプラノ・サクソフォンとピアノのための作品集

 セッション録音:2019年10月/オルネ=ス=ボワ、県立コンセルバトワールのサル・モーツァルト(セーヌ=サン=ドニ県、フランス)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、65'17
プロデューサー&サウンド・エンジニア:マリオン・シュヴェーベル(Take5 Music Production)

 SACD ハイブリッド盤。
 サクソフォン奏者のクロード・ドゥラングルとピアニスト、オディル・ドゥラングルによる最新盤は、1959年生まれの現代作曲家フィリップ・ルルー立会いの下、録音が実現しました。
 ルルーとは30年の付き合いというドゥラングル。彼らは相互にインスプレーションを与えあいその中で生まれた音楽がこのアルバムに凝縮されております。スペクトル楽派第二世代のルルーの音楽語法はまさに独自の路線を貫いた作風。
 それは奏法にも表れており、ピアノではハーフペダルを効果的に用い、空間の響きを大事にしております。
 2020年のコロナ禍において彼らが伝えたい「音楽を通じて友情を語り、困難な時代でも人々を団結させたい」という思いが込められたアルバムが完成しました。
 
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BIS 2433
(2CD)
¥5200→\4890
猟奇的大作ついに完成
 ソラブジの100の超絶技巧練習曲第6集
ソラブジ:100の超絶技巧練習曲より第84-100番

 CD 1(45'23) 第84-98番
 CD 2(72'35) 第99 & 100番
フレドリク・ウレーン
 (ピアノ/スタインウェイD)

 ソラブジの超大作「100 の超絶技巧練習曲」、ついに完成!!!

 セッション録音: 2018年6月(第84-88&92番)、2019年5月(第89-91、93-98番)、2019年12月(第99&100番)/カロリンスカ研究所内アウラ・メディカ(ストックホルム、スウェーデン)
 DDD、CD 1 45'23、CD 2 72'35
 プロデューサー&サウンド・エンジニア:トーレ・ブリンクマン(Take5 Music Production)

 イギリスの作曲家、ピアニストのカイクシュルー・シャプルジ・ソラブジ(1892-1988)の超大作「100の超絶技巧練習曲」がついに全曲録音がされました!
 対位法と和声はある程度基本的な教育は受けたものの、ほとんど独学で作曲とピアノを学んだソラブジ。その優れた手腕で独奏会を開いていたものの、やがてコンサート活動を放棄し、その後は作曲家、批評家としても活躍しました。
 「100の超絶技巧練習曲」は身の毛のよだつ難曲で、全100 曲通すと7 時間かかります。第6 集には第84 番から第100番が収録されております。いずれも狂気じみた音楽ながら、ピアノならではの妖しい美しさに満ちています。
 名手フレドリク・ウレーンが挑んだ全録音は一大偉業達成とも言えましょう!

 第1-25番(BIS 1373)、第26-43番(BIS 1533)、第44-62番(BIS 1713)、第63-71番(BIS 1853)、第72-83番(BIS 2223)、好評発売中です!

 




第1集〜第5集

BIS 1373
\2600→\2390
ソラブジの100の超絶技巧練習曲第1集
ソラブジ:100の超絶技巧練習曲より第1-25番
フレドリク・ウレーン(Pf)

BIS 1533
\2600→\2390
ソラブジの100の超絶技巧練習曲第2集
ソラブジ:100の超絶技巧練習曲より第26-43番
フレドリク・ウレーン(Pf)

 BIS 1713
\2600→\2390
ソラブジの100の超絶技巧練習曲第3集
ソラブジ:100 の超絶技巧練習曲より第 44-62 番
フレドリク・ウレーン (Pf)
DDD、80’25”

 BIS 1853
\2600→\2390
ソラブジの100の超絶技巧練習曲第4集
 ソラブジ:100の超絶技巧練習曲より第63-71番
フレドリク・ウレーン(ピアノ)
セッション録音:2005 年12 月(第66 番)、2014 年7 月(第63-65 番、第67-71 番)/ストックホルム/DDD、79’26”

 BIS 2223
\2600→\2390
ソラブジの100の超絶技巧練習曲第5集!
 ソラブジ:100の超絶技巧練習曲より第72-83番
フレドリク・ウレーン(ピアノ)
 セッション録音: 2014年7月(第72-74番)、2015年4月(第75-83番)/ストックホルム/79’25”

 
 


BIS SA 2485
(SACD HYBRID)
¥2800
ヤコブ・ケッレルマンが情熱のアランフェス協奏曲を録音!
 (1)ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
 (2)フランシスコ・コル(1985-):
   「トゥリア」〜ギターとアンサンブルのための協奏曲
 (3)ファリャ:
   「クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌」〜ギターのための
 (4)アルベニス:
   「エヴォカシオン」〜『イベリア』より(クリスチャン・カールセン編)
 (5)ピート・ハーデン(1979-):「慰めと煌めき」〜ギターとアンサンブルのための
ヤコブ・ケッレルマン
 (ギター/マティアス・ダマン製)
クリスチャン・カールセン(指揮)
(1)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
(2)(4)(5)ノルボッテンNEO

 実に味わい深い演奏!ヤコブ・ケッレルマンが情熱のアランフェス協奏曲を録音!!

 録音:(1)2019年10月/ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)、(2)(5)2017年12月/スタジオ・アクースティクム(ピテオー、スウェーデン)、(3)(4)2019年9月/スウェーデン・ラジオ内スタジオ3(ストックホルム、スウェーデン)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、63'42

 SACD ハイブリッド盤。
 現在ヨーロッパを中心に活躍するギタリスト、ヤコブ・ケッレルマンがロドリーゴのアランフェス協奏曲を録音しました!

 ストックホルム生まれのケッレルマンは母国スウェーデンをはじめスペイン、オランダ、ドイツで研鑽を積み、BIS レーベルでもおなじみの名手フランツ・ハラースのマスタークラスのディプロマも取得した実力派ギタリスト。
 ヴァイオリンのダニエル・ミグダールとのデュオ「デュオ KeMi」とても活躍し、BIS レーベルから「シューベルトのアルペジョーネ・ソナタ」(BIS SA 2375)をリリースしております。
 期待のソロ・アルバムでは情熱あふれるアランフェス協奏曲をはじめ、現代作曲家コル、ハーデンの作品も収録。ケッレルマンの巧みな演奏をお楽しみください!

 
 
 


BIS SA 2475
(SACD HYBRID)
¥2800
『彷徨いながら不思議に思う』〜
 ベートーヴェン、シューベルト、マーラー、ブリテン歌曲集
ジェームズ・ニュービー(バリトン)
ヨーゼフ・ミドルトン(ピアノ)
  ブリテン:「彷徨いながら不思議に思う」/
  ブリテン:「なぐさめる人もなく」〜民謡編曲第3集『イギリスの歌』より/
  シューベルト:「さすらい人」D.489/
  シューベルト:「さすらい人」D.649/
  シューベルト:「ドナウ川の上で」D.553/
  シューベルト:「戸外にて」D. 880/
  シューベルト:「夕星」 D.806/
  ベートーヴェン:「アデライーデ」Op.46/
  ベートーヴェン:「五月の歌」Op.52-4/
  ベートーヴェン:「遥かなる恋人に」Op.98/
  マーラー:「シュトラスブルクの砦に」/
  マーラー:「惨殺された鼓手」/
  マーラー:「原光」/ブリテン:「真夜中に」〜民謡編曲第4集『アイルランドの歌』より/
  ブリテン:「夏のなごりのバラ(庭の千草)」〜民謡編曲第4集『アイルランドの歌』より/
  ブリテン:「セイル・オン、セイル・オン」〜民謡編曲第4集『アイルランドの歌』より

 イギリス期待のバリトン歌手ジェームズ・ニュービーが歌うベートーヴェン、シューベルト、マーラー、ブリテン歌曲集

 セッション録音:2019年10月/ポットンホール(サフォーク州、イギリス)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、75'26
 プロデューサー:ロバート・サフ

 SACD ハイブリッド盤。
 イギリス期待のバリトン歌手ジェームズ・ニュービーがベートーヴェン、シューベルト、マーラー、ブリテンの歌曲を録音しました。
 ニュービーはこれまでにキャサリン・フェリア賞(2016年)、ウィグモア・ホール/ インディペンデント・オペラ・ヴォイス、フェローシップ(2016年)、リヒャルト・タウバー賞(シューベルトのリートの解釈における最優秀賞)、グラインドボーンのジョン・クリスティ賞(2017年)など名誉ある数々の受賞歴を誇ります。
 また、ヨーロッパの権威ある新人賞エコー・ライジングスターに選ばれ2020/2021 シーズンにはヨーロッパ各地での演奏会が予定されております。
 リート歌手としてだけでなくオペラでも注目されており、2017年のグラインドボーン音楽祭では『椿姫』、『ハムレット』、『皇帝ティートの慈悲』に出演。さらに『ドン・パスクワーレ』ではドン・パスクワーレ役に抜擢され、大絶賛されました。

 ピアノのヨーゼフ・ミドルトンは、声楽のピアニストとして引っ張りだこの存在で、サミュエル・ハッセルホルンの「シューマンの 歌曲集「ひそやかな愛」」(HMN916114)、キャロリン・サンプソンの「「コントラスト」- イギリス名詩による歌曲集」(BIS SA 2413)、「狂気のなかの正気」(BIS SA 2353)など、数多くのディスクでも高い評価を得ております。
 ニュービーの堂々たる歌声とミドルトンの洗練されたピアノをお楽しみください。

 
 





HAENSSLER



HC 20049
(10CD+1DVD)
¥5200
ヘンデル:宗教曲集
 CD 1(64'15)& CD 2(68'51)
  ・オラトリオ「メサイア」 HWV 56(英語版)
    シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)、インゲボルク・ダンツ(アルト)、
    ジェームズ・テイラー(テノール)、トーマス・クヴァストホフ(バス)、
    ヘルムート・リリング(指揮)、オレゴン・バッハ祝祭管弦楽団、オレゴン・バッハ祝祭合唱団
    録音:1997年7月12-15日/シルヴィア・コンサートホール(オレゴン)
 CD 3(60'14)& CD 4(70'29)
  ・オラトリオ「サウル」 HWV 53
    キルステン・ブレイズ(ミカル/ソプラノ)、エリザベト・ケウシュ(メラブ/ソプラノ)、
    ダニエル・テイラー(ダヴィデ/アルト)、ノーマン・シャンクル(ヨナタン/テノール)、
    マルクス・アイヒェ(サウル/バス)、ヘルムート・リリング(指揮)、
    ゲヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
    録音:2007年1月27-29日/シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール
 CD 5(57'28)& CD 6(32'04)
  ・オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」 HWV 75
    アネタ・ミハーリョヴァー(ソプラノ)、ヤナ・マモノヴァ(ソプラノ)、岡村知由紀(ソプラノ)、
    ルチア・ドゥショニョヴァー(メゾソプラノ)、カロリーナ・シコラ(メゾソプラノ)、
    ベンジャミン・ブラン(テノール)、ヴィアール・ヴィトル(バス)、
    ロルフ・ベック(指揮)シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭管弦楽団、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭合唱団
    録音:2009年3月20-23日/シュロス・キール
 CD 7(77'43)、CD 8(34'50)& CD 9(31'45)
  ・オラトリオ「ベルシャザル」HWV 61
    シルヴィア・スタールマン(ソプラノ)、ヘレン・ラープ(メゾソプラノ)、ハイドルーン・アンカーセン(アルト)、
    ヴィルフリート・ヨアヒム(テノール)、ヘルゲ・ビルケランド(バス)、
    ヘルムート・リリング(指揮)、ゲヒンゲン聖歌隊、シュトゥットガルト室内管弦楽団
 CD 10(63'10)
  ・「ディティンゲン・テ・デウム」 HWV 283
    ドロテー・フリース(ソプラノ)、マティアス・レクスロート(カウンター・テナー)、
    トーマス・クーリー(テノール)、ライムント・ノルテ(バス)、
    ウルリヒ・シュテッツェル(指揮)、シーゲン・バッハ合唱団、フリーデマン・インマー・トランペット・コンソート、
    ハノーファー・ホーフカペレ
  ・「サムソン」 HWV 57よりアリア「皆既月食」、「Thus when the sun from's watry bed」
    エルンスト・ヘフリガー(テノール)、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、カール・リヒター(指揮)
  ・「ヨシュア」 HWV 64よりアリア「O hätt ich Jubels Harf」
    マリア・シュターダー(ソプラノ)、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、カール・リヒター(指揮)
  ・「セルセ」 HWV 40より「オンブラ・マイ・フ」、「裏切った男を愛する女など」
  ・「エジプトのジュリアス・シーザー」 HWV 17より「Svegliatevi nel core」

    エルンスト・ヘフリガー(テノール)、ミュンヘン・バッハ管弦楽団、カール・リヒター(指揮)
 DVD(2h16'00)
  ・オラトリオ「メサイア」HWV 56(モーツァルト編)
    ドナ・ブラウン(ソプラノ)、コルネリア・カリッシュ(メゾソプラノ)、
    ロベルト・サッカ(テノール)、アラステア・マイルズ(バス)
    ヘルムート・リリング(指揮)、
    シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
     収録:1991 年/エルヴァンゲン教区教会、シュトゥットガルト近郊

 モーツァルト編のメサイアのライヴ映像も収録!リリングの名演を中心としたヘンデルの宗教曲がお買い得セットになって登場!

 CD 1 64'15、CD 2 68'51、CD 3 60'14、CD 4 70'29、CD 5 57'28、CD 6 32'04、CD 7 77'43、CD 8 34'50、CD 9 31'45、CD 10 63'10、DVD 2h16'00、NTSC(字幕:英)

 ヘンスラー・レーベルの音源を中心としたヘンデルの宗教曲集が登場!
 その中心はヘルムート・リリングの誉れ高き名演で構成されており、オラトリオ「メサイア」(1997年録音)、オラトリオ「サウル」、オラトリオ「ベルシャザル」など、充実の作品が揃いました。
 リリング率いるシュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウムの優れたアンサンブルと長年積み重ねた深い音楽性が結実した演奏で、オラトリオの名作の真髄に迫っております。

 また今回のセットではモーツァルト編のメサイアのライヴ映像も収録。当ライヴは1991年、シュトゥットガルト近郊、エルヴァンゲン教区教会にて収録されたものです。
 ウィーンの音楽愛好家の男爵から私的上映用に編曲を依頼されたモーツァルト編曲版はトランペットの大胆なアレンジなど聴きどころがたくさんあります。
 長らく廃盤だっただけに当セットでの復活は嬉しい限りです(字幕:英)。

 
 





HARMONIAMUNDI



HMX 2908960
(3CD)
¥3200
ピアソラ〜 Nuevo Tango !ブエノスアイレスの音楽
 CD1
  ・バンドネオン協奏曲
    パブロ・マイネッティ(バンドネオン)リウレ劇場室内管弦楽団 ジュゼップ・ポンス(指揮)
  ・タンゴの歴史(フルートとギターのための)
    セシル・ダルー(フルート) パブロ・マルケス(ギター)
  ・タンゴ・ポルテーニョの3 楽章
    リウレ劇場室内管弦楽団 ジュゼップ・ポンス(指揮)
 CD2
  ・リベルタンゴ
    ロンドン・コンチェルタンテ
  ・デリカシモ
    パブロ・マイネッティ(バンドネオン) リウレ劇場室内管弦楽団 ジュゼップ・ポンス(指揮)
  ・ミケランジェロ 70
    ロンドン・コンチェルタンテ
  ・天使のミロンガ
  ・天使の死
    パブロ・マイネッティ(バンドネオン) リウレ劇場室内管弦楽団 ジュゼップ・ポンス(指揮)
  ・天使の復活
  ・エスクアロ/ 鮫
    アン・ホブソン・パイロット(ハープ) ルシア・リン(ヴァイオリン) JPジョフレ(バンドネオン)
  ・ブエノスアイレスの冬
    パブロ・マイネッティ(バンドネオン) リウレ劇場室内管弦楽団 ジュゼップ・ポンス(指揮)
  ・ヴァルシシモ
    アン・ホブソン・パイロット(ハープ) ルシア・リン(ヴァイオリン)
  ・孤独(タンゴ・バレエより)
    ロンドン・コンチェルタンテ
  ・タンゴ組曲:タンゴ第3 番(フルートと2 本のギター)
    セシル・ダルー(フルート) パブロ・マルケス(ギター) レオナルド・サンチェス(ギター)
  ・アディオス・ノニーノ
    パブロ・マイネッティ(バンドネオン) リウレ劇場室内管弦楽団 ジュゼップ・ポンス(指揮)
 CD3
  ・ル・グラン・タンゴ
    タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ) ハビエル・ペリアネス(ピアノ)
  ・6 つのタンゴ・エチュード(ソロ・フルートのための)
    セシル・ダルー(フルート)
  ・迷子の鳥たち
  ・ハシント・チクラーナ
  ・操り人形
  ベルナルダ・フィンク(メゾソプラノ) カルメン・ピアッツィーニ(ピアノ)
  ・5 つの小品(ソロ・ギターのための)
    パブロ・マルケス(ギター)
  ・忘却(アルトフルート、バンドネオン、ギター、コントラバスのための)
    セシル・ダルー(フルート) レオナルド・サンチェス(ギター)
    ホアン・ホセ・モサリーニ(バンドネオン) マウリシオ・アンガリータ(コントラバス)

 タンゴ〜不滅の100年、ピアソラの名曲・名演集

 アルゼンチン・タンゴに革命を起こしたアストル・ピアソラ。伝統的なタンゴを活かしながら、ジャズやクラシックなどまったく違うジャンルの音楽をあえて取り入れ、数々の名曲を生みました。
 このボックス・セットは、ハルモニアムンディ・フランスからリリースされてたピアソラの名曲・名演を集めたもの。
 ヴィオラの女王タベア・ツィンマーマンと近年充実著しいスペインのピアニスト、ペリアネスによる「ル・グラン・タンゴ」。
 20代の頃からタンゴの世界では当時から世界的に有名な天才バンドネオン奏者として活躍しているブエノスアイレス生まれのパブロ・マイネッティによる「バンドネオン協奏曲」。
 ブーレーズも絶賛した女性フルート奏者、セシル・ダルーによる「タンゴの歴史」。
 
 1969年からボストン交響楽団で演奏を始め、1980年から2009年まで首席ハープ奏者を務めたアン・ホブソン・パイロットとアルゼンチン出身ニューヨーク在住、コンテンポラリー・タンゴのニュー・スターとして世界中から注目を集めるバンドネオンのJ.P.ジョフレ、そして11歳でメンデルスゾーンの協奏曲をシカゴ響と共演してデビューした天才ヴァイオリニスト、ルシア・リンによる「エスクアロ/鮫」や「天使の復活」など、ピアソラの偉大なる遺産を、網羅しています。
 




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LA DOLCE VOLTA



LDV 76
¥2700→\2490
3人の天才が・・・
 フィリップ· カサール、アンヌ· ガスティネル、ダヴィド・グリマル
  ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集

 ピアノ三重奏曲第5番ニ長調作品70-1「幽霊」
 ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調作品97「大公」
フィリップ・カサール(ピアノ)
アンヌ・ガスティネル(チェロ)
ダヴィド・グリマル(ヴァイオリン)

 フィリップ· カサール、アンヌ· ガスティネル、ダヴィド・グリマルによる"忠誠"と"自由"をもとに長年積み重ねてきた3人だからこそできるベートーヴェンがここに!

 録音:2019年11月4,6日、Arsenal-Metz en Scènes(Salle de L'Esplanade)/66'42、輸入盤・日本語帯・解説付

 長年にわたり共演を重ねているフィリップ· カサール(ピアノ)、アンヌ· ガスティネル(チェロ)、ダヴィド・グリマル(ヴァイオリン)によるベートーヴェンのピアノ三重奏曲がリリースされます。
 あえて常設トリオとせずに個々の" 自由" を尊重し、高い理想掲げて演奏してきた3人だからこそ、ルーティンワークとは無縁の新鮮かつ先入観のない演奏が繰り広げられています。
 3人はここ数年ベートーヴェンの作品に熱心に取り組んでいました。録音に当たっては、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を最も象徴する2作品を選んだといいます。
 そしてじっくりと作品と向き合うなかで、ベートーヴェンの堅固な構造はもちろんのこと、夢幻的な側面も強く感じ、それをベートーヴェンの心の奥底の孤独な声としていかに音楽を表現するかに重点を置いたといいます。
 3人の音楽性を補い合い、その相違を建設的な道筋をへて、より親密にテンポや呼吸を合わせ、細部に至るまで妥協せずに作り上げた演奏を聴くことができます。



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 今回のアルバムと直接の関係はないと思うが、こちらも4人の天才が集結したベートーヴェン。


NAIVEが開店休業状態で新録音も途絶えがちなアンヌ・ガスティネル
しかし2年前のこの演奏はすごかった!
まだ入ってくるうちにどうぞ。



NAIVE
 
V 5418
\2600
顔ぶれがすごいんじゃない、演奏がすごい!
 これから数十年この曲の代表的録音となるであろう
  パーヴォ、ガスティネル、アンゲリッシュ、ギル・シャハム、
三重協奏曲
 ベートーヴェン:
  ・ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲(三重協奏曲) ハ長調 op.56
    ギル・シャハム(ヴァイオリン)、アンヌ・ガスティネル(チェロ)、
    ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)、パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)、フランクフルト放送交響楽団
  ・ピアノ三重奏曲第4番 変ロ長調 op.11「街の歌」(クラリネット、チェロとピアノ)
    アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)、
    アンヌ・ガスティネル(チェロ)、ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
 注目盤。ガスティネル、アンゲリッシュ、ギル・シャハム、A. オッテンザマー、パーヴォ!超豪華顔ぶれによるベートーヴェン!

 録音:[協奏曲]2015年3月4-日(フランクフルト)、[三重奏曲]2017年10月20日(ベルリン)

 まちがいなくこれから数十年この曲の代表的録音となるであろう、壮絶な演奏。
 最初聴いた瞬間からその気配がただものでないと感じるはず。
 なんとなく名曲とは思いつつ、どこかで敬遠しがちだったこの大曲に、ようやく心から感服しうる名演に出合えた。








そして天才ダヴィド・グリマル



 ダヴィド・グリマル。
 フランスの第一線で活躍するヴァイオリン奏者。

 天才。

 パリ国立高等音楽院にて、レジス・パスキエに師事、さらにシュロモ・ミンツやアイザック・スターン、さらにフィリップ・ヒルシュホーンらからも薫陶をうけた。
 ソロ・ヴァイオリン奏者として様々なオーケストラと共演するほか、様々な作曲家から作品を献呈されている(ダルバヴィー、エスケシュ、ジジェル、イヴァン・フェデーレ他)。
 長年にわたり名ピアニスト、プルーデルマッハーとコンビを組み室内楽の活動も展開。指揮者なしで演奏するオーケストラ「レ・ディソナンス」を結成。ソロ、室内楽、さらにオーケストラ活動を展開している。

 使用楽器は「ex Roederer」( ストラディヴァリウス、1710 年) と「ドン・キショット(ジャック・フスティエ製)」の2 つ。

 そのグリマル、これまでAPARTEなどで鮮烈な演奏を聴かせて来ていたが、ついに自分のレーベルを立ち上げた。おそらくレーベルにいろいろ無理難題を要求して敬遠されて、「だったら自分でやるわい」と言って立ち上げたのではないか(店主推測)。
 しかしきっと性格に問題があるのか、それとも不測の事態でもあったのか・・・しばらくして立ち消え。新譜も出なくなり、旧譜も入ってこなくなった。

 これだけの才能が埋もれてしまうのはなんとももったいない。
 ということで現在手に入る数少ないアルバムをご紹介しておきます。








 ということで見てほしい。この動画。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=mgH9qQsHLOc

 グリマルは「指揮者」ではないから指揮はしていない。
 というかそれ以前にオーケストラに背を向けている。

 しかし・・・しかし、背中で指揮しているのである。
 ちょっとだけ後ろを振り返ってときどき団員をにらんで、それで指揮をしているのである。

 こんなおそれおおいこと、こんな大胆なことは天才じゃないとできない。
 というかその背中から天才の匂いがぷんぷんしているではないか。

 そしてヴァイオリンを弾き始めたとたん、「やっぱり天才・・・」、そう思うだろう。



旧譜
 LES DISSONANCES
LD 006
(2CD+1DVD[PAL])
\9000
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲(全曲)
 [CD1]
  ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207
  ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調 K.211
  ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調 K.216
 [CD2]
  ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
  ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219

 [DVD]
  ヴァイオリン協奏曲第1 〜 5番
ダヴィド・グリマル
 (ヴァイオリン&コンサートマスター)
レ・ディソナンス
 フランスの第一線で活躍するヴァイオリン奏者ダヴィド・グリマルのレーベル、「Les Dissonances」新譜のご紹介

 収録:2014年3月1日/シテ・ド・ラ・ミュジーク(ライヴ)

 グリマルと、レ・ディソナンスによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲。


グリマルの5枚組セット
ベートーヴェン2,3,4,5,7,8番

なんとオンライン映像ボーナスはブラームスの交響曲全集
旧譜
 LES DISSONANCES
LD 007
(5CD)
\10000

ダヴィド・グリマル/5枚組セット
 ベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト
ダヴィド・グリマル(ヴァイオリン&コンサートマスター)
レ・ディソナンス
CD1
 (1)ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調Op.36
 (2)ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調Op.93
   録音:(1)2011 年10 月18 日(2)2013 年10 月26 日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
CD2
 (1)ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調Op.60
 (2)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調Op.61*
   録音:(1)2013 年10 月26 日、(2)2010 年5 月12 日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
CD3
 (1)ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調「運命」Op.67
 (2)ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調Op.92
   録音:(1)2010 年12 月9 日(2)2010 年5 月27 日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
CD4
 (1)ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調「英雄」Op.55
 (2)シューベルト:交響曲第7番(旧第8番)ロ短調「未完成」D.759
   録音:(1)2012 年12 月20 日、ディジョン歌劇場(ライヴ)
   (2)2013 年12 月19 日、ミュージック・シティ、フィルハーモニー・ド・パリ(ライヴ)
CD5
 (1)モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調K.314*
 (2)モーツァルト:セレナード第10番 変ロ長調「大組曲」K.361
   * アレクサンドル・ガテ(オーボエ)
   録音:(1)2014 年2 月19 日(2)2015 年4 月2 日、ディジョン歌劇場(ライヴ)

 ボーナス:(商品に表記されているURL から記載のパスワードを入力してご覧いただくオンライン映像)
  ブラームス:交響曲全集(ライヴ録音)

 フランスの第一線で活躍するヴァイオリン奏者ダヴィド・グリマルのレーベル「レ・ディソナンス」

 ダヴィド・グリマルにより結成された「レ・ディソナンス」によるベートーヴェン、モーツァルト、シューベルト演奏集。
 ダヴィド・グリマルはフランスの第一線で活躍するヴァイオリン奏者。パリ国立高等音楽院にて、レジス・パスキエに師事、さらにシュロモ・ミンツやアイザック・スターン、さらにフィリップ・ヒルシュホーンらからも薫陶をうけました。
 ソロ・ヴァイオリン奏者として様々なオーケストラと共演するほか、様々な作曲家から作品を献呈されています(ダルバヴィー、エスケシュ、ジジェル、イヴァン・フェデーレ他)。
 長年にわたり名ピアニスト、プルーデルマッハーとコンビを組み室内楽の活動も展開。指揮者なしで演奏するオーケストラ「レ・ディソナンス」を結成。ソロ、室内楽、さらにオーケストラ活動を展開している。使用楽器は「ex Roederer」( ストラディヴァリウス、1710 年) と「ドン・キショット(ジャック・フスティエ製)」の2 つ





グリマル AMBROISIE 旧譜
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
パウゼ:コントラパルティータより
旧譜

AMBROISIE
AM 181
(2CD+1 DVD)
\5000
[CD1]
 ①J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001
 ②ブリス・パウゼ(b.1965):コントラパルティータ〜クーラント
 ③J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 1002
 ④J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003
[CD2]
 ①ブリス・パウゼ:コントラパルティータ〜プレリュード
 ②J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
 ③J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV 1005
 ④ブリス・パウゼ:コントラパルティータ〜ルール
 ⑤J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調 BWV 1006

[ボーナスDVD]
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番 ニ短調
デイヴィッド・グリマル(Vn)
録音:2008年9、12月

 「バッハとは私たち孤独なヴァイオリニストと似ている、彼は一人で苦しみ、彼は一人で泣き叫ぶ・・・孤独なヴァイオリニストそのものだ・・・孤独なのだ・・・」
 ブックレットの中でグリマルは、バッハの無伴奏ソナタとパルティータ全曲をレッスンで一度に弾いたあと、師であるヒルシュホーンのこの言葉を忘れたことはない、と述べています。
 グリマルは、そのピンと張った音色と集中力には定評のあるヴァイオリニスト。音符の一つ一つが突き刺さってくるような厳しさに満ちたグリマルの演奏は、一人、バッハが全身全霊をこめて書き込んだ音符とともに祈るもの。音楽に対して敬虔なグリマルの演奏に、驚嘆させられるバッハです。
 合間に挟まれている作品の作曲家パウゼは、フランスを中心に活躍する作曲家。前衛的な作風ですが、バッハのおそろしく深い世界への、心の準備のような作品です。




 

 


LDV 84
¥2700
最後のドビュッシー
 ドビュッシー:
  12の練習曲、エレジー、
  聖セバスティアンの殉教(アンドレ·カプレ編)、
  燃えさかる炭に照らされた夕べ
フィリップ・ビアンコーニ(ピアノ)

 名手ビアンコーニが描くドビュッシーのピアノ音楽の極致!

 録音:2020年1月3,6日Arsenal-Metz en Scènes (Grande Salle)/71'29、輸入盤・日本語帯・解説付

 名手、フィリップ・ビアンコーニによる香り高いドビュッシー。2012年には「前奏曲集」全2巻を録音し、今回はドビュッシーのピアノ音楽の極致ともいえる「練習曲集」を録音しました。
 ドビュッシーは「練習曲集」において、リズム・響き・形式・構造の実験をきわめて大胆に推し進めることになります。それはドビュッシーの到達点でもあり、未来への扉を開く一手だったともいえるでしょう。
 ドビュッシーは自身の音楽上の進歩に決して背中を向けず、それによって自身の作風を豊かにし続け、同時に新たな扉を開き、その極みこそが「練習曲集」で追求された凄まじい急進主義となります。
 カップリングには、アンドレ· カプレの編曲による「聖セバスティアンの殉教」、内省的で、物悲しい「エレジー」、そしてボードレールの詩(「バルコニー」)の一節にちなんだ「燃えさかる炭が照らす夕べ」を収録。
 これまでドビュッシーの円熟期の幕開けを告げる作品(《版画》《映像》ほか)、《前奏曲集》全曲を録音したビアンコーニだからこそ表現しうる渾身の演奏を聴くことができます。
 





ANALEKTA



PAN28778
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
カリン・K・ナガノ 〜 リインカーネーション
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960
 メシアン:《幼な児イエスにそそぐ20の眼差し》より
  第11曲「聖母の最初の聖体拝領」
カリン・K・ナガノ(ピアノ)
AN28778
¥2600

 才女カリン・K・ナガノの第3弾は輪廻転生がテーマ!シューベルトの大作「D.960」とメシアン!

 世界的指揮者のケント・ナガノと、同じく世界的ピアニストである児玉麻里を両親に持ち、すでにルビンシテイン国際ピアノ・コンクール(2009〜2010年)、ベルリン国際ピアノ・コンクール(2007年)、スクリャービン国際ピアノ・コンクール(2007年)で第1位に輝いた実績を誇るなど、ピアノ界のニューヒロインとして世界に羽ばたいた才女カリン・K・ナガノ(カリン・ケイ・ナガノ)。
 デビュー盤「モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番&第13番(室内楽版)」、第2作目となった「J.S.バッハ:2声のインヴェンションと3声のシンフォニア」に続くサードアルバムは、シューベルトの最晩年の大作「ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960」とメシアンの作品を組み合わせた「リインカーネーション」!

 順風満帆なキャリアを歩んでいたカリン・K・ナガノが18歳で人生のターニングポイントに立った時に閃いたという今回のプログラム「リインカーネーション」。
 イェール大学では建築を学び、当時の指導者だったケント・ブルーマー教授と「音楽」と「建築」の装飾について長きに渡って対話を重ね、新たなインスピレーションと視点を得ることが出来たと語っています。
 その結果、それぞれ大きな円形のアンソロジーの一部を成すシューベルトの作曲家人生の最後の象徴でもある「変ロ長調 D.960」、メシアンの「聖母の最初の聖体拝領」を組み合わせることにより「輪廻転生」の表現を目指したカリン・K・ナガノ。
 建築を学んだことにより、ピアニストとしてもさらなる成長を遂げた才女が描く壮大な世界にご期待下さい。

 今回、レコーディング・プロデューサー、サウンド・エンジニア、マスタリングは、数々の名録音を世界に送り出しているオランダのポリヒムニア・インターナショナルの名録音技師であるエルド・グロートが担当しており、音質面の充実ぶりにも期待が高まります。

 ※録音:2019年8月9日−12日、MCOスタジオ1(ヒルフェルスム、オランダ)
 





ARS MUSICI


232255
【旧譜】
¥2200
北欧の声楽音楽
 ヴィルヘルム・ステーンハンマル(1871-1927):スルタンの宮殿の庭で(《3つの合唱曲》 から)/
 ホーカン・パルクマン(1955-1988):ソネット147番「私の愛は熱情のようなものだ」(《3つのシェイクスピアの歌》 から)/
 ニルス=エーリク・フォウグステット(1910-1961):ただ黙って/
 エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-2016):聖餐式 Op.22/
 伝承曲(マールングの古い婚礼歌)(マッツ・ニルソン 編曲):夕暮れの時/
 ニルス・リンドベリ(b.1933):トゥーン・エーリクの歌/
 ヘイッキ・サルマント(b.1939)(アウヴォ・サルマント 編曲):夕べの祈り/
 エルナ・タウロ(1916-1993)(レイフ・オステルルンド 編曲):秋の歌/
 ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエル(1867-1942)(ペール・ルンドクヴィスト 編曲):
  ばらに寄せて(《フローセの花 第1巻》から)/
 ウルフ・ロングバッカ(b.1957):はやしことば(《3つのエロティックな歌》から)/
 モーリス・カルコフ(1927-2013):ゲーム/
 ビョルン・クルーセ(b.1946):ヴァニタス/
 トロン・クヴェルノ(b.1945):聖体拝領のキャロル/
 ホーカン・パルクマン:マドリガル(《3つのシェイクスピアの歌》から)/
 アルネ・メルネス(1933-2002):時には(《宇宙》から)/
 ダーヴィド・ヴィーカンデル(1884-1955):スズランの王/
 ブー・ハンソン(b.1950):一日の明ける時のように/
 シェル・ペルデル(b.1954)(編曲):イェムトランドの民謡/
 ニルス・リンドベリ:きみを夏の一日にくらべたらどうだろう(シェイクスピアのソネット)/
 アルネ・メルネス:宇宙(《宇宙》から)/
 エリーサベト・ヘルムードソン(1927-2017)(グンナル・エーリクソン 編曲):フォローに寄せる歌
  ジンガー・プル
   〔カロリーネ・ヘーグルント(ソプラノ)、クラウス・ヴェンク(テノール)、
    マルクス・ツァップ(テノール)、クリスティアン・ヴェークマン(テノール)、
    トマス・バウアー(バリトン)、マルクス・シュミードル(バス)〕

 "大聖堂の雀たち"の呼称で知られる名門聖歌隊、レーゲンスブルク少年聖歌隊の元メンバーとストックホルムのソプラノ、カロリーネ・ヘーグルントによって1991年に結成されたドイツのヴォーカル・セクステット、ジンガ - ・プル。
 1992年3月、ケルン・フィルでのコンサートが国際的なキャリアの礎となった彼らは、「エコー賞」をはじめ、数多くの賞を獲得。
 ドイツをはじめヨーロッパで絶大な人気を誇っている。ルネサンス期から現代まで、多種多様な作品に取り組んでいる彼らが取り上げたのは、北欧に焦点を当てたプログラム。

 ※録音:1997年4月、Musikwerkstatt Schlosspark Ebnet(フライブルク、ドイツ)
 
 
232262
【旧譜】
¥2200
フィッシャー=ディースカウ(朗読)
Die Herrlichkeit der Erden muss Rauch und Aschen werden 〜 「30年戦争」における音楽と詩

 ディートリヒ・ベッカー:5声のカンツォーナ/
 アンドレアス・グリフィウス: Thranen des Vaterlandes(朗読)/
 アルベルト・ショップ:ああ, ああ, ああ, 主よ!/
 アンドレアス・グリフィウス: Vanitas ! Vanitatum Vanitas !(朗読)/
 ヨハン・フィールダンク:カプリッチョ第17番/
 アンドレアス・グリフィウス:
  Auff H. Ditterich Baums und Jungfr. Annae Mariae Gryphiae Hochzeit (朗読)/
 ヨハン・フィールダンク:Singet dem Herrn/
 アンドレアス・グリフィウス: Annae Mariae Gryphiae Tod (朗読)/
 トーマス・ゼーレ: O Ungluck/
 アンドレアス・グリフィウス:Auff den Tag Johannis des Evangelisten (朗読)/
 トーマス・ゼーレ: Ade du edles Mundlein roth/
 アンドレアス・グリフィウス:Auff den Sontag des Himmlischen Brautigams (朗読)/
 トーマス・ゼーレ: Frisch auff mein Herz/
 アンドレアス・グリフィウス:詩篇第71番(朗読)/
 ヨハン・シュターデン:3声のソナタ第5番、6声のシンフォニア LXIV/
 アンドレアス・グリフィウス:Es ist alles Eitel
  ダニエラ・ドルチ(指揮&ハープシコード)、
  ムジカ・フィオリータ
  ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(朗読)

 1517年に始まった宗教改革から、ほぼ百年後に起こった最大の宗教戦争と言われる三十年戦争(1618年〜48年)における音楽の数々。
 演奏はバーゼル・スコラ・カントルムで歴史的鍵盤楽器と古楽を学び、アムステルダムでグスタフ・レオンハルトに師事したダニエラ・ドルチがリーダーを務める、スイスの古楽器アンサンプル、ムジカ・フィオリータ。
 朗読は、20世紀最高の歌手の一人、ドイツを代表する名バリトン、ディートリヒ・フィッシャーディースカウ。

 ※録音:1997年7月-9月
 
 
232266
(2CD)
【旧譜】
特別価格 ¥2900
ハイドン晩年の傑作のひとつとされるオラトリオ「四季」
 ハイドン:オラトリオ《四季》
マヤ・ボーク(ソプラノ)
ハンス=ペーター・ブロホヴィッツ(テノール)
ペーター・リカ(バス)
ハンス・ミヒャエル・ボイァーレ(指揮)
フライブルク・バッハ管弦楽団&合唱団

 「天地創造」と並び、ハイドン晩年の傑作のひとつとされるオラトリオ「四季」。
 四季を通して、自然と人間への讃美が歌い上げられた傑作を、1944年に創立されたフライブルク・バッハ管弦楽団&合唱団が華麗に描く。

 ※録音(ライヴ):1997年6月29日
 
 
232312
【旧譜】
¥2200
ハイドン:鍵盤ソナタ集(ソナタ&ディヴェルティメント集)
 ディヴェルティメント ハ長調 Hob.XVI 1
 ソナタ 変ロ長調 Hob.XVI 18
 ソナタ 変イ長調 Hob.XVI 46
 ディヴェルティメント イ長調 Hob.XVI 5
 ディヴェルティメント ニ長調 Hob.XVI 19
 ソナタ ト短調 Hob.XVI 44
ロバート・ヒル(チェンバロ)

 アムステルダムのスヴェーリンク音楽院でグスタフ・レオンハルトに師事したアメリカのハープシコード奏者、フォルテピアノ奏者、ロバート・ヒルが奏でるハイドンのソナタ集。
 ロバート・ヒルは、テツラフ、シトコヴェツキー、カシュカシアンといった名手達とも共演があり、これまでにリリースしたCDは、ドイツ・レコード批評家賞、ディアパソン・ドールなど数々の栄誉ある賞に輝いている。

 ※使用楽器:パリのパスカル・タスカン1769年モデルによる(2段鍵盤/製作:キース・ヒル、1998年)
 ※録音:200年9月
 





DANACORD


DACOCD731
(CD-R)
¥2700
エレジー
 ボー・ホルテン(b.1948):北欧組曲 第1部 */
 アンドレ・プレヴィン(1929-2019):ヴォカリーズ(ソプラノ、チェロとピアノのための)**/
 ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34 no.14(ソプラノ・ソロ、チェロ、ピアノと混声合唱のための)/
 フォーレ:エレジー Op.24(混声合唱とピアノのための)₁^
 ボー・ホルテン:北欧組曲 第2部/
 ヴィク・ネース(1936-2013):オリーヴの園(《3つの哀歌》 から)₁^
 ヤナーチェク:娘オルガの死に寄せるエレジー“腞
 ハウエルズ(1892-1983):大地よ、彼を手に取り、慈しんでください/
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34 no.14(チェロとピアノのための)/
 エルガー:行け、わが歌よ/ボー・ホルテン:ローマ悲歌
  フランダース放送合唱団、
  ボー・ホルテン(指揮)、
  リュク・トーテン(チェロ)、
  ステファーヌ・ド・メイ(ピアノ)、エファ・グーディー・ファルケンバッハ(ソプラノ・ソロ)*、
  ヒルデ・フェンケン(ソプラノ・ソロ)**、サラ・ファン・モル(ソプラノ・ソロ)***、
  フィリップ・スーヴァジー(バリトン・ソロ)イヴァン・ゴーセンス(テノール・ソロ)

 ☆デンマークの名合唱指揮者&作曲家、ボー・ホルテンとフランダース放送合唱団!
 ☆ホルテンの自作を含む、「エレジー(哀歌)」をテーマとした作品集!

 デンマークのボー・ホルテンは、コペンハーゲン大学で音楽学、王立デンマーク音楽アカデミーでファゴットを学んだ後、数年間、音楽教師とコペンハーゲンの新聞の批評家として活動し、979年にヴォーカルアンサンブル「アルス・ノーヴァ」を創設。指揮者と作曲家としてさまざまに活動しながら、コペンハーゲンとデンマークの音楽生活に中心的役割を担いました。
 1996年にヴォーカルアンサンブル「ムシカ・フィクタ」を設立。1990年から2006年までBBCシンガーズの客演指揮者、2008年から2011年までブリュッセルのフランダース放送合唱団の首席指揮者を務めました。彼がフランダース放送合唱団と録音した自作の合唱作品集『ヴィーナスの輪』(Dacapo 8.226062)は、ホルテンの作品の多彩なスタイルを示し、高い評価を獲得しています。

 フランダース放送合唱団を指揮した新しいアルバムでは、さまざまな作曲家たちの「悲しい気分」を描いた歌を中心に演奏。
 合唱作品の合間にアンドレ・プレヴィンのソプラノとチェロとピアノのための 《ヴォカリーズ》 とラフマニノフのチェロとピアノの 《ヴォカリーズ》 を挟むプログラム構成を取っています。

 チェロのリュク・トーテンはブリュッセル・フィルハーモニックの首席チェロ奏者。ピアニストのステファーヌ・ド・メイは、リエージュとロッテルダムの音楽院で教えながらソリストと室内楽奏者として活動。ふたりは「トリオ・ポルティチ」でも一緒に演奏しています。
 独唱は、フランダース放送合唱団の歌手たちが担当。ヒルデ・フェンケンとサラ・ファン・モルは、『ヴィーナスの輪』でもソロを歌っていました。
 





PRO PIANO


代理店変更に伴い再掲載


PPR224533
【旧譜】
¥2500
坂本龍一:映画音楽集(ピアノ・ワークス2) 岡城千歳(ピアノ)
 1. ア・トリビュート・トゥ N.J.P./
 『戦場のメリークリスマス』より
  〔2. メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス、3. ザ・ファイト〕/
 『シェルタリング・スカイ』より
  4. シェルタリング・スカイ・テーマ/5. M.A.Y.イン・ザ・ックヤード/6. Ex-Jazz/7. 1919/
 『ラストエンペラー』より
  8. ザ・ラスト・エンペラー/9. グラスホッパーズ/
 『ハイヒール』より
  〔10. メイン・テーマ、11. キッシズ、12. タコネス・レハノス、13. プラザ〕/
 14. ア・フラワー・イズ・ノット・ア・フラワー/15. ディスタント・エコー/16. パロリブル

 米Pro Piano取り扱い開始!岡城千歳のアルバム8タイトル!

 ☆岡城千歳の坂本龍一ピアノ・ワークス第2巻!
 ☆『戦場のメリークリスマス』、『ラストエンペラー』、『シェルタリング・スカイ』、『ハイヒール』などの代表作を岡城千歳のアレンジで。
 ☆輸入盤日本語解説付き。

 アメリカのピアノ調律&供給会社「Pro Piano」によるレーベル、Pro Pianoの取り扱いを開始いたします。岡城千歳やミシェル・ブロック、セルゲイ・ババヤンなどの名ピアニストたちの録音をリリースしています。

 Pro Pianoから2001年頃にリリースされた、岡城千歳による坂本龍一第2弾となる「映画音楽集」。
 坂本龍一の創作活動における重要な柱である映画音楽作品を中心としたアルバムで、代表作となる『戦場のメリークリスマス』、『ラストエンペラー』、『シェルタリング・スカイ』、『ハイヒール』から8曲、坂本龍一のオリジナル・アルバムから8曲を岡本千歳によるソロ・ピアノ・アレンジ(一部は坂本龍一によるオリジナル・ソロ・ピアノ)で収録。

 ※録音:2000年10月30日−31日、メカニックス・ホール、ウースター、マサチューセッツ
 
 
PPR224532
【旧譜】
¥2500
坂本龍一:ピアノ・ワークス1
 1. Tong Poo*/2. バチャータ/3. インテルメッツォ/
 4. ソナティネ/5. シャンソン/6. ぼく自身のために(1981)/
 7. コラール第1番/8. コラール第2番/9. エナジー・フロー/
 10. オーパス/11. ロレンツ・アンド・ワトソン/
 12-14. ピアノ組曲(1970)/15. 分散・境界・砂(1976)/
 16. グラスホッパーズ(1979)/17. リヴァー(1982)
岡城千歳(ピアノ)
ジューイン・ソン(ピアノ)*

 ☆岡城千歳の坂本龍一ピアノ・ワークス第1巻!
 ☆輸入盤日本語解説付き。

 岡城千歳が坂本龍一の子どもにピアノを教えていたことから始まったという「坂本龍一ピアノ・ワークス」の記念すべき第1弾。1990年代後半の近作と、坂本龍一が東京芸術大学に在籍していた時期の習作を含む1970年代の作品を収めたアルバム。
 高橋アキによって初演された伝説的な実験作品「分散・境界・砂」は当時世界初録音。

 ※録音:2000年1月14日−15日&26日、SUNYパーチェス・スタジオC(ニューヨーク)
 
 


PPR224530
【旧譜】
¥2500
チャイコフスキー:交響曲第6番 《悲愴》(ピアノ独奏版)
 交響曲第6番ロ短調 Op.74 《悲愴》
  (ヴァルター・ニーマンによるピアノ・トランスクリプション/世界初録音)
岡城千歳(ピアノ)

 ☆衝撃のチャイコフスキー 《悲愴》 ピアノ・トランスクリプション!

 岡城千歳がその並外れたヴィルトゥオーゾ性を発揮し、チャイコフスキーの大作「悲愴交響曲」をピアノ独奏で演奏したアルバム。
 20世紀前半に活躍したドイツの音楽評論家、作曲家、ピアニストのヴァルター・ニーマン(1876−1955)が1927年にライプツィヒで出版したピアノ独奏版。

 ※録音:1999年8月10日−11日、ジャンドメニコ・スタジオ(ニュージャージー)
 
 


PPR224521
【旧譜】
¥2500
ワーグナー:超絶技巧編曲集
 「トリスタンとイゾルデ」前奏曲(コチシュ編曲)
 「トリスタンとイゾルデ」愛の死(モシュコフスキ編曲)
 ワルキューレの騎行(ブラッサン編曲)
 魔の炎の音楽(ブラッサン編曲)
 ジークムントの愛の歌(ブラッサン編曲)
 「タンホイザー」よりヴェルスベルク・バッカナーレ
  (モシュコフスキ編曲)
 フォーレ&メサジュ共作:バイロイトの思い出
  (ワーグナーの「ニーベルングの指環」の主題による幻想曲)(4手)*
岡城千歳(ピアノ)
ジューイン・ソン(ピアノ)*

 モシュコフスキによる超絶技巧アレンジや官能的な「愛の歌」など、岡城千歳の驚異的なテクニックと繊細な音作りが活かされたワーグナー・ピアノ・トランスクリプションズ。

 ※録音:1998年6月1日−2日、ニューヨーク
 
 


PPR224519
【旧譜】
¥2500
スクリャービン:法悦の詩(2台ピアノ版) 岡城千歳(ピアノ)
 法悦の詩 Op.54(コニュス&岡城千歳編曲/2台ピアノ版/一人多重録音/世界初録音)/
 2つの小品 Op.57/アルバムのページ Op.58/2つの小品 Op.59/
 2つの前奏曲 Op.67/炎に向かって Op.72/5つの前奏曲 Op.74/
 練習曲嬰ニ短調 Op.8-12(異版)/3つの小品 Op.45/
 4つの前奏曲 Op.39/4つの前奏曲 Op.37

 スクリャービンの交響曲第4番「法悦の詩」の2台ピアノ版(レオン・コニュス版に岡城自身が更に手を加えたもの)を、当時クラシックの世界では初の試みだった「一人多重録音」で収録した代表盤の一つ。

 ※録音:1997年8月28日−29日&9月8日、セイジ・オザワ・ホール(タングルウッド)
 
 


PPR224510
【旧譜】
¥2500
スクリャービン:練習曲全集 岡城千歳(ピアノ)
 練習曲嬰ハ短調 Op.2-1/練習曲嬰ハ長調Op.8-1/練習曲嬰へ短調 Op.8-2/練習曲ロ短調Op.8-3/
 練習曲ロ長調 Op.8-4/練習曲ホ長調 Op.8-5/練習曲イ長調 Op.8-6/練習曲変ロ短調 Op.8-7/
 練習曲変イ長調 Op.8-8/練習曲嬰ト短調 Op.8-9/練習曲変ニ長調 Op.8-10/練習曲変ロ短調 Op.8-11/
 練習曲嬰ニ短調 Op.8-12/練習曲変ニ長調 Op.42-1/練習曲嬰へ短調 Op.42-2/練習曲嬰へ長調 Op.42-3/
 練習曲嬰へ長調 Op.42-4/練習曲嬰ハ短調 Op.42-5/練習曲変ニ長調 Op.42-6/練習曲ヘ短調 Op.42-7/
 練習曲変ホ長調 Op.42-8/練習曲 Op.49-1/練習曲 Op.56-4/練習曲 Op.65-1/練習曲 Op.65-2/練習曲 Op.65-3

 岡城千歳の鋭い感受性によって、スクリャービンの様々な調性の色彩、鋭いコントラストを描き出したエチュード集。

 ※録音:1995年11月10日−11日、ニューヨーク
 
 


PPR224502
【旧譜】
¥2500
スクリャービン:ピアノソナタ第5番/ドビュッシー:「映像」第1集
 
スクリャービン:ピアノソナタ第5番 Op.53
 ドビュッシー:
  「映像」第1集、前奏曲集第1巻より
   〔雪の上の足跡、西風の見たもの、亜麻色の髪の乙女〕、
  前奏曲集第2巻より〔霧、ヴィーノの門、花火〕
 武満徹:雨の樹素描(1982)/
 岡城一三(b.1959):月
岡城千歳(ピアノ)

 抜群の解釈と鋭い洞察力で話題を呼んだ岡城千歳のスクリャービン第1弾。
 スクリャービンのソナタにドビュッシーの映像第1集と前奏曲集からの抜粋、武満徹、そして兄である一三の作品を組み合わせた、岡城千歳らしい構成のアルバム。

 ※録音:1994年6月16日−17日、ニューヨーク
 
 


PPR224501
【旧譜】
¥2500
シューマン:交響的練習曲(遺作変奏曲付)
 シューマン:交響的練習曲 Op.13(遺作変奏曲付)、アラベスク Op.18
 D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.420
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第16番変ロ長調 K.570
 ショパン:練習曲第12番ハ短調 Op.10-12 《革命》
 スクリャービン:練習曲 嬰ハ短調 Op.42-5
 ブラームス:間奏曲 Op.116-6
岡城千歳(ピアノ)

 岡城千歳のデビュー・レコーディングとなったアルバム。
 遺作の変奏曲5つを間に挟んだシューマンの交響的練習曲をメインに、スカルラッティ、モーツァルト、ショパン、スクリャービン、ブラームスを類稀なセンスでまとめ上げている。

 ※録音:1993年9月23日−24日、ニューヨーク
 




 

DYNAMIC



CDS-7877
¥2400
Paris Boulevard パリの大通り
 FIN-DE-SIECLE PIANO MUSIC 世紀末のピアノ音楽
ダリオ・ミュラー(ピアノ)
  1. サティ: 3つのジムノペディ-第2番/
  2. アーン: 「ショパンの夢の影で」-ワルツ第1集- 第5番/
  3. レオンカヴァッロ: 蝶々/
  4. サティ: あなたが欲しい/
  5. ソーゲ: バレエ『旅芸人たち』-ギャロップ/
  6. オーリック: ムーラン・ルージュの歌/
  7. サティ: ピカデリー/
  8. ドビュッシー: 小さな黒人/
  9. ラヴェル: 歌劇《子供と魔法》-5時のフォックストロット(ロジェ・ブランガによるピアノ編)/
  10-12. サティ: 自動記述法/
  13. プーランク: ワルツ/
  14. カゼッラ: カクテルのダンス Op.33bis/
  15. サティ: メドゥーサの罠/
  16. タイユフェール: 『魔術師パリ』-ワルツ・レント/
  17. ウィエネ: 『グリスビーに触れないで』-グリスビー/
  18. サティ: 『パラード』より郵便船のラグ・タイム(ハンス・オルディヌ編)/
  19. スコット/コジェ/ヴァルナ: 私には2つの愛があります、私の国とパリ/
  20. タンスマン: 『ノヴェレッテ』よりブルース/
  21. ミヨー: フラテリーニのタンゴ/
  22. ヴァイル: 歌劇《マリー・ギャラント》よりタンゴ=ハバネラ/
  23. コズマ: 枯れ葉(ジャック・プレヴェール編)

 録音 2019年5月4日,1981年2月21日 Lugano、RSI- Auditorio Stelio Molo

 この「パリの大通り」と題されたアルバムでは、主に19世紀末から20世紀の初頭のパリで流行した多彩な作品をお聴きいただけます。
 当時のパリは、ドビュッシーらが推し進める印象派の作風による音楽、ワーグナーを起点とする"崩壊する機能和声"を用いた音楽、そしてアメリカからもたらされたポピュラー音楽やジャズ、サティが提唱する"家具としての音楽"が混然一体となり、コンサートホールやキャバレー、ビストロなど知識人と芸術家が出会う場所で奏されていました。
 これら人々を刺激した作品を並べた1枚は、当時の洒落た空気を想起させます。アメリカ近代作品を得意とするミュラーの洒脱な演奏で。
 
 

CDS-7884
¥2100
ロッシーニアーナ-主題、変奏曲と幻想曲
 チェロとピアノのための室内楽作品集
エレナ・アントンジローラミ(チェロ)
メリッサ・ガロージ(ピアノ)
  1.ロッシーニ(1792-1868): アレグロ・アジタート
  2. モシェレス(1794-1870): 主題と幻想: ロッシーニのアルバムの綴り
  3. ロッシーニ: 歌劇《セヴィリアの理髪師》よりフィガロ(カステルヌォーヴォ=テデスコ編)
  4. クンマー(1797-1879): ロッシーニとベッリーニの歌劇の回想 Op.74
  5. マルティヌー(1890-1959): ロッシーニの主題による変奏曲
  6. オッフェンバック(1819-1880): ロッシーニのオマージュ
  7. ロッシーニ: 『老いのいたずら』第9集より第10曲: 一滴の涙-主題と変奏
   1 - グィド・ヨハネス・イェルクによる再構成
   4 - ランベルト・ルグリによる再構成
   6 - ジャン=クリストフ・ケックによる改編

 録音 2019年9月 ロッシーニ劇場、ペーザロ

 2013年からデュオ活動を続ける「アントンジローラミ&ガロージ」のデビュー・アルバムはロッシーニを巡る作品集。
 18世紀から19世紀にかけて、流行しているオペラの旋律をもとにした器楽のための変奏曲や幻想曲が数多く作曲されましたが、テーマとしてダントツの人気を誇ったのがオペラ作曲家として君臨していたロッシーニの作品でした。
 彼の軽快な旋律はさまざまな作曲家たちによって美しい変奏を施され、ヴァイオリンやフルート、チェロなどで演奏されたのです。
 このアルバムには、ロッシーニとほぼ同時代のモシェレス、クンマー、オッフェンバックの作品や、20世紀のマルティヌー、テデスコ、そしてロッシーニ自身の珍しい曲を収録。
 息のあったアンサンブルをお楽しみください。

 プロモーション動画:  https://youtu.be/BQY-3Tkdv_Y
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

DANACORD

DACOCD883
(2CD-R)
特別価格 ¥2700
ラウニ・グランデールの遺産 第3集
 
[Disc1]:
  1955年4月1日H.C. アンデルセン生誕150年記念コンサート・ライヴ
   ・ニルス・W・ゲーゼ(1817 - 1890):演奏会序曲 《オシアンの余韻》 Op.1
     [録音:1950年][HMV Z 343 - 4(2CS2737/9)]
   ・アウゴスト・エナ(1859 - 1939):歌劇 《マッチ売りの少女》 - 序曲
   ・ニルス・W・ゲーゼ:アウネーテと人魚の男 Op.3 *、青の洞窟で
     [録音:1950年][HMV Z 344(2CS2742)]
   ・クヌーズオーウ・リスエーヤ(1897 - 1974):バレエ 《郵便馬車で来た十二人》 Op.37 - 8月、10月
   ・フィン・フフディング(1899 - 1997):まったくほんとう Op.37(管弦楽のための)
   ・ハンス・クリスチャン・ロンビュー(ロンビ)(1810 - 1874):幻想曲 《夢の絵》
     [録音:1951年][HMV Z 345 Mtx. 2743 - 44]
   ・フィニ・ヘンリケス(1867 - 1940):バレエ 《人魚姫》 - 人生の喜びの踊り
   ・ポウル・シアベク(1888 - 1949):ブリキの箱 Op.61(朗読と管弦楽のための)**
  [Disc2]:1957年5月5日 ライヴ・コンサート
   ・ペーザー・グラム(1881 - 1956):イントラーダ・セリア Op.34
   ・ヘニング・ヴェレユス(1919 - 2002):自由の序曲 Op.45
   ・エベ・ハンメリク(1898 - 1951):古いデンマークの主題による管弦楽変奏曲
   ・ルーズ・ランゴー(1907 - 09):ドラーパ(頌歌)BVN.20
   ・ヴァルダー・スクレザー(1895 - 1976):ザルツブルク序曲
   ・スヴェン・S・シュルス(シュルツ)(1913 - 1998):歌劇 《雷雨》 - 序曲
  [mono(全トラック)]
 デンマーク放送交響楽団、ラウニ・グランデール(指揮)、エルセ・ブレムス(メゾソプラノ)*、
 デンマーク放送合唱団 *、モーウンス・ヴィト(朗読)**

 ☆デンマークの巨匠、ラウニ・グランデールの遺産を残すシリーズ!
 ☆第3巻は、ロマンティシズム時代と20世紀のデンマーク音楽!

 ラウニ・グランデールの「遺産」シリーズ。
 カール・ニルセン、ベートーヴェンとハイドンの作品を指揮した第1集(DACOCD881)、自作の管弦楽作品を集めた第2集(DACOCD882)。第3集では、ロマンティシズム時代と20世紀のデンマーク音楽が、SPレコードで発売されたことのあるスタジオ録音と初めて発表されるライヴ・コンサートの録音で特集されます。

 ゲーゼがスコットランドの伝説を題材に作曲、出世作となった序曲《オシアンの余韻》。ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話に基づき、アウゴスト・エナ、ゲーゼ、リスエーヤ、フフディング、ヘンリケスたちが書いた音楽。1945年、ナチス・ドイツの占領から解放されたことを祝って作曲された《自由の序曲》。
 「デンマーク放送のテーマ」を主題にした管弦楽のための色彩的な変奏曲。すべて、オリジナルテープから新たにリマスターした音源が使われています。
 自国の音楽を積極的に紹介したグランデールと70年近く前のデンマーク放送交響楽団(現、デンマーク国立交響楽団)の高い演奏水準、そしてデンマーク文化の豊かさが記録されたアルバムです。

 ※復刻:クラウス・ビューリト
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




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SPECTRUM SOUND



CDSMBA 065
(2CD)
¥3700→\3390
ミュンシュの1966年来日公演ブラームスの交響曲第1番が全楽章で初お目見え!
 CD 1 [45'50]
  ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68
    シャルル・ミュンシュ(指揮)、フランス国立管弦楽団
    ライヴ録音:1966年10月20日/東京文化会館(モノラル)
    音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供 ※初CD化
 CD 2 [65'00]
  ドビュッシー:海
    ジャン・マルティノン(指揮)、フランス国立管弦楽団
    ライヴ録音:1970年9月30日/シャンゼリゼ劇場(ステレオ)
    音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供 ※初CD化
  ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
    ジャン・マルティノン(指揮)、フランス国立管弦楽団
    ライヴ録音:1971年6月16日/シャンゼリゼ劇場(ステレオ)
    音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供 ※初CD化

 フランス国立視聴覚研究所音源提供これはすごい!ミュンシュの1966年来日公演ブラ1 はINA に所蔵されていたテープからの復刻で、全楽章がついに日の目をみた。さらにマルティノンのブラ4(1971年/パリ)は初レパートリー!

 CD 1 45'50、CD 2 65'00、日本語帯・解説付

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻で全て初CD 化となります!
 今回はシャルル・ミュンシュ指揮フランス国立管弦楽団の1966年10月20日の来日公演からブラームスの交響曲第1番が全楽章で初お目見え!こちらはNHK にも放送録音が残っていたものでしたが、一部に不具合があったためこのINA からの復刻は大歓迎と申せましょう。
 その演奏はミュンシュならではの一期一会のひらめきに満ちた名演!モノラルながら非常に明瞭で聴きやすい復刻となっております。

 カップリングも大注目。こちらはマルティノンの1970年、1971年のパリにおけるライヴでドビュッシーの海とブラームスの交響曲第4番、ともにステレオです。
 ブラームスの第4番はマルティノンの初レパートリーということでも注目です。全く異なる個性をもつフランスの両巨匠の至芸をご堪能ください!平林直哉氏による日本語解説書付。
 
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CDSMBA 068
¥2600→\2390
ジャン=バティスト・マリが振る「悲愴」
 (1)グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
 (2)チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調「悲愴」 Op.74
ジャン=バティスト・マリ(指揮)
フランス国立放送管弦楽団

 フランス国立視聴覚研究所音源提供、ジャン=バティスト・マリが振る「ルスランとリュドミラ」、「悲愴交響曲」の大名演(1965年)!!

 ライヴ録音:1965年4月6日/フランス放送協会/ステレオ/音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(INA)※初CD 化

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻で、ジャン=バティスト・マリがフランス国立放送管弦楽団を振った1965 年4 月の演奏で、グリンカの「ルスランとリュドミラ」序曲とチャイコフスキーの悲愴交響曲、ステレオでの音源です!

 ジャン=バティスト・マリは、アルジェリア生まれのフランスの指揮者、チェリスト。パリ音楽院で研鑽を積み、チェリストとして活躍し、その後はパリなどで指揮活動を始めました。日本には東京フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団に客演しています。

 当演奏、冒頭のグリンカから大爆発の演奏!きっちりとしたテンポを保ちながらも熱のこもった演奏を展開。チェリストでもあるマリらしく、ことに弦楽器の鳴らし方は実に巧みにコントロールしており、マリの魅力・持ち味である生き生きとした演奏を聴くことができます。

 チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」も実に聴きもの。チャイコフスキーらしい畳み掛ける音と哀愁漂う旋律を余すところなく表現できた名演です。
 マリが交響曲を振った現役盤の録音自体が少ないだけにこの復刻は大歓迎と申せましょう。
 日本限定発売。日本語帯・解説はつきません。





アリア・レーベルのマリのアルバム



ARD 0086
1CD-R\1800

ジャン・バティスト・マリ指揮
 管弦楽小品集

(1)
ウェーバー:舞踏への勧誘
       「オベロン」序曲*
       「魔弾の射手」序曲
(2)
ボイエルデュー:序曲 バグダットの太守
ルイジーニ:「エジプトの舞踊」(抜粋)
シャブリエ:気まぐれなブーレ
スッぺ:「詩人と農夫」序曲
グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
ジャン・バティスト・マリ指揮
 パリ音楽院管
 ラムルー管*

原盤:LP (仏)TEPPAZ
録音:1960年代初期 (1)STEREO & (2)MONO録音

 ジャン=バティスト・マリ。
 店主が偏愛する指揮者である。

 今回のアルバムも無名の曲が多いのに、こんなにも楽しませてくれるなんて!
 マリが指揮をすると無名の曲がとんでもない名曲に聴こえる。最も有名なグリンカが一番地味に聴こえるほど。

 でもとにかくすごいのは「詩人と農夫」序曲。
 感無量。
 この曲がこんなにも美しい曲だったとは。
 冒頭しばらくして出てくるチェロの部分では感極まって思わず絶句することになると思う。
 普通ここはオーケストラが鳴り終わってから、チェロはひっそりと奏でられる。しかし、マリはオーケストラを響かせたまま、その中からすーっと魔法のようにチェロを浮かび上がらせる。オペラ合唱が鳴り響いていて、気づくとプリマドンナの美声だけが突き抜けて出てくる、あの感じ。そして通常より明らかに強調されるハープの伴奏。
 こんなにも美しい音楽に出会えることは人生でそう何度もあることではない。あまりに美しすぎてこの世のものとは思えない。

 そしてその美しさが人の心に染み入って、何かを突き動かす。

 自分もこの音楽を聴くたびに、人生をやり直す勇気をもらえる。生きていていいんだという許しをもらえる。

 この曲だけはその後カラヤンやデュトワやアルフレート・ヴァルターやドラティほかいろんな人で聴いてみたが、みんなうまいけれど、マリのようにはならない。

 マリは特別なのである。
 もうそれは天性の感覚というしかない。

 そしてそれは誰にも受け継がれることもなく、受け継がれようもなく、マリ一代で終わってしまった特別な音楽作りだった。


薄型ケースで、シンプルなデザインのジャケットと盤面印刷の仕様です。
フォーマットはCD-R。針音や歪みなどのオリジナル・ノイズがありますがご了承ください。

 



<国内盤> 

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東武レコーディングズ



TBRCD 0101/02
(2CD)
¥2300+税
クレンペラー最後のマーラー9番!
 マーラー:交響曲第9番ニ長調
オットー・クレンペラー(指揮)
エルサレム交響楽団

 クレンペラー最後のマーラー9番!92分を超えるライヴ!!2CD for 1CD スペシャル・プライス

 クレンペラーの最終回答。マーラーとは?音楽とは?人生とは?
 奇跡のステレオ録音。古典配置(ヴァイオリン両翼・低弦左)!「クレンペラーこそ完璧なユダヤ文化とドイツ文化のフュージョンであった」・・・・・ダニエル・バレンボイム

 録音:1970年8月4日ビンヤネイハウーマ、コンサートホール(ライヴ・ステレオ)
 (演奏タイミング)[30:09][19:12][16:14][25:39]

 1967年2月、最晩年のクレンペラーは、長年のカトリック信仰を捨ててユダヤ教に回帰します。同時にマーラーの最高傑作にして白鳥の歌である交響曲第9番をニュー・フィルハーモニア管とスタジオ録音。以降クレンペラーは異常なまでにこの「第九」に執着し演奏を各地で繰り返します。
 エルサレムには、クレンペラーの妹マリアンネが住んでいましたが重い病に侵されており、1966年にそれを見舞う為にイェルサレム訪問。1967年、1970年、1971年にも、同地を訪れエルサレム交響楽団を指揮して感動的な演奏を展開しました。
 イスラエル・フィルとは衝突があったためにエルサレム交響楽団との共演となりました。奇跡的にそれらの録音が優秀なステレオ録音で遺されておりました。僥倖と言う他ありません。
 クレンペラー最後の「マラ9」演奏となったのが当演奏。この訪問時にクレンペラーはイスラエル国籍を申請から12時間で受理され、喜ぶ姿が当時の新聞に遺っております。

 オーケストラの実力はいっぱいいっぱいですが、献身的な名演として海賊盤で広く知られていたもので、ヒスノイズが目立ちました。当盤は正規音源からの復刻故に極上の音質で、ヘビーで深遠なクレンペラー最晩年の境地が手に取るように分かります。
 第1楽章の中間部などはほとんど現代音楽に踏み込んだ過激な内容です。第2ヴァイオリンが大活躍で、というより強調されております。中間の第2楽章、第3楽章の巨象の歩みと脳髄に鉄柱を打ち込むかのようなリズムの厳しさには驚かされます。
 そして究極の第4楽章アダージョ。この世との告別どころか、宇宙との別離そして同化のような巨大な名演!
 何とあのノーマン・レブレヒトが、インタビューに答える形でこの記念碑的演奏について解説。ファン垂涎の内容となっております。
 当時のイスラエル放送交響楽団にガドナ交響楽団(ユースオーケストラ、兵役前の10代の奏者ばかり!)が加わった合同演奏ですが、現在の呼称であるエルサレム交響楽団名義での発売となります。



RICHTHOFENからは先日こんなアルバムも
RICHT 55037
1CD-R\2200
クレンペラーとイスラエルのオーケストラ
 シューベルト:交響曲第8番ロ短調「未完成」
  1967年放送録音モノラル
 モーツァルト:交響曲第41番ハ長調「ジュピター」
  1967年放送録音モノラル 
オットー・クレンペラー指揮
 エルサレム交響楽団
 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 

 クレンペラーとイスラエルの2つのオーケストラとの貴重な録音。

 





ベルリン・フィル・自主制作盤
BERLINER PHILHARMONIKER RECORDINGS



KKC 6311/3
(3SACD HYBRID)
¥5000+税
SACD Hybridでリリース!ラトル&内田光子
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集

 DISC1
  ・ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15[37'51]
    録音:2010年2月4日
  ・ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19 [30'24]
    録音:2010年2月10日
 DISC2
  ・ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37[37'41]
    録音:2010年2月10日
  ・ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58[35'46]
    録音:2010年2月20日
 DISC3
  ・ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73[39'41]
    録音:2010年2月14日
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル(指揮)
内田光子(ピアノ)

 遂にSACD Hybridでリリース!ラトル&内田光子のベートーヴェン、ピアノ協奏曲全曲ツィクルス

 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)/輸入盤・日本語帯・解説付

 内田光子をソリストに迎え2010年2月に行われたベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲録音のSACD Hybrid をご案内いたします。
 ラトルがベルリン・フィルの首席指揮者を務めていた16年間に、およそ30公演をともにした内田光子。この共演回数は、他のソリストと比べても多く、モーツァルト、ラヴェル、シューマン、メシアン、そして今回のベートーヴェンと定期的にかつ集中的に共演しています。
 内田光子は1984年にベルリン・フィル・デビューをして以来、オーケストラとも良好な関係を築き、2008/09 年シーズンのアーティスト・イン・レジデンスをはじめ、2013年にはフィルハーモニーの開館50周年を祝うガラ・コンサートでゲスト・ソリストとしても招かれています。

 本盤は、2010年2月に行われたベートーヴェンのピアノ協奏曲ツィクルス。演奏会は4回にわけて行われ、同時にシベリウスの交響曲、リゲティ、クルタークと興味深いプログラムで構成されました。
 ベルリン・フィルによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲というと、カラヤン時代以来、首席指揮者がお気に入りのピアニストを起用して演奏しています。
 すなわちカラヤンは、アレクシス・ワイセンベルク、アバドはマウリツィオ・ポリーニと取り上げ、録音も行われました。内田は、ラトル時代に彼と最も多く共演したピアニスト、器楽奏者であり(約30公演)、その成果は、モーツァルト、ラヴェル、メシアン、シューマン、そしてこのベートーヴェンに結実しています。
 今回のリリースは、内田がベルリン・フィルにとって、最も重要なソリストであることの証左であり、彼女へのオマージュとなっています。
 内田光子はインタビューで「イギリス人は、ベートーヴェンを"所有" したことがない。だから寛容なのです。それが、私がロンドンに住んでいる理由なのです。」と述べています。
 自由な表現を許すイギリスに住む内田光子、イギリス人であるラトル、そしてベートーヴェンを"所有" し偉大なる伝統をもつベルリン・フィルという3者の一流のぶつかり合いは間違いなく素晴らしいものです。
 さらに内田光子は、この録音のリリースに際して、「この演奏には説得力があります。本番にしかない本物の生気があります。」と語っているように、この録音には演奏会の生の熱気が凝縮されています。

 
 


<映像>


DYNAMIC(映像)

DYNDVD37871
(DVD)
¥3500
アレッサンドロ・メラーニ(1639-1703):
 歌劇《罰せられた悪党》

  世界初映像
 3幕の音楽劇
  台本:ジョヴァンニ・フィリッポ・アポローニ /
   フィリッポ・アッチャウオーリ
  原作:ティルソ・デ・モリーナ
   『セビーリャの色事師と石の招客』
アトラーチェ - アレッサンドロ・ラヴァシオ(バス)
イポメーネ - ミケーラ・グアッレラ(ソプラノ)
クロリドーロ - カルロッタ・コロンボ(ソプラノ)
アタミーラ - サブリーナ・コルテーゼ(ソプラノ)
アクリマンテ - マウロ・ボルジョーニ(バス)
ビビ - ジャコモ・ナンニ(バス)
デルファ - アレッシオ・トージ(テノール)
ティデモ - リッカルド・ピサーニ(テノール)
コリムボ - ルカ・チェルヴォーニ(テノール)
プロセルピナ - マリア・エレナ・ペーピ(メゾ・ソプラノ)
デモニーオ - グリエルモ・ブオンサンティ(バス)
2人の牧人 - マリア・エレナ・ペーピ/ルカ・チェルヴォーニ 他
アレッサンドロ・クァルタ(指揮)
レアーテ音楽祭バロック・アンサンブル(ピリオド楽器使用)

DYNBRD57871
(Blu-ray)
¥3500

 チェーザレ・スカルトン(演出)、ミケーレ・デッラ・チオッパ(装置)、アンナ・ビアジオッティ(衣装)、アンドレア・トッキーノ(照明)、マキシム・デレヴィアンコ(映像ディレクター)
 収録 2019年10月2日レアーテ音楽祭 ヴィッラ・トルロニア劇場 、ローマ/収録時間: 136分(指揮者と監督へのインタビュー付き)
 音声:イタリア語歌唱 PCMステレオ2.0/Dolby digital 5.1(DVD) PCMステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)
 字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画面:16:9 REGION All(Code:0)
 DVD - 片面二層ディスク/Blu-ray・・・片面二層ディスク 50GB 1080i High Definition

 【伝説のプレイボーイ、ドン・ファンを描いた初の音楽劇、映像初登場!】
 好色なアクリマンテは、アトラーチェ王の妹イポメーネをわがものにしようと狙っています。
 また、彼の従者ビビもイポメーネの乳母デルファに思いを寄せています。イポメーネの恋人クロリドーロは、彼女が自分と王を裏切っていると考え、アクリマンテを死刑に処そうとしますが、アクリマンテの妻アタミーラは、棄てられたにもかかわらずまだアクリマンテを愛しており、彼を殺すために手にした毒を眠り薬にすりかえます。
 毒(眠り薬)を飲んだアクリアマンテは、冥府の女神までをも誘惑、正気に戻った彼は更にイポメーネに手を出し、阻止しようとしたイポメーネの父ディデモを殺してしまいます。罪の意識を感じないアクリマンテは、墓地でディデモの石像を夕食に招待しますが・・・

 17世紀スペインの伝説上の放蕩者、ドン・ファン。劇作家ティルソ・デ・モリーナの戯曲『セビーリャの色事師と石の招客』により、この美男で好色な人物は数多くの文学、音楽作品の主題となりました。
 モーツァルトの歌劇《ドン・ジョヴァンニ》はその代表的なもののひとつ。モーツァルトに先立つこと120年ほど前の1669年2月17日、ローマで初演されたメラーニの歌劇《罰せられた悪党》は、このドン・ファン伝説の戯曲に基づく初の音楽劇とされる作品です。
 初演の地ローマで350周年を記念して2019年10月に行われたこの上演は、現代的な舞台美術と衣装による斬新なスタイルを打ち出しています。
 指揮者クァルタの即興性を重んじた活力に溢れる器楽伴奏は、技巧的な歌唱を見事に演ずる充実した歌手陣を見事にサポート。魅力的な演奏を行っています。

 プロモーション動画: https://youtu.be/h5YxqtZBlEQ
 
 
 



















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