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≪第110号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その6 2021/1/19〜



1/22(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ARS PRODUKTION

ARS38511
(2CD)
特別価格
¥3600→\3290
まだこんな大物がいたのか
 ボリス・ブロッホ(ピアノ)
ベートーヴェン:8つのピアノ・ソナタ

 ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 Op.10-1
 ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 Op.27-1
 ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 《月光》 Op.27-2
 ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 Op.2-3
 ピアノ・ソナタ第2番 イ長調 Op.2-2
 ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 《テンペスト》 Op.31-2
 ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調 Op.10-2
 ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 《告別》 Op. 81a

ボリス・ブロッホ(ピアノ)


 "鬼才" ボリス・ブロッホのベートーヴェン・ソナタ集、新録音!

 ウクライナのオデッサで生まれ育ったボリス・ブロッホは、モスクワのチャイコフスキー国立音楽院でタチアナ・ニコラーエワ、ディミトリ・バシキロフに師事し、1978年にはブゾーニ国際ピアノコンクールで第1位を受賞した、"鬼才"や"奇才"といった表現がピッタリな知る人ぞ知る名ピアニスト。
 本アルバムは、複数のピアニストによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会が開催された際に録音されたもので、ブロッホは《月光》《テンペスト》《告別》を含む8曲を担当していました。(ブロッホ自身はその2倍は弾きたかったと語っています。)
 全体の生気溢れるサウンドから細部のアーティキュレーションに至るまで、ブロッホらしい聴きどころ満載のベートーヴェンといえるでしょう。




 まだこんな大物がいたのか・・・きっとそう思うに違いない。

 ボリス・ブロッホ。

 だがARS PRODUKTIONからリリースされていたシリーズの第2弾のベートーヴェンの「悲愴」の最初の一音を聴いただけでこの人がただものでないと分かるはず。
 そしてショパンではその男くささに辟易するかもしれない。
 岩を叩き潰すような破壊的打鍵、ミスを恐れぬ荒業、縦横無尽の個性的解釈。
 どこか別の時代にタイムスリップしたかのような豪腕ヴィルトゥオーゾ。

 好き嫌いは分かれよう。
 だが世界にはまだこんな化け物がいるのだ。






ショパンのワルツ。
https://www.youtube.com/watch?v=XN8vdGJGx9A&feature=player_detailpage

画質は悪いですが「ラ・カンパネッラ」。こんな弾き方していいのか!?
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=NwBMhbtCJXA



旧譜
ボリス・ブロッホ、シリーズ第2巻がベートーヴェンだった
「上記演奏とは違う録音」、というメーカーの回答が来てます。

ARS 38502
(2CD)
\4600→\3990

ボリス・ブロッホ〜ピアノ・ワークス Vol.2

 ベートーヴェン(1770-1827):
  ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」Op.18
  ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」Op.27 No.2
  ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」Op.57
  ピアノ・ソナタ第21番ハ長調「ヴァルトシュタイン」Op.53
  幻想曲 Op.77(*)/
  創作主題による32の変奏曲ハ短調 WoO.80(+)
  ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10 No.2(#)

ボリス・ブロッホ(ピアノ)

録音:
2008年12月、ドゥイスブルク(ドイツ)、ヴィルヘルム・レーンブルック博物館、ライヴ(無印)
2001年1月、デュッセルドルフ(ドイツ)、ローベルト・シューマン大学パルティカ=ザール、ライヴ(*) 
2004年3月、エッセン(ドイツ)、フォルクヴァング音楽大学、新講堂(+) 
1979年1月、ミュンヘン(ドイツ)、レジデンツ、ヘルクレスザール、ライヴ(#)


 
 

ARS38582
¥2600
J.S.バッハ:トリオ・ソナタ集
 J.S.バッハ:
  トリオ・ソナタ ト長調 BWV1039
  トリオ・ソナタ ハ長調 BWV1037
  シンフォニア第13番 ハ短調 BWV799
  トリオ・ソナタ ニ短調 BWV1036
  平均律クラヴィーア曲集第1巻 第24番より
   前奏曲 ロ短調 BWV869
  トリオ・ソナタ ニ長調 BWV1028
  トリオ・ソナタ ト短調 BWV1029

カスパール・ツェーンダー(フルート)
アナ・イオアナ・オルテアン(フルート)
ヴィタル・ジュリアン・フレイ(ハープシコード)


 2本のフルートとハープシコード(1749年製ジャン=クロード・グジョン・チェンバロのコピーを使用)によるJ.S.バッハのトリオ・ソナタ集。
 2本のフルートのために書かれたBWV1039以外の曲も、当時の慣習に従ってフルートと通奏低音用に書き改められ、演奏されています。
 弦楽四重奏曲がウィーン古典派の時代以降、室内楽の最高の規律であったように、トリオ・ソナタはバロックの室内楽において、栄誉ある地位を占める特別なジャンルだといえるでしょう。
 美しく雅やかなフルートとハープシコードの音色をお楽しみいただけます。

 ※録音:2020年8月
 
 


ARS38581
¥2600
アナスタシア・ヤスコ
 20世紀ロシアのピアノ・ソナタ集

 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第9番 Op.103
 スヴィリドフ:ピアノ・ソナタ Op.4
 フェインベルク:ピアノ・ソナタ第12番 Op.48
 ヴァインベルク:ピアノ・ソナタ第4番 Op.56
アナスタシア・ヤスコ
 (ピアノ、スタインウェイ D274)

 ロシアでは、ピアノ・ソナタの全盛期は19世紀から20世紀の変わり目に訪れました。
 ロシアの作曲家のピアノ・ソナタといえば、ラフマニノフ、スクリャービン、プロコフィエフなどの、20世紀前半の作品が絶大な人気を博す一方、第二次世界大戦後に書かれたピアノ・ソナタのほとんどは、残念ながらロシアでも、世界の音楽シーンでも特別な名声を得ることはありませんでした。
 本アルバムでは、ロシアのピアニスト、アナスタシア・ヤスコが、ゲオルギー・スヴィリドフ、サムイル・フェインベルク、ミェチスワフ・ヴァインベルクのあまり知られていないピアノ・ソナタを中心に、時代の多様な姿を見せるソビエト音楽の素晴らしい作品の数々を紹介します。
 ここでは、新しい音楽の異なる様式的方向性とロシアの音楽的伝統の特徴の両方が顕著に表れています。
 このプロジェクトのアイデアは、彼女がザルツブルク・モーツァルテウム大学で博士号を取得したことに端を発しています。

 ※録音:2020年2月
 
 
ARS38579
¥2600
ラテンアメリカのチェロとピアノのための作品集
 エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959):黒鳥の歌
 コンスタンティノ・ガイト(1878-1945):チェロ・ソナタ Op.26
 ルイス・サグリエ(1972-):ヴァイオレットのための2つの歌より
  第2曲 Se juntan dos palomitas
 ホセ・エリソンド(1972-):ラテンアメリカ舞曲より
  第1曲 Otono en Buenos Aires
 ホアキン・ニン(1879-1949):セギーダ・エスパニョーラ
 マヌエル・ポンセ(1882-1948):チェロ・ソナタ
ニコレ・ペーニャ・コマス(チェロ)
ヒューゴ・リャノス・カンポス(ピアノ)

 メキシコの作曲家マヌエル・ポンセとアルゼンチンの作曲家コンスタンティノ・ガイトによるソナタに重点を置き、ラテンアメリカのチェロとピアノのための、まだほとんど知られていない曲を紹介する多彩で意欲的なプログラム。
 ラテンアメリカの作曲家たちは、音楽を学ぶためにヨーロッパに渡り、旧大陸の文化への憧れと、自分たちの文化的ルーツへの郷愁と新たな評価の間で揺れ動いていました。
 先人たちの経験を共有するチェロのコマスとピアノのカンポスは、彼らの音楽がもたらす感動を我々に伝えるべく、素晴らしいアルバムを作り上げました。

 ※録音:2020年2月
 
 

ARS38575
¥2600
夕べにまつわるドイツ・ロマン派の声楽作品集 アマデウス合唱団、
ニコル・マット(指揮)
ベネディクト・ハーグ(指揮)*
 フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ:
  夕べの祈りのために、ナイチンゲール Op.59-4*、森との別れ Op.59-3/
 ファニー・ヘンゼル:
  夕暮れにもう森はざわめいている Op.3-5、聞こえないのか 木々のざわめきを Op.3-1/
 アルベルト・ベッカー(1834-1899):Bleibe, Abend will es werden Op.36-2*/
 モーリッツ・ハウプトマン (1792-1868):さすらい人の夜の歌 Op.25-2/
 マックス・レーガー:夜の歌 Op.138-3、月が昇り*/
 ロベルト・フランツ:おやすみ Op.49-5*/
 ヨハネス・ブラームス:夜警I Op.104-1、夜警II Op.104-2、森の夜 Op.62-3/
 カール・ライネッケ:夕べの歌 Op.85-5*/
 モーリッツ・フォーゲル(1846-1922):夕べの歌*/
 ロベルト・シューマン:おやすみ Op.59-4、星に寄す Op.141-1*/
 フーゴー・ヴォルフ:調和/
 マックス・ルートヴィヒ(1882-1945):Nun ist der Tag geschieden*/
 カール・エッカー(1813-1879):夜の声 Op.4-3/
 フリードリヒ・シルヒャー(1789-1860):夕べの歌*/
 ヨーゼフ・ラインベルガー:夕べの歌 Op.69-3*

 合唱の名盤を多数残しているニコル・マットとアマデウス合唱団による、国別にテーマを設定してプログラミングした声楽作品シリーズからの1枚。
 今作はドイツ・ロマン派の作曲家達による、夕べや夜にまつわる作品が選ばれています。
 気候変動や感染症が多くの人々を震撼させている近年、自然を賛美し、合理性から距離を置くロマン派の精神は、驚くべき時事性を獲得しました。
 本当に大切なものは何か、守るべきものは何か、信頼できるものは何か、必要なものは何か。本アルバムは今の時代に最適な音楽を提供しています。

 ※録音:2020年2月&3月
 
 

ARS38208
(SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
ヴィヴァルディ:オーボエ&ファゴット協奏曲集
 ファゴット協奏曲変ホ長調 RV.483
 オーボエ協奏曲イ短調 RV.461
 ファゴット協奏曲ト長調 RV.493
 オーボエ協奏曲ニ長調 RV.453
 ファゴット協奏曲ホ短調 RV.484
 オーボエ協奏曲ヘ長調 RV.457
 オーボエとファゴットのための協奏曲ト長調 RV.545
ジーモン・フックス(オーボエ)
マティアス・ラーツ(ファゴット)
ヨハネス・シュレーフリ(指揮)
マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団

 チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の木管セクションを支える首席奏者たちが奏でる、器楽作品として重要な影響を与えたとされるヴィヴァルディのオーボエとファゴットのための協奏曲集。

 チューリッヒの音楽一家に生まれたジーモン・フックスは、父の手ほどきでオーボエを学び、1982年ジュネーヴ国際コンクールをはじめとするスイス国内のコンクールや、ミラノ、プラハなどの国際コンクールにおいて上位入賞を果たしている実力者。ルツェルン交響楽団と、1989年以来、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団で首席奏者を務めている。

 ベルリン出身のファゴット奏者、マティアス・ラーツは、フリッツ・フィンシュ、ダーグ・イェンセンに師事。ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の首席奏者を経て、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団およびルツェルン祝祭管弦楽団の首席奏者を務めている。2003年には、小澤征爾音楽塾・オペラ・プロジェクトのために来日の経歴もある。

 ※録音:2015年12月8日-11日(ドイツ)
 
 

ARS38221
(SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700

チェロ・アビー 〜
 ウォルトン、ボイル、エルガー:チェロと管弦楽のための作品集

  ウォルトン:チェロ協奏曲
  アイナ・ボイル:チェロと管弦楽のための悲歌(世界初録音)
  エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 Op.85

ナデージュ・ロシャ(チェロ)
パウル・マイヤー(指揮)
シュターツカペレ・ヴァイマル


 1991年ジュネーヴ生まれの女流チェリスト、ナデージュ・ロシャは、ジュネーヴ音楽院でダニエル・ヘフリガーに、ケルン音楽大学でマリア・クリーゲルに師事し、2010年3月にベルリンのコンツェルトハウスでデビューを飾った才女。
 ロシャは、2006年にスイスで開催された青少年音楽コンクールで第1位受賞、他、ドイツ、イギリスなどのコンクールで最優秀賞を受賞している。

 ARS Produktionでは、「ラロ&ミヨー:チェロ協奏曲」(ARS38119)、「チェロとギターによるスペインと南米の音楽」(ARS38159)をリリース。
 第3弾となる本アルバムでは、チェロのための名曲としても名高い、壮大なエルガーの協奏曲を収録。

 ※録音:2016年5月(ドイツ)
 
 

ARS38224
(SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700

詩と絵 〜 ラヴェル、シューベルト、ムソルグスキー:
 ピアノ作品集

  ラヴェル:夜のガスパール
 シューベルト(リスト編):水車屋と小川、水の上で歌う
 ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」

レティシア・ゴメス=タグレ(ピアノ)


 国際的な名声を確立しているメキシコのピアニストの1人、レティシア・ゴメス=タグレは、メキシコでマヌエル・デラフロールにピアノを師事し、パウル・バドゥラ=スコダやイェルク・デームスのマスタークラスで巨匠たちのピアニズムを体感。
 メキシコ国内のコンクールでの入賞歴も多く、国際コンクール・サラ・ショパンで1位に輝いている名手。
 本アルバムでは、自身のコンサート・レパートリーとしても度々取り上げてきた、ラヴェル、ムソルグスキーをカップリング。

 ※録音:2016年9月6日-8日、インマヌエル教会、ヴッパータール(ドイツ)
 
 

ARS38225
(SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700

シューマン:ピアノ作品集
 シューマン:
  クライスレリアーナ Op.16/
  森の情景 Op.82/暁の歌 Op.133/
 [ボーナス・トラック]
  エンデニヒの死のコラール「わが死の時に臨みて」

フロリアン・グレムザー(ピアノ)


 1990年ドイツ生まれのピアニスト、フロリアン・グレムザーのデビュー盤。
 ピアニストの父と音楽教師の母という音楽家一家で育ったグレムザーは、ヴュルツブルク音楽大学で研鑽を積み、2007年にヴュルツブルク・フィルハーモニー管弦楽団と共演したガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」でオーケストラ・デビュー。ソリストとしてだけでなく、室内楽、歌曲伴奏、ビッグ・バンドなど多方面で活躍する注目株。

 ※録音:2016年9月6日-8日、インマヌエル教会、ヴッパータール(ドイツ)
 



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INDESENS!


PINDE145
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2857+税
パリ国立歌劇場管のスーパーソリスト
マルク・グージョン 〜 古典派のトランペット協奏曲集

 ネルーダ:トランペット協奏曲変ホ長調
  (カデンツァ:マックス・ゾンマーハルダー)
 グァングネ:トランペット協奏曲ハ長調(世界初録音)
 ハイドン:トランペット協奏曲変ホ長調 Hob.VIIe-1
 フンメル:トランペット協奏曲ホ長調
  (カデンツァ:ピエール・カンブーリアン)

マルク・グージョン(トランペット)
ミュルーズ交響楽団
ジャック・ラコンブ(指揮)

INDE145
¥2600→\2390

 パリ国立歌劇場管のスーパーソリスト!マルク・グージョンが奏でる古典派の協奏曲集!

 パリ国立歌劇場管弦楽団のスーパー・ソリスト(第1首席奏者)を務め、パリ国立高等音楽院の教授としても活躍する現在のフランスを代表するトランペット奏者の1人、マルク・グージョンが満を持して古典派のトランペット協奏曲集をレコーディング!
 パリ国立歌劇場管弦楽団のスーパーソリストに就任する前は、ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団(吹奏楽団)やミュルーズ交響楽団、ピカルディ管弦楽団、パリ室内管弦楽団の首席奏者を歴任するなど、フランスの第一線で活躍し続けているマルク・グージョン。

 シルキーのトランペットを愛用するマルク・グージョンが自身にとって初のソロ録音のために選んだのは18世紀末から19世紀初頭にかけて、古典派のためのトランペット協奏曲の数々。
 トランペット奏者にとってのバイブルであるハイドン、フンメル、そしてネルーダの名作3曲にマルク・グージョンが加えたのは、フランスの現代作曲家クリスティアン・グァングネ(1941−)の世界初録音となるハ長調の協奏曲。
 難解な現代音楽ではなく、純粋なモーツァルトのスタイルで書かれた協奏曲であり、ソロ・トランペット、弦楽オーケストラ、2本のオーボエ、2本のホルンという編成で演奏される3楽章形式の秀作。
 トランペット協奏曲を書かなかったモーツァルトが"もし"トランペット協奏曲を作曲していたら・・・という想像を膨らませてくれる要注目の作品です!

 ※録音:2020年9月、ラ・フィラチュール(ミュルーズ、フランス)

 ※YouTubeにて予告編をご覧いただけます! → https://youtu.be/2UJSv0odWLQ

 
 



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CPO



555378
¥2800
フェルディナント・リース(1784-1838):
 フルートと弦楽のための室内楽作品全集 第3集

  1-4. フルート四重奏曲 イ短調 WoO35-3 -
   フルート、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのために
  5-7. フルート五重奏曲 ロ短調 Op. 107 -
   フルート、ヴァイオリン、2台のヴィオラとチェロのために
  8-11. フルート四重奏曲 イ長調 Op. 145-3 -
   フルート、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのために
アルディンゲロ・アンサンブル
【メンバー】
 カール・カイザー(フルート)
 アンネッテ・レーベルガー(ヴァイオリン)
 セバスティアン・ヴォールファルト(ヴィオラ)
 マルティナ・イェッセル(チェロ)
 アンナ・カイザー(ヴィオラ)‛&5-7

 録音 2017年7月15-16日、2019年10月2-4日 Kirche St. Barbara, Nordweil

 ベートーヴェンの愛弟子であり、また傑出した才能を持つピアニストとしてヨーロッパ中で演奏活動を行ったフェルディナント・リース。彼が残した300曲ほどの作品の中から、フルートを伴う室内楽作品を紹介するシリーズです。
 第3集では、リースがロンドンに滞在していた1818年に作曲されたフルート五重奏曲と、1830年に作曲された2曲のフルート四重奏曲を収録。
 どの曲もフルートは独奏楽器としてではなく、弦楽器のパートナーとして扱われており、以前の作品に比べると、更に豊かな響きが生まれています。
 古典派からロマン派へと移行する時代に、自身の作風を上手く変えながら時代に即した音楽を作り続けたリースの努力が認められるこれらの作品を、アルディンゲロ・アンサンブルが愛情深く演奏しています。
 
 


555257
¥2800
ヒンデミット(1895-1963):
 カンタータ『マインツの行列』/
  ウェーバーの主題による交響的変容 他

   1. レクイエム「前庭に最後のライラックが咲いたとき」-前奏曲
   2-5. ウェーバーの主題による交響的変容
   6-14. カンタータ『マインツの行列』-
    3人のソリスト、合唱とオーケストラのために(1962)
 
  ボーナス・トラック:
    15. ゲオルク・カール・ズレーナー(1805-1847):
     ナルハラ行進曲
マリー=クリスティーネ・ハーゼ(ソプラノ)‛&6-14
アレクサンダー・シュペーマン(テノール)‛&6-14
ミヒャエル・ダーメン(バリトン)‛&6-14
ラインラント=プファルツ州立ユース合唱団‛&6-14
ヘルマン・ボイマー(指揮)
マインツ州立フィルハーモニー管弦楽団

 録音2018年6月20,21日 Sudwestrundfunk,Staatstheater Mainz(ドイツ)‛&1-14 2020年11月26,27日 Halle 45, Mainz(ドイツ)‛&15

 1962年6月23日、マインツ市立劇場で初演されたヒンデミットのカンタータ『マインツの行列』。
 カール・ツックマイヤーのテキストを用いたこの作品は、マインツ市の起源とされるローマ帝国が築いた軍事拠点「モゴンティアークム」の建設2000周年を記念して、市から委嘱されたもの。
 ヒンデミットとツックマイヤーはマインツの歴史を丹念に調べ、ローマ人、シャルルマーニュ、フランク人とブルゴーニュ人、ボニファス、ウィリギス、バルバロッサ、ウォルポッド、イゼンブルク、フラウエンロープ、グーテンベルクを含むマインツの歴史を彩る代表的な人々を描写し、この地方の方言をテキストに盛り込みました。
 作品はプロシア人の登場でクライマックスを迎え、満場の聴衆は喜びを持ってこの作品に拍手を送ったということです。
 アルバムには、他2曲のヒンデミット作品とともに、マインツ・カーニバル・ソサエティ(MCV)の創設者ゲオルク・カール・ズレーナーによるカーニバルのテーマソング「ナルハラ行進曲」が収録されています。
 
 


555203
¥2800
ヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル(1727-1789):
 シンフォニアと協奏曲集

  1-3. シンフォニア ヘ長調
  4-6. チェロ協奏曲 イ短調
  7-9. オルガン協奏曲 ト長調
   - オルガン、2つのホルン、2本のフルートと弦楽合奏のために
  10-12. シンフォニア ニ長調
  13-15. チェロ協奏曲 イ長調
ミヒャエル・シェーンハイト(オルガン&指揮)
ベッティーナ・メッサーシュミット(チェロ)
メルセブルク・ホーフムジーク(古楽器使用)

 録音 2019年7月2-5日 Gertrudiskirche Saalfeld(ドイツ)

 優れたヴィオラ・ダ・ガンバ奏者であったヨハン・クリスティアン・ヘルテルを父に持つヨハン・ヴィルヘルム・ヘルテル。幼い頃からチェンバロ奏者として父の演奏会に随行するとともに、フランツ・ベンダからヴァイオリンを学びました。
 教育者としても素晴らしい功績を残し、晩年には宗教音楽を中心に数多くの作品を書きあげました。
 しかし、その作品はほんのわずかしか印刷されなかったため、彼の作品が広く普及することはありませんでした。
 このアルバムには1990年代に発見された2曲のチェロ協奏曲を中心に、残存しているオルガン協奏曲とシンフォニアを収録。
 ドイツ前期古典派のスタイルによるチェロ協奏曲は、同時代のカール・フィリップ・エマニュエル・バッハのチェロ協奏曲を彷彿させる弦とオーケストラの豊かな対話が生きた見事な仕上がりを誇ります。
 1756-57年頃に作曲されたオルガン協奏曲も、技巧的なオルガンのパッセージが映える壮麗な作品です。
 
 


555221
¥2200
ヴァシリー・モクラーニャッツ(1923–1984):ピアノ曲選集
 1. メヌエット(1944)
 2-7. 断章集(1956)
 8-13. 6つの舞曲(1957)
 14-16. スタディ II,III,IV(1951-52)
 17-24. ピアノのための組曲『親愛なる声』(1973)
 25-29. 5つの前奏曲(1975)
 30. 前奏曲(1984)
 31. 詩の組曲「こだま」(1973)
ウラディーミル・グリゴリッチ(ピアノ)

 録音 2017年2月21-23日 ハンス・ロスバウト・スタジオ、 SWR バーデン・バーデン(ドイツ)

 20世紀後半に活躍したセルビアの作曲家ヴァシリー・モクラーニャッツ。
 音楽家の両親のもとに生まれた彼は、幼い頃から音楽への興味を示し、まずベオグラード音楽アカデミーでピアノを学びました。
 しかし作曲に興味が移り、ピアノは断念。作曲家、教育者としての道を進むことを決意します。
 その後は生涯セルビアの音楽教育に多大な貢献を果たしましたが、60歳の時に突然自ら命を絶ってしまいました。
 未完成の作品が多く残されましたが、これらの作品に関する研究はあまり進んでいません。彼の作風の変遷はおよそ3つの時代に分けることができ、1950年代は民俗的要素が強く、1960年代には抒情的な表現を追求していましたが、1970年代以降には神秘的、瞑想的な要素が強くなり、作品の構造も複雑になっています。
 このアルバムでは、各時代の特色あふれる作品を収録。知られざる作曲家の姿を追っています。
 
 


777483
(4CD)
¥7000
フリードリヒ・エルンスト・フェスカ(1789-1826):弦楽四重奏曲集 第2集
 【CD1】
  1. 弦楽四重奏曲 ロ短調 Op. 2-1
  2. 弦楽四重奏曲 ト短調 Op. 2-2
  3. 弦楽四重奏曲 ホ長調 OP. 2-3
 【CD2】
  1. 弦楽四重奏曲 ヘ短調 Op. 7-1
  2. 弦楽四重奏曲 ホ短調 Op. 7-2
 【CD3】
  1. 弦楽四重奏曲 変ロ長調 Op. 14
 【CD4】
  1. 弦楽四重奏曲 ハ短調 OP. 4
  2. 弦楽四重奏曲 ハ長調 Op. 36
アマリリス四重奏団
【メンバー】
 グスタフ・フリーリンクハウス(第1ヴァイオリン)
 レナ・サンドゥ(第2ヴァイオリン)
 レーナ・エッケルス(ヴィオラ)
 イヴ・サンドゥ(チェロ)

 録音 SWRシュトゥットガルト、室内楽スタジオ(ドイツ) 2008年7月7-8日‛&Op. 2-1 2007年6月18-20日‛&Op. 2-2,Op. 2-3,Op. 4 2012年7月2-5日‛&Op.7-1,Op. 7-2 2010年7月7-8日‛&Op. 14 2013年7月8-19日‛&Op. 36

 マクデブルクで生まれたフリードリヒ・フェスカ。音楽愛好家の父と歌手の母を持ち、幼い頃から音楽に興味を示したフェスカは、15歳の時にヴァイオリン協奏曲の公開演奏会を行い好評を博しました。
 その後はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のヴァイオリン奏者を務めるとともに、当時はまだ珍しかった弦楽四重奏による演奏会を開き、この演奏会のために何曲もの優れた弦楽四重奏曲を作曲しています。
 彼の四重奏曲シリーズの第2集となるこの4枚組では、1814年頃から1817年頃までに作曲された作品番号2,4,7,14の7曲と、1825年頃に書かれた作品番号36の全8曲を収録。
 演奏は2011年プレミオ・パオロ・ボルチアーニ弦楽四重奏国際コンクールで1位を獲得したアマリリス四重奏団。若き奏者たちによる気鋭のアンサンブルです。
 
 


555422
¥2200
ブルッフ(1838-1920):歌曲選集
 1. Goldne Brucken 黄金の橋 Op. 15 Nr. 4
 2. Dein gedenk' ich Margaretha
  マルガレータよ、私はおまえを想う Op. 33 Nr. 3
 3. Tannhauser タンホイザー Op. 17 Nr. 8
 4. Der Landsknecht 傭兵 Op.18 Nr.2
 5. Ein Madchen und ein Glaschen Wein 女の子と一杯のワイン Op.97 Nr. 5
 6. Altes Lied 古い歌 Op.7 Nr.1
 7. Mein Liebchen naht, Blumen zu pflucken
  私の最愛の人は花を摘みに来る Op.97 Nr. 1
 8. Siechentrost-Lieder 悲しみの歌 Op. 54
 9. Von den Rosen komm' ich あのばらの所から私は来たの Op. 17 Nr. 4
 10. Klosterlied 修道院の歌 Op. 17 Nr. 10
 11. An die heilige Jungfrau 聖なる乙女へ Op. 17 Nr. 1
 12. An die heilige Jungfrau 聖なる乙女へ Op. 18 Nr. 3
 13. An den Jesusknaben 幼児イエスにOp. 17 Nr. 3
 14. Im tiefen Thale 深い谷で Op. 15 Nr. 3
 15. Um Mitternacht 真夜中に Op. 59 Nr. 1
 16. Durch die wolkige Maiennacht
  夜の闇を通して低きひびき聞こゆ Op. 97 Nr. 2
ラファエル・フィンガーロス(バリトン)
サーシャ・エル・ムイジ(ピアノ)
ベンヤミン・ヘルツル(ヴァイオリン)‛&8
コルネリア・ツィンク(ソプラノ)‛&8
マグダレーナ・リュッカー(メゾ・ソプラノ)‛&8
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)‛&8

 録音 2020年1月13-17日 WDR, Klaus-von-Bismarck-Saal Koln(ドイツ)

 ドイツの作曲家マックス・ブルッフは、教師で歌手の母から音楽の手ほどきを受け、幼い頃から作曲に才能を示しました。
 そんな彼が最初に書いたのは一遍の歌曲であり、82歳という長い生涯の最後の作品もまた歌曲でした。
 このアルバムに収録された16曲の歌曲は、彼の全生涯にわたって書かれたものですが、決して十二音や無調を採択することのなかった彼の作風には一貫性があり、どの曲も豊かな旋律と溢れる抒情に満ちています。
 美しい声を披露するのはバリトン歌手ラファエル・フィンガーロス。長年共演を務めるピアニスト、ムイジとともに繊細な歌曲を歌い上げています。
 またパウル・ハイゼの詩を用いた「悲しみの歌」では、他3人の歌手とヴァイオリンを交えた親密なアンサンブルを聴かせます。
 
 


777328
【再発売】
¥1900
アンドレアス・ロンベルク(1767-1821):オラトリオ『メサイア』
 - フリードリヒ・ゴットリープ・クロプシュトックの詩から

  1-6. 第1部
  7-11. 第2部
  12-18. 第3部
ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ)
マルクス・シェーファー(テノール)
エッケハルト・アベーレ(バス)
ベルンハルト・シェーフェル(テノール)
イムモ・シュレーダー(テノール)
ヘルマン・マックス(指揮)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンツェルト

 録音 2007年2月20-22日 Studio Stolberger Straße, Koln(ドイツ)

 2021年に没後200周年を迎えるドイツの作曲家アンドレアス・ロンベルク。
 従兄弟のチェロ奏者ベルンハルトとともに、優れたヴァイオリン奏者として活躍したロンベルクですが、2008年にリリースされたこのアルバムは彼の珍しい声楽作品「メサイア」の全曲を収録したものです。
 この作品は彼がボンに滞在していた1793年に書かれたもので、1800年にハンブルクに移った際にも演奏したというお気に入りの作品です。
 テキストに使われているのは、マーラーの「復活」でおなじみクロプシュトックの詩。曲は荘厳華麗で、終曲のフーガなどにはベートーヴェンの影響もどことなく感じられます。
 演奏はバロック音楽のスペシャリスト、マックス率いるダス・クライネ・コンツェルト。
 お求めやすい価格にての再発売です。
 



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SWR CLASSIC



SWR19106CD
¥2600→\2290
バーデン=バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団と、
 シュトゥットガルト放送交響楽団が2016年に合併して誕生した、
  新しい南西ドイツ放送交響楽団
その初のシンフォニック・レパートリー録音にインバル登場!!

ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
 交響曲第11番 ト短調 Op. 103 「1905年」

  1. I 「宮殿前広場」 Adagio
  2. II 「1月9日」 Allegro
  3. III 「永遠の記憶」 Adagio
  4. IV 「警鐘」 Allegro non troppo
南西ドイツ放送交響楽団
エリアフ・インバル(指揮)
NYCX-10202
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2600+税

 録音: 2018年11月8-12日 リーダーハレ、ベートーヴェンザール、シュトゥットガルト/
 
 【国内盤】日本語解説付き

 【新生南西ドイツ放送響、初のシンフォニック・レパートリー録音にインバル登場!】
 もともと「南西ドイツ放送交響楽団」と呼ばれていたバーデン=バーデン&フライブルク南西ドイツ放送交響楽団と、シュトゥットガルト放送交響楽団が2016年に合併して誕生した、新しい南西ドイツ放送交響楽団(SWR交響楽団)。
 この体制となって初となる、待望のシンフォニック・レパートリーがリリースされます。
 しかも、インバルとの共演によるショスタコーヴィチの交響曲第11番という豪華さ。
 インバルならではのスコアの深い読み込みと、隅々まで丁寧な表現にオーケストラが万全の反応を示し、物語性の高いこの作品をがっちりと構築しています。
 弦楽器の豊かな響き、木管楽器の細やかな歌、確かな技術に裏打ちされた金管楽器の咆哮(トロンボーンのトップは清水真弓)、効果的な打楽器の炸裂など、このオーケストラの機能性を十二分に発揮した素晴らしい演奏となっています。
 




NEOS

NEOS 12013
(SACD HYBRID)
¥2500
「ドナウエッシンゲン音楽祭2019」
 (1)マーク・アンドレ(b.1964):「rwh 1」(2019)〜
   アンサンブルとエレクトロニクスのための
 (2)ヨハネス・ボリス・ボロフスキ(b.1979):「一人で」(2018-19)〜
   アンサンブルのための
 (3)エヴァ・ライター(b.1976):「守護者」(2019)〜
   ダブル・ベース・フルートとチューブ・オーケストラのための
 (4)アルベルト・ポサダス(b.1967):「悪魔の目(宇宙の詩より)」(2019)〜
   アンサンブルのための
  (1)バス・ヴィーガース(指揮)アンサンブル・レゾナンツ
   SWRエクスペリメンタル・スタジオ(エレクトロニクス)
  (2)マティアス・ピンチャー(指揮)アンサンブル・アンテルコンタンポラン
  (3)ミヒャエル・シュミート(ダブル・ベース・フルート)
   エヴァ・ライター&ズザンネ・フレーリヒ(ペッツォルド・フルート)
   ティト・チェッケリーニ(指揮)SWR交響楽団、ドイツ室内合唱団
  (4)シルヴァン・カンブルラン(指揮)クラングフォルム・ウィーン

 2019年ドナウエッシンゲン音楽祭、注目のオーケストラ・コンサート・ライヴが登場!

 録音:(1)(4)2019年10月19日、(2)3()2019年10月20日、何れもライヴ [75:32]

 ドナウエッシンゲン音楽祭2019は4日間に渡って様々なコンサートが行われた。
 その中から注目のオーケストラ、大規模アンサンブルのコンサートのライヴを収録。因みに2020年は世界的なコロナ禍のため中止となっている。
 さてNEOSレーベルではおなじみのフランスの中堅マーク・アンドレの「rwh 1」はスペクトル楽派と師匠ラッヘンマン譲りの特殊奏法による音色のグラデーションが美しい佳品。
 スペインを代表するポサダスの「悪魔の目」はIRCAMでの音響研究が結実した曲。まるでブラックホールに飲み込まれるような壮絶な音響の嵐が聴き手を圧倒する。今回の音楽祭で何といっても注目された作曲家がウィーン出身の気鋭、エヴァ・ライター。
 当初リコーダーやヴィオラ・ダ・ガンバなど古楽器を学んだという彼女の作品「守護者」はダブル・バス・フルートと尺八にも似た音を奏でる創作楽器ペッツォルド・フルートの重低音に混声合唱が更なる音響に厚みを加え、闇の中をさまようかのような暗い音の渦を作り出す。
 
 
NEOS 22002
¥2500
「Rimixed」
 ブラームス(1833-1897):2台ピアノのためのソナタ ヘ短調Op.34b
 ワーグナー(1813-1883):
  トリスタンとイゾルデより前奏曲と「愛の死」(マックス・レーガー編)
 ドビュッシー(1862-1918):3つの夜想曲(ラヴェル編)
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ:
 【アンドレアス・グラウ&
  ゲッツ・シューマッハー(Pf)】

 ワーグナー:「愛の死」、ドビュッシー:夜想曲の2台ピアノ版!

 2020年 [77:24]

 ワーグナーと彼に抗いつつも少なからず影響を受けたブラームスとドビュッシーの作品を2台ピアノで聴く一枚。
 「トリスタンとイゾルデ」の「前奏曲と愛の死」を中心に据え様式と和声の影響をピアノではっきりと聴くことが出来る。
 ブラームスの2台のピアノのためのソナタはピアノ五重奏曲としても演奏される作品。
 ドビュッシーの3つの夜想曲のラヴェル編曲版の音源は少なく、この録音は貴重。
 
 
NEOS 12028
¥2500
モイツァ・エルトマンによるアンデルセン原作の現代オペラ「雪の女王」
 ダヴィット・フィリップ・ヘフティ(b.1975):「雪の女王」(2018)
  〜ソプラノ、2人の語り手と管弦楽のための音楽劇
   台本:アンドレアス・シェーファー
    (アンデルセンの童話に基づく)
モイツァ・エルトマン(ソプラノ)
デイヴィッド・フィリップ・ヘフティ(指揮)
チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
デリア・マイアー(語り手)
マックス・シモニシェク(語り手)

 人気のソプラノ、モイツァ・エルトマンによるアンデルセン原作の美しい現代オペラ「雪の女王」

 録音:2018年初演ライヴ、[78:19]

 アンデルセン童話に基づくコンサート形式のオペラともいうべきシアター・ピース。「雪の女王」はディスニーの「アナと雪の女王」の原作としても知られる(話は大きく改変されているが)。アンデルセン童話に基づく現代音楽といえばラッヘンマンの「マッチ売りの少女」が有名だが、この作品もアンデルセンの原作を大胆に解釈、大幅に改変したミステリアスな作品。「雪の女王」のタイトル通り、冷たく、透明できらきらとしたオーケストレーションが美しく、無調音楽ではあるが流麗な旋律にも溢れており楽しめる。デイヴィッド・フィリップ・ヘフティはヴォルフガング・リーム、クリストバル・ハルフテルに師事。本作はチューリヒ・トーンハレ協会創立150年の記念コンサートとして委嘱され好評を博した。

 
NEOS 12017
¥2500
グンナル・ガイセ「ピアノ協奏曲」「リズム・チェンジス」
 グンナル・ガイセ(b.1962):
  (1)ピアノ協奏曲(2019)
    〜複数の独奏楽器のための2楽章からなる
     デジタル・プレ・ストラクチャード・インプロヴィゼーション
  (2)リズム・チェンジス(2020)
    〜ラップトップ・ギターのためのソナタ
グンナル・ガイセ
 (ラップトップ・ギター&コンピューター)

 録音:2019/2020年,66:10

 「ピアノ協奏曲」といっても普通のピアノ独奏とオーケストラのための協奏曲ではなく、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番のピアノ・パートが引用またはコンピューターで変調、デフォルメされ、後はジョン・ゾーン張りの激しいノイズがひたすら果てしなく続く。
 「リズム・チェンジス」はコンピューターに接続されたエレクトリック・ギターがパリパリ、ギシギシ、ビョンビョンとこれまたノイズの嵐を繰り広げる。アメリカのハードロックを遥かに上回る実験的プログレシヴ・ロックの極北。
 グンナル・ガイセはドイツの実験音楽、即興音楽の旗手でオーネット・コールマンら先進的ジャズに強い影響を受けた他、物理学の複雑性の理論にも影響を受けていることが混沌としたノイズに拍車をかけている。
 即興音楽が彼の活動の中心だが、ハンス・ツェンダーは彼の音楽を高く評価している。フリー・ジャズ、ノイズ系ロックの好きな人は必聴。
 
 
NEOS 12022
¥2500
ポルトガルの若手作曲家ジャイメ・レイス作品集
 ジャイメ・レイス(b.1983):
  (1)「逆流する血/血の逆流」(2015-19)
  (2)「リゾチーム・シンセシス」(2003)
  (3)「フルクサス、ヴォルテックス=推力」(2018-19)
(1)アンサンブル・フラクタル
 (Cl、Vc、Pf、Vn、Fl、Va)
(2)アナ・テレス(Pf)
(3)アレフ・ギター四重奏団

 録音:(1)(3)2019年10月7-13日、(2)2014年7月22日,51:02

 ジャイメ・レイスはポルトガルの若手作曲家。ポルトガル出身の作曲家は日本ではエマヌエル・ヌネスの他、ルイス・ティノコが僅かに知られている程度なので、この若手作曲家の作品集のリリースは貴重。
 レイスは前述のヌネスに師事した後、シュトックハウゼンのもとで研鑽を積み、現在はリスボンを中心に作曲と教職に従事している。
 「逆流する血/血の逆流」はピアノ独奏から最大で6重奏までの様々な編成による9つの曲から構成される。
 いずれも強い打撃音、強弱の激しいコントラスト、点描的な書法などアグレシヴな身振りに満ちた作品。ギター四重奏のための「フルクサス、ヴォルテックス、推力」は静寂と強いディナーミクの対比から構成される美しい作品。
 
 
NEOS 12026
¥2500
朴泳姫(ヨンギ・パク=パーン)(b.1945):室内楽作品集
 (1)「MAN-NAM I」(1977)
   〜クラリネット、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための
 (2)「ma-am[私の心]」(1990)〜女声独唱のための
 (3)「U-MUL/噴水」(1992)〜7楽器のための
 (4)「私の心I」(2020)〜ソプラノとヴィオラのための
 (5)「高い海の地平線」(2016)〜弦楽四重奏のための
アンゲラ・ポストヴァイラー(Sop)
アンサンブルKNMベルリン
 (Fl、Cl、Perc、Vn I、
  Vn II、Va、Vc、CB)

 録音:2020年、52:36

 朴泳姫は韓国出身の作曲家。早い段階で渡独しフライブルクで後に夫となるクラウス・フーバーに師事。
 彼女の作品は特にドイツで高く評価されており、日本にも講師として数度来日したことがある。韓国の先達、尹伊桑の次の世代の作曲家として韓国の民族、伝統音楽の要素を現代音楽の技法と融合し普遍化しようとする姿勢が見られる。
 「ma-am[私のハート]」は旋法で書かれたメリスマティックなメロディが美しい独唱曲。
 7楽器のための「U-MUL/噴水」は韓国の伝統的な祭祀を思わせる典雅で厳粛な作品。
 ソプラノとヴィオラのための「私のハート」もソプラノの旋法的で息の長い優雅な旋律がヴィオラとエロティックな対位法を形成する。
 弦楽四重奏のための「高い海の地平線」では弦楽の笙を思わせる長い音符が緊張度の高い音楽を作る。
 
 
NEOS 12029
¥2500
「湖からの歌」〜ジム・フランクリン(b.1959):尺八とライヴ・エレクトリニクスのための作品集
 (1)「舞い降りる霧」〜尺八とライヴ・エレクトロニクスのための
 (2)「波紋」〜尺八とテルミン、ライヴ・エレクトロニクスのための
 (3)「流体のおうとつ」〜尺八とライヴ・エレクトロニクスのための
 (4)「映し出された深度」〜尺八とシンセサイザーのための
 (5)「表面の痕跡」〜尺八、ライヴ・エレクトロニクスとHaken ContinuuMiniのための
 (6)「らせん状の乱気流」〜尺八、ライヴ・エレクトロニクスとテルミンのための
 (7)「立ち昇る霧」〜尺八、ライヴ・エレクトロニクスとシンセサイザーのための
  ジム・フランクリン
   (尺八、テルミン、シンセサイザー、ハーケン・コンティニュー・ミニ、ライヴ・エレクトロニクス)

 録音:2020年5-6月インゲルハイム、64:16 ※日本語解説つき

 ジム・フランクリンは当初オーストラリア、ドイツ、オランダで作曲と音楽学を学んだ後、1986年に尺八と出会い、古谷輝夫、横山勝也の各氏に師事、その後横山氏より師匠免状を授与される。
 そして尺八とライヴ・エレクトロニクスを組み合わせた作曲を始める。現在はドイツを中心に活動。
 自ら尺八のみならずテルミンまで操り、さらにシンセサイザー、ライヴ・エレクトロニクスを融合した独自の幽玄な世界を展開している。
 なお「表面の痕跡」で使用されるハーケン・コンティニュー・ミニ(Haken ContinuuMini)は小型のアナログ電子楽器の一種で疑似民族楽器風の音が出る。ここでは尺八と組み合わせて演奏されている。
 




LIGIA DIGITAL



LIDI 0109343
¥2500
1680年代、リュリがパリとヴェルサイユの情熱に火を付ける リュリのヒット曲集
 ジャン=バティスト・リュリ (1632-1687) : オペラ「ペルセー」 LWV 60 (1682) から
  序曲 / O! Vertu charmante (d/t/bt) / Helas! Il va perir (d)
  司祭たちのためのエール [Air pour les Sacrificateurs]、サラバンド (レシ・タンドル)
  O tranquille Sommeil (t) / パッサカリア
 ジャン=フランソワ・ラルエット (1651-1728) : O Salutaris hostia (d)
 ルイ・マルシャン (シルー・シャルマン) (1669-1732) : オルガン曲集 第4巻 から 前奏曲
 ジャン=バティスト・リュリ :オペラ「ロラン」 LWV 65 (1685) から Ah! j'attendray longtemps (bt)
 ルイ・マルシャン (シルー・シャルマン) : オルガン曲集 第4巻 から フーガ
 ジャン=バティスト・リュリ :
  オペラ「イシス」 LWV 54 (1677) から Plainte du Dieu Pan (bt)
  オペラ「ファエトン」 LWV 61 (1683) から
   第1のエール、春とその続き [Premier air. Le Printemps et sa suite] (グラン・プラン・ジュ)
   Gay. Petit Air pour les mesmes (デュオ)
  オペラ「アルミード」 LWV 71 (1686) から Plus j'observe ces lieux (t)
  オペラ「アティス」 LWV 53 (1676) から
   楽しい夢への入り口 [Entree des Songes agreables] (フルートのコンセール)
   花のニンフのエール [Air pour les Nymphes de Flore] (クルムホルンのレシ)
 ジャン=フランソワ・ラルエット : O mysterium ineffabile (bt)
 ジャン=バティスト・リュリ : オペラ「イシス」 LWV 54 から
  トランペットのエール [Air pour les Trompettes] / 第3のエール、メヌエット
 ジャン=フランソワ・ラルエット : Justus germinabit (d)
 ジャン=バティスト・リュリ :
  オペラ「アティス」 LWV 53 から 序曲
  オペラ「アシスとガラテー」 LWV 73 (1686) から リゴードン I & II
  オペラ「ファエトン」 LWV 61 から Dans ce Palais, bravez l'Envie (メヌエット)
  オペラ「ヴェルサイユの洞窟」 LWV 39 (1668) から 序曲
  オペラ「アルミード」 LWV 71 から Ah! Si la liberte me doit etre ravie (bt)
  オペラ「ファエトン」 LWV 61 から シャコンヌ
  オペラ「アルミード」 LWV 71 から Le perfide Renaud me fuit
 ユリア・ヴィシュニェフスキ (ソプラノ : dessus 声部 (d))
 マリー・ゴートロ (メゾソプラノ : bas-dessus 声部 (bd))
 ヴァンサン・リエヴル=ピカール (テノール : taille/haute-contre 声部 (t))
 ジュゼプ・カブレ (バリトン : basse taille 声部 (bt))
 ジュアキム・ゲラ (バロックファゴット)
 ル・コンセール・トリビュオ、ローラン・ベイハースト (オルガン、指揮)

 録音 : 2017年9月、サン=マルタン教会、スール [Seurre]、フランス
 使用楽器 : 1699年、スールにて、ジュリアン・トリビュオ [Julien Tribuot] 製 (オルガン)

 ジャケットにデザインされたジュークボックスのように、フランス・バロックの大作曲家リュリの1680年代の「人気ナンバー」が次々流れ出るアルバムです。
 
 


LIDI 0301346
¥2500
愛する自然 イタリア初期バロックにおける鳥と自然の歌
 【第1部 : 鳥の歌】
  クレマン・ジャヌカン (1485頃-1558) : 鳥の歌 [Le Chant des oiseaux]
  ジュゼッペ・カイモ (1545頃-1584) :カッコウが「カッコー」と歌っていると [Mentre il cuculo il suo cucu cantava]
  ジローラモ・フレスコバルディ (1583-1643) :カッコウによるカプリッチョ [Capriccio fatto sopra il cucchu]
  ヤコブ・アルカデルト (1504頃-1568) :真白な優しい白鳥は歌いながら死ぬ [II bianco e dolce cigno cantando more]
  ジャン・ド・カストロ (1540頃-1611) : 異国のフェニックス [Una strania Fenice]
  ヤコブ・ファン・エイク (1590頃-1657) :
   イングランドのナイチンゲール [Engels nachtegael (Le rossignol anglais)]
  クラウディオ・モンテヴェルディ (1567-1643) : 優しいナイチンゲール [Dolcissimo uscignolo] (5声)
  ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチオ (リッチョ) (1570-1630) : ナイチンゲール (4声のカンツォン)
  クラウディオ・モンテヴェルディ : おお、何とおまえは優しいのか [O come sei gentile] (ソプラノ2声)
  タルクイニオ・メールラ (1595頃-1665) : 雌鶏 (カンツォン) [Canzon La gallina] (2声)
  マルコ・ウッチェリーニ (1603頃-1680) : エルマフロディータ (カンツォン) [Canzon l'Ermaphrodita]
 【第2部 : 愛の春】
  クラウディオ・モンテヴェルディ : 悲しみの冬は去り [Fuggi il verno] (Scherzi musicali)
  パオロ・クアリアーティ (1555頃-1628) : 甘美な花 [Soavissimi fiori] (La sfera armoniosa)
  クラウディオ・モンテヴェルディ : おお、ロゼッタ、小さなバラのような [O Rosetta, che Rosetta]
  パオロ・クアリアーティ : 日の出を見よ、美しいクローリよ [Vedi l'Alba bella Clori]
  マルティーノ・ペゼンティ (1600-1648) : 春 (コッレンテ) [Corrente la Primavera]
  不詳 : ナインチンゲール [The nightingale] (パリ国立図書館所蔵、17世紀の写本)
  アンドレア・ファルコニエーリ (1585頃-1656) : 四月のブランド [Brando d'Aprile]
  ビアージョ・マリーニ (1594-1663) :
   いま日の出が、いま夜明けが [Hor che l'alba, hor che l'aurora] (新しい五月の喜び)
  ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー (1580-1651) : カナリオ [Canario]
  クラウディオ・モンテヴェルディ : 西風が戻り [Zefiro torna] (チャッコーナによる)
 ラ・フェニーチェ & ファヴォリーティ
  ファニー・アントネロウ (ソプラノ 1)、サスキア・サレンビエ (ソプラノ 2、ヴァイオリン)、
  カタリーナ・ホイティアー (ヴァイオリン、リコーダー)、
  五味敬子 (チェロ)、マルク・マイゼル (チェンバロ、オルガン)、
  ニコラ・アクテン (バリトン、ハープ、テオルボ、ティオルビーノ、ギター)
  ジャン・テュベリー (コルネット [ツィンク]、リコーダー、声)

 録音 : データ記載なし
 
 

LIDI 0302353
¥2500
大人の女性たち フランスの女性作曲家のトランペットとピアノのための作品集
 マリー=ルース・ルーカス (1935-2015) : トランペットとピアノのためのバラード (*)
 ジェルメーヌ・タイユフェール (1892-1983) :
  トランペットとピアノのためのコラール (*) / トランペットとピアノのためのガイヤルド (*)
 エステル・アシュイッド (1997-) :
  ランスロットの誓い [Le serment de Lancelot] (トランペットとピアノのための) (*)
  L'Ankou (トランペットとピアノのための) (*)
 ジャニーヌ・リュエフ (1922-1999) : コルネットとピアノのためのファンタジー・コンチェルタント (+)
 ヴァレリー・ステファン (1961-) :ピアノのための5つの前奏曲
  オーレリアのための前奏曲 [Prelude pour Aurelia]
  テーマのない不眠症 [Insomnie sans theme] / 鳥と詩人 [L'oiseau et le poete]
  悲しい夢 [Songe triste] / 冬とその針 [Un hiver et ses aiguilles]
  風の中の雲 [Nuage su gré du vent] (トランペットとピアノのための) (*)
 エルザ・バレーヌ (1910-1999) :
  春のファンファーレ [Fanfares de printemps] (トランペットとピアノのための) (*)
 クロード・アリュー (1903-1990) :
  トランペットとピアノのためのコンチェルトシュテュック [Concertstuck] (*)
 エディト・カナ・ド・シジー (1950-) : 静寂の前奏曲 [Prelude su silence] (ピアノのための)
 オデット・ガルテンローブ (1922-2014) :
  トランペットとピアノのための3つの小品 [Trois Pieces breves] (*)
  ダーナ・チョカルリエ (ピアノ)、
  ギー・トゥーヴロン (トランペット (*)、コルネット (+))

 録音 : 2019年10月28-30日、メゾン・ド・ラ・ミュジーク・エ・ド・ラ・ダンス、バニュー、フランス

 希少にして興味深いプログラム。ルーマニア出身のフランスのピアニスト、ダーナ・チョカルリエとトランペットの大家ギー・トゥーヴロンの共演で。
 
 

LIDI 0103351
¥2500
ゴドフスキー : ピアノ・ソナタ/シマノフスキ: ピアノのための9つの前奏曲
 レオポルド・ゴドフスキー (1870-1938) : ピアノ・ソナタ ロ短調
 カロル・シマノフスキ (1882-1937) : ピアノのための9つの前奏曲 Op.1
ムーザ・ルバツキーテ (ピアノ)




<国内盤> 

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東武レコーディングズ



TBRCD 0103/07
(5CD)
特別定価 ¥3850→\3490
2008年ライヴ
 ロリン・マゼール(指揮)&トスカニーニ・フィル
  「ベートーヴェン:交響曲全集」

 交響曲第1番、交響曲第3番「英雄」
  録音:2008年8月19日
 交響曲第2番、交響曲第5番「運命」
  録音:2008年8月20日
 交響曲第4番、交響曲第6番「田園」
  録音:2008年8月21日
 交響曲第7番、交響曲第8番 
  録音:2008年8月22日
 交響曲第9番「合唱」
  録音:2008年8月23日

ロリン・マゼール(指揮)
トスカニーニ・フィル

(以下第9のみ)
マリア・ルイジア・ボルシ(ソプラノ)
エレーナ・ジドコヴァ(メゾ・ソプラノ)
マリウス・ブレンチウ(テノール)
ラファエル・シヴェク(バス)
フランチェスコ・チレア合唱団
 (ブルーノ・ティロッタ指揮)


 真打登場!今年もベートーヴェン・イヤー!
 マゼール+トスカニーニ・フィル、ベートーヴェン:交響曲全集2008ライヴ!
 超特価!5枚組で¥3,500+税!

 全て、タオルミーナ、ギリシャ劇場(シチリア州)におけるライヴ・デジタル録音

 かのゲーテがここを訪れた際に「ここからの景色は世界一の美しさ」と賞賛した、シチリア最大の名所タルミーナのギリシャ劇場。
 マゼールはここで2008年の夏に一気にベートーヴェン・ツィクルスを展開し大きな話題となりました。

 巨匠にとってベートーヴェン全集はクリーヴランド管との1970年代のソニー盤のみ。

 あの優等生的演奏に比べると今回はアンサンブルを強烈に締め付け、トスカニーニ張りの力瘤が盛上るような元気なベートーヴェンになっています。
 やたらと早いテンポですっ飛ばしたり、対旋律の意識的な強調等。一筋縄ではいかない鬼才ぶりを発揮。自信、確信に満ちた巨匠らしい巨匠としての他との格の違いをマザマザと見せつけます。

 野外公演ながらヨーロッパ好みの完璧なマルチマイク収録であり、隅々まで明瞭で眼の前で演奏してくれているかのよう。

 そして今回の注目はオケ。トスカニーニ交響楽団です。来日公演ではトスカニーニ・フィルの名称も使われました。
 トスカニーニ交響楽団は2002年にパルマにて創設された若いオーケストラ。
 デビューコンサートも指揮した巨匠マゼールは2004年5月に音楽監督に就任したとき、「ウィーン・フィルやベルリン・フィルに比肩する実力を持つ」と絶賛していましたが、そこからさらに鍛えぬき、ヨーロッパでも有数のアンサンブルに育て上げます。2005年、2007年は来日公演も敢行、「なんじゃ、そのオケは?」といぶかしがる日本のファンの度肝を抜きました。
 
  2005年の来日公演時のチラシ






マゼールのベートーヴェンのライヴといえばこんなアルバムがある
いろんな意味で奇跡的なアルバムである

SONY 712982

\2300
ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調 『運命』
シューベルト:交響曲第8番ロ短調『未完成』
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ロリン・マゼール指揮

録音:1980年11月5日、11月13日デジタル(ライヴ)

 「運命」:名古屋市民会館ホール
 「未完成」:昭和女子大人見記念講堂


 1980年、マゼールがウィーン・フィルと名古屋にやってきたときの「運命」のライヴ。

 ウィーン・フィルとは思えないようなもったいぶった重々しいテンポ。重厚長大な当時の工業主義、これからの日本のバブルを予感させるようなハイカロリー、過剰パフォーマンスの「運命」。
 戦前の巨匠的といえばかっこよすぎ。そんなおそれおおいものじゃない。
 クラシック未開地の日本の地方にやってきて「一発かましたれ」的にヘヴィー級演奏を炸裂させた、そんな演奏。
 「これがクラシックだぞー」、これが「ベートーヴェンだぞー」、「これが『運命』だぞー」、「これがウィーン・フィルだぞー」という上から目線の大上段演奏。

 しかしこの日本の地方ライヴ録音が、おそれおおくもかしこくも世界最初にリリースされた「CD50タイトル」の中に鎮座し、それから40年以上経つというのにいまだに廃盤にならず(廃盤になっても何度も何度も蘇る)、それどころか日本ライヴであるにもかかわらず一大メジャー・レーベルのインターナショナル輸入盤としてもずっと現役で存在し、ゾンビのように世界中を徘徊している。

 しつこいようだが日本の地方都市でのライヴ演奏である。
 メジャー・レーベルの見識のなさからすれば半年くらいでさっさと廃盤になってもおかしくない。
 リリースされて何十年も経つが、この演奏を取り上げた本や評論なんて見たこともない。
 それでもこの演奏、カタログから消えない。



 最初期のデジタルということで変なデジタル。音がよすぎて、今思うと何かくすぐったい。

 マゼールはこの年ニューイヤー・コンサートに初めて出演、1982年にはウィーン国立歌劇場の総監督となる。つまりこれは「ウィーン・ラブ」のころの演奏である。
 ちなみに「未完成」も全然「未完成」っぽくなくていい。戦場最前線に立つ史上最強に屈強な「未完成」。こんな勇猛果敢な「未完成」、嫌いな人は大嫌いだろうなあ。


 




molto Fine


MF-25705
\2800+税
《樋口紀美子〜J.S.バッハ:インヴェンションとシンフォニア》
 J.S.バッハ:
  15のインヴェンション BWV 772-786
  15のシンフォニア BWV 787-901
樋口紀美子(ピアノ)

 30の小宇宙
 樋口紀美子、満を持してのバッハ
 15のインヴェンションと15のシンフォニア


 樋口紀美子のCD第4弾は、ドビュッシーの没後100年を記念した録音で、脇岡洋平との共演で管弦楽作品を2台ピアノのために編曲された3作を収録しています。

 ショパンやリスト、さらにはドビュッシーの優れたCDで高い評価を得てきた樋口紀美子が、ついにバッハの《インヴェンションとシンフォニア》全曲をリリースした。
 まさに満を持してという覚悟が伺える。
 幼少の頃からバッハを好んで弾き、演奏会でも《パルティータ》全曲をはじめとしてしばしば取り上げ、日本バッハ・コンクールの審査やバッハを中心とした各種の講習会の成功など、現代のピアノでバッハを弾くことについては定評ある彼女にしても、こうして録音を残すことには非常に慎重だった。
 それは30年以上もベルリンを中心として活躍してきた彼女ならではの責任 感の表れともいえる。ドイツでの彼女は、ヴュルツブルク国際バッハ・コンクールの創始者だったヴァルター・ブランケンハイムの高弟としてバッハをピアノで弾くうえでのすべてを学び、ベルリン教会音楽大学のピア ノ科講師として多数の教会音楽家やオルガニストの教育に携わってきた。
 その意味でドイツの バッハ伝統は、彼女の骨肉となっている。そんなことを知らなくとも、彼女の講座を受けた若いピアニストたちは、その演奏や指摘の確かさに熱 狂してきた。
 そしていま私たちは、このCDを通して彼女が 弾く《インヴェンションとシンフォニア》を聴くことが できる。この曲集は、バッハが息子たちの教育のために編纂したものであると同時に、作曲家、演奏家、教育者としてのバッハの全てが込められたものだ。
 樋口紀美子の演奏には、なによりも自然な歌があり、その音楽の流れに寄り添った自然な装飾法がある。そのことによってそれぞ れの曲の構造が、自然なかたちで明らかとなっている。
 バッハ自身による「正しい手引き」が自然なかたちで実現されている。この境地に至るには、技術的にも精神的にも演奏家としての長い修練が必要であることはいうまでもない。
 そして私たちは、彼女とともにバッ ハの音楽に身を委ね、心から楽しむことができるのである。 樋口紀美子の弾くバッハ 樋口隆一(音楽学者・指揮者)

 録音:2020年6月10日、11日 川口リリア「音楽ホール」(埼玉県)
 














1/21(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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APARTE



AP 244
(2CD)
¥3700→\3390
クリストフ・ルセとレ・タラン・リリク
20歳のサリエリ、最初の本格的オペラ「アルミーダ」

  サリエリ:歌劇「アルミーダ」(全3幕)
アルミーダ:レネケ・ルイテル(ソプラノ)
リナルド:フローリー・ヴァリケット(ソプラノ)
イスメネ:テレサ・レルヴォリーノ(メゾソプラノ)
ウバルド:アシュリー・リッチズ(バリトン)
クリストフ・ルセ(指揮)
レ・タラン・リリク、
ナミュール室内合唱団

 ルセの情熱でサリエリの出世作の魅力が蘇った

 録音:2020年7月/フィラルモニ・ド・パリ/24bit 96kHz

 サリエリのオペラのリバイバルに情熱を注ぐクリストフ・ルセとレ・タラン・リリクが、また新たな宝を世に出してくれました。
 20歳のサリエリが手掛け、1771年に発表した最初の本格的オペラ「アルミーダ」。これが認められ名を成していったとされます。序曲やアリアの録音はありましたが、全曲版は世界初となります。

 トルクアート・タッソの叙事詩「解放されたエルサレム」に基づきますが、同じ題材で1761年にトラエッタ、1777年にグルック、1817年にロッシーニが名作を残しています。
 サリエリ版はマルコ・コルテリーニの台本で、キリスト教とイスラム教の東西対立をテーマに、アルミーダ、リナルド、イスメネ、ウバルドの4名が激しいドラマを繰り広げます。サリエリの音楽はイタリアとフランスの様式の完璧な融合が見られるとされ、はつらつとした世界を楽しめます。

 主役アルミーダはアメリンクの秘蔵っ子レネケ・ルイテル。正確さに加え華やかな歌唱で近年ひっぱりだこのソプラノです。
 恋人リナルドはオリジナルだとカストラートが指定されていますが、ここではカナダのソプラノ、フローリー・ヴァリケットが宝塚のような魅力で好演。

 ルセのサリエリは「タラール」が、2019年度レコード・アカデミー賞オペラ部門賞を受賞していますが、さらに解釈に深みと自信がみなぎっています。
 モーツァルトの敵役として才能が劣ると思われがちなサリエリですが、魅力的なメロディときびきびした語り口でその凄さを再認識させられます。
 




CLAVES



50 3026
¥2800
『ルクレールのソナタと舞曲』
 ルクレール:
  (1)「ジーグ」〜歌劇『シラとグロキュス』より/(2)「パスピエ」〜歌劇『シラとグロキュス』より/
  (3)ヴァイオリン・ソナタ第5番 イ短調 Op.9-5/(4)「エール第2番」〜歌劇『シラとグロキュス』より/
  (5)ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ長調 Op.9-3/(6)「ミュゼット」〜歌劇『シラとグロキュス』より/
  (7)「エール第1番とロンドー」〜歌劇『シラとグロキュス』より/
  (8)「羊飼いと森の精の行進曲」〜歌劇『シラとグロキュス』より/
  (9)トリオによる序曲 イ長調 Op.13-3/(10)「フォルラーヌ」〜歌劇『シラとグロキュス』より/
  (11)「エール第2番(華やかに)」〜歌劇『シラとグロキュス』より/
  (12)「エール第3番(速く)」〜歌劇『シラとグロキュス』より
  
 編曲:ル・コンセール・ユニヴァセル
    (1)(2)(8)(10)(11)(12)2つのヴァイオリンと通奏低音のための編曲版
    (4)ヴァイオリン伴奏付のチェンバロのための編曲版
    (6)チェンバロのための編曲版
    (7)ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための編曲版
 ル・コンセール・ユニヴァセル
  ジュリエット・ルマイラック(バロック・ヴァイオリン&指揮)、
  ステファニー・ド・ファイー(バロック・ヴァイオリン)、
  シルヴィア・ド・マリア(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ブリス・サイー(チェンバロ)

 ルマイラックの軽やかな演奏にも注目。名手が揃ったル・コンセール・ユニヴァセルがルクレールの歌劇『シラとグロキュス』を室内楽の形に凝縮。

 セッション録音:2016年/サンティーユ聖母教会(フランス)/DDD、ディジパック仕様、57'40

 ジェローム・コレア率いるレ・パラダンのメンバーとしても活躍しているヴァイオリニストのジュリエット・ルマイラックが創設したピリオド楽器のアンサンブル、ル・コンセール・ユニヴァセルがルクレールの作品を録音しました。
 "エレガンスとヴィルトゥオシティを兼ね備えたアンサンブル"として注目されている当団はヴァイオリンのステファニー・ド・ファイー、チェンバロのブリス・サイーなどの名手が集まっており、密度の濃い室内楽的なアンサンブルを得意とします。

 フランス=ベルギー・ヴァイオリン楽派の創始者と見做されている18世紀のフランスを代表するヴァイオリニスト、作曲家のルクレール。ヴァイオリンの作品を中心に作曲しましたが、唯一の歌劇『シラとグロキュス』も残しております。
 当録音ではル・コンセール・ユニヴァセルによる編曲版で舞曲を抜粋した形で録音。ルクレールの世界を室内楽の形で収めた注目盤です。まるで語り合うような温かい音色が魅力の当団が思いを込めて演奏しております。

 
 




HORTUS



HORTUS 175
¥2500
エッセール、ケラスが演奏!ジルベール・アミの協奏曲集
 ジルベール・アミ(1936-):
  (1)ピアノとオーケストラのための協奏曲
  (2)チェロとオーケストラのための協奏曲
(1)ジャン=フランソワ・エッセール(ピアノ)、
 ヌーヴェル=アキテーヌ室内管弦楽団、
 ジュリアン・ルロワ(指揮)
(2)ジャン・ギアン・ケラス(チェロ)、
 パリ管弦楽団、
 ジルベール・アミ(指揮)

 名手エッセール、ケラスが演奏!メシアンとミヨーに師事したジルベール・アミの協奏曲集

 ライヴ録音:(1)2019年1月18日/ボルドー・ホール(フランス)、(2)2006年9月27日/サル・プレイエル、パリ(フランス)/DDD、55'34

 1936年生まれのフランスの作曲家、ジルベール・アミの協奏曲アルバム。
 アミはパリ国立高等音楽院在学時にメシアンとミヨーに作曲を師事しました。
 1957年にはブーレーズ監修のもとでピアノ・ソナタを書き上げ、翌1958年にはブーレーズからの委嘱作品『躍動』で注目されました。1967年から1973年までドメーヌ・ミュジカルを監督。また、1984年にはリヨン国立高等音楽院の学院長に就任し、後任の育成とともに作曲も手掛けていきました。

 ここに収録された2つの協奏曲は5年の時を経て構想され、作風もさることながら有機的なつながりも感じさせます。
 ピアノとオーケストラのための協奏曲のソリストをつとめたのはフランスを代表するピアニスト、ジャン=フランソワ・エッセールです。アミの描く世界を見事にあらわした注目演奏です。
 一方、チェロとオーケストラのための協奏曲は現代最高のチェリスト、ジャン・ギアン・ケラスが担当(この作品はハルモニアムンディより同一録音がリリースされております)。
 この作品は武満徹の思い出に捧げられており、2000年にケラスによってサントリーホールで初演されております。技巧的なパッセージとともに武満を思わせるような、静寂を聴かせる協奏曲です。
 ともにアミが絶大な信頼を寄せる名手により初演されたことも注目といえましょう。

   
 
 

HORTUS 184
(2CD)
¥2900
フランス・バロック黄金期のオルガン音楽。
 グリニーのオルガン曲集第1巻!

  ●作者不詳:「汝らの心の中にあるもの」
  ●グリニー:オルガン曲集第1巻
  ●ニコラ・ルベーグ:モテット集
  ●作者不詳:「賛美の声をあげる」
ニコラ・ビュシェール( オルガン)
マリオン・タッソー(ソプラノ)
ヴァンサン・リエーヴル=ピカール(テノール)
アンサンブル・ジル・バンショワ
ドミニク・ヴェラール(指揮)

 フランス・バロック黄金期のオルガン音楽。バッハが高く評価したグリニーのオルガン曲集第1巻!

 録音:2019年8月5-10日/ラ・シェーズ=デュ大聖堂、オート=ロワール県(フランス)/DDD、CD1 79'43、CD2 79'30

 フランスのバロック時代を代表するオルガニストで作曲家のニコラ・ド・グリニー(1672-1703)のミサと教会年の主な祝日の賛美歌からなる『オルガン曲集第1 巻』とグリニーの師ニコラ・ルベーグ(1631-1702)のモテットを集めたアルバム。
 ランス生まれのグリニーは1693年よりパリ近郊のサン=ドニ教会に奉職し、その後1696年から急死する没年まで故郷ランスのノートルダム大聖堂のオルガニストを務めました。
 ここに収録された唯一の現存作品、1699年作曲のオルガン曲集第1巻は1曲のミサ曲と一年の主要祝日の賛美歌を含むオルガン小曲集で、あのヨハン・セバスティアン・バッハがこの曲集を高く評価し、グリニーの作品を手写して学んでいたとされます。
 短命であったため天才グリニーが残した傑作と師ルベーグのモテット集を聴くことでフランスのバロック時代の情感豊かにして華麗な世界に誘われます。
 



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LSO LIVE



LSO 0851
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
ラトル&LSO、ラフマニノフの交響曲第2番
 ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.27(完全版)
サー・サイモン・ラトル(指揮)
ロンドン交響楽団
KKC 6338
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3000+税

 ラトル&LSOの「今」の音楽が凝縮、両者も思いが作品上にあふれ出る名演、ラフマニノフの交響曲第2番

 録音:2019年9月、バービカン・ホール(ライヴ)

 2019年9月に収録されたラトル&ロンドン交響楽団によるラフマニノフの交響曲第2番がリリースされます。
 ラトルは2017年からロンドン交響楽団の音楽監督に就任、先日2023年までその任期を3年延長したことが発表され、両者の相性の良さと信頼度の高さはますます広く認められることになりました。(同時に2023年からバイエルン放送交響楽団の首席指揮者に就任することが決まり大きな話題に。)

 ラトルのラフマニノフ交響曲第2番といえばまだ20 代のラトルとロス・フィルの録音(1984年)があります。
 当時はそれほど多くの指揮者が取り上げる作品ではありませんでしたが、若き指揮者の未来を予見させるには十分の見事な演奏でした。
 一方ロンドン響は、前首席指揮者ゲルギエフとの演奏(2008年)や、ラフマニノフのスペシャリストとも言われるアンドレ・プレヴィン(1973年)との録音、などがあり、この作品に特別な思いがある両者の演奏に期待が高まります。

 ピアノ曲そのままに、ラフマニノフが思いのたけを込めた甘美なメロディが聴く人の心を強く締めつける第2交響曲。ラトルとロンドン響の今の音楽があふれ出る、どの旧盤とも異なるうったえかけるような弦の響きが印象的な名演です。

   
 



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MIRARE

MIR 506
¥2900→\2690
弦楽四重奏曲の名曲をモディリアーニQが奏でる!
 ハイドン、バルトーク、モーツァルト

  ハイドン:
   弦楽四重奏曲第76番ニ短調 op.76-2(Hob.III-76)『五度』
  バルトーク:弦楽四重奏曲第3番ハ短調Sz. 85
  モーツァルト:
   弦楽四重奏曲第19番ハ長調K.465『不協和音』
モディリアーニ弦楽四重奏団
 〔アムリ・コエイトー(ヴァイオリン)、
  ロイック・リョー(ヴァイオイン)、
  ローラン・マルフェング(ヴィオラ)、
  フランソワ・キエフェル(チェロ)〕
KKC 6334
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3000+税

 録音:2019年12月14-17日、スイス、ラ・ショー=ド=フォン、市民劇場/71'00

 2003年、パリ国立音楽院で結成されたモディリアーニ弦楽四重奏団。ラ・フォル・ジュルネ音楽祭などでも来日を重ね、みずみずしい音楽と濃密なアンサンブルでファンを大いに増やしています。
 2014年には、ロストロポーヴィチが率いていたエヴィアン国際音楽祭の芸術監督に就任。
 2016年、第一ヴァイオリンのベルナール・フィリップが肩および右上腕部の筋肉をいため、演奏家としてのキャリアをストップさせることを決断。フランス放送フィルのスーパーソリストであったヴァイオリンのアムリ・コエトーが新加入し、クァルテットとして新時代を迎えています。

 本盤は、弦楽四重奏曲の歴史を鮮やかに彩る名作を、モディリアーニ弦楽四重奏団の息の合った見事なアンサンブルで聴かせてくれます。
 ハイドンの弦楽四重奏曲の創作の頂点を成すとも言われている作品群「エルデーディ四重奏曲」。77番「皇帝」や78番「日の出」など名作揃いですが、今回取り上げているのは、多様かつ自由な作風のハイドンの弦楽四重奏曲の中でも指折りの名作、冒頭の五度の主題から「五度」と呼ばれている第76 番。
 モディリアーニQの新鮮な演奏は、この作品の面白さを改めて感じさせてくれます。
 バルトークの弦楽四重奏曲第3番は1927年に作曲された作品でフィラデルフィア音楽財団に献呈されています。バルトークの独自のリズムを大変な集中力で迫力のある演奏に仕上げています。
 そして最後にモーツァルトが室内楽曲作曲の師と仰ぐヨーゼフ・ハイドンに捧げた6曲の弦楽四重奏曲〈ハイドン・セット〉の中から大胆な和声進行を用いた第19番「不協和音」。
 完璧なアンサンブルと躍動感溢れるモディリアーニQの音楽は見事。
 
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MIR 514
¥2900→\2690
エル=バシャによるショパンの「バラード&スケルツォ」
 ショパン:
  スケルツォ第1番ロ短調Op.20
  バラード第1番ト短調Op.23
  スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
  バラード第2番ヘ長調Op.38
  スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
  バラード第3番変イ長調Op.47
  スケルツォ第4番ホ長調Op.54
  バラード第4番ヘ短調Op.52
アブデル=ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)
KKC 6339
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3000+税

 円熟したテクニックと洗練された音色で聴くエル=バシャによるショパンの「バラード&スケルツォ」

 1h20

 圧倒的存在感と確かな音楽性で世界中を唸らせる実力派ピアニスト、エル= バシャによる、ショパンのスケルツォ(4曲)とバラード(4曲)。
 エル= バシャのショパンは約30年前のForlane レーベルへの録音等が存在しますが、現在の円熟したテクニックと洗練された音色で聴くショパンは格別です。
 真摯な情熱と高度な音楽性をもつ「4 つのバラード」は、ショパン最盛期の傑作。また「4つのスケルツォ」は従来のスケルツォの形式にショパンが自由な着想を盛り込み、中間部を除いてはテンポの速い激情的な作品です。
 エル= バシャは、明快でしかも静穏な解釈、ショパン独特の陰影を卓越した技術と詩的な感性で見事描いています。

 アブデル= ラーマン・エル= バシャ(ピアノ):
  1958年10月23日音楽家の両親のもとレバノンに生まれる。10歳でオーケストラと初共演し、アラウから絶賛された。パリ国立音楽院でサンカンに師事。
  1978年、19歳の時ベルギーのエリーザベト王妃国際コンクールにおいて審査員全員一致による優勝、併せて聴衆賞を受賞し、一躍世界の注目を浴びる。
  レパートリーは幅広く、約60のピアノ協奏曲のほか、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンからラヴェル、ウェーベルンまで網羅。ショパンのピアノ曲は作曲年代順に全曲録音しており、2002年3月にはナントで、6日間で16回の連続リサイタルとしてショパンの独奏曲すべてを暗譜で演奏。
  この企画は大変好評で、その後いくつかの音楽祭でも行われた1998年フランス政府より芸術・文芸シュヴァリエ賞、2002年にはレバノン大統領より功労賞の最高位メダルを授与されている。
  エリーザベト王妃やジュネーヴ国際音楽コンクールの審査員を務めるほか、2004年エリーザベト王妃音楽院ピアノ科教授に就任。パリ在住。
 



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THE CHOIR OF KING′S COLLEGE



KGS 0052
¥2100→\1990
ティム・ミード、アシュリー・リッチズ、ジェラルド・フィンリーなど
『誇り高き歌い手たち〜イギリス独唱歌曲集』

 (1)ウィリアム・デニス・ブラウン:「グラティアナの踊りと歌に」/
 (2)アイルランド民謡(ブリテン編曲):「柳の庭のほとりで」/
 (3)ヴォーン・ウィリアムズ:「リンデン・リー」/
 (4)フィンジ:「ため息」〜歌曲集『ある若者の訓戒』 Op.14より/
 (5)セリア・ハーパー:「愛は私にリンゴをくれた」/
 (6)ロジャー・クィルター:「もはや灼熱の太陽も怖れるな」〜『5つのシェイクスピア歌曲 』Op. 23より/
 (7)フランク・ブリッジ:「わが夢の中においで」/
 (8)エリック・ティマン:「ひとり、あてもなく歩いていた」/
 (9)ジョナサン・ダヴ:「神の愛」「間もなく」「今宵眠る全ての人へ」〜歌曲集『今宵眠る全ての人へ』より/
 (10)レベッカ・クラーク:「シールマン」/
 (11)アイヴァー・ガーニー:「父さんと一緒に耕しに行く」/
 (12)フィンジ:「誇り高き歌い手たち」〜『大地と大気と雨』Op.15より/
 (13)ハーバート・ハウエルズ:「ダヴィデ王」/
 (14)ブリテン:「私の愛した彼女は」〜歌曲集「ジョン・ダンの神聖なソネット」Op.35より/
 (15)ピーター・ウォーロック:「眠り」/
 (16)イアン・ベル:「フェスタ(「来たれ、死よ」)」/
 (17)クィルター:「行け、愛らしい薔薇よ」〜『5つのイギリスの愛の抒情詩』Op.24より/
 (18)ヴォーン・ウィリアムズ:「静かな午後」/
 (19)ランドン・ロナルド:「おお、愛しき夜!」
  (1)(3)(11)アシュリー・リッチズ(バス=バリトン)、(2)(13)ティム・ミード(カウンターテナー)、
  (4)(14)アンドルー・ステイプルズ(テノール)、(5)マイケル・チャンス(カウンターテナー)、
  (6)(10)ジェイムス・ギルクリスト(テノール)、(7)(15)(17)マーク・ストーン(バリトン)、
  (8)ルアイリ・ボーウェン(テノール)、(9)(16)ローレンス・ザッツォ(カウンターテナー)、
  (12)(18)(19)ジェラルド・フィンリー(バス=バリトン)、(19)クリストファー・ケイト(バス)、
  (1)-(4)(6)-(19)サイモン・レッパー(ピアノ)

 決定盤の登場!ティム・ミード、アシュリー・リッチズ、ジェラルド・フィンリーなどの実力派が歌うイギリス独唱歌曲集

 録音:2019年10月29日、2020年2月10日/オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、イギリス)/DDD、192kHz 24bit、PCM、65'59

 これはすごい!名門ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団の往年のメンバーで現在世界的に活躍する歌手たちが歌う『イギリス独唱歌曲集』の登場です!
 1441年創設という580年の長い伝統を持つ同合唱団は、何世紀にもわたってイギリスのケンブリッジの人々、現在では世界中の人々が聖歌隊の合唱に癒されてきました。
 イギリス出身の男性歌手の多くは同合唱団に所属した経歴を持ち、自国の音楽を伝統継承しております。

 当アルバムには今をときめくソリストがそれぞれ独唱した名曲を収録しております。2018年6月、ジョナサン・ノット指揮、東京交響楽団によるフィガロの結婚でアルマヴィーヴァ伯爵役として登場したバス=バリトンのアシュリー・リッチズ、バッハ・コレギウム・ジャパンの客演でもおなじみのカウンターテナーのティム・ミード、グラモフォン賞声楽部門賞の受賞歴を誇るバス=バリトンのジェラルド・フィンリーなど、驚きのメンバーが歌うイギリス独唱歌曲の決定盤登場です!

 
 



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BR KLASSIK



900190
¥2600→\2390
既発のブルックナー選集BOXより分売
 ヤンソンス(指揮)&バイエルン放送響
ブルックナー:交響曲第6番 イ長調 WAB 106
バイエルン放送交響楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)

 既発のブルックナー選集BOX(900718)より分売
 
 録音 2015年1月22、23日(ライヴ) ミュンヘン、フィルハーモニー・イン・ガスタイク

 ここに収録された2015年1月のヤンソンスが指揮するブルックナーは、この年のミュンヘンにおけるコンサートのハイライトでした。
 当初オーケストラの会員のみに頒布されたライヴ・アルバムでしたが、昨年、ヤンソンスの「ブルックナー選集」として発売された6枚組の1枚として一般にお目見えし、今回は初の分売となるものです。
 総譜を細部まで読み込み、丹念に音にしていくやり方はいつものヤンソンスならでは。メリハリの効いた低弦の音が印象的な第1楽章での表現力、第2楽章の美しい旋律を歌わせる手腕、そしてブルックナーの特徴がよく出たスケルツォでの推進力あふれる音運びは格別です。
 終楽章は、さまざまな動機を経てクライマックスを創り、最後で第1楽章の第1主題が姿を見せるところはまさにヤンソンスならではの圧巻の仕上がりと言えるでしょう。
 満場の拍手が、演奏のすばらしさを物語ります。
 



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NAXOS



8.573901
¥1200
ヴィットーリオによる比較校訂版
レスピーギ(1879-1936):
 古風な協奏曲/『リュートのための古風な舞曲とアリア』
ダヴィデ・アローナ(ヴァイオリン)‛&1-3
サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ(指揮)
ニューヨーク室内管弦楽団
  1-3. 古風な協奏曲 P. 75(1908) 
    S.D.ヴィットーリオによる比較校訂版(2019)使用..世界初録音
  『リュートのための古風な舞曲とアリア』 
  第1組曲 P. 109(1917)
   4. I. Balletto detto Il Conte Orlando 「オルランド伯爵」による小舞踏曲/
   5. II. Gagliarda ガリアルダ/6. III. Villanella ヴィラネッラ/
   7. IV. Passo mezzo e Mascherada 酔った歩みと仮面舞踏会
  第3組曲 P. 172(1931)
   8. I. Italiana イタリアーナ/9. II. Arie di corte 宮廷のアリア/
   10. III. Siciliana シチリアーナ/11. IV. Passacaglia パッサカリア
  第2組曲 P. 138(1923)
   12. I. Laura soave 優雅なラウラ: ガリアルダ風小舞踏曲、サルタレッロとカナリオ/
   13. II. Danza rustica 田園舞曲/14. III. Campanae parisienses - Aria パリの鐘 - アリア/
   15. IV. Bergamasca ベルガマスカ

 録音 2019年6月24-28日 Concert Hall, Adelphi University Performing Arts Center, New York,USA

 『ローマ三部作』で知られる近代イタリア音楽における器楽曲の先駆者の一人、レスピーギ。
 この『リュートのための古風な舞曲とアリア』は、彼がサンタ・チェチーリア音楽院教授を務めていた頃に研究していた16-17世紀の古いリュート作品をオーケストラ用に編曲したもの。
 4曲で構成された3つの組曲で、シンプルなリュート曲が、レスピーギの手により表現力豊かな響きを持つ音楽に生まれ変わっています。なかでも典雅な旋律を持つ「シチリアーノ」を含む第3組曲は演奏機会が多いことで知られます。
 1908年に作曲された「古風な協奏曲」もバロック期における"合奏協奏曲"のスタイルを持っていますが、初期の作品に批判的だったレスピーギは、この曲を発表する際「匿名の作曲家の作品を私が改訂した」とし、のちに「実は自分で作曲した」と告白しています。ヴァイオリンが歌う技巧的な旋律が魅力的な作品です。
 この演奏では指揮者サルヴァトーレ・ディ・ヴィットーリオ自身の比較校訂版が用いられています。
 
 


8.574129
¥1200
モダン・トランペットの芸術 第2集
 1. ジャック・イベール(1890-1962): 即興曲(1951)
 2. レイモン・ガロワ=モンブラン(1918-1994): サラバンドとフィナーレ(1949)
 ジャン・ユボー(1917-1992): トランペットとピアノのためのソナタ(1943)
  3. I. サラバンド Andante con moto
  4. II. 間奏曲 Allegro con brio
  5. III.スピリチュアル Andante molto calmo(ブルースのテンポで)
 6. ピエール・サンカン(1916-2008): ラプソディ(1970)
 フローラン・シュミット(1870-1958): 3部の組曲 Op. 113(1954)
  7. I. Gaiment/8. II. Lent sans exces/9. III. Vif
 10. ジャニーヌ・リュエフ(1922-1999): モビール(1967)
 アントワーヌ・ティスネ(1932-1998): Heraldiques 紋章(1975)
  11. I. Extatiques et mysterieux/12. II. Scande/
  13. III. Elegiaque/14. IV. Enjoue/15. V. Brillant
 16. アンドレ・ジョリヴェ(1905-1974):
  Air de bravoure エール・ド・ブラヴール(1952)
ヒュー・モーガン(トランペット)
レベッカ・ウィルト(ピアノ)

 録音 2019年3月3-5日 ポットン・ホール・スタジオ、サフォーク、UK

 第1集(8.573995)でも高い評価を受けたシリーズ「モダン・トランペットの芸術」。20世紀から21世紀にかけてトランペットとピアノのために書かれた様々な作品を集めるという趣旨のもと、第2集には20世紀フランスの作品を収録。
 ピアニストとしても著名なジャン・ユボーが書いたジャズのテイストを持つ「ソナタ」、フローラン・シュミットの官能的な「組曲」、フォーレ作品の録音で知られるヴァイオリニスト、ガロワ=モンブラン作曲のミュートを用いた不吉な音色で始まる「ラプソディ」、前衛的なティスネの「紋章」など、機知に富んだ魅惑的な音楽が並びます。
 アンサンブル「セプトゥーラ」の創設メンバーであり、バーゼル交響楽団の首席奏者も務めるヒュー・モーガンの超絶技巧でお楽しみください。
 使用楽器:YAMAHA 



モダン・トランペットの芸術 第1集


8.573995
\1200
モダン・トランペットの芸術 第1集
 1-3.ピーター・マクスウェル・デイヴィス(1934-2016):
  トランペットとピアノのためのソナタ Op.1(1955)
 4.エネスコ(1881-1955):伝説(1906)
 5.オネゲル(1892-1955):イントラーダ H.193(1947)
 6-8.ヒンデミット(1895-1963):トランペットとピアノのためのソナタ(1939)
 9.マルティヌー(1890-1959):トランペットとピアノのためのソナチネ H.357(1956)
 10.J.G.ウィリアムズ(1972-):XX Mountains of Abstract Thought
 11.リゲティ(1923-2006):
  歌劇《グラン・マカーブル》-
   3つのアリア「ミステリー・オヴ・ザ・マカーブル」(1988)
     (E.ハワース編)
ヒュー・モーガン(トランペット)
パトリシア・ウルリヒ(ピアノ)

 NAXOSの新しいシリーズ「モダン・トランペットの芸術」。
 20世紀から21世紀にかけてトランペットとピアノのために書かれた様々な作品を集めるという趣旨のもと、第1集では1906年に作曲されたエネスコの「伝説」をはじめ、ヒンデミット、マルティヌーら近代の作品から、マクスウェル・デイヴィス、リゲティといった現代作品を収録しています。
 なかでもエネスコの「伝説」は、楽器特性の進歩により半音階奏法が完全に可能となった証と言える作品で、近代トランペット作品の中でも重用視される曲。
 他のレパートリーでも数々の特殊奏法を用い、万華鏡のような音色を駆使しており、トランペットの可能性を極限まで追求した聴きごたえのあるものばかりです。
 アンサンブル「セプトゥーラ」のメンバーであり、バーゼル交響楽団の奏者、ヒュー・モーガンの超絶技巧でお楽しみください。
  
  使用楽器:YAMAHA
  録音 2018年7月15-17日 ポットン・ホール・スタジオ、サフォーク,UK

 
 


8.574164
¥1200
ほとんど出ていなかった「弦楽四重奏とコントラバス」によるピアノ六重奏版
ラハナー編曲版、モーツァルト: ピアノ協奏曲シリーズ
 モーツァルト(1856-1791): ピアノ協奏曲第9番&第17番

 イグナーツ・ラハナー(1807-1895)による
  弦楽四重奏とコントラバスによる伴奏編(1884)
   1-3. ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調「ジュノーム」K27
   14-6. ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K453
    (全てのカデンツァはモーツァルト作)
アーロン・ゴールドスタイン (ピアノ)
ファイン・アーツ四重奏団
【メンバー】
 ラルフ・エヴァンス(第1ヴァイオリン)
 エフィム・ボイコ(第2ヴァイオリン)
 ギル・シャロン(ヴィオラ)
 ニクラス・シュミット(チェロ)
アレクサンダー・ビッカード(コントラバス)

 録音 2019年7月28-30日 アメリカ、ニュージャージー州ドルー大学、ドロシー・ヤング芸術センター、コンサート・ホール

 演奏旅行に出かけることの多かったモーツァルトは、第11番から第14番までのピアノ協奏曲を、旅先でも演奏しやすくするために「弦楽四重奏による伴奏」に置き換えています。
 またこの時代は、交響曲や協奏曲などの編成の大きな作品も家庭で演奏できるように、数多くの編曲者が原曲に手を加えています。
 フンメルによるいくつかの曲の編曲が良く知られていますが、この世界初録音となるラハナーの編曲はピアノ・パートには全く手を加えることなく、伴奏部の弦楽四重奏にコントラバスを加え、豊かな響きが加わるように仕立てられています。
 今回のアルバムに収録されているのは、人気の高い第9番「ジュノーム」と1784年作曲の第17番。前作と同じく、ゴールドスタインのピアノとファイン・アーツ四重奏団、コントラバスのピッカードによる親密なアンサンブルでお楽しみください。

  


旧譜
ラハナー編曲版、モーツァルト: ピアノ協奏曲既発シリーズ



NAXOS
8.573398
\1200
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
 (I. ラハナーによるピアノ、弦楽四重奏とコントラバス編)
  ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466
  ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467
アーロン・ゴールドスタイン - Alon Goldstein (ピアノ)
 ファイン・アーツ四重奏団 - Fine Arts Quartet
 レイチェル・カリン - Rachel Calin (コントラバス)

 この編成は、イグナツ・ラッハナー編曲による「弦楽四重奏とコントラバス」によるピアノ六重奏版。
 この編曲、意外に知られていない。

 ラッハナーは、シューマンやショパンの世代の作曲家だが、モーツァルトのことが好きすぎて自分で編曲してしまったらしい。
 原曲の魅力をていねいに愛情たっぷりに残しながら、ときにははっとするような表現も見せる。楽器同士の絡み合いや、ピアノの存在感というのは、案外この編曲版のほうが際立っているかも。


8.573736
\1200
モーツァルト(1756-1791):ピアノ協奏曲 第23番&第24番
イグナツ・ラハナー(1807-1895)による弦楽四重奏とコントラバス伴奏版(1881)

 ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K488
  1.第1楽章:Allegro…カデンツァ:モーツァルト
  2.第2楽章:Adagio
  3.第3楽章:Allegro Assai
 ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K491
  4.第1楽章:Allegro…カデンツァ:A・ゴールドスタイン
  5.第2楽章:Largehetto
  6.第3楽章:Allegretto…カデンツァ:A・ゴールドスタイン
アーロン・ゴールドスタイン(ピアノ)
ファイン・アーツ弦楽四重奏団
【メンバー】
 ラルフ・エヴァンス(第1ヴァイオリン)
 エフィム・ボイコ(第2ヴァイオリン)
 ホアン=ミゲル・エルナンデス(ヴィオラ)
 ロベルト・コーエン(チェロ)

アレクサンダー・ビッカルト(コントラバス)

 演奏旅行に出かけることの多かったモーツァルトは、自身の腕の見せ所となる“ピアノ協奏曲”を持ち歩く際、しばしば演奏しやすい「弦楽四重奏による伴奏」に置き換えていました。
 またこの時代は、交響曲や協奏曲などの編成の大きな作品も家庭で演奏できるように、数多くの編曲者が原曲に手を加えていました。
 フンメルによるいくつかの曲の編曲が良く知られていますが、この世界初録音となるラハナーの編曲は弦楽四重奏にコントラバスを加え、豊かな響きが加わるように仕立てられています。
 ラハナーによる編曲版はすでに第20番と第21番の協奏曲が、ゴールドスタインとファイン・アーツ四重奏団によって(コントラバスは別奏者)録音されていますが(8.573398)、第23番、第24番でもオーケストラの響きが巧みに移し替えられたシンプルで親密な伴奏による演奏を楽しめます。第24番のカデンツァはゴールドスタイン自身によるものです。

  録音 2017年5月23-25日 American Academy of Arts and Letters, New York City, USA


  
 
8.574277
¥1200
シューベルト(1797-1828):17のレントラー/メヌエット
 1-17. 17のレントラー D.366(1824以前)
 18. メヌエットとトリオ イ長調 D.334(1815)
 19. メヌエットとトリオ イ短調 D.277a(1815)
 20-22. 3つのメヌエット D.380(1816)
 23-24. 2つのメヌエット D.91(1813)
 25-41. 16のレントラーと2つのエコセーズ Op.67 D.734(1826以前)
 42. メヌエット 嬰ハ短調 D.600(1813)
 43. トリオ ホ長調 D.610(1818)
 44. メヌエットと2つのトリオ ホ長調 D.335(1813)
ダニエル・レプハルト(ピアノ)

 録音 2019年8月14-16日 The Bradshaw Hall, Royal Birmingham Conservatoire,Birmingham, England

 30のメヌエットとトリオを含む前作(8.574145)で好評を博したレプハルトによるシューベルトの一連の舞曲集。
 これらには当時ウィーンの中流階級の人々の間で流行した三拍子の「レントラー」や「メヌエット」、スコットランド風の舞曲である「エコセーズ」などが含まれており、技巧的には平易でありながら、魅力的で繊細な表情を持っています。
 このアルバムには、シューベルトの自筆譜の中から生前に出版されなかったレントラーを集め、1869年に出版された「17のレントラー」と"ウィーンの淑女たちのレントラー"の別名を持つ「16のレントラーと2つのエコセーズ」を含む全44曲を収録。どの曲も愛らしく魅力的な楽想を持っています。
 
 

8.574186
¥1200
アレクサンダー・キャンプキン(1984-):合唱作品集
 1-3. True Light まことの光(合唱、オルガンとタムタム版)(2011)
 4.6-7.9-10.ミサ・ブレヴィス(2009)
  4. キリエ/6. グローリア/7. サンクトゥス/
  9. ベネディクトゥス/10. アニュス・デイ
 5. The First Kiss 初めての接吻(合唱と鍵盤版)(2015)
 8. O Lord, in thee is all my trust
  おお主よ、汝にすべてをまかせん(2013)
 11. Glorious, beauteous, golden-bright
  輝かしく、美しく、黄金色に輝く(2018)
 

 世界初録音
コリン・スピンクス(オルガン)‛&1-10
トリスタン・フライ(タムタム)‛&1,3
vOx(ヴォックス)室内合唱団
デイヴィッド・クラウン(指揮)

 録音 2019年7月5-7日 The Chapel at Lady Margaret Hall,Oxford, UK

 1984年生まれのアレクサンダー・キャンプキンの合唱作品集。
 ヴィオラ奏者として活躍を始めた矢先、17歳で難病である多発性硬化症の診断を受けた彼は、演奏家をあきらめ作曲家に転向。合唱とオルガンをオックスフォード大学で学び、その後、英国王立音楽院を経てウィーン国立音楽大学に留学し研鑽を積みました。
 以来、タリス・スコラーズ、ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ、BBC舞台芸術基金などの団体から委嘱された、100作を超える、新鮮で魅力的な作品を発表しています。
 このアルバムには2011年作曲の「まことの光」と2009年の「ミサ・ブレヴィス」他3曲を収録。浮遊感のある美しいハーモニーと、オルガンの荘厳な音が相俟って独自の世界が生み出されています。
 オックスフォードを拠点とするvOx室内合唱団は2014年に指揮者デイヴィッド・クラウンによって創設された団体。ルネサンスから現代作品まで幅広いレパートリーを誇ります。
 
 
8.574265
¥1200
JOURNEYS 旅 五大陸のオーケストラ音楽
 1. ロバート・フォケンズ(1975-): Uhambo Olunints 旅(2002)
 2. ルビツァ・チェコフスカー(1975-): Shadow Scale シャドー・スケール(2005)
 3. ハリー・スタフィラキス(1982-): Brittle Fracture 脆性破壊(2013)
 4. ナーラ・ファロウク・マター(1971-): el-Áin 邪悪な眼(2005)
 5. カルロス・サモラ(1968-): Sikuris シクリス(1999)(室内オーケストラ版 2009)
 6. クリス・ゲンドール(1980-): Gravitas 重力(2010-2011)
 7. アイゲリム・セイロヴァ(1987-): Pendulum. Evaporation 振り子、蒸発(2015)
 8. チャンギー・チェン(1984-): of an ethereal symphony 優美な交響曲(2015)
 9. ミゲル・デル・アギーラ(1957-): The Giant Guitar ジャイアント・ギター Op.91(2006)
 
 世界初録音
アウドゥン・アンドレ・サンヴィーク(チェロ)..7
ミゲル・ハース=ベドヤ(指揮)、
ノルウェー放送管弦楽団 

 録音 NRK Store Studio, Oslo, Norway 2018年10月12日‛&3,8 2019年1月31日-2月1日‛&1,2 2019年2月28日‛&4 2019年3月1日‛&62019年4月11-12日‛&5,7,9

 ペルーで生まれ、アメリカで学んだ指揮者ミゲル・ハース=ベドヤが選んだ5つの大陸で活躍する現代作曲家たちの管弦楽作品集。
 収録された作曲家たちの出身国はそれぞれ南アフリカ、スロヴァキア、カナダ、エジプト、チリ、ニュージーランド、カザフスタン、シンガポール、ウルグアイと多岐にわたり、その作品もバラエティに富んでいます。
 さまざまな国籍やスタイル、ジャンルの違いを1つにまとめ、世界の融和を音楽に託したというこのアルバムは、21世紀のオーケストラ作品の可能性が追求されるとともに、ノーベル平和賞が授与される街オスロのオーケストラで演奏することにより、平和への願いも込められています。




NXN RECORDINGS


NXN4003
¥2700
『TIME AND MASS』〜エレキ・ギターと管弦楽のための作品集
 1. Undying-Dying/2. Entirety for Guitar, Electronics and Orchestra/
 3. Entirety for Piano and Electronics/4. Germinal/
 5. Beneath the Lilac/6. Time and Mass/
 7. The Always Juvenilia/8. State of Fruition
ビョルン・チャールズ・ドレイヤー
 (エレキ・ギター、エレクトロニクス、作曲)
クリスティアンサン交響楽団
ペール・クリスチャン・スカルスタード(指揮)

 録音: 不明

 1968年アメリカに生まれ15:17、1975年からノルウェーに暮らすフリーランスのギタリスト、ビョルン・チャールズ・ドレイヤーによる初のソロ・アルバム。
 最愛の妻が末期癌と診断された時からの人生で最も辛い日々、家族との絆、揺れ動く感情、そして深い悲しみの中からこのアルバムの構想が生まれ、作品を作り上げていくことは彼にとって癒しとなったと語っています。
 エレキ・ギターの他にシンセサイザーやエレクトロニクス、そして管弦楽団との共演で作り上げられた音楽は、開始からほとんどが長く伸ばされる音で構成され、ゆったりとした癒しに満たされています。
 終盤近くには心の奥の不安や不穏を掻き立てる曲想に覆われてしまうものの、ラストは再生を約束する美しいハーモニーで締めくくられます。
 
  プロモーション動画:https://youtu.be/uF4HDJYX4OA
 



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STEINWAY&SONS



STNS-30164
¥2700→\2490
『It Takes One To Tango タンゴはひとりで』〜
 ナチスに迫害された作曲家と現代の作曲家による、
  タンゴにインスパイアされたピアノ作品集
ジーニ・ゴラン(ピアノ)
 Steinway Model D (New York)
   パブロ・オルティス(1956-): Three Pieces 『3つの小品』
    1. Bianco 白*/2. Piglia 掴む/3. The Shady Side 日陰 (エリック・モーに)*
   ワンダ・ランドフスカ(1879-1959):
    4. Reverie D'Automne 秋の夢想 Op. 6*
   エリック・モー(1954-):
    5. Laminar Flow in Upsidedown Creek 小川の逆流 (パブロ・オルティスに)*
   ヴィルヘルム・グロス(1894-1939): Tanzsuite II 舞踏組曲第2番(1926)*
    6. I Foxtrot フォックストロット/7. II Boston ボストン/8. III Tango タンゴ/
    9. IV Shimmy シミー/
    10. V Quasi Fivestep (Tanzphantasie) ファイヴステップのように(舞踏幻想曲)
   チェスター・ビスカーディ(1948-): 11. Incitation to Disire 願望への招待
   セオドール・ウィプラッド(1958-): 12. Pacita's Lunch パシタの昼食*
   エルヴィン・シュルホフ(1894-1942): Etudes de Jazz ジャズ練習曲 (1927)
    13. Charleston チャールストン/14. Blues ブルース/
    15. Chanson シャンソン/16. Tango タンゴ/
    17. Toccata sur le shimmy 'Kitten on the keys' de Zez Confrey
     ゼズ・コンフリーのシミー「鍵盤の上の猫」によるトッカータ
   トビー・トワイニング(1958-)/ゴラン編曲:
    18. ブエノスアイレスのアメリカ人 - トイ・ピアノとピアノのための*
  
 *=世界初録音

 録音: 2020年7月1-2日 オクタヴェン・オーディオ マウント・ヴァーノン、NY 2009年8月18日 ピーター・カール・スタジオ..12

 20世紀から現代の作品を得意とし、AlbanyやSteinwayから多数のCDをリリースしているアメリカのピアニスト、ジーニ・ゴランによるアルバム。
 現代の作曲家たちと、ナチスに退廃音楽の烙印を押されるなど窮地に追い込まれたのち、現在では再評価されている作曲家たちによる、タンゴにインスパイアされた作品が集められています。
 注目はモシュコフスキに作曲を師事したという、チェンバロ復権の立役者ワンダ・ランドフスカの作品。
 彼女も第一次大戦で捕虜となり、第二次大戦では身一つでアメリカに逃げるなど多難な人生を送りましたが、世界初録音となるこちらはシャンソンを連想するモダンなロマン性を帯びた美しい曲です。
 ラストに収められたトワイニングの作品はピアノと同時にトイ・ピアノも弾くというもので、「ブルータンゴ」の異名を持つアンニュイな雰囲気が実に魅力的な一曲です。
 なおタイトルは英語のことわざ"It Takes Two To Tango(タンゴは二人で踊るもの=起こってしまったことは二人の責任)"をもじっています。
 



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GENUIN

GEN 21727
¥2400→\2190
イローナ=テン・ベルク(ヴァイオリン)
 ロシア革命前のモスクワのサロンではこうした曲が聴かれていたのか

  「ロシアの魂」
   アレクサンドル・クライン(1883-1951)編「ロシアの三重奏曲集」

 バラキレフ:色づいた麦畑が波打つ時/
 ボロディン:私の歌は苦くそして荒々しい/
 リムスキー=コルサコフ:東洋のロマンス/
 リムスキー=コルサコフ:「金鶏」〜シェマハの女王のもとで/
 ムソルグスキー:涙/
 チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 Op.48〜第3楽章,第2楽章/
 チャイコフスキー:6つの二重唱 Op.46〜涙/
 チャイコフスキー:6つのロマンス Op.6〜一言もなく、ああ私の友よ/
 チャイコフスキー:「四季」〜ヒバリの歌/
 アレンスキー:4つの小品 Op.30〜第2番 セレナーデ/
 ラフマニノフ:楽興の時 Op.16〜第3番/
 レビコフ:「クリスマス・ツリー」 Op.21〜ワルツ/
 チェレプニン:5つのロマンス Op.22〜第1番 調べ/
 グリエール:12の子ども向けの小品 Op. 31〜第2番 夜想曲/
 エンゲル:2つのロマンス Op.2〜第2番 ああいいや、美しさに/
 ニコライエフ:2つのロマンス Op.4〜第1番 夜は穏やか/
 パフルスキ:4つの前奏曲 Op.21〜第3番/
 カトワール:3つの小品 Op.2〜第1番 親密な歌/
 メトネル:3つの物語 Op.9〜第2番 物語/
 サバネーエフ:2つの小品 Op.5〜第2番 前奏曲/
 ストラヴィンスキー:「火の鳥」〜子守歌,王女たちのロンド/
 スクリャービン:3つの小品 Op.2〜第1番 練習曲/
 スクリャービン:2つの夜想曲 Op.5〜第2番
ピアノ・トリオ・テン=ベルク・ヤン・シェーファー
 【イローナ=テン・ベルク(ヴァイオリン)、
 ヤン・ウェン=シン(チェロ)、
 ミヒャエル・シェーファー(ピアノ)】  

 テン・ベルク、ヤン・ウェン=シン、ミヒャエル・シェーファーによるアレクサンドル・クラインが選曲、編曲し出版した「ロシアの三重奏曲集」全25曲を順番もそのままに収録

 録音:2020年2月29日,3月1日 ミュンヘン、DDD、65'30

 ロシアの作曲家の様々な小品をピアノ三重奏で演奏している。
 モスクワで活躍したユダヤ人作曲家、アレクサンドル・クライン(1883-1951)が選曲、編曲し出版した「ロシアの三重奏曲集」という楽譜の25曲を順番もそのままに収録している。
 原曲は今でも有名なものもあればもう忘れ去られてしまったものもあるが、いずれも楽しめるものばかり。ロシア革命前のモスクワのサロンではこうした曲がこのように演奏されて人気を博していたのかもしれない。
 バイエルン放送交響楽団のコンサートミストレスを務めたイロナ・テン=ベルクと、彼女の伴奏を受け持つミヒャエル・シェーファー、さらにバイエルン放送交響楽団の主席チェロ奏者だったヤン・ウェン=シンの三人によるトリオは、それぞれの名字を取った長い名前になっているが、これがGENUINへの3枚目のCD。
 小品でも充実の演奏を聞かせてくれて、25曲たっぷり楽しめる。

 






 イローナ・テン=ベルクはアレクサンドル・クラインの兄、グリゴリー・クラインのヴァイオリン・ソナタも録音している。


アレクサンドル・クライン グリゴリー・クライン



旧譜
イロナ・テン=ベルク
「クライン&フェインベルグ:ヴァイオリン・ソナタ集」


 GEN 11203
\2400
イロナ・テン=ベルク
「クライン&フェインベルグ:ヴァイオリン・ソナタ集」

 グリゴリー・クライン(1879-1957):
  ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op.11/詩曲 Op.25/
  ヤクートの主題による二つの小品
 サムイル・フェインベルグ(1890-1962):
  ヴァイオリン・ソナタ Op.46
イロナ・テン=ベルク(Vn)
ミヒャエル・シェーファー(P)
録音:2010年5月23-24日、ミュンヘン,DDD、60'31

ドイツ語圏でも活躍したクラインの音楽はたいへんに西欧的で、末期ロマン派的魅力に富んでいる。
一方フェインベルグは、渋さと厳しさのある作風。


 イローナ・テン=ベルクは、19歳でバイエルン国立管弦楽団のコンサート・ミストレスに就任、さらにバイエルン放送交響楽団のコンサート・ミストレスも務めた名手。
 GENUINから出ているグリゴリー・クライン(1879-1957)とサムイル・フェインベルグ(1890-1962)という、二人の同世代のユダヤ系ロシア人作曲家のヴァイオリン・ソナタ。
 無名の作品ばかりだが、クラインの「詩曲」や小品などは愛らしくて楽しめるし、どれも聴けば聴くほど味わいが出てくる。

 さて、実はそのテン=ベルクという女流ヴァイオリニストがいい。

 ちょっと前に同じGENUINからレスピーギのヴァイオリン曲全集が出て、これが実に素敵だった。たとえば第2巻の「レスピーギが編曲したバロックのヴァイオリン・ソナタ集」。「リュートのための古風な舞曲とアリア」のような甘く美しい曲は入っていないのだが、逆にそのすり寄ってこないクールな響きがたまらなくよかったのである。
 バロック作品は、概して名旋律がある曲は少なく、放っておくとスルスル流れて終わり、というようなことが多い。今回レスピーギが編曲したのも大体においてそう。そんなすごい名曲は入ってない。なのだけれど、端整で気品あるこれらの作品が、堂々とした現代作品として美しく蘇って響いてくると、なぜか「名旋律」はないのに心が動かされる。水のように流れていって、でもさりげなく親しいのだ。
 で、始めは「レスピーギの室内楽はいいなあ」と思っていたのだが、実はテン=ベルクの妙技があってこその名盤だったと後から気づいた。



旧譜/イローナ・テン=ベルク
レスピーギ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集

Respighi - The Complete Works for Violin and Piano Volume 1
GEN 86063
\2400
レスピーギ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第1集
 ヴァイオリン・ソナタ ロ短調
 5つの小品6つの小品
イローナ・テン=ベルク(Vn)
ミヒャエル・シェーファー(Pf)
レスピーギの器楽作品にも脚光が当たってきたとは言うものの、ヴァイオリン作品だけのCDは珍しい。ヴァイオリン・ソナタは1916年から1917年にかけての作品。同時期の「ローマの泉」とは異なり、内省的な美しさに満ちた音楽で、ことに第2楽章の面々たる情緒は素晴らしい。二つの小品集はいずれもまだレスピーギが20代の頃の佳曲である。

Respighi - The Complete Works for Violin and Piano Volume 2
GEN87094
\2400
レスピーギ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第2集
  バロックのヴァイオリン・ソナタ編曲集

   ヴィヴァルディ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調
   ポルポラ:ヴァイオリン・ソナタ ハ長調
   ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ ト長調、イ短調、第6番、第8番
イローナ・テン=ベルク(Vn)
ミヒャエル・シェーファー(Pf)
録音:2007年4月4−5日
 レスピーギは大管弦楽による華麗な作品で知られているが、一方で「リュートのための古風な舞曲とアリア」のようなバロックの作品の編曲でも知られるように、20世紀初頭に忘れられていたバロック音楽の復興に尽力した。
 これらのヴァイオリン・ソナタの編曲もその一環として行われ、通奏低音(チェロやファゴット等とチェンバロなどの鍵盤楽器)の伴奏をヴァイオリンとピアノに振り分けている。そうして出来上がった作品はまるでロマン派のソナタのような響きになるという興味深いものになっている。

Respighi - The Complete Works for Violin and Piano Volume 3
GEN 89116
\2400
レスピーギ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第3集
 レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調/
 タルティーニ(レスピーギ編):ヴァイオリン・ソナタ ホ長調/
 タルティーニ(レスピーギ編):牧歌/
 ロカテッリ(レスピーギ編):ヴァイオリン・ソナタ第6番
イローナ・テン=ベルク(Vn)
ミヒャエル・シェーファー(P)
レスピーギのヴァイオリンとピアノのための作品全集、第3集は、まだ学生だった1897年作曲のヴァイオリン・ソナタと、バロック・ヴァイオリン曲の編曲を収録。ことにヴァイオリン・ソナタは、レスピーギの出発点を示す作品として重要である。録音:2008年5月13,14日,ミュンヘン、DDD、73'50







クライン一族ということではこんなアルバムもあった
現在すでに廃盤、海外在庫限り

完売の際はご容赦を



 PROFIL
PH 13059
\3200
ロシア・ソヴィエトのユダヤ系作曲家
 クライン一族の音楽

 (1)アレクサンドル・クライン:
  小詩集Op.30 (1920/22)/ユダヤの主題による2 つの小品 (1925) /
  トルコの主題による2 つの小品Op.46 (1930) /
  甘美な詩Op.18の2 (1915) /
  若者のスケッチOp.2より(プロローグ/夜想曲/感傷的な時/ワルツ)(1902/11)
 (2)グリゴーリ・クライン:
  ピアノ・ソナタ第2 番Op.27 (1924) /幻影Op.17の1 (1912)
 (3)ユリアン・クライン:
  スロヴァキアの主題による小品 (1956) /
  ポール・デュカス追悼の小品 (1936) /ピアノ・ソナタOp.7 (1924)
ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)
 濃厚なユダヤ色。クライン一族のピアノ音楽が日の目を見た

 録音:2012 年6 月/ SWR 室内楽スタジオ(シュトゥットガルト)/DDD、78’ 01”

 クライン一族は、20 世紀前半のロシア・ソヴィエトのユダヤ系作曲家。ロシア音楽史では名のみ知られながら、作品を聴く機会はほとんどありませんでしたが、グリゴーリ (1879-1957) とアレクサンドル (1883-1951) 兄弟と、グリゴーリの息子ユリアン (1913-1996) のピアノ曲をロシア系ユダヤ音楽のエキスパート、ヤーシャ・ネムツォフが世界初録音。
 グリゴーリとアレクサンドルの作風は、当時のロシア音楽界で流行していたアヴァンギャルドなもの。スクリャービンの影響下にありながらも、ユダヤ素材を多用しているため、独特な東方的エキゾチシズムに満ちています。革命後、アレクサンドルは社界主義リアリズムに沿った作風に転向し、それなりのポストに就きますが、孤高のグリゴーリは完全なアウトサイダーとして貧困生活を余儀なくされます。彼のピアノ・ソナタ第2 番は非常に高度な作曲技法を示す傑作で、ユダヤ色も濃厚、彼の個性がすべて盛り込まれています。グリゴーリの息子ユリアンは2 歳からピアノを弾くなど神童ぶりを示しますが、両親の経済状況ゆえ養護施設にも預けられるなど苦労し、1928 年から32 年までパリに留学、エコール・ノルマルでポール・デュカスに師事しました。
彼のピアノ・ソナタOp.7 は11 歳の作で、わずか12 日間で作曲されたという驚くべきもの。いずれも隠れたロシア・ピアノ音楽の宝と申せましょう。

 
 


GEN 21731
¥2400
「LA MUSIQUE」〜エリオット・カーター(1908-2012)作品集
 (1)木管四重奏のための8つの練習曲と1つの幻想曲(1950)
 (2)音楽(2007)〜独唱のための
 (3)弦楽三重奏曲(2011)
 (4)ルイス・ズーコフスキーの詩(2008)〜クラリネットとソプラノのための
 (5)リトレイシング2(2009)〜フレンチホルンのための
 (6)ナイン・バイ・ファイヴ(5人で9本)(2009)〜木管五重奏のための
 (7)オーボエとハープシコードのためのソナティーナ〜第1楽章(1947)
  スイス室内合奏団(スイス・チェンバー・ソロイスツ):
   サラ・ウェゲナー(S)/フェリックス・レングリ(Fl)/ハインツ・ホリガー(Ob)/
   フランソワ・ベンダ(Cl)/セルジオ・ピレス(Cl)/オリヴィエ・ダルベライ(Hr)/
   ディエゴ・ケンナ(Fg)/イレーネ・アブリーゴ(Vn)/ユルク・デーラー(Va)/
   ダニエル・ヘフリガー(Vc)/ペーター・ソロモン(Cemb)

 ホリガーやレングリも参加!スイス室内合奏団のエリオット・カーター室内楽作品集!

 録音:(1)(5)(6)2014年10月29-30日 スイス,リーエン、(2)(3)(4)2020年6月19日 スイス,マルターレン、(7)2008年12月7日 ジュネーヴ,DDD、58'16

 20世紀米国を代表する作曲家の一人、エリオット・カーターの室内楽編成作品集。
 ソナティーナが1947年、8つの練習曲と1つの幻想曲が1950年の作品、他は21世紀に入ってから、つまりカーター90代以降の作品で、弦楽三重奏曲は103歳で亡くなる前年の作品。
 「ナイン・バイ・ファイヴ」は5人の奏者が持ち替えで9つの管楽器を吹く。
 ハインツ・ホリガーも参加しているスイス室内合奏団はいずれの奏者も名手ばかりで、ソプラノのサラ・ウェゲナーともどもカーターならではの楽しさを引き出している。
 エリオット・カーターという名前は知っているけれど曲を聞いたことがないという人にこそお勧め。
 
 
GEN 21715
¥2400
「ああ私の月よ」〜メールラ、ロマーノ、ドビュッシー&セイロヴァ歌曲集
 メールラ(1594/5-1665):「彼は無謀にも信じてる」/
 ロレンツォ・ロマーノ(b.1985):「気紛れな月 変わりやすい月1」/
 ドビュッシー:月の光,星の夜,時のえも言われぬ静けさ/
 メールラ:私が恋をすることを望む人は,学校に通う子どもは,抜け目ない愛の神は昼も夜も/
 アイゲリム・セイロヴァ(b.1987):熊市場/
 ドビュッシー:パントマイム,ロンド/
 セイロヴァ:父,弦/メールラ:「お前は偽っている、嘘つきの口よ」/
 ロマーノ:ただタウロによって/
 メールラ:「私に求めないでおくれ、ああ忠実な友たちよ」「私が別の晩に思いを馳せる時」/
 ロマーノ:「気紛れな月 変わりやすい月2」/
 ドビュッシー:お告げの鐘,月の光,美しい夕暮れ
ピア・ダヴィラ(ソプラノ)、
エリック・シュナイダー(ピアノ)、
アンドレアス・ナハツハイム(リュート)  

 録音:2019年12月9-12 ベルリン、DDD、66'58

 「ああ私の月よ」と題された、イタリアのバロック時代のメールラと、フランス近代のドビュッシー、そして現代の作曲家二人の歌曲作品集。メールラの曲はリュート伴奏。
 ピア・ダヴィラは1988年、ベルリンに生まれたソプラノ。ハンブルク音楽舞台大学で学んだ後、透明な美声でオペラ、オラトリオ、歌曲に活躍している。
 エリック・シュナイダーはドイツのピアニスト。
 ケルン音楽舞踊大学で学んだ後、歌手の伴奏ピアニストとして高い評価を得ている。
 アンドレアス・ナハツハイムは今引っ張りだこのドイツのリュート奏者。
 
 
GEN 21726
¥2400
「夢」〜ピアノ編曲集
 ラフマニノフ(ガイガー編):夢 Op.8-5、ロマンス Op.6-1
 リスト(ガイガー編):ハンガリー狂詩曲第13番 S.244
 ガイガー:ウェーバーの「魔弾の射手」からの主題による変奏曲
 メンデルスゾーン(ガイガー編):「歌の翼に乗って」幻想曲
 シューベルト(リスト編):
  春の想いS.558-7,休みのない恋S.558-10,
  水車職人と小川S.565-2
 シューベルト(ゴドフスキー編):楽興の時 Op.94-3
 ビゼー(ホロヴィッツ編):「カルメン」変奏曲
 サン=サーンス(ガイガー編):オンファールの糸車
 リスト(ホロヴィッツ編):ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調
 ガイガー:大ホールでの踊り
ユルゲン・ガイガー(ピアノ)

 録音:2020年1月30-31日 ドイツ バイエルン州 ポリング、DDD、68'19

 ドイツの中堅ピアニスト、ユルゲン・ガイガーの弾くトランスクリプション集。
 かつては名ピアニストが有名無名の曲を自分の流儀に改編して演奏するのは当たり前に行われていた。
 このCDでガイガーは、自らの編曲も含め、そうしたトランスクリプションの面白さ楽しさを蘇らせている。「編」とあってもほとんどの場合で原曲を下地に発展させた作曲である。
 ユルゲン・ガイガーは1976年、ドイツ、南バイエルンのプファッフェンヴィンケル生まれのピアニスト。ミュンヘン音楽演劇大学で学んだ後、ピアニスト、またオルガニストとして活躍している。
 
 
GEN 21733
¥2400
「センティメント」〜
 フランス・バロックとアニタ・ミエゼのチェンバロ作品集

  L.クープラン:プレリュード・ノン・ムジュレ(拍子のない前奏曲) ヘ長調/
  アニタ・ミエゼ(b.1980):感情(Sentiment)1/
  デュフリ:ラ・フォルクレ,メデ,シャコンヌ/
  ラモー:ミューズたちの対話/
  デュフリ:三美神,ラ・ド・ブロンブル/
  ラモー:ガヴォットと6つのドゥーブル
   (イヴァノヴァによるプレリュード・ノン・ムジュレ付き)/
  ミエゼ:感情(Sentiment)2/L.クープラン:シャコンヌ ヘ長調/
  デュフリ:ラ・フェリックス,優しいロンド/
  ロワイエ:第1タンブーラン,第2タンブーラン,愛らしさ,気まぐれ/
  ミエゼ:葉書/
 L.クープラン:ブランロシェ氏の墓石
アレクサンドラ・イヴァノヴァ
 (チェンバロ)

 録音:2018年8月、10月 オランダ,アス、DDD、82'02

 ロシアのチェンバロ奏者、アレクサンドラ・イヴァノヴァの独奏CDデビュー。アレクサンドラ・イヴァノヴァはロシア、バイカル湖畔の生まれ。モスクワのチャイコフスキー音楽院でピアノを学びつつ、徐々にチェンバロやフォルテピアノ、オルガン演奏に傾倒して行く。
 これらをバーゼルのスコラ・カントルムでさらに学び、現在はスイスを拠点に活躍している。
 このデビューCDでは、ルイ・クープランやラモー、デュフリ、ロワイエといったフランス・バロック音楽の作品を中心に、ラトヴィアの作曲家、アニタ・ミエゼ(b.1980)の作品を交えている。
 気品に溢れつつ、明快で主張のはっきりした演奏が気持ちいい。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ATS



ATS927-2
¥2500→\2290
巨匠ジョージ・セルの最晩年のライヴ録音、ハイドン、ブラームス
 ハイドン:交響曲第92番「オクスフォード」
   1966年1月27日ライヴ [8:02][7:35][5:57][4:21]
 ブラームス:交響曲第1番
   1966年10月8日ライヴ [13:09][9:11][4:27][15:52]
セル指揮クリーヴランド管

 過去最高音質で登場!セル+クリーヴランド 最晩年の芸術シリーズ 1966年ライヴ。ハイドン:交響曲第92番「オクスフォード」 1966年1月27日ライヴ/ブラームス:交響曲第1番 1966年10月8日ライヴ(CBS盤の翌日)。極上音質で復活の超絶ライヴ高音質UHQCDにて登場!通常CDケース仕様(完全限定盤)

 巨匠ジョージ・セルの最晩年のライヴ録音。ハイドンはセルにぴったりな作曲家ですが、第92番は特に実演で好んで取上げた愛奏曲です。清潔でひんやりとした音色で繰り広げられる熱い演奏。リズム感の良さが隅々まで行き届いた完璧な演奏と申せましょう。そして十八番のブラ1は何とCBSスタジオ録音の翌日という注目のライヴ。ここでのセルは、曲頭から馬力全開で聴衆を圧倒。第2楽章の切ない歌。第三楽章の感情移入たっぷりの焦燥。そして圧巻のフィナーレ!フルトヴェングラーも顔負けのテンポ変化、アッチェレランドを駆使し壮大に凱歌をあげております。


UHQCDとは
 新開発の製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現。
 CD規格に準拠。全てのCDプレーヤーでお楽しみいただけます。
 最高性能のクリスタルディスクに迫る高音質を手軽にお楽しみいただけます。

















1/20(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HARMONIAMUNDI



HMM 902652
¥2800→\2590

ミュンヘン音楽コンクール優勝、世界のトップクラスのヴィオラ奏者
 タメスティによるブラームス、深く豊かな響きで聴かせる!

 ブラームス:
  ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1
  ナイチンゲール Op.97-1(ヴィオラとピアノ版)
  ヴィオラ・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2
  子守歌Op.49-4(ヴィオラとピアノ版)
  2つの歌Op.91【1.鎮められたあこがれ 2.聖なる子守歌】*

アントワン・タメスティ(ヴィオラ)
セドリック・ティベルギアン
 (ピアノ/ベヒシュタイン)
マティアス・ゲルネ(バリトン)*
KKC 6335
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3000+税

 当代きってのヴィオラ奏者、タメスティによるブラームス、深く豊かな響きで聴かせる!ゲルネ、ティベルギアンも参加!

 ヴィオラ/ストラディヴァリウス「マーラー」1672年製
 録音:2019年9、11月、テルデックス・スタジオ・ベルリン/56'24

 当代きってのヴィオラ奏者、アントワン・タメスティ。難関ミュンヘン音楽コンクールで優勝、世界のトップクラスのヴィオラ奏者として活躍しているほか、今井信子氏とヴィオラ・スペースを共宰するなど、日本でもその名は広くしられるところです。
 ハルモニアムンディからは、「ベル・カント〜ヴィオラの声」(HMM902277/ KKC 5761)、「ヴィトマン:ヴィオラ協奏曲」(HMM902268/KKC5916)、「J.S.バッハ:ヴィオラ[・ダ・ガンバ] とチェンバロのためのソナタ集」(HMM902259/KKC6057)、などをリリースし非常に高く評価されており、その活躍の場とレパートリーはとどまるところを知りません。

 本作は、ブラームスの2つのソナタを中心に、歌曲のヴィオラ編曲版と、歌にオブリガートのヴィオラ、ピアノが付いた珍しい編成の2つの歌など、「人の声に最も近い」とも言われるヴィオラの魅力が詰まった内容です。
 ブラームスはその晩年、名クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトに影響を受け、クラリネットの名曲を立て続けに書いています。
 なかでも 1894年に作られた 2曲のクラリネット・ソナタは、ブラームスにとって の最後のソナタであり、自身によってヴィオラ版にも編曲されました。
 情熱的な曲想の第1番、そして哀愁漂う旋律の第2番を滋味豊かに歌うタメスティと、1899年製のベヒシュタインで演奏したティベルギアンの優美な演奏は、ブラームス晩年の境地を見事に描いています。
 そして、マティアス・ゲルネが歌う「2つの歌」。リュッケルトの詩による第1曲「鎮められたあこがれ」はヴィオラも歌い手の心情を共に表現し、タメスティの内省的な美しさとゲルネの心に訴えかける歌唱は必聴。
 第2曲「聖なる子守歌」は、友人ヨーゼフ・ヨアヒムの長子誕生を祝って書かれたとも言われる優美な子守歌で、ヴィイオラは古いクリスマスの歌を奏します。

 
 



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PENTATONE

PTC 5186845
¥2600→\2390
ドイツの名唱、麗しきソプラノ歌手アンナ・ルチア・リヒター
『情熱の狂乱』

 モンテヴェルディ:
  (1)プロローグ「愛するペルメッソ川のほとりから」〜歌劇『オルフェオ』(1607)より
  (2)「西風が戻り」〜『音楽の諧謔』(1632)より
  (3)「愛しい私のトルコ女」〜『美しい歌の諧謔第4集』(1624)より
 
  『アリアンナの嘆き』(1623)
   (4)第1部「私を死なせてください」
   (5)第2部「おおテゼオ、おお私のテゼオ」
   (6)第3部「あなたの真心はどこに」
   (7)第4部「ああ、あなたは答えない」
 
  (8)「ただあなたを見つめ」〜歌劇『ポッペアの戴冠』(1643)より
  (9)「それは本当なのか」〜『音楽の諧謔』(1632)より
  (10)「主よ、私は心を尽くして感謝を捧げる」(1641)
  (11)「ニンファの嘆き」〜『マドリガーレ集第8巻』(1638)より
  (12)「苦しみが甘美なものならば」〜『美しい歌の諧謔第4集』(1624)より
  (13)「ああ、私は傷つき倒れる」〜『美しい歌の諧謔第4集』(1624)より
 アンナ・ルチア・リヒター(ソプラノ)
 アンサンブル・クラウディアーナ、ルカ・ピアンカ(リュート、テオルボ、セテローネ、指揮)
 (2)(8)ドミトリー・シンコフスキー(カウンターテナー)
 (11)チーロ・アローニ(テノール)、テオ・アローニ(テノール)、アレッサンドロ・ラヴァシオ(バス)

 鬼才シンコフスキーとの二重唱も注目!高度な感情表現も見事に歌い上げたアンナ・ルチア・リヒター渾身のモンテヴェルディ・アルバム!

 セッション録音:2020年1月2-5日/オーディトリウム・ステリオ・モーロ(ルガーノ)/DDD、62'25、輸入盤・日本語帯付

 ドイツの名唱、麗しきソプラノ歌手アンナ・ルチア・リヒター。当アルバムでは技巧的な歌唱も魅力のモンテヴェルディに挑みました。
 リヒターは、9歳から母より声楽の手ほどきを受け、ケルン大聖堂少女聖歌隊の隊員となりました。その後バーゼルでクルト・ヴィトマー教授に師事、またケルンで研鑽をつみました。
 主な受賞歴としては2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2 位、2011年キッシンゲンの夏音楽祭ルイトポルト賞、2012年ツヴィッカウで行われた国際ロベルト・シューマン・コンクール優勝などがあげられます。
 2015年10月ベルナルト・ハイティンク指揮、ロンドン交響楽団の来日公演では、マーラーの交響曲第4 番のソリストで登場し、その美声を披露しました。
 PENTATONE レーベルのデビュー盤「シューベルト:歌曲集」(PTC-5186839)では澄み渡った透明感のある歌声で魅了しております。

 当アルバムでは『アリアンナの嘆き』を中心に置き、歌劇『ポッペアの戴冠』から「ただあなたを見つめ」、歌劇『オルフェオ』から「愛するペルメッソ川のほとりから」などモンテヴェルディの作品を堪能できる1 枚に仕上げました。
 リヒターの才能が花開いた注目盤の登場です。

 共演はイル・ジャルディーノ・アルモニコの創立者の一人でもあるリュート奏者ルカ・ピアンカが2008年に創設したピリオド楽器団体、アンサンブル・クラウディアーナです。卓越した演奏技術と豊かな表現力で評価されるアンサンブルとの共演も注目です。
 また、天才ヴァイオリニスト、指揮者、そしてカウンターテナーと多彩な顔を見せるドミトリー・シンコフスキーとのデュオも聴きものです。なお、シンコフスキーは楽団メンバーとしてヴァイオリンも演奏しております!

   

 ビデオ・クリップ:https://youtu.be/dqnk9Q-eGY0

 



ドイツの名唱、麗しきソプラノ歌手アンナ・ルチア・リヒター
PENTATONE レーベル本格的ソロ・デビューとなったシューベルトの歌曲集



 PTC 5186839
\2500

アンナ・ルチア・リヒターによる
 シューベルトの歌曲集CD
アンナ・ルチア・リヒター(ソプラノ)
ゲロルト・フーバー(ピアノ)
(15)マティアス・ショルン(クラリネット)
 シューベルト:
  (1)「月に寄せて」D.259(3'17")/(2)「小人」D.771(5'21")/(3)「わが心に」D.860(2'52")/
  (4)ミニョンの歌「ただあこがれを知る者だけが」D.877/4(3'20")/
  (5)ミニョンの歌 その1「私にいわせないで」D.877/2(4'12")/
  (6)ミニョンの歌 その2「大人になるまでこのままに」D.877/3(3'18")/
  (7)「郷愁」D.456(2'26")/(8)「墓堀人の郷愁」D.842(6'52")/
  (9)「すみれ」D.786(12'57")/(10)「最初の喪失」D.226(2'12")/
  (11)「エレンの歌」その1 D.837(8'44")/(12)「エレンの歌」その2 D.838(3'09")/
  (13)「エレンの歌」その3(アヴェ・マリア) D.839(5'56")/
  (14)「この世からの別れ」D.829(2'35")/(15)「岩上の羊飼い」D.965(12'26")
先行発売のSACDは完売。

 




A FLOCK ASCENDING



AFACD001
¥2600
原綾佳
 タヴナー:パリントロポス

 ジョン・タヴナー:
  ピアノと管弦楽のための《パリントロポス》
   (PALINTROPOS)(世界初録音)*
 マイケル・スチュワート:
  ピアノ、エレクトロニクスとキーボードのための
   《ビヨンド・タイム・アンド・スペース》
    (イン・メモリアム・ジョン・タヴナー)�
ARUHI(原綾佳)(ピアノ)
ロナルド・コープ(指揮)*
ニュー・ロンドン・オーケストラ*
マイケル・スチュワート
 (キーボード、エレクトロニクス、
  プログラミング)�

 ジョン・タヴナーに作曲を学んだイギリスの作曲家、ピアニスト、作家、マイケル・スチュワートが2017年に設立したレーベル、A Flock Ascendingの取り扱いを開始いたします。

 ☆注目ピアニスト、ARUHI(原綾佳)がファースト・アルバムでタヴナーの「PALINTROPOS」を世界初録音!

 イギリス、フランスなど国際的に活躍し、2020年7月にはTV番組「幸せ!ボンビーガール」にも出演して注目を浴びた日本人ピアニスト&作曲家、原綾佳(アーティスト名:ARUHI)が、デビュー・アルバムでジョン・タヴナーのピアノ協奏曲「パリントロポス」をレコーディング!
 1978年に作曲されたこの驚くべきスコアは、41年以上にわたって商業録音されておらず、世界初録音となるこのアルバムが、ジョン・タヴナーの初期の傑作の1つを発見する良い機会となるでしょう。
 タヴナー自身が「ドビュッシー風のトーン・ポエムに近づいた唯一の私の作品」、「私が書いたなかでもっとも印象派的な作品」などと表現しており、爽快で荒々しいピアノ、美しく抒情的なアラベスクなどが繰り返されるダイナミックな作品を、多彩なジャンルを弾きこなすARUHIが才能溢れる見事なピアニズムで披露しています。

 カップリングでは、A Flock Ascendingレーベルの創設者であり、ロンドンのトリニティ・カレッジ・オヴ・ミュージックでジョン・タヴナーに作曲を学んだ作曲家、ピアニスト、作家、マイケル・スチュワート(b.1958)が2020年に作曲したジョン・タヴナー追悼作品「ビヨンド・タイム・アンド・スペース」も収録。

 ※録音(パリントロポス):2020年1月21日、セント・ジュード教会(ハムステッド、ロンドン)

 ARUHI公式プロフィール
  https://www.aruhipianist.com/profile

 ☆YouTubeにてご試聴いただけます!
  https://www.youtube.com/watch?v=jtHoNvRf_rQ

 
 




ARS PRODUKTION

ARS38833
¥2600
ヴァイマル・クラシック Vol.3
 クリスティアン・ゴットヘルフ・シャインプフルーク(1722-1770):
  交響曲ニ長調
 ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス(1713-1780):交響曲ハ短調
 クリスティアン・ヴィルヘルム・カール(1804-1830):
  フルートとホルンのためのコンチェルティーノ
 ハインリヒ・クリストフ・コッホ(1749-1816):交響曲イ長調
 シャインプフルーク:交響曲変ホ長調
マックス・ポンマー(指揮)
ヴァイマル・チューリンゲン室内管弦楽団

 知られざるドイツ古典派音楽!「ヴァイマル・クラシック」第3巻&第4巻!

 ドイツ古典主義文学(ヴァイマル・クラシック)の影響を受けた古典派音楽を紹介するシリーズ、「ヴァイマル・クラシック」の第3巻。
 第2巻に続き、今作もチューリンゲンの音楽遺産、特に18世紀の交響曲ジャンルに焦点を当てた内容で、ドイツの指揮者・音楽学者マックス・ポンマー率いるヴァイマル・チューリンゲン室内管弦楽団が当地の名作を披露します。
 チューリンゲンの都市ルドルシュタットでカペルマイスターを務め、30ほどの交響曲を残したシャインプフルークの華やかな2作品や、J.S.バッハの高弟ヨハン・ルートヴィヒ・クレープスの疾風怒濤的なハ短調交響曲など、前古典派〜古典派音楽の愛好家にとって嬉しい発見に満ちた好プログラム。広がりを感じさせる美しい演奏にもご注目ください。

 ※録音:1994&1995年、ヨハネス教会(ドイツ、ヴァイマル)
 
 
ARS38834
¥2600

ヴァイマル・クラシック Vol.4
 フランツ・カール・アダルベルト・イーバーヴァイン
  (エーベルヴァイン)(1786-1868):
   ゲーテの《ファウスト》への音楽(世界初録音)

オリヴァー・ウェーダー(指揮)
チューリンゲン交響楽団
フランツ・リスト音楽院室内合唱団ほか


 ドイツ古典主義文学(ヴァイマル・クラシック)の影響を受けた古典派音楽を紹介するシリーズ、「ヴァイマル・クラシック」の第4巻では、ゲーテ本人から直々に依頼を受けて作曲された、フランツ・カール・アダルベルト・イーバーヴァイン(1786-1868)の《ファウスト》が登場。
 この世界初のリバイバル録音によって、イーバーヴァインの作品が、ゲーテの時代の音楽精神を映し出す鏡であることが明らかになり、本録音は過去の音楽の発掘に成功した喜びをはるかに超えた音楽学的成果をもたらしました。(カール・イーバーヴァインは第2巻で取り上げられたトラウゴット・マクシミリアン・イーバーヴァイン(1775-1831)の弟です。)

 ヴァイマルの宮廷劇場の記録には、作品が完成した1829年から1873年までの間に、本作品に関連する上演が40回行われたことが記されており、 イーバーヴァインの音楽がその後忘却の彼方に落ちてしまったというのは驚くべきことです。
 「メフィストのセレナーデ」のような歌謡調の楽曲のシンプルさには、ツェルターのベルリン・リート楽派の民謡的なトーンが感じられ、管弦楽にはメンデルスゾーンやウェーバーのロマンティックな響きが顕著に表れています。
 最も興味深いのは、序奏や大地の精の歌などの音楽にワーグナー的な音色が見られることでしょう。(1829年の時点ではワーグナーはピアノ・ソナタなどの習作しか書いていませんでした。)本作品を聴くと、ドイツ・ロマン主義がイーバーヴァインの《ファウスト》の音を形作っていることが良くわかります。

 ※録音:2002年
 




DA VINCI CLASSICS

C00289
¥2600
デイブレイク 〜 トロンボーンとピアノのための現代音楽作品集 ヴィンチェンツォ・パラトーレ(トロンボーン)
マヌエラ・チーニョ(ピアノ)
 ウジェーヌ・ボザ:バッハへのオマージュ/
 アレクサンドル・ギルマン:交響的断章 Op.88/
 ジョー・シティーノ(b.1977):マッドキャップ・ミュージングス・アット・ハニーサックル・スクエア/
 ニコラ・フェッロ(b.1974):デイブレイク/
 ジャン=ミシェル・ドゥファイ(b.1932):カルメナリア(カルメン・メドレー)/
 ボザ:バラード/
 ジョン・クレネスク・モーティマー(b.1951):前奏曲と舞曲/
 カロリーナ・カルバチェ(b.1985):トロンボンシロ

 イタリア出身、新世代の名手ヴィンチェンツォ・パラトーレ!

 国際的ソリストとして活躍するイタリア出身の名手、ヴィンチェンツォ・パラトーレが奏でる20世紀から21世紀にかけて作曲されたトロンボーンとピアノのための作品集。

 パラトーレは、パリ国立高等音楽院とローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミーで現代を代表する名手の1人、ジャック・モージェに師事。
 これまでに国内外のコンクールにおいて多数入賞をし、第2回国際音楽コンクール(キエーリ市)、第18回国際ポルチャ市コンクール、第5回済州国際金管打楽器コンクール・トロンボーン部門第1位を受賞するなど、イタリア人トロンボーン奏者として初の快挙を成し遂げている。
 オーケストラ奏者としてもその才能を発揮し、これまでにトリノ王立劇場管弦楽団、シチリア交響楽団、ミラノ・スカラ座管弦楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団のトロンボーン奏者を歴任。2003年以降、カターニア・マッシモ・ベッリーニ劇場管弦楽団の首席奏者を務めている。
 また、イタリアを中心にマスタークラスを開催するなど後進の指導にも力を注いでいる。当アルバムでは、師匠譲りのテクニックに加え、イタリア人らしい歌心に溢れた演奏を聴かせてくれる。

 ※録音:2019年12月11日ᬢ13日、スタジオ・テープ(カターニア、イタリア)
 ※使用楽器:アントワーヌ・クルトワ LEGEND 420 BO/※使用マウスピース:K&G T5.5C

 ☆ハイライトをYouTubeにてご試聴いただけます!
  https://www.youtube.com/watch?v=LzsFRyfsGU8&feature=youtu.be
 




DUX

DUX1629
¥2500
20世紀のヴァイオリン作品集
 エネスク:
  ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 Op.25《ルーマニアの民俗様式で》
 プロコフィエフ:5つの旋律 Op.35bis
 シマノフスキ:3つの詩曲《神話》Op.30

マウゴジャータ・ヴァシウチョネク(ヴァイオリン)
シルヴィア・ミハリク(ピアノ)


 シレジアンSQのヴァイオリニストが奏でる濃密な民族色。

 ポーランドの女流デュオが絶妙のコンビで繰り広げる20世紀初期、エネスク、プロコフィエフ、そして母国のシマノフスキの作品を収めたヴァイオリンとピアノのための作品集。
シャンドス(Chandos)へのレコーディングでお馴染みのシレジアン弦楽四重奏団のメンバーでもあるマウゴジャータ・ヴァシウチョネクは、ワルシャワのショパン音楽大学でロマン・ラソツキに、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院ではピエール・アモイヤルからヴァイオリンを学んだ現代のポーランド楽壇を代表する女流ヴァイオリニストの1人。
 ポーランド、ウッチのグラジナ・キェイストゥット・バツェヴィチ音楽院で室内楽科の准教授を務めるポーランドの女流ピアニスト、シルヴィア・ミハリクとは2014年からコンビを組んでおり、そのアンサンブルは見事。エネスクのソナタ第3番で始まる3作品の濃厚な民族色を濃密に描き切った秀演です。

 ※録音:2020年1月30日−31日&2月6日−8日、カトヴィツェ(ポーランド)
 
 
DUX1628
¥2500
ショパン&シマノフスキ:マズルカ集
 ショパン:
  4つのマズルカ Op.33、4つのマズルカ Op.41、
  3つのマズルカ Op.50
 シマノフスキ:20のマズルカ Op.50より 第1番〜第12番
マリア・コレツカ=ソシュコフスカ(ピアノ)

 ピアノの詩人ショパンが作曲した11曲の「マズルカ」と、シマノフスキが療養も兼ねてタトラ山麓ザコバネ地方に移住した1940年以降に作曲し、ポーランド国民楽派の盟主としての集大成的作品でもある「マズルカ」を組み合わせた珠玉のマズルカ集。
 19世紀前半と20世紀前半のポーランドを代表する2人の作曲家による「マズルカ」を聴き比べることの出来る嬉しいプログラムです。
 マリア・コレツカ=ソシュコフスカは、ポーランドのジェシュフとクラクフ、オーストリアのウィーンでピアノを学び、母国ポーランドのピアノ作品を得意とする経験豊富な女流ピアニスト。ワルシャワのフレデリク・ショパン協会の会員、ワルシャワ音楽協会の副会長としても活躍しています。

 ※録音:2020年、オトレンブシ(ポーランド)
 
 

DUX1273
¥2500
パデレフスキ、コチャルスキ&シマノフスキ:歌曲集
 コチャルスキ:リルケの7つの詩による歌曲集《愛に》Op.99
 シマノフスキ:3つ歌曲 Op.32
 パデレフスキ:12の歌曲 Op.22
スタニスワフ・キエルネル(バス・バリトン)
ミハウ・ロト(ピアノ)

 19世紀から20世紀の変わり目を生きた3人の詩人たち、ライナー・マリア・リルケ、ドミトリー・ダヴィドフ、カチュール・マンデスの詩を題材として、コチャルスキ、シマノフスキ、パデレフスキによる歌曲集3作品をカップリングした20世紀前半のポーランド歌曲集。
 ベルギーの王立モネ劇場のオペラ・スタジオやブリュッセルのエリザベート王妃音楽礼拝堂などでジョゼ・ヴァン・ダムの指導を受けたポーランドのバス・バリトン、スタニスワフ・キエルネルが10年来のコンビであるミハウ・ロトとのデュオで母国の歌曲の魅力を歌い上げています。

 ※録音:2015年12月6日−8日、ウッチ(ポーランド)
 
 

DUX1642
¥2500
エモーショナリティ&ヴィルトゥオージティ
 メンデルスゾーン:
  前奏曲とフーガ ハ短調 Op.37-1、ソナタ ハ短調 Op.65-2
 ヴォヴィエイスキ:瞑想曲
 ラインベルガー:ソナタ第16番嬰ト短調 Op.175
 フレイエル:幻想的協奏曲ヘ短調 Op.1
 メンデルスゾーン:ソナタ変ロ長調 Op.65-4
 レーガー:イギリス国歌による変奏曲とフーガ

イレネウシュ・ヴィルヴァ(オルガン)


 ポーランドの中南部、スロヴァキアとの国境に近いノヴィ・ソンチの聖カシミール教会に設置されているオルガンによる録音。
 イレネウシュ・ヴィルヴァは、カロル・シマノフスキ音楽院で研鑽を積んだのち、トン・コープマンやロレンツォ・ギエルミ、ギ・ボヴェなどの世界的巨匠たちから教えを受けたポーランドのオルガニスト。
 2013年からはワルシャワのショパン音楽大学のオルガン科教授として活躍しています。

 ※録音:2018年4月、ノヴィ・ソンチ(ポーランド)
 




DISKANT


DK 0180-2
(2CD+1DVD PAL)
¥5800
愛する歌 スロヴァキアのハープ音楽
 カタリーナ・トゥルネロヴァー・プレイズ・ミラン・ノヴァーク

  ミラン・ノヴァーク (1927-) :
   [CD 1]
    ハープと室内管弦楽のための協奏曲 (1972) (++)
    ハープ独奏のためのソナタ (1982)
    詩は疲れている [The Poems Are Tired] (ソプラノ、ハープとチェロのための4つの歌) (1969) (+/*)
    子供たちの愛について [About Children's Loves] (ハープ独奏のためのロンド) (2017) (P)
    フルートとハープのための古風な様式の組曲 (1986) (#)(P)
   [CD 2]
    カムバックス [Comebacks] (ハープ、チェロと管弦楽のための3つの音楽のフレスコ画) (1985) (*/**)(P)
    ハープ独奏のためのロマンティック・ミニアチュア (1967)
    花々とおしゃべり [Chatting with Flowers] (児童合唱とハープのための) (2016) (##)(P)
    愛する歌 [Canto Amoroso] (チェロとハープのための) (2006)
   [DVD]
    ハープと室内管弦楽のための協奏曲 (***)
    ハープ独奏のためのロマンティック・ミニアチュア から ノクターン
    私のお気に入り [My favourites]
     (カタリーナ・トゥルネロヴァーへのインタビュー ; TV・トーク・ショー「レディーズ・クラブ」より)
    ミラン・ノヴァークへのインタビュー
   (P) 世界初録音
 カタリーナ・トゥルネロヴァー (ハープ)、エヴァ・ホルニャーコヴァー (ソプラノ (+))、
 エウゲン・プロハーツ (チェロ (*))、ツィリル・シクラ (フルート (#))、
 スロヴァキア放送児童 & 少女合唱団 (##)、アドリアーン・ココシュ (指揮 (##))、
 スロヴァキア室内管弦楽団 (++)、エヴァルト・ダネル (指揮 (++))、
 スロヴァキア放送交響楽団 (**/***)、マリオ・コシーク (指揮 (**))、
 ヨルダン・カムジハノフ (指揮 (***))

 録音 : 2014-2019年、スロヴァキア放送スタジオ、ブラチスラヴァ、スロヴァキア

 ミラン・ノヴァークはアレクサンドル・モイゼス (1906-1984) に師事したスロヴァキアの作曲家。同国楽壇の要職を歴任しました。
 カタリーナ・トゥルネロヴァーは1969年ジリナに生まれ、ジリナ音楽院、プラハ音楽アカデミーで学んだスロヴァキアのハープ奏者。1990年から1995年までスロヴァキア放送交響楽団の、1995年から2020年12月現在スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の第1ハープ奏者。
 
  ※当商品のDVDはPAL方式のため再生にはPAL対応のプレーヤーが必要です。パソコンでの再生も弊社は保証いたしません。ご了承ください。(代理店)
 




MPMP


MPMPCD OLISIPO 1
¥2600
エヴォラ大聖堂の音楽遺産
 マヌエル・カルドーゾ (1566-1650) : Mulier quae erat (四旬節に)
 マヌエル・レベーロ (1575頃-1647) : Regina Caeli (*)
 ドゥアルテ・ロボ (1566頃-1646) : Magnificat Primi Toni [マフィニカト 第1旋法] (*)
 エステヴァン・ロペス・モラーゴ (1575頃-1630頃) :
  Erumpant montes (待降節に) / Montes Israel (待降節に) / Laetentur caeli (待降節に)
 フランシスコ・ジョゼ・ペルディガン (?-1833) :
  Amen dico vobis (待降節 第1主日) (*) / Cum audisset Joannes (待降節 第2主日) (*)
  Omnis vallis implebitur (待降節 第4主日) (*)
 マヌエル・メンデス (1547頃-1605) : Alleluia
 アフォンソ・ロボ (確認できる活躍期 : 1770-1790) :
  主日のミサ [Missa Dominicalis] (待降節と四旬節のための) Kyrie / Sanctus / Agnus Dei
 ディオゴ・ディアス・メルガス (1638-1700) : Adjuva nos (四旬節に) / Salve Regina
 ミゲル・アンジョ・ド・アマラル (?-1826) :
  Erat Jesus ejiciens (四旬節 第3日曜) (*) / Dicebat Jesus (受難節 主日) (*)
 エステヴァン・ロペス・モラーゴ : Libera me, Domine (*) / Credo quod Redemptor (*)
 フランシスコ・マルティンス (1622頃-1680) : Plange (*)
 アンドレ・ロドリゲス・ロポ (確認できる活躍期 : 1770-1800) : Sepulto Domino (*)
 アフォンソ・ロボ :
  Ductus est Jesus (四旬節 第1主日) (*) / Assumpsit Jesus (四旬節 第2主日) (*)
  Erat Jesus ejiciens (四旬節 第3主日) (*) / Cum sublevasset (四旬節 第4主日) (*)
  Dicebat Jesus (受難節 主日) (*)
 ペドロ・ヴァス・レゴ (1673-1736) : Beati omnes Septimi Toni [Beati omnes 第7旋法] (*)
 (*) 世界初録音
  グルーポ・ヴォカール・オリシポ
   エルサ・コルテス (ソプラノ)、マリア・ルイーザ・タヴァレス、ルシンダ・ジェラルド (メゾソプラノ)
 カルロス・モンテイロ (テノール)、アルマンド・ポサンテ (バリトン、音楽監督)

 録音 : 2020年8月3-7日、リスボン高等音楽学校、リスボン、ポルトガル

 ポルトガル南部の都市エヴォラの大聖堂。16〜17世紀には多声音楽のためのエヴォラ学校を創設し、ポルトガル音楽史に残る重要な作曲家たちを輩出しました。
 オリシポは1988年リスボンに創立したヴォーカル・グループ。年を経るごとに洗練を重ね、ポルトガルを代表する声楽アンサンブルに発展しました。
 
 本体・外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。(代理店)
 
 

MPMPCD 48 ESML 1
¥2600
現代ポルトガル音楽 吹奏楽作品集
 カルロス・カイレス (1968-) : ピアニッシモ [Pianissimo] (*)
 アントニオ・ピニョ・ヴァルガス (1951-) : 3つの政治的行事 [Three Political Events]
 ジョアン・マドゥレイラ (1971-) : ダブル [Double] (+)
 ペドロ・リマ (1994-) : 凹面の吹奏 [Sopro do concavo]
 ジョアン・カルロス・ピント (1998-) : ナディール [Nadir]
アナ・テレス (ピアノ (*))
スフォルツァンドゥオ (+)
 ミゲル・フィリペ、
 トマス・モイタル (打楽器)
リスボン高等音楽学校吹奏楽団
アルベルト・ロケ (指揮)

 録音 : データ記載なし
 
 

MPMPCD 49 ESML 2
¥2600
現代ポルトガル音楽 室内楽作品集 I
 ジョアン・カルダス (1995-7) : シーシュポスの岩 [A pedra de Sisifo] (+)
 ジョルジェ・ラモス (1995-) : また恋に落ちて [Falling in Love Again] (#)
 アンドレ・シモンイス (1998-) : 肉体と精神 [Corpo e alma] (**)
 ジョアン・ダマス (1981-) : 意識の書き取り [Ditados da consciencia] (++)
 ソランジェ・アゼヴェード (1995-) : Um ressoar centrico dourado (*)
 オリヴィア・シルヴァ (1996-) :
  崩壊する世界でのポジティブ・メッセージ [Positive Messages in a Falling Apart World] (*)
 ルカス・レイ・ラモス (1986-) : 多元宇宙論に隠れて [Esconder-se no multiverso] (*)
 ヌノ・トロカード : 2458208
 ジョゼ・マシエル (1966-) : 不在 [Ausência] (*)
  ジョアン・カルダス (ピアノ (+))、クリスティアーノ・リオス、フランシスコ・シプリアーノ (打楽器 (*))、
  ジョアン・ペドロ・サントス (クラリネット (#))、ペドロ・マサリャン (チェロ (#))、
  ソフィア・ヴィエラ (ピアノ (#))、ジョルジェ・ラモス (エレクトロニクス (#))、
  ディエゴ・メンデス (クラリネット (**))、アントニオ・マシャード (マルチ・パーカッション (**))、
  ペドロ・タヴァレス (ヴィブラフォン (**))、ヌノ・コロアード (コントラバス (**))、
  リスボン高等音楽学校クラスターラボ XL (器楽合奏) (++)、
  ポルト高等音楽舞台芸術学校現代音楽アンサンブル (器楽合奏) (*)

 録音 : データ記載なし
 
 

MPMPCD 50 ESML 3
¥2600
現代ポルトガル音楽 室内楽作品集 II
 ジョアン・セイティル (1984-) : プラナ [Prana] (+M)
 ジョゼ・ルイス・フェレイラ (1973-) : 糸紡ぎ II [Spinning II] (ピアノ4手連弾のための) (#/**)
 マヌエル・モレイラ (1996-) : クフ [Queops] (++)
 カルロス・マレコス (1963-) : 山の後ろの土地 [terras por detras dos montes] (**)
 ジョアン・ラノ (1995) : 反射 [Reflectir] (##)
 クリストファー・ボックマン (1950-) : テルトゥーリア [Tertulia] (*)
 パウロ・ノヴァード (1991-) : 混乱 [Disruption] (*)
 ペドロ・ヌネス (1998-) : 走る [Run] (*)
 ペドロ・ラタス (1998-) :
  これらすべてに疲れ、安らかな死のために私は泣く
   [Tir'd with all these, for restful death I cry] (+S)
 ジョアン・カルロス・ピント (1998-) : 出現としての非実在 [Nothingness as an Emergence] (***)
  マリアナ・ゴディーニョ (ピアノ (#))、ジョゼ・ペドロ・リベイロ (ピアノ (**))、
  リタ・メンデス、アフォンソ・ガスパル、マリア・ナシメント (フルート (++))、
  カタリーナ・マルシェル (声 (##))、ベアトリス・ピカス・マガリャンイス (チェロ (***))、
  ジョアン・カルロス・ピント (エレクトロニクス (***)、
  リスボン高等音楽学校クラスターラボ M (器楽合奏) (+M)、
  リスボン高等音楽学校クラスターラボ S (器楽合奏) (+S)、
  エヴォラ大学現代音楽グループ (器楽合奏) (*)

 録音 : データ記載なし
 
 

MPMPCD 62
¥2600
ジョゼ・ヴィアナ・ダ・モッタ (1868-1948) : ピアノの詩集 Vol.1 ジョアン・コスタ・フェレイラ (ピアノ)
 詩的思考 (夢想) [Pensee poetique, reverie] Op.36
 3つの無言のロマンス [Tres romances sem palavras] Op.51
  瞑想 [Meditacao] / たそがれ [O crepusculo] / 哀歌 [Lamentacao]
 軽業師 (ファンタジア) [O acrobata, fantasia] Op.25
 気まぐれ (ワルツ) [Voluvel, valsa] Op.19
 子供の愛 (ワルツ) [Amor filial, valsa] Op.16
 休日 (ワルツ) [As ferias, valsa] Op.14
 友情 (マズルカ) [Amizade, mazurca]
 ペナ湖のほとり (牧歌) [Au bord du lac de Pena, pastorale] Op.50
 エレジー [Elegia] Op.45
 ポーランドの [Polaca] Op.37
 浄化 (ポルカ) [Purificacao, polca] Op.18
 子供の頃 (ポルカ) [A infancia, polca] Op.24
 無邪気な (ポルカ=マズルカ) [Singela, polca-mazurca] Op.17
 ムルシアの洪水 (性格的情景) [Les inondations de Murcie, scene caracteristique] Op.28

 録音 : 2019年9月2-4日、スタジオ・セクエンツァ、モントルイユ、フランス
 
 

MPMPCD 63
¥2600
ヴァスコ・ネグレイロス (1965-) : ダンス
 組曲 第1番 (フルート、チェロとギターのための)
  Mazurka / Chapalloise / Polka / Gavotte /
  Circle / Valse / Andro / Scottish
 組曲 第2番 (フルート、チェロとギターのための)
  Hanter-dro / Mazurka / Bouree / Scottish / Circle
トリオ・モリンクス
 ジョアナ・アモリム (フルート)
 カテリーネ・ストリンクス (チェロ)
 パウロ・アモリム (ギター)

 録音 : データ記載なし
 
 

MPMP 24
¥2600
ルイス・デ・フレイタス・ブランコ (1890-1955) :
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタ (1908) (*)
 チェロとピアノのためのソナタ (1913) (+)
トマス・コスタ (ヴァイオリン (*))
イザベル・ヴァス (チェロ (+))
ヴァスコ・ダンテス (ピアノ)




SINTESE

SINTESE-CD 002
¥2600
ヴィオラとエレクトロニクスのための現代ポルトガルの音楽 ジョアン・ペドロ・デルガード (ヴィオラ)
 ジョアン・ペドロ・オリヴェイラ (1959-) : 錆び [Rust] (ヴィオラとエレクトロニクスのための) (2014)
 セルジオ・アゼヴェード (1968-) : 無伴奏ヴィオラ・ソナタ [Sonata para Viola Solo] (2014)
 ジョゼ・カルロス・ソウザ (1972-) : Violeta's (ヴィオラとエレクトロニクスのための) (2013)
 ジャイメ・レイス (1983-) :
  フルクサス、遷移流 [Fluxus, Transitional Flow] (ヴィオラとエレクトロニクスのための) (2013)
 エドゥアルト・パトリアルカ (1970-) :
  音響について (グリゼー・イン・メモリアム) [A Propos d'un Son (Grisey in Memoriam)]
   (ヴィオラとエレクトロニクスのための) (2014)

 録音 : 2014年11月、サルゲイロ・ド・カンポ および ベルガイス、カステロ・ブランコ、ポルトガル

 本体・外装に規格品番表示がございません。ご了承ください。(代理店)
 
 
SINTESE-CD 003
¥2600
シャウト サクソフォンとピアノのための音楽
 フォーレ (1845-1924) : エレジー (ソプラノサクソフォンとピアノのための編曲版) (*)
 マーク=アンソニー・ターネジ (1960-) :
  シャウトをフレームする2つのエレジー [Two Elegies Framing a Shout]
   (ソプラノサクソフォンとピアノのための) (1994) (*)
 クリストファー・ボックマン (1950-) :
  ソプラノサクソフォンのためのカプリッチョ (2007) (+)
 野田燎 (1948-) : 舞 (アルトサクソフォンのための) (1975)
 リチャード・ロドニー・ベネット (1936-2012) :
  ソプラノサクソフォンとピアノのためのソナタ (1988) (*)
カルロス・カニョート (サクソフォン)
ナタリア・リアボーヴァ (ピアノ (*))

 録音 : 2016年1-2月、シネ=テアトロ・アヴェンディア、カステロ・ブランコ、ポルトガル
 




スロヴァキア音楽センター


HC 10037
¥2500
エウゲン・スホニュ (1908-1993) : 初期ピアノ作品集
 序奏 (1924) / 赤いバラ (1924) / バレリーナ (1924) / ロマンス ハ短調 (1925) /
 悲劇 (1925) / ユリウス・カエサル (オペラ序曲) (1925) /
  バレエ「アンゲリカ」序曲 (1925-1926) / 緩やかなワルツ (1925) /
  ノクターン ハ短調 (1926) / ニンフと牧神 (1926) / ノクターン 変ニ長調 (1926) /
  気まぐれな間奏曲 (1926) / アルバムの綴り (1926) / 無言歌 (1926) /
  ピエロとコロンビーヌ (1927) / アダージョ ト短調 (1928)
ラジスラウ・ファンゾヴィツ (ピアノ)

 録音 : 2013年3月29-30日、ファトラ芸術館、ジリナ、スロヴァキア
 
 

HC 10048
¥2500
イリヤ・ゼリェンカ (1932-2007) :
 ピアノのための24の前奏曲 (2005)
マグダレーナ・バユショヴァー (ピアノ)

 録音 : 2019年5月5日、ライヴ、ドヴォラナ・ホール、ブラチスラヴァ舞台芸術アカデミー、ブラチスラヴァ、スロヴァキア

 イリヤ・ゼリェンカはブラチスラヴァに生まれヤーン・ツィッケル (1911-1989) に師事した20世紀スロヴァキアを代表する作曲家の一人。
 マグダレーナ・バユショヴァー (1976生まれ) は当収録曲の初演者でもあるスロヴァキアのピアニスト。
 
 


HC 10050
¥2500
ミスカ・ハウセル (1820-1887) : ヴァイオリンとピアノのための作品集
 ハンガリー狂詩曲 Op.43 / シチリアの羊飼いの歌 Op.29 /
 わが祖国に (ハンガリー舞曲 I) Op.26 / 無言の舟歌 Op.16 No.1 /
 ハンガリー舞曲 II (チャルダーシュ) Op.29 No.6 /
 アイルランド狂詩曲 Op.45 / 夏の名残のバラ (アイルランド民謡) Op.9 No.3
 ボレロ (スペインの無言歌) Op.38 No.1 /
 チャルダーシュ (ハンガリーの無言歌) Op.38 No.2 /
 スコットランド狂詩曲 Op.47 / わがワルシャワへの別れ (ノクターン) Op.5 /
 ロシアの歌 Op.6 / ハンガリー国民舞曲 Op.53 /
 木の上の鳥 (カプリス・ブルレスク) Op.34 (1854) / ハンガリー風 (1902頃)
ユライ・トムカ (ヴァイオリン)
マロシュ・クラーチク (ピアノ)

 録音 : 2019年8月21-22日、ベーゼンドルファー・セレクション・センター、ウィーナー・ノイシュタット、オーストリア

 ミスカ・ハウセル (ハウザー) はブラチスラヴァに生まれウィーンに没したオーストリア=ハンガリー帝国の作曲家・ヴァイオリニスト。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SLOVAK RADIO(スロヴァキア放送)



RB 0357-2
(2CD)
¥4300→\3990
オンドレイ・レナールト、40歳の時のライヴ
ヴェルディ (1813-1901) : レクイエム
ガブリエラ・ベニャーチコヴァー (ソプラノ)
エヴァ・ランドヴァー (メゾソプラノ)
ペテル・ドヴォルスキー (テノール)
ペテル・ミクラーシュ (バス)
プラハ・フィルハーモニー合唱団
ルボミール・マートル (合唱指揮)
チェコスロヴァキア放送ブラチスラヴァ交響楽団
オンドレイ・レナールト (指揮)

 録音 : 1982年10月10日、ライヴ、スロヴァキア・フィルハーモニー・コンサートホール、ブラチスラヴァ、チェコスロヴァキア

 日本でもおなじみのスロヴァキアの指揮者オンドレイ・レナールト (1942年生まれ)、40歳の時のライヴ放送録音。
 東欧的な重厚さで満たされた堂々たる演奏です。
 













1/19(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


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MIRARE



MIR 552
¥2900→\2690
リヤ・ペトロワとカントロフ率いるシンフォニア・ヴァルソヴィアによる
 ベートーヴェンとモーツァルトのヴァイオリン協奏曲

  ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
  モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第7番ニ長調(K.271a(271i))
   (カデンツァ:ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ)
リヤ・ペトロワ(ヴァイオリン)
ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア

 ブルガリア出身の俊英リヤ・ペトロワとカントロフ率いるシンフォニア・ヴァルソヴィアによるベートーヴェンとモーツァルトのヴァイオリン協奏曲

 使用楽器:1735年カルロ・ベルゴンツィ'Helios'
 録音:2020年9月14−18日、ワルシャワ/78'00

 ブルガリア出身の俊英、リヤ・ペトロワとカントロフ率いるシンフォニア・ヴァルソヴィアによるベートーヴェンとモーツァルトのヴァイオリン協奏曲。
 リヤ・ペトロワは、「今この困難な時にこそ、この二つの音楽的力が強い名曲を録音したいと思い取り組んだ」といいます。
 そして「名ヴァイオリニストでもあるカントロフは、この2作を知り尽くしており私の音楽を素晴らしくサポートしてくれました」と。
 ソリスト、オーケストラ、指揮者の様々な個性が融合し、生命力あふれる音楽を披露しています。

 ベートーヴェン唯一のヴァイオリン協奏曲であり、ベートーヴェンが「ハイリゲンシュタットの遺書」の頃の絶望的状態から蘇り、名作を次々と生み出した「傑作の森」と言われる時期に書かれています。
 雄大なスケールの中に気品ある旋律が特徴的な音楽ですが、ソリストには高度なテクニックというより総合的な音楽作りが要求され、ヴァイオリニストが演奏する協奏曲の中では特に難しいといわれています。
 カントロフの好サポートを受け、リヤ・ペトロワは伸び伸びとした演奏を聴かせてくれています。
 さらには、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第7番では、ピアニストとしての才能はもちろん作曲家としても異才を放つジャン=フレデリック・ヌーブルジェのカデンツァを使用しています。
 あふれ出る若き才能とカントロフの円熟の指揮により新たな名演が登場しました。
 
 

MIR 550
¥2900
トリオ・アーノルドによるベートーヴェン
  ベートーヴェン:
  弦楽三重奏曲第2番 ト長調 op.9-1
  弦楽三重奏曲第3番 ニ長調 op.9-2
  弦楽三重奏曲第4番 ハ短調 op.9-3
トリオ・アーノルド
 岡田修一(ヴァイオリン)
 マニュエル・ヴィオック=ジュード(ヴィオラ)
 キム・ボムジュン(チェロ)

 若き実力派3人、トリオ・アーノルドによるベートーヴェン

 録音:2020年7月11−14日、ベルギー/72'00

 小澤征爾主宰の国際アカデミーで出会った若き名手たちにより2018年に結成されたピアノ三重奏団、トリオ・アーノルド。
 メンバーはそれぞれ、世界的コンクール(プリムローズ、ターティス、マルクノイキルヘン、R.リピツァー)で入賞を果たしている実力派。
 2019/20年シーズンにはシンガー=ポリニャック財団の支援のもと、ベートーヴェンの弦楽三重奏曲の演奏に力を入れており、本作もその一環として演奏してきた作品です。
 1798年に作られた3つの弦楽三重奏曲(op.9)は、若き日のベートーヴェンの作品で、ベートーヴェンの才能と感性、そして自信に満ち溢れた作品群です。
 トリオ・アーノルドの演奏も、疾走感にあふれ、前向きなエネルギーとともに音楽が進む、躍動感に満ちた演奏です。
 




PENTATONE


PTC 5186868
(SACD HYBRID)
¥2800
ブルックナー&ミヒャエル・ハイドン:モテット集 ライプツィヒMDR放送合唱団(北ドイツ放送合唱団)
フィリップ・アーマン(指揮)
 アントン・ブルックナー(1824-1896):
  (1)昇階唱《この所は神によりつくられた》WAB 23(1869)
  (2)奉献唱《私はしもべダビデを見出し》WAB 19(1868)
  (3)昇階唱《キリストは従順であられた》WAB 11(1884)
  (4)奉献唱《乙女たちは王の前に招き入れられる》WAB 1(1861)
  (5)讃歌《パンジェ・リングァとタントゥム・エルゴ》WAB 33(1868)
  (6)昇階唱《正しい者の口は知恵を語り》WAB 30(1879)
  (7)モテット《アヴェ・マリア》 WAB 6(1861)
  (8)讃歌《王の御旗は翻る》WAB 51(1892)
  (9)昇階唱《エッサイの若枝は花開き》WAB 52(1885)
 
 ヨハン・ミヒャエル・ハイドン(1737-1806):
  (10)昇階唱《キリストは従順であられた》〜〈主の晩餐の木曜日〉より HM 628-2(1796)
  (11)《聖土曜日に》〜〈聖週間のためのレスポンソリウム集〉より MH 278-5(1778)
  (12)《見よ、義ただしき人が死にゆく様を》MH deest
  (13)昇階唱《キリストは従順であられた》MH 38(1761)
  (14)《サルヴェ・レジナ》MH deest
  (15)《暗闇とはなりぬ》 MH 162(1772)

 教会に響き渡る澄み切った歌声。ライプツィヒMDR放送合唱団が歌うこの上なく美しいミヒャエル・ハイドンとブルックナーのモテット集!

 セッション録音:2020年2月/パウル・ゲルハルト教会(ライプツィヒ)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、ディジパック仕様、61'52、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。
 フィリップ・アーマン率いるライプツィヒMDR 放送合唱団(北ドイツ放送合唱団)がブルックナーとハイドンのモテットを録音しました。
 ブルックナーの《この所は神によりつくられた》《キリストは従順であられた》《アヴェ・マリア》は演奏会でもよく聴かれていますが、ミヒャエル・ハイドン(1737-1806)のモテットは演奏機会も少なく貴重な録音といえます。

 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)の弟でモーツァルトの後任としてザルツブルクの宮廷及び大聖堂のオルガニストを務めたミヒャエル・ハイドンは、ドイツ語圏、特にオーストリアの宗教曲に大きな影響を与えました。
 その影響は約1 世紀後に作曲されたブルックナーのモテットにもよく反映されております。このアルバムでは、両者のモテットを組み合わせることでオーストリア独自の教会音楽のスタイルを聴くことができると同時に、両作曲家の個性も楽しめる充実の内容です。

 1974 年生まれのフィリップ・アーマンは、ケルンにてマーカス・クリードに師事し、2020 年より同合唱団の首席指揮者を務めています。
 これまでにベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』(KKC-5830 / PTC-5186565)、ウェーバーの 歌劇『魔弾の射手』(PTC-5186788)などいくつかの録音に参加してきた同合唱団ですが、当アルバムはPENTATONE レーベルから初のソロ・アルバムとなります。
 演奏の素晴らしさはもちろんのこと、PENTATONE レーベルが誇る技術陣が結集した高音質録音であることも注目です。
 
 
 




CHRISTOPHORUS


CHR77448
¥2700

高き天よりわれは来れり〜
 ライプツィヒからのクリスマス・コンチェルト

  ヨハン・シェレ:御空より天使の群れ来たり
  セバスティアン・クヌッファー:ああ、最愛のイエス
  ヨハン・シェレ:Actus Musicus auff Weyh-Nachten
  ヨハン・クーナウ:マニフィカト ハ長調

モニカ・マウフ(ソプラノ)
ハンナ・ツムザンデ(ソプラノ)
フランツ・ヴィッツム(アルト)
ゼバスティアン・ヒュープナー(テノール)
エッケハルト・アベーレ(バス)
ペーター・ゴートナー(指揮)
カールスルーエ・キリスト教会室内合唱団
クリストフ・ヘッセ(指揮)
ラルパ・フェスタンテ

 "バッハ以前"のトーマスカントルたちによるライプツィヒのクリスマス音楽!

 ☆大バッハより前にトーマスカントルを務めた音楽家たちによる、ライプツィヒのクリスマス音楽!

 大バッハの前にそれぞれライプツィヒ聖トーマス教会のカントル(楽長)を務めたセバスティアン・クヌッファー(1633−1676)、ヨハン・シェレ(1648−1701)、ヨハン・クーナウ(1660−1722)のクリスマス音楽。
 いずれもマルティン・ルターのコラール「高き天よりわれは来れり(Vom Himmel hoch, da komm ich her)」が使われており、管楽器・弦楽器を伴う壮麗なクリスマス・カンタータ、クリスマス・コンチェルト、クリスマス・オラトリオが、カールスルーエの室内合唱団とドイツの室内オーケストラ「ラルパ・フェスタンテ」によって演奏されたライヴ録音です。

 ※録音(ライヴ):2019年12月22日、カールスルーエ・キリスト教会(ドイツ)
 
 

CHR77449
¥2700

門を開け 〜 ライプツィヒ聖トーマス教会のクリスマス音楽
 ヨハン・シェレ:門を開け
 トビアス・ミヒャエル:門を開け
 讃歌:幸福な日
 セバスティアン・クヌッファー:幸福な日
 ヨハン・カスパール・ホルン:Es begab sich aber zu der zeit
 ヨハン・クーナウ:歓喜せよ汝ら地の民よ

アントニア・ブーヴ(ソプラノ)
シモーネ・シュヴァルク(ソプラノ)
ヨハンナ・クレル(アルト)
フローリアン・クラーマー(テノール)
ハンスイェルク・マンメル(テノール)
マルクス・フライク(バス)
スザンネ・ローン(指揮)
バート・ホンブルク救世主教会室内合唱団
ヨハン・ローゼンミュラー・アンサンブル

 こちらはCHR77448の作曲家達に更にトビアス・ミヒャエル(1592−1657)まで加えた、J.S.バッハのちょうど4代前までのトーマスカントル(ライプツィヒ聖トーマス教会の楽長)たちのクリスマス音楽集。
 この中でヨハン・カスパール・ホルン(1636−1722)だけがトーマスカントルを務めていない作曲家ですが、ルカによる福音書からの有名なクリスマスのテキストを用いた「Esbegabsich aber zu der Zeit」は、聖トーマス教会で演奏された記録が残っている作品です。
 バッハ以前にも連綿と受け継がれていた聖トーマス教会の素晴らしきクリスマス音楽の宝石をどうぞ。クヌッファーとミヒャエルの作品は世界初録音。

 ※録音:2020年1月16日ー18日、バート・ホンブルク救世主教会(ドイツ)
 
 

CHR77451
¥2700

抑圧の時代のクリスマス声楽作品集
 ヨハン・ヘルマン・シャイン、オルランド・ディ・ラッソ、
 ヨハネス・エッカルト、ハンス・レオ・ハスラー、
 アンドレアス・ラゼリウス、ハインリヒ・イザーク、
 ヤコプ・ルニャール、ミヒャエル・プレトリウス、他の作品/
 エンノ・ルドルフのテキスト朗読

ヴァルター・ヌスバウム(ディレクター)、
スコラ・ハイデルベルク
 〔ドロテア・ヤコブ(ソプラノ)、
  フランツ・ヴィッツム(アルト)、
  テリー・ヴェイ(カウンターテナー)、
  セバスティアン・ヒューブナー(テノール)、
  マティアス・ホーン(バス)〕
ボド・プリムス(朗読)

 創設者ヴァルター・ヌスバウムの芸術監督の下、古楽(16〜17世紀)と現代音楽(20〜21世紀)の両面で活躍する合唱団、スコラ・ハイデルベルク。
 COVID-19のパンデミックによってすべての公演がキャンセルとなり、その空いた時間を利用して、ハイデルベルクの最高の歌手を集め、安全な距離を確保してレコーディングに臨んだルネサンスの降誕節とクリスマスの合唱作品集。
 哲学者のエンノ・ルドルフがこれらの作品が書かれた時代についてのテキスト(ドイツ語)を書き、ボド・プリムスが朗読してプログラムを説明しています。
 このCDの収益の一部は、クラングフォルフム・ハイデルベルクの「コロナ時代の音楽家救援基金」に寄付されます。

 ※録音:2020年5月29ー6月1日、聖バーソロミュー教会(ディルスベルク、ドイツ)
 
 

CHR77446
(2CD)
¥5100

オッフェーレ:オラトリオ 《見よ、王なる主が来たまえり》
 ヴィンフリート・オッフェーレ(b.1939):
  ソリスト、カントル、7つの合唱、
   管弦楽とオルガンによる降誕節のためのオラトリオ
    《見よ、王なる主が来たまえり(ECCE ADVENIT)》

コンスタンツェ・ステルク(ソプラノ)
イヴォンヌ・フックス(アルト)
トーマス・ヴォッレ(テノール)
クレメンス・モーゲンターラー(バス)
エドゥアルト・ヴァグナー(カントル)
コンスタンツ児童&青年合唱団
ヴォイスミックススコラ・グレゴリアーナ
コンスタンツ・男声&ミュンスター合唱団
コンスタンツ・ヴォーカルアンサンブル
ミュンヘン・カペラ管弦楽団
マルクス・ウッツ(オルガン)
シュテフェン・シュライヤー(指揮)

 ドイツ、デュースブルクとエッセンで教会音楽家として活動し、聖歌隊や器楽のための多くの作品を書き、音楽教育を含め地域の教会音楽に多大な貢献を果たしてきたヴィンフリート・オッフェーレ(b.1939)が書いたアドヴェント(降誕節)・オラトリオ。
 レコーディングにあたって、コンスタンツの男声合唱団、児童合唱団、青年合唱団、ヴォーカル・アンサンブル、グレゴリオ聖歌の合唱団、大規模な大聖堂聖歌隊など7つの合唱とソリスト、オーケストラ、オルガンなど約250名のミュージシャンが参加。
 古風な音楽から後期ロマン派、ポップ・ミュージックまで多様なスタイルへ発展しながら、様々なアドヴェント・コラールを壮大なオラトリオとしてまとめ上げています。

 ※録音:2019年7月15日−18日、コンスタンツ聖ステファン教会(ドイツ)
 




DUX


DUX1587
¥2500
ポーランドにおける最初のヴァイオリンのためのカプリース集
 ドゥラノフスキ:
  ヴァイオリンのための6つのカプリース、またはエチュード Op.15
 カチコフスキ:
  ヴァイオリンのための6つのエチュード、またはカプリース Op.13
マレク・ポランスキー(ヴァイオリン)

 ポーランドにおけるヴァイオリンのためのカプリース。その起源と歴史を同国の若き俊英が紐解きます!

 東欧ポーランドにおけるヴァイオリンのための「カプリース(奇想曲)」の起源と歴史を紐解くという、ポーランドのレーベルならではのユニークな好企画!
 アウグスト・フレデリク・ドゥラノフスキ(ca.1770−1834)は、ポーランド人の母とフランス移民の父の間にワルシャワで生を受け、コンポーザー=ヴァイオリニストとして活躍し、1796年にはフランス軍に入隊し、ジャック=フランソワ・メヌー将軍の補佐官としてナポレオンのイタリア遠征に参加した経歴を持つ音楽家。
 ドゥラノフスキに続いて1816年にブライトコプフ・ウント・ヘルテル社から「カプリース集」を出版したヨアヒム・カチコフスキ(ca.1789−1829)は、1820年2月3日にワルシャワの国立劇場で自作の「ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.8」を弾いてデビューを果たした当時のヴィルトゥオーゾの1人。ワルシャワの音楽シーンに大きな影響を与え、ドイツでも目覚ましい活躍を展開した音楽家です。

 2つのポーランドにおける最初の「カプリース集」を録音したのは、1986年クラクフ出身のヴァイオリニスト、マレク・ポランスキー。
 クラクフ、カトヴィツェ、マンハイム、グラーツで研鑽を積み、イタリア、コラートの第16回エウテルペ国際コンクールやセルビアの第11回ベオグラード国際音楽コンクールなどで優勝を果たし、マンハイム・フィルハーモニー管弦楽団やシンフォニエッタ・クラコヴィアでコンサートマスターとして活躍した若き実力者です。

 ※録音:2019年5月−6月、オトレンブシ(ポーランド)
 
 

DUX1666
¥2500

ヂャデク:管弦楽作品集 Vol.2
 詩曲*
 ヴァイオリン協奏曲+
 交響曲第2番《テ・デウム》#

カトヴィツェ・ポーランド放送交響楽団*/+/#
クシシュトフ・ジェヴィエツキ(指揮)*
クシシュトフ・ボンコフスキ(ヴァイオリン)+
ヤロスワフ・リプケ(指揮)+
スタニスラフ・マクラ(指揮)#
クラクフ・ポーランド放送合唱団#

 ポーランドとチェコの国境に位置する町、チェシンをルーツとするポーランドの作曲家、アンジェイ・ヂャデク(1957−)の管弦楽作品集の第2巻には、テ・デウムの副題を持ち、合唱を要する「交響曲第2番」など、1987年から2002年にかけての15年間に作曲された3作品を収録。
 カトヴィツェでユゼフ・シュヴィデル、ウィーンでフランシス・バートから作曲を学んだヂャデクの作風は、難解な実験音楽的なスタイルとは一線を画し、ヨーロッパの伝統的な作曲技法の延長線上に近代的な響きを融合させたスタイル。

 ※録音:1990年−2002年、カトヴィツェ(ポーランド)
 
 

DUX15941595
(2CD)
特別価格 ¥3600

バルギェルスキ:パノプティコン
 ピアノ独奏のための小品集*
 4手連弾のための小品集+

マリア・ムラウスカ(ピアノ)*/+
パヴェウ・ヴァカレツィ(ピアノ)+


 パリで名教師ナディア・ブーランジェに作曲を師事し、その功績が認められポーランドの文化・国家遺産大臣から文化功労章を授与された同国のベテラン作曲家、ズビグネフ・バルギェルスキ(1937−)によるピアノ独奏、ピアノ4手連弾のための小品集。
 第16回ショパン国際コンクールでポーランド人として唯一ファイナル進出を果たした名手、パヴェウ・ヴァカレツィの参加もポイントです。

 ※録音:2017年−2018年
 
 

DUX1678
¥2500
タンゴストリア
 トロイロ:スール、デセンクエントロ(破局)/
 グレコ:ラ・ビルータ/
 カバジェロ:これが王様だ/
 ラザーリ:マス・グランデ・ケ・ヌンカ/
 メルフィ:リメンブランツァ/
 ダマーレ:マレーナ/
 ブリグニョーロ:チケ/
 ピアソラ:来るべきもの/
 サルガン:とろ火で/
 ピアソラ:バチンの少年、ロコへのバラード

アンドレス・マルトレル(ヴォーカル)
バンドネグロ
 〔ミハウ・グロフカ(バンドネオン)、
  ヤクブ・チェホヴィツ(ヴァイオリン)、
  マレク・ドレツキ(ピアノ)、
  マルチン・アントコヴィアク(コントラバス)〕


 ポーランドのタンゴ・バンドによるアルゼンチン・タンゴ集!

 ポーランドのアルゼンチン・タンゴ・バンド「バンドネグロ」が、トラディショナルなアルゼンチン・タンゴをフォーカスしたアルバム「タンゴストリア」。
 「スール」や「リメンブランツァ」、「ロコへのバラード」などの大ヒット曲を収録したこの「タンゴストリア」は、バンドネグロがアルゼンチン、ブエノスアイレスへのツアーから6ヶ月後、現地での経験を還元する形で録音されました。
 アルゼンチン・タンゴと東欧ポーランドのミュージシャンたちという組み合わせが興味を抱かせてくれます。

 ※録音年月日不詳
 
 

DUX1677
¥2500
スワヴォミル・スタニスワフ・チャルネツキ(1949−)
 宗教的題材の「晩課」

  チャルネツキ:十字架上の晩課
アレクサンドル・クナフ(テノール)
ダヴィド・ビウォ(バス)
ポーランド室内合唱団
ポーランド・バルティック・フィルハーモニー管弦楽団の
 管楽器セクション
ヤン・ウカシェフスキ(指揮)

 スワヴォミル・スタニスワフ・チャルネツキ(1949−)は、フランス政府からの奨学金を得てパリでオリヴィエ・メシアンに作曲を師事したポーランドのベテラン作曲家。
 宗教的題材の「晩課」は、現代音楽や実験音楽とは無縁の荘厳かつドラマティックな現代ポーランドの佳作。
 ポーランド室内合唱団の歌声と木管、金管楽器のサウンドのブレンドが美しい響きを生み出しています。

 ※録音:2019年9月16日−19日、ソポト(ポーランド)
 
 
DUX1692
¥2500
パウワシュ:合唱作品集
 牧師と教師
 3つの哀愁を帯びた歌
 デ・ベアータ・ヴィルジネ・マリア・クラロモンターナ
 オシップ・マンデリシュタームの詩による2つの歌
 《青いクリスマスのキャロル集》より
 カシューブ語のクリスマス・キャロル集
 《3つのカシューブ語の歌曲》より
チェンストホヴァ・フィルハーモニー・コレギウム・カントルム合唱団
アガタ・ヴィデラ(ソプラノ)
マウゴルジャタ・シャドラク(ソプラノ)
ヴェロニカ・ケンプカ(メゾ・ソプラノ)
バルバラ・コナルジェフスカ(アルト)
グジェゴシュ・ログ(テノール)
ミハウ・ゲバラ(バス)
ヤヌシュ・シャドラク(指揮)

 歌曲からシンフォニー、劇音楽や現代曲など様々なジャンルの音楽を作曲し、日本では合唱曲の作曲家としてその作品が親しまれてきたポーランドの作曲家、エドヴァルド・パウワシュ(1936−2019)の追悼盤。
 パウワシュにとっての心の故郷であるカシューブ地方(ポーランド北部のポメラニア地方など)、カシューブ人、カシューブ語を題材とした作品等も遺しています。

 ※録音:2020年8月31日−9月4日、チェンストホバ(ポーランド)
 




ET’CETERA


KTC1707
(2CD)
特別価格
¥2600

アンリ=ジャック・ド・クロース:6つのヴァイオリン協奏曲
 6つのヴァイオリン協奏曲 Op.1(ブリュッセル, 1734)
  〔ヴァイオリン協奏曲第1番/ヴァイオリン協奏曲第2番/
   ヴァイオリン協奏曲第3番/ヴァイオリン協奏曲第4番/
   ヴァイオリン協奏曲第5番/ヴァイオリン協奏曲第6番〕

アン・クノップ
 (バロック・ヴァイオリン、指揮)
ル・パヴィヨン・ド・ミュジク


 新たに発見されたアンリ=ジャック・ド・クロースのヴァイオリン協奏曲集世界初録音!

 ☆ベルギーの名女流ヴァイオリニスト、アン・クノップが率いる新アンサンブル!
 ☆新たに発見されたアンリ=ジャック・ド・クロースのヴァイオリン協奏曲集世界初録音!

 ラ・プティット・バンドの元第1ヴァイオリンを務め(他に、イル・フォンダメント、エウローパ・ガランテ、バッハ・コンツェントゥスなどの著名なアンサンブルでも活動)、ハノーファーのピリオド・オーケストラ「コンチェルト・フォスカリ」のコンサートマスター、弦楽四重奏団「QUATUOR "a4"」の第1ヴァイオリンなどとしても活躍するベルギーの名女流ヴァイオリニスト、アン・クノップが2020年に設立したばかりの新しいアンサンブル、「ル・パヴィヨン・ド・ミュジク(Le Pavillon de Musique)」。
 バロックから初期古典派の知られざる音楽に焦点を当てて活動するル・パヴィヨン・ド・ミュジクの最初のプロジェクトは、アントワープ聖ヤコブス教会の第1ヴァイオリニストやロレーヌのシャルル教会楽長などを務めたベルギーのヴァイオリニスト&作曲家アンリ=ジャック・ド・クロース(クルス)(1705−1786)の新しく発見されたヴァイオリン協奏曲集です。(レーゲンスブルク宮廷の楽長を務めたアンリ・ジョゼフ・ド・クロースは息子。)


https://www.youtube.com/watch?v=e6KtfTIVjjY
 

 
KTC1703
¥2600
アーミー・オヴ・ジェネラルズ Vol.1 〜
 マンハイム宮廷オーケストラの世界1742−1778
アンダーズ・ムスケンス(フォルテピアノ、指揮)
新マンハイム・オーケストラ
  フランツ・イグナーツ・ベック(1734−1809):周期的交響曲第17番変ホ長調 C.27
  ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735−1782):
   《愛の勝利》からのレチタティーヴォ「Anime, che provate」とアリア「Queste selve gia d'amore」
  J.C.バッハ:ピアノ協奏曲変ホ長調 Op.13-6
  モーツァルト:
   レチタティーヴォ「アルカンドロよ、私はそれを告白する」と
    アリア「私は知らぬ、どこからこの愛情が来るのか」 K.294
  ニッコロ・ヨンメッリ(1714−1774):
   《見棄てられたディド》からのアリア「Va crescendo il mio tormento」
  カール・シュターミッツ(1745−1801):狩りの交響曲 ニ長調

 プファルツ選帝侯カール4世フィリップ・テオドールの力により当時のヨーロッパの音楽生活の中心地となったマンハイム宮廷オーケストラのサウンドを現代に蘇らせる注目プロジェクト第1弾。
 カナダのチェンバリスト兼フォルテピアニスト、アンダーズ・ムスケンスによって2016年にハーグで結成された新マンハイム・オーケストラ(Das Neue Mannheimer Orchester/DNMO)は、若く優れた古楽器奏者たちが集まり、バロック、ギャラント、古典、初期ロマン派までの、特にマンハイム楽派の作曲家を取り上げて、国際的にコンサート活動を行っています。

 ☆YouTubeにてご試聴いただけます! https://www.youtube.com/watch?v=Jtxcccll13U
 
 

KTC1692
¥2600
ディルク・ブロッセ:
 ピアノ独奏のための21のワルツ 《ギルティ・プレジャーズ》

  セリエ1「A day in the life of a waltz」
  セリエ2「Always time to dance」
  セリエ3「Waltz on the Road」
エリアンヌ・レイエス(ピアノ)

 ディルク・ブロッセ(b.1960)は、クラシック、舞台、映画、テレビのための幅広い音楽を作曲し(エミー賞にもノミネート)、フィラデルフィア室内管弦楽団とヘント映画祭の音楽監督、ヘント王立音楽院の教授(作曲&指揮)などを務めるベルギーの指揮者&作曲家。
 友人であるジョン・ウィリアムズは、「スター・ウォーズ inコンサート」の世界ツアーで、ディルク・ブロッセを首席指揮者に選んでいます。
 ディルク・ブロッセが2020年3月の最初のロックダウン中に作曲した21の演奏会用ワルツ集。
 「Guilty Pleasures(罪悪感の喜び/良くないこととわかっていながらやめられないこと)」という意味深長なタイトルが付けられており、伝統的なウィンナ・ワルツのスタイルのものはほとんどなく、驚くべきシンコペーション、ヘミオラ(ポリリズム)、ジャズのリズムなどが散りばめられ、純粋な古典派、ロマン派から、無調、ジャズ、ラテン、オリエンタル、アフリカ、中国など様々なジャンル、スタイルが用いられたエネルギッシュで情熱的な舞曲集。

 演奏は、ブリュッセル王立音楽院とパリ国立高等音楽院の両方でピアノの教授を務め、ドイツのエットリンゲン第1位、キューバのセルバンテス国際ピアノ・コンクール第1位など、様々な国際コンクールで賞を受賞、2016年にはフランス芸術文化勲章(シュヴァリエ)を受勲したベルギーの天才ピアニスト、エリアンヌ・レイエス(ヘイエス)です。
 




NIFC


NIFCCD115
¥2600
ゴウォンベク:交響曲集&クルピンスキ:クラリネット協奏曲
 カロル・クルピンスキ(1785−1857):クラリネット協奏曲変ロ長調*
 ヤクブ・ゴウォンベク(c.1739−1789):
  交響曲ハ長調、交響曲ニ長調第2番、
  交響曲変ロ長調、交響曲ニ長調第1番(1773)、
  管楽アンサンブルのためのパルティータ ハ長調(1770)
ロレンツォ・コッポラ
 (指揮、ピリオド・クラリネット*)
oh! オルキェストラ・ヒストリチナ

 初期と後期のポーランド古典派ゴウォンベクとクルピンスキの音楽!

 ポーランド古典派の初期と後期を代表する2人の作曲家、ヤクブ・ゴウォンベク(c.1739−1789)とカロル・クルピンスキ(クルピニスキ)(1785−1857)の音楽を収録し、スタイルの違い、ポーランド音楽の多様性と特異性に迫るNIFC(ポーランド国立ショパン研究所)ならではの好企画。

 ヤクブ・ゴウォンベクは1739年頃のシレジア(現在のポーランド南西部からチェコ北東部にかけての地域)出身、クラクフの聖マリア教会やヴァヴェル大聖堂で歌手(テノール)や作曲家として活動しヴァツワヴァ・シェラコフスキ音楽学校で歌の教師を務めました。
 ゴウォンベクの交響曲(シンフォニア)と宗教音楽は当時はクラクフ地域だけではなく広く知られており、ポーランド古典派音楽を形作る上で重要な役割を果たしましたが、現在では(特にポーランド国外では)ほとんど知られていない作曲家。
 ここでは、3楽章で演奏時間約10分前後の小規模な4つの交響曲と、「2本のクラリネット、2本のホルン、2本のファゴットのためのパルティータ」を収録。

 ポーランド・ロマン派やショパンの登場を予感させるようなクルピンスキのクラリネット協奏曲でソロを務め、ゴウォンベクの交響曲で指揮を執るのは、ハーグ王立音楽院でエリック・ホープリッチに学び、2004年からはバルセロナのカタルーニャ音楽院(ESMUC)で自身もヒストリカル・クラリネットを教えているイタリアの名手、ロレンツォ・コッポラ。
 コンサートマスターのマルティナ・パストゥシュカとマネージャーのアルトゥル・マルケが中心になり2012年にカトヴィツェで設立されたポーランドの古楽器オーケストラ「oh!オルキェストラ・ヒストリチナ」(ヒストリカル・オーケストラ 《oh!》)の歴史的情報に基づいたヒストリカル楽器の艶やかな響きで、ポーランド古典派の知られざるシンフォニアを紐解きます。

 ※録音:2019年9月26日−30日、シレジア・フィルハーモニック・コンサート・ホール(カトヴィツェ、ポーランド)

 
 
 

NIFCCD072
¥2600

シューマン、チャイコフスキー、ルトスワフスキ:チェロ協奏曲集
 シューマン:チェロ協奏曲イ短調 Op.129
 チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲イ長調 Op.33
 ルトスワフスキ:チェロ協奏曲

アンジェイ・バウアー(チェロ)
ヤツェク・カスプシク(指揮)
ポーランド国立放送交響楽団


 ポーランドの名チェリスト、アンジェイ・バウアー!シューマンと"十八番"ルトスワフスキのチェロ協奏曲!

 ☆ポーランドの名チェリスト、アンジェイ・バウアーが弾くシューマンのチェロ協奏曲!
 ☆十八番、ルトスワフスキのチェロ協奏曲もカップリング!

 1992年のミュンヘン国際音楽コンクール第1位、1989年のプラハの春国際音楽コンクール第3位という華々しい受賞歴を持ち、ワルシャワのフレデリック・ショパン音楽大学とビドゴシュチのフェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽アカデミーで教授を務め、ワルシャワ・チェロネット・グループの創設者兼芸術監督としても活躍するポーランドを代表するチェリストの一人、アンジェイ・バウアー。
 シューマンのチェロ協奏曲、チャイコフスキーのロココ変奏曲といった19世紀の偉大なチェロ協奏曲・協奏的作品に、ポーランドが誇る20世紀チェロ協奏曲の傑作、ルトスワフスキのチェロ協奏曲をカップリング。
 アンジェイ・バウアーはルトスワフスキ自身の指揮でチェロ協奏曲を演奏したことや、約20年前にも同曲を録音した経験があり、2003年から2006年にはルトスワフスキ協会の副会長に就任、ヴィトルト・ルトスワフスキ・チェイン音楽祭の芸術監督、ルトスワフスキ国際チェロ・コンクールの審査員なども務めた、ルトスワフスキ作品の演奏・研究・編曲のスペシャリストとしても知られています。

 ※録音:2017年11月&2018年2月、ポーランド国立放送交響楽団コンサート・ホール(カトヴィツェ、ポーランド)

 
 




RAMEE


RAM1908
¥2700
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
 フラウト・トラヴェルソのためのソナタ集
フランク・テュンス (フラウト・トラヴェルソ)
ベルトラン・キュイエ(チェンバロ)
  1-4. フラウト・トラヴェルソと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV 1034
  5-8. 無伴奏フラウト・トラヴェルソのためのパルティータ イ短調 BWV 1013
  9-12. ソナタ ト長調 BWV 1027/1039(フラウト・トラヴェルソとオブリガート・チェンバロによる演奏)
  13. アルマンド 『フランス組曲 第6番 BWV 817』 より(無伴奏フラウト・トラヴェルソによる演奏)
  14-16. フラウト・トラヴェルソとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ト短調 BWV 1030b

 使用楽器: ドレスデンのピエール=ガブリエル・ビュッファルダン 1725年頃製作モデルに基づく、ジョヴァンニ・タルディーノ 2019年製作の再現楽器(a'=398Hz)
 使用楽器: ベルリンのミヒャエル・ミートケ1702/04年頃製作モデル(フランソワ・レイエラント・コレクション)に基づく、シャトー・デクスのブルース・ケネディ1985年製作の再現楽器

 【古楽大国ベルギーの数々の名門楽団を支えた大ヴェテラン、入念選曲の充実バッハ】
 フランク・テュンスといえば、古典派からフランス近代まで幅広いレパートリーを古楽器で演奏し続けてきたインマゼール率いるアニマ・エテルナで、あるいは師バルトルド・クイケンも加わっていたラ・プティット・バンドで、横笛セクションを任されてきた大ヴェテラン。
 ACCENTレーベルへのソロ録音でも知られ、使用楽器と奏法を徹底的に考え抜く古楽器奏者たちの鑑といってもいいような、フルート音楽史の真正面から向き合ってきたアルバムの数々は高い評価を博してきました。
 ベルギーの古楽シーンから最も注目すべき響きを見逃さず収めてきたRAMEEレーベルで初めての録音盤となる今回は、音楽祭で有名な古都ナントの古楽器奏者一家出身の名手ベルトラン・キュイエとのタッグとなっています。
 キュイエはALPHAレーベルに録音してきた数々のソロ・アルバムで世界的に知られるようになった新世代の才人。両者とも使用楽器はバッハ自身に直接関わりがあったことで知られる地域当時の楽器をモデルとするもので、フランス流儀の低いピッチが必然性をもって響く独特の説得力あふれる演奏は聴きどころがたっぷり!
 ヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれた版とトリオ版が知られるソナタト長調を、バッハの他の作品で見られるような二人編成で弾いているのもポイントですが、『フランス組曲』からの無伴奏フルート編曲版や、バッハの最も有名なフルート作品のひとつBWV1030のソナタでチェンバロ・パートのみ現存するト短調の異版(汎用版はロ短調)を使うなど、選曲にも強いこだわりが感じられる充実企画に仕上がっています。
 




RAUMKLANG

RK3903
¥2700
シュッツ:宗教的合唱曲集(1648)
 「天は神の栄光を語り」SWV.386/「我らは天上をさまよう」SWV.390/「おお、愛する神よ」SWV.381/
 「主よ、御もとに身を寄せ」SWV.377/「ひとつのことをわれ主に乞えり」SWV.294/
 「涙と共に種まく者は」SWV.378/「私たちの中には誰ひとり自分のために生きる者はいない」SWV.374/
 「キリストの魂はわれを清めたまえ」SWV.325/「われは呼びかけたる声なり」SWV.383/
 「これは確かなまこと」SWV.388/「私が呼ばわるとき、お答えください」SWV.289/
 「かく神は世を愛したもう」SWV.380/「われはぶどうの木に違わず」SWV.389/
 「こうして私はキリストの御もとに行く」SWV.379/
 「幸いなり、今よりのち主にありて死ぬる死者らは」SWV.391
  アンサンブル・ポリハルモニーク
  アレクサンダー・シュナイダー(カウンタテナー&ディレクター)

 アンサンブル・ポリハルモニークが歌うシュッツの「宗教的合唱曲集」からの音楽!

 カウンターテナー歌手のアレクサンダー・シュナイダーが芸術監督を務め、17世紀〜18世紀のドイツとフランドルの声楽作品を探求しているヴォーカル・アンサンブル "ポリハルモニーク"(ポリアルモニーク)。
 カヴァッリのレクイエム(RK3601)、キュンステルのマルコ受難曲(CHR77435)などの注目録音で話題を呼んだポリハルモニークが歌うハインリヒ・シュッツ。1648年にドレスデンで出版された、シュッツの宗教音楽の集大成とも言われるドイツ語のモテット集「宗教的合唱曲集(Geistliche Chor-Music)」からの音楽。
 当時のイタリアの現代的で革新的なマドリガル・スタイルの影響を大きく受けていたというドイツの宗教音楽を、ポリハルモニークの豊かで神聖な歌声でお届けします。

 ※録音:2019年6月30日−7月3日、レールバッハ(ドイツ)

 
 




AAM RECORDS


AAM-11
¥2600
ドゥシーク(1760-1812):荘厳ミサ曲(1811)
 1. Kyrie I/2. Christe/3. Kyrie/4. Kyrie II/5. Gloria/
 6. Qui tollis/7. Quoniam/8. Cum Sancto/9. Credo/
 10. Et incarnatus est/11. Et resurrexit/12. Et in Spiritum/
 13. Qui locutus est/14. Et vitam venturi/15. Sanctus/
 16. Benedictus/17. Hosanna/
 18. Agnus Dei/19. Dona nobis pacem
 
 ※世界初録音
ステファニー・トゥルー(ソプラノ)
ヘレン・チャールストン (メゾ・ソプラノ)
グウィリム・ボウエン(テノール)
モーガン・ピアース(バリトン)
リチャード・エガー(指揮)
エンシェント室内管弦楽団&合唱団

 録音 2019年10月27-30日 St. Augustine Church Kilburn, London, UK

 ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(デュセック)は、ボヘミア出身の作曲家。パリでマリー=アントワネットの寵臣となり、フランス革命期にはベルリンやロンドンへ渡りフォルテピアノのための作品を数多く作曲したことで知られています。
 このアルバムには彼の珍しい声楽作品「荘厳ミサ曲」を収録。この作品はイギリスからパリに戻った後の1811年に書かれたものですが、存命中には演奏された記録がなく、恐らくこのリチャード・エガーによる上演が世界初演となります。
 落ち着いた雰囲気を醸しだす冒頭のキリエに始まり、全体的に明るさを帯びた美しい曲で、どこかモーツァルトを思わせる軽やかさもあります。
 100ページのブックレット(英語のみ)には作品についての詳細な洞察と多数の図版が掲載されており、ドゥシークの波乱万丈な生涯を辿ることができます。
 
 

AAM-12
(2CD)
¥3500
ジョン・エクルズ(1668-1735):歌劇《セメレー》
  台本: ウィリアム・コングリーヴ
 【CD1】
  1. 序曲/2-15. 第1幕 第1場/16-21. 第1幕 第2場/
  22. 第1幕 第3場/23-27. 第1幕 第4場/
  28-34. 第2幕 第1場/35-38. 第2幕 第2場/
  39-49. 第2幕 第3場/50. 第2幕 第4場
 【CD2】
  1-9. 第3幕 第1場/10. 第3幕 第2場/
  11-19. 第3幕 第3場/20-30. 第3幕 第4場/
  31. 第3幕 第5場/32. 第3幕 第6場/
  33-35. 第3幕 第7場/36. 第3幕 第8場/
  37-40. 第3幕 第9場
セメレー: カドモスの娘‛&アンナ・デニス(ソプラノ)
ジュピター: 神々の王‛&リチャード・バークハード(バリトン)
ジュノー: 神々の女王‛&ヘレン・チャールストン(メゾ・ソプラノ)
アタマス: ヴィオティアの王子‛&ウィリアム・ウォレス(テノール)
イーノ: セメレーの姉妹‛&イーファ・ミスケリー(ソプラノ)
イリス: ジュノーの召使‛&エロイーズ・ベルナール(ソプラノ)
クピド: 愛の神‛&ベサニー・ホラク・ハレット(ソプラノ)
ソムヌス: 眠りの神‛&クリストファー・フォスター(バス・バリトン)
アポロ: 太陽神&予言の神‛&ジョリオン・ロイ(バリトン)
カドモス: テベスの王‛&ジョナサン・ブラウン(バリトン) 他
ジュリアン・パーキンス(指揮)
エンシェント室内管弦楽団
 (コンサート・マスター‛&ボヤン・チチッチ)

 録音2019年11月23-25日 St. Jude-on-the-Hill, London, UK/2019年11月26日 Chapel of Trinity College, Cambridge, UK

 英国バロック期の作曲家ジョン・エクルズ(エックレス)。高名な音楽家ソロモン・エクルズの長男として生まれた彼は、幼い頃から音楽に親しみ、1693年にはドルーリー・レーン劇場の作曲家となり、その後もシェイクスピアやドライデンなどの劇音楽の作曲家として高く評価されました。
 後半生は悠々自適の生活を送り、多くの時間を趣味の釣りに費やしたと伝えられています。
 この歌劇《セメレー》は当時人気の台本作家ウィリアム・コングリーヴの台本を用いたもので、ヘンデルも1744年、同じ題材に音楽を付けています。
 エクルズ作品は20世紀に至るまで演奏されることがありませんでしたが、エンシェント室内管弦楽団はこのような知られざる作品を発掘、演奏することで作品の真価を広めるために尽力しています。
 指揮はバーゼル・スコラ・カントルムやロンドン王立音楽アカデミーで学び、鍵盤奏者としても知られるジュリアン・パーキンス。実力派の歌手たちをまとめ、見事な音楽を紡ぎ出しています。
 作品の成立から台本、学術エッセイなどを網羅した200ページのブックレット(英語)も貴重です。
 




ALPHA


ALPHA668
¥2700
『そして愛が語ったこと』
 イギリス、フランス、ベルギーの英語歌曲
ジョディ・デヴォス(ソプラノ)
ニコラス・クリューガー(ピアノ)
 フランク・ブリッジ(1879-1941):
  1. 夢の中で会いに来て H.71/2. 愛は翼に乗って H.114
 イレーヌ・ポルドフスキ(1879-1932):
  3. 無垢の導き
 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):『旅の歌』より
  4. 美しい人よ目覚めよ
 ロジャー・クィルター(1877-1943):
  5. 愛の哲学
 アイヴァー・ガーニー(1890-1937):『5つのエリザベス朝の歌』
  6. オルフェウス/7. 涙/8. 緑の木陰で/9. 眠り/10. 春
 ポルドフスキ:
  11. 愛に
 ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):『この島国で』 Op. 11
  12. いざ 華麗なる音楽で讃えよう/13. 今や木の葉は落ち急ぎ/
  14. 海の情景/15. 夜想曲/16. この通り裕福なのは
 ダリウス・ミヨー(1892-1974):『2つの愛の歌』 Op. 30 より
  17. 愛よ、私の心は昼も夜も憧れる
 パトリック・ルテルム(1981-):『オスカー・ワイルドの2つの詩』
  18. 私の声/19. 彼女の声
 ミヨー:『2つの愛の歌』 Op. 30 より
  20. 静まれ、私の思いよ
 ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):『ファサード』の3つの歌
  21. ダフネ/22. 金メッキの格子を透かして/23. 老フォーク卿
 ジェルメーヌ・タイユフェール(1892-1983):
  24. TU MI CHAMAS あなたが私を呼ぶ
 フレディ・マーキュリー(1946-1991):
  25. テイク・マイ・ブレス・アウェイ

 【注目のソプラノ、デヴォス、ソロ第2弾は英語で歌う愛の歌】
 古楽界における新世代の精鋭たちから巨匠エルヴェ・ニケまで幅広い層のアーティストに信頼篤く、バロックから近代までフランスを中心としたオペラや声楽作品に、近年引っ張りだこのジョディ・デヴォス。
 大好評だったオッフェンバックのアリア集(ALPHA437/NYCX-10039)に続くソロ第2弾は、ベルギーに生まれイギリスで学び現在フランスに住むという、彼女自身深い思い入れのある3つの国から、様々な形の愛が歌われたものを中心に英語の歌曲を集めたというもの。
 ブリテン、ヴォーン・ウィリアムズ、ミヨーといった有名作曲家から、ポルドフスキの名で活躍した、大ヴァイオリニスト・作曲家ヘンリク・ヴィエニャフスキの娘イレーヌ・レジーヌ・ヴィエニャフスカや、ピアニストとしてデヴォスとの共演も多いベルギーのパトリック・ルテルムの作品なども収録。
 そして最後にはなんとクイーンの名曲を聴かせてくれます。「私はオペラよりも前に、クイーンの魅力を発見していました。ハイドパークでピアノを弾きながら"テイク・マイ・ブレス・アウェイ"を歌うフレディ・マーキュリーに、圧倒されたのです。リサイタルでは私もこのラヴ・ソングを歌っています。」と彼女は語っています。
 




ARCANA


A484
¥2700
『2つの魂の間に』 〜
 サンティアゴ・デ・ムルシア(1673-1739):
  バロックギターのための独奏曲集
ステファノ・マイオラーナ(バロックギター)
   1. ファンダンゴ*/2. イタリア風フォリア*/
   3-6. ソナタ ホ短調 -A.コレッリのソナタ集Op. 5のソナタ第5&8番による**/
   7. ガリシア風フォリア*/8. タランテラ*,***/
   9. マリサパロスの歌*/10. カナリオス*/
   11-15. ソナタ ハ長調 -A.コレッリのソナタ集Op. 5のソナタ第3番による**/
   16. ハカラ*/17. ラッパの響きにもとづく、珍奇なる創意の曲**
  《楽譜出典》
   * 『サルディバル写本』第4編(1732年頃)/
   ** 『パサカリェ、およびその他のギター曲集』(1732)/*** 『ギター伴奏法提要』(1714)

 使用楽器: ヴェネツィアのジョルジオ&マッテオ・セラス 17世紀後半製作モデルに基づく、サセックスのマーティン・ヘイコック 2015年製作による再現楽器

 【サンスやヴィゼーと並んで重要な18世紀のギター芸術家に、古楽器界が正面から!】
 1700年前後のスペイン王室に仕え、1718年から1731年までメキシコでも活躍したスペインのギター音楽家サンティアゴ・デ・ムルシア。バロック後期のギター独奏曲を書いた作曲家としては、年長のガスパル・サンスや同時代のフランス人ロベール・ド・ヴィゼーらとともに高名なひとりで、その作品は"ギターの神様"アンドレス・セゴビアが熱心に取り上げたことをはじめ、現代のギター奏者たちにとっても決して縁遠いものではありません。しかし300年前の時代を生きた彼はあくまで、5コースからなるバロックギターが標準的な存在だった時代の人。
 このアルバムは古楽器の世界からサンティアゴ・デ・ムルシアの音楽を検証、スペイン語圏の音楽ということで連想されるような野趣や民俗情緒だけでは説明のつかない、イタリア音楽がスペインを含む欧州各地に大きな影響を及ぼしつつあった時代ならではの音世界に迫ってみせています。
 スペインとイタリア、このあたりが「2つの魂」のアルバム・タイトルの由来でしょう。コレッリのヴァイオリン・ソナタ集による編曲2作も興味深く、その一方でハカラやフォリア、ファンダンゴなどといったスペイン語圏特有の音楽も満載。17世紀モデルの楽器を用いたイタリアの名手ステファノ・マイオラーナ(バロックギター世界の開拓に大きく寄与したアンドレア・ダミアーニやポール・オデットの門下に学んだ古楽撥弦奏者)による演奏も素晴しく、充実した参考文献表も掲載されている原盤解説(英仏伊西)も一読の価値があります。
 




CYPRES


CYP0614
¥2700
『サウンド・メディテーション』
 1. ルチアーノ・ベリオ: 水のクラヴィア(ピアノ)
 2. KRDQF*: Voute etoilee
 3. KRDQF*: Tu seras la あなたはそこにいるでしょう
  (ミシェル・ベルジェへのトリビュート)
 4. ジャン=ポール・デシー: Asato ma sat gamaya
 5. アンドレ・リスティック: Leaf-coloring mantra 木の葉色のマントラ
 6. ヒューズ・コルプ: Interstellar Cloud
 7. アルヴォ・ペルト: アリーナのために
 8. ヤレク・フランコフスキ: Meditaction
 9. アストル・ピアソラ(ピエール・クィリニ編曲): Oblivion 忘却
 10. ジャン=ポール・デシー: Pianoplane
 11. ジョン・ダウランド: 涙のパヴァーヌ
 12. KRDQF*: The Little gig in the sky (ピンク・フロイドへのトリビュート)
 13. エリック・サティ: ジムノペディ 第1番
 14. ピエール・クィリニ: Priere universelle
 15. KRDQF*: Comprovisation in D
 16. ジャン=ポール・デシー: Drawn by Drones

  *=全メンバーによる共作
ピエール・クィリニ(パーカッション)
アンドレ・リスティック(ピアノ)
ヒューズ・コルプ(ギター)
ジャン=ポール・デシー(チェロ)
ヤレク・フランコフスキ
 (son-ミックス、マスタリングほか)

 録音: 2015年、2018年 アンリ・ル・ブフ・ホール、ブリュッセル、ベルギー、アルソニック、モンス、ベルギー ほか

  Cypresレーベルの新シリーズ"SOUNDFULNESS"第1弾。
 ベルギーのコンポーザー=チェリスト、ジャン=ポール・デシーを中心に、クラシック、現代音楽からポップスまでを編曲、ライヴ収録した音源を元に追加録音やコラージュを施し、心地よいサウンドに仕上げたアルバム。
 ミュジーク・ヌーヴェルは作品によってメンバーが入れ替わるセッションです。
 
 

CYP0615
¥2700
『ニュー・シャーマニック・ミュージック』
 1. Aer/2. Ager/3. Pulsus/4. Ignis/5. Aedes/6. Preces/
 7. Aether/8. Lucus/9. Salientes/10. Nenia/11. Ales/
 12. Somnia/13. Candens/14. Numina/15. Aes/16. Voces
  ロール・ステラン(各種フルート、バンスリ、パーカッション、声)
  パトリク・ニールス(シュルティボックス、モノコード、タンプーラ、エクターラ、パーカッション、声)
  シャルル・ミシエル(各種クラリネット、ザフーン、パーカッション、声)
  ジャン=ポール・デシー(チェロ、アクアフォン、パーカッション、声)
  ヤレク・フランコフスキ(son-ミックス、マスタリングほか)

 録音: 2019年 アルソニック、モンス、ベルギー

 Cypresレーベルの新シリーズ"SOUNDFULNESS"第2弾。ベルギーのコンポーザー=チェリスト、ジャン=ポール・デシーによる、新しいシャーマニック・ミュージックをテーマとしたアルバム。
 インド近辺由来のものを中心とした民族楽器や、近年の創作楽器などに加え、ホーミーをイメージした声なども登場して、エスニックな宗教の世界観を音楽で作り上げています。
 ミュジーク・ヌーヴェルは作品によってメンバーが入れ替わるセッションです。

 プロモーション動画: https://youtu.be/Sa-SRJLa4zU
 




J.S.BACH−STIFTUNG


B911CD
¥3900
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ集 第34集
 1-6. 心して見よ、苦しみあるやを BWV46/
 7-13. 汝らわが名において祈りしことなし BWV87/
 14-22. われは神の御心のままに BWV92
マルクス・フォルスター(アルト)‛&1-6、
トーマス・ホッブス(テノール)‛&1-6、
マティアス・ヘルム(バス)‛&1-6、
ミヒャエラ・ゼーリンガー(アルト)‛&7-13、
ゲオルク・ポプルッツ(テノール)‛&7-13、
ピーター・ハーヴェイ(バス)‛&7-13,14-22、
アレクサンドラ・ラヴォール (メゾ・ソプラノ‛&
バッハ財団合唱団のメンバー)‛&7-13,14-22、
シビラ・ルーベンス(ソプラノ)‛&14-22、
ユリウス・プファイファー(テノール)‛&14-22
ルドルフ・ルッツ(指揮)、
バッハ財団合唱団
バッハ財団管弦楽団(古楽器使用)

 録音Evangelishe Kirchen Trogen AR, Switzerland(ライヴ) 2016年3月18日‛&1-6 2017年5月19日‛&7-13 2016年1月22日‛&14-22

 ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第34集には比較的規模が大きい3つのカンタータが収録されています。
 三位一体後第10日曜日用のカンタータ第46番「心して見よ、苦しみあるやを」は、1723年に初演された作品。自筆の総譜は失われており、他者の筆写によるパート譜のみが残存しています。
 人類の罪を神が裁く様と、イエスの愛が対照的に描かれた大作で、冒頭のゆったりとした合唱の旋律はのちに『ロ短調ミサ曲』に転用されています。
 1725年5月に初演された第87番「汝らわが名において祈りしことなし」は復活後第5日曜日のための作品。「祈り」を主題としたカンタータであり、冒頭のバス歌手の歌はイエスの言葉を表しています。
 全編、イエスの名において神に祈りを捧げることの大切さが歌われる美しいカンタータです。同じく1725年1月、復活節前第9日曜日用に書かれた第92番は全9曲からなる大規模なカンタータ。かぎりない神への信頼と、神の御心に従う喜びが歌われています。
 バッハは描写的で力強い音楽を付けています。厳選された独唱者たちの歌唱とともに、オーケストラ、合唱団が一体となった演奏を聴かせます。

  プロモーション動画: https://youtu.be/7lnp1MhFEZw
 



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ORCHID CLASSICS



ORC100159
¥2400→\2190
小菅 優(ピアノ)
Four Elements Vol.3:Wind

 1. ダカン(1694-1772):クラヴサン曲集第1巻 第3組曲より「かっこう」
 2. ダカン: クラヴサン曲集第1巻 第1組曲より「荒れ狂う嵐」
 3. フランソワ・クープラン(1668-1733):クラヴサン組曲第3巻 第17組曲より「小さな風車」
 4. ラモー(1683-1764):クラヴサン組曲と運指法第1番(第2組曲)より「鳥のさえずり」
 5. 西村 朗(1953-):迦陵頻伽 カラヴィンカ(2006)
 6-8. ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調「テンペスト」Op. 31-2
 9. ドビュッシー(1862-1918):前奏曲集第1巻 第2曲「帆」
 10. ドビュッシー: 前奏曲集第1巻 第3曲「野を渡る風」
 11. ドビュッシー: 前奏曲集第1巻 第7曲「西風の見たもの」
 ヤナーチェク(1854-1928): 霧の中で
  12. 1. Andante/13. 2. Molto adagio/14. 3. Andantino/15. 4. Presto
 小菅 優(ピアノ)
NYCX-10201
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2500+税

 録音 2020年9月22-24日 b-sharpスタジオ、ベルリン、ドイツ *輸入国内仕様盤には小菅 優による日本語解説付き

 ピアニスト、小菅優が2017年から取り組んで来たコンサート・シリーズ「Four Elements」(四元素/水・火・風・大地)。
 第3作のテーマは「風」。
 旧約聖書の創世紀では、最初の人間アダムの誕生についてこう書かれています:「主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。」人間の生命について、聖書に限らず伝説や神話の中でも、魂や霊のような目に見えないものの存在がよく出てきます。
 (中略)息、風、大気、魂、命・・・今回の公演では、目に見えないものに焦点をあて、さわやかな風の描写をはじめ、ミステリアスで内面的な作品を中心に人間の心の奥深くまで探っていきたいと思います。 (小菅優、2019年のコンサート・プログラムより)

 彼女が幼いころから好きだったというラモー、クープラン、ダカンと言ったフランス・バロックの小品で始まり、毎回必ず含まれる日本人作曲家の作品、西村朗の『カラヴィンカ(迦陵頻伽 かりょうびんが=極楽に住むとされる人間の顔、鳥の体を持つ特別な鳥で、美しい声によって仏陀の言葉を歌い、人々の魂を救済するとされています)が続きます。
 そして、彼女の代名詞とも言えるベートーヴェン作品からの『テンペスト(嵐)』、ドビュッシーの前奏曲から風にまつわる3曲が続き、「この曲でプログラムを終えたい」と願ったヤナーチェクの『霧の中で』で幕を閉じるという構成。どの曲も神秘的な雰囲気を携えながら、聴き手の想像力を強く刺激します。
 近年ますます実力を深める彼女の多彩な表現力を存分に味わえる1枚です。
 
 

ORC100153
¥2400
THE WAY OF LIGHT 光の道 ナイジェル・ヘス(1953-):作品集
 1. 祝典序曲(2015)/2. キリエ(2004/2020編曲)/
 3. 行進曲「バーンズ・ウォリス」(2013)/4. 「イエスは喜び」変奏曲(2008)
 組曲『The Old Man of Lochnagar ロッホナガーのおじいさん』 (2007/2019編曲)
  5. スコットランド舞曲/6. 闇のロッホナガー/7. 鷲の踊り
 8. 夜想曲(2015)/9. Live With Me and Be My Love 一緒に暮らし、僕の恋人になってくれ(2018)/
 10. Chansons de Normandie ノルマンディーの歌(2014)/
 11. The Lakes of Cold Fen コールドフェンの湖(2017)/12. ベネディクトゥス(2009/2011編曲)/
 13. Arise My Love 私の愛を目覚めさせて(1986)/14. The Way of Light 光の道(1985)
  BBCコンサート・オーケストラ‛&1,5-7,11,12,14BBC、シンガーズ‛&2,9,13、
  ケンブリッジ・セント・キャサリン・カレッジ少女合唱団‛&12,14、メトロ・ヴォイセズ‛&14、
  ロイヤル・エア・フォース・セントラル・バンド‛&3、ポーツマス英国海兵隊軍楽隊‛&10、
  リチャード・バルカム(指揮)‛&1,5-7,11,12,14、ソフィー・ジャナン(指揮)‛&2,9,13、
  ダンカン・スタッブス(指揮)‛&3、ニック・グレース(指揮)‛&10、エマ・トリング(ソプラノ)‛&2,13、
  エレノア・グラント(ソプラノ)‛&14、クリストファー・ブラウン(テノール)‛&2、ピアーズ・レーン(ピアノ)‛&4、
  ニコラス・マッカーシー(ピアノ)‛&8、ベンジャミン・ヒューズ(チェロ)‛&13、デレク・ジャコビ(朗読)‛&14

 録音2019年11月25-26日 BBC Studios, Maida Vale UK‛&1,5,6,7,11,12,14 2020年3月12日 St.Paul's Church, Knightsbridge UK‛&2,3,9,10,13 2020年2月14日 Henry Wood Hall UK‛&4,8

 イギリスを拠点に、映画音楽や劇音楽、吹奏楽の分野で幅広く活躍する作曲家ナイジェル・ヘス。
 親しみやすい旋律を多用した彼の作品は、過去40年にわたって世界中の数多くの人々に強い影響を与えています。
 しかし、この最新アルバムに収録されているのはテレビや映画のための音楽ではなく、彼自身の自発的な創造から生まれた音楽です。
 伝統的な合唱作品「光の道」や、彼が得意とする吹奏楽作品、チャールズ英皇太子殿下が書いた絵本「ロッホナガーのおじいさん」のためのバレエ音楽など多岐に渡る作品が楽しめます。
 これらを演奏するのは、ボルコムが率いるBBCコンサート・オーケストラをはじめとする英国を代表する演奏家たち。吹奏楽好きの方にもおすすめの1枚です。
 
 

ORC100155
¥2400
A Clarinet in America アメリカのクラリネット
 1-2. コープランド(1900-1990):
  クラリネットとハープ、ピアノ、弦楽オーケストラのための協奏曲
 3-4. バーンスタイン(1918-1990):
  クラリネットとピアノのためのソナタ
 5-6. ロージャ(1907-1995):
  無伴奏クラリネットのためのソナチネ Op. 27
 7-9. コープランド: クラリネットとピアノのためのソナタ
アレクンサンダー・フィタースタイン(クラリネット)
クリス・ホプキンズ(指揮)
イギリス室内管弦楽団

 録音2019年2月8日 Henry Wood Hall, London UK‛&1-2 2020年1月17,18日 Wyastone Recording Studio,Monmouth UK‛&3-9

 クラリネットの哀愁を帯びた音色は、20世紀アメリカの作曲家たちにも愛好され、さまざまな作品が生まれました。
 1941年から42年にかけて作曲されたバーンスタインのソナタは、ラテンアメリカ音楽の影響が感じられる若き彼の出世作。映画音楽で知られるロージャのソナチネは2楽章形式、10分程度の短い作品。第1楽章の民謡風の主題は彼の故郷、ハンガリーの音楽に由来しています。第2楽章はダイナミックな展開と、クラリネットの超絶技巧に耳が惹きつけられます。
 そしてコープランドに強い影響を与えたのがジャズ、クラシックの両面で活躍した名奏者ベニー・グッドマン(1909-1986)です。彼の出現はコープランドの創作意欲をかきたて、ジャズのスタイルを巧みに取り入れた協奏曲やソナタが生まれました。
 このアルバムで見事な演奏を聴かせるのは、カール・ニールセン国際コンクールの優勝経験を持つベラルーシ出身のアレクサンダー・フィタースタイン。チャールズ・ナイディックらに師事。
 アメリカ、フランス、イスラエル、日本などの主要ホールで演奏し、ダニエル・バレンボイム、内田光子、リチャード・グード、エマニュエル・アックスらと共演している名手です。
 


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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LPO



LPO 0119
(5CD)
¥5700→\5290
ボールトとロンドン・フィルとの録音集成
 エイドリアン・ボールトの音楽的遺産
DISC1(87’12)〜初期録音集
 エルガー:交響曲第1番変イ長調Op.55
  録音:1949 年9 月、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン
 
 ヴォーン・ウィリアムズ: 交響曲第6 番ホ短調
  録音:1953 年12 月、キングスウェイ・ホール、ロンドン

DISC2(82’59)〜ベートーヴェンとその先
 ベートーヴェン:交響曲第3 番変ホ長調Op.55「英雄」
  録音:1957 年6 月、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール、ロンドン

 ブルッフ:コル・ニドライOp.47
 クリストファー・ブンティング( チェロ)
  録音:1967 年7 月、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン

 ドホナーニ:童謡の主題による変奏曲Op.25
 パトリシア・ビショップ(ピアノ)
  録音:1955 年11 月21 日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン

DISC3(69’11)〜バレエ音楽集
 ファリャ:恋は魔術師より「火祭りの踊り」
  録音:1967 年、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン

 ドリーブ:『シルヴィア』組曲、ナイラ・ワルツ、『コッペリア』組曲
  録音:1955 年、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール、ロンドン

 サン=サーンス:死の舞踏Op.40
  録音:1967 年、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン

 ホルスト:歌劇「どこまでも馬鹿な男」Op.39〜バレエ組曲
  録音:1954 年、キングスウェイ・ホール、ロンドン

 ストラヴィンスキー:サーカス・ポルカ
  録音:1967 年、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン

DISC4(78’00)〜万能指揮者
 ジェレマイア・クラーク:トランペット・ヴォランタリー(デンマーク王子の行進曲)*ステレオ
 ヴォーン・ウィリアムズ:揚げひばり
 ジャン・プーニェ(ヴァイオリン)
  録音:1952 年、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン

 シベリウス:レンミンカイネン組曲(4 つの伝説曲) より第4 曲:レンミンカイネンの帰郷
  録音:1956 年、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール、ロンドン

 ウォルトン:ポーツマス・ポイント序曲 * ステレオ
  録音:1967 年、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン
 バルトーク:弦楽器と打楽器とチェレスタのための音楽
  録音:1955 年、ウォルサムストウ・アセンブリー・ホール、ロンドン
 ヴォルフ=フェラーリ:マドンナの宝石
  録音:1967 年、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン
 サン=サーンス:カプリス・ワルツ「ウェディング・ケーキ」Op.76 *ステレオ
  ジェルヴァース・プライアー(ピアノ)
   録音:1967 年、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン
 ガーシュウィン:キューバ序曲「ルンバ」
  録音:1967 年、アビー・ロード・スタジオ、ロンドン

DISC5(71’4)〜英国音楽のチャンピオン
 スタンフォード:艦隊の歌Op.117
  フレデリック・ハーヴェイ(バリトン)
  クロイドン・フィルハーモニー・ソサエティ
   録音:1955 年ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン

 マルコム・アーノルド:オルガン協奏曲Op47
  ヒュー・マクリーン(オルガン)
   録音:1955 年ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン

 ジョージ・バターワース: シュロップシャーの若者
  録音:1969 年メイダ・ヴェール・スタジオ、ロンドン

 アーノルド・バックス: ファンドの園
  録音:1962 年ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン

 エルガー:序曲《南国にて(アラッシオ)》Op.50
  録音:1955 年ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・エイドリアン・ボールト(指揮)

 20世紀を代表する英国の巨匠ボールトとロンドン・フィルとの録音集成

 ADD、MONO

 英国の巨匠、サー・エイドリアン・ボールト(1889-1983)のロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と残した録音をまとめた5枚組のボックスがリリースされました。
 これは、首席指揮者としての在任期間(1950 〜 57年)と彼が引退するまでの間、ロンドン・フィルとの素晴らしい関係を祝うものとなっています。
 首席指揮者就任前でロンドン・フィルとボールトの最初の録音となった、1949年に録音されたエルガーの交響曲第1番や、バルトーク、ストラヴィンスキーといった当時は現代音楽とみなされていた作品も積極に取り上げ、そして自国英国の作曲家を頻繁に演奏したボールトの幅広い音楽性を楽しむことのできるセットとなっています。

 ボールトは、1889年4月8日チェスター出身。オックスフォード大学を経てライプツィヒ音楽院に留学。マックス・レーガーに作曲を師事し、アルトゥール・ニキシュに多大な影響を受け、1914年に指揮者デビュー、1919年にはディアギレフのロシア・バレエ団のロンドン公演で指揮を行う。
 1924年からバーミンガム市交響楽団の指揮者に就任。1930年にはBBC 交響楽団の創立に携わり、50年代にはロンドン・フィルの首席指揮者となり。英国の作曲家の作品を取り上げて高い評価を得る。
 1981年に92歳で引退。1983年2月22日にロンドンで93歳で死去。
 



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STRADIVARIUS



STR 37179
(2CD)
【再発売】
初回入荷分特別価格
¥2400→\2190
リヒテルの晩年の名盤が待望の再発売
「グリーグ:抒情小品集より/ドビュッシー:前奏曲集第2巻より」
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ) 
 CD1
  (1)グリーグ:抒情小品集より
   アリエッタOp.12-1/ワルツOp.12-2/夜警の歌Op.12-3/妖精の踊りOp.12-4/
   ハリングOp.38-4/カノンOp.38-8/蝶々Op.43-1/春に寄すOp.43-6/
   即興的ワルツOp.47-1/ノルウェー農民行進曲Op.54-2/スケルツォOp.54-5/
   鐘の音Op.54-6/秘密Op.57-4/彼女は踊るOp.57-5/郷愁Op.57-6/夢想Op.62-5
 CD2
  トロルハウゲンの婚礼の日Op.65-6/山の夕べOp.68-4/小妖精Op.71-3/
  森の静けさOp.71-4/過ぎ去りてOp.71-6/思い出Op.71-7/
  夏の夕べOp.71-2(アンコール)/夜想曲Op.54-4(アンコール)
 
 (2)ドビュッシー:前奏曲集第2巻より
   霧/枯葉/ヴィーノの門/妖精たちはあでやかな舞姫/
   ヒースの草むら/エジプトの壷(カノープ)(アンコール)

 リヒテルの晩年の名盤が待望の再発売!
 グリーグ:抒情小品集&ドビュッシー:前奏曲集のライヴ。初回入荷分に限り2枚組1枚価格の特価!

 録音:(1)1993年10月19日アテネ、10月28日コザニ(ギリシャ)、(2)1993年1月13日コゼンツァ(イタリア)、 全てライヴ、デジタル録音、51:14/50:21(STR33353の再発売)

 名演奏として名高いリヒテル(1915-1997)晩年のグリーグ:抒情小品集とドビュッシー:前奏曲集の抜粋がリマスターされ待望の再発売になります。
 グリーグは1994年の最後の来日公演と同じプログラムです。
 


<映像>

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EURO ARTS(映像)



20 65744
(Blu-ray)
¥4700→\4290

アルゲリッチと
 元ベルリン・フィルのコンサートマスター、ブラウンシュタインによる
  2020年2月ベルリン・デュオ・リサイタル

  シューマン:
   ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番 イ短調 Op.105
  プロコフィエフ:
   ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 ニ長調 Op.94a
  フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調
 
 (アンコール)
   クライスラー:愛の悲しみ、美しきロスマリン

ガイ・ブラウンシュタイン(ヴァイオリン)
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
KKC 9639
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5000+税
20 65748
(DVD)
¥3100→\2890
KKC 9640
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4000+税

 アルゲリッチとブラウンシュタインによる2020年2月ベルリン・デュオ・リサイタル、満員の聴衆による大喝采!

 収録:2020年2月22日、ピエール・ブーレーズ・ホール、ベルリン(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16-9、Full HD、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.0(96kHz/24bit)、リージョン:All、BD25、85分
 (DVD)画面:16-9、NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.0、リージョン:All、DVD9

 2020年2月にベルリンのピエール・ブーレーズ・ザールで行われた、世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチと元ベルリン・フィルのコンサートマスターで現在はソロとして活躍するガイ・ブラウンシュタインによるデュオ・リサイタルの映像がリリースされます。
 シューマンは生涯に3つのヴァイオリン・ソナタを残し、どれも彼の創作活動の最後期であり、第1番は1851年に書かれました。
 2人の演奏は、シューマンの本質をとらえながら、卓越した技巧と情感あふれる演奏を聴かせます。
 プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番は、原曲がフルート・ソナタですが、オイストラフより依頼され作曲自身によって改作したもの。両者ともに改心の演奏で、圧巻の音楽を作り上げています。

 フランクがベルギーの大ヴァイオリニスト、ウジェーヌ・イザイのために書いたヴァイオリンとピアノのためのソナタ。その美しく情熱的な曲想で、数あるヴァイオリン・ソナタの中でも人気のある作品です。
 ガイ・ブラウンシュタインの堂々とした表現と豊かな音楽性とそれを力強く柔らかく包み込むアルゲリッチの演奏は、数ある名演の中でもひと際印象に残るものです。
 アルゲリッチはこの3曲ともにすでにクレーメル、ギトリスといった名ヴァイオリニストたちと録音していますが、ガイ・ブラウンシュタインとも親密な音楽的会話の中から、刺激的な「新しい音」を生み出しています。
 アンコールではクライスラーの「愛の悲しみ」と「美しきロスマリン」が演奏されましたが、実際にクライスラーが所有していたストラディヴァリウスでガイ・ブラウンシュタインが演奏しました。

 トレイラーはこちら→https://www.youtube.com/watch?v=9NwPyYm3QKw&feature=emb_title

 
 














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