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≪第111号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その7 2021/4/20〜




4/23(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ARS PRODUKTION


ARS38534
【旧譜】
¥2600
トランジション(チェロと木管五重奏版編曲集)
 サン=サーンス:ロマンス Op.36
 フォーレ:夢のあとに
 グラズノフ:吟遊詩人の歌 Op.71
 シューマン:女の愛と生涯 Op.42
 チャイコフスキー:
  夜想曲《6つの小品》より Op.19 No.4、
  ロココの主題による変奏曲 Op.33
 シューマン:チェロ協奏曲 Op.129
ダーヴィト・シュトロンベルク(チェロ)
ハンブルク・フィルハーモニー木管五重奏団

 ダーヴィト・シュトロンベルク!チェロと木管五重奏の編曲集!

 ハンブルクを拠点として、モダン・チェロとバロック・チェロの両方でソリストや室内楽奏者として活躍している、ダーヴィト・シュトロンベルク。
 今回のアルバムは、それぞれの楽曲をチェロと木管五重奏という編成に編曲したもので演奏するという珍しい趣向になっています。
 彼自身が編曲したシューマンの《チェロ協奏曲》やチャイコフスキーの《ロココの主題による変奏曲》では、見事にチェロと木管五重奏が溶け合い、原曲よりもやわらかく、温かみのある音楽に仕上がっています。

 ※録音:2015年3月、6月
 
 
ARS38536
【旧譜】
¥2600
キャロライン・グールディングのエネスク/ドヴォルザーク/シューマン
 エネスク:幼き頃の印象 Op.28
 ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品 Op.75
 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.121
キャロライン・グールディング(ヴァイオリン)
ダナエ・デルケン(ピアノ)

 1992年ミシガン州に生まれたキャロライン・グールディングは、幼い頃からその才能を開花させ、17歳までにクリーヴランド管弦楽団との共演も果たしました。
 テツラフやワイラースタインに師事し、モーツァルトやブラームスはもちろん、コリリアーノやヴュータンなどの幅広いレパートリーを持っています。
 1991年生まれのダナエ・デルケンも7歳の頃にユーディ・メニューインに認められ幼い頃から活動しており、師であるラルス・フォークトとも共演を果たしています。
 同世代の若手ヴァイオリニストとピアニストによる瑞々しい演奏は、美しく歌心に溢れています。特にドヴォルザークでは、二人の表情豊かな演奏に耳を奪われることでしょう。

 ※録音:2015年5月(ベルリン、ドイツ)
 
 

ARS38535
【旧譜】
¥2600
クレメンス・ザンダー、《美しき水車小屋の娘》
 シューベルト:美しき水車小屋の娘
クレメンス・ザンダー(バリトン)
ウタ・ザンダー(ピアノ)

 オーストリア出身のバリトン歌手、クレメンス・ザンダーはこれまでに、リチャード・タウバー賞やシューマン国際コンクールなどの様々な受賞歴があり、キリル・ペトレンコ、ケント・ナガノらとの共演、ウィーン・フォルクスオーパー、ザルツブルク音楽祭や新国立劇場への出演など、世界的な活躍をみせています。
 《美しき水車小屋の娘》では明瞭かつ説得力のある歌唱を聞かせるクレメンスを、妻でありピアニストであるウタの伴奏が寄り添うような演奏で支えています。
 このアルバムは、音楽雑誌「Pizzicato」にて「Supersonic賞」を受賞し、国際クラシック音楽賞(ICMA)2017にノミネートされました。

 ※録音:2015年7月
 




CHANDOS



RCHSA5263
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3562
ジョン・ウィルソン&シンフォニア・オヴ・ロンドン!
 デュティユーのバレエ音楽「狼」!

  デュティユー:
   バレエ音楽 《狼》
   フルートとピアノのためのソナティネ*
   オーボエとピアノのためのソナタ 
   ファゴットとピアノのための 《サラバンドとコルテージュ》‡
   (*“ↁ・019年ケネス・ヘスケスによるオーケストレーション/
    このオーケストレーション版は世界初録音)
ジョン・ウィルソン(指揮)
シンフォニア・オヴ・ロンドン
アダム・ウォーカー(フルート)*
ジュリアナ・コッホ(オーボエ) 
ジョナサン・デイヴィス(ファゴット)‡
CHSA5263
(SACD HYBRID)
¥2900

 ☆絶好調のジョン・ウィルソン&"シンフォニア・オヴ・ロンドン"!
 ☆新録音はなんとデュティユー! 滅多に録音されないバレエ音楽「狼」(フランス以外のオケでは初めて!)に、管弦楽伴奏版の3つの器楽作品!

 レスピーギの「ローマ三部作」(RCHSA5261/CHSA5261)の世界的ヒットに続き、「弦楽のためのイギリス音楽」(RCHSA5264/CHSA5264)でも大反響を巻き起こしている(レコード芸術「特選盤」、英グラモフォン誌「Editor's Choice」等)、今もっとも注目を集める指揮者の一人、ジョン・ウィルソン。
 彼が再結成した"シンフォニア・オヴ・ロンドン"との新盤は、なんとデュティユーが登場!
 20世紀後半のフランスを代表する作曲家、アンリ・デュティユー(1916ー2013)のバレエ音楽「狼(Le Loup)」は、ローラン・プティのダンス・カンパニーの委嘱により作曲され、1953年3月にパリで初演。録音も少なく、フランス以外のオーケストラによるレコーディングはこれが初となります。
 カップリングには、1940年代にパリ国立高等音楽院のために書かれた3つの木管楽器のための作品を、吹奏楽のための「マスク」などでも知られるイギリスの作曲家、ケネス・ヘスケス(b.1968)がオーケストレーションを施した管弦楽伴奏版(世界初録音)も収録。
 オルシノ・アンサンブルでの新録音「ベル・エポック」(RCHSA5282/CHSA5282)でも好評を博した天才アダム・ウォーカーを始め、ロンドン響の首席奏者ジュリアナ・コッホ、ロンドン・フィルの首席奏者ジョナサン・デイヴィスといった、イギリスの名手たちがソロを担当しています。

 ※録音:2020年1月6日−9日、セント・オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン)

 
 




DANACORD



DACOCD879
¥2700
ミハエラ・オプレア(ヴァイオリン)
ニールセン&エネスク:ヴァイオリン・ソナタ集

 カール・ニールセン:
  ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調 Op.9 FS20、
  ヴァイオリン・ソナタ第2番(ト短調) Op.35 FS64*
 ジョルジェ・エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 Op.25
ミハエラ・オプレア(ヴァイオリン)
ヤコブ・アルスゴー・ベーア(ピアノ)

 ミハエラ・オプレア第2弾!デンマークと祖国ルーマニアのソナタ集!

 ☆ルーマニア出身、デンマークで活躍する女流ヴァイオリニスト、ミハエラ・オプレア第2弾!
 ☆デンマークと祖国ルーマニアの偉大なヴァイオリン・ソナタ集!

 『タンゴ・ジェラシー、ホラ・スタッカート』(DACOCD831)をリリースしたルーマニア生まれのヴァイオリニスト、ミハエラ・オプレアとデンマークのピアニスト、ヤコブ・アルスゴー・ベーアのデュオによるアルバム第2作。
 前作に続き、デンマークと祖国ルーマニアの偉大なヴァイオリン作品を探求するプログラムとして、カール・ニールセン(ニルセン)とジョルジェ・エネスクのヴァイオリン・ソナタを収録。

 ミハエラ・オプレアは、ルーマニア、ブラソフ生まれのヴァイオリニスト。キュイ音楽学校とブカレスト音楽院で学び、1998年、南ユラン交響楽団(デンマーク・フィルハーモニック管弦楽団)に入団しました。
 2006年から2009年までオーフス王立音楽アカデミーでキム・シューグレンに学び、ソリストのディプロマを取得。南ユラン交響楽団の第2ヴァイオリン・セクションのリーダーを務めています。
 ピアニストのヤコブ・アルスゴー・ベーア(1984−)は、オーフスのアカデミーでアネ・ウーランに学び、2012年11月、修了のコンサートを行ってソリスト・デビューしました。

 カール・ニールセンは、20代から30代にかけて王立デンマーク管弦楽団の第2ヴァイオリン奏者を務め、有能なヴァイオリニストとして知られました。
 《ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調》は、彼の交響曲第1番が初演された翌年に作曲された、伝統的なスタイルに沿って書かれた作品。
 《ヴァイオリン・ソナタ第2番》は、1912年の夏から9月にかけて作曲され、《タンゴ・ジェラシー》を作曲したアクセル・ゲーゼのヴァイオリンで初演されました。ニールセンが探求した「調性を探る旅」の作品のひとつです。
 ジョルジェ・エネスクの《ヴァイオリン・ソナタ第3番》は、1926年の作品。「ルーマニアの民俗スタイル(性格)で(Dans le caractere populaire roumain)」と添書きされ、実際の民謡を引用せず、「真性のルーマニア」を思わせる素材を使って作曲されました。暗くメランコリック、深い情熱をもった音楽です。

 ※録音:2020年7月2日−4日/2020年10月12日−13日*、アルシオン・コンサートホール(スナボー、デンマーク)
 




DUX



DUX1702
¥2500
ラフマニノフ&トゥビンのピアノとオーケストラのための音楽!
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30
 トゥビン:ピアノとオーケストラのためのコンチェルティーノ
ミーケル・ポル(ピアノ)
エストニア国立交響楽団
ミハイル・ゲルツ(指揮)

 現代のエストニアを代表する演奏家たちが共演!ラフマニノフ&トゥビンのピアノとオーケストラのための音楽!

 祖国を代表するオーケストラ、エストニア国立交響楽団のアーティスト・イン・レジデンスに任命されるなど、同国屈指の実力派ピアニストとして活躍中のミーケル・ポル(1986−)がラフマニノフとトゥビンをレコ—ディング!
 エストニア音楽アカデミーでイヴァリ・イルヤ、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校でローナン・オホラに学び、ウィグモア・ホールやバービカン・センター、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー、ワルシャワ国立歌劇場などへのデビューを果たしているミーケル・ポルが今回共演したのは縁の深いエストニア国立交響楽団と、同じくエストニア生まれでドイツのハーゲン歌劇場のカペルマイスター兼次席音楽総監督、エストニア国立歌劇場の常任指揮者を歴任するなど世界各国から注目を集めるミハイル・ゲルツ。

 ラフマニノフは10月革命によりアメリカへ、トゥビンは1944年の旧ソ連によるエストニア侵攻によりスウェーデンへ。
 世代は異なるものの混乱から逃れるため祖国を離れて他国へ亡命するなど、人生を取り巻く環境に共通点があるラフマニノフとトゥビンが作曲したピアノとオーケストラのための傑作の魅力とコントラストを、現代のエストニアを代表する演奏家たちが丁寧に描いた好演です。

 ※録音(ライヴ):2019年1月10日−12日&2020年2月27日−29日、エストニア・コンサート・ホール(タリン、エストニア)

 
 
 
DUX1733
¥2500
ノヴァコフスキ&ショパン:室内楽作品集
 ノヴァコフスキ:
  ピアノ五重奏曲第2番変ホ長調 Op.17、
  ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲イ長調 Op.18
   (世界初録音)
 ショパン:
  前奏曲ホ短調 Op.28-4
   (イェジ・チェンブルジンスキ編曲による室内アンサンブル版)
グジェゴシュ・スクロビンスキ(ピアノ)
マルタ・ゲンブスカ(ヴァイオリン)
アレクサンドラ・ロジェク(イングリッシュホルン)
ミハウ・ピンダキエヴィチ(ギター)
ワルシャワ・ストリング・アンサンブル

 ショパンが生きた時代、19世紀のポーランドにおける室内楽作品の魅力を際立たせたプログラムは、ユゼフ・ノヴァコフスキ(1800−1865)とショパンの音楽をカップリング。
 1841年に作曲された世界初録音となるノヴァコフスキの「二重奏曲 Op.18」は当時のヴィルトゥオーゾ、カロル・リピンスキに献呈された作品。
 19世紀前半の巨匠たち、例えばシューベルトやシューマンの同曲に匹敵する魅力を備えた「ピアノ五重奏曲第2番 Op.17」もロマン派におけるポーランド音楽のファン要注目の作品です。
 そしてプログラムの掉尾を飾るのは2000年にイェジ・チェンブルジンスキによって室内アンサンブル版へと編曲されたショパンの「前奏曲 Op.28-4」。
 ピアノ独奏曲から生まれ変わった傑作の新しい姿をお楽しみ下さい。

 ※録音:2020年12月6日−7日、ルスワビツェ&2020年12月13日−15日、ワルシャワ(ポーランド)
 
 

DUX1741
¥2500
ブレイクスルーの時代の音楽
 フリッツ・ルブリッヒ・ジュニア:
  前奏曲とパッサカリア変ロ短調 Op.20、
  3つの情緒のある風景 Op.24
 ゲルハルト・シュトレッケ:チャコーナ ホ短調 Op.73-3
 コンスタンティ・ゴルスキ:幻想曲 ヘ短調
 ヴィルヘルム・ルドニック:ソナタ第5番ニ短調 Op.62
アンナ・フィルルス(オルガン)

 ポーランドにおける激動と再生の時代、そして19世紀から20世紀の変わり目を生きた作曲家たちのオルガン作品を集めたプログラム。
 1856年に建設されたポーランド、カトヴィツェの復活ルーテル教会に設置されている1922年製のオルガンを弾くのはアンナ・フィルルス。 「oh!」 オルキェストラ・ヒストリチナのメンバーとしても活躍するポーランドのオルガニストです。

 ※録音:2019年11月3日−6日、復活ルーテル教会(カトヴィツェ、ポーランド)
 
 

DUX1725
¥2500
ベルギーのサクソフォン作品集
 サンジュレー:サクソフォンとピアノのためのコンチェルティーノ Op.78
 ベックマン:サクソフォンとピアノのための《エレジー》
 ロンケ:サクソフォンとピアノのための《東洋の印象》Op.20
 ポート:サクソフォンとピアノのための《バラード)
 アブシル:サクソフォンとピアノのためのソナタ op.115
 スウェルツ:サクソフォンとピアノのための《クロノス》
 リサイト:サクソフォンとピアノのための《迷宮)
 クレパン:
  サクソフォンとピアノのための《炎の中のサックス(Sax in Fire)》
 ディリック:サクソフォン独奏のための《コリオリの効果》
ヤクブ・ヤロシュ(サクソフォン)
クシシュトフ・アウグスティン(ピアノ)

 ベルギーにおけるサクソフォンの歴史!ポーランド気鋭のサクソフォニストが躍動!

 ポーランド国内で知名度が今一つ上がりきらなかったベルギー発のサクソフォン作品集の普及を目指して、ポーランド人サクソフォン奏者ヤクブ・ヤロシュが立ち上げたレコーディング・プロジェクト!
 ワルシャワのショパン音楽大学とベルギーの2つのブリュッセル王立音楽院(Conservatoire Royal de BruxellesとKoninklijk Conservatorium Brussel)でサクソフォンを学んだヤクブ・ヤロシュ。オデッサのゴールデン・サクソフォン国際コンクールやモスクワの国際サクソフォン・コンクール「Pushkinsax」など多くの国際コンクールでの入賞実績を持つポーランドを代表する若手サクソフォン奏者の1人です。
 サクソフォンにとっての古典派作品であるサンジュレーやベックマンから現代のスウェルツやリサイト、さらには2010年代に作曲されたクレパンやディリックの作品など、ベルギーにおけるサクソフォン作品の発展の歴史を表現したプログラムに仕上がっています。
 ポーランドでのベルギーのサクソフォン音楽の普及に尽力するヤクブ・ヤロシュの情熱が1つの形として結実しました。

 ※録音:2020年

 
 
 

DUX1728
¥2500
シュナイダー、メシアン&グレツキ:室内楽作品集
 シュナイダー:サクソフォンとピアノのためのソナタ
 メシアン:フルートとピアノのための《クロウタドリ》
 ミコワイ・グレツキ:クラリネットとピアノのためのソナタ
イザベラ・パスキエヴィチ(ピアノ)
ウカシュ・ドゥゴシュ(フルート)
アンジェイ・ヴォイチェホフスキ(クラリネット)
ジーモン・ザヴォドニ(サクソフォン)

 数々の独創的な管楽器のための室内楽作品を世に送り出しているスイス生まれ、ニューヨーク在住の話題のコンポーザー=サクソフォニスト、ダニエル・シュナイダー(1961−)にメシアン、そしてポーランドのグレツキを組み合わせるというユニークなプログラムの室内楽作品集。
 独自のサウンド、ハーモニーを特徴とする3人の作曲家たちの作風の違いを、ポーランド有数のフルーティスト、ウカシュ・ドゥゴシュや、グダニスク・フレデリック・ショパン記念ポーランド・バルト・フィルハーモニックの首席クラリネット、アンジェイ・ヴォイチェホフスキたちの妙技で楽しめることもこのアルバムの魅力です。
 シュナイダーとグレツキの作品は当盤収録の演奏が世界初録音となります。

 ※録音:2019年、スタニスラフ・モニューシュコ音楽アカデミー・コンサートホール(グダニスク、ポーランド)
 
 


DUX1714
¥2500

カチコフスキ:ヴァイオリンのための二重奏曲集 Op.10&16
 2本のヴァイオリンのための2つのデュオ・コンチェルタンテ Op.10
 2本のヴァイオリンのための2つのデュオ Op.16

ポーランド・ヴァイオリン・デュオ
 〔マルタ・ギダシェフスカ(ヴァイオリン)、
  ロベルト・ラグニャク(ヴァイオリン)〕


 1789年、南ボヘミア地方のターボルで生まれたヨアヒム・カチコフスキ(ca.1789−1829)は19世紀前半のポーランドにおけるコンポーザー=ヴァイオリニスト。
 ショパンの師であるユゼフ・エルスネル、ヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、カロル・クルピンスキが活躍していたリヴィウ(ルヴフ)で育ったカチコフスキは、弦楽四重奏曲やヴァイオリン独奏と比べて当時あまり注目されていなかった「ヴァイオリン二重奏」のスタイルに着目。
 カチコフスキは自らもヴァイオリンの名手であったこともあり、「Op.10」と「Op.16」の2つの二重奏曲集を作曲。その結果、多くの革新的で驚くべきテクスチャーや音響効果が生まれました。
 「デュオ・コンチェルタンテ Op.10-1」を除き世界初録音という貴重な音源です。

 ※録音:2020年9月14日−18日、ルスワビツェ(ポーランド)
 
 


DUX1689
¥2500
めずらしい
 バツェヴィチ:ピアノ作品集

 ピアノ・ソナタ第2番
 ピアノのための2つの練習曲
 ピアノ・ソナタ第1番
 演奏会用練習曲(世界初録音)
 ピアノ・ソナタ(世界初録音)
ヨアンナ・ソハツカ(ピアノ/スタインウェイ)

 世界的名声を得た初のポーランド人女流作曲家。グラジナ・バツェヴィチの珍しいピアノ作品集!

 ポーランド国内のみならず国外において世界的音楽家として認められた初めてのポーランド人女性作曲家であり、ポーランド音楽の歴史に新たな1ページを刻んだグラジナ・バツェヴィチ(1909−1969)の「ソナタ」を中心としたピアノ作品集。
 パリのエコール・ノルマル音楽院では稀代の名教師ナディア・ブーランジェに作曲を師事し、ヴァイオリニストとしてもポーランド放送管弦楽団のコンサートミストレスとして活躍するなど、その卓越した才能を様々な場面で発揮したバツェヴィチ。
 自身が優れたヴァイオリニストであったことからヴァイオリンが関連する作品が取り上げられる機会が多いため、今回の「ピアノ作品集」はなかなか貴重。
 1930年に作曲された若書きの番号無し「ピアノ・ソナタ」と1949年作曲の「演奏会用練習曲」は世界初録音となります。

 ニューヨークのカーネギーホールやロンドンのロイヤル・アルバート・ホール、ザルツブルクのモーツァルテウム、ワルシャワのナショナル・フィルハーモニーなどへのデビューを果たしているヨアンナ・ソハツカはポーランドのムシャナ・ドルナ出身の女流ピアニスト。
 2020年にはポーランドの文化国家遺産省による「Young Poland」プログラムに選出されるなど、同国内で将来を嘱望される才能豊かなピアニストです。

 ※録音:2020年7月8日−12日、バツェヴィチ音楽アカデミー・コンサート・ホール(ウッチ、ポーランド)
 
 


DUX1626
¥2500
ラクス:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第3番
  《ポーランド民謡の主題を題材として》
 弦楽四重奏曲第4番
 弦楽四重奏曲第5番
ポーランド放送アマデウス室内管弦楽団
アグニエシュカ・ドゥチマル(指揮)
アンナ・ドゥチマル=ムロズ(指揮)

 ワルシャワ音楽院で学んだ後にパリへと渡り新古典主義音楽から多大な影響を受け、さらにはアレクサンドル・タンスマンと交流を深めるなど順調なキャリアを築いていた矢先、ナチス・ドイツに捕らわれてしまい収容所へと送られてしまったシモン・ラクス(1901−1983)。
 アウシュヴィッツ強制収容所に送られたものの収容所のオーケストラの指揮者、作編曲家を任されたことにより九死に一生を得た後、ダッハウ強制収容所に移送。アメリカ軍の収容所解放によってパリへと帰還することが出来たという激動の生涯を送ったポーランドの音楽家です。

 大戦の戦禍、ナチスの迫害から生き延びたラクスが大戦後に作曲した3つの弦楽四重奏曲を、ここではポーランド放送アマデウス室内管弦楽団が弦楽オーケストラで演奏。
 ポーランドで最も有名な女流指揮者であるアグニエシュカ・ドゥチマルと娘で同じく指揮者のアンナ・ドゥチマル=ムロズがタクトを振るっています。

 ※録音:2012年9月26日&2013年3月23日、ポズナン(ポーランド)
 
 

DUX1715
¥2500
ポーランドの新しいハーモニー
 ウカシェフスキ:アコーディオンと弦楽オーケストラのための協奏曲
 プシビルスキ:
  2台のポジティヴ・オルガンと室内オーケストラのための祝祭協奏曲
 ヘルヂン:ハーモニカと弦楽オーケストラのための協奏曲
クラウディウシュ・バラン(アコーディオン)
ロマン・ペルツキ(ポジティヴ・オルガン)
ハンナ・ディス(ポジティヴ・オルガン)
カツペル・スモリンスキ(ハーモニカ)
ヴィトルト・ルトスワフスキ室内管弦楽団
ヤン・ミウォシュ・ザジツキ(指揮)

 合唱曲の作曲家としても有名なパヴェウ・ウカシェフスキ(1968−)をはじめとした現在も活躍中の3人のポーランド人作曲家たちが生み出す「ポーランドの新しいハーモニー」を収めた協奏曲集。
 3作品とも全て2000年代に入ってから作曲されたものであり、最も新しいものでヘルヂンの作品は2019年作曲。まさにポーランドの"現在"を知ることのできるプログラムです。
 アコーディオン、ポジティヴ・オルガン、そしてハーモニカがソロ楽器として選ばれているところも要注目のポイントでしょう。

 ※録音:2019年11月20日−21日&2020年10月16日、ポーランド
 



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NAXOS



8.506042
(6CD)
¥3900→\3590
19世紀ヴィルトゥオーゾの話が出ると必ず登場する男
 「タールベルグは世界一のピアニスト、リストは世界で唯一のピアニスト」
  ジギスムント・タールベルク(1812-1871):ピアノ作品集
フランチェスコ・ニコロージ(ピアノ)
 【CD1】 ヴィンチェンツォ・ベッリーニの歌劇による幻想曲集
  1. 歌劇《ノルマ》のモティーフによる大幻想曲と変奏 Op. 12
  2. 歌劇《カプレーティとモンテッキ》のモティーフによる大幻想曲と変奏Op.10
  3. 歌劇《テンダのベアトリーチェ》のモティーフによる幻想曲
  4. 歌劇《異国の女》のモティーフによる幻想曲 Op. 9
  5. 歌劇《夢遊病の女》のモティーフによる大奇想曲 Op. 46
    録音: 1990年5月28日-6月2日 Concert Hall of the Slovak Philharmonic in Bratislava,(スロヴァキア)
 【CD2】 ガエターノ・ドニゼッティのオペラによる幻想曲集
  1. 歌劇《連帯の娘》による幻想曲 Op. 68
  2. 歌劇《ドン・パスクワーレ》のモティーフによる幻想曲 Op. 67
  3. 歌劇《ルクレツィア・ボルジア》による幻想曲 Op. 50
  4. 歌劇《ランメルモールのルチア》アンダンテ・フィナーレによる変奏曲 Op. 44
  5. 歌劇《愛の妙薬》の舟歌による序奏と変奏曲 Op. 66
    録音: 1991年1月7-12日 Moyzes Hall of the Slovak Philharmonic in Bratislava(スロヴァキア)
 【CD3】 ロッシーニのオペラによる幻想曲集
  1. 歌劇《セミラーミデ》のモティーフによる幻想曲 Op. 51
  2. 歌劇《湖上の女》のモティーフによる幻想曲 Op. 40bis
  3. 歌劇《セビリアの理髪師》による大幻想曲 Op. 63
  4. 歌劇《エジプトのモーゼ》による大幻想曲 Op. 33
    録音: 1992年3月18-23日 Festetitch Castle, Budapest(ハンガリー)
 【CD4】 ヴェルディ、ロッシーニ、ベッリーニのオペラによる幻想曲集
  1. ヴェルディの歌劇《ラ・トラヴィアータ》にょる演奏会用大幻想曲 Op. 78
  2. ヴェルディの歌劇《トロヴァトーレ》による演奏会用大幻想曲 Op. 77
  3. ヴェルディの歌劇《仮面舞踏会》の思い出 Op. 81
  4. ヴェルディの歌劇《リゴレット》の思い出 Op. 8
  5. ロッシーニの歌劇《コリントの包囲》による幻想曲 Op. 3
  6. ピアノに応用された歌の技法 Op. 70-第19番 - ベッリーニ:歌劇《ノルマ》〜カヴァティーナ「清らかな女神よ」
    録音: 1993年11月10-14日 ブダペスト(ハンガリー)
 【CD5】 『ポジリポの夜会』 ロッシーニを讃えて: 24の音楽的思考 Op. 75
  1. No. 1. Andantino 変イ長調/2. No. 2. Moderato ホ長調/3. No. 3. Molto agitato イ短調/
  4. No. 4. Andantino ニ長調/5. No. 5. Tarantella ト短調/6. No. 6. Vivace 変ホ長調/7. No. 7. Lento ハ長調/
  8. No. 8. Presto イ短調/9. No. 9. Andantino ニ長調/10. No. 10. Cantabile 変ロ長調/
  11. No. 11. Allegretto ヘ長調/12. No. 12. Allegretto 変ニ長調/13. No. 13. Adagio 変ロ長調/
  14. No. 14. Allegretto ニ長調/15. No. 15. Presto ト短調/16. No. 16. Allegro 変ニ長調/
  17. No. 17. Adagio ヘ長調/18. No. 18. Marcia ニ短調/19. No. 19. Molto vivace ロ短調/
  20. No. 20. Allegro 変ロ長調/21. No. 21. Allegretto イ短調/22. No. 22. Allegretto ニ短調/
  23. No. 23. Andantino ロ長調/24. No. 24. Polacca 変イ長調/
    録音:1995年10月22-23日 Concert Hall of Slovak Radio, Bratislava(スロヴァキア)
 【CD6】 ピアノ協奏曲 Op. 5/ベートーヴェンの思い出
  1-3. ピアノ協奏曲 ヘ短調 Op. 5/4. ベートーヴェンの思い出 Op. 39/5. 夜想曲 Op. 28/
  6. 10のピアノ小品 Op. 36 - 第5番「イタリア風カンツォネッタ」/7. ため息、旋律の変奏
    ラズモフスキー交響楽団/アンドリュー・モグレリア(指揮)..1-3
    録音:1995年10月21-23日..1-3/1996年5月5-6日..4-7 Concert Hall of the Slovak Radio in Bratislava(スロヴァキア)

 スイス出身のピアニスト・作曲家、ジギスムント・タールベルク。14歳の時にロンドンでモシェレスにピアノを学び、同年5月に最初の公開演奏会を開催。以降、フンメルやツェルニーに指導を受け、1835年にパリへ赴きピアニストとして喝采を浴びます。
 とりわけリストとはお互いにライバル意識を燃やし、1837年には直接対決を行い「タールベルグは世界一のピアニスト、リストは世界で唯一のピアニスト」と称されたというエピソードも。
 晩年はナポリ近郊のポジリポに移住。亡くなるまでナポリ音楽院でピアノを教えながら、悠々自適の生涯を送りました。
 この6枚組には、リストを凌駕するほどの華麗なピアニズムが味わえるオペラのトランスクリプション集やピアノ協奏曲、晩年に過ごしたポジリポで書かれた小品などを楽しめます。

 演奏は1954年イタリア生まれのフランチェスコ・ニコロージ。超絶技巧の持ち主であるだけではなく、タールベルク国際研究センターの会長として作品の研究、普及に努めています。
 
 


8.574096
¥1200
Tranquillo II ピアノバッソ - ピアノとコントラバスによる編曲集
 1. トーマス・グスタフソン&アンドレアス・グスタフソン:
  イントロダクション(インプロヴィゼーション)
 2. カミーユ・サン=サーンス:『動物の謝肉祭』- 白鳥
 3. クロード・ドビュッシー:『ベルガマスク組曲』- 第3曲 月の光
 4. エドヴァルド・グリーグ:12の歌 Op.33 - 第2曲 春
 5. ディヴィッド・ヴィカンデル: すずらんの王様
 6. ヴィルヘルム・ステンハンマル: 春の夜
 7. ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:
  歌劇《リナルド》- 私を泣かせてください
 8. カール・ニールセン: 劇音楽『母』Op.41 - 霧が晴れていく
 9. ヨハン・セバスティアン・バッハ:G線上のアリア
 10. J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
  2-10..トーマス・グスタフソンによるピアノとコントラバス編
ピアノバッソ
【メンバー】
 トーマス・グスタフソン(ピアノ)
 アンドレアス・グスタフソン(コントラバス)

 録音: 2018年11月1日 Svenska Grammofon Studion, エーテボリ(スウェーデン)

 スウェーデンで活躍するユニット「ピアノバッソ」。ピアノとコントラバスの組み合わせから生まれる静かな音楽は人々の耳を惹きつけてやみません。
 このアルバムで楽しめるのはグリーグやステンハンマル、ニールセンなどの北欧作品と、バッハやヘンデル、サン=サーンスなどの良く知られた曲に、ピアニスト、トーマス・グスタフソンがアレンジを施したもの。
 即興的要素とジャズ風な味わいがブレンドされた雰囲気ある小品が並びます。
 
  *スウェーデン限定アルバムでしたが、今回数量限定で日本発売します。
 




OEHMS



OC1901
(2CD)
¥3500
パスカル・ロジェ(ピアノ)
 2004-2007年録音のセット
ラヴェルとガーシュウィンのピアノのための協奏的作品

 【CD1】
  1-3. ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937):ピアノ協奏曲 ヘ長調
  4-6. モーリス・ラヴェル(1875-1937):ピアノ協奏曲 ト長調
 【CD2】
  1. ガーシュウィン: ラプソディ・イン・ブルー
  2. ガーシュウィン: パリのアメリカ人
  3-4. ラヴェル: 左手のためのピアノ協奏曲
パスカル・ロジェ(ピアノ)
ウィーン放送交響楽団
ベルトラント・ド・ビリー(指揮)

 録音2004年2月..ORF ウィーン(オーストリア)..CD1 2006年5月、2007年3月..Radiokulturhausウィーン(オーストリア)..CD2

 フランスのピアニズムを代表する演奏家として確固たる地位を確立しているパスカル・ロジェ。洗練されたタッチから生まれる美しく繊細な響きや、生き生きとした表情は他の演奏家の追随を許しません。
 この2枚組は2004年と2006年に相次いで録音されたラヴェルとガーシュウィンのピアノ協奏曲集を組み合わせたもの。
 1928年に初めてアメリカを訪れたラヴェルが「ガーシュウィンの演奏を聴きたい」と希望し、その後、今度はパリでガーシュウィンがラヴェルに弟子入りを希望するなど、接点の多かった2人の作曲家のピアノのための協奏的作品を並べて演奏することで、2人の共通性を探りながら20世紀前半の音楽を描いていくという好企画を味わえる2枚組。
 ベルトラン・ド・ビリーの、絶妙なサポートも聴きどころです。
 




ORCHID CLASSICS



ORC100165
¥2400→\2190
天才フランシスコ・フラーナ(ヴァイオリン)
 BACH'S LONG SHADOW バッハの長い影
フランシスコ・フラーナ(ヴァイオリン)
ステラ・チェン(ヴァイオリン)..14
 1-4. ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ Op.27 No.2 イ短調「ジャック・ティボーに」
 5-10. ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調 BWV 1006
 11. イサーク・アルベニス(1860-1909): アストゥリアス(伝説) (パトリック・ルワズルール&フランシスコ・フラーナ編)
 12. フランシスコ・タレガ(1852-1909): アルハンブラの思い出(ルジェーロ・リッチ編)
 13. フリッツ・クライスラー(1875-1962): レチタティーヴォとスケルツォ Op. 6
 14. イザイ: 2つのヴァイオリンのためのソナタ

 録音 2020年2月7-8、12-13日/録音場所 不明

 スペイン系アメリカ人ヴァイオリニスト、フランシスコ・フラーナ。2018年に発売された『時のレンズを通して』(ORC100080)ではマックス・リヒターの「四季」を軸に、ユン・イサン、シュニトケ、ブロトンスの作品を組み合わせるというユニークなセンスを披露しましたが、今作ではJ.S.バッハの「パルティータ」を中心に、様々な関連を持つ作品を組み合わせています。
 イザイの作品は明らかにバッハから影響を受けており、またクライスラーの「レチタティーヴォとスケルツォ」はイザイに捧げられています。
 またアルベニスとタレガの作品は、フラーナのルーツでもあるスペインの作品。彼にとっては偉大なるバッハと同じく大切な作曲家です。
 フラーナはバロック・ヴァイオリンとモダン・ヴァイオリンを曲によって弾き分けることで作品の真の姿を探求。
 バッハではバロック弓を用いて自在な装飾音を付し妙技を聴かせるとともに、クライスラーでは、彼が愛奏したグァルネリ・デル・ジェス「メアリー・ポートマン」を使用することで特別な親愛関係を表明しています。
 フランシスコ・フラーナは故郷のパルマ・デ・マジョルカで学び、ジュリアード音楽院に入学、日本の名手、川崎雅夫に師事し学士号と修士号を取得しました。
 USCソーントン音楽学校のアーティストディプロマ卒業生でもあり、五嶋みどりとも共演するなど、幅広い活躍で知られます。
 共演のステラ・チェンは2019年に開催された「エリーザベト王妃国際コンクール」で優勝した若手。今後の活動が期待される女性ヴァイオリニストです。

 



 どの世界にも天才はいるものである。

 ここには二人の天才が登場する。


 一人はマックス・リヒター
 イングランド・ベッドフォードで育ち、エディンバラ大学と英国王立音楽院でピアノと作曲を学んだ後、フィレンツェでルチアーノ・ベリオに作曲を師事。
 在学中の1989年、スティーヴ・ライヒ「6台のピアノ」を演奏するために6人組ピアノユニット「ピアノ・サーカス」を結成。翌90年、同曲とテリー・ライリー「In C」をカップリングしたアルバムでアーゴ(現デッカ)レーベルからデビュー、爆発的に売れた。こんなジャケット・・・、長い間CDショップの軒先に飾られていたので覚えている方も多いのでは。



 そのマックス・リヒター、90年代後半から作曲家/アレンジャーとして活動を開始し、新作アルバムをリリースするたびに斬新なアプローチに挑み、ポスト・クラシカルの最重要作曲家として注目を集める。

 そんなリヒターがとくに大きな注目を浴びたのは、2012年、ヴィヴァルディ「四季」全曲をリコンポーズ(再作曲)した『25%のヴィヴァルディ』。
 なんと米独のiTunesクラシック・チャートで第1位を獲得した。
 この曲、当たり前だがただの編曲ではない。ヴィヴァルディの「四季」に使われた75%の素材を捨て、残り25%で新しく構築したという不思議な再構成音楽。まったく違うミニマル系音楽に変質していたり、ほんのちょっぴりいじられていて、その「ちょっぴり」具合がなんとも居心地が悪く、その居心地の悪さがだんだんやみつきになって、中毒的に愉しくなる。
 何をすると「人がはまる」か、よーく、分かっているのである。

 まさに天才。



 そして今回のアルバムでその「四季 Recomposed」を披露したヴァイオリニストが・・・もうひとりの天才、フランシスコ・フラーナ

 1990年スペインのマヨルカ島生まれ。南カリフォルニア大学で五嶋みどりに師事。
 そのあとの受賞歴がすごい。
 2006年サラサーテ国際ヴァイオリンコンクール第1位、2014年ブラームス国際コンクール(オーストリア)優勝、2015年第5回宗次エンジェルヴァイオリンコンクールにて第1位及び聴衆賞を受賞。

 しかしすごいのはその受賞歴だけではない。
 切れ味鋭く正確な音程、リズム感。
 癖の強い現代曲もかっこよく決めてしまう圧倒的なセンスのよさ。
 そしてなによりどんな音楽も完全に自分のものにしてしまう強力な個性。

 だから今回のアルバム、聴いていうるうちにマックス・リヒターのすごさよりもフラーナのすごさのほうに惹かれていってしまうのである。

 使用楽器はクライスラーが所持していた1735年製グァルネリ・デル・ジェス「メアリー・ポートマン」。


 ここに今回のアルバムのプロモーション映像がある。

 あるヴァイオリン講座で、グァルネリ・デル・ジェスの音色を聴いてもらうためにこの映像を流したのだが、映像であるにもかかわらず終わったあと会場から万来の拍手が湧き上がった。

https://youtu.be/RV39eJLHCGs

 
 もしよかったら3分だけこの天才にお付き合いください。

 講演をしたのは松本大輔のはずなのに、この映像を流してしまったばかりに主役をこの男に奪われてしまった。
 かっこよすぎるのだ。





 ということでそのフラーナの「四季 Recomposed」が聴けるアルバム、どうぞ。

旧譜

ORCHID
ORC100080
\2400→\2190
フランシスコ・フラーナ(ヴァイオリン)
THROUGH THE LENS OF TIME
 時のレンズを通して

 1-3.マックス・リヒター(1966-):四季 Recomposed-春
 4.ユン・イサン(1917-1995):独奏ヴァイオリンのための「王」のテーマ
 5-7.マックス・リヒター:四季 Recomposed-夏
 8-12.シュニトケ(1934-1998):古いスタイルによる組曲(ヴァイオリンとピアノ版)
 13-15.マックス・リヒター:四季 Recomposed-秋
 16.ブロトンス(1959-):
   独奏ヴァイオリンのための「バロックの主題による変奏曲」…世界初録音
 17-19.マックス・リヒター:四季 Recomposed-冬
フランシスコ・フラーナ(ヴァイオリン)
ディヴィッド・ファン(ピアノ)…8-12
カルロス・イスカレイ(指揮)
バーミンガム市交響楽団
 名指揮者グスターボ・ドゥダメルが「素晴らしい才能!」と称賛したスペインのヴァイオリニスト、フランシスコ・フラーナのデビュー・アルバム。テーマは「バロック時代の伝統再考」であり、作曲家、演奏家ともども過去の名作を探求し、現代に再現するという試みが課せられています。
 アルバムの中心を成すのはヴィヴァルディの「四季」に使われた75%の素材を捨て、残り25%で新しく構築したというマックス・リヒターの「四季Recomposed」。作曲家自身の映画音楽のリメイクでもあるシュニトケの「バロック風」の組曲、他にユン・イサン作品と、世界初録音となるブロトンスの作品が並びます。

 フランシスコ・フラーナは故郷のパルマ・デ・マジョルカで学び、ジュリアード音楽院に入学、日本の名手、川崎雅夫に師事し学士号と修士号を取得しました。
 USCソーントン音楽学校のアーティストディプロマ卒業生でもあり、五嶋みどりとも共演するなど、今後の活躍が期待されています。

  録音:2017年5月2-3日 American Academy of Arts and Letters, New York, USA…4.8-12.16 2017年8月24-25日 Symphony Hall, Birmingham, UK…1-3.5-7.13-15.17-19





 
 


ORC100164
¥2400
HEART & HEREAFTER 心、そしてそれから
 サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):歌曲集
エリザベス・ルウェリン(ソプラノ)
サイモン・レッパー(ピアノ)
  Six Sorrow Songs 『6つの悲しみの歌』 Op. 57
   1. Oh, what comes over the sea ああ、海を越えてくるもの
   2. When I am dead, my dearest 最愛の人よ、私が死ぬ時には
   3. Oh, roses for the flush of youth ああ、青春の盛りにはばらを
   4. She sat and sang always 彼女はいつも座って歌っていた
   5. Unmindful of the roses ばらのことは気にかけず
   6. Too late for love! 愛するには遅すぎる
  from "Southern Love Songs" 『南部の愛の歌』より Op. 12
   7. Minguillo ミンギロ/8. If thou art sleeping, maiden 乙女よ、眠っているのなら/9. Tears 涙
  African Romances 『アフリカのロマンス』 Op. 17
   10. An African love song アフリカの愛の歌/11. A prayer 祈り/12. A starry night 星月夜/
   13. Dawn 夜明け/14. Ballad バラード/15. Over the hills 丘を越えて/
   16. How shall I woo thee あなたの愛を得るにはどうすればいいのだろう
  "Five Fairy Ballads" 『5つの妖精のバラード』より
   17. Big Lady Moon ビッグ・レディ・ムーン
  LITERARY FIGURES 文芸図from "Songs of Sun and Shade" 『太陽と陰の歌』より
   18. Thou art risen, my beloved あなたはよみがえった、最愛の人
   19. You lay so still in the sunshine あなたは太陽の光の下で静かに横たわる
   20. Thou hast bewitched me, beloved あなたは私を魅了した、最愛の人
  21. A king there lived in Thule 王はトゥーレに住んでいた(ゲーテの『ファウスト』より)/22. A Lament 悲歌
  "Six Songs" 『6つの歌』より Op.37
   23. Canoe Song カヌーの歌/
   24. You'll love me yet あなたはまだ私を愛しているでしょう/25. Life and Death 生と死

 録音 2020年11月24-26日 Potton Hall, Suffolk(UK)

 2010年にイングリッシュ・ナショナル・オペラでデビュー、プッチーニの《ラ・ボエーム》のミミを当たり役とするソプラノ歌手エリザベス・ルウェリンのデビュー・アルバム。
 ここで彼女が選んだのは、ありきたりのアリア集ではなく、ロンドン生まれ、シエラレオネの血を引く作曲家サミュエル・コールリッジ=テイラーの歌曲集でした。ほとんど演奏されることもなく眠っていたこれらの歌曲のなんと多彩なこと。
 アルバムは、クリスティーナ・ロセッティの詩による「6つの悲しみの歌」にはじまり、ラテン音楽やフラメンコのスタイルを彷彿させる「南部の愛の歌」や、官能的な「太陽と陰の歌」、コールリッジ=テイラーに大きな影響を与えたアメリカ人作家ポール・ローレンス・ダンバーの詩による「アフリカのロマンス」など様々なスタイルを持つ歌曲を並べ、最後は「生と死」で幕を閉じるという見事な構成を成しており、"黒い肌のマーラー"と呼ばれる優れた作曲家へのルウェリンの深い共感が感じられます。

 
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ALTUS



ALT 477/8
(2CD)
¥3200→\2990
モントルー56年ライヴ完全収録
ハスキル・クレンペラー・モーツァルト・アーベント

 モーツァルト:
  [CD1]
   交響曲第29番 イ長調 K.201
   ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
  [CD2]
   セレナード第13番 ト長調『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』K.525
   交響曲第41番 ハ長調『ジュピター』K.551
クララ・ハスキル(ピアノ)
オットー・クレンペラー(指揮)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
 
 モントルー56年ライヴ完全収録版。最上の音質でよみがえる伝説的公演の全貌!大充実のクレンペラー・サウンドを堪能!

 ライヴ録音:1956年9月9日/モントルー(モノラル)/国内プレス、日本語帯・解説付

 モーツァルティアン必聴、モーツァルト生誕200年に沸いた1956年に行われたクレンペラー指揮によるモーツァルトの夕べ。
 ハスキルとの27番はファンの間で有名な演奏ですが当盤は過去最高の音質と言っても過言ではない出来栄えです。さらに1日のコンサートすべてを収録しているのが重要なポイント。
 この年に集中的にモーツァルトを取り上げていたクレンペラーの充実したサウンドが耳を満たす濃密な内容となっています。
 モノラルながら広がりのある聴きやすい音質でハスキルのピアノとオーケストラのバランスも良く、クレンペラーの妙技とギュルツェニヒ管の味わいも十全に堪能できます。
 



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DANACORD



DACOCD870
(1CD-R)
¥2700→\2490
エアリング・ブレンダール・ベンクトソンへの「オールドバラ」の捧げ物
 共演者もすごい!

 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 Op.102
 ベートーヴェン:
  ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調 Op.56
エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(チェロ)
マヌーグ・パリキアン(ヴァイオリン)
ジョージ・マルコム(ピアノ)
イギリス室内管弦楽団
ノーマン・デル・マー(指揮)

 デンマークのチェリスト、エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(1932-2013)の「トリビュート」シリーズ。
 最終リリースの一枚は、1973年のオールドバラ音楽祭、6月21日にスネイプ・モールティングズで行われたコンサートからブラームスの《二重協奏曲》とベートーヴェンの《三重協奏曲》。どちらも、初めて紹介される録音です。
 ベンクトソンのブラームスは、エンドレ・ヴォルフと共演したストックホルムのライヴ録音が紹介(DACOCD763768)されており、一方、ベートーヴェンは、オールドバラのこの演奏が彼の知られている唯一の録音です。

 共演のヴァイオリニスト、マヌーグ・パリキアン(1920-1987)は、アルメニア人を両親に南トルコのメルシンで生まれました。ロンドンで学び、1947年にソリストとしてデビュー。
 ヘルベルト・フォン・カラヤンが常任指揮者だった時代、1948年から1957年にかけてフィルハーモニア管弦楽団の第1首席奏者を務めました。
 王立音楽アカデミーで教え、オールドバラ音楽祭には室内楽奏者としてたびたび参加しています。
 ピアノのジョージ・マルコム(1917-1997)は、チェンバロ奏者、オルガニスト、合唱とオーケストラの指揮者として主に知られています。1958年のクリスマス、ベンジャミン・ブリテンが、マルコムの指揮するウェストミンスター大聖堂聖歌隊が歌った《キャロルの祭典》を聴いて深い印象を受け、ブリテンが合唱のための新作を書くことにつながったと言われます。

 このディスクの音源には、BBCのスネイプ・モールティングズからの放送をアマチュアがエアチェックした録音とロンドンの大英図書館の所蔵するコピー録音が、正式の許可を得て使われています。
 オリジナルのモノラル録音には、エアチェックにつきものの雑音、ドロップアウト、テープレコーダーの不安定な動作に起因する音の揺れなど、完全ではない箇所があったため、デイヴィッド・ロードがデジタル技術を使い、ベンクトソンたちの音楽を楽しめる状態にまで修復しました。

 ※デジタル・サウンド修復:デイヴィッド・ロード/MONO ADD
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。








 コペンハーゲン生まれのチェリスト、エールリング・ブレンダール・ベンクトソンは1932年生まれ。2013年の6月6日に亡くなった。

 わずか4歳で最初の公演を行い、7才にしてオーケストラと初共演するなどその非凡さを発揮。16才でアメリカに渡り、翌年カーティス音楽院であのピアティゴルスキーのアシスタントを務め、さらに翌年にはピアティゴルスキーの後任に指名された。
 5年後にデンマークに渡り、コペンハーゲンのデンマーク王立音楽アカデミーの教授を務めていたが、1990年にアメリカに戻り、ミシガン大学で教職に就いていた。

 そんなわけで演奏家としてよりも教育者として知名度が高かったベンクトソンだが、祖国DANACORDはこの偉人を讃えるアルバムをシリーズでリリースしてきた。

 


 ベングトソンの演奏は甘くなりすぎず、しかし渋くなりすぎず、さりげなくさらりと流しながらそこに確実な余韻を残す。

 シベリウスの「悲しいワルツ」

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=HlEeHLLUy_c

 を聴いてもらえれば分かると思う。


 間違いなくロマンティストのはずなのに、それをあえて押し隠して抑えた演奏を聴かせるのである。
 それが通にはたまらない。



 そんなベングトソンのアルバム。

 まずこれは20年前にリリースされて巨匠的アプローチにチェロ・ファンが騒然となった協奏曲集。
 世界にはこんな魅力的な人がまだいるのだと多くの人をうならせた。
 残念ながらこのアルバムもきわめて在庫僅少な状態。完売の際はご容赦を。
 

DACOCD413
\3200
在庫ごくごく僅少
シューマンチェロ:協奏曲 イ短調 Op. 129
ドヴォルザーク :チェロ協奏曲 ロ短調 Op. 104
エールリング・ブロンダール・ベングトソン (チェロ)
アルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団
イリヤ・ストゥーペル指揮




 さらにDANACORDを代表するピアニスト、猛女ニナ・カフタラージェとの熱いソナタ集。
 聴きごたえあります。

Chopin and Grieg: Cello Sonatas
DACOCD 644
\3200
在庫僅少
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調Op.65
グリーグ:チェロ・ソナタ イ短調Op.36
エアリング・ブレンダール・ベンクトソン(Vc)
ニナ・カフタラージェ(P)

 デンマークを代表するチェリストのひとり、エアリング・ブレンダール・ベンクトソンと、モスクワで音楽教育を受けたニナ・カフタラージェによるデュオ・アルバム。
 ベンクトソンのチェロによる広く深みのある響きでチェロ・ソナタの名曲2作品を愉しませてくれる。

ニナ・カフタラージェ



 そしてもうひとつの金字塔といえばやはりこれになる。
 リラックスした優しく穏やかな雰囲気がベングトソンらしい。
 学究的だったり、哲学的だったり、緊張感に満ちた厳しい演奏ではないところがこの人の持ち味なのだろう。



DACOCD 331-32
(2CD)
¥5000
お早めに
J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV 1007-1012 エールリング・ブロンダール・ベングトソン (チェロ)

 





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DIAPASON



DIAPCF021
(11CD)
特別価格
¥6000→\5590
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集
 〜 仏ディアパゾン誌のジャーナリストの選曲による名録音集

 【CD1】
  ・ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
    ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)/録音:1953年/選定:ジェローム・バスティアネッリ
  ・ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
    マリヤ・グリンベルグ(ピアノ)/録音:1959年/選定:フランソワ・ローラン
  ・ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2
    フリードリヒ・グルダ(ピアノ)/録音:1953年−1954年/選定:二コラ・デルニー
  ・ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3
    アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)/録音:1955年/選定:ジャン=イヴ・クレマン
 【CD2】
  ・ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7
    フリードリヒ・グルダ(ピアノ)/録音:1955年/選定:ローラン・ミュラロ
  ・ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1
    アルトゥール・シュナーベル(ピアノ)/録音:1935年/選定:パトリック・セルズノヴィッチ
  ・ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2
    ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)/録音:1951年/選定:シモン・コルレー
  ・ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
    エドウィン・フィッシャー(ピアノ)/録音:1948年/選定:ベルトラン・ボワサール
 【CD3】
  ・ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13《悲愴》
    スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)/録音:1959年/選定:ブリジット・フランソワ=サペ
  ・ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13《悲愴》
    アルトゥール・シュナーベル(ピアノ)/録音:1934年/選定:ブリジット・フランソワ=サペ
  ・ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13《悲愴》より 第2楽章、第3楽章
    フレデリック・ラモンド(ピアノ)/録音:1926年/選定:フランソワ・ローラン
  ・ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1
    スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)/録音:1947年/選定:ジェローム・バスティアネッリ
  ・ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2
    ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)/録音:1951年/選定:シモン・コルレー
 【CD4】
  ・ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22
    イヴ・ナット(ピアノ)/録音:1955年/選定:ブリジット・フランソワ=サペ
  ・ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26《葬送》
    マリア・ユーディナ(ピアノ)/録音:1958年/選定:ベルトラン・ボワサール
  ・ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26《葬送》
    フリードリヒ・グルダ(ピアノ)/録音:1953年/選定:フランソワ・ローラン
  ・ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1《幻想曲風ソナタ》
    クラウディオ・アラウ(ピアノ)/録音:1960年/選定:パトリック・セルズノヴィッチ
 【CD5】
  ・ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2《月光》
    フリードリヒ・グルダ(ピアノ)/録音:1953年−1954年/選定:ジャン=イヴ・クレマン
  ・ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2《月光》
    マリヤ・グリンベルグ(ピアノ)/録音:1961年/選定:フランソワ・ローラン
  ・ピアノ・ソナタ第15番ニ長調 Op.28《田園》
    ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)/録音:1953年/選定:二コラ・デルニー
  ・ピアノ・ソナタ第16番ト長調 Op.31-1
    イヴ・ナット(ピアノ)/録音:1955年/選定:ジャン=イヴ・クレマン
 【CD6】
  ・ピアノ・ソナタ第17番ニ短調 Op.31-2《テンペスト》
    スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)/録音:1961年/選定:シモン・コルレー
  ・ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3
    フリードリヒ・グルダ(ピアノ)/録音:1957年/選定:ベルトラン・ボワサール
  ・ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3
    クララ・ハスキル(ピアノ)/録音:1957年/選定:フランソワ・ローラン
  ・ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1
    ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)/録音:1951年/選定:ブリジット・フランソワ=サペ&ローラン・ミュラロ
  ・ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49-2
    ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)/録音:1951年/選定:ブリジット・フランソワ=サペ&ローラン・ミュラロ
 【CD7】
  ・ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53《ワルトシュタイン》
    ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)/録音:1952年/選定:二コラ・デルニー
  ・ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 Op.54
    スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)/録音:1960年/選定:ジェローム・バスティアネッリ
  ・ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57《熱情》
    クラウディオ・アラウ(ピアノ)/録音:1960年/選定:パトリック・セルズノヴィッチ
  ・ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 Op.78《テレーゼ》
    ヴァルター・ギーゼキング(ピアノ)/録音:1949年/選定:ブリジット・フランソワ=サペ
 【CD8】
  ・ピアノ・ソナタ第25番ト長調 Op.79
    ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)/録音:1951年/選定:二コラ・デルニー
  ・ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a《告別》
    ベンノ・モイセイヴィチ(ピアノ)/録音:1961年/選定:ジェローム・バスティアネッリ
  ・ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
    ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)/録音:1951年/選定:ローラン・ミュラロ
  ・ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
    ソロモン(ピアノ)/録音:1954年/選定:シモン・コルレー
  ・ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57《熱情》
    マリヤ・グリンベルグ(ピアノ)/録音:1961年/選定:記載無し
 【CD9】
  ・ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106《ハンマークラヴィーア》
    ソロモン(ピアノ)/録音:1952年/選定:ベルトラン・ボワサール
  ・ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
    フリードリヒ・グルダ(ピアノ)/録音:1959年/選定:記載無し
  ・ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109より 第1楽章、第2楽章
    マイラ・ヘス(ピアノ)/録音:1953年/選定:記載無し
 【CD10】
  ・ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調 Op.81a《告別》
    クラウディオ・アラウ(ピアノ)/録音:1958年/選定:記載無し
  ・ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調 Op.106《ハンマークラヴィーア》
    ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)/録音:1950年/選定:フランソワ・ローラン
  ・ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
    エドウィン・フィッシャー(ピアノ)/録音:1954年/選定:ジャン=イヴ・クレマン
 【CD11】
  ・ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
    エドウィン・フィッシャー(ピアノ)/録音:1938年/選定:パトリック・セルズノヴィッチ
  ・ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
    マリア・ユーディナ(ピアノ)/録音:1958年/選定:ローラン・ミュラロ
  ・ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
    アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)/録音:1961年/選定:フランソワ・ローラン
  ・ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111より 第1楽章
    エリー・ナイ(ピアノ)/録音:1936年−1937年/選定:記載無し
 クラウディオ・アラウ(ピアノ)、ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)、
 アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)、マリヤ・グリンベルグ(ピアノ)、
 フリードリヒ・グルダ(ピアノ)、スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)、イヴ・ナット(ピアノ)、他

 仏ディアパゾン誌の自主レーベルBOX第21弾!楽聖ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集!

 フランスで最も権威のある世界有数のクラシック音楽専門誌「ディアパゾン(Diapason)」の自主レーベルから登場する看板シリーズ、同誌のジャーナリストが選曲、選定を行うボックス・セット・シリーズの第21弾は、往年の世界的巨匠たちの名演を集めたベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ全集」!

 ディアパゾン誌の録音部門の責任者を務めるフランソワ・ローランを中心としたフランスの音楽ジャーナリストたちによって今回のボックスセットの製作のために選ばれたベートーヴェンのピアノ・ソナタは、リヒテルやグルダ、バックハウス、ケンプ、アラウ、ソロモン、ミケランジェリなど総勢20名の巨匠たちが遺した録音の数々。
 「1曲=1名/1録音」を基本としつつも、第8番、第12番、第14番、第18番、第23番、第26番、第29番、第30番、第32番の9曲では複数の演奏を収録するなど、20世紀の巨匠たちの名演を聴き比べることができる豪華な構成となっています。

 また、ディアパゾン誌が今回の全集ボックスのために「フランス代表」的な存在として選んだピアニストは、同国屈指のベートーヴェン弾きであるイヴ・ナット。1955年録音の「第11番」と「第16番」が収録されています。
 シリーズ第21弾となるベートーヴェン、選曲、音質改善ともに要注目です!
 
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DIAP135
¥1700
若き日のアルゲリッチ 〜 初期録音集
 ・シューマン:トッカータ ハ長調 Op.7
   録音:1960年
 ・リスト:《3つの演奏会用練習曲》より 第2番ヘ短調「軽やかさ」
 ・リスト:ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調 S.244-6
   録音:1957年
 ・ショパン:スケルツォ第3番嬰ハ短調 Op.39
   録音:1960年
 ・モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467
   ペーター・マーク(指揮)、ケルン放送交響楽団
   録音:1960年
 ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
   録音:1960年
 ・ショパン:練習曲第1番ハ長調 Op.10-1
   録音:1955年
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
ペーター・マーク(指揮)
ケルン放送交響楽団

 ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第135集!女王アルゲリッチ、若き日の初期録音集!

 フランスのクラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリング施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン 〜 ディアパゾンが選んだ決定盤』。
 シリーズに第135集として加わるのは、今年6月に80歳を迎えるピアノの女王マルタ・アルゲリッチが10代の頃、1955年から1960年にかけて録音を行った初期録音集!
 その神童ぶりを遺憾なく発揮していた若き日のアルゲリッチが録音したレパートリーには、自らにとって唯一の録音であるモーツァルトのピアノ協奏曲第21番など貴重なものが多いため、今回のディアパゾンからの新たな復刻は大いに歓迎されることでしょう!
 ディアパゾン・レーベルでお馴染みとなったフランスのマスタリング・スタジオ「Circe」のリマスタリングによる音質向上も楽しみなポイントです。
 
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DIAP134
¥1700

名教師ナディア・ブーランジェの指揮!
 フォーレ:レクイエム

 ・レクイエム
   レリ・グリスト(ソプラノ)、ドナルド・グラム(バリトン)、
   ヴァーノン・デ・タール(オルガン)、コラール・アート・ソサエティ、
   ニューヨーク・フィルハーモニック、ナディア・ブーランジェ(指揮)
   録音:1962年
 ・夜想曲第6番変ニ長調 Op.63
   ジャン=ミシェル・ダマーズ(ピアノ)/録音:1956年
 ・弦楽四重奏曲ホ短調 Op.121
   クレットリ弦楽四重奏団/録音:1928年
 ・ピエ・イエズ(ああ、イエスよ)
   マルタ・アンジェリシ(ソプラノ)、モーリス・デュリュフレ(オルガン)、
   サントゥスタッシュ管弦楽団、アンドレ・クリュイタンス(指揮)
   録音:1951年

ナディア・ブーランジェ(指揮)
ニューヨーク・フィルハーモニック
ジャン=ミシェル・ダマーズ(ピアノ)
クレットリ弦楽四重奏団、他


 ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第134集!ブーランジェ指揮、フォーレのレクイエムがメインプロ!

 ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズの第134集は、名教師としてその名を馳せたナディア・ブーランジェがニューヨーク・フィルハーモニックを指揮した1962年録音の「レクイエム」をメイン・プログラムとするフォーレの作品集!
 ディアパゾン誌はこのナディア・ブーランジェが指揮した1962年の演奏を、数あるフォーレのレクイエムの録音の中でも最高峰と位置付けており、フォーレ作品集の発売に伴う選曲と録音選定へのこだわり窺えます。
 また、器楽、室内楽の作曲家として有名なコンポーザー=ピアニスト、ダマーズが弾いた「夜想曲第6番」、グレットリ弦楽四重奏団の「弦楽四重奏曲」、そしてデュリュフレが参加している「ピエ・イエズ」を収録しており、カップリングの充実度もかなりの高さです。
 



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EPITAGRAPH

UHQCDとは
 新開発の製法により、従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現。
 CD規格に準拠。全てのCDプレーヤーでお楽しみいただけます。
 最高性能のクリスタルディスクに迫る高音質を手軽にお楽しみいただけます。


EPITA 017/8
(2UHQCD)
¥3100→\2890
ニューイヤー・コンサート1954/
 クレメンス・クラウス&ウィーン・フィル【2UHQCD】【限定発売】
クレメンス・クラウス(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  DISC 1 第1部
   ヨーゼフ・シュトラウス:
    ・剣と琴(ワルツ)/・ルドルフスハイムの人々(ポルカ)/
    ・とんぼ(ポルカ)/・休暇旅行で(ポルカ)*
   ヨハン・シュトラウス2 世:
    ・わが家で(ワルツ)/・新ピツィカート・ポルカ*/・ハンガリー万歳(ポルカ)*
  DISC 2  第2部
   ヨーゼフ・シュトラウス:
    ・天体の音楽(ワルツ)/・5月の喜び(ポルカ)/・おしゃべりなかわいい口(ポルカ)*
   ヨハン・シュトラウス2 世:
    ・クラップフェンの森で(ポルカ)/・春の声(ワルツ)/
    ・狩りのポルカ*/・常動曲/・美しく青きドナウ(ワルツ)
   ヨハン・シュトラウス1世:
    ・ラデツキー行進曲
 
 *はアンコールも収録

 これぞ「ニューイヤー・コンサート」のルーツ、元祖となる音源!創始者クレメンス・クラウスとウィーン・フィルによる、「ニューイヤー」全曲録音の最初にしてクラウス最後の「ニューイヤー」、世界初出音盤のマスターからCD化なる!しかも高音質UHQCDで!

 録音:1954年1月1日 ムジークフェラインザール(楽友協会大ホール)、ウィーン(ライヴ)/MONO、国内製造品、46:52 / 53:18、日本語帯・解説付
 Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)

 ウィーンで新年を祝う音楽会、"黄金の間" と称されるムジークフェラインザールで開かれる、ウィーン・フィルの「ニューイヤー・コンサート」はいまや全世界に実況中継されるなどしてすっかりおなじみですが、この「ニューイヤー・コンサート」の創始者こそウィーンが生んだ名指揮者クレメンス・クラウス(1893-1954)。
 1939年の大みそかに原型となる演奏会を指揮したのが最初で、1941年からは元旦の演奏会が恒例となり、クラウスは連合軍に指揮を止められていた46年と47年を除き、54年まで、「ニューイヤー」の指揮台に上り続けました。
 その彼が亡くなる4か月前、最初の全曲録音にして最後の「ニューイヤー」となったライヴ公演の記録であります。

 「天体の音楽」、「春の声」、「美しく青きドナウ」等おなじみのワルツではこの上なく優雅に、かつ上品に指揮してウィーン・フィルの美音を引き出し、十八番の「とんぼ」では空中に漂い舞うとんぼを他にはみられないほど巧みに描写しています。「休暇旅行で」、「ハンガリー万歳」、「狩り」等アップテンポのポルカでは英デッカ/ロンドン録音ではきけないほど生命力豊かにキレキレに演奏!カルロス・クライバーも顔負けの猛スピードぶりです。
 ポルカ作品のうち5曲をアンコール演奏している、最後にアンコール演奏される「ラデツキー行進曲」では今日のような手拍子がないなど、当時の演奏記録としても貴重。ファンならずともたまらない魅力充実のCDとなっております。

 今回の音源は、1989年に日本のMUSENKURANZ(ミューゼンクランツ)というレーベルから世界初出音盤(LP)として発売されていました。このLP の盤おこしでOpus 蔵が2004年にCDを発売(OPK-7006/7)。じつはMUSENKURANZ はエピタグラフ・レーベルの主宰者がおこした自主制作LPのレーベルでかつて主宰者がクレメンス・クラウス・アーカイヴより入手、ラジオ中継収録の放送原盤から作られた音源であることが判明、今回、このLP のマスターテープがついにCD化されます!
 元日11時より開催された「ニューイヤー」。実況中継番組収録のため曲間での猛烈盛大な拍手や曲目紹介のアナウンスが入りますが、当時の様子を伝えて貴重。臨場感も抜群です。
 完全全曲収録のライヴ!「ムジークフェラインから、クレメンス・クラウス指揮のウィーン・フィルで、ノイヤールスコンツェルト(ニューイヤー・コンサート)をお届けしました」旨の最後のアナウンスもカットすることなく、本CDに収録しています。
 
 今回は"高音質CDの決定版"であるUHQCDで発売!限定発売となっておりますのでお早めにお求めください。
 
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EPITA 019
(UHQCD)
¥2900→\2690
ドイツ・レクイエム/
 ブルーノ・ワルター&ウィーン・フィル、
  ゼーフリート、フィッシャー=ディースカウ (1953)

   【UHQCD】【限定発売】
    ヨハネス・ブラームス:ドイツ・レクイエム 作品45
ブルーノ・ワルター(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
エジンバラ音楽祭合唱団

 ワルター&ウィーン・フィルのドイツ・レクイエム、"幻の名盤"ついに国内盤初登場!

 録音:1953年9月8日エジンバラ音楽祭、アッシャーホール、エジンバラ(ライヴ)/Produced by Epitagraph/MONO、国内製造品、66:56、日本語帯・解説・歌詞対訳付

 ブルーノ・ワルターによるブラームス「ドイツ・レクイエム」は5種のライヴ((1)1950年ストックホルム、(2)52年カーネギーにおけるニューヨーク・フィル(NYP)盤、(3)52年ローマ・イタリア放送響盤、(4)53年エジンバラにおけるウィーン・フィル盤、(5)54年カーネギーにおけるNYP 盤)のほか、54年12月にNYPを指揮してセッション録音( 当時のコロンビア・レコード) をのこしていますが、ファンの間で「もっとも感動的で劇的、すごい演奏」と騒がれていた(4)が、ついに国内盤CDで登場します。しかもUHQCDで!

 聖書のドイツ語訳を歌詞に用いたことから、ブラームスの『マタイ』とも言われているこの名曲にワルターは愛着を示していました。
 1950/51年シーズンにブラームスの作品をNYP と録音する機会がありましたが、独唱者と合唱にかかるコストの問題で断念。52年のライヴ、前述の(2)では英語歌唱、(3)はイタリア語歌唱で行われています。
 そして1953年9月にエジンバラ音楽祭で演奏された(4)。ワルターの深く、激しく、重々しい情念のもと、ウィーン・フィルは強靭かつしなやかに美音を響かせ、ゼーフリート、フィッシャー=ディースカウは感動的な歌声!ワルターとの共演は初めてとなったフィッシャー=ディースカウはこのとき28歳。ワルター自身のピアノでリハーサル、指導を受けたときの思い出を『自伝』で語っています。
 音楽祭のため編成された合唱団はイギリスのコーラスの伝統に裏打ちされた立派なもの。第2曲の葬送行進曲、第6曲の「怒りの日」ではオーケストラ、独唱、合唱が一体となった凄まじい迫力の盛り上げを見せ、これを聞くとワルターが最後の年にNYP とセッション録音を残したものの、「ざらついた合唱と混濁したオーケストラの音」(『ブルーノ・ワルター〜音楽に楽園を見た人〜』エリック・ライディング&レベッカ・ペチェフスキー共著、高橋宣也訳、音楽之友社刊2015年)への不満から、生前はレコード発売を許可せず、お蔵入りにした理由もわかるというものです。

 1953年9月8・10日、エジンバラ音楽祭でオール・ブラームスのプロ(ほかに「悲劇的序曲」「ハイドン変奏曲」)で行われた2日間の初日の録音。
 この音源の発売は、これまで一般には入手しがたい米ワルター協会のLP、同系WINGレーベルのCD、アンドロメダのCDしかありませんでした。
 エピタグラフ・レーベルの発売はラジオ中継された放送原盤より復刻されたテープからのCD化で、一般市販での発売、国内盤初登場になります!
 音質は復刻につきまとうノイズこそ少し残っているものの、高域の伸び、低域の重厚さ等、比較的良好で鮮明な音。しかも"高音質CDの決定版" であるUHQCDで発売!
 限定発売となっておりますのでお早めにお求めください。
  




GRAND SLAM



GS 2236
¥2700
オークレールのモーツァルト復刻!ベートーヴェンのソナタ「春」
 モーツァルト:
  (1)ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218
  (2)ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219
  (3)ベートーヴェン:
   ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 Op.24「春」
    (ボーナス・トラック)
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
(1)(2)マルセル・クーロー指揮、
 シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
(3)ジュヌヴィエーヴ・ジョワ(ピアノ)

 2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ。オークレールのモーツァルト、鮮度抜群で復刻!ベートーヴェンのソナタ「春」(LPからの復刻)も注目!

 録音:(1)(2)1961年12月/シュトゥットガルト、リーダーハレ (3)1964年頃/日本語帯・解説付
 使用音源:(1)(2)Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ) (3)MUSIQUE et CULTURE MC 3003 GU (LP)
 録音方式:ステレオ(録音セッション)

 ■制作者より
 オークレールが弾いた2曲のモーツァルトについては、説明不要かと思います。
 2トラック、38センチのオープンリール・テープから最忠実にマスタリングを施した音質は驚くほど新鮮で、オークレールのしたたるような美音がこれでもかと迫って来ます。
 ボーナス・トラックにはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ「春」を加えました。この演奏も恐ろしく生き生きとして明るく、しなやかであり、「春」の屈指の名演と言えます(ジョワのピアノも素晴らしい!)。
 しかも、LP復刻ながらテープ復刻のようにノイズレスであるのも嬉しいところです。今年の上半期、制作者の一押しです。(平林直哉)
 



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ORFEO



C200062
(2CD)
¥2700→\2490
ヨハン・シュトラウスII世、唯一の本格歌劇、貴重な録音
 1975年10月27日のライヴ

  ヨハン・シュトラウス II世(1825-1899): 歌劇《騎士パズマン》 全3幕

  ルードヴィヒ・フォン・ドーツィ: 台本
  ヤーノシュ・アラニーの小説「ロヴァークのパズマン」: 原作
 【CD1】
  1-16. 第1幕/
  17-21. 第2幕 情景
 【CD2】
  1-5. 第2幕(続き)/
  6-14. 第3幕
 
 ボーナス・トラック: バレエ音楽全曲
  15. 第1番: ポルカ 
  16. 第2番:Andante grazioso–ワルツ
  17. 第3番:チャールダーシュ
 騎士パズマン..エベルハルト・ヴェヒター(バス)、
 アンジューのカール・ロベルト:ハンガリー王..ヨゼフ・ホップファーヴィーザー(テノール)、
 王妃..ソーナ・ガザリアン(ソプラノ)、エヴァ..トゥルデリーゼ・シュミット(メゾ・ソプラノ)、
 ロドモンテ..アルトゥール・コーン(バリトン)、オモデ..ホルスト・ヴィッチェ(テノール)、
 グンディ..アクセル・ガル(メゾ・ソプラノ)、ミシュー..ペーター・ドラホシュ(テノール)、
 ウィーン放送合唱団(指揮..ゴットフリート・プラインファルク)、ウィーン放送交響楽団ハインツ・ワルベルク(指揮)、
 【ボーナス・トラック】..MARCO POLO 8.223245より
  スロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団、アルフレート・ヴァルター(指揮)

 録音1975年10月27日(ライヴ) ウィーン・ムジークフェライン(オーストリア)..CD1,CD2:1-14
 1993年8月26-30日 Kosice, House Of Arts(チェコ)..CD2:15-17

 【"ワルツ王"ヨハン・シュトラウスII世、唯一の本格歌劇!】
 家臣パズマンの領地に出かけたハンガリー王、ついついパズマンの美しい妻の額にキスしてしまいました。それを知って激怒したパズマンは裁判官に直訴、するとパズマンも逆に王妃にキスしてもよいと判決を受けます。王は怒りますが、王妃はそれを許し、自らパズマンの額にキスをします。

 400人もの犠牲者を出したウィーン・リング劇場の大火災が引き金となり、オペレッタの人気が低迷。市民たちは他の娯楽を求めていました。
 そこで当時、宮廷劇場のディレクターを務めていたヴィルヘルム・ヤーンはヨハン・シュトラウスII世に重厚な『グランド・オペラ』の作曲を依頼、シュトラウスは3年の推敲を経て、歌劇《騎士パズマン》を書き上げました。
 1892年の元日に初演され、ウィーン宮廷歌劇場でツィンバロムが初めて使用された記念碑的作品であるにもかかわらず、前述の通り内容は月並みであり、結局、この作品は人気を獲得することなくお蔵入りになってしまいました。
 しかし、全編に施された音楽はさすがシュトラウス、とりわけ第3幕に挿入されたバレエ音楽は大好評を博し、中でも「チャールダーシュ」は独立した作品として現在でも愛されています。
 この録音は1975年10月27日のライヴ。日本でもおなじみのハインツ・ワルベルクの軽快な指揮のもと、エベルハルト・ヴェヒターが題名役を熱唱。他の歌手たちが脇を固めています。
 また、本編では省略されてしまったバレエ音楽は、1993年に別録音されたアルフレート・ヴァルター指揮の演奏を補完、作品を完全なものに仕上げています。
 


<映像>


ARTHAUS MUSIK(映像)

 生産中止となっていた《ジークフリート》(DVD)と《神々の黄昏》(BD)が、再生産される見込みとなりました(代理店)

10 9406DVD
(2DVD)
¥5400
※再生産
ワーグナー:楽劇≪ジークフリート≫全曲
 (舞台祝典劇≪ニーベルングの指輪≫第2夜)
シュターツカペレ・ワイマール、
カール・セント・クレア(指揮)
ジョニー・ファン・ハル(テノール/ジークフリート)
フリーダー・アウリッヒ(テノール/ミーメ)
トーマス・メーヴェス(バリトン/ヴォータンまたの名をさすらい人)
マリオ・ホフ(バリトン/アルベリヒ)
妻屋秀和(バス/ファフナー)
キャスリーン・フォスター(ソプラノ/ブリュンヒルデ)
ハイケ・ポルシュタイン(ソプラノ/ 森の小鳥)
ナディーネ・ヴァイスマン(アルト/エルダ)
エリカ・クレーメル(グラーネ) 、ほか

 演出:ミヒャエル・シュルツ/装置: ディルク・ベッカー/衣装: ルネ・リスターダル/ドラマトゥルギー:ヴォルフガンク・ヴィラシェック/
 収録:2008年ドイツ、ワイマール国民劇場(ライヴ)/画面:16:9/NTSC、音声:PCMステレオ、DD5.1、字幕:伊英独仏西日、251分、リージョン:All
 映像監督:ブルックス・ライリー
 

10 9411BD
(Blu ray)
¥5400
※再生産
ワーグナー:楽劇≪神々の黄昏≫全曲
 (舞台祝典劇≪ニーベルングの指輪≫第3夜)
シュターツカペレ・ワイマール、
カール・セント・クレア(指揮)
ノルベルト・シュミットベルク(テノール/ジークフリート)
マリオ・ホフ(バリトン/グンター)
トーマス・メーヴェス( バリトン/アルベリヒ)
レナトゥス・メツァール(バス/ハーゲン)
キャスリーン・フォスター(ソプラノ/ブリュンヒルデ)
マリエッタ・ツムビュルト(ソプラノ/グートルーネ)
ナディーネ・ヴァイスマン(アルト/ヴァルトラウデ/エルダ)
クリスティーネ・ハンスマン(メゾ・ソプラノ/ 第1のノルン)
ナディーネ・ヴァイスマン(アルト/第2のノルン)
ヴォークリンデ..ジロナ・ミヒェル(ソプラノ第3のノルン)
スーザン・ギュンター=ディスマイヤー(ソプラノ/ヴェルグンデ/ワルキューレ)
クリスティアーネ・バッセク(メゾ・ソプラノ/フロスヒルデ/ワルキューレ)
エリカ・クレーメル(グラーネ)、ほか

 演出:ミヒャエル・シュルツ/装置: ディルク・ベッカー/衣装: ルネ・リスターダル/ドラマトゥルギー:ヴォルフガンク・ヴィラシェック/
 収録:2008年ドイツ、ワイマール国民劇場(ライヴ)/画面:1080i/16:9/Full HD、音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.1、字幕:伊英独仏西日、277分、リージョン:All
 映像監督:ブルックス・ライリー














4/22(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ANIMA RECORDS



ANM 210101
¥2600
期待の若手コントラバス奏者、
 サミュエル・ギュルヴィッチのデビュー・アルバム
伝説のコントラバス奏者ゲリー・カーも録音に参加
コントラバスによる愛と悲しみのアリア集
 1.グリンカ:誘理由なく私を誘うな
 2.ラフマニノフ:ここは素晴らしい場所
 3.ビゼー:耳に残るは君の歌声(「真珠採り」より)
 4.グルック:メロディ
 5.J.S. バッハ:G線上ののアリア
 6.プッチーニ:歌に生き 恋に生き(「トスカ」より)
 7. 民謡:ロンドンデリー
 8.シューマン:春の歌
 9.プッチーニ:誰も寝てはならぬ(「トゥーランドット」より)
 10.サン=サーンス:あなたの声にわが心は開く( 「サムソンとデリラ」より)
 11.モーツァルト:
    アリア「ああ、私にはわかる、消え失せてしまったことが」(「魔笛」より)
 12.プッチーニ:私のお父さん(「ジャンニ・スキッキ」より)
 13. ヘンデル:アリア
 14.フトロー:夏の名残のばら
 15.ワーグナー:夕星の歌(「タンホイザー」より)
サミュエル・ギュルヴィッチ
 (大川瑳武)( コントラバス)
ゲイリー・カー(コントラバス:4,7,8,)
ミッシャ・ダチッチ(ピアノ)

 伝説のコントラバス奏者ゲリー・カーも参加!期待の若手コントラバス奏者、サミュエル・ギュルヴィッチ(大川瑳武)のデビュー・アルバム!!

 伝説のコントラバス奏者ゲリー・カーも録音に参加している、期待の若手コントラバス奏者サミュエル・ギュルヴィッチ( 大川瑳武) のデビュー・アルバムがフランスのanima recordsよりリリースされます。
 サミュエル・ギュルヴィッチは、東京藝術大学を卒業。数々のコンクールでの受賞歴があり、これまでにコントラバスを永島義男、池松宏、吉田秀、ゲーリー・カー、各氏に師事。
 内容は、世界で歌い継がれている名アリアや名歌曲をコントラバスの迫力ある音色、時には柔らかく優しい音で奏でます。
 2016年7月ゲーリー・カー氏より、彼が使用していた弓を譲り受けるなど親交が深い名コントラバス奏者ゲリー・カーとのデュオやセルビアの実力派ピアニストミッシャ・ダチッチとの共演で華やかにデビュー・アルバムを飾ります。



 これまでは日本名「大川瑳武」で活動していたようだが、本人のツイッターに「皆様に名前についてお話したいことがあります。私の祖父はロシア革命の時にロシアからイランへ亡命したユダヤ人でした。色々な関係者の方々と話し合い、活動する上で祖父の本当の姓を名乗ることになりました。外国名のサミュエル・ギュルヴィッチとして、これからも宜しくお願い致します。」とあったので、これからはサミュエル・ギュルヴィッチとなるようだ。


大川 瑳武
1996年東京生まれ。10歳よりコントラバスの魅力に心を奪われ永島義男氏に師事。2012年に東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校に入学。第23回日本クラシック音楽コンクールコントラバス部門第2位。第19回コンセールマロニエ21弦楽器部門第3位。第5回秋吉台音楽コンクールコントラバス部門第2位。第1回岐阜国際コンクール第1位。これまでにコントラバスを永島義男、池松宏、吉田秀、Gary Karr、の各氏に師事。2016年7月にGary Karr氏に才能を認められ、彼が使用していた Lucchiの弓を授与される。

 



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APARTE



AP 247
¥2700→\2490
シュテファン・ゴットフリート
 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのシューベルト第2弾

 (1)ハイドン:交響曲第99番変ホ長調HobⅠ:99
 (2)シューベルト:交響曲第5番変ロ長調D.485
シュテファン・ゴットフリート(指揮)
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス

 極上のウィーンの響き。ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのハイドンとシューベルト

 アーノンクール夫妻が1953年に設立したウィーン・コンツェントゥス・ムジクス。アーノンクール没後はシュテファン・ゴットフリートが首席指揮者を務め、2018年にシューベルトの「未完成」交響曲4楽章版のCD(AP189)で注目されました。

 「未完成」に次ぐCD 第2弾では、シューベルトの交響曲第5番とハイドンの交響曲第99番のユニークなカップリングに挑戦。
 ハイドンの交響曲第99番は興行師ザロモンの依頼による「ザロモン・セット」の1つで1793年の作。クラリネット、トランペット、打楽器などを用いている点が新しく、モーツァルトの音色への近似が感じられます。
 実際モーツァルト没後の作品で、彼への追悼を指摘する研究者もいます。

 シューベルトの交響曲第5番は1816年、19歳の作。シューベルトならではの旋律美にあふれていますが、書法的には古典派の影響も色濃く残っています。
 ハイドンの99番とは進歩性と遊び心、作曲技法の近似性と感情など共通点の多さを示唆してくれます。

 ゴットフリートとウィーン・コンツェントゥス・ムジクスはアーノンクール仕込みの精緻なアンサンブルと生命力に満ちた推進力で極上のウィーン・サウンドを満喫させてくれます。




シュテファン・ゴットフリート
コンツェントゥス・ムジクス・ウィーン
 シューベルトの(未)完成

 AP 189
¥2700→\2490
シュテファン・ゴットフリート
コンツェントゥス・ムジクス・ウィーン
 シューベルトの(未)完成!
コンツェントゥス・ムジクス・ウィーン
フローリアン・ベッシュ(バス=バリトン)
トーマス・フェオドロフ(コンサート・マスター)
シュテファン・ゴットフリート(指揮)
  ・ブラームス、ヴェーベルンによるオーケストラ編曲版の歌曲
   「涙の雨」(「美しき水車小屋の娘」第10曲/ヴェーベルン編)/
   「道しるべ」(「冬の旅」第20曲/ヴェーベルン編)/「メムノン」D541(ブラームス編)/
   「ひめごと」 D719(ブラームス編)/「肖像」(「白鳥の歌」第9曲/ブラームス編)/
   「タルタルスの群れ」D583(ブラームス編)/「君は憩い」D776(ヴェーベルン編)

  ・交響曲第7番(未)完成 D759
   第1楽章:アレグロ・モデラート
   第2楽章:アンダンテ・コン・モート
   第3楽章(スケルツォ):アレグロ/シューベルトのスケルツォ(スケッチ)に基づく
    (2015年、ニコラ・サマーレ&ベンヤミン=グンナール・コールス補完)
   第4楽章(フィナーレ):アレグロ・モデラート/

 コンツェントゥス・ムジクス・ウィーン、新音楽監督での新録音!シューベルトの(未)完成!

 録音:2018 年4 月27&28 日、ウィーン楽友協会(大ホール)(ライヴ)/66'24

 アーノンクールが1953 年に妻と設立したコンツェントゥス・ムジクス・ウィーン。2016 年にアーノンクールが亡くなったあと初めて、彼らがCD をリリースします。
 現在、アーノンクールとオペラでも共演し信頼厚かったステファン・ゴットフリートが音楽監督(首席指揮者)を務め、モザイク弦楽四重奏団でもおなじみのエーリヒ・ヘーバルト(コンサート・マスター)、アンドレア・ビショフ(第2コンサートマスター)と共に楽団を牽引しています。

 彼らが取り上げたのはシューベルト。世界的バリトンのフローリアン・ベッシュをソリストに迎え、シューベルトの歌曲をブラームスとヴェーベルンがオーケストラ伴奏版に編曲したものと、シューベルトの未完成交響曲を、4 楽章構成で演奏したもの(第3 楽章は、シューベルトが残したスケッチを、作曲家のニコラ・サマーレと音楽学者のベンヤミン=グンナール・コールスが補完したもの、そして第4 楽章はロザムンデの間奏曲、という構成)、というなんとも注目のプログラムです。
 ベッシュの歌唱は余裕たっぷりで精確無比なディクションと詩の世界を雄大なスケールで描いており、オーケストラ伴奏でその世界もより一層引き立つような素晴らしいもの。未完成では、アーノンクールによって培われた精緻なアンサンブルが炸裂。第1 楽章での管楽器のクリアな発音など、ちょっと驚かされるほど。第3 楽章と第4 楽章も実に自然に流れており、ひとつのあり方として理想的名演が誕生したといえるでしょう。

 ウィーン楽友協会の会場いっぱいに響き渡るサウンドが心地よくとらえられており、まるでホールにいるような迫力ある演奏が楽しめます。コンツェントゥス・ムジクス・ウィーンの新たな時代の始まりを告げる、実に鮮やかなシューベルトの登場です!


 




ARS MUSICI

232272
【旧譜】
¥2200
J.S.バッハ(1685-1750):
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのソナタ集

  フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1038
    (ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロ版)、
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第1番 ト長調 BWV1027、
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第2番 ニ長調 BWV1028、
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第3番 ト短調 BWV1029
エッケハルト・ウェーバー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロバート・ヒル(ラウテンヴェルク)

 バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタをラウテンヴェルクと共に!

 フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタは編曲版となっていますが、その後に収録されている3つのヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタは、1740年頃に作曲されたもので、バッハ自身が所有していたラウテンヴェルク(チェンバロと似ているが、金属弦ではなくガット弦を用いた楽器)を使用して作曲されたものでした。
 ロバート・ヒルはラウテンヴェルクのレプリカ楽器を使用し、今回の録音を行っています。それによりエッケハルト・ウェーバーのヴィオラ・ダ・ガンバの音色との一体感をより出すことに成功し、作曲された当時の響きを再現しています。

 ※録音:1997年11月(フライブルク、ドイツ)
 
 

232364
【旧譜】
¥2200

マーラー:歌曲集
 最後の7つの歌
 子供の魔法の角笛

トーマス・E・バウアー(バリトン)
ウタ・ヒールシャー(ピアノ)


 ドイツ人歌手のトーマス・E・バウアーの活躍は目覚ましく、これまでにアーノンクールやメータ、ブロムシュテットなどと共演し、ベルリン・フィルやウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管などの主要なオーケストラのコンサートにも出演しています。
 また、ペンデレツキやノーノ、リームといった現代作曲家の作品に多数出演しており、その歌唱力は高く評価されています。
 今回のマーラーでもその実力をいかんなく発揮し、堂々たる演奏を聞かせてくれています。

 ※録音:2002年10月(フライブルク、ドイツ)
 
 
232373
【旧譜】
¥2200
ゲオルク・ベーム(1661〜1733):オルガン作品集 Vol.2 ヨゼフ・スルイス(パイプ・オルガン)
 前奏曲とフーガ ハ長調、コラール変奏曲「キリストよ、あなたは日と光である」、
 コラール「キリストは死の縄目につながれた」、前奏曲とフーガ イ短調、
 コラール「天にまします我らが父よ」、コラール「天にまします我らが父よ」、
 コラール「われらはキリストを讃うべし」、コラール・パルティータ「愛する神にすべてをまかす者」、
 コラール変奏曲「深き困窮より、われ汝に呼ばわる」、前奏曲 ヘ長調、カプリッチョ ニ長調、
 コラール「讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ」、前奏曲とフーガ ニ短調

 ドイツのオルガン音楽を語る上で絶対に外せないのが、ゲオルク・ベームです。ベームはリューネブルクの聖ヨハネ教会のオルガニストでしたが、ちょうど同時期にJ.S.バッハも同地に滞在しており、ベームの作品から影響を受けたと考えられています。そのベームの作品を、当時最も有名なオルガン制作者のひとりであったアルプ・シュニットガー作のオルガンで堪能できるアルバムです。

 パイプ・オルガン/使用楽器:アルプ・シュニットガー1701年制作

 ※録音:2002年7月(アイトハイゼン、オランダ)
 




AYROS

AYCD07
¥2600
パッセジャータ・ムジカーレ(音楽の散歩)〜 レオナルド・ダ・ヴィンチ アルタ(古楽アンサンブル)
 RE LA SOL MI FA SOL(レオナルド・ダ・ヴィンチの判じ物による)*
 Trionfo de Bacco e Ariadna (ロレンツォ・イル・マニーフィコの詩、《フィレンツェのアリア》の音楽による)*
 バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470-1535):Ostinato vo' seguire
 L'amore la sol mi fa remirare(レオナルド・ダ・ヴィンチによる)*
 フランチェスコ・パタヴィーノ(1478-1556)Dilla dal Aqua、Un cavalier di Spagna
 ジョアン・アントニオ・ダルツァ(fl.1508):Calata alla spagnola
 Venere "Vera la Schiuma", canto ad lyram(アンジェロ・ポリツィアーノの詩による)*
 Romanesca − chi vuol bevere − Pesaro Ms(アンジェロ・ポリツィアーノのテキストによる)*
 Ben venga Maggio (アンジェロ・ポリツィアーノのテキストによる)
 ジョスカン・デ・プレ(1450-1521):Mille regretz(千々の悲しみ)
 L'amore mi fa solazzare(レオナルド・ダ・ヴィンチの判じ物による)*
 Ingenio musicale(レオナルド・ダ・ヴィンチによる)*
 マルケット・カーラ(1470-1525):Non e tempo d'aspettare
 クローダン・ド・セルミジ(1490-1562) / ピエール・アテニャン(1494-1552):Tant que vivray
 クローダン・ド・セルミジ:J'attends secours(ヴィオラ・オルガニスタ)
 クローダン・ド・セルミジ:J'attends secours(ヴァージナル)
 クレマン・ジャヌカン(1485-1558):L'amour, la mort et la vie
  *グスターボ・ガルジウロによる編曲

 レオナルド・ダ・ヴィンチが考案した幻の楽器「ヴィオラ・オルガニスタ」を再現!

 ☆レオナルド・ダ・ヴィンチのエニグマ(謎)に触発された音楽集!
 ☆レオナルドの考案した幻の楽器「ヴィオラ・オルガニスタ」を使用!

 ルネサンス音楽を中心とした古楽の普及に力を入れているアンサンブル、アルタ(ALTA)による、レオナルド・ダ・ヴィンチをテーマにしたコンピレーション・アルバム!
 レオナルドのなぞかけに基づく楽曲と、15〜16世紀の作曲家による器楽曲、声楽曲を集め、雰囲気たっぷりの上質な演奏を聞かせます。使われている楽器は、コルネット、ポンマー、リコーダー、リラ・ダ・ブラッチョ、ヴァージナル、リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバなど。
 さらに、レオナルドが考案した幻の楽器「ヴィオラ・オルガニスタ」が用いられているのもポイント。
 レオナルドのスケッチから再現されたヴィオラ・オルガニスタは、弦をこするためのホイールが内蔵されたハープシコードのような見た目の楽器で、オルガン+ヴィオラ・ダ・ガンバのような不思議な音色が特徴です。演奏はこの楽器を再現・製作した人物として有名なスラウォミール・ズブリツキ本人が行っています。

 レオナルド・ダ・ヴィンチの作曲した曲は残っていませんが、彼のノートには多くのスケッチや論説の断片のほかに、判じ物や音楽のなぞなぞが書かれています。
 レオナルドの音楽ゲームは単なる音符ではなく、我々にも馴染み深いグイード・ダレッツォのソルミゼーション(ドレミファソラシド)に従って文章にもなっており、テキストの意味を解読して形にすると、信じられないほど力強く、催眠的でノスタルジックなメロディーになるのです。

 ※録音:2020年2月、ワルシャワ国立美術館メインホール(ポーランド、ワルシャワ)
 
 
AYCD06
¥2600
ジャコモ・ゴルザニス:
 リュートのためのタブラチュアの書(1567)(全曲)
ミケーレ・カレカ(リュート)
  パッセメッツォ・アンティコ 第1番〜第12番/パッセメッツォ・モデルノ 第1番〜第12番/
  Se io vegio o dormo sempre penso a tene/Duca ve voio dir una novella/
  Tre giorni fa che mi dicesti Vieni vieni/Da mo fallano son gia stato morto/
  Bella che tieni li capelli d'oro/Recercar/Donna io te amo non mi far morire

 16世紀イタリアのリュート奏者、ジャコモ・ゴルザニス(ca.1525-after 1574)の《リュートのためのタブラチュアの書 Libro de intabolatura de liuto》を、曲順も正確に全曲収録した世界初録音。
 この曲集は、ルネサンス期のモードとシンプルなカデンツァ、ディミニューション(縮小)を用いてすべてのフレットを探索する舞曲のサイクルで構成されており、オクターブの半音ごとに作曲された音楽の最初期の例として知られています。
 全24曲のほか、いくつかの「ナポリターナ」と「リチェルカーレ」を収録。演奏はイタリア・ローマ出身のリュート奏者、ミケーレ・カレカ。ソリストまたは室内楽奏者として、ドイツ・グラモフォンやドイツ・ハルモニア・ムンディ、CPO、ブリリアント・クラシックスなど、数多くのレーベルで録音を行っており、2017年にもゴルザニスのリュート作品集をリリースしています。

 ※録音:2019年7月(イタリア、スペッロ)
 
 

LWC1210
¥2600
画家の秘密 ベッティーナ・スミス(メゾソプラノ)
ヤン・ヴィレム・ネレケ(ピアノ)
 ヘンリエッテ・ボスマンス(1895−1952):画家の秘密
 ルイーゼ・グレーガー(1862−1944):春が手招きする Op.19、荒れ野の上を、わたしの両目をふさいでくれ
 リリ・ブーランジェ(1893−1918):4つの歌
 レベッカ・クラーク(1886−1979):喜びという名の幼な子、六月のたそがれ、八時
 セシル・シャミナード(1857−1944):来て, わたしの恋しいひと
 アンナ・クラーマー(1873−1968):2つの夜想曲
 ボルグヒル・ホルムセン(1865−1938):ふしぎな明るい夜に Op.14 no.1、悲しみがそこにある Op.14 no.3
 アンナ・クラーマー(1873−1968):ライラック Op.2 no.2、覚えているか? Op.2 no.5、狩の角笛の響き Op.4 no.6
 マルグリート・カナル(1890−1978):ここではリラがみな萎れ
 ポルドフスキ(レジヌ・ヴィエニアフスキ)(1879−1932):憂愁、セレナード、ひそやかに、草の上で
 ヘンリエッテ・ボスマンス(1895−1952):くず屋の歌

 ガブリエル・フォーレの歌曲を特集した『まぼろし(Mirages)』(LWC1146)をリリースしたノルウェーのメゾソプラノ、ベッティーナ・スミス Bettina Smith とオランダのピアニスト、ヤン・ヴィレム・ネレケ Jan Willem Nelleke のデュオの第2作。女性作曲家たちの書いた、どちらかというと忘れられたか、めったに演奏されない歌曲が歌われます。
 アルバム・タイトルにとられた《画家の秘密(The Artists's Secret)》は、オランダの作曲家ヘンリエッテ・ボスマンス Henriette Bosmans(1895−1952)が、自分の血で絵を描くという秘密をもっていた画家を詠んだオリーヴ・シュライナーの詩に作曲した作品です。
 「‛&彼は埋葬された‛&そして、何があったか。しばらくすると画家は忘れられ、作品は生きながらえた」。ボスマンスの曲は、もう1曲、ジュール・ジュイの詩をテクストにした《くず屋の歌》がアルバムの最後に歌われます。
 そのほかの作曲家は、ドイツのルイーゼ・グレーガー Luise Greger(1862−1944)、フランスのリリ・ブーランジェ Lili Boulanger(1893−1918)、セシル・シャミナード Cecile Chaminade(1857−1944)とマルグリート・カナル Marguerite Canal(1890−1978)、イギリスのレベッカ・クラーク Rebecca Clarke(1886−1979)とポルドフスキ Poldowski(レジヌ・ヴィエニアフスキ Regine Wieniawski)(1879−1932)、オランダのアンナ・クラーマー Anna Cramer(1873−1968)、ノルウェーのボルグヒル・ホルムセン Borghild Holmsen(1865−1938)。彼女たちが、どういった「秘密」をもって芸術家曲というジャンルに挑んだかが探られていきます。

 ※録音:2019年11月19日−21日、ソフィエンベルグ教会(オスロ)
 




ET’CETERA


KTC1710
¥2600

エロインヌ
 ポール・モーリス:ヴォリオ(Volio)、プロヴァンスの風景
 ジャニーヌ・リュエフ:ソナタ、シャンソンとパスピエ
 ルーシー・ロベール:常動曲、カデンツァ

アンネリース・フリースヴェイク(サクソフォン)
マルク・トクソペウス(ピアノ)


 シレーネ・サクソフォンQのメンバー、フリースヴェイク!3人のフランスのヒロインをオマージュ!

 ☆シレーネ・サクソフォン・クヮルテットのメンバー、アンネリース・フリースヴェイク!
 ☆パリ音楽院で学び、教えたフランスの3人の女性作曲家!

 ヘンデルの「水上の音楽」の鮮烈なサクソフォン・アレンジ・アルバム(KTC 1661)で話題を呼んだオランダの麗しきサクソフォン四重奏団、シレーネ・サクソフォン・クヮルテットのメンバーを務めるアンネリース・フリースヴェイクのソロ・アルバムもEt'ceteraからリリース。
 シレーネ・サクソフォン・クヮルテットの他に、ロディオン・トリオの創設メンバーとして、またロイヤル・コンセルトヘボウ管やオランダ放送フィル、オランダ管などオランダの主要オーケストラ、現代音楽アンサンブル「Asko|Schonberg」との共演など、素晴しいテクニックと魅惑的なサウンドを駆使して活動しています。
 「Heroines(エロインヌ/ヒロインズ)」は、アムステルダム音楽院の修士課程で出会いデュオ活動を続けてきたマルク・トクソペウスとともに贈る、3人のフランスのヒロインへのオマージュ。
 ともにパリ国立高等音楽院で同じ教授について学び、卒業後は同音楽院の教授となった3人の女性作曲家、ポール・モーリス(1910-1967)、ジャニーヌ・リュエフ(1922-1999)、ルーシー・ロベール(1936-2019)をフィーチャーしています。
 
 

KTC1702
¥2600
ベルギーの名女流チェリスト、ヴィヴィアーヌ・スパノゲ
フランスのチェロ・ソナタ集

 ジャン・ユレ:
  チェロとピアノのための1楽章のソナタ 嬰ヘ短調(1903)
 エルネスト・ショーソン:
  チェロとピアノのための小品 ハ長調 Op.39(1897)
 ジャンヌ・バルビリオン:
  チェロとピアノのための1楽章のソナタ・シンテティク(1930)
 ヴァンサン・ダンディ:
  チェロと管弦楽もしくはピアノのための歌(Lied)
   変ロ長調 Op.19(1885)
 ジョゼフ=ギィ・ロパルツ:
  チェロとピアノのためのソナタ第2番 イ短調(1918-1919)

ヴィヴィアーヌ・スパノゲ(チェロ)
ヤン・ミキエルス(ピアノ)


 ブリュッセル王立音楽院で教鞭を執り、堀米ゆず子との共演でも知られるベルギーの名女流チェリスト、ヴィヴィアーヌ・スパノゲ。
 シュニトケやガリーナ・ウストヴォーリスカヤのアルバムでも共演してきた、ベルギーの才人ピアニスト、ヤン・ミキエルスとは次なる共演盤は、ベルギーとフランスのベル・エポック(1880年〜1914年頃の良き時代)の密接な関係を振り返る、フランスのチェロ・ソナタ集。ダンディ、ロパルツ、ユレ、ショーソンなどの不当に忘れられた薫り高き名品たちに、新たに命を吹き込みます。
 
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KTC1705
¥2600→\2390

知的で優しく、まるで聴き手をふんわり包んでくれるような
 ヤスパー・シュヴェッペ、シューベルトの『白鳥の歌』

 シューベルト:白鳥の歌

ヤスパー・シュヴェッペ(バリトン)
福田理子(フォルテピアノ)

 オランダの主要な合唱団のメンバーとして活躍し、オランダ室内合唱団の芸術コーディネーターも務めるバリトン歌手、ヤスパー・シュヴェッペ。
 オーボエ奏者からフォルテピアノ奏者へと転向した日本人ピアニスト、福田理子のフォルテピアノ伴奏で歌うシューベルトは、『冬の旅』(KTC1534)、『美しき水車小屋の娘』(KTC1653)の録音に続き『白鳥の歌』もリリースされ、シューベルトの「三大歌曲集」が完成。
 更に、「3大歌曲」に留まらず、将来的には歌曲王シューベルトが書いた600程のリートすべてを録音するという偉大な目標も設定しているとのことです。

 知的で優しく、まるで聴き手をふんわり包んでくれるようなヤスパー・シュヴェッペの歌声、きっと魅了されると思います。



旧譜
ヤスパー・シュウェップが歌うシューベルト
《冬の旅》、 《美しき水車小屋の娘》


 KTC 1534
\2600→\2390
シューベルト:歌曲集 《冬の旅》 D.911 ヤスパー・シュウェップ(バリトン)
福田理子(フォルテピアノ)
福田理子が弾くコンラート・グラーフ1830年製のフォルテピアノによるもの。
 ※録音:2014年10月、スタジオ・エドウィン・ベウンク(オランダ)


 KTC 1653
\2600→\2390
シューベルト:歌曲集 《美しき水車小屋の娘》 ヤスパー・シュヴェッペ(バリトン)
福田理子(フォルテピアノ)

福田理子がエドウィン・ベウンク・コレクションの貴重な歴史的楽器、コンラート・グラーフ1827年製のフォルテピアノを弾いています。

 ※録音:2017年11月、エドウィン・ベウンク・スタジオ(オランダ)


 




ALPHA



ALPHA737
¥2700
コダーイ: ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op. 7/
 ドヴォルザーク: ピアノ三重奏曲 第4番 Op. 90 「ドゥムキー」

  コダーイ(1882-1967):
   1-3. ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op. 7
  ドヴォルザーク(1841-1904):
   4-9. ピアノ三重奏曲 第4番 Op. 90 「ドゥムキー」
   10. 「ドゥムキー」 III (初稿/断片)
バルナバーシュ・ケレメン(ヴァイオリン)、
ニコラ・アルトシュテット(チェロ)、
アレクサンダー・ロンクヴィヒ(ピアノ)‛&4-10
NYCX-10224
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音: 2020年7月 聖ニコラス教会、ロッケンハウス ※ 国内盤には日本語解説付き

 【激しい躍動と高い緊張、そして歌謡性で聴かせるロッケンハウスのコダーイとドヴォルザーク】
 ドイツ・フランス系チェリストのニコラ・アルトシュテットはピリオド楽器とモダン楽器いずれも弾きこなす才人。
 ジョヴァンニ・アントニーニ指揮イル・ジャルディーノ・アルモニコやグスタボ・ドゥダメル指揮ウィーン・フィルと共演し、サロネンの新作チェロ協奏曲初演では作曲者からソリストに招かれるなど現役作曲家の信頼も篤く、更にウィーンのハイドン・フィルの音楽監督兼指揮者としてピリオド・スタイルを取り入れた鮮やかな演奏を聴かせ...と今最もボーダーレスな活躍を見せています。
 その彼が2012年から音楽監督を務めるロッケンハウス音楽祭とALPHAとのプロジェクト、2020年のグラモフォン・アウォード室内楽部門を受賞したバルトークとヴェレシュの作品集に次ぐアルバムが登場。
 音楽祭常連のバルナバーシュ・ケレメンとのデュオによるコダーイは、楽器がゴリっと鳴るような激しさの冒頭から耳を奪われますが、全編に漲る緊張感と、特にケレメンが故国の大作曲家に寄せた共感が心地よい、聴き応えのある出来栄えです。
 やはり音楽祭でお馴染みのアレクサンダー・ロンクヴィヒが加わったドヴォルザークは、スラヴ色の強いメロディの歌謡性やリズムの躍動感が素晴らしい演奏。この「ドゥムキー」には、最後に第3楽章の初稿(未完)という興味深いおまけも収録されています。

 
 



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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS040
(2CD)
¥4200→\3890
ミリアム・リニョル
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
 バス・ド・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)による
  『無伴奏チェロ組曲』(全6編)

   【CD 1】
    1-6. 組曲 第3番 ハ長調 BWV 1009
    7-12. 組曲 第2番 ニ短調 BWV 1008
    13-18. 組曲 第4番 ヘ長調 (原調 変ホ長調) BWV 1010
   【CD 2】
    1-6. 組曲 第6番 変ロ長調 (原調 二長調) BWV 1012
    7-12. 組曲 第5番 ハ短調 BWV 1011
    13-18. 組曲 第1番 ト長調 BWV 1007
ミリアム・リニョル
 (バス・ド・ヴィオール
  〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
NYCX-10225
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4950

 録音: 2020年11月16-21日 シテ・デ・ラ・ヴォワ、ヴェズレー、 ※ 国内盤には日本語解説付き


【フランスの宮廷楽器ヴィオールによる、フランス式組曲の無伴奏!】

 バッハの『無伴奏チェロ組曲』は、イタリア由来の楽器であるチェロのための作品ながら、ヴェルサイユに宮廷を構えたフランス王室に由来するフランス流の舞踏組曲形式で構成されています。17世紀にリュートやヴィオール、クラヴサンなどの演奏家=作曲家たちが好んだ形式ですが、この点について徹底してフランス古楽の側からアプローチを試みたユニークかつ高水準なアルバムが登場しました。ルイ14世やバッハの時代にも使われていたフランスの歴史的建造物を録音の舞台に、バス・ド・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)を用いてこの作品全曲を録音したのは、フランス出身の名手ミリアム・リニョル。ヴィオール界の大御所フィリップ・ピエルロの主宰するリチェルカール・コンソートや、フランス古楽シーンの最前線を行く気鋭団体ピグマリオン、アンサンブル・コレスポンダンスなどで中心メンバーとして活躍中であるほか、川久保洋子、ジュリアン・ヴォルフスらとの室内楽グループ「レ・タンブル」の一員としても数々のディスクで高評価を博してきた俊才です。
 これらの組曲が「なぜヴィオールで演奏されるのか」については、ライプツィヒ・バッハ協会の名誉会員ジル・カンタグレルやリニョル本人による解説でも説明されていますが、何より演奏解釈そのものが圧倒的な説得力に満ちていて、さながらバッハが当初からこの楽器とフランス音楽らしさを意識していたのではないかと思えてくる仕上がり。考え抜かれた曲順も効果絶大で、このあまりに有名な傑作を新たな角度から見つめ直す絶好の機会となるでしょう。20年ほど前にリリースされた、イタリアの名手パオロ・パンドルフォによるガンバ版とも異なる視点からの「フランス流儀のバッハ無伴奏」。
 ALPHAレーベルで創設初期から活躍してきた敏腕技師アリーヌ・ブロンディオの適切なエンジニアリングも光る逸品です。

  


リニョルがヴィオラ・ダ・ガンバについていろいろ解説してくれてます。
https://youtu.be/-ucb5sKHzWk



 




NXN RECORDINGS


NXN4004
¥2700
『DESERT LIGHTHOUSE 砂漠の灯台』
 1. Myhre: Keflavik ケプラヴィーク
 2. Herskedal: Vagar ヴォーガン農場
 Myhre: Prelude and Fugue in C Minor 前奏曲とフーガ ハ短調
  3. I Prelude 前奏曲
  4. II Fuge フーガ
  5. Herskedal: Desert Lighthouse 砂漠の灯台
  6. Myhre: Lighthouse Lullaby 灯台の子守唄
  7. Herskedal: Ludium 演奏
  8. Herskedal: Rached ラーシド
 Myhre: Time 時
  9. Part 1 Chronos クロノス
  10. Part 2 Kairos カイロス
ダニエル・ハースケダール (チューバ)
マグナス・モクスネス・ミーラ(パイプ・オルガン)

 Recorded by August Wanngren 26th-28th June 2019 in Bergen Cathedral.
 Mixed and mastered by August Wanngren at Virkelighden during 2020.
 Artwork and design by Bendik Kaltenborn.

 【チューバとパイプ・オルガンが織りなす、音の風景画】
 ノルウェーのジャズ・チューバ奏者であり、ジャンルの垣根を超えるコンポーザーでもあるダニエル・ハースケダールと、ノルウェー西部の歴史ある街モルデの大聖堂でオルガニストを務めるマグナス・モクスネス・ミーラによるユニットのアルバム。
 二人が出会ったのはトロンハイムの音楽大学で共に学んでいた頃。彼らはここに収められた自作曲の数々で、ノルウェーから旅立ち、はるか中東の砂漠までをイメージした、音楽による風景画を描いてみせます。
 ゆったりとした流れの中に砂嵐の緊張感や夕陽の雄大な広がりを感じさせる、美しいアルバムです。

 
 
 

NXN1004
¥2700
『I WILL BUILD YOU A HOUSE』
 1. Come Summer/2. Sleep on it/
 3. One more/4. Question/
 5. She Flies/6. In Search of Gardens/
 7. Prelude to Storm/8. Spin/
 9. Procession/10. The Old Sorcerer/
 11. Let Me Be Good/12. Waltz 21
Aアンドレアス・イーレベック(ピアノ/作曲)

 All tracks composed and arranged by Andreas Ihlebaek. Expect track 9.
 Procession, written by Andreas Ihlebaek & Anders Tjore.
 Track 1-4 Recorded and mixed at Studio Paradiso by Christian Engfeldt.
 Mastered by Jonas Sjovaag at Faerder Audio.
 Track 5-12 Recorded and mixed at New Tone by Aksel Jensen.
 Mastered by Morgan Nicolaysen at Propeller.
 Produced by Tomas Linnes

 【ノルウェー・クロスオーバー・ミュージックの旗手が紡ぐ、心の原風景】
 オスロで生まれハンブルクとサンフランシスコで育ち、ジャーナリストとしてアメリカからアジア、スペイン、カリブ海と渡り歩いた経験を持つイーレベックによる3枚目(NXN RECORDINGSでは2枚目)のアルバムで、全編ピアノ・ソロとなっています。
 ジャズを土台としながらも、原点回帰としてのノルウェーの民謡やクラシックの手法から多くの影響を受けているその作品は、一貫して叙情的な美しさを湛えていますが、甘美に溺れず、悲観に沈まず、ただひたすら聴く者の心に寄り添うような優しさに満ちたものです。
 
 
 




MSR


MS 1786
¥2400
「キューバの夢」〜レクオーナ、他キューバのピアノ小品集 エレナ・カサノヴァ(ピアノ)
 レクオーナ:古風に/
 レクオーナ:カルデナスから来た女/
 ファイルデ:シンプソンの高台で/
 ガルシア:キューバの思い出/
 ボウデット:夢/
 フェルナンデス・デ・コカ:アヴェ・マリア・ガッロ/
 ヴィラーテ:あなたが望むように/
 ヴァルデス:美しいキューバの女/
 アンカーマン:娘さん/
 ゲレーロ:ラ・カルンガ/
 サムエル:6つのコントラダンツァ/
 アレア:キューバのリズミカルな小さな絵/
 ボテット:昨日の歌 第1番〜第4番/
 グラマテ(グラマトヘス):グアヒラ/
 グラマテ(グラマトヘス):ソン/
 センテナト:サンタナ夫人/
 センテナト:白い小鳩/
 トウゼト:ラとレの間/
 トウゼト:熱情

 レクオーナを始めとする親しみやすいキューバのピアノ作品集!

 録音:米国 カリフォルニア州レッドヴァリー、DDD、69'52

 「キューバの夢」と題されたキューバの作曲家のピアノ小品集。ほとんどの曲は親しみやすい音楽で、キューバ情緒がたっぷり味わえる。
 アロルド・グラマテ(1918-2008 Gramatges) 日本ではグラマトヘスという表記が多い)は20世紀後半のキューバを代表する作曲家で、近代的な作風。
 エレナ・カサノヴァはキューバ生まれでサンフランシスコを拠点にするピアニスト。キューバのクラシック音楽を広めることに尽力している。
 
 

MS 1586
¥2400
「トランペットとピアノのための新作集」
 ジェイミー・ウィットマーシュ(b.1988):
  肖像画(2016)〜無伴奏トランペットのための
 エリック・イウェイゼン(b.1954):トランペット・ソナタ(1995)
 ジェイミー・ウィットマーシュ:洞察(2013)
 ジョゼフ・ターリン(b.1947):カプリス(1972)
ライアン・ビーチ(トランペット)
レイチェル・カー(ピアノ

 録音:2016年8月15-20日 オクラホマシティ、DDD、60'47

 題名の通り、トランペットとピアノのための作品集。ウィットマーシュ(1988-)、エリック・イウェイゼン(1954-)、ジョゼフ・ターリン(1947-)の作品を収録。
 ターリンのカプリスは1972年の、イウェイゼンのソナタは1995年の作品。ウィットマーシュの2作はごく最近のもの。
 ライアン・ビーチは米国、ネブラスカ州リンカーン生まれのトランペット奏者。現在はアラバマ交響楽団の首席トランペット奏者を務めている。
 
 

MS 1706
¥2400
※ジャズです
「スターダスト」〜
 トランペットによるホーギー・カーマイケル・ソング集

  冷たき宵に(晩の冷たい、冷たい、冷たい中で)/
  スカイラーク(ヒバリ)/レイジーリバー(ゆっくりと流れる川)/
  我が心のジョージア/スターダスト(星屑)/
  ハート・アンド・ソウル(心と魂)/
  あなたのそばに(君に近いこと)/五月のある朝/
  あなたなんていなくても(あなたがいなくても私はとてもうまく暮らしている)
マイク・コーパ
 (フリューゲルホルン,
  トランペット)
リック・ヴァイス(ベース)
トム・ジョージ(ピアノ)

 録音:2018年6月12日 セントルイス、DDD、51'16

 これはジャズのCDだが、米国のクラシック音楽と言ってよい上質な趣に仕上がっている。「我が心のジョージア」などの名曲で知られる米国の歌手、作曲家、ホーギー・カーマイケル(1899-1981)の作品をフリューゲルホルン(太管のラッパの一種。トランペットより音が丸く柔らかい) のトリオで演奏している。
 マイク・コーパはニューヨークのロチェスターを拠点に幅広く活躍するジャズ・トランペッター。
 
 

MS 1717
¥2400
「バッハ:パルティータ集」
 パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825
 パルティータ第4番 ニ長調 BWV828
 パルティータ第5番 ト長調 BWV829
ハスケル・スモール(ピアノ)

 録音:2010年5月(BWV828),2011年7月(BWV825),2012年6月(BWV829)
 米国,メリーランド州,ベセスダ、DDD、79'03

 バッハ6つのパルティータから3曲を収録。
 ハスケル・スモール(b.1948)は米国のベテラン作曲家、ピアニスト。作品集のCDも出ているし、ピアニストとしても少なからぬCDを発売している。
 作曲家がバッハの鍵盤作品をピアノで弾くと、一般的なピアニストがやりがちなピアノならでは感情表現が抑えられ、より静かで透明な美が映えることが少なくないが、スモールの演奏はまさにそれ。
 バッハの知の世界が広がり、それでいてゆったりとして窮屈さがない。聞けば続編が待ち望まれる演奏だ。
 
 

MS 1726
¥2400
「金メッキ時代」〜19世紀後半の米国の吹奏楽隊のための音楽
 ギルモア:ニューヨークに敬意を表する行進曲
 バイヤー:ヤンキー・ティックル・メロディ
 カヴァッリ—ニ(カーニー編):「夢遊病の女」幻想曲
 ヴェルディ(クラウス編):「ナブッコ」序曲
 ミシュド:「マニャナ」—チリの踊り
 シュライファース:陽気な熊たち
 ダン:空を抜けて
 スーザ:常に忠実な
 ピンスーティ(ペッカム編):セレナーデ「おやすみ愛する人よ」
 リベラーティ:解放のときの声
 コーツ:「私は起きている」 クイックステップ
 ワルトトイフェル:「学生楽隊」(通称「女学生」)
 ヴェルディ(クラウス編):「アッティラ」〜三重唱とフィナーレ
エリザ・ケーラー(指揮)
ニューベリーズ・ヴィクトリアン・コルネット・バンド

 録音:2018年7月31日—8月2日 米国,ニューヨーク州メナンズ、DDD、68'45

 トーマス・コーツ作品集(MS 1556)に次ぐニューベリーズ・ヴィクトリアン・コルネット・バンドのCD。
 今回はエリザ・ケーラーの指揮で、19世紀後半の米国の吹奏楽隊のための作品を集めている。題名の「金メッキ時代 The gilded age」とは、1865年に南北戦争が終結して以降、経済が好調な豊かな時代を指す。
 収録曲は、軍楽隊音楽、軽音楽、さらにはオペラからの編曲と様々だが、いずれも1880年代に出版された作品。それらをニューベリーズ・ヴィクトリアン・コルネット・バンドは時代に合った楽器で演奏しているところが重要。
 
 

MS 1736
¥2400
「マーティ・リーガン(b.1972):和楽器による作品集IV」
 (1)鷺の静かな鳴き声(2016)/(2)残菊(2016)/(3)深山、静寂な渓谷(2015)/
 (4)沈黙(2015)/(5)愛する人よ、あなたは二つの遺産を残してくれた(2015)/
 (6)静かな(2015)/(7)黄鶴楼(2014)
  (1)トーマス・ピアシー(クラリネット)、田辺頌山(尺八)/(2)野澤佐保子(琴)/
  (3)坂田誠山(尺八)、田辺頌山(尺八)、阿部大輔(尺八)/
  (4)ユリ・マリア・サエンス(ソプラノ)、アンドレス・ゴンザレス(ヴァイオリン)、林詩乃(チェロ)、
   アンドレーア・ムト(ピアノ)、クレイグ・ホスチルド(打楽器)、小湊昭尚(尺八)、木村伶香能(陽子)(13弦琴)/
  (5)ショーン・ワン(ヴァイオリン)、玉木光(チェロ)、木村伶香能(陽子)(13弦琴)/
  (6)田辺頌山(尺八)/(7)玉木光(チェロ)、木村伶香能(陽子)(13弦琴)

 録音:2016-2017年、DDD、74'31

 日本音楽を愛し、邦楽とその楽器を作品に取り入れている米国の作曲家、マーティ・リーガン(b.1972)の作品集。
 リーガンは日本の伝統楽器の特性を理解し、単にそれを西洋音楽に取り入れるのではなく、西洋的美学と融和させており、したがって「鷺の静かな鳴き声」において尺八とクラリネットが二重奏を奏でてもまったく自然に調和している。日本人であればなおのことぜひ聞くべき作品集だろう。
 坂田誠山をはじめ邦楽器奏者たちはいずれも国際的な活躍をする邦楽奏者たち。
 なおこのCDは第4集であるが、第1集から第3集は他レーベルから発売された。
 
 

MS 1769
¥2400
「芸術家の肖像」〜ジェイムズ・ティンズリー
 (1)バーンスタイン:生き生きとしたロンド
 (2)ヒンデミット:トランペット・ソナタ
 (3)ガーシュイン:第2前奏曲
 (4)プーランク:ノヴェレット第1番 ハ長調
 (5)プーランク:フランス組曲
 (6)ラヴェル:ハバネラ
 (7)バルトーク:スロヴァキア民謡集
 (8)ジョプリン:模範ラグ
 (9)伝承曲:ロンドンデリー・エア
 (10)ダニエル=ルシュール:朝の歌
ジェイムズ・ティンズリー(トランペット)
(1)(2)(3)(6)(10)
 ルイーズ=アンドレ・バリル(ピアノ)
(4)(5)(7)マイルズ・グレイバー(ピアノ)
(8)(9)ポール・ジェンキンス(ピアノ)

 DDD、52'05

 米国のトランペット奏者、ジェイムズ・ティンズリーの演奏する近代音楽集。ジェイムズ・ティンズリーは、ポートランド交響楽団、ボストン・ヘンデル・アンド・ハイドン協会などのオーケストラで首席奏者を務める一方、フリーの奏者として幅広く活躍している。
 輝かしい音色はいかにも米国のトランペット奏者でありつつ、柔らかい音色もたいへん見事。
 
 

MS 1773
¥2400
「音楽の花束」
 シエスラ(b.1967):リスボンの踊り
 ドゥヴィエンヌ:ファゴット四重奏曲 ト短調 Op.73-3
 ストロッツィ(ロウ編):復讐
 ヤコビ:「ザンパ」によるポプリ Op.16
 デュ・ピュイ:ファゴット五重奏曲 イ短調
 クララ・シューマン(ロウ編):おやすみなさい、そう私はあなたに言う
シャノン・ロウ(ファゴット)
クリスティアン・プファイファー・ユ(ヴァイオリン)
ケン・デイヴィス(ヴァイオリン)
ローレル・ユ(ヴィオラ)
スティーヴン・テイラー(チェロ)
モーリス・ベル(コントラバス)

 録音:2019年7月8-11日 米国,フロリダ州,ゲインズヴィル、DDD,69'08

 編曲も含め様々な時代のファゴット作品を収録。エドゥアール・デュ・ピュイ(1770頃-1822)はスイス生まれでストックホルムやコペンハーゲンで活躍したヴァイオリニスト、作曲家。
 彼のファゴット五重奏曲は、ファゴット独奏の室内楽が少ない中人気がある。アレクシス・シエスラ(1967-)はフランスのクラリネット奏者。作曲家として人気が高い。
 シャノン・ロウは米国のファゴット奏者。現在はフロリダ大学でファゴットの准教授を務めている。高度な技術と癖のない美しい音色が素晴らしい。編曲もロウが手掛けている。
 




BERLIN CLASSICS

案内が滞っていたドイツBERLIN CLASSICS、最近の新譜です。

BC 0301569
¥2500
ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
 ピアソラ:ル・グラン・タンゴ、ミロンガ・アン・レ、天使の死
  グスタボ・ベイテルマン(1945-):オフレンダ、バラーダ、タンゴ
 デューク・エリントン(1899-1974)(ベイテルマン編):キャラバン
パタゴニア・エクスプレス・トリオ
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BC 0301692
¥2500→\2290
ラグンヒル・ヘムシング
 ヴァイオリンとハルダンゲル・フィドルを弾きわけ

ロータ

 ヨハン・ハルヴォルセン(1864-1935)(T.T.ヴィーク編):
  パッサカリア ト短調(ヘンデルの組曲第7番 の第6曲パッサカリアによる)
 ハルヴォルセン:ノルウェー舞曲第2番(ヴァイオリンとピアノ版)/
 ハルヴォルセン(ヴィーク編):若い娘の歌
 グリーグ:ガヴォット(十字軍の戦士シグールより)/
 伝承:粉挽きの若者の結婚行進曲/
 グリーグ(ヴィーク編):抒情組曲Op.54より/
 伝承:Bjollelatten、Kjeringe i snodrevet/
 ハルヴォルセン:小品集Op.29より第3曲エレジー/
 グリーグ(ヴィーク編):抒情小品集第1巻Op.12より第6曲ノルウェーの旋律/
 オーレ・ブル(1810-1880):孤独の時に、夜想曲Op.2/
 ハルヴォルセン(ヴィーク編):ロシア貴族の入場/
 伝承:Gamal Bonde/
 ヨハン・スヴェンセン(1840-1911):2つのスウェーデン民謡Op.27より第1曲すべて天空のもとに/
 ハルヴォルセン(ヴィーク編):ヘンデルの主題によるサラバンドと変奏
ラグンヒル・ヘムシング
 (Vln、ハルダンゲル・フィドル)
ベネディクト・クレックナー(Vc)
マリオ・ヘリング(pf)
 
 オスロの北に位置するヴァルドレス地方は、夏はハイキングとサイクリングと釣り、冬はクロスカントリーとさまざまなスポーツ活動の行われ、ノルウェー民謡の故郷としても知られます。
 ラグンヒル・ヘムシングは、このヴァルドレスに生まれました。
 5 歳からヴァイオリンを弾き、9 歳でオスロのバラット・デューエ音楽学校に入学。ベルゲン・フィルハーモニック、トロンハイム交響楽団、オスロ・フィルハーモニック、デンマーク国立交響楽団をはじめとするオーケストラと共演。2010 年にはノルウェー放送 (NRK) の企画したオーレ・ブルのドキュメンタリー番組の音楽を妹のエルビョルグ(1990-) とともに録音。
 今回のアルバムでラグンヒルはノルウェーの民俗フィドル、ハルダンゲル・フィドル(別称ハリングフェーレ)とヴァイオリンを弾きわけています





ラグンヒル・ヘムシング、2枚のアルバム


 PSC 1315
\2500→¥2290
ラグンヒル・ヘムシング、ソロ・デビュー・アルバム
 ここでもヴァイオリンとハリングフェレを弾きわけてます
  音色とリズムが鮮烈に踊りだす

スパッレ・オルセン(1903-1984):ロムの6 つの民謡
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):
 ・ハルダンゲル地方伝承のフィドルの旋律 弾きにくいメロディ
 ・ヨルン・ヒルメによる「低音のハリング」
 ・オーラ・ボーの形式によるスプリンガル「ぶよ」
 ・ヴァイオリン・ソナタ第1 番 ヘ長調 作品8
 ・オラヴ・モーの形式によるリューダルロット
  「ヴァングのフルドラの歌」
ラッセ・トゥーレセン(1949-):
 ヴァイオリン・ソロのための「YR」 作品23
ラグンヒル・ヘムシング(Vn、ハリングフェレ)
トゥール・エスペン・アスポース(P)

【ビデオ・トラック】
 「YR」ラグンヒル・ヘムシング(Vn)
 ハルグリーム・ハンセゴー(踊り/ 振付)
録音:2010 年10 月28-31 日ソフィエンベルク教会、オスロ


 このアルバム「YR」は、彼女の最初のソロCD。タイトル曲としたラッセ・トゥーレセンの「YR」は、オスロ・フィルハーモニックのコンサートマスター、スティーグ・ニルソンのための委嘱曲。「不思議なリアリズムをもった」小品とされ、ラグンヒルの演奏は「信じられないくらい立派な、伝説的な演奏」と評されました。グリーグの第1 番のヴァイオリン・ソナタ、民謡を素材としたカール・グスタフ・スパッレ(1903-1984) の曲集、ヴァルドレスと同じように民謡の宝庫とされるハルダンゲル地方のフィドルの音楽。デクストラ・ムジカ・ファウンデーションから貸与された1694 年クレモナのフランチェスコ・ルッゲーリとノルウェーの民俗フィドル、ハリングフェレを弾きわけています。
 ピアニストのトゥール・エスペン・アスポース(1971-) は、ノルウェーの同世代を代表する音楽家のひとりに挙げられます。世界各地のフェスティヴァルとコンサートで演奏し、2007 年からは母校のノルウェー音楽アカデミーの教授を務めています。欧米のメディアから賞賛されたデュカスのピアノ作品全集(PSC1177) と、ベートーヴェン、シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルクの作品を弾いた「鏡のカノン」(2L 49SACD) が代表的録音です。このCD には、フォークダンスグループ、FRIKAR のハルグリーム・ハンセゴーがヘムシングの演奏に合わせて踊る「YR」の映像も収録されています。
 



 2L 160SACD
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
美音ヴァイオリニスト、2Lのヘムシング、ベートーヴェン「クロイツェル」を録音!
ベートーヴェン 、1802年の遺書

 ベートーヴェン(1770-1827):
  ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op.30 no.3
  ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調《クロイツェル》 Op.47

ラグンヒル・ヘムシング(ヴァイオリン)
トール・エスペン・アスポース(ピアノ)


 

 [Violin: Francesco Ruggeri(Cremona, 1694)、Piano: C. Bechstein Concert D282/Steinway D-model(track 6)]
 録音:2019年4月、11月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー)
 制作・バランスエンジニアリング:モッテン・リンドベルグ
 [DXD(24bit/352.8kHz)録音][SACD: 5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD/RedBook PCM: MQA CD]

 ノルウェーのヴァイオリニスト、ラグンヒル・ヘムシング(1988-)とピアニストのトール・エスペン・アスポース Tor Espen Aspaas(1971-)は、彼女の最初のソロ・アルバム『YR』(Simax PSC1315)がきっかけとなり、リサイタルのパートナーとしての共演を始めました。
 コンサートとフェスティヴァルへの出演、放送のための録音と、活動がつづき、グリーグ、シベリウス、カール・ニルセンの曲を弾いた『北国の音色(Northern Timbre)』(2L138SABD)を2017年にリリース。BIS レーベルに録音をつづける妹エルビョルグとも違うラグンヒルの感性と表現の音楽が注目され、ファンを獲得しました。
 ラグンヒルとトール・エスペンのデュオの新しいアルバムでは、2013年にボンの「ベートーヴェン・フェスティヴァル」で「ベートーヴェン・リング」を受け、ふたりにとって大切な作曲家、ベートーヴェンのソナタ2 曲によるプログラムが組まれています。
 アルバムのタイトルにある「1802年」は「『芸術家』ベートーヴェンが『人間』ベートーヴェンを運命の手に委ねた、危機の年」といわれます。
 進行する難聴、ウィーンの社会と公の生活から締め出されているのではないかという疎外感といった問題に悩まされ、夏と秋に滞在したハイリゲンシュタットで「文字と音楽」による「遺書」を作りました。
 ト長調の曲など《3つのヴァイオリン・ソナタ》Op.30、《テンペスト・ソナタ》を含む《3つのピアノソナタ》Op.31、《エロイカ変奏曲》Op.35、交響曲第2番 Op.36 といった傑作群が作られ、そして翌1803年、ト長調の第8番と一緒にこのアルバムで演奏される、ベートーヴェンの「英雄的」スタイルを示す《クロイツェル・ソナタ》と呼ばれるイ長調のソナタが作曲されました。
 2019年、オスロのソフィエンベルグ教会でのセッション録音です。

 
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BC 0301416
¥2500
バッハとピアソラ
 J.S.バッハ:
  チェンバロ協奏曲ト短調BWV.1058(アコーディオンと管弦楽版)、
  ニ短調BWV.1052(アコーディオンと管弦楽版)
 ピアソラ:
  バンドネオン協奏曲「アコンガグア」
   (アコーディオン、打楽器と弦楽オーケストラ版)
ニコラ・ジョリチ(accordion)
マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団
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BC 0301460
¥2500→\2290
両腕のないホルン奏者 フェリックス・クリーザー
ホルンのためのバロック・アリア集

 ヴィヴァルディ(ヴォルフガング・レンツ編):いと高きところには神に栄光あれ(グローリア ニ長調RV.589より)
 J.S.バッハ(レンツ編):満ち足りた安らぎ 魂の愉悦(喜ばしい安息 好ましい魂の歓喜 BWV.170より)
 ヘンデル(レンツ編):私を泣かせてください(歌劇「リナルド」より)
 ヴィヴァルディ(レンツ編):主は愛するものに眠りを与えん(主が建てたもうのでなければRV.608より)
 J.S.バッハ(レンツ編):主よ人の望みの喜びよ(心と口と行いと命もてBWV.147より)
 ヴィヴァルディ(レンツ編):
  Sileant zephyri(悲しめるイスラエルの娘たちRV.638より)、まことの安らぎはこの世にはなくRV.630
 ヘンデル(レンツ編):ハレルヤ(メサイアより)
 J.S.バッハ(レンツ編):憐れみ給え わが神よ(マタイ受難曲より)
 ヘンデル(レンツ編):静かなる祈り(歌劇「エジプト王トロメーオ」より)
 J.S.バッハ(レンツ編):シオンよ 愛を込めて準備せよ(クリスマスオラトリオより)
 グルック(レンツ編):エウリディーチェを失って(歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より)
 ヘンデル(レンツ編):オンブラ・マイ・フ(歌劇「セルセ」より)
フェリックス・クリーザー(Hrn)、
チャーツ・チェンバー・アーティスツ

 フェリックス・クリーザー。

 1991年にゲッティンゲンで生まれ、13歳からハノーファー音楽大学でレッスンを受ける。
 サー・サイモン・ラトル、マリオ・ヴェンツァーゴ、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者と共演し、またロックのレジェンドであるスティングがドイツで公演を行った際に共演した。
 2013年にはデビューアルバム『Reveries(夢想)』を発表し、高い評価を得る。


 ちょっと他の人と違うところがあるのだが、そんなこと関係ない。
 この柔らかく深い音色を聴いたらきっとあなたも魅了される。

 フェリックス・クリーザー、ホルン奏者である。

https://youtu.be/Y6M04BZPJZM
 
  



フェリックス・クリーザー、旧譜3タイトル


BC 0300530
\2500→\2290
夢想〜ホルンとピアノのための音楽集
 ラインベルガー:ホルンソナタOp.178/
 グリエール:小品Op.35より/
 グラズノフ:グラズノフ:夢想Op.24/
 シューマン:アダージョとアレグロOp.70/
 サン=サーンス:ロマンスOp.36、Op.67/
 R.シュトラウス:アンダンテOp.Posth.
フェリックス・クレイザー(Hrn)
クリストフ・ケイマー(pf)



BC 0300931
(2CD)
\3000→\2790
ホルン三重奏曲集/フェリックス・クリーザー(Hrn)
 ブラームス:ホルン三重奏曲Op.40
 フレデリク・ニコラ・デュヴェルノワ(1765-1838):
  ホルン三重奏曲第1番、第2番/
 シャルル・ケクラン(1867-1950):4つの小品/
 ロベルト・カーン(1965-1951):セレナードOp.73
フェリックス・クリーザー(Hrn)
ヘルベルト・シュフ(pf)
アンドレイ・ビエロフ(Vln)



BC 0301188
\2500→\2290
フェリックス・クリーザー(Hrn)
 モーツァルト:ホルン協奏曲全集

  ホルン協奏曲第1番K.412、第2番K.417、
   第3番K.447、第4番K.495
フェリックス・クリーザー(Hrn)
カメラータ・ザルツブルク


自伝が出てます。


ヤマハミュージックメディア
書籍
\1980

僕はホルンを足で吹く〜両腕のないホルン奏者 フェリックス・クリーザー自伝〜

両腕がないことを除けば普通の子どもだった。神童でもなかった。

ただホルンが好きだった少年は、いかにしてプロの演奏者となり世界を席巻したのか?
スティングとの共演を果たし、2016年にはレナード・バーンスタイン賞を受賞。
いま世界でもっとも注目されているホルン奏者のひとり、フェリックス・クリーザーが自らの生い立ち、哲学、練習法、音楽への向き合い方などを語る。

——これは奇跡ではない。必然だ! 

●エコークラシック2014最優秀新人賞受賞、レナード・バーンスタイン賞受賞
●「ハンパなくうまい! 」とプロも大絶賛! 
●血のにじむような努力で手にした本物の実力! 

——「問題を解決するときは、他人をあてにするのではなく自分で処理するということだ」(フェリックス・クリーザー)

「腕のない生活は大変なこともある。
 ただし腕がないことが原因ではない。
 ほかの人と同じように歯を磨けるし、車も運転できるし、スマートフォンをいじくることもできる。
 仕事もあるし、20歳のはじめから世界中を回ってキャリアを積み、うまく行っている。
 腕のない生活の大変さは、その生活を送ることではなくて、他人との関係なんだ。
 つまり、強調されたり、引き立たされることなく、名前を呼んでもらう。
 決まり文句の中に押し込められることなく成功を祝う。
 四肢の数ではなく業績によって評価される。
 障害があるからこそ、そういうふうには扱われないんだ。」(フェリックス・クリーザー)

 
BC 0301656
¥2500
ピアノ三重奏曲集
 ジャン・フランセ(1912-1997):ピアノ三重奏曲
 バーンスタイン:マリア(ウェスト・サイド・ストーリーより)
 コープランド:ヴィテブスク—ユダヤの主題による習作
 フィリップ・グラス:ヘッド・オン
 ピアソラ:ブエノスアイレスの四季
 クインシー・ジョーンズ:カラーパープルよりメインタイトル
ブーランジェ三重奏団
 


BC 0301310
¥2500
ファビアン・ミュラー(pf)
ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番「熱情」

 シューマン:ピアノソナタ第2番ト短調Op.22
 ブラームス:2つの狂詩曲Op.79
 ヴォルフガング・リーム(1952-):ピアノ小品第5番「墓」
ファビアン・ミュラー(pf)
 
プロモーション動画です。

https://youtu.be/yv1TXVTXBMU




BC 0301676
(2CD)
¥4800

イル・グスト・バロッコ
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
イェルク・ハルベック
 (Harpsichord、指揮)
イル・グスト・バロッコ

プロモーション動画です。

https://youtu.be/49qH2_VEys4





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BERLIN CLASSICS



BC 0301746
¥2400
ペーター・シュライアー(Ten)名唱集
 Komm In Die Welt、In Mir Klingt Ein Lied、Ich Liebe Dich、Granada、
 Cario Mio Ben、Sprich Zu Mir Von Liebe、Fruhlingszeit、
 GruB Mir Die SuBen, Die Reizenden Frauen、Serenade Op.6、
 Schone, Strahlende Welt、Vaghissima Sembianza、
 Inmitten Des Balles Beim Feste、Eine Wie Du War Immer Mein Traum、
 Letzter Fruhling、Mattinata、Du Bist Die Welt Fur Mich、
 Chianti-Lied、O Sole Mio、Heute Nacht Oder Nie
ペーター・シュライアー(Ten)
ロベルト・ハネル指揮
ベルリン放送交響楽団




DOREMI



DHR 8121
(4CD)
¥8800
デネシュ・コヴァーチ 第3集
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112(2種)
   アンドラーシュ・コーロディ(指揮)、ブダペスト・フィルハーモニー・ソサエティ管弦楽団
   ヤーノシュ・フェレンチク(指揮)、ハンガリー国立交響楽団
 バルトーク:ヴァイオリンと管弦楽のための2つのラプソディ Sz.86 & 89
   ヤーノシュ・フェレンチク(指揮)、ブダペスト放送交響楽団
 バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117
 ヒダシュ・フリジェシュ:ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルティーノ(1957)
   ジェルジ・レヘル(指揮)、ハンガリー放送交響楽団
 ダーヴィド・ジュラ:ヴァイオリン協奏曲(1965)
   ルカーチ・エルヴィン(指揮)、ブダペスト交響楽団
 カドシャ・パール:ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.32 (1940-41)
   タマーシュ・ブライトナー(指揮)、ブダペスト交響楽団
 ミハーイ・アンドラーシュ:ピアノ・オブリガートを伴うヴァイオリン協奏曲(1959)
   エンドレ・ペトリ(ピアノ)、ルカーチ・エルヴィン(指揮)、ハンガリー放送管弦楽団
 コダーイ:ヴァイオリンとピアノのためのアダージョ
   エレーヌ・ボスキ(ピアノ)
 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第1番Sz.36
   アンドラーシュ・コーロディ(指揮)、ブダペスト・フィルハーモニー・ソサエティ管弦楽団
 エルンスト・フォン・ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナーデ ハ長調 Op.10
   ラースロー・バールショニ(ヴィオラ)、カーロイ・ボトヴァイ(チェロ)
 イシュトヴァーン・サルコジ:ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルト・センプリーチェ(1973)
   アンドラーシュ・コーロディ(指揮)、ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団
 アンタル・リバリー:ヴァイオリンと管弦楽のためのコンチェルティーノ(1965)
   ミクローシュ・エルデーイ(指揮)、ハンガリー放送&TV 管弦楽団
 ダーヴィド・ジュラ:ヴァイオリン・ソナタ(1968)
   ロラーント・シーチ(ピアノ)
 バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ第1番Sz.86
   エレーヌ・ボスキ(ピアノ)
 ハイドゥー・ミハーイ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
   エレーヌ・ボスキ(ピアノ)デネシュ・コヴァーチ(ヴァイオリン)

 ハンガリーの名手コヴァーチ、第3弾!

 録音:1953-1982年

 DOREMI のデネシュ・コヴァーチ録音集第3弾、ハンガリーの作品集4枚組。
 デネシュ・コヴァーチは1930年生まれのハンガリーのヴァイオリニスト。ブダペストのリスト音楽院でフバイの弟子エデ・ザトゥレツキーに学び、1955年にカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクール優勝。
 レパートリーはバロックから同時代までの協奏曲、室内楽、ソロと幅広く、ベートーヴェンやバルトークを得意としました。
 1957年よりリスト音楽院で教鞭をとり5年後に教授となり、1968年には音楽院の学長となりました。
 
 


DHR 8145
(2CD)
¥4400
デネシュ・コヴァーチ 第4集
 ヴィヴァルディ:
  (1)12のヴァイオリン・ソナタ Op.2(全曲)
  (2)ヴァイオリン協奏曲集『四季』 Op.8-1〜4
(1)ヤーノシュ・シェベスティエン(チェンバロ)、
 マリア・フランク(チェロ)
(2)ランベルト・ガルデルリ(指揮)、
 ハンガリー放送室内管弦楽団
デネシュ・コヴァーチ(ヴァイオリン)

 ハンガリーの名手コヴァーチ、第4弾!ヴィヴァルディを奏でる2枚組

 録音:(1)1968年、(2)1967年

 DOREMI のデネシュ・コヴァーチ録音集第4 弾、ヴィヴァルディの録音集2枚組。
 デネシュ・コヴァーチは1930年生まれのハンガリーのヴァイオリニスト。ブダペストのリスト音楽院でフバイの弟子エデ・ザトゥレツキーに学び、1955年にカール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクール優勝。
 レパートリーはバロックから同時代までの協奏曲、室内楽、ソロと幅広く、ベートーヴェンやバルトークを得意としました。
 1957年よりリスト音楽院で教鞭をとり5年後に教授となり、1968年には音楽院の学長となりました。
 



<国内盤> 


ヴァリエテ


VA-09004
¥2300
鈴木陽子 作品集 vol.6 「鳥獣戯画」
 鈴木陽子:
  (1)鳥獣戯画 VII「始まりの終わりは始まり」(2019)〜ホルンとピアノのための
  (2)鳥獣戯画 I「水遊び」(2018)〜フルート、オーボエとピアノのための
  (3)鳥獣戯画 II「賭弓」(2018)〜フルート、クラリネットとバスーンのための
  (4)鳥獣戯画 III「宴」(2018)〜バスフルート(フルート持替)、バスーン、ホルンとピアノのための
  (5)鳥獣戯画 IV「相撲」(2018)〜オーボエ、クラリネットとバスーンのための
  (6)鳥獣戯画 V「遊び」(2019)〜木管五重奏のための
  (7)鳥獣戯画 VI「法会」(2019)〜六重奏のための
 ※全曲初演ライヴ
 アンサンブル ・ノマド:
  【木ノ脇道元(フルート)、林 憲秀(オーボエ)、菊地秀夫(クラリネット)、
   塚原里江(バスーン)、萩原顕彰(ホルン)、中川賢一(ピアノ・指揮)】

 高山寺の絵巻物「鳥獣人物戯画」を題材に取り、木管楽器群とピアノによって織り成される音の絵巻物!鈴木陽子作品集 「鳥獣戯画」

 録音:2019年10月23日 豊洲シビックセンターホール(ライヴ)

 2017年「吹・擦・打」(鈴木陽子作品集 vol.4)、2018年「砂漠の向こうから」(鈴木陽子作品集 vol.5 [VA-09003])に続き、作曲家鈴木陽子による新作「鳥獣戯画」が発売されます。
 高山寺の絵巻物「鳥獣人物戯画」を題材に取り、木管楽器群とピアノによって織り成される音の絵巻物。7つの連作曲集です。
 2019年10月鈴木陽子作品展vol.13のコンサート初演のライヴ収録音源。演奏はアンサンブル ・ノマドによるものです。

 鈴木陽子 (すずき・ようこ)/作曲
 パリ・エコール・ノルマル音楽院作曲専攻ならびに愛知県立芸術大学大学院作曲専攻修了。
 これまで12回の作品展を京都を中心に主催し、作曲作品の発表を積極的に行っている。作曲を、平義久、近藤譲の各氏に師事。2010年に、詩集「金色のねこ」刊行。これまでの作品展vol.4-6,8の全曲とvol.7とvol.10の一部はYouTubeで公開している。作品展vol.8からvol.12の録音による5枚のCD「音と染み」、「人魚姫」、「父の残したもの」、「吹・擦・打」と「砂漠の向こうから」をリリースしている。




<映像>


EURO ARTS(映像)


20 65814
(Blu-ray)
¥4700
ハンブルク・バレエ団/ゴースト・ライト
 バレエ《ゴースト・ライト》
  音楽:シューベルト
   (楽興の時 D780、アレグレット ハ短調 D915、
    即興曲 D899、「幻想」ソナタ D894)
ハンブルク・バレエ団
シルヴィア・アッツォーニ
エレーヌ・ブシェ
アンナ・ラウデール
菅井 円加
ヤコポ・ベルーシ
クリストファー・エヴァンズ
エドウィン・レヴァツォフ
アレクサンドル・リアブコ 、他
ピアノ: ダヴィッド・フレイ
20 65818
(DVD)
¥3100

 コロナ禍の制限の中で生まれた新時代のバレエ、ハンブルク・バレエ団「ゴースト・ライト」

 振付・舞台美術・照明・衣装: ジョン・ノイマイヤー
 「椿姫」「くるみ割り人形」 衣装: ユルゲン・ローゼ

 収録:2020 年10 月8・9・10 日 バーデン・バーデン祝祭劇場、ライヴ
 (Blu-ray)画面:Full HD,16:9、音声:PCM Stereo、リージョン:All、105分
 (DVD)NTSC,16:9、音声:PCM Stereo、リージョン:All、105分

 ジョン・ノイマイヤー率いるハンブルク・バレエ団による新作《ゴースト・ライト》。
 この作品は、コロナ禍における新時代のバレエとしてジョン・ノイマイヤーが新たに制作。残念ながら中止となりましたが2021年3月の来日公演の演目として予定されていました。
 
 この作品は、欧州での最初のロックダウンの後活動が再開された際に、ジョン・ノイマイヤーは厳しい感染対策を行った上で、所属ダンサー全員のためにこの新作を制作しました。
 コロナ禍における「ソーシャルディスタンス」を表現し、ダンサーを少人数に分け、その断片を組わせて作り上げられています。パンデミックを経験した恐怖、そして変化する人間関係、記憶と感情を反映しています。
 タイトルの「ゴースト・ライト」とは、公演が終わったときに舞台を照らすひとつのランプのこと。現在世界中の劇場が、この「ゴースト・ライト」に照らされた何も行われていない舞台のまま、次の公演を待っている状況であることを表しています。
 今回の収録では、フランスのピアニスト、ダヴィッド・フレイが演奏するシューベルトが音楽として使われており、ダンサーたちにインスピレーションを与えています。
 














4/21(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


PENTATONE



PTC 5186745
¥2600
ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)
『夜明け』/《Mishima(ミシマ)》

 (1)ニコ・ミューリー(1981-):『Shrink(縮小)』〜
   ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲のための【世界初録音】
 (2)フィリップ・グラス(1937-):
   『The Orchard(果樹園)』(《The Screens(画面)》(1989)から)〜
    ヴァイオリンとピアノのための*
 (3)グラス(ペッカ・クーシスト編曲):
   弦楽四重奏曲第3番《Mishima(ミシマ)》〜弦楽オーケストラのための
ペッカ・クーシスト(ヴァイオリン)
ノルウェー室内管弦楽団
ニコ・ミューリー(ピアノ)*

 ペッカ・クーシスト&ノルウェー室内管弦楽団、注目の新譜はアメリカ注目の作曲家ミューリー『縮小』とフィリップ・グラスの『果樹園』『ミシマ』

 録音:2020年10月/ヤール教会(バールム、ノルウェー)、Reservoire(ニューヨーク)(ミューリー)*/Sonic Pump(ヘルシンキ)(クーシスト)*/DDD、47'51、輸入盤・日本語帯付
 制作・録音・編集:ヨルン・ペーデシェン
 録音:ジェームズ・ヨースト(ミューリー)*/ミーカ・フットゥネン(クーシスト)*

 ペッカ・クーシスト(1976-)が、フィンランドのプレーヤーとして初めてシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールの第1 位に選ばれたのは1995年でした。
 これをきっかけに彼の活躍が始まり、各国のオーケストラへの客演や器楽奏者と共演を重ね、フィンランドを代表するヴァイオリニストのひとりとして人気を集めました。
 その間、彼は、兄ヤーコと共同で芸術監督として室内楽音楽祭を運営、ジャズ・ピアニストのイーロ・ランタラやフォークミュージシャンのアンナ=マリ・カハラをはじめとする他ジャンルの音楽家たちと交流。自身の「芸術」の幅と奥行きを広げる活動を積極的に行いました。
 アメリカの作曲家ニコ・ミューリー(1981-)と彼のコラボレーションは、2010年ごろ、ミューリーがテノールとヴァイオリンと弦楽のために書いた《Impossible Things》から始まりました。「まれに見る芸術的技法をもったクリエーターという世評を耳にしていた彼との仕事は、心を揺り動かす、楽しい経験だった」とクーシストは言い、その後の継続的な共同作業につながっていきました。

 ペッカ・クーシストが2021年から芸術監督を務めるノルウェー室内管弦楽団との初めての録音『夜明け(First Light)』では、彼とミューリーとのコラボレーションの成果が示されます。
 このアルバムで演奏されるのは、「アメリカのミニマリズムが、イギリスの合唱の伝統、フランスの色彩とテクスチュアの美の強調、長い息遣いと空気のような感覚と融合した」(アンドルー・メラー)ミューリーの作品と、彼がジュリアード音楽院でアシスタントを務めたことのあるフィリップ・グラス(1937-)の作品です。
 ミューリーの《Shrink(縮小)》は、2019年の遅い時期、「この10年の音楽といたずら心が頂点に達した」(クーシスト)ころに「ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲」として作られました。
 「居場所のない、追い払われた」感覚の「音程」〈Ninths(9度)〉、「遅く、張り詰めた」〈Sixths(6度)〉と「速く、神経質、散発的な」〈Turns(ターン)〉の3楽章の音楽です。

 フィリップ・グラスの2曲は、いずれも「ポストミニマル」の作品です。弦楽四重奏曲第3番《Mishima(ミシマ)》は、ポール・シュレーダー監督が三島由紀夫を題材にして撮った1985年の映画『Mishima: A Life in Four Chap-ters』のために書いた音楽に基づいて作曲されました。
 〈1957: Award Montage(1957年:アウォード・モンタージュ)〉〈November 25: Ichigaya(11月25日:市ヶ谷)〉〈Grandmother and Kimitake(祖母と公威)〉〈1962:Body Building(1962年:ボディビル)〉〈Blood Oath(血の盟約)〉〈Mishima - Closing(三島 -終結)〉。作曲家でもあるクーシストが、ミューリーを通じて出会ったフィリップ・グラスの音楽に敬意を払いながら手がけた「弦楽オーケストラの版」による録音です。

 ヴァイオリンとピアノのための《The Orchard(果樹園)》は、ジャン・ジュネの劇『The Screens(画面)』(原題 "Les Paravents")が、1989年、ミネアポリスのガスリー劇場でジョアン・アカライティスの演出で上演された際、グラスがガンビアのフォダイ・ムサ・ストと共同で作曲した音楽の1曲です。
 ミューリーとクーシストのグラスへの感謝の印として選ばれ、「COVID-19の2010年の習慣」にしたがい、二人が、ニューヨークとヘルシンキの間で長距離録音して収録されました。

 
 



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ARS MUSICI



232322
【旧譜】
¥2200→\1990
プリシェペンコがいたころのアルテミス弦楽四重奏団
 ブラームス:弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51-2
 ヴェルディ:弦楽四重奏曲ホ短調
アルテミス弦楽四重奏団
 〔ナターリャ・プリシェペンコ
  (第1ヴァイオリン)、
  ハイメ・ミュラー(第2ヴァイオリン)、
  フォルカー・ヤーコブセン(ヴィオラ)、
  エッカート・ルンゲ(チェロ)〕

 現代最高峰のカルテット、アルテミス弦楽四重奏団の至芸。

 1989年にリューベック音楽大学の学生によって結成されたアルテミス弦楽四重奏団のブラームスとヴェルディ。
 弦楽四重奏団にとって最高峰のコンクールの一つで、第1位をなかなか出さないことでも知られるミュンヘン国際音楽コンクールで1996年に第1位を獲得、「アルバン・ベルク弦楽四重奏団の後継者」との声も上がる現代を代表するカルテット、アルテミス弦楽四重奏団。カルテット単独での活動に留まらず、ザビーネ・マイヤー、レイフ・オヴェ・アンスネス、エリザーベト・レオンスカヤなどといった著名な音楽家との共演や現代作品を積極的に取り上げ世間に紹介するなど精力的な活動を展開しています。
 彼らはベートーヴェンの演奏が特に有名ですが、本アルバムではブラームスの室内楽作品の中ではあまり目立たないもののブラームスらしい美しい旋律を湛えた弦楽四重奏曲第2番と、オペラ作曲家であるヴェルディが唯一残した室内楽作品で、彼の卓越した作曲技法が効果的に活かされた情熱的な弦楽四重奏曲ホ短調を収録。細部までこだわり抜かれ洗練された極上の演奏で聴き手をカルテットの世界に引き込みます。

 ※録音:2000年5月12日-14日(ブラームス)/2000年4月20日-21日(ヴェルディ)、自由ベルリン放送第3スタジオ
 
 

232426
【旧譜】
¥2200
高き天より 〜 北ドイツの巨匠によるクリスマス・カンタータとモテット集
 ディートリヒ・ブクステフーデ(c.1637-1707): 今ぞ喜べ、愛するキリストのともがらよ
 ブクステフーデ:我いかに汝を迎えん
 ミヒャエル・プレトリウス(c.1571-1621):高き天より
 ミヒャエル・プレトリウス/ヨハン・ワルター(詩):イン・ドゥルチ・ユビロ
 作曲者不詳(17世紀の作品):賛美のうちに歌わん(オルガン)
 ミヒャエル・プレトリウス/バルトロメウス・ゲジウス(詩):ベツレヘムに御子が生まれた
 ヴィンツェント・リューベック(1654-1740):ようこそ、すばらしき花婿
 ゲオルク・ベーム(1661-1733):賛美を受けたまえ、汝イエスキリストよ
 フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714):見よ、すべての民にあたえられる喜びを
 エルレバッハ:かくも喜びに満てる日
 ゲオルク・ベーム:高き天より(オルガン)
  ハノーファー少年合唱団、
  フィオーリ・ムジカーリ、
  ハラルド・フォーゲル(オルガン)、
  ハインツ・ヘニング(指揮)

 ドイツ北部にゆかりのあるバロック期の作曲家によるクリスマス・カンタータとモテット集。
 大バッハにも多大な影響を与えたブクステフーデやゲオルク・ベーム等、バロック音楽の発展に寄与した偉人たちの作品が並べられています。

 ※録音:1987年5月1日-3日&1988年4月16日-17日、ニーダーザクセン州放送局(ドイツ)
 
 

232431
【旧譜】
¥2200
ハンス・レオ・ハスラー(c.1564-1612):宗教・世俗合唱曲集 レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊
ゲオルク・ラッツィンガー(指揮)
 聖母マリアのためのリタニア/モテット《見よ、何という幸せ、何という喜び》/
 ミサ曲《見よ、何という幸せ、何という喜び》/Nun fanget an/Ihr Musici/
 Nun lasst uns frohlich sein/Im kuhlen Maien/Tanzen und Springen/
 Herzlieb, zu dir allein/Ach, Fraulein zart/Ich brinnund bin entzundt/
 Mein Lieb will mit mir kriegen/Ein alter Greis/Fahr hin guts Liedelein

 留学先のヴェネツィアからヴェネツィア楽派の様式を祖国ドイツに持ち込み、その後のバロック音楽への発展に影響を与えた後期ルネサンスの作曲家、ハンス・レオ・ハスラーの合唱曲の数々を、西暦975年設立のレーゲンスブルク大聖堂付属学校よりもさらに300年程前からあったとされる、世界でも有数の名門少年合唱団、レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊の麗しく透き通った歌声で堪能できる1枚。

 ※録音:1990年7月17日-20日、レーゲンスブルク大聖堂付属学校(ドイツ)
 


232192
【旧譜】
¥2200

ヴァルター・ヴェラー(指揮)
ラフマニノフ:交響曲第1番

 幻想曲《岩》Op.7(1893)
 交響曲第1番 ニ短調 Op.13(1895)

ヴァルター・ヴェラー(指揮)
バーゼル交響楽団


 ウィ—ン・フィルのコンマスから指揮者へ!ヴァルター・ヴェラーのラフマニノフ

 ヴァイオリニストとしてキャリアをスタートし、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター、そしてヴェラー弦楽四重奏団としても活躍したヴァルター・ヴェラー。
 後年はヨーゼフ・クリップスに師事して指揮者に転向し主にイギリスで指揮活動を行いました。ロイヤル・リヴァプール・フィルや、ロイヤル・フィルなどで活躍したヴェラーですが、スイスのバーゼル交響楽団を率いてのラフマニノフでは、長年在籍していたウィーン・フィルのような柔らかい音色を引き出し、奇を衒うことのない端正な作りでバランスの良い演奏を繰り広げています。
 派手さはないもののその真面目な音作りはクリップス譲りといえるでしょう。

 ※録音:1993年5月&1994年(スイス)
 
 
232418
【旧譜】
¥2200
ラ・スピリタータ Vol.2 〜14世紀から現代に至るリコーダー作品集 フラウタンド・ケルン
 作曲者不詳(14世紀、イタリア):Tre fontane、Lamento di Tristano
 フランチェスコ・ランディーニ(1325-1410):"Adiu dous dame"
 作曲者不詳(アイルランド):Jigg "Toss the feathers"、Ari "Erin shore"、Rell "Black Eyed Biddy"
 シュテファン・トーマス(1968):Inherent Patterns(1998)
 ブクステフーデ :シャコンヌ ホ短調 BuxWV 160
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 Op.3《調和の霊感》より第11番ニ短調 Op.3-11(リコーダー四重奏版)
 トルステン・ウィルケ・ミュラー(1965):"Un cuento pequeno"(1997)
 ジョン・プレイフォードの出版物より:Merry, Merry Milkmaids、Parsons farewell、Newcastle
 ゲリー・マリガン(ビアンカ・ケレス編):Line for Lyons
 マルコ・ウッチェリーニ(1603-1680):Aria Quinta sopra "ラ・ベルガマスク"
 ハインリヒ・イザーク(ca.1450-1517):"Maudit soyt"、"Tmeiskin aus iunch"、"Et ie boi d'autant"、無題
 フリヴィオ・カルディーニ(ミラノ、1959):Fade-Control 1990(24)
 作曲者不詳(イタリア、14世紀):Saltarello

 フラウタンド・ケルンは1990年に結成された女性4人による世界で活躍するドイツのリコーダー・カルテットです。
 その演奏レパートリーはとても広く、今までも古楽から現代曲まで様々な作品を演奏してきています。
 今回のアルバムはその幅広いレパートリーを活かしたもので、14世紀から現代に至るまでの作品を収録しています。その時代時代による作品様式を存分に楽しめるものになっています。

 ※録音:2007年5月14-18日
 
 

232420
【旧譜】
¥2200
パリのロマンティックなギター音楽集 デュオ・ロッシニアーネ
 フェルディナンド・カルッリ(1770-1841):
  夜想曲 ニ長調 Op.143 第2番、アンダンテ・ヴァリエとロンド Op.155
   (原曲:ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番 Op.26)
 フェルナンド・ソル(1778-1839):
  2本のギターのための幻想曲 ホ長調 Op.52、二重奏曲 イ長調 Op.55 No.1、
  2本のギターのための幻想曲《ロシアの思い出》 ホ短調 Op.63
 フェルディナンド・カルッリ:
  2本のギターのためのハイドンの交響曲 ニ長調 Op.152(原曲:ハイドン:交響曲第104番第1楽章)
 ナポレオン・コスト(1805-1883):グランド・デュオ ホ短調

 イタリアで生まれでありながら、パリで成功を収めたギター奏者であり作曲家であったフェルディナンド・カルッリ。指導者としても優秀で彼に教えを乞うために、パリへ移住するギター奏者も多かったといいます。
 そんなカルッリの作品を中心としたギター二重奏曲集。タイトルの通り、穏やかな曲調の作品でまとめられており、またそれらの作品にデュオ・ロッシニアーネの柔らかい音色がぴたりとはまり、心地よい空間を与えてくれるアルバムに仕上がっています。

 ※録音:1990年2月16-20日(スイス)
 



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ALPHA



ALPHA733
¥2700→\2490
ミッコ・フランク(指揮)&フランス放送フィル
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
 ブルレスケ、セレナード、死と変容

  1. ブルレスケ ニ短調 TRV 145
  2. 管楽器のためのセレナード 変ホ長調 Op. 7
  3. 交響詩「死と変容」 Op. 24
ネルソン・ゲルナー(ピアノ) ...1
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
ミッコ・フランク(指揮)

 録音: 2020年9月...1、2021年1月...2、2019年6月...3 オーディトリアム、ラジオ・フランス、パリ

 【色彩豊か!ミッコ・フランクによるリヒャルト・シュトラウス】
 ミッコ・フランクと、彼が2015年から音楽監督を務めるフランス放送フィルハーモニー管弦楽団とのリヒャルト・シュトラウス。
 冒頭を飾る「ブルレスケ」にはアルゼンチン出身のピアニスト、ネルソン・ゲルナーが参加していることにも注目です。古典派からショパン、現代までの幅広いレパートリーを持ち、どの作品でもピアノをとにかく美しく響かせることに定評のあるゲルナーと、高い機能性を誇るオーケストラからフランクの棒が引き出す硬軟メリハリの利いたサウンドが、時に激しいくぶつかり合い、時に親密に調和しながら曲の魅力を引き立てる「ブルレスケ」。
 コントラファゴットとコントラバスを重ねた14人編成で、若きシュトラウスの音楽性を瑞々しく歌い上げる「セレナード」。そして「死と変容」は、作品が持つ振幅の激しい場面展開をめくるめく色彩感と大きな高揚で見事に描き、救済の高みへと導く終盤も至福の美しさです。性格の異なる3曲を上質の演奏で聴くことにより、シュトラウスの幅広い作風を堪能出来る一枚。
 ALPHAレーベルとラジオ・フランスの共同企画第2弾。

 
 
 


ALPHA736
¥2700
『TIRANNO ティランノ』 〜暴君ネロにまつわる作品集〜
 アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725): 1-7. カンタータ「ネローネ」(1698?)
 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
  8-20. カンタータ「死に導かれるアグリッピーナ」 HWV 110(1707-09頃)
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643): 21-24. 歌劇《ポッペアの戴冠》(1643) より
  21. さあ、セネカが死んだからには(第2幕第5場)/22. おまえの愛しい唇は稀少なルビーのよう(第2幕第5場)/
  23. さらば、ローマよ!(第3幕第6場)/24. ただあなたを見つめ(第3幕フィナーレ)
 バルトロメオ・モナーリ(1662-1697): 25-30. カンタータ「ポッペア」(1685/世界初録音)
 A.スカルラッティ: 31-38. カンタータ「ネローネの死」(1690年代?/世界初録音)
 ケイト・リンジー(メゾ・ソプラノ)、ナーダス・ウィリアムズ(ソプラノ)...24、
 アンドルー・ステイプルズ(テノール)...21、
 アルカンジェロ(古楽器使用)、ジョナサン・コーエン(チェンバロ、指揮)

 録音: 2020年10月19-21日 セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会、ロンドン

 【異才リンジーが歌い上げる、ないがしろにされ苦しむ女たちの物語】
 クルト・ヴァイルやフェイルーズなど20世紀のナンバーで味わい深い歌唱を聴かせる一方、ショーソンやラヴェルなどフランス近代作品にも秀で、さらに近年はバロック・オペラ界の名手たちとも素晴らしい演奏を披露する、まさに21世紀型といえる才人歌手ケイト・リンジー。
 躍進めざましい英国の古楽器アンサンブル、アルカンジェロとの2枚目となるこのアルバムは、暴君として歴史に記憶され、数々の文学・演劇・音楽作品に登場している古代ローマの皇帝ネロをテーマに、裏切られ翻弄されてきた女性たちにまつわるイタリア・バロックの作品を厳選したプログラムです。
 これが世界初録音となるアレッサンドロ・スカルラッティの室内カンタータ「ネローネの死」をハイライトに、モンテヴェルディや(こちらも初録音となる)モナーリといった17世紀前半・後半の作品を交え、ヘンデルが青年期にイタリアで書いたカンタータ(息子への愛と復讐に燃えるネロの母アグリッピーナの物語)までの広範な選曲。
 アルカンジェロは少人数のトリオ・ソナタ編成ながら通奏低音にはテオルボとハープも加わり、その多彩なサウンドはリンジー特有の耳に残る歌声とこの上ないコラボレーションを聴かせます。
 一貫して上質なバロック世界に引き合わせてくれる、ALPHAならではの充実盤です。

 
 




AMBRONAY EDITIONS


AMY057
¥2800
『AL-BASMA 刻み込まれたもの』
 〜イベリア半島におけるイスラム音楽の刻印〜
カンティクム・ノヴム(声楽&古楽器・民俗楽器アンサンブル)
エマニュエル・バルドン(指揮)
  1. カンティガ・デ・アミーゴ「友よ、差し支えなければ教えてくれ」(エステバン・レイモンド)
  2. 「その女の歩く姿は息を呑むほど、誰にも挨拶ひとつせず」(アラブ=アンダルシアのムワッシャハ〔恋歌〕)
  3. 聖母マリアのカンティガ第369番「救世主イエスが、聖ペトロの網を引き揚げさせたときのように」
   (カスティーリャ王アルフォンソ10世)
  4. カンティガ・デ・アミーゴ「巡礼の旅に出るなら」(アイラス・フェルナンデス・カルパンチョ)
  5. 「わたし、すごく愛されていたの」(アラブ=アンダルシアのインキラーブ・イラク)
  6. カンティガ・デ・アミーゴ「皆の衆、友愛を知る者たちよ」(マルティン・コダシュ)
  7. 聖母マリアのカンティガ第105番「アラスのおとめ」(器楽/カスティーリャ王アルフォンソ10世)
  8. 「使徒を歓待しよう、歌と心づくしを忘れずに」(パンプローナ大聖堂の写本より)
  9. 聖母マリアのカンティガ第384番「その大いなる美しさゆえ、花の中の花と讃えられた女性が」
   (器楽/カスティーリャ王アルフォンソ10世)
  10. 「喜びに沸け、信じる者たちの群れがなお増えるよう」(聖ヤコブの讃歌/カリクスティヌス写本より)
  11. 聖母マリアのカンティガ第104番「私には聖母がいらっしゃらない」(器楽/カスティーリャ王アルフォンソ10世)
  12. 「おお、なんと見事な羚羊か」(アラブ=アンダルシア)
  13. 「花よりも美しく」(モンペリエ写本より)
  14. 「わが恋する女と、ミルテの庭で落ち合って」(アラブ=アンダルシアのムワッシャハ)
  15. カンティガ・デ・アミーゴ「ああ神様! 恋人が今の気持ちをわかってくれたなら」(マルティン・コダシュ)
  16. 「ああ神様、わたしはなんと高いところから、かくも低いところへ」(モンペリエ写本より)
  17. 聖母マリアのカンティガ第225番「いとも素晴しき奇蹟を、聖母は」(カスティーリャ王アルフォンソ10世)
  18. 「おお、わが羚羊よ、彼らはお前から遠く離れてしまった」(アラブ=アンダルシアのムワッシャハ)
  19. 聖母マリアのカンティガ第302番「救世主イエスの母であらせられる方よ」
   聖母マリアのカンティガ第323番「コリアの子」(カスティーリャ王アルフォンソ10世)

 録音: 2020年9月 シルヴァネス修道院、フランス

 【中世ヨーロッパに花開いた、イスラム文化の足跡を多様な響きとともに】
 タイトルの「エル・バスマ」とはアラビア語で「笑顔」ないし「刻み付けられたもの」の意。
 中世のスペインには北アフリカからイスラム勢力が流入、アンダルシア地方のコルドバを首都とする後ウマイヤ朝=西カリフ帝国が栄華を誇り、先進的かつ充実した文化を花開かせました。
 以後15世紀末にキリスト教徒たちが統一スペイン王国を樹立するまで、アラブ世界でアル・アンダルスと呼ばれたイベリア半島は異文化混交の地となってゆきます。
 今も残る歴史的建築物にもその刻印は明らかですが、この時代のイベリア半島に由来するアラブ音楽とスペイン古楽とのつながりに光を当てたのがこのアルバム。
 アラブ伝統音楽に残るイベリア由来のマカム(旋法)が活かされたトラックを交えつつ、諸文化の融合に心を砕いた「賢王」アルフォンソ10世の名高いカンティガ集やマルティン・コダシュの恋愛歌、南仏由来の重要な中世音楽史料であるモンペリエ写本などからの音楽を縦横無尽に聴かせます。
 ほどよい残響が心地よい教会堂での録音セッションは冒頭トラックから効果絶大、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンなどでも名演を続けてきたカンティクム・ノヴムの名手たちは、今回も中世フィドル、リコーダー、ニッケルハルパ、カヴァル、ウード、カヌン......と古楽器と民俗楽器を巧みに弾きこなしています。
 女声と男声それぞれ2部の重なりも印象的に、打楽器の心地良いアクセントや、倍音の豊かな響きのなかで異国情緒あふれる音楽を織り上げ、昔日の世界への憧憬を掻き立ててやみません。

 
 



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ARCANA



A487
¥2700→\2490
ジュゼッピーナ・ブリデッリ(メゾ・ソプラノ)
 『わたしが両目を閉じるや否や』 独唱とヴァイオリンのためのカンタータ集

 アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
  1-8. カンタータ「わたしはどこへ逃げるつもりか、何を考えているのか」〜独唱、ヴァイオリンと通奏低音のための
 アントニオ・カルダーラ(1670-1736):
  9-12. カンタータ「小川のほとりで」〜独唱、ヴァイオリン、チェロと通奏低音のための
 ジュゼッペ・ヴァレンティーニ(1681-1753):
  13-17. 室内ソナタ(アレッタメント・ダ・カメラ) ニ短調 Op. 8-1〜ヴァイオリンと通奏低音のための ※世界初録音
 カルダーラ:
  18-21. カンタータ「罪を知らないわたしの心は」〜独唱、ヴァイオリンと通奏低音のための
 A.スカルラッティ:
  22-26. カンタータ「わたしが両目を閉じるや否や」(眠り)〜独唱、ヴァイオリンと通奏低音のための
 ジュゼッピーナ・ブリデッリ(メゾ・ソプラノ)
 ヴァンヴィテッリ四重奏団(古楽器使用)
  ジャン・アンドレア・グエッラ(ヴァイオリン)、ニコラ・ブロヴェッリ(チェロ)、
  マウロ・ピンチアローリ(アーチリュート)、ルイージ・アッカルド(チェンバロ、ポジティフ・オルガン)

 録音: 2020年6月29日-7月4日 サン・パオロ教会、メッツァーノ・スコッティ (イタリア北部ピアチェンツァ県)

 【ガット弦の調べが歌声と絡む、イタリア・バロック後期の精華を本場の俊才たちと】
 バロック後期、音楽愛好で知られた王侯貴族や高位聖職者が数多く集った永遠の都ローマ。
 そこで活躍したイタリア屈指の大作曲家たちの名品をよりすぐり、徹底した作品解釈によって18世紀初頭の音楽像に迫ったプログラム。
 すでに数十年にわたる古楽器演奏の蓄積を持つイタリアの、躍進めざましい新世代奏者たちが集うヴァンヴィテッリ四重奏団によるアルバムです。
 独唱は2019年にアリア集『対決!ポルポラ対ヘンデル』(国内仕様盤NYCX-10055/輸入盤A461)でみごとな歌唱を聴かせたメゾ・ソプラノ、ジュゼッピーナ・ブリデッリ!
 ここではヴァイオリンとチェロのソロがきわだつ作品の数々を通じ、リュートや鍵盤など通奏低音とも息の合ったアンサンブルを織り上げながら、18世紀ローマの文化人たちが味わったであろう親密な距離感の音楽を歌いこなしてゆきます。
 器楽奏者4人の深い洞察と確かな技量にも驚かされる、イタリア随一の古楽レーベルARCANAならではの1枚です。

 



このアルバムで一気に最前線に躍り出た!
メゾ・ソプラノ、ジュゼッピーナ・ブリデッリ!



A461
\2700→\2490
18世紀ロンドンでいかにポルポラがヘンデルと張り合ったか
 決闘!ポルポラ対ヘンデル〜18世紀ロンドン楽壇の寵児たち〜
  ヘンデル(1685〜1759)、ニコラ・ポルポラ(1686〜1768):歌劇からの作品集

  1.ヘンデル:アリア「イルカナの岩屋に」〜歌劇『アルチーナ』(1735)
  2.ポルポラ:アリア「海を統べる神よ」〜歌劇『ナッソ島のアリアンナ』(1733)
  3-4.ポルポラ:
    レチタティーヴォ「甘美といえば、夕暮れに高台で」/
   アリア「かの万能なる腕により」〜オラトリオ『ダヴィデとベルサベア』(1734)
  ポルポラ:『ポリフェーモ』序曲〜歌劇『ポリフェーモ』(1735)
   5.I 〔ラルゴ〕
   6.II アレグロ(快速に)
   7.III 〔速度表記なし〕 
  8.ポルポラ:アリア「この手に受けるのは」〜二重唱カンタータ『カルカンテとアキッレ』
    原曲…歌劇『アウリーデのイフィゲニア』(1735)
  9.ヘンデル:アリア「不実なる戯れで」〜歌劇『アリオダンテ』(1735)
  10.ポルポラ:アリア「喜びを切に待ち望み」〜歌劇『ポリフェーモ』(1735)
  ヘンデル:『アリオダンテ』舞踏組曲〜歌劇『アリオダンテ』(1735)
   11.I 快き夢たちのアントレ
   12.II 粗暴なる夢たちのアントレ
   13.III 快き夢たちの戸惑いのアントレ
   14.IV 快き夢たちと粗暴なる夢たちの戦い
  15.ポルポラ:アリア「玉座から立ち上がれ」〜歌劇『ミトリダーテ』
  16-17.ヘンデル:
       レチタティーヴォ「人でなしの兄弟、暴虐なる母」/
       アリア「苦々しき涙のうちに」〜歌劇『トローメオ』(1728)
  18. ポルポラ(ヘンデル編):アリア「ふいに降り注ぐ雷が」
      〜歌劇『ウッティカのカトーネ』(1732)
        原曲…ポルポラ:歌劇『ポーロ』(1731
ジュゼッピーナ・ブリデッリ(メゾ・ソプラノ)
ル・コンセール・ド・ロステル・デュー(古楽器使用)
フランク=エマニュエル・コント (チェンバロ、総指揮)
NYCX-10055
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2970

 ファジョーリやサバドゥスらカウンターテナーの大物が相次いで来日、ますます注目度が高まるバロックオペラ界隈ではもはや「傑作を書いたのはヴィヴァルディやヘンデルだけではない」ことは常識。
 ナポリ楽派でもとくにポルポラ(2019年は生誕333周年)への強い関心の高まりは近年いよいよ明らかなところ、イタリアの名門古楽レーベルArcanaからも鮮烈な新録音が登場!
 フランス屈指の古楽拠点リヨン発、民俗音楽など他分野のミュージシャンとの共演も数多い異能集団ル・コンセール・ド・ロステル・デューによる、商売敵多き18世紀ロンドンでいかにポルポラがヘンデルと張り合ったかを厳選選曲で示す充実アリア集です。
 独唱はバロック・オペラからロッシーニへ、ドヴォルザークへ、ロータへ……と驚くほど広範な対応力で数年のうちに欧州歌劇界の第一線に躍り出てきた才人ブリデッリ!
 「対決」をイメージしたジャケットの美しさとあいまって、古楽器演奏の新境地を印象づけてくれそうな1枚。国内仕様は解説・歌詞訳付です。

  録音:2018年6月27〜30日、ランテルヌ新教教会、リヨン



プロコモ−ション映像どうぞ。
https://youtu.be/5RWzXj5y6Nw
 


 




CAPELLA DE MINISTRERS


CDM2151
¥2700
『CLAROSCURO クラロスクーロ』〜セルバンテスにまつわるスペイン黄金時代の音楽、その光と影〜
 《序章》
  1. ルカス・ルイス・デ・リバヤス(生歿年不詳、17世紀中盤に活躍): パバーナ/
  2. ガブリエル・メナ(1470-1528): わが優しき仇敵から/3. 作者不詳: あなたの瞳には恋の予感が/
  4. リバヤス: パラデタ/5. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621): スパニョレッタ/
  6. 作者不詳(フアン・デ・ティモネダ作詩): 恋の神が通り過ぎる、その弓に矢はなく/
  7. 作者不詳: こだまのセギディーリャ「嫉妬にみちたおまえの眼差しに」
 《正編》
  8. ホセ・マリン(1618/19頃-1699): メンギーリャ、思い違いをするなよ/
  9. 作者不詳: ロドリーゴ王のロマンセ「墓所の扉を開け」/10. マリン: その両目でわたしを欺くなら/
  11. フアン・アラニェス(生歿年不詳、17世紀前半に活躍):チャコーナの集い「素晴しき人生に!」
 《続編》
  12. アントニオ・デ・リベラ(生歿年不詳):カルデニオのロマンセ「いくつかの港を経て」/
  13. ガブリエル・バタイユ(1574/75-1630):「舟は海辺に出してある」/
  14. ルイス・デ・ナルバエス(生歿年不詳、16世紀中盤に活躍):「牛を見張れ」による変奏曲/
  15. アロンソ・ムダーラ(1510頃-1580): 水の澄んだ川の流れに/
  16. ガスパール・サンス(1640-1710): スペインの調べによるパバーナ/17. サンス: パラデタ
 《終章》
  18. アンリ・ド・バイイ(生年不詳-1637):パサカーユまたはラ・フォリア「わたしは狂気」/
  19. ロフィーノ師(1400年頃-歿年不詳):スペインの騎士ひとり/
  20. 作者不詳(ジョヴァンニ・ステファーニ作詩):心乱れた恋人/21. ディエゴ・オルティス(1510頃-1576頃):ロマネスカ/
  22. マチュー・ロマラン、通称マテオ・ロメロ(1575頃-1647):ォリア「花盛りのローズマリーを少女は摘み集め」
 カペリャ・デ・ミニストレルス(古楽器使用)
  ダリア・アグンデス(ソプラノ)、カルレス・マグラネル(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクター)、
  ロベルト・カセス(バロック・ギター、テオルボ)、サラ・アグエダ(ダブルハープ)

 録音: 2020年2月17-19日 サンタ・マリア教会、バレンシア県、レケナ(スペイン)

 【バレンシアの俊才が、『ドン・キホーテ物語』を軸にスペイン黄金時代の鮮烈さを伝える】
 「よいかサンチョ、在りし日のさすらいの騎士たるものはことごとく、ないし殆どは偉大なる恋愛詩人(トルバドール)であり音楽家としても一流だったのじゃ。これらの技芸は、いやむしろ神の与えたもう才能と申すべきじゃな、どちらも恋するさすらい人にはつきものだったのじゃよ」(『ドン・キホーテ物語正編』第23章より/白石達生 訳)

 クラシック音楽の世界で、やや特殊な領域として扱われることも少なくないスペインの音楽。しかし大航海時代からバロック初期まで、そこは欧州のみならず世界に覇権を誇った大国であり、音楽文化においても文学や演劇同様、他の地域に強い影響を与える側にありました。
 スペイン黄金時代と呼ばれるこの時期の終わり頃、大画家ベラスケスやムリーリョの傑作と同じ頃に生まれたスペイン文学の金字塔『ドン・キホーテ物語』には、随所に当時の音楽文化のありようを垣間見せる描写が見つかりますが、このアルバムはそれらを丹念に追い検証しながら、16-17世紀のスペイン音楽史を概観してゆく充実したプログラムが魅力。
 オルティス、ムダーラ、ナルバエスといった16世紀の天才たちからリバヤス、サンスら17世紀の巨匠まで、あるときは丹念・静謐に、あるときはダイナミックに撥弦と弓奏が映える名品の数々を、スペイン・バレンシア地方に本拠を置く才人4人が縦横無尽に聴かせてくれます。
 曲順は『ドン・キホーテ物語』になぞらえた2部構成に序章と終章となる部分も構想、フランスやドイツへの音楽的波及も見て取れるようになっています。

 
 




FUGA LIBERA


FUG775
¥2700
『Voyage 航海』
 バーバー、カーター、イザイ、ブレル、白高山:チェロ作品集

  サミュエル・バーバー(1910-1981): 1-3. ソナタ ハ短調 Op. 6
  エリオット・カーター(1908-2012):
   4-7. チェロとピアノのためのソナタ
  ウジェーヌ・イザイ(1858-1931): 8. 瞑想曲 ロ短調 Op. 16
  白高山(ペク・ゴサン)(1930-1997): 9. アリラン変奏曲
  ジャック・ブレル(1929-1978)/アドリアン・デルマー編:
   10. Litanies pour un retour 帰り来る人への祈り
   11. Isabelle イザベル
   12. La Chanson des vieux amants 懐かしき恋人への歌
クリスティン・リー(イ・ヨンヒュン)(チェロ)
ヘンリー・クレイマー(ピアノ)

 録音: 2021年1月8-11日 エリザベート王妃音楽院礼拝堂、ワーテルロー、ベルギー

 韓国に生まれフィラデルフィアで育ったというチェリスト、クリスティン・リー。2017年のエリザベート王妃国際コンクール・チェロ部門で見事入賞を果たした彼女のソロ・デビュー・アルバム。
 2016年の同コンクール・ピアノ部門で第2位を受賞しているクレイマーと共に、バーバーとカーターの難曲から、フランスのシャンソンまでを収録。
 さらに、自らのルーツである朝鮮半島の名ヴァイオリニスト、白高山が作曲した「アリラン」の変奏曲を無伴奏で聴かせます。
 感性の鋭さが感じられるアルバムです。
 




LAUDA


LAU021
¥2700
カルロス・パティーニョ(1600-1675):宮廷のための教会音楽集 ラ・グランド・シャペル(声楽&古楽器アンサンブル)
アルベルト・レカセンス(指揮)
 1. 讃えよ、エルサレムよ(8声の詩篇曲)
 2. マリア、神の母であらせられる方(8声のモテット)
 3. めでたし、天の皇后(聖母マリアの清めの祝日のための8声のアンティフォナ)
 4. わたしの魂は主を崇め(マニフィカト/8声のマリアの讃歌)
 5. ごきげんよう、皇后様(サルヴェ・レジーナ/4声のアンティフォナ)
 6. 聖母に捧ぐ7声のレタニア(連祷)
 7. 主を誉め讃えよ(ラウダーテ・ドミヌム/12声の詩篇曲)
 8. わたしを救い出してください、主よ(リベラ・メ/死者のための8声のレスポンソリウム)
 9. 主よ、あなたがお越しになる時には(死者のための4声のレスポンソリウム)
 10. 幸なる者、それは(ベアトゥス・ヴィル/12声の詩篇曲)
 11. 聡明さが社を建てた(8声のモテット)
 12. 来たれ、聖なる霊(聖霊降臨祭のための9声の続唱)

 録音: 2020年9月22-25日 サント・キンティノ教会、ソブラル・デ・モンテ・アグラソ(ポルトガル)

 【フランドル聖歌隊初のスペイン人楽長、ルネサンスとバロックのはざまで】
 のちに神聖ローマ皇帝カール5世となったスペイン王カルロス1世が、自身も長く過ごしたフランドル地方(現在のベルギーおよびその周辺)から多声音楽の天才たちを呼び寄せ、高度なポリフォニー芸術を追求させたスペイン王室の精鋭音楽組織、フランドル聖歌隊。
 ルネサンス期にはカベソン、モラレス、ビクトリア......と多声の教会音楽で傑作を連発したスペイン人作曲家が少なからずいたにもかかわらず、歴代のスペイン王たちが重用したのはフランドル系の作曲家たちばかり......そうした状態が実に1637年まで続いた末、最後のフランドル出身の楽長マチュー・ロマランが退任した後にこの聖歌隊の指揮を任されたのが、イタリアのカヴァッリやカリッシミ、フランスのムリニエやシャンボニエールなどと同世代のスペイン人音楽家で、若くしてセビーリャ大聖堂の楽長を任されていたパティーニョでした。
 スペイン人たちの王室聖歌隊とフランドル聖歌隊の音楽家たちを一人でまとめ、惑星王の綽名で知られるフェリペ4世(大画家ベラスケスの主君)の宮廷で注目すべき活躍を続けます。
 その作品の多くは残念ながら1734年のアルカサル大火で焼失してしまいましたが、このアルバムでは彼の貴重な教会音楽を集め、8声や12声に及ぶ大規模なポリフォニーの粋をみずみずしくも堅固な演奏でじっくり味わえるようになっています。
 スペインの音楽学者=指揮者レカセンスのもとに8人の精鋭歌手と7人の古楽器奏者が集い、金管・木管と弦が入り混じるアンサンブルは実にニュアンス豊か。
 低音部をオルガン以外バホン(ファゴットの前身となったルネサンス楽器、ドゥルツィアン)だけが支えるスタイルはスペインならでは。
 充実した解説(英訳付)とともに、スペイン音楽史上の重要な転機に迫れるアルバムです。
 



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 LINN RECORDS



CKD659
¥2800→\2590
シモン・トルプチェスキ(ピアノ)
ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906–1975):
 ピアノ協奏曲 第1番、第2番、ピアノ三重奏曲 第2番

  1-4. ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 Op. 35
  5-8. ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 Op. 67
  9-11. ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op. 102
シモン・トルプチェスキ(ピアノ)
アンドレイ・カヴァリンスキ(トランペット)...1-4
アレクサンドル・クラポフスキ(ヴァイオリン)...5-8
アレクサンドル・ソモフ(チェロ)...5-8
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・マチェラル(指揮)...1-4、9-11

 録音: 2020年8月12-14日 オストラヴァ市文化センター、チェコ...1-4、9-11 2020年7月11-12日 ブルガリア国立音楽院「パンチョ・ヴラディゲロフ」、ソフィア...5-8

 2019年のNHK交響楽団との共演も記憶に新しい、マケドニア出身のピアニスト、トルプチェスキによるショスタコーヴィチ。
 室内楽的な手法、様々な引用、諧謔に皮肉といった曲想を巧みに弾き分け、生き生きとした音楽性で定評のあるマチェラルと共に、作品の魅力を最大限引き出しました。
 三重奏曲で共演する旧知のクラポフスキ始め、ほかのソリストの妙技も光っています。
 



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NAXOS

8.574143
¥1200
フランソワ・オーベール(1782-1871):序曲集 第4集 モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団
ダリオ・サルヴィ(指揮)
 歌劇《オロンヌ公》 S. 35(1842)より
  1. 序曲/2. 第2幕 間奏曲と序奏...世界初録音/3. 第3幕 間奏曲
 歌劇《フラ・ディアボロ》 S. 18(1830)より
  4. 序曲/5. 第3幕 間奏曲
 歌劇《媚薬》 S. 20(1831)より
  6. 序曲/7. 第2幕 間奏曲...世界初録音
 8. 歌劇《ヴェルサイユの饗宴》S.29(1837)–ヴェルサイユのディヴェルティスマン...世界初録音
 歌劇《ガルベの王の婚約者》 S. 49(1864)より...世界初録音
  9. 序曲/10. 第1幕 終幕の踊り/11. 第2幕 間奏曲/12. 第3幕 メロドラマ/
 13. 歌劇《アクテオン》 S. 26(1836) - 序曲

 録音 2019年12月 Reduta Hall, Olomouc(チェコ)

 19世紀、フランスのオペラ界で強い影響力を誇ったフランソワ・オーベール。生涯に50作ほどの歌劇を作曲、当時のパリ・オペラ座ではワーグナーと人気を二分するほどに高い評価を受けました。
 彼の作品はどれも優雅で洗練された旋律を持ち、歌劇の序曲だけを聴いてもその特徴が強く印象に残ります。
 さまざまな世界初録音作品を含み、知られざるオーベールの序曲を紹介するダリオ・サルヴィによるシリーズもこのアルバムが第4集。最もよく知られる《フラ・ディアボロ》の序曲と間奏曲から、バロック風の趣をもつ「ヴェルサイユのディヴェルティスマン」、ほとんど上演記録のない《ガルベの王の婚約者》の序曲と挿入曲まで、ロッシーニ風の色彩豊かな旋律とオーケストレーションに彩られた魅力あふれる作品が並びます。
 第3集とおなじくモラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。
 
 


8.551451
(2CD)
¥2400
ベートーヴェン:『運命』第1楽章 13種類の聴き比べ
 
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):交響曲第5番 ハ短調 Op.67 第1楽章
  【CD1】
   1. オットー・クレンペラー(指揮) ウィーン交響楽団(1951)
   2. スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮)
    ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団(2005)
   3. ヤッシャ・ホーレンシュタイン(指揮) ウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団(1956)
   4. ハンス・ロスバウト(指揮) バーデン=バーデン南西ドイツ放送交響楽団(1961)
   5. ロイ・グッドマン(指揮) ハノーヴァー・バンド (1983)
   6. フランツ・リスト(1811-1886): 編曲 ピアノ独奏版 コンスタンティン・シェルバコフ(ピアノ)(1988)
   7. ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指揮) ケルン室内管弦楽団(2006)
   8. アダム・フィッシャー(指揮) デンマーク室内管弦楽団(2016)
  【CD2】
   1. ミヒャエル・ギーレン(指揮) シュトゥットガルト放送交響楽団(1970)
   2. ロジャー・ノリントン(指揮) シュトゥットガルト放送交響楽団(2002)
   3. ヘルベルト・ケーゲル(指揮) ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団(1982-83)
   4. ベーラ・ドラホシュ(指揮) ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア(1995)
 
   5-8. 交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67(全曲)(2019)
    ロバート・トレヴィーノ(指揮)、マルメ交響楽団

 誰もが一度は耳にしている「ジャジャジャジャーン」で始まるベートーヴェンの交響曲第5番"運命"の冒頭部分。
 この2枚組は"運命"の第1楽章の13種類の聴き比べができるという画期的なアルバムです。NAXOSとそのファミリー・レーベルの音源を網羅し、古くは1951年のクレンペラーやロスバウトの歴史的録音から、昨年大きな話題となったロバート・トレヴィーノの演奏(こちらは全曲が収録されています)、そしておなじみリストが編曲したピアノ版も含む、様々な語り口による「ジャジャジャジャーン」をお楽しみいただけます。
 重厚な演奏から、近年流行のピリオド奏法までも味わえる、とにかく至れり尽くせりの注目盤です。
 
 
8.573969
¥1200
ベートーヴェン:三重協奏曲(ライネッケによるピアノ三重奏曲編)&
 ライネッケ: ピアノ三重奏曲第1番

  1-3. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
   三重協奏曲 Op. 56(1803-04)
    (カール・ライネッケによるピアノ三重奏曲編)
  4-7. カール・ライネッケ(1824-1910):
   ピアノ三重奏曲第1番 Op. 38(1851)...世界初録音
ドゥッチョ・チェカンティ(ヴァイオリン)
ヴィットリオ・チェカンティ(チェロ)
マッテオ・フォッシ(ピアノ)

 録音 2019年2月15-17日 Piano et Forte, Perugia(イタリア)

 最近、ベートーヴェンやモーツァルトの協奏曲を様々な作曲家が室内楽版に編曲した演奏が注目を集めています。
 このアルバムではピアニストとしても名を馳せたカール・ライネッケがベートーヴェンの三重協奏曲をピアノ三重奏に編曲したヴァージョンを聴くことができます。
 85歳という当時としては長命を得てロマン派の初期から後期までを俯瞰したライネッケは、300曲以上の作品を残しており、中でも室内楽はブラームスを思わせる緻密な作風を持つことで知られますが、このベートーヴェン作品の編曲は各々の楽器にソリスト的な役割が与えられた演奏効果の高いもの。もちろん原曲の味わいは損なわれることなく、見事な出来栄えを誇っています。
 同時に収録されたライネッケ自身のピアノ三重奏曲はメンデルスゾーンを思わせる美しく流麗な音楽。
 ゆったりとした序奏に導かれる第1楽章、悠然とした旋律が魅力的な第2楽章、快活なスケルツォ楽章を経て堂々たる終楽章に至る、伝統的な作風による作品です。
 
 
8.574004
¥1200
ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999):ギター作品集 第3集 ジェリル・レフィク・カヤ(ギター)
マリアン・ゲディジャン(フルート)...9-11
 1-3. ギターのための牧歌(1971)/4-5. 2つの前奏曲(1977)/6-8. スペイン風ソナタ(1969)/
 9. 古い歌(1960)(フルートとギター編)/10-11. 暁へのセレナード(1982)(フルートとギター版)
 セシリアのアルバム(1948)(P. ロメロによるギター編)
  12. 第1曲 Maria de los Reyes, Sevillanas ロス・レイェスのマリア、セビリャーナ
  13. 第2曲 A la jota, Jota de las palomas ホタ風に、ラス・パロマスのホタ
  14. 第3曲 Cancion del hada rubia 金髪の妖精の歌
  15. 第4曲 Cancion del hada morena 褐色の妖精の歌
  16. 第5曲 El negrito Pepo 黒人の子供、ペポ
  17. 第6曲 Borriquillos a Belen ベツレヘムのロバ
 トリプティコ(1978)
  18. 第1曲 前奏曲/19. 第2曲 夜想曲/20. 第3曲 スケルツィーノ
 
 2つの小さな幻想曲(1987)
  21. 第2番 セラファドの木霊/22. 第1番 なんと素晴らしい小道

 録音St. Paul's Church, Newmarket,Ontario(カナダ) 2019年11月11-12日...1-8,12-20 2020年7月10日...21-22Fellowship Church, Engelwood,Florida(USA) 2020年2月28日...9-11

 20世紀スペインにおける偉大な作曲家の一人、ホアキン・ロドリーゴ。幼少期に得た病のため視力を失うも、ピアニスト・作曲家として大成。なかでも「アランフェス協奏曲」はギター協奏曲における最高の作品の一つとして評価されるなど、ギター音楽の作曲家として広く認識されています。
 彼の作品はアルベニスやグラナドス、ファリャなどスペイン・ロマン派の伝統を拡張するとともに、留学先のパリで培ったフランス印象派の様式も盛り込んだ独自性の高いもの。
 このアルバムではソナタ形式で書かれた「ギターのための牧歌」にはじまり、ロドリーゴの娘セシリアに捧げられた愛らしいピアノ曲集をペペ・ロメロがギター用に編曲した「セシリアのアルバム」、そしてロドリーゴの最後のギター作品となった「2つの小さな幻想曲」など、伝統と革新を融合させた様々な作品を楽しむことができます。
 演奏しているジェリル・レフィク・カヤは2012年ジョアン・ファレッタ国際ギターコンクールで最優秀賞を獲得した1991年イスタンブール生まれのギタリスト。NAXOSからはバリオスのギター作品など4枚のアルバムをリリース、高く評価されています。
 
 
8.579100
¥1200
ロベール・グロロー(1951-):The Intimacy of Distance 距離の親密さ
 The Intimacy of Distance 距離の親密さ(2019)
  1. I. In ganzer Gestalt und vor einem großen Himmel
   完全な形で、そして素晴らしい空の前で
  2. II. The Centre Coils Bottomless センターコイルは底がない
  3. III. Heimkehr 帰郷
  4. IV. Blood Moon Kulning 月食の夜のキュールニング
  5. V. State of Matter 物質の状態
 6. My Green Shade Forest 私の緑陰深き森(2015)
 7. Trittico incantevole 魅惑的な三部作(2017)世界初録音
シャーロット・ヴァインベルフ(ソプラノ)...1-5
ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団
ロベール・グロロー(指揮)

 録音2019年7月1-2日...6,7 2020年8月31日-9月2日...1-5Studio 4, Flagey, Brussels(ベルギー)

 ベルギーを拠点に活躍する作曲家・ピアニスト、ロベール・グロロー。
 もともとエリザベート王妃国際コンクールでの入賞経験を持つコンサート・ピアニストであり、最近ではグラフィック・アーティストとしても活動をはじめ、また映画も制作するというマルチな才能を発揮しています。
 作曲家としてはすでに50曲以上の作品を発表、英国文学と絵画、そして大自然からインスピレーションを得るという彼の作品は「演奏する音楽家たちにも喜びを与える」という彼の哲学が浸透した、どれも神秘的で独自の雰囲気を持っています。
 このアルバムには、彼が現在関心を抱いているというソプラノのための作品を中心に収録。
 オーケストラと声が協奏的に組み合わされた「命の要素が実現される道程」を探求したというコントラスト豊かな「The Intimacy of Distance 距離の親密さ」と、穏やかな自然から題材を得たオーケストラ作品「My Green Shade Forest 私の緑陰深き森」。
 そしてオランダの画家ピーテル・パウル・ルーベンスの絵画からインスパイアされたという「Trittico incantevole 魅惑的な三部作」の三作品を聴くことができます。
 
 
8.574280
¥1200
期待の新進演奏家シリーズ
 1. フランツ・リスト(1811-1886):
  巡礼の年 第1年 スイスS160/R10 - 第6曲 オーベルマンの谷
 2. クロード・ドビュッシー(1862-1918):喜びの島(1904)
 3. ホルヘ・サストレ(1974-):
  Jaenera 'Ecos y temple'ハエネラ「こだまと寺院」...世界初録音
 4-6. セザール・フランク(1822-1890):ピアノ五重奏曲 ヘ短調 M. 7(1879)
アレクサンドル・コリャキン(ピアノ)
ブレトン弦楽四重奏団...4-6
【メンバー】
 アン=マリー・ノース(第1ヴァイオリン)
 アントニオ・カルデナス(第2ヴァイオリン)
 アルベルト・クレ・エスペロン(ヴィオラ)
 ジョン・ストークス(チェロ)

 録音 Teatro Infanta Leonor, Jaen(スペイン) 2019年5月1日...4-6 2019年5月6日...1-3

 スペイン、アンダルシア地方のハエン市で毎年開催される(2020年は中止)「ハエン国際ピアノ・コンクール」。若手ピアニストの登竜門であり、毎年スペインの作曲家が新作の課題曲を提供することでも知られる難関コンクールです。
 2019年度第61回コンクールの優勝者はロシア出身のアレクサンドル・コリャキン。9歳でピアノを始めたという遅咲きですが、最初からコンサート・ピアニストを目指していたといい、10歳の時にはバッハからショパンまで、さまざまな曲による最初のリサイタルを行い、11歳でコンクールに優勝。サハ共和国の首都ヤクーツクの音楽学校に入学し6年間の研鑽を積んだのち、ロシアのグネーシン音楽大学に進学しています。
 すでに500回以上のリサイタルを行っているという俊英で、コンクールでも圧倒的な強さを発揮し、余裕ある演奏で優勝を勝ち取っています。
 新作を含む独奏が高く評価されたのはもちろんのこと、フランクのピアノ五重奏曲での絶妙なアンサンブルも見事であり、この演奏に対して室内楽賞も授与されました。
 
 
8.660485
(2CD)
¥2400
スタニスラフ・モニューシュコ(1819-1872):
 歌劇《ハルカ》 全4幕 ポーランド語歌唱

   ヴォルスキ・ヴォジミエシュ: 台本
 【CD1】
  1. 序曲/2-9. 第1幕/10-17. 第2幕
 【CD2】
  1-5. 第3幕/6-16. 第4幕
ハルカ...マルガレーナ・モレンドフスカ(ソプラノ)
ヨンテック...ドミニク・ストヴィチ(テノール)
ヤヌシュ...ルーカス・ゴリンスキ(バス=バリトン)
ストルニック...ラファウ・コルピク(バス)
ゾフィア...マグダレーナ・ヴィルチンスカ=ゴシ
 (メゾ・ソプラノ)
ジェンパ...ダミアン・コニェチェク(バス)
ポズナン国立モニューシコ・オペラ合唱団
 (合唱指揮...マリウシュ・オット)
ポズナン国立モニューシコ・オペラ管弦楽団
ガブリエル・フムーラ(指揮)

 録音 2019年11月11日(ライヴ) ポズナン歌劇場(ポーランド)

 領主ヤヌシュに弄ばれた村娘ハルカ。彼女はヤヌシュと名門の令嬢ゾフィアとの婚約発表の席に現れ、彼の不実を訴えますがヤヌシュに言葉巧みに追い払われてしまいます。
 ハルカを思う青年ヨンテックはあきらめるように彼女を諭し、村人たちも彼女に加勢します。ヤヌシュを思うあまり正気を失ったハルカは教会に火を放とうとして、...

 ポーランドを代表する作曲家の一人、スタニスラフ(スタニスワフ)・モニューシュコ。ショパンより9歳年下であった彼は、決してオペラを作曲しなかったショパンとは違い、ポーランド語を巧みに用いたオペラと声楽曲を数多く作曲し「ポーランド歌劇の父」と呼ばれています。
 この歌劇《ハルカ》はモニューシュコの最もよく知られる作品の一つで、村人たちが歌う力強いマズルカなどのポーランドの民族舞踊が散りばめられた聴き応えのある仕上がりとなっています。
 
 
8.579093
¥1200
アルブレヒト・メンデルスゾーン(1874-1936):レナのための歌
 1. アラビアン・ナイトからの歌 - 私たちの愛の合図(1936)/2. 1934年2月15日 「愛は花」(1934)/
 3. 遠さと近さ(作曲年不詳)/4. 夜に(作曲年不詳)/5. 私自身に歌う時(1930)/6. 私の最愛の人(1931)/
 7. もうひとつの幸せな歌(作曲年不詳)/8. 愛の歌(1931)/9. フランコニアで最も美しい女性(作曲年不詳)/
 10. 愛の(1930)/11. 献呈(1931)/12. 年老いた魔法使いの歌(1931)
 子供の魔法の角笛からの5つの歌(1931)
  13. 第2番: ナイチンゲール/14. 第3番: トロット、小さな動物、トロット/
  15. 第4番: 若い娘が不平を言うのが聞こえる/16. ヘッセ行列/
  17. 第5番: 5月が私たちにとってどれほど美しく咲くか/18. 愛の歌/19. 第1番: 夜の音楽家
 20. 民謡風に(1931)/21. 入ってもいいよ、お偉い戦士どの(1931)/22. ガゼル(1931)/
  23. 両目を閉じて(作曲年不詳)/24. 愛の薔薇(1907年出版)/25. それは愛ですか(作曲年不詳)/
  26. 1934年2月18日 「私の詩は逃れるだろう」(1934)/27. ソネット(1936)/28. 2人が愛し合う時(1936)
 
 世界初録音
  ジュリアン・ベアード(ソプラノ)...6,8,10,11,20,24、
  ライアン・デ・ライク(バリトン)...1-5,7,9,12-19,21-23,25-28、エヴァ・メンゲルコック(ピアノ)

 録音 Harold J. Kaplan Concert Hall, TowsonUniversity, Maryland(USA) 2019年3月16-19日...1-5,7,9,12-19,21-23,25-28 2019年6月6日...6,8,10-11,20,24

 19世紀ロマン派の大作曲家フェリックス・メンデルスゾーン。彼は生涯に5人の子どもに恵まれ、4番目のフェリックス以外は成人し、それぞれ様々な分野で活躍したことで知られています。
 このアルバムの作曲家アルブレヒトは、最長子カール・メンデルスゾーン・バルトルディの息子であり、歴史家の父の姿を見て育った彼は、法学者、政治学者として活躍。1919年のヴェルサイユ条約の交渉時にはドイツ側のオブザーバーとして参加しました。
 同時に優れたピアニストかつ作曲家で、また詩を出版しオペラの台本を書くなど祖父譲りの芸術的才能を見せたことでも知られています。
 このアルバムに収録されているのは、彼の弟子で親友となったマグダレーナ(レナ)・ショッホに触発されて書かれた愛の歌。
 アイヒェンドルフやゲーテ、ハイネ、民謡などをテキストに用いたドイツ・リートの伝統を受け継ぐ美しい歌曲の中に、溢れんばかりの恋心が込められています。
 




ORFEO



C200041
¥2700
セリーナ・オット(トランペット)
近現代のトランペット作品集

 1. アルトゥール・オネゲル(1892-1955): イントラーダ(1947)
 2-4. アルフレッド・デザンクロ(1912-1971): 呪文、挽歌と踊り – トランペットとピアノのための(1953)
 5. ハインリヒ・ズーターマイスター(1910-1995): 演奏会用ガヴォット(1950)
 6-8. セルゲイ・ヴァシレンコ(1872-1956): 協奏的詩曲 ハ短調 Op. 113(1945)
 9-10. レインゴリト・グリエール(1875-1956): 協奏曲 ヘ短調 Op. 82
  原曲: コロラトゥーラ・ソプラノとオーケストラのための協奏曲
   (ティモフェイ・ドクシツェルによるトランペットとピアノ編)
セリーナ・オット(トランペット)
リン・エン=チァ(ピアノ)
NYCX-10226
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 注目のトランペット奏者セリーナ・オット。第2作ではピアノとともに魅力あふれる演奏を披露!

 録音 2020年2月26-29日 ノイレンバッハ音楽祭(オーストリア)

 2018年「ミュンヘン国際音楽コンクール」トランペット部門の覇者、セリーナ・オット。
 弱冠20歳で、トランペット部門初の女性優勝者となった彼女は、ケルンWDR響、ベルリン・ドイツ響、チェコ・フィルなどヨーロッパ各地のオーケストラと共演、バッハフェスト・ライプツィヒ、グラフェネック、ラインガウ、バルセロナやブレーメンなどの音楽祭などに多く招聘されている。またソリストとしてウィーン・コンツェルトハウス、ザルツブルク・モーツァルテウム、ウィーン楽友協会などでコンサートを開催するなど、輝かしいキャリアを歩み始めています。
 アルバム第1作(輸入盤 C200091/国内仕様盤 NYCX-10220)ではオーケストラをバックに超絶技巧と溢れる歌心を披露した彼女、今作ではこれまでにも共演を重ねてきた台湾出身のピアニスト、リン・エン=チァの伴奏で伸び伸びとした演奏を聴かせます。
 彼女のお気に入り、デザンクロの「呪文、挽歌と踊り」も収録。オーケストラとの共演とはまた違った曲の魅力に開眼です。名手ドクシツェルが編曲したグリエールの協奏曲も聴きどころ。まさに歌うように奏でる彼女のトランペットを存分に堪能できます。

 国内仕様盤には西村 祐氏による日本語解説が付属します。(デザンクロの曲名も西村氏の邦訳を記載いたしました。)

 セリーナ・オット来日公演情報(予定)
  2021年7月10日(土)、11日(日)14:00開演(両日)東京芸術劇場
   曲目)ペシュキン:トランペット協奏曲第1番 ハ短調
   共演)読売日本交響楽団、指揮=アニヤ・ビールマイアー

 
 




RICERCAR



RIC430
¥2700
『麗しき花』 ヨハネス・マルティーニ(1430頃-1497):声楽・器楽作品集 〜15世紀、フランドルとイタリアを結ぶ巨匠の世界〜
 1. おお、麗しきセバスティアヌス/2. ラ・マルティネッラ〔器楽〕/3. ラ・マルティネッレ・ピッツロ〔器楽〕/
 4. わたしは嬉しかったのです/5. 美はいかなる時も雄弁なり〔器楽〕/6. 麗しき花〔器楽〕/
 7. なにゆえに人々は騒ぎ立て/8. わたしの魂は主を崇め(マニフィカト)第3旋法 第2番/9. ああ、どれほどに〔器楽〕/
 10. わたしはどうすればよいのだろう〔器楽〕/11. 手に負えない運命の女神よ〔器楽〕/
 12. 手に負えない運命の女神よ(編曲者不詳/ボローニャQ18写本)〔器楽〕/13. 運命の女神は、幸福な時には/
 14. 麗しき子が〔器楽〕/15. あなたの悪意など露ほども思い至らず/16. わたしは大いに期待する〔器楽〕/
 17. わたしは信じます(クレド)〜『"わたしの唇に笑みが"のミサ曲』より/18. みずみずしい孔雀の尾羽根〔器楽〕/
 19. よい機嫌で〔器楽〕/20. 神がそうお望みであれば〔器楽〕/21. ごきげんよう、無垢なる集いの愛ある方よ/
 22. 恋の美徳のなかでも〔器楽〕/23. 神の仔羊(アニュス・デイ)〜『ラ・マルティネッラのミサ曲』より/
 24. これ以上はもう結構(コリネ・ド・ラノワ作曲/マルティニ編)〔器楽〕
  ル・ミロワール・ド・ミュジーク(声楽&古楽器アンサンブル)
   ザビーネ・ルッツェンベルガー、テッサ・ロース(メゾ・ソプラノ)、
   デイヴィッド・マンダロー、ジェイコブ・ローレンス(テノール)、マチュー・ル・ルヴルール(バリトン)、
   ティム・スコット・ホワイトリー(バス)、クレール・ピガニオル(ルネサンス・ハープ、ポルタティフ・オルガン)、
   ジルケ・シュルツェ(ショーム、ボンバルド)、エリザベス・ラムジー(ビウエラ・デ・アルコ、ルネサンス・ガンバ)、
   マルク・レヴォン(リュート、ビウエラ・デ・アルコ)、アンリ・ファン・エンヘン(サックバット)
  バティスト・ロマン(弓奏ヴィエル〔中世フィドル〕、ルネサンス・ヴァイオリン、レベック、各種バグパイプ、指揮)

 録音: 2020年9月 サン=レジェ教会、レマン(東仏アルザス地方)

 【15世紀ポリフォニー芸術の大家、貴重な単体アルバム登場!】
 ヨハネス・マルティーニは、中世音楽の面影を残すデュファイやバンショワなどブルゴーニュ楽派の後を受けて登場し、ジョスカンやイザーク、ラ・リューら16世紀初頭まで活躍した盛期フランス=フランドル楽派よりもやや年上にあたり、フランドル(現在のベルギー)出身ながら北イタリアの一大文化拠点たるミラノやフェラーラの宮廷で活躍した作曲家。
 多声音楽にすぐれた技量を誇ったフランドルの伝統を体現し、のちにヴェネツィアで花開くこととなる二重合唱の交唱による詩篇を初めて作曲したとされながら、その存在はやや上世代に属するオケゲムの圧倒的威光に隠れるかのごとく、今一つ注目を浴びる機会に恵まれませんでした。
 フェラーラの文化人イザベッラ・デステや教皇レオ10世などイタリア・ルネサンスの重要人物たちからも注目されていたその才覚を、中世から初期ルネサンスの音楽に造詣の深いバティスト・ロマンやマルク・レヴォン、エリザベス・ラムジーら精鋭古楽プレイヤーたちの集うル・ミロワール・ド・ミュジークが追求した一枚。知る人ぞ知るマルティーニの多声音楽の面白さを、声楽・器楽両面から多角的に検証してゆきます。
 4人の歌手たちの織りなすハーモニーとポリフォニーの妙もさることながら、最初期のヴァイオリンやガンバを含むルネサンス楽器の響きが美しい器楽トラックが多いのも本盤の聴きどころ。
 レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロら大家たちにも注目された、フランドル絵画の音楽版ともいうべきマルティーニ芸術の真価に迫った待望のアルバムです。

 
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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PROFIL



PH 21003
(10CD)
¥5400→\4990
バックハウス・エディション
 Disc1 協奏曲とピアノ・ロール
  (1) モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番ニ長調「戴冠式」K.537(カデンツァ:バックハウス)【1940年録音】
  (2) モーツァルト(バックハウス編):ドン・ジョヴァンニのセレナード【1923 年ロール】
  (3)R.シュトラウス(バックハウス編):セレナードOp.17の2【1924年ロール】
  (4)ピック=マンジャガッリ:オーラフの踊りOp.33の2【1923年ロール】
  (5)ショパン(バックハウス編):ピアノ協奏曲第1番〜ロマンツェ【1925年ロール】
  (6)クライスラー(ラフマニノフ編):愛の悲しみ【1926年ロール】
  (7)ドリーブ(ドホナーニ編):ナイラ・ワルツ【1923年ロール】
  (8)リスト:演奏会用練習曲「軽やかさ」【1928年ロール】
  (9)メンデルスゾーン(リスト編):結婚行進曲によるパラフレーズ【1926年ロール】
  (10)ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲Op.35より【1924年ロール】
 Disc2
  (1)ラフマニノフ:前奏曲嬰ハ短調Op.3の2【1908年9月録音】/
  (2)リスト:愛の夢第3番【1908年9月録音】/
  (3)ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番〜無窮動【1908年9月録音】/
  (4)ショパン:幻想即興曲Op.66【1908年9月録音】/
  (5)リスト:ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調【1928年1月録音】/
  (6)ドリーブ(ドホナーニ編):ナイラ・ワルツ【1925年11月録音】/
  (7)シューベルト(バックハウス編):軍隊行進曲変ホ長調Op.51の1【1928年1月録音】/
  (8)ショパン:子守歌Op.57【1940年録音】/
  (9)モシュコフスキ:スペイン奇想曲Op.37【1940年録音】/
  (10)メンデルスゾーン(ハッチソン編):真夏の夜の夢〜スケルツォ【1940年録音】/
  (11)アルベニス:イベリア〜トゥリアーナ【1940年録音】/
  (12)リスト:演奏会用練習曲「森のささやき」【1940年録音】/
  (13)ショパン:小犬のワルツOP.64 の1【1926年録音】/
  (14)ブラームス:自作主題による変奏曲Op.21の1【1940年録音】/
  (15)同:パガニーニの主題による変奏曲Op.35【1940年録音】
 Disc3
  ショパン:
   (1)12の練習曲Op.10【1928年1月録音】/(2)12の練習曲Op.25【1928年1月録音】
 Disc4
  (1)ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15【1952年録音】
  (2)ハイドン:アンダンテと変奏曲ヘ短調Hob.ⅩⅦ -6【1959年ウィーン音楽祭ライヴ】
  (3)同:幻想曲ハ長調Op.58【1959年ウィーン音楽祭ライヴ】
 Disc5
  (1)ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83【1953年5月録音】
  (2)ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番変ホ長調Hob. ⅩⅥ -52【1959年ウィーン音楽祭ライヴ】
 Disc6
  ベートーヴェン:
   (1)ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58【1956年3月18日カーネギーホール・ライヴ】
   (2)ピアノ・ソナタ第5番ハ短調Op.10の1【1956年4月11日カーネギーホール・ライヴ】
   (3)ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」【1954年3月30日カーネギーホール・ライヴ】
   (4)ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79【1954年3月30日カーネギーホール・ライヴ】
 Disc7 1954年3月30日カーネギーホール・ライヴ
  (1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31の2「テンペスト」/
  (2)同:ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調Op.81a「告別」/(3)同:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111/
  (4)シューベルト:即興曲変イ長調Op.142の2/
  (5)シューマン:なぜに? Op.12の3/
  (6)リスト:ウィーンの夜会第6番/(7)ブラームス:間奏曲ハ長調Op.119 の3
 Disc8 1956年4月11日カーネギーホール・ライヴ
  (1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27の2「月光」/
  (2)同:ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィア」/
  (3)シューベルト:即興曲変ロ長調Op.142の3/(4)ショパン:練習曲第14番ヘ短調Op.25の2/
  (5)シューマン:予言の鳥Op.82の7/(6)モーツァルト:トルコ行進曲
 Disc9 1961年5月24日モントルー・ライヴ
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58
 Disc10 1954年5月3日日比谷公会堂ライヴ
  (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73「皇帝」/
  (2)ショパン:練習曲第13番変イ長調Op.25の1
 ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
 Disc1:フリッツ・ザウン(指揮)ベルリン市立管弦楽団(1)/Disc4:カール・ベーム(指揮)ウィーン・フィル(1)/
 Disc5:カール・シューリヒト(指揮)ウィーン・フィル(1)/Disc6:グイド・カンテッリ(指揮)ニューヨーク・フィル(1)/
 Disc9:フェレンツ・フリッチャイ(指揮)スイス・ロマンド管弦楽団/Disc10:上田仁(指揮)東京交響楽団(1)

 王道のベートーヴェン、ブラームスから珍品のラフマニノフやモシュコフスキまでバックハウスの芸術を満喫できる10枚組Box!!

 76'46"78'54"、53'16"、58'22"、61'22"、71'45"、74'23"、73'38"、33'02"、38'54"

 純ドイツ・ピアニズムの王者で、ベートーヴェンやブラームスをゆるぎなき構築力と深みで再現した「鍵盤の獅子王」ヴィルヘルム・バックハウス。
 彼の最初期あたる1908年9月の録音をはじめ、貴重な音源を集めた大歓迎Boxの登場です。

 若い頃は非独墺作品を積極的に弾き、技巧的なサロン音楽も得意としていました。ゴドフスキやブゾーニのように技巧的なトランスクリプションも残していて、それらを自演で聴くことができるのも存外の喜びと申せましょう。
 さらにラフマニノフ編曲のクライスラーやドホナーニ編曲のドリーブのバレエ音楽など、バックハウスの印象が大きく変わること間違いありません。

 アコースティック録音も貴重。ショパンの「小犬のワルツ」は指鳴らし的なイントロを付け、驚くほど軽やかで快速な個性的演奏。
 1908年当時最新作だったラフマニノフの有名な前奏曲もラフマニノフの自作自演とは全く異なるアプローチが興味津々なうえ、アルベニスの「イベリア」の難曲「トゥリアーナ」、モシュコフスキの演奏効果抜群の「スペイン奇想曲」といった作品のほか、かつて野村あらえびすが絶賛したショパンの練習曲全24曲が収録されているのもピアノ・ファン狂喜。

 十八番のベートーヴェンは70歳代のカーネギーホール・ライヴがまさに神業。ことに「ハンマークラヴィア」は1952年のセッションしか録音が残されていないため非常に貴重です。
 バックハウスの録音をこれだけ集め、この価格でご提供できるのはまさに朗報。お見逃しなく!
 



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SCRIBENDUM



SC 832
(21CD)
¥8200→\7590

イーゴリ・マルケヴィッチの芸術
 CD 1
  ベートーヴェン:
   交響曲 第1番 ハ長調 op.21 /
      第5番 ハ短調 op.67 /
      第8番 ヘ長調 op.93
    録音:1960年10月(交響曲第1番),1959年10月(交響曲第5&8番)/パリ・ラムルー管弦楽団

 CD 2
  ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125「合唱」
   録音:1961年1月
   ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)、アーフェ・ヘイニス(アルト)、フリッツ・ウール(テノール)、
   ハインツ・レーフュス(バリトン)、カールスルーエ・オラトリオ合唱団、パリ・ラムルー管弦楽団

 CD 3
  ベートーヴェン:序曲集
   1.「レオノーレ」序曲 第3番op.72a / 2.「命名祝日」序曲op.115 / 3.「コリオラン」序曲op.62 /
   4.「フィデリオ」序曲op.72b / 5.「エグモント」序曲op.84 / 6.「献堂式」序曲op.124
  レオポルト・モーツァルト:おもちゃの交響曲
   7 I. Allegro / 8 II. Menuetto / 9 III. Presto
    録音:1958年11月26日(1-2),1958年11月25日(3&5),1958年11月29日(4),1958年11月28日(6),1964年(7-9)
    パリ・ラムルー管弦楽団(1-6)、モスクワ音楽児童アンサンブル(7-9)

 CD 4-5
  ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」op.24
  ワーグナー:
    ローエングリン  第1幕への前奏曲 / 第3幕への前奏曲
    タンホイザー  序曲
       録音:1959年5月(ファウスト),1958年6月13日(10),1958年11月19日(11),1958年6月12&13日(12)
       Faust:リシャール・ヴェロー、Mephistopheles:ミシェル・ルー、Marguerite:コンスエロ・ルビオ、
       Brander:ピエール・モレ、
       エリーザベト・ブラッスール合唱団(ファウスト)、パリ・ラムルー管弦楽団

 CD 6
  ベルリオーズ:幻想交響曲op.14a
  オベール:歌劇「ポルティチの娘」序曲*
     録音:1961年1月(幻想交響曲),不明(*)/パリ・ラムルー管弦楽団

 CD 7
  ビゼー:「カルメン」第1組曲、第2組曲 /
    「アルルの女」第1組曲、第2組曲 /
    小組曲「子供の遊び」
    録音:1959年12月(カルメン、アルルの女),1964年(子供の遊び)
    パリ・ラムルー管弦楽団(カルメン、アルルの女)、ソビエト国立交響楽団(子供の遊び)

 CD 8
  ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 op. 98 /
  コダーイ:ハンガリー詩篇 op.13 /
  グルック:シンフォニア ト長調
   録音:1958年11月20-24日(交響曲第4番),1963年(ハンガリー詩篇),1958年6月7日(シンフォニア)
   ロベルト・イロスファルヴィ(テノール)、ロシア国立交響合唱団(ハンガリー詩篇)、
   ソビエト国立交響楽団(ハンガリー詩篇)、パリ・ラムルー管弦楽団(交響曲第4番&シンフォニア)

 CD 9
  ケルビーニ:レクイエム ニ短調 /
      歌劇「アナクレオン」序曲 /
  ファリャ:スペインの庭の夜
   録音:1962年12月(レクイエム),不明(アナクレオン),1960年10月(スペインの庭の夜)
    チェコ・フィルハーモニー合唱団(レクイエム)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(レクイエム) 、
    クララ・ハスキル(ピアノ)(スペインの庭の夜)、パリ・ラムルー管弦楽団(アナクレオン、スペインの庭の夜)

 CD 10
  ドビュシー:海〜管弦楽のための3つの交響的素描 / 2つの舞曲
  ルーセル:「バッカスとアリアーヌ」組曲 op.43
   録音:1959年5月2&3日(海),1959年3月2日(2つの舞曲),1958年12月(バッカスとアリアーヌ)
   パリ・ラムルー管弦楽団

 CD 11
  ハイドン:交響曲第103番 変ホ長調 「太鼓連打」/
      交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」
  ブラームス:アルト・ラプソディー op.53 /
      悲劇的序曲 op. 81
   録音:1959年12月(ハイドン) 1963年(ブラームス)/
   パリ・ラムルー管弦楽団、イリーナ・アルヒーポワ(アルト)(アルト・ラプソディー)、
   ロシア国立アカデミー合唱団(アルト・ラプソディー)、ソビエト国立交響楽団(ブラームス)

 CD 12
  1 グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲 /
  2 ボロディン:交響詩「中央アジアの草原にて」 /
  3 リャードフ:交響的絵画「ヨハネ黙示録から」
  リムスキー=コルサコフ: 4 歌劇「五月の夜」序曲
  組曲「金鶏」(4つの音楽的絵画)
   5 Ⅰ Introduction and dodon's Sleep / 6 Ⅱ Dodon on the Battlefield /
   7 Ⅲ Queen of Shemakha's Dance-King Dodon's Dance / 8 Ⅳ Wedding Procession-Death of King Dodon-Finale
  9 「ロシアの復活祭」序曲,op.36
   録音:1959年12月9&12日(1-3),1958年6月11日(4),1958年6月8-10日(5-8),1964年9月(9)
   パリ・ラムルー管弦楽団(1-8)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(9)

 CD 13
  リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」 op.35 / スペイン奇想曲 op.34
  ボロディン:だったん人の踊り〜歌劇「イーゴリ公」から
   録音:1962年10月10-22日(リムスキー=コルサコフ),1964年9月(ボロディン)
   エリック・グリューエンバーグ(ヴァイオリン)(シェラザード)、ロンドン交響楽団(リムスキー=コルサコフ)、
   オランダ放送合唱団(ボロディン)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(ボロディン)

 CD 14
  ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」(1947年版)
   組曲 第1番 / 組曲 第2番
   4つのノルウェーの情緒
    サーカス・ポルカ
  ニコライ・チェレプニン:タチ・タチ
   (ボロディン、キュイ、リャードフ、リムスキー=コルサコフ、リストの主題によるパラフレーズ)
   録音:1963年10月(ストラヴィンスキー),1964年(チェレプニン)
   ロンドン交響楽団(ストラヴィンスキー)、ソビエト国立交響楽団(チェレプニン)

 CD 15
  ストラヴィンスキー:詩篇交響曲
   ソビエト国立交響楽団、ソビエト国立アカデミー合唱団
  兵士の物語
   ジャン・コクトー(語り)/ピーター・ユスティノフ(悪魔)
   ジャン=マリー・フェルテ(兵士)/アンヌ・トニエッティ(王女)
   アンサンブル・ド・ソリスト
    ユリス・ドゥレクリュース(クラリネット)/アンリ・エレルツ(ファゴット)/
    モーリス・アンドレ(トランペット)/ローラン・シュノルク(トロンボーン)/
    シャルル・ペシエ(パーカッション)/マヌーグ・パリキアン(ヴァイオリン)/ヨアヒム・グート(コントラバス)
    録音:1960年6月8-9日(詩篇交響曲),1962年10月4-8日(兵士の物語)

 CD 16
  チャイコフスキー:交響曲第4番 ホ短調 op.36 /
    白鳥の湖 op.20(抜粋)
   Scene/Valse/Danses des cygnes/Scene/Scene/Danse Hongroise(Czardas)
   録音:1963年10月19-21日(交響曲第4番),不明(白鳥の湖)
   ロンドン交響楽団(交響曲第4番)、ベルグラード・フィルハーモニック管弦楽団(白鳥の湖)

 CD 17
  チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」 /
    幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」op.32
   録音:1962年1月9-12日(交響曲第6番),1959年12月9&5日(幻想曲)
   ロンドン交響楽団(交響曲第6番)、パリ・ラムルー管弦楽団(幻想曲)

 CD 18
  チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 op.58 /
    大序曲「1812」op.49
   録音:1963年10月17日-11月1日(マンフレッド),1964年9月(大序曲)
   ロンドン交響楽団(マンフレッド)、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(大序曲)

 CD 19
  メンデルスゾーン:交響曲 第4番『イタリア』/
  チャイコフスキー:『くるみ割り人形』組曲/
  シューベルト:イタリア風序曲 / 『アルフォンソとエストレッラ』序曲
   録音:1968年(メンデルスゾーン、シューベルト), 1972年7月(チャイコフスキー)
   日本フィルハーモニー管弦楽団(メンデルスゾーン、シューベルト)
   モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団(チャイコフスキー)

 CD 20
  シューベルト:序曲ホ短調/プーランク:バレエ音楽『牝鹿』/
  オーリック:バレエ音楽『うるさがた』
   録音:1968年(シューベルト),1972年7月(プーランク、オーリック)
   日本フィルハーモニー管弦楽団(シューベルト)、モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団(プーランク、オーリック)

 CD 21
  サティ:びっくり箱(管弦楽編)/
  ソーゲ:バレエ音楽『牝猫』/
  ミヨー:バレエ音楽『青い列車』
   録音:1972年7月/モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団


<国内盤> 


OMF


KCD-2091
¥3000
TU Y YO—あなたとわたし スパニッシュギター秘曲集 富川 勝智(クラシックギター)
 ファリャ(1876-1946) 1. 讃歌《ドビュッシーの墓に捧げる》
 フェレール(1835-1916) 2. 君がいない 作品61/3. 夜の深想 作品44
 プラッテン夫人(1821-1895)人生のエピソード 4. 哀しみ/5. 失われた愛/6. 屋嘆き
 タレガ(1852-1909) 7. モーロ風舞曲/8. アラビア風奇想曲(セレナーデ)
 バリオス(1882-1964) 9. オリーブの木立/10. グラナダの花アルハンブラの小川/11. 思い出/12. トナディーリャ
 カリェーハ(1891-1950) 13. ロマンサ 作品62
 ブロカ(1805-1882)黄昏 14. アンダンテ/15. モデラート/16. アレグレット
 ソリア(1851-?) 17. ラ・マンチャのセギディーリャ/18. タンゴ
 ウエルタ(1804-1875) 19. 悲しい思い出 作品62
 アルカス(1832-1882) 20. ボレロ
 ボッシュ(1826-1895) 21. パッサカリア/22. モーロの嘆き 作品85
 ヒメネス=マンホン(1866-1919) 23. あなたとわたし(デュエット)

 録音会場:稲城市立iプラザ ホール/録音日:2020 年10 月4 日-8 日/仕様:ジュエルケース仕様 曲目解説付き
 使用楽器:Arcangel Fernandez (1997)

 フランシスコ・タレガ。フェレール、ボッシュ、マンホン、プラッテン夫人など、近代ギター奏法の父と呼ばれる彼と同時代に活躍したギタリスト達の作品を通じて、"スパニッシュギター" におけるロマン派音楽がどのような変遷を遂げたかを見ていく。
 "スパニッシュギター" のロマン派は試行錯誤の連続であった。彼らの作品には必ずギターらしさが存在し、それは"スペイン的なもの" と同義であった。彼らが求めた"スパニッシュギター" 音楽の書法や美学はその後も"ギターらしさ" として命脈を保ち続ける。
 マヌエル・デ・ファリャによる"ギタリスト以外による初の本格的なギター作品"(讃歌『ドビュッシーの墓に捧げる』)の登場によって、クラシックギター音楽は20 世紀以降、数多くの近現代作品が生み出される。だが、このファリャでさえも、この時点までにギタリスト作曲家達が目指してきた"スパニッシュギター" の美学を忘れてはいない。
 近現代以降のクラシックギターというジャンルを理解する上でも、タレガとその前後の時期に活動したギタリスト達の作品を知ることは必須である。彼らの葛藤と試行錯誤の過程こそが、近現代ギター音楽への《道しるべ》となったのだから......

 富川 勝智(とみかわまさとも)クラシックギター:
  クラシックギターの本格的なプログラムによる演奏会と同時に、バロックギターやビウエラなどを用いた古楽の分野でも精力的に活動を行っている。またジャズやポピュラーのミュージシャンとの共演も多く、ジャンルに囚われない活動も注目されている。
  1972 年北海道札幌生まれ。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。ギターを佐藤佳樹、手塚健旨両氏に師事する。その後スペインに渡り、ホセ・ルイス・ゴンサレス、アレックス・ガロベーに師事。帰国後、精力的に演奏活動を行うとともに、ヤマハやシンコーミュージックなどの出版物への編曲や教本執筆なども行う。
  音楽史への造詣も深く、ギター専門誌の連載を含め、楽曲解説や奏法解説を多数執筆。「ガルシア・ロルカと同時代のギタリストたち」をはじめ本格的な研究論文を発表し、ギター史研究家としても精力的に執筆活動をしている。
  洗足学園音楽大学クラシックギター科講師。公益社団法人日本ギター連盟理事。ギターリーダーズクラブ正会員。日本音楽表現学会会員。
  




<映像>


C MAJOR(映像)



75 7704
(Blu-ray)
¥5400→\4990
バレンボイム(指揮)
シュターツカペレ・ベルリン
イタリア人演出家マルトーネが描く《ファルスタッフ》

 ヴェルディ:オペラ《ファルスタッフ》
ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン/ファルスタッフ)
アルフレッド・ダザ(バリトン/フォード)
フランチェスコ・デムーロ(テノール/フェントン)
ユルゲン・ザッハー(テノール/医師カイウス)
ヤン・マルティニーク(テノール/ピストーラ)
バルバラ・フリットリ(ソプラノ/フォード夫人アリーチェ)
シュテファン・リュガマー(テノール/バルドルフォ)
ナディーン・シエラ(ソプラノ/ナンネッタ)
ダニエラ・バルチェッローナ(メゾソプラノ/クイックリー夫人)
カタリーナ・カンマーローアー(メゾソプラノ/ページ夫人メグ)
ダニエル・バレンボイム(指揮)
シュターツカペレ・ベルリン
ベルリン国立歌劇場合唱団
 (合唱指揮:マルティン・ワイト)
KKC 9676
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6620
75 7608
(DVD)
¥3700→\3390
KKC 9677
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4620

 「すべてこの世は冗談だ」イタリア人演出家マルトーネが描く《ファルスタッフ》。2018年ベルリン国立歌劇場ライヴ、バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリン

 演出:マリオ・マルトーネ/照明:パスクァーレ・マリ/舞台:マルゲリータ:パリ/衣裳: ウルスラ・パーツァック/
 振付:ラファエッラ・ジョルダーノ/ドラマティック・アドヴァイザー: ベンヤミン・ウェンティッヒ/映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ
 収録:2018年12月ベルリン国立歌劇場(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9、1080i (4K 収録)、音声:PCM Stereo,DTS-HD、MA 5.1、リージョン:All、BD 50、原語:イタリア語、字幕:英独仏韓日、142分
 (DVD)画面:16:9、NTSC、音声:PCM Stereo,DTS5.1、リージョン:All、DVD 9、原語:イタリア語 、字幕:英独仏韓日、142分

 2018年ベルリン国立歌劇場で上演されたバレンボイム指揮、マリオ・マルトーネ演出のヴェルディ《ファルスタッフ》の映像がリリース。
 7年間の大規模な修復工事経て2017年9月に再開場したベルリン国立歌劇場。翌月のドイツ統一記念日には、音楽監督ダニエル・バレンボイム指揮によるシューマンの『ゲーテのファウストからの情景』(ARTHAUS MUSIK/10-9419BD)が上演されオープニングを祝いました。
 さらに同年12月には同歌劇場の開場275年を祝った特別プログラムが組まれ、華やかな幕開けとなりました。
 この商品に収められているのは、2017年12月の特別公演で新演出としてお披露目されたマリオ・マルトーネ演出のヴェルディ《ファルスタッフ》の再演となります。

 映画監督として実績がある演出のマルトーネは、この《ファルスタッフ》でドイツの「68年運動」にみられるカウンターカルチャーやヒッピー文化の中で生きる人生の快楽をひとつ残らず搾り取るような自由奔放な男としてファルスタッフを描いています。
 元来太った騎士であるファルスタッフは、ここでは革ジャンを着てロッカーのような服装でネオンが光る薄汚い地元の飲み屋に居座っているような演出。
 ファルスタッフは、2人の女性に"同じ文章のラブレター"を送りますが、それを託すのは大麻を吸っているエキストラで、その男は手紙を受け取るとフラフラしながら自転車に乗っていくというような有様。さらにナンネッタ役のナディーン・シエラがプールサイドにビキニ姿で登場するなど、マルトーネはウィットと高揚感に満ちたオペラを、スタイリッシュで現代的に演出しています。
 歌手陣は皆素晴らしく、特にミヒャエル・ヴォッレの豪快さ、群を抜く歌唱の充実ぶりには舌をまきます。
 またフランチェスコ・デムーロの甘い美声、ナディーン・シエラの滑らかな歌声、ヤン・マルティニークとシュテファン・リュガマーのアンサンブルもひと際喝采を浴びていました。
 そしてバレンボイムのオペラ指揮者としての卓越した手腕が示された上演でもあったでしょう。

 
 














4/20(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ATMA CLASSIQUE


ACD2 2821
¥2300
ギターによる15の物語  ダヴィッド・ジャック(ギター)
 1. マウロ・ジュリアーニ(1781-1829):Choix de mes fleurs cheries, op. 46, no 9 « La Rose »
 2. ニコロ・パガニーニ(1782-1840):ソナタ第18番より アレグレット
 3. マウロ・ジュリアーニ:Choix de mes fleurs cheries, op. 46, no 4 – « Le Jasmin »
 4. ニコロ・パガニーニ:Sonate no 15 – « Perligirdino »
 5. ウェンツェル・トマス・マティーカ(1773-1830):メヌエット op. 20, no 4
 6. ヴァシリー・サレンコ(1814-1881):練習曲第1番 ロ短調
 7. ヴァシリー・サレンコ:Romance sans paroles
 8. アーネスト・シャンド(1868-1924):Forever
 9. アーネスト・シャンド:Introduction et chanson, op. 220
 10. ウェンツェル・トマス・マティーカ:メヌエット op. 20, no 14
 11-12. クリスティアン・ゴットリープ・シュナイトラー(v.1752-1815):ソナタ第1番
 13-16. ヴィンツェンツ・シュスター(v.1797–v.1863):ハンガリー舞曲 op. 6
 17. エルノ・カルパティ(1880-1940):Ungarisches Lied (Sohsem tudtam mi a banat )
 18. フェルディナンド・カルッリ(1770-1841):ラルゴ op. 5
 19. フェルディナンド・カルッリ(1770-1841):ソナタ op. 41 よりロンド
 20. フェルナンド・ソル(1778-1839):20-Andante, op. 45, no 5
 21. ヨハン・カスパール・メルツ(1806-1856):Standchen
 22. フリードリヒ・ヴィルヘルム・アルノルト(1810-1864):ロマンス
 23. ロベルト・ベックーティ(1910-1974):ノットゥルノ
 24. ジョルジョ・ペッツォーリ(1897-1958):Stornello
 25. アーネスト・シャンド:Legend
 26. ウィリアム・O・ベイトマン(1825-1883):Shaker's Dance (Spirit of New Lebanon )
 27. フランツ・ズルツァー(v.1820–v.1880):Pensez a moi
 28. アルベルト・J・ヴァイト(1866–1945):Joy-Boy

 第1弾の好評を受けて作られたアルバム

 《使用楽器》1-4. Guitare Gennaro Fabricatore, Naples, 1817/5. Guitare Augustin Claudot (1776–1843), fils aine de Charles Ier, Mirecourt, v. 1810/
  6-7. Guitare Julius Heinrich Zimmermann (1851–apres 1905), Moscou, 1902/8. Guitare Petitjean l'Aine, Mirecourt, v. 1850/
  9-10. Guitare Rene Lacote, Paris, v. 1840/11-12. Guitare anonyme, style Petitjean, France, v. 1800/13-16. Guitare Anton Stauffer, Vienne, 1840/
  17. Guitare Jean-Joseph Coffe, Mirecourt, v. 1840/18. Guitare anonyme, France, v. 1810/19. Guitare Cabasse-Bernard, Mirecourt, v. 1830/
  20. Guitare Hyppolite Collin, Paris, v. 1820/21. Guitare terz, Guiot, Londres, 1846/22. Guitare Albin Graupner, Allemagne, v. 1880/
  23-25. Guitare Chappell, Londres, v. 1840/26-28. Guitare C. F. Martin, New York, v. 1840
 録音:2020年10月

 「ギターによる14の物語」(ACD2-2806)に続く第2弾。今回も同じ趣向で作られたアルバムとなっており、様々な製作者によって作られた貴重なギターを15種類使用し、それぞれの楽器で同時代の作品を演奏しています。
 ブックレットには全ての楽器のカラー写真が1ページ1台で大きく掲載されています。
 
 

ACD2 2857
(2CD)
¥3800
マシュー・ラーキン、「カサヴァンOp.550」を弾く マシュー・ラーキン(オルガン)
 [CD1]
  メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ第3番 イ長調
  J.S.バッハ:コラール前奏曲「いと高きところにいます神にのみ栄光あれ」 BWV662
  デュリュフレ:ソワソン大聖堂のカリヨンの主題によるフーガ Op.12
  フランソワ・クープラン(マシュー・ラーキン編):神秘の障壁
  フランク:コラール第3番 イ短調 FWV 40
  レーガー:ベネディクトゥス Op.59-9
  キース・ジャレット(PER W. OHIS編):追憶の讃歌
 [CD2]
  マクミラン:Cortege academique
  ハウエルズ:詩篇前奏曲 Op.32-2
  ヒーリー・ウィラン:パッサカリアとフーガ第2番 ホ短調
  アンドリュー・エイジャー:トッカータとフーガ Op.30-1
  ベンジャミン・ダヴィド・マロリー:La joie spontanee
  ヒーリー・ウィラン:"O filii et filiae"への前奏曲
  メシアン(マシュー・ラーキン編):Louange a l'immortalite de Jesus
  ジョンゲン:コラール Op.37-4

 多岐にわたるスタイルの楽曲を集めた2枚組のデビュー・アルバム

 録音:2020年6月16・17日/トロント、セント・ポール英国国教会
 使用楽器:カサヴァン製オルガン「作品550」

 カナダのオルガン奏者マシュー・ラーキンのATMAレーベルデビュー盤。バッハからキース・ジャレットまで、さまざまな作曲家を集めた2枚組アルバムで、多岐にわたるスタイルが楽しめます。
 「力強い荘厳な響きだけではなく、人間のあらゆる感情に語りかけることができるオルガンの魅力を考慮して曲目を選んだ」とラーキンは語っています。
 





HARMONIAMUNDI

HAF 8905318
¥2800
クリスティ&レザール・フロリサン/2019年1月
 「期待しないで、私の眼は」 〜厳粛なアリアと酒の歌 第3集
ウィリアム・クリスティ(指揮、チェンバロ)
レザール・フロリサン
 クロード・ル・ジュヌ(c.1530–1600):Allons, allons gay gayment
 エティエンヌ・ムリニエ(1599-1676):Dialogue de la Nuit et du Soleil
 作者不詳:Symphonie
 エティエンヌ・ムリニエ:O che gioia ne sento mio bene
 ピエール・ゲドロン(c.1565–1620):Bien qu'un cruel martire
 アントワーヌ・ボエセ(1587-1643):N'esperez plus, mes yeux
 ピエール・ヴェルディエ(c.1627-c.1706):Lamento
 エティエンヌ・ムリニエ:O doux sommeil / Dans le lit de la mort
 ピエール・ゲドロン:Belle qui m'avez blesse
 クロード・ル・ジュヌ:Rendes-la moy cruelle
 作者不詳:Suite instrumentale : bransle, gay, bransle a mener, double
 クロード・ル・ジュヌ:Rossignol mon mignon
 ピエール・ゲドロン:Quel espoir de guarir
 作者不詳:Prelude pour l'Allemande cromatique & Allemande cromatique
 ピエール・ゲドロン:Aux plaisirs, aux delices bergeres
 エティエンヌ・ムリニエ:Souffrez, beaux yeux pleins de charmes
 ピエール・ゲドロン:Lorsque j'etais petite garce / Que dit-on au village ?
 作者不詳:Libertas & Sarabande italienne
 ピエール・ゲドロン:Cesses mortels de soupirer
 クロード・ル・ジュヌ:Suzanne un jour

 クリスティの演奏で味わう洗練されたフランス音楽

 録音:2019年1月

 クリスティとレザール・フロリサンが奏でるフランス宮廷御用達の美しき声楽小品集。
 勇壮であったり土俗的であったり精神的であったりと様々な表情が散りばめられていて、100年以上にわたりフランス音楽界を彩った音楽ジャンルの洗練された美が味わえます。

 
 





ANAKLASIS


ANA014
¥2600
ポーランド音楽のヒロインたち
 エルジュビェタ・シコラ(b.1943):
  管弦楽とエレクトリック・ギターのための
   《ソノスフィア V. ワンダ・ランドフスカ》(2019)
 ハンナ・クレンティ(b.1961):
  ソプラノ・サクソフォン、ピアノと管弦楽のための《Aisthetikos》(2019)
 グラジナ・バツェヴィチ(1909−1969):
  室内管弦楽のための 《Contradizione》(1966)
 アガタ・ズベル(b.1978):
  管弦楽のための《In the Shade of an Unshed Tear》(2016)
バルトウォミェイ・ドゥシュ(ソプラノ・サクソフォン)
マグダレナ・ドゥシュ(ピアノ)
ミシャ・フィッツジェラルド・ミシェル(エレクトリック・ギター)
コンセール・パドルー
マジェナ・ディアクン(指揮)

 ポーランドの女性作曲家によるオーケストラ作品!

 ☆ポーランドの偉大な女流作曲家バツェヴィチと現代の女性作曲家!

 1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM Edition)」が新たに設立したレーベル「Anaklasis(アナクラシス)」。
 「ポーランド音楽のヒロインたち(Polish Heroines of Music)」は、ポーランド文化国家遺産省が資金提供する国家機関、アダム・ミツキエヴィチ研究所による広範なポーランド音楽を世に広めるキャンペーンの一環としてレコーディングされたプロジェクト。
 現代のポーランド音楽界を支える3人の女性作曲家の新しい作品に、20世紀ポーランドを代表する女流作曲家、グラジナ・バツェヴィチの室内オーケストラのための作品を収録。

 ※録音:2019年12月&2020年10月、フィラルモニ・ド・パリ(フランス)
 





ARS MUSICI



232231
【旧譜】
¥2200
エスペリオンXX/ジョルディ・サヴァール
アンドレアス・ハンマーシュミット(1611/12ᬢ1675):室内楽作品集

 ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏のための5声の組曲ニ短調
 ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏のための5声の組曲ト短/長調
 管楽合奏のための5声の組曲ト短/長調
 管弦楽合奏のための5声の組曲ハ長調
エスペリオンXX(古楽器アンサンブル)
ジョルディ・サヴァール
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)

 ヴィオラ・ダ・ガンバの巨匠、ジョルディ・サヴァール!

 ボヘミアに生まれドイツで活躍したバロック中期の作曲家・オルガニスト、アンドレアス・ハンマーシュミットの初期の室内楽作品集。
 ヴィオラ・ダ・ガンバを主軸に置いた2つの組曲に、管楽合奏、管弦楽合奏を組み合わせています。

 バルセロナ出身の名ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ジョルディ・サヴァールと、そのサヴァールが1974年にスイス・バーゼルで設立した古楽器アンサンブル、エスペリオンXX(現在はエスペリオンXXIに改称)。
 2018年の来日公演でも高い評価を得た古楽界の重鎮とその手兵が近年ドイツでも再評価が進むハンマーシュミットの作品を熟練の技術で聴かせます。

 ※録音:1986年1月17日ᬢ23日、教区教会(ロケモール、フランス)
 
 


232130
【旧譜】
¥2200
2人の作曲家の「田園ミサ曲」を聴き比べるアルバム
 カール・ケンプター:田園ミサ曲ト長調 Op.24
 アントン・ディアベッリ:田園ミサ曲ヘ長調 Op.147
アウクスブルク大聖堂少年聖歌隊
ミュンヘン・レジデンツ室内管弦楽団
ラインハルト・カムラー(指揮)

 2人の作曲家の「田園ミサ曲」を聴き比べるアルバム。
 カール・ケンプター(1819-1871)はアウクスブルクで教会の楽長なども務めた人物で、今でもクリスマスの時期にはアウクスブルクのあちこちでこの「田園ミサ曲」が演奏されるという、現地ではとても馴染みの深い曲です。
 一方のアントン・ディアベッリ(1781-1858)は楽譜の出版業者として、あるいはベートーヴェンの"ディアベッリ変奏曲"でその名を知られていますが、ハイドン兄弟等に師事し多くの作品を残しています。

 ※録音:1984年6月1ᬢ2日、ヘラクレス・ザール(ミュンヘン)
 
 
232175
【旧譜】
¥2200
クライン/クラーサ/ハース/シュールホフ:室内楽作品集
 ギデオン・クライン(1919-1945):
  2つのオーボエ、2つのクラリネット、2つのファゴット、
  2つのホルンのためのディヴェルティメント(1939/40)
 ハンス・クラーサ(1899-1944):3つの歌(1943)
 パヴェル・ハース(1899-1944):
  オーボエとピアノのための組曲 Op.17(1939)
 ギデオン・クライン:ピアノ・ソナタ(1943)
 ハンス・クラーサ:5つの歌 Op.4(1925)*
 エルヴィン・シュールホフ(1894-1942):
  フルート、ヴィオラ、コントラバスのためのコンチェルティーノ(1925)
アンサンブル・アヴァンテュール

 いずれも20世紀前半に活躍したチェコ出身の4人の作曲家による室内楽作品集。
 しかしこのアルバムを聴く上でもっと知っておきたいのは、この4人全員が第二次世界大戦中にナチスによって強制収容所へ送られ、そこで生涯を終えたという事実です。
 ギデオン・クラインが収容所内で書き上げたというピアノ・ソナタをはじめ、苦難と悲劇の人生を歩んだ偉大なる芸術家たちに思いを馳せることができる1枚です。

 ※録音:1994年3月27日ᬢ29日、シュロスベルク・ザール(フライブルク)/1994年6月24日、ハンス・ロスバウト・スタジオ(バーデンバーデン)*
 





ARS PRODUKTION



ARS38252
(1SACD HYBRID)
¥2700
ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765):
 さまざまな楽器のための協奏曲集(忘れられた至宝 Vol.12)

  シンフォニア ハ長調 MWV 7.13
  オーボエ協奏曲 ト短調 MWV 6.22
  チェロ協奏曲 ハ長調 MWV 6.7
  ファゴット協奏曲 変ロ長調 MWV 6.25
  フルート協奏曲 ニ長調 MWV 6.17
  ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 MWV 6.1
  序曲 ト長調 MWV 3.5

ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
ケルン・アカデミー(ピリオド・オーケストラ)
アンナ・ベッソン(フルート)
クリストファー・パラメタ(オーボエ)
ハビエル・サフラ(ファゴット)
キャスリーン・マーティン(ヴァイオリン)
ウラディミル・ウォルサム(チェロ)


 ヨハン・メルヒオール・モルターの知られざる名曲の数々。

 バロックから前古典派、古典派の作曲家を中心に、知られざる名曲を発掘しているミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ&ケルン・アカデミーの忘れられた至宝(Forgotten Treasures)シリーズ第12巻は、ドイツのカールスルーエやアイゼナハで宮廷楽長を務めた後期バロック〜前古典派の作曲家、ヨハン・メルヒオール・モルター(1696-1765)の作品集。
 モルターが書いたとされる約500の器楽曲のうち、1人または2人のソリストとオーケストラのための協奏曲は約70曲あり、ヴィヴァルディやテレマンの影響を受けた名品が数多く眠っています。(本アルバムには含まれていませんが、モルターはクラリネット協奏曲を書いた最初期の作曲家としても知られています。)
 ヒストリカル・オーボエのスペシャリスト、クリストファー・パラメタはじめ優れたソリストたちによる演奏と、この時期の作曲家らしい充実した音楽がリスナーの耳を楽しませます。

 ※録音:2017年9月、インマヌエル文化センター(ドイツ、ヴッパータール)
 
 

ARS38321
(1SACD HYBRID)
¥2700
イヴァン・ベソノフが弾くロシアの名品集!
 チャイコフスキー:
  バレエ音楽《くるみ割り人形》組曲(ミハイル・プレトニョフ編)
  ラフマニノフ:練習曲 《音の絵》 Op.39
  プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op. 83
  イヴァン・ベソノフ(2002-):子どものための5つの小品(2020)
イヴァン・ベソノフ
 (ピアノ/スタインウェイ)

 ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャン2018で優勝したロシアのピアニスト、イヴァン・ベソノフが弾くロシアの名品集!
 ベソノフはサンクトペテルブルクの国際ショパン・ピアノ・コンクールやモスクワのグランド・ピアノ・コンクールなどでも優勝し、ゲルギエフ、フェドセーエフ、スピヴァコフらロシアの巨匠たちと共演してきた真の実力者です。
 また、2015年には映画音楽で作曲家デビューも果たしており、本アルバムでもシューマンの《子どもの情景》とチャイコフスキーの《子供のアルバム》にインスピレーションを受けた自作《子どものための5つの小品》を収録しています。

 ※録音:2020年7月&10月、モスクワ音楽院(ロシア)
 
 

ARS38314
(1SACD HYBRID)
¥2700
音楽の中の女性
 クララ・シューマン:ロベルト・シューマンの主題による変奏曲 Op.20
 タチアナ・コマロヴァ(1968-):ソナタ(1990)
 ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル:序奏とカプリッチョ ロ短調
 マルグリット・シェンカー(1954-):
  雪の積もったヤシの木(Palme mit Schnee)(1999)
 エリザベッタ・デ・ガンバリーニ(1731-1765):ソナタ ハ長調 Op.1-5
 ロベルト・シューマン:謝肉祭 Op.9
リサ・マリア・シャハトシュナイダー
 (ピアノ/
  ベーゼンドルファー 208VC No.122)

 昨今、ソーシャルメディアを中心に、男女間の賃金格差、女性の家庭とキャリアのより良い両立、ジェンダーに配慮した言葉遣い、女性のネットワーキングなどのテーマについて、活発な社会的議論が行われていますが、クラシック音楽ビジネスでは、女性作曲家をはじめとする業界のプレーヤーの平等を実現するには程遠い状況です。
 ドイツ・ベルリン出身のピアニスト、リサ・マリア・シャハトシュナイダーは2019年のクララ・シューマン生誕200周年をきっかけに、本アルバム『FEMINAE』(女性たちを意味するラテン語)のインスピレーションを得たといいます。
 18世紀のガンバリーニから20世紀のコマロヴァ、シェンカーの作品まで幅広く女性作曲家の作品を集め、さらにジェンダーバランスの観点から男性作曲家であるロベルト・シューマンの作品も収録。
 コンセプトもさることながら演奏も素晴らしく、ベーゼンドルファーの深い音色で奏でられるクララ・シューマンの《ロベルト・シューマンの主題による変奏曲》に心を打たれます。

 ※録音:2020年7月、インマヌエル文化センター(ドイツ、ヴッパータール)
 





CORO



COR16187
¥2500
ザ・シックスティーン
パーセル:チャールズⅡ世のための歓迎歌集(ウェルカム・ソング集)Vol.4

 パーセル:
  神よ統治者チャールズを助け給え Z.250、
  歓迎歌《イシスよ、さらに迅く行け》Z.336、
  イン・ノミネ 〜 6声のファンタジア Z.746
 ジョン・ダヴナー:ベネディクトゥス
  (ミサ・グロリア・ティビ・トリニタス より)
 パーセル:
  イン・ノミネ 〜 7声のファンタジア Z.747、
  劇音楽《テオドシウス、または愛の力》Z.606 からのセレクション、
  アンセム《主はわが光、わが救いなり》Z.55、
  歓迎歌《夏の不在をさり気なく忍ぶ》Z.337
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)

 ザ・シックスティーンの「パーセル」プロジェクト!チャールズII世のための歓迎歌集、第4巻!

 ☆ザ・シックスティーンが贈るパーセルの新シリーズ第5弾。
 ☆共和制の終焉と王政復古を呼んだ国王チャールズII世のための「歓迎歌」第4巻!

 2019年に結成40周年を迎えた、合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーン。2017年にスタートしたシリーズ、夭折の巨匠ヘンリー・パーセルの「王室行事のための作品集」の第5弾!

 王室の弦楽合唱団の常任作曲家兼指揮者、王室付きの楽器管理者、宮廷礼拝堂のオルガニストなどの要職を歴任し、国王が首都に帰還した際の王室行事や儀式で演奏するための「歓迎歌(ウェルカム・ソング)」や「頌歌(オード)」によってその地位と名声を高めたパーセル。
 1660年にイングランド議会を解散した後、翌1661年にイングランド王に即位し、共和制の終焉と王政復古期の始まりを呼んだチャールズII世のために作曲された歓迎歌集第4巻は、「イシスよ、さらに迅く行け Z.336」と「夏の不在をさり気なく忍ぶ Z.337」の2つの歓迎歌に劇音楽「テオドシウス」(抜粋)やアンセム、イン・ノミネ、ジョン・ダヴナーのベネディクトゥスをカップリング。
 わずか36歳で亡くなりながらも、英国音楽史上もっとも注目すべき天才音楽家の一人であったパーセルの優れた遺産を、ザ・シックスティーンの見事なアンサンブルで探求します。

 ※録音:2019年1月9日−11日、聖オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン、イギリス)

 
 





ET’CETERA



KTC1722
¥2600
ピーター・ダークセン(ハープシコード)
J.S.バッハ:ハープシコードのための7つのトッカータ

 トッカータ 嬰ヘ短調 BWV.910(月)
 トッカータ ホ短調 BWV.914(水星)
 トッカータ ト長調 BWV.916(金星)
 トッカータ ニ短調 BWV.913(太陽)
 トッカータ ニ長調 BWV.912(火星)
 トッカータ ハ短調 BWV.911(木星)
 トッカータ ト短調 BWV.915(土星)
ピーター・ダークセン(ハープシコード)

 ピーター・ダークセンのバッハ新録音!新たなアプローチに着目したトッカータ集!

 ☆オランダの名ハープシコード&オルガン奏者、そして音楽学者としても高名なピーター・ダークセン!
 ☆新たなバッハ録音は、ブクステフーデへの追悼と、天動説の天体を描写しているという新しいアプローチによる「トッカータ集」!

 オランダ・バッハ協会、コンバッティメント・コンソート・アムステルダム、ラ・スアーヴェ・メロディアのハープシコード&オルガン奏者を務め、オランダ・バッハ協会の「ヨハネ受難曲」の編集、校訂を担当するなど、バッハ研究家、高名な音楽学者としても多くの実績を残してきた名手、ピーター・ダークセン。
 「フーガの技法」(KTC1348)、「ゴルトベルク変奏曲」(KTC1400)以来、約10年ぶりにリリースされるバッハ・アルバムは、ハープシコードのために書かれた溌溂で技巧的な「7つのトッカータ」。
 従来より師ブクステフーデの影響が指摘されている作品ですが、ダークセンは「嬰ヘ短調 BWV.910」が実際にブクステフーデの死を追悼する作品となっていることを発見。
 更に、これら7つの曲は「月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星」という、プトレマイオス体系の天動説による天体の順番を描写しているという新しいアプローチで7つの作品を並べています。

 
 




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FONE



RSACD066
(1SACD HYBRID)
【国内仕様盤】
¥3562
イ・ムジチ合奏団/2009年
ペルゴレージの時代の協奏曲とフォリア

 ジェミニアーニ:
  弦楽とチェンバロのための合奏協奏曲第12番《ラ・フォリア》
 ペルゴレージ:
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲変ロ長調
 ヴィヴァルディ:
  2本のチェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調 RV.531
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調
   《ムガール大帝》RV.208
 ドゥランテ:弦楽のための協奏曲第8番イ長調 《錯乱》
イ・ムジチ合奏団
SACD066
(1SACD HYBRID)
¥2700
〔旧譜〕

 FONEの名盤復刻!イ・ムジチの2つの協奏曲集が再生産!

 ☆ペルゴレージ生誕300周年記念録音!

 1983年にイタリアのレコーディング・エンジニア、ジュリオ・チェーザレ・リッチによって設立され35年以上の歴史を持つイタリアのオーディオファイル・レーベル「Fone」より、イタリアが世界に誇るバロック・アンサンブル、「イ・ムジチ合奏団」の名盤が再生産。
 国内仕様盤は新規リリースです。

 オペラ・ブッファの礎を築き、『奥様女中』などの優れたオペラを生み出しながらも、26歳の若さでこの世を去ったナポリ楽派の作曲家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710−1736)の生誕300周年を記念して企画されたアルバム。
 ペルゴレージの珍しいヴァイオリン協奏曲とともに、ジェミニアーニ、ヴィヴァルディ、フランチェスコ・ドゥランテの協奏曲を組み合わせ、煌びやかなバロック・コンチェルトの宴を演出しています。

 ※録音:2009年8月12日−14日、カプラローラ(イタリア)
 
 


RSACD074
(1SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3562
イ・ムジチ合奏団/2011年
ヴィヴァルディ:弦楽と通奏低音のための協奏曲集

 協奏曲ニ長調 RV.123/協奏曲ニ短調 RV.127/
 シンフォニア ハ長調 RV.717《ジュスティーノ》/
 協奏曲ハ短調 RV.119/
 シンフォニア ト長調 RV.149《ミューズの合唱》/
 協奏曲 ハ長調 RV.114/協奏曲 ト短調 RV.156/
 協奏曲 イ長調 RV.158/協奏曲 ト短調 RV.157/
 協奏曲 変ロ長調 RV.163《コンカ》/
 協奏曲 ト長調 RV.151《田園風》
イ・ムジチ合奏団
SACD074
(1SACD HYBRID)
¥2700
〔旧譜〕

 ☆イ・ムジチ結成60周年記念アルバム!

 1983年にイタリアのレコーディング・エンジニア、ジュリオ・チェーザレ・リッチによって設立され35年以上の歴史を持つイタリアのオーディオファイル・レーベル「Fone」より、イタリアが世界に誇るバロック・アンサンブル「イ・ムジチ合奏団」の名盤が再生産。
 国内仕様盤は新規リリースです。

 1951年にサンタ・チェチーリア国立アカデミーの卒業生を中心とする12人の若く有望なイタリア人ミュージシャン達によって結成され、ヴィヴァルディの「四季」の爆発的なヒットによって当時のバロック・ブームを牽引したイ・ムジチ合奏団の結成60周年記念アルバムも嬉しい復刻となります。
 2021年は結成70周年。アニヴァーサリー・プログラムに選ばれたのは、彼らの音楽を代表する『赤毛の司祭』アントニオ・ヴィヴァルディの弦楽と通奏低音のための協奏曲集。
 ジュリオ・チェーザレ・リッチは「フィールド・エフェクト」という技術を用いて、イコライザーを使わず、音の拡張や圧縮無しの自然な音で録音。フレッシュでモダンなスタイルながら、伝統的な温かい音の響きを備えたイ・ムジチのヴィヴァルディを、あたかも演奏に立ち会っているかのようなライブ効果を得られるように収録しています。

 ※録音:2011年3月12日−14日、ヴォルテッラ(イタリア)
 




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LAWO



LWC1216
¥2600→\2390
美しき名トランペット奏者
 ティーネ・ティング・ヘルセット
 トランペットとオルガンの夢のような思い出 
ティーネ・ティング・ヘルセット(トランペット)
コーレ・ノールストーガ(オルガン)
 マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643−1704):前奏曲(《テ・デウム》 H.146 から)
 伝承曲(ティーネ・ティング・ヘルセット/コーレ・ノールストーガ 編曲):オステルダーレンの結婚行進曲
 アレッサンドロ・マルチェッロ(1673−1747):アダージョ(《オーボエ協奏曲 ハ短調》 S.Z799 から)
 レイフ・ストランド(b.1942)(ヤーレ・ストールロッケン 編曲):だけど僕は牧場を歩いて行く
 アイスランド伝承曲(ヤーレ・ストールロッケン 編曲):ねんねん坊や
 エドヴァルド・グリーグ(1843−1907):ルンダーネで Op.33 no.9ß
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681−1767):英雄的音楽TWV50:31-42−威厳、気品、剛勇
 伝承曲(ティーネ・ティング・ヘルセット/コーレ・ノールストーガ 編曲):ソルフォルの結婚行進曲
 アメリカ民謡(ヤーレ・ストールロッケン 編曲):シェナンドー
 ジャン=ジョゼフ・ムーレ(1682−1738):ロンドー(《ファンファーレとサンフォニー》 から)
 オスカル・リンドベリ(1887−1955):ダーラナの夏の牧舎の古い賛美歌
 フェリックス・メンデルスゾーン(1809−1847):歌の翼に Op.34 no.2
 オイスタイン・ソンメルフェルト(1919−1994):エレジー(トランペットとオルガンのための)
 ビリエル・シェーベリ(1885−1929)(ティーネ・ティング・ヘルセット/コーレ・ノールストーガ 編曲):
  初めてあなたに会ったのは
 エドヴァルド・グリーグ:春 Op.33 no.2
 ジェレマイア・クラーク(1674−1707):
  組曲 ニ長調−前奏曲, グロスター公爵の行進曲、メヌエット、Sybelle、
  ロンドー, デンマーク 王子の行進曲「トランペット・ヴォランタリー」
 ペール=エーリク・モレウス(b.1950)(ヤーレ・ストールロッケン 編曲):コッポンゲン
 ヘンニング・ソンメッロ(b.1952)(コーレ・ノールストーガ 編曲):春の息吹(春風の口笛に雪解けの水)
 エドヴァルド・グリーグ:ソールヴェイの子守歌 Op.23 no.26
 ヘンリー・パーセル(1659−1695):トランペット・チューン ハ長調 ZT.678

 ☆ノルウェー出身の美しき名トランペット奏者、ティーネ・ティング・ヘルセット!
 ☆"歌うトランぺッター"として人気を誇るヘルセットの柔らかく澄んだ音色で奏でる癒しのひと時!

 "歌うトランぺッター"として高い評価と人気を誇るノルウェー出身の若き名女流、ティーネ・ティング・ヘルセット。
 ノルウェーの高品質レーベル「ラウォ(LAWO)」から贈る新録音は、幼き日に母親が聴かせてくれた思い出の曲の数々を中心としたアルバム。

 ヘルセットは、クラシック・ソリスト、アンサンブル・リーダー、ジャズ・ミュージシャンとして多彩に活躍し、国内外のメジャー・オーケストラとの共演や、数々の音楽祭に出演。2007年、クラシック・アーティストとしては初となるノルウェー・グラミー賞(スペルマン賞)で「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」に輝き、2013年「エコー・クラシック賞」の「ニューカマー・オブ・ザ・イヤー」、2009年ボルレッティ=ブイトーニ・トラスト・フェロウシップ、2006年ユーロヴィジョン・ヤング・ミュージシャン・コンペティション第2位など、数々の賞を受賞しています。
 2007年オスロでのノーベル賞において、ガラ・コンサートのオープニングを務め、世界中にその演奏がTV放送され一躍注目の的となりました。そんな彼女の歌心に溢れた力みのない柔らかく澄んだ音色で奏でる当アルバムは、聴く人の心に癒しのひと時を与えてくれること間違いないでしょう。

 ※録音:2020年8月30日−9月1日、オスロ大聖堂(オスロ、ノルウェー)/Recorded in DXD 24bit/352.8kHz



 


ティーネ・ティング・ヘルセット、SIMAXのアルバム

SIMAX
PSC 1292
(SACD Hybrid)
¥2900
トランペット協奏曲集
 ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 HobVlle-1
 アルビノーニ:トランペット協奏曲 変ロ長調 作品7-3
 ネルダ(1706-1780):トランペット協奏曲 変ホ長調
 フンメル:トランペット協奏曲 変ホ長調(1803)
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tp) 
テリエ・トンネセン (指)
ノルウェー室内管

 「私の大切な仕事のひとつは、新しい才能を発掘することだ」と語ったのは、Simax Classics を統括するプロデューサー、エーリク・ガルド・アムンセン。「素晴らしい音楽を聴かせる」 ティーネ・ティング・ヘルセット(1987-) の演奏を聞きアムンセンは、トランペット協奏曲のスタンダード作品の録音をこの20歳の女性奏者に委ねた。金管楽器奏者よりも弦楽器奏者と歌手の演奏からインスピレーションを受け、音色の多彩に変化するトランペット。熟考した音楽と卓越した演奏技術。2006年、ウィーンで行われたコンペティション、ユーロヴィジョン・ヤングミュージシャン 2006に参加。第2位を獲得したヘルセットは、新鮮な魅力をもつ音楽で聴衆と審査員を驚かせたと伝えられる。彼女と共演するノルウェー室内管弦楽団は、オスロ・フィルハーモニックのコンサートマスター、テリエ・トンネセン(1955-) がリーダーを務める、スカンディナヴィアを代表する室内オーケストラのひとつ。アンスネスとの共演も多く、ハイドンとモーツァルトの協奏曲の録音でも知られている。

 SIMAX
PSC 1308
\2600
北風を讃えて
 エギル・ホーヴラン(1924-):
  ファンファーレとコラール作品54a
   (シンフォニックバンドとオルガンのための)
 アウリス・サッリネン(1935-):
  宮殿ラプソディ作品72 (管楽器、打楽器、ハープとピアノのための)
 ユッカ・リンコラ(1955-):トランペット協奏曲第2 番*
 オーレ・シュミット(1928-2010):
  ストラヴィンスキーへのオマージュ
   (シンフォニックウィンズ、ティンパニと3 人の打楽器奏者のための)
 アルヴェーン(1872-1960)/G. ユーハンソン編:
  祝祭序曲作品26 (軍楽隊のための)
 エギル・ホーヴラン(1924-):
  祝祭序曲 作品39a(シンフォニックバンドとオルガンのための)
 オラヴ・アントン・トンメセン(1946-):
  スタブスアラベスク作品14 (ウィンドバンドのための)
ティーネ・ティング・ヘルセット(Tp)*
ノルウェー国軍音楽隊
オーレ・クリスチャン・ルード (指)

 「北風」に捧げるオマージュ。
 颯爽とした、美しい音楽が広く音楽ファンから愛されているノルウェー国軍音楽隊が、スカンディナヴィアの作曲家たちがウィンドバンドのために書いたオリジナル曲を録音。
ノルウェー国軍音楽隊(FSMK) は1817 年の創設。オスロの中心にあるアーケシュフース砦に本拠を置く、常勤隊員39 名のノルウェーでもっとも編成の大きいプロフェッショナル・ウィンドバンド。2006 年からオーレ・クリスチャン・ルードが芸術監督を務めている。クリスチャン・ルードはかねてからアリアCD店主が「いつかブレイクする」と言いながらまったくブレイクしない指揮者。でも味わいがあっていい指揮者。
 そしてリンコラの協奏曲でソロを吹くのはティーネ・ティング・ヘルセット(1987-)。ハイドン、アルビノーニ、ネルダ、フンメルの協奏曲 (PSC1292) で録音デビューし、たちまち国際的な注目を集めたプレーヤーです。技巧を求められる、ジャズ感覚いっぱいのリンコラの音楽を楽しく演奏しています。ちょっと美人だったりします。

録音:2009 年10 月14 日、19 日-23 日、2010 年6 月14 日-15 日 ( リンコラ) アーケシュフース砦騎士館 (オスロ)/76’26

 
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LWC1215
¥2600→\2390
ワシリー・ペトレンコ&オスロ・フィル
プロコフィエフ:交響曲第6番&ミャスコフスキー:交響曲第27番

 プロコフィエフ:交響曲第6番変ホ短調 Op.111
 ニコライ・ミャスコフスキー:交響曲第27番ハ短調 Op.85
ワシリー・ペトレンコ(指揮)
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団

 ワシリー・ペトレンコ&オスロ・フィル!プロコフィエフ&ミャスコフスキー第2弾!

 ☆ワシリー・ペトレンコとノルウェーの名門オスロ・フィル!
 ☆プロコフィエフとミャスコフスキーとの珍しいカップリングによる交響曲集第2弾!

 2021年からシャルル・デュトワの後任としてロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に任命されており、2021年1月にはスヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団の芸術監督をウラディーミル・ユロフスキから引き継ぐことも発表されるなど、新時代の巨匠としての道を邁進するワシリー・ペトレンコ。

 ペトレンコ、オスロ・フィル、ノルウェーの高品質レーベル「ラウォ(LAWO)」とのコラボレーション・プロジェクトの記念すべき第10作目は、前作(LWC1207)に引き続き、プロコフィエフと20世紀のもっとも多作な交響曲作曲家の一人、ニコライ・ミャスコフスキー(1881−1950)との珍しい組み合わせによる交響曲集第2弾。
 スケッチは「交響曲第5番」が完成する前の1944年から書かれ、1947年に完成したプロコフィエフの「交響曲第6番」。
 大戦の影響を大きく受けており、友人であったミャスコフスキーも「3回聞いて始めて理解し、真価を認めた」というプロコフィエフの大作に、ミャスコフスキー最晩年の1949年に完成した最後の交響曲「第27番」をカップリング。
 明瞭でクリアーな響き、スマートで洗練されたリズムを活かしてオスロ・フィルの美しいサウンドを培ってきたワシリー・ペトレンコのプロコフィエフ&ミャスコフスキーにご期待ください!

 ※録音:2018年11月5日−9日&2019年5月23日−29日、オスロ・コンサート・ホール

 
 





PAVANE

ADW7599
¥2700
ベルギーのチェロ四重奏曲集
 ジョゼフ・ジョンゲン(1873−1953):
  チェロ四重奏のための2つの小品 Op.89
 ロベール・ダルシー(1910−1967):
  チェロ四重奏曲第3番(世界初録音)
 ミシェル・ライサイト(b.1958):
  赤い作品(テトラチェッリへ献呈/世界初録音)
 エドゥアルド・デル・プエヨ(1905−1986):
  チェロ四重奏のための3つの小品(世界初録音)
テトラチェッリ
 〔シリル・シモン(チェロ)、
  メリル・ハヴァール(チェロ)、
  フレデリカ・マレールス(チェロ)、
  エレーヌ・ブレシュ(チェロ)〕

 ベルギーのチェロ四重奏団!4本のチェロのための作品集!

 ☆チェロ・アンサンブルの魅力満載!
 ☆チェロ四重奏のためのベルギーの作品集!

 チェロへの情熱と室内楽への愛、2つの熱きパッションを抱えて結成され、ブリュッセルを拠点に活動して創立8年を迎えるアンサンブル、テトラチェッリ。
 4人全員がチェロという編成のクァルテットで、1930年代に活動したベルギーの偉大な先人、ブリュッセル・チェロ四重奏団(Quatuor de Violoncelles de Bruxelles)の魂を受け継いで、4本のチェロのための珍しい作品の紹介や、この編成のための新作委嘱などを行っています。

 このアルバムでも、ベルギーの偉大な作曲家ジョゼフ・ジョンゲンの作品から始まり、パリ出身で1949年からはベルギー市民となったロベール・ダルシー、スペイン出身で1935年以降はベルギーで活躍したピアニスト、エドゥアルド・デル・プエヨの作品、そしてブリュッセル王立音楽院などで教えている現代ベルギーの作曲家ミシェル・ライサイトがテトラチェッリのために書いた新作を収録。
 いずれも力強いチェロの響きやロマンティックで濃密な旋律、重厚なハーモニーなどが存分に活かされており、チェロ関係者、中低音愛好家は要注目です。
 ジョンゲンを除く3曲は世界初録音。

 ※録音:2020年2月、モンス(ベルギー)
 
 
ADW7597
¥2700
親密なページ  ステファン・デ・メイ(ピアノ)
 ショパン:夜想曲第20番嬰ハ短調 Op.post 《レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ》/
 プーランク:即興曲第13番イ短調/
 シューマン:アラベスク ハ長調 Op.18/
 J.S.バッハ:アレッサンドロ・マルチェッロに基づく協奏曲ニ短調 BWV.974より アダージョ/
 2本のヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043より ラルゴ(レンナート・モレー編曲)/
 リスト:コンソレーション(慰め)第3番変ニ長調 S.172-3/
 スクリャービン:練習曲嬰ハ短調 Op.2-1/
 シューベルト:即興曲変ト長調 D.899, Op.90-3/
 ラヴェル:逝ける王女のためのパヴァーヌ/
 ブラームス:間奏曲イ長調 Op.118-2/
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2 《月光》より アダージョ・ソステヌート/
 ラフマニノフ:楽興の時 変ロ短調 Op.16-1/
 ショパン:別れのワルツ 変イ長調 Op.69-1

 リエージュ王立音楽院の音楽学部のダイレクターを務め、ロッテルダム音楽院やローザンヌ音楽院でも教鞭を執るベルギーのピアニスト、ステファン・デ・メイ。
 デ・メイのキャリアに大きな影響を与えてきた重要な作曲家たちの小品集。
 しばしばコンサートでも演奏するお気に入りのレパートリーから、ゆったりと瞑想的な作品を中心に選び、彼自身のスタジオ、彼自身のピアノを用いて録音された個人的で親密なレコーディングです。
 
 

ADW7593
¥2700
ファンヘレンタールズ:
 無伴奏コントラバスのための4つのバロック組曲

  組曲第1番イ短調/組曲第2番ニ長調/
  組曲第3番ト長調/組曲第4番ニ短調
 (全曲世界初録音)
シャガン・グロリアー(コントラバス)

 ベルギーのコントラバシスト=コンポーザー、ジャック・ファンヘレンタールズ(b.1948)の無伴奏コントラバス組曲世界初録音。
 ジャック・ファンヘレンタールズはアントワープ歌劇場やブリュッセル放送(RTBF)交響楽団のコントラバス奏者としてキャリアをスタートし、その後ブリュッセルのアンサンブル「ラ・シャペル・デ・ミニム」の芸術監督兼首席指揮者も長年務め、多くのカンタータや合唱作品を指揮。
 教育者としてはニヴェル音楽アカデミーやフォレスト・音楽芸術アカデミーのディレクター、ブリュッセル王立音楽院の講師などを歴任しています。
 また、ブリュッセル・コントラバス四重奏団を結成し、コントラバスのための多くの新作を産み出すなど、コントラバスの発展のために寄与してきたベルギーの重鎮音楽家です。

 2013年に書かれた無伴奏コントラバスのための4つの組曲は、すべて前奏曲(プレリュード)から始まり、ガヴォット、クラント、サラバンド、メヌエット、ジグ、ブーレなどのバロック様式の舞曲を組み合わせた6曲からなる組曲。
 当然のことながら、大バッハの「無伴奏チェロ組曲」が強くオマージュされており、バッハを髣髴とさせるリズムや旋律が多く顔をのぞかせます。
 低音楽器の王コントラバスの重厚な響きやテクニックもフィーチャーされており、コントラバスのための新たなレパートリーとして大きな貢献を果たすことでしょう。

 ※録音:2019年、ベルギー
 





SIGNUM CLASSICS



SIGCD667
¥2500
マニフィカト2   アンドルー・ネスシンガ(指揮)
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団
 ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):マニフィカト、ヌンク・ディミティス
 ジャイルズ・スウェイン(1946-):マニフィカト I
 シドニー・ワトソン(1903-1991):マニフィカト、ヌンク・ディミティス
 ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):マニフィカト、ヌンク・ディミティス
 レノックス・バークリー(1903-1989):マニフィカト、ヌンク・ディミティス
 ハーバート・サムション(1899-1995):マニフィカト、ヌンク・ディミティス
 フランシス・ジャクソン(1917-):マニフィカト 、ヌンク・ディミティス
 アルヴォ・ペルト(1935-):マニフィカト
 ジュリアン・アンダーソン(1967-):マニフィカト、ヌンク・ディミティス

 ケンブリッジの名門、セント・ジョンズ・カレッジの合唱団が歌うマニフィカト集第2弾!

 ☆アンドルー・ネスシンガが率いるケンブリッジの名門カレッジ聖歌隊!
 ☆セント・ジョンズ・カレッジの合唱団が歌うマニフィカト集第2弾!

 1670年代に創設され、世界でも有数のカレッジ聖歌隊として活動を続けるケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団と、2007年の音楽監督就任後、数多くの名演を共に創り上げてきた名指揮者アンドルー・ネスシンガ。英グラモフォン誌では「エディターズ・チョイス」に選ばれるなど、好評を博した『マニフィカト』シリーズの第2弾は、1932年から1952年の間に作曲された著名なオルガニスト・コンポーザーによる作品と、1974年から1989年の間に作曲された教会以外の音楽家による作品を収録しています。
 第1巻(SIGCD588)と第2巻は互いに補完し合うようにプログラミングされており、例えば第1巻にはティペットとレイトンの有名な作品が収録されていましたが、それらはちょうど第2巻で取り上げられている2つの主要な時代の間にあたります。
 またそれぞれのアルバムに、1年違いで書かれたハウエルズの象徴的な作品が収録されているのもポイント。
 これらのアルバムを聴くと、各時代の作曲家たちが作曲上のパラメーターに異なる優先順位をつけて創作を行っていたことがわかります。
 ジュリアン・アンダーソンによるマニフィカトとヌンク・ディミティス(セント・ジョンズ・サーヴィス)は、同カレッジ合唱団による委嘱作。

 ※録音:2019年1月&7月、セント・ジョンズ・カレッジ礼拝堂(イギリス、ケンブリッジ)

 
 
 

SIGCD673
¥2500
ロクサンナ・パヌフニク: ハートフェルト 〜 室内楽作品集
 バリトンと弦楽四重奏のための《プライベート・ジョー》
 無伴奏ヴィオラのための《カント》
 オーボエと弦楽四重奏のための《ビルマからの手紙》
 ヴァイオリンとコントラバスのための《ホラ・ベッサラビア》
 ファゴットと弦楽四重奏のための《カンタートルとアマンダ》
 ソプラノとピアノ、弦楽四重奏のための《セカンド・ホーム》
 弦楽四重奏のための《ハートフェルト》
サッコーニ弦楽四重奏団
メアリー・ベヴァン(ソプラノ)
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)
ニコラス・ダニエル(オーボエ)
エイミー・ハーマン(ファゴット)
アンディ・マーシャル(コントラバス)
チャールズ・オーウェン(ピアノ)

 英国で最もダイナミックで多才なカルテット、サッコーニ弦楽四重奏団と、ソプラノのメアリー・ベヴァン、バリトンのロデリック・ウィリアムズ、ピアニストのチャールズ・オーウェンなど、英国を代表するソリストたちが勢ぞろいしたロクサンナ・パヌフニク(1968-)の室内楽作品集。
 アンジェイ・パヌフニクの娘である彼女は、《ウェストミンスター・ミサ》(2000年)で今日の英国を代表する作曲家としての地位を確立し、しばしば合唱曲で評価されてきましたが、室内楽曲や器楽曲も同様に、目の覚めるようなイマジネーションと詩的な軽やかさに満ちています。
 アルバムのタイトルにもなっている弦楽四重奏曲《ハートフェルト》は、サッコーニ弦楽四重奏団からの委嘱作で、ジャケット写真にも使われているヒグマのアルビーが外科手術を受けている間の心臓の動きをデジタル聴診器で捉え、その鼓動を音楽的に翻訳し、活用した作品。
 オーボエ五重奏曲《ビルマからの手紙》は、ヤナーチェクの弦楽四重奏曲のような手紙風の作品を書こうとしたパヌフニクが、アウンサンスーチー氏が日本の新聞社に宛てた手紙をまとめた同名の書籍に出会いインスピレーションを受けた作品で、作曲は2004年ですが、2021年にミャンマーで発生した軍事クーデターにより、新たに痛烈な印象を与えることになりました。

 ※録音:2020年3月&7月(イギリス)
 




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TACTUS



PTC871805
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
レスピーギの隠れた名曲
 レスピーギ:フルートと管弦楽のための作品集

 オットリーノ・レスピーギ(1879-1936):
  フルートと弦楽器のための組曲(1905/世界初録音)
  フルートと弦楽合奏のための甘美なワルツとメロディ
   (1902/世界初録音)
  小さなオーケストラのためのセレナータ(1904)
  小さなオーケストラのための組曲《鳥》(1928)

ロベルト・ファブリツィアーニ(フルート)
ニコラ・パスコフスキ (指揮)
アブルッツォ交響楽団

TC871805
¥2600→\2390

 レスピーギの知られざる初期作品と組曲《鳥》

 ☆イタリア・フルート界の重鎮、ロベルト・ファブリツィアーニの円熟の技
 ☆「ローマ三部作」だけじゃない!レスピーギの隠れた名曲の数々

 レスピーギといえばまず思いつくのは、「ローマ三部作」ではないでしょうか。
 ですが、あれだけ見事にオーケストラを鳴らすオーケストレーションの達人レスピーギ、他にも数々の名曲を残しています。その中でも、今回のアルバムはフルートと管弦楽のための作品を取り上げています。
 フルートはイタリア・フルート界の重鎮、ロベルト・ファブリツィアーニ。そのテクニックと音色の豊かさは健在です。初期の作品である、1902年から1905年作曲の3曲は素朴ながらも、レスピーギらしい色彩豊かな曲に仕上がっています。
 その中でも最初期に作られた《フルートと弦楽合奏のための甘美なワルツとメロディ》は若々しさと、ロマンティックな雰囲気で溢れており、ファブリツィアーニのフルートと相まって小品ながらも、とても楽しめます。

 1928年に作曲された組曲《鳥》は、ルネサンスやバロックから影響を受けていたレスピーギの手法が存分に発揮され古楽的な響きが巧みに使われています。緻密な部分まで計算しつくされており、晩年を迎えようとしていたレスピーギの傑作のひとつといえるでしょう。

 ※録音:2020年2月(トルトレート、イタリア)
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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MUSICA VIVA

MV120
(5CD)
特別価格
¥3600→\3290
イェルク・デムス、1960年代の
 ドビュッシー:ピアノ独奏作品全集
イェルク・デムス(ピアノ)
 CD1
  ・3つの映像/・映像第1集/・映像第2集/・ボヘミア舞曲/・スラヴ風バラード/
  ・スティリー風タランテラ/・ロマンティックなワルツ/・マズルカ/・アルバムの1ページ
 CD2
  ドビュッシー
   ・ベルガマスク組曲/・おもちゃ箱/・夜想曲/・マスク/・喜びの島
 CD3
  ・組曲《子供の領分》/・ピアノのために/・版画/・夢/・かわいい黒人の子供/
  ・ハイドンを讃えて/・レントより遅く/・英雄の子守歌/・スケッチ帳より
 CD4
  ・前奏曲集第1巻/・練習曲集第1巻/・アラベスク第1番/・アラベスク第2番
 CD5
  ・前奏曲集第2巻/・練習曲集第2巻

 ウィーン三羽烏の1人、イェルク・デムス。シューマンと並ぶ代表盤ドビュッシー全集!

 パウル・バドゥラ=スコダとフリードリヒ・グルダとともに「ウィーン三羽烏」と称され、2019年に90歳でこの世を去った巨匠イェルク・デムス(1928−2019)。
 1956年のブゾーニ国際ピアノ・コンクールで優勝を果たし世界的ピアニストとしての名声を確立したデムスが生前に遺した名演の中で、代名詞的存在であるシューマンの全集、J.S.バッハの一連の録音と並ぶ代表的名盤として知られる「ドビュッシーのピアノ独奏作品全集」がイタリアのMusica Vivaレーベルから復刻となりました。
 同世代の独墺系ピアニストの中でも一際ドビュッシーの音楽に情熱を捧げ続けたデムス。ドビュッシーへの愛情と情熱が生み出した珠玉の全集録音です。

 ※録音:年月日記載無し(1968年)
 ※ブックレットデータはパッケージに印刷さているQRコードを読み込むことにより確認することが出来ます。
 





<国内盤> 


BRAVO RECORDS

 クラシック音楽ファンの間では知名度抜群のマンスリー・フリーマガジン「ぶらあぼ」が立ち上げたレーベル「BRAVO Records」。
 いま最も注目されるアーティストの新録音、続々リリース予定です!


BRAVO 10001
¥3300
フリーマガジン「ぶらあぼ」製作
 佐原敦子&山田武彦によるプーランクのヴァイオリン・ソナタ!

 (1)プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ FP119
 (2)レントヘン:無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジー
 (3)ベートーヴェン:
   ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第9番 イ長調 Op.47《クロイツェル》
 (4)アルベニス(クライスラー編):スペイン Op.165 第2曲 タンゴ
佐原敦子(ヴァイオリン)
山田武彦(ピアノ)

 新レーベル、BRAVO Records第1弾リリース作品!透徹した知性と瑞々しい感性があふれるライヴ録音登場!佐原敦子&山田武彦によるプーランクのヴァイオリン・ソナタ!

 ライヴ録音:2019年12月3日/トッパンホール/DDD、日本語帯・解説付

 新レーベル、BRAVO Records 第1弾リリース作品はヴァイオリンの佐原敦子とピアノの山田武彦のライヴ録音!
 プーランク、ベートーヴェンの有名曲の他に、佐原自身が長年にわたり追究を重ねているオランダの作曲家、ユリウス・レントヘンの無伴奏曲を収録しております。
 演奏パートナーに、山田武彦という最良のピアニストを得て、佐原敦子の瑞々しい創造の翼が、自由に飛翔します!

 「日本が誇るヴァイオリニスト、佐原敦子さんの待望の新録音です。確かな演奏技術、音楽を絶えず高揚させて紡ぎ出すワクワクするような推進力。
 エスプリの効いたプーランクや至高の名曲、ベートーヴェンのソナタでご一緒させていただき、目の覚めるような鋭さや豊かな音楽性を共にし、幸せな気持ちを感じながら演奏いたしました。そしてロマンティシズム溢れるオランダのレントヘン——佐原敦子さんが長年取り組んでいる珠玉のレパートリーです。生き生きとした演奏が生まれる瞬間を切り取った記録=録音が、佐原さんの美しい音楽を私たちの身近に届けます。」山田武彦(ライナーノートより)

 佐原敦子:
  東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学卒業、同大学院ヴァイオリン専攻修了。文化庁芸術家在外研修員として2年間留学、ウィーン国立音楽大学大学院室内楽科修了。2004年ウラルスク国際ヴァイオリンコンクール優勝。日本各地をはじめ、イギリス、スコットランド、アメリカ、インド、カザフスタンなどでリサイタルや音楽祭に出演。イギリスのQuartz より[Atsuko Sahara Works for Violin & Piano] を、Toccata Classics より[JuliusRontgen:Chamber Music Vol.1]をリリース。オランダの作曲家ユリウス・レントヘンの日本初演を行っている。
 学生時代より故P.ブーレーズ氏監督のルツェルン・フェスティバル・アカデミーに参加するなど現代音楽にも積極的に取り組んでおり、クァルテットで参加した「南聡作品集Second Air...」はレコード芸術特選盤を受賞。東京藝術大学大学院室内楽科非常勤講師を歴任、現在、藝大フィルハーモニア管弦楽団(東京藝術大学講師)、アンサンブルofトウキョウメンバー。
 

















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