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≪第111号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その11 2021/5/18~




5/21(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


APARTE


AP 252
(2CD)
¥2700
「ウンディーネ」
 ・カール・ヨアヒム・アンデルセン(1847-1909):
  海のそばで op.9、エチュード(18の小練習曲 op.41より第14番)、
  インテルメッツォ(フルートとピアノのための4つの小品 op.51-2)、
  練習曲(スウェーデン民謡歌曲~24の練習曲 op.21-4)、バラードと妖精の踊り op.5
 ・グリーグ:抒情小品集より~
  鐘の音(第5集 op.54-6)、子守歌(第2集 op.38-1)、孤独なさすらい人(第3集 op.43-2)、
  風の精(第7集 op.62-1)、小人の行進(第5集 op.54-3)、妖精の踊り(第1集 op.12-4)、
  スケルツォ(第5集 op.54-5)/ソルヴェーグの歌 op.52-4
 ・ライネッケ:
  フルートとピアノのためのバラード op.288、「ウンディーネ」~
   フルートとピアノのためのソナタ ホ短調 op.167
 アレクシス・コセンコ
  (フルート/マイヤー (ハノーファー 1880)、Kruspe «Reform-Flote» (Leipzig 1900)、マイヤー (ハノーファー 1855))
 ヴァシリス・ヴァルヴァレソス
  (ピアノ/スタインウェイ(ニューヨーク 1855)、ベヒシュタイン(ベルリン 1912))

 ピリオド楽器によるライネッケ「ウンディーネ」

 録音:2020年9月

 ライネッケの「ウンディーネ」を中心に、民話や伝説にインスピレーションを得て書かれた19世紀後半の作品を集めた1枚。
 フルート、ピアノとも19世紀のものを使用しており、グリーグの抒情小品集など、より魅力ある味わいがあります。

 アレクシス・コセンコは1977年フランス生まれ、モダンおよびピリオドのフルートの両方で活躍するほか、指揮者としては2000年よりマルゴワールの後を継いで王室大厩舎・王宮付楽団(La Grande Ecurie et la Chambre du Roy)の音楽監督への就任が発表されました。
 ピアノのヴァルヴァレソスは1998年に14歳でYCA 国際オーディションで第1位を獲得。アメリカで鮮烈なデビューを飾ったのち、室内楽、協奏曲、ソリストとして活躍するほか、ジュリアード音楽院で博士号も取得、テレビ音楽などの作曲も手がけるマルチな才能で活動を展開しています。
 




MIRARE

MIR 562
¥2900
ベートーヴェン~1802年、ハイリゲンシュタット
 ベートーヴェン:
  ・「エロイカ変奏曲」(創作主題による15の変奏曲とフーガ) 変ホ長調 op.35
  ・7つのバガテル op.33
  ・ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調「テンペスト」op.31-2
  ・創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調 op.34
ジョナス・ヴィトー(ピアノ)

 フランスの名手ヴィトーが描くベートーヴェンの心の軌跡

 録音:2020年8月31日-9月3日(フランス)

 フランスの名手ジョナス・ヴィトーによる、「1802年、ハイリゲンシュタット」と題し、芸術の力を信じてすべてに立ち向かっていくことを決意したベートーヴェンの心の軌跡をたどるかのようなプログラムの1枚。
 絶望の「テンペスト」、エネルギーに満ち、ベートーヴェン自身得意であった変奏のスタイルで書かれた「エロイカ変奏曲」、そしてベートーヴェンが生きる力を取り戻したきっかけとなった懐深い「自然」を感じさせるバガテルと「6つの変奏曲」など、ベートーヴェンの様々な姿が目に浮かんでくるような演奏です。

 ヴィトーは1980年フランス生まれ、6歳でピアノを、11歳でオルガンを始めました。ブリジット・エンゲラーらに師事、様々なコンクールで入賞をかさね、ソリストおよび室内楽奏者として世界で活躍しています。
 2013年よりCNSMでマリ=ジョセフ・ジュードのクラスのアシスタント教授として教鞭をとっています。
 



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PARATY



PARATY 221290
¥2800→\2590
ブリジット・レーヌ
ルネッサンス初期のフランスの歌

 バイユーの写本からのシャンソン
  【「恋人になりたいなら金をよこせと言ってきた女」、「さあ飲もう、いとしい妻」、
   「愛しい人、私は美しい人が塔に閉じ込められているのを見た」、「彼らは私の恋人について悪く言った」、
   「座った美しいひと」、「Mymy, my my, 私のかわいい子(子守歌)」、「緑の木の枝の下で」、
   「英国王はフランス国王のことを自分の名で呼んでいた」、「私は彼から去る、彼は私にひどいことをした」、
   「ああ、オリヴィエ・ヴァスランよ」、「私の心の希望的観測」】
 ポリフォニー音楽(器楽)
  【ハンリヒ・イザーク、マシュー・ガスコーニュ、アントワーヌ・ド・フェヴァンらによるポリフォニー作品】
 アッラ・フランチェスカ
  【ブリジット・レーヌ(声、ハープ、打楽器)、ピエール・ボラーニョ(リコーダー、打楽器)】
 ピエール・アモン&ブノワ・トイーゴ(リコーダー)

 16世紀前半に編まれた豊かなコレクション、ブリジット・レーヌの知的な歌声で聴く

 録音:2019年10月22-25日

 1500年代前半頃に編まれたと推測される、フランスのバイユーに伝わるシャンソネット(短い歌)の豊かなコレクションから選られた1枚。
 愛の歌、酒の歌、女性の歌から百年戦争を主題としたものまで、様々なテーマの歌が集められています。
 興味深いのは、これらの歌の旋律の多くは、当時流行していたハインリヒ・イザーク、ギョーム・デュファイら先人たちの書いたポリフォニー音楽を元にしていること。当盤では、そうした先人たちの音楽が器楽で演奏して収録されております。
 ブリジット・レーヌは中世の音楽を演奏するアンサンブル(ディスカントゥス、アッラ・フランチェスカ)で音楽監督を務めるほか、自身で楽器伴奏をしながら様々な編成で歌って演奏活動を展開しています。
 詩を大切にしながら知的な歌声で聴かせます。リコーダー奏者のピエール・ボラーニョはバロック音楽シーンで活躍するほか中世音楽の研究者としての一面もあります。
 
 


PARATY 121365
¥2800
ヴェロニク・ボンヌカズ(ピアノ)
ショパン:ピアノ・ソナタ集
 第1番 ハ短調 op.4
 第2番 変ロ短調 op.35「葬送」
 第3番 ロ短調 op.58
ヴェロニク・ボンヌカズ(ピアノ)

 ボンヌカズの熱いタッチで聴くショパンのピアノ・ソナタ全曲

 録音:2019年11月

 フランスのヴェテランピアニスト、ヴェロニク・ボンヌカズがショパンのソナタ3 曲を録音しました。
 ボンヌカズはCNSM でヴェンツィスラフ・ヤンコフのクラスで学び、その後ジュリアード音楽院などでも学び、様々なコンクールの入賞歴を持ちます。
 ちなみに師ヤンコフはショパンの解釈でも高く評価された奏者で、1949年、ロン=ティボー国際コンクールで第1 位の座をチッコリーニと分かち合った人物でもあります。
 そんなヤンコフに師事し今やヴェテランとして存在感を放つボンヌカズ。
 抜群のバランス感覚で熱さを秘めた音色でハーモニーを響かせつつ、コントロールの効いた音楽づくりで聞かせます。
 
 

PARATY 321262
¥2800
ジョゼフ・ヴァレット・ド・モンティニー:グラン・モテ集
 ミサ「Surge propera(立ちて急げ)」
 ミサ「Salvum me fac Deus(主よ、われに救いをなしたまえ)」
アンサンブル・アンティフォナ
ロランダス・ミュレイカ(指揮)

 フランス・バロックの天才作曲家によるグラン・モテ

 「ヴァレットは、我々が知るもっとも素晴らしい天才の一人で、彼の音楽もまた同様に素晴らしい」とはセバスティアン・ブロサールがモンティニーを評した言葉です。
 ジョゼフ・ヴァレット・ド・モンティニー(1665-1738)は、フランスの作曲家で、その楽譜が出版されていないという理由だけで、その名はあまり知られず、また作品も演奏されないままとなっています。
 モンティニーは様々な教会で務めたのち、1729年から亡くなるまでボルドーのサン=スーラン大聖堂に務めました。
 アンティフォナ・アンサンブルが、モンティニーの作品の中でも特に優れた2曲を収録しました。
 




CALLIOPE



PCAL2187
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
ナポレオンの時代のハープ作品集
 ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812):
  ハープとピアノのための二重奏曲
 フランソワ=ジョゼフ・ナーデルマン(1781-1835)&
  ジャン=ルイ・テュルー(1786-1865):
   フルートとハープのための夜想曲
 ロベール・ニコラ=シャルル・ボクサ(1789-1856):
  フルートとハープのためのグランド・ソナタ第2番
 マルタン=ピエール・ダルヴィマール(1772-1839):
  ハープとピアノのための二重奏曲
カトリーヌ・ミシェル(ハープ)
モニック・ブーヴェ(ピアノ)
フィリップ・ピエルロ(フルート)
CAL2187
¥2600

 ハープで奏でるナポレオンの時代。カトリーヌ・ミシェル、知られざる名曲を弾く!

 ☆18世紀から19世紀の作品を積極的に取り上げてきた、カトリーヌ・ミシェル!
 ☆フランス国立管弦楽団首席フルート奏者フィリップ・ピエルロも共演

 ナポレオンの時代に、フランスで活躍した作曲家たちによるハープのための作品集です。
 フランスのハープ奏者カトリーヌ・ミシェルは、パリ音楽院を卒業後、1970年フランス放送フィルハーモニー管弦楽団に所属しつつ、ソリストとしても活動を開始しました。
 その後、1978年にはフランス国立歌劇場管弦楽団の首席ハープ奏者となり、バーンスタイン、ベーム、ブーレーズ、チェリビダッケなど錚々たる指揮者たちとの共演も果たしています。

 元夫であり作曲家であるミシェル・ルグランとのコラボレーションでは、クラシックの枠に留まらず、ジャズとの融合など幅広いジャンルでの活躍をみせています。

 カトリーヌ・ミシェルはそのキャリアにおいて、18世紀から19世紀の作品を積極的に取り上げてきており、知られざる作品を演奏するだけでなく出版も行ってきました。
 そのような活動をしてきた彼女にとって今回の作品を録音したことはまさにライフ・ワークの一環といってもよいでしょう。

 ドゥシーク(母親と妻はハープ奏者)とルイ・ティルー(フルート奏者)以外は自身もハープ奏者として活躍した作曲家たちの作品から構成された選曲となっており、とはいえ前出の2人も楽器には精通していたこともあり、ハープを活かしたその作品は、それぞれの作曲家の個性が楽しめる聴き応えのあるものになっています。

 ※録音:1994年マルメゾン城、リュエイユ=マルメゾン(フランス)
 
 


CAL2186
(2CD)
特別価格
¥3600
世界博覧会
 [CD:1]
  フランツ・ドップラー(1821-1883):森の小鳥(ピッコロと4本のホルン)
  ウジェーヌ・ダマレ(1840-1919):
   ピツィカート(ピッコロと弦楽合奏)、森のこだま(ピッコロとオーケストラ、ファブリス・ピエール編)
  レオン・フォンボンヌ(1858-1940):エア・ヴァリエ(ピッコロとピアノ)
  アンリ・ガニャール:Les Pierrots Babillards(2本のピッコロとアコーディオン)
  ポール・アグリコール・ジュナン (1832-1903):ヴェルディ《仮面舞踏会》の変奏曲
  ウジェーヌ・ダマレ:バラの花束(ピッコロとピアノ)
  ポール・アグリコール・ジュナン :ヴェニスの謝肉祭(ピッコロとピアノ)
  ウジェーヌ・ダマレ:
   コオロギの踊り(ピッコロとオーケストラ、ファブリス・ピエール編)、
   小さなフルートのカプリース(ピッコロとピアノ)、
   タランテラ(ピッコロとオーケストラ、ファブリス・ピエール編)
 [CD:2]
  ウジェーヌ・ダマレ:
   白つぐみ(ピッコロとオーケストラ、ベルナルド・ボエット編)、
   Feux follets(ピッコロとオーケストラ、ファブリス・ピエール編)、
   つむじ風(ピッコロとオーケストラ、ベルナルド・ボエット編)
  フェリックス・ボイッソン(1846-1921):パイプレット(ピッコロとピアノ)
  ウジェーヌ・ダマレ:ピッコロ・ポルカ(ピッコロとピアノ)、鳩(ピッコロとピアノ)
  レオン・ルイス・メイヤー(1837-1894):巣(ピッコロとピアノ)
  ポール・アグリコール・ジュナン:雨が降るふる、羊飼いの娘さん(ピッコロとピアノ)
  ウジェーヌ・ダマレ:
   L'Alouette(ピッコロとオーケストラ、ベルナルド・ボエット編)、
   鳥とバラ(ピッコロとオーケストラ、ファブリス・ピエール編)
  ヨハネス・ドンジョン(1839-11912):バンボッシュ(ピッコロとピアノ)
  ウジェーヌ・ダマレ:気まぐれ(ピッコロとオーケストラ、ベルナルド・ボエット編)
 ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ)、ジャン=マルク・ダルマッソ(ホルン)、
 パスカル・ポンジー(ホルン)、サンドロ・ファイータ(ホルン)、ディディエ・ユオー(ホルン)、
 アンサンブル・インストゥルメンタル・ラ・フォリア、ジャン・ケルナー(ピアノ)、パトリック・ガロワ(ピッコロ)、
 ジャン=マルク・ファビアーノ(アコーディオン)、マクサンス・ラリュー(ピアノ)

 世界的ピッコロ奏者ジャン=ルイ・ボーマディエ!圧倒的なパフォーマンスをご堪能ください!

 19世紀末フランスでは5回に渡って世界的なイベント(博覧会やオリンピックなど)が行われました。
 その際に、多数の演奏会も開かれ、当時名手として有名だったフルート奏者ポール・タファネルが中心となって音楽会が行われたり、トーマス・エジソンが発明した録音機にフルートやピッコロの作品が残されました。
 今作はCalliopeの創設者ジャック・ル・カルヴェのプロデュース作品で、19世紀末に活躍した作曲家たちの作品を世界的ピッコロ奏者ジャン=ルイ・ボーマディエが奏でます。
 パトリック・ガロワやマクサンス・ラリューとの共演にも注目です。

 ※録音:1978年&1999年(フランス)
 
 


CAL2185
(2CD)
特別価格 ¥3600

サンドラ・シャムー(ピアノ)
イマージュ・エフェメール

 フィリップ・エルサン(1948-):エフェメール
 ドビュッシー:映像 第1集、映像 第2集

サンドラ・シャムー(ピアノ)

 松尾芭蕉の俳句をモチーフに!フィリップ・エルサンの《エフェメール》

 ☆ヴィオッティ国際音楽コンクール、ブゾーニ国際ピアノ・コンクール優勝のサンドラ・シャムー!
 ☆ペルルミュテールの弟子が描く、フランス音楽の世界

 フランスの作曲家フィリップ・エルサンは、1999年から2003年まで《エフェメール》という、無秩序で不規則な短いピアノ曲を27曲作りました。
 元々はあるピアニストの依頼により、与謝蕪村の俳句を題材に短い曲を書いたところ、さらに書き続けたくなり、その際に選んだ題材は蕪村のものではなく、松尾芭蕉のものを選び作曲を続けることとなりました。
 その際に特別なルールを決めることなく作品を作っていったので、最短のものは30秒ほど、最長でも4分ほどの作品群となりました。
 芭蕉の句からインスピレーションを受けたエルサンは、芭蕉が描く各地の風景に自分の旅の記憶も相まって、様々な国の音楽の影響をこの作品に入れたということです。
 一つの作品にまとめる際に、27の作品の中からどうしても受け入れられなかった3曲を外し、意図したわけではなかったと語っていますが、24の曲集として完成されました。

 1967年生まれのフランスのピアニスト、サンドラ・シャムーは、ヴィオッティ国際音楽コンクールやブゾーニ国際ピアノ・コンクールで優勝を果たしており、ペルルミュテールなどに師事しました。
 フランスもののドビュッシーはもちろんのこと、様々な情景から想起されたフィリップ・エルサンの《エフェメール》でも、その卓越した表現力を活かした演奏には驚かされます。

 ※録音:2019年&2020年、シラン修道院(フランス)
 




CANTALOUPE


CA21159
¥2600
マイケル・ゴードン(1956-):8
 1. 8 (Side A)
 2. 8 (Side B)
 3. 8 (Side C)
 4. 8 (Side D)
 5. 8
アムステルダム・チェロ八重奏団

 録音 2019年7月8-11日 Oosterkerk in Zeist(オランダ)

 6人のパーカッション奏者による「Timber」で始まり、2作目は7人のファゴット奏者が奏でる「Rushes」、そして4人のエレキギタリストのために書かれた「Amplified」と続いてきたマイケル・ゴードンの人気シリーズ最新作。
 今回は8台のチェロから生まれる不思議な音空間です。ジャケットのイラストが象徴する通り、8人のチェリストは円形に配置され、力強いパッセージを奏でます。
 この音は円の周囲で「コールアンドレスポンス=掛け合い」が繰り返され、これが聴き手に恍惚とした状態を誘発します。
 各チェリストはメロディとベースの両方を演奏、注意深く聴くと、このベースラインが空間を移動しているのも聴きとることができるでしょう。音と一体になれる感覚を楽しみたい人に。
 
 
CA21164
¥2600
ディヴィッド・ラング(1957-):The Village Detective - ソング・サイクル
 ビル・モリソンによる映画「ヴィレッジ・ディテクティヴ」
  - オリジナル・モーション・ピクチャー・サウンドトラック
シャーラ・ノーヴァ(ヴォーカル)
フローデ・アンデルセン(アコーディオン)
   1. ask/2. I cross the field (instrumental)/3. rambling canister/4. mz 1915/
   5. fall of the romanoffs/6. darker village/7. slow loop/8. continuous fall/
   9. simple tune/10. simple tune slow/11. epiphany/12. the fragile eternal/
   13. the fragile eternal low octave/14. continuous present/15. I cross the field [feat. Shara Nova]

 録音 2020年1月-5月 コペンハーゲン(デンマーク)

 「The Village Detective=村の探偵」と題されたデイヴィッド・ラングのアルバムは、映画製作者ビル・モリソンとのやりとりから生まれました。
 もともとは2016年、モリソンが作曲家ヨハン・ヨハンソンからメールを受け取ったことがきっかけであり、そこにはアイスランド沖の漁師の網に古いソヴィエト映画「Dervenskiydetektiv(1969)」のフィルム・リール4巻がかかったことが書かれていました。
 モリソンはこの出来事に興味を持ち、新たな映像製作を構想します。それによると海の底には盗まれたアコーディオンも沈んでおり、モリソンはこの音色が物語になくてはならないものと考えました。
 しかし、映像化を現実にすることなく2018年にヨハンソンはこの世を去ってしまいます。
 モリソンはそのままアイディアをラングにもちかけ、この奇妙なサウンド・トラックが完成したということです。
 郷愁を誘うアコーディオンの音色と透明な歌声が、聴き手を海の底に沈んでいた忘れられた世界へといざないます。
 




COL LEGNO


COL16011
¥2600
クリストフ・ツィンパー(1986-):The Millenials Mass ミレニアル・ミサ
 1. The Pilgrimage 巡礼 - 弦楽四重奏とクラリネットのための五重奏曲
 2-4. Quartett zur Wende der Zeit 時代の変わり目の四重奏曲 - ピアノ三重奏とクラリネットのために
 ミレニアル・ミサ
  5. Introitus/6. Kyrie/7. When I was a child/8. Reflexion/9. Gloria/
  10. Was ich glaube/11. Meditation/12. The modern man/13. Hosanna/14. Agnus Dei
 クリストフ・ツィンパー(クラリネット)...1-14、 (歌、エレクトリック・ピアノ)...5-14、
 プラットフォームK+Kウィーン...1、エッグナー・トリオ...2-4、ナターリャ・イサコヴィチ(ヴァイオリン)...5-14、
 オリヴァー・パストル(ヴァイオリン)...5-14、ノラ・ロマノフ=シュヴァルツベルク(ヴィオラ)...5-14、
 マリー・シュペーマン(チェロ、歌)...5-14、ルーカス・シュトレッカー(コントラバス)...5-14、
 ザビーナ・ハサノヴァ(ピアノ、エレクトリック・ピアノ)...5-14、トーマス・トップラー(ドラム、ヴィブラフォン)...5-14、
 ブライアン・ベンナー(歌、ギター)...5-14、ロマーナ・アメルリンク(ソプラノ)...5-14

 録音 Studio Wavegarden(オーストリア) 2020年6月10日...1 2020年9月23日...2-4 2020年6月24日...5-14

 2012年から2018年までザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の首席クラリネット奏者を務めていたクリストフ・ツィンパー。
 近年作曲家としても頭角を表し、その作品はウィーンをはじめ、ヨーロッパの音楽祭で演奏されています。彼の作曲家としてのデビュー・アルバムとなるこの1枚は、これまでにも何度も共演を重ねてきたプラットフォームK+Kウィーンとエッグナー・トリオが参加、ツィンパー自身もクラリネットとエレクトリック・ピアノ、歌で演奏に加わっています。
 収録曲は、思索を繰り返しながら旅を続ける「巡礼」、メシアンの「世の終わりのための四重奏」を思わせる「時代の変わり目の四重奏曲」、典礼形式をとりながらも、特定の信仰や信念を込めることのない「ミレニアル・ミサ」の3曲です。
 
 

COL16010
(2LP+1CD)
¥4800
パウル・フリック(1979-):Hofknicks パウル・フリック(エレクトロニクス) 他
 【LP1: SIDEA】
  1. Schoneberg (Gudrun Gut's Home Mischung)/
  2. Bankhaus August Lenz (Ketan Bhatti's Euronet Mix)/3. Neo Biedermeier (Daniel Brandt's Version)
 【LP1: SIDEB】
  4. Baby Bell (Benjamin Tierney's Botanical Skit)/5. Gramma And Gregor (Yosa Peit's Piadina Bass Trap)/
  6. Allergy Boy (H30H's Basement Boogie feat. Clara Gusmao)/
  7. Karamasow (Tom Rojo Poller's Virtual Recomposition)
 【LP2: SIDEC】
  8. Unterschrieben Und Arger (Eugene vs Lariviere Riddim)/
  9. Baby Bell (Benjamin Tierney's Warehouse Weapon)/10. Church 5 Loop 2 (Lance Gamble's Schleifstein Dub)
 【LP2: SIDED】
  11. Allergy Boy (Jan Brauer's Neuroman Re-Dub)/12. Great Song Title 9 (KUF's Funked Up Jive)/
  13. FFO Dorsch (Plankton vs Defcon's False Alert Bomb)/14. Gotzkowsky Ecke Turm (Daito's Garage Wreck)
 *CDには全曲を続けて収録

 録音 2018-2020年 The Gym Studios, Berlin(ドイツ)  パリ (Eugene vs Larivière), ロンドン (Daniel Brandt), ロサンジェルス (Benjamin Tierney)

 2020年からドイツの電子音楽グループ「タンジェリン・ドリーム」の正式メンバーとして活躍しているパウル・フリック。
 彼はアンサンブル・モデルンでも音楽を制作するほか、ソロ・プロジェクトでは他のアーティストとの交流を盛んに行っています。
 このアルバムは以前リリースした彼自身のアルバム「Second YardBotanicals」のトラックを、現在のエレクトロニクスシーンで活躍するアーティストたちに再構築するように依頼、集まった音源を改めて構成したものです。
 ダブ、テクノ、アンビエント、コンテンポラリー・クラシックなど様々な装いをまとったサウンドをお楽しみいただけます。
 



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SOLO MUSICA



SM367
¥2400→\2190
メト史上初の女性コンサートマスター、エルミラ・ダルヴァローヴァ
 ブラームス、フランク、クララ・シューマン、ロバノフ:作品集
エルミラ・ダルヴァローヴァ(ヴァイオリン)
ヴァシリー・ロバノフ(ピアノ)
 クララ・シューマン(1819-1896): 3つのロマンス Op. 22
  1. I. Andante molto/2. II. Allegretto/3. III. Leidenschaftlich schnell
 ブラームス(1833-1897): ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op. 108
  4. I. Allegro/5. II. Adagio/
  6. III. Un poco presto e con sentiment/7. IV. Presto agitato
 ヴァシリー・ロバノフ(1947-): 6つの断章によるソナタ Op. 56 - ヴァイオリンとピアノのために...世界初録音
  8. I. Adagietto/9. II. Allegro molto/10. III. Andante/
  11. IV. Adagio/12. V. Presto/13. VI. Lento assai
 セザール・フランク(1822-1890): ヴァイオリン・ソナタ
  14. I. Allegretto ben moderato/15. II. Allegro/
  16. III. Recitativo-Fantasia/17. IV. Allegretto poco mosso

 録音2019年10月29-31日 Georg Bongartz at Riverside Studios,Cologne(ドイツ)...1-7,14-17 2019年4月30日 Ryan Streber at Oktaven Audio, Mount Vernon,New York(USA)...8-13

 2017年と2018年に国際コンクール"Global Music Awards"で金賞を獲得し、またグラミー賞にもノミネートされたヴァイオリニスト、エルミラ・ダルヴァローヴァ。



 4歳からヴァイオリンを始めた彼女は、メトロポリタン歌劇場管弦楽団で史上初の女性コンサートマスターとなり、カルロス・クライバーなどの大指揮者たちの元で演奏するなど華々しい活躍をしてきました。
 録音も数多く、NAXOSレーベルへのアルファーノ作品をはじめ、いくつかのレーベルより古典派からピアソラまで様々な作品をリリース、いずれも高い評価を得ています。
 共演するロバノフはロシア出身の大御所で、かつてはスヴャトスラフ・リヒテルとピアノ・デュオを組んで活動しており、また作曲家としてシュニトケにも認められ、師事しました。
 これまでに2作のオペラをはじめ、宗教曲、管弦楽曲、室内楽曲の分野で多くの作品を発表しています。このアルバムでは、そんな才能溢れる二人がロマン派を代表する名作を演奏。
 ロマンティックなクララ・シューマン、落ち着いた風情のブラームス、第1楽章から終楽章まで緊張感漲るフランクと、変幻自在な表現を繰り広げています。
 ロバノフの「6つの断章によるソナタ」は名ヴァイオリニストのオレグ・カガンに捧げられており、性格の異なる小品が並ぶユニークな作品です。豊かな経験と音楽性が反映された素晴らしい演奏をお楽しみください。
 
 

SM365
¥2400
ロベルト・シューマン(1810-1856):ピアノ作品集 フー・スンヨン(ピアノ)
 1. ピアノのためのアレグロ ロ短調 Op. 8
 4つの夜曲 Op. 232.
  1. Mehr langsam, oft zuruckhaltend3. /2. Markiert und lebhaft4. /
  3. Mit groBer Lebhaftigkeit5. /4. Ad libitum C Einfach
 幻想曲 Op. 17
  6. Durchaus phantastisch und leidenschaftlich vorzutragen/
  7. MaBig. Durchaus energisch/8. Langsam getragen. Durchweg leise zu halten

 録音 2020年12月14-17日 SRF Studio, Zurich(スイス)

 韓国出身のピアニスト、フー・スンヨン。16歳からヨーロッパで生活し研鑽を積んできた彼女は、現在スイスを拠点に、アジアまでに至る幅広い地域で活動をしています。
 これまでにもモーツァルトとシューベルト、リストの録音で高く評価されていますが、今作では、現在彼女が魅了されているというシューマンの作品を披露。
 彼女はこれら3つの作品に共通する内に秘められた感性を細やかに捉えることで、シューマンの持つ独特な世界をあますことなく表現しています。
 
 
SM345
¥2400
Journey to Geneva ジュネーヴへの旅
 フランク・マルタン(1890-1974):チェロ協奏曲(1965-66)
  1. Lento-Allegro moderato-Lento/
  2. Adagietto/3. Vivace selvaggio ed aspro
 4. マルタン: バラード(1949) - チェロと室内オーケストラのために
 5. クサヴァー・ダイヤー(1972-):
  Lignes d'Est(2020) - チェロとオーケストラのために...世界初録音
エステレ・レヴァーツ(チェロ)
ジュネーヴ室内管弦楽団
アリー・ファン・ベーク(指揮)

 録音 2020年7月9日-7月11日 Studio Ansermet, Geneva(スイス)

 ジュネーヴ室内管弦楽団がこれまでも熱心に取り上げてきた、ジュネーヴ出身の作曲家の作品集。
 今回は2017年から2018年までオーケストラのアーティスト・イン・レジデンスを務めた女性チェリスト、エステレ・レヴァーツとともに、フランク・マルタンのチェロ協奏曲とバラード、そしてクサヴァー・ダイヤーに依頼した新作「Lignes d'Est」を演奏しています。
 レヴァーツはスイス出身、パリ国立高等音楽院でジェローム・ペルノーに、ケルン音楽舞踊大学ではマリア・クリーゲルに師事、研鑽を積みました。
 これまでにJ.S.バッハやベートーヴェン、ブラームス、リヒャルト・シュトラウスの録音で高く評価されています。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BIDDULPH RECORDINGS


BIDDULPHが活動を再開したということで、現地在庫があるものを再紹介しています。


BIDD80228
【未案内旧譜】
¥2200
シゲティ・プレイズ・ベートーヴェン、ブラームス、シューベルト
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
  1-4. ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 Op. 96
 フランツ・シューベルト:
  5-8.ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D. 574 「二重奏曲」
 ヨハネス・ブラームス:
  9-12. ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op. 108
ヨゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
ミエチスラフ・ホルショフスキ(ピアノ)...1-4、9-12
マイラ・ヘス(ピアノ)...5-8

 録音:1951年4月18、19日、1952年1月29日...1-4、1952年6月...5-8、1956年2月3日...9-12

 シゲティがホルチョフスキとCOLUMBIAへ行ったベートーヴェンのソナタ5曲のスタジオ録音のうち第10番と、やはりコロムビアへ行った最後の録音からブラームスのソナタ第3番、そして長年共演してきたマイラ・ヘスとプラド音楽祭の期間中に録音したシューベルトを収録。全てモノラル録音。
 
 


BIDD80201
【未案内旧譜】
¥2200
フリッツ・クライスラー ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ集1
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
  1-7. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 Op. 12 No. 1
  8-10. ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op. 12 No. 2
  11-13. ヴァイオリン・ソナタ 第3番 変ホ長調 Op. 12 No. 3
  14-17. ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 Op. 96
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
フランツ・ルップ(ピアノ)

 録音: 1935年4月、1936年6月

 1930年代に録音された、クライスラーによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集から。原盤はHMV。
 
 


BIDD80202
【未案内旧譜】
¥2200
フリッツ・クライスラー ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ集2
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
  1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第4番 イ短調 Op. 23
  4-12. ヴァイオリン・ソナタ 第6番 イ長調 Op. 30 No. 1
  13-16. ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 Op. 30 No. 2
  17-19. ヴァイオリン・ソナタ 第8番 ト長調 Op. 30 No. 3
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
フランツ・ルップ(ピアノ)

 録音: 1935年4月、1936年2月

 1930年代に録音された、クライスラーによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集から。原盤はHMV。
 
 

BIDD80220
(2CD)
【未案内旧譜】
¥2800
ブダペスト弦楽四重奏団 シューベルト、ブラームス
 【DISC 1】
  フランツ・シューベルト:
   1-4. 弦楽五重奏曲 ハ長調 D. 956
  ヨハネス・ブラームス:
   5-8. 弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 Op. 51 No. 1
 【DISC 2】
  1-4. 弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op. 51 No. 2
  5-8. 弦楽四重奏曲 第3番 変ロ長調 Op. 67
ブダペスト弦楽四重奏団
ベナール・ハイフェッツ(第2チェロ)...disc1、1-4

 録音:1941年9月16日...disc1、1-4 1950年3月10日...disc1、5-8 1954年11月5、6日...disc2、1-4 1954年11月13日...disc2、5-8

 1941年にニューヨークのリーダークランツ・ホールで録音されたシューベルトと、1950年代にワシントンのアメリカ議会図書館で録音されたブラームスを収録。
 
 
BIDD80221
【旧譜】
¥2200
ブダペスト弦楽四重奏団/ベートーヴェン:弦楽四重奏曲2、3、10
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
  1-4. 弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 Op. 18 No. 2
  5-8. 弦楽四重奏曲 第3番 ニ長調 Op. 18 No. 3
  9-12. 弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 Op. 74
ブダペスト弦楽四重奏団

 録音:1938年6月1日...1-4 1935年4月3日...5-8 1936年4月27日...9-12

 1930年代にアビーロード・スタジオでEMIによって録音されたベートーヴェン。
 
 
BIDD80222
【旧譜】
¥2200
ブダペスト弦楽四重奏団/ベートーヴェン: 弦楽四重奏曲8、13
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:
  1-4. 弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 Op. 59 No. 2
  5-10. 弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op. 130
ブダペスト弦楽四重奏団

 録音:1935年4月24日...1-4 1934年4月4日...5-9 1933年8月10日...10

 ブダペスト弦楽四重奏団によるベートーヴェン。第8番はアビーロード・スタジオでのEMIによる録音。
 第13番は、先に発売されていた第1~5楽章、さらに別売りされていた「大フーガ」を補足するものとしてベルリンのベートーヴェンザールで終楽章(アレグロ)が録音され、HMVから発売されたのですが、ここに収められた第1~5楽章は、その8か月後にロンドンで改めて録音されたものです。
 
 
BIDD80225
【旧譜】
¥2200
ジノ・フランチェスカッティ ブラームス: ヴァイオリン協奏曲
 ヨハネス・ブラームス:
  1-3. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77
  4-7. 交響曲 第2番 ニ長調 Op. 73
ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)...1-3
フィラデルフィア管弦楽団
ユージン・オーマンディ(指揮)

 録音:1956年3月2日1953年2月15日

 フランチェスカッティがオーマンディと共に録音し、COLUMBIAから発売されたブラームスの協奏曲モノラル録音。
 5年後にはバーンスタインと共にステレオで再録音を行ったため、LPレコードとしては短期間しか販売されませんでした。
 
 


BIDD83072
【旧譜】
¥2200
ストコフスキー 1925年電気録音全集
 1. サン=サーンス: 死の舞踏 Op. 40
 2. ボロディン: だったん人の踊り (歌劇《イーゴリ公》より)
 3. イッポリトフ=イヴァノフ: 村にて (コーカサスの風景 Op. 10 より No. 2)
 4. チャイコフスキー: スラヴ行進曲 Op. 31
 5-8. ドヴォルザーク: 交響曲 第9番 ホ短調 Op. 95 「新世界より」
 9. チャイコフスキー:
  アンダンテ (交響曲 第6番 ロ短調 Op. 74 「悲愴」 より) 初出
フィラデルフィア管弦楽団
レオポルド・ストコフスキー(指揮)
タデウス・リッチ(ヴァイオリン)...1

 録音: 1925年

 1925年4月からストコフスキーとフィラデルフィア管が行った、Victorへの電気録音を集めたCD。
 ドヴォルザーク「新世界」のセッション最終日に録音されたチャイコフスキー「悲愴」第1楽章の中間部を編曲した「アンダンテ」は、どういう理由か(コーダ開始すぐにバイクのクラクションらしき音が入っているせいか?)お蔵入りになったもので、このCDが初出となりました。
 
 


BIDD83067
【旧譜】
(2CD)
¥2800
フリッツ・ライナー リヒャルト・シュトラウス、マーラー
 【DISC 1】
  リヒャルト・シュトラウス:
   1-6. 英雄の生涯 Op. 40
   7-15. 組曲『町人貴族』 Op. 60
 【DISC 2】
   1. ドン・ファン Op. 20
   2-15. ドン・キホーテ Op. 35
  グスタフ・マーラー:16-19. さすらう若者の歌

フーゴ・コルベルク(ヴァイオリン)...disc1、1-6
アンリ・テミアンカ(ヴァイオリン)、
 ウラディミール バカレイニコフ(ヴィオラ)、
 グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)
  ...disc2、2-15
キャロル・ブライス(メゾ・ソプラノ)...disc2、16-19
ピッツバーグ交響楽団
フリッツ・ライナー(指揮)


 録音: 1941-1947年

 1938年にピッツバーグ響の音楽監督に迎えられ、その後の10年間でアメリカ屈指のオーケストラへと育て上げたライナー。
 彼らがCOLUMBIAに録音したリヒャルト・シュトラウスとマーラーを集めたアルバム。
 
 


BIDD80250
【旧譜】
(2CD)
¥2800
ズーカーマン & ナイクルグ・プレイズ・シューベルト
 フランツ・シューベルト:
  【DISC 1】
   1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 D. 384 「ソナチネ第1番」
   4-7. ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調 D. 385 「ソナチネ第2番」
   8-11. ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ト短調 D. 408 「ソナチネ第3番」
   12-15. ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D. 574 「二重奏曲」
  【DISC 2】
   1-3. アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D. 821 *
   4-5. 華麗なロンド ロ短調 D. 895
   6-9. 幻想曲 ハ長調 D. 934
ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン、*=ヴィオラ)
マーク・ナイクルグ(ピアノ)

 録音:1993年5月18日...disc1、1-11 1995年10月3日...disc1、12-15/disc2、4-5 1993年3月8日...disc2、1-3 1994年11月20-21日...disc2、6-9 マンハッタン・センター・スタジオ、 ニューヨーク

 名手ズーカーマンとナイクルグによる、シューベルトのヴァイオリンとピアノのための作品全集。
 ヴィオラも得意とするズーカーマンの「アルペジョーネ・ソナタ」が聴けることもポイントです。
 
 


BIDD80229
【旧譜】
¥2200
ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ全集
 ヨハネス・ブラームス:
  1. "F-A-E"ソナタより、III. スケルツォ ハ短調
  2-4. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op. 78
  5-7. ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op. 100
  8-11. ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op. 108
サイモン・フィッシャー(ヴァイオリン)
レイモンド・フィッシャー(ピアノ)

 録音:2006年8月22-24日、10月27日 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン

 ヴァイオリンの指導書の著作で有名な、オーストラリア生まれで英国で活躍するヴァイオリニスト、サイモン・フィッシャーと、その父親でピアニストのレイモンド・フィッシャーによるブラームス。
 
 


BIDD80226
【旧譜】
¥2200
ブラームス、シューマン:チェロ作品集
 1-3. ヨハネス・ブラームス: チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op. 38
 4-8. ロベルト・シューマン: 民謡風の5つの小品 Op. 102
 9-12. ブラームス: チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op. 99
クライヴ・グリーンスミス(チェロ)
ボリス・ベルマン(ピアノ)

 録音: 2005年8月24、25日スプラグ・ホール、イェール大学、ニューヘイヴン、USA

 2013年に活動を終了した東京クヮルテットの2代目チェリストとしても知られる英国出身のクライヴ・グリーンスミスと、ロシア出身のボリス・ベルマン。
 名手2人による、ブラームスとシューマンのチェロとピアノのための作品全集。
 
 


BIDD80227
【旧譜】
¥2200
ブラームス再発見
 ヨハネス・ブラームス:
  1-4. 弦楽五重奏曲 ヘ短調
   (ピアノ五重奏曲 Op. 34に基づく
    セバスティアン・ブラウン復元版)
  5-8. ピアノ三重奏曲 イ長調
アマティ・チェンバー・プレイヤーズ
 イゴール・グルップマン(ヴァイオリン)
 スティーヴン・スミス(ヴァイオリン)...1-4
 ヴェスナ・グルップマン(ヴィオラ)...1-4
 サイモン・モリス(チェロ)
 ジョン・ヘリー(チェロ)...1-4
 レオ・デボノ(ピアノ)...5-8

 録音: 1997年 オール・セインツ・チャーチ、 ピーターシャム、UK

 30歳を前にしたブラームスが弦楽五重奏曲として構想、のちに2台のピアノのためのソナタ(Op. 34b)、さらにピアノ五重奏曲(Op. 34)へと改訂された作品を、多くの資料を元に当初の形へと復元しました。
 カップリングは、1938年に発見され偽作説も根強いピアノ三重奏曲。大作曲家の知られざる一面を窺える一枚です。
 
 


LAW019
【旧譜】
¥2200
バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ集
 ベーラ・バルトーク:
  1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第1番
  4-5. ヴァイオリン・ソナタ 第2番
ユージン・ドラッカー(ヴァイオリン)
ディアン・ウォルシュ(ピアノ)

 録音: 1993年3月8、9日 ヴァッサー大学、ポキプシー、 ニューヨーク

 エマーソン弦楽四重奏団で活躍するヴァイオリニスト、ユージン・ドラッカーによるバルトーク。
 
 


LAW013
【旧譜】
¥2200
スティーヴン・ドッジソン:作品集
 スティーヴン・ドッジソン(1924-2013):
  1-3. フルートと弦楽のための協奏曲
  4-7. バス、クラリネットと弦楽のためのカンタータ
   LAST OF THE LEAVES 最後の一葉
  8-12. ヴァイオリン、ギターと弦楽のための二重協奏曲
ロバート・ストールマン(フルート)...1-3
マイケル・ジョージ(バス)、
ジョン・ブラッドバリー(クラリネット)...4-7
ジャン=ジャック・カントロフ(ヴァイオリン)、
アンシア・ギフォード(ギター)...8-12
ノーザン・シンフォニア
ロナルド・ゾールマン(指揮)

 録音: 1992年10月23、24日 セント・ニコラス・ホスピタル、 ニューカッスルアポンタイン、UK

 英国の作曲家ドッジソンの作品集。ヴァイオリンのカントロフなど名手たちが参加。
 ブックレットには作曲家本人による作品解説(英文)を掲載しています。
 



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DA VINCI CLASSICS



C00400
¥2600→\2390
ヴィルヘルム・ケンプ ~ 1978年ミラノ・ライヴ(初出録音集) ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
 ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1《幻想曲風ソナタ》/
   録音(ライヴ):1978年10月31日、ミラノ
 ・シューベルト:即興曲変イ長調 D.899-4, Op.90-4/
   録音(ライヴ):1978年4月3日、ミラノ
 ・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109/
   録音(ライヴ):1978年10月31日、ミラノ
 ・ショパン:夜想曲第3番ロ長調 Op.9-3/
   録音(ライヴ):1978年4月3日、ミラノ
 ・シューマン:クライスレリアーナ Op.16/
   録音(ライヴ):1978年4月3日、ミラノ

 イタリア、ミラノでのヴィルヘルム・ケンプ!初出音源!1978年のライヴ・レコーディング集!

 フランコ・グッリ(C00158)、ラザール・ベルマン(CC00236)に続く「ダ・ヴィンチ・クラシックス(Da Vinci Classics)」の未発表ライヴ音源の復刻シリーズ第3弾は、イタリア、ミラノでのヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)の名演集!
 バッハからベートーヴェン、そしてシューマンやブラームスに至るドイツ音楽、特に古典派からロマン派にかけての音楽の演奏を得意としていた巨匠ヴィルヘルム・ケンプ。
 1978年の4月と10月のミラノでの演奏では、4回の全曲録音を行うなどケンプが最も得意としてたと言っても過言ではないベートーヴェンのピアノ・ソナタの中から「第13番」と「第30番」の2曲を取り上げており、スタジオとは条件が異なるライヴでのパフォーマンスに大きな注目が集まることでしょう。
 また、ベートーヴェンの2曲以外の収録曲となるシューマン、ショパン、シューベルトの3作品は、いずれもケンプがスタジオ録音を行ったことがある重要なレパートリー。
 これらのライヴでの解釈、演奏もベートーヴェン同様、ケンプが遺してくれた非常に貴重な記録と言えるでしょう。

 今回、ケンプのミラノでの未発表音源のデジタル・リマスタリングを担当したのは、現代のイタリアを代表するギタリストの1人であるダヴィデ・フィッコ。
 1997年よりプロのレコーディング・エンジニアとしての活動を本格化させたフィッコは、レコード・アカデミー賞にも輝いたラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレの「モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り」(Glossa/OGCD922807)の録音を担当するなど実績も抜群です。

 ※ライヴ・レコーディングス&アーティスティック・スーパーバイザー:ルカ・キエリーチ
 ※デジタル・リマスタリング:ダヴィデ・フィッコ
 




<国内盤> 


MCLASSICS

MYCL00019
¥3300
Prayer -祈り-   的場悟史(サクソフォン)
広沢愛弓(ピアノ)
 1. 伊賀拓郎:希望は続いていく/
 2. アルフレッド・リード:バラード/
 3. ウジェーヌ・ボザ:アリア/
 4. モデスト・ムソルグスキー:モスクワ川の夜明け~歌劇《ホヴァンシチナ》/
 5. ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:ラルゴ/
 6. エンニオ・モリコーネ:ニュー・シネマ・パラダイス・メドレー/
 7. 真島俊夫:シーガル/
 8. アストル・ピアソラ:オブリビオン/
 9. アストル・ピアソラ:アディオス・ノニーノ/
 10. アストル・ピアソラ:アヴェ・マリア/
 11. カルロス・ガルデル:想いの届く日

 <収録>2021年3月10ー13日熊本県宇城市、ウィングまつばせ 文化ホールDXD352.8kHzレコーディング

 希望の光を音に込めて。サクソフォニスト、的場悟史、デビュー!
 九州を中心に演奏活動をする22歳の若きサクソフォニスト、的場悟史のデビュー盤です。
 彼は筋ジストロフィーという大病を患いながらも、多くのコンクールにて入賞歴を持ち、現在車椅子にて演奏活動を行っています。
 今回のデビュー盤には、的場が今まで日々愛し紡いできた楽曲が並びます。「シーガル」や「ニュー・シネマ・パラダイス」「想いの届く日」はじめ、ただひたすら美しいメロディを、的場が純真な気持ちと希望の力を込めて歌い上げます。
 その音は全ての人の心に届く強いエネルギーを内在しており感動的です。また、多方面で活躍する伊賀拓郎が的場のために今回書き下ろした「希望は続いていく」も収録。
 アルバムにちりばめられた、的場悟史の熱いこだわりと想いが音楽と結びつき、広がっていきます。多くの人の心へ届く美しいアルバムです。
 




<映像>


OPUS ARTE(映像)

OA1233BD
(3DVD)
¥4400
The Art of Roberto Bolle ロベルト・ボッレの芸術

 【Disc1】『シルヴィア』全3幕
  シルヴィア...ダーシー・バッセル、アミンタ...ロベルト・ボッレ、オリオン...ティアゴ・ソアレス、
  エロス...マーティン・ハーヴェイ、ディアナ...マラ・ガレアッツィ
  振付: フレデリック・アシュトン、音楽: レオ・ドリーブ
  他、英国ロイヤル・バレエ団、演奏: コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、指揮: グラハム・ボンド

 【Disc2】『ノートルダム・ド・パリ』
  エスメラルダ...ナタリヤ・オシポワ、カジモド...ロベルト・ボッレ、
  フェビュス...エリス・ネーザ、フロロ...ミック・ゼーニ
  振付・台本: ローラン・プティ(振付、台本)、音楽:モーリス・ジャール
 ミラノ・スカラ座バレエ、
  演奏: ミラノ・スカラ座管弦楽団、指揮: ポール・コネリー

 【Disc3】エトワール・ガラ ミラノ・スカラ座2015
  〈女性ダンサー〉ルシア・ラカッラ(バイエルン国立バレエ)、メリッサ・ハミルトン(英国ロイヤル・バレエ)、
   マリア・アイヒヴァルト(シュトゥトガルト・バレエ)アリーナ・ソーモワ マリインスキー・バレエ)、
   ポリーナ・セミオノワ(アメ、リカン・バレエ・シアター)、スヴェトラーナ・ザハーロワ(スカラ座バレエ)、
   ニコレッタ・マンニ(スカラ座バレエ)、マリア・ヴィノグラードワ(ボルショイ・バレエ)
  〈男性ダンサー〉マーロン・ディノ(バイエルン国立バレエ)、クラウディオ・コヴィエッロ(スカラ座バレエ)、
   ミック・ツェーニ(スカラ座バレエ)、レオニード・サラファーノフ(ミハイロフスキー劇場バレエ)、
   ロベルト・ボッレ(スカラ座バレエ)、イワン・ワシーリエフ(ミハイロフスキー劇場バレエ)、
   マッシモ・ムッル(スカラ座バレエ)

OABD7224BD
(3Blu-ray)
¥5000

 収録時間: 355分/音声:LPCM 2.0 + DTS Digital Surround(DVD)、LPCM 2.0 + Surround 5.1マスターオーディオ5.1(Blu-ray)
 字幕:フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語(シルヴィア) 英語(ノートルダム)
 画角:16/9 NTSC All Region DVD,Blu-ray/DVD...DVD 片面二層ディスク×3/Blu-ray・・・BD 片面二層ディスク×3 1080i High Definition

 【Disc1】 
 収録: 2005年12月 コヴェントガーデン王立歌劇場/特典映像...ダーシー・バッセルによる解説と舞台裏 ※日本語字幕はありません
 2008年夏来日公演でも好評だったアシュトン版『シルヴィア』をダーシー・バッセルとロベルト・ボッレの豪華キャストで贈る全幕。
 ギリシャ神話の人物を題材に、人間と神との愛を描いた『シルヴィア』。この映像は名ダンサー、ダーシー・バーセルの美しい踊りと、ギリシャ彫刻を思わせる美貌としなやかな肢体を誇るロベルト・ボッレの共演が話題を呼んだことで知られています。

 【Disc2】 
 収録: 2013年3月ミラノ・スカラ座(ライヴ)/特典映像...カーテンの後ろから:メイキング映像 他 ※日本語字幕はありません
 『ノートルダム・ド・パリ』。この作品の主役ノートルダムの鐘撞き男カジモドを演ずるダンサーには、並外れた表現力が求められます。
 ローラン・プティ自身がこの役を得意としていただけあって、後にこの役に挑む誰もが自身の「カジモド像」を創り上げるための工夫をこらしています。
 本作でこの創意に果敢に挑んだロベルト・ボッレの踊りは絶賛を浴びました。本収録では斬新なカメラワークにも注目。舞台を眺望する視線に加えて、舞台を上から見下ろすという「鐘衝き台」を意識した俯瞰的な視角が採られています。
 映画音楽の巨匠、モーリス・ジャールによる神秘的な音楽と共に、素晴らしい映像美をご堪能ください。

 【Disc3】
  収録: 2015年10月 ミラノ・スカラ座
  2015ミラノ万博記念、ミラノ・スカラ座の2015/16シーズンのオープニングを飾るバレエ・ガラ公演。
  2015年春に急逝した世紀のプリマ、マイヤ・プリセツカヤに捧げるザハーロワの「瀕死の白鳥」、プロジェクション・マッピングを背景に躍動する肉体美が魅せるボッレの「プロト・タイプ」、その二人のスカラ座エトワールのソロ演目を中心に、世界中から集ったスター・ダンサーによる名作バレエのパ・ド・ドゥの数々が、スカラ座を舞台に眩いばかりの美の饗宴を繰り広げます。

 【イタリア屈指のバレエ・ダンサー、ロベルト・ボッレの魅力を凝縮した3枚組BOX】
  幼い頃からダンスへの興味を示し、地元ピエモンテでバレエを学んだロベルト・ボッレは12歳でミラノ・スカラ座バレエ学校へ入学。
  スカラ座を訪れたルドルフ・ヌレエフが15歳のボッレの才能を見いだし、「ヴェニスに死す」の美少年タジオ役に抜擢し話題になりました。
  1994年にスカラ座バレエ団に入団、1995年「ロミオとジュリエット」のロミオ役を演じ、翌年1996年にプリンシパル・ダンサーに昇格。1997年、イングリッシュ・ナショナル・バレエ「白鳥の湖」への出演で英国デビューを飾り 、1999年には英国ロイヤル・バレエの「くるみ割り人形」の王子を踊ります。
  その後、マリインスキー劇場、ボリショイ劇場、メトロポリタン歌劇場、アメリカン・バレエ・シアターなど世界中の名だたるステージに出演。
  クラシックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーを持つ世界的ダンサーとして幅広く活躍しています。
  1997年初来日。その後、しばしば日本を訪れ、その鍛え抜かれた肉体から生まれるダイナミックかつ精巧な踊りで観衆を魅了しています。
  
 

OA1324D
(DVD)
¥2900
※演劇です
シェイクスピアによる歴史劇『ジョン王』
 ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー シェイクスピア:『ジョン王』
  王ジョン...ロージー・シーヒー、王太后エリナー...ブリジッタ・ロイ、
  アーサー...ジャンニ・サラチェニ=ガンナー、コンスタンス...シャルロット・ランダル、
  ブランシェ...ナディ・ケンプ=サイフィ、ファルコンブリッジ嬢...ザラ・ラム、
  ロバート・ファルコンブリッジ...ゼド・ジョセフ、
  フィリップ・ファルコンブリッジ...マイケル・アブバカール、ペンブルック...ジョン・カミングズ 他

 演出: エレノア・ロード/デザイナー: マックス・ジョンズ/照明: リジー・パウエル/動作指導: トム・ジャクソン・グレーヴズ/音楽: ウィル・グレゴリー
 収録: 2019年冬 SWAN THEATRE/収録時間: 153分/音声: 英語 Dolby Digital Stereo + Dolby Digital 5.1(DVD)/
 字幕:なし/画角:16/9 NTSC All Region DVD,Blu-ray/DVD...DVD 片面二層ディスク

 シェイクスピアによる歴史劇『ジョン王』。正統な王位継承者であるアーサーに代わりイングランド王となったジョン(在位1199年 – 1216年)を主人公としたこの物語は、史実に忠実に書かれており、17世紀にはとても高い人気を誇っていました。
 しかし、近年では上演の機会が稀となってしまったこの壮大な物語。
 演出するのは、今作がロイヤル・シェイクスピア・カンパニーへのデビューとなるエレノア・ロード。
 舞台を現代に置き換え、女優ロージー・シーヒーがジョン王を演じるというユニークな演出が見どころです。


















5/20(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ATMA CLASSIQUE


ACD2 2850
¥2300
マリー・ベジャンによるフランスのヴァイオリン名作集
 ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
 シマノフスキ:神話 Op.30
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV8
 フォーレ:夢のあとに
 ドビュッシー:美しき夕暮れ(ハイフェッツ編)
マリー・ベジャン(ヴァイオリン)
サミュエル・ブランシェット=ギャニオン(ピアノ)

 瑞々しい感性で美しく奏でられるフランスのヴァイオリン名作集

 録音:2019年10月6・7日 /ケベック

 カナダのヴァイオリニストのマリー・ベジャンによる、ATMA Classiqueからのデビューアルバム。
 ドビュッシーとフランクのソナタを核に、フランスの作品で構成された美しいアルバムです。
 使用楽器は1710-1715年カルロ・ベルゴンツィ製。

 マリー・ベジャンはカナダ、アメリカ、ヨーロッパ、イギリス、中国でリサイタルを行い、ソリストとしても数々のオーケストラと共演、Saguenay Quartet のメンバーとしてカルテットの活動もしています。
 また伴奏を務めるサミュエル・ブランシェット=ギャニオンは、CBCが「30歳以下の注目のクラシック音楽家30人」の一人として紹介した24歳の注目ピアニストです。
 



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AUDITE



AU 97790
¥2700→\2490
知的で刺激的~チューリンゲン・バッハ・コレギウム
バッハ、ヴァイマール期の編曲作品~ 「ヴィルトゥオージ」

 (1)J.S.バッハ:3つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 BWB1064R
 (2)ヴァルター:オルガン協奏曲 ニ短調(原曲:ジュゼッペ・トレッリ作の断片)
 (3)J.S.バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ハ短調 BWV1060R
 (4)オルガン協奏曲 ハ長調 BWV595(原曲:ヨハン・エルンスト公のヴァイオリン協奏曲)
 (5)J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 BWV983(原曲:ヨハン・エルンスト公のヴァイオリン協奏曲)
  【ゲルノート・ジュスムートによる復元】
 (6)J.S.バッハ:オルガン協奏曲 ト長調 BWV595(原曲:ヨハン・エルンスト公のヴァイオリン協奏曲)
 (7)J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
  チューリンゲン・バッハ・コレギウム
  ゲルノート・ジュスムート((1)(3)(5)(7)ヴァイオリン、指揮)、
  (1)(7)ダーヴィット・カストロ=バルビー(第2ヴァイオリン)、
  (1)ラファエル・ヘーヴィケ(第3ヴァイオリン)、
  (3)クララ・ブレッシング(バロック・オーボエ)、(2)(4)(6)イェルク・レディン(オルガン)

 イタリアのスタイルを取り入れたバッハ、ヴァイマール期の編曲作品。オルガン、ヴァイオリンの協奏曲をチューリンゲン・バッハ・コレギウムが奏でる!

 セッション録音:2020年10月5-8日/オーバー教会(アルンシュタット)/DDD、ディジパック仕様、66'54
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ

 1714年、ヴァイマールの宮廷オルガニストであったJ.S.バッハは、ヴィヴァルディの《調和の霊感》 Op.3に出会い、ヴェネツィアの"モダン"な協奏曲のスタイルを熱心に取り入れ、オルガン独奏曲をはじめとする編曲作品を残しました。
 それらの作品はトゥッティのリトルネロ形式を散りばめ、バッハ独特のポリフォニー・スタイルで原曲を勝るとも劣らない作品に仕上げました。

 当アルバムではバッハに加えてバッハの同時代の作曲家ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748)とザクセン=ヴァイマール公ヨハン・エルンストⅣ世(1696-1715)のオルガン作品を収録。当時のオルガン文化の繁栄を思わせる色彩豊かな選曲です。

 チューリンゲン・バッハ・コレギウムは貴重なオリジナルの弦楽器、またレプリカを用いて演奏する団体。
 バッハと同時代の作品を主要レパートリーとし、auditeレーベルからヨハン・エルンスト公の協奏曲集(AU-97769)、ヨハン・ベルンハルト・バッハ(1676-1749)の管弦楽組曲(AU-97770)をリリースしております。
 ゲルノート・ジュスムート率いる名手が揃った当団が好演を聴かせてくれます。




チューリンゲン・バッハ・コレギウム
このアルバムが素敵でした。



 AU 97769
\2700→\2490
バッハと縁の深い
 夭折の天才貴族作曲家
  ザクセン=ヴァイマール公ヨハン・エルンスト2世(1696-1715):協奏曲集

  (1)協奏曲第3番 ホ短調/(2)協奏曲第4番 ニ短調/
  (3)協奏曲第7番 ト長調/(4)協奏曲第5番 ホ長調/
  (5)2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調/
  (6)協奏曲第8番 ト長調/(7)協奏曲第1番 変ロ長調/
  (8)協奏曲第2番 イ短調/(9)協奏曲第6番 ト短調/
  (10)トランペット協奏曲 ニ長調
チューリンゲン・バッハ・コレギウム
 【ゲルノート・ジュスムート
   (ヴァイオリン、指揮)、
  (5)ダーヴィット・カストロ=バルビー
   (ヴァイオリン)、
  (10)ループレヒト・ドレース(トランペット)】

 J.S.バッハのオルガン協奏曲のオリジナル作品でも知られるエルンスト公子の協奏曲集!

 セッション録音:2018年10月29-31日/ヨハン・セバスチャン・バッハ教会(アルンシュタット)/63'37"、ディジパック仕様

 ザクセン= ヴァイマール領主ヨハン= エルンスト公の息子、ヨハン・エルンスト公2世のヴァイオリン協奏曲を集めたアルバムの登場です。
 1696年生まれのエルンスト公2世は幼少時より音楽的才能を開花させた逸材で、作曲をJ.G.ヴァルター、J.S.バッハに習いました。1715年、わずか18歳という若さでこの世を去った鬼才エルンスト公2世。彼が遺したヴァイオリン協奏曲6篇はテレマンが出版し、またJ.S.バッハはオルガン協奏曲(BWV592、BWV595)やチェンバロ独奏のための作品(BWV982、BWV984、BWV987、BWV592a)として編曲しました。

 エルンスト公2世が作曲した協奏曲は10代らしい溌剌さとともにイタリア・バロック風の様式感をもった明るい旋律が魅力で"チューリンゲンのヴィヴァルディ"との異名をもちます。ゲルノート・ジュスムート率いるチューリンゲン・バッハ・コレギウムが見事な演奏を披露しております。また、audite レーベルの社主にしてトーン・マイスターのルドガー・ベッケンホーフ氏による録音であることも注目です。



ヨハン・エルンスト2世が住んでいたお城


 バッハは学生生活が終わってアルンシュタットで正式採用されるまでの半年間、ワイマールでバイトっぽいことをやっていたが、その5年後、もう一回ワイマールで、今度は宮廷礼拝堂オルガニスト兼宮廷楽師として働くことになる。
 今回の主役ヨハン・エルンスト2世はこのときにバッハからいろいろ学んだ人。
 この当時ヨハン・エルンスト2世がオランダからヴィヴァルディやアルビノーニの楽譜を大量に買い付けてくれたおかげで、バッハはイタリアの協奏曲様式を身につけることができた。

 ワイマールは、当時、第1領主(ヴィルヘルム・エルンスト)と第2領主(エルンスト・アウグスト)が共同統治するという不思議な統治体制を敷いていた。
 バッハはやがてその二人のいさかいに巻き込まれるような形でケーテンに転出することになる(第2領主がケーテンを紹介してくれるが、一方そのながれのなかで第1領主によって投獄される)。

 いままではバッハのワイマール時代の音楽を聴くことであの宮廷の音楽を知ることができたが、今回ヨハン・エルンスト2世の作品を聴くことで、当時の音楽をいうものをもっとダイレクトに感じ取ることができそう。

 




NAIVE



OP 7258
¥2700→\2490
コンチェルト・イタリアーノの若きリーダー、ボリス・ベゲルマン
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集第9集

 ヴァイオリン協奏曲
  ヘ長調 RV283、変ロ長調 RV365、
  ハ長調 RV194、ニ長調RV211、
  イ長調RV346、ホ短調RV281
ボリス・ベゲルマン(ヴァイオリン)
コンチェルト・イタリアーノ
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)

「V7258」から変更(2021/6/29)

 [ヴィヴァルディ・エディション最新巻] コンチェルト・イタリアーノの若きリーダー、ボリス・ベゲルマンが奏でるヴァイオリン協奏曲集

 録音:2020年8月/73'18

 コンチェルト・イタリアーノの若きリーダー、ボリス・ベゲルマンによるヴィヴァルディのヴァイオリン曲集の登場。
 アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノによるやわらかなエネルギーに満ちたアンサンブルも魅力の演奏です。
 即興性に満ち溢れた生き生きとしたアレグロ、時には夢のように典雅な旋律など、ヴィヴァルディが腕によりをかけてちりばめた魅力的な楽想が、やわらかさと品格をもって奏でられています。

 ボリス・ベゲルマンは1983年生まれ、モスクワ音楽院でゴルトシュタイナー(ヴァイオリン)、シンコフスキ(バロック・ヴァイオリン)および同大学院でリュビモフの薫陶を受けました。
 その後パレルモのベッリーニ音楽院でオノフリ(ヴァイオリン)、ミナージ(室内楽)に学んでいます。新世代のバロック・ヴァイオリン奏者として活躍、若くしてコンチェルト・イタリアーノのリーダーを務めています。

 
 



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ALPHA(ALPHA COLLECTION)


ALPHA、ZIG-ZAGの廃盤アルバムの復活シリーズ
新譜14タイトル


ALPHA610
(2CD)
¥1900
ZIG-zagの名盤復活
 アマンディーヌ・ベイエ
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全6曲)/
 ピゼンデル:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ
アマンディーヌ・ベイエ(バロック・ヴァイオリン)
  【DISC 1】
   ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
    1-8. 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV 1002
    9-12. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ短調 BWV 1003
    13-17. 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
  【DISC 2】
   1-4. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ハ長調 BWV 1005
   5-8. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ト短調 BWV 100
   19-14. 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV 1006
   ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755):
    15-18. 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ イ短調

 録音: 2010年12月19-21日、2011年2月5日 ルール・ブルー、ラ・ショー・ド・フォン、スイス
 旧品番: ZZT110902

 【圧倒的な自然さと巧まざる風格。バロックの名手ベイエの転機を飾った名盤】
 名手キアラ・バンキーニの重要な門弟の一人アマンディーヌ・ベイエ。バンキーニのアンサンブル415での活躍のほか、カフェ・ツィマーマンがAlphaに残したバッハ協奏曲録音でも存在感をあらわし、21世紀初頭からは自身が主宰するリ・インコーニティでも名演を連発しました。
 このバッハ録音は、彼女がバーゼルでの教授職に就任した年に発表されるや世界中で話題となり、日本でも『レコード芸術』特選ほか、バッハ研究家礒山雅氏もイザベル・ファウスト盤と甲乙つけがたい最高峰に挙げています。
 自然な佇まいに息づく深い作品理解と惚れ惚れするような音色の美しさが圧倒的な魅力。
 バッハに大きな影響を与えたドレスデンの名手ピゼンデルの無伴奏作品も収録。
 
 


ALPHA609
¥1900
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):トリオ・ソナタ (全6曲)
 1-3. ソナタ 第1番 変ホ長調 BWV 525
 4-6. ソナタ 第2番 ハ短調 BWV 526
 7-9. ソナタ 第3番 ニ短調 BWV 527
 10-12. ソナタ 第4番 ホ短調 BWV 528
 13-15. ソナタ 第5番 ハ長調 BWV 529
 16-18. ソナタ 第6番 ト長調 BWV 530
バンジャマン・アラール(オルガン)

 録音: 2008年11月 サン=ルイ・アン・イル教会、パリ
 旧品番: ALPHA152

 【新時代の俊才の出世作的アルバム、堂々たる風格で響く正統派のバッハ】
 1985年フランス生まれの古楽鍵盤奏者バンジャマン・アラールが、ブリュッヘ(ブルージュ)古楽コンクール優勝を経て、活躍の場を大きく広げようとしていた時期の録音。
 このトリオ・ソナタ集は、バッハが長男ヴィルヘルム・フリーデマンのオルガン演奏技法を伸ばす最終課題として与えたと言われ、両手それぞれを別のパートに見立て足鍵盤を低音伴奏とし、1人で3人分の演奏を披露するポリフォニーの傑作です。
 アラールはどっしり落ち着いたテンポでこれを演奏。パリの只中セーヌ川の中洲にあるドイツの歴史的オルガン構造を踏まえた新作楽器を使用し、足鍵盤のじんわりとした響きも穏やかな風格を醸し出します。
 『レコード芸術』特選を始め日本を含む世界各地で絶賛された名盤。
 
 


ALPHA618
¥1900
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
 コンチェルトーネ 他
アンサンブル415(古楽器使用)
  1-3. セレナード 第6番 ニ長調 「セレナータ・ノットゥルナ」 K. 239
   キアラ・バンキーニ、ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)、パトリシア・ガニョン(ヴィオラ)
   ミカエル・シャニュ(コントラバス)、マティアス・ヴュルシュ(ティンパニ) ほか
  4-11. カッサシオン 第1番 ト長調 K. 63
   キアラ・バンキーニ(ヴァイオリン) ほか
  12-14. コンチェルトーネ ハ長調 K. 190
   キアラ・バンキーニ、アマンディーヌ・ベイエ(ヴァイオリン) 
   ジル・ヴァンソン(オーボエ)、ガエターノ・ナジッロ(チェロ) ほか

 録音: 2005年7月24-28日 フォルクスハウス、バーゼル、スイス
 旧品番: ZZT060301

 【名手続々!アンサンブル415活動後期の隠れ名盤は古楽器ならではの魅力満載】
 選曲の面白さもさることながら、ソリスト陣にその後ソロで注目されるようになった名手が多く揃っており、聴きどころに満ちた充実の演奏内容になっている名盤。
 モーツァルトがまだザルツブルクにいた頃、音楽好きの大司教のために作曲した大掛かりな合奏音楽を集めたプログラムで、中でも10代の作であるカッサシオンは録音が少ない作品。
 コントラバスの独奏もありティンパニが独特な活躍をみせるセレナータ・ノットゥルナでの大きな抑揚感のある演奏もさることながら、長大な展開をまったく飽きさせずに聴かせてしまうコンチェルトーネの充実度も圧巻です。
 リ・インコーニティのベイエ(ALPHA610)、レ・プレジール・デュ・パルナスのプランティエ(ALPHA621)ら今回のAlpha Collectionシリーズで後年の活躍が見られる俊才たちもソロ参加。
 プレス切れが長く続いていただけに待望の新装再リリースと言えるでしょう。
 
 


ALPHA620
¥1900
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):グローリア/マニフィカト
 1-12. グローリア ニ長調 RV 589
 13. 詩篇 第121篇 「われ喜びに満てり」 RV 607
 14-22. マニフィカト ト短調 RV 610a
 23. 詩篇 第147篇 「エルサレムよ、主を讃めたたえよ」RV 609
ル・コンセール・スピリチュエル
 (合唱&古楽器アンサンブル)
エルヴェ・ニケ(指揮)

 録音: 2015年6月8-9日 ノートルダム・デュ・リバン教会、パリ
 旧品番: ALPHA222

 【ニケのAlphaデビュー盤!女声合唱と弦楽による人間味と推進力に満ちたヴィヴァルディ】
 フランス・バロックの声楽曲をダイナミックに面白く聴かせるエルヴェ・ニケですが、実はイタリア音楽も抜群の感性で聴かせます。
 限られた音域の中で多声の展開が続くバロックの女声合唱に魅了されてきたという彼が、Alphaレーベルで最初に選んだプログラムがこのヴィヴァルディ教会音楽集。
 有名なグローリアは管楽器を使わない版を選び、だからこそ際立つ劇的起伏の面白さをじっくり味あわせてくれます。
 他の作品でも勢いを演出しやすい「ヴィヴァルディらしさ」に甘んじることなく、歌詞の細やかさをすくい取った入念な解釈ながら少しも小難しくせず、ドラマティックな展開に昇華してみせているところはさすが。
 隠れた名曲マニフィカトでの堂に入った音作りにも魅了されます。
 
 


ALPHA613
¥1900
アントワーヌ・ド・フェヴァン(1470頃-1512):レクイエム ~ブルターニュ公女の追悼ミサ~
 ピエール・ムリュ(1480/90頃-1550頃): 1. あまりにも残酷な呪いが
 ヤン=ファンシュ・ケメネール(1957-2019): 2. SKOLADÉR YAOUANK (ブルトン語による独唱)
 ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521): 3. 心よ、嘆くがよい/涙に暮れて(器楽による演奏)
 コスタンツォ・フェスタ(1485/90頃-1545): 4. 誰ゆえに、我らの両目は涙の泉となるのか
 ケメネール: 5. ANNAIG AR GLAZ (ブルトン語による独唱)
 アントワーヌ・ド・フェヴァン(1470頃-1512): 6-11. 死者のためのミサ曲(レクイエム): 入祭唱~詠唱
 ルプス(ルプス・へリンク? 1493/94-1541): 12. わたしを憐れんで下さい(ミゼレーレ/器楽による演奏)
 フェヴァン: 13-17. 死者のためのミサ曲(レクイエム): 奉献唱~祝福あれ(ベネディクトゥス)
 ピエール・ド・ラ・リュー(1460頃-1518) 18. 心よ、嘆くがよい/怒りの日(器楽による演奏)
 フェヴァン: 19-22. 死者のためのミサ曲(レクイエム): 神の仔羊~天国にて
 ケメネール: 22. 悲しみの聖母(スターバト・マーテル)
  ヤン=ファンシュ・ケメネール(ブルターニュ民俗歌唱)
  ドゥース・メモワール
   ポラン・ビュンドゲン(カウンターテナー)、ユーグ・プリマール(テノール)、
   ヴァンサン・ブーショ(バリトン)、マルク・ビュネル、フィリップ・ロシュ(バス)
  エヴァ・ゴダール(ミュート・コルネット)、フランク・ポワトリノー(サックバット)、
  ジョアンヌ・メートル、エルザ・フランク、ジェレミー・パパセルジオー、ドゥニ・レザン・ダドル
   (リコーダー、ドゥルツィアン、指揮)

 【知られざる16世紀フランス音楽。ブルターニュ最後の公女の死をめぐる傑作選】
 ドゥニ・レザン・ダドルが中心となって、中世末期からルネサンスにかけての様々な音楽を徹底した研究と絶妙な演奏で披露しているドゥース・メモワール。
 レオナルド・ダ・ヴィンチにまつわる音楽を徹底解剖したALPHAレーベルでの名録音(ALPHA456/日本語解説付き NYCX-10061)でもその技量は改めて印象づけられましたが、テーマ性のあるプログラムを数百年の時を超えて、21世紀の「いま」にみずみずしく蘇らせる技量は本盤でも圧倒的。
 フランス15世紀末、ルイ12世の宮廷に仕えたアントワーヌ・ド・フェヴァンが残した美しいレクイエムを中心に、1514年に世継ぎなく世を去ったブルターニュ最後の公女アンヌ(ルイ12世の妃)の追悼ミサを再現するプログラムで、500年前の世界へと私たちをいざないます。
 Zig-Zag Territoiresレーベル初出時すぐに入手難となっていた名録音。
 2019年に亡くなったブルターニュの民俗歌手ヤン=ファンシュ・ケメネールが、独特な味わいをたたえた歌唱を折々に聴かせ、フランス領となった後にも独自のケルト文化を脈々と培ってきたブルターニュという土地の歴史と気配を感じられる1枚となっています。
 
 


ALPHA614
¥1900
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):器楽のためのカンツォーネ集
 1. 二つの低音部と高音部のための第24カンツォーネ (3声のための第1カンツォーネ)「ラ・ノービレ(高貴)」
 2. 低音部独奏のための第8カンツォーネ「ランビティオーザ(野心的)」
 3. 中高音部、中低音部、低音部からなる4声のための第1カンツォーネ「ルジェールの調べに乗せて」
 4. 高音部独奏のための第2カンツォーネ「ラ・ベルナルディーニア」
 5. 二つの高音部のための第11カンツォーネ「ラ・プレッテンベルジェル(プレッテンベルガー)」
 6. 二つの低音部のための第1カンツォーネ
 7. 第35カンツォーネ「ラレッサンドリーナ」
 8. 高音部と低音部からなる2声のための第2カンツォーネ
 9. 高音部と低音部からなる2声のための第3カンツォーネ
 10. 低音部独奏のための第1カンツォーネ(第6カンツォーネ「ラルテーラ〔中軸〕」)
 11. 中高音部、中低音部、低音部からなる4声のための第5カンツォーネ
 12. 二つの低音部のための第17カンツォーネ「ラ・ディオダータ」
 13. 二つの高音部と二つの低音部からなる4声のための第4カンツォーネ
 14. 高音部と低音部からなる2声のための第1カンツォーネ
 15. 二つの低音部のための第15カンツォーネ「ラ・リエヴォラッタ」
 16. 低音部独奏のための第7カンツォーネ「ラ・スペルバ(上等)」
 17. 二つの低音部のための第16カンツォーネ「ラ・サンミニアータ」
 18. 二つの高音部と二つの低音部からなる4声のための第2カンツォーネ
 19. 二つの高音部と低音部からなる3声のための第5カンツォーネ
 20. 高音部独奏のための第3カンツォーネ「ラ・ドナティナ」
 21. 高音部、中高音部、中低音部、低音部からなる4声のための第2カンツォーネ「ロマネスカの調べに乗せて」
  レ・バッス・レユニ(古楽器使用)
   ブリュノ・コクセ(テナー・ヴァイオリン、バス・ヴァイオリン)、
   エマニュエル・ジャック(テナー・ヴァイオリン、バス・ヴァイオリン)、エマニュエル・バルサ(バス・ヴァイオリン)、
   リチャード・マイロン(ヴィオローネ、コントラバス)、ウィリアム・ドンゴワ(木管コルネット)、
   シャヴィエル・ディアス=ラトレ(テオルボ)、クリスティーナ・プルハル(バロックハープ)、
   ルカ・グリエルミ(チェンバロ、クラヴィオルガヌム)、ローラン・ステヴァール(チェンバロ、クラヴィオルガヌム)

 録音: 2003年9月 ノートルダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂、パリ
 旧品番: ALPHA053

 【ガンバだけではない、チェロ出現以前の17世紀イタリア低音弦楽器の世界を妥協なく追求】
 多声音楽優勢のルネサンスから、独唱中心のバロックへと、イタリア音楽に新たな息吹がもたらされつつあった17世紀初頭に、ローマ教皇庁のオルガン奏者として活躍し、時代のはざまをゆく鍵盤作品の傑作を連発したフレスコバルディ。
 彼が器楽合奏のために残したカンツォーネ集は、門弟グラッシがまとめた版とヴェネツィアで刊行された別版とが知られており、ヴィオラ・ダ・ガンバ優位の時代を経てヴァイオリン属が独自の音楽語法を見出し始めた当時の、ルネサンスの蓄積の上に花開きつつあったバロック語法が聴かれる注目の内容になっています。
 低音2部や低音独奏などユニークな編成の曲も多く、さながら同時代に発表されたモンテヴェルディの後期マドリガーレに通じる世界を器楽で表現しているような面白さ。
 レ・バッス・レユニは録音企画ごとに新たな研究のもと再現製作された楽器を使うグループで、ここでもチェロより小ぶりのテナー・ヴァイオリン、チェロよりやや大きなバス・ヴァイオリンなど、17世紀のユニークな低音弦楽器のオーガニックな響きが聴き手を魅了します。
 鬼才技師ユーグ・デショーによる自然派エンジニアリングがとらえた「場」の空気感に魅了される1枚です。
 
 


ALPHA615
¥1900
『La Bella Noeva すてきな知らせ』~アッコルドーネによるイタリア・バロック名品集
 1. プロローグ 「しあわせな恋人」 ジョヴァンニ・ステファニ(17世紀に活躍)
 2. それは甘美な苦しみ 「苦しみはかくも甘美」 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)
 3. それは愛のつばさ 「愛神よ、おまえには翼があるから」  ジュリオ・カッチーニ(1550-1610)
 4. ああ、わが愛しき御婦人よ 「うるわしのアマリッリ」 カッチーニ
 5. これは、心からの歌なのです 「お聞きなさい、恋人たち」 カッチーニ
 6. そよ風が、ひっきりなしに 「恋する女性から遠く離れた男の歌」  ビアージオ・マリーニ(1587-1663)
 7. 語りつづけているのは 「タランテッラ I・II・III」 マルコ・ビズリー(1957-)
 8. そんな恋の歌 「すてきな知らせ」 リグーリア伝承歌
 9. 愛の戦の歌なのです 「小魚の戯れ歌」 コットラウ編
 10. わが大空に 「おお、なんとあなたは美しい」 アレッサンドロ・グランディ(1580年頃?-1630)
 11. 内なる音色がひびく 「聖なるコンチェルト」  グイード・モリーニ(1959-)
 12. 星いっぱいの丸天井に 「ラウダーテ・ドミヌム」より モンテヴェルディ
 13. なんと不思議、しびれるよう 「アレルヤ、全霊は主をたたえ」  アッコルドーネ編
  アッコルドーネ
   マルコ・ビズリー(歌)、グイード・モリーニ(チェンバロ、オルガン、指揮)
  マウロ・ロペス・フェレイラ、ナタリー・フォンテーヌ(ヴァイオリン)、ユディト=マリア・ベッカー(バロック・チェロ)、
  フランコ・パヴァン(リュート)、ステファノ・ロッコ(アーチリュート、バロック・ギター)

 【「ラ・タランテッラ」と並ぶビズリーの名盤!ナポリ民俗歌唱が古楽と交わるところ】
 Alphaレーベル初期の白ジャケット・シリーズでも特にヒットを記録した「ラ・ベッラ・ネーヴァ(すてきな知らせ)」。キャシー・バーベリアンに師事したのち、故郷ナポリの民俗歌唱と古楽歌唱の粋を取り入れ独特なスタイルを確立した「声の魔術師」マルコ・ビズリーと、通奏低音技法での作曲も自らこなす鍵盤奏者グイード・モリーニによる個性派古楽ユニット「アッコルドーネ」が、それまでの「録音はしない、ライヴのみ」という姿勢から一転、Alphaから初めてリリースしたアルバムでもあります。
 モンテヴェルディとカッチーニを中心とした、1600年前後のイタリア・バロック最初期の独唱系レパートリーから名品を厳選、オスティナート・バスに乗せて荒唐無稽な「ひとりオペラ」のごとき変幻自在の歌唱を聴かせるナポリ伝統歌「グヮラチーノ(小魚)の戯れ歌」までも古楽器で演奏しながら、イタリア南部の「生のまま」のバロック世界が鮮やかに蘇る圧巻のアルバムに仕上がっています。
 撥弦楽器にもフランコ・パヴァンやステファノ・ロッコら実力派が名を連ね、2001年に録音されたラルペッジャータとの共演盤「ラ・タランテッラ」同様、ビズリーの歌の存在感際立つ仕上がりでファンの記憶に刻まれている屈指の必聴盤です。
 
 


ALPHA617
¥1900
『夢見る女』~マラン・マレのヴィオール作品さまざま
 サント・コロンブ(1640頃-1700頃):
  1. シャコンヌ・ラポルテ~二つのヴィオールのための
 マラン・マレ(1656-1728):
  2. 分散和音によるプレリュード/
  3. ファンタジア/4. グラン・バレ(大舞踏曲)/
  5. カプリース(奇想)、またはソナート(ソナタ)/
  6. ミュゼット/7. フォリア/8. 夢みる女/
  9. 対話/10. 嘆き/11. シャコンヌ/
  12. サント・コロンブ氏の逝去を悼むトンボー
ソフィー・ワティヨン
 (バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
フリーデリケ・ホイマン(バス・ド・ヴィオール)
シャビエル・ディアス=ラトレ
 (テオルボ、バロックギター)
エヴァンジェリーナ・マスカルディ(バロックギター)
ルカ・グリエルミ(クラヴサン〔チェンバロ〕)

 録音: 2002年3月、フラン=ワレ教会、ナミュール、ベルギー
 旧品番: ALPHA036

 【サヴァールも注目した早世の天才、不滅の名盤が装い新たに】
 この録音から数年後、2005年8月に齢40手前で早世してしまったベルギーのヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者ソフィー・ワティヨンは、フィリップ・ピエルロや上村かおりとともにリチェルカ―ル・コンソートのガンバ・セクションで無数の録音を残してきた俊才。
 アンサンブルでの的確な立ち回りもさることながら、独奏者としても聴き手をはっとさせる芳醇な演奏で注目を集めていただけに(かのジョルディ・サヴァールも同業の若手として彼女には一目も二目も置いていたそう)、その早世はファンや共演者たちを大いに悲しませました。
 そんなワティヨンがソロ奏者としての存在感を存分に発揮して知名度を高めたのが、このAlphaレーベルでの最初の録音。「天使のごとく弾く」と讃えられたヴィオール音楽の巨人マラン・マレの五つの曲集から厳選、それぞれ多忙な活躍で知られる4人の奏者たちを迎えた多彩な通奏低音と共に織り上げる、フランス・バロック一大音絵巻。
 冒頭にはマレの師匠サント・コロンブの傑作を配し、最後はその師を悼むマレの追悼曲で締めくくっています。
 「フォリア」「夢みる女」など有名作を盛り込みながら、入念に整えられたプログラムの起伏に富んだ流れは、最後まで飽きさせない求心力に満ちたもの。
 フランス古楽のヴィオールで1枚と言われたらまずこれを推すべきといえる、21世紀の決定的名盤の一つです。
 
 


ALPHA621
¥1900
ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705):
 ヴァイオリンと通奏低音のための六つのソナタ(1694)

  1-5. ソナタ 第4番 ニ短調/6-10. ソナタ 第3番 ニ短調/
  11-15. ソナタ 第2番 イ短調/16-21. ソナタ 第5番 ト短調/
  22-26. ソナタ 第6番 ト短調/27-31. ソナタ 第1番 イ短調
レ・プレジール・デュ・パルナス(古楽器使用)
 ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)
 マヤ・アムライン(チェロ)
 アンドレア・マルキオル(チェンバロ)
 野入志津子(アーチリュート)

 録音: 2004年4月4-9日 フレーヌ=ル=シャトー教会、フランス
 旧品番: ZZT050201

 【バッハのヴァイオリン音楽にも大きな影響を与えたドイツの巨匠の重要曲集、決定盤!】
 ヴェストホフはマラン・マレと同じ年に生まれたドイツの音楽家。ヴァイオリン演奏の腕前は当時のドイツ語圏でも指折りで、ビーバーやシュメルツァー、ヴァルターらと並ぶ名声を誇りました。
 シュッツ亡き後17世紀末のドレスデン宮廷で活躍したのちヴァイマールに移った彼には、当地で宮廷楽員として働いていた10代のバッハも強い影響を受けたようです。
 特に無伴奏ヴァイオリンのために重音を多用したパルティータ集を残しており、これがバッハにも大きな影響を与え録音も少なくないのですが、本盤はそれより2年早く出版された通奏低音つきソナタ集の全曲録音。
 アンサンブル415やカフェ・ツィマーマンなどで経験を積んだ名手プランティエが、自身の主宰するアンサンブルと刻んだ17世紀ドイツ・ヴァイオリン音楽の集大成ともいうべき作品の決定盤で、いまだ競合が現れない貴重な録音が待望の復活です。
 通奏低音陣にもアンサンブル415の俊才が集い、巧みなサポートで「伴奏」以上の活躍を聴かせて飽きさせません。




(ときどき店主が載せるこの文章、そのなかで紹介しながら廃盤になっていた「ZZT 050201」が今回の復活アルバムである)

 
 ビーバーの「ロザリオ・ソナタ」を聴いたとき、どうしてこの時代に突然こんな名曲が現れたのか不思議に思った。
 それは奇跡なのかと。
 当時の音楽の中心からは外れたザルツブルグ。そこにやってきたボヘミア生まれのヴァイオリニストが、突如音楽史に残るような奇跡的作品を残したのである。
 その頃の独墺圏といえばオルガンや宗教曲関係以外ではとりたてて大きな動きはない。だからこそビーバーの作品は「神によって導かれて生まれた突然変異的作品」なのだ、と信じていた。
 同時期のイタリアのコレッリは、トリオ・ソナタこそ多少ビーバーと似た雰囲気もあるが、基本的に異質な音楽である。また少し遅れて発達したフランスのヴァイオリン音楽ももっと華やかで貴族的。やはりビーバーの音楽は孤高の音楽なのだ。

 ・・・ところが、ビーバーと同じ頃、ビーバーと敵対しながらも、活躍した二人のヴァイオリニストがいた。
 ひとりはヨハン・ヤコブ・ヴァルター(1650-1717)、そしてもうひとりがヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ (1656-1705)。たしかどっちかはビーバーのスコルダトゥーラ奏法を批判していたはず。
 ちなみにビーバーは1644年生まれ。つまり3人はまったく同世代。
 で、その二人。
 昔そんなことも知らずに聴いたヴェストホフの無伴奏作品は、バッハにも影響を与えたということで有名だが、そこにビーバーのようなノリはなかった。
 ところがその後手にしたヴェストホフのソナタ集(ZZT 050201)。

 ・・・これはなんとビーバーと同じ香りがしたのである。

原盤ジャケット


 そこで気になって急いで取り寄せたヴァルターの作品集(ZZT 060902)・・・。
 これが・・・また・・・ビーバーと同じタイプの音楽だった・・・。

 ビーバーは孤高の音楽家ではなかった。「ロザリオ」は突然変異の奇跡的な作品ではなかった。

 確かにその後の独墺圏のヴァイオリン音楽は、バッハなどに代表される厳格な作品が主流となって、ビーバーたちが作り出したような、ヴァイオリンがなだらかに旋律を歌い、質朴に伴奏楽器がそれを支えるというタイプの音楽は消えていく。だがこの時代、ビーバーが「ロザリオ」で聴かせてくれていたような、優しく、敬虔で、美しく、あまり装飾的でないヴァイオリン音楽がこの地域ではまちがいなく作曲され演奏されていたのである。それらはヨーロッパ史上最悪の三十年戦争で荒廃した土地と人の心を癒すかのような音楽・・・。人々はすがるような思いでこれらの音楽を聴いていたのではないか。

 なので、もしビーバーの「ロザリオ」を愛する方であれば、亜流というのでなく、ただ似ている、というのでもなく、ヴェストホフやヴァルターの音楽も興味深く聴けると思う。


 
 


ALPHA619
¥1900
ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ集
 1. ソナタ ニ長調 K.492/2. ソナタ ホ長調 K.381 /
 3. ソナタ ト長調 K.427/4. ソナタ ホ短調 K.394/
 5. ソナタ 変ホ長調 K.193/6. ソナタ ヘ長調 K.107/
 7. ソナタ ニ長調 K.118/8. ソナタ ト長調 K.125/
 9. ソナタ ニ短調 K.64「ガヴォット」/
 10. ソナタ ト長調 K.454「ホタ」/
 11. ソナタ ヘ短調 K.239「ファンダンゴ」/
 12. ソナタ ト長調 K.470/13. ソナタ ニ短調K.32「アリア」/
 14. ソナタ ニ長調 K.45/15. ソナタ ト長調 K.547/
 16. ソナタ イ長調 K.39/17. ソナタ ト長調 K.124
オリヴィエ・カヴェー(ピアノ)

 録音:2007年10月 ティボール・ヴァルガ・スタジオ、 グリミシュア(スイス西部)
 旧品番: AECD0874

 【これぞ、古楽器世代の現代ピアノ!チッコリーニとティーポの系譜をひくナポリ派の名演】
 一見オーソドックスな選曲をこのうえなく面白く聴かせてくれるアルバム。オリヴィエ・カヴェーはスイス生まれながらナポリ系イタリア人の家系で、同じナポリ系の巨匠アルド・チッコリーニとマリア・ティーポの教えを受けながら、18世紀作品の紹介に熱心だったこの二人と同様に古典派以前のレパートリーで絶妙な演奏を聴かせています。
 フォルテピアノやチェンバロなどの演奏にも親しみ、現代ピアノの演奏にその「粋」を反映させることのできる才覚は、リナルド・アレッサンドリーニが絶大な信頼を寄せているところからも裏付けられるところ。
 スタッカートの踏み込み加減も考えつくされた、チェンバロを彷彿させながらも現代ピアノならではの味わいを湛えた独特な演奏、ぜひ体感下さい。
 
 


ALPHA622
¥1900
ゼレンカ後年の声楽作法と劇的音楽感覚が映える重要作
 ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):
  オラトリオ『贖い主の墓前の悔悛者たち』ZWV63
   (1736年ドレスデンにて初演)
マグダラのマリア...マリアナ・レヴェルスキ(コントラルト)
ダヴィデ王...エーリック・シュトックロッサ(テノール)
使徒ペトロ...トビアス・ベルント(バス)
コレギウム1704(古楽器使用)
コレギウム・ヴォカーレ1704(合唱)
ヴァーツラフ・ルクス(指揮)

 録音: 2008年11月11-14日 トロヤ城、プラハ
 旧品番: ZZT090803

 【ゼレンカ後年の声楽作法と劇的音楽感覚が映える重要作】
 ドレスデン宮廷にコントラバス奏者として、また作曲家として仕えたチェコ出身のゼレンカの音楽は、とくに教会音楽の分野で近隣のバッハにも比しうる、あるいは「それ以上」とさえ絶賛されるほどで、どの録音も聴き逃せません。
 こちらは、ポーランド王位を継承するためカトリックに改宗したドレスデン宮廷にあっても、故郷オーストリアでの宗派の礼拝習慣に従っていたザクセン選帝侯妃マリア・ヨゼファのためのセレナータ風の受難週音楽。同じ宮廷にいたハッセが使いこなしたイタリア・オペラの語法ともやや異なる、ゼレンカならではの迫真の表現力に満ちた音使いが聴かれ、作曲家後年の充実した作風をじっくり味わうことができます。
 チェコSupraphonレーベルでも録音をリリースしてきたヴァーツラフ・ルクス率いるコレギウム1704は、フランスやベルギーなどの古楽先進国でも高い評価を博してきた俊英集団。
 1730年代の後期バロックの充実を、古楽復興の進んだヨーロッパならではの「発見の面白さ」とともに感じられる1枚です。
 
 


ALPHA611
¥1900
バンキーニの隠れた名盤!A.スカルラッティのライヴァルが残した傑作
 ジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ(1670-1747):3声のセレナータ『恋の敵』(1693)
  クローリ...アドリアーナ・フェルナンデス(ソプラノ)、ティルシ...マルティン・オロ(カウンターテナー)、
  フィレーノ...フリオ・ザナシ(バリトン)
  アンサンブル415(古楽器使用)
   キアラ・バンキーニ、ステファニー・プフィステル、ダヴィド・プランティエ、
    オリヴィア・チェントゥリオーニ、ヘレナ・ゼマノヴァー、ビルギット・ゴリス (ヴァイオリン)
   アンドレアス・トルゴルセン、マルティン・シュノルク (ヴィオラ)
   ガエターノ・ナジッロ、ヘンドリッケ・テル・ブリュッヘ (チェロ)
   野入志津子 (アーチリュート)
   エヴァンジェリーナ・マスカルディ (テオルボ) ミカエル・シャニュ (コントラバス)
   アンドレア・マルキオル (チェンバロ、オルガン)
  キアラ・バンキーニ (指揮)

 録音: 2002年10月7-12日 フレーヌ=ル=シャトー教会、フランス
 旧品番: ZZT030801

 【バンキーニの隠れた名盤!A.スカルラッティのライヴァルが残した傑作】
 キアラ・バンキーニ率いる伝説的古楽合奏団アンサンブル415によるボノンチーニ作品。ダヴィド・プランティエ、ガエターノ・ナジッロ、エヴァンジェリーナ・マスカルディと今からすれば豪華な器楽勢をバックに、90年代以来のバロック音楽シーンを支えてきたザナシやオロら名歌手たちが伸びやかな歌唱を聴かせる隠れた名盤。
 ボノンチーニは後年ヘンデルの好敵手として知られることになる存在ですが、すでに20代の頃からイタリア半島を魅了した天才作曲家でもあり、10歳年上のA.スカルラッティと人気を競ったほどでした。
 そんな若き日のボノンチーニが、羊飼いの男女やニンフたちが恋に悩む牧歌的世界を描いた半オペラ的作品(セレナータ)を絶妙解釈で楽しめます。
 
 


ALPHA612
¥1900
『天のしるし』 ~ フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハ(1657-1714):教訓的アリアと合奏曲
 1. 耐えよ、苦境にある魂よ/2. 弱った心よ/3-7. ソナタ 第4番/8. わがため息、わが嘆き/
 9-13. ソナタ 第2番/14. この愛の痛みにあって/15. わが五感よ、放っておけ/
 16-21. ソナタ 第3番/22. 天よ、あなたはわが災いをご存じです
  ビクトル・トレス(バリトン)
  スティルス・ファンタスティクス(古楽器使用)
   パブロ・バレッティ(ヴァイオリン、ヴァイオリン・ピッコロ)、フリーデリケ・ホイマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
   エドゥアルド・エグエス(テオルボ、バロック・ギター)、シオヴァン・アームストロング(ダブルハープ)、
   ディルク・ベルナー(チェンバロ、オルガン)、ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)、
   ソフィー・ワティヨン(トレブル・ガンバ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
   ブライアン・フランクリン(テノール・ガンバ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)

 録音: 2001年2月、ゼーヴェン、スイス
 旧品番: ALPHA018

 【バッハを準備した世代の隠れた重要人物、その存在感を強くアピールした名手揃いの1枚】
 フィリップ・ハインリヒ・エルレバッハは17世紀半ば、マラン・マレやコレッリらと同世代のドイツ中部の作曲家。テューリンゲン地方ルドルシュタットの宮廷に仕え、1714年に亡くなるまで膨大な作品を残しながら、その大半は焼失の憂き目に遭ってしまいました。
 しかし残された作品はどれも輝かしい魅力を放っており、とくにシュッツとバッハの間をゆくような教訓的アリアの数々は、複数のヴィオラ・ダ・ガンバを伴奏に使ったドイツ17世紀型のアンサンブルを従えながら、独唱が伸びやかな旋律美でドイツ語詩句を歌い上げてゆく逸品揃い。
 ヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバが対等に立ち回るトリオ・ソナタの数々も独特の魅力に満ちています。
 このアルバムは、カフェ・ツィマーマンとしても録音多き名手たちをはじめ、撥弦奏者にアルゼンチン出身のエドゥアルド・エグエスも加わった俊英揃いの布陣だからこその息を呑む名演になっており、エルレバッハという作曲家の存在感に注目が集まるきっかけにもなりました。
 お求めやすくなった今、改めて聴き込みたい名盤です。
 
 


ALPHA616
¥1900
クロード・ルジュヌ(1530頃-1600):カトリックのためのモテと、プロテスタントのための詩篇曲
 1. アンリ4世に捧ぐ讃歌「ミューズよ、いざ讃えて歌おうぞ」
 2. 古代風韻律による詩篇第33篇「主に従う人よ、主によって喜び歌え」
 3. 4~7声のマニフィカト「わたしの魂は主をあがめ」
 4. 二重合唱による8声のモテ「エルサレムのおとめたちよ、お願いします」
 5. サヴォナローラの詩による「悲しみの軍勢がわたしを捕らえ」
 6. 2声、4声、5声の詩篇第88篇「主よ、わたしを救ってくださる神よ」
 7. 5~6声の詩篇第114/116篇「イスラエルはエジプトを/わたしたちでなく、主よ」
 8. 二重合唱による8声の詩篇「賛美せよ、主の御名を」
 9. 6声の讃歌「主であらせられるあなたを、わたしたちは賛美します(テ・デウム)」
  クレール・ルフィリアトル(ソプラノ)、ダミアン・ギヨン、ブリュノ・ル・ルヴルール(カウンターテナー)、
  ジャン=フランソワ・ロンバール(オートコントル)、ベルナール・アリエタ(バス)
  レ・パージュ・エ・レ・シャントル(ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団) (合唱&古楽器アンサンブル)
  フレデリク・デザンクロ(オルガン)、オリヴィエ・シュネーベリ(指揮)

 録音: 2002年2月&3月 ノートルダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂、パリ
 旧品番: ALPHA032

 【フランス・ルネサンスの教会音楽を、器楽つき大規模編成で!】
 ルネサンスのフランス音楽というと、ジャヌカンやセルミジ、コストレといった作曲家たちが残した多声シャンソンが特に有名ですが、教会音楽にも名品は少なくありません。
 とくにカルヴァン派プロテスタント教会音楽は、すでに数多くの古楽アンサンブルによってその魅力が解き明かされてきました。
 かたや王室はカトリックの信徒が多かった時代。時に血なまぐさい殺戮事件にも発展した宗教戦争の時代を生き、カトリックの礼拝にもプロテスタントの祈りにも音楽を提供できたクロード・ルジュヌは、16世紀に着実に変容をみせていったルネサンス多声音楽の豊穣さをフランスにおいて代表する重要人物と言えます。
 彼の作品もまたア・カペラでは多く録音されていますが、2002年に制作されたこのアルバムでは、ヴェルサイユ・バロック音楽センターの声楽部門で活躍する名匠シュネーべリのもと、ル・ポエム・アルモニークやラ・フェニーチェといった古楽界最前線グループの中核メンバーが多く参入し、児童合唱18名と成人歌手18名に充実した古楽器合奏団が加わる「器楽付き」での演奏になっており、絶美の世界が繰り広げられています。
 天才技師ユーグ・デショーがパリの病院の礼拝堂で収録したサウンドもこのうえなく生々しく豊かで、聴き深めるほどに味わいの増す名盤。改めて光が当たって欲しい貴重な1枚です。
 




GENUIN

GEN 21736
¥2400
好調アリス四重奏団の「ラズモフスキー第1番」+新作初録音!
 レッシュ(b.1975):
  弦楽四重奏曲第3番 「アタッカ」(2019)
 ベートーヴェン:
  弦楽四重奏曲第7番ヘ長調Op.59-1「ラズモフスキー第1番」
アリス四重奏団:
 【アンナ・カタリーナ・ヴィルダームート(Vn)、
  ノエミ・ツィパーリング(Vn)
  カスパー・フィンツェンス(Va)、
  ルカス・ジーバー(Vc)】

 録音:2020年7月14-16日 フランクフルト・アム・マイン、61'10

 もはや「注目の」から「人気の」へと進化したアリス四重奏団、GENUINから発売された過去3枚のCDはいずれも素晴らしい出来で話題となった。
 新録音はベートーヴェンのラズモフスキー第1番。彼らは2017年にラズモフスキー第3番(と第14番 Op.131)をGENUIN初録音に選んでいたが、それから3年で著しく成長、高い技術による精緻な弦楽四重奏の絡みを誇りつつ、ベートーヴェンの内側からエネルギーが突き上げるような熱気のある勢い、つまりベートーヴェンの芸術的衝動を現代に蘇らせている。
 初演時斬新過ぎて理解されなかったという第2楽章が、彼らの演奏ではたしかに目覚ましく新鮮に響いている。加えて第1ヴァイオリンのアンナ・カタリーナ・ヴィルダームートの伸びのよい美音には随所で惚れ惚れとさせられる。
 ゲラルト・レッシュは1975年、リンツ生まれのオーストリアの作曲家。ウィーン音楽演劇大学で学んだ後、指導者としても優秀なスイスの作曲家、ミカエル・ジャレル/ミヒャエル・ヤレルに学び、21世紀に入ってから幅広く活躍している。
 弦楽四重奏曲第3番 「アタッカ」は新作で、これが世界初録音。
 
 
GEN 21751
¥2400
ルーシー・バルトロメイ(ヴァイオリン)
「女性作曲家のヴァイオリン作品集」

 レベッカ・クラーク(1886-1979):中国のパズル
 ルイーズ・ファランク(1804-1875):ヴァイオリン・ソナタ第12番 Op.39
 レベッカ・クラーク:子守歌
 クララ・シューマン(1819-96):3つのロマンツェOp.22
 レベッカ・クラーク:夏至の月
 エイミー・ビーチ(1867-1944):ロマンス Op.23
ルーシー・バルトロメイ(ヴァイオリン)
ヴェレナ・ルイ(ピアノ)

 女性作曲家のヴァイオリン作品集!

 録音:2020年10月24-26日 ドイツ,ベーレン、59'15

 女性作曲家のヴァイオリンとピアノのための作品集。20世紀末に再評価された英国のレベッカ・クラーク(1886-1979)、19世紀半ばのパリで大きな名声を築きながら死後忘れ去られてしまったルイーズ・ファランク(1804-1875)、説明不要のクララ・シューマン(1819-1896)、そして歌曲で知られる米国のエイミー・ビーチ(1867-1944)。
 それぞれに素晴らしい作品ばかりで、女性作曲家というくくりを付けずともヴァイオリンの名曲ばかり。中でも最も復興が遅れているファランクによるヴァイオリン・ソナタ第12番は、こんな素敵な曲が150年以上埋もれていたのかと驚くしかない。ヴァイオリン・マニアもぜひ注目すべきCDだ。
 ルーシー・バルトロメイは、2003年生まれというまだ十代のヴァイオリニスト。ライプツィヒ・メンデルスゾーン音楽演劇大学で学んでいるまだ学生だが、腕前はもう出来上がっている。
 ヴェレナ・ルイはパリ生まれのピアニスト。伴奏を中心に活躍している。

 

チャーミングなホームページもあります。
https://lucie-bartholomaei.de/
 
 
GEN 21738
¥2400
「ヨハン・グラーフ(1688-1750):
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集」

   独奏ヴァイオリンと低音伴奏による6つのソナタOp.1より
    ソナタ第4番 ト短調/ソナタ第5番 イ短調
   独奏ヴァイオリンと低音伴奏による6つのソナタOp.2より
    ソナタ第2番 ハ短調/ソナタ第6番 ト長調
   独奏ヴァイオリンと低音伴奏による6つのソナタOp.3より
    ソナタ第4番 イ長調/ソナタ第5番 ト短調
アンネ・シューマン(バロック・ヴァイオリン)
クラウス・フォイクト(ヴィオラ・ダ・スパッラ)
ゼバスティアン・クネーベル(チェンバロ)

 録音:2020年7月7-10日 ドイツ,ピルニッツ、67'40

 18世紀前半に活躍したドイツのヴァイオリニスト、ヨハン・グラーフ(1688―1750)のヴァイオリン・ソナタ集。グラーフの作品の録音はこれが初めてかもしれない。
 ヨハン・グラーフはニュルンベルクの生まれと伝えられている。若くしてヴァイオリンの名手と知られ、まずバンベルクの宮廷楽団に迎えられ、ここでOp.1のソナタ集を出版。1722年にシュヴァルツブルク=ルードルシュタット侯国の宮廷に仕えるようになり、ここでOp.2とOp.3のソナタ集が出版された。かのゲオルク・フィリップ・テレマンはグラーフと交流があり、テレマンはグラーフを奏者としても作曲家としても高く評価していたことが知られている。
 残念ながらグラーフの大作はすべて消失しており、現代に伝えられているのはこのヴァイオリン・ソナタ集だけである。それでもグラーフが18世紀前半のドイツを代表するヴァイオリニストだったことは伝わるだろう。

 アンネ・シューマンはドイツのヴァイオリニスト。1989年にライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の団員となる。フリーになった後はバロック・ヴァイオリンで活躍、特にジョン・エリオット・ガーディナーの下で多く演奏している。
 クラウス・フォイクトはドイツのヴィオラ奏者。1995年から専らバロック演奏に取り組み、ヴィオラ・ダモーレやヴィオラ・ダ・スパッラの演奏も手掛けている。
 ゼバスティアン・クネーベルはチェンバロ奏者、オルガン奏者として幅広く活躍している。この3人は、GENUINからヴィオラ・ダモーレのための音楽を刊行している(GEN 10183)。
 
 

GEN 21739
¥2400
バッハ:
 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV1004

ジョン・ケージ:安っぽい模造品(1977)
ジョン・ケージ:18回の春の素敵な未亡人(1942)
ディアマンダ・ラ・ベルジュ・ドラム(ヴァイオリン)
ミシェル・オルーク(歌)
カティンカ・フォウ・ヴィネリウ(歌)

 録音:2020年9月21-24日 ケルン,65'10

 「裏返しに Inside Out」と題された、オランダのヴァイオリニスト、ディアマンダ・ラ・ベルジュ・ドラムのおそらく初めてのクラシックのCD。
 バッハとケージの作品を並べただけでも目新しいが、バッハの無伴奏パルティータ第2番は高度な技術でバッハの音楽をかなり自由に操って新鮮だ。
 そして有名なシャコンヌにはなんと女声2人のヴォカリーズを加えている。この二人はケージの「18回の春の素敵な未亡人」でも活躍する。
 ラ・ベルジュ・ドラムはかなりアヴァンギャルドな音楽家なようだ。ミシェル・オルークは、アイルランド、ダブリンで活躍する歌手。カティンカ・フォウ・ヴィネリウはデンマークの歌手。
 二人ともクラシック畑ではないものの素晴らしい美声の持ち主である。
 
 
GEN 21741
¥2400
「マンデリシュターム歌曲集」
 グバイドゥーリナ(b.1931):詩人リンマ・ダロスに宛てた手紙
 フィルソヴァ(b.1950):
  悲しみOp.145/星のフルートOp.56/
  星明りに向かってOp.173 (3曲)/スラ―ヴァのために
 デニソフ(1929-96):転換点で(4曲)
 シルヴェストロフ(b.1937):不眠 ホメロス
 フィルソヴァ:冬の細道で/ヴォロネジ手帳Op.121(6曲)
マーハ・ドイブナー(ソプラノ)
カーチャ・チェンベルジ(ピアノ)
エーレンガルト・フォン・ゲミンゲン(チェロ)
KAPモデルン・アンサンブル

 録音:2020年2月14-16日,6月11-12日 ベルリン,ダーレム、2020年10月4日 ベルリン,クロイツベルク、83'01

 20世紀前半のロシアの詩人で、反体制的かつユダヤ系であったために弾圧され、流刑地で亡くなったオシップ・マンデリシュターム(1891-1938)の詩に関わる歌曲集。
 ソフィア・グバイドゥーリナ(1931-)やエレナ・フィルソヴァ(1950-)らの作品はいずれも世界初録音とされる。
 マーハ・ドイブナーはフライブルク生まれのドイツのソプラノ。近現代作品のスペシャリストとして知られている。
 
 
GEN 21743
¥2400
「フランス的憧憬」~フランスのチェロ小品集
 ピエルネ:発展 Op.21/カプリス Op.16
 ドビュッシー:間奏曲/夜想曲とスケルツォ
 ショーソン:チェロもしくはヴィオラとピアノのための小品 Op.39
 ヴィエルヌ:異国の夜(5曲)
 フォーレ:ロマンス Op.69/蝶々 Op.77
 ラヴェル:メヌエット
 L.ブーランジェ:悲しい晩に
 フォーレ:組曲「ドリー」Op.56~ドリーの庭,スペイン風の踊り
 サン=サーンス:白鳥
デュオ・アファド:
 【クレメンス・クリーガー(チェロ)
  吉住理恵子(ピアノ)】

 録音:2020年1月19-22日 ドレスデン、75'01

 ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者、クレメンス・クリーガーの弾く近代フランスのチェロ小曲集。
 サン=サーンスの「白鳥」のような超有名曲から、フォーレの素敵な作品、ドビュッシー、ショーソン、さらには指揮者としても有名なガブリエル・ピエルネ(1863―1937)、20世紀初頭の偉大なオルガン奏者、ルイ・ヴィエルヌ(1870―1937)、夭折の天才作曲家リリ・ブーランジェ(1893―1918)と、選曲がたいへん素晴らしい。
 クリーガーは1992年からドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者を務めている。しっとりとした音色で伸びやかに歌うチェロはたいへん美しい。
 吉住理恵子は大分生まれのピアニスト。東京藝術大学を修了したのち、ドイツのデトモルト音楽大学に留学。その後はソリストとして、また室内楽や伴奏のピアニストとして長くドイツで活躍。1994年以来ドレスデン音楽大学で指導にも当たっている。
 深みを感じさせつつもフランス近代音楽の華やかさにも秀でており、そしてクリーガーの音楽と見事に調和しているのが素晴らしい。
 
 

GEN 21744
¥2400
「暗い光」~ゴードン・カンペ(b.1976)作品集
 導入/フリュスターカンターテ/ジーグ/狼/
 犯罪のABC/夜想曲/タランテラ/悪魔/
 暗い/喇叭の怪物/鳥の歌/暗い光/怒りの日/
 牧歌/最も美しい場所/この世の王が立ち上がり/
 死が私の主の顔に広がり/暗い自我/
 ねんねしなさい/タンゴ/雷雨/コラール
アンサンブル LUX:NM

 録音:2019年5月25-29日,2020年3月3日-6月26日 ケルン、52'04

 ドイツの作曲家、ゴードン・カンペ(1976-)の作品集。2017年からハンブルク音楽演劇大学の教授を務めている。電子楽器や語りを多用した実験的な作風。すべて世界初録音。
 アンサンブル LUX:NMは2010年創設の現代音楽の演奏団体。このCDでは8人が参加しており、それぞれが様々に掛け持ちして演奏している。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ALTUS

ALT 483
(3CD)
¥9200→\8590
若杉N 響ライヴ音源9作品完全収録、すべて初CD 化
 若杉 弘&NHK交響楽団/メシアン:管弦楽作品集

  サントリーホール10周年記念公演
   ブルックナー・チクルス1996~98「 2つの世紀のカトリック」より
 
 オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
  [CD1] チクルス第1期
   (1)忘れられた捧げもの(1930)/録音:1996年1月29日
   (2)教会のステンドグラスと小鳥たち(1986)〈日本初演〉/録音:1996年2月26日
   (3)かの高みの都市(1987)〈日本初演〉/録音:1996年3月31日
  [CD2] チクルス第2期
   (4)われら死者のよみがえりを待ち望む(1964)/録音:1997年1月13日
   (5)聖体秘蹟への賛歌(1932)〈日本初演〉/録音:1997年2月24日
   (6)キリストの昇天(1932-33)/録音:1997年3月18日
  [CD3] チクルス第3期
   (7)天国の色彩(1963)/録音:1998年1月27日
   (8)神の顕現の三つの小典礼(1945)/録音:1998年2月28日
   (9)輝ける墓(1931)/録音:1998年3月13日
 
 すべてサントリーホールでのライヴ録音
 木村かをり((2)(3)(7)(8)ピアノ)、原田 節((8)オンド・マルトノ)、
 東京混声合唱団((8)女声合唱)、大谷研二((8)合唱指揮)、
 若杉 弘(指揮)、NHK交響楽団

 ブルックナーに次ぐALTUS の快挙!メシアン没後30年に先がけて贈る渾身のリリース、若杉N 響ライヴ音源9作品完全収録、すべて初CD 化。詳細な楽曲解説も含め空前絶後のメシアン集成!

 初CD化、国内プレス、日本語帯・解説・歌詞対訳付

 1996年から98年にかけて3期9公演に渡り行われた若杉弘指揮・NHK 交響楽団によるブルックナー・チクルス「2つの世紀のカトリック」は、各回ブルックナーの交響曲1曲とメシアンの作品を組み合わせた意欲的なプログラムで構成されていました。
 この時のブルックナーの録音は2020年にALTUS からめでたく全集として発売され(ALT-431/440)、大ベストセラーを記録しています。

 そして今回ついに待望のメシアンがリリース!9曲すべてを公演順に3枚のCD に収録。ブルックナーと併せたプログラムでありながら30分超えの楽曲もあり編成も多様で、この演奏会が日本初演となったものもあります。
 改めて聴きこむと、1曲1曲とても丁寧に演奏を作り上げていたことに驚かされ、また心から感動させられます。
 これほどの規模と完成度で残された一貫した解釈によるライヴ録音はメシアン演奏史に刻まれて然るべき不朽の価値を誇っていると言って良いでしょう。2022年メシアン没後30年に先駆けてお送りする大注目盤です!

 ブックレットには当時のプログラムに掲載された笠羽映子氏による楽曲解説を掲載。相当な文量で詳細に書かれており、日本語で読める資料としてもたいへん貴重なもの。
 若杉の清冽な演奏を聴きながら読めば、メシアンの複雑な作曲技法が鮮やかに解きほぐされていくよう。
 女声合唱を伴う『神の顕現の三つの小典礼』の歌詞対訳もついています。
 
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ALT 481
¥3000→\2790
どこかの誰かが「この「皇帝」を在庫していないCDショップはクラシックの店とは見なさない」と言った
 スメターチェクの芸術 第1集
  ミケランジェリとの「皇帝」

 (1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調《皇帝》Op.73
 (2)シューマン:交響曲第1番 変ロ長調《春》Op.38
(1)アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
 プラハ交響楽団
(2)プラハ放送交響楽団
ヴァーツラフ・スメターチェク(指揮)

 スメターチェクの偉大なる名演、絶好調のミケランジェリと繰り広げる圧巻の『皇帝』、貴重にして音質も見事なシューマン『春』!

 録音:(1)1957年5月29日(ライヴ、モノラル)、(2)1971年(セッション、ステレオ)/国内プレス、日本語帯・解説付

 スメターチェクの偉大な演奏集。
 チェコ・フィルとあわせて「チェコ3大オーケストラ」と言われるプラハ交響楽団、プラハ放送交響楽団との共演です。
 完璧主義者ミケランジェリとの《皇帝》は整然としたオーケストラと生き生きしたソロの対話が素晴らしい名演。
 また《春》は商業録音の残されていないレパートリーで貴重な記録。こちらはすこぶる良好なステレオ録音となっておりスメターチェクの至芸が心行くまで堪能できます。

 「(ベートーヴェン《皇帝》の)共演はイタリアの巨匠ミケランジェリである。完全主義者、キャンセル魔として有名なミケランジェリだが、ここでの彼はなんと生き生きと楽しげに演奏していることだろう!
 演奏に神経質なところが微塵も感じられず、ピアノの音は燦然と輝き、その表情は晴れやかで、颯爽と進行する音楽は気品に満ちている。ミケランジェリ絶好調の演奏を引き出した立役者は、スメターチェクその人であろう。」「(シューマン《春》は)冒頭の輝かしいファンファーレから精細緻密なオーケストラ・コントロールに魅せられるばかりだ。第1楽章の序奏、第1主題呈示、第2主題呈示におけるテンポやリズム、音色の描き分けなど見事の一言だが、それでいて対照がつき過ぎることなく、音楽にいささかも無理な力がかかることがない。
 こうした見事な手綱さばきは曲想変化の激しいコーダにいたって最高潮となり、ラストの乾坤一擲の「ため」が圧倒的な終結を形作るのである。」(ブックレット所収の板倉重雄氏の解説より)





(店主より)

 いまから25年前、店頭ショップ時代の店主は、「PRAGAレーベルのスメターチェクの「新世界」、そしてミケランジェリの「皇帝」を在庫していないCDショップはクラシックの店とは見なさない」、などと偉そうなことを言っていた。要はクラシックCDショップとして絶対に切らしてはいけないCDというわけである。

 その「皇帝」はこんなジャケットのアルバム。
 お持ちの方も多いかもしれない。




 1993年に国内盤扱いでも発売され、レコード芸術誌で宇野功芳、高橋昭両氏から絶賛され特選をとった天下御免の名盤。
 若きミケランジェリと名匠スメターチェクのガップリ四つの白熱した名演に、宇野氏が激賞。
 「速いテンポで若々しく、華やかに、胸がすくように弾き上げる。奔放さも十分だ」「最大限にテンポの緩急をつけ、念を押すように語りかけたり颯爽と突き進んだり、傍若無人の感もあるとはいえ、それを支えるテクニックに淀みがないので、一気に聴かされてしまう。」と絶賛した。

 しかしご存知のようにPRAGAレーベルは先日消滅。まさかこの名盤がこの世から消えてしまう日が来るとは・・・と嘆いていたが、ALTUSがめざとくその版権を手に入れて復活させたという訳である。



 
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ALT 482
(2CD)
¥3200→\2990
むかし誰かが「この「新世界」を在庫していないCDショップはクラシックの店とは見なさない」と言った
スメターチェクの芸術 第2集

 ドヴォルザーク:
  [CD1] 交響曲第6番 ニ長調 Op. 60 / B 112
  [CD2] 交響曲第9番 ホ短調《新世界より》 Op. 95
[CD1]プラハ交響楽団
[CD2]プラハ放送交響楽団
ヴァーツラフ・スメターチェク(指揮)

 スメターチェクの偉大なる名演、やはりドヴォルザークなくして語れない!音楽の本質まで深く彫琢された迫真のドラマ

 録音:[CD1]1975年(セッション、ステレオ)、[CD2]1974年(ライヴ、ステレオ)/国内プレス、日本語帯・解説付

 世界を股にかけ活躍し、チェコでは「空飛ぶ指揮者」「音楽大使」と呼ばれたスメターチェクの偉大な演奏集。
 チェコ・フィルとあわせて「チェコ3 大オーケストラ」と言われるプラハ交響楽団、プラハ放送交響楽団との共演です。
 《新世界》は得意の演目でありながら商業録音が残されておらず、当録音の価値は計り知れません。絶妙にして圧巻、期待以上の名演が展開されます。
 第6番もまたスメターチェクがしばしば取り上げた作品で、深い楽曲理解が生み出す香り立つような音楽がたまらぬ魅力です。

 「(交響曲第6番は)単にお国物という以上に、スメターチェクの楽曲分析の深さと、それを実際の音とする手腕の確かさが印象的である。例えば第1 楽章、ピアニシモの冒頭から48小節をかけて練習記号A、フォルテシモの圧巻の主題呈示(グランディオーソ)を導く部分など、他の多くの指揮者がたどり着くまでに表現の沸点を迎えてしまう中、スメターチェクはAに至って初めて、偉大なものを見たときに感じるような圧倒的な存在感の表出に成功している。」
 「(《新世界より》は)冒頭から弦楽器群の血の通った濃厚な響き、金管、打楽器の強奏強打、木管のニュアンス豊かな吹奏、アクセントやクレッシェンドの強調、緊張と弛緩の交代も絶妙で、極めて彫りの深い表現を生み出している。そして、各楽章の決め所やコーダでは、先の作品でも述べてきたような「ため」や加速と伴ったドラマティックなテンポ変化と、各楽器の最強奏により圧巻のクライマックスを形成しているのである。」(ブックレット所収の板倉重雄氏の解説より)




(店主より)

 アリアCD店主がまだ大型CDショップで働いていた頃、「PRAGAレーベルのスメターチェクの「新世界」、そしてミケランジェリの「皇帝」を在庫していないCDショップはクラシックの店とは見なさない」などという不遜なことをいった。
 その「新世界」のアルバムというのが、これである。
 見覚えのある方も多いと思う。




 評論家宇野功芳氏が、以前は「新世界」について「ケルテス盤さえあれば・・・」といっていたのだが、この演奏を聞いてから「ケルテス盤とスメターチェク盤があれば・・・」に変わった、そのCD。さらに「土俗的な迫力と芸術的な鋭さ、深さはケルテスの上を行く」とまで言及。実際その超ド迫力の演奏はただただ唖然呆然。
 この1枚によってこんなすごい指揮者がいるということがようやく日本にも知られることになった。

 にもかかわらず、PRAGAが消滅してこの録音も未来永劫この世から消えるのかと思ったのだが、・・・そこに登場したのが今回のALTUS復刻盤というわけである。



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さらにスメターチェクのドヴォルザークといえばこれ。
すでに廃盤。少数の海外在庫のみ。完売の際はご容赦を。

supraphon
SU 3968
\3000
①ドヴォルザーク:交響曲第3番変ホ長調Op.10, B.34
②グラズノフ:サクソフォーン協奏曲変ホ長調Op.109
③ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
カレル・クラウトガルトネル(Sax)
ヤン・パネンカ(P)
ヴァーツラフ・スメターチェク(指)
プラハ交響楽団


 ドヴォルザークの前期・中期のシンフォニーは結構聴き応えがある。
 秀作の類いではないのである。

 ドヴォルザークが5番までしか交響曲を書かなかったとしてもチェコを代表するシンフォニストになれたか、というようなちょっと意地悪な議論はさておき、一般のファンにはあまり馴染みのない1番から5番までの交響曲を一生聴かないで終わってしまうのはもったいないと思う。

 そのなかでもとくにドヴォルザークらしいのが第3番。

 まだ民族的趣向が開花していない、とも言われているがいやいやそんなことはない。全編しっかりドヴォルザークしている。
 第1楽章こそいい意味でドイツ的シンフォニーの伝統的雰囲気に彩られているが、葬送行進曲風の第2楽章はワーグナーの音楽に強く影響されながらも田舎の垢抜けない騎士、といった風情でドヴォルザークの素朴さを全身で感じることができる。ワーグナーのようには深刻になりきれなくて、どこか憎めないところがドヴォルザークらしい。
 そして民族色爆発しているのが終楽章の第3楽章。ボヘミアの祝祭的音楽なのだが、どちらかというとエラヤッサエラヤッサと町内盆踊りみたいで恥ずかしくなってくる。さらにハイヨ、ホイヨという合いの手まで入ってきて、思わず顔が赤らんでくること間違いなし。これぞドヴォルザーク。そして聴き込むうちにその田舎っぽいダサさが段々癖になってきてしまう。

 さてそんな魅力いっぱいながら、全集録音の一つというような形でしかなかなか録音されないこの曲。・・・だが、実はとんでもない名盤がある。
 
 スメターチェク指揮、プラハ交響楽団の50年代の演奏。

 音は古い。
 しかしこの推進力はすごい。これまでスメターチェクの数々の名盤を聴いてきたが、それらの名盤にまったく引けをとらないスメターチェクらしい剛毅な演奏である。
 第1楽章の勇猛さはもちろんスメターチェクにはおあつらえ向きだし(なにせ盛り上げてくれる)、第2楽章のちょっともたもたしたところも、スメターチェクの手にかかると重量級の悲劇的シンフォニーとして凄まじい迫力を持って蘇る。
 そして終楽章のヨイヤサヨイヤサ的なの「町の盆踊り」も、やはりスメターチェクだとギュルギュルギラギラした血沸き肉踊る民族舞踏となる。そのいかめしさとトンガリ方がドヴォルザークの本来の意図と合っているかどうかはともかく、これだけの真剣勝負演奏をされたら作曲家も満足だろう。

 ひょっとしたらこの曲にあっては異色の演奏なのかもしれない。
 おそらく楽譜にも手が加えられている。
 しかしこれを聴いたらほかの演奏が聴けなくなる、という類いの1枚である。
 なんであっても体験しておいてほしい1枚。


録音:①1959年9月28-29日プラハ、ルドルフィヌム ②1962年12月27-28日③1953年6月15日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ ステレオ モノラル(③のみ)






 




ATS



ATS933-2
¥2500
フルトヴェングラーが遺した歴史的名盤の「悲愴」、
 ワーグナーの「トリスタン」から前奏曲と愛の死

  チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
   [19:40][8:39][9:05][10:07]
    (1938年10月25日から27日)ベルリン・ベートーヴェン・ザール)
  ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」第1幕前奏曲と愛の死
   [11:00][6:50]
    (1938年3月15日ベルリン・ベートーヴェン・ザール)
フルトヴェングラー指揮
ベルリンフィル

 50代のフルトヴェングラーが遺した歴史的名盤の「悲愴」は最新技術で甦ります。イギリス盤のSPからの復刻で音に力があります。
 メンゲルベルクと人気を二分したドラマティックな演奏。ベルリンフィルの技術も当時の頂点といって過言ではありません。
 1938年と言うとドイツはオーストリアを併合、チェコスロヴァキアのズデーデン地方を割譲、水晶の夜事件。と領土拡大から、国際的な大きなひずみを生みだした時期で、その苦悩をフルトヴェングラーも感じながら万感の思いで慟哭をそのまま音化して参ります。
 カプリングはやはり死をテーマとしたワーグナーの「トリスタン」から前奏曲と愛の死です。このうねりと悲劇性はフルトヴェングラーの真骨頂です。
 こちらはフランス盤を採用。当レーベルのポリシーとして、ノイズフィルターを使用せず、ノイズを一つずつ消去。不自然なイコライジングを禁忌とした見事な音質です。
 
 


ATS934-2
¥2500
セル+クリーヴランドの「英雄」
 ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
  [14:52][16:10][5:58][12:08]
   (1967年5月11日セヴェランス・ホール、 ライヴ)
セル指揮
クリーヴランド管

 セル+クリーヴランドの唯一の来日公演である1970年万博クラシックでも大絶賛されたのが「英雄」。吉田秀和氏が空前絶後とまで賞賛しました。
 「英雄」はスタジオ盤が1957年でしたので、当ライヴはその10年後。益々息のあったコンビネーションが楽しめます。クリーヴランド管は完璧にセルの意図をくみ取っていながらも、そこに息詰まるような窮屈さやせせこましさがまるでなく、むしろ豪快で劇的な人間臭い表現を成し遂げます。
 ヨーロッパ音楽の理想をアメリカのオーケストラで完成させた巨匠セル。オーケストラと指揮者の理想的な関係が見事に記録されております。
 良好なステレオ・ライヴ録音
 



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SPECTRUM SOUND



CDSMBA 079
¥3000→\2790
ブーレーズの「春の祭典」と「マーラーのアダージョ」!
 カップリングのカラヤン×ベルリン・フィルの「ティル」

  (1)ストラヴィンスキー:「春の祭典」
  (2)マーラー:「アダージョ」~交響曲第10番より
 【ボーナストラック】
  (3)R.シュトラウス:
   「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
(1)フランス国立管弦楽団
(2)パリ管弦楽団+パリ国立高等音楽院管弦楽団
(3)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(1)(2)ピエール・ブーレーズ(指揮)
(3)ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

 平林直哉氏による日本語解説付。
 これはすごい!ブーレーズのINA 正規初出音源!
 「春の祭典」(1989年)と「マーラーのアダージョ」(1995年)!カップリングのカラヤン×ベルリン・フィルの「ティル」(1979年)も注目!

 ライヴ録音:(1)1989年7月2日/ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院(ミラノ音楽院)、(2)1995年1月13日/シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)、(3)1979年6月23日/ラジオ・フランス会館104スタジオ(パリ)
 音源:(1)2()フランス国立視聴覚研究所音源提供、(3)ラジオ・フランス提供(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)
 ステレオ、71'55、輸入盤・日本語帯・解説付【解説:平林直哉】

 これはすごい!ブーレーズが1989年にフランス国立管を振った「春の祭典」が登場!
 日本語解説書を執筆した平林直哉氏によれば「個々のパートが実にくっきりと冴えており、全体の音も濃密である」とのことで、ステレオで聴く気迫の演奏は大きな期待を寄せられます。
 また1995年、パリ音楽院管を振ったマーラーのアダージョは絶美の一言。この世のものとは思えないほど神々しい美しさで聴かせるブーレーズのタクトには脱帽です。

 当アルバムのボーナストラックには1979 年6月23日、カラヤンがベルリン・フィルを振った「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」を収録。
 当演奏はラジオ・フランスにおけるラジオ放送用に演奏されたもので、同日カラヤンが演奏したのはこの作品のみで、そのほかは団員の室内楽などを演奏したとのこと(詳細は平林直哉氏の解説に記載)。
 カラヤン時代のベルリン・フィルの響きを存分にお楽しみいただけます。
 




<映像>

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C MAJOR(映像)



75 7904
(Blu-ray)
¥5400→\4990
2020年8月、アレーナ・ディ・ヴェローナでのライヴ
Love Duets~ヨンチェヴァ&グリゴーロ

 グノー:歌劇「ロミオとジュリエット」より
  ・序曲
  ・「恋よ...ああ、太陽よ昇れ!」
  ・「愛の神よ...私を奮い立たせて!」
  ・「ねえ...私は貴方を許すわ」
 マスネ:歌劇「タイス」より瞑想曲( タイスの瞑想曲)
 プッチーニ:
  ・歌劇「トスカ」より「マリオ!...ここにいるよ!」
  ・歌劇「マノン・レスコー」より 間奏曲 
  ・歌劇「ラ・ボエーム」より
   「ミミ...ここなら会えると思ったの...」
   「ミミは浮気者だ」「あなたの愛の呼ぶ声に」
 ビゼー:歌劇「カルメン」より 間奏曲
 マスネ:
  歌劇「マノン」より「君!...貴方が?...そう...私よ...私!」
 プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」
 ヴェルディ:歌劇「椿姫」より「飲み干そう 愛の杯を!」
ソーニャ・ヨンチェヴァ(ソプラノ)
ヴィットリオ・グリゴーロ(テノール)
ミハエラ・マルク(ソプラノ)
ダビデ・ルチアーノ(バリトン)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団
プラシド・ドミンゴ(指揮)
KKC 9678
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6620
75 7808
(DVD)
¥3800→\3490
KKC 9679
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4620

 ヨンチェヴァ&グリゴーロ、現代最高の二人による愛のデュエット

 映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ
 収録:2020年8月、アレーナ・ディ・ヴェローナ(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9、1080i (4K 収録)、音声:PCM Stereo,DTS-HD MA 5.1、リージョン:All、BD 50、原語:伊仏 、字幕:英独仏韓日、114分
 (DVD)画面:16:9、NTSC、音声:PCM Stereo,DTS 5.1、リージョン:All、DVD9、原語:伊仏 、字幕:英独仏韓日、114分

 2020年8月、アレーナ・ディ・ヴェローナでのライヴ映像。
 清楚で美しい声と深い表現力、そして恵まれた美貌で、女王アンナ・ネトレプコに迫る勢いのスターソプラノ、ソーニャ・ヨンチェヴァ。
 そして「パヴァロッティの再来」「ヴィラゾンの後継者」などと称され、甘く魅力的な歌声で聴衆を魅了するヴィットリオ・グリゴーロ。現在、飛ぶ鳥を落とす勢いの二人による究極の愛のデュエットを収録。
 ヴェローナにあるローマ時代の円形闘技場を舞台とし、「ロミオとジュリエット」「トスカ」「ラ・ボエーム」「マノン」「蝶々夫人」「椿姫」などの愛の二重唱を歌い上げ、ドミンゴの指揮が情熱的に場面を盛り上げます。
 また映像では二人のロマンティックなドラマが挿入され、美しい旋律に載せた愛の物語にも注目です。

 
 
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80 4404
(Blu-ray)
¥5400→\4990
ウェルザー=メスト&ウィーン・フィル
 2020年8月、ザルツブルク音楽祭100周年
 困難な中で上演された《エレクトラ》

  リヒャルト・シュトラウス:歌劇《エレクトラ》
ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー
 (メゾソプラノ/クリテムネストラ)
アウシュリネ・ストゥンディーテ(ソプラノ/エレクトラ)
アスミク・グリゴリアン(ソプラノ/クリソテミス)
ミヒャエル・ローレンツ(テノール・エギスト)
デレク・ウェルトン(バス・バリトン/オレスト)
ティルマン・レンネベック(バス/オレストの養育者)
ヴェリティ・ウィンゲイト
 (ソプラノ/クリテムネストラの裾持ちの女)
ヴァレリヤ・サヴィンスカヤ
 (ソプラノ/クリテムネストラの侍女)
マトイス・シュミットレヒナー(テノール/若い従僕)
イェンス・ラーセン(バス/年老いた従僕)
ソーニャ・シャリッチ(ソプラノ/監視の女)
ボニータ・ハイマン(メゾコントラルト/5人の召使)
ケイティ・コヴェントリー
デニズ・ウズン(メゾソプラノ/5人の召使)
シネイド・キャンベル=ウォレス(ソプラノ/5人の召使)
ナタリア・タナジー(ソプラノ/5人の召使)
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
 (合唱指揮:エルンスト・ラッフェルスベルガー)
KKC 9680
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6620
80 4380
(DVD)
¥3800→\3490
KKC 9681
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4620

 ザルツブルク音楽祭100周年。ストゥンディーテとグリゴリアンのリトアニア勢の熱演が光るウェルザー=メスト指揮ウィーン・フィル、困難な中で上演された《エレクトラ》

 演出:クリストフ・ワリコフスキ/舞台、衣装:マウドルザータ・シシュニチャック/照明:フェリス・ロス/
 振付:クロード・バルドゥイユ/ドラマトゥルグ:クリスティアン・ロンシャン/日本語字幕:広瀬大介
 収録:2020年8月、フェルゼンライトシューレ, ザルツブルク(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9、1080i (4K 収録)、音声:PCM Stereo,DTS-HD MA 5.1、リージョン:All、BD 50、原語:ドイツ語、字幕:英仏伊韓日、120分
 (DVD)画面:16:9、NTSC、音声:PCM Stereo,DTS 5.1、リージョン:All、DVD9、原語:ドイツ語、字幕:英仏伊韓日、120分

 2020年に創立100周年を迎えたザルツブルク音楽祭。世界的パンデミックで開催が危ぶまれていましたが、会期を短縮し、プログラムを変更し開催されました。
 この記念すべき年に上演演目に選ばれたのは、音楽祭の創設者として名を連ねるリヒャルト・シュトラウス&ホーフマンスタールのコンビの、最初の作品である《エレクトラ》です。
 前作《サロメ》以上のインパクトを求め、リヒャルト・シュトラウスがオペラ史上最大規模のオーケストラを駆使し圧倒的迫力をもつ大作。

 エレクトラには、リトアニア出身の世界的ソプラノ歌手 アウシュリネ・ストゥンディーテ。音楽祭のオープニングを飾るオペラのタイトルロールにふさわしい、存在感のある歌唱は圧巻。
 そして妹のクリステミスを演じるのは、2018年の音楽祭で《サロメ》を歌い世界的に大きな話題となった同じくリトアニア出身のアスミク・グリゴリアン。本上演でも再びその才能を開花させています。
 演出のクリストフ・ワリコフスキは、母親殺し、執着、復習、衰弱、壊れた家族の深い心理状態をリアルに描いています。
そして、ウェルザー=メスト、ウィーン・フィルの精緻かつ感情あふれる演奏は、この時世に大規模プログラムを選び、強いメッセージとして演奏して、聴衆に伝えようという気概が感じられます。

 
 














5/19(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ANIMAL MUSIC


ANI 094
¥2700
『プロメテウス』
 (1) A Star-Trodden Way/(2) Prometheus/(3) On a Meadow/
 (4) Lightness of Space/(5) Like a Boy/(6) Nunchaku/(7) Perseids/
 (8) Two Peculiar Girls/(9) Peaceful Ride/(10) Heart of Gold
  ※すべてニコル・ボーコヴァーのオリジナル作品
   ニコル・ボーコヴァー(ピアノ)、ラデク・バボラーク(ホルン)、
   ダヴィド・ドルージュカ(エレクトリックギター)、
   ヤロミール・ホンザーク(コントラバス)、ミハウ・ヴィエジュゴニュ(ドラム)
    セッション録音:2021年1月28&29日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)/DDD、41'14
ANI 094LP
(LP)
¥5100
『プロメテウス』
 Side A
  (1) A Star-Trodden Way/(2) Prometheus/(3) On a Meadow/(4) Lightness of Space
 Side B
  (1) Like a Boy/(2) Nunchaku/(3) Perseids
  (4) Two Peculiar Girls/(5) Peaceful Ride/(6) Heart of Gold
   ※すべてニコル・ボーコヴァーのオリジナル作品
    ニコル・ボーコヴァー(ピアノ)、ラデク・バボラーク(ホルン)、
    ダヴィド・ドルージュカ(エレクトリックギター)、
    ヤロミール・ホンザーク(コントラバス)、ミハウ・ヴィエジュゴニュ(ドラム)
     セッション録音:2021年1月28&29日/ソノ・レコーズ、ノウゾフ(チェコ)/DDD、41'14

 ジャンルにとらわれずチェコの優秀なアーティストの録音に力を入れているANIMAL MUSIC。
 当レーベル一押しのコンポーザー・ピアニスト、ニコル・ボーコヴァー(Nikol Bokova)の期待の新譜は豪華共演陣を迎えた大注目盤です。

 チェコのジャズシーンを牽引するボーコヴァーはヨーロッパで話題沸騰のアーティスト。
 デビュー盤『Inner Places』(ANI-079)ではクラシック、ミニマルミュージック、ポピュラーにインスパイアされた作品を発表。
 このアルバムはチェコで最高の音楽賞であるアンジェル賞のベスト・ジャズ・アルバム部門を受賞し注目されました。
 続くセカンド・アルバム『UNRAVEL』(ANI-087)ではオリジナル作品に加えてラヴェルやラフマニノフにも挑んだ意欲作を発表しました。

 期待の第3弾では鬼才ホルン奏者ラデク・バボラーク(Radek Baborak)、パット・メセニーから才能を高く評価されたプラハ出身の新世代ギタリスト、ダヴィド・ドルージュカ(David Doruzka)、重鎮ベーシストにしてチェコで独自の発展を遂げる現代ジャズシーンにおけるキーマン、ヤロミール・ホンザーク(JaromirHonzak)、そして現在オーストリアで活躍するチェコ出身のドラマー、ミハウ・ヴィエジュゴニュ(Micha? Wierzgon)というチェコを代表する世界的アーティストが集結!
 ジャズとクラシックの2つの世界で活躍するアーティストからも多くの刺激を受けたボーコヴァーが独自の感性で作曲した注目の内容。
 タイトルはギリシャ神話を暗示していますが、個々の楽曲はこのアルバム制作の直前に亡くなったボーコヴァーの愛する人と共有した瞬間を思い起こしながら作曲したとのこと。
 その音楽は様々なシーンやイメージを描き出し、また感情を呼び起こさせ、その記憶を垣間見ることができます。ボーコヴァーが生み出す美しいメロディは聴き手に安らぎを与えます。

 当セッションは2日で行われましたが、感性豊かな豪華アーティストの「直感」を大切にし、あえて事前のリハーサルは行わなかったとのこと。
 ボーコヴァーのピアノと織りなす各楽器の音がピュアなサウンドを作り上げており、思わず息を呑んでしまう演奏です。
 




HARMONIAMUNDI



HMM 905319
¥2800
イン・メモリア・エテルナ
 モサラベ聖歌とモロッコのサマア集
マルセル・ペレス(指揮)
アンサンブル・オルガヌム

 アンサンブル・オルガヌム20年超しのプロジェクト、モサラベ聖歌とイスラムの世界がついに日の目を見た!

 2019年10月

 ペレスとアンサンブル・オルガヌムが20年以上あたため探求し続けたプロジェクトがついに録音のはこびとなりました。

 1997年、ペレスは、モサラベ聖歌(アラブ支配下にあったスペインのキリスト教徒の聖歌)とモロッコのサマア(イスラムのスーフィーが取り入れた、音楽を聴くこと)の精神修養を並行して探求し始めました。
 この2つの宗教の違いはさておき、ペレスたちは2 つの音楽表現の間に多くの親近性を見出しました。
 音楽を通して、失われつつある人類の兄弟愛を取り戻そうという、まさにユートピアのような発想が生まれました。登盤では、ディスク冒頭で「愛がすべてを救う」という内容の詠唱が聞かれたのち、モサラベの典礼の冒頭で歌われる聖歌、そしてイスラム教でスーフィーの祈りをささげる儀式をしている人に呼びかける音楽が続く、という、まさにキリスト教とイスラム教の音楽が入り混じったかたちで構成されておりますが、古今東西を問わず、人間が平和と平安を希求する気持ちはみな同じであることをあらためて感じる内容となっています。
 と同時に、ペレスらの研究と資料読解の労苦、そして様々な音楽を演奏する能力にも敬意を表したくなる1枚です。

 マルセル・ペレスは1956 年アルジェリア生まれのフランスの指揮者。1982年に中世音楽を演奏する「アンサンブル・オルガヌム」を結成。
 作曲当時の手法で演奏する古楽奏法により、各地に残る聖歌などの宗教音楽を演奏しています。
 
 


HMM 902674
(2CD)
¥3600
アンリエット・ド・コリニーの詩によるアリア(エール)集
 セバスティアン・ル・カミュ(c.1610-1677):
  「わたしはあなたに身をゆだねる、いとしい思い出よ」、
  「ああ、私をこの危険な場所から飛び立たせてください」「夏のたのしみ、涼しくて薄暗い木立」
  「人里離れた森の中、ほの暗い棲家」「せっかちな朝焼けよ、もっと夜を長く続けておくれ」
  「あなたの魅力のとりこにさせないでおくれ」「ああ、心穏やかに待つことができる者は」
  「もはや人生には何もない」「甘い春」「私は心の中に新たなるざわつきを感じる」
  「太陽よりも美しい羊飼い」「孤独で暗い木々」
 フランソワ・カンピオン(c.1685/86-1747/48):
  「決して愛さないと1000回誓った」「彼はなんと愛される価値のあることだろう」
 フランソワ・デュフォー:組曲 イ短調(器楽曲)
 ベルトラン・ド・バシリー:
  「彼はなんと愛される価値のあることだろう」「私はこの青い木陰に逃げ込んだ」
  「私は他の人の意見を聞こうとした」「昼間よりも美しい、星輝く夜」
 作曲者不明:
  「愛とやさしさなくして」「あなたの魅力のとりこにさせないでおくれ」
  「若々しい緑に彩られた木立の中で」「この素晴らしいマスカットを味わってみよう」
 アンリ・デュモン(1610-1684):「ためいきをつかせておくれ、まとわりつく理性よ」
 ミシェル・ランベール:「ためいきをつかせておくれ、まとわりつく理性よ」「私は愛し愛されている」
 ロワイエ氏:「昼間よりも美しい、星輝く夜」
 サント=コロンブ氏:シャコンヌ ニ調
 オノレ・ダンブリュイ(fl.1660-1685):「木々の穏やかな静寂」「この緑の木陰、もっとも愛しい人よ」
 Sieur de machy:ガヴォット
 ジャン=バンジャマン・ド・ラ・ボルド(1734-1794):「せっかちな朝焼けよ、もっと夜を長く続けておくれ」
 ジャン=バティスト・ヴェッケルラン(1821-1910):「愛とやさしさなくして」
  マルク・モイヨン(バリトン)、アンジェリク・モイヨン(トリプル・ハープ)、
  ミリアム・リニョル(バス・ヴィオール)

 17世紀に愛を貫いた女性、アンリエット・ド・コリニーの詩の世界を声とハープで聴く

 2020年5-6月、フランス

 アンリエット・ド・コリニー(1623-1673)は、当時の女性としては大変珍しいことに、20歳で恋愛結婚をしました。
 夫が亡くなった後、母親の勧めでラ・スーズ伯爵と結婚させられることになりましたが、コリニーはいわば"愛のない事実婚"とでも言うべきスタンスを貫いた、大変自由な考えをもっていました。
 そんな彼女はまた大変な才能を持った文学者・詩人でもあり、彼女の詩には同時代人、および後世の人々が多数作曲しています。
 古楽を中心に活躍するバリトン(テノールとしても活躍)、マルク・モイヨンが、彼女の残した美しい詩の世界をたくみな情景描写で歌い上げます。
 マルクの姉(妹)にあたるアンジェリク・モイヨンは13-18 世紀の音楽をハープで演奏しており、中世ハープ、ルネッサンス・ハープを奏でるほか、ドゥルス・メモワールなどでも演奏しています。マルクとはしばしば共演しています。
 



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PENTATONE



PTC 5186883
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
レスター・リンチ、エンジェル・ブルーなど豪華な顔ぶれ
 オールソップ&フィラデルフィア管
ガーシュウィン:オペラ『ポーギーとベス』(ハイライト)

 第1幕
  (1)序奏
  第1場
   (2)「Summertime」/(3)「A Woman Is a Sometime Thing」
  第2場
   (4)「Where Is Brudder Robbins? He's a Gone, Gone, Gone」/
   (5)「Overflow」/(6)「My Man's Gone Now」
 第2幕
  第1場
   (7)「I Got Plenty o' Nuttin' 」/(8)「Lo' Bess, Goin' to Picnic?」/
   (9)「Bess, You Is My Woman Now」/(10)「Oh, I Can't Sit Down」/(11)「Porgy, I Hates to Go」
  第2場
   (12)「It Ain't Necessarily So」/(13)「Hear What I Tell You」/
   (14)「What You Want wid Bess?」
  第3場
   (15)「Now de Time, oh Gawd — I Loves You, Porgy」
 第3幕
  第1場
   (16)「Andantino dolente」/(17)「Clara, Clara — Jesus Is Walkin' on de Water」
  第2場
   (18)「Cheer Up, Sistuh」/(19)「There's a Boat dat's Leavin' Soon for New York」/
   (20)「You Low Crawlin' Hound!」
  第3場
   (21)「Thank Gawd I's Home Again!」/(22)「Oh Lawd, I'm on My Way」
 ベス、クララ、セリーナ、合唱ソロ:エンジェル・ブルー(ソプラノ)、ポーギー:レスター・リンチ(バリトン)、
 スポーティング・ライフ:チャンシー・パッカー(テノール)、
 クラウン、ジェイク:ケヴィン・ショート(バス―バリトン)、
 マリア、合唱ソロ:アレクサンドリア・クリッチロウ(ソプラノ)、
 ミンゴ、合唱ソロ:ダリン・スコット(テノール)、
 モーガン州立大学合唱団、エリック・コンウェイ(合唱指揮)、
 フィラデルフィア管弦楽団、
 デイヴィッド・キム(コンサートマスター)、
 マリン・オールソップ(指揮)

 パンデミック直前のライヴ録音!レスター・リンチ、エンジェル・ブルーなど豪華な顔ぶれが揃ったオールソップ率いるフィラデルフィア管による『ポーギーとベス』のハイライト!

 ライヴ録音:2020年3月/キンメル舞台芸術センター内ベライゾンホール(フィラデルフィア)/DSD、マルチチャンネル、67'01、輸入盤・日本語帯付

 SACD ハイブリッド盤。
 マリン・オールソップ率いるフィラデルフィア管弦楽団がガーシュウィンの『ポーギーとベス』のハイライトを豪華キャストとともにライヴ収録しました!

 ガーシュウィン晩年の1935年に作曲された全3 幕9 場からなるこのオペラは、様式的にはミュージカルの先駆的な存在であり、ジャズ、ブルースをクラシックに取り入れた最も重要な作品といえます。
 その内容は、1920 年代初頭アメリカ南部の町に住む貧しいアフリカ系アメリカ人の生活を描いており、土着の音楽であるジャズや黒人音楽を用いて作られており、そのメロディアスな歌唱が楽しめるのが最大の魅力。
 このハイライトでは「サマータイム」「うちの人は逝ってしまった」「くたびれもうけ」「ベス、お前は俺のもの」「そんなことはどうでもいいさ」「アイ・ラブ・ユー、ポーギー」「おお主よ、出発します」といった『ポーギーとベス』の主要曲を含む22曲を収録しており、レスター・リンチがポーギー役をエンジェル・ブルーがベス役を担当するなど、豪華な顔ぶれにも注目です。
 2020年3月、新型コロナウィルスのパンデミック直前に収録された貴重なライヴ録音となりました。

 
 




DA VINCI CLASSICS


C00365
¥2600

マンチーニ:リコーダー・ソナタ集第1巻
 ソナタ第1番ニ短調/ソナタ第12番ト長調/
 ソナタ第11番ト短調/ソナタ第7番ハ長調/
 ソナタ第2番ホ短調/ソナタ第5番ニ長調

マリア・デ・マルティーニ(リコーダー)
サルヴァトーレ・カルキオロ(ハープシコード)


 ナポリ宮廷の楽長を'2度'も務めたナポリ楽派の巨匠。マンチーニのリコーダー・ソナタをローマの名手の妙技で!

 バロック時代のイタリアにおいて「ナポリ楽派」の音楽家として活躍したことで知られるフランチェスコ・マンチーニ(1672-1737)。
 ナポリ楽派の重鎮フランチェスコ・プロヴェンツァーレに音楽を学んだ後、「テ・デウム」の成功によりナポリ宮廷の楽長に就任するものの、アレッサンドロ・スカルラッティのナポリ帰還によって副楽長へ降格。
 この処遇にもめげずにオペラを中心とした優れた作品を発表し続け、スカルラッティの死後、楽長に返り咲いたという苦労人でもあります。

 リコーダーのための音楽の作曲家としても高く評価されたマンチーニの「リコーダー・ソナタ」を演奏するのは、1965年、ローマ出身の女流リコーダー奏者、マリア・デ・マルティーニ。
 ロンドンの王立音楽大学でリコーダーを、ジェノヴァ音楽院ではバロック・バスーンを学んだデ・マルティーニは、イ・バロッキスティやエウローパ・ガランテ、アカデミア・モンティス・レガリス、イ・トゥルキーニなどイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルにも参加するなど、その実力は非常い高い評価を受けています。
 極めて優れた作曲技法と柔軟性により、アマチュアにも親しみやすい作品でありながら、巧みに装飾などを加えることでプロのヴィルトゥオーゾが取り組むべき作品へと仕上がったマンチーニのリコーダー・ソナタを、デ・マルティーニが華麗に奏でます。

 ※録音:2020年6月、プリマ(ローマ、イタリア)
 
 


C00385
¥2600
ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.2

 ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
 ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24《春》
 ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47《クロイツェル》
ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)
ステファノ・リゴラッティ(ピアノ)

 20世紀のロシア、旧ソ連の大作曲家であるセルゲイ・ベリンスキーを父に持ち、モスクワ音楽院とウィーン国立音楽大学でヴァイオリンを学んだロシアの女流奏者ユリア・ベリンスカヤと、ミラノ音楽院(ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院)で研鑽を積み、コンポーザー=ピアニスト、指揮者、オルガニスト、チェンバリストとしてマルチな活躍を見せるイタリアのステファノ・リゴラッティとのデュオによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の第2巻!
 「クロイツェル」と「春」を収録したこの第2巻でもベリンスカヤの使用楽器は引き続きジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1745年製のヴァイオリン。
 ロシアと西欧の両方の流れを汲むベリンスカヤが、ベートーヴェンの精神の旅を続きを奏でます。

 ※録音:2017年1月13日-15日、クラシカ・ヴィヴァ・レコ―ディング・スタジオ(ドルノ、イタリア)




 C00267
\2600
ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.1

 ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
 ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
 ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)
ステファノ・リゴラッティ(ピアノ)

 大作曲家ベリンスキーの娘ベリンスカヤ登場!グァダニーニで奏でるベートーヴェンのソナタ集第1巻!

 20世紀のロシア、旧ソ連の大作曲家であるセルゲイ・ベリンスキーを父に持ち、モスクワ音楽院とウィーン国立音楽大学でヴァイオリンを学んだロシアの女流奏者ユリア・ベリンスカヤが、ミラノ音楽院(ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院)で研鑽を積み、コンポーザー=ピアニスト、指揮者、オルガニスト、チェンバリストとしてマルチな活躍を見せるイタリアのステファノ・リゴラッティとのデュオでベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の録音をスタート!
 ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1745年製のヴァイオリンの音色で巡るベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの旅が、第1番、第7番、第10番の3曲から始まります。

 ※録音:2016年3月2日?3日、ドルノ(イタリア)
 


こんなフェミニンな一面も。
 
 

C00364
¥2600
ボッケリーニ:4つの弦楽五重奏曲 Op.42
 弦楽五重奏曲ヘ短調 Op.42-1
 弦楽五重奏曲ハ長調 Op.42-2
 弦楽五重奏曲ロ短調 Op.42-3
 弦楽五重奏曲ト短調Op.42-4
エリサ・バチョッキ弦楽五重奏団
 〔カルロ・アルベルト(第1ヴァイオリン)、
  ヴァレリア・バルサンティ(第2ヴァイオリン)、
  トマソ・ヴァレンティ(ヴィオラ)、
  クラウディオ・ヴァレンティ(チェロ)、
  カルロ・ベンヴェヌーティ(チェロ)〕

 イタリアで生まれスペインの宮廷で活躍した室内楽?王、ルイジ・ボッケリーニ。 自身も優れたチェリストでもあったボッケリーニは、弦楽四重奏にチェロ1本を加えた「弦楽五重奏曲」はその生涯で160曲以上も作曲しています。
 「Op.42」はボッケリーニ自身にとってもお気に入りの作品であったとされており、出版社のプレイエルに楽譜を大切に保存するよう依頼したと伝わっています。
 エリサ・バチョッキ弦楽五重奏団は、イタリアの音楽一家ヴァレンティ・ファミリーが結成したアンサンブル。ルッカ室内楽音楽祭のアーティスト・イン・レジデンスを務めるなどイタリア国内外で活躍しています。

 ※録音:2020年8月10日-12日、サン・ジョヴァンニ教会(ルッカ、イタリア)
 
 

C00358
¥2600
モンポウ:ひそやかな音楽(全曲)
 ひそやかな音楽第1巻/ひそやかな音楽第2巻/
 ひそやかな音楽第3巻/ひそやかな音楽第4巻
ジャンカルロ・シモナッチ
 (ピアノ/スタインウェイ)

 スペインの大作曲家モンポウの最高傑作。イタリアのベテランが奏でる「ひそなかな音楽」全曲!

 フランスの近代音楽、印象派の作風に影響を受けた作風を見せ、ドビュッシーの系譜に連なるとも称された20世紀スペインの大作曲家フェデリコ・モンポウ(1893-1987)。
 28曲、全4巻で構成されるピアノ曲集「ひそやかな音楽」は、モンポウの後期を代表する作品であると同時に、最高傑作との評価を受けている大作です。
 瞑想的、神秘的な作風を特徴とする「ひそやかな音楽」は、モンポウの作品の中でも最も前衛的なスタイルの音楽とされています。

 このモンポウの壮大かつ神秘的な大作のレコーディングに取り組んだのはイタリアのベテラン・コンポーザー=ピアニスト、ジャンカルロ・シモナッチ。
 サンタ・?チェチーリア音楽院で作曲をアルド・クレメンティに、ザルツブルクのモーツァルテウムでピアノをカルロ・ゼッキに学び、ピアニストとしてはピツェッティのピアノ作品全集を完成させるなど高い評価を受けています。

 ※録音:2019年3月6日-7日、ロッキ寺院(ローマ、イタリア)
 
 

C00360
¥2600
シェーンベルク:架空庭園
 4つの歌 Op.2
 8つの歌 Op.6
 歌曲集《架空庭園の書》Op.15
チョ・ジュ(ソプラノ)
マリーノ・ナホン(ピアノ)

 リートの伝統と対峙し、自らの作曲語法を見つけようとしていた時代のアルノルト・シェーンベルク(1874-1951)の「声楽曲」にスポットライトをあて、その世界を探求する好企画。
 「グレの歌」と同じ期間に作曲された初期の「Op.2」と「Op.6」、そして無調時代の最初期に作曲された「架空庭園の書 Op.15」によって、シェーンベルクの前半生における声楽曲の作風の変遷が描かれています。

 シェーンベルクの歌曲を歌うチョ・ジュはソウル出身で、ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院を卒業。ペーター・シュライヤー、ヘルムート・ドイチュにも学び、近現代の歌曲を得意とするソプラノです。

 ※録音:2020年5月、グリファ&フィグリ・スタジオ(ミラノ、イタリア)
 
 

C00363
¥2600
エクレクトリック・ビーティング ~
 キタラ・バッテンテのためのコンテンポラリー作品集

  ジラルディーノ:コンチェルト・ディ・マテラ/
  ソルタリオ:キタラ・バッテンテとギターのための/
  ロッチサーノ:クリツィア、アルジェント/
  コリア:スペイン/
  デ・カロリス:ゴッチェ
マルチェロ・デ・カロリス(キタラ・バッテンテ)
ルカ・ファブリツィオ(ギター、バスウクレレ)
ルチアーノ・ブランカーティ(カホン、打楽器)、他

 ルネサンス時代からバロック時代にかけて使用された弦楽器で「打ち鳴らすギター」との意味を持つ「キタラ・バッテンテ」。
 10弦と複弦5コースという特徴を持つこのピリオド楽器と現代の音楽を組み合わせ、時代を超越した音楽の組み合わせを実現させたユニークなプログラム!
 イタリアのコンポーザー=ギタリスト、アンジェロ・ジラルディーノ(1941-)などの独創的な作品に並び収録されているのがチック・コリアの「スペイン」。
 キタラ・バッテンテ、フルート、バスウクレレ、カホンと打楽器によって奏でられる一風変わった「スペイン」は要注目です。

 録音:2018年8月-2020年6月、イタリア
 



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MUSICAPHON

代理店変更に伴い旧譜の中から名盤をお贈りしています


M56908
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2600→\2390

リューベック・フィルハーモニー・ライヴ Vol.3
ファゴット・オーケストラ

 オネゲル:交響曲第1番
 ダレッサンドロ(1911-1959):ファゴット協奏曲 Op.75
 ラヴェル:道化師の朝の歌
 ストラヴィンスキー:バレエ組曲《火の鳥》(1919年版)

ヤーコブ・マイヤーズ(ファゴット)
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団


 ドイツの古き良きオーケーストラ、リューベック・フィル・ライヴ・シリーズ!

 リューベック・フィルハーモニー創立100周年目にあたる2008年にオネゲルとストラヴィンスキーと共に、普段めったに演奏されることのないラファエル・ダレッサンドロの作品を演奏しました。
 ダレッサンドロは当初独学でオルガンとピアノを学びますが、その後マルセル・デュプレやナディア・ブーランジェに師事し、新古典主義に傾倒していきます。
 今回収録されているファゴット協奏曲からも独特な変拍子を持っておりそのような傾向が聞き取れます。

 ※録音:2008年1月5日-7日、リューベック(ドイツ)


 リューベックはドイツ連邦共和国の都市。バルト海に面する北ドイツの代表都市。
 かつてはハンザ同盟の盟主として繁栄を誇った。なので正式名称をハンザ都市リューベックという。ドイツはいまだに「ハンザ同盟」という意識が厳然と残っているのか。
 そのリューベックの街のオーケストラ・・・その名も正式には「ハンザ都市リューベック・フィルハーモニー管弦楽団」。1897年創立。アーベントロート、フルトヴェングラーも第1次大戦前は指揮をしていたのでその名を知っている人も多いと思う。
 ・・・ただ残念ながら現在その名を聞くことはほとんどない。
 しかし辺境オーケストラ・マニアの方はきっと今でも彼らの動向を追っていたはず。古きよきドイツの伝統を守り続けた、古色蒼然とした音色。派手さはないが、格式高い雰囲気。ちゃんとCDも何枚か出ているのである。


ロマン・ブログリ=ザッヒャー



 ロマン・ブログリ=ザッヒャーは1966年生まれのスイスの指揮者。長年ブラジルの指揮者ジョン・ネシュリングのアシスタントを務め、さまざまなオペラハウスで70近くのオペラを上演、その一方で世界の50ものオーケストラの客演指揮者を務めてきた。現場たたきあげのオペラ指揮者であり、コンサート指揮者である。
 これは2008年のライヴ。

 
 


M56909
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2600→\2390

リューベック・フィルハーモニー・ライヴ Vol.4
詩的作品集

 R.シュトラウス:
  ドン・ファン Op.20、
  ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら Op.28
 ストラヴィンスキー:春の祭典

ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団


 ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者です。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った《ニーベルングの指環》上演&DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞しました。
 《春の祭典》では手兵リューベック・フィルを見事に統率し、細部まで行き届いた非常に丁寧な演奏になっています。

 ※録音:2007年7月8日-9日、2008年6月8日-9日、リューベック(ドイツ)

 「春の祭典」がすごい。
 あわてず騒がず、不動心の「春の祭典」。こけおどし一切なし。
 しかしズリズリと重厚に迫ってくるそのすごみ。これはかなりの重圧。恐怖ですらある。メジャー・オケ何するものぞ。これが辺境で歴史を支えてきたオケの本当の力か。



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MUSICAPHON
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)&リューベック・フィル
★オネゲル:交響曲全集
★ブラームス交響曲全集



 M56942
(2SACD HYBRID)
【旧譜】
特別価格 \2600→\2390
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)&リューベック・フィル
オネゲル:交響曲全集

 交響曲第1番
 交響曲第2番*
 交響曲第3番《典礼風》
 交響曲第4番《バーゼルの喜び》
 交響曲第5番《3つのレ》
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団
グィド・セゲレス(トランペット)*

 ハンザ同盟都市リューベックのオケ!ブログリ=ザッヒャー指揮のオネゲル全集!

 今回のアルバムは既発アイテムのセット。オネゲル自身スイス人の両親から生まれているため、ブローリ=ザッハーにぴったりのレパートリー。オネゲルの交響曲は親しみやすい第4 番を除くとシリアスかつ重厚辛口で、フランスよりはドイツ的な印象を受けます。ブローリ=ザッハーとリューベック・フィルは緊張感あふれる骨太な演奏で、オネゲル音楽の大きさ、深さを知らしめてくれます。


 
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 M56936
(SACD HYBRID)
【旧譜】
\2600→\2390
ブラームスVol.1 ~ 後期ロマン主義
 ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
 R.シュトラウス:死と変容 Op.24
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団

 ハンザ同盟都市リューベックのオケ!ブログリ=ザッヒャー指揮のブラームス・チクルス!

 スイス出身の名指揮者ロマン・ブログリ=ザッヒャー(1966-)と、彼が音楽監督を務めたドイツの歴史あるオーケストラ、リューベック・フィル(1897年創設)による見事なブラームス・ツィクルス!
 ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者です。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った《ニーベルングの指環》上演&DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞しました。本ツィクルスでは、ロマン派らしさを打ち出した正統派の演奏で、堂々たるブラームスを描いています。音の質感をしっかりと捉えた優秀録音にもご注目ください。

 ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルによるブラームスの交響曲ツィクルスは「リューベック・フィルハーモニック・ライヴ」シリーズの一環でもあり、本アルバムはシリーズの第12巻にあたります。
 このツィクルスの特徴は、ブラームスの交響曲と、アルバムのテーマに沿った別の作曲家の作品を組み合わせ収録している点にあります。
 本アルバムのテーマは「後期ロマン主義」で、ブラームスの《交響曲第1番》に、R.シュトラウスの傑作《死と変容》をカップリングしています。《死と変容》もメインのブラームスに劣らぬ感情たっぷりの熱演となっており、見逃せません。

 ※録音:2010年9月&2012年6月
 
 


 M56947
(SACD HYBRID)
【旧譜】
\2600→\2390
ブラームスVol.2 ~ 哀愁を帯びたスイス
 ブラームス:交響曲第2番ニ長調 Op.73
 シェック:ヴァイオリン協奏曲変ロ長調《幻想曲風》Op.21(幻想曲風協奏曲)
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団
カルロス・ジョンソン(ヴァイオリン)

 スイス出身の名指揮者ロマン・ブログリ=ザッヒャー(1966-)と、彼が音楽監督を務めたドイツの歴史あるオーケストラ、リューベック・フィル(1897年創設)による見事なブラームス・ツィクルス!
 ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者です。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った《ニーベルングの指環》上演&DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞しました。本ツィクルスでは、ロマン派らしさを打ち出した正統派の演奏で、堂々たるブラームスを描いています。音の質感をしっかりと捉えた優秀録音にもご注目ください。

 ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルによるブラームスの交響曲ツィクルスは「リューベック・フィルハーモニック・ライヴ」シリーズの一環でもあり、本アルバムはシリーズの第13巻にあたります。
 このツィクルスの特徴は、ブラームスの交響曲と、アルバムのテーマに沿った別の作曲家の作品を組み合わせ収録している点にあります。
 本アルバムのテーマは「哀愁を帯びたスイス」で、ブラームスの《交響曲第2番》に、20世紀に活躍したスイスの作曲家オトマール・シェックの《幻想曲風協奏曲》をカップリングしています。
 この作品は若き日のシェックが想いを寄せたハンガリーの女流ヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルに捧げられたもので、抒情と情熱を兼ね備えたスイス・ロマン派の知られざる傑作です。

 ※録音:2011年1月
 
 


 M56950
(SACD HYBRID)
【旧譜】
\2600→\2390
ブラームスVol.3 ~ 交響的な古典主義
 ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 Op.90
 モーツァルト:協奏交響曲変ホ長調 KV.364
ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団
マユミ・ザイラー(ヴァイオリン)
ナオミ・ザイラー(ヴィオラ)

 スイス出身の名指揮者ロマン・ブログリ=ザッヒャー(1966-)と、彼が音楽監督を務めたドイツの歴史あるオーケストラ、リューベック・フィル(1897年創設)による見事なブラームス・ツィクルス!
 ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者です。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った《ニーベルングの指環》上演&DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞しました。本ツィクルスでは、ロマン派らしさを打ち出した正統派の演奏で、堂々たるブラームスを描いています。音の質感をしっかりと捉えた優秀録音にもご注目ください。

 ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルによるブラームスの交響曲ツィクルスは「リューベック・フィルハーモニック・ライヴ」シリーズの一環でもあり、本アルバムはシリーズの第14巻にあたります。
 このツィクルスの特徴は、ブラームスの交響曲と、アルバムのテーマに沿った別の作曲家の作品を組み合わせ収録している点にあります。
 本アルバムのテーマは「交響的な古典主義」で、ブラームスの《交響曲第3番》に、モーツァルトの《協奏交響曲》をカップリングしています。ヴァイオリンとヴィオラのソロは、4姉妹の弦楽四重奏団、ザイラー・クァルテットでも有名なマユミ・ザイラーとナオミ・ザイラーが担当。骨太のオーケストラをバックに繰り広げられる協奏が聴きものです。

 ※録音:2012年6月
 
 


 M56954
(SACD HYBRID)
【旧譜】
\2600→\2390

ブラームスVol.4 ~ ヴィルトゥオーゾ・モダニティ
 ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98
 ツィンマーマン:トランペット協奏曲《誰も知らない私の悩み》

ロマン・ブログリ=ザッヒャー(指揮)
リューベック・フィルハーモニー管弦楽団
ラインホルト・フリードリヒ(トランペット)

 スイス出身の名指揮者ロマン・ブログリ=ザッヒャー(1966-)と、彼が音楽監督を務めたドイツの歴史あるオーケストラ、リューベック・フィル(1897年創設)による見事なブラームス・ツィクルス!
 ブログリ=ザッヒャーは2001年からハンザ都市リューベックの音楽監督に就任し、2007年から2013年まで、リューベック歌劇場の音楽監督を7年間務めた実力派の指揮者です。(ブログリ=ザッヒャーの後は沼尻竜典が、2019/2020シーズンからはシュテファン・ヴラダーが就任)歌劇場の音楽監督時代に行った《ニーベルングの指環》上演&DVD製作のプロジェクトは各界より非常に高く評価され、2012年のドイツECHO賞を受賞しました。本ツィクルスでは、ロマン派らしさを打ち出した正統派の演奏で、堂々たるブラームスを描いています。音の質感をしっかりと捉えた優秀録音にもご注目ください。

 ブログリ=ザッヒャー&リューベック・フィルによるブラームスの交響曲ツィクルスは「リューベック・フィルハーモニック・ライヴ」シリーズの一環でもあり、本アルバムはシリーズの第15巻にあたります。
 このツィクルスの特徴は、ブラームスの交響曲と、アルバムのテーマに沿った別の作曲家の作品を組み合わせ収録している点にあります。
 本アルバムのテーマは「ヴィルトゥオーゾ・モダニティ」で、ブラームスの《交響曲第4番》に、ドイツの現代音楽作曲家、B.A.ツィンマーマンのジャズとコンチェルト様式を融合させた《トランペット協奏曲》をカップリングしています。そしてトランペットは世界的名手、ラインホルト・フリードリヒ。その圧倒的なテクニックにも要注目です!

 ※録音:2012年6月
 

 
 

M56905
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2600
トゥナイト
 レナード・バーンスタイン(アンドレアス・ヒルナー編):
  ウェスト・サイド・ストーリー
 ハロルド・アーレン(セバスチャン・ポットマイヤー編):
  虹の彼方に
 フレデリック・ロー(セバスチャン・ポットマイヤー編):
  《マイ・フェア・レディ》より
 ジョージ・ガーシュウィン(ビル・ホルコム編):
  《ポーギーとベス》より
リノス・サキソフォン・カルテット

 リノス・サキソフォン・カルテットの名前のは、古代ギリシャ神話に登場する「リノス」(曲とリズムの発明者といわれている)から由来しているそうです。
 すでに30年以上もキャリアを重ねてきた彼らのアンサンブルは本当に見事なもので、その一糸乱れぬ演奏は一度聴くと耳から離れません。
 選曲もミュージーカル・ナンバーの名曲を集めたものでとても楽しい1枚になっています。

 ※録音:2003年11月18日-19日、ケルン(ドイツ)
 
 


M56951
【旧譜】
¥2600

ジャン=ピエール・ポネルの息子
 ピエール=ドミニク・ポネル(指揮)&ベラルーシ国立ミンスク・フィル
チャイコフスキー:シェイクスピアによる幻想序曲集

 幻想序曲《テンペスト》 Op.18
 幻想序曲《ロメオとジュリエット》
 幻想序曲《ハムレット》 Op.67

ピエール=ドミニク・ポネル(指揮)
ベラルーシ国立ミンスク・フィルハーモニー管弦楽団


 ジャン=ピエール・ポネルの息子、ピエール=ドミニク・ポネルの至芸!

 チャイコフスキーが敬愛してやまなかったシェイクスピアの作品を題材にした幻想序曲集。《ロメオとジュリエット》(1869)、《テンペスト》(1873)、そして《ハムレット》(1888)の順で作曲され、どの作品もチャイコフスキーならではの美しい旋律に溢れています。
 ミュンヘン出身でカラヤンに師事した、ピエール=ドミニク・ポネルはその美しい旋律を際立たせながら、バランスの良い音楽を聞かせています。

 ※録音:1993年7月、ミンスク(ベラルーシ)
 
 


M56952
【旧譜】
¥2600

チャイコフスキー:マンフレッド交響曲
 交響的バラード《地方長官》 Op.78
 マンフレッド交響曲 Op.58

ピエール=ドミニク・ポネル(指揮)
ベラルーシ国立ミンスク・フィルハーモニー管弦楽団


 モスクワ初演後チャイコフスキーによって破棄されそうになった交響的バラード《地方長官》ですが、その演奏会の主催者がパート譜を保管しており、チャイコフスキーの死後にスコアが復元されました。
 そのためこの作品は今日に伝わっています。《マンフレッド交響曲》は、イギリスの詩人バイロンの劇詩《マンフレッド》を題材にバラキエフより打診され作曲されました。
 その際、作曲に際してバラキエフから調の指定など細かい指示があったとされますが、それらの指示に影響されることなくチャイコフスキー自身の考えに基づいて作られました。
 交響曲第4番と5番の間の時期に作曲されたこともあり、チャイコフスキーの巧みな表現が随所にみられます。ピエール=ドミニク・ポネルは、《マンフレッド交響曲》に描かれている様々な場面を見事に弾き分けています。

 ※録音:1994年1月、ミンスク(ベラルーシ)
 
 


M56953
(2CD)
【旧譜】
¥4800

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
 マーラー:交響曲第10番(アダージョ)
 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 Op.47

ピエール=ドミニク・ポネル(指揮)
ベラルーシ国立ミンスク・フィルハーモニー管弦楽団


 1957年ミュンヘン出身のピエール=ドミニク・ポネルは、オペラ演出家として有名なジャン=ピエール・ポネルの息子として生まれました。
 ザルツブルクとベルリンでヘルベルト・フォン・カラヤンに師事したポネルの演奏は、旋律を美しく聞かせ、マーラーでは弦楽器を艶やかに歌わせ、ショスタコーヴィチではその多彩なオーケストレーションを見事に再現しています。

 ※録音:1994年6月、ミンスク(ベラルーシ)
 




PRIMA  CLASSIC


PRIMA008
¥2600
ふたつの世界 ~ ドビュッシー&ガーシュウィン:ピアノ作品集 アンドレイス・オソキンス(ピアノ/スタインウェイD)
 ドビュッシー:子供の領分 L.113, Ⅵ/
 ガーシュウィン:
  ソング・ブック より ドゥ・イット・アゲイン、オー・レディ・ビー・グッド、スウィート・アンド・ロウ・ダウン/
 ドビュッシー:版画 L.100 より パゴダ、グラナダの夕べ、雨の庭/
 ガーシュウィン:
  ソング・ブック より 素敵な気持ち、アイル・ビルド・ア・ステアウェイ・トゥ・パラダイス、
  誰かが私を恋している、アイ・ガット・リズム/
 ドビュッシー:西風の見たもの、亜麻色の髪の乙女/ガーシュウィン:ピアノのための7つの前奏曲/
 ドビュッシー:喜びの島 L.106、月の光 L.75/
 ガーシュウィン:
  ラプソディ・イン・ブルー(アンドレイス・オソキンス編曲によるピアノ独奏版)、
  私の彼氏(アンドレイス・オソキンス編曲による左手独奏版)

 ラトビアを代表する名手、アンドレイス・オソキンスが奏でるドビュッシー&ガーシュウィン・アルバム。
 オソキンスは、5歳でピアノを始め、14歳の若さでソロ・リサイタルを開催。これまでに第5回国際ドイツ・ピアノ賞で聴衆賞を受賞、2012年のダブリン国際ピアノ・コンクール第3位、リーズ国際ピアノ・コンクール第4位、2014年のアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクール第4位など、数々の著名なコンクールで上位入賞を果たしています。

 当アルバムでは、20世紀前半の同年代を生きた、ドビュッシー(フランス)とガーシュウィン(アメリカ)、それぞれの作風が多大な影響力を誇った作曲達の名作をカップリング。
 ドビュッシーの色彩感に溢れた作品、ガーシュウィンのジャズとクラシックの融合が生んだ作品、それぞれの魅力をオソキンスの繊細なタッチと磨き上げられた素晴らしい音楽性で描きます。
 アルバムの締めを飾る、オソキンス自身がアレンジを行った、管弦楽の厚みをピアノ独奏版に凝縮した 《ラプソディ・イン・ブルー》 、 片や、左手のみで奏でる 《私の彼氏》 の圧倒的テクニックとその表現力の広さは、ピアノ関係者だけでなく、アレンジ・ファンも唸らせること間違いないでしょう。
 
 

PRIMA009
¥2600
アルカーノ ~ フランチェスコ・パオロ・トスティ:歌曲集
 セレナータ/理想の人/魅惑/最後の歌/薔薇/さらば/
 夢/新年おめでとう/四月/神秘/プルチネッラは死んだ/
 可愛い口もと/2つの小夜想曲/白夜/子守歌/夏の月/
 悲しみ/漁夫は歌う/さようなら/朝の歌/楽譜かお金か
フランコ・ヴァッサッロ(バリトン)
ジュリオ・ザッパ(ピアノ)

 芸術歌曲からカンツォーネまで、数多くの名曲を生みだしたイタリアの作曲家、声楽教師、フランチェスコ・パオロ・トスティの歌曲集を、ミラノ出身の名バリトン、フランコ・ヴァッサッロの雄大な歌声と、ジュリオ・ザッパの熟練のピアノ伴奏で贈る1枚。

 フランコ・ヴァッサッロは、オペラ歌手の登竜門とされるAsLiCo国際声楽コンクール(1994年)で優勝。
 《シモン・ボッカネグラ》、 《アッティラ》、 《仮面舞踏会のアンバロ》、 《ドン・カルロ》、 《リゴレット》、 《マクベス》、 《ナブッコ》、 《オテロ》 などのヴェルディのオペラ作品において、バリトン歌手としてのキャリアを積み重ね、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場といった世界中のオペラハウスで公演を行っています。
 伴奏を務めるジュリオ・ザッパは、オレグ・マルシェフ、アルド・チッコリーニ、アーヴィン・ゲージのもとで研鑽を積み、ヴォーカルコーチや歌曲伴奏者として活躍。
 2013年には、「ベルカント・オペラの女王」とも称されるイタリア人ソプラノ歌手、マリエッラ・デヴィーアの伴奏でも来日しています。
 



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ALPHA



ALPHA743
¥2700→\2490
ケルンWDR交響楽団チェンバー・プレイヤーズ
マックス・ブルッフ(1838-1920):室内楽曲集

 弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op. posth. (1918)
  1. I. Andante con moto/2. II. Allegro/3. III. Andante con moto/
  4. IV. Andante con moto – Allegro ma non troppo vivace
 弦楽五重奏曲 イ短調 Op. posth. (1918)
  5. I. Allegro/6. II. Allegro molto/7. III. Adagio non troppo/8. IV. Allegro
 弦楽八重奏曲 変ロ長調 Op. posth. (1920)
  9. I. Allegro moderato/10. II. Adagio – Andante con moto di molto/11. III. Allegro molto
 ケルンWDR交響楽団チェンバー・プレイヤーズ
  イェ・ウー(第1ヴァイオリン)、クリスティアン=パウル・スヴァイアラ(ヴァイオリン 第2...1-8/第3...9-11)、
  サラ・エテレヴォリ(第2ヴァイオリン...9-11)、ジョルジェタ=イオアナ・イオルダーケ(第4ヴァイオリン...9-11)、
  トマシュ・ノイゲバウアー(ヴィオラ 第1...1-4、9-11/第2...5-8)、
  ミッシャ・ファイファー(ヴィオラ 第1...5-8、第2...1-4、9-11)、
  スザンネ・アイヒミュラー(チェロ)、ミヒャエル・ガイスマン(コントラバス...9-11)

 録音: 2020年5月...1-4、6月...5-8 ケルン・フィルハーモニー 2020年10月 WDR放送局クラウス・フォン・ビスマルク・ザール...9-11

 【ブルッフ最晩年の傑作を、生地の名手たちが好演!】
 「ヴァイオリン協奏曲第1番」「スコットランド幻想曲」「コル・ニドライ」などの名曲を残し、2020年には歿後100年を迎えたブルッフが、最晩年に書いた室内楽作品を集めたアルバム。
 ヴィオラを2本用いる弦楽五重奏曲と、亡くなる年に書かれた弦楽八重奏曲(ヴァイオリン4、ヴィオラ2、チェロ、コントラバス)を収録。
 いずれの作品も、作曲当時の他の作品に比すると古典的な構成でありながらも自由な発想が生きており、さらに随所に親しみやすい旋律がちりばめられるという、ブルッフが持つ作風が生涯ゆるぎないものであったことを明らかにしています。
 ベートーヴェン(ALPHA585)に続く、ケルンWDR交響楽団員のアンサンブルによるALPHAレーベルからのリリース第2弾で、彼らが活動するケルン出身の大作曲家の作品に共感を持って歌い上げています。
 また各メンバーの高い技術力と切れ味鋭い表現が、作品が待つ深い味わいに程よい締まりも与えています。

 
 




ARCANA



A488
(2CD)
¥4200
ベルナルディーニ指揮、ゼフィーロ・バロックO.
ヨハン・ヨーゼフ・フックス(1660-1741):歌劇《月桂樹に姿を変えたダフネ》(1714)FuxWV II.2.11 / Kv 308 全曲

 ピエトロ・パリアーティ(1665-1733)台本による宮廷音楽劇
  ディアナ...モニカ・ピッチニーニ(ソプラノ)、ダフネ...アリアーナ・ヴェンディッテッリ(ソプラノ)、
  恋の神アモーレ...ソーニャ・テドラ・チェプレアプ(ソプラノ)、アポロ...ラファエル・ペ(カウンターテナー)、
  メルクリオ...ヴァレリオ・コンタルド(テノール)
  アルフレード・ベルナルディーニ指揮、ゼフィーロ・バロック・オーケストラ(古楽器使用)
  通奏低音:ガエターノ・ナジッロ、サラ・ベンニーチ(チェロ)、ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
   パオロ・ズッケリ(コントラバス)、ミゲル・リンコン(テオルボ)、アンナ・フォンターナ(チェンバロ)

 録音: 2019年6月20-22日 ヘルムート・リスト・ハレ、グラーツ、オーストリア(シュティリアルテ音楽祭フックス・オペルンフェストにおけるライヴ収録)

 【歿後280年。大家フックスの知られざる技量をゼフィーロの妙演で堪能!】
 イタリアの大作曲家アレッサンドロ・スカルラッティと同じ頃に生まれヴィヴァルディと同じ年に亡くなった、ウィーンの巨匠J.J.フックス。
 17世紀末、いまだイタリア人優遇の機運が根強かったハプスブルク皇室で、ドイツ人ながら別格の厚遇を受け最高楽長の座に君臨できたのは、宮廷人たちを誰よりも魅了できる音楽を提供できるセンスがずばぬけていたからだった......と強く再認識させてくれる録音です。
 ハイドンやモーツァルトらも学んだ対位法理論の名著『パルナスス山への階段』の著者として言及されることも多いフックスですが、この《月桂樹に姿を変えたダフネ》はいわばヴィヴァルディの華麗とヘンデル的雄弁に加え、バッハにも通じる精緻まで兼ね備えた充実度!
 太陽神アポロの求愛をかわし、女神ディアナの掟通りに貞節を守るため月桂樹に姿を変えた水の精をめぐる伝説を、フックスはメロディアスな歌と巧みな多声書法とを的確に使いスリリングな音物語に綴ってゆきます。
 ラファエル・ペやモニカ・ピッチニーニら人気歌手を揃えたソリスト勢もさることながら、器楽パートの豪華さを見れば充実の演奏に仕上がっているのも納得。
 管楽器勢はグラッツィ兄弟のオーボエとファゴットにマルチェッロ・ガッティのトラヴェルソ、クラリネットの前身楽器でいち早くウィーン宮廷に取り入れられていたシャリュモーにロレンツォ・コッポラ......とゼフィーロならではの豪華さ。
 さらにヴィオラ・ダ・ガンバには今や大御所の風格も帯びつつあるドゥフトシュミットまでゲストで加わり、多彩な通奏低音楽器の扱いをはじめ随所での入念な解釈と奏者の妙技が生きるエキサイティングな音作りです。

 
 




B RECORDS


LBM033
(2CD)
¥4200
マルセル・ラット(1886-1943):
 喜歌劇《LE DIABLE A PARISパリの悪魔》全3幕

  【CD1】1-11. 第1幕
  【CD2】1-13. 第2幕14-17. 第3幕
マリオン・タッソー(ソプラノ)、サラ・ローラン(アルト)
ジュリー・ムセー(ソプラノ)、マテュー・デュブロカ(バリトン)
ポール=アレクサンドル・デュボワ(バリトン)
デニス・ミニャン(演者)、セリーヌ・グロサール(演者)
パリジャン・フリヴァラティ・オペラ・カンパニー
ディラン・コルレイ(指揮)

 録音 2020年12月19日 アテネ座(フランス)

 マルセル・ラットは1930年代、フランス映画音楽の分野で活躍した作曲家。
 しかし、ユダヤ系だったためナチス・ドイツがフランスに侵攻した1940年に捉えられ、アウシュヴィッツ強制収容所に収容、1943年にここで生涯を終えました。
 この《パリの悪魔》は1927年に初演された喜歌劇で、当時流行し始めたジャズの要素を取り入れ、人間の邪悪さを皮肉たっぷりに描いたラットの代表作の一つ。楽しさの中にちょっぴり悲哀を込めたナンバーが並ぶ賑やかな作品です。
 演奏は2012年に設立された「パリジャン・フリヴァラティ・オペラ・カンパニー」。
 歌、演劇、ダンスを組み合わせた19世紀から20世紀のフランス喜歌劇をレパートリーとする室内オーケストラ。
 毎シーズンの上演のために歌手、指揮者、監督、音楽学者を招き、作品を創り上げています。
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS038
(2CD)
¥4200
ヴェルサイユ王室歌劇場
アンドレ・カルディナル・デトゥーシュ(1672-1749):歌劇《セミラミス》(1718)全曲

 ピエール=シャルル・ロワ(1683-1764)台本による、序幕付き全5幕の音楽悲劇
  セミラミス...エレオノール・パンクラズィ(ソプラノ)、アメストリス...エマニュエル・ド・ネグリ(ソプラノ)、
  アルサーヌ...マティアス・ヴィダル(オートコントル)、ゾロアストル...ティボー・ド・ダマス(バリトン)、
  神官/葬儀監督役の男...ダヴィド・ヴィチャク(バリトン)、バビロニアの女/女祭司...ジュディト・ファ(ソプラノ)、
  バビロニアの男/精霊...クレマン・ドビューヴル(オートコントル)
  レゾンブル(古楽器使用)
   通奏低音:マルゴー・ブランシャール(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)、
    クレール・ゴートロ(チェロ)、ジェレミー・パパセルジオー(バスーン)、
    ヴァンサン・フリュッキガー、エティエンヌ・ガルティエ(テオルボ、バロックギター)、
    ブリス・サイー(クラヴサン〔チェンバロ〕)、
   ル・コンセール・スピリチュエル合唱団(合唱指揮: エルヴェ・ニケ)、
   シルヴァン・サルトル(指揮)、総指揮:マルゴー・ブランシャール&シルヴァン・サルトル

 録音: 2020年3月4日、ヴェルサイユ王室歌劇場

 【ロッシーニに先立つこと1世紀。フランス宮廷が夢中になった正歌劇を本場の俊才たちと!】
 かつてホグウッドがルベル『四大元素』を録音した際、同じテーマによるデトゥーシュの作品がカップリングされたことで、この作曲家の名をご存知の方も少なくないはず。
 クープランとヴィヴァルディの間くらいの生まれ年で18世紀半ばまで生き、ラモーが台頭する前から「リュリ後」のフランス音楽劇界をカンプラとともに大いに盛り上げたデトゥーシュの才覚には、21世紀に入りエルヴェ・ニケらが次々と送り出した録音で再評価の目が集まりつつあります。
 彼はリュリの影響がまだ大きかった17世紀末にルイ14世に気に入られ、ラモーがパリを席巻する前のフランス語舞台音楽に新たな活況をもたらした立役者の一人。
 1713年からパリの王室音楽アカデミー歌劇場監督、さらに大御所ド・ラランドの後任として1726年から王室音楽総監督となった彼の《セミラミス》は1718年の作で、充実した管弦楽をバックに女声・男声ともに活躍する手法で大成功を収めました。
 ロッシーニ《セミラーミデ》(1823)の原作となったヴォルテールの戯曲『セミラミス』(1746)より早い作例ですが、そのヴォルテールが『シャムのデトゥーシュ』という小説を1767年に書いている事実からも、歿後なお長く続いたデトゥーシュの名声の大きさが窺い知れます。
 古代バビロニアの女王セミラミスの悲運をめぐる二転三転の物語には、嵐の場面もあれば心揺さぶる恋の場面もあり聴きどころ満載!
 本場ヴェルサイユの王室歌劇場を舞台に、主人公アルサーヌを演じるマティアス・ヴィダルをはじめ歌手勢は実力派揃い。フランス古楽界の粋が集う俊才集団レゾンブルの拡大編成に、合唱をニケ指揮のル・コンセール・スピリチュエルが受け持つ頼もしい布陣。多くのフランス・バロック・ファンを唸らせる演奏内容です。

 
 




DACAPO


6.220627
(SACD HYBRID)
¥2600
イェスパー・コック(1967-):Choirbook
 Frank Kjorup(1969-)の詩による合唱作品集
デンマーク国立ヴォーカル・アンサンブル
フレミング・ヴィンデキルデ(指揮)
  Kapitel 1: 第1部 Birkebark 白樺の樹皮 – 4 Nocturner 4つの夜想曲(2012)
   1. I. Mælkevejens birkebark/2. II. Lukker du ojnene/3. III. Nu er det juni/4. IV. Hybenrosen
  Kapitel 2: 第2部... og her til vinter nu ...そして今は冬 (2013)
   5. I. Strande er forstenede/6. II. Barndom/7. III. Og blaesten/8. IV. Husk fugle/9. V. Vinteren, den evige
  Kapitel 3: 第3部 Epidemi af morke 闇がはびこる(2013-14)
   10. I. Naleskoven/11. II. Det siges/12. III. Kosmos, du/13. IV. Husk
  Kapitel 4: 第4部 Vingeslag af vaegge 壁のような翼 (2014-15)
   14. I. At laegge sig med oret ned/15. II. Maelkevejen/16. III. Endnu en nat i verden
  Kapitel 5: 第5部 Fem somre 5つの夏 (2015)
   17. I. Himlens hinde/18. II. Digtet om Rusland/19. III. Solens helnode/20. IV. Som sagt/21. V. Slutaugust
  Kapitel 6: 第6部 Galakseflager 銀河の切片 (2015, rev. 2018)
   22. I. Galaksens sommerfugle/23. II. Nu falder galaksen/24. III. Ligesom en tallerken/25. IV. Universet skaelver
  Kapitel 7: 第7部 Imellem to blikke 2つの視線の間に (2016, rev. 2018)
   26. I. Verden hvor den gynger nar du gar/27. II. Og natten tager notater til din dag/
   28. III. Under aftenens loft/29. IV. Vild erindring/30. V. Og/31. VI. Over
  
 ※世界初録音

 録音 2019年2月27-28日、3月27-29日 Recorded at Studio 2, DR Koncerthuset

 デンマークの現代作曲家イェスパー・コックのアカペラ合唱作品集「Choirbook」。
 これはコックと同年代の詩人フランク・ジョルブのテキストを用いた7つの章で構成されており、自然についての瞑想を湛えた、親しみやすいハーモニーによる抒情的な組曲です。
 コックは40代半ばまでは交響的作品を主として作曲していましたが、2012年に突如方向転換を図り、声楽曲を手掛けるとともに、それまでのような複雑な作品ではなく、調性を持ったシンプルな旋律を好むようになりました。
 この「Choirbook」はその路線を代表する作品であり、透明感を持った美しい音楽は現代を生きる人々にも共感を持って迎えられることでしょう。清冽なハーモニーを高音質でお楽しみいただけます。

 
 




DYNAMIC

CDS-7857
¥2400
イルマ・ピアノ・ソングズ River・Rain・Spring・Love
 イルマ(1978-)
  1. River Flows in You/2. Kiss The Rain/3. Wait There/
  4. Mika's Song/5. 27 May/6. Day After/7. Spring Waltz/
  8. One Day I Will/9. Lord... Hold My Hand/10. I/
  11. Do You?/12. Falling In Love/13. Indigo/
  14. Love Me/15. Fairy Tale/16. Spring Rain/
  17. When The Love Falls/18. Chaconne/19. Stay in Memory
ジャコモ・シナルド(ピアノ)

 録音 2020年8月4日 GMスタジオ、モディカ(イタリア)

 【人気ドラマ『冬のソナタ』の挿入歌としても知られる「When The Love Falls」も収録。イルマの魅力をジャコモ・シナルドが伝えます!】
 大韓民国に育ち、10歳で渡英。名門パーセル・スクールに留学し、キングス・カレッジ・ロンドンを卒業した作曲家・ピアニストYIRUMA(イルマ)。
 2001年にファースト・アルバム、2002年にセカンド・アルバムを発表。「When The Love Falls」が人気韓国ドラマ『冬のソナタ』の挿入歌となったことで、一躍注目を浴びた彼の作品は、何億ものアルバム販売履歴と、200億以上ものストリーミング再生回数を記録しており、世界中で「YIRUMA現象」を巻き起こしています。
 音楽プロデューサー、シンガーソングライターとしての活動も知られていますが、彼が最も力を入れているのはピアノ・ソロ。
 彼の書く曲には韓国の伝統音楽と、中国、日本の影響が加味されているといいますが、その美しい曲はジャンルで括ることは難しく、音楽自体がYIRUMAそのものを現しているといっても過言ではありません。

 このアルバムは、イタリアのピアニスト、ジャコモ・シナルドがイルマのさまざまなアルバムやサウンド・トラックからの作品をセレクト。
 この中には世界的なヒットである「River Flows in You」や「When The Love Falls」も含まれており、心に寄り添う優しく穏やかな旋律を存分に味わうことができます。

 
 
 
CDS-7885
¥2400
エライアス・パリシュ・アルヴァーズ(1808-1849):
 ハープのための作品集

  1-7.ベッリーニの歌劇《ノルマ》の名アリアによる
   ハープのための序奏と変奏曲 Op. 36(1838)
  8. ベッリーニの《カプレーティとモンテッキ》と
   ロッシーニの《セミラーミデ》による大幻想曲(遺作1878年発見)
  9-17. ベッリーニの《夢遊病の女》の思い出 Op. 46(1840)
  18-21. 大幻想曲 Op. 35-タールベルクに献呈
パオラ・ペルッチ(ハープ)

 録音 2020年2月6-8日、8月26日 RSI、Studio2、ルガーノ(イタリア)

 イングランド出身のエライアス・パリシュ・アルヴァーズ。父親から音楽の手ほどきを受けた彼は、1820年にロンドンに移り、名ハープ奏者ニコラ=シャルル・ボクサから教えを受けました。
 その後、フィレンツェに1年間留学し作曲を学び、ロンドンに戻った彼は、1930年からヨーロッパ各国に演奏旅行へ出かけます。
 1833年にはジギスムント・タールベルクとカール・ツェルニーに会い、ツェルニーとは1836年から42年にかけて定期的な演奏旅行を行うほど気があったようです。
 また彼の演奏はメンデルスゾーンとベルリオーズから大絶賛されたことでも知られています。
 このアルバムに収録されているのは、当時流行していたオペラの旋律を用いた幻想曲で、ここではベッリーニの旋律を用いた作品が中心に選ばれています。
 ハープ演奏における当時の革命的ともいえる超絶技巧が反映された華麗な作品を演奏するのははボローニャ音楽院で教鞭を執る名手パオラ・ペルッチです。

 
 



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GRAMOLA



GRAM99225
(SACD HYBRID)
¥2600→\2390
演奏者もすごい!
 イルンベルガー、ゲリンガス、モーザー
It's a Girl! 女性作曲家たちのピアノ三重奏曲

 1-4. ルイーズ・ファランク(1804-1875):
  三重奏曲 ホ短調 Op. 45 - フルート、チェロ、ピアノのために
 5-6. メラニー・ボニ(1858-1937):Soir – Matin 夕暮れと朝 - ピアノ三重奏曲
 7-9. エイミー・ビーチ(1867-1944):ピアノ三重奏曲 イ短調 Op. 150
 10. ソフィー=エックハルト=グラマッテ(1899-1974):音楽の小品 - Moderato
 11-13. ジュリア・フランシス・スミス(1905-1989):トリオ・コーンウォール
トーマス・アルベルトゥス・イルンベルガー(ヴァイオリン)
ダヴィッド・ゲリンガス(チェロ)
バルバラ・モーザー(ピアノ)

 録音 2019年12月14-19日 モーツァルト・ザール、ザルツブルク(オーストリア)

 【注目高まる女性作曲家たちのピアノ三重奏曲集】
 19世紀から20世紀に活躍した5人の女性作曲家によるピアノ三重奏曲を集めた1枚。
 パリ音楽院で女性として初めて教授職に就任したことで知られるファランクの作品は、古典派の伝統を受け継いだ端正な味わい。
 後期ロマン派の時代から近代までを生き抜いたボニの「夕暮れと朝」は一日のさまざまな気分が反映された洒脱な曲。
 そしてフランスのモダニズムとアメリカの民族要素を巧みに融合したビーチ、リズミカルな要素と独創的な旋律が印象的なエックハルト=グラマッテの「音楽の小品」、アメリカの近代作曲家ジュリア・スミスの「トリオ・コーンウォール」はジャズや民謡の要素と印象派の響きが組み合わされたユニークなもの。
 これらの興味深い作品をイルンベルガー、ゲリンガス、モーザーの3人が渾身の演奏で聴かせます。

 
 
 
GRAM98018
¥2600
エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959):エレキギター編曲による作品集
 1. トリストローザ
 5つの前奏曲(抜粋)
  2. 第1番: ホ短調/3. 第2番: ホ長調/4. 第3番: イ短調/
  5. 第4番: ホ短調/6. 第5番: ニ長調
 ブラジル民謡組曲(抜粋)
  7. I. マズルカ・ショーロ/8. II. スコットランド風ショーロ/
  9. III. ヴァルサ風ショーロ/10. IV. ガヴォット・ショーロ
 11. ショーロ第1番
 12. ブラジル風バッハ第5番 - 第1楽章 アリア:カンティレーナ
ギュンター・ヘルビッヒ(エレキギター/編曲)
アルダ・レセンデ(歌)...12

 録音 2019年1月/2月 Music Production Company in Hataitai,Wellington(ニュージーランド)

 【エレキギターでヴィラ=ロボスを弾く】
 ブラジル独自の音楽に、ヨーロッパ伝統のクラシックの技法を融合させた一連の作品で知られるヴィラ=ロボス。
 ニュージーランドを拠点に活躍するドイツ系ブラジル人ギタリスト、ギュンター・ヘルビッヒは、ヴィラ=ロボスのギター曲をエレキギターで演奏するという画期的な挑戦を試みました。
 クラシックギターとは異なる開放的で広がりのあるサウンドは、ヴィラ=ロボスが目指したであろう「新しい音」を具現化し、聴き手にも新たな喜びを与えています。
 最後に置かれた「ブラジル風バッハ第5番」では、サンバ歌手のアルダ・レゼンデを起用。通常よりも1オクターヴ低い音で歌う彼女の歌は強い印象を残します。
 




STEINWAY&SONS



STNS-30181
(2CD)
¥3700
アイルブ・マクドナー(チェロ)
 ピアノはオコーナー
ベートーヴェン(1770-1827):
 チェロ・ソナタ全集

  【CD1】
   1-2. チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 Op. 5 No. 1
   3-4. チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op. 5 No. 2
  【CD2】
   1-3. チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op. 69
   4-5. チェロ・ソナタ第4番 ハ長調 Op. 102 No. 1
   6-8. チェロ・ソナタ第5番 ニ長調 Op. 102 No. 2
アイルブ・マクドナー(チェロ)
ジョン・オコーナー(ピアノ)

 録音 2020年8月2-6日 St. Peter's Church、Drogheda(UK)

 2020年のベートーヴェン生誕250年を記念して録音された「チェロ・ソナタ全集」。
 チェロを演奏するのはアイルランド出身の新進気鋭の奏者アイルブ・マクドナーで、ピアノはベートーヴェンとハイドンのオーソリティとして知られるジョン・オコーナー。
 マクドナーはダブリンで開催されたデビュー演奏会でもオコーナーとともにベートーヴェンのソナタ第3番を演奏。これは、アイルランドの「The IrishTimes」で"30年以上にわたって聞いてきたベートーヴェンのチェロ・ソナタの中でもマクドナーの演奏は最も音楽的で満足のいくものだった"と大絶賛された他、ワシントンポスト紙でも高く評価されました。
 今回、2020年に同じ顔触れでセッション録音が行われたこの全曲アルバムでも、二人は素晴らしいベートーヴェンを披露しています。

 【アイルブ・マクドナー】
  アイルランド出身の女性チェリスト&作曲家。ロイヤル・アイリッシュ音楽アカデミーとニューヨークのイーストマン音楽学校を卒業。
  ピアニストの姉妹オーラと「マクドナー・シスターズ」を結成した他、アイルランドの室内楽グループ「Ficino Ensemble」、アイルランドの伝統音楽グループ「Trio Elatha」に所属し、多彩な活動を行っています。
  作曲家としては2冊のピアノ曲集を出版するなどこちらも注目されています。

 
 
 

STNS-30177
(CD+DVD)
¥2700
Beethoven 4 Kids ベートーヴェン・フォー・キッズ Vol. 2 アンディ・ランジェル(ピアノ)
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  11のバガテル Op. 119より
   1. 第9番 イ短調/2. 第10番 イ長調/3. 第4番 イ長調
  4. ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調「田園」Op. 28 - 第3楽章: Scherzo: Allegro vivace
  5. 6つのバガテル Op. 126 - 第5番 ト長調
  6. 11のバガテル Op. 119 - 第5番 ハ短調
  7. ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 Op. 31 No. 3 - 第2楽章: Scherzo: Allegretto vivace
  8. ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」 Op. 27 No. 2 - 第1楽章: Adagio sostenuto
  9. ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 Op. 10 No. 3 - 第3楽章: Menuetto: Allegro
  10. 6つのバガテル Op. 126 - 第2番 ト短調
  11. 創作主題による6つの変奏曲 ヘ長調 Op.34 - 主題: Adagio
  12. ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 Op. 78 - 第2楽章: Allegro vivace

 【付属DVD】
  What Sal Heard(子供向け英語アニメ)

 録音年 不明

 世界的ピアノメーカーが本気で取り組む、アンディ・ランジェルによる子供向けのピアノ・アルバム・シリーズ。
 ベートーヴェンの第2集は、第1集と同じくバガテル(ちょっとしたものの意味)を中心に集めた1枚。
 バガテルとはいえ、ベートーヴェンの晩年の作品だけに充実した筆致を持つ完成度の高い局が並びます。
 また有名なソナタからの楽章も並べられており、今作も単なる子供向けとは侮れない見事な1枚です。
 前作と同じく、子供向け英語アニメ「What Sal Heard」も同梱されており、ここでは想像力にあふれた活発な男の子"サルヴァトーレ・ピコ"の冒険をお楽しみいただけます。
 



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TACET

258
(2CD)
¥2700→\2490
ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン) /バッハ:6つのヴァイオリン・ソナタ
 バッハ:「6つのヴァイオリン・ソナタ」BWV.1014-19
  CD.1 (38分31秒)
   1.ロ短調 BWV.1014, 2.イ長調 BWV.1015, 3.ホ長調 BWV.1016
  CD.2 (44分49秒)
   4.ハ短調 BWV.1017, 5.ヘ短調 BWV.1018, 6.ト長調 BWV.1019
ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)
ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)

 2018年11月,2019年2月 ベルリン、ダーレムのイエス・キリスト教会での録音

 ウィーン・フィルや読売日本交響楽団のコンサート・マスターとして知られ演奏ボランティア活動を通して日本でも広くファンを持つ1966年生まれの名ヴァイオリニスト、ダニエル・ゲーデによるバッハ。
 伸びやかで豊かな音色が特色のゲーデによる美しいバッハがお楽しみ頂けます。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SPECTRUM SOUND



CDSMBA 078
¥2700→\2490
ハイティンクがフランス国立管、
 シベリウスの交響曲第2番とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番!

  (1)シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 Op.43
    【I.9'42 +II.12'58+III.5'43+IV.13'02=41'36】
  (2)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
    【I.18'33+II.6'32+III.6'31=31'36】
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
フランス国立管弦楽団
(2)モニク・ド・ラ・ブルショルリ(ピアノ)

 ハイティンクがフランツ国立管を振った1961年12月ライヴ!シベリウスの交響曲第2番とブルショルリをソリストに迎えたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番!

 ライヴ録音:(1)1961年12月12日、(2)1961年12月18日/シャンゼリゼ劇場(パリ)/ステレオ、73'12、輸入盤・日本語帯・解説付【解説:平林直哉】
 音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。
 当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)が保有する音源からの正規初出音源で、ベルナルト・ハイティンクがフランス国立管弦楽団を振った1961年12 月、シャンゼリゼ劇場におけるライヴからシベリウスの交響曲第2番とモニク・ド・ラ・ブルショルリをソリストに迎えたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番です!
 ハイティンクがコンセルトヘボウの常任指揮者に就任した直後32歳という若さでありながら、すでに職人気質の丁寧な音楽づくりが魅力。ここに聴くシベリウスでも非常にふくよかな響きを追求し、その才能にはただ驚かされるばかりです。
 またブルショルリの弾くチャイコフスキーも絶品の一言。美しいタッチでクリスタルに輝く旋律とチャイコフスキーらしい力強さを携えたこの演奏はライヴならではといえ、またソリストの意思を引き出すことでも才能をみせたハイティンクのサポート無くしては聴けない演奏です。
 2019年に指揮者、音楽活動から引退した巨匠ハイティンクの60年前の演奏をご堪能ください。
  平林直哉氏の日本語解説書付。
 


<メジャー・レーベル>

DG



4860788
\2300
《キム・ボムソリ~Violin on Stage》
 1) ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ Op.4(J.コルノヴィチによる管弦楽編)、
 2) チャイコフスキー:パ・ド・ドゥ(バレエ『くるみ割り人形』Op.71より)
  (M.ロトよるヴァイオリンと管弦楽編)、
 3) ワックスマン:カルメン幻想曲、
 4) グルック:精霊の踊り(歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より)
  (M.ロトによるヴァイオリンと管弦楽編)、
 5) マスネ:タイスの瞑想曲、
 6) サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソOp.28、
 7) サン=サーンス:あなたの声に私の心は開く(歌劇『サムソンとデリラ』Op.47より)
  (M.ロトによるヴァイオリンと管弦楽編)、
 8) ヴィエニャフスキ:伝説曲 Op.17、
 9) ヴィエニャフスキ:グノーの『ファウスト』の主題による幻想曲 Op.20
キム・ボムソリ(ヴァイオリン)、
ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)
NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団

 韓国のスーパースター・ヴァイオリニストのソロ・デビュー・アルバム


 韓国生まれ、31歳のヴァイオリニスト、キム・ボムソリは自国のスーパースター。
 『Violin on Stage』はオペラやバレエからの極上の名曲を収録したソロ・デビュー・アルバムです。ミハウ・ロトが新たに編曲した3曲のユニークなレパートリーも注目です。
 録音は昨年12月、ヴロツワフの国立音楽フォーラムで、NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団と音楽監督のジャンカルロ・ゲレーロとともに行われました。
 アルバムからはボムソリがポーランド、そしてその音楽、音楽家たちと密接な結びつきを感じていることがよくわかります。
 ボムソリはARDミュンヘン、エリザベート、シベリウス、チャイコフスキー、ヴィエニャフスキなど数々の国際コンクールで受賞。そして2018年に韓国文化スポーツ観光省が開催した若手芸術家賞、2019年に韓国音楽協会主催の若手芸術家賞を受賞しています。
 2021年にはラインガウ音楽祭、夏のグシュタード・メニューイン・フェスティバルの参加が予定されています。

  【録音】2020年12月、ポーランド、ヴロツワフ、国立音楽フォーラム
  
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4839971
(3CD)
\5600→\5190
これが21世紀の定番になる
 クリスチャン・ツィメルマン
  ラトル&ロンドン響
  ベートーヴェン: ピアノ協奏曲全集

 ベートーヴェン(1770-1827):
  ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15
  ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
  ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37
  ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
  ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 《皇帝》
クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ)
サー・サイモン・ラトル指揮
ロンドン交響楽団

4839975
(5LP)
\11700

 約30年振りの再録音! 最高峰の共演による理想的なベートーヴェン演奏がここに。

 ツィメルマンが2020年のベートーヴェン生誕250年にベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を、約30年ぶりに再録音!
 旧録音は巨匠レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルとの共演で、第1番と第2番の録音を残してバーンスタインが亡くなったため、この2曲はツィメルマン自身が指揮を兼ねて全集を完成、数多の録音の中でも高い評価と人気を獲得しています。
 今回の新録音は、サー・サイモン・ラトル指揮ロンドン交響楽団との共演で、円熟を増したツィメルマンとラトルの組み合わせに期待も高まります。
 
 CDはデジパック仕様
 
 録音:2020年12月 ロンドン
 
  
 




<映像>

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ACCENTUS MUSIC(映像)



ACC 10510BD
(Blu-ray)
¥4700→\4390
チューリッヒ歌劇場
 ルイージ指揮ホモキ演出

  クリスティアン・ゲルハーヘル

 ヴェルディ:歌劇≪シモン・ボッカネグラ≫

クリスティアン・ゲルハーヘル
 (シモン・ボッカネグラ/バリトン)
ジェニファー・ラウリー(アメーリア/ ソプラノ)
クリフトフ・フィシェサー(フィエスコ/バス)
オタール・ジョージキヤ(ガブリエーレ/テノール)
ニコラス・ブラウンリー(パオロ/バリトン)
レント・マイケル・スミス(ピエトロ/バス)
シエナ・リヒト・ミラー(アメリアの小間使い)
サヴェリー・アンドレーエフ(射手隊長)
ファビオ・ルイージ(指揮)
フィルハーモニア・チューリッヒ
チューリッヒ歌劇場合唱団
 (合唱指揮:ヤンコ・カステリッチ)

KKC 9682
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5238
ACC 20510DVD
(DVD)
¥3200→\2990
KKC 9683
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4191

 コロナ禍で上演されたルイージ指揮ホモキ演出の《シモン・ボッカネグラ》、ゲルハーヘルが初のタイトル・ロールに挑む

 演出:アンドレアス・ホモキ/舞台&衣装:クリスティアン・シュミット/
 照明:フランク・エヴィン/ドラマトゥルギー:ファビオ・ディーチェ
 チューリッヒ歌劇場
 収録:2020年12月、チューリヒ歌劇場(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9,Full HD、音声:PCM ステレオ、DTS HD MA、リージョン:All BD25、字幕:独英仏伊日韓、142'13
 (DVD)画面:16:9,NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、DD5.1、リージョン:All DVD9、字幕:独英仏伊日韓、142'13

 2020年12月にファビオ・ルイージ指揮、アンドレアス・ホモキ新演出のヴェルディの歌劇≪シモン・ボッカネグラ≫がチューリヒ歌劇場で上演されました。
 コロナ禍でのオペラ上演とあって、50人の聴衆、オーケストラは1Km離れたクロイツプラッツのリハーサル・ルームからのリモート上演となりましたが、映像からはそのような障壁は感じさせない生々しい見事な演奏です。
 ≪シモン・ボッカネグラ≫は、ヴェルディが43歳のときに書いた20番目のオペラ。14世紀のジェノヴァに実在したシモン・ボッカネグラを主人公とし、政治的な背景や人間関係が複雑に入り組んだ人間ドラマ。
 さらには、男声低音3人とテノールとソプラノの5人の実力者の歌手を揃えなければならないことから、難易度の高い作品と知られます。
 今回は、現代屈指のリート歌手クリスティアン・ゲルハーヘルの当演目での初タイトルロールにも注目です。
 ルイージは、2022年9月よりNHK交響楽団首席指揮者に就任することが決まっており、現代を代表する指揮者のオペラ観、音楽観を知る上でも注目の上演です。

 
 















5/18(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ANIMAL MUSIC


ANI 093
¥2700
『ソングス・フォー・オーケストラ』
 (1)LOVEBIRD(カレル・ルージチュカ作曲)
 (2)HIDDEN SONGS SUITE: MIRACULUM(トマーシュ・スィーコラ作曲)
 (3)HIDDEN SONGS SUITE: OGDEN POINT(トマーシュ・スィーコラ作曲)
 (4)HIDDEN SONGS SUITE: LABYRINTH(トマーシュ・スィーコラ作曲)
 (5)HIDDEN SONGS SUITE: PAVANE(トマーシュ・スィーコラ作曲)
 (6)HIDDEN SONGS SUITE: IN MEMORY OF TIME(トマーシュ・スィーコラ作曲)
 (7)GRACE AND GRATITUDE SUITE
  ( カレル・ルージチュカJr.作曲、カレル・ルージチュカ編曲)
 (8)Celebration Blues(カレル・ルージチュカ作曲)
トマーシュ・スィーコラ(ピアノ)
ダヴィト・ファーレク(サクソフォン)
トマーシュ・リシュカ(アコースティック・ベース)
ロマン・ヴィーチャ(ドラム)
プラハ放送交響楽団
シュチェパーンカ・バルカロヴァー(指揮)

 ジャズ・ピアニスト、トマーシュ・スィーコラがプラハ放送響と共演!師ルージチュカを偲ぶコンサートからのライヴ録音。

 73'26

 ジャズ・ピアニストのトマーシュ・スィーコラが、今は亡きチェコ、ジャズ界の重鎮カレル・ルージチュカ(ルジッカ)(1940-2016)を偲んで開いたコンサートを収録したアルバム『SONGS FOR ORCHESTRA』をリリース。
 共演はなんとプラハ放送交響楽団です!
 当団はオーケストラをバックにジャズとクラシックを融合させたユニークなコンサート・シリーズ "New Horizons "を開催しており、今回のアルバムもその一環として制作されました。
 このアルバムではスィーコラのほかにダヴィト・ファーレク、トマーシュ・リシュカ、ロマン・ヴィーチャのソリストが参加しています。

 「HIDDEN SONGS SUITE」はスィーコラのオリジナル作品。対照的なテンポの5つの楽章で構成された当作品はソリストによる即興のパッセージが最大の魅力。「さまざまな歌の形」を描き出します。
 師を思い全身全霊で演奏したスィーコラ渾身作。

 
 




CLAVES



50 3017
¥2800
フランク・マルタンの
 ヴァイオリン協奏曲と管弦楽のためのスケッチ!

  フランク・マルタン(1890-1974):
   (1)ヴァイオリン協奏曲(1950-51)
   (2)管弦楽のためのスケッチ(1920)
(1)スヴェトリン・ルセフ
 (ヴァイオリン/
  ストラディヴァリウス1710年製
   「カンポセリーチェ」)
アリー・ファン・ベーク(指揮)
ジュネーヴ室内管弦楽団

 独自の響きを追求。フランク・マルタンの豊かな響きを堪能できるヴァイオリン協奏曲と管弦楽のためのスケッチ!スヴェトリン・ルセフの独奏にも注目!

 録音:2020年1月/エルネスト・アンセルメ・スタジオ(ジュネーヴ)/DDD、ディジパック仕様、46'00

 スイスを代表する作曲家フランク・マルタン(1890-1974)はチューリヒ、ローマ、パリで学び、セザール・フランクや印象派の影響を受けたのち、現代的響きの中にも抒情性をもった独自の作風を作り上げました。

 マルタンの特徴といえばオーケストラ作品でも室内楽的なアンサンブルが随所に現れ、フルートやピアノを多用すること。ここに収録したヴァイオリン協奏曲、管弦楽のためのスケッチでもその特徴があらわれ、豊かな響きと色彩豊かな管弦楽を楽しめます。

 ヴァイオリン独奏のスヴェトリン・ルセフは1976年ブルガリア生まれ。パリ国立高等音楽院及びパリ・エコール・ノルマルでジェラール・プーレ、ドゥヴィ・エルリー、ジャン= ジャック・カントロフなどに師事。
 第1回仙台国際音楽コンクール(2001年)に優勝し、日本でも人気のヴァイオリニストとして活躍しております。
 録音では師カントロフの指揮のもと収録したラロのスペイン交響曲(ARC-16006)をリリースしており、ストラディヴァリウス1710年製「カンポセリーチェ」で美音を奏でております。

 
 




FIRST HAND RECORDS


FHR 110
¥2200
バッハを得意とするパパステファノウがゴルトベルクを録音
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
アレクサンドラ・パパステファノウ(ピアノ)

 録音:2020年5月12・21日/アテネ、ディミトリ・ミトロプーロス・ホール/24bit/44.1kHz、hi-resolution recording& mastering、79'29''

 ジェルジ・シェボックやアルフレート・ブレンデルにもレッスンを受けたことのあるギリシャ生まれのピアニスト、アレクサンドラ・パパステファノウによるゴルトベルク変奏曲。
 彼女はバッハ作品を重要なレパートリーとしており、このゴルトベルクも折に触れて演奏会で披露してきた楽曲です。
 グランドピアノのソノリティを活かしつつ、独特の「くずし」を用いて奏でられるこのピアニストならではのバッハをお聴きください。
 




MDG



MDG 91222116
(SACD HYBRID)
¥2500
メンデルスゾーン・プロジェクト VOL.2
 シンフォニア第4番ハ短調
 シンフォニア第5番変ロ長調
 シンフォニア第6番変ホ長調
 ヴァイオリン協奏曲ニ短調*
ドグマ室内オーケストラ
ミハイル・グレヴィチ(指揮)
ヴィヴィアン・ハーグナー(ヴァイオリン)*

 ドグマ室内オーケストラによるメンデルスゾーン・プロジェクト第2弾、ヴィヴィアン・ハーグナーによるメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ニ短調も収録

 録音:2020年11月11-14日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス/Stereo/5.1/2+2+2、53'58、輸入盤・日本語帯付

 メンデルスゾーンは、12歳から14歳にかけて弦楽のためのシンフォニアを12曲作曲しています。
 ドグマ室内オーケストラは、同時期に書かれた5つの協奏曲を含めたメンデルスゾーンのシリーズをリリース。
 第1弾(MDG-91221936)に続く本作は、シンフォニア第4~6番に加えて、ソリストにヴィヴィアン・ハーグナーを迎えて録音されたヴァイオリン協奏曲ニ短調を収録しています。
 有名なホ短調の協奏曲よりも前に作曲された作品で、ヴァイオリンを習っていた少し年長の友人エドゥアルト・リーツの影響が聴き取れます。
 この作品は長らく忘れ去られていましたが、1951年にメニューインが発見して以来、現代でも演奏されるようになりました。
 ヴィヴィアン・ハーグナーのヴァイオリンは、生き生きとした楽想を、朗々と歌い上げ高揚感のある演奏を披露しています。
 
 

MDG 92522146
(SACD HYBRID)
¥2500
自然をめぐる対話~日本―ドイツ アンサンブル・ホリゾンテ
ミリャム・シュレーダー( ハープ)
 細川俊夫(1955-):河のほとり(ハープ・ソロ)(1982)
 イェルク= ペーター・ミットマン(1962-):青の向こう側(Jenseits der Blaue)
  (フルート、クラリネット、ハープ、パーカッション、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)(2013)
 岸野末利加(1971-):ラメント(ヴァイオリンとヴィオラ)(2014)
 武満徹(1930-96):声(ヴォイス)(フルート・ソロ)(1971)
 岸野末利加:生命の水II(フルート、クラリネット、パーカッション、ヴィオラ、チェロ)(2010)
 伊藤美由紀(1968-):月の満ち欠け(Lunar Phases)(フルート、ヴィオラ、ハープ)(2006)
 ウルリヒ・アレクサンダー・クレッパイン(1979-):Windinnres – Wucherungen
  (フルート、クラリネット、ファゴット、ホルン、弦楽四重奏)(2016)

 日本とドイツの自然界に触発された作品を収録

 録音:2020年10月19日、11月30日、12月1日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス/Stereo/5.1/2+2+2、70'52、輸入盤・日本語帯付

 1990年デトモルトで、指揮者、作曲家、さらにオーボエ奏者としても活動してるイェルク= ペーター・ミットマンによって結成された現代音楽のアンサンブル・ホリゾンテ。
 MDGレーベル初登場アルバムは、8人のソリストによる日本とドイツの「自然をめぐる対話」をテーマにし、ドイツ・ロマン派の自然詩や日本の水墨画を彷彿とさせる作品を収録しています。

 細川俊夫のハープ・ソロのための「河のほとり」は、ヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」に出てくる川の音を聞くことで悟りを開くというエピソードを引用。
 イェルク=ペーター・ミットマンの「青の向こう側」は、松尾芭蕉にも勝るとも劣らない音詩。自然と美が織り成す作品を書く岸野末利加。「ラメント」は、2011年東日本大震災で福島を襲った津波と原発事故を振り返る作品で、相馬民謡「相馬流れ山」をモチーフにしています。
 そして2010年に発表された「生命の水II」は、アンサンブル・ホリゾンテ委嘱作品。フルート奏者が肉声を発する武満徹の「声」。
 そして多種多様な楽器を用いた作品を書く伊藤美由紀の「月の満ち欠け」。楽器編成はフルート、ハープ、ヴィオラのトリオでドビュッシーの影響が感じられます。
 最後には自然界の音を作品に反映させるドイツの作曲家ウルリヒ・アレクサンダー・クレッパイン。
 ここに収録されている「Windinnres – Wucherungen」は、リルケの詩に着想を得たという作品で、森の中に吹く草木を揺らす風を連想させます。
 
 


MDG 94821996
(SACD HYBRID)
¥2500
エヴァルト・シュトラッサー(1867-1933):室内楽作品集
 クラリネット五重奏曲Op.34 ト長調(1915)
 クラリネット・ソナタ Op.58 ホ長調(1932)
 管楽五重奏曲
  (フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット) Op.9bト長調(1903)
ベロリーナ・アンサンブル

 ベロリーナ・アンサンブルにより再提示、忘れられた作曲家エヴァルト・シュトラッサー

 録音:2020年6月22-24日、9月19,20日、25,26日、マリエンミュンスター修道院コンツェルトハウス/Stereo/5.1/2+2+2、77'11、輸入盤・日本語帯付

 ドイツ、ケルン近郊のブルシャイトで生まれたエヴァルト・シュトラッサー。現在では完全に忘れられた作曲となっていますが、当時は、フルトヴェングラー、アーベントロート、メンゲルベルク、ニキシュ、プフィッツナーらが彼の作品を取り上げ、ピアニストのエリー・ナイもコンサート・プログラムに入れるなど、高く評価されていました。
 作品は広く認められていましたが、彼自身は政治的意図は作品には込めていませんでしたが、周囲が疑心し、さらには彼は人前に出ることを好む性格ではなかったために、次第に演奏されなくなりました。
 今回、ベロリーナ・アンサンブルがシュトラッサーの作品を再び取り上げることによって、再評価されることでしょう。
 




SUPRAPHON



SU 4294
¥2700
カレル・フサの代表作3篇!
 カレル・フサ(1921-2016):
  (1)交響曲第2番「リフレクションズ」(1983)
  (2)3枚のフレスコ画(1946-47)
  (3)「プラハ1968年のための音楽」(1969)
トマーシュ・ブラウネル(指揮)
プラハ交響楽団

 生誕100周年、歿後5周年オネゲル、N.ブーランジェに師事したチェコ生まれでアメリカに帰化したカレル・フサの代表作3篇!

 録音:2020年11月26&27日、2020年12月15&16日、2021年1月20-22日/スメタナホール(プラハ市民会館)/DDD

 プラハに生まれ、アメリカに帰化した作曲家カレル・フサ(1921-2016)は今年(2021年)に生誕100周年、歿後5周年を迎えました。
 これを記念して録音されたのが当盤で、交響曲第2番「リフレクションズ」、「3枚のフレスコ画」、「プラハ1968年のための音楽」の3篇を収録。フサが遠い故郷に心を寄せる姿を描いた作品は実に感動的です。

 フサはパリでオネゲル、N.ブーランジェに作曲を、クリュイタンスに指揮をそれぞれ師事。1959年以降はアメリカ国籍取得し、作曲家と指揮者の双方で活躍しました。
 「プラハ1968年のための音楽」の原曲は吹奏楽曲ですが、ジョージ・セルが管弦楽化を作曲者自身に依頼した作品。フサの出世作として知られ、現在最も演奏される作品です。
 トマーシュ・ブラウネル率いるプラハ交響楽団が実に情熱的な演奏を展開します。
 




ANALEKTA


AN28919
¥2600
ニュー・バロック・セッションズ リュック・ボーセジュール(ピアノ)
 アルマン=ルイ・クープラン(1727-1789):La Cheron 変ロ長調
 フランソワ・クープラン(1668-1733):さまよう亡霊たち ハ短調、ティク・トク・ショク ヘ長調
 J.S.バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調 BWV 1056 よりラルゴ、フランス組曲第5番 ト長調 BWV 816
 クロード・バルバトル(1727-1799): ラ・リュジャック ヘ長調
 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ ニ短調 K.9、ソナタ ロ短調 K.87
 J.S.バッハ:シンフォニア第5番 変ホ長調 BWV 791
 ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):パッサカリア(組曲《ウラニア》 ニ短調より)
 ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621):変奏曲《我が青春は既に過ぎ去り》ニ短調 SwWV 324
 ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667):《わが身に来たるべき死への瞑想》(組曲 ニ短調 FbWV 620 より)

 リュック・ボーセジュールがピアノを弾く!『バロック・セッションズ』第2弾が登場!

 ☆カナダ古楽界を代表するチェンバリスト、オルガニストであるリュック・ボーセジュールによるピアノによるバロック作品集第2弾!
 ☆リュック・ボーセジュール自身による考え抜かれたプログラミングにも注目です!

 カナダのピリオド・アンサンブル、クラヴサン・アン・コンセールの創設者兼音楽監督であり、同国の古楽界を代表するチェンバリスト、オルガニストとして知られるリュック・ボーセジュール。
 コロナ禍により相次いでキャンセルとなってしまった演奏会の代わりに、バロック音楽をチェンバロやオルガンではなく、ピアノで演奏するという「バロック・セッション」の2回目の企画が立ち上がりました。

 今回の選曲は、リュック・ボーセジュール自身が好んでいる作品を選んだもので、「チェンバロを主体に作曲されたものですが、ピアノで演奏することにも適した作品を選んびました」と語っています。
 J.S.バッハの《フランス組曲第5番》を中心として、数々の作曲家の作品が選ばれていますが、チェンバロで演奏されているかのようなリズミカルな要素と、ピアノによって与えられる音色の深さが相乗効果となって、リュック・ボーセジュールのその卓越した音楽センスに驚かされる演奏となっています。

 ※録音:2020年6月9日-11日、カナダ
 




ARTALINNA


ATLA028
¥2600

プロコフィエフ作品集 Vol.1
 束の間の幻影 Op.22
 ピアノ・ソナタ第5番 Op.38/135(初稿版)
 ピアノ・ソナタ第7番 Op.83

マルコス・マドリガル(ピアノ)


 Artalinnaレーベル新譜3タイトル!個性豊かなピアニストたち!

 1984年にキューバの首都ハバナに生まれ、その後ルガーノやコモへと渡り、ウィリアム・グラント・ナボレやアンドレアス・シュタイアー、ドミトリー・バシキーロフなどの名手たちの薫陶を受けたカリブ海の名手マルコス・マドリガル。
 ヨーロッパ各地のホールに出演し、過去にはクラウディオ・アバドと共演しています。現在では故郷であるバハマのクラシック音楽祭、バハマクラシカの芸術監督も務めています。
 繊細なタッチで描かれるプロコフィエフをご堪能ください。
 
 

ATLA031
¥2600
America 1
 グラス:マッド・ラッシュ
 グリフス:ピアノ・ソナタ
 カーター:ピアノについての2つの考察
 クラム:プロセッショナル
 シムクス:ピアノ・ソナタ《ライト・イヤーズ・アウェイ》
ヴェスタルド・シムクス(ピアノ)

 バルト三国の1つ、ラトビアのユールマラ出身で、母国ラトビア、アメリカ、スペイン、ドイツでピアノを学び、ラトビアの国民的作曲家であるペトリス・ヴァスクスに作曲を師事するなど、コンポーザー=ピアニストとして、さらには即興演奏のスペシャリストとしても活躍する注目の俊英、ヴェスタルド・シムクス(1984-)。
 これまでロシアを代表する作曲家ラフマニノフとスクリャービンを録音してきましたが、次の題材に選んだのはアメリカの近現代音楽。
 20世紀前半から現代に至るまでの1世紀をピアノで辿ります。
 
 

ATLA032
¥2600
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集/ショパン:幻想ポロネーズ
 ショパン:幻想ポロネーズ Op.61
 シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
 チャイコフスキー:18の小品 哀歌 Op.72 No.14
 デュポン(1878-1914):砂丘の家(抜粋)
セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン(ピアノ)

 アルトゥール・シュナーベル国際ピアノ・コンクール、ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、ミュンヘン国際音楽コンクール、リーズ国際ピアノ・コンクールなどの世界的にも難関として知られるコンクールで次々と入賞を果たし、2003年のエリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門で優勝の栄誉に輝いた1978年、ドイツのデュッセルドルフ出身の実力派ピアニスト、セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン。
 シューマンを得意としているエッカードシュタインの《ダヴィッド同盟舞曲集》はまさに圧巻。その他の曲も情感豊かに弾いていきます。
 




DA VINCI CLASSICS



C00392
¥2600
ロマンティックな狂気~シューマン:バスーンとピアノのための作品集
 歌曲集《詩人の恋》Op.48より
  美しい5月に Op.48-1, 私の涙から Op.48-2,
  薔薇や、百合や、鳩 Op.48-3, 君の目に見入れば Op.48-4,
  私は恨むまい Op.48-7, 明るい夏の朝に Op.48-12/
 幻想小曲集 Op.73/アダージョとアレグロ変イ長調 Op.70/
 民謡風の5つの小品 Op.102/3つのロマンス Op.94
フランチェスコ・ボッソーネ(バスーン)
モナルド・ブラコーニ(ピアノ)

 サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席!バスーンが奏でるシューマンの濃密なロマンティシズム。

 一見するとほとんど関係が無いように思われるロベルト・シューマンとバスーン(ファゴット)を、その深みのあるダブルリードのサウンドで密接に結びつけた珠玉の作品集。
 「幻想小曲集」や「アダージョとアレグロ」、「3つのロマンス」といったシューマンの室内楽曲を代表する傑作の数々をバスーンで奏でるのは、1985年からイタリア、ローマの名門サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の首席奏者として活躍する名手フランチェスコ・ボッソーネ!
 クラウディオ・アバドが創設したモーツァルト管弦楽団やルツェルン祝祭管弦楽団、マーラー室内管弦楽団、エツィオ・?ボッソのヨーロッパ・フィルハーモニー管弦楽団などでも活躍するイタリアを代表するバスーンの世界的名手です。

 シューマンが精神障害を発症した後となる1849年に作曲された3曲の傑作。その溢れんばかりのロマンティシズムと、作品の深淵に漂う作曲者の苦悩や狂気との"明"と"暗"をフランチェスコ・ボッソーネのバスーンが見事に表現してくれています。
 また、ダブルリード楽器特有の瑞々しく芳醇なサウンドと歌心に満ちた「詩人の恋」からの6曲も絶品です。

 ※録音:2019年5月、アウディトリウム・パルコ・デッラ・ムジカ(ローマ、イタリア)

 
 
 

C00394
¥2600
インスタンタス~無伴奏チェロのためのコンテンポラリー作品集
 リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
 コッジョラ:オーバードと太陽の踊り
 バレリス:3つのタンゴ風前奏曲
 ノダリ:二元論と対照論
 カサド:無伴奏チェロ組曲
ジョヴァンナ・ブッカレッラ(チェロ)

 20世紀に入ってから無伴奏チェロのレパートリーは驚くほど開花し、バッハの無伴奏組曲をはじめとする過去数世紀のレパートリーに加えて新たな作品が続々と登場したことで、チェロの無伴奏での演奏スタイルが国際的に確立されました。
 19世紀にフランスで製作された作者不詳のチェロを奏でるジョヴァンナ・ブッカレッラは、この無伴奏作品集「インスタンタス」でリゲティ、バレリス、ノダリ、カサド、コッジョラなどの作曲家を選び、ヨーロッパ大陸の音楽からラテン・タンゴまで、独奏楽器の表現力をフルに発揮した極めて多彩なレパートリーを演奏しています。
 ちなみにコッジョラ、バレリス、ノダリの3作品はブッカレッラに献呈されています。

 ※録音:2020年5月-6月、MASTレコ―ディング・スタジオ(バーリ、イタリア)
 
 

C00393
¥2600
ラジオ・ブエノス・アイレス ~ 20世紀アルゼンチンの歌曲集
 グアスタビーノ:アルゼンチンの花(1969)
 ロペス・ブチャルド:
  民謡様式による5つの歌曲(1936)より、
  民謡様式による6つの歌曲(1925)より、坊やの歌(1940)
 グアスタビーノ:
  プランチャ、パンパンパ、ツバメの橋に!、雀のための哀歌、
  あなたのハンカチを貸して、兄弟のミロンガ
ピエルマルコ・ビーニャス(バリトン)
マッテオ・コリオ(ピアノ)

 世界的にも有名なカルロス・グアスタビーノ(1912-2000)と、知る人ぞ知るカルロス・ロペス・ブチャルド(1881-1948)というアルゼンチンを愛してやまない2人の作曲家の歌曲によるアルゼンチンの物語。
 グアスタビーノとロペス・ブチャルドの2人はアルゼンチンのフォークロアを文化的なヨーロッパ音楽の伝統に結び付けることに成功し、ニュアンスに富み、極めて鮮やかな色彩を持つ声楽作品を生み出しました。
 バリトンのピエルマルコ・ビーニャスが印象的に歌い、ピアニストのマッテオ・コリオが情熱的に伴奏する歌曲ファン要注目のプログラムです。

 ※録音:2019年10月、アウディトリウム・コレジオ・ヴェスコヴィレ・S・アレッサンドロ(ベルガモ、イタリア
 
 

C00390
¥2600

チャイコフスキー:
 オーケストラのための《子供のアルバム》Op.39

  (オーケストレーション:
   ヤコポ・リヴァーニ/室内オーケストラ版世界初録音)/
 弦楽セレナード ハ長調 Op.48

オルケストラ・アルカンジェロ・コレッリ
ヤコポ・リヴァーニ(指揮)


 チャイコフスキーの室内オケ版「子供のアルバム」!演奏はコレッリの名を冠するイタリアのオーケストラ!

 結婚の失敗により精神的ダメージを受けてモスクワ川で入水自殺未遂を起こしたチャイコフスキーが、作曲に専念するためにモスクワ音楽院の講師職を辞し、フィレンツェやパリ、ナポリなどのヨーロッパ各地に滞在していた時代に書かれた「子供のアルバム」と「弦楽セレナード」をカップリング。
 ここではシューマンの「子供のためのアルバム」から影響を受けたとされるチャイコフスキーが1878年に作曲し、甥であるウラディーミル・ダヴィドフに捧げた24曲からなるピアノ曲集「子供のアルバム」の世界初録音となる室内オーケストラ・ヴァージョンを収録!
 イタリア、ラヴェンナ出身の指揮者であるヤコポ・リヴァーニは、「子供のアルバム」のピアノ版が持つ旋律の美しさ、シンプルなスタイルをより際立たせることを目指してオーケストレーションを施しており、オリジナル作品である「弦楽セレナード」との対比による相乗効果を狙っています。
 室内オーケストラ版の「子供のアルバム」は世界初録音。巨匠コレッリの名前を冠する室内オーケストラとの組み合わせもユニークです。

 ※録音:2020年7月、フジニャーノ(イタリア)
 
 

C00369
¥2600
ブラジルのギター ~ 20世紀ブラジルのギター作品集
 ボンファ:リオを歩けば、ザンゴ/
 レイス:もしも彼女が問うたなら、バイ-ア女の風情/
 サヴィオ:ルアの印象、バトゥカーダ/
 ガロート:インスピレーション、ラメントス・ド・モロ/
 ベリナッチ:ジョンゴ、愛のワルツ/
 ペレイラ:サンバダル、バチコーシャ/
 マルケス:エスティロサ/
 ペルナンブコ:レボリソ/
 パウエル:コンソラソン

パノス・メガルキオティス(ギター)


 ギター音楽の本場ブラジル。ルイス・ボンファやディレルマンド・レイスをはじめとする20世紀の傑作を集めたクラシック・ギターのためのブラジリアン・プログラム!
 オール・ブラジル・プログラムを奏でるギリシャ出身のパノス・メガルキオティスは、母国ギリシャの国立テッサロニキ音楽院で学んだ後にスイスのチューリッヒ芸術大学でアンデシュ・ミオリンに師事。
 ギリシャのエルムポリス・ギター・フェスティヴァル第1位、ヴォロス・ウィンター・ギター・フェスティヴァル第1位など、数々のコンクール、フェスティヴァルでの優勝、入賞実績を誇るギタリストです。

 ※録音:2019年2月-2020年10月、メガロヴリソ(ギリシャ)
 
 

C00389
¥2600
バヤン独奏のためのコンテンポラリー作品集
 マントヴァーニ:8'20'' chrono/
 コミティーニ:ルーパー/
 ローゼ:パッシング/
 ボー:タイム・トッカータ/
 ムラシュキン:有機性の音楽/
 モンタギュー:エオリアン・フュアリズ
ラファエレ・ダメン(バヤン)

 ロシアの伝統楽器である「バヤン」のために作曲された現代作品を集めた非常にユニークなプログラム。
 ブルーノ・マントヴァーニのリズミカルでポリフォニックな「8'20'' chrono」からダニーロ・コミティーニの実験的要素を持つ「ルーパー」までの様々なスタイルの「バヤン」のため6作品を収録しています。
 バヤンを変幻自在に操るラファエレ・ダメンはイタリア、ペーザロのロッシーニ音楽院でアコーディオンを学び、ドイツ、エッセンのフォルクヴァング芸術大学で御喜美江に師事。
 バッハからべリオなどの近現代作品までをカバーし、アコーディオンの新作初演を数多く手掛けるなど、レパートリーの拡大にも積極的に取り組んでいます。

 ※録音:2020年11月、テアトロ・コムナーレ・ディ・カーリ(イタリア)
 




EUDORA

 Eudora Records(ユードラ・レコーズ)は、スペインのレコーディング・エンジニア、ゴンサロ・ノケ(Gonzalo Noque)が主宰するスペイン、マドリッドの新興レーベル。
 DSD256(11.289MHz)での収録、パッケージ版はSACD Hybrid Multichannelフォーマットでのリリースをポリシーとしており、新たな世界有数の高音質レーベルの誕生は世界各地のオーディオファンやクラシックファンから注目を集めています。


EUDSACD2103
(1SACD HYBRID)
¥2700
シューベルト&シューマン
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960
 シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
ハビエル・ラソ(ピアノ)

 SACD/MQA-CDハイブリッド盤第3弾!シューベルトとシューマンの傑作を優秀録音で!

 ☆高音質レーベル Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド盤第3弾!
 ☆ハビエル・ラソが情熱的で卓越したパフォーマンスで贈るシューベルトとシューマン!

 スペインの高音質レーベル、Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様によるリリース第3弾。
 1975年スイスのフリーブール生まれのピアニスト、ハビエル・ラソが登場。スペインのサラマンカ音楽院とブダペストのフランツ・リスト音楽院でピアノと作曲、自発性や即興性を深め、スコアの深い理解の組み合わせからユニークな音楽体験を生み出すことのできるミュージシャンとして、数多くのソロ・リサイタルや室内アンサンブル、オーケストラとの共演を行ってきました。

 Eudoraアーティストとして3枚のアルバムをリリースしているピアニスト(そしてハビエル・ラソにとって尊敬する友人でもある)、ジュゼップ・コロンのサポートを受けてリリースされるシューベルト&シューマン・アルバム。
 シューベルトが早逝するわずか数週間前に書かれた、感動的な最後のピアノ・ソナタ(第21番 D.960)と、シューマン自身の音楽的および個人的な性質の両面がロマンティックに編み上げられた「ダヴィッド同盟舞曲集」を、ハビエル・ラソの情熱的で卓越したパフォーマンスで贈ります。

 フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。

 ※録音:2020年8月20日ー21日、サラゴサ(スペイン)

 
 




FRA BERNARDO


FB2104397
(2CD)
特別価格
¥3600
アリオスティの知られざるオラトリオ!
 アッティリオ・アリオスティ:
  オラトリオ《サマリア包囲戦におけるエリシャの予言》
   (ウィーン, 1705)(世界初録音)
ロベルト・ザルペロン(指揮)
アンサンブル・ロレンツォ・ダ・ポンテ、
マリー=ゾフィー・ポラック(ソプラノ)
マルタ・レダエッリ(ソプラノ)
アレッシオ・トージ (テノール)
マウロ・ボルジョーニ(バス)
マッテオ・ピガート(カウンターテナー)

 世界初録音、アリオスティの知られざるオラトリオ!

 ☆アッティリオ・アリオスティ(1666-1729)の知られざるオラトリオ。
 ☆「サマリア包囲戦におけるエリシャの予言」世界初録音!

 ボローニャ出身、30以上のオペラとオラトリオ、数多くのカンタータと器楽作品を残したイタリア・バロックの作曲家、アッティリオ・アリオスティ(1666-1729)の知られざるオラトリオ世界初録音!
 神聖ローマ皇帝レオポルト1世が旧約聖書の中から選んだ予言者エリシャの物語(リブレットはジョヴァンニ・バッティスタ・ネーリ)に当時ウィーン宮廷で働いていたアリオスティが作曲した「サマリア包囲戦におけるエリシャの予言」(La Profezia D'Eliseo Nell'assedio di Samaria)は、神聖ローマ帝国の揺るぎない信仰を支えることとなった作品。
 ロベルト・ザルペロンが率いるアンサンブル・ロレンツォ・ダ・ポンテは、ウィーン・フィル、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、チューリッヒ歌劇場、ミラノ・スカラ座、モーツァルト管弦楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団、ブダペスト交響楽団のメンバーなど、中央ヨーロッパ地域の優れたミュージシャンたちが集う室内オーケストラ。真摯な演奏と感極まる表情豊かなソリストたちによって、バロック様式のイタリア・オラトリオの新たな傑作を発掘します。

 ※録音(ライヴ):2017年5月12日、マウアーバッハ・チャーターハウス教会(ウィーン)
 




MUSICAPHON



M52901
【旧譜】
特別価格
¥1700
※収録時間約20分
(旧)社会主義国の(元)国歌集
 ポーランド人民共和国/ソビエト社会主義共和国連邦/
 ドイツ民主共和国/チェコスロバキア社会主義共和国/
 ブルガリア人民共和国/ハンガリー社会主義共和国/
 ルーマニア社会主義共和国/ベトナム民主共和国/
 ユーゴスラビア社会主義連邦共和国/
 朝鮮民主主義人民共和国/キューバ共和国/
 モンゴル人民共和国/アルバニア人民共和国/
 中華人民共和国/インターナショナル
アルノルト・レズレル(指揮)
ポーランド人民軍管弦楽団

 社会主義国家の国歌集!

 ☆旧ソ連圏からアジア、中米まで、(旧)社会主義国家の国歌(オーケストラ版)を集めた、超マニア向け企画!

 ビドゴシュチのポーランド放送交響楽団などを率いた指揮者アルノルト・レズレル(1909-2000)とポーランド人民軍管弦楽団による、オーケストラ版「世界の国歌集」。
 それも、社会主義・共産主義国家時代の国歌ばかりを集めたという超濃厚企画アルバム。
 東欧の旧ソ連圏だけでなく、中国や北朝鮮、モンゴル、ベトナムなどのアジア圏や、中米のキューバまで、社会主義や共産主義を標榜した全14ヵ国の国歌が、ポーランド人民軍オーケストラのド派手な行進曲風アレンジで楽しめます。
 最後は世界で親しまれている革命歌「インターナショナル」で締めるというのもツボを抑えているでしょう。共産趣味者要チェック!

 ※録音年不詳(STEREO)/収録時間:約20分
 




NIFC



NIFCCD073
¥2600

ヴァーツラフ・ルクス&コレギウム1704!
 ケルビーニとクルピンスキ!

  ケルビーニ:レクイエム ハ短調
  クルピンスキ:テ・デウム*

ヴァーツラフ・ルクス(指揮)
コレギウム1704
コレギウム・ヴォカーレ1704
シモーナ・シャトゥロヴァー(ソプラノ)*


 ☆東欧チェコの古楽界の旗手ヴァーツラフ・ルクス率いるコレギウム1704&コレギウム・ヴォカーレ1704最新盤!
 ☆ベートーヴェン、ベルリオーズ、シューマン、ブラームスらによって絶賛されたケルビーニのハ短調レクイエム!

 東欧チェコの古楽界の旗手ヴァーツラフ・ルクスと、彼によって創設されたコレギウム1704&コレギウム・ヴォカーレ1704がNIFCレーベルに久々の登場!
 ショパンの心臓が安置されるワルシャワの聖十字架教会で収録されたケルビーニの傑作ハ短調レクイエムと、クルピンスキの知られざるテ・デウム!
 ショパンの時代に活躍した作曲家の美しくも演奏機会の少ない作品を、歴史的な情報に基づいた演奏を得意とするルクス&コレギウム1704が完璧な解釈でお届けします。

 ルイ16世の追悼式典のために書かれたとされるルイジ・ケルビーニ(1760-1842)の《レクイエム ハ短調》は、ベートーヴェン、シューマン、ブラームスらによって絶賛されたレクイエムの傑作として知られています。
 ケルビーニを嫌っていたベルリオーズもこの作品に対しては称賛を惜しまず、ケルビーニを尊敬していたベートーヴェンは「もしレクイエムを書けと言われたら、ケルビーニの曲だけを手本にしただろう」と述べ、さらには自身の葬儀でこのレクイエムが演奏されることを望んだといいます。
 対位法の教本の著者としても有名なケルビーニの職人的な作曲技法と、独唱者なし、フルートなしの編成、ヴィオラの活用、恐怖の表現としての銅鑼の使用といったサウンド面でのオリジナリティが融合した、オペラと宗教音楽の大家ならではのレクイエム。
 ショパン以前の著名なポーランド人作曲家カロル・クルピンスキ(1785-1857)の知られざるテ・デウム(1829年にポーランド王ニコライ1世の戴冠式のために作曲)とともにお楽しみください。

 ※録音:2019年8月14日、聖十字架教会(ポーランド、ワルシャワ)

 
 




ONYX



ONYX4222
¥2600
ソン・ヨルム第3弾!
カプースチン:ピアノ作品集

 8つの演奏会用エチュード Op.40
 変奏曲 Op.41
 ムーン・レインボウ Op.161
 ソナチネ Op.100
 ピアノ・ソナタ第2番 ホ長調 Op.54
ソン・ヨルム(ピアノ)

 ソン・ヨルム第3弾!魅惑のカプースチン・アルバム!

 ☆韓国の才媛ソン・ヨルムのONYX第3弾は、彼女が長年親交を深めてきたカプースチンへと捧げる、愛情のこもったオマージュ・アルバムです!
 ☆クラシックとジャズが華麗に融合した、魅惑のカプースチン・ワールドへようこそ。

 クラシックとジャズのテクニックや言語を絶妙に使い分けた親しみやすい作風で、多くの人々に愛されてきた人気作曲家ニコライ・カプースチン(1937-2020)。
 長年にわたってカプースチンを支持し、親交を深めてきたピアニスト、ソン・ヨルムが、2020年に惜しまれつつもこの世を去ったユニークな天才へ捧げる1枚をリリースします。
 このアルバムは、彼女の愛情がこもったオマージュ・アルバムであると同時に、カプースチンの音楽への素晴らしい導入にもなっています。

 韓国出身のソン・ヨルムは、2005年ショパン・コンクール入賞、2009年ヴァン・クライバーン・コンクール第2位(優勝は辻井伸行とチャン・ハオチェン)、2011年チャイコフスキー・コンクール第2位(優勝はダニール・トリフォノフ)など華々しい経歴を誇るピアニスト。
 その両手から生み出される優雅な解釈、きらびやかなタッチ、多彩で劇的なパフォーマンスが世界中の注目を集めています。

 
 




PRO PIANO

国内代理店が誕生したので改めて旧譜をご紹介します
PPR224517
【旧譜】
¥2500
メシアン、ヴァイン、レスピーギ、リゲティ:ピアノ作品集 セルゲイ・ババヤン(ピアノ)
 メシアン:《幼な児イエスにそそぐ20の眼差し》より
  第11曲「聖母の最初の聖体拝領」、第13曲「降誕祭」、第15曲「幼な児イエスの接吻」
 カール・ヴァイン:ピアノ・ソナタ
 レスピーギ:《グレゴリオ旋律による3つの前奏曲》より 第1番:とても遅く、夜想曲
 リゲティ:ムジカ・リチェルカータより第1番、第3番、第7番

 アルメニアを代表するヴィルトゥオーゾ、セルゲイ・ババヤンの20世紀作品集!

 並外れた才能を持つアルメニア出身のピアニスト、セルゲイ・ババヤン。1991年、浜松国際ピアノコンクールでの優勝をはじめ、ブゾーニ国際ピアノコンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールでの輝かしい賞歴を持つババヤンとProPianoとのレコーディング第2弾はメシアンやリゲティなど20世紀の作曲家たちによる作品集。

 ※録音:1997年4月30日、5月1日、セイジ・オザワホール(タングルウッド)
 
 

PPR224515
【旧譜】
¥2500
バルトーク:ピアノ作品集 ジェローム・ロウェントホール(ピアノ)
 バルトーク:
  14のバガテルOp.6/組曲「戸外にて」/
  ミクロコスモス第6巻より
   第140番「自由な変奏曲」、第141番「鏡の投影」、第148番「ブルガリアのリズムによる舞曲第1番」、
   第149番「ブルガリアのリズムによる舞曲第2番」、第150番「ブルガリアのリズムによる舞曲第3番」、
   第151番「ブルガリアのリズムによる舞曲第4番」、第152番「ブルガリアのリズムによる舞曲第5番」、
   第153番「ブルガリアのリズムによる舞曲第6番」/
  3つの練習曲 Op.18

 ジェローム・ロウェントホールは1932年フィラデルフィアに生まれ、弱冠13歳でフィラデルフィア管弦楽団をバックにソリストを務めるなど幼い頃から溢れんばかりの才能を発揮していた天才ピアニスト。
 小澤征爾、レナード・バーンスタイン、レオポルド・ストコフスキー、ユージン・オーマンディ、マイケル・ティルソン・トーマス、ピエール・モントゥーなどといった稀代の巨匠たちとの共演を果たしている他、ジュリアード音楽院ピアノ科の学科長も務めました。バルトークは彼が得意としているレパートリーの一つです。

 ※録音:1996年11月11日、12日、アメリカ芸術文学アカデミー(ニューヨーク)
 
 

PPR224525
【旧譜】
¥2500
ドビュッシー:前奏曲集第1巻、第2巻 ウラディーミル・ヴィアルド(ピアノ)

 1949年ソ連に生まれたウラディーミル・ヴィアルド。モスクワ音楽院で「ロシア・ピアノ楽派の領袖」と称され数々の名ピアニストを育て上げたレフ・ナウモフに師事しました。
 1971年ロン=ティボー国際コンクール第3位、1973年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝などの輝かしい実績を持ち、ソ連の情勢に苦しむ時期がありながらもそれを乗り越えロリン・マゼール、ズービン・メータといった巨匠とも共演を重ね、主にアメリカを舞台に活躍しています。
 幅広いレパートリーを持つヴィアルドですが、ここでは技巧よりも音楽的な美しさが求められるドビュッシー後期の代表作を披露しています。

 ※録音:1998年12月21日&22日、アメリカ芸術文学アカデミー(ニューヨーク)
 
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PPR224514
【旧譜】
¥2500→\2290
ミシェル・ブロック ~ ライヴ・レコーディング
 シューマン:8つのノヴェレッテ Op.21
 ドビュッシー:組曲 《子供の領分》 より
  「人形へのセレナーデ」
  「いやな天気だからもう森に行かない」の諸相
 バルバラ(ミシェル・ブロック編曲):我が麗しき恋物語
ミシェル・ブロック(ピアノ)

 ミシェル・ブロックの臨場感溢れるライヴ録音。

 1960年の第6回ショパン国際ピアノコンクールでは入選という結果に納得できなかった審査委員長のアルトゥール・ルービンシュタインから優勝者のポリーニに次ぐ待遇の特別賞を授与されたという前代未聞のエピソードで有名なベルギーの名ピアニスト、ミシェル・ブロック。
 本アルバムはブロックが40代の頃にアメリカで行ったライヴから、シューマンの「8つのノヴェレッテ」と、3曲のアンコールを収録。最後に披露したブロック自身の編曲による、フランスの伝説的シャンソン歌手・バルバラの代表曲「我が麗しき恋物語」にも注目です。

 ※録音(ライヴ):1980年9月15日、ミュージカル・アーツ・センター(ブルーミントン、アメリカ)


久しぶりにご紹介しておきましょう・・・ミシェル・ブロックのショパン。


おそらく、とても安らかで超然とした気持ちになる
ミシェル・ブロックのショパン


 ミッシェル・ブロック。生年は不詳(1930年代後半と思う)。フランス人の両親のもとにベルギーで生まれ、その後メキシコに移住。ジュリアード音楽院でピアノを学んだ。
 有名なのは1960年のショパン・コンクールで(ポリーニが優勝したとき)、ブロックの順位に不満だったルービンシュタインが個人的に「ルービンシュタイン賞」を与えたエピソード。
 しかし派手なコンサート活動や録音活動に入ることなく、1970年代後半からは大学で教職に就き、演奏活動からはさらに遠ざかっていく。
 O.M.レコーディングス、PRO PIANO、GUILDというレーベルが彼の名演をひっそりとリリースしていたが、CDショップの店頭に並ぶことはほとんどなく、もちろん話題になることもなく、ブロックは結局幻のピアニストとして人々の頭から消え、そして数年前、風のようにこの世を去っていった。

 この2枚はそのブロックが残した数少ないアルバム。
 どちらも奇才ブロックの真骨頂といっていい風変わりな演奏。優しく優しく甘い。絶対に激情にかられたり、極端に情熱的になったりはしない。といってクールなわけではない。軽いわけでもない。
 世の中の真理を知りながら、でもさわやかでありつづけるそよ風。
 どの曲も通常我々が聴く演奏に比べると極端に遅い。
 たとえばソナタ2番の葬送行進曲など、通常6分から長くても9分で終わるところを、この人は13分近くかけて演奏する。しかもそれが決して奇異でない。それはノクターンでもそう。このピアニストが妙な奇をてらって風変わりなことをしたのではなく、感情のおもむくままに演奏した結果そうなったのだろうな、と思わせてくれる。
 そんな彼の独特の世界に一度入ってしまうと、聴く者は、世間のさまざまなとらわれから一時解放され、とても安らかな超然とした気持ちになる。
 なのでこのアルバムたちを聴くときは、「ものすごい名演を聴こう!」とか「どんなピアニストか試してやろう!」とか、そういう肩の力は抜いて、ただゆったり、その音楽に身を浸してほしい。

 GUILDの社長にブロックの死因を聞いたら、「幸福な死でした」というような言葉が返って来た。
 ・・・きっとそうだったろうと思う。

 最近このアルバムを聴いた人が、「私は今まで違うショパンばかりを聴いていたような気がする」と言ってきた。「違う」というのがどういう意味かはあえて聞かなかったが、ブロックを聴けばそんな風に思うこともあるかもしれない。


かなり入手困難になってきている。完売の際はご容赦ください。
Chopin: 11 Nocturnes
GUILD
GMCD 7190
\2800

ショパン夜想曲第8,17,18,19
             14,16,13,9,2,4,5番

ミシェル・ブロック(P)

Chopin: Mazurkas Op. 35 & Marche Funebre
GUILD
GMCD 7186
\2800
ショパン:
 ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35
 マズルカ第11、12、13、22、24、29、30、
        40、41、45、48、49、50番
ミシェル・ブロック(ピアノ)
入荷に少し時間がかかることがありえます。



 
 

PPR224513
【旧譜】
¥2500
リスト&シューベルト:ピアノ作品集 ウラディーミル・ヴィアルド(ピアノ)
 バッハ/リスト編曲:幻想曲とフーガ ト短調 BWV.542/
 シューベルト/リスト編曲:
  都会 S.560-1、影法師 S.560-12、すみか S.560-3、水車職人と小川 S.565-2、
  糸を紡ぐグレートヒェンS.558-8、戦士の予感S.560-14、さすらいS.565-1、
  セレナードS.560-7、水に寄せて歌う S.558-2/
 シューベルト:
  17のレントラー D.366より 第1曲 ~ 第6曲、16のレントラーと2つのエコセーズ D.734より 第3曲、
  17のレントラー D.366より 第8曲 ~ 第12曲、第14曲、第1曲

 1949年ソ連出身、モスクワ音楽院でレフ・ナウモフに師事したピアニスト、ウラディーミル・ヴィアルドによる小品集。
 ヴィアルドは自身も編曲を行い自ら演奏し録音もしていますが、本アルバムではリストによる名編曲作品と、シューベルトのドイツ舞曲(レントラー)を収録。
 1971年ロン=ティボー国際コンクール第3位、1973年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝などの輝かしい実績に恥じない好演です。

 ※録音:1996年5月29日-30日、アメリカ芸術文学アカデミー(ニューヨーク、アメリカ)
 
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PPR224512
【旧譜】
¥2500→\2290

アントン・クェルティ(ピアノ)
 ブラームス:ピアノ作品集

  ブラームス:
   ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5、
   ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ変ロ長調 Op.24

アントン・クェルティ(ピアノ)


 1938年ウィーン出身、カナダを拠点に活躍するピアニスト、アントン・クェルティ。ピアニストのみならずシューマンの研究家、平和活動家など様々な顔を持つクェルティが贈るのは、ブラームスが弱冠20歳にして熟練した作曲技法を発揮した初期の名作、ピアノ・ソナタ第3番と、ワーグナーをも感嘆させたと言われる名作、ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ。
 高い音楽性が求められる両作品を、クェルティがその類稀なセンスで形作っています。

 ※録音:1996年5月26日‐28日、アメリカ芸術文学アカデミー(ニューヨーク、アメリカ)



ANALEKTAから出ていたアントン・クエルティ のブラームス/ピアノ協奏曲

ANALEKTA
29205/7
(3CD)
\5000→\4590
ブラームス:
 ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op. 15
 ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op. 83
 3つの間奏曲 Op. 117
 8つの小品 Op. 76
 2つの狂詩曲 Op. 79
 4つの小品 Op. 119
アントン・クエルティ (ピアノ)
モントリオール・メトロポリタン管弦楽団
ジョゼフ・レシーニョ(指揮者)

 クエルティ、すばらしい。
 これを初めて聴いたのはもう10年以上前。
 でも恥ずかしながらANALEKTAにクエルティのCDがあること自体忘れていたし、しかもこんな大曲を入れていたとは記憶になかった。

 そして・・・こんなすごい演奏だったとは、夢にも思っていなかった。

 クエルティはボストンのロンジー音楽学校のほか、クリーヴランド音楽院、カーティス音楽院で研鑽を積み、アーサー・レッサー、ルドルフ・ゼルキン、ミエチスワフ・ホルショフスキらに学んだ。
 クエルティのディスコグラフィには、メンデルスゾーン、ベートーヴェンのコンチェルトやソナタ、ブラームスやシューマンのコンチェルト、そしてシューベルトのソナタ全集の録音などがあり、いずれもファンファーレ誌、ロンドンのCDレビュー誌やフォノ・フォルム誌、グラモフォン誌で高い評価を得ていた。

 そのブラームスがこれである。
 それは絶賛されるはずである。
 この存在感、この重量感、この威圧感。
 とくに1番の協奏曲にはそのピアニストの人間としての質が如実に現れる。華など必要ない。必要なのは最高の技術と高い人間力。・・・これはその両方を満たす稀有な演奏。豪胆さと知的な繊細さ両面を携え、この難曲を自分の下に完全に引き寄せて、じっくりと咀嚼し、魂を込めて天に放つ。

 ・・・何かにつけてこの曲を聴いてきたが、ここでまた最高の演奏に出会った。

 続く2番も、そして3枚目に収められたピアノ曲も、いずれもこのクエルティという大家の素晴らしさ、すごさをたっぷり味あわせてくれる質の高い演奏。


 
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PPR224504
【旧譜】
¥2500→\2290
ミシェル・ブロック ~
バッハ、ブラームス、フォーレ、スクリャービン、ショパン:ピアノ作品集
ミシェル・ブロック(ピアノ)
 J.S.バッハ/ゴドフスキ編曲:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調 BWV.1003 ~ アンダンテ/
 ブラームス:間奏曲第3番変イ長調、第4番変ロ長調、第7番イ長調 Op.67-3/
 フォーレ:夜想曲第6番変ニ長調 Op.63/
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調 Op.19 「幻想ソナタ」 ~ アンダンテ、プレスト/
 ショパン:マズルカ第47番イ短調 Op.67-4、幻想ポロネーズ変イ長調 Op.61

 ベルギーの名ピアニスト、ミシェル・ブロック!

 フランスにほど近いアントワープに生まれ、ベルギーを代表するピアニストの一人として親しまれるミシェル・ブロックのProPianoレーベル3枚目のレコーディングは、ヨーロッパのピアノ史において重要な作曲家たちのピアノ小品集。
 既に大学の教職などをメインに活動しており演奏活動からは遠ざかっていましたが、衰えぬブロックの芸術性の高い演奏で密度の濃い1時間を楽しめます。

 ※録音:1994年6月22日&23日、アメリカ芸術文学アカデミー(ニューヨーク)
 
 

PPR224506
【旧譜】
¥2500
スカルラッティ:19のソナタ セルゲイ・ババヤン(ピアノ)
 ソナタ ト短調 K.8,L.488/ソナタ ト長調 K.454,L.184/ソナタ イ短調 K.54,L.241/ソナタ ト長調 K.547,L.S28/
 ソナタ 嬰ハ短調 K.247,L.256/ソナタ ニ長調 K.118,L.122/ソナタ ホ短調 K.198,L.22/
 ソナタ ト長調 K.79,L.80/ソナタ ヘ短調 K.239,L.281/ソナタ ニ長調 K.45,L.265/
 ソナタ ニ長調 K.491,L.164/ソナタ ヘ長調 K.17,L.384/ソナタ ヘ短調 K.365,L.480/
 ソナタ ヘ長調 K.445,L.385/ソナタ ハ長調 K.502,L.3/ソナタ ニ短調 K.141,L.422/
 ソナタ ハ長調 K.487,L.205/ソナタ ト長調 K.425,L.333/ソナタ ト長調 K.427,L.286

 アルメニアを代表するヴィルトゥオーゾ、セルゲイ・ババヤンは1991年の第1回浜松国際ピアノコンクールでの優勝以来度々日本でも演奏しており、その圧倒的なピアニズムとカリスマ性で人気を得ています。
 また、近年注目のピアニスト、ダニール・トリフォノフの師としても知られています。
 本アルバムではスカルラッティが遺した500を超える膨大なソナタの中から19曲をチョイス、明瞭な演奏で聴き手を魅了します。

 ※録音:1995年7月11日&12日、アメリカ芸術文学アカデミー(ニューヨーク、アメリカ)
 
 

PPR224503
【旧譜】
¥2500
ジューイン・ソンが贈る1枚。ドビュッシー&バルトーク
 ドビュッシー:12の練習曲 練習曲集第1巻、第2巻
 バルトーク:ハンガリー農民の歌による即興曲
ジューイン・ソン(ピアノ)

 1996年のパームビーチ・インヴィテーショナル・ピアノ・コンクールで最高賞を受賞した台湾出身スイス育ちのピアニスト、ジューイン・ソンが贈る1枚。
 ドビュッシーの練習曲はショパンの練習曲のように、単なる指の練習のためのものに留まらず、高い音楽性も備えた優れた作品となっています。

 ※録音:1994年6月20日&21日、アメリカ芸術文学アカデミー(ニューヨーク)
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DOREMI



DHR 8099
¥2500→\2290
アイザック・スターン&ピンカス・ズーカーマンLIVE アイザック・スターン(ヴァイオリン)
ピンカス・ズーカーマン(ヴァイオリン)
 ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ ホ短調 Op.3-5
 シュポア:2つのヴァイオリンのための二重奏曲 ニ長調Op.67-2
 モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第1番 ト長調 K.423
 ヴィエニャフスキ:2つのヴァイオリンのための2つのエチュード・カプリース Op.18-1 & 2
 プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ハ長調Op.56

 [アンコール]
  ルクレール:2つのヴァイオリンのためのソナタ イ長調 Op.3-4より 第3楽章ジーグ
  モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲第2番 変ロ長調より 第2楽章アンダンテ・カンタービレ

 スターンとズーカーマンのデュオ・ライヴ!ヴァイオリン二重奏の数々の名品を披露

 録音:1976年2月9日/トロント、マッセイ・ホール

 DOREMI が積極的に手掛けているスターンの音源、なんとズーカーマンとのデュオが出てきました。
 2本のヴァイオリンのための作品は多くはありませんが、バロック・古典・ロマン派・近代と各時代に書かれているので、幅のある面白いプログラムとなっています。
 二人が織りなす音楽の彩をお楽しみください。
 
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DHR 8143
(2CD)
¥4400→\3990
アイザック・スターンLIVE 第8集 アイザック・スターン(ヴァイオリン)
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
   ピエール・モントゥー(指揮)、フィラデルフィア管弦楽団/録音:1945年1月13日
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 第1楽章
   エリック・デラマルター(指揮)、ロサンジェルス・フィルハーモニック
   録音:1946年2月3日(NBC - "The Standard Hour" broadcast)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 第2・3楽章
   ピエール・モントゥー(指揮)、サンフランシスコ交響楽団
   録音:1946年2月10日(NBC - "The Standard Hour" broadcast)
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調Op.19
   ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)、ニューヨーク・フィルハーモニック/録音:1956年2月26日
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77
   エーリヒ・ラインスドルフ(指揮)、フランス国立放送管弦楽団/録音:1973年6月16日/ローザンヌ
 W.シューマン:ヴァイオリン協奏曲(1947)
   ピエール・モントゥー(指揮)、ボストン交響楽団/録音:1950年2月10日

 スターン貴重音源集、第8集

 スターンの貴重音源集、第8集。協奏曲でまとめられています。
 いつもながら豪華な共演陣との見事な名演集です。
 




IDIS



IDIS 6744
¥2100
セゴビア バロック・レパートリー 第2集
 1952-1961 年スタジオ録音集

  フレスコバルディ:パッサカリア/コレンテ
  クープラン:3つのパッサカリア
  ド・ヴィゼー:組曲 ニ短調
  ヘンデル:
   メヌエットI&II ニ長調/
   メヌエットI アンダンティーノ&メヌエットII グラツィオーソ/
   ガヴォット ト長調 HWV491
  J.S.バッハ:
   無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009/
   無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001より フーガ
  D.スカルラッティ:ソナタ ト長調 K391
アンドレ・セゴビア(ギター)

 セゴビアの手によってギターのために生まれ変わった名品集

 スタジオ録音:1952-1961年/58'16''

 セゴビアによるバロック作品集。
 チェンバロなどの他の楽器のために書かれた作品を見事にギターで弾きこなし、ギターのための音楽であるかのように提示しています。
 第1集のIDIS-6400はベストセラーを記録しており、今回のリリースも注目の内容と言えます。
 

















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