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≪第112号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その7 2021/7/6~





7/9(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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APARTE



AP 255
¥3000→\2790
クリストフ・ルセとレ・タラン・リリク
 リュリ:ヴィーナスの誕生

 (1)宮廷バレエ「ヴィーナスの誕生」LWV27(全曲)世界初録音
 (2)「偽装した愛の神たちのバレエ」LWV21~
  ああ、リナルド、どこにいるの?
 (3)「プシシェ」LWV45~イタリア人の嘆き
 (4)「謝肉祭」LWV52~私はまさしく医者
 (5)「町人貴族」LWV43~アルルカンのシャコンヌ
デボラ・カシェ(ソプラノ)(1)(3)(4)
ベネディクト・トラン(ソプラノ)(1)(4)
アンブロワジーヌ・ブレ(メゾソプラノ)(1)(2)
シリル・オヴィティ(テノール)(1)(3)(4)
サミュエル・ナモッテ(バリトン)(1)
ギヨーム・アンドリュー(バリトン)(1)(3)(4)
フィリップ・エステフ(バリトン)(1)(4)、
ナミュール室内合唱団(1)
クリストフ・ルセ(指揮)
レ・タラン・リリク
KKC 6401
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3850

 世界初録音。ルセのリュリ愛光る充実演奏による「ヴィーナスの誕生」

 録音:2021年1月11-12日/シテ・ド・ラ・ミュジーク(フィラルモニ・ド・パリ)/96kHZ 24bit、73'00

 リュリ作品の普及と録音に心血を注ぐクリストフ・ルセとレ・タラン・リリク。これまでリリースした7篇のオペラはいずれも高い評価を受けましたが、今回宮廷バレエ(バレ・ロワイヤル)作品に初挑戦。
 1665年初演の「ヴィーナスの誕生」で、世界初録音。

 宮廷バレエはフランス王ルイ14世時代に発達した舞踊劇で、王族が楽しむものでした。声楽が入る点でオペラ的な要素も強く、リュリの真骨頂が発揮されます。
 フランス映画「王は踊る」(2000) でも描かれているように、リュリの宮廷バレエはルイ14世自身が踊るために作ったもので、「ヴィーナスの誕生」はルイ王の義妹アンリエットがヴィーナスを、王がアレクサンダー大王を演じました。

 全2部、12のアントレから成る55分ほどの作品で、ギリシャ神話の神々オールスターキャストで有名なエピソードを綴り、華やかかつ英雄的に太陽王ルイ14世の権力を象徴します。
 それはリュリの政治的野心ではなく、強い愛の証であることをルセが見事に表現しているのもさすが。性格で精緻なリズムを重視したリュリならではの舞曲の面白さ、独唱と合唱のコントラスとなど充実度満点。最後はリュリならではの抒情悲劇的な作風も顔を出します。

 フィルアップには「偽装した愛の神たちのバレエ」「プシシェ」「謝肉祭」のアリアや重唱、「町人貴族」のシャコンヌをルセならではの冴えた解釈で聴かせてくれます。
 独唱陣もルセの信任厚い若手実力派揃いで、リュリの「ヴィーナスの誕生」がこれまで録音されなかったのが信じられないほど楽しく充実した世界を描いています。

 
 




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BIS



BIS SA 2612
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
ヘルシンキ室内合唱団がペルトのヨハネ受難曲を録音
 アルヴォ・ペルト(1935-):《ヨハネ受難曲》~独唱者、混声合唱、器楽奏者とオルガンのための(1982)
  サンポ・ハーパニエミ(バリトン/イエス)、マルッティ・アンティラ(テノール/ピラト)、
  リンネア・スンファール・カサリー(ソプラノ/福音史家)、シルック・リンタマキ(メゾ・ソプラノ/福音史家)、
  マッツ・リルハンヌス(テノール/福音史家)、ユッシ・リンナンマキ(バス=バリトン/福音史家)
  ヤン・レヘトラ(オルガン)、ラウラ・ヴィークマン(ヴァイオリン)、アンニ・ハーパニエミ(オーボエ)、
  マルコ・ユロネン(チェロ)、ミッコ=ペッカ・スヴァラ(ファゴット)
  ヘルシンキ室内合唱団、ニルス・シュヴェケンディーク(指揮)

 合唱ファン、ペルト・ファン必聴!厳粛な瞑想。ヘルシンキ室内合唱団がペルトのヨハネ受難曲を録音。

 セッション録音:2020年10月26、27&29日/聖パウロ教会(ヘルシンキ、フィンランド)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、71'33
 プロデューサー&サウンド・エンジニア:ハンス・キプファー(Take5 Music Production)

 SACDハイブリッド盤。
 アルヴォ・ペルトの音楽は、古くからの宗教的伝統と結びつきながら、現代の精神性を言葉で表明することに大きな特徴があると言われます。
 彼は、1960年代にモダニスト・スタイルの作品から出発、1970年代を経たころから、禁欲的で内省的な作品を多く手がけるようになりました。
 その簡素化と黙考が頂点に達した作品が、1982年に完成された《ヨハネ受難曲》です。正式曲名「『ヨハネによる福音書』によるわれらがイエス・キリストの受難(PassioDomini Nostri Jesu Christi secumdum Joannem)」。
 この作品では、「受難曲」と結びつけられることが一般的な「ドラマ」と「感情の高ぶり」を避け、キリストの受難という物語は「厳粛な瞑想」の枠組みとしてだけ使われています。
 バリトンがイエス、テノールがピラトの言葉を歌い、ストーリーを語る福音史家は、ソプラノ、アルト(またはカウンターテナー、メゾ・ソプラノ)、テノール、バスの四重唱が、ヴァイオリン、オーボエ、チェロとファゴットの合奏をともなって歌います。ペルトの音楽は、中世のモノフォニックなスタイルを顧みながら進み、キリストの磔刑で頂点を迎えます。

 シュヴェケンディークとヘルシンキ室内合唱団は、ラウタヴァーラの《ヴィジリア》(BIS SA-2422)を録音、「強烈な体験....誠実で人の心に強く訴えかける作品の素晴らしい新録音」と「MusicWeb Internationao」から評されました。

 ペルトの《ヨハネ受難曲》は、2020年10月、ヘルシンキの聖パウロ教会にてセッション録音されました。
 バリトンのサンポ・ハーパニエミは、フィンランド国立オペラ・バレエに所属、テノールのマルッティ・アンティラは、ヘルシンキ室内合唱団でマネージャーとヴォイス・トレーナーを務めています。
 オルガニストのヤン・レヘトラは、シベリウス・アカデミーの教会音楽科を卒業後、アムステルダム、シュトゥットガルト、リヨン、パリで学びました。
 サン=サーンスの《前奏曲とフーガ》と《幻想曲》を弾いたアルバム(Alba / ABCD-225)をはじめとする多くの録音でも知られます。

 
 





HARMONIAMUNDI



HMN 916110
¥2800
Strings Attached~カンネルの音色
 1. ウィリアム・バード(c.1540-1623):Rowland, or Lord Willoughby's Welcome Home
 2. プレリュード(即興演奏)*
 3. ダウランド(c.1563-1626):ラクリメ
 4. 後奏曲第1番(即興演奏)*
 5. ルイ・クープラン(1626-1661):プレリュード ニ短調
 6. ギョーム・ド・マショー(c.1300-1377):Dame, vostre doulz viaire **
 7-8. ラモー(1683-1764):クラヴサン曲集第1巻より プレリュード、アルマンド
 9. ヴァイス(1687-1750):ロジ伯爵のトンボー
 10. ヘレナ・トゥルヴェ(b.1972):Silmaja(観察者、見る人)
 11. 間奏曲(即興)
 12. フレスコバルディ(1583-1643):聖体拝領のためのトッカータ
 13. 後奏曲第2 番(即興演奏)
 14. ラモー:ミューズたちの対話
 
 (編曲:すべてアンナ=リーサ・エラー(10以外))
  アンナ=リーサ・エラー
  クロマティック・カンネル/Otto Koistinen, 2007
  電子カンネル/Hannu Koistinen, 2011
  プサルテリウム/Peeter Talve, 1993 **

 エストニアの撥弦楽器カンネル、奏法によっては三味線的!驚くほど多様な音色の世界!

 録音:2019年1-2月、ラ・クーロワ(フランス)

 カンネルとはエストニアの楽器で、フィンランドの民族楽器カンテレに似た撥弦楽器。あまり知られていませんが、驚くほど多様な音楽の可能性を秘めており、その音色は「天からの音」と表されます。
 カネル奏者のアンナ=リーサ・エラーが、中世のものから、現代のエストニアの作曲家ヘレナ・トゥルベの作品を収録、さらには電子カンネルで即興も行い、カンネルの魅力をたっぷり伝えてくれます。
 特に電子カンネルを用いた楽曲(即興)では、えもいわれぬ不思議な音世界が広がります。現代作品では、奏法もただ弦をはじいて奏でるだけでなく、弦をこすったり押さえたりすることによって、三味線を思わせるような独特の世界が広がっています。

 アンナ=リーサ・エラーはエストニア生まれ、カンネルで古楽から現代音楽までを演奏しています。
 エストニア音楽院で学んだのち、リヨン音楽院でリスレヴァンに師事しています。
 ヴォックス・クラマンティスといったアンサンブルとの共演も多数。

 
 





ARS PRODUKTION



ARS38141
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
クララ&ロベルト・シューマン:協奏曲集
 ロベルト・シューマン:
  4本のホルンと管弦楽のための
   コンチェルトシュテュック ヘ長調 Op.86
 クララ・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.7
 ロベルト・シューマン:ピアノ協奏曲 ニ短調
  (再構築&補筆:ヨゼフ・デ・ベーンハウアー)
 クララ・シューマン:ピアノ協奏曲 ニ短調
  (補筆&オーケストレーション:ヨゼフ・デ・ベーンハウアー)
エレーナ・マルゴリーナ(ピアノ)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ホルン四重奏団
フォクトランド・フィルハーモニー管弦楽団
ドロン・サロモン(指揮)

 シューマン夫妻の未完の作品の補筆版!

 ロベルト・シューマンとクララ・シューマンの未完の作品を補筆完成したものまで含める珍しい協奏曲集です。
 補筆したヨゼフ・デ・ベーンハウアーはクララ・シューマンのピアノ作品全集を録音したことでも有名で、第一人者による補筆版は注目です。
 また4本のホルンと管弦楽のためのコンチェルトシュテュックでは、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団ホルン四重奏団が素晴らしいテクニックで名演を聴かせてくれます。

 ※録音:2000年3月-10月
 
 


ARS38827
【旧譜】
¥2600
プレイエル博物館の秘曲コンサート Vol.17
 弦楽五重奏曲 Ben 271~273

  イグナツ・プレイエル:
   弦楽五重奏曲 変ホ長調 Ben 271
   弦楽五重奏曲 ト短調 Ben 272
   弦楽五重奏曲 ハ長調 Ben 273
イグナツ・プレイエル弦楽五重奏団

 1995年に創設された国際イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル協会(IPG)が主催するコンサートとの共同プロジェクトとなる「プレイエル博物館の秘曲コンサート」シリーズの第18集のテーマは「弦楽五重奏曲」!ウィーンで活躍する5人のアーティストが揃ったイグナツ・プレイエル弦楽五重奏団が、柔らかくも明るい音色でプレイエルの珍しい曲を奏でます。

 ※録音:2012年7月3日
 
 

ARS38532
【旧譜】
¥2600
マウルブロンのクリスマス
 不詳:バラが咲いた/
 不詳:Lieb Nachtigall, wach auf/
 ウィリアム・バベル:ソナタ ニ短調/
 J.S.バッハ:Ich steh an deiner Krippen hier /
 アレッサンドロ・マルチェロ:Adagio aus dem Concerto ニ短調/
 レーガー:クリスマス Op.145-3より/
 J.S.バッハ:クーラント
  〔無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV 1013(オーボエ版)より〕/
 不詳:山に風が吹く/
 J.S.バッハ:サラバンド
  〔無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV 1013(オーボエ版)より〕、
 J.S.バッハ:Bourree Anglaise
  〔無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV 1013(オーボエ版)より〕 /
 メンデルスゾーン:aus dem Oratorienfragment"Chrisyus" Op.97/
 ヘンデル:私を泣かせてください(歌劇《リナルド》より)/
 コレッリ:プレリュード(ソナタ ト短調より)、アレグロ・モデラート(ソナタ ト短調より)/
 ヴィヴァルディ:ラルゴ(《四季》より「冬」 Op.8-4)/
 不詳:羊の横で目覚めると/
 ラインベルガー:アンダンテ・パストラーレ(オルガン・ソナタ第4番 Op.98より)/
 DREI KON'GE WANDERAN AUS MORGENLAND/
 ギルマン:パラフレーズ(ヘンデルの「マカベウスのユダ」による)/O DU FROHLICHE
  シビッラ・ルーベンス(ソプラノ)、ユリア・ストレベル=ベンシュ(オーボエ)、
  ヨアヒム・ベンシュ(ホルン)、エルカ・ブッダイ

 1993年に世界遺産に登録されたマウルブロン修道院に美しい音楽が響き渡ります。
 この修道院はヘルマン・ヘッセの「車輪の下」の舞台になったことでも有名です。
 今回の録音では、ソプラノ、オーボエ、ホルン、オルガンという楽器を曲によって編成を変えながら収録されています。
 ヘレヴェッヘとも共演歴のあるソプラノのシビッラ・ルーベンスの歌声が特に素晴らしく、美しく響くその声がより一層神秘的な音楽を演出しています。
 





CENTAUR


CRC3773
¥2500
インプレッションズ・オヴ・ドビュッシー
 ドビュッシー:
  音と香りは夕暮れの大気に漂う/
  音と香りは夕暮れの大気に漂う(シスキンド編)/
  亜麻色の髪の乙女/亜麻色の髪の乙女(シスキンド編)/
  ミンストレル/ミンストレル(シスキンド編)/
  枯葉/枯葉(シスキンド編)/野を渡る風/
  野を渡る風(シスキンド編)/雪の上の足跡/
  雪の上の足跡(シスキンド編)/ヴィーノの門/
  ヴィーノの門(シスキンド編)/カノープ/
  カノープ(シスキンド編)/デルフィの舞姫/
  デルフィの舞姫(シスキンド編)
ロリ・シムズ(ピアノ)
アンドルー・ラスバン(ソプラノ・サクソフォン)
ジェレミー・シスキンド(ピアノ、編曲)

 ジェレミー・シスキンドによるドビュッシーの大胆なジャズ・アレンジ!

 ドビュッシーの前奏曲集に収録されている小品を、原曲の演奏の後にジェレミー・シスキンドによるソプラノ・サクソフォンとピアノのジャズ・アレンジ版で演奏するという興味深いアルバム。
 ジェレミー・シスキンドは1986年アメリカ出身の若手コンポーザー・ピアニストで、クラシックとジャズの革新的な融合で話題を呼んでいます。
 このドビュッシーの編曲も単なるトランスクリプションでは全くなく、"Reimagine(再構築、再解釈)"と定義し、即興も交えた全く新しい姿のドビュッシーに生まれ変わらせています。
 原曲の演奏はアメリカの女流ピアニスト、ロリ・シムズが担当し、アレンジ版はカナダのサクソフォン奏者アンドルー・ラスバンと、ジェレミー・シスキンド自らがピアノを演奏しています。

 ※録音:2017年(アメリカ)
 
 

CRC3777
¥2500
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.9
 クープラン:
  《クラヴサン曲集第4巻》より第24オルドル
  《クラヴサン曲集第4巻》より第26オルドル
  《クラヴサン曲集第4巻》より第27オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

 50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第9巻。
 今回の録音ではクープランに近い時代に製作されたクリスティアン・クロル1776年製、クリスティアン・ツェル1737年製という2つのオリジナル楽器を使い、クープランが亡くなる3年前に完成させた最後のクラヴサン曲集を収録しています。

 ※録音:2018年(アメリカ)
 
 

CRC3776
¥2500
クープラン:クラヴサン曲集全集 Vol.8
 クープラン:
  《クラヴサン曲集第2巻》より第12オルドル
  《クラヴサン曲集第4巻》より第20オルドル
  《クラヴサン曲集第4巻》より第25オルドル
マーク・クロル(ハープシコード)

 50年以上のキャリアを持ち、25年以上に渡りボストン大学のチェンバロ科教授の要職にあるアメリカの鍵盤楽器奏者、マーク・クロルによるクープランのクラヴサン曲集第8巻。
 このプロジェクトでクロルは複数のハープシコードを使い分けていますが、今回の録音ではクリスティアン・クロルが1776年に製作したオリジナル楽器を採用しています。

 ※録音:2018年(アメリカ)
 
 

CRC3775
¥2500
ブリテン諸島のエアとバラッド集
 レベッカ・クラーク:3つのアイルランド民謡
 ヴォーン・ウィリアムズ:2つのイギリス民謡、牧場にそって
 ジョン・コリリアーノ:3つのアイルランド民謡
 ホルスト:声とヴァイオリンのための4つの歌
 レベッカ・クラーク:3つの古いイギリスの歌
マーガレット・アストラップ(ソプラノ)
エリック・ルイス(ヴァイオリン)

 ヴォーン・ウィリアムズやレベッカ・クラークなどによる、イギリスやアイルランドの民謡を題材とした小さな歌を集めた叙情的なアルバム。
 マーガレット・アストラップは現代作曲家の歌曲を多数初演しているソプラノ歌手。共にウェスタン・コネチカット州立大学で教授を努めているヴァイオリニスト、エリック・ルイスとの共演が実現しました。

 ※録音:2015年-2017年(アメリカ)
 
 

CRC3774
¥2500
フランスのクラリネット作品集
 ピエルネ:カンツォネッタ Op.19
 プーランク:クラリネットとピアノためのソナタ
 ドビュッシー:第1狂詩曲
 サン=サーンス:クラリネットとピアノのためのソナタ Op.167
 メシアン:世の終わりのための四重奏曲より第3楽章《鳥たちの深淵》
 シャルル=マリー・ヴィドール:序奏とロンド Op.72
ジョナサン・ガン(クラリネット)
アントン・ネル(ピアノ)

 19世紀後半~20世紀のフランスで生まれたクラリネットのための作品集。ジョナサン・ガンはイギリスに生まれ、11歳の頃にアメリカへ移住。
 2004年にパーヴォ・ヤルヴィの推薦でシンシナティ交響楽団の副首席奏者に就任すると、2011年からは2016年まで首席奏者として活躍。
 シカゴ交響楽団の首席客演奏者としても舞台に立った他、ニューヨーク・フィルやピッツバーグ交響楽団と共演するなどアメリカ有数のクラリネット奏者として活動しています。

 ※録音:2019年(アメリカ)
 
 


CRC3772
¥2500
カリーネ・ポゴシアン(ピアノ)
ラフマニノフ&ストラヴィンスキー

 ラフマニノフ:楽興の時 Op.16
 ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの3楽章
 ラフマニノフ:
  リラの花 Op.21-5、
  ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調(1931年版)
 ストラヴィンスキー(グイド・アゴスティ編):
  《火の鳥》 組曲 〔凶悪な踊り、子守歌、終曲〕
カリーネ・ポゴシアン(ピアノ)

 "生まれるのがあと数十年早ければ、このアルメニア=アメリカのピアニストは(ソ連とアメリカの)冷戦を融かすことができただろう。"と評されるほどの熱い演奏が支持されているアルメニア出身・ニューヨーク在住のピアニスト、カリーネ・ポゴシアンによるロシアの2人の巨匠の作品集。
 「ロシアのピアノ音楽は常に私の心の中で重要な存在であり、中でもここに録音された2人の作曲家は特別です。」と語る彼女の、この録音にかける強い意気込みが、大きな熱量となって演奏にも現れています。

 ※録音:2015年6月(アメリカ)




カリーネ・ポゴシアン旧譜
ハチャトゥリアン:ピアノ作品集



GRAND PIANO
GP673
\2200→\1990
ハチャトゥリアン:オリジナル・ピアノ作品とトランスクリプション集
 1.トッカータ(1932)/2-3.ワルツ・カプリースと舞曲(1926)/
 4.バレエ音楽「スパルタクス」第2組曲-アダージョ
  (M.キャメロンによるピアノ編)/
 5.詩曲(1927)/6-8.ピアノ・ソナタ(1961)/
 9-11.仮面舞踏会より(A.ドルハニャンによるピアノ編)(1944/1952)
  <夜想曲/ロマンス/ワルツ>
  ※4.9-11…世界初録音
カリーネ・ポゴシアン(ピアノ)
録音 2013年8月14.19.21日 USA ニューヨーク Gordon K. and Harriet Greenfield Hall / Charles Myers Recording Studio, Manhattan School of Music

 数々の迫力あるオーケストラ作品で知られるハチャトゥリアン(1903-1978)ですが、彼のピアノ曲はどちらかというと無視され続けてきました。もちろん、他の人によるバレエ音楽のピアノ版を耳にする機会は比較的あるのですが、このアルバムに含まれた「トッカータ」や「ワルツ・カプリース」「ソナタ」などはなかなか実演でも取り上げられることのない作品です。
 ここで目の覚めるように素晴らしい演奏を披露しているのは、アルメニア生まれの女性ピアニスト、カリーネ・ポゴシアンです。彼女は14歳でオーケストラと共演し、23歳の時には名門カーネギー・ホールでソロ・リサイタルを開くほどの俊英です。
 彼女にとって「お国物」であるハチャトゥリアンからは、まさに心の叫びが聞こえてくるかのようです。「仮面舞踏会」のワルツでのやるせない表情がたまりません。

 





TACTUS


TC661991
(2CD)
¥4800
A.スカルラッティ:鍵盤作品全集 Vol.7
 フーガ第1番 ニ短調、フーガ第2番 ニ短調、フーガ第3番 ニ短調、
 フーガ第4番 ホ短調、フーガ第5番 ホ短調、フーガ第6番 ヘ長調、
 フーガ第7番 ヘ長調、フーガ第8番 ト長調、フーガ第9番 ト長調、
 フーガ第10番 イ短調、フーガ第11番 イ短調、フーガ第12番 ハ長調、
 フーガ第13番 ハ短調、フーガ第14番 ハ長調、フーガ第15番 ニ長調、
 Varie partite obbligate al basso ハ長調、アンダンテ ハ長調、
 フーガ ハ長調、Tastatura ハ長調、Toccata per cembalo イ長調、
 トッカータ ト長調、トッカータ第9番 ト長調、トッカータ第4a番 ホ短調
フランチェスコ・タシーニ
 (オルガン、ハープシコード)

 フランチェスコ・タシーニのスカルラッティ、第7巻!

 ナポリ楽派の始祖的存在であるアレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)の鍵盤作品の全曲を網羅するシリーズの第7巻。
 この2枚組でフランチェスコ・タシーニはA.スカルラッティの鍵盤用オペラ・オムニアをすべて録音したことになります。
 最初に収録された15のフーガは、ピアチェンツァのサンタ・マリア・ディ・カンパーニャ大聖堂の歴史的オルガンで演奏されています。

 ※録音:2015年-2019年
 
 

TC531601
¥2600

ビアージョ・ペショリーニ(1535-1613):
 マドリガーレ集第3巻(ヴェネツィア、1581)

  世界初録音

トゥスケ・ヴォーチェス
エリア・オルランド(ディレクター)


 この録音はイタリアのプラト出身のビアージョ・ペショリーニのマドリガーレ集第3巻(ヴェネツィア、1581)の研究から始まりました。
 地元出身の作曲者の作品を甦らせるために若手のプロ歌手とアマチュア歌手が集まり結成されたのが、トゥスケ・ヴォーチェスです。
 このマドリガーレ集第3巻が現存する唯一のもので29のマドリガーレから成っています。美しい楽曲も多く、トゥスケ・ヴォーチェスの情熱が伝わってきます。

 ※録音:2019年、プラト(イタリア)
 
 

TC941903
¥2600
ピエル・パオロ・スカットリン(b1949):
 散在する韻と音 ~合唱、声楽、器楽作品集~

  エクスタシー、忘れないでください、ユリシーズ、フーガ第8番、
  Incantesimo sciamanico、朝、エリナー・リグビー、
  ノミ、Baccsnti、Bagatella in contappunto、
  あなたを失うことはない、おやすみなさい、
  ムーン・リバー、4つの詞、十二支、ことわざ、Anteo
 
 世界初録音
エウリディーチェ合唱団
ボローニャ室内合唱団
ピエル・パオロ・スカットリン(ディレクター)

 1949年ボローニャ生まれで指揮者、作曲家として活動しているピエル・パオロ・スカットリンによる作品。
 ボローニャの現代作曲家として多くの作品の初演を指揮し、エウリディーチェ合唱協会の芸術監督を長年務めるなど、合唱団の指導者としても重鎮である彼の作品にはビートルズの楽曲が引用されていたり、よく知られている「ムーン・リバー」が引用されていたりと様々な要素が含まれています。

 ※録音:2018年5月-2020年1月
 
 


TC900601
¥2600
サンドロ・フーガ(1906-1994):チェロ・ソナタ集
 チェロ・ソナタ第1番(1936)
 チェロ・ソナタ第2番(1973)*
 チェロ・ソナタ第3番(1989)*

 *世界初録音
ウンベルト・アレアンドリ(チェロ)
フィリッポ・ファリネッリ(ピアノ)

 1906年トリノに生まれたサンドロ・フーガは、ピアニスト兼作曲家でした。その作風は前衛的なものというよりは、伝統的な音楽に近く耳当たりのいいものではありますが、独自の世界観を持っており聞く耳を退屈させない魅力を持っています。
 チェリストのウンベルト・アレアンドリはイタリアで活躍中の奏者で特に室内楽に力を入れていることもあり、フィリッポ・ファリネッリと息の合った演奏を繰り広げています。

 ※録音:2019年1月-2021年2月、プラト
 




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ALPHA



ALPHA747
¥2700→\2490
『PASSION ~ リュリと17世紀フランスの抒情悲劇』
 ~第1幕 地獄の呼び声~
  1. 汝はこの墓の中 ~《アマディス》LWV 63より (ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687))
  2. プレリュード ~《アマディス》LWV 63より (リュリ)
  3. そう不満を漏らさずに ~《アシルとポリクセーヌ》より (コラス)
  4. 嵐の場面 ~《テティスとペレ》より (パスカル・コラス(1649-1709))
 ~第2幕 不幸な母~
  5. 絶望と恍惚が ~《シルセ》より (アンリ・デマレ(1661-1741))
  6. 第2エール ~《プロセルピーヌ》LWV 58より (リュリ)
  7. ブルターニュ人たちのアントレ/パスピエ ~《平和の神殿の舞踏劇》LWV 69より (リュリ)
  8. おお、不幸な母 ~《プロセルピーヌ》LWV 58より (リュリ)
  9. わたしの怒りが皆に伝われば ~《プロセルピーヌ》LWV 58より (リュリ)
 ~第3幕 残酷な恋~
  10. いとも素晴しく甘やかなる希望 ~《アティス》LWV 53より (リュリ)
  11. 地獄の神々のサラバンド ~《美の女神誕生の舞踏劇》LWV 27より (リュリ)
  12. カナリー(舞曲) ~《町人貴族》LWV 43より (リュリ)
  13. ついに、あの男はわが術中に ~《アルミード》LWV 71より (リュリ)
  14. 序曲 ~《ペルセ》LWV 60より (リュリ)
 ~第4幕 静かな眠り、残虐な死~
  15. 今こそ好ましい時間(夜のエール) ~《恋の神の勝利》LWV 59より (リュリ)
  16. 眠りの合唱 ~《フォンテーヌブローのディアーヌ》より (デマレ)
  17. 葬儀の威厳 ~《アルセスト》LWV 50より (リュリ)
  18. 死よ、野蛮なる死よ ~《アルセスト》LWV 50より (リュリ)
 ~第5幕 猛り狂うメデ~
  19. この恋の代償は ~《メデ》H 491より (シャルパンティエ)
  20. 忘却の川の暗澹たる娘たちよ ~《メデ》H 491より (マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704))
  21. 北風と四つの風のアントレのためのエール ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
 ルイ=ノエル・ベスティオン・ド・カンブラ(指揮)、
 アンサンブル・レ・シュルプリーズ(古楽器使用)、
 ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団(合唱指揮:オリヴィエ・シュネーベリ)
NYCX-10234
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 録音: 2020年11月 アルスナル音楽堂、メス(フランス北東部ロレーヌ地方) ※国内盤には日本語解説、歌詞訳付き

 【リュリ芸術の魅力を1枚に凝縮!17世紀フランスで活躍した他の天才たちの作品も交えた絶好企画】
 フランス語によるオペラの最も古典的な形式である抒情悲劇(トラジェディ・リリーク)の確立者であり、序曲や舞曲の形式でドイツ語圏の音楽にも大きな影響を与えたジャン=バティスト・リュリ。
 その音楽史上の重要度は認識されていながらも、本領ともいえる劇音楽分野での偉業を実感できる機会は日本で多いとは言えません。
 そんな中、ヴェルサイユ・バロック音楽センターの頼もしい協力のもと、同国の古楽シーンを支えてきたAlphaレーベルから、それらをCD1枚で堪能するのに絶好の企画盤が登場します。
 今ではロマン派や近現代の作品でも大きな評価を得ているヴェロニク・ジャンスを中心に、フランス古楽界の精鋭が集いお届けするのは、さまざまなリュリ作品からの抜粋に彼の後継者・好敵手たちの傑作を交え、全5幕の抒情悲劇仕立てで「逞しくも恋に翻弄される女」を描きあげたプログラム(ブックレット解説は知られざるフランス語劇音楽に豊かな知見を誇る研究者ブノワ・ドラトヴィツキ)。
 恋の悲しみや絶望、復讐に燃える怒りや喜びの恍惚など、リュリの巧みな音使いあればこその変幻自在な作品をみごと一貫性ある物語として歌い上げます。
 躍進めざましいフランスの指揮者ベスティオン・ド・カンブラのもと、フランス古楽特有の音の機微を巧みに捉えた解釈を聴かせる器楽陣も、ジャンスの圧倒的な存在感に負けることなく、互いに引き立て合い鮮やかな音楽を聴かせます。合唱指揮は大ヴェテランのシュネーベリ。

 
 





ARCANA



A489
¥2700
『ジョスキーノ』 ~イタリアのジョスカン・デプレ~
 ジョスカン・デプレ(1455頃-1521):
  1-2. 6声のモテトゥス「自然のことわりを越えて」
  3-5. 4~6声のミサ曲「フェラーラ公エルコレのミサ」:
   キリエ/グローリア/クレド
  6-7. 4声のモテトゥス「あなたこそは唯一の力ある驚異」
  8-9. 4~6声のミサ曲「フェラーラ公エルコレのミサ」:
   サンクトゥス/アニュス・デイ
  10. 3声のフロットラ「すばらしき時の幸運」〔器楽合奏〕
  11-12. 6声のモテトゥス「おお、いとも思慮深き乙女」
  13. 5声のモテトゥス「マリアさま、あなたは汚されず全く清らかで」
  14. 3声の合奏曲「ラ・ベルナルディーナ」〔器楽合奏〕
  15. 5声のモテトゥス「ごきげんよう皇后(サルヴェ・レジーナ)」
  16-17. 6声のモテトゥス「星々に彩られたるオリュンポスから」
  18. 12声のモテトゥス「マリアさま、あなたは汚されず全く清らかで」
オデカトン(声楽アンサンブル)
ジェズアルド・シックス(声楽アンサンブル)
ラ・レヴェルディ
 〔リュート、レベック、ハープ〕
ラ・ピファレスカ
 〔ショーム2、サックバット2〕
指揮:パオロ・ダ・コル
NYCX-10235
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音: 2020年10月13-17日 フォッリーナ聖母大修道院、トレヴィゾ(イタリア北東部ヴェネト州) ※国内盤には日本語解説、歌詞訳付き

 【ジョスカンの活躍地イタリアの精鋭が結集!記念年を飾る本格アルバム】
 15~16世紀の欧州を席巻したフランス=フランドル楽派の中でも特に重要なジョスカン・デプレは、レオナルド・ダ・ヴィンチを筆頭に偉大なルネサンス画家たちが活躍した頃のイタリアで長く活躍しました。
 生前の名声は楽譜出版社を通じて歿後もなお長く保たれ、後代のイタリア音楽の発展にも大きな影響を及ぼしています。
 かの地の言葉で「ジョスキーノ」の愛称をもって知られ、イタリア音楽史上に残る重要作曲家の一人にもなったこの大家が歿後500年を迎えた2021年、同国でもとくにルネサンス以前を得意とする四つのアンサンブルがここに結集。
 ミラノに拠点を置くArcanaレーベルを通じて、イタリアでのジョスカンの活躍を作品で辿る、記念年にふさわしいアルバムを制作しました。
 
 パレストリーナからモンテヴェルディまで16~17世紀のポリフォニー作品の解釈で知られるパオロ・ダ・コルの指揮のもと、ミラノのスフォルツァ家やフェラーラのエステ家、ローマ教皇庁などとの繋がりを検証しながら入念に選ばれた多声音楽は、男声で固められたア・カペラで味わい深く奥行きを持って響くだけでなく、時には器楽を添えた重厚なサウンドもあり。
 中世音楽に豊富な実績をもつラ・レヴェルディの三人による擦弦・撥弦の重なりも絶妙で、各プレイヤーの音使いを空間の響きとともに的確に収めたArcanaならではのエンジニアリングが光ります。
 最新研究に基づく解説も読み応え充分。なお、このアルバムは2021年4月29日に急逝した、イタリアで活躍したオランダ出身の伝説的オルガン奏者リウヴェ・タミンハの思い出に捧げられています。

 
 




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DYNAMIC(CD)



CDS-7909
(2CD)
¥2600→\2390
※DVD、Blu-ray同時発売
ズービン・メータ&フィレンツェ五月音楽祭
 ハイドンの『天地創造』

  フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
   オラトリオ『天地創造』全3部
ガブリエル/エヴァ..
 ハンナ=エリザベス・ミュラー(ソプラノ)
ウリエル..マクシミリアン・シュミット(テノール)
ラファエル/アダム..ミヒャエル・ヴォッレ(バリトン)
ヴェタ・ピリペンコ(メゾ・ソプラノ)
フィレンツェ5月音楽祭管弦楽団&合唱団
合唱指揮..ロレンツォ・フラティーニ
ズービン・メータ(指揮)

 録音 2020年11月10日 フィレンツェ5月音楽祭劇場、フィレンツェ、イタリア

 ハイドンの『天地創造』は旧約聖書の「創世記」、「詩篇」、ミルトンの「失楽園」を台本の素材として作曲された、ハイドン円熟期の傑作オラトリオです。
 充実した書法によるオーケストラ、独唱、二重唱、三重唱、合唱など多彩な声部の組み合わせによる楽曲群によって、天地の創造から、様々な生き物、そして人間アダムとイヴの登場まで世界のすべてを創造した神の事績が、神への賛美と感謝の念とともに美しく荘厳につづられていきます。
 本収録はズービン・メータのフィレンツェ五月音楽祭デビュー50周年を記念して、2020年11月にコロナ禍の中で敢行された無観客演奏会の模様です。
 ハンナ=エリザベス・ミュラー、マクシミリアン・シュミット、ミヒャエル・フォッレ、ヴィエタ・ピリペンコという優れたソロ歌唱陣を配し、メータ円熟のリードのもとフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団による壮大な音楽の絵巻が繰り広げられます。
  




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PARADIZO



PA0018
¥2800→\2590
スキップ・センペ(チェンバロ)
 レオンハルトに捧ぐ・・・
  バッハに影響を与えた作曲家たちとレオンハルト

 (I)
  1. ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667): わが身に来たるべき死への瞑想 - 組曲ニ長調 FbWV 620 より
  2. ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):
   二長調のハルペッジョ(ハープ風に) - 音楽のパルナッソス山 組曲第8番 『ポリュムニア』 より
  3. ジルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687-1750)/スキップ・センペ編曲:リュートのためのアルマンド ニ短調
  4. フアン・カバニリェス(1644-1712): ティエント・デ・ファルサ(不協和音のティエント) 第2番
  5. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750): 前奏曲 ニ短調 BWV 940
 (II)
  6-9. J.S.バッハ: 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番 BWV 1005
   6. 編曲者不明(18世紀): アダージョ BWV 968
   グスタフ・レオンハルト(1928-2012)編曲:
    7. フーガ 8. ラルゴ 9. アレグロ・アッサイ
 (III)
  10. J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 より 第13変奏IV
  11. フィッシャー: トッカータ ニ短調 - 音楽のパルナッソス山 組曲第9番 『ウラニア』 より
  12. J.S.バッハ/レオンハルト編曲: サラバンド - 無伴奏チェロ組曲 第6番 BWV 1012 より
  13. レオンハルト: アダージョ (J.S.バッハ: チェンバロ協奏曲第8番 BWV1059 第2楽章のための)
  14. J.S.バッハ/レオンハルト編曲: ガヴォット I/II - 無伴奏チェロ組曲 第6番 BWV 1012 より
  15. ヘンリー・パーセル(1659-1695): グラウンド Z. 222
 (V)
  16. ヨハン・クーナウ(1660-1722): 前奏曲 ト長調 - 新クラヴィーア練習曲集 第1部 パルティータ第5番 より
  17-18. J.S.バッハ/レオンハルト編曲:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 BWV 1004 より
   17. サラバンド 18. ジガ
 (VI)
  19. J.S.バッハ/レオンハルト編曲: サラバンド - 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番 BWV 1002 より
  20. パーセル: 新しいグラウンド Z. 682
 スキップ・センペ(チェンバロ)
NYCX-10233
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 使用楽器: パリのヴォドリ1681年製に基づく  マルティン・スコヴロネック1975年制作楽器  元グスタフ・レオンハルト所有
 録音: 2019年 ※国内盤には日本語解説付き

 【バッハとその先駆者たち、そしてレオンハルトへと繋ぐ鍵盤音楽の伝統】
 チェンバロ奏者、指揮者スキップ・センペの自主レーベルParadizoから久しぶりのリリース。
 「Tradition/伝統」と「Transcription/編曲、楽器の移し替え」をキーワードに、恩師グスタフ・レオンハルトが残したバッハの無伴奏ヴァイオリン曲、無伴奏チェロ曲のチェンバロへの編曲版と、そのバッハに影響を与えたバロック期の作品を収めたアルバムです。
 使用している楽器もレオンハルトのコレクションから、彼に影響を与えたドイツの名チェンバロ製作者マルティン・スコヴロネックの手によるもの。
 フローベルガーからバッハとその同時代の巨匠たち、そしてレオンハルトからセンペ自身へと繋がる鍵盤音楽の伝統の流れを、深い慈しみをもって表現しています。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2242
¥2700
ムラヴィンスキーのチャイコフスキー後期3大交響曲集
 (1)チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 Op.36
 【ボーナス・トラック】
  (2)シベリウス:トゥオネラの白鳥 Op.22-2(「4つの伝説曲」Op.22)
  (3)ムソルグスキー:モスクワ河の夜明け(歌劇「ホヴァンシチナ」前奏曲)
  (4)ワーグナー:ワルキューレの騎行(楽劇「ワルキューレ」)
  (5)ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第3幕前奏曲
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団

 ムラヴィンスキーのチャイコフスキー後期3大交響曲集、最新リマスターで再登場!第1弾は交響曲第4番!2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ

 録音:(1)1960年9月14&15日/ウェンブリー・タウン・ホール(ロンドン)(セッション)
   (3)1965年2月21日/モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)
   (2)(4)(5)1965年2月23日/モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)/ステレオ、日本語帯・解説付
 
 使用音源: Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 ムラヴィンスキーのチャイコフスキー後期3 大交響曲が最新リマスターで再登場します。高品質のテープにプリントしたものを新たに取り寄せ、大ベストセラーのフルトヴェングラーのバイロイトの第9(GS-2205)と同様、テープを録音スタジオに持ち込み、全行程をプロ用に機器で行い、音質を刷新しました。
 また、ボーナス・トラックは本編の交響曲に合わせてステレオ音源を使用、これらはすべて当シリーズ初復刻となります。(平林 直哉)
 




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キング・インターナショナル

KKC 040
(SACD HYBRID)
【旧譜・再プレス】
¥3500→\3290
キング再プレス
 カメルーンのオペラ         

 「オーディオ超絶音源」でもとり上げられた超A 級録音、再プレスします。

 監修:ジョゼ・ピヴァン/収録:1976年/96kHz 24bit、66'00

 SACDハイブリッド盤。
 長岡鉄男氏激賞の「カメルーンのオペラ」。今日世界で唯一流通している貴重な盤となっています。
 キングインターナショナルがina(フランス国立視聴覚研究所)所蔵の音源をライセンス、LPに未収録だった4トラックを加え完全版としてSACDハイブリッドで蘇らせ、ロングヒット商品となっています。

 今回Ontomo mook「オーディオ超絶音源」(高崎素行・炭山アキラ著)の付録サンプラーにも選ばれ、「雑踏のざわめき~歌で熱狂~荒ぶる海」の部分が収録されていることから、全曲版のお問い合わせも多く、旧譜再インフォメーションを致します。

 同書では「群衆のざわめきを屋外っぽく再生し、波を粘らせずしっかり粒立ちまで分解することができれば」すごいとしています。
 オーディオ・ファンの方々にお試しをおススメします。

 このディスクはライセンスでキングインターナショナルが独占制作・販売しております。
 輸入盤は存在しません。今回待望の再プレスのため、お買い逃しなく。
 






<国内盤> 

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オクタヴィア・レコード



OVCL-00689
(HQ HYBRID)
¥3520
井上道義&大阪フィル ショスタコーヴィチ・シリーズ第4弾
 ショスタコーヴィチ:
  交響曲 第2番 ロ長調 作品14 「十月革命に捧げる」
  交響曲 第3番 変ホ長調 作品20 「メーデー」
井上道義(指揮)
大阪フィルハーモニー交響楽団

 ショスタコーヴィチ:交響曲第2番「十月革命に捧げる」&第3番「メーデー」 井上道義(指揮) 大阪フィルハーモニー交響楽団

 2018年3月9,10日 大阪・フェスティバルホール にてライヴ収録

 各方面から絶賛を博している井上道義のショスタコーヴィチ。2018年3月に大阪・フェスティバルホールにて行われた井上道義&大阪フィルのショスタコーヴィチ・シリーズ第4弾となる交響曲第2番・第3番のライヴ・レコーディング盤の登場です。
 共に混声合唱を含み、若きショスタコーヴィチが実験的ともいえる斬新なアイデアと前衛的な手法を盛り込んだこれらの交響曲においても、オーケストラを知り尽くした井上道義は魂みなぎる熱演を繰り広げています。
 井上道義渾身のショスタコーヴィチ最新盤、ぜひお聴きください。
 
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OVCL-00760
(2CD)
¥3500
小林 研一郎(指揮)&日本フィル
チャイコフスキー:交響曲 第3番「ポーランド」&第6番「悲愴」

 チャイコフスキー:
  交響曲 第3番 ニ長調 作品29「ポーランド」
  交響曲 第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
小林 研一郎(指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団

 チャイコフスキー:交響曲 第3番「ポーランド」&第6番「悲愴」《2枚組》 小林 研一郎(指揮)日本フィルハーモニー交響楽団

 2021年6月6日 東京芸術劇場にてライヴ収録

 炎のコバケン、傘寿記念公演ライヴ!激しい情熱とエネルギーみなぎる熱演。
 2021年3月に恩賜賞・日本芸術院賞を受賞した小林研一郎の新たな挑戦を祝福する、モニュメンタルなCDシリーズ。
 炎のコバケンの呼び名で多くのファンから愛される、マエストロ小林研一郎の傘寿&作曲家チャイコフスキーの生誕180年を記念した「交響曲全曲チクルス」第3回目のライヴです。
 円熟のタクトに秘められた激しい情熱が、曲調と呼応しドラマティックなサウンドで広がります。会場を感動の渦に包み込んだ、日本フィルの熱演にも、ご注目ください。
 
 


OVCL-00754
(HQ HYBRID)
¥3520
對馬 佳祐(ヴァイオリン)&ジャンミッシェル・キム(ピアノ)
 結成10年を祝福する、輝かしいデビューアルバム!

  J.S.バッハ:
   ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第4番ハ短調 BWV1017
  ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 イ長調 作品100
  ベートーヴェン:
   ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第9番 イ長調 作品47「クロイツェル」
對馬 佳祐(ヴァイオリン)
ジャンミッシェル・キム(ピアノ)

 對馬 佳祐(ヴァイオリン)&ジャンミッシェル・キム(ピアノ) 東京オペラシティ・リサイタル・ライヴ

 2021年2月28日 東京オペラシティ・リサイタルホールにてライヴ収録

 結成10年を祝福する、輝かしいデビューアルバム!
 對馬佳祐とジャンミッシェル・キムは、2011年パリ高等音楽院時代にデュオを結成し、活動をスタート。2014年リヨン国際室内楽コンクールで最優秀現代曲を受賞、2016年には東京でのルーマニア国際音楽コンクールで総合グランプリに輝いています。
 この間2013年には2人の師である作曲家土田英介氏の個展に出演、2015年にはパリのフィルハーモニー大ホールでリサイタルを開催するほか、フランス各地やベルギーなどでもツアーを行っています。
 本作は今年2月のリサイタルのライヴで、全体がアンティームな充実感に満ち、デュオらしい呼吸や息づかいが絶妙。2016年以来フランスの名財団からの演奏支援を受けるこのデュオが、その栄誉をあざやかに証明したデビュー盤です。
 
 


OVCT-00186
(HQ HYBRID)
¥3520
舘野 泉 (ピアノ)
時のはざま――左手のためのピアノ珠玉集

 樹原 涼子: 季節の三部作
  萌えいづるとき / 濡れた紫陽花 / 椿 散る
 木島 由美子: 桃花水
 セリム・パルムグレン: Intermezzo
 村田 昌己: 時のはざま
 八木 幸三: 泡盛オン・ザ・ロック
 光永 浩一郎:かもめの水兵さんによるオマージュ
 月足 さおり: 風の彩 / 雫~しずく~
 パブロ・エスカンデ:松尾芭蕉による3つの俳句
  姨捨山 / 馬ぼくぼく / 古池や
 梶谷 修: 風に..波に..鳥に..
 光永 浩一郎: 海の沈黙
舘野 泉 (ピアノ)

 時のはざま――左手のためのピアノ珠玉集 舘野泉(ピアノ)

 2020年8月4-5日 エストニア・エイヴェレマナーにて収録

 舘野は、なんとふくよかな光源で人のこころを温かく包むのだろう。
 2020年録音の、舘野泉の最新作。すべてがこのピアニストに献呈された、日本人作曲家による作品集。その個性あふれる曲の数々は、舘野の生みだす豊かな音彩によって、しみいるように魅惑的な響きを奏でています。
 音と音の間を紡ぎ深いたたずまいに誘う、まさに「時のはざま」の世界。生きとし生けるすべての方々に、1度は耳にしていただきたいアルバム。
 エストニアの首都タリンから80キロに位置するエイヴェレ、その歴史的建物エイヴェレ・マナーハウスのベーゼンドルファーを使用しての収録。
 





<映像>

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DYNAMIC(映像)



DYNDVD37909
(DVD)
¥3100→\2890
※CD同時発売
ズービン・メータ/フィレンツェ五月音楽祭管
 ハイドンの『天地創造』

  フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
   オラトリオ『天地創造』Hob.XXI:2
ガブリエル、エヴァ..
 ハンナ=エリザベス・ミュラー(ソプラノ)
ウリエル..マクシミリアン・シュミット(テノール)
ラファエル、アダム..
 ミヒャエル・フォッレ(バリトン)
ヴィエタ・ピリペンコ(メゾ・ソプラノ)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団
合唱指揮:ロレンツォ・フラティーニ
指揮:ズービン・メータ

DYNBRD57909
(Blu-ray)
¥3100→\2890
※CD同時発売
NYDX-50162
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3960
※CD同時発売

 ビデオ監督: ティツィアーノ・マンチーニ
 収録: 2020年11月10日 フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)/収録時間: 113分/音声: ドイツ語歌唱/PCMステレオ2.0/DD5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)
 字幕:日本語・英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region DVD/DVD..片面二層ディスク、Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition

 ハイドンの『天地創造』は旧約聖書の「創世記」、「詩篇」、ミルトンの「失楽園」を素材とした台本に作曲された、ハイドン円熟期の傑作オラトリオです。
 充実した書法によるオーケストラ、独唱、二重唱、三重唱、合唱など多彩な声部の組み合わせによる楽曲群によって、天地の創造から、様々な生き物、そして人間アダムとイヴの登場まで世界のすべてを創造した神の事績が、神への賛美と感謝とともに美しく荘厳につづられていきます。
 本映像はズービン・メータのフィレンツェ五月音楽祭デビュー50周年を記念して、2020年11月にコロナ禍の中で敢行された無観客演奏会の収録です。
 ハンナ=エリザベス・ミュラー、マクシミリアン・シュミット、ミヒャエル・フォッレ、ヴィエタ・ピリペンコという優れたソロ歌唱陣を配し、メータ円熟のリードのもとフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団による壮大な音楽の絵巻が繰り広げられます。







NAXOS(映像)



2.110691
(2DVD)
¥4000
キース・ウォーナー演出による重厚・鮮烈な舞台映像.
《画家マティス》

 パウル・ヒンデミット(1895-1963): 歌劇《画家マティス》全7場(1938)
   台本:パウル・ヒンデミット



 マティス(画家)..ヴォルフガンク・コッホ(バリトン)、
 アルブレヒト・フォン・ブランデンブルク(マインツ大司教) ..カート・ストレイト(テノール)、
 リーディンガー(商人)..フランツ・グルントヘーバー(バス・バリトン)、
 ウルズラ(リーディンガーの娘)..マヌエラ・ウール(ソプラノ)、
 ハンス・シュヴァルプ(農民の指導者)..レイモンド・ヴェリー(テノール)、
 レギーナ(シュヴァルプの娘)..カテリーナ・トレチャコワ(ソプラノ)、
 ローレンツ・フォン・ポンマースフェルデン(マインツ大司教代理)..マーティン・スネル(バス)、
 ヴォルフガング・カピト(アルブレヒトの顧問官)..チャールズ・リード(テノール)、
 ジルヴェスター・フォン・シャウンブルク(将校)..オリヴァー・リンゲルハーン(テノール)、
 ヘルフェンシュタイン伯爵夫人..マグダレーナ・アンナ・ホフマン(メゾ・ソプラノ)他
 スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団、合唱指揮:ブランカ・ユハニャコヴァ、
 ウィーン交響楽団、
 指揮:ベルトラン・ド・ビリー(指揮)

NBD0130V
(Blu-ray)
¥4000
NYDX-50168
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500

 演出: キース・ウォーナー/装置: ヨハン・エンゲルス/衣装: エンマ・ライオット/照明: マーク・ジョナサン/映像監督: ペーター・ランツマン&パウル・ランツマン
 収録: 2012年12月 アン・デア・ウィーン劇場(オーストリア)/収録時間: 190分/音声: ドイツ語歌唱、PCMステレオ2.0(DVD&Blu-ray)
 字幕:日本語・ドイツ語・英語・フランス語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region/DVD..片面二層ディスク×2、Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition

 【世界初映像化? キース・ウォーナー演出による重厚・鮮烈な舞台映像《画家マティス》】
 ルター派農民反乱軍の指導者シュヴァルプとその娘レギーナの逃走を手助けした宗教画家マティス。彼らを追ってきた将校ジルヴェスターはマティスを咎めるものの、マティスが大司教アルブレヒトのお気に入りのため逮捕までには至りません。
 その大司教は、カトリックとルター派、学生の乱闘を阻止した際、ルター派の商人リーディンガーの「焚書禁止」の申し出を受諾しますが、大司教代理ローレンツに咎められため、結局焚書を認める書類に署名してしまいます。
 リーディンガーの屋敷で書物が次々と燃やされる中、ルターの勧めに従い、リーディンガーの娘ウルズラと大司教との結婚話が持ち上がります。しかし、ウルズラが愛しているのはマティスでした。
 マティスは「私は農民戦争に参加する身なので、あなたと結婚することはできない」と語り、彼女の元から去っていきます。その後、戦いは激しくなり・・・

 《画家マティス》は、ヒンデミットが16世紀ドイツの宗教画家マティアス・グリューネヴァルトを題材に台本を書き、1934年から35年にかけて作曲した全7場からなる歌劇。宗教改革後の16世紀初頭、ルター派の農民反乱を題材にしたそのストーリーは、作曲当時のドイツの政治体制への間接的な批判と見做され、1935年に計画されたフルトヴェングラー指揮によるベルリン初演はナチスによって禁止されてしまいました。
 ヒンデミットはこの歌劇の台本作成中から、フルトヴェングラーの求めに応じ、歌劇の素材を用いた交響曲「画家マティス」を書きあげ、これは歌劇よりも先に初演され大成功を収めました。
 しかし歌劇の上演が禁止になったことで有名な「ヒンデミット事件」が勃発。ドイツ国内外でセンセーションを巻き起こしました。

 本映像の舞台は、オペラの演劇的演出に定評のあるキース・ウォーナーによるもので、ステージに置かれた巨大な十字架上のキリスト像が物語の進行とともにその姿を変えていくというもの。
 その舞台の上でルター派と旧教派の熾烈な確執と、その両派の間を揺れ動き苦悩する主人公マティス(ヴォルフガンク・コッホ)を筆頭に、ベルトラン・ド・ビリーが導くヒンデミットの鮮烈な音楽に乗って、優れた歌手陣が陰影深い演技歌唱を繰り広げます。







OPUS ARTE(映像)



OA1335D
(DVD)
¥3600
優れた歌唱陣と三拍子揃ったドニゼッティの爆笑歌劇《劇場の都合・不都合》
 ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848):歌劇《劇場の都合・不都合》全2幕
  台本:ガエターノ・ドニゼッティ&ドメニコ・ジラルドーニ
 
 特典映像..キャスト・ギャラリー

 マンマ・アガタ..ロラン・ナウリ(バリトン)
 ダリア(プリマ・ドンナ)..パトリツィア・チョーフィ(ソプラノ)
 プロコーロ(ダリアの夫)..チャールズ・ライス(バリトン)
 ルイジア(セコンダ・ドンナ)..クララ・メローニ(ソプラノ)
 グリエルモ(プリモ・テノーレ)..エネア・スカラ(テノール)
 ビスクローマ(作曲家、指揮者)..ピエトロ・ディ・ビアンコ(バス・バリトン)
 チェーザレ(台本作家)..エンリク・マルティネス=カスティニャーニ(バリトン)
 興業主..ピョートル・ミチンスキー(バリトン)
 ピッペット..キャサリン・エイトケン(メゾ・ソプラノ)
 劇場支配人..ドミニク・ベネフォルティ
 リヨン国立歌劇場管弦楽団&合唱団、
 合唱指揮:ピエール・ブルーズ、指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ(指揮)

OABD7289D
(Blu-ray)
¥4400
NYDX-50170
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500

 演出&衣装:ロラン・ペリー/装置: シャンタル・トマ/衣装助手: ジャン=ジャック・デルモット/照明: ジョエル・アダン/ヴァンサン・マッシプ..映像ディレクター
 収録 2017年7月6,8日 リヨン国立歌劇場(フランス)/収録時間: 115分/音声: イタリア語歌唱/PCMステレオ2.0/DD5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)
 字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region/DVD..片面二層ディスク、Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition

 【ペリーの斬新な演出、ヴィオッティの軽快なタクト、優れた歌唱陣と三拍子揃ったドニゼッティの爆笑歌劇】
 イタリアの、とある田舎町の劇場で新作歌劇のリハーサルが始まります。そこに脇役ソプラノ、ルイジアの母親マンマ・アガタが乱入。「娘にもっと良い役を与えろ」と騒ぎたてます。主役のプリマ・ドンナ、ダリアはアガタと大喧嘩。主役テノールのグリエルモや作曲家のビスクローマ、台本作家のチェーザレ、興業主ら銘々が勝手な主張を始めリハーサルは大混乱...

 ドニゼッティの《劇場の都合・不都合》(ヴィーヴァ・ラ・マンマ)は、作曲家中期の傑作のひとつ。1827年の上演で好評を博した1幕ものの《劇場の都合》に、作曲家自身が手を加え2幕の歌劇として1831年に初演された作品です。
 わがままな歌手たち、我が娘を主役にと強引に推すステージ・ママ。笑いと風刺に満ちたストーリーがドニゼッティの軽快な音楽に乗って小気味よく展開します。

 ここに収録された2017年のリヨン歌劇場でのロラン・ペリー演出の舞台は、現在は駐車場に転用されている田舎町の元歌劇場のオーディトリアムに過去のオペラのリハーサル風景が幻のように浮かび上がるというユニークなもの。
 女装のロラン・ナウリがマンマ・アガタ、パトリツィア・チョーフィが勝気なプリマ・ドンナを怪演。加えて優れた歌手陣がその脇を固めています。
 俊英ロレンツォ・ヴィオッティのタクトは常に軽快さを保ち、ペリー演出と歌手陣の見事な歌唱演技と相まって、この愉快な歌劇を緩みなく聴かせます。

 
















7/8(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ALIA VOX



AVSA 9943
(3SACD HYBRID)
¥5200→\4790
ジョルディ・サヴァール
 トマス・ルイス・デ・ヴィクトリア(1548-1611):Passion(受難)~聖週間の聖務日課集(ローマ、1585年)

 [CD1]
   " 枝の主日"
   1-5. マタイ受難曲
   " 聖木曜日"
   6-20. 預言者エレミアの哀歌
   21-29. 6つのテネブレ典礼におけるレスポンソリウム
   30-33. アド・ラウデス(ベネディクトゥス・ドミヌス、ミゼレーレ、パンジェ・リングァ)
 [CD2]
   " 聖金曜日"
   1-10. 預言者エレミアの哀歌
   11-20. 6つのテネブレ典礼におけるレスポンソリウム
   21-22. アド・ラウデス(ヨハネ受難曲)
   23-26. イン・アドラツィオーネ・クルチス(まことに、わが弱さをば;わが民よ)
 [CD3]
   " 安息日"
   1-14. 預言者エレミアの哀歌
   15-25. 6つのテネブレ典礼におけるレスポンソリウム
   26-29. アド・ラウデス(ベネディクトゥス・ドミニス、ミゼレーレ、王のみ旗は)
 アンドレ・モンティーリャ=アクレーロ(カントール)
 ラ・カペラ・レイアル・デ・カタルーニャ、エスペリオンXXI
 ルイス・ヴィラマホ(合唱指揮)、指揮:ジョルディ・サヴァール

 ヴィクトリアの最高傑作「聖週間の聖務日課集」サヴァールによる感動名演の登場!

 録音:2018年7月24-27日、ザルツブルク大学付属教会(コレーギエン教会)/CD1 79'26、CD2 61'37、CD3 60'31

 トマス・ルイス・ド・ヴィクトリアの聖週間の聖務日課集は、ヴィクトリアの作品の中でももっとも彼の才のものすごさを示した傑作であり、頂点のひとつ。
 サヴァールとヴィクトリアの音楽との出会いは、実に70年以上前、1949年から1953年にかけて所属していた合唱団でのこと。
 幼きサヴァールはその音楽に感銘を受け、その後音楽の道を志すきっかけのひとつとなったともいえます。
 1585年に作曲された音楽が、現代の私たちを感動させる本質を探求するため、サヴァールらは、できるだけオリジナルの資料に、それからヴィクトリアの音楽に関連するグレゴリオ聖歌をはじめとした資料にあたりました。
 ヴィクトリアが付曲したマタイとヨハネのテキストは複数の登場人物が介在する部分なため、サヴァールは、福音史記者とイエスのパートに分けて再構成しています。
 サヴァールが丹念に読み込み、現代に生きる私たちのためにあらためて再構成した、キリストの受難について描いた音楽の中で比類なき高みにあるヴィクトリアの傑作、注目です!
 




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HARMONIAMUNDI



HMM 902329
¥2800→\2590
エマニュエル・ベルトラン新作
 ピアノは夫パスカル・アモワイヤル、仲良さそうです
ブラームス:チェロ・ソナタ集

 ・チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 op.38
 ・6つの愛の歌
  【野の静けさ op.86-2、旋律のように op.105-1、
   サッフォー風頌歌 op.94-4、子守歌 op.49-4、
   愛のまこと op.3-1、愛の歌 op.71-5】
 ・まどろみはますます浅く op.105-2
 ・チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 op.99
エマニュエル・ベルトラン(チェロ)
パスカル・アモワイヤル(ピアノ)

 フランスチェロ界のミューズ、エマニュエル・ベルトラン最新盤はブラームス!

 録音:2021年3月、フランス

 ふくよかで熱い音色でフランスを席巻しているチェロ奏者、エマニュエル・ベルトラン。
 最近ではバッハの無伴奏チェロ組曲(HMM 902293)での演奏も印象に強く残っていますが、次なる新譜は、夫君でもあるフランスの名ピアニスト、パスカル・アモワイヤルとの共演によるブラームス。
 ソナタ2編は貫禄たっぷり、熱い音色と見事なアンサンブルでたっぷり聴かせます。
 歌曲をチェロとピアノに編曲した楽曲もどれも詩情ゆたか。「子守歌」も日本人が思う子守歌とはまたひとあじ違った味わいにあふれる演奏で、引き込まれます。

 ベルトランは、1996年、東京の日本室内楽コンクールで優勝、2001年にはヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュジーク・クラシックのソリスト部門で1位を獲得し、一挙にヨーロッパでも認められる存在となりました。
 アモワイヤルは1971年フランス生まれ。シフラとベルマンに師事。「シフラからは音楽の本質を、ベルマンからは音色を」学んだと語っています。
 高度なテクニックに、繊細な叙情を兼ね備えた感性で、ここでも抜群にしなやかで熱いブラームスを聴かせてくれます。
 
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HAF 8905292
¥2800→\2590
俊英ド・スワルテのヴァイオリンと古楽界の王様クリスティのチェンバロ!
 Generations~ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集

 ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):
  ソナタ ホ短調 op.3-5
   [ヴァイオリンとチェンバロ編曲(原曲:通奏低音のない二つのヴァイオリンのためのソナタ集( 1730年))]、
  ソナタ イ長調 op.1-5、ソナタ ヘ長調 op.2-2
 
 ジャン=バティスト・スナイエ(1687-1730):
  ソナタ ホ短調 op.4-5(世界初録音)、
  ソナタ ト短調 op.1-6、ソナタ ニ長調 op.3-10、ソナタ ハ短調 op.1-5
 
 即興演奏(プレリュード/ヴァイオリン・ソロ)
テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ(ヴァイオリン:ストラディヴァリウス「ダヴィドフ」1708年)
ウィリアム・クリスティ(チェンバロ)  

 最高級の気品に満ちた演奏!古楽界の王様クリスティと、俊英ド・スワルテによるルクレール&スナイエ

 録音:2020年6月、ル・バテイモン、ティレ(フランス)

 ルクレールとスナイエは18世紀の"フランスのパガニーニ" とも言われます。
 コレッリ(1653-1713)の圧倒的な成功の後、印刷技術の発達もあり、フランスでは18 世紀のはじめの30年間で飛躍的に器楽、特にヴァイオリン作品が発展を見せました。
 フランソワ・デュヴァル、ジャケ・ド・ラ・ゲールら様々な人気作曲家がひしめき合った当時フランスの中で、特に技術的に高度でありながら詩情にあふれ、変幻自在で舞曲のような魅力的なリズムの作品を多く残したのが、ルクレールとスナイエ。
 現代における彼らの評価はまだまだ充分にされているとはいえません。
 そんな状況を打破すべく、古楽界の王様クリスティと若き天才ヴァイオリン奏者スワルテが、世代を超えてタッグを組みました。
 最高級の品格とテクニックに満ちた演奏を展開しています!
 




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NOVANTIQUA RECORDS

NA31
¥2600→\2390
クレメナ・ニコロワ
 ヴィオリーノ・ダモーレ ~ ヴァイオリン協奏曲集
  ヴィヴァルディと、現代の音楽家によるヴィヴァルディ風作品

 マリア・サルデッリ:
  ヴァイオリンのためのバロック協奏曲ト短調(世界初録音)
 ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲ニ短調 RV.393
 ベルサネッティ:
  ヴァイオリンのためのバロック協奏曲イ長調(世界初録音)
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ロ短調 RV.387
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 RV.248
 マルティノフ:
  ヴァイオリンのためのバロック協奏曲ト長調(世界初録音)
クレメナ・ニコロワ
 (ヴァイオリン/
  カルロ・アントニオ・テストーレ
   1735年製)
ヴィヴァルディ・ソサエティ
 (ピリオド楽器使用)

 モダンとピリオドを駆使するブルガリアの才女。クレメナ・ニコロワが繰り広げるヴィヴァルディの世界!

 モダンとピリオドの両方のスタイルを使い分けるブルガリア出身の才女、クレメナ・ニコロワが繰り広げる、ヴィヴァルディとアンナ・マリアの親交から生まれた3つの協奏曲と、ヴィヴァルディのスタイルからインスピレーションを得て作曲された3つの協奏曲が織り成す「バロック」の世界!
 ピエタ院の神童でキアーラと共にヴィヴァルディの愛弟子だったアンナ・マリアのために書かれた協奏曲(RV.393、RV.248、RV.387)の演奏を通じて、ニコロワは活動的で、才能のある女性、まさにミューズのような多くの人々にインスピレーションを与えてくれる女性の姿に敬意を表したいと述べています。
 また、ニコロワのために作曲された3曲の委嘱作品はいずれも一聴に値する秀作揃い。

 モード・アンティクォの創設者である鬼才フェデリコ・マリア・サルデッリ(1963-)、ロシアの著名なコンポーザー=ヴァイオリニストであるアントン・マルティノフ(1969-)、フェデリコ・グリエルモ&ラルテ・デラルコやロベルト・ロレジャン、ミケーレ・バルキなどによってその作品が演奏、録音されているジャンルカ・ベルサネッティ(1964-)が、バロック時代、そしてヴィヴァルディのスタイルに則って作曲した3つの協奏曲が、ヴィヴァルディのアンナ・マリアのための協奏曲と共に、溌剌としたバロックの世界を愉しませてくれる魅力的なプログラムです。

 ※録音:2017年7月、ヴィチェンツァ(イタリア)

 


RV.393 が聴けます。
https://youtu.be/lsuvRDd83bA

 
 


NA30
¥2600
ベートーヴェンのピアノ四重奏曲と
 シューベルトの「ます」をピリオド楽器で演奏

  ベートーヴェン:ピアノ四重奏曲変ホ長調 Op.16
  シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調 D.667,Op.114《ます》
イル・テトラオネ
 〔アナ・リズ・オジェダ(ヴァイオリン)、
  アリス・ビサンティ(ヴィオラ)、
  パオロ・バッランティ(チェロ)、
  ヴァレリア・モンタナーリ(フォルテピアノ)〕
ジョヴァンニ・ヴァルギミリ(コントラバス)

 ベートーヴェンのピアノ四重奏曲(ピアノと管楽のための五重奏曲からの編曲)とシューベルトの「ます」をピリオド楽器で演奏するイタリアのアンサンブル、イル・テトラオネはオッターヴィオ・ダントーネが率いるアカデミア・ビザンティーナのメンバーによって2011年に結成されたピアノ・クヮルテット。
 名工ポール・マクナルティが製作したコンラート・グラーフ1819年製のウィーン式フォルテピアノのレプリカの優雅な音色を中心に、気心知れたアカデミア・ビザンティーナのメンバーたちが色彩感に富み、温もりを感じさせてくれる素晴らしい演奏を披露してくれています。
 シューベルトの「ます」をアンサンブル名に関するイタリア古楽界の精鋭たちによるアプローチにご期待下さい!

 ※録音:2018年6月、サン・ジローラモ教会(バニャカヴァッロ、イタリア)
 
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NA32
¥2600→\2390
イタリアを代表するリスト弾き
 ミケーレ・カンパネッラ
  リスト:ピアノ作品集

   バラード第2番ロ短調 S.171
   2つの伝説 S.175
   4つの小品 S.192
   ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
ミケーレ・カンパネッラ
 (ピアノ/スタインウェイ1892年製)

 イタリアにおける有数のリスト弾き、ミケーレ・カンパネッラが「ロ短調」ソナタを含むリストのピアノ作品集をヴィンテージのスタインウェイで録音した注目盤!
 リスト演奏のイタリアのスペシャリストであるカンパネッラは、1976年、1977年と1998年にブダペストの「フランツ・リスト協会」からディスク大賞を、2002年にはアメリカ・リスト協会からメダルを授与されるなど、名実ともにイタリアを代表するリスト弾きとして活躍している名匠です。
 カンパネッラが弾いたスタインウェイは1892年にハンブルクで生産されたシリアルナンバー70768の楽器。
 生産された1892年にストックホルムで販売されたものの、その数年後に所在が不明となり、1990年代になってローマで発見され、慎重な修復を得て1997年に演奏可能な状態に復元されたというエピソードを持つ楽器です。
 イタリアのリスト弾きとヴィンテージのスタインウェイ。その組み合わせの相性が楽しみなディスクです。

 ※録音:2017年3月31日-4月3日、チッタ・デッラ・ピエーヴェ(イタリア)



ミケーレ・カンパネッラ旧譜
「リスト:巡礼の年第1年~第3年」



 ODRADEK RECORDS
ODRCD 391
(3CD)
\6900→\6490
「リスト:巡礼の年第1年~第3年」 ミケーレ・カンパネッラ(ピアノ)
 巡礼の年第1年「スイス」 S.160
  ウィリアム・テルの礼拝堂/ワレンシュタット湖畔で/パストラール/
  泉のほとりで/夕立/オーベルマンの谷/牧歌/望郷/ジュネーヴの鐘(夜曲)
 巡礼の年第2年「イタリア」 S.161
  婚礼/物思いに沈む人/
  サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ/ペトラルカのソネット第47番/
  ペトラルカのソネット第104番/ペトラルカのソネット第123番/
  ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」
 巡礼の年第3年 S.163
  夕べの鐘、守護天使への祈り/エステ荘の糸杉に「悲歌」第1番/
  エステ荘の糸杉に「悲歌」第2番/
  エステ荘の噴水/哀れならずや-ハンガリー風に/
  葬送行進曲/スルスム・コルダ

 録音 : 2019年12月9-15日 イタリア,ペスカーラ、DDD、153'38 ※日本語オビ・解説付き

 1947年生まれのイタリアのピアニスト、ミケーレ・カンパネッラによるリストの巡礼の年3作、全23曲。
 カンパネッラは学生の頃にリストに取り組んで以来、納得できる演奏に達してから録音することを目標にしていたそうで、なんと50年もの時間と経験が必要だったという。まさに満を持した録音だが、その演奏が素晴らしい。
 力の抜けきった音から静かに広がる情感は、腕が立つというだけでは決して到達できないリストの真の詩情だろう。
 これはむしろリストが苦手という人こそ聞くべき演奏だ。

 





DYNAMIC



CDS-7894
¥2400
アレッサンドロ・ストラデッラ(1643-1682):
 カンタータとセレナータ集 第2集

  1-7. カンタータ『Apre l'uomo infelice 人間は始めから不幸』-
   ソプラノ独唱と通奏低音のために
  8-19. カンタータ
   『Qui dove fa soggiorno どこよりも美しい太陽が憩うこの場所に』-
    2人のソプラノとバス、2部のヴァイオリンと通奏低音のために
  21-35. カンタータ『Per tua vaga beltade あなたの麗しい容姿に』-
   2人のソプラノ、2部のヴァイオリンと通奏低音のために
 
 すべてエステヴァン・ヴェラルディによる比較校訂版使用世界初録音
ロジータ・フリサーニ(ソプラノ)
アンナ・キエリケッティ(ソプラノ)
フランチェスカ・ジヒョン・パク(ソプラノ)
ジャンルカ・ブラット(バス)
エステヴァン・ヴェラルディ(指揮)
アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート
 (ピリオド楽器使用)

 17世紀後半のイタリアで活躍した作曲家アレッサンドロ・ストラデッラ。「合奏協奏曲」様式の創始者として、また数多くの浮名を流したプレイボーイとして、音楽史に名を残しています。
 また、演技を伴わないオラトリオやカンタータ、世俗カンタータの一種「セレナータ」の分野で数多い作品を発表し、ヘンデルとJ.S.バッハ以前における最大のカンタータ作曲家の一人と見なされています。その多くは愛の痛みを題材にしたもので、技巧的な歌と楽器の掛け合いが見事な作品に仕上がっています。
 このアルバムは「カンタータとセレナータ」の第2集にあたるもので、ソプラノ独唱のための1曲と、複数の独唱者が登場する2曲が収録されています。
 なかでもカンタータ「どこよりも美しい太陽が憩うこの場所に」は男声と女声の掛け合いが見事な、牧歌的な雰囲気を持つ作品。
 また2人のソプラノによる「あなたの麗しい容姿に」も技巧的な旋律がたっぷりと用いられた聴きごたえのある曲です。
 イタリア・バロック作品の研究家、エステヴァン・ヴェラルディは自らストラデッラ作品の校訂を行い、比較校訂版を作成。
 この演奏では、作曲家の名を冠したアンサンブル「アレッサンドロ・ストラデッラ・コンソート」を率いて、作品の魅力を伝えます。
 
 


CDS-7902
¥2400
フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):讃歌と詩篇集 2声、3声、4声、5声のために
 フランチェスコ・カヴァッリの宗教音楽コレクション
  "Musiche sacre concernenti Messa e Salmi Concertati conIstromenti, Imni, Antifone et Sonate a due, 3, 4, 5, 6, 8, 10 e12
   Voci" published by Vincenti (Venice, 1656)より
    1. Ave Maris Stella めでたし、海の星 - 3声の讃歌 (アルト、テノール、バス)
    2. Jesu Corona Virginum イエスよ、処女らの花冠 - 3声の讃歌(アルト、テノール、バス)
    3. Iste Confessor この神の聖なる信者よ - 2声の讃歌(2ソプラノ)
    4. Domine Probasti Me 主よ,あなたは私をお試しになりました - 3声の詩篇(ソプラノ、アルト、バス)...世界初録音
    5. Nisi Dominus 主が家を建てられるのでなければ - 4声の詩篇(ソプラノ、アルト、テノール、バス)
    6. Credidi われは信ず - 5声の詩篇(2ソプラノ、アルト、テノール、バス)...世界初録音
    7. Laudate Pueri ほめたたえよ、神のしもべたちよ - 5声の詩篇(2ソプラノ、アルト、テノール、バス)
 クリスティーナ・フェネッリ(第1ソプラノ)、カルロッタ・コロンボ(第2ソプラノ)、
 アンドレア・アッリヴァベーネ(アルト)、ラファエーレ・ジョルダーニ(テノール)、
 アレッサンドロ・ラヴァシオ(バス)、ジョルジョ・トージ(第1ヴァイオリン)、
 クラウディア・コンブス(第2ヴァイオリン)、アレッシア・トラヴァリーニ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
 ニコラ・バルビエリ(ヴィオローネ)、パオロ・トニョン(ドゥルチアン)、マウリツィオ・マンチーノ(オルガン)
 クレマ・クラウディオ・モンテヴェルディ合唱団、ブルーノ・ジーニ(指揮)

 編曲と再構築:アントニオ・ノビリ装飾、ディミニューション、通奏低音の譜面化:マッシモ・ロレギアン432Hz、ヴァロッティ音律
 録音 2020年8月30日-9月2日 Chiesa Cisterecense di Abbadia Cerreto、ロンバルディア(イタリア)

 イタリア・バロック期の作曲家フランチェスコ・カヴァッリの宗教的作品集。
 現在では優れた歌劇作曲家として名を遺すカヴァッリですが、宗教曲の分野でも、ヴェネツィア楽派伝統の複合唱様式の中に、持前の流麗で美しい旋律を融合された作品を多く書き上げており、これらはモンテヴェルディ作品と比較しても遜色のないほどの出来栄えを誇っています。
 声楽パートの充実も見事ですが、器楽パートにも凝った手法が用いられており、声と楽器が織りなすポリフォニーが聴きどころです。
 





ES-DUR 


ES-2082
¥2800
RECONNECT - Nature and the Modern Man 自然と現代人
 クロード・ドビュッシー(1862-1918): 6つの古代の墓碑銘(1914)
  1. I. Pour invoquer Pan, dieu du vent d'éte 夏の風の神、パンに祈るために
  2. II. Pour un tombeau sans nom 無名の墓のために
  3. III. Pour que la nuit soit propice 夜が幸いであるために
  4. IV. Pour la danseuse aux crotales カスタネットを持つ舞姫のために
  5. V. Pour l'Egyptienne エジプト女のために
  6. VI. Pour remercier la pluie au matin 朝の雨に感謝するために
 7. ミシェル・ファン・デル・アー(1970-): Rekindle 再燃(2009)
 武満徹(1930-1996): 海へIII(1989)
  8. I. The Night 夜 / 9. II. Moby Dick 白鯨 / 10. III. Cape Cod 鱈岬
 ジョージ・クラム(1929-): Vox Balaenae 鯨の声(1971) - 3人のマスクを着けた奏者のために
  第1部
   11. Vocalise (...for the beginning of time) ヴォカリーズ(時の始まりのための)
  第2部 Variations on Sea-Time 海の時代の変奏曲
   12. Sea Theme 海のテーマ / 13. Archeozoic (Var. I) 始生代 / 14. Proterozoic (Var. II) 原生代 /
   15. Paleozoic (Var. III) 古生代 / 16. Mesozoic (Var. IV) 中生代 / 17. Cenozoic (Var. V) 新生代
  第3部
   18. Sea-Nocturne (..for the end of time) 海のノクターン(時の終わりのための)
 19. スティーヴ・ライヒ(1936-): ヴァーモント・カウンターポイント(1982)
 20. エリック・サティ(1866-1925)/武満徹編曲: 星たちの息子(1975)
  ジョセフィーヌ・オレック(フルート)、セリム・マザリ(ピアノ)、
  アナイス・ゴドゥマール(ハープ)、クレマン・ペーニェ(チェロ)

 録音 2020年8月11-15日 Friedrich-Ebert-Halle, Hamburg-Harburg Phina Studios, Hamburg(ドイツ)

 フランス出身のフルーティスト、ジョセフィーヌ・オレック。2017年からロッテルダム・フィルの首席フルート奏者を務め、2019年には「カール・ニールセン国際音楽コンクール」で優勝した実力の持ち主。その時の記念アルバムではニールセン、フェルヘイ、フランセの協奏曲を鮮やかに吹きこなしていました(ORCHIDCLASSICS ORC100169)。
  このES-DURレーベルへのデビュー作となるアルバムでは、RECONNECT=自然と現代人とが再び結ばれることをテーマに、ドビュッシーから1970年生まれのエル・アーに至る作曲家が自然からインスパイアされた作品を収録しています。
 ドビュッシーや武満のアコースティックな響きとクラムやライヒのエレクトリックな要素の加わったサウンドを並べることで、それぞれの作品を生んだ時代と文化も象徴される構成になっています。
 オレックは卓越したテクニックで多彩なプログラムを見事に演奏し、最後に置かれた瞑想的なサティ/武満の「星たちの息子」で余韻を残すかのようにアルバムを締めくくっています。
 
 


ES-2080
¥2800
過去の名演集
 ダヴィド&タチアナ・ゲリンガス
  The Art of the Duo デュオの芸術 
ダヴィド・ゲリンガス(チェロ)
タチアナ・ゲリンガス(ピアノ)
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):チェロとピアノのためのソナタ ニ短調 Op. 40
 シュニトケ(1934-1998):チェロ・ソナタ第番
 シュルホフ(1894-1942):チェロとピアノのためのソナタ ハ長調 Op. 17
 ロストロポーヴィチ(1927-2007):ユモレスク Op. 5 - チェロとピアノのために

 録音 1993年、1994年

 2020年に75歳となったピアニスト、タチアナ・ゲリンガスを記念して、夫のダヴィド・ゲリンガスとの過去の名演を集めた1枚。
 モスクワ音楽院で学んでいた頃に出会ったダヴィドとタチアナは、すぐさま意気投合。以降、長年にわたり共演をしながら、さまざまな時代の作品の録音に取り組んでいます。
 このアルバムでは20世紀に書かれた3つのソナタを収録。ダヴィドの師ロストロポーヴィチの代役として協奏曲を演奏したこともあるショスタコーヴィチ、「私たちの生活の一部です」と語るほどに二人が愛するシュニトケ、プラハの博物館に長い間所蔵されていた手稿をゲリンガスが発掘し演奏、録音したシュルホフ、これらはどれも夫妻にとって特別な意味を持つ作品であり、彼らの探求心と音楽性が発揮された素晴らしい演奏が披露されています。
 アルバムの最後にはダヴィドの師であり、タチアナの演奏を高く評価したロストロポーヴィチの技巧的な「ユモレスク」が置かれ、大切な師への献辞になっています。
 
 

ES-2081
¥2800
nine(birds)here 9羽(の鳥)がここに イアン・ウィルソン&アイヴァン・ムーディ: 合唱作品集
 イアン・ウィルソン(1964-): nine(birds)here 9羽(の鳥)がここに - 無伴奏混声合唱のために(1990)
  1. First Piece / 2. Second Piece
 3. ウィルソン: I carry your heart 私はあなたの心を運ぶ - 無伴奏混声合唱のために(2011)
 4.ウィルソン:Little red fish 小さな赤い魚 - サクソフォン四重奏と混声合唱のために(2006)
 5. アイヴァン・ムーディ(1964-): Moons and Suns 月と太陽 - サクソフォン四重奏と混声合唱のために(2008)
 6. ムーディ: He who clothed himself with light 光を纏った彼 - 無伴奏混声合唱のために(2004)
 7. ムーディ: Aflame 炎 - 無伴奏混声合唱のために(2015)
  北ドイツ放送合唱団、ラッシャー・サクソフォン四重奏団、
  フィリップ・アーマン(指揮)

 録音2014年6月24-27日...1-6 2015年10月14日...7 Rolf-Liebermann-Studio, Hamburg

 1964年英国生まれの2人の作曲家による合唱作品集です。現代美術に触発された作品が多いウィルソン、宗教的かつ神秘的な題材を好むムー ディ。
 作風の異なる2人が、無伴奏合唱及びサックス四重奏を伴う合唱という2種類の編成のために書いた作品を並べることで、その違いが際立っています。
 ウィルソンの作品は、アメリカの詩人、E.E.カミングスの詩による「9羽(の鳥)がここに」と「私はあなたの心を運ぶ」、O.ココシュカの詩によるサックスを伴う「小さな赤い魚」の3曲。
 ムーディの作品はフィンランドの民族叙事詩カレワラの英訳詩を用いた「月と太陽」、ビザンチンの宗教的なテキストを用いた「光を纏った彼」、同じく宗教的なテーマを扱う「炎」の3曲。時折はさまれる沈黙が効果的な美しい作品です。
 





J.S.BACH-STIFTUNG



B960CD
¥4900
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):カンタータ集 第36集
 1-6. カンタータ第176番「Ich Es ist ein trotzig und verzagt Ding そは頑なにしてひるむものなり」BWV 176
 7-11. カンタータ第155番「Mein Gott, wie lang, ach lange わが神よ、いかに久しく」BWV 155
 12-17. カンタータ第126番「Erhalt uns, Herr, bei deinem Wort 主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ」BWV 126
  モニカ・マウフ(ソプラノ)...1-6、テリー・ウェイ(アルト)...1-6、マヌエル・ヴァルザー(バス)...1-6、
  ユリア・ノイマン(ソプラノ)...7-11、マーゴット・オイツィンガー(アルト)...7-11、
  ユリウス・プファイファー(テノール)...7-11、ラファエル・ユート(バス)...7-11、
  サイモン・サヴォイ(アルト)...12-17、ダニエル・ヨハンセン(テノール)...12-17、
  ドミニク・ヴェルナー(バス)...12-17
  ルドルフ・ルッツ(指揮)(オルガン...7-11)、バッハ財団合唱団、バッハ財団管弦楽団(ピリオド楽器使用)

 録音(ライヴ)Evangelischen Kirche Trogen AR(スイス) 2013年5月24日...1-6 2009年1月16日...7-11 2019年2月22日...12-17

 ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第36集には第176番、第155番、第126番の3曲が収録されています。
 
 第176番「そは頑なにしてひるむものなり」は1725年5月27日の三位一体節のために書かれたカンタータ。
 ツィーグラーの台本は、信仰一般における臆病さを採り上げ、人々に勇気を持つようにと説いています。
 バッハはタイトルに用いられた言葉を素晴らしい合唱フーガに仕立てたほか、優雅なガヴォット形式で書かれた第3曲のソプラノのアリアで全曲に明るい輝きを添えています。
 
 第155番「わが神よ、いかに久しく」は1716年1月19日、顕現節後第2日曜日に初演されたカンタータ。1724年1月16日ライプツィヒでも演奏された記録が残っています。
 イエスが水を葡萄酒に変えた奇跡が独奏ファゴットを加えた小編成の弦楽伴奏で歌われます。
 
 第126番「主よ、われらに汝の言葉を守らせたまえ」は1725年2月4日、六旬節の日曜日にライプツィヒで初演されたカンタータ。
 イエスの「種を蒔く人」のたとえ話が聖句とされており、良い土地に蒔かれた種(神の言葉)は百倍もの実を結ぶという内容が歌われています。
 短調で奏されるトランペットのパートや、オーボエの伴奏を伴うテノールのアリアが印象的なカンタータです。
 





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NAXOS

8.574291
¥1200
ウィーン・フィル首席フルート奏者カール=ハインツ・シュッツ
 ブラームス(1833-1897):クラリネット・ソナタ集 Op. 120/歌曲集
  カール=ハインツ・シュッツによるフルートとピアノ編(2020)
カール=ハインツ・シュッツ(フルート)
マリア・プリンツ(ピアノ)
  クラリネット・ソナタ ヘ短調 Op. 120, No. 1(1894)
   1. I. Allegro appassionato / 2. II. Andante un poco adagio /
   3. III. Allegretto grazioso / 4. IV. Vivace
  
  クラリネット・ソナタ 変ホ長調 Op. 120, No. 2(1894)
   5. I. Allegro amabile / 6. II. Allegro appassionato
   7 . III. Andante con moto - Allegro
 
  8. 5つの歌 Op. 71 - 第5曲 愛の歌(1877)/
  9. 4つのリート Op. 96 - 第2曲 われらはさまよい歩いた(1885)/
  10. 4つの歌 Op. 43 - 第1曲 永遠の愛について(1864)/
  11. 9つのリートと歌 Op. 32 - 第7曲 語るもつらいこと(1864)/
  12. 5つのリート Op. 47 - 第4曲 おお、愛らしい頬よ(1868)/
  13. 5つのリート Op. 105 - 第2曲 私の眠りはますます浅くなり(1886)/
  14. 5つのリート Op. 49 - 第4曲 子守歌(1868)/
  15. 5つの詩 Op. 19 - 第5曲 エオリアンハープに寄せて(1858)/
  16. 5つのリート Op. 105 - 第1曲 調べのように私を通り抜ける(1886)
 
 全てカール=ハインツ・シュッツによるフルートとピアノ編(2020)

 録音 2020年7月2-3日 Grosser Sendesaal, ORF Funkhaus, ウィーン(オーストリア)

 57歳ですでに作曲家生活から引退を決めていた晩年のブラームス。
 しかし彼がマイニンゲンへ旅をした際、クラリネット奏者リヒャルト・ミュールフェルトに出会い、その演奏に感動。すぐさま三重奏曲、五重奏曲と立て続けにクラリネットを用いた作品を書きあげ、1894年には2曲のクラリネット・ソナタも完成させたました。
 これらのクラリネットの作品は、ヴィオラで演奏することも可能ですが、ウィーン・フィルハーモニーの首席フルート奏者を務めるカール=ハインツ・シュッツは自ら編曲を施し、フルートで2曲のソナタを演奏。調性の変更をすることもなく、ピアノとの絶え間ない対話を楽しんでいます。
 アルバムにはフルート用に編曲された歌曲も収録。「おお、愛らしい頬よ」以外は、基本的にゆったりと流れる旋律を持つ曲が選ばれており、これらもフルートの息の長い旋律を歌わせるという特徴を存分にいかした、原曲の歌曲とは違う魅力が追求されています。
 とりわけ有名な「子守歌」での優しく夢のような響きは、聴く者全てを魅了するかのような美しさを備えています。
 
 
8.574339
¥1200
アントニオ・ルイス=ピポ(1934-1997): ギターを伴う作品集 第3集
 1-4. 4のための4(1973)
 アントニオ・デ・カベソンへのオマージュ(1964)
  5. 第1曲 エントラーダ / 6. 第2曲 ティエント / 7. 第3曲 グロサ / 8. 第4曲 アイレ・ダンサンド
 セビーリャ(1987)(ギター四重奏版)
  9. 第1曲 サエタ / 10. 第2曲 タンゴ / 11. 第3曲 リトモス
 12. 前奏曲(1991)/13. ジョンヘ(1994)/14. ナルシソ・イエペスへの前奏曲第2番(1975頃)/
  15. ナルシソ・イエペスへの前奏曲第4番(1975頃)/16. パラ・ドス(1997)
 ヴィラ=ロボスへのオマージュ(1979)
  17. 第1曲 序奏 / 18. 第2曲 ボサ・ノバ風に / 19. 第3曲 サンバ風に
 アメリカ(1989)(G.レッビンクによるギター四重奏編)
  20. 第1曲 ハバネラのテンポで / 21. 第2曲 ブギ=ウギのテンポで / 22. 第3曲 サンバのリズムで
 1-4,9-16,20-22...世界初録音
 モナステリウム・ギター四重奏団
 【メンバー】
  フーゴ・ヘルマン・ガイド...1-4,9-11,16,20-22、ギュンター・レッピンク...1-4,9-11,17-22、
  ベルント・コルテンカンプ...1-4, 9-11,17-22、ヴォルフガング・ヴァイゲル...1-16,20-22

 録音 Akademie fur Musik Munster、GO Studios Munster(ドイツ) 2019年10月20日...1-4,16 2020年5月27日...5-8 2019年12月1日、2020年1月19日...9-11 2020年4月30日...12 2020年7月9日...13-15 2020年12月1日...17-19 2019年12月1日...20-22

 スペイン出身のアントニオ・ルイス=ピポ(ピポーとも)。グラナダで生まれ、7歳の時にバルセロナに移り、この地の修道院付属音楽学校で音楽教育を受けた彼は、1948年にマヌエル・デ・ファリャのサークルのメンバーになります。
 その後、アリシア・デ・ラローチャからピアノを学び、1949年にピアニストとしてデビュー。1951年にはパリに留学し、エコール・ノルマルでイヴ・ナットとアルフレッド・コルトーに師事、更なる研鑽を積みました。ピアノだけでなく、ギターにも堪能であった彼は、この楽器を用いたアンダルシアとパリの影響を感じさせるユニークな作品も数多く残しています。
 NAXOSでのシリーズ第3集となるこのアルバムでは、ルイス=ピポの南米音楽への関心が感じられる作品を聞くことができます。
 なかでも「ヴィラ=ロボスへのオマージュ」や組曲「アメリカ」ではその傾向が顕著であり、ボサ・ノバやサンバ、ブギ=ウギといった固有のリズムを用いた作品は絶品です。
 他には、古風な旋律を現代的な和声に乗せた「アントニオ・デ・カベソンへのオマージュ」、ギター四重奏による「セビリア」など独創的な作品が並びます。
 
 
8.579078
¥1200
ラテン・アメリカのダンス集 サクソフォンとピアノのための作品集
 ジャン・フランセ(1912-1997): 5つの異国風舞曲(1961)
  1. No. 1. Pambiche パンビッシュ / 2. No. 2. Baiao バイヨン / 3. No. 3. Mambo マンボ /
  4. No. 4. Samba lenta 遅いサンバ / 5. No. 5. Merengue メレンゲ
 アストル・ピアソラ(1921-1992):タンゴ=エチュード第1番 - 第3番(1987/1989編曲)
  6. No. 1. Decide / 7. No. 2. Tempo Tango pesante. Anxieux et rubato / 8. No. 3. Molto marcato e energico
 ダリウス・ミヨー(1892-1974): スカラムーシュ Op. 165c(1937/1939編曲)
  9. I. Vif / 10. II. Modere / 11. III. Brazileira
 12. モーリス・C・ホイットニー(1909-1984): ルンバ(1949出版)
 エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959): 幻想曲 Op. 630(1948)
  13. I. Anime / 14. II. Lent / 15. III. Tres anime
 ピアソラ: タンゴ=エチュード第4番 - 第6番(1987/1989編曲)
  16. No. 5. Quarter note = 120 / 17. No. 4. Lento meditativo / 18. No. 6. Avec anxiete
 パキート・デリヴェラ(1948-):
  19. Invitacion al Danzon 舞踏への勧誘 (2008/2019編曲) / 20. Vals venezolano ベネズエラのワルツ (1991/1996編曲) /
  21. Contradanza コントラダンス (1991/1996編曲) / 22. La Fleur de Cayenne カイエンの花 (2014/2019編曲)
 19-22...世界初録音
  シャーンドル・リゴー
   (アルト・サクソフォン...1-12,16-18,20,21、ソプラノ・サクソフォン...13-15,19,22)
  クリスティナ・レープ=グリル(ピアノ)

 録音 2020年9月25-27日 フンガロトン・スタジオ、ブダペスト(ハンガリー)

 ブダペスト出身のサックス奏者シャンドール・リゴーとオーストリア出身のピアニスト、クリスティナ・レープ=グリルが奏でるデュオ・アルバム。
 コンセプトはジャン・フランセの小品「musique pour faire plaisir=愉しみの音楽」から採られており、ミヨーの「スカラムーシュ」からピアソラの「タンゴ=エチュード」まで楽しく心躍る小品が選ばれています。
 どの曲も洗練されたラテンのリズムに支えられていながら、作曲家によって個性はさまざま。多彩な作品を楽しむことができます。
 キューバ出身、ラテン・ジャズとクラシックでグラミー賞を受賞した作曲家、パキート・デリヴェラの4作は世界初録音。
 「Invitacion alDanzon 舞踏への勧誘」は、原曲こそクラリネット・トリオのために書かれた作品ですが、この録音のためにリゴーによるインプロヴィゼーションの場が設けられているなどの新たに編曲が施されています。
 他にはキューバのギタリスト、アントニオ・ラウロとピアニスト、エルネスト・レクオーナへのオマージュとして書かれた「ベネズエラのワルツ」や「コントラダンス」、速いテンポとさまざまなリズムが交錯する「カイエンの花」など、ジャズ風な趣きを持つ曲を楽しめます。
 
 

8.574252
(2CD)
¥2400
フランシス・ポット(1957-):クリストゥス オルガン作品集
 【CD1】
  1. 「神の御子は今宵しも」によるインプロヴィゼーション(2005)
  クリストゥス - オルガンのための受難交響曲(1986-1990)
   2. 第1曲 ロゴス / 3. 第2曲 ゲッセマネ /
   4. 第3曲 パッサカリア(十字架の道) - スケルツォ - ゴルゴタ
 【CD2】
  1. 第4曲 聖体拝領 / 2. 第5曲 復活
  3. おお愛する魂よ、汝を飾れ(2013)...世界初録音
  4. キリストは甦りたまえり -
   「おのこよ、おみなよ」による幻想的トッカータ(2019)...世界初録音
トム・ウィンペニー(オルガン)

 録音 2020年8月26-28日 Cathedral and Abbey Church of St Alban, St Albans,Hertfordshire(UK)

 英国出身の作曲家フランシス・ポット。数多くの合唱曲で知られていますが、2021年には英国でオルガン作品の普及に努める団体"ロイヤル・カレッジ・オブ・オルガニスト"からメダルを授与されるなど、オルガン作品の分野でも活躍しています。
 20世紀英国オルガン作品の最高峰のひとつとみなされる「クリストゥス」はユダの裏切りからキリストの磔刑、復活までの聖書の物語を辿った、調性崩壊ぎりぎりの響きを持つオルガンのための受難交響曲。
 このウィンペニーによる演奏は、作曲家自身の立ち合いのもとで行われた初のスタジオ・レコーディングとなりました。
 この曲の前にはウィンペニーによるインプロヴィゼーションが演奏されるとともに、アルバムの終わりには2曲の世界初録音となる小品が添えられています。
 
 
8.660426
(2CD)
¥2400
ベザド・アブディ(1973-):歌劇《ハーフィズ》
  台本: ベヘルーズ・ガリブプール
 【CD1】1-9.第1幕
 【CD2】1-7. 第2幕

 世界初録音
  ハーフィズ...モハマド・モタメディ(テノール)、オベイド・ザカニ...ホセイン・アリシャプール(テノール)、
  スルタン・モバレゼディン...ババク・サボウリ(バリトン)、詩人/カーヤム...エスハーグ・アンヴァル(テノール)、
  モハンマド・ゴル=アンダム...モハマド・ザケルホセイン(テノール)、農民...アリ・ザンデヴァキリ(テノール)、
  シャカ=エ・ナバト...ハレー・セイフィザデー(メゾ・ソプラノ) 他
  クレド室内合唱団(合唱指揮...ボグダン・プリシュ)、ウクライナ国立交響楽団、ウラディーミル・シレンコ(指揮)

 録音 2014年2月12日 Dom Zvukozapisi (The House of Recording), キエフ(ウクライナ)

 イランの作曲家ベザド・アブディの音楽は、ダストガー(イランのモーダルシステム=音楽における旋法)と西洋のクラシック音楽の形式を融合させています。
 この歌劇《ハーフィズ》も冒頭のハーフィズのエキゾチックな旋律によるモノローグが終わると、聴こえてくるのは激しいオーケストラの咆哮。パーカッションを駆使した見事な音楽です。
 2018年にリリースされた歌劇《ルーミー》(8.660424)では13世紀に実在したペルシャの学者、詩人、神学者ルーミーを題材としていましたが、今作では14世紀の詩人ハーフィズ(ハーフェズとも)の波乱に満ちた生涯が描かれています。
 登場する20人以上の歌手の半分以上はテノールというのもユニーク。ウードやケマンチェ、サントゥールなどの民族楽器も登場、作品に彩りを添えています。
 
 
8.555222
¥1200
ロード・バーナーズ(1883-1950):バレエ音楽『ネプチューンの勝利』
 バレエ音楽『ネプチューンの勝利』(1926)
  1. Prelude / 2. Schottische / 3. Cloudland / 4. Farewell: Scherzo / 5. The Frozen Forest: Adagio /
  6. Variation 1 / 7. Variation 2 / 8. Variation 3 / 9. Variation 4 / 10. Coda / 11. Entr'Acte: Hornpipe /
  12. Polka / 13. Intermezzo: Sunday Morning / 14. Entry of Neptune's Chariot /
  15. Dance of the Fairy Princess / 16. Harlequinade / 17. Variation / 18. Hornpipe / 19. Apotheosis
 L'uomo dai baff 口ひげを生やした男(1918)
  20. Strada d'oro / 21. Intermezzo I(フィリップ・レーンによるオーケストラ編) /
  22. Ballerina azzurra / 23. Danze ubbriache / 24. Tope bianchi /
  25. Intermezzo II(フィリップ・レーンによるオーケストラ編) / 26. Pioggia di sigarette
 ブルジョア風のワルツ(1919)(フィリップ・レーンによるオーケストラ編)
  27. No. 1. Valse brillante / 28. No. 2. Valse caprice / 29. No. 3. Strauss, Strauss et Straus /
  30. ポルカ(1941)(フィリップ・レーンによるオーケストラ編)
 クリーヴ・ベイリー(バス)...12、イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニア...1-26、
 ロイヤル・バレエ・シンフォニア...27-30、デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮)

 MARCO POLO 8.223711の移行盤
 録音 1996年7月15-16日Leeds Town Hall,England(UK)...1-26 1996年12月1日 Whitfield Street Studios,London(UK)...27-30

 イギリスの作曲家・小説家・画家、ロード・バーナーズ(バーナーズ卿)。本名はジェラルド・ヒュー・ティアウイット=ウィルソンという名門バーナーズ家の第14代男爵です。
 イートン・カレッジで学び爵位を継承するまでは外交官として活躍、音楽家としても才能を発揮し、このアルバムに収録されている『ネプチューンの勝利』はディアギレフのバレエ団のために書かれバランシンが振付を施したもの。野心的な音楽をストラヴィンスキーが称賛したという彼の代表作の一つです。
 『口ひげを生やした男』はイタリアの人形劇団Balli Plastici社から依頼されたバレエ音楽。この組曲にはカゼッラやマリピエロも新作を寄せ、他にはバルトークの既存のピアノ曲もアレンジして部分的に用いられています。
 他にはフィリップ・レーンの巧みなオーケストラ・アレンジによる「ブルジョア風のワルツ」と「ポルカ」を収録。センスのよい洒落た音楽を楽しめます。
 





NXN RECORDINGS


NXN2007
¥2700
『TWO BROTHERS トゥー・ブラザーズ』
 1. Transcribed Raindrops / 2. Uphill /
 3. First Solar Wind / 4. Modes /
 5. Item / 6. Learning to play a drum /
 7. Two brothers / 8. Second Solar wind
Thomas Torstrup - piano
Simen Kiil Halvorsen -
 trumpet, and mouth harp (track 1)
Stian Andersen - double bass
Ivar Asheim - drums

 Recorded in New Tone Studio, Oslo. August 2019. Mixed by Aksel Jensen Mastered by Morgan Nicolaysen at Propeller

 ノルウェーのスタヴァンゲル出身のジャズ・ピアニスト、ジャズ・オルガニストのトーマス・トルストルップ。
 これまで故国の仲間たちと2枚ほどのアルバムを制作してきた彼が、今回初のリーダー作としてトランペットを含むカルテットの作品をリリースします。
 収録作品はベースのアンデルセンによるトラック5を除いて、全てトルストルップによるもの。アメリカのモダン・ジャズを中心としながらも、オリヴィエ・メシアンの影響まで受けたというその音作りは、ジューズ・ハープから始まる冒頭こそ意外性のあるものですがクラシカルなジャズといえ、メロウなナンバーからアップテンポの掛け合いまで、心地良くもスリリングなインプロヴィゼーションを聴かせています。

 PRESS QUOTES' Elegant and classy jazz from young musicians.' – Adressa, NO on debut Snokorn'Jazz of a classic quality.' (5/6) – OA, NO on debut Snokorn

 
 




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SWR CLASSIC



SWR19528CD
(5CD)
¥3100→\2890
お求めやすい価格で登場
ノリントン指揮&シュトゥットガルト放送響
 アントン・ブルックナー(1732-1809):
  交響曲第3番、第4番、第6番、第7番、第9番

  【CD1】
   1-4. 交響曲第3番 ニ短調 WAB 103 (1873年初稿)
  【CD2】
   1-4. 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」WAB 104 (1874年初稿)
  【CD3】
   1-4.交響曲第6番 イ長調 WAB 106
  【CD4】
   1-4. 交響曲第7番 ホ長調 WAB 107
  【CD5】
   1-3. 交響曲第9番 ニ短調 WAB 109 (1894年版)
ロジャー・ノリントン(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団

 録音 ベートーヴェンザール、リーダーハレ シュトゥットガルト(ドイツ) 2007年5月22日...CD1 2007年4月26-27日...CD2 2007年7月11-13日...CD3 2008年9月26-27日...CD4 2010年7月15-16日...CD5

 【ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響によるブルックナー・シリーズがお求めやすい価格にて登場!】
 1998年から2011年の13年間にわたりシュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者を務めたノジャー・ノリントン。
 このコンビの演奏はどれも、ノリントンが長年積み重ねて来た作品成立当時の演奏法研究の成果を機能性の高いモダン・オーケストラにつぎ込んだもので、作品のイメージをリフレッシュしたと高く評価されました。
 このブルックナーにおいても、ヴィブラートを極力排して透明度を重視したピュアトーンと快速テンポによって、従来のブルックナー・サウンドのイメージを一新しています。
 アレグロ楽章やスケルツォはキリリと引き締まり、緩徐楽章では透明感ある響きによって独特の美しさを感じさせます。
 滔々たる大河のような緩やかな時間感覚やゴージャスなサウンドを追求した路線とは一線を画す当録音は、数あるブルックナーの交響曲録音の中にあって、今でも独自の価値を持つものです。

 
 




<映像>

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C MAJOR(映像)



75 8504
(5Blu-ray)
¥8400→\7990

ミラノ・スカラ座・オペラ・ボックス

 ■ ヴェルディ:歌劇『アイーダ』全曲
   クリスティン・ルイス(アイーダ:ソプラノ)、ファビオ・サルトーリ(ラダメス:テノール)、
   アニタ・ラチヴェリシュヴィリ(アムネリス:メゾ・ソプラノ)、マッティ・サルミネン(ラムフィス:バス)、
   ゲオルグ・ガグニーゼ(アモナズロ:バリトン)、カルロ・コロンバーラ(王:バス)、
   アゼル・ルザ=ザダ(使者:テノール)、キアラ・イゾットン(巫女の長:ソプラノ)、
   ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団、ズービン・メータ(指揮)
   演出:ペーター・シュタイン/装置:フェルディナント・フォーゲルバウアー/
   衣装:ネーナ・チェッキ/収録:2015年2月ミラノ、スカラ座(ライヴ)/
   収録時間:151分/字幕:英独仏西中韓日

 ■ ヴェルディ:歌劇『二人のフォスカリ』全曲
   プラシド・ドミンゴ(フランチェスコ・フォスカリ/バリトン)、
   フランチェスコ・メーリ(ヤコポ・フォスカリ/テノール)、
   アンナ・ピロッツィ(ルクレツィア/ソプラノ)、
   アンドレア・コンチェッティ(ヤコポ・ロレダーノ/バス)、
   エドアルド・ミッレッティ(バルバリーゴ/テノール)、
   キアーラ・ポリドーリ(ピザーナ/ソプラノ)、
   アゼル・レザ= ザデ(十人委員会の委員/テノール)、
   ティル・フォン・オルロフスキー(総督の従僕/バス)、
   ミラノ・スカラ座合唱団、ブルーノ・カソーニ(合唱指揮)、
   ミラノ・スカラ座管弦楽団、ミケーレ・マリオッティ(指揮)
   演出、舞台美術:アルヴィス・ヘルマニス/衣裳:クリスティーヌ・ユリアーネ/
   照明:グレブ・フィルシュティンスキー/振付:アラ・シガロヴァ/
   映像:イネタ・シプノヴァ/ドラマトゥルギー:オリヴィエ・レクサ/
   収録:2016年2月25日ミラノ、スカラ座(ライヴ)/
  特典映像:ドミンゴへのインタビュー~二人のフォスカリについて(聞き手:I.ホーレンダー 字幕:英独)/
   映像監督:ティツィアーノ・マンシーニ/
   収録時間:本編122分、特典16分/字幕:伊独英仏西韓日

 ■ モーツァルト:歌劇『魔笛』全曲
   マルティン・サマー(ザラストロ/バス)、ヤスミン・オズカン(夜の女王/ソプラノ)、
   マルティン・ピスコルスキ(タミーノ/テノール)、ファトマ・サイード(パミーナ/ソプラノ)、
   テレーザ・ツィッサー(パパゲーナ/ソプラノ)、ティル・フォン・オルロフスキー(パパゲーノ/バス)、
   サッシャ・エマニュエル・クレーメル(モノスタトス/テノール)、他
   ミラノ・スカラ座アカデミア合唱団、アルベルト・マラッツィ(合唱指揮)、
   ミラノ・スカラ座アカデミア管弦楽団、アダム・フィッシャー(指揮)
   演出:ペーター・シュタイン/舞台:フェルディナンド・ヴェーゲルバウアー/
   衣装:アンナ・マリア・ハインライヒ/照明:ヨアヒム・バルト/
   映像監督:ロベルト・マリア・グラッシ/収録:2016年9月21日ミラノ、スカラ座(ライヴ)/
   収録時間:173分/字幕:独英仏西韓日

 ■ モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』全曲
   カルロス・アルバレス(アルマヴィーヴァ伯爵)、ディアナ・ダムラウ(伯爵夫人)、
   ゴルダ・シュルツ(スザンナ)、マルクス・ヴェルバ(フィガロ)、
   マリアンヌ・クレバッサ(ケルビーノ)、アンナ・マリア・チウリ(マルチェッリーナ)、
   アンドレア・コンチェッティ(バルトロ/アントーニオ)、
   クレシミール・シュピチェル(バジリオ/ドン・クルツィオ)、テレサ・ジッサー(バルバリーナ)、
   フランチェスカ・マンツォ(娘1)、クリスティン・スヴェインスドッター(娘2)、
   通奏低音:ジェイムズ・ヴォーン(フォルテピアノ)、シモーネ・グロッポ(チェロ)
   ミラノ・スカラ座合唱団(合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ)、
   ミラノ・スカラ座管弦楽団、フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)
   演出:フレデリック・ウェイク=ウォーカー/舞台&衣裳:アントニー・マクドナルド/
   照明:ファビアナ・ピッチョーリ/収録時期:2016年10月ミラノ、スカラ座(ライヴ)/
   映像監督:パトリツィア・カルミネ/収録時間:214分/字幕:伊英独仏西韓日

 ■ モーツァルト:歌劇『後宮からの逃走』全曲
   レネケ・ルイテン(コンスタンツェ/ソプラノ)、サビーヌ・ドゥヴィエル(ブロンデ/ソプラノ)、
   マウロ・ペーター( ベルモンテ/テノール)、マクシミリアン・シュミット(ペドリッロ/テノール)、
   トビアス・ケーラー(オスミン/バス)、コルネリウス・オボーニャ(セリム)、
   ミラノ・スカラ座合唱団(合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ)、
   ミラノ・スカラ座管弦楽団、ズービン・メータ(指揮)
   演出:ジョルジョ・ストレーレル/補訂演出:マッティア・テスティー/
   装置、衣装:ルチアーノ・ダミアーニ/補訂装置:カーラ・セラボロ/補訂衣装:シビル・ウルザーマー/
   照明:マルコ・フィリベック/収録:2017年6月ミラノ、スカラ座(ライヴ)/
  ジョルジョ・ストレーレル没後20周年、ルチアーノ・ダミアーニ没後10周年記念上演
   映像監督:ダニエラ・ヴィスマラ/収録時間:155分/字幕:独英仏韓日
75 8408
(8DVD)
¥8400→\7990

 イタリア・オペラの殿堂、ミラノ・スカラ座。近年の名演奏がボックス・セットで登場!『アイーダ』『二人のフォスカリ』『魔笛』『フィガロの結婚』『後宮からの逃走』

 (5Blu-ray)画面:16:9,1080i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、限定セット、ハードカバー・スリップケース
 (8DVD)画面:16:9,NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、限定セット、ハードカバー・スリップケース

 イタリア・オペラの殿堂、ミラノ・スカラ座。近年の名演奏がブルーレイとDVDボックス・セットで登場します。
 メータ指揮、ペーター・シュタイン演出の『アイーダ』(2015年)。プラシド・ドミンゴがバリトンとしてタイトル・ロールを歌った『二人のフォスカリ』(2016年)。
 次世代のオペラ界を背負う若手たちの共演とベテラン指揮者アダム・フィッシャーによる『魔笛』(2016年)。
 イタリアの伝説的演出家ジョルジョ・ストレーレルに敬意を表して上演されたヴェルザー=メスト指揮による『フィガロの結婚』(2016年)。
 同じくイタリアの偉大な演出家、ジョルジュ・ストレーレル没後20周年記念して上演されたメータ指揮による『後宮からの逃走』(2017年)。伝統と革新を融合させた素晴らしいスカラ座を存分に堪能できるセットとなっています。

 ■ 『アイーダ』
 2015年2月にミラノ・スカラ座で行われた、ペーター・シュタイン演出による『アイーダ』。2014年7月に亡くなったロリン・マゼールに代わり、ズービン・メータが指揮台にあがりました。
 スカラ座といえば、巨匠フランコ・ゼッフィレッリによる歴史的名演出の1963年版と壮麗な2006年版のつの演出を上演してきました。今回、10年余が経過しての新演出に期待が高まります。
 ドイツ出身のペーター・シュタインは、現在世界有数の演出家として名を馳せています。彼はイタリア国籍をもっており、「非常に親密な」アイーダを観せることに成功しています。
 この『アイーダ』は、ヴェルディがオペラ作家としての地位を確立し後世に残る多くの名作を作り上げていた頃の作品。スエズ運河開通を祝して委嘱されたオペラで、古代エジプトを舞台にした男女の悲恋の物語。現在でも人気のある演目です。また「凱旋行進曲」は特に有名で、単独で演奏される機会の多い曲。壮麗な合唱と華々しい管弦楽はオペラの醍醐味を感じさせます。
 ペーター・シュタインのクールな演出は、華やかさを強調するのではなく、壮大な愛の物語に焦点を当てています。
 オリエンタリズムと未来的な要素をミックスした装置と衣装は、豪華絢爛な『アイーダ』になれたスカラ座の聴衆をも魅了するエレガントなものとなっています。
 ソリスト陣もベテランから新生まで実力派で固められ、重量感のある声質のカルロ・コロンバーラ。グルジア出身のアニタ・ラチヴェリシュヴィリはハリのある声と卓越した演技力で聴かせます。
 タイトルロールを歌うのは、アメリカ出身のソプラノ、クリスティン・ルイス。オーケストラに負けない強い歌声で聴衆を魅了しています。ラダメス役のファビオ・サルトーリも安定感のある美声を披露しています。

 ■ 『二人のフォスカリ』
 「三大テノール」として一世を風靡し、数年前にテノールからバリトンに転向、2016年に75歳を迎えてもなおレパートリーを拡大しているプラシド・ドミンゴが、イタリア・オペラ界の最高峰スカラ座に登場。
ヴェルディの初期作品であり、近年上演回数も増え評価の高まっている歌劇『二人のフォスカリ』。1840年代の若きヴェルディが、それまでの熱血路線とは違った新たな道、つまり「渋く重厚な」作風を探った、後の『シモン・ボッカネグラ』を先駆したような作品。ヴェネツィアでの政治抗争とそれによって引き起こされたフォスカリ親子の悲劇を描いたもの。
 総督には強い説得力のあるバリトンが要求されますが、ドミンゴはその成熟した声で総督フォスカリの葛藤と悲哀を見事に歌い上げています。
 共演者も豪華で、柔らかく輝かしい声をもつイタリアン・テノール、フランチェスコ・メーリ、近年ドラマティック・ソプラノとして評価が高いアンナ・ピロッツィ。彼女は、この上演がスカラ座デビューとなりました。
 演出と舞台美術は、2012年ザルツブルク音楽祭『軍人たち』や201年同音楽祭『ダナエの愛』などで注目を集めているラトビアの演出家アルヴィス・ヘルマニス。
 ヘルマニスは、シンプルな解釈と豪華な舞台美術で近年評価が高まってきています。今回の上演も、総督フォスカリの苦悩、息子ヤコポの悲哀、妻ルクレツィアの懇願などの感情を見事視覚的に表現しています。

 ■『魔笛』
 歴史文化が栄えるミラノに誇らしく建つスカラ座が2001年に創設した、次世代を担う若手音楽家を育成するアカデミーが2016年9月に行った『魔笛』の公演の映像化。将来を期待される若手が揃ったフレッシュなソリスト陣、そしてオーケストラや合唱、衣装制作、舞台技術などにもアカデミーの学生が参加。全10回の上演はすべて完売という大盛況のうちに閉幕した特別なプロジェクトです。
 演出には現代の演劇界を牽引するペーター・シュタインを迎え、さらに舞台美術にはフェルディナンド・ヴェーゲルバウアー、舞台映えする印象的な衣装に定評のあるアンナ・マリア・ハインライヒ、照明にはヨアヒム・バルトとシュタイン率いるスペシャリスト・チームが脇を固めます。そして指揮には2016年ウィーン国立歌劇場で来日したアダム・フィッシャーと大変豪華な面々が揃っています。アダム・フィッシャーはこのプロジェクトのために1 年以上かけてアカデミーの学生たちと打ち合わせを重ねたといい、大変力のこもった上演となっています。
 老年のザラストロを力演した1988年オーストリア生まれのバス歌手マルティン・サマーは、2015年12月にクラーゲンフルト市立劇場にビゼー『カルメン』スニガ役で劇場デビューを果たした新鋭。可憐な透き通った歌声が印象的だったエジプト出身ファトマ・サイードは1991年生まれ。第8回ヴェロニカ・ダン国際声楽コンクール優勝するなど着実に評価を得ている注目の美しいソプラノです。1988年ザルツブルクにほど近いドイツのフライラッシングに生まれたティル・フォン・オルロフスキーは、クラウディア・ヴィスカとロベルト・ホルの両氏にリートとオラトリオを学び、のびのびとした声が魅力のリリック・バリトンとして豊かな表現力を武器にパパゲーノを好演しています。
 夜の女王の超絶技巧のアリアやパパゲーノの『おれは鳥刺し』などモーツァルトの美しい音楽を堪能できる名曲が散りばめられた『魔笛』は観る人を魅了します。
 またドイツ語による音楽劇である「ジングシュピール」であり、音楽のないセリフ部分はカットされる演出が多いのですが、ペーター・シュタインは若手らによる伝統的な演出にこだわった、セリフをカットすることのないスタイルをとっています。ベテランと若手との良い関係から生まれた充実の舞台を楽しむことができます。

 ■ 『フィガロの結婚』
 2016年ミラノ・スカラ座の新プロダクション『フィガロの結婚』の映像。モーツァルト没後225年を記念して、イギリスの若手フレデリック・ウェイク=ウォーカーが演出。
 ウェイク=ウォーカーは、2014 年グラインドボーン音楽祭で『偽の女庭師』の印象的な演出を手掛けて注目され、今回大規模オペラの演出するのが二度目という新進気鋭の演出家。イタリアの伝説的演出家ジョルジョ・ストレーレルに敬意を表し、ストレーレルの代表作1973年パリ・オペラ座の『フィガロの結婚』に使われたアームチェアをこの舞台でも用いています。
 そして歌手陣は、カルロス・アルバレス、ディアナ・ダムラウ、マルクス・ヴェルバのベテラン勢に加え、フランスの注目メゾ、マリアンヌ・クレバッサと南アフリカ出身のソプラノ、ゴルダ・シュルツなど今をときめく若手歌手も出演し、超豪華キャストが勢ぞろい。伯爵夫人を演じるダムラウは、アリア「楽しい思い出はどこへ」では比類なき表現で聴衆を魅了、そしてズボン役のクレバッサは、艶っぽい声質と可憐な立ち姿が舞台でひときわ存在感を放っています。
 さらにヴェルザー=メストがスカラ座で初めてオペラを振ったことでも話題になった注目の上演です。ヴェルザー=メストの指揮は、明瞭でそれぞれの場面を的確に印象付け、ソリストたちをのびのびと歌わせています。

 ■ 『後宮からの逃走』
 イタリアの偉大な演出家ジョルジュ・ストレーレル[1921-1997] 没後20周年を記念して、2017年にズービン・メータ指揮ミラノ・スカラ座で上演されたモーツァルトの『後宮からの逃走』。
 ジョルジュ・ストレーレル演出の『後宮からの逃走』は、1965年にザルツブルク音楽祭で初演され、1974年までの間8年間、37回も上演されたほど評判が高かったものでした。今回の再演にあたって、マッティア・テスティーが補訂演出を担当。テスティーはストレーレルの再演企画を数多く手がけたことのある演出家です。
 オランダ出身のソプラノ、レネケ・ルイテンはコンスタンツェ役、可憐な容姿と豊かな歌声をもつフランスのソプラノ、サビーヌ・ドゥヴィエルはブロンデ役に、そして1965年の上演の際にヴンダーリヒが演じたベルモンテには、ヴンダーリヒの再来と世界が注目するイギリスのテノール、マウロ・ペーターを起用。
 指揮のズービン・メータは、1965年ザルツブルク音楽祭での初演の際に当時29歳で登場。さらに1972年以降ミラノ・スカラ座でこのストレーレル演出の舞台を度々上演しています。
 


<LP>


ANAKLASIS(LP)


ANA012LP
(2LP)
特別価格
¥5200
※CD発売済
アレクサンデル・ノヴァクの新作音楽劇「ドラフ」のアナログ盤
 アレクサンデル・ノヴァク:音楽劇 《ドラフ》
マレク・モシ(指揮)
ティヒ市室内管弦楽団《AUKSO》
ヤン・ヤクブ・モノヴィト(カウンターテナー)
ヨアンナ・フレシェル(ソプラノ)
セバスティアン・シュムスキ(バリトン)
マルツィン・シヴィオントキエヴィチ(ハープシコード)

 アレクサンデル・ノヴァクの新作音楽劇「ドラフ」のアナログ盤リリース!

 1945年にクラクフで設立されたポーランド最大級の音楽出版社「ポーランド音楽出版社(PWM Edition)」が新たに設立したレーベル「Anaklasis(アナクラシス)」のオペラ・シリーズ。
 現代のもっとも優れたポーランドの作曲家の一人、アレクサンデル・ノヴァク(アレクサンダー・ノヴァーク)(1979-)の音楽劇「ドラフ」のLPヴァージョンも登場。
 LP盤のボーナス・トラックとして、SIDE Dにはアレクサンデル・ノヴァクらのインタビューも収録。

 ティヒ市のAUKSODRONE音楽祭のキュレーターから委嘱され、2019年の同音楽祭で初演。
 ノヴァクと同じ年齢のポーランドの小説家、シュチェパン・トヴァルドフの小説「ドラフ(DRACH)」を基にした、ソプラノ、バリトン、カウンターテナー、ハープシコード、ストリングス、ルーパーのための音楽劇で、ポーランド語、シレジア語(ポーランド南西部からチェコ北東部にまたがるシレジア地方の言葉で、ノヴァクもトヴァルドフもシレジア地方の生まれ)、ドイツ語の3ヶ国語が使われています。
 2020年11月に発表されたポーランド音楽のコリュパイオス賞では、この「ドラフ」の初演公演が「イヴェント・オヴ・ザ・イヤー」に選ばれました。
 ハープシコードは、レイチェル・ポッジャーとともにブレコン・バロックのメンバーとしても活動するポーランドの俊英、マルツィン・シヴィオントキエヴィチ。

 ※録音:2019年10月、カロル・シマノフスキ・カトヴィツェ音楽アカデミー・コンサート・ホール
 
















7/7(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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HARMONIAMUNDI



HMM 902671
フランス語
¥2800→\2590


今後100年の絶対的名盤として君臨するであろうアルバム

イザベル・ファウスト、注目の最新盤
作品当時の楽器を手に取った豪華メンバーが集結
 ストラヴィンスキー没後50年、「兵士の物語」
  3か国語、3種類のディスクが用意されてます


 ストラヴィンスキー:
  ・エレジー(無伴奏ヴァイオリンのための)(1944年)
  ・デュオ・コンチェルタンテ(ヴァイオリンとピアノのための)
    〔1. カンティレーナ / 2. テクログエⅠ / 3. テクログエII /4.ジーグ / 5. ディティラム〕(1932年)
  ・「兵士の物語」
    (7人からなる小オーケストラ版/シャルル・フェルディナン・ラミュによるフランス語台本)



 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/1704年製ストラディヴァリウス'スリーピング・ビューティ')
 アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ/スタインウェイ)
 ドミニク・ホルヴィッツ(語り、兵士、悪魔)
 ロレンツォ・コッポラ(クラリネット/B管(1918年)、A管(1906年)、
  いずれもビュッフェ・クランポン(パリ)製)
 ハヴィエル・ザフラ(バスーン/1910年ビュッフェ・クランポン製)
 ラインホルト・フリードリヒ(コルネット/ピストン式B管(1906年F.ベソン)、
 ピストン式C管(1915年頃、製作者不明)、Ratzek製ミュート、マウスピース(1900年頃、製作者不明))
 ヨルゲン・ファン・ライエン(トロンボーン/A.クルトワ製、1927年以前)
 ウィス・ド・ボーヴェ(コントラバス/マルティヌス・マティアス・フィフトル製(1748年、ウィーン))
 レイモンド・カーフス(パーカッション/すべて19世紀末~20世紀初期製)
KKC 6402
フランス語
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300
HMM 992671
英語
¥2800→\2590
HMM 982671
ドイツ語
¥2800→\2590

 ストラヴィンスキー没後50年。ヴァイオリンの女王、イザベル・ファウスト、注目の最新盤は「兵士の物語」。
 作品当時の楽器を手に取った豪華メンバーが集結!一人の俳優が3か国語で収録!3種類のディスク!前代未聞のスケールでのリリース!

 録音:2019年12月&4月(兵士の物語)、2020年7月(デュオ、エレジー)/すべてテルデックス・スタジオ・ベルリンでの録音


 今後100年の絶対的名盤として君臨するであろうアルバム。



 ヴァイオリンの女王イザベル・ファウストによる、ストラヴィンスキー録音の登場。
 内省的な無伴奏作品「エレジー」、ヴァイオリンとピアノのための唯一の作品「デュオ・コンチェルタンテ」、そして「兵士の物語」というプログラムです。
 ファウストといえばどんな作品でもその核心をまっすぐ引き出す音色、精緻かつ確固たる構成力、知性、そして共演した誰もが驚嘆するアンサンブルの才。
 その音楽の深化にとどまるところを見せないファウストにうってつけのプログラムといえましょう。

 CDは無伴奏ヴァイオリンのための「エレジー」から始まります。現代音楽を得意としたベルギーのプロ・アルテ弦楽四重奏団の設立メンバーで、第1ヴァイオリン奏者だったアルフォンス・オンヌー追悼のために1944年に書かれた作品。
 ストラヴィンスキーには珍しい無伴奏作品で、内省的で厳かな哀しみが感じられる曲で、ファウストの繊細で細密画のようなタッチが紡ぐ世界に引き込まれます。

 「デュオ・コンチェルタンテ」は長年にわたりアンサンブルを組んでいるメルニコフとの共演。オスティナート風のピアノと無機的なヴァイオリン・パートの掛け合いの第1曲に始まり、シニカルな第2曲、内省的でゆったりとした第3曲、打楽器のように弾むリズムが印象的な第4曲、そして緊張感に満ちた第5曲と、様々なキャラクターの5曲から成る作品ですが、ファウストの光線のようなまっすぐな音色と、メルニコフの時に地鳴りのように、時に繊細極まりなく響くピアノのアンサンブルが見事な演奏です。

 「兵士の物語」は7人の小オーケストラ版で、テキストもラミュの台本を使用した、いわば初演当時のオリジナルの姿での録音です。

 注目なのが、アンサンブルメンバーの超豪華顔ぶれ!
 ファン・ライエン、ラインホルト・フリードリヒ、コッポラら、錚々たる顔ぶれです。
 そして彼らが手に取った楽器も、どれも作曲当時に作られたものから選びぬかれたもので、初演当時のサウンドがよみがえります(ブックレットにはそれぞれの奏者による使用楽器についてのコメントが掲載されており、たとえばライエンのトロンボーンは1940-50年代にコンセルトヘボウ奏者だった人物が使っていたものが突然のめぐりあわせで手にはいったものだとか、フリードリヒはまず楽器の「臭い」に慣れなければならなかったとか・・・大変興味深い内容です)。
 それぞれの楽曲がもつ質感がざらざらひりひりと伝わってきて、作品の持つ大衆的で巡業するサーカスのような側面もより際立って響きます。
 名優ホルヴィッツの語りは、器楽アンサンブルと実に見事にリズムがシンクロしているようで、もはや語りを超えたもうひとつのアンサンブルのパートのように聞こえます。
 
 ホルヴィッツはこのプロジェクトに際しファウストから直々にオファーを受けたといいます。
 ホルヴィッツは3か国語ヴァージョンで収録、ディスクも3種類のリリースという前代未聞のスケールでのリリースです。

 「兵士の物語」は、もともと第一次世界大戦で多くのアーティストたちが困窮した中、少人数で演奏でき、巡業もしやすいものということで書かれました。
 初演は成功したものの、当時大流行していたスペイン風邪に作曲家自身や関係者が次々とたおれ、巡業の計画は実現しなかったという、今の状況と奇しくも重なって見える背景をもつ作品でもあります。


 物語は、何の気なしに悪魔に魂を売ってしまった一人の兵士が、あらゆる手段を使って取引をもちかけるも、最終的には、人間が負けてしまう、というもの。
 人間の自由のための戦いと、演劇的にも素晴らしい音楽が、最大限に表現されています!
 ストラヴィンスキー没後50年の今年、最強メンバーによる録音の登場です!

 ドミニク・ホルヴィッツ(語り、兵士、悪魔)・・・ナチを逃れてフランスに移ったユダヤの両親のもと、1957年パリに生まれる。1971年ベルリンに移る。
 ロレンツォ・コッポラ(クラリネット)・・・フライブルク・バロック・オーケストラ(FBO)メンバー。
ハヴィエル・ザフラ(バスーン)・・・FBOメンバー。
 ラインホルト・フリードリヒ(コルネット)・・・ドイツ・トランペット界のレジェンド。フランクフルト放送交響楽団の首席を経て、ルツェルン祝祭管弦楽団の立ち上げ時より首席奏者を務める。
 ヨルゲン・ファン・ライエン(トロンボーン)・・・ロッテルダム・フィルの首席奏者を経て、1997年よりロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者を務める。
 ウィス・ド・ボーヴェ(コントラバス)・・・バイエルン放送響共同首席奏者。2016年ARDミュンヘン国際音楽コンクール第1位。
 レイモンド・カーフス(パーカッション)・・・2007年よりバイエルン放送響首席奏者。マーラー・チェンバー・オーケストラでも演奏していた。

 




「兵士の物語」について(過去のエッセイより)


 初めてこの曲を聴いたとき、本当にびっくりした。もうかれこれ30年以上前になるがステレオの前で凍りついたのを覚えている。

 ストラヴィンスキーといえば「春の祭典」であり「火の鳥」。あの豪華絢爛ダイナミズムの極致のような作曲家が、どうしてこんな貧相でサーカスみたいな曲を作ったのか。

 くすんだ街を練り歩く大道芸人のような音楽
 ランニング1枚の子供たちが鼻水をたらしながらついてまわり、野良犬がびっくりしてキャンキャン吠える。
 そんなチンドン屋の音楽。

 当時自分は、高校の仲間とサイレントの自主映画を作っていて、その音楽を担当していた。
 そこでショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、サティ、ストラヴィンスキーの無名の作品で埋め尽くした。
 その中で使ったストラヴィンスキーの曲がこの「兵士の物語」。
 しかし出番は一番少なかったはずなのに、できあがってみるとこの曲のへんてこりんなイメージが完全に映画を支配していた。
 それだけ強烈で汚染力のある作品だった。
 実際ここ最近ずっと聴いていなかったのに、冒頭部分の音楽は片時も頭から離れたことがない。

 「兵士の物語」は、1918年に発表された、朗読と演劇、バレエを総合した舞台作品。
 舞台上に小オーケストラと語り手、兵士、悪魔、の3人の人物が登場する。オーケストラはヴァイオリン、コントラバス、ファゴット、クラリネット、コルネット、トロンボーン、それに打楽器。
 その響きは簡素だが、鋭利で奇天烈な音楽が跋扈する。タンゴやラグタイム、ジャズなどのさまざまな要素が含まれ、その悪魔的な楽想を盛り上げる。異様な音楽だが、原始主義時代と新古典主義時代の過渡期の最も有名な作品といっていい。これを聴けば、すでにかつての「原始主義」というイメージはなく、かといって「新古典派」というイメージもなく、まさに過渡期の時代なのだなあ、と思っていただけると思う。

 この異様な編成による作品は、第一次世界大戦直後の、人も物資も不足した状況を反映している。
 この頃ストラヴィンスキーはロシア革命のために資産を没収され、ディアギレフからのお金も入らず、作品の印税や演奏による収入も入らないという苦境に陥った。
 そこでその状況を打破するために、少人数の巡業劇団で上演できる作品を生み出そうとしたのである。
 「大道芸人的」という30年前の「高校生」の感想もあながち外れではない。
 しかも作曲家的はこの苦境による「演奏家のリストラ」を前向きにとらえ、そこから新たな音楽を生み出せたことを喜んだという。

 この作品、言ってみれば時代の「穴ぼこ」が生んだ奇天烈な傑作というわけである。






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FONE



SACD025
(1SACD HYBRID)
¥2700→\2490
伊FONE再生産、ニンフェの庭園に響くモーツァルト
 ローゼンタールの弟子、ローゼン!
  モーツァルト:ピアノ作品集

 ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310/300d、
 ピアノ組曲 序奏とフーガ K.399/385i、
 小さなジーグ K.574、
 ピアノ・ソナタ第11番(トルコ行進曲付き)イ長調 K.331/300i、
 ピアノ・ソナタ第18番 ニ長調 K.576、
 ロンド イ短調 K.511
チャールズ・ローゼン(ピアノ)

 ローゼンタールの弟子、ローゼン!ニンフェの庭園に響くモーツァルト、再生産!

 ☆リストとショパンに直接教えを受けたローゼンタールの弟子!
 ☆オーディオ・ファン注目のニンフェの庭園での録音が再生産されました!

 イタリアの名家カエターニ家の、通称「ニンフの庭と遺跡」と呼ばれている邸宅での録音。
 フランツ・リストからカエターニ家へ寄贈されたとされる1884年製のベヒシュタインを使用している。

 1927年ニューヨークに生まれ、アメリカのピアニスト、音楽学者であったチャールズ・ローゼン。
 ピアニストである傍らフランス文学の博士号も取得しており、アメリカの大学でフランス語を教えていたという変わった経歴も持ちます。
 ジュリアード音楽院は中退するものの、ショパンとリストの高弟であったモーリツ・ローゼンタールにピアノを師事しました。
 現代音楽への造詣も深く、著書に『シェーンベルク』があり、エリオット・カーターとも交流を持っていました。

 独特な強いタッチで一音一音疎かにすることがないように歩むように紡ぎだされる、チャールズ・ローゼンのモーツァルトは、ニンフェの庭園に響き渡り、このアルバムでしか得ることの出来ない音響効果を出しています。
 尚、こちらのアルバムは1983年に設立され35年以上の歴史を持つイタリアのオーディオファイル・レーベル「Fone」より再生産されたものです。

 ※録音:2001年10月28日-30日

  昔のジャケット


ニンフェの庭園・・・こういうところらしい。世界で最も美しくロマンチックな庭園と言われてる。
 




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HYPERION



PCDA68363
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
スティーヴン・ハフ(ピアノ)
 シューマン:クライスレリアーナ

  アラベスク ハ長調 Op.18
  クライスレリアーナ Op.16
  幻想曲 ハ長調 Op.17
スティーヴン・ハフ(ピアノ)
CDA68363
¥2500→\2290

 スティーヴン・ハフ!新録音はシューマン・アルバム!

 ☆英国の名匠スティーヴン・ハフ新録音!
 ☆ロマン派ピアノ文学を最高の状態で表現したロベルト・シューマンの傑作を弾く!

 イギリス・ピアノ界の名匠スティーヴン・ハフは、4つのグラミー賞ノミネート、2つの"Record of the Year"を含む8つのグラモフォン賞受賞を誇る、ピアノ王国ハイぺリオンを代表するピアニストです。
 前作では、自作のピアノ・ソナタ第4番とショパン、リスト、バッハ、グノーなどの作品を組み合わせたコンセプト・アルバム「はかなき人生」(PCDA68260/CDA68260)でレコード芸術特選盤、英グラモフォン誌「エディターズ・チョイス」などに選ばれたハフですが、注目の新アルバムでは、ロベルト・シューマンの音楽に真正面から対峙!
 20代後半のシューマンの複雑な私生活の変遷(クララ・ヴィークとの婚約と彼女の父親からの猛反対)が反映され、クララへの愛情や文芸的インスピレーションが色濃く表れた作品番号16~18の3つのピアノ曲、「クライスレリアーナ」、「アラベスク」、「幻想曲」。
 ロマン派ピアノ文学を最高の状態で表現したこれらの傑作を、作品の内面に鋭く生きる表現力、そして2つの小説を出版するなど文学的才能も持ち合わせたスティーヴン・ハフの優れた芸術性でお贈りします。

 ※録音:2020年4月24日-26日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)

 




スティーヴン・ハフ
こちらがそのベストセラーになった
「はかなき人生」



 PCDA68260
(国内仕様盤・日本語解説付)
\2857+税
スティーヴン・ハフ
 「はかなき人生」 バッハ、ブゾーニ、ショパン、リスト、ハフ、グノー

 J.S.バッハ(ブゾーニ編曲):シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004より)/
 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35/
 リスト:葬送曲(詩的で宗教的な調べ S.173より)、無調のバガテル(メフィスト・ワルツ) S.216a/
 ブゾーニ:カルメンによる室内幻想曲(ソナチネ第6番) BV.284/
 スティーヴン・ハフ:ピアノ・ソナタ第4番 《はかなき人生》/
 韓国民謡(ハフ編曲):アリラン/
 グノー(ハフ編曲):J.S.バッハのピアノ前奏曲第1番による瞑想曲 《アヴェ・マリア》
 スティーヴン・ハフ(ピアノ)
 CDA68260
\2500→\2290

 スティーヴン・ハフ!自作のピアノ・ソナタ第4番!

 ☆英国の名匠スティーヴン・ハフの新たなリサイタル・プログラム!
 ☆はかない人生と「死」をテーマに、自作のピアノ・ソナタ第4番とショパンの葬送ソナタ、リストの葬送曲、バッハ=ブゾーニのシャコンヌ、グノーのアヴェ・マリアなどを収録した魅惑のラインナップ!

 イギリス・ピアノ界の名匠スティーヴン・ハフは、4つのグラミー賞ノミネート、2つの"Record of the Year"を含む8つのグラモフォン賞受賞を誇る、ピアノ王国ハイぺリオンを代表するピアニスト。
 「イン・ザ・ナイト(CDA67996)」や、「夢のアルバム(CDA68176)」など、独自の選曲で綴ったコンセプト・アルバムでも人気を博してきたハフの新たな録音は、作曲家としても注目を浴びるハフ自作のピアノ・ソナタ第4番 《はかなき人生》を軸に、ショパンの葬送ソナタ、リストの葬送曲など、はかない人生と「死」をテーマにした名曲をプログラミング。
 バッハ=ブゾーニのシャコンヌやグノーのアヴェ・マリアなどの珠玉の逸品、ハフが編曲した韓国民謡「アリラン」などを含む、眩いばかりの魅惑のラインナップでお贈りします。

 ファリャが作曲したオペラのタイトルでも知られる「はかなき人生(Vida breve)」を副題に冠したハフのピアノ・ソナタ第4番は、ミシガン州で行われているギルモア国際鍵盤音楽祭によって2016年ギルモア・ヤング・アーティスト賞を受賞したミカ・マクローリンのために作曲され、2018年にスティーヴン・ハフ自身によって初演。
 シャルル・トレネの「四月のパリ」など5つの小さなモチーフによって構成され、約10分間の単一楽章のなかで、シンプルな美しいメロディから次第に複雑なフーガが発展し、情熱的な激動まで、儚くも濃密な人生を描いています。

 ※録音:2018年12月10日-14日、殉教者聖サイラス教会(ケンティッシュ・タウン、ロンドン)


 
 


CDA68343
¥2500
ナッシュ・アンサンブル
ブルッフ:ピアノ三重奏曲

 ピアノ三重奏曲ハ短調 Op.5*
 4つの小品 Op.70 
 ロマンス Op.85‡
 弦楽四重奏曲第2番ホ長調 Op.10§
ナッシュ・アンサンブル
 〔ステファニー・ゴンリー(ヴァイオリン)*§、
  ジョナサン・ストーン(ヴァイオリン)§、
  ローレンス・パワー(ヴィオラ)‡§、
  エイドリアン・ブレンデル(チェロ)*‛ァ、
  サイモン・クロフォード=フィリップス(ピアノ)*“ↁl

 イギリスの超人集団、ナッシュ・アンサンブル!マックス・ブルッフの室内楽作品集!

 ☆不当に無視されてきたマックス・ブルッフの魅力的な室内楽作品をリスナーに提示!

 1964年創立、世界トップレベルの名手たちを擁し、ロンドンのウィグモア・ホールのレジデント・チェンバー・アンサンブルを務めるナッシュ・アンサンブル。
 多様な編成を駆使し、300超の世界初演を含む様々なスタイルの音楽を録音・演奏し、英国最高のアンサンブルの1つとして注目を集めています。
 
 今回のアルバムでは、ステファニー・ゴンリー(vn)、ジョナサン・ストーン(vn)、ローレンス・パワー(va)、エイドリアン・ブレンデル(vc)、サイモン・クロフォード=フィリップス(p)と、それぞれがソリストとしても多彩に活動する名手5人が参加。
 ピアノ三重奏、弦楽四重奏、チェロとピアノ、ヴィオラとピアノなど様々な編成で、マックス・ブルッフ(1838-1920)の魅惑的な室内楽作品をレコーディング。
 ブラームスとドヴォルザークの呼び声が遥かに聞こえる魅惑のレパートリーで、ヴァイオリン協奏曲だけではない、知られざるブルッフの魅力を多くのリスナーへと届けます。

 ※録音:2020年9月28日-30日、オール・セインツ教会(イースト・フィンチリー、ロンドン)

 
 
 

CDA68376
¥2500
ノーザン・ライツ ~ ニーダロス大聖堂のオルガン クリストファー・ヘリック(オルガン)
 モンス・レイドヴィン・タクレ(b.1942):イエス!
 イアン・ファリントン(b.1977):アメイジング・グレイス
 テオドール・デュボワ(1837-1924):フィーアト・ルクス
 クリスティアン・プレストホルム(b.1972):海から昇る黄金の太陽を見る Op.32-1、太陽は東へ昇っている Op.11-13
 パーシー・フレッチャー(1879-1932):夢の泉、フェスティヴァル・トッカータ
 アンデシュ・S. ボリエソン(b.1975):トッカータ 《Herren, var Gud, ar en konung》
 ハンス=アンドレ・シュタム(b.1958):トッカータ・ジョコーサ
 ウジェーヌ・ジグー(1844-1925):トッカータ ロ短調
 ヨハネス・ブラームス(1833-1897):前奏曲とフーガ ト短調 WoO.10
 ピエトロ・ヨン(1886-1943):第2演奏会用練習曲 《フライング・フィート》
 スヴェッレ・エフテストル(b.1952):結婚行進曲

 クリストファー・へリック 6年ぶりの新録音!ノルウェー、ニーダロス大聖堂のオルガンを弾く!

 ☆ハイペリオンが誇る名オルガニスト、クリストファー・へリック!
 ☆6年ぶりの新録音は、ノルウェー、ニーダロス大聖堂のオルガンをフィーチャー!

 「オルガン・ファイアーワークス」や「オルガン・ドリームス」、「J.S.バッハ:オルガン作品全集」、「ブクステフーデ:オルガン作品全集」など、数多の名録音でハイペリオンのオルガン作品の歴史を築いてきたイギリスの名オルガニスト、クリストファー・へリック。

 スペイン、ボブレー修道院のオルガンを弾いた「パワー・オヴ・ライフ」(CDA68129)以来、約6年ぶりとなる新録音では、ノルウェーのもっとも壮麗な教会建築とも呼ばれるトロンハイムのニーダロス大聖堂に1930年に建造され、2012~14年に修復されたシュタインマイヤー・オルガンを選択。
 オーロラ(Northern Lights)の降り注ぐ極北の大聖堂に壮麗に響き渡るオルガンの音色で、スカンジナビア(北欧)の現代の作曲家たちの作品と、ブラームス、デュボワ、ヨン、ジグーなどのロマン派作品を見事に組み合わせたリサイタル・プログラムを創出しています。

 ※録音:2020年8月6日-8日、ニーダロス大聖堂(トロンハイム、ノルウェー)

 
 




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NOVANTIQUA RECORDS

NA38
¥2600→\2390
イタリアのトップ・リューティスト
 ラウテン・ギャラントリー/バッハの時代のドイツ・リュート作品集

 ファルケンハーゲン:パルティータ第2番変ロ長調 Op.2-2
 ハーゲン:ソナタ変ロ長調
 バロン:ソナタ ト短調
 ファルケンハーゲン:パルティータ第5番イ長調 Op.2-5
 ヨアヒム・ハーゲン:ソナタ ヘ長調
アルベルト・クルニョーラ(リュート)

 イタリアのトップ・リューティスト、クルニョーラ。バッハの時代のドイツにおけるリュート作品集!

 イタリア古楽界の名匠アルベルト・クルニョーラが奏でるこの「Lautengalanterie(ラウテン・ギャラントリー)」は、1978年にイギリスのリュート奏者、アンソニー・ベイルズによって録音された同名の歴史的なLPに捧げられたトリビュート・アルバムです。
 アンソニー・ベイルズのレコードは、アルベルト・クルニョーラ自身がリュートに親しむきっかけとなった録音であり、この楽器の演奏と研究に30年以上の歳月を費やした1つの結論として、アダム・ファルケンハーゲン、ベルンハルト・ヨアヒム・ハーゲン、エルンスト・ゴットリーブ・バロンの音楽を取り上げ、同じプログラムを提案しています。
 現在のイタリアを代表するリューティストが、バッハ同世代の音楽家ファルケンハーゲンを中心としたドイツのリュート音楽の考察を、その見事な演奏で発表してくれています。
 ちなみにアーティスティック・ディレクターは、旧シンフォニア・レーベルの名物プロデューサーであるシグリット・リー。その存在も、このアルバムの価値を高めてくれることでしょう。

 ※録音:2019年6月、モデナ(イタリア)
 ※アーティスティック・ディレクター:シグリット・リー




紹介したばかりのクルニョーラの深淵なるバッハ


NA51
¥2600→\2390
イタリア・リュート界を代表する巨匠アルベルト・クルニョーラの深淵なるバッハ。
 プリンセスのために ~


 J.S.バッハ:
  組曲第2番ニ短調 BWV.1008
  組曲第4番変ホ長調 BWV.1010
  組曲第1番ト長調 BWV.1007
アルベルト・クルニョーラ(リュート)

 イタリアのヴァレーゼ出身で同国を代表する古楽界の巨匠の1人、アルベルト・クルニョーラが13コースのバロック・リュートで奏でる深淵なるバッハの無伴奏の世界。
 パオロ・ケリーチやエドゥアルド・エグエスといった巨匠たちの薫陶を受け、1700年代の作曲家たちが生み出した膨大なレパートリーの研究に情熱を注いでいます。
 また、クルニョーラは1996年から2010年まで中世、ルネサンス音楽の演奏を目的とするフロリレジオ・アンサンブルのメンバーとしても活躍し、イタリア内外で数々の実績を残しています。
 このクルニョーラのバッハ・アルバムのプロデューサーは、シンフォニア・レーベルでその名を馳せたシグリット・リー。クォリティの高さはお墨付きです。

 ※録音:2020年7月27日-29日、ミネルヴァ寺院(モンテフォスコリ、イタリア)

 
 

 
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NA35
¥2600→\2390
4曲中3曲が世界初録音
古楽界の若き名手たちが集うハイレベルなアンサンブル
 イスタンテ・コレクティヴ~「変わった形の小さな物」

 ミヒャエル・ハイドン:
  ディヴェルティメント ト長調 HM.518(世界初録音)
 ボッケリーニ:五重奏曲 ニ短調 Op.55-6, G.436(世界初録音)
 ボッケリーニ:ノットゥルノ変ホ長調 Op.38-1, G.467
  (ピリオド楽器の演奏による世界初録音)
 ミヒャエル・ハイドン:
  ディヴェルティメント変ロ長調 HM.199(世界初録音)
イスタンテ・コレクティヴ
 (ピリオド楽器アンサンブル)

 自由な形式、大胆な和声の実験、突然の気分転換、珍しい楽器の組み合わせ・・・。
 18世紀後半の木管楽器と弦楽器のための合奏作品を集めた小さな旅。
 その編成の妙味を楽しませてくれるアルバムです。

 2016年に結成されたピリオド楽器アンサンブルであるインスタンテは革新的なコンサート体験の提供を目的としてロンドンを中心に活動中。
 ホルンのウルスラ・パルダン・モンベアや、ファゴットのヘイリー・プーレン、オーボエのニコラ・バルバリなど、古楽界の若き名手たちが集うハイレベルなアンサンブルです。
 収録されたミヒャエル・ハイドンとボッケリーニの作品は4曲中3曲が世界初録音(1曲はピリオド楽器による初録音)。
 2人の大作曲家の知られざる音楽の蘇演という観点からも意義深い録音です。

 ※録音:2018年8月、ヒース・ストリート・バプティスト教会(ロンドン、イギリス)
 
 
NA33
¥2600
シェーンベルク&チャイコフスキー:七重奏曲集
 シェーンベルク:浄められた夜 Op.4
 チャイコフスキー:
  弦楽六重奏曲ニ短調 Op.70《フィレンツェの思い出》

セステット・ストラディヴァリ


 セステット・ストラディヴァリ(ストラディヴァリ六重奏団)は、2001年12月、ローマのサンタンジェロ城で開催された国際音楽祭「ヴァイオリンの芸術(The Art of the Violin)」のためのコンサートを機に、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団の音楽家たちによって結成されました。
 イタリアで最も古い歴史を持つとされるオーケストラで活躍する名手たちのアンサンブルが生み出すシェーンベルクとチャイコフスキーのコントラスト。
 2つの傑作での優れたアンサンブルは流石の一言に尽きます。

 ※録音:2015年4月21日&2016年2月9日-10日、パルコ・デッラ・ムジカ(ローマ、イタリア)
 




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ONYX



PONYX4230
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
デュメイ、72歳、まだまだヴァイオリニスト現役!!
 約30年振りにメンデルスゾーンの協奏曲を再録音
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲

 メンデルスゾーン:
  ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64、
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 MWV Q26、
  無言歌集
   (デイヴィッド・ウォルター編/ヴァイオリンとピアノ版)
    〔Op.19b/1, Op.19b/5, Op.85/4, Op.30/4,
     Op.67/2, Op.67/4, Op.62/1, Op.19b/4, Op.62/6〕
オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)
オルフェウス室内管弦楽団
ジョナタン・フルネル(ピアノ)
ONYX4230
¥2900→\2690

 まさに集大成とも言うべきメンデルスゾーンの再録音!

 ☆オーギュスタン・デュメイ、約30年振りにメンデルスゾーンの協奏曲を再録音!
 ☆中低音に重心を置いた安定感抜群の演奏はいまだ健在!

 近年は指揮者としても活躍している巨匠オーギュスタン・デュメイが、なんと約30年振りにメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を再録音!
 14歳からキャリアをスタートし、ミルシテイン、グリュミオーに師事してから半世紀以上ものキャリアを重ねてきたデュメイにとって、まさに集大成のひとつとなる録音と言っても過言ではないでしょう。

 「楽譜は書かれた時点で物理的な進化は止まってしまうが、演奏者の想像力でより発展させていかなくてはならない」と語るデュメイ。
 協奏曲を録音する際には、指揮者を置かないオルフェウス室内管弦楽団との共同作業において、デュメイが長年親しんできた室内楽を演奏することに近い状態で、作業を進められたことに満足していたようです。
 同時収録のヴァイオリン・ソナタ、無言歌集(ヴァイオリンとピアノ版)では、2021年5月に行われたばかりのエリザベート王妃国際音楽コンクールで見事優勝を果たし話題となっているフランスの若きピアニストのジョナタン・フルネルとの共演!こちらも注目です!

 ※録音:2018年12月18日-19日(協奏曲)、2020年10月6日-7日(ヴァイオリン・ソナタ、無言歌集)

 



デュメイ
2015年にはこんなアルバムもONYXから出してました
交響曲第8番がクナ並みの生命力!関西フィルめちゃめちゃがんばってます!



 ONYX 4154
(2CD/特別価格)
\2500→\2290
オーギュスタン・デュメイ!
 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲&交響曲第8番!

  ベートーヴェン:
   ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61*
   交響曲第8番ヘ長調 Op.93#
  ブラームス:弦楽六重奏曲第1番変ロ長調 Op.18**
オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン&指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア*
関西フィルハーモニー管弦楽団#
スヴェトリン・ルセフ(ヴァイオリン)**
ミゲル・ダ・シルヴァ(ヴィオラ)**
マリー・シレム(ヴィオラ)**
アンリ・ドマルケット(チェロ)**
オーレリアン・パスカル(チェロ)**

 フランコ=ベルギー派の正当なる継承者であり、近年は指揮者としても目覚ましい活躍を見せているオーギュスタン・デュメイ。
 オニックス(ONYX)からのリリース第5弾となるベートーヴェン&ブラームスでは、デュメイが"ヴァイオリニスト"、"指揮者"、"室内楽奏者"という3つの姿を披露!
 2011年より音楽監督を務める関西フィルとの「交響曲第8番」、シンフォニア・ヴァルソヴィアを弾き振りしての「ヴァイオリン協奏曲」、そしてアンリ・ドマルケットをはじめとする名手たちとのアンサンブルによる若きブラームスの傑作「弦楽六重奏曲第1番」。

 





RUBICON


RCD1069
¥2600
トランスフォーメーション ~
 J.S.バッハ、イザイ、アウエルバッハほか:無伴奏ヴァイオリン作品集
レア・ビリンガー(ヴァイオリン)
  J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
  レーガー:前奏曲とフーガ ニ短調 Op.117-6
  イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 Op.27-2
  エルンスト=ローター・フォン・クノール(1896-1973):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ(1946)
  レーラ・アウエルバッハ(1973-):par.ti.ta(2007)

 デュオ・ビリンガーのヴァイオリニスト、レア・ビリンガーが初のソロ・アルバムをリリース!

 ピアニストのエスター・ビリンガーとともに姉妹デュオ(デュオ・ビリンガー)としても華々しい活躍を見せるドイツ期待のヴァイオリニスト、レア・ビリンガーが、Rubicon(ルビコン)より初のソロ・アルバムをリリース!
 J.S.バッハの偉大なパルティータ第3番、ドイツのアカデミックな作曲家フォン・クノールの知られざるパルティータ、そしてロシア出身の人気作曲家アウエルバッハのpar.ti.taと、アルバムは3つのパルティータを軸に構成されています。
 レーガーとイザイの無伴奏ヴァイオリン作品を含め、高い技術と音楽性が要求されるシリアスなプログラムです。

 14歳の時にベルリンのフィルハーモニーでのソロ・デビューを飾り、国際的なキャリアをスタートしたヴァイオリニストのレア・ビリンガーは、ザルツブルク音楽祭やMDRムジークゾマー(MDR音楽の夏)、ダヴォス国際音楽祭など世界各地の国際音楽祭で活躍。
 2008年にはブラームス国際コンクールで最高位を受賞しています。
 
 

RCD1071
¥2600
シャル・ウィー・ギャザー ~ アメリカの作曲家による歌曲集 ルーカス・ミーチャム(バリトン)
イリーナ・ミーチャム(ピアノ)
 ジーン・シーア:アメリカン・アンセム/
 アーサー・ファーウェル:死なき声の歌(Song of the Deathless Voice)/
 ウィリアム・グラント・スティル:悲しみ/
 クルト・ヴァイル:叩け!叩け!太鼓を!/
 ジョン・マスト:連祷/リチャード・ヘイグマン:金持ちの男/
 フローレンス・プライス:夜/
 ジェイク・ヘギー:その瞬間に(That Moment On)/
 キャリー・ヤコブ・ボンド:パーフェクト・デイ/
 オー・シェナンドー(アメリカ民謡)/
 チャールズ・アイヴズ:朝に/
 リッキー・イアン・ゴードン:私たちはいつでも一緒に歩いている (We Will Always Walk Together)/
 スティーヴン・フォスター:厳しい時代よ もう来るな/
 アーロン・コープランド:船漕ぎのダンス、川にて

 グラミー賞を受賞した名バリトン、ルーカス・ミーチャム!

 ロサンゼルス・オペラの《ベルサイユの幽霊》 フィガロ役でグラミー賞を受賞した名バリトン、ルーカス・ミーチャムが、人種も性別もさまざまなアメリカの作曲家による芸術歌曲を通し、パンデミックや社会的疎外感の暗さに対して、アルバム・タイトル(Shall We Gather)通りのシンプルな問いかけを行う1枚。
 ミーチャムは「集い」に関連する15の作品によってアメリカらしさのビジョンを提示し、社会がパンデミックを乗り越え、より良い世界が到来することを願っています。
 アメリカ音楽の父スティーヴン・フォスター、アイヴズやコープランドといった有名な作曲家、アフリカ系アメリカ人作曲家の偉大な先駆者ウィリアム・グラント・スティル、アメリカ初の黒人女性作曲家フローレンス・プライス、アメリカインディアンの音楽にちなんだ作品を残したアーサー・ファーウェルなど、幅広い層から選ばれた珠玉のプログラムを、ミーチャムの心のこもった歌でご堪能ください。
 




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DORON



DRC 5056
¥2500

マリオ・ホッセンのパガニーニ&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲集!
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ短調 Op.44
マリオ・ホッセン(ヴァイオリン)
ナイデン・トドロフ(指揮)
プロヴディフ・フィルハーモニー管弦楽団

 ウィーンを拠点として活躍するマリオ・ホッセンのパガニーニ&ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲集!

 録音:2000年4月 ブルガリア プロヴディフ、DDD、60'06

 ブルガリア生まれでウィーンを拠点に活躍するヴァイオリニスト、マリオ・ホッセンによるパガニーニとブルッフのヴァイオリン協奏曲。
 マリオ・ホッセンは1971年、ブルガリアのプロヴディフの生まれ。ソフィア、ウィーン、パリでヴァイオリンを学ぶ。
 卓越した技巧と情熱的な歌いまわしが素晴らしく、したがってパガニーニに打ってつけ。DORONからは既にヴァイオリン協奏曲第2番と第4番(DRC 3064)と24のカプリス(DRC 3008)が発売されている。
 ここでの協奏曲第1番でも持ち前の伸びの良い美音と高度な技巧に裏打ちされた思い切りの良い引きっぷりが気持ちよい。第2楽章での綿々とした歌い口も素晴らしい。
 一方ブルッフではドイツのロマンティシズムをしっとり奏でている。
 ホッセンの故郷プロヴディフでの録音。ナイデン・トドロフも1974年、同地で生まれた指揮者。珍しいトランペット出身の指揮者。2017年からソフィア・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めている。



 こんな映像もあります。クールな容姿がかっこいい。
http://www.youtube.com/watch-v=GEdnyyOPFm4

 ちょっとパガニーニを意識してる?





マリオ・ホッセン(Vn)
これはブルガリアGEGAのアルバム
入るまでに数ヶ月はかかると思うのですが、聴いておいていいかと。
とくにエルンストの「魔王」はかなり壮絶です。


GEGA
GD 109
\2400
「パガニーニアーナ」
 パガニーニ:奇想曲第1,13,24番(ピアノ伴奏つき)
 ブラームス:ハンガリー舞曲第2番
 ドヴォルザーク:わが母が教え給いし歌
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 クライスラー:ウィーン奇想曲/愛の悲しみ
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 エルンスト:魔王 Op. 26
 ナタン・ミルシテイン :パガニーニアーナ、ほか
マリオ・ホッセン(Vn)、
ルドミ・ペトコフ(Pf)
ブルガリアの若手ヴァイオリニスト、マリオ・ホッセンの超絶技巧系小品集。


 





 NEOS

NEOS 12107
¥2500
「ルルの夢」~デトレフ・ホイジンガー(b.1956):作品集
 (1)4つのクロス・ロード(2017)~アンサンブルとライヴ・エレクトロニクスのための
 (2)ルルの夢(2018)~エレクトリック・ギターとエレクトロニクスのための
 (3)ザブリスキー・ポイント2周年記念 (2005)~エレクトリック・ギターと大管弦楽のための
  (1)カロリーナ・エイク(テレミン)、デトレフ・ホイジンガー(指揮)
  アンサンブル・エクスペリメンタル:
   【ユルゲン・ルック(エレキGtr)、中村れい(Pf, センセサイザー)
    エスター・サラディン(Vc)、オラフ・ツショッペ(Perc)】
  (1)(2)SWRエクスペリメンタル・スタジオ(電子音響)
  (2)ユルゲン・ルック(エレキGtr)、(3)デトレフ・ホイジンガー(エレキGtr)
  (3)シャーン・エドワーズ(指揮)フランクフルト放送交響楽団

 アナログな電子楽器テレミンが最新のテクノロジーと奏でる妖しく幽玄な世界!

 録音:(1)2019年5月30-31日フライブルク、(2)2020年6月15-17日フライブルク、(3)2007年11月18日フランクフルト、[61:44]

 デトレフ・ホイジンガーはフランクフルト出身。作曲の他、リュート、ギターを弾きこなす。作曲をハンス・ヴェルナー・ヘンツェ、クラウス・フーバーに師事した。
 彼はヨーロッパあるいは日本にも数多くいる西ヨーロッパの「新しい複雑性」を始めとする前衛楽派の亜流とは明らかに一線を画したオリジナリティを持っている。
 20世紀初期に開発されたテレミンとシンセサイザー、エレキ・ギターのアンサンブルのための「4つのクロス・ロード」はそのサイケデリックで妖しく官能的な響きに魅了される。
 「ルルの夢」はアルバン・ベルクのオペラ「ルル」の素材に基づく佳品。エレキ・ギターと管弦楽のための「ザブリスキー・ポイント2周年記念」ではエレキ・ギターの挑発的な響きとオーケストラが火花を散らす作曲者渾身の力作。
 
 


NEOS 32101
¥2500
アルベルト=ヤン・ローロフスが満を持して弾く
 バッハ:ゴールドベルク変奏曲!

  J.S.バッハ(1685-1750):ゴールドベルク変奏曲BWV988(1741)
アルベルト=ヤン・ローロフス(Cemb)

 レオンハルト、コープマンの高弟が満を持して弾くバッハ:ゴールドベルク変奏曲!

 録音:2020年8月10-11日フランス・ノルマンディ・バレーヌ教会、[54:55]
 使用楽器:ヤン・カルスビーク制作1992年製

 チェンバロのルーロフスはオランダ出身。オルガンとチェンバロをグスタフ・レオンハルト、トン・コープマンほかに師事、17~18世紀の鍵盤音楽を専門としている。
 チェンバロの音色の選択が豊か。活き活きとしたリズム、旋律の朗々とした歌い方など、バロック音楽の伝統を踏まえつつもバッハの鍵盤音楽に内在する即興性要素を生かした自由な演奏が魅力の一枚。
 
 
NEOS 22003
¥2500
PLUS!~クラリネット二重奏とアコーディオンのための作品集
 (1)J.S.バッハ(1685-1750):二声のインヴェンション ハ長調
  (1)(3)(7)(9)(第3声部作成:マックス・レーガー&カール・シュトラウベ)
 (2)ユッカ・ティエンスウ(b.1998):Plus IV(1992)
 (3)J.S.バッハ:二声のインヴェンション 変ホ長調
 (4)ニコラウス・ブラス(b.1949):歌と旋律(2019)
 (5)J.S.バッハ:二声のインヴェンション ニ短調
  (第3声部作成:ヘルムート・ラッヘンマン)
 (6)ヨンギ・パク=パーン(b.1945):タ・リョンV(1995)
 (7)J.S.バッハ:二声のインヴェンション イ短調
 (8)ゲオルク・カッツァー(1935-2019):「促し、躊躇し、消える」(2007/19)
 (9)J.S.バッハ:二声のインヴェンション ヘ長調
  ダス・クラリネッテン・デュオ:
   【ベアト・ツェリンスキー(Cl)、デヴィット・スマイヤーズ(Cl)】
  クリスティアン・パラギー(アコーディオン)

 レーガーやラッヘンマンが三声にしたバッハの二声のインヴェンション!?

 録音:2020年1月23-26日、[63:23]

 J.S.バッハの鍵盤楽器のための二声のインヴェンションの中の作品を間に挟みつつ現代曲を並べたユニークな企画。
 バッハのインヴェンションは2本のクラリネットとアコーディオンのために斬新な編曲が為されている。
 ユッカ・ティエスウはフィンランドの作曲家でハープシコード奏者としても活躍。ここではややミニマル的でユーモラスな作品を書いている。
 ヨンギ・パク=パーンは韓国出身でドイツを拠点に活動しており、ここではシェル・チャイム、ウッド・ブロックを追加して用い古代の儀式のような峻厳な作品を書いている。
 
 
NEOS 12103
¥2500
ミヒャエル・クヴェル(b.1960)室内楽作品集Vol.3
 (1)目に見えないエネルギーIII - フィシス(2019)~
  Fl, Cl, Vn, Vc, アコーディオンのための
 (2)目に見えないエネルギーII(2018)~
  コントラバスCl, アコーディオンのための
 (3)相互依存(1998)~ギター, 打楽器のための
 (4)ストリングI( 2013)~オーボエ独奏のための
 (5)目に見えないエネルギーI(2013)~Fl, Cl/バスCl, Vc, Percのための
 (6)ストリングIII - ブレーンズ(2019)~Vn, アコーディオン, Pfのための
デア/ゲルベ/クラング(アンサンブル)
(4)ベンヤミン・フィッシャー(Ob)

 録音:2021年1月25-26日、3月8-9日ミュンヘン、バイエルン放送局第2スタジオ[69:42]

 ドイツの作曲家クヴェルのNEOSレーベルにおける作品集第3弾。
 彼は作曲をハンス=ウルリヒ・エンゲルマン、ロルフ・リームに師事し、フランクフルト芸術賞、ベルリン国際作曲賞などヨーロッパの多くの作曲賞を受賞、様々な音楽祭、アンサンブルより多くの作曲委嘱を受けている。
 作風は浮き立つような忙しなく細かい音符の集積と長く棚引く静かな音のコントラストが特徴的。特殊奏法を含む楽器の音色、テクスチュアの変化で構成されており、「新しい複雑性」やラッヘンマンなどの影響が感じられる。
 「目に見えないエネルギーIII」ではアコーディオンを含むアンサンブルが喧騒から沈黙まで多彩な音響を繰り広げるが、喧騒の中の静寂とでもいおうか「閑さや岩にしみ入る蝉の声」といった感じのどこか日本的な情緒を感じさせる佳曲。
 
 
NEOS 12108-09
(2CD)
¥4600
「マザー・タン」~チャールズ・ウゾー(b.1961)作品集
 (1)マザー・タン(母国語) (2019)~メゾ・ソプラノ、テープとアンサンブルのための
 (2)天安門広場に降り注ぐ白い紙の花(1989)~5つのチェロのための
 (3)8'46"/ジョージ・ロイドの追憶に(2020)~何らかの楽器を伴う何人かのアンサンブルのための
 (4)Go(1999/2019)~想像上のバレエのための六重奏曲
 (5)Zimzum(1998)~2つのギターのための
 (6)Sephardic lilt.mimicri(2017-18)~ギター、アコーディオンとテープのための
 (7)サマルカンドの王女(2001)~打楽器独奏のための
  (1)(3)(4)ルペルト・フーバー(指揮)アンサンブル・マザー・タン
  (1)(2)チャールズ・ウゾー((1)Tape、(2)指揮)
  (1)イザベル・プフェッファーコーン(MS)
  (2)アンサンブル・ラ・ノッテ(チェロ・アンサンブル)
  (5)アンサンブル・クアジ・ファンタジア
  (6)ルクス・ノヴァ・デュオ、ドメニコ・チェラサーニ(Tape)
  (7)エルンスト・ブルンナー(Perc)

 録音:(2)1996年9月4日、(5)1998年6月6-7日、(1)(4)(3)2020年9月6日、(7)2001年2月18日、(6)2020年3月3-5日 CD1[65:46]CD2[74:43]

 チャールズ・ウゾーはナイジェリア出身の作曲家。母国の内戦のため親とともに幼少期にスイスへ移住した後、ベルン、チューリヒ、ロンドンで作曲を学んだ。
 作品はオペラ、ダンスのための音楽、管弦楽、室内楽と多岐に及んでいる。このディスクに収められた作品は編成も作風も非常にバラエティ豊かであり、アフリカの民族的な要素は直接感じられないものの、それらはヨーロッパ前衛音楽の語法の中で抽象化され昇華されている。
 むしろ作曲者の経て来た過酷な前半生を反映してか、民主主義や平和への思いが作品に強く反映されている。
 母国ナイジェリアの思いをつづった「マザー・タン(母国語)」ではナイジェリアの自然が描かれるとともに重苦しいノイズが民衆への暴力を感じさせ、天安門事件の直後に書かれた「天安門広場に降り注ぐ広い紙の花」には力に圧制への強い抗議の意志が感じられる。
 一方、実験的な作品も見られ、「8'46"」ではケージの4'33"さながらに8分46秒間、ほとんど無音(吐息のような音が僅かに聴かれる)しかないという野心的な試みがなされている。
 ヨーロッパ前衛音楽界に一石を投じるユニークな才能のまとまった作品集。
 
 


NEOS 32001
¥2500
(NEOSクラシックス)
「アコーディオンで聴くセザール・フランク(1822-1890):ハーモニウム作品集」

 7つの小品ハ長調、ハ短調(1890)/7つの小品変イ長調、嬰ハ短調(1890)/
 7つの小品ニ長調、ニ短調/クリスマス・イヴのために(1890)/
 7つの小品変イ長調、嬰ト短調(1890)/7つの小品ホ短調、ホ長調(1890)
ドリス・ベルチンガー(アコーディオン)

 録音:2019年12月27-29日スイス・ヴァレー州シュタルデン[56:41]

 まずハーモニウムとはいわゆる足踏み式の小型のリード・オルガンのことでパイプ・オルガンが非常に高価な上、大型で場所も取るため、その代用楽器として19世紀に開発された。
 オルガンと同じようにストップを備えたハーモニウムも作られ、19世紀~20世紀前半までに活躍した何人かの作曲家はこの楽器のためのオリジナル作品を作曲している。
 しかし次第に新たに作られる楽器は減ってゆき現在残されているハーモニウムは決して多くない。優れたオルガニストでもあったフランクはこの楽器のためにかなりの数の作品を残しており、まとまった量の作品を聴ける本盤は貴重。
 しかもここではアコーディオンで演奏しており、そのひなびた音色はハーモニウム以上に独特の素朴な味わいがある。
 因みにフランクが書いた対位法的書法や分厚いコラールを制約の多いアコーディオンで弾くことは至難の業であり、奏者ドリス・ベルチンガーの妙技も大いに聴きどころ。
 スイスの音楽家でチューリヒ音楽大学、トロシンゲン(ドイツ)音楽大学で学んだ。現代音楽の演奏にも力を入れており、多くの作曲家から作品を献呈されている。
 





STRADIVARIUS



STR 37161
¥2400
「ジェルジ・クルターグ/リガトゥーラ」 マリア・グラツィア・ベロッキオ(Pf)
 クルターグ(b.1926):《ヤテコーク》より
  (無窮動/ウルリッヒ・シュスターのためのひとつの花/永遠と遊べ/ドローイング/5度/
   幻想的に/悪魔との静かな会話/D.スカルラッティ讃)
 D.スカルラッティ(1685-1757):ソナタ ニ短調K.32
 クルターク:《ヤテコーク》より
  (マグリット・マンディのための鐘/シャンドール・ヴェレスのための鐘のファンファーレ/
   花よ私たちは・・・/草の葉/バルソルディ・ラズロ讃/シューベルト讃)
 シューベルト(1797-1828):ハンガリーの旋律D.817
 クルターグ:《ヤテコーク》より
  (ジェルジュ・スーシャニの追憶/影芝居/ラーンキ・ジェルジ讃/ワルツ[ショスタコーヴィチ讃])
 ショスタコーヴィチ(1906-1975):24の前奏曲より第10番嬰ハ短調Op.34
 クルターグ:《ヤテコーク》より
  (暗い日に/ベレンニ・フェレンチク70歳を讃えて/リゲティへのリガトゥーラ/チャイコフスキー讃)
 チャイコフスキー(1840-1893):秋の歌(四季より)
 クルターグ:《ヤテコーク》より
  (アンティフォニー/頑固/ドイナ/ジュディ・マロの結婚式のためのファンファーレ/さようなら)
 ヤナーチェク(1854-1928):彼女たちは燕のようにしゃべった(草陰の小径より)
 クルターグ:《ヤテコーク》より
  (アンドレアス・スコルシーへの85歳の誕生日によせる個人的な手紙/批判的な質問/ワルツ/リガトゥーラ/J.S.B讃)
 J.S.バッハ(1685-1750):フランス組曲より第1番BWV.812~サラバンド
 クルターグ:《ヤテコーク》より(Yへのリガトゥーラ)

 クルターグの代表的ピアノ小品集「ヤテコーク(遊び)」の間にクルタークがこよなく愛する古今の作曲家の作品を演奏!

 録音:2020年2月28日オフィチーネ・メッカーニケ[64:23] 使用楽器:ファツィオーリ

 リゲティと並んでハンガリーを代表する現代音楽の作曲家ジェルジュ・クルターグが長い間に渡って書き継いでいるピアノ小品シリーズ「ヤテコーク(遊び)」は喩えるとバルトークの「ミクロコスモス」、グリーグの「抒情小品集」、ヤナーチェクの「草陰の小径」などに相当する作品。
 ほんの気晴らしや新しいアイデアの実験、友人への個人的なギフトとして大作の作曲の合間に書かれた日記のようなシリーズである。
クルターグが好む過去の大作曲家へのオマージュとして書かれた曲も含まれており、そうした過去の作曲家の作品を間に挟むこと(シューベルト讃のあとでシューベルト作品を挟むといった具合)で、よりクルターグの音楽の本質への入り込むことができる。
 なお「ヤテコーク」は現在5巻まで出版されており、当年95歳の今も作曲は続けられている。
 STRADIAVARIUSが得意とするピアノ・ソロの鮮やかな録音とあいまってピアノ・ファン、関係者は必携のディスク。
 
 


STR 37164
¥2400
「マリピエロ(1882-1973):ピアノ作品全集Vol.2」
 3つの古風な舞曲(1910)/秋の前奏曲集(1914)/
 アルメニア(1917)/反響(1918)/
 カ・ティエポロのミヌエット集(1932)/
 明日のための5つの練習曲(1959)/
 3つの小品(1901-02)
アルド・オルヴィエート(ピアノ)

 好評のマリピエロ:ピアノ作品全集第2弾

 録音:2020年7月6-9日[53:37]

 アルド・オリヴィエーロによるジャン・フランチェスコ・マリピエロ(1882-1973)のピアノ作品集の第2集。第1集はSTR 37133。
 マリピエロは、1歳下のアルフレード・カゼッラと共に、オペラが絶対主流だったイタリア音楽史に転換をもたらした作曲家。またモンテヴェルディとヴィヴァルディの校訂をしたことからイタリアのバロック音楽を現代に蘇らせた立役者でもある。
 このCDに収録されているピアノ作品も、擬バロック的なものからフランス近代音楽の影響が色濃いものまで、20世紀のイタリアの音楽に近代的洗練をもたらそうとするマリピエロの特徴がよく見て取れる。



第1弾



 STR 37133
\2400
「ジャン・フランチェスコ・マリピエロ(1882-1973):ピアノ作品全集Vol.1」
 黒と白(1964)/
 ファリャの「恋は魔術師」のパントマイムの主題による変奏曲(1959)/
 ホルトゥスの結論(1946)/グイド・M・ガッティへ(1942)/
 前奏曲とフーガ(1940)/
 グレゴリオのリズムと歌による前奏曲(1937)/墓碑銘(1931)/
 フィロメラとインファトゥアトの2つの断片(1925)/
 印象(c.1907-10)/月に寄せる小詩集(1909-10)
アルド・オルヴィエート(Pf)

 イタリア現代音楽の父マリピエロの創作の軌跡をたどる好企画ピアノ作品全集スタート!

 録音:2019年5月 [78:08]

 カゼッラと共にイタリア現代音楽の礎を築いた作曲家マリピエロの創作の軌跡をたどるピアノ作品シリーズ第1弾。
 マリピエロはモンテヴェルディ、ヴィヴァルディなどイタリア古楽の研究と楽譜の校訂にも貢献した。作曲家としてはかなりの多作で歌劇、交響曲、協奏曲とあらゆる分野に作品を残した。作風は印象主義から新古典主義、無調までかなり多様でピアノ作品を聴くことはその創作の変遷を知るのにうってつけである。イタリア現代音楽の父とはいえ、作品はイタリアらしいのびやかな旋律と鮮やかな和声は清冽なリリシズムにあふれている。
 

 
 

STR 37170
¥2400
ダニエレ・ヴェントゥーリ(b.1971):フルート作品集
 (1)ルーメン(2010-11)
 (2)アーリア(2006-08)
 (3)トロワ(3つの)・トレ・トリステ(2007)
 (4)ペリオの聖歌(2008)~
  アルト・フルートとライヴ・エレクトロニクスのための
 (5)星を打つ夜(2008)
 (6)ドゥーブル(2010)
 (7)ラディ(2009)
 (8)光(2011)
 (9)スペクトル(2012)~バス・フルートのための第2版
リサ・チェッラ
 ((1)-(3)(6)-(8)ソプラノFl、
  (4)アルトFl、(5)(9)バスFl)
(2)マーク・メンツィス(Vn)
(7)ファビアーナ・チャンピ(Cemb)

 録音:2015年7月、2016年7月、2017年7月(イタリア、サウンドスケイプ・フェスティヴァル)[64:49]

 ダニエレ・ヴェントゥーリはイタリア、ボローニャ出身。作曲をジェラール・グリゼイ、ジャコモ・マンツォーニらに師事。
 またフランコ・ドナトーニ、ルイス・デ・パブロのセミナーに参加するなど、作風の異なる複数の作曲家に学んでいる。
 このアルバムに収められた作品を聴く限りで彼の作風はモティーフではなく、音色の変化のみで作品を構成しており、ジェラール・グリゼイのスペクトル楽派の影響が聴きとれる。
 音楽は極めてストイックで墨絵のようなモノクロームな色彩が微妙に変化してゆく。
 「ラディ」はフルートの息の長い音符にハープシコードがきりきりと時を刻むように絡んでゆく佳作。
 
 


STR 37171
¥2400
「サルセード:無伴奏ハープ作品集」
 古風な様式の主題に基づく変奏曲
 5つの前奏曲
 8つの舞曲の組曲
アントネッラ・チッコッツィ(ハープ)

 録音:2020年10月 イタリア,ラクイラ[50'50]

 20世紀にハープ音楽を飛躍的に発展させたことで知られるカルロス・サルセード(1885-1961)の無伴奏ハープ作品を収録。
 サルセードはフランスのアルカションの生まれ。名前の通りスペイン系。パリ音楽院でハープとピアノで一等賞を獲得。
 ハープ奏者としての評判は欧州にとどまらず、かのアルトゥーロ・トスカニーニがメトロポリタン歌劇場に彼を招いたほど。
 またジャズ・サックス奏者のジョン・コルトレーンも尊敬するミュージシャンの一人としてサルセードを挙げています。後半生は米国に移住し、教育者としても活躍した。
 サルセードの作品は、時に斬新かつ高度な技巧を用いつつもあくまで親しみやすい音楽で、たいへん素晴らしい。
 これらの曲をハープ好きだけのものにするのはもったいない、近代ピアノ音楽が好きな人なら間違いなく気に入るはず。
 アントネッラ・チッコッツィはイタリア、ラクイラ生まれのハープ奏者。独奏者として活躍する一方で、フィレンツェのルイージ・ケルビーニ音楽院でハープの指導もしている。
 
 

STR 37172
¥2400
ダニエレ・グアシーノ(b.1975):
 (1)「トランク・インサイド」~チェロとエレクトロニクスのための
 (2)「波をコントロールする森」~バンスリとエレクトロニクスのための
 (3)「東から南へ」~ピアノとエレクトロニクスのための
 (4)「幹を離れて枝が歩く」~コラとエレクトロニクスのための
 (5)「サッジオ・ピノ・ロリカート」~ヴァイオリンとエレクトロニクスのための
 (6)「ラウンド・ストライプス」~ドラムスとエレクトロニクスのための
 (7)「パイン・ソースを調理せよ2」~テナー・サクソフォンとエレクトロニクスのための
  ダニエレ・グアシーノ(エレクトロニクス)
  アルフレード・モラ(Vc)、リシュブ・プラサンナ(パンスリ)、フォルチュナト・ドリオ(Pf)、
  セフォルディ・コウヤテ(コラ)、シュワ・ウー(Vn)、フランソワ・メルヴィル(ドラムス)、
  クエンティン・ボイヤルド(テナーSax)

 録音:2017~2020年[41:49]

 ダニエレ・グアシーノはイタリア出身で現在はフランスを拠点に活動している作曲家。様々なジャンルの音楽家、振付師らとコラボレーションし、フランスの幅広いアート・シーンで活躍している。
 彼の音楽はアカデミックな現代音楽よりむしろ、ジャズ、ロック、フリー・ミュージックに近い。アコースティックな楽器とエレクトロニクスのために制作されたこのアルバムはテリー・ライリーなど1970年代アメリカのカウンター・カルチャーを思わせ活気にあふれている。
 なおこのアルバムで使われている楽器バンスリはインドの横笛、コラはアフリカのリュート系の撥弦楽器である。
 ワールド・ミュージックの要素も兼ね備えた無国籍風アシッド(麻薬)系のトリップ感が味わえる。
 
 


STR 37177
¥2400
「カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター室内音楽集」
 ギターと弦楽のための五重奏曲 Op.143
 アリア Op.146
 フルートとギターのためのソナティーナ Op.205
 ギターとピアノのための幻想曲 Op145
 2つのギターのための悲歌のフーガ Op.21
 書き止め:ギターのための前奏曲と練習曲集
ドゥイリオ・メウッチ(ギター)
ヴィンチェンツォ・メリアーニ(Vn)
アントネッラ・ダンドレア(Vn)
フランチェスコ・ヴェンガ(Va)
マッテオ・パリージ(Vc)
マルコ・サルヴィオ(Fl)
マリーナ・ペッレグリーノ(Pf)
ピエトロ・ロカット(G)

 [60'44]

 20世紀のギター音楽の大家として知られるマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968)のギター室内楽作品集。
 イタリア生まれのカステルヌオーヴォ=テデスコは1939年に米国に亡命しており、ここに収録されているのはいずれも1950年以降の作品。
 いずれも平明な作風が美しく、ことに1950年のギターと弦楽のための五重奏曲は、弦楽四重奏伴奏のギター協奏曲とも採れる隠れた名作。
 ドゥイリオ・メウッチはイタリアの若手ギター奏者。同じラテン系でもスペインのギター奏者とは異なった明るく伸びやかな音色がイタリア人らしい。
 
 
STR 37181
¥2400

DYCE(ディスカバーリング・ヤング・コンポーザーズ・オブ・ヨーロッパ)
 (1)ジョアン・セイティル(b.1984):サラバ'ン'デ(2020)
 (2)J-T.ヴェシッカラ・ウィットマッハー(b.1990):
  これらの世界のない家に(2019/20)
 (3)アンドレアス・ツィアルタス(b.1986):イエルコス(2019/20)
 (4)イーキン・ズー(b.1989):パルティータ(2019)

(1)タレー・ソノーロ(Ens)
(2)アンサンブル・U
(3)クリスティアン・エッゲン(指揮)
 チカーダ(Ens)
(4)サンドロ・ゴルリ(指揮)
 ディヴェルティメント・アンサンブル

 録音:2020年12月(1)スペイン、セヴィリア、(2)エストニア、タリン、(3)ノルウェイ、オスロ、(4)イタリア、ミラノ[57:29]

 DYCEはDiscovering Young Composer of Europeの略で、新しい作曲家の才能にチャンスを与えるために企画し2018年から2019年まで作品を公募した。
 入選作品は4つのコンサートで演奏されたが、このアルバムはその中から室内オーケストラ、アンサンブルのための作品を集めたもの。
 セイティルはポルトガル出身。滝廉太郎の「荒城の月」を思わせる日本の陰旋法の響きに驚かされるが、終始その旋法の解体と展開により作品が構成されている。
 ウィットマッハーはフィンランド出身。特殊奏法と新奇な響きだけで15分あまり聴き手の興味をつなぎとめる。
 ツィアルタスはギリシャ出身。古代の哲学、シャーマニズムに影響を受けたというヴァイオリンの奏でる澄んだ持続音にピアノの高音の煌びやかな響きが美しい。
 イーキン・ズー(Yiqing Zhu)は中国出身で現在ドイツ在住。中国の伝統音楽からジャズ、電子音楽まであらゆる音楽の影響を受けているといい、ここに収められた作品はノイズ中心のいささかサイケデリックな実験音楽。
 
 

STR 37183
¥2400
「思い出の主題」 ステファノ・グロンドーナ(ギター)
 パイッサ:3つの思い出の主題/
 モレーノ・トローバ:夜想曲/
 ファリャ:ドビュッシーの墓のために/
 ヴィラール:スペイン舞曲マラツ:スペインのセレナータ/
 リョベート:盗賊の歌/
 ピアフ:ばら色の人生/
 ドノスティア神父:バスク風前奏曲 哀歌/
 アルベニス(セゴヴィア編):タンゴ/
 アルベニス(タレガ編):カディス/
 スザーニ:リチェルカーレ・ポエティコ/
 ポンセ:2つの素描/
 ポンセ:5つのメキシコの歌/
 ポンセ:タレガ讃のフィナーレ/
 ポンセ:カベソンの主題による変奏曲

 録音:2013年7月,2017年6,9月,2018年6月,2019年4,9月,2020年5-7月、イタリア ラーギ,キウーロ[72'28]

 イタリアのギター奏者、ステファノ・グロンドーナによる近代ギター作品集。グロンドーナは1958年、ジェノヴァの生まれ。
 イタリアのギター界の重鎮で、2013年にはイタリア共和国功労勲章を授与されている。
 彼はたびたび来日しており、ブックレットには交流の深かったギター製作者の松村雅亘(1942-2014)とギター奏者の渡部延男(1951-2020)の思い出にという献辞が写真付きで添えられている。
 
 

STR 37186
¥2400
ニコラ・サーニ(b.1961):管弦楽作品集
 (1)「海の情景IX/ミュンスター」(2016)
 (2)「2、1の反対」(2012)~アンサンブルのための
 (3)「ライト・レッド・オーヴァー・ブラック」(2012)
  ~弦楽とエレクトロニクスのための
 (4)「ギム・シェルシ」(2013)~アンサンブルのための
 (5)「テンペスト(嵐)」(2019)~管弦楽とライヴ・エレクトロニクスのための
マルコ・アンギウス(指揮)
パドヴァ・ヴェネト管弦楽団
オルヴィス・ヴィドリン
 (ライヴ・エレクトロニクス)

 録音:(1)2019年3月27日、(2)2019年4月10日、(3)2020年10月21日、(4)2019年5月3日、(5)2019年2月28日、以上パドヴァ [58:55]

 ニコラ・サーニはシュトックハウゼンに作曲と電子音楽を師事、その後、スペクトル楽派の先駆者トリスタン・ミュライユ、イギリスのジョージ・ベンジャミン、ジョナサン・ハーヴェイらにも学んでいる。
 ザーニの音楽は様々な音響の色彩、テクスチュアの変化のみで構成されており、シュトックハウゼンやスペクトル楽派の影響を濃厚に聴き取ることが出来る。
 アンビエント・ミュージックとしても楽しめる彼の音楽は映画、ヴィデオ、美術作家とのコラボレーションが多い。
 
 

STR 37188
¥2400
20世紀のクラシック・ギターの二重奏曲集
 ピアソラ:タンゴ組曲(3曲)
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:平均律ギター曲集~
  前奏曲とフーガ第7番 嬰ハ短調,
  前奏曲とフーガ第3番 イ短調,前奏曲とフーガ第23番 ヘ長調
 ベッティネッリ:二重奏のディヴェルティメント
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:平均律ギター曲集~
  前奏曲とフーガ第12番 ハ長調,前奏曲とフーガ第4番 ホ長調,
  前奏曲とフーガ第13番 ト長調
ヴィクトル・ヴァリセーナ(ギター)
ラッファエーレ・プツォル(ギター)

 録音:2019年9月16-18日 イタリア ノマーリオ [58'01]

 題名の通り20世紀のギター二重奏曲を集めている。
 カステルヌオーヴォ=テデスコの平均律ギター曲集は、もちろんバッハの前例に倣いかつ敬意を表した作品で、24の前奏曲とフーガからなる。
 カステルヌオーヴォ=テデスコの傑作としてギター愛好者にはよく知られているが、録音は少なく、抜粋とはいえ新録音はありがたい。
 二人のギター奏者はどちらもイタリアの20代の若手。ヴィクトル・ヴァリセーナは1996年、パドヴァの生まれ。
 2020年、ペスカーラでのアンドレ・セゴヴィア国際コンクールで優勝するなど、多数のコンクールで優勝、入賞をしており、イタリアの若い世代のギター奏者で目覚ましい頭角を現している。
 ラッファエーレ・プツォルは1997年、サルデーニャ島のバラーティリ・サン・ピエトロの生まれ。7歳からギターを習い、2016年からヴィチェンツァのアッリーゴ・ペドロッロ音楽院で学ぶ。既にギター奏者としてイタリアで広く活躍している。
 二人は2016年からデュオを組んで活動している。
 






<映像>


C MAJOR(映像)


演劇です
80 4604
(Blu-ray)
¥5400
コロナ禍で満を持して上演
 フーゴ・フォン・ホーフマンスタール:演劇《イェーダーマン》

 ボーナス・ドキュメンタリー:
  The Great World Theatre - Salzburg and it's Festival
ペーター・ローマイアー
トビアス・モレッティ
エディット・クレヴァー
グレゴール・ブローブ
カロリーネ・ピータース、ほか
アンサンブル013
80 4508
(2DVD)
¥5200

 ザルツブルク音楽祭を象徴する演劇作品《イェーダーマン》、コロナ禍で満を持して上演

 演出:ミヒャエル・シュトゥルミンガー/舞台、衣装:レナーテ・マルティン、アンドレアス・ドンハウザー/
 作曲:ヴォルフガング・ミッテラー/指揮:ジェイミー・ウォルフォソン/振付:アンドレアス・ハイゼ、ジョエ・モナハン/
 照明:シュテファン・エベレスベルガー、フーベルト・シュバイガー/映像デザイン:ヤコブ・バルト/
 映像監督:アンドレ・トゥルノー/収録:2020年、8月、ザルツブルク音楽祭(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9,1080i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、原語:ドイツ語、字幕:英 、ボーナス:英独、156分(本編:102分、ボーナス:54分)
 (2DVD)画面:16:9,NTSC 、音声:PCM ステレオ、DTS5.1 、原語:ドイツ語 、字幕:英 、ボーナス:英独 、156分(本編:102分、ボーナス:54分)

 2020年に創立100周年を迎えたザルツブルク音楽祭。世界的パンデミックで開催が危ぶまれていましたが、会期を短縮し、プログラムを変更し開催されました。
 そして、この記念すべき年に必ず上演されなければならなかったプログラムといえば、演劇《イェーダーマン》。ホーフマンスタールの演劇《イェーダーマン》はザルツブルグ音楽祭に欠かせません。
 15世紀イギリスの説教劇「エヴリマン」をザルツブルグ音楽祭創立メンバーでもあったホーフマンスタールがドイツ語に仕立て上げ、マックス・ラインハルトが演出し1920年8月22日に上演されたのがザルツブルグ音楽祭のはじまりでした。
 それからちょうど100年目となる2020年8月22日に、通算726回目となる《イェーダーマン》の上演が祝祭大劇場で行われました。
 「死神にとりつかれた大金持ちの男の劇」という副題にあるように、裕福な男イェーダーマンの独白歌唱によりすすめられます。
 突然「死」を告げられたイェーダーマン。仲間に同行を求めるも相手にされず、やがて細った女性の姿の「善行」と姉の「信仰」によって、イェーダーマンは祈り、悪魔に対して善行と信仰、天使に身を守られながら、静かに「死」へと導かれる。

 ボーナス・ドキュメンタリー映像には、1920年の創立から現在に至るまでの舞台裏や知られざる出来事を貴重なアーカイヴ資料、未公開映像を交えた濃密な内容が収録されています。
 
















7/6(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


HORTUS



HORTUS 136
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「JSBに投票」
 J.S.バッハ:
  (1)カンタータ第29番
   『われら汝に感謝す、神よ、われら汝に感謝す』BWV29
  (2)前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532
  (3)カンタータ第120番
   『神よ、賛美はシオンにて静けく汝に上がり』BWV120
アンサンブル・ユニゾーニ
ジャン=ミシェル・フュマ(カウンターテナー)
ニコラ・ビュシェ(指揮、オルガン)

 バッハ作曲の市参事会員交代式用のカンタータ集!

 録音:2016年/サン=ピエール・ダルビニー教会/54'32

 バッハが作曲した市参事会員交代式用のカンタータ第120番『神よ、賛美はシオンにて静けく汝に上がり』とカンタータ第29番『われら汝に感謝す、神よ、われら汝に感謝す』を収録のアルバム「JSBに投票」。
 指揮とオルガンをつとめるニコラ・ビュシェは2000年に開かれた第4回武蔵野市国際オルガンコンクールで第2位受賞の演奏家。
 ふたつのカンタータの間に前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532も華麗に演奏しております。
 
 

HORTUS 146
¥2500
「対極の同盟」
 (1)ラインベルガー:6つの小品 Op.150より「序曲」「主題と変奏」
 (2)ブッシュ:古風な組曲 Op.33
 (3)ギルマン:メロディ
 (4)フランク:ソルフェージュのレッスン Op.CFF 120
 (5)デュボア:瞑想曲とスケルツォ
 (6)グノー:劇音楽「ジャンヌ・ダルク」組曲
 (7)エルプ:「Gib'uns heute unser täglich Brot」
デュオ・デュルシアメ
 【パスカル・カランポウルニス(ヴァイオリン)、
  クルト・リューデルス(オルガン)】

 ヴァイオリンとオルガンの組み合わせで聴くフランス後期ロマン派の作品集

 録音:2017年/サン・マルタン教会(アンマーシュヴィア)/DDD、58'56

 ヴァイオリンとオルガンのデュオ・デュルシアメが後期ロマン派の作品に挑戦。
 この楽器の組み合わせで聴くフランスの香り高き作品は聴き逃せません。
 
 

HORTUS 129
¥2500
スカルラッティ:ソナタとファンダンゴ集
 (1)ソナタ ト短調 K.179/(2)ソナタ ニ短調 K.32/
 (3)ファンダンゴ ニ短調(ホルツ編)/
 (4)ソナタ ヘ短調 K.69/(5)ソナタ 変ロ長調 K.545/
 (6)ソナタ ヘ長調 K.82/(7)ソナタ ヘ短調 K.466/
 (8)ソナタ ヘ短調 K.386/(9)ソナタ ヘ短調 K.463/
 (10)ソナタ ニ短調 K.9/(11)ソナタ ロ短調 K.173/
 (12)ソナタ ニ短調 K.147/(13)ソナタ ロ長調 K.103/
 (14)ソナタ ト長調 K.124/(15)ソナタ ハ長調 K.132
クリスティアーノ・ホルツ(チェンバロ)
(3)
 マリア・コレリア(バロック・ギター)
 ダンカン・フォックス(ヴィオローネ)
 カルロス・アルヴェス(打楽器)

 名手クリスティアーノ・ホルツがスカルラッティのソナタを録音!

 録音:2016年/フランス/71'57

 ポルトガルそしてスペインに移住したイタリア人、ドメニコ・スカルラッティ。チェンバロ音楽を芸術的高みへとおしあげた作曲家の一人で、膨大なチェンバロのためのソナタを残しております。
 独自のスタイルを築いたスカルラッティの作品をブラジル生まれの鍵盤奏者クリスティアーノ・ホルツが見事に演奏。
 ホルツ編のファンダンゴではバロック・ギター、ヴィオローネ、打楽器も加わります。
 チェンバロはジルバーマンの楽器のレプリカでマティアス・クラマー製作(2010年)を演奏しております。
 




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NOVANTIQUA RECORDS



NA51
¥2600→\2390
イタリア・リュート界を代表する巨匠アルベルト・クルニョーラの深淵なるバッハ。
 プリンセスのために ~


 J.S.バッハ:
  組曲第2番ニ短調 BWV.1008
  組曲第4番変ホ長調 BWV.1010
  組曲第1番ト長調 BWV.1007
アルベルト・クルニョーラ(リュート)

 イタリアのヴァレーゼ出身で同国を代表する古楽界の巨匠の1人、アルベルト・クルニョーラが13コースのバロック・リュートで奏でる深淵なるバッハの無伴奏の世界。
 パオロ・ケリーチやエドゥアルド・エグエスといった巨匠たちの薫陶を受け、1700年代の作曲家たちが生み出した膨大なレパートリーの研究に情熱を注いでいます。
 また、クルニョーラは1996年から2010年まで中世、ルネサンス音楽の演奏を目的とするフロリレジオ・アンサンブルのメンバーとしても活躍し、イタリア内外で数々の実績を残しています。
 このクルニョーラのバッハ・アルバムのプロデューサーは、シンフォニア・レーベルでその名を馳せたシグリット・リー。クォリティの高さはお墨付きです。

 ※録音:2020年7月27日-29日、ミネルヴァ寺院(モンテフォスコリ、イタリア)

 
 
 
NA43
(2CD)
特別価格
¥3600
音楽と体制 Vol.4 ~ ナチス時代の退廃音楽
 アドルフ・ブッシュ:組曲 Op.16a
 ラファエル:無伴奏ヴィオラ・ソナタ Op.7
 ヒンデミット:無伴奏ヴィオラ・ソナタ Op.31-4
 バルトーク:弦楽四重奏曲第6番 Sz.114より メスト
 クライン:前奏曲
 ヴァーンドル:ソナチネ(世界初録音)
ステーファノ・ザノビーニ(ヴィオラ)

 ナチス政権下では、政治権力が人種的、政治的な理由で特定の文化を否定、禁止しようとし、多くの芸術、音楽が「退廃」の烙印を押されました。
 この「音楽と体制」は、困難な時代において禁じられ、失われた音楽の真価を伝えるシリーズです。
 第4巻の「無伴奏ヴィオラ作品集」を弾くのは、フィレンツェのヴェルディ歌劇場を本拠とするオーケストラ、トスカーナ管弦楽団の首席を務めるステーファノ・ザノビーニ。
 デトモルト音楽大学で今井信子に、ニュルンベルク音楽大学でハンス・コールハーゼに師事したイタリアの実力者です。

 ※録音:2019年9月、ピエヴェッキア(イタリア)
 
 

NA52
¥2600
聖アウグスチノ修道会の修道士の音楽
 リッパリーニ:3声と2声のためのソナタ集
 デッリ・アントニ:ヴェルセッティ・セスト・トゥオーノ
 ディルタ:道徳的で神聖な英雄の詩
 アゾラ:ミサ・デファンクトルム・トリブス・ヴォチブス
カペラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ・ボローニャ
ロベルト・カーショ(指揮)
スコラ・グレゴリアーノ=フォリフォニカ・サン・ピエトロ
アントニオ・ロレンツォーニ(指揮)

 ルネッサンス後期からバロック初期にかけてのボローニャ、聖アウグスチノ修道会の修道士たちの音楽。
 マルティーニ神父(1706-1784)の収集にかける情熱と優れたネットワークのおかげで、ボローニャの音楽図書館は現在、最大かつ最も重要な写本のコレクションの1つを所有しています。
 ロベルト・カーショ率いるサン・ジャコモ・マッジョーレの聖歌隊が、マルティーニの後にアウグスチノ修道会に引き継がれたコレクションの中から、知られざる聖歌や室内楽の秘宝を紹介します。

 ※録音:年月日不詳
 
 


NA39
(3CD)
特別価格¥4800
ペルゴレージ、21歳の時の大作!
ピリオド楽器による全曲版"世界初録音"!

 ペルゴレージ:宗教音楽劇《アキテーヌ公聖グリエルモの改心と死》
  (ピリオド楽器による全曲版初録音)
アンサンブル・アルラウネ、マリオ・ソラッツォ(指揮)、
モニカ・ピッチニーニ(ソプラノ/聖グリエルモ)、
カテリーナ・ディ・トンノ(メゾ・ソプラノ/天使)、
カルラ・ナハディ・バベレゴト(メゾ・ソプラノ/聖ベルナルド)、
フェデリカ・カルネヴァーレ(メゾ・ソプラノ/アルセニオ)、
マウロ・ボルジョーニ(バス/精霊)、
マリオ・ソラッツォ(バス/カピタン・クオモ)、
アリアンナ・マンガネッロ(メゾ・ソプラノ/アルベルト)  

 夭折の天才ペルゴレージ、21歳の時の大作!ピリオド楽器による全曲版"世界初録音"!

 イタリア、ナポリ楽派の夭折の天才作曲家ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1719-1736)。
 幼い頃から天才的な才能を発揮するものの、結核を患い1736年に僅か26歳でこの世を去るペルゴレージがその数年前、ナポリ音楽院の卒業作品として作曲した壮大な作品がこの宗教音楽劇「アキテーヌ公聖グリエルモの改心と死」。
 当時21歳だったペルゴレージはこの作品で絶大な評価を得ることとなり、残りの僅かな生涯の中でオペラの歴史に大きな影響を与えることになります。
 ペルゴレージの転機となった作品の1つであるにもかかわらず、演奏や録音の機会に恵まれてこなかったこの宗教音楽劇の全容が、イタリアのピリオド・アンサンブルであるアンサンブル・アルラウネと、イタリアの実力派歌手陣たちの共演によって描かれることになりました。
 このピリオド楽器による世界初の全曲録音の登場は、ペルゴレージが遺した偉大な功績の1つを改めて示してくれることでしょう。

 ※録音:2019年1月、ラ・フォンテ(モデナ、イタリア)
 ※ハードカバーブック仕様



 
NA46
¥2600
レーヴァ:作品集 ~ 10月の雨
 ダウン/秋の雨模様の朝/フロントガラス越しに/
 雨の中の世界/光のきらめき/結晶化/
 私の魂へ/思い/香り/雨だれ/
 耳をつんざくような静寂/限りなく
イヴァーノ・レーヴァ
 (ピアノ、プリペアド・ピアノ、電子楽器)

 イタリア、ナポリ出身のコンポーザー=ピアニスト、インプロヴァイザー、イヴァーノ・レーヴァ(1975-)の自作自演集。
 ジャズやクラシックのスタイルを融合させ、地中海風のテイストと情熱に彩られた作風が特徴です。

 ※録音:エリオス・スタジオ(ナポリ、イタリア)
 
 
NA36
¥2600
マルゲリータ・アックの生涯を
 朗読と音楽で表現したプロジェクト

  ヘーベル:8558アック
ダイアナ・ヘーベル(語り)
マルコ・スガルビ(語り)
ベイビー・ジェリード(電子楽器)
パオロ・チェルヴィ・ケルヴィシャー(サクソフォン)

 1995年に発見された小惑星「8558アック」に自身の名前が付けられたイタリアの天体物理学者、マルゲリータ・アック(1922-2013)の生涯を朗読と音楽で表現したプロジェクト。

 ※録音年月日不詳
 




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ORFEO



C210086
(10CD)
¥6000→\5590

ユリア・ヴァラディ ORFEO録音集
(10CD)

 【CD1】 ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901): アリア集
  1. 歌劇《ナブッコ》- Act II: Ben io t'invenni ああ、宿命的な文書よ
  2. 歌劇《イル・トロヴァトーレ》- Act I: Tacea la Notte placida 穏やかな夜
  3. 歌劇《イル・トロヴァトーレ》- Act IV: Timor di me? 私の不安?- 恋はばら色の翼に乗って
  4. 歌劇《椿姫》- Act I: E' strano! 不思議だわ - 花から花へ
  5. 歌劇《椿姫》- Act III: Tenesta la promessa -
   Attendo, ne a me giungon mai あなたは約束を守ってくださった -
    待っていても誰もこない - さようなら、過ぎ去った日々よ
  6. 歌劇《仮面舞踏会》- Act II: Ecco l'orrido campo - Ma dall'arido steloあの草を摘み取って - けれど、乾いた茎から
  7. 歌劇《仮面舞踏会》- Act III: Morro, ma prima in grazia 死にましょう、でもその前に
  8. 歌劇《運命の力》- Act IV: Pace, pace, mio Dio 平和を、平和を、わが神よ!
    ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、ロタール・オディニウス(テノール)4、
    バイエルン国立管弦楽団、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指揮)
    録音 1995年1月23,25,26,28日 バイエルン放送との共同制作

 【CD2】 ヴェルディ: アリア集
  1. 歌劇《マクベス》- Act I: Ambizioso spirito Vieni! T'affretta! 野心的な人です - さあ、いらっしゃい
  2. 歌劇《マクベス》- Act II: La luce langue 光は色あせ
  3. 歌劇《マクベス》- Act IV: Una macchia e qui tutt'ora 血の痕がまだここにあるわ
  4. 歌劇《ドン・カルロ》- Act V: Tu che le vanita conoscesti del mondo 世の空しさを知る神よ
  5. 歌劇《アイーダ》- Act I: Ritorna vincitor! 勝ちて帰れ!
  6. 歌劇《アイーダ》- Act III: Qui Radames verra! O patria mia ラダメス様がここに来られる!- おお、私の祖国よ
  7. 歌劇《オテロ》- Act IV: Piangea cantando nell'erma landa 柳の歌 「寂しい荒野に歌いながら泣く」
    ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、ステラ・ドゥフェクシス(ソプラノ)7、
    バイエルン国立管弦楽団、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指揮)
    録音 1995年10月19,22-24日 バイエルン放送、ミュンヘン(ドイツ)

 【CD3】 ジャコモ・プッチーニ(1858-1924): アリア集
  1. 歌劇《つばめ》- Act I: Chi il bel sogno di Doretta ドレッタの美しい夢
  2. 歌劇《ラ・ボエーム》- Act I: Si, mi chiamaNo Mimi みんなは私をミミと呼びます
  3. 歌劇《ラ・ボエーム》- Act III: D'onde lieta usci 幸せに飛び出して来たあの場所
  4. 歌劇《ジャンニ・スキッキ》- O mio babbiNo caro 私のお父さん
  5. 歌劇《マノン・レスコー》- Act II: In quelle trine morbide この柔らかなレースの中で
  6. 歌劇《マノン・レスコー》- Act IV: Sola, perduta, abbandonata  ただ一人、見放され
  7. 歌劇《修道女アンジェリカ - Senza mamma, o bimbo 母もなしに、ああ坊や、おまえは死んだのね!
  8. 歌劇《トスカ》- Act II: Vissi d'arte 歌に生き、恋に生き
  9. 歌劇《蝶々夫人》- Act II: Un bel di, vedremo ある晴れた日に
  10. 歌劇《蝶々夫人》- Act II: Che tua madre お前のお母さんが
  11. 歌劇《蝶々夫人》- Act III: Tu, tu, piccolo iddio トゥ、トゥ、小さな神さま
  12. 歌劇《トゥーランドット》- Act I: Signore, ascolta! ご主人さま お聞きください
  13. 歌劇《トゥーランドット》- Act III: Tu, che di gel sei cinta 氷のようなあなた様も
  14. 歌劇《トゥーランドット》 - Act II: In questa reggia この宮殿の中で
    ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、ベルリン放送交響楽団、マルチェッロ・ヴィオッティ(指揮)
    録音 1993年3月,4月,6月 Funkhaus Berlin, Saal1, ベルリン(ドイツ)

 【CD4】 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893): アリア集
  1. 歌劇《エフゲニー・オネーギン》- Act I: Nu, zaboltalas ya! まあ お喋りしすぎましたわ
  2. 歌劇《エフゲニー・オネーギン》- Act I: Puskaj pagibnu ja, no prezhde 私は死んでもいいの でもその前に
  3. 歌劇《エフゲニー・オネーギン》- Act I: Akh, Noch minula ああ、夜が明けたわ
  4. 歌劇《オルレアンの少女》- Introduction 序曲
  5. 歌劇《オルレアンの少女 - Act I: Aria: Da, chas nastal - Prostite wy, cholmy, polia rodnyje 何が起こったの?-お願いします
  6. 歌劇《マゼッパ》- Act III: The Battle of Poltava ポルタヴァの戦い
  7. 歌劇《マゼッパ》- Act III: Spi, mladenez moi prekrasnyj 眠れ、私のかわいい子
  8. 歌劇《マゼッパ》- Act I: Gopak ゴパーク
  9. 歌劇《チャロデイカ(魔女)》- Act I: Aria: Glianut s Niznewo, so krutoi gory 険しい山、ニジネボから見てみましょう
  10. 歌劇《チャロデイカ(魔女)》- Act IV: Aria: Gde zhe ty, moi zhelennnyi?  あなたはどこに?最愛の人
  11. 歌劇《スペードの女王》 Op. 68 - Act I: Otkuda eti slezy, zachem one?, "Lisa's Aria" この涙はどこから(リーザのアリア)
  12. 歌劇《スペードの女王》 Op. 68  - Act III: Uzh polNoch blizitsya 真夜中が近づく
  13. 歌劇《イオランタ》- Prelude 前奏曲
  14. 歌劇《イオランタ》- Arioso: Otchego eto prezhde ne znala li toskia ia アリオーソ: なぜそれを知らなかったのか
    ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、ダフネ・エヴァンゲラトス(メゾ・ソプラノ)1,3、
    ミュンヘン放送管弦楽団、ローマン・コフマン(指揮)
    録音 2000年6月8-10日、9月19-21日 バイエルン放送 第1スタジオ, ミュンヘン(ドイツ)

 【CD5】 リヒャルト・ワーグナー(1813-1883): アリア集
  女声のための5つの詩『ヴェーゼンドンク歌曲集』 Op. 91より
   1. No. 1. Der Engel 天使 / 2. No. 2. Stehe still とまれ /
   3. No. 3. Im Treibhaus 温室にて / 4. No. 4. Schmerzen 悩み / 5. No. 5. Traume 夢
  6.楽劇《トリスタンとイゾルデ》- Act I: Prelude 前奏曲
  7.楽劇《トリスタンとイゾルデ》- Act III Scene 3: Mild und leise wie er lachelt おだやかに、静かに(イゾルデの愛の死)
  8. 楽劇《神々の黄昏》- Prologue: Siegfrieds Rheinfahrt ジークフリートのラインの旅
  9. 楽劇《神々の黄昏》- Act III Scene 3: Starke Scheite schichtet mir dort 大きな薪を積み上げよ(ブリュンヒルデの自己犠牲)
   ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、ベルリン・ドイツ交響楽団、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指揮)
   録音 1997年2月26日-3月1日 Grosser Sendesaal, ベルリン(ドイツ)

 【CD6】 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): アリア集
  1.楽劇《サロメ》Op. 54 -
   Ah! Du wolltest mich nicht einen Mund kussen lassen, Jochanaan!
    ああ!お前は自分の口に接吻させようとはしなかった、ヨカナーン!
  2. 歌劇《ナクソス島のアリアドネ》Op. 60 - The Prologue: Overture プロローグ: 序曲
  3. 歌劇《ナクソス島のアリアドネ》Op. 60 - Ein Schönes war, hiess Theseus 美しいことがあった、それはテーゼウス
  4. 歌劇《ナクソス島のアリアドネ》Op. 60 - Es gibt ein Reich, wo alles rein ist 一つの国がある
  5. 歌劇《ダナエの愛》Op.83 - Interlude: Aufzug 間奏曲
  6. 歌劇《ダナエの愛》Op.83 - Wie umgibst du mich mit Frieden ここにいると私はとてもくつろげる
  7. 歌劇《カプリッチョ》Op.83 - Mondscheinmusik 月光の音楽
  8. 歌劇《カプリッチョ》Op.85 - Wo ist mein Bruder? お兄様は?
  9. 歌劇《カプリッチョ》Op.85 -
   Kein Andres, das mir so im Herzen loht わが心を燃え立たせるものなど他にない、麗しき人よ
  10. 歌劇《アラベラ》Op. 79 - Act I: Er ist der Richtige nicht fur mich  彼は私に似合いの相手ではない
  11. 歌劇《アラベラ》Op. 79 - Act III: Das war sehr gut, Mandryka よかったですわ、マンドリカさん
    ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、バンベルク交響楽団1-9、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指揮)1-9、
    ヘレン・ドナート(ソプラノ)10、ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)9,11、
    バイエルン国立管弦楽団10-11、ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮)10-11
    録音1999年4月26-29日1-9Joseph-Keilberth-Saal, バンベルク(ドイツ)
     1981年1月6-14日10-11Bavaria Filmstudios, ミュンヘン(ドイツ)

 【CD7】 秘曲オペラより
  ジャコモ・マイアベーア(1791-1864): Gli Amori di Teolinda歌劇《テオリンダの愛》
   1. No. 1 Introduction / 2. No. 2 Cavatina: "Deliziose piante ombrose" /
   3. No. 3 Recitative: "Quanto un di m'eran" / 4. No. 4 Allegro moderato: "Ah, ch'egli e desso" /
   5. No. 5 Chorus of Shepherds: "Chi mai Non curasi" / 6. No. 6 Recitative: "Quanto leite voi siete!" /
   7. No. 7 Andante con variazioni: "Diceva un giorNo Clori" / 8. No. 8 Allegro molto moderato: "Qual suon perfetto"
     ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、イェルク・ファトレ(クラリネット)1-8、
     リアス室内合唱団1-8、ベルリン放送交響楽団1-8、ゲルト・アルブレヒト(指揮)1-8
     録音 1981年9月4-5日、29日 Jesus Christ Church, ベルリン(ドイツ)
  ガスパーロ・スポンティーニ(1774-1851): 歌劇《オリンピア》より
   9. Act2: Mais, quel trouble inconnu s'empare / 10. Act2: O reine, en des moments si doux /
   11. Act3: Cassandre est libre! / 12. Act3: Viens! suis-moi!
     ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、ステファニア・トツィスカ(メゾ・ソプラノ)9-10、
     フランコ・タリアヴィーニ(テノール)9-10,12、ジョージ・フォーチュン(バス)11、
     ベルリン放送交響楽団、ゲルト・アルブレヒト(指揮)
     録音 1984年2月1-9日 Jesus Christ Church, ベルリン(ドイツ)
  ルイ・シュポア(1784-1859): 歌劇《イエソンダ》より
   13. Act1: Als in mitternachtiger Stunde – Die ihr Fuhlende betrubet /
   14. Act3: Ich hatt' entsagt der Erden Freuden / 15. Act3: Mein Schritt, beflugelt mit Entzucken
     ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、レナーテ・ベーレ(ソプラノ)13-15、トーマス・モーザー(テノール)13-15、
     ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)13-15、クルト・モル(バス)13-15、
     ハンブルク国立フィルハーモニー管弦楽団&合唱団13-15、ゲルト・アルブレヒト(指揮)13-15
     録音 1990年7月4-8日(ライヴ) Musikhalle, ハンブルク(ドイツ)

 【CD8】 モーツァルト&リヒャルト・シュトラウス: 歌曲集
  ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
   1. 楽しい安らぎが K. 152/210a(ミスリヴェチェクによる声とピアノ編) /
   2. 鳥よ、年ごとに K. 307 / 3. 寂しい森で K. 308 / 4. すみれ K. 476 /
   5. 孤独に K. 391 / 6. 魔術師 K. 472 / 7. ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき K. 520 /
   8. 私の胸は喜びに高鳴る K. 579 / 9. 夕べの想い K. 523 / 10. 老婆 K. 517
  リヒャルト・シュトラウス:
   11. ときめく心 Op. 29 No. 2 / 12. 花束を編みたかった Op. 68 No. 2 /
   13. ささやけ、愛らしいミルテよ Op. 68 No. 3 / 14. 解き放たれて Op. 39 No. 4 / 15. わが子に Op. 37 No. 3 /
   16. 森の喜び Op. 49 No. 1 / 17. 悪天候 Op. 69 No. 5 / 18. 春の祭 Op. 56 No. 5
     ユリア・ヴァラディ (ソプラノ)エレーナ・バシュキロワ(ピアノ)
     録音1991年1月12-17日 Siemensvilla, ベルリン(ドイツ)7月21-22日 Tonstudio van Geest, Sandhausen(ドイツ)

 【CD9】 チャイコフスキー: 歌曲集
   1. ただ一言でよかったのに / 2. 信じるな、わが友よ Op. 6 No. 1 / 3. なぜ Op. 6 No. 5 / 4. なぜに Op. 28 No. 3 /
   5. もし私が知っていたら Op. 47 No. 1 / 6. 魂は安らかに天の高みに登った Op. 47 No. 2 /
   7. 私はおまえと一緒に座っていた Op. 73 No. 1 / 8. 夜Op. 73 No. 2 / 9. この月夜にOp. 73 No. 3 /
   10. 太陽は沈んだOp. 73 No. 4 / 11. 暗い日に Op. 73 No. 5 / 12. 再び、前のように、ただ一人 Op. 73 No. 6 /
   13. セレナード Op. 65 No. 1 / 14. 失望 Op. 65 No. 2 / 15. セレナード Op. 65 No. 3 /
   16. 冬よ来たれ Op. 65 No. 4 / 17. 涙 Op. 65 No. 5 / 18. ロンデルス Op. 65 No. 6
     ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)アリベルト・ライマン(ピアノ)
     録音 1981年9月21-23日 Saal III des Senders Freies Berlin, ベルリン(ドイツ)

 【CD10】 ルイ・シュポア: 歌曲選集
  6つの歌 - バリトン、ヴァイオリンとピアノのための Op.154(1856)
   1. No.1. Abendfeier 夜の祝宴 / 2. No.2. Jagdlied 狩猟の歌 / 3. No.3. Tone 音 /
   4. No.4. Erlkonig 魔王 / 5. No.5. Der Spielmann und seine Geige 吟遊詩人と彼のヴァイオリン /
   6. No.6. Abendstille 静かな夜
  7. スコットランドの歌 Op.25 No. 2(1819)/8. ジプシーの歌 Op.25 No. 5(1809)/
  9. 輪になって踊る歌 Op.37 No. 6(1815)/10. 空なり、空にして空なり Op.41 No. 6(1815)/
  11. 子守歌 Op.72 No. 6(1826)/12. ミニョンに Op.41 No. 3(1815)
  6つの歌 Op.103(1837)
   13. No.1. Sei still mein Herz まだ心の中に / 14. No.2. Zwiegesang 二重唱 / 15. No.3. Sehnsucht 憧れ /
   16. No.4. Wiegenlied 子守歌 / 17. No.5. Das heimliche Lied 秘密の歌 / 18. No.6. Wach auf 起きて
     ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)1-12、
     ドミートリー・シトコヴェツキー(ヴァイオリン)1-6、ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)13-18、
     ハンス・シェーネベルガー (クラリネット)13-18、ハルトムート・ヘル(ピアノ)1-18
     録音1984年4月3-4日 Musikhochschule, ミュンヘン(ドイツ)1-8
      1984年7月25-27日 Herkulessaal, ミュンヘン(ドイツ)9-18

 【2021年9月1日に80歳の誕生日を迎える名ソプラノ、ユリア・ヴァラディの記念BOX】
 ハンガリーで生まれ、ルーマニアで指導を受けたユリア・ヴァラディは、1962年にクルジュ国立歌劇場で歌手デビューを果たし、フランクフルト歌劇場を経て、1972年にバイエルン国立歌劇場の専属歌手になりました。
 1977年にバリトンのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウと結婚。1998年に引退を発表するまでオペラから歌曲まで幅広いレパートリーで聴衆を魅了しました。
 マリア・カラスの後継者と目され、世界中の歌劇場で歌ったヴァラディですが、その活躍の軸は常にバイエルン国立歌劇場を中心としたドイツ、オーストリアの歌劇場にありました。

 この10枚組のBOXにはヴェルディやプッチーニ、ワーグナーのオペラ・アリアからモーツァルト、リヒャルト・シュトラウス、チャイコフスキーの歌曲までヴァラディが得意とした作品を収録。
 最愛の夫、フィッシャー=ディースカウも指揮者として、また歌手として登場しています。
 彼女のドラマティックで輝かしい声を存分にお楽しみください。
 





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BIDDULPH RECORDINGS



BIDD85005
¥2200→\1990
ウィリアム・プリムローズ バロック&アンコール小品集
 1. J.S.バッハ/ジョージ・テンプルトン・ストロング編:
  われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BWV 639 (matrix BS 038123)
 2-5. ヘンデル:ソナタ イ長調 HWV 361 (CS 038243/4)
 6-7. ボッケリーニ:ソナタ イ長調 (matrix CS 038120/1, 初出:RCA Victor 17513)
 8. C.P.E.バッハ/ウィリアム・プリムローズ編:ソルフェージェット (matrix BS 038122, 初出:RCA Victor 10-1098)
 9. ラモー/フリッツ・クライスラー編:タンブーラン  (matrix BS 038122, 初出:RCA Victor 10-1098)
 10. タルティーニ/レスリー・ブリッジウォーター編:プレスト (matrix BS 038249)
 11. シューベルト/アウグスト・ウィルヘルミ編:アヴェ・マリア (matrix CS 038125, 初出:RCA Victor 15733)
 12. シューマン/ウィリー・ブルメスター編:なぜ? (matrix BS 038248)
 13. パガニーニ/アール・ワイルド編:カプリース第13番 (matrix BS 038126)
 14. パガニーニ/プリムローズ編:カプリース第24番 (matrix CS 038245, 初出:RCA Victor 15733)
 15. ドヴォルザーク/クライスラー編:わが母の教えたまいし歌 (matrix CS 067557, 初出:RCA Victor 11-8730)
 16. ドヴォルザーク/クライスラー編:
  交響曲第9番「新世界より」- 第2楽章 (matrix CS 067572, 初出:RCA Victor 11-8730)
 17. ドビュッシー/アーサー・ハートマン編:亜麻色の髪の乙女 (matrix BS 067559)
 18. クライスラー:プニャーニの様式によるプレリュードとアレグロ (matrix CS 067570, 初出:RCA Victor 11-9614)
 19. クライスラー:クープランのスタイルによる才たけた貴婦人 (matrix BS 067560)
 20. クライスラー:ボッケリーニの様式によるアレグレット (matrix BS 038247, 初出:RCA Victor 10-1098)
 21. クライスラー:ディッタースドルフの様式によるスケルツォ (matrix BS 038250)
 22. クライスラー:オーカッサンとニコレット 「中世のカンツォネッタ」 (matrix BS 067558)
 23. クライスラー:愛の喜び (matrix BS 038123)
 24. クライスラー:シンコペーション (matrix BS 067571)
 25. ホイベルガー/クライスラー編:喜歌劇《オペラ舞踏会》Op. 40 - 真夜中の鐘 (matrix BS 067569)
 26. スコット:熟したさくらんぼ (matrix BS 067561)
 27. ディーリアス:劇付随音楽『ハッサン』 - セレナード (matrix BS 038246)
 
 1-5,10,12,13,17,19,21-27・・・初発売
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)、
ヨーゼフ・カーン(ピアノ)・・・1-12,14,20,21,23,27、
フランツ・ルップ(ピアノ)・・・15-19,22,24-26、
アール・ワイルド(ピアノ)・・・13  

 録音(モノラル):1939年7月24日 1,6-9,11,13,14,23 1939年7月10日 2-5,10,12,20,21,27 1941年8月12日 15,19,22,26 1941年8月14日 16-18,24,25

 【初発売多数含む!20世紀を代表するヴィオラ演奏家プリムローズの小品集】
 
 英国スコットランド生まれのウィリアム・プリムローズ(1904-82)は20世紀を代表するヴィオラ演奏家の一人。
 イギリスで活動した後、1937年に渡米してトスカニーニ率いるNBC交響楽団で演奏。NBC響メンバーで結成したプリムローズ四重奏団や、ハイフェッツ及びピアティゴルスキーとのトリオでも活躍しましたが、1940年代後半から聴覚障害に悩まされ、徐々に演奏の現場から教育活動へと比重を移しました。
 このディスクには、彼の全盛期というべき1939年と1941年にRCAに行った録音が復刻されており、驚くことに全23曲中14曲が初発売。収録されたものの、第2次世界大戦の影響で陽の目を見ずにいたものです。
 小品の数々を通じてプリムローズの高度な技巧に支えられた解釈を堪能できます。
 プリムローズはクライスラーの演奏に共感し、彼の弦楽四重奏曲の録音にも参加しました。
 このアルバムでもクライスラーの作品や編曲作品を数多く演奏しており、その多くにクライスラーの信頼篤いピアニストのフランツ・ルップを起用している点にも注目です。
 




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ORFEO

C210232
(2CD)
¥2700→\2490
セーゲルスタム、30代の録音!
 ヴェルディ:レクイエム
ユリア・ヴァラディ(ソプラノ)、
アレクサンドリナ・ミルチェヴァ(メゾ・ソプラノ)、
アルベルト・クピード(テノール)、ニコラ・ギュゼレフ(バス)
ウィーン放送交響楽団&合唱団
 (合唱指揮ゴットフリート・プラインファルク)、
レイフ・セーゲルスタム(指揮) 

 録音 1980年10月3日(ライヴ) Stiftskirche Herzogenburg(オーストリア)

 【30代のセーゲルスタム渾身のヴェルディ。初出音源!】

 指揮者ハンス・フォン・ビューローが「聖職者のオペラ」と呼んだヴェルディの『レクイエム』。イタリアの詩人、アレッサンドロ・マンゾーニの死を悼んで作曲された、4人のソリスト、二重合唱、オーケストラを必要とする大規模な作品で、とりわけ「ディエス・イレ」の迫力ある音楽を耳にする機会が多いことでも知られています。
 このアルバムに収録されているのは、1980年10月3日にソプラノのユリア・ヴァラディをはじめ、アレクサンドリナ・ミルチェヴァ、アルベルト・クピード、ニコラ・ギュゼレフをソリストに迎えたウィーン放送交響楽団&合唱団による演奏。
 1975年から1982年までオーケストラの首席指揮者を務めていたセーゲルスタムがオーケストラからメリハリのある響きを紡ぎ出しています。



旧譜
全然関係ないけどセーゲルスタムの珍しいオペラ全曲録音

NAXOS
8.660152-54
(3CD)\4500
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」 レイフ・セーゲルスタム指揮
スウェーデン王立歌劇場管弦楽団、
スウェーデン王立歌劇場男声合唱団
ヴォルフガング・ミルグラム(テノール)、
レンナート・フォシェーン(バス)、
ヘトヴィヒ・ファスベンダー(ソプラノ)、
グンナル・ルンドベリ(バリトン)、
マグヌス・シューレ(テノール)、
マッティナ・ディーケ(メゾ・ソプラノ)、
ウールリク・クヴァーレ(テノール)、
ヨン・エーリク・エレビ(バリトン)、


 シンフォニー指揮者として知られるセーゲルスタムだが、オペラ指揮者としても著名であり、BISのオペラ・ライヴ抜粋アルバムでの圧倒的な「アイーダ」、レーザーディスク初期時代の堂々たる「オランダ人」は忘れることのできない名演だった。
 そしてこの「トリスタンとイゾルデ」は、彼にしてみればまさに満を持しての有名大作オペラ録音だった。
 前奏曲だけで疲労困憊させてしまうような、超重量級の演奏を聴かせてくれる。


録音:2004年6月14-19日 ストックホルム、コンセルトフス[デジタル]

アーサー王伝説に由来する台本を持つ「トリスタンとイゾルデ」は、ワーグナーの作品中もっとも大胆な和声を用い、あからさまな官能性を有するオペラだと見なされています。有名な前奏曲の冒頭部分の「トリスタン和声」は、オペラの中で重要な意味合いを持って繰り返され、「愛の死」の終結における圧倒的な和声上の解決に至ります。この作品は、三時間以上にわたって、催眠術のように聴き手を魅了し、憧れを掻き立て、感情を高揚させ続けることができる稀有な音楽です。
(歌詞はドイツ語です。リブレットは付いておりません)

 


<メジャー・レーベル>

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DG



《オルフェウス室内管弦楽団~ドイツ・グラモフォン録音全集》

4839948
(55CD)
\17000→\15990

 創設50周年を祝うCD55枚組BOXセット

 1972年に創設されたアメリカのオルフェウス室内管弦楽団が今年50周年を迎えます。
 それを記念してドイツ・グラモフォンでは全録音をまとめたCD55枚組BOXセットを発売します。
 未発売の2018年録音 メンデルスゾーン:『イタリア』交響曲も収録。

 チャールズ・ナイディック、ウィリアム・パーヴィス、マルタ・アルゲリッチ、ギドン・クレーメル、ミッシャ・マイスキーヤン・リシエツキ、ギル・シャハムといった注目のソリストたちが共演しています。

 ブックレットには楽団の未公開の記録も掲載されています。
 


 オルフェウス室内管弦楽団は1972年に創設されたアメリカ合衆国の小編成のオーケストラ。
 弦楽器16名、管楽器10名の計26名を基本として構成されるが、異色なのが指揮者がいないこと。指揮者なしでどこまで秀逸な合奏力を発揮できるかということに挑み続ける団体な訳である。
 ご存知のように一時期はドイツ・グラモフォンからおびただしいまでのアルバムがリリースされ、その精緻でクールな演奏に惹かれる人も少なからずいた。店主などは清涼飲料水のような爽やかさに若干気後れすら抱いたが。

 ただ残念ながら日本ではそれほどブレイクすることはなかったオルフェウス室内管だが、そんな彼らが日本のビジネス界に大注目されたことがある。

 同楽団のエグゼクティヴ・ディレクターだったハーヴェイ・セイフターが「オルフェウスプロセス―指揮者のいないオーケストラに学ぶマルチ・リーダーシップ・マネジメント」 という画期的なビジネス本を出したのである。
 どちらが先か忘れたが、NHKもドキュメンタリー「変革の世紀、情報が組織を変える」という番組で、この特殊なオーケストラをビジネス的な側面から取り上げた。「オルフェウスプロセス」という言葉は当時結構取り沙汰されていたのでなんとなく聞き覚えがある方もいると思う。

 要は、リーダーのいない集団がどうやって世界最高水準の演奏を聴かせることができたのか、そしてそれを現代のビジネスに応用できないか、という話である。
 社長、部長、課長、平社員、という旧時代のヒエラルキーから脱却し、全員が等しく責任とリーダーシップをもって組織を運営する。そこに新たな時代の組織像が見えてくる・・・


《オルフェウス室内管弦楽団~ドイツ・グラモフォン録音全集》


オルフェウス室内管弦楽団
 (CD 38: 12-14, CD 41: 1-12を除く)



《CD 1》
バルトーク:
1-3) 弦楽のためのディヴェルティメントSz.113、4) ルーマニア民俗舞曲Sz.68、
5-8) ヤナーチェク:青春
 【録音】1985年、4月、ニューヨーク/

《CD 2》
1-18) ベートーヴェン:バレエ『プロメテウスの創造物』Op.43
 【録音】1986年4月、ニューヨーク/

《CD 3》
1-4) プロコフィエフ:交響曲第1番ニ長調Op.25『古典』、
5-8) ブリテン:シンプル・シンフォニーOp.4、
9) ビゼー:交響曲ハ長調
 【録音】1987年12月、ニューヨーク/

《CD 4》
ヴィヴァルディ:
1-3) チェロ協奏曲イ短調RV418、4-6) チェロ協奏曲ロ短調RV424、
7-9) チェロ協奏曲ハ短調RV401、10) チェロ協奏曲イ短調RV422より第2楽章、
ボッケリーニ:11) 弦楽五重奏曲ホ長調Op.13 No.5よりメヌエット、
12-14) チェロ協奏曲第6番ニ長調、15-17) チェロ協奏曲第7番ト長調
 【演奏】ミッシャ・マイスキー(チェロ)
 【録音】1994年5月、ニューヨーク/

《CD 5》
コープランド:
1) バレエ組曲『アパラチアの春』(1945)、
2-4) ショート・シンフォニー(交響曲第2番)(ラッセル・デイヴィス編)、
5) 静かな都会(コーラングレ、トランペットと弦楽のための)、6-8) 3つのラテン・アメリカのスケッチ
 【演奏】スーザン・パルマ(フルート)(1)、デイヴィッド・シンガー(クラリネット)(1)、
フランク・モレッリ(ファゴット)(1)、ウー・ハン(ピアノ)(1)
 【録音】1988年3月、ニューヨーク/

《CD 6》
ドヴォルザーク:1-5) 弦楽のためのセレナード ホ長調Op.22、6-9) 管楽セレナード ニ短調、Op.44
 【録音】1984年12月、ニューヨーク/

《CD 7》
エルガー:1) 序奏とアレグロOp.47、2-4) 弦楽セレナード ホ短調Op.20、5) 弦楽のためのエレジーOp.58、
ヴォーン・ウィリアムズ:6) グリーンスリーヴスによる幻想曲、7) トマス・タリスの主題による幻想曲
 【録音】1985年12月、ニューヨーク/

《CD 8》
ラヴェル:1-4) クープランの墓、5) 亡き王女のためのパヴァーヌ、
サティ:6) ジムノペディ第3番(ドビュッシー編)、7) ジムノペディ第1番(ドビュッシー編)、
フォーレ:
8) シシリエンヌ(組曲『ペレアスとメリザンド』Op.80より)、9) パヴァーヌOp.50、
10-13) マスクとベルガマスクOp.112(序曲/メヌエット/ガヴォット/パルトラール)
 【録音】1995年4月、ニューヨーク/

《CD 9》
グリーグ:1-5) ホルベルク組曲Op.40、6-7) 2つの悲しい旋律Op.34、
8-11) チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調Op.48
 【録音】1986年12月、ニューヨーク/

《CD 10》
ヘンデル:
合奏協奏曲1-5) ト長調Op.6 No.1、6-9) ヘ長調Op.6.No.2、10-14) ホ短調Op.6 No.3、
15-18) イ短調Op.6 No.4、19-24) ニ長調Op.6 No.5、25-29) ト短調Op.6 No.6
 【録音】1993年5月(1-5, 19-29)、1994年5月(6-14)、12月(15-18)、ニューヨーク /

《CD 11》
ヘンデル:
合奏協奏曲1-5) 変ロ長調Op.6 No.7、6-11) ハ短調Op.6 No.8、
12-17) ヘ長調Op.6 No.9、18-22) ニ短調Op.6 No.10、23-27) イ長調Op.6 No.11
 【録音】1994年12月(1-5, 23-27)、5月(6-11, 18-22)、1993年5月(12-17)、ニューヨーク/

《CD 12》
ヘンデル:
1-5) 合奏協奏曲ロ短調Op.6 No.12、6-11) 王宮の花火の音楽HWV351、
12-22)『水上の音楽』第1組曲HWV348、
23-26)『水上の音楽』第3組曲HWV350、27-31)『水上の音楽』第2組曲HWV349
 【録音】1993年5月(1-5)、1990年12月(6-31)、ニューヨーク/

《CD 13》
ハイドン:
1-4) 交響曲第22番変ホ長調Hob.I: 22『哲学者』、
5-8) 交響曲第63番ハ長調Hob.I: 63『ラ・ロクスラーヌ』、9-12) 交響曲第80番ニ短調Hob.I: 80
 【録音】1988年3月、ニューヨーク/

《CD 14》
ハイドン:
1-4) 交響曲第44番ホ短調Hob.I: 44『悲しみ』、5-8) 交響曲第77番変ロ長調Hob.I: 77
 【録音】1982年5月、ニューヨーク/

《CD 15》
ハイドン:
1-4) 交響曲第81番ト長調Hob.I: 81、5-9) 交響曲第45番嬰ヘ短調Hob.I: 45『告別』
 【録音】1987年3月、ニューヨーク/

《CD 16》
ハイドン:
1-4) 交響曲第48番ハ長調Hob.I: 48『マリア・テレージア』、5-8) 交響曲第49番ヘ短調Hob.I: 49『受難』
 【録音】1986年3月、ニューヨーク/

《CD 17》
ハイドン:
1-4) 交響曲第53番ニ長調Hob.I: 53『帝国』、
5-8) 交響曲第73番ニ長調Hob.I: 73『狩』、9-12) 交響曲第79番ヘ長調Hob.I: 79
 【録音】1992年12月、ニューヨーク/

《CD 18》
ハイドン:
1-6) 交響曲第60番ハ長調Hob.I: 60『うかつ者』、
7) 歌劇『アルミーダ』Hob.XXVIII: 12より序曲(シンフォニア)、8-11) 交響曲第91番変ホ長調Hob.I: 91
 【録音】1992年3月、ニューヨーク/

《CD 19》
ハイドン:1-4) 交響曲第78番ハ短調Hob.I: 78、5-8) 交響曲第102番変ロ長調Hob.I: 102
 【録音】1988年12月、ニューヨーク/

《CD 20》
アイヴズ:
1-3) ニュー・イングランドの3つの場所、4) 答えのない質問、
5-7) 劇場または室内管弦楽のためのセット(檻の中/宿にて/夜に)、
8-10) 交響曲第3番『キャンプ・ミーティング』、
11-16) セット第1番
(1.預言者/2.講話/3.決壊した川/4.病んだ鷲のように/5.カルシウム燈の夜/6.アレグレット・ソンブレオーソ)
 【演奏】ギルバート・カリシュ(ピアノ)(1-3, 5-7, 11, 13-16)
 【録音】1993年4月、ニューヨーク/

《CD 21》
コダーイ:1) ハンガリーのロンド、2-7) 夏の夕べ、
8-11) スーク:弦楽セレナード変ホ長調Op.6
 【録音】1994年12月、ニューヨーク/

《CD 22》
メンデルスゾーン:1-3) ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲、4-6) ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.posth
 【演奏】ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)(1-3)
 【録音】1988年5月、チューリヒ/

《CD 23》
メンデルスゾーン:
1-3) ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25、
4-6) ピアノ協奏曲第2番ニ短調Op.40、7-10) 交響曲第4番イ長調Op.90* 『イタリア』
 【演奏】ヤン・リシエツキ(ピアノ)(1-6)
 【録音】2018年8月、ワルシャワ/

《CD 24》
メンデルスゾーン:
1-4) 弦楽のための交響曲第8番ニ長調、
5-8) 弦楽のための交響曲第9番ハ長調、9) 弦楽のための交響曲第10番ロ短調
 【録音】1991年12月、ニューヨーク/

《CD 25》
モーツァルト:
1-3) クラリネット協奏曲イ長調K.622、4-5) ホルン協奏曲第1番ニ長調K.412、6-8) ホルン協奏曲第4番変ホ長調K.495
 【演奏】チャールズ・ナイディック(バセット・クラリネット)(1-3)、デイヴィッド・ジョリー(ホルン)(4-8)
 【録音】1987年3月、ニューヨーク/

《CD 26》
モーツァルト:
1-3) ホルン協奏曲第3番変ホ長調K.447、4-6) ホルン協奏曲第2番変ホ長調K.417、
7-9) オーボエ協奏曲ハ長調K.314、10-12) ファゴット協奏曲変ロ長調K.191
 【演奏】ウィリアム・パーヴィス(ホルン)(1-6)、ランドル・ヴォルフガング(オーボエ)(7-9)、フランク・モレッリ(ファゴット)(10-12)
 【録音】1987年12月、ニューヨーク/

《CD 27》
モーツァルト:
1-3) フルート協奏曲第1番ト長調K.313、
4) フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調K.315、5-7) フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299
 【演奏】スーザン・パルマ(フルート)、ナンシー・アレン(ハープ)(5-7)
 【録音】1988年12月、ニューヨーク/

《CD 28》
モーツァルト:
1-4) セレナード第13番ト長調K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』、
5-8) ディヴェルティメント第12番変ホ長調K.252、9-14) ディヴェルティメント第2番ニ長調K.131
 【演奏】ランドル・ヴォルフガング、スティーヴン・テイラー(オーボエ)(5-8)、
ウィリアム・パーヴィス、デイヴィッド・ジョリー(ホルン)(5-8)、フランク・モレッリ、スティーヴン・ディブナー(ファゴット)(5-8)
 【録音】1985年12月、ニューヨーク/

《CD 29》
モーツァルト:
1-6) ディヴェルティメント第11番ニ長調K.251、
7-10) ディヴェルティメント第14番変ロ長調K.270、11-13) セレナード第6番ニ長調K.239
 【録音】1985年3月、ニューヨーク/

《CD 30》
1-13) モーツァルト:セレナード第10番変ロ長調K.361『グラン・パルティータ』
 【録音】1986年12月、ニューヨーク/

《CD 31》
モーツァルト:1-5) セレナード第11番変ホ長調K.375、6-9) セレナード第12番ハ短調K.388『ナハトムジーク』
 【録音】1990年3月、ニューヨーク/

《CD 32》
モーツァルト:
1-3) 協奏交響曲変ホ長調K.364、4-6) 協奏交響曲変ホ長調(オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットのための)K.297b
 【演奏】スティーヴン・テイラー(オーボエ)(4-6)、デイヴィッド・シンガー(クラリネット)(4-6)、
ウィリアム・パーヴィス(ホルン)(4-6)、スティーヴン・ディブナー(ファゴット)(4-6)
 【録音】1989年12月、ニューヨーク/

《CD 33》
モーツァルト:
1-4) 交響曲第40番ト短調K.550、5-8) 交響曲第33番変ロ長調K.319、
9-12) 交響曲第29番イ長調K.201/186a
 【録音】1995年3月、ニューヨーク/

《CD 34》
モーツァルト:
1-4) 音楽の冗談K.222、5) コントルダンス ハ長調K.587『英雄コーブルクの勝利』、
6) コントルダンス ニ長調K.534『雷雨』、7) コントルダンス ハ長調K.535『戦闘』、
8-13) 6つのドイツ舞曲K.567、14) ガリマティアス・ムジクム ヘ長調K.32、
15) 2つの行進曲K.335より第1曲ニ長調、16) コントルダンス ト長調K.610『意地悪娘たち』、
17) コントルダンス変ホ長調K.607『ご婦人の勝利』、18) ドイツ舞曲ハ長調K.611『ライエル弾き』、
3つのドイツ舞曲K.605より19) 第1番ニ長調、20) 第2番ト長調、21) 第3番ハ長調『そり遊び』
 【録音】1989年12月、ニューヨーク/

《CD 35》
レスピーギ:
1-5) 組曲『鳥』、6-9) 『リュートのための古風な舞曲とアリア』第1組曲、
10-13) 『リュートのための古風な舞曲とアリア』第3組曲、14-16) ボッティチェッリの3枚の絵
 【録音】1991年12月、ニューヨーク/

《CD 36》
ロドリーゴ:1-3) アランフエス協奏曲、4-8) ある貴紳のための幻想曲、
9-11) ヴィラ=ロボス:ギターと小管弦楽のための協奏曲
 【演奏】イェラン・セルシェル(ギター)
 【録音】1989年4月、ニューヨーク/

《CD 37》
ロッシーニ:
1) 歌劇『タンクレーディ』序曲、2) 歌劇『アルジェのイタリア女』序曲、
3) 歌劇『幸福な錯覚』序曲、4) 歌劇『絹のはしご』序曲、5) 歌劇『セビリャの理髪師』序曲、
6) 歌劇『ブルスキーノ氏』序曲、7) 歌劇『婚約手形』序曲、8) 歌劇『イタリアのトルコ人』序曲
 【録音】1984年12月、ニューヨーク/

《CD 38》
サン=サーンス:
1-3) チェロ協奏曲第1番イ短調Op.33、4)『動物の謝肉祭』より「白鳥」、
5) アレグロ・アパッショナートOp.43、6) ロマンス ヘ長調Op.36、
7-11) 組曲ニ短調Op.16、12-14) チェロ・ソナタ第1番ハ短調Op.32
 【演奏】ミッシャ・マイスキー(チェロ)、ダリア・オヴォラ(ピアノ)(12-14)
 【録音】1997年3月、ニューヨーク(1-11)、1998年1月、ドイツ、ヴィースロッホ(12-14)/

《CD 39》
シェーンベルク:
1-5) 浄夜Op.4、6-10) 室内交響曲第1番(15のソロ楽器のための)Op.9、11-12) 室内交響曲第2番Op.38
 【録音】1989年4月、ニューヨーク/

《CD 40》
1) ハイドン:弦楽四重奏曲ヘ長調Hob.III: 17『セレナード』より第2楽章、
グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より2) 復讐の女神たちの踊り、3) 精霊の踊り、
4) M.ハイドン:ノットゥルノ ヘ長調より第3楽章、
5) ボッケリーニ:弦楽五重奏曲ホ長調Op.11 No.5より第3楽章:メヌエット、
6) モーツァルト:セレナード第13番ト長調K.525『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』より第2楽章:ロマンツェ、
7) ベートーヴェン:バレエ『プロメテウスの創造物』Op.43より第16曲:フィナーレ、
メンデルスゾーン:劇音楽『真夏の夜の夢』Op.61より8) 間奏曲、9) 夜想曲、
シューベルト:劇音楽『ロザムンデ』D797より
 10) 第3幕間奏曲、11) 羊飼いのメロディ、12) バレエ音楽第2番、13) バレエ音楽第1番
 【録音】1992年3月(1-5, 8-13)、1985年12月(6)、1986年4月(7)、ニューヨーク/

《CD 41》
シューマン:
1-2) アダージョとアレグロ変イ長調Op.70、3-5) 幻想小曲集Op.73、
6) 3つのロマンスOp.94より第1曲、7-11) 民謡風の5つの小品Op.102、
12) おとぎの絵本Op.113より第1曲(マイスキー編)、13-15) チェロ協奏曲イ短調Op.129
 【演奏】ミッシャ・マイスキー(チェロ)、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)(1-12)
 【録音】1999年12月、ブリュッセル(1-12)、1997年3月、ニューヨーク(13-15)/

《CD 42》
R.シュトラウス:1-8) F.クープランのクラヴサン曲によるディヴェルティメント、9-17) 組曲『町人貴族』Op.60
 【録音】1991年1月、フランス(1-8)、1991年、ニューヨーク(9-17)/

《CD 43》
R.シュトラウス:
1-3) 管楽器のためのソナチネ第1番ヘ長調『傷病兵の仕事場から』、
4-7) 管楽器のための交響曲『楽しい仕事場』
 【録音】1993年12月、ニューヨーク/

《CD 44》
ストラヴィンスキー:
1-8) 組曲『プルチネッラ』(1947年改訂版)、
9-11) 協奏曲変ホ長調『ダンバートン・オークス』、
12) 15人の奏者のための8つのミニアチュア
 【録音】1982年4月、ニューヨーク/

《CD 45》
ストラヴィンスキー:
1) タンゴ、2-5) 小管弦楽のための組曲第1番、6-9) 小管弦楽のための組曲第2番、
10-12) 弦楽オーケストラのための協奏曲ニ長調『バーゼル協奏曲』、
13) コンチェルティーノ(原曲:弦楽四重奏曲からの編曲)、14-16) 管楽八重奏曲(1952年改訂版)、
17-19) 弦楽四重奏のための3つの小品、20) ジャズ・アンサンブルのためのプレリュード、
21) ラグタイム、22) ファゴットのための二重奏曲、
23) 新劇場のためのファンファーレ、24) ジャズ・オーケストラのためのロシア風スケルツォ
 【録音】1996年4月(1-9, 17-21, 24)、12月(22, 23)、1995年12月(10-16)、ニューヨーク/

《CD 46》
ストラヴィンスキー:1-13) バレエ『オルフェウス』、14-18) 室内オーケストラのための協奏的舞曲
 【録音】1996年12月(1-13)、1995年12月(14-18)、ニューヨーク/

《CD 47》
チャイコフスキー:
1-10) ロココの主題による変奏曲、11) レンスキーのアリア(歌劇『エフゲニー・オネーギン』より)、
12) 夜想曲ニ短調Op.19 No.4、13) 弦楽四重奏曲第1番ニ長調Op.11より第2楽章(管弦楽版)、
14-17) 弦楽六重奏曲ニ短調Op.70『フィレンツェの思い出』(管弦楽版)
 【演奏】ミッシャ・マイスキー(チェロ)(1-13)
 【録音】1996年4月、ニューヨーク/

《CD 48》
ヴィヴァルディ:
1-3) ヴァイオリン協奏曲ホ長調RV269『春』、4-6) ヴァイオリン協奏曲ト短調RV315『夏』、
7-9) ヴァイオリン協奏曲ヘ長調RV293『秋』、10-12) ヴァイオリン協奏曲ヘ短調RV297『冬』、
13-15) クライスラー:ヴァイオリン協奏曲ハ長調(ヴィヴァルディの様式による)
 【演奏】ギル・シャハム(ヴァイオリン)
 【録音】1993年12月、ニューヨーク/

《CD 49》
ヴィヴァルディ:
1-3) フルート協奏曲ヘ長調RV433『海の嵐』、4-9) フルート協奏曲ト短調RV439『夜』、
10-12) フルート協奏曲ニ長調RV428『ごしきひわ』、
13-15) フルート協奏曲ト長調RV435、16-18) フルート協奏曲ヘ長調RV434、19-21) フルート協奏曲ト長調RV437
 【演奏】パトリック・ガロワ(フルート)
 【録音】1992年12月、ニューヨーク/

《CD 50》
ウェーバー:
1-3) クラリネット協奏曲第1番ヘ短調Op.73、
4-6) クラリネット小協奏曲変ホ長調Op.26、
7-13) ロッシーニ:序奏、主題と変奏曲変ホ長調、
14-16) ウェーバー:クラリネット協奏曲第2番変ホ長調Op.74
 【演奏】チャールズ・ナイディック(クラリネット)
 【録音】1991年4月、ニューヨーク/

《CD 51》
1) ワーグナー:ジークフリート牧歌、
2) トゥリーナ:闘牛士の祈りOp.34、
3) ヴォルフ:イタリア風セレナード ト長調、
4) プッチーニ:菊、
5) ベルリオーズ:夢想とカプリスOp.8、
6) シベリウス:悲しきワルツOp.44、
7) ドヴォルザーク:弦楽のためのノットゥルノOp.40
 【録音】1991年/

《CD 52》
1) パッヘルベル:カノン ニ長調、
2) アルビノーニ:弦楽とオルガンのためのアダージョ ト短調、
3) J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(カンタータ第147番)、
4) パーセル:シャコンヌ ト短調、
5) J.S.バッハ:アリア(管弦楽組曲第3番BWV1068より)、
6-10) コレッリ:合奏協奏曲ト短調Op.6 No.8『クリスマス協奏曲』、
11) ヘンデル:シバの女王の入城(オラトリオ『ソロモン』HWV67より)、
12) ヘンデル:オンブラ・マイ・フ(歌劇『セルセ』HWV40より)、
13-15) ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲ロ短調RV580
 【演奏】エドワード・ブリューワー(チェンバロ[1, 4, 6-15]、オルガン[2])、佐藤江梨子(2, 13-15)、
 田中直子(6-10)、エリック・ウィリック(6-10)、ギレルモ・フィグエロア(13-15)、
 ヨアンナ・イェンナー(13-15)、Liang Ping How(13-15)(ヴァイオリン)、
 エリック・バートレット(チェロ)(6-10, 13-15)、ランドル・ヴォルフガング(オーボエ)(12)
 【録音】1989年4月、ニューヨーク/

《CD 53》
1) エルガー:愛の挨拶Op.12、
2) クライスラー:美しきロスマリン、
3) スヴェンセン:ロマンス ト長調Op.26、
4) クライスラー:愛の喜び、
ベートーヴェン:5) ロマンス第1番ト長調Op.40、6) ロマンス第2番ヘ長調Op.50、
7) クライスラー:愛の悲しみ、8) チャイコフスキー:憂鬱なセレナード変ロ短調Op.26、
9) サラサーテ:アンダルシアのロマンスOp.22 No.1、
10) ドヴォルザーク:ロマンス ヘ短調Op.11
 【演奏】ギル・シャハム(ヴァイオリン)
 【録音】1995年12月、ニューヨーク/

《CD 54》
1) ラーダール:Waves for Chamber Orchestra、
2) ドラックマン:Nor Spell Nor Charm(1990)、
3-8) ボルコム:Orph?e-S?r?nade(1984)、
9-12) ガンドルフィ:Points of Departure(1988)
 【録音】1990年12月、ニューヨーク/

《CD 55》
伝承曲:1) I am a poor wayfaring stranger、2) The Sally Gardens、3) My Love is Like Red, Red Rose、
4) Wild Mountain Thyme、5) Henry Martin、6) Charming Beauty Bright、7) I will give my Love an Apple、
8) She moved through the fair、9) Blow the Wind Southerly、10) The wife of Usher’s Well、
11) I loved a Lass、12) Bretty Saro、13) Down in yon Forest、14) Barbara Allen、
15) The wraggle taggle gypsies, o!、16) アニーローリー、17) Black in the Colour
 【演奏】
アンドレアス・ショル(カウンターテノール)、エディン・カラマーゾフ(リュート)(1, 5-17)、
ステイシー・シェイムズ(ハープ)(1-5, 7-17)、Jon Pickow(ダルシマー、バンジョー)(6, 12)
 【録音】2001年5月、ニューヨーク


 *初出音源
 




.

DECCA


4851586
(14CD)
\7600→\6990

《ジュゼッペ・ディ・ステファノ~デッカ録音全集》




《CD 1》[イタリアの歌声/イタリアとシチリアの歌]
伝承曲:
 1) バルセロナの女、2) 洗濯女の夜の歌、3) 他人にて、
 4) パリウ遊びの歌、5) どなたか踊りになるなら、6) 舵の歌、
7) チェザリーニ:フィレンツェは夢見る、
8) デ・クルティス:ナポリのカンツォーネ、
9) ディ・ラザロ:ローマのギター、
10) ビクシオ:マリウ愛の言葉を、
11) バルベリス:サンタ・キアーラ寺院、
デ・クルティス:12) こんなにも君を愛している、13) 私のために歌っておくれ、
14) ナルデッラ:ケ・タッジャ・ディ!、
15) ネッリ:日が暮れて愛しあう、
16) ヴァンケーリ:シチリア・ベッダ、
17) ブオンジョヴァンニ:金色の髪、
18) イノセンツィ:さらば栄光の夢
 【演奏】ディノ・オリヴィエーリ(指揮)オーケストラ
 【録音】1958年8月、ローマ/

《CD 2》[オペラ・リサイタル]
 ジョルダーノ:歌劇『アンドレア・シェニエ』より1) ある日、青空を眺めて、2) 五月の晴れた日のように、
 プッチーニ:歌劇『トスカ』より3) 妙なる調和、4) 星は光りぬ、歌劇『トゥーランドット』より5) 泣くなリューよ、6) 誰も寝てはならぬ、
 マスネ:
  7) 歌劇『ウェルテル』より「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」、
  8) 歌劇『マノン』より夢の歌「目を閉じれば」、
 9) ビゼー:歌劇『カルメン』より花の歌「お前が投げたこの花は」、
 10) グノー:歌劇『ファウスト』より「私を貫いているのはなんという未知の不安なのだろう…この清らかな住まい」、
 11) ビゼー:歌劇『真珠採り』より「私の愛する人、眠りの花よ」
  【演奏】フランコ・パターネ(指揮)サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
  【録音】1958年9月、ローマ/


《CD 3》[ナポリの歌]
 デ・クルティス:1) 帰れソレントへ、2) 泣かないお前、3) 奏でよギター、
 4) ブオンジョヴァンニ:ナポリ移民の涙、
 5) タリアフェッリ:ナポリの歌、
 6) カニーオ:恋する兵士、
 7) カルディッロ:カタリ・カタリ(つれない心)、
 8) タリアフェッリ:プジレコの漁夫、
 コスタ:9) 五月だった、10) 目覚めよ!、
 11) ヴァレンテ:さらば美しきナポリ
  【演奏】イレール・パッタチーニ(指揮)ロンドン新交響楽団
  【録音】1964年9月、ロンドン/


《CD 4-5》ドニゼッティ:歌劇『愛の妙薬』全曲
 【演奏】ヒルデ・ギューデン、ルイザ・マンデッリ(ソプラノ)、レナート・カペッキ(バリトン)、
 フェルナンド・コレーナ(バス)、
 フランチェスコ・モリナーリ=プラデッリ(指揮)フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団・合唱団
 【録音】1955年8月、フィレンツェ/


《CD 6-7》ポンキエッリ:歌劇『ラ・ジョコンダ』全曲
 【演奏】ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)、ベレン・アムパラン、ロザリンド・エリアス(メッゾ・ソプラノ)、
 ジャコモ・コッティーノ(テノール)、レナード・ウォーレン(バリトン)、
 フェルナンド・ヴァレンティーニ、プリニオ・クラバッシ(バス)、
 フェルナンド・プレヴィターリ(指揮)サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団・合唱団
 【録音】1957年8月、ローマ/


《CD 8》ボーイト:歌劇『メフィストーフェレ』名場面集
 【演奏】レナータ・テバルディ(ソプラノ)、ルチア・ダニエーリ(メッゾ・ソプラノ)、
 ピエロ・デ・パルマ(テノール)、チェーザレ・シエピ(バス)、
 ローマ歌劇場合唱団、
 トゥリオ・セラフィン(指揮)
 サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団・合唱団
 【録音】1958年9月、ローマ/


《CD 9-11》ヴェルディ:歌劇『運命の力』全曲
 【演奏】ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)、ルイザ・ジョイア、ロザリンド・エリアス(メッゾ・ソプラノ)、
 アンジェロ・メルクリアーリ(テノール)、パオロ・ワシントン、レナード・ウォーレン、
 ディーノ・マントヴァーニ、セルジオ・リヴィアベッラ(バリトン)、
 ヴィルジリオ・カルボナーリ、ジョルジョ・トッツィ(バス)、
 フェルナンド・プレヴィターリ(指揮)サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団・合唱団
 【録音】1958年8月、ローマ/


《CD 12-13》プッチーニ:歌劇『トスカ』全曲
 【演奏】レオンティン・プライス(ソプラノ)、ピエロ・デ・パルマ(テノール)、
 アルフレード・マリオッティ(バリトン)、カルロ・カーヴァ、フェルナンド・コレーナ、
 ジュゼッペ・タデイ、レオナルド・モンレアーレ(バス)、ウィーン国立歌劇場合唱団、
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 【録音】1962年9月、ウィーン


《ボーナスCD》
 「ジュゼッペ・ディ・ステファノ―プロフィール」(インタビューと音楽)
ジュゼッペ・ディ・ステファノ(テノール)

 伝説のテノール歌手の生誕100周年記念、CD14枚組BOXセット限定盤

 ジュゼッペ・ディ・ステファノは20世紀で最もドラマティックで確かな声の持ち主の一人でした。「ゴールデン・ヴォイス」と称えられ、多くの仲間たちや後に続く世代のテノール歌手たちから尊敬されました。
 ルチアーノ・パヴァロッティも「ディ・ステファノは憧れの人です。太陽のような声で、並外れた開かれた声を聴かせてくれます」とかつて語っていました。
 
 この伝説のテノール歌手の生誕100周年を記念してデッカよりすべての録音が初めてまとめて発売されます。

 オリジナルがデッカでリリースされた3つのリサイタル・ディスク、『愛の妙薬』全曲、『メフィストーフェレ』名場面集、そしてデッカ録音チームによりRCAレーベルに録音されたオペラ録音の『ラ・ジョコンダ』『運命の力』『トスカ』が収められています。
 ボーナスCDにはジョン・トランスキーのプロデュースによる、ディ・ステファノ自身、そしてルチアーノ・パヴァロッティ、カルロス・アルヴァレス、 指揮者のサー・エドワーズ・ダウンズのインタビューが収録されています。
 
 CD14枚組BOXセット限定盤。
 ジョン・トランスキーによるライナーノーツ掲載の20ページのブックレット付き。デッカ所蔵の写真も多数。

 
 




<国内盤> 


fine NF



NF-29502
\3000
《鐡 百合奈~シューマン》
 シューマン:
  ピアノ・ソナタ第2番 ト短調 Op. 22
  ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op. 11
鐵 百合奈(ピアノ)
 
 鐵 百合奈のCD第2弾は、シューマンのピアノ・ソナタ第2番と第1番を収録、デビュー盤の第3番と合わせて、シューマンのピアノ・ソナタ全3曲が完成しました。
 
 シューマンの最初のソナタである第1番は、初版では「フロレスタンとオイゼビウスによるピアノ・ソナタ、クララに献呈」と表記され、シューマンの名を秘しています。
 フロレスタンとオイゼビウスは、シューマンの情動的な面と思索的な面を表す、シューマンが創造した分身であり、分裂していると言われているシューマンを象徴する存在と言えます。
 献呈されたクララは後年シューマンの妻となりますが、クララの父であり、シューマンの恩師でもあるヴィークから2人の仲を強烈に妨害され、裁判沙汰にまでなっていました。
 しかし、クララは献呈されたこのソナタを、シューマンの意に答え、作曲された2年後の1837年8月にライプツィヒで開いたリサイタルで弾き、その直後に手紙で結婚を承諾しています。

 第2番は1830年から1838年にかけ8年の年月をかけ推敲を重ね、クララの助言も受けながら完成させていて、シューマンのソナタの中ではもっとも洗練されたソナタと言われています。
 このCDでも鐵百合奈自らが曲の解説などを執筆しており、2番のソナタについて「内容の深さ、凝縮された精神性に目が醒める思い。あえて音量を絞ることで感情表現が激化する箇所が多々ある」と述べています

 シューマンの音の喜びは同時に影であり、シューマンの矛盾する2つの側面を一つの響きの中に表現するには、演奏者に稀有な感性と才能が要求されます。
 その要求に鐵 百合奈は見事に答えていると言えるでしょう。
 
 録音:2020年6月25日、26日  LCCホール(千葉県)
 















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