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≪第112号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その11 2021/8/3~




8/6(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

2L



2L 166SABD
(Blu-ray Disc Audio
+SACD HYBRID)
¥4000
ストーレ・クライベルグの協奏曲
 ストーレ・クライベルグ(1958-):
  ヴァイオリン協奏曲第2番(2017)
  Dopo(1993)(チェロと弦楽オーケストラのための)
  ヴィオラ協奏曲(2019)
マリアンネ・トーシェン(ヴァイオリン)
フレードリク・シェーリン(チェロ)
アイヴィン・リングスタード(ヴィオラ)
トロンハイム交響楽団
ペーテル・シルヴァイ(指揮)

 ノルウェーの社会派作曲家クライベルグの協奏曲集

 [楽器 Violin: G. B. Guadagnini, 1745/Viola: "ex-Vieuxtemps" G. B. Guadagnini, 1768/Cello: F. Ruggieri, 1688]
 録音:2020年6月、8月 オラヴホール(トロンハイム、ノルウェー)
 制作・バランスエンジニアリング・編集・ミクシング・マスタリング:モッテン・リンドベルグ

 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音] [Disc 1: SACD hybrid (5.1 multichannel DSD/2.0 stereo DSD) RedBook PCM: MQA CD]
 [Disc 2: Blu-ray: 5.1 Dolby TrueHD (24bit/192kHz), 7.1.4. Auro-3D (96kHz), 7.1.4. Dolby Atmos (48kHz),2.0 LPCM (24bit/192kHz), mShuttle: MQA + MP3 Region: ABC worldwide]

 ストーレ・クライベルグ Stale Kleiberg(1958-)は、ノルウェーでもっとも国際的な知名度の高い作曲家のひとりです。
 芸術性を損なうことなく聴き手とのコミュニケーションを図るというスタイルの音楽は、広く支持され、各国のオーケストラやアンサンブルからの委嘱がつづいていると言います。
 歌劇《ダビデとバト・シェバ》(2L 084SABD)や《現代人のためのミサ曲》(2L 136SABD)を制作した 2L レーベルがリリースするクライベルグの新作は、グラミー賞にノミネートされた『Treble and Bass』(2L 59SACD)に次ぐ「協奏曲」アルバムです。新旧3つの作品が、ペーテル・シルヴァイ Peter Szilvay 指揮、トロンハイム交響楽団の演奏で収録されています。

 《ヴァイオリン協奏曲第2番》は、画家シェル・パール=イーヴェシェン Kjell Pahr-Iversen(1937-)の80歳誕の生日を記念してスタヴァンゲルのコンサートホールで行われたコンサートのために作曲されました。
 第1楽章「イコン(Ikon)」第2楽章「ドン・キホーテの軍隊(Don Quixote's Army/DonQuijotes arme)」第3楽章「門が開く(The Gates Unfold/Portene apner seg)」。イーヴェシェンの絵の題名をつけた3楽章の作品です。

 《Dopo》は、1993年、当時バルカン半島で進行中だった戦争から強い影響を受けて作られた作品です。「『ホロコースト』からわずか50年しか経っていないにもかかわらず『民族浄化』の単語がわれわれの日常の辞書にふたたび現れた」痛ましい事実を示すため、「後に」を意味するイタリア語の曲名がつけられました。
 「ホロコースト三部作」の一作として、《嘆き:シッシ・クライン追悼(Lamento: Cissi Klein in Memoriam)》(Aurora ACD 5032)と《ナチ迫害の犠牲者のためのレクイエム(Requiem for the Victims of Nazi Persecution)》(Simax PSC 1257)に先立って作曲され、ポーランドのペンデレツキも指揮者として取り上げるなど、多くの国で演奏されてきました。

 《ヴィオラ協奏曲》は、アイヴィン・リングスタードとトロンハイム交響楽団のための作品です。エドヴァルド・ムンクの連作絵画『生命のダンス』からインスピレーションを得たといい、「同じ種子」から成長した、対照的な性格の3つの楽章から構成されています。

 このアルバムも、COVID-19の影響の下で企画され、2020年3月のロックダウンといったさまざまな障害を乗り越えて録音セッションが実現しました。
 ロンドンのナッシュ・アンサンブルのリーダーを務めたマリアンネ・トーシェン Marianne Thorsen(1972-)、デンマーク弦楽四重奏団のチェリストのフレードリク・スコイエン・シェーリン Fredrik Schoyen Sjolin(1982-)、オスロ・フィルハーモニックと共演してウォルトンの《ヴィオラ協奏曲》を録音するなど、これからの活躍を期待されているヴィオラ奏者のアイヴィン・ホルツマルク・リングスタード Eivind Holts-mark Ringstad(1994-)。
 作曲者のクライベルグも制作に関わり、プログラムノーツも執筆しています。

 [Pure Audio Blu-ray ディスクと SACD ハイブリッドディスクをセットにしたアルバムです。
 Pure Audio Blu-ray ディスクにはインデックスを除き映像は収録されていません。
 SACD ハイブリッドディスクはSACDブレーヤーとCDプレーヤーで再生できますが、Pure Audio Blu-ray ディスクのほうはCDやDVDのプレーヤーでは再生できないので、Blu-ray プレーヤーもしくは Blu-ray 対応のPCをお使いください。


 
 



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ACCENT



ACC 24375
¥2700→\2490
ライプツィヒ1723~バッハと好敵手たち、トーマス・カントルを巡って
 (1)グラウプナー(168-1760):リコーダー協奏曲 ヘ長調 GWV323
 (2)ファッシュ(1688-1758):2 つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のためのソナタ ニ短調 FaWV N:d3
 (3)J.S.バッハ(1685-1750):2 本のリコーダーとチェンバロのための協奏曲 ヘ長調 BWV1057
 (4)テレマン(1681-1767):リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音のための四重奏曲 ト短調 TWV43:g4
 (5)ファッシュ:リコーダー協奏曲 ヘ長調 FaWV L:F6
 (6)テレマン:リコーダー協奏曲 ハ長調 TWV51:C1
  シュテファン・テミング(リコーダー)、セバスティアン・ヴィーナント(チェンバロ(3))、
  ヴィープケ・ヴァイダンツ(通奏低音チェンバロ、リコーダー(3))、カプリコルナス・コンソート・バーゼル

 音楽家がしのぎを削った瞬間に思いを巡らす美しくスリリングな音楽的競争!18世紀ドイツ・リコーダー音楽の精華

 録音:2020年8月10‐13日/スイス、ゼーヴェン、サン・ジェルマン教会/66'15''

 ライプツィヒのトーマス・カントルは18 世紀ドイツの音楽家にとって名誉ある重要な仕事のひとつでした。
 1722年にヨハン・クーナウが死去すると、その後任になろうと何人もの音楽家が名乗りを上げます。
 市議会の選ぶ第一候補は当時随一の知名度を誇る人気作曲家テレマンでしたが、彼はハンブルクで厚遇が得られることになり辞退。
 ファッシュとグラウプナーの名が次に挙がるも、ファッシュはテレマンの参戦を知って手を引き、グラウプナーは雇い主のヘッセン公が彼を手放さずこれまた辞退。
 そしてバッハが1723年にこの地位に就任し、1750年に亡くなるまで続く「ライプツィヒ時代」が始まったのです。

 シュテファン・テミングは1978年ケープタウン生まれのリコーダー奏者。鮮やかな技巧を駆使した数々のリリースが高く評価され、近年めきめきと名を上げている奏者です。
 今作の「ライプツィヒ1723」では音楽史上においてスリリングなこのトーマス・カントル争いの瞬間をテーマとし、該当の4 人の作品を取り上げました。リコーダーというひとつの楽器を通して繰り広げられる音楽家たちの丁々発止のせめぎ合い。
 牧歌的なイメージのヘ長調が多く用いられていますが音楽の充実度はどれも譲らず、18 世紀ドイツのリコーダー芸術の精華がとことん堪能できるアルバムとなっています。
 フライブルク・バロックやビー・ロック・オーケストでも弾いているセバスティアン・ヴィーナントのチェンバロも聴きもの。

 
 
 


ACC 26415
(2CD)
¥3100
聴く機会の少ないヘンデル声楽作品を音楽祭ライヴで
 ヘンデル:
  [CD1]オラトリオ『ヘラクレスの選択』 HWV69
  [CD2]デッティンゲン・テ・デウム HWV283
[CD1]ヘラクレス:ダイアナ・ムーア(メゾソプラノ)
 快楽:フフルール・ウィン(ソプラノ)
 美徳:レイチェル・ケリー(ソプラノ)
 快楽の従者:ネイサン・ハラー(テノール)
[CD2]
 コーディー・クアトルバウム(バスバリトン)
 スティーヴン・ダーリントン(合唱指揮)
 クライスト・チャーチ大聖堂合唱団
 ローレンス・カミングス(指揮)
 ゲッティンゲン祝祭管弦楽団

 あえて苦難の道を行き、華やかな勝利に至るあわせて聴くと面白さ倍増!聴く機会の少ないヘンデル声楽作品を音楽祭ライヴで

 ライヴ録音:2018年5月19日/ゲッティンゲン、シュタットハレ/[CD1]49'35''、[CD2]37'48''

 2018年ゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭のライヴ録音。滅多に聴けないヘンデルの2作品を収録しています。

 神話に基づくオラトリオ『ヘラクレスの選択』(1751)では、美徳と安易な快楽の間で揺れながらも、苦難を選ぶことで人生の正しい道を行くヘラクレスの姿が力強く描かれます。
 また『デッティンゲン・テ・デウム』(1743)は、オーストリア継承戦争におけるデッティンゲンの戦いでフランス軍を破ったイギリス・オーストリア連合軍の勝利の祝賀会のために作曲を依頼されたカンタータ。
 ティンパニとトランペットが用いられ、華やかに勝利が歌われます。

 ローレンス・カミングスはイギリス古楽界の名匠として名を馳せる指揮者・チェンバリスト。1999年からロンドン・ヘンデル音楽祭の音楽監督、2012年からはゲッティンゲン国際ヘンデル音楽祭の音楽監督を務めています。
 



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CHALLENGE CLASSICS



CC 72890
(3CD)
¥3400→\3090
コープマン、ブクステフーデ全集録音からの分売
 ブクステフーデ:室内楽全集

 [CD1]
  2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BuxWV266
  ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ イ短調 BuxWV272
  ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネと通奏低音のためのソナタ ニ長調 BuxWV267
  ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ(組曲付) 変ロ長調 BuxWV273
  ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ短調 BuxWV Anh.5
  2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ト長調 BuxWV271
  ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ニ長調 BuxWV268
  2つのヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 BuxWV269
 [CD2]
  7つのトリオ・ソナタ Op.1 BuxWV252-258
 [CD3]
  7つのトリオ・ソナタ Op.2 BuxWV259-265
   [CD1]
    キャサリン・マンソン、ダヴィド・ラヴィノヴィチ(ヴァイオリン)、
    ジョナサン・マンソン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、トン・コープマン(チェンバロ、オルガン)、
    マイク・フェントロス(リュート)、クリスティーネ・スティッチャー(ヴィオローネ)、
   [CD2・3]
    トン・コープマン(チェンバロ、オルガン、キャサリン・マンソン(ヴァイオリン)、
    パオロ・パンドルフォ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、マイク・フェントロス(リュート)

 コープマンの偉業、ブクステフーデ全集録音からの分売。室内楽を網羅した3枚組

 録音:[CD1]2010年2月、[CD2]2010年5月、[CD3]2010年12月、2011年8月/[CD1]58'50''、[CD2]59'53''、[CD3]73'27''

 J.S.バッハ以前のドイツ・バロック音楽の最重要作曲家、ブクステフーデの作品すべてを網羅したボックス・セット(CC-72827)からの分売。
 演奏を手掛けているのはバロック演奏の重鎮トン・コープマンと、主兵アムステルダム・バロック・オーケストラのメンバーたちです。
 細やかな筆致で充実した展開を見せるブクステフーデの室内楽、名手たちの雄弁極まりない演奏でじっくりとお楽しみください。
 
 


CC 72861
¥2700
2016年オランダ・ヴァイオリン・コンクール優勝
マイケル・フォイル(ヴァイオリン)
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 第2集

  ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3
  ソナタ第8番 ト長調 Op.30-3
  ソナタ第6番 イ長調 Op.30-1
  ソナタ第7番 ハ短調 Op.30-2
マイケル・フォイル(ヴァイオリン)
マクシム・シュトシュラ(ピアノ)

 充実した中期の幕開けを告げるソナタ

 録音:2020年7月9-11日/78'38''

 2012年結成のフォイル・シュトシュラ・デュオによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集録音シリーズ第2弾。
 聴覚を失いゆく絶望をものともせず充実した傑作を量産する中期の入り口となるOp.30の3曲を中心とした選曲です。

 彼らは2015年にヨーロッパ・ベートーヴェン・ピアノ協会の二重奏コンクールとサリエリ・ジネッティ国際室内楽コンクールで優勝。
 またヴァイオリンのマイケル・フォイルは2016年オランダ・ヴァイオリン・コンクール優勝。正確無比な音の運びと輝きのある音色が持ち味です。



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FIRST HAND RECORDS



FHR 113
¥2200→\1990
愛らしいアレンジで機械仕掛けの音楽を再現
機械に宿る魂  
エミリー・ベインズ(リコーダー、指揮)、
AMYAS
 ヘンデル:
  (1)組曲『水上の音楽』 ニ長調 HWV341より 序曲
   (ソプラノリコーダー、2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
  (2)オラトリオ『サウル』 HWV53 第3幕より「死の行進」
   (アルトリコーダー、2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
  (3)オラトリオ『ユダス・マカベウス』 HWV63より「 見よ勇者は帰る」
   (ソプラノリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
 オトテール:
  (4)アリアとブルネット集より「 L'amour, le seul amour」
   (ヴォイスフルート、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
  (5)アリアとブルネット集より「 L'autre jour ma Cloris」(ヴォイスフルート、チェロ、テオルボ)
 ヘンデル:
  (6)オルガン協奏曲 ヘ長調 Op.4-5 HWV293
   (アルトリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、ハープシコード)
  (7)歌劇『オットーネ』 HWV15 第2幕より「Alla fama, dimmi il vero」
   (アルトリコーダー、オルガン)
  (8)歌劇『クレタのアリアンナ』 HWV32より 序曲:メヌエット(アルトリコーダー、オルガン)
  (9)歌劇『シピオーネ』 HWV20より 序曲:アレグロ(アルトリコーダー、オルガン)
  (10)作者不詳:レディン氏のグラウンド(アルトリコーダー、ギター、チェロ)
  (11)サミュエル・アーノルド:The Favorite March in [Purcell's] Bonduca
   (ソプラノリコーダー、ギター、チェロ)
  (12)作者不詳:God Save the King(ソプラノリコーダー、チェロ、テオルボ、オルガン)
  (13)トマス・アーン:Rule, Britannia!
   (ソプラノリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、テオルボ、ハープシコード)
  (14)フランチェスコ・バルサンティ:リコーダー・ソナタ ト短調 Op.1-3
   (アルトリコーダー、チェロ、ハープシコード)
  (15)作者不詳:The Lass of Patie's Mill(テノールリコーダー、テオルボ、チェロ)
  (16)フランチェスコ・ジェミニアーニ:『音楽芸術における良い趣味の理論』より アリア第1 番「ボブ・モリス老」
   (ソプラノリコーダー、テノールリコーダー、ギター、チェロ)
 ヘンデル:
  (17)歌劇『リナルド』 HWV7より 序曲(ウィリアム・バベル版)
   (リコーダー、チェロ、ハープシコード)
  (18)歌劇『リナルド』 HWV7 第2幕より「 私を泣かせてください」(ウィリアム・バベル版)
   (リコーダー、テオルボ)
  (19)歌劇『ロデリンダ』 HWV19より メヌエット(リコーダー、テオルボ、チェロ、ハープシコード)
  (20)ジョン・バストン:6つのリコーダー協奏曲より 第6番 ニ長調  *世界初録音
   (ソプラノリコーダー、ヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、ギター、ハープシコード)
 
 ※(1)-(3)、(11)-(13)、(15)、(17)-(19) エミリー・ベインズ編
 

 18世紀の手回しオルガンや音楽時計といった機械式楽器のための音楽に見られる魅力的で活気に満ちたスタイルを、自由な編曲を通して再現。
 リコーダー奏者、エミリー・ベインズの10年にわたる研究の成果があらわれたアルバムです。
 




HAENSSLER



HC 20082
(2CD)
¥2700
ヘルムート・リリングの愛娘ラヘル・リリング
J.S.バッハ:6つのヴァイオリン・ソナタ

 ヴァイオリン・ソナタ
  (1)第1番 ロ短調 BWV1014
  (2)第2番 イ長調 BWV1015
  (3)第3番 ホ長調 BWV1016
  (4)第4番 ハ短調 BWV1017
  (5)第5番 ヘ短調 BWV1018
  (6)第6番 ト長調 BWV1019
ラヘル・リリング
 (ヴァイオリン/
  トマッソ・バレストリエーリ
   (1767年製))
ヨハネス・ロロフ(ピアノ)

 対位法の最高級の技法が凝縮。リリングの愛娘ラヘルがバッハのヴァイオリン・ソナタを録音!

 セッション録音:2020年5月21-24日/ベルリン/DDD、CD 1 41'36、CD 2 46'18

 ヘルムート・リリングの愛娘ラヘル・リリングがヴァイオリン・ソナタを録音!
 音楽一家に生まれたラヘルは4歳よりヴァイオリンをはじめ、バッハのスペシャリストの父からその薫陶を受け、父が指揮をするオーケストラでも演奏を重ねてきました。
 ベルリン、チューリッヒ、テルアビブで研鑽を積んだのち、現NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団に入団。現在はソリストとして活躍する一方、ベルリン・フィルなどに頻繁に客演しております。

 バッハのヴァイオリン作品といえば無伴奏ですが、この6つのヴァイオリン・ソナタもまた優れた名作です。
 ヴァイオリンと鍵盤奏者の両の手が紡ぐ三重奏の「トリオ・ソナタ」である、といわれるこの作品をここではヴァイオリンとピアノで演奏。
 この6つの作品は対位法の最高級の技法が尽くされており、各作品が独自の個性にあふれております。
 モダン・ヴァイオリンを弾くラヘル・リリングはピアノのロロフとともに音楽的対話を実に楽しく表現されており、自身が幼少のころから親しんできたバッハの音楽に敬愛をこめて奏でております。
 
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HC 21013
¥2700→\2490
ゲーベル率いるベルリン・バロック・ゾリステン、モーツァルトのセレナード
 モーツァルト:
  (1)セレナード第6番 ニ長調K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
  (2)自動オルガンのためのアダージョとアレグロ ヘ短調 K.594
  (3)アダージョとフーガ ハ短調 K.546
  (4)セレナード 第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
 ベルリン・バロック・ゾリステン
 ロベルト・ゴンザレス=モンハス(* コンサートマスター)
 町田琴和、ゾルタン・アルマージ、ハンデ・コデン(第1ヴァイオリン)
 ドリアン・ジョジ*、アンナ・ルイーザ・メーリン、ライマー・オルロフスキー、コルネリア・ガルテマン(第2ヴァイオリン)
 ヴァルター・キュスナー*、ユリア・ガルテマン(ヴィオラ)
 クリスティン・フォン・デル・ゴルツ、ジョアン・バシュ(チェロ)
 ウルリヒ・ヴォルフ*(ヴィオローネ)
 (* =ソロ)
 (1)ライナー・ゼーガーズ(ティンパニ)
 ラインハルト・ゲーベル(指揮)

 実に明快な解釈!ゲーベル率いるベルリン・バロック・ゾリステンがモーツァルトのセレナードを録音!

 セッション録音:2021年1月25-28日/ベルリン・フィルハーモニー、カンマームジークザール(ベルリン)/DDD、51'29

 世界最高峰のメンバーが揃ったベルリン・バロック・ゾリステン。近年は独ヘンスラー・レーベルより非常に積極的なリリースが続いております。
 当アルバムではモーツァルトのセレナードを録音。指揮は今回もラインハルト・ゲーベルです。ゲーベルといえばムジカ・アンティクヮ・ケルン(MAK)と1986年から1987年にかけて録音したブランデンブルク協奏曲の録音で、ピリオド楽器演奏における新たな解釈でのアプローチで衝撃を与え、以後革新的な演奏で聴衆を魅了してきました。
 2018年にベルリン・バロック・ゾリステンの音楽監督に就任し、ヘンデルの6つの合奏協奏曲 Op.3(HC-19031)、ベンヤミン・アップルをソリストに迎えた「バッハ・ファミリーのカンタータ集」(HC-19081)をリリースしております。
 ゲーベルが描くモーツァルトは実に明快。見通しのよい解釈のもとベルリン・バロック・ゾリステンの質の高い演奏が光ります!
 



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HUNGAROTON



HCD 32860
¥2700→\2490
カペラ・サヴァリアがテレマンの二重&三重協奏曲を録音!
 テレマン:
  (1)リコーダーとフルートのための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e1
  (2)2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 TWV 52:C2
  (3)2つのヴィオラのための協奏曲 ト長調 TWV 52:G3
  (4)フルートとヴァイオリンのための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e3
  (5)2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト長調 TWV 52:G2「ダルムシュタット・コンチェルト」
  (6)3つのヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 TWV 53:F1
 ジョルト・カッロー(指揮、(2)(4)(5)(6)ヴァイオリン、(3)ヴィオラ)、
 (2)(5)(6)ラースロー・パウリク(ヴァイオリン)、(6)ダーニエル・パップ(ヴァイオリン)、
 (3)ガーボル・ラーツ(ヴィオラ)、(1)ガーボル・プレホファー(リコーダー)、
 (1)(4)アンドレア・ベルタラン(フルート)、
 カペラ・サヴァリア(オリジナル楽器使用 a'=415Hz)

 歴史あるオリジナル楽器アンサンブル、カペラ・サヴァリアがテレマンの二重&三重協奏曲を録音!

 セッション録音:2020年8月20-22日/バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ(ハンガリー)/DDD、62'51、

 ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。
 HUNGAROTONレーベルより積極的なリリースが続いておりますが当アルバムではテレマンを取り上げました。多作で知られるテレマン。
 ここでは2つまたは3つの独奏楽器のための協奏曲を録音しました。
 テレマンは複数の楽器を独奏させることで聴衆を楽しませる創意工夫をしており、ここに聴く協奏曲でもそれぞれの独奏楽器の個性が光ります。

 当団はハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981年に設立され、ハンガリーにおいて常設のオリジナル楽器アンサンブルとして最も歴史のある団体。
 これまでに数多くのレコーディングをリリースし、幾度もハンガリーの「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなどその高水準の演奏には定評があります。
 カッロー率いる当団は極めて端正で硬派な演奏スタイルが特徴で溶け合うようなアンサンブルが魅力です。




 ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。
 独奏ヴァイオリンはジョルト・カッロー。
 で、このひとがなかなかの人物。
 息をするようにヴァイオリンを弾く。生まれたときからこの楽器を持っていたかのように。

 そのカッロー、マギーガンのもとで自由自在にその才能をはばたかせつつ、最近では弾き振りによってさらにその異端さを垣間見せてくれるようになってきた。

 間違いなく今後注目の演奏家の一人である。

顔つきからして常人離れしてる

 ではカッロー&カペラ・サヴァリアの名盤をご紹介しておきましょう。




カッロー、自由自在
カペラ・サヴァリアが元気すぎてうるさくて、そこが楽しい。


 HCD 32761/62
(2CD)
\5000→\4690
異才ジョルト・カッロー(ヴァイオリン)
 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲(全曲)

 [Disc 1]
  (1)ヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調K.207(18’40”)
  (2)ヴァイオリン協奏曲第2番 ニ長調 K.211(18’32”)
  (3)ヴァイオリン協奏曲第3番 ト長調K.216(20’33”)
 [Disc 2]
  (4)ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K.218(21’58”)
  (5)ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219(29’21”)
  (6)アダージョ ホ長調 K.261(6’34”)
  (7)ロンド ハ長調 K.373(6’02”)
  (8)ロンド 変ロ長調K.269(261a)(5’35”)
ジョルト・カッロー(ヴァイオリン)
カペラ・サヴァリア
 (オリジナル楽器使用 a'=430Hz)
ニコラス・マギーガン(指揮)

【カデンツァ;
 (1)-(4)(6)(8)ジョルト・カッロー、
 (5)ニコラス・マギーガン】

 カッロー率いるカペラ・サヴァリアによる快活なテンポで奏でるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲!カッロー、マギーガン作曲のカデンツァにも注目。

 セッション録音:(1)-(3)2016年9月17-19日、(4)-(8)2017年2月3-6日/バルトーク・コンサート・ホール(ソンバトヘイ、ハンガリー)/Disc 1: 58’04”、Disc 2: 69’45”

 カッローは非常に見通しのよいクリアな演奏を披露。
 空を舞うひばりのように自由きままで、その天衣無縫さは作曲家がそうであったかとさえ思わせる。
 またカデンツァはカッロー、マギーガンによるもの。




 HCD 32729
\2700→\2490
遂に登場!カッローの「四季」
 ヴィヴァルディ:
  ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」より「四季」
   【(1)「春」RV269/(2)「夏」RV315/
    (3)「秋」RV293/(4)「冬」RV297】
  (5)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV222
  (6)ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 RV237
ジョルト・カッロー(独奏ヴァイオリン)
カペラ・サヴァリア
 (オリジナル楽器使用 a’=415Hz)
 遂に登場!ソンバトヘイの古楽器アンサンブル、カペラ・サヴァリア、満を持して「四季」を録音、ジョルト・カッローのつややかな独奏!

 録音:2013 年5 月18-20 日、バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ、ハンガリー/DDD、59’06”


 マギーガンがいない分、カッローが好き放題やっている印象。しかし、くどくない悪趣味の一歩手前で止めるセンスのよさ。
 カペラ・サヴァリアも自由闊達で粋なバックを聴かせてくれる。ときにどこかの民族音楽風になるのがまた心地いい。





KLARTHE

KLA 115
¥2800
「バッハと鏡」   マリー=アンドレ・ジョエルジェ(アコーディオン)
 (1)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV846
 (2)クロード=ベニーニュ・バルバトル(1724-1799):前奏曲とフーガ ニ短調
 (3)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第3番 前奏曲とフーガ 嬰ハ長調 BWV 848
 (4)モーツァルト:前奏曲とフーガ K.404a(BWV883)
 (5)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第6番 前奏曲とフーガ ニ短調 BWV875
 (6)シューマン:前奏曲とフーガ第1番 Op.16
 (7)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第8番 前奏曲とフーガ 変ホ短調 BWV853
 (8)レーガー:前奏曲とフーガ第2番 Op.99
 (9)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第12番 前奏曲とフーガ ヘ短調 BWV857
 (10)ティエリー・エスケシュ(1965-):前奏曲とフーガ
 (11)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第24番 前奏曲とフーガ ロ短調 BWV893

 アコーディオンの色彩豊かな音色で魅了。前奏曲とフーガをテーマにバッハとバロックから現代までの作品を交互に演奏!

 (1)-(9)(11)セッション録音:2020年12月17-20日 (10)ライヴ録音:2019年3月/ベルリン、フィルハーモニー【世界初演】/ストラスブール/DDD、ディジパック仕様、56'27

 アコーディオン奏者マリー=アンドレ・ジョエルジェが「バッハと鏡」と題したアルバムをリリース。
 J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲とバロックから現代(バルバトル、モーツァルト、シューマン、レーガー、エスケシュ)の前奏曲とフーガを交互に演奏。この構成によりバッハの作品と鏡のような効果を生み出します。
 ジョエルジェはまるでアコーディオンに書かれた作品のように実にカラフルな音色で演奏します。
 




PAN CLASSICS



PC 10417
¥2600
ピエトロ・トッリ(1650-1737):トラストゥッリとアリア
 (1)歌劇『アデライーデ』序曲
 (2)歌劇『アデライーデ』より アリア«A turbar l'ondoso regno»(バス、弦楽、通奏低音)
 《トラストゥッリ》
  (3)アリア«Se un guardo»(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  (4)アリア«V'amo, si»(ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  (5)レチタティーヴォ«Le nymphe piu vezzose»&アリア«Con placido incanto»(バス、リコーダー2、通奏低音)
  (6)アリア«Trafitto ho il seno»(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
  (7)『il torneo Gia dall'Isser ameno』より レチタティーヴォ«Ho pregi anch'io»
   &アリア«Nelle stragi piu funeste»(ソプラノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音)
  (8)『Torneo Figli de monti』より アントレ. アレグロ
 《トラストゥッリ》
  (9)レチタティーヴォ«Non v'e nube»&アリア«Di vulcan nelle prigioni»(バス、リコーダー2、通奏低音)
  (10)アリア«Per dar sfogo»(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
  (11)アリア«Ah, languido il mio seno»(ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  (12)アリア«Si, si vendicare»(ソプラノ、ヴァイオリン、通奏低音)
  (13)歌劇『アマディス』序曲
  (14)歌劇『アマディス』より アリア«Su spirti venite»(バス、弦楽、通奏低音)
 《トラストゥッリ》
  (15)アリア«Quanto dura ormai»(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
  (16)レチタティーヴォ«Con insoliti fregi»&アリア«Non si scorge piu dipinto»( ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  (17)アリア«Sonno amico»(ソプラノ、ヴァイオリン2、通奏低音)
  (18)アリア«Aurette flebili»(ソプラノ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音)
  (19)アリア«Lascino li il mio desio»(バス、ヴィオラ・ダ・ガンバ2、通奏低音)
  (20)レチタティーヴォ«Volano» &アリア«I molli Zeffiretti»(ソプラノ、オーボエ、通奏低音)
  (21)歌劇『ルーチョ・ヴェロ』より アリア «Vincitore che vinto ti rendi»(ソプラノ、弦楽、通奏低音)
   クリスティーナ・グリフォーネ(ソプラノ)、ホセ・コカ・ローザ(バス)、
   ダニエラ・ドルチ(チェンバロ、指揮)、ムジカ・フィオリタ

 巧みな声楽書法がさえわたる宮廷の楽しみに書かれた知られざる作品

 録音:2019年9月25-29年/バーゼル、アドゥラム・カペレ/77'16''

 ピエトロ・トッリ(1650-1737)はバイエルン選帝侯マックス・エマニュエルとその息子カール・アルブレヒトに半世紀近く仕え、20ほどのオペラや宗教音楽・世俗音楽など数多くの音楽を作曲し、ミュンヘンをウィーンに負けない音楽の中心地にしました。
 その作品群の中でひときわユニークなものが「戯れ」「お遊び」といった意味を持つ『トラストゥッリ』です。
 この作品は20世紀に再発見され、1978年にようやくトッリ作であると判明したもの。小規模ながらしばしば技巧的な器楽を伴う60のアリアからなり、宮廷内の私的な夜の楽しみのために書かれたとされています。
 マックス・エマニュエルは歌がうまく、またオルガン、チェンバロ、フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバなどの演奏にも長けていたと言われ、この音楽を進んで演奏したことは想像に難くありません。
 このアルバムは『トラストゥッリ』からの抜粋をパスティーシュとしてまとめ、技巧的なオペラ・アリアと組み合わせ構成したもの。
 未知のバロック作品の紹介に力を注ぐダニエラ・ドルチ率いるムジカ・フィオリタによる演奏で、オペラ作曲家トッリの真価を鮮やかに提示しています。
 




C’AVI-MUSIC

代理店変更による再案内

8553098
【旧譜】
¥2600
ラルス・フォークト(ピアノ)
シューベルト:ピアノ作品集

 ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960、
 3つのピアノ曲(即興曲) D946
ラルス・フォークト(ピアノ)

 ラルス・フォークトの美音が冴えるシューベルト!

 1970年ドイツ生まれのラルス・フォークトによるシューベルトのピアノ作品集。
 90年リーズ国際ピアノ・コンクールで第2位になり、その後世界的に活躍を拡げたフォークト。ソリストのみならずシュパヌンゲン音楽祭の主催者としても知られています。
 ピアノ・ソナタ第21番では繊細なタッチで非常に美しい世界を作り上げています。その妥協なき演奏に心奪われることでしょう。

 ※録音:2006年10月、2007年11月、ケルン(ドイツ)
 
 

8553181
【旧譜】
¥2600
ヴィオラとピアノのための作品集
 ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1
 シューマン:おとぎの絵本 Op.113
 ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120-2
レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)
ラルス・フォークト(ピアノ)

 ソリスト、そして室内楽奏者として国際的に活躍しているレイチェル・ロバーツと90年リーズ国際ピアノ・コンクールで第2位の経歴を持つラルス・フォークトの2人によるブラームスとシューマン。
 元々はクラリネット・ソナタとして作られ、ブラームス本人がヴィオラ・ソナタに編曲された2曲ですが、特に緩徐楽章をしっとりと歌い上げる2人の情感あふれる演奏が聴きどころとなっています。

 ※録音:2010年5月、ケルン(ドイツ)
 
 

8553127
【旧譜】
¥2600
シュパヌンゲン音楽祭ライブ録音
ピアノ五重奏曲集
 シューマン:ピアノ五重奏曲 変ホ長調 Op.44*
 エルガー:ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.84§
ラルス・フォークト(ピアノ)
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)*
ラドスラフ・シュルツ(ヴァイオリン)
タチアナ・マスレンコ(ヴィオラ)
グスタフ・リヴィニウス(チェロ)*
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)§
クラウディオ・ボルケス§

 ラルス・フォークト主催のシュパヌンゲン音楽祭2007のライブ録音。クリスティアン・テツラフや、アンティエ・ヴァイトハースなど豪華な面々でのピアノ五重奏曲集ですが、シューマンではゆったりとしたテンポからそれぞれの楽器がたっぷりと歌いあげていきます。それぞれの個性を主張しながらも息の合ったスリリングな演奏です。

 ※録音:2007年5月21日、5月24日、シュパヌンゲン音楽祭(ドイツ)
 
 

8553099
【旧譜】
¥2600
シュパヌンゲン音楽祭ライブ録音
シューベルト:室内楽作品集

 ピアノ三重奏曲第1番 変ロ長調 D898 Op.99
 しぼめる花の主題による序奏と変奏曲 D802 Op.160
ラルス・フォークト(ピアノ)
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)
ターニャ・テツラフ(チェロ)
キアーラ・トネッリ(フルート)
ジルケ・アヴェンハウス(ピアノ)

 ラルス・フォークト主催のシュパヌンゲン音楽祭ライブ録音。
 ラルス・フォークト、アンティエ・ヴァイトハース、ターニャ・テツラフの三人によるピアノ三重奏曲第1番は、それぞれの奏者がさすがの表現力で作品の本質に迫っていくかのような充実の演奏を展開しており、聞き逃せない一枚となっています。

 ※録音:2005年6月9日、2006年6月9日、シュパヌンゲン音楽祭(ドイツ)
 




CENTAUR



CRC3807
¥2500
愛だけがそれを思い起こさせ ~ レオナルドの時代の音楽 ナディア・カリスティ(ソプラノ)
マッシモ・マルケーゼ(リュート)
 レオナルド・ダ・ヴィンチ:3つの音楽の謎(M.ロナルディ編)/
 フランキーノ・ガッフーリオ:幸いな産みの親/
 ヴィンチェンツォ・カピローラ:O mia cieca e dura sorte/
 マルケット・カーラ:愛の棘先を避けるには/
 ジャック・アルカデルト:おお、幸福な私の目よ/
 フランチェスコ・ダ・ミラノ:リチェルカール51/
 ガッフーリオ:Sub tuam protectionem/
 フランチェスコ・ダ・ミラノ:リチェルカール10/
 バルトロメオ・トロンボンチーノ:美しい乙女よ/
 ヨハネス・オケゲム:御身以外の方を愛することなど/
 フランチェスコ・スピナチーノ:さようなら、わが愛しき人よ/
 ジョスカン・デ・プレ:千々の悲しみ/
 フィリップ・ヴェルデロット:マドンナよ、何と言う確実さで/
 ヨアン・アンブロシオ・ダルツァ:Poi che volse la mia stella/
 ヴェルデロット:Madonna per voi ardo/
 スピナチーノ:リチェルカーレ/
 トロンボンチーノ:苦しみにわが顔を浸そう/
 スピナチーノ:リチェルカーレ/
 マルケット・カーラ(?):Dulces exuviae/
 カピローラ:リチェルカール第1番/
 トロンボンチーノ:Poi che volse la mia stella/
 レオナルド・ダ・ヴィンチ:3つの音楽の謎(M.ロナルディ編)

 ナディア・カリスティが歌うレオナルド・ダ・ヴィンチの時代の音楽!

 ☆デ・ラビリントの共同創設者として活躍する古楽系ソプラノ、ナディア・カリスティ!
 ☆レオナルド・ダ・ヴィンチの時代の音楽を歌う!

 ナディア・カリスティは声楽とクラシック・ピアノで学位を取得後、ルネサンスとバロックの声楽レパートリーの歴史的な情報に基づいた演奏活動を探求し、専門としてきたソプラノ歌手。
 15世紀~16世紀の音楽を専門とする声楽アンサンブル「デ・ラビリント(De Labyrintho)」の共同創設者及びレギュラー・メンバーとして活動する他、様々なイタリアの重要な古楽グループ(Capella Ducale Venetia, Consortium Carissimi, La Stagione Armonica, Nova Cantica, Accademia del Ricercare, Madrigalisti Ambrosiani, La Pifarescha, RossoPorpora Ensemble, Il Canto di Orfeo, Venice Monteverdi Academy)と定期的に共演し、レコーディングや演奏活動を行っています。

 当アルバムはレオナルド・ダ・ヴィンチの没後500周年となる2019年に録音された、ルネサンス時代の声楽とリュートのための音楽。
 ダ・ヴィンチが作曲した「3つの音楽の謎(愛だけがそれを思い起こさせ〔Amore la sol mi fa remirare〕)」のソプラノ&リュート版で始まり、ダ・ヴィンチと同世代の様々な作曲家が書いた小品を歌い(一部リュート独奏もあり)、最後はリュート独奏版の「3つの音楽の謎」で締めくくる、素敵なプログラムです。

 ※録音:2019年8月17日-19日、イタリア

 
 



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DREYER GAIDO



ODGCD21133
(2SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400
ガブリエル・フェルツ&ドルトムント・フィル
マーラー:交響曲第9番&第10番(断章)

 交響曲第9番ニ長調
 交響曲第10番嬰ヘ長調
  〔アダージョ、プルガトリオ〕*
ガブリエル・フェルツ(指揮)
ドルトムント・フィルハーモニー管弦楽団
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団*
CD21133
(2SACD HYBRID)
特別価格
¥3600→\3290

 ☆ドイツ期待のマエストロ、ガブリエル・フェルツ。絶好調のドルトムント・フィルとのマーラー第9番!
 ☆TRITONUSによる高音質録音で収録したSACDハイブリッド盤!
 ☆シュトゥットガルト・フィル時代(2010年)に録音した「第10番(断章)」も収録!

 リューベック市劇場、ブレーメン劇場のカペルマイスター、アルテンブルク・ゲラ市の管弦楽団および歌劇場の音楽総監督、シュトゥットガルト・フィルの首席指揮者、シュトゥットガルト市の音楽総監督、バーゼル歌劇場の首席客演指揮者という錚々たるポジションを歴任し、2013/14シーズンからは、ドルトムント市の音楽総監督、ドルトムント・フィルの首席指揮者として活躍。
 さらに2017/18シーズンからは、セルビアのベオグラード・フィルの首席指揮者にも就任しているドイツ期待のマエストロ、ガブリエル・フェルツ。

 ドルトムント・フィルとは2023年まで契約が延長されるなど、好調な関係を築くガブリエル・フェルツ。
 シュトゥットガルト・フィル時代から15年かけて積み上げてきたフェルツの集大成ともいうべきマーラーの交響曲録音の最新盤として、ドルトムント・フィルとの「交響曲第9番」がついに登場。
 更に、シュトゥットガルト・フィル時代の2010年に録音していた「交響曲第10番(オリジナル・フラグメントとなる〈アダージョ〉と〈プルガトリオ〉の2楽章)も併録され、交響曲第1番~第10番までの全10曲が揃いました。
 マーラーの交響曲全10曲をすべて録音したのは、同世代のドイツ人指揮者としては初めての偉業となるそうです。
 交響曲第9番は、前作「交響曲第8番」(CD21118)と同様に、マルクス・ハイランドがトーンマイスターを務める名レコーディング・プロダクション "TRITONUS" による録音です。

 ※録音(ライヴ):2019年7月2日-3日、コンツェルトハウス・ドルトムント(ドイツ)^2010年11月3日、リーダーハレ・ベートーヴェンザール(シュトゥットガルト)*

 
 
 


CD21132
¥2600
ディヌ・リパッティへのオマージュ
 エネスク:クレマン・マロの詩による7つの歌 Op.15
 リパッティ:
  ヴェルレーヌの詩による5つの歌 Op.9、4つのメロディー
 ヴィオレッタ・ディネスク:
  Mein Auge ist zu allen sieben Spharen zuruckgekehrt(ダンテ)
マルクス・シェーファー(テノール)
ミハイ・ウングレアヌ(ピアノ)

 ☆マルクス・シェーファーが歌うディヌ・リパッティの歌曲!
 ☆ルーマニアの伝説的ピアニスト、リパッティの「作曲家」としての才能に光を当てる。
 ☆エネスク、ディネスクの作品も加えたリパッティへのオマージュとなるルーマニア歌曲集。

 マルクス・シェーファーは、ラ・プティット・バンドやウィーン・コンツェントゥス・ムジクスなどとの継続的で濃密なコラボレーションにより国際的な評価を得、2008年からはハノーファー音楽大学の声楽科教授を務めているドイツのリリック・テノール。
 このアルバムは、ルーマニアの伝説的ピアニスト、作曲家のディヌ・リパッティへと捧げる、ルーマニアの歌曲集です。
 33歳で夭折した天才リパッティが書いた2つの歌曲集に、リパッティのパトロンでもあったジョルジェ・エネスクの作品、1953年ブカレスト生まれの作曲家ヴィオレッタ・ディネスクがリパッティ生誕100周年の2017年に書いた歌をプログラム。
 ピアニストとしての功績があまりにも偉大すぎるために見過ごされてきた、「作曲家」としてのリパッティの優れた才能に光を当てる好企画です。

 ※録音:2020年12月5日-6日、センデザール・ブレーメン(モルゲンランド音楽祭)
 




INDESENS!



PINDE151
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
ジャン=ミシェル・ドゥファイ:テューバのための作品集
 ・ジョギング(テューバ・ソロと器楽アンサンブルのための)
   ステファン・ラベリ(テューバ)、
   フルート四重奏
    〔ビセンス・プラッツ、アナイス・ブノワ、 バスティアン・ペラ、フロランス・ドゥレピーヌ〕、
   エマニュエル・カート(ヴィブラフォン)、マティアス・ロペス(ベースギター)、
   ジャン=ミシェル・ドゥファイ(ピアノ)
 ・パフォーマンス
   ステファン・ラベリ(テューバ)
   打楽器四重奏
    〔エマニュエル・カート(ヴィブラフォン)、エリック・サミュ(マリンバ)、
     ディディエ・ベネッティ(ティンパニ)、ニコラ・マルタンシォウ(5台のトムトム)、
     マティアス・ロペス(ベースギター)
 ・カデンス
   ステファン・ラベリ(テューバ)
   トロンボーン四重奏
    〔クリストフ・サンシェーズ、フレデリック・ブラン、
     セドリック・ヴィナティエ、アレクサンドル・フォール〕
   ジャン=ミシェル・ドゥファイ(ピアノ)
 ・テューバ・ノー・エンド
   ステファン・ラベリ(テューバ)、
   金管五重奏
    〔ハビエル・ロセット(トランペット)、フランソワ・プティプレ(トランペット)、
     ブノワ・コレット(ホルン)、ロマン・デュラン(トロンボーン)、
     タンクレード・ツィメルマン(テューバ)〕
INDE151
¥2600

 名門パリ管弦楽団の首席テューバ奏者にして、世界的ソリストの一人としても活躍するステファン・ラベリが奏でる、フランスの名作曲家、ジャン=ミシェル・ドゥファイの世界。

 ラベリは、1995年、リヨン国立高等音楽院を満場一致の首席で卒業。同年12月、シドニー国際テューバ・コンクールにおいて満場一致の1位。1996年、マルクノイキルヒェン国際コンクールにおいても第1位を獲得。
 リヨン国立歌劇場管弦楽団、トゥールーズ市立管弦楽団を経て、現在パリ管弦楽団の首席奏者を務め、教育者としてはリヨン国立音楽院で後進の指導に力を注いでいます。

 本アルバムでは、ドゥファイ本人に加え、パリ管弦楽団およびフランス放送フィルハーモニー管弦楽団の奏者達がレコーディングに参加。
 管楽器王国フランスが誇る名手達の素晴らしいサポートと、ラベリの美しい音色(まるでユーフォニアムと勘違いしてしまうような超高音域から安定の低音サウンドまで!)、群を抜いたテクニックでドゥファイの作品の魅力を100%引き出しています。テューバ関係者は勿論のこと、管楽器ファン注目のアルバムの登場です。

 ※録音:2016年9月12日、フィルハーモニー・スタジオ(ジョギング/フランス)、2015年1月31日、スタジオ・ギヨーム・テル(パフォーマンス/フランス)、2015年5月31日、スタジオ・イエロー・サブ(カデンス)、2016年2月16日、スタジオ・ギヨーム・テル(テューバ・ノー・エンド/フランス)

 
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


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APR



APR7313
(3CD)
特別価格
¥4200→\3890
20世紀イギリスの名匠
 シリル・スミス ~ ソロ録音全集

 ●CD1
  ◆HMV録音(アビー・ロード・スタジオ、ロンドン)
   ・バラキレフ:東洋的幻想曲《イスラメイ》(録音:1935年1月29日)
   ・ゲルトナー/フリードマン:ウィーン舞曲第2番(録音:1935年1月27日)
   ・ルビンシテイン:練習曲第2番ハ長調《スタッカート・エチュード》Op.23-2 (録音:1935年1月27日)
  ◆デッカ録音(シェニル・ギャラリー、ロンドン)
   ・ブリス:ポロネーズ第2番(録音:1935年9月12日)
  ◆コロンビア録音(アビー・ロード・スタジオ、ロンドン)
   ・シューベルト:即興曲変ト長調 D.899-3(録音:1950年5月22日)
   ・シューベルト:即興曲変ロ長調 D.935-3(録音:1950年9月24日-25日)
   ・ショパン:舟歌嬰へ長調 Op.60(録音:1950年5月22日)
   ・ショパン:夜想曲嬰へ長調 Op.15-2(録音:1951年11月19日)
   ・ショパン:ワルツ変ニ長調 Op.64-1(録音:1951年11月19日)
   ・ショパン:ワルツ変ト長調 Op.70-1(録音:1951年11月19日)
   ・ショパン:スケルツォ第1番ロ短調 Op.20(録音:1946年8月22日)
   ・シューマン:ロマンス嬰へ長調 Op.28-2(録音:1950年5月25日)
   ・アルベニス:セギディーリャ Op.232-5(録音:1952年6月4日)
   ・アルベニス/ゴドフスキー:タンゴ Op.165-2(録音:1951年11月19日)
   ・アルベニス:トゥリアーナ(録音:1944年7月13日)
 ●CD2
  ◆コロンビア録音(アビー・ロード・スタジオ、ロンドン)
   ・ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43(録音:1948年10月1日)
     マルコム・サージェント(指揮)、フィルハーモニア管弦楽団
   ・パガニーニ/リスト:ラ・カンパネラ S.141/3(録音:1944年7月13日)
   ・J.S.バッハ/サン=サーンス:ブーレ(録音:1950年5月22日)
   ・J.S.バッハ/ルンメル:慈しみもてわれらを死なせ給へ(録音:1950年5月22日)
   ・ラフマニノフ:前奏曲ト短調 Op.23-5(録音:1946年8月16日)
   ・ラフマニノフ:前奏曲ト長調 Op.32-5(録音:1946年8月16日)
   ・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18(録音:1947年6月12日-14日&16日)
     マルコム・サージェント(指揮)、リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
 ●CD3
  ◆コロンビア録音(アビー・ロード・スタジオ、ロンドン)
   ・ドホナーニ:童謡の主題による変奏曲 Op.25(録音:1944年2月8日)
     マルコム・サージェント(指揮)、リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
   ・ドホナーニ:奇想曲ヘ短調 Op.28-6(録音:1929年1月)
   ・ドリーヴ/ドホナーニ:ナイラ・ワルツ(録音:1944年5月19日)
   ・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30(録音:1946年1月22日-23日、ダドリー・タウン・ホール)
     ジョージ・ウェルドン(指揮)、バーミンガム市交響楽団
 シリル・スミス(ピアノ)、マルコム・サージェント(指揮)、
 リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ジョージ・ウェルドン(指揮)、バーミンガム市交響楽団

 20世紀イギリスの名匠シリル・スミス!脳卒中に倒れる前、ソリストとしての全録音!

 1956年に演奏旅行先である旧ソ連のハリコフで脳卒中に倒れ、左手の麻痺が残るというピアニストにとって絶望的な状況に追い込まれたものの、以前よりピアノ・デュオを組んでいた妻であるフィリス・セリックとの「3手」ピアノ・デュオとして復活を果たした20世紀のイギリスを代表する不屈の名匠シリル・スミス(1909-1974)。
 フィリス・セリックと4手、3手のピアノ・デュオを組む前は、ラフマニノフを自らの芸術の中心に据え、一連の名曲の優れた演奏を次々と録音するなど、当時のイギリスにおいて突出したヴィルトゥオーゾとしてその名を馳せていました。

 今回APRから復刻となるシリル・スミスの録音は、妻のフィリス・セリックとの有名なデュオの録音を除く「ソリスト」としての録音の全てを収録した3CDのセット!
 初出時にベストセラーとなったラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」&「第3番」、「パガニーニの主題による変奏曲」、ドホナーニの「童謡の主題による変奏曲」などの協奏曲、協奏的録音の復活も大いに歓迎されることでしょう!
 また、1929年に録音されたドホナーニの「奇想曲」はシリル・スミスにとって初めてのレコ―ディング。
 デイリー・エクスプレス・ピアノ・コンクールで優勝した際の副賞として録音機会が提供されて実現したもので、同年にリリースされたホロヴィッツの演奏に匹敵するクォリティと絶賛された録音です。
 脳卒中に倒れる前のシリル・スミスが「ソリスト」として遺した録音を初めて全てまとめるという快挙をAPRが達成してくれました!

 ※リマスタリング:アンドルー・ハリファックス
 




GRAND SLAM


GS 2245/6
(2CD)
¥2700
フルトヴェングラー、ベルリン復帰の2大公演、
 戦後最初の「田園」+「運命」

  【CD 1】
   ベートーヴェン:
    (1)交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」
    (2)交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」
  【CD 2】
    (3)メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲 Op.21
    (4)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(4)ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)

 フルトヴェングラー、ベルリン復帰の2大公演(戦後最初の「田園」+「運命」、メニューインとのヴァイオリン協奏曲ほか)過去最大の情報量で復刻、しかも2枚組1枚価格!!(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ)

 録音:①②1947年5月25日/ベルリン、ティタニア・パラスト ③④1947年9月30日/ベルリン、ティタニア・パラスト/日本語帯・解説付
 使用音源:Private archive(2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)/録音方式:モノラル(ラジオ放送用録音)

 ■制作者より
 2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズの強力新譜登場です。フルトヴェングラーがベルリンに復帰した初日の公演(1947年5月25日)のベートーヴェンの「田園」+「運命」、および同年9 月にメニューインと共演したベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲+メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」序曲、これらが過去最高の情報量で蘇ります。
 しかも、2枚組で1枚価格の登場です! 再プレスは非常に困難なので、予約なさることをお勧めします。(平林 直哉)
 



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PROFIL



PH 21031
(6CD)
¥4500→\4190
ジャック・ティボー名演集 ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
 Disc1 71'51"
  (1)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調【アルフレッド・コルトー(ピアノ)1929 年5月28日パリ】
  (2)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ【アルフレッド・コルトー(ピアノ)1929 年6月7日パリ】
  (3)フォーレ:ピアノ四重奏曲第2番ト短調Op.45
   【マルグリット・ロン(ピアノ)、モーリス・ヴィユー(ヴィオラ)、ピエール・フルニエ(チェロ)1940年5月10日パリ】
 Disc2 61'24"
  (1)ショーソン:ピアノ、ヴァイオリンと弦楽四重奏のためのコンセールOp.21
   【アルフレッド・コルトー(ピアノ)、ルイ・イスナール、ヴラディーミル・ヴルフマン(ヴァイオリン)、
     ジョルジュ・プランパン(ヴィオラ)、モーリス・アイゼンベルク(チェロ)1931年7月1-2日パリ】
  (2)同:詩曲Op.25【ウジェーヌ・ビゴー(指揮)コンセール・ラムルー管弦楽団1947年11月パリ】
  (3)サン=サーンス:ハバネラOp.83【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1933年7月2日ロンドン】
 Disc3 59'07"
  (1)ドビュッシー(ハルトマン編):ミンストレル【アルフレッド・コルトー(ピアノ)1929 年6月7日ロンドン】
  (2)同(ハルトマン編):亜麻色の髪の乙女【ハロルド・クラクストン(ピアノ)1927年2月14日ロンドン】
  (3)同(ショワネル編):ゴリウォーグのケークウォーク【ハロルド・クラクストン(ピアノ)1925年11月25日ヘイズ】
  (4)フォーレ:子守歌Op.16【アルフレッド・コルトー(ピアノ)1931年7月1-2日パリ】
  (5)サン=サーンス:ノアの洪水Op.45~前奏曲【ジョルジュ・ド・ロスネ(ピアノ)1929 年5月29日パリ】
  (6)マルシック:スケルツァンド【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1933 年7月1日ロンドン】
  (7)シマノフスキ:アレトゥーサの泉【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1933年7月1日ロンドン】
  (8)ドゥシュキン(伝パラディス):シチリアーノ【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1930年4月23日ミドルセックス】
  (9)アルベニス(クライスラー編):マラゲーニャOp.165の3【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1933年7月1日ロンドン】
  (10)同(クライスラー編):タンゴOp.165の2【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1933年7月1日ロンドン】
  (11)デプラーヌ:イントラーダ【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1933 年7月2日ロンドン】
  (12)ファリャ(コハンスキ編):ホタ【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1930年4月23日ミドルセックス】
  (13)同(クライスラー編):「はかなき人生」~スペイン舞曲第1番【ジョルジュ・ド・ロスネ(ピアノ)1929年5月29日パリ】
  (14)ラヴェル(シャトリーヌ編):ハバネラ形式による小品【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1944年5月28日パリ】
  (15)クライスラー:ルクレールの様式によるタンブーラン【ハロルド・クラクストン(ピアノ)1925年11月25日ヘイズ】
  (16)グラナドス(クライスラー編):アンダルーサ【ハロルド・クラクストン(ピアノ)1927年10月21日ロンドン】
  (17)同(ティボー編):ロンデーリャ・アラゴネーサ【ハロルド・クラクストン(ピアノ)1927年10月21日ロンドン】
  (18)同(ティボー編):悲しき舞曲【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1930年4月23日ミドルセックス】
 Disc4 56'48"
  モーツァルト:
  (1)ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」
   【シャルル・ミュンシュ(指揮)パリ音楽院管弦楽団 1941年6月1日パリ】
  (2)ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216【ポール・パレー(指揮)ラムルー管弦楽団 1947年パリ】
  (3)セレナード第7 番K.250「ハフナー」~ロンド(クライスラー編)【タッソー・ヤノプロ(ピアノ)1936年3月21日パリ】
 Disc5 66'44"
  ベートーヴェン:
   (1)ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」【アルフレッド・コルトー(ピアノ)1929年5月27-28日パリ】
   (2)ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97「大公」
    【アルフレッド・コルトー(ピアノ)、パブロ・カザルス(チェロ)1928年11月19日、12月3日ロンドン】
 Disc6 61'39"
  (1)シューベルト:ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調D898
   【アルフレッド・コルトー(ピアノ)、パブロ・カザルス(チェロ)1926年7月5-6日ロンドン】
  (2)シューマン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.63
   【アルフレッド・コルトー(ピアノ)、パブロ・カザルス(チェロ)1928年11月5、18日、12月3日ロンドン】

 ティボーの至芸が6枚組でこの価格!

 MONO

 飛行機事故で急逝してから70年近く経ちますが、ジャック・ティボーの人気は根強いと申せましょう。
 ことに日本では元祖盤鬼・西条卓夫氏が熱烈に惚れ込んで紹介したこともあり、神格化された感もあります。
 Profil社がティボーの名盤からCD6枚のBoxを発売します。

 コルトーとのフランクやドビュッシー、ベートーヴェンの「クロイツェル」やショーソンのコンセール、カザルスも加えた「大公トリオ」などはEMIの名盤中の名盤ですが、このBoxに収められた多くの音源が現在入手困難なため大歓迎。

 古き良きフランスのヴァイオリン芸術をお買い得価格で存分に堪能できます。
 



<国内盤> 


キング・インターナショナル



KKC 083
¥3300
「LOVE」
 (1)モーツァルト:歌劇《コジ・ファン・トゥッテ》より三重唱
  〈僕のドラベッラだけはそうじゃない!〉〈美しいセレナーデを〉
 (2)ビゼー:歌劇《カルメン》よりクプレ〈諸君らの乾杯を喜んで受けよう〉(闘牛士の歌)
 (3)プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》よりアリア〈誰も寝てはならぬ〉
 (4)ワーグナー:歌劇《タンホイザー》よりアリア〈おお、愛しい夕星よ〉(夕星の歌)
 (5)ヴェルディ:歌劇《ドン・カルロ》より二重唱〈あの方だ、皇太子!...われらの胸に友情を〉(友情の歌)
 (6)ビゼー:歌劇《真珠採り》より二重唱〈聖なる神殿の奥深く〉
 (7)ディ・カプア&マッツッキ:オー・ソレ・ミオ
 (8)デ・クルティス:忘れな草
 (9)ラヴランド:ユー・レイズ・ミー・アップ
 (10)サルトーリ:君と旅立とう
 (11)マンシーニ:ムーン・リヴァー
 (12)マーキュリー:ボヘミアン・ラプソディ
 (13)村松崇継:いのちの歌
  canto cube《カントキューブ》
   隠岐速人(テノール)(1)(3)(5)-(13)、高橋洋介(バリトン)(1)(2)(5)(7)-(13)、
   後藤春馬(バス・バリトン)(1)(4)(6)-(13)、長井進之介(ピアノ)

 やっぱり歌は感動する!!!日本オペラ界を担う3人のオペラ男子とマルチ・ピアニストで結成された大注目のユニット、canto cube《カントキューブ》のデビュー・アルバム「LOVE」ついにリリース!
 オペラの名アリアに重唱からロックまで充実のプログラムを披露!

 セッション録音:2021年4月19、20日/キング関口台スタジオ(第1スタジオ)/DDD、日本語帯・解説付、【歌詞・歌詞訳・歌詞対訳はつきません】

 日本オペラ界を担うテノール隠岐速人、バリトン高橋洋介、バス・バリトン後藤春馬、そして演奏活動の他、執筆・ラジオパーソナリティを務め活動の幅を広げるマルチ・ピアニスト長井進之介の4人によるオペラ・ユニットcanto cube《カントキューブ》のデビュー・アルバム「LOVE」をリリースします!

 収録作品はモーツァルト、ビゼー、プッチーニ、ワーグナー、ヴェルディのオペラの名アリアに重唱から「オー・ソレ・ミオ」、「ムーン・リヴァー」など誰もが一度は耳にしたことのある名曲、そしてフレディ・マーキュリーのボヘミアン・ラプソディまで色とりどりのプログラムを披露。
 また最後には「いのちの歌」を収録。コロナ禍という大変な時代に、歌のすばらしさ、温かさを聴き手に与えてくれる充実のアルバム「LOVE」が完成しました。
 3人のオペラ男子とマルチ・ピアニストが贈る「オペラティック」で「ファンタスティック」で、ちょっとワイルド?なcanto cubeの歌声をお楽しみください!
 




<映像>

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ARTHAUS MUSIK(映像)



10 9443DVD
(DVD)
¥5400→\4990
ドキュメンタリー《ダニエル・バレンボイム~あるいは音楽の力》
  監督:ザビーネ・シャナグル/出演者:ダニエル・バレンボイム
  ズービン・メータ、マルタ・アルゲリッチ、ヴァルトラウト・マイヤー、
  ヴィム・ヴェンダース、マイケル・バレンボイム
 
 コンサート:
  ブーレーズ:イニシアル
  シューベルト:岩の上の羊飼い D965 (ソプラノ、クラリネットとピアノのための)
    ブーレーズ・アンサンブル
    アンナ・プロハスカ(ソプラノ)イェルク・ヴィトマン(クラリネット)
    ダニエル・バレンボイム(指揮)
    収録:2017年、ピエール・ブーレーズ・ザール、オープニング・コンサート
KKC 9692
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6050

 バレンボイムのすべて!音楽家としてキャリア、生い立ち、人生に迫る濃密なドキュメンタリー映像

 画面:16:9,NTSC、音声:PCM ステレオ、DVD9、言語:ドイツ語、字幕:英独日、109分(ドキュメンタリー:90分/コンサート:19分)

 2021年6月には、コロナ禍の日本に単独来日し行われたピアノ・リサイタルが記憶に新しいダニエル・バレンボイムは、2022年11月15日に80歳を迎えます。この映像は、バレンボイムのこれまでの人生とキャリアを振り返るドキュメンタリー。

 ピアニストとして、指揮者として、音楽監督として、そして世界的な著名人として、バレンボイムはもはや説明不要の人物ですが、本作は現代を代表する音楽家としての活躍はもとより、 アルゼンチン出身のユダヤ人でイスラエル国籍という自身のバックボーンに対する、強い社会的意識をもって活動している彼の姿にも焦点を当てています。
 その筆頭には、中東の障壁を打ち破ろうと、バレンボイムが1999年に結成したオーケストラ「ウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団」の活動。
 9歳まで過ごしたアルゼンチンでの思い出、また同郷のアルゲリッチとの関係。映像の中でバレンボイムは、心には常に、幼少期を過ごしたアルゼンチンそしてイスラエルにあると語っている通り、その2つの地は彼を語る上では欠かせない存在です。
 もちろん、ピアニストとしてデビューした頃や、指揮活動を開始した当時の思いも語っており、バレンボイムのすべてを知ることができる内容となっています。

 そして2017年にオープンした、ベルリンの新ホール、ピエール・ブーレーズ・ザール。このホールは、長年音楽を通してパレスチナとイスラエルの融和を目指して活動してきたバレンボイムが2016年に開校した音楽学校、バレンボイム・サイード・アカデミーの一部として設立。
 ホール建設までの過程もバレンボイムが語っており、さらにはオープニングコンサートの一部もボーナス映像として収録しています。

 
 
















8/5(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ACCENTUS MUSIC

ACC 80558CD
(4CD)
¥4700→\4290
仙台コンクール優勝クララ= ジュミ・カン
 リーズ・コンクール史上最も若い優勝者キム・ソヌク
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集

 CD1(58'53)
  第1番 ニ長調 作品12-1 / 第2番 イ長調 作品12-2 /
  第3番 変ホ長調 作品12-3
 CD2(46'25)
  第4番 イ短調 作品23 / 第5番 ヘ長調 作品24《春》
 CD3(68'10)
  第6番 イ長調 作品30-1 / 第7番 ハ短調 作品30-2 /
  第8番 ト長調 作品30-3
 CD4(70'09)
  第9番 イ長調 作品47《クロイツェル》
  第10番 ト長調 作品96
クララ=ジュミ・カン(ヴァイオリン)
キム・ソヌク(ピアノ)
KKC 6409/12
(4CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥5500

 録音:2020年、テルデックス・スタジオ、ベルリン

 第4回仙台国際音楽コンクールヴァイオリン部門の優勝者クララ= ジュミ・カンと2006年リーズ国際ピアノ・コンクール40年の歴史上最も若い18歳で優勝したキム・ソヌク。
 二人の若き天才によるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集がリリースされます。ベートーヴェン生誕250年を迎えた2020年、ベルリンで録音されました。
 ジュミ・カンは、8歳のときに初めてベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番を演奏して以来、世界的に活躍。
 一方、キム・ソヌクは、ベートーヴェンの協奏曲とソナタなどコンサート、録音ともに経験豊富で、ベートーヴェンの解釈には定評があり、ジュミ・カンとの共演は、またとない機会となりました。
 楽譜を細部まで読み込み、練り上げられたソナタ全曲録音。天才2人の輝かしいアンサンブルとそこから生み出される感動は必聴です。

 クララ= ジュミ・カン(ヴァイオリン)
  ドイツ・マンハイム出身の韓国系ドイツ人。父はバイロイト音楽祭の常連として有名なオペラ歌手のフィリップ・カン。ヴァレリー・グラドフに手ほどきを受けた後、ザハール・ブロン、ドロシー・ディレイ、ナムユン・キム、クリストフ・ポッペンに学ぶ。
  2009年ソウル国際音楽コンクールのヴァイオリン部門優勝以来、ハノーファー国際コンクール第2位、仙台国際音楽コンクール優勝、並びにインディアナポリス国際コンクール優勝など、多くの受賞歴を誇る。
  CD はこれまでにDECCAよりイザイ、クライスラー、エルンスト等の無伴奏ヴァイオリン作品集、ソン・ヨルムとのデュオでシューマン、ブラームスの作品集をリリースしている。
  使用楽器はサムソン文化財団より貸与されている1708年製のストラディヴァリウス「エクス・シュトラウス」。

 キム・ソヌク(ピアノ)
  1988年ソウル生まれ。2006年権威あるリーズ国際ピアノ・コンクールの40年の歴史上最年少、且つアジア人として初めて優勝し世界的な注目を集める。
  彼がファイナルで演奏したブラームスの協奏曲第1 番は満場の聴衆から喝采を浴びた。エトリンゲン青少年国際ピアノ・コンクール(2004年)、クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール(2005年) で優勝、ロンドン交響楽団、コンセルトヘボウ管弦楽団、NHK 交響楽団など世界一流のオーケストラと共演し、2014年にはBBC プロムスにもデビュー。
  録音では、ドイツ・グラモフォンから2 タイトルチョン・ミョンフン指揮でベートーヴェンとウンスク・チンのピアノ協奏曲がリリースされています。
  その後は、ACCENTUS MUSIC より、ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」「ハンマークラヴィーア」(ACC303551CD)フランクの「前奏曲、コラールとフーガ」とブラームスの「ピアノ・ソナタ第3番」(ACC-303552CD)、ベートーヴェンの3大ピアノ・ソナタ「悲愴」「月光」「熱情」(ACC-30409CD)、そしてシュターツカペレ・ドレスデンとチョン・ミョンフン指揮によるブラームスのピアノ協奏曲第1番(ACC-30501CD)、そして5枚目となるベートーヴェンの後期三大ピアノ・ソナタ集をCD、DVD、ブルーレイでリリース(ACC-30527CD)した。
 




CENTAUR



CRC3800
¥2500
グリンカ、チャイコフスキー、ムソルグスキー:室内管弦楽作品集
 グリンカ:ワルツ幻想曲(イーゴリ・ホロポフ編:室内管弦楽版)
 チャイコフスキー:弦楽のためのセレナード
 ムソルグスキー:展覧会の絵(イーゴリ・ホロポフ編:弦楽合奏版)
アルコ室内管弦楽団
レヴォン・アンバルツミアン(指揮)

 グリンカ、チャイコフスキー、ムソルグスキー、ロシアの偉大な作曲家達の名作を室内管弦楽で。

 国際的に評価されているヴァイオリニスト、指揮者のレヴォン・アンバルツミアンは、フェリックス・アンドリエフスキー、ユーリ・ヤンケレヴィチ、レオニード・コーガン、イーゴリ・ベズロドニーに師事し、1977年のザグレブ国際ヴァイオリン・コンクール第1位、1979年モントリオール国際コンクール入賞。
 1978年にモスクワ音楽院で15年間教授を務め、その後はインディアナ大学音楽学校やジョージア大学ヒュー・ホジソン・ミュージック・スクールのヴァイオリン教授も務めています。
 アルコ室内管弦楽は、アンバルツミアンがモスクワ音楽院の教授を務めていた1989年に創設され、これまでに15枚のアルバムをリリースし、カーネギー・ホールのワイル・リサイタル・ホールや、イタリアのフェニーチェ劇場などでも演奏しています。

 ※録音(ライヴ):2019年4月(グリンカ)、2012年11月(チャイコフスキー)、2018年10月(ムソルグスキー)、(アメリカ)
 
 


CRC3805
¥2500
ショパン生誕210周年記念
 ショパン:
  ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35《葬送》
  スケルツォ第1番ロ短調 Op.20
  スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
  スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
  スケルツォ第4番ホ長調 Op.54
  ポロネーズ第6番変イ長調 Op.53《英雄》
ソフィア・アグラノヴィチ(ピアノ)

 国際的ソリスト、室内楽奏者、レコーディング・アーティストとして活躍するソフィア・アグラノヴィチは、フェリックス・ブルーメンフェルトの弟子であり、ロシア・ピアノ界の名教師としてその名を馳せたアレクサンドル・エデルマンに師事したウクライナ生まれのピア二スト。
 ブルーメンフェルト、ネイガウスというロシアン・ピアニズムの流れを汲み、10歳の時に参加したウクライナ・ヤング・アーティスト・コンペティションでは見事優勝しています。本アルバムは、ショパン生誕210周年を迎えた2020年にリリースされた好企画です。

 ※録音:2019年7月5日(ニュージャージー州、アメリカ)
 
 

CRC3803
¥2500
デイヴィッド・ローブ:ワールド・ウインズ
 ・韻文の森〔クリストファー・アドラー(ケーン)〕/・夜の雨、山の霧〔笹本武志(龍笛)〕/
 ・海の月〔ヘンリ・ボック(バスクラリネット)〕/・竹折1-5〔デイヴィッド・ローブ(篠笛)〕/
 ・アジアの詩〔リタ・ミトセル(オーボエ)〕/・冬のサラバンド〔ピーター・シェリダン(バスフルート)〕/
 ・ファンタジア・ソブレ "Porque llorax blanca nina?"
  〔ヘドヴィヒ・スウィンベルゲ(レキント)、 ラドヴァン カヴァリン(クラリネット)、
   シルヴィー・ヒュー(クラリネット)、フィリップ・ル・ルー(クラリネット)、
   ルイ・サン・セバスティアン(クラリネット)、フスト・サンス(バセットホルン)、
   ヘンリ・ボック(バスクラリネット)、ペドロ・ルビン(バスクラリネット)〕

 日本の伝統楽器や、西洋の古楽器に造詣の深いアメリカ人作曲家、デイヴィッド・ローブによる管楽器のための作品集。
 アジアの伝統的な詩や、日本の竹工芸などからインスピレーションを得て書かれたという作品が織り成す神秘的な世界に注目です。
 レコーディングには、篠笛奏者としての一面も持つデイヴィッド・ローブや、雅楽演奏団体「伶楽舎」に所属し、尺八・龍笛・排簫奏者、作曲家として国内外で活躍する笹本武志が参加しています。

 ※録音:2003年-2019年
 
 
CRC3802
¥2500
ディスタント・カリヨンズ ~
 デイヴィッド・ローブ:金管三重奏のための作品集

  デイヴィッド・ローブ:
   マドリガレッティ/リメンブランセス*/
   トラシメーノ/ディスタント・カリヨンズ*/
   カンタータ・センツァ・ヴォーチ
ファクトリー・セカンズ・ブラス・トリオ
 〔ジャック・スッテ(トランペット)、
  ジェシー・マコーミック(ホルン)、
  リチャード・スタウト(トロンボーン)〕
クリスティーナ・ダール(ピアノ)*

 日本の伝統楽器や、西洋の古楽器に造詣の深いアメリカ人作曲家、デイヴィッド・ローブによる金管三重奏のための作品集。
 2013年に創設され、メンバーそれぞれが名門クリーヴランド管弦楽団の2番奏者および、ボールドウィン・ウォレス音楽院で教鞭を執るファクトリー・セカンズ・ブラス・トリオが奏でる濃密なサウンドと、緻密に磨き上げられたアンサンブル力で、金管三重奏の魅力を見事に伝えます。

 ※録音:2017年8月(クリーヴランド、アメリカ)
 
 

CRC3801
¥2500
Circadia ~ アンドルー・ルーディン:室内楽作品集
 ・ポートレイト・ミニチュア-3人の女性〔マルカントニオ・バローネ(ピアノ)〕
 ・ア・サドン・ウォーキング
   〔リンダ・ウェザリル(フルート)、エルミラ・ダルヴァロヴァ(ヴァイオリン)、 
   サミュエル・マギル(チェロ)、スティーヴン・ベック(ピアノ)〕
 ・ピアノ・ソナタ〔ベス・レヴィン(ピアノ)〕
 ・エフェメラ〔アラン・ケイ(クラリネット)、マルカントニオ・バローネ(ピアノ)〕
 ・Circadia
  〔ナンシー・ビーン(ヴァイオリン)、ロイド・スミス(チェロ)、マルカントニオ・バローネ(ピアノ)〕

 アメリカの現代作曲家、アンドルー・ルーディンの室内楽作品集。ルーディンは、当時のヨーロッパの「実験音楽」に触発され、ペンシルベニア大学でカールハインツ・シュトックハウゼンに師事。
 シンセサイザーの音楽を通して、映画、テレビ、舞台の附随音楽とのコラボレーションも盛んに行っています。
 当アルバムでは、長年にわたり携わってきた電子音楽の手法を用いて独特なサウンドを創り上げています。

 ※録音:2014年-2019年(ニューヨーク、アメリカ)
 
 

CRC3797
¥2500
The Rebel Queen ~
 クリスティーナのスウェーデンとイタリアの宮廷からの音楽
アルモニア・チェレステ
プロ・ムジカ・ラーラ
  ヴィルジーリオ・マッツォッキ:Surge, amica mea/
  作曲者不詳:Toccata del morone/
  ジョヴァンニ・マルチアーニ:Chi d'Amor non vuol le pene/
  マルコ・マラッツォーリ:Homo. Anima peccatrice a penitenza!/
  レリオ・コリスタ:La Chorista a 2 violin/
  ジョヴァンニ・マルチアーニ:Mio core, mio bene/
  マルコ・マラッツォーリ:Circondata di mali/
  ルイージ・ロッシ:Exulta Jubila/
  ベルナルド・パスクィーニ:Sontata a due/
  ジャコモ・カリッシミ:Benedictus Deus、Quo tam laetus progrederis/
  ベルナルド・パスクィーニ:Introduzione e pastorale/
  ヴィルジーリオ・マッツォッキ:Sdegno, campion audace/
  ジャコモ・カリッシミ:Si linguis hominum loquar

 1656年1月24日、ローマに到着して僅か1ヶ月後にスウェーデンの王位を放棄した30歳のクリスティーナ女王(1626-1689)は、パラッツォ・ファルネーゼ(ファルネーゼ宮)に芸術家、作家、学者のためのアカデミーを設立。
 当アルバムは、ローマにて学問・芸術・文学を研究する日々を送ったクリスティーナ女王の後援の下に書かれたイタリア・バロック作品を集約。
 イタリア・ルネサンス、初期のバロック作品などをレパートリーとしているピリオド・アンサンブル集団、アルモニア・チェレステが当時の音楽を現在に伝えます。

※録音:2014年10月20日-23日(アメリカ)
 
 

CRC3830
¥2500
ヒューマニティ・イズ・アン・オーシャン‐フルート・サウンドスケープ ~
 J.S.バッハ、モディアーノ、ドビュッシー:フルート作品集

  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV.1007
  ヤエル・アーチャー=モディアーノ:
   ヒューマニティ・イズ・アン・オーシャン
  ドビュッシー:シランクス
  モディアーノ:
   マスカレード・フォー・ザ・ダンシング・スピリッツ Op.6、
   ディスタンシス・アンド・サウンズ、バード
ヤエル・アーチャー=モディアーノ(フルート)

 ニューヨークを拠点に活動しているマルチ・ジャンル・フルート奏者、作曲家、教育者のヤエル・アーチャー=モディアーノが奏でる無伴奏フルート作品集。

 モディアーノは9歳からフルートを始め、ウリ・テプリッツに師事。エルサレム音楽アカデミーでは、ツヴィ・アヴニの下で電子音楽の作曲を学んでいます。
 当アルバムでは、バッハ、ドビュッシーの名曲に加え、クラシック、ジャズ、電子音楽など、多様な分野のアーティストとのコラボレーションの中で培った手法を用いて彼女が手掛けた作品をカップリング。

 ※録音:2019年9月5日-2020年2月5日(デンマーク)
 
 

CRC3827
¥2500
パルース・ソングブック ~ フルート作品集
 エミリー・ドゥーリトル:パルース・ソングブック
 ガブリエラ・レーナ・フランク:
  チャンビの夢-アンデス・アルバムのためのスナップショット
 イングリット・シュテルツェル:レオナルド・ソウ・ザ・スプリング
 ネイディーン・ディスカント=ミラー:
  ゼイ・ムーヴ・ウィズ・ノー・ワン・ウォッチング-ダンス
 ジェシカ・ルドマン:ラージュ・ミュール
 ジーン・アーン:トイズ
ソフィア・テガート(フルート)
マイケル・セレゴウ(ピアノ)

 6人の現代作曲家によるフルートとピアノのための作品集。
 ソリスト、室内楽奏者、教育者として活躍するソフィア・テガートは、スポケーン交響楽団、ワシントン・アイダホ交響楽団、チェハレム交響楽団、カンザスシティ市民オーケストラのソリストを務め、Mu Phi Epsilon国際コンクールのファイナリスト、全米フルート協会主催のヤング・アーティスト・コンペティションでは第2位に輝いています。
 ヤマハ・パフォーミング・アーティストとして、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地で演奏活動を行っており、定期的にマスタークラスやクリニックを開催するなど、後進の指導にも力を注いでいます。
 演奏家、教師、レコーディング・アーティストとして多方面でキャリアを積んでいるマイケル・セレゴウとのデュオでは、室内楽奏者としての実力を見事に発揮しています。

 ※録音:2019年3月3日-6日、8月7日-9日(ワシントン州、アメリカ)
 
 
CRC3831
¥2500
シフティング・スフィアーズ ~
 ブライアン・ブッフ:室内楽作品集

  ブライアン・ブッフ:
   無限の形式の迷路第6番
   無限の形式の迷路第7番
   シフティング・スフィアーズ第1番
   夜に歌う詩第5番
   夜に歌う詩第4番
タレア・アンサンブル
編成:
 フルート×2、クラリネット×2、
 オーボエ、ファゴット、
 ヴァイオリン、ヴィオラ、
 チェロ、コントラバス、
 トランペット、ピアノ×2、
 パーカッション×2、エレクトロニクス

 ピアニスト、現代作曲家のブライアン・ブッフが2017年から2018年にかけて作曲した作品集。
 ブッフは、ボストン大学、インディアナ大学で作曲の博士号を取得。現在は、バークリー音楽院、ニューイングランド音楽院で教鞭をとっています。
 当アルバムは、自身の詩とジョージアのポリフォニー(多声音楽)からインスピレーションを得て作曲され、抒情的でメロディックな作品に仕上がっています。

 ※録音:2019年11月25日-27日
 
 

CRC3826
¥2500
カナディアン・パラダイム ~
 クラリネットとピアノのための作品集

  ウィリアム・ウォレス:プロパルションズ
  オスカル・モラヴェッツ:ソナタ
  シド・ロビノヴィチ:パッセージ
  マイケル・ミラー:アプローチング・ザ・スプリング・プレイス
  レスリー・マン:ソナタ Op.7
  スティーヴン・チャットマン:三重奏曲
クリストファー・エアー(クラリネット)
カエ・ホソダ=エアー(ピアノ)
ジェニファー・ダルマス(ヴァイオリン)

 スティーブン・F・オースティン州立大学の音楽学部で教授を務めるクラリネット奏者、クリストファー・エアーと、妻のカエ・ホソダ=エアーによる夫婦デュオが奏でるクラリネットとピアノのための現代作品集。

 ※録音:2019年5月27日-29日(テキサス、アメリカ)
 
 

CRC3825
¥2500
三本雅俊による、ソプラノとピアノのための連作歌曲
 三本雅俊:無垢の歌/経験の歌
スーザン・ウィーラー(ソプラノ)
オードリー・アンドリスト(ピアノ)

 アメリカを拠点に活動している現代作曲家、チェロ奏者の三本雅俊による、ソプラノとピアノのための連作歌曲。
 三本雅俊は、東京藝術大学を卒業後、パリ音楽院でポール・トルトゥリエに、ニース国際アカデミーでアンドレ・ナヴァラにチェロを師事。「無垢の歌」、「経験の歌」は、ウィリアム・ブレイクの詩に基づき作曲されました。

 ※録音:2019年11月18日-19日(アメリカ)
 
 

CRC3820
¥2500
ナムジ・キムが奏でるフォーレの舟歌
 フォーレ:舟歌第1番 ~ 第13番
ナムジ・キム(ピアノ)

 北米、ヨーロッパ、ロシア、韓国など各国で精力的に演奏活動を行っているナムジ・キムが奏でるフォーレの舟歌。
 ナムジ・キムは、パリ音楽院を一等賞(ピアノ、室内楽、和声)で卒業。ソリストとして、ジェフリー・サイモン指揮の下、フォートワース交響楽団と共演し、国際ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ・コンクールなどでは入賞しています。

 ※録音:2019年3月20日-22日(アメリカ)
 




ATHENE(DIVINE ART)



ATH-23211
¥2700
FLORISH IN THE KEY
 1650-1700年ロンドンの無伴奏ヴァイオリン曲集『前奏曲、もしくはヴォランタリー集』(1705)より

  『前奏曲、もしくはヴォランタリー集』第2版(1705)より
   1. アルカンジェロ・コレッリ: 前奏曲 ニ長調 / 2. ジュゼッペ・トレッリ: 前奏曲 ホ短調 /
   3. ニコラ・コシミ: 前奏曲 イ長調 / 4. ハインリヒ・イグナツ・フォン・ビーバー: 前奏曲 ニ長調 /
   5. ジョヴァンニ・ボノンチーニ: 前奏曲 ニ短調 / 6. ニコラ・マッテイス: 前奏曲 イ長調 /
   7. フランチェスコ・ガスパリーニ: 前奏曲 ニ長調 / 8. ニコラ・フランチェスコ・ハイム: 前奏曲 ヘ長調 /
   9. ヨハン・ゴットフリート・ケラー: 前奏曲 ニ長調 / 10. ディーン氏: 前奏曲 イ長調 /
   11. トマゾ・ジョヴァンニ・アルビノーニ: 前奏曲 ニ長調 / 12. ウィリアム・コルベット: 前奏曲 イ長調 /
   13. ヘンリー・エクルズ: 前奏曲 イ短調 / 14. コレッリ: 前奏曲 イ長調 / 15. コシミ: 前奏曲 イ長調 /
   16. トマゾ・ヴィターリ: 前奏曲 ニ短調 / 17. ジョン・バニスター: 前奏曲 変ロ長調 /
   18. ヨハン・クリフトフ・ペープシュ: 前奏曲 ニ短調 / 19. アンブロジオ・ロナーティ: 前奏曲 ニ短調 /
   20. ヘンリー・パーセル: 前奏曲 ト短調 / 21. サイモンズ氏: 前奏曲 ヘ短調 /
   22. ロバート・キング: 前奏曲 イ長調 / 23. ジョヴァンニ・バッティスタ・バッサーニ: 前奏曲 変ホ長調 /
   24. スミス氏: 前奏曲 ホ長調 / 25. ウィリアム・ゴートン: 前奏曲 イ長調 /
   26. マルカントーニオ・ツィアーニ: 前奏曲 ヘ短調 / 27. ゴットフリート・フィンガー: 前奏曲 ホ長調 /
   28. ヒルズ氏: 前奏曲 イ長調 / 29. ペープシュ: 前奏曲 変ロ長調 /
   30. トレッリ: 前奏曲 ハ短調 / 31. ハイム: 前奏曲 ニ短調 / 32. アルビノーニ: 前奏曲 ハ長調 /
   33. ガスパリーニ: 前奏曲 ハ長調 / 34. マッテイス: 前奏曲 ハ短調
  バルツァー氏の「A Set of Tunings」より
   35. トーマス・バルツァー: アルマンド 1 イ長調 / 36. バルツァー: アルマンド2 イ長調 /
   37. バルツァー: クラント イ長調 / 38. バルツァー: サラバンド イ長調
  バルツァーの他作品
   39. バルツァー: 前奏曲 ハ短調 / 40. バルツァー: クラント ハ短調 /
   41. バルツァー: クーラント ト短調 / 42. バルツァー: サラバンド ト短調 /
   43. バルツァー: ワラバンド 変ロ長調 / 44. バルツァー: アルマンドと変奏 ト短調
 ピーター・シェパード・スケアヴェズ(ヴァイオリン)
  【使用楽器】
   作者不明 'Charles II' (1664年製)...1-34、ジローラモ・アマティ (1629年製)...35-44

 録音 2019年12月16日...1-34 2020年7月29日...35-44

 17世紀から18世紀にかけて書かれたヴァイオリンのための作品を、当時の銘器を用いて演奏する「The Great Violins」シリーズで知られるピーター・シェパード・スケアヴェズ。
 このアルバムはシリーズには含まれておりませんが、やはり同時期に出版業者ジョン・ウォルシュによって出版された珍しい曲集を中心に、オリジナル楽器の演奏で紹介しています。
 どれも1分から2分程度の短かさながら、パーセル、ビーバー、ペープシュ、コレッリ、トレッリなどの高名な作曲家から、恐らく王室に仕えていたと思われる無名の作曲家まで多彩な魅力を持つ曲が集められており、歴史的にも重要な1枚となっています。
 使用楽器はイングランド王チャールズ2世の宮廷楽団で用いられていた楽器です。
 同時に収録されているのはリューベック出身、イングランドのチャールズ2世の有名な楽団「24のヴァイオリン」の団長として活躍したトーマス・バルツァーの作品。
 彼のドイツ仕込みの演奏技術はイングランドの作曲家たちに強い影響を与えたとされています。こちらは1629年製のアマティで演奏されています。
 




B RECORDS



LBM035
¥2800
2020年に急逝
DANSE DES MORTS 死者のダンス
 オリヴィエ・グレフ(1950-2000):作品集

 SYMPHONIE POUR VOIX 声のための交響曲 Op.327 - バリトンとオーケストラのための(パウル・ツェランの詩による)
  1. Mandorla マンドルラ / 2. Psalm 詩篇 / 3. Grabschrift fur Francois フランソワの墓石 /
  4. Stehen, im Schatten 日陰に立つ / 5. Tenebrae テネブレ
 LE LIVRE DES SAINTS IRLANDAIS アイルランドの聖人の書 Op. 323
  1998年ドーヴィルのイースター・フェスティヴァルのアーカイヴ(ジョン・アーヴァインの詩による)
   6. Saint Colm-Cille and the Cairn of Farewell 聖コルンバと告別の積石塚
   7. Saint Patrick and the Serpents/Saint Kevin and the Wild Beasts 聖パトリックと蛇/聖ケヴィンと野獣
   8. Invocation to Saint Bride 聖なる花嫁への祈り
   9. A Rathling Cradle Song 揺れるゆりかごの歌
   10. Saint Finbarr's Hermitage 聖フィンバーの庵
 協奏的四重奏「死者のダンス」 Op. 352
  11. Le reveil des morts 死者の目覚め /
  12. Lamentationes Jeremiae エレミアの哀歌 / 13. Danse des morts 死者のダンス
 エドウィン・ファルディーニ(バリトン)...1-5、アトリエ・ドゥ・ムジケ...1-5、
 ピエール・デュムソー(指揮)...1-5、シュテファン・ゲンツ(バリトン)...6-10、
 オリヴィエ・グレフ(ピアノ)...6-10、ピエール・フシュヌレ(ヴァイオリン)...11-13、
 リーズ・ベルトー(ヴィオラ) ...11-13、ヤン・ルヴィオノワ(チェロ) ...11-13、フィリップ・アタ(ピアノ) ...11-13

 録音 2021年5月1日(ライヴ) 第25回ドーヴィル・イースター・フェスティヴァル salle Elie de Brignac-Arqana...1-5,11-13 1998年(ライヴ)...6-10

 フランスの作曲家・ピアニスト、オリヴィエ・グレフ。パリ音楽院を経てジュリアード音楽院で研鑽を積み、一時期はルチアーノ・ベリオにも師事。
 初期には前衛的な作品を書いていましたが、次第に古楽や文学、神秘主義をモティーフにし、機能和声を用いた調性感のある音楽を創り上げるようになりました。
 多くの演奏家たちが彼の作品を採り上げ出した矢先、2020年に急逝したことで、その独自性の高い作品に注目が集まっています。
 




DIVINE ART


DDA-25223
¥2700
FROM RUSSIA ロシアより
 クラリネットとオーケストラのための音楽集
イアン・スコット(クラリネット)
ロイヤル・バレエ・シンフォニア
ロビン・ホワイト(指揮)
  モデスト・ムソルグスキー(1839-1881): 歌劇《ソロチンスクの定期市》より
   1. 序曲 / 2. 第3幕 ゴパーク
  3. ニコライ・リムスキー=コルサコフ(1844-1908): クラリネット小協奏曲 変ホ長調
  4-8. ロビン・ホワイト(1945-): ロシア組曲
  9. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
   弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op. 11-第2楽章 アンダンテ・カンタービレ
  10. チャイコフスキー: 2つの小品 Op. 10 - 第2番 ユモレスク
  11. チャイコフスキー: 6つのロマンス Op. 6 - 第6番 ただあこがれを知る者だけが
  12. チャイコフスキー: 子供のアルバム Op. 39 - 第9番 ワルツ
  13. ヴィットリオ・モンティ(1868-1922): チャールダーシュ
 
 1-3.9-13...ロビン・ホワイトによるクラリネットとオーケストラ編
 
 世界初録音

 録音 Henry Wood Hall,London(UK) 2021年3月10-12日...1、2 2020年9月...3-13

 イギリスを拠点に活躍するアレンジャー・指揮者ロビン・ホワイトによるクラリネットとオーケストラのためのロシアにまつわる音楽集。
 チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」や歌曲、ムソルグスキーのオペラから有名な「ゴパーク」などの名曲が、クラリネット独奏を伴う斬新なオーケストラ作品に生まれ変わっています。
 もともとは吹奏楽とクラリネットで奏でられるリムスキー=コルサコフの「クラリネット協奏曲」の伴奏部も見事な変身を遂げています。
 ホワイトのオリジナル「ロシア組曲」もクラリネットが縦横無尽に活躍する活気ある曲。使われている旋律はいかにもロシア風であり、ロシア民謡の特長が良く捉えられた楽しい作品です。
 最後に置かれたモンティの「チャールダーシュ」では、ひねりの加えられたオーケストラの伴奏に乗って歌われるクラリネットの超絶技巧が聴きどころ。
 ここでクラリネットを吹いているのはロイヤル・バレエ・シンフォニアの首席奏者イアン・スコット。フリーランスの奏者としても忙しい毎日を送っています。
 
 

DDA-21373
(3CD)
¥4200
At the Heart of the Piano
 ブゾーニ、シューマン、リスト、スクリャービン、ベルク:ピアノ作品集
ブルカルト・シュリースマン(ピアノ)
  【CD1】
   1. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
    無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ BWV 1004 -シャコンヌ(ブゾーニ編)
   2-19. ロベルト・シューマン(1810-1856):交響的練習曲 Op. 13(遺作の変奏曲5曲を含む)
  【CD2】
   1-3.シューマン: 幻想曲 ハ長調 Op. 17 / 4-6. フランツ・リスト(1811-1886):ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178
  【CD3】
   1-4. アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 Op. 23
   5. 練習曲 嬰ハ短調 Op. 2 No. 1(Andante)/6. 練習曲 嬰ニ短調 Op. 8 No. 12(Patetico)/
   7. 前奏曲 ハ長調 Op. 11 No. 1(Vivace)/8. 前奏曲 嬰ハ短調 Op. 11 No. 10(Andante)/
   9. 前奏曲 ホ長調 Op. 11 No.9(Andantino)/10. 前奏曲 ト長調 Op. 11 No.3(Vivo)/
   11. 前奏曲 変ト長調 Op. 11 No.13(Lento)/12. 前奏曲 変ホ短調 Op. 11 No. 14(Presto)/
   13. 前奏曲 変ト長調 Op. 16 No. 3(Andante Cantabile)/14. 前奏曲 変ホ短調 Op. 16 No. 4(Lento)/
   15. 前奏曲 ト短調 Op. 27 No. 1 (Patetico)/16. 前奏曲 ロ長調 Op. 27 No. 2(Andante)/
   17. 前奏曲 ハ長調 Op. 27 No. 3(Andante)/18. 前奏曲 イ短調 Op. 51 No. 2(Lugubre)/
   19. 前奏曲 ト長調 Op. 51 No. 4 (Danse languide)
   2つの舞曲 Op. 73
    20. I. Guirlandes 花飾り: Avec une grace languissante
    21. II. Flammes sombre 暗き炎: Avec une grace dolente
   5つの前奏曲 Op. 74
    22. No. 1: Douloureux dechirant / 23. No. 2: Tres lent, contemplative /
    24. No. 3: Allegro drammatico / 25. No. 4: Lent, vague, indecis / 26. No. 5: Fier, belliqueux
   27. アルバン・ベルク(1885-1935): ピアノ・ソナタ Op. 1

 録音 Friedrich-Ebert-Halle,Hamburg(ドイツ) 1994年7月20日...CD1:1、CD3:27 1990年7月10-11日...CD3:1-26 2000年3月19-20日...CD1:2-19 1999年9月16-18日...CD2

 ドイツ出身のピアニスト、ブルカルト・シュリースマン。
 フランクフルト音楽・舞台芸術大学で修士号を取得したのち、シューラ・チェルカスキーとブルーノ・レオナルド・ゲルバーのマスター・クラスに参加、1984年頃からピアニストとして活動をはじめました。
 プロのスキューバダイバーでもあり、水中で聴こえる音についての研究を行うことで知られています。
 彼はまた、21歳の時に全オルガン作品を暗譜演奏したほどJ.S.バッハを尊敬しているといい、2012年に録音されたバッハ・アルバム(DIVINE ART DDC25751)も思慮深く真摯な演奏が評価されています。
 そんな彼のこの3枚組アルバムには、今回は初出となるブゾーニ編のバッハ:シャコンヌ、ベルクのピアノ・ソナタと、1990年代から2000年にかけてBayer Recordsからリリースされた「スクリャービン・アルバム」などの名演をリマスターしたものを収録。
 完璧主義者として知られるシュリースマンならではの表現をじっくりと楽しめます。

 
 




ELOQUENTIA


 OPUS111レーベルがNAIVEに吸収される2000年までプロデューサーを務めていたロランス・エイムが、2005年に設立したELOQUENTIA(エロクェンティア=「雄弁」を表すラテン語)レーベルのディストリビューションを開始します。
 旧譜の流通がメインとなりますが、9月にギヨーム・コッポラとエルヴェ・ビヨーのピアノ・デュオによる新録音、10月にはコッポラやジョイス・ディドナートなど複数の新装再発売を予定しています。(代理店)
 


EL2158
¥2800
『スペインの夢』~ピアノ連弾によるスペインにまつわる作品集 エルヴェ・ビヨー、ギヨーム・コッポラ
 (ピアノ連弾/Steinway model D)
 マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946)/ギュスターヴ・サマズイユ(1877-1967)編曲:
  1-2. 2つのスペイン舞曲 ~ 歌劇《はかなき人生》より
   1. スペイン舞曲 第1番 Allegramente e vivo, molto ritmico
   2. スペイン舞曲 第2番 Allegro ritmico e con brio
 モーリス・ラヴェル(1875-1937):
  3-6. スペイン狂詩曲(作曲者による4手ピアノ版)
   3. 夜への前奏曲 / 4. マラゲーニャ / 5. ハバネラ / 6. 祭り
 メル・ボニ(メラニー・ボニス)(1858-1937):
  7. ハバネラ ~ 4手ピアノのための小品 Op. 130-5 / 8. ジプシーたち Op. 15-2
 ヴァンサン・ダンディ(1851-1931):
  9. セギディーリャ、セビリアのポプラ並木 ~ 7つの郷土の歌 Op. 73-3
 モーリッツ・モシュコフスキ(1854-1925):
  10-12. 新スペイン舞曲 Op. 65
   10. I. Allegro ma non troppo / 11. II. Andante con moto / 12. III. ハバネラ Allegretto
 ガブリエル・フォーレ(1845-1924):
  13. スペインの踊り ~ 組曲『ドリー』 Op. 56-6
 エマニュエル・シャブリエ(1841-1894)/アンドレ・メサジェ(1853-1929)編曲:
  14. 狂詩曲「スペイン」

 録音: 2020年11月 オーディトリアム・デュティユー、パリ

 【ベル・エポックのパリっ子たちが憧れたスペイン】
 ビゼーの《カルメン》の成功以来、パリの人々を魅了し続けたスペイン。
 このアルバムはこの時代にパリで生まれた(あるいは編曲された)ピアノ連弾のための作品を集めています。
 本場スペインのファリャによる作品を、パリで活躍したサマズイユが編曲した「スペイン舞曲」に始まり、ラヴェル「スペイン狂詩曲」の作曲者自身による4手版、近年注目を集めているフランスの女性作曲家メル・ボニの作品などに続き、最後にはシャブリエの「スペイン」をメサジェが編曲した版を収録。
 ビヨーとコッポラは10年もの間ピアノ・デュオを組んでおり、2016年にはブラームスとシューベルトのアルバム(EL1652)をリリースしています。
 ここでも息の合った演奏で、スペインの抒情性とリズムを引き立てています。
 




ES-DUR

ES-2084
¥2800
ウジェーヌ・ワルキエ(1793-1866):弦楽五重奏曲第2番&第4番
 弦楽五重奏曲第2番 ハ短調 Op. 94 -ジョルジュ・オンスロウの思い出に
  1. Adagio assai – Moderato espressivo – Un poco meno mosso
  2. Scherzo: Allegretto bien rhythme – Un poco ritenuto
  3. Andante religioso4. Finale: Allegro vivace
 弦楽五奏曲第4番 イ長調 Op. 108 -エミール・マギン氏に
  5. Allegro ma non troppo / 6. Minuetto: Moderato /
  7. Andante cantabile / 8. Finale: Allegro
 
 世界初録音
  ファベルジェ五重奏団
  【メンバー】
   ロドリーゴ・レイチェル(ヴァイオリン)、シルヴィア・オッフェン(ヴァイオリン)、
   トルステン・フランク(ヴィオラ)、スヴェン・フォルスベリ(チェロ)、
   ペーター・シュミット(コントラバス)

 録音2020年6月6、7、30日、7月1日 北ドイツ放送、第1スタジオ、ハンブルク(ドイツ)

 ヴォーン・ウィリアムズとゲッツのピアノ五重奏曲(ES-2056)やアドルフ・ブランの弦楽五重奏曲(ES-2046)の緊密な演奏が評価されているNDR交響楽団のメンバーで結成されたファベルジェ五重奏団。
 創設以来、コントラバスを用いた五重奏の演奏に特化したアンサンブルとして活躍しています。
 彼らの新作はベルギー出身の作曲家ウジェーヌ・ワルキエの弦楽五重奏曲集です。傑出したフルート奏者として知られたワルキエですが、同時代の作曲家ジョルジュ・オンスロウとも親しく、彼の助言を受けて、何曲かの弦楽四重奏曲や弦楽五重奏曲を作曲しています。
 このアルバムに収録された2曲の弦楽五重奏曲は、どちらも円熟期の1850年代頃に作曲されたもので、1853年にこの世を去ったオンスロウに捧げられた第2番は、とても情感豊かな作品。
 かたや第4番はヴァイオリニストのマギンに捧げられた作品。どちらもコントラバスが奏でる豊かな低音が厚みのある響きを醸し出しています。
 




FUGA LIBERA

FUG779
¥2700
『遠い過去』 ~ルクーとイザイのヴァイオリン作品集
 ギョーム・ルクー(1870-1894):
  1-3. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ト長調
   1. Tres modere / 2. Tres lent / 3. Tres anime
 ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
  4. 2つのサロン風マズルカ より「彼方に」Op. 10-1
  5. 演奏会用マズルカ Op. 1 *
  6. 演奏会用大円舞曲 Op. 3 *
  7. マズルカ ロ短調 「遠い過去」 Op. 11-3
  8. 2つの演奏会用マズルカ より「マズルカ」Op. 10-2
  9. 「恍惚」 詩曲第4番 Op. 21
  10. 「子供の夢」 Op. 14
 
 *=初録音
シルヴィア・ファン(ヴァイオリン)
エリアーヌ・レイエス(ピアノ)

 録音: 2020年12月30-31日、2021年1月2日 フラジェ、ブリュッセル

 2019年エリーザベト王妃国際音楽コンクールのファイナリスト、聴衆賞を受賞したベルギーのヴァイオリニスト、シルヴィア・ファン。
 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の第1ヴァイオリン奏者としても活躍する彼女と、やはりベルギーのピアニスト、エリアーヌ・レイエスによるアルバム。
 故国ベルギーの夭折の作曲家ルクーの代表作であるヴァイオリン・ソナタと、これを委嘱・初演したイザイによる作品を集めています。
 「子供の夢」などの有名曲のほか初録音作品も含め、特有の美しいメロディを余裕のある技巧で共感持って表現しています。
 
 

FUG788
¥2700
『オルフェウス』 ~サン=サーンスへのオマージュ
 カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
  1-5. ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調 Op. 92
 ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764)/サン=サーンス編曲:
  コンセールによるクラヴサン曲集
   6-8. 第1コンセール
    6. ラ・クリカン / 7. ラ・リヴリ / 8. ラ・ヴェジネ
   9-11. 第5コンセール
    9. ラ・フォルクレ / 10. ラ・キュピ / 11. ラ・マレ
 フランツ・リスト(1811-1886)/サン=サーンス編曲:
  12. オルフェウス S. 98
トリオ・ザディーグ
 イアン・バーバー(ピアノ)
 ボリス・ボルゴロット(ヴァイオリン)
 マルク・ジラール・ガルシア(チェロ)

 録音: 2021年5月1-5日 ステファン・ポレロ・スタジオ、ヴィルティエリー、フランス

 フランスの生まれでパリ音楽院とウィーン音楽大学で共に学んだボリス・ボルゴロットとマルク・ジラール・ガルシアが、帰国後に出会ったアメリカのピアニスト、イアン・バーバーと共に組んだピアノ三重奏団、トリオ・ザディーグ2枚目のアルバム。
 2021年没後100年のサン=サーンスにちなんだ作品が選ばれており、ピアノ三重奏曲第2番のほか、ラモーのコンセールやリストの交響詩をピアノ三重奏の編成に編曲したものを色彩感覚豊かに表現しています。
 




METIER(DIVINE ART)


MSV-28617
¥2700
アラステア・ホワイト(1988-):ファッション・オペラ《WOAD》
 タム・リンの物語による7場のオペラ

  I. Everything Is Always Possible /
  II. Superposition /III. SceneIV. Tam's Speech /
  V. Interim: The Painted Ones / VI. The Light That /
  VII. The Transformation of Tam Lin
ケリー・プーケンス(ソプラノ)
スージー・ヴァンデルハイデン(サクソフォン)

 録音 2021年1月29-30日 Studios in Belgium

 前作《ROBE ローブ》で"ファッション・オペラ"という概念を打ち立てた作曲家アラステア・ホワイト。
 この《WOAD》はスコットランドの伝承物語「タム・リン」から派生する物語。もともとは妖精の女王に囚われたタム・リンが真の恋人によって救済されるというあらすじですが、物語は幾多にも姿を変え、常にスコットランドの人々の心の中に宿っているといいます。
 このホワイトの《WOAD》は、神話から生じたというパラレルワールドをソプラノ歌手とサクソフォン奏者の2人で表現、2020年にパンデミックが始まった新型コロナ・ウイルス感染症の恐怖も加味したという、イメージ豊かな世界を創り上げています。
 



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NAXOS



8.574314
¥1200
カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):
 ヴァイオリンとピアノのための作品集 第3集
ファニー・クラマジラン(ヴァイオリン)
ヴァニヤ・コーエン(ピアノ)
  1. 死の舞踏 Op. 40(1874/1877編曲)/
  2. ホタ・アラゴネーサ Op. 64(1880)/
  3. オラトリオ『ノアの洪水』Op. 45(1875) - 前奏曲/
  4. ハバネラ(アヴァネーズ) ホ長調 Op. 83(1887)/
  5. 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op. 28(1863) (1870年出版)/
  6. 祈り Op. 158bis(1920)/7. アンダルシア奇想曲 Op. 122(1918)/
  8. デリラの歌(1918) - 歌劇《サムソンとデリラ》 Op. 47 - 第1幕 春が始まれば...世界初録音/
  9. カプリース(1901) - 6つの練習曲 Op. 52 - 第6番 ワルツ形式の練習曲 (1877)
 
 ヴァイオリンとピアノ版の編曲:
   5...ビゼー、
   9...イザイ、
   その他...サン=サーンス

 録音 2021年1月4-7日 La Bibliotheque Litteraire Henry etIsabel Gouin,Abbaye de Royaumont(フランス)

 2021年はサン=サーンスの没後100年の記念年にあたります。彼はヴァイオリンのための作品を数多く残していますが、その中には自作の管弦楽曲やピアノ曲をヴァイオリン用に編曲したものも含まれます。
 とりわけ有名な「死の舞踏」や「ハバネラ」などは、管弦楽パートをピアノに移しただけの編曲とは異なる、独自の魅力を持ったもの。
 アルバムにはビゼーやイザイによる編曲も含まれており、これらはサン=サーンス本人編曲のものとは違った味わいが感じられます。
 トラック8の「デリラの歌」は1918年、音楽愛好家として知られたベルギー王妃エリザベート(1876-1965)のヴァイオリン練習用に編曲されたもの。この愛らしい小品は一般向けに出版されることがなかったので、今回が世界初録音となります。

 フランス出身のファニー・クラマジランは7歳でヴァイオリンを始め、11歳でルイ・シュポーア国際コンクールで優勝を果たすなど才能を発揮。
 16歳でパリ国立高等音楽院に入学しジャン=ジャック・カントロフに師事した後、ロンドン王立音楽院に留学、更に研鑽を積みました。
 幾多のコンクール入賞歴を誇るとともに、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとした多くのオーケストラとの共演も果たしています。
 NAXOSからはサン=サーンスのヴァイオリンとピアノの作品集2巻とヴァイオリン協奏曲集をリリース、どれも高く評価されています。

 
 
 


8.574210
¥1200
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):室内交響曲第2番、第4番
 室内交響曲第2番 Op. 147(1987) - 弦楽オーケストラとティンパニのために
  1. I. Allegro molto / 2. II. Moderato / 3. III. Andante sostenuto
 室内交響曲第4番 Op. 153(1992) -
  弦楽オーケストラ、クラリネットとトライアングルのために
   4. Lento -5. Allegro molto - Moderato -
   6. Adagio - Meno mosso -
   7. Andantino - Doppio piu lento (Adagissimo)
イーゴリ・フェドロフ(クラリネット)...4-7
イースト=ウェスト室内管弦楽団
ロスティスラフ・クリメル(指揮)

 録音 Grand Hall of the Belarus State Philharmonic,Minsk(ベラルーシ) 第14回 ユーリ・バシュメット国際音楽祭 2019年10月10日...1-3 2019年10月11日...4-7

 ポーランドで生まれ、ソ連に亡命。ショスタコーヴィチと親交を結ぶも戦後はスターリンの「反ユダヤ主義運動」に巻き込まれたことで、自身は逮捕されたうえ、作品の上演も禁止されるなど苦難の日々を送ったヴァインベルク。
 晩年を迎えた彼は、反戦への思いを込めた交響的作品の作曲に力を入れるとともに、初期作品の改訂を行いながら、波乱に満ちた若き日を振り返っていました。
 このアルバムに収録された室内交響曲第2番もそんな晩年の作品で、これは1944年に書かれたものの、公の場で演奏されることのなかった「弦楽四重奏曲第3番」がベースになっています。
 ただし原曲の第2楽章は第3楽章へ移され、新たな楽想を持ち、ティンパニが活躍する第2楽章が加えられるなど、大幅に変更されており、全く違う作品と見ることも出来ます。
 室内交響曲第4番はヴァインベルクが最後に完成させた作品。
 クラリネットには、第1楽章で柔らかい弦のピツィカートに乗って歌われる哀愁たっぷりの旋律や、第2楽章でのおどけた旋律など全曲にわたって見せ場が与えられています。
 フィナーレで使われるトライアングルも印象的。また他の楽器にも活躍機会が与えられた合奏協奏曲のような聴きごたえのある作品です。
 演奏する「イースト・ウエスト室内管弦楽団」はユーリ・バシュメットが主宰する国際音楽祭のためのアンサンブル。各地から集った名手たちで構成された凄腕の集団です。
 
 


8.579099
¥1200
「練習曲の人」ではなく
 偉大なるベートーヴェンの弟子でありリストの師
  カール・ツェルニー(1791-1857):
   ウォルター・スコットの小説による4つのロマンティックな幻想曲
ワン・ペイイ(ピアノ)&
サミュエル・ギンガー(ピアノ)
  1. ロマンティックな幻想曲第1番 - ウォルター・スコットの小説『ヴェイヴァリ』による Op. 240(1832)
  2. ロマンティックな幻想曲第2番 - ウォルター・スコットの小説『ガイ・マナリング』による Op.241(1832)
  3. ロマンティックな幻想曲第3番 - ウォルター・スコットの小説『アイヴァンホー』による Op. 242(1832)
  4. ロマンティックな幻想曲第4番 - ウォルター・スコットの小説『ロブ・ロイ』による Op. 243(1832)
  世界初録音

 録音 2019年12月22-23日 Foellinger Great Hall, Krannert Centerfor the Performing Arts, University ofIllinois at Urbana-Champaign(USA)

 以前は「実用的な練習曲の作曲家」として知られていたツェルニー、近年は「偉大なるベートーヴェンの弟子でありリストの師」としての存在がクローズアップされるとともに、練習曲以外の作品にも注目が集まり、交響曲や室内楽などが次々と演奏、録音されるようになってきました。
 このアルバムには、18世紀から19世紀にかけて一世を風靡したスコットランドの小説家ウォルター・スコットの小説にインスパイアされた4曲の連弾作品を収録。
 全てが世界初録音であり、ツェルニー作品の魅力を知らしめるとともに、連弾作品の新たなレパートリーになることでしょう。
 ツェルニーはスコットの熱心な読者であったことが知られており、例えば『ヴェイヴァリ』での"スコットランドの釣り鐘草"などさまざまなスコットランド民謡を巧みに引用することで、スコットの壮大かつロマンティックな世界観を音楽に落とし込むことに成功しています。
 幻想曲と題されるだけあり、刻々と移り変わる曲調はまさに予測不能。
 4手連弾が醸し出すオーケストラ顔負けの豊かな響きと、次々と現れる美しい旋律を存分にお楽しみください。
 
 


8.660489
(2CD)
¥2400
ヨハン・シュトラウスII世(1825-1899):喜歌劇《くるまば草》 全3幕(1895)
  台本: グスタフ・デイヴィス(1856-1951)
 【CD1】
  1. 序曲 2-13. 第1幕
 【CD2】
  1-22. 第2幕 23-28. 第3幕
 
 ※世界初録音
  クリソフ・ヘッフェレ: 地区管理者...ロバート・デイヴィッドソン(バス・バリトン)
  マルヴィーネ・ヘッフェレ:クリソフの妻...ドロテー・インゲンフェルト(コントラルト)
  フレーダ:夫妻の娘...アニカ・エーゲルト(ソプラノ)
  エラスムス・フリードリヒ・ミュラー:植物学の教授...フリーデマン・ビュットナー(テノール)
  ティモレオン・フォン・ゲリウス: 森林管理者/セバスティアン...ノア・シャウル(テノール)
  パウリーネ・ガーラント: ドレスデン歌劇場の歌手...マルティナ・ボルトロッティ・フォン・ハーデルブルク(ソプラノ)
  ジェニー: パウリーネの友人...アンドレア・チュダーク(ソプラノ)
  ボート・フォン・ヴェント: 森林案内人...ダニエル・シュリーヴァ(テノール)
  ソフィア・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮...スラヴィル・ディミトロフ)
  ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団、ダリオ・サルヴィ(指揮)

 録音 2020年1月13-19日 ブルガリア・ホール、ソフィア(ブルガリア)

 森では突然の激しい雷雨。狩りをしていた林業を学ぶ学生たち、歌劇場の歌手パウリーネとその女友だち、いつも写真機材を持ち歩いている植物学者ミュラー教授がそれぞれ近くの工場に逃げ込みます。
 彼らは乾いた服を借りますが、それが元でさまざまな誤解を引き起こし...
 1895年12月4日にアン・デア・ウィーン劇場で初演された、ヨハン・シュトラウスII世の喜歌劇《くるまば草》。
 88回も公演されるほど成功を収めたこの作品は、初演に立ち会ったブラームスが称賛を送ったことでもよく知られています。
 現在では序曲や、劇中のいくつかのワルツが演奏されるのみですが、全体はヒット作《こうもり》にも似た、男女間の誤解と思い違いを描いた活気に満ちた楽しい作品です。
 タイトルの「くるまば草」とはドイツでおなじみのハーブ。お茶にするときれいな緑色になることで、グミやゼリー、シロップ等の色付けにも使われます。
 このお茶とモーゼルワインを混ぜると媚薬になる?というのが物語の鍵となります。
 オーベールの序曲で高い評価を得ている指揮者ダリオ・サルヴィは、以前もソフィア・フィルとシュトラウスの知られざる喜歌劇《おにごっこ》(8.660434)を復活上演し好評を博しています。
 
 
8.579085
¥1200
イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860-1941):歌曲とメロディ集
 1-3. 組曲 ト長調(1884)
 4つの歌 Op. 7(1882-85) (M. グミエラによるソプラノと弦楽オーケストラ編)
  4. No. 1. Gdy ostatnia roza zwiedia 最後のバラがしおれた時 / 5. No. 2. Siwy koniu 灰色の馬 /
  6. No. 3. Szumi w gaju brzezina 白樺の木と乙女 / 7. No. 4. Chlopca mego mi zabrali わが少年は連れ去られた
 6つの歌 Op. 18(1887-93) (M. グミエラによるソプラノと弦楽オーケストラ編)
  8. No. 1. Polaly sie lzy me 私の涙はしたたり落ちる /
  9. No. 2. Piosnka dudarza バグパイプ吹きの少年の歌 / 10. No. 3. Moja pieszczotka 私のペット /
  11. No. 4. Nad woda wielka 素晴らしい水の上 / 12. No. 5. Tylem wytrwal 私はとても耐えた /
  13. No. 6. Gdybym sie zmienil もし私が変わっていたら
 14. ミセラネア Op. 16 - 第4曲 夜想曲 変ロ長調(1890-92) (M. スモリーによる弦楽オーケストラ編)
 12のメロディ Op. 22(1903) (M. グミエラによるソプラノと弦楽オーケストラ編)
  15. No. 1. Dans la foret 森の中 / 16. No. 2. Ton coeur est d'or pur あなたの心は純金です /
  17. No. 3. Le ciel est tres bas 空はとても低い /
  18. No. 4. Naguere 以前は / 19. No. 5. Un jeune patre 若い羊飼い /
  20. No. 6. Elle marche d'un pas distrait 彼女は気を散らして歩く /
  21. No. 7. La nonne 尼僧 / 22. No. 8. Viduite 寡夫 / 23. No. 9. Lune Froide 冷えた月 /
  24. No. 10. Querelleuse 喧嘩 / 25. No. 11. L'Amour fatal 運命的な愛 / 26. No. 12. L'Ennemie 敵
 世界初録音
  アリーナ・アダムスキ(ソプラノ)...4-13、アガタ・シュミット(メゾ・ソプラノ)...15-26、
  カペラ・ビドゴスティエンシス、マリウシュ・スモリー(指揮)

 録音 2020年8月20-25日 Pomeranian Philharmonic Hall, Bydgoszcz(ポーランド)

 ピアニストとして、また政治家として功績を残したポーランドのイグナツィ・パデレフスキ。
 作曲家としても、有名な「パデレフスキのメヌエット」をはじめ、70曲を超えるオーケストラ作品やピアノ曲を遺し、いくつかの作品は「後期ロマン派から近代への橋渡し」として評価されています。
 このアルバムにはパデレフスキの歌曲を中心に収録。民謡の要素が用いられた初期の「4つの歌」から、作曲家としてのキャリアの終わり近くに書かれた、不協和音や半音階が多用された「12のメロディ」まで珍しい作品を聴くことができます。
 また、歌曲はどれも、現代ポーランドで活躍する作曲家・アレンジャー、マルシン・グミエラによってピアノ伴奏からオーケストラ伴奏に編曲を施されており、これは原曲の持つロマンティックな雰囲気が一層映える仕上がりになっています。
 アルバムの冒頭に置かれたオーケストラ曲「組曲ト長調」は瑞々しい旋律を持つ美しい作品。
 指揮者スモリー自身の編曲による「夜想曲」も憂愁に満ちた旋律が良く知られた作品です。
 




OCORA


C561128
¥2800
中国琵琶の芸術
 1. Wang Zhaojun
 2. Ruibin diao (In Ruibin Mode)
 3. Saishang qu (Beyond the Great Wall)
 4. Pingsha luo yan (On the Beach Land the Wild Geese)
 5. Shimian maifu (All-Side Ambush)
 6. Ba wang xiejia (The King Takes Off his Armour)
 7. Chun can (Silk Worms in Spring)
 8. Chang'an yue ye (Chang'an Moonlit Night)
 9. Chun jiang hua yue ye
  (Moonlit and Flower-Scented Night on the River in Spring)
ワン・ウェイピン(琵琶、唄)
フランソワ・ピカール(簫)...4

 録音: 1997年10月 ラジオ・フランス、パリ

 ラジオ・フランスによる民族音楽の宝庫OCORAの再発売シリーズ。
 中国の琵琶(Pipa)の魅力をたっぷりと味わう一枚です。
 中国の尺八ともいえる簫(Xiao/しょう)も1曲参加しています。
 



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ORFEO



C988211
¥2700→\2490
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)
フランスの4つの情景~
 サン=サーンス、オネゲル、ラロ、フォーレ:チェロ協奏曲集

  カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):チェロ協奏曲第1番 イ短調 Op. 33(1872)
   1. I. Allegro non troppo / 2. II. Allegretto con moto / 3. III. Allegro non troppo
  4. ガブリエル・フォーレ(1845-1924): エレジー ハ短調 Op.24(1880/1890)
  アルトゥール・オネゲル(1892-1955): チェロ協奏曲(1929)
   5. I. Andante / 6. II. Lento / 7. III. Allegro marcato
  エドゥアール・ラロ(1823-1892): チェロ協奏曲 ニ短調(1877)
   8. I. Prélude: Lento – Allegro maestoso / 9. II. Intermezzo: Andantino con moto /
   10. III. Indroduction: Andante – Allegro vivace
  11. サン=サーンス: ロマンス ヘ長調 Op. 36(チェロとオーケストラ版)
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)、
ベルリン・ドイツ交響楽団、
アレクサンドル・ブロック(指揮)  

 録音 2019年8月27-30日 イエス=キリスト教会、ダーレム、ベルリン(ドイツ)

 【来日情報】
 ダニエル・ミュラー=ショット、NHK交響楽団に出演!
 2021年12月10日(金)、11日(土)...東京芸術劇場

 2019年にドイツの権威ある音楽賞「Opus Klassik オーパス・クラシック」を受賞、ますます注目が高まるドイツのチェリスト、ダニエル・ミュラー=ショット。
 ハインリヒ・シフ、スティーヴン・イッサーリス、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチの3巨匠から薫陶を受けたミュラー=ショットは高い音楽性と表現力、そして幅広いレパートリーを持ち世界中で活躍しています。
 今作はフランス作品に焦点を当て、4人の作曲家が描いた音の世界を探求しました。
 一人目は初期ロマン派から20世紀初頭までの長い時代を生き抜いたサン=サーンス。彼は生涯を通じて古典的な作風を貫き、決して調性を捨てることはありませんでした。
 1872年に書かれたチェロ協奏曲第1番もロマンティックな情緒あふれる名作として多くの名奏者たちが手掛けることで知られます。

 ラロのチェロ協奏曲は、前述のサン=サーンスの協奏曲に触発されて書かれた作品。精力的な楽想を持ち「スペイン交響曲」に連なるスペイン的な雰囲気も感じられます。
 フォーレはチェロ協奏曲を遺しませんでしたが、この「エレジー」は自身がオーケストラとチェロ用に編曲したもの。物悲しい旋律がクライマックスに向けて盛り上がる美しい作品です。
 20世紀になって書かれたオネゲルのチェロ協奏曲は、刻々と移り変わる楽想が魅力的。時にはジャズ風の旋律が聴こえてくるのも、「狂乱の時代」と呼ばれた当時のパリの雰囲気を感じさせます。
 
 ミュラー=ショットは作曲家の個性を余すことなく引き出し、アレクサンドル・ブロックの絶妙なサポートを受け、細かい陰影を付けながら丁寧に音を紡いでいます。

 



スマッシュヒットとなった
ユリア・フィッシャーとのデュオ・アルバム



C902161
\2700
ユリア・フィッシャー&ミュラー=ショット
 デュオ・セッションズ

  コダーイ(1882-1967):ヴァイオリンとチェロのためのデュオ Op.7(1914)
  シュルホフ(1894-1942):ヴァイオリンとチェロのためのデュオ(1925)
  ラヴェル(1875-1937):ヴァイオリンとチェロのためのソナタ(1922)
  ハルヴォルセン(1864-1935):
   ヴァイオリンとチェロのための「パッサカリア」
ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン)
ダニエル・ミュラー=ショット(チェロ)

 ヴァイオリンとチェロの二重奏曲。どちらかの楽器が優位になることはなく、お互いの個性を認め合いながら、洗練されたハーモニーを醸し出す室内楽作品の最小形とも言えるアンサンブルです。
 バロックの時代からこの形態で書かれた作品は数多くありますが、今回のアルバムでユリア・フィッシャーとミュラー=ショットが選んだのは、調性が崩壊しつつある近現代に書かれた4つの作品で、どれもが新しい表現手段を模索しながらも、民族性を取り入れた独自の作風を有した興味深い曲です。
 民族色豊かなコダーイ、複雑なリズムを駆使して書かれたシュルホフ、ハンガリー風の響きが感じられる「ドビュッシーの思い出に捧げられた」ラヴェル。そして最後に置かれているのが、ヘンデルの主題を自由に変奏していくハルヴォルセンの「パッサカリア」。作品の妙味もさることながら、奏者2人の息詰まるような掛け合いも聴き所です。
 ヴァイオリニストのユリア・フィッシャーとチェロのミュラー=ショットは2005年にブラームス「二重協奏曲」の録音をリリース、以降10年以上に渡ってデュオ活動をしていますが、今回の録音は彼らにとっても会心の出来映えとなりました。

  録音 2014年9月23-24日 ミュンヘン,バイエルン放送 第1スタジオ



 
 


C210221
¥2700
ゲオルグ・ガグニーゼ(バリトン):リサイタル・アルバム
 1. ルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857-1919): 歌劇《道化師》
  - プロローグ 「Si puo? Signore! Signor ごめんください、皆様がた」
 2. ウンベルト・ジョルダーノ(1867-1948): 歌劇《アンドレア・シェニエ》
  - 第3幕より 「Nemico della patria 国を裏切るもの」
 3. ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901): 歌劇《椿姫》
  - 第2幕より「Di Provenza il mar, il suol プロヴァンスの海と陸」
 4. ヴェルディ: 歌劇《マクベス》
  - 第4幕より「Perfidi! All'anglo contro me v'unite  裏切り者め!イングランドと組んで私に刃向かうか!」
 5. ヴェルディ: 歌劇《ナブッコ》
  - 第4幕より「Ah, prigioniero io sono! – Dio di Giuda 私は囚人なのだ!- ユダの神よ」
 6. ヴェルディ: 歌劇《イル・トロヴァトーレ》
  - 第2幕より「Tutto e deserto – Il balen del suo sorriso  全く人の気配はない - あの人の笑顔の輝きは」
 7. ヴェルディ: 歌劇《仮面舞踏会》
  -第3幕より「Alzati, la tuo figlio – Eri tu che macchiavi quell'anima 
   立て!お前の息子はあそこだ - おまえなのだ、あの魂を汚したのは」
 8. ヴェルディ: 歌劇《ドン・カルロ》- 第3幕より「O Carlo, ascolta ああカルロ 聞いてください」
 9. リヒャルト・ワーグナー(1813-1883): 歌劇《タンホイザー》
  - 第3幕より「Wie Todesahnung – O du mein holder Abendstern
   死の夕闇が大地を覆い - ああ、うるわしの宵の明星よ(夕星の歌)」
 
 ボーナス・トラック
  10. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): 歌劇《ドン・ジョヴァンニ》
   -第1幕より「Finch'han dal vino 酒がまわったら(シャンパンのアリア)」
ゲオルグ・ガグニーゼ(バリトン)、
ワイマール・シュターツカペレ、
ステファン・ソリヨム(指揮) 

 録音 2013年 ワイマール・ハレ、ワイマール(ドイツ)

 ジョージア出身のバリトン歌手ゲオルグ・ガグニーゼ。
 2005年に開催された「ヴェルディの声」コンクールで優勝、2009年には《リゴレットで》メトロポリタン歌劇場デビュー、同年にジェームズ・レヴァインの指揮の元、《トスカ》のスカルピアを演じましたが、これは世界中の映画館で放送され多くの視聴者が公演を楽しみました。
 以降ミラノ・スカラ座やウィーン国立歌劇場をはじめとした世界の歌劇場で活躍、、ヴェルディのオペラを中心にさまざまな役柄を歌いこなしています。
 また、2007年に初来日を果たし《椿姫》のジェルモン役(演奏会形式)、以降、2013年にはミラノ・スカラ座の来日公演に随行しリゴレットを、そして2015年には新国立劇場の《ファルスタッフ》でも題名役を歌い大好評を博し、ヴェルディ歌手としての名声を確立しました。
 このアルバムでは、彼が得意とするヴェルディのアリアを中心に、艶のある声でレオンカヴァッロやジョルダーノのイタリア歌劇のアリアから、ワーグナーの「夕星の歌」まで歌い、新たな魅力を見せてくれます。

 
 




OUTNOTE RECORDS


OTN640
¥2700
※ジャズです
『THE OTHER SHORE ~ 彼岸』
 1. DHUHA  12'50
 2. TRANSFORMATIONS  9'55
 3. REACHINGUPWARD  16'29
 4. ASHAA  15'25
 5. CONCENTRIC  5'12
 6. LIGHTNINGFLASH  8'54
 7. MARCH  6'00
 8. MEDMI (Epilogue)  4'15
アミール・エルサファー
リバーズ・オブ・サウンド・オーケストラ

 All compositions by Amir ElSaffar/Recorded and Mixed by Ron Saint Germain/Tracking: Sound on Sound/
 Studios in Montclair,New Jersey December 3-5,2019 and January 20, 2020

 イラクにルーツを持つトランぺッター&ヴォーカリストのアミール・エルサファーと、彼の大型アンサンブルによるアルバム。
 西洋音楽と伝統的なアラブ音楽、クラシカルな楽器と民族楽器の融合が図られています。
 




PIANO CLASSICS


PCL 10202
(2CD)
¥2500
メシアン:ピアノ曲集
 8つの前奏曲
  [鳩、悲しい風景のなかの恍惚の歌、軽快な数、
   過ぎ去った時、夢のなかのかすかな音、
   苦悩の鐘と告別の涙、静かな嘆き、風のなかの反映]
 おどけた幻想曲、ポール・デュカスの墓前への小品、
 ロンドー、カンテヨジャーヤ
 4つのリズムのエチュード
  [火の島 第1、リズムのネウマ、
   音価と強度のモード、火の島 第2]
 ニワムシクイ
チーロ・ロンゴバルディ(pf)

 メシアンの構想の複雑さとインスピレーションの深さを改めて感じ取れる作品集です。
 メシアンの象徴的な作品の8つの前奏曲。ドビュッシーを想像させる音楽でありながら、色彩と和声による音の造形が独自の世界を際立たせています。
 またカンテヨジャーヤ、4つのリズムのエチュードなど、急激な変化に富んだ複雑ながら明快な作品が続きます。
 また難曲で知られている作品「ニワムシクイ」にも注目です。
 
 

PCL 10228
¥2100
ガーシュウィン:ソングブック
 ドゥー・イット・アゲイン、魅惑のリズム、
 ドゥー・ドゥー・ドゥー、マイ・ワン・アンド・オンリー、
 手を叩いて、誰かが私を愛している、天国への階段、
 すてきな気持ち、ライザ、ストライク・アップ・ザ・バンド、
 スイート・アンド・ロウ・ダウン、ノーバディ・バット・ユー、
 ス・ワンダフル、フー・ケアズ?、スワニー、
 オー レディ・ビー・グッド!、アイ・ガット・リズム、私の彼氏
 エンリコ・ファニョーニによる編曲版(上記同曲全18曲)
エンリコ・ファニョーニ(pf)

 クラシックからジャズまで幅広いレパートリーを持つ、エンリコ・ファニョーニの初のアルバムです。
 ニーノ・ロータに見い出され、ベニー・グッドマンらと共演も行ったファニョーニは、クラシックとジャズ、ラグタイムなどの伝統を学び、ピアニストとしての教育を受けています。ガーシュウィンの音楽はまさにぴったりのレパートリーと言えるでしょう。
 このディスクには、ガーシュウィンの「ピアノのためのソングブック」全曲と、同じ18曲をファニョーニ自らが編曲したものを収録しています。
 オリジナルのスタイルを維持しつつ、クラシックとジャズのピアニストとしての豊富な経験を生かして、魅力的な編曲で行っています。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


LEBHAFT



LBCDR 1023
(CD-R)
¥2500
モントゥー、稀少なモーツァルト交響曲録音
 モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」、同 第39番
ピエール・モントゥー指揮
ハンブルク北ドイツ放送交響楽団

 録音:1964年2月(ステレオ録音) 原盤:独Concert Hall Society SMS2359

 独墺系も得意としたモントゥーだが、モーツァルトの録音は極めて少なく、交響曲録音は公式にはこの2曲のみ。
 またドイツのオーケストラを振った音源も実に少なく、このハンブルク北ドイツ放送交響楽団との一連の録音以外は見当たらない。
 稀少なモーツァルト録音に加えて、ドイツのオーケストラとの数少ない共演という2つの価値を有するこの録音は、モントゥーが残した実に貴重な遺産。
 




MEMBRAN



MEMBRAN 600593
(10CD)
¥2500

アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(pf)名演奏集
 Disc. 1
  ドビュッシー:前奏曲集第1巻 1977年4月29日録音
 Disc. 2
  ドビュッシー:前奏曲集第2巻 1977年4月29日録音
  リスト:巡礼の年第1年「スイス」より「牧歌」 1982年10月27日録音
 Disc. 3
  ドビュッシー:
   子供の領分 1968年6月5日録音、映像第1集、第2集 1987年6月13日録音
   前奏曲集第1巻より
    「デルフィの舞姫」「帆」「音と香りは夕暮れの大気に漂う」「西風の見たもの」「亜麻色の髪の乙女」
     「とだえたセレナード」「沈める寺」「パックの踊り」「ミンストレル」
      1977年4月29日録音
 Disc. 4
  D.スカルラッティ:ソナタ ハ短調K.11、ハ長調K.159、イ長調K.322、ニ短調K.9、ロ短調K.27
  シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化Op.26
  ドビュッシー:映像第1集、第2集 1969年5月22日録音
 Disc. 5
  シューマン:謝肉祭Op.9 1973年5月21日録音
  シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化Op.26 1968年6月4日録音
 Disc. 6
  ショパン:
   スケルツォ第2番Op.31、バラード第1番Op.23、
   アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp.22 1985年3月20日録音
   子守歌Op.57 1962年12月録音、ピアノソナタ第2番Op.35 1968年6月4日録音、
   マズルカOp59-3 1967年6月23日録音、ワルツ 変ホ長調Op.posth 1962年12月録音
 Disc. 7
  ショパン:
   スケルツォ第1番Op.20 1990年5月10日録音、幻想曲ヘ短調Op.49 1985年3月20日録音
   ワルツ イ短調Op.34-2、変イ長調Op.34-1、変イ長調Op.69-1
   マズルカ イ短調Op.68-2、ヘ短調Op.68-4、変イ長調Op.41-4、嬰ト短調Op.33-1、
   変ニ長調Op.30-3、ト短調Op.67-2、ロ短調Op33-4
    1962年~1988年録音
 Disc. 8
  マズルカ イ短調Op68-2、ロ短調Op.33-4、
   アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズOp.22 1949年7月21日録音
  ワルツ イ短調Op.34-2、スケルツォ第1番Op.20 1988年1月15日録音
  マズルカ ヘ短調Op.68-4、変イ長調Op41-4、嬰ト短調Op.33-1、変ニ長調Op.30-3、
   嬰ヘ短調Op.59-3、ロ短調Op.33-4、バラード第1番ト短調Op.23 1967年6月23日録音
 Disc. 9
  シューベルト:ピアノソナタ イ短調D.537 1981年4月7日録音
  ラヴェル:夜のガスパール 1987年6月13日録音
  ショパン:ピアノソナタ第2番Op.35 1977年4月29日録音
 Disc. 10
  D.スカルラッティ:
   ソナタ ニ長調K.96、ニ長調K.29、ト短調K.11、ハ長調K.159、イ長調K.322、ニ短調K.9、ロ短調K.27
  ガルッピ:プレスト変ロ長調、ソナタ ハ長調/クレメンティ:ソナタ変ロ長調Op.12-1/
  トメオーニ:アレグロ ト長調 1941年~1969年録音
















8/4(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



AUDITE

AU 97776
¥2700
「舞踏会」~ハープ独奏のための舞曲集
 (1)ファルカシュ:17世紀のハンガリー舞曲
 (2)ドビュッシー(ラスキーヌ編):ロマンティックなワルツ
 (3)ベルリオーズ(クリスト編):「舞踏会」~幻想交響曲 Op.14aより第2楽章
 (4)J.S.バッハ:パルティータ第1番 変ロ長調 BWV825
 (5)ファリャ(グランジャニー編):スペイン舞曲 第1番
 (6)ショパン:ワルツ第10番 ロ短調 Op.69-2
 (7)ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1
 (8)ショパン:ワルツ第19番 イ短調 遺作(KK. IVb-11)
 (9)ピアソラ(ラヤン=フォレロ編):「天使のミロンガ」
 (10)ピアソラ(ラヤン=フォレロ編):「天使の死」
 (11)ピアソラ(ラヤン=フォレロ編):「天使の復活」
サラ・クリスト(ハープ)

 ハープ・ファン狂喜。実に華麗な演奏!サラ・クリストがバッハ、ベルリオーズ、ピアソラなど「舞曲」にまつわる作品を録音!

 セッション録音:2020年9月22-24日/ヴィンヤード教会(ピルニッツ、ドイツ)/DDD、ディジパック仕様、73'25
レコーディング・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ

 「舞曲」は古今東西、あらゆる作曲家が作品に取り入れてきました。ここにハープ・ファン狂喜のアルバムが登場。
 J.S.バッハ、ベルリオーズ、ショパン、ドビュッシー、ファリャ、ファルカシュ、ピアソラと時代を超えた「舞曲」にまつわる作品を名手サラ・クリストが収録しました!

 演奏のサラ・クリストは、13歳でベルリン交響楽団との共演でデビューした逸材で、ベルリン・フィルの元首席ヴィオラ奏者ヴォルフラム・クリストを父にもちます。
 21歳でベルリン・フィル、ウィーン・フィルと共演し、その後ウィーン国立歌劇場管の当時最年少の楽員として入団。現在はソリストとして活動し、ドイツ内外の主要なオーケストラとの共演、またルツェルンなどの著名な音楽祭に参加し、積極的な演奏活動を展開しております。

 フェレンツ・ファルカシュ(1905-2000)の「17世紀のハンガリー舞曲」は母国ハンガリーの民族音楽を取り入れた親しみやすい作品。
 ドビュッシーのロマンティックなワルツはリリー・ラスキーヌが、ファリャのスペイン舞曲 第1番はマルセル・グランジャニーがそれぞれ編曲。20世紀を代表する名ハープ奏者ならではの編曲です。
 アルバム・タイトルにもなっている「舞踏会」はベルリオーズの幻想交響曲の第2楽章をクリスト自身がハープ独奏に編曲したもの。あの優美な旋律を1台のハープで流麗に奏でます。バッハ、ショパンも絶品。
 そして、今年(2021年)に生誕100年を迎えたピアソラの「天使のミロンガ」、「天使の死」、「天使の復活」(マリア・ルイサ・ラヤン=フォレロ編曲)も収録しております!
 
 

AU 97799
¥2700
「第1集:サルヴェ・レジナとパストレッラ」
 グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766):
  (1)サルヴェ・レジナ III/104/(2)パストレッラ III/299/
  (3)サルヴェ・レジナ III/127/(4)パストレッラ III/298/
  (5)サルヴェ・レジナ(アイゼンシュタット)/
  (6)パストレッラ(アイゼンシュタット)/
  (7)パストレッラ III/289/(8)サルヴェ・レジナ III/111/
  (9)パストレッラ III/301/(10)サルヴェ・レジナ III/130/
  (11)パストレッラ III/300/(12)サルヴェ・レジナ III/121/
  (13)「おお、いつくしみ、恵みあふれる」
マグダレーネ・ハラー(ソプラノ)
ヨハネス・オイラー(カウンターテナー)
ゲオルク・ポプルッツ(テノール)
マルクス・フライク(バス・バリトン)
ラヨシュ・ロヴァトカイ(指揮&オルガン)
ラ・フェスタ・ムジカーレ

 ドラマティックな旋律が魅力。ウィーン古典派誕生に貢献したG.J.ヴェルナーの作品をラ・フェスタ・ムジカーレが録音!

 セッション録音:2021年1月25-28日/聖シュテファン協同教会(ハノーファー)/DDD、ディジパック仕様、66'10
 レコーディング・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ

 フランチェスコ・ヴェントゥリーニ(1675-1745)の作品を収録したアルバム(AU-97775)が好評のラ・フェスタ・ムジカーレ。
 期待の新アルバムではオーストリアの作曲家グレゴール・ヨーゼフ・ヴェルナー(1693-1766)のサルヴェ・レジナとパストレッラを録音しました。
 ヴェルナーはウィーン古典派の誕生に貢献した作曲家。1728年からエステルハージ家の宮廷楽長に就任し、以後生涯この座を務めました(ヴェルナーの歿後、あのハイドンが当宮廷の楽長に就任しています)。
 多作曲家として知られるヴェルナーですが、その多くは教会音楽に関係する声楽曲です。

 当団の指揮者でオルガニストのラヨシュ・ロヴァトカイは長きに渡りヴェルナーの作品を研究しており、当録音はまさに満を持して行われました。
 ドラマティックな旋律が魅力のヴェルナーの作品をバロック音楽に精通した豪華歌手陣が歌います。なお、当団は今後もヴェルナーの作品を録音していくとのことで、その第2弾としてレクイエム(1763)を2022年にリリースする予定です。

 
 




FIRST HAND RECORDS


FHR 98
¥2200
クララ
 クララ・シューマン:
  3つの歌曲 Op.12より 第3曲「なぜ他人に聞きたいの」、
  第2曲「美しさゆえの愛ならば」 /「 わが星よ!」 /
  6つの歌曲 Op.13より 第2曲「愛し合っていたふたり」
 サリー・ビーミッシュ(1956-):クララ(1995) *世界初録音
 ロベルト・シューマン:女の愛と生涯 Op.42
サンドラ・ポーター(メゾソプラノ)
グレアム・マクノウト(ピアノ)

 クララとロベルトを繋ぐ歌

 世界初録音の『クララ』という作品は、このCD の演奏者ふたりがイギリスの作曲家サリー・ビーミッシュとスコットランドの作家ジャニス・ギャロウェイに委嘱したもの。
 シューマンの『女の愛と生涯』と対になる、リサイタルで一緒に歌える内容のものを、という注文に沿って書かれました。
 そこにさらにクララ・シューマンの歌曲も収録し、クララとロベルトを繋ぐようなプログラムを持ったアルバムが完成しました。
 
 

FHR 116
¥2200
アイリッシュ・ミニマリズム
 デイヴ・フリン(1977-):
  (1)弦楽四重奏曲第2番『The Cranning』(2004-2005)
  (2)弦楽四重奏曲第4番『The Cutting』
  (3)弦楽四重奏曲第3番『The Keening』(2007)
  (4)古き世界からの物語(2008)
(1)(3)コンテンポ四重奏団
(2)(4)ミック・オブライエン(イリアン・パイプス)、
 IMO四重奏団
(4)ブレンダン・ベグリー(声)

 伝統音楽とミニマルの融合、新感覚アイリッシュ音楽

 録音:(1)(3)2012年8月24-25日、(2)(4)2012年8月22-23日

 アイルランドの作曲家デイヴ・フリンは自国の伝統音楽と、ライヒやグラスのミニマル音楽との近似性に目を付け、独自の音楽を生み出しました。
 繰り返しながら徐々に変化していく楽想、持続するリズム・パターン、抑制された和声の動きといった要素が見られ、現代音楽ともポピュラー音楽とも伝統音楽とも言える不思議な魅力を持ったサウンドが展開されています。
 



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HARMONIAMUNDI



HMM 931754
¥2800→\2590
※再発売
タローの名盤、ラモーの作品集が復活
 ラモー:新クラヴサン曲集


 ラモー(1683-1764):
  組曲 イ調
   1. アルマンド / 2. クーラント / 3. サラバンド / 4. 三本の手 /
   5. ファンファリネット / 6. 意気揚々 / 7. ガヴォット /
   8. ドゥーブル第1 番 / 9. ドゥーブル第2番 /
   10. ドゥーブル第3番 / 11. ドゥーブル第4番 /
   12. ドゥーブル第5番 / 13. ドゥーブル第6番
  組曲 ト調
   14. レ・トリコテ / 15. 無関心 / 16. メヌエットⅠ、Ⅱ /
   17. めんどり / 18. レ・トリオレ / 19. 未開人 /
   20. エンハーモニック / 21. エジプトの女
 ドビュッシー (1862-1918):ラモーを讃えて(『映像』第1集より)
アレクサンドル・タロー(ピアノ)
KKC 6406
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300
※再発売

 「音色の魔術師」タローの真骨頂、センセーショナルを巻き起こしたラモー再登場!

 フランスの人気ピアニスト、アレクサンドル・タローの名盤、ラモーの作品集が復活。2001年の録音で、harmoniamundi におけるタローの初めての本格的ソロ・アルバムとしても話題となりました。
 1980年代からバロック作品のチェンバロでの録音もさかんに発売されていた中での、フランス・バロックに特に力を入れているレーベルが"現代ピアノによるラモー"を発売、ということでも大きな話題となりました。
 このディスクが発売された当時、ラトルがラモーの「レ・ボレアド」をモダン楽器で、そしてミンコフスキがドビュッシーの『ペレアスとメリザンド』をピリオド楽器で指揮し、それぞれセンセーショナルな出来事として取り上げられていました。
 そんな中発売された、このタローのラモーは、「これ以上魅力的にこの作曲家の精神を再現してみせたピアニストがほかにいただろうか」と世界中で大絶賛されました。
 タローにとってラモーは片時も離れたことのない大切な作曲家。タローの音楽の真髄をあらためて感じる演奏です。
 




IDIS


VERMEER 40029
¥2100
ドビュッシーの先へ
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 パトリツィア・モンタナーロ(1956):白と黒のミニアチュール
 ドビュッシー:白と黒で
 ミケーレ・セッラ(1960):グレーに溶けて
 ドビュッシー:リンダラハ / 神聖な舞曲と世俗的な舞曲
 
  ※すべて2台ピアノでの演奏
ミケーレ・セッラ、
パトリツィア・モンタナーロ(ピアノ)

 ドビュッシーからうけたインスピレーションを2台ピアノへ解放

 録音:2020年8月24-26日/54'17''

 2人の作曲家兼ピアニストによる2台ピアノ演奏集。ドビュッシーをテーマに、そこからインスピレーションを広げた自作曲を交えて構成されています。
 




WERGO


WER 7398
¥2600
作曲家と演奏者が一体となって作り上げた鍵盤と打楽器と電子音が炸裂するサウンド
 (1)エンノ・ポッペ(1969-):Feld ~2台ピアノと2人の打楽器奏者のための(2007/2017)
 (2)エンノ・ポッペ&ヴォルフガング・ハイニガー(1964-):
  Tonband ~2つのドラムスと2つのキーボードのための(2008/2012)
 (3)ヴォルフガング・ハイニガー:Neumond ~2つの電子オルガンと2人の打楽器奏者のための(2018)
  Yarn/Wire
   [イアン・アントニオ、ラッセル・グリーンバーグ(打楽器)
    ローラ・バーガー、ニン・ユー(鍵盤楽器)]
  サム・トッレス((2)ライヴ・エレクトロニクス)

 作曲家と演奏者が一体となって作り上げた鍵盤と打楽器と電子音が炸裂するサウンド

 録音:(1)2019年10月10-11日 (2)2017年9月19日 (3)2019年10月12日・12月13日、2020年1月31日/65'10''

 2005年にニューヨークで結成された2人の打楽器奏者と2人のピアニストによる現代音楽カルテット「Yarn/Wire」は、目の覚めるような革新的プログラムで世界的に高い評価を得ています。
 今作は親交の深い2人の作曲家、ヴォルフガング・ハイニガーとエンノ・ポッペとの共同作業から生まれたアルバムです。

 ハイニガーとポッペの共作である『Tonband』はシュトックハウゼンの『コンタクテ』からの影響に加えて、ロック・ミュージックへの接近があり、メロディーに対する自由なアプローチがなされています。

 他の2作品は『Tonband』制作過程で生み落とされた音楽だそう。『Feld』は爆発的なリズムを持つ音楽で非常に技巧的。激しいフリージャズのごとく展開します。
 バルトークが『2台のピアノと打楽器のためのソナタ』でピアノに打楽器的な効果を求めたのに対し、ポッペは打楽器を「拡張されたピアノ」のように扱っています。
 またハイニガーの『Neumond』は絶えず変化する電子的音色空間が特徴的。
 
 
WER 7400
¥2600
クリスティアン・ヴォルフ(1934-):作品集
 トリオ第9番『アッカント』 ~テナーサックス、ピアノとパーカッションのための(2017)
 エクササイズ第32番 ~楽器指定なし(2011) ‛&アルトサックス、ピアノとパーカッション
 エクササイズ第37番(バージョン1)
  ~2 人かそれ以上の演奏者のための(2018) ‛&バリトンサックス、ピアノとパーカッション
 エクササイズ第29番 ~2人かそれ以上の演奏者のための(2011) ‛&アルトサックス、ピアノとパーカッション
 エクササイズ第30番 ~2人かそれ以上の演奏者のための(2011) ‛&アルトサックス、ピアノとパーカッション
 エクササイズ第31番 ~楽器指定なし(2011) ‛&アルトサックス、ピアノとパーカッション
 エクササイズ第37番(バージョン2) ‛&バリトンサックス、ピアノとパーカッション
 エクササイズ第38番 ~2人かそれ以上の演奏者のための(2018) ‛&バリトンサックス、ピアノとパーカッション
  トリオ・アッカント
   [マルクス・ヴァイス(サクソフォン)、ニコラス・ホッジズ(ピアノ)、
    クリスティアン・ディエルシュタイン(打楽器)]

 サックスを含むトリオのために書かれた作品

 録音:2020年1月31日-2月2日/73'05''

 1934年アメリカ生まれ、若いころにジョン・ケージらに師事した作曲家クリスティアン・ヴォルフ。今なお生きるモダニズムの作曲家、とも目されている存在です。

 大作『トリオ第9番』は、演奏者トリオ・アッカントとの長年の友情の証。独特の静けさ、淡々とした語り口の中に、J.S.バッハの音楽から社会的な歌まで多くの回想や隠れた引用が盛り込まれており、自作の『エクササイズ』へのオマージュも含まれています。

 『エクササイズ』は楽器指定のない、インヴェンションを思わせる作品です。響きは明晰であり構造は複雑。演奏者それぞれに独立した自発性が求められます。
 



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CENTAUR



CRC3812
¥2500→\2290
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
フンメル:ピアノ・ソナタ集 Vol.3

 フンメル:
  ピアノ・ソナタ第4番ハ長調 Op.38
  ピアノ・ソナタ第6番ニ長調 Op.106
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)

 アントニオ・ポンパ=バルディが弾くフンメルのソナタ集第3弾!

 1974年イタリア・ジェノヴァ出身のピアニスト、アントニオ・ポンパ=バルディによるフンメルのピアノ・ソナタ・シリーズ。
 ポンパ=バルディはアルド・チッコリーニのアシスタントを務め、パウル・バドゥラ=スコダ、イェルク・デムスなどに師事し研鑽を積むと、1998年ロン=ティボー国際コンクール第3位、1999年クリーヴランド国際ピアノ・コンクール第1位、2001年ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール銀メダルなど輝かしい実績に彩られたピアニスト人生を歩みます。
 現在は拠点をアメリカに移し、積極的な演奏活動や録音の傍らオーバリン音楽院やクリーヴランド音楽大学で後進の育成にも力を入れており、著名なコンクールの審査員も務めています。

 ※録音:2019年(クリーヴランド)


ポンパ=バルディの
フンメル:ピアノ・ソナタ集Vol.1・2


 CRC 3127
¥2500→\2290
フンメル:ピアノ・ソナタ集Vol.1
 ソナタハ長調Op.2-3/ソナタ変ホ長調Op.13/ソナタへ短調
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
 アントニオ・ポンパ=バルディは、1998年のロン・テイボー国際音楽コンクールで優勝を果たし、2001年にはヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール銀メダル獲得という経歴をもつイタリアのピアニスト。過去にグリーグ作品全集を録音し、意欲的な活動を続けるポンパ=バルディの新プロジェクトとなるフンメルでは、スタンウェイの美点であるクリアな音質を生かしたトレモロやスケールが魅力的。
 2009年6月1日?3日の録音。



 CRC 3411
¥2500→\2290
最近とてもフンメルが気になる・・・
 若き実力派アントニオ・ポンパ=バルディ
  フンメル:ピアノ・ソナタ集Vol.2

  ピアノ・ソナタ第5番嬰へ短調 Op.81
  ピアノ・ソナタ第7番ト長調
  ピアノ・ソナタ第8番変イ長調
  ピアノ・ソナタ第9番ハ長調
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)

 ロン・ティボー国際、ヴァン・クライバーン国際での入賞、そしてクリーヴランド国際での優勝など、コンクールでの豊富な入賞経歴を持ち、グリーグのピアノ作品全集(Centaur)が代名詞でもあるイタリアの名ピアニスト、アントニオ=ポンパ・バルディ。
 クリーヴランド音楽大学で教授としてピアノの指導にあたる名手が、香り高きフンメルのピアノ・ソナタを奏でる。

 2013年6月の録音。




ポンパ=バルディの名を知らしめたグリーグ
ちょっと入りにくい・・・


 CRC 3311
\2500
入りにくいので海外直輸入
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
 グリーグ:
  ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
  組曲《ホルベアの時代より》Op.40
アントニオ・ポンパ=バルディ(ピアノ)
オハイオ・フィルハーモニー管弦楽団
ドメニコ・ボヤージアン(指揮)
 数々の輝かしい経歴を持つイタリア、フォッジャ出身のピアニスト、アントニオ・ポンパ=バルディ。Centaur(センター)レーベルでは、グリーグのピアノ作品全集の第11集までリリースをしており、ピアノ協奏曲と組曲「ホルベアの時代より」でも表現が見事な美しきグリーグ。

 現状ちょっと入りにくいので海外から。

 2012年5月4日?5日の録音。

 
 

CRC3809
¥2500
コルンゴルトとヤナーチェクの室内楽作品集
 コルンゴルト:ピアノ五重奏曲
 ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第2番
イヴォ・カハーネク(ピアノ)
ヤナーチェク弦楽四重奏団

 共にモラヴィア地方出身の2人の大作曲家、コルンゴルトとヤナーチェクの室内楽作品集。1947年に結成されたチェコの比類なきカルテット、ヤナーチェク弦楽四重奏団がお家芸とも言える卓越した演奏を披露。
 コルンゴルトでピアノを務めるイヴォ・カハーネクもチェコに生まれ、ヤナーチェク音楽院やプラハ音楽アカデミーに学び、チェコ音楽のスペシャリストとして内外で知られています。2014年にはサイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートにソリストとして抜擢されるなど、非常に高い評価を得ています。

 ※録音:2018年&2019年(アリゾナ)
 

CRC3819
¥2500
トンマーゾ・ジョルダーニ:2本のチェロのための6つの二重奏曲 Op.18
 トンマーゾ・ジョルダーニ:チェロ二重奏曲
  変ロ長調 Op.18-1/ヘ長調 Op.18-2/
  ハ長調 Op.18-3/ト長調 Op.18-4/
  ニ長調 Op.18-5/イ長調 Op.18-6
チャーリー・ラスムッセン(第1チェロ)
アントン・テンウォルデ(第2チェロ)

 ナポリに生まれバロック~古典派の過渡期のロンドンで活躍した歌手・作曲家、トンマーゾ・ジョルダーニが作曲したチェロ・デュオのための作品。
 チャーリー・ラスムッセンとアントン・テンウォルデはウィスコンシン・バロック・アンサンブルでも共に演奏しており、2人ともジョルダーニが活躍していた18世紀後半に製作されたチェロを弾いています。

 ※録音:2019年(ウィスコンシン)
 
 

CRC3818
¥2500
ゲイリー・ショッカー:ピアノ作品集
 ミスト/11-12-13/シンプル・プレイヤー/
 ポイント・オヴ・デパーチャー/スノー・ミュージック/
 リキッド・ミラーⅠ/子守歌/ライジング/ガリオーソ/
 サラバンド/リブラ・マインド/ノー・クラウズ/
 オン・ワン・ハンド/サルトリー/ルッキング・アップ/
 サークリング/30周年/スター・ライト/ナイト・ウォーキング/
 ウォーターズ・エッジ/ゴーイング・ホーム/
 ワンス・モア・アラウンド・ザ・ダンス・フロアー
ゲイリー・ショッカー(ピアノ)

 アメリカ出身の著名なフルート奏者・作曲家・ピアニスト、ゲイリー・ショッカーの自作自演アルバム。
 特にフルートのための作品でよく知られるショッカーですが、ここではピアノのための小品を自ら弾いています。1998年以降に作曲された作品が収録されており、一番新しいものはなんとこの録音を行う数日前に書かれたものだそうです。
 それぞれの曲のタイトルは曲の完成後に自ら録音したものを聴いて名付けているといいます。

 ※録音:2019年(ニューヨーク)
 
 

CRC3816
¥2500
デイヴィッド・パーク・プレイズ・フリッツ・クライスラー
 クライスラー:美しきロスマリン、愛の喜び、ウィーン奇想曲 Op.2
 アルベニス(クライスラー編):スペイン Op.165より第2曲:タンゴ
 クライスラー:
  レチタティーヴォとスケルツォ・カプリース Op.6、愛の悲しみ、ベートーヴェンの主題によるロンディーノ*
 ファリャ(クライスラー編):歌劇《はかなき人生》よりスペイン舞曲第1番
 メンデルスゾーン(クライスラー編):無言歌*
 クライスラー:テンポ・ディ・メヌエット*、ウィーン小行進曲*、ジプシーの女、前奏曲とアレグロ
 グルック(クライスラー編):歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》より精霊の踊り
  デイヴィッド・パーク(ヴァイオリン)、アレックス・マーシャル(ピアノ)、
  メリッサ・ガルフ・バラード(ピアノ)*

 クライスラーのヴァイオリン小品とクライスラーがヴァイオリン用に編曲した作品のアルバム。
 ヴァイオリニストのデイヴィッド・パークは5歳の時に韓国・ソウルでヴァイオリンを始めると早くから頭角を現し、渡米してインディアナ大学やジュリアード音楽院で学びました。
 14歳の頃には、ヤッシャ・ハイフェッツにも教えを受けています。現在は世界各地で演奏活動を展開。母国韓国でも熱狂的に迎え入れられています。

 ※録音:2019年(ユタ)
 
 

CRC3811
¥2500
ガブリエル・デュポン:歌曲集
 ガブリエル・デュポン(1878-1914):
  秋の詩/ミルラの歌/暖炉/マンドリン/怯え/
  2つのメロディー/雨/秋の歌/アニー/冬の一日/
  雨の庭/動物の世界/ジャン・リシュパンの詩への優しさ/
  アルフレド・ドゥ・ミュゼの2つの詩/
  2つのメロディー/6羽の小鳥の歌
レイチェル・ジョセルソン(ソプラノ)
ボー・ティース(ピアノ)

 19世紀末~20世紀初頭のフランスを生き抜いたガブリエル・デュポンの歌曲集。芸術一家に生まれたデュポンは15歳でパリ音楽院に進学し、作曲をジュール・マスネに師事しています。
 1901年のローマ賞に挑み、2位を獲得(3位はモーリス・ラヴェル)。
 特に歌劇が人気を博し名声を高めていましたが、肺結核により1914年に36年の短い生涯に幕を下ろしました。

 ※録音:2018年&2019年(アイオワ)
 
 

CRC37813782
(2CD)
¥4500
ロマン派からモダニズムへのチェコ・ピアノ・サイクルの流れ
 ヤナーチェク:
  草陰の小径(1900-1911)、
  ソナタ第1番 X.1905、霧の中(1912)
 スメタナ:チェコ舞曲 JB Ⅰ:114(1879)
 ドヴォルザーク:ユモレスク第7番 Op.101
 スーク:人生と夢 Op.30(1909)
 マルティヌー:8つの前奏曲 H.181(1930)
 シュルホフ:5つのジャズの練習曲(1926)
フローレンス・アン(ピアノ)

 フローレンス・アンが描くチェコ・ピアニズムの世界!

 ロマン派から第一次世界大戦までに活躍したチェコの作曲家のピアノ作品集。
 これらの作曲家の作品は、交響曲や管弦楽曲、室内楽曲などは取り上げられるものの、意外にもピアノ作品は、あまり演奏されてきませんでした。
 しかし、ピアノ曲もボヘミアの世界観に溢れた作品や、チェコ独特の民俗的な作品も多くあり、このアルバムではそのよう作品が多数収録されています。

 ※録音:2016年-2018年(アメリカ)
 
 

CRC3778
¥2500
ソウル・ムーヴィーズ セバスティアン・ディ・ビン(ピアノ)
 セバスティアン・ディ・ビン:母なる海、共犯の瞬間
 ジェローム・カーン(セバスティアン・ディ・ビン編):煙が目に染みる
 セバスティアン・ディ・ビン:寄生虫、キャッツ
 フレディ・マーキュリー(セバスティアン・ディ・ビン編):ボヘミアン・ラプソディ
 セバスティアン・ディ・ビン:バルチス湖での夢、うず潮、普遍的な愛
 オスカー・ピーターソン(セバスティアン・ディ・ビン編):自由への参加
 セバスティアン・ディ・ビン:Moi、オズの魔法使い、告白
 ベニー・アンデション他(セバスティアン・ディ・ビン編):マンマ・ミーア

 イタリアのピアニスト兼作曲家であるセバスティアン・ディ・ビンによる映画を題材としたコンセプト・アルバム。
 セバスティアン・ディ・ビン自身の10作品の他に、フレディ・マーキュリーやオスカー・ピーターソンなどの作品を編曲したものを加えて14曲収録とたっぷりと楽しめる作品に仕上がっています。

 ※録音:2019年4月1日-4日(イタリア)
 
 

CRC3779
¥2500
モザイク
 アンドレ・プレヴィン:
  トニ・モリスンの詩によるソプラノと
   チェロとピアノのための4つの歌、
  ソプラノとチェロとピアノのためのヴォカリーズ
キラ・ブラウン(ソプラノ)
リンダ・イッポリート(ピアノ)
カーク・スターキー(チェロ)

 アメリカの黒人文学の第一人者であるトニ・モリスンの詩に、アンドレ・プレヴィンの4つの歌。
 ジャズにも精通しているアンドレ・プレヴィンらしくクラシックとジャズの要素が混在したような曲調で、幻想的な響きと、キラ・ブラウンの美しい歌声が見事に融合しています。

 ※録音:2019年2月25日、トロント(アメリカ)
 
 

CRC3780
¥2500
アフターグロウ ~
 ヘンリー・ハドリーの忘れられたチェロとピアノのための作品集
セオドア・ブッフホルツ(チェロ)
ポーラ・ファン (ピアノ)
  ヘンリー・ハドリー:
   ハミングバード(1932)、間奏曲《アフターグロウ》(1932)、
   オクトーバー・トワイライト(1924)、エレジー Op.36-1(1909)、
   サルタレッロ Op.35(1923)、瞑想曲(1927)、小さなロマンス(1891)、
   カヴァティーナ Op.38(1889)、孤独 Op.89-1、
   ガヴォット・アンド・ミュゼット Op.36-2(1891)、古風な組曲(1926)、
   マズルカ《アンダー・ザ・パインズ》Op.89-2(1923)

 アメリカの指揮者兼作曲家であったヘンリー・ハドリーのチェロとピアノのための作品集。
 それぞれ小品ではありますが、表情豊かな優しい曲調が多く、ハドリーが作曲家としても優秀であったことを伝えてくれています。
 ブッフホルツの軽妙でありながら雄弁に語るようなチェロも聴きどころです。

 ※録音:2019年2月、アリゾナ(アメリカ)
 
 

CRC3783
¥2500
タイム・フライズ イレイン・フナロ(チェンバロ)
 トーマス・ドナヒュー:クロノロジカル・オルドル/
 マーク・ジャネロ:前奏曲とカウンターポイント/
 サトノ・ノリヅキ:《ニ調のフレーバー》より第1曲 前奏曲/
 ディナ・スモルゴンスカヤ:《3つの踊り》より第2曲 アンダンティーノ、ソステヌート/
 ジャナンドレア・パウレッタ:《2つの交差した小品》より第1曲 アンダンテ/
 ローラ・スノーデン:《フランス組曲》より第2曲 喜び/
 アンドルー・コレット:《ソナチネ》より第2曲 アンダンテ/
 アダム・ローゼンバーグ:《パルティータ》より第4曲 ヴィヴァーチェ/
 スヴャトスラフ・クルティコフ:《リトル・モンキー・テン・スナップショット》より第6番 第8番 第10番/
 ダニエル・バスフォード:《4枚のポストカード》より第3曲レッジェーロ・エ・ジョコーソ/
 ユーリ・バン:《痕跡》よりヴィーヴォ/
 イヴァン・ボジチェヴィチ:《If There Is a Place Between‛&》より第3曲 コン・フォーコ/
 トーマス・ドナヒュー:5つの形状/
 イヴァン・ボジチェヴィチ:サマー・イン・ザ・ワールド/
 スティーヴン・イェーツ:Capriccio Furie del Gravicembalo/
 イーヴァル・ルンデ Jr.:Insectum Communis Op. 110

 16曲の現代作曲家によるチェンバロ独奏曲集。古楽や古典の作品で活躍するチェンバロの新たな可能性を感じさせてくれる作品が数多く収録されており、興味深い1枚です。

 ※録音:2013年-2017年
 
 
CRC3784
¥2500
ミュージック・バイ・カルロス・パバン
 カルロス・パバン:
  バッハの主題による前奏曲,舞曲とフーガ、
  ミロンガと神秘、
  クラリネットとギターのための2つの小品、
  Carnavalito、ギター協奏曲、Danza Prima、
  即興曲、組曲コスモポリタン
カルロス・パバン(ギター、ディレクター)
パーク・スロープ・チェンバー・プレイヤーズ

 アルゼンチン生まれでアメリカのブルックリンを拠点に活動し、フランス、アイルランド、ポルトガルそして日本などで演奏会を行うギター奏者兼作曲家のカルロス・パバンの自作自演集。
 フルートとギターの二重奏や、ギター二重奏に室内アンサンブルを伴奏にしたギター協奏曲まで、幅広い編成で彼の作品を堪能できる1枚です。

 ※録音:2018年12月、ニューヨーク(アメリカ)
 




STERLING



CDA185318542
(2CD-R)
¥5100
ヨアヒム・ラフ:歌曲集
 ヨアヒム・ラフ(1822-1882)

  [Disc 1]
   セレナード WoO.21(1854)
   J.G.フィッシャーの3つの歌曲 Op.47(1848)
    知っているかい、私にはきみがすべてだ/至福!/理想
   ゴットホルト・ローガウの2つの歌曲 Op.48(1848) 別れ/帰郷
   J.G. フィッシャーの3つの歌曲 Op.49(1848)
    もの言わぬ恋/愛の欲望/星のやすらぎ
   《エマヌエル・ガイベルの5つの歌曲》Op.51(1849/50)から ヴェネツィアの夜の祈り/ゴンドラの歌
   《C.O. シュテルナウの3つの歌曲》 Op.52(1850)から さあ秋がやってきた
   C.O. シュテルナウの2の歌曲 Op.53(1849) 古い鐘楼の鐘/君を覚えている

  [Disc 2]
   夢の歌 WoO.56C(after the end of the 1860s)
   《エマヌエル・ガイベルの6つの歌》Op.184(1870-73)から(女声三重唱とピアノのための)
    1日が終わった/静かに心が愛に輝くところ/軽い意味
   花の言葉 Op.191(1874) 献呈/すみれ/リュウキンカ/忘れな草/ミルテ/ローズマリー
   《ブロンデル・ド・ネスル》 Op.211(1880)から
    領主の花嫁/婚礼の歌/聖なる国よさらば/王が囚われの身になり/王が解放され
 マリーナ・ウンルー(ソプラノ)、フレーデリケ・シュルテン(メゾソプラノ)、
 リサ・ヴェーデキント(メゾソプラノ)、ヴォルフガング・クローゼ(テノール)、
 ヨハンネス・ヴェーデキング(バス)、ヘーダイェット・ヨーナス・ディエディカー(ピアノ)

 スイスの作曲家、ヨアヒム・ラフの歌曲集。

 ヨーゼフ・ヨアヒム・ラフは、1822年、スイスのラッヒェン生まれ。校長としての職務のかたわら独学で作曲を身につけ、メンデルスゾーンのもとに送ったピアノ曲が彼の推薦により出版されたことが転機となり、作曲家、音楽教師、ピアニストとしての生活が始まりました。
 11曲の交響曲などの管弦楽曲、室内楽曲、歌劇など、多くの作品を手がけ、「歌曲」もかなりの数を残したといわれます。
 このアルバムでは、ロベルトとクララのシューマン夫妻をはじめロマンティシズムの作曲家たちもが好んだガイベルの詩による作品のほか、ラフの娘、ヘレーネ・ラフが「ヘルゲ・ヘルト」名義で書いたフランスの吟遊詩人ブロンデル・ド・ネスルを題材とする詩に作曲した作品などが歌われます。

 ※録音:2020年5月25日-28日、インマヌエル教会文化センター(ヴッパタール、ドイツ)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

CDA18452
(1CD-R)
¥2700
旧世界と新世界のハープのための歌 トシュテン・モッスベリ(テノール)
スティーナ・ヘルベリ・アイバック(ハープ)
 クルト・ヴァイル(1900-1950)
  おお船長、わが船長(1941)/ふたりの古参兵への挽歌(1942)/
  雨が降っている(1933)/わたしの船は(1941)
 リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)
  夜 Op.10 no.3/あなたの黒髪を私の頭の上に広げてください Op.19 no.2/
  あすの朝 Op.27 no.4/たそがれの夢 Op.29-1
 ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)
  Oh, Lady, Be Good(1924)/Someone to Watch over Me(1926)/
  How Long Has This Been Going on(1927)/But Not for Me(1930)/
  They Can't Take That away from Me(1937)/Love Is Here to Stay(1938)

 スウェーデンの歌手、本業は麻酔科学と集中治療学が専門の医師のトシュテン・モッスベリのソング・コレクション。ドイツからアメリカに渡ったクルト・ヴァイルが、リンカーン大統領の死を悼んだホイットマンの『おお船長、わが船長』と、同じ『草の葉』の『ふたりの古参兵への挽歌』に作曲した作品など4曲、リヒャルト・シュトラウスの歌曲を代表する4曲、「スタンダード・ナンバー」として歌われるジョージ・ガーシュウィンの6曲のプログラム。
 『すべての丘と谷が』(CDA1834)、『生まれたからには』(CDA1841)など、このシリーズのこれまでのアルバムで共演したスティーナ・ヘルベリ・アイバックのハープです。

 ※録音:2020年1月20日&3月1日、シクラ・スタジオ(ナッカ、スウェーデン)/2020年5月19日&9月11日、グリスリンゲ・ゴード(インガロー島、スウェーデン)
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 



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TACTUS



TC670202
¥2600→\2390
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670-1747):カンタータとソナタ集
 よい香りの生垣で、ささやくオーラ、
 チェンバロのためのディヴェルティメント第4番、
 Lungi dalla mia Filli、Amo si,ma non so dire、
 チェロ・ソナタ、Dove bambino rivo、
 チェンバロのためのディヴェルティメント第6番、
 遠くにいる私
 (世界初録音)
アウラータ・フォンテ
 〔神谷美穂(ソプラノ)、
  ペリクリ・ピーテ(チェロ)、
  ヴァレリア・モンタナーリ(チェンバロ)〕

 アウラータ・フォンテのボノンチーニ、カンタータ集!

 アウラータ・フォンテの神谷美穂のソプラノが柔らく響く、ジョヴァンニ・ボノンチーニのカンタータとソナタ集。ボノンチーニは、モデナ出身で父はヴァイオリニスト兼作曲家、弟は作曲家という音楽一家に育ちました。ボノンチーニ自身もチェロを学び作曲家として活躍します。
 その活躍は目覚ましくヨーロッパ各地に渡り、ミラノ、ローマやウィーン、ロンドンにパリと当時彼が多くの評価を受けていたのが窺えます。

 ※録音:2018年11月
 






 ことあるごとに店主が復権を促しているジョヴァンニ・ボノンチーニ。

  1670年にモデナに生まれる。代々続く音楽一族の一人で、父も弟も有名な作曲家である。
 ボローニャの聖ジョヴァンニ大聖堂で楽長を務め、その後はミラノ、ローマ、ウィーン、ベルリンでも活動をして順調に大作曲家としての道を歩んだ。

 しかし彼の一大転機は50歳のとき。
 彼は当時の一大音楽消費都市ロンドンに呼ばれたのである。
 ここで成功すれば、ウィーンやベルリンなどとは比べ物にならないくらいの一攫千金も夢ではない。実際ヘンデルはそれを成し遂げた。少しでも野心や自信がある者なら、その誘いを断ることは難しいだろう。

 ただ、今の芸能界がそうであるように、当時の音楽界もみんなきれいな心の持ち主で優しい人ばかりということはなかった。ロンドンに行けば夢もあるだろう、しかし同時にどす黒い闇もある。事実賢明なるハッセは同じような誘いを断っている。

 さて、当時ロンドンで音楽界を牛耳っていたのはヘンデル。
 しかしオペラ・ブームが加熱する中、ヘンデルだけではオペラ製作が足りなくなりボノンチーニが呼ばれたということだが、実際は飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍していたヘンデルの敵対勢力がボノンチーニをライバルとして呼んだというのが本当のところらしい。二人の共作などという豪華なオペラ(「ムツィオ・シェーヴォラ」)もあるが、その後ボノンチーニは期待通り、ヘンデルを駆逐する勢いで人気オペラを書き続ける。

 そうした中、両者の争いは政治や宗教も絡んでの抗争に発展する。いや、もともとあった抗争に広告塔のようにうまく利用されたのかもしれない。
 挙句の果てに、他人の作品を流用することには寛容だった当時の時代にあって、ボノンチーニはこともあろうに「盗作」の容疑でロンドンを追い出される。ヘンデルが、というより、ヘンデルを擁する派が勝利したということか。

 ヘンデルのような若造にしてやられる形でロンドンを去ったボノンチーニ。汚名と屈辱に満ちた追放劇。
 その後彼はパリやリスボンなどで活動していたらしいが、最終的にはウィーンで野垂れ死んだと聞く。1747年7月9日。ヘンデルが晩年の栄光と名声を勝ち得ているとき。


 ボノンチーニが当時ヘンデルの最大のライバルとしてロンドンで活躍したというのは事実。
 しかし現在ボノンチーニの栄光を身近に感じることはできない。できるとすればヘンデルがボノンチーニから流用したとも噂される「オンブラマイフ」くらいか。彼の代表作であるオペラもちょっとまえまでCDリリースは皆無だった。一度転落した音楽家に未来は微笑まなかった。ロンドンにはおそらくボノンチーニの楽譜とかも残っていただろうが、敵対勢力が陣取っていた中、ボノンチーニが去った後それらがどんな扱いを受けたかは容易に想像できる。

 音楽史には、こうした、さまざまな悪意や偏見によって歴史から葬り去られた天才作曲家や大傑作が山のように存在していたのだろう。

 今回登場したのはそんな屈辱の人生をたどったボノンチーニの世界初録音を含む作品集。
 


TC611990
(2CD)
¥4800
バルバラ・ストロッツィによる
 サクリ・ムジカーリ・アフェッティの全曲の世界初録音

  バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):
   サクリ・ムジカーリ・アフェッティ Op.5
   (世界初全曲録音)
アウラータ・フォンテ
 〔神谷美穂(ソプラノ)、
  アンナ・シンボリ(ソプラノ)、
  アンドレア・アッリヴァベーネ(アルト)、
  ペリクリ・ピーテ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ヴァレリア・モンタナーリ(チェンバロ)、
  ジュゼッペ・モナーリ(オルガン)〕

 バルバラ・ストロッツィによるサクリ・ムジカーリ・アフェッティの全曲の世界初録音です。
 バルバラ・ストロッツィは17世紀に活躍した女流作曲家の中でも珍しく楽譜も出版されるほど評価されていました。
 声楽家としても活躍していたこともあり、彼女の楽曲で声の占める重要度は高く、この曲中でも神谷美穂をはじめとした歌手陣が非常に美しい声を響かせています。

 ※録音:2019年4月
 
 

TC970290
(2CD)
¥4800
エドアルド・ブルーニ(b.1975):ハイパー・クロノス ~室内楽作品集
 ソナタ・ロマンチカ、TRE DANZE UNGHERESI、
 ソナタ・エソティカ、ファンタジア、エレジー、
 SONATA SURREALISTA、
 QUATTRO PEZZI SURREALISTI、TOBRUK'42、ALGOL
 (世界初録音)
エドアルド・ブルーニ(ピアノ)
ジュゼッペ・バルティ(チェロ)
カルロ・ラザリ(ヴァイオリン)
アレクサンデル・モンテヴェルデ(ヴィオラ)
ロベルト・パングラッツィ(パーカッション)他

 1975年生まれのエドアルド・ブルーニはイタリアのピアニストであり、作曲家です。
 ピアノをアーノルド・コーエン、ラザール・ベルマン、アンドラーシュ・シフなどに師事し、このアルバムでもピアノを披露しています。
 彼は調性と無調性を統合することを目的とした独特の作曲法を用いています。

 ※録音:2004年-2020年(イタリア)
 
 

TC951202
¥2600
カルロ・アレッサンドロ・ランディーニ(b.1954):
 ミサ・ノヴェム・ヴォークム
アンサンブル・フルール=ド=リス
ジョルジョ・ウバルディ(ディレクター)

 1954年生まれのカルロ・アレッサンドロ・ランディーニは、イタリア人現代作曲家です。パリ音楽院にてオリヴィエ・メシアンに師事しました。
 卒業の際は教授陣満場一致で首席で卒業、その後アメリカで修士を取得し、数々の賞を受賞しています。
 《ミサ・ノヴェム・ヴォークム》では、アンサンブル・フルール=ド=リスがア・カペラで美しいポリフォニーを展開し、耳なじみの良い曲になっています。

 ※録音:2018-2020年
 



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GRAND PIANO



GP864X
(6CD)
¥5600→\5190

GRANDPIANOの珍しいセットものはすぐに完売することが多いのでお早めに
 ミリー・アレクセイヴィチ・バラキレフ(1837-1910):
  独奏ピアノのための作品全集
ニコラス・ウォーカー(ピアノ)
  【CD1】
   1-4. ピアノ・ソナタ 変ロ短調(1905)/5-7. ピアノ・ソナタ第1番 変ロ短調 Op. 5(1856)/
   8-12. ピアノ・ソナタ 変ロ短調「大ソナタ」 Op. 3(1855)
     録音 2012年6月10-13日 Wyastone Leys, England(UK)
   【CD2】
   1. ワルツ第1番 ト長調(素晴らしいワルツ)(1900)/2. 夜想曲第1番 変ロ短調(1898年改訂版)/
   3. ワルツ第2番 ヘ短調(メランコリックなワルツ)(1900)/
   4. ワルツ第3番 ニ長調(ワルツ-即興曲)(1901)/5. 夜想曲第2番 ロ短調(1901)/
   6. ワルツ第4番 変ロ長調(演奏会用ワルツ)(1902)/7. 夜想曲第3番 ニ短調(1902)/
   8. ワルツ第5番 変ニ長調(1903) /9. 夜想曲 嬰ト短調(1856年、第1番の初稿)‛&世界初録音/
   10. 幻想的小品 変ニ長調(1903)/11. ワルツ第6番 嬰ヘ短調(1903)/
   12. 漁夫の歌(1903)/13. ワルツ第7番 嬰ト短調(1906)
     録音 2012年8月20-23日 Wyastone Leys, England(UK)
  【CD3】
   1. マズルカ第1番 変イ長調(1859-60)/2. マズルカ第2番 嬰ハ短調(1859-60)/
   3-5. ソナチネ ト長調 「スケッチ」(1909)/6. 子守歌 変ニ長調(1901)/
   7. マズルカ第3番 ロ短調(1884-85)/8. マズルカ第4番 変ト長調(1884-85)/
   9. ドゥムカ 変ホ長調(1900)/10. マズルカ第5番 ニ長調(1884年版)/
   11. 夢想 ヘ長調
   12. ユモレスク ニ長調
   13. マズルカ第6番 変イ長調
   14. 小品 嬰ヘ短調(1851年第2稿) (N. ウォーカーによる補筆完成版)‛&世界初録音/
   15. マズルカ第7番 変ホ短調(1906)/16. カプリッチョ ニ長調(1902)
     録音 2014年1月9-10日 Wyastone Leys, England(UK)
  【CD4】
   1. スケルツォ第1番 ロ短調(1856)/2. ノヴェレッテ イ長調(1906)/
   3. 10の歌(1896) - 第2曲 荒野(1898年 ピアノ独奏版)/4. スケルツォ第2番 変ロ短調(1900)/
   5. ファンダンゴ練習曲(1856)‛&世界初録音/6. グリンカの主題によるスペインのセレナード(1902)/
   7. グリンカの序曲《ホタ・アラゴネーザ》による華麗なカプリース(1900) (ピアノ版)/
   8. ベルリオーズの「エジプトへの逃避」序曲(1864)/9. スケルツォ第3番 嬰ヘ長調(1901)/
   10. スペインの旋律(1902)/11.ワルツ・カプリース第1番 変イ長調(タネーエフ)(1900)/
   12.ワルツ・カプリース第2番 変ニ長調(タネーエフ)(1900)
     録音: 2017年12月11-14日 The Church of St. Silas the Martyr, Kentish Town, London,England(UK)
  【CD5】
   1. バラキレフ: 歌劇《皇帝にささげた命》の回想(1899)/
   2. グリンカ:
    歌劇《ルスランとリュドミラ》- チェルノモールの行進(M.A.バラキレフによるピアノ編)(1860頃)‛&世界初録音/
   3. ショパン:
    ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op. 11 - 第2楽章 ロマンス(ラルゲット)(M.A.バラキレフによるピアノ編)(1905)/
   4. バラキレフ: 即興曲(ショパンの前奏曲による)(1907)/
   5. ショパン: スケルツォ第2番 変ロ短調 Op. 31(M.A.バラキレフによるカデンツァ)(1894)‛&世界初録音/
   6. リスト: 華麗なマズルカ S221/R43(1850)/
   7. リスト: 華麗なマズルカ S221/R43 (M.A. バラキレフによるカデンツァ)(1898)‛&世界初録音/
   8. ベートーヴェン:
    弦楽四重奏曲第8番 ホ短調「ラズモフスキー」Op. 59 No.2 –
     第3楽章 Allegretto(M.A. バラキレフによるピアノ編)(1862)/
   9. ベートーヴェン:
    弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op. 130 - 第5楽章 カヴァティーナ(M.A. バラキレフによるピアノ編)(1859)/
   10. バラキレフ: 舟歌 イ短調(1901)/11. バラキレフ: タランテッラ(1901)/
   12. バラキレフ: 華麗なポロネーズ(1853-54)‛&世界初録音
     録音: 2018年6月11-14日 The Church of St. Silas the Martyr, London, England (UK)
  【CD6】
   1. 糸を紡ぐ女(1906)/2. 庭園にて 変ニ長調(1884)/
   3. グリンカ: カマリンスカヤ(1848)(M.A.バラキレフによるピアノ編)(1902)/
   4. 交響詩「タマーラ」(N.ウォーカーによるピアノ編)(2019)‛&世界初録音/5. ポルカ 嬰ヘ短調(1859)/
   6. 蚊の死によせるエレジー(N. ウォーカーによる補筆完成版)(2019)‛&世界初録音/
   7. 魔女の踊り(N. ウォーカーによる補筆完成版)(2019)‛&世界初録音/
   8. グリンカ: 心が痛むと言わないで(1834)(1903年 M.A. バラキレフによるピアノ編)/9. チロルの歌(1902)/
   10. ザポルスキ: 夢想(M.A.バラキレフによるピアノ編)(1890)/11. トッカータ 嬰ハ短調(1902)/
   12. グリンカ: ペテルブルグへの別れ(1810) - 第10曲 ひばり(M.A.バラキレフによるピアノ編)(1864)/
   13. 東洋風幻想曲「イスラメイ」(1869)
     録音 2019年11月25-28日 The Church of St. Silas the Martyr, Kentish Town, London(UK)

 ロシア五人組の一人、バラキレフ。ロシア音楽普及活動の先鋒として、またまとめ役として多彩な活動をしたにも拘わらず、彼自身は自己批判が強く自作について懐疑的であったようで、一時期は音楽界から退き、サンクトペテルブルク・ワルシャワ鉄道の事務員として働くなど、紆余曲折、挫折の日々を送っていたことも知られています。
 そのためか、残された作品はあまり多くありませんが、代表作「イスラメイ」をはじめとするピアノ曲はどれもショパン、シューマン、リストの伝統を受け継ぐ華麗な技巧を誇る親しみやすいものばかりです。

 このBOXには、オリジナル作品をはじめ、先人の作品のアレンジなど、バラキレフの多彩な作品を全て収録しました。
 このシリーズを通して録音したニコラス・ウォーカーは、英国王立音楽院とモスクワ音楽院で学び、ベートーヴェン演奏で高い評価を得ているほか、2010年の"バラキレフ没後100年イベント"を英国で開催するなど、バラキレフのスペシャリストとして知られています。

 【CD1】これらのソナタは1855年にまずOp.3が書かれ、その翌年これを改作、Op.5とします。しかしその約50年後に、もう一度手を入れて完成形としたのです。違いが一番顕著なのは第2楽章に置かれたマズルカであり、素材は同じではありますが、どのくらい進化していくのかは実際にお聞きいただければ納得していただけるでしょう。1905年のソナタは、第1楽章からフーガで始まるなどかなり独創的な仕上がりを見せます。

 【CD2】第2集で取り上げられているのは、彼の「ショパンへの憧れ」が強く感じられる夜想曲とワルツです。若い頃の作品である夜想曲第1番は、このアルバムで改作前の初稿版が初めて録音されました(トラック9)。比べてみるのも面白いでしょう。

 【CD3】第3集はマズルカを中心に様々な小品を取り合わせた魅力的なアルバムになっています。スラブ的な雰囲気が強調されたマズルカの他、あの「イスラメイ」を凌駕するほどに技巧的な「ユモレスク」や力強い「ドゥムカ」など聴き応えのある曲が並びます。

 【CD4】第4集には、19歳の頃に作曲されたショパンやリストの影響が色濃い「スケルツォ第1番」、60代の円熟期の作品で彼のピアノ曲の中でも人気のあるものの一つ「スケルツォ第2番」など、3つのスケルツォを中心に、編曲作品が収められています。師グリンカの影響でスペイン音楽に興味を持っていた彼が、若き日に書いた「ファンダンゴ練習曲」は世界初録音となっています。

 【CD5】バラキレフは尊敬する作曲家たちの作品をピアニスティックな独奏曲に編曲していました。このアルバムに収録されている世界初録音を含むほとんどの曲は、ショパンやリスト、ベートーヴェンらの作品のトランスクリプションであり、管弦楽作品や弦楽四重奏曲、歌劇からの曲をピアノに置き換えるだけではなく、時にはもともとある曲にコーダを付けたり、素材として新たな曲を書き起こしたりと、様々な手法が凝らされています。

 【CD6】シリーズの完結編となるこのアルバムには代表作「イスラメイ」が収録されているほか、グリンカとザポルスキー作品の編曲版も含まれています。またこのアルバムのためにニコラス・ウォーカー自身がピアノ版に編曲した交響詩「タマーラ」と、補筆完成させた「蚊の死によせるエレジー」も収録。

 
 
 


GP869
¥2400
セリム・パルムグレン(1878-1951):ピアノ作品全集 第3集 ヨウニ・ソメロ(ピアノ‛&Steinway & Sons, ModelD)
 3 Klavierstucke 3つのピアノ小品 Op. 4(1893-1900頃)
  1. No. 1. Consolation コンソレーション‛&世界初録音 /
  2. No. 2. Scherzo スケルツォ‛&世界初録音 / 3. No. 3. Sonette ソネット
 Lyriskt intermezzo 抒情的間奏曲 Op. 8(1899-1900)‛&世界初録音
  4. 第1番: Karlekstanke 愛の思考 / 5. 第2番: Nycker 気まぐれ /
  6. 第3番: Sorg 悲しみ / 7. 第4曲: Vita liljor 白百合 / 8. 第5番: Koketteri 戯れ /
  9. 第6番: Fran gamla tider 古き時代から / 10. 第7番: Intermezzo 間奏曲 / 11. 第8番: Finale 終曲
 12. Barcarolle 舟歌 Op. 14
 13. Anssiaskeleita ダンス・ステップ SP301(1936頃)‛&世界初録音
 14. Sydanmaan laulu 荒野の歌 SP285(1927)‛&世界初録音
 15. Gavotte et Musette ガヴォットとミュゼット SP69(1898)‛&世界初録音
 Kevat 組曲『春』 7つのピアノ小品 Op. 27(1906-1908頃)
  16. 第1曲: Praeludium 前奏曲 / 17. 第2曲: Hyljatyn laulu 打ち捨てられた者の歌 /
  18. 第3曲: Sudenkorento とんぼ / 19. 第4曲: Toukokuun yo 5月の夜 /
  20. 第5曲: Tanssi-intermezzo ダンス=インテルメッツォ /
  21. 第6曲: Barcarolle 舟唄 / 22. 第7曲: Postludium 後奏曲
 Sol och skyar 太陽と雲 Op. 102(1942)
  23. Nyarsringning, Januari 1月 新年の鐘 / 24. Mot ljuset, Februari 2月 光に向かい /
  25. Varbrytning, Mars 3月 春のはじまり / 26. Ostadigt, April 4月 気紛れな天気 /
  27. Majsol ler, Maj 5月 5月の太陽は微笑む / 28. Kring midsommarstangen, Juni
 6月 夏至祭のポールのまわりで
  29. Pa hoangen, Juli 7月 干し草づくり /
  30. Batfard i augusti, Augusti 8月 8月の舟遊び / 31. Sommarns sista ros, September
 9月 夏の最後のバラ
  32. Mot morker, Oktober 10月 闇に向かい / 33. Kala trad, November 11月 裸の木々 /
  34. Frid pa jorden, December 12月 地に平和

 録音 2020年6月9-10日 Kuusaa Hall, Kuusankoski(フィンランド)

 20世紀前半に活躍した、フィンランドの作曲家パルムグレンのピアノ作品全集シリーズ。
 少年時代から才能を発揮、たびたびフィンランドを訪れていたフェルッチョ・ブゾーニの演奏を聴き、大きな感銘を受けた彼は、1895年にヘルシンキ音楽院に入学、研鑽を積みました。
 その後はベルリンに留学するとともに、ワイマールで憧れのブゾーニのレッスンを受け、演奏家と作曲家への足掛かりをつかみ、やがてピアニスト、作曲家として活躍します。
 この第3集には3つの小品集を中心に、ほぼ50年間にわたって作曲されたさまざまな世界初録音を含む作品が収録されています。
 10代から20代前半に書かれた瑞々しい「抒情的間奏曲」、館野泉が愛奏したことで知られる印象派の影響が強く感じられるパルムグレン中期の代表作の一つ「春」、1月から12月までの北欧の移り行く季節が表現された晩年の名作「太陽と雲」。
 どれもスカンジナビアの民謡を根幹にしながらも、半音階的和声が効果的に用いられた美しい作品です。
 ヨウニ・ソメロは現代フィンランドで最も活躍するピアニストの一人。幅広いレパートリーを持ち、世界中の多くの国で3100回以上のコンサートを行っています。

 
 
 


GP790
¥2400
アンリ・デュティユー(1916-2013):
 ピアノ・ソナタ/バレエ音楽『狼』/3つの前奏曲
ジャン=ピエール・アルマンゴー
 (ピアノ‛&Steinway)
  ピアノ・ソナタ(1944-48)
   1. I. Allegro con moto / 2. II. Lied リート / 3. III. Choral et Variations コラールと変奏
  バレエ音楽『LE LOUP 狼』(1953)(ピアノ版)‛&世界初録音
   第1場
    4. Allegro -: La place du village, aux abords d'une foret /
    5. The gypsy girl's first dance: Moins vite (Mouvement de Polka) /
    6. Entrance of the wedding party / 7. The gypsy girl's second dance: Gracioso /
    8. The gypsy girl's third dance: Moins vite (Mouvement de Polka) /
    9. The gypsy girl alone: Mouvement de Valse / 10. Tempo I – Anime11. Interlude
   第2場
    12. Giocoso – Piu lento e calmo – Un peu anime / 13. Adage: Large – Poco animando /
    14. Vivace – Piu moderato – Piu vivo / 15. Interlude: Molto vivace
   第3場
    16. Beauty and the wolf in the forest: Lent – Presto / 17. The wolf's dying dance: Tres lent / 18. Curtain
  3つの前奏曲
   19. No. 1. D'ombre et de silence 影と沈黙から(1973) /
   20. No. 2. Sur un meme accord 同じ1つの和音により(1977) / 21. No. 3. Le jeu des contraires 対比の遊び(1988)

 録音Music Atelier of Malakoff(フランス) 2021年1月10日-1-3 2020年10月18日-4-18 2020年8月30日-19-21
 RSNO Centre,Glasgow(スコットランド)

 フランスの作曲家アンリ・デュティユー。生涯、独自の音を探求し続け、何者からも影響されない新しい音響を生み出しました。
 このアルバムには1948年から1988年までの40年間に及ぶ、デュティユーのスタイルの発展を示す作品が収録されています。1948年のピアノ・ソナタはデュティユーのピアノ曲の中でも最も規模が大きく、演奏機会の多い作品です。彼はここで伝統的なソナタ形式を踏襲するも、以降は、敢えてその形式に背を向けることを試みていきます。
 1953年の『狼』のピアノ版は世界初録音。ローラン・プティのダンス・カンパニーの委嘱により作曲され、パリで初演された"狼と美女の悲恋"を描いたバレエ音楽ですが、こちらは色彩豊かな響きを持つオーケストラへと拡張される前のオリジナル版です。
 「3つの前奏曲」はデュティユーが"音色の一種の研究"と呼んだ短いながらも緊張感に満ちた作品で、第1番はアルトゥール・ルービンシュタイン、第2番はクロード・エルフェ、第3番はユージン・イストミンと、それぞれデュティユーの同時代のピアニストに捧げられています。
 ジャン=ピエール・アルマンゴー(1943-)はフランスのピアニスト。サティやデュティユーをはじめ、ロシアの作曲家、エディソン・デニソフの研究や画家ジャン・デュビュッフェの評伝などを出版、音楽学者としても高く評価されています。

 
 




ONDINE



ODE-1355
¥2500
アルブレヒト・マイヤー(オーボエ)
ペトリス・ヴァスクス(1946-):管弦楽作品集

 オーボエ協奏曲(2018)‛&世界初録音
  1. I. Morning pastorale 朝の牧歌
  2. II. Scherzando スケルツァンド
  3. III. Evening pastorale 夕べの牧歌
 4. VestIjums メッセージ(1982)
 5. Lauda ラウダ(1985)
アルブレヒト・マイヤー(オーボエ)‛&1-3
ラトヴィア放送交響楽団
アンドリス・ポガ(指揮)

 録音 Great Guild Hall, Riga(ラトヴィア) 2020年7月16-17日‛&4、5 2020年7月20-21日‛&1-3

 現代ラトヴィアを代表する作曲家の一人、ペトリス・ヴァスクス。
 初期の作品こそ前衛の最先端を行っていたものの、20世紀の終わり頃にはラトヴィア民謡の素材を効果的に用いた平明な作風へと移行。その頃から注目が高まり、21世紀になると世界中で演奏されるようになりました。
 このアルバムに収録されている3つの作品の中で、とりわけ注目度が高いのは名手アルブレヒト・マイヤーがソロを務める「オーボエ協奏曲」でしょう。
 この曲は、ラトヴィアが「第一共和国」(1940年にソビエト連邦に占領、併合されて一旦消滅)として第一次世界大戦後の1918年に独立を宣言してから100年を経た記念として作曲されたもの。
 「朝の牧歌」と題された第1楽章は、朝霧を思わせるオーケストラの淡い響きから立ち上がる凛としたオーボエの旋律が印象的。音楽は少しずつ力強さを増し終盤で輝かしい盛り上がりを見せます。
 続く第2楽章、スケルツォは少し哀愁を帯びた民謡風の舞曲に変化。中間部には技巧的なカデンツァが置かれ、最後に圧倒的なオーケストラの盛り上がりを見せます。
 そして「夕べの牧歌」と題された第3楽章では、朝とは違う喧騒を残した風景の中をオーボエの旋律が漂います。曲の終わりでは鳥の声を模すオーボエとパーカッションが絶妙な絡みを見せ、希望を感じさせつつ全曲を閉じます。ヴァスクスの祖国と平和への思いが凝縮した聴きごたえのあるこの協奏曲は、こちらが世界初録音となります。
 1980年代の2作品「メッセージ」と「ラウダ」は、どちらもラトヴィアがソ連から再度の独立を試みている頃に書かれており、怒りや不安、絶望などの感情も垣間見えるとともに、祈りや希望も描かれています。

 
 
 

ODE-1390
¥2500
エリック・タンギー(1968-):管弦楽作品集
 クラリネット協奏曲(2017)
  1. I. Intense 激しく /
  2. II. Tres doux とても柔らかく / 3. III. Vif 急速に
 4. Matka 旅 - オーケストラのために(2015)
 ヴァイオリン協奏曲第2番(1997/2003改訂)
  5. I. Intense et tres lyrique 激しく、そして抒情的に /
  6. II. Dolce 柔和に / 7. III. Vif 急速に
ピエール・ジェニソン(クラリネット)‛&1-3
ユーリア・プシュケル(ヴァイオリン)‛&5-7
シンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラ
ヴィッレ・マトヴェイェフ(指揮)

 録音 Concert Centre Mikaeli, Martti Talvela Hall,Mikkeli(フィンランド) 2019年1月10-11日‛&1-3 2019年1月12日‛&4 2021年2月4-5日‛&5-7

 フランスの作曲家エリック・タンギーの作品集。
 パリ国立音楽院でイヴォ・マレクと ジェラール・グリゼーに師事したタンギーは、数多くの賞や奨学金を受賞するなど才能を発揮、1999年にはロストロポーヴィチからチェロ協奏曲を委嘱されるなど活躍の場を広げ、現在では数多くのオーケストラ、アンサンブルによって作品が演奏されています。
 このアルバムには3作品を収録。クラリネット協奏曲はピエール・ジェニソンがモーツァルトの同名曲を演奏する際に、併せて演奏するために依頼した作品で、現代的な音でありながらも、どこかモーツァルトの抒情性に連なる雰囲気を有しています。
 ヴァイオリン協奏曲第2番は1997年に作曲され2003年に改訂が施された作品で、古典的な3楽章形式を採り、第1楽章と第3楽章には技巧的なカデンツァが置かれています。
 この曲は2019年に開催された"エリザベート王妃国際コンクール"の入賞者ユーリア・プシュケルがメリハリのある曲調をよく捉えた演奏を聴かせます。
 Matka(フィンランド語で「旅」)と題されたオーケストラ曲は、シベリウスの生誕150周年を祝して書かれた一種の交響曲。シンフォニア・フィンランディア・ユヴァスキュラの委嘱作であり、長年にわたりタンギーに影響を与えてきたというシベリウスへの情熱的なオマージュです。

 
 



<国内盤> 


オクタヴィア・レコード



OVCL-00756
(HQ HYBRID)
¥3520
日本センチュリー交響楽団&飯森範親
ハイドン交響曲集Vol.12

 ハイドン:
  交響曲 第83番 ト短調 Hob.Ⅰ:83「めんどり」
  交響曲 第79番 ヘ長調 Hob.Ⅰ:79
  歌劇「薬剤師」 Hob.Ⅰa:10より序曲
  交響曲 第75番 ニ長調 Hob.Ⅰ:75
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団

 <ハイドン交響曲集Vol.12> 第83番「めんどり」、第79番、歌劇「薬剤師」序曲、第75番。飯森範親(指揮)日本センチュリー交響楽団

 2021年2月19日 大阪・ザ・シンフォニーホールにてライヴ収録

 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親との一大プロジェクト!精緻に奏でられた気品あるハイドン交響曲集!

 日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親と共にスタートした「ハイドンマラソン」は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンのすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。当盤は第22回コンサートのライヴ収録です。
 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュリー響は、精緻な構築と、細部までこだわりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でています。
 柔和で晴々とした優美な演奏は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。
 
 


OVCT-00184
(HQ HYBRID)
¥3520
舘野泉(ピアノ)
ウルマス・シサスク:エイヴェレの星たち 作品142

 エイヴェレに降る星
 エイヴェレに降る惑星
 エイヴェレに降るオーロラ
 エイヴェレにかかる月
 エイヴェレに降る彗星
 エイヴェレに降る隕石
舘野 泉(ピアノ)

 エイヴェレの星たち 舘野泉(ピアノ)

 2015年3月13-15日 エストニア・エイヴェレマナーにて収録

 北の大地エイヴェレ、その広大な星座群や澄んだ大気が舞い降りてくるようだ。

 作曲家ウルマス・シサスクは1960年生まれ。現在世界的にも注目を集めている、エストニアの作曲家です。
 この曲集は、2012年から14年にかけて作曲された組曲で、かねてから親交を結ぶ舘野泉に献呈されています。
 シサスクは幼少時代から天体観測に興味を示し、そこから独自の音階を創出、ミニマル的書法による幻想的な作風を生み出しています。
 舘野のピアノは、北の空の絵模様が、幾重にも変化していくような夢幻的な世界へ誘ってくれます。
 エイヴェレはエストニアの首都タリンから80キロに位置する土地で、ここの歴史的施設のベーゼンドルファーを使用しての収録です。
 















8/3(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ARS PRODUKTION

ARS38322
(1SACD HYBRID)
¥2700→\2490
アレッサンドロ・デリャヴァンが弾くモーツァルト!
 オケは北西ドイツ・フィル&
女性指揮者アドリヤ・チェパイテ
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 KV.459
  ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21
アレッサンドロ・デリャヴァン(ピアノ)
アドリヤ・チェパイテ(指揮)
北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団

 ヴァン・クライバーン国際コンクール審査委員長特別賞受賞!アレッサンドロ・デリャヴァンが弾くモーツァルト!

 ショパンやアルカンの録音で知られる1987年生まれのイタリアのピアニスト、アレッサンドロ・デリャヴァンによるモーツァルトのピアノ協奏曲。
 デリャヴァンは辻井伸行が優勝した2009年のヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールでジョン・ジョルダーノ審査委員長特別賞を受賞しており、その個性的な演奏が専門家、音楽愛好家の双方から高く評価されています。
 オーケストラはドイツ、オストヴェストファーレン=リッペ地域のコンサート・ライフに欠かせない存在であり、この地域の魅力的な文化大使となっている北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団。
 指揮は声楽にも精通したリトアニア出身の女性指揮者アドリヤ・チェパイテです。

アドリヤ・チェパイテ

 おっと、まさかの名演じゃないですか!チェパイテのベートーヴェン交響曲第1番。
 プロモーション動画見つけました!どうぞ!

https://youtu.be/jodCuJxZefg





 デリャヴァンのピアノ協奏曲第19番のプロモーション動画も見つけました。

https://youtu.be/2h6yY7kmU94


 2009年、辻井君が優勝したクライバーン・コンクールでジョン・ジョルダーノ審査委員長特別賞を受賞したアレッサンドロ・デリャヴァン。
 でも決勝に進めなかったことで批判が殺到したらしい。

 実はある理由で店主は注目していて、いつかポピュラーなアルバムを出してくれないかな、と思っていたところ、BRILLIANTから相次いでショパンをリリース。

 何かの拍子にブレイクするか・・・??

 しないかな。


 ・・・で、どうして注目しているかというと・・・


 変な顔なのである。
 変な顔で演奏するのである。











 バッハやモーツァルトですら「そんな恍惚の表情をされても・・・」という感じだから、ショパンの激しい曲なんてもう終始ウルトラD級の変顔の連続。
 こんなんでもしチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とかやったら顔面崩壊してしまいそう。

 演奏のほうは案外まじめだったりするので表情にばかり気をとられてしまってもいけないのだが、これをライヴで見させられたらどうやって我慢すればいいのか。誰も笑ってはならぬ、という感じである。。
 ひょっとすると「意味のない変顔をするな」ということでクライバーン・コンクールを落とされてしまったのかもしれない。

 でもユーリ・シモノフみたいにその異様な指揮姿が人気になって、それから演奏のほうも注目された・・・というようなこともある。
 この人も何かの拍子にブレイクしないとも限らない。

 ということでBRILLIANTはすぐに完売するので、先物買いしたいという方はどうぞお早めに。
 案外数年後に大ブレイクして、「デリャヴァン、昔BRILLIANTでショパン出してたんだよ。もう手に入らないけどね。え?私?もちろん持ってますよ」なんてことに・・・

 ならないかな?



BRILLIANTからのショパン
ガーン、「エチュード」は廃盤!
「ワルツ」がなくなるのも時間の問題だと思う。

BRL95207
廃盤
ショパン:練習曲全集
 Op.10、Op.25、3つの新しい練習曲
アレッサンドロ・デリャヴァン(pf)

BRL95208
\1500
ショパン:ワルツ全集 アレッサンドロ・デリャヴァン(pf)




 ということで抱腹絶倒の演奏姿、どうぞ。

バッハ Partita No. 5 in G Major, BWV 829
https://vimeo.com/129402500


モーツァルト Variations in G major on the aria “Unser dummer Pobel meint” by Gluck
https://vimeo.com/129634447


ショパン Etude No. 10 in B Minor, Op. 25
https://vimeo.com/129327410


 
 

ARS38315
(1SACD HYBRID)
¥2700
ウィーンの変奏曲集
 ベートーヴェン:
  パイジェッロの歌劇《水車屋の娘》の二重唱
   「わが心もはやうつろになりて」による6つの変奏曲 WoO.70
 ハイドン:アンダンテと変奏曲 へ短調 Hob.XVII:6
 チェルニー:ロードの主題による変奏曲 《思い出》 Op.33
 フンメル:
  グルックの歌劇《アルミード》の主題による変奏曲 ヘ長調 Op.57
 シューベルト:即興曲 変ロ長調 D.935-3
 モーツァルト:デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 K.573
ロベルテ・マムー(ピアノ)

 チュニジア出身のフランスの女性ピアニスト、ロベルテ・マムーによる、18世紀ウィーンの音楽的つながりをテーマにした変奏曲集!
 音楽家にとって魅力的な中心地であり、音楽創造の出会いの場となっていた18世紀~19世紀初頭のウィーンでは、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、フンメル、チェルニー、シューベルトらが師弟や友人の関係を築き、お互いに影響を与え合っていました。
 彼らが書いた膨大な数の変奏曲に魅了されたマムーは、フンメルの変奏曲を中心として『ウィーンの変奏曲』による宇宙を作り上げました。
 「小品から他の作品に移るのはいつだって難しいのですが、このプログラムはあなたを喜ばせ、魅了することでしょう...そして、それぞれの作曲家の異なる側面を発見することでしょう。」(ロベルテ・マムー)
 
 

ARS38311
(1SACD HYBRID)
¥2700
ア・ニュー・パス
 ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番変ホ長調 Hob.XVI-52
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26《葬送》
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第5番ハ長調 Op.135
ガビス・ライヒェルト(ピアノ)

 1994年スイス生まれの若きピアニスト、ガビス・ライヒェルトのデビュー・アルバムは、「A New Path(新しい道)」のタイトルで、ハイドン、ベートーヴェン、プロコフィエフがそれぞれ実験的な試みを行い、革新的な道を切り開いてきた時期のピアノ・ソナタを組み合わせたプログラム。
 ライヒェルトはスイス国内外の様々なコンクールで受賞し、2019年に行われた仙台国際音楽コンクールではスイス人ピアニストとして始めて招待され、その後日本でのコンサートツアーも行われています。
 今回のアルバムは、ヴッパータールのインマヌエル教会で録音され、ベーゼンドルファーのピアノが選ばれています。
 
 


ARS38592
(2CD)
特別価格
¥3600
ハープとピアノによるピアソラ作品集
 ル・グラン・タンゴ/レビラード/天使の導入部/
 天使の死/天使のミロンガ/ビオレンタンゴ/
 ウンデルタンゴ/ミケランジェロ '70/タンガータ/
 ソレダード/デカリシモ/アディオス・ノニーノ/
 バレエのためのブエノスアイレス組曲/リベルタンゴ/
 ブエノスアイレス零時/ブエノスアイレスの夏/
 フーガと神秘/オブリビオン
デュオ・プラセディス

 ハープとピアノのための貴重なレパートリーを次々と録音している親子アンサンブル、デュオ・プラセディス。
 本アルバムでは、2021年に生誕100年を迎えたアストル・ピアソラによるタンゴの名作を、珍しいハープとピアノのための編曲版で収録しています。
 ピアソラは、アルゼンチン・タンゴとクラシック音楽、ジャズが融合した、情熱と哀愁のエキサイティングな「ヌエボ・タンゴ」の最も有名な作曲家。
 デュオ・プラセディスも、ハープとピアノという非常にエキサイティングな音色の組み合わせが特徴のアンサンブルです。
 グランドピアノの筋肉質なオーラと、ハープの官能的なサウンドが織りなすデュオ・プラセディスのユニークなサウンドで、今までに聴いたことのないようなタンゴの世界をお楽しみください。
 



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C’AVI-MUSIC



8553544
(3CD)
特別価格
¥4800→\4390
ライン・ドイツ・オペラ&アクセル・コーバー
 『ジークフリート』の2019年ライヴ!

  ワーグナー:楽劇《ジークフリート》
アクセル・コーバー(指揮)
デュイスブルク・フィルハーモニー管弦楽団
コービー・ウェルチ(ジークフリート)
コーネル・フレイ(ミーメ)
ジェイムズ・ラザフォード(さすらい人)
ヨハン・シュメッケンベッカー(アルベリヒ)
ウカシュ・コニエチュニー(ファーフナー)
ルネ・モロク(エルダ)
リンダ・ワトソン(ブリュンヒルデ)
アイシャ・トゥムラー(森の小鳥)

 ☆ライン・ドイツ・オペラ&アクセル・コーバー!《指環》 全曲ライヴ録音第3弾!
 ☆ライン・ドイツ・オペラの音楽監督アクセル・コーバー!バイロイトでも実績のあるコーバーによる 『ジークフリート』 の2019年ライヴ!

 ライン・ドイツ・オペラとデュイスブルク・フィルの音楽監督を務めるドイツの指揮者アクセル・コーバー。
 2013年にはバイロイト音楽祭にデビューし、翌2014年と続けて 《タンホイザー》 を指揮し、2020年の 《タンホイザー》 にも起用されるなど、注目のワーグナー指揮者の一人であるコーバーが指揮をとり、ドイツの有力歌手を揃えて贈る 《ニーベルングの指環》2019年ライヴ・レコーディング第3弾。

 「リヒャルト・ワーグナーの 《ニーベルングの指環》 は、ライン川で始まり、ライン川で終わります。ワーグナーが計画したフェスティバルが最終的にドイツの全く別の場所で実現されたとしても、『ラインの上のリング』の演奏は常に特別なものであり続けるでしょう。」(アクセル・コーバー)

 ※録音:2019年5月&11月(ドイツ、デュイスブルク)

 
 
 


8553034
¥2600
エリザベート・コンクール優勝、エッカードシュタイン
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番 ~ 第8番

 ピアノ・ソナタ第6番 イ長調 Op.82
 ピアノ・ソナタ第7番 変ロ長調 Op.83
 ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 Op.84
セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン(ピアノ)

 2003年のエリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門で優勝の栄誉に輝いたドイツのデュッセルドルフ出身の実力派ピアニスト、セヴェリン・フォン・エッカードシュタインのプロコフィエフ!
 エッカードシュタインはそのほかにもアルトゥール・シュナーベル国際ピアノコンクール、ブゾーニ国際ピアノ・コンクール、ミュンヘン国際音楽コンクール、リーズ国際ピアノ・コンクールなど、難関として知られるコンクールで次々と入賞を果たしています。

 「プロコフィエフのピアノ作品は、その見事なまとまりと生命力の中に、人間の感情が聴き手に忍び寄るさまざまな驚きの瞬間が緻密に織り込まれており、それによって印象的な真摯さと深い内なる感情が明らかにされています。
 それはポスト・ロマン派的な感情のエピソードによって構成されたのとは全く異なる、荒涼とした暴力的な絶望の瞬間です。」
 (セヴェリン・フォン・エッカードシュタイン)

 ※録音:2020年5月、センデザール・ブレーメン(ドイツ)
 
 

8553036
¥2600
リゲティ:ピアノのための練習曲 第1巻~第3巻(全18曲)
 第1巻
  〔無秩序、開放弦、妨げられた打鍵、
   ファンファーレ、虹、ワルシャワの秋〕
 第2巻
  〔悲しい鳩、金属、眩暈、魔法使いの弟子、不安定なままに、
   組み合わせ模様、悪魔の階段、無限の円柱〕
 第3巻〔白の上の白、イリーナのために、息切れ、カノン〕
キャシー・クリエ(ピアノ)

 2015/2016シーズンのECHO(ヨーロッパ・コンサート・ホール協会)ライジングスターに選出されたルクセンブルク出身のキャシー・クリエは、ラモー、シューベルト、ラヴェル、ベルクの作品や、ドイツの現代作曲家ヴォルフガング・リームが彼女のために作曲した作品など、古典と現代を組み合わせたプログラムで高い評価を得ている気鋭のピアニスト。
 C'Aviレーベルからの最新盤は、ジェルジュ・リゲティ(1923-2006)が17年以上の歳月をかけて作曲した、全18曲からなる 《ピアノのための練習曲》。
 20世紀で最も重要なピアノ・エチュードといっても過言ではない、リゲティの驚異的なまでに豊かなインスピレーションによって生み出された傑作です。

 ※録音:2020年10月&12月(ルクセンブルク)
 



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DELPHIAN



PDCD34260
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
クロアチア・バロックの知られざる音楽
 アドリア海の旅 ~ ヴェネツィアからダルマチアへと至る17世紀の音楽

 フランチェスコ・ウスペル:アヴェ・マリア
 ガブリエーレ・ウスペル:4声のソナタ
 ガブリエッロ・プリティ: 聴きなさいと愛する人が私に語りかける、感謝しない女よ*
 ヴィンツェンツ・イェリチ(ヴィンコ・イェリッチ):
  善良なるイエス*、リチェルカーレ 第3番、神に向かって高らかに歌え
 ジュリオ・スキアヴェット(ユリイェ・スキャヴェティチ):アヴェ・マリア
 バルトロメオ・ソルテ:誇り高い巨像
 ヨアネス・ルカチチ・デ・セベニーコ(イヴァン・ルカチッチ):
  パニス・アンゲリクス(天使のパン)、あなたは美しい、私は杉のように*
 トマゾ・チェッキーノ(チェッキーニ):
  立って出てきなさい、ソナタ 第6番*、ソナタ 第7番*、ソナタ 第8番、明るい太陽の中で
 フランチェスコ・ウスペル:バッターリア(8声の器楽と歌のための戦争の音楽)
 
 (*=世界初録音)
  マリアン・コンソート
   〔ルシンダ・コックス(ソプラノ)、ローリー・マクリーリー(カウンターテナー&ディレクター)、
    エドワード・ロス(テノール)、ベン・デュラント(テノール)、エドムンド・サディントン(バス)〕、
  イリュリア・コンソート
   〔ボヤン・チチッチ(ヴァイオリン&ディレクター)、ガウェイン・グレントン(ツィンク)、
    インガ・マリア・クラウケ(ドゥルシアン)、ジョゼフ・クラウチ(ヴィオレッタ&バス・ヴァイオリン)、
    デイヴィッド・ミラー(テオルボ)、スティーヴン・ディヴァイン(オルガーノ・ディ・レーニョ)、
    エミリー・ホワイト(アルト・サックバット)、ピーター・ソーントン(テナー・サックバット)、
    ナオミ・オレール(テノール・ヴィオラ)、ニコラス・ペリー(テナー・コルネット)〕
DCD34260
¥2500→\2290

 マリアン・コンソート&イリュリア・コンソート!クロアチア・バロックの知られざる音楽を探求!

 ☆マリアン・コンソートとイリュリア・コンソートが共演!
 ☆クロアチアの初期バロック作品を聴く貴重な体験!

 ローリー・マクリーリーが率いる新時代のヴォーカル・アンサンブル「マリアン・コンソート」と、ボヤン・チチッチが率いるピリオド・アンサンブル「イリュリア・コンソート」。
 エジンバラを本拠とする初の本格的クラシック・レーベル「Delphian(デルフィアン)」が誇る2つの人気アンサンブルが共演したスペシャル・アルバムが登場!

 レイチェル・ポッジャーのブレコン・バロックを筆頭に、フロリレジウムやアルカンジェロ、エンシェント室内管弦楽団、EUバロック管弦楽団の中心メンバーとして活躍するクロアチア出身のバロック・ヴァイオリニスト、ボヤン・チチッチが考案した「アドリア海の旅(Adratic Voyage)」は、イタリア半島とバルカン半島に囲まれ、多くの文化交流が行われたアドリア海を舞台に、17世紀のダルマチア(クロアチアのアドリア海沿岸地域で、当時はヴェネツィア共和国領)で活躍したクロアチアとイタリアの作曲家による宗教作品や世俗作品を組み合わせた優れたプログラム。
 初期バロック時代のクロアチアの貴重な作品を、研究者・指揮者としても優秀な実績を積み上げているカウンターテナー歌手ローリー・マクリーリーがまとめるマリアン・コンソートの精緻な歌声とイリュリア・コンソートの緻密なアンサンブルで探求します。

 ※録音:2020年9月22日-24日、マートン・カレッジ礼拝堂(オックスフォード)

 
 




GLOSSA



GCD923528
(2CD)
特別価格
¥3600
ヘンデル:《アチ、ガラテアとポリフェーモ》(セネジーノ版)
 セレナータ《アチ、ガラテアとポリフェーモ》~
  セネジーノのためのヴァージョン(ロンドン, after 1718)
   (ラッファエーレ・ペ&ファブリツィオ・ロンゴによる再構築&批判校訂版)
 ラッファエーレ・ペ(カウンターテナー/アチ)
 ジュゼッピーナ・ブリデッリ(メゾ・ソプラノ/ガラテア)
 アンドレア・マストローニ(バリトン/ポリフェーモ)
 ラ・リラ・ディ・オルフェーオ、
 ルカ・グリエルミ(指揮、ハープシコード&オルガン)

 イタリアの最注目カウンターテナー、ラッファエーレ・ペ!カストラートのための改作されたヘンデルのセレナータ

 ☆イタリアの最注目カウンターテナー、ラッファエーレ・ペ!
 ☆ヘンデル初期の傑作「アチ、ガラテアとポリフェーモ」。有名なカストラート、セネジーノのために改作された「セネジーノ版」を蘇演!
 ☆指揮はルカ・グリエルミ!

 イタリア古楽界に颯爽と現れたラッファエーレ・ペは、ジョン・エリオット・ガーディナー、ウィリアム・クリスティ、ジョルディ・サヴァール、アレッサンドロ・デ・マルキ、アントニオ・フローリオ等、古楽界の巨匠たちと共演し、現在のイタリアでもっとも高く評価されているカウンターテナーの一人。
 2014年に自身が設立し芸術監督を務めるアンサンブル「ラ・リラ・ディ・オルフェーオ(オルフェオの竪琴)」を率いたGlossaレコーディング第2弾は、ヘンデル初期の傑作「アチ、ガラテアとポリフェーモ」の「セネジーノ版」をリリース!

 ナポリ滞在中の若きヘンデルが、アルヴィート公爵の結婚式の祝典のために書いたセレナータ「アチ、ガラテアとポリフェーモ」。1708年にナポリで行われた初演のあと、1732年の3幕版や1739年の2幕版など複数の改訂が行われていますが、今回収録されている「セネジーノ版」は、ロンドンで活躍しヘンデルの多くの作品で主役を務めた有名なカストラート歌手、セネジーノ(フランチェスコ・ベルナルディ)のために書かれたと考えられているバージョンです。
 ロンドンの大英図書館に所蔵されている写本に基づき、ラッファエーレ・ペ、ファブリツィオ・ロンゴ、ルカ・グリエルミが再構築&校訂を施し2020年に現代初演を行ったもので、アチはアルト(カウンターテナー)、ガラテアはソプラノへと移調され、ポリフェーモのパートもほとんど書き直されており、長い伴奏付きのレチタティーヴォと新しいアリアが含まれます。楽器編成もナポリ版と若干異なり、トランペットはなく、木管楽器が多く使われています。

 ラッファエーレ・ペが歌う堂々たるタイトル・ロールはもちろん、バロック・レパートリーで特に需要の高いピアチェンツァ出身のメゾ、ジュゼッピーナ・ブリデッリと、ヘンデルの珍しいアリア集なども録音してきた国際的に有名なバス、アンドレア・マストローニのハイクオリティな歌唱にも注目。
 また、今作では歴史的鍵盤楽器のエキスパートとして多彩な活躍をするルカ・グリエルミが指揮(&鍵盤楽器)を担当している点もポイントです。

 ※録音:2020年10月26日-31日、ピアチェンツァ市立劇場(イタリア)

 
 
 


GCD923527
¥2600
ガスパリーニ:アルト・アリア集
 フランチェスコ・ガスパリーニ:
  エルネストのアリア「私はあなたを罰します」(ドラマ・ペル・ムジカ(音楽劇)《エンゲルベルタ》より)*
 ガスパリーニまたはA・アリオスティまたはC・I・モンツァ:
  レオナートのアリア「小川は冷たく固い氷から解き放たれると」 (ドラマ・ペル・ムジカ《エウメーネ》より)*
 ガスパリーニ:
  チェファーロのアリア「愛するあなたの名前をここに書きます」(室内音楽作品《運命のお告げ》より)、
  シンフォニア ヘ長調*、ピアチェーレのアリア「この波の怒りを恐れるな」(オラトリオ《エジプトの聖マリア》より)、
  トロメオのアリア「私は名声を愛しますが」(ドラマ・ペル・ムジカ《アンティオコ》より)*、
  アンブレトのアリア「怒りで武装した私の力強い腕が」(歌劇《アンブレト》より)
 コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8 「クリスマスの夜のために」(クリスマス協奏曲)より
  〔I. ヴィヴァーチェ、グラーヴェ、II. アレグロ〕
 ガスパリーニ:
  神の愛のアリア「夜明けが泣くと」(オラトリオ《エジプトの聖マリアの改宗における栄光の告解》より)*
 コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8より〔III. アダージョ。アレグロ。アダージョ
 ピエル・ヤコポ・バッキ神父:聖アンドレアのアリア「彼の苦痛は私には甘美」
  (オラトリオ《聖アンドレア・コルシーニの誉れ高い、または真実のつつましさ》より)*
 ガスパリーニ:トロメオのアリア「小さな燕はもう巣が見えるが」(ドラマ・ペル・ムジカ《アンティオコ》より)*
 コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8より〔IV.メヌエット〕
 ガスパリーニ:ピアチェーレのアリア「あなたのその危険な美しさが」(オラトリオ《エジプトの聖マリア》より)
 コレッリ:合奏協奏曲 Op.6-8より〔V. アレグロ。パストラーレ(ラルゴ・アド・リビトゥム)〕
 ガスパリーニ:
  ヴァンリエオのアリア「父よ、さらば」(ドラマ・ペル・ムジカ《中国の韃靼人》より)*、
  アンドロニコのアリア「残忍な雷よ落ちるな」(ドラマ・ペル・ムジカ《バヤゼット(バジャゼ)》より)、
  聖ジョヴァンニのアリア「愛することのない人は」(オラトリオ《エロデ(ヘロデ)》より)*
 (*=世界初録音)
  フィリッポ・ミネッチャ(カウンターテナー)、
  イタリア音楽院国立バロック・オーケストラ、パオロ・ペッローネ(芸術監督)

 フィリッポ・ミネッチャ第4弾!フランチェスコ・ガスパリーニのアリア集!

 ☆フィレンツェの太陽、イタリアのカウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャ!
 ☆ガスパリーニの幅広いドラマティックなアリアを歌う!

 ラ・ヴェネクシアーナやアントニオ・フローリオ&カペラ・ナポリターナ(旧イ・トゥルキーニ)、カルロ・イパタ&アウセル・ムジチなどの多くの録音・公演に参加し、極めて創造的な活動で注目を浴びるイタリアのカウンターテナー、フィリッポ・ミネッチャ。
 ミネッチャの4作目となるソロ・アルバムでは、フランチェスコ・ガスパリーニの幅広いドラマティックなアリアを提示。
 
 ローマでパンフィーリ枢機卿、ルスポリ侯爵、ボルゲーゼ家といった芸術の大家に仕え、ヴィヴァルディと同時期にヴェネツィアのピエタ院の音楽監督を務めたガスパリーニ。
 60近いオペラと30近いオラトリオを書き、イタリアの多くの都市で上演されてきたガスパリーニの様々な作品から、ゆったりとしたアリアから熱狂的な作品、対位法的な作品など豊かにセレクション。
 豊かなオーケストレーションとハーモニーでアリアを引き立たせているイタリア音楽院国立バロック・オーケストラ(Orchestra Nazionale Barocca dei Conservatori Italiani)は、2016年にスタートしたイタリア教育大学研究省によるプロジェクトで、イタリアの国立・非国立の様々な音楽院・音楽大学の古楽コースに通う学生が参加しています。

 ※録音:2019年12月、ローマ(イタリア)

 
 




HYPERION



CDA68369
¥2500
チンクエチェント
 ヤーコプ・ルニャール(c.1540-1599):ミサ曲 《キリストが復活した》

 聖歌(インスブルック, 1588):キリストが復活した
 ヤーコプ・ルニャール(c.1540-1599):
  ミサ曲《キリストが復活した》、
  主がなされたすべてを称えよ、あなたしかいない時に、
  たとえ肉体と魂が、すばらしいマリア, 明るい輝き
 聖歌(インスブルック, 1588):
  喜べ, 価値あるキリスト教徒たちよ
 ルニャール:ミサ曲 《喜べ, 価値あるキリスト教徒たちよ》
チンクエチェント
 〔テリー・ウェイ(カウンターテナー)、
  アヒム・シュルツ(テノール)、
  トーレ・トム・デニス(テノール)、
  ティム・スコット・ホワイトリー(バリトン)、
  ウルフリート・シュターバー(バス)〕

 ルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、チンクエチェントが歌うルニャールのミサ曲!

 ☆続々と鮮烈なリリースを続けるルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、チンクエチェント!
 ☆ハプスブルク家の宮廷で活躍したフランドル楽派の作曲家、ヤーコプ・ルニャールの2つのミサ曲!

 ヨーロッパ各国(オーストリア、ベルギー、イギリス、ドイツ、スイス)のプロフェッショナルな歌手が集ったルネサンス系男声ヴォーカル・アンサンブルの最高峰、「チンクエチェント」。
 これまで、ジャン・リシャフォールやフィリップ・シェーンドルフ、フィリップ・デ・モンテなど、フランドル楽派を中心とするルネサンスの知られざるプログラムでアルバムを彩ってきたチンクエチェント。
 ニュー・アルバムは、Hyperion第2弾となったミサ曲《Super Oeniades Nymphae》(CDA67640)以来となる、ルニャールの音楽に回帰。
 
 ヤーコプ・ルニャール(ヤコブ・ルニャール)(c.1540-1599)は、プラハとインスブルックのハプスブルク宮廷で活躍したフランドル楽派の音楽家。
 教会音楽の作曲家としても際立った作品と功績を残し、同世代のラッススからも「trefflich(素晴しい!)」と絶賛されたというルニャールの2つのミサ曲とモテットを、チンクエチェントのしなやかで、メロウで、表現力豊かな歌声が彩ります。
 ちなみに、チンクエチェントのアルバムでもお馴染みとなったこの刺激的なジャケット・デザインは、ルニャールらと同じ16世紀に活動したイタリアの画家ジュゼッペ・アルチンボルド(1527-1593)の作品が使われています。

 ※録音:2020年6月30日-7月2日、マウアーバッハ教会(ウィーン)

 
 




CARPE DIEM


CD-16325
¥2800
『わたしを忘れないでください』 ~ジョスカン・デ・プレと追悼歌~
 グレゴリオ聖歌
  1. 入祭唱「永遠の安らぎが」 (「森の妖精たちよ」[2]の定旋律)
  ジョスカン・デ・プレ(1450頃-1521):
   2. 森の妖精たちよ(オケゲム追悼歌)/永遠の安らぎが(5声)
  アントワーヌ・ブリュメル(1460頃-1512/13):
   3. 父にして子であらせられる方の母よ(3声)
  ジョスカン・デ・プレ
   4-14. 「父にして子であらせられる方の母よ」によるミサ曲(ミサ・マーテル・パトリス/4声・2声・5声)
 グレゴリオ聖歌
  15. 入祭唱「永遠の安らぎが」(「主よ、わたしたちが--」[16]の定旋律)
 ジョスカン・デ・プレ:
  16. 主よ、わたしたちがあなたに祈ることをお許しください/永遠の安らぎが(6声)
 グレゴリオ聖歌
  17. 入祭唱「永遠の安らぎが」(「主よ、わたしたちが--」[18]の定旋律)
 作曲者不詳(アドリアン・ヴィラールト〔1490頃-1562〕?):
  18. 主よ、わたしたちがあなたに祈ることをお許しください(7声)
 カントゥス・モダリス・セコンダ・プラティカ(声楽アンサンブル)、フロレンシア・メンコーニ(ソプラノ)、
 ホナタン・アルバラド、ブラム・フェルヘイエン(アルト=カウンターテナー)、
 エミリオ・アギラル、ジョアン・ルイス・パイション(テノール)、
 ヌノ・アトライア、ブラム・トラウボルスト(バス)、レベッカ・ステュワート(指揮)

 録音: 2021年6月4-7日、デン・ハーグ大修道院教会

 【知る人ぞ知る欧州古楽界の大御所が、ジョスカン歿後500周年に贈る充実録音】
 研究者として、また教育者としての多忙な日々もあってか、古楽界から寄せられている深い信頼に比して録音は圧倒的に少ない合唱指揮&古楽研究家レベッカ・ステュワート。
 日本の古楽シーンにも門弟の多いこの名匠が、ルネサンス・ポリフォニーの粋とも言えるジョスカン・デ・プレの作品集をその歿後500周年に寄せて制作したことは、古楽ファンにとって両手を挙げて歓迎したい出来事と言ってよいでしょう。
 数あるジョスカンのミサ曲の中から選ばれた『「父にして子であらせられる方の母よ」のミサ曲』はこれまで競合盤はあるものの、前後世代の作曲家たちやグレゴリオ聖歌などの関連作品も含めた入念なプログラム構成を通じ、7人の精鋭歌手とともに織り上げられてゆく解釈の確かさは記念年にこそ聴き深めたい味わい。
 最低音域でのドローン声部を従え倍音豊かに響き渡る男声群の深々とした導入部から、少しづつ声部が増え多声の音響空間が形作られ、中世の末に現れたルネサンスという異次元の時空へと誘われる鑑賞体験は、ぜひ多くの人に触れていただきたい完成度です。
 ジョスカンの自伝を模した長大な解説には膨大な注釈が添えられ、レベッカ・ステュワート本人と彼女の協力者でもある音楽学者ユープ・ファン・ビュヘムによる周到な研究成果から得られる知見も計り知れません。
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS045
¥2700
ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1681-1738):オルガン独奏のためのオフェルトワールと室内楽作品
 1-4. トリオ・ソナタ 作品1-1/5-6. オルガン独奏のためのオフェルトワール(聖体奉献曲)ニ短調*/
 7-11. トリオ・ソナタ 作品1-2/12-14. オルガン独奏のためのオフェルトワール ニ長調*/
 15-18. トリオ・ソナタ 作品1-3/19-20. オルガン独奏のためのオフェルトワール ト短調*/
 21. トランペット管のデュオ(オルガン独奏)*/
 22. ヴィヴァ-チェ -ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ 作品2-6より/
 23-25. オルガン独奏のためのオフェルトワール イ長調*/26-29. トリオ・ソナタ 作品1-4/
 30. アレグロ ト長調 -ヴァイオリン独奏と通奏低音のためのソナタ 作品3より/
 31-32. オルガン独奏のためのオフェルトワール ト長調*/33-36. トリオ・ソナタ 作品1-5/
 37-38. オルガン独奏のためのオフェルトワール イ短調*/39-43. トリオ・ソナタ 作品1-6
  *ジャン=バティスト・ロバン(オルガン)
  アンサンブル・イル・カラヴァッジョ(古楽器使用)
   フィオナ・エミリー・プパール(第1ヴァイオリン)、アンヌ・カミッロ(第2ヴァイオリン)、
   ロナルド・マルティン・アロンソ(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)、
   バンジャマン・ナルヴェ(テオルボ)
  カミーユ・ドラフォルジュ(オルガン、クラヴサン〔チェンバロ〕、指揮)

 録音: 2019年7月8-11日&12月17-19日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂

 【復権めざましいテレマンの同時代人。フランス18世紀音楽特有の味わいを本場直送で】
 近年Alphaレーベルからも室内楽作品集が制作されたフランス・バロックの作曲家ダンドリュー。
 テレマンと同い年のこの作曲家は、これまでクラヴサンのための独奏曲ばかりが着目されていましたが、近年は王室オルガニストとしての生前の活躍にも光が当たるようになり、さまざまな作品に注目が集まりつつあります。
 5歳の頃にはもうルイ14世の前で巧みにクラヴサンを弾き、若い頃にオルガニスト採用試験でラモーを押しのける実績をあげて教会専属奏者にもなり、1721年からはルイ15世のフランス王室礼拝堂で正規オルガニストとなったダンドリューの作品では、フランスの伝統をよく受け継いだ面とイタリア音楽からの影響がほどよく交錯。
 ここではイタリア的な作風をよく示す一連の室内楽と、フランスの伝統を受け継いだオルガン作品とを交互に収録し、フランス古楽界の頼れる名手たちによってその才覚をじっくり味わえる構成になっています。
 オルガン曲は1739年、つまりヘンデルのオルガン協奏曲集と同時期に出版されており、こちらは同国の古楽作品の解釈に通じた才人ジャン=バティスト・ロバンがヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂の歴史的楽器をあざやかに駆使。
 美しい響きをよく捉えたエンジニアリングは、室内楽曲での各楽器の動きの輪郭も明確に浮かび上がらせ、古楽を味わう喜びをひときわ盛り上げてくれます。
 
 


CVS046
(2CD)
¥4200
マラン・マレ(1656-1728):『異国風の組曲』(全33曲) ~ヴィオール曲集 第4巻(1717)より
 【DISC 1】
  1. タルタリア風行進曲 Marche Tartare/2. アルマンド Allemande/3. サラバンド Sarabande/
  4. ラ・タルタリーヌ(タルタリア風)とドゥーブル(変奏)La Tartarine & Double/5. ガヴォット Gavotte/
  6. 田園の祝祭 Feste Champetre/7. ジグ「ラ・フルセル」Gigue La Fleselle/
  8. ロンドー「宝石」Rondeau Le Bijou/9. つむじ風 Le Tourbillon/
  10. 画一性 -続き1-続き2 L'Uniforme, Suite I & Suite II/11. ラメリケーヌ(新大陸風)L'Americaine/
  12. 主題はアルマンド、低音部はジグ Allemande pour le sujet et Gigue pour la basse/
  13. アルマンド「喘息わずらい」Allemande L'Asmatique/14. ラ・トゥルヌーズ(移り気)La Tourneuse/
  15. ミュゼット Muzette/16. 気まぐれ、あるいはソナート Caprice ou Sonate
 【DISC 2】
  1. 迷宮 Le Labyrinthe/2. サルタレッロ La Sauterelle/3. 落ち着きの無さ La Fougade/
  4. アルマンド「奇妙」Allemande La Bizare/5. 愛想笑い La minaudiere/
  6. アルマンド「異質」Allemande La Singuliere/7. アラベスク(アラビア風)L'Arabesque/
  8. アルマンド「至高」Allemande La Superbe/9. 夢見る人 La Reveuse/
  10. 行進曲 Marche/11. ジグ Gigue/12. リュート風小品 Piece luthee/
  13. ジグ「腐食性」Gigue La Caustique/14. たわむれ Le Badinage
 ロバン・ファロ(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
 アンサンブル・プレ・ド・ヴォートレイユ(古楽器使用)
  ロナルド・マルティン・アロンソ(バス・ド・ヴィオール/通奏低音)
  シモン・ワデル(テオルボ) ティボー・ルーセル(テオルボ、バロックギター)
  ロリス・バリュカン、ロナン・カリル(クラヴサン〔チェンバロ〕、ポジティフオルガン)

 録音: 2020年9月7-12日 ヴィルファヴァール農園(フランス中南部リムーザン地方)

 【フランス語圏の古楽シーン最前線に躍り出たヴィオール奏者、マレの多元性を描き出す!】
 異能のチェンバロ奏者ジャン・ロンドーが一員であることで知られる古楽器アンサンブル「ネヴァーマインド」の一員であり、Ricercarレーベルで進行中のマラン・マレ全曲録音シリーズでも通奏低音奏者として水際立った活躍を示しているフランスのヴィオール奏者ロバン・ファロ。フランス・バロックの演奏と研究の中心となりつつあるヴェルサイユ宮殿のレーベルが、この俊才を中心とした名手揃いのアンサンブルによるマレ・アルバムを制作したことは大いに注目に値します。
 17-18世紀のフランスで最も愛された弦楽器の一つヴィオールを手に、500もの作品をこの楽器のために作曲した名手=作曲家マラン・マレの曲集から、作風が充実の極みに達した後期の第4曲集に含まれる『異国風の組曲』は、来たるべきオリエンタリズムの先駆としても見過ごせないバロック後期の異色作。
 2人の鍵盤奏者がオルガンとクラヴサンを使い分け、撥弦楽器奏者も複数起用した精彩に満ちた解釈でその全貌に触れられるのは貴重。
 フランス・バロックの多彩な振れ幅は、「迷宮」や「たわむれ」など比較的知られた作品での妙技においても、また知名度は高くないながら、個々にいわくありげなタイトルが添えられた作品の輝きを浮かび上がらせるにおいても、この解釈の深さと新鮮な録音でこそ満喫できると言えるでしょう。
 2020年代フランス古楽界の充実度を示す注目のアルバムです。
 




ORCHID CLASSICS


ORC100177
¥2400
STRING THEORY ピエール・ジャルベール(1967-):作品集
 STRING THEORY 弦の理論
  1. Partials / 2. Timeless / 3. Rhythmus
 4. Autumn Rhapsody 秋のラプソディ
 5. Elegy エレジー
 弦楽四重奏曲第3番
  6. Prelude (h.c.a.) / 7. Scherzo in 15 scenes / 8. Finale
 9. In Terra 地球にて
 
 世界初録音
キネティック(アンサンブル)-1-5
ナタリー・リン・ダグラス(芸術監督)-1-5
マイア四重奏団-6-8
シェパード音楽学校交響楽団-9
ラリー・ラクレフ(指揮)-9

 録音 2020年1月14、15日 Stude Concert Hall, Rice University, Houston(USA)

 フランス系カナダ人作曲家、ピエール・ジャルベールの5つの世界初録音作品を収録した1枚。
 素朴な旋律から自然現象まで、さまざまな素材からインスピレーションを受けた彼の作品は、カーネギーホール、ウィグモアホールをはじめ、世界中の会場で演奏されています。
 アルバム・タイトルにもなった「STRING THEORY」は倍音やポルタメント、ヴィブラートなど、弦の表現力を極限まで引き出した迫力たっぷりの作品。「秋のラプソディ」は秋の美しい情景を描き出しています。
 一転して抒情的なコラールである「エレジー」を経て、マイア四重奏団より委託された緊迫感ある「弦楽四重奏曲第3番」が続き、地球の進化過程を描いた「地球にて」でアルバムは幕を閉じます。
 




RAMEE

RAM2006
¥2700
『ペフェルナーへの音楽世界』
 アンドレアス・ペフェルナーへ(プヴェルナージュ)(1542/43-1591):シャンソン、モテット、マドリガーレ

  1. 祝福と栄光を/2. 讃えられてあれ、主よ/
  3. キリエ - ヘルト・ファン・トゥルンハウト(1520頃–80)作曲: ミサ曲『おおマリア、春のばらよ』より/
  4. 貧しい罪人に憐れみを/5. ああ、わたしは耐えなくてはならないのでしょうか/6. スザンナはある日/
  7. 天にまします我らが父よ(主の祈り)/8. わたしとともに喜んでくれ/
  9. 神の仔羊 - アントワーヌ・バルベ(1505頃–64)作曲:ミサ曲『バルバリアの舞踏が』 より/
  10. 恋する人は、恋の相手がなくては生きてゆけない/11. 恋の神の矢に射抜かれた二人は/
  12. 恋にはもう興味がなくなってしまった/13. 茶色の瞳が二つ、わが命の二つの炎/
  14. あなたの唇の上で、わたしは/15. あの人がわたしに口づけをくれますように/
  16. あなたを讃えましょう - セヴェリン・コルネ(1520頃–82)作曲/17. 人生はどんどん逃げてゆく/
  18. その声が、甘やかな歌に揺れるとき/19. その美しさは果てしなく/20. 甘やかな眠りが
 ユートピア・アンサンブル(声楽アンサンブル)、ミカエラ・リーナー(メゾ・ソプラノ)、
 バルト・ユフェイン(カウンターテナー)、アドリアーン・デ・コステル(テノール)、
 リーフェン・テルモント(バリトン)、ギヨーム・オルリ(バス)

 録音: 2020年9月11-13日 聖パウルス教会、アントウェルペン、ベルギー

 【快挙!知られざるネーデルラント楽派後期の才人の全容に迫る】
 ラッススやルジュヌより10歳ほど年下、G.ガブリエーリやマレンツィオより10歳ほど年上。後期ルネサンスの時代に現在のベルギー南西部、フランス語圏とオランダ語圏が隣り合う地域で生まれたペフェルナーへ(フランス語読みだとプヴェルナージュ)の存在は、これまで多くの古楽アルバムで散発的にその作品が収録されてきたため全く未知というわけではありませんが、1枚のアルバムをほぼ全てこの作曲家で作った例はおそらくこれが初めて。
 ブリュッヘとアントウェルペンを拠点に活躍し、とくにアントウェルペンで活発だった楽譜出版にも積極的に関わっていたため多くの作品が印刷されて出回り、フランス語歌詞によるシャンソン(世俗歌曲)やラテン語歌詞による宗教曲が多く残されています。
 その双方にわたり、4人の歌手がア・カペラで伝えてくれる音楽世界は、ルネサンスのポリフォニーの粋とバロックへ向かう起伏豊かな音楽のちょうど間をゆく豊穣さ。
 RAMEEレーベルならではの自然な録音エンジニアリングも際立ち、その多彩な音楽言語がよく楽しめる1枚となっています。
 




RICERCAR



RIC428
¥2700
ピエール=ガブリエル・ビュッファルダン(1693-1768):
 フルートのためのソナタと協奏曲
  ~クヴァンツを教えたドレスデンの名手~

   1-4. ソナタ 第6番 ロ短調
   5-8. ソナタ 第2番 ニ長調
   9-12. ソナタ 第4番 ホ短調(編曲: ル・プチ・トリアノン)
   13-15. フルート協奏曲 ホ短調
   16-19. ソナタ 第5番 イ長調(編曲: ル・プチ・トリアノン)
   20-24. ソナタ 第3番 ト長調
   25-28. ソナタ 第1番 ト短調
ル・プチ・トリアノン(古楽器使用)
 オリヴィエ・リール(フラウト・トラヴェルソ)
 アマンディーヌ・ソラノ、
  ヴァネッサ・モンテヴェンティ(ヴァイオリン)
 ジャンヌ・マチュー(ヴィオラ)
 シリル・プーレ(チェロ)
 サラ・ファン・アウデンホーフェ(ヴィオローネ)
 グザヴィエ・マルキ(バスーン)
 ジャン=リュク・オー(クラヴサン〔チェンバロ〕)

 録音: 2020年11月27-30日、サンテュルサンヌ教会、サンテュルザンヌ(スイス北西部ジュラ州)

 【ドイツ・フルート音楽の祖が綴った音楽、上質の古楽器演奏でその素晴らしさに接する喜び】
 バッハを宮廷で歓待したプロイセンのフリードリヒ大王も愛奏していたという横笛タイプのフルート(フラウト・トラヴェルソ)。リコーダーよりかなり遅れてバロックの宮廷音楽や室内楽に取り入れられたこの楽器、バッハやテレマン以降のドイツ人作曲家たちの作品ではよく用いられていますが、そこで大きな影響を残したのが同時代の名手たちの存在でした。
 このアルバムの主人公ビュッファルダンはフリードリヒ大王のフルート教師クヴァンツの師にあたる人物で、バッハも高く評価したドレスデン宮廷楽団で活躍したこともあり、音楽史上その名が有名でありながら、作品を聴く機会はめったにありません。
 おりしもフランス音楽がドイツ音楽に大きな影響を与えた時代、南仏生まれでフランス流儀のフルート奏法を身につけていた彼の影響は計り知れません。
 古楽レーベルRicercarで新時代の名盤を連発しているル・プチ・トリアノンによるこの録音は、そうした幻の大作曲家の真相を鮮やかな演奏で解き明かす好企画!
 作曲家自身の楽器を忠実に再現したモデルで演奏するオリヴィエ・リールをはじめ俊才たちの妙技も素晴しく(通奏低音ではチェロだけでなくバスーンも活躍)、独奏ソナタから協奏曲まで、トラヴェルソの多角的な魅力を通じ、後期バロックの名品に出会える1枚です。原文解説の充実も魅力の一つ。
 




TOCCATA CLASSICS


TOCC-120
¥2400
フェリックス・ヴォイルシュ(1860-1944):オルガン作品全集 ルート・フォルスバッハ(オルガン)
 1. Festpraeludium uber den Choral 'Nun danket alle Gott'』
  コラール「いざもろびとよ、神に感謝せよ」による祝祭前奏曲 Op. 43(1895)
 Zehn Choralvorspiele 10のコラール前奏曲 Op. 59 (1909–18)
  2. No. 1: Nun komm, der Heiden Heiland いざ来ませ、異邦人の救い主よ
  3. No. 2: Es ist ein' Ros' entsprungen エサイの根より
  4. No. 3: Vom Himmel hoch, da komm ich her 高き天よりわれは来たれり
  5. No. 4: Ach Gott, vom Himmel sieh darein ああ神よ、天よりみそなわし
  6. No. 5: O Haupt voll Blut und Wunden おお、血と涙にまみれた御頭
  7. No. 6: O Traurigkeit, o Herzeleid おお嘆き、おお心の苦しみ
  8. No. 7: Was mein Gott will, das gescheh' allzeit 神の御意は常に行なわれ
  9. No. 8: Valet will ich dir geben われ汝に別れを告げん(Festpraeludium)
  10. No. 9: Nun ruhen alle Walder 草木も人も(canonisches Trio)
  11. No. 10: Verleih uns Frieden gnadiglich 恵み深くわれらに平和を与えたまえ (im Kriegsjahr 1918)
 12. Passacaglia uber das 'Dies irae' 「怒りの日」によるパッサカリア Op. 62 (1921)
 
 ※6を除き世界初録音

 録音 2019年3月18-20日 Reformed Church, Ronsdorf,Wuppertal(ドイツ)

 1860年、オーストリア領シレジア(現在はチェコ共和国オパヴァ)のトロッパウで生まれたフェリックス・ヴォイルシュ。
 ドレスデンとハンブルクで学び、オルガン奏者として活躍しながら、独学で作曲を学び、7曲の交響曲をはじめ、歌劇や室内楽、声楽曲など多岐にわたる作品を残しました。
 20世紀初頭に頭角を現したストラヴィンスキーやシェーンベルク、ヒンデミットらの作品を高く評価していたというヴォイルシュですが、彼自身はブラームスと、バッハを含むバロックやルネサンスの作品から影響を受けており、音楽の革新にはあまり熱心ではなかったようで、亡くなるまで後期ロマン派の精神に則った調性感のある作品を書き続けました。
 このオルガン作品集は、そんな彼の美点がもっとも生かされており、バッハをルーツとする精緻な対位法と、レーガーを思わせる複雑な和声、そしてブラームス由来の仄暗くロマンティックな雰囲気が満ちる神秘的で美しい音楽が収録されています。
 華やかな祝祭前奏曲にはじまり、伝統的なコラール旋律が網の目のように張り巡らされた対位法の中から浮かびあがる「10のコラール前奏曲」、そしておなじみの「怒りの日」の旋律が様々な姿に変容していくパッサカリア、どれも圧巻の音色を誇ります。

 
 
 

TOCC-274
¥2400
アドルフ・イェンゼン(1837-1879):ピアノ作品集 第2集 エールリング・ラグナル・エリクセン(ピアノ)
 1. Ricordanza Etude 回想(練習曲)(1880年出版)
 ピアノ・ソナタ 嬰ヘ短調 Op. 25(1864年出版)
  2. I: Sehr lebhaft / 3. II: Nicht zu langsam, sehr ausdrucksvoll /
  4. III: Scherzo. Unheimlich bewegt, mit pragnanten Rhythmen /
  5. IV: So schnell als moglich, in leidenschaftlicher Bewegung
 6. Impromptu 即興曲 Op. 37(1869年出版)/7-8. Praludium und Romanze 前奏曲とロマンス Op. 19(1864年出版)
 18 Scenes carnavalesques 謝肉祭の18の情景 Op. 56: 第2巻(1876年出版)
  9. No. 11: Con grandezza / 10. No. 12: Un poco mosso, serioso / 11. No. 13: Presto assai /
  12. No. 14: Molto vivo e mobile / 13. No. 15: Marcia da lontano, con moto /
  14. No. 16: Allegro molto a capriccio / 15. No. 17: Agitato assai /
  16. No. 18: Finale al chiaro di luna. Tempo moderato
 
 世界初録音

 録音 Lille Konsertsal, Bjergsted,Stavanger(ノルウェー) 2019年9月9-10日-2-5 2020年9月25-26日-1、6-16

 ドイツの作曲家アドルフ・イェンゼンは、フランツ・リストに注目された才能あるピアニスト。同時に音楽教師としてロシアからドイツで活躍、作曲家としてはシューマンの後継者と目されるなど、多彩な活動をしたことで知られます。
 100曲を超える歌曲と、サロン風の甘い雰囲気を持つ何曲かのピアノ曲が有名ですが、このシリーズでは甘いだけではない、イェンゼンの様々なピアノ曲を楽しむことができます。
 この第2集に収録されている「ピアノ・ソナタ嬰ヘ短調」もシューマンを思わせる本格的な作品であり、イェンゼンが単なるサロン音楽の作曲家ではないことを物語っています。
 多彩な曲調を持ち、華麗な技巧が駆使された「謝肉祭の情景」第2巻も聴きごたえのある作品です。
 演奏するエールリング・ラグナル・エリクセンは最近までスタヴァンゲル大学の舞台芸術学部、ピアノ科の教授を務めており、TOCCATA CLASSICSからは3枚のアルバムをリリースした他、NAXOSレーベルからはグリーグ、シンディング歌曲集の伴奏を務め、2000年にはグリーグ賞を受賞した北欧音楽のオーソリティです。

 
 
 

TOCC-533
¥2400
ロナルド・センター(1913-1973):室内楽&器楽作品集 第2集
 弦楽四重奏曲第1番(1955頃)
  1. I: Lento – Allegro / 2. II: Allegro ma non troppo /
  3. III: Adagio / 4. IV: Moderato – Allegro
 弦楽四重奏曲第2番(1962–64)
  5. I: Adagio – Allegro / 6. II: Vivace /
  7. III: Mesto / 8. IV: Allegro molto
 弦楽四重奏曲第3番(1967)
  9. I: Lento – Andante / 10. II: Espressivo /
  11. III: Molto moderato e sostenuto / 12. IV: Andante /
  13. V: Allegro / 14. VI: Andantino / 15. VII: Allegro feroce
 5-15-世界初録音
フェイェシュ四重奏団
【メンバー】
 タマーシュ・フェイェシュ(ヴァイオリン)
 ヨアン・フレバロフ(ヴァイオリン)
 セオドア・チュン・レイ(ヴィオラ)
 バラーシュ・レンツェス(チェロ)

 録音 2019年6月29日-7月2日 RSNO Centre,Glasgow(スコットランド)

 スコットランド北東部のアバディーンに生まれた作曲家ロナルド・センター。ピアノをジュリアン・ロセッティ、オルガンをウィラン・スウェインソンに学びました。1943年にハントリーに移住、一生をこの地で過ごします。
 1944年以降、声楽家の妻モリソンのために数多くの作品を書く他、ピアニストとしても活躍、彼の作品はBBCで「スコットランドの現代作曲家」シリーズとして放送され高い評価を得ました。
 しばしば「スコットランドのバルトーク」と評される彼の作品は、確かにエネルギッシュですが、バルトークだけでなく、ブゾーニ、ドビュッシーら同時代の他の作曲家からも影響を受けているようです。
 このアルバムに収録された3曲の弦楽四重奏曲は、円熟期の作品であり、不協和音を多用しながらも、聴きやすさも備えています。ゆったりとした旋律で始まる第1番は、スコットランド民謡をルーツに持つ躍動的な第2楽章がとりわけ魅力的。
 やはりゆったりとした旋律で始まる第2番もいたるところにスコットランド民謡の影響がみられます。7つの楽章で構成された第3番は無調と調性の間を揺れ動きながら、強烈な音楽を織り上げていきます。
 第2番と第3番は世界初録音です。スコットランドを拠点とするフェイェシュ四重奏団の演奏で。

 
 
 


TOCC-614
¥2400
アナトーリ・リャードフ(1855-1914):合唱作品集 オリジナル合唱曲全集とロシア民謡編曲集
 1. The Hourly Prayer of St Joasaph Gorlenko 聖ヨアサフ・ゴレンコの毎時の祈り(1910)
 オビホードからの10の作品 Op. 61(1909)より
  2. No. 7: erubic Hymn ヘルヴィムの賛歌 / 3. No. 10: I will take the cup of salvation 私は救いの杯を取ります
 5つのロシア民謡(1902)
  4. No. 1: The Dove Book 鳩の本(spiritual poem) / 5. No. 2: Oh, Avsen ああ、アヴセン(Christmas carol) /
  6. No. 3: You are my beauty あなたは私の美しい人(wedding song) /
  7. No. 4: I'll go, young one 私は行きます、若い人(velichalnaya sung in honour of a povoznik) /
  8. No. 5: At Dawn 明け方に(round-dance song)
 女声のための15のロシア民謡集(1908)より
  9. No. 3: Now we have a drink 今、私たちは飲み物を持っています(round-dance song)
  10. No. 9: As at the evening 夕方のように(wedding song)
  11. No. 10: We, girls, would like to pour some horelka 私たち女の子は、ホレルカを注ぎたい(wedding song)
  12. No. 14: The Valley 谷(wedding song)
 ロシア民謡集-女声のための編曲 Op. 45(1899)
  13. No. 1: You, my river あなたは私の川 (wedding song)
  14. No. 2: Oh, it's not a sunset ああ、それは日没ではない(velichalnaya)
  15. No. 3: Birch forest, who's a single man? 白樺の森、独身男性は誰?(velichalnaya)
  16. No. 4: White Snow 白い雪(protyazhnaya)
  17. No. 5: I'll sit down young 若くして座る(round-dance song)
  18. No. 6: The winds blew 風が吹いた(round-dance song)
  19. No. 7: Along the steep coast 急な海岸沿い(round-dance song)
  20. No. 8: Rain on the street 路上の雨(round-dance song)
  21. No. 9: That's my grief 私の悲しさ(round-dance song)
  22. No. 10: Along the street 通り沿い(round-dance song)
 女声のための3つのロシア民謡集(1912)
  23. No. 1: ushaby 子守歌 (lullaby)
  24. No. 2: The open field, you're my wide space 平野よ、あなたは私の広いスペース(protyazhnaya)
  25. No. 3: Oh, there was no wind ああ、そこには風がなかった(wedding song)
 26. orification for Vladimir Stasov ウラディーミル・スターソフのオリフィケーション (1899)
 モーリス・メーテルリンクの劇『修道女ベアトリス』への音楽 Op. 60(1906)
  27. I Beggars' Chorus物乞いの合唱: Ave Maria アヴェ・マリア
  28. II Ave, Maris Stella アヴェ・マリス・ステラ
  29. III The Death of Beatrice ベアトリスの死: Requiem aeternam レクイエム・エテルナム
 30. Glorification for Vladimir Stasov on 2 January 1894 1894年1月2日のウラディーミルスターソフの栄光(1894)
 31. Farewell Song of the Schoolgirls from the Empress Maria Institute, Op. 50 (1900)
  皇后マリア研究所の女子校生の別れの歌
 32. Glory to Nikolay Andreevich Rimsky-Korsakov (1901)
  ニコライ・アンドレーエヴィッチ・リムスキー=コルサコフに栄光を
 Choruses from The Final Scene of Schiller's 'Die Braut von Messina'
  シラーの『メッシーナの花嫁』の終景からの合唱Op. 28 (1878)
   33. Introduction 序奏('Blessed is he who is in the quiet deep') / 34. Fnale 終曲(Requiem)
 35. Glory to Evgeniya Ivanovna Zbrueva エフゲニア・イヴァノヴナ・ズブルエバの栄光(1913)
 36. 'Drip, Ek' Fugato (1900)
 37. Chorus from the Cantata in memory of Mark Antokolsky
  カンタータ『マーク・アントコルスキーを偲んで』からの合唱(1902)
 38. Slava スラヴァ Op. 47 (publ. 1899)
 39. Hymn to Anton Rubinstein アントン・ルビンシテインへの賛歌 Op. 54 (1902)
 
 ※2、3、13、16を除いて世界初録音
  キリル・パンフィロフ(バリトン)-34、クセニア・アバイモヴァ(トランペット)-35、
  ニカ・リャブチネンコ(ハープ)-38、ドミートリー・コロステリョフ(ピアノ) -31、33、 34、37、
  アレクセイ・シェフチェンコ&ドミートリー・コロステリョフ(ハルモニウム、4手連弾)-28、
  マリア・ウスペンスカヤ、ユリア・リハチェヴァアレクセイ・シェフチェンコ、
   ドミートリー・コロステリョフ(2台ピアノ、8手連弾)-38、
  ロシア音楽院室内合唱団、イヴァン・ニキフォルチン(合唱監督&指揮)

 録音 2020年11月5、10、12、17、24、26日、12月22日 Concert Hall of the Academy ofChoral Arts, Moscow(ロシア)

 交響詩「魔法にかけられた湖」や「キキモラ」など、ロシア民話に由来する重厚なオーケストラ作品や、ショパンの伝統を受け継ぐロマンティックなピアノ作品で知られるリャードフ。彼はまた数多くの合唱作品も遺しています。
 その多くは、宗教的作品、民謡編曲、オリジナル曲の3つに分類されますが、どれも精緻な職人技に支えられた美しさを備えています。
 このアルバムに収録されている作品の多くはロシア民謡によるものですが、素朴な旋律が、低音を生かした見事なアカペラ合唱作品に仕上がっています。
 そしてアルバムには、ハルモニウムの4手連弾を伴奏とする「アヴェ・マリス・ステラ」や2台ピアノ8手連弾を伴う「スラヴァ(栄光の意)」など珍しい形態で書かれた作品も含まれており、リャードフの創意工夫が窺えます。
 ロシア音楽院室内合唱団は、2016年にイヴァン・ニキフォルチンによって設立されたアンサンブル。ロシア音楽院室内管弦楽団とともに、20世紀と21世紀に書かれたロシア音楽をレパートリーの中心に据え、幅広く活動しています。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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ALTUS



ALT 491/3
(3CD)
¥8400→\7790
バイロイト・ワーグナー・フェスティバル~
 1967年第10回大阪国際フェスティバルから~

  ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』全3幕
  ジークリンデ:ヘルガ・デルネッシュ、ジークムント:ジェス・トーマス、
  フンディング:ゲルト・ニーンシュテット、ブリュンヒルデ:アニャ・シリヤ、
  ヴォータン:テオ・アダム、フリッカ:グレース・ホーフマン、
  ヘルムヴィーゲ:エルザ・カヴェルティ、オルトリンデ:ゲルトラウト・ホプフ、
  ゲルヒルデ:ロッテ・リザネック、ヴァルトラウテ:エリカ・シューベルト、
  ジークルーネ:アリス・エールケ、ロスヴァイセ:ハンナ・ルートヴィヒ、
  グリムゲルデ:エリザベット・シェルテル シュヴェルトライテ:グレース・ホーフマン
  ヴィーラント・ワーグナー(演出)、
  トーマス・シッパーズ(指揮)、NHK交響楽団

 日本のワグネリアンを唸らせた歴史的事件!
 バイロイト引っ越し公演・シッパーズの「ワルキューレ」愛好家念願の初CD化!
 歌詞対訳付き!

 ライヴ録音:1967年4月11日/大阪、フェスティバルホール/国内プレス、ステレオ、初CD 化、日本語帯・解説・歌詞対訳付

 錚々たる歌手陣とヴィーラント・ワーグナーの演出。「本物」の凄まじさを知らしめた伝説の67年バイロイト引っ越し公演から、シッパーズの『ワルキューレ』が初CD化!

 「1967年の第10回大阪国際フェスティバルで実現したバイロイト音楽祭の招聘公演は、日本のオペラ公演史に特筆される大事件だった。
 歌手と指揮者、主要スタッフはすべて、当時のバイロイト音楽祭にかかわっていた人々であり、演目の《トリスタンとイゾルデ》と《ワルキューレ》はともに、前年の音楽祭で上演されていたプロダクションだった。
 全国各地のワグネリアンが、大阪巡礼を行なうことになったのである。」(山崎浩太郎)

 NHK に保管されたマスターを丁寧にマスタリングして商品化。第1幕最後のジークムントとジークリンデが抱き合い倒れこむシーンの強烈な絶唱とドシンという音など、会場に立ち込める凄まじい熱気がバンバン伝わってきます。
 66年に世を去ったヴィーラントの遺志を継いだ本格演出、ヴィーラントの悲願であるブリュンヒルデを歌うアニャ・シリヤなど、この公演でしか味わえない大いなる魅力がいっぱいに詰まった大注目の逸品!



先に発売されて大反響となった
1967年大阪国際フェスティバル
ブーレーズによる「トリスタンとイゾルデ」



 KKC 2188/90
(3CD)
\4000→\3690
NHK交響楽団新シリーズ
フェスティバルホールをバイロイト祝祭劇場風に改造
 50年前のブーレーズ「トリスタンとイゾルデ」
  1967年大阪国際フェスティバルの「トリスタンとイゾルデ」

  ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(全曲)
   (1967年大阪国際フェスティバルに於けるバイロイト・ワーグナー・フェスティバル・ライヴ)
 トリスタン:ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)、イゾルデ:ビルギット・ニルソン(ソプラノ)、
 国王マルケ:ハンス・ホッター(バス・バリトン)、クルヴェナル:フランス・アンダーソン(バス)、
 ブランゲーネ:ヘルタ・テッパー(アルト)、メロート:セバスチャン・ファイアジンガー(テノール)、
 牧童、若い船乗り:ゲオルク・パスクーダ(テノール)、舵手:ゲルト・ニーンシュテット(バス)、
 ピエール・ブーレーズ(指揮)
 NHK交響楽団、
 大阪国際フェスティバル合唱団

 これほど凄いオペラ上演が50年以上も前に行なわれていた!ブーレーズの「トリスタンとイゾルデ」がついに登場!!

 演出、装置、衣裳:ウィーラント・ワーグナー
 録音:1967年4月10日/フェスティバルホール(ライヴ)/STEREO、日本語帯・解説付

 1967年の大阪国際フェスティバルに、ブーレーズの指揮、バイロイトからの引越し公演でワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」が上演され、当時の日本音楽界の大きな話題となりました。
 ヴィーラント・ワーグナーの演出、ヴィントガッセン、ニルソン、ホッターら最高の歌手陣、NHK交響楽団という豪華キャストによる今日の感覚からも空前絶後の公演音源が初登場となります。

 フェスティバルホールをバイロイト祝祭劇場風に改造までして、非常に高額な入場料も話題となりましたが、聴衆を1963年のベルリン・ドイツ・オペラによる本邦初演以上の感動に巻き込んだとされます。
 そのスタッフたちの熱意、聴衆の真剣な姿勢と強い緊張感が半世紀以上を経てもまざまざと伝わってきます。

 解説書は当時の記事、ブーレーズを含む出演者のインタビューなどを多数掲載。資料としても価値があります。

 歌詞対訳はご購入された方のみ弊社ホームページで閲覧、ダウンロードできます。(キング・インターナショナル)

 お聴き苦しい箇所がございますが、マスターテープ劣化に起因するものです。予めご了承ください。


 




<映像>

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C MAJOR(映像)



80 5004
(Blu-ray)
¥5400→\4990
2021年1月ウィーンで上演された
 ペーター・コンヴィチュニー新演出による《タイス》

  マスネ: 歌劇《タイス》

ニコール・シュヴァリエ(タイス/ソプラノ)
ヨーゼフ・ワーグナー( アタナエル/バリトン)
ロベルト・ザッカ( ニシアス/テノール)
ギュネス・ギュルレ(パレモン/バス=バリトン)
ソフィア・ヴィニク(ミルタル、アルビーヌ/メゾソプラノ)
ロリーナ・リッポ(クロビル/ソプラノ)
アルノルト・シェーンベルク合唱団
ウィーン放送交響楽団
レオ・フセイン(指揮)
演出: ペーター・コンヴィチュニー

KKC 9690
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6620
80 4908
(DVD)
¥3700→\3390
KKC 9691
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4620

 
 収録:2021年1月、アン・デア・ウィーン劇場, ウィーン(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9 (4K 収録) 、音声:PCM ステレオ、DTS HD-MA5.1、BD50、言語:フランス語、字幕:仏独英韓日、111分
 (DVD)画面:16:9 ,NTSC 、音声:PCM ステレオ、DTS5.1、DVD9、言語:フランス語、字幕:仏独英韓日、111分

 2021年1月にアン・デア・ウィーン劇場で巨匠ペーター・コンヴィチュニーの新演出により上演されたマスネのオペラ《タイス》。
 「タイスの瞑想曲」で知られるこのオペラの舞台は古代エジプト。修道士アタナエルは娼婦タイスを改心させ信仰の道に入るよう導こうとするも、逆にタイスの虜となる。
 19世紀末のフランスでマスネの人気は絶大なものでした。当時パリ・オペラ座で作品を上演するのは簡単ではありませんでしたが、マスネは《ラホールの王》《ル・シッド》《ウェエルテル》《マノン》といった作品を次々と上演させていました。
 この《タイス》はまさにマスネの絶頂期にあたる作品。いまでは「タイスの瞑想曲」が有名となっていますが、マスネの特徴があらわれた意欲作といえるでしょう。
 また現代での上演頻度が少ない理由として、タイスとアタナエルの主役二人に、高い技術が求められることもあげられます。
 タイスには、オペルンヴェルト「オブ・ザ・イヤー2020」の若手アーティストに選出されたニコール・シュヴァリエ。アタナエルにはウィーン出身の若きバス・バリトン、ヨーゼフ・ワーグナー。タイス、アタナエルの心の葛藤を見事に歌いきっています。
 コンヴィチュニーの演出はこのオペラのテーマでもある「聖」と「俗」の葛藤を鮮やかに描いています。

 
 

















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