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≪第113号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その1 2021/8/17~




8/20(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


HARMONIAMUNDI



HMM 902666
¥2800
ラルームによる繊細きわまりないブラームス
 ブラームス(1833-1897):
  ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 op.5(1853)
  7つの幻想曲 op.116(1892)
アダム・ラルーム(ピアノ)

 フランスの俊英ラルームによる繊細きわまりないブラームス

 録音:2020年12月、サル・ガヴォー(パリ)

 1987年生まれのフランスのピアニスト、アダム・ラルームのソロ第2弾がハルモニアムンディから登場。
 第1弾はシューベルト(HMM 902660)でしたが、今回はブラームス。ソナタの第3番はブラームス20歳の頃の作品ということもあり、力強いテクニックが要求される作品ですが、ラルームは冒頭から実に繊細。色濃く感じられるベートーヴェンの気配など、ラルームならではの視点からの演奏となっております。
 最晩年の作品、7つの幻想曲では繊細かつふくよかにうたうラルームの音楽が炸裂。作品の背景を深く読み込みつつも、ラルームの直感に満ちたタッチで演奏しています。
 ラルームは10歳でピアノをはじめ、2009年クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールなどで優勝しています。
 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭などで来日もしており、その繊細かつ誠実な表現に聴衆は心を打たれました。
 ラルームのさらなる深化にも期待の高まるブラームスです。
 
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HMM 902645
¥2800→\2590

レスカドロン・ヴォラン・ド・ラ・レーヌ
 テオルボの名手カプスベルガー、あえて声楽作品
 Il Tedesco~
ジョヴァンニ・ジローラモ・カプスベルガー (1580-1651):声楽曲集


 1. いとしい人よ、あなたから遠く離れて(Lunge da voi ben mio)
 2. Ballo
 3. 私のいとしいフィッリ(La mia leggiadra Filli)
 4. ばらのような頬に(Nelle guancie di rose)
 5. シンフォニア第13番
 6. あなたを見たものは(Chi vi mira ben mio)
 7. Uscita
 8. わたしの最後のためいき(Ultimi miei sospiri)
 9. 草の上に座って(Su l'erbe affissomi)
 10. 絶望した私の心(Sconsolato mio core)
 11. 欺瞞をあおる者は(Fabricator d'inganni)
 12. シンフォニア第9番
 13. 私のたいせつな涙(Care lagrime mie)
 14. 目よ、愛の太陽よ(Occhi soli d'Amore)
 15. もし苦しみが(Se la doglia)
 16. パッサカリア第10番
 17. 私はわらう(Io rido amanti)
 18. 渡しのいとしいひとは(Amor la Donna mia)
 19. 青白く血の気の引いたあなた(Tu, che pallido essangue)
 20. Anima mea
 21. 私のいとしい息子、ねむりなさい(Figlio dormi)
 22. Colascione
 23. ああ、わたしのいとしいクロリスよ(Ah, Clori anima mia
 24. クーラント第5番(Corrente quinta)
 25. オースターよ、星を乱すなら(Se turbando Austro le stelle)
レスカドロン・ヴォラン・ド・ラ・レーヌ
 〔カロリーヌ・アルノー(ソプラノ)、
  ウジェーヌ・ルフェヴル(ソプラノ)、
  ダミアン・フェラント(アルト)、
  フランソワ・ジョロン(バリトン)、
  ルノー・ブレ(バス)、
  ジョセフ・コッテ(ヴァイオリン)、
  アントワーヌ・トゥシェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  ティボー・ルセル(テオルボ)、
  キャロリーヌ・リービ(ハープ)、
  クレマン・ジョフロワ(チェンバロ、オルガン)〕

 驚異の美しさ!カプスベルガーの声楽曲

 録音:2018年12月

 テオルボの名手として名を残しているカプスベルガーによる、声楽作品集の登場。



 カプスベルガーは、ドイツ人の両親のもと、ヴェネツィアに生まれました。

 ドイツ貴族の父親を持つため、ドイツ語の苗字を持ちますが、ヴェネツィアに生まれたためにイタリア語の名で知られています。
 華麗な演奏ゆえに上流階級の尊敬を集め、1610年からローマで活動すると、とりわけ教皇庁の宮廷で人気を集めました。


 彼はその生涯をほぼイタリアで過ごしました。
 結婚してローマにうつり、テオルボの名手として名を馳せ、上流階級の人々のサークルで演奏していました。
 ローマでは「IlTedesco(イタリア語で、"ドイツ人"の意)」とも呼ばれておりました。彼はテデスコの名手でしたが、美しい声の持ち主でもあり、彼の最初の出版楽譜はマドリガーレ(1608/09)でした。
 これは今でも演奏される機会がきわめて少ないですが、テキストの詩情に見事に音楽が融合された作品ばかり。レスカドロン・ヴォラン・ド・ラ・レーヌの面々が、詩情ゆたかに奏でています。
 声楽作品の合間に収録された器楽曲も、どれも絶品です。L'Escadron Volant de la Reine(女王の飛行中隊)とはカトリーヌ・ド・メディチスが採用した侍女たちを指します。
 彼女たちは、ヨーロッパの他の宮廷との関係性を、会話など、彼女たちの存在そのものによって和らげる役割をになっていました。
 このアンサンブルも、彼女たちのように、ヒエラルキーなく、音楽活動を展開できることをめざして、アントワーヌ・トゥシェが中心となり、2012年1月に結成されました。
 様々な音楽祭に登場するなど、古楽シーンで重要かつ貴重な存在感を放っています。
 




OEHMS


OC490
¥2400
Love & Despair 愛と絶望
 1. ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):歌劇《エルナーニ》-
  「Che mai vegg'io... Infelice!... e tuo credevi わしは一体何を見ておるのか - 不幸な男だ! - お前は信じていたのだ」
 2. ヴェルディ: 歌劇《ドン・カルロス》-「Elle ne m'aime pas 彼女は私を愛していない」
 3. リヒャルト・ワーグナー(1813-1883): 楽劇《トリスタンとイゾルデ》-「Tatest du's wirklich 本当に守ったのか」
 4. セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943): 歌劇《アレコ》-「Ves tabor spit 宿舎全体が眠っている」
 5. ヴェルディ: 歌劇《マクベス》-「Studia il passo... Come dal ciel precipita 気をつけて進め - 何と空は陰鬱なことか」
 6. ヴェルディ: 歌劇《ナブッコ》-「Vieni, o Levita!... Tu sul labbro de' veggenti 来たれレヴィよ - 御身は預言者たちの唇を」
 7. アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904):
  歌劇《ルサルカ》-「Beda, Beda... Cely svet neda ti, neda 悲しい!悲しい!-人の世界のどこにある?」
 8. ベーラ・バルトーク(1881-1945): 歌劇《青ひげ公の城》-「Lasd a regi asszonyokat 前の妻たちを見よ」
  アンドレアス・バウアー・カナバス(バス)、
  ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(メゾ・ソプラノ)...8、
  インガ・オゾラ(チェロ)...2、
  ラトヴィア祝祭管弦楽団、
  カーステン・ヤヌシュケ(指揮)

 録音 2019年6月20-22日 Great Concert Hall "GroBe Gilde", Riga(ラトヴィア)

 ドイツ出身のバス歌手、アンドレアス・バウアー・カナバスのリサイタル・アルバム。
 ドイツ、イェーナで生まれ、ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学とワイマール・フランツ・リスト音楽大学で学ぶとともに、イタリアとロンドンに留学、多くの主要な役を学びました。
 2007年から2012年にはベルリン国立歌劇場のメンバーとなり、ワーグナーやプッチーニを歌いました。
 その後、2013年からはフランクフルト歌劇のソロ・アンサンブルのメンバーとなり、卓越した技術と表現力でワーグナーやヴェルディ、ドヴォルザークなどを歌い絶賛されています。
 このアルバムでは、カーステン・ヤヌシュケの指揮によるラトヴィア祝祭管弦楽団をバックにバスのアリアを熱唱。
 愛、反逆による絶望など様々な感情を深みのある声で歌い上げています。
 
 

OC1721
¥2400
ルー・コスター(1889-1973):『Der Geiger von Echternach エヒテルナハのフィドル弾き』
 1. Pfingsten war's/2. Dunkeln Unheils lauernde Macht/3. Hohen Hauptes mit festem Schritte/
 4. Echternachs Geiger, der lange Veit!/5. Und er fasst die Geige, die alte/
 6. Sprach's und hob den schlichten Bogen/7. Murrend stand im Kreis die Menge/
 8. Sacht auf goldnem Sonnenpfad/9. Endlos unterm Sonnenbrand dehnt sich aus der Wustensand!/
 10. Strandlos wogt das sand'ge Meer/11. Im Wustensande eine Beduinenbande/
 12. All der Wahnsinn dieser Stunde/13. Dieser Feuerstrom von Tonen/
 14. Mit strahlendem Gesicht schaut der Geiger in das Licht!/
 15. Machtig wie des Sturmes Laute braust es durch den hellen Tag!/
 16. Wimmernd windet sich die Menge/17. Gleich auf wundersame Weise legt der Tone Sturmflut sich/
 18. Bittgebet/19. Gott Du hast in Deiner Gute/
 20. Dass ich diese stumpfen Geister durch mein Spiel bezwingen kann/
 21. Also flehten Spielmann und Geige/22. Rings der Klager klagliche Runde/
 23. Kichernd und kosend/24. Und sie zwangen Weib und Mann unwiderstehlich in ihren Bann/
 25. Strahlend von der Todesleiter schaut der Fiedler dem Rasen zu/26. Heute spielte Dich Gottes Kraft/
 27. Vater, du nahmst die Sunde von ihnen/28. Und mit stolzem Siegerschritte/
 29. Als er verschwunden in der Ferne/30. Willibrord der Apostel/
 31. Dann beginnt der machtige Greis/32. Jedes Jahr am Tag wie heute
  クリスティアン・マイスターによるヴァーカル・アンサンブル、ヴァイオリンとピアノ編
  ジンガー・プア(ヴォーカル・アンサンブル)、サンドリーヌ・カントレッギ(ヴァイオリン)...6、
  クロード・ウェーバー(ピアノ)

 録音 2021年5月24-28日 Auditorium "opderschmelz", Dudelange(ルクセンブルク)

 ドイツの人気ヴォーカル・アンサンブル"ジンガー・プア"が歌う『エヒテルナハのフィドル弾き』。
 これは2010年にユネスコの世界文化遺産に登録された「エヒテルナハの踊りの行進」の起源とされる、ルクセンブルクではおなじみの伝説を題材にした作品です。
 内容は、病に侵された妻を伴い東方への巡礼に出ていた楽師が帰郷すると、巡礼先で妻を殺した容疑で訴えられ、死刑を宣告されます。
 実は訴えた親族たちが楽師の巡礼中に彼の財産を着服していたのでした。
 楽師は最後の願いとしてフィドルを弾く事を許されますが、その演奏を聞いた人々が憑かれたように踊り出して止まらなくなります。
 最後は聖ウィリブロルドの祝福で踊りが止み、音楽の魔力を嫌った楽師はフィドルを絞首台に打ち付けて壊し、その場を去っていったというもの。
 この物語を元に、ルクセンブルクの作家ニック・ウェルターがテキストを作成、ルクセンブルクの女性作曲家・ピアニスト、ルー・コスターが合唱とオーケストラによるバラードを作曲し、1972年にエヒテルナハ修道院で初演され、大成功を収めました。
 今回は、ピアノ伴奏版の編曲を用い、サンドリーヌ・カントレッギが物語の核となるヴァイオリンを演奏。ジンガー・プアが見事なハーモニーを聴かせます。
 




SOMM RECORDINGS



SOMMCD0640
¥2500
マルコム・アーノルド-生誕100周年を祝して ピーター・フィッシャー(ヴァイオリン)
マーガレット・フィンガーハット(ピアノ)
 マルコム・アーノルド(1921-2006):
  1. Solitaire - Sarabande ソリティア - サラバンド(アラン・プルトン編)...世界初録音
  2. Trapeze - Lola's Theme トラペーゼ - ロラのテーマ(アラン・プルトン編)...世界初録音
  3-5. ヴァイオリン・ソナタ第1番 Op. 15
  4つのスコットランド舞曲 Op. 59...世界初録音
   6. I. Pesante (♪= 104)/7. II. Vivace (♪ = 160)/8. III. Allegretto (♪ = 96)/9. IV. Con brio (♪ = 144)
 ヴァイオリンとピアノのための5つの小品 Op. 84
  10. Prelude 前奏曲/11. Aubade 朝の歌/12. Waltz ワルツ/13. Ballad バラード/14. Moto perpetuo 常動曲
 15. Hobson's Choice Suite ホブスンの婿選び(アラン・プルトン編)...世界初録音
 16. ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op. 43
 5つのイングランド舞曲(ポール・ハリス編)...世界初録音
  17. No.1, Set 1, Op.27/18. No.3, Set 1, Op.27/19. No.5, Set 2, Op.33/
  20. No.6, Set 2, Op.33/21. No.7, Set 2, Op.33
 22. Theme pour mon Amis 友達のテーマ(アラン・プルトン編)...世界初録音
 23. The Chalk Garden – Madrigal『ドーヴァーの青い花』- マドリガル(アラン・プルトン編)...世界初録音

 録音 2020年11月21日、12月21日 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン(UK)

 20世紀イギリスを代表する作曲家の一人、マルコム・アーノルド生誕100年を記念する1枚。
 英国を中心に各方面で絶賛されるヴァイオリニスト、ピーター・フィッシャーとピアニスト、マーガレット・フィンガーハットはこのアルバムのために7曲の世界初録音作品を演奏し、アーノルドのシリアスな面と親しみやすい面の双方を探りながら、ウィットに富んだ記憶に残る美しい旋律をじっくり聴かせます。
 いくつかの作品は、英国「マルコム・アーノルド協会」の会長を務めるアラン・プルトンの手によってヴァイオリンとピアノ用に編曲されており、その中にはアーノルド作品の中でも最も愛されている『ホブソンの婿選び』や『ドーヴァーの青い花』などの映画音楽も含まれています。
 また評論家ジョン・エイミスに敬意を表して作曲された「友達のテーマ」の編曲は、アーノルド自身によって承認されたものです。
 1964年に作曲された「ヴァイオリンとピアノのための5つの小品」はユーディ・メニューインのために作曲されたもの。
 こちらは調性感も乏しく、謎めいた雰囲気を持つ小品です。
 ヨーロッパ風の響きを持つ英国舞曲や、2曲のシリアスなヴァイオリン・ソナタなど、アーノルドの様々な作品を楽しめます。
 
 

SOMMCD0641
¥2500
DEDICATION 献呈
 ルース・ギップス(1921-1999):クラリネットを含む室内楽作品集

  1. ラプソディ 変ホ長調 Op. 23
  2. The Kelpie of Corrievreckan コリーヴレッカンのケルピー Op. 5
  五重奏曲 Op. 16 - オーボエ、クラリネットと弦楽三重奏のために
   3. I. Allegro/4. II. Adagio/5. III. Energico/
   6. IV. Finale. Allegro moderato
  7. 前奏曲 - バス・クラリネットのために Op. 51
  クラリネット・ソナタ Op. 45
   8. I. Maestoso, Allegro ma non troppo
   9. II. Andante con moto
   10. III. Scherzando
   11. IV. Maestoso, Allegro molto
  
 世界初録音
ピーター・シグレリス(クラリネット)...1-11
ガレス・ハルス(オーボエ)...3-6
ダンカン・ハニーボーン(ピアノ)...2、8-11
ティペット四重奏団
【メンバー】
 ジョン・ミルズ(ヴァイオリン)...1、3-6
 ジェレミー・アイザック(ヴァイオリン)...1
 リディア・ラウンズ=ノースコット(ヴィオラ)...1、3-6
 ボジダル・ヴコティッチ(チェロ)...1、3-6

 録音 2020年11月1-2日 メニューイン・ホール、ストーク・ダバノン、サリー(UK)

 20世紀イギリスを代表する女性作曲家の一人、ルース・ギップス生誕100年を記念する1枚。
 このアルバムには、彼女の夫でクラリネット奏者であるロバート・ベイカーにインスパイアされた室内楽曲を5曲収録。全てが世界初録音となります。
 幼少期は神童として名を広め、英国王立音楽大学ではゴードン・ジェイコブ(マルコム・アーノルドもジェイコブに師事)やレイフ・ヴォーン・ウィリアムズに師事し、作曲、ピアノ、オーボエを学びました。
 学生時代にはブラームスのピアノ協奏曲第2番の演奏を行うだけではなく、難曲であるアーサー・ブリスのピアノ協奏曲を女性として初めて演奏して高い賛辞を受けるなど、優れた演奏家としても才能を発揮しましたが、後に手の故障にて公の場での演奏は断念。以降、女性としての偏見に屈することなく指揮者、作曲家としての活動しました。
 アルバム収録曲の「コリーヴレッカンのケルピー」はスコットランドの伝説に基づいた初期の作品。悲劇的な物語をクラリネットとピアノで表現しています。
 ラプソディと五重奏曲は、ベイカーと結婚した頃の作品。
 クラリネット・ソナタも夫であるベイカーの演奏を念頭に書かれたもの。その頃、彼はバス・クラリネットも習得しており「前奏曲」はこの楽器のために特別に作曲されたようです。
 舞曲を思わせる親しみやすい旋律が発展していく聴きごたえのある小品です。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SPECTRUM SOUND



CDSMBA 086
(2CD)
¥4000→\3690

フランソワの貴重な正規初出音源!
サンソン・フランソワ(ピアノ)
 第22回ブザンソン国際音楽祭'69【初出音源】
   ●バルトーク:2つの悲歌 Op.8b Sz.41
   ●フォーレ:夜想曲第6番 変ニ長調 Op.63
   ●ラヴェル:夜のガスパール
   ●ドビュッシー:『ベルガマスク組曲』より「前奏曲」
   ●ドビュッシー:『ベルガマスク組曲』より「メヌエット」
   ●ドビュッシー:『ベルガマスク組曲』より「月の光」
   ●ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
     ライヴ録音:1969年9月13日/ブザンソン市民劇場(ステレオ)【初出音源】
 1962年パリ放送用セッション【初出音源】
  ●ドビュッシー:12の練習曲より第8曲「装飾音のための」
  ●ドビュッシー:12の練習曲より第10曲「対比的な響きのための」
  ●ドビュッシー:12の練習曲より第12曲「和音のための」
    セッション録音:1962年4月3日/RTFスタジオ、パリ(モノラル)【初出音源】
 サル・プレイエル・リサイタル'65
   ●シューマン:交響的練習曲 Op.13
   ●ショパン:マズルカ第20番 変ニ長調 Op.30-3
   ●ショパン:マズルカ第40番 ヘ短調 Op.63-2
   ●ショパン:バラード第3番 変イ長調 Op.47
   ●リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 HS178
   ●ショパン:練習曲第9番 変ト長調 Op.25-9(アンコール)
   ●ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2( アンコール)【初出音源】
     ライヴ録音:1965年1月19日/サル・プレイエル、パリ(モノラル)

 これはすごい!!フランソワの正規初出音源!
 ブザンソン音楽祭'69(ステレオ)がついに日の目を見る!
 サル・プレイエル・リサイタル'65では初出音源のショパンのワルツ第7番も収録!!!

 音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)
 CD 1: 74'40、CD 2: 76'25、輸入盤・日本語帯・解説付

 フランス国立視聴覚研究所(INA)所有の貴重音源の復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。今回も世界初ディスク化を含む注目音源登場!
 サンソン・フランソワ(1924-1970)の第22回ブザンソン国際音楽祭におけるリサイタル(1969年/ステレオ)に加えて、パリにおける放送用セッション(1962 年/モノラル)、そしてサル・プレイエルにおけるリサイタル(1965年/モノラル)を収録!

 フランソワは1970年10月22日に心臓発作で46歳という若さで歿した名ピアニスト。ここに収録されたブザンソン音楽祭のライヴ録音は亡くなる前年の非常に貴重な音源でついに日の目を見ます。
 フランソワの十八番で組まれたプログラムは豪華の一言。演奏曲はいずれも正規録音が存在しますが、「バルトーク:2つの悲歌」のステレオ音源はこれがはじめて。
 フランソワ独特の語り口はライヴでより一層発揮され、その香り高き演奏を聴けるのはファンならずとも注目といえましょう。

 1965年1月19日、サル・プレイエルにおけるリサイタルはmelo classicレーベルからリリースされていますが、そのディスクに収録されている「リスト:『ドン・ジョヴァンニ』の回想」 は当日の演奏会をラジオで生放送した際にリサイタルの休憩時間に流れた別音源で、INA のオリジナル・マスターには収録されておりません。
 さらにこのディスクに収録されていない当日アンコールで演奏された「ショパン:ワルツ第7番」を収録!!
 なお、当復刻はフランソワの孫クローディ・フランソワの全面協力のもと実現しました。
 平林直哉氏による日本語解説付。
 
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CDSMBA 087
(2CD)
¥4000→\3690

フランソワ、INAの正規音源から復刻
 すべて正規初出音源

サンソン・フランソワ(ピアノ)
 ショパン・リサイタル・イン・ウジェーヌ・ドラクロワ美術館'63【初出音源】
   ショパン:
    ●タランテラ 変イ長調 Op.43
    ●夜想曲第2番 変ホ長調 Op.9-2
    ●ワルツ第13番 変ニ長調 Op.70-3
    ●ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
    ●ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調Op.35「 葬送行進曲付き」
    ●ワルツ第1番 変ホ長調 Op.18「 華麗なる大円舞曲」
      ライヴ録音:1963年3月21日/ウジェーヌ・ドラクロワ美術館、パリ(モノラル)【初出音源】
 ボルドー音楽祭より【初出音源】
   ●プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第5 番 ト長調 Op.55
     ライヴ録音:1961年5月14日/ボルドー(モノラル)【初出音源】
ボルドー・フィルハーモニック管弦楽団、
コンスタンティン・シルヴェストリ(指揮)
 1962年パリ放送用セッション【初出音源】
   ●ドビュッシー:前奏曲集第2 巻より第12 曲「花火」
   ●ドビュッシー:前奏曲集第1 巻より第1 曲「デルフィの舞姫」
   ●ドビュッシー:前奏曲集第1 巻より第5 曲「アナカプリの丘」
   ●ドビュッシー:前奏曲集第1 巻より第8 曲「亜麻色の髪の乙女」
   ●ドビュッシー:前奏曲集第1巻より第10曲「沈める寺」
   ●ドビュッシー:前奏曲集第1巻より第11曲「パックの踊り」
   ●ドビュッシー:前奏曲集第1巻より第12曲「ミンストレル」
     セッション録音:1962年4月3日/RTFスタジオ、パリ(モノラル)【初出音源】
 1962年パリ・ライヴ【初出音源】
   ●ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
     ライヴ録音:1962年11月11日/サル・プレイエル(パリ)(モノラル)【初出音源】
フランス国立フィルハーモニック管弦楽団、
ロベルト・ベンツィ(指揮)
 1963年パリ・ライヴ【初出音源】
   ●ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
     ライヴ録音:1963年10月12日/ブールジュ(シェール県)(モノラル)【初出音源】
フランス国立フィルハーモニック管弦楽団、
セルジュ・ボド(指揮)

 フランソワ・ファン狂喜!すべて正規初出音源。ショパンのリサイタル(ドラクロワ美術館'63)に協奏曲、プロコフィエフの協奏曲第5番、そしてドビュッシーの前奏曲も収録!!

 音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)
 CD 1: 73'35、CD 2: 77'40、輸入盤・日本語帯・解説付

 フランス国立視聴覚研究所(INA)所有の貴重音源の復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。
 サンソン・フランソワ(1924-1970)のすべて正規初出音源を収めた2枚組の登場!
 パリのウジェーヌ・ドラクロワ美術館でのショパン・リサイタル(1963 年/モノラル)、ボルドー音楽祭からプロコフィエフのピアノ協奏曲第5番(1965 年/モノラル)、ショパンのピアノ協奏曲第1番(1962年/モノラル)、ショパンのピアノ協奏曲第2番(1963 年/モノラル)そして放送用セッション(1962年/モノラル)からドビュッシーの前奏曲集から7曲を収録。

 同発のCDSMBA-086(2CD)と同様、すべてディスコグラフィにある作品ながらすべて正規初出の音源です!
 ショパンのリサイタルではドラクロワ美術館内のアトリエで開かれた演奏会を収録したもの。ここでもフランソワならではの雄弁な演奏に注目。
 中でも葬送ソナタは多くの録音が残されていますが、鬼気迫る当演奏は聴き逃せません。
 プロコフィエフの協奏曲では力強く特有のアクセントにもフランソワらしい味がある演奏を披露。そして、ショパンの2 つの協奏曲では詩情あふれる演奏を展開し、聴衆の熱気が伝わってきます。

 放送用に収録されたドビュッシーでも一期一会から生み出される演奏が光ります。
 変ト長調で書かれた「亜麻色の髪の乙女」では冒頭モチーフに戻る7小節目最後の「ド♭」の音を「ド」で弾くなど、その一音に色を添えて演奏。モノラルながらその色彩豊かな演奏は光り輝いております。
 丁寧なマスタリングで定評のあるスペクトラム・サウンドがINAの正規音源から復刻した当アルバムは2020年に歿後50年を迎えたフランソワの至芸を堪能できる充実の内容です。
 なお、当復刻はフランソワの孫クローディ・フランソワの全面協力のもと実現しました。平林直哉氏による日本語解説付。

 
 


<メジャー・レーベル>
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DG



4860541
\2300→\2090
ダニエル・ホープ
  時代を越えたクラシックのコレクション~「ホープ」

 1-5) アリエル・ラミネス:ミサ・クリオージャ(Kyrie/Gloria/Credo/Sanctus/Agnus Dei)、
 6) ダウランド:Time Stands Still(歌曲集第3巻より第2曲)、
 7) シューベルト:夜D534、
 8) アルビノーニ/ジャゾット:アダージョ ト短調、
 9) ビシャーラ・エル=コーリー:Byblos The Old City、
 10アルヴォ・ペルト:鏡の中の鏡、
 11) エルガー:エニグマ変奏曲Op.36より第9変奏:ニムロッド、
 12) フォスター:Ah! May the Red Rose Live Alway、
 13) ダニー・ボーイ(伝承曲)、
 14) ファビアン・アンドレ/ウィルバー・シュワント:
    ドリーム・ア・リトル・ドリーム・オブ・ミー(私の小さな夢)、
 15) アメイジング・グレイス(伝承曲)
ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)、
ミヒャエル・メッツラー(打楽器)(1-5)、
ルベン・ドゥブロフスキー(チャランゴ)(1-5)、
Sebastian Sciaraffia(ギター)(1-5)、
Katta(オルガン)(8)、
パトリック・メッシーナ(クラリネット)(9)、
ジャック・アモン(ピアノ)(10, 14, 15)、
トーマス・ハンプソン(バリトン)(12)、
Julia Okruashvili(ピアノ)(12)、
マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ)(13-15)、
アンサンブル・アマコード(6, 7, 11)、
Colin Rich(ヴォーカル)(15)、
チューリヒ室内管弦楽団(1-5, 8, 9, 13-15)

 ユニークなレパートリー、そして最新の編曲で音楽のパワーを届けるニュー・アルバム

 イギリスのヴァイオリニスト、ダニエル・ホープのニュー・アルバムです。
 シューベルト、エルガー、ペルトによる時代を越えたクラシックのコレクション、長く愛されている伝承歌、そしてアリエル・ラミネスによる感動的で崇高な『ミサ・クリオージャ』の最新版の編曲が披露されています。
 「音楽にはとてつもないパワーがあります」と語るダニエル・ホープ。「このアルバムは僕が一縷の望みをかけ、自分も含めた多くの方々に支え合う気持ちや信頼感を届けようと作ったものです」。

 音楽などの文化産業にとって非常に厳しい年だった2020年に作られたアルバムで、このスター・ヴァイオリニストは崇高でありながら非常に親密で明確なメッセージを私たちに届けてくれます。

 『ミサ・クリオージャ』はヴァイオリンとオーケストラのための新しい編曲で聴くことができます。
 
 エルガーの『ニムロッド』、アルビノーニとジャゾットのアダージョ、『アメイジング・グレイス』など多くの有名曲が収録されています。

  バリトンのトーマス・ハンプソン、ジャズのColin Richなどの歌手、チューリヒ室内管弦楽団などがゲストで参加しています。

 【録音】2020年9月(1-5, 13-15)、7月(8, 9)、チューリヒ、2020年12月(6, 7, 11)、9月(10)、ベルリン、2020年6月、エルマウ(ドイツ)(12)
 
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4839730
(15CD)
\6500→\5990

知られざるリヒャルト・シュトラウス
 The Unknown Richard Strauss

   伝説の1990年代独Kochレーベル『Der Unbekannte Strauss』シリーズ集大成

《CD 1》[初期管弦楽曲I]

 1) シュナイダー・ポルカAV1、2-5) セレナード ト長調AV32、
 6) ガヴォット ニ長調AV59 No.5、7) セレナード変ホ長調Op.7、
 8) 演奏会用序曲ハ短調AV80、9) 祝典行進曲ハ長調AV87
 【演奏】ヤロスラフ・オペラ(指揮)Orchesterverein Wilde Goug’l
 【録音】1994年3月、ミュンヘン/


《CD 2》[初期管弦楽曲Ⅱ]

 1) 祝典行進曲変ホ長調Op.1、
 2) クラリネットと管弦楽のためのロマンス変ホ長調AV61、
 3) チェロと管弦楽のためのロマンス ヘ長調AV75、
 4) 演奏会用序曲ハ短調AV80、5-8) 付随音楽『ロメオとユリア』AV86、
 9-12) Lebende Bilder AV89
 【演奏】カール=ハインツ・シュテフェンス(クラリネット)(2)、
 セバスティアン・ヘス(チェロ)(3)、ボーディル・アーネセン(ソプラノ)(5-8)、
 Jennifer Crohns(メッゾ・ソプラノ)(5-8)、クリスタ・マイヤー(アルト)(5-8)、
 ミヒャエル・ズットナー(テノール)(5-8)、via-nova-Chor M-nchen、
 カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)
 バンベルク交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団
 【録音】1999年、バンベルク/

《CD 3》[初期交響曲]

 1-4) 交響曲ニ短調AV69、5-8) 交響曲ヘ短調Op.12
 【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バイエルン放送交響楽団(1-4)、ベルリン放送交響楽団(5-8)
 【録音】1986年5月、ミュンヘン(1-4)、1997年6月、ガルミッシュ=パルテンキルヒェン(ドイツ)(5-8)/

《CD 4》[左手のためのピアノ協奏曲]

 1-5) 家庭交響曲余禄Op.73、6-10) パンアテネの行列Op.74
 【演奏】アンナ・ゴウラリ(ピアノ)、カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団
 【録音】1999年9月、バンベルク/

《CD 5》[ピアノ曲全曲]

 1-5) 5つのピアノ作品Op.3、6-9) ピアノ・ソナタ ロ短調Op.5、
 10-14) 情緒のある風景Op.9
 【演奏】シュテファン・ヴラダー(ピアノ)
 【録音】1998年9月、ウィーン/

《CD 6》[幻想曲と断章]

 1) 交響的幻想曲『影のない女』AV146、2) 歌劇『ダナエの愛』Op.83―交響的断章、
 3) 歌劇『エジプトのヘレナ』Op.75―交響的断章
 【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団
 【録音】1998年5月、バンベルク/

《CD 7》[前奏曲と間奏曲]

 1-2) 歌劇『グントラム』より(第1幕への前奏曲/第2幕への前奏曲)、
 3) 歌劇『火の危機』Op.50より「愛の場面」、
 4-7) 組曲『町人貴族』Op.60より(序曲/第2幕への前奏曲/間奏曲/第3幕への前奏曲)、
 8) モーツァルトの歌劇『イドメネオ』の改作AV191、
 9) 歌劇『アラベラ』Op.79より第3幕への前奏曲、
 10-11) 歌劇『カプリッチョ』Op.85より(序奏/月光の音楽)、
 12) 歌劇『無口な女』Op.80より「ポプリ」
 【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)
 バンベルク交響楽団(1-3, 8-12)、
 ミュンヘン室内管弦楽団(4-7)
 【録音】1991年1月、バンベルク(1-3, 8-12)、1998年6月、ミュンヘン(4-7)/

《CD 8》[バレエ音楽]

 1-7) 交響的断章『ヨゼフの伝説』AV148、
 8-15) バレエ組曲『泡立ちクリーム』Op.70
 【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団
 【録音】1998年12月、バンベルク/

《CD 9》[クープランによるバレエ組曲]

 1-17) ディヴェルティメントOp.86、18-25) 舞踏組曲AV107
 【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団
 【録音】1998年5月、バンベルク/

《CD 10》[ワルツ王]

 1) 歌劇『ばらの騎士』Op.59よりワルツ・シークエンス第1番、
 2) ワルツ『ミュンヘン』AV125、
 3) 歌劇『インテルメッツォ』Op.72より「ワルツの情景」、
 4) 組曲『町人貴族』Op.60より「料理人の踊り」(晩餐)、
 5) バレエ組曲『泡立ちクリーム』Op.70よりワルツ、
 6) ワルツ『ミュンヘン』AV140、7) 歌劇『ばらの騎士』Op.59よりワルツ・シークエンス第2番
 【演奏】カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団、ミュンヘン室内管弦楽団
 【録音】1997年9月、バンベルク(1-3, 5-7)、1998年5月、ミュンヘン(4)/

《CD 11-12》劇付随音楽『町人貴族』Op.60

 【演奏】サー・ピーター・ユスティノフ(語り手)、
 フローリアン・チェルニー(バリトン)、
 ボーディル・アーネセン(ソプラノ)、クリスタ・マイヤー(メッゾ・ソプラノ)、
 via-nova-Chor M-nchen、カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)ミュンヘン室内管弦楽団
 【録音】1999年、ミュンヘン/

《CD 13》喜歌劇『ロバの影』AV300

 【演奏】サー・ピーター・ユスティノフ(語り手)、
 ボーディル・アーネセン(ソプラノ)、Mette Ejsing(コントラルト)、
 エバーハルト・ビュヒナー、クレメンス・ビーバー(テノール)、
 ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー、オスカル・ヒルデブラント(バリトン)、
 アンドレアス・ケーン、ラルフ・ルーカス(バス)、ベルリン放送合唱団、
 カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)ベルリン放送交響楽団
 【録音】1996年5月、ベルリン/

《CD 14》[ベートーヴェンとR.シュトラウス]

 1) ベートーヴェン:
  バレエ『プロメテウスの創造物』Op.43―序曲、
 2-17) ベートーヴェンの『アテネの廃墟』Op.113の編曲AV190
  【演奏】ボーディル・アーネセン(ソプラノ)、ヤーロン・ヴィントミュラー(バリトン)、
  フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス)、バンベルク交響合唱団、
  カール・アントン・リッケンバッハー(指揮)バンベルク交響楽団
  【録音】1999年1月、バンベルク/

《CD 15》[合唱曲集]

 1-2) 2つの歌Op.34(夕べ/讃歌)、3-9) 7つの歌曲AV67、
 10) カンタータ『有能な人には早く幸せが来る』AV104、
 11) シュヴァーベンの継承AV83、12) Utan svafvel och fostor AV88、
 13-15) 3つの合唱曲AV123、16) 孤独を通り過ぎてAV124、
 17) ミサ曲ニ長調のための4つの楽章AV31
  【演奏】ベルリン放送合唱団(合唱指揮:ロビン・グリットン)
  【録音】1998年10月、ベルリン

 初期の作品からその個性あふれる才能を見せていたR.シュトラウスの珍しい作品を集結

 「今世紀に生きている最も偉大な音楽家」(1962年)とグレン・グールドが語ったリヒャルト・シュトラウス。その珍しい作品やお宝作品がCD15枚組BOXに収められました。

 指揮はスイス出身の献身的なシュトラウス音楽愛好家、カール・アントン・リッケンバッハー(1940-2014)。オーケストラはシュトラウスの演奏に密接に関わり、その豊富なスコアに本来の音を忠実に築き上げたミュンヘンのWilde Goug’lの楽団(R.シュトラウスは数年間このオーケストラの団員だった)、バイエルン放送交響楽団、バンベルク交響楽団です。
 サー・ピーター・ユスティノフが語り手を務めた有名な劇『町人貴族』やよく知られた『ばらの騎士』のワルツも収録されています。

 R.シュトラウスの作品には強いオリジナリティと個性があります。
 作品にはその時々の皮肉が込められ(『泡立ちクリーム』のワルツやミュンヘン・ワルツのように)、その作曲の才能は初期の作品(ヘ短調交響曲や作品番号1の祝典行進曲など)にすでに表れています。

 オリジナル・リリースはKochレーベルに1994年から1999年に録音され、数々の賞を受賞したシリーズ『Der Unbekannte Strauss』で、そのすべての収録曲が初めて一つにまとめられて発売されます。
 




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DECCA



4852081
\2300→\2090
ジャン=イヴ・ティボーデ新録音
 今まで録音していない極めて個人的なレパートリー
  ~Carte Blanche

 1-5) マリアネッリ:『プライドと偏見』組曲
  (夜明け/ネザーフィールドを離れて/ジョージアーナ/
  ペンバリーの彫像/ミセス・ダーシー)、
 6) クープラン:ティク・トク・ショク、またはオリーヴしぼり機
  (『クラヴサン曲集』第3巻より)、
 7) D.スカルラッティ:ソナタ ヘ短調K.466、
 8) シューベルト/R.シュトラウス編:クーペルヴィーザー・ワルツ 変ト長調D.Anh.1/14、
 9) ショパン:ワルツ第19番イ短調Op.posth.、
 10) リスト:コンソレーション(慰め)第3番変ニ長調、
 11) ブラームス:間奏曲イ長調(『6つの小品』Op.118より第2番)、
 12) エルガー/チッコリーニ編:愛の挨拶、
 13) ピエルネ:演奏会用練習曲Op.13、
 14) グラナドス:嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす(組曲『ゴイェスカス』より第4曲)、
 15) ヴィラ=ロボス:道化(『赤ちゃんの一族』第1組曲より)、
 16) プーランク/ティボーデ編:ホテル(歌曲集『平凡な話』より第2曲)、
 17) サンカン:オルゴール、
 18) M.グールド:ブギウギ練習曲、
 19) チェルカスキー:悲愴前奏曲、
 20) ガーシュウィン/ワイルド編:エンブレイサブル・ユー
  (『7つの超絶技巧練習曲』より第4曲)、
 21) ハーライン&ワシントン/ティボーデ編:星に願いを、
 22) トレネ/ワイセンベルク編:パリの四月、
 23) ワイルダー/チャーラップ編:I’ll Be Around、
 24) バーバー/ティボーデ編:アダージョOp.11
ジャン=イヴ・ティボーデ(ピアノ)

 60歳を記念して、すべて新しいレパートリーによるニュー・アルバムをリリース

 30年以上にわたり、40を超えるアルバムを作り続けたデッカのレジェンド、ロサンゼルスを拠点に活動するフランスのピアニスト、ジャン=イヴ・ティボーデ。
 60歳を迎えるのを記念して、今まで録音していない極めて個人的な選曲によるすべて新しいレパートリーの新作『Carte Blanche』がデッカより発売されます。
 
 ディズニーの「星に願いを」とバーバーの『弦楽のためのアダージョ』はティボーデ自身の編曲です。

【録音】2021年5月2-5日、ロサンゼルス
 




SONY



19439880642
\2700
トレーシング・バッハ~
 平均律クラヴィーア曲集の前奏曲と10人の作曲家によるフーガ」

1. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻~前奏曲 ト短調 BWV.885
2. ルイ・フェルディナント・フォン・プロイセン:ピアノのための4声のフーガ ト短調 Op.7
3. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻~前奏曲 ハ短調 BWV.871
4. W.F.バッハ:フーガ ハ短調 Fk.32
5. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻~前奏曲 嬰ヘ短調 BWV.883
6. フンメル:フーガ 嬰ヘ短調 Op.7-3
7. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲 ホ短調 BWV.855(Part1)
8. C.V.アルカン:泣いているジャン ホ短調
9. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲 ホ短調 BWV.855(Part2)
10. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲 イ短調 BWV.865
11. ショパン:フーガ イ短調 B.144
12. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻~前奏曲 ニ短調 BWV.875
13. シューマン:4つのフーガ ~ フーガ ニ短調 Op.72-1
14. N.アルカン:マイアベーアの「預言者」の2つのモチーフによる練習的フーガ ト短調 序章付き
15. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲 ニ短調 BWV.851
16. アレンスキー:フーガ ニ短調
17. J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻~前奏曲 変ホ短調 BWV.853
18. リオネル・ファイニンガー:フーガ 変ホ短調
19. J.S.バッハ:イギリス組曲第6番ニ短調 BWV.811~ガヴォット I & II
20. フェーベル:時は飛ぶ~フーガ ニ短調
ヤアラ・タール(ピアノ)
 録音:2021年2月10,11日、3月3日、ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ
 世界初録音(8,14,18,20)

 バッハが生きていた間でさえ、『平均律クラヴィーア曲集』はバッハの教え子の間で、そして愛好家の間でも伝説的な評判を享受しました。そしてそれは今日まで変わっていません。すべての調性の長調と短調にまたがる2部構成の「24の前奏曲とフーガ」は、ほぼ300年前に作曲されましたが、その構成と表現の豊富な宝石には今でも驚かされる作品です。
 18世紀、19世紀、20世紀にこの宇宙から発せられた途方もない輝きは、ピアニストのヤアラ・タールによるこのソロ・アルバムで示されています。
 彼女は、250年の音楽史を通じて、様々な作曲家による10曲のフーガ作品を選び出し、平均律クラヴィーア曲集の10曲の前奏曲と組み合わせています。

 選ばれたのは、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ[1710-1784]、ロベルト・シューマン[1810-1856]、フレデリック・ショパン[1810-1849]、ヨハン・ネポムク・フンメル[1778-1837]、フランスの兄弟シャルル・ヴァランタン・アルカン[1813-1888]&ナポレオン・アルカン[1826-1906]、ロシアの作曲家アントン・アレンスキー[1861-1910]、現代の作曲家ラインハルト・フェーベル[1952-]という、幅広い時代の作曲家によるフーガ的作品。それらは、バッハによる原曲のフーガと同じくらい多様で、バッハの前奏曲と絶妙なコントラストを成しています。

 「バッハの前奏曲が、後世の作曲家によるフーガと組み合わされることで、その新しい時代の感覚になり、オリジナルの前奏曲と互いに補完し合あって、新しく独創的な音楽の接点が生まれるのです」と、ヤアラ・タールは説明します。ここには4曲の世界初録音曲が含まれていますが、ラインハルト・フェーベルによる『時は飛ぶ』は、この録音のために作曲されています。

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19439890562
(2CD)
\3700→\3390
初演50周年記念盤
 1971年バーンスタイン(指揮)
  バーンスタイン:ミサ曲
   (歌い手、演奏家、ダンサーのための劇場用作品)
アラン・タイタス(バリトン)
ノーマン・スクリブナー合唱団
バークシャー少年合唱団
オーケストラ
レナード・バーンスタイン(指揮)
音楽監督:モーリス・ペレス
 録音時期:1971年8~9月、ワシントンD.C. ジョン・F・ケネディ・センター・コンサートホールおよびニューヨーク、52丁目49E、スタジオB

 完全生産限定。
 「歌手、演奏者、ダンサーのためのシアター・ピース」という副題を持つこの『ミサ曲』は、ローマ・カトリックのミサ典礼文にスティーヴン・シュワルツとレナード・バーンスタインによる歌詞とテキストを組み合わせ、オーケストラ、合唱のほか、18人の独唱者、児童合唱、ロック・バンド、ブルース・バンド、ダンサーなどを要する大作で、ジャクリーン・ケネディ・オナシスより依頼され作曲した作品です。

 ジョン・F・ケネディ・センターは、1971年9月8日にケネディ大統領を記念し落成した施設で、今年2021年はセンターの50周年記念となります。
 今シーズンの集大成イベントとして、バーンスタインの『ミサ曲』は2022年9月にワシントン・ナショナル・オペラの芸術監督フランチェスカ・ザンベッロによる演出で再演されることが決まりました。この前衛的な作品は巨大なステージのためのドラマティックなページェントであるため、めったに演奏されることはありませんが、最近ではケント・ナガノ、クリスチャン・ヤルヴィ、ヤニク・ネゼ=セガンらによる新録音も発売されるなど作品への関心が高まっています。
 宗教音楽と劇場音楽、クラシックとジャズ、アメリカとユダヤといった「音楽家バーンスタインの全て」が如実に集約され、見事に結晶した人生の一大ドラマとも言うべき大作から、初演後50年を経た21世紀の現在のわれわれが何を聴きとれるのか・・・。不安が渦巻き混沌とした現代にバーンスタインが突き付けたかのような思いを抱かせるほどの現代性を備えた作品であることがわかるでしょう。

 この初演50年記念リリース盤はレナード・バーンスタイン・オフィスの全面的な協力を得て制作されたもので、リマスターされた2枚のCDを未発表写真や図版を満載した140ページのCDサイズのブックタイプ・パッケージに収めた完全生産限定盤です。

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19439921162
(2CD)
\3200→\2990
アントネッロ・マナコルダ, カンマーアカデミー・ポツダム
モーツァルト:
 交響曲第39番変ホ長調 K.543
 交響曲第40番ト短調 K.550
 交響曲第41番ハ長調 K.551「ジュピター」
カンマーアカデミー・ポツダム
アントネッロ・マナコルダ(指揮)
 録音:2020年11月19-24日、ベルリン、テルデックス・スタジオ

 2011~15年にシューベルト、2015~17年にメンデルスゾーンのそれぞれ交響曲全曲録音を成し遂げ、HIP(Historically Informed Performance)をモダン楽器の室内オーケストラに縦横無尽に採り入れた充実したアプローチが絶賛された、アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダム(KAP)。このコンビが初めて挑むモーツァルト、何といきなり後期三大交響曲の登場です。

 モーツァルトの交響曲第39、40、41番は、1788年初夏のわずか1ヵ月半のあいだに連続的に書かれましたが、作曲の動機はいまだに特定されていません。1788年6月26日にウィーンで完成された交響曲第39番は、明るく力強い中に真率な悲しみや清澄さが秘められ、第40番は同年7月25日に完成され、ト短調という哀愁を帯びた旋律が古典美の極致。そして第41番は8月10日に完成され、晴朗さと雄渾、崇高で神々しいというだけでなく、創造のエネルギーが満ちたまさに『ジュピター』という名にふさわしい名曲。カール・ベームやオトマール・スイトナーら20世紀の巨匠たちの中にもこれらコントラストに満ちた個性あふれる3曲を一晩で取り上げるモーツァルト指揮者はいたものの、昨今ニコラウス・アーノンクールやジョルディ・サヴァールなどピリオド畑の指揮者はより明確に「三福対」としての組み合わせを打ち出すようになってきています。モーツァルト自身、この3つの交響曲をひとつの壮大なる組曲になるように考えていたともいわれており、『第39番』の第1楽章は三位一体の序曲であり、『第41番』の最終楽章はそれまでのすべてを集約した音楽という捉え方をしていた可能性があります。
 マナコルダはそうした説を含めながら、これまでのシューベルトとメンデルスゾーン同様に、弦楽奏者らしく弦楽パートのフレージングを緻密にコントロールし、そこに個性あふれる木管を明滅させながら強烈な金管とティンパニを打ち付ける、柔軟かつドラマティックなスタイルで作品の魅力を浮き彫りにしています。感情が高まる場所での爆発的なエネルギーの発散も聴きものです。
 アントネッロ・マナコルダはトリノ生まれで、ヘルマン・クレバースやフランコ・グッリにヴァイオリンを学び、クラウディオ・アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、そのコンサートマスターを8年務めました。名教師ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学び、2018年現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ています。2011年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任しています。




全集セット!
 アントネッロ・マナコルダ, カンマーアカデミー・ポツダム
シューベルト:交響曲全集
/メンデルスゾーン:交響曲全集


8887515698-2
(5CD)
\5000→\4590

全集セット!
 アントネッロ・マナコルダ, カンマーアカデミー・ポツダム/
  シューベルト:交響曲全集

シューベルト:
【CD1】
 『交響曲第1番ニ長調 D.82』
 『交響曲第10番ニ長調 D.936a?アンダンテ
  (ブライアン・ニューボールド補筆による断章)』
【CD2】
 『交響曲第2番変ロ長調 D.125』
 『交響曲第4番ハ短調 D.417「悲劇的」』
【CD3】
 『交響曲第3番ニ長調 D.200』
 『交響曲第7(8)番ロ短調 D.759「未完成」』
【CD4】
 『交響曲第5番変ロ長調 D.485』『交響曲第6番ハ長調 D.589』
【CD5】
 『交響曲第8(9)番ハ長調 D.944「グレート」』
アントネッロ・マナコルダ(指揮)
カンマーアカデミー・ポツダム

 アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダムによる、ソニー・クラシカルへのシューベルトの交響曲全集録音がセット。

 2010年にマナコルダがカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任し、その翌年の2011年4月この録音が始まりました。
 4年間かかってのシューベルトの全集には、第10番からの断章も追加されています。モダン楽器による室内オーケストラですが、ピリオド奏法と、金管楽器とティンパニには古楽器を取り入れており、その生命力に富んだ演奏で注目されています。
 彼らのシューベルトも、小編成による各メンバーが共同的に自己主張しており、リズムが最も大切にされるこの曲を、精緻かつ生き生きとした演奏で描き出しています。
 そして緩章楽章での淡い哀愁も魅力的なものとなっております。指揮のアントネッロ・マナコルダは、トリノ生まれで、ヘルマン・クレッバースやフランコ・グッリにヴァイオリンを学び、クラウディオ・アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、そのコンサートマスターを8年務めました。
 名教師ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学び、現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ている指揮者です。2011年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任しています。

《録音》2011?2015年、ベルリン、ポツダム、(デジタル:セッション)



19439856902
(3CD)
\3200→\2990
カンマーアカデミー・ポツダム
アントネッロ・マナコルダ(指揮)
 メンデルスゾーン:交響曲全集


CD1
 1. 交響曲第1番ハ短調 Op.11
 2. 交響曲第4番イ長調 Op.90「イタリア」
CD2
 3. 交響曲第3番イ短調 Op.56「スコットランド」
 4. 交響曲第5番ニ短調 Op.107「宗教改革」
CD3
 5. 交響曲第2番変ロ長調 Op.52「讃歌」
カンマーアカデミー・ポツダム
アントネッロ・マナコルダ(指揮)

マリア・ベングトソン(ソプラノ:5)
ヨハンナ・ヴィンケル(ソプラノ:5)
パヴォル・ブレスリク(テノール:5)
NDR合唱団(5)
 録音:2015年12月(1,2)、2016年11月(3,4)、2017年8月30日-9月1日(5)、ベルリン、テルデックス・スタジオ(1-4)、ポツダム、ニコライザール(5)


 完全生産限定。
 2011-15年録音の『シューベルト:交響曲全集』が絶賛を受けた、アントネッロ・マナコルダとカンマーアカデミー・ポツダム。ロマン派交響曲録音の続編として、2015-17年録音のソニー・クラシカルへのプロジェクト『メンデルスゾーン:交響曲全集』がセットになって発売となります。
 マナコルダは、弦楽パートにはピリオド奏法を、金管楽器には古楽器を採用し、細かいところまで配慮して演奏を構築していきます。熟練したフレーズを作りあげ、様々な楽器の音を聴きながら、時間的な関係を失うことなく音楽は常に流れるように、そして感情の高まりには爆発的なエネルギーが発散されます。どの曲も終楽章での圧倒的なスピード感とフォルティッシモでのうねりは実にロマンティックです。

 アントネッロ・マナコルダはトリノ生まれで、ヘルマン・クレバースやフランコ・グッリにヴァイオリンを学び、クラウディオ・アバドとともにマーラー・チェンバー・オーケストラを創設、そのコンサートマスターを8年務めました。名教師ヨルマ・パヌラのもとで指揮を学び、2018年現在ではイタリアやドイツのオーケストラ、歌劇場で非常に高い評価を得ています。2011年よりカンマーアカデミー・ポツダムの首席指揮者に就任しています。



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19439836492
(15CD)
\15000→\13990

マリアン・アンダーソン
 ビヨンド・ザ・ミュージック~RCAビクター録音全集


・LPサイズのハードカバー・ブック
・本文はオールカラー228ページ
・ディスクはブック内のスリーヴページに収納(レーベルは発売時のデザイン仕様)

CD1「黒人霊歌集(1923~1946年):アコースティック録音とSP録音」

 深き川
 あなたの声に心は開く
ロザリオ・ブルドン・オーケストラ
録音:1923年12月10日

 行け、モーセ
 すべて神の子は
チャールズ・アダムス・プリンス・オーケストラ
録音:1924年5月20,29日

 誰も知らない私の悩み
 主よ、何という朝
ジョセフ・パステルナック・オーケストラ
録音:1924年12月23,30日

 天国と呼ぶ町
 主よ、ためらってはいられない
 すべて神の子は
 行け、モーセ
 わが魂は主に錨りをおろした
 Sinner Please Doan Let Dis Harves' Pass
 Honor, Honor(栄あれ)
コスティ・ヴェハーネン(ピアノ)
録音:1936年1月14日、2月4日、1939年6月26日

 十字架
 足取りも重く
 パンを分かち合おう
 私の心は神にやすらい
 つらい試練
 この世の隠れ家
 Comin' Through The Rye
 おお、何という美しい都
 かわいそうなわたし
 Hold On!
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1941年7月1 & 3日、9月9日

マリアン・アンダーソン(コントラルト)


CD2「歌曲録音(1936~1951年)」

 ブラームス:アルト・ラプソディ Op.53
 ブラームス:4つの歌 Op.43~永遠の愛
ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
録音:1939年1月8日 フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック

 シューベルト:アヴェ・マリア D.839
 シューベルト:「白鳥の歌」 D.957~すみか
コスティ・ヴェハーネン(ピアノ)
録音:1936年2月4日、1936年1月14日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ#3

 シューベルト:ます D.550
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1941年7月2日 ニューヨーク、ロータス・クラブ

 シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 D.795~どこへ-
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1945年4月12日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ#3

 シベリウス:葦よそよげ Op.36-4
 シベリウス:逢い引きから戻った娘 Op.37-5
コスティ・ヴェハーネン(ピアノ)
録音:1936年2月5日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ#3

 マスネ:エレジー
 ラフマニノフ:夜の静けさに Op.4-3
フランツ・ルップ(ピアノ)
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)
録音:1941年7月1日 ニューヨーク、ロータス・クラブ

 チャールス・ギルバート・スプロス:Will O' the Wisp
 リザ・レーマン:カッコー
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1941年9月9日 ニューヨーク、ロータス・クラブ

 シリル・スコット:子守歌 Op.57-2
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1946年5月10日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #1&2

 Frida Sarsen-Bucky:Hear the Wind Whispering
 Christopher Thomas:O Men from the Fields
 James Hook:Bright Phoebus
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1945年4月10,12日、1946年5月10日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #1&2

 James Bland:Carry Me Back to Old Virginny
 フォスター:ケンタッキーの我が家
チャールズ・オコネル指揮、RCAビクター交響楽団
録音:1941年9月25日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #1&2

 James Bland:Carry Me Back to Old Virginny
 フォスター:ケンタッキーの我が家
フランツ・ルップ(ピアノ)
グレゴール・ピアティゴルスキー(チェロ)
録音:1952年2月1日 ハリウッド、レディオ・レコーダー・スタジオ

マリアン・アンダーソン(コントラルト)

 Mr. President and Mrs. Roosevelt
 Your Majesties
マリアン・アンダーソン(語り)
録音:1940年3月28日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #3


CD3「バロック・アリア集(1939~1950年)」

 J.S.バッハ:カンタータ第12番「泣き、歎き、憂い、怯え」 BWV.12~十字架と王冠は切り離せないもの
 J.S.バッハ:カンタータ第81番「イエスは眠り給う、われ何を望むべき」 BWV.81~Jesus schlaft
 J.S.バッハ:カンタータ第112番「主はわが信実なる牧者」 BWV.112~Zum reinen Wasser er mich weist
 J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ BWV.248~備えせよ、シオンよ
 J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244~憐れみ給え、わが神よ
ロバート・ショウ指揮、ビクター・シンフォニエッタ
録音:1946年6月11,12日 ニューヨーク、ロータス・クラブ

 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 HWV.56~彼は羊飼いの如く羊の群れに食物を与え
 メンデルスゾーン:オラトリオ「パウロ」 Op.36~But the Lord is Mindful of His Own
 ヘンデル:オラトリオ「メサイア」 HWV.56~彼はさげすまれ、人々からのけ者にされ
 メンデルスゾーン:オラトリオ「エリヤ」 Op.70~O Rest in the Lord
 J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV.245~All is Fullfilled
チャールズ・オコネル指揮、ビクター交響楽団
録音:1941年9月24,25日 フィラデルフィア、アカデミー・オヴ・ミュージック

 ヘンデル:歌劇「オットーネ」 HWV.15~Come to Me, Soothing Sleep
 ヘンデル:歌劇「フロリダンテ」 HWV.14~Oh what pleasure
 ボノンチーニ:歌劇「カルフルニア」~ラッパが呼んでいる
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1950年1月3日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #2

 ヘンデル:聖セシリアの祝日のための頌歌~Der Flote weich Gefuhl
 ヘンデル:オラトリオ「デボラ」 HWV.51~Sohn! Sieh, deinen greisen Vater
 パーセル:歌劇「ディドーとエネアス」~私が地に伏す時
 D.スカルラッティ:歌劇「女もまた忠実」~フロリンドが誠実なら
コスティ・ヴェハーネン(ピアノ)
録音:1939年6月26日、ニューヨーク、ビクター・スタジオ #3

マリアン・アンダーソン(コントラルト)


CD4「ブラームス、マーラー、R.シュトラウス:オーケストラ歌曲集(1945~1950年)」

 ブラームス:アルト・ラプソディ Op.53
フリッツ・ライナー指揮、RCAビクター交響楽団
録音:1950年10月20日 ニューヨーク、マンハッタン・センター

 マーラー:亡き子をしのぶ歌
ピエール・モントゥー指揮、サンフランシスコ交響楽団
録音:1950年2月26日 サンフランシスコ、戦争記念オペラハウス

 R.シュトラウス:解き放たれて Op.39-4
 ブラームス:4つの厳粛な歌 Op.121
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1947年12月16日、1952年5月13日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #2 & 6

 ブラームス:アルト・ラプソディ Op.53
ピエール・モントゥー指揮、サンフランシスコ交響楽団
録音:1945年3月3日 サンフランシスコ、戦争記念オペラハウス

マリアン・アンダーソン(コントラルト)


CD5「シューベルト&シューマン歌曲集(1950年)」

 シューベルト:「白鳥の歌」 D.957~愛の使い
 シューベルト:魔王 D.328
 シューベルト:「白鳥の歌」 D.957~セレナード
 シューベルト:糸をつむぐグレートヒェン D.118
 シューベルト:死と乙女 D.531
 シューベルト:ます D.550
 シューベルト:アヴェ・マリア D.839
 シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 D.795~どこへ-
 シューベルト:「白鳥の歌」D.957~すみか
 シューベルト:テクラ、霊の声 D.595
 シューベルト:無限なるものに D.291
 シューマン:歌曲集「女の愛と生涯」 Op.42

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1950年1月4,18日、5月9,10日、3月29,30日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #2


CD6「黒人霊歌集(1952年、1947年)」

 深い川
 もの皆は主のみ手に
 流れよ、ヨルダン川よ!
 行け、モーセ
 十字架
 時には母のない子のように
 友よ糧を分けよう
 わたしの父の家には、住居がたくさんある
 聖霊を感じるたびに
 If He Change My Name
 おお、何という美しい都
 誰も知らない私の悩み
 小羊たちの鳴声を聴き給え
 主よ、何という朝
 あなたもそこにいたのか
 On Ma Journey
 De Gospel Train
 すぐにこの世の苦しみは終わる
 Sinner, Please Doan Let Dis Harves' Pass
 すべて神の子は
 Ride On, King Jesus

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1952年5月14日、1947年5月5-7日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #2 & 6


CD7「ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」抜粋(1955年、1950年)」

 ヴェルディ:歌劇「仮面舞踏会」より
前奏曲
「あなたに微笑んでいる人生には」
「地獄の王よ、とく来たれ」
「ここは恐ろしい野原・・・乾いた茎から得られるの」
「私があなたと一緒だ」
「私を愛し、私を愛する」
「私は死にましょう」
「立て! お前の息子はあそこだ」
「たぶん彼女は家に着いて・・・私があなたを失わなければならなくても」
「知りたいのだね」

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
ジャン・ピアース(テノール)
ロバータ・ピータース(ソプラノ)
レナード・ウォーレン(バリトン)
ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)
ディミトリ・ミトロプーロス指揮、メトロポリタン歌劇場管弦楽団
録音:1955年1月9日 ニューヨーク、マンハッタン・センター

 ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」~「もしもまだ私を愛しているなら・・・私は疲れてしまった」

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
ジャン・ピアース(テノール)
エーリヒ・ラインスドルフ指揮、RCAビクター交響楽団
録音:1950年12月19日 ニューヨーク、マンハッタン・センター


CD8「黒人霊歌集(1961年 ステレオ)」

 もの皆は主のみ手に
 かくれ家もなく
 イエスとともに行きたい
 雨だったのか
 天国に行く途中
 広い川だったのか
 私の心は神にやすらい
 主よ、許したまえ
 時には母のない子のように
 主にすがれ
 名前を汚すのか
 素晴らしい朝
 失った羊を見つけて
 私はヨルダン川のほとりに立った
 星を見よ
 すべて神の子は
 かわいそうなわたし
 ピーター、鐘を鳴らせ
 足どりも重く
 つらい試練

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1961年8月28-31日 ニューヨーク、ウエブスター・ホール


CD9「クリスマス曲集(1962年 ステレオ/1951年)」

 おめでとうクリスマス
 きよしこの夜
 ひいらぎかざろう
 天使の歌
 まきびとひつじを
 シューベルト:アヴェ・マリア D.839
 世の人忘るな
 天なる神にはみ栄えあれ
 ジョイ・トゥ・ザ・ワールド
 おお、いとも聖なるお方
 ジングルベル
 飼い葉の桶で
 クリスマスの12日間

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
ロバート・ラッセル・ベネット指揮、RCAビクター交響楽団&合唱団
録音:1962年4月25日~5月12日 ニューヨーク、ウエブスター・ホール

 きよしこの夜
 ああベツレヘムよ
 神のみ子は今宵しも
 まきびとひつじを
 天には栄え
 さやかに星はきらめき(オー・ホーリー・ナイト)
 天使の歌
 ハレルヤ

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1951年1月19日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #2


CD10「シューベルト、シューマン、ブラームス、R.シュトラウス、ハイドン歌曲集(1939~1945年)」

 ハイドン:田園歌 Hob.XXVIa:27
 ハイドン:彼女は決して恋について離さない XXVIa:34
 シューベルト:「白鳥の歌」 D.957~影法師
 シューベルト:若者と死 D.545
 シューマン:ミルテの花 Op.25~くるみの木
 シューマン:ひそやかな涙 Op.35-10
 R.シュトラウス:明日 Op.27-4
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1945年4月10,11日、1947年12月16日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #2 & 6

 ブラームス:お前の青い瞳 Op.59-8
 ブラームス:鍛冶屋 Op.19-4
 ブラームス:5つの歌 Op.105~第2曲:まどろみはますます浅く
ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団
録音:1939年1月8日 フィラデルフィア、アカデミー・オブ・ミュージック

 ブラームス:2つの歌曲 Op.91
フランツ・ルップ(ピアノ)
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)
録音:1941年6月30日 ニューヨーク、ビクター・スタジオ #2

 ブラームス:真珠の首飾り Op.57-7
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1941年9月8日 ニューヨーク、ウエブスター・ホール

マリアン・アンダーソン(コントラルト)


CD11「夕べの歌(1964年 ステレオ)」

 ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌 Op.55-4
 Trad:春の日の花と輝く
 Trad:All Through the Night
 ハルフダン・シェルルフ:Last Night Op3-2
 ジョナサン・E・スピルマン:アフトンの川流れ
 フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」~夕べの祈り
 Trad:故郷の空
 コロネル・メリッシュ:君が眼にて酒を汲めよ
 Trad:ロッホ・ローモンド
 ジェームズ・ライナム・モロイ:なつかしき愛の歌
 ジョン・ダグラス・スコット夫人:アニー・ローリー
 ブラームス:子守歌 Op.49-4

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(チェンバロ)
ロバート・ラッセル・ベネット指揮、室内管弦楽団
録音:1964年2月21,22日、4月14-30日、5月25-27日 ニューヨーク、ウエブスター・ホール


CD12「フェアウエル・リサイタル・ライヴ(1964年)」

 ヘンデル:歌劇「シピオーネ」 HWV.20~Hear Me! Ye Winds and Waves
 ヘンデル:歌劇「ペルシャ王シロエ」 HWV.24~Ch'io mai vi possa
 ハイドン:精霊の歌 Hob.XXVIa:41
 ハイドン:田園曲 Hob.XXVIa:27
 シューベルト:ズライカI「吹き通うものの気配は」 D.720
 シューベルト:「白鳥の歌」 D.957~愛の使い/影法師
 シューベルト:魔王 D.328
 バーバー:夜想曲 Op.13-4
 ハワード・スワンソン:ニグロと河
 Trad:農場の少年
 ロジャー・クィルター:吹けよ、吹け、冬の風よ
 Trad:共にパンを分け合おう
 Trad:おお、何という美しい都
 Trad:小羊たちの鳴声を聴き給え
 Trad:馬を進めよ王イエス
 Trad:Done Foun' My Los' Sheep
 Trad:主よ、ためらってはいられない
 Trad:Le's Have a Union
 Trad:He's Got the Whole World in His Hands

 アンコール・スピーチ
 シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 D.795~苛立ち

 アンコール・スピーチ
 Trad:すべて神の子は
 シューベルト:アヴェ・マリア D.839

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1964年10月24日 ワシントンD.C.、コンスティテューション・ホール(ライヴ)


CD13「黒人霊歌集(1964年 ステレオ)」

 イントロダクション
 おお、天国こそ美しい場所
 主よ、どうしてここへ来たのでしょう
 祈りこそ天国への鍵
 主は悩みを取り除かれん
 共に行かん
 死ぬまで歌おう
 祈りこそ永遠の生命
 嵐に立ち向かい
 あざけられた私
 神の御国へ
 オー・グローリー!
 歌い続けよう~進め、主イエス

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
ジョン・モットレイ(ピアノ)
録音:1964年9月24,26,28-30日、10月6日 ニューヨーク、ウエブスター・ホール


CD14「シューベルト、ブラームス歌曲集(1966年)」

 シューベルト:「白鳥の歌」 D.957 ~愛の使い
 シューベルト:「美しき水車小屋の娘」 D.795 ~苛立ち
 シューベルト:死と乙女 D.531
 シューベルト:ます D.550
 シューベルト:音楽に寄せて D.547
 シューベルト:ズライカI「吹き通うものの気配は」 D.720
 シューベルト:糸をつむぐグレートヒェン D.118
 シューベルト:子守歌 D.498
 シューベルト:魔王 D.328
 シューベルト:野ばら D.257
 ブラームス:永遠の愛について Op.43-1
 ブラームス:便り Op.47-1
 ブラームス:甲斐なきセレナーデ Op.84-4
 ブラームス:鍛冶屋 Op.19-4
 ブラームス:お前の青い瞳 Op.59-8

マリアン・アンダーソン(コントラルト)
フランツ・ルップ(ピアノ)
録音:1966年 ニューヨーク、ウエブスター・ホール

CD15「フィラデルフィアのレディ」(オーディオ・ドキュメンタリー)

 エドワード・R・マローのナレーションによるテレビ番組「See It Now」(1957年12月30日初放送)からのサウンド・トラック。
 1957年9~11月までのマリアン・アンダーソンのアジア・ツアーを記録したものです。


 『ビヨンド・ザ・ミュージック~RCAビクター録音全集』は、メトロポリタン歌劇場のステージに初めて立った黒人コントラルト歌手、マリアン・アンダーソン[1897-1993]の生誕125年を記念するCD15枚組のトリビュート・セットです。

 1939年4月9日、イースターの日曜日、ワシントンのリンカーン記念館のそばで行われた野外コンサートに集った7万5千人の聴衆の前で、黒人であるという理由で同じワシントンのコンスティテューション・ホールでのコンサート開催を拒否されたアンダーソンが『My Country, 'Tis of Thee』を歌い始めた時、アメリカに新しい歴史が刻まれました。
 近隣の人々によって発見された「フィラデルフィアのレディ」の歌声は、アメリカ国内はもちろんのこと、ヨーロッパやアジアにまで届き、歴代の大統領や世界各国の王族の前でも披露され、アメリカ大統領自由勲章を授与されました。指揮者のアルトゥーロ・トスカニーニは「100年に1度しか聞くことができない素晴しい声」と語っています。アンダーソンはその威厳と勇気、そして人間の平等についての堅固な信念によって、アメリカの市民運動を支えるアイコン的存在となったのです。

 この15枚組セットは、アンダーソンがアコースティック時代の1924年から引退後の1966年にかけてRCAビクターに残した全録音を初めて集大成したもので、その多くが今回初めてCD化される音源(72曲分、そのうち9曲が未発売録音)です。
 SP時代のディスク録音は金属原盤および良好な市販盤、モノラルおよびステレオのオリジナル・マスターテープから24bit/ 96kHzで細心の注意を払ってリマスターされており、マスタリングは何回もグラミー賞を受賞しているアンドレアス・K・マイヤーとジェニファー・ナルセンが手掛けています。
 1964年10月24日、ワシントンのコンスティテューション・ホールでの引退コンサートの全曲が発売されるのは今回が初めてです。

 15枚はほぼ録音年代順・ジャンル別に並べられており、アンダーソンのトレードマークだった黒人霊歌のさまざまな時代の録音のほか、バッハやヘンデルのバロック・アリア集、シューベルト、シューマン、ブラームス、R.シュトラウスの歌曲、フリッツ・ライナーやピエール・モントゥーら当代随一の指揮者と共演したオーケストラ伴奏の声楽曲、そしてアンダーソン後半生のモニュメントともなったメトの『仮面舞踏会』出演を記念する形で録音された同曲のハイライト盤(ディミトリ・ミトロプーロス指揮)など、アンダーソンの重要な足跡を実際の音として辿ることのできる貴重なコレクションです。

 パッケージはLPサイズのハードカバー・ブック仕様で、本文はオールカラー228ページ、ディスクはブック内のスリーヴページに収納されています(ディスクのレーベルは発売時のデザイン仕様)。
 ライナーノーツは、マリアン・アンダーソンの評伝『The Sound of Freedom』の著者、アメリカの歴史家レイモンド・アースノーによる新しいエッセイで、ペンシルヴァニア大学のマリアン・アンダーソン資料室の協力を得て、多数の貴重な未発表写真やRCAのレーベルコピーや書簡などの資料、録音データを完備したトラックリスト、セッション毎の詳細なディスコグラフィが含まれています。

・LPサイズのハードカバー・ブック
・本文はオールカラー228ページ
・ディスクはブック内のスリーヴページに収納(レーベルは発売時のデザイン仕様)




<映像>


OPUS ARTE(映像)



OA1339D
(DVD)
¥3600
シェイクスピア=ショスタコーヴィチ=
 鬼才マイヨー振付で贈る話題作
  『じゃじゃ馬ならし』のダンス映像

   バレエ『じゃじゃ馬ならし』(全2幕)
   特典映像: 「De l'amour 愛について」
    ジャン=クリストフ・マイヨーの長編ドキュメンタリー
    字幕: 英語・フランス語(日本語字幕無し)
カタリーナ(勝気な長女)...エカテリーナ・ペティナ
ペトルーチオ(カタリーナの求婚者)...マテイユ・ウルバン
ビアンカ(カタリーナの妹)...カトリン・シュラーダー
ルーセンシオ(良家のお坊ちゃん)...アン・ジェヨン
家政婦...エイプリル・ボールグレミオ(好色な紳士):
 ダニエレ・デルヴェッキオ
寡婦:アンナ・ブラックウェル
ホーテンシオ(キザな紳士):シモーネ・トリブーナ
バプティスタ(姉妹の父)...
 クリスティアン・ツヴォルジャンスキ
グルミオ(ペトルーチオの従者)...アダム・リースト ほか
モナコ公国モンテカルロ・バレエ
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: イーゴリ・ドロノフ

OABD7293D
(Blu-ray)
¥4400

 音楽:ドミートリー・ショスタコーヴィチ/振付: ジャン=クリストフ・マイヨー/振付助手: ベルニス・コピエテルス/
 舞台美術: エルネスト・ピニョン=エルネスト/照明: ドミニク・ドリヨー/ドラマトゥルギー: ジャン・ルオー/
 衣装: オーギュスタン・マイヨー/衣装助手: ジャン=ミシェル・レネ/映像監督: ルイーズ・ナルボーニ

 収録:2020年7月23・25日 グリマルディ・フォーラム(モナコ)/収録時間: 84分(本編)+55分(特典映像)
 音声:PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HDマスターオーディオ5.1(Blu-ray)
 画角:16/9 NTSC All Region/DVD...片面二層ディスク/Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition

 【シェイクスピア=ショスタコーヴィチ=鬼才マイヨー振付で贈る話題作『じゃじゃ馬ならし』のダンス映像登場!】
 裕福なバプティスタはカタリーナとビアンカ、2人の娘を持つ父親。彼の家には数多くの求婚者がやってきますが、彼らの目当てはおしとやかで優美な妹ビアンカです。しかし、当時の慣習で先に結婚するのは長女カタリーナ。
 そのカタリーナは勝気すぎて、良い相手が見つかるのかどうか...そこにやってきたのが持参金目当ての粗野な人物ペトルーチオ。彼は果敢にもカタリーナに結婚を申し込みますが...
 新作コンテンポラリー・ダンスの振付とともに、古典バレエに洗練された美意識による新しい視点からの解釈を試み、次々と話題作を発表するジャン=クリストフ・マイヨー。
 この『じゃじゃ馬ならし』は2013年、ボリショイ・バレエのために振り付けられました。シェイクスピアの戯曲を元に、ショスタコーヴィチの様々な映画音楽『ハムレット』『女ひとり』『馬あぶ』からの音楽を盛り込み、優れたコメディ・ダンスに仕立て上げられたこの作品は、2014年の「黄金のマスク賞」で「最優秀振付賞」「最優秀女性ダンサー賞」「最優秀男性ダンサー賞」の3部門賞を獲得するなど大好評を博しました。
 この映像は、2020年、マイヨーが芸術監督を務めるモンテカルロ・バレエでの収録で、主役カタリーナを踊るのはロシア出身のエカテリーナ・ペティナ、ペトルーチオはチェコ出身のマテイユ・ウルバン。この2人を中心にモンテカルロ・バレエの優美でダイナミックな踊りが観衆を魅了します。

 【ジャン=クリストフ・マイヨー】
  フランス、トゥール出身のバレエダンサー&振付家。1978年にハンブルク・バレエ団に入団、4年間在籍するも足の負傷のためキャリアを断念し振付家に転向。
  トゥールのグラン・バレエ・デュ・テアトルからトゥール国立振付センターを経て、1993年にモナコ公国モンテカルロ・バレエ団の芸術監督に就任。数多くの話題作を発表し注目を浴びる。

 
 
 


OA1338BD
(15DVD)
¥14600

英国ロイヤル・バレエ「ザ・コレクション」BOX


 【Disc 1】ジゼル(2014)
  ジゼル:ナタリア・オシポワ/アルブレヒト:カルロス・アコスタ
    振付:マリウス・プティパ/音楽:アダン
 【Disc 2】ラ・バヤデール(2009)
  ニキヤ:タマラ・ロホ/ソロル:カルロス・アコスタ/ガムザッティ:マリアネラ・ヌニェス
    振付:ナタリア・マカロワ/音楽:ミンクス
 【Disc 3】ドン・キホーテ(2013)
  キトリ:マリアネラ・ヌニェス/ドン・キホーテ:クリストファー・サウンダース
    振付:カルロス・アコスタ/音楽:ミンクス
 【Disc 4】眠れる森の美女(2006)
  オーロラ姫:アリーナ・コジョカル/フロリムント:フェデリコ・ボネッリ/リラの精:マリアネラ・ヌニェス
    振付:マリウス・プティパ/音楽:チャイコフスキー
 【Disc 5】くるみ割り人形(2009)
  こんぺい糖の精:吉田都/王子:スティーヴン・マクレー
    振付:ピーター・ライト/音楽:チャイコフスキー
 【Disc 6】白鳥の湖(2009)
  オデット:マリアネラ・ヌニェス/ジークフリート王子:ティアゴ・ソアレス
    振付:アンソニー・ダウエル/音楽:チャイコフスキー
 【Disc 7】シルヴィア(2005)
  シルヴィア:ダーシー・バッセル/アミンタ:ロベルト・ボッレ
    振付:フレデリック・アシュトン/音楽:ドリーブ
 【Disc 8】ラ・フィーユ・マル・ガルデ(2015)
  リーズ:ナタリア・オシポワ/コーラス:スティーヴン・マクレー
    振付:フレデリック・アシュトン/音楽:エロール
 【Disc 9】ラプソディ/二羽の鳩(2016)
  ○ ラプソディ
   ナタリア・オシポワ/スティーヴン・マクレー
     振付:フレデリック・アシュトン/音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
  ○二羽の鳩
   娘:ローレン・カスバートソン/若者:ワディム・ムンタギロフ/
   ジプシーの娘:ラウラ・モレーラ/その恋人:平野亮一
     振付:フレデリック・アシュトン/音楽:アンドレ・メサジェ
 【Disc 10】アシュトン・セレブレーション(2013)
  ○ ラ・ヴァルス
   小林ひかる/平野亮一/サマンサ・レイン
  ○ タイスの瞑想曲
   リャーン・ベンジャミン/ワレリー・フリストフ
  ○ 春の声
   崔由姫/アレクサンダー・キャンベル
  ○ モノトーンズ I & II
   高田茜/マリアネラ・ヌニェス/フェデリコ・ボネッリ/エドワード・ワトソン
  ○ マルグリットとアルマン
   タマラ・ロホ/セルゲイ・ポルーニン/ギャリー・エイヴィス
     振付:フレデリック・アシュトン
 【Disc 11】ロミオとジュリエット(2012)
  ジュリエット:ローレン・カスバートソン/ロミオ:フェデリコ・ボネッリ
    振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
 【Disc 12】マイヤリング(うたかたの恋)(2009)
  ルドルフ皇太子:エドワード・ワトソン/マリー・ヴェッツェラ:マーラ・ガレアッツィ
   振付:ケネス・マクミラン/音楽:フランツ・リスト
 【Disc 13】不思議の国のアリス(2011)
  アリス:ローレン・カスバートソン/ハートのジャック:セルゲイ・ポルーニン
    振付:クリストファー・ウィールドン/音楽:ジョビィ・タルボット
 【Disc 14】冬物語(2014)
  レオンティーズ:エドワード・ワトソン/ハーマイオニー:ローレン・カスバートソン/
  バーディタ:サラ・ラム/パウリーナ:ゼナイダ・ヤノウスキー/
  フロリツェル:スティーヴン・マクレー/ポリセネス:フェデリコ・ボネッリ
    振付:クリストファー・ウィールドン/音楽:ジョビィ・タルボット
 【Disc 15】マクレガー・トリプル・ビル (クローマ/インフラ/リーメン)(2006-09)
  タマラ・ロホ(クローマ)/フェデリコ・ボネッリ(クローマ)/
  エドワード・ワトソン(クローマ/インフラ/リーメン)/サラ・ラム(クローマ/リーメン)/
  ローレン・カスバートソン(インフラ/リーメン)/スティーヴン・マクレー(リーメン)
   振付:ウエイン・マクレガー
OABD7292BD
(15Blu-ray)
¥14600

 収録総時間:約36時間8分/音声:PCMステレオ2.0/DTS5.0(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HDマスターオーディオ5.0(Blu-ray)/
 画角:16/9 NTSC All Region/DVD...片面二層ディスク/Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition

【大好評BOX、新装版にて登場!】
 バレエ・リュスで活躍したデイム・ニネット・ド・ヴァロワが1931年にロンドンに設立したバレエ団がいく度かの変遷を経て1956年に英国王室の詔勅(ロイヤル・チャーター)を受け、コヴェント・ガーデン王立歌劇場に本拠をおく王立バレエ団(英国ロイヤル・バレエ)となりました。設立当初からのアシュトンやマクミランに代表される演劇性の高い振付は同バレエ団の伝統として脈々と現代に受け継がれています。
 本コレクションは2016年、英国ロイヤル・バレエのロイヤル・チャーター60周年を記念して、世界のバレエ界の頂点に輝く同バレエ団のクラシック・バレエの代表作にコンテンポラリー作品を加えたレパートリーを大集成。
 ロホ、ヌニェス、コジョカル、吉田都、カスバートソン、アコスタ、マクレー、ワトソン、ボネッリ、2016年にプリンシパルに昇格した高田茜、平野亮一も登場、綺羅星を並べるスターダンサー出演の「ザ・コレクション」の名に相応しい英国ロイヤル・バレエの精華を、すべてのバレエ愛好家にお届けします。多くの図版、写真を含む豪華解説書付!

 
 
















8/19(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CANTALOUPE


CA21157
¥2600
マイケル・ハリソン(1972-):Seven Sacred Names 7つの神聖な名前
 1. Kalim カリム - プロローグ
 2. Hayy ハイー - Revealing the Tones トーンを明らかに
 3. Alim アリム -
  Polyphonic Raga Malkauns ポリフォニックなラーガ・マルカウンス
 4. Qadr カドル -
  Etude in Raga Bhimpalasi ラーガ・ビーンパラシによる練習曲
 5. Mureed ムレード
 6. Sami サミ
  The Acoustic Constellation アコースティック・コンステレーション
 7. Basir バジール
 8. Kalim カリム - エピローグ
マイケル・ハリソン
 (ピアノ、シュルティ・ボックス、
  ハーモニック・ピアノ)
ティム・フェイン(ヴァイオリン)‛&1、5、8
ケイレブ・バーハンズ(ヴィオラ)‛&1、3、4、8
アシュリー・バスゲート(チェロ)‛&1、8
イーナ・フィリップ(ヴォーカル)‛&3
ペイトン・マクドナルド(ヴォーカル‛&3/電子楽器‛&4)
 リトヴィク・ヤパルパルヴィ(タブラ)‛&4
ルームフル・オブ・ティース
 (ヴォーカル・アンサンブル)‛&6

 録音 2019年10月-2021年3月

 ニューヨークを拠点にピアニスト、作曲家として活躍するマイケル・ハリソンの最新作。
 「7つの神聖な名前」と題されたこのアルバムは、天体物理学者で現代イスラム教神秘主義者のW.H.Gebelの著書「Nature'sHidden Dimension」にインスパイアされた作品で、スーフィズムの宇宙観によれば「7つの神聖な名前」は「真の自己への目覚め」を語るもの。
 エレクトロニックとアコースティックがまじりあったサウンドで微妙に変化しつつゆったりと流れる、時間感覚を麻痺させて瞑想的に誘うような音楽を創 り上げています。
 若いころから北インドの古典音楽に興味を抱いていたハリソンは、パンディット・プランナートに師事し北インド古典声楽を学び、この「7つの神聖な名前」にもその要素が生かされました。
 またオクターヴが24音で構成され、四分音も演奏できる「ハーモニック・ピアノ」を設計、製造したことでも知られ、この作品でも楽器の響きが生かされています。
 アルバムにはグラミー賞を受賞したヴォーカル・アンサンブル「ルームフル・オブ・ティース」をはじめ、タブラ奏者リトヴィク・ヤパルパルヴィやヴァイオリニスト、ティム・フェインら多くのアーティストが参加しています。

 
 




COL LEGNO


COL20449
¥2400
チェン・シャオヨン(1955- ):Qian & Yan
 1. Wasserzeichen (2009/15)/2. Yang Shen (2002)/3. DUI and HUA (2018)/
 4. Speechlessness, Clearness and Ease (2004)/5. Qian & Yan (2008/10)
  E-MEX アンサンブル
  【メンバー】
   エヴェリン・デーゲン(フルート)、ヨアヒム・シュトリーペンス(クラリネット)、
   リケ・フイ(トランペット)、クリストファー・ヴェドル(ホルン)、ブルース・コリングス(トロンボーン)、
   カリーナ・コラロヴァ(ヴァイオリン)、コンラッド・フォン・ケールン(ヴィオラ)、
   ブルカルト・ツェラー(チェロ)、ジョン・エックハルト(コントラバス)、ペテリ・ウォリス(アコーディオン)、
   マイケル・パットマン(パーカッション)、マルティン・フォン・デア・ハイト(ピアノ)
  チャイ・ファウンド・ミュージック・ワークショップ
  【メンバー】
   WU Chung-Hsien(笛)、HUANG Lung-Yi(笙)、LIN Hui-Kuan(琵琶)、YEH Jiuan-Reng(箏)、
   TU Ming-Hui(阮咸)、HUANG Chen-Ming(二胡)、LI Tsai-Ling(揚琴)、CHEN Wen-Ting(中国パーカッション)

 録音 2018年9月24-27日 DLF Köln(ドイツ)

 中国で生まれ、北京中央音楽院で作曲を学び、1985年にドイツに移住、ハンブルク音楽アカデミーでジェルジ・リゲティに師事した作曲家チェン・シャオヨンの作品集。
 作曲のプロセスを音のコミュニケーションとみなす彼は、いつも予想外の音を生み出していますが、このアルバムでも西洋音楽の楽器と中国伝統楽器の響きを融合させる試みによる、斬新なサウンドスケープを創り上げています。
 
 

COL15008
¥2400
ヴォルフガング・ミッテラー(1958-):temp tracks ヴォルフガング・ミッテラー(アレンジ)
 1. temp/2. temper/3. tempera/4. temperament/5. temperance/6. temperate/
 7. temperateness/8. temperature/9. tempest/10. templar/11. template/12. temple/
 13. tempo/14. temporal/15. temporariness/16. temporary/17. temporize/18. temporizer/
 19. tempt/20. temptation/21. tonal/22. tonality/23. tone/24. tone down/25. tone up/
 26. toneless/27. tonepad/28. tonepoem/29. toner/30. tongs/31. tongue/
 32. tonguetied/33. tongue twister/34. tonic/35. tonic chord/36. tonicity/37. tonight

 ヴォルフガング・ミッテラーは世界中のオーケストラ、アンサンブル、歌劇場から作品を依頼される作曲家の一人。
 彼が手掛けた、2020年のザルツブルク音楽祭オープニングで演奏された演劇「イェーダーマン」の音楽も大喝采を浴びました。
 このアルバムはオーストリア映画音楽賞(Austrian Film Award)を2回受賞した「temptracks」を収録したもの。
 正式なサウンド・トラックが届く前の映画に一次的に(temp)使われる音楽として使用できるように、1分から3分程度のさまざまな情景に沿う音が37作集められており、まるでサンプリングのように次々と現れる響きは聴き手の想像力を刺激します。
 




<メジャー・レーベル>

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オーストラリアELOQUENCE



4841467
(14CD)
\9700→\9190

アンソニー・コリンズ~デッカ録音全集


《CD 1》
モーツァルト:
 1-4) 交響曲第33番変ロ長調K.319*、5) メヌエット(ディヴェルティメント ニ長調K.334より)*、
 6-8) クラリネット協奏曲イ長調K.622、9-11) ファゴット協奏曲変ロ長調K.191
【演奏】
 ジェルヴァース・ドゥ・ペイエ(クラリネット)(6-8)、
 アンリ・エラール(ファゴット)(9-11)、
 ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ(1-5)、ロンドン交響楽団(6-11)
【録音】1945年5月(1-5)、1954年7月(6-8)、8月(9-11)/
《CD 2》
モーツァルト:
 1-3) ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K.449、
 4-6) ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503、
 7-9) ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537《戴冠式》
 【演奏】フリードリヒ・グルダ(ピアノ)、ロンドン交響楽団(1-3)、ロンドン新交響楽団(4-9)
 【録音】1954年9月(1-3)、1955年9月(4-9)/
《CD 3》
メンデルスゾーン:
 1-3) ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25、4-6) ピアノ協奏曲第2番ニ短調Op.40
 【演奏】ピーター・ケイティン(ピアノ)、ロンドン交響楽団
 【録音】1956年2月/
《CD 4》
 1-3) ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30、
 4) R.シュトラウス:ブルレスケ ニ短調(ピアノと管弦楽のための)
 【演奏】モーラ・リンパニー(1-3)、フリードリヒ・グルダ(4)(ピアノ)、ロンドン新交響楽団(1-3)、ロンドン交響楽団(4)
 【録音】1952年5月(1-3)、1954年9月(4)/
《CD 5》
パガニーニ:
 1-3) ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6、4-6) ヴァイオリン協奏曲第2番ロ短調Op.7
 【演奏】ルッジェーロ・リッチ(ヴァイオリン)、ロンドン交響楽団
 【録音】1955年2月/
《CD 6》
1-7) ビゼー:『カルメン』第1組曲より
 (前奏曲/第4幕への間奏曲/第2幕への間奏曲/第3幕への間奏曲/
  Sc?ne des contrebandiers/衛兵の交代/ジプシーの踊り)*、
8-13) ファリャ:バレエ『恋は魔術師』組曲
 (序奏と情景/恐怖の踊り/魔法の輪/火祭りの踊り/パントマイム/終曲-暁の鐘)*、
チャイコフスキー:
 14) イタリア奇想曲Op.45、15) フランチェスカ・ダ・リミニOp.32
 【演奏】ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1-13)、ロンドン交響楽団(14, 15)
 【録音】1950年2月(1-13)、1956年1月(14, 15)/
《CD 7》
シベリウス:
 1) 『カレリア』序曲Op.10、2-5) 交響曲第1番ホ短調Op.39、6) 交響曲第7番ハ長調Op.105
 【演奏】ロンドン交響楽団
 【録音】1955年6月(1)、1952年2月(2-5)、1954年2月(6)/
《CD 8》
シベリウス:1-4) 交響曲第2番ニ長調Op.43、5-7) 交響曲第3番ハ長調Op.52
 【演奏】ロンドン交響楽団【録音】1952年5月(1-4)、1954年5月(5-7)/
《CD 9》
シベリウス:1-4) 交響曲第4番イ短調Op.63、5-6) 交響曲第5番変ホ長調Op.82
 【演奏】1954年2月(1-4)、1955年1月(5-6)【録音】ロンドン交響楽団/
《CD 10》
シベリウス:
 1-4) 交響曲第6番ニ短調Op.104、5) 交響詩『ポヒョラの娘』Op.49、
 6-10) 組曲『ペレアスとメリザンド』Op.46より
  (メリザンド/パストラーレ/糸を紡ぐメリザンド/間奏曲/メリザンドの死)、
 11) 交響詩『夜の騎行と日の出』Op.55【演奏】ロンドン交響楽団
 【録音】1955年1月(1-4)、6月(6-11)、1954年5月(5)/
《CD 11》
エルガー:
 1-6) 交響的習作『ファルスタッフ』Op.68、7) 序奏とアレグロOp.47、
 8-10) 弦楽セレナード ホ短調Op.20、
ヴォーン・ウィリアムズ:
 11) トマス・タリスの主題による幻想曲、12) グリーンスリーヴスによる幻想曲
 【演奏】ロンドン交響楽団(1-6)、ロンドン新交響楽団(7-12)
 【録音】1954年2月(1-6)、1952年4月(7-12)/
《CD 12》
ディーリアス:
 1) 楽園への道(歌劇『村のロメオとジュリエット』より)、2) 夏の歌、
 3) イギリス狂詩曲『ブリッグの定期市』、4) 春初めてのカッコウを聞いて、5) パリ(大都会の歌)
 【演奏】ロンドン交響楽団
 【録音】1953年2月(1-4)、10月(5)/
《CD 13》
ディーリアス:1) 夏の庭で、2) 川面の夏の夜、
ウォルトン:3-23) ファサード―エンターテインメント
 【演奏】サー・ピーター・ピアーズ、エディス・シトウェル(朗読)(3-23)、
 ロンドン交響楽団(1, 2)、イギリス・オペラ・グループ・アンサンブル(3-23)
 【録音】1953年10月(1, 2)、1954年8月(3-23)/
《CD 14》
1) R.シュトラウス:ワルツ第1番(歌劇『ばらの騎士』より)*、
2) フンパーディンク:夢のパントマイム(歌劇『ヘンゼルとグレーテル』より)*、
3) サリヴァン:序曲『舞踏会にて』*、
4) ガーディナー:羊飼いフェンネルの踊り*、
5) グレインジャー:羊飼いの呼び声*、
アンソニー・コリンズ:6) 虚栄の市*、7) With Emma to Town*
 【演奏】ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1, 2)、ロンドン新交響楽団(3-5)、ロンドン・プロムナード・オーケストラ(6, 7)
 【録音】1950年4月(1, 2)、1956年12月(3-5)、1954年6月(6, 7)

 *DECCA初CD化
 
アンソニー・コリンズ(指揮)

 指揮者で作曲家、シベリウスの第一人者としても知られたコリンズの初CD化も含む録音集。

 シベリウス指揮者として有名なアンソニー・コリンズ(1893-1963)のデッカ録音が初めてまとめて発売されます。
 コリンズはイギリス出身で 初期にはロンドン交響楽団の首席ヴィオラ奏者も務め、後に指揮者に転向。アメリカに渡りハリウッド映画の作曲家としても活動し、アカデミー賞にもノミネートされました。戦後すぐにデッカに録音を始めました。

 ロンドン交響楽団と行ったシベリウスの交響曲集や他の管弦楽作品、エルガー、ウォルトン、ヴォーン・ウィリアムズ、ディーリアスの2枚のLP、アンソニー・コリンズ自身の作品などのイギリス音楽、モーラ・リンパニー、ルッジェーロ・リッチ、フリードリヒ・グルダ、ジェルヴァース・ドゥ・ペイエ他との協奏曲、チャイコフスキー、ファリャ、フンパーディンク、ビゼーによる管弦楽作品が収められています。
 初CD化となる録音も含まれています。
 CD14枚組BOX限定盤。

  【録音場所】ロンドン
 
  
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4843693
(3CD)
\2800→\2590
リンゼイ弦楽四重奏団
 ~バルトーク:弦楽四重奏曲第1番-第6番

バルトーク:
《CD 1》
 1-3) 弦楽四重奏曲第1番イ短調Sz.40、
 4-6) 弦楽四重奏曲第2番イ短調Sz.67/
《CD 2》
 1-4) 弦楽四重奏曲第3番嬰ハ長調Sz.85、
 5-9) 弦楽四重奏曲第4番ハ長調Sz.91 /
《CD 3》
 1-5) 弦楽四重奏曲第5番変ロ長調Sz.102、
 6-9) 弦楽四重奏曲第6番ニ長調Sz.114
リンゼイ弦楽四重奏団
 (ピーター・クロッパー[第1ヴァイオリン]、
  ロナルド・バークス[第2ヴァイオリン]、
  ロジャー・ビグリー[ヴィオラ]、
  バーナード・グリゴア=スミス[チェロ])

 10年に及ぶ研究と演奏で迎えた絶頂期の録音

 長い間入手不能だった、リンゼイ弦楽四重奏団によるバルトークの四重奏曲ツィクルスの初のデジタル録音です。
 これらの作品は他にも伝統的な演奏による名高い録音がありますが、この素晴らしい音による非常に知的な演奏は長く歴史に残りました。
 10年に及ぶ熱心な研究と、ハンガリーを中心に行われた優れた弦楽奏者たちとのコンサート演奏を経てたどり着いた絶頂期の演奏が記録されています。
 CD3枚組。

 【録音】1981年、ロンドン、ハムステッド、ロスリン・ヒル教会
  
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4843069
(10CD)
\6400→\5990

リンゼイ弦楽四重奏団
 ~ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集

ベートーヴェン:
《CD 1》
 1-4) 弦楽四重奏曲第1番ヘ長調Op.18 No.1、
 5-8) 弦楽四重奏曲第2番ト長調Op.18 No.2/
《CD 2》
 1-4) 弦楽四重奏曲第3番ニ長調Op.18 No.3、
 5-8) 弦楽四重奏曲第4番ハ短調Op.18 No.4/
《CD 3》
 1-4) 弦楽四重奏曲第5番イ長調Op.18 No.5、
 5-8) 弦楽四重奏曲第6番変ロ長調Op.18 No.6/
《CD 4》
 1-4) 弦楽四重奏曲第7番ヘ長調Op.59 No.1『ラズモフスキー第1番』/
《CD 5》
 1-4) 弦楽四重奏曲第8番ホ短調Op.59 No.2『ラズモフスキー第2番』、
 5-8) 弦楽四重奏曲第9番ハ長調Op.59 No.3『ラズモフスキー第3番』/
《CD 6》
 1-4) 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調Op.74『ハープ』、
 5-8) 弦楽四重奏曲第11番ヘ短調Op.95『セリオーソ』/
《CD 7》
 1-4) 弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127/
《CD 8》
 1-7) 弦楽四重奏曲第13番変ロ長調Op.130(大フーガOp.133付き)/
《CD 9》
 1-7) 弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調Op.131/
《CD 10》
 1-5) 弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132、
 6-9) 弦楽四重奏曲第16番ヘ長調Op.135
リンゼイ弦楽四重奏団
 (ピーター・クロッパー[第1ヴァイオリン]、
  ロナルド・バークス[第2ヴァイオリン]、
  ロジャー・ビグリー[ヴィオラ]、
  バーナード・グリゴア=スミス[チェロ])

 「ベートーヴェンの弦楽四重奏団」が初めて録音したベートーヴェン・ツィクルス

 「私たちは他のどの作曲家よりもベートーヴェンの演奏と研究に多くの時間を費やしてきました」とチェロ奏者のバーナード・グリゴア=スミスは書いています。
 40年の活動を通じて、リンゼイ弦楽四重奏団は「ベートーヴェンの弦楽四重奏団」と同意語でした。
 これはそのリンゼイ弦楽四重奏団が初めてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲を録音したもので、オリジナルはASVレーベルに行われています。
 『グラモフォン』誌の室内楽部門の年間レコード大賞を受賞するなど高い評価を受けました。

 メンバーは1966年ロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックの学生だった時に一緒に演奏を始め、6年後にロナルド・バークスが第2ヴァイオリン奏者として、リーダーのピーター・クロッパー、ヴィオラのロジャー・ビグリー、チェロのバーナード・グリゴア=スミスらに加わりました。
 CD10枚組限定盤。
  【録音】1979年(第1-5・11番)、1982年(第6・10番)、1984年(第7-9番)、1983年(第12-16番)、ウェントワース(ホーリー・トリニティ教会)&ロンドン(ロスリン・ヒル教会)
 
 



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ERATO



ジョルジュ・シフラ/スタジオ録音全集 1956-1986

9029672924
(41CD)
\14500→\12990

 ジョルジュ・シフラ(1921-1994)は1921年にブダペスト生まれ。5歳のときから酒場やサーカスで即興演奏していたといいます。
 その後ブダペストのフランツ・リスト音楽院に入学し、エルネー・ドホナーニらに師事。ソ連軍支配下のハンガリーから脱出失敗により、1950年から3年間投獄、懲役刑に服すこととなります。1956年に再審理の末ウィーン行きを許され、ロンドン、パリへとたどり着きます。

 この記念ボックス・セットには、2008年に没15年として発売されたボックス同様、1956年にパリに到着したときにリリースされた最初の25cm LPから、1986年のサンリス礼拝堂での最後のセッションまで、EMIとフィリップスへのすべてのスタジオ・レコーディングがまとめられています。
 この30年間は、一貫して多様でスリリングなレパートリー、主にリストとショパンによって占められる多大な演奏だけでなく、彼の習熟、想像力、音楽性を証明する見事な即興、編曲、パラフレーズもカバーしています。
 2008年にリリースされたフランスのアーカイブからのテスト録音に加えて、今回のこのコレクションには新たに、1967年にNHKスタジオで放送用として録音されたリサイタルと、1957年のジュリーニ指揮での『チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番』のライヴ録音の正式リリース音源が含まれています。

 またオリジナルのLPアートワークで描かれたプリントウォレット(紙ジャケ)で提供されており、今回もファン必携の豪華な内容となっています。

 なおこの発売のための新規リマスターは行っていませんが、最新デジタル機器によるマスタリングが行われており、できるだけマスターに近い音の再現を試みております。

ジョルジュ・シフラ/スタジオ録音全集 1956-1986(41CD)


CD1
  シフラ:インプロヴィゼーションとトランスクリプション
1. 剣の舞(ハチャトゥリアン『ガイーヌ』)
2. 熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
3. 踊り(ロッシーニ)
4. ウィリアム・テルの主題によるインプロヴィゼーション(ロッシーニ)
5. 悲しきワルツ(フォン・ヴェチェイ)
6. トリッチ=トラッチ・ポルカ(J.シュトラウス)
7. ヨハン・シュトラウスの思い出
8. 美しく青きドナウ(J.シュトラウス)
9. ハンガリー舞曲第5番(ブラームス)
10. ルーマニア幻想曲(ジプシー風の2つの民謡によるインプロヴィゼーション)

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 18.XI.1956(1,2,5-10), 3.VII.1959(3), 24.X.1957(4)

CD2
  リスト:トランスクリプションとパラフレーズ
1. エフゲニ・オネーギンのポロネーズ(チャイコフスキー) S.429
2. リゴレット(ヴェルディ) S.434
3. ブラヴーラのタランテラ(オーベール) S.386
4. ファウストのワルツ(グノー) S.407
5. 結婚行進曲と妖精の踊り(メンデルスゾーン) S.410
6. タンホイザー(ワーグナー) S.442
7. 夜うぐいす(アリャビエフ) S.250
8. ラ・カンパネラ S.140

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Theatre Fontaine & Salle Wagram, Paris, 27.XII.1956(1),
Salle Wagram, VII.1959(2),5.I.1958(3,4), 24.I.1959(5),
22.VII.1959(6), VI.1958(7), 30.VII.1959(8)

CD3
リスト:
1-10. ハンガリー狂詩曲 S.244 第1番~第10番

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 24.VI & 12.XI.1957(1,4,7,8), 31.X.1957(3,5,9,10); Budapest

CD4
リスト:
1-5. ハンガリー狂詩曲 S.244 第11番~第15番
6. スペイン狂詩曲 S.254
7. エステ荘の噴水 S.163
8. 忘れられたワルツ 嬰ヘ長調 S.215
9. 即興的ワルツ S.213
10. 愛の夢第3番 S.541
11. 半音階的大ギャロップ S.219

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 2, 9.XII.1957(1,2), 25.II.1958(4),
30.V.1958(5), 23.II & 15.III.1957(7,8,10), III-V.1957(9,11);
Budapest, Studio Hungaroton, 21.VIII.1956(3,6)

CD5
リスト:
1-12. 超絶技巧練習曲集 S.139(全12曲)
13. メフィスト・ワルツ第1番 S.126
14. 小人の踊り S.145-第2番

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, XI & XII.1957, II, V & VI.1958(1-12); II, III.1957(13-14)

CD6
リスト:
1. 愛の夢第3番 S.541
2. 忘れられたワルツ 嬰ヘ長調 S.215
3. 即興的ワルツ S.213
4. 狩り S.140~第5番
5-6. 2つの演奏会用練習曲 S.145
7. ラ・カンパネラ S.140~第3番
8. バラード第2番 S.171
9. ポロネーズ第1番 S.223
10. ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 12.II, 31.V.1977, 17.III.1978(1-3,8,9), 26.II.1973(4),
6.X.1970(5),20.IX.1969(6,7); Paris, Studio Barclay Hoche, 30.I.1968(10)

CD7
1-11. リスト:ハンガリー狂詩曲 S.244 第1番~第11番

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 10-11.I, 21-22.III.1972; 17.II.1973;
15.II, 17.VI, 18, 24.XI.1974; 14.I,26-27.II, 14.III, 10.VII.1975

CD8
リスト:
1-7. ハンガリー狂詩曲 S.244 第12番~第16番、第19番
7. 2つの伝説 S.175~小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ
8. 詩的で宗教的な調べ S.173~葬送曲

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 10-11.I, 21-22.III.1972; 17.II.1973, 15.II,
17.VI, 18, 24.XI.1974, 14.I,26-27.II, 14.III, 10.VII.1975(1-6); II & III.1977(7); X.1970(8)

CD9
リスト:巡礼の年
1-9. 第1年『スイス』 S.160(全9曲)
10-15. 第2年『イタリア』 S.161 第1番~第6番

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 25.IX, 22-23.XII.1975

CD10
リスト:巡礼の年
1. 第2年『イタリア』 S.161~第7番
2-4. 第2年補遺『ヴェネツィアとナポリ』 S.162(全3曲)
5-11. 第3年 S.163(全7曲)

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studios Barclay Hoche, Paris, 30.I.1968(1);
Salle Wagram, Paris, 7-8.I.1976(2-11)

CD11
リスト:
1. メフィスト・ワルツ第1番 S.126
2. 巡礼の年 第3年 S.163~エステ荘の噴水
3. 即興的ワルツ S.213
4. ワルツ・カプリス第6番 S.427
5. 2つの伝説 S.175~水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ
6. 雪かき S.139-12
7. 回想 S.139-9
8. ガウデアームス・イギトゥール S.240

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, V.1985 & II.1986

CD12
リスト:
1. ポロネーズ第2番 S.223
2. ペトラルカのソネット123番 S.161
3-4. B.A.C.Hの名による幻想曲とフーガ S.529
5. ため息 S.144
6. タランテラ S.162
7. 軽やかさ S.144
8. 水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ S.175

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio des Dames, Paris, 1.I.1963
音源:Universal Music(Philips)

CD13
ショパン:
1-14. 14のワルツ集
15. 夜想曲 第8番変ニ長調 Op.27-2
16. 子守歌 変ニ長調 Op.57
17. スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio des Dames, Paris, 1962(1-14), 29.I.1963(15-17)
音源:Universal Music(Philips)

CD14
ショパン:
1-19. 19のワルツ集
20. 即興曲 第2番嬰ヘ長調 Op.36
21. 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
22. 練習曲 変イ長調 Op.25-1
23. 即興曲 第1番変イ長調 Op.2

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 15, 24.II, 31.V.1977 et 22.XI.1978(1-19);
II, VI & X.1974(20-22); 17.VII.1974(23)

CD15
ショパン:
1. ポロネーズ 変イ長調 Op.53『英雄』
2. ポロネーズ イ長調 Op.40-1『軍隊』
3. ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
4. ポロネーズ 嬰ヘ短調 Op.44
5. 幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
6. ボレロ 変イ長調 Op.19
7. タランテラ 変イ長調 Op.43
8. 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

2つのポーランドの歌(リスト編)
9. 乙女の願い
10. 私のいとしい人
11. ポロネーズ イ長調 Op.40-1『軍隊』

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Theatre des Champs-Elysees, Paris, 18, 20.IV, 24-25.V, 16.VII & 9, 30.XI.1973(1-5);
Salle Wagram, 17.VI, 9.X & 22.XI.1974, 11.I, 15, 27.II.1975(6-10), 20.IX.1969(11)

CD16
ショパン:
1. 即興曲 第1番変イ長調 Op.29
2. 即興曲 第2番嬰ヘ長調 Op.36
3. 即興曲 第3番変ト長調 Op.51
4. 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
5-8. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
9-12. ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 17.VI, 9-10 & 22.XI.1974, 14.I, 15 & 27.III.1975(1-4);
16-24.II, 31.V.1977 & 22.XI.1978(5-12)

CD17
ショパン:
1-3. ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
4. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
マニュエル・ロザンタール指揮、フランス国立放送管弦楽団

録音:Maison de la Radio, Paris, 3 & 8.IV.1963(1-4)

5. ポロネーズ第1番 嬰ハ短調 Op.26-1
6. ポロネーズ第2番 変ホ短調 Op.26-2

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio des Dames, Paris, 3.I.1963(5-6)

音源:Universal Music(Philips)

CD18
ショパン:
1-3. ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ歌劇場国立管弦楽団

録音:Salle Garnier, Monte Carlo, 16.VI.1976(1-3)

4. 練習曲 変イ長調 Op.25-1
5. 練習曲 ホ長調 Op.10-3
6. 練習曲 変イ長調 Op.10-10
7. 練習曲 ヘ短調 Op.25-2
8. ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2
9. 即興曲 第1番変イ長調 Op.29
10. 幻想曲 ヘ短調 Op.49
11. バラード 第4番ヘ短調 Op.52

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 5.III.1973, 17.VI & X.1974(4-6);
20.IX.1969(7,10); 14.II.1974(8); 21.II.1968(9); 14.III, 17.IV.1968(11)

CD19
ショパン:
1-12. 練習曲集 Op.10(全12曲)
13-24. 練習曲集 Op.25(全12曲)

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio des Dames, Paris, IV & V.1962
音源:Universal Music(Philips)

CD20
ショパン:
1. ポロネーズ イ長調 Op.40-1『軍隊』
2. ポロネーズ ハ短調 Op.40-2
3. ポロネーズ 嬰ヘ短調 Op.44
4. ポロネーズ 変イ長調 Op.53『英雄』
5. バラード 第4番ヘ短調 Op.52
6. 即興曲 第3番変ト長調 Op.51
7-10. ピアノ・ソナタ第2番変ト短調 Op.35

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio des Dames, Paris, 3.I.1963(1-4); 29.I.1963(5-10)
音源:Universal Music(Philips)

CD21
モーツァルト:
1-3. ピアノ・ソナタ第8番 イ短調K.310

ベートーヴェン:
4-5. ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op.54
6. 『ゴッド・セイヴ・ザ・キング』による変奏曲ハ長調 WoO.78
7. ヴラニツキーのバレエ『森の乙女』のロシア舞曲による12の変奏曲イ長調 WoO.71
8. 32の変奏曲ハ短調 WoO.80
9. ポロネーズ ハ長調 Op.89
10. ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 Op.129

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Theatre Fontaine, Paris, 6.XII.1956 et 4.I(1-3)
; Salle Wagram, Paris, 24.VI.1957,14.I.1958(4-6),
15.II & 13.VI.1958(7), 19.XII.1957(8), 16.II.1956(9), 25.II.1958(10)

CD22
ベートーヴェン:
1-3. ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13『悲愴』
4-6. ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14
7-10. ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26
11-13. ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 17.IV.1968(1-3), IV-VI.1968(4-6, 11-13);
Studio Barclay Hoche, Paris, 30.I.1965(7-10)

CD23
ベートーヴェン:
1-3. ピアノ・ソナタ第21番ハ長調 Op.53『ワルトシュタイン』
4-6. ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57『熱情』

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Studio Barclay Hoche, Paris, 30.I.1965
CD24
シューマン:
1-20. 謝肉祭 Op.9
21-28. 幻想小曲集 Op.12
29-33. ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, IV.1957(1-20), 6 & 23.XII.1956 & 4.I.1957(21-28),
6.VI & 2.XII.1958(29-33)

CD25
シューマン:
1. トッカータ ハ長調 Op.7
2-17. 交響的練習曲 Op.13
18. ノヴェレッテ第8番嬰ヘ短調 Op.21
19-38. 謝肉祭 Op.9

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 19-21.XII.1960(1-17), 21.II, 14.III.1968(18-38)

CD26
1. リュリ:ロンドー形式によるガヴォット
2. クレブス:ブーレー変ホ長調
3-4. D.スカルラッティ:ソナタ ハ長調 K.159/ソナタ イ長調 K.113
5. C.P.E.バッハ:アンダンティーノ ロ短調
6. ダカン:かっこう
7. F.クープラン:ティクートクーショック(オリーヴしぼり機)
8. ラモー:タンブーラン
9. ベートーヴェン:エリーゼのために
10. シューベルト/タウジヒ編:軍隊行進曲 ニ長調 D.733
11. フンメル:ロンド 変ホ長調 Op.11

メンデルスゾーン:
12. スケルツォ ホ短調 Op.16
13. 紡ぎ歌 Op.67-4
14. 春の歌

ショパン:
15. 夜想曲 第2番変ホ長調 Op.9-2
16. ワルツ 第6番変ニ長調 Op.64-1
17. 練習曲 ホ長調 Op.10-3
18. 前奏曲 変ロ短調 Op.28-16

19. ブラームス:ワルツ 変イ長調 Op.39-15
20. シューマン:トロイメライ
21. グリーグ:蝶々 Op.43-1
22. ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
23. ファリァ:火祭りの踊り
24. ラフマニノフ:前奏曲ト短調
25. バラキレフ:イスラメイ

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Theatre Fontaine & Salle Wagram, Paris, 6, 18.XII.1956(1-7);
Salle Wagram, 6.XII.1956 & XII.1957(11), 15.II.1961(12), 30.VII.1959(8,18,21),
27.VI.1958(16,17), 23.VI.1958(9,13,14,19,20,22),
21.XII.1960(10,15,24), 23.XII.1956, 15.V.1957(23,25)

CD27
1. ラモー:リゴードン
2. リュリ:ロンドー形式によるガヴォット
3-4. D.スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.96/ソナタ ハ長調 K.159
5. F.クープラン:収穫をする人々
6. フンメル:ロンド・ファヴォリ
7. モーツァルト:トルコ行進曲
8. シューベルト:即興曲 変イ長調 D.899-4
9. メンデルスゾーン/ラフマニノフ編:スケルツォ
10. ビゼー/ラフマニノフ編:メヌエット(アルルの女)
11. メンデルスゾーン:アンダンテとロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14
12-13. ブラームス:パガニーニの主題による変奏曲 Op.35
14. メンデルスゾーン:アンダンテとロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14
15. ドホナニー:カプリッチョ(演奏会用練習曲)ヘ短調 Op.28

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Salle Wagram, Paris, 20.IX1969(1-8),
16.I.1971(9-10), 6.XII.1968(11), 26.II.1973(15)
Tokyo, 1968(12-14)
音源:Universal Music(東芝音楽工業:12-14)

CD28
バッハ/ブゾーニ編:
1-2. 前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532
3. コラール『目覚めよ、と呼ぶ声あり』 BWV.645
4. コラール『汝のうちに喜びあり』 BWV.615
5. コラール『栄光の日は来たりぬ』 BWV.62

6-8. フランク:前奏曲、コラールとフーガ ロ短調
9. バラキレフ:イスラメイ
10. ドビュッシー:レントよりおそく
11. ドビュッシー:月の光
12-16. ラヴェル:水の戯れ/ソナチネ/トッカータ

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Tokyo, 1968(1-5); Comedie des Champs-Elysees, Paris, 25.V.1964(6-8);
Salle Wagram, Paris, 6-7.X.1970(9, 16), 27.VI.1958(11),
25.V, 16.VII.1973(10, 12), 4-5.XII.1968(13-15)
音源:Universal Music(東芝音楽工業:1-5)

CD29
1. F.クープラン:フランス人気質(ドミノ)
2-3. ラモー:鳥のさえずり/タンブーラン
4-7. F.クープラン:謎の障壁(神秘的な障壁)/うなぎ/
   髪の油(バンドリン)/ティクートクーショック(オリーヴしぼり機)
8-9. ラモー:エジプトの女/雌鳥
10-11. F.クープラン:蝶々/収穫をする人々
12. リュリ:ロンドー形式のガヴォット
13. ダカン:つばめ
14. ラモー:リゴードン
15. F.クープラン:小さな風車
16. ダカン:カッコウ
17-18. J.S.バッハ/ブゾーニ編:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV.532

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, 16.IV, 25-26.VI, 29.X.1981(1-16),
27.XI.1981(17, 18)

CD30
ショパン:
1-2. 2つの夜想曲 Op.9
3. スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
4-8. 5つの夜想曲 Op.10-3-5,10,12
9. 序奏と華麗なる変奏曲 Op.12

リスト:
10. ポロネーズ第2番ホ長調 S.223
11. 超絶技巧練習曲 第10番ヘ短調
12. サン=サーンス:ワルツ形式の練習曲変ニ長調 Op.52-6

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, 24-27.XI.1981

CD31
シューベルト:
1. 即興曲 変イ長調 D.899
2. 即興曲 ヘ短調 D.935

ブラームス/シフラ編:
3-17. ハンガリー舞曲集~第1-6,8-10,12,13,16,17,19,21番

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:Chapelle Saint-Frambourg, Senlis, 24.XI.1981(1-2),
7,8,12.I, 12.V.1982, 7.II, 6,9.IX.1983(3-17)

CD32
リスト:
1-4. ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
5-10. ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
11. ハンガリー幻想曲ヘ長調 S.123
12. 死の舞踏 S.126

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、パリ管弦楽団

録音:Salle Wagram, Paris, 4.IV.1969(1-4), 21.III.1969(5-10),
24.VI.1968(11), 25.IX.1968(12)

CD33
リスト:
1-4. ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
5-10. ピアノ協奏曲第2番イ長調 S.125
11. ハンガリー幻想曲ヘ長調 S.123
12. 死の舞踏 S.126

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団

録音:Kingsway Hall, London, I.1961(1-4), 4-5.VII.1958(5-10);
Abbey Road Studio No. 1, London, 14-15.II.1964(11,12)

CD34
1-4. リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S.124
5. リスト:ハンガリー幻想曲ヘ長調 S.123
6-8. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ピエール・デルヴォー指揮、フランス国立放送管弦楽団

録音:Salle Wagram, Paris, 28-29. I, 1.II.1957(1-5), 6, 12 & 16.IV.1957(6-8)

CD35
1-3. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 Op.23

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団

録音:Kingsway Hall, London, 29 & 30.IX.1958

  ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

録音:Abbey Road Studio No. 1, London, 28-29.X.1970

CD36
1. フランク:交響的変奏曲
2-4. グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
アンドレ・ヴァンデルノート指揮、フィルハーモニア管弦楽団

録音:Abbey Road Studio No. 1, London, 13 & 14.I.1961(1);
Kingsway Hall, London, 4-5.VII.1958(2-4)

5. ウェーバー:コンチェルトシュテュック ヘ短調 Op.79
6. ショパン:クラコヴィアク ヘ長調 Op.14

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団

録音:Salle Garnier, Monte Carlo, 23-25.V.1978(5-6)

CD37
1-3. ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、パリ管弦楽団

録音:Salle Wagram, Paris, 26.VI.1968

4-6. メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調 Op.25

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団

録音:Salle Garnier, Monte Carlo, 23-25.V.1978

7. フランク:交響的変奏曲

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、ブダペスト交響楽団

録音:Salle Wagram, Paris, 10-11.IX.1969

CD38
1-3. グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調 Op.16
4-7. ブラームス/シェーンベルク編:ピアノ四重奏曲第1番ト短調 Op.25

ジョルジュ・シフラ(ピアノ:1-3)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、ブダペスト交響楽団

録音:Salle Wagram, Paris, 9-10.IX.1969

CD39
1-3. ドビュッシー:『海』
4. ルーセル:『バッカスとアリアーヌ』第2組曲 Op.43
5. ラヴェル:『ダフニスとクロエ』第2組曲

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
ジョルジュ・シフラJr.指揮、モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団

録音時期:Salle Garnier, Monte Carlo, 14-15.VI.1977(1-3),
18-19.VI.1976(4), 13.VI.1977(5)

CD40:テスト録音とプライベート録音
1. リスト:即興的ワルツ S.213
2. シューマン:夕べに Op.12-1

シフラ:
3. 剣の舞 - 第1版
4. 剣の舞 - 第2版
5. 熊蜂の飛行
6. リスト:超絶技巧練習曲 第10番
7. シフラ:ヨハン・シュトラウスの思い出
8. J.S.バッハ/ブゾーニ編:トッカータとフーガ ニ短調 BWV.565
9-11. ドビュッシー:ピアノのために

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:
Test recordings: Salle Wagram, Paris, December 1956(1-7)
Private recording: 5.VIII.1965(8), 5.VII.1974(9-11)
音源:G. Cziffra Collection(9-11)

CD41:正規初リリース音源
1. ショパン:ポロネーズ 変イ長調 Op.53『英雄』
2. バラキレフ:イスラメイ
3. メンデルスゾーン:アンダンテとロンド・カプリチオーソ ホ長調 Op.14
4. ショパン:即興曲 第3番変ト長調 Op.51
5. シューマン:トッカータ ハ長調 Op.7
6. リスト:即興的ワルツ S.213
7. リスト:超絶技巧練習曲集 S.139~第10番ヘ短調
8. ショパン:即興曲 第1番変イ長調 Op.2
9. ショパン:半音階的大ギャロップ S.219

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:NHK Studio, Tokyo, 2.VII.1967

10-12. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、フランス国立放送管弦楽団(10-12)

録音:Live, Theatre des Champs-Elysees, Paris, 11.IV.1957

13. 民謡:アヴィニョンの橋の上で

ジョルジュ・シフラ(ピアノ)

録音:1977, Auditorium Franz Liszt, Senlis






<国内盤> 

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東武レコーディングズ



TBRQ 9006/07
(UHQCD 2枚組1枚価格)
¥2970→\2790
クレンペラーV.S.フィラデルフィア!
1962年10月19日ライヴ(ステレオ)
「田園」+「英雄」

 (1)ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」
 (2)ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
  *ダグ・ハマーショルドの思い出に捧ぐ
オットー・クレンペラー(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団

 クレンペラーV.S.フィラデルフィア1962年ステレオ・ライヴ!!ヘビープログラム「田園」+「英雄」 UHQCD2枚組1枚価格!

 [演奏タイミング](1)[14:03][13:53][7:00][3:46][9:34] (2)[16:28][16:26][6:45][13:06]
 録音:1962年10月19日アカデミー・オヴ・ミュージック,ライヴ録音(ステレオ)

 良好なステレオ録音でリリースのクレンペラー+フィラデルフィアの正規盤シリーズ。
 肝心のオール・ベートーヴェン・プログラムについては、オーケストラ・アーカイヴの音源に難があり、商品化が見送られておりました。
 本年ついに良好な音源をペンシルバニア大学にて発見!これで3プログラムが全て揃いました。
 クレンペラーはそもそもストコフスキーの後任と目されていたのにそれが破談となったためにオーマンディとは深い確執がありました。
 1935年の登壇後27年振りのフィラデルフィア客演が決まった際には新聞でも大きく取り上げられ大ニュースとなりました。
 
 ヴァイオリンは、左右両翼。低弦左サイドの古典型オーケストラ配置。強烈な遅いテンポで繰り広げられるシリアスなベートーヴェン。
 超デッドなホール故に輪郭がはっきりし、緊張感の途切れがありません。
 オーケストラの個性が強く、金管の華やかさや木管の巧さは特筆もの。巨匠はこの時一か月以上アメリカに滞在し、フィラデルフィアのみならず、ニューヨーク、ワシントンDC、ボルティモアへも巡演しました。
 そしてこれが最後のアメリカ訪問となりました。
 「英雄」はこの前年に飛行機墜落で命を落とした国連事務総長ダグ・ハマーショルドに捧げられております。万感胸に迫る名演です。
 



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ALM/コジマ録音



ALCD-7267
¥3080
ザラフィアンツ、久々の新譜
 悲愴の時     
エフゲニー・ザラフィアンツ(ピアノ)
 W.A.モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart
  [1] 幻想曲 ニ短調 K.397 Fantasia in D-minor K.397
  [2] ロンド ニ長調 K.485 Rondo in D-major K.485
 L.v.ベートーヴェン Ludwig van Beehoven
  ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」 Piano Sonata No.8 in C minor Op.13 'Pathetique'
   [3] I. Grave – Allegro di molto e con brio/
   [4] II. Adagio cantabile/[5] III. Rondo. Allegro
 S.ラフマニノフ Sergei Rachmaninov
  前奏曲集 Preludes
   [6] 作品23 第4番 ニ長調 Op.23 No.4 in D major
   [7] 作品23 第6番 変ホ長調 Op.23 No.6 in E-flat major
   [8] 作品32 第10番 ロ短調 Op.32 No.10 in B minor
   [9] 作品32 第12番 嬰ト短調 Op.32 No.12 in G-sharp minor
  音の絵 Etudes-tableaux
   [10] 作品33 第6番 変ホ長調 Op.33 No.6 in E-flat major
   [11] 作品39 第5番 変ホ短調 Op.39 No.5 in E-flat minor
   [12] 作品39 第7番 ハ短調 Op.39 No.7 in C minor

 深い思索の果てに、音は詩となって語り出す――ロシア・ピアニズムを継承し独自の劇性へと至るザラフィアンツ、唯一無二の表現

 エフゲニー・ザラフィアンツ:
  1959年ロシア共和国のノヴォシビルスクに生まれる。音楽家の両親のもとで育ち、6歳からピアノを父に学び、8歳からはモスクワ音楽院付属中央音楽学校でエレナ・ホヴェンに師事、幼少より天才的な才能を発揮し、1975年にはグネーシン音楽学校に進む。
  しかし、青年の純粋さゆえに招いた不本意な出来事に遭い、南ウラルのオルスクへと移され、モスクワ音楽院への道が閉ざされるという悲劇を味わっている。
  1979年にはオルスク音楽院を首席で卒業するが、一切の演奏活動の機会は与えられなかった。1980年ゴーリキー市のグリンカ音楽院に再入学、首席卒業後、大学院でも研鑚を重ねている。ここではイリヤ・フリートマンに師事。この間、全ロシアコンクール、ラフマニノフコンクール等で入賞し、ようやくロシア国内でのリサイタル、協奏曲の演奏会を行うようになったが、その素晴らしさが国外に伝えられることはなかった。
  ザラフィアンツの名前がようやく人々に知られるようになったのは、1993年ポゴレリッチ国際コンクール(アメリカのカリフォルニア州パサデナ)で第2位入賞を果たしてからのことである。
  以来住居はクロアチアに構え、ドイツや日本を中心に演奏活動を行っている。
  
  日本には1997年秋以来度々来日し、東京をはじめ全国各地でコンサートや公開講座を行っている。2004年にロシア・フィルハーモニー交響楽団と、2005年にチェコ・プラハ管弦楽団と、2006年にザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団とそれぞれ共演したほか、室内楽の分野でも力量を発揮し、2007年にはザグレブ弦楽四重奏団とシューマン、ブラームスのピアノ五重奏でも絶賛を浴びた。
  2006年より、ザグレブ国立音楽院講師に就任。レコーディングも活発に行っており、日本ではALM RECORDS(コジマ録音)より19枚のCDをリリース。『レコード芸術』誌で特選盤に選ばれるなど、高い評価を受けている。さらに、NAXOSからも3枚のCDをリリースし、特にスクリャービン「前奏曲第1集」は、イギリス『グラモフォン』誌の月間ベスト10に選ばれるなど、常に注目を集めている。
  2005年『音楽の友』誌にて「世界の注目されるピアニスト100人」に入るなど、ザラフィアンツの聴衆の魂を揺さぶる精神性の高い演奏は、毎回大きな感動を与え、熱烈なファンを増やし続けている。

 
 
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ALCD-8036~8039
(4CD)
¥5500
藤岡幸夫×関西フィル
 シベリウス 交響曲全集 & ヴァイオリン協奏曲
藤岡幸夫(指揮)
関西フィルハーモニー管弦楽団
岩谷祐之(ヴァイオリン)
 ジャン・シベリウス Jean Sibelius (1865-1957):
  CD 1
   交響曲第1番 ホ短調 作品39 Symphony No.1 in E minor, Op.39 (1899, revised 1900)
    [1] I. Andante, ma non troppo – Allegro energico/
    [2] II. Andante (ma non troppo lento)/[3] III. Scherzo: Allegro/
    [4] IV. Finale (quasi una Fantasia): Andante – Allegro molto
   ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 Violin Concerto in D minor, Op.47 (1904, revised 1905)
    [5] I. Allegro moderato/[6] II. Adagio di molto/[7] III. Allegro, ma non tanto
  CD 2
   交響曲第2番 ニ長調 作品43 Symphony No.2 in D major, Op.43 (1902)
    [1] I. Allegretto/[2] II. Tempo Andante, ma rubato/
    [3] III. Vivacissimo/[4] IV. Finale: Allegro moderato
   交響曲第3番 ハ長調 作品52 Symphony No.3 in C major, Op.52 (1907)
    [5] I. Allegro moderato/[6] II. Andantino con moto, quasi allegretto/
    [7] III. Moderato – Allegro (ma non tanto)
  CD 3
   交響曲第4番 イ短調 作品63 Symphony No.4 in A minor, Op.63 (1911)
    [1] I. Tempo molto moderato, quasi adagio/
    [2] II. Allegro molto vivace/[3] III. Il tempo largo/[4] IV. Allegro
   交響曲第5番 変ホ長調 作品82 Symphony No.5 in E-flat major, Op.82 (1915, revised 1919)
    [5] I. Tempo molto moderato – Allegro moderato/
    [6] II. Andante mosso, quasi allegretto/[7] III. Allegro molto
  CD 4
   交響曲第6番 ニ短調 作品104 Symphony No.6 in D minor, Op.104 (1923)
    [1] I. Allegro molto moderato/[2] II. Allegretto moderato/
    [3] III. Poco vivace/[4] IV. Allegro molto
   交響曲第7番 ハ長調 作品105 Symphony No.7 in C major, Op.105 (1924)
    [5] Adagio –Un pochettino meno adagio – Vivacissimo – Adagio –
     Allegro molto moderato –Vivace – Presto – Adagio
ALCD-8136~8139から変更(2021/8/25)


 ライヴ録音
 録音:
  交響曲第1番:2018年6月21日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第293回定期演奏会
  交響曲第2番:2016年10月14日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第278回定期演奏会
  交響曲第3番:2013年2月27日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第244回定期演奏会
  交響曲第4番:2014年10月10日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第260回定期演奏会
  交響曲第5番:2017年10月19日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第287回定期演奏会
  交響曲第6番:2015年10月30日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第269回定期演奏会
  交響曲第7番:2012年2月3日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第235回定期演奏会
  ヴァイオリン協奏曲:2020年7月17日 関西フィルハーモニー管弦楽団 第312回定期演奏会
  ザ・シンフォニー・ホール(大阪)

 <関西フィル創立50周年記念>
 藤岡幸夫×関西フィルのシベリウス・ツィクルスを一挙収録(2012~2020年 ザ・シンフォニーホール)
 厳然たる理論と思考による絶対音楽として作曲されたシベリウスの独創的な交響曲たち。その根底には厳しい自己批判精神を持ち続けた作曲家の「強烈な感情がある」と藤岡幸夫は語る。
 この激しく、優しく、虚飾の無い音楽を重要なレパートリーとして20年余を共に歩んだ藤岡と関西フィルによる、魂を込めた決定版ライヴを余すところ無く収録。2020年の関西フィル創立50周年を経た今、満を持して4枚組BOXリリース!

 藤岡幸夫 SACHIO FUJIOKA:
  関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者:

   英国王立ノーザン音楽大学指揮科卒業。1994年「プロムス」にBBCフィルを指揮してデビュー以降、数多くの海外オーケストラに客演。2016年にはブリュッセルでA.デュメイ、V.アファナシエフと共演。2017年5月にはアイルランド国立交響楽団にマーラーの第5交響曲で客演、聴衆総立ちの大成功を収めた。
  マンチェスター室内管弦楽団、日本フィルを経て、現在、関西フィル首席指揮者、東京シティ・フィル首席客演指揮者。毎年40公演以上を指揮し、2021年に22年目のシーズンを迎えた関西フィルとの一体感溢れる演奏は常に高い評価を得ている。
   テレビ、ラジオへの出演も多く、番組の立ち上げに参画し、指揮・司会として関西フィルと共に出演中のBSテレビ東京「エンター・ザ・ミュージック」(毎週土曜8:30~)は放送300回を超え、2021年10月に8年目のシーズンを迎える。東大阪市特別顧問。滋賀県長浜市PR大使(文化観光大使)。きょうと城陽応援大使。2020年12月、エッセイ集『音楽はお好きですか?』(敬文舎)を刊行。その続編も2021年内に刊行予定。

 公益財団法人
 関西フィルハーモニー管弦楽団 KANSAI PHILHARMONIC ORCHESTRA:
 
 1970年発足。2018年公益財団法人化。2020年楽団創立50周年。関西を代表する楽団の一つ。
世界的ヴァイオリニストでもあるオーギュスタン・デュメイは2008年より首席客演指揮者を務め、2011年より楽団初の音楽監督に就任。藤岡幸夫は2000年より正指揮者を務め、2007年より首席指揮者に就任。飯守泰次郎は2001年より常任指揮者を務め、2011年より桂冠名誉指揮者に就任。
 2015年には東大阪市と「文化芸術のまち推進協定」を、2020年には門真市と「音楽と活気あふれるホームタウンパートナー協定」を結ぶなど、地元関西の人々や企業に育まれた楽団として地域密着を重視している。
 2014年10月よりスタートしたBSテレビ東京の音楽番組「エンター・ザ・ミュージック」(毎週土曜8:30~)に藤岡幸夫と共に出演中。2015年には、スイス・ドイツ・イタリアの3カ国5都市を巡る楽団初のヨーロッパツアーを開催し、各地で大きな注目を集めた。

 岩谷祐之 SUKEYUKI IWATANI
 関西フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター

 1977年生まれ。4歳からヴァイオリンを始め、東京音楽大学附属高校にて久保陽子氏に師事。1999年第68回日本音楽コンクール第1位。2001年フランスへ留学。
 2008年1月より関西フィル・コンサートマスターを務め、世代を代表するヴァイオリニストとして国内外で幅広く活躍している。これまでに、東儀祐二、五十嵐由紀子、久保陽子、エドワード・シュミーダー、ボリス・ギャリツキー、イヴリー・ギトリスの各氏に師事。平成24年度「咲くやこの花賞」(大阪市)を受賞。

 
 


<LP>


YARLUNG RECORDS(LP)


YR-944225
(LP)
¥5100
Fire & Fancy
 ディエゴ・スキッシ(1969-):Nene
  1. I Jumping on the walls,Energico
  2. II Dozing on hanger,Onirico,ritmico ma non preciso
  3. III Riding a mosquito,Scherzand
  4. IV Oozing away,Con brio,nervosa/Calmo,Rubato
 5. ダヴィド S.レフコヴィッツ(1964-): Ruminations
シベリウス・ピアノ三重奏団
【メンバー】
 ペッテリ・イーヴォネン(ヴァイオリン)
 ユホ・ポーヨネン(ピアノ)
 サムリ・ペルトネン(チェロ)

 録音 2016年3月30日 Samueli Theater at Segerstrom Center for the Arts、カリフォルニア州(USA)/45RPM 180g LP

 以前、2枚組CD(YR-52638)としてリリースされたシベリウス・ピアノ三重奏団のアルバムから、タンゴのリズムがはじけるアルゼンチンの作曲家ディエゴ・スキッシの手による「Nene」と、13世紀の偉大な詩人ジャラル・アド・ディン・ムハンマド・ルミにインスパイアされたダヴィド S.レフコヴィッツの「Ruminations」の対照的な雰囲気を持つ2作品をLPレコードとして再発売いたします。
 この2作品は初演時から聴衆の人気を獲得、またCDは「ラテン・グラミー賞」と「インターナショナル・クラシック・ミュージック・アワード」にノミネートされるほど高評価を受けています。
 
 

YR-77609
(LP)
¥5100
Ropes of Sand
 1. ミシャ・ビゴス: Ropes of Sand
 2. アンドルー・ノーマン: For Andrew
 3. アンドルー・ボイル: Green Eyed Monster
 4. ミシャ・ビゴス: Fields of Kurdistan
 5. ミシャ・ビゴス: Finale
ソフィスケーテッド・レディ・ジャズ・クァルテット

 録音 2013年10月24-26日 Brain and Creativity Institute Cammilleri Hall at USC、カリフォルニア州(USA)

 ショーティー・ロジャース・アンド・ヒズ・ジャイアンツを筆頭に、1950年代のアメリカ西海岸で一世を風靡した「ウェスト・コースト・ジャズ」のクールな伝統を継承するソフィスケーテッド・レディ・ジャズ・クァルテットのアルバム。
 彼らのレパートリーのほとんどは、クァルテットのメンバーによって書かれており、どれも上品な風情を持っています。
 またスタジオではなくコンサートホールで収録されたトラックは、どれも一切の編集を行わず「ライヴからテープへ」の完全なテイクであり、デジタル操作の助けを借りることをせず、新鮮な音が楽しめます。
 















8/18(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ARS PRODUKTION


代理店変更に伴い再紹介

ARS38190
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
ヴィヴァルディ:四季
 ヴィヴァルディ:《四季》 Op.8-1~4
 テレマン:組曲《ドン・キホーテ》TWV55:G10
スザンネ・ブラニー(ヴァイオリン)
ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団
ヘルムート・ブラニー(指揮)

 シュターツカペレ・ドレスデンの精鋭たちが奏でるヴィヴァルディ&テレマン!

 スザンネ・ブラニーはドレスデン出身のヴァイオリニスト。ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学を卒業後、 1990年にシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭のオーケストラでコンサートマスターに選ばれると、同年には世界最古のオーケストラの一つとしても知られる名門中の名門、シュターツカペレ・ドレスデンの第1ヴァイオリン奏者に就任。
 ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団もそのシュターツカペレ・ドレスデンの主要メンバーで構成されており、ヘルムート・ブラニーのタクトの下その長い伝統を感じさせる格式高い演奏を披露しています。

 ※録音:2015年1月&5月(ドレスデン)
 
 
ARS38191
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
マルティヌー:
 ピアノ三重奏と弦楽オーケストラのための協奏曲集

  マルティヌー:
   ピアノ三重奏と弦楽オーケストラのためのコンチェルティーノ H.232
   ピアノ三重奏と弦楽オーケストラのためのコンチェルティーノ H.231
   パルティータ《組曲第1番》 H.212
ストリオーニ三重奏団
インゴルシュタット・ジョージア室内管弦楽団
ルーベン・ガザリアン(指揮)

 これまでもARS Produktionレーベルからいくつかのアルバムをリリースしている、インゴルシュタット・ジョージア室内管弦楽団とその芸術監督、ルーベン・ガザリアンのコンビが贈るマルティヌー・アルバム。
 本アルバムは2015年にインゴルシュタットで行われたライヴの模様を収録しており、2つのコンチェルティーノにはオランダを代表するピアノ・トリオであるストリオーニ三重奏団が参加しています。

 ※録音:2015年5月(インゴルシュタット)
 
 

ARS38186
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
ヘンデル&ヴィヴァルディ:協奏曲とアリア
 ヘンデル:
  歌劇《リナルド》序曲 HWV.7
  トリオ・ソナタ ハ短調 HWV.386a
  アリア《いったい、いつになったら》
  アリア《風よ、暴風よ、貸したまえ》
  アリア《私を泣かせてください》
 ヴィヴァルディ:
  2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調 RV.522
  協奏曲 ト長調 RV.101
  協奏曲 ニ長調 RV.92
  ソナタ 変ロ長調 RV.45
アンサンブル・ロルナメント

 アンサンブル・ロルナメントはバーゼルで結成された、リコーダー、ヴァイオリン、チェロ、ハープシコードから成る4人組のアンサンブル。
 数々の賞を受賞しており、ヨーロッパ各地で200回以上のコンサートを開いています。
 本アルバムには彼らに加えてオーボエ、ファゴット、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、テオルボの奏者が参加しています。

 ※録音:2014年9月(スイス)
 
 
ARS38187
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
昇りくる太陽よ ~ イタリアのコロラトゥーラ・アリア集
 ニコロ・ヨンメッリ:歌劇《オリンピアーデ》より第1幕「わかってください」*
 モーツァルト:おお、何と向こう見ずなアルバーチェ!...あの父親らしい抱擁に KV.79, ベレニーチェに...昇る太陽 KV.70
 トンマーゾ・トラエッタ:歌劇《アルミーダ》より「Io non cerco」*、「Parto, ma lascio, o Dio」*
 ジュゼッペ・サルティ:歌劇《見棄てられたディドーネ》より「理由もなく、報われず」*
 モーツァルト:歌劇《ポントの王ミトリダーテ》 KV.87より第1幕「この魂脅かす運命より」
 ニコロ・ピッチンニ:歌劇《チェッキーナ》より第1幕「怒った女の激しさよ」*世界初録音
  シャルロッテ・シェーファー(ソプラノ)、
  新デュッセルドルフ宮廷楽団、ミヒャエル・プライザー(指揮)

 モーツァルトやイタリアの作曲家によるアリア集。ニコロ・ヨンメッリやトンマーゾ・トラエッタ、ジュゼッペ・サルティの世界初録音作品も収録されています。
 シャルロット・シェーファーは、ドイツ、イタリア、フランス、ラトビア、ハンガリー、スイスなど各地で活躍中。エッセン音楽大学でカウンターテナーのマルティン・ヴェルフェルに師事し、古楽系ソプラノとしてのキャリアも歩んでいる若き逸材です。

 ※録音:2017年7月(デュッセルドルフ)
 




CPO

777881
¥2800
ゲオルグ・フィリップ・テレマン(1681-1767):
 ヴァイオリン協奏曲全集 第7集

  1. 序曲(組曲) イ長調 TWV55:A8 -
     独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
  2. 協奏曲 ト長調 TWV51:G4 -
     独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
  3. 序曲(組曲) イ長調 TWV55:A4 -
     独奏ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のために
ウォルフィッシュ・バンド(古楽器使用)
エリザベス・ウォルフィッシュ(独奏ヴァイオリン&指揮)

 録音 2013年9月30日-10月3日 Kirche LaBaleine(フランス)

 【cpoの人気シリーズ、テレマンのヴァイオリン協奏曲集】
 この第7集には3曲が収録されていますが、そのうち2曲の作品番号はTWV55の組曲、1曲はTWV51の協奏曲と、作品目録では別ジャンルに分類されています。
 組曲は基本的に6曲から8曲の舞曲で構成され、冒頭にはフランス風のゆったりとしたテンポを持つ序曲が付されています。協奏曲は当時の主流であった急-緩-急の3楽章構成です。
 このように曲の形態は違うものの、どの曲も独奏ヴァイオリンには、繊細な感覚と高い技術を要求する華やかな旋律が用意されています。
 エリザベス・ウォルフィッシュ率いるウォルフィッシュ・バンドの見事な演奏が、聴き手を1720年代のヨーロッパ音楽文化への魅力的な旅へといざないます。
 
 


555363
¥2200
リノス・アンサンブル
 アンリ・ベルティーニ(1798-1876):九重奏曲/大三重奏曲

 1-4. 九重奏曲 ニ長調 Op. 107 -
  フルート、オーボエ、ファゴット、ホルン、トランペット、
   ヴィオラ、チェロ、コントラバスとピアノのために
 5-8. 大三重奏曲 イ長調 Op. 43 -ピアノ、ヴァイオリンとチェロのために
リノス・アンサンブル

 録音 2020年2月25-28日 ドイツ放送、室内楽ホール(ドイツ)

 【現在、練習曲の作曲家として知られるアンリ・ベルティーニ、2つの室内楽作品】
 ロンドンでフランス人の両親の元に生まれたアンリ・ベルティーニは生後6か月でパリに移住し、父と兄(ムツィオ・クレメンティの弟子だった)から音楽の教育を受け、すぐに才能を開花させました。
 彼の父は12歳のベルティーニを神童としてイギリス、オランダ、フランダース、ドイツのツアーに連れ出し、各地で熱烈な歓迎を受けたということです。
 その後パリに戻り、フランツ・リストとコンサートを行う他、ショパンの友人のチェリスト、オーギュスト・フランショームともコンサートを行っています。
 当時は、作曲家、教師として広く称賛されましたが、穏健な作風を持つ保守的な作品は、没後ほとんど演奏の機会を逸してしまいました。
 このアルバムに収録された2作品はベルティーニの作品の中でも比較的知られているもので、1825年頃に出版されたピアノ三重奏曲はシューマンが『新音楽時報』にレビューを書き「流麗なハーモニーを持つ曲」と評価、「香りのよりパリのフレーズはまるでサテンやシルクのような感触を持つ」と続けました。
 また1835年に作曲された九重奏曲は、初演時にベルリオーズが大絶賛し、日刊紙「ル・ジャーナル・デ・デバ」に記事を寄せています。
 知られざる作品の復活に力を注ぐリノス・アンサンブルの演奏で。
 
 


555317
¥2800
モンテヴェルディと友人たち - 小編成での夕べの祈り
 1. ビアージョ・マリーニ(1613-1648): Domine ad adjuvandum  主よ、早く私を助けに(Salmi 1653) - バスと3つの楽器
 2. ジョヴァンニ・ロヴェッタ(1595-1668):
  Dixit Dominus 主は言われた(Salmi concertati 1626) -
   ソプラノ、アルト、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
 3. ダリオ・カステッロ(1602-1631):
  2人のソプラノとファゴットによる3声のソナタ 第9番  (Libro primo 1621) -
   ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
 4. クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  Confitebor tibi Domine  われ主に感謝せん SV194(Messa et salmi 1650) -
   ソプラノ、テノール、ヴァイオリン、コルネット、オルガン、キタローネ
 5. アレッサンドロ・グランディ(1590?-1630):
  Exaudi me Domine主よ、わが祈りを聞きたまえ (Ghirlanda sacra 1625) - アルトとキタローネ
 6. ロヴェッタ: Beatus Vir a 5 幸いなるかな(5声) (Duben Sammlung) -
  ソプラノ、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
 7. カステッロ: 2人のソプラノとファゴットによるソナタ 第8番 (Libro primo 1621) -
  ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
 8. ジョヴァンニ・リガッティ(1613-1648):
  Laudate pueri ほめたたえよ、しもべたち 5声 (messa e salmi 1640) -
   ソプラノ、アルト、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
 9. カステッロ:
  2人のソプラノとファゴットによるソナタ 第3番 (Libro primo 1621) - ヴァイオリン、コルネット、オルガン、キタローネ
 10.モンテヴェルディ:
  Laudate Dominum 主をほめたたえよ SV 197a (Messa et salmi 1650) - バス、ファゴット、オルガン、キタローネ
 11. モンテヴェルディ:
  Iste Confessor この主の証しびと SV 278b (Selva morale 1641) - テノール、ヴァイオリン、コルネット、オルガン
 12. ロヴェッタ:
  Magnificat a 6 マニフィカト(6声) (Salmi concertati 1626) -
   ソプラノ、アルト、テノール、バス、ヴァイオリン、コルネット、ファゴット、オルガン、キタローネ
 13. リガッティ: Ave Regina Caelorum 幸いなるかな天の女王(Salmi diversi 1646) - ソプラノ、オルガン、キタローネ
 14. ロヴェッタ:
  Litaniae della beatae Vergine 聖母マリアのための連祷(4声) (Motetti concertate 1635) -
  ソプラノ、アルト、テノール、バス、オルガン、キタローネ
 マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(ソプラノ)、アレクサンダー・シュナイダー(アルト)、
 ヨハネス・ガウビッツ(テノール)、ドミニク・ヴェルナー(バス)、
 ムジカ・フィクタ(古楽器使用)、ローランド・ウィルソン(指揮)

 録音 2019年9月7-10日 Andreaskirche Berlin-Wannsee

 【モンテヴェルディが後期のマドリガーレやオペラに通じる劇的な表現法による宗教曲】
 16世紀から17世紀のヴェネツィアで活躍したクラウディオ・モンテヴェルディ。『聖母マリアの夕べの祈り』やサン・マルコ大聖堂のために作曲した音楽は西洋音楽の歴史において屈指の名作とされています。
 しかし、彼の作品はサン・マルコ大聖堂のような壮大な空間で奏されただけではなく、各地の宮廷などの小さな空間でも競って演奏されました。
 このアルバムは、そのような身近で私的な空間で演奏された晩課を想定して構成されています。
 また、この当時活躍していた作曲家はモンテヴェルディ以外にも数多く存在しており、近年の研究で彼らの素晴らしい作品に次々と光が当てられるようになりました。
 ここでは、モンテヴェルディが楽長を務めていたサン・マルコ大聖堂のの若き奏者たち、ビアージョ・マリーニや、ジョヴァンニ・リガッティの作品と、モンテヴェルディの死後、次期楽長を務めたジョヴァンニ・ロヴェッタ、モンテヴェルディの助手を務めたアレッサンドロ・グランディ、そして大聖堂に関係があったとされるダリオ・カステッロの作品を併せて紹介。
 なかにはモンテヴェルディと同じテキストを用いた詩篇なども含まれており、各々の作曲家がお互いに切磋琢磨しながら生み出した多彩な音楽を味わうことができます。
 
 


777779
¥2200
イグナーツ・プレイエル(1757-1831):
 プロイセン四重奏曲集 第10-12番

  1-3. 弦楽四重奏曲 ト長調 Ben 340
  4-5. 弦楽四重奏曲 ハ短調 Ben 341
  6-8. 弦楽四重奏曲 ニ長調 Ben 342
ケルン・プレイエル四重奏団
【メンバー】
 インゲボルク・シェーラー(第1ヴァイオリン)
 シュテファニー・イルガンク(第2ヴァイオリン)
 アンドレアス・ゲルハルドゥス(ヴィオラ)
 ニコラス・セロ(チェロ)

 録音 2019年8月27-29日 ドイツ放送、ケルン室内楽ホール(ドイツ)

 【イグナーツ・プレイエルによる「12のプロイセン四重奏曲」を締めくくるアルバム】
 ヴァンハルにピアノを学び、ハイドンに師事、ピアニストとして各地で活躍、パリに定住してからはピアノ製造会社を設立し、プレイエル・ピアノの名を世界に広めた偉大なる作曲家の別の側面が味わえます。
 1780年代初頭のイタリアに住んでいた頃から弦楽四重奏曲を書き始めたプレイエルが、彼が1786年にこれら12曲をを完成させた時には、すでにこのジャンルの作曲家として多くの経験を積んでおり、充実した作風を持つ音楽は、モーツァルトをはじめ、数えきれないほどのファンをもたらしました。
 イタリア風の明快さと、ウィーン風の優雅さを持つ一連の四重奏曲を、作曲家の名を冠したケルン・プレイエル四重奏団の演奏でお楽しみください。
 
 

555336
¥2800
フランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809):歌劇《無人島》全1幕(1779)
 世界初録音
  台本: ピエトロ・メタスタージオ
  原作:コンテ・ドッサンの『無人島』
コンスタンス…アナ・マリア・ラビン(ソプラノ)
ラウレッテ…サマンサ・ガウル(ソプラノ)
ドルヴァル…セオドア・ブラウン(テノール)
サンヴィル…ファビアン・ケリー(テノール)
ラ・スタジオーネ・フランクフルト(古楽器使用)
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)

 録音 2019年5月17-18日 SWRシュヴェツィンゲン音楽祭(ライヴ) ロココ劇場, Schloss Schwetzingen(ドイツ)

 【世界初録音、ハイドンの同名歌劇と同じ題材によるベックの《無人島》】
 マンハイム出身のヴァイオリニスト・作曲家フランツ・イツナーツ・ベック。ヨハン・シュターミッツの才能ある弟子であり、マンハイム楽派を牽引、24曲の交響曲をはじめとした作品を遺しました。
 また人生の大半をフランスで過ごし、1761年から1791年までボルドー国立歌劇場の監督を務めるなど広く活躍しましたが、フランス革命の余波を受け、晩年は厳しい生活を送りひっそりとこの世を去っています。
 この歌劇《無人島》は1779年に作曲されたものの、初演されることはなく、長い間総譜も失われたとされていましたが、近年発見され、ようやくここに初演されることとなりました。
 この作品は、当時大流行していたピエトロ・メタスタージオのイタリア語による台本を用いた軽快な音楽はとても魅力的。
 ドイツを中心に活躍するソリストたちと、古典派作品を得意とするミヒャエル・シュナイダーが指揮するラ・スタジオーネ・フランクフルトが見事な演奏を聴かせます。
 




FUGA LIBERA


FUG789
¥2700
『オルガン音楽の30年 (1991-2021)』~ベルナール・フォクルール
 1. ベルナール・フォクルール(1953-):トリシャのためのエレジー ~ チェロとオルガンのための(2020)
 2. トマ・ラコート(1982-): 第5の槌(2013) ~ 4手4足連弾オルガンのための
 3. ベッツィ・ジョラス(1926-): Musique d'autres jours いつかの日々の音楽 ~ チェロとオルガンのための(2020)
 4. 細川俊夫(1955-): 雲景(2000)
 5. フォクルール: E piu corusco il sole そして太陽はさらに輝く(2016)
 6. ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012): ファンタジア(1991)
 7. パスカル・デュサパン(1955-): 思い出(2008)
 ベルナール・フォクルール(オルガン)、ソニア・ヴィーダー=アサートン(チェロ)...1、3
 ヨアン・タルディヴェル(オルガン)...2

 収録(楽器):2020年7月 サン=トマ教会、ストラスブール (ジルバーマン・オルガン)...6 サン=ジャン教会、ヴィサンブール (トマ・オルガン)...72021年2月 フィラルモニ・ド・パリ (リーガー・オルガン)...1-5

 【名手フォクルールによる現代オルガン音楽の歴史、ヴィーダー=アサートン参加!】
 ベルギーのオルガンの名手ベルナール・フォクルールによる、20世紀末から今日まで30年間のオルガン作品を俯瞰する企画。
 2017年に亡くなったアメリカの振付師トリシャ・ブラウンに捧げられた自作のほか、ベッツィ・ジョラスによる自身の過去のオルガン曲「Musique de jour(日中の音楽)」に呼応する作品、そしてパスカル・デュサパンやトマ・ラコートといったフランスで活躍する作曲家、イギリスのジョナサン・ハーヴェイ、日本の自然への観想と笙の響きに着想を得た細川俊夫の作品など、多彩な収録内容となっています。
 チェロの名手ヴィーダー=アサートンが2曲で参加し、切れ味鋭い演奏を聴かせてくれるのもポイント。
 収録されたトラック6と7は2020年のロックダウン中に収録。フォクルールはその他の作品を、ブリュッセルのパレ・デ・ボザールにあったジョゼフ・ステヴァンス製作のオルガンを用いて録音するつもりでおりました。
 ところが2021年1月18日、そのオルガンはホールで発生した火災による消火活動の影響を受けて使用不能となってしまい、パリでの録音に変更されたということです。
 




MUSIQUE EN WALLONIE



MEW2001
¥2700
ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953):
 『英雄的ソナタ』およびその他のオルガン作品集

  1. トッカータ Op. 1042-3. 2つの小品 Op. 53/
  2. 第2曲 メヌエット=スケルツォ/
  3. 第1曲 五月の歌/4. 小さな前奏曲 W 319/
  5. エア(アリア)-バッハの管弦楽組曲第3番 BWV 1068 より 編曲/
  6-9. 4つの小品 Op. 37
   6. カンタービレ / 7. 即興=奇想曲 / 8. 祈り / 9. コラール/
 10. 英雄的ソナタ Op. 94
シンディ・カスティーヨ(オルガン)

 使用楽器: ジョゼフ・ステヴァンス1930年建造
 録音: 2020年12月 パレ・デ・ボザール、アンリ・ル・ブーフ・ホール、ブリュッセル

 【修復後・火災前に行われた奇跡の録音! ベルギー近代の隠れた人気作曲家の素顔】
 ブリュッセル中央駅近く、王立音楽院にほど近いパレ・デ・ボザール(Bozar)は1928年に出来た老舗ホール。
 アール・ヌーヴォー装飾の大家ヴィクトール・オルタによる美しい内装に彩られ、オープン2年後の1930年には立派なオルガンも設置されました。
  同じフランス語圏でデュプレやヴィエルヌら、交響曲などの大規模なオルガン作品で知られる巨匠たちが活躍していた頃です。
 この楽器は1967年に火災に遭い半世紀の沈黙を余儀なくされた末、2017年に修復され両大戦間の佇まいと響きをみごと取り戻しました。
 しかし今年(2021年)1月18日に再度深刻な火災に見舞われ、消火活動の放水もあり再び使用不能な状態に。
 その前月に辛うじて録音された本盤は、2017年の修復の成果を示す最後の記録という意味でも重要ではありますが、そこで選ばれた演目がまさに楽器と同時代を生きた巨匠、日本でも密かなファンが少なくないジョゼフ・ジョンゲンの作品集であったのは喜ばしいことと言えるでしょう。

 ラフマニノフやレーガーと同い年のこの作曲家は、やはり彼らと同様に晩期ロマン派の音楽作りを軸としながらも、フランス近代様式にも大きく影響されつつ独特な作風を培いましたが、自身もピアニスト=オルガニストとして活躍していたことでも有名。
 LP時代からオーディオ・ファンを興奮させ、日本でも折りに触れ演奏されるオルガンと管弦楽のための協奏交響曲(1926)がよく知られますが、この1曲にとどまらないジョンゲンのオルガン芸術の多面的な魅力は、歴史的会場の響きとともに丁寧に収録された同時代の楽器による当録音でこそ、その真意に近づけるのではないでしょうか。
 フォーレやショーソンを思わせる若き日の小品群に聴く繊細な音色表現から、20世紀フランス流儀の響きでジョンゲン特有の堅固な曲構造が彩られる「英雄的ソナタ」「トッカータ」など後期の名品までを収録。
 ブリュッセルを拠点に、2008/09シーズンには札幌コンサートホール専属オルガニストを務めるなど、日本を含む世界を股にかけて活躍するシンディ・カスティーヨが歴史的楽器の美音そのままに魅力を伝えます。

 
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BIDDULPH RECORDINGS



BIDD85009
(2CD)
¥2800→\2590
フェリックス・サモンド 米コロムビア録音集(1926-30)
 【CD1】
  1. J.S.バッハ: アリオーソ-協奏曲 ヘ短調 BWV1056よ
   録音: 1930年5月12日/初出:Columbia 50269-D/ matrix:W98690-1
  2. ベートーヴェン: モーツァルトの「恋を知る殿方には」による7つの変奏曲
   1928年6月4日/Columbia 2113/14-M/ W146386/89
  3-6. ベートーヴェン: チェロ・ソナタ第3番 イ長調 Op.69
   1928年6月4日/Columbia 2113/14-M/W146386/89
  7. シューマン: トロイメライ Op.15 No.7 1926年12月13日/Columbia 2045-D/W143183-2
  8. シューマン: 夕べの歌 Op.85 No. 12(ポッパー編) 1929年5月21日/Columbia 1975-D/W148610-3
  9. ショパン: ラルゴ-チェロ・ソナタ ト短調 Op. 65より 1928年6月5日/Columbia 169-M/W146391-3
  10. グリーグ: 春に寄す Op.43 No.6 1927年5月25日/Columbia 67363-D/W98401-6
  11-13. グリーグ: チェロ・ソナタ イ短調 Op.36 1927年1月13&17日/Columbia 67360/63-D/W98345/51
 【CD2】
  1. ペルゴレージ: ニーナが床に臥して三日になる 1930年5月12日/Columbia 2249-D/W150395-3
  2. サンマルティーニ: アレグロ-チェロ・ソナタ ト長調より 1929年6月20日/Columbia 2095-D/W148601-3
  3. ゴダール: 子守歌-歌劇《ジョスラン》より 1927年4月29日/Columbia 2050-M/W144066-1
  4. ビゼー: アダージェット-『アルルの女』より 1927年4月29日/Columbia 2054-M/W143184-7
  5. サン=サーンス: 白鳥 1926年3月15日/Columbia 7107-M/W98242-3
  6. フォーレ: 子守歌 Op. 16 1928年6月5日/Columbia 169-M/W146390-3
  7. フォーレ: 夢のあとに Op. 7 No. 1(カザルス編) 1926年12月13日/Columbia 2045-M/W143182-2
  8. ドビュッシー: メヌエット-「小組曲」より 1929年5月21日/Columbia 1975-D/W148609-3
  9. ピエルネ: セレナード Op. 7 1927年4月29日/Columbia 2054-M/W144032-6
  10. ピアネッリ: ヴィラネル - ソナタ ト長調より 1926年2月15日/Columbia 7117-M/W98241-2
  11. ゴルターマン: アンダンテ 1930年5月12日/Columbia 2249-D/W150394-1
  12. ポッパー: ガヴォット ニ長調 Op. 23 No. 2 1928年6月15日/Columbia 50156-D/W98553-2
  13. グラナドス: 間奏曲-『ゴイェスカス』より 1930年5月12日/Columbia 50269-D/W98692-3
  14. グラズノフ: スペイン風セレナード Op. 20 No. 2 1926年4月19日/Columbia 7117-M/W98234-4
  15. ラフマニノフ: 夜の静けさに Op.4 No.3 1929年6月20日/Columbia 2095-D/W148602-2
  16. マクダウエル: 野ばらに寄す Op.51 No.1 1927年4月29日/Columbia 2050-M/W98660-1
  17. ブリッジ: メロディ 1929年5月20日/Columbia 50156-D/W98552-3
  18. 伝承曲: ロンドンデリーの歌(オコナー・モリス編) 1926年2月15日/Columbia 7107-M/W98240-1
  19. ブルッフ: コル・ニドライ Op. 47 1928年6月5&14日/Columbia 50073-D/W98550/51
 シメオン・ルムシンスキー(ピアノ)...CD1:2-13、CD2:3-12、14-19
 ハリー・カウフマン(ピアノ)...CD1:1、CD2:1,2,13

 【気品あるスタイル!名教師としても知られるフェリックス・サモンドの小品集、初復刻】
 1888年11月、バリトン歌手の父とピアニストの母の下にロンドンに生まれたフェリックス・サモンドは、作曲家・ヴィオラ奏者フランク・ブリッジの薫陶を受けました。
 1909年のロンドン・デビュー・リサイタルは好評で、ヘンリー・ウッドはサモンドを繰り返しプロムスに招き、エルガーはチェロ協奏曲初演のソリストに指名するなど、英国を代表するチェロ奏者の一人として活躍。
 1922年にアメリカに拠点を移して演奏活動を続ける一方、名教師としても高く評価され、レナード・ローズ、バーナード・グリーンハウスといった20世紀アメリカを代表するチェロ奏者たちや、ベルリン・フィルとコンセルトヘボウ管弦楽団の首席チェロ奏者を歴任したティボール・デ・マヒュラ等がサモンド門下から世に出ました。
 このCDは1926年から30年の間に米コロムビアにサモンドが行った電気録音のうち、ピアノとのデュオ録音を集成したもので、LP・CDを通じて初の復刻。
 美音と気品あるスタイルで「英国紳士を絵に描いたような」と評されたサモンドの演奏を伝えます。ブルッフのコル・ニドライには、初出時にSP盤2面に収めるために行ったカットがあります。

 
 


<メジャー・レーベル>
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SONY



19439817602
\2700→\2490
エレナ・デニソワ(ヴァイオリン)
世界初録音
1. ベートーヴェン/F.フンメル編:
 ヴァイオリン協奏曲変ロ長調
  (ピアノ協奏曲第2番 Op.19のヴァイオリン版)

 2. F.フンメル:フィーデリオ
  (歌劇『フィデリオ』からの3つのアリア、ヴァイオリンとオーケストラのための)
  (1. ここは何という暗さだ~
    人生の春の時に幸福が私から逃れ去った(第2幕、フロレスタンのアリア)
  (2. もしあなたと一緒になれて(第1幕、マルツェリーネ)
  (3. 非道の者よ、どこへ急いで行くのか?(第1幕、フィデリオ)
エレナ・デニソワ(ヴァイオリン)
ロシア・ナショナル管弦楽団
アレクセイ・コルニエンコ(指揮)
 録音:2020年2月10-12日、モスクワ、モスフィルム・スタジオ
 世界初録音



 現在オーストリアで活躍するロシア出身のヴァイオリニスト、エレナ・デニソワのソニー・クラシカル第2弾。
 デニソワは4歳から演奏活動をはじめ、11歳で初のレコーディングを行ったほどの神童で、多くのコンサート、音楽祭に出演し、その高い音楽性で聴衆を魅了しています。これまでエームス・クラシック、DEKAクラシック、アルテ・ノヴァ、コントラプンクトなどのレーベルから30枚以上のアルバムをリリースしており、ヴィヴァルディ、ハイドンやモーツァルトのほか、レーガーの協奏曲、指揮者として知られているパウムバルトナーのピアノ三重奏曲、20世紀ロシアの知られざる作曲家の作品集など、独自のディスコグラフィを築き上げてきた個性派ヴァイオリニストです。

 このアルバムは、ベートーヴェン・イヤーとなった2020年初頭、全世界がコロナ禍に見舞われる直前に制作されたもので、1939年生まれのドイツの現代作曲家・ピアニスト、フランツ・フンメルが、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番と『フィデリオ』の3曲のアリアをヴァイオリンとオーケストラ用に編曲した作品を収めたもので、いずれも世界発録音となります。個性派デニソワらしいアルバムと言えましょう。
 F.フンメルは幼少時からベートーヴェンの作品に魅せられ、ピアニストとしてピアノ・ソナタの演奏に取り組むのみならず、作曲家としてはピアノ・ソナタ第14番『月光』や第17番『テンペスト』にヴァイオリン・パートを加えてヴァイオリン・ソナタに仕立てるなど独自の変容を加えて、新たな視点でのベートーヴェン像を模索してきました。フンメルは、ピアノ協奏曲第2番をヴァイオリン協奏曲に編曲するにあたって、ヴァイオリンという単旋律の楽器をピアノに移し替える際にあまり注意を払わなかったせいか、ベートーヴェンの作品の中ではあまり人気のないヴァイオリン協奏曲 Op.61のピアノ独奏用版の逆を行こうと考え、和声の豊かなピアノという楽器の独奏パートを敢えて歌心溢れるメロディアスなヴァイオリンという楽器に移すことで、ベートーヴェンの独創性が全く新しい角度から際立って捉えられるようになる、という点を重視しています。歌劇『フィデリオ』の3曲のアリアをヴァイオリンとオーケストラ用に編曲した『フィーデリオ』では、原曲のアリアの歌パートをヴァイオリン独奏に担わせるのではなく、歌パートをカットし、オーケストラ伴奏をヴァイオリン独奏とオーケストラに振り分けるというアプローチを取っています。
 いずれもコロナ禍の中でベートーヴェン・アニヴァーサリーを超えた2021年に相応しい、新たな視点からこの大作曲家に光を当てる、画期的な試みが実現したのです。



エレナ・デニソワ
ソニー・クラシカル初アルバム


8898545814-2
\2700
エレナ・デニソワ/ウィーン宮廷の音楽
 1) ハイドン:ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ヘ長調 Hob.XVIII:6,
 2) フンメル(ハイフェッツ編):ロンド Op.11「ロンド・ファヴォリ」,
 3) ハイドン:ヴァイオリン・ソナタ第7番 ヘ長調
  (弦楽四重奏曲 ヘ長調Hob.III:82による),
 4) ヴィヴァルディ(ハイフェッツ編):協奏曲 ニ短調Op.3-11 より ラルゲット,
 5) ハイドン:ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調
  (弦楽四重奏曲 ヘ長調Hob.III:81による),
エレナ・デニソワ(ヴァイオリン),
アレクセイ・コルニェンコ(ピアノ),
グスタフ・マーラー・アンサンブル(1)

 ロシアで生まれ、現在オーストリアで活躍するヴァイオリニスト、エレナ・デニソワのソニー・クラシカルからリリースされた初アルバム。

 このアルバムは、これまでに彼女が録音してきた音源(2-5)と、新録音(1)を組み合わせ、ハイドン時代に響いたであろう空想宮廷音楽会に仕立ててあります(ただしピリオド楽器演奏ではありません)。ヴ
 ァイオリン・ソナタは弦楽四重奏からの編曲版で、ハイフェッツ編曲によるフンメルとヴィヴァルディの作品をはさみ、ヴァイオリニストでもあったハイドンが美しく弾いたであろうきらびやかな音色が響き渡ります。好企画盤といえましょう。

  【録音】1999?2015年、ウィーン



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19439904912
\2700→\2490
※Blu-ray&DVD同時発売
シェーンブルン夏の夜のコンサート 2021
 今年はダニエル・ハーディング

  イゴール・レヴィットも登場!

 1. ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲
 2. ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43★
 3. バーンスタイン:
  『ウエストサイド・ストーリー』シンフォニック・ダンス~
   プロローグ/サムホエア/スケルツォ/マンボ
 4. エルガー:愛の挨拶
 5. シベリウス:カレリア組曲 Op.11~第1曲『間奏曲』★
 6. ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 7. ホルスト:組曲『惑星』~木星

[アンコール]
 8. J.シュトラウス2世: ワルツ「ウィーン気質」 作品354

★:ウィーン・フィルが演奏会で初めて取り上げた曲
イゴール・レヴィット(ピアノ:2)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)
 録音:2021年6月18日、ウィーン、シェーンブルン宮殿

 毎年ウィーンの聴衆を熱狂させる記念碑的コンサートのライヴ。
 ニューイヤー・コンサートと並ぶウィーン・フィルの名物行事で、2004年の開催以来、初夏のウィーンの風物詩として定着している「ウィーン・フィル・サマーナイト・コンサート」。ユネスコの世界遺産にも指定されているシェーンブルン宮殿を舞台に行われるオープンエアの演奏会は、世界の60カ国以上に生中継(もしくは録画放送)されています。

 このコンサートはこれまで、ゲルギエフ、バレンボイム、ヴェルザー=メスト、マゼール、エッシェンバッハ、メータ、ドゥダメル等が登場など、錚々たる指揮者陣の起用というだけでなく、ピアニストのラン・ランやテノールのカウフマン、ソプラノのネトレプコらも登場していることからも、ウィーン・フィルにとって最も重要なコンサートという位置付けがなされていることがわかります。
 コロナ禍でも前に進み続けるウィーン・フィルの姿勢は昨年11月の来日公演の敢行やニューイヤー・コンサートの無観客開催で世界的に大きな話題となりましたが、今年のサマーナイト・コンサートも、2020年同様感染予防対策を考慮して聴衆を3000人に限定して開催される予定で、医療関係者と教育関係者が招待されることになっています。
 ソニー・クラシカルは2013年からこのサマーナイト・コンサートをCDと映像ソフトで発売しており、その第9回目となる今年2021年は英国出身のダニエル・ハーディングに指揮が託されます。2004年にマーラーの交響曲第10番で鮮烈なウィーン・フィル・デビューを飾って以来、常連指揮者として共演を重ねているハーディングが同コンサート初登場となります。

 今年のテーマはドイツ語で「Fernweh=遠方への憧れ」、つまり「遠くへ行きたい」ということで、ヴェルディ(イタリア・シチリア島)、ラフマニノフ(ロシア)、バーンスタイン(ニューヨーク)、シベリウス(フィンランド)、エルガー(イギリス)、ドビュッシー(ギリシャ)、ホルスト(宇宙)という外国への憧れを音楽で満たすような彩り豊かな選曲も楽しみ。このうちラフマニノフとシベリウスは何とウィーン・フィルが演奏会で取り上げるのはこのサマーナイト・コンサートが初めてという点も興味深いところです。
 注目は、今最も熱いピアニスト、イゴール・レヴィットがラフマニノフ『パガニーニ狂詩曲』でウィーン・フィルと初共演&サマーナイト・コンサート初登場というダブル・デビューを果たすことでしょう。レヴィットの『パガニーニ狂詩曲』といえば、日本の音楽ファンにとっては2017年9月、東京文化会館におけるキリル・ペトレンコ指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団との鮮烈な共演ぶりがいまだに記憶に残っています。その時のインタビューで、「(この曲なら)このロビーですぐに弾いてくれと言われても大丈夫だよ」と作品を完璧に手のうちに入れていることを自信たっぷりに語っていた鬼才ならではの集中力溢れる演奏が期待できます。
 レヴィットによるオーケストラとの共演CDがソニー・クラシカルから発売されるのは今回が初めてとなります。


 


19439873312
\2700
メタモルフォーゼン・ベルリン
ヴェリー・ブリティッシュ

 1. エルガー:弦楽のためのセレナード Op.20
 2. エルガー:ヴァイオリンとピアノのためのロマンス Op.1
 3. エルガー:愛の挨拶 Op.12
 4. エルガー:ヴァイオリンとピアノのための2つの小品 Op.13
 5. エルガー:ヴァイオリンとピアノのための3つの小品 Op.4~牧歌(イディル)
 6. エルガー:ローズマリー
 7. エルガー:カリッシマ
 8. エルガー:さようなら
 9. エルガー:気まぐれな女
 10. ブリテン:シンプル・シンフォニー Op.4
 11. ウォーロック:カプリオール組曲
 12. ジェンキンス:パラディオ~第1楽章:アレグレット

  ヴォルフガング・エマヌエル・シュミット編、チェロと弦楽合奏版(2-9)
ヴォルフガング・エマヌエル・シュミット(指揮、チェロ)
メタモルフォーゼン・ベルリン
 録音:2020年3月8日、4月12-14日、6月24日、ベルリン、テルデックス・スタジオ

 ベルリン屈指の弦楽オーケストラ「メタモルフォーゼン・ベルリン」のソニー・クラシカル3枚目のアルバム。ベルリンの名門オケの若手メンバーを中心に結成された弦楽オーケストラ「メタモルフォーゼン・ベルリン」は、2010年に、ベルリン・ドイツ・オペラ管コンサートマスターのインディラ・コッホと、その夫でベルリンを拠点として活躍するチェリストのヴォルフガンク・エマニュエル・シュミットによって結成され、メンバーはドイツ、スイス、フランス、スペイン、ハンガリー、アルゼンチン、ベネズエラ、そしてアジア圏では韓国と日本からも才能ある若手が集められています。
この新録音は、イギリスの作曲家による弦楽のための名作を集めたもの。イギリスといえば外せないエルガーは、最初期の傑作である『弦楽のためのセレナード』に始まり、『愛の挨拶』に代表されるヴァイオリンとピアノのための小品をチェロと弦楽合奏用にアレンジした作品が続きます。世界初録音です。続くブリテンの『シンプル・シンフォニー』は、20歳の時に書かれた彼の数少ない純粋なオーケストラ作品のひとつですが、子供のころ(9歳から12歳)に作曲したスケッチをもとに作られています。ピーター・ウォーロック[1894-1930]の『カプリオール組曲』は、ルネサンス時代の舞曲に基づいて、効果的で巧妙な手法で作曲された佳作。アルバムを締めくくるのはカール・ジェンキンス[1944-]の『パラディオ』で、数学的調和と古典的な建築で知られる16世紀のイタリア人建築家アンドレ ア・パラディオへのオマージュとして作曲されています。もともとは1993年にTV-CM「ダイヤモンドは永遠に」として書かれたもの。 1996年に3楽章形式のコンチェルト・グロッソに改作され、その中でも第1楽章はよく知られるようになりました。
エルガーの小品では、ヴォルフガンク・エマニュエル・シュミットが奏でる美しいチェロの音色を弦楽合奏が包み込み、絶妙なテンポ、リズム、旋律の歌い回しなどに耳を奪われます。さらにソリスティックに響く部分、室内楽的に響く部分,重厚な合奏として響く部分を見極めながら、若手らしい洗練された斬新な音楽的スタイルが展開されています。


「メタモルフォーゼン・ベルリン」
ソニー・クラシカル第2弾:チャイコフスキー


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\2700
メタモルフォーゼン・ベルリン / チャイコフスキー:セレナード
 チャイコフスキー:
  1) 弦楽六重奏曲 ニ短調『フィレンツェの思い出』Op.70,
  2) 感傷的なワルツOp.51-6,
  3) 『四季』Op.37aより「10月」
    (ヴォルフガング・エマニュエル・シュミット編)
  4) 夜想曲Op.19-4 (ヴォルフガング・エマニュエル・シュミット編)
  5) 弦楽セレナード ハ長調Op.48
ヴォルフガング・エマニュエル・シュミット(指揮・チェロ) 、
メタモルフォーゼン・ベルリン

 2015年発売の「インスピレイション」に続く、ベルリン屈指の弦楽オーケストラ、「メタモルフォーゼン・ベルリン」のソニー・クラシカル第2弾です。
 ベルリンの名門オケの若手メンバーを中心に結成された弦楽オーケストラ、「メタモルフォーゼン・ベルリン」によるチャイコフスキー・アルバムの登場です。2010年に、ベルリン・ドイツ・オペラ管コンサートマスターのインディラ・コッホと、その夫でベルリンをベースに活躍するチェリストのヴォルフガンク・エマニュエル・シュミットによって結成され、メンバーは、ドイツ、スイス、フランス、スペイン、ハンガリー、アルゼンチン、ベネズエラ、そしてアジア圏からは韓国と日本からも才能ある若手が集められています。ヴォルフガンク・エマニュエル・シュミットが奏でる美しいチェロの音色を包み込むように響き渡るメンバーたちの弦の響きの美しさに耳を奪われます。
 今作はチャイコフスキーの「弦楽セレナード」「フィレンツェの思い出」を中心に、シュミット自身が編曲した小品と「感傷的なワルツ」を配した聴きごたえのあるアルバムです。
 前作でのドヴォルザークやスークといった東欧の作品とはまた違った重厚な響きが印象的で、このアンサンブルの可能性を知らしめるものです。

 【録音】2016年12月, ベルリン、テルデックス・スタジオ




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WARNER


WARNER CLASSICS サン=サーンス・エディション

9029674604
(34CD)
\13000
→\11990

 サン=サーンスは、驚くほど長く輝かしいキャリアの中で膨大な数の作品を作曲しました。
 わずか3歳で最初の作品を作曲、16歳で最初の交響曲を作曲。そしてその後86年の人生のなかで約600の多様な作品を生み出しました。
 12のオペラ、5つの交響曲、4つの交響詩、5つのピアノ協奏曲、3つのヴァイオリン協奏曲、2つのチェロ協奏曲、様々な器楽作品、付随音楽、室内楽、オラトリオ、ミサ、レクィエム、オード、カンタータ、合唱曲、そしてピアノやオーケストラの伴奏による数百曲。

 録音の歴史は1世紀以上に及び、多くの偉大な器楽奏者、歌手、指揮者、オーケストラによる、多くのフランスのアーティストによる演奏が収録されています。
 1904年という最も古い演奏録音のものは、作曲家自身による演奏です。

 サン=サーンスの作品には数多くの傑作が含まれており、その一部は世界的に有名なポピュラー曲やBGMとして使用されています。
 カンヌ映画祭テーマ曲は『動物の謝肉祭』の『水族館』で、上映されるすべての映画上演はこの曲から始まります。

 さてこのサン=サーンス・エディションは、サン=サーンスの音楽研究、音楽学者、フランス国立図書館の主任研究員であり、サン=サーンスの伝記の著者Marie-Gabrielle Soret氏の協力の下、ワーナークラシックス&エラート・レーベルの最上級の演奏だけでなく、サン=サーンス自身の演奏や、歴史的演奏録音まで収録されています。
 また、あまり演奏されない作品や、別の楽器や編成のための編曲版や、他の作曲家・演奏家による編曲版も収録。
 新リマスターが施された初CD化音源も収め、サン=サーンス作品の最大のカタログとして比類のないエディションとなっています。

 各CDのジャケットは、モネ、ドガ、カイユボットの絵画を使用。
 これまで発売されたドビュッシー、ベルリオーズ、ラヴェル、ストラヴィンスキーのボックスと同じようなボックス・セット仕様。
 ブックレットには、サン=サーンスの伝記の著者Marie-Gabrielle Soret氏による解説付き(欧文のみ)。

サン=サーンス・エディション


CD1:交響曲

 交響曲イ長調 R.159
 交響曲第1番変ホ長調 Op.2
 交響曲第2番イ短調 Op.55

フランス国立放送管弦楽団
ジャン・マルティノン(指揮)

CD2:交響曲


 交響曲ヘ長調「ローマ」R.163
 交響曲第3番ハ短調 Op.78「オルガン付き」

マリー=クレール・アラン(オルガン:第3番)
フランス国立放送管弦楽団
ジャン・マルティノン(指揮)

CD3:管弦楽作品


 交響詩「死の舞踏」 Op.40
 交響詩「ヘラクレスの青年時代」 Op.50
 交響詩「ファエトン」 Op.39
 交響詩「オンファールの糸車」 Op.31

パリ管弦楽団
ピエール・デルヴォー(指揮)

 劇付随音楽「誓い」 Op.130より3つの交響的情景

トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団
ミシェル・プラッソン(指揮)

CD4:管弦楽作品


 組曲「動物の謝肉祭」 R.125(管弦楽版)

ジョン・オグドン&ブレンダ・ルーカス(ピアノ)
バーミンガム市交響楽団
ルイ・フレモー(指揮)

 管弦楽組曲 Op.49
 リスボンの夜 Op.63
 序曲「スパルタクス」 R.166

アンサンブル・オルケストラル・ド・パリ
ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)

CD5:ピアノ協奏曲


 ピアノ協奏曲第1番ニ長調 Op.17
 ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.22
 ピアノ協奏曲第4番ハ短調 Op.44

ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
アンドレ・プレヴィン(指揮)
CD6:ピアノ協奏曲
 ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 Op.29
 ピアノ協奏曲第5番ヘ長調 Op.103「エジプト風」
 カプリース・ワルツ「ウェディング・ケーキ」 Op.76
 幻想曲「アフリカ」 Op.89

ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
アンドレ・プレヴィン(指揮)

CD7:ヴァイオリン協奏曲


 ヴァイオリン協奏曲第1番イ長調 Op.20
 ヴァイオリン協奏曲第2番ハ長調 Op.58
 ロマンス ハ長調 Op.48
 ロマンス 変ニ長調 Op.37
 演奏会用小品 ト長調 Op.62
 アンダルシア奇想曲 ト長調 Op.122
 ノアの洪水 Op.45 ~前奏曲

ウルフ・ヘルシャー(ヴァイオリン)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
ピエール・デルヴォー(指揮)

CD8:ヴァイオリン協奏曲


 ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 Op.61

ウルフ・ヘルシャー(ヴァイオリン)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
ピエール・デルヴォー(指揮)

 ミューズと詩人 Op.132

ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
ゴーティエ・カプソン(チェロ)
フランス放送フィルハーモニー管弦楽団
リオネル・ブランギエ(指揮)

 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28
 ハバネラ ホ長調 Op.83
 ワルツ形式の練習曲 Op.52-6~カプリス(イザイ編)

ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
ダニエル・ハーディング(指揮)

CD9:協奏的作品


 抒情的小品(フルートと管弦楽のためのオドレット) Op.162
 タランテラ Op.6(フルート、クラリネットと管弦楽のための)
 ロマンス 変ニ長調 Op.37(フルートと管弦楽のための)
 ロマンス ヘ長調 Op.36(ホルンと管弦楽のための)
 演奏会用小品 ト長調 Op.154(ハープと管弦楽のための)
 演奏会用小品 ヘ短調 Op.94(ホルンと管弦楽のための)

クララ・ノヴァコヴァ(フルート)
リシャール・ヴィエイユ(クラリネット)
ラトヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)
ミリエル・ノルドマン(ハープ)
アンサンブル・オルケストラル・ド・パリ
ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)

 糸杉と月桂樹 Op.156

マティアス・エザンベール(オルガン)
トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団
ミシェル・プラッソン(指揮)

 オーヴェルニュ狂詩曲 Op.73
 アレグロ・アパショナート 嬰ハ短調 Op.70

ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
アンドレ・プレヴィン(指揮)

CD10協奏的作品&室内楽作品


 チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.33

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

 アレグロ・アパッショナート ロ短調 Op.43

ポール・トルトゥリエ(チェロ)
バーミンガム市交響楽団
ルイ・フレモー(指揮)

 ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調 Op.75

ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
ベルトラン・シャマユ(ピアノ)

 ヴァイオリン・ソナタ第2番変ホ長調 Op.102

オリヴィエ・シャルリエ(ヴァイオリン)
ジャン・ユボー(ピアノ)

CD11:室内楽作品


 子守歌 変ロ長調 Op.38
 エレジー第1番 Op.143
 エレジー第2番 Op.160
 ロマンス 変ニ長調 Op.37(ヴァイオリンとピアノ版)

オリヴィエ・シャルリエ(ヴァイオリン)
ジャン・ユボー(ピアノ)

 幻想曲 イ長調 Op.124

ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
マリー=ピエール・ラングラメ(ハープ)

 チェロ・ソナタ第1番ハ短調 Op.32
 ロマンス ヘ長調 Op.36(チェロとピアノ版)
 アレグロ・アパッショナート ロ短調 Op.43(チェロとピアノ版)
 ロマンス ニ長調 Op.51(チェロとピアノ版)

ロラン・ピドゥ(チェロ)
ジャン・ユボー(ピアノ)

 祈り Op.158

ゴーティエ・カプソン(チェロ)
フランク・ブラレイ(ピアノ)

CD12:室内楽作品


 チェロ・ソナタ第2番ヘ長調 Op.123

ロラン・ピドゥ(チェロ)
ジャン・ユボー(ピアノ)

 組曲 Op.16~第2曲:セレナード

ポール・トルトゥリエ(チェロ)
マリア・デ・ラ・パウ・トルトゥリエ(ピアノ)

 クラリネット・ソナタ 変ホ長調 Op.167

ザビーネ・マイヤー(クラリネット)
オレグ・マイセンベルク(ピアノ)

 オーボエ・ソナタ ニ長調 Op.166

ニコラス・ダニエル(オーボエ)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)

 バスーン・ソナタ ト長調 Op.168

ディルク・メイエル(バスーン)
ヤン・ファン・リール(ピアノ)

CD13:室内楽作品


 カヴァティーナ Op.144

イアン・バウスフィールド(トロンボーン)
アリソン・プロクター(ピアノ)

 ピアノ三重奏曲第1番ヘ長調 Op.18

ヤン・パスカル・トルトゥリエ(ヴァイオリン)
ポール・トルトゥリエ(チェロ)
マリア・デ・ラ・パウ・トルトゥリエ(ピアノ)

 ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.92

ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
エドガー・モロー(チェロ)
ベルトラン・シャマユ(ピアノ)

 デンマークとロシアの歌による奇想曲 Op.79

ロベール・フォンテーヌ(クラリネット)
トーマ・プレヴォ(フルート)
ジャック・ヴァンドヴィユ(オーボエ)
ヴィクトリア・ポストニコワ(ピアノ)

CD14:室内楽作品


 弦楽四重奏曲第1番ホ短調 Op.112
 弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.153

ヴィオッティ弦楽四重奏団

CD15:室内楽作品


 ピアノ四重奏曲ロ長調 Op.41

クレール・デゼール(ピアノ)
カンディンスキー四重奏団員

 ピアノ五重奏曲イ短調 Op.14

パリ器楽合奏団

CD16:室内楽作品


 組曲「動物の謝肉祭」 R.125(室内楽版)
 七重奏曲 Op.65

ミシェル・ベロフ(ピアノ)
ジャン=フィリップ・コラール(ピアノ)
ミシェル・デボスト(フルート)
ジャック・カゾーラン(コントラバス)
セルジュ・コロー(ヴィオラ)
クロード・デシュールモン(クラリネット)
ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)
アラン・モグリア(ヴァイオリン)
ジェラール・ペロタン(木琴)
ミシェル・トゥールヌ(チェロ)
ギィ・ジョエル・シプリアニ(チェレスタ)
モーリス・アンドレ(トランペット)

 ハープのための幻想曲 イ短調 Op.95

ミリエル・ノルドマン(ハープ)

 アレグロ・アパッショナート 嬰ハ短調 Op.70(ピアノ独奏版)
 投げやりなワルツ 変ニ長調 Op.110

ベルトラン・シャマユ(ピアノ)


CD17:ピアノ作品


 6つの練習曲 第1集 Op.52
 6つの練習曲 第2集 Op.111
 マズルカ第3番ロ短調 Op.66
 可愛いワルツ 変ホ長調 Op.104
 愉快なワルツ Op.139

フランソワ=ルネ・デュシャーブル(ピアノ)

 左手のための6つの練習曲 Op.135

アルド・チッコリーニ(ピアノ)

CD18:ピアノ作品


 スケルツォ Op.87

リーリャ・ジルベルシュテイン、酒井 茜(ピアノ)

 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28(ドビュッシーによる2台ピアノ編曲版)
 グルックの「アルチェステ」のエール・ド・バレエによるカプリス
  (ドビュッシーによる2台ピアノ編曲版)

ジャン=フランソワ・エッセール、ジョルジュ・プルーデルマッハー(ピアノ)

 エティエンヌ・マルセル R.290(ドビュッシーによる2台ピアノ編曲版)

ジャン=ピエール・アルマンゴー、オリヴィエ・ショーズ(ピアノ)

CD19:オルガン作品


 宗教的行進曲 ヘ長調 Op.107
 ブルターニュの歌による3つのラプソディ Op.7
 幻想曲 変ホ長調 R.78
 幻想曲 第2番変ニ長調 Op.101
 幻想曲 第3番ハ長調 Op.157
 3つの前奏曲とフーガ Op.99(第1巻)

ダニエル・ロト(オルガン)

CD20:オルガン作品


 3つの前奏曲とフーガ Op.109(第2巻)
 祝婚曲 ヘ長調 Op.9
 7つの即興曲 Op.150
 糸杉と月桂樹 Op.156~第1部
 聖体奉挙 Op.13

ダニエル・ロト(オルガン)

CD21:声楽作品


1. 「鐘」
2. 「月の光」
3. 「待ちわびて」
4. 「ジャン王の馬上槍試合」
5. 「パストラーレ」
6. 「夕暮れのヴァイオリン」
7. 「めまい」
8. 「風は野を行き」
9. 「死の舞踏」
10. 「ソネット」
11. 「海の鐘」
12. 「見神」
13. 「夢想」
14. 「もし私に言うことが何もないなら」
15. 「月の出」
16. 「見えない笛」
17. 「鶯と薔薇」
18. 「パストラーレ」
19. 「不幸なひと」
20. 2つの合唱曲 Op.68
21. サルタレロ Op.74

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン:1-5)
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ソプラノ:5)
フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー:6-8)
ジョゼ・ヴァン・ダム(バス・バリトン:9-15)
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ:16)
ナタリー・デセイ(ソプラノ:17)
フェリシティ・ロット(ソプラノ:18,19)
アン・マレイ(メゾ・ソプラノ:18,19)
ジャン・スーリス声楽アンサンブル(20)
アウディーテ・ノーヴァ声楽アンサンブル(21)

CD22:声楽作品


 ミサ・ソレムニス Op.4

イサベル・バルボリ=パデスカ(ソプラノ)
アンネリーゼ・テオドロス(アルト)
ローラン・ダミ(テノール)
アラン・クレマン(バリトン)
シュテファン・インボーデン(バス)
マリー=クレール・アラン(オルガン)
ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル
ミシェル・コルボ(指揮)

 歌劇「サムソンとデリラ」 Op.47
  ~「春は目覚めて」「愛よかよわい私に力をかして」「あなたの声に私の心は開く」

マリア・カラス(ソプラノ)
フランス国立放送管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)

 歌劇「ヘンリー8世」 R.291~「ああ、なんという残酷な思い出」

ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ)
レ・タラン・リリク
クリストフ・ルセ(指揮)

CD23-24:声楽作品


 歌劇「サムソンとデリラ」 Op.74 全曲

リタ・ゴール(メゾ・ソプラノ)
ジョン・ヴィッカーズ(テノール)
レミ・コラッサ(テノール)
エルネスト・ブランク(バリトン)
アントン・ディアコフ(バス)、他
ルネ・デュクロ合唱団
パリ・オペラ座管弦楽団
ジョルジュ・プレートル(指揮)

CD25:トランスクリプション&アレンジ作品


 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 BWV.1002
  ~テンポ・ディ・ボレア(ブレ―)(サン=サーンスによるピアノ編曲版)

スティーヴン・ハフ(ピアノ)

 「動物の謝肉祭」~白鳥(ゴドフスキーによるピアノ編曲版)

アレクサンドル・タロー(ピアノ)

 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 BWV.1002
  ~テンポ・ディ・ボレア(ブレ―)(サン=サーンスによるハープ編曲版)

リリー・ラスキーヌ(ハープ)

 交響詩「死の舞踏」 Op.40(エドウィン・ルメアによるオルガン編曲版)

オリヴィエ・ラトリー(オルガン)

 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28(ビゼーによるヴァイオリンとピアノ編曲版)
 ハバネラ ホ長調 Op.83(サン=サーンスによるヴァイオリンとピアノ版)

ヴィヴィアン・ハーグナー(ヴァイオリン)
ニコル・ハーグナー(ピアノ)

 「動物の謝肉祭」~白鳥(ハイフェッツによるヴァイオリンとピアノ編曲版)

イツァーク・パールマン(ヴァイオリン)
サミュエル・サンダース(ピアノ)

 歌劇「サムソンとデリラ」 Op.47~「あなたの声に私の心は開く」
  (ジョルジュ・パパンによるチェロとピアノ編曲版)

ゴーティエ・カプソン(チェロ)
フランク・ブラレイ(ピアノ)

 「動物の謝肉祭」~白鳥(ポール・ヴィダルによるチェロと管弦楽編曲版)

ゴーティエ・カプソン(チェロ)
パリ室内管弦楽団
ダグラス・ボイド(指揮)

 歌劇「サムソンとデリラ」 Op.47~ダゴンの乙女たちの踊り
  (A.Sammによるチェロとピアノ編曲版)
 「エティエンヌ・マルセル」~パヴァーヌ
  (ジュール・デルサールによるチェロとピアノ編曲版)
 夕べの鐘 Op.85 (F.ロンチーニによるチェロとピアノ編曲版)
 ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 Op.61~第2楽章
  (Th. Vautierによるチェロとピアノ編曲版)

ポール・トルトゥリエ(チェロ)
マリア・デ・ラ・パウ・トルトゥリエ(ピアノ)

 「動物の謝肉祭」~白鳥(チェロとハープ版)

ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)
オシアン・エリス(ハープ)
CD26:トランスクリプション&アレンジ作品
 「動物の謝肉祭」~白鳥(ナカリャコフによるトランペットとピアノ版)

セルゲイ・ナカリャコフ(トランペット)
アレクサンドル・マルコヴィチ(ピアノ)

 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28(ナカリャコフによるトランペットと管弦楽版)

セルゲイ・ナカリャコフ(トランペット)
フィルハーモニア管弦楽団
ヴラディーミル・アシュケナージ(指揮)

 チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.33
  (ナカリャコフによるフリューゲルホルンと管弦楽版)

セルゲイ・ナカリャコフ(フリューゲルホルン)
リトアニア室内管弦楽団
サウリュス・ソンデツキス(指揮)

 組曲「動物の謝肉祭」
  (カール・デイヴィスとハーウィン・オラムによる歌詞付きパロディ版)

キングズ・シンガーズ
ハワード・シェリー(ピアノ)
ヒラリー・マクナマラ(ピアノ)
スコットランド室内管弦楽団
カール・デイヴィス(指揮)


CD27:自作自演集


 歌劇「サムソンとデリラ」 Op.47からの即興
 ショパン:即興曲 第2番嬰ヘ長調 Op.36
 可愛いワルツ 変ホ長調 Op.104
 マズルカ第1番ト短調 Op.21
 投げやりなワルツ 変ニ長調 Op.110
 マズルカ第3番ロ短調 Op.66
 オーヴェルニュ狂詩曲ハ長調 Op.73

カミーユ・サン=サーンスによるピアノロール

 幻想曲ト短調「アフリカ」 Op.89
 可愛いワルツ 変ホ長調 Op.104
 投げやりなワルツ 変ニ長調 Op.110
 ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.22(一部)
 オーヴェルニュ狂詩曲ハ長調 Op.73

カミーユ・サン=サーンス(ピアノ)
録音:1904年

 オラトリオ「ノアの洪水」 Op.45~前奏曲(ヴァイオリンとピアノ版)*
 エレジー ニ長調 Op.143*
 アルジェリア組曲 Op.60~「夕べの幻想、ブリダにて」「フランス軍隊行進曲」
 マズルカ第1番ト短調 Op.21
 可愛いワルツ 変ホ長調 Op.104
 ハバネラ ホ長調 Op.83*

カミーユ・サン=サーンス(ピアノ)
ガブリエル・ウィローム(ヴァイオリン:*)
録音:1919年

CD28:歴史的録音集


 クリスマス・オラトリオ Op.12~「あなたの民は」(ピアノ三重奏版)

アンリ・ブライネ(ヴァイオリン)
コルネリス・リエジョワ(チェロ)
オーギュスト・ドラクロワ(ピアノ)
録音:1906年

 交響詩「オンファールの糸車」 Op.31

パリ音楽院演奏会協会管弦楽団
フィリップ・ゴーベール(指揮)
録音:1927年12月19日

 歌劇「黄色い王女」 Op.30~序曲

パリ音楽院演奏会協会管弦楽団
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音:1943年10月23日 パリ、スタジオ・アルベール

 ハバネラ ホ長調 Op.83

ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
タッソ・ヤノプーロ(ピアノ)
録音:1933年7月1,2日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

 オラトリオ「ノアの洪水」 Op.45~前奏曲(ヴァイオリンとピアノ版)

ジャック・ティボー(ヴァイオリン)
ジョルジュ・ドゥ・ロスネ(ピアノ)
録音:1929年5月29日 パリ、サル・ショパン(サル・プレイエル)

 6つの練習曲 第2集 Op.111~トッカータ

モニク・ドゥ・ラ・ブリュショルリ(ピアノ)
録音:1931年

 6つの練習曲 第1集 Op.52~ワルツの形式で

アルフレッド・コルトー(ピアノ)
録音:1931年5月13日 ロンドン、スモール・クイーンズ・ホール

 ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調 Op.61

アンリ・メルケル(ヴァイオリン)
コンセール・パドルー管弦楽団
ピエロ・コッポラ(指揮)
録音:1935年6月27日 パリ


CD29:歴史的録音集


 ピアノ協奏曲第4番ハ短調 Op.44

アルフレッド・コルトー(ピアノ)
オーケストラ不詳
シャルル・ミュンシュ(指揮)
録音:1935年7月9日

 チェロ協奏曲第1番イ短調 Op.33

アンドレ・ナヴァラ(チェロ)
コンセール・コロンヌ協会管弦楽団
ジャン・フルネ(指揮)
録音:1947年5月13日 パリ、シャンゼリゼ劇場

 序奏とロンド・カプリチオーソ イ短調 Op.28

ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
録音:1935年3月18日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

 ハバネラ ホ長調 Op.83

ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
ロンドン交響楽団
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)
録音:1937年4月9日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

CD30-31:歴史的録音集


 ピアノ協奏曲第1番ニ長調 Op.17
 ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.22
 ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 Op.29
 ピアノ協奏曲第4番ハ短調 Op.44
 ピアノ協奏曲第5番ヘ長調 Op.103「エジプト風」

ジャンヌ=マリー・ダルレ(ピアノ)
フランス国立放送管弦楽団
ルイ・フレスティエ(指揮)
録音:1955年、1957年 パリ、サル・ド・ラ・ミュチュアリテ

 七重奏曲 変ホ長調 Op.65

ロジャー・デルモット(トランペット)
パスカル四重奏団
ガストン・ロジェロ(コントラバス)
録音:1954年頃

CD32:歴史的録音集


 交響曲第3番ハ短調 Op.78「オルガン付き」

モーリス・デュリュフレ(オルガン)
シャンゼリゼ劇場管弦楽団
エルネスト・ブール(指揮)
録音:1954年9月23,24日 パリ、サル・ガヴォー

 アルジェリア組曲 Op.60

フランス国立放送管弦楽団
ルイ・フレスティエ(指揮)
録音:1952年9月24日 パリ、シャンゼリゼ劇場

 交響詩「死の舞踏」 Op.40
 交響詩「ファエトン」 Op.39

コンセール・コロンヌ協会管弦楽団
ルイ・フレスティエ(指揮)
録音:1952年頃

CD33-34:歴史的録音集


 歌劇「サムソンとデリラ」 Op.74~「ごらん下さい この惨めさ ああ この苦しさ」

エンリコ・カルーソー(テノール)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
録音:1916-1917年頃

 歌劇「サムソンとデリラ」 Op.74~「ごらん下さい この惨めさ ああ この苦しさ」

ジョルジュ・ティル(テノール)
フィリップ・ゴーベール指揮、管弦楽団
録音:不明

 歌劇「サムソンとデリラ」 Op.74~「お前たちは忘れてしまったのか」

ジョルジュ・ティル(テノール)
ウジェーヌ・ビゴー指揮、管弦楽団
録音:不明

 歌曲「侯爵夫人、あなたは覚えていますか?」

ジョルジュ・ティル(テノール)
ヨゼフ・ベンヴェヌティ(ピアノ)
録音:1942年

 歌劇「銀の鈴」~「しあわせははかなきもの」(ソプラノ、ヴァイオリンとピアノ版)

ニノン・ヴァラン(ソプラノ)
ラウル・バルタレイ(ヴァイオリン)
マドレーヌ・ダルマン(ピアノ)
録音:不明

 付随音楽「パリュサティス」~「鶯と薔薇」

リリー・ポンス(ソプラノ)
ギュスターヴ・クロエ指揮、管弦楽団
録音:1929年2月26日

 歌劇「サムソンとデリラ」 Op.74 全曲

ジョゼ・ルッショーニ(テノール)
エレヌ・ブヴィエ(メゾ・ソプラノ)
ポール・カバネル(バリトン)
シャルル・カンボン(バス)
アンリ・メデュス(バス)、他
パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団
ルイ・フレスティエ(指揮)
録音:1946年9月17-27日 パリ、シャンゼリゼ劇場






<国内盤> 

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カメラータ・トウキョウ



CMCD-25047
¥2750
遠山慶子~2019年8月、最後の草津ライヴ録音
 ショパン:マズルカ集/

 F.ショパン:
  4つのマズルカ 作品6
   (1)第1曲 嬰へ短調/(2)第2曲 嬰ハ短調/
   (3)第3曲 ホ長調/(4)第4曲 変ホ短調
  5つのマズルカ 作品7より
   (5)第3曲 ヘ短調/(6)第4曲 変イ長調/(7)第5曲 ハ長調
  4つのマズルカ 作品17より
   (8)第3曲 変イ長調/(9)第4曲 イ短調
  3つのマズルカ 作品63より
   (10)第2曲 ヘ短調
  4つのマズルカ 作品67より
   (11)第2曲 ト短調/(12)第4曲 イ短調
  4つのマズルカ 作品68より
   (13)第4曲 ヘ短調
遠山慶子(ピアノ)

 「純粋」という美に触れる──2019年8月、最後の草津ライヴ録音

 録音:2019年8月/群馬(ライヴ録音)

 「聞こえてくるのはショパンが見いだした美であり、遠山慶子が見いだした美である。(中略)遠山慶子のマズルカを聴いていて、初めて『純粋』という美に触れる思いがした。」梅津時比古(ブックレットより)

 2021年3月、ピアニスト遠山慶子が87年の生涯を閉じました。1952年コルトーに認められ、パリ留学を経て開花した才能は、聴衆はもちろん、音楽家たちをも魅了し、深く愛され続けてきました。
 草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルには、第1回より指導者、演奏家として参加し、数多くの音楽家を導き、名演を遺してきました。最後の参加となった2019年8月の草津ライヴ録音をここにお届けいたします。
 
 ●遠山慶子(ピアノ)
  東京に生まれる。幼少の頃より井上定吉に師事。アルフレッド・コルトー来日の際(1952年)に認められ同氏の招きにより渡仏、パリ・エコール・ノルマル高等音楽院修了。在学中3年間にわたりアルフレッド・コルトー氏のもとで研鑽を積む。1963年、フランス、パリでデビュー以来、主にヨーロッパ、アメリカで演奏活動を行っており、日本でもリサイタル、オーケストラとの協演などで活躍、特に室内楽の分野では高く評価されている。1978年に行ったリサイタルに対して日本ショパン協会賞を授与された。
  その活動は国内外で多岐にわたり、巨匠カルロ・ゼッキ、シャンドール・ヴェーグをはじめとする名指揮者との共演、ロン・ティボー、ゲザ・アンダ等国際コンクールの審査員、また毎夏に開催される草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルでは第1回から40回まで講師、演奏家として参加した。
  録音の分野でもカメラータから多くのCDを発売。2009年には元ウィーン・フィルのコンサートマスター、ウェルナー・ヒンクとのデュオによる『モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集』(全5枚)の全曲録音が完結。同シリーズは各方面で絶賛された。
  ヒンクとのモーツァルト・ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会第1回、第2回および選集CDにより2009年度第51回毎日芸術賞を受賞。ウィーン弦楽四重奏団とは30年以上にわたり共演を続けた。
  2021年3月29日逝去。
 


<映像>

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SONY(映像)



19439904939
(Blu-ray)
\5300→\4890
※CD同時発売
シェーンブルン夏の夜のコンサート 2021
 1. ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲
 2. ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
 3. バーンスタイン:
  『ウエストサイド・ストーリー』シンフォニック・ダンス~
   プロローグ/サムホエア/スケルツォ/マンボ
 4. エルガー:愛の挨拶
 5. シベリウス:カレリア組曲 Op.11~第1曲『間奏曲』
 6. ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 7. ホルスト:組曲『惑星』~木星
イゴール・レヴィット(ピアノ:2)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)
19439904929
(DVD)
\4800
→\4390
※CD同時発売
 録音:2021年6月18日、ウィーン、シェーンブルン宮殿
















8/17(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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PROSPERO CLASSICAL



PROSP 0020
(2CD)
¥3400→\2990
「最も狂ったベートーヴェンの第5番の演奏」
 アーノンクール、チューリッヒ告別演奏会2011

  [CD1]
  モーツァルト:
   セレナード第10番 変ロ長調『 グラン・パルティータ』K.361(370a)
 [CD2]
  ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調『 運命』 Op.67
 (ボーナストラック)『運命』第2・3楽章リハーサル風景
ニコラウス・アーノンクール(指揮)
フィルハーモニア・チューリッヒ
 (チューリッヒ歌劇場管弦楽団)
KKC 6423/4
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)付
リハーサル訳付
¥4400

 永遠の闘士アーノンクール超注目盤。刺激に満ちた激烈なるチューリッヒとの別れ!グラン・パルティータ&運命、リハーサルつき2枚組、2011年フェアウェル・コンサートが音盤化!!

 ライヴ録音:2011年11月25‐27日/チューリッヒ、トーンハレ/[CD1]52'46''、[CD2]47'16''

 2021年アーノンクール没後5年記念リリース。収録されているのは1970年代からオペラやコンサートを演奏し続けてきたチューリッヒ歌劇場での最後のコンサート。
 モーツァルトの『グラン・パルティータ』とベートーヴェンの『運命』という手加減無し王道ど真ん中のプログラムでアーノンクールらしくオーケストラと観客に別れを告げた、伝説的な公演が美しいパッケージで商品化されました。
 ハードカバーの解説書には初公開の写真も多数掲載。またボーナス・トラックとして『運命』のリハーサル風景が収録されています。

 1974年にアーノンクールをチューリッヒに招いたのは歌劇場監督のクラウス・ヘルムート・ドレーゼ氏で、この2011年のコンサートは同年に他界したドレーゼ氏の追悼コンサートでしたが、結果的にアーノンクールと歌劇場オーケストラとの最後のコンサートにもなり、会場は特別な雰囲気に包まれました。

 そして残された演奏は永遠の闘士アーノンクールの面目躍如、ヒリヒリした緊張感と色褪せない鮮烈さを持ち、常に覇気にあふれた、まさにアーノンクール・サウンドそのもの。翌日の『Neue Zurcher Zeitung』紙には「激烈な別れ」と書かれ、ある評論家は1895年にブラームスがこけら落としを振って以来、トーンハレにおける「最も狂ったベートーヴェンの第5番の演奏」とさえ評しました。
 涙の別れとは一線を画した、歴史上まれに見る大いに刺激的な告別演奏会をぜひともご堪能下さい。


 



 ラストが少し観られます。SONYと同様、変なことしてます。
https://vimeo.com/574877030

  



 「PROSPERO CLASSICAL」はソニーやEMIで長年エグゼクティブ・プロデューサーを務めたマーティン・コーン氏と、デザイナーでありソーシャルメディアの専門家でもあるクリスティーネ・シュバイツァー氏によって2019年に設立されたスイスのレーベル。
 レーベル名はシェイクスピアの『テンペスト』の登場人物、プロスペローから。つまり・・・裏切られて復讐のため魔法を使う男ということか。
 配信全盛と言われるこの時代にあえてここまで美しい装丁のCD製作にこだわるレーベル。かならずや何か大きなことを成し遂げるに違いない。
 これまではマニアには分かる渋いアイテムをリリースしてきていたが、今回ついに世界戦略的なビッグ・タイトルを出してきた。これでようやくこのレーベルが広く知られることになる。



1990年代前半に登場して音楽ファンを戦慄させた
ベートーヴェン:交響曲全集

Beethoven - Complete Symphonies
TELDEC
0927-49768-2
(5CD)
\6500→\3490
ベートーヴェン:交響曲全集 ニコラウス・アーノンクール指揮
ヨーロッパ室内管弦楽団
 アーノンクールのベートーヴェン交響曲全集。
 ガーディナー、ジンマン、アバドと素晴らしい全集録音がひしめいた90年代だが、このアーノンクールの録音をおいてベートーヴェン交響曲全集は語れない。
 「音楽とは聴く人を開眼させたり、激しく揺り動したり、さらには驚かせたりするために」存在する(アーノンクール)

1990年、1991年(第九)ステレオ(デジタル/ライヴ)
グラーツ、シュテファニエンザール




史上最も異形の「運命」
2015年5月8日-11日、 ウィーン、ムジークフェラインザール
アーノンクール、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス


SONY
8887513645-2
1CD\2700→\2490
2015年5月8日-11日、 ウィーン、ムジークフェラインザール
アーノンクール、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス

 ベートーヴェン:
  1.交響曲第4番変ロ長調作品60
  2.交響曲第5番ハ短調作品67「運命」
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
指揮:ニコラウス・アーノンクール

 そうか・・・死んだのか。
 アーノンクール。

 新「ベートーヴェン交響曲全集」の第1弾として「運命」をリリースしながら昨年「引退」を発表した時点で、多くのファンがおかしいと思っていた。
 やはりそうだったか。

 いまにしておもえば、「運命」の新譜に当初付けられた

  巨匠86歳の「運命」は新たな「ベートーヴェン:交響曲全集」の第1弾。
 さらなる深化を遂げつつある現在進行形の音楽家、アーノンクールの「いま」を刻印した充実のアルバム。
 アーノンクールは2016年5月に第9番、そしてグラーツのシュティリアルテ音楽祭では交響曲全曲演奏が予定されており、順次ソニー・クラシカルによってレコーディングされていく予定です。


 というコメントが痛々しい。

 まだまだ生きるつもりだったのだ。


 ただ、我々にはとんでもないアルバムが残された。

 「運命」。

 人によってはその違和感から戸惑いさえ覚えるであろう異様な演奏。
 いや、店主の場合は違和感どころか吐き気さえ催す異常演奏に思えた。どんな音楽的裏づけがあってもこれはいかんだろ、と思うような箇所がいくつも出てくる・・・
 なのに、まるで怖いもの見たさか、痛い傷口に触れたくなる衝動か、結局何度も何度も聴いてしまった。みなさんも人のいないところで夜こっそり聴きたくなると思う。
 もしこの異様な解釈で全曲がレコーディングされたら。
 シェルヘンもプレトニョフも裸足で逃げ出すとんでもないベートーヴェン交響曲全集が完成していたに違いない。

 時代を決定付けるオーソリティとしてのパワーと、時代を切り開くフロンティアとしてのエネルギー。
 これぞアーノンクール。






 曲目も人気曲第5番「運命」と第4番という最高の2曲。2015年5月にウィーンのムジークフェラインザールで行なわれ、ソールドアウトとなった演奏会のライヴ・レコーディングで、昨年大きな話題となった「モーツァルト:後期交響曲集」に引き続き、今もなおさらなる深化を遂げつつある現在進行形の音楽家、アーノンクールの「いま」を鮮明に刻印した前代未聞の解釈が聴きものです。

 1991年のテルデックへの交響曲全集録音、2007年のライヴ映像(第5番)はともに、ヨーロッパ室内管弦楽団とであったのに対し、今回は自ら手塩にかけてきたコンツェントゥスとのベートーヴェン作品の初録音となる点も聴きものです。
 各種出版譜や原典資料を参照した上で作成された、アーノンクール独自の演奏譜によっており、第4番第4楽章では通常よりも数小節短く、第5番は、「従来解釈されていた『運命と闘い勝利を得る』という構図とは関係なく、民衆の反乱を描く作品だ」というアーノンクール独自の視点で解釈されています。
 第5番第3楽章ではトリオの後に主部が繰り返され、第5番第4楽章のトロンボーンとピッコロの独自のバランスや最後の和音連打のタメはショッキングでさえあり、作品の革命性が浮き彫りにされています。


 [録音]2015年5月8日-11日、 ウィーン、ムジークフェラインザール[レコーディング・プロデューサー]マーティン・ザウアー[レコーディング・エンジニア]ルネ・メラー

 




 




CALLIOPE

CAL1206
【旧譜】
¥2600
パガニーニ:ヴァイオリンとファゴットのためのデュエット集
 パガニーニ:
  演奏会用二重奏曲第1番、演奏会用二重奏曲第2番、
  演奏会用二重奏曲第3番
 ソロモンズ:フロレアート・ローザ・ディヴィーナ
 コンブ=ダミアン:オマジオ
パヴェル・エレット(ヴァイオリン)
フランク・ルブロワ(ファゴット)

 パガニーニのレア作品。ヴァイオリンとファゴットのためのデュオ!

 1990年に再発見されたパガニーニの「ヴァイオリンとファゴットのための3つの演奏会用二重奏曲」と、2人の現代作曲家の2つの二重奏曲をカップリング。
 このパガニーニの「3つの二重奏曲」はアッカルドたちによって1997年に録音が行われたものの、その点数は未だ少ないだけに当盤も貴重と言えるでしょう。
 ヴァイオリンのパヴェル・エレットは人気アニメ「のだめカンタービレ」にソリスト役で出演して大注目を集めたチェコの名手。名古屋フィルのコンマスを務めていたことでも有名です。

 ※録音:2011年、リニェール=ソンヌヴィル(フランス)
 
 

CAL1103
【旧譜】
¥2600
ブルッフ&ワインガルトナー:室内楽作品集
 ブルッフ:七重奏曲 Op.posth.
 ワインガルトナー:八重奏曲 Op.73
フランス八重奏団
ジェフ・コーエン(ピアノ)

 1979年にクラリネット奏者のジャン=ルイ・サジョによって創設されたアンサンブル、フランス八重奏団が取り上げたのは19~20世紀の2人の偉大な音楽家の知られざる室内楽作品。
 「ヴァイオリン協奏曲」があまりにも有名なブルッフの「七重奏曲」はメンデルスゾーンからの影響が色濃い作品。対して19世紀末~20世紀末の大指揮者フェリックス・ワインガルトナーの作曲家としての一面を知らせてくれる「八重奏曲」は、ワーグナーに代表されるドイツ音楽の流れを汲む作品です。

 ※録音:2010年2月、オーネー=スー=ボア(フランス)
 
 

CAL1205
【旧譜】
¥2600
ティエリー・エスケシュ(1965-)の自作自演集
 エスケシュ:エスキス集
ティエリー・エスケシュ(オルガン)
エリック・オービエ(トランペット)
アンサンブル・ソリ=トゥッティ

 作曲家、オルガニスト、そしてインプロヴァイザーとして多彩な活動を繰り広げているフランスの鬼才、ティエリー・エスケシュ(1965-)の自作自演集。
 デュリュフレの後任としてパリのサン=テティエンヌ・デュ・モン教会のオルガニストに就任し、フランスが世界に誇るオルガニスト、さらには即興演奏家としての地位を確立したエスケシュの作品集には、同じくフランスを代表するトランペット奏者であるエリック・オービエが参加。エスケシュの作曲家、オルガニスト、即興の全ての要素が詰まった作品集です。

 ※録音:2001年&2007年、パリ(フランス)
 
 

CAL1101
【旧譜】
¥2600
フランスのロマンス集
 ナーデルマン:オスカルからマルヴィナへ
 ジャダン:ウェルテルの死、シャンソン
 ボワエルデュー:思い出、15歳のミラ、とても素敵なお友達
 ゲーユ:ボレロ、それは彼女からではない
 ランベール:スミレの花
 ロマニエシ:忘却の彼方、私はまだ彼を愛している
 ピエール=ジャン・ガラ:夕方の時間、愛のバラ
 ジョセフ=ドミニク=ファブリ・ガラ:オルタンスへの不満
 ドムニチ:・シャルマン・リュイソー
シルヴィ・ニセフォール(ソプラノ)
東海林悦子(ハープ/エラール1810年頃製作)

 フランスにおけるトルバドゥール・スタイルの「ロマンス」の黄金時代である1800年前後、1795年~1815年のソプラノとハープのためのデュオを集めた美しいアルバム。
 フランスのソプラノ、シルヴィ・ニセフォールとの共演で1810年頃に製作されたエラールのシングル・アクション・ハープを奏でているのは、日本人ハーピストの東海林悦子。
 東京芸術大学などで研鑽を学んだ後に渡仏。パリを中心にフランス各地で活躍中の名手です。

 ※録音:年月日不詳
 
 

CAL1102
【旧譜】
¥2600
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲第1番ハ長調 Op.49
 弦楽四重奏曲第3番ヘ長調 Op.73
 弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110
ルートヴィヒ弦楽四重奏団

 1985年に創設されヴァイオリンのジャン=フィリップ・オドリを中心に20年以上という長いキャリアを歩み続けてきたフランスのクヮルテット、ルートヴィヒ弦楽四重奏団によるショスタコーヴィチ・プログラム。
 パリのシャンゼリゼ劇場やシテ・ドゥ・ラ・ミュージック、オペラ=コミック座、ロンドンのウィグモア・ホール、ニューヨークのマーキン・コンサート・ホールなど、世界各地で活躍してきた実績を持つクヮルテットです。

 ※録音:2011年6月、パリ(フランス)
 




QUARTZ



QTZ2140
(2CD)
特別価格
¥3600
ヴァン・クライバーン、ブゾーニ国際優勝
 アレクサンダー・コブリン(ピアノ)
ショパン:ピアノ・ソナタ全集

 ピアノ・ソナタ第1番 ハ短調 Op.4
 ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35
 ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58
アレクサンダー・コブリン(ピアノ)

 ☆ヴァン・クライバーン、ブゾーニ国際優勝の名手が奏でる、深みと美しさを兼ね備えたショパン!

 1999年のブゾーニ国際ピアノ・コンクール優勝、2000年のショパン国際ピアノ・コンクール第3位、2003年の浜松国際ピアノ・コンクール第2位(最高位)、2005年のヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール優勝など、輝かしい経歴を持つロシアの名ピアニスト、アレクサンダー・コブリンによるショパンのピアノ・ソナタ全集。

 ロマン派のピアノ・レパートリーの礎といっても過言ではない第2番&第3番と、比較的聴く機会の少ない第1番、3つのソナタをCD2枚に収録しています。
 ショパンの大規模なピアノ作品に対し、形式的な技術の欠如を批判する人もいれば、その変則的な作曲方法を革新性や創意工夫として評価する人もいますが、ショパン特有の流麗なメロディ、独特のピアニスティックな美しさ、詩的な声で満ちているという点については、異論の余地はないでしょう。
 コブリンならではの深みと美しさを兼ね備えた素晴らしい演奏です。

 ※録音:2018年&2019年
 
 

QTZ2142
¥2600
リチャード・ランバート:スルー・ザ・ヴォイド
 バスーン・ソナタ/カルカベロスの夜(アルト・フルート・ソロ)/
 カウンティング・ザ・ビーツ(メゾ・ソプラノとピアノ)/
 タラット・チューン第6番 ~ オスティナート・ダウランド(ピアノ・ソロ)/
 2つのピアノ小品/タラット・チューン第1番 ~ クリス=クロス(ピアノ・ソロ)/
 アビゲイルのジグ(フルート、バスーン、ピアノ)/カンティレーナ(フルート、バスーン、ピアノ)/
 5つの短い小品第1番~第4番(フルートとピアノ)/モメンツ(メゾ・ソプラノとピアノ)/
 ユーモレスク(バスーン・ソロ)/スルー・ザ・ヴォイド、ある天使の嘆き(ソプラノとピアノ)
  エリザベス・トリッグ(バスーン)、フランシス・ポット(ピアノ)、レイチェル・スミス(フルート)、
  ホリー=アン・バンガム(メゾ・ソプラノ)、エミリ・カプレ(ピアノ)、
  リチャード・ランバート(ピアノ)、リヴ・ワッツ(バスーン)、クレア・リース(ソプラノ)

 イギリスのオルガニスト、ピアニスト、作曲家、リチャード・ランバート(b.1951)の声楽&器楽作品集。
 身近で親しみやすいものでありながら、神秘的、叙情的、メロディックでメランコリックでノスタルジックな"イギリスらしさ"を深く称えた佳作ばかりです。

 ※録音:2019年9月、ロンドン
 




RUBICON



RCD1070
¥2600
ファニー・アズーロ
 ラフマニノフ:24の前奏曲(全曲)
ファニー・アズーロ(ピアノ)

 ☆20世紀のロシアのレパートリーに情熱を注ぐファニー・アズーロ、Rubiconデビュー盤!
 ☆フランス人女性ピアニストとしては初となる『ラフマニノフ:24の前奏曲』の全曲録音!

 フランス出身のヤマハ・アーティスト、ファニー・アズーロが、フランス人女性ピアニストとしては初となる『ラフマニノフ:24の前奏曲』の全曲録音でRubiconデビュー!

 イタリアの名門、イモラ国際アカデミーでボリス・ペトルシャンスキーの教えを受け、彼からの強い影響で20世紀のロシアのレパートリーに情熱を注いでいるというアズーロ。
 詩情豊かで新鮮味にも事欠かない彼女の演奏は「若い世代のピアニストの中で、華やかで探究心のある個性を主張している」(Pianiste誌)等と称賛されており、本作での表現にも期待が高まります。
 「ラフマニノフの前奏曲全曲を録音するのは、無限の音のパレットで音符を描くようなものです!」(ファニー・アズーロ)

 
 




ARCANA



A491
¥2700
ノートルダム楽派のオルガヌム群より2世紀も遡る
 「スウィザン!」
  ~『ウィンチェスター写本』にみる、1000年前の英国における悪魔と奇跡の物語

 1. そこにはエルフィアがおり**/2. 来たれ、主を賛美せよ*/
 3. この家に平安を(フランス国立図書館〔パリ〕の写本Ms.943〔10世紀〕より)/4. 偉大な奇跡の数々が**/
 5. たとえ、私がいかに最もつまらない者であろうと**/6. 彼は古きメルキセデクの盟約により祭司をつとめ*/
 7. 聖なる日が近づき**/8. スウィザン、偉大なる人*/9. その祝福された日が、再びこの現世に**/
 10. 安らぎの中で私は眠りにつく (英国ウースター大聖堂所蔵の写本Ms.160〔13世紀〕より)/
 11. この喜ばしい夢は神ゆえのもの**/12. しかるに、ややあって目覚めてみれば**/
 13. アルファベットによる讃歌「あなたは助けの手を差し伸べてくださいます」
  (ルーアン市立図書館の写本1385にあるウルフスタン作の詩に基づく即興歌唱)/
 14. 復讐の女神エウメニデスたちの残酷さをもってしても**/15. 見よ、この聡明なるスウィザンを*/
 16. さて、この病気の男が**/17. われら主を讃えん*/18. この勝利せる聖なる者が**/
 19. 体を寄せ合い、手の内で脂を燃やし*/20. 彼はそこで三日三晩、眠ることなく祈りを捧げ**/
 21. 見よ、聖なる者スウィザンその人の幻が現れ
  (ウィンチェスターのエルフリック著『聖スウィザン伝』〔中世英語〕より)/
 22. アレルヤ、おお道を、光を、真実を*/23. 私たちが目にした出来事について、黙ってはいられない**

 * 『ウィンチェスター・トロープス集』より
  **ウィンチェスターのウルフスタン著 『韻文による聖スウィザン伝』からの抜粋を歌詞とする多声の即興歌唱
 
ディアロゴス(女声4名)、
カタリナ・リヴィヤニチ(指揮)、
スーザン・ランキン教授(音楽学アドヴァイザー)   

 録音: 2019年10月5-8日 ノアラック修道院、フランス

 【最古の多声音楽の一つ、英国11世紀の有名曲集を意外な実力派が!】
 中世英国を代表するゴシック聖堂のひとつウィンチェスター大聖堂は、楽譜として残されたものの中では最古の部類に属する多声音楽をまとめた歌集『ウィンチェスター・トロープス集(ウィンチェスター写本)』が記された場所。その成立年代は実に1000年代、つまり中世の多声音楽として広く知られたノートルダム楽派のオルガヌム群より2世紀も遡ります。
 この大聖堂で司教をつとめ、宗教改革以前にはその守護聖人としても祀られていた聖スウィザン(800頃~863)をアルバムのテーマに掲げながら、中世の声楽曲の研究と演奏実践でのユニークな実績を誇るクロアチアの古楽グループ、ディアロゴスが新たな名盤を制作しました。
 カタリナ・リヴィヤニチ率いるディアロゴスはArcanaレーベルの創設者ミシェル・ベルンステンが生前最後に録音技師としてアルバムを手がけたグループで、同レーベルに多くの録音がありますが、英国音楽に取り組むのは今回が初。
 プログラムの中軸をなすトロープス集に記されている音楽に加え、同じ大聖堂でほぼ同時期に綴られた聖スウィザンを称える詩を、当時の多声音楽の作法をふまえた即興歌唱で歌いこなす技量にも息を飲むばかり。
 ディアロゴス特有の「東」を感じさせる独特な声の佇まいとあいまって、女声だけのア・カペラで歌われる中世音楽ならではの不思議な異界感が、初期多声音楽のえもいわれぬ和声感覚の魅力を引き立てます。
 充実した解説書も専門的知見に関心のある聴き手の期待を裏切りません。

 
 



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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS047
¥2700→\2490
クラヴサン楽派の「前史」
 この人がいたから・・・
  『頼もしき名手』 ルイ13世と、17世紀前半のフランス・クラヴサン音楽
 イタリア型とフランドル型チェンバロで聴く
アルノー・ド・パスクアル(クラヴサン〔=チェンバロ〕)
 *フランソワ・ゲリエ(第2クラヴサン)
  ニ調の組曲
   1. 作者不詳/アンドレ・ダニカン・フィリドール(1652頃-1730)採譜&アルノー・ド・パスクアル編:
    三つのアントレ -《ロビネットの舞踏劇》(1611)より*
   2. アントワーヌ・ボエセー(1586-1643): この上なく優美な魅力に事欠かないお相手
   3. シャルル・ボケ(1570頃-1615以前)クラント
   4. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編: 第2アントレ -《シビロの舞踏劇》(1611)より
   5. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
    ラ・ロンド、インドの人々 -《ラ・ロンドの名で知られたる高級娼婦の舞踏劇》(1613)より*
   6. 作者不詳(カッセルの写本より): ア・ムネ
   7. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編: エール -《アルルカンの舞踏劇》(1613)より
   8. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
    大舞踏曲 -《ラ・ロンドの名で知られたる高級娼婦の舞踏劇》(1613)より*
   9. クロード・ル・ジュヌ(1525/30頃-1600): この美しい目はどうなってしまったのか
   10. ボエセー: パルテニスの幸福な滞在
   11. エティエンヌ・ムリニエ(1599-1676): ヴィオール合奏のためのファンタジア
   12. 作者不詳(カッセルの写本より): フランスの歌
   13. ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621): クラント
  ハ調の組曲
   14. ルイ・クープラン(1626頃-1661): プレリュード
   15. ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール(1601/02-1672):
    アルマンド「ムティエ(修道院教会)」(L.クープランによるドゥーブル付)
   16. ルネ・メザンジョー(1568頃-1638): サラバンド
   17. ムリニエ: ついに、私が心を寄せる美しさが
   18. シャンボニエール: クラント
   19. L.クープラン: シャコンヌ
   20. フランス王ルイ13世(1601-1643)/ピエール・シャバンソー・ド・ラ・バル3世(1592-1656)編:
    美しい太陽よ、このうららかな春の日に
   21. シャンボニエール: パスカリア(パサカーユ)
  ヘ調の組曲
   22. ボケ: プレルディウム/23. L.クープラン: バスク地方のブランル/
   24. 作者不詳/A.D.フィリドール編: ガヴォット -『ルイ13世の音楽会』より/
   25. シャンボニエール: ヴォルト/26. ギヨーム・デュマノワール(1615-1697): アルマンド/
   27. シャンボニエール: ブリュスク(唐突)/28. シャンボニエール: ロンド/
   29. シャンボニエール: パヴァーヌ/30. シャンボニエール: クラント/
   31. シャンボニエール: サラバンド
  ト調の組曲
   32. ムリニエ/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
    ル・ブーフ(牛) -《ピエール・ド・プロヴァンスと美しきマグロンヌの舞踏劇》(1638)より*
   33. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編: アルクールの君子/農夫-《即興芸人たちの舞踏劇》(1636)より*
   34. ボエセー/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編: 廷臣たち -《王の舞踏劇、または古き宮廷》(1635)より
   35. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編: エジプトの人々 -《諸国民の舞踏劇》(1638)より*
   36. ムリニエ/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編:
    謎の医者たち -《ピエール・ド・プロヴァンスと美しきマグロンヌの舞踏劇》(1638)より
   37. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編: 町人たち -《即興芸人たちの舞踏劇》(1636)より*
   38. 伝ルイ13世/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編: 農夫たち -《メルレゾン(つぐみ狩り)の舞踏劇》(1635)より
   39. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編: パンタロン -《諸国民の舞踏劇》(1638)より
   40. 作者不詳/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編: イタリア人たち -《諸国民の舞踏劇》(1638)より*
   41. ボエセー/A.D.フィリドール採譜&ド・パスクアル編: 祭りの道化師たち -《王の舞踏劇、または古き宮廷》より*

 使用楽器:バルバスト(フランス)のフィリップ・ユモー2005年製作のイタリア型チェンバロ
       エミール・ジョバン製作のフランドル型チェンバロ
 録音: 2019年9月3-6日 モンジュルー城(フランス中部イル・ド・フランス地方)

 【クープラン一族以前の、フランス鍵盤芸術のルーツを解き明かす本場直送の好企画】
 太陽王ルイ14世がフランス王として君臨した17世紀後半、その文化政策でリュリやマレなど才能ある作曲家たちが活躍し、国際的に注目されたフランス様式の音楽が花開いたことは広く知られていますが、その発展は「無」から生まれたわけではありません。
 フランスの宮廷文化は先代のルイ13世の時代に新たな躍進を遂げていたのです。音楽面では、王室に弦楽合奏団「王の24のヴァイオリン」を創設させたのもルイ13世ですし、それまでリュートとオルガンが圧倒的に重要だった独奏器楽の世界にクラヴサンが参入、前二者の音楽様式を模倣しながら発展し始めたのもこの時期。その背景として、ルイ13世が自らクラヴサンを愛奏し、王室に楽器を置いていたことは見逃せません。
 近年フランス古楽界で通奏低音奏者として広範な活躍をみせているアルノー・ド・パスクアルがここで紹介するのは、そうした音楽文化振興者でもあった「頼れる名手」ルイ13世時代の作例を中心としたフランス・クラヴサン音楽の数々。
 声楽曲のアレンジのほか、リュート曲・オルガン曲の翻案も巧みで、同時代のイタリア初期バロックや英国の末期ルネサンスとも趣きがやや異なる、フランス特有の洗練のありようをつぶさに確かめられます。
 ルイ13世も一部作曲に加わったという、その治世下で演奏された宮廷舞踏のための合奏音楽は、後世の採譜をもとに演奏者ド・パスクアル自身が当時流に編曲。
 16世紀生まれのルジュヌやボエセーの歌曲の編曲からシャンボニエールやルイ・クープランの独奏曲に至るまで、広く知られたクラヴサン楽派の「前史」を、フランス式の楽器が発展する前であるこの時代に重宝されていたイタリア型やフランドル型のチェンバロを使った精妙な演奏でお楽しみ下さい。
 




 LINN RECORDS



CKD642
¥2800
パリのプレイエル1848年製作
 ジャン・ラディスラフ・デュセック(1760-1812):
  4手連弾のためのピアノ作品全集

  1-3. 大序曲 ハ長調 Op. 32/C. 144
  4. フーガ ニ長調 Op. 64-1/C. 227
  5-6. ソナタ ハ長調 Op. 67-1/C.230
  7. フーガ ト短調 Op. 64-2/C. 228
  8-9. ソナタ ヘ長調 Op. 67-2/C. 231
  10. フーガ ヘ長調 Op. 64-3/C. 229
  11-12. ソナタ 変ロ長調 Op. 67-3/C. 232
  13-15. 4手連弾によるデュオ「大ソナタ」ハ長調 Op.48/C. 186
デュオ・プレイエル
 アレクサンドラ・ネポムニャシチャヤ、
 リチャード・エガー(フォルテピアノ) 
  使用楽器:
   パリのプレイエル1848年製作、オリジナル/ピッチ: A=441Hz

 録音: 2019年2月1-3日、レイセルト礼拝堂、エーフデ、オランダ

 【「ベートーヴェンの同時代人」の驚くべき作風の充実を古楽器で】
 モーツァルトより4年遅く生まれ、若くして頭角をあらわし、パリとロンドンを席巻したほかハンブルクでも大活躍したジャン・ラディスラフ・デュセック(またはヤン・ヴァーツラフ・ドゥシーク)。祖国チェコがオーストリア支配下にあった18世紀、凄腕ピアニストかつ稀代の作曲家として名声を博しました。
 モーツァルト同様少し年上のクレメンティや、10歳年下のベートーヴェンらとともに、ピアノという楽器が日進月歩で進化を遂げてゆく時代にその音楽語法の開拓に大いに貢献した才覚は、21世紀に入って現代楽器・古楽器を問わず数多くの奏者たちが注目、急速に再評価が進んでいます。
 それでもまだ比較的演奏機会も録音も多いとは言えない、4手連弾のために書かれた充実作を網羅したのがこのアルバム。
 何より素晴しいのは、19世紀前半の響きを今に伝える1848年製オリジナルのプレイエル・ピアノが使われていることでしょう。
 
 ロシア出身の俊才ネポムニャシチャヤの天分をいかんなく引き出す名手リチャード・エガーとの積年のデュオは、現代ピアノと大きく違う当時の楽器ならではの響きをそこかしこで活かし、木材の振動を生々しく感じさせるピアニシモから迫力あるフォルテまで、歴史的楽器特有の多彩な音色表現を存分に味あわせてくれます。
 古典派のソナタ語法を完璧に身につけた上、古風な多声書法にも抜群の適正を示したデュセックの底力が至るところで実感できる好企画。
 作曲家の生涯と作品を端的かつ丁寧に紹介する演奏者エガーのブックレット解説文も頼りになります。




プチ特集
間違いなくサイコパス。音楽史上最低最悪の男の一人。
ヤン・ラディスラフ・デュセック
マリー・アントワネットの首がはねられる?ピアノ・ソナタ 「パリへの帰還」


 ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760年 - 1812年)は、イギリス・ピアノ楽派の基礎を築いたボヘミア人作曲家・ピアニスト。(モーツァルトと懇意だったフランツ・クサヴァー・ドゥーシェクとは別人。)

 ボヘミアからドイツへ、さらにサンクトペテルブルクに行き、その地でエカチェリーナ2世の家臣となった。
 女帝エカチェリーナは美青年を深く愛する人だったので、美男子だったドゥシークがそこでどういう寵愛を受けたかはご想像にお任せする。
 彼はあまりに美男子だったために、「淑女たちが彼の美しい横顔を愛でることができるように(シュポア)」、舞台上にピアノを横向きに置いた最初のピアニストだったという。

 ペテルブルクを去ると今度はフランスに行ってマリー・アントワネットの寵臣となるが、フランス革命が勃発すると、ロンドンに向かう。
 そこでハープ奏者で作曲家のジャン=バティスト・クルムフォルツの妻と駆け落ち。このためハープの大家は自らセーヌ川に身を投げた。

 ロンドンでは演奏家として大成功、ハイドンも大絶賛。楽譜出版社コッリに協力して会社を興す。そこではあっさりクルムフォルツ夫人を捨てて、コッリの娘と結婚。しかしその会社が破産すると、ドゥシークは家族を捨ててイングランドからドイツに逃れた(残されたコッリは牢屋に入れられた)。
 その後パリに戻るとフランスの外務大臣タレーランに召し抱えられる。
 かつてはマリー・アントワネットに仕えていたドゥシークだが、そこで書いた「ピアノ・ソナタ〈パリへの帰還〉」は、最終楽章でギロチンが彼女の首を落とし、さらにその後彼女の亡霊が戻ってくるというホラー・ソナタ(軽やかな、なんてことのない曲ですが)。

 余生をフランスとプロイセンで過ごし、演奏・教育・作曲活動に費やしたドゥシーク、晩年は容姿が崩れて醜く太り、酒びたりの日々を重ねるようになった。

 まあ、音楽史上最低最悪の男の一人。間違いなくサイコパス。


  




有名なわりにソナタ 「パリへの帰還」を収録したCDはほとんどない。
現在手に入りそうな貴重なアルバムのひとつ。

Bongiovanni
GB50662
\2400
ヤン・ラディスラフ・デュセック(ドゥシーク):
 ピアノ協奏曲 ヘ長調 Op. 17
 ピアノ協奏曲 変ロ長調 「軍隊」 Op. 40
 ピアノ・ソナタ 変イ長調 「パリへの帰還」 Op. 64/70
マルコ・ラガナ (ピアノ)
ベネデット・マルチェッロ室内管弦楽団
ダリオ・ルカントーニ (指揮)

 実際はなんてことのない古典派ソナタ。マリー・アントワネットの首がはねられるところがわかるでしょうか。悪趣味ですが。


  
 


CKD652
¥2800
『Fleur de mon âme わが心の花~近代フランス歌曲集』
 レイナルド・アーン(1874-1947):
  1. クロリスに/2. リラに来るうぐいす/3. 愛される人/4. 不実/5. 泉
 クロード・ドビュッシー(1862-1918): ビリティスの3つの歌
  6. パンの笛/7. 髪/8. ナイアードの墓
 ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953): 9. 静けさの諸相 Op. 54
 エルネスト・ショーソン(1855-1899):
  10. 終わりなき歌 Op. 37/11. イタリア風のセレナード Op. 2-5/
  12. 魅惑 Op. 2-2/13. 蜂雀 Op. 2-7/14. 蝶々 OP. 2-3
 アンリ・デュパルク(1848-1933):
  15. 旅への誘い/16. 悲しき歌/17. 恍惚/18. フィディレ
カレン・カーギル(メゾ・ソプラノ)
サイモン・レッパー(ピアノ)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル
 管弦楽団ソロイスツ...9、10
  岩淵麻弥(第1ヴァイオリン)
  クサンデル・ヴァン・フリート(第2ヴァイオリン)
  トム・ダン(ヴィオラ)
  アレクセイ・キセリオフ(チェロ)

 録音: 2020年2月22-25日 ニュー・オーディトリアム、 グラスゴー・ロイヤル・コンサート・ホール、UK

 【メゾの柔らかく豊かな声で聴く、近代フランス歌曲の美しい響き】
 スコットランドのメゾ・ソプラノ、カレン・カーギルと、ロンドンの王立音楽院で教鞭をとるサイモン・レッパーの共演によるLINNでの2枚目のアルバム。
 20世紀に変わる前後の時代、フランス、もしくはベルギーで活躍した作曲家によるフランス語の歌曲を収めたアルバムです。ソプラノの歌手によって歌われることの多いこれらの作品が、カーギルの豊かな声により包容力のある美しさを帯びることで、新たな魅力を発見することが出来ます。
 バッハの「G線上のアリア」を思わせる前奏に乗って歌いだされる冒頭の「クロリスに」から、まるで天国的な音楽。
 そしてジョンゲンとショーソンの作品には、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管のコンサートマスター岩淵麻弥とその同僚たちが参加。弦楽の響きがさらに柔らかな美しさを形作ります。
 



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RAMEE



RAM2009
¥2700→\2490
1747年製作チェンバロを通じて体験する仮想の大陸大旅行!
 『グランド・ツアー』
コルネール・ベルノレット(チェンバロ)
使用楽器:
 アントウェルペン(ベルギー)のヨアンネス・ダニエル・デュルケン(1706-1757)
  1747年製作、オリジナル(フレーハイス博物館所蔵)
  ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759):
   オラトリオ『ジューダス・マカビアス(マカベウスのユダ)』HWV 305a/b(1747)より
    1. 序曲/2. アレグロ/3. アンダンテ/4. 行進曲:アレグロ
  アントワーヌ・フォルクレ(1672-1745)/ジャン=バティスト・フォルクレ(1699-1782)編:
   ヴィオールのための第1組曲に基づくクラヴサン曲(1747年出版)
    5. ラ・ラボルド/6. ラ・フォルクレ/7. ラ・コタン/8. ラ・ベルモン/
    9. ラ・ポルテュゲーズ(ポルトガル風)/10. ラ・クープラン
  ヨセ・バウトメイ(またはシャルル・ジョゼフ・ジョドキュス・ブーミ、1697-1779):
   第3組曲 -『クラヴサン曲集』(1747-50年頃出版)より
    11. アレグロ/12. アンダンテ/13. レジェルマン(軽やかに)/14. ゲマン(陽気に)/15. タンブラン
  ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
   16. 3声のリチェルカーレ -『音楽の捧げもの』BWV 1079より(1747)
  バウトメイ(ブーミ): 第5組曲 -『クラヴサン曲集』(1747-50年頃出版)より
   17. フィエルマン(雄々しく)/18. ムニュエ(メヌエット)&トリオ/
   19. セシリアーナ/20. アレグロ/21. ジグ/22. タンブラン
  ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
   23. 鍵盤独奏のためのソナタ K. 238:アンダンテ(1740-50年頃)
   24. 鍵盤独奏のためのソナタ K. 239:アレグロ(1740-50年頃)
  ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764): 25. ラ・ドフィーヌ(皇太子妃)(1747年)

 録音: 2020年10月 フレーハイス博物館、アントウェルペン、ベルギー

 【ベルギー現存の銘器で辿る、ロココに迫るバロック後期の豊穣なチェンバロ世界】
 「グランド・ツアー(大陸大旅行)」とは、18世紀の英国やドイツ語圏の貴族たちなど名家の出身者たちが、若い頃に一家の家庭教師の同伴のもと、イタリアやフランスをめぐって上流階級にふさわしい社会見識や歴史、芸術などを学んだ大旅行のこと。
 古楽大国ベルギーの俊才で指揮者としても活躍するコルネール・ベルノレットは今回、1747年に同国の古都アントウェルペンで製作されフレーハイス博物館の収蔵品となっていた1段鍵盤のチェンバロ(美しいシノワズリ模様があしらわれた白い楽器の写真がブックレットに掲載されています)を用い、この楽器が出来たのと同じ年(ないしその前後の時期)に欧州各地で作曲された鍵盤楽曲を集めて、18世紀直送の楽器の音色を通じた仮想の大陸大旅行を体験できるアルバムを作りました。
 1747年にフリードリヒ大王のもとを訪れたバッハの『音楽の捧げもの』や、ヘンデルの同年発表作『マカベウスのユダ』(オラトリオの楽譜をほぼそのまま用いて鍵盤で演奏できる曲を抜粋)のほか、フランスからも同年刊行されたフォルクレの曲集やラモーの「皇太子妃」、イタリアとスペインからはD.スカルラッティのソナタが選ばれており、さらにベルギーで伊仏混合様式を模索したバウトメイ(ブートミ)の組曲を2編聴けるのも貴重。
 チェンバロ製作の歴史が集積されつつあった時期に作られた楽器の美音が最大限に生きる録音になっているのは、チェンバロの響きに敏感な奏者が自らエンジニアとして録音と編集を手掛けているからこそと言えましょう。

 
 




SONO LUMINUS


SLE-70012
(CD)
¥2600
ギーザ・ヴァルティースドッティル: エピサイクルII
 1. スクーリ・スヴェリソン(1966-): Unfold
  (ギーザ・ヴァルティースドッティルによるチェロ、オルガン、エレクトリック・ベース編)
 2. オロフ・アルナルズ(1980-): Safe to Love (ギーザ・ヴァルティースドッティルによるチェロとヴォーカル編)
 3. アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-): Mikros
 4. ウルフル・ハンソン(1988-)/ギーザ・ヴァルティースドッティル: Morphogenesis
 5. キャータン・スヴェインソン(1978-)/ギーザ・ヴァルティースドッティル: Liquidity
 6. ダニエル・ビャルナソン(1980-): Air to Breath
 7. ヨンシー(ヨン=ソル・ビルギッソン)(1975-)/ギーザ・ヴァルティースドッティル:   Evol Lamina
 8. マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティル(1980-)/ギーザ・ヴァルティースドッティル: Octo
  ギーザ・ヴァルティースドッティル(チェロ)(ヴォーカル...2、5、7) /
  スクーリ・スヴェンソン(オルガン&エレクトリック・ベース)...1 /
  ウルフル・ハンソン(シンセサイザー)...4 / アーロン・ロシェ(ギター)...5 /
  シャサード・イズマイリー(エレクトリック・ベース)...5 / キャータン・スヴェインソン(ピアノ)...5 /
  ユリアン・サルトリウス(ドラムス)...5 / ヨンシー(電子楽器)...7 /
  アルベルト・フィンボガソン(モーグ・シンセサイザー)...8
SLE-70013
(LP)
¥3900

 録音日時 不明

 アイスランドで活躍するチェロ奏者・歌手で作曲家のギーザ・ヴァルティースドッティルは、実験的なバンド「mum ムーム」の創設者であり、2019年に権威ある北欧理事 会音楽賞(Nordic Council Music Prize)を受賞しました。
 来日経験もある彼女は、ムームでヴォーカルを 担当、有名になった後、チェリストとして活動するためにバンドを去り、バーゼル音楽院でチェロと即興演奏を学び、マルチな音楽活動をしています。
 このアルバム「エピサイクルII」では仲間たちとともに同郷の作曲家たちの作品を演奏、現代的、かつ、どこか懐かしい音の世界を披露しました。
 
 

SLE-70017
¥2600
キャータン・スヴェインソン(1978-):
 歌劇《DER KLANG DER OFFENBARUNG 啓示の音》全4幕

  1. Teil I
  2. Teil II
  3. Teil III
  4. Teil IV
バベルスベルク・ドイツ・フィルムオーケストラ
ベルリン・フィルム合唱団

 録音日 不明

 アイスランドの伝説的ポストロック・バンド「シガー・ロス」の初期メンバー、キャータン・スヴェインソン。
 彼は1998年から2013年までバンドに在籍し、キーボードからフルート、オーボエ、バンジョーといった幅広い楽器を担当、彼が加わった翌年、1999年にリリースされたバンドの2ndアルバム『アゲイティス・ビリュン』は世界的な成功を収めています。
 このアルバムには、スヴェインソンが2011年から協力者のラグナー・キャルタンソンと制作してきた4幕の歌劇《啓示の音》がされています。歌劇と言っても、目立ったソリストは存在せず、合唱とオーケストラで奏でられる音楽は、近年、多くの人の心を掴むネオ・クラシックに分類されるもの。
 暗く激しい第1部から希望に満ちた第4部に至るまで、祈りにも似た瞑想的でひたすら美しい旋律が繰り返し現れます。
 アイスランドを中心に大ヒットを記録した作品をお楽しみください。
 
 

SLE-70018
¥2600
Rhizoma
 アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):作品集

  1. Hrim フリム(2010)
  2. HIDDEN ヒドゥン(2009) - I. Inwards
  3. ヒドゥン - II. Our
  4. Dreaming(2008)
  5. ヒドゥン -III. Stay
  6. ヒドゥン -IV. Rain
  7. Streaming Arhythmia(2007)
  8. ヒドゥン-V. Past and Present
カプト・アンサンブル...1、7
スノッリ・シグフース・ビルギソン(指揮)...1、7
ジャスティン・デハート(打楽器&ピアノ)...2、3、8
ブリンディス・ハトラ・ギルファドウッティル(チェロ)...4
アイスランド交響楽団...4
ダニエル・ビャルナソン(指揮)...4

 録音 2016年12月5-9日...4 他 録音日不明

 アイスランド出身のアンナ・ソルヴァルドスドッティル。2021年には彼女の新作がベルリン・フィルで演奏されるなど、世界中の注目を集める女性作曲家の一人です。
 この「Rhizoma=根茎」は、2011年にInnova Recordingsからリリースされたファースト・アルバムに2016年録音の「Dreaming」(トラック4)を加えてリマスターしたもの。
 「詩的で魅惑的な音楽」と評されてセンセーションを巻き起こしながらも近年は絶版だったアルバムの待望の復活です。
 
 

SLE-70019
¥2600
マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティル(1980-):
 2つの合唱曲

  1. Kom vinur
  2. Mariuljod
スコラ・カントルム
ホルズル・アウスケルソン(指揮)

 録音 2020年9月 Hallgrimskirkja、レイキャビク(アイスランド)

 アイスランドを拠点に活躍する女性作曲家マリア・フルド・マルカン・シグフスドッティルの合唱作品集。2017年にアイスランドで開催された"スカールホルト・サマー・コンサート"のために作曲された合唱曲「Kom vinur」とその1年後に作られた「Mariuljod」。
 どちらもアイスランドのモダニズム詩人ヴィルボリ・ダグビャルトスドッティル(1930年生まれ)の詩を用いています。「Kom vinur」は、暗い冬の夜に友と同じ灯りの下で過ごしたい...そんな思いと孤独を感じさせる哀調を帯びた曲。
 「Mariuljod」は、季節の移り変わりと自然の変化に目を見張りつつ「マリア様ってどんな人?」と尋ねる子供の視点から生まれる優しい音楽。
 
 

SLE-70020
(2CD)
¥2600
バラ・ギスラドッティル(1989-) /
 スクーリ・スヴェリソン(1966-):Caeli
バラ・ギスラドッティル(コントラバス)
スクーリ・スヴェリソン(ベース・ギター)
  【CD1】
   1. unum caelum/2. cieli pesanti/3. caelum apertum/4. SVEIFLA/
   5. caeli movendi sunt et terra/6. anche il mare e un cielo/7. I believe so/8. SEIGLA
  【CD2】
   1. anche la terra e un cielo/2. soaring skies/3. all heavens/4. stretching skies/
   5. anche l'inferno e un cielo/6. harmonic interlude/7. the heavens have no mercy/
   8. gul viovorun/9. FORCE/10. some sort of closure/11. afterlife

 録音 不明

 ラテン語で「天界」を意味するCaeliと題されたアルバム。「天空」と様々な「次元」が超越者の中に溶け込んでゆき、豊かで鮮明なテクスチャーが生まれる...というイメージから派生したといいます。
 混沌の響きの中を時折貫くベース・ギターの鮮烈な歌は神秘的であり、聴き手に深い思索をもたらすことでしょう。
 演奏するギスラドッティルはコペンハーゲンを拠点に活躍する作曲家・コントラバス奏者。レイキャピク、ミラ ノ、コペンハーゲンで音楽を学び、現在はソリストとして、またElja Ensembleのコントラバス奏者として活動しています。
 ベース・ギターを担当するスヴェリソン は坂本龍一ともコラボ経験のあるアイスランドの作曲家兼ベーシスト。2人は長年にわたり協力関係を築き、しばしば共演を行っています。
 
 

SLE-70021
¥2600
クリスティン・アンナ: I MUST BE THE DEVIL
 1. The Oceanwave Rocks My Kneeshells
 2. Forever Love
 3. Heartly Matters
 4. Star, Child
 5. Clay and Vapour
 6. Like The Others
 7. In The Air
 8. Place of You
 9. Girl
 10. In Poem
クリスティン・アンナ(ヴォーカル、他)

 録音 不明

 アイスランドのエレクトロニカバンド「mum ムーム」のメンバーとして2006年まで在籍していたクリスティン・アンナのソロ・アルバム。
 彼女はクラシックの基礎を身に着けたヴォーカリストであり、またアコーディオン奏者としてブルガリアのバンド「Storsveit Nix Noltes」に参加する他、キーボードやピアノ、ギターも演奏、マルチな才能で広く活躍しています。
 この「シガー・ロス」のキャータン・スヴェインソンがプロデュースしたアルバムでも、鮮烈な歌声を聴かせるだけではなく、さまざまな楽器を演奏、強い印象を残しています。
 




<国内盤> 


ART INFINI



MECO-1064
(SACD HYBRID)
¥3300
鈴木大介(ギター)
 『ギターは謳う』     
鈴木大介(ギター)
 1. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ (ガイ・ウッド/鈴木大介 編曲)
 2. イン・ア・センティメンタル・ムード (デューク・エリントン/鈴木大介 編曲)
 3. ソリチュード (デューク・エリントン/鈴木大介 編曲)
 4. アズ・タイム・ゴーズ・バイ (ハーマン・フップフェルド/鈴木大介 編曲)
 5. ラヴ・ワルツ (ウルリク・ノイマン)
 6. 聞かせてよ愛の言葉を (ジャン・ルノワール/鈴木大介 編曲)
 7. 群衆 (アンヘル・カブラル/ローラン・ディアンス 編曲)
 8. 愛の讃歌 (マルグリット・モノー/ローラン・ディアンス 編曲)
 9. 天使のミロンガ (アストル・ピアソラ/鈴木大介 編曲)
 10-21. 武満 徹: ギターのための12 の歌
  10. ロンドンデリーの歌 (アイルランド民謡) 11. オーヴァー・ザ・レインボウ (ハロルド・アーレン)
  12. サマータイム (ジョージ・ガーシュウィン) 13. 早春賦 (中田章)
  14. 失われた恋 (ジョセフ・コスマ) 15. 星の世界 (チャールズ・コンヴァース)
  16. シークレット・ラヴ (サミー・フェイン)
  17. ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア (ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)
  18. ミッシェル (ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)
  19. ヘイ・ジュード (ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)
  20. イエスタデイ (ジョン・レノン & ポール・マッカートニー)
  21. インターナショナル (ピエール・ドジェーテル)
 22. ラスト・ワルツ (バリー・メイソン & レス・リード/武満徹 編曲)

 レーベル: アールアンフィニ/企画制作: ソニー・ミュージックダイレクト/発売: ミューズエンターテインメント
 録音: 2021年5月19日~21日

 名手・鈴木大介が、50歳の節目を迎えて満を持して放つ、全曲ニューレコーディングによる心震える究極のポピュラー名曲集。
 武満が鈴木のデビューのきっかけを作ったことはつとに有名だが、没後25年にあたる今年、名器イグナシオ・フレタ・エ・イーホスを用いて「ギターのための12の歌」の再録に臨んだ。
 その他、長くジャズ・ミュージシャンやシンガーに歌われ続けているスタンダード・ナンバーやシャンソン、生誕100周年を迎えたアルゼンチン・タンゴのアストル・ピアソラのナンバーなど珠玉の名曲全22曲が満載。

 物語のギタリスト
  鈴木大介が50歳を迎えた節目に、武満徹がアレンジした〈ギターのための12の歌〉の3度目のフルレコーディングに臨んだ。武満が鈴木のデビューのきっかけを作ったこと、今年が没後25年にあたること、そして名器イグナシオ・フレタ・エ・イーホス1964(以下フレタ)という素晴らしいギターを入手したことが重なって、再録の気持ちに駆られたのだそうだ。4曲のみ収めたカセット・テープを武満が聴いた1995年のレコーディング同様、今回も鈴木によるアドリブが加えられている。
  それだけではない。長くジャズ・ミュージシャンやシンガーに歌われ続けているスタンダード・ナンバーやシャンソン、また生誕100周年を迎えたアルゼンチン・タンゴのアストル・ピアソラが残した名曲も収録された。ジャズのレコーディングのようにオーヴァーダヴィングなし、ほとんどがファースト~サード・テイクで完了されたため、音楽的にスムーズだ。
  加えて、レコーディング・スペックがDSD11.2MHzという、最高峰のハイフィディリティで録音されたから、目の前で鈴木がギターを弾いているような臨場感がある。
  そして、アルバムには『ギターは謳う~MyGuitar'sStory』というタイトルがつけられた。  中川ヨウ/YoNakagawa

 MyGuitar'sStory序
  2020年は武満徹さんの生誕90周年でした。そして今年2021年は武満徹さん没後25年になります。
 この間、武満さんが編曲した『12の歌』を数度にわたってコンサートと放送のために演奏、録音する機会を得ましたが、時を同じくして世界は新型コロナウイルスによる未曾有のパンデミックを経験させられています。
 コンサートはネット配信や人数制限のもとに行われるようになり、音楽の受容には、僕の周囲でも様々な変化が起きました。僕はギタリストですので、たった一人で誰もいないコンサートホールからライヴ演奏を配信することもありました。もしかするとインターネットの向こうで、一人で聴いていてくださった方もいらしたはずですし、弾きながら、1対1という感触を持ったこともほんとうです。そのような体験を経て、制限された人数のお客様たちとホールで対峙すると、まるで自分とお客様のおひとりおひとりが無数に張り巡らされた糸でつながっているような感覚になりました。音楽は何人で演奏していても、何人で聴いていてもらっても、かならずひとりひとりの心に帰るものであるということをあらためて認識したのです。
 ギターで"謳う"のは、声にならない詞(ことば)に思いをこめるということです。いつおさまるとも知れぬ不安のなかで、"歌"を奏でることにのせる気持ちはますますふくらんでゆきました。第二次世界大戦に疲弊した日本で音楽を志し、世界的に愛される作曲家となられた武満さんが、高度成長期の激動の後にようやく安定した生活を取り戻したかのようだったであろう1977年に、"ひとつの地球が歌うことへの讃美"として編まれた曲集を、僕はコロナによって誰もが等しく危機に直面している地球で弾いている、そのことを思った時、まさに自分にとってもう一度この作品集を録音する機会がやってきているのだと気づきました。
 今回は、僕にとって3回目の全曲録音になります。最初の録音では収録時間の都合で繰り返しを省略せざるをえなかったため、その4年後という早い時期に再録音したので、およそ20年ぶりの録音になります。
 『12の歌』に添えて、ローラン・ディアンスの名アレンジや、自分の編曲でさらにいくつかの美しい"歌"を収録したい気持ちが最初にありました。この20年間、編曲や作曲に多くの機会をいただけたことは得難い経験となり、わずかではありますが自信ともなりました。そして今回は自編の選曲やアレンジについて、中川ヨウさんからたくさんの貴重なアドヴァイスと励ましをいただけたことに心から感謝しています。また、前作『シューベルトを讃えて』からディレクションしてくださっているアールアンフィニ・レーベルの武藤敏樹さんにも録音とテイク選びにご助言いただきました。お世話になったたくさんの皆さん、音楽を助けてくれている多くの素敵な皆さんに囲まれて、僕の側にずっといてくれた歌たちをこのようなアンソロジーにできたことをとても嬉しく思います。 鈴木大介

 ■鈴木大介(ギター)DaisukeSuzuki,Guitar
 作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後、アンサンブルとコンチェルトを含む膨大なレパートリーでの、明晰な解釈力と洗練された技術によって常に注目を集める。
 マリア・カナルス国際コンクール第3位、アレッサンドリア市国際ギター・コンクール優勝。
 近年はジャズやタンゴのアーティストたちとの演奏活動や、自作品によるライヴ演奏も行い、また多くのアレンジは録音やコンサート共に好評で、様々なギタリストに提供され演奏されている。また、美術作品からインスパイアされたプログラムにも積極的で、これまでに国立新美術館「オルセー展」、ブリヂストン美術館「ドビュッシー展」、東京都現代美術館「田中一光展」を始めとする多くの美術展でのコンサートを成功させている。
 楽譜は現代ギターから『12のエチュード』『キネマ楽園ギター名曲集』『DaisukeSuzukiTheBestCollectionforGuitarsolo』を発売。2021年2月20日には、武満徹没後25年を記念して、『武満徹映画とテレビ・ドラマのための音楽鈴木大介によるギター編曲作品集』が日本ショットより出版された。
 これまでに30作以上ものCDを発表し、いずれも高い評価を得ている。第10回出光賞、第56回芸術選奨新人賞を受賞。 (2021年8月現在)

 ■アールアンフィニ(ArtInfini)について
 アールアンフィニ・レーベルは、株式会社ソニー・ミュージックダイレクトと、株式会社ミューズエンターテインメントとのパートナーシップによるクラシック専門レーベルです。世界的に活躍する才能溢れるアーティストのCDアルバムを定期的に制作、リリースしています。
 アールアンフィニはフランス語で「永遠の芸術」の意味。一貫してマーケットに迎合することなく、アーティストが表現したいことを純粋に追求しています。制作過程においては、全てのアルバムにおいてDSD方式でプロダクションされたマスターを使用、スイス・マージングテクノロジー社のDAWピラミクスにてDSD11.2MHz、またはDXDフォーマットでのレコーディングを行っています。マイクロフォンが捉えた信号を極力劣化させないようラインの最短化を図り、ステージ上のマイクロフォンの直近で収録されたアナログ信号をDSD、DXD信号に変換後、RAVENNA(AES67)で伝送しています。また動的リスクを回避するため記録媒体は厳選されたSSDを使用、さらにレコーディング~編集~マスタリングまで全ての電力は、高品位なリチウムイオンバッテリーで供給されます。アナログ、デジタル領域共に、まさに究極とも言える高品位化を実現しています。
 

















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