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≪第113号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その3 2021/8/31~




9/3(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ATMA CLASSIQUE


ACD2 2838
¥2300
グリーグ:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.7
 「ペール・ギュント」組曲第1番 Op.46
 バラード ト短調 Op.24
 民俗生活の情景 Op.19
シェン・ツァイ(ピアノ)

 ノルウェーの旋律に彩られたグリーグ作品集

 録音:2020年12月8・9日

 中国生まれで上海音楽院に学び、その後カナダに移住、トロント王立音楽院やニューイングランド音楽院で研鑚を重ねたピアニスト、シェン・ツァイによるグリーグ作品集です。
 22歳のときに書かれた唯一のピアノ・ソナタや、ノルウェーの旋律に彩られた「バラード」「民俗生活の情景」などを収録。「ペール・ギュント」はグリーグ本人とロシアのピアニスト、グリゴリー・ギンズブルグによるピアノ編曲版を併用しています。
 




COVIELLO CLASSICS


COV 92109
¥2800
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集
 第7番 ハ長調 K.309
 第15番 ヘ長調 K.533
 第18番 ニ長調 K.576
エイミー・リン(ピアノ)

 古典的レパートリーを得意とするエイミー・リンによるモーツァルト

 録音:2021年/57'51''

 エイミー・リンは台湾出身のピアニスト。5歳からピアノを始め10代で家族とアメリカに移住、ピーボディ音楽院に入学でレオン・フライシャーに10年間師事し、その後ミュンヘン音楽大学でゲルハルト・オピッツに師事しました。
 ウィーンの伝統的なレパートリーを軸に演奏活動を展開、またストラスブール音楽院で後進の育成にも力を注いでいます。

 モーツァルトのピアノ・ソナタにはその時々の音楽的特徴が表れています。K.309 にはマンハイム楽派の管弦楽書法が、K.533 とK.576 にはバロック的な対位法書法が取り入れられ、素朴な旋律に深みを与えています。
 
 
COV 92111
¥2800
9/11:20
 カレン・ウォルウィン:
  「リフレクションズ・オン・9/11」第3曲 苦悩、第6曲 埋葬
 ヘンリー・カウエル:「3つのアイルランドの伝説」第1曲
   マノノーンの潮流 / ファブリック / エオリアン・ハープ
 ケヴィン・マローン:「突然の追悼」第1部、第2部
 スコット・ジョプリン:慰め
 デイヴィッド・デル・トレディチ:「ゴッサム・グローリー」第3曲 失われた塔
アダム・スウェイン(ピアノ)

 現代アメリカの多様性を内包した追悼音楽

 録音:2021年/62'41''

 アフリカ系アメリカ人の作曲家カレン・ウォルウィン、ニューヨークの作曲家デイヴィッド・デル・トレディチ、そしてケヴィン・マローンなど、さまざまなアメリカ現代作品を収録。
 アダム・スウェインにとって「"(speak to me)"」(COV91818)に続くCovielloレーベル2枚目のアルバムです。
 




PASSACAILLE RECORDS


PAS 1116
¥2600
ヨハン・ヒュイス( 1942-):チェンバロ作品集
 これはパッサカリアではない
 種々の形式による4 つのエチュード
 (トッカータ形式のエチュード / 自問形式の左手用エチュード /
  舞曲形式のエチュード / 練習曲形式のエチュード)
 ブレワイス氏のトンボー
 チェンバロのための3 つの小品...
  (ダダイスト/ 無題 / 遮られたカンティレーヌ)
 月並みな風景
 禁断音程上のファンタジア
グイ・ペンソン(チェンバロ)

 現代フランドルのチェンバロ独奏曲

 録音:2021年/55'14''

 フランドルの作曲家・チェンバロ奏者のヨハン・ヒュイスは、ブルージュ古楽音楽祭のコンクールで約40 年間会長を務め、コンクールのためにいくつかのチェンバロ作品を作曲しました。
 弟子でのひとりであるグイ・ペンソンがその音楽を録音。珍しい現代のチェンバロ作品集です。
 
 

PAS 1106
¥2600
フレデリク・ネイリンク(1985-):
 イ・ソリスティのための作品集 第2集

  Landru Suite
  WILD Suite
  De oude woorden van een tijd die komen gaat
イ・ソリスティ

 ベルギーの若き作曲家による作品集第2弾

 録音:2021年/82'46''

 室内アンサンブル「イ・ソリスティ」による、コンポーザー・イン・レジデンスであるフレデリク・ネイリンクの作品を収録した2枚目のアルバム。
 有名な連続殺人犯の物語である「Landru」組曲、おとぎ話である「WILD」組曲など収録。第1集はPAS-1102。
 




TYXART


TXA 21159
¥2700
ステッフェン・ヴォルフ(1971-):鳥の歌
 1. Der Vogelsang
 2. Vor etwa 700 Jahren
 3. Es geht doch, sagt mir was ihr wollt
 4. Hans, dem dies alles zugehörte
 5. Hans, der nicht fern am Brunnen stand
 6. Als nun der Abend kam
 7. Nun spitz die Ohren
 8. Der Vogel sieht in großer Ruh
ヤン・フィリップ・レームツマ(朗読)
キズナ弦楽四重奏団

 ドイツの偉大な詩人ヴィーラントを題材にした作品

 録音:2018年/47'27''

 クリストフ・マルティン・ヴィーラント(1733-1813)の詩を用いた作品。
 テキストの朗読には、ヴィーラントを研究している著名な文学者であるヤン・フィリップ・レームツマ氏が参加。
 




MUSICAPHON


M56866
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2600
ウィーンの室内セレナーデ
 シューベルト(アンドレアス・N・タルクマン編):
  イタリア風序曲第1番ニ長調 D.590
 ハイドン(ウルフ=グイド・シェーファー編):
  交響曲第45番嬰ヘ短調 Hob.I:45《告別》
 モーツァルト(アンドレアス・N・タルクマン編):
  セレナーデ第9番ニ長調 K.320 《ポストホルン》
エムスラント・アンサンブル

 八重奏のアンサンブルで聴くシューベルト、ハイドン、モーツァルトの作品。

 各1本の弦五部にクラリネット、ファゴット、ホルンという八重奏で奏でるシューベルト、ハイドン、モーツァルトの作品群。
 アンドレアス・N・タルクマンは名アレンジャーとして有名なハノーファー生まれの作編曲家で、管弦楽作品から歌劇やワーグナーの楽劇、映画音楽や舞台音楽に至るまで数多くの名編曲を世に送り出しています。
 ハイドンの交響曲第45番は、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団のクラリネット奏者であるウルフ=グイド・シェーファーによって、彼らのために新たに編曲されました。

 ※録音:2005年7月(ドイツ)
 
 

M51809
【旧譜】
¥2600

ミヨー&ラダノヴィチ:管弦楽作品集
 ミヨー:
  マリンバ、ヴィブラフォンと管弦楽のための協奏曲、葬送の行列
 ミヒャエル・ラダノヴィチ(b.1958):イントロヴァージョン
 ミヨー:シンフォニエッタ

ネボシャ・ヨヴァン・ジヴコヴィッチ(マリンバ、ヴィブラフォン)
オーストリア室内交響楽団
エルンスト・タイス(指揮)

 ネボシャ・ヨヴァン・ジヴコヴィッチは1962年旧ユーゴスラヴィア生まれの打楽器奏者、作曲家。10代でドイツへ渡り、マンハイムとシュトゥットガルトで打楽器や作曲を学びました。
 ヨーロッパをはじめアメリカや日本を含むアジアなど各地で幅広い演奏活動を行っています。
 本アルバムではミヨーの協奏曲のソリストとしてでなく「葬送の行列」、またオーストリアの作曲家ミヒャエル・ラダノヴィチによるシンフォニックジャズ調の組曲「イントロヴァージョン」にもマリンバで参加しています。

 ※録音:1995年6月(ウィーン)
 
 
M56821
【旧譜】
¥2600
マルティヌー&シュタインメッツ:協奏曲集
 マルティヌー:室内協奏曲
  (独奏ヴァイオリン、ピアノ、ティンパニ、
   打楽器、弦楽オーケストラのための)
 ヴェルナー・シュタインメッツ(b.1959):ソロと室内楽
  (独奏ヴァイオリン、ピアノ、ティンパニ、
   弦楽オーケストラのための)
 マルティヌー:チェロのためのコンチェルティーノ
ザビーネ・ヴィントバッヒャー(ヴァイオリン)
マルティン・ランメル(チェロ)
オーストリア室内交響楽団
エルンスト・タイス(指揮)

 マルティヌーとオーストリア出身の作曲家、指揮者、トランペット奏者であるヴェルナー・シュタインメッツの小編成の協奏曲集。
 オーストリア・リンツ出身のヴァイオリニスト、ザビーネ・ヴィントバッヒャーは、オーストリアの主要なオーケストラの一つであるリンツ・ブルックナー管弦楽団でコンサートミストレスを務めた名手。
 チェロのマルティン・ランメルもロンドンでロバート・コーエンに学び、数々のコンクールで入賞している実力者です。

 ※録音:1994年5月(ウィーン)
 
 

M56829
【旧譜】
¥2600
シュルホフ&マウトナー:管弦楽作品集
 エルヴィン・シュルホフ:交響曲第2番
 ミヒャエル・マウトナー(b.1959):ユナイテッド・カラーズ
  (サクソフォン、ピアノ、打楽器、弦楽のための)
 シュルホフ:フルート、ピアノ、弦楽のための二重協奏曲
エルヴィン・クラムバウアー(フルート)
クレメンス・ツァイリンガー(ピアノ)
ペーター・ロールスドルファー(サクソフォン)
オーストリア室内交響楽団
エルンスト・タイス(指揮)

 チェコに生まれ多彩な作品を生み出すもナチスによって強制収容所に収容され、そこで生涯を終えた作曲家、エルヴィン・シュルホフの作品は、近年になって再評価が進んでいます。
 交響曲第2番は比較的演奏機会が多く、20分弱の作品ですが、第3楽章にジャズの要素を取り入れるなど意欲的ながら洗練された一曲です。
 ミヒャエル・マウトナーはザルツブルクのモーツァルテウム大学で学び、ウィーンを拠点に作曲活動や指揮活動などを精力的に展開しています。

 ※録音:2004年2月(ドイツ)
 



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NAXOS



8.573571
¥1200
アストル・ピアソラ(1921-1992):フルートとギターのための作品集
 タンゴの歴史-フルートとギターのために(1986)
  1. 第1曲 ボルデル 1900/2. 第2曲 カフェ 1930/3. 第3曲 ナイトクラブ 1960/4. 第4曲 現代のコンサート
 6つのタンゴ・エチュード(1987)
  5. No. 1. Decidee/6. No. 2. Anxieux et rubato/7. No. 3. Molto marcato e energico/
  8. No. 4. Lento. Meditativo/9. No. 5. ー10. No. 6. Avec anxiete
 天使の組曲(1965)
  11. 天使のミロンガ(V. コベスによるギター編)/12. 天使の死(V. コベスによるギター編)
 13. チキリン・デ・バチン(バチンの少年)(1969)(V. コベスによるギター編)
 14. リベルタンゴ(1974)(V. コベスによるギター編)
 15. アヴェ・マリア 「タンティ・アンニ・プリマ」(1984) (V. コベス、瀬尾和紀によるギターとフルート編)
 16. わが死へのバラード(1970) (V. コベスによる語り手とギター編)
  11-16...当アレンジによる世界初録音
 瀬尾和紀(フルート)...1-10,15/ビセンテ・コベス(ギター)...1-4、11-16/オラシオ・フェレル(語り)...16

録音: グラナダ(スペイン)
2009年3月23日 FJR Studio…16
2015年10月11-12日 Solobalanc Studio …1-10、15
2019年12月5日 Villa Carissa…11-14


 アルゼンチン出身のアストル・ピアソラは、10代の終わりにタンゴに開眼、以降バンドネオン奏者として頭角を現し、やがて優れたタンゴの作り手として君臨しました。
 「タンゴの歴史」は1986年、フルート奏者のマーク・グローヴェルのために作曲された作品です。タンゴの誕生から年号を30年ごとに区切り、それぞれの時代にタンゴが演奏されていた場所をイメージしながら創り上げたもの。
 今ではタンゴと言えばバンドネオンが中心ですが、初期のタンゴはフルートとギターの組み合わせによるものも多く、ピアソラの「タンゴの歴史」は、今ではタンゴの演奏を担う役割から淘汰されてしまったこの2つの楽器に焦点をあてており、フルート奏者たちの格好のレパートリーにもなっています。
 独奏フルートのための「6つのタンゴ・エチュード」はピアソラ唯一の無伴奏作品。他に、コベスと瀬尾によるアレンジ曲と、未発表のオラシオ・フェレルの詩の朗読を添えた「わが死へのバラード」が収録されています。

 【アルバムに寄せて】・・・瀬尾和紀
  私がパリに留学したばかりの頃に亡くなった作曲家がメシアンでありピアソラだった。
  それからピアソラの音楽に出会ったのだが、生命力に溢れ、かつ哀愁漂う音楽に一瞬で虜になった。そう、ノスタルジーをフルートでここまで表現させてくれる曲は他に聴いたことがなかったし、フルートの表現の可能性を知ったのはピアソラがきっかけだった。以来30年、ずっとピアソラの音楽に対する感情が変わったことはない。
  これまでにも既にNAXOSでピアソラの素晴らしいアルバムをリリースしているスペインの友人、ビセンテ・コベスとこのアルバムに取り組めたことは心に残る思い出だ。
 
 
8.574289
¥1200
パウル・ヴラニツキー(1756-1808):管弦楽作品集 第3集
 1. 歌劇《同情》 - (1804)
 交響曲ニ長調「狩り」Op. 25(1793年出版)
  (オーケストレーション拡張版)
   2. I. Allegro maestoso/3. II. Menuetto: Allegretto - Trio/
   4. III. Adagio/5. IV. Allegro, "La Caccia"
 6. 歌劇《良き母》 – 序曲(1795)
 交響曲 ハ長調 Op. 33 No. 2(1798年出版)
  7. I. Allegro maestoso/8. II. Adagio/
  9. III. Menuetto: Allegretto/10. IV. Finale: Andante – Allegro
 世界初録音
チェコ室内管弦楽団パルドビツェ
マレク・シュティレツ(指揮)

 録音 2020年6月29日-7月2日 The House of Music Pardubic(チェコ共和国)

 モラヴィア出身の作曲家パウル(パヴェル)・ヴラニツキーの管弦楽作品集第2集。
 20歳の時に活躍の機会を求めウィーンに移住、ハイドンやモーツァルトと交流を深めた他、彼の作曲スタイルはベートーヴェンの初期の交響曲にも影響を与えるなど、1970年代後半のウィーンにおける最も重要な交響曲作曲家の一人としてみなされました。
 この第3集には2曲の交響曲と2曲の歌劇の序曲を収録。人気を博していた狩猟音楽を採り入れたもので、トスカーナで行われたフェルディナントIII世の私的演奏会の際に加えられたトランペットとティンパノーネ(大型のティンパニ)を含む、拡張管弦楽版による初録音。
 1798年出版の交響曲ハ長調は、ウィーン宮廷劇場の支配人であったペーター・フォン・ブラウン男爵に献呈されており、この交響曲には過去の舞台音楽からの転用が含まれています。
 また2曲の序曲は、どちらもヴラニツキーの劇場音楽作曲家としての高いスキルが反映された聴きごたえある作品です。
 
 
8.579115
¥1200
ROOTS
 21世紀 ギリシャのギター音楽集


 1. ペトラス・クラムパニス(1981-): Ariadne's Duality アリアドネの二元性(2020)
 フィリッポス・ツァラフーリス(1969-): Haiku 俳句(2019)
  2. 第5番/3. 第2番/4. 第3番/5. 第4番/6. 第1番/7. 第6番/8. 第7番/9. 第8番/10. 第9番
 11. イアソン・マルーリス(1999-): Allegory of the Tragic Hero 悲劇の英雄の寓話(2020)
 テオドーレ・アントニノウ(1935-2018): Hommage オマージュ(2004)
  12. I. Captain Michalis: There was no island 第1曲 ミカリス船長 - 島はなかった/
  13. II. Dream of the neighbourhood youngsters 第2曲 近所の若者の夢/
  14. III. The ballad of Uri 第3曲 ウリのバラード/15. IV. The train has left 第4曲 列車が出てしまった/
  16. V. Waltz of lost dreams 第5曲 失われた夢のワルツ/17. VI. Folk couplets 第6曲 民謡/
  18. VII. Eagle without wings 第7曲 羽のない鷲/19. VIII. Kemal 第8曲 ケマル
 世界初録音
 ディミトリス・シュカラス(ギター)、
 ロッテ・ベッツ=ディーン(メゾ・ソプラノ)...2-10、
 ラニマ弦楽四重奏団&アンサンブル...11、
 オーデンティア・アンサンブル...12-19、ライアン・ベアー(指揮)...12-19

 録音2020年10月28日 Sierra Studios、Athens、 Greece...1、11 2020年10月2日 St Mark's Church、London...2-10 2020年10月3日 St Mark's Church、London...12-19

 21世紀のギリシャにおける最新のギター音楽集。
 ギリシャ生まれのギタリストのディミトリス・シュカラスが、母国ギリシャの作曲家たちに委嘱して生まれた楽曲を集めたアルバム。
 ジャズやコンテンポラリー、アヴァンギャルドなどの多彩なスタイルを備えた作品集となりました。神話に登場するアリアドネを題材にしたクラムパニスの「アリアドネの二元性」ではギリシャ民謡とジャズが採り入れられ、ギターはしばしば打楽器のように扱われます。
 ツァラフーリスの「俳句」は歌を伴う組曲。作曲者自作のギリシャ語による俳句が用いられており、短い曲の中に凝縮した世界が閉じ込められています。ギリシャ神話に登場する英雄を主人公とするマルーリスの作品は、前衛的な手法で、運命に抗う英雄たちの姿をギターと弦楽で描いたもの。
 最後に置かれたアントニノウの「オマージュ」は、1994年にこの世を去ったギリシャの国民的作曲家マノス・ハジダキスの思い出に捧げられた作品。第30回アテネ・ギター・フェスティヴァルのために作曲されました。
 
 

8.574258
¥1200
LONG AGO AND FAR AWAY
  愛とロマンスのスタンダード・ソング


 1. ジェローム・カーン(1885-1945): Long Ago (and Far Away)(1944)/
 2. レイ・ノーブル(1903-1978): The Very Thought of You (1934)/
 3. ジョージ・ガーシュウィン(1898–1937): They All Laughed (1936)/
 4. ガーシュウィン: Someone to Watch Over Me (1926)/5. カーン: The Way You Look Tonight (1936)/
 6. カーン: A Fine Romance (1936)/7. リチャード・ロジャース(1902-1979): My Funny Valentine (1937)/
 8. ロジャース: I Could Write a Book (1940)/9. バートン・レーン(1912-1997): How About You? (1941)/
 10. ガーシュウィン: They Can't Take That Away from Me (1937)/11. ロジャース: Where or When (1937)/
 12. コール・ポーター(1891-1964): Ev'rytime We Say Goodbye (1944)/
 13. カーン: The Folks who Live on the Hill (1937)/
 14. アイシャム・ジョーンズ(1894-1956): It Had to be You (1924)/
 15. アーヴィング・バーリン(1888-1941): What'll I Do? (1924)/
 16. カーン: All the Things You Are (1939)/17. ガーシュウィン: Our Love is Here to Stay (1938)/
 18. マニング・シャーウィン(1902-1974):A Nightingale Sang in Berkeley Square (1940)/
 19. デューク・エリントン(1899-1974): Don't Get Around Much Anymore (1942)
 全てリチャード・バルカムによるアレンジ
  メアリー・カレウェ(ヴォーカル)...1、3、4、6、7、9、11、12、14、15、17、19
  グレアム・ビックリー(ヴォーカル)...2、3、5、6、8-11、13、14、16、18、19
  ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、リチャード・バルカム(指揮)

 録音 2021年3月22、23日 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン(UK)

 映画音楽、ミュージカル、ジャズなど1930-50年代に書かれたスタンダード・ナンバーを、ロンドン出身のアレンジャー・指揮者リチャード・バルカムが美しいオーケストラ伴奏付きの歌曲にアレンジ。言葉と音楽の完璧な融合が作品を更に引き立てています。
 カール・ジェンキンス作品やミュージカルの歌手として活躍するメアリー・カレウェの澄んだ歌声と、同じくイギリスで活躍するグレアム・ビックリーの甘い歌声も聴きどころです。

 【リチャード・バルカム】
  1955年イギリス生まれ。ギルドホール音楽演劇学校でピアノとヴァイオリンを学び、1976年に学位を取得、BBCコンサート・オーケストラとともBBCラジオ2の看板番組「Friday Night Is MusicNight」に出演、さまざまな音楽を聴き手に届けています。
 
 


8.660480
(3CD)
¥3600
セザール・フランク(1822-1890):
 歌劇《ユルダ》 M.49 (原典版)(1879-85)

   台本: シャルル・ジャン・グランムージャン
  【CD1】
   1-5. 第1幕6-16. 第2幕
  【CD2】
   1-14. 第3幕
  【CD3】
   1-9. 第4幕10-15. 第5幕
  
 ※カットなしの原典版...世界初録音
ユルダ...ミーガン・ミラー(ソプラノ)
エイロフ...ジョシュア・コール(テノール)
スワンヒルデ...パク・イリーナ・ジェウン(ソプラノ)
ユルダの母...アニャ・ユング(コントラルト)
グードルン...カテリーナ・ヘベルコヴァー(メゾ・ソプラノ)
アスラク...イ・ジンソク(バス) 他
フライブルク劇場合唱団
フライブルク劇場エクストラ合唱団
フライブルク・フィルハーモニー管弦楽団
ファブリース・ボロン(指揮)

 録音2019年7月1-3、10、12日、10月21日Rolf-Bohme-Saal、コンツェルトハウス、フライブルク(ドイツ)

 フランクはオルガニストとして高い評価を受けていましたが、作曲家として認められたのはようやく50歳を過ぎてからのこと。
 とはいえ、なんとか初演にこぎつけた作品も全てが高く評価されたわけではありません。
 この14世紀ノルウェーを舞台とした、主人公ユルダの悲劇を描いた歌劇《ユルダ》は作曲家の生前に演奏されることもなく、1894年、作曲家の死の3年後にようやく初演されましたが、たった3回の上演で打ち切りが決定、その後、短縮ヴァージョンでの上演も人気を得ることができず、作品は歴史の中に埋もれてしまいました。
 フランクの音楽は、荒れ狂う氏族、血に飢えた殺人者、粉々になった主人公の人生を巧みに描いています。
 現在では挿入されたバレエ音楽が時折演奏されるのみですが、このフライブルクでの上演はカットなしの原典版が演奏されており、当盤が世界初録音となります。
 



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SWR CLASSIC

SWR19111CD
(6CD)
¥4900→\4490

ミヒャエル・ギーレン・エディション 第10集
  1945年以降の音楽集

 【CD1】
  1-6. ベルント・アロイス・ツィンマーマン(1918-1970):
   Requiem fur einen jungen Dichter ある若き詩人のためのレクイエム...初出音源
     イゾルデ・ジーベルト、レナーテ・ベーレ(ソプラノ)、リチャード・ソルター(バリトン)、
     ミヒャエル・ロトショップ、ベルンハルト・シア(ナレーター)、
     アンドレアス・ブライトシャイト(サウンドディレクター)、
     ケルン放送合唱団(合唱指揮...ゴットフリート・リッター)、
     南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル(合唱指揮...ルペルト・フーバー)、
     ヨーロッパ合唱アカデミー(合唱指揮...ヨスハルト・ダウス)、
     ベルリン放送合唱団(合唱指揮...ジーグルト・ブラウンス)、
     アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ・ジャズコンボ、
     バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団、ミヒャエル・ギーレン(指揮)
     録音 1999年4月17日(ライヴ) フライブルク、コンツェルトハウス(ドイツ)
 【CD2】
  1-4. ジェルジ・リゲティ(1923-2006):
   レクイエム-ソプラノ、メゾ・ソプラノ、混声二部合唱とオーケストラのための...初出音源
     リリアーナ・ポリ、アイリーン・グブラット(ソプラノ)、バーブルー・エーリクソン(アルト)、
     南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブルバイエルン放送合唱団、
     シュトゥットガルト放送交響楽団、ミヒャエル・ギーレン(指揮)
     録音 1969年7月17日(ライヴ) シュトゥットガルト、シュティフト教会(ドイツ)
  5-11. ジョージ・クラム(1929-):
   Star-Child 星の子ソプラノ、児童の声、男声合唱、ベル、大オーケストラのための...初出音源
     アルミン・ロジン(トロンボーン)、クリストフォルス=カントライ・アルテンシュタイク南西ドイツ放送、
     ヴォーカル・アンサンブル(合唱指揮...イェルク・ヴィーバー)、シュトゥットガルト放送交響楽団、
     クリトゥス・ゴットヴァルト、マンフレート・シュライアー、マリヌス・フォールベルク(指揮協力)、
     ミヒャエル・ギーレン(総指揮)
     録音 1979年2月24日(ライヴ) Schwabisch-Gmund, Heilig-Kreuz-Munster(ドイツ)
 【CD3】
  1. ホルヘ E.ロペス(1955-):Breath – Hammer – Lightning - オーケストラのための...初出音源
    バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団、ミヒャエル・ギーレン(指揮)
    録音 1993年9月20日(ライヴ) フランクフルト、アルテ・オパー(ドイツ)
  2. ロペス: Dome Peak - 部屋中に配置された82の楽器のための...初出音源
    バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団、オズワルド・サラベルガー、シュテファン・シュミット(指揮)、
    トーマス・ライジヒ(サウンドテクニック)、ミヒャエル・ギーレン(総指揮)
    録音 1993年9月20日(ライヴ) フランクフルト、アルテ・オパー(ドイツ)
  
   ※このアルバムは弱音と強音のダイナミクスの幅が非常に大きいため、
    再生時にはご注意いただけますようお願いいたします。

 【CD4】
  ルイジ・ノーノ(1924-1990):
   1. Variazioni canoniche
    ヴァリアツィオーニ・カノニシェ - シェーンベルクの室内オーケストラのためのシリーズ Op.41に基づく -
     室内オーケストラのための
   2. A Carlo Scarpa, architetto, ai suoi infiniti possibili
    建築家のカルロ・スカルパに、彼の無限の可能性に - オーケストラのための
   3. No hay caminos, hay que caminar ... Andrej Tarkowskij
    進むべき道はない、だが進まなければならない...アンドレイ・タルコフスキー(1987)
   モートン・フェルドマン(1926-1987):
    4. Coptic Light コプトの光
      バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団、ミヒャエル・ギーレン(指揮)
      録音1989年9月17日 Straßburg-Bischheim, Ateliers SNCF...1-3(ライヴ)
       1997年12月12日 フライブルク、コンツェルトハウス...4(セッション)
 【CD5】
  ミヒャエル・ギーレン(1927-2019):
   Vier Gedichte von Stefan George シュテファン・ゲオルゲによる4つの詩 - 混声合唱と19楽器のための...初出音源
    1. I Breit' in der stille den geist/2. II Schwarmer aus zwang weil euch das feste druckt/
    3. III Wer ist dein Gott?/4. IV Will ich mein ganzes teil von dir erobern/
    5. Pflicht und Neigung 義務と嗜好 - アンサンブルのための
  ジェルジ・クルターグ(1926-): Stele ステーレ op. 33 - 大オーケストラのための
   6. I Larghissimo – Adagio/7. II Lamentoso – disperato, con moto/8. III Molto sostenuto
  9. マウリシオ・カーゲル(1931-2008): Ein Brief 手紙 – メゾ・ソプラノとオーケストラの演奏会用情景...初出音源
    南西ドイツ放送ヴォーカル・アンサンブル(合唱指揮...ティーモ・ハンドシュ)...1-4
    バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団、ミヒャエル・ギーレン(指揮)
    録音2010年7月12日 フライブルク、コンツェルトハウス...1-4(セッション)/
     2001年3月26日 フライブルク、コンツェルトハウス...5(セッション)/
     1996年11月25,26日 フライブルク、コンツェルトハウス...6-8(セッション)/1987年10月30日
     バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ...9(セッション)
 【CD6】
  ピエール・ブーレーズ(1925-2016):
   1. Rituel リチュエル – ブルーノ・マデルナの追憶に - 8群のオーケストラのための
   2-6. Notations ノタシオン I–IV&VII - オーケストラのための
  ジョン・ケージ(1912-1992): 7. ピアノ協奏曲...初出音源
    バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団...1-6、
    クロード・エルフェ(ピアノ)...7、シュトゥットガルト放送交響楽団...7
    録音1990年9月19-21日 バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ...1-5(セッション)/
     2003年6月27日-7月4日 フライブルク、コンツェルトハウス...6(セッション)
     1975年6月21日 Stuttgart, Funkstudio Villa Berg,Sendesaal II(ライヴ)

 ミヒャエル・ギーレン(1927-2019)の名演を集めた大人気シリーズの掉尾を飾る第10集。
 今回は1945年以降に書かれた、ギーレンが得意とする「現代音楽」をフィーチャー。
 8曲の初出音源とギーレン自身の2作品も含む興味深い作品集です。

 ここで聴かれる作曲家のほとんどはギーレンと個人的に親しく、彼もこれらの作品を積極的にサポートしていました。
 中でもキューバ出身の作曲家、ホルヘ E.ロペスは、ギーレンによって作品を演奏されたことで世界的知名度を獲得、このアルバムに収録されている「Breath – Hammer – Lightning」もギーレンがドイツ初演を行うなど彼の作品の普及に努めました。
 また、活躍当時からマーラーやシェーンベルクなどの大編成の作品の解釈で定評のあったギーレンらしく、複雑な書法で知られるアロイス・ツィンマーマンやリゲティの作品をはじめ、ジョージ・クラムやノーノ、ブーレーズまでレパートリーに加えており、ここでもギーレンの特徴ともいえる、スコアを隅々まで読み込んだ緻密な演奏を聴かせます。
 




MSR



MS 1756
¥2400
20世紀前半に書かれた珍しいピアノ協奏曲集!
  (1)ブリテン(1913-76):「若きアポロ」Op.16~ピアノと弦楽のための
 (2)ダリウス・ミヨー(1892-1974):「エクスの謝肉祭」Op.83b
  ~ピアノと管弦楽のための幻想曲
 (3)フィンジ(1901-56):「エクローグ」Op.10~ピアノと弦楽のための
 (4)R.シュトラウス(1864-1949):組曲「町人貴族」Op.60
ジョシュア・ピアース(ピアノ)
カーク・トレヴァー(指揮)
(1)(2)(4)スロヴァキア国立ジリナ室内管弦楽団
(3)ブラティスラヴァ・スロヴァキア・放送交響楽団
(4)フランティシェク・フィギュラ(Vn)
 パヴォル・シムチク(Vc)
 マリア・デュホヴァ(Hrp)

 ブリテン、ミヨー、フィンジ、シュトラウス、20世紀前半に書かれた珍しいピアノ協奏曲集!

 録音:(1)(2)(4)2004年1月24-27日 (3)2005年3月31日 [69:11]

 20世紀に書かれた、普段あまり聴かれることの少ないピアノ協奏曲を収録。
 ブリテンの「若きアポロ」は第二次大戦勃発とともに一時的にアメリカに避難した際、カナダのラジオ放送局より委嘱された7分あまりの小ピアノ協奏曲。
 ミヨーの「エクスのカーニバル」は1920年代に演奏活動でアメリカをしばしば訪れるようになったミヨーがボストン響からの委嘱で作曲したピアノ協奏曲的な性格を持つバレエ組曲。彼らしい祝祭的な明るさに溢れている。
 イギリス田園楽派のひとりフィンジの「エクローグ」はバロック様式と近代的な和声をブレンドした彼の代表作。
 R.シュトラウスの「町人貴族」はピアノ協奏曲ではないが、ピアノを中心にオーケストラのソロ楽器が合奏協奏的に展開する。円熟期のシュトラウスの筆致が冴える傑作である。
 
 


MS 1623
¥2400
「古典派の弦楽三重奏曲の発見 第3集」
 サンマルティーニ:ソナタ イ長調 Op.5-1
 ロンバルディーニ=シルメン:ソナタ ト長調 Op.1-5
 アンテス:三重奏曲 ニ短調 Op.3-2
 ザンネッティ:三重奏曲 ニ長調 Op.2-3
 ホフマイスター:協奏三重奏曲 ト長調 Op.11-3
 ホフマン:三重奏曲オディヴェルティメント ハ長調
 ウラニツキ:協奏三重奏曲 ト長調 Op.3-3
ザ・ヴィヴァルディ・プロジェクト:
 【エリザベス・フィールド(Vn)
   アリソン・ナイクイスト(Va)
   ステファニー・ヴィアル(Vc)】
(ピリオド楽器使用)

 録音:2020年11月15—19日 米国 ニューヨーク州 トロイ、DDD、77'25

 好評の古典派の弦楽三重奏曲の発見、第3集が発売された。ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ(1700-1775)、マッダレーナ・ロンバルディーニ=シルメン(1745-1818)、ジョン・アンテス(1740-1811)、フランチェスコ・ザネッティ(1737-1788)、フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812)、レオポルト・ホフマン(1738-1793)、パウル・ウラニツキ(1756-1808)の作品を収録。
 ことにマッダレーナ・ロンバルディーニ=シルメン(シルメンは夫の姓)は当時珍しい女性のヴァイオリニスト。ヴェネツィアに生まれ、タルティーニにも学んだ名手。作品の録音は珍しい。
 ザ・ヴィヴァルディ・プロジェクトは2006年結成。ヴァイオリンのエリザベス・フィールドとチェロのステファニー・ヴィアルが中心となって、様々な編成で演奏活動を広げている。
 
 

MS 1679
¥2400
ショスタコーヴィチ/フランク・ブリッジ:ピアノ・ソナタ
 (1)ショスタコーヴィチ(1906-1975):
  ピアノ・ソナタ第2番ロ短調Op.61(1943)
 (2)フランク・ブリッジ(1879-1941):
  ピアノ・ソナタH.160(1921-1924)
サリー・ピンカス(ピアノ)

 録音:(1)2020年6月2日、(2)2021年1月12日、ボストン[58:12]

 ショスタコーヴィチのピアノ・ソナタ第2番は交響曲第7番と8番の間の時期に作曲され作曲者自身により初演されたが、評判は芳しいものではなかった。そのせいか以後作曲家はこの分野に深く踏み込むことはなく、これが最後のピアノ・ソナタになったが、その内省的な内容は実に奥深い。
 ロ短調という調性もリストやショパン(第3番)のソナタひいてはバッハのミサ曲を思わせて意味深であるが、実際は無調の部分が多く、その黙示録的で厭世的な内容は輝かしい勝利で終わる交響曲第7番の作曲直後の作品とは思えない。
 この機会に再聴すべき傑作である。ブリッジはブリテンの師匠としても知られる。イギリス田園楽派に近い作風を示す曲もあるが、第一次大戦後はモダニズムの影響を大きく受け、無調、多調など同時代の前衛の様式で多くの作品を書いている。
 このピアノ・ソナタも自由な無調と激しい表現主義的なスタイルを採っている。なかなか聴ける機会のない作品だけに、このチャンスにぜひ。
 
 

MS 1695
¥2400
「バーバラ・ハーバック作品集VOL.14」
 ~ハーバック(b.1946):室内楽作品集Vol.6

  (1)「シヴィル・シヴィリティ(市民の礼儀)」
   ~室内管弦楽、ソプラノ、フルート、ヴァイオリンとピアノのための
  (2)「ヒルデガルトの幻影」
   ~ヴァイオリンとピアノのための
  (3)4つの舞曲~フルートとピアノのための
  (4)「星が駆け抜ける音」
   ~ソプラノ、ヴァイオリンとピアノのための
ジェームズ・リチャーズ(指揮)
セント・ルイス室内管弦楽団
ステラ・マークー(Sop)
ジェニファー・マッツォーニ(Fl)
ジュリア・サハロヴァ(Vn)
ジェーン・プライス(Vn)
アラ・ボスコボイニコヴァ(Vn)

 録音:2017年10月、2018年6月、2019年6月セントルイス・ミズーリ大学[76:57]

 バーバラ・ハーバックはミズーリ州を拠点に活躍しており、交響曲からオペラ、室内楽、テレビの音楽まで幅広く作曲活動している。
 作品はテレビの仕事を盛んにしているだけあって、いずれも調性で書かれた明朗快活で親しみ易いものばかり。
 初期ドビュッシーを思わせる淡い色彩とリリシズムが耳に心地よい音楽。
 
 

MS 1713
¥2400
デイロン・ヘイゲン(b.1961)作品集
 (1)有頂天と悔い(1987)(2曲)
 (2)ピアノのための組曲(4曲)(2009)
 (3)野菜短詩集(8曲)(2011)
 (4)5つの夜想曲(2012)
 (5)マルドゥーン歌曲集(1992)
(1)-(5)トレイシー・コードン(ピアノ)
(1)(3)アリアナ・ワイアット(ソプラノ)
(5)ブライアン・ソーセット(テノール)
(1)ベンジャミン・ワイアット(チェロ)

 録音:2018年1月9-11日 米国 バージニア州 ブラックスバーグ、DDD、70'50

 米国の作曲家、デイロン・ヘイゲン(1961-)の歌曲などの作品集。
 デイロン・ヘイゲンはウィスコンシン州ミルウォーキーの生まれ。カーティス音楽院とジュリアード音楽学校で学び、早くに作曲家として名声を確立し、今日まで様々な作品を書き活躍している。
 現代米国の作曲らしく、穏やかな作風に近代性が宿っている。
 アリアナ・ワイアットは近現代の作品を得意とするソプラノ。ブライアン・ソーセットは現代声楽作品に加えてバロック作品も得意としている。歌曲、独奏曲共にトレイシー・コードンの演奏が冴えている。
 
 

MS 1746
¥2400
「クイックシルヴァー」~吹奏楽伴奏の協奏曲集
 (1)ステーシー・ギャロップ(b.1969):クイックシルヴァー(2017)
 (2)デイヴィッド・マスランカ(1943-2017):
  ピアノとウィンド・アンサンブルのための協奏曲第3番(2016)
 (3)デイヴィッド・ビーデンベンダー(b.1984):
  葉の上に書かれたもの(2019)
マシュー・ウェストゲイト(指揮)
UMASSウィンド・アンサンブル
(1)ジョナサン・ハルティング=コーエン(Sax)
(2)ナディーン・シャンク(Pf)

 録音:(1)(2)2018年4月18-19日、(3)2019年4月28日マサチューセッツ大学ファイン・アーツ・センター[65:09]

 ウィンド・アンサンブル(いわゆる吹奏楽)をバックにした協奏曲を中心にした作品集。
 ガロップの「クイックシルヴァー」はサックスの抒情的で息の長い旋律にアンサンブルが時に豪快に、時に室内楽的に繊細に色彩をつける秀作。
 ウィンド・アンサンブルの新作として一聴に値する佳品。吹奏楽界の帝王マスランカの協奏曲はピアノとウィンドアンサンブという組み合わせが珍しく、近代イギリスの作曲家の作品を思わせるメランコリックなハーモニーと旋律が美しい。
 ビーデンベルダーの「葉の上に書かれたもの」は、ややミニマル風に書かれた奇知に富んだ3楽章からなる作品。
 
 

MS 1772
¥2400
「1920年以降のメキシコの連作歌曲集」
 バニュエラス(1931-2015):3つのスペイン語の歌曲
 ポンセ(1882-1948):6つの古風な詩
 サンディ(1905-96):4つの愛の歌
 ポンセ(1882-1948):ブルルの3つの詩
 モンカダ(1876-1945):私の土地の様式による歌
 ロロン(1879-1945):港の素描集
 ロドルフォ・アルフテル(1900-87):陸に上がった船乗り<
フアン・カルロス・メンドーサ(テノール)
ジェシカ・モニエ(ピアノ)

 録音:2019年12月30日-2020年、DDD、57'28

 「声を見つける FINDING A VOICE」と題された、近代メキシコ連作歌曲を集めたCD。ルイス・サンディ(1905-1996)の「4つの愛の歌」とロドルフォ・アルフテル(1900-1987)の「陸に上がった船乗り」は以前CDが出ていたが、他の作品はあるいはこれが世界初録音かもしれない。
 メキシコの作曲家でも有名なマヌエル・ポンセ(1882-1948)やホセ・ロロン(1879-1945)には録音が多いが歌曲は少ない。
 ロベルト・バニュエラス(1931-2015)やエドゥアルド・エルナンデス・モンカダ(1876-1945)は録音そのものが極めて少ない。スペイン語とは言えスペインとは異なるメキシコ情緒が楽しめる。
 フアン・カルロス・メンドーサは米国、アイオワ州マスカティン生まれのテノール。バロック音楽から現代ものまで幅広いレパートリーを誇る。
 ラテンアメリカのスペイン語歌曲に力を入れており、このCDでも本領を発揮している。
 
 

MS 1776
¥2400
「魔法使いショパン」~ショパン作品集 イリーナ・フェオクティストワ(ピアノ)
 バラード ヘ短調 Op.52/マズルカ イ短調 Op.17-4/マズルカ イ短調 Op.7-2/
 マズルカ イ短調 Op.68-2/練習曲 変イ長調 Op.25-1/マズルカ 嬰ト短調 Op.33-1/
 マズルカ ト短調 Op.67-2/マズルカ 嬰ヘ短調 Op.6-1/前奏曲 嬰ハ短調 Op.28-10/
 マズルカ 嬰ハ短調 Op.63-3/マズルカ ニ長調 Op.33-2/夜想曲 変ホ長調 Op.9-2/
 マズルカ ハ長調 Op.67-3/マズルカ イ短調 Op.67-4/マズルカ ハ長調 Op.24-2/
 前奏曲 ヘ短調 Op.28-18/練習曲 ヘ短調 Op.25-2/マズルカ ヘ短調 Op.68-4/
 マズルカ 変ロ短調 Op.24-4/マズルカ 変ロ長調 Op.7-1/マズルカ ロ短調 Op.33-4/
 前奏曲 ホ短調 Op.28-4/ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2/前奏曲 イ長調 Op.28-7/
 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66

 録音:2010-2011年、DDD、78'13

 ロシアのサンクトペテルブルク生まれで米国で活躍するピアニスト、イリーナ・フェオクティストワのMSRへの2枚目のCD(ただし録音は1枚目「メトネル&スクリャービン(MS1326)」と同時期と思われる)。
 マズルカを中心としたショパンの作品集。
 フェオクティストワはシカゴ・リリック・オペラの練習ピアニスト、歌唱コーチ、さらには指揮者助手として働いており、コンサートピアニストのような華やかさよりも、やはり何か物語を感じさせる語るショパンになっているのが面白い。
 
 

MS 1785
¥2400
「エルバーク・エリルマーズ(b.1989)作品集」
 (1)「ヨーグルト作り職人の踊り」(2014)
 (2)「ホッパ(溌剌と)3」(2018)
   ~弦楽四重奏とダラブッカのための
 (3)ミニアチュアズ・セット第4番(2012)
 (4)ミニアチュアズ・セット第5番(2015)
   ~弦楽四重奏とトルコの民族打楽器のための
 (5)「ベシメスルタンのトラキアの大気」(2015)
 (6)「執拗な音楽」(2019)~ピアノ五重奏のための
カープ・ディエム四重奏団:
 【チャールズ・ウェザービー(Vn.1)
  マリサ・イシカワ(Vn.2)
  コリン・フジワラ(Va)
  グレゴリー・ソーアー(Vc)】
(2)(4)(6)エルバーク・エリルマーズ(打楽器、Pf)

 録音:2020年1月20-22日テキサス・ヒューストン[60:11]

 エリルマーズはトルコ系アメリカ人の作曲家。
 トルコ系といえば作曲家でもあるピアニストのファジル・サイが思い出されるが彼はサイより20歳ほど年下の世代にあたる。
 彼の音楽はトルコ民族音楽の要素と西洋音楽をミックスしたもので、さながら21世紀トルコのバルトークかハチャトゥリアン、イッポリトフ=イワノフといったところ。
 このディスクには弦楽四重奏が中心になった室内楽が集められており、「ヨーグルト作り職人の踊り」では弦楽奏者が演奏しながら足踏みしたり手拍子を叩いたり叫んだりする。
 タブラに似たトルコの太鼓ダラブッカと弦楽のための「ホッパ」は溌剌という意味の通り熱い民族的な舞曲。
 ピアノ五重奏曲「執拗な音楽」はその名の通り、中近東の脂がギトギトした味の強い料理を食べさせられているような濃ゆい音楽。
 絵葉書的エキゾチシズムと紙一重の危うさはあるものの細部の書法の筆致は確かなもの。この手の音楽が好きな人には堪らないはず。
 




NEOS

NEOS 12004
¥2500
ゲオルク・カッツァー(1935-2019)後期作品集
 (1)「Bへの追記」(2017)~チェロとピアノのための3つの小品
 (2)「歌う時だけ花が咲く」(2018/19)~ソプラノ、チェロとピアノのための
 (3)「談話」(2018)~管弦楽のための
 (4)「パーカッスム」(2016)~打楽器四重奏のための
 (5)「リスニングの学校5」(2018)~
  フルート、アルト・サクソフォン、トランペット、打楽器、
   アコーディオン、ピアノとヴァイオリンのための
(1)イェルク・ウルリッヒ・クラー(Vc)、
 ベルンハルト・パルツ(Pf)
(2)エリザベス・トリオ
(3)ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
 ベルリン放送交響楽団
(4)ブレーメン打楽器アンサンブル
(5)ゲオルク・カッツァー・アンサンブル

 2019年に84歳で亡くなったポーランド出身のドイツの作曲家ゲオルク・カッツァーの晩年の作品集!

 録音:(1)2018年1月チューリヒ、(2)2019年7月、(3)2018年12月30日ベルリン・コンツェルト・ハウス大ホール、(4)2017年10月28日、(5)2020年9月5日ブリッツ[77:59]

 ゲオルク・カッツァーはポーランド・シレジア出身。作曲を旧東ベルリン時代にルス・ゼックリンに師事。
 またハンス・アイスラーの指導も受けている。「Bへの追記」のBとはベートーヴェンのことで、ベートーヴェンのピアノ・ソナタからの素材で作曲されているが、素材のすべては解体され非常に抽象的な形に変容させられている。
 大編成のオーケストラのための「談話」はカッツァーの最後の作品で黙示録的な暗い雰囲気に溢れている大作。
 「リスニングの学校5」は厳しい点描的な様式で書かれた作品で、ややシニカルな身振りで奏されるアコーディオン、行進曲を思わせる打楽器、奏者のつぶやく謎めいた言葉にアンガージュマン(政治参加)の作曲家ハンス・アイスラーの影響を聴き取ることが出来る。
 



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QUERSTAND



VKJK 2014
(2CD
縦長ブック仕様)
¥3700→\3390
ハードカヴァー・ブック仕様
「シルエット~追放された作曲家の管弦楽作品集」

 ウールフェルダー(1868-1946):闘牛士の血
 ジョベール(1900-1940):映画「7月14日」のための音楽からの組曲
 カプラーロヴァー(1915-1940):ミニチュア組曲
 ミヨー1892-1974:ロンドンの謝肉祭 Op.172
 ツファスマン(1906-1971):
  ジャズ組曲(オーケストレイション:アビャゾフ)
 ロスラヴェッツ(1881-1944):室内交響曲
ヤン・ミヒャエル・ホルストマン(指揮)
シェーネベック中部ドイツ室内フィルハーモニー
ソフィア・ギュルバダモヴァ(ピアノ)

 20世紀不遇の作曲家たちの管弦楽作品集!

 録音:2020年4月27-30日,5月5-8日 ドイツ シェーネベック、DDD、139'03

 これは大変意欲的なCDである。20世紀の作曲家で何らかの理由でひどい不遇をかこった人たちの作品を集めている。
 
 ベンノ・ウールフェルダー(1868-1946)はドイツ、バイロイトの生まれ。ユダヤ系だったためにナチの台頭からアルゼンチンに亡命した。モーリス・ジョベール(1900-1940)はニース生まれのフランスの作曲家。1930年代に映画音楽で名を派したが、40歳で早世してしまった。
 ヴィーチェスラヴァ・カプラーロヴァー(1915-1940)はブルノの生まれ。プラハ、さらにパリで学び、当時まだ珍しかった女性作曲家として大きな注目を浴びた。しかしフランスにドイツが侵攻すると南仏モンペリエに逃れ、病気のため僅か25歳で亡くなった。
 ダリウス・ミヨー(1892-1974)は長命したためフランスの作曲家として知られるが、ユダヤ系だったため第二次世界大戦中は米国に移住していた。
 アレクサンドル・"ボブ"・ツファスマン(1906-1971)はソ連における代表的ジャズ・ピアニスト。作曲家としても活躍したが、当然ソ連ではジャズは弾圧の対象になっていた。古いジャズに近代クラシック音楽を混ぜあわえたような作風は西側では見られないものだ。
 ニコライ・アンドレーヴィチ・ロスラヴェッツ(1881-1944)は、ロシア・アヴァンギャルドの旗手だったが、後にソ連政府、音楽界から抹殺状態になり、ごく近年になるまで再評価が進まなかった。
 ヤン・ミヒャエル・ホルストマンは、1968年、フランクフルト・アム・マインの生まれ。長らくオペラの指揮者として活躍した後、2019年からシェーネベック中部ドイツ室内フィルハーモニーの首席指揮者を務めている。
 
 ハードカヴァーのブック仕様で、解説も充実している。
 
 
VKJK 2006
¥2100
「ヴィルシャー:動物作品集とベートーヴェン賛歌」
 水族館(9曲)
 昆虫館(12曲)
 鳥館(8曲)
 両生類爬虫類館(8曲)
 ベートーヴェン=ラグ
ユルゲン・リーガー(オルガン)

 録音:2021年1月29,31日 ドイツ ディレンブルク DDD、78'25

 ドイツのオルガン奏者、ユルゲン・リーガーの自作自演集。通常宗教音楽のような荘厳な音楽を奏でるパイプオルガンが、様々な動物を楽しく描いている。
 ユルゲン・リーガーは1965年、バーデンバーデンの生まれ。教会に所属することがほとんどのオルガン奏者にしては珍しく、1998年以降はフリーで活動している。ディレンベルクの市教会のオルガンを使用。
 
 
VKJK 2107
¥2100
「ドイツの楽しみ」
 テレマン:ガリバー組曲
 バッハ:トリオ・ソナタ ニ短調 BWV527
 ヘンデル:4声の協奏曲 ニ短調
 テレマン:四重奏曲 ニ長調 TWV43:D2
 バッハ:トリオ・ソナタ第1番 変ホ長調B WV.525
 テレマン:「食卓の音楽」第2巻―四重奏曲 ニ短調
アポロ・アンサンブル:
 【ダフィト・ラビノヴィチ(Vn)
  ダフネ・オルテーテン(Vn)
  トマス・オルテーテン(Fg)
  マリオン・ボスハウゼン(Cemb)】

 DDD、70'26

 オランダのバロック・アンサンブル、アポロ・アンサンブルのquerstandへの初録音。テレマンのガリバー組曲は、ジョナサン・スウィフトの有名な「ガリバー旅行記」の人気にあやかって書いたもの。
 アポロ・アンサンブルは四半世紀以上の歴史を持ち、オランダのみならず世界中の古楽奏者が参加している。
 このCDでは主要メンバーであるヴァイオリンのダフィト・ラビノヴィチを中心にした小編成で、テレマン、バッハ、ヘンデルの室内楽編成の作品を演奏している。
 さすが古楽の盛んなオランダの団体だけに高水準の安定した演奏である。
 





<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SWR CLASSIC

SWR19105CD
(2CD)
¥2600→\2390
ロスバウトのシベリウス
 ~スタジオ・レコーディング 1955,1961年

 ジャン・シベリウス(1865-1957): 3つの歌曲/交響曲第2番、第4番、第5番
 

  【CD1】
   1. 十二夜 Op. 60 第1番Kom nu hit, dod 死よ近づくな
   2. 6つの歌曲 Op. 36 第6番
    Demanten pa marssnon 3月の雪の上のダイヤモンド
   3. 7つの歌曲 Op. 17 第6番 Illalle 夕べにキム・ボルイ(バス)
   4-7. 交響曲第2番 ニ長調 Op. 43(1901/02)
  【CD2】
   1-4. 交響曲第4番 イ短調 Op. 63(1909-11)
   5-7. 交響曲第5番 変ホ長調 Op. 82(1919)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
ハンス・ロスバウト(指揮)

 録音 (モノラル)1955年12月6日...CD1:1-3 1955年1月7日...CD1:4-7 1961年1月10日...CD2:1-4 1955年12月5日...CD2:5-7

 モーツァルトやベートーヴェン、そしてマーラーや1950年代以降の音楽の解釈・演奏が高く評価された指揮者ハンス・ロスバウト(1895-1962)。シベリウス作品の録音はとても少なく、1954年と1957年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と録音した「フィンランディア」などの小品集の他、数えるほどしか知られていません。
 この2枚組には1955年と1961年にスタジオ録音された3曲の交響曲と珍しい歌曲を収録。全てが初出音源、かつロスバウトとしては他にも録音のないレパートリーで、彼らしい緻密なアプローチと柔軟なテンポ設定による見事なシベリウスが堪能できます。
 歌曲でソロを歌うキム・ボルイ(1919-2000)はヘルシンキ出身のバス歌手。1960年からストックホルム王立歌劇場に所属し、80年に引退するまでオペラとコンサートで活躍、また、デンマーク音楽アカデミーで後進の指導にあたるなどフィンランドの声楽界の発展に寄与しました。
 いずれも、SWRのオリジナルテープから丁寧にリマスターされており、モノラルながら聴きやすい音となっています。
 
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SWR19427CD
(3CD)
¥2600→\2390
イダ・ヘンデル SWR録音集 1953-1967
 ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキー、
  ドヴォルザーク、ハチャトゥリアン、バルトーク

 【CD1】
  1-3. ブラームス(1833-1897): ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77
  4-6. メンデルスゾーン(1809-1847): ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64
 【CD2】
  1-3. チャイコフスキー(1840-1893): ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 35
  4-6. ドヴォルザーク(1841-1904): ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op. 53 B 96/108
 【CD3】
  1-3. ハチャトゥリアン(1903-1978): ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
  4-6. バルトーク(1881-1945): ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz 112
 バルトーク以外モノラル録音
イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)
シュトゥットガルト放送交響楽団
ハンス・ミュラー=クライ(指揮)

 録音(全てライヴ) 1955年9月20日 ゼンデザール、ヴィラ・ベルク、シュトゥットガルト...CD1:1-3 1953年1月10日 ゼンデザール、ヴィラ・ベルク、シュトゥットガルト...CD1:4-6 1960年1月8日 リーダーハレ、シュトゥットガルト...CD2:1-3 1965年9月21日 リーダーハレ、シュトゥットガルト...CD2:4-6 1962年2月5日 ゼンデザール、ヴィラ・ベルク、シュトゥットガルト...CD3:1-3 1967年11月23日 リーダーハレ、シュトゥットガルト...CD3:4-6

 ポーランド出身のヴァイオリニスト、イダ・ヘンデル(1928-2020)が弾く名ヴァイオリン協奏曲集。
 ベルリンでカール・フレッシュに、またパリでジョルジュ・エネスコに師事、情熱的な感情表現と、巧みな演奏技術によって「ヨハンナ・マルツィやジネット・ヌヴーと並ぶ伝説のヴァイオリニスト」と呼ばれ、デビューから70年にわたり聴衆を魅了してきたヘンデル。
 録音の少ないことでも知られ、この1950年代から60年代の一連の録音はとても貴重なものです。
 バックを務めるシュトゥットガルト放送交響楽団を指揮するのは当時首席指揮者のハンス・ミュラー=クライ。ニュアンスに富んだ彼女の演奏を支えています。
 



<メジャー・レーベル>
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ERATO



9029667689
\2600→\2390
多彩なフランス&スペイン音楽
 マ
リアンヌ・クレバッサ/「セギディーリャ」

 1. ビゼー:歌劇「カルメン」~ハバネラ
 2. ファリャ:歌劇「はかなき人生」~Vivan los que rien
 3. マスネ:歌劇「ドン・キショット」~Quand la femme a vingt ans
 4. グリーディ:「6つのカスティーリャ民謡」より
 No.1: Alla Arriba, En Aquella Montana
 No.4: No quiero tus avellanas
 No.5: Como quieres que adivine
 No.6: Mananita de San Juan
 5. マスネ:「スペインの夜」
 6. ビゼー:歌劇「カルメン」~セギディーリャ
 7. サン=サーンス:「不運な男」
 8. モンポウ:歌曲集「夢のたたかい」
  1. あなたの上には花ばかり
  2. こよい同じ風が
  3. あなたは海のよう
  4. 私の命を透き通らせて
  5. 私にあなたが見えているか、いまだにわからない
 9. ラヴェル:「4つの民謡集」~スペインの歌
 10. ファリャ:「3つの歌」~セギディーリャ
 11. オッフェンバック:喜歌劇「ラ・ペリコール」より
  「Le conquerant dit a la jeune indienne」
  「Vous a-t-on dit souvent」
 12. ラヴェル:歌劇「スペインの時」~Oh la pitoyable aventure
 13. ビゼー:歌劇「カルメン」~ジプシーの歌
マリアンヌ・クレバッサ(メゾ・ソプラノ)
スタニスラス・ド・バルベイラク(テノール:2,6,11)
アルフォンセ・セミン(ピアノ:4,8,9)
ティボー・ガルシア(ギター:5)
ヴィクトワール・ビュネル(メゾ・ソプラノ:12)
セリーヌ・ラボリ(ソプラノ:12)
アドリアナ・ゴンザレス(ソプラノ:7)
トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団(1-3,6,7,10-13)
トゥールーズ・キャピトール合唱団(1-3)
ベン・グラスバーグ(指揮:1-3,6,7,10-13)
 録音:2020年9月1-6日、トゥールーズ、アール・オ・グラン


 フランス出身のメゾ・ソプラノ歌手 マリアンヌ・クレバッサ。
 2008年にオペラ・ド・モンペリエで初舞台を踏み、2012年にはザルツブルク音楽祭でデビューを飾り、一躍世界的に注目された彼女、近年はモーツァルトの歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』や『フィガロの結婚』で独自の存在感を放っています。

 このアルバムは、フランスとスペインという彼女のルーツを探るもので、選ばれた曲はオペラ・アリアだけではなく歌曲も含む、実に多彩なものとなっています。

 まず、アルバム全体のアクセントをなすように、ビゼーの『カルメン』から代表的なアリアが3曲置かれており、冒頭の『ハバネラ』から滴り落ちるような響きと表現力を備えた鮮烈な世界が描かれています。
 ファリャでは極めて妖艶に、そしてマスネでは東洋的な旋律を軽やかに歌い、次々と別の面を見せる彼女。ピアノ伴奏によるグリーディでは激しい心情の吐露が行われ、マスネではギターの伴奏でしなやかな歌唱を聴かせ、さらにビゼーの『セギディーリャ』で聴き手の耳を更に奪い、後半の歌曲でも繊細な表現をみせてくれます。モンポウの『夢のたたかい』は近年多くなってきた5曲版。ここでの内省的な歌唱は、カルメンとは全く違うものであり、透明感溢れる美しいものです。そしてオッフェンバックではコメディエンヌの一面も窺えます。
 多彩な共演者たちも一様に彼女の魅力を引き立てています。





<映像>

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C MAJOR(映像)



75 9204
(Blu-ray)
¥5400→\4990
ババジャニアンのトスカ
 ベチャワのカヴァラドッシ
  2019年6月、ウィーン国立歌劇場《トスカ》

  プッチーニ:歌劇《トスカ》
カリーネ・ババジャニアン(トスカ/ソプラノ)
ピョートル・ベチャワ(カヴァラドッシ/テノール)
カルロス・アルヴァレス(スカルピア/バリトン)
ソリン・コリバン(アンジェロッティ/バス)
アレクサンドル・モイシウク(堂守/バス)
ヴォルフラム・イーゴル・デルントル(スポレッタ/バス)
ハンス・ペーター・カンマーラー(シャルローネ/バリトン)
アイク・マルティロシアン(看守/バス)
マリアム・タホン(羊飼い/ソプラノ)
マルコ・アルミリアート(指揮)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団・合唱団
 (合唱指揮:マルティン・シェベスタ)
KKC 9698
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6620
75 9108
(DVD)
¥3700→\3390
KKC 9699
(DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4620

 大喝采を浴びたベチャワのカヴァラドッシ。ウィーン国立歌劇場、伝統の演出による《トスカ》

 演出:マルガレーテ・ヴァルマン/舞台美術・衣裳:ニコラ・ブノア
 収録:2019年6月23日、ウィーン国立歌劇場(ライヴ)
 (Blu-ray)画面:16:9、1080i、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.0 BD50、原語:イタリア語、字幕:英独仏韓日、129分
 (DVD)画面:16:9、NTSC、音声:PCM ステレオ、DTS5.0 DVD9、原語:イタリア語、字幕:英独仏韓日、129分

 《トスカ》はローマを舞台に、美貌の歌姫トスカと画家カヴァラドッシの悲恋の物語が、プッチーの甘美な旋律と劇的なオーケストラで描かれる傑作オペラです。
 本映像は、2019年6月、ウィーン国立歌劇場で上演されたライヴ。1958年カラヤン指揮によって上演されて以来、ウィーン歌劇場で600回以上も続いているマルガレーテ・ヴァルマンによる演出です。
 また名匠ニコラ・ブノアによる絵画のような重厚感と落着きのある舞台装置と衣裳も、この二人の苛酷で劇的な運命をよく表しています。
 
 キャストは、タイトル・ロールを歌うのはアルメニア出身のソプラノ、カリーネ・ババジャニアン。今回がウィーン初舞台となりましたが、プッチーニを得意とし、新国立やかな美声で麗しく感情豊かに歌い上げ、『星は光りぬ』ではこの舞台の注目を一身に集め大喝采を受けています。
 悪役スカルピアは、スペインを代表する名歌手カルロス・アルバレス。「史上最強の悪の使者」(ウィーン新聞)と称されるほど、はまり役と言えるでしょう。3人の歌手たちの見事な歌唱はもちろん、それぞれの演技も見ごたえがあり、スリリングなドラマにくぎ付けとなる上演です。

 
 













9/2(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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PENTATONE

PTC 5186765
¥2600→\2390
マンゼ×NDRフィルによるモーツァルトの
 交響曲第38番「プラハ」&39番

  モーツァルト:
   (1)交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
    (I.18'29+II.12'13+III.8'13=27'55)
   (2)交響曲第39番 変ホ長調 K.543
    (I.10'51+II.8'15+III.4'40+IV.8'27=32'13)
アンドルー・マンゼ(指揮)
ハノーファー北ドイツ放送
 フィルハーモニー管弦楽団
KKC 6426
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 すべてリピートで演奏!鬼才マンゼ×NDRフィルによるモーツァルトの交響曲第38番「プラハ」&39番

 録音:2021年3月13-18日/NDRハノーファー、放送局スタジオ大ホール/DDD、ディジパック仕様、71'22、輸入盤・日本語帯付

 もともと高名なバロック・ヴァイオリンとして知られているアンドルー・マンゼ。近年は指揮者としての活躍も目覚ましく、2014年から首席指揮者を務めているハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団との積極的な演奏会および録音が続いており、PENTATONEレーベルからリリースしているメンデルスゾーンの交響曲全曲録音、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」&第7番(KKC-6207 / PTC-5186814)は各誌で高い評価を得ました。

 当アルバムはモーツァルトの交響曲第2弾で第38番「プラハ」、第39番を収録。
 前作、第40番&41番「ジュピター」(KKC-6129 / PTC-5186757)でも聴かれたHIP 奏法を踏襲しつつマンゼらしい細やかな表情と絶妙なテンポ設定で聴き手を魅了します。
 弦楽器の美しさとティンパニのメリハリの利いた打音で輪郭のハッキリとしたモーツァルトを展開。前作同様マンゼはすべてリピートで演奏しており、モーツァルトの野心的な面を表現しながらも独特な緊迫感を持って音楽を構築しており、同団との厚い信頼関係とともに"マンゼ節" で聴かせます。
 当ディスクはCD 仕様となります。

 
 



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SUPRAPHON



SU 4303
¥2700→\2490
ラトル&ベルリン・フィルも登場!
 ベルリン・フィルの顔、ヴォレンヴェーバー
  「イングリッシュホルンの芸術」


 (1)J.S.バッハ(レンツ編):協奏曲 ト長調(復活祭オラトリオ BWV249からの再構築)
 (2)ドヴォルザーク(レンツ編):「ラルゴ」より抜粋~交響曲第9番 ホ短調「新世界」 Op.95より
 (3)シューベルト(ブランドシュテッター編):即興曲第3番 変ト長調 Op.90
 (4)シベリウス:「トゥオネラの白鳥」 Op.22
 (5)ジャン・フランセ:コール・アングレ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための四重奏曲
 (6)ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」第3幕より前奏曲「嘆きの調べ」
  ドミニク・ヴォレンヴェーバー(イングリッシュホルン)
  (4)サー・サイモン・ラトル(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  (1)(2)(5)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバー
  (3)(6)アンナ・キリチェンコ(ピアノ)

 ラトル&ベルリン・フィルとの共演の録音も収録!イングリッシュホルン奏者、ヴォレンヴェーバーのアルバムが登場!

 録音:(1)(2)2021年3月16日、(3)(6)2021年5月28日/カンマームジークザール、フルハーモニー・ベルリン(セッション)
 (5)2020年6月5日、(4)2014年12月14日/グローサー・ザール(大ホール)、フルハーモニー・ベルリン(ライヴ)/DDD、54'25

 ベルリン・フィルの首席イングリッシュホルン奏者ドミニク・ヴォレンヴェーバーのアルバム「イングリッシュホルンの芸術」が登場!
 イングリッシュホルン(コール・アングレ)は柔らかく抒情的な音色が魅力。それ故にオーケストラの中でも印象的な場面で使用されることが多く、名曲には欠かせない楽器といえます。
 その筆頭はやはりドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」の第2楽章「ラルゴ」。楽器の名前こそ知らなくも誰もが耳にしたことがあるあの哀愁漂うメロディは、イングリッシュホルンでしか表現することのできない世界でしょう。

 ヴォレンヴェーバーは1993 年からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に入団し、以後当団の顔として第一線で活躍する名手で、クラウディオ・アバドは「史上最高のプレーヤー」と激賞しています。
 今回の録音でも当団のメンバーと息の合った演奏を聴かせます。シベリウスの「トゥオネラの白鳥」ではラトル指揮、ベルリン・フィルの透き通るような美しい演奏をお届け。ここでもやはり印象的な場面で登場するイングリッシュホルンの音色に酔いしれることができます。

 この他、バッハの「復活祭オラトリオ」からの再構築にとるイングリッシュホルン協奏曲やシューベルトの即興曲第3番の編曲作品、さらにはジャン・フランセのオリジナルの四重奏曲、そしてワーグナーの「嘆きの調べ」と、イングリッシュホルンの独特の独特な音色の魅力に満ちた「イングリッシュホルンの芸術」、必聴です!
 
 


SU 4300
¥2700
トゥーマのレクイエムとミゼレーレの世界初録音!
 フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704-1774):
   (1)レクイエム ハ短調(1742)
   (2)ミゼレーレ ハ短調
マルケータ・ベーモヴァー(ソプラノ)
ロマナ・クルジーコヴァー(ソプラノ)
モニカ・ヤゲロヴァー(アルト)
ルツィエ・カラフィアートヴァー・
 ネトゥシュロヴァー(アルト)
ヤクブ・クビーン(テノール)
イジー・M・プロハースカ(バス)
チェコ・アンサンブル・バロック
チェコ・アンサンブル・バロック合唱団
ロマン・ヴァーレク(指揮)

 フックスの愛弟子トゥーマのレクイエムとミゼレーレの世界初録音!

 セッション録音:2021年5月13-16日/聖ミカエル教会(ズノイモ)/DDD、59'48

 フランツ・クサヴァー・リヒターの作品の録音でも知られるチェコ・アンサンブル・バロック。当アルバムではチェコの作曲家フランティシェク・イグナーツ・アントニン・トゥーマ(1704-1774)の作品を録音しました。
 トゥーマはゼレンカやムファットと並んで、フックスの最も優れた弟子の一人として知られ、当時の政治的、社会的エリートと肩を並べる存在でした。
 また、ウィーンではトゥーマの作品がハイドンやモーツァルトなど当時の若手作曲家の手本となるなど、高い評価を得ていました。
 ここに収録したレクエイムとミゼレーレは世界初録音となりました。
 




MUSICAPHON


M36816
(1CD-R)
【旧譜】
¥2600
ヘルムート・バルべ(b.1927):ドイツ民謡集(混声合唱のための) ベルント・シュテークマン(指揮)
ベルリン・ヴォーカル・アンサンブル
 Das Wandern ist des Mullers Lust/An der Saale hellem Strande/Es klappert die Muhle/
 Mit Lust tat ich ausreiten/Wohl heute noch und morgen/Bald gras ich am Neckar/
 Es saB ein schneeweiB Vogenlein/Maienzeit bannet Leid/Es fiel ein Reif/In einem kuhlen Grunde/
 Es wollt ein Jagerlein jagen/Gesegn dich Laub, gesegn dich Gras/O Tannenbaum/
 Schwesterlein, wann gehn wir/Sterben ist ein harte BuB/Ich weiB nicht, was soll es bedeuten/
 Ich komme schon durch manches Land/Es fuhr ein Bauer/Das Lieben bringt groB Freud/
 Ach Elslein, liebes Elslein/Wenn der Pott aber nu en Loch hat/Mein Madel hat ein Rosenmund/
 Es geht ein dunkle Wolk herein/Wenn die Bettelleute tanzen/Im Maien die Vogelein singen/
 Kein schoner Land in dieser Zeit/Verstohlen geht der Mond auf/
 Ich hab die Nacht getraumet/Wohlan, die Zeit ist kommen

 ドイツの指揮者、オルガン奏者、作曲家、ヘルムート・バルべが混声合唱のためにアレンジした15世紀から19世紀のドイツ民謡集。バルブは、ゴットフリート・グロート、エルンスト・ペッピングに師事。主に合唱作品やオルガンのための作品を手掛け、ベルリン芸術大学の教授も務めています。
 1979年にベルント・シュテークマンによって創立されたドイツの著名なヴォーカル・アンサンブルの一つ、ベルリン・ヴォーカル・アンサンブルの洗練されたハーモニーでバルべのアレンジの素晴らしさをより一層引き立たせます。

 ※録音:1995年6月3日-5日
 ※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

M36824
(1CD-R)
【旧譜】
¥2600
イギリスのギター音楽
 リチャード・ロドニー・ベネット:即興曲
 ウォルトン:5つのバガテル
 ブリテン:ダウランドによるノクターナル Op.70
 リチャード・ロドニー・ベネット:ソナタ
マクシミリアン・マンゴルト(ギター)

 R.R.ベネット、ウォルトン、ブリテンというイギリスの作曲家達によるギター作品を集約。演奏は、現代のドイツで最も注目されるギタリストの一人に数えられる、マクシミリアン・マンゴルト。マンゴルトは、アルヴァロ・ピエッリやトーマス・ミュラー・ペリング、セゴビア直伝の奏法を継承するオスカー・ギリアに師事。
 これまでに20枚を超えるアルバムをリリースし、その優れた演奏は参考録音としても高い評価を得ています。ドイツのクラシック専門誌4誌からも大きく取り上げられ、その注目度の高さがうかがえます。
 暖かく柔軟な音色と、ダイナミックでありながら繊細さを合わせ持った演奏に注目です。

 ※録音:1997年2月5日-8日
 ※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

M36842
(1CD-R)
【旧譜】
¥2600
グラウン兄弟:管楽器のための室内楽作品集
 ヨハン・ゴットリープ・グラウン(1698-1771)&カール・ハインリヒ・グラウン(1703-1757):
  オーボエ・ダモーレ、ヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲イ長調
  ホルン、オーボエ・ダモーレと通奏低音のための協奏曲ニ長調
  ホルン、オーボエ・ダモーレと通奏低音のための協奏曲
  オーボエ・ダモーレ、ホルンとバスーンのための三重奏曲ホ長調
  ヴァイオリン、ホルンと通奏低音のための三重奏曲ニ長調
  2本のオーボエ、トランペットとバスーンのための協奏曲
  オーボエ・ダモーレ、ホルンとバスーンのための三重奏曲ニ長調
 コンサート・ロイヤル・ケルン
  〔ラファエル・ヴォッセラー(バロック・ホルン)、カルラ・シュレーター(オーボエ・ダモーレ)、
   エリック・ドゥーシー(オーボエ・ダモーレ)、アネッテ・シチェルシュミット(バロック・ヴァイオリン)、
   トルディ・ファン・デル・ウルプ(バロック・バスーン)、ロマーノ・ギーファー(ハープシコード)、
   フリーデマン・インマー(バロック・トランペット)〕

 ドイツ前古典派の作曲家、ヴァイオリン奏者のヨハン・ゴットリープ・グラウンと、弟で声楽家、作曲家のカール・ハインリヒ・グラウン兄弟による室内楽作品集。
 ヨハン・アドルフ・ハッセと同時代を生きたグラウン兄弟は、兄のヨハン・ゴットリープが高名なヴァイオリニスト、弟カール・ハインリヒは卓越したオペラ作曲家として当時の音楽の発展に力を尽くしたことでも知られています。
 兄弟でフリードリヒ大王の宮廷に仕えていたこともあり、当時の流行の音楽が反映された室内楽作品としての完成度は素晴しいものになっています。

 コンサート・ロイヤル・ケルンは、オーボエ奏者のカルラ・シュレーターによって結成されたドイツのピリオド・アンサンブル。18世紀以降、演奏されていない貴重な作品をアーカイヴやライブラリーで探し出し、これらの作品の蘇演を目指しています。

 ※録音:2002年1月
 ※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 
M36889
(1CD-R)
【旧譜】
¥2600
ヘンデル&ヴァイス:オーボエ・ソナタ全集
 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:ソナタ ヘ長調 HWV363a
 ヨハン・ジギスムント・ヴァイス:ソナタ 変ホ長調
 ヘンデル:ソナタ ハ短調 HWV366
 ヴァイス:ソナタ ト短調
 ヘンデル:ソナタ ロ長調 HWV357
 ヴァイス:ソナタ ロ長調
 ヘンデル:ソナタ ト短調 HWV364
コンサート・ロイヤル・ケルン
 〔カルラ・シュレーター(バロック・オーボエ)、
  ライナー・ヨハンセン(バロック・バスーン)、
  ロベルト・ニコライツィク
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ)、
  ヤマト・ハスミ(アーチリュート)、
  トマス・シノフツィク
   (ハープシコード、オルガン)〕

 ドイツのピリオド・アンサンブル、コンサート・ロイヤル・ケルンの創設者でもあるバロック・オーボエの名手、カルラ・シュレーターが奏でるヘンデル&ヴァイスのソナタ全集。
 シュレーターは、オルガン、ハープシコードをトン・コープマンに、オーボエをポール・ドンブレヒト、マルセル・ポンゼーレに師事。自らが創設したコンサート・ロイヤル・ケルンでは、18世紀以降、演奏されていない貴重な作品(室内楽だけでなく、オペラやオラトリオなども)をアーカイヴやライブラリーで探し出し、これらの作品の蘇演を目指しています。

 ※録音:2006年8月22日-25日
 ※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

M36906
(1CD-R)
【旧譜】
¥2600
J.ハイドン、J.C.バッハ、モーツァルト、シューベルト、ショパン:
 鍵盤作品集
スザンネ・フォン・ラウン(フォルテピアノ)
  J.ハイドン:アダージョ ヘ長調 Hob.XVII/9*、ソナタ ト長調 Hob.XVI/G1*
  J.C.バッハ:ソナタ ト長調 Op.5,3**
  J.ハイドン:アダージョ ト長調 Hob.XV/22,2*、アレグレット ト短調 Hob. III/41,4*
  モーツァルト:ロンド ニ長調 KV.485***、アダージョ ト長調 KV.356***
  シューベルト: 8つの感傷的なワルツ D.779§
  ショパン:夜想曲第21番ハ短調 BI.108§§、5つのマズルカ Op.7§§

 ドイツの音楽学者、アンドレアス・E・ベールマンがハンブルクの美術工芸博物館に寄贈した70もの貴重な楽器から、5つの鍵盤楽器を用いて奏でる好企画。

 バロックから現代まで幅広いレパートリーを誇るドイツのピアニスト、スザンネ・フォン・ラウンは、コンラート・ハンゼン、チャールズ・スペンサー、ペーター・フォイヒトヴァンガーに師事。2005年に、ドイツ人ピアニストとしては初となるムツィオ・クレメンティ賞を受賞しています。

 ※録音:2007年
 ※使用楽器:ハンマーフリューゲル(ヨハン・ヤコブ・ケニッケ、ウィーン1795年製)*、ターフェルクラヴィーア(クリスティアン・バウマン、 ツヴァイブリュッケン1777年製)**、ハンマーフリューゲル(ヨハン・ダーフィト・シードマイヤー、ニュルンベルク1801年製)***、ハンマーフリューゲル(マティアス・ミュラー、ウィーン1820年製)§、ハンマーフリューゲル(ジョン・ブロードウェイ&サンズ、ロンドン1841年製)§§

 ※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

M36939
(1CD-R)
【旧譜】
¥2600
ラテン&スペインの幻想
 ナルシソ・サウル(b.1957):アミーゴ・デ・オロ、ミロンガ
 マヌエル・ムルギ(b.1975):Reflejos De Un Sueno Sumergido
 マルコ・ぺレイラ(b.1950):ファンタジー・コンチェルタンテ
 アルベルト・ロドリゲス・モリナ(b.1977):Los Elementos
 セルジオ・ボッサー(b.1967):Piezas del Parana
 チッキ・セラーノ(b.1961):Tres Candidos Universos
 ラファエル・カタラ(b.1960):Prisionera del mar
マクシミリアン・マンゴルト(ギター)
ミリアム・シュルーダー(ハープ)

 これまでに20枚を超えるアルバムをリリースし、その優れた演奏は参考録音としても高い評価を得ている現代のドイツで最も注目されるギタリストの一人、マクシミリアン・マンゴルトと、ドイツ、ヨーロッパを中心に室内楽奏者として活動し、ドイツ・サルヴィ・ハープ・コンクール第1位など、数々のコンクールで上位入賞を果たしているミリアム・シュルーダーによるデュオ・アルバム。
 全曲、このデュオのために作曲され、ギターとハープ、撥弦楽器同士の音色が見事にブレンドし、優雅な時間を描き出しています。

 ※録音:2011年6月23日-25日
 ※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 

M36945
(1CD-R)
【旧譜】
¥2600
アンドレアス・タルクマン:ミュージカル「フェリックスとファニーの旅」
 イェルク・シャーデ(フェリックス・メンデルスゾーン)、
 メイケ・レルシュコ(ファニー・メンデルスゾーン)、
 エムスラント・アンサンブル
  〔ジェニーン・ソープ(ヴァイオリン)、ガブリエル・シック(ヴァイオリン)、
   ボリス・バルデンハーゲン(ヴィオラ)、オラフ・ニーシング(チェロ)〕

 メンデルゾーン姉弟が多くの国や都市を訪れ、ライプツィヒに戻るまでの旅を描いたミュージカル。ドイツ出身の作曲家、編曲家であるアンドレアス・タルクマンが、弦楽四重奏のためにアレンジし、随所に散りばめたメンデルスゾーンの作品の数々にも注目です。

 ※録音:2012年5月23日&24日
 ※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 
 
M56825
【旧譜】
¥2600
ダンツィ:フルートによる室内楽
 フランツ・ダンツィ:
  フルート五重奏曲変ホ長調 Op.50-1
  フルート四重奏曲ニ短調 Op.56-2
  小二重奏曲第2番ニ長調 Op.64-2
  フルート五重奏曲ロ短調 Op.50-2
ウィルベルト・ハーツェルツェット(フルート)
アンサンブル・レザデュー
 〔マリー・ウーティガー(ヴァイオリン)、
  ハーヨ・ベス(ヴァイオリン)、
  クラウディア・シュテーブ(ヴィオラ)、
  ニコラス・セロ(チェロ)〕

 名手ハーツェルツェットによるダンツィの室内楽!

 古典派~ロマン派への過渡期のドイツに生き、チェリストとしてマンハイムやミュンヘンなどで宮廷楽団員も務めたフランツ・ダンツィが作曲したフルートの室内楽作品集。
 フルートにはフラウト・トラヴェルソなどを用いた古楽の演奏で絶大な評価を得るオランダの偉大な名手、ウィルベルト・ハーツェルツェットが参加。アンサンブル・レザデューはムジカ・アンティクァ・ケルンのメンバーによって1986年に設立された腕利き集団。「Les Adieux」という名称はベートーヴェンの告別ソナタにちなんで名付けられました。

 ※録音:1993年8月(ドイツ)
 
 
M56861
【旧譜】
¥2600
インプレッション
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調 Op.10
 ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ*
 シュミット:サクソフォン四重奏曲 Op.102
リノス・サクソフォン四重奏団

 ギリシャ神話の登場人物リノスからその名が付けられたリノス・サクソフォン四重奏団は、1985年に結成されたドイツのアンサンブル(結成当時の名称はクレフェルダー・サクソフォン四重奏団)。
 創設以来メンバーを変更することなく活動を続けています。ファースト・アルバムとなった本作では王道のオール・フレンチ・プログラムに真っ向勝負。高水準の技術と抜群のアンサンブルで、軽妙洒脱な演奏とは一味違った、ドイツらしい重厚さも兼ね備えた演奏を披露しています。

 ※録音:2001年7月、2003年3月*(ドイツ)
 
 

M56859
【旧譜】
¥2600
敬虔なヘレネ
 ベルント・アロイス・ツィンマーマン:
  敬虔なヘレネ、ライン州の教会舞曲
 ドヴォルザーク:マズレック ホ短調 Op.49、ロンド ト短調 Op.94
 スメタナ:歌劇 《売られた花嫁》 より3つの舞曲
ギーゼラ・マイ(朗読)
エムスラント・アンサンブル
アンサンブル・プリズマ

 現代音楽作曲家、ベルント・アロイス・ツィンマーマンの、録音自体が希少な「敬虔なヘレネ」を、2016年に惜しまれつつこの世を去ったドイツの著名な女優、歌手であるギーゼラ・マイの語りで聴ける1枚。
 後半はドヴォルザークとスメタナというチェコの偉大な作曲家の作品のアンサンブル版が収録されています。

 ※録音:2004年3月(ドイツ)
 
 

M56854
【旧譜】
¥2600
クッサー:コンポジション・ド・ムジーク
 ヨハン・ジギスムント・クッサー(1660-1727):
  コンポジション・ド・ムジーク(1682) ~
   組曲第1番、組曲第2番、組曲第3番
レ・エンシャンタン
クラウス・ヴェスターマン(指揮)

 ヨハン・ジギスムント・クッサーはプロテスタント教会のカントルを務めていたヨハン・クッサーの下に当時のハンガリー王国で生まれましたが、宗教的な迫害を受け1674年に一家でシュトゥットガルトに移住します。
 さらにその2年後にはパリへ移りヴェルサイユ宮殿で過ごしますが、そこでリュリと出会い、作曲を学びました。その後もドイツ、イギリス、アイルランドへと移り住み、各地で作曲家や宮廷学長として活躍。ヘンデルやテレマンといった後の大作曲家たちに影響を与えたといわれています。

 ※録音:2004年2月(ドイツ)
 




PALADINO

PMR0104
¥2500
エネスク:チェロとピアノのための作品全集
 チェロ・ソナタ へ短調 Op.26-1(1898)
 ノクターンとサルタレッロ(1897)
 アレグロ へ短調(ca.1898)
 チェロ・ソナタ ハ長調 Op.26-2(1935)

ルドルフ・レオポルト(チェロ)
ラルカ・スティルバト(ピアノ)


 ルーマニアの天才的な作曲家、ヴァイオリニスト、ピアニストであったジョルジェ・エネスクのチェロとピアノのための既知の全作品を集めた1枚!
 チェロはウィーン弦楽六重奏団の創設メンバーであり、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのソロチェリストを務めたルドルフ・レオポルト、ピアノはエネスクのピアノ独奏作品全集の録音を行ったルーマニア出身のラルカ・スティルバトです。
 ルドルフ・レオポルトは編曲家としても知られており、彼が手掛けたR.シュトラウスの 《メタモルフォーゼン》 の初稿に基づく再構成版(ブージー・アンド・ホークスより出版)は世界中で演奏されています。

 エネスクのチェロとピアノのための作品で興味深いのは、そのすべてにウィーンとの大きなつながりが見られることです。
 一般的に彼の音楽教育はパリ・コンセルヴァトワールで行われたと考えられていますが、それ以前に彼の両親は7歳のエネスクをウィーンに送り、ウィーン音楽院で学ばせています。
 第1番のソナタや、ノクターンとサルタレッロ、へ短調のアレグロなどは、16~17歳のときにパリで作曲したにもかかわらず、まるでウィーンを離れたことがない作曲家の作品のように聞こえます。
 エネスクはベートーヴェンやブラームスのように、弦楽器ソナタに「ピアノとチェロ/ヴァイオリンのための」というタイトルをつけ、室内楽におけるピアノの特別な役割を強調していますが、これも自身のピアノに対する愛と、ウィーンでの教育の表れといえるでしょう。

 ※録音:2020年6月、ベーゼンドルファーピアノ工場(オーストリア、ウィーナー・ノイシュタット)
 
 

PMR0112
¥2500
クリスティアン・オフェンバウアー、2つの大規模な作品
 クリスティアン・オフェンバウアー(b.1961):
  ヤンナ・ポリツォイデスのために(2006)*
  クラヴィーアシュトゥック2018
ヤンナ・ポリツォイデス(ピアノ)
アンサンブル・ディ・ライエ*
クリスチャン・ムースピール(指揮)*

 作曲をフリードリヒ・チェルハに師事したオーストリアの作曲家、音楽理論家のクリスティアン・オフェンバウアー(1961-)は、ギリシャ出身の音楽家を両親に持つオーストリア・グラーツ出身のピアニスト、ヤンナ・ポリツォイデスのために2つの大規模な作品を書きました。
 オフェンバウアーのインスピレーションに満ちた音楽言語と、ポリツォイデスの繊細かつパワフルな演奏は、聴き手にとっても挑戦的でやりがいのある、喜びに満ちた音楽的発見の旅を約束してくれます。

 ※録音:2010年11月&2021年1月(オーストリア、ウィーン)
 



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ARCANA



A494
¥2700→\2490
ピオーも参加!
 ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868):小ミサ・ソレムニス


 ジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868):小ミサ・ソレムニス(ダヴィデ・デオルミ校訂室内楽版による初録音)
  1-3. キリエ/4-10.グローリア/11-14. クレド/15. 宗教的前奏曲/
  16. サンクトゥス/17. オ・サルタリス/18. アニュス・デイ
 サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)、ホセ・マリア・ロ・モナコ(アルト)、
 エドガルド・ロチャ(テノール)、クリスティアン・セン(バス)ギスリエーリ合唱団
 
 フランチェスコ・コルティ(第1ピアノ)
  使用楽器:1838年製エラール、クラヴサン型(グランド・)ピアノ No. 14231
 クリスティアーノ・ガウディオ(第2ピアノ) 使用楽器:1856年製プレイエル、プティ・パトロン No. 23635
 ダニエル・ペレル(ハルモニウム) 使用楽器:1890年製アレクサンドル、両手のための
 ジューリオ・プランディ(指揮)

 録音: 2021年1月12-16日 サラ・デッラ・カリタ、パドヴァ、イタリア
 ※このディスクは86分46秒の収録時間のため、一部のプレイヤーでは正常に再生できない可能性がございます。ご了承ください。

 【ピオー参加!ロッシーニ晩年の名作の魅力を最大限引き出す美演】
 人気のピークを迎えた36歳でオペラの作曲から手を引いたのち、「スターバト・マーテル」などごく一部の作品を除いて小品ばかりを散発的に書くほかは、美食家としての後半生を満喫していたロッシーニ。
 齢70になろうという1861年に旧友ルイ・ニデルメイエールを亡くし、その追悼のために作曲されたのがこの「小ミサ・ソレムニス」でした。
 しかし最初から現在の形が構想されていたわけではなく、友人の死から少しずつ書き足され、ニデルメイエール3回忌の1864年3月14日、銀行家アレクシス・ピレ=ウィル邸宅の大きなサロンで初演される直前に第2ピアノが足され、完成を見たといいます。
 教会でのミサではなく演奏会を想定したその作風は、ごく小編成ながらも機能性を生かしたドラマティックさと美しさを併せ持ったもの。
 ジューリオ・プランディの前作「ヨンメッリ: レクイエム」(A477/NYCX-10160)に続いて、今回も歌姫サンドリーヌ・ピオーが参加。
 第1ピアノは、バッハの協奏曲集(Pentatone)のリリースも記憶に新しい古楽系鍵盤の名手フランチェスコ・コルティが担当。粒ぞろいのソリストたちと共に、この作品の魅力を最大限引き出しています。
 2013年にロッシーニ財団から管弦楽版と併せて出版された、ダヴィデ・ダオルミ校訂版を使用した初録音。
 




CYPRES


CYP8609
¥2700
デジレ・パック(1867-1939):ピアノ三重奏曲全集
 デジレ・パック(1867-1939):
  1-4. ピアノ三重奏曲 第1番 Op. 46 (1903)
  5. ヴァイオリンとピアノのためのアダージョ・ソステヌート Op. 39 (1899)
  6-8. ピアノ三重奏曲 第2番 Op. 98 (1923)
  9. チェロとピアノのためのレント・カンタービレ Op. 89 (1917)
  10-12. ピアノ三重奏曲 第3番 Op. 115 (1930)
トリオ・スピリアール
 ジャン=サミュエル・ベズ(ヴァイオリン)
 ギヨーム・ラグラヴィエール(チェロ)
 ゴヴァン・ド・モラン(ピアノ)

 録音: 2020年7月23-26日 ARTS2オーディトリアム、モンス、ベルギー

 リエージュで生まれ、ベルギーをはじめフランス、ポルトガル、ドイツ、スイス、イギリスとヨーロッパ各地で活躍した作曲家、オルガン奏者のデジレ・パック。
 パリの郊外で隠居生活を送るまで、彼は8つの交響曲と3つの協奏曲、3つのミサ曲に1つのレクイエム、歌劇を1つ、そしてたくさんの室内楽作品を残しています。
 若くしてフランクに見いだされ、その影響を受けた半音階的な和声進行は、無調・多調へと発展しながらもロマン性を失わない、シェーンベルクの先駆とも言える他にない作風を確立していきます。
 彼のピアノ三重奏曲全てを収めたこのアルバムは、約30年にも及ぶその作風の発展を実際に確認することが出来る好企画。
 演奏はブリュッセルで結成されたトリオ・スピリアールで、2017年にスロヴェニアでの室内楽コンクール優勝を皮切りに多くの賞を受けており、ベルギーとフランスを中心に活躍しているアンサンブルです。
 




FUGA LIBERA


FUG784
¥2700
『ORIGINS オリジン』 女声ア・カペラによる作品集 シャエラ (女声ア・カペラ)
 デイヴィッド・ラング(1957-): 1. イヴニング、モーニング、デイ
 ヘンリー・ローズ(1595-1662)/フィリップ・ローソン(1957-)編曲:
  2. 朝日を見たことがあるか? ~『エアーとダイアローグ』第2巻(1653) より
 ヘンリー・パーセル(1659-1695)/グレゴール・メイヤー(1979-)編曲:歌劇《妖精の女王》(1692) 第4幕 より
  3. 感謝の気持ちにあふれる春は (春)/4. 私は夏、陽気ではなやか (夏)/
  5. 色とりどりの野をごらん (秋)/6. 今、冬はゆっくりとやってくる (冬)
 メレディ(1992-): 7. クリスタライズド
 シャエラ/シャラ・ノヴァ(1974-)ミュージカル・インプット: 8. ハイパフィシス(下垂体)
 ロバート・ジョンソン(1583-1633)/スザンネ・ブラッチ(1962-)編曲:
  9. あなたは見たのか、輝く百合を ~歌劇《悪魔は頓馬》(1616) より
 パーセル/ローソン編曲: 歌劇《妖精の女王》(1692) 第2幕 より
  10. ごらん、夜の闇がみずからここで (夜)/11. 私は全てに急いで錠をかけるために来た (神秘)/
  12. 魅惑の一夜は (秘密)/13. しっ、もう静かに (眠り)
 エーリクス・エセンヴァルズ(1977-): 14. 星々
 パオラ・プレスティーニ(1975-): 私たちの時代の三部作
  15. 黙示録?/16. 死せる魂/17. 昇りゆく階
 シャエラ: 18. 真空

 女声6人によるドイツのア・カペラ・グループ、シャエラ(SJAELLA)。
 2011年のCDデビュー以来、Querstandレーベルを中心に数々のアルバムをリリースしてきた彼女たちがFUGA LIBERAに登場。
 鉄壁のハーモニーの美しさがとにかく魅力ですが、単なる癒しだけではなく、シニカルさやユーモアのアクセントもちりばめて、楽しませてくれます。
 キングズ・シンガーズのメンバーだったフィリップ・ローソン、シンガー・ソングライターのシャラ・ノヴァ、コンポーザー・ピアニストのメレディなど、様々なアーティストとのコラボレーションも嬉しいところです。
 




GRAND PIANO



GP854
¥2400

20世紀のフォックストロット集 第3集
ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ...Steinway, Model D)
【クロアチア】
  1. ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923): ヴェルティージュ、ヴァルス=ボストン(1906)...世界初録音
  2.イーヴォ・ティヤルドヴィチ(1895-1976): マイン・シミー、ジャズ・バンド・シミー(1922) ...世界初録音
  3. ティヤルドヴィチ: フォックストロット 「ルル・ラ・ランギッド」(1921) ...世界初録音
【セルビア】
  4. ミホヴィル・ロガル(1902-1998): タンゴ - 子守歌(1933頃)
【ブルガリア】
  5. パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978): フォックストロット(1925) ...世界初録音【ルーマニア】
  6. ミハイル・ジョラ(1891-1971):
   組曲「マダムのためのおもちゃ箱」Op. 7 - 第3曲 マダムのためのフォックストロット(1924)
【ハンガリー】
  7. ティボール・ハルシャーニ(1898-1954): ヴォカリーズ・エチュード 「ブルース」(ピアノ版)(1931)
  8. ハルシャーニ: 13の舞曲 - フォックス=トロット(1929)
  9. ユージン・ザドール(1906-1984): ジャズによるバガテル第1番 Andantino...世界初録音
  10. ザドール: ジャズによるバガテル第2番 Vivace...世界初録音
【スロヴァキア】
  11. アレクサンドル・モイゼス(1906-1984):
   ディヴェルティメント Op. 11 - 第4楽章 タンゴ-ブルース (ピアノ版)(1930/1931)
【ポーランド】
  12. ミッシャ・スポリアンスキー(1898-1985): ジミー・シミー(1921) ...世界初録音
  13. スポリアンスキー: モルフィウム、ヴァルス・ボストン(ピアノ版)(1920) ...世界初録音
  14. スポリアンスキー: ハーレム・ブルース(1943以前) ...世界初録音
  15. アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):
   交響曲第3番 「協奏交響曲」- 第2楽章 テンポ・アメリカーノ(ピアノ版)(1931) ...世界初録音
  16. シモン・ラクス(1901-1983): ブルース(1945以前)
【ロシア】
  17. エフゲニー・ムラヴィンスキー(1903-1988): フォックス=トロット(1929)
  18. アレクサンドル・レヴィン(1886-1960): ヴァルス・ボストン Op. 15(1926) ...世界初録音
  19. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975): 劇音楽「南京虫」Op. 19 - フォックストロット(ピアノ版)(1929)
  20. ショスタコーヴィチ: バレエ音楽「黄金時代」Op. 22 -
   第1幕 第2場 フォックストロット...フォックストロット...フォックストロット(1929-30)
    (ヴィクトル・エキモフスキによるピアノ版)...世界初録音
  21. ユリアン・クレイン(1913-1996): タンゴ(1930) ...世界初録音
  22. レオニード・ポロヴィンキン(1894-1949):フォックス・トロット「スキ」(1925) (アーサー・ウィルナーによる改訂)
  23. ポロヴィンキン: 3つの南アメリカ舞曲 - 第2番 タンゴ(1939) ...世界初録音
【ウクライナ】
  24. レインホリド・グリエール(1875-1956):
   バレエ音楽「赤いけしの花」 Op. 70 - 第3幕 チャールストン(ピアノ版)(1933) ...世界初録音
  25. クリメンティ・コルフマリョフ(1899-1958): アメリカン(1928) ...世界初録音
  26. ディミトリ・ティオムキン(1894-1979):
   クレオール風ブルース (ピアノのためのオリジナル・バージョン)(1927)...世界初録音
  27. アレクサンダー・ツファスマン(1906-1971):
   フォックストロット 「アイ・ウォント・トゥ・ダンス」(1957) ...世界初録音
  28. ツファスマン: 叙情的なルンバ(1950年代頃) ...世界初録音

 録音 2020年2月25-27日 Klaus von Bismarck-Saal,WDR-Funkhaus、ケルン(ドイツ)

 「フォックストロット」とはアメリカで生まれたダンス音楽の一種で、ラグタイムから派生したと言われています。これらの音楽は2つの世界大戦の狭間である1920年代から1930年代のいわゆる「狂騒の20年代」のアメリカで、ジャズや、同じ系統であるシミー(ジャズにあわせて肩を揺らすダンス)やチャールストン(両膝をつけたまま、足を交互に跳ね上げるダンス)などとともに大流行、そしてこの流行は瞬く間にヨーロッパ一帯にも及びました。
 さまざまなフォックストロットを追求するピアニスト、ゴットリープ・ヴァリッシュは、第1集ではオーストリアとチェコの作品、第2集ではドイツで生まれた作品を採り上げましたが、この第3集では中央、東ヨーロッパからロシアまで9か国に及ぶ作曲家のフォックストロットを収録。
 中には大指揮者エフゲニー・ムラヴィンスキーの「フォックス=トロット」などの珍しい曲も含まれています。世界初録音作品も多数収録。28の魅惑的な作品が並びます。

  
 
 


GP850
¥2400
SOLITUDE 孤独
 フローラン・シュミット(1870-1958):ピアノ作品集
ビリヤナ・ウルバン(ピアノ...Steinway, Model D)
  CREPUSCULES 薄暮 Op. 56(1898-1911)
   1. I. Sur un vieux petit cimetiere 古い小さな墓地にて/
   2. II. Neige 雪/3. III. Sylphides シルフィード/4. IV. Solitude 孤独
  PUPAZZI 操り人形 Op. 36(1907)
   5. I. Scaramouche スカラムーシュ/6. II. Aminte アミント/7. III. Damis ダミ/8. IV. Egle エグレ/
   9. V. Cassandre カッサンドル/10. VI. Atys アティス/11. Clymene クリメーヌ/12. II. Arlequin アルルカン
  9つの小品 Op. 27(1895-1903)
   13. No. 1. L'Heure immobile 第1曲 静止した時間/14. No. 2. Danse orientale 第2曲 東洋風舞曲/
   15. No. 3. Chanson tendre 第3曲 優しい歌/16. No. 4. Chanson melancolique 第4曲 憂鬱な歌/
   17. No. 5. Nocturne 第5曲 夜想曲/18. No. 6. Romance sans paroles 第6曲 無言歌/
   19. No. 7. Serenade antique 第7曲 古風なセレナード/
   20. No. 8. Gitanella 第8曲 ジプシーの娘/21. No. 9. Sicilienne 第9曲 シシリエンヌ
  22. RITOURNELLE リトルネッロ Op. 2, No. 2bis(1925)
  23. 3つの前奏曲 Op. 3 - 第1番 PRELUDE TRISTE 悲しげな前奏曲(1890-95)
  24. BALLADE DE LA NEIGE 雪のバラード Op. 6(1896)
 1-4を除き世界初録音

 録音 2021年1月19日 Hertz Zaal, TivoliVredenburg,Utrecht(オランダ)

 ドイツ系フランス人の作曲家フローラン・シュミット。フランクのヴァイオリン・ソナタに傾倒し、パリ音楽院でマスネとフォーレに学んだ彼は、すぐれたピアニストでもありましたが、生涯に残したピアノ曲は決して多くありません。しかし独創的な作風によるその音楽は多くの人々に愛されています。
 このアルバムにはフローラン・シュミットの3つの組曲と3曲の小品を収録、調和のとれた豊かな響きと憂愁に満ちた音楽を聴くことができます。中でも1895年から1903年にかけて書かれた「9つの小品」は彼がイタリアからスイス、ドイツを経てギリシャやトルコを旅行した際の思い出が反映された曲集で、彼が通った街や村で耳にした民謡も織り込まれています。1907年の「操り人形」はコメディア・デラルテに登場するキャラクターを描いた曲集。作曲年代がはっきりとはわからない「薄暮」も詩的なインスピレーションに支えられた作品です。
 演奏しているビリヤナ・ウルバンはチェコを起源とする音楽一家に生まれたザグレブのピアニスト。1985年からパリに住み様々な活動を行っています。
 GRAND PIANOレーベルからは3巻からなるボヘミアの作曲家ヴォジーシェク作品のアルバムをリリース。また、NAXOSレーベルには彼女の祖父、ヤン・ウーバンの作品も録音しています(配信のみ)。



 


GP858
¥2400
ロシア王朝のピアノ音楽 ドミートリー・コロステリョフ(ピアノ)...1-19
オルガ・ソロヴィエヴァ(ピアノ)...20-25
 コンスタンティン・ニコライエヴィチ・リャードフ(1820-1871):
  1. タランテッラ(1844頃)/2. 軍隊風ポルカ(1852)/3. ポルカ-マズルカ 「ラ・シルフィード」(1850年代頃)/
  4. 葬送行進曲(1852)/5. ガリバルディ=カドリーユ(1869頃)/
  6. ロシア・ポルカ(1852頃)/7. カドリーユ 「ロシアの結婚式」(1852)
 エフゲニー・イヴァノヴィチ・ポマザンスキー(1883-1948):
  8. 子守歌(1940年代頃)/9. カッコウ(1940年代頃)/10. 秋の歌(1940年代頃)
 コンスタンティン・アファナシエヴィチ・アンティポフ(1858-1936):
  11. 2つの前奏曲 Op. 8 No. 1 Allegretto(1891出版)/12. 2つの前奏曲 Op. 8 No. 2 Andantino(1891出版)/
  13. 「Chizhyk-pyzhyk」の主題による変奏曲(1892)/14. 夜想曲 変イ長調 Op. 12(1892出版)
 アレクサンドル・ニコライエヴィチ・リャードフ(1808-1871):新築祝い(1839頃)
  15. 第1曲 ポロネーズ/16. 第2曲 フランスのカドリーユ/17. 第3曲 マズルカ/18. 第4曲 ギャロップ
 イヴァン・アレクサンドロヴィチ・ポマザンスキー(1848-1918):
  19. ポルカ(1880年代頃)
 アナトーリ・コンスタンティノヴィチ・リャードフ(1855-1914):
  20. 2つの小品 Op. 24 - 第1曲 前奏曲 ホ長調(1890)/21. ノヴェレッテ Op. 20(1882-89頃)/
  22. 2つの前奏曲Op. 42 No. 2 ロ長調(1898)/23. 湿地にて(スケッチ) Op. 23(1890)/
  24. 夜明け(スケッチ断片)(1889)/25. アバウト・オールデン・タイム ニ長調 Op. 21(1889)
 
 ※20-23、25を除き世界初録音

 録音 モスフィルム、トン=スタジオ、モスクワ(ロシア) 2020年1月21日...1-19 2021年1月25日...20-25

 このアルバムには、ロシアに連綿と連なる音楽家の家系に生まれた作曲家たちの作品が収録されています。
 最初に登場するコンスタンティン・リャードフは登場人物の中心となるアナトーリ・リャードフの父。帝政ロシア時代の指揮者、作曲家、ヴァイオリニストとして活躍しました。
 そしてアレクサンドル・リャードフはコンスタンティンの兄。やはりバレエ指揮者、作曲家として名を成した人物です。
 またコンスタンティン・アンティポフはアナトーリのいとこであり、サンクトペテルブルク音楽院でリムスキー=コルサコフに作曲を学んだ人。才能ある作曲家でしたが1890年代後半には作曲活動をやめてしまったようです。
 イヴァン・ポマザンスキーは、アナトーリの姉ヴァレンティーナの夫。アナトーリはしばしばイヴァンに音楽に関するアドヴァイスを求めていました。イヴァンはサンクトペテルブルク音楽院でハープを学び、マリインスキー劇場合唱団の指揮者としても活躍。
 このアルバムに収録された「ポルカ」はアナトーリに捧げられています。エフゲニー・ポマザンスキーはイヴァンの息子。伯父であるアナトーリとバラキレフに学び、1940年にはプスコフに音楽学校を設立し後進の指導にあたるとともに、第二次世界大戦後のロシア音楽の復興にも携わりました。
 残念なことに作品はほとんど残されていませんが、このアルバムには、現存する子供向けの3曲が収録されています。
 



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ONDINE



ODE-1392
¥2500→\2290
テツラフ&フォークト
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  ヴァイオリン・ソナタ集第6・7・8番


  ヴァイオリン・ソナタ第6番 イ長調 Op. 30 No. 1
   1. I. Allegro/2. II. Adagio molto espressivo/
   3. III. Allegretto con variazioni
  ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 Op. 30 No. 2
   4. I. Allegro con brio/5. II. Adagio cantabile/
   6. III. Scherzo: Allegro/
   7. IV. Finale: Allegro – Presto
    ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op. 30 No. 3/
   8. I. Allegro assai/
   9. II. Tempo di minuetto, ma molto moderato e grazioso/
   10. III. Allegro vivace
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)
ラルス・フォークト(ピアノ)

 録音 2020年8月31日-9月2日 ゼンデザール、ブレーメン(ドイツ)

 これまでにもシューマンやベートーヴェン、ブラームスなどの作品で親密なアンサンブルを聴かせてきたクリスティアン・テツラフとラルス・フォークト。
 今回のアルバムでは、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第6番から第8番までの3曲を演奏しています。
 ロシア皇帝アレクサンドル1世に献呈 されたこの3曲のソナタは、第5番「春」と第9番「クロイツェル」という圧倒的な人気作の前で影が薄いと見られがちですが、1801年から02年頃というベートーヴェンの初期から中期への転換期に書かれたことでもあり、ベートーヴェンの作風の変遷を辿るためにも重要な作品です。
 全編穏やかな楽想による第6番は、最初の構想では最終楽章にタランテッラが置かれていましたが、これは第9番の終楽章に転用、現在の変奏曲に差し替えるなどバランスのよい構成で書かれています。
 そしてベートーヴェンが愛した、厳しい雰囲気を持つハ短調で書かれた第7番は、感情の起伏がこまやかに表現されており、とりわけ第2楽章の美しい旋律が耳に残ります。
 また、動的な第1楽章で始まる第8番は、第7番の厳しさを和らげるような簡潔な曲想が特徴と、それぞれの作品の持つ雰囲気も対照的であり、ハイドンやモーツァルトからの影響を完全に振り切るための試行錯誤も感じられる力作揃いです。
 テツラフはこの3曲の性格を際立たせながら、旋律美も丁寧に表現、フォークトは、力強く華麗な演奏でテツラフの思いを受け止めています。味わい深い演奏をお楽しみください。

 
 






<国内盤> 

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ベルリン・フィル・自主制作盤
BERLINER PHILHARMONIKER RECORDINGS



KKC 9695/7
(2CD+1Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥9000
ベルリン・フィル&F.P. ツィンマーマン /
 ベートーヴェン、ベルク、バルトーク:ヴァイオリン協奏曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)
  CD1
   ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
    ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品 61 (38'11)(カデンツァ:フリッツ・クライスラー)
      収録:2019年12月21日、ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
      ダニエル・ハーディング(指揮)
   アルバン・ベルク(1885-1935)
    ヴァイオリン協奏曲《ある天使の思い出に》 (25'52)
      収録:2020年9月19日、ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
      キリル・ペトレンコ(指揮)
  CD2
   ベラ・バルトーク(1881-1945)
    ヴァイオリン協奏曲第1番 Sz 36 (20'12)
      収録:2016年11月29日、ベルリン、フィルハーモニー(録音用無観客収録)
    ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz 112 (34'21)
      収録:2016年12月4日、ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ)
      アラン・ギルバート(指揮)


 Blu ray Video
  ・上記全曲のコンサート映像(すべてHD 映像)
  ・インタビュー映像~F.P.ツィンマーマンとベルリン・フィル(45 分)
   画面:Full HD 1080/60i - 16:9、音声:2.0 PCMステレオ/5.1DTS-HD MA、リージョン:ABC(worldwide)、総収録時間:135分、字幕:独、英、日本語
 Audio:2.0PCM Stereo 24 bit/48kHz 5.1DTS-HD MA 24 bit/48kHz
 
 ダウンロード・コード
  この商品には、上記全曲のハイレゾ音源(24bit/192kHz)をダウンロードするためのURLとそのパスワードが封入されています。
 
 デジタル・コンサートホール
  ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を7日間無料視聴できるチケット・コードが封入されています。

 ベルリン・フィルとF.P.ツィンマーマン。長年の友情と芸術的な関係が生んだ絶品ヴァイオリン協奏曲集

 輸入盤・日本語帯・解説付
 
 カバー・アート:ヨリンデ・フォークト、2019「Immersive Integral. Turn Study」

 ベルリン・フィル・レコーディングスからソリストに焦点を当てたディスクがリリースされます。
 常に世界的指揮者たちとの演奏で注目されるベルリン・フィルですが、一流のソリストたちとの共演も見逃すことはできません。
 今回登場するのは36年間にわたって実りある関係を築き上げてきたヴァイオリニストのフランク・ペーター・ツィンマーマン。

 1985年にヴァルトビューネでの初共演以来、ツィンマーマンとベルリン・フィルは密接な関係にあります。彼の演奏は世代を超えて受け継がれており、近年のオーケストラ界を形成する指揮者の中で、この優れたヴァイオリニストと共同作業をしていない人はほとんどいないといえるほどです。

 まず、ツィンマーマン自ら「ヴァイオリン協奏曲のエベレスト」と呼ぶベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。この作品をベルリン・フィルと30年ぶりに共演し、完璧無比な演奏を聴かせています。
 ダニエル・ハーディングは、ソリストとオケの緊密な連携をとり、作品に寄り添った指揮ぶりをもせています。

 続いては、1936年に初演されたベルクのヴァイオリン協奏曲。ベルクは、若くして亡くなったマノン・グロピウスへのレクイエムとして《ある天使の思い出に》という献辞が付けられたヴァイオリン協奏曲を作曲しました。
 ツィンマーマンの解釈はこの十二音技法の作品の深いロマンティックな側面を明らかにしたもので、彼はキリル・ペトレンコと共演した時間を忘れがたい「素晴らしい瞬間」と振り返っています。

 最後に、バルトークの2つのヴァイオリン協奏曲。
 ツィンマーマンは、ディテールやニュアンスが非常に豊かなバルトークの音楽に、最大の敬意をもって取り組んでいます。彼がこの2つの作品に取り組み始めたのは、芸術家としてのキャリアの中でも比較的遅い時期でしたが、即座に彼を魅了しました。
 ツィンマーマンは、2016年にこの2つのヴァイオリン協奏曲を、20年以上の親交があるベルリン・フィルとアラン・ギルバートとの共演で録音しました。
 歓喜に満ちた第1番は、若きヴァイオリニスト、シュテフィ・ゲイエルへの愛に捧げられており、第2番は官能的な旋律と独創的な形式で魅了します。
 ツィンマーマンは、後者を「もっとも偉大なヴァイオリン協奏曲の3曲中の1つに数えられる」と称賛しています。

 2枚のCDとBlu-rayに収録された音源に加え、高品質なハードカバー装丁の当エディションには、多数の写真を掲載した充実したブックレットが付いています。
 カバー・アートは、ドイツの現代アーティスト、ヨリンデ・フォークトの作品です。

 






<映像>


C MAJOR(映像)



75 9004
(Blu-ray)
¥5400
『 Mahler/Live』 / ウィーン国立バレエ団
 『Live』
   音楽:フランツ・リスト/振付:ハンス・ファン・マーネン/
   ダンサー:オルガ・エシナ & マルコス・メンハ/
   ピアノ:滝澤志野/カメラ:ヘンク・ファン・ダイク
 『4』
   音楽:グスタフ・マーラー/振付:マーティン・シュレップァー/
   ウィーン国立バレエ団/ウィーン国立歌劇場管弦楽団/
   指揮者:アクセル・コーバー/スラヴカ・ザミクナイコーヴァ(ソプラノ)
75 8908
(DVD)
¥3800

 新たな船出を予感させる上演、ウィーン国立バレエ団による意欲的な作品『Mahler/Live』

 収録:2020年12月ウィーン国立歌劇場
 (Blu-ray)画面:HD,1080i,16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD MA5.1、リージョン:All、BD:50、101分
 (DVD)画面:NTSC,16:9、音声:PCM ステレオ DTS5.0、リージョン:All、DVD9、101分

 ウィーン国立歌劇場は、2020/21シーズンより新たに、ボクダン・ロシチッチ総裁、フィリップ・ジョルダン音楽監督、マーティン・シュレプファー バレエ芸術監督という新体制でスタートしました。
 今回収録されているのは、2020年12月コロナ禍による無観客でのプレミエとして上演された映像。新たにウィーン国立バレエの芸術監督に就任した鬼才マーティン・シュレップァーの初演作『4』と、オランダの振付家、ハンス・ファン・マーネン振付によるダンス史に残る作品『Live』の2つの作品が収録されています。

 第1部は、1979年にアムステルダムで初演された『Live』。出演者はダンサー2人、ピアニスト、カメラの計4名で構成された、とても実験的な演目で、今の状況に何とも合った作品です。
 これまでオランダ国立バレエ団のみが上演してきた演目でしたが、この度初めて他のバレエ団で上演されました。
 ダンサーにはウィーン国立バレエ団の顔ともいえるオルガ・エシナと2020/21シーズンから第1ソリストとして入団、アム・ラインではシュレップファーから信頼も厚かったブラジル出身のマルコス・メンハ。
 ピアニストには、ウィーン国立バレエ専属ピアニストの滝澤志野。カメラは初演から40年以上この作品を担当しているヘンク・ファン・ダイクというメンバー。

 第2部には、マーティン・シュレップァーの新作『4』。2020/21シーズンも厳しいスタートとなりましたが、シュレップファーの手腕が発揮された新鮮で斬新なプログラムを用意しスタート。
 この『4』もマーラーの交響曲第4番の音楽を用いたバレエ団の新たな船出を祝した意欲的な内容となっています。
 
















9/1(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


DELPHIAN


DCD34265
¥2500
フェアファックス:チューダー朝の王と女王のための音楽
 ロバート・フェアファックス(1464-1521):
  マニフィカト・レガーレ/Benedicite! What dremyd I/
  Alas, for lak of her presens/ Most clere of colour/
  ミサ曲「Sponsus amat sponsum」より クレド/
  I love, loved, and loved wolde I be/Somewhat musyng/
  Ave lumen gratiae/That was my woo/Salve Regina/
  To complayne me, alas/Maria plena virtute
アンサンブル・プロ・ビクトリア
トビー・ウォード(指揮)

 フェアファックス没後500周年記念盤!

 ☆チューダー朝の王族に愛されたロバート・フェアファックスの没後500周年記念盤!
 ☆ヘンリー8世とキャサリン・オブ・アラゴンの結婚式のための音楽!

 アンサンブル・プロ・ビクトリアは、2015年にケンブリッジ大学でハンフリー・トンプソンとトビー・ウォードによって設立された古楽アンサンブル。
 主にOVPPの歌手と器楽奏者の柔軟な編成で、イベリアのポリフォニー、宗教改革前のチューダー朝の音楽、初期バロック音楽に焦点をあてて活動しています。
 共同創設者兼芸術監督のトビー・ウォードは、ケンブリッジ・キングズ・カレッジや英国王立音楽カレッジなどで学び、国立音楽家教会やセント・セパルカー教会のオルガニスト、ロイヤル・カレッジ・オヴ・オルガニスツのアソシエイト、テネブレ合唱団のテノール・アソシエイト・アーティストなどを務めています。

 2021年はジョスカン・デ・プレの没後500周年で沸く古楽界ですが、イングランド王ヘンリー7世とヘンリー8世の時代でもっとも著名で影響力のあったイギリス・ルネサンスの作曲家、ロバート・フェアファックス(1464-1521)の没後500周年でもあります。
 Delphianとアンサンブル・プロ・ビクトリアが贈るフェアファックス没後500周年記念アルバムは、チューダー朝の王族に愛されたフェアファックスの作品をアンサンブル・プロ・ビクトリアが緻密に調査・研究したプログラムで、ヘンリー8世とキャサリン・オブ・アラゴンの結婚式のためのミサ曲から新たに再構成した音楽を収録しています。

 ※2021年3月8日-10日、セント・ブランドンズ教会(ブランセペス、イギリス)

 
 
 


DCD34261
¥2500
ヴェネツィアの神話 ~ 16世紀のツィンクと鍵盤楽器のための音楽 ガウェイン・グレントン(ツィンク)
サイラス・ウォルストン(オルガン、ヴァージナル)
 アンドレア・ガブリエリ(1533-1585):第12旋法によるリチェルカール/
 アドリアン・ヴィラールト(c.1490-1562):悦びをあなたへ/
 ジュリオ・セーニ・ダ・モデナ(1498-1561):リチェルカール13/
 ジローラモ・パラボスコ(c.1524-1577):リチェルカール14 《主よ平和を与えたまえ》/
 アンニーバレ・パドヴァーノ(1527-1575):第6旋法によるリチェルカール/
 アドリアン・ヴィラールト:泉/
 ジュリオ・セーニ・ダ・モデナ:リチェルカール5/
 クラウディオ・メールロ(1533-1604):トッカータ8/
 ジローラモ・ディルータ(c.1554-after1610):4声のリチェルカール/
 アンドレア・ガブリエリ:我が最愛の人/
 ヴィンツェンツォ・ベッラヴェーレ(c.1540-1587):オルガンのためのトッカータ/
 ジローラモ・ディルータ:第6旋法によるトッカータ・ディ・サルト・カティーヴォ/
 クロード・ジェルヴェーズ(1525-1583):パヴァーヌ 《ラ・ヴェネシエンヌ》/
 ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(c.1525-1594):王はわれを酒倉に連れゆき/
 ジョゼッフォ・グアーミ(1542-1611):第2旋法によるトッカータ/
 作者不詳:エル・トデスコ/
 ジャコモ・ゴルザニス(c.1520-after1575):イル・トデスキーノ*/
 ジャコモ・ゴルザニス:トデスキーノのパドアーナ*/
 ジョゼッフォ・グアーミ:ラ・ブリランティーナ
 
 (*=世界初録音)

 気鋭のツィンク奏者、ガウェイン・グレントン!ヴェネツィアを舞台にした16世紀のツィンク作品集!

 ☆多くの名アンサンブルで活躍する気鋭のツィンク奏者、ガウェイン・グレントン!
 ☆音楽都市ヴェネツィアを舞台にした16世紀のツィンク(コルネット)の音楽!

 バーゼル・スコラ・カントルムでブルース・ディッキーに師事し、イル・ジャルディーノ・アルモニコやコンチェルト・イタリアーノ、イ・ファジョリーニ、イリュリア・コンソートなどで活躍する気鋭のコルネット(ツィンク)奏者、ガウェイン・グレントン。
 グレントンが創設した古楽アンサンブル"イン・エコー"を始め、ザ・バッハ・プレイヤーズやタヴァナー・コンソートなどでも共演してきた音楽学者&古楽系鍵盤楽器奏者サイラス・ウォルストンと贈る、16世紀のツィンク音楽集。

 1527年にフランドル出身のアドリアン・ヴィラールトがサン・マルコ大聖堂に到着してからヴェネツィア楽派の開祖として活動し、国際的な音楽家たちが行き交う音楽界のリーダー的存在となった都市ヴェネツィアを舞台にした、16世紀末までの様々な作曲家が書いたツィンクと歴史的なオルガン&ヴァージナルのための作品。学術的でありながら自由闊達に、目を見張るようなヴィルトゥオジックな作品も含めた、不朽の「ヴェネツィアの神話」を探求していきます。

 ※録音:2021年4月13日-15日、St Saviour's Church(イギリス)

 
 
 
DCD34270
¥2500
オリヴァー・サール:好奇心の巡礼者
 オリヴァー・アイルデール・サール(b.1977):
  スノーバード(管楽四重奏のための)
  ダルリアダ(アーガイル 組曲)(リード三重奏のための)
  信仰、希望と慈善(ソロ・バロック・フルートのための)
  好奇心の巡礼者(管楽五重奏のための)
RSNOウィンド・アンサンブル
 〔デイヴィッド・ハバード(バスーン)、
  クリス・ゴフ(ホルン)、
  リチャード・クレイグ(フルート)、
  エイドリアン・ウィルソン
   (オーボエ、イングリッシュ・ホルン)、
  ダンカン・スウィンデルズ
   (クラリネット、バス・クラリネット)〕
カーラ・リーズ(バロック・フルート)

 スコットランド、エジンバラ出身の作曲家&トランペット奏者、オリヴァー・アイルデール・サール(b.1977)が書いた、管楽アンサンブルのための作品集。
 シカゴからイタリア、バルト海、東南アジアまで、さまざまな場所を舞台に、旅とその目的地を鮮やかに表現した作品で、RSNO(ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団)の首席奏者たちが卓越した演奏を披露しています。

 ※録音:2021年7月、RSNOセンター
 
 
DCD34264
¥2500
女性作曲家、アイナ・ボイル(1889-1967)の歌曲集
 アイナ・ボイル(1889-1967):歌曲集
ポーラ・マリヒー(メゾ・ソプラノ)
ロビン・トリッチュラー(テノール)
ベン・マカティア(バリトン)
イアン・バーンサインド(ピアノ)

 ロンドンでヴォーン・ウィリアムズに学んだアイルランド出身の女性作曲家、アイナ・ボイル(1889-1967)の歌曲集。
 2020年のパンデミックの中、20世紀歌曲伴奏の巨匠イアン・バーンサイドが、ウィグモア・ホールにロビン・トリッチュラーを始めとする素晴らしきアイルランド人歌手3人を集め、わずか5時間たらずで約80分の歌曲(全23曲、33トラック)を録音。
 アイナ・ボイルが、ウィックロー州の田舎で隠遁生活を送りながら書いた、優しく、時にメランコリックで絶妙なハーモニーのセンスに彩られた歌の遺産です。

 ※録音:2020年10月29日、ウィグモア・ホール(ロンドン)
 




FONE



SACD171
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
CDテスト ~ サウンド・マニュアル
 1. ジュリオ・チェーザレ・リッチのアナウンス
 2. チャンネル識別
 3. 音響フェーズ
 4. 広くゆったりした音 ~
  アルバム『PRIMUS EX APOSTOLIS』〔ENSEMBLE WELTGESANG〕より
   「Quem a omagen / Madre de Deus」、「Como poden」
 5. モノラルとステレオのフェーズ ~ モノラル:アルバム『TOOLBOX』より
  「NOTHING PERSONAL」〔D.グロリニック〕(抜粋)
 6. ステレオ:アルバム『TOOLBOX』より 「NOTHING PERSONAL」〔D.グロリニック〕(抜粋)
 7. 低周波の影響 ~ J.S.バッハ:
  「協奏曲ニ長調 BWV.972」より〔エドアルド・ベロッティ〕(抜粋) ~
   アルバム『James』より 「Bemsha Swing」〔ジェイムズ・リアリー〕(抜粋)
 8. 平均周波数の明瞭さ ~
  アルバム『PRIMUS EX APOSTOLIS』〔ENSEMBLE WELTGESANG〕より
   「Gratulantes Celebremus」(抜粋) ~
  アルバム『Something to remember』より 「Donna」〔アンナ・マリア・カステッリ〕(抜粋)
 9. 高周波の結晶化度 ~
  アルバム『Ludus Danielis』より 「ベルシャザールの女王の入場」〔ニューヨークズ・アンサンブル〕(抜粋) ~
  パガニーニ:「ラ・カンパネッラ」〔サルヴァトーレ・アッカルド〕(抜粋)
 10. 過渡応答の鋭さ ~
  アルバム『Munyungo』より 「So Happy」〔Munyungo Jackson〕(抜粋) ~
  アルバム『The Doctor』より 「All right now」〔ドク・パウエル〕(抜粋)
 11. 個々のプレゼンテーション、個々のセクション ~ ヴィヴァルディ:「協奏曲ニ長調 RV.123」より〔イ・ムジチ〕
 12. ダイナミック・コントラスト ~ ロッシーニ:「アルジェのイタリア女」より
  シンフォニア〔サンタ・チェチーリア・アカデミー管弦楽団&合唱団〕(抜粋)
 13. 1,000Hzの固定周波数
 14. 自然な音、透明性、マイクロダイナミクス、リアリズム
 15. アルバム『VIR DEI BENEDICTUS』より 「テ・デウム」〔モンテカッシーノ寺院 修道士合唱団〕
 16. アルバム『Just for a while』より 「The Lady Is a Tramp」〔GABY COLE〕
 17. アルバム『ロドヴィコ・ヴィアダーナ:聖ルカの晩祷集』より 「Tradent enim vos」
 18. アルバム『PIANO』より ラフマニノフ:「エレジー」 Op.3-1 〔スザンヌ・ウッソン〕
 19. フォグホーン
 (『』内がアルバム名、「」内が曲名、〔〕内が演奏者)

 イタリアの高音質レーベル "FONE"のオーディオ・テストSACD!

 1983年にイタリアのレコーディング・エンジニア、ジュリオ・チェーザレ・リッチによって設立され35年以上の歴史を持つイタリアのオーディオファイル・レーベル「Fonè」が、オーディオ・チェック、オーディオ・テスト用に特別に編集したSACD(Stereo)。
 ジュリオ・チェーザレ・リッチ自身の説明、オーディオチェック用の信号、Foneからリリースされた様々なアルバム(クラシック、ジャズ、ポピュラー他)からの音源等が収録されています。
 
 

SACD186
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
マスト・ハヴ・クラシック・レコーディングス
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 BWV.1007より 前奏曲〔ロッコ・フィリッピーニ(チェロ)〕
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ イ短調 K.310.300dより アレグロ・マエストーソ〔チャールズ・ローゼン〕
 ベートーヴェン:ロマンス第1番ト長調 Op.40
  〔サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン&指揮)、オルケストラ・ダ・カメラ・イタリアーナ〕
 シューベルト:弦楽四重奏曲第15番ト長調 D.887より スケルツォ〔アッカルド四重奏団〕
 パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第4番ニ短調より アレグロ・マエストーソ
  〔ウート・ウーギ(ヴァイオリン)、イ・フィラルモニチ・ディ・ローマ〕
 リムスキー=コルサコフ:交響組曲 《シェエラザード》Op.35より ラルゴ・エ・マエストーソ...
  〔ジャナンドレア・ノセダ(指揮)、トリノ・レッジョ劇場管弦楽団〕
 マーラー:交響曲第2番 《復活》より アレグロ・マエストーソ
  〔ジャナンドレア・ノセダ(指揮)、トリノ・レッジョ劇場管弦楽団〕
 マルコ・エンリコ・ボッシ:ゴルドーニ間奏曲 Op.127より 前奏曲とメヌエット〔イ・ムジチ合奏団〕
  様々なアーティスト(〔〕内が演奏者)

 イタリアの高音質レーベル "FONE"のオーディオ・コレクション!

 イタリアのオーディオ・ファイル・レーベル「Fonè」のクラシック・ベスト録音集。サルヴァトーレ・アッカルド、ジャナンドレア・ノセダ、イ・ムジチ合奏団、ロッコ・フィリッピーニ、チャールズ・ローゼン、ウート・ウーギなど、名アーティスト達による名曲をFoneの高品質録音で。
 
 

SACD199
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
ラ・フォノソフィア・デル・シニョリッチ
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.3-9より アレグロ
  〔マルコ・フォルナチアーリ(指揮、ヴァイオリン)、フォネ・アンサンブル〕
 ジェス・グリアー:ジャスト・ユー・ジャスト・ミー〔ケイト・マクギャリー(ヴォーカル)、他〕
 パガニーニ:カンタービレ〔サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン、指揮)、イタリア室内管弦楽団〕
 セロニアス・モンク:ブリリアント・コーナーズ〔トッド・コクラン(ピアノ、歌)
 ショパン:マイアベーアの歌劇「悪魔のロベール」の主題による協奏的大二重奏曲
  〔ロッコ・フィリッピーニ(チェロ)、ミケーレ・カンパネッラ(ピアノ)〕
 V.S.フェルドマン:ジョシュア〔ジェイムズ・リアリー(ベース)、他〕
 ビーバー:ロザリオのソナタ第12番 《昇天》
  〔L.コロンナ(コントラバス)、E.メルリーニ(オルガン)、M.フォルナチアーリ(ヴァイオリン)〕
 J.マンデル:シャドウ・オブ・ユア・スマイル(いそしぎ)〔スコット・ハミルトン(サックス)、他〕
 J.S.バッハ:協奏曲ハ短調 BWV.981, Op.1-3より グラーヴェ〔E.M.ベロッティ(オルガン)〕
 R.レイフォード:ドラムス・ドラムス・ドラムス〔M.ジャクソン(パーカッション)、他〕
 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番ロ短調 BWV.1002より コレンテ
  〔サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)〕
 ピアソラ:天使のミロンガ〔サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン、指揮)、イタリア室内管弦楽団〕
 ロッシーニ:《アルジェのイタリア女》より シンフォニア〔サンタ・チェチーリア・アカデミー管弦楽団〕
 ヴィヴァルディ:グローリア RV.589より グローリア・イン・エクセルシス・デオ
  〔マルコ・フォルナチアーリ(指揮、ヴァイオリン)、フォネ・アンサンブル〕
   様々なアーティスト(〔〕内が演奏者)

 イタリアのオーディオ・ファイル・レーベル「Fone」の創立者でもあるイタリアのレコーディング・エンジニア、ジュリオ・チェーザレ・リッチが、そのレコーディング人生に掛けた35年以上の情熱の物語と技術を詰め込んだ書籍「La Fonosofia Del Signoricci」(仏、Bordeaux)のサウンドトラック盤のようなアルバム。
 ジュリオ・チェーザレ・リッチが録音してきたクラシック、ジャズの様々な名録音を収録。
 



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AMBRONAY EDITIONS



AMY314
¥2800→\2590
エル・グラン・テアトロ・デル・ムンド
『リュリに憧れたドイツの作曲家たち』 ~
 J.C.F.フィッシャー、G.ムファット、テレマン

  ゲオルク・ムファット(1653-1704):
   1-9.『調和の捧げもの』ソナタ 第2番 ト短調(1682)
  ヨハン・カスパー・フェルディナント・フィッシャー(1656-1746):
   10-15.『春の便り』組曲 第1番 ハ長調(1695) ムファット
   16-21.『音楽の花束 第2集』組曲 第1番「貴族の若者」(1698)
  ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
   22-31. 序曲(管弦楽組曲) 変ホ長調 TWV 55:Es4
エル・グラン・テアトロ・デル・ムンド(古楽器使用)
 コリーヌ・オルモンド、川久保洋子(ヴァイオリン)
 ミヒャエル・フォルム(リコーダー)
 ミリアム・ホルデ・オンパネラ(オーボエ)
 クラウディウス・カンプ(ファゴット、リコーダー)
 ヨナス・ノルドベルイ(テオルボ)
 ブルーノ・ウルタド・ゴサルベス
  (バス・ド・ヴィオロン、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
フリオ・カバリェロ・ペレス(チェンバロ、指揮)

 録音: 2021年2月7-10日 C.Jボネ文化会館、ジュジュリュー(フランス南東部ローヌ地方アン県)

 【「フランス流儀」が新鮮だった時代! リュリからテレマンへと至る舞踏組曲の躍動を鮮やかに】
 スペイン出身の古楽器奏者たちを中心に、ヨーロッパで幅広い活躍をみせる名手たちが古楽教育の一大拠点バーゼルで結成した新しい古楽アンサンブル「エル・グラン・テアトロ・デル・ムンド」。
 そのCDデビューにあたって選ばれたプログラムは、舞踏のステップと強く結びついたフランス組曲様式にドイツ人たちが開眼したばかりの頃、いかにみずみずしい音楽がそこで紡がれたのかを強く実感させる選曲。
 同い年のイタリア人コレッリとは友人同士であり、若い頃はルイ14世の王室音楽総監督リュリのもとで学び、イタリアとフランスの様式をどちらも自家薬籠中のものとしたムファットの『調和の捧げもの』は、イタリア風の合奏様式を軸にした曲集。
 この曲集からの作品が冒頭に置かれていることによって、本盤後半を彩るフランス様式の傑作選『音楽の花束』や、同世代でやはりリュリの様式を強く意識しながら活動を続けたJ.C.F.フィッシャーの創意豊かな組曲などにみる「フランス趣味」がきわだって聴こえる構成になっています。
 最後のテレマン作品ではポーランド民俗音楽からインスパイアされた野趣あふれる音使いも鮮やか。アンサンブルにはカフェ・ツィマーマンなどでも活躍してきた大ベテランのリコーダー奏者ミヒャエル・フォルムや、リ・インコーニティ、レ・タンブルなどの一員として名盤多き川久保洋子など名だたる俊才たちが参加。
 古楽器が響きあう空間の気配をよく捉えた録音とあいまって、バッハ前夜のフランス風ドイツ音楽特有の華やぎがひときわ魅力的に伝わります。

 
 



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BR KLASSIK



900203
(3CD)
¥4400→\3990

ケント・ナガノ(指揮)&バイエルン放送合唱団/交響楽団
 オリヴィエ・メシアン(1908-1992):我らの主イエス・キリストの変容 他

 我らの主イエス・キリストの変容 -混声合唱、7つの楽器の独奏と大オーケストラのために
  【CD1】 1-7. 第1セプテネール
  【CD2】 1-7. 第2セプテネール
    ピエール=ロラン・エマール(ピアノ)、リオネル・コテ(チェロ)、ヘンリク・ヴィーゼ(フルート)、
    シュテファン・シリング(クラリネット)、クリスティアン・ピルツ(シロリンバ)、
    グイド・マーグランダー(マリンバ)、イェルク・ハンナバッハ(ヴィブラフォン)、
    オ・ムンヨン(テノール)、マティアス・エットマイアー(バス)、
    バイエルン放送合唱団(合唱指揮‛&ハワード・アーマン)、
    バイエルン放送交響楽団、
    ケント・ナガノ(指揮)
  【CD3】
   ミのための詩-ソプラノとオーケストラのために
    Book 1:
     1. No. 1. Action de graces 感謝の祈り/2. No. 2. Paysage 風景/
     3. No. 3. La maison 家/4. No. 4. Epouvante 恐怖を抱く
    Book 2
     5. No. 5. L'epouse 妻/6. No. 6. Ta voix おまえの声/7. No. 7. Les deux guerriers 二人の戦士/
     8. No. 8. Le collier 首飾り/9. No. 9. Priere exaucee かなえられた祈り
   クロノクロミー-大オーケストラのために
    10. Introduction 導入部 - Tres modere/11. Strophe I ストロフ I - Bien modere/
    12. Antistrophe I アンティストロフ I - Un peu vif1/3. Strophe II ストロフ II - Bien modere/
    14. Antistrophe II アンティストロフ II - Un peu vif/15. Epode エポド - Modere/16. Coda コーダ - Un peu vif
      ジェニー・ダヴィエ(ソプラノ)‛&1-9、
      バイエルン放送交響楽団、
      ケント・ナガノ(指揮)

 録音 ミュンヘン(ドイツ)全てライヴ
 2017年6月20-23日 フィルハーモニー・イン・ガスタイク‛&CD1、2 2019年2月11-15日 ヘルクレスザール‛&CD3:1-9 2018年7月3-6日 ヘルクレスザール‛&CD3:10-16

 メシアンの歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》が小澤征爾の指揮で1983年に初演された再、メシアンから直々にアシスタントに指名されていたのがケント・ナガノ。メシアンから高く評価されていたケント・ナガノは、その後もメシアン作品を積極的にプログラムに採り入れてきました。
 2000年にベルリン・フィルと録音した「トゥーランガリラ交響曲」(2000年)は、隅々まで解釈されて明晰に聞こえる演奏で、"複雑、難解"といった聴き手が持つこの作品のイメージを根本的に変えるほどの鮮烈な印象を与えるなど、現代最高のメシアン指揮者の一人と見なされています。

 この3枚組は、そんなケント・ナガノによるメシアンの3作品のライヴ録音を収録。メインとなるのは1965年から1969年に書かれた、5管編成の巨大オーケストラ、100人の合唱団、ソリストと打楽器を含む7つの独奏楽器を要する『われらの主イエス・キリストの変容』で、ピアノを担当するのはおなじみピエール=ロラン・エマール、また美しいチェロのソロを披露するのはバイエルン放送交響楽団の首席チェロ奏者を務めるリオネル・コテという期待に違わぬもの。
 大編成のオーケストラが紡ぎ出す複雑なリズムと、陶然とするような響きをかいくぐって聞こえてくる鳥の声や合唱による神秘的なコラールなど、メシアンの創作の頂点ともいえる作品を存分に楽しませてくれます。
 他にはメシアンの最初の妻クレール・デルボスに捧げられた「ミのための詩」、やはり鳥の声が重要な働きを見せる「クロノクロミー」を収録。

 
 
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900199
(2CD)
¥3800→\3490
1981年10月
 リッカルド・ムーティ(指揮)&バイエルン放送合唱団/交響楽団
 ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):レクイエム


 【CD1】
  1. Requiem et Kyrie レクイエムとキリエ
  SEQUENTIA 続唱
   2. Dies Iræ 怒りの日/3. Tuba mirum くすしきラッパの音/
   4. Liber scriptus 書き記されし書物は/
   5. Quid sum mise 哀れなる我/6. Rex tremendae みいつの大王/
   7. Recordare 思い給え/8. Ingemisco 我は嘆く/
   9. Confutatis 判決を受けた呪わしき者/10. Lacrymosa 涙の日
 【CD2】
  OFFERTORIO 奉納唱
   1. Domine, Jesu Christe 主、イエス・キリスト
   2. Hostias 賛美の生け贄と祈り
   3. Sanctus und Benedictus 聖なるかなと祝福されますように
   4. Agnus Dei 神の子羊
  COMMUNIO 拝領唱
   5. Lux aeterna たえざる光を
  RESPONSORIO 応唱
   6. Libera me 我を救い給え
ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)
ホセ・カレーラス(テノール)
エフゲニー・ネステレンコ(バス)
バイエルン放送合唱団
 (合唱指揮‛&ゴードン・ケンバー)
バイエルン放送交響楽団
リッカルド・ムーティ(指揮)

 録音 1981年10月8、9日(ライヴ) ミュンヘン、ヘルクレスザール(ドイツ)

 【正規音源から待望の初CD化!1981年、バイエルン放送交響楽団とムーティのヴェルディ:レクイエム】
 1981年10月にミュンヘン、ヘルクレスザールで開催されたヴェルディのレクイエムの演奏会。当時最高の歌手、ジェシー・ノーマン、アグネス・バルツァ、ホセ・カレーラス、エフゲニー・ネステレンコをソリストに迎え、バイエルン放送交響楽団と合唱団を指揮したのはリッカルド・ムーティという注目のこの公演の模様が、40年を経た今、BR-KLASSIKからリリースされます。
 その頃のミュンヘンでは演奏機会が少なかったヴェルディのレクイエムですが、当時40歳のムーティの指揮が導く燃焼度の高い演奏は聴衆に強烈なインパクトを残し、その後長く語り草となりました。
 批評家たちは「アルプスの北側で、これほどの名演奏は今までなかった」「ヴェルディにふさわしい演奏様式で、震え上がるような恐ろしさも、甘美さもあり、この世を超越した世界を垣間見る思いだった」「金管の響はあの世から響いてくるようだった」「それまでの人生の中で、見たことも、聞いたことも、経験したことも無いような特別なものだった」と絶賛を書き連ねました。
 強烈な推進力で一時たりとも音楽を弛緩させないムーティの指揮、4人のソリストの鬼気迫る歌唱、オーケストラと合唱による凄絶な響きなど、当時の絶賛も納得の内容です。

 
 



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CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS050
(CD+DVD)
¥4200→\3890
『21世紀の三大カウンターテナー、ヴェルサイユに集う』 ~カストラートのための作品集
 1. ニコラ・ポルポラ(1686-1768): 三重唱「わが軽蔑を恐れるがいい」〔SM/FM/VS〕
  ~歌劇《ジェルマニアのジェルマニコ》(1732)第2幕第12場
 2. カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759): アリア「恐ろしい嵐の只中で」〔SM〕
  ~歌劇《チェーザレとクレオパトラ》(1742)第1幕第8場
 3. ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783): アリア「賢い者の手は」〔FM〕
  ~歌劇《寛大なスパルタの女》(1743)第1幕第2場
 4. レオナルド・ヴィンチ(1690-1730): アリア「わたしは容赦なく荒れる海をゆく」〔SM〕
  ~歌劇《アルタセルセ》(1730)第1幕第15場
 5. ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685-1759): シバの女王の入場
  ~オラトリオ《ソロモン》(1749)第3幕第1場
 6. ヘンデル: アリア「棘に触れないよう」〔VS〕~オラトリオ《時と真実の勝利》(1708)
 7. ヘンデル: 二重唱「わたしの愛があなたの喜びであったなら」〔SM/FM〕
  ~歌劇《エジプトの女王ベレニーチェ》(1730)第1幕第11場
 8. ヘンデル: アリア「野蛮なる憤怒の鬼たちよ」〔VS〕~歌劇《セルセ》(1737)第3幕第14場
 9. アッティリオ・アリオスティ(1666-1729): 序曲~歌劇《ヴェスパシアーノ》(1724)
 10. ポルポラ: アリア「気高き大神よ、あなたの恵みと徳をもって」〔FM〕~歌劇《ポリフェーモ》(1732)第3幕第5場
 11. ポルポラ: 三重唱「不滅の喜びが」〔SM/FM/VS〕~歌劇《ポリフェーモ》(1732)第3幕フィナーレ
 12. ヘンリー・パーセル(1659-1695): 二重唱「喇叭を轟かせよ」〔FM/VS〕
  ~聖女セシリアに捧ぐオード「来たれ、芸術の子ら」(1694)
 13. クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643): 三重唱「ただあなたを見つめて」〔SM/FM/VS〕
  ~歌劇《ポッペアの戴冠》(1642)第3幕第8場
 サムエル・マリーニョ〔上記SMで表記〕、フィリッポ・ミネッチア〔FM〕、ヴァレル・サバドゥス〔VS〕 (カウンターテナー)
 ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)、
 ステファン・プレフニャク(ヴァイオリン、指揮)

 録音: 2021年1月27-31日、ヴェルサイユ宮殿、フランス/映像収録: 2021年1月31日、ヴェルサイユ宮殿「鏡の間」、フランス/収録時間: CD‛&72分15秒、DVD‛&1時間15分
 DVD 片面二層ディスク/映像: NTSC、All-Regions/音声: Dolby Digital2.0/字幕: 仏・英

 【ルイ14世の歓待にも使われた豪奢な空間が、バロック歌劇の「声」の劇場に――雰囲気満点の映像付き!】
 バロック音楽の華やぎは、古楽器演奏など当時の様式をふまえた解釈に盛り込まれる細やかな装飾音の味わいもさることながら、やはり「場」の空気あればこそ!と再認識させてくれる映像つきCDが、当時の重要な世界遺産であるヴェルサイユ宮殿「鏡の間」から届けられました。
 ルネサンスの多声芸術から一転、歌手一人の声の魅力を独唱で存分に味わえるようにした様式の誕生は、以後400年以上続くことになるオペラという芸術形態の軸を形作るものとなりましたが、本盤ではそうしたバロック期のイタリア・オペラからの抜粋を中心に、歌声の魅力を最大限に輝かせることをよく知っている上り調子の歌手3人が、その味わいを余すところなく堪能させてくれます。
 いずれ劣らぬ新世代カウンターテナー歌手たちによる21世紀版の「三大カウンターテナーの饗宴」!今世紀にはカウンターテナー芸術はさらなる進化を遂げ、イタリア出身のフィリッポ・ミネッチアが味わい深いアルトの音域で魅力的な歌を響かせたかと思えば、サバドゥスとマリーニョは男声でありながらソプラノ音域に達するカストラートさながらの名歌唱をごく自然に披露。付属のDVDでは「鏡の間」ならではの絢爛な内装をバックに、バロック歌唱の豪奢さがひときわ引き立って感じられること必至です。
 厳選されたバロック後期の名作からなるプログラムは、ヘンデルだけがバロック・オペラの巨匠ではなかったことにも随所で気付かされる逸品揃い。発見多き耳と目の快楽を存分にお楽しみ下さい。

 
 




 LINN RECORDS



CKD672
¥2800
『我は満ち足れり』 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750):
 教会カンタータ BWV 32、82、106

  ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750):
   1-5. カンタータ 「我は満ち足れり」 BWV 82
   6-11. カンタータ 「最愛のイエス、わが願い」BWV 32
   12-18. カンタータ 「神の時こそいと良き時(哀悼行事)」BWV 106
ジョアン・ラン(ソプラノ)
ケイティー・ブレイ(アルト)
ヒューゴ・ハイマス(テノール)
マシュー・ブルック(バス)
ロバート・デイヴィス(バス)
ダニーデン・コンソート(古楽器使用)
 アレクサンドラ・ベラミー(オーボエ)‛&1-5
ジョン・バット(指揮、チェンバロ‛&1-11)

 録音: 2020年12月3-6日 セント・ジュード・オン・ザ・ヒル、 ハムステッド・ガーデン・サバーブ、ロンドン、UK

 【ジョン・バットとダニーデン・コンソートによるバッハのカンタータ、待望の登場!】
 バッハの研究家としても知られるジョン・バット率いる、スコットランドの古楽器アンサンブル、ダニーデン・コンソート。
 これまでLINNRECORDSより、ヘンデル作品やバッハの受難曲、管弦楽作品などをリリースしてきましたが、カンタータのリリースは意外にも今回が初めてとなります。
 現在世界が直面している困難に思いを馳せ、慰安と救済をテーマとした選曲になっており、マシュー・ブルックとオーボエのデュエットで始まるソロ・カンタータ第82番、そして第106番など人気曲を揃えているのも嬉しいところ。
 合唱もソリストたちのみによるもので、しっとりした味わい深い演奏でありつつ、それぞれの作品の音の綾をじっくりと楽しむこともできる素晴らしいアルバムに仕上がっています。
 




RAMEE



RAM2005
¥2700
『バッハ・フォー・トゥー』 ~ヴィオラ・ダ・ガンバとオルガンによるバッハ
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685–1750):
  1. いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 711 ***
  2. いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 676 *
  3-6. ヴィオラ・ダ・ガンバと鍵盤楽器のためのソナタ ト長調 BWV 1027 ***
  7. われいずこに逃れ行かん BWV 694 ***
  8. いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 662 *
  9-11. オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ 第5番 ハ長調 BWV 529
   9. Allegro **/10. Latgo **/11. Allegro *
  12. いと高きところにいます神にのみ栄光あれ BWV 663 ***
  13. 天にいますわれらの父よ BWV 682 ***
  14-16. オルガン独奏のためのトリオ・ソナタ 第4番 ホ短調 BWV 528
   14. Adagio–Vivace ***/15. Andante */16. Un poco allegro *
  17. われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ BWV 639 ***
 ロミーナ・リシュカ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)  *=トレブル、**=テノール、***=バス
 マルニクス・デ・カット(オルガン)

 録音: 2019年5月 聖カテリーナ教会、ケッテニス、ベルギー

 【名手ロミーナ・リシュカとマルニクス・デ・カットが描き出す、バッハの多面的な魅力】
 ハトホル・コンソートを率いてルネサンスやバロックに止まらず、近年は現代、クロスオーバーにまで進出して目覚ましい活躍を見せるヴィオラ・ダ・ガンバの新世代の旗手ロミーナ・リシュカ。カウンターテナーそして指揮者としても活躍し、自ら主宰するプルート・アンサンブルのほかジェズアルド・コンソートなどの活動を通じ、やはり古楽から現代までをレパートリーとするベルギーのオルガン奏者マルニクス・デ・カット。
 この共演盤の企画は、二人がガンバとポジティフ・オルガンで演奏したバッハのソナタBWV 1027終楽章が、デ・カットが学生の頃練習したオルガン独奏のためのトリオ(BWV 1027a)の1声部をガンバに置き換えたものであったことから派生して生まれました。
 そのバッハ自身の編曲例に倣い、オルガンのためのコラールとトリオ・ソナタから1つの声部をガンバに置き換えて演奏することで、これらの多声的な面白さをさらに引き出そうという試みは、見事な効果を上げています。
 ガンバもバスのほか高音と中音の楽器が作品によって使い分けられ、担当する声部に変化を持たせることで、より多彩な魅力を引き出しました。

 
 




RICERCAR



RIC433
¥2700
『豪奢なる様式』 ~
 マティアス・ヴェックマンと17世紀ドイツ北方のチェンバロ芸術
ヨアン・ムーラン(チェンバロ) 
 1. マティアス・ヴェックマン(1616/19-1674): トッカータ ホ短調
 2. ヴェックマン: カンツォン ニ短調
 3-7. ヴェックマン: パルティータ(組曲)ロ短調
 8. ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629)/ハインリヒ・シャイデマン(1595頃-1663)編:
  我ら主を祝福せん(鍵盤独奏版)
 9. ヴェックマン: トッカータまたはプレルディウム ニ短調
 10. フランツ・トゥンダー(1614-1667): プレルディウム ト短調
 11. ヴェックマン: カンツォン ハ短調
 12. ヨハン・ヤーコプ・フローベルガー(1616-1667): 第11リチェルカーレ ニ短調
 13. ヴェックマン: トッカータ ニ短調
 14-17. クリスティアン・リッター(1645?-1725?): 組曲 ハ短調
 18. リッター: ソナティナ(ソナチネ) ニ短調

 使用楽器: フィリップ・ユモー製作 アントウェルペンのリュッケルスのモデルに基づく再現楽器

 【ポスト=フレスコバルディ世代の、南国に憧れた北方人たちによる精緻かつ大胆な鍵盤様式】
 Ricercarレーベルではシャイデマンとシャイトに光を当てたソロ・アルバム(RIC394/国内仕様盤NYCX-10026)で誠実にして新鮮なドイツ音楽解釈を聴かせたフランスの古楽鍵盤奏者、ヨアン・ムーラン。
 17世紀ドイツ音楽への深い愛着と確かな適性をさらに印象づける今回のアルバムでは、北ドイツでおもにオルガン音楽の世界で名を残した大作曲家たちに光をあて、彼らが「足鍵盤なしの鍵盤音楽」、つまりオルガンのみならずチェンバロでも演奏可能な音楽にどのような貢献を果たしたか、細やかな解釈でじっくり聴かせてくれます。
 タイトルになっている「豪奢な様式 Stylus Luxurians」は、モンテヴェルディら同時代のイタリア人作曲家たちが声楽で追求したセコンダ・プラッティカ(第二様式)にも比しうる17世紀ドイツ音楽特有の概念で、荘重様式(Stylus gravis)と呼ばれたルネサンス以来の厳格ポリフォニーとは一線を画した、不協和音や装飾音型をふんだんに盛り込んだバロック器楽様式のこと。
 ここではオルガン芸術の一大拠点ハンブルクで活躍したマティアス・ヴェックマンの作品を中心に、その友人で欧州各地を旅して様々な作曲手法を身に着けたフローベルガー、ブクステフーデの前任者としてリューベック聖母教会で活躍したトゥンダー、ヴェックマンの師の一人でやはりハンブルクの重鎮だったシャイデマン、そしてヴェックマンより後のハンブルクを活躍拠点にしたリッターと、周辺の重要人物たちの作品も収録。
 ルネサンス様式が徐々にドラマティックな語法に彩られ、やがてバッハのチェンバロのためのトッカータのような音楽が導き出されるまでの過程が、名工フィリップ・ユモーの克明な再現製作による17世紀フレミッシュ・モデルのチェンバロの美音で一音、また一音‛&‛&と丁寧に紡がれてゆく美しさは息をのむほどです。
 













8/31(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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SUPRAPHON



SU 4299
(4CD)
¥4500→\4090
ドヴォルザーク生誕180年記念
 世界初録音のピアノ小品も収録
   チェコSUPRAPHON (4CD)¥4500
2004年プラハの春国際コンクール優勝イヴォ・カハーネク
 ドヴォルザーク:ピアノ独奏作品全集
イヴォ・カハーネク(ピアノ)
 CD 1
  (1)影絵Op.8 B.98(1875-1879)/(2)2つのメヌエット Op.28 B.58(1876)/
  (3)ドゥムカ Op.35 B.64(1876-1878)/(4)「忘れな草のポルカ」B.1(1854/1865?)/
  (5)「徒歩のポルカ」(1859)【世界初録音】/(6)ポルカ ホ長調 B.3(1860)/
  (7)主題と変奏 Op.36 B.65(1876-1878?)/(8)スコットランド舞曲集 Op.41 B.74(1877)/
  (9)2つのフリアント Op.42 B.85(1878)
 CD 2
  (10)ワルツ Op.54 B.101(1879-1880)/(11)4つの牧歌 Op.56 B.103(1880)/
  (12)モデラート イ長調 B.116(1881)/(13)アルバムのページ B.109(1880)/
  (14)6つのピアノ小品 Op.52 B.110
 CD 3
  (15)6つのマズルカ Op.56 B.111(1880)/(16)即興曲 ニ短調 B.129(1883)/
  (17)ドゥムカ Op.12/1 B.136(1884)/(18)フリアント Op.12/2 B.137(1884)/
  (19)ユモレスク 嬰ヘ長調 B.138(1884)/(20)2つの小品 Op.posth B.188(1894)/
  (21)疑問 B.128bis(1882)/(22)アルバム・リーフ 変ホ長調 B.158(1888)/
  (23)2つの小さな真珠 B.156(1887)/(24)組曲 イ長調 Op.98 B.184(1894)
 CD 4
  (25)8つのユモレスク Op.101 B.187(1894)/(26)詩的な音画 Op.85 B.161(1889)

 世界初録音のピアノ小品も収録!!カハーネクが生誕180年を記念してドヴォルザークのピアノ独奏作品全集をリリース!

 セッション録音:2021年3月~6月/プラハ芸術アカデミー(プラハ)/DDD

 今年(2021年)はドヴォルザークの生誕180年です。この記念すべきイヤーにスプラフォン・レーベルから未出版の世界初録音を含むピアノ独奏作品全集の新録音がリリースされます!
 ドヴォルザークのピアノ独奏曲は、牧歌的で非常に温かみのある音楽が最大の魅力。優しいメロディは聴き手に安らぎを与えてくれます。

 16歳からプラハのオルガン学校で学んでいたドヴォルザーク。18歳で同学校を卒業しますが卒業前にオルガンのための前奏曲とフーガの他に、ピアノ小品「徒歩のポルカ」(ラテン語のタイトル「Per pedes(徒歩で)」が付けられている)も作曲していました。
 この小品は「忘れな草のポルカ」で知られるモチーフを用いて書かれた小品。ドヴォルザークはオルガン学校の同級生アロイス・ストルツに捧げています。
 この作品はその後ストルツの娘ルージェナが出版社に発売を持ち掛けたもの実現できず、その後日の目をみませんでした。
 その自筆譜が見つかったのは1998年。作曲された1859年3月15日から160年以上たった2021年、名手カハーネクにより奏でられます。

 演奏はチェコを代表するピアニスト、イヴォ・カハーネクがその大役をつとめました。カハーネクは1979年生まれ。2004年プラハの春国際コンクール・ピアノ部門を優勝し、チェコ内外で活躍。
 サイモン・ラトルが2014年11月のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートにてソリストに指名するなど、ヨーロッパを中心に活躍しています。

 録音も積極的でスプラフォン・レーベルからはヤナーチェク(SU-3945)、ショパン(SU-4030)、ヴィクトル・カラビス(SU-4259)などのピアノ独奏作品をリリース。
 また、ヴァイオリンのヤン・フィシェル、チェロのトマーシュ・ヤムニークと結成したドヴォルザーク・トリオとしてドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」などを収録したアルバム(SU-4144)もリリースしております。
 そして、ドヴォルザークのピアノ協奏曲&マルティヌーのピアノ協奏曲第4番「呪文」を収めた最新アルバム(SU-4236)は英BBC・ミュージック・マガジン誌の「BBC Music Magazine Award 2020~協奏曲部門」を受賞しており"ドヴォルザーク弾き"として認められたピアニストと言えます。
 その、カハーネクが満を持して完成させたピアノ独奏作品全集は聴き逃せません!

 
 



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AULICUS CLASSICS



ALC0026
(2CD)
特別価格
¥3600→\3290
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集 Vol.1

 ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1
 ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49-2
 ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
 ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2
 ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3
 ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)

 楽器はアントン・ヴァルターのレプリカ・モデル。
 イタリアの名手によるベートーヴェン全集がスタート!

 クレメンティやフンメルのピアノ・ソナタの全曲録音を完成させ、チェリストのマルコ・テストリやヴァイオリンのステファノ・バルネスキとのデュオなどで目覚ましい活躍を見せているイタリアのピアニスト、コンスタンティーノ・マストロプリミアーノがベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲録音に着手!
 イタリアのフォッジャ音楽院、キジアーナ音楽院でピアノと室内楽を学んだ後、フォルテピアノ(ピリオド・ピアノ)奏者に本格的に転向し、高い評価を受けているマストロプリミアーノがベートーヴェンの全集第1巻に選んだのは、初版譜に「2つのやさしいソナタ」と記された「Op.49」の2曲、第1番から第4番までの計6作品。

 このマストロプリミアーノのプロジェクトでは、ベートーヴェンのソナタのサイクル全体を想起させるだけでなく、作曲者が生きた時代の楽器、響きと作品の関連付けを行い、様々な資料や筆写譜の比較、研究などを行っています。
 その結果、ピアノのレパートリーの中で最も重要で最も演奏されているソナタに新たな視点を加えることに成功しました。
 第1巻の使用楽器はイタリア、パレルモの楽器製作者ウーゴ・カシーリアが製作したアントン・ヴァルター1795年頃のフォルテピアノのレプリカです。

 ※録音年月日不詳

 


モーツァルトの幻想曲ニ短調のラスト
https://fb.watch/7HYzJR3fBa/

演奏家の雰囲気は分かるかと。



こんなスマッシュヒットもありました。
フォルテピアノによるショパン初期作品集

Brilliant
BRL94066
\1200
ショパン:初期の作品集(1821年-29年までに作曲された作品より)
 ポロネーズ 変イ長調(1821年)、ロンドOp.1、
 マズルカ ト長調、変ロ長調、ポロネーズ 変ロ短調、
 マズルカ風ロンドOp.5、3つのポロネーズOp.71、
 ポロネーズ 変ト長調、変奏曲「パガニーニの思い出」、
 ベッリーニの歌劇「ノルマ」より「清らかな女神」(ヴィアルド編)
コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(fp)
コンラート・グラーフ(1826年)製 ウィーン・フォルテピアノによる演奏

 
 


ALC0018
¥2600

マルグリット・ロンとミケランジェリの孫弟子
 オラツィオ・マイオーネ
ショパン:練習曲全集

 12の練習曲 Op.10
 12の練習曲 op.25
 3つの新しい練習曲 KK.IIb-3

オラツィオ・マイオーネ(ピアノ/ファツィオリ)


 未完に終わったプッチーニの「トゥーランドット」の補筆完成者として知られるフランコ・アルファーノ(1875-1954)のピアノ作品集(下記)という価値ある演奏を世に送り出したイタリアの名手、オラツィオ・マイオーネが奏でるショパンの「27の練習曲」。

 マルグリット・ロンとアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの弟子だった実母のアンナ・マリア・パンネッラからピアノを学び、2人の巨匠の孫弟子にあたるマイオーネ。
 第3回プレトリア国際ピアノ・コンクール第1位など、様々なコンクールでの入賞実績を持つマイオーネが、ヤン・エキエル版の楽譜を用いてダイナミクス、ペダル、フィンガリング、スピード、音楽的方向性など、ショパンが思い描いた「エチュード」の姿の再現を目指しています。

 ※録音:2011年3月、アウディトリウム・サン・ドメニコ(フォリーニョ、イタリア)



Orazio Maione - F. Chopin Preludio op. 45
https://youtu.be/xMOgWmY8syc





オラツィオ・マイオーネの旧譜から
《トゥーランドット》の補筆者

アルファーノ(1875-1954):ピアノ作品集


NAXOS
8.573754
\1200
《トゥーランドット》の補筆者
 アルファーノ(1875-1954):ピアノ作品集

 1-4.4つの小品 Op.3
 5-8.ナポリ風の4つの舞曲 Op.8…世界初録音
 9-10.2つの小品 Op.5
…世界初録音
 11-14.ルーマニア風の4つの舞曲 Op.9
…世界初録音
 15-19.クレオ・ド・メロードの3つの舞曲
…世界初録音
 20.ノスタルジー
 21.パクス
…世界初録音
 22.わが20年の旋律
…世界初録音
オラツィオ・マイオーネ(ピアノ)

 現在、アルファーノの名前は、未完に終わったプッチーニの歌劇《トゥーランドット》の補筆者としてのみ残っています。しかし彼が補筆者の候補に挙がったのは、もともといくつかの作品が好評を博していたからであり、優れた作曲家として既に認められていたからということは忘れてはなりません。
 活動の初期はピアニストとして名声を博したアルファーノ、このアルバムに収録されたピアノ曲のほとんどは世界初録音ですが、どれも魅力的な作品です。なかでもOp.9の「ルーマニア風の舞曲」は風変りなリズムと旋律を持つ独特な作品。激しいリズムはエネスコ、もしくは新古典派の影響も感じられます。

 録音 2016年9月30日-10月2日 Studio'Piano et Forte’Perugia,Italy Total Playing Time:68'57"

 



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CORO



COR16188
¥2500→\2290
ザ・シックスティーン
 鐘のキャロル~新たなクリスマス・アルバム  
ザ・シックスティーン、
ハリー・クリストファーズ(指揮)
 1. ボブ・チルコット(b.1955):巡礼者イエス
 2. ミヒャエル・プレトリウス(c.1571-1621)/ヤン・サンドストレム(b.1954):見よ、ばらがどのように花開くかを
 3. 伝承曲:サンズ・デイ・キャロル
 4. マシュー・マーティン(b.1976):アダムは縛られて横たわった
 5. ミコラ・レオントヴィチ(1877-1921):鐘のキャロル
 6. セシリア・マクダウアル(b.1951):一輪のばらから
 7. 伝承曲:降臨節のキャロル
 8. キム・ポーター(b.1965):クリスマス・イヴ
 9. リチャード・ロドニー・ベネット(1936-2012):スサンニ(子守歌)
 10. アラン・ブラード(b.1947):幼子キリストに栄光あれ
 11. エリック・ウィテカー(b.1970):黄金の光
 12. ジョナサン・ダヴ(b.1959):わたしはまもなく生まれる日そのものです
 13. グスターヴ・ホルスト(1874-1934):これをわたしは真に愛する人のためにしました
 14. 伝承曲:ワセイル・ソング(キャロルを歌って家々を回る時に歌う歌)
 15. ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):むかしむかし
 16. ウィリアム・ウォルトン(1902-1983):この間はずっと
 17. 伝承曲:朝の間に
 18. ジョゼフ・フィブズ(b.1974):眠れ、眠れ、幼子よ(子守歌)
 19. ジェイムズ・バートン(b.1974):バルラロウ(子守歌)
 20. 伝承曲:ヘリックのキャロル
 ボブ・チルコット:降臨節のアンティフォナ
  21. おお叡智よ/22. おおアドナイよ(おお主よ)/23. おおイエスの根よ/
  24. おおダヴィデの鍵よ/25. おお夜明けよ/26. おお国々の王よ/27. おおエマニュエルよ

 ザ・シックスティーンの新たなクリスマス・アルバム!

 ☆英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン!
 ☆伝統的なキャロルと現代のキャロルを対比させる新たなクリスマス・アルバム!
 ☆ボブ・チルコットの《降臨節のアンティフォナ》や、ミコラ・レオントヴィチの人気曲《鐘のキャロル》など収録!

 ザ・シックスティーンの新たなクリスマス・アルバムが登場!1979年にハリー・クリストファーズが結成し、40年以上にわたって世界最高峰の水準を維持し続けている合唱界の至宝、ザ・シックスティーン。
 クリスマス・シーズンのマスト・アイテムとして、また極美なハーモニーを楽しむことができる名盤として人気の『トラディショナル・クリスマス・キャロル・コレクション』(Vol.1:COR16043、Vol.2:COR16085)が定番のキャロルや、ホルストやヴォーン・ウィリアムズらによる編曲作品を中心としていたのに対し、本アルバムでは伝統的なキャロルと現代のキャロルを対比させながら、クリスマスにふさわしい合唱の饗宴を繰り広げています。
 クリスマスの到来を予感させる単旋聖歌に基づくボブ・チルコットの豪華な《降臨節のアンティフォナ》や、ミコラ・レオントヴィチの人気曲《鐘のキャロル》、リチャード・ロドニー・ベネットの《スサンニ(子守歌)》、エリック・ウィテカーの《黄金の光》などを収録しつつ、合間にシンプルで美しい伝統的なキャロルを散りばめた、味わい深い1枚です。

 ※録音:2021年3月23日-25日、セント・オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン)
 



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ONYX



ONYX4216
¥2600→\2390
ジェームズ・エーネスの弦楽四重奏団
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第10番&第11番

 弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 Op.74《ハープ》
 弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 Op.95《セリオーソ》
エーネス・クヮルテット
 〔ジェームズ・エーネス(第1ヴァイオリン)、
  エイミー・シュワルツ・モレッティ(第2ヴァイオリン)、
  リチャード・オニール(ヴィオラ)、
  エドワード・アーロン(チェロ)〕

 ジェームズ・エーネスの弦楽四重奏団!ベートーヴェンのラッシュ・リリース第3巻!

 ☆ジェームズ・エーネスが率いる高機能アンサンブル!
 ☆コロナ禍にまとめてリモート・セッション録音されたベートーヴェン第3巻!

 「地球上に存在する完璧なヴァイオリニストの1人」(英デイリー・テレグラフ紙)など圧倒的評価を受け、2019年の第61回グラミー賞ではアーロン・ジェイ・カーニスのヴァイオリン協奏曲(ONYX4189)で見事「最優秀器楽賞」を受賞したカナダのヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ジェームズ・エーネス。
 エーネスを始め、2020年からは名門タカーチ弦楽四重奏団の新メンバーにも加わった名ヴィオラ奏者リチャード(・ヨンジェ)・オニールや、バルトークの二重奏曲集(CHAN 10820)でエーネスとの見事なデュオを聴かせてくれたエイミー・シュワルツ・モレッティなどの名手が集い、「ドリーム・チーム」(米Strings誌)と評される弦楽四重奏団、エーネス・クヮルテット。

 2020年のベートーヴェン・イヤーに計画されていた録音プロジェクトはCOVID-19によって大きく変更を余儀なくされ、イギリスでのレコーディングは断念。代わりにアメリカでレコーディングを行い、イギリスの名レコーディング・プロデューサー、サイモン・キルン(これまで多くのレーベルで400超のレコーディングに携わり、エーネスの主要なアルバムも担当)がロンドンからリアルタイムでセッションをモニタリングするという現代のテクノロジーを活かしたレコーディングが実現しました。
 2週間のうちにOp.74以降の弦楽四重奏曲すべてを録音したという、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲録音プロジェクト。第3巻は、厳密には「後期」ではなく「中期」の四重奏曲の最後の2曲、「ハープ」と呼ばれる陽気で愛らしい変ホ長調作品と、「セリオーソ(厳粛)」と呼ばれる辛辣で苛烈なヘ短調作品を収録しています。

 
 
 


ONYX4223
¥2600
トランスアトランティック
 ストラヴィンスキー:
  協奏曲 変ホ長調《ダンバートン・オークス》、
  歌劇《放蕩者のなりゆき》よりNo Word from Tom
 クレイグ・アークハート:
  フルートと弦楽オーケストラのためのラメンテーション
 アヴネル・ドルマン:
  室内アンサンブルのための4つの歌《ノフィム》
 武満徹:海へ
 コープランド:
  アパラチアの春(13楽器のためのオリジナル版)
ヘン・ライス(ソプラノ)
スタティス・カラパノス(フルート)
ギャレット・キースト(指揮)
ベルリン・アカデミー・オヴ・
 アメリカン・ミュージック

 ヘン・ライス参加!ベルリンの新アンサンブルが贈るアメリカ音楽!

 ☆ヘン・ライスやスタティス・カラパノスがソリストとして参加!
 ☆大西洋を挟んだ双方向の音楽の関係を描いたアメリカ音楽!
 ☆パンデミックの最中に結成された"ベルリン・アカデミー・オヴ・アメリカン・ミュージック"のデビュー・アルバム!

 バイエルン国立歌劇場でのR.シュトラウスの《ばらの騎士》(ソフィー役)やラトル&ベルリン・フィルによる映画「パフューム」のサントラが話題となったイスラエル出身のオペラティック・ソプラノ、ヘン・ライス(チェン・レイス)と、2020年にシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭の「レナード・バーンスタイン賞」を受賞したギリシャのフルート奏者スタティス・カラパノスが参加!
 大西洋を挟んだ双方向の音楽の関係を描き、様々な国籍の作曲家にとってのアメリカの魅力を反映した美しいキュレーション・アルバム。
 多くのヨーロッパの音楽家と同様、戦争や迫害を逃れてアメリカ市民となったストラヴィンスキー、アメリカ在住のイスラエル人作曲家アヴネル・ドルマン、アメリカの作家メルヴィルの名作『白鯨』を音楽で表現した武満徹、バーンスタインのアシスタントであり弟子でもあったクレイグ・アークハートと《アパラチアの春》で「アメリカらしい壮大な風景の音」を表現したコープランドの作品が収録されています。
 




RUBICON



RCD1077
(2CD)
特別価格
¥3600
デュドック四重奏団
 ブラームス:弦楽四重奏曲集

  弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 Op.51-1
  弦楽四重奏曲第2番 イ短調 Op.51-2
  弦楽四重奏曲第3番 変ロ長調 Op.67
  弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111*
アムステルダム・デュドック四重奏団
リリ・マイヤラ(ヴィオラ)*

 オランダの知的で多彩なカルテット、アムステルダム・デュドック四重奏団!

 ☆オランダ、アムステルダムの知的で多彩なカルテット、デュドック四重奏団!
 ☆ブラームスの3つの弦楽四重奏曲と、フィンランドのヴィオラ奏者リリ・マイヤラが参加した弦楽五重奏曲第2番!

 18~19世紀のモーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーンから20世紀のショスタコーヴィチ、ヴァインベルク、リゲティまで幅広いレパートリーを持ち、さらにジェズアルドやジョスカン・デ・プレの編曲まで手掛けているアムステルダムの知的で多彩なカルテット、デュドック四重奏団。
 アンサンブル名は音楽をこよなく愛したオランダの著名な建築家ウィレム・マリヌス・デュドック(1884-1974)に由来し、英ガーディアン紙は彼らの「しなやかで生き生きとした音と構造と細部への注意深い感覚」を称賛しています。
 Rubiconデビュー盤となる本作はオール・ブラームス・プログラムとなっており、プレーンガット弦と特注のクラシカル・ボウを用いている点も特筆されます。弦楽五重奏曲第2番ではフィンランドのヴィオラ奏者リリ・マイヤラが参加しています。

 このアルバムは、オランダの高音質レーベルChannel Classicsの創設者&プロデューサーとして世界的に有名なレコーディング・エンジニア、ジャレッド・サックスがプロデューサー&エンジニアを務めています。自身のレーベル以外でも名エンジニアとして多くのアルバム製作に携わってきたジャレッド・サックスによる優秀録音にもご期待だくさい。

 ※録音:2020年11月2日-4日(第1番&第3番)、オランダ放送音楽センター(ヒルフェルスム)/2021年4月19日-21日(第2番&五重奏曲)、Da Buitensocieteit(ズトフェン)
 ※レコーディング・プロデューサー&エンジニア:ジャレッド・サックス

 

 




<メジャー・レーベル>
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DECCA



4852089
\2300→\2090

ルネ・フレミング
 ~Voice of Nature
  ピアノはヤニック・ネゼ=セガン


 1) ケヴィン・プッツ:Evening*、
 2) フォーレ:牢獄(『2つの歌』Op.83より第1曲)、
 アーン:
  3) 星たち(『12のロンデル』より第9曲)、4) 恍惚のとき(『灰色の歌』より第5曲)、
 フォーレ:
  5) ひそやかに(『5つのヴェネツィアの歌』Op.58より第2曲)、6) 愛の夢(『3つの歌』Op.5より第2曲)、
 7) リスト:美しい芝生が広がるところS.284、
 8) ニコ・マーリー:Endless Space*、
 フォーレ:9) 揺りかご(『3つの歌』Op.23より第1曲)、10) 川のほとりで(『3つの歌』Op.8より第1曲)、
 11) アーン:恋する乙女、
 12) リスト:すべての峰に安らぎがあるS.306、
 グリーグ:『6つの歌』Op.48より13) 第3曲:世のならい、14) 第5曲:ばらの季節に、15) 第6曲:ある夢、
 16) キャロライン・ショウ:Aurora Borealis*

 *世界初録音
ルネ・フレミング(ソプラノ)、
ヤニック・ネゼ=セガン(ピアノ)

 気候変動の危機に音楽で思いを巡らすフレミングのニュー・アルバム

 昨今の気候変動の危機に心を痛めているフレミングが、フォーレやグリーグなどロマン派作曲家の歌を通して作曲家たちと自然との関わりを、また現代作曲家の新しい作品で現代の私たちと自然との関わりを探ります。

 ニコ・マーリー、ピュリッツァー賞受賞のケヴィン・プッツとキャロライン・ショウの最新の委嘱作品を収録。

 カナダの指揮者ヤニック・ネゼ=セガンがピアノ伴奏を務めています。

 「このアルバムの音楽は約2世紀前に生まれています。その時人々は自然の美しさと深い関わりを持っていました。今私たちは自分たちの活動の結果と私たちの環境のはかなさをあまりにもはっきりと知る時に達してしまいました」(ルネ・フレミング)
 
 【録音】2021年4月27日-5月1日、フィラデルフィア、キンメル・センター、ヴェライゾン・ホール
 




<国内盤> 

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ACOUSTIC REVIVE

AR 1007
(2CD)
¥4500
名手・酒井淳氏による注目録音
サント=コロンブ卿(ca.1640-1700):
 2挺のヴィオールのためのコンセール集

  [CD1]
   コンセール第3番「優しさ」 Le Tendre
   コンセール第44番 トンボー「悔恨」 Le Tombeau Les Regrets
   コンセール第2番「改め」 Le Change
   コンセール第60番「荘厳」 Le Majestueux
   コンセール第27番「突風」 La Bourrasque
   コンセール第42番「ダラン」 Dalain
   コンセール第9番「嘆願」 Le Suppliant
   コンセール第64番「規定的」 Le Regle
  [CD2]
   コンセール第4番「比類なき」 L'Incomparable
   コンセール第41番「戻り」 Le Retour
   コンセール第8番「話合」 La Conference
   コンセール第67番「形容的」 Le Figure
   コンセール第5番「戯れ」 Le Badin
   コンセール第48番「写し戻し」 Le Raporte
   コンセール第1番「再発見」 Le Retrouve
酒井 淳(ヴィオール)
 Basse de viole a 7 cordes by Judith Kraft,
  Paris 2016 after Guillaume Barbey,
   Paris 1687
マリオン・マルティノ(ヴィオール)
 Basse de viole a 7 cordes by Judith Kraft,
  Paris 2008 after Michel Collichon,
   Paris 1693

 繊細かつ洗練された音の対話、独創性あふれる2挺ヴィオール・コンセール集。名手・酒井淳氏による注目録音!

 録音:2019年9月8-13日/ヴェトゥイユ、ノートルダム教会/[CD1]59'30''、[CD2]64'52''/日本語帯・解説付

 「マラン・マレの音楽は人に好かれようとしている様に聴こえる事がしばしばあるが、サント・コロンブの音楽には一切批評を受けつけようとしない崇高さがあり、自分自身に忠実であることを何よりも大切にしている様に聴こえる」(酒井淳)

 パリを拠点に活躍するガンバ奏者、酒井淳によるサント=コロンブ作品集。無伴奏が一般的なガンバのジャンルにおいて珍しい二重奏で書かれたこれらのコンセール集は、独学で作曲を学んだサント=コロンブならではの枠にとらわれない構成や時に大胆な不協和音すら現れる和声進行も相まって、実に独創性あふれる無二の作品となっています。
 人間の声に近いヴィオールによる、繊細かつ洗練された音の対話をお楽しみください。

 高音質で定評のあるACOUSTIC REVIVE レーベルからの発売。既発売のタイトル同様、トーンマイスターの濱瀬祥氏によって録音されました。
 録音にはACOUSTIC REVIVE製の電源ケーブルや電源BOX、ラインケーブル、マイクケーブルなどがフルに使用され、これまでにない超高音質を実現しています。

 【プロフィール】
 酒井 淳 Atsushi Sakai
 名古屋生まれのガンバ奏者・指揮者。レ・タラン・リリクやル・コンセール・ダストレなどの古楽アンサンブルの通奏低音奏者として、数々の演奏会とCD 録音を手掛ける。
 室内楽に力を注いでおり、シャット・ファスト(ガンバ・コンソート)やカンビニ弦楽四重奏団の創立者として活躍。またソロでは、フランス・ヴィオール音楽のスペシャリストとして高く評価されている。近年フランスのディジョンやリールのオペラ座、オペラ・コミック座にてシャルパンティエやモーツァルトなどを指揮し、成功を収めている。

 マリオン・マルティノ Marion Martino
 パリ国立高等音楽院でチェロをロラン・ピドゥに学び、その後クリストフ・コワンにヴィオラ・ダ・ガンバを学んだ。フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団のチェリストとして活動する一方、フランスの古楽アンサンブルのレ・タラン・リリク、ストラディヴァリアやシット・ファスト(ガンバ・コンソート)、ル・コンセール・ダストレなどで演奏し注目を浴びている。
 
















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