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≪第113号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その7 2021/9/28~






10/1(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS



BIS SA 2426
(SACD HYBRID)
¥2800
ウィーン・フィル首席ハープ奏者レナエルツも演奏!
カレヴィ・アホの二重協奏曲と三重協奏曲!

 カレヴィ・アホ(1949-):
  (1)コールアングレ、ハープと管弦楽のための二重協奏曲(2014)
  (2)ヴァイオリン、チェロ、
   ピアノと室内管弦楽のための三重協奏曲(2018)
(1)ディミトリー・メストダグ(コールアングレ)、
(1)アンネレーン・レナエルツ(ハープ)
(2)ストリオーニ三重奏団
 【ヴァウテル・フォッセン(ヴァイオリン)、
  マルク・フォッセン(チェロ)、
  バルト・ファン・デア・ルール(ピアノ)】
アントワープ交響楽団、オラリ・エルツ(指揮)

 ウィーン・フィル首席ハープ奏者レナエルツも演奏!カレヴィ・アホの二重協奏曲と三重協奏曲!

 セッション録音:2019年6月25-28日/エリザベートホール(アントワープ、ベルギー)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、59'11
 制作:トーレ・ブリンクマン/録音:クリスティアン・シュタルケ
 [使用楽器:Cor anglais: Buffet Crampon, semi-automatic, No.12547/Harp: Camac, type Oriane/Violin: Laurentius Storino, Cremona 1794/Cello: Giovanni Francesco Celoniato, Turin 1730/Piano: Steinway D]

 SACD ハイブリッド盤。
 コールアングレがソロの協奏曲はほとんどなく、ハープの協奏曲も、たくさん作られているとはいえません。
 カレヴィ・アホの《コールアングレ、ハープと管弦楽のための二重協奏曲》は、このふたつの楽器をソロとする、おそらく唯一の作品です。
 アントワープ交響楽団が、ソロ・プレーヤーふたり、ディミトリー・メストダグ とアンネレーン・レナエルツのために委嘱。2014年に作曲されました。
 「タイトルのない」楽章、ハープのための〈カデンツァ〉、コールアングレの技巧を際立たせた「アレグロ」、「アダージョ」の終楽章と、5つの部分が切れ目なく演奏されます。
 「空(くう)」に始まり「沈黙」に終わる音楽。アホがこれまでに書いた30を超す協奏曲と同様、ソロ楽器のコールアングレとハープの「音」の可能性を最大限に引き出し、オーケストラの色彩パレットをいっぱいに使う、さまざまな要素を含む音楽に作られています。

 アントワープ交響楽団がアホの作品を録音するのは、ヨルゲン・ファン・ライエンとアラン・ド・リュデがそれぞれソロを担当した《トロンボーン協奏曲》《トランペット協奏曲》(BIS SA-2196)につづいて、これが2作目。
 《ヴァイオリン、チェロ、ピアノと室内管弦楽のための三重協奏曲》は、アントワープ交響楽団とオランダのアンサンブル「ストリオーニ三重奏団」の共同委嘱で作曲された作品です。
 アホが作曲に取りかかったころ、彼の孫娘が生まれ、そのとき彼女のために書いた「子守歌」が、この協奏曲のメロディ素材の核として使われています。
 「調性のある、夢のような」アンダンテの〈子守歌〉に始まり、「プレスト」「トランクィッロ・ミステリオーソ」「アンダンテ - アレグロ・モルト」とつづく4楽章の作品。「全体の雰囲気は喜びと(時には、かなりヴィルトォーゾ的な)前向きなエネルギーにあふれ、それでいてメランコリックな瞬間もある」(カレヴィ・アホ)。
 2019年5月11日にアントワープでマーティン・ブラビンズの指揮で初演された後、《二重協奏曲》と一緒にエリザベートホールでセッション録音されました。
 




PASSACAILLE


PAS 1110
¥2600
愛の季節 ~イタリア・マドリガーレ集
 ビアジョ・マリーニ:エルミニアの涙 Op.6 ~Senza Tancredi viva
 ビアジョ・マリーニ:バレット第2番 エントラータ
 ジョヴァンニ・ロヴェッタ:Venga dal ciel migliore
 ビアジョ・マリーニ:Augelino volante
 ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ:Ecco maggio seren
 ビアジョ・マリーニ:バレット第2番 バレット
 ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ:Fra bianchi gigli
 ビアジョ・マリーニ:バレット第2番 ガリアルダ
 ビアジョ・マリーニ:Ridon le piagge
 ジョヴァンニ・ロヴェッタ:Voi partite crudele?
 ビアジョ・マリーニ:Donna mi chiami
 ビアジョ・マリーニ:バレット第2番 コレンテ
 ビアジョ・マリーニ:Tu pur partisti
 ビアジョ・マリーニ:Torna l'inverno frigido
 ビアジョ・マリーニ:Tirinto mio
 ジョヴァンニ・ロヴェッタ:Tutto lieto cantai
 ビアジョ・マリーニ:バレット第2番 プレティラータ
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)
フリッツ・クレーマー(指揮)
ベルンヴォーカル

 名ソプラノ・ブラシコヴァ参加、折々の愛を歌うイタリアのマドリガーレ集

 録音:2019年6月28日~7月1日/70'54''

 「愛の季節」と題された、マリーニ、ロヴェッタ、ヴァレンティーニのマドリガーレ集です。
 前奏曲としてアンサンブルのメンバーである名ソプラノのハナ・ブラシコヴァが美しくも悲痛な「エルミニアの嘆き」を歌い、器楽曲(バレット)を挟み4 つの歌のセクションで構成されています。
 四季が巡るように展開されていく珠玉の声楽曲をお楽しみください。
 
 

PAS 1075
¥2600
NESHIMA リュート&テオルボ作品集
 チプリアーノ・デ・ローレ(1515/16-1565):Amor ben mi credevo*
 オリ・ハーメリン:Ballo del granduca
 オリ・ハーメリン:Passacaglia
 オリ・ハーメリン:Fancy
 トマス・タリス(c1558-1618):O sacrum convivum*
 オリ・ハーメリン:La Monica
 チプリアーノ・デ・ローレ:Ancor che col partire*
 チプリアーノ・デ・ローレ:Sictu cervus desiderat*
 ジョスカン・デ・プレ(c1450/55-1521):Mille regretz*
 サイモン・マクヘイル(1981-):Simon's Piece
 *オリ・ハーメリン編
オリ・ハーメリン(リュート、テオルボ)

 現代にも息づくリュート・テオルボ音楽

 録音:2020年9月/43'00''

 リュート、テオルボ奏者オリ・ハーメリンのソロ・デビュー・アルバムです。
 チプリアーノ・デ・ローレ、ジョスカン・デ・プレ、トマス・タリスのマドリガル、モテット、シャンソンからの編曲と自らのオリジナル曲を収録しており、最後はオリと同じ歳の作曲家サイモン・マクヘイルがオリのために書いたテオルボのための曲で締めくくられます。
 タイトルの「NESHIMA」はヘブライ語で「息」の意。
 



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REFERENCE RECORDINGS



FR 744SACD
(SACD HYBRID)
¥2800
ホーネック&ピッツバーグ響、
 ブラームス第4番&マクミランの世界初演作

  ブラームス:交響曲第4番
  ジェイムズ・マクミラン(1959-):
   管弦楽のためのラルゲット(2017)
ピッツバーグ交響楽団
マンフレート・ホーネック(指揮)
KKC 6433
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 ホーネック&ピッツバーグ響シリーズ第12弾!ブラームス第4番&マクミランの世界初演作

 録音:ハインツホール、ピッツバーグ(ライヴ) 2018年4月20-22日(ブラームス) 2017年10月27-29日(マクミラン)/SACD 5.0 & Stereo、CD Stereo、54'00

 長年高音質レーベルとして高い評価を得ているREFERENCE RECORDINGS。
 そしてREFERENCE RECORDINGS はもちろん、PENTATONE,BIS,など録音に定評のある数々のレーベルの録音を40年以上に渡って担当しているsound mirror 社がタッグを組んだ大好評「ピッツバーグ・ライヴ!」シリーズ。
 シリーズ第12弾は、ブラームスの交響曲第4番、そしてカップリングはマクミランの「管弦楽のためのラルゲット」。
 
 マンフレート・ホーネックは2008 年から首席指揮者を務めているピッツバーグ交響楽団との契約を2027/2028 シーズンまで延長。
 ピッツバーグ交響楽団はこれまでに、フリッツ・ライナー、アンドレ・プレヴィン、ロリン・マゼール、マリス・ヤンソンスなど、多くの世界的指揮者たちが率いてきました。
 また、メイソン・ベイツ、ジョナサン・レシュノフ、ジェームズ・マクミラン、ジュリア・ウォルフなど現代作曲家への委嘱作品をはじめ、常に新しい作品にも力を入れてきています。
 マンフレート・ホーネックとのシーズンも13年目となり、125年の歴史を誇るオーケストラと共に、今後の更なる活動にも注目が集まっています。

 ブラームスの最後の交響曲第4番。ブラームスの交響曲の集大成ともいえる作品で、1885年10月25日マイニンゲンでブラームス自身の指揮によって初演されました。
 見事な建築のような絶対音楽でありながら、ブラームス晩年の特有な哀愁と美しさを存分に湛えた孤高の魅力あふれる作品。
 ホーネックは、その音楽的構造や、独自の解釈について、ライナーノーツで語っています。
 スコットランド出身の現代作曲家ジェームズ・マクミラン。ここに収録されている「管弦楽のためのラルゲット」は、ホーネックの音楽監督就任10周年を記念して、オーケストラから委嘱された作品。2017年10月に世界初演され、このアルバムにはその際の演奏が収録されています。

 
 




TYXART


TXA 20153
¥2700
F.クープラン:チェンバロ作品集
 第1プレリュード ハ長調
 第3オルドルより抜粋(6 曲)
 第2プレリュード ニ短調
 第2オルドルより抜粋(14 曲)
 第6プレリュード ロ短調
 第8オルドルより抜粋(10 曲)
ティルマン・スコヴロネック(チェンバロ)

 巨匠譲りの語り口

 80'02''

 1959 年ブレーメン生まれ、デン・ハーグおよびアムステルダムにてアスペレン、コープマン、レオンハルトに師事したチェンバロ奏者ティルマン・スコヴロネックによるクープランです。
 



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GLOSSA



PGCD921130
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143

新時代の18世紀オーケストラ新録音
ひそかな再結集 ~ J.S.バッハ&テレマン:作品集

 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
 テレマン:
  ヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のための組曲ニ長調 TWV.55:D6 
 J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067‡

ライナー・ツィパーリング
 (ソロ・ヴィオラ・ダ・ガンバ) 
ミヒャエル・シュミット=カスドルフ
 (ソロ・フルート)‡
マルク・デストリュベ
 (コンサート・マスター)“℀
18世紀オーケストラ

GCD921130
¥2600→\2390

 新時代の18世紀オーケストラ新録音!古楽器の名手たちが彩る、バッハとテレマン!

 ☆「ポスト=ブリュッヘン」、そして「ポスト=コロナ」時代の18世紀オーケストラ!
 ☆ツィパーリング、シュミット=カスドルフら、古楽器の名手たちが彩る、バッハとテレマンの名曲!

 フランス・ブリュッヘンとルーシー・ファン・ダールが共同創設者となって1981年に創設し、古楽再興とヒストリカル・パフォーマンス隆盛の時代をリードしてきたオランダの古楽オーケストラ、「18世紀オーケストラ」。
 ブリュッヘン亡き後にも様々なゲスト指揮者を迎えながら精力的に活動を続けている18世紀オーケストラのコロナ禍における新録音は、ライナー・ツィパーリングやミヒャエル・シュミット=カスドルフら古楽器の名手がフィーチャーされた、大バッハとテレマンの名曲アルバム!

 COVID-19のパンデミックにより活動停止を余儀なくされた18世紀オーケストラのメンバーたちは国内外にちりぢりになっていましたが、再び一緒に演奏したいという熱意によって、限られたメンバーが久しぶりにアムステルダムに結集し、このレコーディングが実現しました。
 18世紀オーケストラで長年ソリスト(首席奏者)を務めてきたライナー・ツィパーリングがソロを担当するテレマンの組曲。
 18世紀オーケストラやバルタザール=ノイマン・アンサンブル、ドレスデン音楽祭管弦楽団の首席フルート奏者を担いながら、アーノンクールのウィーン・コンツェントゥス・ムジクスに何度も招待されてきたミヒャエル・シュミット=カスドルフが華麗に舞う管弦楽組曲第2番。
 そして、カナダの名ヴァイオリニスト、マルク・デストリュベがコンマスとして率いるブランデンブルク協奏曲第6番という充実のプログラム。
 マルク・デストリュベは、18世紀オーケストラの共同コンサートマスターを務める他、アニマ・エテルナ、CBC放送管弦楽団、オレゴン・バッハ祝祭管弦楽団などのコンサートマスターとして世界中のツアーや音楽祭で演奏してきた名手です。
 また、山縣さゆり(vn、va)、森田芳子(va)、エミリオ・モレーノ(va)、アルベルト・ブリュッヘン(vc)、ピーター=ヤン・ベルダー(cemb)などのお馴染みの名手たちもメンバーに名を連ねています。

 ※録音:2021年5月&8月、カイゼル運河教会(アムステルダム、オランダ)

 ※参加アーティスト詳細
 ●Telemann TWV 55:D6 & Bach BWV 1067
  ・First Violin  Marc Destrube (concertmaster)、Franc Polman、Irmgard Schaller、Annelies van der Vegt、Sophie Wedell (Telemann)、Sayuri Yamagata
  ・Second Violin  Staas Swierstra、Hans Christian Euler、Guya Martinini、Paula Perez、Dirk Vermeulen
  ・Viola  Emilio Moreno (Bach)、Yoshiko Morita、Marten Boeken、Antonio Clares、Heleen Hulst (Telemann)
  ・Viola da gamba  Rainer Zipperling (Telemann)
  ・Cello  Albert Brüggen、Julie Borsodi (Telemann)、Bartolomeo Dandolo-Marchesi、Rainer Zipperling (Bach)
  ・Bass  Margaret Urquhart、Robert Franenberg
  ・Flute  Michael Schmidt-Casdorff (Bach)
  ・Harpsichord  Pieter-Jan Belder
 ●Bach BWV 1051
  ・Viola  Sayuri Yamagata、Yoshiko Morita
  ・Viola da gamba  Rainer Zipperling、Evan Buttar
  ・Cello  Albert Bruggen
  ・Violone  Margaret Urquhart
  ・Harpsichord  Pieter-Jan Belder

 
 
 


PGCD923529
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
マリア・クリスティーナ・キールが歌うビウエラ歌曲
ザ・ジョスカン・ソングブック ~ 2声とビウエラのための音楽
 
ジョスカン・デ・プレ(1440頃~1521)
  1) 野の妖精たち、海の精たちよ
  2) それは並大抵のことではありません
  3) 主ヨ憐レミ給へ(キリエ・エレイソン)
  4) 千もの悲しみ
 クリストバル・デ・モラレス(1500~ 1553)
  5) 祝福あれ、主の御名のもとに来たる者に(ベネディクトゥス)
 ジョスカン・デ・プレ
  6) わたしは従います、ただひとつの洗礼に
 フランシスコ・デ・ペニャローサ(1470頃~1528)
  7) 主ヨ憐レミ給へ(キリエ・エレイソン)
 ジョスカン・デ・プレ
  8) わたしたちの父であらせられるかたよ、あなたは天におられ(主の祈り)
  9) ごきげんよう、マリアさま(アヴェ・マリア)
  10) 立ち尽くす聖母(スターバト・マーテル)
  11) おお、汚れひとつなき乙女
  12) 森の精たちよ、泉の女神たちよ(オケゲム哀悼歌)
マリア・クリスティーナ・キール(ソプラノ)
ホナタン・アルバラド(テノール)
アリエル・アブラモビチ(ビウエラ)
GCD923529
¥2600→\2390

 ジョスカン・デ・プレ没後500周年記念!マリア・クリスティーナ・キールが歌うビウエラ歌曲!

 ☆伝説的ソプラノ歌手、マリア・クリスティーナ・キールとテノールの新星ホナタン・アルバラドが歌うビウエラ歌曲!
 ☆ジョスカン・デ・プレのもっとも重要な作品のいくつかを声楽とビウエラのためのトランスクリプションで没後500周年を祝う。

 カンティカ・シンフォニアの「スターバト・マーテル」(PGCDP31909)、グランドラヴォアの「死してなお生きる人」(PGCDP32117)に続く、Glossaのジョスカン・デ・プレ没後500周年記念リリース第3弾!
 アルゼンチンのブエノスアイレス出身のビウエリスト、アリエル・アブラモビチが、同じくアルゼンチン出身の伝説的古楽系ソプラノ歌手、マリア・クリスティーナ・キールと、新星テノール歌手(&リュート奏者)のホナタン・アルバラドと組んで、ジョスカン・デ・プレのもっとも重要な作品のいくつかをトランスクリプション。
 16世紀にビウエラのレパートリーを構築した作曲家たち(フエンリャーナ、ナルバエス、ピサドール等)の伝統を踏襲し、当時の偉大なポリフォニー作品の改作(アダプテーション)をベースに、ジョスカンをイベリアの光に照らし出すというユニークなアプローチ。どんな編成でも輝きを失わない、ジョスカン作品の新たな一面をどうぞ。

 ※録音:2021年5月、ポンテベドラ(スペイン北西部ガリシア地方)、トゥイ大聖堂

  マリア・クリスティーナ・キール。仏HMの名盤はほとんどが廃盤である。
 




IBS CLASSICAL

IBS182021
¥2700
Semina Rerum イタリア・バロックのヴァイオリン・ソナタ集
 1-5. フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(1690-1768):
  ヴァイオリン・ソナタ第12番 ニ短調(12のアカデミック・ソナタ Op. 2 1744年)
 6. ジョヴァンニ・アントニオ・パンドルフィ・メアッリ(1620-1669):
  ヴァイオリン・ソナタ Op. 4 No. 6 「ラ・ヴィンチョリーナ」(6つのソナタ 1660年 インスブルック)
 7. ジョヴァンニ・バッティスタ・フォンターナ(1589-1630):
  ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 (18のソナタ 1声、2声、3声 1641年 ヴェネツィア)
 8. イグナツィオ・アルベルティーニ(1644-1685): ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調(12のソナタ 1692年)
 9-11. アントニオ・カルダーラ(1671-1736):
  ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ長調 (6つのソナタ、A-Wn EM.27、1700年頃)
 12-15. アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
  ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op. 2 No. 3 RV14 (12のソナタ 1709年 ヴェネツィア)
 16-19. フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687-1762):
  ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op. 4 No. 8 (12のソナタ 1739年)
 20. アルカンジェロ・コレッリ(1653-1713):
  ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op. 5 No. 12 「ラ・フォリア」 (12のソナタ 1700年)
  ロベルト・アロンソ(ヴァイオリン)、アグラヤ・ゴンサレス(ヴィオラ・ダモーレ)、
  ブライス・ゴンサレス(チェンバロ)

 録音 2020年7月21-22日 Teatro JOFRE フェロル(スペイン)

 「Semina Rerum=物事の種」と題されたアルバム。
 イタリア・バロック期に活躍した8人の作曲家のヴァイオリン・ソナタが収録されています。8人とも全てヴァイオリンの名手で楽器の愛好家であり、この中には、当時アルプスを越えて出版されるほど高い評価を得た作品も存在しています。
 このアルバムのポイントは「ニ短調」で書かれた作品を中心に収録していること(同主調のニ長調と、その属調のイ長調作品も含む)であり、この調性はヴァイオリンの弦の音をすべて含んでいるため、ヴァイオリンにとっては演奏しやすく、よく響くとされており、どの曲からも各々の作曲家の工夫もうかがえます。
 また通奏低音にヴィオラ・ダモーレを用いていることにも注目。甘く美しい響きが華を添えています。
 演奏するロベルト・アロンソは1983年、スペインのビーゴで生まれたヴァイオリニスト。6歳からヴァイオリンをはじめ、2001年にロンドンに移住。ユーディ・メニューイン音楽学校で研鑽を積んだ後、国際的に活動するとともに、現在は香港浸会大学(香港バプテスト大学)で後進の指導にあたっています。
 使用楽器は1835年製のフランチェスコ・マウリッツィ。

 
 
 
IBS132021
¥2700
TANTALO 言葉と音楽の融合により生まれた16~17世紀フィレンツェの作品集
 1. ベッレロフォンテ・カスタルディ(1580-1649):Arpeggiata a modo (器楽合奏)
 2. ジュリオ・カッチーニ(1551-1618): Dolcissimo sospiro
 3. カッチーニ: VedrO il mio sol
 4. マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643): Io vidi in terra
 5. ヨハネス・ヒエロニムス・カプスベルガー(1580-1651):シンフォニア XII (器楽合奏)
 6. ドメニコ・マッツォッキ(1592-1665): Lagrime amare
 7. ベネデット・フェラーリ(1603-1681): Queste pungenti spine
 8. タルクィニオ・メールラ(1595-1665): Canzonetta spirituale sopra alla nanna
 9. カプスベルガー: シンフォニア XVII (器楽合奏)
 10. ニッコロ・フォンティ(生没年不詳): Io v'adoro e non v'amo
 11. ダリオ・カステッロ(-1630?): ソナタ第3番(器楽合奏)
 12. フェラーリ: M'amO tanto costei
 13. バルバラ・ストロッツィ(1619-1677): L'Eraclito amoroso
 14. フェラーリ: Voglio di vita uscir
  アリシア・アモ(ソプラノ)...2、3、6、8、10、13/カルロス・メナ(カウンターテナー)...4、7、10、12、14
  ラルモニア・デッリ・アフェッティ(古楽器使用、)アレッサンドロ・ウルバーノ(指揮)

 録音 2016年11月9-11日 Temple de Cologny(スイス)

 アルバム・タイトルの「TANTALO」とはギリシア神話に登場する王の名前。
 神の怒りを買い奈落の底に落とされたタンタロスは、目の前に水や食物があっても決して口にすることができず、永遠の飢えと渇きに苛まれ続けていることから「欲しいものがあっても手が届かないじれったさ」の慣用句として用いられることがしばしばあります。
 このアルバムには16世紀後半のフィレンツェで、人文主義者や音楽家、詩人、知識人たちがジョヴァンニ・デ・バルディ伯爵を中心に結成した音楽サークル『カメラータ・デ・バルディ』が追求した「古代ギリシャ音楽」の復興とオペラの創出の試みによって生まれた音楽が収録されています。
 当時流行していた複雑なポリフォニーでは、使われたテキストが聞き取りにくいことがしばしば。
 メンバーたちは古い記録を辿り、言葉と音楽の共生を目指したことで、単純な器楽伴奏と単旋律の歌が生まれ、「モノディ」と呼ばれるこの形式は後に「オペラ」へと発展していきました。
 ラルモニア・デッリ・アフェッティは2012年に結成された古楽器使用のアンサンブル。カウンターテナーのカルロス・メナとコラボレーションを行い、17世紀と18世紀のバロック作品を中心に演奏しています。

 
 
 


IBS152021
(2CD)
¥2900
シャルル・コラン(1863-1951):歌劇《マイテナ》(1909) 2幕の抒情的牧歌劇
  台本: エティエンヌ・デクレプト
 【CD1】1. 第1幕 前奏曲/2-11. 第1幕
 【CD2】1. 第2幕 間奏曲/2-11. 第2幕
  世界初録音
 マイテナ...ミレン・ウルビエタ=ベガ(ソプラノ)、ドミンゴ...ミケルディ・アトクサンダバーソ(テノール)、
 シャーディニェン...マリフェ・ノガレス(メゾ・ソプラノ)、ガニチ...ホセ・マヌエル・ディアス(バリトン)、
 ピアレス...フェルナンド・ラトーレ(バス)、バティチタ...ハビエル・トーメ(テノール)、
 セガドーラ...エスティバリス・サンチェス(ソプラノ)、セガドール...アルベルト・アベテ(テノール)、
 ビルバオ合唱協会(合唱指揮...エンリケ・アズルラ)、ビルバオ交響楽団、イケル・サンチェス・シルバ(指揮)

 録音 2020年9月

 若い娘マイテナは貧しい若者ドミンゴと愛し合っています。しかし彼女の父ピアレスは身元のはっきりしたガニチとの結婚を望んでいました。
 マイテナは父の反対を押し切りドミンゴと結婚、新しい人生を求めアメリカに旅立ちますが、ドミンゴは不慮の死を遂げ、マイテナは未亡人に...

 バスクのラブール地方出身の作曲家シャルル・コランによる歌劇《マイテナ》。
 作曲は1909年。当時のバスク地方の慣習を味わい深い旋律に乗せて描いた魅力的な作品で、1955年頃までは人気を誇っていましたが、現在ではほとんど上演されることはありません。
 第1幕でのドミンゴとマイテナの二重唱や、合唱の見事な扱いなど聴きどころはもりだくさん。
 今回の録音はバスク政府ほか、さまざまな機関の協力により実現したものです。

 
 
 

IBS172021
¥2700
グスタボ・ディアス=ヘレス: METALUDIOS II メタルディオ 第2集
 メタルディオ 第4巻
  1. Eigengrau/2. L-System/3. Mice music/4. Stribog/
  5. Omaggio a Carlo Gesualdo/6. La espiral del viento
 メタルディオ 第5巻
  7. Melussyne/8. Bootes void/9. Cassini's dream/
  10. Pavana triste (アントニオ・ホセのオマージュ)/
  11. Hidden states/12. Belphegor's prime
グスタボ・ディアス=ヘレス(ピアノ)

 録音 2020年12月21-23日 Auditorium of the Universidad de Las Palmas de Gran Canaria(スペイン)

 1970年、カナリア諸島生まれの作曲家ディアス=ヘレスの実験的なピアノ小品集「メタルディオ」の第2集。 
 タイトルは、"高い次元"や"超"を意味するメタと、ラテン語の"遊ぶ"や"演奏する"の意味のludereに由来しており、各曲には科学的なプロセス、神話、カルロ・ジェズアルドなど彼が敬愛する作曲家やアーティストへのオマージュなど、様々なキャラクターが与えられています。
 全曲を演奏するためには、高い技巧だけではなく、にはピアノ内の特殊奏法を必要とするなど、ピアノ演奏の可能性が追求されており、生まれてくる音は聴き手の想像力を刺激します。
 




SONO LUMINUS



DSL-92249
¥2600
The Sound of Black and White 白鍵と黒鍵の音 ラフィ・ベサリアン(ピアノ)
 アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン(1903-1978):
  1. バレエ音楽『仮面舞踏会』- ワルツ/2. バレエ音楽『スパルタクス』- アダージョ(M.キャメロンによるピアノ編)
 ピアノ・ソナチネ
  3. I. Allegro giocoso/4. II. Andante con anima, rubato5/. III. Allegro mosso
 6. バレエ音楽『ガイーヌ』- 子守歌(O.レヴァントによるピアノ編)
 オスカー・レヴァント(1906-1972): ピアノ・ソナチネ...世界初録音
  7. I. Con ritmo/8. II. Andantino poco mosso/9. III. Allegro deciso
 アール・ワイルド(1915-2010): ガーシュウィンによる7つの超絶技巧練習曲(抜粋)
  10. No. 2. Somebody Loves Me/11. No. 7. Fascinatin' Rhythm/
  12. No. 4. Embraceable You/13. No. 3. The Man I Love
 ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937): 3つの前奏曲
  14. 第1番 変ロ長調: Allegro ben ritmato e deciso/15. 第2番 嬰ハ短調: Andante con moto e poco rubato/
  16. 第3番 変ホ短調: Allegro ben ritmato e deciso
 17. ラプソディ・イン・ブルー(作曲家自身によるピアノ版)
 18. ハチャトゥリアン: バレエ音楽『ガイーヌ』- 剣の舞(O.レヴァントによるピアノ編)

 録音 2020年9月14-19日 Sono Luminus Studios, Boyce,ヴァージニア(USA)

 来日経験も多く、「ホロヴィッツらのロシアンピアニズムの正統を受け継ぐ存在」と『ショパン』誌で絶賛されたアルメニア出身のピアニスト、ラッフィ・ベサリアンのアルバム。彼の母国を代表するハチャトゥリアンの作品と、彼が愛するアメリカの作曲家ガーシュウィンの作品を軸に、ハリウッド映画に出演したことでも知られるオスカー・レヴァントの「ソナチネ」(世界初録音)を配し、名ピアニスト、アール・ワイルドが編曲したガーシュウイン作品による超絶技巧練習曲を添えた選曲は、現在のベザリアンの実力を余すことなく示すものとなっています。

 【ラフィ・ベサリアン】
 エレバンの「特別英才児のためのチャイコフスキー音楽学校」で学んだ後、コミタス音楽大学で博士号取得。
 その後、ローワン大学およびニューヨークのマンハッタン音楽大学でバイロン・ジャニスに師事。学位を取得後、モスクワ国立音楽院に留学し、アレクセイ・ナセドキン、ヴィクトル・メルジァノフ、ナウム・シュタルクマンに師事し研鑽を積む。
 コンクール優勝歴も多く、ヨーゼフ・ホフマン国際コンクール、フリンナ・アーバーバック国際コンクール、 ニューヨーク・アーティスト国際コンクール、MTNAナショナルコンクールなどを制覇。
 ニュージャージー州のローワン大学音楽学部教授、ウイスコンシン州立大学音楽学部教授を歴任し、現在ジョージア州立大学アトランタ校音楽学部で後進の指導にあたる。
 
 

DSL-92248
¥2600
Last Song ヴァイオリン作品集 ウナ・スヴェインビャルナルドッティル(ヴァイオリン)
ティンナ・ソルステインスドッティル(ピアノ)
 1. ルイ・クープラン(?-1661): プレリュード・ノン・ムジュレ第7番
  (U. スヴェインビャルナルドッティル、T. ソルステインスドッティルによるヴァイオリンとピアノ編)
 アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938-2019): 3つのマリアの祈り
  2. No. 1. Song for Maria/3. No. 2. Poem for Maria/4. No. 3. Autumn Song for Maria
 5. クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787): 歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》-
  第2幕 精霊の踊り(F. クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編)
 ヨウルン・ヴィーザル(1918-): アイスランド組曲
  6. I. Prologue プロローグ/7. II. Nocturne 夜想曲/8. III. Folksong 民謡/9. IV. Air エア/10. V. Dance 舞曲
 11. オーレ・ブル(1810-1880): I ensomme stunde 孤独の時に
 12. ジュール・マスネ(1842-1912): 歌劇《タイス》- 第2幕 瞑想曲(ヴァイオリンとピアノ版)
 13. カロリーナ・エイリークスドウッティル(1951-): 冬
 14. マグヌス・ブロンダル・ヨハンソン(1925-2005): 夢の中で
 15. ヨハンソン: 子守歌
 16. フリッツ・クライスラー(1875-1962): クープランの様式によるプロヴァンス風オーバード
 17. クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643): アヴェ・マリア(ヴァイオリンとピアノ編)
 18. ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):
  オルド・ヴィルトゥトゥム(諸徳目の秩序) - アニマ・プロセッショナル(ヴァイオリンとピアノ編)
 19. ウナ・スヴェインビャルナルドッティル: Last Song Before the News ニュースの前のラスト・ソング

 録音 2019年12月13-15日 Sundlaugin Studio, Mosfellsbaer(アイスランド)

 女性ヴァイオリニスト・作曲家ウナ・スヴェインビャルナルドッティルのアルバム。
 アイスランドのラジオ放送局"Ra's1"で正午のニュースの直前に「Last Song」と称して放送される、アイスランドの伝統的な歌や愛の歌、子守歌、人々を畏怖させる自然への頌歌、イタリアの歌やスカンジナビアの悲歌。これに倣い、さまざまな気分を持つ曲が選ばれています。
 アルバムの中心となるのはヨウルン・ヴィーザルの「アイスランド組曲」。
 これは1974年のアイスランド入植1100年を記念して書かれた作品で、アイスランドの伝統的な要素が多分に含まれています。
 彼女はヴィーザルと会った途端に意気投合し、以来、大きな影響を受けていると言います。「3つのマリアの祈り」の作曲家スヴェインソンは彼女としばしばデュオを組むほどの友人。
 そして、全ての元になった「Last Song Before the News」はヴァイオリニストの友人、ヨハン・ヨハンソンの死を悼む音楽。
 死という避けようもない運命の前兆が音として表現されています。
 
 

DSL-92250
¥2600
アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-):ENIGMA エニグマ
 1. I.
 2. II.
 3. III.
スペクトラル四重奏団

 録音 2020年10月17-18日 Sono Luminus Studios, Boyce,ヴァージニア(USA)

 目がくらむような光と、深い暗闇。
 この境界を取り巻くかすかな光の輪。ここがエニグマが住んでいるという空間です。
 このアルバムは作曲家アンナ・ソルヴァルドスドッティルと、グラミー賞に3回ノミネートされたスペクトラル四重奏団の数年にわたるコラボレーションから生まれた1枚。
 悲痛な響きを奏でるコード進行によるゆったりとした動きの中に、弦の特殊奏法によるさまざまな摩擦音やクリック音などが出現するこの作品は、無限で広大な宇宙と人間の関係についての深い瞑想に誘うかのようです。
 
 

DSL-92251
¥2600
Northscapes 北の景観 北欧のピアノ作品集 イェヴァ・ヨコバヴィチューテ(ピアノ)
 1. ラッセ・トゥーレセン(1949-):Invocation of Pristine Light 汚れなき光の祈り Op. 52 No. 1(2014)
 2. アンナ・ソルヴァルドスドッティル(1977-): スケープ(2011)
 ベント・セアンセン(1958-): 12の夜想曲より(2000-2014)
  3. I. Mignon ミニョン - Und die Sonne geht Unter そして太陽が沈む/
  4. III. Nachtlicher fluss 夜の川/5. VII. Mitternacht mit Mignon 真夜中のミニョン
 6. カイヤ・サーリアホ(1952-): ピアノのための前奏曲(2007)
 7. ラミンタ・シェルクシュニューテ(1975-): ファンタジア(1997)
 8. ペトリス・ヴァスクス(1946-): 夏の夕暮れの音楽(2009)
 9. トゥーレセン: Invocation of Rising Air 上昇気流の祈り Op. 52 No. 2(2014)

 録音 2019年9月5-7日 Sono Luminus Studios, Boyce,ヴァージニア(USA)

 北欧とバルト諸国の現代作曲家たちによる、北欧の自然風景、神話、伝説、民謡からインスパイアされた作品を集めた1枚。
 シェルクシュニューテの「ファンタジア」を除き、どれも21世紀になってから書かれたものであり、時には特殊奏法までもが用いられた多彩な作品を楽しむことができます。
 演奏はリトアニアのピアニスト、イェヴァ・ヨコバヴィチューテ。五嶋みどりとの共演で日本でも知られる名手です。
 強靭なタッチから紡ぎ出されるきらめくような美しい音色が魅力的な演奏です。
 




ALBANY


TROY 1814
¥2400
「アース・デイ・ヘリテージ/音楽と言葉による祝福」
 (1)ジョン・ハーモン(b.1935):「アースデイ・ポートレート」(2001)
  ~管弦楽、合唱と語りのための
 (2)エドワード・ジョセフ・コリンズ(1886-1951):「大地への讃歌」(1929)
  ~管弦楽、合唱、4人の独唱者のための
 マリン・オールソップ(指揮)、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団&合唱団
 (1)ウィリアム・マイアー・ハンナ(語り)、ニナ・レオポルド・ブラッドリー(語り)、
  ゲイロード・ネルソンJr.(語り)、キヴァ・ネルソン(語り)、パティ・ロウ(語り)、
  マディソン・ユース合唱団(オーディエンス・レスポンス)
 (2)ジェニ・バーン(Sop)、ジェーン・アーウィン(M.Sop)、ピーター・オーティ(Ten)、ヘンリー・ウォディントン(B)

 指揮はマリン・オールソップ!アメリカ版「大地讃頌」?!

 録音:(1)2009年5月3日グラスゴー、(2)2003年3月19-20日グラスゴー [60:42]

 自然を讃える二つのカンタータを収録。
 ジョン・ハーモンはもともとジャズの作編曲家として確固たる地位を築いている人で85代のヴェテラン。エドワード・ジョセフ・コリンズは19世紀末から20世紀にかけて活躍したアメリカの作曲家。
 ベルリンで学び、バイロイト音楽祭でアシスタント・コンダクターを務めたこともあった。
 いずれのカンタータもロマン派の様式で書かれた抒情的な音楽で肩の力を抜いて楽しめる内容。
 日本の合唱ファンにお馴染みの佐藤眞のカンタータ「大地讃頌」のアメリカ版といったおもむき。
 
 

TROY 1865
¥2400
イングリット・アラウコ作品集
 (1)2台のピアノのためのソナタ(2014)
 (2)ピアノ・ソナタ(2015)
 (3)弦楽四重奏曲第3番(2016)
 (4)レソナンセズ(共鳴)(2017)
(1)チャールズ・アブラボビック(Pf)
マルカントニオ・バローン(Pf)
(2)(4)マルカントニオ・バローン(Pf)
(3)イン・クァルテット(弦楽四重奏)

 録音:(1)(2)(4)2020年1月3-4日フィラデルフィア・テンプル大学、(3)2019年1月13日フィラデルフィア・キンメル・センター [52:00]

 イングリット・アラウコはアメリカの中堅世代の作曲家。ジョージ・クラム、ジョージ・ロックバーグに学び、作品はアトランタ響などで盛んに取り上げられている。
 多調、バルトーク風の民族的リズムと不協和音、メシアンを思わせる「鳥の歌」の語法などを折衷しヴァラエティ豊かな世界を作り上げている。
 
 

TROY 1872
¥2400
「人間の心、女性たちの声」~エレーン・ロス声楽作品集
 (1)エミリー・ディキンソンの詩による4つの歌
 (2)風があなたの名前を囁きますか(詩:エレーン・ロス)
 (3)「隠された愛」~サラ・ティースデールの4つの詩
 (4)そうして初めて私たちは微笑むことができる
 (5)「人間の心」(C.ブロンテ、A.ブロンテ、E.J.ブロンテの詩による)
テリ・ビッカム(Sop)
エレーン・ロス(Pf)
(4)ジュディス・A・サクトン(Trp)

 録音:2020年12月ノースカロライナ・グリーンズボロ[63:33]

 エレーン・ロスはアメリカの中堅世代の作曲家で現在サザン・アトランティック音楽院でCEOを務めている。
 このディスクは彼女自身の詩を含む古今の女性文学者の詩に作曲した歌曲集。
 エミリー・ディキンソン(1830-86)は1,700篇以上の詩を書いた19世紀の天才詩人、シャーロット・ブロンテは小説「ジェーン・エア」で知られ、その姉妹も文学者として著名。
 作曲者エレーン・ロスは全体に適度のモダニズムとロマンティシズムを兼ね備えた歌曲に仕上げている。
 
 

TROY 1873
¥2400
「水面青空」~スティーヴン・イップ(b.1971)の音楽
 (1)「清、和III」(2016)~Fl, バスCl, Vn, Vc, Pf, Perc
 (2)「ジャスミンの花」(2015)
 (3)「水面青空」(2017)~バスFl, ピッコロ, Fg, 古筝, Pf, 弦楽五重奏
 (4)「五顔、秋色」(2018)
 (5)「空谷傳音」(2014)~Fl, Cl, Pf, 弦楽五重奏
 (6)「霜月冬庭II」(2019)~Fl, バスCl, Vn, Va, Vc, Pf
(1)(6)ジェーソン・トープ・ブキャナン(指揮)
 スイッチ・アンサンブル
(2)シェリー・ング(Pf)
(3)(5)ヴィッキー・シン(指揮)
 香港ニュー・ミュージック・アンサンブル
(4)ペイサン・チウ(Fl)、
 チェンユー・ウー(バスFl)

 [57:25]

 スティーヴン・イップは香港出身で現在はアメリカを拠点に活動する作曲家。
 作品はヨーロッパ、環太平洋諸国で盛んに演奏されているという。彼の作風は西洋楽器のみ、あるいは西洋楽器と中国の伝統楽器(当ディスクでは中国の古い箏を使用)を融合して中国にルーツを持った新しい音楽を作ろうというもの。
 西洋楽器では特殊奏法を多用し東洋的で神秘的な雰囲気を醸し出す。
 ピアノは内部奏法、プリペアド・ピアノ奏法が好まれ、実験音楽の要素が強い。
 かつてジョン・ケージ、ヘンリー・カウエル、ルー・ハリソンらアメリカの作曲家が東洋に学び、その影響を受けた作品を書いたが、ここではそうした作品から中国の作曲家が影響を受け、逆照射された己を見出すという構図が見られる。
 アジアの新しい才能の登場。
 
 

TROY 1874
¥2400
コン・リュー(b.1956):連作歌曲「四季詩謡」~歌で綴る二十四節気
 第1楽章「春之梦」(立春、他)、第2楽章「夏之趣」(立夏、他)
 第3楽章「秋之歌」(立秋、他)、第4楽章「冬之韵」(立冬、他)
 全24曲(詩:ユワン・リー)
シンギュー・フオ(Sop)
ミン・フー(Pf)

 [65:27]

 一年を太陽の黄道上の視位置で二十四等分した、いわゆる二十四節気はもともと古代中国に始まるとされる。
 この作品は立春に始まり、様々な季節を経て冬の大寒で終わる24曲からなる歌曲集。
 作曲のコン・リューは中華人民共和国の作曲家で中国の伝統音楽と西洋音楽を融合する作風で知られる。
 筝を思わせるピアノに乗せて旋法的なメロディが朗々と歌われる、いずれも中国民謡風の親しみ易い歌曲。
 
 
TROY 1875
¥2400
「ミュージカル・コネクションズ」
 ジェームズ・リッチ(b.1954):バガテル、ノクターン、ソナタ
 アーノルド・シェーンベルク(1874-1951):5つの小品Op.23
 ジェームズ・リッチ:ワルツ、無言歌、間奏曲、幻想的変奏曲、ブギ・ウギ
デイヴィッド・ホルツマン(Pf)

 録音:2018年7月19日、2019年9月24日ニューヨーク [50:48]

 シェーンベルクが無調から12音技法確立までの模索期に書いたOp.23(因みにOp.25より全面12音技法で作曲される)の「5つの小品」を中心に、その周りにジェームズ・リッチのピアノ作品を配置したディスク。
 リッチはアメリカの12音技法の権威ミルトン・バビットに学んだ後、リゲティ、P.M.デイヴィス、ブソッティ、ベッツィ・ジョラスら多くの作曲家に師事した。
 リッチは基本的に12音技法を好む作曲家のようであるが、曲によっては自由な無調、また時にスクリャービンやジャズの影響も感じられる。
 アメリカ東海岸流のシリアスな現代音楽。
 
 

TROY 1876
¥2400
「伝統の拡張」~ウィリアム・バンフィールド(b.1961)作品集
 (1)「ピース・シンフォニー」
 (2)交響曲第12番「私はハーレムがまだそこにあると信じている」
 (3)バレエ音楽「美」
 (4)室内歌劇「魂は家に帰った」
 (5)弦楽四重奏曲第5番「ザ・ビッガー・ブルース」
 (6)交響曲第13番「ヨブの歌」
(1)ニール・スタルバーグ(指揮)
 UCLAフィル、
 ロス・アンジェルス・ジャズ・オーケストラ
(2)(6)フィリップ・ブリュネル(指揮)
 ミネソタ・ヴォーカル・エッセンス&アンサンブル
(3)(4)マラルメ・チェンバー・プレイヤーズ
(5)タレア四重奏団

 [79:31]

 ウィリアム・バンフィールドはアフリカ系アメリカ人の作曲家。
 ボストンのニューイングランド音楽院で学びジャズの研究で博士号を取得した。その後ジャズ、アフリカ音楽の研究と並行して交響曲、オペラなど多数の作品を発表。
 作品は作曲者のルーツを探るかのようにジャズ、ゴスペル、黒人霊歌、アフリカ音楽の影響を強く受けている。
 弦楽四重奏曲第5番は弦楽四重奏という、本来西洋的で作曲に抽象的な音の造型力が求められる編成のため、他の作品より彼の個性が強く感じられる。
 地にしっかりと足が着いた力強い音楽。
 
 

TROY 1878
¥2400
「愛と正義の歌」~アドルファス・ヘイルストーク(b.1941)歌曲集
 (1)「愛と正義の歌」(全4曲)
 (2)「言葉と説教」(全3曲)ピアノのための
 (3)「ロリポップス」(全3曲)
 (4)「サンドラ・フォックスのための歌」
 (5)「別れの魅力」
 (6)「私はその日を見て来た」(全3曲)
 (7)「木があなたに何と囁いているのか教えて」
 (8)「あなたは夏の日の魂」
 (9)「最も美しい木」
 (10)「今あなたの住む場所に行きなさい」
 (11)「日没と夜」(全2曲)
ルイーズ・トッピン(ソプラノ)
(2)(4)(5)(7)(8)(10)ジョン・オブライエン(Pf)
(3)(9)リデュア・クリーヴァー(Hrp)
(6)リック・ロビンソン(コントラバス)
(1)ジュリアス・P・ウィリアムズ(指揮)
 プラハ放送交響楽団

 録音:2019年8、9月、2020年3月ミシガン大学 [64:38]

 アドルファス・ヘイルストークはアフリカ系アメリカ人作曲家。渡仏してナディア・ブーランジェに師事、帰国後はミシガン州立大学ほかで教鞭を執る一方、管弦楽曲から室内楽、映像とのコラボレーション作品まで多様な作品を発表している。
 このアルバムに収められた歌曲はゴスペル、黒人霊歌の影響が色濃いハートフルな雰囲気のものから無調の様式で書かれた作品まで、この作曲家の幅広い作風をうかがい知ることが出来る。
 特にダブル・ベースのみを伴奏とした「私はその日を見て来た」は無調とジャズと実験主義が融合したユニークな歌曲。
 




NMC


NMC D267
¥2400
「ライアン・ラティマー(b.1990)作品集」
 (1)ミルズ・メス/(2)フリゲート艦と愚行/(3)ディヴェルティメント/(4)白鯨/
 (5)スピーキング・オブ・レター&ダンシング/(6)スリンク&スライド/(7)アンティアルキー
  (1)オリヴァー・ナッセン(指揮)ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック・マンソン・アンサンブル
  (2)デヴィッド・テンプル(指揮)BBCコンサート・オーケストラ&クローチ・エンド・フェスティバル合唱団
  (3)ブリテン・シンフォニア
  (4)ゲーリー・ウォーカー(指揮)ロンドン・シンフォニエッタ
  (5)ロジー・ミドルトン(M.Sop) ダニエーレ・ロジーナ(指揮)ロキ・アンサンブル
  (6)プサッファ
  (7)ピエール=アンドレ・ヴァラード(指揮)ロンドン響

 巨匠オリヴァー・ナッセンも指揮で参加!イギリスの若手作曲家ラティマー作品集

 録音:(1)2015年1月30日、(2)2018年10月24日&11月16日、(3)2013年4月9日&26日、(4)2014年8月19-22日、(5)2021年5月6日、(6)2021年5月27日、(7)2016年3月24日&4月30日 [64:09]

 ライアン・ラティマーはイギリスの若手作曲家。このディスクは彼のデビュー・アルバム。
 彼の音楽はストラヴィンスキー、ポスト・ミニマル(ジョン・アダムスやマイケル・トーキーなど)、ジャズ、パンク・ロック、更にはコープランドとバーンスタインまで一緒くたにしてミキサーにかけたようなキッチュでポップな作風。
 力強いリズムを推進力にして次々と移り変わるメロディ、音の風景が楽しい。イギリスにはアカデミックな硬派の現代音楽に対してポップスやストリート・ミュージックの要素を積極的に取り入れる作曲家がおり、その代表格がマーク=アンソニー・タネジだが、その流れを汲む作曲家のようである。
 ISCM World New Music Days北京大会に入選した「アンティアルキー」はいまや世界中で取り上げられている彼の出世作。
 




STRADIVARIUS



STR 37192
¥2400
ポール・バイアー(ルネサンス・リュート)
ヴィンチェンツォ・カピローラ(1474-1548以降)作曲・編纂:リュート・ブック

 ジョスカン・デ・プレ:そして地上の平和を
 カピローラ:リチェルカーレ2番と13番
 アレクサンダー・アグリコラ:もし私が目を開けて寝たら
 カピローラ:フランス風パヴァーヌ
 ニコラス・クラエン:すべてが美しい
 カピローラ:今それを持つ、リチェルカーレ第3番
 エーヌ・ヴァン・ギゼゲム:後悔
 ヨハネス・ギゼリン:おおフローレンスの薔薇よ
 マルチェット・カーラ:ああ私のシエラは不運だ
 ミケーレ・ヴィンチェンティーノ:何を為すべきか何を言うべきか
 ヤコブ・オブレヒト:リチェルカーレ第7番
 アントワーヌ・ブリュメル:ベネディクトゥス
 ジョスカン・デ・プレ:世界の罪を取り除く人
 ほか全22トラック
ポール・バイアー(ルネサンス・リュート)

 リュートの世界的名手ポール・バイアーの新作はヴィンチェンツォ・カピローラのリュート・ブック!

 録音:2019年7月20日イタリア・トリノ・ノマーリオ[73:43]

 ヴィンチェンツォ・カピローラはイタリアのリュート奏者、作曲家で16世紀のリュート音楽集であるカピローラ・リュート・ブックを編纂したことで知られる。
 この本にはカピローラ自身の作品の他、16世紀ヨーロッパの様々な作曲家の曲の楽譜が収められており、リュート奏者にとってはこの時代の音楽を知る重要な手がかりになっている。
 ただしここに載っている楽譜は今日の五線譜ではなく、ギターのタブ譜に似たもの。
 現代の奏者はこの楽譜を正確に読み解き、演奏しなくてはならない。
 
 ルネサンス・リュートを弾くポウル・ベイエルはイタリアを拠点に活動するアメリカ出身のリュート奏者。
 ルネサンス時代の即興性豊かな音楽を雅やかに再現している。STRADIVARIUS社の録音もお見事。
 なおベイエルはこのディスクの他にJ.S.バッハ作品集(STR37082)やダウランド作品集(STR37128)など4枚のアルバムが好評発売中。
 
 

STR 37195
¥2400
「フィオーリ・ムジカーリ(音楽の花)」~16、17世紀の歌と踊り
 M.プレトリウス:スペインのパヴァーヌ
 J.バスケス:それを洗うために
 M.A.シャルパンティエ:この森で恐れることなく
 D.オルティーズ:リチェルカーダ・オッターバ
 A.ファルコニエッロ:シンフォニア・セコンダ
 ギリシャの伝統舞曲(作者不詳)
 C.モンテヴェルディ:歌劇《オルフェオ》より「ムーア人よ」
 ほか全18曲
アンサンブル・メッツォ:
 【イーラ・アヴィタル(Sop)
  ドレット・フロレンティン(指揮&リコーダー)
  ダフナ・ラヴィッド(バロックVn)
  オリット・メッサー=ジャコビ(バロックVc)
  ギデオン・ブレットラー(バロックG)
  オフィーラ・ザカイ(テオルボ、リュート)
  ナダフ・ロゲル(Perc)】

 ドンチャカ♪たのしいルネサンス、バロック音楽集!

 録音:2021年テル・アヴィヴ[58:11]

 16世紀から17世紀にかけての歌と踊りを収録。まだ中世の香り残る荒々しくも、どこか、のんびりした舞曲と優雅な歌曲が満載。
 ルネサンスから初期バロックまでの推移をイタリア、フランス、スペインの作曲家の楽しい音楽で辿るとともにそれらの源流となったギリシャの伝統舞曲(古代オリエントやアジアの雰囲気漂う妖しくも美しい変拍子の曲である)を2曲収めてあり、中世からバロックへ至る300年ほどの歳月を一枚にぎゅっと凝縮。
 アンサンブル・メッツォは2015年に結成されたばかりのイスラエルを拠点に活動するグループ。
 
 


STR 37191
¥2400
ジョセフ=ニコラ=パンクラス・ロワイエ:(1705-1755):
 クラヴサンのための作品集

  雄大なクーラント、タンバリン第1番と第2番、
  バガテル、優しく感傷的なロンド、アルマンド、
  繊細なロンド、スキタイ風の誇り高いマーチ、ほか全14曲
アンジェリカ・セルモ(Cemb)

 録音:2020年7月イタリア、プラト・カルニコ聖レオナルド教会[62:56]

 ロワイエはJ.S.バッハと同時代のフランス作曲家、クラヴサン奏者。パリを中心に活躍しオペラ、クラヴサン曲など多数の作品を発表したが、今日その作品が演奏される機会は非常に稀で、このディスクは貴重。
 彼より一世代上のフランソワ・クープランの伝統を受け継いだ華麗な音楽である。
 チェンバロを弾くアンジェラ・セルモはヴィチェンツァ音楽院でハープシコードと古楽全般について学びイタリア国内で複数のコンクールで優勝している。
 今後の活躍が期待される若手チェンバリストの登場。
 
 


STR 37196
(2CD)
¥4300
アンカ・ヴァシーレ・カラマン、
 バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ

  J.S.バッハ(1685-1750):
   無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(全曲)BWV.1001-1006
アンカ・ヴァシーレ・カラマン(Vn)

 CD1[58:22]、CD2[61:05] (P)&(C)2021 

 つい先日、パガニーニの24のカプリスをリリースしたばかりのアンカ・ヴァシーレ・カラマンのSTRADIVARIUSセカンド・アルバムはヴァイオリニストの旧約聖書とも言うべきバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ。
 カラマンはルーマニア出身でブカレストのローマ・サンタ・チェチーリア音楽院でドメニコ・ノルディオに師事した後、イヴリー・ギトリスに師事を仰いでいる。
 2010年に3つの国際コンクールに入賞しヨーロッパ、アメリカそして日本でもコンサートを行っている。
 バッハのポリフォニーを美しく弾き分けているだけでなく、作品内に秘められたパッションが見事に表され聴きごたえ充分。
 バロック、室内楽の録音で特に本領を発揮するSTRADIVARIUSの鮮烈で美しい音質も聴きどころ。
 















9/30(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ATMA CLASSIQUE


ACD2 2826
¥2300
パルドゥシュ・ド・ヴィオールで弾くバッハ メリザンド・コリヴォー(パルドゥシュ・ド・ヴィオール)
エリック・ミルンズ(チェンバロ)
 J.S.バッハ:
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1021
  トリオ・ソナタ第3番 ニ短調 BWV527
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ 第2番 ニ長調 BWV1028
  トリオ・ソナタ第4番 ホ短調 BWV528
  3つのオルガン作品によるソナタ ト長調(メリザンド・コリヴォー編)
   〈I. コラール前奏曲「主イエス・キリストよ、われらを顧みて」 BWV655/
    II.トリオ・ソナタ ト長調 BWV529より ラルゴ/
    III. コラール前奏曲「いと高きところには神にのみ栄光あれ」 BWV676〉
  フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV1031より シチリアーノ

 フランスで流行した小型ヴィオールによるバッハ

 録音:2020年10月/ケベック

 「パルドゥシュ・ド・ヴィオール」はバッハの時代にフランスで生まれ流行した小型のヴィオールです。
 ヴァイオリンに対抗して作られた楽器であり、現在ではとても珍しい存在。
 チェロ、リコーダー、ヴィオールに精通する古楽奏者、メリザンド・コリヴォーがこの楽器を用いてバッハ作品を演奏。
 未知なるパルドゥシュ・ド・ヴィオールの響きを世に知らしめてくれます。

 
 
 

ACD2 2823
¥2300
プレリュードとソリチュード マリー・ナドー=トランブレ(ヴァイオリン)
 ペドロ・ロペス・ノゲイラ(1700-1770):前奏曲 ヘ長調
 ユーハン・ヘルミク・ルーマン(1694-1758):エッセイ
  ヘ長調 BeRi306 Aspro、Amoroso/ハ短調 BeRi310 Grave
 ニコラ・マッテイス(1670s–1737):幻想曲 ハ短調 Con discretion
 マリー・ナドー=トランブレ:即興的前奏曲
 ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):幻想曲第7番 変ホ長調
 ジョン・ウォルシュ(1666-1736)/ジュゼッペ・トレッリ(1658-1709):
  前奏曲 ホ短調
 ゲオルク・フィリップ・テレマン:幻想曲第9番 ロ短調
 トマス・バルツァー(1631-1663):前奏曲 ト長調
 ヘンリー・パーセル(1659-1695):前奏曲
 ハインリヒ・ビーバー(1644-1704):パッサカリア ト長調(ロザリオ・ソナタより)

 自ら孤独と向き合う無伴奏作品集

 録音:2021年5月

 マルチアーティストとして活躍するマリー・ナドー=トランブレによるアルバム。
 バロック時代の無伴奏ヴァイオリン作品を集め、自ら作曲した作品も1曲収録。
 ブックレットには各曲にインスパイアされて書いた詩を掲載(仏/英)、ジャケットデザインは彼女の自画像です。
 



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BIS



BIS SA 2469
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
ダウスゴー率いるスウェーデン室内管、
 メンデルスゾーン交響曲

  メンデルスゾーン:
   交響曲第1番ハ短調 Op.11
    (I.9'31+II.5'53+II.5'57+IV.7'52=29'24)
   交響曲第3番イ短調『スコットランド』 Op.56
    (I.14'26+II.4'21+III.8'46+IV.8'35=36'09)
トーマス・ダウスゴー(指揮)
スウェーデン室内管弦楽団
KKC 6432
(SACD Hybrid)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 新鮮で活力を与えてくれる生き生きとした演奏!ダウスゴー率いるスウェーデン室内管がメンデルスゾーンを録音。繊細な緩急を交えた演奏が光る交響曲第1番と第3番『スコットランド』!

 セッション録音: 2019年6月9-14日/エレブルー・コンサートホール(スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、66'26
 プロデューサー:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)

 SACD ハイブリッド盤。
 これまでシューマン、シューベルト、ブラームスなどBIS レーベルより積極的なリリースが続いているダウスゴー率いるスウェーデン室内管弦楽団。
 2021年にリリースした「ザ・ブランデンブルク・プロジェクト」(KKC-6359/61 / BIS SA-2199)ではブランデンブルク協奏曲と6人の作曲家による新作委嘱を交えた構想18年の大企画を録音し、レコード芸術誌「特選盤」、朝日新聞 For your collection「推薦盤」など高く評価されています。
 期待の新録音はメンデルスゾーンを取り上げました。
 メンデルスゾーンといえば序曲「美しいメルジーネの物語」、付随音楽「夏の夜の夢」、序曲「フィンガルの洞窟」を収めたアルバム(BIS SA-2166)をリリースしており「メンデルスゾーンの比類なき精神を捉えた演奏」としてヨーロッパで話題の録音となりました。
 期待の交響曲第1弾は第1番と第3番『スコットランド』です!

 第1番はメンデルスゾーン15歳の時の作品で、既に12曲の『弦楽のための交響曲』を書いていたとはいえ2管編成フル・オーケストラを用いた初の交響曲。
 早熟の天才ぶりが眩しい音楽ですが、ダウスゴーは見通しのよさと生命力あふれる演奏を展開しております。
 一方、美しく抒情的な旋律が魅力の『スコットランド』も実に見事!手兵スウェーデン室内管はダウスゴーが作り出す細かなニュアンスも表現しており、刺激的で繊細な緩急を交えた演奏はここでも光ります。
 1997年以来長きに渡る信頼関係から生まれる圧倒的な演奏をお楽しみください!

 
 
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BIS SA 2557
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
マイケル・コリンズとスティーヴン・ハフ、
 ブラームスの''3つ''のクラリネット・ソナタ

  ブラームス:
   (1)ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
    (マイケル・コリンズ編曲によるクラリネット版)
   (2)クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120-1
   (3)クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120-2
マイケル・コリンズ
 (クラリネット/
  B flat: Yamaha Artist Model SE)
スティーヴン・ハフ
 (ピアノ/C. Bechstein model D)
KKC 6431
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 決定盤登場!イギリスの名匠マイケル・コリンズとスティーヴン・ハフがブラームスの"3つ"のクラリネット・ソナタを録音!

 セッション録音:2020年6月19-21日/ヘンリーウッドホール(ロンドン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、63'22
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ロバート・サフ

 SACD ハイブリッド盤。
 マイケル・コリンズが小川典子と共演した「パリのクラリネット」がレコード芸術誌「特選盤」などで絶賛される中、またしても強力盤の登場。
 長年の友人で室内楽のパートナーとして絶大な信頼を寄せるスティーヴン・ハフとの共演でブラームスの"3つ"のクラリネット・ソナタを録音しました!
 クラリネット・ソナタといえば作品120の2曲ですがここではヴァイオリン・ソナタ第2番をコリンズ編曲によるクラリネット版で収録しており「3つのクラリネット・ソナタ」というアルバム・タイトルが付けられています。

 コリンズ編のヴァイオリン・ソナタ第2 番は実に優美。全楽章を通じ穏やかで温かい空気を持つ作品ですが、クラリネット版でも非常に美しい世界が広がります。

 クラリネット奏者のリヒャルト・ミュールフェルド(1856-1907) の演奏を聴き創作意欲を取り戻し書き上げたのが2 つのクラリネット・ソナタです。
 枯淡の味わいをもつブラームス晩年の傑作を2人の名手による演奏で聴けるのは非常に喜ばしく、新時代の決定盤登場と申せましょう!
 



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PENTATONE



PTC 5186782
(2SACD HYBRID)
¥3800→\3490
ジョナサン・ノット(指揮)&スイス・ロマンド管弦楽団、
 ドビュッシーとシェーンベルクの『ペレアスとメリザンド』

  Disc 1
   (1)ドビュッシー(ジョナサン・ノット編曲):
    交響的組曲『ペレアスとメリザンド』(1902/2020)
     【世界初録音】
  Disc 2
   (2)シェーンベルク:交響詩『ペレアスとメリザンド』(1905)
ジョナサン・ノット(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団
KKC 6429/30
(2SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 ノット率いるスイス・ロマンド管弦楽団がドビュッシーとシェーンベルクの『ペレアスとメリザンド』を録音!ドビュッシーはノットが編曲した交響的組曲版で世界初録音が実現!

 録音:(2)2019年6月、(1)2020年11月/ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ)/ディジパック仕様、DSD、マ ルチチャンネル、Disc 1:47'04、Disc 2:42'10、輸入盤・日本語帯付
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(PENTATONE)
 レコーディング・プロデューサー、バランス・エンジニア&エディター:エルド・グルート(Polyhymnia International)
 レコーディング・エンジニア:(1)ジャン=マリー・ヘイセン、(2)カレル・ブリュッゲマン(Polyhymnia International)

 SACD ハイブリッド盤。
 ベルギーの象徴派詩人メーテルランク(1862-1949)が1893年に発表した戯曲『ペレアスとメリザンド』。
 この悲劇的な愛のドラマはドビュッシー、シベリウス、シェーンベルク、フォーレといった大作曲家たちがオペラから交響詩まで様々な形態で音楽を付けています。

 ドビュッシーは全5幕のオペラに、シェーンベルクは交響詩として作曲。ともに自身唯一のジャンルに書いたのがこの戯曲を基にした作品でした。
 この2作をジョナサン・ノット率いるスイス・ロマンド管弦楽団が録音。なおドビュッシーはノットが編曲した交響的組曲『ペレアスとメリザンド』で、この度世界初録音となります!
 ノットは全5幕から15曲を選曲。実際のドラマを交響的組曲に仕上げました。

 一方、シェーンベルクは1902年から1903年にかけ交響詩『ペレアスとメリザンド』を作曲。
 初演は1905 年、シェーンベルク自身の指揮でウィーン演奏協会管弦楽団により行われました。
 無調時代に入る前のこの作品は後期ロマン派風の旋律ですが、四度和、複雑な対位法、そして交響曲を単一楽章に収めたような特異な形式など、実に多様な試みがなされています。
 創作意欲を示したシェーンベルク初期の傑作です。2017年1月よりスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督を務めるノットが絶大なる信頼を寄せる手兵とともに全身全霊で演奏しております。

 演奏の素晴らしさに加え、長年同管を録音してきたPENTATONE の技術チームによる録音であることも注目です!

 
 




C’AVI


代理店変更により再掲載

8553368
【旧譜】
¥2600
アルミーダ弦楽四重奏団、ベートーヴェン/ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲
  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調《ラズモフスキー第1番》Op.59-1 
  ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第10番 変イ長調 Op.118
アルミーダ弦楽四重奏団

 ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝、アルミーダ弦楽四重奏団!

 「弦楽四重奏の父」であるハイドンのオペラにちなんで名付けられ2006年にベルリンで設立されたアルミーダ弦楽四重奏団。
 2012年に第61回ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝(この時、聴衆賞含め6つの賞を獲得)し、2014年~2016年にはBBCの「ニュー・ジェネレーション・アーティスト」に選ばれるなど、その活躍は目覚ましく、ヨーロッパではコンセルトヘボウ、ベルリンのフィルハーモニー、ウィグモアホールなどのコンサートでも大成功をおさめています。
 本作ではベートーヴェンの驚くほど挑戦的で型破りな弦楽四重奏曲第7番と、逆に意外な軽やかさを持つショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第10番、ある意味で対照的ともいえる2作品を組み合わせています。

 ※録音:2015年12月、バイエルン放送スタジオ2(ドイツ、ミュンヘン
 
 

8553367
【旧譜】
¥2600
オベロン、シェイクスピアを祝う
 メンデルスゾーン:
  ピアノ三重奏曲第2番 ハ短調 Op.66、
  劇付随音楽《夏の夜の夢》 Op.61よりスケルツォ
   (編曲:マンソール・ホセイニ)
 シャーロット・ブレイ(1982-):ザット・クレイズド・スマイル
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調《幽霊》 Op.70-1
オベロン・トリオ

 2006年にメンデルスゾーンを演奏するために集まり、シェイクスピアの『夏の夜の夢』の登場人物にちなんで命名されたオベロン・トリオ。
 2016年のシェイクスピア没後400年と、アンサンブルの結成10周年を記念して念入りに構成された、メルヘンチックな室内楽プログラムです。
 アンサンブルのための新作を委嘱されたシャーロット・ブレイ(1982-)は、室内楽曲を多く手がけている作曲家で、彼女のチェロ協奏曲はBBCプロムスでも取り上げられています。

 ※録音:2015年12月、南西ドイツ放送カンマームジーク・スタジオ(ドイツ、シュトゥットガルト)
 
 

8553373
【旧譜】
¥2600
シューベルト:歌曲集
 シューベルト:
  さすらい人 D493、さすらい人が月に寄せて D870、
  冥府への旅 D526、船乗り D536、月に寄す D259、
  漁夫の愛の幸せ D933、ミューズの息子 D764、
  ブルックにて D853、墓堀人の郷愁 D842、
  夕映えの中に D799、夕星 D806、さすらい人 D649、
  春に D882、ドナウ川の上で D553、歓迎と別れ D767
アンドレ・シュエン(バリトン)
ダニエル・ハイデ(ピアノ)

 アンドレ・シュエンはイタリア、南チロルのラディン地域で3つの言語(ラディン語、イタリア語、ドイツ語)を話して育ち、ザルツブルクやウィーンの音楽祭で活躍してきたバリトン歌手。
 「ロマンティックな放浪」「最愛の人への道」「死後の世界、あるいは死への旅」の3つのテーマに、歌曲伴奏者として人気の高いダニエル・ハイデとともに録音したオール・シューベルト・プログラムです。

 ※録音:2016年10月
 
 

8553374
【旧譜】
¥2600
・・・深い海の中へ!
 シューベルト、ブラームス、シベリウス、
  ロジャー・クィルター、グリーグ、
   レベッカ・クラーク、フランク・ブリッジ、
    リヒャルト・シュトラウスによる歌曲集(全24曲)
サラ・ヴェゲナー(ソプラノ)
ゲッツ・ペイヤー(ピアノ)

 聴き手の心を揺さぶる、豊かで温かみのある歌声が海外メディアに絶賛されているソプラノ歌手、サラ・ヴェゲナーの「海」をテーマにしたコンセプト・アルバム。
 ヴェゲナーがかつて行ったドイツ歌曲のリサイタルのプログラムが、すべて森に関する作品であったことをきっかけに、「ドイツ人にとって森が象徴するものは、イギリス人にとって海が意味するものと同等」という考えから、本作のアイディアが生まれました。
 アルバム・タイトルはブラームスの『愛のまこと』から引用し(in die tiefe See!)、北方の海の近くで生まれた作曲家の作品や、詩の内容が海と関連する作品を集めることで、統一感のあるプログラムを作り上げています。

 「海は、例えばテオドール・シュトルム(1817-1888)の最も有名な小説『白馬の騎手』のように、しばしば不気味さや劇的なものを象徴しています。
 また、海は孤独の象徴でもあり、航海中に遭遇する危険を思い起こさせるものでもあります。森と同様に、海は文学的な憧れのトポスなのです。」(サラ・ヴェゲナー)

 ※録音:2015年7月&2016年7月
 




ET’CETERA


KTC1740
¥2600
ドイツ・バロックのソナタ集
 ヨハン・ダーヴィト・ハイニヒェン(1683-1729):オーボエとバスーンのための2声のソナタ ハ短調
 クリスティアン・ゴットフリート・クラウゼ(1719-1770):
  オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ短調
 ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):2本のオーボエ、バスーンと通奏低音のためのソナタ ト短調
 クリストフ・シャフラート(1709-1763):オーボエと通奏低音のためのソナタ ニ短調
 ハイニヒェン:ヴァイオリン、オーボエと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ短調
 カール・ルートヴィヒ・マテス(1751-...):オーボエと通奏低音のためのソナタ 変ホ長調
 フリードリヒ・ヴィルヘルム・ツァッホウ(1663-1712):オーボエ、バスーンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ヘ長調
 ハイニヒェン:2本のオーボエ、バスーンと通奏低音のためのトリオ・ソナタ 変ロ長調
 C.P.E.バッハ(1714-1788):オーボエと通奏低音のためのソナタ ト短調
  エリック・スペレール(オーボエ)、ルイス・バウマン(第2オーボエ)、
  グラツィアーノ・モレット(バスーン)、ヨアンナ・フシュチャ(ヴァイオリン)、
  フランク・アグステリッベ(ハープシコード)、オリヴィエ・ローブ(チェロ)

 アントワープ響首席奏者が奏でる知られざるドイツ・バロックのソナタ集!

 18世紀ドイツの作曲家たちによるソナタ集。エリック・スペレールは1971年フランス生まれのオーボエ奏者で、1991年にリヨン国立高等学院でオーボエ科の一等賞と特別賞を受賞。
 同年にはパリのUFAM国際コンクールで第1位を獲得しています。
 名オーボエ奏者モーリス・ブルグにも学び、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団を経て1997年にアントワープ交響楽団入団、首席奏者に就任。
 ヨーロッパをはじめ日本を含むアジア、南米など世界各地でソリストとして活躍する他、マスタークラスなども開催しています。
 今回のアルバムでは主要な作品だけでなく18世紀ドイツのあまり知られていない作曲家にも焦点を当て、ドイツ・バロックの作品の素晴らしさを再認識させてくれます。
 スぺレールは録音にあたり、現代の楽器で当時の演奏スタイルを再現する方法を探り、装飾やアーティキュレーションなどを緻密に研究し、表現力を高めました。
 
 

KTC1727
¥2600
乾かしなさい、その目を    レ・グーゾータンティク、
ヤン・デフリーハー
 リュリ:Mister Baptist of France his Ground
 パーセル:乾かしなさい、その目を
 ウィリアム・クロフト(1678-1727):シャコンヌ イ短調
 ゴットフリート・フィンガー(c.1655-1730):グラウンド イ短調
 ジョン・ブロウ(1649-1708):Dr. Blow's Chacone in Faut、ヘンリー・パーセル氏の死を悼む頌歌
 パーセル:戻れ,愚かなミューズよ、With him he brings the partner of his throne
 ジェレマイア・クラーク(c.1674-1707):組曲ト短調
 パーセル:Charon the peaceful shade invites、グラウンド ト短調、歌え,歌え,お前たちドルイド僧よ

 ベルギーのリコーダー、ハープシコード、通奏低音奏者であり、コンサート・プレゼンター、作曲家として活動するヤン・デフリーハー。
 デフリーハーがリーダーを務めるレ・グーゾータンティク(Les Goûts-Authentiques)は、ルネサンス、バロック、古典派時代の音楽スタイルである「本物の味(authentic tastes)」を、カラフルで活気のある方法で聴衆に紹介することを目的とした古楽アンサンブル。
 今回のアルバムでは得意とするパーセルを中心に17世紀の小品を披露しています。
 
 


KTC1730
¥2600
リエラント&カラント:ピアノ三重奏曲集
 ジョゼフ・カラーツ(1838-1901):ピアノ三重奏曲 Op.16
 ヨーゼフ・リエラント(1870-1965):
  ピアノ三重奏曲第1番 Op.57、
  ピアノ三重奏曲第2番 Op.131、三重奏でカノン Op.70
リエラント・トリオ
 〔イェルン・デ・ビーア(ヴァイオリン)、
  ピーター=ヤン・デ・スメット(チェロ)、
  ピーター=ヤン・フェルホーエン(フォルテピアノ)〕

 アルコ・バレーノの若い才能を発掘するプログラムの一環として、2009年に創設されたトリオ・テレパティコ。
 そのトリオ・テレパティコを前身として、2019年にピーター=ヤン・デ・スメットを迎え創設されたリエラント・トリオが奏でる、ベルギー後期ロマン派の知られざる作曲家、ヨーゼフ・リエラントと、19世紀ベルギーのアントウェルペンでオルガニスト、カリヨン奏者、作曲家として活躍したジョゼフ・カラーツのピアノ三重奏曲集。

 彼らは、ブルージュ市立音楽院で研鑽を積み2013年に卒業。
 これまでにフランダース地方、オランダ、ドイツを中心にコンサートを行い、リエラント・トリオとしては、2021年6月にパリで開催されたレオポルド・ベラン国際音楽コンクールで最優秀賞を受賞しています。
 特にベルギーの音楽家による作品を多く取り上げてきたリエラント・トリオが、後期ロマン派の知られざる作品を現代に伝えます。
 
 

KTC1738
¥2600
ロム・デザルメ ~ ヨハン・デュイック:作品集
 ヨハン・デュイック(b.1954):
  L'Homme Desarme Op.39
   (合唱とクラリネットのための)
  Cant espiritual Op.34
   (バリトン、合唱、クラリネットとチェロのための)
  Les neiges d'antan Op.40
   (ヴァイオリン、チェロとピアノのための)
  Laudes organi Op.27(オルガンのための)
フランダース放送合唱団
アマリルカ、ピーター・トーマス(オルガン)
エディ・ファンオーストハイゼ(クラリネット)
ジュゼップ=ラモン・オリベ(バリトン)
セリア・クルース・ソラレス(チェロ)
ハンス・メムリンク・トリオ
 〔ディルク・リッペンス(ヴァイオリン)、
  ヤン・ファン・ケルスト(チェロ)、
  ヨハン・デュイック(ピアノ、指揮)〕

 フランダース放送合唱団、ASMF、ワールド・ユース・クワイア、ヘント・マドリガル合唱団の指揮者を務めてきたベルギーの合唱指揮者兼作曲家、ヨハン・デュイックの作品集。
 本アルバムでは、合唱指揮に加え、ピアニストとしてのデュイックの一面にも触れることができます。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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DOREMI



DHR 8120
¥2500→\2290
オレク・カガン&ナターリヤ・グートマン ライヴ集
 (1)ブラームス:
   ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 Op.102
 (2)ショスタコーヴィチ:
   チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107
(1)オレク・カガン(ヴァイオリン)
 ナターリヤ・グートマン(チェロ)
 エフゲニー・スヴェトラーノフ(指揮)
 ロシア国立交響楽団
(2)ナターリヤ・グートマン(チェロ)
 アレクサンドル・ラザレフ(指揮)
 オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団

 カガン&グートマン貴重音源、トロントとアムステルダムでの公演初CD化

 録音:(1)1986年10月12日/トロント、ロイ・トムソン・ホール、(2)1980年1月26日/アムステルダム

 DOREMIのレジェンダリー・トレジャーズ・シリーズ。
 カガンとグートマンの夫婦デュオでのブラームスのドッペルに、グートマンのショスタコーヴィチ協奏曲第1番。
 二人の重要レパートリーにして、どちらもCD初登場となるライヴ音源です。
 



<メジャー・レーベル>
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DECCA



4843592
(14CD)
\8300→\7790

《ブランディーヌ・ヴェルレ~フィリップス録音全集》


《CD 1》
*シェドヴィル:ソナタ集『忠実な羊飼い』より
1-4) 第4番イ長調、5-8) 第6番ト短調、9-14) 第5番ハ長調、
15-18) 第2番ハ長調、19-23) 第3番ト長調、24-28) 第1番ト長調、
29-31) J.S.バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲ハ短調BWV1062
 【演奏】
 ジャン=クロード・ヴェイヤン(リコーダー)(1-28)、
 ジャン・ラミー(チェロ)(1-28)、ルッジェーロ・ガーリン(チェンバロ)(29-31)、
 ローラン・ドゥアット(指揮)パリ・コレギウム・ムジクム(29-31)
  【録音】1970年6月(1-28)、1963年12月(29-31)、パリ/

《CD 2》
*デュフリ:クラヴサン曲集第3巻より
 1) 第12番、2) 第3番、
3-6) フランクール:ヴァイオリン・ソナタ集第2巻より第6番ト長調、
7) Chabran:Chasse、
8)モンドンヴィル:Chasse、
9-13) ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集第1巻Op.1より第4番ニ長調、
14) ル・ブラン:La Chasse、
デュフリ:クラヴサン曲集
 15) 第2巻より第1番、16) 第2巻より第3番、17) 第4巻より第3番、
 18) 第1巻より第14番、19) 第3巻より第4番、
 20) 第2巻より第4番、21) 第1巻より第13番、22) 第3巻より第6番
  【演奏】カトリーヌ・クルトワ(ヴァイオリン)(1-14)
  【録音】1971年6月、フランス(1-14)、1972年1月、パリ(15-22)/

《CD 3》
*バルバトル:クラヴサン曲集第1巻より
 1) 第11番、2) 第3番、3) 第6番、4) 第2番、5) 第13番、6) 第16番、7) 第8番、8) 第14番、
デュフリ:クラヴサン曲集
 9) 第4巻より第5番、10) 第2巻より第5番、11) 第1巻より第9番、
 12) 第1巻より第10番、13) 第3巻より第5番、
バルバトル:クラヴサン曲集第1巻より
 14) 第12番、15) 第17番、16) 第4番、17) 第1番、18) 第9番、19) 第5番
  【録音】1972年1月(1-8)、1977年(9-19)、パリ/

《CD 4》
モーツァルト:
 ヴァイオリン・ソナタ
  1-3) 第4番ト長調K.9、4-6) 第2番ニ長調K.7、
  7-10) 第1番ハ長調K.6、11-13) 第3番変ロ長調K.8、
  14-16) 第5番変ロ長調K.10、17-18) 第6番ト長調K.11、
  19-20) 第7番イ長調K.12
   【演奏】ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)
   【録音】1975年1月、パリ/

《CD 5》
モーツァルト:
 ヴァイオリン・ソナタ
  1-3) 第8番ヘ長調K.13、4-6) 第9番ハ長調K.14、
  7-8) 第10番変ロ長調K.15、9-11) 第11番変ホ長調K.26、
  12-13) 第12番ト長調K.27、14-15) 第13番ハ長調K.28、
  16-17) 第14番ニ長調K.29、18-19) 第15番ヘ長調K.30、
  20-21) 第16番変ロ長調K.31
   【演奏】ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)
   【録音】1975年1月、パリ/

《CD 6》
*D.スカルラッティ:ソナタ
 1) ハ短調K.115、2) ハ長調K.132、3) ハ長調K.133、
 4) ヘ短調K.238、5) ヘ短調K.239、6) ハ長調K.513、
 7) ヘ短調K.481、8) イ長調K.208、9) イ長調K.209、
 10) ホ長調K.215、11) ホ長調K.216、12) ト長調K.124、
 13) ニ長調K.490、14) ニ長調K.491、15) ニ長調K.492
  【録音】1974年5月(1-13, 15)、1975年(14)、パリ/

《CD 7》
D.スカルラッティ:ソナタ
 1) ニ長調K.430、2) ホ短調K.394、3) ホ長調K.395、
 4) ト長調K.259、5) ト長調K.260、6) ハ長調K.308、
 7) ハ長調K.309、8) イ長調K.429、9) ハ長調K.460、
 10) ハ長調K.461、11) ニ短調K.9、12) ホ短調K.402、
 13) ホ長調K.403、14) ヘ長調K.446、15) ホ長調K.206
  【録音】1976年、フランス/

《CD 8》
*J.S.バッハ:トッカータ
 1) 嬰ヘ短調BWV910、2) ハ短調BWV911、3) ニ短調BWV913、
 4) ト短調BWV915、5) ニ長調K.912、6) ホ短調BWV914、7) ト長調BWV916
  【録音】1973年2月、フランス/

《CD 9》
J.S.バッハ:
 1) 前奏曲(幻想曲)イ短調BWV922*、
 2-3) 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV903*、
 4-11) フランス風序曲ロ短調BWV831、
 12-14) イタリア協奏曲ヘ長調BWV971、
 15-18) 4つのデュエットBWV802-805
 (第1番ホ短調/第2番ヘ長調/第3番ト長調/第4番イ短調)
  【録音】1973年2月、フランス(1-3)、1978年3月、オランダ(4-11)、
   1977年12月(12-14)、1978年3月(15-18)/

《CD 10》
J.S.バッハ:パルティータ
 1-6) 第1番変ロ長調BWV825、7-12) 第2番ハ短調BWV826、
 13-19) 第3番イ短調BWV827
  【録音】1977年3月、オランダ/

《CD 11》
J.S.バッハ:パルティータ
 1-7) 第4番ニ長調BWV828、8-14) 第5番ト長調BWV829、
 15-21) 第6番ホ短調BWV830
  【録音】1977年3月、オランダ/

《CD 12》
*1-32) J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV988
  【録音】1978年3月、オランダ/

《CD 13》
*J.S.バッハ:フランス組曲
 1-6) 第1番ニ短調BWV812、7-12) 第2番ハ短調BWV813、
 13-18) 第3番ロ短調BWV814、
 19-25) 第4番変ホ長調BWV815、26-32) 第5番ト長調BWV816
  【録音】1979年2月、パリ/

《CD 14》
J.S.バッハ:
 1-8) 第6番ホ長調BWV817*、
 9-23) 2声のインヴェンションBWV772-786
  (第1番ハ長調/第2番ハ短調/第3番ニ長調/第4番ニ短調/
  第5番変ホ長調/第6番ホ長調/第7番ホ短調/第8番ヘ長調/
  第9番ヘ短調/第10番ト長調/第11番ト短調/第12番イ長調/
  第13番イ短調/第14番変ロ長調/第15番ロ短調)、
 24-38)3声のインヴェンション(シンフォニア)BWV787-801
  (第1番ハ長調/第2番ハ短調/第3番ニ長調/第4番ニ短調/
  第5番変ホ長調/第6番ホ長調/第7番ホ短調/第8番ヘ長調/
  第9番ヘ短調/第10番ト長調/第11番ト短調/第12番イ長調/
  第13番イ短調/第14番変ロ長調/第15番ロ短調)、
 39-41) 4台のチェンバロのための協奏曲イ短調BWV1065
  【演奏】
  レイモンド・レッパード、サー・アンドルー・デイヴィス、
  サー・フィリップ・レッジャー(チェンバロ)(39-41)、
  レイモンド・レッパード(指揮)イギリス室内管弦楽団(39-41)
  【録音】1979年2月(1-8)、1982年3月(9-38)、パリ、
   1974年4月、ロンドン(39-41)

*初CD化
(D.スカルラッティのソナタは全曲でのCD化は初めて)
ブランディーヌ・ヴェルレ(チェンバロ)
 
 生誕80周年記念、フランスのチェンバロ奏者の録音を初集大成。CD14枚組BOX

 来年(2022年)生誕80周年となる、フランスのチェンバロ奏者ブランディーヌ・ヴェルレがフィリップスに行ったすべての録音が初めて一つにまとめられ、デッカ・フランスより発売されます。
 CD14枚組BOXセット。そのうち9枚が初CD化で、スカルラッティのソナタは全曲がCDとなるのは初めてです。

 デュフリとバルバトルの2つのアルバム、D.スカルラッティのソナタ集、ジェラール・プーレと共演したモーツァルトの初期の16曲のヴァイオリン・ソナタ、リコーダーのジャン=クロード・ヴェイヤン、チェロのジャン・ラミーとの共演、レイモンド・レッパード、サー・アンドルー・デイヴィス、サー・フィリップ・レッジャーとによる4台のチェンバロ協奏曲、さらにバッハ音楽のソロ録音などは特に注目です。
 最も初期のヴェルレの協奏曲録音として知られるもの(1963年)は、ヴェルレにとって最も重要な教師の一人ルッジェーロ・ガーリンとの共演です。

 CDジャケットにはアーティスト写真を使用。
 




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SONY



ジャン=ピエール・ランパル
コンプリートCBSマスターワークス・レコーディングス

19439888282
(56CD)
\29000→\27590

ジャン=ピエール・ランパル/
 コンプリートCBSマスターワークス・レコーディングス



CD1
モーツァルト:
  フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285
  フルート四重奏曲第4番イ長調 K.298
  フルート四重奏曲第2番ト長調 K.298
  フルート四重奏曲第3番ハ長調 K.298

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
レナード・ローズ(チェロ)
アレクサンダー・シュナイダー(ヴィオラ)
録音:1969年12月22,23日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


CD2
  ヨハン・クリスティアン・バッハ:四重奏曲ニ長調 W.B.62
  ヴィルヘルム・フリードリヒ・エルンスト・バッハ:三重奏曲ト長調 IWB.2
  ヨハン・クリスティアン・バッハ:四重奏曲ハ長調 W.B.64
  ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:2つのフルートのための二重奏曲第4番ヘ長調 FK.57

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ユージニア・ズッカーマン(フルート)
ピンカス・ズッカーマン(ヴィオラ)
チャールズ・タネル(チェロ)
録音:1974年6月16,23-25日、ロンドン、CBS


CD3
  ボリング:フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
クロード・ボリング(ピアノ)
Max Hediguer(ダブルベース)
Marcel Sabiani(ドラムス)
録音:1973年6月8,9日、パリ、スタジオ・ダヴォー


CD4
  シュナイトラー:ソナタ ニ長調 Op.21
  C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ イ短調 Wq.132
  サンス:ギターのためのパヴァーヌ
  サンス:ギターのためのカナリオス
  パガニーニ:フルートとギターのためのソナタ・コンチェルタンテ Op.61
  ラヴィ・シャンカール:魅惑の夜明け

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アレクサンドル・ラゴヤ(ギター)
録音:1977年3月27日、ニューヨーク、リンカーン・センター、エイヴリー・フィッシャー・ホール


CD5
  ヴィラ=ロボス:ギター・ソロのためのプレリュード第1番ホ短調
  ソル:モーツァルトの魔笛の主題による変奏曲 Op.9
  ジュリアーニ:フルートとギターのためのグランド・ソナタ Op.85
  イベール:フルートとギターのための間奏曲 L.53a
  ベートーヴェン:ソナティーナ ハ短調 WoO.43a
  タレガ:アルハンブラの思い出
  ドビュッシー:シランクス L.129

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アレクサンドル・ラゴヤ(ギター)
録音:1977年3月27日、ニューヨーク、リンカーン・センター、エイヴリー・フィッシャー・ホール


CD6
  ヴィヴァルディ:協奏曲ニ短調 RV.514
  ヴィヴァルディ:協奏曲ハ短調 RV.509
  テレマン:序曲(組曲)イ短調 TWV.55:a2

ジャン=ピエール・ランパル(フルート、指揮)
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
エルサレム・ミュージック・センター室内管弦楽団
録音:1977年6月21,22日、エルサレム、ミュージック・センター


CD7
  ボリング:ピクニック組曲(フルート、ギターとジャズ・トリオのための)

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
クロード・ボリング(ピアノ)
Guy Pedersen(ダブルベース)
Daniel Humair(ドラムス)
録音:1979年6月、パリ、スタジオ・ダヴォー


CD8
モーツァルト:
  フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285
  フルート四重奏曲第4番イ長調 K.298
  ディヴェルティメント第17番ニ長調 K.334

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
新パスキエ・トリオ
田中正大、一色隆雄(ホルン: K.334)
録音:1979年10月、埼玉、川口市民会館


CD9
  ドップラー:ハンガリー田園幻想曲
  クライスラー:愛の喜び
  クライスラー:愛の悲しみ
  ショパン:夜想曲 第5番嬰ヘ長調 Op.15-2
  ラヴェル:ハバネラ形式による小品
  グルック:精霊の踊り
  吉田雅夫:さくら変奏曲
  ジュナン:ヴェネツィアの謝肉祭
  ショパン:ワルツ 第6番変ニ長調 Op.64-1「小犬」
  ドビュッシー:月の光
  ボルヌ:カルメン幻想曲

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
井上二葉(ピアノ)
録音:1975年11月、埼玉、川口市民会館、入間市民会館


CD10
  シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
  モシェレス:フルートとピアノのためのソナタ・コンチェルタンテ イ長調 Op.44

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ジョン・スティール・リッター(ピアノ)
録音:1980年8月5-7日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


CD11
  ジングル・ベル
  みつかいうたいて(グリーンスリーヴズ)
  ひいらぎかざろう
  この子こそ 神のみ子
  きよしこの夜
  ルグラン:パストラーレ

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アレクサンドル・ラゴヤ(ギター)
ミシェル・ルグラン(ピアノ、チェンバロ、チェレスタ、編曲)
ロンドン交響楽団
録音:1980年12月21,22日、ロンドン、オリンピック・スタジオ


CD12
  ドヴォルザーク:ソナチネ ト長調 Op.100
  インドルジフ・フェルド:フルートとピアノのためのソナタ
  マルチヌー:スケルツォ(ディヴェルティメント)

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ジョン・スティール・リッター(ピアノ)
録音:1980年8月8日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ


CD13「日本の調べ」
  さくらさくら
  赤とんぼ
  今様
  島原の子守唄
  猫の嫁入り
  山中節
  春の海
  通りゃんせ
  浜辺の歌
  夏の想い出
  小原節
  城ヶ島の雨
  浜千鳥

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
唯是震一(箏)
宇野雅楽恵(箏)
中島靖子(十七弦)
赤星恵一(フルート)
清水信貴(パーカッション)
録音:1981年9月29,30日、埼玉、入間市民会館


CD14
ハイドン:
  ロンドン・トリオ第1番ハ長調
  ロンドン・トリオ第2番ト長調
  ロンドン・トリオ第3番ト長調
  ディヴェルティメント第2番ト長調
  ディヴェルティメント第6番ニ長調
  ロンドン・トリオ第4番ト長調

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
録音:1982年1月9,10日、ニューヨーク、ヴァンガード・スタジオ


CD15
  J.S.バッハ:トリオ・ソナタ ハ短調(音楽の捧げもの BWV.1079より)
  C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ ト長調
  J.C.F.バッハ:フォルテピアノ、フルート、ヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 Wf VIII/3
  J.S.バッハ:トリオ・ソナタ ト長調 BWV.1038
  W.F.バッハ:トリオ・ソナタ イ短調 FK.49

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
レスリー・パーナス(チェロ)
ジョン・スティール・リッター(チェンバロ)
録音:1980年8月8日、ニューヨーク、RCAスタジオA


CD16
スコット・ジョプリン/リッター編:
  Maple Leaf Rag
  Elite Syncopations
  Bethena
  Combination March
  The Entertainer
  The Cascades
  Cleopha
  The Ragtime Dance
  The Chrysanthemum
  The Favorite
  Original Rags
  Harmony Club Waltz
  Great Crush Collision March

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ジョン・スティール・リッター(ピアノ、編曲)
シェリー・マン(ドラムス)
トミー・ジョンソン(チューバ)
録音:1982年7月12,13日、ロサンジェルス、エヴァーグリーン・スタジオ


CD17
ウェーバー/ランパル&リッター編:
  ソナタ第1番ヘ長調 J.99
  ソナタ第2番ト長調 J.100
  ソナタ第3番ニ短調 J.101
  ソナタ第4番変ホ長調 J.102
  ソナタ第5番イ長調 J.103
  ソナタ第6番ヘ長調 J.104

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ジョン・スティール・リッター(ピアノ)
録音:1981年8月25日、ニューヨーク、RCAスタジオA


CD18
J.Sバッハ/ムンツリンゲル編:
  フルート協奏曲イ長調 BWV.1055(原曲:チェンバロ協奏曲第4番)
  フルート協奏曲ヘ短調 BWV.1056(原曲:チェンバロ協奏曲第5番)
  フルート協奏曲ホ短調 BWV.35(原曲:カンタータ第35番)
  カンタータ「悲しみを知らぬ者」 BWV.209~シンフォニア

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
プラハ・アルス・レディヴィヴァ管弦楽団
ミラン・ムンツリンゲル(指揮、編曲)
録音:1982年12月17-19日、プラハ、スプラフォン・スタジオ


CD19
ヴィヴァルディ:
  フルート協奏曲第1番ヘ長調 RV.433「海の嵐」
  フルート協奏曲第2番ト短調 RV.438「夜」
  フルート協奏曲第3番ニ長調 RV.428「ごしきひわ」
  フルート協奏曲第4番ト長調 RV.435
  フルート協奏曲第5番ヘ長調 RV.434
  フルート協奏曲第6番ト長調 RV.427

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
イ・ソリスティ・ヴェネティ
クラウディオ・シモーネ(指揮)
録音:1982年10月1日、イタリア、ピアッツォーラ、スル・ブレンタ、ヴィラ・シメス


CD20
ガーシュウィン/コロンビエ編:
  Fascinating Rhythm - I Got Rhythm
  Someone To Watch Over Me (From Oh, Kay!)
  Nice Work If You Can Get It (From A Damsel in Distress)
  The Man I Love
  Bess, You is my Woman Now (From Porgy and Bess)
  My Man's Gone Now (From Porgy and Bess)
  Summertime (Arr. for Flute and Orchestra)
  Liza (From Show Girl)
  Preludes for Piano (Arr. for Flute, Piano and Synthesizer)
  A Foggy Day (In London Town)
  An American in Paris

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ロサンジェルス・フィルハーモニック団員
ミシェル・コロンビエ(指揮、編曲)
録音:1984年8月13-15日、ロサンジェルス、エヴァーグリーン・スタジオ


CD21-22
J.S.バッハ:
  フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV.1030
  フルートと通奏低音のためのソナタ ハ長調 BWV.1033
  フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV.1034
  無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013
  フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ変ホ長調 BWV.1031
  フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ イ長調 BWV.1032
  フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV.1035
  フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ト短調 BWV.1020

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
トレヴァー・ピノック(チェンバロ)
ロラン・ピドゥー(チェロ)
録音:1984年11月13-16日、パリ、リバン教会


CD23-24
  ハイドン:フルート、オーボエ、弦楽と2つのホルンのための協奏曲ハ長調 Hob.VIIh:1
  ハイドン:フルート、オーボエ、弦楽と2つのホルンのための協奏曲ト長調 Hob.VIIh:2
  ホフマン(伝ハイドン):フルートと弦楽のための協奏曲ニ長調 Hob.VIIf:D1
  ハイドン:フルート、オーボエ、弦楽と2つのホルンのための協奏曲ヘ長調 Hob.VIIh:5
  ハイドン:オーボエ協奏曲ハ長調 Hob.VIIg:C1
  ハイドン:フルート、オーボエ、弦楽と2つのホルンのための協奏曲ト長調 Hob.VIIh:3
  ハイドン:フルート、オーボエ、弦楽と2つのホルンのための協奏曲ヘ長調 Hob.VIIh:4

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ピエール・ピエルロ(オーボエ)
フランツ・リスト室内管弦楽団
ヤーノシュ・ローラ(指揮)
録音:1984年10-11月、ブダペスト、カルヴァン派教会


CD25
  ベンダ:フルート協奏曲ホ短調 L2.4
  クヴァンツ:フルート協奏曲ハ短調
  フリードリヒ大王:フルート協奏曲ニ長調~第2楽章:アダージョ

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
パリ室内管弦楽団
ジャン=ピエール・ヴァレーズ(指揮)
録音:1983年9月7日、パリ、IRCAM


CD26
  ボルヌ:カルメン幻想曲
  モーツァルト:歌劇「魔笛」~なんという不思議な笛の音
  モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」~わたしの恋人を慰めて
  ジュール・ドゥメルスマン:ウィリアム・テルの主題による大二重奏曲
  グルック:精霊の踊り
  フロトー:歌劇「マルタ」~夢のように
  ルイジ・ユーグ:ヴェルディの「仮面舞踏会」の主題による大協奏的幻想曲
  マスネ:タイスの瞑想曲

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ピエール・ピエルロ(オーボエ)
ロバート・ストールマン(フルート)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
プラシド・ドミンゴ(指揮)
録音:1985年5月10日、ロンドン、アビー・ロードEMIスタジオ1


CD27「世界の子供のうた」
  月の光に
  貝売り娘の歌
  森を散歩して
  これほど美しい国はない
  花売り娘の歌
  さくら
  アヴィニョンの橋の上で
  ジングル・ベル
  つらい別れ
  泉のほとりで
  ロッホ・ローモンド
  環探し遊びの歌
  眠りの精
  ロレーヌ川を歩いたとき
  グリーンスリーヴズ
  ひばり

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
モーリス・アンドレ(トランペット)
サン・ローラン児童合唱団
フランソワ・ロベール指揮、器楽アンサンブル
録音:1984年、パリ


CD28
モーツァルト:
  フルート(ヴァイオリン)・ソナタ ト長調 K.301(293a)
  フルート(ヴァイオリン)・ソナタ ハ長調 K.403(385c)
  ピアノとヴァイオリンのための6つの変奏曲 ト短調 K.360
  フルート(ヴァイオリン)・ソナタ イ長調 K.305
  ピアノとヴァイオリンのための12の変奏曲 K.359(374a)

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ジョン・スティール・リッター(ピアノ)
録音:1985年5月22,23日、パリ、スタジオ・ブランキ
CD29
  ボリング:フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲第2番

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
クロード・ボリング(ピアノ)
Pierre-Yves Sorin(ダブルベース)
Vincent Cordelette(ドラムス)
録音:1986年5月20-22日、パリ、スタジオ・ダヴォー

CD30
モーツァルト:
  フルート四重奏曲第1番ニ長調 K.285
  フルート四重奏曲第2番ト長調 K.298
  フルート四重奏曲第3番ハ長調 K.298
  フルート四重奏曲第4番イ長調 K.298

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アイザック・スターン(ヴァイオリン)、
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
サルヴァトーレ・アッカルド(ヴィオラ)
録音:1986年3月12,13日、パリ、ハ音記号スタジオ


CD31
テレマン:
  フルート、弦楽と通奏低音のための組曲ホ短調 TWV.55:e10
  フルート、ヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲
  フルート協奏曲ニ長調
  フルート協奏曲ホ短調

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
フランツ・リスト室内管弦楽団
ヤーノシュ・ローラ(指揮)
録音:1984年10-11月、ブダペスト、リスト音楽院


CD32
  テレマン:スケルツォ第1番イ長調
  テレマン:トリエット第3番ニ短調
  クーラウ:トリオ Op.119
  J.S.バッハ:ソナタ ト短調 BWV.1029
モーツァルト:2本のフルートのための魔笛(1792年版)
 ~わたしは鳥刺し/愛の喜びは露ときえ/恋人か女房があればいいが
  ドップラー: ハンガリー二重奏曲 Op.36

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
工藤重典(フルート)
ジョン・スティール・リッター(ピアノ、チェンバロ)
録音:1987年10月11日、埼玉、入間市民会館


CD33
クーラウ:
  フルート五重奏曲第1番ニ長調 Op.51-1
  フルート五重奏曲第2番ホ長調 Op.51-2
  フルート五重奏曲第3番イ長調 Op.51-3

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ジュリアード弦楽四重奏団
録音:1986年4月20,21日、4月30日~5月1日、ニューヨーク、聖パウロ教会


CD34
モーツァルト:
  フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299
  管楽器のための協奏交響曲変ホ長調 K.297b(R.レヴィンによる復元版)

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ミリエル・ノルドマン(ハープ)
ピエール・ピエルロ(オーボエ)
アブ・コスター(ホルン)
マルセル・アラール(ファゴット)
フランツ・リスト室内管弦楽団
ヤーノシュ・ローラ(指揮)
録音:1987年5月2-5日、ブダペスト、イタリア音楽院


CD35
カルッリ:
  フルートとギターのための協奏曲ト長調 Op.8
  フルートとギターのための二重奏曲第1番ニ長調 Op.104-1
  フルートとギターのための幻想曲ト長調 Op.337
  フルートとギターのための夜想曲イ長調 Op.190
  フルートとギターのための二重奏曲第3番ハ長調 Op.104-3

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アレクサンドル・ラゴヤ(ギター)
録音:1986年5月21-24日、パリ、ハ音記号スタジオ


CD36
  モーツァルト:2本のフルート(ヴァイオリン)のためのコンチェルトーネ ハ長調 K.190(186E)
  チマローザ:2本のフルートのための協奏曲ト長調
  ヴィヴァルディ:2本のフルートのための協奏曲ハ長調 RV.533
  A.シュターミッツ:2本のフルートのための協奏曲ト長調

ジャン=ピエール・ランパル(フルート、指揮)
工藤重典(フルート)
ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団
録音:1988年11月29日、東京、津田ホール


CD37-38
C.P.E.バッハ:
  フルート協奏曲 イ短調 H.438
  フルート協奏曲 ニ短調 H.426
  フルート協奏曲 変ロ長調 H.435
  フルート協奏曲 イ短調 H.431
  フルート協奏曲 ト長調 H.445
  無伴奏フルートのためのソナタ イ短調 H.562

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
フランツ・リスト室内管弦楽団
ヤーノシュ・ローラ(指揮)
録音:1986年8月20,21,23,29日、ブダペスト、イタリア音楽院


CD39
モーツァルト:
  フルート協奏曲第1番ト長調 K.313
  フルート協奏曲第2番ニ長調 K.314
  アンダンテ ハ長調 K.315
  ロンド ニ長調 K.Anh.184

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
ズービン・メータ(指揮) 
録音:1988年10月16-18日、イスラエル、フレデリック・R.マン・オーディトリアム


CD40
  ロッシーニ:アンダンテと変奏 ト長調
  サン=サーンス:ヴァイオリン(フルート)とハープのための幻想曲イ長調 Op.124
  シュポア:ヴァイオリン(フルート)とハープのためのソナタ 変ホ長調 Op.113~第2楽章:アダージョ
  フォーレ:子守歌 Op.16
  ペトリーニ:フルートとハープのための二重奏曲 変ホ長調 Op.30
  サン=サーンス:ロマンス Op.37
  ベートーヴェン:音楽時計のためのアダージョ ヘ長調 WoO.33-1
  フォーレ:シシリエンヌ Op.78
  ドニゼッティ:フルートとハープのためのソナタ ト短調
  ラヴェル:ハバネラ形式の小品 M.51

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ミリエル・ノルドマン(ハープ)
録音:1987年4月28,29日、パリ、サル・アディヤール


CD41
  モーツァルト:三重奏曲第1番ハ長調(原曲:ディヴェルティメント K.439bによる)
  モーツァルト:三重奏曲第2番ニ長調(原曲:ディヴェルティメント K.439bによる)
  モーツァルト:三重奏曲第3番へ長調(原曲:ディヴェルティメント K.439bによる)
  テレマン:四重奏曲ホ短調TW 43:e2
  J.C.バッハ:三重奏曲ハ長調 W.Y.B47, T.317/2
  レイハ:フルート、ヴァイオリン、チェロのためのモーツァルトの主題による18の変奏と幻想曲 Op.51

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
マティアス・シュペーター(リュート:テレマン)
録音:1986年3月12,13日、パリ、ユネスコ大会議場


CD42
ヴィヴァルディ:
  協奏曲ト短調 RV.517
  協奏曲ニ長調 RV.512
  協奏曲変ロ長調 RV.524
  協奏曲ハ短調 RV.509
  協奏曲ト長調 RV.516
  協奏曲ニ短調 RV.514

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
フランツ・リスト室内管弦楽団
ヤーノシュ・ローラ(指揮)
録音:1989年4月15-18日、ブダペスト、イタリア音楽院


CD43
ラモー:
  コンセールによるクラヴサン曲集 第1コンセール ハ短調
  コンセールによるクラヴサン曲集 第2コンセール ト長調
  コンセールによるクラヴサン曲集 第3コンセール イ長調
  コンセールによるクラヴサン曲集 第4コンセール 変ロ長調
  コンセールによるクラヴサン曲集 第5コンセール ニ短調

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
アイザック・スターン(ヴァイオリン)
ジョン・スティール・リッター(チェンバロ)
録音:1988年12月20-22日、パリ、ユネスコ大会議場


CD44
  ロマーノ・アントニオ・ピアチェンティーノ:フルート協奏曲ト長調
  カルロ・セセーレ:フルート協奏曲イ長調
  ジュゼッペ・マッテオ・アルベルティ:フルート協奏曲ヘ長調
  ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ:フルート協奏曲ト長調

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
イ・ソリスティ・ヴェネティ
クラウディオ・シモーネ(指揮)
録音:1982年10月、イタリア、ピアッツォーラ、スル・ブレンタ、ヴィラ・シメス


CD45
モーツァルト:
  ディヴェルティメント第17番ニ長調 K.334
  ロンド「君を愛する人の願いに」 K.577(五重奏編曲版)
  アンダンテ ヘ長調 K.616
  アダージョとロンド ハ短調 K.617

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
レジス・パスキエ(ヴァイオリン)
ブルーノ・パスキエ(ヴィオラ)
ロラン・ビドゥー(チェロ)
ピエール・ピエルロ(オーボエ)
アンドレ・カザレ(ホルン)
ジャン・ミシェル・ヴィニット(ホルン)
ジョン・スティール・リッター(チェレスタ)
録音:1990年11月3日、パリ、サル・アディヤール


CD46
ハイドン:
  ロンドン・トリオ第1番ハ長調
  ロンドン・トリオ第2番ト長調
  ロンドン・トリオ第3番ト長調
  2つのフルートのための二重奏曲(原曲:弦楽四重奏曲第79番)
  2つのフルートのためのエコー(原曲:ディヴェルティメント Hob.II:39)

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
ヴォルフガング・シュルツ(フルート)
ジルベール・オダン(バソン)
録音:1991年5月12-14日、パリ、プロテスタント・ドイツ教会


CD47
ヴィヴァルディ:
  協奏曲集「四季」(全曲:フルート版)
  フルート協奏曲ホ短調 RV.430
  フルート協奏曲ニ長調 RV.783
  フルート協奏曲ホ短調 RV.541

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
フランツ・リスト室内管弦楽団
ヤーノシュ・ローラ(指揮)
録音:1992年5月10-13日、ブダペスト、イタリア音楽院


CD48
  ヘンデル:オラトリオ「快活の人、沈思の人、中庸の人」~忘却の甘さの中で
  ヘンデル:オラトリオ「快活の人、沈思の人、中庸の人」~美しい鳥よ
  パーセル:音楽が恋の糧なら
  パーセル:俺みたいな幸せ者
  パーセル:女はどうすればいいの?
  パーセル:しばらくは音楽の調べで
  ラモー:歌劇「イポリトとアリシ」~愛しのナイチンゲール
  サン=サーンス:見えない笛
  ルーセル:わが愛しのナイチンゲール
  ルーセル:空、大気、風
  オブラドルス:ラ・ミ・ソラ、ラウレオーラ
  オブラドルス:アモールに
  オブラドルス:いちばん細くきれいな髪で
  オブラドルス:花嫁はおちびさん
  マルチヌー:フルート・ソナタ第1番
  ヘッド:鳥の歌
  ビショップ:聞け! やさしいひばりを

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
キャスリーン・バトル(ソプラノ)
アンソニー・ニューマン(チェンバロ)
マーゴ・ギャレット(ピアノ)
マイロン・ルッケ(チェロ)
録音:1991年2月24日、ニューヨーク、アリス・タリー・ホール


CD49
ジョアン・バティスタ・プラ:
  フルート協奏曲変ロ長調
  フルート協奏曲ト長調
  2つのフルートのための協奏曲ニ長調
  2つのフルートと通奏低音のためのソナタ ニ短調
  2つのフルートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ハ長調
  2つのフルートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ長調

ジャン=ピエール・ランパル(フルート、指揮)
クラウディ・アリマニー(フルート)
ジュジャ・ペルティシュ(チェンバロ)
フランツ・リスト室内管弦楽団
録音:1993年9月2-6日、ブダペスト、イタリア音楽院


CD50
ボッケリーニ:
  フルート五重奏曲第3番ハ長調 G.439
  フルート五重奏曲第2番ハ長調 G.438
  フルート五重奏曲第1番ヘ長調 G.437
  フルート五重奏曲第5番ト長調 G.441
  フルート五重奏曲第6番変ロ長調 G.442

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
レジス・パスキエ(ヴァイオリン)
ブルーノ・パスキエ(ヴィオラ)
ロラン・ピドゥー(チェロ)
マチルデ・ステルナト(チェロ)
録音:1996年5月22-24日、パリ、ドイツ福音キリスト教会


CD51
  ペンデレツキ:フルートと室内管弦楽のための協奏曲

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
クシシュトフ・ペンデレツキ(指揮)
録音:1993年11月23日、ワルシャワ、ナショナル・フィルハーモニック・ホール

  モーツァルト:フルートと管弦楽のためのアンダンテ K.315

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)
録音:1986年9月30日、ジュネーブ、グラン・カジノ

  ソンドハイム/ボリング編:Goodbye for Now(映画「レッズ」より)

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
クロード・ボリング(ピアノ)
録音:1981年


CD52
モーツァルト:
  交響曲第36番ハ長調 K.425「リンツ」
  交響曲第38番ニ長調 K.504「プラハ」

モーストリー・モーツァルト管弦楽団
ジャン=ピエール・ランパル(指揮)

録音:1980年12月21,22日、ニューヨーク、ヴァンガード・スタジオ


CD53
  カルッリ:ギター協奏曲イ長調
  ハイドン/ラゴヤ編:ギター協奏曲第4番ヘ長調

アレクサンドル・ラゴヤ(ギター)
イギリス室内管弦楽団
ジャン=ピエール・ランパル(指揮)

録音:1980年12月21,22日、ロンドン、オリンピック・バーネス・スタジオ


CD54
 ボリング:室内オーケストラとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲

クロード・ボリング(ピアノ)
イギリス室内管弦楽団
ジャン=ピエール・ランパル(指揮)

録音:1982年6月、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ


CD55
  ボイエルデュー:ハープ協奏曲ハ長調
  アルヴァーズ:ハープ協奏曲ト短調 Op.81
  ヴィオッティ:ハープ協奏曲ハ短調(原曲:ヴァイオリン協奏曲第19番~第2楽章)

ミリエル・ノルドマン(ハープ)
フランツ・リスト室内管弦楽団
ジャン=ピエール・ランパル(指揮)

録音:1993年11月17-21日、ブダペスト、イタリア音楽院


CD56
モーツァルト:
  行進曲 ニ長調 K.249
  セレナード第7番ニ長調 K.250「ハフナー」

アイザック・スターン(ヴァイオリン)
フランツ・リスト室内管弦楽団
ジャン=ピエール・ランパル(指揮)

録音:1994年4月13-15日、ブダペスト、イタリア音楽院


 

 ランパルがCBSへのレコーディングを開始したのは1969年のことで、1979年には専属契約を締結。
 ソニー・クラシカルは、2022年のランパル生誕100年を記念して、彼がCBSおよびソニー・クラシカル、そしてRCA(より正確には日本のRVC)に残したすべてのレコーディング(指揮者としての録音も含まれています)をCD56枚に網羅したボックス・セットをリリース致します。


 ランパルは世界で最も多くの録音を行ったアーティストの1人であり、フルートの基本的なレパートリーをすべて録音していますが、これまで知られていなかった作品、彼自身が発見した作品、ジャズ、ポップ、フォーク、コンテンポラリーの作品も同様に取り入れています。フルートのために書かれたもののみならず、フルートという楽器に適合すると思われる音楽はすべて、重要なレパートリーと考えていました。自伝の中でランパルは、彼に多くの賞をもたらしたレコーディングは、自分自身でさえ追跡することができないほど巨大であると言及しています。


 「黄金のフルーティスト」と呼ばれたジャン=ピエール・ランパルが1950年代に音楽シーンに登場する前まで、オーケストラのソリストとして管楽器が登場することはめったにありませんでした。
 この伝説的なフランスのフルートの名手は、彼の驚くべき天性の才能とステージでの存在感でその障壁を打ち破り、フルート奏者を以前はピアニストとヴァイオリニストの独断場だった独奏者の位置へと固めることになりました。
 彼は世界各地での定期的なリサイタルや室内楽公演で世界最大のコンサート・ホールを聴衆で満席にしました。ランパルは、20世紀のフルート・ルネサンスの父であり、18世紀の頃のようにフルートを高い地位に戻したのです。



 ジャン=ピエール・ランパルは1922年、マルセイユ生まれ。父親のジョゼフはマルセイユ音楽院の教授で、マルセイユ交響楽団の首席フルート奏者でもありました。12歳のとき、自身のフルートを与えられ、父から学ぶために音楽院に入学。「父は私の先生であり、私のヒーローでした。私は彼がしたことをやりたかったのです。」と後に書いています。フルートを演奏することは、ランパルの人生の最高の喜びであり、食べ物や水と同じくらい重要でした。

 1945年のパリ解放の後、フランスの偉大なフルート奏者マルセル・モイーズのために1934年に書かれたイベールのフルート協奏曲をフランス国立管弦楽団と共演、その演奏はラジオで生放送されました。この演奏が、50年以上にわたるフルート奏者のキャリアの幕開けで、フランス新時代の人気フルート奏者と名を高めたのでした。またバロック音楽には真の情熱を注ぎ、「バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディなどの拍子のそろった音楽は、戦争が奪った安全と秩序の感覚を国民に与えてくれた。この音楽がどこに向かっているのか、そしてそれが何をするのかを知っていました」と、ランパルは回想しています。ロマン派音楽に比して当時は忘れられていたバロック作品を発掘する過程で、ランパルは新しいメソードを開発しなければならなりませんでした。彼自身の明るい音色をもとに、演奏様式を整え、活気さ自由さを最大限に利用して、独自の解釈と方法論、そしてバロック音楽の演奏には不可欠な即興的な装飾を積極的に取り入れました。また新鮮なエレガンスさやニュアンスの細かさをより広く送り届けるためにモダン・フルートを使用し、様々な作品の要求するすべての効果を発揮することに成功しました。

 戦後すぐに、ランパルは78回転SPレコードへの録音を始め、LP時代、彼はエラート・レーベルや旧EMIを中心に、20を超える様々なレーベルへ膨大な録音を行っています。
 1969年のCBSへの初録音はアイザック・スターン、アレクサンダー・シュナイダー、レナード・ローズとの『モーツァルト:フルート四重奏曲集』で、ソニー・クラシカルへの録音は、1996年にフランスの名弦楽奏者と共演した『ボッケリーニ:フルート五重奏団』で締めくくられました。
 その間には、モーツァルトのほか、バッハとその息子たち、ヴィヴァルディ、ヘンデル、テレマン、ラモー、サンマルティーニ、クヴァンツ、ベンダ、フリードリヒ大王、クーラウ、カルッリ、チマローザ、ハイドンの音楽など、フルート演奏・録音史に残るアルバムが数多くあります。さらに時代を下ると、グルック、ベートーヴェン、シューベルト、ウェーバー、パガニーニ、ジュリアーニ、シュポア、ロッシーニ、ドニゼッティ、ショパン、ドヴォルザーク、フォーレ、サン=サーンス、ドビュッシー、ラヴェル、イベール、ガーシュウィン、クライスラー、マルチヌー、ペンデレツキなどの作曲家による作品がぎっしりと詰め込まれています。
 共演者も多彩で、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、キャスリーン・バトル、プラシド・ドミンゴ、ピンカス&ユージニア・ズッカーマン、サルヴァトーレ・アッカルド、トレヴァー・ピノック、工藤重典らとの録音も残されています。

 またランパルは、クラシック曲の録音のみならず、ジャンルを超えたフルートのレパートリーを探求し、クロスオーバーの誇り高い先駆者としても知られていました。1975年にリリースされたフランスのジャズ・ピアニスト、クロード・ボリングとのアルバム『フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲』(ディスク3)は、10年連続でトップセラー・アルバムのビルボードにチャートインしました(「明るく一貫してロマンチックな・・・2つのプリンシパルのパフォーマンスは申し分ない」~グラモフォン)。彼らは後に『ピクニック組曲』(ディスク7)、『フルートとジャズ・ピアノ・トリオのための組曲第2番』(ディスク29)の2つのアルバムへと発展させます。

 さらに、ロサンジェルス・フィルとのガーシュウィン・アルバム(ディスク20)、トランペットのモーリス・アンドレとヨーロッパの民謡を演奏したアルバム(ディスク27)、ミシェル・ルグランが編曲・指揮し、ギタリストのアレクサンドル・ラゴヤが参加したクリスマス・アルバム(ディスク11)、3人の箏奏者による日本の伝統的なメロディの忘れられないアルバム(ディスク13、ランパルは日本の熱心なファンで、来日回数も多数)もある。スコット・ジョプリンのアルバム(ディスク16)には、チューバのトミー・ジョンソン、ドラムのシェリー・マン、そして彼の長年の音楽パートナーであるジョン・スティール・リッターがピアノで伴奏・・・などなど。

 これらの録音だけで、ランパルの名前は、あらゆる音楽のリスナーにとって親しいものであることが十分にお判りいただけることでしょう(ザ・マペット・ショーのテレビ出演は、ランパルの名前を子供たちに広げることになりました)。ランパルの録音は、没後15周年の2015年にエラートとEMIへの録音が全4巻計69枚で発売されており、またフランス「Accord」レーベルからも初期録音がまとめられていますが、当ボックスによって、ランパルのディスコグラフィの主要な部分がほぼ揃ったことになります。

 ランパルは、おそらく世界で最も有名なフルート、伝説的なパリのフルート製作者であるルイス・ロットによる唯一の純金の楽器で長年演奏しました。上海に引っ越したフランス人奏者のために1869年に製作されたこのフルートは、どういうわけかヨーロッパに戻ってきていました。1948年のある日、若きランパルは偶然にもパリの骨董品店でそれを購入、すぐに彼は「黄金のフルーティスト」と呼ばれるようになりました(彼のキャリアの後半では、14金で製作されたコピーで演奏し、貴重なオリジナルはフランスの銀行の金庫室に預けていました)。これにより彼自身が永久に金と関連付けられるようになっただけでなく、リスナーを魅了した彼のサウンド、数え切れないほどの作品は、世界中に響き渡ったのです。


● 仕様:各ディスクはアメリカ初出盤LPのジャケットデザインの紙ジャケットに封入(盤面はそれぞれの時代のレーベル・デザインを採用)。CDサイズ・オールカラー219ページのハードカバー製別冊解説書とともに、フリップトップ型の厚紙ボックス(サイズ L 21 cm x W 13.5 cm x H 13.3 cm)に収容。


● 別冊解説書内容(欧文):ジョン・スティール・リッター(ピアニスト)、工藤重典(フルーティスト)、ミリエル・ノルドマン(ハープ奏者)、リチャード・アインホーン(元CBSプロデューサー)、ドゥニ・ヴェルースト(ランパル協会会長)、各ディスクのトラックリスティング(発売日・マトリックスデータ含む詳細な録音データ付き)、作曲家別ディスコグラフィ、未発表のものも含むアーティスト写真多数。







<国内盤> 


FONTEC



FOCD9859
¥3080
ウェールズ弦楽四重奏団
 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲全集 5

 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18-4
  弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 作品74「ハープ」
ウェールズ弦楽四重奏団
 﨑谷直人(ヴァイオリン)
 三原久遠(ヴァイオリン)
 横溝耕一(ヴィオラ)
 富岡廉太郎(チェロ)

 ウェールズ弦楽四重奏団 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲全集 5。弦楽四重奏曲 第4番&第10番「ハープ」

 令和三年度(第76回)文化庁芸術祭参加作品
 
 全曲録音後半を迎え、精緻を超えたウェールズの新次元。
 第4集収録の第15番3楽章を聴いた矢部達哉に「ほとんど寂寥感と形容したいような情趣」と言わしめたウェールズのベートーヴェン演奏。
 2017年に開始した全集録音は第5集となり、今回は第4番ハ短調、第10番 変ホ長調という平行調2作品の収録です。
 ロプコヴィッツ侯爵への献呈曲という共通点を持つ両作品。第1楽章でピッツイカート奏法が多用され「ハープ」の愛称をもつ第10番は楽聖の中期を代表する名作です。

 収録:2020年11月9・10日、2021年3月31日 富士見市民文化会館 キラリ☆ふじみ
 
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FOCD9856/8
(3CD)
¥5000
尾高忠明(指揮)&札幌交響楽団
 シベリウス 交響曲全集


 ジャン・シベリウス(1865-1957):
  Disc 1
   交響曲 第1番 ホ短調 op.39、交響曲 第4番 イ短調 op.63
  Disc 2
   交響曲 第2番 ニ長調 op.43、交響曲 第5番 変ホ長調 op.82
  Disc 3
   交響曲 第3番 ハ長調 op.52、交響曲 第6番 ニ短調 op.104、
   交響曲 第7番 ハ長調 op.105
尾高忠明(指揮)
札幌交響楽団

 尾高忠明(指揮)札幌交響楽団/シベリウス 交響曲全集

 1998年から2004年までミュージック・アドヴァイザー/常任指揮者、そして音楽監督(2004-15)を務め、公演はもとより活発なCD録音、新たな聴衆の啓発など、札幌交響楽団の躍進に大きな足跡を残した尾高忠明。
 2013-15年、尾高は毎シーズン最後の定期公演でシベリウスをとりあげ、音楽監督としての集大成として交響曲全7曲の演奏に取り組みます。
 英国音楽とともに、彼らの主要レパートリーであった北欧音楽の精髄シベリウス。<レコード芸術>誌上で、「演奏の素晴らしさに加えて録音も最高の水準というライヴ収録の限界を超越した名盤」と評価されたこの演奏。
 札響創立60周年を記念し、モニュメンタルな全集としての登場です。

 収録:札幌コンサートホール Kitara
 2013年2月28日、3月1・2日(第1番・第3番)/2014年2月28日、3 月1 日(第2番・第4番)/2015 年2月13・14日(第5番・第6番・第7番)
 




SONARE



SONARE 1054
¥1320
ガブリエル・フォーレ讃
 「ガブリエル・フォーレ讃
  8つのピアノ小品~日本フォーレ協会の8人の作曲家による」
   (1)川島余里:フォーレ ランダム/(2)大江千佳子:4月/
   (3)服部隆之:習作/(4)市川景之:夏のひざしに/
   (5)ローラン・テシュネ:ポストリュード(後奏曲)/
   (6)藤井一興:ル・モン・サン・ミシェル~ピアノのための/
   (7)野平多美:フォーレ讃‛&の様式による/
   (8)野平一郎:FA による瞑想曲/
 (9)末吉保雄:序曲(組曲『竹取りのものがたり』より)(ピアノ連弾作品)
(1)(2)(3)(5)(9)東誠三(ピアノ)
(4)(6)(7)(8)(9)藤原亜美(ピアノ)

 日本フォーレ協会の8人の新作委嘱「ガブリエル・フォーレ讃」、フォーレへの深い愛を感じる美しいピアノ小品を名手、東誠三、藤原亜美が演奏!

 ライヴ録音:2021年6月21日/東京文化会館/DDD、26'13、日本語帯・解説付

 日本フォーレ協会が創立30 周年記念した演奏会「第32回 日本フォーレ協会演奏会 創立30 周年記念演奏会II~フォーレを讃えて~」(演奏会は2020 年の予定でしたが、コロナ禍のため2021年6月21日、東京文化会館で行われました)から8人の新作委嘱(川島余里、大江千佳子、服部隆之、市川景之、ローラン・テシュネ、藤井一興、野平多美、野平一郎)を収録。
 各作曲者の個性を発揮しながらもそのどれもがフォーレへの深い愛を感じる美しいピアノ小品です。
 また最後のトラックには本企画準備段階で急逝された末吉保雄の2016年作曲の連弾作品、序曲(組曲『竹取りのものがたり』より)を収録。
 こちらも同演奏会での録音です。日本を代表するピアニストでフォーレ協会の会員である藤原亜美、東誠三による心温まる演奏でお聴きください。
 なお、「ガブリエル・フォーレ讃 8つのピアノ小品~日本フォーレ協会の8人の作曲家による」の楽譜が音楽之友社から出版されております。

 「1922年、「ルヴュ・ミュジカル」誌でフォーレ特集号が企画され、フォーレの弟子たち7人が作曲した「フォーレへのオマージュ」が刊行された。
 この前例に倣い、日本フォーレ協会の「フォーレを讃えて、比較的平易で広く親しまれるようなピアノ小品を」という作曲委嘱に対して8人の会員作曲家が応じた。(野平一郎)」(ライナーノーツより)
 















9/29(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ECM



4856141
\2600
《フレッド・トーマス/アイシャ・オラズバエヴァ/ルーシー・レイルトン~
 Three Or One》

 J.S.バッハ/トーマス編:
  1) ああ、わたしたちのもとに留まってくださいBWV649(『シュープラー・コラール集』より)、
  『オルガン小曲集』BWV599-644より
   2) 神のひとり子なる主キリストBWV601、
 3) われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよBWV639、
  4) アダムの罪によりすべてそこなわれぬBWV637、
 5) おお主なる神、われを憐れみたまえBWV721、
 6) カンタータ第196番『主はわれらを思いたもう』BWV196より「シンフォニア」、
 『オルガン小曲集』BWV599-644より
 7) すべての人は死ななければならないBWV643、
 8) この日こそ喜びあふれBWV605、
 9) キリスト、汝神の小羊BWV619、
 10) 最愛なるイエスよ、われらここにBWV633、
 11) カンタータ第105番『主よ、裁きたもうことなかれ』BWV105より
    アリア「いかにおののき、よろめくことか」 、
 12) カンタータ第202番『しりぞけ、物悲しき影』(結婚カンタータ)より
    アリア「しりぞけ、物悲しき影」、
 13) カンタータ第165番『おお聖なる霊と水の洗礼よ』BWV165より
    アリア「イエス、私の死の死」、
 14) カンタータ第33番『ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ』BWV33より
    アリア「わが歩みは怯えよろめく」、
 15) パルティータ『我ら悩みの極みにありて』BWV Anh. II 78、
 16) イエス・キリストよ、賛美をうけたまえBWV723、
 17) パルティータ『おお、汝正しくて善なる神よ』BWV767、
 『オルガン小曲集』BWV599-644より
  18) おお神の小羊、罪なくしてBWV618、
  19) わが喜びなるイエスよBWV610、
 20) いと高きところにいます神のみ栄光あれBWV711、
 『オルガン小曲集』BWV599-644より
  21) 甘き喜びのうちにBWV608、
  22) 神よ、汝の慈しみによりてBWV600、
  23) 古き年は過ぎ去りぬBWV614、
 24) わが魂は主をあがめBWV648(『シュープラー・コラール集』より)
フレッド・トーマス(ピアノ)、
アイシャ・オラズバエヴァ(ヴァイオリン)(1-5, 7-10, 15-24)、
ルーシー・レイルトン(チェロ)(1-5, 7-10, 15-24)

 バッハ音楽を究め、自ら編曲を手がけたピアニストの愛があふれる一枚


 ピアニストのフレッド・トーマスが18歳の時にロンドンの王立音楽院で出会ったヴァイオリニストのアイシャ・オラズバエヴァ、チェリストのルーシー・レイルトンとともに、バッハ音楽を自身の編曲で演奏したアルバムです。
 トーマスは現代音楽に傾倒していた二人をバッハ演奏に誘いました。
 「優しさだったり、面白さだったり、熱心さだったり、彼らの発する特別なオーラに惹かれ、ともに音楽を作ることを心から楽しみました」と語るトーマス。
 アルバムのほとんどを占めるバッハの『オルガン小曲集』について「作曲の専門書、楽器の教本、典礼用の作品集、宗教の書」である素晴らしい小品集とほめたたえています。
 バッハ音楽を究めるトーマスの愛があふれるアルバムです。
  【録音】2018年、イギリス、ハダーズフィールド大学
 



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ALPHA



ALPHA771
¥2700→\2490
ヴィヴァルディより3歳年下のヴァイオリン奏者レアーリ
 『ヴェネツィアの鏡』 ~G.B.レアーリとヴィヴァルディ~

 1. プレリュード(即興演奏)/
 2-5. ジョヴァンニ・バッティスタ・レアーリ(1681-1751): シンフォニア 第12番 (ラ・フォリア) */
 6-9. レアーリ: シンフォニア 第2番 (カプリッチョ) ニ短調 */
 10-13. レアーリ: シンフォニア 第4番 (カプリッチョ) ニ長調 */
 14-18. アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741): トリオ・ソナタ 第1番 ト短調 RV 73(Op. 1-1)/
 19-22. レアーリ: シンフォニア 第1番 (ソナタ) ニ短調 */
 23. ヴィヴァルディ: ラルゴ~チェロと通奏低音のためのソナタ 第5番 ホ短調 RV 40(Op. 14-5) より/
 24-27. レアーリ: シンフォニア 第10番 (カプリッチョ) イ長調 */
 28. ヴィヴァルディ: アンダンテ~2つのヴァイオリンと任意参加の通奏低音のためのソナタ ヘ長調 RV 68 より/
 29-32. レアーリ: シンフォニア 第9番 (ソナタ) ニ短調 */
 33. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750): ラルゲット
  ~ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV 230(Op. 3-9)による鍵盤独奏のための協奏曲 ニ長調 BWV 972 より/
 34-42. ヴィヴァルディ: ラ・フォリア RV 63(Op. 1-12)
 *『2つのヴァイオリンおよび通奏低音を弾くチェロのための12のトリオ・ソナタ』 Op. 1
  (1710年アムステルダム刊)より(「ラ・フォリア」以外は世界初録音)
 ル・コンソート(古楽器使用)
  テオティム・ラングロワ・ド・スワルト(ヴァイオリン)、ソフィ・ド・バルドネーシュ(ヴァイオリン)、
  アナ・ザルゼンシュタイン(チェロ)、ジュスタン・テイラー(オルガン&チェンバロ)、
  ヴィクトル・ジュリアン=ラフェリエール(チェロ)...1、2-5、10、11、23、26
NYCX-10261
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音: 2021年3月、フランス銀行トゥルーズ館「黄金の間」、パリ
 ※国内盤には日本語解説付 日本語解説...白沢達生

 【俊才テイラーと仲間たちが浮き彫りにする、ヴィヴァルディの影に潜む異才の存在】
 イタリア・バロック屈指の才人ヴィヴァルディの作風はあまりにも個性的で、その作風は彼一代で成し遂げた偉業といってよいのかもしれませんが、そこにもまたルーツは存在するのだということが近年、1700年前後のヴェネツィアにおける作曲家たちの仕事が解き明かされるにつれ明白になってきました。
 今回、初期のものを中心としたヴィヴァルディ作品と対置されるのは、彼より3歳年下のヴァイオリン奏者レアーリ。ヴィヴァルディとほぼ同じ頃に作曲家としてもデビューし、優れた才覚を発揮しました。
 遠く離れたアムステルダムの版元が彼の『シンフォニア集』と題したトリオ・ソナタ集を出版したのは、ヴィヴァルディの『調和の霊感』より2年早い1709年のこと。
 生涯については未だ謎の多いこの作曲家の音楽は、トリオ編成に「チェロ」と明記したソロ・パートを添えて華やかな活躍の場を与えるなど、ヴィヴァルディ初期の試行錯誤に通じる様々な仕掛けに満ちています。
 両者の「ラ・フォリア」を冒頭と末尾に配したプログラム展開も絶妙。
 近年ウィリアム・クリスティとのデュオ・アルバムもリリースした俊才ラングロワ・ド・スワルトを筆頭に、名手たちが弾く弦楽器は全てが18世紀以前に高く評価されていた製作家のオリジナル。
 テイラーの細やかな通奏低音演奏とあいまって、18世紀初頭のヴェネツィアという「ヴィヴァルディを育てた世界」の面白さを実感できる1枚です。
 
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ALPHA758
¥2700→\2490
シュシャーヌ・シラノシアン
『Bach before Bach』 ~バッハへ至る、ドイツ・ヴァイオリン芸術の道

 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
  1-4. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV 1021
 カルロ・ファリーナ(1600頃-1639):5. 第5ソナタ 「ラ・ファリーナ」
 ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター(1684-1748):6. パッサカリア ~ソナタ 第6番 より
 J.S.バッハ:7. アダージョ ~ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 BWV 1024
   [ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル(1687-1755)作曲] より
 J.S.バッハ:8. ヴァイオリンと通奏低音のためフーガ BWV 1026
 ゲオルク・ムファット(1653-1704):9. ソナタ ニ長調
 J.S.バッハ:10-13. ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV 1023
 ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ(1656-1705):14. ソナタ 第3番 「鐘の模倣」
 アンドレアス・アントン・シュメルツァー(1653-1701):15. キリスト教徒の勝利 (ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ)
  [ハインリヒ・ビーバー(1644-1704): 『ロザリオのソナタ』 ソナタ第10番による]
 シュシャーヌ・シラノシアン(ヴァイオリン)、
 バラージュ・マーテー(チェロ、バス・ヴァイオリン)、
 レオナルド・ガルシア・アラルコン(チェンバロ)
NYCX-10262
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音: 2020年6月 オペラ・ド・ディジョン、フランス
 ※国内盤には日本語解説付 日本語解説...加藤拓未

 【シラノシアンとアラルコンが熱く解き明かす、大バッハのヴァイオリン芸術の源流】
 大バッハが、ヴァイオリン音楽の最高傑作のひとつ『無伴奏ソナタとパルティータ』に至るまでに書いた作品や、大きな影響を受けたであろう作曲家をテーマとしたアルバム。
 イタリアからヴァイオリン芸術をドイツに持ち込んだファリーナから、その後のドイツ・オーストリアを支えた巨匠ムファットやヴェストホフ、バッハのソナタ2曲と若き日のフーガ、シラノシアンがザルツブルクでラインハルト・ゲーベルに学んでいたころから親しんでいるヴァルターのパッサカリア、かつてバッハの作とされていたものの、今では同時代のドレスデン宮廷楽団でコンサートマスターを長年務めたピゼンデルの手によると目されているソナタからの楽章などを収録しています。
 アルメニア系フランス人の血を引くシラノシアンと、アルゼンチン出身のアラルコン、ハンガリー出身のマーテーという血筋もあってか、息の合った3人がどの作品でもたいへん熱い演奏を聴かせてくれるのが嬉しいところ。
 大家ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァーの息子A.A.シュメルツァーがビーバーの作品を書き換えた「キリスト教徒の勝利」では、一部でチェロの弦に紙を挟んで演奏し、17世紀の戦場を思わせる効果音を加えて驚かせています。
 
 






シラノシアンに注目!!


Alpha255
\2700→\2490
インマゼール&シラノシアン
 悪魔か、天使か
  18世紀、フランスとイタリアの凄腕弦楽器奏者たち?

 ①ロカテッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 Op.6-12
 ②ルクレール:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調 Op.9-8
 ③A.フォルクレ(J-B.フォルクレ編/鍵盤独奏版):
    第5組曲より〔ラモー/ギニョン/レオン/ボワソン〕
 ④タルティーニ:
   ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 「悪魔のトリル」
ヨス・ファン・インマゼール
  (cmb/ベルリンのミートケ1714年モデル)
シュシャーヌ・シラノシアン
  (vn/ナポリのジュゼッペ&
  アントニオ・ガリアーノ1795年製作オリジナル)
 

 インマゼール、意外な変化球!ピリオド系楽団アニマ・エテルナ・ブリュッヘとともに、また折々リリースする室内楽盤でも、ラヴェル、オルフ、ヤナーチェク…と20世紀に踏み込んだところで「当時の楽器と奏法」に立ち返り、突き抜けた音楽性によって独特の説得力あふれる演奏解釈をくりひろげてきた彼ですが、そうした時代考証型の演奏に説得力と深い魅力が出てくるのはやはり、彼がもともと若い頃バロック畑出身だったからこそ!

 数年前のプーランク盤以来(!)久々にチェンバロに向かい、それこそバロック作品の録音は20年ぶりほどではないでしょうか?しかしステージでの折々の演奏が示してきたように、チェンバロ奏者インマゼールの惚れ惚れするような音楽性は健在どころか、たったひとりで通奏低音をこなして十全すぎる味わいを演出…やはり規格外の音楽家だったのです!

 しかも共演者が全然負けてない!
 ムジカ・アンティクヮ・ケルンのゲーベル門下から世界に羽ばたく異能のガット弦奏者シラノシアン女史、悪魔と呼ばれたバロック弦芸術家たちのセンス抜群な世界を、何とスリル満点な即興性をもって描き上げてゆくことか!
 バロックがいかに悪魔的世界か、ひりひり痛感する新録音!


ALPHA410
\2700→\2490
シュシャヌ・シラノシアン
 メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲&八重奏曲
  (オリジナル・ヴァージョン
 
IN TIME

 メンデルスゾーン(1809-1847):
  ヴァイオリン協奏曲&八重奏曲(オリジナル・ヴァージョン)
   ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64(1844 オリジナル・ヴァージョン)
   弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20(1825 オリジナル・ヴァージョン)
シュシャヌ・シラノシアン(ヴァイオリン)

ヤーコプ・レーマン(指揮)
アニマ・エテルナ・ブリュッヘ

ヤーコプ・レーマン(第1ヴァイオリン)
バラーシュ・ボザイ(第2ヴァイオリン)
ニコラ・マッツォレーニ(第2ヴァイオリン)
ベルナデッテ・フェルハーヘン(ヴィオラ)
カーチャ・ポーリン(ヴィオラ)
ダヴィット・メルコニアン(チェロ)
アストリッグ・シラノシアン(チェロ)

 現在、古楽界で注目を浴びているヴァイオリニスト、シュシャヌ・シラノシアン。インマゼールが「アニマ・エテルナにおける次世代のスター」と称賛する彼女のアルバムは、メンデルスゾーンの協奏曲と八重奏曲の組み合わせ。
 自らの作品を何度も改訂することで知られるメンデルスゾーンですが、有名な“ヴァイオリン協奏曲 ホ短調”もその例に漏れず、もともとピアノ協奏曲として構想されたとも言い、ヴァイオリニストの知人の助言を得ながら、結局は完成までに6年を必要とした作品です。
 ヤーコプ・レーマン率いるアニマ・エテルナとシラノシアンは、この曲のオリジナル・ヴァージョンを演奏し、作品の真の姿を洗い出すことに成功しています。
 同時収録の「八重奏曲」も珍しいオリジナル・ヴァージョンが選択されており、こちらも通常聴きなれた版とは多くの違いが見られる貴重な演奏です。

  録音:2016年11月24日ブリュッヘ・コンセルトヘボウ…1-3 2016年11月25日 オペラ・デ・ディジョン…1-3 2017年11月27-28日 ブリュッヘ・コンセルトヘボウ…4-7






 



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BR KLASSIK



900200
(57CD+11SACD+2DVD)
¥37500→\35990

マリス・ヤンソンス・エディション


マリス・ヤンソンス とバイエルン放送交響楽団との偉業の集大成!
12枚の初CD化を含む豪華70枚組BOXの登場

マリス・ヤンソンス・エディション 曲目リスト
バイエルン放送交響楽団、マリス・ヤンソンス(指揮)

【CD1】
1-4. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827): 交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
5. ヨハネス・マリア・シュタウト(1974-): マニアイ - オーケストラのための(2011)
6-8. ベートーヴェン: 交響曲第2番 ニ長調 Op. 36
10. 望月 京(1969-): ニライ(2012) - ベートーヴェンの交響曲第2番と第6番の間奏曲
録音: 2012年11月27日 東京、サントリーホール(ライヴ)…1-4、6-8
2012年2月9日、10日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…5
2012年11月8日、9日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…10

【CD2】
1-4. ベートーヴェン: 交響曲第3番 変ホ長調 Op. 55 「英雄」
5. ロディオン・シチェドリン(1932-): ベートーヴェンのハイリゲンシュタットの遺書
- 管弦楽のための交響的断章(2008)
録音: 2012年10月18日、19日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…1-4
2008年12月18、19日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…5

【CD3】
ベートーヴェン:
1-4. 交響曲第4番 変ロ長調 Op. 60
5-8. 交響曲第5番 ハ短調 Op. 67 「運命」
9. ラミンタ・シェルクシュニューテ(1975-): 炎(2010)
録音: 2012年11月26日 東京、サントリーホール(ライヴ)…1-4
2012年11月27日 東京、サントリーホール(ライヴ)…5-8
2012年5月17日、18日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…9

【CD4】
1-5. ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調 Op. 68 「田園」
6. ギヤ・カンチェリ(1935-2019): 混声合唱と管弦楽のための「Dixi ディキシー」(2009)
プリツカ・エーゼル(ソプラノ)…6
ガブリエーレ・ヴァインフルター(アルト)…6
バイエルン放送合唱団、ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)…6
録音: 2012年11月8、9日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…1-5
2009年 10月29、30日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…6

【CD5】
1-4.ベートーヴェン: 交響曲 第7番 イ長調 Op. 92
5. イェルク・ヴィトマン(1973-): 管弦楽のための演奏会用序曲 「コン・ブリオ」(2008)
6-9. ベートーヴェン: 交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93
録音: 2012年11月30日 東京、サントリーホール(ライヴ)…1-4
2012年12月1日 東京、サントリーホール(ライヴ)…6-9
2008年9月25日、26日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…5

【CD6】
1-4. ベートーヴェン: 交響曲第9番 ニ短調 Op.125 「合唱付き」
クリスティアーネ・カルク(ソプラノ)
藤村実穂子(アルト)
ミヒャエル・シャーデ(テノール)
ミヒャエル・フォッレ(バリトン)
バイエルン放送合唱団、ペーター・ダイクストラ(合唱指揮)
録音: 2012年12月1日 東京、サントリーホール(ライヴ)

【SACD7】
1-4. ベートーヴェン: 交響曲第9番 ニ短調 Op. 125 「合唱付き」
クラッシミラ・ストヤノワ(ソプラノ)
リューバ・ブラウン(アルト)
ミヒャエル・シャーデ(テノール)
ミヒャエル・フォッレ(バス)
バイエルン放送合唱団、ミヒェエル・グレーザー(合唱指揮)
録音: 2007年10月27日 バチカン、教皇パウロ6世オーディエンス・ホール(ライヴ)

【CD8】
ベートーヴェン:
1-6. ミサ曲 ハ長調 Op. 86
7. 《レオノーレ》 序曲 第3番 ハ長調 Op. 72
ゲニア・キューマイヤー(ソプラノ)…1-6
ゲルヒルト・ロンベルガー(メゾ・ソプラノ)…1-6
マキシミリアン・シュミット(テノール)…1-6
ルカ・ピサローニ(バス・バリトン)…1-6
バイエルン放送合唱団、ハワード・アーマン(合唱指揮)
録音: 2018年1月11日、12日 ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー(ライヴ)
2004年1月29日、30日(ライヴ)…7

【CD9】
1-5. エクトル・ベルリオーズ(1803-1869): 幻想交響曲 Op. 14
6. エドガー・ヴァレーズ(1883-1965): イオニザシオン - 13人のパーカッション奏者のための
録音: 2013年3月7日、8日 ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー(ライヴ)…1-5
2010年7月1日、2日 ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー(ライヴ)…6

【CD10/11】
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
【CD10】
1-4. 交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
【CD11】
1-4. 交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
録音: 2007年10月30日、31日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…CD10
2012年2月6日-10日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…CD11

【SACD12】
ブラームス:
1-4. 交響曲第2番 ニ長調 Op. 73
6-8. 交響曲第3番 ヘ長調 Op. 90
録音: 2006年3月16日、17日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…1-4
2010年1月16日 ウィーン、楽友協会大ホール(ライヴ)…5-8

【CD13】
1-4. リヒャルト・シュトラウス(1864-1949): 歌劇《インテルメッツォ》からの4つの交響的間奏曲 Op. 72
ブラームス:
5-8.交響曲第4番 ホ短調Op. 98
9. ハンガリー舞曲第5番 ト短調(A.パーロウ版)
録音: 2019年11月8日 ニューヨーク、カーネギーホール(ライヴ)

【CD14/15】
ベンジャミン・ブリテン(1913-1976): 『戦争レクイエム』 Op. 66
【CD14】
1. Requiem aeternam
2. Dies irae
3. Offertorium
【CD15】
1. Sanctus
2. Agnus Dei
3. Libera me
エミリー・マギー(ソプラノ)
マーク・パドモア(テノール)
クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン)
マックス・ハンフト(オルガン)
テルツ少年合唱団、ラルフ・ルーデヴィヒ(合唱指揮)
バイエルン放送合唱団、ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)
録音: 2013年3月13日-15日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD16】
1-4. アントン・ブルックナー(1824-1896): 交響曲第3番 ニ短調 WAB 103(第3稿1889年)
録音: 2005年1月20日、21日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD17】
1-4. ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調 WAB 104 「ロマンティック」
(1878年 第2稿/1880年 最終楽章改訂)
録音: 2008年11月26-28日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD18】
1-4. ブルックナー: 交響曲第6番 イ長調 WAB 106(1879-81)
録音: 2015年1月22日、23日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【SACD19】
1-4. アントン・ブルックナー(1824-1896): 交響曲第7番 ホ長調 WAB 107(1881-83)
録音: 2007年11月4日 ウィーン楽友協会大ホール(ライヴ)

【SACD20】
1-4. ブルックナー: 交響曲第8番 ハ短調 WAB 108 (1890年第2稿)
録音: 2017年11月13-18日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD21】
1-3. ブルックナー: 交響曲第9番 ニ短調 WAB 109 (オリジナル・ヴァージョン)
録音: 2014年1月13-17日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD22】
1-6. ブルックナー: ミサ曲第3番 ヘ短調 - ソリスト、合唱、オルガンとオーケストラのための…初CD化
サリー・マシューズ(ソプラノ)
カレン・カーギル(メゾ・ソプラノ)
イルケル・アルジャユレク(テノール)
スタニスラフ・トロフィモフ(バス)
バイエルン放送合唱団、ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)
録音: 2019年1月21-25日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【CD23】
1-4. アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904): 交響曲第8番 ト長調Op. 88
5-8. ヨーゼフ・スーク(1874-1935): 弦楽セレナーデ 変ホ長調Op. 6
9. ドヴォルザーク: 謝肉祭Op. 92
録音: 2016年1月29日、30日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)1-4、9
2016年1月25日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(スタジオ)…5-8

【CD24】
1-10. アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904): 『スターバト・マーテル』 Op. 58
エリン・ウォール(ソプラノ)
藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)
クリスティアン・エルスナー(テノール)
リー・リアン(バス)
バイエルン放送合唱団、ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)
録音: 2015年3月24-26日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【CD25】
1. エマヌエル・シャブリエ(1841-1894): 狂詩曲「スペイン」
2. ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937): ラプソディ・イン・ブルー
3. ジョルジ・エネスク(1881-1955): ルーマニア狂詩曲 第1番 イ長調 Op. 11
4-7. モーリス・ラヴェル(1875-1937): スペイン狂詩曲
8.フランツ・リスト(1811-1886): ハンガリー狂詩曲 第2番 (カール・ミュラー=ベルクハウスによる管弦楽版)
デニス・マツーエフ(ピアノ)…2
録音: 2015年10月8日、9日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【SACD26】
ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):
1. シンフォニア ニ長調Hob. Ia: 7 「序曲」
2-5. 交響曲第88番 ト長調 Hob.I: 88
6-11. ミサ曲 変ロ長調Hob. XXII: 14 『ハルモニー・ミサ』
マリン・ハルテリウス(ソプラノ)
ミカエラ・クナプ(ソプラノ)
ユディト・シュミット(コントラルト)
クリスティアン・エルスナー(テノール)
ベルンハルト・シュナイダー(テノール)
フランツ=ヨーゼフ・ゼーリッヒ(バス)
バイエルン合唱団、ペーター・ダイクストラ(合唱指揮)
録音: 2008年10月7日 ヴァルトザッセン大聖堂(ライヴ)

【CD27】
1-3. ヴィトルド・ルトスワフスキ(1913-1994): 管弦楽のための協奏曲
4-6. カロル・シマノフスキ(1882-1937): 交響曲第3番Op. 27「夜の歌」
7. アレクサンドル・チャイコフスキー(1946-): 交響曲第4番Op. 78
ラファエル・バルトミンスキー(テノール)…4-6
アンドレアス・レーン(独奏ヴァイオリン)…4-6
ニムロット・ゲツ(独奏ヴィオラ)…7
バイエルン放送合唱団、ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)
録音: 2009年10月8日、9日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…1-3
2008年12月18日、19日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…4-6
2009年1月14-16日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…7

【CD28】
1-4. グスタフ・マーラー(1860-1911): 交響曲第1番 ニ長調「巨人」
録音: 2007年3月1日、2日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【CD29】
1-5. マーラー: 交響曲第2番 ハ短調 「復活」
アニャ・ハルテロス(ソプラノ)
ベルナルダ・フィンク(アルト)
バイエルン放送合唱団、ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)
録音: 2011年5月13-15日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD30/31】
マーラー: 交響曲第3番 ニ短調…初CD化
【CD30】
1. 第1部
【CD31】
1-5. 第2部
ナタリー・シュトゥッツマン(アルト)
テルツ少年合唱団、ラルフ・ルーデヴィッヒ(合唱指揮)
バイエルン放送合唱団、ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)
録音: 2010年12月8-10日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD32】
1-4. マーラー: 交響曲第4番 ト長調…初CD化
ミア・パーション(ソプラノ)
録音: 2010年12月15-17日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【SACD33】
1-5. マーラー: 交響曲第5番 嬰ハ短調
録音: 2016年3月10日、11日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD34】
1-4. マーラー: 交響曲第6番 イ短調…初CD化
録音: 2011年5月4-6日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【SACD35】
1-5. マーラー: 交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」
録音: 2007年3月8日、9日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD36】
マーラー: 交響曲第8番 変ホ短調「千人の交響曲」…初CD化
1-8. 第1部
9-24. 第2部
トワイラ・ロビンソン(ソプラノ1)
クリスティーヌ・ブリューワー(ソプラノ2)
アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
ヤニーナ・ベヒレ(アルト1)
藤村実穂子(アルト2)
ヨハン・ボータ(テノール)
ミヒャエル・フォッレ(バリトン)
アイン・アンガー(バス)
ラトヴィア国立合唱団、マリス・シルマイス(合唱指揮)
テルツ少年合唱団、ゲルハルト・シュミット=ガーデン(合唱指揮)
バイエルン放送合唱団、ペーター・ダイクストラ(合唱指揮)
録音: 2011年10月12-14日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)


【SACD37】
1-4. マーラー: 交響曲第9番 ニ長調
バイエルン放送交響楽団、マリス・ヤンソンス(指揮)
録音: 2016年10月20日、21日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD38】
1-14. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791): レクイエム ニ短調 KV 626…初CD化
(ジュスマイヤー版)
ゲニア・キューマイヤー(ソプラノ)
エリザベート・クルマン(メゾ・ソプラノ)
マーク・パドモア(テノール)
アダム・プラヘトカ(バス・バリトン)
バイエルン放送合唱団、ハワード・アーマン(合唱指揮)
録音: 2017年5月11日、12日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【CD39】
1-8. アルヴォ・ペルト(1935-): ベルリン・ミサ…初CD化
9-20. フランシス・プーランク(1899-1963): スターバト・マーテル FP 148…初CD化
21-23. イーゴル・ストラヴィンスキー(1882-1971): 詩篇交響曲
ゲニア・キューマイヤー(ソプラノ)
バイエルン放送合唱団、ペーター・ダイクストラ(合唱指揮)
録音: 2005年6月2日、3日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…1-8
2007年11月8日、9日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…9-20
2009年3月5日、6日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…21-23

【CD40】
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
1-4. 鐘 Op.35
5-7. 交響的舞曲 Op.45
タティアナ・パヴロフスカヤ(ソプラノ)…1-4
オレグ・ドルゴフ(テノール)…1-4
アレクセイ・マルコフ(バリトン)…1-4
バイエルン放送合唱団、ペーター・ダイクストラ(合唱指揮)…1-4
録音: 2016年1月14日、15日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…1-4
2017年1月26日、27日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…5-7

【SACD41】…NEOS原盤
ヴォルフガング・リーム(1952-): レクイエム ? シュトローフェン
1-3. 第1部
4-8. 第2部
9-12. 第3部
13-15. 第4部
モイツァ・エルトマン(ソプラノ)
アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(バリトン)
バイエルン放送合唱団
録音: 2017年3月31日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【CD42】
1-4. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921): 交響曲第3番 ハ短調Op. 78 「オルガン」
5-11. プーランク: オルガン協奏曲 ト短調 FP 93
イヴェタ・アプカルナ(オルガン)
録音: 2019年3月11-15日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD43】
1-4. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975): 交響曲第5番 ニ短調Op. 47
録音: 2014年4月30日-5月2日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【SACD44】
1-4. ショスタコーヴィチ: 交響曲第7番 ハ長調Op.60 「レニングラード」
録音: 2016年2月9-12日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD45】
1-4. ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番 ホ短調 Op. 93
録音: 2010年3月4日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【CD46】
ショスタコーヴィチ:
1-4. ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調Op. 35…初CD化
5-9. 交響曲第9番 変ホ長調Op. 70…初CD化
イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)…1-4
ハンネス・ロイビン(トランペット)…1-4
録音: 2012年10月15-19日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…1-4
2011年3月21日 ウィーン楽友協会大ホール(ライヴ)…5-9

【CD47】
1-13. ロディオン・シチェドリン(1932-): カルメン組曲
14-17. オットリーノ・レスピーギ(1879-1936): ローマの松 P 141
録音: 2017年11月13-17日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…1-13
2019年5月15-17日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…14-17

【CD48】
1-4. フランツ・シューベルト(1797-1828): 交響曲第8番 ハ長調 D 944「ザ・グレイト」
録音: 2018年2月1日、2日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【CD49】
1-6. シューベルト: ミサ曲第2番 D 167
7-16. シャルル・グノー(1818-1893): 聖セシリアの荘厳ミサ曲
リューバ・オルゴナソヴァ(ソプラノ)
クリスティアン・エルスナー(テノール)
グスタフ・バラーチェク(バス)
バイエルン放送合唱団、ペーター・ダイクストラ(合唱指揮)
録音: 2007年3月29日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【CD50】
1-4. ロベルト・シューマン(1810-1856): 交響曲第1番 変ロ長調 Op. 38 「春」
5-8. シューベルト: 交響曲第3番 ニ長調 D 200
録音: 2018年3月21日、22日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…1-4
2015年1月26-30日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…5-8

【CD51】
ジャン・シベリウス(1865-1957):
1. 交響詩「フィンランディア」 Op. 26
2-4. カレリア組曲 Op. 11
5-8. 交響曲第2番 ニ長調 Op. 43
録音: 2015年11月12日、13日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…5-8
2015年10月15日、16日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…1-4

【CD52】
リヒャルト・シュトラウス:
1. 交響詩「ドン・ファン」 Op. 20
2-7. 英雄の生涯 Op. 40
アントン・バラコフスキー(独奏ヴァイオリン)
録音: 2014年2月24-28日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…1
2011年3月14-18日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…2-7

【CD53】
リヒャルト・シュトラウス:
1-9. 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op. 30
10. ブルレスケ ニ短調 AV 85
ダニール・トリフォノフ(ピアノ)…10
録音: 2017年10月10日-13日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)

【CD54】
リヒャルト・シュトラウス:
1-22. アルプス交響曲 Op. 64
23. 交響詩「死と変容」 Op. 24
録音: 2016年10月13日-15日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…1-22
2014年2月24-28日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…23

【CD55】
リヒャルト・シュトラウス:
1. 《ばらの騎士》組曲 AV 145
2. ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら Op. 28
3-6. 4つの最後の歌 AV 150
アニャ・ハルテロス(ソプラノ)…3-6
アンドレアス・レーン(独奏ヴァイオリン)…5
録音: 2006年10月19日、20日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…1
2009年3月25-27日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…3-6
2009年3月5日、6日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…2

【CD56】
1-15. イーゴリ・ストラヴィンスキー: バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1947年版)
16-30. モデスト・ムソルグスキー(1839-1881): 組曲「展覧会の絵」(モーリス・ラヴェルによる管弦楽版)
ヘンリク・ヴィーゼ(フルート)…1-15.
マルティン・アンゲラー(トランペット)…1-15
ルーカス・マリア・クーエン(ピアノ)…1-15
ヴィーナー・ミッテルバッハ(サクソフォン)…16-30
ハンネス・ロイビン(トランペット)…16-30
ハンスイエルク・プロファンタ―(ユーフォニアム)…16-30
録音: 2015年4月14-17日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…1-15
2014年11月13日、14日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…16-30

【CD57】
ストラヴィンスキー:
1-14. バレエ音楽「春の祭典」(1947年版)
15-26. バレエ音楽「火の鳥」(1945年版)
録音: 2009年1月14-16日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…1-14
2016年11月14-17日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…15-26

【SACD58】
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
1-4. 交響曲第5番 ホ短調 Op. 64
5.幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」 Op. 32
録音: 2009年10月9日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…1-4
2010年7月1日、2日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…5

【CD59】
1-3. ショスタコーヴィチ: 交響曲第6番 ロ短調 Op. 54
4-7. チャイコフスキー: 交響曲第6番 ロ短調 Op. 74 「悲愴」
録音: 2013年3月18-21日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…1-3
2013年6月4-7日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…4-7

【CD60】
1. チャイコフスキー: 幻想序曲「ロミオとジュリエット」…初CD化
2-8. ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」 組曲第2番(1919年版)…初CD化
9. ヴァレーズ: アメリカ(1922年版)
録音: 2015年10月13-16日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…1
2013年3月18-21日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)…2-8
2015年10月13-16日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)…9

【CD61/62/63】
チャイコフスキー: 歌劇《スペードの女王》(全3幕)
【CD61】 1-11. 第1幕
【CD62】 1-9. 第2幕
【CD63】 1-7. 第3幕
ヘルマン…ミーシャ・ディディク(テノール)
リーサ…タチアナ・セルジャン(ソプラノ)
伯爵夫人…ラリッサ・ディアドコワ(メゾ・ソプラノ)
トムスキー伯爵…アレクセイ・シシリャエフ(バリトン)
エレツキー…アレクセイ・マルコフ(バリトン)
ポリーナ/ダフニス…オクサーナ・ヴォルコーワ(メゾ・ソプラノ)
チャカリンスキー…ワディム・サプレチニー(テノール)
スリン…トマシュ・スワヴィンスキー(バス・バリトン)
ナルモフ…アナトーリ・シフコ(バス)
チャプリツキー…ミハイル・マカロフ(テノール)
女家庭教師…オリガ・ザボーワ(メゾ・ソプラノ)
プリレパ…ペラゲヤ・クリナヤ(ソプラノ)
司会者…ベルンハルト・シュナイダー(テノール)
マーシャ…ケルスティン・ローゼンフェルト(ソプラノ)
バイエルン国立歌劇場児童合唱団、ステラリオ・ファゴーネ(合唱指揮)
バイエルン放送合唱団、マーティン・ライト(合唱指揮)
録音: 2014年10月4日-13日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD64/65】
ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901): レクイエム
【CD64】1-10.
【CD65】1-6.
クラッシミラ・ストヤノヴァ(ソプラノ)
マリナ・プルデンスカヤ(メゾ・ソプラノ)
サイミール・プルグ(テノール)
オルリン・アナスタソフ(バス)
バイエルン放送合唱団、ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)
録音: 2013年10月7-11日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【DVD66】…映像
ハイドン:
1. シンフォニア ニ長調 Hob Ia: 7 「序曲」
2-5. 交響曲第88番 ト長調 Hob.I: 88
6-11. ミサ曲 「ハルモニー・ミサ」 Hob.XXII: 14
マリン・ハルテリウス(ソプラノ)
ミカエラ・クナプ(ソプラノ)
ユディト・シュミット(コントラルト)
クリスティアン・エルスナー(テノール)
ベルンハルト・シュナイダー(テノール)
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(バス)
バイエルン放送合唱団、ペーター・ダイクストラ(合唱指揮)
録音: 2008年10月7日 ヴァルトザッセン大聖堂(ライヴ)

【DVD67】…映像
1-25. アルノルト・シェーンベルク(1874-1951): 『グレの歌』
ボーナス・トラック: ミヒャエル・バイヤーによる解説(ドイツ語のみ)
デボラ・ヴォイト(ソプラノ)
藤村実穂子(メゾ・ソプラノ)
スティグ・アンダーソン(テノール)
ヘルヴィヒ・ペコラロ(テノール)
ミヒャエル・フォッレ(語り手、バリトン)
NDR合唱団、ミヒャエル・グレーザー、ヴェルナー=ハンス・ハーゲン(合唱指揮)
ライプツィヒMDR放送合唱団、ハワード・アーマン(合唱指揮)
バイエルン放送合唱団、ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)
録音: 2009年10月22日、23日 ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク(ライヴ)

【CD68】…初CD化
1-12. マリス・ヤンソンス、バイエルン放送交響楽団との最初のリハーサル
オープニング・スピーチとベルリオーズ: 想交響曲
2003年10月23日、24日のミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク公演のためのリハーサル

【CD69】…初CD化
1-17. マリス・ヤンソンス、バイエルン放送交響楽団とのリハーサル
チャイコフスキー: 交響曲第5番 ホ短調Op.64
2009年10月9日、ミュンヘン、フィルハーモニー・ガスタイク公演のためのリハーサル。

【CD70】…初CD化
1-18. マリス・ヤンソンス、バイエルン放送交響楽団とのリハーサル
リヒャルト・シュトラウス: ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら
2009年3月5日、ミュンヘン、ヘルクレスザール公演のためのリハーサル
 ● 初めてCD化された曲目
  1. ブルックナー: ミサ曲第3番...CD22/2. マーラー: 交響曲第3番...CD30/31/3. マーラー:交響曲第4番...CD32/
  4. マーラー:交響曲第6番...CD34/5. マーラー:交響曲第8番...CD36/6. モーツァルト: レクイエム...CD38/
  7. ショスタコーヴィチ: ピアノ協奏曲第1番...CD46/8. ショスタコーヴィチ: 交響曲第9番...CD46/
  9. ペルト: ベルリン・ミサ...CD39/10. プーランク: スターバト・マーテル ...CD39/
  11. チャイコフスキー: 幻想序曲「ロミオとジュリエット」..CD60/12. ストラヴィンスキー: 火の鳥...CD60
  ※11と12は配信限定でリリースされていたもののCD化。他は初出音源。

 ● 「マリス・ヤンソンスによるバイエルン放送交響楽団によるリハーサル風景」
(ドイツ語)...CD68,69,70
  2003年10月23日・24日のバイエルン放送交響楽団との最初のリハーサルでの
   オープニング・スピーチとベルリオーズ: 幻想交響曲
  2009年10月9日のチャイコフスキー:交響曲第5番
  2009年3月5日のリヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
   これらの音源からは、ヤンソンスがバイエルン放送交響楽団にどのように意向や指示を実行したのか、
   そしてこの指示が音にもたらした変化、そして、作品の背景にある解釈などが直に伝わってきます。
   この録音には、両者の特別なコラボレーションが見事に記録されています。

 ●ブックレットに掲載されている主なもの

  1. 2013年にヤンソンスがエルンスト・ジーメンス賞を受賞した際のトーマス・ハンプソンの祝辞
  2. Renade Ulmによるヤンソンスの回想
  3. 2018年2月28日にFlorian Zinneckerが行ったヤンソンスへのインタビュー。
   ヤンソンスが常に6本の指揮棒を持っていたことに触発されて。
  4. サイモン・ラトル、ヤンソンスを語る。2020年11月30日、Johan Johnによるインタビュー。
  5. マリス・ヤンソンスの訃報/6. マリス・ヤンソンス年譜/
  7. バイエルン放送交響楽団と合唱団のプロフィール/8. 各CDの曲目と録音データ、クレジット/
  9. ヤンソンスの写真60点余り。
   1歳半でピアノを弾く様子からカーネギーホールでの最後のコンサートまで(1-7はドイツ語と英語)

 ●LPサイズの豪華BOX(30.8 x 30.8 x 5.6cm)重量 2.61Kg

 【マリス・ヤンソンス とバイエルン放送交響楽団との偉業の集大成!12枚の初CD化を含む豪華70枚組BOXの登場】

 バイエルン放送交響楽団の第5代首席指揮者として2003年から2019年まで数々の名演奏を繰り広げたマリス・ヤンソンス。
 2019年12月1日に世を去ると、その訃報は世界の音楽界に大きな悲しみをもたらしました。特にバイエルン放送交響楽団及び合唱団の団員とは家族のような、人間味あふれる関係であり、それが演奏にも反映していたと伝えられています。
 このBOXセットは、BR-KLASSIKに遺された録音・録画からヤンソンスとバイエルン放送交響楽団の業績を集大成したもので、LPサイズの豪華ボックスにはCD,DVD合わせて70枚もの録音・録画が収められており、マーラーの交響曲4曲やモーツァルトのレクイエムなど12曲が初CD化。
 オールカラー全72ページの大判ブックレットにはヤンソンスの幼少期を含む貴重な写真が多数掲載されています。
 マリス・ヤンソンスの人と芸術を愛する人には、是非手許に置いて頂きたいBOXとなっています。


 マリス・ヤンソンス:
 1943年、指揮者アルヴィド・ヤンソンスを父にリガに生まれた。レニングラード音楽院でヴァイオリンとピアノと指揮を学び、ウィーンではハンス・スワロフスキーに、ザルツブルクではヘルベルト・フォン・カラヤンに就いて指揮を学んだ。
 1971年、ベルリンで開かれたカラヤン指揮者コンクールで第2位。同年、エフゲニ・ムラヴィンスキーのアシスタントとしてサンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団との関係が始まった(後に常任指揮者となる)。
 音楽監督としては、オスロ・フィル(1979-2000)、ピッツバーグ交響楽団(1997- 2004)、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(2004-2015)のポストを歴任。
 2003年にはバイエルン放送交響楽団と合唱団の首席指揮者となり、亡くなるまでその任にあった。
 そのディスコグラフィの中には、賞を受けた録音が多数あり、中でもショスタコーヴィチの交響曲第13番「バビ・ヤール」はグラミー賞に輝いた。
 客演指揮者としては、ベルリン・フィルやウィーン・フィル(後者のニュー・イヤー・コンサートの指揮台に立ったのは2016年で3度目)をはじめとするアメリカとヨーロッパの主要オーケストラに登場。ウィーン楽友協会、英国王立音楽アカデミーそしてベルリン・フィルの名誉会員など、最高峰の栄誉を贈られている。
 受賞・叙勲は多数に上る。ヤンソンス没後の2020年1月には、バイエルン放送交響楽団が連帯と感謝の証としてカール・アマデウス・ハルトマン・メダルを贈った。







CAPRICCIO


C5455
(2CD)
¥3100
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):
 歌劇《パサジェルカ - 女旅行者》 Op.97(1968)
  全2幕、8場とエピローグ

   台本: アレクサンドル・メドヴェーレフ
   原作: ロマン・フォン・ツォフィア・ポスムイシ
リーザ...シャミリア・カイザー(メゾ・ソプラノ)
マルタ...ナージャ・シュテファノフ(ソプラノ)
ヴァルター...ヴィル・ハルトマン(テノール)
タテウス...マルクス・ブッター(バリトン)
カーチャ...タティアナ・ミユス(ソプラノ)
クリスティーナ...
 アントニア・コスミナ・スタンク(メゾ・ソプラノ)
ヴラスタ...アンナ・ブルル(メゾ・ソプラノ) 他
グラーツ歌劇場合唱団
グラーツ・フィルハーモニー管弦楽団
ローランド・クルティヒ(指揮)

 録音 2021年2月11-12日 グラーツ歌劇場(ドイツ)

 第ニ次世界大戦中、アウシュヴィッツの強制収容所で働いていたリーザ。戦争が終わって彼女は外交官夫人となり、ブラジルへ赴く船上の人となります。
 そこで出会った女性「マルタ」の風貌は、強制収容所でガス室送りになった女性と瓜二つ。当時の悪夢のような生活を思い出したリーザは、少しずつ精神に異常をきたし、幻影に苛まれていきます。
 強制収容所からかろうじて生還したこの物語の原作者ポスムイシの体験は、自らの家族全てを迫害で失ったヴァインベルクの体験とも重なるもので、ヴァインベルクにとっても興味をひく内容であったのでしょう。
 ショスタコーヴィチの助言を受けながら、彼は1年でこの歌劇を書き上げます。
 しかし結局この作品はソビエト時代に上演されることはなく、彼の死後、10年を経てモスクワにて演奏会形式での上演が実現し、2010年にようやくブレゲンツ音楽祭で世界初の舞台上演がなされました。
 この演奏は2021年にグラーツ歌劇場での上演を収録したもの。冒頭の激しいティンパニの連打が波乱の物語を予感させます。
 ふとしたきっかけから狂気へと至るリーザを歌うカイザーの表現力豊かな歌唱にも注目です。
 2020年からグラーツ歌劇場の音楽監督を務めるローター・クルティヒは、1990年代にカンマーアンサンブル・ノイエ・ムジーク・ベルリンで現代音楽を専門に振ってきた指揮者。全体を隙なくまとめています。

 
 
 
C3010
¥2100
ロンドン・ナイツ    フランツィスカ・リー(ピアノ...Steingraeber E-272)
 1-4. マイケル・ティペット(1905-1998): ピアノ・ソナタ第1番(1936-37/42改訂)
 ベンジャミン・ブリテン(1913-1976): 休日の日記 Op. 5(1934)
  5. 早朝の入浴/6. ヨット競技/7. 遊園地/8. 夜
 フランク・ブリッジ(1879-1941): 3つのスケッチ - ピアノのための H.68
  9. 4月/10. ローズマリー/11. ワルツ・カプリシーズ
 12. ジョン・アイアランド(1879-1962): ロンドンの夜のバラード Op. Posth(1930)
 13. アーノルド・バックス(1883-1953): ソナタ第1番 嬰ヘ短調 GP127 (1910/17-20改訂 GP240)

 録音 2020年9月22-24日 カールスルーエ音楽大学、ヴォルフガン グ・リーム・フォーラム(ドイツ)

 若く才能ある演奏家のアルバムをリリースするCapriccioレーベルのシリーズ「Premiere Portraits」から、韓国の若手ピアニスト、フランツィスカ・リーのアルバム第2弾の登場です。
 前作(C3006)ではフランス近代作品で、その繊細な感性とテクニックを披露していた彼女ですが、今回のアルバムでは近現代のイギリス作品を採り上げています。
 戦争の合間、つかのまの休日を楽しむブリテンの穏やかな「休日の日記」、第二次世界大戦開戦前夜に作曲されたティペットの「ピアノ・ソナタ第1番」など、あまり耳にすることのない作品にも光をあてた選曲が聴きどころです。
 フランツィスカ・リーはソウルで音楽を学び、大学では学年最高位を獲得、2011年にドイツ学術交流の奨学金を得てドイツに留学しカールスルーエ音楽大学を卒業。
 世界中でコンサート活動を行う傍ら、後進の指導にも積極的に取り組む俊英です。
 



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FUGA LIBERA



FUG790
¥2700→\2490
サバティエとアラルコンによるピアソラ
アストル・ピアソラ(1921-1992):協奏曲集

 アストル・ピアソラ(1921-1992):
  1-3. バンドネオン協奏曲 「アコンカグア」
  4. タンガーソ 「ブエノスアイレス変奏曲」 (ウィリアム・サバティエ編曲)
  5-6. バンドネオンとピアノのための二重協奏曲「リェージュに捧ぐ」
   (エミリアーノ・グレコ ピアノ・パート編曲)
  8. オブリビオン(忘却)
ウィリアム・サバティエ(バンドネオン)
エミリー・アリドン=コチョウェク(ピアノ)
ディジョン・ブルゴーニュ管弦楽団
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)
NYCX-10264
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音: 2021年5月17-20日 オーディトリアム・ド・ディジョン、フランス
 ※国内盤には日本語解説付 日本語解説...片桐卓也

 【ほとばしる情熱!サバティエとアラルコンによるピアソラ】
 アルゼンチン出身のチェンバロ奏者・指揮者アラルコンがモダン・オケを振ったピアソラが登場。
 ソリストに多方面で活躍するフランス出身のバンドネオン奏者サバティエを迎え、ブルゴーニュのオーケストラと共に有名なバンドネオン協奏曲を聴かせますが、この冒頭からソリストとオケが一体となった凄まじい熱量の演奏を繰り広げています。
 またバンドネオンとギターを独奏とする、こちらも人気の「リエージュに捧ぐ」ですが、ここではギターの代わりにピアノを用いた版を収録しているのがポイント。
 ピアノを弾くのはポーランド出身で、フランスを中心に活動するタンゴ・グループ「キンテート・レスピロ」のメンバーでもあるアリドン=コチョウェク。
 アラルコンやサバティエと互角に渡り合っており、内に秘めた情熱を少しずつ押し出してくるような表情がたいへん印象的。併せて収録されたタンガーソの高まりや、オブリビオンのメランコリーも素晴らしいものです。

 
 




GRAMOLA


GRAM99202
¥2600
ソマール・アジャリャキン(1978-):Contemplations
 5つのピアノ小品
  1. Capriccio Andalucia アンダルシア奇想曲
  2. The Cat and the Wool Ball ネコと羊毛のボール
  3. Consolation 慰め
  4. Piano Etude "The Kiss" ピアノ練習曲「キス」
  5. The Butterfly and the Flame 蝶と炎
 チェロ・ソナタ
  6. I Allegro / 7. II Moderato / 8. III Allegro con fuoco
 9. クラリネットとピアノのための幻想曲 変ホ長調
  「The Cricket in the Mirror 鏡の中のコオロギ」
 弦楽四重奏曲「Wuhan Oblivion 武漢の忘却」
  10. I Molto moderato/
  11. II Allegro ma non troppo/12. III Allegro agitato
アンナ・ヴォロヴィチ(ピアノ)...1-9
クリストフ・クロワゼ(チェロ)...6-8
ハインツ=ペーター・リンシャルム(クラリネット)...9
サントス弦楽四重奏団...10-12

 録音 2020年12月、2021年1月、3月 Liszt-Zentrum、ライディング(オーストリア)

 ダマスカス出身の作曲家ソマール・アジャリャキンの初の作品集。
 幼い頃から詩と絵画を学び、母のアドバイスによって音楽の道に進んだというアジャリャキン。ここではピアノ独奏曲から室内楽曲まで多彩なジャンルの作品が選ばれています。
 遊び心たっぷりの「5つのピアノ小品」をはじめ、多彩な作風による「チェロ・ソナタ」と「幻想曲」。
 そしてアジャリャキンの最新作である「武漢の忘却」は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)によってロックダウンされた都市の人の気配のない風景からインスパイアされた作品です。
 



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NAXOS



8.573609
¥1200
ダレル・アン(指揮)&リール国立管
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):ラムンチョ/シダリーズと牧羊神

 劇付随音楽『ラムンチョ』(1908)第1組曲(1910)
  1. I. Ouverture 序曲/2. II. Le Jardin de Gracieuse グラシユーズの庭/
  3. III. La chambre de Franchita フランシータの部屋/4. IV. Fandango ファンダンゴ
 第2組曲(1910)
  5. I. La Cidrerie リンゴ酒造場/6. II. Le Couvent 修道院/7. III. Rapsodie Basque バスク狂詩曲
 バレエ音楽『シダリーズと牧羊神』(1914-15)第1組曲(1926)(抜粋)
  8. I. L'Ecole des Aegipans 野山羊たちの学校/9. IV. La Lecon de danse 踊りのレッスン/
  10. VI. Danse de Styrax スティラクスの踊り (Final du 2me Tableau 第2場のフィナーレ)
 第2組曲(1926)
  11. I. Entree de Cydalise シダリーズの入場 – II. Entree des Suivantes et du Negrillon 付き人と小さな男の子の入場
  12. III. Pas des billets doux ラブレターの踊り
  13. IV. Entree de Styrax et Danse スティラクスの入場と踊り
  14. V. Final du 3me Tableau 第3場のフィナーレ
 リール国立管弦楽団、ダレル・アン(指揮)
NYCX-10259
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2200

 録音 2015年10月6-8日 Le Nouveau Sie cle、リール(フランス)

 フランス印象主義時代の作曲家、ガブリエル・ピエルネ。パリ音楽院でジュール・マスネに作曲を、オルガンをセザール・フランクに学びました。
 19歳の時にカンタータ『エディト』でローマ賞を受賞、以降、コロンヌ管弦楽団の指揮者、サント・クロチルド教会のオルガニストとしても活躍しながら、オペラをはじめとした多くのジャンルに作品を残しています。
 このアルバムに収録された『ラムンチョ』は1908年に初演された劇付随音楽。"バスクの民謡による"という副題が付されており、組曲の中には「ファンダンゴ」や「バスク狂詩曲」といった民族的要素の強い曲も含まれています。
 バレエ音楽『シダリーズと牧羊神』はピエルネを代表する作品の一つ。1923年にパリ・オペラ座で初演され、その後、演奏会用組曲として再編されています。
 18世紀を舞台にした物語には、古代ギリシャの旋法とバロック音楽のパロディ要素が融合されており、その洗練された音楽は新古典主義のパレエ作品の中でも群を抜く仕上がりとなっています。

 【ダレル・アン】
  1979年シンガポール生まれ。サンクトペテルブルク音楽院指揮科を首席で卒業した後、イェール大学にて指揮科修士課程修了。
  数多くのフィンランド人指揮者を輩出したヨルマ・パヌラの下で研鑽を積み、ロリン・マゼールやエサ=ペッカ・サロネン、ウラディーミル・ユロフスキ、サー・コリン・デイヴィスのもとで学んだ。
  2007年、第50回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。翌2008年には第8回アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクールで最高位を獲得。
  同年にシンガポール交響楽団のヤング・アソシエイト・コンダクターに任命され、2012年シーズンからは4年間に渡ってフランス・ブルターニュ管弦楽団の音楽監督を務めた。
  フランス放送フィルハーモニー管弦楽団、リヨン国立管弦楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、コンセール・ラムルー管弦楽団等、フランス国内のオーケストラを中心に、数多くの著名なオーケストラに客演しており、マリインスキー劇場にも定期的に登壇している。

 ※国内仕様盤には相場ひろ氏による日本語解説が付属します。

 
 




ONDINE



ODE-1393
¥2500
ハンヌ・リントゥ(指揮)&フィンランド放送交響楽団
トーマス・ラルヒャー(1963-): 交響曲第2番 他

 交響曲第2番「Kenotaph 慰霊碑」(2015-16)...世界初録音
  1. I. Allegro/2. II. Adagio/3. III. Scherzo, Molto allegro/
  4. IV. Introduzione, Molto allegro
 Die Nacht der Verlorenen 連作歌曲『失われた夜』
  – バリトンとオーケストラのための(2008)
   5. Alles verloren 全てを失った
   6. Fur Ingmar Bergman, der von der Wand weiB
    壁のことを知っているイングマール・ベルイマンに
   7. Im Lot / Memorial 正しさに/追悼
   8. Die Nacht der Verlorenen / Das Ende der Liebe
     失われた夜/愛の終わり
   9. So sturben wir, um ungetrennt zu sein
    私たちが引き離されぬように死ぬ方法
アンドレ・シュエン(バリトン)...6-9
フィンランド放送交響楽団
ハンヌ・リントゥ(指揮)

 録音 ヘルシンキ・ミュージック・センター (フィンランド) 2019年1月...1-4(ライヴ) 2021年5月...5-9

 オーストリアの作曲家トーマス・ラルヒャーの作品集。
 2015年から16年に作曲された「交響曲第2番」はオーストリア国立銀行の設立200年記念の委嘱作で、2016年にセミヨン・ビシュコフが指揮するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演されました。
 シリア紛争から逃れるため、地中海を渡る途中で命を落とした数多くの難民を悼み「慰霊碑」とタイトルを与えられたこの作品は、もともとオーケストラのための協奏曲として構想されており、現代的な佇まいの中に強烈な感情表現が噴出する見事な作品に仕上がっています。
 「失われた夜」はオーストリアの女性詩人インゲボルク・バッハマンのテキストに基づく連作歌曲。
 詩の持つほの暗い雰囲気を丁寧に表現したラルヒャーの音楽は、瞑想的かつ夢幻的。聴き手を非現実的な世界へといざないます。

 
 
 


ODE-1397
¥2500
アレクサンドル・グレチャニノフ(1864-1956):徹夜祷 Op. 59 (1912)
 1. Blagoslovi, dushe moya, Ghospoda わが霊や主を讃めあげよ
 2. Kafizma: Blazhen muzh カフィズマ:人は幸いなり
 3. Svete tihiy 聖にして福たる常生なる天の父
 4. Bogoroditse Devo 生神童貞女や慶べよ
 5. Hvalite imia Ghospodne 主の名を讃めあげよ
 6. Blagosloven yesi, Ghospodi 主よ爾は崇め讃めらる
 7. Ot yunosti moyeya わが若き時から
 8. Voskreseniye Hristovo videvshe ハリストスの復活を見て
 9. Velikoye slavosloviye 至高きには栄光神に帰し
 10. Vzbrannoy voyevode 生神童貞女讃歌
ダールタ・パルディニャ(メゾ・ソプラノ)...3、9
カールリス・ルーテンタールス(テノール)...3
ヤーニス・クルシェヴス(テノール)...9
ヤーニス・コキンス(バス)...3
ラトヴィア放送合唱団
シグヴァルズ・クラーヴァ(指揮)

 録音 2021年2月8-19日 Sv. Jana baznica、リガ(ラトヴィア)

 正教会の奉神礼音楽「徹夜祷」。ラフマニノフやチャイコフスキーの作品が知られていますが、この1910年代に書かれたグレチャニノフの作品は典礼用に書かれた前2作とは異なり、演奏会用として書かれたもの。
 伝統的なスラヴの聖歌が随所に取り込まれ、全体は明るく神々しい雰囲気を帯びています。
 グレチャニノフはモスクワ音楽院でタネーエフとアレンスキーに師事し、その後ペテルブルク音楽院に編入して、リムスキー=コルサコフから作曲を学びました。
 作曲家として活躍を始めてからは、合唱作品を数多く書いており、美しいメロディと重厚なハーモニーを駆使した作品は現代の合唱団の重要なレパートリーになっています。
 シグヴァルズ・クラーヴァ指揮するラトヴィア放送合唱団が紡ぎ出す敬虔な響きをご堪能ください。

 
 



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ORFEO

C210041
¥2700→\2490
シャロン・カム(クラリネット)
パウル・ヒンデミット(1895-1963):クラリネットのための作品集

 クラリネット協奏曲(1947) クラリネットとオーケストラのための
  1. I. Ziemlich schnell/2. II. Ostinato: Schnell/
  3. III. Ruhig/4. IV. Heiter
 クラリネット四重奏曲(1938) –
  クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための
   5. I. MaBig bewegt/6. II. Sehr langsam/
   7. III. MaBig bewegt
 クラリネット・ソナタ(1939) – クラリネットとピアノのための
  8. I. MaBig bewegt/9. II. Lebhaft/
  10. III. Sehr langsam/11. IV. Kleines Rondo, gemachlich
シャロン・カム(クラリネット)
アンチェ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)...5-7
ユリアン・シュテッケル(チェロ)...5-7
エンリコ・パーチェ(ピアノ)...5-11
フランクフルト放送交響楽団
ダニエル・コーエン(指揮)

 録音2021年3月1-3日 Frankfult,HessischerRundfunk,Sendesaal(ドイツ)...1-4 2020年10月25-27日Bremen,Sendesaal(ドイツ)...5-11

 シャロン・カムのORFEOレーベルにおける3枚目のアルバムは、ヒンデミットの作品集です。
 リヒャルト・シュトラウスの次世代として名を馳せたドイツの作曲家ヒンデミットは、さまざまな楽器を弾きこなすことで知られ、クラリネットの演奏にも秀でていました。
 ここでカムは協奏曲と四重奏曲、ソナタの3曲を演奏。異なる編成による作品を見事に歌い上げています。
 四重奏曲はヒンデミットがスイスへ移住した1938年の作品。まず第2楽章が作曲され、チューリヒでの歌劇《画家マティス》の初演が終わった後、残りの楽章が作曲されました。
 4つの楽器の旋律が複雑に絡み合う技巧的な音楽です。その翌年には遊び心にあふれた旋律を持つクラリネット・ソナタが作曲されています。
 1947年作曲の協奏曲は名手ベニー・グッドマンに捧げられた、新古典派の形式を持つ軽妙な作品。厚みのあるオーケストラの伴奏も魅力的です。
 
 
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C210241
¥2700→\2490
1989年/1993年 ギーレン(指揮)&ウィーン放送響

 アレクサンダー・ツェムリンスキー(1871-1942):抒情交響曲 他


 ツェムリンスキー: 抒情交響曲 Op. 18
  1. I. Ich bin friedlos - わが心、穏やかならず
  2. II. Mutter, der junge Prinz - お母様、若い王子様が
  3. III. Du bist die Abendwolke - お前は夕暮れの雲
  4. IV. Sprich zu mir, Geliebter - いとしいお方、私に話して下さい
  5. V. Befrei' mich von den Banden - 恋人よ、お前の甘い口づけから解き放してくれ
  6. VI. Vollende denn das letzte Lied - 最後の歌を歌い終えたら、お仕舞いに
  7. VII. Friede, mein Herz - 安らぐがよい、わが心よ
 8. フランツ・シュレーカー(1878-1934):あるドラマへの前奏曲
カラン・アームストロング(ソプラノ)
ローランド・ヘルマン(バリトン)
ウィーン放送交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)

 録音1989年1月27日(ライヴ) ウィーン・ムジークフェライン(オーストリア)...1-7 1993年8月31日(ライヴ) ウィーン・コンツェルトハウス(オーストリア)...8

 ミヒャエル・ギーレンが得意とするドイツ後期ロマン派の2作品。
 ツェムリンスキーの「抒情交響曲」はマーラーの「大地の歌」を思わせる歌とオーケストラのための連作歌曲の形式を持つ曲。
 インドの詩人ラビンドラナート・タゴールの詩(英語からドイツ語に翻訳された歌詞)は、愛を主題として書かれており、ツェムリンスキーの音楽語法の全てが用いられた意欲的な作品です。
 全体に官能的な旋律が横溢していますが、ギーレンは音楽に没入することはなく、淡々と理知的に表現しています。
 ソリストにはワーグナー歌手として知られるカラン・アームストロングと、モーツァルトやワーグナーの歌唱で知られるローランド・ヘルマンが起用されており、オーケストラの厚みのある響きに負けることのない素晴らしい歌を楽しめます。
 アルバムにはツェムリンスキーと同世代の作曲家シュレーカーの「あるドラマへの前奏曲」も収録されています。
 



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RICERCAR



RIC431
¥2700→\2490
名手ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)
 ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 第2-4巻より

  1-4. ソナタ ト短調 (第2巻より) Op. 2-12
  5-8. ソナタ 変ロ長調 (第3巻より) Op. 5-4
  9-12. ソナタ ハ長調 (第3巻より) Op. 5-10
  13-16. ソナタ イ短調 (第4巻より) Op. 9-5
  17-20. ソナタ ト長調 (第3巻より) Op. 5-12
レ・プレジール・デュ・パルナス(古楽器使用)
 ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)
 アナベル・リュイ(チェロ)
 ヴィオレーヌ・コシャール(クラヴサン〔チェンバロ〕)
 リュドヴィク・クティノー(コントラバス)
NYCX-10263
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音: 2021年4月、ラ・クーロワ(アヴィニョン郊外)、フランス
 ※国内盤には日本語解説付 日本語解説...白沢達生

 【フランスのヴァイオリン芸術の源流へ!カフェ・ツィマーマンの名手が聴かせる充実録音】
 フランス18世紀前半を代表するヴァイオリン音楽の大家ルクレールの作品に、フランス語圏の古楽器奏者がじっくりと取り組んでその魅力に迫ったアルバム。
 コレッリやヴィヴァルディに連なるイタリアのヴァイオリン音楽が全欧州で大人気だった18世紀初頭、ルクレールはかの南国の流儀を吸収した後、フランス特有の様々なスタイルを掛け合わせ、この国ならではの弦楽作法の確立に大きく寄与しました。
 ここで素晴らしい演奏を聴かせるプランティエは、当初アンサンブル415、のちにカフェ・ツィマーマンで数々の名録音のソリストもつとめ、自らもレ・プレジール・デュ・パルナスやデュオ・タルティーニといったアンサンブルの主宰者として存在感を高めつつあります。
 彼は、初期から後期までルクレール芸術の発展史を端的に示す5曲を厳選。
 コレッリ流儀の面影が残る「第2巻」からロココ期の香気漂う「第4巻」まで、この作曲家に特有な装飾音や重音を鮮やかに弾きこなし、イタリア的語法がどのようにフランス的な機知や筋の通った堅固さと融合してゆくか、聴くほどに味わい深い解釈で伝えてくれます。
 解説もプランティエ自らが多角的な洞察とともに詳述。ArcanaのガッティやChannel Classicsのポッジャー、Audaxのプラムゾーラーにも通じる、本格派バロック・ヴァイオリニスト会心の一作です。

 
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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SPECTRUM SOUND



CDSMBA 080
(2CD)
¥4000→\3690
マルティノンが正規録音を行わなかった
 交響曲3篇「英雄」「ブラ1」「巨人」の初出音源

  CD1
   ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.55「英雄」
   ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68より第&2楽章
  CD2
   ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68より第3&4楽章
   マーラー:交響曲第1番 ニ長調「巨人」
ジャン・マルティノン(指揮)
フランス国立放送管弦楽団

 フランス国立視聴覚研究所音源提供、すべてステレオ音源!
 マルティノンが正規録音を行わなかった交響曲3篇「英雄」「ブラ1」「巨人」の初出音源登場!!

 ライヴ録音:(ベートーヴェン)1967年2月21日/シャンゼリゼ劇場(パリ)【ステレオ】
  (ブラームス)1970年9月30日/シャンゼリゼ劇場(パリ)【ステレオ】
  (マーラー)1971年11月17日/シャンゼリゼ劇場(パリ)【ステレオ】
 音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)
 CD1: 75'04、CD2: 74'14/日本語帯・解説付【解説:平林直哉】

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。当アルバムはフランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻!
 今回はジャン・マルティノン(1910-1976)がフランス国立放送管弦楽団(フランス国立管弦楽団)を振った正規初出音源集で、ベートーヴェンの「英雄」(1967年2月21日)、ブラームスの交響曲第1番(1970年9月30日)、そしてマーラーの「巨人」(1971年11月17日)といずれもシャンゼリゼ劇場におけるライヴ。すべてステレオでの収録です!
 意外なことにマルティノンはこの3 篇は商業録音には残していませんでした。それだけにこの復刻は晩年のマルティノンの至芸を楽しめるだけでなく、貴重音源が日の目を見たことになります。

 「英雄」は同オケとのライヴ音源(1970年1月28日)がアルトゥス・レーベル(ALT-450)よりリリースされていますが、当音源はその3年前の1967年のライヴでマルティノンらしい端正な演奏が魅力です。
 「ブラ1」は同年1970年11月、マルティノンの来日公演で日フィルを振ったライヴがCD 化されていましたが、フランス国立放送管との当ライヴ音源(1970年9月30日)はもちろん初出。マルティノンらしい色彩豊かなオーケストラの響きとブラームスの格調高い音楽が見事にマッチした美演です。
 そして「巨人」ですがこちらも1970年11月に日フィルと共演していますが当録音は翌1971年の演奏。マルティノン晩年の円熟を見せながらも躍動感に満ちた演奏は実に感動的です!
 平林直哉氏による日本語解説書付です!
 
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CDSMBA 081
(2CD)
¥4000→\3690
マルティノンの「運命」「ブラ2」「展覧会の絵」、
 パレーの「オルガン付き」の正規初出音源

  CD1
   (1)ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調 Op.67「運命」
   (2)サン= サーンス:交響曲第3番 ハ短調 Op.78「オルガン付き」
  CD2
   (3)ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
   (4)ムソルグスキー:「展覧会の絵」
(1)(3)(4)ジャン・マルティノン(指揮)、
 フランス国立放送管弦楽団
(2)ポール・パレー(指揮)、
 フランス国立フィルハーモニック管弦楽団

 フランス国立視聴覚研究所音源提供、すべてステレオ音源!
 マルティノンの「運命」「ブラ2」「展覧会の絵」、パレーの「オルガン付き」の正規初出音源登場!!

 ライヴ録音:(1)1970年9月4日/ブザンソン【ステレオ】 (2)1973年5月29日/メゾン・ド・ラジオ・フランス104スタジオ、グランド・オーディトリアム(パリ)【ステレオ】
  (3)1972年3月26日/リーダーハレ(シュトゥットガルト)【ステレオ】 (4)1972年3月1日/シャンゼリゼ劇場(パリ)【ステレオ】
 音源:フランス国立視聴覚研究所音源提供(24bit/192KHz digital restoration and remastering from the original master tapes)
 CD1: 69'17、CD2: 77'24/日本語帯・解説付【解説:平林直哉】

 丁寧な復刻で評価を高めているスペクトラム・サウンド。フランス国立視聴覚研究所(INA)の貴重音源からの復刻でも注目を集めています!
 当アルバムには二人のフランス人指揮者ジャン・マルティノン(1910-1978)とポール・パレー(1886-1979)の正規初出音源を収録。
 その内容はマルティノンがフランス国立放送管を指揮したベートーヴェンの「運命」(1970年9月4日/ブザンソン)、ブラームスの交響曲第2番(1972年3月26日/リーダーハレ)、ムソルグスキーの「展覧会の絵」(1972年3月1日/シャンゼリゼ劇場)、そしてパレーがフランス国立フィルハーモニックを指揮したサン=サーンスの「オルガン付き」(1973年5月29日/メゾン・ド・ラジオ・フランス104スタジオ)という充実のプログラムです。

 パレーの「オルガン付き」は演奏時80代半ばでありながらも驚くべき若々しさに満ちた演奏。ステレオで聴くことができるオルガンの大迫力なサウンドも注目に値します。

 マルティノンの「運命」では明晰な解釈が持ち味。ブラームスの第2番では驚くほど遅いテンポから始まり唯一無二の演奏を展開。そして「展覧会の絵」では色彩感を大切に丁寧なタクトが光り、神経の行き届いた美しさが魅力です。
 マルティノン、パレーともに円熟期ながらその至芸は圧巻。その生々しいライヴ感がすべてステレオで聴くことができるのは非常に喜ばしいことと言えましょう。
 平林直哉氏による日本語解説書付です!
 


偶然だがちょうど発売になったマルティノンの伝説的な「悲愴」。



2021/9/24
アリア・レーベル第113弾
一期一会の奇跡
マルティノン&ウィーン・フィル
チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

詳細はこちら


ARD 0113
\1800
アリア・レーベル第113弾
 マルティノン&ウィーン・フィル「悲愴」
  チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴」
 
ジャン・マルティノン指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

原盤:12inch DECCA SXL 2004
録音: 1958年3月31日~4月3日ウィーン・ゾフィエンザール STEREO
復刻:ARDMORE

第3楽章にオリジナル原盤による不具合があります。


CD-R製作。薄型ケースで、シンプルなデザインのジャケットと盤面印刷の仕様です。








<メジャー・レーベル>

DG


4861324
\1800
《Christmas in Berlin Vol.3》
 1) グルーバー:きよしこの夜、
 2-6) ヘンデル:合奏協奏曲ホ短調Op.6 No.3(HWV321)、
 7) J.S.バッハ/グノー:アヴェ・マリア、
 8) リンク:All Jahre wieder(ゲーベル編)、
 9) ガブリエリ:8声のカンツォーナ、
 10-12) J.S.バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調BWV1060R、
 13) 伝承曲:S??er die Glocken nie klingen(ゲーベル編)、
 14) J.S.バッハ:愛らしきみどり児イエスよ(『クリスマス・オラトリオ』BWV248第1部第9曲)、
 15) シューベルト:アヴェ・マリアD839、
 16) シャイト:甘き喜びのうちに(『聖歌集』より第15曲)、
 17) J.S.バッハ:カンタータ第152番『出で立て、信仰の道に』BWV152より第1曲:シンフォニア、
 18) 作者不詳:いばらの森のマリア(ゲーベル編)、
 19-21) J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調BWV1047、
 22) モーツァルト:ミサ曲ハ長調『戴冠式ミサ』より「グローリア」、
 23) レスピーギ:『リュートのための古風な舞曲とアリア』第3組曲より「シチリアーナ」、
 24) J.S.バッハ:いざ祝え、このよき日を(『クリスマス・オラトリオ』BWV248第1部第1曲)
リザ・オットー(7, 15)、
リタ・シュトライヒ(8, 13, 18)、
シルヴィア・マクネアー(22)(ソプラノ)、
デローレス・ジーグラー(アルト)(22)、
ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ(テノール)(22)、
アンドレアス・シュミット(バリトン)(22)、
レオン・シュピーラー(2-6)、エミール・マース(2-6)、
ライナー・クスマウル(10-12)、
ミシェル・シュヴァルベ(19-21)(ヴァイオリン)、
オトマール・ボルヴィツキー(チェロ)(2-6)、
ホルスト・ゲーベル、
エディット・ピヒト=アクセンフェルト(チェンバロ)(2-6)、
アルブレヒト・マイヤー(10-12)、
ローター・コッホ(19-21)(オーボエ)、
カールハインツ・ツェラー(フルート)(19-21)、
アドルフ・シェルバウム(トランペット)(19-21)、
ベルリン・ヘンデル合唱団(7, 15)、
ベルリンRIAS室内合唱団(14, 22, 24)、
ベルリン・モテット合唱団(14, 24)、
ベルリン・フィルハーモニー金管アンサンブル(1, 9, 16)、
ベルリン・バロック・ゾリステン(10-12, 17)、
ヘルベルト・フォン・カラヤン(2-6, 19-21, 23)、
フリッツ・レーマン(14, 24)、
ジェイムズ・レヴァイン(22)(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、
ギュンター・アルント(7, 15)、
クルト・ゲーベル(8, 13, 18)(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団

 ベルリンの楽団、合唱団から届いた色彩豊かなクリスマスの調べ

 『Christmas in Berlin』はシャイトからレスピーギまで、色彩豊かなクリスマス音楽を集めた華やかなアルバムです。
 いつの時代も変わらぬ人気の「アヴェ・マリア」「きよしこの夜」「甘き喜びのうちに」などが、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、
 ベルリン・バロック・ゾリステン、ベルリン・ヘンデル合唱団などのベルリンのオーケストラや合唱団、アルブレヒト・マイヤーやリタ・シュトライヒなどの名ソリストたち、ヘルベルト・フォン・カラヤン、フリッツ・レーマン、クルト・ゲーベルなどの指揮で演奏されています。
 【録音】1977年8月、レーゲンスブルク(1, 9, 16)、1967年8月(2-6)、1964年8月(19-21)、1969年8月(23)、サンモリッツ、1962年2月(7, 15)、2002年12月(10-12)、1953年10月(8, 13, 18)、1955年8月(14, 24)、2007年6月(17)、1991年2月(22)、ベルリン
 
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4861725
(2CD)
\2900→\2690
《アルブレヒト・マイヤー~モーツァルト》
 エクステンディッド・エディション


《CD 1》
 1) オーボエ協奏曲ヘ長調K.293/416f(断章)(G.Odermattによる完成版)、
 2) アヴェ・ヴェルム・コルプスK.618
  (M.Spindlerとマイヤーによるイングリッシュ・ホルンとオルガン編)、
 3-5) オーボエ、チェンバロのための協奏曲変ロ長調
  (フルート、ハープのための協奏曲ハ長調K.299/297cからの
    M.Spindlerとマイヤーによる編曲)、
 6) ああ、情け深い星たちよ、もし天にいてK.538(オーボエと管弦楽編)、
 7) ロンド ハ長調K.373(マイヤーによるオーボエと管弦楽編)、
 8) 恐れないで、愛しい人よK.505
  (M.Spindlerによるオーボエ・ダモーレとフォルテピアノ編)、
 9-11) エクスルターテ・ユビラーテK.165/158a
  (M.Spindlerによるオーボエ・ダモーレとオルガン編) /

《CD 2》
 1) 歌劇『魔笛』K.620より「愛の喜びは露と消え」
  (M.Spindlerによるオーボエとピアノ編)、
 2) 歌劇『後宮からの誘拐』K.384より「どんな拷問が待っていようと」
  (M.Spindlerによるオーボエとピアノ編)、
 歌劇『魔笛』K.620より
  3)「何と美しい絵姿」(M.Spindlerによるオーボエとピアノ編)、
  4)「復讐の炎は地獄のようにわが心に燃え」
   (M.Spindlerによるオーボエとピアノ編)、
  5) カンタータ『悔悟するダヴィデ』より「不快な心配事から遠く離れて」
  (M.Spindlerによるオーボエ・ダモーレとピアノ編)、
  6) グラン・アダージョ
  ((M.Spindlerによる『グラン・パルティータ』K.361/370aの「アダージョ」からの
   オーボエ、ヴァイオリンとチェロ編)
アルブレヒト・マイヤー
 (オーボエ[CD 1:1, 3-7, CD 2:1-4, 6]、
 イングリッシュ・ホルン[CD 1: 2]、
 オーボエ・ダモーレ[CD 1:8-11, CD2:5]、
 指揮[CD 1, CD 2:6])、
ヴィタール・ジュリアン・フレイ
 (チェンバロ[CD 1:3-5]、
 フォルテピアノ[CD 1:8]、
 オルガン[CD 1:2, 9-11]、
ファビアン・ミュラー(ピアノ)(CD 2:1-5)、
ダニエル・ゼペック(ヴァイオリン)(CD 2:6)、
マヌラ・マッケンナ(チェロ)(CD 2:6)、
ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団[CD 1, CD 2:6]

 ドイツのオーボエ奏者が愛して止まない作曲家モーツァルトに捧げる究極のアルバム

 世界で最も多才なオーボエ奏者、アルブレヒト・マイヤーが愛して止まないモーツァルトの不滅の名曲を集めたアルバムの拡大版。
 4月に発売され大好評を得ているアルバム《モーツァルト》にオペラや管弦楽作品からの編曲による魅力的なトラックを集めた1枚が加わり、贅沢な2枚組デジパック仕様のデラックス盤が完成しました。
 初録音となる復元された未完のオーボエ協奏曲ヘ長調や『アヴェ・ヴェルム・コルプス』や『エクスルターテ・ユビラーテ』といったモーツァルトの有名曲の新編曲版に加えて、オペラの名作アリアや美しき管弦楽作品『グラン・パルティータ』の編曲版も収録された充実のラインナップです。
 録音:2020年7月6-9日、ドイツ、Lunsen(CD 1)、2021年7月9日、ベルリン(CD 2)
 




DECCA



4851630
\2300
《シェク&イサタ・カネー=メイソン~MUSE》
 バーバー:
  1-3) チェロ・ソナタOp.6、
  4) そんなヒバリはいない(Parkinによるチェロとピアノ編)、
  5) マドンナの子守歌(Parkinによるチェロとピアノ編)、
  6) 我が心は後悔に苦しむOp.2 No.2(Parkinによるチェロとピアノ編)、
  7) この輝ける夜にOp.13 No.3(Parkinによるチェロとピアノ編)、
 ラフマニノフ:
  8) そんなことはないOp.34 No.7、
  9) ここは素晴らしい場所Op.21 No.7、
  10) ミューズOp.34 No.1、
  11-14) チェロ・ソナタ ト短調Op.19
シェク・カネー=メイソン(チェロ)、
イサタ・カネー=メイソン(ピアノ)
 
 才能あふれる一家のカリスマ兄弟による初のデュオ・アルバム
 才能あふれるカネー=メイソン・ファミリーから二人のカリスマ兄弟、シェクとイサタが初めてのデュオ・アルバム『MUSE』をリリースします。
 アルバムにはサミュエル・バーバーとセルゲイ・ラフマニノフによるピアノとチェロの音楽が選曲され、それぞれの作曲家のチェロ・ソナタの他、チェロのために編曲された美しい歌曲も収録されています。
  録音:2020年10月28-29日(1-3, 11-14)、2021年4月7日(4-10)、イギリス、Saffron Hall
  



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SONY





在庫分もすべて完売、入手不能
19439913092
(10CD)
\6400→\5990

フー・ツォン・プレイズ・ショパン~
 コンプリートCBSアルバム・コレクション


CD1
 1. 幻想曲 ヘ短調 Op.49
 2. 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
 3. 子守歌 変ニ長調 Op.57
 4. ポロネーズ 変イ長調 Op.61「幻想」
 5. 葬送行進曲 ハ短調 Op.post.72
 6. 3つの新練習曲 B.130(1840年)
  録音:不明(1979年発売)

CD2-3「夜想曲全曲(17曲)」
 1. 夜想曲 ホ短調 Op.posth.72
 2. 夜想曲 嬰ハ短調 B.49「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
 3. 夜想曲 ハ短調 Op.posth
 4. 3つの夜想曲 Op.9
 5. 3つの夜想曲 Op.15
 6. 2つの夜想曲 Op.27
 7. 2つの夜想曲 Op.32
 8. 2つの夜想曲 Op.37
 9. 2つの夜想曲 Op.48
 10. 2つの夜想曲 Op.55
 11. 2つの夜想曲 Op.62
  録音:不明(1978年発売)

CD4
 1. ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35「葬送行進曲付き」
 2. ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58
  録音:不明(1979年発売)
  初CD化

CD5
 1. 12の練習曲 Op.10
 2. 12の練習曲 Op.25
  録音:不明(1980年発売)
  初CD化

CD6
 1. 24の前奏曲 Op.28
 2. 前奏曲 嬰ハ短調 Op.45
 3. プレスト・コン・レッジェレッツァ(プレリュード) 変イ長調 WN 44
  録音:不明(1980年発売)
  初CD化

CD7
 1. バラード第1番 ト短調 Op.23
 2. バラード第2番 ヘ長調Op.38
 3. バラード第3番 変イ長調 Op.47
 4. バラード第4番 ヘ短調 Op.52
 5. コントルダンス 変ト長調 B.17
 6. カンタービレ 変ロ長調 B.84
 7. モデラート ホ長調 B.151
 8. ラルゴ 変ホ長調 Op.posth
 9. フーガ イ短調 Op.posth
 10. 変奏曲イ長調 B.37「パガニーニの思い出」
  録音:不明(1983年発売)
  初CD化(1-4)

CD8-10:マズルカ全集(全57曲)
 1. マズルカ ト長調 WN8
 2. マズルカ 変ロ長調 WN7
 3. 4つのマズルカ Op.68より第2番イ短調、第3番ヘ長調、第1番ハ長調
 4. 4つのマズルカ Op.6
 5. 5つのマズルカ Op.7
 6. マズルカ ニ長調(1832年版)
 7. マズルカ 変ロ長調 WN41
 8. 4つのマズルカ Op.17
 9. マズルカ ハ長調
 10. マズルカ 変イ長調 WN45
 11. 4つのマズルカ Op.67より第1番ト長調、第3番ハ長調
 12. 4つのマズルカ Op.24
 13. 4つのマズルカ Op.30
 14. 4つのマズルカ Op.33
 15. 4つのマズルカ Op.41
 16. マズルカ イ短調「ノートル・タン」
 17. マズルカ イ短調「エミール・ガイヤールに」
 18. 3つのマズルカ Op.50
 19. 3つのマズルカ Op.56
 20. 3つのマズルカ Op.59
 21. 3つのマズルカ Op.63
 22. 4つのマズルカ Op.67より第4番イ短調、第2番ト短調
 23. 4つのマズルカ Op.68より第4番ヘ短調
  録音:不明(1984年発売)
フー・ツォン(ピアノ)



 ようやく出た。
 今までなぜ出なかったのか、まったく不思議でしかなかった。

 フー・ツォンのショパン。初CD化も含めて10枚組一挙登場。

 滅多にいいませんが、久しぶりに言います。
 「これは手に入れておいたほうがよいでしょう」。


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 熱心なピアノ音楽愛好家にとっては、フー・ツォンが1978年頃から1984年頃にかけてCBSから発売されたショパン録音が初めてCDとして集大成されることは今年最大の大事件ではないでしょうか。

 もともとこれだけのキャリアを誇る名手にしては残された録音が極めて少ないフー・ツォンですが、スケルツォを除くショパンの主要ピアノ独奏曲が網羅されたこれらの録音は、メジャー・レーベルから声がかからず、フー・ツォン自らプロデュースしたこともあってか、録音年代も明確ではなく、ヨーロッパではオランダCBS、日本ではビクター・エンタテインメントが発売していたように、国によってレーベルが異なる場合もあり、ワールドワイドでの幅広い認識が成されませんでした。

 またCD化もごく限られた地域や限られたレパートリーで行われていただけであり、フーのショパン録音の全貌を捉えることができませんでした。

 そのため日本のビクターやソニー・クラシカルが廉価盤の「エッセンシャル・クラシック」シリーズでごく短期間だけ発売したCDは、オークション・サイトで高値を呼ぶコレクターズ・アイテムとなる現象が起きてしまうほどでした。
 アリアCDが台湾から仕入れた「ノクターン集」が数週間で数百本売れ、業界を大きく震撼させたこともあります。

 そんなフー・ツォンのショパンが、ピアノ・ソナタ、練習曲、24の前奏曲などの初CD化音源も含め、今、一挙登場します。

 繰り返しますがこれは今年最大のニュースではないでしょうか。

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 フー・ツォンのショパン演奏は、どれも弱音部の詩情の静寂感、そしてダイナミックな振幅による情熱的な部分まで、ショパン音楽の持つ強い説得力が感じられます。特にピアノの倍音の美しさを保つタッチ、音の間の連続性は絶品といえるでしょう。


 フー・ツォンの名前は、ロンドンのインディペンデントに語ったところによると「良い耳」を意味していたといいます。
 1934年3月10日、上海で生まれたフー・ツォンは、国際的に認められた最初の中国人ピアニスト。1940年にピアノを学びはじめ、第二次世界大戦中および大戦後も、イタリアのピアニストで上海市管弦楽団の指揮者であったマリオ・パーチに師事。1954年に他の中国のミュージシャン、歌手、ダンサーとポーランドで文化交流した際、フーの演奏は聴衆に感銘を与え、翌年のショパン・コンクールに出場するよう推薦されました。結果は第3位(その時、ヴラディーミル・アシュケナージが第2位、アダム・ハラシェヴィチが第1位)でしたが、マズルカの演奏で特別賞(マズルカ賞)を受賞しています。

 この成功により、彼はワルシャワ音楽院で学ぶための奨学金を受けます。そこで彼は、後に「唯一の真面目な教師である」と述べたズビグニェフ・ジェヴィエツキに師事。ショパン・コンクール後、ジェヴィエツキはフーを脇に置き、「君は非常に特別だ。個性がある。既に君自身の考えを持っている。だから君にはそれほど頻繁にレッスンには来てほしくない。私は君の邪魔にならないように導き、君の音楽への個々のアプローチを維持することを確実にするためにここにいるだけだ」と述べたといいます。
1958年のクリスマス・イヴに、フーはワルシャワからロンドンへの飛行機に乗り込みました。両親が文化大革命の犠牲となったため、中華人民共和国への帰国を諦め、彼は1960年に政治亡命を申請し、彼の人生の残りの間ロンドンを拠点に活動しました。
フーは、1963年にスカルラッティのソナタの録音で、グラミー賞の「最優秀クラシック新人アーティスト」部門にノミネートされ、1964年にニューヨーク、タウン・ホールでのリサイタル・デビューを果たしました。その後、彼は何度もニューヨークに戻り演奏会を開いています。またエリーザベト王妃国際コンクールの審査員、ショパン・コンクールの審査員、およびパロマ・オシェア・サンタンデール国際ピアノ・コンクールの審査員も務めました。アルゲリッチはしばしば「別府アルゲリッチ音楽祭」に彼を招いて共演もしています。2020年12月28日、新型コロナウイルス感染症によりロンドンで逝去しました。

 フー・ツォンのレパートリーはバッハ、スカルラッティ、モーツァルト、ベートーヴェンから、ニューヨークを拠点とする現代作曲家のスン・フー・ユアンまで幅広かったのですが、とりわけショパンの演奏解釈で一家言を成す存在でした。「私はショパンについて強い共感を抱いている。大好きなのだ」と作家のティム・スタインに語っています。「でも個人的にショパンをどう思うか聞かれたら、彼が史上最高の作曲家だとは言えない。でもショパンは、あらゆる作曲家の中で最高のアーティストだった。そういう意味では、ショパンの音楽は私たち東洋人の心にしみるのだ。そこには信じられないほどの味わいや繊細なニュアンスがある」。



 フー・ツォンの演奏は、仲間のミュージシャンからも賞賛されました。 1965年、マルタ・アルゲリッチは、ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝したとき、彼の録音の影響を受けたことを認めています。中国のピアニスト、ラン・ランは、フー・ツォンをロールモデルとして説明し、音楽に対する彼の「ユニークな」理解を称賛しています。

 ショパンは革命前夜の1830年秋にウィーンへの楽旅の途中でワルシャワ陥落を知りパリへ向かい、以後はフランスで活躍することになりました。フー・ツォンとショパンの生き様が重なり合う瞬間が見えるようです。





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<フー・ツォン旧譜CD>

<NIFC>

NIFC 001
¥2600→\2390
新録音
 ショパン:マズルカ集


 op.50-3/op.33-1/op.24-3/op.56-3/op.63-2/op.17-3/
 op.24-4/op.30-1/op.50-2/op.24-1/op.50-1/op.33-4/
 op.30-2/op.17-2/op.41-1/op.59-1/op.7-2/op.68-4
フー・ツォン
(フォルテピアノ、エラール1849年製使用)
録音:2005年3月14?17日、ポーランド放送・ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ

 ポーランドのショパン協会が絡む音源をリリースするNIFC。
 フー・ツォン。ご存知のように最近ようやくMERIDIANが彼の音源を復刻してくれ始めて、多くのファンが歓喜した。しかしそれらの音源とともに、ファンが熱望しているのがSONYのマズルカでありノクターンの復刻だった。フー・ツォン自身がショパン・コンクールで「マズルカ賞」を取ったからというのもあるが、とくにマズルカについては思い入れが深く、「自分でもよくわからないが、私はマズルカに対して、ある種の直感が働くのです。それはこれらの作品が、国民性よりも普遍性の強い芸術だからではないでしょうか。同時にそれを演奏するためのキーワードといえるものは、「情熱」と「吐露」ではないかと、私は考えています。」と熱く語っている。

 そして実際彼の「マズルカ」は、彼以外のピアニストに比べて明らかに感情的で情熱的。大体の人のマズルカがもうひとつ感情がこめられずにただの「舞曲」に終わっているのに対し、フー・ツォンのマズルカは1曲1曲が血と肉を分け与えられた「生き物」として活動している。表情豊かで彫りが深いのである。
 ・・・そんなところに、いきなりのマズルカ新録音が出てきたわけである。これから全曲になるのか、このアルバムだけで終わるのか、そのあたりは今後の情報を待ちたいが、この由緒正しいポーランド・ショパン・レーベルがその番号001でフー・ツォンの、しかも「マズルカ」を取り上げたのはまさしく慧眼というほかない。






<フー・ツォン旧譜 MERIDIAN>
1CD\2600→\2390


 MERIDIANがほとんど活動してないのでどれくらい入ってくるか不明。

 入ってきたらラッキーという感じでいていただければ。

 入荷までに半年以上かかることもありうるので、そのあたりをご理解いただける方、ご注文お待ちしております。


CDE 84494
\2600→\2390
(1)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
(2)ハイドン:ピアノ協奏曲Hob XVIII:11
(1)イェジー・スウォボダ指揮
  シンフォニア・ヴァルソヴィア
(2)フー・ツォン指揮
  ポーランド室内管
’89年3月録音。

「 最初にこのCDを聴いたときには耳を疑った。遅い。とにかく遅い。第一楽章だけでほとんど22分かかっている。ちなみにギーゼキングは16分台だ。とくに最初にちょろっと出てきたピアノが引っ込み、オーケストラになってからあとは、何度聴いても「本当にこれでやるの?」という遅いテンポに身がよじれる。
 しかしべらぼうに美しい。どんな細部までもなめるように演奏されている。おおげさでなく、なめるようなのだ。江戸川乱歩が唱えた感触芸術を思い出させる。
 ゆえに、どうしてもエロティックな味わいが出てくる。2分過ぎからじわじわと音量を増していくあたりのオーケストラの姿態は、いきなりすごい美女が目の前に現れたようで、ウブでなくともドキドキしてしまう。ピアノの上がり下がりのあでやかさといい、これほどまでに官能的なベートーヴェン演奏は、ほかにないかもしれない。」 「コロラトゥーラに陶酔するベルカント・オペラ」、「食いしん坊が美味に陶酔するように美しさに惚けている」、「禁断の一枚」・・・。」(許光俊氏)

 そこまで言われたら聴きたくなるではないか。
 おまけに15年前に国内盤がリリースされたときのレコ芸の批評がふるっている。
 評者のひとり宇野功芳氏は、「第一楽章のテンポが異常に遅く、オーケストラの提示部だけで1曲終わったような気がする。・・・・個性的な表現が感動を呼ぶよりも、わがままとして受け取られてしまう。」、もうひとりの高橋昭氏は、「聴き手を引きつけるほどの説得力をもっていない。美しく弾かれているが、心を打たない演奏である。」まさにめったぎり。もちろん両者とも無印である。
 つまりどれほど個性的で異端の演奏かおわかりいただけると思う。しかしその演奏がただの変わった演奏で終わるか、真の魂の芸術となるか、それはお聴きになるみなさんがお決めになることだと思う。
 店主もずっとCD化されるのを待っていたが、実は一度だけFM放送でかかったのを偶然聴いたことがある。
 ・・・口あんぐり。呆然としている間に終わってしまった。・・・もう一度聴きたいと思って当然ですよね・・・?

CDE 84493
\2600→\2390
モーツァルト:幻想曲ハ短調
        ピアノ・ソナタ第14番
        ロンド イ短調
        ピアノ・ソナタ第15番
        アダージョ ロ短調
        メヌエット ニ長調
        ジーグ ト長調
        アンダンティーノ 変ホ長調
フー・ツォン(P)
録音日不詳。ワルシャワでの録音。

 MERIDIANレーベルが会社をあげてリリースするフー・ツォンの録音集。最新アルバムはモーツァルトのソロ・アルバム。CD ACCORD (ACD 009)と同じもの。
 モーツァルトのコンチェルト録音の素晴らしさはすでに知られているが、ソロ演奏も、コンチェルト以上に深い。ちょっとした間の取り方や、強弱のつけ方がすべて深い思慮と豊かな経験に裏打ちされている。なのに全然重くない。モーツァルトのソナタの難しさはピアノ・ファンならみんなよく知っていると思うが、軽はずみなところや流したところがなく、かといって妙にかしこまったりすることももない。自然ななかにずしりとした存在感を示すのはこれまでの既発アルバム同様。モーツァルトのソロ・アルバムの中でも白眉の一枚である。
CDE84390
\2600→\2390

イン・コンサート
 シューベルト:
  12ドイツ舞曲(レントラー集) Op. Posth 171, D790/
  ピアノ・ソナタ第21番 D960;
  20のワルツ(最後のワルツ集)
   Op. Posth 127, D146? Nos. 15-18/
  2つのドイツ舞曲 D841/同 D769/
  アレグレット ハ短調(Wien den 26 April 1827)/
  ディアベッリのワルツによる変奏曲
フー・ツォン(P)
1997年5月16日、ロンドン、セント・ジョンズ・スミス・スクエア でのライヴ。

 7年前とはいえ、フー・ツォンが健在であることを知って嬉しかった。そして彼が根っからのロマンティストであることもわかった。名盤・奇盤が名を連ねる21番ソナタだが、フー・ツォンは優しく温かく慈愛に満ちた表情でこの曲を表現する。そこに不吉の影はない。弾く人によっては聴くものに恐怖すら感じさせかねないこの曲。これはまっすぐ、太陽のような演奏だった。つづくワルツや舞曲集は思索的で哲学的だが、悲観的な趣きはない。
 この明るい優しさがフー・ツォンの最大の魅力だと思う。
CDE84483/1-2
(2CD)
\5200→\4780
ドビュッシー:前奏曲&練習曲全集
CD 1: 前奏曲集 第1集/練習曲集 第1集
CD 2: 練習曲集 第2集/前奏曲集 第2集
フー・ツォン(P)

 HUGOからリリースされていたものがMERIDIANからも出ていた。音質はほぼ同じだが、価格はMERIDIANのほうがかなり安い。

 「誰もが認める天才ピアニストでありながら、録音が極端に少ないフー・ツォン。このアルバムを見つけたときは、正直跳び上がって驚いた。
 強固な意志と、情熱的な抒情を同時に感じさせる貴重なドビュッシー。一音一音が、まるでこれまでの彼の人生が託されているかのような充実した響き。そして音と音のあいだの間がおそろしいほど緊張感に満ち、雄弁で説得力がある。フランス印象派特有の軽妙さはない代わり、人間としての尊厳や気高さを感じさせてくれるのである。祖国を無くし、さまざまな苦労を経て、小説のような人生を送ってきた彼だからこそ表現できる究極のドビュッシーといっていいと思う。こんなにドビュッシーらしくなく、しかし素晴らしいドビュッシーは初めて聴いた。人はこんなドビュッシーを作り上げることができるのだ・・・。ものすごいアルバムである。

 CD作製は日本の東芝となっているが、こんな素晴らしい盤が国内盤で出ていたことがあったか・・・。恥ずかしながら思い出せない。
 フー・ツォンはイギリスに亡命したが、最近は祖国での演奏も認められ、教育活動も盛んに行なっているらしい。風貌は以前に比べて仙人のようである。そういえば曲全体が仙人の不思議な魔法で包まれているような気がしないでもない。

 彼の第3のふるさとポーランドでの1993年の録音。音質も素晴らしい。」第20号インフォより

CDE84485
\2600→\2390
スカルラッティ:32のソナタ フー・ツォン(P)

 スカルラッティのソナタをまるでモーツァルトにつながる音楽のように弾くフー・ツォン。単純に並ぶ音階の中にさまざまな夢や情熱を織り込み、聴くものを独自の世界に連れて行く。
ビクター盤を持っていないので比較できないが、おそらく同じ録音。ビクター盤も高い評価を得ていた。曲数はこのアルバムのほうがかなり多い。

CDE84486
\2600→\2390
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K482/
 同第24番 ハ短調 K491

フー・ツォン(P・指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア


 フー・ツォンの弾き振りによるモーツァルト。その品格たるや・・・。22番のアンダンテなど、ただの優しさ・美しさを超えた凄みさえ感じられる。「壮絶な」モーツァルトというものにはなかなか出会えないが、ときおりごくごくわずか、モーツァルトの緩徐楽章でぞっとするような名演に出会う。これがまさにそれ。

またフー・ツォンほどの人にこんなことを言うこと自体が失礼だが、オーケストラの使い方も自在で、強弱やテンポ、いずれもまるで自分の体の一部のよう。たとえば22番終楽章はピアノで開始されて、すぐにオーケストラが追いかける形になるが、そのオーケストラの音が大きすぎて可憐なメロディーがまるでお化けのように覆い被さることが多い。でもここでのオーケストラは控えめで優雅でたしなみを知っている。そして中間部、曲想が変わってピアノがひっそり出てくるところでのこれ以上ないというくらい音量を抑えたピアノ・・・。こうしたフー・ツォンのひそやかな感性が、オーケストラのすみずみにまで完璧に浸透しているのである。・・・こんな演奏を聴かされたら、巷のモーツァルトのほとんどががさつに聴こえてしまう。

CDE84487
\2600→\2390

J.S.バッハ:
 パルティータ第4番ニ長調
ヘンデル:
 ソナタ ト短調/協奏曲 ト長調/組曲第7番 ト長調
D.スカルラッティ:ソナタ集
 K.424 in G major, K.425 in G major, K.454 in G major,
 K.455 in G major, K.546 in G minor, K.547 in G major

フー・ツォン(P)

 フー・ツォンの実直で厳格な性格から、バッハは最適だろうと思ったら、ヘンデルがすごかった。ト短調ソナタの冒頭からはっとさせられる。バッハの禁欲的な世界よりもヘンデルの少し華美な世界のほうがフー・ツォンに似合うというのは初め意外だったが、彼のもつ一種の貴族的な気品、風格を考えるとわかるような気がする。複雑な政情の中不屈の闘志で独学で勉強を続け、戦後わずか10年でアジア人としてショパン・コンクールに入賞、その後イギリスに亡命しながらも祖国での演奏会、教育活動を再開するまでの経緯・・・。ヘンデルの組曲第7番の終曲の美しさは、さまざまな苦難を経験したフー・ツォンだからこそ表現できたと思う。

CDE84488
\2600→\2390
ショパン:ピアノ協奏曲第1番/同第2番 フー・ツォン(P)
ムー・ハイ・タン指揮
シンフォニア・ヴァルソヴィア

1989年ポーランドでの録音。

 ポーランドのオケといえば、「ツィンマーマン&ポーランド祝祭管弦楽団」というとんでもない名盤があるが、さすがにあそこまでやってはいないとはいえ、これもフー・ツォンの温かなロマンにあふれたショパン。とくに中間楽章のぐぐぐっと抑えたテンポで弾かれる抒情は秀逸。一気に引きずり込まれそうになる。
CDE84489
\2600→\2390
モーツァルト:
 ピアノ協奏曲第21番 ハ長調K467/
         第27番 変ロ長調 K595
フー・ツォン(P・指揮)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
1991年ワルシャワ。

 名曲2題のフー・ツォン弾き振り。優雅で華麗なフー・ツォンの美感があますところなく表現された名演。
 どういう状況での録音だったのか、少し音が割れるのが惜しい。
CDE84490/1-2
(2CD)
\5200→\4780
シューマン:
 アラベスク ハ長調 Op. 18/
 子供の情景 Op. 15/クライスレリアーナ Op. 16/
 蝶々 Op. 2/
 ダヴィト同盟舞曲集 Op. 6/森の情景 Op. 82
フー・ツォン(P)
1989年。

 レパートリーを極端に絞っているフー・ツォンにあってはシューマンすら珍しい。
 ここは比較的ポピュラーな作品ばかり取り上げている。フー・ツォンらしい風格あるロマン。小品のすみずみまで自分らしさを貫く。
CDE84492
\2600→\2390
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番
                第12番
フー・ツォン(P・指揮)
ポーランド室内管弦楽団
1986年ポーランドでの録音。

 まだ少し堅い果実のような雰囲気はあるが、9番中間楽章の瞑想的なカデンツァはさすがフー・ツォン。
 そして続く3楽章の華麗な躍動感も、特筆もの。



以上、MERIDIAN、入荷まですごくお時間かかること、入らないこともありうること、どうかご了承ください。










<LP>


PENTATONE(LP)


PTC 5186954
(LP)
¥3100
ハルマッタン(Harmattan)
  (1)for solo / piano/(2)roc/
  (3)trapping in c major/(4)unknown opps/
  (5)the haunting of grace/(6)ray/
  (7)made for ibadan/(8)skyfall/
  (9)not a gangster but still from endz/
  (10)hope dealers/(11)champion/
クライン(Klein)
(8)シャルロット・チャーチ
  (Charlotte Church)、
 Jawnino

PTC 5196954から変更(2021/11/5)

 「壮大な反乱のサウンドトラック」!今注目を集めるイギリスのアヴァンギャルド・コンポーザー、クラインがPENTATONEレーベル初登場!注目アルバム「ハルマッタン」をLPのみの限定発売!

 DDD、100g/33rpm、【限定盤】、42'02

 今注目を集めるイギリスのアヴァンギャルド・コンポーザーでマルチな才能の持ち主クライン(Klein)がPENTATONEレーベル初登場!
 文化理論家で詩人のフレッド・モーテンは彼女の音楽を「始まりと終わりに対する"壮大な反乱"のサウンドトラック」と表現し、現在最も注目するアーティストとして高く評価しています。

 アルバム・タイトルの「(ハルマッタン)Harmattan」は西アフリカで吹く貿易風(亜熱帯高圧帯から赤道低圧帯へ恒常的に吹く東寄りの風)を意味します。
 「ハルマッタン」はサハラ砂漠からギニア湾岸地方に向けて11月から4月にかけ吹き込み乾季をもたらすものですが、クラインはこのアルバムで自身の幼少時代から現在までをこの風に乗せて表現。その音楽の旅路冒頭はジャズにインスパイアされたピアノのインプロヴィゼーションから始まり、その後環境音楽(アンビエント)の世界へと広がり、最後にはクラシックからインスピレーションを得てクライン独自の音の世界へと誘います。
 なお、収録曲「skyfall」にはウェールズ出身のシャルロット・チャーチ、そしてグライムMC のJawnino が参加しております!
 今回LP のみの限定発売が実現。なお、このジャケット・デザインもクラインによるもので芸術的な才能をここでも発揮しております!

 
 















9/28(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


AUDITE

AU 97710
¥2700
マンデルリング四重奏団が奏でる
 ドビュッシーと世界初録音のジャン・リヴィエ!

  (1)ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調
  (2)ジャン・リヴィエ:弦楽四重奏曲第1番
  (3)リヴィエ:弦楽四重奏曲第2番
マンデルリング四重奏団
 【ゼバスティアン・シュミット(第1ヴァイオリン)、
  ナネッテ・シュミット(第2ヴァイオリン)、
  アンドレアス・ヴィルヴォール(ヴィオラ)、
  ベルンハルト・シュミット(チェロ)】

 名手マンデルリング四重奏団が奏でるフレンチ・アルバム第2弾はドビュッシーと世界初録音のジャン・リヴィエ!

 セッション録音:(1)(3)2019年10月10-12日、(2)2020年1月28&29日/ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール(ケルン)/DDD、ディジパック仕様、66'53
 エグゼクティヴ・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ/プロデューサー:ステファン・ラング/レコーディング・プロデューサー:ステファン・シュミット

 独audite レーベルの看板アーティスト、マンデルリング四重奏団。
 前作「ペニーズ・フロム・ヘヴン」~アンコール作品集(AU-97786)では弦楽四重奏の新たな魅力を伝える、ジャンルを超えた多様な音楽を聴かせてくれました。
 その後、フランスの作曲家、ラヴェルとラ・トンベルを組み合わせたアルバム(AU-97709)をリリースしました。期待の新アルバムはフレンチ第2弾としてドビュッシーとジャン・リヴィエを組み合わせました。

 ドビュッシー唯一の弦楽四重奏曲はいわずと知れた名曲。1893年にイザイ四重奏団献呈されたこの作品は現在フランスを代表する弦楽四重奏曲として頻繁に演奏されております。

 フランス、ヴィルモンブル出身のジャン・リヴィエ(1896-1987)。
 リヴィエは哲学を学んだ後、パリ国立高等音楽・舞踊学校にてモーリス・エマニュエル、ジャン・ギャロンなどに師事。その後1947年から1966年まで作曲科の教授をつとめました。
 交響曲、歌劇、バレエ、協奏曲などの大曲から室内楽、詩篇、歌曲など様々なジャンルに挑み、生涯100曲ほど残しています。
 ここに収録された2つの弦楽四重奏曲は変化に富んだ情熱的な作品。この度世界初録音が実現しました。

 マンデルリング四重奏団のアンサンブルは安定感抜群。激情の中にも決して冷静さを欠かない演奏で、名門の名にふさわしい堂々たる演奏を聴かせてくれます。

 2015年より新メンバーに迎えられたヴィオラのアンドレアス・ヴィルヴォールはドイツのエアフルト生まれ。ワイマールの音楽学校を卒業後ヴィオラに転向し、ベルリン・ハンス・アイスラー高等音楽院にてアルフレート・リプカに師事。
 また、キム・カシュカシアン、クリストフ・ポッペンなど著名な演奏家から薫陶を得ました。
 その後、国際的な音楽祭に出演するほかファウスト・クァルテットのメンバーとして、また2001年よりベルリン放送交響楽団首席奏者として活躍しております。
 





PENTATONE



PTC 5186892
¥2600
「ラ・ヌオヴァ・ムジカ」がイギリスの名唱を迎えてヘンデルのオペラ・アリアを録音!
 ヘンデル:
  (1)歌劇『テゼオ(テセウス)』(1712)より「序曲」
  歌劇『リナルド』(1711)より
   (2)「行進曲」/(3)「戦い」/(2)「鳴り響くトランペットが」
  (5)歌劇『アルチーナ』(1736)より「ヒルカニアの岩窟に」
  歌劇『ジュリオ・チェーザレ(ジュリアス・シーザー)』(1724)より
   (6)「シンフォニア」/(7)レチタティーヴォ「天よ、どこからこのうっとりする」/
   (8)「シンフォニア」/(9)レチタティーヴォ「ジュリオ、この光景は何だ?」/
   (10)「私はあなたを恋い慕う」/(11)「もし花咲く美しい野辺で」
  (12)歌劇『アリオダンテ』(1734)より「浮気な女よ」
  (13)歌劇『アチス、ガラテアとポリフェーモ』(1708)より「鳥が木から木へ」
  (14)歌劇『リナルド』より「風よ、旋風よ」
  (15)歌劇『ロドリーゴ』(1707)より「パッサカリア」
  (16)歌劇『ガウラのアマディージ』(1715)より「悲しみの極み」
  (1 7)歌劇『アグリッピナ』(1709)より「もし悪意が」
 (10)(13)(17)ルーシー・クロウ(ソプラノ)、(5)(12)クリスティーネ・ライス(メゾ・ソプラノ)、
 (4)(6)(7)(9)(11)(14)(16)イェスティン・デイヴィス(カウンターテナー)、
 (6)アレクサンダー・チャンス(カウンターテナー)、(10)(13)(16)(17)レオ・デュアルテ(オーボエ)、
 (12)(14)(16)ジョー・キウ(ファゴット)、(11)(14)(15)トーマス・グールド(ヴァイオリン)、
 (4)ポール・シャープ(トランペット)、(5)ロジャー・モンゴメリー(ホルン)、(5)ヨーゼフ・ウォルターズ(ホルン)
 ラ・ヌオヴァ・ムジカ、デイヴィッド・ベイツ(指揮)

 イェスティン・デイヴィス、ルーシー・クロウ、クリスティーネ・ライス・・・気鋭の古楽グループ「ラ・ヌオヴァ・ムジカ」がイギリスの名唱を迎えてヘンデルのオペラ・アリアを録音!

 セッション録音:2020年10月/セント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会(ロンドン)/DDD、ディジパック仕様、71'16、輸入盤・日本語帯付

 2007年結成、デイヴィッド・ベイツ率いる古楽グループ、ラ・ヌオヴァ・ムジカ。
 PENTATONEレーベルのデビュー盤、グルックの歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』(PTC-5186805)では高い水準の演奏で評価されました。
 期待の新録音ではヘンデルに挑戦!歌劇の名作アリアを中心に色とりどりの歌劇を紹介します。

 今回の注目はイギリスの名唱ルーシー・クロウ、クリスティーネ・ライス、イェスティン・デイヴィス、アレクサンダー・チャンスを迎えていること。さらにオーボエに満ちたヘンデルを演奏しております!

 
 
 


PTC 5186296
¥2600
サスキア・ジョルジーニ
リスト:「詩的で宗教的な調べ」

 【I.祈り/II.アヴェ・マリア/III.孤独の中の神の祝福/
  IV. 亡き人たちの思い/V. 主の祈り/
  VI. 眠りから覚めた子供への賛歌/VII.葬送曲/
  VIII.パレストリーナによるミゼレーレ/
  IX.無題(アンダンテ・ラクリモーソ)/X.愛の賛歌】
  (1853)
サスキア・ジョルジーニ
 (ピアノ/Bosendorfer 280VC)

 アッカルドも認めるイタリア期待のピアニスト。豊かな歌心で評価されるジョルジーニがリストの「詩的で宗教的な調べ」を録音!

 セッション録音:2021年4月/ライディング(オーストリア)/DDD、ディジパック仕様、84'49、輸入盤・日本語帯付

 イアン・ボストリッジとレスピーギの歌曲集(PTC-5186872)、シューベルトの「美しき水車小屋の娘」(PTC-5186775)でも好演を聴かせたピアニスト、サスキア・ジョルジーニがリストの「詩的で宗教的な調べ」でPENTATONEレーベルからのソロ・デビューを飾りました。

 リストといえば「超絶技巧」という派手なイメージがありますが、一方で彼の音楽の多くは内省的で探求心に満ちています。
 それが最も現れているのが「詩的で宗教的な調べ」です。このピアノ作品集はフランスの詩人ラマルティーヌの詩、そしてリストのローマ・カトリックへの信仰心から1848年から1849年にかけ作曲。
 その後1853年に改訂されました。この10からなる作品は、人間の存在の深い意味を探求するものであり、魅惑的な美しさを持つ傑作です。
 数々のコンクールで優勝し、そのテクニックに裏付けされた音の美しさ、そして豊かな歌心で評価されているサスキア・ジョルジーニが美しいリストの音楽の世界へと誘います。85分長時間収録。

 サスキア・ジョルジーニ(ピアノ)
  同世代の中でもっとも注目されるピアニストの一人に数えられる。2016年モーツァルト国際コンクールで優勝し、同時に委嘱作品特別賞を受賞した。
  サルヴァトーレ・アッカルドからは「確かなテクニック、美しく心動かされる音色、ファンタジーにあふれるフレージングと純粋な音楽性」と絶賛される。
  2015年ブゾーニ国際ピアノ・コンクールでフレデリック・ショパン特別賞を受賞。2012年プリ・アマデオ国際ピアノ・コンクールでは第2 位となり、同時にモーツァルト特別賞および聴衆賞を受賞し、一躍注目を浴びる。
  世界各国のコンサートホールや音楽祭に登場しており、ウィーン・ムジークフェライン、ウィーン・コンツェルトハウス、ザルツブルク・モーツァルテウム大ホール、ニュルンベルク・マイスタージンガーハレ、シュトゥットガルト・リーダーハレ、サンクトペテルブルク・フィルハーモニア、ポーランド国立ワルシャワ・フィルハーモニー、トリノのリンゴット・ホールおよびユニオン・ムジカーレ、ヴェニスのフェニーチェ劇場、ローマのコンチェルティ・デル・クイリナーレ、ユトレヒトのチボリ・フレデンブルグ、ソウル・アートセンター等で演奏している。
  また、ユトレヒト国際室内音楽祭、オランダ国際ミュージック・セッション、ローマのMITO 9月音楽祭、ヴァンクーバー音楽祭、ラトビアのインターナショナル・ピアノ・スターズ・フェスティバル等の音楽祭に出演し、ギドン・クレーメルが主宰するロッケンハウス室内音楽祭にも参加している。

  




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ANALEKTA



PAN28796
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
モントリオール響のコンマス、アンドルー・ワン
 ピアノはリシャール=アムラン
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.3

 ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
 ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47《クロイツェル》
 ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
アンドルー・ワン
 (ヴァイオリン/1744年製
  ミケランジェロ・ベルゴンツィ)
シャルル・リシャール=アムラン(ピアノ)
AN28796
¥2600→\2390

 アンドルー・ワン&リシャール=アムラン!ベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」!

 ☆モントリオール響のコンマス、アンドルー・ワンとリシャール=アムラン!
 ☆カナダの強力デュオによるベートーヴェン最終巻は、「クロイツェル・ソナタ」を含む3曲!

 2015年第17回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位とソナタ賞(クリスチャン・ツィメルマン賞)に輝き、ワールドクラスのピアニストとして、一躍のその名と存在感を高めたカナダの若き名ピアニスト、シャルル・リシャール=アムラン。
 リシャール=アムランと、モントリオール交響楽団のコンサートマスターを務める名手アンドルー・ワンとのベートーヴェン最終巻となる「第3巻」は、ソナタ第4番、有名なソナタ第9番(クロイツェル)、そして洗練された楽器のテクスチュア、精妙なニュアンス、親密なムードが特徴のソナタ第10番の3曲で、この素晴らしい楽聖の旅を完結させます。
 シリーズ第1巻(AN28794)は、ラジオ・カナダの2018年ベスト・クラシカル・アルバムの1つにも選ばれたという優美なベートーヴェンにご期待ください!

 アンドルー・ワンは、ジュリアード音楽院を卒業し、現在はマギル大学のシューリック音楽スクールでヴァイオリンの助教授を務めるとともに、OSMチェンバー・ソロイスツの芸術監督、プリンス・エドワード・カウンティ室内楽音楽祭の芸術監督も務めています。
 カナダの名門オーケストラ、モントリオール交響楽団では2008年よりコンサートマスターに任命され、世界的な指揮者、独奏者たちと共演してきました。
 今作も、ミケランジェロ・ベルゴンツィ1744年製のヴァイオリンで、軽やかで気品あふれるベートーヴェンを聴かせてくれます。

 ※録音:2020年12月、ミラベル・サン・トーギュスタン教会(ケベック、カナダ)

 
 
 

AN29263
¥2600
新しいユダヤの音楽 Vol.3 ~ アズリエリ音楽賞
 イツハク・イエディッド:14人の音楽家のための《Kadosh Kadosh and Cursed》
 ヨタム・ヘイバー:メゾ・ソプラノと15人の音楽家、オーディオ・プレイバックのための《Estro Poetico-armonico III》
 ケイコ・デヴォー:14人の音楽家のための《Arras》
 ピエール・メルキュール:Dissidence(ジョナサン・モンローによるソプラノと14人の音楽家のための編曲版)
  ロレーヌ・ヴァヤンクール(指揮)、
  ヌーヴェル・アンサンブル・モデルヌ、シャロン・アズリエリ(ソプラノ)、クリスティナ・サボー(メゾ・ソプラノ)

 アズリエリ財団による「新しいユダヤの音楽」シリーズ第3弾!

 カナダのソプラノ歌手でもあるシャロン・アズリエリ博士が創設したアズリエリ財団によるユダヤ音楽のための作曲コンクール「アズリエリ音楽賞(the Azrieli Music Prizes)」の作品を録音する「新しいユダヤの音楽」シリーズ第3弾。

 今作では、2020年のアズリエリ音楽賞ユダヤ音楽部門受賞者であるイツハク・イエディッドと、同年のアズリエリ・コミッション、カナダ音楽部門受賞のケイコ・デヴォー、そしてユダヤ音楽部門受賞のヨタム・ヘイバーの作品を収録。
 さらにナディア・ブーランジェやダラピッコラに作曲を学び、自国の現代音楽家のトップに登り詰めながらも、交通事故で若くして亡くなってしまったカナダの有名な作曲家ピエール・メルキュール(1927-1966)の作品をカップリングしています。

 ※録音:2021年6月、ピエール=メルキュール・ホール(カナダ、モントリオール)
 
 

AN29159
¥2600
La Grazia Delle Donne ~ イタリアのバロック作品集
 イサベラ・レオナルダ(1620-1704):Purpurei flores、ソナタ第1番 Op.16-1
 ヴィットリア・アレオッティ(c.1575-after1620):Baciai per haver vita、Io v'amo vita mia、Hor che la vaga aurora
 バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):Lagrime mie
 フランチェスカ・カッチーニ(1587-after1641):Ch'amor sia nudo、Se muove a giurar fede
 セッティミア・カッチーニ(1591-c.1638):Si miei tormenti
 ジュリオ・カッチーニ(1551-1618):Udite amanti
 アレッシア・アルドブランディー二:Passacaglia in memoria del Sig. Filiberto Tula, musicista e viaggiatore
 バルバラ・ストロッツィ:Hor che Apollo
 ヴィヴァルディ:トリオ・ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」 Op.1-12, RV.63
  アンサンブル・ラ・シガーレ、
  マデリン・オーウェン(音楽監督)、
  ミリアム・ルブラン(ソプラノ)

 シャーブルック大学とマギル大学を卒業し、多彩で柔軟な声でカナダの数々のコンクールで入賞、古楽分野でも活動するソプラノ、ミリアム・ルブランと、2006年にモントリオールで結成された古楽器アンサンブル「アンサンブル・ラ・シガーレ」が描くイタリア・バロックの世界。

 本アルバムでは、イタリア・バロックの時代を生きた女性作曲家たちの作品を中心に焦点を当て、歴史の陰に埋もれた素晴らしい作品の魅力を伝えています。
 




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CHANDOS



RCHSA5289
(1SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3562
エドワード・ガードナー&ベルゲン・フィル!
 エーリクスモンが歌う
  ブリテン&カントル―プ:管弦楽歌曲集

 ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
  4つのフランスの歌(ハイ・ヴォイスと管弦楽のための)
 マリー=ジョゼフ・カントルーブ・ド・マラレー(1879-1957):
  《オーヴェルニュの歌》からのセレクション(14曲)
 ブリテン:
  イリュミナシオン Op.18
   (ソプラノもしくはテノールと弦楽オーケストラのための)
マリ・エーリクスモン(ソプラノ)
エドワード・ガードナー(指揮)
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
CHSA5289
(1SACD HYBRID)
¥2900→\2690

 エドワード・ガードナー&ベルゲン・フィル!エーリクスモンが歌うフランス語管弦楽歌曲集!

 ☆次代の巨匠エドワード・ガードナーとノルウェーの名門ベルゲン・フィルによるブリテン!
 ☆ノルウェーの新星ソプラノ、マリ・エーリクスモンが歌うフランス語のオーケストラル・ソング!

 2015年にノルウェーの名門オーケストラ、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任し、絶賛されたエディンバラ国際音楽祭や7度の国際ツアー、数々のレコーディングを通じてベルゲン・フィルの魅力を世界に伝えてきた次代を担うマエストロ、エドワード・ガードナー。
 2021年9月からはユロフスキの後任としてロンドン・フィルの首席指揮者という重要ポストに就きましたが、ベルゲン・フィルとの契約も2年間延長し、2023年まで首席指揮者を継続しています。
 録音でも、ベルリオーズやシェーンベルクなど、とりわけ合唱を伴う大編成作品で高い評価を得、前作「シベリウスの《ペレアスとメリザンド》」(RCHSA5217)もレコード芸術「特選盤」に選ばれ話題を呼んだガードナーとベルゲン・フィルの充実コンビ。
 ニュー・アルバムは、ノルウェーの注目ソプラノ、マリ・エーリクスモン(マリ・エリクスモーン)との共演によるブリテンとカントループのオーケストラル・ソング集!

 マリ・エーリクスモンはパリ・オペラ=コミック座やジュネーヴ大劇場、フランクフルト歌劇場、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、ミラノ・スカラ座などで成功を収めてきたノルウェーのライジング・スター。
 ノルウェー音楽アカデミーとコペンハーゲン・オペラ・アカデミーで学んだ後、パリ国立高等音楽院でイザベル・ギヨーに師事し、フランス語歌唱をマスター。
 「フランス語は母国語ではないが、フランス語で歌うときはいつもくつろいでいて、フランス語への愛情を育んでいる」と語るエーリクスモンが、ヴィクトル・ユゴーやポール・ヴェルレーヌの詩によるブリテンの「4つのフランスの歌」、アルチュール・ランボーの詩集による「イリュミナシオン」、そしてカントループの代表作である、オーヴェルニュ地方の民謡を元にした「オーヴェルニュの歌」の3つのフランス語管弦楽歌曲を優美に歌います。
 もちろん、ガードナーの敏腕指揮のもと流麗な弦楽を響かせるベルゲン・フィル、CHANDOSの優秀録音(SACDハイブリッド盤)にも注目です。

 ※録音:2021年2月12日-13日&6月21日-23日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)

 
 
 


CHAN20257
(2CD)
特別価格 ¥2500
ドーリック弦楽四重奏団
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集 Vol.2

 弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.13
 弦楽四重奏曲第3番ニ長調 Op.44-1
 弦楽四重奏曲第4番ホ短調 Op.44-2
ドーリック弦楽四重奏団
 アレックス・レディントン(第1ヴァイオリン)
 イン・シュエ(第2ヴァイオリン)
 エレヌ・クレモン(ヴィオラ)
 ジョン・マイヤーズコフ(チェロ)

 世界最高峰の若手アンサンブル!ドーリック弦楽四重奏団のメンデルスゾーン第2弾!

 ☆メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲全集第2弾!

 英グラモフォン誌で『最も優れた若手弦楽四重奏団の1つ』と絶賛され、シャンドスが次世代のメイン・アーティストとして期待を寄せるイギリスのアンサンブル、ドーリック弦楽四重奏団のメンデルスゾーン弦楽四重奏曲集第2巻。

 オーストラリアの「ライムライト・マガジン」で2019年の年間最優秀賞(室内楽)にノミネートするなど好評を博した第1巻(CHAN20122)同様、初期の四重奏曲(第2番)と、その10数年後に作曲された四重奏曲(第3番、第4番)を並べて演奏しています。
 18歳のメンデルスゾーンによって1827年に作曲された第2番は、このジャンルに多大な貢献をしたベートーヴェン(ベートーヴェンはこの年の3月に死去)の影響が認められる作品ですが、単なる模倣ではなく、そこにはメンデルスゾーン自身の個性的な声がはっきりと現れています。
 その後の2つの四重奏曲には、作曲家としての地位を確立したメンデルスゾーンのさらなる独自性が反映されており、このジャンルの発展における明確なマイルストーンとなっています。
 メンバーは、ルイス・エミリオ・ロドリゲス・キャリントン製作のクラシカル・ボウのセットを用いて演奏を行っています。

 ※録音:2020年9月&12月、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
 
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CHAN20146
¥2500→\2290
"イギリスでもっとも傑出したヴィオラ奏者"フィリップ・デュークス
 ピアノはピーター・ドノホー

ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集

 クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.120
  (作曲者編曲ヴィオラとピアノ版)
 クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.120
  (作曲者編曲ヴィオラとピアノ版)
 F.A.E.ソナタより第3楽章スケルツォ
  (ミルトン・カティムス編曲ヴィオラとピアノ版)
 シューマン:アダージョとアレグロ Op.70
  (作曲者編曲ピアノとヴィオラ版)
フィリップ・デュークス(ヴィオラ)
ピーター・ドノホー(ピアノ)

 フィリップ・デュークス!ブラームス:ヴィオラ・ソナタ集!

 ☆タイムズ紙により"イギリスでもっとも傑出したヴィオラ奏者"と評されるフィリップ・デュークス!
 ☆ナッシュ・アンサンブルのメンバーとしても活躍!

 イギリスの第一線のヴィオラ奏者として30年以上活躍してきたフィリップ・デュークス。ナッシュ・アンサンブルのメンバーとしても、ブラームスの室内楽作品集を含む多くの名盤を生み出してきたデュークスによるブラームスのヴィオラ・ソナタ集がいよいよ登場です!

 フィリップ・デュークスがブラームスのクラリネット・ソナタを勉強し始めたのは、1980年代のことでした。
 その当時は、ヴィオラでこの曲を弾くことにやりがいを感じながらも難しさも感じていたそうです。
 今回この曲を録音するにあたり、改めて新しい解釈の様々な録音を、クラリネットとヴィオラ・バージョンの違いを問わず聴き、このプロジェクトに3か月という時間をかけ、満を持して収録に臨みました。
 長年この作品に拘ってきたフィリップ・デュークスによるブラームスの集大成ともいうべき録音です。

 ※録音:2021年4月6-8日、マールボロ・カレッジ・メモリアル・ホール、ウィルトシャー(イギリス)

 
 
 

CHAN20140
¥2500
エヴォーク
 ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲
  (イアン・ファリントン編曲/サクソフォン四重奏団&ピアノ版)
 イアン・ファリントン(b.1977):アニマル・パレード
  (イアン・ファリントン編曲/サクソフォン四重奏団&ピアノ版)
 ビゼー:カルメン組曲
  (イアン・ファリントン編曲/サクソフォン四重奏団&ピアノ版)
 ペドロ・イトゥラルデ・オチョア(1929-2020):メモリーズ
  (サクソフォン四重奏とピアノのための)
フェリオ・サクソフォン四重奏団
ティモシー・エンド(ピアノ)

 歌心溢れる超絶技巧!フェリオ・サクソフォン四重奏団!

 ☆数々の受賞歴のあるフェリオ・サクソフォン四重奏団のChandosへのレコーディング第3弾!
 ☆イアン・ファリントンによるサクソフォン四重奏団&ピアノ編曲版の世界初録音!

 ロイヤル・オーヴァー=シーズ・リーグのアンサンブル・コンクール2015、フィルハーモニア管弦楽団&マーティン・ミュージカル・スカラーシップのアンサンブル賞2015、タンネル・トラスト賞2014/2015、パーク・レーン・グループ・アーティスト2015/2016など数々の賞を受賞し、セント・ジョンズ・スミス・スクエアのヤング・アーティスト・オヴ・ジ・イヤー2016/2017に見事選ばれたイギリスのサクソフォン・クヮルテット、フェリオ・サクソフォン四重奏団。

 サクソフォン四重奏のためのオリジナル作品集(CHAN10987)、バロック作品アレンジ集(CHAN10999)に続く第3弾のアルバムは、ピアノにティモシー・エンドを迎えてショスタコーヴィチやビゼーのアレンジを中心としたものでイアン・ファリントン(b.1977)編曲による世界初演となります。
 イアン・ファリントンはこれまでにも数々の作品の編曲を手掛けており、今回も見事な手腕を発揮し、フェリオ・サクソフォン四重奏団とティモシー・エンドの名演をサポートしています。

 ※録音:2021年5月10-12日、セント・ポール教会、ナイツブリッジ、ロンドン(イギリス)

 
  





DA VINCI CLASSICS


C00477
¥2600
夢幻(オネイラ) ~
 ミケーレ・マンガーニ(1966-):クラリネット作品集 Vol.2
アルド・ボッタ(クラリネット)
ルイージ・ガリアルディ(ピアノ)
  無伴奏クラリネットのための《前奏曲(プレルーディオ)》(世界初録音)/
  クラリネットとピアノのための《エグゼクティブ》/クラリネットとピアノのための《アルバムの綴り》/
  クラリネットとピアノのための《ロマンツァ》/クラリネットとピアノのための《アダージョ》/
  クラリネットのための主題(テーマ)/クラリネットとピアノのための《インテルメッツォ》/
  無伴奏クラリネットのための《組曲第1番》(世界初録音)/クラリネットとピアノのための《踊る人形》/
  クラリネットとピアノのための《愛のテーマ》(世界初録音)/クラリネットとピアノのための《ファンタジー》

 調性と旋律美が大切にされたイタリアの秀作たち。イタリアの抒情、マンガーニのクラリネット作品集第2巻!

 今、クラリネット関係者やイタリア音楽愛好家の間でその名が急速に広まり、作品に注目が集まっているイタリアの作曲家ミケーレ・マンガーニ(1966-)のクラリネット作品集の第2巻が登場!
 イタリア、ペーザロのロッシーニ音楽院でクラリネットや合奏、作曲指揮法を、ボローニャのマルティーニ音楽院では合唱と合唱指揮を学んだマンガーニ。
 そのクラリネットのための作品は、現代の難解な作風や実験音楽的なスタイルとは完全に対極に位置する調性と旋律美が大切にされた秀作揃い。
 最も有名な「アルバムの綴り」をはじめとするマンガーニの作品は、穏やかで和やかな和声と旋律、そして美しさと儚さで満ち溢れています。

 21世紀におけるクラリネットのためのレパートリーの新たなスタンダードとして親しまれていくであろうマンガーニの作品を奏でるのは、1994年生まれのイタリアのクラリネット奏者アルド・ボッタ。
 サンタ・チェチーリア音楽院やローマ歌劇場のユース・オーケストラ、サン・カルロ劇場のオーケストラ・アカデミーで研鑽を積み、2020年10月にはムーティのケルビーニ管弦楽団に参加するなど、着実にキャリアを積み重ねている俊英です。

 ※録音:2021年7月、ゾーク・デジタル・プラネット(ブッチーノ、イタリア)

 
 
 

C00104
¥2600
天国の思い出 ~
 ミケーレ・マンガーニ(1966-):クラリネット作品集 Vol.1

  クラリネットとピアノのためのソナタ/踊る人形/
  ワルツとジーグ/アダージョとタランテラ/
  クラリネットのための主題(テーマ)/ロマンツァ/
  クラリネットマニア/ファンタジー/エグゼクティブ/
  アダージョ/アルバムの綴り/アヴェ・マリア/
  インテルメッツォ/ユダヤ組曲
セルジオ・ボシ(クラリネット)
リッカルド・バルトーリ(ピアノ)

 現在、管楽器シーンで最も注目を集めているイタリア人作曲家と言っても過言ではないミケーレ・マンガーニ(1966-)の美しきクラリネット作品の数々を集めた作品集第1巻。
 代表作である傑作「アルバムの綴り」はもちろんのこと、「アヴェ・マリア」や「ロマンツァ」、「インテルメッツォ」などの小品は思わず息をのむほどの美しさ。
 コンサート・レパートリーとしても重宝されるであろう「クラリネットとピアノのためのソナタ」など、収録曲全てが必聴のマンガーニ・プログラムです。

 マンガーニの作品を奏でるセルジオ・ボシはオルケストラ・フィラルモニカ・マルキジアーナの首席奏者、ペーザロのロッシーニ音楽院の講師として活躍中。
 演奏活動はもちろんのこと、マンガーニのような新しいイタリア音楽の紹介や、知られざる作品の発掘、楽譜の校訂などにも積極的に関わっています。
 クラリネット関係者に強くお薦めしたいアルバムです。

 ※録音:2017年4月1日-3日、ラファエロ・サンティ劇場(ウルビーノ、イタリア)

 
 





<映像>


CHANDOS(映像)



CHDVD5290
(1DVD)
¥3700
シンフォニア・オヴ・ロンドン
ブリテンの名作《ねじの回転》がDVDで登場!

 ブリテン:歌劇《ねじの回転》Op.54
  ジョン・ウィルソン(指揮)、
  シンフォニア・オヴ・ロンドン、ロバート・マレイ(テノール/プロローグ、クイント)、
  リアン・ロイス(ソプラノ/ガヴァネス)、レオ・ジェミソン(トレブル/マイルズ)、
  アリス・メレリッド・ロバーツ(ソプラノ/フローラ)、
  グウェネス・アン・ランド(ソプラノ/グロース夫人)、フランチェスカ・チェジナ(ソプラノ/ミス・ジェスル)

 ジョン・ウィルソン&シンフォニア・オヴ・ロンドン!ブリテンの名作《ねじの回転》がDVDで登場!

 ☆絶好調のジョン・ウィルソン&シンフォニア・オヴ・ロンドン!
 ☆ヴィクトリア朝時代の面影を残す劇場で映像作品として収録された《ねじの回転》!

 レスピーギの「ローマ三部作」(RCHSA5261/CHSA5261)の世界的ヒットに続き、「弦楽のためのイギリス音楽」(RCHSA5264/CHSA5264)や「デュティユー:バレエ音楽《狼》」(RCHSA5263/CHSA5263)でもレコード芸術の特選盤や、英グラモフォン誌のエディターズ・チョイスなど絶賛、大反響を巻き起こしている、今もっとも注目を集める指揮者の一人、ジョン・ウィルソン。
 トレブル(ボーイ・ソプラノ)のレオ・ジェミソンをはじめ、注目のソリストを起用したベンジャミン・ブリテン(1913-1976)の名作 《ねじの回転》 の映像作品が登場!

 19世紀半ばにオープンし、今でも当時の面影を色濃く残すウィルトンズ・ミュージック・ホールで2020年3月に予定されていながら、イギリスのロックダウンの影響で中止となってしまった、オペラグラス・ワークスとのブリテン 《ねじの回転》 の舞台公演。
 すでに数週間にわたるエキサイティングなリハーサルが重ねられており、どうしてもプロダクションを手放すことができなかった制作チームは、《ねじの回転》 を放送用の映像作品として完成させることに決めました。
 映像は単なるライヴ映像ではなく、オリジナルの劇場作品の精神を尊重したハイブリッドな形式で撮影され、結果としてウィルトンズ・ミュージック・ホールの持つヴィクトリア朝時代の特別な雰囲気と魅力がこのオペラの心を揺さぶる曖昧さと見事にマッチした、素晴らしい作品が出来上がりました。

 1954年に初演されたブリテンの 《ねじの回転》 は、ヘンリー・ジェイムズ(1843-1916)の心理主義小説に基づくプロローグ付きの2幕のオペラ。
 ブリテンは18歳の時にラジオでこの作品を聞き、「素晴らしく、印象的だが、ひどく不気味で怖い」と日記に記しています。
 さらに翌年には小説を読み「信じられないほどの傑作」と判断しています。
 登場人物のなかでは少年マイルズが重要な役割を果たしており、この役を得意とするレオ・ジェミソンの参加が特筆されるでしょう。
 音楽は単一のテーマに基づいた膨大なバリエーションで構成され、「ねじ」のテーマには12音技法を用いつつ、調性に善と悪を象徴させるなど、その緻密さ、奥深さも魅力となっています。

 ※収録:2020年10月、ウィルトンズ・ミュージック・ホール(イギリス、ロンドン)
 ※録音:2020年11月、カドガン・ホール(イギリス、ロンドン)
 Picture Format: NTSC. 16.9 / Sound Formats: PCM Stereo . DTS 5.1 / Subtitles: English / Region Code: 0 (worldwide) / Disc format: DVD 9 / NTSC Running Time: 1:52:39
 


<LP>


REFERENCE RECORDINGS(LP)


RM 2521
(2LP)
¥9000
ラフマニノフ: 晩祷 Op.37
 LP1
  A 面
   1. 来れわれらの主、神に
   2.わが霊や主を讃めあげよ
   3. 悪人の謀に行かざる人は福なり
   4. 聖にして福たる常生なる天の父
  B 面
   1. 主宰や今爾の言にしたがい
   2. 生神童貞女や喜べよ
   3. 至高きには栄光
   4. 主の名を讃めあげよ
 LP2
  C 面
   1. 主よ爾は崇め讃めらる
   2. ハリストスの復活を見て
   3.わが心は主を崇め
  D 面
   1. 至高きには栄光神に帰し
   2. 今救いは世界に
   3. 爾は墓より復活し
   4. 生神童貞女讃歌
グローリエ・デイ・カントレス
ペーター・ジェルミホフ(指揮)
ヴァディム・ガン(聖職者)
マリア・ベレゾフスカ(アルト)
ドミトリ・イワンチェンコ(聖職者・テノール)
聖ロマノス礼拝堂聖歌隊隊員
パトリアーチ・ティホン合唱団団員
ワシントン・マスター合唱団団員

 ラフマニノフの傑作「晩祷」、リファレンス・レコーディングスの名録音チームによる圧倒的な重厚ハーモニーがアナログ盤で登場!

 180g/45rpm

 リファレンス・レコーディングスの好評シリーズ「ザ・リファレンス・マスターカッツ・シリーズ」。
 通常の半分のスピードでマスタリングとカッティングをした「ハーフ・スピード・マスター方式」を採用。
 速度を落とすことによって、音質の劣化を防ぐことができ、結果として高い周波数やより良いステレオ・バランスを得ることができるということで好評を博しております。

 今回発売されるのは、リファレンス・レコーディングスの録音チーム、キース・O・ジョンソンとショーン・ロイス・マーティンが担当ししたグローリエ・デイ・カントレスのアルバムから、無伴奏合唱によるラフマニノフの大作「晩鐘」。
 ロシア正教の典礼音楽のスペシャリストとして知られるペーター・ジェルミホフが指揮。
 ウクライナ国立歌劇場からのソリスト2人、そして男声を中心に他の合唱団から総勢77人が参加し、圧倒的な響きを聴かせてくれます。
 


















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