アリアCD 新店舗へようこそ

新店舗トップページへ

お買い物の方法  

ページ内の商品チェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ




≪第113号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その13 2021/11/9~




11/12(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


PROSPERO



PROSP 0018
¥2700
ヘルマン・レーヴィと同時代の歌曲集 ルネ・パーラー(バス・バリトン)
エドワード・ラシュトン(ピアノ)
 ヘルマン・レーヴィ(1839-1900):6つの歌曲 Op.2 / 来たれ死よ / 3つのゲーテ歌曲
 ブラームス(1833-1897):黄昏は天から下り Op.59-1
 シューマン(1810-1856):夕べの浜で Op.45-3 / 君の顔 Op.127-2 / 兵士 Op.40-3
 ブラームス:谷の底に WoO 33-6 / お前の青い瞳 Op.59-8 / 我らは彷徨った Op.96-2 / 教会の墓地にて Op.105-4
 ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):古いおとぎの森 Op.69-1 / ナイチンゲール Op.91-3 / 鳥たちの別れの歌 Op.91-6
 デュパルク(1848-1933):法悦 / ロズモンドの館 / フィディレ / 波と鐘

 19世紀のオペラ指揮者レーヴィが残した歌曲集

 録音:2020年/ドイツ、ハウスバーンフリート/70'56''

 オペラ指揮者として活躍しワーグナーを崇拝、『パルジファル』の初演者としても名を残すヘルマン・レーヴィ(1839-1900)が書いた歌曲を収録。
 ブラームスやシューマンら同時代の作曲家の作品とあわせて構成されたアルバムです。

 録音場所はワーグナーが住んでいたハウスバーンフリート。伴奏にはワーグナーが1876年にスタインウェイからプレゼントされたオリジナルのグランドピアノが使われています。
 
 

PROSP 0024
¥2700
シュリ・プリュドムの詩による歌曲集
 フォーレ:ゆりかご Les berceaux/
 デュボワ:水辺にて Au bord de l'eau/
 アーン:水の上で Sur l'eau/
 エネスコ:ギャロップ Le gallop/
 マシュー・ロワ(1980-):はだかの世界 Le monde a nu */
 アーン:ナイス Nais/デュボワ:天の川 La voie lactee/
 デュボワ:子供らしさ Enfantillage/
 マシュー・ロワ:森の静寂と夜 Silence et nuit des bois */
 ヴィドール:春の祈り Priere au printemps/
 フランク:壊れた花瓶 Le vase brise/
 マシュー・ロワ:鍾乳石 Les stalactites */
 ヴィドール:壊れた花瓶 Le vase brise/
 デュボワ:アルバムについて Sur un album/
 マシュー・ロワ:天の川 La voie lactee */
 デュボワ:遅すぎる Trop tard/
 マシュー・ロワ:愛の衰退 Declin d'amour */
 ヴィエルヌ:くさり Les chaines/
 デュボワ:永続するもの Ce qui dure/
 デュパルク:ため息 Soupir/
 フォーレ:水のほとりで Au bord de l'eau/
 エネスコ:ため息 Soupir/
 ヴィエルヌ:ギャロップ Le gallop/
 
 * 世界初録音
  マリー=ピエール・ロワ(ソプラノ)、ジュスティーヌ・エコウ(ピアノ)

 最初のノーベル文学賞に選ばれたプリュドムの詩による歌曲集

 録音:2020年12月/61'15''

 第1回ノーベル文学賞を受賞、その賞金を文学の発展につぎ込んだフランスの詩人シュリ・プリュドム(1839-1907)の詩が用いられた歌曲を集めたアルバムです。
 彼の詩はフォーレ、エネスク、ヴィエルヌなど多くの音楽家にインスピレーションを与え、素晴らしい作品を生み出してきました。
 19世紀末以降のフランス歌曲のスタイルの幅広さを示す、洗練された芸術が味わえます。
 
 


PROSP 0026
¥2700
フリッツ・ブルン(1878-1959):初期室内楽作品集
 (1)弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調(1900) ※世界初録音
 (2)ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調
(1)マヌエル弦楽四重奏団
(2)ステファン・マイアー(ヴァイオリン)、
 アレクサンダー・ルーフ(ピアノ)

 ロマン派の響きたっぷりの秘曲

 68'05'

 フリッツ・ブルン(1878-1959)は30 年以上にわたってベルン市立管弦楽団の首席指揮者を務めた人物。
 彼の作曲した管弦楽作品は近年再評価され、ロマン派最後のシンフォニストとも呼ばれています。
 このアルバムでは珍しい初期の室内楽作品を収録。弦楽四重奏は世界初録音、ヴァイオリン・ソナタもこれまで短縮版しかなく完全な形では聴けなかったという貴重な録音です。
 
 

PROSP 0029
¥2700
ピアソラ100
 ピアソラ:
  ル・グラン・タンゴ / 天使のミロンガ /
  ロコへのバラード /フーガと神秘 / タングアーノ /
  忘却 / リベルタンゴ / レのミロンガ
 カレル・クラーエンホフ:当惑
 ピアソラ:アディオス・ノニーノ / アヴェ・マリア
ルーデンス・トゥルク&フレンズ
ヴュルテンベルク室内管弦楽団

 幅広いアレンジで魅せるピアソラ100周年アルバム

 録音:2021年/55'11''

 ピアソラ生誕100周年記念盤。ヴァイオリンとピアノのデュオから、独奏楽器と管弦楽のための編曲まで、ピアソラの作品を幅広く網羅したアルバムです。
 ヴァイオリニストのルーデンス・トゥルクにとって重要な作品は、1982年にパリで書かれた『ル・グラン・タンゴ』。
 元々はチェロとピアノのための曲ですが、ここではヴァイオリン、チェロ、ピアノのための編曲で聴くことができます。
 演奏にも参加しているオランダの有名なアコーディオン奏者、カレル・クラーエンホフの作品も1曲収録。
 
 

PROSP 0034
¥2700
境界を越えて アレクサンドラ・ソストマン(ピアノ)
 フレスコバルディ(レスピーギ編):パッサカリア
 フレスコバルディ:カンツォーナ第1番
 リゲティ:フレスコバルディへのオマージュ
 フローベルガー:リチェルカーレ ニ短調 FbWV411 / カプリッチョ FbWV508
 フレスコバルディ:カプリッチョ・パストラーレ
 ゲオルク・ベーム:コラール「ああ、いかにはかなく空しき」
 ペルト:アリヌーシュカの癒しに基づく変奏曲
 J.S.バッハ:コラール「 来たれ、異教徒の救い主よ」BWV659
 パッヘルベル:チャコーナ へ短調 T.206
 マルチェッロ(J.S. バッハ編):オーボエ協奏曲 ニ短調より アダージョ
 J.S.バッハ:キリストは死の縄目につながれたり BWV695
 J.S.バッハ(ブラームス編):シャコンヌ ニ短調 BWV1004

 巧みな構成と、しっとり美しい演奏、時代を鮮やかに横断する音楽

 録音:2021年/69'24''

 巧みなプログラミングでバロックと現代を繋ぐピアノ・アルバム。鍵盤音楽の始まりと現代との鮮やかな交錯に耳を奪われます。生死を思う、はかない美しさに満ちたサウンドが魅力的。

 「バロックから現代へ、音楽から宗教へ、世俗から神へ。このアルバムの中で私は境界を越えることができる。
 だからこそ、バッハが最初の妻マリア・バルバラ・バッハを偲んで書いた『シャコンヌ』のように、生と死、復活、悟り、そして追憶をテーマにしているのです」(アレクサンドラ・ソストマン)
 





C’AVI MUSIC


代理店変更に伴い再掲載


8553347
【旧譜】
¥2600
フリードリヒ・チェルハ(1926-):室内楽作品集
 ピアノ三重奏のための5つの楽章
 ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ
 チェロとピアノのための3つの小品
 ヴァイオリンとチェロのための6つのインヴェンション
 ヴァイオリン, チェロとピアノのための「夜の歌」
ブーランジェ・ピアノ三重奏団

 ブーランジェ・ピアノ三重奏団、フリードリヒ・チェルハを弾く!

 1926年ウィーン生まれの現代作曲家兼指揮者であるフリードリヒ・チェルハの室内楽作品集です。
 チェルハはウィーン音楽院とウィーン大学で作曲や音楽学を学びました。アルバン・ベルクの未完の歌劇《ルル》の補筆を行い完成させたことでも有名で、新ウィーン楽派の研究者でもあります。
 今回収録されている室内楽作品もその影響を感じさせます。

 ※録音:2015年11月、ベルリン(ドイツ)
 
 

8553330
【旧譜】
¥2600
シューマン&ヴォルフ&マルタン:歌曲集
 シューマン:
  リーダークライス Op.24、お前の頬を寄せよ Op.142-2、
  君の顔 Op.127-2、私の馬車はゆっくりと行く Op.142-4、
  悲劇 I(私と一緒に逃げて)Op.64-3a、
  悲劇 II(春の夜に霜が降りて)Op.64-3b、
  君は花のように Op.25-24
 ヴォルフ:竪琴師の歌
 マルタン:「イェーダーマン」の6つの独白
アンドレ・シュエン(バリトン)
ダニエル・ハイデ(ピアノ)

 アンドレ・シュエンはイタリア、南チロルのラディン地域で3つの言語(ラディン語、イタリア語、ドイツ語)を話して育ち、ザルツブルクやウィーンの音楽祭で活躍してきたバリトン歌手。
 このデビューアルバムでは、自分たちの持っているレパートリーを存分に活かした選曲にしており、性格の違う3人の作曲者の歌曲を収録しています。

 ※録音:2015年、ハンス・ロスバウト・スタジオ、バーデン=バーデン(ドイツ)
 
 

8553317
【旧譜】
¥2600
ドビュッシー&ラヴェル:ピアノ三重奏曲集
 ドビュッシー:ピアノ三重奏曲 ト短調 L3(1879)
 ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調 (1914)
 ドビュッシー:ピアノ4手連弾のための小組曲 L88
  (ピアノ三重奏版/ダヴィッド・リニカー編)
ファイニンガー・トリオ
 〔クリストフ・シュトロイリ(ヴァイオリン)、
  ダヴィッド・リニカー(チェロ)、
  アドリアン・オーティカー(ピアノ)〕

 ベルリン・フィルのクリストフ・シュトロイリ、ダヴィッド・リニカーにスイスのピアニストであるアドリアン・オーティカーの三人により結成されたファイニンガー・トリオによるフレンチ・アルバム。
 ドビュッシーとラヴェルの美しい旋律を、三人が互いの音を引き立てあうような息の合った演奏で聞かせてくれます。

 ※録音:2015年1月、ベルリン(ドイツ)
 
 

8553316
【旧譜】
¥2600
ペルーのギター作品集 アレクサンダー=セルゲイ・ラミレス(ギター)
 ペドロ・ヒメネス(1780-1857):メヌエット集
  〔第4番 ホ短調、第2番 ホ短調、第15番 イ長調、第6番 ホ短調、第27番 ニ短調、第23番 ハ短調、第1番 イ長調〕
 作者不詳(カデルノ・デ・マティアス・マエストロ〔マティアス・マエストロの音楽帳〕):
  アンダンテ ホ短調、ロンド ト長調
 ヒメネス:メヌエット 第75番 ホ短調
 作者不詳(カデルノ・パラ・ビウエラ〔ビウエラのための音楽帳〕):メヌエット イ短調
 ヒメネス:メヌエット集
  〔第21番 イ長調、第17番 イ長調、第90番 イ短調、第23番 ハ短調、
   第38番 イ短調、第98番 ハ短調、第48番 ヘ長調、第74番 ホ短調〕
 作者不詳(リブロ・デ・シフラ〔シフラの本〕):メヌエット ホ短調
 作者不詳(カデルノ・デ・マティアス・マエストロ〔マティアス・マエストロの音楽帳〕):ラルゴ ロ短調
 ヒメネス:メヌエット 第61番 ホ長調
 作者不詳(カデルノ・パラ・ビウエラ〔ビウエラのための音楽帳〕):メヌエット ニ短調
 作者不詳(カデルノ・デ・マティアス・マエストロ〔マティアス・マエストロの音楽帳〕):
  メヌエット ト短調、ファンタンゴ ニ短調、メヌエット ト短調
 作者不詳(リブロ・デ・シフラ〔シフラの本〕):トッカータ イ短調
 作者不詳(カデルノ・パラ・ビウエラ〔ビウエラのための音楽帳〕):メヌエット イ短調
 ヒメネス:メヌエット集〔第37番 イ短調、第40番 イ短調、第36番 イ短調、第95番 ハ短調〕
 作者不詳(カデルノ・パラ・ビウエラ〔ビウエラのための音楽帳〕):メヌエット ト短調
 ヒメネス:メヌエット集〔第76番 ト短調、第57番 ヘ短調〕
 作者不詳(リブロ・デ・シフラ〔シフラの本〕):メヌエット ハ短調

 ペルーのギター奏者アレクサンダー=セルゲイ・ラミレスは、1987年のアルハンブラ国際ギター・コンクールに優勝しています。
 今回のアルバムは、母国ペルーのギター音楽をヒメネス作曲のメヌエットを中心にして録音しました。
 それ以外の作品は、それぞれ匿名の作品で「リブロ・デ・シフラ」などのギター譜から収録されたものです。

 ※録音:2013年3月
 





CHANDOS



RCHSA5298
(1SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3562
マリウス・ネセット:サクソフォン協奏曲《マンメイド》
 マリウス・ネセット(b.1985):
  マンメイド(人工の)(2019) ~
   サクソフォンとシンフォニー・オーケストラのための協奏曲*
    〔1. 創造、2. エジソン、3. アポロ、4. ノーベル、5. 新しい創造〕/
  ウインドレス(風がなくなる)(2017) ~ サクソフォンとオーケストラのための₁^
  エヴリ・リトル・ステップ(すべての小さな一歩)(2020-21) ~
   オーケストラのための〔7. 認識する、8. 動き、9. 高く高く〕/
  ア・デイ・イン・ザ・スパロウズ・ライフ(スズメの一生における一日)(2016-17) ~
   サクソフォンとオーケストラのための‡
 マリウス・ネセット(ソプラノ・サクソフォン*‡、テナー・サクソフォン*“ↁj
 エドワード・ガードナー(指揮)、ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団
CHSA5298
(1SACD HYBRID)
¥2900

 エドワード・ガードナー&ベルゲン・フィル、マリウス・ネセットが協奏曲を自作自演!

 ☆ジャズ・サクソフォン奏者&作曲家として注目を浴びるマリウス・ネセット登場!
 ☆ガードナー&ベルゲン・フィルとの共演で、自作のコンチェルトを披露!

 1985年ベルゲン生まれのノルウェーのサクソフォン奏者兼作曲家マリウス・ネセットが、エドワード・ガードナー&ベルゲン・フィルとの共演でChandosに初登場!
 「ノルウェーのグラミー賞」と呼ばれる「Spellemannprisen」受賞や、米ダウンビート誌の「25 for the Future(未来を担う25人)」などに選ばれてきたマリウス・ネセット。
 ジャズ・サクソフォン奏者として、挾間美帆を始めとする世界中の著名なジャズ・ミュージシャンと共演してきた他、コンサートホール向けの音楽の作曲家として注目を浴びており、このアルバムでは彼が作曲したオーケストラ向けの4つの新作を収録。
 そのうち3作品はサクソフォンがフィーチャーされた協奏的作品であり、マリウス・ネセット自身がソリストとして華麗な技術と音楽性を披露します。
 メインとなる協奏曲「マンメイド」は、エジソン、アポロ、ノーベルなど人類が辿ってきた創造の歴史を描きながら、現在直面する気候変動の課題をテーマとする、5楽章、約30分の力作。
 ジャンルを超えた多様な表現を、サクソフォンがまるで自身の身体の一部であるかのように自在に操るネセットのプレイでお贈りします。

 エドワード・ガードナーと、2023年まで首席指揮者のポストを延長して良好な関係を続けるノルウェーの名門ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団は、レコード芸術「特選盤」に選ばれた「シベリウス:《ペレアスとメリザンド》」(RCHSA5217)がロング・セラーを記録するほか、スチュアート・スケルトンをタイトルロールに据えた「ブリテン:《ピーター・グライムズ》」(CHSA5250)が英グラモフォン賞2021の「Recording of the Year(年間最優秀レコード賞)」を獲得するという快挙を達成しています。

 ※録音:2021年6月14日-17日、グリーグホール(ベルゲン、ノルウェー)
 ※「ア・デイ・イン・ザ・スパロウズ・ライフ」はオーケストラ版世界初録音。残り3曲はすべて世界初録音。

 
 
 
 


CHAN20261
¥2500
カミラへの手紙 ~ ユダヤの記憶の音楽
 1. マックス・ヤノフスキ(1912-1991):Avinu Malkeinu(われらが父よ、われらが王よ)
 2. ニッサン・ブルメンタール(1805-1903)&ベンジャミン・ティル(b.1974):命の木
 3. ベンジャミン・ティル:詩篇第23篇
 4. ショロム・セクンダ(1894-1974):ドナ・ドナ
 5. ベンジャミン・ティル:ジェネレーション・トゥ・ジェネレーション
 6. 伝承曲/ベンジャミン・ティル:イスラエルよ、聞け
 7. ベンジャミン・ティル:Yis'mechu(彼らは喜ぶだろう)
 8. メタ・コーエン(b.1995):シム・シャローム
 9. 伝承曲/ベンジャミン・ティル:レーズンとアーモンド
 10. リチャード・M.シャーマン(b.1928)&ロバート・B.シャーマン(1925-2012):
  アドーン・オーラーム(フィード・ザ・バーズ〔2ペンスを鳩に〕)
 11. 伝承曲/ベンジャミン・ティル:Adio Querida(さようなら、私の最愛の人)
 12. ベンジャミン・ティル:Uv'nucho Yomar(そしてそれが休んだとき、彼は言うだろう)
 13. ベンジャミン・ティル:El Melech Yoshev(神よ、王よ、王座に座るのは誰か)
 14. ベンジャミン・ティル:Veh'al Kulam(これらすべてのために)
 15. 伝承曲/ベンジャミン・ティル:Ochila la 'El(神に希望を抱きます)
 16. ベンジャミン・ティル:Ein Keloheinu(我らの神のようなものはない)
 17. ベンジャミン・ティル:カミラからの手紙
 18. 伝承曲/ベンジャミン・ティル:Im Nin' alu(もし閉ざされていても)
  モザイク・ヴォイスィズ
   〔マイケル・エサートン(ミュージカル・ディレクター)、カール・ギーツマン(カウンターテナー)、
    マイルズ・デクルーズ(テノール)、ベンジャミン・ティル(バリトン)、ディコン・ゴフ(バス)〕

 ヴォーカル・アンサンブル "モザイク・ヴォイスィズ"!アウシュヴィッツで亡くなった曾祖母へ捧げるユダヤの音楽

 ☆ニュー・ウェスト・エンド・シナゴーグのレジデント合唱団を務める注目男声ヴォーカル・アンサンブル、「モザイク・ヴォイスィズ」がChandosデビュー!

 音楽監督マイケル・エサートンが結成したロンドンの注目男声ヴォーカル・アンサンブル「モザイク・ヴォイスィズ(Mosaic Voices)」がChandosデビュー! モザイク・ヴォイスィズはユダヤの伝統的な音楽を演奏し、保存し、新しく委嘱することを目的に活動するプロのア・カペラ・アンサンブル。
 1877年に設計、ヨーロッパでもっとも美しいシナゴーグ(ユダヤ教会)の1つと呼ばれ、美しい合唱音響でも知られるビクトリア朝建築の傑作である、ニュー・ウェスト・エンド・シナゴーグのレジデント合唱団を務めています。

 彼らにとって2枚目のアルバムとなる「カミラへの手紙」は、マイケル・エサートンの曾祖母カミラがアウシュビッツに送られる前に書いた子供たちへの最後の手紙への返事として企画されたもの。
 「カミラの夫と妹のミンカはホロコーストで命を落としたが、子供たちは全員生き残り、誇り高きユダヤ人として英国で順調に幸せな人生を送っていることを知ってもらいたい」との思いで、ユダヤの歌のアルバムという形で、彼女に手紙を返しています。
 プログラムは、ユダヤの伝統的な詩や歌に基づく有名な作品を中心に、日本でも民謡として親しまれている「ドナ・ドナ」や、映画メリー・ポピンズで使われたシャーマン兄弟の傑作「フィード・ザ・バーズ(2ペンスを鳩に)」(歌詞はユダヤの讃美歌「アドーン・オーラーム」を使用)、そしてドイツ語で書かれたカミラの手紙を歌詞に用いた「カミラからの手紙」などが組み合わされています。「8.シム・シャローム」を除くすべてのアレンジは、モザイク・ヴォイスィズのコンポーザー・イン・レジデンスを兼任するベンジャミン・ティルによるアレンジ。
 「17.カミラからの手紙」(ドイツ語)、「4.ドナ・ドナ」&「9.レーズンとアーモンド」(イディッシュ語)を除く全曲はヘブライ語の歌詞です。

 ※録音:2020年6月、9月、11月&2021年2月、8月、9月、ソニカ・スタジオ(ロンドン)
 
 


CHAN20248
¥2500
ブライトンからブルックリンへ
 ポール・シェーンフィールド(1947-):4つの思い出
 フランク・ブリッジ:ゆりかごの歌 H.96、ロマンス H.45
 フローレンス・プライス:妖精の踊り
 アーロン・コープランド:2つの小品
 サミュエル・コールリッジ=テイラー:バラード ハ短調 Op.73
 エイミー・ビーチ:3つのコンポジション Op.40
 ベンジャミン・ブリテン:組曲 Op.6より第1曲、第3曲、第4曲
 ブリッジ:心の安らぎ H.161a
エレーナ・ユリオステ(ヴァイオリン)
トム・ポスター(ピアノ)

 エレーナ・ユリオステとトム・ポスターのデュオ、アメリカとイギリスのヴァイオリン作品集!

 ☆BBCラジオ3新世代アーティスト・スキームを通じて出会い結ばれたエレーナ・ユリオステとトム・ポスターのデュオ!
 ☆アメリカとイギリスの、驚きと発見に満ちたヴァイオリン作品集!

 聴き手をエレガントなサロンへと誘うビーチやブリッジの魅力的な小品から、興奮を呼び起こすブリテンやシェーンフィールド(シェーンフェルト)のカラフルかつヴィルトゥオジックな作品まで、驚きと発見に満ちた1枚!

 2007年スコットランド国際ピアノ・コンクールで最優秀賞を受賞し、Chandosではジェニファー・パイクやドーリック弦楽四重奏団と共演してきたイギリスのピアニスト、トム・ポスターが、BBCラジオ3新世代アーティスト・スキームを通じて出会ったヴァイオリニスト、エレーナ・ユリオステとともに作り上げたイギリスとアメリカの知られざるヴァイオリン小品集。
 彼らは音楽的なパートナーであると同時に人生のパートナーでもあり(現在結婚しています)、『ブライトンからブルックリンへ』というアルバムタイトルは、イギリスとアメリカというそれぞれのバックグラウンドを探求し、祝福しつつ、2人がお互いの母国の音楽に魅了されていることを表しています。
 ちなみにChandosからは両名が結成したアンサンブル「カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ」による『アメリカの五重奏曲集』(CHAN20224 ビーチ、バーバー、プライスの作品を収録)がリリースされており、すでにグラモフォン誌などから高い評価を受けています。

 ※録音:2021年3月9日-11日、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
 
 


CHAN20252
¥2500
メンデルスゾーン:無言歌集 Vol.1 ピーター・ドノホー(ピアノ/スタインウェイ)
 ロンド・カプリチオーソ Op.14/3つの幻想曲、あるいはカプリス Op.16/
 無言歌集 第1巻 Op.19bより 第1番、第2番、第3番《狩の歌》、第4番/
 無言歌集 第8巻 Op.102より 第1番、第2番/無言歌集 第6巻 Op.67より 第5番、第2番/
 無言歌集 第5巻 Op.62より 第6番(春の歌)/無言歌集 第2巻 Op.30より 第3番/
 無言歌集 第4巻 Op.53より 第5番《民謡》/無言歌集 第5巻 Op.62より 第3番《葬送行進曲》/
 無言歌集 第2巻 Op.30より 第4番/無言歌集 第5巻 Op.62より 第4番、第5番《ヴェネツィアの舟歌》/
 無言歌集 第6巻 Op.67より 第4番(紡ぎ歌)/無言歌集 第4巻 Op.53より 第4番/
 無言歌集 第8巻 Op.102より 第6番/無言歌集 第5巻 Op.62より 第1番/無言歌集 第6巻 Op.67より 第1番/
 無言歌集 第3巻 Op.38より 第2番/無言歌集 第4巻 Op.53より 第2番/
 無言歌集 第6巻 Op.67より 第3番/無言歌集 第3巻 Op.38より 第6番《デュエット》

 ピーター・ドノホーの新シリーズ!メンデルスゾーンの無言歌集がスタート!

 ☆ピーター・ドノホーの新シリーズ。自身の音楽性に大きな影響を与えたというメンデルスゾーンの、「無言歌」集がスタート!
 第1巻は有名な「春の歌」や「紡ぎ歌」を収録!

 音楽性、スタイルの多様性、圧倒的なテクニックが高く評価されるイギリスの名ピアニスト、ピーター・ドノホーが「音楽家になることを意識し始めたとき、ほかのどの作曲家よりも大きな意味を持っていた」と語るメンデルスゾーンの録音をスタート!
 第1巻は有名な《春の歌》や《紡ぎ歌》を含む『無言歌集』からのセレクションに加え、若きメンデルスゾーンの並外れた才能を証明する《ロンド・カプリチオーソ》と《3つの幻想曲、あるいはカプリス》を併録しています。自身の音楽性に大きな影響を与えたというメンデルスゾーンの音楽を彼がどのように演奏するのか、その解釈にも注目です。

 若かりし頃はパーカッショニストとして活躍した異色の経歴の持ち主であるピーター・ドノホーは、パリでイヴォンヌ・ロリオとオリヴィエ・メシアンにピアノを師事し、1981年のリーズ国際コンクール入賞、1982年のチャイコフスキー国際コンクールで最高位を獲得しています。
 ブックレット(英語・ドイツ語・フランス語)ではドノホー自身のメンデルスゾーンの音楽に対する考えや想いも語られており、ドノホーの新たな一面を知ることができる1枚となっています。
 「これらの作品を演奏することは常に喜びであり、そもそもなぜ私が音楽家になったのかということの核心に迫るものです」(ピーター・ドノホー)

 ※録音:2021年5月4日-6日、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
 





PALADINO


代理店変更に伴い再掲載

PMR0089
【旧譜】
¥2500
ウェーバー&ブルッフ:クラリネット、ヴィオラと管弦楽のための作品集
 ウェーバー:クラリネット小協奏曲 Op.26、ヴィオラと管弦楽のための《アンダンテとハンガリー風ロンド》 Op.35
 ブルッフ:
  クラリネット、ヴィオラと弦楽オーケストラのための《ルーマニアの旋律とスケルツォ》Op.83
   (《8つの小品》より、セルゲイ・エフトゥシェンコ編曲)、
  ヴィオラと管弦楽のためのロマンス Op.85、クラリネット、ヴィオラと管弦楽のための二重協奏曲 Op.88
 ディミトリ・アシュケナージ(クラリネット)、アントン・ホロデンコ(ヴィオラ)、
 ロイヤル・バルテイック祝祭管弦楽団、マッツ・リリエフォシュ(指揮)

 ディミトリ・アシュケナージ、ウェーバーとブルッフを吹く!

 名匠ウラディーミル・アシュケナージの息子で世界的クラリネット奏者であるディミトリ・アシュケナージ参加の、クラリネットとヴィオラのためのロマンティックなコンチェルト・アルバム。
 初期ロマン派の重要人物、ウェーバーには2つの協奏曲や五重奏などクラリネットの名作がいろいろありますが、Op.26の小協奏曲(コンチェルティーノ)は最初に書かれたもので、短いながらも魅力あふれる作品です。
 ピアノ伴奏で演奏されることも多いですが、ここではクラリネットと管弦楽によるオリジナル版を聴くことができます。
 ブルッフの《クラリネットとヴィオラのための二重協奏曲》は、晩年の作らしい温かみのある感動的なメロディが印象深い作品で、いくつかの主題にスウェーデンの旋律が用いられています。ヴィオラと管弦楽のためのロマンス含め、ブルッフの協奏的作品はもっと演奏されるべきでしょう。

 ※録音:1995年6月&8月、スウェーデン王立音楽大学コンサート・ホール(スウェーデン、ストックホルム)
 
 

PMR0090
【旧譜】
¥2500
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ集
 ハープシコードのためのアダージョ BWV968(原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 BWV1005)
 ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ ト長調 BWV1027
 ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ ニ長調 BWV1028
 ハープシコードのためのソナタ ニ短調 BWV964(原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ イ短調 BWV1003)
 ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのためのソナタ ト短調 BWV1029
  ローラ・ヴォーン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ジェイムズ・ティブルス(ハープシコード)

 ヴィーラント・クイケンとフィリップ・ピエルロに師事したオーストラリアの古楽シーンを代表するヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ローラ・ヴォーンと、ボブ・ファン・アスペレンに師事したニュージーランドの古楽系鍵盤楽器奏者、ジェイムズ・ティブルスによるバッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集。
 《無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ》からハープシコード用に編曲された2曲も収録しています。抜群の安定感が素晴らしい演奏です。

 ※録音:2017年1月(ニュージーランド、オークランド)
 
 

PMR0085
(2CD)
【旧譜】
特別価格 ¥3600
ポダーヴィト・ポッパー(1943-1913)の
 《チェロ演奏の高等課程への練習曲》

  ポッパー:チェロ演奏の高等課程への練習曲 Op.73(全40曲)
マルティン・ルンメル(チェロ)

 20世紀イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの高弟であり、Paladinoのオーナーとしても大活躍しているオーストリアの名チェリスト、マルティン・ルンメル。
 教育者としても活動しつつ、チェロのためのエチュードを多数出版・録音しており、チェロ学習者のみならず、一般のリスナーにもそれらの音楽的魅力を伝えています。

 史上最も優れたチェリストのひとりであったとされるダーヴィト・ポッパー(1943-1913)の《チェロ演奏の高等課程への練習曲》は、ロマン派のレパートリーの新たな要求や、当時の演奏技術の絶え間ない向上に対応した、最初のチェロのためのエチュード集であると同時に、新進のプロのオーケストラ・ミュージシャンが、ワーグナーのオペラなどで予想される困難に備えるために書かれた作品です。
 ルンメルは、グリュッツマッハーの《チェロの技術的練習》 Op.38のように何ページものエチュードにありとあらゆる演奏技術を詰め込むのではなく、1つのエチュードの中で1つか2つのテクニックに集中しているのが、この作品の美点であるとしています。
 (ルンメルの演奏によるポッパーの《10の中級程度の大練習曲》Op.76と《15の旋律・和音のやさしい練習曲》Op.76aは規格番号PMR0084で発売されています。)

 ※録音:2003年&2004年、テロス・スタジオ(ドイツ、ゾーリンゲン)
 
 

PMR0083
(2CD)
【旧譜】
特別価格 ¥3600
マルティン・ルンメル、エチュード80曲!
 セバスチャン・リー(1805-1887):
  チェロのための40のやさしい練習曲(第2チェロ付き)Op.70
  チェロのための40の旋律的・段階的練習曲 Op.31
マルティン・ルンメル(チェロ)
セバスチャン・ハルトゥング(第2チェロ)

 20世紀イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの高弟であり、Paladinoのオーナーとしても大活躍しているオーストリアの名チェリスト、マルティン・ルンメル。教育者としても活動しつつ、チェロのためのエチュードを多数出版・録音しており、チェロ学習者のみならず、一般のリスナーにもそれらの音楽的魅力を伝えています。

 1805年にドイツ・ハンブルクで生まれたチェリスト、セバスチャン・リー(1805-1887)の生涯についてはあまり知られていませんが、この録音で聴くことのできる2つのエチュード集は、世界中のチェロ・レッスンで標準的なレパートリーとなっている作品です。
 リーは長らくパリ音楽院の標準的なメソッドとなっていたOp.30をはじめ、Op.31、57、70、76、92、106、109、113、131など、さまざまな難易度のエチュード集を何年にもわたって書き続けました。
 本アルバムに収録されたOp.70は若いチェリストのレパートリーとして最もよく知られているもので、完全にファーストポジションで演奏することができる上声は生徒用、下声は先生用となっています。
 Op.31は旋律的・段階的な練習曲となっており、技術的な要求が曲集の中で急激に上昇してゆくのが特徴です。どちらの作品もメロディが素晴らしく(合わせて80曲!)、聴いて楽しむことができるエチュードです。

 ※録音:2005年9月&2016年9月、ヴァインベルク城(オーストリア、ケーファーマルクト)
 
 

PMR0088
【旧譜】
¥2500
ファランク: ピアノのための変奏曲集
 ドニゼッティの歌劇《アンナ・ボレーナ》のカヴァティーナ
  《Nel veder la tua costanza》による華麗な変奏曲 Op.15(1835)
 ロシアの歌による変奏曲 Op.17(1835)
 《ガレンベルク伯爵》の主題による大変奏曲 Op.25(世界初録音)
 オンスロウの歌劇《行商人》の二重唱《C'est la fete de village》による変奏曲 Op.10
ビリアーナ・ツィンリコヴァ(ピアノ)

 フランスにおける重要な器楽作曲家、ルイーズ・ファランクの変奏曲集!

 19世紀前半のフランスにおける重要な器楽作曲家として、また当時としては異例の活躍を行った女性作曲家として注目を集めるルイーズ・ファランク(1804-1875)のピアノ変奏曲集。
 ロベルト・シューマンによって絶賛された《ロシアの歌による変奏曲》や、2曲の世界初録音を含んでいます。
 ファランクはパリ音楽院ピアノ科の教授を務め(19世紀初の女性教授)、楽譜出版業を営む夫のアリスティド・ファランクとともに、フランス初となる鍵盤音楽の歴史的楽譜選集『ピアニストの宝典 Le Tresor des Pianistes』(全23巻)を刊行するなど、ピアノ音楽史においても重要な存在ですが、レコーディングは交響曲や室内楽曲が先行しており、ピアノ作品の録音は貴重です。Op.10は同時代のフランスにおけるもうひとりの重要な器楽作曲家、ジョルジュ・オンスロウ(1784-1853)の主題を用いているという点でも興味深い作品です。

 ※録音:2017年9月、ヴァインベルク城(オーストリア、ケーファーマルクト)
 
 

PMR0086
【旧譜】
¥2500
マルティン・ルンメル、
 ヨーゼフ・メルクの《無伴奏チェロのための20の練習曲》

  ヨーゼフ・メルク(1795-1852):
   無伴奏チェロのための20の練習曲 Op.11
マルティン・ルンメル(チェロ)

 20世紀イギリスの大チェリスト、ウィリアム・プリースの高弟であり、Paladinoのオーナーとしても大活躍しているオーストリアの名チェリスト、マルティン・ルンメル。
 教育者としても活動しつつ、チェロのためのエチュードを多数出版・録音しており、チェロ学習者のみならず、一般のリスナーにもそれらの音楽的魅力を伝えています。

 1795年にオーストリア・ウィーンで生まれたヨーゼフ・メルクは、ウィーン宮廷歌劇場の首席チェロ奏者やウィーン音楽院の教授を務め、ウィーンの聴衆や辛辣な評論家エドゥアルト・ハンスリックのお気に入りとして活躍したチェロのヴィルトゥオーゾ。
 シューベルトとは親友の関係にあり、1829年にウィーンを訪れたショパンからは《序奏と華麗なるポロネーズ》を献呈されています。
 1820年代の作曲と推定されている《無伴奏チェロのための20の練習曲》は、1806年に出版されたジャン=ルイ・デュポールの《21の練習曲》(PMR0087)の論理の原則を継承した、すべてのチェリストの教育の基準となるべき作品。
 ルンメルはNaxosレーベルにメルクの《イタリアからの花 Fleurs d'Italie》を録音しており、そちらのアルバムも高い評価を受けています。

 ※録音:2008年、ヴァインベルク城(オーストリア、ケーファーマルクト)
 
 

PMR0082
【旧譜】
¥2500
死、不安、愛、超越的な存在に対する偏愛が反映されたマンクーシの《ヨハネ受難曲》
 グイド・マンクーシ(1966-):ヨハネ受難曲
  テレサ・クリューグル(ソプラノ)、アンナ=カタリーナ・トナウアー(メゾ・ソプラノ)、
  ダーヴィト・シトカ(テノール)、ロリン・ウェイ(テノール)、
  マティアス・リーナー(バス)、ミヒャエル・ナーグル(バス)、
  コルス・デュプレックス・ウィーン、ルーイズ・ケージ・パーカッションほか

 ウィーン少年合唱団のソプラノ・ソリストを務め、ウィーン音楽学校を卒業後、ウィーン音楽院でファゴットと歌唱を学び、ウィーン音楽大学でエーリヒ・ウルバンナーに作曲を、カール・エスターライヒャーに指揮を師事したイタリアの作曲家グイド・マンクーシ(1966-)。
 死、不安、愛、超越的な存在に対する偏愛が反映されたマンクーシの《ヨハネ受難曲》は、ヨハネによる福音書をベースに、時代錯誤と思われる箇所についてはテキストを変更しつつ、形式的にはJ.S.バッハの受難曲を参考にして作曲されています。

 ※録音:2016年3月、カルヴァリエンベルク教会(オーストリア、ウィーン)
 
 

PMR0080
【旧譜】
¥2500
ハープとピアノのためのオペラ編曲集(プラセディスより愛を込めて) デュオ・プラセディス(ハープ&ピアノ)
 ロッシーニ:歌劇《ウィリアム・テル》序曲/
 ニコライ:歌劇《ウィンザーの陽気な女房たち》序曲/
 ウェーバー:歌劇《オベロン》序曲/
 リヒャルト・アイレンベルク(1848-1927):ペテルブルクの橇の旅 Op.57/
 レハール:喜歌劇《メリー・ウィドウ》よりワルツ《舞踏会の妖精たち》(メリー・ウィドウ・ワルツ)/
 エミール・フォン・ザウアー(1862-1942):オルゴール/
 サン=サーンス:歌劇《サムソンとデリラ》よりダゴンの乙女たちの踊り、バッカナール/
 ゴットシャルク:クリオーリョのバラード(キューバ舞曲) Op.37

 ハープとピアノのための貴重なレパートリーを次々と録音している親子アンサンブル、デュオ・プラセディス。
 7枚目となる本アルバムでは、中産階級のサロンにおける室内楽という、忘れられた過去の伝統を復活させました。
 ロッシーニ、ニコライ、ウェーバーの序曲に始まり、アイレンベルクやレハールの懐かしい小品、そしてサン=サーンスにゴットシャルクと、ハープとピアノという珍しい編成で聴けるのが嬉しい作品ばかりが並びます。
 ニコライ・ルビンシテインにピアノを師事し、最晩年のリストにも学んだドイツの名ピアニスト、エミール・フォン・ザウアーの《オルゴール》のキラキラしたサウンドも素敵です。

 ※録音:2014年8月&2015年9月、フリューゲルザール(スイス、ビューラハ)
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


DOREMI



DHR 8139
¥2500
セゴビアとその同時代人たち 第14集 スペイン・ギター Part 2:1928-1957
 【演奏】アンドレス・セゴビア (1893-1987)
  グラナドス:スペイン舞曲第5番(アンドレ・コステラネッツ&ヒズ・オーケストラ/録音:1943年)
  ナルバエス:皇帝の歌(録音:1957年)
  ナルバエス:牛を見張れ(録音:1957年)
  ラモー:『プラテー』よりメヌエット(録音:1957年)
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第6 番BWV1012より ガヴォット1 & 2(録音:1957年)
 【演奏】Miguel Borrull, hijo (1900-1976)
  アルベニス:スペイン組曲より グラナダ Op.47(録音:1928年)
  タレガ:アデリタ(録音:1928年)
 【演奏】Rosita Rodes (1906-1975)
  フォルテア:アンダルーサ(録音:circa 1929-30 年)
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 BWV1009より クーラント(録音:circa 1929-30年)
 【演奏】Francisco Alfonso (1908-1940)
  マラツ:セレナータ・エスパニョーラ(録音:1931年)
  グラナドス:スペイン舞曲第5番(録音:1931年)
  J.S.バッハ:前奏曲 ハ短調 BWV999/リュート組曲第1番BWV996より アルマンド(録音:1931年)
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 BWV1009より クーラント(録音:1931年)
 【演奏】Lalyta Almirón (1914-1997)
   ショパン:夜想曲 Op.9-2(録音:1931年)
  タレガ:夢(録音:1931年)
 【演奏】Vicente Gomez (1911-2001)
  タレガ:グラン・ホタ(録音:1940年)
  ゴメス:グアヒーラス・クバーナス(録音:1940年)
  ゴメス:嘆き(録音:1940年)
 【演奏】Alfonso Sorrosal (1900-1946)
  ソル:メヌエット Op.11-6(録音:1941年)
  ボロディン:小組曲 第6楽章セレナータ(録音:1941年)
 【演奏】Angel Iglesias (1917-1977)
  グラナドス:スペイン舞曲第5 番(録音:1943年)
  イグレシアス:アラベスク(録音:1943年)
  タレガ:グラン・ホタ(録音:1943年)
 【演奏】Luis Maravilla (1914-2000)
  ファリャ:『三角帽子』より 粉屋の踊り(録音:1952年)
  マラヴィリャ:Aires Gallegas(録音:1950年頃)

 当時の演奏と、セゴビアの存在感がわかる貴重な1枚

 セゴビアと同時代のスペインのギタリストが残した貴重な録音集です。
 レーベルによるといずれも初登場音源とアナウンスされております。
 



<メジャー・レーベル>

.

ERATO



9029661757
(3CD)
\4100→\3790
ミンコフスキ(指揮)/ルーヴル宮音楽隊
 マイケル・スパイアーズ、サビーヌ・ドゥヴィエル
モーツァルト:歌劇「ポントの王ミトリダーテ」 K.87 全曲
マイケル・スパイアーズ(テノール:ミトリダーテ)
サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ:イズメーネ)
ジュリー・フックス(ソプラノ:アスパージア)
エルザ・ドライジグ(ソプラノ:シーファレ)
ポール=アントワーヌ・ベノス・ディアン(カウンターテナー:ファルナーチェ)
アドリアーナ・ビニャーニ・レスカ(メゾ・ソプラノ:アルバーテ)
シリル・デュボワ(テノール:マルツィオ)
ルーヴル宮音楽隊
マルク・ミンコフスキ(指揮)
 録音:2020年11月19-23日、フィラルモニ・ド・パリ、SR1

 モーツァルトが14歳の時に作曲した、1770年本場イタリアのオペラ・ハウス・デビュー作品。
 紀元前1世紀、小アジアの国ポントの王ミトリダーテをとりまく戦争と人間模様についての史実や伝説、繰り返される戦争と復讐の連鎖を、ラシーヌが悲劇にまとめたもの。それらの物語が若きモーツァルトのまばゆいばかりの音楽のなかで描かれていす。

 ミンコフスキは、モーツァルト生誕250年の2006年にザルツブルク音楽祭にて上演していますが、2020年11月、ベルリン国立歌劇場の企画「バロックターゲ(バロック週間)2020」の幕開けをこの作品で飾るはずでした。その演出は日本の文化事業集団「SPAC」芸術監督の宮城 聰らによるもので、ベルリン国立歌劇場が日本人演出家を招くのはこれが初めてのことでした。ところが残念ながら新型コロナウイルス感染症の拡大により、この上演は中止となってしまいました。

 ミンコフスキとエラート・レーベルはこの中止となった公演の代わりに、フィラルモニ・ド・パリでの公演(2020年12月でしたが中止)直前にスタジオ録音を行いました。
 一部スケジュールの合わなかった歌手らはエラート・レーベルの専属歌手らに変更されましたが、ミトリダーテ役にはバリトンからテノールまで幅広い音域と表現力を持つマイケル・スパイアーズ、魅惑的な美しきコロラトゥーラ・ソプラノのサビーヌ・ドゥヴィエル、豊かで甘やかな歌声の新鋭エルザ・ドライジグらが参加することによって、ミンコフスキは練りこまれた斬新なモーツァルトの音楽を見事に伝えています。

 111ページのブックレットには、歌詞(イタリア語)と対訳(英語・ドイツ語・フランス語のみ)付き。
 .


9029667786
\2600→\2390
サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)
バッハ:ソロ・カンタータ集、ヘンデル:アリア集

 1. J.S.バッハ:わがイエスよ、いかばかりの魂の苦しみ BWV.487
 2. J.S.バッハ:カンタータ第146番「我ら大いなる悲しみを越え」 BWV.146~シンフォニア
 3. J.S.バッハ:カンタータ第199番「わが心は血の海に漂う」 BWV.199
 4. ヘンデル:ブロッケス受難曲 HWV.48~「Ach Gott mein Sohn…. Soll mein Kind」
 5. ヘンデル:歌劇「ジュリオ・チェーザレ」~
  「何てことを耳にするのかしら?…もし私を哀れと思われないのでしたら」
 6. ヘンデル:ブロッケス受難曲 HWV.48~「Hier erstarrt mein Herz und Blut… O Anblick」
 7. ヘンデル:歌劇「ジュリオ・チェーザレ」~「私の運命を嘆き悲しむでしょう」
 8. ヘンデル:オラトリオ「時と悟りの勝利」~
  「Pure del cielo intelligenze eterne…Tu del ciel ministro eletto」
 9. J.S.バッハ:カンタータ第51番「全地よ、神にむかいて歓呼せよ」 BWV.51
サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)
ステファーヌ・デグー(バリトン:4)
ピグマリオン(ピリオド楽器オーケストラ)
ラファエル・ピション(指揮)
 録音:2020年12月19,21,23日、パリ、Temple du St Esprit

 今や世界的なソプラノ歌手として活躍するフランスの若手ソプラノ、サビーヌ・ドゥヴィエル。
 ラモーなどのバロック期の作品からロマン派まで、フランス作品を中心に並外れた表現力とピュアでまっすぐな圧倒的な美しさの歌唱を聴かせる歌手として知られます。

 このアルバムには、サビーヌの夫であるラファエル・ピションとの共演による、J.S.バッハとヘンデルという最も偉大なるバロック作曲家の作品を収録、バッハの名カンタータに、ヘンデルの歌劇やカンタータからのアリアまで、宗教的な作品と世俗的な作品を取り混ぜて、新型コロナウイルス感染症の恐怖にさらされた現代へのメッセージとしています。
 サビーヌ・ドゥヴィエルは、既に「言葉を重要視し、洗練された歌唱と鋭敏な感性には哀愁も感じさせる」と高い評価を得ています。キャリアの初期にはバロック音楽を中心に歌っていた彼女、近年はレパートリーを広げるとともにその声質も柔らかいものに変化、更なる表現の深化を遂げています。

 このアルバムでも彼女は変幻自在な歌唱を聴かせています。ヘンデル作品での歌唱も見事ですが、何よりバッハ作品が聴きどころ。彼女は2014年、ピション指揮ピグマリオンによる世俗カンタータ『嘆け、子らよ、全世界に向って嘆け』に参加して瑞々しい歌声を聴かましたが、今回はソロ・カンタータということで思う存分美しい歌声を披露しており、とりわけ後半に収録されたコロラトゥーラの超絶技巧を要するカンタータ第51番では、印象的な高音を自在に操る完璧なテクニックを味わえます。




Sabine Devieilhe & Stephane Degout sing Handel: Brockes Passion HWV 48: II. Soll mein Kind

https://youtu.be/3NT898fCbpU





サビーヌ・ドゥヴィエル、アレクサンドル・タロー
 シャンソン・ダムール~フランス歌曲集


WARNER
9029522427
\2600→\2390
サビーヌ・ドゥヴィエル、アレクサンドル・タロー
 シャンソン・ダムール~フランス歌曲集

  フォーレ:私たちの愛
  フォーレ:水のほとり
  プーランク:パリへの旅
  プーランク:セー(C)
  プーランク:雅な宴
  ラヴェル:5つのギリシャ民謡
  ラヴェル:草の上で
  ラヴェル:天国の美しい3羽の鳥
  プーランク:ホテル
  フォーレ:愛の歌
  ドビュッシー:星の輝く夜
  ドビュッシー:ロマンス「霧のように儚く、苦悩する魂」
  ラヴェル:花のマント
  ラヴェル:フランスの歌
  フォーレ:夢のあとに
  ドビュッシー:ゆりかご
  ドビュッシー:あらわれ
  ドビュッシー:忘れられた小唄
  ラヴェル:愛に死せる王女のためのバラード
  プーランク:愛の小径
サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ)
アレクサンドル・タロー(ピアノ)

 アレクサンドル・タローのピアノ伴奏で、ソプラノのサビーヌ・ドゥヴィエルがニュアンスに富んだ声で歌う、19世紀後半から20世紀半ばに書かれたフランスの歌曲集。

 ドゥヴィエルとタローは、フォーレ、プーランク、ラヴェル、ドビュッシーと、この時代を代表する作曲家の歌曲の中から「愛」「戦い」「死」にまつわる曲を選び、周到にプログラムを創り上げています。アルバム・タイトルにもなったフォーレの『シャンソン・ダムール=愛の歌』やプーランクの『愛の小径』などの良く耳にする愛らしい歌をはじめ、ラヴェルの『5つのギリシャ民謡』、ドビュッシーの『忘れられた小唄』などの連作歌曲といった、今回2人がどうしても採り上げたかったという曲集など、多彩な作品が並ぶこの1枚には、ドゥヴィエルとタローの「今こそ表現したい思い」が詰まっており、聴き手は聴いているだけで様々な体験をすることができるでしょう。ドゥヴィエルの柔らかくニュアンスに富んだ声は、フランス歌曲の持つ繊細な雰囲気を余すことなく表現するだけではなく、ここにタローのピアノがぴったりと寄り添い、ときには優しく、時には自由に旋律を歌い上げます。

 「幅広いレパートリーというだけでなく、多様性と驚きの両方を目指して、個々の曲を選びました。ドビュッシーとラヴェルは私にとって必需品であり、フォーレはスピリチュアルな父として自然な選択であり、プーランクはよりスパイシーでスパイキーなものを提供しています。タローのピアノが生み出す音色の意味は、会話、憂鬱、反抗など様々。このアルバムで私たちは詩を味わい、フランスの歌には無数の色があり、それらの色を引き出すことが私たちの使命でした。」と、ドゥヴィエルは語っています。

2019年3月11-17日

 .


9029674390
\2600→\2390
カウンターテナー界の新鋭
 ヤクブ・オルリンスキ
アニマ・エテルナ~ゼレンカ、ヘンデル、フックス、他

 1. ゼレンカ:モテット「野蛮、残忍にして冷酷な」 ZWV.164
 2. フックス:「La Fonte della Salute」 Op.23~「Non t'amo per il ciel」
 3. ゼレンカ:詩篇「われは喜びに満ちたり」 ZWV.90
 4. デ・アルメイダ:「ジュディッタ」~「Giusto Dio」
 5. ヌッチ:「Il Davide Trionfante」~「Un giusto furore che m'arde nel core」
 6. マンナ:「ほめたたえよ、神のしもべたちよ」
 7. ヘンデル:アンティフォン ニ短調「アレルヤ、アーメン」 HWV.269
ヤクブ・オルリンスキ(カウンターテナー)
ファトマ・サイード(ソプラノ:3)
イル・ポモ・ドーロ(ピリオド楽器アンサンブル&合唱団)
フランチェスコ・コルティ(指揮、通奏低音)
 録音:2020年9月15-23日、イタリア、ロニーゴ、ヴィラ・サン・フェルモ


 18世紀の神聖なアリアとモテットによるアルバム『アニマ・エテルナ(永遠の生命)』は、2018年リリースのヤクブ・オルリンスキのデビュー盤『アニマ・サクラ』の続編となるものです。
 ここでは、ゼレンカ、ヘンデル、フックスのバロック時代の重要な作曲家の作品だけでなく、ジェンナーロ・マンナ[1715-1779]、フランシスコ・アントニオ・デ・アルメイダ[1702-1755]、バルトロメオ・ヌッチ[1717-1749]など現在ではほとんど知られていない作曲家の作品も収録され、世界初録音曲も含まれています。
 2020年に多くの賞を受賞した魅惑的な新人ソプラノのファトマ・サイードが、ゼレンカの『われは喜びに満ちたり』でゲスト参加しています。
 世界各地でオペラ、コンチェルト、歌曲合奏など縦横無尽に活躍し、2018年には英グラモフォンによる「世界のベスト・オーケストラ」の一角にノミネートされた「イル・ポモ・ドーロ」、バッハのチェンバロ協奏曲集で高い評価を得ているチェンバリストのフランチェスコ・コルティの指揮。魅力ある語り口と熟知されたバロック音楽解釈が理想的に組み合わされ、オルリンスキの歌唱の深い魅力を引き立てています

 「バロック時代の宗教音楽で聞かれる色彩は、今日でも人々の魂に触れています。アニマ・エテルナは永遠の生命を意味し、私にとっては自然を意味します・・・とても活気があり、野生で危険でありながら、とても穏やかで、魅惑的で、癒されるような不思議な魅力を持っています」と、オルリンスキは語っています。




ヤクブ・オルリンスキ
エラートへのデビューアルバム


9029563374
\2600 →\2390
ヤクブ・オルリンスキ、マクシム・エメリャニチェフ&イル・ポモ・ドーロ
アニマ・サクラ~宗教的アリア集


1. ニコラ・ファーゴ[1677-1745]:オラトリオ『水に沈んだファラオーネ』より「愛する神の民に」
2. ニコラ・ファーゴ[1677-1745]:詩篇『われは御身に告白す、主よ』
3. ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン[1683-1729]:モテット『救い主のうるわしき母』
4. ドメネク・テラデーリャス[1711-1751]:『主は言われた』より「私の右に座せよ」
5. ニコラ・ファーゴ[1677-1745]:『創られたる太陽が輝かぬほど』
6. ドメニコ・サッロ[1679-1744]:5声のミサ曲ヘ長調より「我ら主をほめ」
7. フランチェスコ・フェオ[1691-1761]:『怒りの日』より「報いる正しき審判者よ」
8. ヤン・ディスマス・ゼレンカ[1679-1745]:『カルバリオのイエス』より「深い感情の混乱に・・・筋の涙が」
9. ヨハン・アドルフ・ハッセ[1699-1783]:オラトリオ『聖ペトロとマグダラのマリア』より「わたしの苦しみよ、さあ早く!」
10. ガエターノ・マリア・スキアッシ[1698-1754]:『カルバリオの聖母マリア』より「小心な子羊」
11. フランチェスコ・ドゥランテ[1684-1755]:5声のミサ曲より「ひとり子である主」
ヤクブ・オルリンスキ(カウンターテナー)
イル・ポモ・ドーロ(ピリオド楽器アンサンブル)
マクシム・エメリャニチェフ(指揮)

2018年2月5-12日:イタリア、ロニーゴ、ヴィラ・サン・フェルモ
世界初録音(1,2,4,5,6,7,10,11)

 カウンターテナー界の新鋭ヤクブ・オルリンスキの、エラートへのデビューアルバム!
 ヤクブ・オルリンスキは1990年ワルシャワ生まれ。
 男声合唱団「Gregorianum」で音楽活動を始め、フレデリック・ショパン音楽大学を卒業し、さらにアレクサンダー・ゼルウェロウィックツ・アカデミーで演劇も学んでいます。
 ショパン音楽アカデミー主催公演に出演し高く認められ、ワルシャワ大劇場(ポーランド国立オペラ)オペラ・アカデミーのメンバーとなりました。
 2015~2017年にジュリアード音楽院で学び、その間の2015年マルセラ・セムブリッチ国際声楽コンクール、2016年にはメトロポリタン歌劇場でのナショナル・カウンシル・オーディションで優勝。「色調の美しさと色彩の統一性を兼ね備えた歌唱」とニューヨーク・タイムズ紙が絶賛。その後すぐにその歌唱の素晴らしさが広まり、現在では様々なコンサートやオペラ、音楽祭などに出演し、高い評価を得ています。
 彼が歌った「ヴィヴァルディ:よろこびと共に会わん」は、YouTubeで200万回以上再生され、話題となりました。

「バロック音楽は自由と情熱で綴られます。従うべきスタイルのルールはたくさんありますが、非常に多くの選択肢があります。さまざまな方法はありますが、まず装飾音から始めます。様々な装飾音を使用することで創造性を示すことができ、作品の中にさらに深く入り、芸術的な性格を示すことができます。子供のころからダンスを踊り、移動中にもヘッドフォンでいつも音楽を聴いてきました。だからこそ、私は幼い頃から音楽をレコーディングしたいという多くの夢がありました。それは素晴らしいモチベーションキックでした。多くの偉大な演奏家のアイデアに賛同し、それらに加わりたいと思っていました。だからこそ彼らのように特別なアルバムを作りました。しかしこの夢のようなアルバムは少し他とは違ったアイデアなのです」と、オルリンスキは語っています。

 このエラートへのデビューアルバムは、ナポリ楽派の世界初録音曲を多く含む、知られざる作品を中心としたプログラム。
 彼の特技でもあるブレイクダンスは「身体性と創造性を組み合わせた大きな自由なもので、私の芸術的な生活にも大きな影響を与えてくれたもの」と語っているとおり、その美しい透明感とドラマチックな展開力を持つ歌唱力というだけでなく、大きな飛躍を感じさせるものとなっています。



 .


9029652001
\2600→\2390
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
 息子に捧げた小品録音集
  パリのヴァイオリン

 ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 HWV.371~第3楽章:ラルゲット
  J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV.1068~第2楽章:アリア(R.カプソン&G.ベロン編)
  クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
  シューマン:3つのロマンス Op.94~第2曲「Einfach, innig」
  シューベルト:セレナード D.957-4
  ショパン:夜想曲 第20番嬰ハ短調(ミルシテイン編)
  ワーグナー:アルバムの綴り(ヴィルヘルミ編)
  コルンゴルト:マリエッタの唄(歌劇「死の都」より)
  プッチーニ:私のお父さん(歌劇「ジャンニ・スキッキ」より)
  ラフマニノフ:ここはすばらしい場所 Op.21-7
  チャイコフスキー:悲しい涙など知らずに過ごした日々(歌劇「イオランタ」より)
  ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14(M.プレス編)
  ドヴォルザーク:我が母の教え給いし歌(M.パウエル編)
  マスネ:タイスの瞑想曲(M-P.マルシック編)
  ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女(A.ハルトマン編)
  ドビュッシー:月の光(A.レーレン編)
  イザイ::子供の夢 Op.14
  ブラームス:ハンガリー舞曲第5番(ヨアヒム編)
  エルガー:朝の歌
  チャップリン:スマイル(P.クイント編)
  モリコーネ:チャイルドフッド・アンド・マンフッド(G.ベロン編)
  グラッペリ:ロール(映画「バルスーズ」より)
ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
ギヨーム・ベロン(ピアノ)
 録音:2021年5月16-18日、スイス、ヴォー州ロール、ロゼ・コンサートホール

 2020年3月、ルノー・カプソンはパリのロックダウン中に、56日間毎日ヴァイオリンの名小品を自宅で演奏、SNSを通じ世界中に配信しました。
 もともとルノーの息子であるエリオットのための演奏でしたが、あらたに22曲を選曲してスタジオ録音。エリオットへの感謝を伝えたアルバムとして誕生しました。

 短い小品の中に詰め込まれた音楽の美しさ。
 「美しさの極み」ともいえるルノーの表情、豊かな歌と表現が込められています。


「2020年3月中旬、フランス、パリは新型コロナ・ウイルスのためにロックダウンに入りました。それは多くの人々へ不安と恐怖を与えました。私の息子エリオットも同様でしたが、その不安を少しでも解消させるために、タブレットを使ってドヴォルザークの短編劇を書いてもらうように頼んだのです。そして私は毎日エリオットのために音楽で共有を深めることに決めたのです。そして終わりのないクライマックスが続く限り、自分の方向性を失いがちなこの大切な時期に目標を立てたのです。友人のピアニストのギヨーム・ベロームと一緒に、常にそして決まった時間に、私たちは毎日1曲56日間演奏し続けました。それは儀式のように映ったかもしれません。音楽を共有し続けることで、同じ音楽への愛情、そして正しい方向へ導きたいという願望がありました。その演奏は、毎日SNSを通じて世界中に配信され、毎日、多くの方が私たちの演奏を聴いたり、手紙を書いたり、感謝の気持ちを表したりしてくれました。
 このアルバム『パリのヴァイオリン』は、息子のエリオットのためのもので、エリオットがいたからこそできたのです。これは、最もシュールな時期に演奏された22曲をセレクションしています。このアルバムは「ありがとう」のひとつの言い方であり、苦しみや悲しみにもかかわらず、恐れ、期待、不安など、その瞬間を一緒に追体験する方法でした。幸福の小さなオアシスでした。これらの約80分の音楽があなたに静けさと心地よさをもたらしますように。」
~2021年7月、ルノー・カプソン~

 .


9029660691
\2600→\2390
教会の残響、豊穣な音の伽藍
 ダヴィッド・フレイ(ピアノ)
  J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
ダヴィッド・フレイ(ピアノ)
 録音:2021年6月1-7日、フランス、バルバザン=デバ、ピエタ教会

 近年バッハの作品をモダン・ピアノで演奏し、どのアルバムも世界的に評価を高めているダヴィッド・フレイ。
 ゆったりとしたテンポでじっくり歌い上げ、教会の残響もあって豊穣な音の伽藍となっています。

 「表現性はロマン派固有のものでは決してない。バッハの音楽にそれを認めることを、恐れてはならない」
 フレイの奏でるバッハは、独創的で浪漫性豊かなもの。フレイはペダルを使用することも、トーンが豊麗になることも恐れない。むしろ豊かな変化を巡らせて、そこから紡がれる発色性を武器に、情感豊かなバッハを導き出しています。

 バッハ最高の鍵盤楽器作品のひとつ『ゴルトベルク変奏曲」は、最近ワーナー・クラシックスのピアニストであるベアトリーチェ・ラナ、アレクサンドル・タローが録音をリリースしていますが、ここに今回ダヴィッド・フレイが新たに加わります。フレイのバッハ演奏は「正確かつ微妙なニュアンス、そして技術的コントロールは貴族的な感覚によって整えてられており、鋭いリズミカルな活力は、透明感のある明暗のソノリティーを生み出している」と賞賛されています。

 この録音は、フレイの生まれ育ったフランス南西部のピレネー山脈にある小さな町、バルバザン=デバのピエタ教会で行われました。

 「自分が育った場所でこのアルバムを録音することを考えていました。私はいつもこの小さな教会の礼拝堂が大好きでした。ここでの音響は、音を生き生きとさせるユニークなものがあります。ゴルトベルク変奏曲は、私にとってテストです。一生に一度の仕事であり、おそらく人生そのものについての大きな仕事です・・・一種の瞬間的な儀礼かもしれないし、旅かもしれません。ユーモア、厳格さ、優雅さ、ダンスなど、人間の生活のあらゆる要素がそこにあります。バッハはこれらを「ヴァリエーション(変奏曲)」とは呼びませんでしたが、ドイツ語で「変換」を意味する「Veranderungen」と呼びました。主題のアリアからはじまり、30の変換の後、元の主題に戻ります。それは、あなたがたどった道を振り返って山の頂上にいるかのように、一種の完成と永遠の繰り返しの両方をもたらします。 最後の主題をもう一度再生すると、元の純粋さで、1時間半に起こったすべてのことを振り返って人生の終わりにいるかのようになります。そのような永遠の感覚を与える作品はほとんどありません。私たちは謙虚さと興奮を持ってこの記念碑に到着します。完璧を目指すのではなく、真正性を目指すべきです。意味のあるもの、自然で一貫性のあるもの、そして人類の物語であるために誰もが共感できる物語を生み出すものを生み出すことです」


 そのフレイの演奏ですが、彼はひとつひとつの変奏に命を与えるかの如く、丁寧に音を紡ぎ出していきます。冒頭のアリアからまるで慈しむかのように、ゆったりとしたテンポでじっくり歌い上げながら、次の変奏へと進みます。前述のとおり、ペダルを多用した音は教会の残響を伴い、豊穣な音の伽藍を創り上げることに成功しており、音だけでまさにステンドグラスを通した光の揺らぎときらめきを感じることができるでしょう。タッチは決して滑らかさだけではなく、またフレイは曲によって荒々しく鍵盤をたたきますが、これが効果的な対比を生み出しています。フレイの演奏は、これまでに何人ものピアニストによる『ゴルトベルク変奏曲』を聴いてきた方にも、新しい発見をもたらすことでしょう。

 このディスクは長時間収録(約88分)CDです。
 


9029510510
\2600
トランスミッション
 ブロッホ:ユダヤ人の生活から B.54
 コルンゴルト:チェロ協奏曲ハ長調 Op.37
 ブルッフ:コル・ニドライ Op.47
 ブロッホ:ヘブライ狂詩曲「シェロモ」 B.39
 ラヴェル:2つのヘブライの歌 M.22
エドガー・モロー(チェロ)
 ルツェルン交響楽団
 ミヒャエル・ザンデルリング(指揮)
 録音:2020年9月4,5,7日、ルツェルン、カルチャー・コングレスセンター

 若きフランスのチェリスト、エドガー・モローによる、20世紀の4人の作曲家コルンゴルト、ブロッホ、ブルッフ、ラヴェルによる協奏的作品集。
 いずれもユダヤに関連した作品です。

 ブロッホの『ユダヤ人の生活から』は、アンコール曲としても有名な『祈り』が含まれる作品集。
 ヘブライ狂詩曲『シェロモ』の「シェロモ」とは旧約聖書におけるソロモン王のことで、独奏チェロがソロモン王として曲が進行していきます。
 ブロッホのユダヤの世界観に根差した音楽性を壮絶な情念として書かれています。

 コルンゴルトの傑作『ヴァイオリン協奏曲』の翌年に作曲された『チェロ協奏曲』は、女流ピアニストを巡るチェリストと作曲家の三角関係を描いた映画
 「愛憎の曲」に書いた曲を拡大改作したもの。モダンなハーモニーや洗練された響きの曲で、チェロのソロが緻密に濃厚に表現されています。

 ユダヤ教で礼拝の際に用いられる朗誦の旋律に基づいたブルッフの『コル・ニドライ』。

 異国趣味や民俗音楽を次々と取り入れたラヴェルの、アラム語による典礼文をテクストにした「頌栄(カディッシュ)」が第1曲に置かれた『2つのヘブライ
の歌』。

 ユダヤ人のルーツとの深いつながりや、ユダヤの音楽に関連したチェロのための作品という意欲的なプログラム。
 叙情的、情熱的、そして官能的な美しいモローの音は、「叙事詩的な広大なエレジー」を、歌心あるチェロ演奏の可能性を求めたものとなっています。







<国内盤> 


VIRTUS CLASSICS



VTS-13
¥3080
モダン・エチュード The Modern Etude 山田剛史(ピアノ)
 イーゴリ・ストラヴィンスキー (1882-1971) 4 Etudes 4つの練習曲 Op. 7 (1908)
  1. I. Con moto/2. II. Allegro brillante/3. III. Andantino/4. IV. Vivo
 
  カロル・シマノフスキ (1882-1937) 12 Etudes 12の練習曲 Op. 33 (1916)
  5. I. Presto/6. II. Andantino soave/7. III. Vivace assai (Agitato)/
  8. IV. Presto (Delicatamente. sempre pp)/9. V. Andante espressivo/
  10. VI. Vivace (Agitato e marcato. Vigoroso)/11. VII. Allegro molto (Con brio. Burlesco)/
  12. VIII. Lento assai mesto (Espressivo)/13. IX. Animato (Capriccioso e fantastico)/
  14. X. Presto (molto agitato) Tempestoso/15. XI. Andante soave (rubato)/16. XII. Presto (Energico)
 
 セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943) Etudes-tableaux 絵画的練習曲集 Op. 39 (1916-17)
  17. I. Allegro agitato/18. II. Lento assai/19. III. Allegro molto/
  20. IV. Allegro assai/21. V. Appassionato/22. VI. Allegro/23. VII. Lento Lugubre/
  24. VIII. Allegro moderato/25. IX. Allegro moderato. Tempo di marcia

 山田剛史さんの演奏は聴き手の心を自由にしてくれる。
 それは、人間にとって真の自由とは何か、本当の豊かさとは何かを、透徹したまなざしで問いかけてもくるのだ。廻由美子(ピアニスト)

 【録音】2021年2月16~18日 三重県総合文化センター/ピアノ:Steinway D, No.527825
 プロデューサー:瀬尾和紀(Virtus Classics)/エンジニア:山中耕太郎(Rec-Lab)/ピアノ調律:松本安生(Steinway Japan)

 【知性と感性が織りなす音の彩 20世紀初頭に書かれた傑作エチュード集】
 世界各地で芸術的想像力が花開いた1910年前後。この時期に書かれた3人の作曲家による「エチュード=練習曲」を収録した1枚。
 冒頭に置かれたのは、1908年、若きストラヴィンスキーによる熱気と興奮が伝わる《4つの練習曲 Op. 7》。そして1916年にシマノフスキが自らの音楽語法のショーケースとして書いた《12の練習曲 Op. 33》。最後に1916-17年に書かれたラフマニノフの磨きのかかったピアニズムが駆使された《絵画的練習曲集 Op. 39》。
 いずれの曲集も演奏家の指や技術の「練習」のために存在するのではなく、作曲家が、新しい音響、書法、発想を生み出すための「源泉」と捉える山田剛史の演奏は、各々の曲集の特徴を際立たせながらも純粋に音を紡いでいくという真摯なもの。各々の作曲家たちの想いを秘めた技巧的で複雑な総譜を、山田は丁寧に読み解き、充実した音楽へと練り上げていきます。山田の個性溢れるイマジネーション豊かな表現が聴き手の耳を魅了します。

 【山田 剛史(やまだ たかし) ピアノ】
 奈良県出身。東京藝術大学卒業。同大学院修士課程を首席で修了、クロイツァー賞受賞。ローム ミュージック ファンデーションの奨学生としてケルン音楽大学に留学、国家演奏家試験に合格。クラウディオ・ソアレス、迫昭嘉、ニーナ・ティシュマン、アントニー・シピリの各氏に師事。
 2002年、第1回名古屋国際音楽コンクールピアノ部門第1位。2007年、第5回東京音楽コンクールピアノ部門第1位および聴衆賞。ソリストとして秋山和慶氏指揮、東京交響楽団はじめ共演多数。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」出演。室内楽・歌曲伴奏にも定評があり、バリトンのヴィタリ・ユシュマノフ、チェロのベアンテ・ボーマン、フルートの瀬尾和紀ら、多くの著名な演奏家と共演。東京オペラシティ「B→C」、東京・春・音楽祭等に出演。

 とりわけ、バッハと近現代作品に親しみを持つ。ニコラウス・アーノンクールのアシスタントであったアントニー・シピリに学んだことで、古楽の基本理念や、それをモダン楽器に応用するためのアプローチ、奏法を身につけた。イギリス組曲全6曲、ゴルトベルク変奏曲、平均律クラヴィーア曲集(全2巻)など、J. S. バッハの演奏解釈に定評がある一方、「音の遊び」、「音の万華鏡」などと題した、バロックから現代までのさまざまな作品をテーマに沿って組み合わせたリサイタルが好評を博している。2007年東京音楽コンクール優勝時のシマノフスキのピアノ・ソナタ3番の演奏は、審査員の小山実稚恵氏によって「知的でオリジナリティにあふれた、驚くほど完成度の高い演奏」と高く 評価された。

 2021年5月にはテッセラ音楽祭「新しい耳」にて、ジェフスキ《「不屈の民」変奏曲》を中心としたプログラムによるリサイタルを開催。8月には ALMRECORDS コジマ録音 より、CD「間宮芳生:チェロとピアノのための作品集」(チェロ:髙橋麻理子)をリリース。レコード芸術誌「準特選」に選出。

 東京藝術大学非常勤講師を経て、現在、国立音楽大学および東京学芸大学非常勤講師。日本ショパン協会会員。全日本ピアノ指導者協会正会員。
 














11/11(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


COVIELLO CLASSICS


COV 92110
¥2800
3人の作曲家の個性が刻印された若き日のピアノ三重奏曲集
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第3番 ハ短調 Op.1-3
 ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲 ト短調
 バーンスタイン:ピアノ三重奏曲(1937)
シルバー・トリオ

 録音:2020年/59'50''

 出自も時代も異なる3人の作曲家によるピアノ三重奏曲集。どれも若き日の作品であることが特徴です。
 ピアニストとして世に出たベートーヴェンが20代前半に作品1 として生み出した、3つの楽器が対等にやりとりする野心的な作品。
 モスクワ音楽院で学ぶ19歳のラフマニノフが書いた才能あふれる『悲しみの三重奏曲』。
 そしてこちらも19歳のバーンスタインによる才気煥発な作品。3人の個性が刻印された魅力的な音楽を聴き比べ出来ます。
 
 

COV 92112
¥2800
ボーデンシャッツ編纂:17世紀のモテット集 コールヴェルク・ルール
カペラ・デ・ラ・トーレ
 アスプリリオ・パチェッリ(1570-1623):Cantate Domino a 8
 ランドグラフ・モーリッツ・フォン・ヘッセン(1572-1632):Hosianna filio David a 8
 フランチェスコ・ビアンカルディ(1572-1607):Ave gratia plena a 6
 タルクィニオ・メールラ(1595-1665):Ciaconna a 6
 ヤコブス・ガルス(1550-1591):Ecce quomodo moritur a 4
 マルコ・アントニオ・インジェニェーリ(1535-1592):Duo seraphim a 8
 アンドレア・ガブリエーリ(1532-1585):Exsultate justi a 8
 ハインリヒ・ハルトマン(1555-1616):Ist nicht Ephraim dein Teurer
 ヨハン・カスパール・ケルル(1627-16936):Intrada Battaglia
 ヒエロニムス・プレトリウス(1560-1629):Tulerunt Dominum meum a 8
 ヒエロニムス・プレトリウス:Fuit homo missus a Deus a 5
 オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594):Tristis est anima mea a 5
 ヒエロニムス・プレトリウス:Gloria tibi a 7
 ヤコブス・ガルス:Jerusalem gaude
 ジョヴァンニ・バッティスタ・ステッファーニ(1574-1630):Christus resurgens
 ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1557-1612):Jubilate Deo a 8
 ヤコブス・ガルス:Media vita in morte sumus
 ハンス・レーオ・ハスラー(1564-1612):Pater noster
 アレッサンドロ・オロロージョ(1551-1633):Intrada
 オルランド・ディ・ラッソ:Deus in adiutorium a 6

 バッハも学んだ先人たちのモテット

 録音:2021年/72'34''

 音楽史上で特別な存在として君臨しているJ.S.バッハ。若いころには100年ほど前の音楽を積極的に学び、伝統的な音楽の研究に余念がありませんでした。
 またライプツィヒ時代には、エアハルト・ボーデンシャッツが17世紀初頭に編纂したモテット集を手に入れています。
 このディスクはそのボーデンシャッツのモテット集からの音楽が収録されており、まさにバッハが学んだであろうドイツやイタリアの音楽を聴くことができます。
 
 

COV 92116
¥2800
クリスマスの詩と音楽 ウヴェ・シェーンベック(語り)
ウィリー・フーバー(チター)
 Marc Delmas:Priere */Theodor Fontane:Alles still/Willi Marz:Improvisation II */
 Matthias Claudius :Ein Lied hinterm Ofen zu singen/Oskar Dahnhardt:Vom Schnee u. v. Schneeglockchen/
 Traditional; Willi Marz:Altes Menuett */Theodor Fontane:Noch ist der Herbst nicht ganz entflohn/
 Richard Wagner; Willi Marz:Lied an den Abendstern aus "Tannhauser" */
 Rainer Maria Rilke:Es gibt so Wunderweisse Nachte/Rainer Maria Rilke:Advent/
 Traditional; Willi Marz:Was soll das bedeuten */Hermann Claudius:Lied im Advent/
 Willi Marz:Improvisation I */Theodor Storm:Knecht Ruprecht/Traditional; Willi Marz:Wer klopfet an? */
 Eduard Morike:Die Heilige Nacht/Traditional; Willi Marz:Kommet ihr Hirten */
 Joseph Von Eichendorff:Weihnachten/Traditional; Willi Marz:Still, still, weil's Kindlein schlafen will */
 Theodor Storm:Weihnachtslied/Franz Gruber; Willi Marz:Stille Nacht */Theodor Storm:Weihnachtsabend/
 Max Reger; Willi Marz:Maria Wiegenlied */Jacob und Wilhelm Grimm:Der goldene Schlussel/
 Theodor Fontane:An Emilie/Willi Marz:Hymne */Wilhelm Busch:Der Stern/
 Willi Marz:Prelude */Johann Wolfgang Von Goethe:Epiphanias/Willi Marz:Notturno */
 Heinrich Heine:Die Heilgen drei Konige/Traditional; Willi Marz:Gloria - Die Engel auf dem Felde *
 無印:語り/*:チター独奏

 繊細なチター独奏と語りで構成

 64'07''

 クリスマスをテーマとして、詩の朗読とチターの演奏を交互に並べたアルバムです。
 




.

FIRST HAND RECORDS



FHR 121
¥2200→\1990
全曲世界初録音
 19世紀に再発見されたバロック音楽の秘宝
驚異の棚 第2集  
キンガ・ウイスザスジ(ヴァイオリン)
トム・フォスター(チェンバロ)
 マルティーノ・ビッティ(1660-1743):ヴァイオリンと通奏低音のためのドレスデン・ソナタ第4番 イ長調 TalB SV12
 作者不詳(ジローラモ・ニコロ・ラウレンティ(1678-1751)?):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ短調
 マルティーノ・ビッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのドレスデン・ソナタ第1番 ハ長調 TalB SV9
 ヘンリクス・アルビカストロ(c.1660-1730):ヴァイオリンと通奏低音のためのいソナタ へ短調
 マルティーノ・ビッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのドレスデン・ソナタ第5番 変ロ長調 TalB SV13
 作者不詳(アントニオ・モンタナーリ(1676-1737)):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ へ短調
 カルロ・フィオレッリ(c.1673-unknown):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調
 ※全曲世界初録音

 全曲世界初録音、コレッリ風のビッティなど未知のソナタ集

 録音:2021年5月12-14日/ロンドン

 未知の世界を開く驚異の書棚に迫る注目企画、ドレスデンのシュランク2世が19世紀に再発見したコレクションをもとにしたシリーズの第2弾です。
 シュランク2世はピゼンデルの所有していた楽譜や、ヨーロッパ中を旅し自ら筆写した譜面などを数多く所蔵していた人物。
 大変貴重な手稿譜による演奏で、全曲世界初録音!

 イングリッシュ・コンサートのメンバーとしても活躍する名手による演奏です。



 第1集はFHR-89。
 第1集のプロモーション動画。これ観たらほしくなります。


 公式動画:
  https://youtu.be/e_2rqzWqxd8
  https://youtu.be/CjIDBKBC8dU




 FHR 89
\2200→\1990
驚異の棚 第1集
 ヨハン・ヨーゼフ・ヴィルスマイヤ(1663-1722):
  変則調弦ヴァイオリンと通奏低音のためのパルティータ(ソナタ) ホ長調
   (世界初録音)
 ガスパロ・ヴィスコンティ(1683-1731):
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ハ短調
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ヘ長調(世界初録音)
 ヨハン・フリードリヒ・シュレイフォーゲル(fl.1707?1749):
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調
  ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 変ホ長調(世界初録音)
キンガ・ウイスザスジ(ヴァイオリン)
トム・フォスター(チェンバロ)

 未知の世界を開く驚異の書棚

 録音:2020年3月14-16日/ロンドン/56'52''

 ドレスデンのシュランク2世のコレクションをもとにしたシリーズ第1弾。シュランク2世はピゼンデルの所有していた楽譜や、ヨーロッパ中を旅し自ら筆写した譜面などを数多く所蔵していました。
 今作では後期バロックの多様性に富んだヴァイオリン・ソナタが取り上げられていて、奇抜な幻想性が病み付きになりそう。世界初録音も収録されています。
 未知の世界を開く驚異の書棚に迫る注目シリーズ。演奏者の二人はイングリッシュ・コンサートのメンバーとしても活躍する名手です。
 

 




.

HARMONIAMUNDI

HMM 905348
¥2800
※再発売
仏HMから再発売
 ロト(指揮)&レ・シエクル
 爽やかなサン=サーンスの「オルガン付き」

  サン=サーンス:
   (1)交響曲第3番ハ短調Op.78「オルガン付き」
   (2)ピアノ協奏曲第4番ハ短調Op.44
ジャン=フランソワ・エッセール(Pf)(2)
ダニエル・ロト(Org)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
レ・シエクル

 威圧感、重苦しさ無縁の爽やかなサン=サーンスの「オルガン付き」

 録音:2010年5月16日/サン=シュルピス教会(パリ)(1)、6月16日/オペラ・コミック(ともにライヴ)

 ロト&レ・シエクルのサン=サーンス、ASM 04/KKC 5197(ともに廃盤)の再発盤の登場です。
 サン=サーンスの交響曲第3番は名作の誉れ高いものですが、物々しく演奏されるのが常でした。
 しかし作曲者サン=サーンス本来の資質は軽妙でオシャレ、威圧感や重苦しさとは無縁のはず。そうした疑念を解消する演奏がついに登場しました。
 フランソワ=グザヴィエ・ロトが古楽器オーケストラ「レ・シエクル」を指揮したもので、古楽器による同曲のCD も初めて。
 まさに物々しさや重苦しさは姿を消し、テンポも早めで、オルガンも荘厳というより、そよそよと風が吹くような爽やかさ。
 これぞサン=サーンスが思い描いた響き、とまさに目から鱗が落ちる思いがします。
 オルガンを受け持つのはフランソワ=グザヴィエの実父で有名なオルガニスト、ダニエル・ロト。パリのサン=シュルピス教会の名器が素晴らしい響きを聴かせてくれます。
 カップリングはこれもシリアスな曲調で名高いピアノ協奏曲第4番。
 ジャン=フランソワ・エッセールが1874年製のエラールのフォルテピアノでいとも見事に披露。まるで古典派協奏曲のようなたたずまいとなっています。

 
 





PASSACAILLE



PAS 1101
¥2600
ハイドン:ドイツ歌曲集   アリス・フォクルール(ソプラノ)
ピエール・ガロン(チェンバロ、フォルテピアノ)
 ティルシスに An Thyrsis/ごくありふれた話 Eine sehr gewohnliche Geschichte/ファーストキス Der erste Kuss/
 怠惰の賛美 Lob der Faulheit/不幸な恋の慰め Trost unglucklicher Liebe/
 誰もが考える、自分の選んだ人と Jeder meint, der Gegenstand/無関心 Der Gleichsinn/
 おお熱い涙よ、溢れよ O flieB, ja wallend flieB/父の墓で Auf meines Vaters Grab/
 宗教歌 Geistliches Lied/見捨てられた少女 Die Verlassene/
 私は大いに恋している / 功労者シルヴィウス Ich bin der Verliebteste /Derverdienstvolle Sylvius/
 編み物をする少女 Das strickende Madchen/人生は夢 Das Leben ist ein Traum/
 私を忘れないで / 少女の問いへの答え Vergiss mein nicht / Antwort auf die Frage eines Madchens/
 愛の歌 Liebeslied/この心臓をえぐる苦痛で Beim Schmerz, der dieses Herz durchwuhlet/
 満足 Zufriedenheit/別れの歌 Abschiedslied

 機知に富んだハイドンの歌心を無駄のない新鮮な解釈で

 録音:2021年1月25-28日/64'48''

 ハイドンのドイツ語による歌曲集。
 アリス・フォクルールとピエール・ガロンはバロック音楽をレパートリーの中心としてきた人物で、ロマン派のリートから遡った目線とは異なる解釈でこれらの歌曲を歌っています。
 バロックと古典の狭間でささやかに聴かせるラブソングや哲学的・宗教的な歌。家庭的な雰囲気のなか、優しく、時に激しく、ユーモアを交えながら歌われていきます。
 伴奏はチェンバロと古楽器ピアノを使い分けています。
 





REFERENCE RECORDINGS


RR 148
(2CD)
¥2900
英国ロイヤル・バレエとサンフランシスコ・バレエの共同制作、
 バレエ『フランケンシュタイン』

  バレエ『フランケンシュタイン』

 振付:リアム・スカーレット
 音楽:ローウェル・リーバーマン
 デザイナー:ジョン・マクファーレイン
マーティン・ウェスト(指揮)
サンフランシスコ・バレエ・オーケストラ

 残酷なドラマをリアム・スカーレットの磨き抜かれた美意識で描いたバレエ『フランケンシュタイン』、サンフランシスコ・バレエでの上演をリファレンス・レコーディングスの高品位録音で捉えたアルバム

 録音:2018年3月6-9日戦争記念歌劇場、サンフランシスコ(バレエ公演でのライヴ収録)/HDCD、1:59:08
 エンジニア:キース・O・ジョンソン

 英国ロイヤル・バレエとサンフランシスコ・バレエの共同制作によるバレエ『フランケンシュタイン』。
 振付けを担当したのは、先日35歳で死去したリアム・スカーレット。同作品はメアリ・シェリー原作の『フランケンシュタイン』を3幕仕立てにした全幕バレエ。
 原作も多くの映画や演劇で、様々な歪んだ愛の形が語られてきましたが、このリアム・スカーレットのバレエ『フランケンシュタイン』は博士と怪物、そして博士の妻エリザベスが紡ぎだす苦悩、怒り、切望、そして愛が描き出されています。
 本盤のブックレットに掲載された豪華な挿絵は、このバレエの舞台装置と衣装を担当したジョン・マクファーレインによるものです。
 サンフランシスコ・バレエは、音楽監督兼首席指揮者であるマーティン・ウェストのもと意欲的な演目を次々と上演する世界有数のバレエ団です。
 





TYXART



TXA 21158
(2CD)
¥2800
カラヤンがタクシーに乗り ~44の音楽家の逸話
 ジョセフ・バーリンガー編
Eva Sixt, Undine Schneider, Heike Ternes, 他
  [CD1]
   1. Musikstudenten haben einen schlechten Ruf/2. Gluck schwarmt von Madame Arnoud/
   3. Die Piaf muss Damonen vertreiben/4. Lortzing leidet an seinem Zuhause/
   5. Tschaikowsky liebt Manner/6. Hellmesberger will zum Tristan/
   7. Nigel Kennedy will nicht ins Bett/8. Rossini mag sich nicht bucken/
   9. Billie Holiday trinkt Gin mit ihrem Hund/10. Mozart will ein Bussi vom Stanzerl/
   11. Gershwin will lernen von Ravel und Strawinsky/12. Caruso pruft den Konkurrenten/
   13. Bally Prell will eine Leberkas-Semmel/14. Brahms erklart Schubert/
   15. Die Schumanns und die Syphilis/16. David Popper zeigt sich nackt/
   17. Reger kopft den Spargel/18. Lale Andersen im Schutzengraben/
   19. Jacques Off enbach und 400 Tote/20. Leo Slezak und die Hosenrolle
  [CD2]
   21. Wagner komponiert mit Hunden/22. Champion Jack Dupree will Bier/
   23. Handel will die Schweinelende/24. John Lee Hooker boom boom boom/
   25. Karajan steigt ins Taxi/26. Florence Jenkins sorgt sich um einen Ton/
   27. Richard Strauss komponiert die Speisekarte/28. B.B. King verehrt Lucille/
   29. Sven Faller kritzelt an die Kuchenwand/30. Die Callas laBt sich richtig kussen/
   31. Massenet und die Wahrheit/32. D' Albert und seine Frauen/
   33. Die Lenya singt sogar Dessau/34. Smetana und der Moldau-Wirbel/
   35. Die Knef lauft Amok/36. Claire Waldoff argert Goring/
   37. Howlin' Wolf vergreift sich an Huhnern/38. Karl Bohm kommt schwer in die Hose/
   39. Glenn Gould mag kein Publikum/40. Girardi erfi ndet den Rostbraten/
   41. Beethoven und das Gluck von AuBen/42. Keith Jarrett will kein Husten horen/
   43. Puccini bekommt triebdampfende Mitt el/44. John Cage komponiert die Stille

 ドイツ語朗読による偉大な音楽家たちの小噺集

 [CD1]78'22''、[CD2]77'34''

 アメリカの映画監督、ジョセフ・バーリンガー(1961-)が編んだ、44の音楽家にまつわるユーモアあふれる小噺。
 役者のドイツ語での朗読によるCD で、音楽はBGMとして部分的に流れます。

 《カラヤンがタクシーに乗り込んだ。「だんな、どこ行くんですか?」と運転手が聞くと、カラヤンはすかさず「ドライブ!! どこへでも! 私はどこでも指揮をする!」》(店主:世界中のどこからも呼ばれてるっていう意味じゃなかったかなあ。)カラヤンという無二の存在がジョークすら逸話に変えている。
 音楽はすべての芸術の中で最も美しい。そしてそれに関わる者は、あらゆる種類の嘲笑に身をさらすことになる。





DAVINCI CLASSICS



C00462
¥2600
ベルトラーニが繰り出すラフマニノフの「3番」!
 ラフマニノフ:
  ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30*
  舟歌ト短調 Op.10-3
  クライスラーの《愛の悲しみ》に基づくパラフレーズ
ピエトロ・ベルトラーニ(ピアノ)
センツァスピーネ管弦楽団*
トンマーゾ・ウッサルディ(指揮)*

 イタリア新世代のマルチ・ピアニスト。ベルトラーニが繰り出すラフマニノフの「3番」!

 ジャズとクラシックのマルチ・ピアニストでありマルチ・インストゥルメンタリスト。さらにはコンポーザー、アレンジャーとしても活躍する1989年生まれのイタリアの奇才、ピエトロ・ベルトラーニにとっての本格的なデビューアルバムとなるラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」が堂々の登場!
 既にヴェネツィアのフェニーチェ劇場、ローマのパルコ・デッラ・ムジカ音楽堂、フィレンツェのコムナーレ劇場などイタリアの主要なコンサートホールや劇場へのデビューを果たし、フィレンツェ五月音楽祭やMITOミラノ・トリノ音楽祭などでも活躍。カーネギーホールやトビリシ国立音楽院コンサートホールなどでの演奏経験も持つイタリア期待のピアニストです。

 2019年12月5日にボローニャのテアトロ・アウディトリウム・マンゾーニで演奏されたラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」では、多くの聴衆が慣れ親しんだ一般的な解釈とは一線を画す極めて個性的な演奏を展開。
 オーケストラの力強いサポートを得て、技術的な観点はもちろんのこと、新鮮かつ斬新な演奏で確固たるメッセージを打ち出してくれています。
 ジャンルの壁を打ち破りながら活躍を続けるイタリア新世代の奇才が繰り広げるラフマニノフにどうぞご注目下さい。

 ※録音:2019年12月5日(ライヴ)、テアトロ・アウディトリウム・マンゾーニ(ボローニャ、イタリア)*、2020年5月、ファビオ・アンジェレッティ・スタジオ(イモラ、イタリア)

 
 
 
C00479
¥2600
ジョヴァンニ・ザンボーニ(17世紀後半-18世紀初期):
 タブラチュア譜によるリュート・ソナタ集第1巻(1718年)より

  ソナタ第1番/ソナタ第9番/
  ソナタ第3番/ソナタ第11番/
  ソナタ第7番より フーガ/シャコンヌ
シモーネ・パンソリン(アーチリュート)

 18世紀初頭、当時の嗜好に合った他の楽器が存在感を増すのと反比例するように徐々に存在感を失っていったリュート。
 しかし1718年に出版されたジョヴァンニ・ザンボーニの「タブラチュア譜によるリュート・ソナタ集第1巻」のように、味わい深く活力に満ちた作品が登場した時期でもありました。
 テオルボ、リュート、ギター、マンドラ、マンドリン、そしてハープシコードをマスターしたヴィルトゥオーゾだったザンボーニの秀作を通じて、シモーネ・パンソリンが18世紀初期のリュート作品の充実度を伝えてくれています。

 ※録音:2020年7月-8月、ティグレイト(ジェノヴァ、イタリア)
 
 

C00478
¥2600
ノクトゥルヌ ~ 1948年から1988年のハープ組曲集
 パール・チェルトック(1918-1981):組曲《四六時中》
 デイヴィッド・ワトキンス(1939-):小組曲
 ルドルフ・マロス(1917-1982):組曲
 ブリテン:組曲 Op.83
 マサイアス:サンタフェ組曲
アンナ・カステラーリ(ハープ)

 イタリア、チェゼーナのブルーノ・マデルナ音楽院を優秀な成績で卒業した女流ハーピスト、アンナ・カステラーリは自身のデビュー・レコーディングのテーマを「1948年から88年の40年間に作曲されたハープ組曲」に設定。
 ブリテンやチェルトックの名作に加え、コヴェントガーデン王立歌劇場のハーピストだったワトキンスの組曲やコダーイの弟子だったマロス、イギリスのマサイアスの作品によってユニークかつ魅力的なプログラムを完成させました。
 使用楽器はライオン&ヒーリーのサルツェードです。

 ※録音:2021年4月、スタジオ・モノリス(ブレッシャ、イタリア)
 




.

NEOS

NEOS 12102
¥2500→\2290
ロト&サラステ共演!
 ヴィト・ジュライ(b.1979)作品集

 (1)「コンバーター」(2018)~
  室内混声合唱と管弦楽のための
 (2)「i-フォーメーション」(2016)~
  2群の管弦楽と二人の指揮者のための
 (3)「アラヴォ」(2017)~
  ソプラノ、ピアノ、器楽グループのための
(1)ブラット・ラブマン(指揮)
 SWR交響楽団、SWRヴォーカル・アンサンブル
(2)フランソワ=グサヴィエ・ロト(指揮)
 ケルン・ギュルツェニヒ交響楽団、
 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)
 WDR交響楽団、ティエリー・メヒラー(Org)
(3)リナット・モリアー(Sop)、
 ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(Pf)
 スタンリー・ドッズ(指揮)
 ベルリン・フィル・カラヤン・アカデミー

 目覚める野性!21世紀に原始の初期衝動が蘇る!!スロヴェニアの作曲家ヴィト・ジュライ作品集

 録音:(1)2019年2月10日シュトゥットガルト、(2)2016年2月14日ケルン、(3)2017年11月5日ベルリン、[74:47]

 いきなりミュートした低い太鼓の響きにのせて始まる男の叫び声。古代日本の儀式の音楽かと思いきや次の瞬間にはインドネシアのケチャを思わせる群衆の叫び声と打楽器の連打。
 そして男女の煽情的なうめき声がオーケストラの特殊奏法の音響と融合し聴き手の原初的なエネルギーを呼び覚ます「コンバーター」。特殊奏法の響きの渦がとぐろを巻きながら脱皮してゆく大蛇のように変容してゆく「i-Formation」、ホール内の複数個所に分散配置されたオーケストラと打楽器、ソプラノ歌手のための「アラヴォ」はまさに古代異教の儀式といえるような妖しい魅力にあふれた代表作。
 ヴィト・ジュライはスロヴェニアの若手作曲家でヨーロッパを中心に作品が支持されている。リゲティ、クセナキスばりの音響運動にジョージ・クラムの神秘主義、ストラヴィンスキーの原始主義をミックスしたような作風。
 ダイナミック・レンジが広いのでオーディオ・ファンにもぜひお薦め。

 フランソワ=グサヴィエ・ロト(指揮)&ケルン・ギュルツェニヒ交響楽団、そしてユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)&WDR交響楽団という二人の大指揮者ふたつのオーケストラが共演する「i-フォーメーション」(2016)。
 どんな曲か聴きたいと思ったところ、なんとそのものずばりの音源がご本人のサイトに。

https://vitozuraj.com/audio-video/
 
 ここで聴けちゃったらCD売れなくなるとは思いつつも、こんな曲です。面白かったら買ってあげてくださいね。

 


NEOS 32102
¥2500
《NEOS CLASSICSとしては珍しいレパートリー》
 (1)シューマン:クライスレリアーナOp.16
 (2)リスト:パガニーニによる大練習曲
 (3)ブラームス:16のワルツOp.39~4手連弾のための
オルガ・チェローヴァ(Pf)
(3)フィリップ・アントルモン(Pf)

 連弾では巨匠アントルモンが共演!ウクライナの若手チェローヴァのシューマン、リスト、ブラームス!

 録音:2021年4月7日フランス、[79:40]

 オルガ・チェローヴァはウクライナ出身の若手ピアニスト。かつてギレリスやオイストラフを輩出したストルヤルスキ音楽院で学んだ後、ハノーヴァー大学とザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でさらに研鑽を積んだ。
 確かなテクニックと若々しい音楽性で将来が期待されている。ブラームスの連弾のための16のワルツで彼女のお相手をするのは歴史上の数々のマエストロとも共演してきた名匠フィリップ・アントルモン。
 御年87歳とはとても思えないしっかりとしたテクニックとチェローヴァにも負けない若々しい感性を持ち続けていることに驚嘆。
 若手チェローヴァに優しくレッスンをしているかのような暖かい音楽作りがチャーミングなブラームスのワルツです。
 
 
NEOS 12126
¥2500
ジャンルカ・ヴェルリンジェーリ(b.1976)作品集
 (1)「エレゴスIV」(2005/17)~バセット・ホルンのための
 (2)「シューベルト断章」(2006-7)~ピアノ三重奏のための
 (3)「シフト」(2008)~アコーディオンのための
 (4)「アルキミエ~アヴェ・マリス・ステラによるリチェルカーレ」(2009)~ヴィブラフォンとピアノのための
 (5)「イロニクオニリコ」(2010)~拡張されたトロンボーンのための
 (6)「マッド・コンポーザーのための4つの歌」(2015)~弦楽四重奏のための
 (7)「記憶の迷宮」(2004-05)~ピアノのための
 (8)「ヴィンテージ」(2019)~バロック・オルガンのためのパッサカリア
 (9)「ゲディーニ断章」(2015)~ピアノ三重奏のための
  (1)ミケーレ・マレッリ(バセットhr)、(2)(9)トリオ・ドビュッシー、
  (3)ゲナディー・ロタリ(アコーディオン)、(4)シモーネ・ベネヴェンティ(ヴィブラフォン)、
  (4)エマヌエーレ・トルカーティ(Pf)、(5)ミケーレ・ロムート(テナーtrb)、
  (6)リスカム四重奏団、(7)ジャンルカ・カシオーリ(Pf)、(8)バリント・カロシ(Org)

 録音:2012-2019年[59:31]

 ジャンルカ・ヴェルリンジェーリはイタリアの作曲家。作品はヨーロッパ、アメリカを中心に取り上げられている。
 彼の作風は一様にはとらえがたい。特殊奏法を駆使した音響作法的なものがあると思えば、ジャズの影響を感じさせるもの、バロック風のもの、それらを多様式主義的に折衷したものなど、非常に多岐に渡る。
 そうした音楽様式の博覧強記ぶりが彼の個性かもしれない。そのせいかハンガリー、中国に定期的に招かれ教授としても活躍している。
 
 
NEOS 12127
¥2500
「ヴォールハウザー・エディション8」~
 ルネ・ヴォールハウザー(b.1954)作品集
アンサンブル・ポリソノ(Ens)
ルネ・ヴォールハウザー(Br,Pf)
  (1)「投げられた曲芸師」(2018)~ソプラノ、バリトン、フルート、クラリネット、ヴァイオリンとチェロのための
  (2)フルート、クラリネット、ヴァイオリンとチェロのための四重奏曲第1番(2018)
  (3)「正直に言うと」(2017)~ソプラノ、バリトン、フルート、クラリネットとチェロのための
  (4)フルート、クラリネットとチェロのための三重奏曲第2番(2017)
  (5)「チェリッシモ・グラデュアーレ」(2017)~チェロ独奏のための
  (6)「ミコシュ・・・超深遠なフィールドで失われた・・」(2013)~ピアノのための
  (7)「拍手の歌」(2018)~ソプラノ、バリトンとピアノのための

 録音:2018-2020年 [79:43]

 NEOSでは8枚目となるヴォールハウザーの作品集。声楽作品、室内楽作品など多様な作品が収録。
 ヴォールハウザーはスイス出身。作曲家には珍しく歌手(バリトン)でもあり、このディスクでも自作自演を行っている。
 彼は当初実験性の強いジャズ、ロックをしていたが後にセロツキ、カーゲル、ホリガーらに師事し現代音楽へ転向した。
 「投げられた曲芸師」は声と室内楽のための作品でパート間のホケトゥス的な面白さ、オノマトペなど、どこかユーモラスで文字通り、声の曲芸ともいえる曲。
 なおこのアルバムの声楽作品ではヴォールハウザー自身が作詩もしている。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

.

APR



APR5638
¥2300→\2090
ヴィルヘルム・ケンプ ~ ポリドール録音集1927-1936 ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ)
 ・J.S.バッハ:フランス組曲第5番ト長調 BWV.816(録音:1935年7月)
 ・J.S.バッハ:《平均律クラヴィーア曲集第1巻》より
  前奏曲とフーガ第3番嬰ハ長調 BWV.848(録音:1928年)
  前奏曲とフーガ第5番ニ長調 BWV.850(録音:1928年)
  前奏曲とフーガ第5番ニ長調 BWV.850(録音:1931年)
 ・J.S.バッハ:イタリア協奏曲ヘ長調 BWV.971より 第1楽章(録音:1931年)
 ・J.S.バッハ(ケンプ編):鍵盤楽器のための協奏曲第5番 BWV.1056より ラルゴ(録音:1927年)
 ・J.S.バッハ(ケンプ編):コラール《目覚めよ、と呼ぶ声が聞こえ》BWV.645(録音:1936年1月13日)
 ・J.S.バッハ(ケンプ編):
  フルートとチェンバロのためのソナタ変ホ長調 BWV.1031より シチリアーノ(録音:1931年)
 ・J.S.バッハ(ケンプ編):
  カンタータ第29番《われら汝に感謝す、神よ、われら感謝す》BWV.29より シンフォニア(録音:1931年)
 ・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331《トルコ行進曲付き》(録音:1935年7月)
 ・シューベルト(リスト&ケンプ編):セレナード《きけきけ、ひばり》S.558-9(録音:1935年6月26日)
 ・シューベルト:楽興の時第3番ヘ短調 D.780-3, 楽興の時第4番嬰ハ短調 D.780-4(録音:1935年6月26日)
 ・シューベルト:即興曲変ロ長調 D.935-3(録音:1935年6月26日)
 ・シューマン:幻想小曲集 Op.12より 飛翔 Op.12-2(録音:1935年6月26日)
 ・シューマン:子供の情景 Op.15より トロイメライ Op.15-7(録音:1936年7月27日)

 ヴィルヘルム・ケンプの復刻第4弾!バッハを中心としたポリドール録音集!

 これまでベートーヴェンのピアノ・ソナタや協奏曲の復刻(APR6018, APR6019, APR7403)を進めてきた「APR」が第4弾として送り出すヴィルヘルム・ケンプ(1895-1991)の演奏は、電気録音の開始から第二次世界大戦の開戦前となる1927年から1936年にかけてポリドールに録音が行われたベートーヴェン以外の作品の数々!
 独墺系のレパートリーの演奏を得意としていたケンプのキャリア、功績を表現している今回の復刻には、大バッハやシューベルト、シューマンのオリジナル作品はもちろんのこと、ケンプ自身による大バッハのアレンジ4曲、さらにはシューベルトの「きけきけ、ひばり」をリストが編曲したものをケンプ自身がヴィルトゥオーゾ的にアレンジした演奏などが含まれており、20世紀巨匠ピアニストとしての卓抜した実力だけでなく、作編曲家として一面も垣間見ることが出来ます。
 ケンプのポリドール録音の復刻を担当したのは名エンジニア、マーク・オーバート=ソーン。定評ある音質の向上にも要注目です!

 ※リマスタリング:マーク・オーバート=ソーン
 





GRAND SLAM



GS 2252
¥2700
オイストラフ&クリュイタンスの永遠の名盤、
 ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が最新リマスターで再登場!

  ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)
アンドレ・クリュイタンス(指揮)
フランス国立放送局管弦楽団

 オイストラフ&クリュイタンスの永遠の名盤、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲が最新リマスターで再登場!
 2トラック、38センチ、オープンリール・テープ復刻シリーズ

 セッション録音:1958年11月8-10日/サル・ワグラム(パリ)【ステレオ】/日本語帯・解説付
 使用音源:Private archive (2トラック、38センチ、オープンリール・テープ)

 ■制作者より
 オイストラフとクリュイタンスによるベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、定番中の定番としてあまりにも有名です。
 当シリーズでも2トラック、38センチのオープンリール・テープを使用して復刻(GS-2181、2018年【廃盤】)しましたが、早期に完売してしまいました。
 今回は心残りにならないようにマスタリングの全行程をプロ用の機器で行い、現状での最善を尽くしました。
 それにともない、解説書も珍しいLP ジャケットの写真を掲載するなど、見ごたえのあるものに作り変えました。(平林 直哉)
 




<メジャー・レーベル>

.

ERATO



9029669394
(2CD)
\3200→\2990
知られざるラモーのオペラ作品
 約270年の沈黙を破り全曲世界初録音!
  ラモー:歌劇「アカントとセフィーズ」全曲
サビーヌ・ドゥヴィエル(ソプラノ:セフィーズ)
シリル・デュボワ(テノール:アカント)
ダヴィット・ヴィチャック(バリトン:オロエス)
ユディト・ファン・ワンロイ(ソプラノ:ジルフィール)
Jehanne Amzal, soprano (La Grande Pretresse)
Artavazd Sargsyan, tenor (Un Coryphee)
Arnaud Richard, bass baritone (Un Coryphee / Un Chasseur)
Marine Lafdal-Franc, soprano (Une Fee / Une Bergere)
Anne-Sophie Petit, soprano (La Deuxieme Pretresse / Delie)
Floriane Hasler, mezzo soprano (La Troisieme Pretresse)
ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団
レザンバサドゥール(ピリオド楽器オーケストラ)
アレクシス・コセンコ(指揮)
 録音:2020年12月7-11日、パリ、ノートルダム・デュ・リバン教会

 ルイ16世の兄であるブルゴーニュ公(1751年 - 1760年)の誕生を祝うためにラモーに委託された歌劇『アカントとセフィーズ』。
 百科全書派で劇作家のジャン=フランソワ・ド・マルモンテルの台本によるこの作品は、ラモーの歌劇の中でも最高の英雄劇とされている作品です。
 邪悪な魔神オロエスの魔法の力と、ヴィーナスと愛への伝統的な賛辞が組み合わされたお話。
 ただ1751年11月19日にパリで初演され14回公演がおこなわれましたが、その後の再演はありませんでした。

 豪華なオープニング(公爵の誕生を祝う花火を模倣した序曲)に続いての邪悪な天才オロエスの恐ろしい場面から、後半の牧歌的展開へと流れていく様は魔術的ですらあります。
 当時のフランスでは珍しいシャルモー(クラリネットの前身)や荒々しい狩猟ホルンの使用など、ラモーの劇的で色彩豊かな天才であるところも示されています。

 1977年生まれのアレクシス・コセンコは、様々なピリオド楽器オーケストラでトラヴェルソ奏者を務め、2010年に「レザンバサドゥール」を結成。多くの歌劇の再演なども行っています。

 主役セフィーズにはサビーヌ・ドゥヴィエルが起用され、「洗練された敏感な歌には哀愁の風が吹いている」「柔軟かつ機動的で自然な魅力にあふれている」と絶賛されています。
 アカント役には、最近フランス・オペラで主役を歌って評価の高いシリル・デュボワ。
 表情豊かなダヴィット・ヴィチャック、古楽系やフランスのレパートリーを中心に引っ張りだこのワンロイのほか、旬の歌手たちが、知られざるラモーのオペラ作品の魅力を引き出すことに成功しています。







<国内盤> 


299MUSIC



NIKU-9040
¥3080
《トリステ》~イングリッシュ・ホルン/
 バス・オーボエとパイプオルガンによるテレマン&バッハ・ソナタ集
  庄司さとし(イングリッシュHr&バスOb) 和田純子(Org)
庄司さとし
 ((1)-(4)(13)-(15)イングリッシュ・ホルン&
  (5)-(12)バス・オーボエ)
和田純子(オルガン)
   (1)-(4)ゲオルク・フィリップ・テレマン Georg Philipp Telemann (1681-1767):
    「忠実な音楽の師」より バスーン・ソナタ ヘ短調TWV 41:f1
     I. Andante [3'12"]/II. Largo e dolce [4'25"]/III. Presto [1'56"]/IV. Vivace [2'19"]
   ヨハン・セバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach (1685-1750):
    (5)-(8)ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番 ニ長調BWV1028
     I. Adagio [1'51"]/II. Allegro [3'06"]/III. Andante [4'12"]/IV. Allegro [4'49"]
    (9)-(12)ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番 ト長調 BWV1027
     I. Adagio [3'55"]/II. Allegro ma non tanto [3'56"]/III. Andante [2'10"]/IV. Allegro moderato [3'27"]
    (13)-(15)フラウト・トラヴェルソとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ロ短調 BWV1030
     I. Andante [8'56"]/II. Largo e dolce [3'07"]/III. Presto [6'55"]

 イングリッシュ・ホルン/バス・オーボエとパイプオルガンによるテレマン&バッハ:ソナタ集《トリステ》~庄司さとし&和田純子

 録音:2021年6月2-3日、7月29-30日 軽井沢 ヴィラセシリア音楽堂 [58'41"]

 オーボエをはじめ様々な楽器でクラシックからポップスまでマルチな活動を展開する庄司さとしと、オルガン奏者として多方面で活躍を続ける和田純子が洒脱な対話で共鳴する。
 太く深みのあるイングリッシュ・ホルン、躍動的で優美なバス・オーボエ、柔らかく豊かなバロック様式オルガン‛&独特な響きに包まれた空間に、テレマンとバッハの名曲に潜む普遍的な魅力が薫り立つ。

 庄司さとし Satoshi Shoji
 北海道夕張市生まれ。中学生の頃リコーダーを習っていた遠藤一己氏の勧めでオーボエを始め、札幌交響楽団首席奏者の故高橋史郎氏に師事する。国立音楽大学卒業。故丸山盛三に師事し、大学在学中新星日本交響楽団へ入団。以後東京フィルハーモニー交響楽団首席奏者を歴任し22年間在団した。1980年代から2005年まで古楽器奏者としても活動し、多くの古楽器演奏団体に参加している。オーケストラ退団後はフリーランスとして全国各地のオーケストラへ客演首席奏者として招かれたりもするが、主な活動の場はスタジオ・ミュージシャンとしてクラシック系からポップス系へ移行。
 参加したアルバムやサウンドトラックは数百枚に及ぶ。故服部克久氏とは東京ポップスオーケストラ、音楽畑などを通して深い関係を築く。さだまさし、槇原敬之、椎名林檎、南こうせつ、スキマスイッチ、いきものがかり、Kan ら多数のアーティストのサポートミュージシャンとしてツアーやレコーディングに参加。ライブハウス出演多数。近年はショーム、ドゥドゥク、ズルナ、シャハナイ、ソナーなどダブルリード系民族楽器を多数演奏している。2010年、故篠原敬介氏プロデュースによるソロアルバム「極旋」をリリース。文化庁派遣在外研修員としてニューヨークへ留学。
 ジョン・フェリロ氏(メトロポリタン歌劇場管弦楽団首席、現ボストン響首席)に師事。渡米中はニューヨーク近郊で盛んに演奏活動を行う。これまでの公演は全国すべての都道府県、海外はロンドン、マドリッド、ベルリン、ウィーン、リンツ、プラハ、リヨン、ニューヨーク、北京、大連、釡山、ソウルなどの都市数十か国に及ぶ。沖縄県立芸術大学音楽学部、日本大学芸術学部音楽学科各非常勤講師。

 《使用楽器》
  イングリッシュ・ホルン:(1)-(4)ポール・ラウビン 1994年製作グレナディラ材 Paul Laubin Grenadilla #2093/(13)-(15)フォックス社2016年製作メープル材 FOX Maple#1927
  バス・オーボエ:(5)-(12)リグータ社2015年製作グレナディラ材 Rigoutat Grenadilla #3046

 和田純子 Junko Wada
 ウィーン国立音楽大学オルガン・コンサート科卒業、同修士課程を満場一致の最優秀成績にて修了。国家演奏家資格(ディプロムA)取得。オーストリア政府より『栄誉賞』受賞。さらにブレーメン国立音楽大学古楽科オルガン専攻で歴史的オルガン演奏の研鑽を積む。オルガンを廣野嗣雄、鈴木雅明、M.ラドゥレスク、H.フォーゲルの各氏に師事。在学中にブルージュ国際オルガンコンクール入賞、インスブルック国際オルガンコンクール入選。ウィーン・フリーデンス教会オルガニストを務める。帰国後はICU 大学副オルガニスト、カザルスホール専属オルガニスト、新潟市民芸術文化会館専属オルガニストを歴任。現在、日本聖公会神田キリスト教会主任オルガニスト、聖歌隊指揮者、軽井沢ヴィラセシリア音楽堂主宰。女声合唱マーガレット・コンソート指揮者。
 これまでにオーストリア、イタリア、スロベニア、フランス、ドイツ、ノルウェーなど海外でのオルガン・コンサートに招かれるほか、国内ではサントリーホール、東京オペラシティコンサートホール、横浜みなとみらいホールを始め、教会、チャペルでのオルガン・コンサートに出演。オーケストラではNHK 交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、札幌交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団と共演。合唱団、アンサンブルとの共演も多い。
 オルガン・マスタークラスの企画、通訳も務め、後進の指導にもあたっている。CD「軽井沢の3つのオルガン」(レコード芸術準特選盤)、「カヴァッツォーニ・オルガン作品集」をリリース。主宰する軽井沢ヴィラセシリア音楽堂では日本唯一のイタリア・ルネサンス様式のパイプオルガンを設置し、ルネサンス、バロック時代のオルガン芸術の普及に力を注いでいる

 《使用楽器》
 バロック様式オルガン(1段手鍵盤)
 仕様:Gedackt 8' (木管)/Rohlflute 4'/Principal 2'  音域:C,D,E ― d" (49鍵)
 調律:ヴァロッテイ  ピッチ:440Hz a 20℃
 2015年ザニン・オルガン工房建造。2020年2月ヴィラセシリア音楽堂に設置。

 
 













11/10(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


HARMONIAMUNDI



HMM 905339
¥2800
Hodie Christus natus est(今日キリストがお生まれになった)~
 中世のクリスマス音楽
ボストン・カメラータ(音楽監督:アンヌ・アゼマ)
  HODIE!
   1. Hodie Christus natus est(今日キリストがお生まれになった)
   2. Uterus hodie Virginis floruit(今日聖母の胎内は) (anonymous Aquitania, 12th c.)
  SPONSUS(excerpts from the Sponsus miracle play, Aquitania, c. 1050-1060)
   3. Adest Sponsus(彼はここにいる)/4. Oiet virgines(聞きなさい) (Gabriel)/
   5. Nos virgines (Song of the Foolish Virgins)/6. Amen dico (Christ's reply to the Foolish Virgins)
  LUX!
   7. Verbum Patris humanatur, O!(父の言葉が人となった) (anonymous Aquitania, 12th c.)/8. Judea et Jerusalem/
   9. Dominus veniet(主が来る)/10. Lux refulget(光がさす) (anonymous Aquitania, 12th c.)
  FLUR DE VIRGINITE
   11. Clara sonent organa (anonymous Aquitania, 12th c.)
   12. Gedeonis area(ギデオンの花) (anonymous France, 13th from a text by Philp the Chancelor)
   13. Flur de virginite(処女性の花) (anonymous France, 13th c.)
   14. Veine pleine de ducur(甘き喜び) (anonymous England, 13th c.)
   15. Edi be thu hevene quene(天の女王、祝福を受けよ) (anonymous England, 13th c.)

 ボストン・カメラータの美しくも厳粛な中世のクリスマス音楽

 録音:2021年7月、ボストン

 もともとボストン美術館収蔵の楽器の演奏・研究の団体として1954年に生まれたボストン・カメラータ。
 1970年代中ごろに、当時の監督ジョエル・コーエンが率いた演奏会プログラム「中世のクリスマス」は、ノンサッチからLP が発売され、大ヒットとなりました。
 以来、中世のクリスマス音楽は、ボストン・カメラータにとって重要なレパートリーのひとつであり続けています。
 ここでは、3名の女性シンガー(楽器も担当)、そして2名の器楽奏者たちによる、声と、ハーディ・ガーディやハープ、ビウエラ、ベルなどが織りなす世界は、素朴にして厳粛。
 各曲の出典は様々ですが、ここではおもに11-12世紀のアキテーヌ地方に伝わる音楽からプログラムが構成されています。
 中世の人々の息遣いまでも伝わってくるようなクリスマスの音楽集です。
 




.

KLARTHE



KLA 128
¥2800→\2590
怪奇小説家E.T.Aホフマンの交響曲
 「未来前夜」

 (1)ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」Op.43~
  序曲/序奏/第10曲「パストラーレ」/
  第5曲「アダージョ」/第8曲「行進曲」/
  第9曲「アダージョとアレグロ・モルト」/第16曲「終曲」
 (2)E.T.A.ホフマン:交響曲変ホ長調
ニコラ・シモン(指揮)
カーン管弦楽団

 ロトの認めた若い才能ニコラ・シモンがE.T.Aホフマンの交響曲に挑戦

 録音:2021年2月/カーン音楽院講堂

 ベートーヴェンのバレエ音楽「プロメテウスの創造物」は交響曲第2番と第3番「英雄」の間に作られましたが、彼のオーケストラ曲で唯一ハープやバセットホルンを使用していたり、終曲の主題を「英雄」第4楽章の主題にしていたりと興味深い点に満ちています。

 「クライスレリアーナ」「くるみ割り人形」「コッペリア」などで知られる文豪E.T.A.ホフマンは作曲家でもあり、なんと交響曲も残しています。
 ホフマンは交響曲第5番を詳細に論じるほどベートーヴェンを高く評価していましたが、彼自身の交響曲はより古典派風でハイドンやモーツァルトを思わせます。

 指揮のニコラ・シモンは2008年からフランソワ=グザヴィエ・ロトのアシスタントを務め、レ・シエクルの副指揮者の任にあります。
 自身が結成した極小団体「ポケット交響楽団」のほか、近年はモダンのフルオーケストラやオペラにも登場する注目株です。
 
 


KLA 129
¥2800
おいた~プーランク作品集
 (1)黒人狂詩曲(1917)
 (2)3つの無窮動(オーケストラ版)
 (3)動物詩集(全6曲)(1922年オーケストラ版)
 (4)ヴァルス(「6人組のアルバム」より)(1932年オーケストラ版)
 (5)付随音楽「理解されない憲兵」(全4曲)(1921)
 (6)マックス・ジャコブの詩による4つの歌曲(1921)
 (7)エッフェル塔の花嫁花婿~将軍の演説/
  トルヴィユの水浴(マリウス・コンスタン編)
 (8)カンタータ「仮面舞踏会」(全6曲)
 (9)2つの行進曲と間奏曲(1937)
 (10)愛の小径(1940)
ディディエ・アンリ(バリトン)
根本雄伯(指揮)
ムジカ・ニジェラ

 才気煥発の根本雄伯とプーランクの極上コラボ

 録音:2020年8月10-14日/エリザベト劇場(シャトー・ダルドロ)

 ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊の首席ホルン奏者根本雄伯が音楽監督を務めるムジカ・ニジェラ。2019年結成の若い団体で、根本の指揮のもとラヴェル、ショーソンのアルバムに続く第3弾はプーランクに挑戦。
 それもありきたりでない選曲に驚かされます。

 プーランクの処女作でサティに捧げられた「黒人狂詩曲」は黒人が書いたとされるデタラメな詩に作曲したもので、18歳の少年プーランクの才気煥発ぶりの光る知られざる傑作。
 このほかにもあまり聴く機会のない付随音楽「理解されない憲兵」やマックス・ジャコブの詩による4つの歌曲、3つの無窮動をプーランク自身がオーケストレーションしたものまでプーランクならではの活気と親しみやすいメロディ、色彩的な楽器法が光ります。

 声楽作品はフランスのヴェテラン、ディディエ・アンリが小粋で味わい深い歌唱を聴かせてくれます。
 
 


KLA 130
¥2800
踊る女性たち アクシア・マリネスク(ピアノ)
 YAMAHA使用
 (1)マリー・ジャエル:メランコリックなヴァルス~第1、2、4、5番/かわいいヴァルス(全3曲)
 (2)ポリーヌ・ヴィアルド:マズルカ/ガヴォット
 (3)エリザベト・ジャケ・ド・ラ・ゲール:ジグ第2番/サラバンド/リゴドン/リゴドン第2番
 (4)ソフィ・ラカーズ:タランテラ
 (5)タイユフェール:ラルゲット/ヴァルス・レント/シシリエンヌ
 (6)シャミナード:スウェーデンのマズルカ/クレオール舞曲/バレエの歌/秋のヴァルス
 (7)ファランク:華麗なヴァルスOp.48
 (8)メル・ボニ:神聖な舞曲Op.35の38/ブーレOp.62/スペイン風大ヴァルス「ジプシー」Op.15

 ルーマニア出身の才媛アクシア・マリネスクが送る女性作曲家舞曲集

 録音:2021年4月/サル・ガヴォー

 1987年ルーマニア生まれのアクシア・マリネスクはピアニストとして活動するかたわら、自己の主張をプレゼンテーションするTDE スピーカーとしての顔を持つ才媛。

 このアルバムはフランスの女性作曲家たちが舞曲形式で作ったピアノ曲を集めています。
 17世紀のエリザベト・ジャケ・ド・ラ・ゲール(作曲家ダカンの叔母)から1963年生まれのソフィ・ラカーズまで時代や作風も多彩。
 ロシアの文豪ツルゲーネフのパートナーで、サン=サーンスがオペラ「サムソンとデリラ」を捧げた大歌手ポリーヌ・ヴィアルドのピアノ曲が収録されているのも注目。
 女性作曲家ファン必携のアルバムです。
 
 

KLA 103
¥2800
コール・オブ・ビューティ
 (1)ニコラ・バクリ:抒情的三重奏曲Op.143
 (2)ジャン=ジャック・シャルル:方位(全4部)
 (3)カロル・ベッファ:さまよえる影(全3曲)
 (4)ジョアン・ファルジョ:天の脅威
 (5)オリヴィエ・カルメル:美しきものは
ジュリアン・シャボー(クラリネット)
ピエール・レモンディエール(ホルン)
ジュリアン・ジェルネ(ピアノ)

 コロナ禍後新時代の室内楽

 録音:2019年12月16-18日/スタジオ・セクスタン

 人気ゲーム「コール・オブ・デューティ」をもじったアルバム・タイトルですが、内容はメロディアスで聴きやすい現代作品集。
 Klartheレーベルマネージャーでもあるジュリアン・シャボーがクラリネット、宮田大との共演でも知られるジュリアン・ジェルネのピアノによるトリオで、パンデミック後の再出発を象徴する新しい音楽文化の模索に挑戦しています。
 
 


KLA 083
¥2800
異国趣味~ラヴェル作品集
 (1)シェエラザード(全3曲)
 (2)序奏とアレグロ
 (3)マラルメの3つの詩
 (4)ツィガーヌ
 (5)スペイン狂詩曲
マリー・ルノルマン(メゾソプラノ)(1)(3)
イリス・トロシアン(ハープ)(2)
パブロ・シャツマン(ヴァイオリン)(4)
根本雄伯(指揮)
ムジカ・ニジェラ

 夢幻的な美しさに驚き

 録音:2018年6月3(ライヴ)、6月4、5日(セッション)/ベルク=シュル=メール・クルサール(パ・ド・カレー)/日本語解説付き

 ミンコフスキのルーヴル宮音楽隊の首席ホルン奏者根本雄伯が音楽監督を務めるムジカ・ニジェラ。
 彼らがラヴェルに挑戦。ラヴェル作品のなかでも中東、スペイン、ロマなどエキゾチックな題材に基づくものを集めています。
 編成を合わすため一部を根本が編曲、ラヴェルの繊細な音色を生かして見事な世界を作り上げています。
 





ANAKLASIS


ANA016
¥2600
コンテンポラリー・カリヨン
 エルジュビェタ・シコラ(b.1943):
  カリヨンのための 《ランニング・ノース(Running North)》(2020)
 アレクサンデル・ノヴァク(b.1979):
  カリヨンのための 《3つのコーリング(Three Callings)》(2019)
 ジグムント・クラウゼ(b.1938):
  カリヨンのための 《起床(Reveille)》(2021)
 パヴェウ・ミキエティン(b.1971):
  カリヨンのための 《ストップ(STOP)》(2020)
 アガタ・ズベル(b.1978):
  カリヨンのための 《ブロンズの思い出(Memory of Bronze)》(2021)
モニカ・カジミエルチャク(カリヨン)

 ☆現代ポーランドの作曲家たちによるカリヨン作品!
 ☆ポーランド、グダニスク市のカリヨン奏者、モニカ・カジミエルチャク!

 何世紀にもわたってポーランドの音楽空間の要素であり続けながら、未だにエキゾチックな楽器であり、その可能性がほとんど認識されていない鐘(カリヨン)。
 ポーランドにおいてカリヨン文化の熱心な推進者として活動してきたモニカ・カジミエルチャクが、16世紀に遡る歴史あるカリヨンを用いて、ジグムント・クラウゼ、パヴェウ・ミキエティン、アレクサンデル・ノヴァク、アガタ・ズベル、エルジュビェタ・シコラら20世紀ポーランドを代表する作曲家たちがカリヨンのために近年作曲した音楽で、その奥深き楽器の更なる可能性を探求します。

 モニカ・カジミエルチャクは、グダニスクの音楽アカデミーで音楽理論と合唱指揮、教会音楽を専攻。オランダ・カリヨン・スクールも修了し、2000年からグダニスク市の歴史博物館が主催するコースでカリヨンを習い始め、2001年からグダニスクのカリヨンを演奏し、2018年には正式に市のカリヨン奏者に就任しています。
 アルメロ(2003年、第1位)、フェンロー(2004年、第2位)、ズヴォレ(2013年、第3位)などオランダで行われた国際カリヨン・コンクールで入賞し、ポーランド・カリヨン協会会長、グダニスク市民合唱団の団長などを務めています。

 ※録音:2021年4月、聖カタリナ教会&メイン・タウン・ホール(グダニスク)

 
 





ARS PRODUKTION


代理店変更により再掲載


ARS38168
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
アディンセル&ロータ&ピアソラ:ピアノ協奏曲集
 リチャード・アディンセル(1904-1977):ワルソー・コンチェルト
 ニーノ・ロータ:夕べの協奏曲
 ピアソラ:ブエノスアイレスの四季、天使の死(タンゴ)
ドンカ・アンガチェヴァ(ピアノ)
フォクトラント・フィルハーモニー管弦楽団
シュテファン・フラース(指揮)

 ドンカ・アンガチェヴァ、《ワルソー・コンチェルト》を弾く!

 ブルガリア出身のピアニスト、ドンカ・アンガチェヴァは、10歳でプロヴディフ・フィルハーモニー管弦楽団との共演でソリスト・デビュー。
 ウィーン国立音楽大学でハインツ・メジモレックに師事し、第8回サレルノ国際ピアノコンクール(イタリア)で第2位など、数々の国際コンクールで上位入賞を果たしている実力派。
 このアルバムでは、普段あまり演奏されない、映画音楽で有名なアディンセルの代表作《ワルソー・コンチェルト》やニーノ・ロータの《夕べの協奏曲》を取り上げています。

 ※録音:2014年8月
 
 


ARS38167
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700

モーツァルト:ピアノ協奏曲集
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番 イ長調 KV414
 イグナーツ・ホルツバウアー(1711-1783):
  交響曲 変ホ長調 Op.4-3
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 KV488

マテア・レコ(ピアノ)
プファルツ選帝候室内管弦楽団
ヨハネス・シュレーフリ(指揮)

 クロアチアのピアニスト、マテア・レコのモーツァルト協奏曲集です。マテア・レコの高音の美しい透明感のある音色はまさにモーツァルトにぴったり!
 特に23番は聴きどころ満載です。軽やかなタッチで奏されながらも音楽の深化を失わない彼女のバランス感覚の溢れた演奏をご堪能ください。
 各協奏曲の合間にはウィーンで活躍したホルツバウアーの代表作のひとつである、変ホ長調の交響曲も収録されています。

 ※録音:2014年3月3日-5日
 
 
ARS38166
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
プレイエルの秘宝 Vol.1
 イグナツ・プレイエル:
  弦楽四重奏曲 ヘ長調 Ben359(1792)
  弦楽四重奏曲 変ロ長調 Ben360(1792)
  弦楽四重奏曲 ニ長調 Ben361(1792)
 すべて世界初録音
イグナツ・プレイエル四重奏団
 〔ライムント・リシー(ヴァイオリン)、
  ドミニク・ヘルスベルク(ヴァイオリン)、
  ロベルト・バウアーシュタッター(ヴィオラ)、
  ベルンハルト・ナオキ・ヘーデンボルク(チェロ)〕

 ARS Produktionによる、オーストリア出身の作曲家イグナツ・プレイエル(1757-1831)の秘曲を発掘する「プレイエルの秘宝(Hidden Gems)」シリーズ第1巻。
 弦楽四重奏曲三曲すべて世界初録音のものが収録されています。ハイドンに師事したプレイエルということでその影響も感じることの出来るこれらの弦楽四重奏曲を、ウィーン・フィルの面々から構成されるイグナツ・プレイエル四重奏団がウィーン風の柔らかな音色で奏でます。

 ※録音:2014年1月3日-4日
 
 

ARS38164
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
祝祭のためのコンサート
 トレッリ:合奏協奏曲 ト短調 Op.8-6《クリスマス協奏曲》
 J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ヘ短調《冬》 Op.8-4
 テレマン:オーボエ・ダモーレ協奏曲 イ長調 TWV51:A2
 コレッリ:合奏協奏曲 ト短調 Op.6-8《クリスマス協奏曲》
 ヘンデル:組曲 ニ短調
 J.S.バッハ:G線上のアリア、まぶねのかたえに BWV469
ドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団
ヘルムート・ブラニー(指揮)

 世界最古のオーケストラの一つとしても知られる名門中の名門、シュターツカペレ・ドレスデンの主要メンバーによって構成されるドレスデン国立歌劇場室内管弦楽団。
 その音色は母体であるシュターツカペレ・ドレスデン同様格調高いもので今作に収録されているそれぞれの曲調にぴたりとはまっています。

 ※録音:2013年12月
 
 


ARS38826
【旧譜】
¥2600
プレイエル博物館の秘曲コンサート Vol.16 ~ 協奏交響曲
 イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル:
  協奏交響曲イ長調 Ben 114/交響曲ニ短調 Ben 160/協奏交響曲ヘ長調 Ben 115
   エーリヒ・シャーゲルル(ヴァイオリン)、シュテファン・シュトロイスニヒ(ピアノ)、
   アレクサンドラ・ウーリヒ(フルート)、エマ・ブラック=デイヴィスリム(オーボエ)、
   アルミン・ベルガー(ホルン)、カタリン・セベッラ(ファゴット)、
   カメラータ・プロ・ムジカ、クリスティアン・ビルンバウム(指揮)

 プレイエル博物館の秘曲コンサートシリーズ、第16弾は協奏交響曲集!

 1995年に創設された国際イグナツ・ヨーゼフ・プレイエル協会(IPG)が主催するコンサートとの共同プロジェクトとなる「プレイエル博物館の秘曲コンサート」シリーズ、第16集のテーマは「協奏交響曲」。
 協奏交響曲は通常の協奏曲とは異なってソリストが複数おり、プレイエルの師であるハイドンもこの編成の作品を残しています。
 Ben 114はピアノとヴァイオリン、Ben 115はフルート、オーボエ、ホルンとファゴットにソリストが置かれています。
 ウィーン・フィルの団員としても活躍したヴァイオリニスト、エーリヒ・シャーゲルルを筆頭とした名手たちがプレイエルの秘曲を彩ります。

 ※録音:2014年1月(オーストリア)
 
 

ARS38530
【旧譜】
¥2600
グラン・デュオ
 ショパン:ロンド ハ長調 Op.73
 メンデルスゾーン&イグナーツ・モシェレス:
  ウェーバーの劇音楽《プレチオーザ》の行進曲による華麗な変奏曲 Op.87b
 モシェレス:ヘンデルを讃えて Op.92
 フェルディナント・ヒラー:2台のピアノのための大二重奏曲 Op.135
 リスト:メンデルスゾーンの無言歌による大コンツェルトシュテュック
福田理子(フォルテピアノ)
トビアス・コッホ(フォルテピアノ)

 桐朋学園大学でオーボエを学んだのちフォルテピアノに転向し、ハーグ王立音楽院でフォルテピアノ界の巨匠、スタンリー・ホーホランドに師事した日本人フォルテピアノ奏者、福田理子と、こちらもピリオド楽器奏者として高い名声を誇るドイツ出身のトビアス・コッホという2人による2台ピアノのための作品集。
 コンラート・グラーフ製作の1830年(福田)と1835年(コッホ)の楽器で録音に臨んでいます。

 ※録音:2013年10月(ケルン)
 
 


ARS38527
【旧譜】
¥2600
ドレスデンのリートとアリア
 ワーグナー:歌劇《タンホイザー》より「この貴きまどいを見渡せば」
 シューマン:
  歌劇《ゲノフェーファ》より「ああ、すべてのものを見守る主よ」、
  リートと歌 第4集 Op.96より第1曲「夜の歌」、ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスター」による歌曲集 Op.98a(抜粋)
 アドルフ・イェンゼン(1837-1879):オットー・ロクヴェッテによる6つの歌より(抜粋)
 ビゼー:歌劇《ジャミレ》より(抜粋、ドイツ語歌唱)
 ルートヴィヒ・ハルトマン(1836-1910):
  バリトンのための7つの歌、ソプラノのための5つの歌、
  ハイネの「歌の本」の「抒情的間奏曲」より テノールのための6つの歌
 プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》より「私の名はミミ」(ドイツ語歌唱)
 レオンカヴァッロ:歌劇《道化師》より トニオのプロローグ
  リサコ・クロサワ(ソプラノ)、マルティン・ナジ(テノール)、
  クラウス・テンプス(バリトン)、イーラ・マリア・ヴィトシンスキー(ピアノ)

 ドレスデンで出版されたドイツ・ロマン派のリートとアリア集。ワーグナー、プッチーニ、レオンカヴァッロらの有名作品のアリアやルートヴィヒ・ハルトマンやアドルフ・イェンゼンといったドレスデンに縁のある作曲家の世界初録音の声楽作品がピアノ伴奏で収録された一枚。

 ※録音:2013年(カールスルーエ、ドイツ)
 
 

ARS38752
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
青春の物語り ~ チェロのための作品集
 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調 BWV.1009
 シューマン:幻想小曲集 Op.73
 フォーレ:エレジー Op.24
 J.ハイドン:
  チェロ協奏曲第2番 ニ長調 Hob.VIIb:2より 第2楽章 アダージョ
 ガスパール・カサド :愛の言葉
 ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
 パガニーニ:24のカプリースより 第9番ホ長調 Op.1-9
  (ルイジ・シルヴァによるチェロ編)

ブレンダン・ゴー(チェロ)
ラインハルト・ショーベスベルガー(ピアノ)

 


 1999年、シンガーポール出身の新鋭チェリスト、ブレンダン・ゴーが当時15歳で挑んだ名曲集。

 ブレンダン・ゴーは、ウィーンのアマデウス国際音楽学校(アマデウス音楽院)でフランツ・バルトロマイ(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席チェロ奏者)に師事。
 これまでに、2017年の国際ヤング・ヴィルトゥオーゾ・コンペティション入賞や、ニューヨークで開催された国際アーティスト・チェロ・コンペティション第1位、2018年オーストリアのプリマ・ラ・ムジカ第1位など、様々なコンクールで実績を重ねています。
 本アルバムは、ウィーンで研鑽を積み始めたばかりの頃(15歳)で、熱意に溢れた渾身の演奏を聴かせてくれています。

 ※録音:2014年5月20日-22日(ドイツ)
 
 

ARS38180
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
シューマン:ピアノ作品集
 シューマン:
  ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
  夜曲 Op.23
  暁の歌 Op.133
カスパール・フランツ(ピアノ)

 1980年ドイツのキールに生まれたピアニスト、カスパール・フランツが奏でるシューマンの作品集。
 フランツは、ピアニスト・指揮者として活躍するユストゥス・フランツ(1944-)の甥にあたり、レナーテ・クレチュマー=フィッシャー、エリーザベト・レオンスカヤに師事しています。
 ソロの他、チェロ奏者ユリアン・アルプと組んだデュオ・アルプ・フランツとしての活動でも知られており(Genuinレーベル)、ソリストとしてのデビュー・アルバム「J.S.バッハ:フランス組曲」(ARS38115)も好評を博しています。

 ※録音:2015年2月15日(ドイツ)
 
 


ARS38179
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
1920年代のサウンド ~ ヴァイオリンとピアノのための作品集
 ブロッホ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
 ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番
 ジャック=アルフォンス・ド・ゼーガン(b.1955):
  ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲《スペインの思い出》
 エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 Op.25《ルーマニア民俗風》
シュテファン・タララ(ヴァイオリン)
ローラ=イヴリン・ヴァコヴァー=タララ(ピアノ)

 1920年代に書かれたブロッホ、ラヴェル、エネスコのソナタと、対置的に取り上げられたベルギーの現代作曲家ド・ゼーガン(デ・ゼーガント)の作品集。

 1986年ドイツのハイデルベルク生まれのヴァイオリン奏者、シュテファン・タララは、ザハール・ブロンに師事し、これまでに2011年ヘンリク・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール第3位、2014年ジョルジュ・エネスク国際ヴァイオリン・コンクール第1位などに輝く実力者です。

 ※録音:2015年3月10日-12日(ドイツ)
 
 
ARS38177
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
ユオン/ミュラー/ブロッホ/オネゲル:管弦楽作品集
 パウル・ユオン:組曲 Op.89
  (ファビアン・ミュラーによるヴァイオリン、チェロと管弦楽編)
 ファビアン・ミュラー(b.1964):クレーのための協奏曲
 ブロッホ:バール・シェム
  (ファビアン・ミュラーによるヴァイオリンと管弦楽編)
 オネゲル:交響曲第2番
ルーベン・ガザリアン(指揮)
インゴルシュタット・ジョージア室内管弦楽団

 旧ソ連時代のジョージア(グルジア)で設立され、1990年にドイツのインゴルシュタットに拠点を移し多彩な活動を続ける、インゴルシュタット・ジョージア室内管弦楽団の録音集。
 2014年に創設50周年、本アルバムがレコーディングされた2015年は、移転25周年という節目の年を迎えています。

 ※録音:2015年1月(ドイツ)
 
 

ARS38176
(1SACD HYBRID)
【旧譜】
¥2700
夢の色 ~ サクソフォン、ヴァイオリン、ピアノのための室内楽作品集
 ダリウス・ミヨー:組曲 《荷物のない旅人》 Op.157b
 ジャン=リュク・ドゥフォンテーヌ(b.1971):夢の色
 ラッセル・ピーターソン(b.1969):アルトサクソフォン、ヴァイオリンとピアノのための三重奏曲
 マルク・アイシェンヌ (b.1933):カンティレーヌとダンス
 チャイコフスキー(デイヴィッド・デブーア・キャンフィールド編):
  バレエ組曲 《くるみ割り人形》 より 金平糖の踊り、アラビアの踊り、ロシアの踊り(トレパーク)
 ガーシュウィン(フョードル・ルディン編):なんでもそうとは限らない、サマータイム、アイ・ガット・リズム
 ピアソラ(フラトレス・トリオ編):オブリビオン
  フラトレス・トリオ
   〔ハイラペト・アラケリアン(サクソフォン)、
    フョードル・ルーディン(ヴァイオリン)、ルドルフス・ヴァンクス(ピアノ)〕

 アルメニアのハイラペト・アラケリアン(1991年エレバン生まれ)、ロシアのフョードル・ルーディン(1994年モスクワ生まれ)、ラトヴィアのルドルフス・ヴァンクス(1984年のリガ生まれ)が2012年に結成したフラトレス・トリオのデビュー・アルバム。「フラトレス」はラテン語で「兄弟」の意。
 トリオは、これまでに2013年のイルザック国際室内楽コンクール第2位などにも輝いています。
 本アルバムでは、チャイコフスキーから、ガーシュウィン、ピアソラといったお馴染みの作品を、サクソフォン、ヴァイオリン、ピアノの編成で華麗に奏でます。

 ※録音:2014年8月1日-3日(ドイツ)
 





DA VINCI CLASSICS



C00480
(2CD)
¥3600
J.S.バッハ:6つのパルティータ BWV.825-830
 パルティータ第1番 変ロ長調 BWV.825
 パルティータ第2番 ハ短調 BWV.826
 パルティータ第6番 ホ短調 BWV.830
 パルティータ第3番 イ短調 BWV.827
 パルティータ第4番 ニ長調 BWV.828
 パルティータ第5番 ト長調 BWV.829

フランチェスカ・ランフランコ(ハープシコード)


 レオンハルトの孫弟子が奏でるバッハ。タスカンのレプリカでの「6つのパルティータ」!

 イタリアのG・コラッツァが2012年に製作したパスカル・タスカン1750年頃製作のハープシコードのレプリカでバッハの「6つのパルティータ」を奏でるフランチェスカ・ランフランコは、ジュネーヴ高等音楽院でレオンハルトの弟子だった名手クリスティアーヌ・ジャコッテにハープシコードを学び一等賞を授与され、イタリア、シエナのキジアーナ音楽院ではボブ・ファン・アスペレンやケネス・ギルバートといった世界的名匠たちの指導を受けてきた1958年トリノ出身の名女流。

 長い間、非常によく知られ、研究され、そして演奏されてきた「6つのパルティータ」の録音に62歳を迎えて取り組んだランフランコは、歴史的な慣習に最新の注意を払いながらも、自身のスタイルやタッチ、楽器の響きを巧みに組み合わせることにより、この作品の新たな発見や解釈を強調する独自の演奏を展開しています。

 ※録音:2020年10月、ピエーヴェ・サント・ステーファノ(ルッカ、イタリア)

 
 
 

C00485
¥2600
現在のサイン Vol.2 ~ ヒストリカル・オルガンのための新しい音楽
 ラファエル・フスコ:地に足をつけて
 シモーネ・ヴェッバー:A.フスコのバスに基づく即興曲
 パオロ・ジェミニアーニ:鏡の渦
 マルコ・ノダーリ:インベンション第1番、インベンション第3番
 フランチェスコ・タシーニ:聖母の生涯についての解説*
 アントニオ・ガランティ:ミサ曲
 ラ・リカータ:セザンヌの黒い時計*
 マルコ・ウヴィエッタ:ソナチナ
シモーネ・ヴェッバー(オルガン)
マルコ・コルティノヴィス(オルガン)*

 イタリアのオルガニスト、シモーネ・ヴェッバーとマルコ・コルティノヴィスによる現代のオルガン音楽の研究はこの第2巻でも続いています。
 ヒストリカル・オルガンのために特別に書かれた新しい音楽を発見するプログラムは、最も堂々とした荘厳な楽器の愛好家を驚かせずにはいられない魅力的な旅となっています。

 ※使用楽器:ダミアーノ・ダミアーニ1838年製作、マシオニ・オルガン社2020年修復
 ※録音:2021年4月、サン・クリストフォロ教会(ポマローロ、イタリア)
 
 

C00486
¥2600
ピエトロ・デッレ・キアーイエ:プロムナード ~
 ピアノ・インプロヴィゼーションによる7つの音楽的絵画
ピエトロ・デッレ・キアーイエ
 (ピアノ/ベーゼンドルファーModel280)

 ピアノの演奏と即興、オルガンの演奏と即興を学び、1991年からはローマのフラスカーティにあるサン・ピエトロ・アポストロ大聖堂のオルガニストと合唱指揮者も務めているピエトロ・デッレ・キアーイエ。
 7つの即興曲で構成される「プロムナード」は、18世紀から19世紀にかけて盛り上がりを見せた「即興」を彷彿とさせてくれる作品であると同時に、生まれたばかりのオペラのような新鮮さも兼ね備えています。

 ※録音:2020年7月17日、ヴェッレトリ(イタリア)
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

.

BIDDULPH RECORDINGS



BIDD85008
¥2200→\1990
BIDDULPH復刻、トッシー・スピヴァコフスキー
 バッハ、ベートーヴェン、パガニーニ、チャイコフスキー、
 サラサーテ、クライスラー、メノッティ
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV 1001
  1. I. Adagio/2. II. Fuga: Allegro/3. III. Siciliano/4. IV. Presto
    録音 1949年6月10日 Columbia ML 2089/39999/41001
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 Op. 30 No. 3
  5. I. Allegro assai/
  6. II. tempo di Menuetto, ma molto moderato e grazioso/
  7. III. Allegro vivace
    ロバート・コーンマン(ピアノ)/録音 1949年5月15日 Columbia ML 2089/ 41253/56
 8. ニコロ・パガニーニ(1782-1840): カプリース イ短調 Op. 1 No. 24
   録音 1950年5月9日 Columbia ML 4402/43415
 9. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893): ワルツ・スケルツォ Op. 34
 10. パブロ・デ・サラサーテ(1844-1908): 序奏とタランテラ Op. 43
 11. フリッツ・クライスラー(1875-1962): ウィーン奇想曲 Op. 2
   アルトゥール・バルサム(ピアノ)
   録音1950年5月9日 Columbia ML 4402/43416/17...9
    1950年5月25日 Columbia ML 4402/43457...10 1950年5月29日 Columbia ML 4402/43460...11
 ジャン・カルロ・メノッティ(1911-2007): ヴァイオリン協奏曲 イ短調
  12. I. Allegro moderato/13. II Adagio/14. III Allegro vivace
    ボストン交響楽団、シャルル・ミュンシュ(指揮)/録音 1954年11月8日 RCA LM 1868

 復刻プロデューサー: Eric Wen/復刻エンジニア: David Hermann/マスタリング: Dennis Patterson

 卓越したボウイングで知られるヴァイオリニスト、スピヴァコフスキー。彼の代名詞ともいえるバッハ、メノッティを中心に収録した1枚!

 トッシー・スピヴァコフスキー(1906-98)はウクライナのオデッサ生まれ。9人兄弟の末っ子で、彼を含む5人が音楽家になりました。
 後に一家はベルリンへ移住。6歳でヴァイオリンを始めたスピヴァコフスキーは目覚ましい上達ぶりを見せ、1917年には早くもベルリンでリサイタル・デビュー。
 その後、アドルフ・ブッシュやゲオルク・クーレンカンプを育てたヴィリー・ヘスに師事し、ソリストとしてキャリアを積みました。
 1926年にフルトヴェングラーに招かれてベルリン・フィルのコンサートマスターに就きますが、翌年には辞職しソリストに専念。
 ナチスが台頭するとオーストラリアを経てアメリカに移住し、1942年から45年までアルトゥール・ロジンスキが率いるクリーヴランド管弦楽団のコンサートマスターを務めました。
 在任中の1943年1月にはバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番のアメリカ初演でソリストを担当しています。

 
 




 

HARMONIAMUNDI

HAF 8905130
¥2600
シャルパンティエによる輝かしいクリスマス音楽
 シャルパンティエ:
  クリスマス・オラトリオ(主の降誕に歌われる歌) H.416
  パストラル「われらが主イエス・キリストの降誕」H.482
ウィリアム・クリスティ(指揮)
レザール・フロリサン

 録音:1983年8月

 クリスマス・オラトリオは、シャルパンティエが音楽指導にあたっていたパリのサン・ルイ教会のために作曲されたもの。
 ラテン語によるクリスマス・オラトリオで、シャルパンティエの同種の作品の中ではもっとも規模の大きいもの。信者、天使、羊飼い、そして明記されてはいないものの、神が登場し、降誕前夜に始まり、降誕を喜ぶ楽曲にはフランスの民衆的なクリスマス・キャロルを思わせるものなど、多様な楽曲がならびます。
 独唱者にはドミニク・ヴィスらが名を連ねた名録音です。
 
 
HAF 8901298
¥2600
シャルパンティエの最高傑作「テ・デウム」クリスティによる不朽の名演
 フィリドール・ル・カデ(1657-1708):行進曲
 シャルパンティエ:
  テ・デウム H.146
  ミサ「聖母マリアの被昇天」H.11
  「聖母マリアのリタニー」 H.83
ウィリアム・クリスティ(指揮)
レザール・フロリサン

 録音:1988年10月4-7日

 1699 年、シャルパンティエが王宮礼拝堂に仕えていた頃に書かれた「テ・デウム」は彼の最高傑作のひとつとされています。
 輝かしい有名なプレリュードにつづき、独唱者や合唱が活躍する楽曲がならぶこの名作を、クリスティは純粋に音楽する喜びに満ちた、生き生きとした表情で響かせています。
 30年以上前の録音ながら、シャルパンティエの魅力をこれ以上なくはつらつと引き出した名演です!
 



<映像>


BELAIR CLASSIQUES(映像)


BAC295
(2DVD)
¥3500
デモンストレーション 〔パ・デコール〕
 【DVD 1】デモンストレーション〔パ・デコール〕
   "PAS D'ECOLE"パリ・オペラ座バレエ学校の生徒たちによるデモンストレーション
   ◎基礎編(4~6部門による37のデモンストレーション):
    - デガジェとポール・ド・ブラ- ピルエット- ソー/- プティ・バットゥリー/
    - バーを使ったアダージュ、トゥール・アン・レールとディアゴナール/- 追加教程
   ◎上級クラス(1~3部門による31のデモンストレーション):
    - オトゥール・デュ・デガジェ/- ピルエット/- プティ・ソーとバットゥリー/
    - ルルヴェ・シュル・ポワント&ワルツ/- トゥール・アン・レール
 【DVD 2】ドキュメンタリー〔夢の学校〕"L'ECOLE DES REVES"
パリ・オペラ座バレエ学校
NYDX-50191
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 収録: 2020-2021年 パリ・オペラ座バレエ学校、ナンテール(フランス)/収録時間: 122分(デモンストレーション)+77分(ドキュメンタリー)
 音声: フランス語、PCMステレオ2.0(DVD&Blu-ray)/字幕: 日本語・英語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region/DVD...片面二層ディスク×2

 パリ・オペラ座バレエのエトワールとしてその名を馳せた後、1972年から2004年までパリ・オペラ座バレエ学校校長の任にあったクロード・ベッシーが、1977年に創始した「デモンストレーション」。
 年に1度パリ・オペラ座(ガルニエ宮)で開催される、教師から生徒へと受け継がれてきたフランス・バレエの体系と技術を、パリ・オペラ座バレエ学校の生徒たちが一般に公開する人気イヴェントです。
 2020年の「デモンストレーション」はコロナ禍のため公開イヴェントとしては開催されませんでしたが、イヴェントに向けてのトレーニングとして実施され、映像収録されました。
 バレエ学校の生徒たちが、第6部門(入門クラス)から第1部門(最上級クラス)までクラス分けされ教師の指導のもとで様々なパ(ステップ)と踊りを披露しています。
 もうひとつのドキュメンタリー「夢の学校」は「デモンストレーション」に登場するパリ・オペラ座バレエ学校の教師、生徒たちへのインタビューとレッスン・シーンで構成され、彼らのダンスへの情熱、悩み、将来への希望が語られています。ふたつ合せて未来のダンサーたちからバレエファンまで必見の映像です。

  
 





NAXOS



2.110706
(DVD)
¥3500
ジョアキーノ・ロッシーニ(1792–1868):歌劇《なりゆき泥棒》
 1幕のブルレッタ・ペル・ムジカ(1812)
 台本: ルイージ・プリヴィダーリ



  ドン・エウゼビオ(ベレニーチェの叔父)...パトリック・カボンゴ(テノール)
  ベレニーチェ(アルベルト伯爵の婚約者)...ヴェラ・タレルコ(ソプラノ)
  アルベルト伯爵...ケネス・ターヴァー(テノール)
  ドン・パルメニオーネ...ロレンツォ・レガッツォ(バス)
  エルネスティーナ...ジャーダ・フラスコーニ(メゾ・ソプラノ)
  マルティーノ(ドン・パルミニオーネの召使)...ロベルト・マイエッタ(バリトン)
  ドン・エウゼビオの二人の召使い...
   ガブリエル・アレクサンダー・ヴェルニック/シルヴィア・アウレア・デ・ステファノ他
  ヴィルトゥオージ・ブルネンシスフォルテピアノ: ミケーレ・デリア
  指揮:アントニオ・フォリアーニ

NBD0137V
(Blu-ray)
¥3500
NYDX-50188
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 舞台美術: ヨッヘン・シェーンレーバー/振付: マッテオ・マルツィアーノ・グラツィアーノ/衣裳: クラウディア・メビウス/照明: ミヒャエル・ファイヒトマイヤー  ヨッヘン・シェーンレーバー
 制作: ヴィルトバート・ロッシーニ音楽祭/芸術監督: ヨッヘン・シェーンレーバー/映像監督: フィリップ・オール

 収録 2017年7月13、22日 王立クア劇場、バート・ヴィルトバート(ドイツ)
 収録時間: 90分/音声: イタリア語 PCMステレオ2.0(DVD&Blu-ray)/字幕: 日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語
 画角:16/9 NTSC All Region/DVD...片面二層ディスク、Blu-ray・・・片面単層ディスク 1080i High Definition

 突然の嵐を避け、ドン・パルメニオーネは召使マルティーノとともに宿屋で食事をしています。
 そこにやってきたのが下男を連れたアルベルト伯爵。結婚するためにナポリへ行く、とドン・パルメニオーネに告げた伯爵は雨があがると大急ぎで出発しますが、慌てていたため鞄を取り違えます。
 パルメニオーネが残されたアルベルト伯爵の鞄を開けると、そこにはアルベルト伯爵の婚約者の美しい肖像画。パルメニオーネはアルベルト伯爵になりすまし、彼女と結婚しようと思い立ちます... さて、どんな騒動が巻き起こるのでしょう?

 2017年7月、ヴィルトバートのロッシーニ音楽祭で行われた歌劇《なりゆき泥棒》映像の登場です。
 音楽祭の芸術監督ヨッヘン・シェーンレーバーは物語の舞台を現代に移し、偶然の鞄の取り違えを意図的なすり替えに読み替えることで、より風刺性を増した喜劇へと仕立てています。
 1812年、20歳のロッシーニによる8作目のオペラとしてヴェネツィアで上演されたこの作品は、瑞々しい情感と喜劇的センスが際立つ秀作。
 6人の登場人物が表情豊かにのびのびと演技歌唱を繰り広げ、とりわけ幾度かの来日でおなじみのロレンツォ・レガッツォ(パルメニオーネ役)の素晴らしい歌唱が光ります。
 2012年からヴィルトバートの音楽監督を務めるアントニーノ・フォリアーニが率いるヴィルトゥオージ・ブルネンシスが紡ぎ出す軽妙洒脱な音楽も聴きものです。

 
 
 


2.110693
(DVD)
¥3500
2021年収録
ジャン=ジョゼフ・カッサネア・ド・モンドンヴィル(1711-1772):
 歌劇《ティトンとオロール》

  プロローグと3幕からなる英雄牧歌劇 Op.7(1753)
  台本: ヴォワゼノン神父、
   クロード=アンリ・ド・フュゼ(1708-1775)
ティトン...レイナウト・ファン・メヘレン(テノール)
オロール...グウェンドリン・ブロンデール(ソプラノ)
パレス...エマニュエル・ド・ネグリ(ソプラノ)
エオール...マルク・モイヨン(バス・バリトン)
愛の神...ジュリー・ロゼ(ソプラノ)
プロメテ...レナート・ドルチーニ(バス・バリトン)
妖精たち...ヴィルジニー・トマ(ソプラノ)*
モード・ニドザズ(ソプラノ)*
ジュリエット・ペレ(ソプラノ)*
 * 「レザール・フロリサン」メンバー
人形使い...ヴァランタン・アルヌー/
 コリーヌ・フイエ 他
レザール・フロリサン
指揮: ウィリアム・クリスティ

NBD0131V
(Blu-ray)
¥3500
NYDX-50190
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400

 演出・衣裳・舞台美術・人形デザイン: バジル・ツイスト/映像デザイン: ダニエル・ブローディ/照明: ジャン・カルマン演出協力: コンスタンス・ラリユー/
 衣裳助手: アラン・ブランショ/歌唱指導: ブノワ・アルトワン(「レザール・フロリサン」メンバー)
 制作: オペラ=コミック/座共同制作: レザール・フロリサン/ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場 – シャトー・ド・ヴェルサイユ・スペクタクルアリーヌ・フォリエル=デストゥゼ女史の協力により上演が実現/映像監督: フランソワ・ルシヨン

 収録: 2021年1月18日、19日 パリ・オペラ=コミック座(無観客収録)
 映像共同制作: オペラ=コミック座/フランソワ・ルシヨン・エ・アソシエ協賛: Mezzo、TV5MONDE、Olympia TV、medici.tv協力: フランス国立映画・映像センター
 収録時間: 127分/音声: フランス語歌唱/PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕: 日本語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region/DVD...片面二層ディスク、Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition

 暁の女神オロールと羊飼いのティトンは相思相愛の仲。人間であるティトンは、いつの日か女神オロールが他の神に心移りしてしまうのではないかと思い悩んでいます。
 同じくオロールを愛する風の神エオールは、牧畜の女神パレスに邪魔なティトンを殺すよう依頼。
 一方パレスはひそかにティトンを愛しているので、彼を殺さず誘拐することをエオールに約束します。
 ティトンを失い悲しみに沈むオロールは言い寄るエオールを拒絶し、永遠にティトンの死を悼んで暮らすと誓いを立てますが...。

 フランス・バロック期の作曲家モンドンヴィル。ヴァイオリニストとしてフランスの宮廷で活躍しつつ、合唱曲や歌劇の作曲家として当時最も高名だったラモーを凌ぐほどの人気を集めました。
 とりわけ1753年に初演された《ティトンとオロール》は好評を博し、ラモーが引退した後、イタリア・オペラとフランス・オペラの優劣を巡る「ブフォン論争」が再燃した際フランス・オペラの擁護派が、この作品を自陣営の優位性を証す切り札として喧伝したことで知られています。
 2021年1月、パリ・オペラ=コミック座で無観客で上演された本作の映像では、操り人形(粘土の人型や羊の群れ)のコミカルな動き、華やかな衣装、美しい舞台美術による幻想的な情景に目を奪われます。
 この舞台を背景にレザール・フロリサンを率いるウィリアム・クリスティの自由闊達なタクトに導かれ、優れた歌手とダンサーが見事な歌唱と演技を繰り広げていきます。
 ティトン役を歌うのはベルギー出身のレイナウト・ファン・メヘレン。テノールの中でもとりわけ声域の高いオート・コントルの名歌手として知られ、その若々しく艶やかな美声はオロール役のソプラノ、グウェンドリン・ブロンデールの鮮やかな歌唱と相まって聴く者を魅了します。

 
 

















11/9(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


BIS



BIS SA 2368
(SACD HYBRID)
¥2800
オラモ&ロイヤル・ストックホルム・フィル、リンドベルイ、
 エリーアソンの交響曲第3&4番とトロンボーン協奏曲!

  アンデシュ・エリーアソン(1947-2013):
   (1)交響曲第3番~
     ソプラノサックスと管弦楽のための(1989/2010)
   (2)トロンボーン協奏曲(2000)
   (3)交響曲第4番(2005)
  
  [全作品世界初録音]
(1)アンデシュ・パウルソン(ソプラノサックス)、
 ヨーテボリ交響楽団、
 ユハンネス・グスタフソン(指揮)
(2)クリスチャン・リンドベルイ(トロンボーン)、
 ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団、
 サカリ・オラモ(指揮)
(3)ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団、
 サカリ・オラモ(指揮)

 オラモ&ロイヤル・ストックホルム・フィル、リンドベルイも演奏!エリーアソンの交響曲第3&4 番とトロンボーン協奏曲!

 録音:(1)2017年11月8-10日/ヨーテボリ・コンサートホール、(2)2011年9月23日&(3)2020年1月/ストックホルム・コンサートホール(スウェーデン)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、77'03
 制作、編集&ミクシング :(1)トーレ・ブリンクマン、(2)(3)ハンス・キプファー/録音:(1)アンドレーアス・ルーゲ、(2)(3)ファビアン・フランク

 SACD ハイブリッド盤。
 アンデシュ・エリーアソンは、1947年、スウェーデンのダーラナ地方、ボルレンゲの労働者階級の家庭に生まれました。
 「わたし自身の歌とラジオで耳にした曲」が、もっとも早い音楽体験だったと言います。
 9歳のときトランペットを習い、まもなくしてジャズバンドのリーダーになると編曲も手がけはじめました。地元のオルガニストに和声法と対位法を教わり、1966年から1972年まで王立ストックホルム音楽大学でイングヴァル・リードホルムに作曲法、ヴァルデマル・セーデルホルムに対位法を学びました。
 1972年からは、一年間、ストックホルムの「電子音楽スタジオ(Elektronmusik studion)(EMS)」にメンバーとして在籍しました。
 音楽大学では、十二音技法からミュジーク・コンクレートまで、さまざまな技法と「旬の」モダニズムを研究したものの、「千年以上の伝統と決別すること」はできないと知り、「音楽は水(H2O)のようなもの。
 メロディ、ハーモニー、リズムが一体となって流れなければならない」という信念のもと、数多くの作品を創り出していきました。1992年、《交響曲第1 番》で「NOMUS(北欧音楽委員会)賞」を受賞。1993年から1994年まで、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーの客員教授を務めました。

 BISレーベルの新しいアルバムの3曲は、すべて初録音の作品です。《交響曲第3番》は、アルトサックス奏者のジョン=エドワード・ケリーのためにノルウェーのトロンハイム交響楽団が委嘱、最初「シンフォニア・コンチェルタンテ」の副題がつけられていました。
 「アジタート」の〈Cerca(探究)〉に始まり、〈Solitudine(孤独)〉〈Fremiti(震え)〉〈Lugubre(悲痛)〉「エピローグ」が〈Nebbie(霧)〉の「極端に対照的な5幕のドラマ」として書かれた作品です。
 1989年11月16日、ケリーのアルトサックス、ロナルド・ゾルマン指揮トロンハイム交響楽団により初演。
 2010年に「ソプラノサックスと管弦楽のため」の版が作られました。1992年のカーネギーホールのデビュー以来、ソプラノサックスの第一人者のひとりとして認められ、エリーアソンと親しかったアンデシュ・パウルソンのソロによる録音です。

 《トロンボーン協奏曲》は、クリスチャン・リンドベルイのために作曲され、彼に献呈された作品です。エリーアソンは、彼の通常の協奏曲の「急-緩-急」ではなく「アダージョ-アレグロ・モデラート -レント、カンタービレ」の1楽章の作品として作り、「交響的議論」の中にトロンボーンを組みこみました。2000年9月のマルメ交響楽団との初演の際、外交的な性格のリンドベリに「カゴに入れられた鳥のように演奏」することをエリーアソンが求めたと言います。

 《交響曲第4番》は、ミュンヘンのコンサートシリーズ「musica Viva」のためバイエルン放送からと、ヨーテボリ交響楽団から委嘱を受けて作曲されました。2005年に完成。
 2007年にバイエルン放送交響楽団とヨーテボリ交響楽団が初演した後、サカリ・オラモ、アンドルー・マンゼ、ヨン・ストゥールゴールズがそれぞれ、この作品を取り上げました。
 「アレグロ-アダージョ-コン・モート、ミナッチョーゾ(脅かすように)-アダージョ」の4つの楽章がつづけて演奏されます。
 この交響曲は、2013年5月20日、エリーアソンが病死したため実現しなかったものの、三部作の最初の曲として構想され、最後の数小節が「大きく開けた場所への戸口」のようだと言われます。
 




DACAPO


8.226713
¥2600
ニルス・レンスホルト(1978-):Country 故郷
 第1部
  1. We Will Dissolve 我々は地に還る/2. Trees 木(I)/3. Island 島/
  4. We Don't Ride the Same Horse 私たちは同じ馬には乗らない/5. Train to Glory 栄光への列車/
  6. Someday いつの日か/7. Man of Honor 名誉の男/8. My Guitar 私のギター/
  9. Your Land, Your Love あなたの土地、あなたの愛
 第2部
  10. Death, Where Is Your Sting 死よ、おまえのとげは、どこにあるのか/11.Trees 木(IIa)/
  12. Gone Like a Turkey Through theCorn/13. Frozen Rose 凍ったバラ/
  14. This Road Belongs to You この道はあなたのもの/15. Kneel in the Grass! 草の上に跪け!/
  16. Heavy Is the Heart 重いのは心/17. Trees 木(IIb)/18. Alphabet Song アルファベットの歌
  世界初録音
 ヤコブ・クルベア(チェロ&ヴォーカル) / アンケナイ(ヴォーカル)‛&1-6、9、12-18 /
 ニルス・レンスホルト(声)‛&2-6、9、12-16、18Orkiestra Muzyki Nowej 新音楽管弦楽団
 シモン・ビヴァレツ(指揮)

 録音 2021年1月5-7日 NOSPR,Katowice(ポーランド) 2021年4月19-20日 Studiet PaFrederiksberg, Copenhagen(デンマーク)

 1978年生まれのデンマークの作曲家ニルス・レンスホルト。
 既存の音楽に多彩やテキスト、表現を盛り込む「メソッド構成」と呼ばれる独自の音楽語法で、実験的なオペラや各種パフォーマンスのための作品を生み出しています。
 以前リリースされたシアター・ピース「魚と鶏」(8.226550)では電子音と人の呼吸を合わせたり、「疑惑の歌」(8.226598)ではオンド・マルトノとヴォーカルを合わせるなど不可思議な音楽を創ってきたきたレンスホルトは、今回のアルバムでヤコブ・グルベアの独奏チェロと声を主役とする協奏曲の形式を用いて、アメリカのカントリー音楽と北欧の伝統音楽の素材を用いた作品を書き上げました。
 ギターの弾き語りのようにチェロを抱えてつま弾きながらグルベアが歌う途切れがちな旋律の中に、時折懐かしい響きが聞こえてくるユニークな曲集に仕上がっています。
 
 

8.226712
¥2600
ニルス・レンスホルト(1978-):
 Archive of Emotions and Experiences 感情と経験の保管庫

  第1巻:鳥たち(2019)
   1-12. I-XII/
   13. エピローグ

 世界初録音
レニオ・リアツウ(ピアノ)

 録音 2020年8月10-11日 Musikhuset Aarhus, Lille Sal(デンマーク)

 1978年生まれのデンマークの作曲家ニルス・レンスホルト。
 サウンド・アーティストとしても活躍する彼は、実験的な歌劇からパフォーマンスのための作品まで幅広く手掛けており、どれもが高く評価されています。
 この「感情と経験の保管庫」は独奏ピアノのための魅力的なレパートリー。第1集の「鳥たち」は、鳥がいない想像上の未来の物語であり、ピアニストはかつて歌いながら空を飛んだ生き物について思いを巡らせます。
 アルバムを演奏するレニオ・リアツウは、ロンドンでピエール・ブーレーズの研究家として知られるスーザン・ブラッドショーに学び、現代音楽に開眼したというギリシャ出身のピアニスト。
 演劇やダンスとのコラボレーションも積極的に行い、新しい形の芸術の開発に取り組んでいます。

 
 



 

DYNAMIC



CDS-7911
(3CD)
¥3100
※DVD&Blu-ray同時発売
ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848):歌劇《シャモニーのリンダ》
 全3幕のメロドランマ(セミセリオ)
  台本: ガエターノ・ロッシ/校訂版: ガブリエーレ・ドット リコルディ社(ミラノ)
 リンダ‛&ジェシカ・プラット(ソプラノ)、ピエロット(サヴォワの孤児)‛&テレサ・イエルヴォリーノ(アルト)、
 カルロ(シルヴァル子爵)‛&フランチェスコ・デムーロ(テノール)、
 アントーニオ(小作人、リンダの父)‛&ヴィットリオ・プラート(バリトン)、
 マッダレーナ(リンダの母)‛&マリーナ・デ・リーゾ(ソプラノ)、ボアフレリー公爵‛&ファビオ・カピタヌッチ(バス)、
 司教‛&ミケーレ・ペルトゥージ(バス)、行政長官‛&アントニオ・ガレス(テノール) 他、
 フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団(合唱指揮:ロレンツォ・フラティーニ)、指揮:ミケーレ・ガンバ

 録音: 2020年1月15日 フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)

 有名なアリア「この心の光」で知られるドニゼッティの《シャモニーのリンダ》。
 本収録で主役のリンダを演じるのは、ジェシカ・プラット。2013年にイタリアの由緒ある「シオラ・ドーロ(黄金のツバメ)」オペラ賞を受賞した英国生まれオーストラリア国籍の名ソプラノです。
 伸びやかな声と確かなコロラトゥーラの技術を駆使し、素晴らしい歌唱で純真な少女の役を演じています。
 相手役カルロに人気テノール、フランチェスコ・デムーロ、加えてミケーレ・ペルトゥージ、ファビオ・カピタヌッチらベテランがしっかりと脇を固めた万全の配役。
 ドニゼッティの音楽の抒情性とドラマを見事に引き出すミケーレ・ガンバのタクトは、悲劇と喜劇の両面を併せ持つこのオペラを陰影豊かに描いています。
 
 
CDS-7915
(2CD)
¥3500
ヴェルディ:歌劇《マクベス》パリ版(1865)(フランス語歌唱)
 全4幕のメロドランマ デヴィッド・ロートンによる改訂版
 台本: フランチェスコ・マリア・ピアーヴェ / ウィリアム・シェイクスピアによる
 フランス語翻訳‛&シャルル=ルイ=エティエンヌ・ニュイッテル&アレクサンドル・ボーモン
  【CD1】1-11‛&第1幕、12-17‛&第2幕 【CD2】1-5‛&第3幕、6-12‛&第4幕
 マクベス‛&リュドヴィク・テジエ(バリトン)、マクベス夫人‛&シルヴィア・ダッラ・ベネッタ(ソプラノ)、
 バンクォー‛&リッカルド・ザネッラート(バス)、マクダフ‛&ジョルジョ・ベッルージ(テノール)、
 マルコム‛&ダヴィド・アストルガ(テノール)、医師‛&フランチェスコ・レオーネ(バス) 他
 「マクベスの手紙」朗読‛&カサンドル・ベルトン、フィラルモニカ・アルトゥーロ・トスカニーニ、
 パルマ王立劇場合唱団(合唱指揮‛&マルティノ・ファッジアーニ)、指揮:ロベルト・アバド

 録音 2020年9月11-13日(演奏会形式、ライヴ) ヴェルディ音楽祭2020、パルコ・ドゥカーレ・ディ・パルマ(イタリア)

 【もうひとつの《マクベス》 世界初CD化! フランス語歌唱によるパリ版】
 ヴェルディの歌劇《マクベス》は、1847年フィレンツェで初演されました。17年後の1864年、パリの興業主からフランス語版《マクベス》の作成を求められたヴェルディは、初演版に大きな改訂を施してバレエ音楽を加えたスコアを完成させます。
 台本作家ピアーヴェに新たに書かせたテキストで行われたイタリア語台本によるこの改訂版(パリ版)が、現在に至るまで《マクベス》の決定版として使われてきました。
 一方、1865年にリリック劇場で行われたパリ版の初演は、フランス語に翻訳された台本で歌われました。
 しかし、パリ・オペラ座が初演したマイアベーアの遺作《アフリカの女》に人気を奪われ、フランス語のパリ版が再演されることはありませんでした。
 このCDに聴かれる2020年9月パルマの第20回ヴェルディ・フェスティヴァルのフランス語版《マクベス》は、150年以上の時を隔て、パリ初演時の作品の姿を現代に蘇らせる試みとして演奏会形式で上演されたものです。

 題名役マクベスを歌うのはフランスの名バリトン、リュドヴィク・テジエ。艶と深みのある美声で運命に翻弄される男の野心と苦悩を歌い、夫を破滅に導くマクベス夫人役のシルヴィア・ダッラ・ベネッタがドラマティックな歌唱でそれに応えます。
 イタリア・オペラを中心に幅広く活躍する名匠ロベルト・アバドのタクトから生まれる躍動感溢れる音楽とフランス語歌唱の柔らかな響きが絶妙にマッチするもうひとつの《マクベス》をお楽しみください。

 
 
 
CDS-7906
¥2400
フランツ・シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ集 D157、D664、D850
  ピアノ・ソナタ第1番 ホ長調 D157(1815)
   1. Allegro ma non troppo/2. Andante/3. Menuetto. Allegro vivace – Trio
  ピアノ・ソナタ第13番 イ長調 Op. posth. 120 D664(1819)
   4. Allegro moderato/5. Andante/6. Allegro
  ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 Op.53 D850(1825)
   7. Allegro – Un poco piu lento – A tempo/8. Con moto/
   9. Scherzo. Allegro vivace – Trio/10. Rondo. Allegro moderato
 コンスタンティーノ・マストロプリミアーノ(フォルテピアノ)
 コンラート・グラーフ Nr.593(プライヴェート・コレクション)のアンドレア・レステッリによる復元楽器 2012

 録音 2019年3月29-31日 RSIAuditorio steilo Molo(イタリア)

 "歌曲王"として知られるシューベルトですが、彼は若い頃からピアノ・ソナタも途切れることなく作曲していました。
 それらはどれも力作であり、ベートーヴェンの影響と歌謡性が融合した見事な作品ばかりです。18歳の時に書かれた第1番は現在3楽章の作品ですが、本来恐らくは全4楽章あり、終楽章が紛失あるいは未完と考えられています。
 明朗な楽想の中に時折挟まれる短調の旋律が印象的なシューベルトらしい歌心たっぷりの曲です。
 第13番イ長調は22歳のシューベルトによる小規模なソナタ。この曲も長調と短調の交代と、軽やかな第3楽章の旋律が印象的です。
 第17番は1825年の作品。こちらは全曲40分ほどの長さを持つ大規模なソナタで、技巧的かつパワフルな印象を与えます。重厚な第1楽章から第3楽章に比べると、予想外に優雅で軽やかな終楽章を持つことでも知られます。
 演奏するマストロ・プリミアーノは歴史的な楽器を操り、18世紀から19世紀の作品を得意とするピアニスト。これまでクレメンティやベートーヴェンの演奏で高く評価されています。

 
 




SOLO MUSICA



SM381
¥2400
Spring Night 春の夜 チャイコフスキー/ラフマニノフ:歌曲集 レナ・ベルキナ(メゾ・ソプラノ)
ナタリア・シドレンコ(ピアノ)
 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
  1. To bylo ranneyu vesnoy それは早春のことだった Op. 38 No. 2/
  2. Net, tol'ko tot, kto znal ただ憧れを知る者だけが Op. 6 No. 6/
  3. Zabyt' tak skoro そんなに早く忘れて/4. Kolybel'naya pesnya 子守歌 Op. 16 No. 1/
  5. Skazhi, o chom v teni vetvey 教えて、木陰で起こったことを Op. 57 No. 1/
  6. Noch' 夜 Op. 60 No. 9/7. Kolybel'naya pesn' v buryu 嵐の中の子守歌 Op. 54 No. 10/
  8. Serenada セレナード Op. 63 No. 6/9. Snova, kak prezhde, odin 再び、前のように、ただ一人 Op. 73 No. 6/
  10. Rastvoril ya okno 私は窓を開けた Op. 63 No. 2
 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  11. Siren' リラの花 Op. 21 No. 5/12. Utro 朝 Op. 4 No. 2/
  13. Ditya kak zvetok ty prekrasna わが子よ、お前は花のように美しい Op 8 No. 2/
  14. Duma 思い Op. 8 No. 3/15. Polyubila ya na pechal' svoyu 私は悲しい恋をした Op. 8 No. 4/
  16. Son 夢 Op. 8 No. 5/17. Ya zhdu tebya 私はあなたを待っている Op. 14 No. 1/
  18. Ona kak polden' khorosha 彼女は真昼のように美しい Op. 14 No.9/
  19. Noch pechal'na 夜は悲しい Op. 26 No. 12/20. Vesenniye void 春の洪水 Op. 14 No. 11

 録音 2020年9月、12月 Lisztzentrum Raiding(オーストリア)

 ロシアの歌手がチャイコフスキーとラフマニノフの歌曲に挑むことは、常に彼らにおける母国の偉大な作品への理解度と、芸術的成熟度が問われることになります。
 今作でこの難題に挑むのは若き歌手レナ・ベルキナとピアニスト、ナタリア・シドレンコ。
 彼女たちは、2人の作曲家による数多くの歌曲の中から、柔らかい緑の葉とライラックの花、ナイチンゲールの歌声や小川のせせらぎに託して描かれる温かく優しい「春」、時には息苦しく憂鬱をもたらしながらも夢を見せる「夜」、そして永遠に繰り返され、時には嘆きと苦しみをもたらす「愛」、この3つをテーマとする歌曲を選び、表情豊かに聴かせます。

 
 



.

STEINWAY&SONS



STNS-30171
¥2700→\2490
第18回ショパン・コンクール優勝
 ・・・と思っていた

エイヴリー・ガリアーノ/
 REFLECTIONS リフレクションズ
エイヴリー・ガリアーノ(ピアノ)
 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809):ピアノ・ソナタ第62番 変ホ長調 Hob.XVI:52
  1. I. Allegro/2. II. Adagio/3. III. Finale: Presto
 4. フレデリック・ショパン(1810-1849): 夜想曲第17番 ロ長調 Op. 62 No. 1
 5. ロベルト・シューマン(1810-1856): アベッグ変奏曲 Op. 1
 6. ショパン: マズルカ第33番 ロ長調 Op. 56 No. 1
 7. ショパン: マズルカ第34番 ハ長調 Op. 56 No. 2
 8. ショパン: マズルカ第35番 ハ短調 Op. 56 No. 3
 トーマス・アデス(1971-): 3つのマズルカ
  9. I. First Mazurka/10. II. Second Mazurka/11. III. Third Mazurka
 12. ショパン: バラード第1番 ト短調 Op. 23

 録音 2020年9月-11月 Steinway Hall、ニューヨーク(USA)

 2010年に開催された「第10回ショパン国際ピアノコンクール・イン・アメリカ」で第1位と協奏曲演奏最優秀賞を獲得し、2021年の「ショパン国際ピアノ・コンクール」に予選免除で出場、惜しくも入賞を逃したものの、多くの聴き手に強い印象を残したエイヴリー・ガリアーノ。
 彼女はカーティス音楽院でゲイリー・グラフマンと、ロバート・マクドナルド、ジョナサン・ビスに師事し研鑽を積みながら、コンサート活動も行う注目の若手ピアニストです。
 このアルバムには「この曲と出会えたからピアニストになった」という曲を選んでいます。ガリアーノ自身の音楽の自画像とも言える1枚です。

 

 その確かな技術と豊かな音楽性、そして温かな人間性と優しいまなざし。
 第1次予選を聴いたときはこの人が優勝すると思っていました。優勝してほしいと思いました。
 それで来週くらい「どこかからCDを出さないのでしょうか」というメールを出そうと思っていました。
 そうしたらSTEINWAYからCDが出ることに。
 録音は昨年の秋。優勝のタイミングで出すつもりだったのでしょう。
 


 こちらは↓第1次予選のときの映像

https://youtu.be/qfhRaKaCO6I
 
first round (18th Chopin Competition, Warsaw)

 Nokturn Des-dur op. 27 nr 2 / Nocturne in D flat major, Op. 27 No. 2
 Etiuda F-dur op. 10 nr 8 / Etude in F major, Op. 10 No. 8
 Etiuda e-moll op. 25 nr 5 / Etude in E minor, Op. 25 No. 5
 Ballada g-moll op. 23 / Ballade in G minor, Op. 23


 
STNS-30187
¥2700
SOCIAL FLUTTERBY
 デイヴィッド・シェントン(1975-):ピアノ作品集
ジョアン・ポーク(ピアノ)
  6 Musical Oddities 6つの音楽的悪ふざけ Op. 81
   1. No. 1. Monkey Business/2. No. 2. In Full Swing/3. No. 3. Punch Line/
   4. No. 4. Gentle Misstep/5. No. 5. Broken Chords/6. No. 6. Social Flutterby
  7. バラード Op. 80
  ピアノ・ソナタ Op. 77
   8. I. Allegro/9. II. Scherzo/10. III. Romanza/11. IV. Rondo
  12. 「サンタが町にやって来る」による変奏曲(ショパンの「エチュード」による)

 録音 Steinway Hall、ニューヨーク(USA) 2021年4月27日‛&1-11 2020年7月28日‛&12

 ニューヨークを拠点に活動する英国出身の作曲家・ピアニスト、デイヴッド・シェントンの作品集。
 クラシックの枠に留まらず、ジャズやポップスなど多くのジャンルに精通した音楽家として知られ、ハリウッドやブロードウェイ・ミュージカルのアレンジャーとしても幅広く活躍しています。
 このアルバムには彼の作風と音楽の好みを端的に示す4つの作品を収録。
 プーランク風の洗練された響きにジャズのリズムを融合された「6 Musical Oddities 6つの音楽的悪ふざけ」、ショパン風の「バラード」と「ピアノ・ソナタ」など耳なじみの良い旋律を持つピアニスティックな作品が並びます。
 圧巻は最後に置かれた「サンタが町にやって来る」の変奏曲。おなじみのショパンの練習曲が様々な形で現れ曲を彩ります。
 時には英雄ポロネーズやソナタまでが顔を出す楽しく、かつ技巧的な小品です。演奏するジョアン・ポークはマンハッタン音楽学校のピアノ学部で教鞭をとる名手。

 
 
 

STNS-30195
¥2700
FROM THE EARLY 20TH‛& Vol.2 20世紀前半のピアノ音楽 第2集 アンドルー・ランジェル(ピアノ)
 1-3. アントン・ウェーベルン(1883-1945): ピアノのための変奏曲 Op. 27(1936)
 4. アルバン・ベルク(1885-1935): ピアノ・ソナタ Op. 1(1808-09)
 5-8. フェデリコ・モンポウ(1893-1987): 3つの変奏曲(1921)
 9. アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915):ピアノ・ソナタ第9番 へ長調「黒ミサ」 Op. 68(1912-13)
 10. セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953): 田園風ソナチネ Op. 59 No. 3(1934)
 11-13. ジャン・シベリウス(1865-1957): ソナチネ 嬰ヘ短調 Op. 67 No. 1(1912)
 14-16. モーリス・ラヴェル(1875-1937): ソナチネ(1905)
 17. ビル・エヴァンス(1929-1980): Turn Out the stars ターン・アウト・ザ・スターズ(1966)

 録音 2021年6月 Shalin Liu Performance Cemter、Rockport、Massachusetts(USA)

 2018年にアイヴズのピアノ・ソナタ第2番(コンコード・ソナタ)を中心に収録した『20世紀前半のピアノ音楽 第1集』(STNS-30100)をリリースし、好評を博したアンドルー・ランジェル。
 この第2集で彼は、ウェーベルン、ベルクといった新ウィーン楽派の作品をはじめ、スクリャービン、プロコフィエフの近代ロシア作品、他、シベリウス、モンポウ、ラヴェルまで多彩な作品を選び演奏。
 それぞれの曲が持つ特徴を際立たせるとともに、抒情的な側面も強調したメリハリのある音楽を聴かせます。
 アルバムの締めくくりとして最後に置かれたビル・エヴァンスの「Turn Outthe stars」は、ラヴェルの影響が感じられる洒落た小品です。
 




MSR



MS 1791
¥2200
ペーター・トマシュの明解なバッハ:ゴルトベルク変奏曲!
 バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
ペーター・トマシュ(ピアノ)

 録音:2019年9月30-10月2日 英国 サフォーク、DDD、79'02

 ペーター・トマシュはポーランド、ワルシャワ近郊のジラルドゥフ生まれのピアニスト(ポーランド名はピオートル・トマシュ・シュチェパニク)。
 少年時代から町のオルガン奏者を務め、後にピアノを本格的に学ぶ。2010年に上海に拠点を移し、ヨーロッパに加えオーストラリアまで広く活動している。
 トマシュはモダンピアノの響きを徹底的にコントロールし、ロマンティックな表現を一層し、現代的な歯切れのよいバッハを生みだしている。
 各声部が極めて明瞭にに浮かび上がりつつも、声部の絡み合いやバランス、さらには控えめな装飾にまで細かく注意を払うことで、全体から知的な愉悦を浮かび上がらせている。
 これはゴルトベルク変奏曲マニアはもちろん、バッハ好き、さらにはピアノ好きと広く聞いてほしい演奏だ。
 




ORF

CD 3239
(2CD)
¥4600
メンデルスゾーンの傑作オラトリオ「エリヤ」の最新ライヴ!
 メンデルスゾーン:オラトリオ「エリーアス(エリヤ)」Op.70
  オットー・カーグル(指揮)、ロルフェオ・バロックオルヒェスター(オルフェオ・バロックオーケストラ)
  カペラ・ノヴァ・グラーツ、ドムカントライ・ザンクト・ペルテン
  マティアス・ヘルム(バス エリーアス)、コルネリア・ホラク(ソプラノ 寡婦)
  カタリーナ・リーグラー(ソプラノ 天使,少年)、バルバラ・ツィダー=ヴィリンガー(ソプラノ)
  イダ・アルドリアン(アルト 王妃,天使)、クリスティーナ・マリア・エダー(アルト)
  ダニエル・ヨハンセン(テノール アハブ,オバディヤー)、マキシミリアン・シュナーベル(バス)

 録音:2019年9月8日 オーストリア ザンクト・ペルテン ライヴ録音 DDD、50'31

 メンデルスゾーンの大傑作にして19世紀前半の大作オラトリオの金字塔であるメンデルスゾーンの「エリーアス(エリヤ)」にまた一つ優れた演奏が加わった。
 2019年9月8日、オーストリアのザンクト・ペルテンの大聖堂でのライヴ録音。
 指揮は1992年から30年近くこの大聖堂の楽長を務めているオットー・カーグル。大聖堂での演奏ということも含め、コンサート・ホールでの華やかなオラトリオとは趣の異なった、地域の特別な行事といった熱気と一体感が味わえる。
 ピリオド演奏のロルフェオ・バロックオルヒェスター(オルフェオ・バロックオーケストラ)の柔らかい音色も素晴らしい。
 タイトルロールのマティアス・ヘルムはオーストリアの中堅バリトン。
 バロック音楽から古典派までを得意とし、特に近年はモーツァルト・バリトンとして活躍する一方で近現代音楽も得意としている知性派でもある。
 
 

CD 3243
(2CD)
¥4600
「モメンタム」
 (1)ベートーヴェン:クロイツェル・ソナタ イ長調Op.47
  (クリストフ・エーレンフェルナー編弦楽合奏伴奏版)
 (2)ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調Op.21
 (3)バルトーク:ディヴェルティメントSz.113
 (4)ヤナーチェク:牧歌Op.3
ヴァヒド・カデム=ミサーク(指揮&(1)Vn)
アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ

 ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタの弦楽伴奏版、他

 録音:(1)2020年8月8、9日、(2)2019年9月15日、(3)(4)2019年8月3、4日、アルテンブルク修道院,DDD、117'28

 ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団のコンサート・マスターでもあるヴァヒド・カデム=ミサークが率いているアカデミア・アレグロ・ヴィーヴォの最新録音。
 1枚目はベートーヴェン。クロイツェル・ソナタの伴奏を弦楽アンサンブルに編曲したもので、意外なほど曲想に合っています。
 NAXOSでも同様の編曲が出ていましたが編曲者が異なり、聴き比べてみるのも一興。交響曲はキレのある演奏ですが、モダン楽器の長所を生かしたようなツヤのある音色で嫌味のない演奏に好感が持てます。
 2枚目はバルトークとヤナーチェクという民族的でありながら尖った作品を演奏。やはりキレの良い演奏は気持ち良い。
 



.

PIERRE VERANY



PV 720051/2
(2CD)
¥4500→\4090
ロサモンド四重奏団
「ベートーヴェン:後期弦楽四重奏曲集」

 (1)弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調Op.131
 (2)弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132
 (3)大フーガ 変ロ長調Op.133
ロサモンド四重奏団:
 【アニェス・シュレム=ビアロブロダ(第1Vn)
  トマス・テルシュー(第2Vn)
  ジャン・シュレム(Va)
  グザヴィエ・ガニェパン(Vc)】

 フランスのベテラン四重奏団によるベートーヴェン:後期作品集!

 録音:(1)2012年 フランス イヴリー=シュル=セーヌ、(2)(3)2019年 フランス ミラベル・オ・バロニ、DDD、99'54

 フランスのベテラン弦楽四重奏団、ロサモンド四重奏団の久々の新録音は、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲集。
 これまでPIERRE VERANYにいくつもの録音を残してきたロサモンド四重奏団だが、ベートーヴェンはなかった。
 ロサモンド四重奏団は1981年にパリ音楽院の学生たちによって結成され、以来40年間団員の変更がない。
 したがってその演奏は実に熟成されている。ここでのベートーヴェンの演奏は、フランスの弦楽四重奏団によるベートーヴェン演奏の系譜に連なるもので、とかく晦渋になりがちなベートーヴェンの後期の音楽を重苦しくすことなく、透明感と明るさを保ちながら豊かな味わいを広げていくもの。
 このCDの3曲の演奏を聞けば、ロサモンド四重奏団が彼ら独自のベートーヴェンを世に問う機が熟したことが分かるだろう。
 




PIANO CLASSICS


PCL 10195
(2CD)
¥2500
シューマン:ピアノ曲集
 ダヴィット同盟舞曲集Op.6、
 謝肉祭Op.9、子供の情景Op.15、
 ウィーンの謝肉祭の道化Op.26、森の情景Op.82
ユアン・シェン(pf)

 1837年に作られたダヴィット同盟舞曲集から1849年の森の情景まで、シューマンのピアノ曲の傑作を網羅した演奏集です。
 小品を組み合わせ、1曲にまとめるうちに独自作風でピアノの豊かな音楽観を作り上げる才能を持つシューマン。その才能に焦点を当てています。
 初期ロマン派を代表する5つのピアノ曲は、多くで標題を持ち、言葉ではなく音楽で語りかけます。訴えかけてくるような和声、リズムの魅力がとても心に響く作品です。
 ピアニストのユアン・シェンは、既にピアノクラシックスレーベルに多くの録音を残しています。
 ショパンのバラード、夜想曲、即興曲集に続くシューマン集となりました。
 シューマンは、ショパンとともに、19世紀初頭の数十年間にピアノの世界の可能性を大きく広げ、演奏家自らが表現する手段を格段に飛躍させた作曲家です。
 ユアン・シェンの弾くショパン作品集(既発売品番:PCL0049)を補完するものとしても注目したい一枚です。
 
 

PCL 10242
¥2100
タールベルク:ピアノに応用された歌の技法Op.70より第1巻、第2巻 アレッサンドロ・コッメッラート(pf)
 第1巻 第1番「君に ああいとしい人よ」(ベッリーニの歌劇「清教徒」より)、
 第2番「ニーナは三日間」(伝ペルゴレージ)、第3番「アデライデ」(ベートーヴェン)、
 第4番「主よ 哀れみを」(ストラデッラ)、第5a番「ラクリモーサ」(モーツァルトの「レクイエム」K.626より)、
 第5b番「西風がなんと優しく」(モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」より)、
 第6番「なぜあなたは私を見て泣くの」(ロッシーニの歌劇「ゼルミーラ」より)、
 第2巻 第7番「見知らぬ美しい愛する女性」(メルカダンテの歌劇「誓い」より)、
 第8番「沈黙の中で 名誉の中で」(マイヤベーアの歌劇「エジプトの十字軍」より)、
 第9番「私は寂しい」(ウェーバーの音楽劇「プレチオーザ」より)、
 第10番「水車職人と小川」(シューベルトの歌曲集「美しき水車小屋の娘」より)、
 第11番「いたずら者 しっかりしなさい」(ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」より)、
 第12番「私の宝の人を」(モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より)

 フランツ・リストをおびやかした唯一のピアニストとして知られるタールベルク。
 後期ロマン派を代表する作品でありながら、近年やっと多くの人に認知されてきた作品でもあります。
 歌劇や歌曲をピアノのために編曲した作品集ですが、音の清らかな質感と超絶技巧との対照やバランスが素晴らしく、声楽による表現の理想を鍵盤に移したといっても過言ではありません。
 アレッサンドロ・コッメッラートによる演奏は、ブリリアントクラシックスレーベルにも多くの録音があり、いずれも高い評価を得ています。
 今回の演奏は、1843年製のエラールピアノを使用しています。
  



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

.

SOLSTICE



SOCD 392/3
(2CD)
¥3600→\3290

ガブリエル・ピエルネ (1863-1937)
オラトリオ《アッシジの聖フランチェスコ》
  〈ガブリエル・ニゴンGabriel Nigondの詩による〉

聖フランチェスコ Saint Francois  ジャン・ジロドー(テノール)Jean Giraudeau
重い皮膚病を患う男 Le Lepreux  リュシアン・ロヴァノ(バス・バリトン)Lucien Lovano
修道士レオーネ Frere Leon  ベルナール・ドゥミニ(バリトン)Bernard Demigny
テノール独唱 Tenor solo  レイモン・アマド(テノール)Raymond Amade
修道女キアラ Soeur Claire  ベルト・モンマール(ソプラノ)Berthe Monmart
貧しき婦人 La Pauvrete  ジャンヌ・ド・ファリア(ソプラノ)Jeanne de Faria
ルチア Lucia  フレダ・ベッティ(メゾ・ソプラノ)Freda Betti

 Orchestre Radio Symphonique de Paris et Choeurs de la RTF
 指揮:ルネ・アリックス Rene Alix

   録音:1953年3月30日
交響詩《紀元千年》 独唱 : ベルナール・ドゥミニ Bernard Demigny
Orchestre National et Choeurs de la RTF
指揮:ジャン・フルネ Jean Fournet
  録音:1964年2月11日

     

 ピエルネの大作、INA音源で初登場!

 デジパック 3279793922036 

 ピエルネ円熟期初期の大作「アッシジの聖フランチェスコ」は ガブリエル・ニゴンのテキストを元に1909年から1911年の間に作曲され、1912年3月24日に彼自身の指揮でシャトレ座で初演された。

 ピエルネはシャトレ座を本拠とするコロンヌ管弦楽団の常任指揮者を1910年から1934年まで務め、その間ドビュッシー(イベリア)、ラヴェル(ダフニスとクロエ1911)、ストラヴィンスキー(火の鳥)、ルーセル、ミヨー等の様々な曲を初演した。
 


<映像>


DYNAMIC(映像)



DYNDVD37911
(2DVD)
¥4000
※CD同時発売
ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848):歌劇《シャモニーのリンダ》
 全3幕のメロドランマ(セミセリオ)
  台本: ガエターノ・ロッシ
  ガブリエーレ・ドットによる校訂版:リコルディ社(ミラノ)
 リンダ‛&ジェシカ・プラット(ソプラノ)
 ピエロット(サヴォワの孤児)‛&テレサ・イエルヴォリーノ(アルト)
 カルロ(シルヴァル子爵)‛&フランチェスコ・デムーロ(テノール)
 アントーニオ(小作人、リンダの父)‛&ヴィットリオ・プラート(バリトン)
 マッダレーナ(リンダの母)‛&マリーナ・デ・リーゾ(ソプラノ)
 ボアフレリー公爵‛&ファビオ・カピタヌッチ(バス)
 司教‛&ミケーレ・ペルトゥージ(バス)
 行政長官‛&アントニオ・ガレス(テノール) 他
 フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団(合唱指揮: ロレンツォ・フラティーニ)
 指揮: ミケーレ・ガンバ

DYNBRD57911
(Blu-ray)
¥4000
※CD同時発売

 演出: チェーザレ・リエーヴィ/装置&衣装: ルイージ・ペーレゴ/照明: ルイージ・サッコマンディ/映像監督: マッテオ・リケッティ
 フィレンツェ五月音楽祭による新制作 収録: 2020年1月15日 フィレンツェ五月音楽祭歌劇場(イタリア)
 収録時間: 171分/音声: イタリア語歌唱/PCMステレオ2.0/Dolby Digital 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕: 日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画角:16/9 NTSC All Region/DVD‛&片面二層ディスク×1、片面単層ディスク×1/Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition

 18世紀半ばのフランスのサヴォア地方。村娘リンダは、貧しい画家カルロ(実は領主の侯爵夫人の息子シルヴァル子爵)と相思相愛の仲。彼女に下心を持つ領主のボアフレリー侯爵から逃がれるため、教区の司教の計らいでリンダは家を出てパリに行きます。
 そこで彼女を追ってパリに来たカルロと再会、彼の援助を受けて暮らすことになります。しかし、そこを訪れたリンダの父は彼女が誰かの囲われ者になっていると勘違いし怒り心頭。さまざまな誤解を受けたリンダは気が触れてしまい・・・

 有名なアリア「この心の光」で知られる《シャモニーのリンダ》。
 この上演で主役のリンダを演じるのは、ジェシカ・プラット。2013年にイタリアの由緒ある「シオラ・ドーロ(黄金のツバメ)」オペラ賞を受賞した英国生まれオーストラリア国籍の名ソプラノです。
 伸びやかな声と確かなコロラトゥーラの技術を駆使し、素晴らしい歌唱で純真な少女の役を演じています。
 相手役カルロに人気テノール、フランチェスコ・デムーロ、加えてミケーレ・ペルトゥージ、ファビオ・カピタヌッチらベテランがしっかりと脇を固めた万全の配役。
 ドニゼッティの音楽の抒情性とドラマを見事に引出すミケーレ・ガンバのタクトは、シンプルながら美しい舞台美術を背景としたチェーザレ・リエーヴィの演劇性に富む演出と相まって、悲劇と喜劇の両面を併せ持つこのオペラを陰影豊かに描いています。




















ページ内の商品チェック・ボックスをクリックしたら、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)


注文フォームへ


アリアCD 新店舗トップページへ



Copyright(C) 2021 ARIA-CD.All rights reserved.