≪第114号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その10 2022/1/18~
1/21(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
KAIROS
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アンズリー・ブラック(1979-):最初はうまくいかなかったこと
things that didn't work the first time
1. 5人の音楽家のための『tolerance stacks』より
song I 《Thomas Edison》(2016)
2. 5人の音楽家のための『tolerance stacks』より
《immolate yourself on the wires》(2021)
3. サクソフォン四重奏とライヴ・エレクトロニクスのための『not
thinking about the elephants』(2018)
4. 5人の音楽家のための『tolerance stacks』より
song II 《Charles Cros》(2016)
5. ピアノのための『a piece that is a size
that is recognised as not a size but a piece』(2013)
6. 5人の音楽家のための『tolerance stacks』より
《ideogrammophone》(2021)
7. 5人の音楽家のための『tolerance stacks』より
song III 《Young Man's Fancy》(2016)
8. トロンボーン四重奏のための『industrial
drive』(2010) |
ジュリア・ミハーイ(1,4)、ニコラ・ルッツ(1,4,6,7)、マーク・ロレンツ・カイセラ(1,2,4,7)、
マーティン・ロレンツ(1,4,7)、ゼバスティアン・バーウェック(1,2,4,7)、
クリストフ・M・ルーザー(1,4,7)、クエーザー・サクソフォン・クァルテット(3)、
ニコラス・ホッジズ(5)、コンポーザーズ・スライド・クァルテット(8) |
アンズリー・ブラックの10年に渡る作品集!
☆ドイツを拠点にしたカナダ人作曲家アンズリー・ブラックの最新作を含む8曲!
☆ベルリン芸術アカデミー・ブゾーニ作曲賞、シュトゥットガルト作曲賞受賞!
アンズリー・ブラック(1979-)は、ドイツを拠点に活動するカナダの作曲家。彼女の作品は、器楽曲からエレクトロニクス、ビデオパフォーマンス、オーケストラ、室内楽、演劇、ソロパフォーマンス、インスタレーションまで多岐にわたっており、パフォーマー、即興演奏者、サウンド・ディレクターとして幅広く活動しています。
革新的な設定、テーマ、コンセプトを探求しながら、それらを複雑で表現力豊かな独特の音楽言語として具現化することにこだわり、ベルリン芸術アカデミー・ブゾーニ作曲賞(2008年)、シュトゥットガルト作曲賞(2009年)など、数々の栄誉に浴しています。
本アルバムには2010年から2021年まで、彼女が約10年の間に生み出した作品が満遍なく収録されています。
※録音:2021年&2018年(3のみ)
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CHANNEL CLASSICS
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ベートーヴェン: 管楽八重奏曲、ロンディーノ/
モーツァルト: 管楽セレナード「ナハトムジーク」
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
1-4. セレナード 第12番 ハ短調 K.388「ナハトムジーク」
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
5. ロンディーノ 変ホ長調 WoO 25
6-9. 八重奏曲 変ホ長調 Op. 103 |
MIB管楽アンサンブル
ロッサーナ・カルヴィ、エリカ・ランピン(オーボエ)
コッラード・オルランド、
アントニオ・グラツィアーニ(クラリネット)
アンドレア・ブレッサン、
デニス・カルリ(ファゴット)
ロリス・アンティガ、
ヴィンチェンツォ・ムソーネ(ホルン) |
録音: 2021年3月 ヴィラ・サン・フェルモ、ロニーゴ、イタリア
イタリア各地のオーケストラで活躍する管楽器奏者たちが、管楽合奏曲のレパートリーの数に比して公演で演奏される機会の少なさを解消したいと、自ら結成した管楽アンサンブルによるCHANNEL
CLASSICSからの初CD。
モーツァルトとベートーヴェンという大作曲家2人による、このジャンルの王道ともいえる2作品と、親しみやすいロンディーノを収録しています。
瑞々しい歌心と丁寧なアンサンブルがたいへん心地よい演奏です。
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『オランダ人の秘密の宝石』~20世紀オランダのヴィオラ作品
1-3. ヘンク・バディングス(1907-1987): ヴィオラ協奏曲
4. アルネ・ヴェークマン(1960-):
パヴァーヌ ~ヴィオラと弦楽合奏のための
5-7. ヤン・クーツィール(1911-2006): ヴィオラ協奏曲
8-10. バディングス: ヴィオラ・ソナタ
11. ヘンリエッテ・ボスマンス(1895-1952):
アリエッタ - ラルゴ |
ダナ・ゼムツォフ(ヴィオラ)
アンナ・フェドロヴァ(ピアノ) ...8-11
フィオン管弦楽団
(ヘルダーラント&オーファーアイセル) ...1-7
シズオ・Z・クワハラ(指揮) ...1-7 |
メキシコ・シティ生まれ、アメリカで活躍するヴィオラ奏者ダナ・ゼムツォフの、CHANNEL
CLASSICSからのアルバム第5弾。
20世紀オランダ生まれのヴィオラ作品を集めています。前回同様アンナ・フェドロヴァとの共演のほか、やはりアメリカで活躍している日本出身の指揮者シズオ・Z・クワハラとの共演も興味深いところ。
張り詰めた緊張感から伸びやかな歌まで、ヴィオラの持つ表現力の幅広さを存分に味わうことが出来るアルバムです。
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CPO
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レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン)
フランツ・シューベルト(1797-1828):ヴァイオリンとフォルテピアノのためのソナタ全集
1. ソナタ ト短調 D 408/2. ソナタ ニ長調
D 384/
3. ソナタ ト短調 D 408/4. ソナタ イ長調
D 574 |
レーナ・ノイダウアー(ヴァイオリン...1743年製ロレンツォ・グァダニーニ:
ガット弦使用)
ヴォルフガング・ブルンナー(フォルテピアノ)
1810年頃フランツ・ミュンゼンベルガー(ウィーン)製:
W.ブルンナー所蔵...1-11
1830年頃コンラート・グラーフ(ウィーン)製:
コマンド財団所蔵...12-15 |
録音 2017年7月21-23日、2017年12月8日バイエルン放送第2スタジオ(ドイツ)
2006年、15歳の時にアウグスブルクで開催された『レオポルト・モーツァルト国際コンクール』で第1位を受賞した後、ソリスト、室内楽奏者として活躍するヴァイオリニスト、レーナ・ノイダウアー。
今作では1743年製のロレンツォ・グァダニーニにガット弦を張り、美しく典雅な音色でシューベルトのヴァイオリン作品を演奏しています。
1816年に書かれた3作は、アントン・ディアベリが出版時に「ソナチネ」と名付けたため、現在でもしばしばこの名前で呼ばれます。美しい旋律にあふれた短くシンプルな作品です。
しかし、そのわずか1年後に作曲されたイ長調のソナタは、構造も複雑になっており、演奏時間も20分を超える長さを持つ意欲作です。
ここで伴奏を務めるブルンナーは、製作年代の違う2台のフォルテピアノを駆使し、作品の持ち味を最大に生かしています。
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アウグスト・エベルハルト・ミュラー(1767-1817):
フルート協奏曲集 第2集
1. フルート協奏曲第5番 ホ短調 Op. 19
2. フルート協奏曲第7番 ニ短調 Op. 22
3. フルート協奏曲第8番 ヘ長調 Op. 24 |
タチアーナ・ルーラント(フルート)
南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団
ティーモ・ハンドシュ(指揮) |
録音 2020年10月28-31日CongressCentrum Pforzheim(ドイツ)
ドイツ、ノルトハイムでオルガニストの父のもとに生まれたミュラー。8歳でオルガンの公開演奏を行い、多くの同時代の先人たちの薫陶を受けながら、マグデブルク、ライプツィヒ他、各地のオルガニストを務めました。
演奏者としてはJ.S.バッハ作品を得意としていましたが、作品はドイツ古典派の様式に則った端正で美しいものばかりです。
フルート協奏曲は11曲遺されており、モーツァルトやハイドンを思わせる巧みな筆致で描かれています。
とりわけ第7番にはティンパニとトランペットが用いられるなど、音色も多彩です。
第1集に引き続きフルートを演奏するルーラントは「Opus
Classic2018」賞を受賞した"フルートのパガニーニ"と称される名手。伸びやかな音色が持ち味です。
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ショスタコーヴィチ/ヴァインベルク:歌曲とピアノ三重奏曲集 |
カテリーナ・カスパー(ソプラノ)
トリオ・ヴィヴェンテ |
ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
1. 7つのロマンス Op. 127 - ソプラノ、ヴァイオリン、チェロとピアノのために
詩: アレクサンドル・ブローク
2. ピアノ三重奏曲第1番 Op. 8
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):
3. ユダヤの歌 Op.13 - アレクサンドル・オラトフスキによるソプラノ、ヴァイオリン、チェロとピアノ編(2004)
詩: イツホク・レイブ・ペレツ
4. ピアノ三重奏曲 Op. 24 |
録音 2020年2月18-21日SWR Stuttgart,Funkstudio(ドイツ)
20世紀ソ連で活躍したショスタコーヴィチとヴァインベルク。年齢こそ違うものの、ショスタコーヴィチはヴァインベルクの才能を認め、ヴァインベルクはショスタコーヴィチから多大な影響を受けるなど、2人は親しい交友関係を続けました。
トリオ・ヴィヴェンテのヴァイオリニストであるアンネ=カタリーナ・シュラウバーは、ショスタコーヴィチの「7つのロマンス」の初演をめぐる話をラジオ放送で聴いて感動し、ぜひこの曲をレパートリーに取り入れたいと思っていました。
ロシア語で歌える適切な女性歌手を探し出すまでには思いのほか時間がかかりましたが、カタリーナ・カスパーに出会ったことで遂に実現。そしてシュラウバーはヴァインベルクの三重奏曲を研究しているときに、ショスタコーヴィチとヴァインベルクの緊密な結び付きを実感し、ここに2人の作曲家の歌曲と三重奏曲を組み合わせたこのアルバムが誕生しました。
表現力豊かな歌唱と親密なアンサンブルをぜひお楽しみください。
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アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
10のトッカータ 他
チェンバロのための作品集
1. トッカータ イ短調/2. アリア イ短調...世界初録音/3.
トッカータとジーグ ニ長調/
4. トッカータ、フーガとコレンテ ヘ長調/5.
トッカータとジーグ ニ短調/
6. アダージョ ト長調/7. トッカータ イ長調...世界初録音/8.
トッカータとフーガ ニ短調/
9. アダージョとジーグ 変ロ長調...世界初録音/10.
トッカータとアリア ニ短調 /
11. トッカータ ト短調...世界初録音/12.
アレグロ ハ長調/
13. トッカータ ハ短調...世界初録音/14.
トッカータ、ジーグとパルティータ イ長調 |
マルチェッロ・ディ・リーザ
(チェンバロ...1693年ジョヴァンニ・バッティスタ・ジュスティ制作、フランコ・バルッキエリ復元) |
録音 2019年5月1-4日Rome, Palazzo Gra(イタリア)
500作を超えるチェンバロのためのソナタを遺したドメニコ・スカルラッティの父アレッサンドロも、晩年に集中して素晴らしいチェンバロのための作品を書いていました。
アレッサンドロの場合は主にトッカータですが、どちらかというと鍵盤楽器の練習という教育的な意図を持っており、同時代の作曲家たち、ゲオルク・ムッファトやヨハン・パッヘルベルの同名作品のような即興的な要素はあまり多くありません。
また独立した曲としてのトッカータではなく、アレグロやアダージョ、フーガなどと組み合わされており、1曲のなかで様々な表情の旋律が楽しめるように書かれています。
演奏するマルチェッロ・ディ・リーザはアレッサンドロ・スカルラッティ作品のスペシャリスト。
世界初録音を5作含むこのアルバムでは、スカルラッティ作品の特徴を探求することで、彼を対位法の偉大な巨匠として紹介しています。
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555506
(3SACD HYBRID)
¥7400
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オーギュスト・フォシャール(1881-1957):オルガン作品全集
【SACD1】
1. オルガン交響曲第1番
2. イン・メモリアム
3. オルガン交響曲第2番
【SACD2】
1. クリスマスの神秘
2. コラール
3. オルガン交響曲「マリアーレ」(オルガン交響曲第3番)
【SACD3】
1. 王の御旗の5つのコラール
2. オルガン交響曲「聖体交響曲」」(オルガン交響曲第4番) |
フリードヘルム・フランメ(オルガン) |
録音 2014年4、5、10、11月、2021年7月Schuke-Organ
of the Heilig-Kreuz-Kirche、Detmold(ドイツ)/Multi-ch
Surround
フランスのオルガニスト・作曲家オーギュスト・フォシャール。
幼い頃からピアノ、オルガン、和声理論のレッスンを受け、パリでルイ・ヴィエルヌに作曲とオルガン演奏を師事。
その後はパリのスコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディとアンドレ・マルシャルの元で更に研鑽を摘みました。また11歳で神学校の行事にオルガン奏者として参加。神学を学び1903年には司祭に任じられました。
4つのオルガン交響曲を中心とする彼のオルガン作品は、師であるヴィエルヌの影響を受けており、演奏には高い技術が要求されますが、複雑な対位法と和声が織りなす素晴らしい音響効果は大オーケストラにも遜色ないものです。
フォシャールの作品は楽譜の権利の取得が困難であり録音も数えるほどしかありませんが、以前にも一部の作品を録音したフリードヘルム・フランメが、今回すべてのオルガン作品を演奏。知られざる大家の神秘的な作品が楽しめます。
また、高音質録音でオルガンの響きが余すことなく捉えられています。
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ジョルジェ・エネスク(1881-1955):
弦楽四重奏曲第1番、第2番
1-4. 弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調 Op. 22
No. 1(1916-20)
5-8. 弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op. 22
No. 2(1951) |
アテネウム・エネスク四重奏団
【メンバー】
コンスタンティン・ボグダナス(第1ヴァイオリン)
フローラン・シゲティ(第2ヴァイオリン)
ドン・ラルカ(ヴィオラ)
ドレル・フォデレアヌ(チェロ) |
録音 1992年5月16-19日 録音場所 不明
ルーマニアを代表する作曲家として知られるジョルジェ・エネスクですが、若い頃にフランスで学んだため、初期の室内楽作品には師であるフォーレの影響が感じられます。
このアルバムに収録された2曲の弦楽四重奏曲のうち、第1番はどことなくパリの雰囲気をまとった流麗な旋律を持つ美しい音楽。
とはいえ、曲が始まると微妙な和声に導かれ、調性感が崩れていくところが20世紀の音楽です。
1950年頃に書かれた第2番は更に自由な作風を持ち、第2楽章のチェロの官能的な旋律などすでに調性を逸脱した、不思議な音の戯れを楽しむことができます。
以前発売されていたアテネウム・エネスク四重奏団による名演の復活です。
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MERIDIAN
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マッジーニ四重奏団のベートーヴェン:初期作品集!
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 Op.18-1
弦楽四重奏曲第2番 ト長調 Op.18-2 |
マッジーニ四重奏団:
【ジュリアン・リーパー(ヴァイオリン)
チアラン・マッケイブ(ヴァイオリン)
マーティン・ウートラム(ヴィオラ)
ミハウ・カズノフスキ(チェロ)】 |
英国の人気弦楽四重奏団、マッジーニ四重奏団のベートーヴェン:初期作品集!
録音:2020年3月9-11日 英国ンドン モッティンガム、58'03
英国の人気弦楽四重奏団、マッジーニ四重奏団の新録音はベートーヴェンの初期2作。
1988年創設のマッジーニ四重奏団は、2013年に第1ヴァイオリンがジュリアン・リーパーに、2017年に第2ヴァイオリンがチアラン・マッケイブに変わる一方、ヴィオラとチェロは創設メンバーのままで、安定した中低弦に新鮮なヴァイオリンが乗るという得がたい魅力を持っている。このCDはこの4人による初録音。
ベートーヴェンというととかく力みが入りがちなところが、マッジーニ四重奏団は楽想を良く練り上げた上で、余計な力は抜いて楽な響きを奏で、そして決めるところでバシッと決める。
今後の彼らのベートーヴェン録音が楽しみになる素敵な演奏だ。
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MSR
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「グリーグ:フルート演奏によるヴァイオリン・ソナタ集」
ソナタ第1番 ヘ長調 Op.8
ソナタ第2番 ト長調 Op.13
ソナタ第3番 ハ短調 Op.45 |
ケイレブ・ケスニック(フルート)
ナターリア・カトー(ピアノ) |
グリーグの人気作、ヴァイオリン・ソナタをフルートで演奏!
録音:2021年1月 米国 コロラド州 ボルダー,77'33
グリーグの人気作、ヴァイオリン・ソナタ全3曲をフルートで演奏している。
フルートの軽やかな音で奏でられると、ヴァイオリン演奏の情熱に代わって涼やかな空気が広がり、グリーグの北欧気質が前面に出るように思われて面白い。
ケイレブ・ケスニックは米国の若い世代のフルート奏者。編曲はいずれも彼自身による。
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C.P.E.バッハのヴュルテンブルク・ソナタ集
C.P.E.バッハ(1714-88):
ヴュルテンブルク・ソナタ第4番 変ロ長調
WQ.49/4, H.32
ヴュルテンブルク・ソナタ第5番 変ホ長調
WQ.49/5, H.34
ヴュルテンブルク・ソナタ第6番 ロ短調
WQ.49/6, H.36
W.F.バッハ(1710-84):クラヴィーア・ソナタ
イ短調 FK NV8 |
デイヴィット・マリー(ピアノ) |
録音:2020年2月9日,3月22日,4月5日,6月28日
米国ジョージア州ステートボロ、DDD、68'32
米国のピアニスト、デイヴィッド・マリー(David
Murray)の演奏するC.P.E.バッハのヴュルテンブルク・ソナタ集。
彼自身が書いた英文解説によると、マリーは1990年代末にグレン・グールドによるC.P.E.バッハの録音(1981年録音のヴュルテンブルク・ソナタ第1番)に大きな感銘を受け、以来C.P.E.バッハのピアノ演奏に情熱を注いで来たという。
彼は2013年に他社(Summit Records)からヴュルテンベルク・ソナタ集の第1番―第3番のCDを発売しており、今回はその続編にして完結編になる。
明快で確信の強い演奏からは、マリーのC.P.E.バッハへの愛がしっかり聞き取れる。
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「グローバル・サクソフォン」
アロディ・マルティネス・セラーノ(b.1977):
アルージョ・カプリチョーソ
クリスティアン・ロバ(b.1952):単なる歌
エリオット・パク(b.1980):韓国の3つの土地
ペリー・ゴールドスタイン(b.1952):天国
ウィニー・ヤン(楊嵐茵, b.1980):嵐のそばの庭
ジャン・マティティア(b.1952):クレイジー・ラグ |
スコット・リトロフ(アルト・サクソフォン)
マチュー・コニェット(ピアノ) |
録音:2021年1月12-14日 米国ニューヨーク州ガーデン・シティ,58'01
21世紀のアルト・サクソフォン作品を集めたCD。ジャン・マティティアはクリスティアン・ロバの非クラシック作品向けの変名でつまり同一人物。
どの作品もアルト・サクソフォンの現代的な美が良く生きている。
スコット・リトロフは1985年生まれの米国のサクソフォン奏者。クラシックでもジャズでも高く評価されている。
これまで数々の作品を委嘱しており、このCDでも「韓国の3つの土地」は彼の委嘱作、また「アルージョ・カプリチョーソ」と「嵐のそばの庭」は彼のために書かれた作品で、いずれも世界初録音。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
RCD
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ロシア北部の正教の聖地 ヴァラーム修道院の聖歌 |
ヴァラーム合唱学校男声合唱団
イーゴリ・ウシャコフ (指揮) |
不詳 : Great Ektene
セルゲイ・トルバチョフ (1919-1995) :
Go up on the Mount Zion, you, who brings
good news.../
From above the prophets foretold of you,
o, Maiden...
不詳 :
Zadostoinik from the service of the dormotion
of the Most Holy Theotokos/
He, who illuminated the whole Universe
with His light.../
He, who spoke long ago to Moses.../O
Theotokos and Virgin, rejoice.../
Not of the seed of man, but through the
Spirit of God.../
It is truly meet and right to bless you,.../
The Temple and the Door You are.../Glory
to God in the Highest Heaven.../
From my youth.../O, my spiritual brothers.../In
the Red sea.../
Zadostoinik from the Service of the Exaltation
of the Cross of the Lord/
O, Only-begotten Son.../A Mercy of Peace.../
Now the powers of Heaven.../Entrust
me not to the help of man.../
セルゲイ・トルバチョフ : Foreshadowing
Your Resurrection, o Christ God...
不詳 :Be joyful, o God-chosen two.../By
the radiance of the virtues... |
録音 : 1994年10月、クラシック音楽スタジオ、サンクトペテルブルク、ロシア/(C)
1994 Valaam Singing Culture Institute (C)(P)
1995 RCD (P) 2020 Europe RCD
教会スラヴ語歌唱。曲目表記は英訳に拠ります。
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ヴラディーミル・ゲーニン (1958-) :
In C est 4/4 (4人の奏者のための4つの室内楽作品)
間奏曲と2つのプラスティック・パントマイム
[Intermede avec deux pantomimes plastiques]
(ヴァイオリンとピアノのための)
最後の瞬間 [Letzte Augenblicke]
(ソプラノ、チェロとピアノのための7つの歌)
o Du o... (チェロとヴァイオリンのためのデュエット)
ダブル・エスプレッソ・プラス [Double
Espresso Plus]
(ヴァイオリン、チェロとピアノのための) |
タチアナ・クインジ (ソプラノ)
タチアナ・ユリエヴァ (ヴァイオリン)
アレセニー・コトリャレフスキー (チェロ)
ヴラディーミル・ゲーニン (ピアノ) |
録音 : 2007年、スタジオ OOO 「ミハイロフ」、モスクワ、ロシア/(C)(P)
2008 RCD
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イーゴリ・レーヒン (1941-) : チェロ・カクテル
無伴奏チェロのための24のカプリス (*)
チェロとピアノのための6つの小品 (*/#)
チェロ・アンサンブルのためのユモレスク
(+) |
アレクサンドル・ザゴリンスキー (チェロ (*))
アレクセイ・シュミトフ (ピアノ (#))
ボリショイ劇場チェロ・アンサンブル (+)
ドミトリー・ミレル (アンサンブル・リーダー
(+)) |
録音 : 1996年、グリンカ音楽文化博物館、モスクワ、ロシア/(C)(P)
2009 Europe RCD
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ブルース・リウの師匠の師匠 ドミトリー・バシュキーロフ
ハイドン (1732-1809) : ピアノ・ソナタ 変ホ長調
Hob.XVI:49
ベートーヴェン (1770-1827) :
ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 Op.27
No.2
ショパン (1810-1849) :
ロンド ハ短調 Op.1 / ポロネース 嬰ヘ短調
Op.44
ノクターン 変ホ長調 Op.9 No.2 / マズルカ
ハ長調 Op.33 No 3
マズルカ ヘ短調 Op.7 No 3 / マズルカ
嬰ハ短調 Op 30 No 4
マズルカ 嬰ト短調 Op.33 No.1 / マズルカ
ロ短調 Op.33 No.4 |
ドミトリー・バシュキーロフ (ピアノ) |
録音 : 2006年6月、グネーシン音楽大学コンサートホール、モスクワ、ロシア/(C)(P)
2010 Europe RCD
ドミトリー・バシュキーロフ (バシキーロフ)
は2021年3月に89年の生涯を閉じたロシアのピアニスト。
モスクワ音楽院でアレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル
(1875-1961) に師事。1955年ロン=ティボー国際コンクール・ピアノ部門第2位
(第1位なし)。モスクワ音楽院、マドリード (スペイン)
のソフィア王妃高等音楽院で教授を務め、ダン・タイ・ソン
(2021年ショパン国際ピアノ・コンクール優勝者ブルース・リウの師)、アルカーディ・ヴォロドス、ドミトリー・アレクセーエフ、ペーター・レーゼル、エレーヌ・グリモーらを輩出しました。
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ムジカ・ヴィーヴァ室内管弦楽団
モーツァルト (1756-1791) :
弦楽合奏のためのディヴェルティメント
ニ長調 K.136
弦楽合奏のためのディヴェルティメント
変ロ長調 K.137
弦楽合奏のためのディヴェルティメント
ヘ長調 K.138
小オーケストラのためのセレナード 第6番
ニ長調 K.239
「セレナータ・ノットゥルナ」
2つのホルンと弦楽のための行進曲 ニ長調
K.290
2つのホルンと弦楽のための行進曲 ヘ長調
K.248
2つのホルンと弦楽のための行進曲 ニ長調
K.445 |
ムジカ・ヴィーヴァ室内管弦楽団
アレクサンドル・ルーディン (指揮) |
録音 : 1996年、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア/(C)(P)
1996 RCD
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ムジカ・ヴィーヴァ室内管弦楽団
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ
(1714-1788) :
チェロ協奏曲 イ長調 Wq.172
チェロ協奏曲 イ短調 Wq.170
チェロ協奏曲 変ロ長調 Wq.171 |
ムジカ・ヴィーヴァ室内管弦楽団
アレクサンドル・ルーディン (チェロ、指揮) |
録音 : 1996年4月、モスクワ音楽院小ホール、モスクワ、ロシア/(C)(P)
1996 RCD
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ムジカ・ヴィーヴァ
アレクサンドル・アリャビエフ (1787-1851)
: ピアノ五重奏曲 変ホ長調
アントン・アレンスキー (1861-1906) : ピアノ五重奏曲
ニ長調 Op.51
ニコライ・メトネル (1880-1951) : ピアノ五重奏曲
ハ長調 Op. posth. |
ムジカ・ヴィーヴァ
ユハニ・ラゲルスペッツ (ピアノ)
アレクサンドル・ヴィンニツキー
アレクサンドル・マヨーロフ (ヴァイオリン)
アントン・ヤロシェンコ (ヴィオラ)
アレクサンドル・ルーディン (チェロ) |
録音 : 1996年6月15-19日、モスクワ音楽院小ホール、モスクワ、ロシア/(C)(P)
1997 RCD
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ヴァレリー・ポポフ ファゴットのための音楽
フィリップ・フリードリヒ・ベデッカー (1607-1683)
:
「モニカ」 によるファゴットと通奏低音のためのソナタ
ミシェル・コレット (1707-1795) : ファゴットと通奏低音のためのソナタ
第1番 ニ短調
ジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ (1689-1755)
:
ファゴットと通奏低音のためのソナタ 第2番
ト長調 Op.50 No.2
ルイージ・メルチ [マーシー] (18世紀後半)
:ファゴットと通奏低音のためのソナタ 第4番
ト短調 Op.3
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ (1688-1758)
:ファゴットと通奏低音のためのソナタ ハ長調
クリストフ・シャフラート (1709-1763) :ファゴットとチェンバロのためのデュエット
ト短調 (*) |
ヴァレリー・ポポフ (ファゴット)、ドミトリー・ミレル
(チェロ (*以外))、
アレクサンドル・バフチエフ (チェンバロ) |
録音 : 1992年年、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア/(C)(P)
2000 RCD
ヴァレリー・ポポフはソヴィエト国立交響楽団、ロシア国立シンフォニー・カペラの首席・ソリストとして活躍したロシアのファゴット奏者。
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パラウ=ジュベンコ・デュオ フルートとピアノのための音楽
フランツ・ドップラー (1821-1883) : ハンガリー田園幻想曲
Op.26
ファリャ (1876-1946) / ジョルディ・パラウ編曲
:
7つのスペイン民謡 (フルートとピアノのための版)
バルトーク (1881-1945) / ポール・アルマ
(1905-1987) 編曲 :
ハンガリー農民の歌の組曲 (フルートとピアノのための版)
ソフィア・グバイドゥーリナ (1931-) : アレグロ・ルスティコ
サルバド・ブルトンス (1959-) :
フルートとピアノのためのソナタ 第2番
Op.72 |
パラウ=ジュベンコ・デュオ
ジョルディ・パラウ (フルート)
ゲンナジー・ジュベンコ (ピアノ) |
録音 : 2001年、グリンカ音楽文化博物館コンサートホール、モスクワ、ロシア/(C)
2002 Palau, Dzunenko (P) 2002 RCD
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1990年代末にリリースされていたRCDのターリヒの名盤が再登場 |
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ヴァーツラフ・ターリヒ (指揮)1929年
スメタナ (1824-1884) : 連作交響詩「わが祖国」 |
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーツラフ・ターリヒ (指揮) |
録音、編集 : 1929年、ADD/(C) 1997 Restored
by RCD (C)(P) 1997 RCD
ターリヒの「我が祖国」の録音は4つ残されているが、これは1929年第1回のHMVによる録音。史上初めての全曲録音。当時46歳のターリヒ。エネルギッシュで緩急の幅が大きい。
OPUS蔵で発売されたとき山崎浩太郎氏が「弦のポルタメントなど、後には「古めかしい」と考えられた演奏法も聴かれるが、粘っこくない、リズミックですっきりした進行は、いかにも20世紀前半のスタイルである。熱く明朗な響きで通し、暗く悲愴な雰囲気がさほどに感じられないことも、後年の演奏とは異なっている。若い独立国の、伸びざかりの指揮者と団体が、気合を入れて初めてのレコーディングに臨んでいる様子が、この音楽から感じられる気がする。」と評されていた。
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ヴァーツラフ・ターリヒ (指揮)1935年
ドヴォルジャーク (1841-1904) :スラヴ舞曲
第1集 Op.46 / 第2集 Op.72 |
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァーツラフ・ターリヒ (指揮) |
録音、編集 : 1935年、ADD/(C) 1997 Restored
by RCD (C)(P) 1997 RCD
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RCD 70041
(2CD)
¥3200 →\2990
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1933年
スメタナ (1824-1884) : オペラ「売られた花嫁」 |
ヤン・コンスタンティン (バリトン : クルシナ)、マリエ・ピクソヴァー
(アルト : ルドミラ)、
アダ・ノルデノヴァー (ソプラノ : マジェンカ)、ズデニェク・オタヴァ
(バリトン : ミーハ)、
マルタ・クラーソヴァー (アルト : ハータ)、ヴラディミール・トムシュ
(テノール : イェニーク)、
ヤロスラフ・グレイヒ (テノール : ヴァシェク)、エミル・ポレルト
(バス : ケツァル) 他
プラハ国民劇場合唱団 & 管弦楽団、
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指揮ヴァーツラフ・ターリヒで案内が来たが、キャストなどから見て指揮はオタカル・オストルチルと思われる。
録音、編集 : 1933年、労働組合会館、プラハ、チェコスロヴァキア、ADD/(C)
1997 Restored by RCD (C)(P) 1997 RCD
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1/20(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ALBA
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北の印象 - 北欧の歌曲 |
メリス・ヤーティネン(メゾソプラノ)
ユホ・アラカルッパ(ピアノ) |
ヨースタ・ニューストレム(1890-1966):歌曲集《海辺の歌》(1942-43)
【岩礁で/夜想曲/海の歌/わたしは海辺に家を/月の出を待ち】
アルフ・フールム(1882-1972):白夜/ 逢い引き/
雨
パウリーネ・ハル(1890-1969):巷に雨の降るごとく、わが心にも涙降る/ああ露に濡れし花よ/秋の歌
レーヴィ・マデトヤ(1887-1947):
私とおいでOp.9 no.3/ヒュプノスが微笑みOp.9
no.2/冬の月明かりにOp.26 no.5/風の吹く天気Op.25
no.3
トイヴォ・クーラ(1883-1918):アヴェ・マリアOp.23
no.2/月夜の舟旅Op.31a no.1/ 羊飼いたちOp.29a
no.3/ 森の娘Op.23 no.1
クロード・ドビュッシー(1862-1918):ポール・ヴェルレーヌの詩による3つの歌(1891)
【海は大伽藍よりも美しく/角笛の音は悲しげに森に向かい/
いく列もの生垣は】 |
フランス印象主義に魅せられた北欧の作曲家たちをフィンランドのメゾソプラノ歌手、メリス・ヤーティネンが歌う
録音:2018年10月6日-8日 クーサンコスキホール(クーサンコスキ、フィンランド)/57'17
制作:グスタヴ・ユープシェーバカ/録音、編集、マスタリング:マッティ・ヘイノネン
フィンランドのメゾソプラノ歌手、メリス・ヤーティネンは、フィンランド人の父とトルコ人の母の家庭に生まれ、フィンランドで育ちました。
ノルウェー国立音楽大学で声楽を学び、ヘルシンキ芸術大学シベリウス・アカデミーのマルユット・ハンヌラの下で研究をつづけ、2009年に修士課程を修了しました。
フィンランド国立歌劇場でモーツァルトやヘンデルのオペラの舞台に立ちながら、室内楽と歌曲のキャリアを積んでいます。
『北の印象』は、彼女のソロ・デビュー・アルバムです。「繊細なニュアンスの色彩パレットと興味のつきない和声表現の可能性をもつ」印象主義の美術と音楽に対する興味を背景に、フランス印象主義に魅せられた北欧の作曲家と、とりわけ彼らに大きな影響を与えたドビュッシーの歌曲によるプログラムを歌っています。
トイヴォ・クーラと彼の親友のレーヴィ・マデトヤ
は、世紀の変わり目のフィンランドでフランス印象主義の影響をもっとも強く受けた作曲家と言われます。
クーラの《月夜の舟旅》はドビュッシーの《噴水》や《水の反映》を連想させるピアノ・パートで彩色され、マデトヤの《風の吹く天気》は凍てつく海のうえを吹く春の風を描く。
ノルウェーのアルフ・フールム とパウリーネ・ハルもパリで学びました。
画家でもあったフールムがロマンティックな想いを音による絵画にした《逢い引き》と、管弦楽のための《ヴェルレーヌ組曲》を作曲したハルがヴェルレーヌの詩を歌に作った《巷に雨の降るごとく、わが心にも涙降る》と「秋の日のヴィオロンのためいき」の《秋の歌》。
スウェーデンの作曲家ヨースタ・ニューストレムは、1920年から1932年までパリで過ごしました。
《海の交響曲(Sinfonia del mare)》の名をつけた第3番の交響曲をはじめ、「海」をモチーフにした作品が多く、フィンランドのソプラノ、アウリッキ・ラウタヴァーラのために作曲した歌曲集《海辺の歌》もそのひとつです。
エッバ・リンドクヴィストの詩による〈岩礁で〉からヤルマル・グッルベリの〈月の出を待つ〉まで、フランスの洗練味と透明感のある北欧ロマンティシズムが結晶した作品です。
プログラムの最後がドビュッシーの《ポール・ヴェルレーヌの詩による3つの歌》。ピアニストのユホ・アラカルッパ
は、ヤーティネンと同時にシベリウス・アカデミーを卒業、音楽と詩へのアプローチと理解に欠かせないパートナーとして10年以上にわたり彼女とコラボレーションを続けてきました。
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アルットゥ・カタヤ、パンデミック下のベルリンで録音した《冬の旅》
フランツ・シューベルト: 歌曲集《冬の旅》
D.911 Op.89(1827) |
アルットゥ・カタヤ(バリトン)
パウリーナ・トゥキアイネン(ピアノ) |
ベルリン国立歌劇場のバリトン歌手アルットゥ・カタヤ、パンデミック下のベルリンで録音した《冬の旅》
録音:2021年2月8日-12日 ベルリン国立歌劇場アポロホール(ドイツ)/72'33
制作:アルットゥ・カタヤ、パウリーナ・トゥキアイネン/録音、編集:ローマン・トレケル
シベリウス・アカデミーでヨルマ・ヒュンニネンたちに学び、2006年からベルリン国立歌劇場で歌うバリトン歌手アルットゥ・カタヤ
Arttu Kataja(1979-)。ハルトムート・ヘルとアンヌ・ル・ボゼックに師事、2017年からザルツブルク・モーツァルテウムの芸術歌曲の教授を務めるピアニスト、パウリーナ・トゥキアイネン
Pauliina Tokiainen(1977-)。
1999年にコラボレーションを始め、シベリウス、ブラームス、シューマン、クーラの歌曲による『厳粛な歌(SeriousSongs)』(ABCD
456)を録音したフィンランドのミュージシャンふたりの新作は、シューベルトの《冬の旅》。
「最初の録音セッションを終えた帰り道、フリードリヒシュトラーセ駅でS
バーンの列車にひとりの男が乗ってきた。困り果てているように見えた。
視線が定まらず、足下はというと何も履いていない。ベルリンではありがちな光景だ」。
カタヤは、こう語り、《冬の旅》の最後の歌〈辻音楽士〉のことを思ったと言います。
COVID-19 のパンデミック下の2021年2月、ベルリン国立歌劇場アポロホールでの録音です。
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AVENIR
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ゾフィー・パチーニ(ピアノ)
Rimembranza~記憶
・モーツァルト:「ああ、お母さん、きいて」による変奏曲
(キラキラ星変奏曲)K.265(300e)
・モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調
K310
・シューベルト:ピアノ・ソナタ イ短調 Op.143(D
784)
・シューベルト:即興曲 op.90-2,3(D 899-2,3)
・リスト:セレナード S.560(シューベルト:白鳥の歌より)
・アンドレア&エンニオ・モリコーネ:
ニュー・シネマ・パラダイスより愛のテーマ |
ゾフィー・パチーニ(ピアノ) |
アルゲリッチも認めたパチーニによる明晰なモーツァルト
録音:2019年6月7-9日、ドイツ放送室内楽ザール(ケルン)
ゾフィー・パチーニは、ドイツ人の母とイタリア人の父の間に生まれたピアニスト。
10歳の時にザルツブルクのモーツァルテウムに設立されたばかりの「才能ある学生」を2年間受け入れるシステムでカールハインツ・ケンマーリングに師事。
その後、パヴェル・ギリロフのもとで学んだのち、バシキロフやフー・ツォンの薫陶を受けました。
2010年、ルガーノで開催された「マルタ・アルゲリッチ・プロジェクト」でその才能を見いだされ、アルゲリッチからの信頼もあついピアニストです。
今回は「Rimembranza」(記憶、あるいは思い出)と題し、音楽が扱う希望や痛み、悲しい別れなどを扱った作品を集めました。
定評あるモーツァルトのほか、アンコール作品的にモリコーネまでを盛り込んだ、リサイタルのようなプログラムでもあります。
パチーニの豊かなピアニズムを満喫できます。
に、似てる・・・
ソフィー・パチーニ、ONYXデビュー盤 |
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アルゲリッチが惚れ込んだ若き新星登場!
ソフィー・パチーニがONYXからデビュー!
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 Op.54
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271《ジュノム》 |
ソフィー・パチーニ(ピアノ)
ラドスラフ・スルク(指揮)
ラインラント=プファルツ州立フィル |
あのマルタ・アルゲリッチが「かつての自分を見ているようだ」と大絶賛するピアノ界の新星、ソフィー・パチーニのデビュー・レコーディング!
イタリア人の文学教授の父とドイツ人医師の母を持つ1991年ミュンヘン出身のソフィー・パチーニ。
2000年にハイドンの「ピアノ協奏曲ニ長調」でデビューを果たし、2002年(11歳!)からはザルツブルクのモーツァルテウムでカール=ハインツ・ケメリングに師事するなど、早くから天賦の才を発揮してきたパチーニに大きな転機が訪れる。
2010年にパチーニが弾いたリストの「ピアノ・ソナタ
ロ短調」を直接聴いていたアルゲリッチがこの若き才能に惚れ込み、自身が主宰するルガーノ音楽祭へ招待したのである!
ルガーノ音楽祭で大成功を収めたパチーニのデビュー・レコーディングは、シューマンの「ピアノ協奏曲」とモーツァルトの「ジュノム」。
アルゲリッチが激賞する新星ソフィー・パチーニのサクセス・ストーリーは始まったばかり。要注目の逸材の登場です!
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COVIELLO CLASSICS
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まだまだ健在、御大ボストック
出発 ~モーツァルト作品集
モーツァルト:
(1)歌劇『ルーチョ・シッラ』 序曲 K.135
(2)ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調『ジュナミ』
K.271
(3)交響曲第34番 ハ長調 K.338 |
ヴァスコ・ダンタス(ピアノ(2))
ダグラス・ボストック(指揮)
プフォルツハイム南西ドイツ室内管弦楽団 |
旅立ちの予感をはらんだモーツァルトの名作集
録音:2021年/64'43''
「出発」と題されたモーツァルトの作品集。父と共に3度イタリアを訪れ音楽修行を重ねたモーツァルト、最後の旅行中にミラノで発表した『ルーチョ・シッラ』はイタリア体験に一区切りつけた作品です。
また『ジュナミ』と交響曲第34番は、モーツァルトが生涯かけて書き連ねたふたつの重要ジャンルにおける、故郷ザルツブルク時代の最後の作品で、この後モーツァルトはウィーンに定住し、最後の10年間を過ごします。
このように関連付けて聴いてみると、明るく希望に満ちた3曲の中に、新しい地平へ進みゆく予感まで香ってくるから不思議です。
イギリスの名指揮者ボストックのあたたかくもきびきびした指揮ぶりが音楽の魅力をより高めています。
ポルトガルの俊英ピアニスト、ヴァスコ・ダンタスのみずみずしく煌びやかな音色にも注目。
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まだまだ健在、御大ボストック。
というか「出発」というタイトルからしてまだ意気軒高。
若きモーツァルトの転換期作品を取り上げることで、自らも新たなアーティスト人生を開始しようというのか。
ダグラス・ボストック、1955年、イングランド北西部のチェシャー州ノースウィッチ(en:Northwich)に生まれる。
シェフィールド大学で指揮学、音楽学、作曲を学び、エイドリアン・ボールトに師事。
1980年より1990年まで、ドイツ・コンスタンツに本拠を置く南西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、1991年より1998年まで、チェコのカルロヴィ・ヴァリ交響楽団の音楽監督・首席指揮者を務める。
1992年より、1989年にズデニェク・アダム等によって創設されたチェコ室内フィルハーモニックの首席客演指揮者となった。1997年よりミュンヘン交響楽団、2001年より2019年までスイスのアールガウ交響楽団の各常任指揮者を歴任。2019年9月より、南西ドイツ・プフォルツハイム室内管弦楽団首席指揮者に就任。
2000年より2006年まで、東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者を、2006年より2011年6月まで、同楽団の首席客演指揮者を務めた。
2012年4月より、東京芸術大学音楽学部招聘教授。洗足学園音楽大学客員教授も務める。
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「変わった版」マニアで知られるボストックがCLASSICOでリリースしていたブライトコプフ&ヘルテル社の原典版によるシューマン:交響曲全集の世界初録音。
ただ聴いてのけぞるような変わった「版」にはなってない。それより室内オケによる軽量級のライトな演奏が話題になった。炭酸飲料水のように何も残らない。これはこれで面白い。
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西風満紀子:多重クラヴィコードと多重チェンバロのための作品集
clavics-more 3-5(2018-2020)~クラヴィコードのための
carta marina more 1-4(2018-2020)~チェンバロのための |
西風満紀子(演奏、録音、ミックス) |
重ねられた楽音による複雑な音響デザイン
59'32''
ドイツで活躍する作曲家・西風満紀子(1968-)による、独自の語法で構築された遊び心のある音楽。
クラヴィコード、チェンバロそれぞれの多重録音を駆使して、緻密に設計された音の有機体が呼吸しながら変容・進化していく音世界を描いています。
どこまでも細かく複雑に重ねられた鍵盤楽器のパッセージは時に打楽器、ハープ、バンジョー、ギター、歪んだ電子音などさまざまな姿に変容し、疑似的なオーケストラ・サウンドを形成。生楽器による電子音楽といった不思議な感覚です。
ミックスされ音源化されたものが作品であり、左右への音の振り分けや音の移動するさままで考え抜かれているので、それをしっかりと楽しむならヘッドホンがおすすめです。
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HARMONIAMUNDI
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アイスランド、永遠の音楽
1. アンナ・ソルヴァルスドウッティル(1977-):
私はひざまずき(Ad genus)(2016)(ソプラノ・ソロ、混声合唱と弦楽オーケストラのための)
2. ソルケトル・シーグルビョルンソン(1938-2013):
お聞きください、天の創り主よ(Heyr, himna
smidur)(1973)
3. トリグヴィ・M・バルドヴィンソン(1965-):夕べの祈り(Kvoldvers)(2006)
4. ヒャウルマル・ヘルギ・ラグナルソン(1952-):アヴェ・マリア(Ave
Maria)
5. アンナ・ソルヴァルスドウッティル(1977-):
お聞きください、天の高みにいます神よ(Heyr
þu oss himnum a)
6. シーグルズル・セーヴァルソン(1963-):マニフィカト(Magnificat)(2018) 世界初録音
7. アトリ・ヘイミル・スヴェインソン(1938-2019):
マリアに歌う秋の詩「マリアよ、あなたの外套をお貸しください」(Haustvisur
til Mariu)
8. ヨウン・アウスゲイルソン(1928-):おだやかな陽だまりの流れに(Hja
lygnri modu)
9. スノッリ・シグフース・ビルギソン(1954-):愛の歌「それでもなお、真の愛は育まれる」(Afmorsvisa)
10.ヨウン・レイフス(1899-1968):悲歌(Hinsta
kveoja) Op.53(弦楽オーケストラのための)
11. シーグルズル・セーヴァルソン(1963-):レクイエム(Requiem)(2016) 世界初録音
12. シガー・ロス(ガイ・バトン(1988-)編曲):
フリョウタヴィーク(Fljotavik)(2008)(ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための) |
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団、グレアム・ロス(指揮)
ドミートリー・アンサンブル(1.10.12) ステファニー・ゴンリー(ヴァイオリン・ソロ
(12))
キャロリン・サンプソン(ソプラノ・ソロ(2.11)) |
「火と氷の国」アイスランドの美しき合唱作品
録音:2021年7月
「火と氷の国」アイスランドは、歌の歴史が音楽の歴史と言われます。
ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団を指揮するグレアム・ロスは、この国の音楽に深い関心を寄せ、アイスランドに生まれた作曲家たちと密接なコラボレーションをつづけてきました。
過去半世紀のアイスランド音楽に焦点を当てる『氷の国』は、その集大成のひとつと言えるアルバムです。
このアルバムでは、ソルケトル・シーグルビョルンソン
Þorkell Sigurbjörnsson(1938-2013)が13
世紀の詩に作曲した《お聞きください、天の創り主よ》、アトリ・ヘイミル・スヴェインソン
Atli Heimir Sveinsson(1938-2019)の《マリアに歌う秋の詩》、ヨウン・アウスゲイルソン
Jon Asgeirsson(1928-)の《おだやかな陽だまりの流れに》、スノッリ・シグフース・ビルギソン
Snorri Sigfus Birgisson(1954-)の《愛の歌》といった、アイスランドの人々に広く愛されている作品とともに、「今」の作曲家たちの書いた新しい作品も演奏されます。
アンナ・ソルヴァルスドウッティル Anna Þorvaldsdottir(1977-)の《私はひざまずき》は、ブクステフーデの《われらがイエスの四股》に対する現代の作曲家たちの「答え」のひとつとして、「膝」を題材にしたグヴズルーン・エーヴァ・ミーネルヴドウッティルの詩に作曲された作品。
『ルカによる福音書』の「マリアの家たちの「答え」のひとつとして、「膝」を題材にしたグヴズルーン・エーヴァ・ミーネルヴドウッティルの詩に作曲された作品。『ルカによる福音書』の「マリアのブリッジ・クレア・カレッジ合唱団のための委嘱作。
2016 年に作曲された彼の《レクイエム》は、これが初録音です。
トリグヴィ・M・バルドヴィンソン Tryggvi
M. Baldvinsson(1965-)の《夕べの祈り》は、聖職者ハトルグリームル・ピェートゥルソンの「闇の中の導きの光、キリスト」を詠んだ詩に作曲され、2021年、ケンブリッジ・クレア・カレッジ合唱団によりハトルグリーム教会で歌われました。
このアルバムのプログラムには、アンナ・ソルヴァルスドウッティルの《私はひざまずき》で演奏したドミートリー・アンサンブルによる弦楽オーケストラ曲が2曲、含まれています。
交響曲《サガの英雄たち》(BIS 730)などの作品によりアイスランドでもっとも国際的に知られる作曲家、ヨウン・レイフス
Jon Leifs(1899-1968)が母の死を悼んで作曲した《悲歌》。
アイスランドの西部フィヨルド地方の湾を歌ったロックバンド「シガー・ロス(シーグル・ロウス)
SigurRos」の《フリョウタヴィーク》は、ドミートリー・アンサンブルのヴァイオリニスト、ガイ・バトン
Guy Button の編曲で演奏されます。
セッションにはイギリスのソプラノ、キャロリン・サンプソンが参加。《私はひざまずき》と《レクイエム》の〈永遠の光(Lux
aeterna)〉のソロを歌っています。
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MYRIOS
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コチシュ、シフ、ラーンキを育てた伝説のピアニスト、
フェレンツ・ラードシュの貴重な録音
ゲルシュタインとの
モーツァルト:4手のための作品集
4手のためのピアノ・ソナタ ハ長調 K.521
4手のためのピアノ・ソナタ へ長調 K.497 |
キリル・ゲルシュタイン、
フェレンツ・ラードシュ(ピアノ) |
録音:2018年6月、イエス・キリスト教会(ベルリン)
ゲルシュタインと、伝説のピアノ教師にしてピアニスト、フェレンツ・ラードシュによるモーツァルトの4 手のための作品集!
ラードシュは、コチシュ、シフ、ラーンキらを育てた伝説のピアノ教師にしてピアニスト。
そのラードシュの演奏をゲルシュタインが初めて聴いたのは、2004年、イッサーリスとの共演によるコンサートでのこと。
その後ゲルシュタインはブダペストに定期的に通い、ラードシュと様々な音楽をともに演奏したりするようになります。
ゲルシュタインが「人生でもっとも影響を受けた人物」、伝説のピアノ教師にしてピアニスト、ラードシュの貴重な記録。
Andras Schiff, Radu Lupu , Ferenc Rados and
Steven Isserlis
フェレンツ・ラードシュはコチシュ、シフ、ラーンキらを育てたというとんでもない偉人だが、店主の大好きなピアニスト、バラーシュ・ショコライの師匠でもある。
ラードシュはHUNGAROTONから端正なモーツァルト:ピアノ協奏曲第8番を出していたが今は完全廃盤だった・・・。
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PASSACAILLE RECORDS
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アドニア ~16世紀、堕ちた神へのラメント |
マーラ・ウインター(トラヴェルソ、指揮)
パイドロス |
フランチェスコ・ベンドゥージ(1553 頃没):Io
chiamo te per cui si volge e move (Se tu
sapesti)
フランチェスコ・ベンドゥージ:Il ben ti
venga - Bandura - La Falilela
作者不詳:Viva viva li galanti li amorosi
tucti quanti che non
作者不詳:La nella region ricca e felice
(Se per fedel)
フィリップ・ヴェルドロ(1480頃-1531頃):O
dolce notte
作者不詳:In una parte del superbo e bello
uscio (Sine nomine)
ジャック・アルカデルト(1504 or 1505-1568):Donna,
quando pietosa
作者不詳:Co I bianchi cigni (Poiche la
lingua mia)
ヨアン・アンブロシオ・ダルツァ(1508 頃活躍):Calata
di Strambotti - Saltarello - Piva
ジャック・アルカデルト:Il bianco e dolce
cigno
ボル・ズリアン(1987-):Lute improvisation
on "Se lieta"
フィリップ・ヴェルドロ:Se lieta e grata
morte
ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ(1554-1609):Caccia
d'Amore
アレッサンドロ・デモフォン(15 世紀活躍):O
del mondo Tiranno (Vidi hor cogliendo rose)
チプリアーノ・デ・ローレ(1565没):Mia
benigna fortuna
アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562):Questa
anima gentil
バルトロメオ・トロンボンチーノ(1470 頃-1535頃):Non
val acqua
ジョルジョ・マイネリオ(1530~40頃-1582)):Tedescha
ジョルジョ・マイネリオ:Son due fiaccole
ardenti (Schiarazula marazula) |
芸術家に霊感を与え続けた神話の嘆き
録音:2021年/66'31''
ギリシャ神話『ヴィーナスとアドニス』と、アドニスの死への嘆きをあわらにする儀式的な「アドニア祭」は長きにわたって語り継がれ、イタリア・ルネサンス期においても多くの人々を魅了し、創作の原動力にもしました。
「アドニア祭」は、運命に奪われた愛の嘆きであると同時に、束の間の快楽と欲望に酔いしれる舞踏であり、美学と愛、不道徳、恍惚の死といったテーマがないまぜになっています。
アンサンブル「パイドロス」は歌とトラヴェルソ・コンソート、リュート、打楽器からなるグループ。
CD には器楽のみの曲も含まれ、全体で一つの物語を聴くような大きな構成に仕上がっています。
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SIGNUM
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ガニング:協奏曲集
フルートとスモール・オーケストラのためのコンチェルティーノ
クラリネットと弦楽オーケストラのための協奏曲
ギター協奏曲 《マヨルカの思い出》 |
クレイグ・オグデン(ギター)
マイケル・ホワイト(クラリネット)
キャスリン・ハンドリー(フルート)
クリストファー・ガニング(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 |
クリストファー・ガニング!英国の実力者達を起用した3つの協奏曲!
☆「名探偵ポワロ」の作曲家クリストファー・ガニング!
☆クレイグ・オグデンなどの名手を起用した、3つの魅力的な協奏曲!
「名探偵ポワロ」の音楽など、映画やテレビの音楽の作曲者として有名なイギリスの人気作曲家、クリストファー・ガニング(1944-)がロイヤル・フィルと贈る自作自演シリーズより、2011~2012年に録音された3つの協奏曲集アルバムがSignum
Classicsより登場!
イギリスの名手クレイグ・オグデンが弾く、休日にインスピレーションを得た「ギター協奏曲」。RPO首席奏者のマイケル・ホワイトが吹く、抒情的で優雅な「クラリネット協奏曲」。イギリス交響楽団のキャスリン・ハンドリーが華麗に舞う気楽な「フルート小協奏曲」など、実力者たちの技巧や特徴が見事に引き出された3つのコンチェルト。
映画&テレビの音楽の作曲家として名を馳せるクリストファー・ガニングの"クラシックの作曲家"としての手腕。ラッブラやR.R.ベネットから学んだ作曲法はホンモノです。
※録音:2011年6月&2012年5月、イギリス
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ザ・COVID-19・セッションズ |
カントゥス |
シベリウス:フィンランディア/
マリ・イザベル・バルベルデ:Darest, O Soul/
中山晋平(ジェイコブ・クリストファー編):砂山/
伝承曲(ステイシーV.ギブズ編):スティール・アウェイ/
アルヴェーン:海の夜明け/伝承曲(マーシャル・バーソロミュー、ジェイムズ・エルプ編):シェナンドー/
ビンゲン(クリス・フォス編):オ・フロンデンス・ヴィルガ/エリック・ウィテカー:黄金の光/
メリッサ・ダンフィー:It's strange about
stars.../
エリクス・エセンヴァルズ:スターズ/
クリス・フォス:ビヨンド/アビー・ベティニス:鳥のように/
キャスリーン・アラン:this brightening
silence/
イザイ・マリア・バーンウェル:Wanting Memories/
フランツ・ビーブル:アヴェ・マリア/
ボブ・ギブソン、アレックス・ハシレフ、グレン・ヤーブロー(カントゥス編):There's
a Meeting Here Tonight/
アンドレア・ラムジー:That Which Remains/
伝承曲(ポール・ジョン・ルドイ編):Yonder
Come Day/
ビリー・ジョエル:眠りつく君へ(おやすみなさい、私の天使) |
YouTubeとFacebookで累計数百万回再生!カントゥスからのコロナ禍へのメッセージ!
☆YouTubeとFacebookで話題となった注目盤!
☆COVID-19の混乱の中、世界を癒すヒーリング・アルバム!
2020年春、COVID-19の感染がアメリカで拡大する中、カントゥスのコンサートとツアーはすべてキャンセルされました。
そのような状況下でどのようなことができるか思案した結果、録音が行われた19トラックを集めた「ザ・COVID-19・セッションズ」。
最初にYouTubeとFacebookで配信されたトラックは累計数百万回の再生回数を記録し、話題となりました。
その結果を受けてカントゥスから依頼を受けたSignumレーベルは、8月からセッションごとに配信によるリリースを開始。
そして今回のCDリリースへと繋がりました。それらの曲には様々な国の様々なジャンルの曲が選ばれており、ツアーやコンサートで歌う予定だったものが収録されました。
※録音:2020年3月17日、19日-20日、ウェストミンスター長老教会(アメリカ)
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STUNT RECORDS
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ヤコプ・アートヴェズン/メタモルフォーシス
1. アラビアの踊り(チャイコフスキーの《くるみ割り人形》から)
2. バルコニーのバラード(プロコフィエフの《ロメオとジュリエット》から)
3. 金魚(ドビュッシーの《映像》から)
4. 前奏曲(ラヴェルの《クープランの墓》から)
5. メヌエット(ラヴェルの《クープランの墓》から)
6. フォルラーヌ(ラヴェルの《クープランの墓》から)
7. フランシスのテーマ(プーランクの《六重奏曲》から「アレグロ・ヴィヴァーチェ」)
8. グラドゥス博士(ドビュッシーの《子供の領分》から) |
ヤコプ・アートヴェズ(ギター)、マクス・アートヴェズ(オーボエ/except
#3)、
ベン・ベシアコウ(ピアノ/#2, 3)、フェリクス・モーセホルム(ベース/except
#4)、
コルネリア・ニルソン(ドラム/except #3)、エリエル・ラソ(パーカッション/#3)、
キアスティーネ・スナイダー(ヴァイオリン/except
#3, 4)、
スティーネ・ハスビアク・ブラント(ヴィオラ/except
#3, 4)、ヨエル・ラークソ(チェロ/except
#3, 4) |
ジャズ・ギターを中心とした優美なコンボでクラシックの名曲を再解釈!
ヨーロッパとニューヨークを主な舞台に活動、今日のジャズ・シーンのもっとも偉大なプレーヤーのひとりといわれる若いギタリスト、ヤコプ・アートヴェズと、デンマーク国立交響楽団の首席オーボエ奏者を経て、王立デンマーク音楽アカデミーで教えながらソリストと室内楽奏者として活動するマクス・アートヴェズ(1965-)のコラボレーション。
「ジャズとクラシカル音楽という2つのジャンルには、はっきりとした違いがありながら、ハーモニー、そして、声の調子によって示すものを変えることができるという部分で重なっています。
それは、両方のジャンルの聴き手と音楽家にとって新しい発見のチャンスでもあります」(マクス・アートヴェズ)。
チャイコフスキーのバレエ《くるみ割り人形》の《アラビアの踊り》、プロコフィエフの《ロメオとジュリエット》のバルコニーの場面の音楽による《バルコニーのバラード》、ドビュッシーの《金魚》と《グラドゥス博士》、ラヴェルのピアノ曲《クープランの墓》からオーボエとギターのデュエットで演奏する《前奏曲》と、《メヌエット》と《フォルラーヌ》、プーランクが木管楽器とピアノのために書いた《六重奏曲》の楽章による《フランシスのテーマ》。
1990年のベン・ウェブスター賞に選ばれたピアニストのベン・ベシアコウや2011年のデンマーク・ジャズ賞を受けたキューバ出身のエリエル・ラソをはじめとする実績のあるプレーヤーが共演するトラック、弦楽三重奏が加わるトラックと、変化をつけながら「オリジナルの素材を新たな想像の目でみつめた、愛と情熱の」『Metamorphosis』(変容)です。
※録音:2021年3月27日-28日、ザ・ヴィレッジ・スタジオ(コペンハーゲン)
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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DOREMI
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DHR 8158
(2CD)
¥4400 →\3990
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レオン・フライシャーLIVE 第1集
ブラームス:
(1)ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15
(2)ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
モーツァルト:
(3)ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
(4)ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K.503 |
ピエール・モントゥー(指揮(1)(2))
ボストン交響楽団(1)(2)
フレデリック・ワルトマン(指揮(1))
ムジカ・エテルナ管弦楽団(3))
ジョージ・セル(指揮(4))
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(4)
レオン・フライシャー(ピアノ) |
フライシャーの貴重ライヴが登場
ライヴ録音:(1)1958年7月20日/タングルウッド、(2)1962年8月11日/タングルウッド、(3)1964年11月22日/ニューヨーク、(4)1957年8月3日/ザルツブルク音楽祭
アメリカの名ピアニスト、レオン・フライシャー(1928-2020)の貴重ライヴ音源集。
お得意のブラームスはモントゥー指揮。しばらく入手難だった1番と、おそらく初CD化と思われる2番を収録。
モーツァルト23番で伴奏を務めるフレデリック・ワルトマンはセルに指揮を学び、アメリカで自らの室内オーケストラ「ムジカ・エテルナ」を結成した指揮者です。
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フライシャーは1952年にエリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門で第1位入賞するも、局所性ジストニアを患って1960年代に右手の自由を失います。
その後、2000年代にボトックス療法によって右手が回復するまで、左手だけのレパートリーによって演奏を続けました。
これはまだ右手が大丈夫だったころの演奏。
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RCD
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第二次大戦で志願兵として戦地に赴き、帰還命令に従わず戦死した
ロシア・ピアノ楽派 アブラム・ディアコフ
ルイ=クロード・ダカン (1694-1772)
: かっこう
[Le Coucou] (DO)
ダヴィド・オイストラフ (ヴァイオリン
[DO])、
クライスラー (1875-1962) :才たけた貴婦人
[La Precieuse] (クープランの様式による)
[EG]
エリザヴェータ・ギレリス (ヴァイオリン
[EG])、
ジャン・アントワーヌ・デプラーヌ (1678-1704)
/ T・ナッシュ 編曲 :イントラーダ (アダージョ)
(ヴァイオリンとピアノのための版) [MF]
ショパン (1810-1849) / (編曲者記載なし)
:マズルカ ニ長調 Op.33 No.2 (ヴァイオリンとピアノのための版)
[MF]
ミハイル・フィヒテンホリツ (ヴァイオリン
[MF])、
ショパン (1810-1849) / (編曲者記載なし)
:マズルカ ヘ短調 Op.55 No.4 (ヴァイオリンとピアノのための版)
[DO]
チャイコフスキー (1840-1893) / クライスラー
編曲 :無言歌 ヘ長調 Op.2 No.3 (ヴァイオリンとピアノのための版)
[DO]
モシュコフスキ (1854-1925) / サラサーテ
(1844-1908) 編曲 :ギター Op.45 No.2 (ヴァイオリンとピアノのための版)
[DO]
スクリャービン (1872-1915) / アレクサンドル・モギレフスキー
(1885-1953) :ノクターン 嬰ハ短調 Op.5 No.1
(ヴァイオリンとピアノのための版) [DO]
ダヴィド・オイストラフ (ヴァイオリン
[DO])、
リムスキー=コルサコフ (1844-1908) / (編曲者記載なし)
:くまばちの飛行 (クラリネットとピアノのための版)
[AV]
アレクサンドル・ゲディケ (1844-1908) :クラリネットとピアノのためのエチュード
[AV]
アレクサンドル・ヴォロディン
(クラリネット
[AV])、
アレクサンドル・ゲディケ (1844-1908) :トランペットとピアノのための演奏会用エチュード
[SY]
セルゲイ・エリョーミン (トランペット
[SY])、
シューベルト (1797-1828) :弦楽とピアノのための五重奏曲
イ長調 Op.114 D 667 「ます」 (*)
アヴェト・ガブリアエリアン (ヴァイオリン
(*))、
ミハイル・テリアン (ヴィオラ (*))、
セルゲイ・アスラマジャン (チェロ (*))、
イオシフ・ゲルトロヴィチ (コントラバス
(*))
ピアノはすべてアブラム・ディアコフ
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録音、編集 : データ記載なし、ADD/(P)(C)
1996, Restored by RCD
アブラム・ディアコフ (1904-1941) はモスクワ音楽院でコンスタンチン・イグームノフ
(1873-1948) 他に師事したロシアのピアニスト。
ソリストおよびアンサンブル・ピアニストとして活躍、1939年にはモスクワ音楽院教授に就任しましたが、第二次大戦が勃発すると志願兵として戦地に赴き、帰還命令にも従わず戦死しました。
今回はソロ曲はない。
3番目の作曲家はいろいろな呼び方があるらしい。生没年もあいまい。
ジョヴァンニ・アントニオ・ピアーニ Giovanni
Antonio Piani (1678-1759)
ジャン・アントワーヌ・ピアニ・デプラーヌJean
Antoine Piani Desplanes (1678-1757)
ジャン・アントワーヌ・デプラーヌ (1678-1704)
Giovanni Antonio Piani, detto Des Planes
( 1678 - 1759)
「イントラーダ」は名曲。
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ロシア・ピアノ楽派 エミール・ギレリス |
エミール・ギレリス (ピアノ) |
ドメニコ・スカルラッティ (1685-1757) :
ソナタ ロ短調 L.449 [不明]
J・S・バッハ (1685-1750) : パルティータ
第1番 BWV 825 [1950]
モーツァルト (1756-1791) : ピアノ・ソナタ
第14番 ハ短調 K.457
ベートーヴェン (1770-1827) : バガテル 変ホ長調
Op.33 No.1 [1952]
J・S・バッハ / アレクサンドル・ジロティ
(1863-1945) 編曲 :
前奏曲 BWV 522 (平均律クラヴィーア曲集
より) [不明]
メンデルスゾーン (1809-1847) :3つの幻想曲、またはカプリス
Op.16 から スケルツォ ホ短調 [1952]
ショパン (1810-1849) :
ノクターン ハ短調 Op.48 No.1 [1949] /
即興曲 第2番 嬰ヘ長調 Op.36 [1949]
エチュード 変ト長調 Op.25 No.9 [1953]
/ エチュード 変イ長調 Op. posth. [1953]
プロコフィエフ (1891-1953) :
束の間の幻影 Op.22 から Nos.3, 5, 11,
10, 17 [1950] / トッカータ ハ長調 Op.11 [1950] |
録音 : [年] 編集 : ADD/(C)(P) 2011 Europe
RCD
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ニコライ・レベジェフ (1947-2000) :
聖金口イオアン聖体礼儀 (+)
パニヒダ から 2曲 (*)
徹夜祷 から 7曲 (*) |
モスクワ・ロシア室内合唱団 (+)
ヴァレリー・マクシモフ (指揮 (+))
イヴァーノヴォ=ヴォズネセンスク芸術家教会
シェレメチェフ・センター室内合唱団 (*)
エフゲニー・ボブロフ (指揮 (*)) |
録音、編集 :1992年、同盟の家 円柱ホール、モスクワ、ロシア、ADD
(+) 1994年、モスクワ音楽院ラフマニノフ・ホール、モスクワ、ロシア、ADD
(*)
(C)(P) 1996 RCD
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ヴィクトル・ウリヤニチ (1956-) :
光の戯れ (ハープ・カルテットのための4つの瞑想曲)
(*)
星のきらめき / 鬼火 / 水面に揺らめく陽光
/ 月光環
宇宙の息吹 (2段階の金管五重奏のための光と音の幻想曲)
(+)
カシオペアの恒星風
(音楽コンピューター IPIC のためのエレクトロニクス作品)
(**)
スヴャトズヴォニ [Sviatozvony]
(2台のピアノのための2楽章の演奏会用幻想曲)
(#) |
モスクワ音楽院ハープ・カルテット (*)
モスクワ金管五重奏団 (+)
モスクワ・ピアノ・デュエット (#) |
録音 : 1990年 (*/**) / 1993年 (+/#)/(C)(P)
1997 RCD
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クレプ・セデリニコフ (1944-) :
オペラ 「貧しき人々」 (ドストエフスキーの小説による、
ソプラノ、バリトンと弦楽四重奏のための、1幕)
(*)
私は知った (声とピアノのための12の前奏曲)
(+) |
エドゥアルト・アキモフ (バリトン (*))
マリア・レメシェヴァ (ソプラノ (*))
弦楽四重奏団 (*)
ヴラディーミル・アグロンスキー (指揮 (*))
オリガ・セデリニコヴァ (ソプラノ (+))
グレプ・セデリニコフ (ピアノ (+)) |
録音 : 1979年 (*) / 1992年 (+)/(C) 1997
Restored by RCD (C)(P) 1997 RCD
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ヴラディーミル・ゲーニン (1958-) :
ヴラディーミル大公アンドレイ・ボゴリュブスキーの嘆き
(独唱と合唱のための神秘劇) |
ヴラディーミル室内合唱団
エドヴァルト・マルキン (指揮) |
録音 : 1989年
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グリンカ (1804-1857) :
オペラ「ルスランとリュドミラ」 (抜粋) |
A・キチギン (バス : スヴェトザール)
O・コンディナ (ソプラノ : リュドミラ)
M・ミンツァエフ (バリトン : ルスラン) 他
新オペラ劇場合唱団 & 管弦楽団
エフゲニー・コロボフ (指揮) |
録音 : データ記載なし (1991~1994年)/(C)
1993 New Opera Theatre (P) 1994 Russian
Compact Disc
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ヴァレリー・ポリャンスキー
チャイコフスキー (1840-1893) :
弦楽合奏のためのセレナード ハ長調 Op.48
(*)
伝説 (無伴奏混声合唱のための) (+)
アレンスキー (1861-1906) :
チャイコフスキーの主題による弦楽合奏のための変奏曲
(*)
チャイコフスキー : 眠りの前に (混声合唱と管弦楽のための)
(#) |
ベラルーシ室内管弦楽団 (*)
ソヴィエト国立室内合唱団 (+/#)
モスクワ音楽院交響楽団 (#) |
録音 :1988年、ソフィア大聖堂、ポラツク、ベラルーシ、ソヴィエト
(*/+) 1987年、モスクワ音楽院大ホール、モスクワ、ロシア、ソヴィエト
(#)
(C)(P) 1996 RCD
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ロシア合唱楽派 ヴィクトル・ポポフ
朝 ロシアの児童合唱音楽 |
モスクワ放送児童合唱団
ヴィクトル・ポポフ (指揮) |
グリンカ (1804-1857) : ひばり [1984]
チャイコフスキー (1840-1893) :
ナイチンゲール [1980]
子供のアルバム Op.39 より
朝の祈り (No.1) [1984] / フランスの古い歌
(No.16) [1980]
ナポリ人の歌 (No.18) [1980]
オペラ「スペードの女王」より リーザとポリーナのデュエット
[1982]
ルビンシテイン (1829-1894) : 山頂
ラフマニノフ (1873-1943) : 松 [1982]
/ 天使 [1982] / イタリアのポルカ [1880]
ストラヴィンスキー (1882-1971) : 皿占いの歌
(4つのロシア農民の歌) [1972]
ロシア民謡 : 鳩よ、鳩よ [1972] / 白いクリュチ=コロデジ
[1972] / 緑の森で [1972]
スヴィリドフ (1915-1998) : うさぎちゃん
[1981]
ヴラディーミル・ルービン (1924-2019)
:春よ、春よ、どうやって来たの? [1978] /
森の春 [1984] |
録音、編集 : [年]、ADD/(C) 1997 Restored
by RCD (C)(P) 1997 RCD
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アンドレイ・ペトロフ (1930-2006) :
鐘のロシア (ムソルグスキーの主題による管弦楽のための幻想曲)
(*)
ヴァイオリン協奏曲 (+)
世界の創造 (少年合唱と管弦楽のためのバレエ組曲)
(#) |
セルゲイ・スタドレル (ヴァイオリン (+))
ベル・ミュージック・アンサンブル (*)
グリンカ合唱学校少年合唱団 (#)
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団
ユーリ・テミルカーノフ (指揮) |
録音、編集 :1990年、レニングラード・フィルハーモニー大ホール、レニングラード、ロシア、ソヴィエト、AAD
(C) 1995 Restored by RCD (C)(P) 1995 RCD
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ヴァレリー・ガヴリーリン (1939-1999) : 歌曲集
Once It Was a Dream [1987] (+) / Breeze
[1987] (無伴奏)
A Lullaby [1987] (**) / Love Will Stay
[1986] (*)
We Stay Upon Water [1989] / Forgive Me
[1986] (*)
A Home Song [1989] / The City Is Sleeping
[1989] / In the Fall [1986] (*)
A Bird Cherry [1987] (無伴奏)
Vocal Series "In the Evening"
(Leaflets From an Old Album)
[連作歌曲 「夕べに」 (古いアルバムの綴り)]
[1992] (#)
Oh, Evening, Evening / Once Margaret
/ In the Moonlight / Chvicky, Chvicky
Oh, My Dear Augustin / Neither Yes
Nor No / The Heart Is Filled By Tenderness
In the Days of Your Love / Good-bye
/ Oh, Evening, Evening [1992]
Two Songs of Ophelia [オフィーリアの2つの歌]
[1994]
To-morrow Is Saint Valentine"s Day
/ They Bore Him Barefaced On the Bier |
ナターリア・ゲラシモヴァ (ソプラノ)、V・スカナヴィ
(ピアノ (無印))、
N・トゥルチンスカヤ (ピアノ (*))、M・ムラチ
(ピアノ (+))、
V・ヴァシリーエフ (ピアノ (#))、バロック室内アンサンブル
(**) |
録音、編集 : [年]、AAD/(C) 1995 Restored
by RCD (C)(P) 1995 RCD
歌唱はロシア語。収録曲目は表示されている英訳を記載しました。
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シューベルト (1797-1828) :交響曲
第1番 ニ長調 D 82
第4番 ハ短調 D 417「悲劇的」 |
モスクワ管弦楽団
ローラント・フライジッツァー (指揮) |
録音 : 1995年2月14-18日、国立録音・放送スタジオ
V、モスクワ、ロシア/(C)(P) 1995 RCD
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アン・ミヒョン
ショパン (1810-1849) : ピアノ協奏曲 第2番
ヘ短調 Op.21
スクリャービン (1872-1915) : ピアノ協奏曲
嬰ハ短調 Op.20 |
アン・ミヒョン (ピアノ)
モスクワ管弦楽団
ミカエル・アヴェティシアン (指揮) |
録音 : 1995年、国立録音・放送スタジオ V、モスクワ、ロシア/(C)
1995 Roland Freisitzer (P) 1996 RCD
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バシニア・シュルマン
モーツァルト (1756-1791) :
幻想曲 ハ短調 K.396
パイジェッロのオペラ「哲学者気取り」の
「主に幸いあれ」による6つの変奏曲 ヘ長調
K.398
ピアノ協奏曲 第18番 ロ長調 K.456 (*)
ラヴェル (1875-1937) : ピアノ協奏曲 ト長調
(*) |
バシニア・シュルマン (ピアノ)
モスクワ管弦楽団
ローラント・フライジッツァー (指揮) |
録音 : 1995年6-7月、国立録音・放送スタジオ
V、モスクワ、ロシア/(C) 1995 Roland Freisitzer (P)
1996 RCD
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ヴラディーミル・セリヴォヒン
モーツァルト (1756-1791) :
ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K.283
ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310
ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330
ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331 |
ヴラディーミル・セリヴォヒン (ピアノ) |
録音 : 1995年、モスクワ音楽院小ホール、モスクワ、ロシア/(C)(P)
1996 RCD
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ブラームス (1833-1897) :
2台のピアノのためのソナタ ヘ短調 Op.34b
ピアノ四手連弾のための16のワルツ Op.39 |
メンデルスゾーン・デュオ
石川典子、
マンフレート・クラッツァー (ピアノ) |
録音 : 1997年4月4、6日、カールスルーエ国立音楽大学、カールスルーエ、ドイツ/(C)(P)
1997 RCD
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シェーンベルク (1874-1951) : ピアノ四手連弾のために編曲された作品集
シェーンベルク :
室内交響曲 第1番 (作曲者によるピアノ四手連弾のための編曲版)
室内交響曲 第2番 (作曲者によるピアノ四手連弾のための編曲版)
シェーンベルク / チャールズ・ウォリネン
(1938-2020) 編曲 :
管弦楽のための変奏曲 (ピアノ四手連弾のための版)
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メンデルスゾーン・デュオ
石川典子、
マンフレート・クラッツァー (ピアノ) |
録音 : 1997年9月20-22日、カールスルーエ国立音楽大学、カールスルーエ、ドイツ/(C)(P)
1998 RCD
ブックレットに日本語解説が記載されています。
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ミハイル・アルカディエフ
ムソルグスキー (1839-1881) : 組曲 「展覧会の絵」
スクリャービン (1872-1915) :
焔に向かって (詩曲) Op.72 / 5つの前奏曲
Op.74 /
ピアノ・ソナタ 第5番 Op.53
ミハイル・アルカディエフ (1958-) :
ソナタ・ブレヴィス Op.1
小さな魔法の音楽 [Eine kleine Zaubermusik]
Op.3 |
ミハイル・アルカディエフ (ピアノ) |
録音 : 1994年、モスクワ、ロシア/(C)(P)
2006 RCD
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ラドスラフ・クヴァピル
ショパン (1810-1849) :
12のエチュード Op.10
12のエチュード Op.25
3つの新しいエチュード |
ラドスラフ・クヴァピル (ピアノ) |
録音 : 1997年 リマスター : 2005年/(C)(P)
2006 RCD
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アレクサンドル・トマス |
アレクサンドル・トマス (ピアノ) |
ショパン (1810-1849) :
ノクターン ヘ長調 Op.15 No.1 / ノクターン
嬰ヘ長調 Op.15 No.2
ノクターン 嬰ハ短調 Op.27 / ノクターン
ホ長調 Op.62 No.2
バラード 第3番 変イ長調 Op.47 / スケルツォ
第1番 ロ短調 Op.20
リスト (1811-1886) :
巡礼の年 第2年 イタリア S.161 から 婚礼
/ 物思いに沈む人
巡礼の年 第3年 S.163 から エステ荘の噴水
暗い雲 S.199 / ハンガリー狂詩曲 第12番
嬰ハ短調 S.244 / 愛の夢 S.541 No.3 |
録音 : 2006年2月、国立録音・放送スタジオ
"Culture"、モスクワ、ロシア/(C)(P)
2007
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1/19(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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HARMONIAMUNDI
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アンサンブル・コレスポンダンス
ミシェル=リシャール・ド・ラランド(1657-1726):グラン・モテ集
・ディエス・イレ(怒りの日)S31(1690)
・四重奏~王の夕餐のためのシンフォニーの第3のカプリスより
S162/5
・ミゼレーレ S27(1687)
・来たれ、創造主よ S14(1684) |
アンサンブル・コレスポンダス
セバスティアン・ドセ(指揮) |
フランス宮廷の寵愛を受けた天才作曲家ラランド、ルイ14
世の葬儀でも演奏されたディエス・イレほか至高の作品集
録音:2021年2月
鍵盤奏者、指揮者のセバスティアン・ドセのもとに2008年にリヨンで創設されたアンサンブル・コレスポンダンス。
17世紀のフランス宗教音楽を中心レパートリーとし、著名な作曲家の作品を再発見するなど、その精力的な演奏・録音活動で定評のあるアンサンブルとしてフランスの古楽界を牽引する存在となっております。
このたび彼らが収録したのは40年以上にわたって宮廷に仕えた作曲家、ラランド(1657-1726)の作品。
ラランドは、サン=ジェルマン・ロクセロワ教会の聖歌隊で学び、才能あるオルガン・チェンバロ奏者だったラランドは、同時代の人々から「ラテンのリュリ」と呼ばれ、1683年春、王の音楽団体(ミュジク・ド・ロワ)に入ります。
すぐに王に才能を認められ、礼拝堂の副室長、音楽監督(1689)、作曲家(1690)、そして楽長(1709)という4つの主要ポストを歴任し、礼拝および室内の音楽団の長を40年以上にわたって務め、王の日々の礼拝の音楽から夕餐の音楽など、主要な音楽の一切を取り仕切っていました。ここに収録されたのは、ラランドが主要ポストを務めて間もないころに作曲された3つのモテットと、夕餐のための音楽からの抜粋。
「ディエス・イレ」は1690年5月5にサン=ドニ教会で執り行われたバイエルン王妃マリー=アンヌ=クリスティーネの葬儀のために作曲されたもですが、のちにルイ14世の葬儀(1715年10月23日、同じサン=ドニ教会)でも演奏されたと考えられています。
四重奏は、器楽曲ですが、これがまた実に雄弁な演奏。王がラランドを重用したのも納得の充実の楽曲です。
「ミゼレーレ」は、聖週間の最後の3日間におこなわれたテネブレの礼拝で演奏されたと考えられています。ラランドの、そして17世紀フランス音楽の最高傑作のひとつともいえる作品で、気高い美しさに満ちています。
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一度聴いたら忘れられないような魔術的な魅力をもつ
デ・スワルテ
バロック三大ヴァイオリン巨匠の協奏曲を弾く!
1. ヴィヴァルディ(1678-1741):プレリュード
イ短調~ヴァイオリン協奏曲 RV 355に基づく
2-4. ジャン=マリ・ルクレール(1697-1764):ヴァイオリン協奏曲
イ短調 op.7-5
5-7. ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲
ロ短調 RV 384
8-10. ロカテッリ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.3-8
11-13. ルクレール:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.10-3
14. ヴィヴァルディ:プレリュード ハ長調~トリオ・ソナタ
RV60 に基づく
15-17. ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲
ハ長調 RV 179a"アンナ・マリーアに"
(オリヴィエ・フォレによる補筆完成版) |
テオティム・ラングロワ・デ・スワルテ
(ヴァイオリン/1665年製ヤコブ・シュタイナー、
弓/ピエール・トゥルテ)
レ・ゾンブル
(マルゴー・ブランシャール(ヴィオール)
&シルヴァン・サルトル(フルート)、ほか) |
一度聴いたら忘れられない魔術的な魅力をもつ音色、フランスの気鋭ヴァイオリン奏者デ・スワルテ。バロック三大ヴァイオリン巨匠の協奏曲を弾く!
録音:2021年4-5月/77'12
18世紀前半のヴァイオリン作品の探求を続けるデ・スワルテ。
前作のHAF 8905292では、クリスティ(チェンバロ)と共演して、ルクレールとスナイエに焦点をあてたプログラムで名演を披露。
今回は、「ヴァイオリン協奏曲の父」ヴィヴァルディ、そしてその同時代を生きたルクレールとロカテッリに焦点をあてたプログラムで登場。
それぞれが卓越した奏者だっただけに、その作品はかなりの技量が求められます。
一度聴いたら忘れられないような魔術的な魅力をもつスワルテの音色、そして「レ・ゾンブル」との息の通ったアンサンブルも聴きものです。
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テオティム・ラングドワ・デ・スワルテ(ヴァイオリン)
17世紀から現代までをレパートリーとするが、とりわけ18世紀前半の作品の探求を続けている。ソリストおよび室内楽奏者として、世界的なホールで演奏している。
4歳でヴァイオリンをはじめ、9歳でバロック・ヴァイオリンに出会う。パリのエコール・ノルマル音楽院でドゥヴィ・エルリ、そしてイゴール・ヴォルシヌらに師事。
2014年パリ国立高等音楽院に入学、室内楽なども研鑽を積む。2014年、トリオ・グエルマントを結成。
2015年よりレザール・フロリサンのメンバーを務めるほか、ソロでも活躍をしている。チェンバロ奏者ジュスタン・テイラーとアンサンブル"all
Consort"を結成している。
2021年夏、クリスティ(チェンバロ)との共演による1枚をリリースしている(HAF
8905292)。
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最近の古楽系アルバムで最も感銘受けたデ・スワルテの前作「スナイエ&ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集」。
ものすごい才人が次々と現れるこの世界、ちょっとやそっとじゃもう驚かないが、この人のヴァイオリンの音色を聞けば、この人がちょっと違う次元で生きているのを実感すると思う。
下記アルバムのプロモーション動画
https://youtu.be/Z29LcPr0rFw
クリスティがデ・スワルテの才能を愛してやまない感じがいい。
最初のホ短調ソナタを聴いただけで涙が出そうになる
デ・スワルテ
スナイエ&ルクレール:ヴァイオリン・ソナタ集 |
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俊英デ・スワルテのヴァイオリン
古楽界の王様クリスティのチェンバロ
Generations~ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ集
ジャン=マリー・ルクレール(1697-1764):
ソナタ ホ短調 op.3-5
[ヴァイオリンとチェンバロ編曲(原曲:通奏低音のない二つのヴァイオリンのためのソナタ集(
1730年))]、
ソナタ イ長調 op.1-5、ソナタ ヘ長調 op.2-2
ジャン=バティスト・スナイエ(1687-1730):
ソナタ ホ短調 op.4-5(世界初録音)、
ソナタ ト短調 op.1-6、ソナタ ニ長調 op.3-10、ソナタ
ハ短調 op.1-5
即興演奏(プレリュード/ヴァイオリン・ソロ) |
テオティム・ラングロワ・デ・スワルテ(ヴァイオリン:ストラディヴァリウス「ダヴィドフ」1708年)
ウィリアム・クリスティ(チェンバロ) |
最高級の気品に満ちた演奏!古楽界の王様クリスティと、俊英デ・スワルテによるルクレール&スナイエ
録音:2020年6月、ル・バテイモン、ティレ(フランス)
ルクレールとスナイエは18世紀の"フランスのパガニーニ"
とも言われます。
コレッリ(1653-1713)の圧倒的な成功の後、印刷技術の発達もあり、フランスでは18
世紀のはじめの30年間で飛躍的に器楽、特にヴァイオリン作品が発展を見せました。
フランソワ・デュヴァル、ジャケ・ド・ラ・ゲールら様々な人気作曲家がひしめき合った当時フランスの中で、特に技術的に高度でありながら詩情にあふれ、変幻自在で舞曲のような魅力的なリズムの作品を多く残したのが、ルクレールとスナイエ。
現代における彼らの評価はまだまだ充分にされているとはいえません。
そんな状況を打破すべく、古楽界の王様クリスティと若き天才ヴァイオリン奏者デ・スワルテが、世代を超えてタッグを組みました。
最高級の品格とテクニックに満ちた演奏を展開しています!
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KLARTHE
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「角柱」 |
エレーヌ・ティスマン(ピアノ) |
J.S.バッハ:
(1)半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903(1717)
(2)平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番 前奏曲とフーガ
ハ長調 BWV846(1722)
(3)パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV825(1726)
(4)平均律クラヴィーア曲集第1巻第9番 前奏曲とフーガ
ホ長調 BWV 854(1722)
(5)イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971(1735)
(6)平均律クラヴィーア曲集第1巻第8番 前奏曲とフーガ
ホ短調 BWV853(1722)
(7)幻想曲とフーガ イ短調 BWV944(1708)
(8)前奏曲とフーガ ロ短調 BWV855A(1722)(ジロティ編/1912) |
フランスを代表するピアニスト、ティスマンが無限に広がるバッハの音楽の神髄に迫る!
セッション録音:2019年/ティトン教会(パリ)/ディジパック仕様
故郷パリを拠点に、世界各地の主要なコンサート会場で演奏を行っているエレーヌ・ティスマンがオール・バッハ・プログラムのアルバムをリリース。
ティスマンはパリ国立音楽院でピエール=ローラン・エマールに、ウィーンでオレグ・マイセンベルクに、ワイマールのリスト音楽院ではグリゴリー・グルズマンにそれぞれ師事。
2010年に開催された第16回ショパン国際ピアノコンクールのファイナリストをはじめ、主要な国際コンクールで入賞しています。
「バッハの音楽は、完璧さと自発性、創造と再現、充実感、自由さ、そして巧みな幾何学模様のよう」と語るティスマン。美しいタッチで奏でるバッハは気品に満ちたもの。
「角柱(プリズム)」と題されたこのアルバムで無限に広がるバッハの音楽の神髄に迫ります。
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「アンティークから魔物まで」
ラヴェル:
(1)「古風なメヌエット」
(2)「夜のガスパール」
(3)「ハイドンの名によるメヌエット」
(4)「高雅で感傷的なワルツ」
(5)「亡き王女のためのパヴァーヌ」
(6)「ラ・ヴァルス」 |
エレーヌ・ティスマン(ピアノ) |
圧倒的な表現力!ティスマンが奏でる煌びやかなオール・ラヴェル・プログラム!
セッション録音:2015年8月13-15日/ブリッツ・スタジオ(ベルリン)/ディジパック仕様
現代のフランスを代表するピアニスト、エレーヌ・ティスマンがオオール・ラヴェル・プログラムの録音をリリース。
パリ国立音楽院でピエール=ローラン・エマールに、ウィーンでオレグ・マイセンベルクに、ワイマールのリスト音楽院ではグリゴリー・グルズマンにそれぞれ師事。
2010年に開催された第16回ショパン国際ピアノコンクールのファイナリストをはじめ、主要な国際コンクールで入賞している実力派です。
ラヴェルの音楽に魅了されているティスマン。怪物や魔物が宿ったような超絶技巧を要するラヴェルを作品ですが、ティスマンの圧倒的な技術をすれば音楽の本質に迫れる演奏を聴くことができます。
この煌びやかな世界を高水準の演奏でお楽しみください!
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「影響」
(1)J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調
BWV826
(2)J.S.バッハ:
平均律クラヴィーア曲集第2巻第12番 前奏曲とフーガ
ヘ短調 BWV881
(3)J.S.バッハ=ブゾーニ:
「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639
(4)J.S.バッハ=リスト:前奏曲とフーガ イ短調
BWV543
(5)ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調
Op.58
(6)C.P.E.バッハ:オルガン・ソナタ イ長調
Wq.65/32より
第2楽章「アンダンテ・コン・テネレッツァ」 |
ローレンス・オルデク(ピアノ) |
オルデクがJ.S.バッハとバッハに影響を受けた作曲家の作品を収録。
セッション録音:2018年4月23-25日/パリ/ディジパック仕様
フランスのピアニスト、ローレンス・オルダクがバッハとバッハから影響を与えられた作曲家の作品を収録しました。
パリ音楽院にてジャック・ルヴィエら高名なピアニストに師事。
なかでもミケランジェリの弟子、ルシエンヌ・マリーノとの出会いは、音楽に対する姿勢とピアノ演奏に多大な影響を与えました。
1993年および1995年にブゾーニ国際コンクールのファイナリストになっている実力派です。フランスのピアニストらしく粒立ちがよく透き通るような演奏が魅力です。
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NAIVE
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Naiveは新譜でも入ってこなくなることがあるのでどうかお早めに |
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チョ・ジンジョがサン=サーンスを情感豊かに演奏!
サン=サーンス:
(1)序奏とロンド・カプリチオーソ Op.28(1863)
(2)ハバネラ Op.83(1887)
(3)ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 Op.61(1879-80)
(4)ヴァイオリン協奏曲第1番 イ長調 Op.20(1859)
(5)ロマンス Op.48(1874)
(6)「あなたの声にわが心は開く」~歌劇『サムソンとデリラ』より(1877)
(ヘルツォーク編曲によるヴァイオリン、ヴィオラとオーケストラ版) |
チョ・ジンジョ(ヴァイオリン)
マテュー・ヘルツォーク(指揮)
アパッショナート(オーケストラ)
(6)カロリーヌ・ドニン(ヴィオラ) |
韓国の名手チョ・ジンジョがサン=サーンスを情感豊かに演奏!
セッション録音:2021年3月8-10日/RIFFXスタジオ、ブローニュ=ビヤンクール(フランス)/79'11
現代の韓国ヴァイオリン界を担うチョ・ジンジョがオール・サン=サーンス・プログラムのCDをリリース。
録音は歿後100周年となった2021年です!
「光と輝きに満ちたメロディとリズミカルな技巧的パッセージとの対比が好きなのです」と語るチョ・ジンジョ。記念すべき年に並々ならぬ思いをこめて録音に挑みました。
チョは第5回モントリオール国際音楽コンクール第1位(2006年)、第9回インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクール
第1位(2014年)など、世界的なコンクールでの華々しい受賞歴を誇ります。
これまでにクリーヴランド管弦楽団、モントリオール交響楽団、ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、ソウル・フィルハーモニックなどのオーケストラと共演。
またジェイムズ・ガフィガン、マイケル・スターン、ケント・ナガノ、ハイメ・ラレード、マテュー・ヘルツォークなど、世界の名だたる指揮者とも共演しています。
圧倒的な技巧と情感豊かな表現力を持ち合わせるチョとサン=サーンスの音楽は完全にマッチし、そのダイナミックな演奏には感動せずにはいられません。
マテュー・ヘルツォーク指揮、アパッショナートとの共演で充実のアルバムが完成しました。
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DUX
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ポーランドの名工、ヨハン・カール・トラウゴット・ベルント製作
ヒストリカル・ピアノによる19世紀初期の4手連弾作品集
リース:
ポロネーズ Op.41、ポロネーズ第2番 Op.93、ポロネーズ第3番
Op.138、ポロネーズ第4番 Op.140
ミハウ・クレオファス・オギンスキ(1765-1833):《ピアノのためのポロネーズ集》より
ポロネーズ第11番ニ短調、ポロネーズ第6番ハ短調、ポロネーズ第8番ヘ短調、
ポロネーズ第4番変ロ長調(4手連弾編曲:マレク・トポロフスキ)
ドゥシーク(デュセック):ピアノ4手連弾のためのグランド・ソナタ
ハ長調 Op.48 |
マレク・トロポフスキ&イルミナ・オボンスカ・ピアノ・デュオ
(使用楽器:ヨハン・カール・トラウゴット・ベルント1845-1847製作) |
使用楽器はトラウゴット・ベルントのヒストリカル・ピアノ!ポーランド古楽界の名匠トロポウスキのピアノ4手連弾が登場!
1991年にポーランドの古楽アンサンブル、コンチェルト・ポロッカを創設し、1985年にクラクフで開催された第1回ワンダ・ランドフスカ国際ハープシコード・コンクールで第1位を獲得した実績を持ち、ポーランドにおける古楽復興の重要人物の1人と数えられている名匠マレク・トロポフスキが、自身の弟子である女流鍵盤奏者イルミナ・オボンスカとのデュオで繰り広げる19世紀初期に作曲された「ピアノ4手連弾」ための作品集!
トロポフスキが愛弟子との4手連弾のために選んだのは、ベートーヴェンの愛弟子リースのポロネーズ、ショパン以前のポーランドにおける鍵盤シーンの重要人物オギンスキのポロネーズ、そしてトロポフスキが得意とする18世紀後期~19世紀初期のスキャンダル王ドゥシーク(デュセック)の作品から「グランド・ソナタ」。
トロポフスキは今回の19世紀初期のピアノ4手連弾集のために特別な楽器も用意。
ポーランドのヴロツワフで活動し、20世紀初頭までに3,000を超える楽器を製作したと伝わるポーランドの名工、ヨハン・カール・トラウゴット・ベルントが1845年から1847年にかけて製作し、2018年にライプツィヒのマティアス・アーレンスによって修復が施された歴史的にも貴重な銘器を奏でています。
19世紀前半に作曲された音楽(ポロネーズがメインというところにもこだわりが!)を、19世紀中期の楽器の味わい深き音色で堪能できる充実の内容です。
※録音:2021年1月3日-5日、シレジア鍵盤楽器保護センター(ポーランド)
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ユゼフ・ミハウ・ポニャトフスキの大作
「ミサ曲ヘ長調」の全曲録音
ユゼフ・ミハウ・ポニャトフスキ(1816-1873):
ミサ曲ヘ長調 |
リヴィウ国立フィルハーモニー管弦楽団
ガリシア室内合唱団
セバスティアン・ペルウォフスキ(指揮)
オレシア・ブベラ(ソプラノ)
タチアナ・ヴァフノフスカ(メゾソプラノ)
アンドリー・ヴォジアン(テノール)
ヴィクトル・ヤンコフスキ(バリトン) |
ポーランド・リトアニア共和国の貴族であるユゼフ・ポニャトフスキの親族にあたり、作曲家、テノール歌手、そして外交官として活躍したユゼフ・ミハウ・ポニャトフスキが1867年に50歳で作曲した大作「ミサ曲ヘ長調」の全曲録音。
声楽の分野で才能を発揮したユゼフ・ミハウ・ポニャトフスキはフィレンツェやボローニャの歌劇場、さらにはスカラ座でも歌うと同時に、トスカーナ大公レオポルド2世によってモンテロトンド公に任命され、フィレンツェの代議員を2度務めるなど政治の世界でも活躍しました。
パリに渡った後には市民権を得てフランスの上院議員に選出。ロンドンでは亡命中だったナポレオン三世とも親交を深めたとされています。
この「ミサ曲ヘ長調」はポニャトフスキの作曲家としての功績を讃えるために2016年から2020年にかけてプロジェクトとしてポーランド各地で演奏が行われました。
※録音年月日不詳
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モダン・ララバイ |
アガタ・キエラル=ドウゴシュ(フルート)
カルロス・ペーニャ・モントーヤ(ハープ) |
エンジョット・シュナイダー(1950-):子守歌/
ヤヌシュ・ビエレツキ(1961-):子守歌/
ユスティナ・コヴァルスカ=ラソン(1985-):子守歌/
イゴール・シュチェルバコフ(1955-):子守歌/
アダム・ヴェソウォフスキ(1980-):子守歌/
メンディ・メンジクイ(1958-):子守歌/
パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-):子守歌/
パヴェウ・ミキエティン(1971-):子守歌/
アダム・スワヴィンスキ(1935-):子守歌/
イェジー・コルノヴィチ(1959-):子守歌/
ジョアンナ・ブルズドヴィチ(1943-):子守歌/
マルチン・ブラジェヴィチ(1953-2021):子守歌/
ピオトル・モス(1949-):子守歌/
イウォナ・キシエル(1972-):子守歌/
ダイ・ボー(1988-):子守歌 |
フルートとハープのデュオが奏でる、ポーランドとポーランド国外の現代の作曲家たちによる「子守歌」を集めたユニークなプログラム。
日本では合唱作曲家として知られるウカシェフスキを筆頭に、15曲の様々な「子守歌」が聴き手に穏やかな時間をもたらしてくれます。
フルートのアガタ・キエラル=ドウゴシュは、現在のポーランドのフルート界を代表する奏者の1人。2021年にフレデリク・アウォードにもノミネートされるなど、国内外での様々な受賞歴を持つポーランドの名手です。
※録音:2020年7月14日-15日、ポーランド・バルティック・フレデリク・ショパン・フィルハーモニー室内楽ホール(グダニスク、ポーランド)
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ALPHA
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アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
『死の中にありて生を讃えよ』
1. グレゴリオ聖歌: 怒りの日/2. 作者不詳(フランス伝承歌):
狼たちが騒いでいるのが見えた/
3. 作者不詳(ドイツ伝承歌): あれは刈入れをする者、その名も「死」/
4. 作者不詳(スペイン伝承歌): わたしは黒肌女と呼ばれ/
5. ロレンツォ・ダ・フィレンツェ(生歿年不詳、1350-1370頃活躍):自分でも、どうしたいのかわからない/
6. サロモーネ・ロッシ(1570頃-1630頃): 対話形式によるソナタ/
7-8. フランチェスコ・カヴァッリ(1602-1676):
レチタティーヴォ「去れ、生ける敵よ」/
アリア「仕え続けて苦しむがいい、わが心よ」~歌劇《エリオガバロ》より/
9. ニコラウス・ブルーンス(1655-1697):拭い去るがいい、流れる涙を/
10-18. クリストフ・グラウプナー(1683-1760):教会カンタータ「病がわたしを圧し潰す」GWV1155/09b/
19-22. フランツ・トゥンダー(1614-1667):教会カンタータ「ああ主よ、どうかあなたの大切な御使いたちを」/
23. オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1376-1445):
誰なのか、太陽よりも強く輝くのは/
24. ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):
美しく愛らしき貴婦人よ/
25. ヘンリー・パーセル(1659-1695): 梅毒だの伝染病だのが
Z 471/
26. 作者不詳(オーストリア伝承歌、伝マルクス・アウグスティン
1643-1685):おお親愛なるアウグスティンどの/
27. トゥンダー: 怒りを収めてください、愛しき主よ、どうか憐れみをもって/
28. レノン=マッカートニー: エリナー・リグビー/29.
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):
嘆きの歌 BuxWV 76/
30. ブクステフーデ: 主よ、あなたが傍にいて下さらないなら
BuxWV 38/31. レナード・コーエン(1934-2016):
ハレルヤ |
アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
ラ・フォリア・バロックオーケストラ(古楽器使用)
ロビン・ペーター・ミュラー(ヴァイオリン、指揮) エミリー・ディーンズ(ヴァイオリン、ヴィオラ)
ロバート・スミス(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ヴァネッサ・ハイニシュ(テオルボ)
フェルナンド・オリバス(テオルボ、バロックギター) マヌエラ・マリア・ミッテラー(各種リコーダー)
レベッカ・メルテンス(ファゴット) アンドレアス・キュッパース(チェンバロ、オルガン)
ノラ・ティーレ(打楽器、ハーディガーディ、各種バグパイプ) |
録音: 2020年7月、ライトシュターデル ノイマルクト・イン・デア・オーバープファルツ、ドイツ
【異才プロハスカの見据える「死」と「生」。確かな一貫性で中世からバロックへ、そして!】
中世から現代までの様々な重要作で名演を聴かせてきただけでなく、ソロ・アルバムにおいては独自の観点から知名度の低い曲も積極的にとりあげ、現代社会を見据えた挑戦的なプログラムを提案しつづけてきた異才アンナ・プロハスカ。
コロナ禍により全世界の人々が新たな暮らしを模索しはじめた2020年夏、隔離体制の中録音されたバッハ・アルバム『救済』(ALPHA658)も記憶に新しいところ、パンデミックを見据えたテーマに基づくさらなるアルバムが登場しました。
中世音楽や伝承歌、17-18世紀のバロック作品を中心に「生」と「死」、そして「疫病」を軸として集められた有名・無名の傑作群を、ドレスデンで発足した古楽器グループと縦横無尽に歌い上げてゆきます。
ベルリオーズやラフマニノフも引用した有名なグレゴリオ聖歌が、ハーディガーディの異界的な響きのなかで唱えられる幕開けに続き、玄妙な中世音楽を経てバロックへ至る多様なスタイルに一貫性を与えるのは、確かな存在感で聴く者を惹きつけてやまないプロハスカの美声。
トラック26はヘルマン・ヘッセの『車輪の下』にも登場し、そのメロディがロックに取り入れられたり日本でもCMで使われた有名曲ですが、もともとの歌詞はペストの蔓延を嘆く内容なのだそう。
さらには"すべての孤独な人々よ"
"誰一人救われることはなかった"と歌われるビートルズの「エリナー・リグビー」、"なに一つ上手くいかなかったが、いつか私は、歌の神の前でひたすら唱えることだろう、ハレルヤと"と歌う、ヨーヨー・マなど多くのクラシックのアーティストもカバーするレナード・コーエンの「ハレルヤ」といった、普遍的なメッセージを持つポップスの名曲も収録。
打楽器や撥弦楽器のサウンドも魅力的な古楽器奏者たちの共演も頼もしく、プログラムの中軸を見据えた解釈の充実度が、選曲の妙に奥行きを与えています。
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カブリエル・ピドー(オーボエ)
『ロマンス』~オーボエとピアノのための作品集 |
カブリエル・ピドー(オーボエ)
ホルヘ・ゴンサレス・ブアハサン(ピアノ) |
1-3. ロベルト・シューマン(1810-1856):3つのロマンス
Op. 94 オーボエとピアノのための
1. I. Nicht schnell 2. II. Einfach,
innig 3. III. Nicht schnell
4. エドワード・エルガー(1857-1934):愛の挨拶
Op. 12 (オーボエとピアノのための編曲)
5-7. レオポルト・ヴァルナー(1847-1913):ロマンティックなスタイルによる3つの小品
オーボエとピアノのための
5. I. Chant d'amour 6. II. Mazurka 7.
III. Chant d'amour
8. マリーナ・ドラニシニコヴァ(1929-1994):詩曲
オーボエとピアノのための
9-11. クララ・シューマン(1819-1896):3つのロマンス
Op. 22 (オーボエとピアノのための編曲)
9. I. Andante molto 10. II. Allegretto:
Mit zartem Vortrage 11. III. Leidenschaftlich
schnell |
録音: 2021年1月 サル・コロンヌ、パリ
【風格十分!フランスの若きオーボエ奏者ガブリエル・ピドー、デビュー】
フランスの権威ある音楽賞「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク・クラシック」に於いて2020年「インストゥルメンタル・ソリスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した、パリ生まれの若きオーボエ奏者ガブリエル・ピドー。
弦楽器奏者の家系に生まれヴァイオリンを学んでいましたが、7歳のころ敢えて弦楽器から離れオーボエに転向したという彼は、パリ国立高等音楽院に学びモダン楽器はもちろんピリオド楽器の奏法も身につけ、Sarbacanes(サルバカーヌ/フランス語で吹き矢の意)というピリオド管楽器合奏団の主要メンバーでもあります。
またVIVALDI GUYSというユニット名で、テクノ調にアレンジされたヴィヴァルディの協奏曲に合わせてオーボエを吹き、踊る動画を公開して話題になったという一面も。
そんな彼のデビュー・アルバムは、オーボエのためのロマンティックな作品を集めたもの。
ロベルト・シューマンの有名作、素晴らしい作品ながら知られておらず、今回が初めての録音と思われるヴァルナーの「3つの小品」、逆にこの作品のみで知られるドラニシニコヴァの「詩曲」を収録。
さらにエルガーの「愛の挨拶」とクララ・シューマンの「3つのロマンス」という、ヴァイオリンのために書かれた作品も軽やかな味わいで演奏しています。
さらっとした歌いまわしでメロディラインの美しさを十二分に表現する手腕は、新しい世代の器楽奏者らしい素晴らしいもの。
共演はキューバ出身のピアニストで、ソロやアンサンブルで既に高い評価を得ているホルヘ・ゴンサレス・ブアハサン。
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ALPHA852
¥2700 →\2490
※LP同時発売
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ALPHAの注目音源アンソロジー
VIVA! フランスの合唱芸術
~今日まで30年の歩み |
1. ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
水面は騒がしく揺れ~グラン・モテ『神は我らが避難所』より
ウィリアム・クリスティ指揮 レザール・フロリサン 録音:
1994年6月 原盤: ERATO
2. マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
主よ、あなたはわたしに5タラントンを H.
33~『聖ルイの晩課』より
オリヴィエ・シュネーベリ指揮
レ・パージュ・エ・レ・シャントル(ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団)
録音: 2003年 原盤: ALPHA
3. ジョヴァンニ・ジョルジ(1690-1762): アヴェ・マリア
レオナルド・ガルシア・アラルコン指揮
ナミュール室内合唱団 録音: 2010年 原盤:
RICERCAR
4. オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):
主ヨ、憐レミ給ヘII(キリエ後編)~16声のミサ曲(ミサ・シ・デウス・プロ・ノビス)より
エルヴェ・ニケ指揮 ル・コンセール・スピリチュエル
録音: 2018年2月、ノートルダム・デュ・リバン教会、パリ 原盤:
ALPHA
5-6. フランソワ・プーランク(1699-1963):サンクトゥス/ベネディクトゥス~ミサ曲
ト長調 F 89より
ロランス・エキルベイ指揮 アクサンチュス
録音: 1996年12月27-30日、サント・マリー財団礼拝堂、アントニー(パリ近郊) 原盤:
DECCA(ACCORD)
7. ギィ・ロパルツ(1864-1955): サルヴェ・レジーナ
ミシェル・ピクマル指揮 ピクマル声楽アンサンブル
録音: 1996年9月、サンタントワーヌ・デ・カンズヴァン教会、パリ 原盤:
NAXOS
8. ルカ・マレンツィオ(1553-1599):
8声のための「おお千たびも」~『巡礼の女(ラ・ペッレグリーナ)』のための音楽より
ラファエル・ピション指揮 アンサンブル・ピグマリオン
録音: 2016年10-11月、ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂 原盤:
HMF
9. ジョン・ウィルビー(1574-1638): 来たれ、甘き夜よ
ジョフロワ・ジュルダン指揮 レ・クリ・ド・パリ
録音: 2017年、シルヴァネス修道院、フランス 原盤:
HMF
10. レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958):
ここから5ファソム潜ったところに ~『三つのシェイクスピア歌曲』IRV
72より
ジョエル・シュユビエット指揮 レゼレマン 録音:
2003年 原盤: HORTUS
11. ゾルターン・コダーイ(1882-1967): ロマびとがチーズを食べている
K 51
マーク・オプスタッド指揮 トゥールーズ音楽院少年合唱団
録音: 2017年5月5-7日、サラン・プロテスタント教会、トゥールーズ、フランス 原盤:
Regent Records
12. クロード・ドビュッシー(1862-1918):
神はなんと彼女を美しくお創りになったか~『シャルル・ドルレアンの三つの歌』L
92より
マチュー・ロマノ指揮 アンサンブル・エデス
録音: 2018年5月27-28日、リトル・トライベッカ・スタジオ、ブーローニュ=ビヤンクール(パリ郊外)
原盤: Aparte
13-14. ティエリー・マシュエル(1962-): ダーク・ライク・ミー
Op. 18
ロランス・エキルベイ指揮 パリ青年合唱団&レ・クリ・ド・パリ 録音:
2003年5月、パリ 原盤: Naïve
15. モーリス・オアナ (1913-1992): サッフォーの鏡~『マドリガルの百合』より
ロラン・エラベディアン指揮 ミュジカトレーズ
録音: 1994年、コロンヌ劇場、ミラマス、フランス 原盤:
Opus 111
16. ヨハンネス・オケゲム(1420頃-1497):
ジル・バンショワの死に捧ぐ嘆き
カトリーヌ・シモンピエトリ指揮 セクエンツァ9.3 アンリ・ドマルケット(チェロ)
録音: 2016年 原盤: Ensemble vocal
Sequenza 9.3
17. ピエール・ド・ラ・リュー(1460頃-1518):入祭唱「永遠の安らぎを」~『死者のためのミサ曲(レクイエム)』より
アントワーヌ・ゲルべ指揮 ディアボルス・イン・ムジカ
録音: 2017年11月5-8日、フォントヴロー修道院跡、フランス 原盤:
Bayard Musique
18. ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
この小さな嬰児が~『キャロルの祭典』Op. 28より
カリーヌ・ロカテッリ指揮 リヨン国立歌劇場少年少女
合唱団
録音: 不明 原盤: Maitrise de l'opera
de Lyon
19. ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012):
思い起してください、おお主よ
レオ・ヴァリンスキ指揮 レ・メタボール 録音:
2019年11月7日、ロワイヨーモン修道院跡 原盤:
NoMadMusic
20. エディト・カナ・ド・シジ(1950-): 主ヨ、憐レミ給ヘ(キリエ)~『聖母被昇天の小ミサ曲』より
ニコール・コルティ指揮 スピリト 録音:
2007年 原盤: HORTUS
21. イヴ・カスタニェ(1964-): 聖なるかな(サンクトゥス)~『サルヴェ・レジーナのミサ曲』より
リオネル・ソウ指揮 パリ・ノートルダム大聖堂聖歌隊 録音:
2007年 原盤: HORTUS |
【世界に羽ばたく合唱界の精鋭団体の名演続々。これがフランス楽壇の底力!】
日々活躍するソリストたちはもとより、オーケストラやオペラでもトップクラスの重要団体を続々輩出しているフランス。
合唱団だけを見ても注目すべきグループは少なくありません。
近年の例だけで考えても、近現代作品で驚くべき実績をあげてきたアクサンチュスや古楽方面で活躍するピグマリオン、ディアボルス・イン・ムジカなど、明らかに頭一つ飛び出た存在感を誇るアンサンブルの名が次々と思い浮かぶことでしょう。
そうしたフランスの合唱世界を陰に陽に支えてきたベタンクール=シュレール財団の創設30周年を機に、同国の音楽活動を録音面で盛り上げてきたレーベルAlphaが、近年の重要グループによる注目音源をよりすぐったユニークなアンソロジーを制作。
バロック・オペラ復権に大きく寄与したクリスティやニケらの合唱団、フランス語圏の古楽レパートリーでは主演・客演問わず活躍範囲の多いベルギーのナミュール室内合唱団、彼らに新境地をもたらしたアルゼンチン出身のアラルコン、作曲家オアナと深いつながりを持つエラベディアン、パリの日常を高水準の合唱で彩ってきたノートルダム大聖堂の聖歌隊、さまざまな合唱団との名演で知られる女性合唱指揮者ニコール・コルティと、この1枚に登場する合唱団を追うことで音楽鑑賞の喜びが幾倍にも増幅されるであろうことも間違いありません。
音楽鑑賞の注目からは外れやすい合唱という分野に、いかに単体で追うに足る世界が広がっていたかを追認できる好企画。
ブックレットに掲載されている、ベタンクール=シュレール財団から賞を授かってきた合唱団のリストも実に見応えがあります。アナログ盤(ALPHA853)も同時発売。
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ARCANA
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『視線の音楽』
~17世紀の英国におけるマスク(仮面音楽劇)とファンタジア
1. ジョン・ヒルトン(1575-1628): ファンタジア
第4番/
2. ロバート・ジョンソン(1583-1633): 牧羊神たちのマスク/
3. ジョン・アドソン(1587-1640): 宮廷マスク風の調べ
第20・21番/
4. 作者不詳: ジョニー・クックのビーバー(グラウンドによるスコットランドの調べ)/
5. ヒルトン: ファンタジア 第5番/6. ウィリアム・ブレイド(1560-1630):
パドゥアーナ/
7. 作者不詳: ディヴィジョン「ウッディコック」/8.
作者不詳: とあるディヴィジョン/
9. ヒルトン: ファンタジア 第3番/10. ブレイド:
巡礼者の踊り/11. ヒルトン: プレリュード/
12. ヒュー・アシュトン(1485-1558)&ウィリアム・ホワイトブローク(1500-1569):
ヒュー・アシュトンのマスク/
13. 作者不詳: 嵐(テンペスト)/14. ヒルトン:
ファンタジア 第2番/15. ヒルトン: ファンタジア
第1番/
16. アドソン: 宮廷マスク風の調べ 第16番/17.
アドソン: 宮廷マスク風の調べ 第17番/
18. ブレイド: カンツォン 第16番/19. ブレイド:
コラール/
20. ウィリアム・バード(1539/40-1623): ブランドの説法/
21. アントニー・ホルボーン(1545-1602):
アルメイン「夜警」
a' = 415/466 Hz、1/4コンマ・ミーントーン |
コンチェルト・シロッコ(古楽器使用)
アルフィア・バキエヴァ、ヨハンネス・フリッシュ(ヴァイオリン)、クリシュナ・ナガラジャ(ヴィオラ)、
アメリー・シュマン(バス・ガンバ)、ルカ・バンディーニ(小型ヴィオローネ、大型ヴィオローネ)、
ピエトロ・モデスティ、マルク・ポシャール(木管コルネット)、
スザンナ・デフェンディ(アルト&テナー・サックバット)、ナサニエル・ウッド(テナー・サックバット)、
ミケーレ・ヴァンネッリ(室内オルガン、チェンバロ、ヴァージナル)、
ジョヴァンニ・ベッリーニ(リュート、テオルボ)、ガブリエーレ・ミラクレ(各種打楽器)、
ジュリア・ジェニーニ(バス・ドルツィアン、各種リコーダー、指揮) |
録音: 2021年2月15-19日 ラントガストホフ、リーエン(スイス)
【古楽の聖地バーゼル発。ヴァイオリンと管楽器で、シェイクスピア時代の舞台を彩った音楽の真相へ】
ダウランドの歌やホルボーンの合奏曲、ヒュームのガンバ独奏曲などが有名な16世紀末~17世紀初頭の英国音楽。
そこでは王侯貴族の私的な集いで楽しまれる音楽の傍ら、大人数が観劇する舞台でも音楽が重要な役割を果たしました。
古楽研究と教育の一大中心地であるスイスのバーゼル・スコラ・カントルムで学んだ俊才たちが集うコンチェルト・シロッコはここで、1600年前後の英国における舞台型式の一つマスク(仮面音楽劇)に注目、そこで演奏されていた作品の数々を(マスク上演を彩る楽曲として転用されることもあった)器楽合奏のためのファンタジアとともに厳選、400年前の舞台の華やぎを生々しく伝えるアルバムを制作しました。
注目すべきは演奏編成で、当時の貴族たちが弾き愉しんだヴァイオル(ガンバ)ではなくヴァイオリン属が使われている点。
これらの楽器が当時すでに知識人世界でも様々な場面で一般的に使われていたことは現存する絵画などからも明らかで、ヴァイオル・コンソートとは違った味わいを、リコーダーや木管コルネット、サックバット(ルネサンス・トロンボーン)といった管楽器の響きとともに楽しめます。
また低音部には、1600年前後の英国とイタリアで製作された現存楽器を参照した大小のヴィオローネも使われています。
20世紀末以来、この分野における研究で世界的に注目されてきたバロック・ヴァイオリン奏者=音楽学者ピーター・ウォールズがライナーノートに解説(英・仏・伊語)を寄せている点も見逃せません。
シェイクスピアの戯曲群とちょうど同じ頃の舞台音楽の真相を、卓越した音楽性を持った専門家たちの妥協ない研究成果として味わえる好企画です。
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CYPRES RECORDS
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CYP2626
(2CD)
¥4200
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『心の一途さのうちに』
モーリス・ギヨーム(1899-1983)作品集 |
ナミュール高等音楽院の生徒と教師たちによる演奏 |
【DISC 1】
1. ピアノ三重奏曲 Op. 34 (1942) ヴァイオリン、チェロ、ピアノ
2. La Biere 大衆歌曲「ビール」 (アントワーヌ・クレッセ編曲)
(1917) 男声、ピアノ
3. Avril 「四月」 Op. 4 (1925) ソプラノ、ピアノ
4. Priere 「祈り」 Op. 5 (1925) オルガン
5. Chanson de l'Adieu 「別れの歌」 Op.
7 (1929) ソプラノ、ピアノ
6. Priere du matin 「朝の祈り」 Op. 11-2
(1933) オルガン
7. Deux ancolies 「オダマキの花二輪」
Op. 26 (1939) ソプラノ、ピアノ
8. L'insidieuse nuit 「密やかな夜」 Op.
28 (1939) ソプラノ、ピアノ
9. L'amitie 「友情」 Op. 33 (1942) ソプラノ、ピアノ
10. Puisqu'il m'a dit de ne rien craindre「彼は、恐れることはないと私に言いました」Op.
35 ソプラノ、ピアノ
11-13. ピアノ・ソナタ 嬰ヘ長調 Op. 38
(1945) ピアノ
【DISC 2】
1-2. ピアノ・ソナタ ト長調 Op. 48 (1950)
ピアノ
3. In simplicitate cordis mei 「私の心の一途さのうちに」
Op. 34-2 (1942) オルガン
4. Berceuse 「子守歌」 Op. 45 (1948)
ソプラノ、ピアノ
5. Bluette 「かがやき」 Op. 47 (1949)
ハープ
6. Souvenir 「思い出」 Op. 51 (1951)
オーボエ、ピアノ
7. Adoro te devote「あなたを讃えます、
心を尽くして」 Op. 61 (1957) 女声合唱、ピアノ
8. Adoro te, o panis
「あなたを讃えます、おお天の糧よ」(M.ハイドンによる)
Op. 62 (1957) 女声合唱、ピアノ
9. O quand amabilis (作者不詳の讃美歌[1635]による)
「おお、なんと愛おしきことか」 Op.
64 (1957) 女声合唱、ピアノ
10. Tantum ergo「大いなる秘跡」 (M.ハラーによる)
Op. 65 (1957) 女声合唱、ピアノ
11. Nos clokes 「私たちの時計」 (アルフレッド・ローノワ編曲)
(1961) 男声、ピアノ
12. レチタティーヴォとアンダンティーノ
Op. 80 (1961) アルト・サクソフォン、ピアノ
13. Loverval a Mater Spei「ロヴェルヴァルは希望の母に」
Op. 81 (1961) ソプラノ、ピアノ
14. オルガンのための交響曲第1番 Op. 6
よりフィナーレ (1926) オルガン |
録音: 2019-2020年
ベルギーのナミュール高等音楽院(IMEP)の創始者の一人であるモーリス・ギヨームの作品集。
現在ではほとんど演奏されることのないこれらの作品の素晴らしさを伝えようと、音楽院の関係者によって製作されたトリビュート・アルバムです。
どの作品もロマン派的な美しいもので、ピアノ曲やオルガン曲では若干の実験的な音使いも聴かれますが、基本的に明快な調性音楽となっています。
声楽でも彼の母語であるフランス語の歌曲の他にラテン語歌詞による女声合唱曲、ベルギーの地元言葉による歌など多様な試みに関心が尽きません。
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ELOQUENTIA
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EL2160
(4CD)
¥4500
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ギヨーム・ド・マショーをめぐる三部作BOX
【Disc 1】 〈愛の苦しみ〉~アルス・アンティクヮという「古い金型」とマショー
L'amoureus tourment
1. ギヨーム・ド・マショー(1300頃-1377):
レー「恋の誠実よ、わたしは遅れることなく」
Loyaute que point ne delay(全曲)
2. 作者不詳(15世紀): レー「わたしは心から溜め息をつく」
De cuer je soupire
3. 逸名のトルヴェール(13世紀): 羊飼い娘のレー
Lai de la Pastourelle
4. ジャン・ド・レスキュレル(生歿年不詳、14世紀初頭に活躍):
バラード「たとえ遠く離れていようと」
Comment que, pour l'eloignance
5. マショー: ヴィルレー「ああ!立派な貴婦人よ」
Ay mi !
マルク・モイヨン(歌、鈴[3])
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(弓奏ヴィエル〔中世フィドル〕)
ピエール・アモン(各種中世リコーダー、各種横笛、各種打楽器、中世バグパイプ、指揮)
録音: 2005年11月、サン=クロティルド教区イエス・キリスト礼拝堂、パリ
マショー: 物語『運命の妙薬』 Le remede
de fortune (全曲) |
【Disc 2】 (前半)
1. レー「いったい誰が、恋しているときに他の喜びを」
Que n'aroit autre deport
2. 哀歌(朗読)「朝には笑っている者も、晩には泣いていることはある」
Tieus rit au matin |
【Disc 3】 (後半)
1. 王の歌「恋に喜びや楽しさ、甘やかさを見出す者も」Joye,
plaisance, et douce nourriture
2. バラデル「恋をしていれば甘やかに生きられる、というなら」
En amer a douce vie
3. バラデー「わが全ての喜びの源たる貴婦人よ」
Dame de qui toute ma joie vient
4. ヴィルレーまたはシャンソン=バラード「貴婦人よ、あなたには見返りを求めずお授けしましょう」
Dame a vous sans retollir
5. ロンデレ「貴婦人よ、わたしの心臓はあなたの中にあります」Dame,
mon coeur demeure en vous
マルク・モイヨン(歌)、セルジュ・グビウ、エマニュエル・ヴィストルキ(歌[CD3-3])
ピエール・アモン(各種中世リコーダー、マヨルカ小太鼓)、
ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(弓奏ヴィエル)、アンジェリーク・モイヨン(中世ハープ)
録音: 2008年11月、嬰児イエス礼拝堂、パリ |
【Disc 4】 〈わが歌を送りましょう〉~マショーのヴィルレー、バラードとロンドー Mon
Chant vous Envoy
マショー:
1. ヴィルレー「お慕いする貴婦人を一目見に戻れば」
Quant je sui mis au retour
2. ヴィルレー「あなたがどれほど離れていようと」
Comment qu'a moy lonteinne
3. ロンドー「あなたがわたしをお忘れになったのであれば」Puisqu'en
oubli suis de vous, dous amis
4. バラード「わたしはむしろ苦しんでいたい」
J'aim mieux languir (ハープ独奏)
5. バラード「泣いて下さい、貴婦人たちよ、あなたがたにお仕えする者のため」
Plourez, dames, plourez vostre servant
6. マヴィルレー「わたしは長い間、甘やかなる病を」
Dou mal qui m'a longuement
7. ロンドー「10と7、5、3、14そして15」Dix
et sept, cinq, trese, quatorse et quinse
8. ヴィルレー「貴婦人よ、あなたの美しい顔が」Dame,
vostre dous viaire
9. バラード「ピュトン、この恐ろしい蛇は」Phyton,
le mervilleus serpent
10. バラード「恋の神がわたしを駆り立て」Alours
me fait dasirer
11. バラード「恋の神がわたしを駆り立て」Alours
me fait dasirer(器楽合奏)
12. ヴィルレー「お慕いする貴婦人がわたしから去るなら」Se
ma dame m'a guerpi
13. ヴィルレー「忠実な愛はいつも」Loyauta
weil tous jours(オルガネット独奏)
14. プロローグ「そう、音楽は沈黙」Et
musique est une silence
15. ヴィルレー「わたしは幸せそうに振舞うが」Liement
me deport(器楽合奏)
16. ヴィルレー「わたしは恋する、悪評を立てられる謂れはない」J'aim
sans penser laidure |
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マルク・モイヨン(歌)、ヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィ(弓奏ヴィエル,歌)、
アンジェリーク・モイヨン(中世ハープ,歌)、
ピエール・アモン(各種中世リコーダー,中世横笛,フレステル〔中世パンフルート〕,太鼓,歌,指揮)、
ミカエル・グレビル(リュート,シターン,歌)、
カタリナ・ビセンス(オルガネット〔ポルタティーフ・オルガン〕)、カルロ・リッゾ(タンバリン) |
録音: 2012年7月、ラボリ研究所(フランス中部リムーザン地方)
【異能の古楽歌手マルク・モイヨンが、中世音楽の天才アモンと綴った3名盤がBOXに!】
教皇庁がローマから南仏アヴィニョンに移され、君主たちの治世も穏やかならぬ中で疫病や戦乱が続いた14世紀にあって、キリスト教世界における「知」の蓄積に新境地を切り開いた天才たちの一人ギヨーム・ド・マショー。
彼は作曲家というよりも「音楽の技芸に通暁した詩人」であり、古楽の範疇でアプローチする上でも詩句の解釈はきわめて重要です。
当時の多声音楽に新機軸をもたらしたアルス・ノーヴァの先端をゆく音楽を紡ぎながら、同時に音楽が添えられていない詩句のみの韻文も数多く残したこの天才の技芸を、文学面での功績まで充分認識しながら演奏解釈してきたのが、フランス語圏において中世から現代まで広範な領域で「声」の表現を徹底して追求してきた稀代の歌手マルク・モイヨンと、中世音楽再現の研究と実践において他の追従を許さない実績をあげてきた研究者=演奏者ピエール・アモン。
彼ら二人が中心となって、中世ヴィエル弾き語りで常人離れした技術を持つヴィヴァビアンカルーナ・ビッフィや、ハープ奏者としても注目されている中世音楽歌手アンジェリーク・モイヨンらを交えた顔ぶれで、Eloquentiaレーベルはこれまで3作のマショー・アルバムを制作、いずれも世界的に高い評価を得てきました。
長大なレー(物語歌)を省略なしに全曲録音するという偉業もさることながら、詩句のみが残る作品も中世楽器の伴奏で朗読(Disc
2トラック2)。
マショー芸術の真髄を知る上で必聴ともいえる名盤3タイトルのBOX化は、中世音楽の世界へ深く分け入ってゆくための絶好の企画と言えます。
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FUBA LIBERA
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『ドゥルパド・ファンタジア』
<朝>
1. ウダイ・バワルカール(1966-) - ロミーナ・リシュカ(1982-):ラーガ・バイラヴィ
(アーラープ)
2. トビアス・ヒューム(1579-1645): 瞑想
- キャプテン・ヒュームの嘆き
3. バワルカール - リシュカ: ラーガ・バイラヴィ
(ジョール)
4. ウィリアム・ホワイトブローク(1501-1569)
&ロバート・パーソンズ(1535-1571/2)/リシュカ編曲:
イン・ノミネ
5. ヒューム: 音楽の情熱
6. バワルカール - リシュカ: ラーガ・バイラヴィ
(ジャーラー)
7. 原曲作者不詳 - ヤコブ・ファン・エイク(1589/90-1657):
ダフネが公正なるポイボスのもとを去ったとき
8. ジョン・ダウランド(1563-1626): デンマーク王のガイヤルド
9. バワルカール: ラーガ・バイラヴィ (バンディッシュ
Gyan mad mate) |
<午後>
10. 作者不詳 - リシュカ: ブラウニング
- ラーガ・ビンパラシー
11. エルウェイ・ベヴィン(1554-1638):
3声のブラウニング
12. 伝承曲: タール・チャウタルによるパカワジ・ソロ
- ラーガ・ビンパラシー |
<夜>
13. ダウランド - リシュカ: 消えよ、夜ごとの気がかり
- ラーガ・バイラヴィ
14. バワルカール - 作者不詳: ラーガ・キルヴァーニ
- グリーンスリーヴス
15. バワルカール - ダウランド/リシュカ編曲:
ラーガ・マール - 今こそ別れ
16. 作者不詳 - バワルカール: ナツメグとジンジャー
- ラーガ・ゴードサラン
17. バワルカール - 作者不詳/リシュカ編曲: ラーガ・ビハーグ(バンディッシュ
Madho Man Bhayo) - 5月の盛りに |
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ウダイ・バワルカール(ドゥルパド・ヴォーカル、タンブーラ)
ハトホル・コンソート
アン・フライターグ(ルネサンス・フルート)
リアム・フェンリー(アルト・ヴァイオル[アルト・ガンバ])
トマ・ベテ(ベース・ヴァイオル[ヴィオラ・ダ・ガンバ])
プラタープ・アワード(パカワジ)
ロミーナ・リシュカ(ベース・ヴァイオル、ドゥルパド・ヴォーカル、芸術監督) |
録音: 2020年3月2-4日 ダダ・スタジオ、ブリュッセル
【ヴィオラ・ダ・ガンバの旗手とドゥルパドの名歌手による、エリザベス朝とインド古典音楽の融合!】
ハトホル・コンソートを率いるヴィオラ・ダ・ガンバ新時代の旗手ロミーナ・リシュカが、近年傾倒するインド音楽の中でも現存する最も古い歌唱法とされるドゥルパドの声楽家、ウダイ・バワルカールとの共演により、英国とインドの古典音楽を融合させた興味深いアルバムを制作しました。
2000年以上の歴史を持つドゥルパドは16世紀にムガル帝国の宮廷に伝わりましたが、アクバル大帝の時代(在位1556-1605年)にはエリザベス朝の音楽とそこで交わっているだろう、というのがこのアルバムのコンセプト。
持続音を奏でるタンブーラ、パカワジという両頭太鼓、バワルカールとリシュカによるヴォーカルというインドの要素が、オリジナルのラーガだけでなく英国音楽にも被り、何とも言えない魅力を湛えた響きを作り出しています。
コナッコルと呼ばれる超絶ボイス・パーカッションも登場。聴けば聴くほどクセになる一枚です。
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J.S.BAHC-STIFTUNG
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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):カンタータ
第38集
1-6. カンタータ第3番「Ach Gott, wie manches
Herzeleid ああ神よ、心の痛手いかに多く」
BWV 3
7-12. カンタータ第184番「Erwunschtes Freudenlich 待ち望みたる喜びの光ぞ」
BWV 184
13-15. カンタータ第192番「Nun danket alle
Gott いざ、もろびとよ神に感謝せよ」 BWV
192 |
ゲルリンデ・ゼーマン(ソプラノ)1-6、ヤン・ベルナー(アルト)1-6、
クリスティアン・ラートゲーバー(テノール)1-6、ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(バス)1-6、
ウルリケ・ホーフバウアー(ソプラノ)7-12、マルゴット・オイツィンガー(アルト)7-12、
ダニエル・ヨハンセン(テノール)7-12、ファブリス・エヨーズ(バス)7-12、
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)13-15、マヌエル・ヴァルザー(バス)13-15
ルドルフ・ルッツ(指揮)(チェンバロ7-12)、バッハ財団合唱団、バッハ財団管弦楽団(ピリオド楽器使用) |
録音(ライヴ)Evangelischen Kirche Trogen
AR(スイス) 2021年2月12日1-6 2010年5月21日7-112 2021年4月23日13-15
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第37集には第3番、第184番、第192番の3曲が収録されています。
第3番「ああ神よ、心の痛手いかに多く」は1725年1月14日の顕現後第2日曜日に初演されたカンタータ。
2つのオーボエ・ダモーレの旋律が美しい冒頭の合唱、コラールとレチタティーヴォが交互に歌われる第2曲に続き、簡素な伴奏によるバスのアリア、テノールのレチタティーヴォを経て、このカンタータの聴き所であるソプラノとアリアの二重唱が歌われ、最後はシンプルなコラールで曲を閉じます。
第184番「待ち望みたる喜びの光ぞ」はケーテン時代に書かれた祝賀のための世俗カンタータ(楽譜は喪失)BWV
184aを改作したもの。
当時のライプツィヒでは降誕祭・復活祭・聖霊降臨祭が3日連続して行われるため、バッハは新しいカンタータを作曲することをあきらめ、以前の作品を使いまわし、この激務を乗り切ったといわれています。
楽器編成は驚くほどに簡素であり、最小限の弦楽器と通奏低音、フラウト・トラヴェルソ2本のみが用いられているのも特徴です。
第192番「いざ、もろびとよ神に感謝せよ」は1730年から31年ころに書かれたと推定される三位一体の日曜日用のカンタータ。
マルティン・リンカルト(1586-1649)作の同名の賛美歌から3つの詩節を歌詞に用いたカンタータですが、使用目的はわかっていません。
コラール幻想曲の形式で書かれた第1曲、優美なリトルネッロに導かれ簡素な二重唱が加わる第2曲、やはり簡素なコラールによる第3曲と短いながらも印象的な作品です。
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SHIIIN
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『Occam Ocean 4/オッカムの海 4』エリアーヌ・ラディーグ
1. occam delta XIX -
声、高音ヴィオール、ビルビニ、アルト・サクソフォンのために
(2019)
2. occam XXII - バリトン独唱のために (2018)
3. occam river XXII(キャロル・ロビンソンとの共作)
-
アルト・サクソフォンとバス・クラリネットのために
(2018) |
ベルトラン・ゴーゲ(アルト・サクソフォン)
ヤニック・ゲドン(高音ヴィオール、バリトン)
キャロル・ロビンソン
(ビルビニ、バス・クラリネット) |
録音: 2021年3月24-26日 Kubus du ZKM Centre
d'art et des medias Karlsruhe
ミュジーク・コンクレートの父ピエール・アンリに師事し、チベット仏教の影響を受けたフランスの電子音楽家エリアーヌ・ラディーグによるドローン・ミュージック。
第4弾の今回は、高音ヴィオールという古楽器のほかリトアニアの木管楽器ビルビニなども使用し、さらにバリトン独唱は実質ホーミーで歌われるという、楽器や奏法にも大きな工夫が聴かれる興味深いものです。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
GRAND SLAM
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フルトヴェングラー・ステレオ・トランスクリプション
3
リヒャルト・シュトラウス:
(1)交響詩「ドン・ファン」Op.20
(2)「メタモルフォーゼン(変容)」
(3)交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28 |
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 |
フルトヴェングラー・ステレオ・トランスクリプション第3弾。今回はフルトヴェングラーとゆかりの深いR.シュトラウスの3作品、幻のテスト・プレスLPより復刻
録音:(1)1947年9月16日/ベルリン・ダーレム、ゲマインデハウス(ベルリン)、(2)1947年10月27日/ティタニア・パラスト(ベルリン)、(3)1943年11月13-16日/旧フィルハーモニー(ベルリン)
使用音源:(1)(3)ドイツ・グラモフォン 139
957 (未刊行テスト・プレスLP)、(2)ドイツ・グラモフォン
139 958 (未刊行テスト・プレスLP)
録音方式:ステレオ(モノラル録音の電気的ステレオ)/日本語帯・解説付
■制作者より
ベートーヴェンの「運命」+「エグモント」序曲(GS-2256)、シューマンの交響曲第4番+ハイドンの同第88番(GS-2257)に続く、"ステレオ・トランスクリプション"シリーズの第3弾です。
今回も未刊行に終わった幻のテスト・プレスから復刻しています。
今回のディスクはオリジナル・モノラルと比較すると、R.シュトラウスにふさわしい艶やかな音色が増しています。本物のステレオではないとわかってはいても、つい聴き入ってしまう不思議な魅力に溢れています。
なお、このディスクはLPからの復刻ですので、LP特有のノイズが混入します。あらかじめご了承下さい。(平林 直哉)
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<国内盤>
<映像>
<LP>
ALPHA(LP)
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ALPHA853
(2LP)
¥4200
※CD同時発売
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VIVA! フランスの合唱芸術
~今日まで30年の歩み(LP) |
【SIDE A】
1. ジャン=フィリップ・ラモー(1683-1764):
水面は騒がしく揺れ~グラン・モテ『神は我らが避難所』より
ウィリアム・クリスティ指揮 レザール・フロリサン 録音:
1994年6月 原盤: ERATO
2. マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
主よ、あなたはわたしに5タラントンを
H. 33~『聖ルイの晩課』より
オリヴィエ・シュネーベリ指揮
レ・パージュ・エ・レ・シャントル(ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団)
録音: 2003年 原盤: ALPHA
3. ジョヴァンニ・ジョルジ(1690-1762):
アヴェ・マリア
レオナルド・ガルシア・アラルコン指揮
ナミュール室内合唱団
録音: 2010年 原盤: RICERCAR
4. オラツィオ・ベネヴォリ(1605-1672):
主ヨ、憐レミ給ヘII(キリエ後編)~
16声のミサ曲(ミサ・シ・デウス・プロ・ノビス)より
エルヴェ・ニケ指揮 ル・コンセール・スピリチュエル
録音: 2018年2月、ノートルダム・デュ・リバン教会、パリ 原盤:
ALPHA
【SIDE B】
1-2. フランソワ・プーランク(1699-1963):サンクトゥス/ベネディクトゥス~ミサ曲
ト長調 F 89より
ロランス・エキルベイ指揮 アクサンチュス
録音: 1996年12月27-30日、サント・マリー財団礼拝堂、アントニー(パリ近郊) 原盤:
DECCA(ACCORD)
3. ギィ・ロパルツ(1864-1955): サルヴェ・レジーナ
ミシェル・ピクマル指揮 ピクマル声楽アンサンブル
録音: 1996年9月、サンタントワーヌ・デ・カンズヴァン教会、パリ 原盤:
NAXOS
4. ルカ・マレンツィオ(1553-1599):
8声のための「おお千たびも」~『巡礼の女(ラ・ペッレグリーナ)』のための音楽より
ラファエル・ピション指揮 アンサンブル・ピグマリオン
録音: 2016年10-11月、ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂 原盤:
HMF
5. ジョン・ウィルビー(1574-1638): 来たれ、甘き夜よ
ジョフロワ・ジュルダン指揮 レ・クリ・ド・パリ
録音: 2017年、シルヴァネス修道院、フランス 原盤:
HMF
6. レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(1872-1958):
ここから5ファソム潜ったところに ~『三つのシェイクスピア歌曲』IRV
72より
ジョエル・シュユビエット指揮 レゼレマン 録音:
2003年 原盤: HORTUS
【SIDE C】
1. ゾルターン・コダーイ(1882-1967): ロマびとがチーズを食べている
K 51
マーク・オプスタッド指揮 トゥールーズ音楽院少年合唱団
録音: 2017年5月5-7日、サラン・プロテスタント教会、トゥールーズ、フランス 原盤:
Regent Records
2. クロード・ドビュッシー(1862-1918):
神はなんと彼女を美しくお創りになったか ~『シャルル・ドルレアンの三つの歌』L
92より
マチュー・ロマノ指揮 アンサンブル・エデス
録音: 2018年5月27-28日、リトル・トライベッカ・スタジオ、ブーローニュ=ビヤンクール(パリ郊外)
原盤: Aparte
3-4. ティエリー・マシュエル(1962-): ダーク・ライク・ミー
Op. 18
ロランス・エキルベイ指揮 パリ青年合唱団&レ・クリ・ド・パリ 録音:
2003年5月、パリ 原盤: Naive
5. モーリス・オアナ (1913-1992): サッフォーの鏡~『マドリガルの百合』より
ロラン・エラベディアン指揮 ミュジカトレーズ
録音: 1994年、コロンヌ劇場、ミラマス、フランス 原盤:
Opus 111
6. ヨハンネス・オケゲム(1420頃-1497):
ジル・バンショワの死に捧ぐ嘆き
カトリーヌ・シモンピエトリ指揮 セクエンツァ9.3 アンリ・ドマルケット(チェロ)
録音: 2016年 原盤: Ensemble vocal
Sequenza 9.3
【SIDE D】
1. ピエール・ド・ラ・リュー(1460頃-1518):
入祭唱「永遠の安らぎを」~『死者のためのミサ曲(レクイエム)』より
アントワーヌ・ゲルべ指揮 ディアボルス・イン・ムジカ
録音: 2017年11月5-8日、フォントヴロー修道院跡、フランス 原盤:
Bayard Musique
2. ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
この小さな嬰児が~『キャロルの祭典』Op. 28より
カリーヌ・ロカテッリ指揮 リヨン国立歌劇場少年少女
合唱団 録音: 不明 原盤: Maitrise de l'opera
de Lyon
3. ジョナサン・ハーヴェイ(1939-2012):
思い起してください、おお主よ
レオ・ヴァリンスキ指揮 レ・メタボール
録音: 2019年11月7日、ロワイヨーモン修道院跡 原盤:
NoMadMusic
4. エディト・カナ・ド・シジ(1950-): 主ヨ、憐レミ給ヘ(キリエ)~『聖母被昇天の小ミサ曲』より
ニコール・コルティ指揮 スピリト 録音:
2007年 原盤: HORTUS
5. イヴ・カスタニェ(1964-): 聖なるかな(サンクトゥス)~『サルヴェ・レジーナのミサ曲』より
リオネル・ソウ指揮 パリ・ノートルダム大聖堂聖歌隊 録音:
2007年 原盤: HORTUS |
【世界に羽ばたく合唱界の精鋭団体の名演続々。これがフランス楽壇の底力!】
日々活躍するソリストたちはもとより、オーケストラやオペラでもトップクラスの重要団体を続々輩出しているフランス。合唱団だけを見ても注目すべきグループは少なくありません。
近年の例だけで考えても、近現代作品で驚くべき実績をあげてきたアクサンチュスや古楽方面で活躍するピグマリオン、ディアボルス・イン・ムジカなど、明らかに頭一つ飛び出た存在感を誇るアンサンブルの名が次々と思い浮かぶことでしょう。
そうしたフランスの合唱世界を陰に陽に支えてきたベタンクール=シュレール財団の創設30周年を機に、同国の音楽活動を録音面で盛り上げてきたレーベルAlphaが、近年の重要グループによる注目音源をよりすぐったユニークなアンソロジーを制作。
バロック・オペラ復権に大きく寄与したクリスティやニケらの合唱団、フランス語圏の古楽レパートリーでは主演・客演問わず活躍範囲の多いベルギーのナミュール室内合唱団、彼らに新境地をもたらしたアルゼンチン出身のアラルコン、作曲家オアナと深いつながりを持つエラベディアン、パリの日常を高水準の合唱で彩ってきたノートルダム大聖堂の聖歌隊、さまざまな合唱団との名演で知られる女性合唱指揮者ニコール・コルティと、この1枚に登場する合唱団を追うことで音楽鑑賞の喜びが幾倍にも増幅されるであろうことも間違いありません。
音楽鑑賞の注目からは外れやすい合唱という分野に、いかに単体で追うに足る世界が広がっていたかを追認できる好企画。
ブックレットに掲載されている、ベタンクール=シュレール財団から賞を授かってきた合唱団のリストも実に見応えがあります。
(ALPHA852のアナログ盤。収録内容は同一。)
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1/18(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
2L
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2L MQACD2021
(MQA-CD)
¥2700
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2L - the MQA experience
高音質ファイルMQAを体験できる充実のサンプラー |
1. キャロル・オブ・ザ・ベル 2'05
作曲:ピーター・J・ウィルウフスキー/コラ・レオントヴィチ
演奏:ノルウェー少女合唱団&トルド・グスタフセン(ピアノ)
アンネ・カーリン・スンダール=アスク(指揮)
アルバム『静かな村』(2L-164SABD)より
2.マニフィカト:わたしの魂は主をあがめ
4'55
作曲キム・アンドレ・アルネセン
演奏:ニーダロス大聖堂少女合唱団 トロンハイム・ソロイスツ
アニタ・ブレーヴィク(指揮)リーセ・グランデン・ベルグ(ソプラノ)
アルバム『マニフィカト』(2L-106SABD)より
3.「ラ・スパーニャ」による舞曲 & Hopper
Dancz "Routi Bouilli" 2'31
作曲:フランシスコ・デ・ラ・トレ &
ヨハン・ヴェック
演奏:ノルディック・ブラスアンサンブル
アルバム:『ヨーロッパ巡り』(2L-128SABD)より
4.キリエ 5'43
作曲:フローデ・フェルハイム
演奏:カントゥス フローデ・フェルハイム(ヨイク、シンセサイザー)
トーヴェ・ラムロ=ユースタ(指揮)スノッレ・ビェルク(打楽器)
アルバム:『希望~Spes』(2L-110SABD)より
5.「デュプレのトンボー」:プレリュード 4'44
作曲:トリグヴェ・マドセン/演奏:テリエ・ヴィンゲ(オルガン)
アルバム:『有機体』(2L-123SABD)より
6. 半音階的幻想曲とフーガBWV9003:幻想曲 6'54
作曲:J.S. バッハ/演奏:クリスチャン・グローヴレン(ピアノ)
アルバム:『Bach - Inside Polyphony』(2L139)*
配信のみディスク未発売
7. フランク・ブリッジの主題による変奏曲:ロマンス 1'37
作曲:ベンジャミン・ブリテン/演奏:トロンハイム・ソロイスツ オイヴィン・ギムセ(指揮)
アルバム:『投影と熟考』(2L-125SABD)より
8. Blagutten (青い少年) 3'57
作曲:Geir Bohren and Bent Aserud(編曲:ヤン・グンナル・ホフ)/演奏:ホフ・アンサンブル
アルバム:『Quiet Winter Night』(2L-087PABD)より
9. ヴィラネル(田園詩) 7'32
作曲:ポール・デュカス/演奏:スタイナル・グランモ・ニルセン(ホルン;ピリオド楽器)
クリスティン・フォスハイム(フォルテピアノ)
アルバム:『ロマンティシズム時代のホルン』(2L-162SABD)より
10. ウジャマー:アメリカ 5'09
作曲:ヘンニング・ソンメッロ/演奏:トロンハイム交響楽団 インガル・ベルグビュー(指揮)
アルバム:『ウジャマー』(2L-146SABD)より
11. The Elder 6'45
作曲:ヤン・グンナル・ホフ/演奏:ホフ・アンサンブル
アルバム:『Polarity(極性)』(2L-145SABD)より
12.「花輪をささげよう」:来たれ、死よ 3'38
作曲:ジェラルド・フィンジ(ウィリアム・シェークスピア)
演奏:マリアンネ・ベアテ・シェラン(メゾソプラノ)
セルゲイ・オサドチュク(ピアノ)
アルバム:『来たれ、死よ』(2 L -064SACD)より
13. 弦楽四重奏曲第3 番:第3 楽章アニマート 4'44
作曲:ストーレ・クライベルグ
演奏:アトレ・スポンベルグ(第1ヴァイオリン)、アンデシュ・ラーシェン(第2ヴァイオリン)、
オーレ・ヴットゥダール(ヴィオラ)、オイヴィン・ギムセ(チェロ)
アルバム:『君はヒースを信じているか』(2L-152SACD)より
14.ヴァイオリン協奏曲第4 番KV218: 第1 楽章アレグロ 9'14
作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
演奏:マリアンネ・トゥーシェン (ヴァイオリン)
トロンハイム・ソロイスツ (オーケストラ)
オイヴィン・ギムセ (指揮)
アルバム:『モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集』(2L-138)より *
MQA
音源のみ配信(SACD 盤にはMQAは含まれず)
15. エコー&影(Echoes & Shadows) 7'58
作曲:クリスティン・ボルスタ/演奏:ステンメクラング(ヴォーカルアンサンブル)
アルバム:『音の墓所(Tomba sonora)』(2L-155SABD)より |
ノルウェー・オスロ発、話題の高音質ファイルMQAを体験できる充実のサンプラーが登場!
録音:2005~2020年
リスニングの革命を起こしてきたノルウェーの高音質レーベル「2L」による、MQA音源を集めたコンピレーションアルバムの登場です。
ノルウェーのオスロで誕生したレーベル「2L」は、世界で最初にブルーレイ・オーディオでアルバムを製作し、これまでにグラミー賞のベスト・サラウンド・サウンド部門等にノミネートされ、究極の高音質による録音が世界の注目を浴びています。
社長のモッテン・リンドベルグ氏は、1992年に若干22才にして自らのプロダクション会社
Lindberg Lyd(Lyd=ノルウェー語でオーディオの意)を設立。EMI/Virgin、Naxos、Hyperion、Philipsをはじめとするレーベルのサウンド・エンジニア、プロデューサーとして活躍の後、2001年に自らのレコード・レーベル「2L」を設立しました。
常に新しい技術を探求し、より良い音を追求する「2L」が新たに取り組んだのが「MQA(Master
Quality Authenticated)」。
「MQA」は、英メリディアン・オーディオが提案するハイレゾ再生の新たな高音質技術。
「MQA」は、聴覚神経科学、デジタルコーディング、および人間の高音質知覚における最近の研究を基に開発。基本的なコンセプトは、スタジオから家庭までのシステム全体、アナログからアナログへの経路を対象とし、高音質のデジタル領域を超えるものです。
"Music Origami "=(折りたたみ技術)は、コンパクトで効率的、かつ再生に制限がなく、単一でストリーミング可能なファイルを作成しダウンロードやストリーミングに使用することができ、モバイル、車内、PC、Hi-Fi
など様々な状況で楽しむことができます。
MQAファイルは、デコーダーを使用してスタジオの音を忠実に再現し、完全に展開することが可能であり、オリジナルのマスターレコーディングを明らかにします。
(「MQA」再生には、MQA対応CDプレーヤーもしくは専用のデコーダーが必要です。)
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ATMA CLASSIQUE
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ルイ・ドミニク・ロワ(1967-):歌曲集
『天使のリサイタル』~エミール・ネリガンによる5つの詩
(I. 知的な月の光/II. 幽霊のテラス/III.
無垢な愛/IV. 子守歌/V. 封じられた夢)
エロイ・デ・グランモントの3つの詩(I. 夢の時代/II.
眠り/III. 目覚め)
『木々』~サン=ドニ=ガルノーの3つの詩(I.
楡/II. 柳/III. 逆光の松)
アルフレッド・デロシェの3 つの詩(I. 帽子屋の娘/II.
肉屋/III. パン屋)
ジル・ヴィニョーの5つの詩(I. 嘆願/II.
雪/III. 桟橋/IV. 11月/V. 暁)
ピアノのための『鳥たちは海の上を飛ぶ...』
レクイエスカト・イン・パーチェ [詩:アルテュール・ド・ビュシエール(1877-1913)]
『死神の詩』
I. 夏のホルンの甘い音 [詩:ポール・ラ・クール(1902-1956)、モニーク・クリスチャンセン訳]
II. 無からの一歩一歩 [詩:ヨルゲン・グスタバ・ブラント(1929-2006)、フランソワ・ノエル・シモノー訳]
III. 眠りにつく者 [詩:フランク・イェーガー(1926-1977)、フランソワ・マルケッティ訳]
ディートリヒ・ブクステフーデ(1637-1707):オルガンのためのシャコンヌ
ホ短調
(ピアノ編曲:ルイ・ドミニク・ロワ) |
オリヴィエ・ラケール(バリトン)、ルイ・ドミニク・ロワ(ピアノ)、
セバスティアン・レピーヌ(チェロ)、ルイ=フィリップ・マルソレ(ホルン) |
ケベックの偉大な詩人に捧ぐメロディアスな歌曲集
録音:2020年8月/ケベック/59'54''
1967年ケベック生まれ、カナダとヨーロッパで活躍するピアニスト兼作曲家のルイ・ドミニク・ロワによる歌曲集。
ケベックの偉大な詩人たちの詩を用いた楽曲で、情熱的だったり美しく装飾的だったり不穏な空気が立ち込めたりと、豊かな感情表現が聴かれるメロディアスな音楽です。
歌うのは同郷カナダのバリトン、オリヴィエ・ラケール。ベルギーのヴェルヴィエ国際声楽コンクールに優勝した経歴を持ち、ボストン古楽音楽祭ほか様々な舞台で活躍しています。
伴奏は作曲家自身の雄弁なピアノに加え、いくつかのトラックにはチェロとホルンが参加して鮮やかな彩りを添えています。
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KLARTHE
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名手シュトルツェネッガー
「ホルンの秘密」~過去20年の音源から選曲
(1)フランツ・シュトラウス:ホルンのための17の演奏会用練習曲集
(ベートーヴェンの交響曲のテーマによる)より第10番(交響曲第5番「運命」)/
(2)クリストフ・シュトルツェネッガー:2つのレアの歌/
(3)ロード・テニスン:ブロウ、ビューグル、ブロウ/(4)クリス・ガーランド:メモリアル・ソナタ/
(5)ブリテン:テノール、 ホルンと弦楽のためのセレナード
Op. 31より「プロローグ」/
(6)ワルター・デ・ラ・マーレ:ザ・ホルン/(7)クルト・シュトルツェネッガー:コルニュセン/
(8)ベルンハルト・クロル:讃美/(9)アルフレッド・ド・ヴィニー:角笛/
(10)クリストフ・シュトルツェネッガー:ロマンス/
(11)クルト・シュトルツェネッガー:バラード~ホルンとピアノのため/
(12)ハンス・シュトルツェネッガー:ラルゴ/
(13)ブラームス:練習曲(アンダンディーノ)/(14)ジョン・ウィリアムズ:アーリントン/
(15)クリストフ・シュトルツェネッガー:ルカのための伝説曲/
(16)ユスティヌス・ケルナー:アルプホルン/(17)クルト・シュトルツェネッガー:トリフト |
クリストフ・シュトルツェネッガー((1)-(4)(6)-
(15)ホルン、(5)(16)(17)アルプホルン)、
ジュリー・フォルティエ(ピアノ) |
ホルンの魅力を凝縮!名手シュトルツェネッガーが過去20年の音源から選曲したホルンを語るうえで欠かせないレパートリー!
録音:2000-2021年/フランス/ディジパック仕様
ホルンのクリストフ・シュトルツェネッガーとピアノのジュリー・フォルティエ。「デュオ・スフォルツァンド」として長らく共演していますが、このアルバムでは過去20年の間に録音したホルンを語るうえで必須の作品を集めました。
名手だからこそ表現できるこの1枚はホルン・ファン狂喜のアルバムといえましょう!
「雄々しく誇り高くも、優しく親密に聴こえる多面的な要素をもつ楽器「ホルン」。遠くからでもあたたかくベルベットのような音色に気づくことができます。フレンチ・ホルンはバロック時代以降あらゆる作品で登場し、金管楽器の中で唯一ほとんどの古典派の交響曲の登場する楽器です。
もちろん金管楽器であることは間違いないですが、木管楽器、弦楽器そして声楽は時にホルンを「自分たちの仲間」だと思うこともあるでしょう。
ロマン派の作曲家たちは、しばしばホルンに主役の座を与えてきました。そして20世紀の映画音楽はホルンなしには成立しません。
フレンチ・ホルンにはどんな秘密があるのでしょうか?このアルバムはその問いに答えるべく、この20
年間に録音した数々の音源を集めたものです。
非常に珍しい作品、今日まで録音されたことのない作品も含まれますが、私がこの楽器の本質を表している思う曲、つまり雄々しく誇り高くも、優しく親密なホルンの作品に出会うことができるでしょう。」(クリストフ・シュトルツェネッガー)
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「夜明けと夜の歌」
シリル・アシャール(作曲)、ファブリス・ハジャディ(詩):
(1)Eve/(2)Les Oiseaux/
(3)La princesse sous verre/
(4)L'Arche/(5)La Petite Sirene/
(6)Au couteau/(7)L'Oignon/
(8)Dans la chambre du mort/
(9)Marie-Madeleine |
シリル・アシャール(ギター)
メロディー・ルルジャン(ソプラノ) |
フランス出身のコンポーザー・ギタリスト、アシャールが注目のソプラノ、ルルジャンと共演したリリカルなデュオ・アルバム。
セッション録音:2020年9月/DAOサウンド・スタジオ「クリストフ・ダル・サッソ」/ディジパック仕様
アルバム「夜明けと夜の歌」は、テクニカル系ギタリストでコンポーザーでもあるシリル・アシャールと気鋭のソプラノ歌手メロディー・ルルジャンとのデュオで、イスラエル系フランス人の詩人、作家のファブリス・ハジャディの詩にのせ、彼の作品からインスピレーションを得てアシャールが作曲した歌曲集です。
9つの作品は、「生命」「幸福」「希望」「失われた愛」など、生まれるものの美しさと奇跡、そして儚さを称えております。
アシャールの作品はフォーレ、ラヴェル、プーランクなどフランスの作曲家の香りを放ちながらも個性的な作風が魅力。
詩と音楽の絶妙なバランス感が秀逸で、詩のもつ世界観を表現するために細心の注意が払われております。
このデュオの魅力はジャンルレスであること。アルメニア系フランス人のメロディー・ルルジャンはリヨンとウィーンで学び2009年にオペラ・デビュー。
ボルドーの劇場をはじめフランスで研鑽を積んでいる気鋭の歌手で古楽から現代までのクラシックのレパートリーを誇りながら近年はジャズの領域でも活躍。
一方、アシャールはフランス・ジャズ界で大活躍の名手。声とアコースティックギターでジャンルの超えた究極の美学を探求しています。
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MIRARE
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ファニー&フェリックス・メンデルスゾーン
ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(1805-1847):
ピアノ三重奏曲 ニ短調 op.11
フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
ピアノ三重奏曲 ニ短調 op.49 |
トリオ・ショーソン |
結成20周年、トリオ・ショーソンによるみずみずしいファニー&フェリックス・メンデルスゾーン
録音:2021年4月
結成20年を迎えたトリオ・ショーソン。2021年に結成20年を迎えました。いつもみずみずしく、勢いがよくあたたかみのある演奏で、世界中で高く評価されています。
ラ・フォル・ジュルネ音楽祭で来日もしており、彼らの演奏は絶賛されました。そんな彼らがこのたび録音したのが、メンデルスゾーン。ファニーとフェリックス姉弟のピアノ三重奏曲をカップリングしました。
フェリックスのピアノ三重奏曲はピアノ・パートが難しいことでも知られていますが、この演奏はそうしたことをまったく感じさせない、心地よい疾走感に満ちた演奏。
そして、ファニーは弟のフェリックスを上回る才能の持ち主とはよくいわれていますが、この盤を聴くと、ファニーの作品の素晴らしさがあらためてよくわかります。
なによりトリオ・ショーソンの音楽が素晴らしい1枚です。
マチュー・ハンドシェヴェルケル(ヴァイオリン)
パリ音楽院でレジス・パスキエらに師事。2012年から2015年まで、ルクセンブルク・フィルのソリストを務める。パリ管でも演奏していた。2018年よりトリオ・ショーソンに参加。使用楽器は2003年JF製"ザ・リトル・プリンス"。
アントワン・ランドフスキ(チェロ)
トリオ・ショーソン創設メンバー。パリ音楽院でフィリップ・ミュレルに師事、最高位で卒業。さらにヴォルフガング・ベッチャーの下でも研鑽を積む。プレートルギーレン、アルミン・ジョルダンら指揮者とも共演。トリオ・ショーソンでの活動のほか、音楽祭を主宰。使用楽器は1852年製シャルル=アドルフ・モカテル。
ボリス・ド・ラロシュランベール(ピアノ)
パリ音楽院でジェラール・フレミー、ニコラ・アンゲリッシュに師事。トリオ・ショーソンが演奏する編曲作品の多くの編曲を手がけてもいる。
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GEISTER DUO
・シューマン(1810-1856):東洋の絵 op.66
・ブラームス(1833-1897):シューマンの主題による変奏曲
op.23
・ドヴォルザーク(1841-1904):ボヘミアの森より
op.68 |
ガイスター・デュオ
ダヴィド・サルモン&
マニュエル・ヴィエイヤール(ピアノ) |
ミュンヘン国際コンクール優勝の注目ピアノ・デュオ、ガイスター・デュオ、デビュー・アルバム!
使用楽器:ヤマハ
録音:2021年5月21-24日
2021年のミュンヘン国際コンクールで優勝した、世界が認めるピアノ・デュオ、ガイスター・デュオのデビューCD。
デュオの名前はシューマンの最後のピアノ曲「精霊の主題による変奏曲」の原題Geistervariation
から名前をとったとのこと。
彼らの初CD となる本盤では、彼らに所縁の深い作曲家シューマン、ブラームス、そしてドヴォルザーク作品を収録。
シューマンは4手のために初期にひとつと、そのあと4つの作品を残していますが、奏者たちが取り上げるのはこの「東洋の絵」がほとんど。
11世紀のアラブの詩にインスパイアされて書かれたとされており、シューマンらしいはずむリズムもあざやかな名曲です。
ブラームスの「シューマンの主題による変奏曲」は、シューマンの「精霊の主題による変奏曲」から主題をとったもの。
ブラームスの4手の作品の中では演奏機会が少ないものですが、10の変奏からなる作品で、最終楽曲はシューマンへの葬送行進曲となっています。
ドヴォルザークの作品は第5曲の「森の静けさ」がドヴォルザーク自身による他の編成で取り出して演奏されることも多い名曲。
ガイスター・デュオの完ぺきなアンサンブルにより、シンクロしたリズム、驚異的なバランスと豊かな響きが実現されています。
=ガイスター・デュオ(ダヴィド・サルモン&マニュエル・ヴィエヤール)=
2019年国際シューベルトコンクール二重奏部門第2位、2021年ミュンヘン国際コンクールピアノ・デュオ部門第1位。
二人ともパリ出身、パリの地方音楽院で学ぶ。南仏で開催されるアカデミーに向かう電車の中で、ピアニストや作曲家の好みが非常にぴたりと合い、意気投合、ピアノ・デュオを結成することになった。
それぞれハンス・アイスラー音楽院(ヴェイヤール)とパリ国立高等音楽院(サルモン)でピアノ演奏の技量を磨く。デュオとして、パリ国立高等音楽院室内楽修士課程でクレール・デゼールのもとで研鑽を積む。
2020 年のナントでのラ・フォル・ジュルネ音楽祭で、ベートーヴェンの4
手作品全曲を演奏するなど、音楽祭・演奏会等出演多数。
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SUPRAPHON
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「エレメンツ」~
バーバー、ヒンデミット、ペルト、ニールセン、トマジ:
木管五重奏曲集
(1)バーバー:夏の音楽 Op.31
(2)ヒンデミット:小室内音楽 Op.24-2
(3)ペルト:小五重奏曲 Op.13
(4)ニールセン:木管五重奏曲 Op.43
(5)トマジ:世俗と神聖な5 つの踊り |
ベルフィアト五重奏団
【オト・レイプリハ(フルート)、
ヤン・ソウチェク(オーボエ)、
イルジー・ヤヴーレク(クラリネット)、
ヤン・フデチェク(ファゴット)、
カテジナ・ヤヴールコヴァー(ホルン)】 |
研ぎ澄まされた感性と豊かな表現力が魅力!ベルフィアト五重奏団が木管五重奏曲の20世紀最重要レパートリー5篇を収録!バーバー、ヒンデミット、ペルト、ニールセン、トマジの木管五重奏曲集。
セッション録音:2021年5月、6月、10月/ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール(プラハ)/DDD、69'10
現在チェコを拠点に活躍する新進気鋭の木管五重奏団、ベルフィアト五重奏団。
スプラフォン・レーベルよりリリースしている母国チェコの作曲家フェルステル、ハース、ヤナーチェクの作品を収めたアルバム(SU-4230)、そしてライヒャ(レイハ)を収めたアルバム(SU-4270)でも卓越した技術と豊かな表現力で高く評価されました。
期待の第3弾は木管五重奏曲の20 世紀の最重要レパートリー5篇を録音!
いずれもベルフィアト五重奏団にとってかけがえのない音楽です。ニールセンは最初に演奏し団結成のきっかけにもなった思い出深い作品。
トマジの「世俗と神聖な5 つの踊り」は2011年に開かれたアンリ・トマジ国際木管五重奏コンクールで同曲の最優秀賞を受賞し、現在当団の十八番として演奏しております。
この他の3篇もこのアルバムも当団のキャリアにおいて重要な作品です。
1922年から1964年にかけての5篇は、それぞれの作曲家の個性と固有の「要素(エレメンツ)」を持ち、母国の多様な音楽的伝統を表しています。
バーバー、ヒンデミット、ペルト、ニールセン、トマジとそれぞれが個性的であるからこそ音色の違いや表現の幅が際立ち豊かなハーモニーを奏でています。
今や世界のトップクラスの団に成長した当団の思いが詰まったアルバムが完成しました!
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「カチュア・セラニータ」~音楽、舞曲、そして「世界の果ての聖母」
●「Hanaq pachap cussicuinin(聖母マリアへの賛歌)」(フアン・ペレス・デ・ボカネグラ詞)(1631)
●クリスティアン・ゴデフリドゥス・ヒルシュメンツェル(1638-1703):モラヴィツァとボヘミカス・サルタス(1698)
●「Sla panenka smutne」~クラヴィコードのためのハナキヤ舞曲集からの民謡(1700頃)
●作者不詳 / ヨハン・アントン・ロジー・フォン・ロージンタール?(1650頃-1721):「Aria
Hannaco」
●ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):「Hanaquoise」ニ長調
TWV 55:D3~組曲集「諸国の人々」より
●ヤン・ヨゼフ・イグナーツ・ブレントナー(1689-1742):室内協奏曲
ニ短調 Brk 92
●作者不詳 / ドメニコ・ツィーポリ?(1688-1726):「Zuipaqui
/ Ad Mariam」
●ブレントナー:ブレーとカプリッチョ~協奏曲
ト短調 Brk 96より
●「Vyletela holubenka ze skaly」~カレル・ヤロミール・エルベンのコレクションからの民謡(1864)
●マルティン・シュミット(1694-1772):「Pastoreta
Ychepe Flauta」
●「Taye jueves Santo」(18世紀の写本「サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ」)
●テレマン:「Hanasky」ホ長調 TWV 55:E1~組曲集「諸国の人々」より
●3つのペルー民謡
●「Na Svatem Kopecku」~フランティシェク・スシルのコレクションからの民謡(1860)
●「Kdyz jsem ja sel na Svaty Kopecek」~フランティシェク・スシルのコレクションからの民謡(1860)
●「カチュア・セラニータ」(マルティネス・カンパニョン写本) |
コレギウム・マリアヌム、ヤナ・セメラードヴァー(バロック・フルート、フルート、リコーダー、指揮)
ヴォイチェフ・セメラード(バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ、歌、打楽器)、
イジー・スィハ(バロック・ヴァイオリン、チャランゴ、歌)、
マルツェル・ツォメダント(ツィンバロン、打楽器)、ヤーン・プリエヴォズニーク(Gヴォオローネ) |
コレギウム・マリアヌム注目の新録音!音楽、舞曲、そして「聖母」。音楽で喜びを分かち合うボリビア、ペルー、モラヴィアの17世紀から18世紀の音楽!
セッション録音:2021年9月4&5日/福音教会、ヴルボヴェ(スロバキア)、DDD、50'15
17~18世紀の南米のイエズス会の伝道にも現代のグローバル化という概念が少なからずありました。
イエズス会は人の心を深く揺さぶる音楽の力を熟知しており、彼らが海を渡って持ち込んだヨーロッパの音楽はあっという間にボリビアやペルーの先住民に受け入れられ、チェコの作曲家ブレントナー、イタリアのイエズス会の宣教師ドメニコ・ツィーポリ、スイスの宣教師マルティン・シュミットの作品もまた南米のジャングルの集落や山中で演奏されるようになりました。
それはまるでケチュア語がスペイン語と混じり合うように、ヨーロッパの音楽が現地の伝統的な音楽と混じり合っていくように。
ケチュア語の賛歌「Hanaq pachap cussicuinin」やツィーポリの「Zuipaqui」でもわかるように彼らは音楽と歌を通して神をたたえ、聖母マリアに祈りを捧げてきました。
モラヴィアでもまた同じように華やかな器楽の伴奏を加えて歌と踊りが楽しまれていました。
それはまさに音楽におけるグローバル化です。スプラフォン・レーベルからの数多くの録音でも知られる名団体コレギウム・マリアヌムが当時の音楽を喜びに満ち演奏、そして歌っております。
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CORO
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ザ・シックスティーン新録音
アン・オールド・ビリーフ ~ パリー:別れの歌
1. 中世のキャロル:アジャンクールの歌
2. トマス・キャンピオン(1567-1620):光の創造主
3. ハウエルズ:Take him, earth, for cherishing
4. 中世のキャロル:Saint Thomas honour
we
5. セシリア・マクダウアル(b.1951):An
unexpected shore
6. キャンピオン:風雨に晒された帆
7. 中世のキャロル:Benedicite Deo
8. キャンピオン:Tune thy music to thy
heart
9. 中世のキャロル:おお祝福されし主よ
10-15. パリー:別れの歌 |
ザ・シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮) |
ザ・シックスティーン新録音!"合唱巡礼"2022プログラム!
パリーの「別れの歌」!
☆英国合唱界の至宝、ザ・シックスティーン!
☆2022年の "合唱巡礼" プログラム!
☆パリーの傑作「別れの歌」!
2019年に結成40周年を迎えた、合唱王国イギリスが世界に誇る至上のハーモニー、ザ・シックスティーン。
2022年最初のリリースとなるのは、ザ・シックスティーンの中心的行事の一つであるイギリス・ツアー「合唱巡礼(Choral
Pilgrimage)」のプログラムを収録した、「アン・オールド・ビリーフ(古い信念)」です。
プログラムの中心を飾るのは、これまでに書かれた最高の合唱作品のいくつかにランクされるヒューバート・パリーの傑作「別れの歌(告別の歌)」。
パリーが王立音楽カレッジでの多くの生徒を失うこととなった第一次世界大戦の深い悲しみを受け、平和と団結、より良い世界の探求と戦争の恐怖からの脱出を反映する詩を求め、ジョン・ダン、ヘンリー・ヴォーン、トマス・キャンピオン、詩篇などからテキストがとられました。
この合唱巡礼プログラムでは、パリーの歌の豊かな響きを、中世の有名なキャロルからのセレクション、トマス・キャンピオン(イギリス・ルネサンスの作曲家、詩人)の3つの短い作品、そして現代イギリスのもっとも著名な作曲家の一人、セシリア・マクダウアル(マクドウォール)(b.1951)の新作が引き立てます。
※録音:2021年11月9日-11日、オール・ハロウズ教会(ゴスペル・オーク、ロンドン)
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DELPHIAN
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エドワード・ネズビット:合唱作品集
エドワード・ネズビット:
ミサ曲
夕べの詩編集
Fanfares and Rounds(オルガン・ソロのための)
夕べの讃歌集 |
ロンドン・キングズ・カレッジ合唱団
ジョゼフ・フォート(指揮)
ルビー・ヒューズ(ソプラノ)
ジョシュア・シモエス(オルガン) |
エドワード・ネズビッドの合唱作品集!
2014年10月に急逝したデイヴィッド・トレンデルの後任として、2015年9月に18世紀の音楽と舞踏の研究者としても名高いジョゼフ・フォートを音楽監督に迎えた名門ロンドン・キングズ・カレッジ合唱団によるエドワード・ネズビットの合唱作品集です。
1986年生まれのエドワード・ネズビットは、ロンドンを拠点として活動しており、特に声楽を中心に作曲しています。
ケンブリッジ大学で音楽を学び、その後ロンドン大学のキングズ・カレッジでジョージ・ベンジャミンに師事し、2010年にロイヤルフィルハーモニー協会作曲賞を受賞しました。
またその他にも第1回ヴェルビエ音楽祭アカデミー作曲賞なども受賞しています。2018年から現在に至るまでロンドン大学のキングズ・カレッジで作曲の講師を行いながら、数多くの連作歌曲に加えてミサ曲や詩編などを作曲しています。
※録音:2021年6月7日-9日ロンドン(イギリス)
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スチュアート・マクレー:室内楽作品集
スチュアート・マクレー:
私はプロメテウス(2018)₁^
ダーク・リキッド(2020)/イクシオン(2013)/
cladonia bellidiflora(2014,rev.2020)/Tol-Pedn(1999)/
マックスウェル・デイヴィス追悼のためのレント(2016)/
こぐま座(2020)/fthinoporinos(2001)/
Diversion(The room behind the room behind
the room)(2020)/
たとえ話(2013)‡ |
ヘブリディーズ・アンサンブル、
ジョシュア・エリコット(テノール)
マーカス・ファーンズワース(バリトン)‡ |
かつてスコットランド室内管弦楽団の首席チェリストを務めたウィリアム・コンウェイが創設者兼芸術監督として活躍するスコットランドを代表する室内楽団の1つ、ヘブリディーズ・アンサンブル(ヘブリデス・アンサンブル)。
1976年スコットランドのインヴァネスに生まれ、ヴァイオリン協奏曲など多数の曲がBBCプロムスで初演され、イギリスの現代作曲家の中でも特に繊細な感情を表現することに優れた作曲家スチュアート・マクレーの室内楽作品集です。
スチュアート・マクレー自身も打楽器奏者として「Tol-Pedn」に参加。「私はプロメテウス(I
am Prometheus)」は、ヘブリディーズ・アンサンブルが初演した作品。
「こぐま座(Ursa Minor)」は、ヘブリディーズ・アンサンブルとデルフィアン・レコーズのために書かれた作品。「たとえ話(Parable)」はヘブリディーズ・アンサンブルによる委嘱&アンサンブルへの献呈作品です。
「Tol-Pedn」を除く全曲世界初録音。
※録音:2021年8月12日-14日、クイーンズ・ホール、エディンバラ(イギリス)
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ふたつの世界の間
オルランド・ディ・ラッソ(1532-1594):寒い暗い夜(シニ・シモネン編)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番 イ短調
Op.132
トーマス・アデス(b.1971):4つの四重奏曲
ダウランド(1563-1626):来たれ深き眠りよ(シニ・シモネン編) |
カスタリアン弦楽四重奏団
〔シニ・シモネン(ヴァイオリン)、
ダニエル・ロバーツ(ヴァイオリン)、
シャルロット・ボネトン(ヴィオラ)、
クリストファー・グレイヴズ(チェロ)〕 |
ルネサンスから現代まで意欲的なプログラム!
☆2011年結成の実力派クァルテットが登場!
☆2019年「Royal Philharmonic Society Young
Artist of the Year」に選出!
古代ギリシャの都市、デルファイにあったといわれるカスタリアの泉にちなんで名づけられたカスタリアン弦楽四重奏団は、2011年に結成されました。
ハノーファー音楽演劇大学でクス・クァルテットのヴァイオリン奏者オリヴァー・ヴィレに師事し、2015年リヨン室内楽コンクールで1位、2016年バンフ国際弦楽四重奏コンクールで3位を獲得しました。
その他にもサイモン・ロウランド=ジョーンズ、デイヴィッド・ウォーターマン、イザベル・カリスィウスなどにも影響を受けました。
2019年には「Royal Philharmonic Society
Young Artist of the Year」にも選ばれ、ここ近年活躍が期待されているアーティストです。
今回のプログラムでは、ルネサンス、古典、現代と時代の異なる作曲家の作品を選んでおり、それらの作品を極めて効果的に弾き分けて、その技術力の高さとレパートリーの広さを物語っています。
類まれなる表現力を持った実力派クァルテットの演奏をお楽しみください。
※2021年6月14日-16日、グレイフライヤーズ教会、エディンバラ(イギリス)※2021年6月24日-25日、パース・コンサート・ホール(オーストラリア)
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DUX
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新古典主義的、後期ロマン派的、そしてアヴァンギャルドの先取り
20世紀ポーランドの大作曲家ポラドフスキ
シュテファン・ボレスワフ・ポラドフスキ(1902-1967):
ヴァイオリン協奏曲 Op.70
コントラバス協奏曲 Op.26
交響曲第3番 Op.29 |
マルチン・スシツキ(ヴァイオリン)
ピオトル・チェルヴィンスキ(コントラバス)
ウカシュ・ボロヴィチ(指揮)
ポズナン・フィルハーモニー管弦楽団 |
ポズナンで活躍した20世紀ポーランドの大作曲家。ポラドフスキの音楽を鬼才ボロヴィチが振る!
ポーランド楽壇の次代を担う若き名匠ウカシュ・ボロヴィチが推し進めている知られざるポーランドの音楽家が遺した作品の発掘シリーズに加わるのは、シュテファン・ボレスワフ・ポラドフスキの協奏曲&交響曲集!
故郷のブウォツワベクで音楽を学び始めた後、ビドゴシュチュ音楽院、ポズナン国立音楽院でヘンリク・オピエンスキに作曲法と音楽理論を師事。
その後、留学先のドイツ、ベルリンではエミール・レズニチェクに作曲を学んだ経歴の持ち主です。
1930年からはポズナン国立音楽院の作曲法と音楽理論の教授、室内オーケストラのディレクターを務めたものの第二次世界大戦の勃発で環境が一変。1939年のナチス・ドイツのポーランド侵攻により逮捕されてしまいオパトゥフに強制送還。戦争終結まで同地でオルガニスト、合唱指揮者として活躍するなど苦難の時期を過ごしています。
戦後はポズナンへと帰還し、ポズナン国立音楽院に復職。音楽家としてだけでなく写真家としても知られ、ポーランド芸術写真家連盟のポズナン支部の会長を長く務めました。
その作風は新古典主義的、後期ロマン派的、そしてアヴァンギャルドの先取り的な響きも感じさせる独特のスタイル。
新古典主義と現代的な響きを併せ持つ「ヴァイオリン協奏曲」、後期ロマン派のスタイルを踏襲した「コントラバス協奏曲」、カロル・シマノフスキからの影響を感じさせる「交響曲第3番」など、3作品すべてが激動の20世紀ポーランドで誕生した秀作です。
ウカシュ・ボロヴィチとポズナン・フィルの熱演も、ポラドフスキの作品紹介に大きな役割を果たしています。
※録音:2021年6月22日-28日、ポズナン・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポズナン、ポーランド)
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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ATS
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ATS940/942-2
(3CD)
¥4500 →\4190
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MOVIMENTO MUSICAで発売されていた
チェリビダッケ、異端のブラームス:交響曲全集
交響曲第1番(1959年3月20日)
交響曲第2番(1959年3月24日)
交響曲第3番(1959年3月20日)
交響曲第4番(1959年3月24日) |
チェリビダッケ指揮
ミラノRAI交響楽団 |
ミラノRAI公会堂ライヴ/<モノラル>
衝撃の高音質UHQCD!チェリビダッケ40代のブラームス全集
特価2CDプライ
当ブラームス・ツィクルスは、40代のチェリビダッケがミラノ・イタリア放送(RAI)交響楽団と短期間で演奏した名演です。
ベルリン時代の過剰な熱狂は影を潜め、晩年のアプローチに通じる楽曲後半に行けば行くほどどっしりと遅くなる傾向が既にみられます。
しかし、テンポ設定は当然のことながら妥当て常識的。ただ第1番はフィナーレに点描のような誰もやらない個性的な表現が見られます。
第2番はフルトヴェングラー風のアッチェレランドは控えて存分に歌います。第3番のヒロイックな表現も上々。
そして白眉は第4番で、ここではチェリビダッケは普段の理性をかなぐり捨て、フルトヴェングラーの影響が如実な夢見るような儚い開始と揺蕩うロマンに身を任せております。
イタリアの交響楽団というと金管のヘタレぶりや弦楽器の薄さに眉を顰める方も多いと思われますが、ことこの演奏についてはチェリビダッケの厳しい指導のもと、立派で重厚な響きを楽しめます。
当演奏は、チェリビダッケが幻の存在であった頃に、国内盤としても紹介されたことのある演奏で。音質の良さも評価されレコード芸術誌でも推薦されました。
今回は原盤を持つMOVIMENTO MUSICAの残党提供による音源をもとにしての復刻、テープ上の傷も極力修正されており、さらにはUHQCD化で鮮やかな音質で蘇りました。
大昔発売されていたのはこんな感じのジャケットだった。衝撃的だった。
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CAPRICCIO
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C7377
(10CD)
¥5100 →\4690
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CAPRICCIOレーベル 40周年記念名演集 宗教作品集 |
【CD1】
1-25. クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):キリストの昇天を祝う夕べの祈り
イレーナ・トロウポヴァ=ヴィルケ(ソプラノ)、スサンネ・リュデーン(ソプラノ)、
デートレフ・ブラチュケ(アルト)、エリック・メンツェル(テノール)
他、
シュッツ・アカデミーハワード・アーマン(指揮)
録音 1993年5月17-19日 Festsaal des
Schlosses zu Crossen,Thuringen(ドイツ)
【CD2】
1-23. ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):小宗教コンチェルト集
SWV282-304
テルツ少年合唱団(ソプラノとアルトのソリストは合唱団のメンバー)、
アンドレアス・シュリスト(テノール)、マティアス・エットマイヤー(バス)
他
男声ソリストミヒャエル・ヘル/マックス・エンゲル/ヨハネス・フィンク(チェロ)、
ゴードン・マレイ/ロマン・スメレーダー(オルガン)、ゲルハルト・シュミット=ガーデン(指揮)
録音 1987-1987年 Stadtpfarrkirche
MariaHimmelfahrt, Bad Tolz(ドイツ)
【CD3】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):モテット集
BWV225-230
1. 主に向かって新しき歌をうたえ BWV
225/2. イエス、わが喜び BWV 227/
3. 聖霊はわれらの弱きを助けたもう BWV
226/4. 主をたたえよ、すべての異教徒よ BWV
230/
5. 来たれ、イエスよ、来たれ BWV 229/6.
恐れることなかれ、われ汝とともにあり BWV
228
ロストッカー・モテット合唱団、ライプツィヒ・カペラ・フィディーチニア、
ハルトヴィヒ・エッシェンブルク(指揮)
録音 1983年 Leipzig, Paul-Gerhard
Kirche(ドイツ)
【CD4】
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
カンタータ集
1-6.「汝、おお壮麗なる世の楼閣よ」TWV
1:394/7-16.「わが確(たし)けき望みなるイエスは」TWV
1:984/
17-30.「キリストこそわが生命」TWV
1:138/31-41.「イエスよ、我が喜び」TWV 1:970/
42-49.「われはまことに、主よ、汝の御手の中にあり」TWV
1:822
イングリット・シュミットヒューセン(ソプラノ)、クラウディア・シューベルト(アルト)、
ハワード・クルーク(テノール)、クラウス・メルテンス(バス)、
ライニッシェ・カントライ、ダス・クライネ・コンツェルト、ヘルマン・マックス(指揮)
録音 1998年4月21-27日 Immanuelskirche,
Wuppertal(ドイツ)
【CD5】
1-9. カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ(1714-1788):マニフィカト,
Wq. 215, H. 772
10-11. ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):タントゥム・エルゴ
大いなる秘跡W. E26
12-16. J.C.バッハ: マニフィカト W. E22
エリーザベト・ショル(ソプラノ)、ルート・ザントホフ(アルト)、アンドレアス・カラシアク(テノール)、
ゴットホルト・シュヴァルツ(バス)ド、レスデン室内合唱団、
ラ・スタジオーネ・フランクフルト、ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
録音 2000年12月4-6日 Immanuelskirche,
Wuppertal(ドイツ)
【CD6】
ゼレンカ/ハッセ/ハイニヒェン/ホミリウス:
宗教合唱曲集
1-6. ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745):ミゼレーレ
ハ短調 ZWV 57
7-14. ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699-1783):
ミゼレーレ ハ短調
15-20. ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン(1683-1729):
マニフィカト イ長調
21-25. ゴットフリート・アウグスト・ホミリウス(1714-1785):
Verwundrung, Mitleid, Furcht und
Schrecken 驚き、哀れみ、畏怖、恐怖
マリア・ザードリ(ソプラノ)...3,9-11,15,16,18,20、
バルバラ・シュリック(ソプラノ)...22、カイ・ヴェッセル(アルト)...9,10,13,15,18-20、
ヴィルフリート・ヨッヘンス (テノール)...9,15,17,18,20、ハイン・メーンズ(テノール)...23、
シュテファン・シュレッケンベルガー(バス)...8,9,15,18,20、
スティーヴン・ヴァーコー(バス)...24、
ライニッシェ・カントライ、ダス・クライネ・コンツェルト、ヘルマン・マックス(指揮)
録音1993年4月19-26日 Neuss、Zeughaus...1-20
1983年9月26-29日 Seigenthal
b. Siegburg、St. Antoniuskirche...21-25
【CD7】
1-6. ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):ミサ曲第16番
ハ長調 「戴冠式ミサ」 K. 317
7-17. J.S. バッハ: わが心に憂い多かりき
BWV 21
ベンヤミン・シュミディンガー(ボーイ・ソプラノ)...1-6、アルビン・レンツァー(アルト)...1-6,12,15,17、
シュテファン・プレイエル(ボーイ・ソプラノ)...9,14,15,17、
マイケル・ナップ(テノール)...1-6,10,11-12,15,17、エルンスト・ヤンコヴィッチ(バス)...1-6,12-15,17、
ウィーン少年合唱団、コルス・ヴィエネンシス、シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団、
ゲオルク・シュタンゲルベルガー(オルガン)、ペーター・マルシーク(指揮)
録音 1993年11月14-15日 Rastatt and
Strassbourg
【CD8】
フランツ・シューベルト(1797-1828):讃歌集
1. オッフェルトリウム 変ロ長調「わたしが呼ぶ声を聞いてください」
D. 963
2. オッフェルトリウム ハ長調 「心に悲しみを抱きて」
Op. 46 D. 136
3. オッフェルトリウム ヘ長調 「めでたし女王、憐み深きみ母」
Op. 47 D. 223
4. サルヴェ・レジーナ 変ロ長調 D. 106/5.
タントゥム・エルゴ 大いなる秘跡 D. 962/
6. サルヴェ・レジーナ 変ロ長調 D. 386/7.
詩篇第23篇 Op. 132 D. 706/
8. 詩篇第92番 D. 953/9. 太陽に寄す
D. 439/10. 天使の合唱 D. 440
ペーター・シュライアー(テノール)...1,4、マグダレーナ・ハヨーショヴァー(ソプラノ)...2,3、
ギゼラ・フェティンク(ソプラノ)...5、カリン・ポール(ソプラノ)...7、
ブリジット・ドムハルト(ソプラノ)...7、クリスティーナ・クロプシュ(ソプラノ)...8、
アスリッド・ピルツェッカー(アルト)...5,7,8、クラウディア・グラスヴルム(アルト)...7、
エッケハルト・ワーグナー(テノール)...5,8、カール=ハインツ・シュミーダー(バス)...5,8、
ジーグルト・ブラウンス(オルガン)...2-4、ベルント・カスパー(ピアノ)...7,9、ベルリン放送合唱団...1,6,8,9、
ベルリン・ソロイスツ...9、ベルリン放送交響楽団、ディートリヒ・クノーテ(指揮)
録音 1986年 ベルリン
【CD9】
ヨハネス・ブラームス(1833-1897): ドイツ・レクイエム
Op. 45
1. 第1曲「幸いなるかな、悲しみを抱くものは」/2.
第2曲「肉はみな、草のごとく」/
3. 第3曲「主よ、知らしめたまえ」/4.
第4曲「いかに愛すべきかな、汝のいますところは、万軍の主よ」/
5. 第5曲「汝らも今は憂いあり」/6.
第6曲「われらここには、とこしえの地なくして」/
7. 第7曲「幸いなるかな、死人のうち、主にありて死ぬるものは」
マリ=アンネ・ヘッガンデル(ソプラノ)、ジークフリート・ローレンツ(バリトン)、
ライプツィヒ放送合唱団、ライプツィヒ放送交響楽団、ヘルベルト・ケーゲル(指揮)
録音 1985年10月 Paul-Gerhardt-Kirche,
Leipzig(ドイツ)
【CD10】
1-10. カミーユ・サン=サーンス(1835-1921):クリスマス・オラトリオ
Op. 12
11-16. フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
高き天よりわれは来たり
ウーテ・ゼルビヒ(ソプラノ)...2,5,7-9,14エリザベト・ヴィルケ(メゾ・ソプラノ)...3,8,9、
アネッテ・マルケルト(コントラルト)...2,8,9、アルミン・ウーデ(テノール)...2,4,7,9、
エグベルト・ユングハンス(バリトン)...2,5,7,8,9,12,15、ユッタ・ツォフ(ハープ)...5,7、
ミヒャエル=クリスフリード・ウィンクラー(オルガン)、ドレスデン聖十字架合唱団、
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団、マルティン・フレーミヒ(指揮)
録音 1987年3-4月 Lukaskirche, Dresden(ドイツ) |
Delta-music社のレコード制作部門として1982年にケルン近郊で設立されたCAPRICCIOは、当時主流となりつつあったデジタル録音技術を使い、ドイツ語圏の演奏家と音楽を中心に制作を行いました。
中でも力を入れていたのが宗教音楽のジャンルであり、東ドイツ(当時)の代表的な少年合唱団であるドレスデン聖十字架合唱団や西ドイツのテルツ少年合唱団、ウィーン少年合唱団をフィーチャーしたバッハやモーツァルトの作品や、ヘルマン・マックスが率いるライニッシェ・カントライとダス・クライネ・コンツェルトによるテレマン作品などが録音されカタログを彩っています。
今回の10枚組には、現在では入手できなくなった1980年代前半の録音も含まれており、レーベルの歴史を俯瞰するものとしても貴重なBOXとなっています。
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LEBHAFT
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LBCDR 1026
(CD-R)
¥2500
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ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 |
イグナツ・ノイマルク指揮
ユトレヒト交響楽団 |
録音:1950年代中期(モノラル録音) 原盤:仏Club
National du Disque MMS2031
ポーランド出身の指揮者イグナツ・ノイマルク(1888-1959)は主にポーランドとドイツで活動した後、ノルウェーやオランダをはじめ、ヨーロッパ各地のオーケストラに客演、絶賛された。
アルトゥール・ニキシュに指揮を学んだこの隠れた名匠のアグレッシヴな演奏は実に圧巻。この「エロイカ」はオーケストラを見事に鳴らし切った圧倒的名演。キレ味抜群で、指揮者の唸り声までも聞こえる。
アインザッツレコードが企画・制作のCD-Rをフォーマットとしたレーベルです。
ザンデンオーディオシステム社製「LCR型フォノイコライザ」を使用し、各レーベルに適応したイコライザカーブで再生しています。
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NAXOS HISTORICAL
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フリッツ・クライスラー(1875-1962):録音全集
第11集
His Master's Voice(ベートーヴェン・ザール、ベルリン、1930年)
1. グルック: 歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》-
第2幕 精霊の踊り/
2. ラヴェル: ハバネラ形式の小品/3. ブランドル:
愛するオーガスティン - オールド・リフレイン/
4. グラズノフ: 2つの小品 Op. 20 - 第2曲
スペインのセレナード/5. 伝承曲: ロンドンデリーの歌(テイク1)/
6. 伝承曲: ロンドンデリーの歌(テイク3)/7.
クライスラー: 道化役者のセレナード/
8. ファリャ: 7つのスペイン民謡 - 第4曲
ホタ(P. コハンスキによるヴァイオリンとピアノ編)/
9. ホイベルガー: 喜歌劇《オペラ舞踏会》Op.40
- 第3幕 真夜中の鐘 「別室へ行きましょう」/
10. シューベルト: 劇音楽『キプロスの女王ロザムンデ』
D. 797 - バレエ音楽第2番 ト長調/
11. クライスラー: クープランの様式による才たけた貴婦人/
12. クライスラー: クープランの様式によるルイ13世の歌とパヴァーヌ(ヴァイオリンとピアノ版)/
13. ウェーバー: ソナタ第1番 ヘ長調 Op.
10 J. 99 - 第2楽章 ロマンス(ラルゲット)/
14. クライスラー: 美しきロスマリン
His Master's Voice(アビー・ロード第3スタジオ、ロンドン、1935年)
15-18. クライスラー: 弦楽四重奏曲 イ短調/
19. クライスラー: ディッタースドルフの様式によるスケルツォ(弦楽四重奏版)
ボーナス・トラック
ヴィクター・トーキング・マシーン Co.
アコースティック・レコーディング(カムデン、ニュージャージー、1924年)
20. ビゼー:『アルルの女』第1組曲 -
アダージェット(F. クライスラー編)
フリッツ・クライスラーによるヴァイオリンとピアノ編...1-6、9、10、13 |
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)、ミヒャエル・ラウハイゼン(ピアノ)...1-14、クライスラー四重奏団...15-19
【メンバー】
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)、トーマス・ペトル(ヴァイオリン)、
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)、ローリー・ケネディ(チェロ)、
アレクサンダー・シュミット(ヴァイオリン)...20、サム・パスターナック(ヴィオラ)...20、
アルフレード・レンナルツ(チェロ)...20、ロザリオ・ブールドン(指揮)...20 |
録音 1930年2月13日...1-3 1930年2月14日...4-10 1930年2月15日...12-14 1935年4月1日...15-18 1935年4月7日...19 1924年4月10日...20
フリッツ・クライスラーの録音全集、第11集は1930年から1935年に行われた音源が収録されています。
この時期はクライスラーにとってとても重要な時期でした。1920年代からベルリンに新居を構え、快適な生活を送っていたクライスラーですが、1933年のナチスが台頭に伴い、彼は安定した生活が送れなくなってしまい、結局は1938年にパリへ移住、その後1943年にはアメリカ国籍を取得し、ヨーロッパに戻ることはありませんでした。
とはいえ、ここのアルバムに収録されているベルリンの録音が行われた頃にはまだ余裕があったようです。
この録音が行われた1か月前にはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでバッハとチャイコフスキーを演奏、高く評価されました。
このアルバムに収録された録音は、ニューヨークで録音できなかった演奏を1930年にベルリンのHMVで再録音したものです。
またこのCDには未発表のテストプレスの音源も含まれています。
1935年の録音は、彼の自作である四重奏曲をクライスラー自身が選んだメンバーたちと演奏(メンバーの中には名ヴィオラ奏者ウィリアム・プリムローズの名前も)しています。
また、ボーナス・トラックとして1924年のアコースティック・レコーディングによるビゼーの「アダージェット」が収録されています。
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