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≪第114号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その12 2022/2/1~





2/4(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


CHALLENGE CLASSICS



CC 72892
¥2700
グラーフ・ピアノのレプリカによるシューベルト
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
  3つのピアノ曲 D.946
伊藤綾子(フォルテピアノ)
KKC 6500
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 銘器グラーフ・ピアノの精巧なレプリカで録音!これが19世紀ウィーンの確かな響き。美しい歌と精妙な転調が光のように立ち現れる驚くべきシューベルト最後の大ソナタ!

 [使用楽器:2000年クリストファー・クラーク製。1826年コンラート・グラーフ製造番号995番のレプリカ]
 録音:2019年10月28-30日/ベルギー、シントトロイデン、アカデミーザール/68'41''


 名だたる作曲家がその響きに魅了され、当時最高のフォルテピアノ製作者と謳われたウィーンの名工、コンラート・グラーフ(1782-1851)の手による1826年製フォルテピアノの精巧なレプリカを使用したシューベルトの作品集。このレプリカはフランス政府から人間国宝の称号を与えられているクリストファー・クラーク(1947-)によって製作されたもので、オリジナルの特性が見事に反映された大変すばらしい楽器です。フォルテピアノ奏者の伊藤綾子はアントワープ王立音楽院学生時にこの楽器のオリジナルとレプリカ両方を弾く機会を得、その素晴らしさに「いつかCD録音したい」と夢を膨らませました。

 そして実現した念願のCD録音はChallenge Classicsレーベルへのデビュー盤でもあります。
 楽器の持つ繊細さと力強さを余すことなく引き出した演奏がウィーンで生きた作曲家シューベルトの音楽とみごとに呼応、かつてないほど新しい光に満ちた世界が広がります。
 楽器は4本のペダル(サステインペダル、ウナコルダ、モデラート、ファゴット)を備えており、特にモデラート・ペダルは夢見るような柔らかな音色を生み、ここぞというところで素晴らしい効果を発揮します。

 「中音域は人間の声を反映し、低音は地獄からの響きを思い起こさせ、高音は天国から降り注いでくるようです。モデラート・ペダルは、柔らかく、夢を見るような音色を響かせ、私たちを別世界へと導きます。」
 「シューベルトのピアノ作品は、ウィーンのフォルテピアノと強い関連性があることを示しています。その楽器で、シューベルトの歌うようなメロディーと大胆な転調を自然に表現できるのです。
 その響きはテンポを決定し、独特の音色を描き、明確なアーティキュレーションを要求し、鋭敏で表現力のあるスフォルツァンドを生み出すのです。」(伊藤綾子)

 【伊藤綾子】
  東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部卒業。現代ピアノをパリでテオドール・パラスキヴェスコ氏に、歴史的ピアノ(フォルテピアノ)をベルギーのアントワープ王立音楽院でジョス・ファン・インマゼール氏に師事した。
  2002年に修士課程、フォルテピアノと室内楽を最高栄誉賞で卒業、その後3年間、母校でフォルテピアノ科の客員講師を務めた。
  作曲家にインスピレーションを与えた楽器で鍵盤作品を演奏しその音楽を再発見するため、2000年より歴史的ピアノでリサイタルを行い、アニマ・エテルナ・ブリュッへとの共演やインマゼール氏とのデュオなどで好評を博している。

  
 



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HAENSSLER



HC 21029
¥2700→\2490
世界初録音の作品も収録
 ベルリン・バロック・ゾリステン
「バッハ・ファミリーの交響曲集」

 (1)ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:弦楽と通奏低音のための交響曲 ニ長調 BR-WFB C Inc.1【世界初録音】
 (2)カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:弦楽と通奏低音のための交響曲 変ホ長調 Wq/H deest 【世界初録音】
 (3)カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:弦楽と通奏低音のための交響曲 ハ長調 Wq/H deest 【世界初録音】
 (4)カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:弦楽と通奏低音のための交響曲 ホ短調 Wq 177(1759)
 (5)ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ:弦楽と通奏低音のための交響曲 ニ短調
 (6)ヨハン・エルンスト・バッハ:弦楽、2つのファゴットと通奏低音のための交響曲 変ロ長調 BR-JEB C 1【世界初録音】
 (7)ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:2つのヴァイオリン、2つのオーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ長調
 (8)ヨハン・セバスティアン・バッハ:
  ヴァイオリン、2つのオーボエ、3つのトランペット、弦楽、ティンパニと通奏低音のためのシンフォニア BWV 1045
 ベルリン・バロック・ゾリステン
 クシシュトフ・ポロネク(コンサートマスター、(7)(8)独奏ヴァイオリン)
 (7)町田琴和(第2独奏ヴァイオリン)
 ドリアン・ジョジ、ヘレーナ・オッテンリップス、クリストフ・シュトロイリ、ライマー・オルロフスキー、
  アンナ・ルイーザ・メーリン、マリー・ラーダウアー=プランク(ヴァイオリン)
 ヴァルター・キュスナー、ユリア・ガルテマン(ヴィオラ) ジョアン・バシュ、ファビアン・ボレック(チェロ)
 ウルリヒ・ヴォルフ(ヴィオローネ) ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)
 (7)(8)クリストフ・ハルトマン、アンドレーアス・ヴィットマン(オーボエ)
 (6)マルクス・ヴァイトマン、ルイーザ・スローザル(ファゴット)
 (8)ラインハルト・フリードリヒ、アンドレ・ショッホ、フェリックス ビルデ(トランペット)
 (8)ライナー・ゼーガーズ(ティンパニ)

 世界初録音の作品も収録!!バッハ・ファミリーの弦楽のための交響曲をベルリン・バロック・ゾリステンが録音!ポロネクがコンサートマスターを務めていることも注目。

 ラインハルト・ゲーベル(指揮)録音:2021年4月11-15日/ベルリン・フィルハーモニー、カンマームジークザール(ベルリン)/DDD、63'37

 世界最高峰のメンバーが揃ったベルリン・バロック・ゾリステン。近年は独ヘンスラー・レーベルより積極的なリリースが続いております。
 期待の新録音は「バッハ・ファミリーのカンタータ集」(HC-19081)の続編でバッハ一族が作曲した弦楽のための交響曲(シンフォニア)を集めた「バッハ・ファミリーの交響曲集」です!

 当アルバムでは大バッハの息子たちヴィルヘルム・フリーデマン(1710-1784)、カール・フィリップ・エマヌエル(1714-1788)、ヨハン・クリストフ・フリードリヒ(1732-1795)、大バッハの甥ヨハン・エルンスト(1722-1777)、大バッハの再従兄ヨハン・ルートヴィヒ(1677-1731)、そして大バッハ自身の作品を収録。
 このうち4曲が世界初録音という実に興味深い内容です。

 バロック時代もこれまであった音楽の形式を"否定"する形で新たな表現方法が生まれてきました。1740年代初頭、大バッハの2人の息子がイタリアから伝わった管弦楽法や作曲技法の斬新な扱いを取り入れ、「交響曲(シンフォニア)」というジャンルで自身の音楽を表現しました。
 以後、当ジャンルが最高峰と認められるまでに発展したことは、18世紀における最も重要かつ重大な音楽的成果の一つと言えます。
 ここで聴く弦楽のための交響曲は作曲家の個性を現れた興味深い作品ばかり。ゲーベル率いるベルリン・バロック・ゾリステンが敬愛を込めて演奏しております。
 なお、当録音ではベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任したポーランド出身のクシシュトフ・ポロネクがコンサートマスターと独奏ヴァイオリンを担当しております!

 ゲーベルはムジカ・アンティクヮ・ケルン(MAK)と1986年から1987年にかけて録音したブランデンブルク協奏曲で「ピリオド楽器演奏における新たなアプローチ」として評価され、以後革新的な演奏で聴衆を魅了してきました。
 2018年にベルリン・バロック・ゾリステンの音楽監督に就任し、モーツァルトのセレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」&第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(HC-21013)、ヘンデルの6つの合奏協奏曲 Op.3(HC-19031)、ベンヤミン・アップルをソリストに迎えた「バッハ・ファミリーのカンタータ集」をリリースしております。
 
 

HC 21047
¥2700
「バッハとバリオス」
 (1)バリオス:マズルカ・アパシオナータ
 (2)J.S.バッハ:組曲 ホ短調 BWV 996
 (3)バリオス:大聖堂
 (4)J.S.バッハ:シャコンヌ BWV 1004/5
 (5)バリオス:前奏曲 イ短調
 (6)バリオス:ワルツ Op.8-3
 (7)J.S.バッハ:組曲 ト短調 BWV 995
ホセ・フェルナンデス・バルデシオ(ギター)

 バッハのシャコンヌも収録!!名ギタリスト、ホセ・フェルナンデス・バルデシオがバッハとバリオスを録音。

 セッション録音:2020年9月/ドイツ/DDD、73'44

 国際的ギタリストとして活躍するホセ・フェルナンデス・バルデシオ。
 様々な視点からアルバムを作成しておりますが、当アルバムではバッハとバリオスを組み合わせました。

 アグスティン・ピオ・バリオス(バリオス=マンゴレ)(1885-1944)はパラグアイ生まれのコンポーザー・ギタリストで詩人としても活躍。
 アルゼンチン、ブラジル、ボリビアに囲まれた内陸国パラグアイから生まれた演奏家はやがて南米を代表する音楽家の一人として活躍。
 ブラジルには15年ほど住み、その間ヴィラ=ロボスに自作を演奏し驚嘆させたというエピソードもあります。
 その音楽は哀愁に満ち、なんともいえない南米らしさが魅力。切ないメロディに思わずうるっときてしまいそうです。
 一方、バッハはリュート組曲2篇とシャコンヌを収録しております。

 時代も文化圏も異なる2 人の作曲家。一見すると共通点のないもように思えますが、全く異なる世界を持つ2 人の作品を交互に演奏することで、不思議と融和しひとつの大きな作品のように拡大していきます。
 バルデシオの優れた演奏でお楽しみください!
 
 

HC 21008
¥2700
ゲオルク・フィリップ・テレマン:カンタータ集とファンタジア集
 (1)カンタータ「時」 TWV20:23~『道徳的カンタータ』より
 (2)ファンタジア ロ長調 TWV 40:14
 (3)カンタータ「偽り」 TWV20:27~『道徳的カンタータ』より
 (4)ファンタジア ニ長調 TWV 40:27
 (5)ファンタジア ヘ長調 TWV 40:16
 (6)カンタータ「幸福」 TWV20:25~『道徳的カンタータ』より
 (7)ファンタジア ハ短調 TWV 40:26
 (8)カンタータ「貪欲」 TWV20:26~『道徳的カンタータ』より
ベティーナ・パーン(ソプラノ)
ヨアヒム・ヘルト(リュート)
ジュリアーヌ・ラーケ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
カルステン・ローフ(チェンバロ)

 啓蒙主義の流れを汲んだテレマン1735年の作品、道徳的カンタータとファンタジア!

 録音:2020年9月28日-10月1日/救世主教会(ヴァーレンドルフ)/DDD、63'11

 後期バロック時代を代表する作曲家テレマン。40歳以降は北ドイツのハンブルクで活躍し、教会では毎週日曜日に教会カンタータを、年に数回リサイタルを、さらに毎年1 回受難曲、オラトリオを演奏するために作曲してきました。
 生涯40曲ほどのオペラを、その他器楽曲の小品から大編成のアンサンブルのための作品まで、膨大な作品を残した多作曲家としても知られます。

 このアルバムでは当時ヨーロッパ中で普及していた「啓蒙主義」の影響により同時代の流れを汲んだ作品『道徳的カンタータ』から4曲と同時代に作曲されたファンタジアを収録。
 これらの音楽は当時のハンブルクのブルジョワジー(中産階級)の音楽的教養を高め、道徳の向上と人生の喜びの探求という、現代にも通じる関心事を反映した素晴らしい音楽で、ポリフォニックなフレーズを説得力を持って表現しています。
 古楽の名ソプラノ歌手ベティーナ・パーンを迎え、ヘンスラー・レーベルでもおなじみのリュート奏者、ヨアヒム・ヘルトやヴィオラ・ダ・ガンバのジュリアーヌ・ラーケ、チェンバロのカルステン・ローフとともに演奏しております。
 
 


HC 21046
¥2700
「ベートーヴェンとラッヘンマン」
 (1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
 (2)ラッケマン:「ゆりかごの音楽」
 (3)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
 (4)ラッケマン:「マルシュ・ファタール」
 (5)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番 Op.111
モーリッツ・ヴィンケルマン(ピアノ)

 緊張と親密。ベートーヴェンの後期三大ソナタとラッヘンマンを組みせたアルバムを実力派ヴィンケルマンが録音!

 セッション録音:2021年9月4-7日/ライツターデル(ノイマルクト)/DDD、77'04

 2015年ベートーヴェン国際ピアノコンクール入賞の実力派モーリッツ・ヴィンケルマンがベートーヴェンの後期三大ソナタとドイツの現代作曲家ヘルムート・ラッヘンマン(1935-)の作品を組みあわせたアルバムをリリース!

 「ベートーヴェンとラッヘンマンを交互に配置することで緊張と親密さが生まれます」と語るヴィンケルマン。
 後期三大ソナタの間にラッヘンマンの2作が置かれることで、まるで新たな文脈が出現したようにも聴こえます。

 ヴィンケルマンは祖父ゲアハルト・ウィリヘルムよりピアノの手ほどきを受け、マンハイム音楽大学でミカエル・ハウバーに師事。
 またピーボディ音楽院(ボルティモア)ではレオン・フライシャーに師事し2010年にはカーネギーホールでデビューしています。
 現在、演奏活動の傍らシュトゥットガルト音楽演劇大学にて後進の指導にも当たっています。
 
 

HC 21038
¥2700
「ヴィオラ・ヴィルトゥオーサ」
 (1)J.S.バッハ(コダーイ編):半音階的幻想曲とフーガ BWV 903(ヴィオラ版)
 (2)レーガー:3つの無伴奏ヴィオラ組曲 Op.131d
 (3)ビーバー:ロザリオのソナタより「パッサカリア」(ヴィオラ版)
 (4)カサド:無伴奏チェロ組曲(ヴィオラ版)
 (5)イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番 Op.27-4(ヴィオラ版)
ファイト・ヘルテンシュタイン(ヴィオラ)

 イザイの無伴奏ソナタ第4 番をヴィオラで演奏!
 師今井信子が信頼を寄せるヘルテンシュタインがヴィオラの新たな魅力を示唆した「ヴィオラ・ヴィルトゥオーサ」をリリース!

 録音:2021年7月5-7日/インマヌエル教会(ヴッパータール)/DDD、79'46

 1985年生まれの俊英ヴィオリスト、ファイト・ヘルテンシュタインがヴィオラの新たな魅力を示唆した無伴奏アルバム「ヴィオラ・ヴィルトゥオーサ」をリリース!

 ヘルテンシュタインはジュネーヴ音楽院において今井信子に師事し、2009年第1回東京国際ヴィオラ・コンクールにて第3位並びに聴衆賞を受賞している実力派。
 ヴェルビエ音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭、そしてヴィオラスペースにも参加しております。ここ数年は今井信子のアシスタントとして小樽・ヴィオラマスタークラスに参加しており、日本でもおなじみの演奏家となっております。
 2011年から2017年までバーゼル交響楽団の首席ヴィオラ奏者を務め、2015年10月よりドイツ・デトモルト音楽大学の教授として後進の育成に尽力を注いでいます。
 ヘンスラー・レーベルからショスタコーヴィチのソナタ(HC-20011)をリリースしております。

 アルバム「ヴィオラ・ヴィルトゥオーサ」はレーガーを主軸に、それ以外はアレンジ作品で構成。コダーイ編のバッハの半音階的幻想曲とフーガ、ヘルテンシュタイン編曲によるビーバーのパッサカリア、カサドの無伴奏チェロ組曲、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番をヴィオラ版でお届けします(ビーバーとイザイは原曲から5度下げて演奏しております)。

 「私たちヴィオリストにとって、ヴァイオリンとチェロ双方の音色の要素を持つヴィオラは表現の幅が実に広いと思っております。
 このCD ではトランスクリプションを多く収録していますが、それは作曲家の精神に忠実である限り、よい音楽はさまざまな方法(楽器)でも演奏できると確信しているからです。
 イザイは私の大好きな作曲家でコンサートでも頻繁に取り上げてきました。
 また、カサドは私の弟子のマルティン・モリアルティがある日カサドのスコアを持ってレッスンに現れたのですが、そのレッスンでこの組曲を弾いてみたら、実に美しい響きで表現できたのですぐに気に入りました(マルティンに感謝しています!)。
 素晴らしい作品の数々をヴィオラの音色にお楽しみください!」(ファイト・ヘルテンシュタイン)
 
 


HC 21037
(2CD)
¥3500
ロマンティックな魂
クリスティアン・フィンク(1922-1911):歌曲集とピアノ・ソナタ集

 CD1
  (1)5つの歌 Op.7/(2)5つの歌 Op.12/(3)ピアノ・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.21/
  (4)「ツバメが来た」Op.40/(5)4つの歌 Op.42
 CD2
  (6)5つの歌 Op.3/(7)「あなたからの挨拶でしょうか」Op.57-1/
  (8)「私の心から飛んでいけ」Op.58-1/(9)「緑は私たちの愛であり続ける」Op.54-2/
  (10)「北の嵐」WoO23a/(11)ピアノ・ソナタ第1番 イ長調 Op.11/
  (12)3つの歌 Op.15/(13)2つの二重唱曲 Op.46/(14)3つの歌 Op.70/
  (15)春の日曜日 WoO23g/(16)「ベベンハウゼンの修道院長」Op.85
 (1)(2)(4)-(10)(12)(13)クリスティーネ・レーバー(ソプラノ)、
 (13)(14)カルメン・マンモーザー(メゾ・ソプラノ)、(15)(16)吉原輝(バリトン)
 (1)-(11)(14)-(16)ロベルト・ベールヴァルト(ピアノ)、(12)アンサンブル・パープレックス

 ロマンティックな魂に満たされた作品。19 世紀ドイツの作曲家クリスティアン・フィンクの歌曲集とピアノ・ソナタ集!

 録音:(1)-(5)2018年1月1-3日、(6)-(16)2021年3月29-31日/シュトゥットガルト音楽演劇大学(シュトゥットガルト)/DDD、CD1 65'11、CD2 73'52

 クリスティアン・フィンク(1831-1911)は、オルガニスト、合唱指揮者、作曲家として活躍したドイツの音楽家。また、音楽雑誌『Euterpe』の共同編集者を務めるなど生涯音楽に人生を捧げました。
 しかし、シューマン(1810-1856)、ワーグナー(1813-1883)、ブラームス(1833-1896)、マーラー(1860-1911)など、19世紀の偉大なドイツの作曲家の影に隠れ演奏機会が少ないのが現状です。

 シュトゥットガルトで学んでいたフィンクの作品を同地シュトゥットガルト音楽演劇大学にてライヴ収録したのがこのアルバム。
 ここでは歌曲とピアノ作品を演奏しており、ロマンティックな魂に満たされたフィンクの作品を聴くことで19世紀のドイツの作品について新しく刺激的な洞察を与えてくれます。
 



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PAN CLASSICS



PC 10436
¥2700→\2490
グナール・レツボール(ヴァイオリン)
 シュメルツァー:ヴァイオリン・ソナタ集


 Sonatae unarum fidium Sonata I
 Sonatae unarum fidium Sonata II
 Baletto di Ninfe
 Sonatae unarum fidium Sonata III
 Baletto di Trittone
 Sonatae unarum fidium Sonata IV
 Ciaccona in A major
 Sonatae unarum fidium Sonata V
 Sonatae unarum fidium Sonata VI
グナール・レツボール(ヴァイオリン)
アルス・アンティクヮ・アウストリア

 眼の醒めるようなレツボールの名演!ヴァイオリンの革命児シュメルツァーのソナタ集

 録音:2020年12月13-16日/聖フローリアン修道院/71'22''

 ヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680)は革新的なヴァイオリン音楽の創始者として、オーストリア、そしてヨーロッパ音楽界に多大な影響を与えた作曲家です。
 ウィーンで宮廷楽長に上り詰め、ヴァイオリンの他、コルネットも演奏しました。
 ヴァイオリン演奏においては新しいタイプの弓の奏法を発明し、指板を押さえる左手は当時最も高い位置にまで上っていきました。
 1664年にニュルンベルクで出版された「Sonatae unarum fidium」(1つのヴァイオリンのためのソナタ)はシュメルツァーの名声を確固たるものとした曲集です。
 ヴァイオリンと通奏低音のために書かれた6つのソナタから、それまでのヴァイオリンの常識を打ち破る、限界を超えた音楽が展開されます。
 なかでも大胆な和声と深く胸を締め付けるような表現力が特徴的。
 レツボールは感覚を研ぎ澄まし、巧みな技術を駆使して、舞台作品かの如く幅広い表情を持つこの音楽を華麗に具現化しています。
 




CANTATE REFELCTIONS


C38203
(1CD-R)
¥2200
バロック時代のクリスマス・カンタータ集
 エルレバッハ:すべての民に及ぶ大きな喜びを/
 ヨハン・ルドルフ・アーレ:汝を去らしめず/
 ブクステフーデ:新たに生まれしみどり児/
 シュッツ:めでたしマリア/
 ブクステフーデ:シオンよ、救い主を讃美せよ/
 プレトリウス:みどり児ベツレヘムに生まれたまえり/
 フランツ・トゥンダー:ダビデの子にホザンナ/
 テレマン:神を讃えよ,キリスト教徒よ
  ヘディ・グラフ(ソプラノ)、ドロテア・ブリンクマン(アルト)、クラウス・シュミット(テノール)、
  ヴィルヘルム・ポメリエン(バス)、クラウス・クナール(指揮)、他

 60年以上の歴史を誇るCantateレーベルが持つ録音から、バロック時代のクリスマス・カンタータを集めた1枚。
 主に1966年に録音されたCANTATE-LP 658212からの復刻で、1960年代~70年代にかけて古楽の「正しい」演奏スタイルを巡って盛んに議論されていた時代の録音として、資料的にも価値のあるアルバムです。

 ※当タイトルは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 




DA VINCI CLASSICS



C00536
¥2600
ヒストリカル・ピアノが奏でるブラームス
 ~ ブラームス:ピアノ作品集
アリス・バッカリーニ(ヒストリカル・ピアノ)
 ●エラール1871年製
   ・スケルツォ変ホ短調 Op.4/・サラバンド イ長調 WoO.5-1/
   ・ガヴォット イ短調 WoO.3-1/・ガヴォット イ長調 WoO.3-2
 ●プレイエル1875年製
   ・ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ変ロ長調 Op.24
 ●スタインウェイ&サンズ1879年製
   ・4つのピアノ小品 Op.119

 ブラームスの絶頂期に製作された3台の銘器。ヒストリカル・ピアノが奏でるブラームスのピアノ作品集!

 ドイツ音楽における三大Bの1人であり19世紀の巨匠、ブラームスが遺したピアノ作品を作曲者存命当時に製作された3台のヒストリカル・ピアノで奏でた意義深いプロジェクトが実現!
 イタリアのジェノヴァ、キアヴァリのピアノ工房バルレッタ・ピアノフォルティのマルコ・バルレッタが今回のレコーディングのための揃えたピアノは、いずれもブラームスの絶頂期に製作された1871年製のエラール、1875年製のプレイエル、そして1879年製のスタインウェイの3台。
 1850年代、60年代、そして晩年の90年代の作品をブラームス存命当時の銘器で奏でることにより、作風の変遷と発展、そして当時の響きの再現を実現しています。

 3台の銘器でブラームスを奏でるのはミラノ出身の才女アリス・バッカリーニ。
 2011年11月には第9回ソシエタ・ウマニタリア国際コンクールで第1位を受賞し、同年の12月31日にはスカラ座バレエ・アカデミーのニューイヤーズ・イヴのガラ・コンサートに招聘されました。
 近年ではピリオド楽器の演奏に精力的に取り組んでおり、2021年にはピアノと木管楽器によるアンサンブル、ルミ・クィンテットを結成。活発な活動を展開しています。

 ※録音:2021年2月、バルトーク・スタジオ(ベルナレッジョ、イタリア)

 
 
 


C00531
¥2600
エウレカ! ~ ボリス・ティシチェンコ(1939-2010):
 ピアノ・ソナタ集

  ピアノ・ソナタ第10番 Op.4/124《エウレカ!》
  ピアノ・ソナタ第4番 Op.53
  ピアノ・ソナタ第8番 Op.99
アンドレア・カルカノ(ピアノ/スタインウェイ)

 ショスタコーヴィチの高弟。ティシチェンコのピアノ・ソナタ集!

 レニングラード音楽院でショスタコーヴィチとウストヴォリスカヤに作曲を学び、その生涯で11曲のピアノ・ソナタや9曲のシンフォニーなど膨大な作品を遺した旧ソ連の作曲家ボリス・ティシチェンコ。
 ピアノの名手でもあったティシチェンコの11曲のピアノ・ソナタはいずれも個性的な作品であり、今回イタリアのピアニスト、アンドレア・カルカノは第4番、第8番、そして第10番の3曲をレコーディングのプログラムとして選曲しました。
 1972年に作曲され特定の人物にではなくお気に入りの都市であったプラハに捧げられた「第4番」、新古典主義を基礎とした作風によって作曲され師であるショスタコーヴィチの音楽からの引用と思われる旋律が登場する「第8番」、そして「見つけた!」、「分かった!」などの意味を持つ「エウレカ(ユリイカ)」を副題とする「第10番」は1997年に作曲されましたが、40年前に作曲された「組曲第1番 Op.4」を再構築したものとされており、作曲者の確立したスタイル、創意工夫と堅実さが表れた秀作です。

 ティシチェンコのピアノ・ソナタを弾くアンドレア・カルカノはイタリアの名匠ブルーノ・カニーノ門下の実力派ピアニスト。
 ニューヨークのカーネギー・ホール、クリーヴランドのセヴェランス・ホールなどでの演奏を重ね、2019年にはロシア・デビューを果たすなど活躍の場を広げています。
 またイタリアのレーベルを中心に録音を行い、2019年からはミラノの名門ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院で教鞭を執っています。

 ※録音:2021年7月31日、グリファ&フィーリ・スタジオ(ミラノ、イタリア)

 
 
 


C00534
¥2600
忘却の彼方に ~
 ロベール・カサドシュ(1899-1972):ピアノ作品集

 6つの子供の曲 Op.48(世界初録音)/8つの練習曲 Op.28/
 3つの子守歌 Op.8(世界初録音)/即興曲 Op.67-4(世界初録音)/
 子守歌 Op.67より 第3番、第2番、第5番(世界初録音)/
 組曲 Op.52(世界初録音)
マウロ・チェッキン(ピアノ/スタインウェイ)

 20世紀フランスの名匠ロベール・カサドシュ。「作曲家」としての功績を世に示す好企画が登場!

 パリの音楽一家に生まれ、20世紀のフランスを代表する名ピアニストとしてその名を馳せたロベール・カサドシュ。
 パリ音楽院を首席で卒業した卓越した腕前の持ち主だったカサドシュはソリストとしてはもちろんのこと、ラヴェルやフランチェスカッティとの共演での優れた演奏もよく知られています。

 今回、ダ・ヴィンチ・クラシックスとイタリアのピアニスト、マウロ・チェッキンが送り出すカサドシュのアルバムは、「ピアニスト」としてではなく「作曲家」としてのカサドシュの功績にスポットライトをあてた好企画!
 「8つの練習曲 Op.28」以外は今回が全て世界初録音となるだけに、「作曲家カサドシュ」の魅力を知ることの出来る絶好の機会となることでしょう。

 マウロ・チェッキンは1989年生まれのイタリア人ピアニスト。イタリアのヴィチェンツァ音楽院で学んだ後にロシアへと渡りモスクワ音楽院で6年間研鑽を積んだ後、2014年にルヴィム・オストロフスキー教授の指導のもと、最優秀の成績で同校を卒業しています。

 ※録音:2021年8月、マルチェラ・ポッベ・サーラ(ヴィチェンツァ、イタリア)

 
 
 


C00529
¥2600
若きモンテヴェルディと彼の師
 ~ カンツォネッタとマドリガーレ集

 マルカントニオ・インジェニェーリ(1547-1592):
  あなたが歌っている間に、あなたから始まる、あなたの美しい瞳から甘い光が放たれるとき、
  私の甘い光景、薔薇に似た乙女、第1旋法によるフランス風カンツォンに基づくアリア、
  第8旋法によるフランス風カンツォンの基づくアリア
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  わが苦痛、愛のカンツォネッタ、甘く繊細なアンブロジア、さあもう朝だ、
  幸いな蚤よ、仕えることの報いを望んだのに、あの胸に美しい庭がある
 ボローニャ・カペッラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ
  〔谷垣尚子(ソプラノ)、マルチェラ・ヴェントゥーラ(アルト)、
   ヘ・ジァンチェン(テノール)、ニコロ・ローダ(バス)、アントニオ・ロレンツォーニ(リコーダー)、
   エマヌエラ・ディ・クレティコ(リコーダー)、アンジェラ・トロイロ(リコーダー)、
   ダニエレ・サルヴァトーレ(リコーダー)、
   アンナ・ジュゼッピーナ・モスコーニ(バス・ヴィオール)、ロベルト・カーショ(リュート&指揮)〕

 師弟共演!モンテヴェルディとインジェニェーリの至芸!

 栄華と衰退の両方が交錯した16世紀のイタリア。この時代のイタリアで起こった「リナシメント(ルネッサンス)」を、若き日のモンテヴェルディとその作曲の師であるインジェニェーリの音楽で表現するというイタリアのレーベルならではの音楽史的にも興味深いプロジェクト。
 しばしばパレストリーナに作風が似ているとも言われるインジェニェーリはその生涯の大半を北イタリアで過ごしたと考えられており、1581年にはクレモナ大聖堂の終身楽長に就任した当時の大音楽家です。
 このインジェニェーリに作曲を師事していたのが後の世界的巨匠であるクラウディオ・モンテヴェルディ。
 師弟共演によるカンツォネッタ&マドリガーレ集が、16世紀後半から17世紀前半にかけてのイタリア音楽の発展、そしてリナシメント(ルネッサンス)を体感させてくれることでしょう。

 インジェニェーリとモンテヴェルディの作品を演奏するボローニャ・カペッラ・ムジカーレ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレは2006年に結成され、ルネサンス時代からバロック時代にかけての聖アウグスチノ修道会の作曲家たちが遺した未出版の作品や演奏される機会の少ない作品の発掘、蘇演に情熱を注ぎ続けているイタリアのピリオド・アンサンブルです。

 ※録音:2021年8月、サーラ・カピトラーレ・デル・テンピオ・ディ・サン・ジャコモ・マッジョーレ(ボローニャ、イタリア)

 
 
 

C00535
¥2600
リスト:後期ピアノ作品集
 5つのハンガリー民謡 S.245/十字架の道行 S.504a/
 灰色の雲 S.199/悲しみのゴンドラ第1番 S.200-1/
 悲しみのゴンドラ第2番 S.200-2/不運 S.208/
 夢の中に S.207/葬送前奏曲と葬送行進曲 S.206
ジャンカルロ・シモナッチ(ピアノ/スタインウェイ)

 傑作「十字架の道行」を含む後期の作品のみを集めたリストのピアノ作品集。
 1872年から最晩年の1885年に作曲された作品を作曲年代順に配置しており、1870年代以降のリストの作風の変化や円熟度を知ることのできるプログラムに仕上がっています。
 リストの円熟の作品を奏でるのは、イタリアのベテラン・コンポーザー=ピアニスト、ジャンカルロ・シモナッチ。
 サンタ・チェチーリア音楽院で作曲をアルド・クレメンティに、ザルツブルクのモーツァルテウムでピアノをカルロ・ゼッキに学び、ピアニストとしてはピツェッティのピアノ作品全集を完成させるなど高い評価を受けています。

 ※録音:2021年2月1日、ロッキ寺院(ローマ、イタリア)
 
 


C00532
¥2600
全曲世界初録音
 19世紀ロンドン王立アカデミーのピアノ科教授
カルロ・アルバネージ(1858-1909):ピアノ・ソナタ集

 ピアノ・ソナタ変イ長調
 ピアノ・ソナタ ニ短調
 ピアノ・ソナタ ホ長調
ダニエレ・アドルネット(ピアノ/ファツィオリF278)

 イタリアのナポリで生まれ、1882年には活躍の場をロンドンへと移し、1893年にはロンドンの王立アカデミーのピアノ科教授に任命され、他界するまでその職を全うしたコンポーザー=ピアニスト、カルロ・アルバネージの全曲世界初録音となるピアノ・ソナタ集!
 その教え子にはスウェーデン王女のマーガレット・オヴ・コノートや、その姉妹であるパトリシア・オヴ・コノート、ロシアの侯爵夫人マリア・アレクサンドロヴナなども名を連ねており、アルバネージの当時の立場の重要度を物語っています。

 1900年代初頭に出版された「運指のためのエクササイズ(Exercises for Fingering)」でも有名なアルバネージのソナタを弾くのはローマ出身のピアニスト、ダニエレ・アドルネット。現在はフロジノーネのリチーニオ・レフィーチェ音楽院のピアノ科で教鞭を執っています。

 ※録音:2020年12月、アビー・ロッキ・スタジオ(ローマ、イタリア)
 
 
C00533
¥2600
アメリカン・ソングブックからの愛の歌 ローナ・ウィンザー(ソプラノ)
ジャン・フランチェスコ・アモローゾ(ピアノ)
 ネッド・ローレム(1923-):
  一日よりもあなたを愛しているだろうか?、愛、夜泣きうぐいす、
  おおお前, 僕がしばしば沈黙のうちに、見下ろせ, 美しい月よ
 サミュエル・バーバー(1910-1981):マドンナの子守歌、辺鄙なホテル、修道士と猫
 リー・ホイビー(1926-2011):背徳、夏の歌
 ジョージ・クラム(1929-):3つの初期の歌
 ヴァージル・トムソン(1896-1989):主に愛について
 ジョン・マスト(1954-):連祷、祝婚歌、ローマ ~ カフェにて、来たりて斯くや
 スコット・ウィーラー(1952-):分点、レクエルド、縁談、私はいつでもあなたの側に
 ジェイク・ヘギー(1961-):オフェーリアの歌、春
 レナード・バーンスタイン(1918-1990):ちょっと恋して

 古くはバーンスタインやバーバー、トムソンから現在も健在の巨匠ローレム、クラム、そしてジェイク・ヘギーなど、アメリカの音楽家たちによる「愛」をテーマとした情感豊かな歌曲集。
 中世、バロック、18世紀ナポリのオペラ、さらにはコンテンポラリー・オペラまでの幅広いレパートリーを歌うローナ・ウィンザーは、ロンドンのギルドホール音楽院で研鑽を積んだ後、ヨーロッパ各地のコンクールで入賞。
 シャトレ座やグラインドボーン音楽祭などで歌い、レオンハルトやブリュッヘンといった古楽界の巨匠たちとの共演経験も持つ実力派ソプラノです。

 ※録音:2021年6月&10月、フォンダショーネ・スピノラ(ジェノア、イタリア)
 




GWK

GWK153
¥2600
ヴィアマリン ~ 20世紀のギター作品集 ロマン・ヴィアゾフスキー(ギター)
 セルゲイ・ルドネフ(b.1955):古い菩提樹
 フランシス・クレンジャンス(b.1951):最後の日の夜明けに
 アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):パッサカリア
 ヌッチオ・ダンジェロ(b.1955):2つのリディア調の歌
 ヴィラ=ロボス:前奏曲第3番、練習曲第12番
 コンスタンティン・ヴァシリエフ(b.1970):ヴィアマリン ~ ローラン・ディアンスへのオマージュ

 ウクライナ・ドネツク生まれのギタリスト、ロマン・ヴィアゾフスキーが弾く20世紀のギター作品集。ドイツでは佐々木忠にも学んでいます。
 10代の頃から数多くのコンクールで入賞し、1999年には第42回東京国際ギターコンクールでも第1位を獲得しています。
 順風満帆なギタリスト人生を送っていましたが、2011年に左手の局所性ジストニアを発症。
 様々な治療を受けるも完治せず、一度はギターと決別することも考えましたが、熱心な研究の末に新しい演奏技術を開発。再び演奏家として歩む道を切り開きました。
 今作は彼にとって10年ぶりのアルバムとなります。
 




MUSICAPHON


M56987
¥2600
ネオテリック ~ クラリネットとピアノのための作品集
 プーランク:クラリネット・ソナタ
 ドビュッシー:第1狂詩曲
 ショーソン:アンダンテとアレグロ
 マグヌス・リンドベリ(b.1958):アセキア・マドレ
 ペルト:鏡の中の鏡
 ロルフ・マルティンソン(b.1956):幻想的組曲
アンドレアス・ヘルマンスキ(クラリネット)
ヴァレール・ブルノン(ピアノ)

 20世紀フランス&現代北欧のクラリネット作品集!

 ケルン音楽舞踊大学で学んだクラリネット奏者、アンドレアス・ヘルマンスキの1枚。アンサンブル・アコーデスのソロ・クラリネット奏者やリューデンシャイト室内管弦楽団のアーティスト・イン・レジデンスを務めた経歴を持つ実力派です。
 このアルバムはコンクールの課題曲としても採用される20世紀のクラリネット作品の傑作2曲に、現代の北欧の作曲家の編曲物を含む作品を組み合わせています。
 ヘルマンスキがこのアルバムの最後に収録されているロルフ・マルティンソンの幻想的組曲をドイツ初演した際には、ヴェストファーレンポスト紙に「軽快な運指と素早いタンギング、一貫して美しい音色で印象的なパフォーマンス」と称賛されました。

 ※録音:2020年10月9日-11日(ヴッパータール、ドイツ)
 




PASCHEN RECORDS

PR210076
¥2600
夕暮れから夜明けまで カリーヌ・ティニー(ソプラノ)
マルタン・グレゴリウス(オルガン)
 レオ・サワビー(1895-1968):おお,光の神よ、目を上げて,山々を仰ぐ/
 ヴィエルヌ:お告げ/レーガー:私はあなたをたくさんの絵の中に見ます、朝の歌、夕べに/
 ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):夕星/
 ハラルド・ゲンツマー(1909-2007):神よ、願わくばわれを探りて/
 ハーバート・ハウエルズ(1892-1983):婚礼のためのオーバード/
 トム・ハロルド(b.1991):バーンズの3つの歌/
 マーラー:原光

 スコットランド/マルタのソプラノ歌手、カリーヌ・ティニーがオルガンの伴奏に乗せて歌う、神秘的な歌の数々。
 ティニーはスコットランドとドイツで学び、ドイツ滞在時にはヘルムート・リリング、ハンス=クリストフ・ラーデマン、ジャネット・ソレル、ジョナサン・コーエンら著名な指揮者とも共演しました。
 伴奏は第19代札幌コンサートホールKitaraの専属オルガニストも務めたポーランド出身のオルガニスト、マルタン・グレゴリウスが務めます。

 ※録音:2021年6月(ドイツ)
 




CD ACCORD



ACD-291
¥2900
ミェチスワフ・ヴァインベルク(1919-1996):弦楽四重奏曲集 第2番-第4番
 弦楽四重奏曲第2番 Op. 3/145(1939-40/1986年改訂)
  1. Allegro/2. Andante/3. Allegretto/4. Presto
 弦楽四重奏曲第3番 Op. 14(1944)
  5. Presto/6. Andante sostenuto/7. Allegretto
 弦楽四重奏曲第4番 Op. 20(1945)
  8. Allegro comodo/9. Moderato assai/
  10. Largo marciale/11. Allegro moderato
シレジア弦楽四重奏団
【メンバー】
 シモン・クシェショヴィエツ(第1ヴァイオリン)
 アルカディウシュ・クビツァ(第2ヴァイオリン)
 ウカシュ・シルニツキ(ヴィオラ)
 ピオトル・ヤノシク(チェロ)

 録音 2021年ポーランド国立カロル・シマノフスキ音楽アカデミー、コンサート・ホール、カトヴィツェ(ポーランド)

 ポーランドのワルシャワに生まれたヴァインベルク。1937年5月に最初の弦楽四重奏曲を作曲したのち、ナチスの侵攻を避けて1939年にソ連に移ってミンスク音楽院でワシリー・ゾロタレフから作曲を学び、11月に第2番となる弦楽四重奏曲を書き始めました。
 これは翌年の3月13日に完成、彼の母と妹に捧げられます。この作品は45年後、作曲家自身によって改訂されており、新たな作品番号であるOp.145が付されました。このアルバムでは1986年の改訂稿が演奏されています。
 1943年9月、モスクワに居を構えたヴァインベルクはミャスコフスキーやショスタコーヴィチと親交を結び、新作の演奏や出版の機会を得るために作曲家連盟に入会しました。そして翌年の1944年2月に弦楽四重奏曲第3番の作曲を始めます。
 当時のモスクワでは弦楽四重奏曲は大層人気があり、このヴァインベルクの新作も例に漏れず人気を獲得しました。
 また1946年にはボリショイ劇場四重奏団がヴァインベルクから献呈された弦楽四重奏曲第4番を初演、これは1959年に出版され話題になっています。
 この作品から聞こえてくるのは主として戦争の響きであり、冒頭の2楽章では敵の侵攻と英雄的なものを表し、第3楽章は葬送行進曲。これは当時のトレンドともいえる音楽でした。フィナーレはメンデルスゾーンの八重奏曲を想起させますが、これは意図的なものなのか偶然なのかはわかっていません。
 ポーランドのシマノフスキ音楽院卒業生が結成したシレジア四重奏団の演奏でお聴きください。

 
 



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SOLO MUSICA



SM361
¥2400→\2190
いまやベルリン交響楽団の首席指揮者
 ハンスイェルク・シェレンベルガー
Lebensfreude 人生の喜び
 フランツ・シューベルト(1797-1828): 序曲集

  1. イタリア風序曲 ハ長調 D 591
  2. 歌劇《フィエラブラス》 D 796 - 序曲
  3. 序曲 ニ長調 D 556
  4. 序曲 ハ短調 D 8
  5. 『ロザムンデ』(劇音楽『魔法の竪琴』) 序曲 D 644
  6. 歌劇《謀反人たち》(家庭戦争) D 787 - 序曲
  7. 歌劇《ヒュドラウリスになった悪魔》 D 4 - 序曲
  8. イタリア風序曲 ニ長調 D 590
ベルリン交響楽団
ハンスイェルク・シェレンベルガー(指揮)

 録音 2020年11月11-13日 Hohenzollernsaal Berlin(ドイツ)

 ハンスイェルク・シェレンベルガーはドイツ生まれのオーボエ奏者・指揮者。
 カラヤンにスカウトされて1980年から20年間にわたりベルリン・フィルの首席オーボエ奏者を務めました。退任後は指揮活動を増やしてきましたが、2021/22シーズンからベルリン交響楽団の首席指揮者に就任しています。
 このアルバムには、シューベルトが作曲した様々な序曲が収録されています。シューベルトのピアノ曲や歌曲にはナイーブで喜びに満ちた感情と、深い痛みを伴う深淵が隣り合っていることがしばしばですが、これらの序曲のほとんどは、軽やかで曇りのない明るさや、ポジティブで喜びに満ちた感覚に満たされています。
 聴き手は天才シューベルトの全く異なる側面、すなわち強い希望の感覚と奔放なバイタリティを知ることができるでしょう。
 シェレンベルガーの指揮は音楽をしっかりと構築した手堅いものです。

 
 
 
SM394
¥2400
DREAMLOVER
 アルベーナ・ペトロヴィチ: サクソフォンのための音楽

  1-2. バリトン・サクソフォンのための協奏曲 Op. 204(2018)
  ポエム-マスク Op. 236(2021)
   3. Natalia ナタリア/4. Commedia dell'arte
  コメディア・デラルテ
   5. Le Favori du Roy 王様のお気に入り
   6. Post mortem ポストモルテム
   7. Dreamlover 夢の恋人 Op. 189(2017)
  8-9. 2つの小品(2018) No. 1. Jealousy 嫉妬/ No. 2. Love 愛
  10. Gebet zum Nichterscheinen Op.102(2006)
ジョアン=マルティ・フラスキエ
 (バリトン・サクソフォン...1-2
  サクソフォン...3-7
  アルト・サクソフォン...8-9)
ロマン・ノスバウム(ピアノ)...1-2
シンシア・ノック(ヴォーカル)...3-6
ケビヤール・エンサンブレ...10

 録音 2021年10月20-22日 Philharmonie Luxembourg(ルクセンブルク)

 ブルガリア出身、ルクセンブルクで活躍する作曲家アルベーナ・ペトロヴィチのサクソフォンのための作品から、ソロと室内楽アレンジを集めたコンセプト・アルバム。
 ここにはピアノ伴奏にアレンジされた協奏曲をはじめ、このアルバムのために書かれたという仮面や化粧に隠された内面を探る連作歌曲「ポエム-マスク」、そしてアルバム・タイトルでもある孤独と孤立をテーマにした「夢の恋人」、歌劇《Love & Jealousy》の序曲として書かれた「2つの小品」が収録されており、どれもバリトン・サクソフォンのスペシャリストであるジョアン・マルティ=フラスキエのために書かれています。
 楽器の持つ音色の豊かさ、優れた柔軟性を活かした演奏をお楽しみください。
 また、最後に置かれた2006年から2007年の作品「Gebet zum Nichterscheinen」はサクソフォン四重奏のための曲。
 バリトン・サクソフォンがソロを担当し、強い存在感を発揮します。この作品は出版されなかったため、初演後は忘れられてしまいましたが、このアルバムでケビヤール・エンサンブレが採り上げたことで再度注目を集めることでしょう。
 
 


SM368
(2CD)
¥3900
スイス初の室内オーケストラ創設者
 アレクサンダー・シャイヒェト(1887-1964) 

 【CD1】
  アレクサンダー・シャイヒェト: 音楽による伝記
 【CD2】
  音楽作品集 - アレクサンダー・シャイヒェトの仲間たちによる
   1. マックス・エッティンガー(1874-1951): 2つのユダヤ民謡による幻想曲 - ヴァイオリンとピアノのために
   2-9. リリー・ライフ=ゼルトリウス(1866-1958): 練習曲形式の小さな変奏曲 - ピアノのために
   10-15. ヨアヒム・ストゥチェフスキー(1891-1982): 6つのイスラエルの旋律 - チェロとピアノのために
   16-18. ストゥチェフスキー: ソリオクィア - 無伴奏ヴィオラのために
   19-26. ヴァルター・ラング(1896-1966): 組曲 Op. 20 - チェロとピアノのために
   27-32. ハンス・ショイブレ(1906-1988):
    ピアノのための変奏曲 - パウル・ブルクハルトの「シュヴァルツァー・ヘヒト」の誕生日デュエットによる
   33-35. ヴィリー・ブルクハルト(1900-1955): ソナタ - 無伴奏ヴィオラのために
   36-38. エルネスト・ブロッホ(1880-1959): 3つの夜想曲 - ピアノ・トリオのために
 語り...ラウラ・リーンハルト/グラツィラ・ロッシ/ペーター・ホッティンガー/ヘルムート・フォーゲル
 音楽...ミリアム・チョップ(ヴァイオリン、ヴィオラ)/アンドレア・ヴィースリ(ピアノ)/ヨナス・クライエンビュール(チェロ)

 テキスト、監督...マルティン・クロイツベルク/コンセプト...アンドレア・ヴィースリ/監修...イレーネ・フォルスター/アンネ=マイ・リュッティ・ビムラー
 録音2020年12月14、15日Radiostudio Zurich(スイス)...CD1 2020年10月29-30日、11月28-30日SRF, Horspielstudio Zurich(スイス)...CD2

 ウクライナ生まれのヴァイオリニスト、指揮者であるアレクサンダー・シャイヒェト(1887-1964)は、スイスの現代音楽発展の立役者でした。
 1920年「チューリッヒでは演奏機会の少ない作品、未発表の作品、特別な価値のある作品を演奏する」ことを目標にして、スイス初の室内管弦楽団であるチューリッヒ室内管弦楽団を設立。
 1920年から1943年の間に、スイスの現代作曲家の作品を含む51作の世界初演と215作のチューリヒ初演を行い、スイスを越えて世界にその名声を広めることになる新しい音楽的才能を発掘しました。
 しかし1943年、ユダヤ人移民であったシャイヒェトは音楽監督の地位を退き、チューリッヒ室内管弦楽団は解散してしまいました (現在も活動を続ける同名のオーケストラは、1945年にエドモンド・ド・シュトウツによって設立されたアンサンブルで、2つの団体に直接のつながりがあるわけではありません)。
 2020年はそのチューリッヒ室内管弦楽団の設立100周年であり、"Zivilstand Musiker: Alexander Schaichet und das ersteKammerorchester der Schweiz"(市民の音楽家:アレクサンダー・シャイヒェトとスイス初の室内管弦楽団)という本が出版されるとともに、現地ではさまざまなイベントが開催されました。
 その一環としてシャイヒェトの芸術的遺産を保管しているチューリッヒ中央図書館の主導でこの2枚組が製作され、彼の先駆的な音楽活動に光が当てられています。
 CD1では彼の伝記が彼と所縁を持つ音楽とともに語られ(ドイツ語)、CD2では彼が紹介した様々な近代スイス作曲家の音楽を聴くことができます。

 
 
 

SM389
¥2400
パトリス・ミュザール: CHEVAUCHEE プロムナード
 1. Chevauchee プロムナード/2. Reve 夢/
 3. Patchounka パチャンカ/4. Ecume 泡/
 5. Quel est ce monde ? この世界は何ですか?/
 6. Exil 追放/7. Jour Blanc 白い日/8. Foehn フェーン/
 9. Strangers like before 以前のように見知らぬ人/10. Alize アリゼ
アンサンブル・サンフォニーク・ド・パリ
カルロス・ドゥルテ(指揮)

 録音 2019年10月21、22日 L'Eglise franco-libanaise de Paris(フランス)

 フランスの作曲家、パトリス・ミュザール。幼い頃から母の指導のもと、クラシック音楽への情熱を育むとともに、映画音楽に強い関心を抱き、エンニオ・モリコーネ、ミシェル・ルグラン、ジョン・バリーの音楽に魅了されていたというミュザール。
 このアルバムには、先人たちの音楽からインスパイアされた、さまざまなテーマを持つ小品が収録されています。
 演奏はカルロス・ドゥルテ指揮によるアンサンブル・サンフォニーク・ド・パリが担当、ミュザールの優しさとメランコリー、そしてエネルギーで満たされた魅惑的な旋律を存分に奏でています。

 *アンサンブル・サンフォニーク・ド・パリはフランス国立管弦楽団のメンバーとパリ大学管弦楽団(OCUP)のメンバーで構成されたアンサンブル。
 ベートーヴェンやモーツァルトなどの古典的な作品から映画音楽まで幅広いレパートリーを誇ります。

 
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


GRAND SLAM



GS 2253/54
(2CD)
¥2700
ブルックナーの第8(1954)、シューベルトの「ザ・グレイト」(1943)、
 最新リマスターにて登場!

  (1)ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調(改訂版)
  (2)シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D.944「ザ・グレイト」
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 フルトヴェングラー& VPO のライヴ、ブルックナーの第8(1954)、シューベルトの「ザ・グレイト」(1943)、最新リマスターにて登場! 2枚組1枚分価格!

 録音:(1)1954年4月10日/ムジークフェラインザール(ウィーン) (2)1943年5月12日/ストックホルム・コンサートホール(ストックホルム)
 使用音源:Private archive (2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)/日本語帯・解説付
 録音方式:モノラル(ラジオ放送用ライヴ録音)

 ■制作者より
  ブルックナーはGS-2015/16(2006年11月発売/廃盤)、シューベルトはGS-2128(2015年4月発売/廃盤)のそれぞれ最新リマスターによる音質刷新版での再登場となります。
  この2枚組ではテープ録音(2トラック、19センチ、オープンリール・テープ)のみの音源を使用、2枚組ながら1枚価格です!
  シューベルトは終演後の拍手がすべて収録(約3分半)されているのも珍しいです。
  なお、シューベルトの第2楽章330~347小節にカットがありますが、これはフルトヴェングラー独自の見解によるもので、原盤および製造過程の事故ではありません。
  また、ブルックナーには混信と思われるノイズが、そしてシューベルトにはアセテート盤に起因するノイズがそれぞれ含まれています。ご了承下さい。(平林 直哉)
 



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PAN CLASSICS



PC 10430
(3CD)
¥3000→\2790
Reliefの名盤がPAN CLASSICSから復活
 フェドセーエフ(指揮)&モスクワ放送響
チャイコフスキー:歌劇『スペードの女王』 Op.68

 (1)『スペードの女王』全3幕
 (2)【ボーナス】
  チャイコフスキーのオペラに合わせて朗読されるプーシキン『スペードの女王』抜粋(朗読:アーラ・デミドワ)
 ヴィターリ・タラシチェンコ(テノール;ゲルマン)、グリゴリー・グリチュク(バリトン;トムスキー伯爵)、
 ドミトリー・ホロストフスキー(バリトン;エレツキー公爵)、
 アレクサンドル・ディアチェンコ(テノール;チェカリンスキー)、
 アレクサンドル・ヴェデルニコフ(バス;スリン)、ウラディーミル・グリシュコ(テノール;チャプリツキー)、
 オレグ・クレノフ(バリトン;ナルモフ)、イリーナ・アルヒーポワ(メゾソプラノ;伯爵夫人)、
 ナターリャ・タツコー(ソプラノ;リーザ)、ニーナ・ロマノヴァ(コントラルト;ポリーナ)、
 タチアナ・クズミノヴァ(メゾソプラノ;女家庭教師)、リディア・チェルニク(ソプラノ;マーシャ)、
 ユルロフ記念国立アカデミー・ロシア共和国合唱団、ヴェスナ児童合唱団、
 モスクワ放送交響楽団、ウラディーミル・フェドセーエフ(指揮)

 うれしい復活!フェドセーエフの『スペードの女王』!

 ライヴ録音:(1)1989年12月25日/モスクワ音楽院大ホール (2)1999年5月24日/モスクワ音楽院大ホール(プーシキン生誕200年記念コンサート)
 [CD1]67:46 [CD2]66:01 [CD3]71:82

 2002年にReliefレーベルから発売されたものの流通が途絶えていた、フェドセーエフの『スペードの女王』ライヴ録音が嬉しい再発売!
 今やオペラ解釈においても第一人者と目されるフェドセーエフの残した聴き応えある名盤です。
 これはドミトリー・ホロストフスキー(1962-2017)が27歳でモスクワ・デビューを飾った公演でもあり、エレツキー公爵は後のキャリアにおいて極めて重要な位置を占めるものとなりました。
 伯爵夫人を初めて演じたイリーナ・アルヒーポワ(1925-2010)や、長年ロシアのオペラ界に君臨したアレクサンドル・ヴェデルニコフ(1927-2018)等々、共演者も素晴らしい顔ぶれ。

 オペラ全曲録音に加えて、ボーナス音源としてロシアの名女優アーラ・デミドワによる『スペードの女王』原作の朗読も。
 



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SWR CLASSIC



SWR19112CD
(2CD)
¥2600→\2390
すべて初出音源
ヴィトルド・ロヴィツキ(指揮)
チャイコフスキー: 交響曲第5&6番 他

 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
  【CD1】
   交響曲第5番 ホ短調 Op. 64
    1. I. Andante - Allegro con anima/2. II. Andante cantabile, con alcuna licenza/
    3. III. Valse. Allegro moderato/4. IV. Finale. Andante maestoso - Allegro vivace
  【CD2】
   交響曲第6番 ロ短調「悲愴」 Op. 74
    1. I. Adagio - Allegro non troppo/2. II. Allegro con grazia/
    3. III. Allegro molto vivace/4. IV. Finale. Adagio lamentoso
   
  バレエ音楽『くるみ割り人形』組曲 Op. 71a
    5. 小序曲/6. 行進曲/7. こんぺい糖の踊り/8. ロシアの踊り/
    9. アラビアの踊り/10. 中国の踊り/11. 葦笛の踊り/12. 花のワルツ
バーデン・バーデン&
 フライブルク南西ドイツ放送交響楽団...CD1,CD2:1-4
シュトゥットガルト放送交響楽団...CD2:5-12、
ヴィトルド・ロヴィツキ(指揮)

 録音1962年2月14日 バーデン・バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ...CD1(モノラル) 1969年11月12日 バーデン・バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ...CD2:1-4(ステレオ) 1979年3月14日 シュトゥットガルト、スタジオ des SDR...CD2:5-12(ステレオ)

 20世紀ポーランドを代表する指揮者の一人、ヴィトルド・ロヴィツキ(1914-1989)。
 ロシアのタガンログに生まれ、1923年にポーランドに移住。クラクフの音楽院に入学し、在学中の1933年に指揮者としてデビューを果たしました。
 1938年に音楽院を卒業すると、同学院のヴァイオリン科教授に就任、ナチス・ドイツとソビエト連邦によるポーランド占領期にはクラクフで過ごしました。
 戦後はポーランド国立放送交響楽団をカトヴィツェで復活させるとともに、1958年-77年まではワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めました。何度も海外公演を行い、ポーランド政府から数回にわたり叙勲されています。
 その後西ドイツに移り、1982年から1985年までバンベルク交響楽団の首席指揮者を務めたほか、ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、読売日本交響楽団、ウィーン交響楽団などにも客演しました。
 同時代の音楽にも積極的に取り組み、ルトスワフスキの「管弦楽のための協奏曲」は彼に献呈されています。
 
 録音はロンドン響とのドヴォルザーク: 交響曲全集やリヒテルとの協奏曲など限られたものしかなく、このチャイコフスキー・アルバムはすべて初出音源で、ロヴィツキのディスコグラフィの欠落を補う貴重なもの。
 ロヴィツキの指揮は速めのテンポで細部まで的確にコントロールしており、耽美的・感傷的なムードに溺れることなく、筋肉質でシャープ、タフな表現を基本的な特徴としています。
 それは1979年録音の『くるみ割り人形』の抒情的な「花のワルツ」でも変わらず、生涯を通してストレートな演奏を聴かせたロヴィツキらしい解釈を楽しめます。

 *オリジナルの放送用テープより新たにマスタリングされています。
 



<国内盤> 


オクタヴィア・レコード



OVCL-00778
(HQ HYBRID)
¥3520
日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親、
 気品あるハイドン交響曲集 Vol.14

  ハイドン:
   交響曲 第85番 変ロ長調 Hob.Ⅰ:85 「王妃」
   交響曲 第23番 ト長調 Hob.Ⅰ:23
   交響曲 第20番 ハ長調 Hob.Ⅰ:20
飯森範親(指揮)
日本センチュリー交響楽団

 <ハイドン交響曲集Vol.14>ハイドン:交響曲 第85番「王妃」、第23番、第20番。飯森範親(指揮)日本センチュリー交響楽団

 2019年5月24日 大阪、いずみホールにてライヴ収録

 日本センチュリー交響楽団と首席指揮者飯森範親との一大プロジェクト!
 精緻に奏でられた気品あるハイドン交響曲集 Vol.14

 日本センチュリー交響楽団が首席指揮者の飯森範親と共にスタートした「ハイドンマラソン」は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンのすべての交響曲を演奏しようという一大プロジェクト。
 当盤は第15回コンサートのライヴ収録です。
 幾度の公演を重ね、信頼関係を築いてきた飯森と日本センチュリー響は、精緻な構築と、細部までこだわりぬいた感性で、気品あふれるハイドンを奏でています。
 柔和で晴々とした優美な演奏は、まさに彼らの真骨頂といえるでしょう。
 




<映像>


C MAJOR(映像)



80 5604
(Blu-ray)
¥5400
ヘンデルの大作オラトリオ《サウル》。
 歌手陣の見事な熱唱、
  クラウス・グートの演出の見逃せない上演!

   ヘンデル:劇的オラトリオ《サウル》
フローリアン・ベッシュ(サウル)
ジェイク・アルディッティ(ダビデ)
アンナ・プロハスカ(メラブ)
ジューリア・セメンツァート(ミカル)
ルパート・チャールズワース(ヨナタン)
デイヴィッド・ウェブ(司祭)
ラファウ・トムキェヴィチ(エン・ドルの魔女)
アンドリュー・モースタイン(アマレク人)
クリストファー・モールズ(指揮)
フライブルク・バロック管弦楽団
アルノルド・シェーンベルク合唱団
 (合唱指揮:エルヴィン・オルトナー)
KKC 9726
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6620
80 5508
(2DVD)
¥5200
KKC 9727/8
(2DVD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥6112

 ヘンデルの大作オラトリオ《サウル》。歌手陣の見事な熱唱で描かれる醜い人間の権力欲、鬼才クラウス・グートの演出の見逃せない上演!FBOの高度なテクニックの演奏も必聴!

 演出:クラウス・グート/舞台&衣装:クリスティアン・シュミット/照明:ベルント・プルクラベク/振付:ラムセス・ジグル/映像デザイナー:アリアン・アンディエル/ドラマティック・アドヴァイザー:イボンヌ・ゲバウアー/映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ
 収録:2021年4月16日、アン・デア・ウィーン劇場, ウィーン(ライヴ)

 (Blu-ray)画面:1080i,16:9、音声:PCMステレオ、DTS-HD MA5.1、原語:英語 字幕:独、仏、韓、日本語
 (2DVD)画面:NTSC,16:9、音声:PCMステレオ、DTS5.1、原語:英語 字幕:独、仏、韓、日本語、158分

 2021年4月にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場で上演されたヘンデルの劇的オラトリオ《サウル》の映像がリリースされます。
 この作品は、1738年の夏に作曲、1739年1月に初演。以降ヘンデルの生前から定期的に上演された当時からの人気作です。
 大規模な合唱、そして序曲としておかれた「シンフォニー」を始めとする非常に充実した管弦楽パートで書かれており、さらに、オラトリオとはいえ、舞台上で演出つきで上演するための実に詳細な指示も残されています。
 今回演出を手掛けたのは、各地の劇場で引っ張りだこの演出家クラウス・グート。タイトルロールにはリート歌手としても定評のあるフローリアン・ベッシュ。
 ダビデには、アーヴィン・アルディティ(アルディッティ弦楽四重奏団)を父に持つ英国のカウンターテナーのジェイク・アルディッティ。サウルの娘メラブには幅広いレパートリーを持つソプラノ歌手アンナ・プロハスカなど注目のキャスト。
 そして欧州古楽界の名門フライブルク・バロック・オーケストラによる演奏という充実の上演となりました。

 題材は旧約聖書のサムエル記に登場する指導者サウル。英雄ダビデが怪人ゴリアテを倒して戻ってくると、人々はサウルよりもダビデを賞賛するようになります。
 サウルはダビデに嫉妬し、殺そうとし、魔女の力までをも借りようとするなどしますがそこで現れた亡霊にサウルとその息子ヨナタンの死が予言されます。最後はダビデが人々の先頭に立つこととなり幕となる、という物語。

 クラウス・グートの演出は、人間の嫉妬心や欲望を際立たせるように描いており、激しい嫉妬心に苛まれた王サウルが白い壁に自らSAUL大きく書き残す。
 それを最後王の座についたダビデがDAVIDに書き換えるという演出は、現代にも通ずる権力者の欲望を醜くも見事に提示しています。

 
 














2/3(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



ALBA



ABCD 467
¥2400
オストロボスニア室内管創設50周年記念アルバム
ストックホルム日記

 ・エサ=ペッカ・サロネン(1958-):ストックホルム日記(2004)(弦楽オーケストラのための)
 ・サリー・ビーミッシュ(1956-):Glanz(輝き)(2016)(ヴィオラ・ソロのための)*
 ・シェーンベルク(1874-1951): 浄められた夜(1899/1917/1943)(弦楽オーケストラのための)
 ・サロネン:Lachen Verlernt(忘れられた笑い)(2002)(ヴァイオリン・ソロのための)**
 ・ストラヴィンスキー(1882-1971):
   弦楽のための協奏曲 ニ調(Concerto in D)(1946)(弦楽オーケストラのための)
オストロボスニア室内管弦楽団
マーリン・ブルーマン(コンサートマスター、ヴィオラ *、ヴァイオリン **)   

 オストロボスニア室内管弦楽団の創設50周年記念アルバム、サロネンの「ストックホルム日記」初収録!

 録音:2021年5月9日-14日 スネルマンホール(コッコラ、フィンランド)/71'04
 制作、録音、編集:サイモン・フォックス=ガール

 オストロボスニア室内管弦楽団の創設50周年記念。2019年から芸術監督を務めるマーリン・ブルーマンとの初めてのジョイント・アルバムです。
 アルバムをまとめる要素は《浄められた夜》と「ロサンゼルス」。シェーンベルク、サロネン、ストラヴィンスキーは、ある時期、アメリカ西海岸のこの街を活動と生活の拠点にしていました。
 エサ=ペッカ・サロネンの《ストックホルム日記》は、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニックとスウェーデン室内管弦楽団のためストックホルム・コンサートホール財団から委嘱を受けて作曲した、弦楽オーケストラの色彩と質感をフルに活用した作品です。
 2004年にサロネンの指揮で初演。今回、初めて録音されます。シェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》の「ピエロへの祈り」のテクストを引用した曲名の《Lachen Verlernt(忘れられた笑い)》は、サロネンがチョーリャン・リンのために書いたヴァイオリン・ソロのための「シャコンヌ」です。

 サリー・ビーミッシュ Sally Beamish の《Glanz(輝き)》は、ヴィオラ奏者からキャリアをスタートさせた彼女が、この楽器のソロ曲として2016年に書いた作品です。
 このアルバムの中心となる《浄められた夜》の基になったリヒャルト・デーメルの詩『浄められた夜』の言葉を曲名にとり、「良き友、同僚」のサー・ピーター・マクスウェル・デイヴィスを追悼する作品としました。
 プログラムの最後が、ストラヴィンスキーのいわゆる新古典主義期の作品のひとつ、バロック時代のエネルギッシュな様式やリズムを偲ばせる《弦楽のための協奏曲 ニ調》。
 作曲の経緯から『バーゼル協奏曲』とも呼ばれる作品です。オストロボスニア室内管弦楽団が初めてスウェーデンの音楽家をリーダーに迎え、次の時代に向かう意欲を示したアルバムです。

 [プロフィール]
  マーリン・ブルーマン(1975-)。スウェーデンのクングスバッカ生まれ。リスベート・ヴェッキとミラン・ヴィテクにヴァイオリンを習い、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校でデーヴィッド・タケノのクラスで学びました。
  1996年の第5回カール・ニルセン国際ヴァイオリン・コンペティションに参加、第2位をヤーコ・クーシストと分け合いました。ワシントン国際コンペティションでは第1位と聴衆賞を獲得しています。
  スウェーデン放送交響楽団第1コンサートマスターを務め、ソリスト、室内楽奏者としても活動。クングスバッカ・ピアノ三重奏団の創設メンバー。ナッシュ・アンサンブルに参加、ストックホルム・シンドローム・アンサンブル(『天使たちの声(Voices of Angels)』BIS SA 2344)を共同で創設しています。
  2015年から2020年まで芸術監督として室内管弦楽団「ムシカ・ヴィテ」を指揮。2019年秋、サカリ・オラモの後任としてオストロボスニア室内管弦楽団の芸術監督に就任しました。
 
 

NCD 60
¥2400
エルッキ・メラルティン(1875-1937):男声合唱のための全作品
 1.月の国 Op.42 no.3(1907)(バリトン・ソロと男声合唱のための)/
 2.あこがれ Op.57 no.1(1908)/3.バラ園の聖母マリア Op.57 no.2(1900)/
 4.海の上の祝日だ Op.37 no.3(1898)(テノール・ソロと男声合唱のための)/
 5.もしも私が Op.57 no.4(1899)/6.婚礼の歌 Op.57 no.5(1907)/
 7.サヴォニアにOp.57 no.6(1907)/
 8.恋の欲望とはそういうものOp.57 no.7(1904)(バス・ソロと男声合唱のための)/
 9.しらふの男 Op.57 no.8(1909)/10.ヴァップの歌 Op.61b no.2(1911)/
 11.納屋の歌 Op.61b no.4(1907)/12.どっちの歌が美しい EM 121(1925)/
 13.われらは成長する EM 152(1901)/
 14.美しいカンテレをもういちど手に取って EM 181(1901)(テノール・ソロと男声合唱のための)
 15.ペルーン EM 184(1898)/16.北極星 EM 190(1913)/17.セレナード EM 212(1895)/
 18.降る雪 EM 219(1917)/19.九月の夏 Op.142 no.7(1899)/20.さすらう者の賛美歌 EM 119(1914)
  ラウル・ミエヘト、マッティ・ヒョッキ(指揮)
  アールネ・ペルコネン(バリトン・ソロ)、トゥオマス・カタヤラ(テノール・ソロ)
  マッティ・トゥルネン(バス・ソロ)

 合唱の国フィンランドの名門男声合唱団「ラウル・ミエヘト」、その名も"歌う男たち"によるアルバム

 録音:2021年10月9日-10日/40'20場所:リーヒマキ守備隊教会、フィンランド/
 制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ/録音、編集:マッティ・ヘイノネン

 フィンランドは、名のついた湖と同じ数だけ合唱グループがあると言われるほど、古くから合唱活動がさかんに行われています。
 伝統を誇る男声合唱団も多く、シベリウス、マデトヤ、トイヴォ・クーラ、フォウグステットといった作曲家たちが、彼らのために曲を作ってきました。
 フィンランド後期ロマンティシズムでもっとも幅広いジャンルの作品を手掛けたエルッキ・メラルティン Erkki Melartin(1875-1937)は、交響曲と室内楽曲、350のピアノ曲、300を超す数の歌曲などで知られる一方、男声合唱のための曲も委嘱による曲と合唱曲コンクールに応募した曲を作りました。
 彼の男声合唱作品は全部で20曲。このアルバムでは、その全作品が、マッティ・ヒョッキ指揮の「ラウル・ミエヘト」によって歌われます。

 ヘルシンキ大学の式典のために作曲したカンタータの第3曲をバリトン・ソロとアカペラ男声合唱の版に作った《月の国》。
 1902年、フィンランド国立劇場のこけら落としに上演される劇『ポホヨラの婚礼』の歌による《あこがれ》と《婚礼の歌》。
 ノルウェーの詩人ヴィルヘルム・クラーグの詩による神秘的な《海の上の祝日だ》。学生の行進歌として作った曲を編曲した《サヴォニアに》。
 コミカルな《恋の欲望とはそういうもの》と『カンテレタル』による《しらふの男》。
 5月1日、フィンランドのメーデーを祝う《ヴァップの歌》。
 スラヴ神話の雷神に寄せる《ペルーン》。フィンランド・エスペラント語協会の第2回の年次総会に際してエスペラント語の詩に作曲された《北極星》。
 メラルティンの音楽は、後期ロマンティシズムを主体に印象主義と表現主義、さらには当時のモダンな表現も取り入れて作曲され、その多彩なスタイルは男声合唱の作品にも反映されています。

 「ラウル・ミエヘト Laulu-Miehet」(L-M)(歌う男たち)は、1914年、ヘルシンキ大学男声合唱団(YL)と混声合唱団「スオメン・ラウル」の同窓生によって創設されました。
 シベリウス・アカデミーで教授として合唱を教え、YL の指揮者として知られたマッティ・ヒョッキ Matti Hyökki(1946-)が、1998年から指揮者を務めています。

 アルバムの録音セッションは、フィンランドがロシア帝国の支配下にあった大公国の時代、リーヒマキのロシア軍守備隊(要塞)地区に1913年に建てられた教会で行われました。
 ヒョッキとヘルシンキ大学男声合唱団によるシベリウスの男声合唱全作品(2001-2002年録音)も、この教会で録音され、そのときのスタッフが、このアルバムのセッションに参加しました。
 




CHALLENGE CLASSICS



CC 72896
¥2700
世界初録音!
ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777):
 ヴァイオリン、チェロ、ヴィオローネのための6つのソナタ

  第1番 ヘ長調 Allegro 3:58 / Andante 3:13 / Allegro 1:53
  第2番 ト長調 Allegro 3:33 / Andante 3:21 / Menuet 2:03
  第3番 ニ長調 Moderato 3:58 / Andante 4:45 / Tempo di Menuet 1:54
  第4番 ハ長調 Allegro moderato 3:55 / Andante 3:57 / Tempo di Menuet 2:11
  第5番 ニ短調 Allegro 3:28 / Andante 4:36 / Allegro 1:17
  第6番 変ロ長調 Allegro 2:48 / Larghetto 3:39 / Allegro molto 2:11
 ムジカ・エレジェンティア
  [マッテオ・チッキッティ(ヴィオローネ、音楽監督)、
   パオラ・ネルヴィ(ヴァイオリン)、アントニオ・コロッチャ(チェロ)]

 世界初録音!トリオ・ソナタから弦楽三重奏へ移行する雄弁な音楽

 録音:2020年8月/イタリア、サッレ、サルヴァトーレ協会/56'48''

 世界初録音、ゲオルク・クリストフ・ヴァーゲンザイル(1715-1777)のソナタを収録しています。
 ヘンデルとバッハ、ハイドンとモーツァルトの間を埋める精妙なディヴェルティメントで、「前古典派」「ギャラント様式」に分類される作風。
 通奏低音のない独立した3弦楽器のための最初期の室内楽で、シンプルにして洗練された、音による対話が繰り広げられます。
 自由な旋律ときっちりした形式感のバランスが生み出す調和が絶品。ヴァイオリンとチェロが対等に掛け合い、ヴィオローネがそれらを支えるアンサンブルとしての音色も面白いです。

 Challengeレーベル・デビューとなるムジカ・エレジェンティアの演奏は、まさに会話しているようで、知的な議論を聴くかのよう。
 今後も知られざる音楽を積極的に紹介するリリースを予定しています。
 
 

CC 72887
¥2700
暗闇よ、ご機嫌よう~モンテヴェルディからビリー・アイリッシュまで、死に捧ぐオード
 モンテヴェルディ(1567-1643):私を死なせて(アリアンナの嘆き)/
 ビリー・アイリッシュ(2001-)、フィニアス・オコネル(1997-):私が行く前に聞いて/
 シューベルト(1797-1828):死と乙女 Op.7-3 D.531/
 ニック・ケイヴ(1957-):ミルヘイヴンの呪い/
 シューベルト:若者と死 D.545/ジョージ・クラム(1929-):サンティアゴの月の踊り/
 ランディ・ニューマン(1943-):戦前のドイツでは*/
 ベルンハルト・ラング(1957-):烏/
 デンジャー・ダン(1983-):殺人へのオード/アイヴズ(1874-1954):チャーリー・ラトレッジ/
 アンドリュー・リッパ(1964-):死はすぐそこの角まで**( アダムス・ファミリーより)/
 ケージ(1912-1992):18 の春のすてきな未亡人/
 シューマン(1810-1856):夜の歌 Op.96-1/
 リーム(1952-):マリーナ・ツヴェターエワの2 つの詩/
 マーラー(1860-1911):原光(「子供の不思議な角笛」より)/
 R.シュトラウス(1864-1949):解き放たれて Op.39-4/
 デュパルク(1848-1933):恍惚/
 ベルク(1885-1935):4 つの歌曲 Op.2/
 ヤン・フェルミューレン(1923-1985):死ねば草の下に臥せ/
 コルンゴルド(1897-1957):別れの歌 Op.14より 死の歌 / 私の憧れを理解することはできない / 月、おまえは再び昇る
  オリヴィア・フェアミューレン(メゾソプラノ)、
  ヤン・フィリップ・シュルツェ(ピアノ、電子オルガン CX3)、アンドレ・フーヴェルマン(トランペット*)、
  ヤン・フィリップ・シュルツェ,ハンナ・マイヤー,モエト・ヤブロンスキー,
   フレイヤ・ミュラー,ヨハネス・シュワルツ(ヴォーカル**)

 魅惑的な死の表現、ダークサイドに捧げる歌

 録音:2021年/71'50''

 メゾソプラノ歌手、オリヴィア・フェアミューレンによる、「愛」を突き詰めた1枚目のCD(品番:CC-72835)に続くChallenge Classicsレーベル2 枚目のアルバム。
 今回は「死」をとことん突き詰めた内容で、様々な世紀、スタイル、ジャンルの楽曲をこれまでになかったほど幅広くプログラミング。非常にスリリングな流れで構成され、死が「生き生きと」迫ってきます。

 あらゆる作曲家は、いつも革新的なアプローチで「死」を表現してきました。半音階や濁った響きを多用したり、ときには豊饒で華麗な和声をあえて使ったり。
 やがて調性は崩壊し、ケージはさらに一歩進んで、閉じたピアノの蓋の上で音符を叩くようにピアニストに指示します。
 それらが表現する死のイメージは実に多様であり、憂鬱、絶望、憧れ、欲望、さらに安らぎや希望、光すらも含まれています。
 表情豊かな歌声が、聴き手の想像力を大いに刺激します。
 



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KLARTHE



KLA 001
¥2800→\2590
鬼才クラリネット奏者ニコラ・バルディルー
 「第1 狂詩曲」はチョン・ミョンフン(指揮)フランス放送フィル
「狂詩曲」

 (1)ドビュッシー:第1狂詩曲
 (2)サラサーテ(バルディルー編):カルメン幻想曲
 (3)ショーソン:アンダンテとアレグロ
 (4)チャイコフスキー(アレクサンドル・シャボ編):
  「くるみ割り人形」による変奏曲
 (5)サン=サーンス:クラリネット・ソナタ 変ホ長調 Op.167
 (6)ドビュッシー:第1狂詩曲(クラリネットと管弦楽版)
ニコラ・バルディルー(クラリネット)
(1)-(5)佐々井佑子(ピアノ)
(6)チョン・ミョンフン(指揮)、
 フランス放送フィルハーモニー管弦楽団

 鬼才クラリネット奏者ニコラ・バルディルーの妙技を堪能!「カルメン幻想曲」、「くるみ割り人形」などの名曲を録音。またドビュッシー「第1 狂詩曲」では、ピアノ伴奏版とチョン・ミョンフン指揮のオケ版の2 種を収録!

 録音:(1)-(5)2014年1月/リュエイユ=マルメゾン音楽院(フランス)(セッション)、(6)2013年11月8日/サル・プレイエル(フランス)(ライヴ)

 鬼才クラリネット奏者ニコラ・バルディルーの妙技を堪能できる充実の1枚!
 バルディルーはサン ・モール・デ・フォセ地方音楽院、パリ国立高等音楽・舞踊学校を卒業し、ミュンヘンARD国際コンクール(1998年)、ニューヨークヤング・アーティスト(2001年)で優勝。度々来日している大人気のクラリネット奏者です!

 当アルバムの収録曲はドビュッシーの「第1狂詩曲」、ビゼー=サラサーテ(バルディルー編)の「カルメン幻想曲」、ショーソンの「アンダンテとアレグロ」、チャイコフスキー(アレクサンドル・シャボ編)の「くるみ割り人形」による変奏曲、サン=サーンスのクラリネット・ソナタという技巧を堪能できる内容。
 なおドビュッシーの「第1狂詩曲」では、佐々井佑子とのピアノ伴奏版とチョン・ミョンフン指揮、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団とのオーケストラ伴奏版の2種を収録!
 クラリネットの魅力がつまった強力盤の登場です!
 
 
KLA 002
¥2800
「オペラ座の夕べ」
 (1)ビゼー=サラサーテ:カルメン幻想曲(ニコラ・バルディルー編曲による4つのクラリネット版)
 (2)チャイコフスキー:「くるみ割り人形」による変奏曲(アレクサンドル・シャボ編曲による4つのクラリネット版)
 (3)ドリーブ:歌劇『ラクメ』より「花の二重唱」(甲田健一編曲による4つのクラリネット版)
 (4)ロッシーニ=シャボ:「セビリアの理髪師」による変奏曲(アレクサンドル・シャボ編曲による4つのクラリネット版)
 (5)ヴェルディ=アメ:リゴレット幻想曲(フランク・アメ編曲による4つのクラリネット版)
  ヴァンドーム四重奏団
   【フランク・アメ(クラリネット)、ニコラ・バルディルー(クラリネット)、
    アレクサンドル・シャボ(クラリネット)、ジュリアン・シャボ(クラリネット)】

 クラリネットの名手4 人が集結したヴァンドーム四重奏団が唯一無二の名人芸を披露!「カルメン幻想曲」「くるみ割り人形」などの名曲をお届け!!

 録音:2014年2月/リュエイユ=マルメゾン音楽院(フランス)/ディジパック仕様

 2002年、室内楽への情熱で結ばれた4人のクラリネット奏者、フランク・アメ、ニコラ・バルディルー、アレクサンドル・シャボ、ジュリアン・シャボによって結成されたヴァンドーム四重奏団。
 ヴァンドーム(Vendôme)とはフランスのサントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏、ロワール=エ=シェール県のコミューンでその地名から名がつけられました。
 「オペラ座の夕べ」と題された当アルバムはビゼー、チャイコフスキー、ドリーブ、ロッシーニ、ヴェルディの名作をクラリネット四重奏版で演奏した注目の1枚です!

 ニコラ・バルディルーはソロで「カルメン幻想曲」「くるみ割り人形」を収めたアルバム(KLA-001)をリリースしていますが、ここではクラリネット四重奏版で録音しております。

 メンバーのアレクサンドル・シャボ作曲によるチャイコフスキーの「くるみ割り人形」による変奏曲はI.「小序曲」、II.「行進曲」、III.「タランテラ」、IV.「金平糖の精の踊り」、V.「トレパーク」、VI.「コーダ」で構成。キラキラとしたチャイコフスキーの世界を4人の名手が見事に表現しておりこれだけでも聴きものです。
 当団の名人芸を存分にお楽しみください!

 「クラリネットは常にオペラやバレエ作曲家には欠かせない楽器で、その自然な音色とニュアンスを技巧的なパッセージにのせて表現可能であることから「人間の心を映す鏡」のように用いられてきました。
 このアルバムは最もオペラ、バレエの作品からクラリネット四重奏版による編曲でお届けします。」(ヴァンドーム四重奏団)
 
 

KLA 046
¥2800
「創造」
 (1)ニコラ・バクリ(1961-):4声のソナタ
 (2)カロル・ベッファ(1973-):花火
 (3)ティエリー・エスケシュ(1965-):グラウンドⅣ(パッサカイユIV)
 (4)ギヨーム・コネソン(1970-):前奏曲とファンク
 (5)ブルーノ・マントヴァーニ(1974-):フェイス・ア・フェイス
ヴァンドーム四重奏団
 【フランク・アメ(クラリネット)、
  ニコラ・バルディルー(クラリネット)、
  アレクサンドル・シャボ(クラリネット)、
  ジュリアン・シャボ(クラリネット)】

 バクリ、エスケシュ、マントヴァーニなど現代作曲家のクラリネット四重奏曲5篇をヴァンドーム四重奏団が録音!

 録音:2011年12月/サン=ピエール教会(パリ)&2016年6月/アニエール=シュル=セーヌ(フランス)/ディジパック仕様

 2002年、室内楽への情熱で結ばれた4人のクラリネット奏者、フランク・アメ、ニコラ・バルディルー、アレクサンドル・シャボ、ジュリアン・シャボによって結成されたヴァンドーム四重奏団。
 ヴァンドーム(Vendome)とはフランスのサントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏、ロワール=エ=シェール県のコミューンでその地名から名がつけられました。
 「オペラ座の夕べ」(KLA-002)に続くアルバム「創造」は現代を代表する作曲家5人の作品を録音しました。

 当団による編曲とオリジナル作品の委嘱という2つの軸で選曲されたこのアルバムには、ニコラ・バクリの「4声のソナタ」【委嘱作品】ではじまり、ベッファの「花火」、エスケシュの「グラウンドIV」、コネソンの「前奏曲とファンク」、そしてマントヴァーニの「フェイス・ア・フェイス」という実に多彩なプログラムで構成されております。
 
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KLA 023
¥2800
ジュリー・セヴィッラ・フライス(チェロ)
「フォルクローレ」

 (1)ドヴォルザーク:ロンド ト短調 Op.94(1891)
 (2)コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.8(1915)
 (3)ヤナーチェク:おとぎ話(1910/1923)
 (4)ポッパー:ハンガリー狂詩曲~チェロとピアノのための(1894)
ジュリー・セヴィッラ・フライス(チェロ)
アントワーヌ・ド・グロレ(ピアノ)

 「LinkedIn」で最もフォローされているアーティストの一人フライスがハンガリー、チェコの作品を録音。

 録音:2015年2月/リュエイユ=マルメゾン音楽院(フランス)/ディジパック仕様

 ジュリー・セヴィッラ・フライスは現在ソーシャルネットワーク「LinkedIn」で世界で最もフォローされているアーティストの一人で、これにより世界的な発信力そしてコラボレーションを続ける気鋭のチェリスト。

 「フォルクローレ」と題した当アルバムではチェコ、ハンガリー出身の作曲家に焦点を当て、ドヴォルザーク、コダーイ、ヤナーチェク、ポッパーの作品を収録しました。
 それぞれ民族音楽研究から生み出された土着のメロディが魅力でまさにフォルクローレを楽しめる1枚となっています。



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 ジュリー・セヴィッラ・フライス、その美しき演奏風景、どうぞご覧ください。


https://youtu.be/YBzU8RNyvhs

 
 

KLA 007
¥2800
ギヨーム・マルティニェがブリテンの無伴奏チェロ組曲を録音!
 ブリテン:
  (1)無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72
  (2)無伴奏チェロ組曲第2番 Op.80
  (3)無伴奏チェロ組曲第3番 Op.87
ギヨーム・マルティニェ(チェロ)

 師から受け継いだ妙技。孫弟子ギヨーム・マルティニェがブリテンの無伴奏チェロ組曲を録音!

 録音:2014年5月&6月/サン=ピエール教会、パンピニー(スイス)/ディジパック仕様

 プソフォス弦楽四重奏団のチェロ奏者としても活躍する名手ギヨーム・マルティニェがブリテンの3 つの無伴奏チェロ組曲を録音しました。
 「私はいつもブリテンの音楽に魅了されています!子供のころにブリテンのオペラに出会いそれ以来虜になっています。3つの無伴奏チェロ組曲をはじめて弾こうと思ったのは私の師マルク・ドゥロビンスキーからの助言がきっかけです。
 彼の師であるロストロポーヴィチはこの作品をブリテンから献呈されており私はその作品が持つ精神性と豊かな詩情に魅了されています。」と語るマルティニェ。
 孫弟子マルティニェが確かな技術と師から受け継いだ魂で驚くべき演奏を展開します。
 
 

KLA 008
¥2800
ヴェントゥーラが奏でるフォーレのチェロ作品集。
 フォーレ:
  (1)チェロ・ソナタ第1番 ニ短調 Op.109
  (2)3つの歌 Op.7より第1曲「夢のあとに」(チェロとピアノ版)
  (3)シチリアーナ Op.78
  (4)セレナード Op.98
  (5)チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.117
  (6)悲歌 Op.24
  (7)ロマンス Op.69
  (8)子守歌 Op.16(チェロとピアノ版)
ダミアン・ヴェントゥーラ(チェロ)
ニコラ・ブランキエ(ピアノ)

 渋く甘悲しい音色。ヴェントゥーラが奏でるフォーレのチェロ作品集。

 録音:2014年4月29&30日/サン=ピエール教会、パンピニー(スイス)/ディジパック仕様

 フランスのチェリスト、ダミアン・ヴェントゥーラがフォーレ・アルバムをリリース!共演のニコラ・ブランキエは「フォーレの作品は官能と精神性が密接に結びついた音楽で、この神秘的な作品の核心に迫る思いで演奏しました。」と語っています。

 渋く甘悲しい音色が魅力のヴェントゥーラのチェロの演奏。豊かなメロディがチェロとピアノに随所に現れるフォーレの作品を情感こめて演奏しております。

 サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番などを収録したアルバム(KLA-112)も好評発売中です。
 




NAXOS



8.660479
¥1800→\1590
アルベール・ルーセル(1869-1937):喜歌劇《カロリーヌ伯母さんの遺言》
 全1幕 1964年マルセル・ミハロヴィチ編曲版
   台本: ニノ(ミシェル・ヴェヴェールのペンネーム)
  1-16. 第1部/
  17-20. 第2部
 
 世界初録音
 ベアトリス...マリー・ルノルマン(メゾ・ソプラノ)、クリスティーヌ...マリオン・ゴマー(ソプラノ)、
 ノエミ...ルシール・コミテ(メゾ・ソプラノ)、ジョバール...オーレリアン・ガス(バリトン)、
 フェルディナンド...チャールズ・メスリーヌ(テノール)、ルシーヌ...マリー・ペルボー(ソプラノ) 他
  *ソリストは合唱も担当
 オルケストル・デ・フリヴォリテ・パリジェンヌ、ディラン・コルレイ(指揮)

 録音 2019年6月13日(ライヴ) L'Athenee Theatre Louis-Jouvet,Paris(フランス)

 ルーセルの喜歌劇《カロリーヌ伯母さんの遺言》。裕福で変わり者のカロリーヌが亡くなった後に残された遺言には「その年に生まれる子供に財産を譲る」とありました。
 独り者のカロリーヌには3人の姪がいましたが、一人は尼僧、あとの2人には子供がいません。3人姉妹はなんとか財産を相続しようと様々な策をめぐらせますが...
 1932年から33年にかけて作曲されたこの作品は、3幕形式でチェコ語のテキストが用いられていました。1936年にチェコのオロモウツで初演されたのち、フランスで演奏するためにフランス語版に改訂、1937年にパリ・オペラ=コミック座で上演されましたが、当時のパリの観客にはあまり受け入れられることはありませんでした。
 そこでルーセルの死後、未亡人の依頼により作曲家マルセル・ミハロヴィチが3幕から1幕に改訂。
 この演奏でもミハロヴィチの改訂版が用いられています。ディラン・コルレイが指揮するオルケストル・デ・フリヴォリテ・パリジェンヌと、フランスで活躍する歌手たちがルーセルの優雅かつエレガントな音楽を存分に聴かせます。
 
 

8.574350
¥1800→\1590
2つの古典的政治映画の音楽
 レブエルタス:レデス/コープランド:ザ・シティ

  1-9. シルベストレ・レブエルタス(1899-1940): レデス(1935)
  10-20. アーロン・コープランド(1900-1990): ザ・シティ(1939)
ポスト・クラシカル・アンサンブル
アンヘル・ヒル=オルドニェス(指揮)

 音源:NAXOS既発DVDより
 2.110372...1-9 収録 2014年5月11日/2.110231...10-20 収録 2007年10月15日

 メキシコを代表する作曲家レブエルタスと、近代アメリカの作曲家コープランドはともに映画のための音楽を数多く書いています。
 このアルバムには政治的内容を持つ映画のための2人の音楽を収録。『レデス』はスペイン語で"網"を意味し、メキシコで不当に搾取された漁師たちが団結する物語。レブエルタスは活気に満ちた音楽で作品を彩っています。
 『ザ・シティ』は1939年に開催されたニューヨーク万国博覧会のために制作されたドキュメンタリー映画。コープランドは、当時のアメリカの市民たちが生きる社会をミニマル風の音楽で描き出しています。
 
 
8.574370
¥1800→\1590
ロード・バーナーズ(1883-1950):バレエ音楽集 『水の精』/『キューピッドとサイキ』組曲
 1. ファンファーレ(1931)

 バレエ音楽『水の精』(1946)
  2. 前奏曲/3. 開幕の場面...世界初録音/4. 上流社会の人々の入場(テンポ・ディ・ワルツ)/
  5. マズルカ/6. ファルーカ...世界初録音/7. アレグロ・アジタート...世界初録音/
  8. ハバネラ/9. パ・ド・ドゥ...世界初録音/10. 情景...世界初録音/11. 大団円...世界初録音

 バレエ音楽『キューピッドとサイキ』組曲(1939)...世界初録音
  12. 第1曲 序曲/13. 第2曲 プシュケー/14. 第3曲 パ・ド・ドゥ/15. 第4曲 間奏曲/
  16. 第5曲 ゼフィール/17. 第6曲 第3幕の前奏曲/18. 第7曲 ワルツ・レント - 終幕の踊り
 ミリアム・ブレナーハセット(メゾ・ソプラノ)...8,10、RTE室内合唱団のメンバー...3,10,11、
 ロイヤル・バレエ・シンフォニア...1、ギャヴィン・サザーランド(指揮)...1、
 RTEシンフォニエッタ...2-18、デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮)...2-18

 録音 1999年9月15日 Whitfield Street Studios, London(UK)...1 1994年11月10-11日、1995年1月10日 O'Reilly Hall, Dublin(アイルランド)...2-18
 MARCO POLO 8.225155(1)/8.223780(2-18)のレーベル移行盤

 イギリスの作曲家・小説家・画家、ロード・バーナーズ(バーナーズ卿)。本名はジェラルド・ヒュー・ティアウイット=ウィルソンという名門バーナーズ家の第14代男爵です。イートン・カレッジで学び爵位を継
承するまでは外交官として活躍、音楽家としても才能を発揮し、主としてバレエ音楽の分野で活躍しました。
 この『水の精』は1946年の作品。振付師フレデリック・アシュトンは、フランスのビーチを舞台に上流階級の人々を翻弄するシレーヌを描き、バーナーズ卿は雰囲気ある音楽を付けています。
 『キューピッドとプシュケー』はバーナーズ卿自身がシナリオを考案、こちらは政治的な風刺が多分に盛り込まれていましたが、サドラーズ・ウェルズ劇場の観客には受けませんでした。
 しかし音楽は魅力的であり、舞台無しで聴いて十分楽しめるものです。この録音は忘れられていた2つの作品を蘇らせることに成功しています。
 




STRADIVARIUS


STR 37180
¥2400
ブルーノ・マデルナの初期の知られざる大作「レクイエム」
 ブルーノ・マデルナ(1920-1973):レクイエム(1946)
  ※世界初演・世界初録音
カルメーラ・レミージョ(ソプラノ)
ヴェロニカ・シメオーニ(メゾソプラノ)
マリオ・ゼッフィーリ(テノール)
シモーネ・アルベルギーニ(バス)
アンドレア・モリーノ(指揮)
フェニーチェ劇場管弦楽団&合唱団

 現代音楽の守護神ブルーノ・マデルナの初期の知られざる大作「レクイエム」の世界初演ライヴ!

 録音:2009年11月19日フェニーチェ劇場、ヴェネツィア(ライヴ) [56:03] (日本語オビ・解説付き)

 20世紀現代音楽の作曲家で指揮者、教育者としても活躍したブルーノ・マデルナが26歳の時に作曲した大作「レクイエム」のなんと世界初演、初録音の登場です。
 この作品は1946年に完成されましたが、その後手稿譜が紛失してしまい、長い間忘れられていました。近年その手稿が60年ぶりに発見され、この度の世界初演、初録音となりました。
 マデルナは戦後の多くの作曲家と同じく、まずは12音技法から始め、やがてその後に続く様々な前衛的な手法による作曲に身を投じてきました。同時に親友ブーレーズと同じく指揮活動にも励み、クラシックのレパートリーでも多くの録音を残しています。
 ここに収められた若き日のマデルナのレクイエムはまだ12音技法で作曲する以前の曲で、さながらカール・オルフのカルミナ・ブラーナやプロコフィエフのアレクサンドル・ネフスキーばりの合唱の雄叫び、レクイエムとは思えぬほど炸裂する打楽器、そしてその中で時折現われるソプラノの澄み切った祈りの歌など聴きどころ満載です。現代音楽ファンだけでなく、合唱ファンやその他の多くのリスナーに聴いてほしい一枚です。
 
 
STR 37201
¥2400
ショスタコーヴィチ(1906-75):ピアノ作品全集Vol.1
 10の格言集Op.13
 8つの前奏曲Op.2
 3つの幻想的舞曲Op.5
 若き日の作品(1918-20)全9曲
 24の前奏曲Op.34
エウジェニオ・カトーネ(ピアノ)

 ショスタコーヴィチ:ピアノ作品全集始動!第1弾は10代の珍しい習作から前期の前衛的な作品を収録!

 録音:2020年12月スプラッシュ・レコーディング・スタジオ、ナポリ [67:13]

 自身がショパン・コンクールに出場するほど卓越したピアニストだったショスタコーヴィチは多くのピアノ作品を残したが、その全貌に迫る好企画の第1弾。
 このディスクでは普段ほとんど演奏、録音される機会のない初期作品が収められており、大変興味深い。10の格言集は作曲者21歳の作品で当時としてはかなり前衛的、実験的で西側前衛派の動向をかなり意識して書かれている。
 3つの幻想的舞曲は若干16歳、音楽院の学生時代の作品でショパンの影響の中に僅かに後年のショスタコーヴィチらしい機知と諧謔性が感じられる佳品。
 さらに12~16歳頃の習作「若き日の作品」ではショパン、シューベルトらの影響が感じられる愛らしい曲集。
 この全集Vol.1ではOp.34以外は録音が極端に見つけづらくコンサートでもまず取り上げられる機会がない作品ばかりが収められているため、資料的にも非常に価値が高い。この機会に入手しておくのが賢明。
 ピアノ演奏のエウジェニオ・カトーネは1986年イタリア生まれの若き俊英。ヨーロッパの国際コンクールで数々の優勝、上位入賞を果たし、ソロ、室内楽の分野で活躍している。
 
 

STR 37154
¥2400
ロベルト・ヴァレンティーニ(1671-1747):
 フラウト・トラヴェルソのためのソナタ集Op.12
  (第1番イ長調、第2番ニ短調、第3番ト長調、
   第4番ト短調、第5番ホ短調、第6番ニ長調)
 フルートのための12のソナタOp.3より
  (第11番ト短調*、第12番ヘ長調*)
トマゾ・ロッシ
 (フラウト・トラヴェルソ、フラウト・ドルチェ*)
ナポリ・バロック・アンサンブル:
 【パトリツィア・ヴァローネ(Cemb)
  マルコ・ヴィターリ(Vc)
  ウーゴ・ディ・ジョヴァンニ(lute)
  ラファエレ・ディ・ドンナ
   (フラウト・ドルチェ・バッソ)
  ジョヴァンニ・バッティスタ・
   グラツィアディオ(Fg)】

 録音:2019年11月ナポリ[64:56]

 ロベルト・ヴァレンティーニはロベルト・ヴァレンティーノ、ロバート・ヴァレンタインとも呼ばれることがあるが同一人物。もともとはイギリス出身であったが、後にローマヘ移住しイタリアに帰化、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、チェロを操るマルチな才能を持った音楽家であった。
 フラウト・トラヴェルソとはフルートの前身である木製の横笛のことである。なおフルートのための12のソナタOp.3からの第11、12番は リコーダーで演奏されている。
 チェンバロ、リュートの伴奏にチェロ、ファゴットなどの通奏低音が加わったアンサンブルは17世紀後半から18世紀半ばまでのイタリアン・バロックの典雅な雰囲気に溢れている。
 古楽を得意とするStradivarius社の録音も秀逸。
 
 

STR 37178
¥2400
「近代イタリアのチェロ・ソナタ集」
 グイード・アルベルト・ファーノ(1875-1961):チェロ・ソナタ ニ短調Op.7
 チレア(1866-1950):チェロ・ソナタ ニ長調Op.38
 マルトゥッチ(1856-1909):チェロ・ソナタ嬰ヘ短調Op.52
ダニーロ・スクィティエリ(Vc)
エンツォ・オリーヴァ(Pf)

 録音:年月日不記載 オードトリアム・パルコ・デラ・ムジカ・スタジオI [71:01]

 19世紀末から20世紀前半にかけて活躍したイタリアの作曲家によるチェロ・ソナタ集。いずれもヴェルディ、プッチーニ、マスカーニらの影に隠れて今日ではあまり知られていないイタリアの作曲家の珍しい室内楽である。

 ファーノはマルトゥッチの弟子でこの時期のイタリアの作曲家としては珍しく歌劇は2曲のみ、多くの交響曲、協奏曲、室内楽を作曲した。彼のチェロ・ソナタはブラームスの影響を受けた堅固な構成を持った力作。

 チレアは「アドリアーナ・ルクヴルール」で一部のオペラ・ファンには知られた作曲家。彼のチェロ・ソナタはイタリア・ヴェリズモ・オペラの悲しげな旋律に溢れた秀作。
 
 この時期のイタリアの作曲家で全く歌劇を書かなかったマルトゥッチのチェロ・ソナタはドイツ音楽の構築性とロシア音楽を思わせる民族性が融合した大作。

 19世紀後半~20世紀前半の歌劇以外のイタリア音楽史の空白を埋める貴重なディスク。
 
 
STR 37187
¥2400
「フルートとギターのための作品集」
 武満徹(1930-96):「海へ」(1981)~アルト・フルートとギターのための
 ジャン・フランセ(1912-1997):ソナタ(1984)
 マリオ・カステルヌーヴォ=テデスコ(1895-1968):ソナチネOp.205
 レオ・ブローウェル(b.1939):ソナタ「水の神話」(2009)
コルダ・エ・ベントゥ・デュオ:
 【フランチェスカ・アペッドゥ(Fl)
  マリア・ルチャーニ(G)】

 録音:2020年7月10-11日[57:49]

 コルダ・エ・ベントゥ・デュオはフルートとギターのアンサンブルで2013年に結成され、ヨーロッパのいくつかの室内楽のコンクールで優勝、すでにBrilliant classicsからCDデビューしている若手。
 このディスクでは武満の「海へ」を皮切りに20世紀のフルートとギターの作品を演奏している。武満作品は欧米人の演奏にありがちなエキゾチシズムとは無縁の品の良い演奏に仕上がっている。
 フランセ作品はプーランク、ミヨーの延長線上にあるフランス流新古典主義の小粋な音楽で、このコンビの良さが最もよく表れている秀演。録音も優秀。
 
 

STR 37202
¥2400
ハンス・ウルリヒ・シュテープス(1909-1988):リコーダー作品集
 (1)ファンタジア・コン・エコー(1974) (J.v.エイクの旋律による)
 (2)ソナタ 変ホ長調(1951)
 (3)ソナタ ハ短調「前古典派の手法で」(1972)
 (4)前奏曲「人生の明日」(1972)
 (5)「不滅」(1971)
 (6)フリオーソ、ジーグとアリア(1988)
 (7)ソナタ「古い様式で」(1956)
 (8)動き「一つの主題による楽章」
カロリーナ・パーチェ(リコーダー)
ミレッラ・ヴィンチグエーラ(Pf)

 録音:2020年8月18-21日 ヴェレットゥリ文化と音楽の家 [57:30]  ※(7)(8)世界初録音

 ハンス・ウルリヒ・シュテープスはドイツの作曲家、リコーダー奏者でウィーン音楽院で長年教鞭を執っていた。演奏の傍ら、リコーダーのための作品を多数作曲し、リコーダーのレパートリーの拡充に尽力した。
 彼の作風は現代音楽とは無縁でバロック、前古典派の様式にときおり、20世紀風和声を織り交ぜるなどした新古典主義風のもので大変親しみやすいもの。
 リコーダー奏者のカロリーナ・パーチェはローマ出身でルネサンスから現代音楽までをこなす才媛。
 




LE CHANT DE LINOS


CL 19150
(1CD-R)
¥2500
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの名作 「12のポロネーズ」 と
 晩年の作 「8つのフーガ」 をモダーン・ピアノで演奏

   ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ (1710-1784) :
   12のポロネーズ F.12 (1765)
    ハ長調 / ハ短調 / ニ長調 / ニ短調 / 変ホ長調 / 変ホ短調 /
    ホ長調 / ホ短調 / ヘ長調 / ヘ短調 / ト長調 / ト短調
   8つのフーガ F.31 (1778)
    ハ長調 / ハ短調 / ニ長調 / ニ短調 /
    変ホ長調 / ホ短調 / 変ロ長調 / ハ短調
シャルル・ラヴォー (ピアノ)

 録音 : データ記載なし
 使用楽器 : Yamaha CF111 / 調律 : Valotti, A 440Hz

 父ヨハン・ゼバスティアンや弟たちと同様に鍵盤楽器演奏の大家であったヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの名作 「12のポロネーズ」 と晩年の作 「8つのフーガ」 をモダーン・ピアノで演奏。
 シャルル・ラヴォーはパリ地方音楽院でビリー・エイディに師事したフランスのピアニスト。2022年現在クールブヴォア音楽院教員。
 
 

CL 20155
¥2500
おとぎ話
 シューベルト、シューマン、ライネッケ、ブルッフ :
  ヴィオラとピアノのための作品集
 シューベルト (1797-1828) : アルペッジョーネ・ソナタ D 821
 シューマン (1810-1856) : おとぎの絵本 Op.113
 ライネッケ (1824-1910) : 幻想小曲集 Op.43
 ブルッフ (1838-1920) : ロマンス Op.85>
ダニエル・ルーベンシュタイン (ヴィオラ)
ダリア・ウージール (ピアノ)

 録音 : 時期の記載なし、ラーナナ音楽センターのーディトリアム、ラーナナ、イスラエル

 ダニエル・ルーベンシュタインは1971年ベルギーのブリュッセルに生まれ、ブリュッセル王立音楽院、インディアナ大学 (アメリカ合衆国) で学んだヴァイオリンおよびヴィオラ奏者。
 アンサンブル・メンデルスゾーン (2002-) 創立メンバー。2009年以来2020年現在ワーテルロー・モーツァルト・フェスティヴァル芸術監督。ダリア・ウージールはイスラエルのピアニスト。
 
 

CL 21159
¥2500
ポーリーヌ・ヴィアルド (1821-1910) : 歌曲集
 「エルミオーヌ」の場面 (1887) / 湯浴みするサラ (1904) / 海で (1850) /
  靴直しと金貸し (1846-1904) / かわいそうな私 (1878-1889) / パルマ (1893) /
  マドリード (1887) / カディスの娘 (1887) / 王女の歌 (1886) /
  スペインの杖 (1844-1850) / 星 (1867) (*) / 真夜中の影 (1866) /
  コサックの子守歌 (1866) / 喚起 (1866) / 水の精ビセンフス (1870) /
  魅力 (1893) / オークと葦 (1841-1843) / 「フェードル」 の場面 (1887)
ステファニー・ドゥストラック (メゾソプラノ)
フランソワーズ・ティラール (ピアノ)
ソワジック・シェヴラン (チェロ (*))

 ポーリーヌ・ヴィアルドは19世紀中盤のフランスで大活躍したオペラ歌手。声楽曲の作曲も行い、ショパンのマズルカを歌曲に編曲したものもよく知られています。
 ステファニー・ドゥストラック (1974年生まれ) はフランスのメゾソプラノ。

 録音 : データ記載なし
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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BIDDULPH RECORDINGS

BIDD85012
¥2200→\1990
デイヴィッド・ネイディアン(ヴァイオリン)
シューベルト、フランク、ドビュッシー:ヴァイオリン作品集
デイヴィッド・ネイディアン(ヴァイオリン)
デイヴィッド・ハンコック(ピアノ)
 フランツ・シューベルト(1797-1828): 幻想曲 ハ長調 D 934
  1. Andante molto - 2. Allegretto - 3. Andantino - 4. Tempo primo - Allegro vivace - Presto
 シューベルト: 華麗なロンド ロ短調 D 895
  5. Andante - 6. Allegro
 セザール・フランク(1822-1890): ヴァイオリン・ソナタ イ長調
  7. I. Allegretto ben moderato/8. II. Allegro/
  9. III. Recitativo-Fantasia: Ben moderato/10. IV. Allegretto poco mosso
 11. ガブリエル・フォーレ(1845-1924): 子守歌
 クロード・ドビュッシー(1862-1918): ヴァイオリン・ソナタ ト短調
  12. I. Allegro vivo/13. II. Intermede: Fantasque et leger/14. III. Finale: Tres anime
 15. モーリス・ラヴェル(1875-1937): ハバネラ形式の小品

 「バーンスタインのコンサートマスター」として知られたネイディアンの貴重な録音、未発表音源を加えて復刻

 録音1-6: 不明(モノラル) 7-15: 1958年 ニューヨーク(ステレオ)
 Reissue producer: Eric Wen/Transfer engineer: Jon Samuels/Digital mastering: Dennis Patterson

 デイヴィッド・ネイディアン(1926-2014)の父はフェザー級のボクサーでしたが、クラシック音楽への情熱を持ち、独学でヴァイオリンを学んだといいます。
 ネイディアンは4歳でヴァイオリンを始め、2年後にはデイヴィッド・マネスに見いだされてニューヨークのマネス音楽大学に学費免除で招かれました。
 14歳でリサイタル・デビュー及びニューヨーク・フィルと初共演、その後もアドルフ・ブッシュとイヴァン・ガラミアンに師事して研鑽を積みます。1944年には陸軍歩兵として徴兵されて欧州戦線に送られそうになりますが、ネイディアンに気づいたフィラデルフィア管弦楽団の首席ファゴット奏者の働きかけで、軍楽隊のコンサートマスターとなり、戦後はソリストとして活動しました。
 1965年にニューヨーク・フィルのコンサートマスターを長く務めたジョン・コリリアーノが退任し、後任が公募されると、全米各地から応募した錚々たる顔ぶれを圧倒し、オーディションで全会一致で選ばれたのがネイディアンでした。
 バーンスタインはオーディションで彼を絶賛し、篤い信頼を寄せました。バーンスタインが音楽監督を退任した翌年、ネイディアンもニューヨーク・フィルを去りましたが、4シーズンという短い任期ながら「ニューヨーク・フィルの顔」として強い印象を残したと言われます。
 ソリストとしてのネイディアンはジョージ・セル、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ、小澤征爾らの指揮でコンチェルトを演奏しましたが、録音スタジオでも引く手あまたで、ビル・エヴァンス(Symbiosis)、ビリー・ジョエル(52nd Street)、シネイド・オコナー(Am I Not Your Girl?)らのアルバムでコンサートマスターを務めるなど、数多くのトップアーティストの録音に参加。坂本龍一のアルバム(Heatbeat及び1996)にもヴァイオリンで参加しています。
 このCDはネイディアンのデビュー・アルバムに未発売だったシューベルトを加えたもの。卓越した技巧と端正な造形、豊かなヴィブラートと明るめの音色が当時の彼の姿を伝えます。
 フランス・ベルギー音楽を集めたデビュー・アルバムはMonitor-MC 2017(モノラル)が初出ですが、その2年後に出た同内容のステレオ版(Monitor-MCS 2017)から復刻しています。シューベルトの2曲は関係者のもとに遺されたテスト・プレス盤(モノラル)から復刻したもので、初の一般発売となります。

 
 



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SUPRAPHON



SU 4308
(15CD)
¥14200→\12990
正規初出音源!
 アンチェル&チェコ・フィルの未発表ライヴ音源
  すべてオリジナル・アナログ・テープからの正規ライセンス復刻

「カレル・アンチェル&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団~ライヴ音源集」
カレル・アンチェル(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
プラハ放送交響楽団*


  CD1
   ●スメタナ:連作交響詩『わが祖国』(全曲)(74'29)
      録音:1968年5月12日/スメタナ・ホール【プラハの春音楽祭】(ステレオ)



  CD2
   ●モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261(7'12)
      ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
      録音:1968年5月24日/スメタナ・ホール【プラハの春音楽祭】(ステレオ)
   ●モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219『トルコ風』(29'12)
      アレクサンドル・プロチェク(ヴァイオリン)
      録音:1959年3月5日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299(297c)(26'15)
      ゲーザ・ノヴァーク(フルート)、カレル・パトラス(ハープ)
      録音:1957年1月5日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ドヴォルザーク:スケルツォ・カプリチョーソ 変ニ長調 Op.66(B 131)(13'42)
      録音:1957年9月21日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD3
   ●ベートーヴェン:『コリオラン』序曲 Op.62(8'33)
      録音:1966年10月27日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ベートーヴェン:ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲 ハ長調 Op.56(35'07)
      ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)、ヨゼフ・フッフロ(チェロ)、ヤン・パネンカ(ピアノ)
      録音:1964年10月24日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ベートーヴェン:交響曲第2番 ニ長調 Op.36(31'36)
      録音:1968年2月1日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD4
   ●ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op.93(25'16)
      録音:1960年3月3日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調 Op.90『イタリア』(26'28)
      録音:1968年2月1日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』 Op.20(16'11)
      録音:1965年2月26日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD5
   ●ドヴォルザーク:交響曲第7番 ニ短調 Op.70(B 141)(34'33)
      録音:1962年2月18日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 Op.88(B 163)(35'55)
      録音:1960年2月10日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD6
   ●ドヴォルザーク:『聖書の歌』Op.99(B 189)(12'58)
      ラディスラフ・ムラーツ(バス)
      録音:1956年1月4日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●スーク:『アスラエル』交響曲 ハ短調 Op.27(58'58)
      録音:1967年4月6日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD7
   ●スーク:交響詩『人生の実り』Op.34(37'13)
      プラハ・フィルハーモニック合唱団、ヨゼフ・ヴェセルカ(合唱指揮)
      録音:1968年5月24日/スメタナ・ホール【プラハの春音楽祭】(ステレオ)
   ●フェルステル:交響曲第4番 ハ短調 Op.54『復活祭の夜』(37'01)
      録音:1959年5月16日/スメタナ・ホール【プラハの春音楽祭】( モノラル)



  CD8
   ●クルサーク:マーラーの主題による変奏曲(18'56)
      録音:1964 年10月22日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ノヴァーク:『秋の交響曲』Op.62(62'07)
      プラハ・フィルハーモニック合唱団、ヨゼフ・ヴェセルカ(合唱指揮)
      録音:1960年2月18日/スメタナ・ホール(モノラル)



  CD9
   ●ノヴァーク:交響詩『パン』Op.43(44'50)
      録音:1967年10月16日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ムソルグスキー(イェレミアス編):『死の歌と踊り』(19'50)
      ラディスラフ・ムラーツ(バス)
      録音:1961年2月9日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD10
   ●ドビュッシー:交響詩『海』(22'08)
      録音:1958年10月2&3日(?)/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ドビュッシー:夜想曲(21'40)
      プラハ・フィルハーモニック合唱団、ヤン・キューン(合唱指揮)
      録音:1957年10月23-25日(?)/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ラヴェル:シェエラザード【ⅰ.アジア/ⅱ.魔法の笛/ⅲ.つれない人】(16'18)
      シュザンヌ・ダンコ(ソプラノ)
      録音:1957年5月21日/スメタナ・ホール【プラハの春音楽祭】( モノラル)
   ●ラヴェル:スペイン狂詩曲(14'00)
      録音:1965年2月26日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD11
   ●エルガー:序奏とアレグロ Op.47~弦楽のための(12'50)
      スメタナ四重奏団
       【イルジー・ノヴァーク(第1ヴァイオリン)、リュボミール・コステツキー(第2ヴァイオリン)、
        ミラン・シュカンパ(ヴィオラ)、アントニーン・コホウト(チェロ)】
      録音:1956年9月27日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ヴォーン・ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲(16'02)
      録音:1962年2月18日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ピストン:トッカータ~オーケストラのための(8'09)
      録音:1965年10月10日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●プロコフィエフ:スキタイ組曲『アラとロリー』Op.20(20'41)
      録音:1960年2月4日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ルトフワフスキ:葬送音楽(13'59)
      録音:1960年1月21日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD12
   ●マルティヌー:合奏協奏曲 H 263(13'25)
      録音:1964年10月16日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●マルティヌー:交響曲第1番 H 289(33'00)
      録音:1963年10月17日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●ヤナーチェク:2台のピアノのための協奏曲(28'06)
      ヤン・ノヴァーク(ピアノ)、エリシュカ・ノヴァーコヴァー(ピアノ)
      録音:1957年3月29日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD13
   ●クレイチー:交響曲第1番 ニ長調(24'15)
      録音:1957年3月29日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●クレイチー:交響曲第3番 ニ長調(17'29)
      録音:1964年2月15日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●イェジェク:ピアノと管弦楽のためのファンタジー(16'35)*
      ヴァーツラフ・ホルスクネフト(ピアノ)
      録音:1949年3月16&17日/プラハ放送第1スタジオ(プラハ)(モノラル)
   ●ストラヴィンスキー:ピアノと管楽器のための協奏曲(19'46)
      ズデニェク・イーレク(ピアノ)、チェコ・フィルハーモニック管楽アンサンブル
      録音:1967年4月8日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD14
   ●ヒンデミット:フィルハーモニー協奏曲(21'42)
      録音:1964年4月23日/スメタナ・ホール(モノラル)
   ●パウエル:狂詩曲(20'13)
      録音:1953年10月22日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)
   ●カベラーチ:交響曲第5 番 変ロ短調Op. 41『ドラマティカ』(39'37)
      リブシェ・ドマニーンスカ(ソプラノ)
      録音:1961年4月27日/ドヴォルザーク・ホール、ルドルフィヌム(プラハ)(モノラル)



  CD15
   ●フェルド:管弦楽のための協奏曲(39'12)
      録音:1962年4月5日/スメタナ・ホール(モノラル)
   ●シュルホフ:共産党宣言による交唱曲 Op.82(36'50)
      【カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの共産党宣言に基づく
       ルドルフ・フックスによるドイツ語テキストのチェコ語版】
      (チェコ語訳:パヴェル・ショルテーツ、オーケストレーション:スヴァトプルク・ハヴェルカ)
      ヘレナ・タッテルムスホヴァー(ソプラノ)、ヤルミラ・ボシュイノヴァー(アルト)、
      ヤン・ハラフサ(テノール)、テオドル・シュルバシュ(バス)
      録音:1962年4月5日/スメタナ・ホール(モノラル)


 2021年最新リマスタリング。すべてオリジナル・アナログ・テープからの正規ライセンス復刻!アンチェル&チェコ・フィルとの未発表ライヴ音源ばかりを集めた15 枚組が登場!!

 ライヴ録音:1949年-1968年/18h36'07

 これはすごいボックスの登場!
 第2次世界大戦後のチェコを代表する名指揮者カレル・アンチェルがチェコ・フィルハーモニー管弦楽団を振った未発表ライヴ音源(1949年~1968年)ばかりを集めた15枚組がスプラフォン・レーベルからリリースされます(1949年録音のイェジェクの作品のみプラハ放送交響楽団)。

 アンチェルは1939年のナチスのチェコ占領後1945年まで強制収容所に送られ、両親と妻子はアウシュヴィッツ収容所で虐殺されています。
 音楽家であったアンチェルはテレジン収容所に送られ生還。その後共産主義国チェコスロバキアの反ユダヤ主義を生き抜いたアンチェルは1950年から68年までチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督・首席指揮者に就任し、その間当団を名門オーケストラに育て上げ1959年の来日公演を含む世界各地での演奏会を成功させております。

 当セットの注目すべき点は正規初出音源であること。しかもチェコ・フィルとのほぼすべてのスタジオ録音をリリースしたスプラフォンの『ゴールド・エディション』(計48枚)とは全くの別音源で、チェコ放送(国営チェコスロバキア放送)のアーカイブに保管されているオリジナル・マスター・テープから正規ライセンスで復刻しております。

 収録作品はスメタナの『わが祖国』以外は『ゴールド・エディション』とは重ならないレパートリーを集めており、モーツァルト、ベートーヴェン、メンデルスゾーンから母国の作曲家、そしてアンチェルの同時代の作品まで幅広くカバーしています。

 なかでもドヴォルザークの交響曲第7番&第8番、『聖書の歌』やスークの『アスラエル』交響曲、交響詩『人生の実り』などの名作、アンチェルが敬愛していたマルティヌーの交響曲第1番、カベラーチの交響曲第5番『ドラマティカ』、そして20世紀の主要作品(ドビュッシー、ラヴェル、R.シュトラウス、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー)など興味の尽きないレパートリーをお楽しみいただけます。

 1968年5月、「プラハの春音楽祭」における『わが祖国』のライヴ音源はRadio Servisレーベルからリリースされていますが、今回リリースされるセットではもちろんチェコ放送からのオリジナル・マスター・テープを使用しております。
 亡命先のトロントに旅立つ前に行った最後のライヴ音源の一つであり、当団との熱演は感動せずにはいられません。

 チェコを代表する名エンジニア、ヤン・ルジチャジュによる2021年最新リマスタリングです。
 



<国内盤> 


キング・インターナショナル



KKC 086
¥3300
『Nostalgia』~クライスラー:ヴァイオリン小品集 鷲見恵理子(ヴァイオリン)
エミィ・トドロキ・シュワルツ(ピアノ)
 フリッツ・クライスラー(1875-1962):
  (1)プニャーニのスタイルによるテンポ・ディ・メヌエット/
  (2)オペレッタ《オペラ座舞踏会》から『真夜中の鐘』( ホイベルガー)/(3)ロマンス(シューマン)/
  (4)我が母の教え給いし歌(ドヴォルザーク)/(5)ウィーン風小行進曲/(6)ウィーン奇想曲 Op.2/
  (7)中国の太鼓 Op.3/(8)愛の喜び/(9)愛の悲しみ/(10)美しきロスマリン/
  (11)ベートーヴェンの主題によるロンディーノ/(12)ラ・ヒターナ(ジプシーの女)/
  (13)タルティーニのスタイルによるコレッリの主題による変奏曲/
  (14)クープランのスタイルによるルイ13世の歌とパヴァーヌ/
  (15)プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ/
  (16)歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》から『メロディ』(グルック)/
  (17)《ハフナー・セレナード》ニ長調 K.250より『ロンド』(モーツァルト)/
  (18)スラヴ舞曲 ホ短調 Op.46-2(ドヴォルザーク)/(19)タンゴOp.165-2 (アルベニス)

 「クライスラーの魅力が最大限に、これぞまさしく歴史に残る名演奏」假屋崎省吾(華道家) 情熱のヴァイオリニスト鷲見恵理子が全身全霊で挑んだオール

 ヴァイオリン:Andrea Guarnerius(1686年製作)/弓:Dominique Peccatte
 ピアノ:Steinway D-274 Hamburg #587445(2009 年製造)[A'=443Hz]
 セッション録音:2021 年8月30&31日/キング関口台スタジオ(第1スタジオ)/DDD、76'41、日本語帯・解説付

 情熱のヴァイオリニスト鷲見恵理子が全身全霊で挑んだオール・クライスラー・プログラム。「コロナ禍の前は、演奏活動で常にめまぐるしい状況でしたが、今は一変。時の流れが緩やかになったような気がします。そんな時、以前に住んでいたミラノや、度々訪れる機会があったウィーンの街での、ゆったりした時間を思い出して、ノスタルジックな気分に陥りました」と語る鷲見恵理子。この時代だからこそ聴き手に届けたいと思ったのがクライスラーでした。郷愁(ノスタルジア)とともに未来への希望のメッセージを託し珠玉の19曲を奏でます。

 収録曲はおなじみの「愛の喜び」「愛の悲しみ」「美しきロスマリン」をはじめ、クライスラーが編曲したモーツァルト、ドヴォルザーク、シューマン、グルックなどの名曲も収録。20世紀の名ヴァイオリニストの演奏を彷彿とさせる鷲見の温かく豊かな音色とエミィ・トドロキ・シュワルツの気品に満ちたピアノでお届けする演奏。どこか懐かしくも聴き手の心にあかりを灯す究極のクライスラー・アルバムが完成しました。



 鷲見恵理子(ヴァイオリン):
  「日本ヴァイオリン界の父」鷲見三郎を祖父に持ち、また両親もヴァイオリニストという名門一家に生まれ育つ。
  ジュリアード音楽院にてドロシー・ディレイに師事。ミケランジェロ・アバド国際音楽音コンクールにて優勝。近年同コンクールの審査員も務める。国内外の主要なオーケストラとの共演を経た後、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ国立音楽院大ルの審査員も務める。国内外の主要なオーケストラとの共演を経た後、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ国立音楽院大またチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を弾き振りで演奏する等、新たな試みにも積極的に取り組む。ミラノにてトレッタ賞を受賞。鳥取ふるさと大使に就任。
  リッカルド・ムーティが音楽監督を務めるイタリア・ディノ・チアーニ音楽祭に出演した後、ミラノの王宮でのオープニング・コンサートにてパガニーニのカプリス Op.1を24曲全曲演奏し、その後日本の主要都市でもツアーを行う。
  これまでに東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ、ポーランド国立管弦楽団、ソフィア・フィハーモニー、キエフ室内管弦楽団、ハンガリー・ヴィルトゥルトプレーヤーズ、ポーランド国立管弦楽団、ソフィア・フィハーモニー、キエフ室内管弦楽団、ハンガリー・ヴィルトゥルメトロポリタン管弦楽団、オーケストラ・フィルハルモニア・デル・ヴェネト等と共演。また、ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルの国内ツアーのソリストに抜擢された。
  カーネギーホール、エヴリフィッシャーホール、アリスタリーホール、サントリーホール、東京文化会館、東京オペラシティコンサートホール タケミツメモリアル、紀尾井ホール、浜離宮朝日ホール、滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール、東京国際フォーラム、軽井沢大賀ホール、アクロス福岡シンフォニーホールなどで演奏。
  ブルガリアでは国立文化宮殿にて演奏、ハンガリー国会議事堂にて日本人として初めて演奏した。また、ルクセンブルクのロイヤルファミリーの前で演奏している。ウンベルト・ジョルダーノ音楽祭に出演。
  故イヴリー・ギトリス、ロビー・ラカトシュ、ヴァスコ・ヴァッシレフ等、世界的アーティストと共演。NHK-FMラジオに出演の他、各国のテレビやドラマにも出演し、林真理子原作のTBSドラマ「不機嫌な果実」、「激レアさんを連れてきた」、「恋するクラシック」、「しゃべくり007」等に出演。また、イタリアで最大の発行部数を誇る日刊紙「コリエーレ・デラ・セラ Corriere della Sera」で度々取り上げられる。
  これまでにリリースしたCD「超絶技巧名演集 Appassionato Violin」がレコード芸術誌の推薦盤のほか紀尾井ホールでのライヴ録音を収めた「無伴奏の世界」も好評を博している。



 エミィ・トドロキ・シュワルツ(ピアノ)
  東京音楽大学付属高校を卒業後、渡米。 Mary D. Bold Scholarship Fund、Steinhardt Graduate Scholarships より奨学金を得る。テキサス大学オースティン校 にてピアノ演奏科学士課程修了、ニューヨーク大学にてピアノ演奏科修士課程を首席で卒業。アメリカにて数々のコンクールやオーディションに合格。指揮者ブレット・ミッチェル、マイケル・ランケスターの各氏のもとピアノ協奏曲で協演。2009年にはArtists International Auditions よりSpecial PresentationAwardを受賞し、カーネギーホールにてソロ・デビュー・リサイタルを行い好評を博した。
  他にニューヨーク・トリニティ教会、レイクジョージ室内管弦楽団、Strad at One 等、ニューヨークにて多くの室内楽シリーズに出演。ヴァイオリニストの田中直子(ジュリアード音楽院教授)、キャロル・シンデル、アシ・マタシアスなど、日本では東京都交響楽団、東京トの田中直子(ジュリアード音楽院教授)、キャロル・シンデル、アシ・マタシアスなど、日本では東京都交響楽団、東京年『poem』(GRACE MUSIC LABEL)をリリース。『bloom』はハイレゾ音源配信サイトe-onkyoクラシック部門にて長期に渡りトップ10に入る。
  元テキサス大学オースティン校及びニューヨーク・ヘブライ・ユニオン大学にて公式伴奏者、元ニューヨーク大学非常勤講師。現在は日本をベースに、スペイン、アメリカ各地にてソリスト、室内楽奏者として精力的に演奏活動を行っている。
  全日本ピアノ指導者協会(PTNA)演奏会員。これまでにピアノを山岸麗子、南院紀子、故ダニエル・マーティン、ホセ・ラモン・メンデス、ミヨコ・ロトー各氏に師事。

 
 

















2/2(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜



CLAVES


50 3047
¥2800
ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム演奏の
 「ピーターと狼」と「動物の謝肉祭」!

  (1)プロコフィエフ:交響的物語「ピーターと狼」Op.67
  (2)サン=サーンス:「動物の謝肉祭」(オリジナル版)
アンリ・デス(ナレーション)
(1)ロベルト・ゴンザレス=モンハス(指揮)、
 ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム
(2)ヴィリヤ・ポスクーテ&
  トマス・ダウカンタス(ピアノ・デュオ)、
 ヴィンタートゥール弦楽四重奏団

 フランス語版もリリース!スイスの大御所歌手アンリ・デスがナレーションを担当!
 ヴィンタートゥール・ムジークコレギウム演奏の「ピーターと狼」と「動物の謝肉祭」!

 セッション録音:2021年3月29日-4月3日/シュターツハウス・ヴィンタートゥール(スイス)/ディジパック仕様、56'51

 ロベルト・ゴンザレス=モンハスがヴィンタートゥール・ムジークコレギウムと録音した「ピーターと狼」と「動物の謝肉祭」。ドイツ語によるナレーション版(50-3034)はすでにリリースしていますが、フランス語によるナレーション版もリリースされます。
 ナレーションを務めたのは母国スイスはもちろんヨーロッパのフランス語圏で絶大な人気を誇る大御所歌手のアンリ・デス(1940-)が担当。
 1970年にファーストアルバム『Retour』をリリース以来、数多くの録音でも知られ現在も第一線で活躍しています。

 サン=サーンスの「動物の謝肉祭」はオリジナル室内楽版で弦楽四重奏の第1ヴァイオリンは当団の音楽監督でコンサートマスターも務めるロベルト・ゴンザレス=モンハスが演奏しております。

 
 
 

50 3025
¥2800
「スイスの顔」
 (1)クリストフ・シュトルツェネッガー(1976-):「時間の衝突」
 (2)アレクサンドル・マストランジェロ(1989-):金管五重奏のための「10のミニチュア」
 (3)伝承曲(トーマス・リューディ編):「S'isch abe-n-e Monsch uf Arde」
 (4)ジャン・アントーニ・デルングス(1935-2012):6つのバガテル Op.117b
 (5)リシャール・デュビュニョン(1968-):「シェルゾフレニア in C」
 (6)クルト・シュトルツェネッガー(1949-):「Li plaisi de mouodzonai」
 (7)ジャン=フランソワ・ミシェル(1957-):「Faces」
  ジュネーヴ・ブラス
   【バティスト・ベルノー(トランペット)、リオネル・ワルター(トランペット)、
    クリストフ・シュトルツェネッガー(ホルン、アルプホルン)、
    ダヴィド・レイ(トロンボーン)、エリック・レイ(チューバ)】

 スイスの現代作曲家に焦点を当てたジュネーヴ・ブラスの最新盤!

 セッション録音:2021年2月/ラ・ショー・ド・フォン(スイス)/ディジパック仕様、65'12

 「演奏は一級品というほかない」と評される金管五重奏団「ジュネーヴ・ブラス」がスイスの現代作曲家に焦点を当てたアルバムをリリースします。
 収録曲はすべて金管五重奏のためのオリジナル作品。「スイスの顔」というアルバム・タイトル通り名手が揃う当団が現在のスイスの音楽シーンを現した質の高い演奏をお楽しみいただけます。

 リシャール・デュビュニョンは、パリ音楽院とロンドンの王立音楽院で作曲を学び修士号を取得。その後2002年にはパリの美術アカデミーよりピエール・カルダン賞、2014年にはスイスのヴォードワ文化財団賞を受賞。
 その活躍が評価され2015年にはSACEMグランプリを受賞しています。ニューヨーク・タイムズ紙が「遊び心のある現代的感覚に牽引されている」と評するなど、その音楽は現代作曲家の作品の中でも異彩を放ちます。

 ジュネーヴ・ブラスのメンバーで作曲家でもあるクリストフ・シュトルツェネッガーはKlartheレーベルから「ホルンの秘密」(KLA-123)をリリース。
 ピアニストとしても活躍し、リヒャルト・シュトラウスの作品集(KLA-114)もリリースしています。

 
 




KLARTHE


KLA 114
¥2800
「さびしい泉のほとり」
 リヒャルト・シュトラウス:
  (1)「ばらの騎士」によるコンサート用ワルツ Op.59 TrV227
   (オットー・ジンガー編)
  (2)5つのピアノ小品 Op.3
  (3)4つの歌曲 Op.27より第4曲「明日の朝」(マックス・レーガー編)
  (4)「最後の花びら」からの8つの歌曲 Op.10より第2曲「何もなく」
   (レーガー編)
  (5)情緒のある風景 Op.9
  (6)アンダンテ ヘ長調 遺作(クリストフ・シュトルツェネッガー編)
クリストフ・シュトルツェネッガー(ピアノ)

 クリストフ・シュトルツェネッガー、ピアニストとしての新録音は、リヒャルト・シュトラウスのオリジナルとアレンジ作品。

 セッション録音:2020年9月1-3日/ラ・ショー・ド・フォン(スイス)/ディジパック仕様

 高名なホルン奏者として知られるクリストフ・シュトルツェネッガー。演奏家としてはピアニストとしても活躍する二刀流。その腕前は確かなもので驚かされます。
 さらに作曲家としても活躍するマルチな才能の持ち主です。そんなシュトルツェネッガーのピアニストとしての最新盤はリヒャルト・シュトラウスのオリジナルとアレンジ作品です。

 リヒャルト・シュトラウスといえば交響詩「英雄の生涯」、楽劇「サロメ」など、大規模なオーケストラのイメージがありますが、初期には美しいピアノ作品を作曲。
 当アルバムには「5つのピアノ小品」「情緒のある風景」を収録しております。また編曲ものも注目。
 ジンガー編の「ばらの騎士」によるコンサート用ワルツ、レーガー編の歌曲から2曲、そしてシュトルツェネッガー編のホルンの作品をピアノ独奏版でお届けます。
 クリスタルな音が魅力のシュトルツェネッガーがリヒャルト・シュトラウスの煌びやかな旋律を奏でます。
  
 
KLA 054
¥2800
「崇高なる牧歌」 クリストフ・シュトルツェネッガー
 (ピアノ/Steinway D 395870)
(5)クレメンス・ティルカン(ソプラノ)
 (1)ロベルト・シューマン:間奏曲 Op.4
 (2)クララ・シューマン:3つのロマンス Op.21(ブラームスに献呈)
 (3)ロベルト・シューマン(クララ・シューマン編曲):リーダークライス Op.39
  【I.異郷で/II.間奏曲/III.静けさ/IV.月の光/V.美しい異郷/VI.春の夜】
 (4)ロベルト・シューマン:交響的練習曲のための5 つの変奏曲 遺作
  【I.主題/II.第1 変奏曲/III.第2 変奏曲/
   IV.第3 変奏曲/V.第4 変奏曲/VI.第5 変奏曲/VII.主題】
 (5)クリストフ・シュトルツェネッガー:アナクロン IV Op.17(コリーナ・ビルの詩による)

 クリストフ・シュトルツェネッガーがロベルト&クララ・シューマンに捧げるピアノ独奏作品集

 セッション録音:2017年6月12-14日/フランス/ディジパック仕様

 「崇高なる牧歌」と題されたこのアルバムはロベルト&クララ・シューマンのピアノ作品集で演奏のクリストフ・シュトルツェネッガーが二人の偉大な作曲家に捧げる思いでアルバムを作成しました。
 収録作品はロベルトの間奏曲 Op. 4と交響的練習曲 Op.13から除かれた5つの変奏曲 遺作、クララの3つのロマンスOp.21、クララがピアノに編曲したロベルトのリーダークライスOp.39から6曲、そしてシュトルツェネッガーが作曲したソプラノとピアノのための6つの「アナクロンIV」Op.17です。

 演奏のクリストフ・シュトルツェネッガーはホルン奏者としても有名で作曲家としてもその名が知られるマルチな才能の持ち主。
 ホルン奏者としてはジュネーヴ・ブラスのメンバーとしても活躍し、Clavesレーベルからスイスの現代作曲家作品集「スイスの顔」(50-3025)をリリースされたばかりです。
 
 

KLA 042
¥2800
「夜と氷の中で」
 クリストフ・シュトルツェネッガー(1976-):
  (1)組曲「夜と氷の中で」Op.19~10 の管楽器と打楽器のための
  (2)「アナクロンII」Op.11~管楽五重奏のための10の小品
 (1)ジュネーヴ高等音楽院の管楽十重奏団
  【アルベルト・アクーナ・アルメラ(フルート)、グレゴリー・シャリエ(フルート)、
   シリル・ルフランソワ(オーボエ)、カミーユ・アンドレ(オーボエ)、
   タンギー・ガラヴァルダン(クラリネット)、アッレッサンドロ・ベヴェラーリ(クラリネット)、
   シルヴァン・ルートワイラー(ファゴット)、ジャンヌ・シフェルレ(ファゴット)、
   ジョフリー・ポーティエ=ドゥベ(オーボエ)、アニェス・ショパン(オーボエ)】
  ドリアン・フレット(パーカッション)、アントワーヌ・マルギール(指揮)
 (2)アンサンブル・シグマ
  【アン=ローレ・パンティヨン(フルート)、ナタリー・グリュング(オーボエ)、
   セヴェリーヌ・ペエネ(クラリネット)、イゴール・アーシュ(ファゴット)、
   クリストフ・シュトルツェネッガー(ホルン)】

 マルチな才能の持ち主、クリストフ・シュトルツェネッガー。クリストフ・シュトルツェネッガー。管楽器のための2 篇を収録!

 録音:(1)2015年11月21日/ソルネタン寺院 (2)2015年11月9日&10日/アンセルメ・スタジオ(ジュネーヴ)/ディジパック仕様

 マルチな才能の持ち主クリストフ・シュトルツェネッガー。当アルバムではコンポーザーとしてシュトルツェネッガーの2篇を収録しております。

 組曲「夜と氷の中で」は、2014年にノルマンディー地方管弦楽団の委嘱作。世界初演は2015年1月にカーンで行われ、その後ノルマンディー全域で演奏されています。
 管楽10人とパーカッションが溶け合う物語性の強い組曲です。

 「アナクロンII」は、2006年にビエンヌ交響楽団の管楽五重奏団の委嘱作。
 スイス、フランス、ベルギー、ドイツなどこれまでに50回以上演奏され、カナダではATMA Classiqueレーベルでもおなじみの木管五重奏団「ペンタドル」が当作をレパートリーにしたことにより有名になりました。
 「アナクロン」はシュトルツェネッガーが作曲する作品群のシリーズ。ここに収録した第2集「アナクロンII」は管楽五重奏のために書かれた10の小品。メロディアスな旋律が印象的で実に馴染みガーが作曲する作品群のシリーズ。
 ここに収録した第2 集「アナクロンII」は管楽五重奏のために書かれた10の小品。メロディアスな旋律が印象的で実に馴染みのよい音楽です。
 
 
KLA 065
¥2800
「乞うご期待」
 (1)グラナドス(ガブリエル・フィリポ編):
  「詩的なワルツ集」(序奏と7曲)
 (2)ジャン=クロード・ジャンジャンブル(1975-):
  「鋼の天の息吹」【世界初演】
 (3)トーマス・エンコ(1988-):6人のためのゲーム【世界初演】
 (4)デリク・ブルジョワ(1941-):ソナタ Op.21~金管五重奏のための
 (5)アルトゥロ・マルケス(1950-)(フィリポ編):ダンソン第2番
ローカル金管五重奏団
 【フランソワ・プティプレ(トランペット)、
  ジャヴィエル・ロゼット(トランペット)、
  ブノワ・コレット(ホルン)、
  ロマン・デュラン(トロンボーン)、
  タンクリード・サイマーマン(チューバ)】
(3)トーマス・エンコ(ピアノ)
(5)マティルド・ヌエン(ピアノ)
(5)シリル・ガベ(パーカッション)

 フランス・ジャズ界の貴公子トーマス・エンコの作品も収録!ローカル金管五重団の色彩感に富んだデビュー・アルバム。

 録音:2018年7月/ドゥエ地方音楽院(フランス)/ディジパック仕様

 2015年結成のローカル金管五重団。
 結成3周年を祝し録音した彼らのデビュー・アルバム「乞うご期待」はグラナドス、ジャン=クロード・ジャンジャンブル、トーマス・エンコ、デリク・ブルジョワ、アルトゥロ・マルケスという多様な作品を集めた注目作。

 当団はパリ国立高等音楽院の卒業生5人で構成され2016/2017年のシーズンにはシェルジェール・ブラス・フェスティヴァルでも演奏しております。
 また2017年に開催された第9回大阪国際室内楽コンクール&フェスタの管楽アンサンブル部門にて第3位を受賞している若手実力派です。

 当アルバムの注目はフランス・ジャズ界の貴公子トーマス・エンコの作品も収録していること。
 エンコは2014年にコットンクラブに初登場するなど日本でもその名が知られる若手注目株で、子供時代からヴァイオリン、ピアノを演奏し、作曲も手掛けているマルチな才能の持ち主です。
 コンセルヴァトワール在学中にリリースしたファースト・アルバム『エスキス』が2008年の"ジャンゴ賞"で最優秀新人賞を獲得するなど、その才能は世界的に知られています。
 ローカル金管五重団と自身のピアノ演奏による「6人のためのゲーム」もエンコのセンスが光る作品です。

 最後に収録したアルトゥロ・マルケス作曲のダンソン第2番は2018年に惜しくも亡くなったエル・システマの設立者ホセ・アントニオ・アブレウへのオマージュとして演奏されました。
 ローカル金管五重団の最新アルバム「ラヴェル - ドビュッシー - フィリポ」(KLA-134)と併せてお楽しみください。
 




DUX



DUX1784
¥2500
エルスネル、クルピンスキ&レッセル:ピアノ作品集
 フランティシェク・レッセル(1780-1838):新しいポロネーズ ニ長調
 カロル・クルピンスキ(1785-1857):ポロネーズ イ短調、変奏曲ハ長調
 レッセル:変奏曲イ短調 Op.15-1、変奏曲イ短調 Op.15-2
 ユゼフ・エルスネル(1769-1854):ソナタ第2番ニ長調
 クルピンスキ:フーガとコーダ
 エルスネル:ポロネーズ ヘ短調、マズルカ風ロンド ト短調
 クルピンスキ:ポプリまたは変奏
トマシュ・ルパ(ピアノ)

 天才の影に隠れたポーランドの大作曲家たちのピアノ作品。

 ポーランド、ポドカルパチエ出身のピアニスト、トマシュ・ルパが、19世紀初頭に活躍したいずれもワルシャワにゆかりのある3人のポーランド人作曲家 ~ エルスネル、レッセル、クルピンスキ ~ の作品を収録した非常に充実したアルバムです。
 このプログラムは変奏曲、ソナタ、ロンド、フーガといった当時の音楽の典型的な形式が用いられたすべての曲に含まれる民族的特徴によって結ばれており、それが古典派の形式と結びついて、独特の音色と感情を持つ音楽を作り出しています。
 天才ショパンの影に隠れてはいるが、計り知れない才能が生み出した歴史的、そして何よりも芸術的な価値のある作品の数々をお楽しみ下さい。

 ※録音:2019年10月1日-2日&2020年10月31日、ショパン音楽大学コンサート・ホール(ワルシャワ、ポーランド)
 
 
DUX1750
¥2500
シューベルト:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960
 即興曲変ホ長調 D.899-2,Op.90-2
カタジナ・クリング(ピアノ)

 ポーランド人ピアニスト、カタジナ・クリングが録音したシューベルトは最晩年の大作「ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調」がメインであり、哲学的、音楽的な考察を深め、演奏者と聴き手の双方を刺激してくれるものです。
 カタジナ・クリングはポーランドのウッチ出身の女流ピアニスト。
 故郷のグラジナ・キェイストゥット・バツェヴィチ音楽院で研鑽を積んだ後、ルドルフ・ブッフビンダーなどから指導を受け、ポーランドのモーツァルト・コンクール、国際キェイストゥット・バツェヴィチ室内楽コンクールで入賞した実績を持っています。

 ※録音:2021年2月16日-17日、ヨーロピアン・センター・パフォーマンス・ホール(オトレンブシ、ポーランド)
 
 

DUX1764
¥2500
アリーナ・ブゥオンスカ(1974-):暗い夜
 キホーテのような真実に向かって
 暗い夜
 カンタータ《キリストは蘇り》
 アルマのために
アグニェスカ・グルチヴァツ(ソプラノ)
エンリケ・サンチェス=ラモス(バリトン)
ラ・スパーニャ、ジョアンナ・ヴィエレク(ピアノ)
ベアトリツ・オレアガ(メゾ・ソプラノ)
ミコワイ・コノぺルスキ(チェロ)

 アリーナ・ブゥオンスカは、ポーランド南部のチェシン出身の女流作曲家。ヴロツワフのカロル・リピンスキ音楽院で学んだ後、クリストバル・アルフテル、細川俊夫、ティエリー・ペクなどから指導を受けています。
 その作品は多岐に渡り、器楽曲、声楽曲、オーケストラ作品、エレクトロ=アコースティック音楽など、様々なスタイルの音楽を生み出しています。

 ※録音:2019年-2020年
 
 

DUX1748
¥2500
ミハウ・マレク(1995-):愛されし者
 ヴォコーレ
  〔アドリアンナ・ゾウニエルクチュク(ソプラノ)、ヴィクトリア・オスクロバ(ソプラノ)、
   アポロニア・ゴラチョフスカ(アルト)、カタルジナ・カルボウニク(アルト)、
   カツペル・シェムライ(テノール)、フィリップ・エイラク(テノール)、
   ミハウ・マレク(バス)、ミハウ・キジェウスキ(バス)〕
 エヴァ・キジェウスカ(メゾ・ソプラノ)

 ポーランドの都市ルブリン出身のミハウ・マレクは、ケルンで開催されたムジカ・サクラ・ノヴァ国際作曲コンクールで第1位(2019年)と第3位(2016年)受賞をはじめ、ポーランド内外の様々な作曲コンクールで実績を残しているポーランド新世代の期待の作曲家。
 その作品はドイツのショット社とポーランドのポーランド音楽出版社(PWM)から出版されており、2019年から2021年にかけてマレクのCDは栄誉あるフレデリク賞の現代部門にノミネートされるなど実績も抜群です。

 ※録音:2021年3月-4月、聖ファウスティナ寺院(ワルシャワ、ポーランド)
 
 

DUX1806
¥2500

ヴォイテク・ソコ・ソコルニツキ:メランフォリア ~
 シネマティック・ヴォイス

ヴォイテク・ソコ・ソコルニツキ
 (ヴォーカル、ヴァイオリン、
  サクソフォン、ピアノ、
  エレクトロニクス)


 ヴォイテク・ソコ・ソコルニツキは、2013年にシュチェチン・キャッスル・オペラで開催された第15回グランド・テノール・トーナメントの第1位受賞者であり、オペラ歌手として活躍する傍ら、ヴォーチ・クロスオーヴァー・アンサンブルのソリストとしてポーランド内外のステージで大活躍中のテノール。
 ソコルニツキの演奏、作品の特徴は 芸術への革新的なアプローチをオープンに観客に提供することであり、ジャンルのボーダレス、クロスオーヴァーのスタイルによる独自の世界観を生み出しています。

 ※録音:2021年、ポーランド
 



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BR KLASSIK



900202
¥2600→\2390
マリス・ヤンソンス(指揮)
 ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):

   ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 Op. 35 -ピアノとトランペット、弦楽合奏のために
   交響曲第9番 変ホ長調 Op. 70
イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)...1-4
ハンネス・ロイビン(トランペット)...1-4
バイエルン放送交響楽団
マリス・ヤンソンス(指揮)

 録音:2012年10月15-19日ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)...1-4 2011年3月21日ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)...5-9

 2021年に発売された『マリス・ヤンソンス・エディション』(900200)からの分売。
 「ショスタコーヴィチの音楽に心を奪われ、心の一番奥深いところまで揺さぶられる人が世界中で増えている。
 ショスタコーヴィチの音楽は独特だ。それは政治がもたらした痛ましい時代の証言であると同時に、人間存在にかかわる根本的な感覚と経験が生み出す、時代を越えた表現となっている。私にとっては特に。」と語った名指揮者マリス・ヤンソンス。
 このアルバムには2011年と2012年に開催されたコンサートから、2曲のショスタコーヴィチ作品のライヴ録音が収録されています。
 ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番」は、正式には「ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲」といい、トランペットにもソリストとしてのテクニックが要求される作品。
 ショスタコーヴィチは、歌劇《ムツェンスクのマクベス夫人》の完成からわずか数週間後の1933年夏にこの作品を書き上げており、26歳の若き作曲家の計り知れないほどの優れた才能が存分に感じられる逸品です。
 ピアノを卓越した技巧で知られるイェフィム・ブロンフマン、トランペットをNDRエルプ・フィル(旧名称ハンブルク北ドイツ放送交響楽団)の首席奏者を務め、現在もソリストとして活躍するベテラン、ハンネス・ロイビンが演奏、さまざまな風刺や引用なども含め、ヤンソンスの機敏な指揮が全体をまとめています。
 交響曲第9番は1945年11月3日にエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団によって初演された「戦争三部作」の最後の作品。勝利の交響曲と期待されましたが、実際には風刺と皮肉に満ちており、この軽妙な作品はベートーヴェンの第九のような作品を求めていた政府関係者の意向に沿うことはありませんでした。
 ヤンソンスは機知と皮肉に満ちたこの作品をスタイリッシュに仕上げています。
 
 


900639
¥2600
豪華競演陣 2020年ライヴ
 musica viva Vol.39 ヴォルフガング・リーム(1952-):作品集

 1. Sphare nach Studie(1993/2002改訂)-6人の奏者のために
 2. Stabat Mater スターバト・マーテル(2020)-バリトンとヴィオラのために
  ベルリン芸術祭、ベルリン音楽祭及びベルリン・フィル財団の委嘱作
 3-6. Male uber Male 2(2000/2008改訂)-クラリネットと9人の奏者のために
  I. Frei, nicht schnell/II. Sehr langsam, wie aus weiter Ferne/
  III. In drangender Unruhe/IV. Langsam
タマラ・ステファノヴィッチ(ピアノ)...1、
クリスティアン・ゲルハーエル(バリトン)...2、
タベア・ツィンマーマン(ヴィオラ)...2、
イェルク・ヴィトマン(クラリネット)...3-6、
バイエルン放送交響楽団のメンバー...1,3-6、
スタンリー・ドッズ(指揮)...1,3-6

 ヴォルフガング・リーム(1952-) 生誕70周年記念リリース 2タイトル

 録音 2020年12月8日(ライヴ) ミュンヘン、Prinzregententheater(ドイツ)

 現代音楽の重鎮作曲家の一人、ヴォルフガング・リーム。
 ドイツのカールスルーエで作曲と音楽理論を学び、1963年に最初の曲を書いて以降、作曲家、教師として大活躍、400曲以上の作品は、どれも国際的に高く評価されています。
 リームは芸術、文学、哲学の深い知識を有しており、これらが彼の作曲のインスピレーションの源になっているとともに、バッハやシューマン、ブラームスなど音楽史の名曲から触発された作品も数多く書いています。
 このBR-KLASSIKのmusica vivaシリーズではリームの70歳の誕生日(2022年3月13日)を記念し、2枚のアルバムをリリース。
 このVol.39には2020年のライヴ演奏が収録されています。(Vol.40...900640 Jagdenund Formen)
 室内アンサンブルのための「Sphare nach Studie」は改訂版が2002年3月13日にカールスルーエで世界初演された作品。
 2020年12月8日に開催されたmusica vivaコンサートのオープニングを飾りました。「スターバト・マーテル」はバリトンとヴィオラのための静かな悲しみを湛えた作品。
 アルバムはヴィトマンがクラリネットを吹く「Male uber Male 2」で締めくくられています。
 
 

900640
¥2600
musica viva Vol.40
 ヴォルフガング・リーム(1952-):作品集

  1-16. Jagden und Formen 狩猟と形式(2008)
バイエルン放送交響楽団
フランク・オルー(指揮)

 録音2021年6月22-25日 ミュンヘン、ヘルクレスザール(ドイツ)

 現代音楽の重鎮作曲家の一人、ヴォルフガング・リーム。
 ドイツのカールスルーエで作曲と音楽理論を学び、1963年に最初の曲を書いて以降、作曲家、教師として大活躍、400曲以上の作品は、どれも国際的に高く評価されています。
 リームは芸術、文学、哲学の深い知識を有しており、これらが彼の作曲のインスピレーションの源になっているとともに、バッハやシューマン、ブラームスなど音楽史の名曲から触発された作品も数多く書いています。

 このBR-KLASSIKのmusica vivaシリーズではリームの70歳の誕生日(2022年3月13日)を記念し、2枚の
アルバムをリリース。
 このVol.40には2001年11月にアンサンブル・モデルンによってバーゼルで世界初演された大規模な「狩猟と形式」を収録。(Vol.39...900639 2020年のライヴ録音)
 この「Jagden und Formen 狩猟と形式」、もともとは1995年から2001年にかけて書かれた作品ですが、リームは2007年から2008年にかけて全体を改訂。
 ここで、それまで何年にもわたって成長を続けて来た"ワーク・イン・プログレス"が完成しました。
 2台のヴァイオリンの戯れるような旋律で先導される曲はすぐに曲調がエスカレート、そのまま全曲が切れ目なく息をのむようなエキサイティングな音楽へと変貌します。
 




CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLES



CVS058
¥2700
『後宮の寵姫』 ~18世紀ヨーロッパの東洋趣味とフランス音楽~
 アンドレ・モデスト・グレトリー(1741-1813):
  1. 序曲 ~歌劇《カイロの隊商》(1783)より
  2. ゼミールのアリエット「ウグイスは雛鳥を連れて」~歌劇《ゼミールとアゾール》(1771)より
  3. 奴隷女のエール「わたしだって囚われの身よ」~歌劇《カイロの隊商》より
  4. 全員の踊り ~歌劇《カイロの隊商》より
 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791):
  歌劇《後宮からの逃走》K. 384(1782)(1799年出版のフランス語版による歌唱)より
   5. コンスタンツェのアリア「愛しい人から遠く離れて(ああ、わたしは恋をして本当に幸せでした)」
   6. ベルモンテとコンスタンツェの二重唱「辛くともきみを忘れず(わたしのために死なねばならぬとは)」
 クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787):歌劇《思いがけない出会い、またはメッカの巡礼》(1763)より
  7. 序曲
 グレトリー:
  8. エジプトの踊り ~歌劇《カイロの隊商》より
  9. ゼミールのアリエット「大好きな薔薇、愛しい花」~歌劇《ゼミールとアゾール》より
 フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール(1726-1795): 歌劇《美しき奴隷女》(1788)より
  10. ゼイラのアリエット「ああ神様! まさか、この残忍な人間たちがわたしの痛みに同情するなど」
 グレトリー: 歌劇《ゼミールとアゾール》より
  11. パスピエ
 グルック: 歌劇《思いがけない出会い、またはメッカの巡礼》より
  12. アミーヌのアリエット「わたしは寄って立つところを失い」
  13. レジアのアリエット「ああ!素敵ね、つらい別離のあと再会できるのは」
 ピエール=アレクサンドル・モンシニー(1729-1817):歌劇《ゴルコンドの王妃アリーヌ》(1766)より
  14. アンダンテ、ジグとコントルダンス
 グレトリー: 歌劇《カイロの隊商》より
  15. フランスの奴隷女のエール「わたしたちは奴隷になるよう生まれつき」
 グルック: 歌劇《思いがけない出会い、またはメッカの巡礼》より
  16. アリとレジアの二重唱「せめて、恋する人と同じ鎖に繋がれたい」
 ポール=セザール・ジベール(1717-1787):歌劇《ソリマン2世、または三人の寵姫》(1761)より
  17. ロクスラーヌのアリエット「軍神マルスがあなたを無敵にしたのだから」
フロリー・ヴァリケット(ソプラノ)、
ニコラ・スコット(テノール)、
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団(古楽器使用)、
ガエタン・ジャリ(指揮)

 録音: 2020年12月20-23日、ヴェルサイユ宮殿「十字軍の間」

 【色彩感あふれる「フランスの東洋趣味」が古典派時代を席巻。古楽器勢ならではの高雅さと異国情緒】
 古くからイスラム圏の文化に異国情緒と憧れを見出してきたヨーロッパ人たちですが、ヴェルサイユ宮殿を舞台に録音されたこの最新盤が光を当てているのは古典派時代のフランス語オペラ。
 イスラム太守の後宮に囚われた(多くはキリスト教徒の)女性にかかわる場面を厳選、一貫性あるプログラムで聴き手をロココの歌劇界へと誘います。
 パリ中を魅了しヴェルサイユの王室の人々にも愛されたグレトリーの東洋趣味作品《カイロの隊商》や『美女と野獣』の原作を元にした《ゼミールとアゾール》をはじめ、革命後も第一次大戦前まで人気演目だったジベールの《ソリマン2世》、生前の名声に比して驚くほど録音が少ないモンシニーの作など秘曲も収録。
 さらにドイツ語圏のフランス音楽愛好から生まれたグルックの隠れ名作《メッカの巡礼》からも多くのナンバーが選ばれている上、後宮といえば・・・なモーツァルトの傑作も同時代のフランス語訳台本による演奏で味わえるのは貴重(歌詞が直訳でなく微妙に違っており、意外なくらい新鮮)。
 演奏陣はヴェルサイユに集うフランスの精鋭たち。
 同時発売のカンプラ《新世紀の運命》(CVS061)にも出演する躍進中の名歌手フロリー・ヴァリケットの美声がとびきりの存在感ですが、器楽陣もスタイリッシュかつ一体感に満ちた演奏で、序曲や舞曲などの器楽トラックも聴きごたえ十分。
 来日公演でも話題を振りまいた新世代の旗手マクシム・パスカルのアンサンブル「ル・バルコン」でも活躍するクララ・イザンベールが古楽器ハープで奏でる最終トラックでは、この弦楽器を愛奏していたマリー=アントワネットの時代ならではの雰囲気も味わえることでしょう。

 
 
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CVS061
¥2700→\2490
アンドレ・カンプラ(1660-1744):舞踏音楽劇《新世紀の運命》全曲 (1700)
  台本...ペレ・ジャン=アントワーヌ・ドゥ・セルソー
 アンドレ・カンプラ(1660-1744):舞踏音楽劇(悲劇風幕間劇にもなる音楽による物語)《新世紀の運命》全曲
  1-7. 序幕/8-23. 第1の物語/24-41. 第2の物語/42-51. 第3の物語
軍神マルス、時の神サテュルヌ
 ...マルク・モイヨン(バリトン)、
現世の叡智の化身
 ...マティアス・ヴィダル(テノール)、
平和の化身、運命の女神パルク
 ...フロリー・ヴァリケット(ソプラノ)、
知恵と戦略の女神パラス,戦いの女神ベロンヌ,栄光の化身
 ...クレール・ルフィリアトル(ソプラノ)、
火の神ヴュルカン,群衆の中の戦士
 ...トーマス・ファン・エッセン(バリトン)

ラ・テンペスタ(古楽器使用)
 エレーヌ・ウゼル(コンサートマスター&楽譜校校訂)、
 パトリック・ビスミュート(指揮)
 ヴェルサイユ・バロック音楽センター合唱団

 録音: 2021年1月15-17日 ヴェルサイユ宮殿王室歌劇場

 【驚きの新発見!人気絶頂期のカンプラによる重要作、実力派ビスミュートの指揮で初録音】
 太陽王ルイ14世の治世末期、リュリ亡き後のフランス・オペラを大きく躍進させた作曲家アンドレ・カンプラ。
 バロック歌劇史に大きな転機をもたらした出世作《優雅なヨーロッパ》(1697)はじめ、フランス語カンタータ(カンタート)やプティ・モテなど人気作は古楽再発見の流れを受けて続々復権、録音盤も多い作曲家ですが、ここへ来て幻の大作の世界初録音が登場!
 筆写譜が数年前まで未校訂のまま埋もれていたため長く忘れ去られていた1700年5月初演の重要作《新世紀の運命》全曲録音です。
 ハプスブルク系王家の断絶が間近に迫る隣国スペインの王位継承をめぐり、戦争勃発も視野に入ってきたフランスで17世紀最後の年に初演された本作は、来たるべき世紀の平和を願う時の神サテュルヌの期待に反して欧州が戦乱へと突入してゆくところを舞台にした寓意的音楽劇。
 詩句を鮮やかに音楽の調べに乗せながら、フランス・バロック特有の舞曲ナンバーでも緩急自在な音作りを楽しませるカンプラ随一の傑作が、フランス古楽界の実力派たちによる確かな解釈で甦ったのは大いに歓迎すべきことと言えるでしょう。
 バッハ無伴奏ヴァイオリン曲集の伝説的録音でも知られるフランスの異才パトリック・ビスミュート率いるラ・テンペスタは20人程度まで編成を拡大させ柔軟かつ機微豊かな演奏を披露、中世音楽歌手としても知られるマルク・モイヨンやル・ポエム・アルモニーク創設期の中心人物クレール・ルフィリアトル、仏歌劇界を牽引するマティアス・ヴィダルなど、歌手陣の充実もこの名演の実現に繋がっています。

 




カンプラの時代が来るか!?
CHATEAU DE VERSAILLES SPECTACLESから発売になっているカンプラのアルバム
「オペラ=バレ(舞踏歌劇)」をはじめて世に現出せしめた象徴的作品


CVS002
(2CD)
\4600→\4190
アンドレ・カンプラ(1660-1744):「優雅なヨーロッパ」
【DISC 1】
 1-12.  序幕
 13-26. 第1幕:フランス
 27-37. 第2幕:スペイン
【DISC 2】
 1-9.   第3幕:イタリア
 10-25. 第4幕:トルコ
セバスティアン・デラン指揮
レ・ヌーヴォー・キャラクテール(古楽器使用)
カロリーヌ・ミューテル
 (ソプラノ/美の女神、スペインの女1、オリンピア、ロクサーヌ)
イザベル・ドリュエ
 (ソプラノ/不和の女神、酒屋の女1、後宮の女)
ヒザー・ニューハウス
 (ソプラノ/恩寵の化身、セフィーズ、スペインの女2、酒屋の女2)
アンデシュ・J.ダーリン
 (テノール/フィレーヌ、ドン・ペドロ、オクタヴィオ)
ニコラ・クルジャル
 (バス/シルヴァンドル、ドン・カルロス、ズリマン)
ジェレミー・デルヴェール
 (バリトン/トルコ近衛兵)

 フランス王ルイ14世の肝煎りで17世紀に建造が始まり、王が住むようになってからも増築を重ね完成までに1世紀を費やした大宮殿、ヴェルサイユ。
 かつてルイ王朝の人々に豪奢な心のうるおいを与えた劇場や王室礼拝堂は、近年この宮殿を活性化させる運営団体シャトー・ド・ヴェルサイユ・スペクタクルによって、古楽パフォーマンスの絶好の演奏会場となっています。
 その最先端の賑わいを伝える独自レーベル第2弾リリースは、名匠アンドレ・カンプラの「優雅なヨーロッパ」。
 1697年、フランス独自の劇音楽形式である「オペラ=バレ(舞踏歌劇)」をはじめて世に現出せしめた象徴的作品でありながら、全曲盤の新録音は長らく登場せず、フランス古楽ファンをやきもきさせてきたこの傑作を、Alphaレーベルでのルクレール「シラとグロキュス」新録音はじめ、同国人ならではの繊細にしてダイナミックなフランス・バロック解釈を旨とするセバスティアン・デランの楽隊がいま、みずみずしい演奏で現代によみがえらせてくれます。
 重要作だけに、解説にも需要のある好企画です。

 
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CVS060
¥2700→\2490
マリー・ヴァン・レイン(クラヴサン・指揮
シャルル・デュパール(1667/70-1740):『コンセールによる6つのクラヴサン組曲』より

 シャルル・デュパール(1667/70-1740):
  『ヴァイオリンと縦笛に加え、バス・ド・ヴィオールおよびアーチリュートを添えた
   低音部のための合奏(コンセール)用に仕立てられた6つのクラヴサン組曲』
    (1701年アムステルダム刊)より
     1-5. 組曲 第4番 ホ短調/6-12. 組曲 第1番 イ長調/
     13-20. 組曲 第2番 ニ長調/21-29. 組曲 第6番 ヘ短調
マリー・ヴァン・レイン(クラヴサン〔チェンバロ〕・指揮)、
タミ・トロマン(バロック・ヴァイオリン)、
ミリアム・リニョル(バス・ド・ヴィオール〔ヴィオラ・ダ・ガンバ〕)
エロイーズ・ガイヤール(リコーダー,バロック・オーボエ)、
ピエール・リンデルクネヒト(テオルボ)

 録音: 2020年9月13-14日 ドメーヌ・ド・ヴィラルソー(フランス北部イル・ド・フランス地方)

 【英国に渡ったフランス音楽の担い手による重要曲集。豪華メンバーでその多様な魅力を存分に!】
 バロック期にはイタリア様式と並ぶ影響力を誇ったフランス様式。18世紀に入るとその流行はさまざまな形で加速しますが、その大きな原動力として、各地に影響力の強い人物が多かった鍵盤音楽の世界でフランス様式が広まったことは見過ごせません。
 フランソワ・クープランと同世代のシャルル・デュパールは、その普及に大きく貢献した一人。
 彼は英国に渡りロンドンの人々にフランス最新様式を伝えただけでなく、1701年には国際都市アムステルダムでクラヴサン組曲集を楽譜出版。
 サンドウィッチ伯爵夫人(料理名の元になった第4代サンドウィッチ伯爵の祖母)に献呈されたこの曲集は、ロンドンから遠く離れたドイツ語圏中部で一生を終えた大バッハも筆写しており、その大きな影響は『イギリス組曲集』にはっきり表れています。
 プレリュードの代わりにオペラの序曲の様式を転用した楽章を冒頭に配したこれらの組曲は、すぐにヴァイオリンやリコーダーを使ったコンセール(合奏)用にアレンジされて同じ版元から刊行されており、このアルバムでは合奏版を中心に、一部の楽章をクラヴサン独奏で演奏。

 リコーダー(オーボエ持替)には実力派集団プルチネッラの主宰者エロイーズ・ガイヤール、ヴィオールにはこの楽器でバッハ『無伴奏チェロ組曲』を全曲録音して話題を呼んだのが記憶に新しいミリアム・リニョルなど、フランス最前線で活躍する名手揃いのメンバーが織りなす合奏は、楽章ごとの性質に合わせて細かく編成を変更。
 パリ国立高等音楽院とソルボンヌで研鑚を積みレザール・フロリサンの通奏低音奏者としても広く活躍、最近ではヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団の立ち上げにも大きく関わったフランスの名手マリー・ヴァン・レインの香り高い独奏とともに、多様な古楽器の響きの交錯を味わえる内容となっています。

   



 マリー・ヴァン・レイン、少しずつ人気・知名度上がってきました。


マリー・ヴァン・レインの旧譜
17 世紀の女流作曲家ド・ラ・ゲール:クラヴサン曲集


 EVCD 047
\2800→\2590
マリー・ヴァン・レイン
 エリザベス・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):クラヴサン曲集


 ・「ラ・フラマンド(フラマン人の女)」
  クラヴサン曲集第2巻(1707)より
  クラヴサン曲集第1巻(1687年頃)より
 ・組曲 ヘ調
  〔Tocade(熱中)、アルマンド、クーラント、クーラントII、
   サラバンド、ジーグ、カナリア、メヌエット〕
 ・組曲 ニ調
  〔プレリュード、アルマンド、クーラント、クーラントII、
   サラバンド、ジーグ、カナリア、
   L’Inconstante 移り気な女(シャコンヌ)、
   メヌエット&ドゥーブル
    (マリー・ファン・ラインによるドゥーブル)〕
 ・組曲 イ調
  〔プレリュード、アルマンド、クーラント、クーラントII、
   サラバンド、ジーグ、シャコンヌ、ガヴォット、メヌエット〕
  ・ラ・フラマンドのドゥーブル(マリー・ファン・ライン編)
マリー・ヴァン・レイン(チェンバロ)
 17 世紀クラヴサン音楽の至宝、ジャケ・ド・ラ・ゲールの作品集

 65’49

 17 世紀のクラヴサン音楽で、シャンボニエールやクープランと並び称されるべき存在、ジャケ・ド・ラ・ゲールの作品集。
 今日あまり演奏される機会のないジャケ・ド・ラ・ゲールですが、彼女が生きた当時、賞賛をほしいままにしていました。彼女の霊感に満ちた作品は、楽器の音域をくまなく使うものです。

 1990 年生まれのクラヴサン奏者、マリー・ファン・ライン(マリー・ヴァン・レイン)は、アルバム第1 弾(EVCD 019)のマレのオペラのチェンバロ編曲版で高評を得ましたが、ここでもジャケ・ド・ラ・ゲールに光を当てた秀逸のプログラム。ライン自身がジャケ・ド・ラ・ゲールのスタイルを模して書いたドゥーブル(変奏)を自身演奏しているなど、研究にも裏打ちされた説得力抜群の演奏を披露しています。

 




CYPRES RECORDS


CYP8615
¥2700
ルドゥ、シャリーノ、アッツァン、ハリック作品集
 1-3. クロード・ルドゥ(1960-): Erotique-Lancinante 官能的に、衝撃的に (2018)
  ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ピアノのための
   1. I.Regarde-moi... 2. II.Dis-moi... 3. III.Erotique...
 4. サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-): Arioso a cinque 5声のアリオーソ(2018、2019改訂) 
  ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット(バス・クラリネット持ち替え)、ピアノのための
 5. マウリツィオ・アッツァン(1987-): Of Other spaces 他なる空間 (2017) 
  ヴァイオリン、チェロ、ピッコロ、バス・クラリネットとピアノのための
 6. エリス・ハリック(1986-): To Become a Tree 木になるために (2016) 
  ヴァイオリン、チェロ、バス・フルート(フルート持ち替え)、バス・クラリネットとピアノのための
 アンサンブル・フラクタルズ
  マリオン・ボルジェル(ヴァイオリン)、ディエゴ・コウチーニョ(チェロ)、
  レナータ・カンバロヴァ(フルート)、バンジャマン・マネロル(クラリネット)、ジアン・ポンチ(ピアノ)

 録音: 2020年11月6-8日 フラジェ(スタジオ1)、ブリュッセル、ベルギー

 フランス、ブラジル、そしてウズベキスタンにルーツを持つメンバーが2012年に結成し、同時代音楽の演奏で実績を築いてきたアンサンブル・フラクタルズ。
 そのレパートリーの中から重要な3作品を初めてのCDのために選びました。
 アジアや日本に造詣の深いベルギーのクロード・ルドゥ、シシリア島出身のサルヴァトーレ・シャリーノといった大御所のほか、イタリアのマウリツィオ・アッツァン、エストニアのエリス・ハリックといった若い世代の音楽まで、切れ味鋭い感性と緊密なアンサンブルで聴かせます。
 




DIVINE ART

DDA-25225
¥2700
Found in Dreams 夢でみつけたもの クラリネットのための作品と編曲集 ヘレン・ハーバーション(クラリネット)
ジョン・レネハン(ピアノ)
 1. フォーレ: 夢のあとに(J.レネハン編)/
 2. ヘレン・ハーバーション: Yesterday's Dreams 昨日見た夢/
 3. ジョン・レネハン: Dreaming of Summer 夏を夢見て/
 4. シューマン: トロイメライ(J.レネハン編)/
 5. ハーバーション: Whisperings of Love 愛のささやき/
 6. 伝承曲: 深い河(J.レネハン編)/
 7. ドビュッシー: 美しき夕暮れ/
 8. ハーバーション: Contentment at Dusk 夕闇に心安らぐ/
 9. ハーバーション: I'll Love You Forever 永遠に君を愛する/
 10. エルガー: Canto Popolare カント・ポポラーレ/
 11. レネハン: Deep Reflections 沈思/
 12. フィンジ: 『5つのバガテル』より 第3番 キャロル/
 13. フィンジ: 『5つのバガテル』より 第4番 フォルラーナ/
 14. ブラームス: 間奏曲 イ長調 Op. 118 No. 2/
 15. ブラームス: クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調Op. 120 No. 1- 第3楽章 アレグレット・グラツィオーソ/
 16. ハーバーション: Love Never Ends 愛は終わらない/
 17. ドヴォルザーク: 交響曲第9番「新世界より」- 第3楽章 Goin' Home 家路(J.レネハン編)/
 18. ジョセフ・ホロヴィッツ:クラリネット・ソナタ- - Con Brio/
 19. ハーバーション: Found in a Dream 夢でみつけたもの

 英国のクラリネット奏者、作曲家ヘレン・ハーバーションは自然界から深く影響を受けており、四季の変化や森、海などから得たインスピレーションを音楽にすることに情熱を傾けています。
 このアルバムは前作「Found in Winter」(DDA-25191)の続編であり、今作でも彼女の良き理解者であるピアニスト、ジョン・レネハンとともにハーバーションが自作を交えた「夢」や「夜」にまつわる様々な作品を演奏しています。
 人気の高いフィンジの「バガテル」やドヴォルザークの「家路」なども含む変化に富んでいて味わい深い選曲で、ハーバーションの美しいクラリネットの響きが楽しめます。
 ハーバーションの5歳のお孫さんが書いたかわいらしい絵がジャケットに用いられています。
 
 

DDA-25227
¥2700
Liszt & Ireland Sonatas リストとアイアランドのピアノ・ソナタ トム・ヒックス(ピアノ)
 チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(1852-1924):24の前奏曲 Op. 163より
  1. 第24番 ロ短調/2. 第5番 ニ長調
 3. サミュエル・コールリッジ=テイラー(1772-1834): Three-Fours Op.71- ワルツ第2番 Andante
 4. レベッカ・クラーク(1886-1979): Cortège 行列
 ジョン・アイアランド(1879-1962): ピアノ・ソナタ
  5. I. Allegro moderato/6. II. Non troppo lento/7. III. Con moto moderato
 フランツ・リスト(1811-1886): ピアノ・ソナタ ロ短調
  8. I. Lento assai - Allegro energico - Grandioso - Recitativo -
  9. II. Andante sostenuto - Quasi adagio -
  10. Allegro energico - Piu mosso - Stretta quasi presto - Presto -
   Prestissimo - Andante sostenuto - Allegro moderato - Lento assai

 録音 St. James Concert Hall, ガーンジー 2021年3月8、11日...1-7 2021年4月12、14日...8-10

 ガーンジー生まれのピアニスト、トム・ヒックスのDIVINE ARTへのデビュー盤。
 数多くのコンクールでの入賞歴を持ち、現在はイェール大学とノースウェスタン大学で教鞭を執るヒックス。
 2019年に「ジョン・アイアランド公益信託」のサポートでアイアランドとチャイコフスキーを組み合わせたアルバムをリリースし、イギリスを中心とする音楽誌上で絶賛されました。
 今作では、得意とするアイアランドのソナタとリストのソナタを中心に置き、スタンフォード、クラーク、サミュエル・コールリッジ=テイラーの魅惑的な小品を配置。
 大胆な表現力によるヒックスの演奏をお楽しみください。

 
 




  LINN RECORDS



CKD680
¥2800
『モーツァルトのファゴット』
 モーツァルト: ファゴット協奏曲、ソナタ、セレナード第12番「ナハトムジーク」

  ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
   1-3. ファゴット協奏曲 変ロ長調 K. 191
   4-6. ファゴットとチェロ(低音部)のためのソナタ 変ロ長調 K. 292 *
   7-10. セレナード 第12番 ハ短調 「ナハトムジーク」 K. 388 **
  * 音源初出...CKD546/** 音源初出...CKD654
 ピーター・ウィラン(ファゴット)
 アンサンブル・マルシュアス(古楽器使用)
 クリスティアン・ベザイテンホウト(フォルテピアノ)...4-6
 エマニュエル・ラポルト,ロドリーゴ・グティエレス(オーボエ)
 ニコラ・ボウド,キャサリン・スペンサー(クラリネット)
 アレック・フランク=ジェミル,ジョゼフ・ウォルターズ(ホルン)
 ピーター・ウィラン,ジュリアン・ドボルド(ファゴット)
 クリスティーネ・シュティヒャー(コントラバス) ...7-10

 (ファゴット)使用楽器: ペーテル・デ・コニング2004年製作、J.H.グレンザーのモデルによる再現楽器
 録音:2021年5月31日 サフロン・ホール、サフロン・ウォールデン(イングランド南東部エセックス州)...1-3 2014年7月4日 聖モナン教会、イースト・ニューク、スコットランド...4-6 2019年6月27日 ノース・リース教区教会、エディンバラ、スコットランド...7-10

 【「モーツァルトが知っていたファゴット」を追求し続ける名手による画期的協奏曲録音】
 ヨーロッパ各地の一流古楽器オーケストラのメンバーでありながら、ソリストとしても注目すべき活躍を続ける一流管楽器プレイヤーが集うアンサンブル・マルシュアス。
 その創設メンバーの一人で芸術監督でもあるピーター・ウィランは、近年モーツァルトがファゴットのために作曲した音楽とじっくり向き合い、数年おきに瑞々しい新録音をリリースし続けてきました。
 今回はアンサンブルに弦楽器も加え、ついにモーツァルトの傑作協奏曲を録音。ザルツブルクの楽器注文歴や同時代の史料に見る証言などから多角的な検証を経て、作曲家が知っていたであろうドレスデンのグレンザー・モデルを再現した楽器で味わい豊かな解釈を伝えます。
 さらに既存の録音盤から、管楽合奏にしては珍しい短調によるセレナードK. 388と、チェロで演奏されることの多い低音部を通奏低音のように鍵盤(フォルテピアノ)で解釈した珍しい二重奏ソナタK. 292も収録。モーツァルトがファゴットという楽器を通じてどんな音を紡いだか、多角的に聴き深められる構成になっているのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
 




METIER


MSV-28620
¥2700
エドワード・カウイー(1943-):
 WHERE SONG WAS BORN 歌が生まれた場所 第1巻-第4巻
  オーストラリアの鳥たちからインスパイアされた音楽
サラ・ミネッリ(フルート)
ロデリック・チャドウィック(ピアノ)
   歌が生まれた場所 第1巻
    1. No. 1. Australian Raven/2. No. 2. Australian Wood Duck/3. No. 3. Australian Masked Plover/
    4. No. 4. Eastern Whipbird/5. No. 5. Willy Wagtail6. No. /6. Golden Whistler
   歌が生まれた場所 第2巻
    7. No. 7. Superb Fairy Wen/8. No. 8. Brolga Crane/9. No. 9. Pied Butcher Bird/
    10. No. 10. Bush Stone Curlew/11. No. 11. Wedge-tailed Eagle/12. No. 12. Australian Magpie
   歌が生まれた場所 第3巻
    13. No. 13. Bell Birds/14. No. 14. Wampoo Pigeon/15. No. 15. Golden-headed Cisticola/
    16. No. 16. Tawny Frogmouth/17. No. 17. Pied Currawong/18. No. 18. Kookaburra
   歌が生まれた場所 第4巻
    19. No. 19. Mangrove Kingfisher/20. No. 20. Helmeted Friarbird/21. No. 21. White-breasted Sea Eagle/
    22. No. 22. Green Cat Bird/23. No. 23. Sooty Owl/24. No. 24. Lyrebird
   世界初録音

 録音 2021年7月12、13日 St. George's Headstone,Pinner View, Harrow、ロンドン(UK)

 英国の作曲家、エドワード・カウイーは自然を愛し、40年以上にわたり風景や生き物たちの声の色彩やパターンを反映させた作品を書き続けています。
 カウイーの「鳥たちからインスパイアされた音楽」はこのアルバムが第2作となります。
 前作(MSV-28619)では英国の水辺、野、森と庭、海、それぞれの生息地に住む24種類の鳥が音楽で描かれていましたが、今作ではオーストラリアを象徴する24種の鳥たちが登場します。
 単なる鳥の声の模倣ではなく、カウイーの視点で描かれた鳥の姿をお楽しみください。フルートで奏される調べは鳥の声を鮮明に描きだしています。
 今後はアフリカ、および南北アメリカの鳥をフィーチャーしたアルバムの発売も予定されています。
 




OCORA


C561080
【再発売】
¥2800
アフガニスタン、ヘラートとカブールの音楽
 Local Music of Herat
  1. Leili kodam ast be nok-e bam ast
  2. Chaharbeiti Siahmu wa Jalali
  3. Asadullah Jan
  4. Jam-e Narenji Kabuli Art Music
  5. Naghmeh-e Kashal (raga Beiru)
  6. Naghmeh-e Kashal (raga Yemen)
  7. Naghmeh-e Kashal (raga Bhimpalasi)
  8. Naghmeh-e Kashal (raga Pilu)
  9. Tarz (raga Asa)
Ustad Rahim Khushnawaz (rubab)
Gada Mohammad (dutar)
Azim Hassanpur (tabla)

 録音: 1995年2月27日 パリ市立劇場/
 初出: C560080(1995年)

 アフガニスタンの撥弦楽器の巨匠2人がパリに招かれて録音したアルバム。
 ヘラートの音楽と北インドの影響が強いカブールの音楽を、密度の濃いアンサンブルで聴かせてくれます。
 再発売。
 




SYRIUS



SYR 141501
¥2500
ピアノ休暇    ジャン・デュベ (ピアノ)
 ジュゼッペ・マルトゥッチ (1856-1909) : 運命の力
 マスカーニ (1863-1945) : 交響的間奏曲 (オペラ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」 より)
 エルンスト・フォン・ドホナーニ (1877-1960) : ドリーブの 「コッペリア」 のワルツ
 グリンカ (1804-1857) / バラキレフ (1837-1910) 編曲 : ひばり
 リスト (1811-1886) : タランテッラ
 フランツ・フォン・ヴェチェイ (1893-1935) / ジャン・デュベ 編曲 : 悲しいワルツ
 スティーヴン・ハフ (1961-) : ロンドンデリー・エア
 アーネスト・ジョン・モーラン (1894-1950) : アイルランドの愛の歌
 アーノルド・バックス (1883-1953) : 丘の調べ
 センビーン・ゴンチグソムラー (1915-1991) (*) : 思い
 ビャンバスレン・シャラフ (1952-2019) (*) / オドゲレル・サンピルノロフ 編曲 :
  霧の時 / ブライト・ホライズンに行きたい / 草原の目覚め
 ジャン・デュベ (1981-) : 五木の子守唄 (日本民謡による)
 日本民謡 / 奥村一 (1925-1994) 編曲 : 音戸の舟歌
 ジャン=ミシェル・ダマーズ (1928-2013) / ジャン・デュベ 編曲
 ミキス・テオドラキス (1925-2021) / ジャン・デュベ 編曲 : ゾルバの踊り
 ウラジミール・コスマ (1940-) / ジャン・デュベ 改訂 : ラビ・ヤコブ (協奏的幻想曲)

 録音 : 2020年10月、ストゥディオ・アクースティク・パッサヴァン、ドゥー、フランス

 ジャン・デュベ (1981年生まれ) はカナダのピアニスト。2002年フランツ・リスト国際ピアノ・コンクール優勝。
 レパートリーはたいへん広く、当アルバムではモンゴルの作曲家(*)の作品や日本民謡を基にした作品も弾いています。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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キング・インターナショナル



KKC 4299/4300
(2SACD HYBRID)
¥4000→\3690
世界初出LP のマスターテープから全3曲を完全復刻
ルガーノのフルトヴェングラー完全全曲

 [DISC 1]
  ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
 [DISC 2]
  モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466 *
  R.シュトラウス:
   交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
イヴォンヌ・ルフェビュール(ピアノ)*

 フルトヴェングラーの1954年ルガーノ・ライヴが、2枚組SACD ハイブリッド盤で登場!
 世界初出LP のマスターテープから全3曲を完全復刻!
 
 〈最晩年のフルトヴェングラーの心の中を垣間見るような「田園」〉〈フルトヴェングラーのみならず、すべてのモーツァルトの演奏の中でも特筆大書すべき、屈指の名演「K.466」〉・・宇野功芳の名解説も全文を掲載!

 録音:1954年5月15日 テアトロ・アポロ、ルガーノ(ライヴ)/MONO、DISC1 / 45:55、DISC2 / 44:55、日本語帯・解説付(解説:宇野功芳)

 1954年の11月30日に世を去る大指揮者が咲かせた最後の花々。
 この年の5月、フルトヴェングラーはベルリン・フィルを率いて最後の演奏旅行に出ました。
 4日にパリ・オペラ座で「運命」「未完成」などを指揮、14日にはトリノでブラームスの「第3」ほかを振り、15日にはルガーノのテアトロ・アポロで(前半に)ベートーヴェンの「田園」、(後半に)モーツァルトの「ピアノ協奏曲K.466」、R.シュトラウスの「ティル」を演奏しています。
 このルガーノにおける全曲の実況録音を収めたのが本ディスクです。
 しかもこのディスクのマスターは (イタリア・チェトラが発売した)世界初出LPと同じ、ミラノ・ディスコスが制作したアナログ・テープ(1/4インチ幅、秒速38cm)。
 もともと非常に良好な音質をキング関口台スタジオで最新デジタル・リマスタリングによりさらに改善、2枚組のSACDハイブリッド盤として発売します。
 
 発売履歴・・・世界初出となったのがイタリア・チェトラの2枚組LP(LO529)。その音源(マスターテープ)からキングレコードが、「田園」はLP: SLF-5017~8(1980.6)、 K17C-9419(1984.10)、KIJC-2014~5(1992.3.5), CD: K35Y-44(1980) ,KICC-2295(1993.7.21),KICC-1267(2016.6.22)で発売。「K.466」はLP: SLF-5017~8、K17C-9424(1984.10)、KIJC-2014~5、CD:K33Y-192(1986.10.5)、KICC-2295,KICC-1267で発売。「ティル」はLP: SLF-5017~8、K17C-9424、KIJC-2014~5で発売しましたが、CD化はされておりませんでした。

 これまでキングレコードから何回も発売を繰りかえしてきた名盤ですが、そのきっかけとなったのは1980年の最初から執筆された宇野功芳の名解説(7000字)。
 今回初めてCD化される「ティル」も含めて、その貴重な全文をブックレットに転載します。

 「(田園は)最晩年のフルトヴェングラーの心の中を垣間見るような演奏なのだ。彼の心の中はこれほどまでに淋しかったのだ。それがぼくを共感させるのである。」

 「(モーツァルトのK.466は)1954年におけるフルトヴェングラーの代表盤のひとつであり、彼は最晩年に至って初めて理想のモーツァルトを鳴らし得たのであった。」

 「(ティルは)演奏だけに焦点を当てれば、ぼくは第1にこの1954年のベルリン盤を採りたいのである。」

 (宇野功芳 ライナー・ノーツより)
 


<メジャー・レーベル>
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DECCA


《ジョン・ウィリアムズ&ボストン・ポップス・オーケストラ~フィリップス録音全集》


4851590
(21CD)
\12000→\10990

 90歳記念。人気映画音楽作曲家の指揮者としての顔に焦点を当てたCD21枚組BOX

 ●ハリウッドの人気映画音楽作曲家として有名なジョン・ウィリアムズですが、コンサート指揮者としても大きな影響力を持っています。
 2022年に90歳を迎えるのを記念して、指揮者としてボストン・ポップス・オーケストラを率いたジョン・ウィリアムズのアルバムがまとめられました。
 オリジナル・ジャケット仕様。CD21枚組BOX。

 ●ジョン・ウィリアムズは、50年以上にわたりボストン・ポップス・オーケストラを率いて瞬く間に知名度を上げたアーサー・フィードラーの死後、空席となっていたこの楽団の指揮者を1980年から1993年まで務めました。
 フィードラー時代に得意としていた軽音楽やオリジナルの現代作品に加えてジャズを取り入れたり、まだ知られていないヨーロッパの作曲家に新作を委嘱するなどして、クラシックのレパートリーも広げました。

 ●セットの中にはジョン・ウィリアムズが自身のルーツともいえるピアニストとして、ジェシー・ノーマンの伴奏を務めているアルバムがあり、ノーマンはレナード・バーンスタイン、ミシェル・ルグラン、リチャード・ロジャース、クルト・ヴァイル、ジョージ・ガーシュウィン、フレデリック・ロウによる歌を披露しています。ノーマンはさらにもう一枚のアルバムで、「グレート・アメリカン・ソングブック」を歌っています。

 【録音場所】ボストン

プロモーション動画
  https://www.youtube.com/watch?v=ZcqSPIJZgSk
  



ジョン・ウィリアムズ&ボストン・ポップス・オーケストラ
~フィリップス録音全集

《CD 1》[Pops On The March]
 1) F.J.ワーグナー:双頭の鷲の旗の下に、
 2) エルガー:行進曲『威風堂々』Op.39より第4番、
 3) チャイコフスキー:戴冠式祝典行進曲、
 4) ウォルトン:行進曲『宝玉と勺杖』、
 5) ガーシュウィン:ストライク・アップ・ザ・バンド、
 6) ハンディ:セントルイス・ブルース・マーチ、
 7) ジョン・ウィリアムズ:ミッドウェイ・マーチ、
 8) ウィルソン:76本のトロンボーン、
 9) ボーダック&ハガート:サウス・ランパート・ストリート、
 10) ニューマン:コンクエスト・マーチ
  【録音】1980年

《CD 2》[Pops In Space]
 ジョン・ウィリアムズ:『スーパーマン』より
  1) マーチ、2) 愛のテーマ、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』より3) 小惑星の原野、
  4) ヨーダのテーマ、5) ダース・ベイダーのマーチ、
  『スター・ウォーズ』より6) メインテーマ、7) レイア姫のテーマ、8) 『未知との遭遇』組曲
  【録音】1980年6月
《CD 3》[“That’s Entertainment”(Pops On Broadway)]
 1) ザッツ・エンターテインメント~レット・ミー・エンタテイン・ユー(シュワルツ)、
 2) 屋根の上のバイオリン弾き
  (もしも金持ちになれたなら~人生に乾杯~奇蹟のなかの奇蹟
  ~サンライズ・サンセット~結びの神[なこうど]~しきたり)(ボック)、
 3) リトル・ナイト・ミュージック(ナイト・ワルツ~センド・イン・ザ・クラウンズ)(ソンドハイム)、
 4) ロジャース:リチャード・ロジャースのワルツ・メドレー
(ラヴァ―~恋に恋して~おお、美しき朝よ~イッツ・ア・グランド・ナイト・フォー・シンキング)、
 5) ポップス・オン・ブロードウェイ(ワン~あした~アルゼンチンよ泣かないで)、
 6) 恋の手ほどき(シャンパンを発明した夜~ジジ~マキシムのワルツ
  ~もう若くなくてうれしい~パリジャンたち~わたしのためにお祈りして
  ~可愛い娘たちに感謝)(ロウ)
  【録音】1981年

《CD 4》[We Wish You A Merry Christmas]
 1) おめでとうクリスマス、
 2) クリスマス・フェスティヴァル(アンダーソン編)
 (もろびとこぞりて~
  ひいらぎかざろう~世の人忘るな~ヴェンセスラスはよい王様~天には栄え~
  牧人ひつじを~きよしこの夜~ジングルベル~神の御子は今宵しも)、
 3) A Christmas Greeting
  (カム・ディア・チルドレン~オール・オン・ア・クリスマス・モーニング
  ~クライスト・イン・ザストレンジャーズ・ガイズ~
  キャロリング、キャロリング~サム・チルドレン・シー・ヒム~オー・ハーケン・イエ)、
 4) Holiday Cheer ? Medley
  (レット・イット・スノウ~ザ・クリスマス・ソング~ジングルベル・ロック
  ~ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス~
  オール・アイ・ウォント・フォー・クリスマス・イズ・マイ・トゥー・フロント・ティース
  ~クリスマスを我が家で~シルバー・ベルズ)、
 5) クリスマス・キャロル(アイヴズ)、6) キャロル・オブ・ザ・ドラム、7) クリスマスの12日間
  【演奏】タングルウッド祝祭合唱団(1, 3, 5, 7)
   【録音】1980年12月

《CD 5》[Pops Around The World]
 1) カバレフスキー:歌劇『コラ・ブルニョン』Op.24より序曲、
 2) スッペ:歌劇『ボッカチオ』序曲、
 3) オーベール:歌劇『青銅の馬』序曲、
 4) グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲、
 5) ジョン・ウィリアムズ:『11人のカウボーイ』序曲、
 6) ロッシーニ:歌劇『アルジェのイタリア女』序曲、
 7) バーンスタイン:『キャンディード』序曲
  【録音】1981年
《CD 6》[Aisle Seat ? Great Film Music]
 1) ジョン・ウィリアムズ:『E.T.』のテーマ、
 2) ヴァンゲリス:『炎のランナー』よりメインテーマ、
 ジョン・ウィリアムズ:
  3)『レイダース/失われたアーク』よりレイダーズ・マーチ、
 4)『イエス・ジョルジョ』より「愛しあうようになったら」、
 5) カンダー:『ニューヨーク、ニューヨーク』よりメインテーマ、
 6) スタイナー:『風と共に去りぬ』よりタラのテーマ、
 7) アーレン:『オズの魔法使』より「虹の彼方に」、
 8) ブラウン:『雨に唄えば』よりメインテーマ、
 9) ティオムキン:『友情ある説得』より「ジー・アイ・ラヴ」、
 10) ブレーン&マーティン:『若草の頃』より「トロリー・ソング」
  【録音】1980年6月

《CD 7》[Out Of This World]
 1) R.シュトラウス:『2001年宇宙の旅』より『ツァラトゥストラはかく語りき』Op.30、
 2) ジョン・ウィリアムズ:『E.T.』より「地上の冒険」、
 3) ゴールドスミス:『エイリアン』よりエンド・タイトル、
 4) カレッジ:『宇宙大作戦(TVシリーズ)』よりメインテーマ、
 5) フィリップス&ラーソン:『宇宙空母ギャラクティカ』よりメインテーマ、
 6) ゴールドスミス:『スタートレック』よりメインテーマ、
 7) コンスタント:『トワイライト・ゾーン』よりテーマと変奏、
 ジョン・ウィリアムズ:『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』より
  8) イウォーク族のパレード、9) ルークとレイア、10) ジャバ・ザ・ハット、11) 森林での闘い
  【録音】1983年6月

《CD 8》[Prokofiev & Tchaikovsky]
 1) プロコフィエフ:ピーターと狼Op.67、
 2-9) チャイコフスキー:組曲『くるみ割り人形』Op.71a
 (小序曲/行進曲/金平糖の踊り/ロシアの踊り[トレパーク]/
  アラビアの踊り/中国の踊り/葦笛の踊り/花のワルツ)
  【演奏】ダドリー・ムーア(ナレーター)(1)
   【録音】1983年6月

《CD 9》[With A song In My Heart]
 1) 恋に恋して(『シラキュースから来た少年たち』より)(ロジャース)、
 2) 夜の静けさに(『ロザリー』より)(ポーター)、
 3) スプリング・イジ・ヒア(『私は天使と結婚した』より)(ロジャース)、
 4) アイム・オールド・ファッションド(『晴れて今宵は』より)(カーン)、
 5) スリーピン・ビー(『ハウス・オブ・フラワーズ』より)(アーレン)、
 6) アイ・ラヴ・パリ(『カンカン』より)(ポーター)、
 7) 歌こそは君(『空飛ぶ音楽』より)(カーン)、
 8) アイ・ラヴ・ユー(『メキシカン・ヘイライド』より)(ポーター)、
 9) わが恋はここに(『ゴールドウィン・フォリーズ』より)(ガーシュウィン)、
 10) オール・ザ・シングス・ユー・アー(『5月にしては暑すぎる』より)(カーン)、
 11) ラヴ・ウォークト・イン(『ゴールドウィン・フォリーズ』より)(ガーシュウィン)、
 12) わが心に歌えば(ロジャース)
  【演奏】ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
  【録音】1983年6月

《CD 10》[Swing, Swing, Swing]
 1) オーパス・ワン(オリヴァー)、2) ビギン・ザ・ビギン(ポーター)、3) サンライズ・セレナーデ(カール)、
 4) タキシード・ジャンクション(ダッシュ)、5) サテン・ドール(エリントン&ストレイホーン)、
 6) イン・ザ・ムード(ガーランド)、
 7) シング・シング・シング(プリマ)、8) サヴォイでストンプ(サンプソン)、
 9) ムーンライト・セレナーデ(ミラー)、10) 真珠の首飾り(グレイ)、
 11) スリーピー・ラグーンのほとりで(コーツ)、12) インドの歌(リムスキー=コルサコフ)、
 13) スノーフォール(ソーンヒル)、14) スイング・スイング・スイング(ジョン・ウィリアムズ)
  【録音】1984年5月
《CD 11》[America, The Dream Goes On]
 1) 市民のためのファンファーレ(コープランド)、
 2) アメリカ、ザ・ドリーム・ゴーズ・オン(ジョン・ウィリアムズ)、3) レパブリック讃歌、
 4) 我が祖国(ガスリー)、5) アメリカ、ザ・ビューティフル(ワード)、
  6) ホー・ダウン(コープランド)、7) アメリカ・サルート(グールド)、
  8) アメリカ・メドレー(ニューヨーク・ニューヨーク~さびしい町~アメリカ)(バーンスタイン)、
  9) 聖者の行進、10) 感謝の祈り
  【録音】1984年6月

《CD 12》[On Stage]
 1) ショウほどすてきな商売はない(『アニーよ銃をとれ』より)(バーリン)、
  2)『コーラス・ライン』より序曲(ハムリッシュ)、
 3) ヒア・ユー・カム・アゲイン(『ダンシン』より)(マン)、
 4) ソフィスティケイテッド・レディ(エリントン)~A列車で行こう(ストレイホーン)
   ~ムード・インディゴ(エリントン)~スウィングしなけりゃ意味がない(エリントン)、
 5) メモリー(『キャッツ』より)(ロイド・ウェバー)、
 6) サリュート・トゥ・フレッド・アステア
  (トップ・ハット(バーリン)~キャリオカ(ユーマンス)~
   ダンシング・イン・ザ・ダーク(シュワルツ)
   ~アイ・ウォント・ダンス(カーン)~コンチネンタル(コンラッド)、
 7) 十番街の殺人(『オン・ユア・トウズ』より)(ロジャース)
  【録音】1983年

《CD 13》[Bernstein By Boston]
 バーンスタイン:
  1) ウェスト・サイド・ストーリー(抜粋)、2) シンプル・ソング(『ミサ曲』より)、
  3-5) オン・ザ・タウン(The Great Lover/Lonely Town/Times Square)、
  6-13) ディヴェルティメント
  (Sennets and Tuckets/Waltz/Mazurka/Samba/Turkey Trot/
   Sphinxes/Blues/March:“The BSO Forever”)、
  14) ワンダフル・タウン(抜粋)
   【録音】1985年6月

《CD 14》[Pops In Love]
 1) フォーレ:パヴァーヌOp.50、
 2) ドビュッシー:月の光、
 3) アルビノーニ:アダージョ ト短調、
 4) サン=サーンス:白鳥、
 5) サティ:ジムノペディ第1番、
 6) チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ、
 7) ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女、
 8) ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、
 9) サティ:ジムノペディ第2番、
 10) パッヘルベル:カノン、
 11) ヴォーン・ウィリアムズ:グリーンスリーヴズによる幻想曲
  【録音】1985年6月

《CD 15》[Holst-The Planets]
 ホルスト:惑星Op.32
  【録音】1986年6月

《CD 16》[Digital Jukebox]
 1) 悲しき天使、2) 日曜はダメよ、3) モア、4) 恋はフェニックス、
 5) イパネマの娘、6) おもいでの夏、7) マック・ザ・ナイフ、
 8) ムーラン・ルージュの歌、9) クラシカル・ガス、10)『ピンク・パンサー』のテーマ、
 11) ひき潮、12) ティファナ・タクシー、
 13) 酒とバラの日々、14)『避暑地の出来事』のテーマ、
 15) アンチェインド・メロディ、16) チリビリビン、17) 慕情
  【録音】1987年6月

《CD 17》[Lucky To Be Me]
 1) ラヴァー(ロジャース)、2) シェルブールの雨傘(ルグラン)、3) 私の船(ヴァイル)、
 4) バット・ノット・フォー・ミー(『ガール・クレイジー』より)(ガーシュウィン)、
 5) 恋に恋して(『シラキュースから来た少年たち』より)(ロジャース)、
 6) ロンリー・タウン(バーンスタイン)、7) セプテンバー・ソング(ヴァイル)、
 8) ショウ・ミー(『マイ・フェア・レディ』より)(ロウ)、
 9) 真実はどこに(ルグラン)、10) 素顔のままで(ビリー・ジョエル)、
 11) パパ、私の声が聞こえる?(『愛のイエントル』より)(ルグラン)、
 12) スピーク・ロウ(ヴァイル)、
 13) ラッキー・トゥ・ビー・ミー(『オン・ザ・タウン』より)(バーンスタイン)
  【演奏】ジェシー・ノーマン(ソプラノ)、ジョン・ウィリアムズ(ピアノ)
  【録音】1987年1月

《CD 18》[Salute To Hollywood]
 1) ハリウッド万歳、
 2) オスカーへの挨拶
  (星に願いを[『ピノキオ』より]~星にスウィング[『わが道を往く』より)]~
  ムーン・リヴァー[『ティファニーで朝食を』より]
  ~雨に濡れても[『明日に向かって撃て』より]~
  『追憶』のテーマ~『いそしぎ』のテーマ、
 3) サムホエア・アウト・ゼア(『アメリカ物語』より)、
 4) ジュディ・ガーランドに捧ぐ
  (虹の彼方に[『オズの魔法使』より]~
  オズの魔法使いに会いに行こう[『オズの魔法使』より]
   ~恋のとりこに[『踊る不夜城』より]~
  ビー・ア・クラウン[『踊る海賊』より]~ゲット・ハッピー[『サマー・ストック』より]~
  行ってしまった彼[『スタア誕生』より])、
 5) 気球の場面、悪魔の踊り(『イーストウィックの魔女たち』より)、
 6)『愛と哀しみの果て』より愛のテーマ、
 7) ラ・バンバ、8)『悪人と美女』よりテーマ、
 9) フレッド・アステアとダンス
  (トップ・ハット~アイ・ウォント・ダンス[『ロバータ』より]
  ~ダンシング・イン・ザ・ダーク~コンチネンタル~チェンジ・パートナーズ~キャリオカ)
  【録音】1988年5月

《CD 19》[Pops La Russe]
 1) リムスキー=コルサコフ:歌劇『ムラダ』より「貴族たちの行進」、
  ボロディン:歌劇『イーゴリ公』より2) だったん人の娘の踊り、
 3-5) だったん人の踊り、6) チャイコフスキー:ただ憧れを知る者だけが、
 7) リムスキー=コルサコフ:歌劇『雪娘』より「道化師の踊り」、
 8) ムソルグスキー:交響詩『はげ山の一夜』、
 9) プロコフィエフ:交響組曲『キージェ中尉』より「トロイカ」、
 10-12) ハチャトゥリアン:バレエ『ガイーヌ』より(若い娘たちの踊り/子守歌/剣の舞)、
 13) ボロディン:弦楽四重奏曲第2番より夜想曲、
 14) ショスタコーヴィチ:バレエ『黄金時代』よりポルカ、
 15) グリエール:バレエ『赤いけし』より「ロシア水兵の踊り」
  【録音】1988年6月

《CD 20》[Pops By Gershwin]
 ガーシュウィン:
  1) パリのアメリカ人、2) 『ポーギーとベス』組曲、
  3) 『ガール・クレイジー』(抜粋)、4) ラプソディ・イン・ブルー
   【録音】1989年6月

《CD 21》
 [By Request]
 ジョン・ウィリアムズ:
  1) リバティ・ファンファーレ、2) 『1941』のマーチ、
  3)『NBCニュース』より「ミッション・テーマ」、
  4) オリンピックのファンファーレとテーマ、5) 『ジョーズ』のテーマ、
 [Pops Britannia]
  6-8)『ジェーン・エア』より(At Lowood/To Thornfield/帰郷)、
  9) デイヴィス:オークニーでの結婚式と日の出、
  10) ディーリアス:ブリッグの定期市、
  11) ダニー・ボーイ、12) グレインジャー:岸辺のモリー、13) 勇敢なるスコットランド
   【録音】1980年6月(1-5)、1987年5月(6-13)



<LP>


DG(LP)

4860954
(4LP)
\14400
《ヴィルヘルム・フルトヴェングラー~ドイツ・グラモフォン・スタジオ録音全集》
《LP 1》
シューベルト:交響曲第9番ハ長調D944『グレイト』
 [Side A]1) 第1楽章、2) 第2楽章 /
 [Side B]1) 第3楽章、2) 第4楽章 /
《LP 2》
 [Side A]
  1-4) シューマン:交響曲第4番ニ短調Op.120 /
 [Side B]
  1-4) ハイドン:交響曲第88番ト長調Hob.I:88 /
フルトヴェングラー:交響曲第2番ホ短調
《LP 3》
 [Side A]第1楽章 /
 [Side B]第2楽章 /
《LP 4》
 [Side A]第3楽章/
 [Side B]第4楽章
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 戦後に行われた伝説の録音をLP4枚組で。
 限定盤。

 ●独創的で論客で才能あふれる指揮者として知られたヴィルヘルム・フルトヴェングラー。その芸術はロマン派の理想主義の伝統に深く根付いていました。
  この録音は一人のアーティストが非常によく知られた作品にも新たな見解を明らかにすることができることを証明しています。
  ドイツ・グラモフォンへの録音は少ないながら、このハイドンの交響曲第88番、シューベルトの『グレイト』交響曲、シューマンの交響曲第4番、そしてフルトヴェングラー自身による記念碑的交響曲第2番のスタジオ録音は、同レーベルの伝説の録音として語り継がれています。
  今回すべてまとめてLP4枚組で発売されます。限定盤。

 ●LP 1はエミール・ベルリナー・スタジオによる2018年ハーフスピード・リマスタリング、LP 2~LP4はこのエディションのためにエミール・ベルリナー・スタジオにより新規リマスタリングされています。180g重量級プレス盤。
 
 【録音】1953年5月(LP 1, LP 2: Side A)、1951年12月(LP 2: Side B, LP 3, LP 4)

 
 




DUX(LP)


DUX7636
(1LP)
¥4500
パデレフスキの"完全版"「ポーランド」のLPが登場!
 パデレフスキ:交響曲ロ短調 Op.24《ポーランド》
ボフダン・ボグシェフスキ(指揮)
リヴィウ・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団

 舞台は歴史に翻弄され続けたウクライナの都市リヴィウ。パデレフスキの"完全版"「ポーランド」のLPが登場!

 ☆ 3本のコントラバス・サリュッソフォーンとトルトニオン(サンダーマシン)を使用!
 ☆ ポーランドの完全版のLPヴァージョン!

 ポーランドの国境からわずか70kmという場所に位置し、過去にはポーランドやオーストリア=ハンガリー帝国に支配され、ドイツ軍による占領、旧ソ連への併合など、歴史に翻弄され続けてきたウクライナ西部の都市リヴィウ。
 世界遺産にも登録されているリヴィウ歴史地区群があり、様々な国々の文化併せ持つこの都市を本拠地とするオーケストラ、リヴィウ・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団がポーランドの巨匠パデレフスキの「交響曲 Op.24」を録音するという歴史的にも非常に興味深いプロジェクトが実現しました!

 ピアノの詩人、ショパン以降のポーランドにおける最も優れたコンポーザー=ピアニストであり、同国の首相や外務大臣を務めるなど政治家としても活躍した偉人であるパデレフスキ。
 政治家としての活動を本格化する前、作曲家としてのパデレフスキの最後期の作品の1つである「交響曲 Op.24」は、演奏時間60分を超える20世紀初期のポーランドを代表するシンフォニーとして知られています。
 ポーランドのマエストロ、ボフダン・ボグシェフスキは、パデレフスキの構想を忠実に再現するために3本のコントラバス・サリュッソフォーンとトルトニオン(パデレフスキ独自のサンダーマシン)の使用を決断。
 さらに第2楽章の「カンティレーナ」では、コンサートマスターのみではなく、第1ヴァイオリンのセクション全体の演奏に変更するなど、まさに完全版と呼ぶべき演奏に仕上がっています。
 交易拠点として発展したが故に支配権の争奪戦に巻き込まれ続けてきたリヴィウのオーケストラと、ポーランドの指揮者のコンビが壮大なスケールで奏でるパデレフスキの「ポーランド」。要注目の新録音です!

 ※録音:2019年8月、リヴィウ・ナショナル・フィルハーモニック・コンサート・ホール(リヴィウ、ウクライナ)
 

















2/1(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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ARTE DELL’ARCO JAPAN



ADJ 066
¥2800→\2590
鈴木秀美(指揮)
オーケストラ・リベラ・クラシカ第43回定期演奏会

 モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』K.588より
  序曲
  アリア「岩のように」*
  レチタティーヴォ「ああ、行ってしまう...」*
  ロンド「お願いです、愛しい人」*
 ハイドン:交響曲第10番 ニ長調 Hob.I:10
 ハイドン:交響曲第100番 ト長調 Hob.I:100『軍隊』
鈴木秀美(指揮、チェロ)
中江早希(ソプラノ独唱)*
オーケストラ・リベラ・クラシカ

 大注目のソプラノ中江早希独唱の『コジ・ファン・トゥッテ』の有名なアリア2曲とハイドンの交響曲第10 番そして第100番『軍隊』を鈴木秀美率いるOLC がお届け!

 ライヴ録音:2019年6月29日/三鷹市芸術文化センター、風のホール/DDD、59'15、日本語帯・解説・歌詞対訳付【訳:中江早希】
 録音:櫻井卓/レコーディング・ディレクター:鈴木秀美

 オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)第43回定期演奏会をライヴ収録した当盤はモーツァルトの歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』より序曲と主役のフィオルディリージが歌うアリア2曲、ハイドンの交響曲第10番そして名曲第100番『軍隊』です!

 フィオルディリージ役は現在最も注目されている気鋭のソプラノ中江早希が独唱を務めました。
 中江が最も得意するモーツァルト。2016年6月のOLC 第37回定期演奏会で超絶技巧を要するモーツァルトのコンサート・アリア2曲を歌いその圧倒的な歌唱で注目され、同ライヴを収録したディスク(ADJ-057)はレコード芸術誌の特選盤をはじめ絶賛されています。
 鈴木秀美が絶大な信頼を寄せる中江が豊かな声量と表現力で見事に歌い上げます。
 ブックレットには中江早希訳の歌詞対訳付です。

 後半はハイドンの交響曲10番と「ハイドン・セット」でおなじみの第100番『軍隊』を収録!
 第10番は当時の弦楽器の基本的なサイズである3-3-1-1-1 で演奏。そして軍楽隊の楽器であったトライアングル、シンバル、大太鼓などの打楽器が加わる編成の『軍隊』。
 ハイドンの代名詞『軍隊』を初期の爽やかな交響曲と共に鈴木秀美率いるOLCのメンバーがお届けします!

 
 





CHALLENGE CLASSICS


CC 72903
¥2700
クーナウの後任候補だった4人
 テレマン、ファッシュ、グラウプナー、J.S.バッハ
トーマスカントルの対話

 テレマン:管弦楽組曲 イ短調 TWV55:a2
 グラウプナー:リコーダー協奏曲 ヘ長調 GWV323
 J.S.バッハ:リコーダー協奏曲 ニ長調 BWV1053R
  ( BWV169:1、169:5、49:1に基づく)
 ファッシュ:リコーダー協奏曲 ヘ長調 FaWV L:F6
トーマス・トゥリースハイン(リコーダー)
カウンターポイントXL

 しのぎを削った4 人の作曲家によるリコーダーと管弦楽のための作品

 録音:2021年8月9-12日/アムステルダム、ワロン教会/68'34''

 ライプツィヒのトーマス・カントル、ヨハン・クーナウが1722年に死去すると、テレマン、ファッシュ、グラウプナー、J.S.バッハがその後任に名乗りを上げます。
 結果、3人の作曲家がそれぞれの事情で身を引き、第4候補のJ.S.バッハが最終的に選ばれました。

 この4人の作曲家によるリコーダーとオーケストラのための作品を集めて、音楽を競わせ、或いは対話するように並べて、架空のオーディションを描いたのがこのアルバム。
 リコーダー奏者トゥリースハイン自身が、テレマンの名作・イ短調の管弦楽組曲をぜひ採り上げたいと思ったことから辿り着いたアイデアであり、リコーダーの技巧もさることながらそれぞれの音楽のユニークさを聴き比べ味わえる興味深い内容となっています。
 
 

CC 72904
(SACD HYBRID)
¥2800
バロック時代のホルン協奏曲集
 クリストフ・フェルスター(1693-1745):
  ホルン協奏曲 変ホ長調(オリジナル:嬰ニ長調)
 作者不詳(グラウン?):ホルン協奏曲 変ホ長調(オリジナル:ホ長調)
 カール・ハインリヒ・グラウン(1704-1759):
  トリオ・ソナタ 変ホ長調(オリジナル:ニ長調)
 カール・ハインリヒ・グラウン:
  トリオ・ソナタ ニ長調(オリジナル:協奏曲ニ長調)
 作者不詳:ホルン協奏曲 変ホ長調(オリジナル:嬰ニ長調)
 ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773):
  ホルン協奏曲 変ホ長調(オリジナル:嬰ニ長調)
フレデリック・フランセン(ホルン)
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団のメンバー

 貴重なバロック時代のホルン協奏曲集

 録音:2021年6月3-5日/オランダ、ヒルフェルスム、MCO-5スタジオ/DSD、Stereo/Multi-ch、55'20''

 スウェーデンのルンド大学図書館にあるコレクション「Wenster」には、旅行中のホルン奏者が書き写したとされる18 世紀半ばのドレスデンゆかりの貴重な18の作品が収められています。
 その中から6曲を抜粋して収録したのが当アルバム。とても珍しいバロック時代のホルン協奏曲集です。

 フレデリック・フランセン(1977 年生まれ)はオランダ放送フィルハーモニー管弦楽団のホルン奏者で、ソリストとしても活躍しています。
 歴史的奏法にも強く、モダン楽器を用いながら見事な演奏を聴かせてくれます。
 
 

CC 72893
¥2700
音景
 エルガー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 Op.82
 フローレンス・プライス(1888-1953):廃園
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調
 メンデルスゾーン:
  無言歌 Op.62より 第1曲「5月のそよ風」(クライスラー編)
 ロビン・デ・ラーフ(1968-):
  ヴァイオリン・ソナタ第2番『北大西洋の光』
   (カーネギーホール・バージョン)
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:海のささやき(ハイフェッツ編)
トスカ・オプダム(ヴァイオリン)
アレクサンダー・ウルマン(ピアノ)

 音で描く風景

 録音:2021年6月18-20日/オランダ、アムステルダムザール、RCOハウス/70'21''

 オランダ人ヴァイオリニスト、トスカ・オプダムによる「サウンドスケープ(音景)」と題されたアルバム。
 「ある風景を呼び覚ます音楽」というのがテーマで、収録された作品は2曲ずつソナタと描写的な音楽とが対となっており、関連した視覚的なイメージを想起させます。
 





CALLIOPE



CAL2194
¥2600
ドゥムカ ~
 ボロディン、グリンカ、チャイコフスキーほか:ピアノ作品集
ヤスミナ・クーラグリッチ(ピアノ)
  グリンカ:マズルカの思い出、夜想曲 変ホ長調、夜想曲《別れ》
  レオカディヤ・カシュペロヴァ(1872-1940):2つの薔薇
  ボロディン:《小組曲》よりマズルカ、修道院にて、間奏曲
  チャイコフスキー:ロマンス へ短調 Op.5、ドゥムカ-ロシアの農村風景 Op.59
  エラ・アダイェフスカヤ(1846-1926):サラバンド、ガヴォット
  ハチャトゥリアン:トッカータ 変ホ短調
  タチアナ・ニコラーエワ(1924-1993):子どものためのアルバム Op.19

 ドゥムカをテーマにした本物のロシアン・アルバム!

 ☆グリンカやチャイコフスキー、ボロディン、ハチャトゥリアンらの選りすぐりのピアノ作品!
 ☆セルビア・ベオグラード出身のピアニスト、ヤスミナ・クーラグリッチのロシアン・アルバム!

 優れた感性とスラヴ的情熱を融合させた、創造性豊かな演奏が賞賛されているセルビア・ベオグラード出身のピアニスト、ヤスミナ・クーラグリッチのロシアン・アルバム。
 スラヴ人作曲家たちが好んで使用し、彼らの音楽を豊かなものにしたドゥムカ(ドゥーマという単語の短縮形であり、もともとはウクライナの叙事詩を意味する言葉。
 しばしば思索的でメランコリックな性格を持つ)をテーマに、グリンカやチャイコフスキー、ボロディン、ハチャトゥリアンらの選りすぐりのピアノ作品を集め、聴き手を本物のロシアへと誘います。
 アントン・ルビンシテインに師事し、民族音楽研究家としても活躍したエラ・アダイェフスカヤ(1846-1926)や、優れたピアニストでありストラヴィンスキーを教えたことでも知られるレオカディヤ・カシュペロヴァ(1872-1940)、そしてロシア・ピアノ音楽界の巨匠であるタチアナ・ニコラーエワ(1924-1993)といった女性音楽家たちによる珍しい作品が収録されているのも大きなポイントです。

 「(これらの作品は)あるものは激しく叙情的で、あるものは濃密で生命力にあふれ、またあるものは茶目っ気を感じさせ、喜びはいつでも存在し得るのだということを教えてくれます。
 このプログラムで、私の出身地であるスラヴが生んだ最も美しいもの、すなわち深い感情、無限の甘さ、そして生きる強さと勇気を提供できると感じています。」(ヤスミナ・クーラグリッチ)

 ※録音:2021年9月、ステファン・パウレロ・スタジオ(フランス)
 





DANACORD


DACOCD907
¥2700
19世紀デンマークの知られざる巨匠
 J. P. E. ハートマン:ピアノ作品集第3集

  J. P. E. ハートマン(1805-1900):
   ピアノ・ソナタ ト短調 HartW 94
   ピアノ・ソナタ ト長調 HartW 103
   ピアノの小品 イ長調 《春に》 HW 34
   ピアノ・ソナタ ヘ長調 HartW 98
   初期とそれより新しい時期のピアノの小品 Op.74/HartW 120
トマス・トロンイェム(ピアノ)

 デンマークの作曲家J. P. E. ハートマンは、デンマーク文化の黄金時代といわれる19世紀の前期、ニルス・W・ゲーゼの世代の作曲家たちに大きな影響を与え、音楽史に大きな足跡を残しました。
 彼のピアノ作品をデンマークのピアニスト、トマス・トロンイェム(b.1954)が体系的に録音するシリーズの第3集では、「ソナタ」を中心とする5曲が演奏されます。

 《ピアノ・ソナタ ト短調》 は、2つのアレグロの楽章の間に〈無言歌〉と〈過ぎし日の思い出〉と題した楽章を置く、4楽章の作品。
 「アレグロ・ノン・トロッポ」の楽章に〈ロマンス〉〈ロンド=スケルツォ〉がつづく3楽章で書かれた 《ピアノ・ソナタ ト長調》。
 イ長調の小品 《春に》 の「デンマーク・ロマンティシズム」。《ピアノ・ソナタ ヘ長調》 も、第3楽章が「おとぎ話のような」の〈間奏曲〉の4楽章で書かれています。
 《初期とそれより新しい時期のピアノの小品》 は、「アレグロ・モデラート 、コン・パッショーネ ト短調」「アレグロ・エネルジーコ、ノン・ヴィヴァーチェ ト長調」「アンダンテ・ソステヌート 変ロ長調」「アレグレット・モデラート 二短調」「アレグロ・モデラート・エ・カンタービレ 変ホ長調」の5曲から構成されています。
 





DUX



DUX1762
¥2500

ショパン音楽大学の副学長
パヴェウ・ウカシェフスキ(1968-):シンフォニエ・サクレ第2集

  交響曲第3番《天使たちのシンフォニー》~
   ソプラノ独唱、混声合唱とオーケストラのための
  交響曲第6番《永遠の命の歌》~ 合唱とオーケストラのための

アンナ・ミコワイチク=ニィエヴィジアウ(ソプラノ)
ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
ミロスワフ・ヤチェク・ブワシュチク(指揮)


 名匠ウカシェフスキ、シンフォニストとしての魅力!

 日本では合唱作品、宗教作品の作曲家として高い人気を誇り、母国ポーランドではワルシャワの名門ショパン音楽大学の副学長の要職にある現在のポーランドを代表する大作曲家の1人、パヴェウ・ウカシェフスキ。
 今回リリースされる「シンフォニスト」としてのウカシェフスキの姿にスポットライトをあてた好プログラムには、それぞれ宗教、神話をテーマ、題材とする2つの交響曲を収録。
 2010年に発表された「交響曲第3番」は豊かな合唱のテクスチャーとラテン語によるソプラノ独唱のパートが作品を豊かにし、繊細でパステル調の音色を探求しています。
 2020年に発表されたばかりの「交響曲第4番」では、ギリシャ神話に登場する「時」を神格化した神々であるクロノスとカイロスを各楽章のタイトルとしており、異なる時限を表現しています。
 合唱の巧みな使い方、音楽への反映は、さすがウカシェフスキと思える手腕が発揮されており、壮大なシンフォニーのスケールを高めています。

 ※録音:2021年6月28日-7月2日、スタニスワフ・モニューシュコ・ポドラシェ・オペラ&フィルハーモニック・コンサート・ホール(ビャウィストク、ポーランド)
 
 

DUX1790
¥2500
ギエディミン・ロドキエヴィチ(1834-1891):ピアノの詩 ヴォジミエシュ・レビエツキ(ピアノ)
 ワルツ第2番変ニ長調 Op.24/夜想曲変イ長調/マズルカ ヘ短調 Op.28-1/
 ラ・メランコリー ヘ短調 Op.10/夜のハーモニー変ホ長調 Op.11/即興曲 Op.16/
 夢 ヘ短調 Op.13/ギャロップ ヘ長調/ギャロップ変ホ長調/中国の踊り Op.20-1/
 マズルカ変ロ短調/マズルカ ト短調/マズルカ ハ短調/マズルカ変ロ長調/
 マズルカ ヘ短調/ポルカ=マズルカ変ニ長調/ポルカ=マズルカ ヘ長調/
 劇的なディヴェルティスマン/ワルツ第3番変イ長調 Op.33

 ショパンと同世代のポーランドのコンポーザー=ピアニストであり、リトアニアのヴィリニュスの宮廷やベラルーシのフロドナ州などを活躍の場としたギエディミン・ロドキエヴィチのピアノ作品を集めたレアなプログラム。
 「マズルカ」などポーランドの民族音楽の形式や作曲技法をベースとしながらも、自らが活躍したロシア方面の音楽を作品に組み込むなど、独自のスタイルを築いた作曲家です。
 ロドキエヴィチのピアノ作品を弾くヴォジミエシュ・レビエツキはポーランド系ベラルーシ人のピアニスト。
 ベラルーシ国立音楽アカデミーのフロドナ校で教鞭を執り、2012年にはベラルーシ文化省から表彰を受けるなど幅広く活躍しています。

 ※録音:2021年1月、クシシュトフ・ペンデレツキ・コンサート・ホール(ラドム、ポーランド)
 
 

DUX1774
¥2500
ムジカ・サクロモンタナ ~ 聖フィリップ・ネリ教会のオルガン音楽 ジュリアン・ゲンバルスキ(オルガン)
 パレストリーナ:第7旋法によるリチェルカーレ、リチェルカーレ ニ長調、リチェルカーレ ト長調、リチェルカーレ第6番/
 デ・ランガ:第6旋法によるティエント第23番/
 ダ・ヴィットリオ:リチェルカーレ ト長調/
 モーツァルト:フーガ ト短調 K.401、フーガ ト短調 KAnh.41/
 ヴァンハル:前奏曲ハ長調、フーガ ハ長調、フーガ ニ長調/
 ベルトーニ:シンフォニア ニ長調/
 シュツェルビンスキ:フーガ イ長調、フーガ ニ短調/
 ゲンバルスキ:コラール変奏曲、ユゼフ・ザイドレルの主題による幻想曲

 ポーランド西部ゴスティンの聖フィリップ・ネリ教会で2016年から2017年にかけて、教会のバロック様式の内装を再生するための大規模なプロジェクトの一環として、新しいオルガンが建築、設置されました。
 今回の録音で弾かれているのが、このプロジェクトでヴロンキ近郊のポポヴォ出身のオルガン製作者マレク・チェプカによって建築された楽器です。
 オルガンのデザインにも携わったジュリアン・ゲンバルスキは1950年生まれ。シレジア・オルガン博物館を設立するなど、ポーランド有数のオルガニストの1人です。

  ※録音:2020年9月14日-15日、(ゴスティン、ポーランド)
 
 

DUX1785
¥2500
レシェク・ドゥウゴシュ(1941-):過ぎ去りし日々の音楽 シンフォニエッタ・クラコヴィア
アンジェイ・ザリツキ(指揮)

 ポーランドの俳優、詩人、作家、そして作曲家であるレシェク・ドゥゴシュの生誕80周年を記念して企画、製作が行われたアルバム。
 ポーランド人民共和国の時代に最も有名だった文学キャバレー「ピウニカ・ポッド・バラナミ(Piwnica pod Baranami)」のメンバーでもあった人物です。
 ドゥウゴシュの詩や音楽が多用された小品が収められています。

 ※録音:2021年6月5日-8日&7月5日-9日、クラクフ(ポーランド)
 





NOSAG


NOSAGCD238
¥2700
スカルラッティ:ソナタ集(アコーディオン版)
 ソナタ ニ長調 K.33/ソナタ ニ長調 K.491/
 ソナタ ハ長調 K.132/ソナタ ヘ長調 K.107/
 ソナタ ト短調 K.450/ソナタ ト短調 K.8/
 ソナタ ニ長調 K.397/ソナタ ニ長調 K.430/
 ソナタ 二短調 K.141/ソナタ ホ長調 K.162/
 ソナタ ホ短調 K.325/ソナタ ハ長調 K.159/
 ソナタ 変ロ長調 K.202/ソナタ ロ短調 K.87/
 ソナタ ハ長調 K.461
シェル・ビュグデーン(アコーディオン)

 ドメニコ・スカルラッティは、1685年、ナポリに生まれ、父アレッサンドロから音楽の手ほどきを受けました。
 当時の著名な作曲家たちに学び、1701年、ナポリの王宮礼拝堂の作曲家、オルガニストに任命され、1719年、ポルトガルの王女に音楽を教えるためリスボンに渡り、その後の人生の大半、ポルトガルとスペインの王室に仕えました。

 バッハとヘンデルと同じ年に生まれ、バロックの作曲家に分類されるものの、独創性と革新性にみちた彼の音楽は、古典時代の様式の発展に大きな影響を与えたといわれます。
 1738年出版の『30の練習曲』をはじめとする555曲のソナタが代表作とされ、チェンバロ奏者だけでなく現代のピアニストや作曲家からも賞賛されてきました。

 スウェーデンのアコーディオン奏者、シェル・ビュグデーン(b.1960)は、その中から15曲を選び、原典版を基にみずから編曲。
 ロシア式クロマティック・アコーディオン「バヤン」で演奏しています。
 





PASSAVANT MUSIC



PPAS119083
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
ヴィルトゥオーゾ ~ リスト/ブゾーニ/ヒナステラ
 リスト:
  ダンテを読んで - ソナタ風幻想曲 S.161/7、
  ラ・カンパネラ - パガニーニによる大練習曲 第3番 S.141-3
 ブゾーニ:
  エレジー第1番 転機のあとに、
  エレジー第4番 トゥーランドットの居間 (間奏曲)
 ヒナステラ:ピアノソナタ第1番 Op.22
 バッハ=ブゾーニ:
  コラール前奏曲「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」BWV.639
深見まどか(ピアノ)
PAS119083
¥2500

 深見まどか 日本仕様プレス盤2タイトル!
 フランス、Passavant Music(パッサヴァン・ミュージック)レーベルのうち、フランスを中心にヨーロッパで高い評価を得る期待の若手ピアニスト、深見まどかのアルバム2タイトルの取り扱いを開始します。

 ☆底知れぬ広がりを見せる音楽性、それを鮮やかに伝えるピアニズムが凝縮!

 京都出身、フランスを中心にヨーロッパで高い評価を得る期待の若手ピアニスト、深見まどかのセカンド・アルバム。
 ヴィルトゥオーゾ・ピアニストであったリストやブゾーニの作品、さらに超絶技巧と複雑なリズムを特徴とするヒナステラのピアノ・ソナタを収録し、彼女の幅広い音楽性とそれを実現する高度な技巧が見事に昇華されたプログラムです。

 ※録音:2018年6月23日、パッサヴァン・アコースティック・スタジオ(フランス)
 
 


PPAS118090
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143

独創的で成熟した哲学を持って
 ドビュッシーとラヴェルに挑み続ける!

  ドビュッシー:12の練習曲
  ラヴェル:鏡

深見まどか(ピアノ)

PAS118090
¥2500

 ☆独創的で成熟した哲学を持ってドビュッシーとラヴェルに挑み続ける!

 フランスを中心にヨーロッパで高い評価を得、マリア・ジョアン・ピリスからもその実力を賞賛された期待の若手ピアニスト、深見まどかのファースト・アルバム。
 京都で生まれ育ち、幼い頃から分野を問わずフランスの芸術作品に慣れ親しみ関心を抱き、中学時代に京都フランス音楽アカデミーで受講、東京芸術大学在学中にフランスのジャン・フランセ国際音楽コンクールに入賞、その後単身パリへ留学するなど、フランス音楽に特別な思い入れを持つ深見まどか。非常に独創的で、成熟した哲学を持ってドビュッシーとラヴェルに挑み続け、フランスと日本文化の調和を表明した名アルバムです。

 ※録音:2018年4月2日-3日、パッサヴァン・アコースティック・スタジオ(フランス)

 深見まどか:
  京都で生まれ育ち、東京藝術大学音楽学部付属音楽高等学校、同大学音楽学部を経て、パリ国立高等音楽院修士課程ピアノ科、古楽科、室内楽科を、審査員満場一致の首席で卒業。パリ・エコールノルマル音楽院コンサーティストディプロマ取得。
 また、アブデル・ラーマン・エル=バシャの勧めによりベルギー・エリザベート王妃音楽大学のアーティスト・イン・レジデンスを3年間務めた。
  2015年、ロン・ティボー・クレスパン国際コンクールピアノ部門で第5位に入賞し、最優秀ラヴェル作品演奏賞を受賞。
  さらに2017年にはブゾーニ国際コンクールのファイナリストとなり、最優秀現代音楽作品演奏賞を受賞した。幅広い時代のレパートリーを得意とし、フランスを中心に、ヨーロッパで高い評価を得ている。
  また、ピアニストのマリア・ジョアン・ピリスからその実力を賞賛され、彼女とともにポルトガル・ソウザ大統領の前で行った演奏は、大きな成功を収めた。
  これまでに、パリ室内管、ポルト国立管、フランス・パドルー管、ベルギー王立ワロニー管、イタリアバーリ市立管、東京フィル、芸大フィル等と、指揮者はエイドリアン・リーパー、フランク・ブラレイ、阿部加奈子、湯浅卓雄、西本智実、角田鋼亮らと共演している。
  国内では、2012年に第22回青山音楽賞新人賞を受賞。銀座ヤマハコンサートサロンで「ドビュッシー ピアノ作品全曲演奏チクルス」(ヤマハミュージックジャパン主催)を成功させたほか、2015年からはピリオド楽器を使ったリサイタルとして、京都「平野の家 わざ 永々棟」にて、「エラールピアノを愛した作曲家たち」シリーズを毎年継続している。
  能楽等、他芸術とのコラボレーションとして、2020年は、美術家の大舩真言と共に「Depth of Light 美術×ピアノ×現代音楽」の企画制作と配信を行う。
  ロームシアター メインホールにおける、坂田直樹の新作の世界初演は、高い評価を得た。
  また、2021年3月には、NHK-Eテレ「クラシック音楽館」にて東京フィルと共演。松平頼則「主題と変奏」のソリストをつとめ、注目された。
  これまでに、ピアノを椿久美子、戎洋子、林佳勲、田村安佐子、角野裕、東誠三、上田晴子、ジョルジュ・プルデルマシェ、マリアン・リビツキー、菅野潤、ミシェル・ベロフ、アブデル・ラーマン・エル=バシャ、マリア・ジョアン・ピリスに、フォルテピアノをパトリック・コーエン、室内楽をイタマール・ゴラン、ケネス・ワイスに師事。

 
 




 

PHIL.HARMONIE


代理店変更により再掲載

PHIL06006
【旧譜】
¥2600
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 ピ・シェン・チェン(ピアノ)

 台湾生まれのピアニスト、ピ・シェン・チェンは10歳の頃にケルン音楽大学に入学しました。
 その後、タチアナ・ニコラーエワ、ゲザ・アンダ、ヴィルヘルム・ケンプ、クラウディオ・アラウといった錚々たるピアニストたちの下で研鑽を積みました。
 21歳の時にARDミュンヘン国際音楽コンクールで第1位に輝き、国際的な活躍に繋がっていきました。ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロンドン響などと共演をし、また現代音楽の分野でも活躍しジョン・ケージ、ピエール・ブーレーズなどとのコラボレーションも行いました。2004年以降はフライブルク音楽大学で教鞭をとっています。

 ※録音:2001年9月、テルデック・スタジオ(ベルリン)
 





ALPHA CLASSICS


ALPHA780
¥2700
ヘンリー・パーセル(1659-1695):英国王室のためのオードとウェルカム・ソング集
 1-11. かくも静謐にして激しき歓びから Z 326(1684)
 12-24. 大胆な反逆者よ、失せよ Z 324(1683)
 25-37. なぜに全てのミューズは黙するや Z 343(1685)
  ダミアン・ギヨン(カウンターテナー&指揮)
  ル・バンケ・セレスト(古楽器&声楽アンサンブル)
   セリーヌ・シェーン、シュザンヌ・ジェローム(ソプラノ) ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン(カウンターテナー)
   ニコラス・スコット、ザカリー・ワイルダー(テノール) ブノワ・アルヌー、ニコラ・ブローディマン(バス)
  マリー・ルキエ、ポール・モンテロ(ヴァイオリン) デルドル・ダウリング(ヴィオラ)
  ジュリアン・バル(チェロ) トマ・ド・ピエルフ(コントラバス) アンドレ・ヘンリヒ(リュート)
  ケヴァン・マナン=ナヴラティル(オルガン) ブリス・サイー(チェンバロ)

 録音: 2021年2月 ポワチエ・テアトル・オーディトリアム (TAP/フランス中部ポワティエ地方)

 【実力派カウンターテナー、ギヨンを中心にフランス語圏の精鋭が集うパーセル】
 バロックの声楽曲ジャンルの中でも、ドイツの教会カンタータやフランスのグラン・モテなどと同じく、ほどよい長さで充実した名曲が多いのが英国のオードとウェルカム・ソング(貴人に捧げられた詩句を歌詞に、複数の歌手と合奏で演奏される音楽)。
 とくに17世紀後半の王政復古期に彗星のごとく現れ、35年余の短い生涯のうちに絶大な人気を確立し「英国のオルフェウス」と讃えられたヘンリー・パーセルの作品群は、バッハの教会カンタータにも比しうる名作の宝庫で、これらを通じてパーセルに開眼する人も少なくありません。
 およそ1680-90年代にかけ英国王室のために書かれた24作から1680年代半ばに作曲された3作を厳選、多様な楽器で彩られる通奏低音以外は各パート1人、声楽陣も独唱と合唱を兼ねつつ各パート2人の引き締まった編成でその魅力に迫るのは、来日経験豊富でファンも多いカウンターテナー、ダミアン・ギヨン率いる古楽アンサンブル、ル・バンケ・セレスト。
 これまでALPHAでリリースしてきたバッハ録音群と同じく、室内楽的な親密さで曲構造を明快に示しながら瑞々しく聴かせるパーセルの味わいは、その芸術性に新たな光を当てるものとなっています。
 精鋭歌手陣には、欧州バロック・オペラの世界で絶大な人気を誇るセリーヌ・シェーンやブノワ・アルヌーなど実力派が参加。
 リュートのアンドレ・ヘンリヒやチェンバロのブリス・サイーをはじめ、器楽陣に加わる名手たちの的確な音使いもあり、フランス語圏の古楽器奏者たちが浮き彫りにする「フランス王室音楽に影響を受けた世代の英国音楽」の魅力は興趣が尽きません。

 
 




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PHI



LPH038
(10CD)
¥5600→\5190
『フィリップ・ヘレヴェッヘ Phiバッハ録音集成BOX』 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(古楽器&声楽アンサンブル)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指揮)
 ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
 【DISC 1】(LPH002)
  1-3. モテット「主に向かって新しき歌をうたえ」BWV 225/4-5. モテット「来たれ、イエスよ、来たれ」BWV 229/
  6-16. モテット「イエス、わが喜び」BWV 227/17. モテット「主をたたえよ、すべての異教徒よ」BWV 230/
  18. モテット「恐れることなかれ、われ汝とともにあり」BWV 228/
  19-21. モテット「聖霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV 226
    ドロテー・ミールズ、ジュジ・トート、マリア・ケオハネ(ソプラノ)
    ダミアン・ギヨン、ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
    トーマス・ホッブズ、ハンス・イェルク・マンメル(テノール)
    ペーター・コーイ、ステファン・マクロード(バス)
    録音: 2011年1月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム
 【DISC 2-3】(LPH004)
  ミサ曲 ロ短調 BWV 232(全曲)
    ドロテー・ミールズ、ハナ・ブラジコヴァー(ソプラノ) ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)
    トーマス・ホッブズ(テノール)ペーター・コーイ(バス)
    録音: 2011年5月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム
 【DISC 4】(LPH006)
  1-6. 教会カンタータ「わが肉体、穏やかならず」BWV 25-聖三位一体祝日後第14主日のための
  7-13. 教会カンタータ「何ゆえに悲しむや、わが心よ」BWV 138-聖三位一体祝日後第15主日のための
  14-19. 教会カンタータ「主よ、裁きたもうな」BWV 105-聖三位一体祝日後第9主日のための
  20-25. 教会カンタータ「心して見よ、苦しみあるやを」BWV 46-聖三位一体祝日後第10主日のための
    ハナ・ブラジコヴァー(ソプラノ) ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)
    トーマス・ホッブズ(テノール) ペーター・コーイ(バス)
    録音: 2012年1月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム
 【DISC 5】(LPH012)
  1-7. 教会カンタータ「我は幸うすき者、誰が我を救わん」BWV 48-聖三位一体祝日後第19主日ための
  8-12. 教会カンタータ「主よ、御心のままに、わが身の上になし給え」BWV 73-顕現日後第3主日のための
  13-19. 教会カンタータ「彼らは汝らを追放せん」BWV 44-昇天祭後主日(復活祭後第6主日)のための
  20-25. 教会カンタータ「我は信ず、愛する主よ、不信仰な我を救い給え」BWV 109-聖三位一体祝日後第21主日のための
  26. ヨハン・シェッレ(1648-1710):モテット「来たれ、イエスよ、来たれ」
    ドロテー・ミールズ(ソプラノ) ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)
    トーマス・ホッブズ(テノール) ペーター・コーイ(バス)
    録音: 2013 年1-2月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム
 【DISC 6】(LPH027)
  1-7. 教会カンタータ「主よ、汝まことの神よ、我らから取り去り給え」BWV 101-聖三位一体祝日のための
  8-13. 教会カンタータ「わが霊よ、汝備えをなせ」BWV 115-聖三位一体祝日後第22主日のための
  14-19. 教会カンタータ「汝ら泣き叫ばん」BWV 103-歓喜の主日(復活祭後第四主日)のための
    ドロテー・ミールズ(ソプラノ) ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)
    トーマス・ホッブズ(テノール) ペーター・コーイ(バス)
    録音: 2016年1月 デ・シンへル音楽堂、アントウェルペン、ベルギー
 【DISC 7】(LPH030〔国内仕様NYCX-10016〕)
  1-8. 教会カンタータ「われらが神は堅き砦」BWV 80(1725年初演稿に基づく独自校訂版)-宗教改革記念日のための
  9-16. 教会カンタータ「キリストは死の縄目につながれたり」BWV 4-復活祭主日のための
  17-22. 教会カンタータ「主なる神は太陽にして楯なり」BWV 79-宗教改革記念日のための
    ドロテー・ミールズ(ソプラノ) アレックス・ポッター(カウンターテナー)
    トーマス・ホッブズ(テノール) ペーター・コーイ(バス)
    録音: 2017年1月、イエス・キリスト教会、ベルリン=ダーレム
 【DISC 8-9】(LPH031〔国内仕様NYCX-10124〕)
  ヨハネ受難曲 BWV 245(全曲)
    マクシミリアン・シュミット(テノール/福音史家) クレシミル・ストラジャナツ(バス/救世主イエス)
    ドロテー・ミールズ(ソプラノ/アリア) ダミアン・ギヨン(カウンターテナー/アリア)
    ロビン・トリッチュラー(テノール/アリア) ペーター・コーイ(バス/総督ピラト、アリア)
    フィリップ・カーヴェン(バス/使徒ペトロ) シュテ―ファン・ゲーラー(テノール/召使いの女)
    マグダレーナ・ポトコシチェルナ(ソプラノ/召使いの女)
    録音: 2018年3月、デ・シンへル音楽堂、アントウェルペン、ベルギー
 【DISC 10】(LPH035〔国内仕様NYCX-10207〕)
  1-7. 教会カンタータ「人よ、汝に善きこと告げられたり」BWV 45-聖三位一体祝日後第8主日のための
  8. モテット「おおイエス・キリスト、わが命の光」BWV 118
  9-18. 葬送頌歌「侯妃よ、さらに一条の光を」BWV 198
   -ザクセン選帝侯妃クリスティアーネ・エーバーハルディーネの逝去に寄せて
    ドロテー・ミールズ(ソプラノ) アレックス・ポッター(カウンターテナー)
    トーマス・ホッブズ(テノール) ペーター・コーイ(バス)
    録音: 2020年1月23-25日、ワロン教会、アムステルダム
  
 ※特記のないものは全てヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲
 

 【深まりゆくヘレヴェッヘ芸術の精華。自主レーベルに刻まれたバッハ最新録音群の集成BOX】
 合唱を要する声楽曲の指揮で他の追随を許さぬ実績をあげ、近年では19世紀以降の大管弦楽作品でも注目すべき名演を聴かせるフィリップ・ヘレヴェッヘ。
 その原点ともいえる古楽演奏の分野では、生涯を通じて続けているバッハ作品への取り組みが世界的に高く評価されています。
 学生仲間とコレギウム・ヴォカーレ・ヘントを結成して間もない20世紀後半には、ニコラウス・アーノンクールと共に世界初の古楽器によるバッハ教会カンタータ全曲録音を進めていた名匠グスタフ・レオンハルトのもとで合唱指揮者として活躍。
 その後も信頼できる古楽プレイヤーたちとともに、当時一般的だった演奏習慣とは一線を画した画期的なバッハ演奏を自身の指揮で数多く録音してきました。
 2010年に立ち上げたPhiレーベルでも選りすぐりの演奏者たちとともに、他に類をみない求心力と一体感で聴かせる名盤を続々リリース。
 深まりゆくヘレヴェッヘ芸術の真髄とも言える21世紀の名盤群が今回BOX化されたことにより、完璧な和声感と柔軟な音楽性を通じて十二分に引き出された作品本来の持ち味をまとめて聴き深められるのは、大きな喜びと言えるでしょう。
 モテット集に始まり、『ミサ曲 ロ短調』や『ヨハネ受難曲』の極限まで研ぎ澄まされた解釈、「残された時間は本当に取り組みたい曲だけ指揮する」と標榜したヘレヴェッヘがあえて選んだ教会カンタータ群で求めた理想的作品像......どこをとっても発見にあふれた内容。
 また、「コレギウム・ヴォカーレのバッハは彼女なしに成り立たない」と指揮者や演奏者たちから絶大な信頼を寄せられるクリスティーネ・ブッシュも常に首席ヴァイオリンを受け持ち、マルセル・ポンセールと北里孝浩のオーボエ、木管コルネットが必要な曲ではブルース・ディッキー、通奏低音にもソリストとして大躍進中のモード・グラットン......と器楽陣営にも新旧世代の俊才が続々です。

 
 





RAMEE

RAM2007
¥2700
『死してぞ響きよく歌わん』~
 16世紀製リュートで奏でる後期ルネサンスの響き
ミハウ・ゴントコ(7コースのルネサンス・リュート)
  1. ジューリオ・チェーザレ・バルベッタ(1540頃-1603以降):第8パドアーナ、通称 Zo per la Brenta/
  2. 作者不詳: リチェルカータ/3. ヴィンチェンツォ・ガリレイ(1520年代後半?-1591): カリオペ/
  4. ロレンツォ・トラチェッティ(生年不詳-1608?): プレルディウム/
  5. シモーネ・モリナーロ(1570頃-1633以降): サルタレッロ/
  6. 作者不詳: クルレンテス(コルレンテ)/
  7. ジョヴァンニ・バッティスタ・ドメニコ(生歿年不詳、1600頃活躍): ベルガマスコ/
  8. カスパル・シェリツキ(1570頃-歿年不詳): プレアンブルム/
  9. 作者不詳: ポーランドの舞踏曲/
  10. ヤーコプ・ライス、通称ル・ポロネ(1550頃-1605): クラント/
  11. 作者不詳: ポーランド風ガリアルダ/12. ディオメデス・カート(1555-1628): ファンタジア/
  13. ヴァレンティン(バーリント)・バクファルク(1526/30-1576):パッセメッツォ、通称「ハンガリー風」/
  14. ニコラ・ド・ラン(1548以前-歿年不詳): ブランル/
  15. 作者不詳: しかるに祝福あれ、すべての/
  16. マティアス・ライマン(1565頃-1625以降?): ガリアルダ/
  17. ヨハンネス・スパルカイベル(生歿年不詳、16世紀後半に活躍): プレアンブルム/
  18. 作者不詳: たいそう麗しき少女が/
  19. ベネディクトゥス・デ・ドルジナ(生歿年不詳、1556-73頃活躍): ファンタジア/
  20. 作者不詳: マンスフェルト伯爵の舞曲/プロポルティオ/
  21. ジョン・ホスキンズ(生歿年不詳、1600頃活躍): とあるガリアード/
  22. 作者不詳: グローブに捧ぐアルマンド/ジョン・クーパー、通称コプラリオ(1570/80頃?-1626): クーパーのジグ/
  23. バリック・ブルマン(生歿年不詳、1600頃活躍): とあるパヴェイン/
  24. アルフォンソ・フェラボスコ1世(1543-1588): 表題のない楽曲〔ガリアード〕/
  25. R[ロバート?]・エスキュー(生歿年不詳、1595頃活躍): とあるジグ/
  26. ジョン・ホワイトフィールド(生歿年不詳、1588-1620頃活躍): 英国狩人風スープ/
  27. 作者不詳: トイズ

 使用楽器: パドヴァの逸名作者による1595年製作のオリジナル楽器(伝マルティーノ・プレスビテル作)
 修復: ヨハンエンス・ゲオルク・ホウケン1996年
 録音: 2020年10月5-8日 聖レオデガー教会、メーリン、スイス

 【現存最古の演奏可能なリュートの一つから、限りないファンタジーが溢れ出す】
 中世末期からルネサンス期を経て17世紀に至るまで、持ち運びが比較的容易でありながら繊細精巧な多声音楽にも対応できると同時に、歌の伴奏にもうってつけの存在として愛され続けた撥弦楽器、リュート。
 その最盛期には知識人のための楽器の花形としてオルガンと並んでもてはやされ、そのために数多くの楽譜が書き残されてきました。
 やがて生活習慣の変化の影響や、チェンバロやピアノ、ヴァイオリンなどに人気を譲り徐々に廃れてゆきますが、ひとたび歴史の表舞台から姿を消したからこそ、その玄妙な響きに「ここではないどこか」の気配を感じ惹かれてゆく人が多いのかも知れません。
 そんなリュート特有の過去への憧憬を強くかきたてるアルバムが、古楽器演奏の録音に秀でたRAMEEから登場。すでにこのレーベルでパートナーのコリーナ・マルティとともに多くの名盤を出しているポーランド出身の名手ミハウ・ゴントコが、現存する最古の演奏可能なリュートの一つとされる1595年の年記(製作年ではなく補修年の可能性も示唆されています)を持つオリジナル楽器を手に、忘れがたい魅力を放つ欧州各地の作品を綴ってゆきます。
 ネックとヘッドこそかえられているもののボディはオリジナルのままという、この貴重な楽器に記された年号前後の作品を集めたプログラムは、東はポーランドからデンマーク、ベルギー、ドイツ、イタリアを経て西は英国に至るまで、地中海と北海にまたがる様々な地域に残る手稿譜や出版譜から厳選された、音による欧州大旅行のようなバランスの良い内容。まさにゴントコの広汎な知見なくしては実現し得なかった選曲と言ってよいでしょう。
 400年以上前の楽器から導き出される、典雅かつ優美でありながら、どこまでも力強い存在感を発揮する美音の粒は、1トラックごとの短さをいとおしむようにじっくり聴きたい稀有の響きを紡いでゆきます。
 ルネサンス名画の数々と同じ時代から届いたこの銘器の音色は、これまでリュート音楽をあまり聴いてこなかった方にも、強くお勧めできるものです。
 





STEINWAY&SONS



STNS-30128
¥2700
フランツ・シューベルト(1797-1828):ピアノ・ソナタ第20番/第21番
 ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959
  1. I. Allegro/2. II. Andantino/
  3. III. Allegro vivace/4. IV. Allegretto
 ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960
  5. I. Molto moderato/6. II. Andante sostenuto/
  7. III. Allegro vivace con delicatezza/
  8. IV. Allegro ma non troppo
デイヴィッド・デヴォー(ピアノ)
 Steinway モデルD #586518

 録音 2021年10月11-12日 Shalin Liu Performance Center、ロックポート、マサチューセッツ(USA)

 1953年、マサチューセッツ州コンコード生まれのピアニスト、デイヴィッド・デヴォー。 ボストンを中心にコンサート活動を行い、高く評価されている彼が弾くシューベルト最晩年の2曲のソナタです。
 「高峰のようにそびえ立つこの2曲のソナタの楽譜には、人間が経験するあらゆる感情が刻まれており、特に緩徐楽章がその核心となっています。
 音楽家や聴衆が慰めや希望を求め、絶望を克服しようとする時に、このソナタに何度も立ち返るのは自然なことです」と語るデヴォー。
 一音、一音かみしめるように味わい深い演奏を行い、聞き手を魅了します。

 
 
 


STNS-30188
¥2700
THE LAST SONATAS
 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827): 最後の3つのソナタ
ジェラルド・ティソニエール(ピアノ)
 Steinway モデルD #590904
  ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op. 109
   1. I . Vivace ma non troppo/2. II. Prestissimo/
   3. III. Gesangvoll, mit innigster Empfindung: Andante molto cantabile ed espressivo
  ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op. 110
   4. I. Moderato cantabile molto espressivo/5. II. Allegro molto/
   6. III. Adagio ma non troppo - Fuga: Allegro ma non troppo
  ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op. 111
   7. I. Maestoso - Allegro con brio ed appassionato
   8. II. Arietta: Adagio molto semplice e cantabile

 録音 2021年9月7-9日 Sono Luminus Studio、Boyce、ヴァージニア(USA)

 1961年プエルトリコ生まれのピアニスト、ジェラルド・ティソニエールが弾くベートーヴェンの3つのソナタ。
 ティソニエールはクリーブランド音楽院でアルトゥル・シュナーベルとアルフレッド・コルトーの弟子であったヴィトヤ・ヴロンスキーに学びました。
 ワシントン・ナショナル・ギャラリーのリサイタルでのデビュー・リサイタル以来、国際的に評価されるとともに、20世紀作曲家の作品を積極的に紹介、エキサイティングなコンサートで定評があります。
 ここではベートーヴェンのスコアを忠実に演奏しながら、抒情的な解釈を施すことで、この孤高の作品に対峙しています。
 





TOCCATA CLASSICS


TOCC-638
¥2400
ノア・マックス(1998-):孤独の歌集 - 独奏、二重奏、三重奏曲 室内楽作品集
 Songs of Loneliness 孤独の歌集 - チェロとピアノのためのソナチネ(2019-20)
  1. I. Maestoso un poco mosso / 2. II. Ruvido con orrore; senza misura /
  3. III. Like a warm lamp swinging softly through darkness / 4. IV. False Dawn; finale

 5. Constellations for solo clarinet 星座(2018-19) - 独奏クラリネットのための

 Sunset Sketches 日没のスケッチ - 独奏ピアノのための3つのソネット(2020)
  6. No. 1. Dusk 夕闇 / 7. No. 2. Sunset 日没 / 8. No. 3. Stars 星
 
 Sojourn 滞在 (in memoriam Melanie Daiken メラニー・ダイケンの思い出に) - 弦楽三重奏のために(2017)
  9. I. Introduzione / 10. II. Mysterioso / 11. III. Furioso /
  12. IV. Intermezzo / 13. V. Maestoso / 14. VI. Finale

 15. It Comes in Waves それは波のように押し寄せてくる (アレックス・ロスの思い出に) - 独奏ピアノのために (2018-19)
 
 Cornucopia 宝庫:- 独奏オーボエのための3つのバガテル(2020)
  16. Cornucopia No. 1 / 17. Cornucopia No. 2. Moto perpetuo /
 18. Cornucopia No. 3. Open and plentiful
 
 19. Vignette ヴィネット - ピアノ三重奏のために(2018-19)

 世界初録音
  レイモンド・ブライエン(クラリネット)...5、フィリップ・ヘイワース(オーボエ)...16-18、
  ゾーイ・ソロモン(ピアノ)...1-4、6-8
  ブロンプトン四重奏団のメンバーたち...9-14
  【メンバー】
   マヤ・ホルヴァート(ヴァイオリン)、キンガ・ヴォイダルスカ(ヴィオラ)、ウォリス・パワー(チェロ)
  バービカン・ピアノ三重奏団...19
  【メンバー】
   ソフィー・ロケット(ヴァイオリン)、ロバート・マックス(チェロ)...1-4、ジェームズ・カービー(ピアノ)...15

 録音2020年10月5-6日 SJE Arts, St John the Evangelist Church、オックスフォード(UK)...1-4、6-8、15、192020年11月3-4日 St Silas' Church, Kentish Town,ロンドン(UK)...5、9-14、16-18

 1998年、ロンドンの音楽一家に生まれたノア・マックス。すでに作曲家・指揮者として着実にキャリアを築いています。
 また、彼は画家、詩人としても活動する多彩なアーティストです。このデビュー・アルバムには彼の様々な作品を収録。
 室内楽を好むというマックスの作品は、どれも独自の作風と現代的なテイストを持っていますが、ところどころに過去の英国の作曲家、エルガー、フィンジ、ハウエルズ、ヴォーン・ウィリアムズらの巨匠の作風に通じる抒情性が感じらます。
 新型コロナ感染症によるロックダウンの状況下で書かれた「孤独の歌集」はタイトル通り音楽で孤独を描いたもの。
 他のすべての作品も、友人たちの死についての瞑想や、仄かな喪失感を伴っているのが特徴です。
 
 


TOCC-616
¥2400
スティーヴ・エルコック(1957-):管弦楽作品集 第3集 マリナ・コステリナ(ピアノ)...8-10
シベリア交響楽団、
ドミートリー・バシリエフ(指揮)
 交響曲第7番 Op. 33(2020)
  1. Adagio - / 2. Allegro moderato - / 3. Largamente - /
  4. Subito allegro moderato - / 5. Agitato - / 6. Adagio - / 7. A tempo (andante)
 マニック・ダンシング Op. 25(2015)
  8. Allegro commodo - / 9. Largo - / 10. Tempo primo
 交響曲第6番「Tyrants Destroyed 破壊された暴君」 Op. 30(2017)
  11. I. Molto moderato - / 12. Letter C (bar 65) / 13. II. Allegro - /
  14. Letter N (bar 229) - / 15. Letter T (bar 325)
 
世界初録音

 録音 Philharmonic Hall, オムスク(ロシア) 2021年6月21-23日...1-7、11-15 2021年6月24-25日...8-10

 英国で活動する作曲家スティーヴ・エルコックの作品集。シベリウスやニールセン、ブライアンなど過去の伝統を踏襲しながら独自の作風を追求するエルコック、この第3集では2つの交響曲と、ピアノ協奏曲風の「マニック・ダンシング」を聴くことができます。
 「破壊された暴君」の副題を持つ第6交響曲は、悲しみ、怒りの感情の移り変わりが表現されています。第7交響曲はエルコックが夢の中で聴いた歌から派生した素材が用いられた単一楽章の作品。こちらも怒りから落胆まであらゆる感情を駆り立てます。
 マニック・ダンシングは複雑なダンスのリズムが横溢したピアノ協奏曲。活力たっぷりの音楽が味わえます。
 
 

TOCC-620
¥2400
アダム・ゴーブ(1958-):ピアノ作品集 クレア・ハモンド(ピアノ)
 24の前奏曲(2019-20)
  1. No. 1 Prestissimo rit. throughout/2. No. 2 Coming Together: Lento/
  3. No. 3 Klezfest: Scherzando/4. No. 4 Madam I'm Adam: Prestissimo/
  5. No. 5 Tango for Two Saxophones and Broken Accordion: Andante pesante/
  6. No. 6 Siciliano: Andantino with a lilt/7. No. 7 Lift Off: Vivace energico -/
  8. No. 8 Childhood Memory: Adagio/9. No. 9 In the Cold Light of Day:Allegro pesante/
  10. No. 10 The Girl with the White Parasol:Poco vivace leggiero/
  11. No. 11 edulerP : Gravissimo accel./12. No. 12 Drums: Allegro/
  13. No. 13 Sliding Doors: Allegretto vivace/14. No. 14 Adagietto/
  15. No. 15 Samatha: Gravissimo/16. No. 16 Survivor : Lento rubato/
  17. No. 17 Autumn Leaf:Allegro misterioso/18. No. 18 Globalisation:Lento recitativo/
  19. No. 19 Valse triste: Allegretto/20. No. 20 Ouverture francaise:Vivace con brio/
  21. No. 21 Prestissimo/22. No. 22 Mini Mambo: Allegro molto/
  23. No. 23 Birthday Bash: Prestissimo/24. No. 24 Fugue: Grandioso- Andante tranquillo/
  25. ヴェロシティ(2014):Prestissimo accelerando
 世界初録音

 録音 2021年10月19、20日 ワイアストーン・コンサート・ホール、Wyastone Leys, Monmouth,Wales(UK)

 イギリスの作曲家アダム・ゴーブ。10歳で作曲をはじめ、ケンブリッジ大学と英国王立音楽院を首席で卒業。
 卒業後はロンドン大学と王立音楽大学で講師を務め、2000年からは英国王立ノーザン音楽大学で教えています。主に吹奏楽作品で知られるゴーブですが、このアルバムに収録されているのは、ショパンやショスタコーヴィチの例に倣ったピアノのための「24の前奏曲」。さまざまな気分に彩られたミニアチュアの世界を楽しめます。
 最後に置かれた「Velocity」は演奏者クレア・ハモンドのために2014年に書かれた曲。1994年の映画「スピード」からインスパイアされたという緊張感あふれる6分程度の小品です。
 クレア・ハモンドは2016年、ロイヤル・フィルハーモニック協会の「ヤング・アーティスト賞」を受賞した若手奏者。
 現代音楽を得意とし、これまでに50作ほどの世界初演を行ってきた実力派です。
 
 

TOCC-641
¥2400
ティモシー・ロバーツ(1953-):ポートレート、ディスティレーションとサウンドゲーム
 1. ジェレミーのためのインプロヴィゼーション - 独奏コルネットのために(2005) No. 31 Firle Beacon
 ガブリエル・フォーレの歌曲による3つのディスティレーション
  2. En sourdine ひそやかに(プレリュード・ノン・ムジュレ)
  3. Clair de lune 月の光(スティル・ブリゼ)
  4. Puis que l'aube grandit 曙の色がひろがり(アルペジオ) - チェンバロのために(1997)
 5-10. On the Wall, Off the Wall
  オン・ザ・ウォール、オフ・ザ・ウォール - ヴェネツィアの6つのスケッチ- コルネットとサックバットのために(2004)
 11-12. 2つの家族の肖像 - ピアノのために(1996)
 13. ジェレミーのためのインプロヴィゼーション - 独奏コルネットのために No. 5 Mild and Bitter 1:33
 14. ヴァルデモッサ・ロード - クラヴィコードのために(2006)
 15. 公爵のロンド - チェンバロのために(2009)
 16. ハイドンのためのソナチネ - ピアノのために(2009)
 17. ジェレミーのためのインプロヴィゼーション - 独奏コルネットのために No. 18 Southease
 18-21. 聖マタイからの言葉- 2つのバロック・フルートと2つのオーボエ・ダ・カッチャのために(2001)
 22. The Triumphant Fall of Man 勝利の堕落 - オルガンのために(2006)
 23. ジェレミーのためのインプロヴィゼーション - 独奏コルネットのために No. 4 The Furlongs
 Sunshine for the Mind 心に太陽を:ヘンリー・パーセルによる19のサウンドゲーム作品(2006-15)より
  24. No. 5 Groundwork I/25. No. 10 Sunshine for the Mind/
  26. No. 11 Groundwork II/27. No. 14 And So to Bed/
  28. No. 12 An Orchestra's Guide to the Young Person,after the Rondo from Abdelazer
  
世界初録音
 ジェレミー・ウェスト(コルネット)...1、13、17、23
 ティモシー・ロバーツ(チェンバロ: ラスムス・マンレイ製作)...2-4/(チェンバロ: マイケル・ジョンソン製作)...11-12
  (ピアノ: YAMAHA)...11-12/(ピアノ: アンリ・エルツ製作)...16
  (フレッテド・クラヴィコード: ピーター・バヴィントン製作)...14
  (オルガン: ジョルディ・ボッシュ 1762年製)...22
 ヒズ・マジェスティーズ・サックバッツ・アンド・コルネッツ...5-10
 【メンバー】
  ジェレミー・ウェスト/ジェイミー・サヴァン/ヘレン・ロバーツ(コルネット)
  アビゲイル・ニューマン/ステファニー・ディエル/シュテファン・サウンダーズ(サックバット)
  ケイティ・ビルヒャー&アンドルー・クロフォード(バロック・フルート)...18-21
  ゲイル・ヘネシー&ヒラリー・ストック(オーボエ・ダ・カッチャ)...18-21
  マイク・ギンゴールド(アルト・サクソフォン)...24
  チャールズ・ダニエルズ(テノール)...27
  デジタル・コンポジション...24-26、28

 録音 2005年6月、9月、10月、2006年6月、2007年11月、2009年5月、2015年2月、2016年2月、2017年4月、2018年4月

 1953年、ロンドン北部のハムステッドで生まれたティモシー・ロバーツ。ケンプリッジ大学で学び、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校で古楽と鍵盤音楽を学びました。
 以降、英国の古楽シーンで鍵盤奏者として活躍、チェンバロ、オルガン、フォルテピアノ、クラヴィコードのソロリサイタルに加えて、ガブリエリ・コンソートやヒズ・マジェスティーズ・サックバッツ・アンド・コルネッツなどのアンサンブルに参加、幅広く活躍しています。
 彼は最近、作曲家としての活動も増やしており、自身の得意分野であるバロック音楽の要素を取り入れたユニークな作品を発表、どれも高く評価されています。
 このCD収録曲にも、バロック音楽を元ネタにした作品や、バロック風にアレンジしたパロディ的作品があり、古楽ファンにはことのほか楽しめるサウンドになっています。
 




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

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PHIL.HARMONIE



PHIL06017
¥2600→\2390
ハスキル&シューリヒト
 モーツァルト:
  ピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 KV 271
  ピアノ協奏曲第19番 ヘ長調 KV 459
クララ・ハスキル(ピアノ)
カール・シューリヒト(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団

 発売は2014年ですが初紹介。

 稀代のモーツァルト弾き!クララ・ハスキルによるモーツァルト、ピアノ協奏曲集!

 1895年にブカレストで生まれたクララ・ハスキルは、9歳で最初のコンサートを行い、すぐに世間の注目を集めました。
 その後パリ音楽院で学び、14歳で「最優秀賞」を受賞し卒業しました。1950年代に入ると、彼女の人気はヨーロッパで絶大なものになり、特にモーツァルトの演奏では絶対的な評価を得ています。
 シューリヒトとのモーツァルトは特に定評が高く、このアルバムに収録された第9番と第19番も現在の演奏と比べても色あせることはありません。
 当代きってのモーツァルト弾きによる不朽の名演をご堪能ください。

 ※録音:1952年、1956年
 



<メジャー・レーベル>

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DG



4862029
\2300→\2090
アメリカ黒人女性による初の交響曲
 ヤニック・ネゼ=セガン&フィラデルフィア管
  フローレンス・プライス:交響曲第1番&第3番》


 フローレンス・プライス:
  1-4) 交響曲第1番ホ短調
   (I. Allegro ma non troppo/II. Largo, maestoso/
    III. Juba Dance/IV. Finale)、
  5-8) 交響曲第3番ハ短調
   (I. Andante/II. Andante ma non troppo/
    III. Juba. Allegro/IV. Scherzo. Finale)
ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)
フィラデルフィア管弦楽団

 第64回グラミー賞ノミネート作品!

 アメリカの黒人女性による初の交響曲を収録したネゼ=セガンのニュー・アルバム

 ●1933年、フローレンス・プライスの交響曲第1番はアメリカの一流オーケストラによって演奏された、黒人女性による初めての交響曲となりました。アメリカの民族音楽、黒人霊歌、教会音楽に精通していたプライスの作品は、南北戦争後に活躍した一人の黒人女性としての彼女の経験が反映されています。

 ●世界恐慌のピーク時に「連邦音楽計画」から委嘱され、プライスは黒人の作家やアーティストにとって力強い運動だった「シカゴ・ルネサンス」の真っ只中に交響曲第3番を作曲しました。プライスの魅力的な第3交響曲には彼女の作曲家としての成長が見られます。リスクをとりながらも現代的なテクニックを取り入れ、より伝統的な第1交響曲に比べて感情表現の幅を広げています。

 ●これらの交響曲2曲はフィラデルフィア管弦楽団による演奏で、指揮はヤニック・ネゼ=セガン。2021年にフィラデルフィア、キンメル・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツのヴェライゾン・ホールで録音されました。
 
  【録音】2021年5月7-12日、フィラデルフィア、キンメル・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ、ヴェライゾン・ホール
 




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DECCA



4852254
\2300→\2090
北極圏で録音
 ノルウェーの写真家Morten Krogvold写真付き

  リーゼ・ダヴィドセン&レイフ・オヴェ・アンスネス~グリーグ:歌曲集

 グリーグ:
  1-8) 歌曲集『山の娘』Op.67
   (第1曲:歌い/第2曲:ヴェスレモイ/第3曲:ブローベルの斜面/
    第4曲:逢いびき/第5曲:愛/第6曲:山羊の踊り/
    第7曲:不吉な日/第8曲:小川で)、
  9-10) 6つの詩Op.25より(第2曲:白鳥/第4曲:睡蓮とともに)、
  11-12)『悲劇的な詩』Op.59より(第3曲:Til ?n I/第4曲:Til ?n II)、
  13)『心のメロディ』Op.5より第5曲:きみを愛す、
  14)『クラーグの5つの詩』より第5曲:そして私は恋人がほしい(夏至前夜)、
  15) 12の歌Op.33より第9曲:Ved Rondane、
  16-20) 5つの詩Op.69
   (第1曲:波に揺れる小舟/第2曲:私の息子に/
   第3曲:母の墓のそばに/第4曲:かたつむり、殻から出ておいで/第5曲:夢)、
  21)『ロマンスと歌』Op.18より第5曲:詩作法、
  22-27) 6つの歌曲Op.48
   (第1曲:挨拶/第2曲:いつの日か、わが思いは/
    第3曲:この世のなりゆき/第4曲:沈黙した夜鳴きうぐいす/
    第5曲:ばらの季節に/第6曲:ある夢)、
  28) 12の歌Op.33より第2曲:春
リーゼ・ダヴィドセン(ソプラノ)、
レイフ・オヴェ・アンスネス(ピアノ)
 
 北極圏で録音されたノルウェー尽くしの“魔法のような”アルバム

 ●ノルウェーの有名なミュージシャン、ソプラノ歌手のリーゼ・ダヴィドセンとピアニストのレイフ・オヴェ・アンスネスが、同国で最も有名な作曲家グリーグの音楽をともに演奏しました。
  二人はこのレパートリーで、ノルウェー、ドイツ、スペイン、オーストリア、イギリスなどへのツアーを行う予定です。

 ●この録音は北極圏のノルウェーのボードーで行われ、リーゼはこの音楽がノルウェーの田舎において特別なチームで録音されたことを“魔法のような”時間だったと表現しています。

 ●ノルウェーの写真家Morten Krogvoldによる写真、ノルウェーのジャーナリストAndrew Mellerによるブックレット解説付き。

 【録音】2021年9月5-8日、ノルウェー、ボードー、Stomen Konserthus

 


プロモーション動画。
https://youtu.be/BH9HYV2_vSA
 



DECCA GOLD



4856598
\2300
《キャメロン・カーペンター~Bach & Hanson》
 1-32) J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲(カーペンターによるオルガン編)、
 33-35) ハワード・ハンソン:交響曲第2番変ニ長調Op.30『ロマンティック』
  (カーペンターによるオルガン編)
キャメロン・カーペンター(オルガン)

 自らデジタル・オルガンを設計したアメリカの鬼才、Decca Goldデビュー!


 ●“途方もない才能を持つ”と『ニューヨーク・タイムズ』で紹介された、アメリカのオルガニスト、キャメロン・カーペンターによるデッカ・ゴールドのファースト・アルバムです。
  J.S.バッハの『ゴルトベルク変奏曲』、そして自身の編曲によるアメリカの作曲家ハワード・ハンソンの交響曲第2番『ロマンティック』を収録。どちらも自身が設計したアメリカのデジタル・コンサート・オルガンで演奏しています。

 ●並外れた音楽性、まさしく際限のない技術力、そしてパイオニア精神で、驚異のオルガニスト、キャメロン・カーペンターはすでに近年の音楽史に足跡を残しています。
  ITO(International Touring Organ)と呼ぶ、彼自身の楽器(移動可能なデジタル・オルガン)を2014年に完成してから、このデジタルの楽器に対する当初の懐疑論をものともせず、世界の名だたるステージにこのITOを設置しました。
  今ではほとんどITOのみで演奏しています。ヨーロッパやアメリカでの多くの演奏に加え、オーストラリア、ニュージーランド、ロシア、アジアのツアーにもこの楽器を持って行っています。
 
  【録音】2020年4月14-17日、ベルリン、コンツェルトハウス
 






<映像>

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C MAJOR(映像)



76 0604
(4Blu-ray)
¥6600→\5990
偉大なる指揮者たちのドキュメンタリー4篇
 BD1
  カルロス・クライバー
   ドキュメンタリー「I AM LOST TO THE WORLD~私はこの世に忘れ去られて」
    監督:ゲオルク・ヴューブボルト/日本語字幕付
 BD2
  ゲオルク・ショルティ
   ドキュメンタリー「JOURNEY OF A LIFETIME~人生の旅」
   ボーナス:
    ショスタコーヴィチ:交響曲第1 番 ヘ短調 Op.10
    プロコフィエフ:交響曲第1 番 ニ長調 Op.25「古典交響曲」
    ムソルグスキー:「ホヴァーンシチナ」前奏曲
     ゲオルク・ショルティ(指揮)シカゴ交響楽団/収録:1977年
 BD3
  レナード・バーンスタイン
   ドキュメンタリー「LARGER THAN LIFE~偉大なるカリスマ」
    監督:ゲオルク・ヴューボルト/プロデューサー:ベルンハルト・フライシャー
   ボーナス:グスターヴォ・ドゥダメル、ケント・ナガノ、マリン・オールソップ
    日本語字幕付
 BD4
  ヘルベルト・フォン・カラヤン
   ドキュメンタリー「MAESTRO FOR THE SCREEN~スクリーン上のマエストロ」
    監督:ゲオルク・ヴューボルト,プロデューサー:ベルンハルト・フライシャー 
   コンサート:J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第3 番ト長調BWV1048、管弦楽組曲第2 番ロ短調BWV1067
    ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    映像監督:フランソワ・レシャンバック/収録:1967年、1968年、サル・プレイエル、パリ/日本語字幕付

 C.クライバー、ショルティ、バーンスタイン、カラヤン、偉大なる指揮者たちのドキュメンタリー4篇!
 ブルーレイ・ボックスで登場!

 画面:16:9/4:3、音声:PCM ステレオ、限定盤、324 分

 カルロス・クライバー、ゲオルク・ショルティ、レナード・バーンスタイン、ヘルベルト・フォン・カラヤンの20世紀後半を代表する名指揮者たちのドキュメンタリー映像をブルーレイ・ボックス化。(DVDボックス(74-4108)は廃盤となります。)

 2004年に逝去した伝説のカリスマ指揮者、カルロス・クライバーのドキュメンタリー映像。
 取り上げるレパートリーを絞り込み、少ない演奏会、決して多くはない録音ではありましたが、ひとたび舞台に上がると聴く者すべてを魅了する演奏をした、生きながらにして伝説の指揮者でありました。
 タイトルの「Ich bin derWelt abhanden gekommen」はマーラーの「リュッケルトの詩による5つの歌曲集」の"私はこの世に忘れられて"からとられています。
 この映像は、関係者、楽団員らの興味深い証言とバイロイトの「トリスタンとイゾルデ」のオーケストラピットでの映像など、クライバーのカリスマ性、音楽性を垣間見ることのできる貴重な内容となっています。

 22年間率いたシカゴ響の黄金期を築き、デッカの名プロデューサー、カルショーと録音されたワーグナーの「リング」全曲録音など、オーケストラ史、録音史に多大なる功績を残したゲオルク・ショルティ。
 ショルティは亡くなる直前に優れた自伝を残していますが、この映像では、ヴァレリー未亡人の協力を得て、様々な貴重な写真、映像を用いて、ショルティの生涯を立体的に伝えてくれます。
 後半は、ショルティとシカゴ交響楽団の演奏の映像。記録によると1977年10月19日収録で、このコンビの黄金時代の記録です。

 20世紀を代表する偉大な音楽家レナード・バーンスタイン。彼は指揮者、作曲者、そして教育者としても大きな業績を残したまさに万能の人物。
 このドキュメンタリーは、バーンスタインの幼少期時代のエピソードを交え、音楽家としてのストイックな姿勢、音楽だけでなく膨大な芸術に関する知識、タングルウッド、マーラー、ウェストサイド・ストーリー、札幌の夏の風物詩となったPMF などバーンスタインとは切っても切り離せない話題、そして共演者ら周囲に対してオープンマインドに接する様子や彼の子供たちジェイミー、アレクサンダー、ニーナが語る父親としての顔など、様々な角度からバーンスタインという人間を掘り下げた内容です。

 ヘルベルト・フォン・カラヤン生誕100周年を記念して製作されたドキュメンタリー「スクリーン上のマエストロ」。
 このドキュメンタリーは、カラヤンの「映像作品制作」を中心とした内容で、徹底的に映像美を追求するカラヤンに加え、個人秘書、カメラマン、ベルリン・フィルの団員、大賀典雄(ソニー創業者)などの証言、1957年の日本公演から1988年のブルックナーの交響曲第8番までのカラヤンのさまざまな映像作品の抜粋によって構成されています。
 最新メディアの先進的な採用を積極的に行っていたカラヤンが特にこだわりを見せたのが「映像」。
 ゲオルク・ヴューボルトによるこのドキュメンタリーは、1957 年のベルリン・フィルとの初来日公演で行われた映像収録に触発され、クラシック音楽にとって映像がもつ大きな可能性に気付き、その後一貫して映像収録にこだわり続けたカラヤンの姿を克明に描いています。
 



















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