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≪第114号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その13 2022/2/8~





2/11(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ATMA CLASSIQUE


ACD2 2846
¥2400
サグネ弦楽四重奏団、1枚目のアルバム
 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第4番 ホ短調 Op.44-2
 ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
 ジョヴァンニ・ソッリマ(1962-):イタリアへの旅 第1曲 フェデリコ2世
サグネ弦楽四重奏団

 作品の瑞々しさを引き出した好演

 録音:2021年2月8-10日/ケベック、ドメーヌ・フォルジェ、コンサートホール/64'30''

 アルカン弦楽四重奏団として1989年に結成され豊富な活動実績とレコーディング経験を積んできたカルテットが、サグネ弦楽四重奏団と改称して1枚目のアルバムをリリース。
 メンバーはそれぞれサグネ・ラック・サン・ジャン交響楽団の首席奏者であり、確かな技術を持ったカルテットです。

 第1ヴァイオリンのマリー・ベジャンは当団結成後に生まれ、若くして新加入したメンバーで、アルバムに新鮮な色彩感をもたらし、若書きの作品であるメンデルスゾーンやラヴェルのカルテットから特別な瑞々しさを引き出しています。
 
 

ACD2 2834
¥2400
パリ1847年~ウジェーヌ・ジャンクールの音楽
 ウジェーヌ・ジャンクール(1815-1901):
  (1)ファゴットのための3つの小さなソナタ第1番 ハ長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
  (2)ドニゼッティ『愛の妙薬』ロマンスの編曲(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
  (3)ファゴットのための3つの小さなソナタ第2番 ヘ長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
  (4)ベッリーニ『ノルマ』カヴァティーナの編曲(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
  (5)ファゴットのための3つの小さなソナタ第3番 変ロ長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
  (6)シューベルト『セレナーデ』の編曲(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
  (7)ファゴットのための3つの大きなソナタ第3番 ニ長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
  (8)ファゴットのための3つの大きなソナタ第1番 ト長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
  (9)ファゴットのための3つの大きなソナタ第2番 ハ長調(第2ファゴットまたはチェロの伴奏付)
マテュー・ルシエ(ファゴット)、
カミーユ・パケット=ロワ(チェロ)、
シルヴァン・ベルジュロン(ギター)、
バレリー・ミロト(ハープ) 

 のびのびと自由に歌うファゴット

 録音:2021年3月29-31日/ケベック、ミラベル、聖アウグスティヌス教会/65'44''

 ファゴットの名手であり偉大な教師であったフランスの作曲家、ウジェーヌ・ジャンクールを紹介するめずらしいアルバム。
 楽器の発展に貢献した彼の作品は学習者のメソッドにして高い音楽性が感じられるもの。自由にのびのびと歌うファゴットが実に気持ち良いです。

 
 




HAENSSLER



HC 21062
¥2700
オリヴァー・トリンドルがフリューリングの
 ピアノ四重奏曲&五重奏曲を録音

  フリューリング:
   (1)ピアノ五重奏曲 嬰ヘ短調 Op.30(1892)
   (2)ピアノ四重奏曲 ニ長調 Op.35(作曲年不詳)
オリヴァー・トリンドル(ピアノ)
ダニエル・ギグルベルガー(ヴァイオリン)
ローラント・グラッスル(ヴィオラ)
フローリス・マインダース(チェロ)
(1)ニーナ・カーモン(ヴァイオリン)

 ギグルベルガー、グラッスルら名手との共演!オリヴァー・トリンドルがフリューリングのピアノ四重奏曲&五重奏曲を録音。

 録音:(2)2020年5月29&30日、(1)2021年3月29&30日/クラウス・フォン・ビスマルク・ザール(ケルン)/DDD、61'29

 オーストリア=ハンガリー帝国のレンベルク生まれの作曲家カール・フリューリング(1868-1937)のピアノ四重奏曲&五重奏曲をオリヴァー・トリンドルが録音しました。
 フリューリングはウィーン音楽院でピアノを、アントン・ドーアに音楽理論をフランツ・クレンにそれぞれ師事。同院にてリスト賞を受賞していることからもピアノの名手であったことがわかります。

 サラサーテやフーベルマンと共演した記録もある音楽家ですが、ユダヤ人であることから作曲家としてのキャリアを積むことに困難を極め、ウィーンにて貧困のうちに死去。
 現在演奏機会がめったにないフリューリングですが、室内楽曲、ピアノ曲を中心に合唱曲などを残しております。

 ここに収録したピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲は優れたピアニストとして活躍したフリューリングらしい巧みなピアノ・パートとユーモアにあふれた弦楽パートの折り重なりが実に美しい作品。
 19世紀、20世紀の知られざる作品を積極的に取り上げているトリンドルがダニエル・ギグルベルガー、ローラント・グラッスルら名手とともに質の高い演奏を披露しております。

 
 
 

HC 19044
¥2700
オリヴィエ・ロベルティが弾くウィットに富んだブラームス
 ブラームス:
  (1)6つの小品 Op.118
   【I.間奏曲 イ短調/II.間奏曲 イ長調/III.バラード ト短調/
     IV.間奏曲 ヘ短調/V.ロマンス/VI.間奏曲 編ホ短調】(1893)
  (2)ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ 変ロ長調 Op.24(1862)
  (3)バラード集 Op.10
   【I.ニ短調/II.ニ長調/III.ロ短調/IV.ロ長調】(1854)
オリヴィエ・ロベルティ(ピアノ)

 名手オリヴィエ・ロベルティが弾くウィットに富んだブラームス

 録音:2019年7月5-7日/ヴィラ・ルヴィニー(ルクセンブルク)/DDD、74'10

 ベルギー出身名手オリヴィエ・ロベルティがブラームスのピアノ作品を録音しました。
 ロベルティはブリュッセル王立アカデミー、ジュネーヴ音楽院を首席で卒業後、イタリアでカルロ・ゼッキに、ピーボディ音楽院(ボルティモア)でレオン・フライシャーに師事。またルース・ナイから薫陶を受けました。

 ソリストとしてスイス・ロマンド管弦楽団、イギリス室内管弦楽団などと共演。また優れた室内楽奏者としても知られローラ・ボベスコ、堀米ゆず子、ダヴィド・グリマル、ナターリャ・グートマンなど名だたる演奏家と共演を重ねています。
 2004年から2012年までスイス国際音楽アカデミー(IMAS)の芸術監督を務めた功労者で後進の育成にも力を注いでいます。
 ここに聴くロベルティのブラームスはウィットに富んだ温かい音色が魅力。初期から後期までブラームスのピアノ作品の傑作をご堪能いただけます。
 長いキャリアに対して録音は極めて少ないロベルティだけにこのリリースはファン待望といえましょう。
 



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PENTATONE



PTC 5186970
(2CD)
¥3200→\2990
ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ)
「ドニゼッティの女王三部作」

 ドニゼッティ:
  CD1
   ●歌劇『アンナ・ボレーナ』(1830)より
    シンフォニア(序曲)
    「一体誰が直視できよう」/「あなたたちは、泣いているの?」/
    「あの場所に連れて行って」/「この不吉な音は何?」/「天よ、私の長い苦しみに」/
    「誰が私を起こすの?」/「邪悪な二人よ、だが最後の復讐の言葉は」
      ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ/アンナ・ボレーナ)
      エリック・フェリング(テノール/サー・ハーヴェイ)
      アンソニー・リード(バス/ロシュフォール卿)
      マリオ・ロハス(テノール/リッカルド・ペルシー卿)
      ローレン・デッカー(コントラルト/スメルトン)
  CD2
   ●歌劇『マリア・スチュアルダ』(1835)より
    シンフォニア(序曲)
    「ほら、見たよ... 謙虚な祈りのあなた」/「アンナ...ここでより落ち着いた話」/
    「やっと会えた」/「謙虚な祈りのあなたへ」/「ああブロー!」/
    「死にゆく心の」/「伯爵が到着」/「ああ!これらのひねりから1日」
      ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ/マリア・スチュアルダ)
      キャスリーン・フェルティ(メゾ・ソプラノ/アンナ・ケネディ)
      ダヴィト・ヴァイゲル(バス=バリトン/グリエルモ・セシル卿)
      クリストファー・ケニー(バリトン/ジョルジョ・タルボ)
      マリオ・ロハス(テノール/レスター伯ロベルト)
   ●歌劇『ロベルト・デヴリュー』(1837)より
    シンフォニア(序曲)
    「そしてサラはこのようなときに私を見捨てるのね」/
    「生きていて、恩知らず、誰かのそばで」/「何か預かったものは?」/「断頭台が血に染まる」
      ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ/エリザベッタ)
      エリック・フェリング(テノール/セシル卿)
      キャスリーン・フェルティ(ノッティンガム公爵夫人サラ/メゾ・ソプラノ)
      リッカルド・ホセ・リベラ(ノッティンガム侯爵/バリトン)
 ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ)
 シカゴ・リリック・オペラ管弦楽団・合唱団(合唱指揮:マイケル・ブラック)
 リッカルド・フリッツァ(指揮)

 息を呑むような美しき歌声。ドニゼッティの「女王三部作」をラドヴァノフスキーが歌う!

 ライヴ録音:2019年12月/シカゴ・リリック・オペラ(シカゴ)/DDD、ディジパック仕様、CD1 37'21、CD2 62'15

 ドニゼッティのテューダー朝とその女性たちを主役としたオペラ三部作『アンナ・ボレーナ』『マリア・スチュアルダ』『ロベルト・デヴリュー』。
 その山場となる最終場面を演奏したシカゴ・リリック・オペラのライヴ録音。
 このオペラ史上最も魅力的な3人のヒロインを演じたのは現在最も注目されているソプラノ、ソンドラ・ラドヴァノフスキーです。
 彼女はMETをはじめ世界的に人気が広がっております。ドニゼッティのスペシャリスト、リッカルド・フリッツァ指揮のもと名門オペラとの演奏は圧巻の一言。
 3つの役を一晩で歌うことはどんなソプラノ歌手にとっても大きな挑戦ですが、録音を聴けば類まれな才能も納得できるでしょう。

 ※日本語帯はつきません。

 
 
 

PTC 5186967
(2SACD HYBRID)
¥3800
『ブルー』
 ジャニーン・テソリ作曲、
 タゼウェル・トンプソン台本:
  オペラ『ブルー』(全2幕)(2019)
    【グリマーグラス・フェスティバル委嘱作品】
 ケネス・ケロッグ(バス/父)、ブリアナ・ハンター(メゾ・ソプラノ/母)、
 アーロン・クラウチ(テノール/息子)、ゴードン・ホーキンス(バリトン/牧師)、
 アリアナ・ベーア(ソプラノ/彼女Ⅰ、集会参加者Ⅰ、看護婦)、
 カテリナ・バートン(ソプラノ/彼女Ⅱ、集会参加者Ⅱ)、
 レアーナ・セルウェル(メゾ・ソプラノ/彼女Ⅲ、集会参加者Ⅲ)、
 ジョシュア・ブルー(テノール/警察官Ⅰ、男性集会参加者Ⅰ)、
 マーティン・ルーサー・クラーク(テノール/警察官Ⅱ、男性集会参加者Ⅱ)、
 クリスチャン・シモンズ(バス=バリトン/警察官Ⅲ、男性集会参加者Ⅲ)
 ワシントン・ナショナル・オペラ・オーケストラ、ロデリック・コックス(指揮)

 「ベスト・ニュー・オペラ賞」受賞!ジャニーン・テソリの美と雄弁に満ちた感動的な音楽が魅力。人種差別をテーマにしたアメリカ新作オペラ『ブルー』

 セッション録音:2021年6月/オペラ・ハウス、ジョン・F・ケネディ・センター/DSD、マルチチャンネル、ディジパック仕様、Disc1 62'14、Disc2 59'31

 SACDハイブリッド盤。
 ワシントン・ナショナル・オペラの新録音はタゼウェル・トンプソンの台本とジャニーン・テソリの音楽で、今日のアメリカにおける人種差別をテーマにした現代オペラ『ブルー(Blue)』です。

 『ブルー』は人種差別抗議活動中に同僚の警官に息子を殺されたアフリカ系アメリカ人警官の悲劇を描いた作品。
 黒人差別撤廃運動と強く共鳴するこの作品は、オペラの舞台でアフリカ系アメリカ人の家族の生活の現状をリアルに描いた注目作で、2020 年に北米音楽批評家協会のベスト・ニュー・オペラ賞を受賞、またイギリス経済紙フィナンシャル・タイムズは「アメリカの人種差別に関する極めて注目すべき新作オペラ」と称賛されており、2021年にジョン・F・ケネディ・センターにてセッション録音されました。

 音楽はリチャード・ギアが主演した映画『最後の初恋』の劇中音楽を担当するなど、現在のアメリカ音楽シーン各方面で活躍している作曲家ジャニーン・テソリの書き下ろし。
 美と雄弁に満ちた音楽がこの作品のテーマの重要性を引き立たせます。

 指揮ロデリック・コックスは、ミネソタ管弦楽団のアソシエイト・コンダクターを務めるアフリカ系アメリカ人指揮者。
 ヨーロッパ初の黒人と少数民族によるチネケ!・オーケストラを振ったことでも注目されています。

 ※日本語帯はつきません。

 
 
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PTC 5186972
¥2600→\2390
ビシュコフ率いるチェコ・フィルがマーラー交響曲全曲録音を開始
 チェン・ライスをソリストに迎えた第4番!

  マーラー:交響曲第4番 ト長調
   (I.17'10+II.9'23+III.21'23+IV.8'51 = 56'49)
チェン・ライス(ソプラノ)
セミヨン・ビシュコフ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
KKC 6504
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 大注目!ビシュコフ率いるチェコ・フィルがマーラー交響曲全曲録音を開始!第1弾はチェン・ライスをソリストに迎えた第4番!!

 録音:2020年8月21-26日/ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール(プラハ)/DDD、ディパック仕様、56'49、輸入盤・日本語帯付

 PENTATONE レーベルがチェコ・フィルハーモニー管弦楽団との長期プロジェクトを発表!
 第1弾として現在当団の首席指揮者・音楽監督を務めるセミヨン・ビシュコフによるマーラーの交響曲全曲録音です!
 当アルバムは注目のソプラノ、チェン・ライスをソリストに迎えた第4番を収録しております。

 チェコ・フィルにとってマーラーの交響曲録音は数多くあるものの、全集は1976年から1982年にかけて録音したヴァーツラフ・ノイマン以来となります。

 オーストリアで活躍したマーラーですが生まれは当時のオーストリア帝国に属するボヘミア王国のイーグラウ近郊のカリシュト村(現チェコのイフラヴァ)。
 この企画はチェコ・フィルにとっても最も重要かつ力をいれたプロジェクトとなっております。

 「マーラーの交響曲は人生の"ポリフォニー"を表現するものであり、これらの作品を録音することは、生涯をかけて抱いてきた夢、そして喜びです。」と語るビシュコフ。
 2018年10月より当団の首席指揮者・音楽監督としての任期をスタートさせたビシュコフが全身全霊で臨むマーラーはこのオーケストラがもつ温かく優しい音色を全面に出した好演。
 今後の録音にもご期待ください!!
 
 なお、今後チェコ・フィルはスークの交響曲全集、ドヴォルザークの作品の録音も計画されているのとのこと。こちらも期待が高まります。

 
 
 


PTC 5186973
¥2600
アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ(バセット・クラリネット)
『フロー』

 (1)モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
 (2)ヘンデリクス:協奏曲『経典(SUTRA)』~
  (バセット)クラリネット、オーケストラとエレクトロニクスのための
   【世界初録音】
アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ(バセット・クラリネット)
アンドルー・マンゼ(指揮)
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

 注目のクラリネット奏者ヴァウヴェ、PENTATONEレーベル第2弾はモーツァルトのバセット・クラリネット協奏曲!
 カップリングは「ヨガ」から着想を得たヘンデリクスの協奏曲『経典』!

 録音:(1)2021年4月13&14日、(2)2021年11月16-18日/ NDRハノーファー、放送局スタジオ大ホール/DDD、ディパック仕様、61'46、輸入盤・日本語帯付

 ベルギー期待のクラリネット奏者アンネリエン・ヴァン・ヴァウヴェ、PENTATONEレーベル第2 弾『フロー』はモーツァルトとヴィム・ヘンデリクス(1962-)のクラリネット協奏曲集です!

 ザビーネ・マイヤー、ヴェンツェル・フックス、アレッサンドロ・カルボナーレ、パスカル・モラゲスといった錚々たるクラリネット奏者に師事してきたヴァウヴェは2012年、最難関のコンクールとして知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝した逸材。
 2017年夏のプロムスのデビュー後、2018年にはロイヤル・アルバート・ホールやカドガン・ホールにてトーマス・ダウスゴー指揮、BBC スコティッシュ交響楽団との共演でモーツァルトのクラリネット協奏曲を披露するなどヨーロッパ中心に活躍の場を拡げております。
 PENTATONEレーベルからのデビュー盤『ベル・エポック』(PTC-5186808)では感性豊かな演奏で高く評価されました。

 アルバム・タイトルの『フロー(Flow)』はヴァウヴェが愛する「ヨガ」からインスピレーションを得て構想。
 ヘンデリクスに委嘱しクラリネット協奏曲『経典(SUTRA)』の世界初録音が実現しました。

 アントワープを拠点に活動を続けるベルギーの作曲家ヘンデリクス。電子楽器(エレクトロニクス)を多用することでも知られ、Antarcticaレーベルからリリースされているソプラノ独唱、5パートの女声合唱、アンサンブル、エレクトロニクスのための作品『Revelations(天啓)』(ANTAR-025)などでも知られます。
 作風はインスピレーションを与えるヒーリング・ミュージックのようで、管弦楽に寄り添う形でエレクトロニクスが加わっているのが特徴です。
 協奏曲『経典』はヨガの呼吸、哲学、瞑想に基づいた4楽章構成の作品。即興性も交えつつ、バセット・クラリネットにしか出せない音域を生かしたメロディが魅力です

 楽器は全曲バセット・クラリネットを用いて演奏しております。
 この楽器はA管クラリネットよりも4つの低音(Es、D、Des、C)までの音域を出せるのが特徴。
 モーツァルトはバセット・ホルンの名手だったシュタードラーが同じ音域を出せるバセット・クラリネットを演奏したことでこの作品を彼のために書きました。
 近年当楽器での演奏、録音も増えておりますが、ヴァウヴェの卓越した演奏は聴き逃せません!
 アンドルー・マンゼ率いるハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団がバックを務めていることも非常に注目です。

 
 



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PROFIL



PH 22004
(CD+DVD)
¥4900→\4490
ベチャワも出演!
 レハール生誕150年記念コンサートとドキュメンタリーDVD
君はわが心のすべて~レハール絶美の世界

 CD
  レハール:
   (1)ワルツ「金と銀」/(2)「メリー・ウィドウ」~マキシムへ行こう/
   (3)「メリー・ウィドウ」~ヴィリアの歌/(4)「メリー・ウィドウ」~唇は黙っていても(二重唱)/
   (5)「メリー・ウィドウ」~シレーヌの舞踏会(メリー・ウィドウのワルツ)/
   (6)「ルクセンブルクの伯爵」~今日私は人妻となります/
   (7)音詩「熱」/(8)「フリーデリケ」~なぜキスで私を目覚めさせるの/
   (9)「ロシアの皇太子」~ヴォルガの歌/(10)「ほほえみの国」~君はわが心のすべて/
   (11)「ほほえみの国」~私たちの心に誰が恋を沈めたか(二重唱)/
   (12)「ほほえみの国」~いつもほほえみをたたえて/
   (13)「ジュディッタ」~私の唇はあなたに熱い口づけをした/
   (14)「ジュディッタ」~友よ、人生は生きる価値がある
 DVD
  ドキュメンタリー「フランツ・レハール、ほほえみの人」(2020年トーマス・マホ監督作品)
 CD:カミッラ・ニールンド(ソプラノ)、ピョートル・ベチャワ(テノール)、
  ミヒャエル・シャーデ(テノール)
  マンフレート・ホーネック(指揮)ウィーン交響楽団
 DVD:
  レハール:ヴォルフガング・ヒュープシュ、
  エルザ・ヘルツ:アグライア・シシュコヴィチ

 録音:2020年6月/アン・デア・ウィーン劇場(ライヴ)
 DVD: NTSC, 16:9、PCM Stereo、リージョンコード:0、言語:独、字幕:独英、CD:73'00"、DVD:53'00"

 2020年はレハールの生誕150年にあたり、彼と縁の深いウィーン交響楽団とアン・デア・ウィーン劇場で記念コンサートが行われました。
 当代きっての人気者ベチャワとニールンド、シャーデが代表作を披露する豪華きわまりない内容をライヴ収録。まさにウィンナ・オペレッタ銀の時代といわれる20世紀初頭の雰囲気と魅力を満喫できます。

 レハールといえば誰もが知るワルツ「金と銀」に始まり、「メリー・ウィドウ」「ほほえみの国」「ジュディッタ」のアリアや二重唱を甘く謳いあげます。
 ベチャワが歌う「メリー・ウィドウ」のダニーロのアリア「マキシムへ行こう」も聴きもの。このメロディをショスタコーヴィチが交響曲第7番「レニングラード」の第1楽章の素材に使用しているとされ、曲の説明で現れますが、ベチャワの歌唱で再確認できます。

 DVDはオーストリア放送協会が2020年にテレビ用に制作したドキュメンタリー。名優ヴォルフガング・ヒュープシュがレハールに扮し、アグライア・シシュコヴィチ演じるウィーンのジャーナリスト、エルザ・ヘルツが1945年夏の第2次世界大戦終戦直後に行った架空のインタビューとなっています。
 レハール自身は戦争に協力してはいないものの、「メリー・ウィドウ」がヒトラーお気に入りの作品で、その作者ということで優遇されたことを中心に、人生、作品などについて語ります。
 いずれもフィクションではなく、実際レハールが語ったり、書いたりしたものを忠実に用いているとのこと。ドイツ語で日本語字幕はありません。

 深刻なドキュメンタリーに対し、ベチャワとニールンドがド派手な衣装と舞台で、甘く美しいレハールの曲を歌うことで不条理さが際立ちます。
 




ALBION RECORDS



ALBCD046
¥2600
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ:ロンドン交響曲 ~ ピアノ連弾編曲集
 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(アーチボルド・ジェイコブ編):
  ロンドン交響曲(1920 version)(ピアノ連弾版)
 エリザベス・マコンキー:前奏曲、フーガとフィナーレ
 ジェラルド・フィンジ(チャールズ・マシューズ編):
  エクローグ(ピアノとオルガン版)<
リン・アーノルド(ピアノ)
チャールズ・マシューズ(ピアノ、オルガン)

 ヴォーン・ウィリアムズのロンドン交響曲、貴重なピアノ連弾編曲版!

 ☆ヴォーン・ウィリアムズとその縁のある作曲家たちのピアノ連弾版!
 ☆改めて感じられるヴォーン・ウィリアムズの魅力!

 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの知られざる作品、埋もれていた作品、未発表作品などを取り上げてきた、ヴォーン・ウィリアムズ協会の自主レーベル「アルビオン・レコーズ(Albion Records)」。
 このアルバムではヴォーン・ウィリアムズと縁のある作曲家の作品と、彼自身の作品のピアノ連弾版、またはピアノとオルガン版という大変珍しい編曲版が収録されています。
 これら3曲は世界初録音となります。

 《ロンドン交響曲》は、ヴォーン・ウィリアムズにとって2作目の交響曲にあたります。1913年に初稿が完成し、1936年の最終稿になるまでに幾度となく改訂されましたが、今回のピアノ連弾版は1920年改訂版を使用しています。
 アーチボルド・ジェイコブの編曲(1924年出版)により珍しいピアノ連弾版に生まれ変わった《ロンドン交響曲》は、通常のオーケストラ版で聞いていると、気づかないような音も発見でき、改めてこの名曲の素晴らしさに気づかされ、驚かされます。

 リン・アーノルドは、ケンブリッジ大学を卒業後、英国王立音楽アカデミーで研鑽を積み、数々のコンクールで高い評価を受けました。
 彼女は、イギリス音楽に重心を置いて取り組んでおり、現在では王立バーミンガム音楽院で室内楽を教えています。

 チャールズ・マシューズは、英国王立音楽カレッジで学び、ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジのオルガン奨学生になりました。
 1999年にはブダペストで行われてたフランツ・リスト記念コンクールで最優秀賞を獲得しています。
 彼は若いアーティストと幅広く交友し、王立バーミンガム音楽院で伴奏ピアニストを務める他、オルガンを教えています。

 ※録音:2021年1月7日-9日、ウエスト・ロード・コンサートホール(ケンブリッジ、イギリス)、2021年3月21日、ラグビー・スクール
 



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ARS PRODUKTION



ARS38330
(1SACD HYBRID)
¥2700→\2490
第2幕 ~ 九重奏のためのオペラ組曲集
 プッチーニ:組曲《ラ・ボエーム》/
 R.シュトラウス:組曲《エレクトラ》/
 チャイコフスキー:組曲《エフゲニー・オネーギン》(全曲シュテファン・ポツマン編曲)
  アンサンブル・ミヌイ
   〔アンナ・マルゴウレツ(ヴァイオリン)、ヘルムート・ロッソン(ヴァイオリン)、
    ネイツ・ミコリッチ(ヴィオラ)、ヴィルヘルム・プフレガール(チェロ)、
    アンナ・グルヒマン(コントラバス)、ジークリンデ・グレシンガー(フルート)、
    シュテファン・ポツマン(クラリネット)、マーカス・ヘラー(ホルン)、
    クレメンス・ベーム(ファゴット)〕

 主にオーストリアのクラーゲンフルト市立劇場のケルンテン交響楽団で活躍する「5人の弦楽器奏者+4人の管楽器奏者」の「九重奏」、アンサンブル・ミヌイがクリアなサウンドと絶妙の一体感で楽しませてくれる小編成によるオペラの世界!
 2016年にケルンテン交響楽団の団員を中心として結成された九重奏団であるアンサンブル・ミヌイは、ベートーヴェンの「九重奏曲 Op.20」やシューベルトの「八重奏曲D.803」の定番レパートリーだけでなく、大編成によるオペラの小編成化とその演奏に積極的に取り組んでおり、オペラ愛好家には新たな視点をもたらし、そして新たな聴衆をオペラの世界に招くという重要な役割を担っています。

 クラリネット奏者のシュテファン・ポツマンによって編曲された、《ラ・ボエーム》、《エレクトラ》、《エフゲニー・オネーギン》の3曲は、小編成化されたことにより、これまでになく音が細分化された状態で聴衆の耳に届きます。
 第1幕と題された前作(ARS38290)では《ばらの騎士》、《トスカ》、《ルサルカ》を取り上げており、こちらも併せてお楽しみください。

 ※録音:2021年1月、インマヌエル文化センター(ヴッパータール、ドイツ)
 
 


ARS38337
(1SACD HYBRID)
¥2700
伝説と神話
 クーラウ:ウェーバーの歌劇《オイリアンテ》の主題による変奏曲 Op.63
 フランソワ・ボルヌ(1840-1920):エルフのダンスとバラード
 ブレット・ディーン(b.1961):無伴奏フルートのための《悪魔》
 ライネッケ:フルート・ソナタ Op.17《ウンディーネ》
 ポール・タファネル(1844-1908):《魔弾の射手》による幻想曲
リリア・シュタイニンガー(フルート)
エリカ・ル・ルー(ピアノ)

 1994年ベルリンで音楽家の両親の間に生まれたリリア・シュタイニンガーは、若くしてその才能を開花させます。
 14歳の時にはベルリン・ドイツ交響楽団のソリストとしてデビュー、ベルリン芸術大学のシュテルン音楽院に入学しロスヴィタ・シュテーゲに師事しました。
 その後ウィーン国立音楽大学ハンスゲオルク・シュマイザーに師事、20歳の時にはベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーの会員になり多くのリハーサルやコンサートに参加しました。
 その後も数々のコンクールで高い評価を得て、ソリストとして活躍しています。

 ※録音:2021年2月3日-5日、テルデック・スタジオ
 
 

ARS38331
(1SACD HYBRID)
¥2700
シューベルト:ピアノ・ソナタ集
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ ニ長調 D 850
  ピアノ・ソナタ ハ短調 D 958
エレーナ・マルゴリーナ
 (ピアノ/スタインウェイ)

 サンクトペテルブルク音楽院とデトモルト音楽院でピアノを学んだエレーナ・マルゴリーナは、1995年にドルトムントで行われた第5回国際シューベルト・ピアノ・コンクールで第1位に輝くなどシューベルトのスペシャリストとして広く知られており、ARS Produktionからもシューベルト・アルバムを数多くリリースしています。
 教育者としても名高くデルモント音楽大学で教鞭を執っており、彼女の学生の多くがコンクールで受賞しています。また曲目によってピアノを弾き分ける彼女は、このアルバムではスタインウェイを使用しています。

 ※録音:2021年1月、インマヌエル文化センター(ヴッパータール、ドイツ)
 




C’AVI-MUSIC


代理店変更に伴い再掲載

8553259
【旧譜】
¥2600
シュパヌンゲン音楽祭2011 ~
 ハイドン、ロッシーニ、シューベルト

  ハイドン:ピアノ三重奏曲 変ロ長調 Hob.XV:20
  ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲 
  シューベルト:
   弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D 810《死と乙女》‡
ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)
マリー=エリーザベト・ヘッカー(チェロ)
マルティン・ヘルムヒェン(ピアノ)
ターニャ・テツラフ(チェロ)“℀
アロイス・ポッシュ(コントラバス) 
アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン)‡
クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)‡
レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ)‡

 シュパヌンゲン音楽祭のライヴ録音シリーズ!テツラフ兄妹による《死と乙女》!

 C'Avi-musicの定番シリーズのひとつであるシュパヌンゲン音楽祭のライヴ録音シリーズ。
 ドイツの名ピアニスト、ラルス・フォークトが芸術監督を務めるシュパヌンゲン音楽祭は、ドイツ西部のハイムバッハで毎年6月に行われる室内楽フェスティヴァルで、テツラフ兄妹やアンティエ・ヴァイトハースなど豪華アーティストの参加で人気を博しています。

 二重奏曲、三重奏曲、四重奏曲と多彩なアンサンブルを楽しめる今アルバム。ターニャ・テツラフとアロイス・ポッシュの重低音の響きが面白いロッシーニによる《チェロとコントラバスのための二重奏曲》、マリー=エリーザベト・ヘッカーがチェロで参加のハイドン、そしてシュパヌンゲン音楽祭常連組による豪華なシューベルトの《死と乙女》といった聴きどころばかりの充実の内容となっています。

 ※録音:2011年6月、シュパヌンゲン音楽祭(ドイツ)
 
 

8553260
【旧譜】
¥2600

シュパヌンゲン音楽祭2011 ~
 スメタナ、ラヴェル、ヒュー・ワトキンス

  スメタナ:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.15(1855) 
  ラヴェル:ピアノ三重奏曲 イ短調(1914)‡
  ヒュー・ワトキンス:クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲(2011)

アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン) 
マリー=エリーザベト・ヘッカー(チェロ) 
ヒュー・ワトキンス(ピアノ)‪
フローリアン・ドンダラー
 (ヴァイオリン‡、ヴィオラ*)
ターニャ・テツラフ(チェロ)‡
ラルス・フォークト(ピアノ)‡
セバスティアン・マンツ(クラリネット)*

 C'Avi-musicの定番シリーズのひとつであるシュパヌンゲン音楽祭のライヴ録音シリーズ。
 ドイツの名ピアニスト、ラルス・フォークトが芸術監督を務めるシュパヌンゲン音楽祭は、ドイツ西部のハイムバッハで毎年6月に行われる室内楽フェスティヴァルで、テツラフ兄妹やアンティエ・ヴァイトハースなど豪華アーティストの参加で人気を博しています。

 2011年の三重奏曲が収録されているこのアルバムには、ヴァイトハースとヘッカーの掛け合いが素晴らしいスメタナや、セバスティアン・マンツのクラリネットが聴きどころでヒュー・ワトキンスの自作自演となるクラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲などが収録されています。

 ※録音:2011年6月、シュパヌンゲン音楽祭(ドイツ)
 
 

8553261
【旧譜】
¥2600
シュパヌンゲン音楽祭2011 ~ シュポア、イベール、ヤナーチェク、イェルク・ヴィトマン
 1. シュポア:大九重奏曲 ヘ長調 Op.31(1813)
 2. イベール:フルート、ヴィオラとハープのための2つの間奏曲(1946)
 3. ヤナーチェク:管楽六重奏のための「青春」(1924)
 4. イェルク・ヴィトマン(b.1973):ヴィオラとチェロのための11の二重奏曲
  (ヴィオラとチェロのための24の二重奏曲第2巻より)(2008)
 アンドレア・リーバークネヒト(フルート/ピッコロ、1-3)、フランソワ・ルルー(オーボエ、1,3)、
  セバスティアン・マンツ(クラリネット、1,3)、マリー=ルイーゼ・ノイネッカー(ホルン、1,3)、
  ダグ・イェンセン(ファゴット、1,3)、リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン、1)、
  レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ、1)、ユリアン・アルプ(チェロ、1)、
  アロイス・ポッシュ(コントラバス、1)、フローリアン・ドンダラー(ヴィオラ、2)、
  ヤナ・ボウシュコヴァー(ハープ、2)、シャーリー・ブリル(クラリネット、3)、
  クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン、3)、マリー=エリーザベト・ヘッカー(チェロ、3)

 C'Avi-musicの定番シリーズのひとつであるシュパヌンゲン音楽祭のライヴ録音シリーズ。
 ドイツの名ピアニスト、ラルス・フォークトが芸術監督を務めるシュパヌンゲン音楽祭は、ドイツ西部のハイムバッハで毎年6月に行われる室内楽フェスティヴァルで、テツラフ兄妹やアンティエ・ヴァイトハースなど豪華アーティストの参加で人気を博しています。

 シュポアの大九重奏曲では、バティアシュヴィリやルルー、マンツなど非常に豪華な面々のアンサンブルは聴き応え十分です。管楽器の名手たちが揃ったアルバムですが、クリスティアン・テツラフとマリー=エリーザベト・ヘッカーのヴィトマンも要注目の作品です。

 ※録音:2011年6月、シュパヌンゲン音楽祭(ドイツ)
 
 
8553266
【旧譜】
¥2600
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲
 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 Op.13
 ベルク:抒情組曲
テツラフ・カルテット
 〔クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)、
  エリーザベト・クッフェラート(ヴァイオリン)、
  ハンナ・ヴァインマイスター(ヴィオラ)、
  ターニャ・テツラフ(チェロ)〕

 完璧な技巧と圧倒的な表現力、テツラフ・カルテット!

 1994年に世界的ヴァイオリニストのクリスティアン・テツラフとその妹のターニャを中心とし、元バンベルク交響楽団のコンサート・ミストレス、エリーザベト・クッフェラートとチューリッヒ歌劇場管弦楽団の首席、ハンナ・ヴァインマイスターをメンバーに結成され、その情熱的な演奏が高い評価を受けているテツラフ・カルテット。
 メンデルスゾーンはドラマティックに、ベルクの十二音技法を用いた大曲《抒情組曲》は四人の卓越したテクニックを活かして難解な作品を見事に弾き切っています。

 ※録音:2013年3月、センデザール・ブレーメン(ドイツ)
 
 

8553246
【旧譜】
¥2600
モーツァルト:クラリネット作品集
 モーツァルト:
  クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
  クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
マティアス・ショルン(クラリネット)
インフィエルトラー交響楽団
ニコラス・ミルトン(指揮)
ミネッティ四重奏団

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者マティアス・ショルンによるモーツァルトのクラリネット作品集です。
 名曲中の名曲クラリネット協奏曲では、ウィーンを感じさせる柔らかな音色でたっぷりと歌いあげています。
 ゆっくりとしたテンポでこれでもかと美音を聴かせる第二楽章は必聴です。

 ※録音:2012年8月、9月
 
 

8553247
【旧譜】
¥2600
トルステン・エンケ:ポートレート
 トルステン・エンケ:
  1. アンサンブルのための前奏曲(2012)
  2. ワーグナー《ニーベルングの指環》の主題による幻想曲、さすらい人(2013)
  3. 14人の演奏家のためのオマージュ(2014)
  4. 室内オーケストラのためのUn beau brin de fille(2011)
  5. ヴァイオリン、ヴィオラとオーケストラのためのエコーズ(2016)
  6. フルオーケストラのためのNyx(2011)
 1. ラウマ・スクリデ(ピアノ)、シュテファン・ラップ(パーカッション)、
  シャロン・カム(クラリネット)、イザイ・ラントナー(バス・クラリネット)、
  クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン)、フォルカー・ヤコブセン(ヴィオラ)、
  グスタフ・リヴィニウス(チェロ)、エディクソン・ルイス(コントラバス)、トルステン・エンケ(指揮)
 2. 北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、エイヴィン・グルベルグ・イェンセン(指揮)
 3-4. ムジカ・アッソルータ、トルステン・エンケ(指揮)
 5. イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)、ボリス・ファウスト(ヴィオラ)、
  ムジカ・アッソルータ、トルステン・エンケ(指揮)
 6.ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン、パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)

 1966年生まれの作曲家兼指揮者であるトリステン・エンケの作品集。
 2005年にパブロ・カザルス音楽祭の作曲コンクールで優勝し、自身で設立したムジカ・アッソルータ共に古典や現代の作品に拘らず音楽の透明性と新鮮なアプローチを求めて活動しています。
 このアルバムには同時代の名手たちである、クリスティアン・テツラフ、イザベル・ファウストやパーヴォ・ヤルヴィなども参加しており、その作品への評価の高さがうかがえます。

 ※録音:2011年-2016年
 
 

8553249
【旧譜】
¥2600
ラフマニノフ:ピアノ作品集
 ラフマニノフ:
  楽興の時 Op.16、ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36
 クライスラー(ラフマニノフ編):愛の喜び、愛の悲しみ
エフゲニア・ルビノヴァ(ピアノ)

 1977年ウズベキスタン出身のピアニスト、エフゲニア・ルビノヴァによるラフマニノフの作曲作品と編曲集。
 エフゲニア・ルビノヴァは、2003年に開催されたリーズ国際ピアノ・コンクールで第2位を獲得しています。
 その後は、ウラディーミル・ユロフスキ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめとして、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン放送交響楽団と共演するなど、ヨーロッパを中心として活動しています。

 ※録音:2004年
 




PALADINO


代理店変更に伴い再掲載
PMR0064
【旧譜】
¥2500
ロバート・シュターク:クラリネット協奏曲集
 ロバート・シュターク(1847-1922):
  クラリネット協奏曲第2番 Op.13/
  ワルツ・カプリッチョ/ロマンス Op.1/
  クラリネット協奏曲第3番 Op.50
ディミトリ・アシュケナージ(クラリネット)
ハンブルク交響楽団
デイヴィッド・カーティス(指揮)

 ロバート・シュタークのクラリネット協奏曲集!

 40年近くもの間ヴュルツブルク音楽院で教育に携わったドイツの作曲家、ロバート・シュタークの管弦楽を伴うクラリネット作品集。
 エチュードや小品などは現在も幅広く演奏されクラリネット奏者にはお馴染みのシュタークですが、協奏曲はほとんど知られていませんでした。
 ウラディーミル・アシュケナージの息子で世界的クラリネット奏者であるディミトリ・アシュケナージによるこの録音が世界初録音となります。

 ※録音:2001年3月6-8日(ハンブルク)
 
 

PMR0067
【旧譜】
¥2500
ハネス・ラッファゼーダー:ターニングポイント
 ハネス・ラッファゼーダー(b.1970):出発(ターニングポイント ~ 独奏チェロのための5つの小品 より)/
 フルート、チェロとピアノのための「鳴りやむ音」/独奏ヴァイオリンのための「ショート・ストーリー」/
 フルートとピアノのための「あぁ、鳥は地獄に落ちろ!」/
 コラール(ターニングポイント ~ 独奏チェロのための5つの小品 より)/
 フルート、チェロとピアノのための「クエスチョン・マーク」/独奏フルートのための「幻想曲」/
 ヴァイオリン、チェロとピアノのための「触れた、感動した、繋がった」/
 コンクルージョン(ターニングポイント ~ 独奏チェロのための5つの小品 より)
  エリック・ラム(フルート)、ユリア・マリー(ヴァイオリン)、
  マルティン・ルンメル(チェロ)、シュテファン・シュトロイスニヒ(ピアノ)

 1970年オーストリア・フライシュタット生まれの作曲家、ハネス・ラッファゼーダーの室内楽作品集。
 通信工学を学んだ後、ウィーン国立音楽大学でコンピューター音楽を学んだ経歴を持ちますが、ここに収録されるのは純粋な器楽作品。
 独奏チェロのための作品「ターニングポイント」を軸に様々な編成の作品が並びます。
 演奏にはPaladinoレーベルのオーナーとしても大活躍しているオーストリアの名チェリスト、マルティン・ルンメルをはじめ、Paladinoレーベルで数々の録音を世に送り出してきたアーティストたちが参加しています。

 ※録音:2016年5月8日&23日(ウィーン)
 
 

PMR0066
(2CD)
特別価格
¥3600
グイド・マンクージ:管弦楽作品集
 グイド・マンクージ(b.1966):
  弦楽オーケストラのための組曲「BeAeSeF」/トランペット協奏曲/管弦楽のための協奏曲/
  古風なスタイルによるギャロップ第3番 「Schwiegermuttergalopp」/
  古風なスタイルによるポルカ第1番 「Schrimpssalat」/
  古風なスタイルによるポルカ第2番 「Running Sushi」/古風なスタイルによるワルツ第6番 「Kirschbluten」/
  古風なスタイルによるフランス風ポルカ第5番 「Ganz Neue Pizzicatopolka」/
  古風なスタイルによるポルカ・シュネル第8番 「Kinderspiel」/
  古風なスタイルによるポルカ・シュネル第10番 「Tachiniererpolka」/
  古風なスタイルによるポルカ・シュネル第9番 「Wo der Pfeffer wachst」/祝祭幻想曲「トンシュピール」
 ジョー・ホフバウアー(トランペット)、PANヨーロピアン・フィルハーモニア、
 MAVブダペスト・コンサート管弦楽団、シェーンブルン祝祭管弦楽団、
 ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団、グイド・マンクージ(指揮)

 ナポリに生まれたオーストリア系イタリア人指揮者・作曲家のグイド・マンクージによる管弦楽作品を、自身の指揮でたっぷりと楽しめる2枚組のアルバム。
 音楽一家に生まれたマンクージは、ニーノ・ロータからピアノの手ほどきを受けるなど早くから恵まれた環境で学び、父の死後にウィーンへ移住、ウィーン少年合唱団でソリストを務めました。
 ウィーン音楽院で歌とファゴットを、ウィーン音楽アカデミーで作曲と指揮を修めると、リッカルド・ムーティやアダム・フィッシャーのアシスタントに就き研鑽を積みました。

 ※録音:2004年1月、2015年3月&4月(ワルシャワ、ブダペスト、ウィーン)
 
 

PMR0065
【旧譜】
¥2500
ステファン・ヘラー:ピアノのための変奏曲集
 ステファン・ヘラー(1813-1888):
  ベートーヴェンの主題による21の変奏曲 Op.133
  ポーランドの主題による華麗な変奏曲 Op.5
  パガニーニの主題による変奏曲 Op.1
ビリアナ・ツィンリコヴァ(ピアノ)

 ロマン派の時代に活躍したユダヤ系ハンガリー人作曲家、ステファン・ヘラーのピアノのための変奏曲集。ヘラーは残した作品の大半がピアノ作品で、ピアニストとしても活動しました。
 ショパンやリスト、ベルリオーズといった同世代の大作曲家とも親交があり、当時のヨーロッパでは名声を博しました。
 注目すべきはOp.133の変奏曲。ベートーヴェンの「熱情ソナタ」第2楽章の主題に始まり、交響曲のフレーズ、さらにはモーツァルト、ショパン、シューマンなどのモチーフを巧みに織り交ぜた30分を超える大作です。
 ブルガリア・ソフィア生まれのピアニスト、ビリアナ・ツィンリコヴァによる世界初録音です。

 ※録音:2015年9月-10月(オーストリア)
 
 

PMR0063
【旧譜】
¥2500
デニス・カム:室内楽作品集
 デニス・カム(1942-2018):
  クラリネット・ソナタ
  ピアノのための
   「オントロジー(プレ・ソクラティック・エチュード)」
  クラリネット、チェロとピアノのための「ロカヒ」
  クラリネットのための「ミックス・ファイヴ(a)」
  チェロ・ソナタ
ディミトリ・アシュケナージ(クラリネット)
ロス・ハーボー(チェロ)
エイミー・タランティーノ=トラフトン(ピアノ)

 2018年にこの世を去ったデニス・カムは、オーバリン音楽院やハワイ大学で学んだ他、桐朋学園で入野義朗にも師事したアメリカの現代作曲家です。
 ホノルルに生まれ育ったカムが自身のルーツへのオマージュとして作曲した「ロカヒ」など5作品を収録。
 「Lokahi」の「L」は「ALOHA」の「L」であり、ハワイ語で調和、絆、結束といった意味を持ちます。

 ※録音:2007年1月、2008年6月&9月(アメリカ)
 
 

PMR0062
【旧譜】
¥2500
ファリャ:ピアノ作品全集
 ファリャ:
  夜想曲/マズルカ ハ短調/アンダルシアのセレナータ/
  カンシオン/ヴァルス・カプリッチョ/小人の行列/
  セレナータ/演奏会用アレグロ/4つのスペイン小品/
  ベティカ幻想曲/
  クロード・ドビュッシーの墓碑銘のための讃歌/
  ヴォルガの舟歌/ポール・デュカスの墓碑銘
フアン・カルロス・ロドリゲス(ピアノ)

 数々のバレエ音楽をはじめとした舞台作品の傑作を世に贈り出しスペインを代表する巨匠の一人に数えられるマヌエル・デ・ファリャは、CD1枚に収まるほどわずかな数ではあるものの魅力的なピアノ作品も遺しています。
 2014年の日本ツアーでも大成功を収めたフアン・カルロス・ロドリゲスはファリャと同じスペイン・カディスの出身。
 同郷の名手ならではの説得力のある演奏を聴かせます。

 ※録音:2015年2月(スペイン)
 



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OEHMS



OC479
¥2400→\2190
ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)
 ブルックナー:オルガン編曲による交響曲全集 Vol.3
ハンスイェルク・アルブレヒト(オルガン)
 1. ブルックナー: 交響的前奏曲 WAB 297(1871-76)(エルヴィン・ホルンによるオルガン編)
 2. ヨハンナ・ドーデラー(1969-): PINUS ピヌス - ブルックナー・フェンスター (管弦楽版からのオルガン編 DWV 139/2021)
 ブルックナー: 交響曲第3番 ニ短調 WAB103 (1888/89年稿) (エルヴィン・ホルンによるオルガン編)
  3. I. Massig bewegt/4. II. Adagio. Bewegt, quasi andante/
  5. III. Scherzo: Ziemlich schnell/6. IV. Finale: Allegro

 使用楽器:ミュンヘン、聖ペーター教会のメイン・オルガン及びクワイア・オルガン(共にクライス社製)
 録音 2021年11月22-26日

 2024年のブルックナー生誕200周年に向けての記念企画、全10巻からなるオルガン版ブルックナー交響曲全集第4弾です。
 このシリーズは指揮者クリスティアン・ティーレマンの後援のもとに毎年2~3巻をリリース、2024年に完結予定です。
 
 1873年8月31日、ブルックナーはこの交響曲第3番と旧作の第2交響曲の楽譜を持ってバイロイトのワーグナー宅を訪れました。
 ワーグナーは第2番には興味を抱かなかったものの、第3番には感銘を受け、一度は帰らせたブルックナーを呼び戻し、2人はコジマ夫人を交えでビールを飲みながら歓談、その翌朝、ブルックナーはワーグナーがどちらの交響曲を受け入れてくれたのか忘れてしまい、ワーグナーに改めて尋ねたと記録が残っています。
 
 ただし、この初稿にあたる第3番の総譜にはワーグナー作品からの引用が多くあったので、ワーグナーが気に入ったとも推測されています。
 後にブルックナーは少しずつ引用を削除し、このアルバムで用いられている第3稿(1888/1889)では引用はほぼ姿を消しています。
 そこには、ワーグナーの力を借りなくても受け入れられる交響曲を書けるというブルックナーの自負が感じられます。
 
 ハンスイェルク・アルブレヒトはこの作品に「オルガン奏者を原点とする作曲家ブルックナー」を見出し、その交響的世界をオルガンならではの響きで描いています。
 冒頭に収録されている「交響的前奏曲」は、第二次世界大戦直後にブルックナーの弟子ルドルフ・クリザノフスキの遺品から発見された作品で、当初はグスタフ・マーラーが書いたものとみなされていましたが、今ではブルックナー作と考えられています。
 毎回注目されるこのプロジェクトのための新作は、ブレゲンツ生まれのヨハンナ・ドーデラーの「PINUS」。
 もともとはオーケストラのための作品ですが、今回アルブレヒトの協力のもと、オルガン版に改訂。
 巧みなコラージュを用い、ブルックナーの旋律が埋め込まれた興味深い作品です。

 
 




OUR RECORDINGS


6.220676
(SACD HYBRID)
¥2600
Lux Aeterna 永遠の光
 ジェルジ・リゲティとゾルターン・コダーイの合唱作品集

  ジェルジ・リゲティ(1923-2006):
   1. Lux Aeterna 永遠の光(1966)
  Zwei a cappella-Chore 2つの無伴奏合唱曲(1955)
   2. Ejszaka 夜/3. Reggel 朝
  Matraszentimrei Dalok マートラセントイムレの歌(1955)
  4. Harom hordo 3つのたる/5. Igaz szerelem 真実の愛/
  6. Gomb, gomb ポム-ポム/7. Erdobe, Erdobe 森の中で
 Drei Phantasien nach Friedrich Holderlin
  フリードリヒ・ヘルダーリンによる3つのファンタジー(1982)
   8. Halfte des Lebens 生の半ばに
   9. Wenn aus der Ferne 彼方から
   10. Abendphantasie 夕暮れに思う
 ゾルターン・コダーイ(1882-1967):
  11. Esti Dal 夕べの歌(1938)/12. Este 夕べに(1904)/
  13. Matrai kepek マトラの絵(1931)
【ソリスト】
 ダニエル・アベリ(バス)...2、3
 マレーネ・ネアトルプ(ソプラノ)...2、3
 クリスティーネ・ノンボ・アンデルセン(ソプラノ)...12
 ヤコブ・セルベルグ(バリトン)...13

デンマーク国立声楽アンサンブル
マーカス・クリード(指揮)

 録音 DR Studio 2, Copenhagen 2020年1月7-8日...2-7、11-13 2021年9月9-10日...1、8-10
 DXD audio format CD/SACD STEREO、SACD 5ch

 20世紀ハンガリーの2人の作曲家、コダーイとリゲティの合唱作品集。
 民族音楽学の分野でも重要な活動を行ったコダーイは、バルトークと並ぶ20世紀前半を代表する作曲家であり、リゲティはそのコダーイの弟子として1960年代半ばから国際的な活躍を見せています。
 2人とも合唱作品も多く手掛けており、コダーイは初期のロマン派風の響きを持つ曲から、円熟期のハンガリー民族音楽の影響を受けた曲まで幅広い作風による合唱曲を遺してました。
 とりわけこのアルバムに収録された小カンタータ「Matrai kepek マトラの絵」の煌びやかな旋律は強い印象を残します。
 リゲティがアカペラ合唱団のために書いた作品の多くは1950年代にブダペストに滞在していた頃のもの。
 民謡をベースにしながらも、トーンクラスターやオノマトペを用いた作品は彼自身の作曲技法の限界への挑戦といえるでしょう。
 これは映画『2001年宇宙の旅』で使用された「Lux Aeterna 永遠の光」でのミクロポリフォニー(多数のパートが細かく動きつつ複雑にからみあい、全体としてはクラスターのように聞こえる手法)使用にも顕著に表れています。
 その後のリゲティの作品は耳なじみの良いものに変化し、80年代の「フリードリヒ・ヘルダーリンによる3つのファンタジー」からは、16声部でありながらもミクロポリフォニーを用いることなく全ての声部に旋律を与えるという、リゲティの成熟したスタイルが感じられます。
 これらはどれも演奏が困難な作品ですが、SWRレーベルでも名演を繰り広げてきたマーカス・クリードが指揮するデンマーク国立声楽アンサンブルは、技術的な余裕を持って幅の広い表現を聴かせます。
 プロデューサーのMichael EmeryとエンジニアのMikkel Nymandによる高音質録音にも注目です。

 
 




CHANTELOUP MUSIQUE


CMDB 07
(2CD)
¥2500
J・S・バッハ (1685-1750) : オルガン作品全集 Vol.7 マリー=アンジュ・ルーラン (オルガン (M))
エリック・ルブラン (オルガン (E))
 [CD 1] トッカータとフーガ、カンツォーナ、パストラーレ
  トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565 (E) / カンツォーナ ニ短調 BWV 588 (E)
  フーガ ニ長調 BWV 580 (M) / 前奏曲 ト長調 BWV 568 (E)
  トッカータ ハ長調 BWV 566a (E) / パストラーレ ヘ長調 BWV 590 (M)
  レグレンツィの主題による フーガ ハ短調 BWV 574 (E)
  トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV 564 (E)
 [CD 2] トッカータとフーガ、8つの小前奏曲とフーガ
  トッカータとフーガ ニ短調「ドリア調」BWV 538 (E)
  トッカータとフーガ ヘ長調 BWV 540 (M) / パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV 582 (M)
  8つの小前奏曲とフーガ
   ハ長調 BWV 553 (E) / ニ短調 BWV 554 (M) / ホ短調 BWV 555 (M)
   ヘ長調 BWV 556 (E) / ト長調 BWV 557 (M) / ト短調 BWV 558 (E)
   イ短調 BWV 559 (M) / 変ロ長調 BWV 560(E)

 録音 : 2020年8月10-13日、サン=シプリアン修道院、ペリゴール、フランス
 使用楽器 : 1982年、ゲアハルト・グレンツィング [Gerhard Grenzing] 製

 Monthabor Music レーベルから継承された企画。
  




CIAR CLASSICS


CC 001
¥2500
クリストフ・フリオネ (1968-) : ピアノ作品集
  詩的エチュード集 [Etudes poetiques] Op.22
   シンメトリカルなエチュード [Etude symetrique] / 緩やかなエチュ-ド [Etude lente] /
   透明なエチュード [Etude transparente] / 反復のエチュード [Etude repetitive] /
   速いエチュード [Etude rapide] / 奇妙なエチュード [Etude etrange] /
   花咲くエチュード [Etude fleurie] / 短いエチュード [Etude breve] /
   四手連弾のエチュード [Etude a 4 mains] (+) / スペクトルのエチュード [Etude spectrale] /
   リズムのエチュード [Etude rythmique] /セリエのエチュード [Etude serielle] /
   鐘のエチュード [Etude de cloches] /増殖するエチュード [Etude proliferante] /
   左手のためのエチュード [Etude pour la main gauche] / シンプルなエチュード [Etude simple] /
   メロディックなエチュード [Etude melodique] / ジャズ風エチュード [Etudes jazzy]
  ソナタ・エクレア [Sonata Eclair] 第3番 Op.42 (*)
  舟歌 [Barcarolle] Op.46 (*)
  赤い月への7つのウィンク [Sept clins d'oeil a la lune rousse] Op.54 (*)
  小さなお化けのエチュード [Petite etude fantome] Op.58 (*)
 マルティーヌ・ヴィアラット (ピアノ (無印/+))、
 ジェレミー・ファヴロー (ピアノ (*))、クリストフ・フリオネ (ピアノ (+))

 録音 :
 2004年12月、メゾン・ド・ラ・ミュジーク、ナンテール、フランス (無印/+)
 2018年7月、ステュディオ・ド・ラ・ボードリー、フランス (*)

 クリストフ・フリオネはフィリップ・ルルー (1959-)、クロード・バリフ (1924-2004)、ポール・メファノ (1937-2020)、ミカエル・レヴィナス (1949-)、ジャック・シャルパンティエ (1933-2017) に師事したフランスの作曲家。
 詩人でもある彼の音楽の作風はやはり詩的な趣で、それはエチュードにおいてもどこか漂っているようです。
 
 

CC 003
¥2500
エコーと共鳴
 ドビュッシー (1862-1918) : 前奏曲集 第1巻
 トリスタン・ミュライユ (1947-) :
  告別の鐘、そして微笑み (オリヴィエ・メシアンの記念に)
   [Cloches d'adieu, et un sourire] (1992)
  忘却の領土 [Territoires de l'oubli] (1977)
マルティーヌ・ヴィアラット (ピアノ)

 録音 :時期の記載なし、ステュディオ・ステファン・パウレッロ、ヴィルティエリー、フランス

 トリスタン・ミュライユはオリヴィエ・メシアン (1908-1992) に師事し、ジャチント・シェルシ (1905-1988) の影響を強く受けたフランスの作曲家。
 マルティーヌ・ヴィアラットはパリ音楽院でガブリエル・タッキーノに師事したフランスのピアニスト。
 作曲家でもあり、20世紀以降のフランス音楽を得意としています。
 
 

CC 004
¥2500
アントニー・ジラール [アンソニー・ジラード] (1959-) : 純真称賛
 純真称賛 [Eloge de la candeur] (オーボエとピアノのための) (2017)(*)
 憂鬱礼賛 [Apotheose de la melancolie]
  (イングリッシュホルンとピアノのための) (2016) (**)
 フルート、オーボエとピアノのためのエピローグ (1984) (+/*)
 オーボエとピアノのための11の小品 (1982) (*)
ジャン=ピエール・アルノー (オーボエ (*)
イングリッシュホルン (**))
パトリス・キルヒホフ (フルート (+))
ジュヌヴィーヴ・ジラール (ピアノ)

 録音 : 2017年5-6月、パリ、フランス

 ニューヨークに生まれ、パリ音楽院、ソルボンヌ大学で学んだフランスの作曲家アントニー・ジラールの最近の作品と青年期の作品を収録。
 ジャン=ピエール・アルノーは現代音楽に強いフランスのオーボエ奏者。
 

<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>

 

CIAR CLASSICS



CC 007
¥2500
ピエール・ヴェローヌの作品の歴史的録音集 (1929-1937)
 ピエール・ヴェローヌ (1889-1939) :
  イルカたち [Les Dauphins] (1929)/アンダルシアの騎手たち [Cavaliers andalous] (1930)
    ラ・ギャルド・サクソフォン・カルテット
  わが息子に [A mon fils] (歌曲)
    ピエール・ベルナック (バリトン)、フランシス・プーランク (ピアノ)
  アルトサクソフォン、ハープとチェレスタのためのラプソディー (1937)
    マルセル・ミュール (アルトサクソフォン)、
    リリー・ラスキーヌ (ハープ)、ジャン・モレル (チェレスタ)
  半音階的ワルツ [Valse chromatique] (1930)
    ラ・ギャルド・サクソフォン・カルテット
  アルトサクソフォン協奏曲 (1934) から 第2楽章
    マルセル・ミュール (アルトサクソフォン)、フランシス・セブロン楽団
  スプリット [Split] (1935) / ビタミン [Vitamines] (1935)
    モーリス・マルトノ (オンド・マルトノ)、マルセル・カリヴェン・アンサンブル
  幻想的な宴 [Fete Fantastique] (1937)
    楽団名記載なし モーリス・ジョベール (指揮)
  カラコラム [Karakoram] (7つのオンド・マルトノと打楽器のための) (1937)
    各演奏者名記載なし ジネット・マルトノ (指揮)
    マルセル・イシャック監督の映画音楽からの抜粋
  ミトゥ [Mitou] (1936) G・サミュエル楽団

 録音、編集 : 1929-1937年、ADD

 ピエール・ヴェローヌはフランスのパリに生まれた作曲家。多発性骨髄腫に冒されながらも魅力的な作品を書き続け、50歳で亡くなりました。
 
 当商品はピエール・ヴェローヌ協会が制作したもので APV.1997-001 という規格品番が外装に表示されておりますが、 CIAR CLASSICS の CC 007 として取り扱います。ご了承とご注意をお願いいたします。(代理店)
 
 
CC 008
¥2500
ピエール・ヴェローヌ (1889-1939) : サクソフォンのための作品集
 サクソフォン協奏曲 ヘ調 [Concerto en fa] (1934) (*)
 ラステッリ [Rastelli]
  (サクソフォン・カルテットと管弦楽のための) (1936) (+)
 前奏曲とフランス風ロンド [Prelude et Rondo Francais]
  (サクソフォン・カルテットのための) (1937)
 セヴィリャーヌ [Sevillanes]
  (サクソフォン・カルテットのための) (1934)
 ペルシャ風ディヴェルティメント [Divertissement Persan]
  (サクソフォン・カルテットのための) (1937)
ポール・ウィヘイジ [ウェハーゲ] (サクソフォン (*))
XAS サクソフォン・カルテット (+)
 ポール・ウィヘイジ (ソプラノサクソフォン)
 アラン・ペレイラ (アルトサクソフォン)
 ステファン・ラポルト (テナーサクソフォン)
 アントワーヌ・ベレック (バリトンアクソフォン)
クラクフ放送管弦楽団 (*/+)
ホセ・マリア・フロレンシオ・Jr (指揮 (*/+))
ジャック・デロージュ・サクソフォン・カルテット (無印)

 録音、編集 : 時期の記載なし、ステレオ、ADD

 当商品はピエール・ヴェローヌ協会が制作したもので APV.1999-002 という規格品番が外装に表示されておりますが、 CIAR CLASSICS の CC 008 として取り扱います。ご了承とご注意をお願いいたします。(代理店)
 


<国内盤> 


MASTER BRASS NAGOYA


MBN6-2021
¥3300
おもちゃ箱の中身
 1. 伊福部昭:SF交響ファンタジー第1番(福田滋編)
 2-7. 三枝成彰:
  交響組曲「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(長生淳編) -
   メイン・タイトル - ネオ・ジオン軍 -
    クェス・パラヤ - 犠牲 - 格闘 - オーロラ
 8. ジョン・ウィリアムズ:
  スター・ウォーズ・コンサート・セレクション(真島俊夫編)
マスターズ・ブラス・ナゴヤ
鈴木竜哉(指揮)

 <収録>2021年4月25日愛知県芸術劇場コンサートホール
 長江和哉(レコーディング・エンジニア)/高橋未那美、福井楓栞、安達万純(アシスタント・エンジニア)

 マスターズ・ブラス・ナゴヤは東海地区を中心に活動する演奏家によって2016年に結成されたプロフェショナルな吹奏楽団。吹奏楽が持つ魅力の一つである、"音楽を楽しむ"をコンセプトとし、『伝統と革新』を追求し、クラシックファンの視野をさらに広げることを目的としています。吹奏楽ファンのみならず、クラシックファンからも「吹奏楽を超えた吹奏楽!」と好評を博しています。
  この録音は2021年4月25日に愛知県芸術劇場コンサートホールにて行われた第5回定期演奏会ライブ・レコーディングです。
 「コロナ禍において誰もが立ち止まった時、あなたにとって、音楽の始まりはいつでしたか? ゴジラの咆哮のバックで重厚に流れる伊福部の音楽、さまざまなSEとブレンドされた三枝サウンド。
 そう、ボクにとっての音楽の原点は"バイエル"でなく、おもちゃ箱にあるゴジラのフィギュアとガンプラだったんだと......」(指揮者・鈴木竜哉)
 エンターテインメント色の強い今回の曲目は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行による演奏会やイベントの自粛を経て、2年ぶりに行われたコンサートにおいて、「音楽を楽しむ」ことを全面に押し出したもの。
 現代の吹奏楽団が本気で取り組んだエンターテインメントミュージックがどんな演奏だったかも含めて、お楽しみいただければ幸いです。
 




<映像>


NAXOS(映像)



2.110708
(DVD)
¥3100
グローバル・ワーグナー - バイロイトから世界へ
 アクセル・ブリュッゲマンによるドキュメンタリー映像
●インタビューに登場する人々
【バイロイト音楽祭】
 カタリーナ・ワーグナー/プラシド・ドミンゴ/
 バリー・コスキー/ユーヴァル・シャロン/
 クリスティアン・ティーレマン/
 ヴァレリー・ゲルギエフ/ピョートル・ベチャワ/
 アニヤ・ハルテロス/アルトゥール・ホーニヒ

NBD0139V
(Blu-ray)
¥3100
NYDX-50212
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3960

 【世界のロケ地】
  イタリア: アレッサンドラ・アルトホーフ=プリエーゼ/アメリカ合衆国: アレックス・ロス/ケヴィン・メイナー/マンナ・クニョイ/
  ドイツ: ウルリケ&ゲオルク・ラウフ/ラトヴィア: マリス・ガイリス/イスラエル: ジョナサン・リヴニー/
  アラブ首長国連邦:ロナルド・パールウィツ/シク・ザキ・アンヴァル・ナシビー/日本: 鈴木幸一/石坂宏/竹内裕太郎

 制作: KICK FILM GmbH/共同制作: BR / MDR/制作協力: NAXOS MUSIC GROUP
 収録時間: 97分/音声: ドイツ語、英語、日本語/PCMステレオ2.0/DTS5.1(DVD)/PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)
 字幕: 日本語・英語・ドイツ語・韓国語/画角: 16/9 NTSC All Region/DVD...片面二層ディスク/Blu-ray・・・片面単層ディスク 1080i High Definition

 【ワグネリアン、音楽ファンに贈る必見映像ドキュメンタリー!】
 ドイツの音楽評論家・ジャーナリストのアクセル・ブリュッゲマンが世界各地のワグネリアンを訪ね、ワーグナー没後140年を前にして彼の音楽が、いまだなおこれほどまでに強く世界中の人々の心を捉えてやまないのか、その謎に迫る力作ドキュメンタリー。
 ワーグナーゆかりの地バイロイト、ヴェネツィア、リガをはじめとしてアメリカ、イスラエル、アラブ首長国連邦そして日本 ― 世界に広がるワグネリアンへのインタビューと、ロケ地の美しい映像で綴られる必見映像。

 *NHK-BSで2021年9月に放送された 「ワーグナー信仰 ~バイロイトから世界へ~」のロング・バージョンです。

 「素晴らしい映像!おすすめします」(NDR Kultur)/「先入観を払拭する映像」 (フランクフルター・アルゲマイネ紙)/「ワグネリアンの熱狂の世界」 (ヴェルト紙)

 
 














2/10(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

ACCENT

ACC 24382
¥2700→\2490
主はよみがえられた
 ~グラウプナー:復活祭のためのアリア&二重唱集

 (1)二重唱「Der Herr ist auferstanden」 GWV1128/28 (1728)
 (2)レチタティーヴォ「Erschrock'nes Zion, traure nicht」 / アリア「Zion lacht in reiner Freude」 GWV1128/44 (1744)
 (3)アリア「Sollt ich Kreuz und Leiden scheuen?」 GWV1136/23 (1723)
 (4)管弦楽組曲 ハ短調 GWV413
 (5)二重唱「Mein Freudenlicht hat sich verborgen」 GWV1133/27 (1727)
 (6)レチタティーヴォ「Was, Pilgrim, trauerst du」 / 二重唱「Christi Leiden」 GWV1129/43 (1743)
 (7)二重唱「Bittet, so werdet ihr nehmen」 GWV1135/40 (1740)
 (8)レチタティーヴォ「Das eitle Wesen muss verschwinden」 / 二重唱「Eile, Seele, in die Hohe」 /
  レチタティーヴォ「Mein Jesus reicht mirschon die Hande」GWV1136/28 (1728)
 (9)2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト短調 GWV335
 (10)レチタティーヴォ「Die Leidenszeit ist nun zu Ende」 / アリア「Gottlob, der Himmel steht mir offen」 GWV1136/25 (1725)
 (11)レチタティーヴォ「Die neue Kreatur」 / アリア「Ach reines Licht」 GWV1134/23 (1723)
 (12)二重唱「Babel, lass den tollen Eifer」 GWV1137/30 (1730)
フランツ・ヴィッツム(カウンターテナー)、
ゲオルク・ポプルッツ(テノール)、
マルティン・ヨップ(指揮)、
マイン・バロックオーケストラ

 大きな自信と希望にあふれたグラウプナーのカンタータ集

 録音:2021年2月1-4日/ドイツ、ギーゼン、聖ペーター教会/77'17''

 クリストフ・グラウプナー(1683-1760)は生前、ドイツで最も重要な作曲家の一人と見做され、ダルムシュタットの宮廷楽長として50年以上その職務を全うしました。
 その間に1400曲以上のカンタータを始めとした膨大な作品が生み出されます。
 この中から復活祭のためのカンタータに焦点を当て、独唱と二重唱をセレクトしたのが当アルバム。
 これらのカンタータは大きな自信と希望にあふれ、また非常にモダンなギャラント様式が用いられています。
 併録された器楽作品も魅力的で、声楽と器楽、両面からグラウプナー音楽の神髄に迫ることができます。



ACCENT旧譜から
麗しのソプラノ、ミールズが歌うグラウプナー



 ACC 24337
\2700→\2490
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
 グラウプナー:カンタータ& 序曲集

 (1)カンタータ「Reiner Geist, lass doch mein Herz」GWV1138/11
  (ソプラノ、オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音)
 (2)管弦楽組曲 ホ短調 GWV 442
  (オーボエ・ダ・カッチャ2、弦楽、通奏低音)
 (3)カンタータ「Verleih, dass ich aus Herzensgrund」GWV1114/16
  (ソプラノ、2つのヴァイオリンと弦楽、通奏低音)
 (4)協奏曲 ト短調 GWV334
  (2つのヴァイオリンと弦楽、通奏低音)
 (5)カンタータ「Ach Gott, wie manches Herzeleid」GWV1142/11
  (ソプラノ、オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音)
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
フロリアン・ドイター(ヴァイオリン)
モニカ・ヴァイスマン(ヴァイオリン)
アルモニー・ウニベルセル
 ドイツ後期バロック音楽が辿りついた高み。

 録音:2017年5月/80’24’’

 クリストフ・グラウプナー(1683-1760)は後期バロックの作曲家。同時代のバッハやテレマンに劣らぬ魅力を持つドイツの重要作曲家です。
 ドイツの名古楽歌手、ドロテー・ミールズが歌うカンタータでその音楽の素晴らしさ、完成度の高さに打ちのめされてください。2003 年結成のピリオド楽器アンサンブル、アルモニー・ウニベルセルの鮮烈なバックアップもお見事。緻密で力強い管弦楽書法が楽しめます。






どうもグラウプナーが気になる・・・

オーケストラ音楽マニアのダルムシュタット宮廷のヘッセン公は
当時どんな音楽を奏でさせていたか?




 バロックの合奏曲は、概して1パートひとりずつの少人数で演奏されていたとか。
 しかし当時もやはり、財力にものをいわせて豪奢なオーケストラを存分に味わっていた貴族はいました。

 有名なのはバッハとも縁があったドレスデンのザクセン選帝侯、あるいはフリードリヒ大王。
 しかし彼らに勝るとも劣らぬ音楽通だったダルムシュタット宮廷のヘッセン公も、とてつもない音楽マニアぶりを発揮していました。
 その蔵書として残る楽譜コレクションは今なお貴重きわまりない秘曲の宝庫となっています。

 このヘッセン公の名前が出てくるのは、バッハと同世代の作曲家グラウプナーのエピソード。

 クリストフ・グラウプナー( 1683年1月13日 - 1760年3月10日)はドイツ後期バロック音楽の作曲家・チェンバロ奏者。当時北ドイツにおいて最も人気のあるオペラ作曲家の一人でした。

 グラウプナーの生前にライプツィヒの新聞が行った当時の作曲家の人気投票では、1位はテレマン、2位はヘンデルで、グラウプナーは3位とされています(ちなみにバッハは7位)。

 1722年に彼の師であったクーナウが死去すると、翌年ライプツィヒの市参事会は後任のトーマス教会カントルの候補者としてまずテレマンを指名しましたが、テレマンが辞退したため、次の候補者としてグラウプナーを指名しました。
 しかし、グラウプナーの雇用主であったヘッセン公がグラウプナーの移籍を許さなかったため、最終的にカントルの職はバッハへ舞い込むことになります。
 もしグラウプナーがそこでトーマス教会カントルになっていたら、バッハの人生はどうなっていたでしょう。


 そんなグラウプナーは、数多くの協奏曲や組曲を含む作品を残していますが、これらはほとんど出版されることなく、ダルムシュタットの城に残っています。
 雇用主のヘッセン=ダルムシュタット方伯はグラウプナーをライプツィヒへ移籍させないために、グラウプナーの給料を大幅に増額することも厭わなかったといいます。
 でも逆に彼の作品をあまりにも愛しすぎたため、その作品を宮廷内部に隠匿してしまい、結果的にグラウプナーが忘れられてしまうこととなってしまいます。

 このヘッセン=ダルムシュタット方伯がもしグラウプナーの音楽を積極的に世に広めようとしていたら、音楽の歴史は変わっていたかもしれません。






 



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BIS



BIS SA 2647
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
マイケル・コリンズ、モーツァルトの協奏曲、五重奏曲と
 英作曲家バーチャルがコリンズに捧げた協奏曲を録音!

  モーツァルト:
   (1)クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
   (2)クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581
  (3)リチャード・バーチャル(1984-):
     バセット・クラリネット協奏曲
      "マイケル・コリンズのために"(2020)
マイケル・コリンズ
 (バセット・クラリネット、(1)指揮)
(1)(3)フィルハーモニア管弦楽団
(3)ロビン・オニール(指揮)
(2)ウィグモア・ソロイスツ
 【アレクサンドル・シトコヴェツキー
   (第1ヴァイオリン)、
  アナベル・メアー(第2ヴァイオリン)、
  イザベル・ファン・クーレン(ヴィオラ)、
  アドリアン・ブレンデル(チェロ)】
KKC 6503
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 注目盤!名手コリンズがバセット・クラリネットを演奏!モーツァルトの協奏曲、五重奏曲と英作曲家バーチャルがコリンズに捧げた協奏曲を録音!

 録音:(1)(3)2021年4月8&9日/ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン) (2)2021年8月21日/メニューイン・ホール、メニューイン音楽学校(ストーク・ダバノン)
 DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、81'37

 SACD ハイブリッド盤。
 クラリネットの鬼才マイケル・コリンズがモーツァルトのクラリネット協奏曲とクラリネット五重奏曲を録音!カップリングはイギリスの作曲家リチャード・バーチャルの協奏曲です。

 モーツァルトは当時の名手アントン・シュタードラー(1753-1812)のために、バーチャルはコリンズのために作曲。それぞれ名手のために捧げられた曲を組み合わせた注目作です。
 楽器は全曲バセット・クラリネットを用いて演奏しております。この楽器はA管クラリネットよりも4つの低音(Es、D、Des、C)までの音域を出せるのが特徴。
 バセット・ホルンの名手だったシュタードラーが同じ音域を出せるバセット・クラリネットを演奏したことで名曲が誕生しました。

 クラリネット五重奏曲はコリンズ、イザベル・ファン・クーレンが中心となり2020年に結成した可変アンサンブル「ウィグモア・ソロイスツ」が演奏しております。
 当演奏ではイザベル・ファン・クーレンがヴィオラを、アレクサンドル・シトコヴェツキーが第1ヴァイオリンを、アルフレート・ブレンデルの息子アドリアンがチェロを務めるなど、名手が揃ったアンサンブルの演奏でお楽しみいただけます。

 1984年生まれのリチャード・バーチャルはケンブリッジ大学とギルドホール音楽演劇学校で学んだ音楽家。
 2010年までフィルハーモニー管弦楽団のチェリストとして活躍し、現在は作曲家、編曲家としての活動を中心に多彩なキャリアを築いており、チェロ協奏曲「ラビリンス」、語りとチェロ八重奏のための「不思議の国のアリス」などで評価されております。

 バセット・クラリネットと管弦楽のための協奏曲はコリンズに捧げた2020年の作品。3楽章構成(I. Metamorphosis / II. Still Life / III.Impossible Construction)、演奏時間約20分のこの作品は非常にドラマティックに展開し、バセット・クラリネットとオーケストラとの絡みがなんとも魅力的です。
 当楽器にしか出せない音域が随所に現れ、コリンズが情感豊かに演奏いたします。
 
 


BIS SA 2567
(SACD HYBRID)
¥2800
グリンゴルツ・クヮルテット、
 シェーンベルクの弦楽四重奏曲第1番&第3番!

 シェーンベルク:
  (1)弦楽四重奏曲第1番 ニ短調 Op.7(1904-05)(46'38)
  (2)弦楽四重奏曲第3番 Op.30(1927)(32'01)
 グリンゴルツ・クヮルテット
  イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン:アントニオ・ストラディバリウス'ex-Prove'(クレモナ 1719年製作))
  アナヒット・クルティキャン(ヴァイオリン:カミッロ・カミッリ(マントヴァ 1733年製作))
  シルヴィア・シモネスク(ヴィオラ:ヤコブス・ヤヌアリウス(クレモナ 1660年製作))
  クラウディウス・ヘルマン(チェロ:ジョヴァンニ・パオロ・マッジーニ(ブレシア 1600年頃製作))

 グリンゴルツ・クヮルテットの圧倒的な技術と豊かな表現で聴く、シェーンベルクの弦楽四重奏曲第1番&第3番!

 セッション録音:2021年3月24-27日/SRFスタジオ(チューリッヒ)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、79'31

 SACD ハイブリッド盤。精力的な演奏・録音活動で知られるロシアの名手イリア・グリンゴルツ。ソロ活動のほか室内楽にも積極的に取り組んでおり自身のクヮルテットでも多くの録音があります。
 シェーンベルクの第2番と第4番を収めたアルバム(BIS SA-2267)の録音から約5年、ついに第1番と第3番を録音しました!

 十二音音楽の創始者として20世紀音楽に最も大きな影響を残した作曲家の一人、シェーンベルク。1908年頃より無調を試みましたが第1番は1905年の作品です。
 調性に基づいた作品ですが、その対位法的な技巧と単一楽章形式の試みなど、注目すべき点の多い初期作品です。単一楽章といっても当演奏では46分ほどの大曲。
 緊張感をもったこの作品ですが当団は集中を切らすことのない演奏を展開しております。

 第1番作曲から四半世紀弱。第3番は1927年の作品です。十二音の技巧によって作られた4楽章構成のこの作品ですが、第1番同様主要主題の音形によって静かに終わります。
 当団の引き締まった演奏はシェーンベルクの作品にマッチしております。
 

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BIS SA 2472
(SACD HYBRID)
¥2800→\2590
リットン率いるシンガポール響
 ショスタコーヴィチの管弦楽曲集!

 ショスタコーヴィチ:
  (1)ジャズ・オーケストラのための第1組曲(1934)
  (2)バレエ音楽『黄金時代』組曲 Op.22a(1930/1935)
  (3)バレエ音楽『明るい小川』組曲 Op.39a(1935/1945)(チタレンコ編)
  (4)ステージ・オーケストラのための組曲(1950年代)
  (5)『タヒチ・トロット』(1927)
アンドルー・リットン(指揮)
シンガポール交響楽団

 リットン率いるシンガポール響によるショスタコーヴィチの管弦楽曲集!!

 セッション録音:2019年8月20-23日/エスパラネード・ホール(シンガポール)/DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、BIS ecopak、69'14
 プロデューサー、エディティング、ミキシング:インゴ・ペトリ(Take5 Music Production)
 サウンド・エンジニア:ファビアン・フランク(Arcantus Musikproduktion)

 SACD ハイブリッド盤。
 ラン・シュイ(水藍)が世界的なオーケストラへ育て上げたシンガポール交響楽団。
 BISレーベルからリリースしている多くの録音でも知られますが、当アルバムではアンドルー・リットンを迎えてショスタコーヴィチの管弦楽作品を録音しました。

 ショスタコーヴィチは交響曲、オペラ、映画音楽、バレエ音楽などあらゆるジャンルに名作を残していますが、30代以降は時代背景を表した重々しく暗い作品のイメージがあります。
 当アルバムでは若かりしショスタコーヴィチの明るい側面をあらわした作品ばかりを集めました。

 ジャズ・オーケストラのための第1組曲(ジャズ組曲第1番)は1934年に「ソビエト・ジャズ」の評価を高めることを目的として作られた3つの短い楽章からなる組曲で、当ディスク唯一のオリジナル作品です。
 このほかは既存の作品からのアレンジもの。「ポルカ」が有名なバレエ音楽『黄金時代』組曲、コルホーズの農民と芸術家たちとの相互理解を描いたバレエ音楽『明るい小川』組曲、様々な作品から8つの楽章にまとめられたステージ・オーケストラのための組曲、そしてヴィンセント・ユーマンス(1898-1946)の大ヒット曲「二人でお茶を」を管弦楽用に編曲した『タヒチ・トロット』を収録しております。
 ゴージャスなサウンドを見事にとらえたBISレーベルが誇る技術陣渾身の録音です!
 




WERGO

WER 6438
¥2600
イーラン・チャオ(1988-):作品集
 (1)ゆらぎ1a / Fluctuation Ia (2015/2016)
   ~ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、フルート、クラリネット、ピアノ、カホンのための
 (2)林檎のうしろ / behind the apples (2018)
   ~6つの声のための
 (3)タッチ2 / TOUCH II (2015/2016)
   ~ヴィオラ、ギター、フルート、クラリネット、ピアノのための
 (4)ピッ / Piep (2014/15)
   ~2つのKORG MA-1メトロノームのための
 (5)ヨイク / Joik (2014)
   ~フレームドラム独奏のための
 (6)或いは本質に先立つ嫌悪 / Oder Ekel kommt vor Essenz (2017/2018)
   ~声と管弦楽のための
  (1)アンサンブル・ルシュルシュ、(2)ノイエ・ヴォーカルゾリステン、(3)アンサンブル・ルシュルシュ、
  (4)ディルク・ロスブラスト,クリスティアン・ディアシュタイン (電子メトロノーム)、
  (5)クリスティアン・ディアシュタイン (フレームドラム)、
  (6)フィストン・ナセル・ムワンザ・ムジラ(声),ピーター・ルンデル(指揮),ベルリン・ドイツ交響楽団

 巧みな書法から生まれる自由自在なアート表現

 録音:2020-2021年/54'44''

 器楽、パフォーマンス、サウンド・インスタレーション、ビデオアート等の様々な芸術の境界線上に自然と存在する、イーラン・チャオの作品集。
 室内楽や重唱の編成を持つ作品も伝統的なクラシック音楽とは全く違って、電子音楽や映像、色彩の推移といったものと同じ感覚で描かれています。
 「Piep」は一風変わった電子メトロノームの2重奏で、2人の打楽器奏者が操作し、リズムや音程、チューニング機能などを駆使してピコピコと掛け合います。
 CD収録の6曲に加えて、ブックレット内のQRコードにアクセスすると4つの映像作品も見ることが出来ます。
 




CHRISTOPHORUS


CHR77461
¥2700
ホーファー:ザルツブルク大聖堂のための詩篇集
 アンドレアス・ホーファー(1628/29-1684):
  Cum iucunditate cantemus/イェルサレムよ、ほめたたえよ/
  短い詩篇集/主よ汝に告白せん/
  主をほめたたえよ/僕たちよ、主をほめたたえよ/
  別れのミサ(キリエ、グローリア)/幸いなるかな/
  別れのミサ(クレド)/僕たちよ、主をほめたたえよ/
  別れのミサ(サンクトゥス、アニュス・デイ)
カペラ・シュピレンシス
ラルパ・フェスタンテ
マークス・メルキオーリ(指揮)

 声楽アンサンブル、カペラ・シュピレンシスと古楽アンサンブル、ラルパ・フェスタンテによる、17世紀ドイツの知られざる作曲家、アンドレアス・ホーファー(1628/29-1684)の作品集。
 現在ホーファーの名は音楽通の間でもほとんど知られていませんが、ザルツブルクの王子大司教区が西洋音楽の重要な中心地の1つであった時代に、ザルツブルクの大聖堂と宮廷のカペルマイスター(楽長)を務めていた実力者で、当時副カペルマイスターはヴァイオリンの名手として有名なハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバー、大聖堂オルガニストはゲオルク・ムファットが務めていました。

 現存する作品はすべて典礼のために書かれたものであるというホーファーの音楽から、モンテヴェルディの「第二作法」のスタイルで作曲された技巧的で旋律のアイデアに溢れた7つの詩篇コンチェルト(1声または2声の独唱、弦楽器、通奏低音のための)と、ホーファーの声楽ポリフォニーにおける卓越した技術が示された、5声と弦楽のための「短い詩篇集(Psalmi brevi)」、「別れのミサ(Missa Valete)」が収録されています。

 ※録音:2021年7月、シュパイアー大聖堂(ドイツ)
 




DA VINCI CLASSICS


C00530
¥2600
トランペット・エール集 ~ トランペット、トロンボーンとオルガンのための17世紀と18世紀の音楽
 ジャン=バティスト・リュリ(1632-1687):ピッコロトランペットとオルガンのための3つのエール
 ウィレム・デ・フェッシュ(1687-1761):テナートロンボーンと通奏低音のためのソナタ第6番イ短調 Op.13*
 レオポルト・モーツァルト(1719-1787):ピッコロトランペットとオルガンのための組曲ヘ長調
 J.S.バッハ(1685-1750):オルガンl協奏曲 BWV974(原曲:マルチェッロのオーボエ協奏曲)
 作者不詳(17世紀):アルトトロンボーンと通奏低音のためのセント・トーマス・ソナタ*
 ジャン・フィリップ=ラモー(1683-1764):2本のピッコロトランペットとオルガンための3つの勝利のエール§
 ヨハン・ローゼンミュラー(1619-1684):トランペット、トロンボーンと通奏低音のためのソナタより 第1番*
 ジョヴァンニ・ブオナヴェントゥーラ・ヴィヴィアーニ(1638-1693):独奏トランペットとオルガンのためのソナタ第1番
 フィリッポ・ヴィターリ(1590-1653):2本のトランペット、トロンボーンとオルガンのための聖なるモテット§
  *通奏低音(ジョヴァンニ・ペトローネ)
 アントニオ・カレッタ(トランペット)、アルド・カテリーナ(トロンボーン)、
 ジョヴァンニ・ペトローネ(オルガン)、ジェラルド・トレヴィーゾ(トランペット)§

 トランペット、トロンボーン、オルガン、荘厳な音色が響くバロックの調べ!

 従来の楽器に改良が加えられるなど、楽器の性能の発達によりバロック期は多くの器楽作品が誕生しました。
 それまでは、合唱を中心とした対位法の作品が主でしたが、バロック期に入り、楽器を使った対位法の作品も多数作曲されるようになり、通奏低音が確立されたのもこの時代のひとつの特徴でもあります。
 本アルバムでは、そんな音楽技術の発展、進化の中で生まれてきたトランペット、トロンボーンとオルガンのための作品の数々を収録しています。

 イタリアのウンベルト・ジョルダーノ音楽院で教鞭をとり、バロック・トランペット、ルネサンス・コルネットの権威として活躍するアントニオ・カレッタと、2017年11月にローマのパルコ・デッラ・ムジカ音楽堂で行われた国際コンクールにおいて第2位、最優秀イタリア人演奏家賞を獲得した実力派トロンボーン奏者アルド・カテリーナが、オルガンとの調和の取れた素晴らしいハーモニーで、当時の洗練された作品を現代に伝えます。

 レコーディングは、イタリアの2箇所の教会で行われ、16世紀と18世紀に作られた貴重なオルガンが用いられています。教会という場所ということも相まって、より一層神聖な響きが感じられる1枚に仕上がっています。

 ※使用楽器:ピッコロトランペットMeister Johannes Scherzer, Markneukirchen (ドイツ)/アルト&テナートロンボーン(Meister Karl Ernst Monnich, Erlbach(ドイツ)
 ※録音:2021年7月、サンタ・マリア・アスンタ教会&サン・二コラ教会(ロゼート・ヴァルフォルトーレ、イタリア)

 
 
 

C00527
¥2600

フォンタネージ:4つの金管楽器のための協奏曲集
 ダヴィド・フォンタネージ(b.1969):
  B♭管トランペット、弦楽とパーカッションのための協奏曲
  トロンボーン、弦楽とパーカッションのための協奏曲
  F管ホルン、弦楽とパーカッションのための協奏曲
  テューバ、弦楽とパーカッションのための協奏曲

マルコ・ピエロボン(トランペット)
ジャンルカ・スキピオ-ニ(トロンボーン)
ニロ・カラクリスティ(ホルン)
ステファノ・アンマンナーティ(テューバ)
イ・ヴィルトゥオージ・イタリアーニ
アルベルト・マルティーニ(指揮)

 トランペット、トロンボーン、オルガン、荘厳な音色が響くバロックの調べ!

 ☆イタリア・ブラス界のドリームチーム、「ゴマラン・ブラス」 のメンバー達が奏でるフォンタネージの協奏曲集!

 パドヴァ大学で中世哲学の歴史を学んだ経歴を持つイタリアの作曲家、ダヴィド・フォンタネージによる4種類の金管楽器(トランペット、トロンボーン、ホルン、テューバ)のための協奏曲集。

 ソリストを務めるのは、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団をはじめとする世界の名立たるオーケストラで活躍する一流奏者たちによって、1999年に結成された金管五重奏団、「ゴマラン・ブラス」のメンバーたち。
 巨匠ズービン・メータからも絶賛された、イタリア・ブラス界を代表する名手達の磨き上げられたテクニックと溢れ出る素晴らしい音楽性は、金管楽器関係者は勿論のこと、管楽器ファン注目のアルバムです。

 ※録音:2021年2月28日-3月3日、テアトロ・リスト―リ(ヴェローナ、イタリア)

 
 
 


C00528
¥2600
シューマンのソナタ第3番の原典版「管弦楽なしの協奏曲」!
 シューマン:
  管弦楽なしの協奏曲 Op.14(1836年原典版)
  謝肉祭 Op.9
ルカ・バッレリーニ(ピアノ)

 ボローニャ出身の実力派ピアニスト、ルカ・バッレリーニが奏でるシューマン・プログラムには、「ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調」ではなくその原典版となる「管弦楽なしの協奏曲 Op.14」を収録!
 1835年から36年にかけて作曲された「ソナタ第3番」の原典版である「管弦楽なしの協奏曲」は2つのスケルツォ楽章を持つ5楽章構成。楽譜が出版された際は出版社の意向によってこの2つのスケルツォ楽章が省かれて3楽章構成となっており、このバッレリーニによる演奏は楽譜が出版される前、そして「ソナタ第3番」に改定される前の最初期の全容を知ることの出来る貴重な録音であると言えるでしょう。

 1965年生まれのイタリアのピアニスト、ルカ・バッレリーニは故郷ボローニャのジョバン二・バッティスタ・マルティーニで学んだ後、ジュネーヴ音楽院でブゾーニ、カゼッラの流れを汲むマリア・ティーポに師事。
 1987年の第16回セニガッリア国際ピアノ・コンクール第1位、1991年のジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ・コンクール第2位、1994年のゲザ・アンダ国際ピアノ・コンクール第3位といった実績を持つピアニストです。
 また師匠譲りの解釈でカゼッラのピアノ作品の演奏を得意としてします。

 ※録音:2013年11月&2015年5月、タウ・レコ―ディング・スタジオ(アチレアーレ、イタリア)



 


C00525
¥2600
ユリア・ベリンスカヤ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.3

 ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.12-2
 ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 Op.12-3
 ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
 ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3
ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)
ステファノ・リゴラッティ(ピアノ)

 20世紀のロシア、旧ソ連の大作曲家であるセルゲイ・ベリンスキーを父に持ち、モスクワ音楽院とウィーン国立音楽大学でヴァイオリンを学んだロシアの女流奏者ユリア・ベリンスカヤと、ミラノ音楽院(ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院)で研鑽を積み、コンポーザー=ピアニスト、指揮者、オルガニスト、チェンバリストとしてマルチな活躍を見せるイタリアのステファノ・リゴラッティとのデュオによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集がいよいよ完結!
 ジョヴァンニ・バッティスタ・グァダニーニ1745年製のヴァイオリンで4曲のソナタを奏でるベリンスカヤ。
 西欧とロシアの両方の伝統を受け継ぐ女流奏者の流麗なるベートーヴェンが堂々の完結です!

 ※録音:2017年3月17日ー19日、クラシカ・ヴィヴァ・レコ―ディング・スタジオ(ドルノ、イタリア)


ユリア・ベリンスカヤ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集第1巻&第2巻


 C00267
\2600
ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.1

 ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
 ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
 ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 Op.96
ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)
ステファノ・リゴラッティ(ピアノ)

 ※録音:2016年3月2日-3日、ドルノ(イタリア)
 



 C00385
\2600
ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 Vol.2

 ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 Op.23
 ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24《春》
 ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47《クロイツェル》
ユリア・ベリンスカヤ(ヴァイオリン)
ステファノ・リゴラッティ(ピアノ)

 ※録音:2017年1月13日-15日、クラシカ・ヴィヴァ・レコ―ディング・スタジオ(ドルノ、イタリア)

こんなフェミニンな一面も。


 
 

C00524
¥2600
マンチーニ:リコーダー・ソナタ集 Vol.2
 ソナタ第4番イ短調/ソナタ第8番ト短調/
 ソナタ第9番ホ短調/ソナタ第3番ハ短調/
 ソナタ第10番ロ短調/ソナタ第6番変ロ長調
アクア・フェリクス
 〔マリア・デ・マルティーニ(リコーダー)、
  レベカ・フェッリ(チェロ)、
  サルヴァトーレ・カルキオロ(ハープシコード)〕

 ナポリ楽派の重鎮フランチェスコ・プロヴェンツァーレに音楽を学んだ後「テ・デウム」の成功によりナポリ宮廷の楽長に就任するものの、巨匠アレッサンドロ・スカルラッティのナポリへの帰還の煽りを食う形で副楽長へと降格させられてしまったフランチェスコ・マンチーニ(1672-1737)。
 この降格人事に屈することなく得意としたオペラを中心とした作品を世に送り出し続け、スカルラッティの死後、楽長に返り咲いたという苦労人です。
 ロンドンの王立音楽大学でリコーダーを、ジェノヴァ音楽院ではバロック・バスーンを学んだデ・マルティーニは、イ・バロッキスティやエウローパ・ガランテ、アカデミア・モンティス・レガリス、イ・トゥルキーニなどイタリアの世界的ピリオド・アンサンブルでも活動する女流奏者。極めて優れた作曲技法と柔軟性を備えたマルティーニの秀作を華麗に奏でます。

 ※録音:2020年12月、パラッツォ・アニバルデスキ(ローマ、イタリア)
 
 

C00526
¥2600
スペイン・ルネサンス時代のフアン・デル・エンシーナとその音楽様式
 フアン・デル・エンシーナ(1468-1533):
  王宮の歌曲集(1470-1520)より
  コロンブス家の歌曲集(ca.1460-80)より
コントラルコ・コンソート
 〔バルタザール・ズニガ(テノール)、
  ヴァレンティナ・ニコライ
   (バス・ヴィオラ・ダルコ)、
  マルコ・オットーネ(テナー・ヴィオラ・ダルコ)、
  ジャンフランコ・ルッソ
   (ルネサンス・ヴィオラ・ダ・ブラッチョ&指揮)〕

 スペイン黄金世紀、すなわちスペインのルネサンス時代におけるスペイン演劇の創始者とされ、当時有数の詩人、劇作家、そして作曲家だったフアン・デル・エンシーナ。
 エンシーナの「カンショネーロ(歌曲集)」には様々な戯曲や抒情詩が収められており、当時の世俗歌曲を知るための重要な作品として重宝されています。
 コントラルコ・コンソートでエンシーナの歌曲を歌うのはメキシコ・シティ出身のテノール、バルタザール・ズニガ。母国メキシコやイタリア、北欧の歌劇場で活躍し、PMFへ出演した経歴の持ち主でもあります。

 ※録音:2020年、バシリカ・デイ・サンティ・ボニファシオ・エ・アレッシオ(ローマ、イタリア)
 




FRA BERNARDO



FB2271745
¥2600
ミヒャエル・オマン(リコーダー)
 共演者も豪華
ドン・アントニオ ~ ヴィヴァルディ:リコーダー協奏曲集

 フラウティーノ協奏曲ハ長調 RV.443
 室内協奏曲ト短調 RV.107(リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音)
 室内協奏曲ト長調 RV.101(リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音)
 フルート協奏曲ト短調 RV.439 《夜》
 室内協奏曲ト短調 RV.103(リコーダー、オーボエ、ファゴット)
 フルート協奏曲ニ長調 RV.428 《ごしきひわ》
  ミヒャエル・オマン(リコーダー、ディレクター)、アマンディーヌ・ベイエ(バロック・ヴァイオリン)、
  パオロ・グラッツィ(バロック・オーボエ)、アルベルト・グラッツィ(バロック・ファゴット)、
  オーストリアン・バロック・カンパニー

 ミヒャエル・オマン&ABC!ヴィヴァルディのリコーダー協奏曲集!

 ☆ミヒャエル・オマンの華麗なリコーダー技巧が炸裂!
 ☆アマンディーヌ・ベイエら古楽器の名手たちと贈るヴィヴァルディの協奏曲集!

 オーストリアのバロック・リコーダー奏者兼ディレクター、ミヒャエル・オマンが2001年に設立したバロック・アンサンブル、オーストリアン・バロック・カンパニー(ABC)。
 マッテイスやヘンデル、パーセル等様々な17世紀~18世紀イギリスの作品を集めて高い評価を得た「ロンドンの呼び声」(FB2001111)に続く、Fra Bernardoレーベルからのリリース第2弾は、ミヒャエル・オマンの華麗な技巧が存分に発揮されたヴィヴァルディの協奏曲集!

 赤毛の司祭がヴェネツィアのピエタ院の優れた孤児の少女たちのために書いた夥しい数の協奏曲から、有名な「夜(ラ・ノッテ)」や「ごしきひわ(イル・ガルデリーノ)」を含む、6つのソロ協奏曲、室内協奏曲をセレクト。
 バーゼル・スコラ・カントルムでキアラ・バンキーニに学んだフランス古楽界の新世代を代表するバロック・ヴァイオリン奏者、アマンディーヌ・ベイエを始め、ヴェニス・バロック・オーケストラのチェロ奏者(創設メンバー)として活躍したフランチェスコ・ガッリジョーニ、アルフレード・ベルナルディーニとともにアンサンブル・ゼフィロを創設したパオロ&アルベルト・グラッツィ兄弟など、古楽器の精鋭たちと追究する"ドン・アントニオ"・ヴィヴァルディの鮮烈な協奏曲をどうぞ。

 
 




DYNAMIC 



CDS-7928
(2CD)
¥3500
DVD&Blu-ray同時発売
フィレンツェ五月音楽祭歌劇場
 指揮: ジャナンドレア・ノセダ
ウンベルト・ジョルダーノ(1867-1948): 歌劇《シベリア》 全3幕のドランマ

 台本: ルイージ・イッリカ / スコア: ソンゾーニョ社 第2版
  ステファナ....ソーニャ・ヨンチェヴァ(ソプラノ)、ヴァシリ....ゲオルギー・ストゥルア(テノール)、
  グレビ....ジョルジュ・ペテアン(バリトン)、ニコナ....カテリーナ・ピーヴァ(メゾ・ソプラノ)、
  アレクシス王子....ジョルジョ・ミッセーリ(テノール)、イワン....アントニオ・ガレス(テノール)、
  銀行家ミスキンスキ....フランチェスコ・ヴェルナ(バリトン)、ワリノフ....エマヌエーレ・コルダロ(バス)、
  所長....フランチェスコ・サムエレ・ヴェヌーティ(バス)、下士官....ヨゼフ・ダダ(テノール)他
  フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団(合唱指揮: ロレンツォ・フラティーニ)、
  指揮: ジャナンドレア・ノセダ

 収録: 2021年7月7日 フィレンツェ五月音楽祭歌劇場、フィレンツェ(イタリア)

 【ジョルダーノ: 歌劇《シベリア》 初映像化!】
  19世紀初頭、帝政ロシアの首都サンクトペテルブルク。美貌の娘ステファナは、昔の恋人でジゴロのグレビの取り持ちで、貧しいお針子の境遇から貴族アレクシス王子の囲われ者となり贅沢な暮らしを送っています。
  純情な歩兵将校ヴァシリはお針子ステファナの恋人、彼女の住む邸をそれと知らずに訪れ、美しく着飾ったステファナを見て衝撃を受けるものの彼女への変わらぬ愛を訴えます。
  二人の関係を知ったアレクシス王子がヴァシリを殴打すると、逆上したヴァシリは彼を銃で撃ち殺してしまいます。
  捕らわれてシベリアの流刑地に送られたヴァシリを追ってシベリアに向かうステファナ。
  数年の時を経て、シベリアの流刑地で罪を償う2人の前に現れたのは別の罪を犯しシベリアに送られてきたグレビでした…

 歌劇《シベリア》は、ルイージ・イッリカの手になるシベリアの流刑地を舞台とした悲恋の物語の台本に、ジョルダーノがヴェリズモ・オペラの系譜に連なる緊迫感溢れるオーケストレーションを駆使し、合唱によるロシアの調べ(「皇帝賛歌」「ボルガの舟歌」など)を加えた音楽を作曲。
 1903年、ミラノ・スカラ座で初演されました。1905年、パリでこの作品の上演を観たガブリエル・フォーレが、その音楽を高く評価したと伝えられています。
 本上演のロベルト・アンドによる演出は時代を19世紀の帝政ロシアから20世紀のソヴィエト・ロシアに移し、舞台の背景に別撮りの風景や群衆の映像を投影することで寒々としたシベリアの流刑地を彷彿させるユニークなもの。
 ステファナ役を歌うのは近年その実力が高く評価されているソプラノ、ソーニャ・ヨンチェヴァ。情熱的なヒロインを見事に歌い上げます。
 またテノールのゲオルギー・ストゥルアが伸びのある美声で純情な恋人ヴァシリ役を切々と歌い、グレビ役のバリトンのジョルジュ・ペテアンが板についた悪役ぶりで強い印象を残します。
 充実した歌唱陣に加え、フィレンツェ五月音楽祭のオーケストラ、合唱団を率いる名匠ノセダのタクトがジョルダーノのスコアから多彩な響きを引き出しながら、このオペラをドラマティックに描き尽くします。
 
 

CDS-7942
(2CD)
¥3500
ルカ・ファンフォーニ(ヴァイオリン)
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(1695-1764):
 24のカプリース「ヴァイオリンの技法」 Op. 3
ルカ・ファンフォーニ(ヴァイオリン)
  【CD1】
   1. カプリース第1番 ニ長調/2. カプリース第2番 ニ長調/3. カプリース第3番 ハ短調/
   4. カプリース第4番 ハ短調/5. カプリース第5番 ヘ長調/6. カプリース第6番 ヘ長調/
   7. カプリース第7番 ホ長調/8. カプリース第8番 ホ長調/9. カプリース第9番 ハ長調/
   10. カプリース第10番 ハ長調/11. カプリース第11番 ト短調/12. カプリース第12番 ト短調
  【CD2】
   1. カプリース第13番 変ロ長調/2. カプリース第14番 変ロ長調/3. カプリース第15番 ホ短調/
   4. カプリース第16番 ホ短調/5. カプリース第17番 ト長調/6. カプリース第18番 ト長調/
   7. カプリース第19番 ヘ長調/8. カプリース第20番 ヘ長調/9. カプリース第21番 イ長調/
   10. カプリース第22番 イ長調/11. カプリース第23番 ニ長調"Il Labirinto Armonico 和声の迷宮"/
   12. カプリース第24番 ニ長調/
   13. カプリース "Prova dell'Intonazione"
    - フランソワ・ルベルの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op. 6 No. 12のためのカデンツァ

 使用楽器: ジョフレッド・カッパ、サルッツォ1690年製
 録音 2001年4月、2002年6月 Chiesa di Sant'Andrea Torrile Parma(イタリア)

 ピエトロ・アントニオ・ロカテッリはイタリア後期バロックの作曲家。当時最も尊敬され、影響力を持っていた音楽家の一人です。
 ヴァイオリニストとして卓越した技術を持っており、その作品のほとんどがヴァイオリンのために書かれています。このアルバムに収録された《ヴァイオリンの技法》作品3は、ヴァイオリンと弦楽合奏、通奏低音のための『12のヴァイオリン協奏曲』のためのカデンツァだけを集めたもの。
 ロカテッリは技巧的なカデンツァを「カプリース(カプリッチョ)」と呼び、ここでは和音、アルペジオ、ダブルストップなどあらゆる弦の技巧が凝らされており、恐らくパガニーニ以前の作品の中では、最も演奏困難な作品と言えるでしょう。
 最後に置かれたカプリースは同世代のフランスの作曲家ルベルのソナタのためのカデンツァ。こちらも華やかで美しく技巧的な作品です。
 演奏しているルカ・ファンフォーニはDYNAMICレーベルに数多い録音を持つヴァイオリニスト。
 パガニーニやヴィヴァルディなどの古典派作品を得意としており、このアルバムの元ネタである『12の協奏曲』は既にリリースされています(CDS-394)。

 
 
 


CDS-7924
(2CD)
¥3500
ヴィエルヌ&サン=サーンス
 ハルモニウム VS オルガン
ジュリオ・メルカティ(ハルモニウム&オルガン)
 【CD1】....ハルモニウム(Débain、1892年製)
  カミーユ・サン=サーンス(1835-1921): 3つの小品 Op. 1
   1. 第1曲 瞑想曲/2. 第2曲 舟歌/3. 第3曲 祈り
  ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937): 24の自由な形式の作品 Op. 31 第1巻(1913年 ハルモニウム版)
   4. 第1曲 前奏曲/5. 第2曲 行列/6. 第3曲 嘆き/7. 第4曲 墓碑銘/8. 第5曲 前奏曲/
   9. 第6曲 カノン/10. 第7曲 瞑想曲/11. 第8曲 憂鬱な牧歌/12. 第9曲 マドリガル/
   13. 第10曲 夢/14. 第11曲 ディヴェルティスマン/15. 第12曲 カンツォーナ
 【CD2】....オルガン(ヴィンツェンツォ・マスキオーニ 1910年製/ルガーノ大聖堂)
  ルイ・ヴィエルヌ: 24の自由な形式の作品 Op. 31 第2巻(1914年 オルガン版)
   1. 第13曲 伝説/2. 第14曲スケルツェット/3. 第15曲 アラベスク/4. 第16曲 コラール/
   5. 第17曲 リート/6. 第18曲 葬送行進曲/7. 第19曲 子守歌/8. 第20曲 パストラーレ/
   9. 第21曲 カリヨン/10. 第22曲 エレジー/11. 第23曲 祝婚歌/12. 第24曲 後奏曲

 録音 2016年1月&2018年11月Auditorium Stelio Molo RSI,ルガーノ(スイス)....CD1 S.Lorenzo Cathedral,ルガーノ(スイス)....CD2

 17歳のサン=サーンスが初めて出版した「3つの小品」。魅力的な旋律と創造性にあふれた見事な作品です。
 またヴィエルヌの2巻に分かれた「24の自由な形式の作品」は彼の作品中、最も成功した人気作の一つ。
 古風な形式を持っており、彼に関係する人や場所を想起させるさまざまな雰囲気を持つ小品が集められています。
 このアルバムでは、サン=サーンスをハルモニウム、ヴィエルヌをハルモニウムとオルガンで弾きわけるという試みを行い、各々の楽器の音色を存分に味わえるように工夫が凝らされています。
 ヴィエルヌの作品はもともとハルモニウムのために書かれていますが、オルガンで演奏することにより、重厚で荘厳な雰囲気が楽しめます。
 ここで演奏しているのは、オルガンとチェンバロのソリストとして世界的に活躍しているジュリオ・メルカーティ。ニューヨークのセント・パトリック大聖堂をはじめとして世界20か国以上のコンサートホールで演奏するほか、スイス・イタリア語放送管弦楽団などの鍵盤奏者としても活躍、アラン・ロンバール、ウラディミール・アシュケナージ、ユベール・スダーンやハワード・グリフィス他、名指揮者とも数多く共演しています。

 
 




PIANO CLASSICS


PCL 10223
(2CD)
¥2500
メトネル:忘れられた調べ
 忘れられた調べ
  第1集Op.38(全9曲)
  第2集Op.39(全5曲)
  第3集Op.40(全6曲)
マッティア・オメット(pf)

 ロシアの後期ロマン派ピアニズムの画期的な作品「忘れられた調べ」。メトネルが断片的に書き留めておいたアイデアやテーマ、モチーフを使って作られた代表曲です。
 優雅な舞曲、物憂げな間奏曲など、色々な表情を見せる作品集で、時に、スクリャービンの瞑想的なムードを漂わせていたり、多くの魅力を持つ小品集でもあります。
 イタリアのピアニスト、マッティア・オメットは、師でもあるアール・ワイルドによってエキゾチックで魅惑的なメトネルの素晴らしさを知りました。
 このアルバムはワイルドの思い出に捧げられています。
 
 

PCL 10235
¥2100
エマヌエレ・デルッキ(1987-):ピアノ曲集 エマヌエレ・デルッキ(pf)
 カンツォーネの前奏トッカータ、ずっとあなたを見つめ(原曲:モンテヴェルディ)、リチェルカーレ第3
 ヴェノーザの王子カルロ・ジェズアルドの3つのトランスクリプション
  [私は死ぬ、死が手を伸ばして、われは数えられぬ]
 リチェルカーレ第5 ― 光の消ゆるまえに、春に(原曲:シューベルト)
 リチェルカーレ第6 ― Nephelomachia、アラビア風奇想曲(原曲:タレガ)
 フランチェスカのワルツ、キアラのための子守歌

 技術的な精巧さと繊細な音楽性が高く評価されているエマヌエレ・デルッキ。ピアノクラシックスレーベルからリリースが続いています。
 近年、作曲家としても活動していますが、このアルバムは、オリジナル曲と、尊敬する作曲家の作品の編曲が含まれています。
 



<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


DANACORD



DACOCD918
(2CD-R)
特別価格
¥2700
トマス・イェンセンの遺産 第8集
 ドヴォルザークの 《新世界より》 は初CD化

 [Disc 1]
  クーラウ:劇付随音楽《ウィリアム・シェイクスピア》 Op.74 - 序曲
    [録音:1948年11月]
  ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 [録音:1951年10月]
  エルガー:弦楽のためのセレナード ホ短調 Op.20 [録音:1948年11月]
  マスネ:歌劇《ル・シッド》のバレエ音楽
   〔カスティヤーヌ、オーバード(朝の歌)、マドリレーヌ、ナヴァレーズ〕
    [録音:1948年11月]
  チャイコフスキー:スラヴ行進曲 Op.31 [録音:1948年10月]
  スメタナ:道化師の踊り(歌劇《売られた花嫁》から) [録音:1951年10月]
  ハチャトゥリアン:剣の舞(バレエ《ガヤネー》から) [録音:1951年10月]
  ヨハン・シュトラウス2世:
   宝のワルツ Op.418、トリッチ=トラッチ・ポルカ Op.215 [録音:1951年10月]
  ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲 Op.228 [録音:1951年10月]
  エルガー:愛の挨拶 Op.12 [録音:1948年11月]
  スヴェン・エーリク・タープ(1908-1994):古いデンマーク民謡による組曲
   ワタリガラスが夕べ、空を飛ぶ(第1曲)
   小さなキアステンの踊り(第3曲) [録音:1948年11月]
  カール・クリスチャン・ムラー(1823-1893):
   戦闘行進曲、オーフス・タトゥー [録音:1948年11月]

 [Disc 2]
  ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 Op.95《新世界より》 [録音:1950年10月1日]
  ハイドン:ピアノ協奏曲 ニ長調 Hob.XVIII:2 * [録音:1957年8月]
  シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ JS.34b [録音:1955年12月]
  クーラウ:劇付随音楽《妖精の丘》 Op.100 - 序曲 [録音:1955年12月]
  ニールセン:交響曲第1番 ト短調 FS16(Op.7)-
   第1楽章:アレグロ・オルゴリョーゾ [録音:1951年10月29日]
トマス・イェンセン(指揮)、
オーフス市立管弦楽団(オーフス交響楽団)、
ヨン・ダムゴー(ピアノ)* 

 トマス・イェンセンのオーフス時代の全録音!ドヴォルザークの 《新世界より》 は初CD化!

 トマス・イェンセン(1898-1963)の「遺産」第8作。デンマーク第2の都市、オーフスのオーフス市立管弦楽団(オーフス交響楽団)は、デンマーク放送交響楽団(デンマーク国立交響楽団)とともに、イェンセンにとって重要なアンサンブルのひとつでした。
彼がオーフスの時代にデンマークのTonoレーベルに録音した人気曲を中心にした管弦楽曲のレパートリーは、人気を博し、アメリカのMercuryレーベルからもリリースされました。
シリーズ第8作のアルバムには、その全録音と、デンマーク放送交響楽団を指揮するためコペンハーゲンに渡った彼がオーフスに戻って指揮した、2回のコンサートの初めて紹介される録音が収録されています。

 ※復刻/デジタルマスタリング:クラウス・ビューリト
 ※当タイトルは、高品質メディア(SONY DADC/Diamond Silver Discs)を使用した、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 



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DOREMI



DHR 8161
(2CD-R)
¥4400→\3990
SONY音源とは別、貴重なライヴ音源
ルドルフ・ゼルキンLIVE 第1集
  セル&クリーヴランド管
  バーンスタイン&ニューヨーク・フィル

 ブラームス:
  (1)ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15
  (2)ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.83
  (3)4つのピアノ小品 Op.119
  (4)シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調 D760
(1)ジョージ・セル(指揮)
 クリーヴランド管弦楽団
(2)レナード・バーンスタイン(指揮)
 ローン・マンロー(チェロ独奏)
 ニューヨーク・フィルハーモニック
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)

 ルドルフ・ゼルキンのブラームス、貴重なライヴ音源

 ライヴ録音:(1)1968年4月18日/セヴェランス・ホール (2)1966年1月25日/リンカーンセンター、フィルハーモニックホール (3)(4)1974年/トロント、マッセイホール

 ルドルフ・ゼルキンの貴重ライヴ音源。レーベルからのデータによれば、ブラームスの協奏曲1番は同じセル&クリーヴランドとのSONY録音の前日。
 第2番はセルとのSONY録音の数日後でバーンスタイン&ニューヨーク・フィルとの共演という音源。
 74年のトロント・リサイタルも珍しく「さすらい人」は超貴重。
 



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PROFIL



PH 21055
(2CD)
¥2700→\2490
1955年バイロイト音楽祭のマルタ・メードル
 クナ・ファン必見!まさかのお宝音源の出現

 Disc1
  ワーグナー:ジークフリート~第3幕
   1955年8月12日バイロイト
 Disc2
  ワーグナー:パルジファル~第2幕
   1955年8月16日バイロイト
  Disc1:
   ブリュンヒルデ:マルタ・メードル(ソプラノ)、ジークフリート:ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)、
   さすらい人:ハンス・ホッター(バス・バリトン)、エルダ:マリア・フォン・イロシュヴァイ(アルト)
   演出:ヴィーラント・ワーグナー
   ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)バイロイト祝祭管弦楽団
  Disc2:
   クンドリー:マルタ・メードル(ソプラノ)、パルジファル:ラモン・ヴィナイ(テノール)、
   クリングソル:グステュ・ナイトリンガー(バリトン)、
   花の乙女:イルゼ・ヘルヴィヒ、フリードル・ペルティンガー、パウラ・レンヒナー、
    ドロテア・ジーベルト、ユッタ・ヴィルピウス(以上ソプラノ)、
   エリーザベト・シュルテル(メゾソプラノ)
   演出:ヴィーラント・ワーグナー
   ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団

 全国のクナ・ファン必見!まさかのお宝音源の出現!!

 Disc1:1955年8月12日バイロイト祝祭劇場/Disc2:1955年8月16日バイロイト祝祭劇場
 CD1 : 79'13"、CD2 : 68'30"

 ドイツを代表するソプラノで、ヴァルナイ、ニルソンと並び戦後の3大ワーグナー・プリマドンナと称されたマルタ・メードル(1912-2001) が出演した1955年のバイロイト・フェスティヴァルのライヴ2種。

 これがとんでもないお宝音源なのに驚かされます。Disc2にはクナッパーツブッシュ指揮の「パルジファル」から第2幕全曲が収められていますが、この1955年の公演のみディスクの存在しない幻の音源としてファンの間で伝説となっていたものです。

 クナッパーツブッシュは1951、52、53~64年まで毎年バイロイト音楽祭で「パルジファル」を指揮しました。
 このうち55年の回だけは何故か世に出ず、世界中のワーグナー・ファン、クナッパーツブッシュ・ファンの謎と垂涎の的となっていました。
 
 バイエルン放送所蔵の音源をProfil 社が交渉、今回日の目を見ることとなりました。
 BISのフルトヴェングラーの第9に続き、バイロイト音楽祭のお宝がついに明るみになります。

 残念ながら第2幕のみですが、メードルの美声はもちろん、ヴィナイのパルジファル、ナイトリンガーのクリングソルと最盛期のクナッパーツブッシュの神業に唸らされます。
 すべてのクナッパーツブッシュ・ファン必携のアルバムです。

 Disc1はカイルベルト指揮の「ジークフリート」第3幕。こちらは全曲盤がTestamentからリリースされている名演。
 両方入ってこの価格は大歓迎と申せましょう。
 




TUDOR


TUDOR7503
¥2100
シューベルト:ドイツ・ミサ曲/ブラームス:四重唱曲 Op. 92 他
 フランツ・シューベルト(1797-1828): ドイツ・ミサ曲
  1. Zum Eingang 入祭のために/2. Zum Gloria グローリアのために/
  3. Zum Evangelium und Credo 福音朗読と信仰宣言のために/
  4. Zum Offertorium オッフェルトリウムのために/5. Zum Sanctus サンクトゥスのために/
  6. Nach der Wandlung 聖変化後の賛美歌/7. Schlussgesang 退場の賛美歌/
  8. Zum Agnus Dei アニュス・デイのために/9. Das Gebet des Herrn, Anhang 主の祈り、補遺
 ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868):
  10. I Gondolieri ゴンドラ乗り/11. La Passegiata 小さな旅
 ヨハネス・ブラームス(1833-1897): 四重唱曲 Op. 92 - 合唱とピアノのために
  12. 第1曲: O Schones Nacht おお美しい夜/13. 第2曲: Spatherbst 晩秋/
  14. 第3曲: Abendlied 夕べの歌/15. 第4曲: Warum なぜ
 ルツェルン・ヴォーカル・ゾリステン
 【メンバー】
  ブリギッテ・クーン/ハイディ・ロイトホルド/コリンネ・リュシャーブリギット・シュミット(ソプラノ)
  ブリギッタ・フルーリー/ヨハンナ・クラウス/ヨハンナ・モンクリスティーネ・ヴァルザー(アルト)
  エルンスト・デスター/ローベルト・ランカー/宇佐美 尊(テノール)
  ミシェル・ジャカール/ミヒャエル・パヴル/シェルドン・パインペーター・タールマン(バス)
 
 イル・ディヴェルティメント
  【メンバー】
   ハンス=ルドルフ・シュタルダー/リヒャルト・シェーネンベルガー(クラリネット)、
   レナーテ・ヒルデブラント/ランドール・クック(オーボエ)、トーマス・ミュラー/ユルク・アーレマン(ホルン)、
   ヴァルター・シュティフトナー/ドンナ・アグレル(ファゴット)
 
 アンサンブル・エドワード・H・タール
  【メンバー】
   エドワード・H・タール/ボー・ニルソン(トランペット)、
   ハインリヒ・フーバー/ポール・シャピュイ/ハワード・ウェイナー(トロンボーン)、
   エーリッヒ・ジンガー(ティンパニ)、マルティン・ミュラー(コントラバス)、
   ミェチスワフ・ホルショフスキ(ピアノ)、フランツ・クサヴァー・ヤンス(指揮)

 録音 1980年12月20、21日 Pfarreizentrum Bruder Klaus(スイス)/初CD化

 1970年、ルツェルン音楽祭でアレッサンドロ・スカルラッティの「聖チェチーリアの夕べの祈り」の世界初演をきっかけに、フランツ・クサヴァー・ヤンスとハンス・イェルク・ヤンスの2人によって創設された声楽アンサンブル「ルツェルン・ヴォーカル・ゾリステン」。
 ペーター・マークやヴォルフガング・サヴァリッシュ、ミシェル・コルボら錚々たる指揮者たちとも共演し、バロックから近現代まで幅広い演目を歌いましたが、出発点となったアレッサンドロ・スカルラッティには特に注力、1983年から88年まで毎年ルツェルン音楽祭の期間中に、聖レオデガー教会でハン
ス・イェルク・ヤンスの指揮のもと演奏を重ねました。
 1980年に録音されたこのアルバムには、2つの器楽アンサンブル"イル・ディヴェルティメント"と"アンサンブル・エドワード・H・タール"との共演による、シューベルトの「ドイツ・ミサ曲」を中心にしたプログラムが収録されています。
 絶妙に溶け合う美しい声の饗宴が繰り広げられます。ブラームスの四重唱曲にピアノ伴奏で参加しているのは名手ミェチスワフ・ホルショフスキ。この時点ですでに88歳という年齢にもかかわらず味わい深い演奏を聞かせます。

 *既発のLPより復刻となります。

 
 
 

TUDOR7504
¥2100
O MAGNUM MYSTERIUM おお、大いなる奇跡
 クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643):
  1. Christe Adoramus te キリストよ、われらは御身をあがめ
  2. Domine ne in furore tuo 主よ、われらを懲らしめたもうなかれ
 アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
  3. Domine refugium factus est/4. Completi Sunt/
  5. O Magnum Mysterium おお、大いなる奇跡/6. Tenebrae factae sunt あたりは闇となり/
  7. Caligaverunt Oculi Mei わたしの両目は、涙で曇らされてしまった/8. Salve regina 元后あわれみの母
 ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901):
  9. Pater Noster 天にましますわれらの父よ/
  10. Laudi alla vergine Maria 聖母マリアの讃歌/11. Ave Maria アヴェ・マリア
 ルツェルン・ヴォーカル・ゾリステン
  【メンバー】
   フランソワーズ・アルブレヒト/レナーテ・レーマン/コリンネ・リュシャー/
    ブリギット・シュミット/ウルズラ・ヴィック=ヴァイス(ソプラノ)
   ヨハンナ・クラウス/カリン・マリア・クラウアー/ギラ・ラーセンズ=ティヴァー/ヨハンナ・モン(アルト)
   エルンスト・デスター/ウルス・デットヴァイラー/ローベルト・ランカー/宇佐美 尊(テノール)
   ハンスペーター・ブラント/ルイス・キュファー/ロルフ・ニュンリスト/ペーター・タールマン (バス)
 フランツ・クサヴァー・ヤンス(指揮)

 録音 1978年頃/初CD化

 1970年、ルツェルン音楽祭でアレッサンドロ・スカルラッティの「聖チェチーリアの夕べの祈り」の世界初演をきっかけに、フランツ・クサヴァー・ヤンスとハンス・イェルク・ヤンスの2人によって創設された声楽アンサンブル「ルツェルン・ヴォーカル・ゾリステン」。
 ペーター・マークやヴォルフガング・サヴァリッシュ、ミシェル・コルボら錚々たる指揮者たちとも共演し、バロックから近現代まで幅広い演目を歌いましたが、出発点となったアレッサンドロ・スカルラッティには特に注力、1983年から88年まで毎年ルツェルン音楽祭の期間中に、聖レオデガー教会でハンス・イェルク・ヤンスの指揮のもと演奏を重ねました。
 このアルバムにはモンテヴェルディ、アレッサンドロ・スカルラッティ、ヴェルディの教会音楽を収録。
 3人ともオペラ作曲家として知られ、宗教的作品にもそのドラマティックな感覚が生かされています。ルツェルン・ヴォーカル・ゾリステンは、作品の持つ敬虔な宗教性を生かし、重厚なアカペラで歌い上げています。
 
 *既発のLPより復刻となります。
 
 

TUDOR7221
¥2100
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):前奏曲とフーガ
 1-2. 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 547
 3-4. 前奏曲とフーガ イ短調 BWV 543
 5-6. 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV 548
 7-8. 前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 545
 9-10. 前奏曲とフーガ ニ短調 BWV 539
 11-12. 前奏曲とフーガ ハ短調 BWV 546
 13-14. 前奏曲とフーガ ト長調 BWV 541
ハンス・フォーレンヴァイダー
 (チューリッヒ、グロスミュンスターの
  メッツラー・オルガン/1960年製)

 録音 1974、1976、1978、1981年/初CD化

 スイスの最も優れたオルガニストの一人と称えられるハンス・フォーレンヴァイダー(1918-1993)。
 9歳でピアノをはじめ、15歳の時にチューリッヒのオルガニスト、ヴィクトール・シュラッターの弟子になります。
 1936年から1943年までスイスの都市リュシリコンのオルガニストを務め、1943年から1969年まではタルヴィルの改革派教会のオルガニスト兼調律師を務めています。
 1961年にはミシガン大学で教鞭を執り、1970年には師であるヴィクトール・シュラッターの後を継いでグロスミュンスターのオルガニストに就任。1986年まで素晴らしい演奏で聴衆を魅了しました。
 フォーレンヴァイダーはとりわけインプロヴィゼーションで有名であり、その技術は彼の息子の人気ハープ奏者アンドレアス・フォーレンヴァイダーに引き継がれています。
 このアルバムに収録されているのは、チューリッヒ近郊のオルガン工房メッツラー社が1960年に製造した大オルガンでの演奏。完成当時はオルガニストが挙って演奏を希望したと伝えられています。
 1970年からグロスミュンスターのオルガニストを務めたフォーレンヴァイダーは、数年をかけてJ.S.バッハの全オルガン作品を録音しました。
 この「前奏曲とフーガ」ではフォーレンヴァイダーのダイナミックで輝かしい演奏が楽しめます。

 
 
 

TUDOR7222
¥2100
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):5つのトリオ・ソナタ
 1-3. トリオ・ソナタ第1番 変ホ長調 BWV 525
 4-6. トリオ・ソナタ第2番 ハ短調 BWV 526
 7-9. トリオ・ソナタ第3番 ニ短調 BWV 527
 10-12. トリオ・ソナタ第4番 ホ短調 BWV 528
 13-15. トリオ・ソナタ第6番 ト長調 BWV 530
ハンス・フォーレンヴァイダー
 (チューリッヒ、グロスミュンスターの
  メッツラー・オルガン/1960年製)

 録音 1974、1976、1978、1981年/初CD化

 スイスの最も優れたオルガニストの一人と称えられるハンス・フォーレンヴァイダー(1918-1993)。
 9歳でピアノをはじめ、15歳の時にチューリッヒのオルガニスト、ヴィクトール・シュラッターの弟子になります。
 1936年から1943年までスイスの都市リュシリコンのオルガニストを務め、1943年から1969年まではタルヴィルの改革派教会のオルガニスト兼調律師を務めています。
 1961年にはミシガン大学で教鞭を執り、1970年には師であるヴィクトール・シュラッターの後を継いでグロスミュンスターのオルガニストに就任。1986年まで素晴らしい演奏で聴衆を魅了しました。
 フォーレンヴァイダーはとりわけインプロヴィゼーションで有名であり、その技術は彼の息子の人気ハープ奏者アンドレアス・フォーレンヴァイダーに引き継がれています。
 
 このアルバムには、チューリッヒのオルガン工房メッツラー社が1960年に製造したオルガンで演奏したバッハの「トリオ・ソナタ」5曲を収録。
 グロスミュンスターに設置されたこのオルガンは当時のオルガニストが挙って演奏を希望したという銘器で、1970年からグロスミュンスターのオルガニストを務めたフォーレンヴァイダーは数年にわたりJ.S.バッハの全オルガン作品を録音。
 オルガンの輝かしい音色が存分に生かされた演奏です。
 


<映像>


DYNAMIC(映像)



DYNDVD37928
(DVD)
¥3500
※CD同時発売
フィレンツェ五月音楽祭歌劇場
 指揮: ジャナンドレア・ノセダ
ウンベルト・ジョルダーノ(1867-1948): 歌劇《シベリア》全3幕のドランマ

 台本: ルイージ・イッリカ / スコア: ソンゾーニョ社 第2版


  ステファナ....ソーニャ・ヨンチェヴァ(ソプラノ)
  ヴァシリ....ゲオルギー・ストゥルア(テノール)
  グレビ....ジョルジュ・ペテアン(バリトン)
  ニコナ....カテリーナ・ピーヴァ(メゾ・ソプラノ)
  アレクシス王子....ジョルジョ・ミッセーリ(テノール)
  イワン....アントニオ・ガレス(テノール)
  銀行家ミスキンスキ....フランチェスコ・ヴェルナ(バリトン)
  ワリノフ....エマヌエーレ・コルダロ(バス)
  所長....フランチェスコ・サムエレ・ヴェヌーティ(バス)
  下士官....ヨゼフ・ダダ(テノール)他
  フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団(合唱指揮: ロレンツォ・フラティーニ)
  指揮: ジャナンドレア・ノセダ

DYNBRD57928
(Blu-ray)
¥3500
※CD同時発売
NYDX-50210
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400
※CD同時発売
50206から50210に品番変更(2022/2/10)

 演出: ロベルト・アンド/舞台美術/照明: ジャンニ・カルルッチョ/衣裳: ナーナ・チェッキ/
 映像: ルカ・スカルツェッラ/映像監督: ティツィアーノ・マンチーニ/
 収録: 2021年7月7日、フィレンツェ五月音楽祭歌劇場、フィレンツェ(イタリア)

 収録時間: 104分、音声: イタリア語、PCMステレオ2.0/Dolby digital 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master Audio 5.1(Blu-ray)、
 字幕: 日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語、画角:16/9 NTSC All Region、
 DVD....片面二層ディスク、Blu-ray・・・片面二層ディスク 1080i High Definition

 【ジョルダーノ: 歌劇《シベリア》 初映像化!】
  19世紀初頭、帝政ロシアの首都サンクトペテルブルク。美貌の娘ステファナは、昔の恋人でジゴロのグレビの取り持ちで、貧しいお針子の境遇から貴族アレクシス王子の囲われ者となり贅沢な暮らしを送っています。
  純情な歩兵将校ヴァシリはお針子ステファナの恋人、彼女の住む邸をそれと知らずに訪れ、美しく着飾ったステファナを見て衝撃を受けるものの彼女への変わらぬ愛を訴えます。
  二人の関係を知ったアレクシス王子がヴァシリを殴打すると、逆上したヴァシリは彼を銃で撃ち殺してしまいます。
  捕らわれてシベリアの流刑地に送られたヴァシリを追ってシベリアに向かうステファナ。
  数年の時を経て、シベリアの流刑地で罪を償う2人の前に現れたのは別の罪を犯しシベリアに送られてきたグレビでした・・

 歌劇《シベリア》は、ルイージ・イッリカの手になるシベリアの流刑地を舞台とした悲恋の物語の台本に、ジョルダーノがヴェリズモ・オペラの系譜に連なる緊迫感溢れるオーケストレーションを駆使し、合唱によるロシアの調べ(「皇帝賛歌」「ボルガの舟歌」など)を加えた音楽を作曲。
 1903年、ミラノ・スカラ座で初演。1905年、パリでこの作品の上演を観たガブリエル・フォーレが、その音楽を高く評価したと伝えられています。
 
 本上演のロベルト・アンドによる演出は時代を19世紀の帝政ロシアから20世紀のソヴィエト・ロシアに移し、舞台の背景に別撮りの風景や群衆の映像を投影することで寒々としたシベリアの流刑地を彷彿させるユニークなもの。
 ステファナ役を歌うのは近年その実力が高く評価されているソプラノ、ソーニャ・ヨンチェヴァ。情熱的なヒロインを見事に歌い上げます。
 またテノールのゲオルギー・ストゥルアが伸びのある美声で純情な恋人ヴァシリ役を切々と歌い、グレビ役のバリトンのジョルジュ・ペテアンが板についた悪役ぶりで強い印象を残します。
 充実した歌唱陣に加え、フィレンツェ五月音楽祭のオーケストラ、合唱団を率いる名匠ノセダのタクトがジョルダーノのスコアから多彩な響きを引き出しながら、このオペラをドラマティックに描き尽くします。

 
 














2/9(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

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PROFIL



PH 22007
(20CD)
¥7500→\6990
まだ完結してませんが20枚組特別価格でパイロットBox発売
 ゲルト・シャラー/ブルックナー:交響曲全集  
ゲルト・シャラー(指揮とオルガン)
フィルハーモニー・フェスティヴァ
 Disc 1 43' 23"
  交響曲ヘ短調
    収録:2015年9月/レゲンテンバウ・バート・キッシンゲン(ライヴ)
 Disc 2 51' 34"
  交響曲第1番ハ短調(1866年/キャラガン校訂)
    収録:2011年7月/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
 Disc 3 50' 30"
  交響曲第1番ハ短調(1891 年ウィーン版)
    収録:2019年5月26日/バートキッシンゲン・レゲンテンバウ・マックス・リットマンザール(ライヴ)
 Disc 4 43' 29"
  交響曲第0番ニ短調
    収録:2015年3月/レゲンテンバウ・バート・キッシンゲン(ライヴ)
 Disc 5 70' 21"
  交響曲第2番ハ短調(1872 年/キャラガン校訂)
    収録:2011年7月/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
 Disc 6 70' 24"
  交響曲第3 番ニ短調(1874年/キャラガン校訂)
    収録:2011 年7月/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
 Disc 7 57'24"
  交響曲第3番ニ短調(1890年シャルク版)
    収録:2017 年9月23日/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
 Disc 8 65'43"
  交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1878/80年版)
    収録:2007 年7月29日/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
 Disc 9 60'11"
  交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1878年版「村の祭り」フィナーレ/キャラガン校訂)
    収録:2013年1月/レゲンテンバウ・バート・キッシンゲン(ライヴ)
 Disc 10 72'52"
  交響曲第5番変ロ長調
    収録:2013年7月/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
 Disc 11 57'30"
  交響曲第6番イ長調
    収録:2013年8月/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
 Disc 12 64'52"
  交響曲第7番ホ長調(1885 年ノーヴァク版)
    収録:2008年7月29日/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
 Disc 13, 14 61'14"/38'15"
  (1)交響曲第8番ハ短調(1888 年異版)
  (2)キツラー:葬送音楽~アントン・ブルックナーの思い出(シャラーによるオーケストレーション復元)
    収録:2012年7月/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
 Disc 15, 16 37'09"/50'13"
  交響曲第9番ニ短調(ゲルト・シャラー改訂による完全版)
    収録:2016年7月/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)
 Disc 17 60'21"
  ミサ曲第3番ヘ短調(1893 年版)
    収録:2015年7月/エーブラハ大修道院付属教会
 Disc 18 56'48"
  (1)詩篇146
    アニア・フェグリー(ソプラノ)、フランツィスカ・ゴットヴァルト(アルト)、
    クレメンス・ビーバー(テノール)、ティモ・リーホネン(バス)、ミュンヘン・フィルハーモニー合唱団
  (2)オルガン曲集~即興演奏用の主題集(エルヴィン・ホーン編纂)/アンダンテ ニ短調 (WAB130) /
   後奏曲 ニ短調 (WAB126) /前奏曲とフーガ ハ短調 (WAB131) /
   フーガ ニ短調 (WAB125) /前奏曲ハ長調 (WAB129)
     ゲルト・シャラー(オルガン)
      収録:2015 年7月/エーブラハ大修道院付属教会
 Disc 19, 20 36'58"/48'27"
  交響曲第9番ニ短調(ゲルト・シャラー編によるオルガン版)
    収録:2020年11月2-5日/エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)

 ブルックナーに執念を燃やすゲルト・シャラー、2024年の大集成完成に向けてのパイロットBox 発売!

 ブルックナーに献身するゲルト・シャラーとフィルハーモニー・フェスティヴァは2024年9月の生誕200周年に向け、各版を網羅した全集を鋭意制作中です。

 シャラーは2007年から2020年までにブルックナーの全9曲の交響曲のみならず、第00番や第0番、第4番の「村の祭り」フィナーレ版、第9番のシャラーによる補筆完成版とオルガン用編曲を収録しました。
 もちろんまだ完結していませんが、今回20枚組特別価格でパイロットBoxを発売します。

 またオルガニストとして現存するオルガン曲をすべて録音しているのも貴重。さらにミサ曲第3番と詩篇146という宗教声楽作品も大歓迎。

 オーケストラはフィルハーモニー・フェスティヴァ、フランコニアにあるエーブラハ大修道院附属教会でのコンサートのライヴ録音が主となっています。
 教会の響きはブルックナーの音楽にぴったりで、あたかも巨大なオルガンのような壮麗さに圧倒されます。

 通常これだけの作品を揃えるのは困難なうえ、驚きの価格なため、ぜひとも1セット揃えておきたい魅力のBoxとなっています。

 今回のブックレットはマヌエラ・ノイマンによる独・英計29ページの楽曲解説付きです。
 




CALLIOPE


PCAL2196
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
アンコール!~ ビゼー、ラヴェル、フォーレ
 ビゼー:歌劇 《カルメン》 より 第3幕への間奏曲/
 ヨハン・シュトラウス2世/ヨーゼフ・シュトラウス:ピッツィカート・ポルカ/
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 Op.72より 第2番/
 リムスキー=コルサコフ:サルタン皇帝より 熊蜂の飛行/
 ビゼー:歌劇 《カルメン》 第2幕より ジプシーの歌*/
 ファリャ:恋は魔術師より 火祭りの踊り/
 グリーグ:ノルウェー舞曲集 Op.35より 第2番/
 フェレンツ・ファルカシュ:古いハンガリー舞曲集より 第5番/
 バルトーク:ルーマニア民俗舞曲集より 足踏み踊り/
 ショスタコーヴィチ:ジャズ組曲第2番より ワルツ第2番*/
 ビゼー:子供の遊び Op.22より こま回し/歌劇 《カルメン》 より 第2幕への間奏曲/
 シューベルト:楽興の時 D 780 Op.94 より 即興曲(第3番)/
 ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 Op.46より 第8番/
 日本民謡:紅葉/ショスタコーヴィチ:黄金時代 Op.22より ポルカ/
 グリーグ:2つの悲しい旋律 Op.34より 第2番 過ぎし春/フ
 ォーレ:組曲 《ペレアスとメリザンド》 Op.80より 第3曲シシリエンヌ*/
 フラッケンポール:ポップ・スイートより ラグタイム/
 スイス民謡:グリオンのモンフェリーヌ*/
 ヤン・ヴァン・デル・ロースト:リクディムより フィナーレ/
 ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調 M.83より 第2楽章アダージョ・アッサイ* 
モラゲス木管五重奏団
 〔ミシェル・モラゲス(フルート&ピッコロ)、
  ダヴィッド・ワルター(オーボエ&コールアングレ)、
  パスカル・モラゲス(クラリネット)、ピエール・モラゲス(ホルン)、
  パトリック・ヴィレール(ファゴット)〕、

クレール・デゼール(ピアノ)*
CAL2196
¥2600

 2000年に録音されたモラゲス木管五重奏団の創立20周年記念録音が復刻!

 長兄のミシェル、双子兄弟のパスカルとピエールのモラゲス三兄弟を中心として1980年に結成され、フランスを代表する木管アンサンブルとして国際的な活躍を続けているモラゲス木管五重奏団の結成20周年を迎えた2000年に収録された名録音が復刻。

 メンバー全員が名門パリ音楽院の出身で、さらにはメンバー全員がパリ管弦楽団、パリ・オペラ座管弦楽団、フランス国立管弦楽団といったフランスのトップ・オーケストラで活躍するスーパー・アンサンブル、モラゲス木管五重奏団。
 同じくフランスを代表する世界的奏者であるクレール・デゼールという玄人たちが奏でるまさに夢のようなアンコール・ピース集です。

 本アルバムは世界最高峰のテクニックは勿論のこと、各々の楽器の魅力を消すことなく見事に渡り合う絶妙なアンサンブルと音楽性、そして、聴衆の心を掴むユーモア溢れる愉しさが揃った管楽器ファン、木管楽器関係者必聴の1枚と言えるでしょう。

 ※録音:2000年4月20日-22日、クラマール音楽院ホール(フランス)
 



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C’AVI-MUSIC



8553233
(2CD)
特別価格 ¥3600→\3290
ルカ・グリエルミ!
 バッハも使用したジルバーマンのフォルテピアノ

 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 BWV.870-893
ルカ・グリエルミ
 (フォルテピアノ/
  ケアスティン・シュバルツ複製ゴットフリート・ジルバーマン1749年モデル)

 古楽のエキスパート、ルカ・グリエルミ!フォルテピアノで弾く、J.S.バッハ!

 ☆古楽に精通したルカ・グリエルミによる《平均律クラヴィーア曲集 第2巻》!
 ☆バッハも使用したジルバーマン製作フォルテピアノの複製によるレコーディング!

 1977年トリノ生まれの指揮者、作曲家、そして鍵盤楽器奏者と多才な音楽家であるルカ・グリエルミによるJ.S.バッハの《平均律クラヴィーア曲集 第2巻》です。
 グリエルミはハープシコードをトン・コープマンやパトリツィア・マリサルディに師事し、ラ・コンパーニャ・デル・マドリガーレでのオルガンなど、アンサンブルのメンバーとしても活躍しています。
 また、ジョルディ・サヴァールとの関係も深く20年に渡り共演を繰り返しています。
 《第1巻》(8553232)のレコーディング時には、バルセロナ音楽博物館に所蔵されているクリスティアン・ツェル製作のオリジナル・ハープシコード(1737年ハンブルク)を使用していましたが、今回はニュルンベルクのドイツ国立博物館に所蔵されている1749年ゴットフリート・ジルバーマン製作のフォルテピアノをケアスティン・シュバルツが複製した楽器が使用されました。
 バッハも使用したジルバーマンのフォルテピアノの音色でお楽しみください。
 
 ※録音:2017年5月、モンテ・カルメロ聖母教会(イタリア)

 
 



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HYPERION



PCDA68370
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3143
スティーヴン・ハフ(ピアノ)
シューベルト:ピアノ・ソナタ集 D664、769a、894

 ピアノ・ソナタ(第18番) ト長調 D894
 ピアノ・ソナタ ホ短調 D769a(断片/旧D994)
 ピアノ・ソナタ(第13番) イ長調 D664
スティーヴン・ハフ(ピアノ)
CDA68370
¥2500→\2290

 スティーヴン・ハフ新録音!シューベルトのピアノ・ソナタ集!

 ☆英国の名匠スティーヴン・ハフ新録音!
 ☆天性のシューベルティアンであるスティーヴン・ハフが、シューベルトの儚き音楽性に鋭敏に反応して創り上げる至高のピアノ・ソナタ集!

 イギリス・ピアノ界の名匠スティーヴン・ハフは、4つのグラミー賞ノミネート、2つの"Record of the Year"を含む8つのグラモフォン賞受賞を誇る、ピアノ王国ハイぺリオンを代表するピアニストです。
 2021年にシューマン(PCDA68363/CDA68363)、ショパン(OCDA68351/CDA68351)と、ロマン派の傑作アルバムを続けてリリースしクラシック・チャートを賑わしてきたスティーヴン・ハフが2022年にリリースする新録音は、前作のピアノ・ソナタ集(CDA67027)以来20数年ぶりとなったシューベルト・アルバム。
 ウィーン古典派からロマン派の幕開けを担った大作曲家フランツ・シューベルトの生誕225周年を祝うピアノ・ソナタ集は、「ザ・グレート」や最後の弦楽四重奏曲などのランドマークを辿り、同じように広大な領域を探索する後期のト長調ソナタ D894(第18番)、小規模で優雅なイ長調ソナタ D664(第13番)、そして短い断片だけが残されたD769aのソナタによって、ユニークで素晴しいリサイタルが完成します。
 天性のシューベルティアンであるスティーヴン・ハフが、シューベルトの儚き音楽性に鋭敏に反応して創り上げる至高のピアノ・ソナタ集にご期待ください!

 ※録音:2020年4月20日-22日、ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)



 


CDA68342
¥2500
クララ・シューマンの異父弟、ヴォルデマール・バルギール
バルギール:ピアノ三重奏曲第1番&第2番

 ヴォルデマール・バルギール(1828-1897):
  ピアノ三重奏曲 第1番 ヘ長調 Op.6
  ピアノ三重奏曲 第2番 変ホ長調 Op.20
レオノーレ・ピアノ三重奏団

 クララ・シューマンの異父弟、ヴォルデマール・バルギールの隠れた名作!

 ☆シューマン夫妻とブラームスに認められた作曲家ヴォルデマール・バルギール!
 ☆ロマン派の知られざる名作を取り上げる、レオノーレ・ピアノ三重奏団!

 ロマン派の知られざる名作を掘り起こすイギリスの俊英トリオ、レオノーレ・ピアノ三重奏団!
 これまでアレンスキー、ラロ、タネーエフ&リムスキー=コルサコフ、ピクシス、パリー、リトルフと続いてきた彼らのディスコグラフィに新たに加わるのは、クララ・シューマンの異父弟にしてブラームスの親友でもあった、ヴォルデマール・バルギール(1828-1897)のピアノ三重奏曲!

 1828年、ドイツ・ベルリンで生まれたバルギールは、18歳の時にメンデルスゾーンの推薦とシューマン夫妻の支援を受けライプツィヒ音楽院に入学、そこでピアノをモシェレスに、作曲をニルス・ゲーゼとユリウス・リーツに師事します。
 バルギールの才能はロベルト・シューマンによって重要視されたほか(シューマンは自身の管弦楽作品のピアノ連弾用編曲をバルギールに依頼しています)、ブラームスからも高く評価されました。
 お互いの作品について語り合い、時には批評し合う関係となったバルギールとブラームスは、協力してショパンとシューマンの作品校訂に取り組んだことでも知られています。

 ベートーヴェンの交響曲第9番とよく似たスケルツォ主題を持つピアノ三重奏曲第1番は、出版時に有益な助言を与えてくれたロベルト・シューマンに「深い尊敬の念」を込め献呈されています。
 その約6年後に作曲された第2番は、恩師ユリウス・リーツに捧げられました。どちらも工夫が凝らされ、親しみやすい旋律がふんだんに用いられた、魅力あふれる作品となっています。

 ※録音:2021年2月、ヘンリー・ウッド・ホール(イギリス、ロンドン)
 
 

CDA68378
¥2500
ヴォーン・ウィリアムズ:歌曲集
 ヴォーン・ウィリアムズ:
  4つの讃歌*/生命の家/
  15のイングランド東部の民謡集より
   第10番《The saucy bold robber》、
   第15番《Harry the tailor》/
  6つのイギリス民謡集より《The brewer》/
  ウェンロック・エッジで§
ニッキー・スペンス(テノール)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
ティモシー・リダウト(ヴィオラ)*
ピアッティ弦楽四重奏団§

 ヴォーン・ウィリアムズ生誕150年!ニッキー・スペンスによる歌曲集!

 ☆2015年の国際オペラ・アワードで「ヤング・シンガー賞」受賞の若きテノール!
 ☆《4つの讃歌》にはスター・ヴィオラ奏者、ティモシー・リダウトが参加!

 前作のヤナーチェク歌曲集(CDA68282)がグラモフォン賞&BBCミュージック・マガジン賞ダブル受賞!2015年の国際オペラ・アワードで「ヤング・シンガー賞」に名を連ね、国際的なオペラ・シーンで活躍を続けるスコットランドの若きテノール歌手、ニッキー・スペンスがヴォーン・ウィリアムズの生誕150年に贈る1枚!
 師であったラヴェルの作風を思わせる、テノールとピアノ、弦楽四重奏のための連作歌曲《ウェンロック・エッジで》、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの詩集に基づく初期作品《生命の家》、そしてヴォーン・ウィリアムズの芸術の本質であった「民謡」に基づく作品まで、イマジネーションに満ちた多彩な楽曲が集められています。
 《生命の家》がラヴェルに師事する前の、スタンフォードやブルッフに教わっていた頃の遺産に出会うことができる作品であるのに対し、《4つの讃歌》《ウェンロック・エッジで》《15のイングランド東部の民謡集》の3曲はラヴェル介入直後の作品であり、それぞれ作風の変化も楽しめます。
 《4つの讃歌》には若きスター・ヴィオラ奏者、ティモシー・リダウトが参加しています。

 ※録音:2020年11月、殉教者聖シラス教会(イギリス、ロンドン)
 




SIGNUM CLASSICS



SIGCD708
¥2500
眠りに落ちる時
 ギボンズ(フォーショウ編):ドロップ,ドロップ・ショウ・ティアーズ/
 フォーショウ:楽園へ/
 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(ナイジェル・ショート編):おお,汝ら倣いしものよ₁^
 聖歌(フォーショウ編):光が消える前に/
 タリス:聖なる神/聖歌(フォーショウ編):詩篇121/
 タリス(フォーショウ編):おお,生まれし光/
 フォーショウ:放棄/ビクトリア:非難/
 オワイン・パーク:夜の祈り/タリス(フォーショウ編):光が消える前に/
 ヘンリー・フランシス・ライト&ウィリアム・ヘンリー・モンク(フォーショウ編):私と一緒に/
 アントワーヌ・ブリュメル:哀歌
テネブレ、
ナイジェル・ショート(指揮)、
クリスチャン・フォーショウ(サクソフォン)、
ヴィクトリア・メテヤード(ソプラノ)‰  

 最高峰のヴォーカル・アンサンブル、テネブレ!クリスチャン・フォーショウとの共演!

 ☆古楽と現代の見事なコラボレーション!
 ☆合唱と溶け合うフォーショウのサクソフォン!

 キングズ・シンガーズの元メンバーであるナイジェル・ショートによって2001年に設立され、世界最高峰のヴォーカル・アンサンブルの一つとして広く活動する"テネブレ"。
 2016年に「ブラームス&ブルックナー(SIGCD430)」が2度目のBBCミュージック・マガジン賞を受賞し、2018年には「天体の音楽(SIGCD 904)」がグラミー賞にノミネートされ、大きな注目を浴びました。

 クリスチャン・フォーショウは、マイケル・ナイマンによる映画音楽の制作チームに参加したり、ブライアン・イーノなどと共演し現代的な音楽の分野で活動する一方で、ヴォーチェス8などの古典と現代を融合させた合唱アンサンブルとクロスオーヴァーの分野でも活躍しています。
 今回のテネブレとの共演でもギボンズやヒルデガルト・フォン・ビンゲンなどの古楽の作曲家から、フォーショウ自作を含む現代作曲家の作品まで取り上げています。
 古楽の作品は、フォーショウの高い音楽性から生み出される演奏や編曲によって新たな一面をみせており、テネブレの美しい歌声が加わることにより聴くものに深い感動を与えてくれます。

 ※録音:2021年5月30日-31日、オール・ハローズ教会(ロンドン)

 
 



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GRAMOLA



GRAM99261
(SACD HYBRID)
¥2700→\2490
レミ・バロー(指揮)
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」WAB 104
  (1888年 第3稿 /2004年コーストヴェット校訂版)

   1. I. Ruhig bewegt  22'24"
   2. II. Andante    18'43"
   3. III. Bewegt    10'53"
   4. IV. MaBig bewegt 27'23"(拍手入り)
聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団
レミ・バロー(指揮)
NYCX-10292
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 録音 2021年8月21日(Brucknertageにおけるライヴ収録)聖フローリアン修道院教会、ザンクトフローリアン(オーストリア北部オーバーエスターライヒ地方)CD/SACD STEREO、SACD 5ch

 【異色の解釈で知られるレミ・バローのブルックナー録音、今作は第4番のコーストヴェット校訂版の登場!】
 さまざまな稿(バージョン)が存在するブルックナーの交響曲。なかでも第4番はその微妙な違いのため、稿の選択がかなり困難になります。
 第3稿については長い間、弟子のレーヴェが勝手に手を入れたという見方をされてきましたが、今回用いられているコーストヴェット校訂版が2004年に国際ブルックナー協会から出版された頃から再評価され、ブルックナー自身が認めた版であるという説が高まっています。
 バローは約20年間、第2稿(1878/80)を用いて演奏してきたため、2011年に初めて第3稿で演奏したときには、まるで「慣れ親しんだ風景が草木に覆われて、どことなく異質なもの」に感じられたそうです。
 しかしこの第3稿こそブルックナーの成熟の証しであり、修正点はすべて工夫が凝らされており、磨きのかかった作品はよりニュアンスに富み、さらに聴きやすくなっているとバローは解説で語っています。
 とりわけスケルツォの終結部や、終楽章のコーダ、クライマックス直前で用いられる弱奏シンバルの効果は絶大。
 バローの泰然自若たる演奏はブルックナーの思いを真摯に伝え、聴衆の温かい拍手がこれに応えています。
 今作もバロー自身が音源監修に携わり、エンジニア陣がこだわりぬいた高音質録音により豊かな残響が余すことなく再現されています。
 
 *国内仕様盤には国際ブルックナー協会会員、石原勇太郎氏の解説が付属します。

 聖フローリアンにいること、その偉大なバジリカの素晴らしき空間でブルックナーの音楽を聴くことはどんな時もとても喜ばしいことですが、2021年のBrucknertageは私にとって特に意義深く、実りある体験になりました。
 未だ収まらないコロナ禍のために、1年半ぶりとなってしまったヨーロッパへの旅行であったというだけでなく、久しぶりに大規模なコンサートを楽しむことができたのです。
 しかし、それ以上に重要だったのは、第4交響曲の数日にわたる3回の公演と、そのための一連のリハーサルに立ち会うという貴重な機会を得たことです。
 私は第4番の3つの稿、そのどれもが好きなのですが、1888年の最終稿である第3稿には特別な愛着があります。なぜなら、数十年もの間無視されてきた第3稿は、私の調査・研究と校訂によって再び日の目を見た稿だからです。
 [Brucknertageのイベントの一つとして開催される]シンポジウムで、第3稿の成り立ちや私の考えを聴衆のみなさんにお話しする機会をいただけたこと、心から感謝しています。1888年稿は観念的な「原典」や学術的な構想のようなものではなく、生きた演奏実践的な作品(テクスト)として意図されているのですから、イベントに集まった音楽ファンの前で演奏された時、ようやくその独特の美しさと、作品自体が持つ表現力が明らかになるのです。
 今年のBrucknertageでは、まさにそれが実現したのです!
  ベンジャミン・マルクス・コーストヴェット(訳:石原 勇太郎)日本語解説より

 
 




BRIDGE



BCD 9550
(2CD、1枚価格)
¥2400
マクダーモットがついにシューベルトを録音!
 シューベルト:
  ピアノ・ソナタ第17番 ニ長調 D850
  ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960
アン=マリー・マクダーモット(ピアノ)

 円熟のマクダーモットがついにシューベルトを録音!

 録音:2021年4月20-25日 米国 ニューヨーク州 トロイ [83'03]

 アン=マリー・マクダーモットがついにシューベルトに取り組んだ。
 BRIDGEの看板アーティスト、アン=マリー・マクダーモット、現在モーツァルトのピアノ協奏曲集を進めているが、新録音はシューベルトのピアノ・ソナタ、しかも長大な第17番と第21番の2曲。
 マクダーモットは、シューベルト28歳の第17番では若々し瑞々しさを保ちつつ後期のシューベルトらしい深さを広げ、さらに31歳で亡くなる年の第21番には言いようのない孤独と悲しみが若々しさとも同居するという見事な表現を成し遂げている。
 これは近年出色のシューベルトのピアノ・ソナタ演奏だろう。
 
 

BCD 9546
(2CD)
¥4300
ジョージ・パール(1915-2009):独奏・二重奏作品集
 (1)無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番/
 (2)無伴奏クラリネットのための3つのソナタ(ソナタ第1番、ソナタ第2番、ソナタ第3番)/
 (3)チェロとピアノのためのソナタ/(4)ダブルベースのためのモノディ第2番/
 (5)バスーン・ミュージック/(6)9つのバガテル/(7)ヘブライの調べ/(8)音楽の捧げもの/
 (9)ほとんど幻想曲のようなソナタ/(10)チェロとピアノのための抒情小品/
 (11)無伴奏バスーンのための3つのインヴェンション/
 (12)無伴奏パルティータからのサラバンド/(13)バラード
  (1)アレクシ・ケニー(ヴァイオリン)、(2)チャールズ・ナイディック(クラリネット)、
  (3)ジェイ・キャンベル(Vc),コノー・ハニック(Pf)、(4)エドウィン・バーカー(コントラバス)、
  (5)スティーヴン・ディブナー(ファゴット)、(6)オラシオ・グティエレス(ピアノ)、
  (7)ジェイ・キャンベル(チェロ)、(8)レオン・フライシャー(ピアノ)、
  (9)チャールズ・ナイディック(Cl),マイケル・ブラウン(Pf)、
  (10)ジェイ・キャンベル(Vc),シャーリー・パール(Pf)、(11)スティーヴン・ディブナー(ファゴット)、
  (12)カーティス・マコンバー(ヴァイオリン)、(13)リチャード・グード(ピアノ)

 (1)2017年11月20日、ニューヨーク州 ワシントンハイツ (2)2017年8月27日、ニューヨーク (3)2017年11月20日、ニューヨーク州 ワシントンハイツ
 (4)2009年5月28日、ボストン (5)2005年4月13日、ニューヨーク州 ワシントンハイツ (6)2005年3月24日、ニューヨーク州 ワシントンハイツ
 (7)2017年12月18日、ニューヨーク州 ワシントンハイツ (8)2014年1月7日、フィラデルフィア (9)2016年5月27日、ニューヨーク
 (10)2017年11月20日 、ニューヨーク州 ワシントンハイツ (11)2005年4月13日、ニューヨーク州 ワシントンハイツ
 (12)2005年4月5日、ニューヨーク州 ワシントンハイツ (13)1984年11月15日、ニューヨーク
 DDD、117'45

 20世紀の米国を代表する作曲家の一人、ジョージ・パール(1915―2009)の、独奏および二重奏の器楽作品を集めている。
 しかもピアノのレオン・フライシャーやオラシオ・グティエレス、クラリネットのチャールズ・ナイディックといった一流奏者も加わっている。
 バラードは作品を献呈されたリチャード・グードの演奏(Nonesuch録音)。
 いずれの作品も現代的な静かな佇まいが美しい作品ばかりである。
 
 
BCD 9554
¥2400
「ジョージ・ウォーカー(1922-2018):ピアノ・ソナタ全集」
 ピアノ・ソナタ第1番(1953/1991)
 ピアノ・ソナタ第2番(1956)
 ピアノ・ソナタ第3番(1975/1996)
 ピアノ・ソナタ第4番(1984)
 ピアノ・ソナタ第5番(2003)
スティーヴン・ベック(ピアノ)

 録音:2021年2月4,14日 米国 ニューヨーク州 マウント・ヴァーノン DDD、53'13

 ピューリッツァー音楽賞を受賞した米国の作曲家、ジョージ・ウォーカー(1922-2018)のピアノ・ソナタ全集。
 ウォーカー作品のCDは多いが、ピアノ・ソナタ5曲を1枚に収録したCDはこれが初めてかもしれない。
 1953年(1991年改訂)の第1番から2003年の第5番まで、作風はいくらか異なれど、ウォーカーのセンスの良い響きが楽しめる。
 スティーヴン・ベックはニューヨークを拠点とするピアニスト。米国の現代の作曲家の作品を得意としている。
 




GENUIN

GEN 22762
¥2400
「モーツァルト:ディヴェルティメント集」
 ディヴェルティメント ニ長調 K.136
 ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137
 ディヴェルティメント ヘ長調 K.138
ヨハネス・クルンプ(指揮)
エッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団

 トーマス・ファイの後継者ヨハネス・クルンプのモーツァルト第3弾有名ディヴェルティメントが刺激的に生まれ変わる!

 録音:2020年6月28―30日 ドイツ エッセン [41'19]

 ヨハネス・クルンプの指揮するエッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団のモーツァルト第3弾(既発は ホルン協奏曲全集 GEN18618,交響曲第13、16、29、40番 GEN 19636)。
 1772年にザルツブルクで16歳のモーツァルトが書いた3つのディヴェルティメントを収録。弦楽四重奏で演奏されることも弦楽合奏で演奏されることもある曲集で、ここでは小編成の弦楽合奏による。
 ヨハネス・クルンプは1980年、シュトゥットガルトの生まれ。2013年に1958年創立のエッセン・フォルクヴァング室内管弦楽団の首席指揮者、音楽監督に就任、このドイツの地方の室内オーケストラを一躍注目の楽団に引き上げた。
 ちなみにクルンプは、ハイデルベルク交響楽団のハイドンの交響曲シリーズで、怪我で指揮活動ができなくなったトーマス・ファイの後を受け継いでいる。
 ここでのモーツァルトのディヴェルティメント3曲は、キビキビした音楽で室内楽的密な絡みを際立たせつつ、一方で弦楽四重奏曲よりもシンフォニックな作品の特性にも不足ない見事な演奏。
 また今回もヴィブラートを控えめにして透明感を重視しつつ、ピリオド手法の演奏ともまた異なった、現代の室内オーケストラならではのモーツァルトの魅力を十全に引き出している。
 
 
GEN 22765
¥2400
「フルートとギターのための音楽」
 ロバート・ビーザー(b.1954):4つの山の歌
 ラヴィ・シャンカール:魅惑の夜明け
 ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番~アリア
 武満徹:海へ
 ピアソラ:タンゴの歴史
デュオ・マティック・エチュマン:
 【クリスティアン・マティック(フルート)
  トーマス・エチュマン(ギター)】

 録音:2020年12月7-9日 ドイツ ミュンヘン [64'54]

 ドイツのフルート奏者、クリスティアン・マティックのGENUINへの3枚目のCD、ただし今回は伴奏がマティアス・フートのピアノではなく、トーマス・エチュマンのギター。
 フルートとギターのための20世紀の作品を集めている。
 フルートとギターの相性はとてもよく、特にしっとりとした美感に優れている。
 ラヴィ・シャンカールの「魅惑の夜明け」、エイトル・ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ第5番のアリア、武満徹の「海へ」、ピアソラの「タンゴの歴史」といった有名曲に加え、1954年、ボストン生まれの米国の作曲家、ロバート・ビーザーの「4つの山の歌」も素晴らしい。
 クリスティアン・マティックはミュンヘンで学んだドイツのフルート奏者。近現代のフルート音楽を得意としている。
 ギター奏者のトーマス・エチュマンとは2005年以来コンビを組んで活動している。
 
 

GEN 22767
¥2400
「類似」
 スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調Op. 23
 ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調Op.58
 スクリャービン:夜想曲 嬰ヘ短調Op.5-1、夜想曲 イ長調Op.5-2
 ショパン:夜想曲 嬰ハ短調Op.27-1、夜想曲 変ニ長調Op.27-2
 スクリャービン:幻想曲 ロ短調Op.28
 ショパン:幻想曲 ヘ短調Op.49
カタリン・セルバン(ピアノ)

 録音:2021年4月14-16日 ドイツ ベルリン [83'38]

 ショパンとスクリャービンの作品を対に配置した面白い試みのCD。
 セルバンはルーマニア出身のピアニスト。ブカレスト音楽院で学んだ後、ドイツに移り、ベルリンを拠点に活躍している。
 また2007年からリューベック音楽大学、2018年からベルリンのハンス・アイスラー音楽学校で指導に当たってもいる。これは彼の2枚目のCD。
 スクリャービンはロシア臭のない透明感に優れた演奏。ショパンは崩しのあまりない端正な美しさが映えている。
 
 

GEN 22770
¥2400
「セレンディピティ」
 スパーク:ダイアモンド協奏曲~第3楽章/
 ヴァーヘルスト:ダンゾン/
 ブルガリア民俗舞踊:ガンキノ・ホロ/
 サン=サーンス:白鳥/
 ダニエル・ホール:セレンディピティ/
 ファビアン・ブロッホ:街歩き/
 ジョヴィーヴォ:第1の前奏曲における瞑想/
 ボーズウィック:フヌッグ/
 サンドストレム:ソング・ティル・ロッタ/
 モンティ:チャルダーシュ/
 クロード・フランソワ&ジャック・ルヴォー:マイ・ウェイ/
 ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ/
 ヴォルフガング・ゾルガー:バリトン・レヒナー/
 カール・ヘス:故郷の鳥/
 ハンス=ユグル・ゾマー:アルプホルンの精神/
 ダニエル・シュナイダー:カラチ
デュオ・ジョヴィーヴォ:
 【ファビアン・ブロッホ(ユーフォニウム,ヴンダーホルン,アルプホルン,ピアノ)
  ムリエル・ツァイター(ピアノ,ヴァイオリン,フルート)】 

 録音:2021年7月16-18日 ドイツ ライプツィヒ [62'54]

 ドイツのユーフォニウム奏者ファビアン・ブロッホと、ピアノなど複数の楽器をこなすムリエル・ツァイターによるデュオ・ジョヴィーヴォの楽しいCD。
 ジョヴィーヴォ Giovivoとはイタリア語のgioa 喜びと生き生きとした vivoの合成語。
 名前の通りいずれの曲も生き生きと楽しい演奏だ。ファビアン・ブロッホの自作とジョヴィーヴォとしての作品も含まれる。
 





<メジャー・レーベル>
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DG


4861822
(2CD+BD)
\5200→\4790
2021年新録音
 ガーディナー3度目のヨハネ受難曲

  ヨハン・セバスティアン・バッハ:
   ヨハネ受難曲 BWV245
ニック・プリッチャード(福音史家:テノール)
ウィリアム・トーマス(イエス:バス)
アレックス・アシュワース(ピラト、アリア:バス)
ジュリア・ドイル(アリア:ソプラノ)
アレクサンダー・チャンス(アルト・アリア:カウンタ―テノール)
ピーター・ダヴォレン(アリア:テノール)
マイケル・ラファティ(ペテロ:バリトン)
アリソン・ポンスフォード=ヒル(侍女:ソプラノ)
ガレス・トレセダー(従僕Ⅰ:テノール)
ジョナサン・ハンレー(従僕Ⅱ:テノール)

モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー

 ガーディナー、ヨハネ受難曲でDGに帰還!
 キリストの劇的な試練に心震える――バッハの不朽の傑作がもたらす深い感動。

 ■オックスフォードのシェルドニアン・シアターで行われたロックダウン下での収録。

 ■1986年のアルヒーフへの録音、2003年のSDGレーベル録音に続く、ガーディナー3度目のヨハネ受難曲。バッハのエキスパートによる決定盤が登場。

 ■〈マタイ受難曲〉とともに、宗教曲の代表作として人気の〈ヨハネ受難曲〉は、新約聖書の「ヨハネによる福音書」のイエスの受難を元にしたオラトリオ風に構成した作品。
  1724年4月7日、バッハがライプツィヒのトーマス・カントルに着任して初めて迎える聖金曜日に初演されました。
  〈マタイ〉に比べて合唱が多いため劇的で、演奏時間も短いため親しみやすい名曲です。

 ■ブルーレイ・ディスクにはドルビー・アトモスによるオーディオ・トラックの他、コンサート映像(全曲)も収録。

 録音:2021年4月2日、オックスフォード、シェルドニアン・シアター

 
 



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DECCA



4852630
\2300→\2090
イ・ムジチ合奏団最新録音!9回目となる《四季》
 ヴィヴァルディ&ヴェルディ:《四季》》

 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678~1741): 協奏曲集 《四季》 作品8
  1 協奏曲 第1番 ホ長調 RV269《春》
  2 協奏曲 第2番 ト短調 RV315《夏》
  3 協奏曲 第3番 ヘ長調 RV293《秋》
  4 協奏曲 第4番 ヘ短調 RV297《冬》

ジュゼッペ・ヴェルディ(1813~1901):
 バレエ音楽《四季》(歌劇《シチリア島の夕べの祈り》より)
  5 冬
  6 春
  7 夏
  8 秋
イ・ムジチ合奏団
マルコ・フィオリーニ(ヴァイオリン)

 イ・ムジチ合奏団デビュー70周年記念。 9回目の《四季》新録音!

 バロック音楽ブームの火付け役ともなったイ・ムジチ合奏団の四季。時代と共にメンバーも入れ替わり、その都度新たな魅力を放つ《四季》録音を世に送り出してきました。
 1952年にローマでデビュー・コンサートを行って70周年となる今年、通算9回目となる《四季》の新録音が登場。
 イ・ムジチのために特別にアレンジされ世界初録音となるヴェルディのオペラ《シチリア島の夕べの祈り》よりバレエ音楽《四季》をカップリング。
 
 録音:2021年4月26日~29日 ローマ、サン・ロレンツォ・ダ・ブリンディジ


(ユニバーサルのサイトより転載)

バロック音楽界における最も有名な楽団のひとつ、イ・ムジチ合奏団が1952年のデビュー公演の70周年を記念した新作『ヴィヴァルディ&ヴェルディ:《四季》』をデッカより発売することが決定した。

1951年にサンタ・チェチーリア音楽院の卒業生を中心とした12人の若い演奏家で結成されたイ・ムジチ合奏団は、ヴィヴァルディの《四季》を世界的に大ヒットさせ、彼らの代表曲として紡ぎあげてきた。時代の変遷とともにメンバーも代替わりしながら、《四季》の度重なる録音、同曲を携えてのツアーを通じ、日本では「バロック・ブーム」の火付け役とも称賛されている。

本作では、70周年の節目に原点に立ち返り、ローマのサン・ロレンツォ・ダ・ブリンディジ教会で結成以来9度目のヴィヴァルディ《四季》を収録。1952年発足時のオリジナルメンバー、モンセラット・セルヴェラを母に持つ”イ・ムジチの子”、マルコ・フィオリーニがコンサートマスターを務め、オリジナルの12人編成で演奏している。
また、イ・ムジチのために特別にアレンジされた新曲、ヴェルディの「歌劇《シチリア島の夕べの祈り》より第3幕:バレエ音楽《四季》」の弦楽合奏とピアノのための編曲をカップリング。イタリアの二つの《四季》を堪能することのできる、70周年にふさわしい華やかな作品に仕上がっている。

本日より先行曲となるヴィヴァルディの「協奏曲 第4番 へ短調 RV297《冬》より第2楽章:Largo」が配信されている。

こちらです。優しい音色ですね。
https://youtu.be/8mc2W9aPy0s



 よろしければ1955年、イ・ムジチ1回目の「四季」もどうぞ。


アリア・レーベル第95弾
音楽史を塗り替えた大きな偉業
1955年、イ・ムジチ1回目の「四季」


ARD 0095
1CD-R\1800
詳細はこちら
ヴィヴァルディ:四季 イ・ムジチ合奏団
フェリックス・アーヨ

録音:1955年7月/モノラル録音

原盤:EPIC LC3216
 



 



<国内盤> 

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TESTAMENT(キング・インターナショナル)


テスタメント名盤選 第2期


 ヒストリカル・レーベルの雄、テスタメントの名盤選 第2期登場、国内仕様(日本語帯・解説付)で発売!

 ★歴史的録音の復刻で有名なイギリスの名門レーベル、テスタメント。1990 年にスチュアート・ブラウン氏により設立され、正規音源にもとづく、高品質の音質でファンから絶大な支持を集めてきました。
 2019 年国内販売権をキングインターナショナルが獲得。400 に近いタイトルのなかから、歴史的名盤はもとより最近話題の新盤までえりすぐって、全20タイトル国内仕様にして発売しましたが、今回その第2 弾が登場!

 ★日本語解説=オリジナル・ライナーノーツの和訳+ 曲目解説+ 歌詞対訳(声楽曲のみ)
 
 ※歴史的音源を使用しておりますゆえ、タイトルによってはマスターに起因するノイズが発生いたします。ご了承ください。
  

KKC 6479/80
(2CD)
¥3410
ベームBPO ザルツブルク音楽祭1962
 [CD1]
  モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
  マーラー:亡き子をしのぶ歌*
 [CD2]
  R.シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』
カール・ベーム(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ディートリヒ=フィッシャー・ディースカウ(バリトン*)
ミシェル・シュヴァルベ(コンサートマスター)

 全盛期のベームがベルリン・フィルを指揮したザルツブルク音楽祭の記録。国内初出!

 録音:1962年8月19日/祝祭大劇場、ザルツブルク(ザルツブルク音楽祭ライヴ、モノラル)/国内発売履歴:初出、[TESTAMENT]SBT.21489、輸入盤・日本語帯・解説・歌詞対訳付

 全盛期のカール・ベームが1962 年のザルツブルク音楽祭で、モーツァルト、マーラー、R.シュトラウスを振った伝説のライヴ。
 この頃ベームはベルリン・フィル(BPO)と40番は61-2年、「亡き子」は63年、「ツァラ」は58年にドイツ・グラモフォン(DGG)に録音していますが、本盤はライヴにみせるベームの本領発揮ともいうべき密度の濃い一夜のドキュメントとなっております。
 モーツァルトは遅めのテンポで踏みしめるように歌いこまれた味わい深い演奏。「亡き子」は感情のこもったF・ディースカウの美声に酔いしれます。
 「ツァラ」は堅固な構築性が発揮された純美な演奏。広大なクライマックスへの盛り上げはライヴならではの迫力!BPOの機能性と名技は随所に発揮されております。
 シュヴァルべのソロも聞きもの。
 音質はモノラルながら極めて明瞭。楽器の動きが細部まで見通せて、「ツァラ」の冒頭のオルガンの重低音もしっかり入っております。
 
 

KKC 6481
¥2530
バルビローリの屈指の名盤「マーラー6番」
 マーラー:交響曲第6番 イ短調『 悲劇的』
ジョン・バルビローリ(指揮)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

 バルビローリの屈指の名盤「マーラー6番」(EMIセッション録音)に直前のステレオ・ライヴがあった!

 録音:1967年8月16日/ロイヤル・アルバート・ホール、ロンドン(ライヴ、ステレオ)/国内発売履歴:初出、[TESTAMENT]SBT.1451、輸入盤・日本語帯・解説付

 マーラー指揮者としても名高いジョン・バルビローリ(1899-1970)。60年代を中心に、幾多の名盤を残してきました。
 6番《悲劇的》は3種類。①1966・1・13 ベルリン・フィルとベルリンでのライヴ(テスタメント)、② 1967・8・16 ニュー・フィルハーモニアとロンドンでのライヴ(テスタメント、本盤)、③1967・8.17~18 ニュー・フィルハーモニアとセッション録音(EMI)。
 屈指の名盤EMI盤③の前日の録音(ライヴ)がBBC の放送音源で残されていました。
 EMI盤とは違い、第1楽章のテンポは普通、リピートはしてないため、全曲の演奏時間は74分になり1CDに収録されています。
 第2、第3楽章の入れ替えもなく、アンダンテ―スケルツォの順で演奏。弦のコクのある響きを武器に金管・打楽器の迫力も十分、最晩年とは思えないほど力強く、きわめて説得力の高い演奏になっています。
 しかもステレオ!
 細部まで明瞭で、量感たっぷりに響きます。これは近年人気の高まった6番の隠れた名盤の発掘といえるでしょう。
 
 

KKC 6482/3
(2CD)
¥4400
クレンペラーの愛好曲マーラー『復活』、国内初出音源
 マーラー:交響曲第2番 ハ短調『 復活』
 モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201
ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)
ヘザー・ハーパー(ソプラノ)
オットー・クレンペラー(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団&合唱団

 クレンペラーの愛好曲マーラー『復活』、国内初出音源。ステレオ録音にして最高の名演!

 録音:1963年12月19日/ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ、ステレオ)/国内発売履歴:初出、[TESTAMENT]SBT.21348、輸入盤・日本語帯・解説・歌詞対訳付

 マーラーと親交のあったクレンペラーですが、きっかけは1905年に彼がアシスタントで『復活』を指揮したのをマーラーが聴いたことから(クレンペラー『回想録』より)。
 この曲はマーラーの中で最も多く録音しており、8種類に及びます―(1)1950 年シドニー響とのライヴ、(2)51年ウィーン響とのセッション(VOX)、(3)51年コンセルトヘボウとのライヴ、(4)61年のフィルハーモニアとのEMI 録音、(5)63年のウィーン・フィルとのライヴ、(6)本録音、(7)65年のバイエルン放送響とのライヴ、(8)71年ニュー・フィルハーモニアとのライヴ。
 BBC のアーカイヴからテスタメントが発掘した今回の(6)、柔らかいフレージングから神秘的な表情づけが絶妙!録音の良さとあいまって、最高の感動をもたらしてくれます。
 モーツァルト29番も7種類の録音があるクレンペラーの得意曲。冒頭からなんという響きの優しさ!
 こちらもまたオケのコンディションの良さ、良質なステレオ録音ということで、決定盤といっても過言ではありません。
 
 

KKC 6484/5
(2CD)
¥4400
クレンペラー最高の『田園』(1964、ベルリン)!国内盤初登場
 J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番 ニ長調 BWV1068
 モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201
 ベートーヴェン:交響曲第6番 へ長調『 田園』 Op.68
  (『田園』第1楽章のリハーサル風景付)
オットー・クレンペラー(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 クレンペラー最高の『田園』(1964、ベルリン)!国内盤初登場

 録音:1964年5月31日/ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ、モノラル)/国内発売履歴:初出、[TESTAMENT]SBT.21217、輸入盤・日本語帯・解説付

 『レコード芸術』2003年4月号の「現代名盤鑑定団」で、浅里公三氏、小林利之氏、宇野功芳氏から絶賛されたクレンペラーの1964年ベルリン・フィルへの客演ライヴ《田園》-「クレンペラー独自の"これぞ交響曲"という名演。
 録音もまるでステレオのよう」(浅里)、「凄みを備えた高邁な名演奏。ベルリン・フィルも威力抜群」(小林)、「老巨匠とベルリン・フィルによる昔気質のベートーヴェン。アルプスの山並みのような峻厳さ」(宇野)。

 オリジナル・テープの保存状態が良く、情報量は多大。拍手はもちろん、楽章間インターバルもカットされることなく収録されており、臨場感は抜群です。
 嬉しいことに、第1楽章のリハーサルが43分(全25トラック)も収録されており、この10日ほど前にウィーンでカラヤンと「田園」を演奏したばかりのベルリン・フィルを"木管・弦楽器重視"のクレンペラー・サウンドに変えていく様子がわかります。
 ブックレットに各トラックのクレンペラーの発言、演奏支持の要約を記載、日本語訳付。
 
 

KKC 6486/7
(2CD)
\3410
クレンペラーの「幻想交響曲」ライヴ、国内初出
 モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
 ベルリオーズ:幻想交響曲
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
オットー・クレンペラー(指揮)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

 冷めた視線で透徹された異彩の名演!クレンペラーの「幻想交響曲」ライヴ、国内初出。

 録音:1966年1月30日/ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ、モノラル)/国内発売履歴:初出、[TESTAMENT]SBT.21479、輸入盤・日本語帯・解説付

 「シャンパンというよりは極上の辛口のワイン」と評された《フィガロの結婚》序曲。メニューインと直前におこなわれたEMI 録音よりもエキサイティングな共演になったベートーヴェンの協奏曲。
 「この共演は独自のスタイルを確立した.. 緩徐楽章では天上の音楽であるかのような美しさが聴かれた」(ガーディアン紙)。
 そして圧巻は幻想交響曲。ファンタスティック、ロマンティックというより古典的、純音楽的アプローチで、ハード&シンフォニックな味わい。冷めた視線で透徹された異彩の名演となっています。
 第4楽章「断頭台への行進」ではライヴならではの凄みをきかせ、グロテスクなまでの迫力!
 第5楽章のフィナーレにいたっては63年のEMI録音をも上回るテンポの遅さで怒涛のクライマックスを演出しています。
 
 

KKC 6488/9
(2CD)
\3410
ブルックナー7番の最強の擁護者クレンペラー、
 65年ロンドンでの凱旋コンサート!

  [CD1]
   モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
  [CD2]
   ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調( 原典版)
オットー・クレンペラー(指揮)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

 ブルックナー7番の最強の擁護者クレンペラーが、長い苦難を乗り越え、遂に果たした65年ロンドンでの凱旋コンサート!国内初出音源。

 録音:1965年11月/ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン(ライヴ、モノラル)/国内発売履歴:初出、[TESTAMENT]SBT.21477、輸入盤・日本語帯・解説付

 「フェスティヴァルホールでのブルックナーの第4-9番のコンサートは、自身のベートーヴェン・チクルスに次ぐ偉業」―ロンドンの評論家から賞賛されたクレンペラーの1965年11月のロンドン・ライヴがついに国内盤で登場します。
 最初に指揮した1921年以降、当時無名に近かったブルックナーの7番の最強の擁護者になったクレンペラー。58年にウィーンでこの曲を再演したときは、腰の手術から回復し立って指揮したクレンペラーに対し、評論家から「偉業中の偉業」「音楽を精神力に昇華する演奏解釈」「流れるような抒情に満ちながらも力強く構築されたクライマックス」といった言葉で絶賛されております。
 晩年、この組み合わせを好んだという、モーツァルトの40番とのプログラム。この40番は最初に演奏した交響曲作品であり、デビュー当初は「堅くて色彩感に乏しい」という声が多かった評価を、56年のEMI録音がグラモフォン誌の指揮者賞を獲得したときのように、「最上の演奏、特に静かな弦楽の音・・」とまで高めました。
 まさにこのコンサートは長い苦難を乗り越えた老巨匠にとっての凱旋公演であったに違いありません。最後の絶大な拍手が物語っています。
 
 

KKC 6490/1
(2CD)
\3410
企業家&人道主義者ゴランツに捧げられたコンサート
 [CD1]
  モーツァルト:フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477
  シューベルト:交響曲第8番 ロ短調『 未完成』 D.759
 [CD2]
  ベルリオーズ:劇的交響曲『ロメオとジュリエット』 Op.17より 愛の場面
  ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21
オットー・クレンペラー(指揮)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

 静かな深い感動の余韻・・・企業家&人道主義者ゴランツに捧げられたコンサート。国内初出音源

 録音:1968年2月11日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン(ライヴ、モノラル)/国内発売履歴:初出、[TESTAMENT]SBT.21478、輸入盤・日本語帯・解説付

 英国出版社オーナーであり、社会人道主義者としてナチスの犠牲になったユダヤ人救済だけでなく、戦後はドイツの復興にも尽力し、また熱心な音楽愛好家としてオーケストラへの援助を行なってきたヴィクター・ゴランツ(1893-1967)に捧げられたコンサート。
 ゴランツはクレンペラーを高く評価、57年のベートーヴェン・チクルス以降のコンサートにはすべて足を運びました。
 「正確なリズム、効果を狙って曲解されていない繊細なフレージング・・そして何より誇張を嫌う彼の潔癖さ」「クレンペラーは当代一のベートーヴェン指揮者」と生前ゴランツは述べています。
 当夜は未亡人と愛娘がプログラムを選曲。ベルリオーズの『ロメオとジュリエット』~愛の場面(愛の情景)はクレンペラー唯一の録音。「愛の音楽としてこの作品以上のものはない」とのゴランツの"リクエスト"でありました。
 クレンペラーは一切の誇張もないストイックな演奏を展開、会場は静かな、そして強い感動に包まれていくさまが感じられます。
 
 

KKC 6492/3
(2CD)
\3410
チョン・キョンファのチャイコフスキー、ドヴォルザークの7番
 ムソルグスキー:歌劇『ホヴァンシチナ』前奏曲(モクスワ河の夜明け)
 チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
 ドヴォルザーク:交響曲第7番 ニ短調 Op.70
チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 全霊を傾けた熱演!チョン・キョンファのチャイコフスキー・ライヴ。ドヴォルザークの7番は決定的名演

 録音:1973年5月10&11日/ベルリン、フィルハーモニー・ホール(ライヴ、ステレオ)/国内発売履歴:再発、[TESTAMENT]SBT.21439、輸入盤・日本語帯・解説付

 ジュリーニがシカゴ交響楽団の首席客演指揮者になった1973年、ベルリン・フィルの定期に客演したときのライヴ。
 注目すべきはチョン・キョンファをソリストに迎えてのチャイコフスキー。
 彼女にとってこの協奏曲は1970年にプレヴィン&ロンドン交響楽団と演奏してヨーロッパ・デビューを飾り、英デッカにデビュー録音も行うなど、思い出深い曲です。展開部に入ってからのキョンファならではの全霊を傾けたソロはすごいの一言!
 初共演となったジュリーニもベルリン・フィルの強靭で懐深いバックで支えています。
 『モスクワ河の夜明け』では木管群が悠長なテンポでのどかな気分を描写。ドヴォルザークの7番では冒頭から重量感あふれる迫力で圧倒、スケールは巨大に堂々とした構成力でこの名曲の決定的名演をものにしています。
 音質も放送用アナログ・ステレオ録音で良好。
 
 

KKC 6494/5
(2CD)
\3410
ジュリーニ美学が貫かれた76年ベルリン・ライヴ、『驚愕』&『巨人』!
 ハイドン:交響曲第94番 ト長調『驚愕』 Hob.I:94 
 マーラー:交響曲第1番 ニ長調『巨人』
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

 "知的・格調高さ、歌謡的・抒情的" のジュリーニ美学が貫かれた76年ベルリン・ライヴ、『驚愕』&『巨人』!

 録音:1976年2月-3月/フィルハーモニー、ベルリン(ライヴ、ステレオ)/国内発売履歴:再発、[TESTAMENT]SBT.21462、輸入盤・日本語帯・解説付

 1976年のジュリーニといえば、シカゴ交響楽団とマーラー、ブルックナー、ドヴォルザーク、そしてシューベルトの交響曲第9番をセッション録音、名盤を量産しており、文字通り絶頂期のころでした。
 カラヤン時代の最盛期のベルリン・フィルを相手に"知的・格調高さ、歌謡的・抒情的"のジュリーニ美学が貫かれた76年ベルリン、フィルハーモニーでのライヴです。『巨人』は悠揚迫らぬテンポで、フィナーレに向け大爆発!
 71年のシカゴ響との録音は抑制的でしたが、本盤はベルリン・フィルの重厚・強靭な音色にも支えられ、剛柔バランスのとれた名演となっております。
 『驚愕』ではモダン・オーケストラによる古典の模範的演奏を披露しつつ、会場もどよめきの驚愕の一打!アナログ成熟期のステレオ優秀録音が臨場感たっぷりに伝えています。
 ポール・ベイリーによるマスタリングも定評あるところです。
 
 

KKC 6496
¥2530
クナ&ウィーン・フィルの名盤、
 正規マスター・テープから至高の復刻

  ブルックナー:交響曲 第4番 変ホ長調『ロマンティック』(改訂版)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 クナ&ウィーン・フィルの名盤中の名盤、テスタメントが正規マスター・テープから至高の復刻!

 録音:1955年3月29-31日/楽友協会大ホール、ウィーン(セッション、モノラル)/国内発売履歴:再発、[TESTAMENT]SBT.1340、輸入盤・日本語帯・解説付

 ワーグナーとともにブルックナー指揮者としても名高いクナッパーツブッシュ。
 交響曲の3番、4番、5番をDECCA に録音していますが、モノラルながらテスタメントによってもっとも正規復刻がうまくいっている4番『ロマンティック』。高域はやせておらず、低音はしっかり伸びています。テープヒスもほとんど耳につきません。
 極上の復刻といってよいでしょう。
 演奏はウィーン・フィルとの呼吸もピッタリな名演中の名演。曲の冒頭"ブルックナー開始"からヴァイオリンは深い森の中に差す朝日を再現、第2楽章では弦楽器に祈りのメロディを魅力的に歌わせ、スケルツォでは素朴で決して威圧的にならないウィンナ・ホルンが活躍、そしてフィナーレでは明るさ、優しさ、輝きがある管楽器の名人芸を披露しつつ、最後は大伽藍を仰ぎ見るような、スケール巨大なクライマックスを現出しています。
 ライナーノーツの一部に掲載されているピーター・アンドリー(録音プロデューサー)の手記が貴重な読み物です。
 
 

KKC 6497/8
(2CD)
¥3410
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲) ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
 [CD1]
  ソナタ第1番 ト短調 BWV1001( 録音:1955年3月26-27日)
  パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002( 録音:1955年4月27-30日)
  ソナタ第2番 イ短調 BWV1003( 録音:1955年3月27-31&4月1-2日)
 [CD2]
  パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004( 録音:1954年7月24-26日)
  ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005( 録音:1954年5月1&6月1-3日)
  パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006( 録音:1955年5月15-18日)

 ヨハンナ・マルツィの最高の名盤<バッハ無伴奏>正規復刻CD が国内盤でついに登場!

 録音:1954-55年/アビーロード・スタジオ、ロンドン(セッション、モノラル)/国内発売履歴:再発、[TESTAMENT]SBT.21467、輸入盤・日本語帯・解説付

 ヨハンナ・マルツィ(1924-1979)はもはや神話化され、絶大な人気を誇るハンガリーの女流ヴァイオリニスト。
 8歳でイエネー・フバイの弟子となったマルツィは、フバイから「世界の10人のヴァイオリニストに数えられるようになる」と予言されたように、13歳でデビューを果たすと、40年にレメニー賞、42年フバイ・コンクールで優勝、47年ジュネーヴ国際コンクールで女性でただ一人入賞、その後53年にロンドン、57年にはニューヨークでセンセーショナルな成功を収めています。
 54-55 年にEMI(HMV)に録音した本盤はまさに彼女の代表盤というばかりでなく、数多い同曲の名盤のなかでも、自然でみずみずしい感情の発露がみられるという点で今もなお最高の人気盤として君臨しています。
 ここには人間味あふれる感情、琴線に触れる心の歌、美しく深い抒情性、さらにシャコンヌではひたむきな情熱、パルティータ第3番のプレリュードでは豊かな躍動感さえ感じとれます。
 正規のスタジオ録音なのでモノラルながら音の状態は極めて良好。
 テスタメントがEMIの正規音源(アナログ・マスター・テープ)から直接復刻した本CDこそ、すべてのヴァイオリン愛好家必携と申し上げて過言ではありません。
 













2/8(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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AUDITE



AU 97794
¥2700→\2490
マルク・コッペイ(チェロ)
コダーイ:チェロのための作品集

 (1)無伴奏チェロ・ソナタ Op.8(1915)
 (2)チェロ・ソナタ嬰ヘ短調 Op.4(1909-1910)
 (3)チェロのピアノのためのソナチネ(1921-1922)
 (4)ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲Op.7(1914)
マルク・コッペイ(チェロ)
(4)バルナバーシュ・ケレメン(ヴァイオリン)
(2)(3)マタン・ポラト(ピアノ)

 ケレメン、ポラトの好演も光る!名手コッペイがコダーイ・アルバムをリリース!

 セッション録音:(2)(3)2020年9月6日、(1)2020年9月7日、(4)2020年9月8日/ニコデマス文化教会(ベルリン)/ディジパック仕様、81'03
 レコーディング&エグゼクティヴ・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ

 丁寧な音楽づくりで定評のある実力派チェリスト、マルク・コッペイ。
 近年は独auditeレーベルから積極的なリリースが続いております。当アルバムではコダーイに挑みました。

 ハンガリーを代表する作曲家コダーイ。バルトークと協力して自国の民謡を収集し、それらの民謡を自身の音楽的語法の礎とした作曲家として知られます。
 様々なジャンルに作品を残していますがチェロのための作品は現代のチェリストの必須レパートリーとなるほどの傑作揃い。なかでも無伴奏ソナタはバッハの組曲以来の誉れ高い20世紀の傑作に讃えられます。

 このほかラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも来日でもおなじみの俊英ピアニスト、マタン・ポラトとの共演でチェロ・ソナタとソナチネを、ハンガリーの名手バルナバーシュ・ケレメンと共演で二重奏曲も収録してるのも注目すべきところ。コッペイの表情豊かな演奏で聴くコダーイは当楽曲を収めた新スタンダードの誕生といえる充実の内容です!

 コッペイはストラスブール生まれ。パリ国立高等音楽院で学んだ後、18歳でJ.S.バッハ国際コンクールにおいて優勝し一躍世界から注目を集めることになりました。
 その後のキャリアは華々しく、ソリストとしてはインバル、クリヴィヌ、ギルバート、佐渡裕などの指揮者と共演。室内楽奏者としてのキャリアも充実しており、ピリス、ベロフ、デュメイ、ムローヴァ、パユなどから厚い信頼を得ております。
 またイザイ弦楽四重奏団(1995年から2000年)のメンバーとして数多くの録音を残しております。現在はパリの国立高等音楽院で教鞭を執るほか、ザグレブ・ソロイスツ合奏団の芸術監督として活躍の幅をさらに広げております。

 




 マルク・コッペイはシュタルケル門下で腕を磨いたのちイザイSQで活躍。今やジャン=ギアン・ケラスやオフェリー・ガイヤール、アンヌ・ガスティネルらと並ぶ、フランス・チェロ界の新世代を盛り上げるスーパースターのひとり。
 その、派手さのない渋い演奏がマニアから絶賛されている。

 店主がこの人で注目していたのは3つのアルバム。

 まずは密かにリリースされていたデュボワの協奏曲集。
 デュボワはフランス音楽界の王道中の王道の人なのだが、その作風はフランスのロマン派とも近代とも違う、独特の味わいなのである。
 この人、「ラヴェル事件」の責任を負ってパリ音楽院の院長職を辞任したという話ばかりがクローズアップされるが、音楽家としての才能も相当なものだと思う。
 ここで活躍するのがコッペイ。地味にひたむきにこの作曲家の美感を余すところなく表現していて潔い。


マルク・コッペイ
デュボワの協奏曲集なんて粋なアルバムを出していた

 MIRARE
MIR 141
\2700→\2490
洗練美を追求した協奏曲集、フランスの名手マルク・コッペイの至芸にも注目
 テオドール・デュボワ(1837-1924): 協奏曲集

  チェロと管弦楽のためのファンタジー・シュトック
  チェロ、ピアノと管弦楽のためのコンチェルタンテ組曲
  ピアノと管弦楽のためのコンチェルト・カプリチオーソ
  死者のための追悼?悲しい歌
  チェロと管弦楽のためのアンダンテ・カンタービレ
マルク・コペイ
 (Vc:マッテオ・ゴフリラー1711)
ジャン=フランソワ・エッセール(P&指)
ポワトゥ・シャラント管弦楽団
録音:2010 年10 月/62’45

 フランスの作曲家テオドール・デュボワはシャンパーニュ地方の小さな村ロスネーに生まれ。パリ音楽院でトマに師事し、恩師の死後1896 年から1905 年までパリ音楽院の院長を務めます。
 作曲家としては多作であり、宗教曲、オペラ、バレエ、オラトリオ、器楽曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽など多岐にわたっています。また「対位法とフーガ」「和声法、理論と実践」など音楽理論家としても著書を残しています。デュボワの作風は19 世紀フランス音楽の伝統を受け継ぎ、優雅さと洗練された響き、明快でバランスのとれた構成を基本としています。このアルバムでは、その豊かな音楽性で近年注目を集めているデュボワのチェロとピアノを中心とした協奏曲集。美しハーモニーとソリストに効果的な技巧を要求する作品で聴く者を惹きつけます。
 演奏はあのロストロポーヴィチにも認められた現代屈指のチェリスト、フランスの名手マルク・コペイ(マルク・コッペイ)とジャン=フランソワ・エッセール率いるポワトゥ=シャラント管。マルク・コペイの技巧はもちろん、豊かな感性と説得力のある演奏で、エモーショナルなデュボワの魅力を存分に表現しています。




 そしてAEONから発売されているバッハの無伴奏と、ブラームスの「雨の歌」のチェロ版の2つも、この人の実直さを示すすばらしいアルバム。


バッハはここで少し聴けます。いいです。
https://youtu.be/-W_6fI2oOt0


AEON からリリースされている2つのアルバム
秀逸・・・
Bach, J S: Cello Suites Nos. 1-6, BWV1007-1012
AE 0316
(2CD)
\5600→\5290
マルク・コッペイ
 J. S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
マルク・コッペイ
(Vc;ゴーフレード・カッパ1697年製)
名器カッパの柔らかな響きが実に絶妙で、とても美しい音色。
さすが、シュタルケルの秘蔵弟子あって心を掴んでくる。
これは大変な録音で、無伴奏の新たな名盤と言えるだろう。
解説をとると、ライプニッツの言葉が飛び込み、ちょっと知的なデジパック仕様。
Brahms: Cello Sonatas
AE 0867
\3000→\2790
ブラームス:チェロ・ソナタ
 1.チェロ・ソナタ 第1番
 2.チェロとピアノのためのソナタ ニ長調 『雨の歌』(作曲者自身の編曲)
 3.チェロ・ソナタ 第2番
マルク・コッペイ(チェロ)
ピョートル・ラウル(ピアノ)
ヴァイオリンとは違った渋い趣を感じさせてくれる「雨の歌」。


そして2017年にリリースされたドヴォルザークのチェロ協奏曲。


 AU 97734
\2700→\2490
マルク・コッペイ
  (1)ブロッホ(1880-1959):
   ヘブライ狂詩曲「ソロモン」?
    チェロとオーケストラのための(22’33”)
  (2)ドヴォルザーク(1841-1904):
   森の静けさ B.182(6’20”)
  (3)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
   (I.14’59”+II.11’52”+III.12’42”=39’33”)
マルク・コッペイ(チェロ)
キリル・カラビツ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団
 注目盤。俊英カラビツとの共演。実力派マルク・コッペイがついにドヴォコンを収録!ブロッホのヘブライ狂詩曲「ソロモン」も熱演!!

 チェロ;ゴフリラー(1711年製)
 セッション録音:2016年8月29日-9月1日/ベルリン/ディジパック仕様、68’30”

 硬派なチェリスト、マルク・コッペイがついにドヴォルザークのチェロ協奏曲を収録しました。共演はキリル・カラビツ指揮、ベルリン・ドイツ交響楽団です!

マルク・コッペイ キリル・カラビツ



 




HUNGAROTON



HCD 32859
¥2700
ガーボル・ファルカシュ
 「ウィーンの夜会」

 シューベルト:4 つの即興曲Op.142 D.935
  即興曲第1番 ヘ短調(11'25)
  即興曲第2番 変イ長調(6'29)
  即興曲第3番 変ロ長調(11'30)
  即興曲第4番 ヘ短調(6'33)
 リスト:『ウィーンの夜会』
  (シューベルトの「ワルツ・カプリス」)S.427 R.252より
   第6番(7'20)/第7番(6'09)
 リスト:即興ワルツ S.213 R.36(6'53)
 グリュンフェルト:『ウィーンの夜会』
  (ヨハン・シュトラウスのワルツ主題による
   演奏会用パラフレーズ)Op.56(5'47)
ガーボル・ファルカシュ
 (ピアノ/スタインウェイ)
KKC 6499
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300

 煌めくタッチと情感豊かな演奏で魅了!フランツ・リスト国際ピアノコンクールの覇者、ガーボル・ファルカシュがアルバム「ウィーンの夜会」をリリース!

 セッション録音:2021年3月26-29日/フンガロトン・スタジオ(ハンガリー)/DDD、62'16

 国内仕様盤:【解説:長井進之介】

 東京音楽大学の教授をつとめたことですっかり日本でもおなじみのピアニストとなったガーボル・ファルカシュ。
 現在は母国ハンガリーに拠点を戻し、積極的な演奏活動の傍ら母校リスト音楽院にて後進の育成にも力を注いでおります。

 ファルカシュはリスト音楽院卒業後、修士課程、更に博士課程を故ゾールタン・コチシュ、タマーシュ・ヴァーシャーリをはじめとする演奏家の指導の元に修了。
 数々の国際コンクールの受賞歴を誇りますが、なかでも2009 年ワイマールで開催された第6回国際リスト・コンクールにて第1位、併せて聴衆賞、ハイドン・ソナタ・ベストパーフォーマンス賞を受賞したことで世界から注目されるようになりました。

 アルバム「ウィーンの夜会」ではシューベルト-リスト-グリュンフェルトの作品で構成。
 リストの『ウィーンの夜会』は敬愛するシューベルトが作曲したワルツのテーマをもとにリストが作曲した煌びやかな作品。
 シューベルトの『高雅なワルツ集』D 969、『34の感傷的なワルツ』D 779 そして『16のドイツ舞曲と2 つのエコセーズ』D 783 から選んだメロディに"夜会"の華やかさを加えた名作です。

 また即興ワルツはリストの『小さなお気に入りのワルツ』を改作し1850 年に発表した作品。リスト弾きの愛奏曲として有名ですが、ファルカシュの軽やかで煌めくタッチで聴く演奏は格別です。

 そして最後に収録したのはヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、アルフレート・グリュンフェルト(1852-1924)のヨハン・シュトラウスのワルツ主題による演奏会用パラフレーズ『ウィーンの夜会』です。
 オペレッタ『こうもり』の第2幕終盤のワルツを主要モチーフに『芸術家の生活』、『酒、女、唄』、『カリオストロ・ワルツ』のモチーフも現れるなど、凝った作りは親しかったヨハン・シュトラウスへの敬愛も感じます。
 ファルカシュの情感あふれる演奏でお楽しみください!
 




SKARBO



DSK 4193
¥2500
名手ジャン=ルイ・ボーマディエ
ワールド・ピッコロ Vol.4~「台風の目」

 (1)ミュルサン:ソナタ Op.57~ピッコロとピアノのため(2015)
 (2)ミュルサン:「風」 Op.90~ピッコロのため(2019)
 (3)シュワルツ:「独白」~ピッコロとヴィオラのための(2015)
 (4)デ・パブロ:「バレッタ」~ピッコロのための
 (5)ホリガー:「pour Roland Cavin」~ピッコロ、フルートとアルトフルートのための(2005)
 (6)バルトロメー:「悲歌」~ピッコロのための(2018)
 (7)ムルタカ:「風が吹けば飛ぶ」~ ソプラニーノ・サクソフォンとピッコロのための
 (8)フレミオ:「台風の目」~ピッコロのための(2002)
 (9)久保洋子:「Configuration」~2つのピッコロとピアノのため(2012)
 (10)ローラン・マルタン:「幻想曲」~ピッコロとアルトフルートのための(2005)
 (11)ウェルナー:「夜曲」~ピッコロとピアノのための(1975/1985)
 (12)モエーヌ:「pour piccolo」~ピッコロのための(2008)
 (13)ウズノフ:「テール・アデリー」~ピッコロとピアノのための(2014)

  ジャン=ルイ・ボーマディエ(ピッコロ)、
  (3)ピエール・アンリ・ゼレブ(ヴィオラ)、
  (5)ゲルゲイ・イッツェーシュ(アルトフルート)、(5)ロドルフォ・モンテーロ(フルート)、
  (7)ジョエル・ヴェルサヴォー(サクソフォン)、(9)ピエール・モンティ(ピッコロ)、
  (10)クララ・レース(アルトフルート)、(1)ヴェロニク・ポルツ(ピアノ)、
  (11)(12)13()ジャック・レイノー(ピアノ)、(9)久保洋子(ピアノ)


 ピッコロ・レパートリーを網羅。名手ジャン=ルイ・ボーマディエによるワールド・ピッコロ第4弾!ホリガー、久保洋子、ミュルサンなど多彩な作品を収録!

 録音:2018年-2020年/スタジオ・アリス、マンティエ(フランス)/DDD、79'04

 ピッコロ演奏の第一人者として当楽器のレパートリーの拡大と伝播に邁進するフランスの名手ジャン=ルイ・ボーマディエ。
 仏スカルボ・レーベルから数多くのCDをリリースしており、なかでも"ワールド・ピッコロ"シリーズは注目を集めております。当アルバムはその第4弾です!

 今回も多数の委嘱作を含め世界の作曲家が手掛けた実に興味深いピッコロ作品を収録。
 フロランティーヌ・ミュルサン(1962-)、エリオット・シュワルツ(1936-2016)、ルイス・デ・パブロ(1930-2021)、ハインツ・ホリガー(1939-)、ピエール・バルトロメー(1937-)、ザド・ムルタカ(1967-)、マルセル・フレミオ(1920-2018)、久保洋子(1956-)、ローラン・マルタン(1959-)、ジャン=ジャック・ウェルナー(1945-2017)、アラン・モエーヌ(1942-)、そしてアレクサンドル・ウズノフ(1955-)という多彩な作曲家の作品をお楽しみいただけます。

 ジャン=ルイ・ボーマディエは、マルセイユ音楽院、パリ国立音楽院で名教授達の下に学び、ピッコロの活躍度を上げるべく世界の名だたる指揮者との共演を果たす逸材で、特に日本では絶大なる支持を得ております。
 澄んで生き生きした音色、軽快なリズム、豊かな表情が彼の持ち味です。
 ワールド・ピッコロ Vol.1「中央ヨーロッパ」(DSK-4132)、ワールド・ピッコロ Vol.2「絵葉書」(DSK-4149)、ワールド・ピッコロ Vol.3「スウィート・ドリーム」(DSK-4165)も好評発売中です。
 
 

DSK 4207
¥2500
シュナルとペルモワンヌによるピアソラ・プログラム!
 ピアソラ:
  (1)「バチンの少年」
  (2)『ブエノスアイレスの四季』
   【「ブエノスアイレスの春」/「ブエノスアイレスの夏」/
    「ブエノスアイレスの秋」/「ブエノスアイレスの冬」】
  (3)「リベルタンゴ」
  (4)「オブリヴィオン(忘却)」
  (5)「わたしはマリア」
  (6)「アヴェ・マリア~昔々」
  (7)「天使の死」
  (8)「不在」
  (9)ジャン=マリー・ルマルシャン:
   『アストル・ピアソラへのオマージュ』
    【「冬の光」/「タンゴ」】
サラ・シャネル(ヴァイオリン)
オリヴィエ・ペルモワンヌ(ギター)
(8)(9)マチアス・コレ(ギター)

 フランスの名手シュナルとペルモワンヌによるデュオがヴァイオリンとギターで紡ぐピアソラ・プログラム!

 録音:2021年9月17日/スタジオ・ラ・オート・エピーヌ、ヴィルヌーヴ=シュル=ヨンヌ(フランス)/DDD、55'49

 仏スカルボ・レーベルでおなじみのヴァイオリニスト、サラ・シュナルとギタリスト、オリヴィエ・ペルモワンヌが共演したピアソラ・アルバムの登場です!
 2021年のピアソラ生誕100周年にあわせて取り組んできたこのデュオが情熱的なパフォーマンスを展開。

 最後に収録したのはフランスのコンポーザー・ギタリスト、ジャン=マリー・ルマルシャンの「アストル・ピアソラへのオマージュ」。
 この作品ではギタリスト、マチアス・コレも加わり、2つのギターとヴァイオリンのトリオで演奏。偉大な作曲家ピアソラへの敬愛を込めた作品で締めくくります。

 シュナルは女性作曲家のヴァイオリン曲を集めたアルバム(DSK-4150)を、ペルモワンヌは世界各地の民族色あふれるギター曲を集めたアルバム(DSK-1144)や「エコー」(ピアソラ、ヴィラ=ロボス、ジャックミン、ジャクボウスキ)(DSK-1178)をリリースしております。
 



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WAON RECORDS



WAONCD 510
(HQCD)
¥2700
レ・ゾルフェ
フランス・バロックの至宝クレランボー、珠玉の作品集

 ニコラ・クレランボー(1676-1749):
  1. ソナタ集より ソナタ第6番「ランプロンプチュ(即興曲)」無題ーアリアー無題
  2-6. オルガン曲集第1巻(1710)より 第一旋法による組曲 抜粋[室内楽編曲:根本卓也]
   グラン・プラン・ジュ/フーガ/トリオ/ディアローグ/デュオ
  7-15. カンタータ・フランセーズ集 第1巻(1710)より
   独唱とサンフォニーのためのカンタータ第3番≪オルフェ≫
  16. ソナタ集より ソナタ第2番「ラ・フェリシテ(幸福)」
   ラントマンーアレグローランーアレグロー[ガヴォット]ー[ジーグ]ーラン
 レ・ゾルフェ
 横町あゆみ(歌)、相川郁子(フラウト・トラヴェルソ)、佐藤駿太(ヴァイオリン)
 折口未桜(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、根本卓也(チェンバロ)

 フランス・バロックの至宝クレランボー、珠玉の作品集。レ・ゾルフェのあたたかくも優美で繊細なアンサンブル、楽器の美しい音色と表現を濃厚にとらえた超優秀録音

 録音:2021年1月6-8日/品川区立五反田文化センター 音楽ホール
 5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit Editing/マイク:PureT Records current transmission microphones with Schoeps MK2H cupsules and KA40 sphere/
 attachment---毛利忠晴(ピュアートレコーズ), 2015年作, 2018年改造型/セッティング:Near coincident pair microphones/
 プリアンプ:PureT Records PT-CMP01---設計・製作:毛利忠晴(ピュアートレコーズ)2015年作, 2016年改造型/ADコンバーター:Mytek Digital Brooklyn ADC/
 レコーダー:TASCAM DA-3000/マスタークロック:Grimm Audio CC2/DSD to PCM converter:Weiss Saracon-DSD

 フランスのバロック時代のカンタータ(カンタータ・フランセーズ)や室内楽をレパートリーの核として活動しているアンサンブル、レ・ゾルフェによる、クレランボーの珠玉の作品集の登場。

 太陽王ルイ14世に認められたニコラ・クレランボー(1676-1749)は、フランス・バロックの至宝と称される作曲家です。
 その生涯に5冊のカンタータ集と5曲の独立したカンタータを世に送り出しました。
 フランスで生まれたフランス語によるカンタータは、カンタータ・フランセーズと呼ばれ、3つのレシタティフとエールが口語に現れ、最後のエールは教訓が述べられるのが(特に初期に)よくあるパターンでしたが、クレランボーの作品は必ずしもこれには則っておらず、エールの途中でレシタティフに移行するなど、自由な作風で独特の魅力を放っています。
 
 ここに収録された≪オルフェ≫は、クレランボーのみならず、カンタータ・フランセーズを代表する名作。
 題材は有名なオルフェオ(オルフェ)とエウリディーチェ(ユリディス)からとられています。
 オルフェオが黄泉の国でエウリディーチェを返してほしいと訴え、連れ戻すことが許された喜びの場面で終わっており、音楽もロ長調で関われたエールで締めくくられた、クレランボーのオリジナリティにもあふれた名作。
 ほかに収録されたソナタなども、それぞれの楽章のキャラクターが際立った演奏で、見事な即興も展開されております。
 楽器の音色をなまめかしく濃厚にとらえた録音も、大変に素晴らしく、優美で繊細なクレランボーの世界が豊かに広がります。

 
 




AVIE



AV2507
¥2600
マリン・オールソップが鮮やかに振る
航海 ~ ジェイムズ・リー三世:管弦楽作品集

 ジェイムズ・リー三世(b.1975):
  オリオン大星雲の仮庵祭り
  別の兵士の物語
  ビヨンド・リヴァーズ・オヴ・ヴィジョン
  Chuphshah! Harriet's Drive to Canaan
ウィーン放送交響楽団
マリン・オールソップ(指揮)

 マリン・オールソップが鮮やかに振る!ジェイムズ・リー三世の管弦楽作品集!

 1975年生まれのアメリカの作曲家ジェイムズ・リー三世は、ウィリアム・ボルコムとマイケル・ドアティ、盛宗亮に師事し、2005年にミシガン大学で音楽芸術の博士号を取得しました。
 2002年にはタングルウッド・ミュージック・センターの奨学生としてマイケル・ガンドルフィとスティーヴン・マッケイにも師事しています。
 彼の作品はシカゴ交響楽団、ボストン交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団などアメリカを中心として多くのオーケストラから委託され、初演されています。
 これまでレナード・スラットキン、マイケル・ティルソン・トーマス、ファンホ・メナ、そしてマリン・オールソップなどが指揮しています。
 このアルバムでは2019年よりウィーン放送交響楽団の首席指揮者を務めるマリン・オールソップが、ジェイムズ・リー三世の極めて創造的な世界を色彩豊かに描いています。

 ※録音:2021年2月24日-25日&3月1日、ORF ラジオ・カルチャーハウス(ウィーン)
 
 

AV2495
¥2600
イン・トランジット ~ ハープ作品集 エミリー・グレンジャー(ハープ)
 トリスタン・コエーリョ(b.1983):イン・トランジット/
 ロス・エドワーズ(b.1943):ザ・ハープ・アンド・ザ・ムーン/
 ローラ・ザール(b.1960):リヴァー・ライト・ルンバ/
 サリー・グリーナウェイ(b.1984):Liena/
 リビー・ラーセン(b.1950):主題と逸脱/
 エレナ・カッツ=チェルニン(b.1957)(グレンジャー編):ブルー・サイレンス/
 ケイト・ムーア(b.1979):スピン・バード/
 オーガスタ・リード・トマス(b.1964)(グレンジャー編):オイリュトミー・エチュード《スティル・ライフ》/
 コエーリョ:ザ・オールド・スクール/サリー・ウィトウェル(b.1974):アンディミニッシュド/
 ナンシー・グスタフソン(1920-1996):素晴らしい日/
 デボラ・ヘンソン=コナント(b.1953):ナイチンゲール

 アメリカとオーストラリアのハープ奏者エミリー・グレンジャーは、ミズーリ州カンザスシティで生まれました。
 11歳からハープを始め、インディアナ大学のジェイコブズ音楽院で音楽学士号を取得し、有名な教育者であるスーザン・マクドナルドに師事しました。
 彼女はシカゴ交響楽団やシドニー交響楽団、タスマニア交響楽団などで客演首席奏者として演奏をしています。
 このアルバムではアメリカとオーストラリアの作曲を取り上げており、今作でソロ・デビューとなります。

 ※録音:2020年11月15日&2021年8月、ドルビー・サウンド(シドニー)
 




C’AVI-MUSIC


代理店変更に伴い再掲載

8553295
【旧譜】
¥2600
シュパヌンゲン音楽祭2012 ~ ブーランジェ、ヒンデミット、ドビュッシー
 1. リリ・ブーランジェ:ピアノ三重奏のための2つの小品(1917)
 2. ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調 L 140(1916/17)
 3. ナディア・ブーランジェ:チェロとピアノのための3つの小品(1913)
 4. ドビュッシー:チェロとピアノのためのスケルツォ ニ長調 L 27(1882)
 5. ヒンデミット:ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための三重奏曲第2番(1993)
  ワンチェン・リ(ヴァイオリン、1)、ターニャ・テツラフ(チェロ、1)、
  グニッラ・シュスマン(ピアノ、1)、アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン、2)、
  ラルス・フォークト(ピアノ、2)、グスタフ・リヴィニウス(チェロ、3-4)、
  アンナ・リタ・ヒタイ(ピアノ、3-4)、クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン、5)、
  フォルカー・ヤコブセン(ヴィオラ、5)、バーソロミュー・ラフォレット(チェロ、5)

 シュパヌンゲン音楽祭のライヴ録音シリーズ!アリーナ・イブラギモヴァが参加!

 C'Avi-musicの定番シリーズのひとつであるシュパヌンゲン音楽祭のライヴ録音シリーズ。
 ドイツの名ピアニスト、ラルス・フォークトが芸術監督を務めるシュパヌンゲン音楽祭は、ドイツ西部のハイムバッハで毎年6月に行われる室内楽フェスティヴァルで、テツラフ兄妹やアンティエ・ヴァイトハースなど豪華アーティストの参加で人気を博しています。

 このアルバムに収録されているアリーナ・イブラギモヴァとラルス・フォークトのドビュッシーのヴァイオリン・ソナタの演奏は、色彩豊かなものでイブラギモヴァの美しいヴァイオリンがフォークトの絶妙なサポートを受けて際立っています。その他にもクリスティアン・テツラフのヒンデミットなど聴きどころ満載です。

 ※録音:2012年6月、シュパヌンゲン音楽祭(ドイツ)
 
 

8553294
【旧譜】
¥2600
シュパヌンゲン音楽祭2012 ~ クララ・シューマン、シューベルト
 1. クララ・シューマン:ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.17(1846)
 2. シューベルト:弦楽四重奏曲第13番 イ短調 D 804《ロザムンデ》(1824)
 3. 弦楽三重奏曲 変ロ長調 D 471(1816)
  アンティエ・ヴァイトハース(ヴァイオリン、1-2)、ターニャ・テツラフ(チェロ、1-2)、
  グニッラ・シュスマン(ピアノ、1)、クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン、2)、
  レイチェル・ロバーツ(ヴィオラ、2)、ゲルガナ・ゲルゴヴァ(チェロ、3)、
  フォルカー・ヤコブセン(ヴィオラ、3)、アルバン・ゲルハルト(チェロ、3)

 C'Avi-musicの定番シリーズのひとつであるシュパヌンゲン音楽祭のライヴ録音シリーズ。
 ドイツの名ピアニスト、ラルス・フォークトが芸術監督を務めるシュパヌンゲン音楽祭は、ドイツ西部のハイムバッハで毎年6月に行われる室内楽フェスティヴァルで、テツラフ兄妹やアンティエ・ヴァイトハースなど豪華アーティストの参加で人気を博しています。

 このアルバムには2012年の模様が収録されています。クララ・シューマンの珍しい作品などを音楽祭常連のテツラフ兄妹やアンティエ・ヴァイトハース、さらには元アルテミス四重奏団のヴィオラ奏者フォルカー・ヤコブセンといったメンバーで奏でています。

 ※録音:2012年6月
 
 

8553265
【旧譜】
¥2600
シュパヌンゲン音楽祭2013 ~ ドヴォルザーク、ショスタコーヴィチ
 1. ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲 ホ短調《ドゥムキー》 Op.90(1890)、
 2. 弦楽四重奏のための《糸杉》より
  第1曲「分かっているとも、甘い望みを持って」、
  第2曲「これほど多くの人々の胸に死の思いがあり」、第3曲「お前の甘い目を見つめながら」、
  第9曲「ああ、かけがえのないいとしい人」、第11曲「地上を静かなまどろみが支配し」、
  第12曲「お前は聞く、なぜ私の歌が」(1887)
 3. ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番 ニ短調 Op.8(1923)
  ラルス・フォークト(ピアノ、1)、クリスティアン・テツラフ(ヴァイオリン、1)、
  ターニャ・テツラフ(チェロ、1)、アリッサ・マルグリス(ヴァイオリン、2-3)、
  ビョル・カン(ヴァイオリン、2)、タチアナ・マスレンコ(ヴィオラ、2)、
  グスタフ・リヴィニウス(チェロ、2)、アーロン・ピルザン(ピアノ、3)、
  マリー=エリーザベト・ヘッカー(チェロ、3)

 C'Avi-musicの定番シリーズのひとつであるシュパヌンゲン音楽祭のライヴ録音シリーズ。
 ドイツの名ピアニスト、ラルス・フォークトが芸術監督を務めるシュパヌンゲン音楽祭は、ドイツ西部のハイムバッハで毎年6月に行われる室内楽フェスティヴァルで、テツラフ兄妹やアンティエ・ヴァイトハースなど豪華アーティストの参加で人気を博しています。

 ドヴォルザークの《ドゥムキー》では、ラルス・フォークトの美しい音色と、クリスティアン・テツラフの抒情的なヴァイオリンが相まってこのアルバムの聴きどころとなっています。
 アリッサ・マルグリス、アーロン・ピルザン、マリー=エリーザベト・ヘッカーの三人によるショスタコーヴィチは、若々しくスリリングな演奏でこちらもまた聴き応えのあるものとなっています。

 ※録音:2013年6月
 



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GLOSSA



OGCD921119
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400
〔限定再生産〕

<レコード・アカデミー賞受賞盤>
 ブリュッヘン&18世紀オーケストラ、モーツァルトの後期三大交響曲が復活!

モーツァルト:後期三大交響曲
 (2010年新録音、ロッテルダム・ライヴ)

  交響曲第39番変ホ長調 K.543
  交響曲第40番ト短調 K.550
  交響曲第41番ハ長調 K.551《ジュピター》

フランス・ブリュッヘン(指揮)
18世紀オーケストラ

GCD921119
(2CD)
特別価格 ¥3600→\3290
〔限定再生産〕
 

 ☆フランス・ブリュッヘン晩年の超名盤が限定再生産!
 ☆2014年レコード・アカデミー賞「交響曲部門」を受賞した、モーツァルトの後期三大交響曲!

 しばらく廃盤・入手不可状態が続いていたフランス・ブリュッヘン&18世紀オーケストラの名盤、モーツァルトの後期三大交響曲(2010年、ロッテルダム・ライヴ)が、数量限定にて再生産されました。
 同音源が収録されていた『モーツァルト・レコーディングス』(GCD921121S)も近年レーベル在庫切れ・入手困難となっていただけに待望の復活となります。

 1980年代後半のPHILIPS時代の録音から約30年後に遂に登場したモーツァルトの「後期三大交響曲」の新録音。2014年、フランス・ブリュッヘンが逝去する数ヵ月前にリリースされ、各誌で絶賛レビューが相次ぎ、レコード・アカデミー賞の交響曲部門や、仏ディアパソン誌のディアパゾン・ドール・ド・ランネ(年間最優秀賞)を受賞した超名盤です。

 ※録音(ライヴ):2010年3月4日、デ・ドゥーレン(ロッテルダム、オランダ)
 ※当タイトルは数量限定生産のため、ご注文数に対して十分な数量をご提供出来ない可能性がございます。予めご了承下さい。(代理店)

 
 




LAWO



LWC1212
¥2600
カロリーネ・アイステン・ダール
 テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲
カロリーネ・アイステン・ダール(リコーダー)
 テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲 TWV.40:2-13(リコーダーのために移調)
  幻想曲第1番 ハ長調/幻想曲第2番 ハ短調/幻想曲第3番 二短調/幻想曲第4番 変ニ長調/
  幻想曲第5番 変ホ長調/幻想曲第6番 ヘ短調/幻想曲第7番 ヘ長調/幻想曲第8番 ト短調/
  幻想曲第9番 ト長調/幻想曲第10番 イ短調/幻想曲第11番 変ロ長調/幻想曲第12番 変ロ短調

 カロリーネ・アイステン・ダール、テレマンの無伴奏作品をリコーダーで奏でる!

 ☆テレマンの《無伴奏フルートのための12の幻想曲》をリコーダーに合わせて移調!
 ☆フランスの木管楽器製作者ブレッサン(1663-1731)の楽器によるレプリカのアルト・リコーダーとヴォイス・フルートでの演奏!

 カロリーネ・アイステン・ダール Caroline Eidsten Dahl(b.1980-)は、ベルゲンのグリーグ・アカデミーでフローデ・トーシェン、王立ストックホルム音楽大学でタン・ラウリンに学び、2014年、20世紀ノルウェーの作品による『ブロックバード(Blockbird)』(LWC 1069)でアルバム・デビュー。ノルウェーでもっとも積極的に活動するリコーダー奏者のひとりと言われています。
 録音活動も定期的に行い、2018年、フライトホフやベットウシュたち18世紀ノルウェーの作曲家の作品を集めた『ノルウェーのソナタ』(LWC 1165)を発表、翌年にはテレマンがリコーダーと通奏低音のために作曲したソナタとソナチネの全曲(WC 1181)をリリースしました。
 アルバム第4作もテレマンの作品です。メヌエット、サラバンド、ブレ、ガヴォット、ホーンパイプ、ポロネーズといった舞曲を基に作曲された《無伴奏フルートのための12の幻想曲》をリコーダーに合わせて移調。
 フランスの木管楽器製作者ブレッサン(1663-1731)の楽器によるレプリカのアルト・リコーダーとヴォイス・フルートで演奏しています。

 [楽器 Alto recorder: after P. I. Bressan Hz 415, by Fred Morgan/Nikolaj Ronimus, Denmark/Voiceflute: after P. I. Bressan Hz 440, by Luca de Paolis, Italy]
 ※録音:2019年2月25日-26日、4月26日 ブラゲルネス教会(ドランメン、ノルウェー)

 
 
 


LWC1230
¥2600
タンゴ・フォー・ストリングス
 アニバル・トロイロ(1914-1975)(スヴェッレ・インドリス・ヨーネル編):下町のロマンス/
 ヘラルド・マトス・ロドリゲス(1897-1948)(ヨーネル編):ラ・クンパルシータ/
 ミゲル・マタモロス(1894-1971)(ヨーネル編):『黒い涙』による変奏曲/
 アストル・ピアソラ(1921-1992):オブリビオン(忘却)*/
 伝承曲(ヨーネル編):別離**/
 スヴェッレ・インドリス・ヨーネル(b.1963-):レトロロンガ/
 ピアソラ:アヴェ・マリア***、鮫、孤独/
 ペドロ・ラウレンス(1902-1972)(ヨーネル編):わが愛のミロンガ/
 エラクリオ・フェルナンデス(1851-1886)(ヨーネル編):解き放たれた悪魔/
 アレハンドロ・スカルピノ(1904-1970)&フアン・カルダレラ(1891-1978)(ヨーネル編):パリのカナロ/
 アンヘル・ビジョルド(1861-1919)(ヨーネル編):エル・チョクロ
  オルケステル・インラネ、アトレ・スポンベルグ(ヴァイオリン、ヴァイオリン・ソロ **)、
  ヒルデ・スポンベルグ(チェロ・ソロ)*、
  ビャルネ・マグヌス・イェンセン(ジャズ・ヴァイオリン・ソロ)**、
  アン=ヘレン・モーエン(ソプラノ)***

 ノルウェーのプロ・アンサンブル「オルケステル・インラネ Orkester Innlandet」の「タンゴ・アルバム」。このグループは、1990年、ロルフ・ベッケルンにより「ヨーヴィク・シンフォニエッタ」としてインラネ郡のヨーヴィクに創設されました。
 ヨーヴィク出身で国際的な活動で知られるヴァイオリニスト、アトレ・スポンベルグ Atle Sponberg が2000年から芸術監督を務め、クラシカル音楽とジャンルを超えたプログラムによるコンサートと録音活動を行っています。
 このアルバムでは、《ラ・クンパルシータ》《パリのカナロ》《エル・チョクロ》といった曲に代表される伝統的タンゴ、《オブリビオン(忘却)》をはじめとするピアソラの作品、そして、このアルバムの編曲を手がけたスヴェッレ・インドリス・ヨーネル Sverre Indris Joner(b.1963-)が作曲した「ミロンガ」《レトロロンガ》を演奏。
 ピアソラの《アヴェ・マリア》のソロを、バロックから現代の音楽まで、どんなレパートリーの曲も素敵に歌うと定評のあるノルウェーのソプラノ、アン=ヘレン・モーエン Ann-Helen Moen が歌っています。

 ※録音:2020年10月12日-14日 ヤール教会(バールム)、2021年5月4日 ソフィエンベルグ教会(オスロ、ノルウェー)
 




ARCANA



A529
(2CD)
¥4200
エヴァンジェリーナ・マスカルディ(リュート)
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):リュートのための作品全集

 【DISC 1】
  1-6. リュート組曲 ト短調 BWV 995
  7-9. 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV 998
  10. 前奏曲 ハ短調 BWV 999
  11-16. リュート組曲 嬰へ短調(原調: ホ短調) BWV 996
 【DISC 2】
  1-6. リュート組曲(パルティータ) ヘ長調(原調: ホ長調) BWV 1006a
  7-11. リュート組曲(パルティータ) ハ短調 BWV 997
  12. フーガ ト短調 BWV 1000
エヴァンジェリーナ・マスカルディ(リュート)
NYCX-10290
(2CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4950

 使用楽器:13コース・バロック・リュート、ニュージャージーのセザール・マテウス 1999年、2010年製作
  14コース・バロック・リュート、ニュージャージーのセザール・マテウス 2020年製作
 録音:2020年2月29日-2021年5月29日 アカデミア・モンティス・レガリス、モンドヴィ、クーネオ、イタリア...DISC1、DISC2 7-12
  2021年9月15日 オルテ司教館、ヴィテルボ、イタリア...DISC2 1-6
 ※国内仕様盤、解説日本語訳...佐々木 勉

 【名手マスカルディによる待望のバッハ、しかも全リュート作品登場!】
 ブエノスアイレスに生まれ、エスペリオンXXI、アンサンブル415、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、ゼフィーロなど錚々たる有名古楽器アンサンブルで通奏低音奏者としての信頼を得ており、ソリストとしてもカスタルディ作品集(A368)、サン=リュック作品集(MEW1786)、スペイン黄金時代の音楽(A481/NYCX-10169)などで高い評価を得ているマスカルディが、ついにバッハの全リュート作品を録音しました。
 バッハのリュート作品といえば運指上調性上問題が多いことで知られており、一部はリュートに近い音のチェンバロ(ラウテンヴェルク)のために書かれたという説もあります。
 ここでも過去のタブラチュア譜を元に変則調弦を活用しているとみられ、中でもニ短調を基調とするバロック・リュートの調弦とは相いれないBWV996と1006aでは通例通りの移調を行っています。
 これらにより音楽の表現もより伸びやかとなり、マスカルディならではの細やかかつ大胆な表情付けも相まって音の綾も引き立ち、作品の美しさを堪能することができます。
 ピッチは明記ありませんがA=415を採用。会場のアコースティックを程よく拾った録音も美しいものです。
 原盤ブックレットには、当録音のプロデューサーで、バッハから近現代に至るギター音楽の録音や楽譜校訂が多数あるフレデリク・ジガンテがバッハのリュート作品の成立に関する考察を寄稿しており、国内仕様盤にはそれらを邦訳して掲載します。
 



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AVANTI CLASSIC



AVA10682
¥2800→\2590
アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ(チェロ版)

 ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
  1-4. ヴィオラ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op. 120-1 (チェロによる演奏)
  5-7. ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 Op. 120-2 (チェロによる演奏)
  8-11. 4つの厳粛な歌 Op. 121 (チェロによる演奏)
   8. 世の人に起こることは獣にも起こる
   9. ここにわれ身をめぐらして、すべてのしいたげを見たり
   10. おお死よ、いかに汝は厳しいことか
   11. たとえわれ人の言葉、天使の言葉もて語るとも
アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)
カスパラス・ウィンカス(ピアノ)
NYCX-10291
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥2970

 録音: 2020年 スタジオ・レジデンス、リトアニア
 ※国内仕様盤日本語解説...中村孝義

 【名手クニャーゼフによる、ダイナミックかつ歌心溢れるブラームス】
 当初クラリネットのために書かれヴィオラ・ソナタへと改作された2つのソナタは、ここでのクニャーゼフの演奏を聴くと、むしろチェロのために書かれたのではないかと錯覚してしまうほどの説得力を持っています。
 表現はよりダイナミックかつ深くなり、隅々にまで漲る歌心はまさにクニャーゼフの独壇場といったところ。カップリングは、ブラームスにとってほぼ最後の作品(この後にオルガンのためのコラール集あり)となった、バスとピアノのための歌曲をチェロとピアノで演奏しています。
 共演はカーネギー・ホールを始めとする世界の主要ホールで大きな喝采を浴び、「アルゲリッチ・ウィズ・フレンズ 2018」(AVA10572)ではエフゲニ・ボジャノフとのデュオも聴かせていた、リトアニア出身のウィンカス。ブラームス最晩年の白鳥の歌とのいえるこれらの作品に、新たな光を当てる素晴らしいパフォーマンスを聴かせています。
 



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CHANNEL CLASSICS


CCSSA44222
(SACD HYBRID)
¥3100→\2890
ポッジャーがベートーヴェンの録音を開始
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ1、5、10

 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
  1-3. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 Op. 12-1
  4-7. ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 Op. 24「春」
  8-11. ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 Op. 96
レイチェル・ポッジャー
 (ヴァイオリン/
  「マウリン」クレモナの
   アントニオ・ストラディヴァリ1718年製)
クリストファー・グリン
 (フォルテピアノ/エラール1840年製)
NYCX-10289
(SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3520

 録音: 2021年5月 セント・ジョンズ教会、アッパー・ノーウッド、ロンドン
 DSD録音 CD STEREO、SACD STEREO、SACD 5.0ch
 ※国内仕様盤日本語解説...八木宏之

 【レイチェル・ポッジャーが遂にベートーヴェンの録音を開始!】
 バッハ、ヴィヴァルディ、モーツァルトなどの演奏で世界中を魅了し、「英国の比類なき栄誉あるバロック・ヴァイオリニスト」(TIMES紙)と讃えられるレイチェル・ポッジャーと、グラミー受賞歴を誇りトロンボーン版「冬の旅」(8.574093)でのマシュー・ジーとの共演も記憶に新しい鍵盤奏者、クリストファー・グリンによるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタが登場。
 二人の共演は前作の補筆完成版モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ集(CCSSA42721)に続いて2作目となります。
 ベートーヴェンが残した10曲のヴァイオリン・ソナタのうち、20代後半のベートーヴェンが初めて書いた「ヴァイオリンの助奏付きクラヴィーア・ソナタ」とされる第1番、明るく美しい曲想で最も人気が高く「春」の愛称を持つ第5番、唯一作曲家活動後期に書かれロマン派の片鱗を感じさせる最後の第10番という、幅広い時期の作品を収録。
 ポッジャーはここで英国王立音楽院が所有する1718年製ストラディヴァリの名器を使用し、グリンの奏でる1840年製エラールと共に、粒だった音色で音楽の流れの綾を明確に紡ぎ、それぞれの作品の性格を巧みに描き分けて素晴らしさを伝えています。
 マルチ・チャンネルを含むSACDでの発売です。

 
 





<メジャー・レーベル>
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DG



4860932
\2300→\2090

《ダニエル・バレンボイム~アンコール》

フランツ・シューベルト
 1 即興曲 変ト長調 D899 第3曲
 2 楽興の時 ヘ短調 D780 第3番

ロベルト・シューマン
 3 トロイメライ(子供の情景 作品15 第7曲)
 幻想小曲集 作品12から
  4 第1曲:夕べに
  5 第2曲:飛翔
  6 第3曲:なぜに
  7 第7曲:夢のもつれ

フランツ・リスト
 8 コンソレーション 第3番 変ニ長調 S.172の3

フレデリック・ショパン
 9 夜想曲 嬰ヘ長調 作品15の2(第5番)
 12の練習曲 作品25から
 10 第1番 変イ長調
 11 第2番 ヘ短調
 12 第7番 嬰ハ短調
 12の練習曲 作品10から
 13 第4番 嬰ハ短調
 14 第6番 変ホ短調
 15 第8番 ヘ長調

クロード・ドビュッシー
 16 月の光(ベルガマスク組曲 L75 第3曲)

イサーク・アルベニス
 17 タンゴ(組曲《スペイン》作品165 第2曲)
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)

 現代最高の巨匠による美しきピアノ名曲集

 ■ダニエル・バレンボイムによるピアノ名曲集。お気に入りのアンコール曲を集めた、非常に親密でパーソナルなアルバム。

 ■ロックダウン下で集中的に取り組んだ5回目のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集に続くピアノ・アルバム。
 2021年6月、16年振りの日本でのピアノ・リサイタルを敢行し、巨匠指揮者としてでなく、ピアニストとしての存在感と輝きで聴衆を魅了したバレンボイムによる美しき小品集です。

 ■2022年11月に80歳を迎える巨匠のアニバーサリー・イヤーを飾るリリースであるとともに、70年のステージ歴をも祝う特別なアルバム。
  2022年元旦、バレンボイムはウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートの指揮台に登場しました。
  2022年はバレンボイムから目が離せません。
 
 録音:2020年4月 ベルリン、ピエール・ブーレーズ・ザール(1-15,17)、2017年 ベルリン、テルデックス・スタジオ(16)
 



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オーストラリアELOQUENCE



4841824
(18CD)
\12000→\10990

《ハンス・クナッパーツブッシュ~The Orchestral Edition》


《CD 1》
 ベートーヴェン:
  1-3) ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58、4-6) ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73『皇帝』
   【演奏】サー・クリフォード・カーゾン(ピアノ)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   【録音】1954年4月(1-3)、1957年6月(4-6)、ウィーン/

《CD 2》
 1-4) ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73
  【演奏】スイス・ロマンド管弦楽団【録音】1947年7月、ジュネーヴ/

《CD 3》
 ブラームス:1-4) ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83
  【演奏】サー・クリフォード・カーゾン(ピアノ)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1957年10月、ウィーン/

《CD 4》
 ブラームス:
   1) 大学祝典序曲Op.80、2) 悲劇的序曲Op.81、3) ハイドンの主題による変奏曲Op.56a、4) アルト・ラプソディOp.53
  【演奏】ルクレティア・ウェスト(コントラルト)(4)、ウィーン・アカデミー合唱団(4)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1957年5月、ウィーン/

《CD 5》
 1-4) ブルックナー:交響曲第3番ニ短調(1888/89年、シャルク版)
  【演奏】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団【録音】1954年4月、ウィーン/

《CD 6》
 1-4) ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(1888/89年、シャルク&レーヴェ改訂版)、
 5) ワーグナー:ジークフリート牧歌
  【演奏】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1955年3月(1-4)、4月(5)、ウィーン/

《CD 7》
 1-4) ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調(シャルク版)、
 ワーグナー:楽劇『神々の黄昏』より5) 夜明けとジークフリートのラインの旅、6) ジークフリートの葬送行進曲
  【演奏】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1956年6月、ウィーン/

《CD 8-9》
 ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(1892年、シャルク版)
  【演奏】ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1963年1月、ミュンヘン/

《CD 10》
 R.シュトラウス:1) 交響詩『ドン・ファン』Op.20、2) 交響詩『死と変容』Op.24
  【演奏】パリ音楽院管弦楽団
  【録音】1956年5月、パリ/

《CD 11》
 ワーグナー:
 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
 1) 第1幕への前奏曲、2) 第3幕への前奏曲、3) 徒弟たちの踊り、
 4) 楽劇『ワルキューレ』より「ワルキューレの騎行」、
 5) 舞台神聖祝典劇『パルジファル』より「場面転換の音楽」、
 歌劇『タンホイザー』より6) ヴェヌスベルクの音楽、7) 入場の行進曲*、
 8) 歌劇『さまよえるオランダ人』序曲*
  【演奏】ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1928年1月(1-6)、1927年9月(7, 8)、ベルリン/

《CD 12》
 ワーグナー:
 1) 歌劇『リエンツィ』序曲、歌劇『ローエングリン』より2) 第1幕への前奏曲、3) 第3幕への前奏曲、
 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
   4) 第1幕への前奏曲、5) 第3幕への前奏曲、6) 徒弟たちの踊り、7) March of the Corporations、
 歌劇『タンホイザー』より8) 序曲、9) ヴェルヌスベルクの音楽
  【演奏】ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(1, 3, 5-9)、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団(2)、スイス・ロマンド管弦楽団(4)
  【録音】1948年1月、ロンドン(1, 3, 5-9)、1947年6月、チューリヒ(2)、1947年7月、ジュネーヴ(4)/

《CD 13》
 ワーグナー:
   1) 歌劇『リエンツィ』序曲、
   2) 楽劇『ジークフリート』より「森のささやき」、
   舞台神聖祝典劇『パルジファル』より3) 第1幕への前奏曲、4) 花の乙女たちの場、5) 場面転換の音楽
    【演奏】
     フランツ・レヒライナー(2)、ギュンター・トレプトウ(4)(テノール)、
     ウィーン国立歌劇場女声合唱団(4)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    【録音】1950年6月(1-3, 5)、9月(4)、ウィーン/

《CD 14》
 ワーグナー:
  1) 歌劇『さまよえるオランダ人』序曲、2) 楽劇『ワルキューレ』より「ワルキューレの騎行」、
  3) 歌劇『タンホイザー』より序曲&「ヴェヌスベルクの音楽」
   【演奏】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団【録音】1953年5月、ウィーン/

《CD 15》
 ワーグナー:
  1) 楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より第1幕への前奏曲、
  2) 歌劇『タンホイザー』序曲、
  3) 楽劇『トリスタンとイゾルデ』より前奏曲と「愛の死」、
  4) 舞台神聖祝典劇『パルジファル』より第1幕への前奏曲
   【演奏】ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団【録音】1962年11月、ミュンヘン/

《CD 16》
 ワーグナー:
  1) 歌劇『リエンツィ』序曲、2) 歌劇『さまよえるオランダ人』序曲、
  3) ジークフリート牧歌、4) 歌劇『ローエングリン』より第1幕への前奏曲
   【演奏】ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
   【録音】1962年11月、ミュンヘン/

《CD 17》
 [ウィーンの休日]
  1) J.シュトラウス1世:ラデツキー行進曲Op.228、
  2) コムツァーク2世:ワルツ『バーデン娘』Op.257、
  J.シュトラウス2世:3) アンネン・ポルカOp.117、4) 加速度円舞曲Op.234、5) トリッチ・トラッチ・ポルカOp.214、
  6) ツィーラー:ワルツ『ウィーンの市民』、J.シュトラウス2世:7) ポルカ『うわき心』、8) ワルツ『ウィーンの森の物語』
   【演奏】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団【録音】1957年10月、ウィーン/

《CD 18》
 [All-Time Popular Favourites]
  1-8) チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』組曲Op.71a、
  9) シューベルト:軍隊行進曲Op.51 No.1(ヴェニンガー編)、
  10) ウェーバー:舞踏への勧誘Op.65(ベルリオーズ編)、
  11) ニコライ:歌劇『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲【演奏】ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    【録音】1960年2月、ウィーン
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)

 比類なき才能を持った指揮者の管弦楽録音を集大成。CD18枚組BOXセット

 ●比類なき才能を持つ指揮者ハンス・クナッパーツブッシュのDecca, Polydor, Westminster管弦楽録音が、初めて1つのBOXセットにまとめられて登場します。

 ●ミュンヘンやウィーンで活躍したドイツの指揮者ハンス・クナッパーツブッシュはワーグナーやブルックナーの大家として知られています。
  生前、リハーサル嫌いで知られる彼の技術的な失敗を嫌う聴衆と、リヒャルト・ワーグナーから続く伝統的演奏の後継者とみなす人たちの間で彼の評価が分かれていました。
  しかし、戦後デッカで録音されたベートーヴェンからシュトラウスまでの主要なレパートリーには、今日では想像もつかないほど柔軟で壮大な解釈が刻まれています。
  クリフォード・カーゾンとの素晴らしい協奏曲もその一つです。

 ●Deccaへはロンドン、パリ、チューリヒ、ジュネーヴ、ウィーンなどの名だたるオーケストラとの録音を遺しています。
  1947年12月にキングスウェイ・ホールで行われたブラームスの交響曲第2番から、1960年2月にウィーンのゾフィエンザールでの驚くほどの繊細さと優雅さに満ちたチャイコフスキー「くるみ割り人形」組曲まで、クナッパーツブッシュをバイロイトの「パルジファル」指揮者としてのみ認識していた音楽ファンに新鮮な驚きを与える内容です。

 ●ブルックナー:交響曲第3番から第5番(1954-6年)では、クナッパーツブッシュとウィーン・フィルの深い協力関係が最良の調和をみせる演奏を聴かせてくれます。
  またルクレツィア・ウェストを迎えて1957年にウィーン・フィルと録音した圧巻の「アルト・ラプソディ」も収録。

 ●このボックスは信奉者にも懐疑論者にも啓示を与え、彼と共演した多くの演奏家や歌手から深く愛された指揮者クナッパーツブッシュの芸術を再評価する機会を与えてくれます。

 Trailer: https://youtu.be/rWSGU5eeXzE
 
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4841800
(19CD)
\12500→\10990

《ハンス・クナッパーツブッシュ~The Opera Edition》

《CD 1-2》
 ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』Op.72
 【演奏】
  ジャン・ピアース(テノール/フロレスタン)、セーナ・ユリナッチ(ソプラノ/レオノーレ)、
  デジュー・エルンスター(バス/ロッコ)、マリア・シュターダー(ソプラノ/マルツェリーネ)、
  マレイ・ディッキー(テノール/ヤキーノ)、グスタフ・ナイトリンガー(バス/ドン・ピツァロ)、
  フレデリック・ギュトリー(バリトン/ドン・フェルナンド)、
  バイエルン国立歌劇場合唱団、バイエルン国立管弦楽団
   【録音】1962年1月、ミュンヘン/

 《CD 3》
  ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』より
   1) 第1幕への前奏曲、2) 愛の死、3) 「ああ、何ということを! 耐えねばならぬのか」
   【演奏】
    ビルギット・ニルソン(ソプラノ/イゾルデ)(2, 3)、
    グレース・ホフマン(メッゾ・ソプラノ/ブランゲーネ)(3)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   【録音】1959年9月、ウィーン/

 《CD 4》
  ワーグナー:楽劇『ワルキューレ』(第1幕)
   【演奏】キルステン・フラグスタート(ソプラノ/ジークリンデ)、セット・スヴァンホルム(テノール/ジークムント)、
   アルノルト・ファン・ミル(バス/フンディング)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   【録音】1957年10月、ウィーン/

 《CD 5-8》
 ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
  【演奏】
   パウル・シェフラー(バリトン/ハンス・ザック)、オットー・エーデルマン(バス/ポーグナー)、
   カール・デンヒ(バス/ベックメッサー)、アルフレート・ペル(バリトン/コートナー)、
   ギュンター・トレプトウ(バリトン/シュトルツィング)、アントン・デルモータ(テノール/ダーフィト)、
   ヒルデ・ギューデン(ソプラノ/エファ)、エルゼ・シュルホフ(メッゾ・ソプラノ/マグダレーネ)、
   ウィーン国立歌劇場合唱団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  【録音】1951年9月、ウィーン/

《CD 9-12》
 ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』
  【演奏】
   ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール/パルジファル)、
   アルノルト・ファン・ミル(バス/ティトゥレル)、ルートヴィヒ・ウェーバー(バス/グルネマンツ)、
   ジョージ・ロンドン(バリトン/アンフォルタス)、ヘルマン・ウーデ(バリトン/クリングゾル)、
   マルタ・メードル(ソプラノ/クンドリ)、バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団
    【録音】1951年8月、バイロイト(ライヴ)/

《CD 13-16》
 ワーグナー:舞台神聖祝典劇『パルジファル』
  【演奏】ジェス・トーマス(テノール/パルジファル)、
   マルッティ・タルヴェラ(バス/ティトゥレル)、ハンス・ホッター(バス/グルネマンツ)、
   ジョージ・ロンドン(バリトン/アンフォルタス)、グスタフ・ナイトリンガー(バリトン/クリングゾル)、
   アイリーン・ダリス(ソプラノ/クンドリ)、バイロイト祝祭管弦楽団・合唱団
  【録音】1962年8月、バイロイト(ライヴ)/

《CD 17》
 ワーグナー:
  1-5) ヴェーゼンドンク歌曲集(天使/とまれ/温室にて/悩み/夢)、
  6) 歌劇『ローエングリン』よりエルザの夢「ひとり寂しく悲しみの日々を」、
  7) 舞台神聖祝典劇『パルジファル』より「幼な子のあなたが母の胸に」、
  楽劇『ワルキューレ』より
   8)「館の男たちがすべてこの部屋に集まっていました」、9)「寒い冬の日々に」
   【演奏】キルステン・フラグスタート(ソプラノ)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
   【録音】1956年5月、ウィーン/

《CD 18》
 ワーグナー:
  1) 歌劇『さまよえるオランダ人』より「期限は切れた」、
  楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
   2)「リラの花が何と柔らかく、また強く」、3)「迷いだ、迷いだ! どこも迷いだ」、
   4) 楽劇『ワルキューレ』より「さらば、勇気ある輝かしき子よ」
    【演奏】ジョージ・ロンドン(バス・バリトン)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
    【録音】1958年6月、ウィーン/

 《CD 19》
  R.シュトラウス:歌劇『ばらの騎士』より
   1)「Kann mich auch an ein Madel erinnern」、2)「Heut’ oder morgen oder den ubernachsten Tag」、
  ワーグナー:
   歌劇『タンホイザー』より3)「おごそかなこの広間よ」、4) エリーザベトの祈り「マリア様、願いをおきき下さい」、
   楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
    5)「リラの花が何と柔らかく、また強く… Gut’n Abend, Meister!」、
    6)「リラの花が何と柔らかく、また強く」、7)「Gut’n Abend, Meister!」
     【演奏】マリア・ライニング(ソプラノ)(1-4, 5, 7)、パウル・シェフラー(5-7)、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
     【録音】1949年6月(1-4, 5, 7)、1947年6月(6)、チューリヒ
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
 
 “最高のワグネリアン”指揮者による伝説のオペラ・コレクション

 ●1951年と1962年にバイロイト音楽祭で行われた『パルジファル』の伝説的なライブ演奏、1950-51年のウィーンでの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』スタジオ録音、1961年のミュンヘンでの『フィデリオ』、その他オペラの抜粋やハイライトなど、ユニバーサルミュージック傘下のレーベルに録音されたハンス・クナッパーツブッシュの貴重なオペラコレクションが集大成されました。

 ●ビルギット・ニルソン、ジョン・ヴィッカース、ジョージ・ロンドン、そしてハンス・ホッターらにとって、クナッパーツブッシュは最高のワグネリアンでした。
  1951年のバイロイト音楽祭の聴衆は彼の『パルジファル』が放つ忍耐力だけでなく、まるで儀式のように着実な展開をみせる美点に魅了され、そしてそのデッカへの録音がこのオペラの最初の全曲セットLPとなりました。

 ●おそらくクナッパーツブッシュほど『パルジファル』を指揮した指揮者はいないでしょう。半世紀以上におよぶキャリアの中で、彼は200回以上も同作品を指揮しています。
  彼はバイロイトでハンス・リヒターとワーグナーの息子ジークフリートの指導のもとでオペラを学び、独自の解釈を獲得しました。

 ●1950年から51年にかけての『ニュルンベルクのマイスタージンガー』全曲スタジオ録音は、クナッパーツブッシュがスタジオ録音には不向きだったという説を裏切り、彼が遺したディスクの中で最も心温まる演奏の一つとなっています。
  また、1961年にバイエルン国立歌劇場と録音した『フィデリオ』は、ジャン・ピアースとセーナ・ユリナッチを中心とした強力なキャストで、ヒューマニズム溢れる演奏。
  1947年のチューリッヒでのワーグナー抜粋アルバムには、芸術性が頂点に達したマリア・ライニングとパウル・シェフラーの名唱が収められています。

 ●新たにリマスターされ、Peter Quantrillによる指揮者の人生とキャリアに関する新しいエッセイが加えられたこのセットは、誤解を受けやすいクナッパーツブッシュの才能に対する信奉者と懐疑者の両方にとって不可欠なものとなるでしょう。

 蓄音機の歴史における偉大な成果の一つである・・・今後何年にもわたって、このレコードのセットは、ワーグナーによる最後の、最も奇妙で深遠な考えをほぼ完璧に実現した至宝になるだろう」。レコード・ガイド』(『パルジファル』1951年)
 
 クナッパーツブッシュの重厚で建築的な発想の解釈は、この巨大なスコアに見事にマッチしている。彼の手にかかると、何とも言えない素晴らしいオーケストラのソノリティ、壮大な合唱、個々の歌手の貢献が融合し、光り輝く啓示となる」。ステレオ・レビュー』1965年5月号(パルジファル)
 















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