≪第115号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その11 2022/4/26~
4/29(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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PENTATONE
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ハンナ・エリーザベト・ミュラー(ソプラノ)
バックはエッシェンバッハ&ケルンWDR響
『象徴』
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949):
管弦楽伴奏付き歌曲集
(1)「セレナード」/(2)「明日!」/
(3)「冬の霊感」/(4)「万霊節」/(5)「森の喜び」/
(6)「こんにちは、愛らしいミルテよ!」/
(7)「マルヴェン」/
(8)『4つの最後の歌』
【I.「春」/II.「9月」/III.「眠るとき」/
IV.「夕映えの中で」】
管弦楽伴奏編曲:
(1)フェリックス・モトル、(4)ロベルト・ヘーガー、
(7)ヴォルフガング・リーム |
ハンナ・エリーザベト・ミュラー(ソプラノ)
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
ケルンWDR交響楽団 |
エッシェンバッハ率いるケルンWDR交響楽団と共演!名歌手ハンナ・エリーザベト・ミュラーがリヒャルト・シュトラウスの歌曲を録音!!
セッション録音:2019年12月14、16&17日/ケルン・フィルハーモニー/DDD、46'28、輸入盤・日本語帯付
魅惑のソプラノ、ハンナ・エリーザベト・ミュラー。シューマン、プーランク、ツェムリンスキー歌曲集(PTC-5186810)でPENTATONEレーベルのデビューを華々しく飾りましたが、期待の第2弾では巨匠エッシェンバッハ率いるケルンWDR交響楽団との共演でリヒャルト・シュトラウスの歌曲を録音しました!
ミュラーは2014年のザルツブルク復活祭音楽祭にてティーレマン指揮によるリヒャルト・シュトラウスの歌劇『アラベラ』のズデンカ役でデビューし世界のひのき舞台にのぼりました。
その後のキャリアは目覚ましくオペラの舞台で輝く最も注目されているソプラノのひとりです。
リヒャルト・シュトラウスの有名な『4つの最後の歌』で締めくくる当アルバム『象徴』では人生の中で経験するさまざまな別れをテーマにした作品を集めました。
メランコリックな雰囲気の中でもリヒャルト・シュトラウスの絢爛豪華な管弦楽と美しい旋律が魅力のソプラノが聴き手に深い慰めを与えてくれます。表現力豊かな名歌手が満を持しておくる新録音です。
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『撥弦楽器のバッハ』
J.S.バッハ:
(1)チェロ組曲第5番 BWV1011よりI.「前奏曲」
(2)チェロ組曲第1番 BWV1007
(3)チェロ組曲第6番 BWV1012よりV.「ガヴォットI&II」
(4)チェロ組曲第2番 BWV1008
(5)アロン・サリエル(1986-):マンドリン・パルティータ |
アロン・サリエル
((1)クレモネーゼ・マンドリン、
(2)アーチリュート、
(3)バロックギター、
(4)リュート・アティオルバート、
(5)ナポリ・マンドリン) |
名手アロン・サリエルがマンドリンやリュートなど様々な撥弦楽器で奏でるバッハのチェロ組曲!!
セッション録音:2020年8月/ステファンスティフト教会(ハノーファー)/DDD、69'00、輸入盤・日本語帯付
イスラエル生まれの名手アロン・サリエルがバッハのチェロ組曲をクレモネーゼ・マンドリン、アーチリュート、バロックギター、リュート・アティオルバートで演奏し、最後にサリエルの自作でバッハから着想を得た「マンドリン・パルティータ」【I.「前奏曲」、II.「アルマンド」、III.「クーラント」、IV.「サラバンド」、V.「メヌエットI&II」、VI.「ジーグ」】で締めくくるアルバム『撥弦楽器のバッハ』をリリースしました!
サリエルはバッハのチェロ組曲第1番と第2番を主軸に、撥弦楽器で多様な音色を披露。それぞれの楽器が持つ色彩感、音色の違いを各作品にふさわしい楽器を選択し演奏しております。
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PREISER RECORDS
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ウィーンの名手
ペーター・ドルフマイヤー(ホルン)
モーツァルト:ホルン協奏曲集(室内楽版)
変ホ長調 K.417
変ホ長調 K.495
変ホ長調 K.447
ニ長調 K.412(2021 年補完版) |
ペーター・ドルフマイヤー(ホルン)
ウィーン交響楽団のメンバー |
ウィーンの名手によるモーツァルト、室内楽版ホルン協奏曲
54'41''
ウィーンのホルン奏者、ペーター・ドルフマイヤーとウィーン交響楽団のメンバーによるモーツァルトの4
つのホルン協奏曲。
オーケストラ・パートは弦楽五重奏にアレンジされ、通奏低音チェンバロも加わった編成です。
ペーター・ドルフマイヤーはザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、ウィーン国立歌劇場管弦楽団でホルン奏者を務め、2014年から2016年までウィーン・フォルクスオーパー首席奏者、それ以降はウィーン交響楽団で首席奏者を務める名手です。
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思い出を躍らせて
ティモシー・ホーダー:歌曲集 |
マリア・ツェペジ(ソプラノ)
ズザ・ヴォルガ(ピアノ) |
1. Be My Autumn Life-Long/2. Photo Paper/3.
Pink Starburst/4. ID Bracelet/
5. She Paints over Me/6. I Oar Your
Love/7. Let the Memories Dance/
8. The Ebb and Flow Tide of Life/9.
Love the Music/10. My Brother/
11. Lava Love/12. Please Angels' Eyes/13.
Prometheus Gave Us Fire/
14. Stoke the Fire in Your Heart/15.
Share the World/16. My Aurora/
17. In a Sky of Blue Seasons/18. Live
Longer than Dreams/
19. Shore's Boardwalk/20. Let's Chase
the Sun and Run |
芸術、音楽、文学を愛するティモシー・ホーダーの歌曲集
録音:2021年8月2-5日/49'23''
「神聖な愛の歌」(PRCD91507)に続く、ティモシー・ホーダー作詞・作曲の歌曲集。美しくロマンティックな響きを用いた音楽です。
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WAON RECORDS
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WAONCD 380
(2HQCD)
¥3400
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大塚直哉によるポジティフオルガンでの録音
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア 第1巻(全24曲)
[CD1] 第1番~第14番
[CD2] 第15番~第24番 |
大塚直哉
(オルガン/ポジティフオルガン) |
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻完成300年記念。大塚直哉によるポジティフオルガンでの録音が登場!
彩の国さいたま芸術劇場所有、2000年ガルニエ製、C-d3,
4stops
調律:Garnier № 16, a=440Hz(楽器調律:マチュ・ガルニエ)
録音:2019年7月3-6日、さいたま芸術劇場
音楽ホール
[5.6448MHz DSD Recording & 192kHz 24bit
Editing ]
Microphones : PureT Records current transmission
microphones with Schoeps MK2H capsules,designed
and manufactured by Tadaharu Mouri 毛利忠晴
(PureT Records),2015 (last modified 2018),
Tokyo
Stereo setting : A-B pair microphones
Preamplifier : PureT Records PT-CMP01,
designed and manufactured by Tadaharu Mouri 毛利忠晴(PureT
Records), 2015 (last modified 2016), Tokyo
AD converter : Mytek Digital Brooklyn ADC
Recorder : TASCAM DA-3000
Master Clock : Grimm Audio CC2
DSD/PCM to PCM converter : Weiss Saracon-DSD
音楽の「旧約聖書」ともいわれるJ.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集。
2022年は、平均律クラヴィーア曲集第1巻完成からちょうど300年にあたります。これを記念して、大塚直哉がポジティフオルガンで演奏した、第1巻全曲が登場します。
大塚直哉は、演奏はもちろん、トークや企画性豊かなコンサート、さらには指揮活動と、堅実かつ多彩な活動できわめて高い評価を得ております。
ここでも、ポジティフオルガンという楽器の魅力を存分に活かしつつ、その知性と人柄までもがにじみでた、あたたかみのある演奏を聴くことができます。
バッハによる厳密な対位法の世界をやわらかに解きほぐして展開、聴き手に極上の愉悦の時間をあたえてくれます。
ブックレットには、藤原一弘氏による、調律と調性の歴史をふまえながら、曲集の歴史的意義などについて述べた詳細かつ読みやすい解説もついており、耳でよし、読んでもさらによし、の内容となっています。
なお、欧文タイトル表記は、バッハの出版譜の表記どおり、「Das
Wohltemperirte Clavier I」としております。
=ライナーノートより=
平均律クラヴィーア Das Wohltemperirte
Clavier -この不思議な曲集名に出会ったのは、子供の頃のピアノのレッスンや発表会と関係したどこかのタイミングだったと思う。どこか惹きつけられる、しかしこのあまり意味のよくわからないタイトルを持ったこの曲集は、付き合っていけばいくほど、勉強していけばいくほど、バッハの「謎かけ」があちこちに仕掛けられた不思議な曲集であることを思い知らされる。
「うまく調整・調律された」とか、「ちょうどよい温度・気分の」などの意味を併せ持つwohltemperirteという語がClavierにかかると、「うまく調整・調律された鍵盤楽器」という意味にもなれば、文脈によっては「適温の鍵盤」という意味にもなろう。練習前にはまず調律から、というチェンバロやクラヴィコード奏者の日常を思うと、またドイツの寒い冬、教会のオルガンの凍るような鍵盤の冷たさを思うと、なんだかいつでも調律がうまい具合になされていて、手のかじかまない、ちょうどいい温度の鍵盤楽器なんて・・バッハやバッハの周りの人たちの(そして、もちろん現代のわれわれも)夢見る「理想の状況」がうかがえて楽しい。この心地よい楽器で、24の調、すなわち「あらゆる調」(・・音楽理論上の話ではなく、オクターヴが12に分かれる通常の鍵盤の場合、長調と短調が12ずつの24の調は実質的に「すべて」の調を意味する)の音楽を楽しむ、というなんと大胆な仕掛けの作品であろうか。
今回は、この作品の想定する「クラヴィーア」としてまず第1
に考えられるチェンバロではなくて、(やはり候補の楽器のひとつではある)小型のポジティフ・オルガンで演奏することにした。大オルガンとはまた違った、チェンバロやクラヴィコードなどといった有弦鍵盤楽器と共通する機動力・柔軟性を持ちながら、かつ、空気を送って「息をする」楽器、つまり声楽との共通点もあるという特性を持つポジティフ・オルガンで弾いてみると、対位法のテクスチャーの浮かび上がり方が独特で、ほかの鍵盤楽器とは違ったものが聞こえてくる。
この曲集には、鍵盤の修行のために苦労する、という側面もあるが、もうひとつの、心地よい、うまく按配された鍵盤楽器によって、思いもかけない遠いところにまで連れていってもらう、という耳の楽しみもある。それを味わっていただけたらこの上ない喜びである。
大塚直哉
大塚直哉(おおつか なおや Naoya Otsuka)プロフィール
東京に生まれる。ビクター少年合唱隊にて音楽の基礎教育を受けるほか、ピアノを原田
稔 、高橋泰子、岡野寿子の各氏に師事。東京藝術大学楽理科を経て、同大学院チェンバロ専攻を修了(博士:音楽)。
また、アムステルダム音楽院チェンバロ科およびオルガン科を卒業。これまでにチェンバロを渡邊順生、鈴木雅明、小林道夫、B.v.アスペレン、オルガンを今井奈緒子、早島万紀子、P.v.ダイク、W.ディーペンホルスト、J.v.オールトメルセン、廣野嗣雄、クラヴィコードをメノ・ファン・デルフトの各氏に師事。1999年に帰国後は、東京を拠点にチェンバロ、オルガン、クラヴィコードの奏者として活発な活動を行うほか、これらの楽器にはじめて触れる人のためのワークショップを各地で行っている。また、近年では「メサイア」(ヘンデル)、「ロ短調ミサ曲」(バッハ)などのバロック期の声楽作品を中心とする指揮活動でも高い評価を得ている。
現在、東京藝術大学音楽学部教授、国立音楽大学非常勤講師、宮崎県立芸術劇場および彩の国さいたま芸術劇場オルガン事業アドヴァイザー。日本チェンバロ協会、日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会各会員。NHK
FM『古楽の楽しみ』ご案内役。
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CALLIOPE
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チェロ・アンサンブル版
ショスタコーヴィチ&チャイコフスキー
ショスタコーヴィチ:
チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107(チェロ・アンサンブル版)
チャイコフスキー:
ロココ風の主題による変奏曲 Op.33(チェロ・アンサンブル版) |
クセニア・ヤンコヴィチ(チェロ)
アンサンブル・インスピリムス |
チェロ・アンサンブル版、ショスタコーヴィチ&チャイコフスキー!
☆チェロ・アンサンブルの持つ可能性に驚かされる貴重な編曲版!
☆ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールでの優勝のクセニア・ヤンコヴィチ!
ショスタコーヴィチの《チェロ協奏曲第1番》とチャイコフスキーの《ロココ風の主題による変奏曲》をチェロだけで演奏するという非常に珍しい編曲版の登場です。
コロナ禍に行われたこのプロジェクトは、クセニア・ヤンコヴィチとその教え子たちである若い8人のチェリストたちによって行われ、ショスタコーヴィチの未亡人であるイリーナ・ショスタコーヴィチとDSCH出版の許可を得てのリリースとなりました。
その演奏は、同一楽器で演奏されていることもあり音色の纏まりは見事で、チェロという楽器の表現力に改めて驚かされるものです。
鬼気迫るショスタコーヴィチと、ロマンティックなチャイコフスキーをお楽しみいただけます。
セルビアに生まれたクセニア・ヤンコヴィチは、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチに師事した後、ピエール・フルニエ、アンドレ・ナヴァラの下で研鑽を積んだ経歴を持っています。
ガスパール・カサド国際チェロ・コンクールでの優勝後、ハムレット・ピアノ・トリオのメンバーとして活躍するなど、ソリスト、室内楽奏者として幅広い活動し、ドイツのデトモルト音楽大学で教鞭も執っています。
※録音:2021年7月8日-10日、マルティン・ルター教会(デトモルト、ドイツ)
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リスト、ラインベルガー、サン=サーンス
リスト:オルフェウス
ラインベルガー:組曲 Op.149
サン=サーンス:死の舞踏
ガブリエル・ベスティオン・ド・カンブーラ:
ラインベルガー追悼のための変奏曲
アンリ=モリス・シュータ:瞑想 |
トリオ・オルフェウス
〔フランシーヌ・トラシエ(ヴァイオリン)、
ステファン・ゼーダー(チェロ)、
ガブリエル・ベスティオン・
ド・カンブーラ(オルガン)〕 |
パガニーニ国際コンクール入賞のフランシーヌ・トラシエや、ジャン=ルイ・フローレンツ国際オルガン・グランプリ第1位獲得のガブリエル・ベスティオン・ド・カンブーラ(カンブラス)らで結成された、ヴァイオリン、チェロ、オルガンという異色のトリオ。
このアルバムでは、19世紀の作品から現代作曲家の作品まで幅広く収録しました。特にラインベルガーの作品は素晴らしく、オルガンがオーケストラのように厚く響く場面では、その和音に支えられヴァイオリンとチェロがソリストのように振舞うかと思えば、室内楽らしく三者が溶け合い美しいアンサンブルを奏でる場面も持ち合わせています。この組み合わせでしか成しえない極上の音楽をお楽しみください。
※録音:2021年11月2日&5日、聖パウル・聖ルイス教会(パリ、フランス)
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KAIROS
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0013342KAI
【旧譜】
¥2600
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シルヴァン・カンブルラン(指揮)
サントリーホール国際作曲委嘱シリーズで作曲された、
ラッヘンマンの「書」!
ラッヘンマン:
書
ドゥーブル(グリードII)* |
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
シルヴァン・カンブルラン(指揮)
SWRエクスペリメンタル・スタジオ
ミヒャエル・アッカー(サウンド・プロジェクション)
ルツェルン祝祭アカデミー・アンサンブル*
マティアス・ヘルマン(指揮)* |
1986年、サントリーホールの開館と同時に始まった「サントリーホール国際作曲委嘱シリーズ」。武満徹の監修で開始されたこのシリーズは、毎年のように海外の大作曲家に新作を委嘱し、現代の音楽界に多大な影響を与えてきました。
ラッヘンマンの「書」は、2003年の同シリーズで作曲され、秋山和慶指揮、東京交響楽団によって初演された作品。
ラッヘンマンならではの特殊奏法やライヴ・エレクトロニクスが駆使された濃密で色彩豊かな音楽です。現代音楽を得意とする日本でもおなじみの名指揮者、シルヴァン・カンブルランのタクトで収録。
「ドゥーブル(グリードII)」は「書」の翌年に作曲された弦楽オーケストラのための作品で、こちらは2005年のルツェルン音楽祭のライヴ録音です。
※録音(ライヴ):2006年3月25日(ベルリン)、2005年9月5日(ルツェルン音楽祭)*
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0013372KAI
【旧譜】
¥2600
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ミン・ツァオ:室内オペラ《幽霊島》
ミン・ツァオ(b.1966):
室内オペラ《幽霊島》
セレナーデ
If ears were all that were needed... |
シュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団
オルフェウス・ヴォーカル・アンサンブル
シュテファン・シュライバー(指揮)
タヤナ・ライ(メゾ・ソプラノ)
クラウディオ・オテッリ(バス)
ダニエル・クルーゲ(テノール)
ハンス・クレマー(話し声)
シュテファン・メルキ(話し声)
ギャギーゴー・アンサンブル、宗像礼(指揮)
セシーリア・ヴァリンダー(メゾ・ソプラノ)
セス・ジョセル(ギター) |
中国系アメリカ人作曲家、ミン・ツァオの「幽霊島」は、ドイツの作曲家ヨハン・ルドルフ・ツムシュテークがシェイクスピアの「テンペスト」を基にした1798年の歌劇《幽霊島》を題材として作曲された室内オペラ。
メゾ・ソプラノと12人の音楽家のための作品「セレナーデ」と、ギター・ソロの作品「If
ears were all that were needed...」をカップリング。
※録音:2012年11月25日、2013年2月18日-20日
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0013362KAI
【旧譜】
¥2600
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アガタ・ズベル:ノット・アイ
アガタ・ズベル(b.1978):
迷宮/ミウォシュの格言/
氷の影/ノット・アイ |
クラングフォルム・ウィーン
クレメント・パワー(指揮)
アガタ・ズベル(ヴォイス) |
声楽家から作曲家へと転向し、アンジェイ・パヌフニク国際作曲コンクール第1位をはじめ、数々の現代音楽作曲コンクールで受賞し大きな成功を収めているポーランドの「歌う作曲家」、アガタ・ズベル。
本アルバムには自らが歌う3つの作品と、クラリネット、チェロをフィーチャーした「氷の影」を収録。
2003年に設立された音楽祭「Sacrum Profanum
Festival」の2011年と2012年の録音を収めています。
※録音(ライヴ):2011年9月15日、2012年9月13日(クラクフ)
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0013312KAI
(2CD)
【旧譜】
特別価格
¥3600
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ベアート・フラー:砂漠の本
ベアート・フラー(b.1954):
音楽劇《砂漠の本》
イラ=アルカ歌
エール |
クラングフォルム・ウィーン
ベアート・フラー(指揮)
トーラ・アウゲスタ(ソプラノ)
エレーヌ・フォーシェル(ソプラノ)
セバスティアン・ブロイエ(バリトン)
エヴァ・フラー(バス・フルート)
ウリ・フッセネッガー(コントラバス)
ウラディスラフ・ペシン(ヴァイオリン)
ミハイル・デュボフ(ピアノ)
トリオ・キャッチ |
スイスに生まれ、ウィーンで活動する作曲家、ベアート・フラー。クラングフォルム・ウィーンの創設メンバーの一人としても知られています。
数多くのオペラや舞台作品を作り上げ、2014年にはオーストリア国家大賞を、2018年には「音楽に貢献した人生」を称えるエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞を受賞するなど、現代の音楽シーンを牽引する重要な作曲家の一人です。
※録音:2010年~2013年
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PRIMA FACIE
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ルース・ギップス:ピアノ&室内楽作品集
ルース・ギップス(1921-1999):
チェロ・ソナタ Op.63*/妖精の靴屋*/
主題と変奏 Op.57a/牛とロバ~序奏と頌歌/
Opalescence Op.72/
無伴奏チェロのためのスケルツォとアダージョ
Op.68*/
コントラバス・ソナタ Op.81* |
ジョゼフ・スプーナー(チェロ)
デイヴィッド・ヘイズ(コントラバス)
ダンカン・ハニーボーン(ピアノ) |
20世紀イギリスの女流作曲家、ルース・ギップスの魅力を再発見。
20世紀のイギリスに生き、近年再び注目を集め始めている女流作曲家、ルース・ギップスの作品集。
これまでにChandosレーベルなどからいくつかの録音を発売されていましたが、世界初録音を4曲含む新しいアルバムが彼女の生誕100周年を記念して録音されました。
幼少期に書かれた最初の作品「妖精の靴屋」から最後の作品「コントラバス・ソナタ」まで収録しており、イギリス音楽史に確かな足跡を刻んできたルース・ギップスの世界を堪能することができます。
※録音:2020年10月25日、2021年3月28日&7月27日(イギリス)
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リコーダーとギターのための作品集
アラン・バラード(b.1947):ハットボックス
シュチェパーン・ラク(b.1945):アリオーソ
作者不詳:グラウンドによるグリーンスリーヴス
アーネスト・トムリンソン(1924-2015):Chadkirk
Idyll
ジョン・パーサー(b.1942):スカイ・ブルー
デイヴィッド・エリス(b.1933):Fred's Blue
Ginger Staircase Music Op.72
ヤコブ・ファン・エイク(c.1590-1657):ダウランドの「コマギン」による変奏曲
ジョン・ゴーランド(1946-1993):新世界舞曲集
Op.62
ピーテル・デ・フォイス:Brande Yrlandt
作者不詳:クーラント・ムッシュ
作者不詳:ファンタジア
ジョン・デュアルテ(1919-2004):小さいジャズ
Op.92、小さいジャズ第2 Op.92a
ピーター・ホープ(b.1930):ブラモール・ホール舞曲集 |
ジョン・ターナー(リコーダー)
ニール・スミス(ギター) |
リコーダー&ギターの"ターナー=スミス・デュオ"によるアルバム。かつてCampionレーベルから発売されていた音源に、スコットランドの作曲家、ジョン・パーサーが自身の住むスカイ島を音楽で表現した新曲「スカイ・ブルー」が新たに追加され、再び発売されることになりました。
このデュオのために作曲されたアラン・バラードの「ハットボックス」をはじめ、2人の抜群のコンビネーションと妙技を存分に楽しめるアルバムに仕上がっています。
※録音:2002年&2021年(イギリス)
※当タイトルはCD-R盤で入荷する可能性がございます。予めご了承ください。
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HCR
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「不可能の時間」~21世紀の無伴奏ヴァイオリン作品集
クララ・イアノッタ:ジャム瓶の中のスズメバチの死体
ダリオ・ブッチーノ:「歳月人を待たず」第16番
レベッカ・ソーンダース:痛み
リザ・リム:スー・ソン・スター・マップ
エヴァン・ジョンソン:木の上の雲
キャシー・ミリケン:クリー
アーロン・キャシディ:記憶の杖 |
デヤナ・セクリッチ(Vn) |
録音:2021年7月1-2日ブリュッセル、[65:56]
NMCが配給するイギリス、ウェスト・ヨークシャー州にあるハダーズ・フィールド大学音楽学部の自主制作レーベル。
この大学の作曲科学生または関りの深い作曲家の作品を世に出す目的で設立された。若い才能の発掘の場であり、まことに羨ましい限り。大学の援助を受けて制作されているせいか、収益を考えず(?)思う存分、やりたい放題やっている、という作品が多い。
このアルバムでは全てヴァイオリン独奏のための作品が収められているが、ひとつとしてまともな作品がない。イアノッタの「スズメバチの死体」は電子音のスクラッチ・ノイズにヴァイオリンの特殊奏法が絡む。
このアルバムで最も著名な作曲家ソーンダースの「痛み」も徹頭徹尾ノイズ、ノイズまたノイズの嵐。全作品そんな調子である。
イギリスはビートルズやパンク・ロックを生み出した精神的土壌があるせいか、ドイツ、フランスの現代音楽界とは全く違った潮流があるようだ。
大友良英、ジョン・ゾーンも顔負けの反骨精神丸出しのノイズ系現代音楽。
ストリート・グラフィティのようなノイズ系ミュージックが聴きたい、という人にお薦め。
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HCR 25
(3CD)
¥6500
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「シンギング・イン・タン」
~リザ・リム(b.1966):
1993年から2008年までのオペラと声楽作品
CD1)
(1)オペラ「オレステア」(1993)
CD2)
(2)オペラ「チャンO、月へ飛ぶ」(2000)
(3)「母国語」(2005)~ソプラノと15楽器のための
CD3)
(4)オペラ「ナヴィゲーター」(2008) |
エリジョン・アンサンブル
(1)サンドロ・ゴルリ(指揮)、
ジュリー・エドワードソン(MS)、
デボラ・ケイサー(MS, Vc)、
タイロン・ランドー(T)、ほか
(2)デボラ・ケイサー(S)、
サイモン・ヒューイット(指揮)
(3)ピーア・コムシ(S)、
ジャン・ドロワイエ(指揮)
(4)マヌエル・ナウリ(指揮)、
オマール・エブラヒム(Br)、
フィリップ・ラーソン(B)、
アンドルー・ワッツ(C-T)、ほか |
録音:(1)1993年5月31日-6月1日メルボルン、(2)2003年7月20日ブリスベン(Live)、(3)2006年6月11日シドニー(Live)、(4)2008年7月29日ブリスベン、CD1[48:55]CD2[47:19]CD3[79:57]
リザ・リムは中国系オーストラリア人の作曲家。彼女はアジアの儀式文化、アボリジニの芸術に関心を持っており、非西洋音楽と西洋前衛音楽を融合するスタンスを取っている。
彼女の作品はアルディッティ四重奏団、BBC響などによって度々取り上げられている。彼女の作品は自分の出自でもあるアジアの儀式文化に影響を受けているとはいえ、その作品は非常に前衛的、実験的で時にパンク・ロックを思わせる大音響、ノイズに溢れている。
このアルバムには3つのオペラと1つの声楽作品が収められており、いずれも非常に攻撃的、野心的な内容。
中国の京劇に通じるような極彩色といかがわしさが渾然一体となったシアター・ピースである。
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NMC
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「セヴァン・ホロックス=ホパイヤン作品集」
(1)ミュートされたライン/
(2)ウェルカム・パーティ/
(3)洞窟画家(語り)/(4)洞窟画/
(5)つばめと夜鶯/(6)淑女たち/
(7)踊る鳥たち/(8)詩人(語り)/
(9)インク壺/(10)Ser (愛)/
(11)壁と道/(12)2つの間の子守唄/
(13)カセット(スケッチ) |
セヴァン・ホロックス=ホバイヤン(Vo、語り、テープ)
(1)(2)(4)-(7)ジョン・ハーグリーヴズ(指揮)
ロンドン響団員
(1)トリッシュ・クロウズ(Sax)
(1)ティム・ジャイルズ(ドラムス)
(5)(6)(8)(9)(10)ジアザン(Vo、語り)
(10)(12)(13)ガレス・ウィルソン(指揮)
ケンブリッジ・ガートン・カレッジ・合唱団
ほか |
アルメニア系イギリス人ホロックス=ホパイヤン初の作品集!
録音:2021年7月19-20日、6月28日[57:48]
ホロックス=ホパイヤンはアルメニア系イギリス人の作曲家、歌手。生年は不詳。このアルバムにはソングや室内アンサンブルのための小品が多数収められている。
彼女の出自であるアルメニアの聖歌や民謡を思わせる素朴で清らかな音楽が多く、心を癒される内容。
自ら詩の朗読も行い、その澄んだ声と音楽の透明な響きはケルト音楽やエンヤの世界とも通底している。
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ODRADEK RECORDS
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「ブラームス・ザ・プログレッシヴVol.2」
ヴェーベルン(1885-1945):9楽器のための協奏曲Op.24(1934)
ブラームス(1833-97):ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83(1881) |
ピナ・ナポリターノ(Pf)
モデスタス・ピトレナス(指揮)
リトアニア国立交響楽団 |
第1弾はレコード芸術特選!ピナ・ナポリターノの「ブラームス・ザ・プログレッシヴ」第2弾!
録音:2021年6月10-11日リトアニア・ナショナル・フィルハーモニック・ホール、ヴィリニス
[58:52] (日本語オビ・解説付き)
ピナ・ナポリターノの「ブラームス・ザ・プログレッシヴ」シリーズの第2弾。
第1弾「ブラームス、ウェーベルン、ベルク:ピアノ作品集」(ODRCD330)はレコード芸術特選!
ブラームスは一般に思われているような頑迷な保守主義者では決してなく、実は新ウィーン楽派の3人が深く傾倒、影響を受けるほど先進的な作曲家でした。
この企画はブラームスの作品を新ウィーン楽派の作品と対比させることで彼のそうした側面を浮き彫りにしようというものです。
今回はブラームスの交響曲並みの規模を持つ大作、ピアノ協奏曲第2番にウェーベルンの9楽器のための協奏曲を対峙させます。
9楽器のための協奏は伝統的な意味でのピアノ協奏曲ではなく、極めて室内楽的な作品ですが、ナポリターノは厳しい様式で書かれたこの作品をみずからリードし峻厳なリリシズムを表出しています。
ブラームスの第2ピアノ協奏曲では甘いロマンティシズムを惜しげもなく出す一方、作品に内在する堅牢な論理性と構造を凛とした態度で演奏。
同作品の新しい名演の誕生といってよいでしょう。聴き手はこのアルバムでウェーベルンの作品の中にあるロマンティシズムとブラームスの作品の中にある前衛性を再発見することでしょう。
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「比類なきリスト」
ベートーヴェン(リスト編):ゲラルトの詩による6つの歌Op.48より(S467)
第1曲《神の力と摂理》/第3曲《バスの歌》
リスト:悲しみのゴンドラS200,No.1(第2版)/スケルツォとマーチS177
暗い雲S199/ピアノ・ソナタ ロ短調S178/不運!S208
ドニゼッティのルチアとパリジーナの2つの
モティーフによる演奏会用ワルツS214-3 |
マイケル・ケイコフ(Pf) |
録音:2021年9月3日/10月22日ニューヨーク、スキルマン・ミュージック[62:16]
(日本語オビ・解説付き)
マイケル・ケイコフはロシア、サンクト・ペテルブルク出身で現在はアメリカで活動している若手ピアニスト。6歳で既に公開の場でコンサートを行い、後にジュリアード音楽院でジェローム・ローウェンタールに学びました。
全米、ヨーロッパ、アジアで精力的な演奏活動を行っており、レパートリーはバッハから現代曲までと幅広いものの、とりわけリストに強い思い入れがあり、このディスクではリストの代表作ロ短調ソナタを中核に小品とベートーヴェンの歌曲の編曲作品を収録しています。
ロマン派のヴィルトゥオーゾ系コンポーザー・ピアニストをこよなく愛するというケイコフは久々に登場する19世紀型・主情主観表出タイプのピアニストといえるでしょう。
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「エニグマ」~アルマンド・アルフォンソ(b.1931):ピアノ作品全集
トリプル・ゲーム研究(2016)
アローロの主題による変奏曲(1989)
アルバムの綴り1&2(2021)
ピアノ組曲(1956)
ピアニストの友人への前奏曲集(1996-1997) |
ハビエル・ネグリン(Pf) |
録音:2021年11月29日-12月1日 スタジオ・オドラデク、ザ・スフィアース[76:29] ((日本語オビ・解説付き)
作曲者アルマンド・アルフォンソは現在パリ在住のスペインの作曲家。母国とフランス、イタリアで学んだ後、バレエのオーケストラ指揮者としてキャリアを開始、後にコンサート指揮者としてアンドラーシュ・シフ、ウラディーミル・スピヴァコフ、クリスティアン・カツァリスらと共演した。
その傍ら、作曲家としても管弦楽曲や協奏曲、歌曲など多くの作品を生み出した。
このアルバムは彼のこれまでのピアノ作品を集成したもの。
いわゆる現代音楽ではなく、ロマン派から近代までの様式を踏まえた親しみ易い作風。
アルフォンソにとっては同じスペインの先輩作曲家フェデリコ・モンポウにも通じるリリシズムと素朴さを湛えた愛すべき作品集。
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4/28(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ATMA CLASSIQUE
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ファンタジアズ ~ C.P.E.バッハ、モーツァルト |
メリザンド・マクナブネイ(フォルテピアノ) |
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調
BWV903
メリザンド・マクナブネイ:
C.P.E.バッハに基づくインプロヴィゼーション第1番
~音階と転調のエチュード(ニ長調からハ短調へ)
C.P.E.バッハ:幻想曲とフーガ ハ短調 Wq.119/7
メリザンド・マクナブネイ:
C.P.E.バッハに基づくインプロヴィゼーション第2番
~自由なファンタジーと転調(ハ短調から嬰ヘ短調へ)
C.P.E.バッハ:幻想曲 嬰へ短調 Wq.67
モーツァルト:ヘ長調からホ短調へ転調する前奏曲
K番号なし(マクナブネイ編、嬰ハ長調からハ短調へ)
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.475
モーツァルト:4つの前奏曲 K.284aより 第1番、第2番(ハ長調から変ホ長調へ)
レオポルト・コジェルフ(1747-1818):3つの前奏曲あるいはカプリース
Op.45より 第1番 変ホ長調
モーツァルト:モーツァルト:4つの前奏曲
K.284aより 第3番、第4番(変ホ長調からハ長調へ)
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.396(マクシミリアン・シュタードラー補完版) |
緊迫した響き、危うい転調。綱渡りのようなスリル感を伴う幻想+即興!作曲家の研ぎ澄まされた創意にしびれる1枚
使用楽器:18世紀末アントン・ワルター作に基づいて、2019年にロドニー・レジェが製作
ピッチ:A=430Hz、不等分平均律
録音:2021年10月25-27日/ケベック、聖アウグスティン教会/73'00''
C.P.E.バッハやモーツァルトのように、18世紀の作曲家は演奏家でもあり、聴衆のために鍵盤楽器で即興演奏を行う能力を持っていました。
たとえば遠い調関係にある2曲を続けて演奏するときは、次なる調へ転調していくブリッジとしての即興演奏を曲間に挿入し、聴衆の耳を慣らします。
これは自由な即興というよりもむしろ和声的・対位法的な創意工夫の場であり、目的の調へ大胆にして破綻なく進んでいくという高度な作曲技術の発露です(20世紀に入ってもリパッティなどがリサイタルでこの手の伝統的な即興をしていました)。
これは「ファンタジア」「幻想曲」というジャンルそのものに共通する感覚で、鍵盤作品がこのジャンルの発展の中心になっていることもそれを裏付けます。
このディスクは「幻想曲」を「即興」でつないで、様々な調を巡っていくという凝ったプログラム。どっちへ進むか分からない、危うい転調の響きをはらんだピリピリするような緊張感にしびれます。
ほとんど聴く機会の無いモーツァルトのK 番号なしの「転調する前奏曲」やK284a
の「4つの前奏曲」は、ロバート・レヴィンの研究によると即興演奏ができない妹のナンネルにも即興の〈ふり〉ができるように書かれたもの。作品本来の使い方がなされたとても面白いアルバムと言えるでしょう。ぜひ最初から最後まで、うつりゆく響きを一続きにお楽しみください。
メリザンド・マクナブネイ:
アムステルダム音楽院でアスペレンやエガーにチェンバロ、通奏低音、フォルテピアノを学んだ。あらゆる時代の鍵盤楽器を弾きこなし、2015年ブルージュ国際古楽コンクールで第3位入賞。ソロ、室内楽、オーケストラと幅広い演奏活動を展開している。
2019年にATMAレーベルよりソロ・デビューアルバム「インスピレーションズ
~ダングルベール、フォルクレ、ラモー」(ACD2-2780)を発表。今回のアルバムが2作目となる。
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TCO(クリーヴランド管弦楽団・自主制作盤)
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TCO 0004
(SACD HYBRID)
¥3700 →\3390
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フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)
R.シュトラウス(1864-1949):3つの交響詩
・《マクベス》 op.23(1888-89)[16:29]
録音:2021年10月2-9, 14, 17日
・《ドン・ファン》 op.20(1888-89) [15:11]
録音:2021年10月7-9日
・《ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら》 op.28(1894-95)
[14:05]
録音:2021年10月7-9日 |
フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)
クリーヴランド管弦楽団 |
クリーヴランド管の圧倒的うまさ!豊かでやわらかなサウンド!!!ウェルザー=メストが描くR.シュトラウス
録音場所:すべてオハイオ州クリーヴランド、セヴェランス・ミュージック・センター、マンデル・コンサート・ホール(ライヴ)/STEREO
クリーヴランド管自主レーベルの第4弾の登場!今回は、オーケストラの磨き抜かれたサウンドと比類なき芸術がこれ以上なく発揮される、R.
シュトラウスの交響詩3篇という、その音色を想像するだけでたまらないプログラムです。
R.シュトラウスの初期の交響詩「マクベス」「ドン・ファン」「ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら」の3篇を収録。ウェルザー=メストはR.シュトラウスの指揮にかけてもとりわけ高い評価を得ておりますが、ここでもシュトラウスが音で描いた物語、様々な景色や音色、感情が、これ以上なくかぐわしく、オーケストラの壮麗なサウンドとともに薫りたちます。
R. シュトラウスは9つの交響詩をのこしています。ドン・ファンとティルはとりわけ高い人気をほこる作品で、これらをきっかけにR.
シュトラウスの名声が一挙に世界で高まったといえるものです。
2021年10月におこなわれた観客ありのライヴの収録。
2020年3月以降コロナのためにシャットダウンされていた演奏会がついに再開されたオープニング演奏会のプログラムの一環の録音です。ブックレットには、ウェルザー=メストのR.シュトラウスについての文章が掲載されており(英語のみ)、シュトラウスの作品の魅力をより深く広く知ることができます。
=ウェルザー・メストの言葉(抜粋)
歳を重ねるにつれ、音楽を通して人生を論じ、生きていることの真理を浮き彫りにするR.
シュトラウスのユニークかつ均衡のとれた能力に、ますます深く尊敬するようになってきています。
シュトラウスの、音楽に対する知識と理解、つまり音楽の歴史とその感情を揺さぶる力についての知見は、他のどの作曲家と比べても比べようがないくらいにものすごいものがあります。それに加えて、人間の感情、人間の思考、知的な哲学に対する鋭い理解と、音楽で物語を語ることの巧みさがあります。
シュトラウスの音楽作品がこれほどまでに生き生きとして感動的なのは、作曲家としてだけでなく、人間とは、生きるとは何か、ということについての観察者であり、問いかけ人としての彼の能力が、比類なきものだからなのです。
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NAXOS
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マリピエロ:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番
ヴァイオリン協奏曲第1番(1932)
1. I. Allegro con spirito/
2. II. Lento, ma non troppo/3. III.
Allegro
ある騎士道の物語のために(1914-15/1920頃改訂)...世界初録音
4. I. Molto calmo/
5. II. Con molta gaiezza, ma non troppo
mosso/
6. III. Lento/7. IV. Vivace assai
ヴァイオリン協奏曲第2番(1963)
8. I. Allegro/9. II. Non troppo lento/10.
III. Alquanto mosso |
パオロ・キアヴァッチ
(ヴァイオリン)...1-3、8-10
ローマ交響楽団
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮) |
録音: 2012年6月15-16日 OSR studios, Via
dei Cerchi, Rome(イタリア)
イタリア近代の作曲家マリピエロ。ヴェネツィアの貴族の家系に生まれ、6歳でヴァイオリンを学びはじめながらも、父の浪費のために家庭が貧困に陥り音楽の勉強を継続することができず、苦労を重ねながらモンテヴェルディやフレスコバルディのような古いイタリアの音楽を書き写すことで音楽を学んだという彼がはじめてヴァイオリン協奏曲を書いたのは、50歳の誕生日を迎える1カ月前のことでした。
それまでのマリピエロの作品の多くは、短いパッセージを並べ曲を作っていくという手法に基づくものでしたが、この曲は、長く歌うスペイン風の旋律とリズムを特徴とする快活な作品です。
1933年3月にヴァイオリニストのヴィオラ・ミッチェルとピエール・モントゥー指揮によって初演されています。その30年後に書かれた第2番の協奏曲はショスタコーヴィチやプロコフィエフを思わせる陰鬱な作品。
第1番とは違った印象を与えますが、根底に流れる抒情性は変わることがありません。世界初録音となる『ある騎士道物語のために』は、作曲者が「Illustrazioni
sinfoniche per orchestra オーケストラのための交響的描写」と呼ぶように華麗な音絵巻で、愛、戦い、英雄物語などの情景を想起させるサウンドが展開します。
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タン・ドゥン 譚盾(1957-):ピアノ作品集 |
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ) |
水彩による8つの思い出(1978/2002改訂)
1. No. 1. Missing Moon 欠けた月/2. No.
2. Staccato Beans スタッカート・ビーンズ/
3. No. 3. Herdboy's Song 牧童の歌/4.
No. 4. Blue Nun ブルー・ナン/
5. No. 5. Red Wilderness 赤い荒野/6.
No. 6. Ancient Burial 古い墓/
7. No. 7. Floating Clouds 浮雲8. No.
/8. Sunrain サンレイン/
9. C-A-G-E- (ジョン・ケージの思い出に)(1993)
フィルム・ミュージック・ソナタ(2016)
10. I. The Mask - マスク -/11. II. After
Tonight アフター・トゥナイト/
12. III. Sword Dance 剣の舞/13. IV.
Only for Love 愛のためだけに
14. トレース(1989/1992改訂)/15. 火(ラルフ・ファン・ラートに)(2020)...世界初録音/
16. ブルー・オーキッド(ベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」による変奏曲)(2020) |
録音: 2020年8月24-25日 Muziekgebouw Amsterdam(オランダ)
中国の長沙市に生まれた作曲家タン・ドゥン。西洋の様式を用いながらも東洋的要素を前面に出した作風と、特殊な楽器を用いた管弦楽作品が知られます。
ここで聴くことのできるピアノ曲もどれもが技巧的でドラマティック。「水彩による8つの思い出」は中国の五音音階が効果的に用いられており、時折ドビュッシーを思わせる色彩豊かな響きも感じられる組曲。
続く「C-A-G-E-」は彼が師と仰ぐジョン・ケージへのオマージュ。ここでも中国的な音使いが印象的。「フィルム・ミュージック・ソナタ」は映画音楽「The
Banquet(邦題『女帝』)」からの4つの曲が用いられています。
「トレース」は音と静寂のバランスが見事な曲。ピアニスト、ラルフ・ファン・ラートのために書かれた「火」では、タン・ドゥンの最もヴィルトゥオーゾ的でドラマチックな面を味わえます。
最後に置かれた「ブルー・オーキッド」はベートーヴェンのディアベッリ変奏曲の冒頭のモチーフが原型を留めぬほど様々な形に変奏され、鮮やかなドラマを作り上げました。
NAXOSレーベルで数々の現代作品を演奏するラルフ・ファン・ラートが繊細なタッチで全曲を聴かせます。
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タールベルク:
ヴェルディ、ロッシーニ、ベッリーニのオペラによる幻想曲集
1. ヴェルディの歌劇《椿姫》による演奏会用大幻想曲
Op. 78(1862)
2. ヴェルディの歌劇
《イル・トロヴァトーレ》による演奏会用大幻想曲
Op. 77(1862)
3. ヴェルディの歌劇《仮面舞踏会》の思い出
Op. 81(1864)
4. ヴェルディの歌劇《リゴレット》の思い出
Op. 82(1864)
5. ロッシーニの歌劇《コリントの包囲》による幻想曲
Op. 3(1853)
6. ピアノに応用された歌の技法 Op. 70
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第19番 ベッリーニの歌劇「ノルマ」の「清らかな女神よ」(1853) |
フランチェスコ・ニコロージ(ピアノ) |
録音: 1993年11月10-14日 Budapest(ハンガリー)
スイス出身のピアニスト・作曲家、ジギスムント・タールベルク。14歳の時にロンドンでモシェレスにピアノを学び、同年5月に最初の公開演奏会を開催。以降、フンメルやツェルニーに指導を受け、1835年にパリへ赴きピアニストとして喝采を浴びます。
作曲家としてはフランツ・リストを凌駕するほどの華麗なピアニズムが味わえるオペラのトランスクリプションやピアノ協奏曲を残しました。
このアルバムは2021年5月に発売された6枚組BOXからの分売で(原盤はMARCO
POLO)、ヴェルディ、ロッシーニ、ベッリーニの歌劇の旋律をもとにした6作品が収録されています。
ゆったりとした序奏に導かれ、歌劇の名旋律に華麗な装飾が施されたこれらの作品は、タールベルク自身が演奏するために書かれ、当時高い人気を博しました。
時には彼のライヴァルと目されたリストもタールベルクの作品を演奏し、「新しい芸術の創造者」と称賛したと伝えられます。
演奏は1954年イタリア生まれのフランチェスコ・ニコロージ。超絶技巧の持ち主であるだけではなく、タールベルク国際研究センターの会長として作品の研究、普及に努めています。
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フェルナンド・ロペス=グラサ(1906-1994):
ディヴェルティメント/シンフォニエッタ |
ポルトガル交響楽団
ブルーノ・ボラリーニョ(指揮...1-16/チェロ...17-20) |
ディヴェルティメント Op. 107(1957)
1. I. Entrada エントラーダ/2. II.
Recreio campestre レクレイオ・カンペストレ/
3. III. Coral コラール/4. IV. Intermezo
間奏曲/5. V. Fandango ファンダンゴ/
6. VI. Ecloga エクローグ/7. VII. Final
フィナーレ
シンフォニエッタ 「ハイドンへのオマージュ」
Op. 220(1980)
8. I. Adagio - Allegro moderato/9.
II. Andante - Piu mosso - Lento/
10. III. Gaio/11. IV. Allegro con
spirito
5つの古いポルトガルのロマンス Op. 98(1951-56)...世界初録音
12. I. Romance de Dona Silvana シルヴァーナ婦人のロマンス
13. II. Romance de Santa Catarina サンタ・カタリーナのロマンス
14. III. Romance da Dona Infanta 王女のロマンス
15. IV. Romance de Dona Angela アンジェラ婦人のロマンス
16. V. Romance de Santa Iria サンタ・イリアのロマンス
4つのインヴェンション Op. 148(1981)
17. No. 1. Allegro/18. No. 2. Andante/19.
No. 3. Vivace20. No. 4. Lento |
録音: 2021年10月21-23日 Teatro Nacional
de Sao Carlos, Lisbon(ポルトガル)
20世紀ポルトガルを代表する作曲家の一人、フェルナンド・ロペス=グラサの作品集。
リスボン音楽院で学び、その後パリへ留学、ケクランに作曲と管弦楽法を学んだロペス=グラサは、教育者としても名高く、1941年からポルトガルで教鞭をとり、数多くの音楽家を育てました。
ポルトガルの民謡やポピュラー音楽を題材にすることの多い彼の作品は、とても耳に馴染みやすく、またドラマティックな面も持ち合わせています。
このアルバムの冒頭に置かれたディヴェルティメントは、管楽器とティンパニ、打楽器に、チェロとコントラバスを加えたユニークな編成による作品。
常に変化する調性の中で、多彩な旋律が賑やかに展開するロペス=グラサ独特のスタイルに貫かれており、彼の感性が見事に表現されたものです。
この作品は1957年に開催されたローザンヌ万国博覧会におけるポルトガル館のBGMとして作曲されました。
また、簡潔な構成で書かれたシンフォニエッタでは、ハイドンへの敬愛が示されています。
「5つの古いポルトガルのロマンス」は伝統的なバラードに基づく作品で、「4つのインヴェンション」では無調による劇的な表現が探求されています。
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48 Strings 1、2、4、12のチェロのための作品集
1-12. アルフレード・ピアッティ(1822-1901):
12のカプリース Op. 25
ダーヴィト・ポッパー(1843-1913): 2つのチェロのための組曲 Op.
16
13. Andante grazioso
14. Gavotte - Allegro vivace ma non troppo
15. Scherzo - Quasi presto
16. Largo espressivo
17. Marcia - Finale - Allegro ma non
troppo
18. ウィルヘルム・フィッツェンハーゲン(1848-1890):
演奏会用ワルツ Op. 31 - 4つのチェロのために
19. ユリウス・クリンゲル(1859-1933):
賛歌 Op. 57 - 12のチェロのために |
【チェリスト】
アンドレアス・ブランテリド...1-19
インゲマール・ブランテリド...13-19
ヘンリク・ダム・トムセン...18-19
フレゼリク・シェーリン...18
オイスタイン・ソンスタード/
ニルス・ウルナー/エミール・エスケア/
ヤコブ・ラ・クール/
ルイーザ・シュヴァブ/
モルテン・ツォイテン/
ライヴ・ヨハンソン/サミラ・ダヤーニ/
リー・ブレンダル...19 |
録音:2020年6月2-4日 Sollerod Kirke, Holte、Copenhagen(デンマーク)
19世紀から20世紀前半に活躍した4人のチェリスト=作曲家が書いたチェロのための作品集。ピアッティ、ポッパー、フィッツェンハーゲン、クリンゲルの4人とも音楽一家に生まれ、オーケストラでは優れたソリストとして演奏し、教師として多くの後進を指導、さらに曲も書くという共通点を持っています。
このアルバムでは彼らのチェロ曲の中から、無伴奏、2つのチェロ、4台チェロ、そして12台のチェロのための曲を選び、曲ごとに奏者を増やしながら、つややかなチェロの響きを十二分に味わえるという趣向が凝らされています。
技巧的なピアッティの「12のカプリース」、ポッパーの美しい「組曲」、4台のチェロが高音域で見事な旋律を奏でる「演奏会用ワルツ」、そして48本の弦が高らかに歌う「賛歌」を収録、聴きごたえのある1枚です。
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期待の新進演奏家シリーズ/ビョン・ボギョン(ギター) |
ビョン・ボギョン(ギター) |
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895-1968):3つの地中海前奏曲
Op. 176
1. No. 1. Serenatella セレナテッラ/2.
No. 2. Nenia ネニア/3. No. 3. Danza ダンツァ
4. マヌエル・ポンセ(1882-1948): 主題、変奏と終曲(1926年第1版)
5. ジョアン・ルイス(1979-): 前奏曲第4番(2018)
ジェリル・レフィク・カヤ(1991-): ギター・ソナタ第1番
ニ長調(2017)
6. I. Allegro moderato/7. II. Andante
espressivo/8. III. Scherzo-Finale
9. エンジェル・ラム(1978-): 小雪
10. カルロス・デ・セイシャス(1704-1742):
ソナタ第23番 ニ短調 - 第1楽章 アダージョ(1720頃-42)(R.オリヴェイラによるギター編)
11. セイシャス: ソナタ第24番 ニ短調 - アレグロ(1720頃-42)(R.オリヴェイラによるギター編)
12. レオ・ブローウェル(1939-): ラ・グラン・サラバンダ(拡張バージョン)
13. クラリス・アサド(1978-): 最後の歌 (B.フォーゴ、D.ラッセル、O.ヴェセリによるギター編) |
録音: 2021年12月20-21日 St. Paul's Church,
Newmarket, Ontario(カナダ)
ソウル生まれのギタリスト、ビョン・ボギョン。6歳でギターを始め、ジュリアード音楽院で音楽学士号と音楽修士号を取得。2018年に開催されたジョアン・ファレッタ国際ギターコンクールで優勝するなど、数々の国際コンクールの入賞経験を持ち、現在はカリフォルニア州立大学フラトン校のギター科教授を務めています。
2021年のGFA国際ギターコンクールでの優勝記念として制作されたこのアルバムでは、様々な時代に書かれた作品を演奏、豊かな才能と技術を存分に聴かせています。
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ジャン=マリー・ルクレール:
ヴァイオリン・ソナタ集 Op. 5, No. 9-12(1734出版)
ヴァイオリン・ソナタ ホ長調 Op. 5, No.
9
1. I. Andante/2. II. Allegro/3. III.
Gavotta: Gratioso/
4. IV. Tempo Minuetto ma non troppo
ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 Op. 5, No.
10
5. I. Largo/6. II. Allegro assai/
7. III. Aria: Andante/8. IV. Tambourin:
Presto
ヴァイオリン・ソナタ ト短調 Op. 5, No.
11
9. I. Andante/10. II. Allegro/11.
III. Largo/
12. IV. Giga: Allegro ma non troppo
ヴァイオリン・ソナタ ト長調 Op. 5, No.
12
13. I. Adagio/14. II. Allegro ma non
troppo/
15. III. Largo/16. IV. Ciaccona |
エイドリアン・バターフィールド(ヴァイオリン)
サラ・マクマホン(チェロ)
シラス・ウォルストン(チェンバロ)
クレア・サラマン(ハーディ=ガーディ)...8 |
録音: 2021年3月12-13日 St. John's Church,
Loughton, Essex(UK)
生誕325周年、フランス18世紀前半を代表するヴァイオリン音楽の大家、ルクレールの代表作であるヴァイオリン・ソナタ集第3巻全12曲の録音も、第9番から第12番を収録したこの第3巻で完結となります。
ルクレールが活躍した18世紀当時は、コレッリやヴィヴァルディなどのイタリアのヴァイオリン音楽が大流行しており、彼はこの華麗な様式をフランス伝統の舞曲形式に融合させることでその作風を発展させていきました。
このアルバムに収録された4つのソナタには、その特質が顕著に表れており、とりわけ第10番の終楽章「タンブーラン」ではハーティ=ガーディもアンサンブルに参加、低音を持続することで作品に民謡風の味わいが加味されました。
また第12番の終楽章「チャコーナ」はヴァイオリンの卓越した技巧が要求される難曲で、名ヴァイオリニストとして活躍したルクレールの面目躍如といった作品に仕上がっています。
今作も、バターフィールドを中心に、マクマホン、ウォルストンの3人が、巧みな技術を用いて見事なアンサンブルを披露しています。
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8.660512
(2CD)
¥2600
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ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868):
歌劇《絹のはしご》 全1幕のファルサ
台本: ジュゼッペ・マリア・フォッパ
【CD1】
1. シンフォニア
2-9. 第1番-第4番
【CD2】
1-9. 第5番-第8番 |
ドルモン...レミー・ブルネンス(テノール)
ジュリア...クラウディア・ウッル(ソプラノ)
ルチッラ...ミーガン・シル(ソプラノ)
ドルヴィル...ミケーレ・アンジェリーニ(テノール)
ブランサック...エウジェニオ・ディ・リエート(バス)
ジェルマーノ...エマヌエル・フランコ(バリトン)
クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団
ホセ・ミゲル・ペレス=シエーラ(指揮) |
録音: 2021年7月20日 Offene Halle Marienruhe,Bad
Wildbad(ドイツ)
ドルヴィルと結婚していることを秘密にしているジューリア。毎夜、絹のはしごを使ってドルヴィルと逢瀬を重ねています。
彼女は後見人のドルモンから名門の令息ブランザックとの結婚を勧められていますが、どうにかそれを回避したいと願っており、召使のジェルマーノを抱き込み、従姉妹のルチッラとブランザックを結婚させようと画策します...
ロッシーニがこの《絹のはしご》の作曲を依頼されたのは20歳の1812年のこと。同年の5月にヴェネツィアで初演され大成功を収めました。
台本がチマローザの《秘密の結婚》と酷似していることが問題視されたものの、この年に4つの歌劇を書き上げたロッシーニは、一躍時の人となりました。
2015年にデビューしたばかりのウッルをはじめ、芸達者な歌手たちが登場するこの上演、なかでも存在感の強いドルモンを歌うブルネンスはスイスを中心に活躍するテノール歌手で、全体を見事に引き締めています。
ホセ・ミゲル・ペレス=シエーラが指揮するクラクフ・フィルハーモニー管弦楽団は、1990年までクシシュトフ・ペンデレツキが芸術監督を務めた名門オーケストラ。ポーランド作品を得意としていますが、このロッシーニでは軽妙な演奏を披露しています。
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8.503303
(3CD)
¥2900 →\2690
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ウクライナ国立交響楽団と桂冠指揮者クチャル
ボリス・リャトシンスキー:交響曲全集
【CD1】...8.555578
交響曲第1番 イ長調 Op. 2(1917-19)
1. I. Allegro non troppo un poco agitato/
2. II. Molto lento/3. III. Allegro
energico
4. グラジーナ Op. 58(1955)
【CD2】...8.555579
交響曲第2番 Op. 26(1935-36/1940改訂)
1. I. Lento tenebroso e con maesta
- Allegro deciso ed impetuoso/
2. II. Lento e tranquillo (Alla ballata)/3.
III. Andante - Allegro precipitato
交響曲第3番 ロ短調 Op. 50(1951/1954改訂)
4. I. Andante maestoso - Allegro impetuoso/5.
II. Andante con moto/
6. III. Allegro feroce/7. IV. Allegro
risoluto
【CD3】...8.555580
交響曲第4番 変ロ短調 Op. 63(1963)
1. I. Andante sostenuto e maestoso
- Allegro moderato ma risoluto assai/
2. II. Lento tenebroso - Andante/3.
III. Allegro molto risoluto
交響曲第5番 ハ長調「スラビャンスカヤ」Op.67(1965-66)
4. I. Andante maestoso - Allegro molto
5. II. Lento e mesto - Andante tranquillo
- Grave -
Andante tranquillo - Lento e mesto
6. III. Moderato - Allegro energico |
ウクライナ国立交響楽団
テオドレ・クチャル(指揮) |
NYCX-10314
(3CD)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3300
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録音: Studio of the State Broadcasting
Companyof Ukraine, Kiev(ウクライナ) 1994年5月8、13-15日...CD1 1993年6月4-9日...CD2 1993年12月27-30日...CD3
【ウクライナ国立交響楽団と桂冠指揮者クチャルによるリャトシンスキーの交響曲全集のBOX化!】
20世紀、ウクライナの交響楽の発展に大きく寄与した作曲家ボリス・リャトシンスキー。
幼い頃からピアノとヴァイオリンに習熟し、10代の半ばで最初の作曲を行ったとされています。やがてキーウ(キエフ)音楽院でレインゴリト・グリエールに作曲を師事、グリエールの没後には遺作となった「ヴァイオリン協奏曲」Op.100の補筆を手がけています。
1920年から母校で作曲と管弦楽法を教え、その後一時期はモスクワ音楽院でも教鞭を執り、1956年からは「ソ連作曲家同盟」の指導的地位について音楽界の発展に尽力しました。キーウ音楽院の門下にシルヴェストロフがいます。
作曲家としては、5つの交響曲をはじめ、交響詩や室内楽曲、2作の歌劇、声楽曲、合唱曲、ピアノ曲、舞台作品や映画音楽にに至る幅広いジャンルの作品を書き上げています。
初期の作品はグリエールの影響を受けたロマンティックなものでしたが、1920年代半ばには西欧の無調に感化された作品を書くようになります。
1929年以後はウクライナに伝わる音楽に関心を向け、19世紀後半に活動した音楽民族学者ミコラ・リセンコの研究から得られた民俗音楽の旋律と当時最新の和声及び形式を結び付けた作品に傾注しました。
5曲の交響曲はウクライナの交響楽史上の記念碑的存在とされています。バルトークやショスタコーヴィチの音楽に関心のある人ならばすぐに楽しむことができるでしょう。
この3枚組BOXには、リャトシンスキーの全交響曲を収録。
1919年に完成された交響曲第1番は学生時代の作品「抒情詩」を改訂したものを第2楽章とし、前後の楽章を加えて1923年に初演されました。抒情的なメロディにあふれ、金管群が活躍する高揚感に満ちた終楽章も聴きごたえがあります。
1935年から36年に書かれた交響曲第2番は、西欧の前衛的な音楽の影響と当時の政治的状況を反映した不穏な暗さを感じさせる音楽。ソ連政府の推進する社会主義リアリズムに沿わないと見なされたか、演奏が禁じられ、初演は1964年まで待たねばなりませんでした。
交響曲第3番は第2番の苦い経験を踏まえて政府の意向を反映したのか、モダンで闘争的な作品。要所に正教会の聖歌を思わせる旋律が現れ、最後は輝かしい高揚で結ばれます。
当初は「平和が戦争に勝利する」という言葉が終楽章に付されていました(後に検閲で削除)。1955年にムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルが初演すると評判となり、すぐにモスクワ、キーウをはじめソ連の主要都市で演奏されました。クチャルはこの曲を「ウクライナの交響楽の精華であり、20世紀の交響曲の中でも最も重要なものの一つ」としています。
1963年に完成した第4番は現代音楽の語法を用いつつも調性を捨てることなく、ウクライナの民俗音楽も採り入れた作品。1965年にリャトシンスキーが70歳の誕生日を記念して自ら指揮した演奏は、批評家と聴衆から絶賛され、この曲を「バルトーク、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、オネゲル、シマノフスキらの傑作に匹敵する」「ウクライナ音楽への大きな貢献」と称賛されました。
彼の民俗音楽への思いは「スラビャンスカヤ(スラヴの意味)」の副題を持つ交響曲第5番に結晶します。第1楽章は伝説の戦士「イリヤ・ムローメツ」を歌ったロシアの古い民謡に基づく荘厳な旋律で始まり、第2楽章にはブルガリアや古代スラヴの民謡が登場。終楽章では冒頭でムローメツの歌が高らかに奏でられた後ドラマティックな展開となり、最後はムローメツの歌が再帰した後で教会の鐘を思わせる響きが鳴り渡り、曲が結ばれます。
1955年に書かれた交響的バラード「グラジーナ」は、ポーランドの偉大な詩人アダム・ミツキェヴィチの没後100周年を記念して書かれたもの。リトアニアの神話に登場する女性騎士を主人公としたミツキェヴィチの詩がスコアの冒頭に付され、戦いに身を投じ悲劇的な死を迎える彼女の姿が劇的に描かれています。
ニューヨークでウクライナ系の家庭に生まれたテオドレ・クチャルは、クリーヴランド音楽院でヴィオラを学び、オーケストラでも演奏。後にボストン交響楽団の奨学金を得てタングルウッドで指揮を学び、アメリカ、オーストラリア、チェコ、ベネズエラのオーケストラで首席指揮者や音楽監督を務めています。
1992年にはウクライナ国立交響楽団の首席客演指揮者、94年から2000年まで音楽監督権首席指揮者を務め、退任に際しては桂冠指揮者の称号を贈られました。
クチャルとウクライナ国立響の録音は数多くありますが、リャトシンスキーの交響曲は代表作の一つで国際的にも高い評価を得ています。
※国内仕様盤には増田良介氏よる日本語の解説が付属します。
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NAXOS GREAT COMPOSERS IN WORDS AND MUSIC
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大作曲家 クロード・ドビュッシー(1862-1918)
1-37. 朗読と音楽で綴る生涯
デイヴィニア・キャディ作 |
ルーシー・スコット(朗読) |
フランス近代を代表する作曲家ドビュッシー。彼の作品は、新しい芸術の時代の幕開けを告げるものでした。
当時、喝采と批判の両方を呼んだその音楽を聴きながら、彼の波乱に満ちた生涯を辿る1枚です。
使用曲: 牧神の午後への前奏曲、ゴリウォーグのケークウォーク、夜の星、『放蕩息子』より、弦楽四重奏曲
ト短調、『夜想曲』より「シレーヌ」、黄金の魚、『イペリア』より「街の道と田舎の道」、シランクス他、全18曲の抜粋(フェイドイン、フェイドアウトあり)
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4/27(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
FIRST HAND RECORDS
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世界を廻る音楽旅行
ヴァイオリン・オデッセイ
グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969):オベレク第1番(1949)*
モシェ・ゾルマン(1952-):放浪(1994)*
ジョゼフ・アクロン(1886-1943):
子供の組曲 Op.57(c.1925)(ハイフェッツ編)**
ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923):
ヴァイオリン・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.43(1917)*
シルベストレ・レブエルタス(1899-1940):
Afilado(r 1924)* / Tierra p'a las maceta(s
1924)*
アリ・オスマン(1958-2017):Afromood(2010)**/***
ガオ・ピン(1970-):Questioning the Mountains(2008)*
ガレス・ファー(1968-):Wakatipu(2009)
エルヴィン・シュルホフ(1894-1942):ヴァイオリン・ソナタ第2番(1927)**
ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):Summerland(1935) |
イタマール・ゾルマン(ヴァイオリン)
イェヴァ・ヨコバヴィチューテ(ピアノ)*
クワン・イ(ピアノ)**
ジュリア・トンプソン(タンバリン)*** |
コロナ禍の世界を廻る音楽旅行
録音:2021年2月23-25日/ノースカロライナ州、デューク大学、ボールドウィン公会堂
コロナによる世界的なロックダウンを受けて、米国在住のヴァイオリニスト、イタマール・ゾルマンは新しいレパートリーの発掘に時間を費やしました。
ニュージーランドからアメリカへ、そしてスーダン、中国、ロシア、ポーランドと、幅広い地域の魅力的な作品を演奏。滅多に聴くことのできない文化の多様性を楽しめます。
クロアチアの女性作曲家ドーラ・ペジャチェヴィチや、チェコの作曲家エルヴィン・シュルホフのソナタなどは聴き応えもかなりのもの。
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FRA BERNARDO
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めずらしいヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハの曲も
フランチェスコ・ガッリジョーニ(チェロ)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 Vol.3
J.S.バッハ:組曲第6番ニ長調 BWV.1012
ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):
チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調(Wf
X/3)、
チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調(Wf
X/1)
ヨハン・フィリップ・バッハ(1752ー1846):
スコットランドの旋律と変奏(世界初録音) |
フランチェスコ・ガッリジョーニ(チェロ)
ロベルト・ロレジャン(ハープシコード) |
ヴェニス・バロック・オーケストラの元チェリスト、ガッリジョーニが弾くバッハ無伴奏第3巻!
☆ヴェニス・バロック・オーケストラのチェリストとして多くの名盤に参加してきた、フランチェスコ・ガッリジョーニ!
☆バッハ無伴奏第3巻は、「組曲第6番」とバッハ・ファミリーのチェロ・ソナタ!
パドヴァのC.ポッリーニ音楽院で学んだあとバロック・チェロやヴィオラ・ダ・ガンバも専門的に学び、ヴェニス・バロック・オーケストラの創設メンバーとしてジュリアーノ・カルミニョーラらと多くの演奏・録音に参加してきたバロック・チェリスト、フランチェスコ・ガッリジョーニの弾くバッハ無伴奏チェロ組曲。
第3集では残った「組曲第6番」に、バッハ・ファミリーのチェロ・ソナタをカップリング!
「ビュッケブルクのバッハ」とも呼ばれた大バッハの下から2番目の息子、ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハの2つのチェロ・ソナタに、ザクセン=マイニンゲンの宮廷画家&オルガニストであったヨハン・フィリップ・バッハ(大バッハからすると、はとこの孫といった遠縁)の世界初録音となる「スコットランドの旋律と変奏」が収録されています。
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KAIROS
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ダニエル・ハーディング&スウェーデン放送交響楽団
イェスパー・ノルディン(1971-):Vicinities
Vicinities(2011)
The View from Within(2016)*
Sculpting the Air - Gestural Exformation(2015)^ |
フレドリク・エクダール(ファゴット)
スウェーデン放送交響楽団
ダニエル・ハーディング(指揮)
ディオティマ弦楽四重奏団*
アンサンブル・アンテルコンタンポラン₁Aほか |
ハーディング&スウェーデン放送響が参加!イェスパー・ノルディンの作品集!
近年国際的に高い評価を得ているスウェーデンを代表する現代音楽作曲家、イェスパー・ノルディン(1971-)の作品集。
スウェーデンの伝統的な民族音楽、ロック、即興音楽の影響を受けつつも、力強い情感を湛えた彼の音楽は世界中で人気を博しています。
本作は、自身の芸術的成長において非常に重要であったという5年間に作曲された、3つの重要作品で構成されています。
ソリストのフレドリク・エクダールとの緊密な共同作業によって生まれた《Vicinities》は、ダニエル・ハーディングが指揮するスウェーデン放送交響楽団によって、ストックホルムのベルワルド・ホールで初演が行われました。
本作にはその初演時の録音が収録されています。
※録音:2016-2020年
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ガブリエル・エルコレカ(1969-):ピアノ作品集
Nubes(1994)/Nubes II(1995)/
4つのバラード(2017-21)/Jaia(2000)/
Dos Zortzikos(2000)/Kaila Kantuz(2004)/
Mundaka(2009)
ランナー:Pester-Walzer Op.93
ヨハン・シュランメル:Musikalisches Farbenspiel
カール・ミヒャエル・ツィーラー(ヨーゼフ・シュランメル編):
Rendez-Vous |
アルフォンソ・ゴメス(ピアノ) |
スペイン・ビルバオ出身の現代音楽作曲家、ガブリエル・エルコレカ(1969-)のピアノ作品集。イギリス・ロンドンではマイケル・フィニッシーに作曲を学んでいるエルコレカの音楽は、現代音楽演奏のエキスパートであるアルフォンソ・ゴメスによって次のように評されています。
「ガブリエル・エルコレカのピアノ作品が現代のレパートリーの中で重要な位置を占めている理由はいくつかある。その響きの持つ詩情、暴力性、技術的な複雑さ、色彩への大胆な取り組み。
さらには確立した職人技や、フォークロア、中欧の音楽の伝統、アヴァンギャルドとの深く、曖昧な関係性。
私の考えでは、異なる美的次元の間を素早く移動するこの能力は、まさに彼の創作の最も顕著な側面の一つである。」
※録音:2021年9月、ヴォルフガング・ホフマン・ザール(ドイツ、フライブルク)
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イヴァン・フェデーレ(1953-):無伴奏チェロ作品集
フランス組曲 VI(2018)
パルティータ(2019)
フランス組曲 III(2010)
フランス組曲 Vlb(2018)* |
ミケーレ・マルコ・ロッシ(チェロ)
フランチェスコ・アブレシア(エレクトロニクス)* |
イタリアの現代音楽作曲家、イヴァン・フェデーレ(1953-)による、無伴奏チェロのための作品集。
ブーレーズやベリオ、ドナトーニとの出会いが自身の創作の発展に決定的な影響を与えたというフェデーレ。長い作曲歴の中で、彼が特別な関心を寄せた楽器がチェロでした。
本作に収められたチェロ独奏のための作品は、単一の主題からなる対照的な舞曲楽章が交互に配置されるバロック時代の組曲にインスピレーションを受けています。
※録音:2020年8月(イタリア、ミラノ)
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PALADINO
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フランツ・シュレーカーの愛弟子の一人
ラートハウス:ヴァイオリンとピアノのための作品集
ヴァイオリン・ソナタ第1番 op.14(1925)
ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.27(1927)
ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.43(1937)
デディケイションとアレグロ Op.64(1949) |
マテウシュ・ストシェレツキ(ヴァイオリン)
アンジェイ・シュロンザク(ピアノ) |
フランツ・シュレーカーの愛弟子の一人として知られるオーストリア=ハンガリー帝国出身の天才的な作曲家、カロル・ラートハウス(1895-1954)のヴァイオリンとピアノのための作品集。
この編成での作品はわずか5曲しかないとされていますが、どの作品もラートハウスの芸術的遺産の中で非常に重要な部分を占めており、彼の多才ぶりを証明するものとなっています。
長年にわたってラートハウスの音楽を研究しているマテウシュ・ストシェレツキとアンジェイ・シュロンザクのデュオが、これらの傑作を洞察に満ちた解釈で演奏しています。
※録音:2020年11月、クシシュトフ・ペンデレツキ・コンサートホール(ポーランド、ラドム)
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ALPHA CLASSICS
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パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)&エストニア祝祭管弦楽団
『ESTONIAN PREMIERES』~現代エストニアの管弦楽作品
1-3. トヌ・クルヴィッツ(1969-): To The
Moonlight 月の光に (2020)
4. ウロ・クリグル(1978-): Chordae コルダ
(2013)
5. ヘレナ・トゥルヴェ(1972-):L'ombre derriere
toi 影はあなたの後ろに (2011)
6. タウノ・アインツ(1975-): Ouverture Estonia
序曲エストニア (2014)
7. クリグル: The Bow ザ・ボウ (2021)
8. レポ・スメラ(1950-2000):Olympic Music
I オリンピック・ミュージック I (1980) |
マテ・スーチュ(ヴィオラ)
インドレク・レイヴァテギヤ(チェロ)
マリウス・ヤルヴィ(チェロ)以上5
エストニア祝祭管弦楽団
パーヴォ・ヤルヴィ(指揮) |
録音: 2012年7月-2021年7月 パルヌ・コンサート・ホール、エストニア
【パーヴォ・ヤルヴィが紐解く、現代エストニアを代表する管弦楽作品の魅力】
パーヴォ・ヤルヴィが生まれ故郷エストニアで開始したパルヌ音楽祭をきっかけに、2011年に創設されたエストニア祝祭管弦楽団。
ALPHAからの3枚目のアルバムは、エストニアを代表する5人の作曲家の作品集です。
詩的かつ情景的な作風で知られるトヌ・クルヴィッツが、世界的パンデミックで人々が孤独にさらされた2020年、パーヴォ・ヤルヴィに献呈した「To
The Moonlight」は「管弦楽のための3つのブルース」の副題を持ち、ブルースのイディオムを用いつつ、困難の時代を生きる人々の心情を表し、またこれに寄り添う美しさを湛えた作品となっています。
管弦楽作品からエレクトロニクス、映画音楽などでも知られるウロ・クリグルによる「Chordae」は元々古代ギリシャ語とラテン語から取った表題に、「和音」、楽器の「弦」、「同意」など様々な言語に引っかけた意味を含ませており、多くの音が重なり合って作られる様々な和音やリズムが次々と現れるドラマティックな作品。また「The
Bow」も、「お辞儀」や楽器の「弓」など様々な意味を含むタイトルを持つ力強く美しい作品。
いずれもパーヴォ・ヤルヴィに捧げられています。グレゴリオ聖歌や東洋音楽から影響を受けているエレナ・トゥルヴェによる「L'ombre
derriere toi」は、3つのヴィオラ・ダ・ガンバと弦楽のために書かれた作品で、ここではヴィオラと2つのチェロがソロをとって演奏されます。
オペラなど舞台作品が有名なタウノ・アインツの「序曲エストニア」は、2012年にエストニアの詩人ジャン・ペクの「Mu
isamaa(我が祖国)」に作曲した際に、その詩から受けた印象を管弦楽で表現したというもの。
エストニアで最も重要な交響曲作曲家とされるレポ・スメラによる「オリンピック・ミュージック
I」は、1980年モスクワ・オリンピックの際、タリンで開催されたヨット・レースのオープニングのために作曲されました。
いずれも調性的で聴きやすいながらも刺激的な作品で、まだまだ知られざるエストニア音楽界の奥深さを教えてくれるアルバムです。
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アンサンブル・コントラスト
『UNE PRIエRE ある祈り』~ユダヤの祈りの音楽
1. エルネスト・ブロッホ(1880-1959): 『ヘブライ組曲』より
I. ラプソディ
2. モーリス・ラヴェル(1875-1937): 『2つのヘブライの歌』より
I. カディッシュ
3. ジョン・ウィリアムズ(1932-)/ジョアン・ファルジョ編:
『シンドラーのリスト』より テーマ
4. マックス・ブルッフ(1838-1930): 『8つの小品』
Op. 83 より V. ルーマニアの歌
5. 伝承曲/ファルジョ編: モレニカ
6-8. ブロッホ: 『ユダヤ人の生活から』(全曲) 6.
I. 祈り 7. II. 哀願 8. III. ユダヤの歌
9. ドミートリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975):
『ユダヤの民族詩より』 Op. 79 より IX. よい生活
10. ベーラ・コヴァーチ(1937-2021): ショレム・アレイヘム、ロヴ・ファイドマン!
11. ブルッフ: コル・ニドライ Op. 47
12. セルゲイ・プロコフィエフ(1891-1953):
ヘブライの主題による序曲 Op. 34 |
アンサンブル・コントラスト
アルノー・トレット(ヴィオラ)
...1、3-5、9、11、12
アントワーヌ・ピエルロ(チェロ)
...2、3、5-8、12
ジョアン・ファルジョ(ピアノ)
...1、2、4-12
カリーヌ・デエ(ソプラノ)...5
ピエール・ジェニソン(クラリネット)
...4、5、10、12
デボラ・ネムタヌ(ヴァイオリン)...12
サラ・ネムタヌ(ヴァイオリン)...12 |
録音: 2020年11月 バル・ブロメ、パリ
ブロッホの作品を軸に、ユダヤの人々の祈りが込められたクラシックの室内楽作品を収めたアルバム。全体に、静かな祈りに動的な要素も加わった、たいへん美しいアルバムです。
唯一収められた映画音楽の「シンドラーのリスト」は、ヴィオラとチェロのみによる味わい深い編曲。
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ARCANA
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アレッサンドロ・グランディ(1590-1630):晩課の詩篇曲集
1. Magnificat a 10 10声のマニフィカト(わたしの魂は主を崇め)
[1]
2. Confitebor 「主よ、わたしは心を尽くして祈りを捧げる」
[3]
3. Dixt Dominus 「主は言われた」 [1]
4. Beatus vir a tre 3声の「主を畏れる者は幸いである」
[2]
5. Dixit in ritornello 合奏を伴う「主は言われた」
[3]
6. Laudate pueri a tre 3声の「讃えよ、主に従う者たちよ」
[2]
7. Laudate Dominum 「主を讃えよ」 [3]
8. Confitebor a tre 3声の「主よ、わたしは心を尽くして祈りを捧げる」
[2]
9. Laetatus sum 「わたしは嬉しかったのです」
[3]
10. Laudate pueri IV toni 第4旋法による「讃えよ、主に従う者たちよ」
[3]
11. Lauda Jerusalem 「讃えよ、エルサレムよ」
[3] |
アカデミア・ダルカディア
(古楽器&声楽アンサンブル)
ウト・ファ・ソ・アンサンブル(古楽器使用)
アレッサンドラ・ロッシ・リューリヒ(指揮) |
【楽譜出典】
[1]『コンチェルタートをつとめる第一聖歌隊のための8声部の短い詩篇曲集』(1629年)
[2]『3声のコンチェルタート様式によるミサ曲・詩篇曲集』(1630)
[3]『ヴェネツィア共和国礼拝堂楽員レオナルド・シモネッティ編纂による第3曲集
2・3・4声に通奏低音、および任意で合奏を添えてもよい編成によるミサ曲・詩篇曲を集めて』(1630)
A=465 Hz 1/6コンマ ミーントーン
録音:2019年7月21-26日 サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ教会、ヴェネツィア
【大小さまざまな声楽群が織りなす音宇宙、バロック初期のヴェネツィア様式の極致】
1590年にヴェネツィアで生まれ、同世代のシュッツと同じく巨匠ジョヴァンニ・ガブリエーリの複合唱形式をじっくり学んで育ったアレッサンドロ・グランディ。
一時フェラーラの宮廷で活躍するもヴェネツィアに戻り、モンテヴェルディが指揮する聖マルコ教会の楽員を務めたのち1627年にベルガモの礼拝堂楽長となったものの、伝染病が猛威を振るった1630年に亡くなってしまいました。
ベルガモに移って間もなく出版された作品集はいずれもガブリエーリの影響を色濃く残しながら、合唱の各パートを独唱として扱うコンチェルタート様式を追求した17世紀らしい音楽的進化が見られます。
この作曲家の作品を体系的に追っているイタリアの古楽グループ、アカデミア・ダルカディアは9人の独唱者とヴァイオリン、テオルボ、オルガンからなるアンサンブルに大小サックバット(トロンボーンの前身)を含む金管合奏で臨むウト・ファ・ソ・アンサンブルの協力を得て(木管コルネットも加わっていますがクレジット無し)、編成の大きい作品でも各歌手の独立性を保った室内楽的解釈で作品の魅力をじっくり引き出します。
ピッチは当時の北イタリアに合わせてやや高めの465Hz。10声にも及ぶマニフィカトはポスト=ガブリエーリ世代の貫録十分、3声と通奏低音からなる作品では一転、マドリガーレのような緊密な音作りが見事というほかありません。
同レーベルでの先行録音(A464)に続く、本場イタリアならではの上質の古楽録音です。
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CHANNEL CLASSICS
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ロイヤル・コンセルトヘボウ管首席、オマール・トマゾーニ
『イントラーダ』
1. ヴァシリー・ブラント(1869-1923):
演奏会用小品 第1番 Op. 11
2. ミハイル・ゴルトシュタイン(1917-1989)/
伝アレクサンダー・グラズノフ(1865-1936):
アルバム・リーフ ~トランペットとピアノのための
3. アルテュール・オネゲル(1892-1955):イントラーダ
H. 193
4. ブラント: 演奏会用小品 第2番 Op. 12
5. ロブ・ホールハイス(1948-):カンツォーニ
~
トランペット、サクソフォンとピアノのための
6. ジョルジェ・エネスク(1881-1955):
伝説 ~トランペットとピアノのための
7-9. ジャン・フランセ(1912-1997):
ソナティネ ~トランペットとピアノのための
7. プレリュード 8. サラバンド 9.
ジーグ
10. ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)/
ティモフェイ・ドクシツェル(1921-2005)編:
ラプソディ・イン・ブルー |
オマール・トマゾーニ(トランペット)
使用楽器:
B♭トランペット(Bach 37H)...1、2、5、10
Cトランペット(Yamaha YTR9445CH)...3、7-9
コルネット(B&H Sovereign)...4
E♭トランペット(Yamaha YTR 9635)...5
フリューゲルホーン(Hub Van Laar R3)...5
イェルーン・バル(ピアノ)
フェムケ・アイルストラ(サクソフォン)...5 |
録音: 2021年7月 MCO ヒルフェルスム、オランダ
※日本語解説付
【ロイヤル・コンセルトヘボウ管首席の名手、オマール・トマゾーニが遂にソロ・デビュー!】
来日公演やイベントなどで日本でもすでにお馴染みであり、名手揃いで知られるロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席トランペット奏者を2013年から務める、イタリア出身のオマール・トマゾーニ。
2004年にフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団の首席奏者に就任して以来、ヨーロッパで輝かしい活躍をしてきた彼が、満を持して世に送り出すソロ・デビュー・アルバム。
20年もの間練り上げたプログラムは、クラシカルなレパートリーを自分なりの解釈で収録するもので、最終的には息子の誕生と世界的パンデミックが制作を後押ししたということです。
高い技術はもちろんですが、作品に対して常に前のめりのパフォーマンスがたいへん魅力的。色彩感あふれる音色と表情で、より高い次元の表現を求める姿勢は多くの共感を呼ぶことでしょう。
今回のための委嘱作品であるロブ・ホールハイスの「カンツォーニ」で共演するサクソフォンのフェムケ・アイルストラは、様々なオーケストラとの共演や現代音楽のパフォーマンスのほか、ピリオド楽器オーケストラ「アニマ・エテルナ」でも活躍する名手。
ピアノのイェルーン・バルもロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の常任ピアニストを務めています。
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FUGA LIBERA
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ハインツ・ホリガー&ローザンヌ室内管
シェーンベルク、ウェーベルン作品集
アルノルト・シェーンベルク(1874-1951):
1. 室内交響曲 第1番 Op. 9
アントン・ウェーベルン(1883-1945):
2-3. 交響曲 Op. 21
シェーンベルク/ハインツ・ホリガー編:
4-9. 6つの小品 (原曲: ピアノのための6つの小品)
Op. 19
ウェーベルン:
10-14. 5つの楽章 (弦楽合奏のための) Op.
5 |
ローザンヌ室内管弦楽団
ハインツ・ホリガー(指揮) |
録音: 2021年2月26-28日 ローザンヌ歌劇場
【ホリガーによる、鮮烈なシェーンベルクとウェーベルン】
オーボエの名手、作曲家にして近現代音楽解釈の大家ハインツ・ホリガーが振る、近代音楽発展の立役者シェーンベルクとその門下ウェーベルンの作品。
シェーンベルクの室内交響曲は、冒頭から鋭い切れ味を感じさせる緊張感で、コーダへ向けて息もつかせぬ緻密さと構成で一気に聴かせます。
続くウェーベルンの交響曲では主題となる音列の動きを明確に聴かせ、作品の構造を緊張を持続させながら明示。
シェーンベルクがピアノのために書いた「6つの小品」をホリガーが室内管弦楽へ編曲したものは、どれも非常に短い曲ですが、管楽器により強調される和声や効果的な打楽器の使用などがたいへん新鮮。
当初弦楽四重奏のために作曲されたウェーベルンの「5つの楽章」は、作曲後20年を経て編曲された弦楽合奏版を収録しています。
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LINN RECORDS
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ヨニアン・イリアス・カデシャ(ヴァイオリン)
『J.S.B.へのオマージュ』~無伴奏ヴァイオリン作品集 |
ヨニアン・イリアス・カデシャ(ヴァイオリン) |
1. ジェルジ・クルターグ(1926-):J.S.B.へのオマージュ
~『サイン、ゲームとメッセージ』より
2-6. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ
第2番 ニ短調 BWV 1004
2. アルマンド 3. クーラント 4. サラバンド 5.
ジーグ 6. シャコンヌ
7. クルターグ: 無窮動 a ~『サイン、ゲームとメッセージ』より
8. ヘレナ・ヴィンケルマン(1974-): チャッコーナ
~無伴奏ヴァイオリンのための
9. クルターグ: 無窮動 b ~『サイン、ゲームとメッセージ』より
10. アルフレート・シュニトケ(1934-1998):
フーガ ~無伴奏ヴァイオリンのための
11. クルターグ: 無窮動 c ~『サイン、ゲームとメッセージ』より
12-17. レーラ・アウエルバッハ(1973-):Lonely
Suite 'Ballet for a Lonely Violinist'
孤独な組曲『孤独なヴァイオリニストのためのバレエ』
12. Dancing with Oneself 自分自身とのダンス 13.
Boredom 退屈
14. No Escape 逃れることは出来ない 15.
Imaginary Dialogue 空想上の対話
16. Worrisome Thought やっかいな考え 17.
Question 問いかけ
18. クルターグ: 民謡風 ~『サイン、ゲームとメッセージ』より
19. ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644-1704):
パッサカリア ト短調 ~『ロザリオのソナタ』より
20. クルターグ: feerie d'automne ‛フェエリー
ドトーヌ ~『サイン、ゲームとメッセージ』より |
録音: 2021年5月8-10日 セント・マーチン教会、イースト・ウッドヘイ、ニューバリーヒル、UK
【名手ヨニアン・イリアス・カデシャ、LINN第1弾は目の覚めるような無伴奏アルバム!】
ヨーロッパ各地のオーケストラや、ニコラ・アルトシュテット、スティーヴン・イッサーリス、パトリツィア・コパチンスカヤなどの名手たちと共演し、C'Aviレーベルから数枚のアルバムもリリースしてきたアテネ出身の名手ヨニアン・イリアス・カデシャ。
LINNからの第1弾は彼の技術と表現力、そして構成力が十二分に発揮された無伴奏作品集です。
クルターグの連作『サイン、ゲームとメッセージ』からの曲を挟みつつ、ビーバーから現代スイスの女性作曲家ヴィンケルマンまで、5世紀に及ぶ作品が収められています。
中でも大バッハは一連の『ソナタとパルティータ』から人気の高い「パルティータ第2番」を選曲しているところ、このアルバムへの入れ込みと自信の大きさがうかがえると当時に、他の収録作品の多くがバッハの作品の影響を受けていることを暗示しているものです。
イリアス・カデシャの安定した技術、バロックから現代までを自らの中でじっくりと消化して歌い上げる、音楽性の高さと幅広さをじっくりと味わうことの出来るアルバムです。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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DOREMI
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DHR 8163
(2CD-R)
¥4400 →\3990
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ブロニスラフ・ギンペルLive 第1集
ヨッフム&BPOとのシベリウスのヴァイオリン協奏曲も収録 |
ブロニスラフ・ギンペル(ヴァイオリン) |
ラロ:スペイン交響曲 ニ短調 Op.21 第1楽章
アレグロ・ノン・トロッポ
サラサーテ:マラゲーニャ イ長調 Op.21-1
ブロニスラフ・ギンペル(指揮)、ABCコンサート・オーケストラ
録音:1949年頃(放送用ライヴ)
ヴィエニャフスキ:スケルツォ・タランテラ
Op.16
サラサーテ:ホタ・ナバーラ Op.22-2
パガニーニ(アウアー編):カプリース第24
番 イ短調
リチャード・ベックマン(ピアノ)
録音:1953年8月29日(放送用ライヴ)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン Op.20
マルティン・クラウゼ(ピアノ)/録音:1955年2月13日(放送用ライヴ)
クライスラー:中国の太鼓 Op.3、プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
カロル・ギンペル(ピアノ)/録音:1930年代(放送用ライヴ)
グリゴラシュ・ディニク:ホラ・スタッカート
ピアニスト不明/録音:1930年代(放送用ライヴ)
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
オイゲン・ヨッフム(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1956年4月21日(放送用ライヴ)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調
K.219
ロベルト・ベンツィ(指揮)、西ドイツ放送交響楽団/録音:1967年頃(放送用ライヴ)
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.82
ジョセフ・ステパル(指揮)、ABCコンサート・オーケストラ/録音:1949年頃(放送用ライヴ) |
ショウ・ピースと協奏曲、ギンペルの貴重音源集
「戦場のピアニスト」ウワディスワフ・シュピルマンとデュオを組み世界中で2500回以上のコンサートを開いたことでも知られるヴァイオリニスト、ブロニスワフ・ギンペルの貴重音源集です。
ヨッフムBPOとのシベリウスも収録。TAHRAで出ていたものと同じと思われる。
当DOREMIレーベルの商品はCD-Rで入荷する可能性がございます。ご了承の上お求め頂きますようお願いいたします。
ブロニスワフ・ギンペル(1911-1979)
ポーランド系アメリカ人のヴァイオリニスト。オーストリア=ハンガリー帝国のルヴフ(現ウクライナ・リヴィウ)でユダヤ家系に生まれる。
14歳でゴルトマルクの協奏曲をウィーン・フィルと演奏し神童の才を発揮。ヨーロッパ中で演奏活動を展開し、ベルリンでカール・フレッシュに学ぶ。
1937年アメリカに移住、ロサンゼルス・フィルハーモニックのコンサートマスターに就任。米軍に従軍したのち、戦後はヨーロッパでも活動を再開した。
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<国内盤>
HARMONIAMUNDI(キング・インターナショナル)
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HMSA 0053
(SACD シングルレイヤー)
¥5500
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2020年度アカデミー賞大賞受賞の名演、
第九&合唱幻想曲がSACDで登場!
ベートーヴェン:
・交響曲第9番 ニ短調 op.125
・合唱幻想曲 ハ短調 op.80 |
パブロ・エラス=カサド(指揮)
フライブルク・バロック・オーケストラ
合唱:チューリヒ・ジング・アカデミー
クリスティアーネ・カルク(ソプラノ)
ゾフィー・ハルムセン(アルト)
ヴェルナー・ギューラ(テノール)
フロリアン・ベッシュ(バス)
クリスティアン・ベザイデンホウト
(フォルテピアノ/合唱幻想曲) |
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
録音:2019年11月/日本語帯・解説・歌詞対訳付/限定盤
2020年度第58回レコード・アカデミー賞大賞・交響曲部門受賞の名盤を、SACD
シングルレイヤーでおとどけします。
ハルモニア・ムンディ・レーベルからハイレゾ・マスターの提供を受け、キング関口台スタジオでリマスタリングを施した、日本独自企画・限定盤です。
CD(HMM-902431およびKKC-6234)は2 枚組でしたが、SACD
では1 枚での発売となります。このたびのSACD
化により、より豊かな奥行きと響きが再現されました!
「第九」は、冒頭からストレートに一気呵成にたたみかけ刻み込んでくる、パワーに満ちた演奏。これまでに様々な歴史的名演が存在しますが、エラス=カサドは今まさにこの作品が書かれたかのように、新鮮に、大胆にストレートに譜面を響かせています。
演奏時間は61'13(I: 13:35、II: 13:32、III:12:07、IV:21:59)。
エネルギッシュでありながら、颯爽とした演奏に、今あらためての真の第九像を観る感すらあります。終楽章冒頭もまさに「プレスト」。
しかしすべてのテンポ設定は楽譜に書かれたもので、ここでも不自然さやぎこちなさはまったくありません。
エラス=カサドが、これまでの慣習にとらわれることなく、まっさらな目で緻密に譜面の検証を重ねたうえでの大胆な演奏となっております。
「歓喜の歌」と重なる管弦楽も実にぴちぴちと喜びに満ちており、見事です。管弦楽、ソリスト、合唱すべてが輝かしく混然一体となって炸裂した、実に新鮮なパワーに満ちた、鮮烈な第九の登場といえましょう。
合唱幻想曲も、ベザインデンホウトのソロの迫真の説得力と迫力に思わず聴き入ってしまいます。
器楽とのアンサンブルも絶妙。ふとした表情の変化や、影から光への移行などを、ベザイデンホウトもエラス=カサドの歌に満ちた統率が光る管弦楽ももらさずとらえており、ベートーヴェンの筆に込められた創造性が響き渡ります。
ベザイデンホウトはこの作品について、「1808年のベートーヴェン自身がピアノ独奏を担当した演奏会は彼にとって大いなる心の傷だったろう。それは既にかなり進行していた難聴の中での、ある種の白鳥の歌としてこの演奏会に臨んでいたはず。
その演奏会では冒頭部分は即興で演奏されたが、おそらくこれはベートーヴェンがプロのヴィルトゥオーゾ演奏家として演奏したごく最後の記録であろう。
ベートーヴェンは聴衆に"これはヴィルトゥオーゾ・ピアニストとしての最後の証言となるだろう。これからはあなた方に純粋に音楽を提供していくことになる"と伝えている。」と述べていますが、まさにこの演奏は、天才ベザイデンホウトの、過去の偉大なる天才ピアニストでもあったベートーヴェンへの敬意に満ちたオマージュであり、同時に腕前の勝負を挑む挑戦状ともいえるような、意欲的な演奏だといえるでしょう。
ベザイデンホウトがさらなる飛躍と深化を遂げ、持ち前の音楽性に加え、力強さも増してきていることを感じる力演です。
ブックレットには、ハルモニアムンディ社長のクリスティアン・ジラルダン氏による、「歓喜の歌」についての興味深い考察も掲載されております。注目盤です!
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HMSA 0052
(SACD シングルレイヤー)
¥4600
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エラス=カサドの本場のリズムが冴えるファリャ!
ファリャ:
1-8. バレエ「三角帽子」
9-17. バレエ「恋は魔術師」 |
カルメン・ロメウ(メゾ・ソプラノ/「三角帽子」)
マリーナ・エレディア(カンタオーラ/「恋は魔術師」)
マーラー・チェンバー・オーケストラ
パブロ・エラス=カサド(指揮) |
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
2020年度レコード・アカデミー賞銅賞受賞の名演、エラス=カサドの本場のリズムが冴えるファリャ!
録音:2019年4月、バルセロナ/日本語帯・解説・歌詞対訳付/限定盤
2020年度第58 回レコード・アカデミー賞銅賞・管弦楽曲部門受賞の名盤(HMM-902271
/ KKC-6127)を、SACD シングルレイヤーでおとどけします。
ハルモニア・ムンディ・レーベルからハイレゾ・マスターの提供を受け、キング関口台スタジオでリマスタリングを施した、日本独自企画・限定盤です。
このたびのSACD 化により、奥行き感や低音の響き、打楽器の響きなどがよりゆたかになっております。
スペインのグラナダ出身のエラス=カサドが、名門マーラー・チェンバー・オーケストラを率いて《三角帽子》と《恋は魔術師》を録音しました。
これらの作品が初演されてからちょうど100周年にあたる2019年の録音です。
長年これらの作品を収録したいと考えていたエラス=カサド。世界最高峰のオーケストラを得ての満を持してのレコーディングとなりました。
まるで極彩色のキュビズムの絵画のような、熱く鮮烈な演奏で、これまでのこれらの作品観を覆されるよう。カサド仕込みの本場のスペインのリズムに聴き手の耳も心も踊ります。
《恋は魔術師》で歌い手を務めるマリーナ・エレディアは、当作品の世界最高峰のスペシャリストです。カサドによる、最高レベルでアップデートされたファリャ2作品、注目です。
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VARIETE
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浅田真弥子のショパン:ピアノ・ソナタ第2、3番!
ショパン:
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35
ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58 |
浅田 真弥子(ピアノ) |
ドビュッシー、リストが好評発売中!浅田真弥子のショパン:ピアノ・ソナタ第2,3番!
録音:2021年12月16日金沢市アートホール
浅田 真弥子(ピアノ) Mayako ASADA, piano
母の手ほどきにより3才からピアノを始め、7才より武蔵野音楽大学客員教授、クラウス・カウフマン氏に師事。10才より桐朋学園大学教授、竹内啓子氏に師事。
桐朋女子高等学校音楽科に在学中、中部ショパン学生ピアノコンクール優勝。中日新聞社賞受賞。
竹内啓子氏の薦めにより桐朋学園大学音楽学部演奏学科在学中、フランスに留学。パリのエコール・ノルマル音楽院にて、ピアノ及び室内楽の高等演奏課程卒業。更に同音楽院最高課程修了、高等演奏家資格を取得。
パリにて、コンクール"FLAME"入賞。同コンクール審査員長、セルジオ・ペルティカローリ氏に招かれ、奨学生としてモーツァルテウム音楽院夏期講習(ザルツブルク)受講。
盛岡青少年国際ピアノコンクール第1位。スペインのマリア・カナルス国際ピアノコンクール第3位。イタリアのマルサラ国際ピアノコンクール第3位、及びセニガリア国際ピアノコンクール入賞。
パリのユーハム国際コンクール室内楽部門第1位等、国内外のコンクールに多数入賞。
さらにアルトゥール・ルービンシュタインの弟子であるユージン・インジック氏のもとで研鑽を重ね、インジック氏から驚嘆すべき演奏家であると高く評価される。
これまでに、故・井上直幸、ヤンシン・アン、ピエール・レアック、ジュヌヴィエーヴ・マルティニ(室内楽)、故・レオニード・ブルンベルグ、故・ヴェラ・ゴルノスタエヴァの各氏に師事。
2018年に最初のアルバム「リスト/ソナタロ短調」(品番:SHZ-IO2)、翌2019年に「ドビュッシー/前奏曲集第1巻・第2巻(品番:SHZ-IO3)」をリリース。
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<LP>
FONE(LP)
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LP152
(1LP)
特別価格/
初回完全限定生産
¥8700
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ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのための作品集
SIDE A ~
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ
SIDE B ~
2つのヘブライの歌より《カディッシュ》
(ルシアン・ガルバン(1877-1959)編曲)、
フォーレの名による子守歌、ハバネラ形式の小品、
ツィガーヌ(演奏会用狂詩曲) |
サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
ラウラ・マンツィーニ(ピアノ) |
全世界496枚限定生産! 日本製高品質LP!サルヴァトーレ・アッカルドのラヴェル!
☆黒色に染色していない、ナチュラル・カラー・ヴァイナル!
☆496枚完全限定生産!
☆ドビュッシーに続いて、ラヴェルの作品集も日本製超高品質アナログ盤で登場!
イタリアの偉大なヴァイオリニスト、サルヴァトーレ・アッカルドが2019年11月にミラノで録音したドビュッシーとラヴェルの作品集のうち、ドビュッシーを中心とした作品は日本製(東洋化成株式会社)の超高品質限定プレスLP(LP151)となって発売されていましたが、残りのラヴェルの作品集も日本製の高品質LPリリースが決定しました。
伝説的な真空管マイク、ノイマンのU47とU48が使われ、リスナーにまるでホールの理想的な位置にある肘掛け椅子に座って聴いているかのような体験を届けるよう、編集なしの自然なサウンドで録音。
黒色に染色していないナチュラル・カラーの透明ヴァイナルを使用したアナログ盤製作は、目視による平面度のチェックや、傷や汚れの有無の確認、そしてサンプルのリスニングテストなど、一枚一枚細心の注意を払った品質管理によって行われました。
プロデューサー&レコーディング・エンジニアのジュリオ・チェーザレ・リッチが「私の40年の経験と、技術的、生産的なコミットメントのすべてを利用し、オリジナルのアナログ・マスターと100%同じ音のレコードを実現した」と語る、高音質・高品質アナログ盤にご期待ください。
※録音:2019年11月1日ー2日、カーサ・デラ・ムジカ
「サーラ・デル・エルメリーノ」(イタリア、ミラノ)
※「カディッシュ」のみLP151と収録曲目が重複しています。
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LP128
(1LP)
特別価格/
初回完全限定生産
¥8700
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オール・オヴ・アス
SIDE A ~
ファブリツィオ・デ・アンドレ/イヴァーノ・フォッサーティ:
オー・ヴィスト・ニーナ・ヴォラーレ/
キース・リチャーズ/ミック・ジャガー:悪魔を憐れむ歌/
ルー・リード:パーフェクト・デイ/
ギヨーム=ルイ・コットラウ:地窓/
ジョニ・ミッチェル:青春の光と影/
リッチー・ブラックモア/イアン・ギラン/
ロジャー・グローヴァー/ジョン・ロード/イアン・ペイス:
スモーク・オン・ザ・ウォーター/
SIDE B ~
ドメニコ・モドゥーニョ/ピエル・パオロ・パゾリーニ:
雲とはどういうものか/
フランコ・ミリアッチ/シャルピ:シガレッツ&コーヒー/
プリンス・ロジャーズ・ネルソン:
ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー/
レスリー・ブリッカス/アンソニー・ニューリー:フィーリング・グッド/
ジェラルド・マークス/セイモア・シモンズ:オール・オヴ・ミー |
ペトラ・マゴーニ(ヴォーカル)
イラリア・ファンティン(アーチリュート) |
☆黒色に染色していない、ナチュラル・カラー・ヴァイナル!
496枚完全限定生産!
☆アーチリュートの伴奏で歌う、ローリング・ストーンズ、ディープ・パープル、プリンスなどの名ナンバー!
ペトラ・マゴーニがアーチリュート伴奏でスタンダード・ナンバーを歌ったアルバム「All
of Us」も、日本製高品質LPバージョンが登場。
ペトラ・マゴーニは幼少期から児童合唱団で歌い始め、長年にわたり様々な声楽グループで経験を積んできたイタリアの歌手、俳優。
アラン・カーティスの下で古楽を専門的に学び、古楽とオペラの世界でキャリアを積んだあとロックに転向。
その後も、ジャズ、ポップス、R&Bの3ジャンルでグラミー賞を受賞した伝説的シンガー、アル・ジャロウや、プライベートでのパートナーでもあるステファノ・ボラーニらと共演し、古楽、オペラ、演劇、ジャズ、ロック、ポピュラーの垣根のないジャンルで活動しています。
中世からルネサンス、バロック時代の作品のソロイスト、またいくつかの古楽アンサンブルで通奏低音奏者として活躍するイタリアのアーチリュート奏者、イラリア・ファンティンとのコラボレーション・プロジェクトによるペトラ・マゴーニのニュー・アルバム。
主にバロック時代に使われた大型の撥弦楽器「アーチリュート」の典雅な響きをバックに、ローリング・ストーンズの『悪魔を憐れむ歌/Sympathy
for the Devil』やディープ・パープルの『スモーク・オン・ザ・ウォーター/Smoke
on the Water』、プリンスの『ナッシング・コンペアーズ・トゥー・ユー/Nothing
Compares 2 U』等の名ナンバー、ビリー・ホリデイやルイ・アームストロングが演奏してきたジャズ・スタンダード『オール・オヴ・ミー/All
of Me』、そしてイタリア映画「Capriccio all'italiana(イタリア風カプリッチョ)」からの『雲とはどういうものか/Che
cosa sono le nuvole?』やナポリ民謡を元にした『地窓/Fenesta
Vascia』など、ジャンルにとらわれない楽曲を独自の解釈で歌います。
古楽器の音色とマゴーニの魅惑的な歌声をリアルに捉えた高品質録音もポイントです。
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4/26(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
ET’CETERA
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KTC1766
(2CD)
特別価格 ¥2600
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ブリュッセル・フィルの首席カレル・ステイラーツ
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
無伴奏チェロ組曲第1番 BWV 1007
無伴奏チェロ組曲第2番 BWV 1008
無伴奏チェロ組曲第3番 BWV 1009
無伴奏チェロ組曲第4番 BWV 1010
無伴奏チェロ組曲第5番 BWV 1011
無伴奏チェロ組曲第6番 BWV 1012 |
カレル・ステイラーツ(チェロ) |
ブリュッセル・フィルの首席ステイラーツ、バッハの無伴奏チェロ組曲に挑む!
☆ブリュッセル・フィルの中低音をリードするベルギーの名手、カレル・ステイラーツが弾くバッハ無伴奏!
カレル・ステイラーツは、ブリュッセル王立音楽院でカルロ・シュミッツに師事し、その後ケルン音楽大学でマリア・クリーゲルに師事しました。
また、ヨーロッパ・ユース管弦楽団のメンバーとなり、クラウディオ・アバド、レナード・バーンスタイン、アンタル・ドラティといった錚々たる指揮者たちと共演する機会を得ました。
1990年にはテヌート・コンクール(ベルギー)で優勝しています。長年アントワープ交響楽団やベートーヴェン・アカデミーの首席チェロ奏者を務めており、2008年からはブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者を務めています。
2006年にはトリオ・フェニックスを設立し、国内外のフェスティヴァルに参加しています。
オーケストラや室内楽での豊富な経験を活かしてチェロ奏者のバイブルであるJ.S.バッハの《無伴奏チェロ組曲》に挑みます。
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ベルギーの超絶技巧による無伴奏チェロ作品集
ディルク・ブロッセ:チェロとテープのためのアフリカン・ループ
ローラント・コリン:無伴奏チェロ曲
アンドレ・ラポルト:C-isme
ルシアン・ポスマン:カラー・アンド・サイレンス
ルディ・タス:Solendo
ピート・スウェルツ:ラ・フォリア
リュック・ファン・ホーフェ:In modo perpetuo
イザイ:無伴奏チェロ・ソナタ Op.28 |
ヘルヴィヒ・コリン(チェロ)
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ベルギーの現代作曲家たちとイザイの無伴奏チェロ作品を集めた意欲的なこのアルバムは、ベルギー王立フランドル科学芸術アカデミーの創立250年を記念して企画されました。
イザイの無伴奏曲と言えばヴァイオリン・ソナタが有名ですが、チェロ・ソナタも作曲しています。
演奏するには難解な作品なためあまり耳にする機会はありませんが、このアルバムを制作するにあたりヘルヴィヒ・コリン自身がぜひにと収録されました。
チェロという楽器を題材にイザイから続くベルギー音楽の今を感じられる一枚となっています。
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ディルク・ブロッセ:弦楽のための作品集
3つの感傷的なワルツ(弦楽オーケストラとハープのための)
Black, White & In Between(ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)
無名戦士へ(弦楽オーケストラとハープのための)
アイ・ラヴ・ユー(ソプラノと弦楽オーケストラのための)‡
タンゴ・タウト・コート(弦楽オーケストラのための)
エレジー(チェロと弦楽のための)*
歓喜の歌(弦楽オーケストラのために再構成)§ |
ヤング・ベルジャン・ストリングス
ディルク・ファン・デ・モールテル(指揮)
ロレンツォ・ガット(ヴァイオリン)
アナ・ナケ(ソプラノ)‡
マリー・ハリンク(チェロ)*
フランク・デブライネ(サクソフォン)§ |
ベルギーの作曲家ディルク・ブロッセは、管弦楽から室内楽、歌曲、映画音楽や吹奏楽など幅広く作曲しています。
また、指揮者としても著名でフィラデルフィア室内管弦楽団の音楽監督を務める他、ヘント映画祭の音楽監督としても活動しています。
さらに地元であるヘントの王立音楽院で作曲と指揮を教えています。
指揮者のディルク・ファン・デ・モールテルはベルギー国立管弦楽団の第1ヴァイオリンのメンバーです。
クラシック音楽だけでなく、ワールドミュージックやジャズの分野でも活躍しています。
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EUDORA
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EUDSACD2202
(SACD HYBRID)
¥2700
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ペドロ・マテオ・ゴンザレス(ギター)
うねり
J.S.バッハ(1685-1750):
リュート組曲 ハ短調 BWV 997(ギター版)
クルターグ(b.1926):《ギター学校のための小品》
(1976)より
Hullamzas - Ondulation、Parlando
バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV
1007(ギター版)
クルターグ(b.1926):
《ギター学校のための小品》よりカンタービレ、無題
バッハ:
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番
ニ短調 BWV 1004(ギター版) |
ペドロ・マテオ・ゴンザレス(ギター) |
SACDとMQA-CDハイブリッド盤!13世紀の修道院に響くギター版バッハ!
☆高音質レーベル Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド盤!
☆スペインのギター奏者ペドロ・マテオ・ゴンザレスの妙技に酔いしれる!
スペインの高音質レーベル、Eudoraによる、SACDとMQA-CDのハイブリッド仕様によるリリース。
J.S.バッハ作曲の無伴奏作品をギターの演奏によって、13世紀に建てられたスペイン、アビラにある修道院の素晴らしい音響を利用して収録されました。
バッハ作品の合間には、世界初録音となるクルターグの小品が奏でられ、プログラムのアクセントになっています。
ペドロ・マテオ・ゴンザレスのギターの響きは温かく、切々と歌われるバッハの音色に心奪われることでしょう。
1983年にスペインのアビラに生まれたギター奏者のペドロ・マテオ・ゴンザレスは、トマス・ルイス・デ・ビクトリア音楽院で学び始め、マドリッド王立音楽院、ケルン音楽舞踊学校、ロベルト・シューマン大学、モーツァルテウム大学などで研鑽を積みました。
2009年ボストン・ギター・フェスティヴァル、ジュネス・ミュージカル・コンクール、マイアミ国際コンクールなど数々の受賞歴があります。
彼はオーケストラのソリストとして、または室内楽奏者としても活躍しており、これまでにカスティーリャ・イ・レオン交響楽団、バレアレス諸島交響楽団などと共演しています。
また、ベルリンのフィルハーモニーやボストンのジョーダン・ホールといったヨーロッパやアメリカの主要なホールで演奏会を行っています。
フォーマットはSACD Stereo/MultichannelとMQA-CDのハイブリッドを採用しており、CD層はMQA対応機器を使用することにより、ハイレゾ音源として再生することができます。
※録音:2020年11月11日-13日、聖フランシスコ講堂(スペイン、アビラ)
Eudora Records(ユードラ・レコーズ)は、スペインのレコーディング・エンジニア、ゴンサロ・ノケ(Gonzalo
Noque)が主宰するスペイン、マドリッドの新興レーベル。
DSD256(11.289MHz)での収録、パッケージ版はSACD
Hybrid Multichannelフォーマットでのリリースをポリシーとしており、新たな世界有数の高音質レーベルの誕生は世界各地のオーディオファンやクラシックファンから注目を集めています。
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KALEIDOS
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シューマン:ピアノ作品集
ロベルト・シューマン:
アベッグ変奏曲 Op.1(1829/30)
交響的練習曲 Op.13(1837)
アラベスク(1839) |
サンドラ・ウルバ(ピアノ) |
1987年にリトアニアのヴィリニュスに生まれたピアノ奏者サンドラ・ウルバのデビュー・アルバムは、シューマンの作品集です。
サンドラ・ウルバは、デトモルト音楽大学で、アナトール・ウゴルスキとアルフレッド・パールに師事しました。
その後ケルン音楽舞踏大学でパーヴェル・ギリロフに師事しています。彼女は若い頃からコンクールで受賞しており、12歳でツヴィッカウのシューマン・コンクールで優勝しています。
ソリストや室内楽奏者として人気があり、ケルン・フィルやボーフム響と共演したり、ライプツィヒのシューマンハウス、ハンブルクのモーツァルトホールなど各地で演奏しています。
軽妙で透明感のあるシューマンの美しさは、今後の活躍に期待せずにはいられません。
※録音:2013年7月(ウルリッヒシュハルベン)
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クラリネット、アコーディオン、チェロ |
トリオ・コン・アバンドーノ |
ペドロ・イトゥラルデ(b.1929):小さなチャールダーシュ/
ピアソラ:チキリン・デ・バチン/
ヘラルド・マトス・ロドリゲス(1897-1948):ラ・クンパルシータ/
伝承曲:クレズマー組曲/
ピアソラ:タンゴの歴史/
ハチャトゥリアン:剣の舞/
ジョン・ノーブル(b.1931):猫たち/
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行/
ピアソラ:オブリビオン/
ミヨー:ブラジレイラ/
ピアソラ:タンティ・アンニ・プリマ/
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲/
ギヨーム・コネソン(b.1970):ディスコ・トッカータ/
ヘルムート・クアカーナック(b.1956):アルマンド・メレル |
才気煥発な才能を世に問う若手アーティストの録音を中心とする「エディション・ポートレイト」からのリリース。
2006年に設立されたトリオ・コン・アバンドーノは、ピアソラの作品を演奏することを中心に活動しており、クラリネット、アコーディオン、チェロといった独特な編成となっています。
Kaleidosレーベル2作目となるこのアルバムでは、ピアソラの《タンゴの歴史》をメインとして、ハンガリー音楽から生まれたチャールダーシュ、東欧系ユダヤの音楽をルーツに持つクレズマーなど、タンゴだけでなくあらゆるジャンルの音楽に挑戦しており、彼女たちの音色同様、カラフルな音楽を存分に収録しています。
※録音:2013年8月(デトモルト)
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デュオ・ラ・リュワー ~ ピアノ4手連弾のための作品集
ピアソラ(山本京子編):ミケランジェロ'70、リベルタンゴ
ブラームス:
ハンガリー舞曲第5番 嬰ヘ短調、ハンガリー舞曲第6番
変ニ長調
フォーレ:組曲《ドリー》より子守歌、ドリーの庭
ラヴェル(ジェゼフ・ジュマン編):
亡き王女のためのパヴァーヌ、ハイドンの名によるメヌエット
ガーシュイン:
3つの前奏曲(グレゴリー・ストーン編)、
ラプソディー・イン・ブルー(ヘンリー・レヴァイン編) |
デュオ・ラ・リュワー
〔正木千尋(プリモ・ピアノ)、
長井玲子(セカンド・ピアノ)〕 |
才気煥発な才能を世に問う若手アーティストの録音を中心とする「エディション・ポートレイト」からのリリース。
日本人ピアニスト、正木千尋と長井玲子の二人によって結成された「デュオ・ラ・リュワー」のデビュー・アルバムです。
ピアソラ、ブラームス、ラヴェル、ガーシュインの連弾作品及び連弾編曲版を集めたこのアルバムは、非常に遊び心のある演奏で、かつ細部に至るまで二人の演奏プロセスが一致していることでより説得力の増したものになっています。
※録音:2010年3月-10月(ギュータースロー)
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タンゴ・エト・ヌエボ
ピアソラ:
ブエノスアイレスの春、ブエノスアイレスの秋、
天使の死、ル・グラン・タンゴ
フランセ:主題と変奏
ゲオルク・カッツァー(b.1935):オクトパス
ベルント・ヘンシュケ(b.1948):ラプソディ、パ・ド・トロワ |
トリオ・コン・アバンドーノ |
2006年にクラリネット、アコーディオン、チェロという異色の組み合わせで結成されたトリオ・コン・アバンドーノ。
彼女たちは特にピアソラの作品を自分たちの編成にアレンジして演奏することに力を入れており、このアルバムでもピアソラの代表作を中心に収録しています。
また、トリオ・コン・アバンドーノのために作曲されたベルント・ヘンシュケによる《ラプソディ》と《パ・ド・トロワ》ではその特色ある編成を存分に活かして新しい色彩のアンサンブルを醸し出しています。
トリオ・コン・アバンドーノのデビューCDとなったこの「タンゴ・エト・ヌエボ」は、音楽と他の芸術との繋がりに注目したシリーズ「エディションK」からリリースされており、ジャケットやブックレットには、ドイツの画家&彫刻家Hans-Werner
Berretzの作品が掲載されています。
※録音:2008年6月30日-7月5日
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CD ACCORD
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アンナ・グレツカ plays ヘンリク・ミコワイ・グレツキ |
アンナ・グレツカ(ピアノ) |
ヘンリク・ミコワイ・グレツキ(1933-2010):
1-4. 4つの前奏曲 Op. 1(1955)5. 子守歌
Op. 9(1956)
鳥の巣から Op. 9a(1956)
6. 行進曲/7. 民謡/8. 古いメロディ/9.
スケルツォ/10. 第2の民謡/11. 間奏曲/
12. バガテル/13. 第2の行進曲/14. フィナーレ・ア・ラ・ダンス
種々の小品 Op. 52
15.レチタティーヴォとマズルカ(1956)
16. 2つの小品 レント・アッサイ - レチタティーヴォ、ヴィーヴォ/モルト・アンダンテ(1957)
17. 3つの12音による小品(1957/1990)
18. ワルツのように(1961)
19. 間奏曲(1990)20. 楽興の時(1994)/21.
アンナに(2008)/22. マズルカ Op. 41(1980)
ピアノ・ソナタ第1番 Op. 6(1956、1984、1990)
23. Allegro molto, con fuoco/24. Grave
pesante e corale/25. Allegro vivace (ma
non troppo) |
録音: 2019年10月26-29日、2020年9月15-17日 Concert
Hall of the Karol Szymanowski Academy ofMusic
in Katowice(ポーランド)
「悲歌のシンフォニー」で知られるポーランドの作曲家ヘンリク・グレツキのピアノ作品集を、娘のアンナ・グレツカが弾いたアルバム。
グレツキはリプニクの音楽学校に入学するとピアノ漬けの日々を過ごし、1955年にボレスワフ・シャベルスキに作曲を学び始めて最初に書いたのがこのアルバムの冒頭に置かれた「4つの前奏曲」でした。
1956年に書かれたソナタはバルトークを思わせる緻密な構造を持ち、後に妻となるヤドヴィカ・ルラニスカに捧げられています。
他には、近い時期に書かれた「鳥の巣から」や「種々の小品集」と、後の1980年代、90年代に作曲・改訂された小品などを収録。
「アンナに」は、ポーランドの国民的女優アンナ・ディムナの慈善団体のチャリティオークション用に晩年のグレツキが書いたものです。
前衛的な作品から民謡風の耳なじみの良い作品まで、これらを演奏しているのはグレツキの娘アンナ・グレツカ。
4歳からピアノを始め、カロル・シマノフスキ音楽院卒業後、国際的な活躍をするピアニストです。
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GRAND PIANO
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GP900X
(6CD)
¥5600 →\5190
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世界初録音曲がずらっと
FRENCH IMPRESSIONS フランス・ピアノ曲のポプリ |
【CD1】...GP676
ルイ・テオドール・グヴィ(1819-1898):4手のためのピアノ・ソナタ集
1-4. 4手ピアノのためのソナタ ニ短調
Op. 36(1861)
5-8. 4手ピアノのためのソナタ ハ短調
Op. 49(1869)
9-11. 4手ピアノのためのソナタ ヘ長調
Op. 51(1870)
エミール・ナウモフ(ピアノ)primo・・・1、5、7-9.11/secondo・・・2-4、6、10
チェン・ヤウ(ピアノ)primo・・・2-4、6、10/secondo・・・1、5、7-9、11
ピアノ...Hamburg Steinway D
Serial number: 576715 (2005) 'Georgina'
録音: 2013年12月16-20日
Auer Hall, Indiana University
Jacobs School of Music,Bloomington, Indiana(USA)
【CD2】...GP626
サン=サーンス (1835-1921): ピアノ作品全集
第5集
2つのバガテル(1858)*
1. バガテル 第1番/2. バガテル 第2番
3. ANTWORT 答え(1866)*
4. マイアベーアの《北極星》の五重唱による幻想曲(1858)*
5. マイアベーアの《預言者》のワルツ(1857)*
6. ワーグナーの《ローエングリン》による幻想曲(1859)*
7. ベートーヴェンの「アテネの廃墟」の回教僧の合唱(1869)
8. グノーの「ガリア」によるパラフレーズ(1871)*
9. ビゼーの《真珠採り》によるスケルツォ(1886)*
10. マスネのオペラからの演奏会用パラフレーズ「タイスの死」(1895)
11. リストの「ベートーヴェン・カンタータ」による即興(1870)*
12. アフリカ幻想曲 Op. 89(ピアノ独奏版)(1891)
*...世界初録音
ジェフリー・バールソン(ピアノ...Steinway,
Model D)
録音: 2017年1月19・23・25日、2月15日 Patrych
Sound Studios, New York, NY(USA)
【CD3】...GP822
The Unknown Debussy 知られざるドビュッシー 稀少ピアノ作品集
忘れられた前奏曲*
1. 放蕩息子(1884/1907-1908改訂)(ピアノ版)
2. ロドリーグとシメーヌ(1890-1893)(ピアノ版)
3. 前奏曲 第1巻-第8番「亜麻色の髪の乙女」(第1稿、変ロ長調,1907)
4. トリスタンの物語の序曲(1907/2011年完成版)(ピアノ版)
5. 前奏曲 第2巻-第5番 ヒース(第1稿,1912)
6. 象たちのトーマイ(1913/2006年完成版)(新版)
7. 小さなワルツ(1915頃/2006年完成版)*
8. 華やかな宴 第1場 - 仮面(commencement
開始部)(1915/2006年完成版)*
9. 聖セバスチャンの殉教 - 第3幕:
偽りの神々の評議会: 受難*
10. 沈黙の宮殿 - 1幕物の中国のバレエ(8つの場面)(ナレーション付き版)(1914,2005/2014年完成版)*
ナレーター...フローリアン・アズレ
劇音楽「リア王」(1904-1908,2004/2018年完成版)
11. 前奏曲*/12. (他の)ファンファーレ*/13.
眠るリア王*/14. コーデリアの死*/
15. 歌劇《鐘楼の悪魔》(ナレーション付き版)(1902-1903/2018編曲)*
ナレーター...フローリアン・アズレ
16. アッシャー家の夜(1915-1917/2010編曲)
ニコラス・ホルヴァートによるカデンツァ*
*...世界初録音
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ...Steinway,
Model C)
録音: 2019年7月7-9日 La Fabrique
des Reves Recording Studio, Misy-sur-Yonne(フランス)
【CD4】...GP823
サティ(1866-1925): ピアノ作品全集 第4集
1. 題名のない小品 別名「愛撫」(1897)/2.
ジュ・トゥ・ヴー(あなたが欲しい)(1897頃)
ジャック・イン・ザ・ボックス(びっくり箱)(1899)...サラベール版による世界初録音
3. 第1曲:前奏曲/4. 第2曲:間奏曲/5.
第3曲:終曲/
6. スケッチとクロッキーの手帖 - 前奏曲(1900)...サラベール版による世界初録音/
7. 世俗的で豪華な唱句(1900)/8. 夢見る魚(1901)/9.
アンゴラの雄牛(ピアノ版)(1901)/
10. 金の粉(1901-1902)/11. 優しく(1901-1902)*/12.
幻影(1902)*/13. ピカデリー - 行進曲(1904)/
14. エンパイア劇場のプリマドンナ -
MARCHE CHANTEE
DANS LA REVUE DEVIDONS LA BOBINE!(1904)*
15. エンパイア劇場のプリマドンナ -
INTERMEZZO AMERICAIN
D'APRES LA CELEBRE CHANSON DE BONNARD,
BLES ET SATIE(1904)...サラベール版による世界初録音
16. J.S.バッハ: コラール「今すべての森、静かなり」BWV
392(E.サティによるピアノ編)*
17. 愛を呼び覚まして - アンダルシアの歌
別名「ガンバレス」(1905-1906)...サラベール版による世界初録音
18. (練習曲)(弦楽四重奏のために)(1905-1906頃)*
19. フーガ - ワルツ(1906)*
20. パッサカリア(1906)
*...世界初録音
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ...エラール:モデル90703、1905年製)
録音: 2019年3月1-2日 La Fabrique
des Reves Recording Studio, Misy-sur-Yonne(フランス)
【CD5】...GP756
ヴァンサン・ダンディ(1851–1931):
ピアノ・ソナタ/「旅の画集」より
ピアノ・ソナタ ホ長調 Op. 63(1907)
1-7. 第1楽章/8-12. 第2楽章/13-23.
第3楽章
旅の画集 Op. 33(1889) より
24. I. ?(序章)/25. III. 牧場/26.
IV. 緑の湖/27. V. 弔いの鐘/
28. XI. ボイロン修道院/29. XII.
雨/30. XIII. 夢
ジャン=ピエール・アルマンゴー(ピアノ...Steinway,
Model D)
録音: 2018年9月-2019年1月 Chateau
des Faugs, Boffres, Ardeche(フランス)
【CD6】...GP684
バンジャマン・ゴダール(1849-1895): ピアノ作品集
第2集
1. Reve vecu 夢のすまい Op. 140/2.
夜想曲 第1番 Op. 68/
3. 夜想曲 第2番 Op. 90/4. 夜想曲 第3番
Op. 139/5. 夜想曲 第4番 Op. 150
3つの小品 Op. 16
6. 第1番: メヌエット/7. 第2番: アンダンテ/8.
第3番: ガヴォット
幻想曲 Op. 143
9. 第1番: バラード/10. 第2番: 間奏曲/11.
第3番: スケルツォ/12. Renouveau 再生 Op.
82
詩的な断章 Op. 13
13. 第1番: ラマルティーヌ/14. 第2番:
アルフレッド・ド・ミュッセ/15. 第3番: ヴィクトル・ユゴー
世界初録音
エリアンヌ・レイエ(ピアノ...Steinway,
Model D)
録音: 2014年4月27日、5月22日 Recital
Studio B, Tihange(ベルギー) |
【Grand Pianoレーベル10周年記念企画!】
まずはサン=サーンス、サティ、ドビュッシーの曲目に注目。世界初録音曲がずらっと並んでいます。
録音にあたって演奏者や研究者が徹底的な楽譜の捜索や校訂を行い、「過去のCD企画を超えるものを!」とこだわり抜いた成果です。
ちなみにサティでは最新の研究によって多くの過ちが修正された2016年出版のサラベール版を使用しています。
さらに知名度の低い作曲家のセレクションもユニーク。ベルリオーズがその無名を嘆いたグヴィの初期ロマン派風の連弾ソナタ、ジョスランの子守歌のイメージしかないゴダールを見る目が変わる堂々の3楽章幻想曲、ひたすらに深遠で巨大なダンディのソナタなど、フランスピアノ音楽史の路傍の銘花をじっくりと堪能できるBOXセットです。――吉池拓男(監修)
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セリム・パルムグレン(1878-1951):ピアノ作品全集
第5集 |
ヨウニ・ソメロ(ピアノ ... Steinway &
Sons、Model D) |
1. エキゾチックな行進曲 Op. 46(1915もしくはそれ以前)*
2. 後奏曲(1921もしくはそれ以前)*
LJUS OCH SKUGGA 光と影 OP. 51(1717-19頃)*
3. No. 1. Fosterlandshymn 愛国的な讃歌/4.
No. 2. Finsk ballade フィンランドのバラード/
5. No. 3. Skymning 黄昏/6. No. 4. Serenata
セレナータ/
7. No. 5. Elegi エレジー/8. No. 6. Valse
caprice ワルツ・カプリース
3つのピアノ小品 Op. 57(1916)
9. No. 1. Prelude melancolique 感傷的な前奏曲*/
10. No. 2. Snoflingor 粉雪/11. No. 3.
Menuet mignon かわいいメヌエット*
即興曲とスケルツォ Op. 10(1901)*
12. No. 1. 即興曲/13. No. 2. スケルツォ
6つのピアノ小品 Op. 67a(1919-20頃)*
14. No. 1. Prelude 前奏曲/15. No. 2.
Ricordanza 回想/
16. No. 3. En sjomansvals 水兵のワルツ/
17. No. 4. Humoristisk studie ユーモラスな習作/
18. No. 5. Improvisation 即興曲/19.
No. 6. Pa lagunen ラグーンで
ソナチネ ヘ長調 Op. 93(1934-35)
20. I. Allegro vivace/21. II. Andantino/22.
III. Allegro vivace
組曲「春」 Op. 47(1915頃)
23. No. 1. Aftonroster 夕べの歌/24.
No. 2. Hittebarnets vaggsang みなしごの子守歌*/
25. No. 3. I valsens virvel 波の踊り*/26.
No. 4. Intermezzo marziale 行進曲風間奏曲*/
27. No. 5. Rococo ロココ/28. No. 6.
Capriccietto i finsk stil フィンランド風カプリツィエット
*...世界初録音 |
録音: 2021年6月8-9日 Kuusaa Hall, Kuusankoski(フィンランド)
ブゾーニに師事し、圧倒的なテクニックを身につけ、その後、北欧を代表するピアニストになったセリム・パルムグレン。
作曲家としても、20世紀ピアノ音楽界に大きな足跡を残しました。この第5集に収録された作品は、ほとんどが世界初録音です。
冒頭の「エキゾチックな行進曲」は、東洋風の雰囲気を持つ小さな曲。「後奏曲」は1951年のパルムグレンの葬儀で演奏されました。
「光と影」はパルムグレンの愛国心が示された曲集であり、第2曲「フィンランドのバラード」ではカレリア民謡を主題とした変奏曲に仕上がっています。
「3つのピアノ小品」は第2曲「粉雪」の繊細な美しさが愛されていますが、他の曲はこれまでに録音されたことがありません。
「即興曲とスケルツォ」はアカデミックな作風を持つスケルツォとロマンテイックな即興曲。
初期のパルムグレンの集大成ともいえる作品です。「6つのピアノ小品」は彼がアメリカにわたる直前にデンマークで出版された曲集。素朴なワルツや舟歌など、様々な小品で構成されています。
1935年の「ソナチネ」は5年前に妻を亡くし、作曲から遠ざかっていたパルムグレンが久しぶりに書き上げた作品。ノスタルジックな風情を持つ第2楽章が印象的です。
アルバムの最後に置かれた組曲「春」は耳にする機会の多いOp.
27ではなく1915年頃に作曲されたOp. 47で、第1曲「夕べの歌」や第6曲「フィンランド風カプリツィエット」を舘野泉が演奏しているものの、なかなか全曲を聴く機会はありません。
ヨウニ・ソメロは現代フィンランドで最も活躍するピアニストの一人。
ジョルジュ・シフラとマイケル・ポンティに師事、技巧的な作品を中心とする幅広いレパートリーを持ち、様々なレーベルで100枚を超えるレコーディングを行っています。
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セミョーン・バルモーチン(1877-1939):ピアノ作品集
第3集 |
クリストファー・ウィリアムズ(ピアノ...Steinway,
Model D) |
1. バラード 変ロ短調 Op. 10(1986出版)
6つの小品 Op. 5(1907出版)
2. No. 1. Pastorale パストラーレ/3.
No. 2. Minuetto メヌエット/
4. No. 3. Berceuse 子守歌/5. No. 4.
Valse melancolique メランコリックなワルツ/
6. No. 5. Leggenda 伝説/7. No. 6. Mazurka
rustique 田舎風のマズルカ
10の小品 Op. 6(1907出版)
8. No. 1. Intermezzo 間奏曲/9. No. 2.
Pastorale norvegienne ノルウェーの牧歌/10.
No. 3. Prelude 前奏曲/
11. No. 4. Chant du Nord 北の歌/12.
No. 5. La Coquetterie コケトリー/
13. No. 6. Valse capricieuse 気まぐれなワルツ/14.
No. 7. Elegie エレジー/
15. No. 8. Prelude 前奏曲/16. No. 9.
Reverie 夢/17. No. 10. Valse-Scherzo ワルツ=スケルツォ
世界初録音 |
録音: 2021年10月23-24日 Wyastone Leys
Concert Hall, Monmouth(UK)
1877年、サンクトペテルブルクに生まれたセミョーン・バルモーチン(バルモーティン)。長い間その存在は忘れられていましたが、2019年にGRANDPIANOレーベルからまとまった作品がリリースされたことで注目を集めました。
バルモーチンはバラキレフとリムスキー=コルサコフに師事、1923年から1925年までペトログラード音楽院
(サンクトペテルブルク音楽院の旧称) で音楽理論を教えましたが、ソビエト連邦の1930年代の大粛清に巻き込まれてしまい、どのように生涯を閉じたのかはわかっていません。
彼の作品のほとんどはピアノのためのものであり、リストのような超絶技巧を駆使するとともに洗練された作風による聴きごたえのあるものばかりです。
このアルバムに収録された3つの作品はすべて世界初録音。
ショパンよりもリストの同名曲を思わせる「バラード」、同じ年に出版された2つの小品集、これらは民俗的な要素を備えたものです。
このアルバムも、これまでと同じくバルモーチン作品の復興に尽力するクリストファー・ウィリアムズによる演奏です。
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J.S.BACH-STIFTUNG
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ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):
カンタータ 第39集
1-9. カンタータ第215番
「Preise dein glucke, gesegnetes sachsen
恵まれしザクセンよ、汝の幸いをたたえよ」BWV
215
10-15. カンタータ第120番
「Gott, man lobet dich in der Stille
神よ、人は汝をひそかにたたう 」BWV
120 |
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)...1-15
ヤン・ベルナー(アルト)...10-15
ダニエル・ヨハンセン(テノール)...1-9
ゼーレン・リヒター(テノール)...10-15
ペーター・コーイ(バス)...1-9
ダニエル・ペレス(バス)...10-15
ルドルフ・ルッツ(指揮)
バッハ財団合唱団
バッハ財団管弦楽団(ピリオド楽器使用) |
録音(ライヴ)Evangelischen Kirche Trogen
AR(スイス) 2021年6月25日...1-9 2021年10月29日...10-15
ルドルフ・ルッツとバッハ財団管弦楽団によるカンタータ集。第39集には2つのカンタータが収録されています。
第215番「恵まれしザクセンよ、汝の幸いをたたえよ」はザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世(ポーランド王アウグスト3世)が、1734年10月に支配下にあったライプツィヒを訪問した際に、王を称え歓迎するために書かれたカンタータ。
王を寓意的に扱うことなく、その人柄と資質を称える内容です。
バッハは3日間でこの作品を仕上げたとされており、第1曲のオープニングコーラスにカンタータ「国父なる主よ、万歳」(音楽は消失
BWVAnh.11)の歌詞を用いるなど、一部の素材は他の作品から転用しています。
またバッハは後に、この作品の一部の旋律を『ミサ曲ロ短調』に、第7曲のソプラノ・アリアは『クリスマス・オラトリオ』に転用しています。
第120番「神よ、人は汝をひそかにたたう」は1742年、もしくはその少しあとにライプツィヒでの市参事会交代式のために書かれたカンタータ。
毎年「聖バルトロメウスの日」である8月24日のあとの月曜日に行われるこの儀式は、ライプツィヒの聖ニコライ教会で礼拝が行われ、ここに音楽を提供するのは、トーマス・カントルの務めでした。
バッハはこの職にあった27年間、毎年祝賀カンタータを寄せています。
そのため、常に新作を用意したわけではなく、このカンタータも冒頭のアリアを含む3曲は、以前の同名作品(BWV
120b)からの転用であるとともに、他の作品にも転用するなど、バッハ自身のお気に入りの作品だったと推測されています。
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OUR RECORDINGS
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6.220679
(SACD HYBRID)
¥2600
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オリヴィエ・メシアン(1908-1992):世の終わりのための四重奏曲
1. 水晶の典礼
2. 世の終わりを告げる天使のためのヴォカリーズ
3. 鳥たちの深淵
4. 間奏曲
5. イエスの永遠性への賛歌
6. 7つのトランペットのための狂乱の踊り
7. 世の終わりを告げる天使のための虹の混乱
8. イエスの不滅性への賛歌 |
クリスティーナ・オストラン(ヴァイオリン)
ジョニー・テシエ(クラリネット)
ヘンリク・ダム・トムセン(チェロ)
ペア・サロ(ピアノ) |
録音: 2020年6月6、7日 Carl Nielsen Hall
in Odense Concert Hall(デンマーク)
メシアンの最も有名な作品の一つ「世の終わりのための四重奏曲」は、第二次世界大戦中の1940年にドイツ軍の捕虜となったメシアンが収容所で書いた作品。
そこで出会った音楽家、チェリストのエティエンヌ・パスキエとクラリネット奏者アンリ・アコカ、ヴァイオリン奏者ジャン・ル・ブレール、そしてメシアン自身のピアノのために書かれており、メシアンが愛する鳥の声や神への賛美が至るところに顕れる名作に仕上がっています。
デンマーク国立交響楽団(DR放送交響楽団)のコンサートマスター、クリスティーナ・オストランと首席クラリネット奏者ジョニー・テシエ、同じく首席チェロ奏者ヘンリク・ダム・トムセンの3人に加え、デンマークを拠点に活動するピアニスト、ペア・サロは、この曲をコンサートで何度も演奏しており、満を持しての録音となりました。
DXD352.8kHz/32bitでの録音、マルチ・チャンネルを含むSACDでの発売です。
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<国内盤>
BRAVO RECORDS
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ザ・ライブ II / 田尻洋一
ベートーヴェン:
(1)交響曲第3番「英雄」変ホ長調 Op.55
(2)「コリオラン」序曲 ハ短調 Op.62
(3)「エグモント」序曲 へ短調 Op.84
編曲:田尻洋一 |
田尻洋一(ピアノ) |
孤高のピアニスト 田尻洋一のライブ録音シリーズ
待望の第2弾登場!
新発掘のベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」と既出の序曲をカップリング。入念なリマスタリングを経てのリリースです。
ライブ録音:(1)2011年9月11日/伊丹アイフォニックホール、(2)(3)2012年5月19日/いたみホール/国内プレス、日本語帯・解説付
マスタリング・エンジニア:藤田厚生
桐朋学園大学卒業後、イディル・ビレット女史の唯一の弟子として研鑽を積んだ田尻洋一。1996年から、作曲家ごとの全曲演奏というユニークなスタイルで活動を開始、2000年以降は、管弦楽曲を自身で編曲したソロを次々とプログラムに取り入れ、通常のピアノ演奏会の枠を大きく超えた新たなジャンルを確立しています。
今回リリースするベートーヴェンの交響曲第3
番《英雄》と「コリオラン」「エグモント」序曲は、2011年から12
年にかけて開かれた田尻洋一ベートーヴェン交響曲連続演奏会におけるライブ録音で、第3番は初出、序曲は2020年にOTTAVA
RECORDSからリリースされたもの(OTTAVA-10004/廃盤)と同一音源です。
今回のリイシューに向けて、レコーディング・エンジニアとして名高い藤田厚生氏が入念にリマスタリング、初リリースのときに入っていた不要な会場ノイズなどを出来る限り取り除きました。
田尻洋一は、ライナーノートの中で、第3番の演奏について次のように語っています。『(前略)この作品は、フィナーレに向かって高揚するエネルギーが途絶えることなく上昇していきますが、このトランス状態のような感覚も、狂信的なものではなく、ある種、健康的で道徳的な世界の中にあります。言い換えると、凄まじく高揚する音楽の中に、健全な心が内在している。これこそが、ベートーヴェン芸術の底力だと実感しています』。
●田尻洋一がこれまでに、開催した全曲演奏会は以下のようになります。
モーツァルト: ピアノ・ソナタ全曲演奏会
(1997年、2010年)
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ全曲演奏会
(96年、04年、09年、16年)
シューベルト: ピアノ・ソナタ全曲演奏会
(99年、14年)
シューマン: ピアノ作品全曲演奏会 (97年、17年)
ブラームス: ピアノ作品全曲演奏会 (98年、13年)
ほかにも、以下のような大規模演奏会を開催しています。
ショパン: 24の前奏曲 + 24の練習曲コンサート
(96年、06年)
リスト: 12の超絶技巧練習曲全曲コンサート
(06年、10年)
2000年からプログラムに取り入れた管弦楽曲のオリジナル・ソロ編曲のジャンルでは、2012年にベートーヴェンの全交響曲、19年にはブラームスの全交響曲、ほかに、「未完成」「新世界」「悲愴」「プラハ」などの交響曲をはじめ、ベートーヴェンの「皇帝」をはじめ、モーツァルト、シューマン、ブラームス、ショパン、グリーグ、サン=サーンスなどのピアノ協奏曲のソロ編曲版を演奏しています。
ソロをはじめ、室内楽アンサンブル、オーケストラなどへの客演も数多く、日本各地での演奏会は2000回を超える数となり、2010年はアメリカ、2011年からは毎年2回のペースで欧州リサイタル公演を継続しており、2014年には日本スイス国交樹立150年記念リサイタルに招聘されています。
国際的な活動が認められ、スタインウェイ・ハンブルク本社からスタインウェイ・アーティストの称号を与えられました。
プロフィール:田尻洋一(ピアノ):
桐朋学園大学卒業後、ヨーロッパに留学。イディル・ビレット唯一の弟子として研鑽を積む。
これまでに、ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームスのピアノ・ソナタ全曲リサイタル、シューマンのピアノ作品全曲演奏など、作曲家ごとの全曲リサイタル
(ツィクルス)を相次いで開催し、国際的にも注目を集める。管弦楽曲のオリジナル・ソロ編曲のジャンルでは、ベートーヴェン、ブラームスの交響曲全曲演奏を完遂。
ほかにも「未完成」「新世界」「悲愴」など、レパートリーは多い。
また、ベートーヴェン、モーツァルト、ショパン、シューマン、ブラームスなどのピアノ協奏曲をピアノ的で旺盛な活動は、スタインウェイ・ハンブルク本社から高く評価され、スタインウェイ・アーティストの称号を授与されている。
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