≪第115号アリアCD新譜紹介コーナー≫
その12 2022/5/3~
5/6(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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ACCENT
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ドイター&ワイズマン
ポケットモーツァルト ~ヴァイオリン二重奏編曲集 |
フロリアン・ドイター
モニカ・ワイズマン(ヴァイオリン) |
『魔笛』より
私は鳥刺し / 可愛い子よ、お入りなさい
/ 恋を知る男たちは
(2つのヴァイオリンまたは2 つのフルートのためのMozard氏による編曲
/ B. Schott, Mainz 1794)
二重奏曲第5番 イ短調
アレグロ・アジタート(ピアノ・ソナタ第8番
K310 第1楽章) /
プレスト・アッサイ(ピアノ・ソナタ第8番
K310 第3楽章)
(2つのヴァイオリンのための12 の二重奏曲
Op.70 / Jean Andre, Offenbach 1800)
『フィガロの結婚』より
自分で自分がわからない / もう飛ぶまいぞこの蝶々
/ 愛の神よ、安らぎを与えたまえ / 恋とはどんなものかしら
(L. Hagenaar 音楽倉庫 / Amsterdam,
1800)
二重奏曲第6番 ニ長調
アレグロ・マエストーゾ(弦楽四重奏曲第21番
K575 第1楽章) /
アンダンティーノ・コン・ヴァリアツィオーニ(ピアノ・ソナタ第6番
K284 第3楽章)
(2つのヴァイオリンのための12の二重奏曲
Op.70 / Jean Andre, Offenbach 1800)
『魔笛』より
復讐の炎は地獄のように我が心に燃え /
愛の喜びは露と消え /
愛しい人よ、もうお会いできないのでしょうか
/ 恋人か女房が
(2つのヴァイオリンまたは2つのフルートのためのMozard氏による編曲
/ B. Schott, Mainz 1794)
二重奏曲第3番
アンダンテ・グラツィオーソ(ピアノ・ソナタ第11番
K331 第1楽章) /
アレグロ・アラ・トゥルカ(ピアノ・ソナタ第11番
K331 第3楽章)
(モーツァルトによる2つのヴァイオリンのための3つの二重奏曲
/ Pleyel, Paris 1899) |
ヴァイオリン2本で聴くモーツァルトの人気曲、美しいメロディの数々を手軽に楽しむ19世紀前後のサブスク的な編曲集
録音:2021年3月24‐26日/ドイツ、ヴァイセンブルン城/64'48''
いつの時代も、ポケットに入るような手軽さで持ち歩ける音楽を人々は欲しています。
現代では時と場所を選ばずどんな曲でも簡単に聴くことができますが、録音というものがない時代はコンサートがなければ自分で演奏するしかありませんでした。
そのためモーツァルトのオペラのような聴く機会の限られる人気作品は、室内楽に編曲したものが大流行し、様々な編曲版がつくられ出版されました。
このCD ではヴァイオリン二重奏という最小限の編成に生まれ変わった版を紹介。ピアノ・ソナタ等からの編曲もあります。
単純な旋律に還元されたすっきりとした譜面ながらも、原曲の魅力を損なわない巧妙なアレンジが楽しいアルバム。
当時の人々がこれらを弾き、聴いて、オリジナルの響きを想像してわくわくしていたのだと思うと、この編曲版がとても愛らしく感じてくることでしょう。
ドイターといえばムジカ・アンティクア・ケルンのリーダーとしての姿が馴染み深いですが、コープマン率いるアムステルダム・バロックオーケストラや、ミンコフスキ率いるレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルなどにおいても幅広く活躍している屈指の名ヴァイオリニストでもあります。
ドイター&ワイズマン
二人にはこんなアルバムも |
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独奏ソナタだけでは味わい切れないビーバーの魅力
ビーバー:
2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、通奏低音のための12のソナタ
『宗教的・世俗的弦楽曲集』(1683)
ムファット:
オルガン曲集『音楽とオルガンの資料』(1690)より
第12トッカータ |
フロリアン・ドイター、
モニカ・ワイズマン(ヴァイオリン、音楽監督)
アルモニ・ユニヴェルセル |
録音:2018年9月24-27日/ドイツ、ニーダーエーエ、聖レオデガル教会/76'05''
ヴァイオリンのためのソナタ、特に『ロザリオ・ソナタ』(1674年頃)がとりわけ有名なビーバーですが、この1683年の『宗教的・世俗的弦楽曲集』も名品です。
教会ソナタと室内ソナタそれぞれの個性が生かされた曲集で、陰りのある和声進行と多声部による対位法的なせめぎ合いが魅力となっています。
前半6曲はヴァイオリン2、ヴィオラ2、通奏低音という古風な5声の編成。後半6曲はヴァイオリンが1本減って4声となります。
第1ヴィオラは音域も含めいわゆる第2ヴァイオリンの立場になっているため、このCD
ではヴァイオリン2、ヴィオラ1、通奏低音という編成に置き換えて演奏しています。
また前半6曲と後半6曲の間にはムファットのオルガン曲が差し挟まれ、場面転換の役割を担っています。
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PAN CLASSICS
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ファッシュのオーボエ ~ツェルプスト宮廷の音楽 |
ネーレ・ヴェルトメン(オーボエ、指揮)
ムジカ・グローリア |
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758):
管弦楽組曲 ニ短調 FaWV K:d4より 序曲(オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音)
幻想曲 ヘ長調 FaWV O:F1より ラメント(オーボエ2、弦楽、通奏低音)
管弦楽組曲 ト長調 FaWV K:G19より 前奏曲(弦楽、通奏低音)
テレマン(1681-1767):オーボエ協奏曲 ト長調
TWV 51:G2
J.S.バッハ(1685-1750):カンタータ第21番「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV21より
シンフォニア(オーボエ、弦楽、通奏低音)
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:
オーボエ協奏曲 ト短調 FaWV L:g4
2 つのヴァイオリンのためのカノン・ソナタ
ニ短調 FaWV N:d4
J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ第156番「わが片足すでに墓穴に入りぬ」
BWV156より
シンフォニア(オーボエ、弦楽、通奏低音)
ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ:
管弦楽組曲 ニ短調 FaWV K:d4より フーガ(オーボエ2、ファゴット、弦楽、通奏低音)
四重奏曲 ニ短調 FaWV N:d3(ヴァイオリン2、ヴィオラ、通奏低音)
オーボエ協奏曲 イ短調 FaWV L:a1 |
若い才能がほとばしるファッシュのオーボエ作品集
録音:2021年4月29日~5月2日/ベルギー、ヘクス教会/61'36''
バッハやテレマンと同時代に生き、1722年から亡くなるまでツェルプストの宮廷楽長を務めたヨハン・フリードリヒ・ファッシュ(1688-1758)のオーボエ作品を中心に収録。
オーボエのネーレ・ヴェルトメン(1999-)はマルセル・ポンセールの教え子で、2021年マグデブルク国際テレマン・コンクールで第1位を獲得した若きオーボエ奏者。
新しいアンサンブル「ムジカ・グローリア」を率いての才能ほとばしる演奏です。
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AVIE
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セバスティアン・ボーレン(ヴァイオリン)
~イダ・ヘンデルへのオマージュ
クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
(マニュエル・ネーゲリ編ヴァイオリンと弦楽版)***
ヴィターリ:シャコンヌ ト短調
(レオポルド・シャルリエ編ヴァイオリンとピアノ版より
ペーター・ペトロフ編ヴァイオリンと弦楽版)***
マリア・テレジア・フォン・パラディス:
シシリエンヌ(シチリアーノ)
(マリアンナ・ルダケヴィッチ編ヴァイオリンと弦楽版)***
コレッリ:
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 Op.5-12《ラ・フォリア》
(ユベール・レオナール編ヴァイオリンとピアノ版より
ルダケヴィッチ編ヴァイオリンと弦楽版)**
タルティーニ:
ヴァイオリン・ソナタ イ長調 GT 2.A16
(レスピーギ編ヴァイオリンと弦楽版)**、
ヴァイオリン・ソナタ ト短調 GT 2.g05
《悪魔のトリル》
(インゴルフ・トゥルバン&ホルガー・フレイ編
ヴァイオリンと弦楽版)**
クライスラー:
タルティーニの様式のコレッリの主題による変奏曲
(ルダケヴィッチ編ヴァイオリンと弦楽版)**
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セバスティアン・ボーレン(ヴァイオリン)
ストリンジェンド・チューリッヒ***
イェンス・ローマン(指揮)***
チャーツ・チェンバー・アーティスツ** |
イダ・ヘンデルへのオマージュ、セバスティアン・ボーレンの《ラ・フォリア》!
☆若手ミュージシャンたちによるストリンジェンド・チューリッヒと、スイスのソリスト、弦楽四重奏団などで構成されたチャーツ・チェンバー・アーティスツとの共演!
セバスティアン・ボーレンの最新アルバム「ラ・フォリア」は、彼の憧れのヴァイオリニストであるイダ・ヘンデルへのオマージュです。
彼は幼い頃から、バロックのレパートリーをロマンティックに演奏するヴァイオリニストたちに憧れており、ウクライナを代表するヴァイオリニスト、ナタン・ミルシテインの生徒と共に学びました。
そして、YouTubeでイダ・ヘンデルの影響を受け彼女がコレッリの《ラ・フォリア》を演奏する映像を観ました。その演奏の素晴らしさに魅了されたボーレンは、ヴィターリやタルティーニ、そしてレスピーギやクライスラーなど何世紀にも渡って作曲家を魅了してきた「ラ・フォリア」を反映したコンセプトのアルバムを製作することにしました。
このアルバムで彼は2種類の楽器を用いており、1710年製ストラディヴァリウス「キング・ジョージ」と1761年製グァダニーニを使用しています。
1987年スイス生まれのセバスティアン・ボーレンは、ザハール・ブロン、ジュリアーノ・カルミニョーラ、ドミトリー・シトコヴェツキーなどに師事しました。
名教師たちによって鍛えられたその演奏技術は見事で、知性派の演奏でありながら甘美な表現も持ち合わせている期待の若手実力派ヴァイオリニストです。
※録音:2021年5月3日-5日‡、2022年1月7日-8日₁A改革派教会(オーバーシュトラース、チューリッヒ)
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CEDILLE RECORDS
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ニューヨーク・フィル首席クラリネット奏者アンソニー・マクギル
Here With You クラリネットとピアノのための作品集
ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
クラリネット・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.
120 No. 1
1. I. Allegro appassionato/2. II.
Andante un poco adagio/
3. III. Allegretto grazioso/4. IV.
Vivace
ブラームス:
クラリネット・ソナタ第2番 変ホ長調 Op.
120 No. 2
5. I. Allegro amabile/6. II. Allegro
appassionato/
7. III. Andante con moto
8. ジェシー・モンゴメリー(1981-): Peace‛&世界初録音
カール・マリア・フォン・ウェーバー (1786-1826):
協奏的大二重奏曲 変ホ長調 Op. 48 J.
204
9. I. Allegro con fuoco/10. II.
Andante con moto/
11. III. Rondo: Allegro |
アンソニー・マクギル(クラリネット)
グロリア・チェン(ピアノ) |
録音: 2020年10月31日-11月2日 Mechanics
Hall, Worcester,MA(USA)
ニューヨーク・フィルの首席クラリネット奏者、アンソニー・マクギルのソロ・アルバム。マクギルはニューヨーク・フィルの楽団上初のアフリカ系アメリカ人の首席奏者で、その卓越した音楽性と顕著な活動によって2020年にはエイヴリー・フィッシャー賞を受賞しました。
伴奏を務めるグロリア・チェンは、マクギルとリンカーン・センター室内楽協会で頻繁に共演しているピアニストで、このアルバムは彼らの15年間にわたる友情から生まれたものです。
収録曲はブラームスの2曲のクラリネット・ソナタとウェーバーの協奏的大二重奏曲を中心にしており、2人の奏者の卓越した技巧と、音のやりとりが楽しめます。
また、世界初録音となる「Peace in 2020」はシカゴ交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務めるジェシー・モンゴメリーの新作。新型コロナ感染症のパンデミックによる混乱した世界に平和が訪れることを願って書かれた作品です。
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長らくシカゴ響首席奏者だったアレックス・クライン
When There Are No Words‛
オーボエとピアノのための作品集 |
アレックス・クライン(オーボエ)
フィリップ・ブッシュ(ピアノ) |
パウル・ヒンデミット(1895-1963): オーボエ・ソナタ
1. I. Munter/2. II. Sehr langsam
パヴェル・ハース(1899-1944): オーボエ組曲
Op. 17
3. I. Furioso/4. II. Con fuoco/5. III.
Moderato
6. ウィリアム・ボルコム(1938-): オーバード(朝の歌)
7-15. ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
Temporal Variations
テンポラル・ヴァリエーションズ ジョゼ・シケイラ(1907-1985):
オーボエとピアノのための3つの練習曲
16. No. 1. Calmo/17. No. 2. Allegro
scherzoso/18. No. 3. Allegro
クレメント・スラヴィツキー(1910-1999):
オーボエとピアノのための組曲
19. I. Pastorale/20. II. Scherzo/21.
III. Triste/22. IV. Bacchanale rustico |
録音: 2021年7月12-18日 Gannon Hall, DePaul
University, Chicago, IL(USA)
1964年ブラジル生まれ、長らくシカゴ交響楽団の首席奏者を務めたアレックス・クラインとピアニスト、フィリップ・ブッシュによる20世紀に活躍した作曲家のオーボエ作品集。
アルバムに登場するチェコ、ドイツ、イギリス、アメリカ、ブラジルの作曲家たちは、いずれも当時の政治的混乱に巻き込まれ、祖国を追われ、また収容所で亡くなるなど厳しい状況に置かれました。しかし彼らはみな、そのような状況の中で素晴らしい作品を遺しています。
ヒンデミットのオーボエとピアノのためのソナタは、スイスに亡命していた1938年の作品。
パヴェル・ハースのオーボエとピアノのための組曲は、ナチスによるチェコスロバキア占領のさなかの作品で、彼の師レオシュ・ヤナーチェクの伝統を感じさせます。
ボルコムの「オーバード」は1980年代初頭の核戦争の恐怖の中で書かれましたが、ほのかな希望が感じられます。
ブリテンの「テンポラル・ヴァリエーションズ」は第二次世界大戦の前夜に書かれた作品で、作曲者の反軍国主義を表現しています。
シケイラの「オーボエとピアノのための3つの練習曲」は、彼がブラジルの軍事独裁政権から逃亡する直前に書かれました。
最後の「オーボエとピアノのための組曲」は当時共産主義政権であったチェコの当局によって音楽家としてのキャリアを断たれたスラヴィツキーの作品です。
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Gems from Armenia アルメニアの宝石
チェロとピアノのための作品集 |
アニ・アズナヴォーリアン(チェロ)
マルタ・アズナヴォーリアン(ピアノ) |
コミダス・ヴァルタベド(1869-1935):
1. Chinar es, keranal mi/2. Tsirani
Tsar/3. Garoun A‛&ピアノ・ソロ/4.
Al Ailux/5. Krunk
アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン(1903-1978):
6. Ivan Sings イヴァンが歌う(A. ハッカライネンによるチェロとピアノ編)
7. Yerevan エレバン(チェロとピアノ編)
アルノ・ババジャニアン(1921-1983):
8. エレジー‛&ピアノ・ソロ/9-10.
アリアと舞曲
アーヴェルト・テルテリャーン(1929-1994):
チェロ・ソナタ
11. I. Andante/12. II. Adagio/13.
III. Presto
14. 伝承曲: Sari Siroun Yar (S. クラジアンによるェロとピアノ編)
15. アレクサンドル・アルチュニアン(1920-2012):
即興曲
16. ヴァシュ・シャラフィアン(1966-):
Petrified Dance 石化した踊り
17. ピーター・ボイヤー(1970-): アララト山‛&世界初録音 |
録音: 2021年8月11-13日 Reva and David
Logan Center for the Arts at theUniversity
of Chicago(USA)
アルメニア出身、シカゴで活躍するチェロ奏者アニ・アズナヴォーリアンとピアニスト、マルタ・アズナヴォーリアンが、故郷の作曲家の美しい作品を演奏した1枚。
アルバムは、20世紀初頭に活躍したアルメニア正教会の司祭で作曲家・音楽学者のコミタスがアレンジした古代の民謡で始まり、ハチャトゥリアンの故郷エレバンへの輝かしい頌歌へと続きます。
次にハチャトゥリアンの次世代の作曲家、ババジャニアンとテルテリャーンの作品が置かれ、アルチュニアン、シャラフィアンと現代の作品へとつながれていきます。
シャラフィアンの「Petrified Dance」は戦闘で命を落としたアルメニアの戦士を思う作品。最後の収録曲、世界初録音となる「アララト山」はこのデュオによる委嘱作。
アララト山は旧約聖書のノアの箱舟が流れ着いた場所とされていますが、古くはアルメニア人の住む場所で、トルコ領となった今もアルメニア人からは「霊峰」と崇められ、創造力の源泉となっています。
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Perspectives サード・コースト・パーカッション
ダニー・エルフマン(1953-): パーカッション・クァルテット
1. Movement 1/2. Movement 2/
3. Movement 3/4. Movement 4
5. フィリップ・グラス(1937-): メタモルフォーシス
I
ジン(1987-): Perspective
6. Paradigm/7. Obscure/8. Derivative/
9. Fourth Perspective/10. Dissonance/
11. Duality/12. Embryo
フルトロニクス&サード・コースト・パーカッション:
Rubix
13. Go/14. Play/15. Still
世界初録音 |
サード・コースト・パーカッション(アンサンブル)
フルトロニクス(フルート・デュオ)‛&13-15 |
録音: Chicago Recording Company(USA) 2020年10月26-29日‛&1-4 2021年5月17-21日‛&5-12 2022年1月14-15日‛&13-15
シカゴを拠点として活躍するグラミー賞を受賞した「サード・コースト・パーカッション」。BBCミュージックマガジンをはじめ、批評家からも絶賛されているアンサンブルです。今作には4人の作曲家の作品を収録。どれも世界初録音になります。
ダニー・エルフマンは4回アカデミー賞にノミネートされた映画音楽作曲家。『シザーハンズ』『バットマン』(第1作)『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』をはじめ100以上の映画音楽を担当する卓越した音楽家です。
このパーカッション・カルテットは、4楽章の交響曲のような構成を持ち、インドネシアのガムランや、ショスタコーヴィチ作品を思わせるユニークな音響が用いられています。
フィリップ・グラスの「メタモルフォーシス
I」はサード・コースト・パーカッションのアレンジによるマリンバ、ビブラフォン、グロッケンシュピール、メロディカでの演奏。
エレクトロニクス・ミュージシャン"Jlin
ジン"の「Perspective」はもともと電子音楽として作られた作品を、サード・コースト・パーカッションがライヴで演奏できるヴァージョンに編曲。美しくも複雑な音楽を見事に演奏しています。
「Rubix」はニューヨークで活躍するフルート・デュオ"Flutronix"との即興的なコラボレーションです。
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<映像>
5/5(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
BIS
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BIS SA 2640
(3SACD HIBRID)
¥5500
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エンペラー四重奏団
ブリテン:弦楽四重奏のための音楽
Disc1(BIS SA-1540)
(1)弦楽四重奏曲第2番 ハ長調 Op.36(1945)
(2)3つのディヴェルティメント(1936)
(3)小組曲(1929)
(4)弦楽四重奏曲 ニ長調(1931/74)
Disc2(BIS SA-1570)
(5)弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op.25(1941)
(6)アラ・マルシア(1933)
(7)弦楽四重奏曲第3番 Op.94(1975)
Disc3(BIS SA-1870)
(8)シンプル・シンフォニー Op.4
【I.「騒がしいブレー」/II.「陽気なピツィカート」/
III.「感傷的なサラバンド」/IV.「浮かれた終曲」】
(1933-34)
(9)ラプソディ(1929)/(10)小弦楽四重奏曲(1930)/
(11)幻想曲 ヘ短調(1932)/(12)弦楽四重奏曲
ヘ調(1928) |
エンペラー四重奏団
【マーティン・バージェス(第1ヴァイオリン)、
クレア・ヘイズ(第2ヴァイオリン)、
フィオナ・ボンズ(ヴィオラ)、
ウィリアム・スコフィールド(チェロ)】 |
英エンペラー四重奏団が演奏したブリテンの「弦楽四重奏のための音楽」がセットになって登場!!
セッション録音:(1)-(4)2007 年3月、(5)-(7)2005
年5月、(8)-(12)2011 年4月/ポットンホール、サフォーク州(イングランド)
DSD、5.0 Surround sound、マルチチャンネル、クラムシェル・ボックス仕様、Disc1:
71'54、Disc2: 55'40、Disc3: 74'36
SACD ハイブリッド盤。
エンペラー四重奏団によるブリテンの「弦楽四重奏のための音楽」がお買い得なセットになってリリースいたします。
王立音楽カレッジでジョン・アイアランド(1879-1962)に作曲を学んだブリテンは、新鮮で現代感覚にあふれた作品を残した20世紀イギリスの最大の作曲家です。
映画音楽、オペラ、合唱曲など各ジャンルを手がけましたが、作曲初期から晩年に至るまで作曲した室内楽曲もまたブリテンの音楽を語る上で必要不可欠な産物です。
弦楽四重奏曲は付番されている3篇のほかに1931年作曲1974年に改訂しスネイプ・モルティングズ、オールドバラ音楽祭で初演した作品など初期から晩年までこの演奏形態に作品を残しました。
シンプル・シンフォニー Op.4 はブリテン20歳のときに作曲され、弦楽オーケストラまたは弦楽四重奏のための4
楽章から成る楽曲(I.「騒がしいブレー」II.「陽気なピツィカート」III.「感傷的なサラバンド」IV.「浮かれた終曲」です。
15分ほどの作品ですがそれぞれに個性をもち、とりわけ第2曲「陽気なピツィカート」は非常に印象的です。
また、小弦楽四重奏曲は16時に作曲したとは思えぬほどの完成度で、親しみやすさを排した力作と言えましょう。
イギリスが誇るエンペラー四重奏団が生き生きとした躍動感と緻密なアンサンブルでブリテンの世界を魅力的に演奏しております。
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CHAMPS HILL
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ザ・サクソフォン・クレイズ
ジャスティン・リング&フレッド・ハーガー
(ルディ・ヴィードフ編):ハンガリー舞曲
ルディ・ヴィードフ&ドメニコ・サヴィーノ:Dans
l'orient
シュルホフ:ホット=ソナタ
ヴィードフ:Waltz-Llewellyn、Valse Marilyn
ヴァイル(ジョナサン・ラドフォード&アシュリー・フリップ編):
《三文オペラ》よりマック・ザ・ナイフ、楽しい人生のバラード、
ポリーの歌、タンゴ・バラード、キャノン砲の歌
ショスタコーヴィチ(ラドフォード&フリップ編):
《舞台管弦楽のための組曲》よりワルツ第2番
ガーシュイン(長生淳編):ラプソディ・イン・ブルー |
ジョナサン・ラドフォード(サクソフォン)
アシュリー・フリップ(ピアノ) |
新進気鋭のジョナサン・ラドフォード、1920年代、30年代を中心にした作品集!
サクソフォン奏者のジョナサン・ラドフォードは、イギリスのチータム音楽学校で学び、その後パリ国立高等音楽院でクロード・ドゥラングルに師事し、王立音楽大学では博士号を取得しています。
彼はコモンウェルス・ミュージシャン・オヴ・ザ・イヤーやロイヤル・オーバー・シーズ・リーグでゴールド・メダルを獲得しています。
クラシック作品をアレンジしたものから、現代曲まで幅広いレパートリーを持っており、デビュー・アルバムとなったこのアルバムでは、特に1920年代と30年代の作品を中心に収録しています。
彼は「このアルバムが、狂騒の20年代の重要なアイコンに敬意を表すると同時に、ジャンルを超えたサックスの多様な性質を祝福することを願っています」と語っています。
※録音:2021年4月12-14日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
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オスティナータ ~ 無伴奏ヴァイオリン作品集
ビーバー:パッサカリア ト短調 《守護天使》
バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
BB124 Sz.117
プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
ニ長調 Op.115
バツェヴィチ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番
ホ短調 Op.27-4 |
シャルロット・サリュースト=ブリドゥー(ヴァイオリン) |
ヴァイオリン奏者シャルロット・サリュースト=ブリドゥーのデビュー・アルバムは、無伴奏ヴァイオリン作品集です。
フランスで生まれた彼女は、モンペリエで学び、その後ロンドンの王立音楽大学でアリーナ・イブラギモヴァに師事し修士号を獲得しました。
また、アナ・チュマチェンコ、ザハール・ブロンといった名教師たちのマスタークラスにも参加しています。
2021年にはパリを拠点にしている「コンフルエンス四重奏団(Quatuor
Confluence)」のリーダーを務め、トロンハイム国際室内楽コンクールで1位を獲得しています。
※録音:2020年8月25日-27日、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム(イギリス)
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CYPRES RECORDS
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オー・チェリ・イン・アメリカ |
オー・チェリ(チェロ八重奏) |
1. ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)/セバスティアン・ワルニエ編曲:序曲
~《ポーギーとベス》より
2. フローレンス・プライス(1887-1953)/コリンナ・ラルディン編曲:アメリカにおけるエチオピアの影
3-5. ハロルド・ノーベン(1978-): American
Wanders アメリカの放浪者たち
3. One with Henry ヘンリーの場合 4.
One with Paul ポールの場合 5. One with Lenny
レニーの場合
6. ファッド・リヴィングストン(1906-1957)/ラルディン編曲:
イマジネーション
7. レナード・バーンスタイン(1918-1990)/ワルニエ編曲:
ウエスト・サイド・ストーリー
8. デューク・エリントン(1899-1874)、ビリー・ストレイホーン(1915-1967)/ミシェル・エール編曲:
デュークズ・マジック |
録音: 2021年10月12-15日 モネ劇場サル・フィオッコ、ブリュッセル
ベルギー、フランスを中心にオーケストラや室内楽などで活躍するチェロ奏者8人が集まった「オー・チェリ」、4枚目のアルバム。
ベルギーの作曲家ハロルド・ノーベンのオリジナル作品のほか、ベルギー出身のジャズピアニスト、ミシェル・エールとメンバーによる編曲で、アフリカ系アメリカ人女性初の作曲家フローレンス・プライスと、ガーシュウィン、バーンスタイン、そしてジャズの名曲を収録。
ブリュッセル在住の日本人奏者、西村志保さんを含むメンバーの、息の合った演奏と歌心が魅力的です。
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ピエール・シリンクス(1988-):H#1 、 2 、 3
、 4
1. H#1
2. H#2
3. H#3
4. H#4 |
アンサンブル・ホッパー |
※ 収録時間...38分31秒
録音: 2021年10月22-24日 アルソニック、モンス、ベルギー
ベルギーに生まれ、王立モンス音楽院で作曲と古典文学を学んだピエール・シリンクス。2013年に若い音楽家のための「アンリ・プッスール賞」を受賞して以降数々の賞を受け、現在は、ブリュッセルで現代音楽と実験音楽のコンサートを毎月開催する"SMOG"のメンバーとして活躍しています。
こちらはシンセサイザーとアコースティック楽器の融合をテーマとした作品で、電子楽器を含む器楽奏者8名と指揮者1名からなるアンサンブル・ホッパーが刺激的な音楽を奏でています。
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『それは幻なのか』~近現代歌曲集
1-2. アンリ・トマジ(1901-1971): コルシカの歌
より2曲
1. Lamentu d'u trenu 2. U Meru pastore
3-6. トマジ: コルシカの民謡 より4曲
3. Ninina 4. Lamento 5. Ciuciarella 6.
Zilimbrina
7-10. ルチアーノ・ベリオ(1925-2003): 4つの民謡
7. 甘き兆しに 8. 理想の女性
9. 大きな願いを持って 10. 舞踏会
11-13. エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ(1876-1948):
カンツァニオーレ Op. 17 より3曲
11. Preghiera Quando a letto vo' la
sera
12. Vado di Notte, come fa la luna 13.
Preghiera Spirito Santo
14-18. モーリス・ラヴェル(1875-1937): 5つのギリシャ民謡
14. Chanson de la mariee 15. La-bas
vers l'eglise
16. Quel galant m'est comparable
17. Chanson des cueilleuses de lentisques 18.
Tout gai !
19-21. ベンジャミン・ブリテン(1913-1976):
民謡集 より3曲
19. 糸紡ぎ 20. それは幻なのか 21. 父と暮らしていた頃
22-24. アルテュール・オネゲル(1892-1955):
アンデルセンの『人魚姫』より3つの歌
22. 人魚たちの歌 23. 人魚の子守歌 24.
梨の歌
25-30. ジャン=リュック・ファフシャン(1960-):
Les amours de madame Tchabai
(telles que les a revees le docteur
Littman en fredonnant quelques chansons)
25. Le coeur dans un bocal (詞: Nazim
Hikmet/曲: Yvette Theraulaz)
26. Belle abandonnee (詞: Brigitte Fontaine/曲:
Areski Belkacem)
27. Madame reve (詞: Pierre Grillet/曲:
Alain Bashung)
28. Fuir le bonheur de peur qu'il ne
se sauve (詞、曲: Serge Gainsbourg)
29. Toutes les choses (詞: Claude Semal/曲:
Patrick De Schuyter)
30. Immortels (詞、曲: Dominique A) |
アルバーヌ・カレール(メゾソプラノ)
ニコラス・クリューガー(ピアノ)
セバスティアン・ワルニエ(チェロ)...25-30 |
録音: 2022年1月7-9日、2月16日 アルソニック、モンス、ベルギー
ウィーン生まれで現在はフランスを中心に活躍するメゾソプラノ、アルバーヌ・カレールによる、フランス語を中心とした歌曲集。近現代の知られざる美しい作品を多数収録しています。
ラストに収められたのは、ベルギーの作曲家ファフシャンが、シャンソンをメゾソプラノとピアノ、チェロのために編曲したもの。
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『Orees~境界』
1. Gayatri/2. Hamsadhwani/
3. Crann Bethadh/4. Hyalin/
5. Tvameva/6. Reve de Nutons/
7. La Source/8. L'Appel/
9. Dragon's Cave/10. Aite |
ロール・ステラン
(作曲、フルート、コントラバス・フルート、
バロック・フルート、
ネイティヴ・アメリカン・フルート、
ダブル・フルート、バンスリ、声、
各種パーカッション)
ステリアン・ドレンヌ(サウンド・デザイン)...8
ローラン・ピジョレ(ピアノ)...9
ドミニク・バレアと6人の学生たち(声)...10
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録音: 2020年1月-2022年1月
Cypresレーベルの新シリーズ"SOUNDFULNESS"第3弾。ロール・ステランはストラスブールの音楽院でモダン・フルートを学んだ後、ブリュッセル王立音楽院でバルトルト・クイケンの教えを受けたフルート奏者。
現在は主にヒーリング・ミュージックの分野で活躍しており、ここでも様々な楽器を駆使し、穏やかな中にも心の奥底に訴えかける刺激も併せ持つ音楽を奏でています。最後のトラックは声の響きに包まれるような神秘的な作品。
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OCORA
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北インド/映画『音楽ホール』の音楽
1. Credits – Morning Raga
2. Shehnai then flashback (Khoka's thread
ceremony)
3. In the music room and announcement of
the party
4. Religious ceremony and party
5. First jalsa: the singer Akhtari Bai
[aka Begum Akhtar] - thumri
6. Mahamaya's worry and
Biswambhar's dream, Khoka's singing lesson
7. Departure of Khoka and Mahamaya (sitar
solo)
8. Night: surbahar player, generator and
fireworks at Mahim Ganguly's house
9. Announcement of the beggars' festival
and beginning of the storm
10. Second jalsa (against the backdrop
of the storm):
the singer Salamat Ali Khan – khyal.
Khoka's death
11. After the deluge, the desolation
12. Back to the present: Tufan, Khoka's
horse
13. Invitation of M. Ganguly with fanfare
14. Reopening of Biswambhar's music room
15. Last jalsa with the singer and
the dancer kathak Roshan Kumari. M. Ganguly
humiliated
16. Rise of Biswambhar's madness and his
death |
ウスタッド・ヴィラヤット・カーン(シタール)
イムラット・カーン(シタール、スルバハル)
ビスミラ・カーン(シェーナイ)
ベーガム・アクタル(歌/ツムリ)
サラマット・アリ・カーン(歌/カヤル)ほか |
インド映画の巨匠サタジット・レイ(1921-1992)が1958年に制作した代表作『音楽ホール』の音楽を集めたアルバムの再発売。
シタールの名手ウスタッド・ヴィラヤット・カーンを中心に、弟のイムラット・カーンほかがサポートに入っています。
音楽だけの収録ではなく、多くの台詞や効果音を含んだサウンド・トラックとなっています。
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ONDINE
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ジブオクレ・マルティナイティーテ(1973-):作品集
1. Nunc fluens. Nunc stans 過ぎ行く今、残る今(2020)
- パーカッションと弦楽オーケストラのための
2. Ex Tenebris Lux 闇から光へ(2021)
- 弦楽オーケストラのための
Sielunmaisema 心の原風景(2019)
- チェロと弦楽オーケストラのための
3. I. Winter 冬/4. II. Spring 春/
5. III. Summer 夏/6. IV. Autumn 秋 |
パヴェル・ギュンテル(パーカッション)...1
ロカス・ヴァイトケヴィチウス(チェロ)...3-6
リトアニア室内管弦楽団
カロリス・ヴァリアコイス(指揮) |
録音: 2021年6月8-12日Grand Hall of the
Lithuanian National Philharmonic Society,
Vilnius(リトアニア)
1973年、ロシア生まれのリトアニア人でニューヨークを拠点としている作曲家、ジブオクレ・マルティナイティーテの作品集。
前作(ODE-1386)に収録された「郷愁」が2022年2月にニューヨーク・フィルの定期演奏会のプログラムに載るなど、注目度が高まっています。
ONDINEへ2作目の録音となるこのアルバムは、過去3年間に書かれた弦楽オーケストラのための3作品を収録、第1曲の「Nunc
fluens. Nuncstans」は古代ローマの哲学者ボエティウスの言葉「過ぎゆく今が時間となり、残る今が永遠となる」から採られています。
新型コロナウィルス感染症の拡大が世界を不安と恐怖に巻き込んでいた2020年4~5月に書かれた作品で、ゆっくりと展開していく音楽が当時の世情を写しつつも、それを越えた「永遠」を求める心を表現するかのようです。
効果的に用いられているパーカッションも聴きどころの一つです。
2020年11月から2021年3月にかけて作曲された「Ex
Tenebris Lux 闇から光へ」はヴァイオリン8、ヴィオラ4、チェロ4、コントラバス2の編成による作品。
抑制された挽歌で始まり、様々な奏法を駆使しながら、最後は輝かしい弦の響きが希望を感じさせます。
「Sielunmaisema」(フィンランド語で「心の原風景」といった意味)は独奏チェロと最低21人の奏者を必要とする弦楽オーケストラのための作品。
リトアニアとアメリカという大きく異なる文化的アイデンティティを持つ作曲家自身が「どこに住もうとも変わらずに心の中にある風景」を描いたものです。
ヴィヴァルディ作品のように四季をモティーフにしていますが、曲ごとに4つの季節の特徴を表現しているのではなく、楽章は相互に関連性が持たされています。
またチェロが主役であるため、よりまろやかな響きが得られることも特徴です。
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STRADIVARIUS
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「コレスポンデンス」~バッハ:チェロ・ソナタとベリオ&ブーレーズ
J.S.バッハ(1685-1750):チェロ・ソナタ第1番ハ長調BWV1027
ルチアーノ・ベリオ(1925-2003):
セクエンツァXIV(2002)~無伴奏チェロのための
J.S.バッハ:チェロ・ソナタ第2番ニ長調BWV1028
ピエール・ブーレーズ(1925-2016):「12のノタシオン」~ピアノのための
J.S.バッハ:チェロ・ソナタ第3番ト短調BWV.1029 |
マルティナ・ルディッチ(Vc)
ミケーレ・ガンバ(Pf) |
新3大Bの饗宴!?バッハ:チェロ・ソナタ全3曲+ベリオ、ブーレーズ!
録音:2021年ミラノ [69:45]
バッハの本来はヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための2つのソナタを間に挟みつつ現代の独奏チェロの名曲ベリオのセクエンツァXIV(コンクールで取り上げる演奏家も多い)、ブーレーズ初期の傑作ピアノ独奏曲「12のノタシオン」を配したユニークなアルバム。
ベリオ作品では特殊奏法を含むチェロのあらゆる機能、可能性が追及される。意外にも民族的なリズムも現れ、前衛音楽だが親しみ易い作品。
ブーレーズのノタシオンは12音技法で書かれた名作。バッハ、ベリオ、ブーレーズのカップリングからヨーロッパ音楽史のこれまで見えなかった新たな側面が見えてくるか?
チェロのマルティナ・ルディッチはクロアチア出身。ヴェルディ音楽院で学び、アバド率いるマーラー・ユーゲント・オーケストラに参加、現在はソロ、室内楽で活躍する才媛。
ピアノのミケーレ・ガンバはミラノ出身。ルディッチと同じヴェルディ音楽院でピアノと作曲を学び現在は指揮者としての活動も始めている若き俊英。
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ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.27
(第1番ト短調、第2番イ短調、第3番ニ短調、
第4番ホ短調、第5番ト長調、ホ長調) |
アンカ・ヴァシーレ・カラマン(Vn) |
アンカ・ヴァシーレ・カラマンのパガニーニ、バッハに続く無伴奏ヴァイオリン作品第3弾!
録音:2021年6月30日サン・トゥアリオ・マドンナ・デラ・ヌーヴェ・イセオ
[66:12]
好評だったパガニーニの24のカプリス(STR37193)そしてバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(STR37196)に続くカラマンの無伴奏ヴァイオリンのためのアルバム第3弾。
カラマンはルーマニア出身でブカレスト国立音楽大学を卒業後、ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミアでドメニコ・ノルディオに師事した後、イヴリー・ギトリスに師事を仰いでいる。
2010年に3つの国際コンクールに入賞しヨーロッパ、アメリカそして日本でもコンサートを行っている。
パガニーニ以後の無伴奏ヴァイオリン作品の金字塔イザイのソナタはバッハの伝統を踏まえつつロマン派ヴァイオリンの最終到達点を示す超絶技巧の難曲。
カラマンはこの曲の複雑に絡み合う多声書法や半音階を情熱的に弾き切っている。STRADIVARIUSの鮮烈で美しい音質も聴きどころ。
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アリレザ・ファルハング(b.1976)作品集
(1)「アナグラン」~
フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとピアノのための
(2)「エリカ」~チェロのための
(3)「アザール」~ヴァイオリンのための
(4)「ハラ」~ヴァイオリンとチェロのための
(5)「エイワン」~ヴァイオリン、チェロとピアノのための
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アンサンブル・クール=シルキュイ:
【アンヌ・カーテル(Fl)
ピエール・デュトリュー(Cl)
ジャン=マリー・コテ(Pf)
河野彩(Vn)
フレデリック・バルダサーレ(Vc)
ジュリエン・ドゥコワン(Vc)
ジャン・ドロワイエ(指揮)】 |
録音:年月日不記載[57:59]
アリレザ・ファルハング(b.1976)はイラン系フランス人でテヘラン大学においてアリレザ・マチャエキに作曲を師事した後、テヘラン大学で教鞭を執り、自身の音楽学校を設立。
その後2002年にフランスに移住し、パリ国立音楽院でミシェル・メルレの下で研鑽を積む。
この機会に細川俊夫、ハンス・ピーター・キーブルツ、オルガ・ノイヴィルト、カイヤ・サーリアホ、トリスタン・ミュライユらと仕事をする機会を得た。その後IRCAMで電子音楽の研究にも勤しんだ。
このディスクは彼の本格的な作品集でイランの伝統音楽とヨーロッパの現代音楽、電子音楽の研究の成果が融合した独自の世界が展開する。
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エマヌエレ・バルベッラ(1718-1777):
通奏低音を伴う2つのヴァイオリンまたは
2つのマンドリンのための6つの二重奏曲集 |
ピツィク・アルコ四重奏団:
【マウロ・スキランテ(マンドリン)
モニカ・トート(Vn)
アレッサンドロ・パルメリ(Vc)
ルカ・タランティーノ(Gtr)】 |
録音:2018年サン・アントニオ教会 [72:20]
バルベッラは18世紀イタリア、ナポリのヴァイオリニスト、作曲家。父親よりヴァイオリンの手ほどきをうけたのち、タルティーニの弟子バスクアーレ・ビーニにヴァイオリンを、レオナルド・レオに作曲を師事した。
バルベーラはナポリのいくつかの音楽院で教鞭を執りつつ、ヴァイオリンを中心とする多くの作品を作曲しナポリ楽派の重要人物と目されている。
このディスクはチェロの通奏低音を伴うヴァイオリンとマンドリンのためのデュオ。マンドリンが入っているせいか、イタリア情緒たっぷり。
バロック音楽を得意とするストラディヴァリウスの鮮やかな録音も魅力。
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「ヴォルペとルカ」~バロックからジャズまで
(1)ジャン・バッティスタ・ゲルバーシオ:
2つのマンドリンのためのシンフォニア(1762頃)
(2)フランチェスコ・レッチェ:ト長調のコンチェルト(1772頃)
(3)ラファエーレ・カラーチェ:サルタレロ(1918)
(4)ラファエーレ・カラーチェ:ロンド(1924)
(5)スコット・ジョプリン:ジ・エンターテイナー(1902)
(6)エロール・ガーナー:ミスティ(1954)
(7)ジャコー・ド・バンドリン:ボーレ・ボーレ(1951)
(8)ユベンティーノ・マチエール:カデンチア(1967)
(9)ジャカーレ:サウドーソ・カバキーニョ(1985)
(10)パット・メセニー:サン・ライト(1992) |
ルカ・ペトロジーノ(マンドリン&マンドーラ)
ジャンマルコ・ヴォルペ(ギター) |
録音:年月日不記載 [52:05]
バロック音楽と20世紀ジャズを組み合わせたユニークなアルバム。18世紀後半のイタリア音楽からスコット・ジョプリンやパット・メセニーまでノリノリで弾き込んでいる。
マンドリンとマンドーラ(大き目のリュートのような楽器)のルカ・ペトロジーノはあらゆる楽器を弾きこなすマルチ・インストゥルメンタリストで自ら作詞作曲も行う。
ソロの他、マンドリン・オーケストラを組織し活動している。
ギターのジャンマルコ・ヴォルペもペトロジーノと同じくマルチ・インストゥルメンタリストでジャズからロック、ソウル、ファンク、ブルースまであらゆるジャンルの音楽を弾きこなす。
二人のマルチ・タレントによる楽しい一枚。
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「ジャーニー」~ギター・デュオで聴く東欧のピアノ曲
(1)ベラ・バルトーク(1881-1945):
「ルーマニアのクリスマスの歌」第1集、第2集
(2)リオール・ナヴォク(b.1971):「サリジーム」
(3)レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928):
「草陰の小径」第1集(全10曲) |
ノーヴァ・ギター・デュオ:
【ネリー・フォン・アルヴェン(6弦Gtr)
ルイツ・マントヴァーニ(8弦Gtr)】 |
録音:年月日不記載 [52:28]
バルトークの隠れた名ピアノ曲「ルーマニアのクリスマスの歌」、ヤナーチェクのピアノの代表作「草陰の小径」を2つのギターのための編曲で聴く。
どちらも本来のピアノで聴くよりも民族音楽色と野性感がより濃厚になり、こちらが原曲なのではと思えるほど。
リオール・ナヴォクの「サリジーム」はまるで武満のギター曲かと見紛うほど武満を意識した曲(因みにナヴォクは東欧風の名前だがテル・アヴィヴ出身)。
武満に心酔しているとしか思えない和声、沈黙の間の感覚などが美しい。
なおノーヴァ・ギター・デュオは相方に珍しい8弦ギターを使ったユニット。その為アンサンブルに重厚な深味が出ている。録音も美しく、ギター・ファンは必聴!
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OMM
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フィリップ・グラス/交響曲第12番(世界初録音)
1. Fantastic Voyage (2:43)
2. Move On (6:44)
3. African Night Flight (7:02)
4. Boys Keep Swinging (3:48)
5. Yassassin (5:07)
6. Repetition (4:18)
7. Red Sails (9:45) |
アンジェリック・キジョ(voice)
クリスティアン・シュミット(organ)
ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
デニス・ラッセル・デイヴィス(指揮) |
交響曲第12番は、ロサンゼルス・フィルハーモニックの委嘱により作曲され、2019年1月10日にロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールでジョン・アダムスが指揮して初演された。
デヴィッド・ボウイの1979年のアルバム『Lodger』に基づくこの作品は、ボウイのベルリン三部作に基づく交響曲三部作の完結編。
これまでグラスは『Low』と『Heroes』に基づく交響曲第1番と第4番を作曲していた。そして1997年には早くもこの第3作を書く意思を示していた。
デヴィッド・ボウイ
"Low"(1976年9月~11月)
"Heroes"(1977年7月~8月)
"Lodger"(1978年9月~79年3月)
フィリップ・グラス
交響曲第1番 「ロウ・シンフォニー」 Symphony
No. 1, "Low"
交響曲第4番 「英雄たち」 Symphony No.
4, "Heroes"
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
DIAPASON
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ビゼー:作品集
・《カルメン》組曲第1番
・《カルメン》組曲第2番
コンセール・ラムルー管弦楽団、イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)
録音:1959年
・交響曲 ハ長調
フランス国立放送管弦楽団、アンドレ・クリュイタンス(指揮)
録音:1953年
・ラインの歌
マリヤ・グリンベルク(ピアノ)
録音:1951年 |
ディアパゾンが選んだ決定盤シリーズ第147集!
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン
~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
第147巻は、ビゼーの作品集!
イーゴリ・マルケヴィチの《カルメン》組曲に、アンドレ・クリュイタンスの《交響曲
ハ長調》という絶対的な名演奏に、ロシアの名ピアニスト、マリヤ・グリンベルクによる貴重な録音《ラインの歌》を収録しました。
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DIAP146
(2CD)
特別価格
¥1900
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ベートーヴェン:室内楽作品集
・ピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 Op.97《大公》
オイストラフ・トリオ
〔ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)、
スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキー(チェロ)、レフ・オボーリン(ピアノ)〕
録音:1958年
・ピアノ三重奏曲第5番 ニ長調 Op.70-1 《幽霊》
ブッシュ=ゼルキン・トリオ
〔アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)、ヘルマン・ブッシュ(チェロ)、
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)〕
録音:1951年
・弦楽四重奏曲第15番 イ短調 Op.132
ハリウッド弦楽四重奏団/録音:1958年
・弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 Op.135
ブダペスト弦楽四重奏団/録音:1951年 |
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン
~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
第146巻は、ベートーヴェンの室内楽作品集!
オイストラフ・トリオとブッシュ=ゼルキン・トリオによるピアノ三重奏曲の名曲《大公》と《幽霊》、ハリウッド弦楽四重奏団とブダペスト弦楽四重奏団によるベートーヴェン後期四重奏曲。
往年の名トリオ、名四重奏団による格調高い至極の演奏が新たなマスタリングで鮮やかに蘇ります。
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シューマン:交響曲集
・交響曲第2番 ハ長調 Op.61
クリーヴランド管弦楽団、ジョージ・セル(指揮)/録音:1958年
・交響曲第3番 変ホ長調 Op.97 《ライン》
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、フェルディナント・ライトナー(指揮)
録音:1953年 |
フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン
~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
第145巻は、シューマンの交響曲集!
ジョージ・セル&クリーヴランド管弦団という一糸乱れぬアンサンブルを誇ったコンビによる《第2番》に、シュトゥットガルト歌劇場の黄金時代を支え、ベルナルト・ハイティンクの師でもあるドイツ人指揮者フェルディナント・ライトナー&ベルリン・フィルの屈指の名演《ライン》をカップリングし、聴き比べも興味深い一枚です。
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グリーグ:作品集
・ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16
クリフォード・カーゾン(ピアノ)、
ロンドン交響楽団、エイフィン・フィエルスター(指揮)
録音:1959年
・管弦楽伴奏付き歌曲集
(最初の出会い Op.21-1/春 Op.33-2/若者
Op.33-1/ルンダルネにて Op.33-9/
到着点 Op.33-12/モンテ・ピンチョから
Op.39-1/希望 Op.26-1/
白鳥 Op.25-2/エロス Op.70-1/君を愛す
Op.5-3)
キルステン・フラグスタート(ソプラノ)、BBC交響楽団、マルコム・サージェント(指揮)
録音:1957年
・ピアノのための3つの小品
(恋の曲 Op.43-5/ヨルスターの踊り Op.17-5/ゆりかごの歌
Op.68-5)
アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(ピアノ)
録音:1940年-1941年 |
「フランスの世界的クラシック音楽専門雑誌である「ディアパゾン(Diapason)」が音楽史に輝く名曲の歴史的名演を選出し、新たなマスタリングを施して復刻するシリーズ『レ・ザンディスパンサーブル・ド・ディアパゾン
~ ディアパゾンが選んだ決定盤』。
第144巻は、グリーグの作品集!
ノルウェー出身の指揮者フィエルスターとイギリスの名ピアニスト、クリフォード・カーゾンによるグリーグの傑作のひとつ《ピアノ協奏曲》と、ノルウェー出身の世界的ソプラノ歌手キルステン・フラグスタートによる《歌曲集》、最後に巨匠アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリによる《小品集》を収録した充実の内容です。
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SWR CLASSIC
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SWR19114CD
(4CD)
¥3900 →\3590
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クリスチャン・フェラス SWR録音集 1953-72年
【CD1】
1-3. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827):
ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調「クロイツェル」Op.
47
4-6. クロード・ドビュッシー(1862-1918):
ヴァイオリン・ソナタ ト短調
7. モーリス・ラヴェル(1875-1937): ツィガーヌ
【CD2】
1-4. ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調「春」Op.
24
5-7. ジョルジェ・エネスク(1881-1955):
ヴァイオリン・ソナタ第3番 イ短調 Op.
25
8-11. ロベルト・シューマン(1810-1856):
ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 Op.
121
【CD3】
1-3. ベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61
(カデンツァ...フリッツ・クライスラー)
4-6. ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 35
【CD4】
1-3. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 77
(カデンツァ...フリッツ・クライスラー)
4-5. アルバン・ベルク(1885-1935):
ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」 |
クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)
ピエール・バルビゼ(ピアノ)...CD1、CD2
南ドイツ放送交響楽団
(シュトゥットガルト放送交響楽団)
...CD3、CD4:4-5
ハンス・ミュラー=クライ(指揮)...CD3
バーデンバーデン南西ドイツ放送交響楽団...CD4:1-3
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)...CD4:1-3
ミヒャエル・ギーレン(指揮)...CD4:4-5 |
録音:1953年11月12日 Stuttgart, Unterturkheim,
Krone(ドイツ)...CD1 1959年9月25日 Ettlingen,
SchloB(ドイツ)...CD2 1954年3月22日 Stuttgart,
Villa Berg(ドイツ)...CD3:1-3 1957年3月28日
Stuttgart, Villa Berg(ドイツ)...CD3:4-6 1972年2月10日
Baden- Baden, Hans Rosbaud-Studio(ドイツ)...CD4:1-3 1970年11月27日(ライヴ)
Stuttgart, Liederhalle(ドイツ)...CD4:4-5
CD1-3...モノラル/CD4...ステレオ
【初出多数!クリスチャン・フェラスの名演をオリジナル・テープからリマスターしてリリース】
フランスを代表するヴァイオリニストの一人、クリスチャン・フェラス(1933-1982)。気品を湛えつつも音楽に没入し、時に激しい情熱のほとばしりが感じられる演奏で聴衆を魅了、戦後フランスを代表するヴァイオリニストとして国際的に活躍しました。
1961年と71年には来日公演も行いましたが、1982年に悲劇的な死を遂げ、世界中のファンを悲しませました。
フェラスは戦後のドイツでも人気が高く、各地の放送局が収録・放送した演奏がCD復刻されていますが、このセットはベルクを除く全曲がオリジナル・マスターからの初CD化。
ヴァイオリン音楽のファンは注目のリリースです。
フェラスの父は、ジネット・ヌヴー、ローラ・ボベスコ、イヴリー・ギトリスらを教えたマルセル・シャイリー門下のヴァイオリニストで、その父の指導を受けたフェラスは早くから才能を発揮。
8歳の年の1941年にニース音楽院に入学を認められると3年目にはヴァイオリンと室内楽で一等となり、1944年には更なる高等教育のためにパリ音楽院を紹介され、ルネ・ベネデッティにヴァイオリンを、ジョゼフ・カルヴェに室内楽を師事。
2年後の1946年には室内楽とヴァイオリンで一等となり卒業。同年、13歳でラロのスペイン交響曲とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏してパリ・デビューを果たしました。
1947年にエネスクと出会って教えをうけるようになったフェラスは、後年「テクニック面では多くの人から学びましたが、音楽の解釈という点では、私はエネスクの弟子です」と語っています。
1948年にはユーディ・メニューインが審査員長を務めるスヘーヴェニンヘン国際コンクールで優勝、翌年には、ロン=ティボー国際コンクール(当時の名称)で1位なしの第2位を受賞。この時にピアニスト、ピエール・バルビゼの演奏を聴いて感激したフェラスは、終生続く名デュオを組むこととなります。
1949年に若きジネット・ヌヴーが、53年にはジャック・ティボーが世を去ると、フェラスはフランス楽壇の期待を背負う存在となり、またヘルベルト・フォン・カラヤンが録音に好んでフェラスを起用したことも手伝って名声は世界的なものとなりました。
この4枚組のBOXセットは、ヴァイオリンのレパートリーの中でもとりわけ重要な作品が収録されているのが嬉しいところ。
いずれも堂々たる演奏ですが、中で特筆すべきは、まずCD2のエネスクのソナタ第3番。後の1962年の録音よりも全体的にテンポは速めで、即興的な高揚感が伝わります。フェラス&バルビゼ・デュオの絶頂期の記録です。
CD3では、チャイコフスキーの第1楽章におけるカデンツァでの即興的な音運びがフェラスの真骨頂。
CD4のブロムシュテットと共演したブラームスは当時から評判になっていたもので待望のCD化。ベルクの協奏曲は、フェラスがフランス初演を行って以後、得意としていたレパートリーであり、ギーレンの分析的な指揮も見事です。
全て、オリジナルマスターテープより今回のリリースのために全て新たにマスタリングを行うことで、1950年代のモノラル録音でも鮮烈な音色が再現されており、フェラス・サウンドが味わえます。
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5/4(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
CHANDOS
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サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):
初期室内楽作品集
九重奏曲 へ短調 Op.2《グラドゥス・アド・パルナッスム》
ピアノ三重奏曲 ホ短調
ピアノ五重奏曲 ト短調 Op.1 |
カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ |
卓越した音楽性を持つアンサンブル!カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ!
☆サミュエル・コールリッジ=テイラーの貴重な3作品を収録!
☆気鋭のアンサンブルが「アフリカのマーラー」を弾く!
「きらびやかで、変幻自在な若い音楽家のアンサンブル」カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴ!
BBCラジオ3新世代アーティスト・スキームを通じて出会ったピアニストのトム・ポスターとヴァイオリニストのエレーナ・ユリオステによって結成され、カリスマ的なプログラミングと卓越した音楽性で聴衆を熱狂させている気鋭のアンサンブルの最新盤は、シエラレオネ系のイギリス人作曲家、サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912)の初期室内楽作品集!生前には出版されることの無かった貴重な3作品(すべて短調)を収録しています。
カンタータ《ハイアワサの婚礼の祝宴》で知名度を高め、アメリカへの演奏旅行では「アフリカのマーラー」と呼ばれるほどの成功を収めたサミュエル・コールリッジ=テイラー。
本アルバムの収録曲は、すべてロンドンの王立音楽大学(RCM)在学中の1893年から94年にかけて作曲されたもので、生前には出版されることの無かった作品です。
2000年代初頭になってようやくRCMのアーカイヴに残る資料から演奏用のエディションが作成されましたが、今回カレイドスコープ・チェンバー・コレクティヴは改めて手稿譜を調査し、それらのエディションに含まれていた多くの不正確な情報の修正を行いました。
37歳の若さで亡くなったコールリッジ=テイラーの創造的才能がいかに早熟であったかを、気鋭のアンサンブルの演奏で味わうことができる貴重な1枚です。
※録音:2021年10月、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
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ピーター・ドノホー
グリーグ:抒情小曲集 Vol.1 |
ピーター・ドノホー(ピアノ/スタインウェイ) |
鐘の音 Op.54-6/秘密 Op.57-4/アルバムの綴り
Op.12-7/ワルツ Op.12-2/
農民の歌 Op.65-2/ゲーゼ Op.57-2/森の静けさ
Op.71-4/春に寄す Op.43-6/
故郷にて Op.43-3/小川 Op.62-4/妖精の踊り
Op.12-4/メランコリー Op.65-3/
小妖精 Op.71-3/カノン Op.38-8/夏の夕べ
Op.71-2/アルバムのページ Op.47-2/
メランコリー Op.47-5/過ぎ去った日々 Op.57-1/メロディー
Op.38-3/スケルツォ Op.54-5/
ノルウェーの旋律 Op.12-6/羊飼いの少年
Op.54-1/トロールハウゲンの婚礼の日 Op.65-6/
愛の歌 Op.43-5/ノクターン Op.54-4/憂鬱なワルツ
Op.68-6/ハリング Op.71-5 |
イギリスの名ピアニスト、ピーター・ドノホー!グリーグの抒情小曲集、第1弾!
☆10代の頃から親しみ魅了されてきたグリーグを弾く!
☆1982年チャイコフスキー国際コンクール最高位受賞!
音楽性、スタイルの多様性、圧倒的なテクニックが高く評価されるイギリスの名ピアニスト、ピーター・ドノホー!ピアノ・ソロの作品集としては『メンデルスゾーン:
無言歌集 Vol.1』(CHAN20252)に続く、グリーグの《抒情小曲集》の録音がスタート!
10代の頃からグリーグの音楽に親しみ、グリーグの印象的な旋律を作る天賦の才能や、和声のユニークさ、感情のナイーブなどに魅了されていたというドノホー。
前作のメンデルスゾーン同様、グリーグのピアノ作品を演奏、録音することは自身の音楽性の原点に立ち返ることであり、大きな喜びであったと語っています。
第1集には全10巻66曲からなる《抒情小曲集》の中から、自由にセレクトされた27曲が収録されています。
若かりし頃はパーカッショニストとして活躍した異色の経歴の持ち主であるピーター・ドノホーは、パリでイヴォンヌ・ロリオとオリヴィエ・メシアンにピアノを師事し、1981年のリーズ国際コンクール入賞、1982年のチャイコフスキー国際コンクールで最高位を獲得しています。
ブックレット(英語・ドイツ語・フランス語)には作品解説とは別に、グリーグについてのドノホー自身の考えや思い出が掲載されています。
「すべての偉大な作曲家の作品に当てはまるように、グリーグの作品には分析を拒む独特の、識別できない核心がある」(ピーター・ドノホー)
※録音:2021年10月、ポットン・ホール(イギリス、サフォーク)
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SIGNUM CLASSICS
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ヒース弦楽四重奏団&キャロリン・サンプソン
ベルク、ヴェーベルン、シェーンベルク
ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3
ヴェーベルン:弦楽四重奏のための 《Langsamer
Satz》
シェーンベルク:弦楽四重奏曲第2番 Op.10 |
ヒース弦楽四重奏団
キャロリン・サンプソン(ソプラノ) |
ヒース弦楽四重奏団&キャロリン・サンプソン!新ウィーン楽派の弦楽四重奏作品集!
☆ヒース弦楽四重奏団の新録音がSignum Classicsから登場!
☆新ウィーン楽派の弦楽四重奏作品集!
☆シェーンベルクではキャロリン・サンプソンと共演!
2002年に結成されたイギリスの精鋭アンサンブル、ヒース弦楽四重奏団のニュー・アルバムがSignum
Classicsからリリース!
シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンの新ウィーン楽派による弦楽四重奏のための作品で、20世紀初頭の並外れた音楽的発展の足跡を辿ります。
第3&第4楽章でソプラノ独唱が参加するシェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番では、バッハ・コレギウム・ジャパンやキングズ・コンソート、ガブリエリ・コンソートなどと共演しイギリス有数の古楽系ソプラノとして活躍するキャロリン・サンプソンが参加している点も大きなポイントです。
ヒース弦楽四重奏団は2002年にロイヤル・ノーザン・カレッジ・オヴ・ミュージックで結成され、2008-2012のYCAT(ヤング・クラシカル・アーティスツ・トラスト)の代表に選ばれ、ボルレッティ=ブイトーニ財団の特別アンサンブル奨学金を受賞。
2013年にはロイヤル・フィルハーモニー協会のヤング・アーティスト賞を受賞し、2016年にはマイケル・ティペットのアルバムでグラモフォン賞を受賞するなど、カリスマ的人気を誇り、ウィグモア・ホールとの長年のリレーションシップを継続しながら、英国各地とヨーロッパで活動を続けています。
※録音:2019年12月11日-13日、ストーラー・ホール(マンチェスター、イギリス)
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URANIA RECORDS
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ディートリヒ・シュテフケン:
ヴィオラ・ダ・ガンバのための組曲&ディヴィジョンズ
ディートリヒ・シュテフケン(17世紀初期-1673-74):
組曲二短調*、ガンバ独奏のためのディヴィジョンズ**、
組曲ニ長調₁A組曲ニ長調*
ディートリヒ・シュテフケン、ジャン・メルキュール&作者不詳:
サラバンド**
ディートマー・ベルガー:ディートリヒ・シュテフケンに捧ぐ* |
ディートマー・ベルガー(ヴィオラ・ダ・ガンバ) |
ガンバ奏者、作曲家としてヨーロッパ各地で活躍した、ディートリヒ・シュテフケンのヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集。
ドイツのチェリスト、ディートマー・ベルガーは、アーヘン音楽大学とデュッセルドルフ音楽大学で研鑽を積んだ後、ライプツィヒ音楽大学では、セバスティアン・パンクからヴィオラ・ダ・ガンバの奏法を学び、チェロとガンバ、モダンとピリオドの両方を駆使するようになりました。
1993年から2000年までドレスデンのザクセン州立歌劇場のメンバーとして活躍し、現在はケルンを拠点としてチェロ奏者、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として活発な活動を展開しています。
ベルガーは、ライプツィヒのフリードリヒ・ホフマイスター音楽出版社やベルクハイムのドール音楽出版社で編集者、作曲者としても活動しており、本アルバムでは、3種類のガンバを見事に弾き分け、未だ謎の多いシュテフケンの作品の魅力を伝えています。
※使用楽器:バス・ヴィオラ・ダ・ガンバ(Jose
Luis Espana. M.:2007年製)*、アルト・ヴィオラ・ダ・ガンバ(不詳)**、トレブル・ヴィオラ・ダ・ガンバ(不詳:1980年頃製)
※録音:2020年1月3日-6日、ストリングス・サウンズ・ミュージック・プロダクション・スタジオ(ベルギッシュ・グラートバッハ、ドイツ)
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RESONUS CLASSICS
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アーネスト・モーラン(1894-1950):室内楽作品集
ヴァイオリン・ソナタ ホ短調(1923)
1. I. Allegro non troppo/2. II. Lento/
3. III. Vivace e molto ritmico
2つのヴァイオリンのためのソナタ(1930)
4. I. Allegro non troppo/5. II. Presto/
6. III. Passacaglia: Poco maestoso, ma
con moto
7. チェロとピアノのための前奏曲(1943)
ピアノ三重奏曲 ニ長調(1920)
8. I. Allegro/9. II. Lento molto - Andante/
10. III. Allegro vivace/11. IV. Allegro |
フィデリオ三重奏団
ダラ・モーガン(ヴァイオリン)
ティム・ギル(チェロ)
メアリー・ダレー(ピアノ)
ニッキー・スウィーニー(ヴァイオリン)...4-6 |
録音: 2021年5月1-2日 Menuhun Hall, Stoke
d'Abernon, Surrey(UK)
イギリスの作曲家アーネスト・モーランの室内楽作品集。アイルランドを愛し、ヴァレンティア島に2年間居住、その後の1934年頃から亡くなるまでケンメアで過ごし、この地を第2の故郷としました。
このアルバムに収められた室内楽作品は、どれもアイルランドでの体験がメロディに影響を与えているとされています。
初期のピアノ三重奏曲からはラヴェルの影響が感じられますが、全体にスケールが大きく、第2楽章ではチェロがアイルランド民謡風の旋律を歌いあげます。
「ヴァイオリン・ソナタ」ホ短調は彼の師ジョン・アイアランドを思わせる陰鬱な雰囲気を持ちながらも、ヴァイオリンの名人芸も発揮された見事な作品です。
1930年の「2つのヴァイオリンのためのソナタ」はこの当時としては珍しい編成による作品であり、彼のヴァイオリンに対する愛が感じられます。
1943年の「チェロとピアノのための前奏曲」は後に結婚することとなるチェリスト、ピアーズ・コートモアのために書かれた美しい曲です。
アイルランドと強いつながりを持つフィデリオ三重奏団とヴァイオリニストのニッキー・スウィーニーの演奏で。
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フィリップ・ウィルビー:マタイの福音書による英語の受難曲
1. God's Grandeur 神の壮大さ
The Knaresborough Service ナレスボロ・サーヴィス
2. Magnificat/3. Nunc dimittis
An English Passion according to Saint Matthew
マタイの福音書による英語の受難曲
4. Collect
第1部
5. Processional Hymn/6. The Upper
Room – Hymn 2/
7. Denial/8. Gethsemane and the Arrest/
9. Before Caiaphas/10. Peter's Denial/
11. Before the Governor/12. Hymn 3/13.
Barabbas
第2部
14. Golgotha/15. Hymn 4/16. Apotheosis/
17. Procession of Christ and His Cross/
18. Recessional Hymn
世界初録音 |
マイリ・ローソン(ソプラノ)...6、8、10、14-15
ヘレン・チャールストン(メゾ・ソプラノ)...
6、7、9-10、14-16
トーマス・エルウィン(テノール:イェス)...6-10、14-15
ショーン・ボイラン(バリトン: ユダ&ピラト)...
6、8-11、13-16
ベン・マカティア(バリトン: ペテロ)...6-11、13-16
ジャック・ウィルソン(オルガン)
デイヴィッド・レイ(チェンバー・オルガン)
ベルファスト大聖堂聖歌隊
マシュー・オーウェンズ(指揮) |
録音: 2021年6月29-30日 Belfast Cathedral(UK)
イングランドの現代作曲家フィリップ・ウィルビー。幅広いジャンルで作品を書いていますが、なかでも吹奏楽作品と宗教作品が高く評価されています。
このアルバムには2014年から2019年に作曲した3つの宗教曲を収録。
2014年の「ナレスボロ・サーヴィス」はノースヨークシャー州、洗礼者聖ヨハネ教区教会からの委嘱曲。ウィルビーが師事したハウエルズの伝統を継ぐ穏やかな美しい作品です。
2017年の「God's Grandeur」はイギリス・ヴィクトリア朝時代の詩人ジェラード・マンリー・ホプキンズの詩が用いられた神を賛美する曲。
アルバムのメインである「マタイの福音書による英語の受難曲」は2018年にウェルズ大聖堂合唱団のために書かれた作品。
1906年にヴォーン・ウィリアムズが編集した『英語賛美歌集』所収の賛美歌の旋律が随所に引用されており、イギリス人の心に訴える作品となっています。
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ヨハン・ルートヴィヒ・クレープス:鍵盤のための作品集
第2集
【CD1】
1-9. 序曲 'nach dem Franzoischen [sic]
Gout' Krebs-WV 820
10-17. パルティータ 変ロ長調 Krebs-WV
823
18-20. ソナタ イ短調 Krebs-WV 838 |
スティーヴン・ディヴァイン(チェンバロ) |
使用楽器: 2段鍵盤チェンバロ...コリン・ブート制作(2000)
ヨハン・クリストフ・フライシャー(ハンブルク
1710年)製の1段鍵盤を参考にしてa=415Hz/調律:
ヴェルクマイスター III
録音: 2021年2月23-24日 Alpheton New Maltings,
Suffolk(UK)
J.S.バッハに「卓越した音楽家、鍵盤楽器、ヴァイオリン、リュートの演奏家、熟練した作曲家」と評されたヨハン・ルートヴィヒ・クレープスの鍵盤楽曲集第2集。
活躍した時代はバロックから前古典派への移行期でしたが、彼自身はポリフォニーの様式を好んでいたためか「時代遅れ」とみなされ、当時はあまり顧みられることがありませんでした。
しかし近年ではバロック期、ギャラント様式、古典派の形式を魅力的に組み合わせた作曲家として評価され、少しずつ演奏機会も増えてきています。
このアルバムでは名奏者スティーヴン・ディヴァインがクレープスの3作品を演奏。当時の音楽的センスの変化を示す、彼の多彩な作曲スタイルを知ることができます。
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マコンキー&ヴォーン・ウィリアムズ:
歌曲集 第1集 |
ジェイムズ・ギア(テノール)
ロナルド・ウッドリー(ピアノ) |
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872–1958):Songs
of Travel 旅の歌
1. The Vagabond 放浪者/2. Let Beauty
Awake 美しい人よ目覚めよ/
3. The Roadside Fire 道端の火/4. Youth
and Love 青春と恋/5. In Dreams 夢の中で/
6. The Infinite Shining Heavens 無限に輝く空/7.
Whither Must I Wander? 私はいずこにさすらうか/
8. Bright is the Ring of Words 言葉の響きは明るい/
9. I Have Trod the Upward and the Downward
Slope 坂を上り、坂を下りた
エリザベス・マコンキー(1907–94):
10. Love Stood At My Door/11. The
Bee-String/12. The Woodspurge/
13. The Cloths of Heaven/14. The Thrush/15.
Impetuous Heart, Be Still
ヴォーン・ウィリアムズ: フレデグンデ・ショーヴによる4つの詩
16. Motion and Stillness/17. Four
Nights/18. The New Ghost/19. The Water
Mill
20. マコンキー: Fustus |
録音: 2021年9月5-8日 Wyastone Concert
Hall, Monmouth(UK)
ヴォーン・ウィリアムズ生誕150年の記念アルバム。ここでは、ヴォーン・ウィリアムズの2つの歌曲集とともに、彼の弟子エリザベス・マコンキーの歌曲を紹介しています。
「旅の歌」はヴォーン・ウィリアムズが初めて本格的に手がけた歌曲集。ロバート・ルイス・スティーヴンソンの詩を用いて1901年から1904年にかけて作曲されました。
バリトンのための曲集ですが、テノールでも歌われます。作曲家の妻アデリーヌの姪の詩を用いた「フレデグンデ・ショーヴによる4つの詩」は1925年の壮年期の作品で、作風にも成熟が感じられる技巧的な歌曲です。
マコンキーの歌曲は、1920年代半ばにヴォーン・ウィリアムズに師事してから、1960年代から70年代にかけて英国モダニズムの美学に傾倒するまでの数十年間に作曲されたもので、ほぼ未発表の作品です。
テノール歌手のジェイムズ・ギアとピアニストのロナルド・ウッドリーが、長年のパートナーシップを継続し、この曲を演奏しています。
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<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>
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BIDDULPH RECORDINGS
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ナタン・ミルシテイン AFRS録音集 他
1-4. ヴィヴァルディ:
ヴァイオリン・ソナタ イ長調 Op. 2-2 RV.
31
(フェルディナント・ダヴィット編)
5-7. ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ第2番
イ長調 Op. 100
8. マスネ: タイスの瞑想曲(マルタン・ピエール・マルシック編)
9. ラヴェル: ハバネラ形式の小品(ジョルジュ・カトリーヌ編)
10. ヴィエニャフスキ: エチュード・カプリース
イ短調 Op. 18-4
11. ヴィエニャフスキ: スケルツォ・タランテッラ
Op. 16
12. シューマン: 夕べの歌
13. マスネ: タイスの瞑想曲(マルタン・ピエール・マルシック編)
14. リムスキー=コルサコフ: くま蜂の飛行
15. グルック:
歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》より
メロディ(フリッツ・クライスラー編)
16. スーク: ブルレスカ
17. ラロ:
ペイン交響曲 Op. 21より 第5楽章 ロンド
18. シューベルト: アヴェ・マリア D.839
19. シューベルト: 歌曲集『白鳥の歌』より
セレナード D.957
20. メンデルスゾーン: 歌の翼に Op. 34-2
21. フォーレ: 夢のあとに Op. 7-1
22. ポルディーニ: 踊る人形(フリッツ・クライスラー編)
23. フォスター:
故郷の人々
(ヴァイオリンと管弦楽のための編曲:
ルロイ・アンダーソン)・・・18-23 |
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)
ヴァレンティン・パヴロフスキー(ピアノ)・・・1-11
アルトゥール・バルサム(ピアノ)・・・12-14
ジョーゼフ・カーン(ピアノ)・・・15-16
NBC交響楽団、
アーサー・フィードラー(指揮)・・・17
RCAビクター交響楽団、
アーサー・フィードラー指揮・・・・・・18-23 |
Reissue producer: Eric Wen/Transfer engineer:
David Hermann/Digital mastering: Dennis
Patterson
録音/原盤 1944年/AFRS 'Basic Music library'・・・1-11、1944年5月/V
Disc 251・・・・12-14、1949年6月26日/Voice
of America "Great Artists" series
122・・・15-17、1950年1月17日&19日 ニューヨーク、マンハッタン・センター/RCA
Victor 49-1280/82 in set WDM 1404・・・18-23
20世紀を代表するヴァイオリストの一人ナタン・ミルシテインがAFRS(Armed
Forces Radio Service)に行った全ての録音と、1944年から50年のアメリカ録音を復刻した貴重盤。
ナタン・ミルシテインは1903年の大みそかにウクライナのオデーサ(オデッサ)に生まれました。母の勧めでヴァイオリンを始め、7歳でピョートル・ストリヤルスキーの門下となり(同門の後輩にダヴィッド・オイストラフ)、11歳でグラズノフのヴァイオリン協奏曲を作曲者の指揮で演奏。
1916年にはサンクトペテルブルク音楽院でレオポルト・アウアーに学び、特に同門のハイフェッツやザイデルらに刺激を受けたといいます。
1921年にはキーウ(キエフ)でホロヴィッツと出会ってデュオを結成しましたが、1925年にロシアを出国すると二度と戻りませんでした。
ウィーンでのミルシテインの演奏会にはシェーンベルク、ベルク、ハルトマンらが詰めかけ、1926年にミルシテインに会ったイザイは「私に教えられることは何も無い」と言ったと伝えられます。
1928年にはアメリカに移住し、1942年には市民権を取得しましたが、第二次世界大戦後はパリやロンドンにも拠点を持って活動を続けました。
トラック1から11はアメリカ軍が第2次大戦中に開設した放送サービスAFRS(Armed
Forces Radio Service)のためにミルシテインが行った録音のすべてで、ブラームスのソナタ第2番、ラヴェルのハバネラ形式の小品、ヴィエニャフスキのエチュード・カプリースは後にスタジオ録音することがなかったので貴重です。
他には同じくアメリカ軍の兵士向けに制作されたV
Discの音源、ラジオ局Voice of America制作の音源、更に1950年にRCAに行った録音を復刻。18-23のオーケストラ用編曲がルロイ・アンダーソンというのも注目です。
*当CDの音源はLPレコードから復刻しました。ブラームスのソナタ第2番については1943年11月の録音としている資料もありますが、レーベルに確認したところ1944年録音との見解でした。
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URANIA RECORDS
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WS121398
(2CD)
特別価格
¥2500 →\2290
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オペラ指揮者アルベルト・エレーデ!
56年に残した「セビリアの理髪師」が復刻!
バスティアニーニ、シミオナート、コレナ、シエピ
ロッシーニ:セビリアの理髪師 |
エットーレ・バスティアニーニ(バリトン/フィガロ)
ジュリエッタ・シミオナート(メゾ・ソプラノ/ロジーナ)
フェルナンド・コレナ(バス/バルトロ)
アルヴィニオ・ミシャーノ(テノール/アルマヴィーヴァ伯爵)
チェーザレ・シエピ(バス/バジリオ)
リーナ・カヴァッラーリ(メゾ・ソプラノ/ベルタ)
アルトゥーロ・ラ・ポルタ(バリトン/フィオレッロ)
ジュゼッペ・ザンピエーリ(士官/バス)
アルベルト・エレーデ(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団 |
イタリアのオペラ指揮者アルベルト・エレーデ!56年に残した「セビリアの理髪師」が復刻!
オペラ指揮者として活躍したイタリア出身の指揮者、アルベルト・エレーデは、ミラノのヴェルディ音楽院を経て、スイスのバーゼルでワインガルトナーに師事。
その後、フリッツ・ブッシュの下でアシスタントを務め、1935年にトリノで
ワーグナーの「ニーベルングの指環」を指揮してデビュー。オペラ指揮者として成功を収めました。
グラインドボーン音楽祭やザルツブルク音楽祭などに出演し、1945年からはトリノ放送交響楽団の指揮者や、ライン・ドイツ・オペラの音楽監督などを歴任。1968年には、トスカニーニ以来のイタリア人指揮者として、ワーグナーの「ローエングリン」を指揮しています。
本アルバムは、エレーデが得意とした数あるイタリア・オペラの録音から、50年代にDECCAに録音した、ロッシーニの名作「セビリアの理髪師」がウラニア・レコーズから復刻。
新たにデジタル・リマスタリングが施され、当時の名匠の作品へのサウンド作り、解釈がより鮮明に伝わる1枚に仕上がりました。
※録音:1956年
※STEREO/ADD
※リマスタリング:ノエミ・マンゾーニ&ウラニア・レコーズ
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<国内盤>
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オクタヴィア・レコード
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OVCL-00758
(HQ HYBRID)
¥3520
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ジョナサン・ノットと東京交響楽団、マーラーの「巨人」
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」 |
ジョナサン・ノット(指揮)
東京交響楽団 |
2021年5月27日 ミューザ川崎シンフォニーホールにてライヴ収録
ノット&東響による名演!迸る情熱の渦を魅せた「巨人」
ジョナサン・ノットと東京交響楽団、多くの聴衆を熱狂させて止まない名コンビによる待望の新録音が登場です。
2014年音楽監督に就任して以来、数々の名演をくり広げ、ファンを虜にしてきたジョナサン・ノット。
未曾有の感染症拡大の影響を受ける中、満を持しての登壇が叶い披露されたマーラーの「巨人」。
マーラーの交響曲の中でも人気の高いこの曲を、これまでの演奏スタイルとはアプローチを変え、より濃く綿密微細に音楽を操り、そこに生まれた巨大なうねりと迸る情熱は、聴く者を惹きつける魅力に満ち満ちています。
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OVCL-00775
(HQ HYBRID)
¥6600
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キャニオン・クラシックス原盤、待望の再発売
若き日の井上道義と名門ロイヤル・フィル
マーラー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲劇的」《3枚組》
マーラー:
交響曲第4番 ト長調
交響曲第5番 嬰ハ短調
交響曲第6番 イ短調 「悲劇的」 |
井上道義(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ) |
1989年4月3, 5日 ロンドン、聖オーガスティン協会(No.4)にてセッション収録、1990年5月9日(No.5)
1988年5月3, 4日(No.6)ロンドン、ロイヤル・フェスティバルホールにてライヴ収録
若き日の井上道義と名門ロイヤル・フィルによる輝かしい名演がSACDハイブリッドで蘇る!
1988年から1990年にかけて録音された、若き日の井上道義とロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるマーラー交響曲第4・5・6番。
キャニオン・クラシックス原盤、待望の再発売です。EXTONリマスタリングを施し、SACDハイブリッド盤3枚組のセットとなって生まれ変わりました。
高い完成度と評された輝かしい名演を、高音質盤でどうぞお楽しみください。
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OVCL-00783
(HQ HYBRID)
¥3520
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マイスキー&アシュケナージの名演
新マスタリング&ハイブリッド盤で再登場
R.シュトラウス:交響詩「ドン=キホーテ」、「死と変容」
R.シュトラウス:
交響詩「ドン=キホーテ」 作品35
(騎士的な性格の主題による幻想的変奏曲)
交響詩「死と変容」 作品24 |
ミッシャ・マイスキー(チェロ)
ラース・アンダース・トムター(ヴィオラ)
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 |
1999年10月7、8日プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホールにて収録
マイスキー&アシュケナージの名演が新マスタリング&ハイブリッド盤で再登場!
2002年に発売されたアシュケナージ&マイスキーによる「ドン=キホーテ」は、レコード芸術誌でも特選盤に選ばれるなど、その完成度の高さから奇跡的な名盤となりました。
その演奏は、マイスキーの極めて繊細な音色のコントロールに、アシュケナージとチェコ・フィルがのびやかな温かさでこの曲のコンストラクションを美しく際立たせています。
今まで、CDとSACDという2つのメディアで販売していたディスクが、新マスタリングを施し、Hybrid
Discとして再登場です。
往年の名演が、拘りのリマスタリングで現代に蘇ります。
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OVCT-00199
(HQ HYBRID)
¥3520
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館野 泉(ピアノ)
母に捧げる子守唄~左手のためのピアノ小品集~
モーツァルト/宮下 秀樹(編曲):アヴェ・ヴェルム・コルプス
K.618
樹原 涼子:ふたり/想い出の小箱
塚本 一実:母に捧げる子守唄
内藤 正彦:哀歌
梶谷 修:祈り
山田 耕筰/梶谷 修(編曲):赤とんぼ
有馬 礼子:素描組曲 ~左手のための子どもに聴かせたいピアノ曲~
I.序曲 II.版画のスケッチ III.白の空間
IV.黒の空間 V.流れ VI.終曲
光永 浩一郎:ちきゅうといっしょに
近藤 浩平:海辺の雪 ~震災と津波の犠牲者への追悼~
光永 浩一郎:かもめの水兵さんによるオマージュ |
館野 泉(ピアノ) |
2016年&2017年8月 エストニア、エイヴェレマナーにて収録
しなやかな強さで音楽の脈動を紡いでいく、舘野のピアノ。
「母に捧げる子守唄」と聞くと、多くの方々が一瞬、不思議そうな表情を浮かべられるが、母親に唄って聴かせる子守唄があってもいいのだと、すぐに納得の表情に納まっていく。
お母さん方は、何処かに嬉しい気持もあるのだろう。 ――舘野
泉(ライナーノーツより)
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<映像>
DYNAMIC(映像)
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DYNDVD37943
(DVD)
¥3500
※CD同時発売
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豊かな色彩と弾ける楽しさに満ちた《連隊の娘》
ガエターノ・ドニゼッティ(1797-1848):
歌劇《連隊の娘》2幕のオペラ・コミック
台本: ジャン=フランソワ=アルフレード・バヤール&
ジュール=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュ |
ベルケンフィールド侯爵夫人...
アドリアーナ・ビニャーニ・レスカ(メゾ・ソプラノ)
シュルピス...パオロ・ボルドーニャ(バス)
トニオ...ジョン・オズボーン(テノール)
マリー...サラ・ブランチ(ソプラノ)
クラーケントルプ公爵夫人...
クリスティーナ・ブガッティ(台詞)
オルタンシウス...ハリス・アンドリアノス(バリトン)
伍長...アドルフォ・コッラード(バス)
農夫...アンドレア・チヴェッタ(テノール)
他スカラ座アカデミア合唱団(合唱指揮: サルヴォ・ズグロ)
ドニゼッティ歌劇場管弦楽団
指揮: ミケーレ・スポッティ
打楽器: エルネスト・ロペス・マトゥレル |
DYNBRD57943
(Blu-ray)
¥3500
※CD同時発売
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NYDX-50228
(Blu-ray)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥4400
※CD同時発売
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演出: ルイス・エルネスト・ドーニャス/舞台美術:
アンジェロ・サーラ/衣装: マイケル・マルティネス/照明:
フィアメッタ・バルディッセッリ/振付: ラウラ・ドミンゴ/脚本:
ステファノ・シモーネ・ピントル/映像監督:
マッテオ・リッケッティ
ドニゼッティ歌劇場財団/キューバ国立歌劇場による共同新制作
収録: 2021年11月21日 ドニゼッティ歌劇場(ベルガモ)イタリア/収録時間:
144分、音声: フランス語/PCMステレオ2.0/Dolby
Digital 5.1(DVD)、PCMステレオ2.0/DTS-HD Master
Audio 5.1(Blu-ray)
字幕: 日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語/画角:16/9 NTSC
All Region/DVD...片面二層ディスク、Blu-ray...片面二層ディスク 1080i
High Definition
【ドニゼッティ・フェスティヴァル、キューバ国立歌劇場共同制作による豊かな色彩と弾ける楽しさに満ちた《連隊の娘》登場!】
舞台は19世紀初頭のアルプス・チロル地方。連隊の酒保で働くマリーは、自分の命の恩人である若者トニオと愛し合っています。トニオはマリーと一緒にいたい一心で軍隊に入隊します。
ところが長い間孤児だと思われていたマリーが実は幼くして親と生き別れた貴族の娘だったことが判明、パリへ行儀見習いとして行くことになり、二人は一旦別れ別れになってしまいます。
慣れないパリの生活を送るマリーに公爵夫人の甥との結婚話が持ち上がりますが彼女は乗り気ではありません。そんなマリーの前に現れたのは大尉に昇進してパリを訪れたトニオでした...
1840年に初演された《連隊の娘》。ドニゼッティはこの作品をパリのオペラ=コミック座の依頼を受けて短時間で作曲したとされています。
当時、イタリアの作曲家によるオペラ・コミックはとても珍しいものでしたが、同劇場での初演は大成功を収め、何度も再演される人気演目となりました。
新鋭ミケーレ・スポッティの指揮による本上演は、活気に満ちた軍楽調の調べとエレガントな音作りが特徴。キューバの打楽器コンガが舞台で効果的に用いられているのにも注目です。
マリー役のサラ・ブランチは輝く声で高音域を自在に歌い上げ、魅力的な女性像を描き出しています。トニオ役のジョン・オズボーンは若々しい声でハイCを幾度となく響かせ、シュルピス役のパオロ・ボルドーニャは安定した歌唱で全体を引き締めます。
実母役のアドリアーナ・ビニャーニ・レスカのコミカルな歌唱も聴きどころです。
キューバの映画監督ルイス・エルネスト・ドーニャスの演出は、舞台を現代のキューバとアメリカに置き換え、カラフルな装置と衣装で物語を華やかに描き出しています。
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5/3(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜
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CHANDOS
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RCHSA5293
(1SACD HYBRID)
(国内仕様盤・日本語解説付)
¥3562
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ジョン・ウィルソン(指揮)&シンフォニア・オヴ・ロンドン
アイアランド:管弦楽作品集
ジョン・アイアランド(1879-1962):サティリコン序曲(1946)
ダウンランド組曲(1932)(ブラス・バンドのための/弦楽版編曲:
ジョン・アイアランド〔第2、第3楽章〕&
ジェフリー・ブッシュ〔第1、第4楽章〕)
管弦楽のための交響的狂詩曲 《マイ=ダン》(1920-21)
管弦楽のための前奏曲 《忘れられた儀礼》(1913)
ロンドン序曲(1936)(管弦楽のための)
降誕のキャロル 《聖なる少年》(1913)
(ピアノのための前奏曲/弦楽オーケストラ版編曲:
ジョン・アイアランド)
エピック・マーチ(1941-42) |
ジョン・ウィルソン(指揮)
シンフォニア・オヴ・ロンドン |
CHSA5293
(1SACD HYBRID)
¥2900→\2690
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躍進著しいジョン・ウィルソン&SOL!ジョン・アイアランドの管弦楽作品集!
☆著しい躍進を続けるジョン・ウィルソン&"シンフォニア・オヴ・ロンドン"!
☆名手たちの流麗なサウンドと技巧が炸裂するアイアランドの管弦楽作品集!
2度のBBCミュージック・マガジン賞受賞(「レスピーギ:ローマ三部作」〔RCHSA5261/CHSA5261〕と、「コルンゴルト:交響曲嬰ヘ調」〔RCHSA5220/CHSA5220〕)や、2021年のBBCプロムスでの初コンサートの世界的な評価で著しい躍進を続けるジョン・ウィルソンと、彼が再結成した"シンフォニア・オヴ・ロンドン"。優美なストリングスのサウンドで魅せた前作「メタモルフォーゼン」(RCHSA5292/CHSA5292)に続く2022年3枚目のリリースは、19世紀末~20世紀のイギリス音楽史に名を刻む作曲家、ジョン・アイアランドの管弦楽作品集!
ブリテンの師としても知られるジョン・アイアランドはとりわけ室内楽曲やピアノ曲、歌曲などの分野で小~中規模な作品を多く残した作曲家。
古典的なドイツ音楽の語法と、ドビュッシーやラヴェルといった印象主義の影響に加え、しばしば訪れていたチャンネル諸島の景観からもインスピレーションを受けた"イギリス印象主義音楽"とも称される独自の作風は、斬新さを感じさせながら親しみやすさも併せ持ち、現在もイギリス国民に愛されています。
ジョン・ウィルソンは2007年にもハレ管弦楽団を率いてアイアランドの管弦楽作品集(Halle,
CDHLL7523)を録音していますが、ジョン・ウィルソン自身のさらなる進化と、シンフォニア・オヴ・ロンドンの流麗なサウンドによって今回の録音ではより一層アイアランド作品の真髄を味わえることでしょう。
※録音:2021年8月26日-28日、セント・オーガスティン教会(キルバーン、ロンドン)
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CHSA5303
(6SACD HYBRID)
特別価格
¥6000 →\5490
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ヒコックスとアンドルー・デイヴィスによる交響曲録音、初の全集BOX化
ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲全集
CD1:
海の交響曲(交響曲第1番)(1903-09、1923最終改訂)
(ソプラノ&バリトン独唱、合唱と管弦楽のための)*
CD2:
ロンドン交響曲(交響曲第2番)(1911-13)
(1913年原典版/世界初録音)*
CD3:
田園交響曲(交響曲第3番)(1921完成)*‡
交響曲第4番ヘ短調(1931-34)*
CD4:
交響曲第5番ニ長調(1938-43、1951改訂)*
交響曲第6番ホ短調(1944-47、1950改訂)*
CD5:
南極交響曲(交響曲第7番)(1949-51)
(ソプラノ独唱、女声合唱と管弦楽のための)§¶
交響曲第9番ホ短調(1956-57)§
CD6:
交響曲第8番ニ短調(1953-55)*
ボーナス・トラック ~
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの回想(1955年放送)
バーバラ・フーパーによる
ジョン・バルビローリへのインタビュー(1958年)
ロバート・レイトンによる
エイドリアン・ボールトへのインタビュー(1966年放送)
アーシュラ・ヴォーン・ウィリアムズの回想(1965年放送) |
リチャード・ヒコックス(指揮)*
ロンドン交響楽団*
アンドルー・デイヴィス(指揮)§
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団§
スーザン・グリットン(ソプラノ)
ジェラルド・フィンリー(バリトン)
レベッカ・エヴァンズ(ソプラノ)‡
マーリ・エーリクスモーエン(ソプラノ)¶
ロンドン交響合唱団
ベルゲン・フィルハーモニー合唱団¶
エドヴァルド・グリーグ合唱団§¶ |
ヴォーン・ウィリアムズ生誕150周年記念!ヒコックス&デイヴィスが振った交響曲全集!
☆CHANDOSが誇るRVW生誕150周年!
☆リチャード・ヒコックスとアンドルー・デイヴィスによる交響曲録音が、初の全集BOX化!
☆約50分の貴重なボーナス・トラックも収録した、SACDハイブリッド盤6枚組!
レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(RVW)の多くの画期的なレコーディングを世に送り出してきた英Chandosが満を持してリリースする生誕150周年記念BOX!
Chandosのヴォーン・ウィリアムズといえば、1987年~1990年に録音されたブライデン・トムソン(指揮)&ロンドン交響楽団による交響曲全集(CHAN9087/91)の名盤がありましたが、1997年からリチャード・ヒコックスとロンドン交響楽団によって新たな交響曲全集の録音プロジェクトがスタート。
このプロジェクトは当初からサラウンド・サウンドで録音され、ハイブリッドSACDでリリースされた最初のヴォーン・ウィリアムズ交響曲全集となりました。
特に、「1913年原典版」の世界初録音となった『ロンドン交響曲』は世界中で話題となり、グラモフォン大賞(レコーディング・オヴ・ザ・イヤー)やディアパゾン・ドールを始めとする多くの賞に輝いています。
ヒコックスが志半ばに倒れた後は、アンドルー・デイヴィス&ベルゲン・フィルがその遺志を継ぎ、交響曲第9番と第7番を録音して全集を完成させました。
Chandosならではの特別ボーナス・トラックとして、ヴォーン・ウィリアムズと夫人アーシュラによる放送音源、RVWの交響曲の初演を担ってきたバルビローリとボールトのインタビューなど、約50分に及ぶ貴重な特典音声が収録されています。
※録音:2006年(第1番)、2000年(第2番)、2002年(第3番)、2001年(第4番)、1997年(第5番)、2003年(第6番&第8番)、2017年(第7番)、2016年(第9番)
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TACET
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S 268
(SACD HYBRID)
¥2700 →\2490
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ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)
シューマン:チェロ協奏曲 ほか
名演奏集 SummaryシリーズVol.II
1. メンデルスゾーン:協奏的変奏曲 op.17
2. ドビュッシー(ゾルターン・コチシュ編):「レントより遅く」
3. シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129
4. マルティヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲 H.378
5. コダーイ:ハンガリー民謡集よりロンド(Magyar
Rondo)
6. バルトーク:ラプソディ第1番(チェロとピアノ版)
2種類のエンディングに基づく演奏を収録:
A:通常エンディング版(Normal ending)
B:別エンディング版(Alternative
ending)
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ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)
デーネシュ・ヴァーリョン(ピアノ)(1,2,4-6)
コンチェルト・ブタペスト(3)
アンドラーシュ・ケラー指揮(3) |
シューマン:チェロ協奏曲(3)は2020年9月14-16日ブダペスト、イタリア文化研究所コンサート・ホールでの録音 ほか(1,2,4-6)は2021年7月30日-8月1日 ブタペスト、ミュージックセンターでの録音
・5.1 Version Real Surround Sound for all
SACD Surround Systems
・Stereo Version for all Stereo Systems
Plays on CD/SACD/DVD Players
SACDハイブリッド盤です。
バルトーク弦楽四重奏団によるチャイコフスキーの弦楽四重奏曲集(TACET113)に続く、円熟を重ねる優れた演奏家の「今」に脚光を当てる「Summary」シリーズ第2弾。
1948年生まれで名手マイナルディに師事し、巨匠カザルスから賞賛を受け自国のレーベルに多くの名演奏を残すハンガリーの至宝、ミクローシュ・ペレーニ(チェリスト)による、今なお衰えぬ音楽への探求を続ける彼の「今」を伝える貴重なアルバムです。
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<メジャー・レーベル>
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オーストラリアELOQUENCE
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4840240
(17CD)
\12000→\10990 |
オランダ管楽アンサンブル
~フィリップス録音全集
《CD 1》
モーツァルト:
1-5) ディヴェルティメント第3番変ホ長調K.166/159d、
6-9) ディヴェルティメント第9番変ロ長調K.240、
10-13) ディヴェルティメント第8番ヘ長調K.213、14-17)
ディヴェルティメント第12番変ホ長調K.252
【演奏】エド・デ・ワールト(指揮)
【録音】1969年8月、ロッテルダム/
《CD 2》
モーツァルト:
1-5) ディヴェルティメント第4番変ロ長調K.186、6-8)
ディヴェルティメント第13番ヘ長調K.253、
9-12) ディヴェルティメント第16番変ホ長調K.289/271g、13)
アダージョ変ホ長調K.411
【演奏】エド・デ・ワールト(指揮)
【録音】1969年8月、ロッテルダム/
《CD 3》
モーツァルト:
1-5) ディヴェルティメント変ロ長調K.Anh.227、
6-9) ディヴェルティメント第14番変ロ長調K.270、10)
アダージョ ヘ長調K.410、11-15) ディヴェルティメント変ロ長調K.App.226
【演奏】エド・デ・ワールト(指揮)
【録音】1969年8月、ロッテルダム/
《CD 4》
モーツァルト:1-5) セレナード第11番変ホ長調K.375、6-9)
セレナード第12番ハ短調K.388『ナハトムジーク』
【演奏】エド・デ・ワールト(指揮)
【録音】1969年3月、オランダ/
《CD 5》
モーツァルト:1-7) セレナード第10番変ロ長調K.361『グラン・パルティータ』
【演奏】エド・デ・ワールト(指揮)
【録音】1968年11月、オランダ/
《CD 6》
モーツァルト:
1) 三重唱「かわいい2つの瞳が」K.439、
2) 三重唱「いとしい人よ、お前が遠くにいると」K.438、3)
三重唱「いざ恐るべき時が来た」K.436、
4-8) ディヴェルティメント変ロ長調K.Anh.229/439b
No.1、
12のホルン二重奏曲ハ長調K.487/496aより
9) 第4番:ポロネーズ、10) 第6番:メヌエット、11)
第12番:アレグロ、
12-16) ディヴェルティメント変ロ長調K.Anh.229/439b
No.3、
12のホルン二重奏曲ハ長調K.487/496aより
17) 第2番:メヌエット、18) 第5番:ラルゲット、19)
第11番:メヌエット
【演奏】
エリー・アーメリング、エリザベート・クーイマンス(ソプラノ)(1-3)、
ペーター・ファン・デア・ビルト(バリトン)(1-3)、Iman
Soeteman、Jan Peeters(フレンチホルン)(9-11,
17-19)、
ジョージ・ピーターソン、Geert van Keulen、Aart
Rozenboon(バセットホルン)(12-16)、エド・デ・ワールト(指揮)(4-8)
【録音】1973年12月(1-3)、11月(12-16)、1972年10月(4-11,
17-19)、アムステルダム/
《CD 7》
モーツァルト:
1) 三重唱「優しき光、美しき光」K.346、2)
カンツォネッタ「もはや見当たらず」K.549、
3-7) ディヴェルティメント変ロ長調K.Anh229/439b
No.2、
12のホルン二重奏曲ハ長調K.487/496aより
8) 第7番:アダージョ、9) 第10番:アンダンテ、10)
第9番:メヌエット、11-15) ディヴェルティメント変ロ長調K.Anh229/439b
No.4、
16) 三重唱「黙しながら嘆こう」K.437、
17-21) ディヴェルティメント変ロ長調K.Anh229/439b
No.5、
12のホルン二重奏曲ハ長調K.487/496aより
22) 第1番:アレグロ、23) 第3番:アンダンテ、24)
第8番:アレグロ
【演奏】
エリー・アーメリング、エリザベート・クーイマンス(ソプラノ)(1,
2, 16)、
ペーター・ファン・デア・ビルト(バリトン)(1,
2, 16)、
Iman Soeteman、Jan Peeters(フレンチホルン)(8-10,
22-24)、
ジョージ・ピーターソン、Geert van Keulen、Aart
Rozenboon(バセットホルン)(11-15, 17-21)、エド・デ・ワールト(指揮)(3-7)、
【録音】1973年12月(1, 2, 16)、11月(17-21)、1972年11月(3-7,
11-15)、10月(8-10, 22-24)、アムステルダム/
《CD 8》
モーツァルト:
1-13) 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527(管楽アンサンブル編)(抜粋)、
14-21) 歌劇『後宮からの誘拐』(管楽アンサンブル編)(抜粋)
【録音】1973年11月、アムステルダム/
《CD 9》
ロッシーニ:
1-7) 歌劇『セビリアの理髪師』(W.セドラクによる管楽アンサンブル編)(抜粋)
8) 歌劇『コッラディーノ』序曲(W.セドラクによる管楽アンサンブル編)、
9) 歌劇『セミラーミデ』序曲(W.セドラクによる管楽アンサンブル編)、
10) 歌劇『アルジェのイタリア女』序曲(W.セドラクによる管楽アンサンブル編)
【録音】1973年11月(1-7)、1977年2月(8-10)、アムステルダム/
《CD 10》
クロンマー:
1-4) 管楽八重奏のパルティータ ヘ長調Op.57、
5-8) 管楽八重奏のパルティータ変ホ長調Op.69、9-12)
管楽八重奏のパルティータ変ホ長調Op.79
【録音】1977年4月、オランダ/
《CD 11》
ベートーヴェン:
1-4) 管楽器のための八重奏曲変ホ長調Op.103、5)
行進曲変ロ長調WoO29、
6) ロンディーノ変ホ長調WoO25、7-10) 六重奏曲変ホ長調Op.71、11-13)
管楽五重奏曲変ホ長調WoO208, Hess 19
【録音】1975年、オランダ/
《CD 12》
1) ベートーヴェン:軍楽のための行進曲ヘ長調『ヨルク行進曲』WoO18、
C.P.E.バッハ:2) 行進曲ヘ長調Wq.187 No.1、3)
行進曲ニ長調Wq.185 No.1、4) 行進曲ハ長調Wq.185
No.2、
5) ベートーヴェン:軍楽のための行進曲WoO20、C.P.E.バッハ:6)
行進曲ト長調Wq.185 No.4、7) 行進曲変ホ長調Wq.185
No.5、
8) ベートーヴェン:軍楽のための行進曲ヘ長調WoO19、
C.P.E.バッハ:9) 行進曲ニ長調Wq.185 No.6、10)
行進曲ニ長調Wq.187 No.2、11) 行進曲ヘ長調Wq.185
No.3、
12) ハイドン:行進曲ハ長調『ダービシャー』Hob.VIII:2、13)
M.ハイドン:トルコ行進曲ハ長調、
ヴラニツキー:
3つのフランス風行進曲より
14) 第1番ハ長調、15) 第2番ヘ長調、
16) 第3番ハ長調、『2 Hunting Marches
in the French Style』より17) 第2番ハ長調、18)
第1番ニ長調、
19) ロゼッティ:『パルティータ』変ロ長調より「行進曲」、
ヴラニツキー:『6つの小さな行進曲』より
20) 第1番変ロ長調、21) 第6番ニ短調、22)
第5番変ロ長調、23) 第2番変ホ長調、
24) ハイドン:ウェールズ王子のための行進曲変ホ長調Hob.VIII:3
【録音】1972年3月、オランダ/
《CD 13》
1-4) ドヴォルザーク:セレナード ニ短調Op.44、
5-8) グノー:小交響曲変ロ長調、
9) シューベルト:『管楽八重奏のためのメヌエットとフィナーレ』ヘ長調より「フィナーレ」
【演奏】エド・デ・ワールト(指揮)
【録音】1968年4月、アムステルダム/
《CD 14》
R.シュトラウス:1-3) ソナチネ第1番ヘ長調『傷病兵の仕事場より』、4-7)
組曲変ロ長調Op.4
【演奏】エド・デ・ワールト(指揮)
【録音】1971年8月、ロッテルダム/
《CD 15》R.シュトラウス:1-4) ソナチネ第2番変ホ長調『楽しい仕事場』、5)
セレナード変ホ長調Op.7
【演奏】エド・デ・ワールト(指揮)
【録音】1971年1月、ロッテルダム/
《CD 16》
ストラヴィンスキー:
1-3) ピアノと管楽器のための協奏曲、4-6)
エボニー協奏曲、7) 管楽器のための交響曲、8-10)
管楽八重奏曲
【演奏】テオ・ブラインス(ピアノ)(1-3)、ジョージ・ピーターソン(クラリネット)(4-6)、エド・デ・ワールト(指揮)
【録音】1974年4月、オランダ/
《CD 17》アンタイル:1) バレエ・メカニック、2)
ジャズ・シンフォニー、3) ヴァイオリン・ソナタ第1番より第4楽章、4)
ヴァイオリン・ソナタ第2番
【演奏】ラインベルト・デ・レーウ(指揮[1,
2]、ピアノ[3, 4])、ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)(3,
4)
【録音】1976年、オランダ(ライヴ) |
オランダ管楽アンサンブル
(CD 6: 9-19, CD 7: 8-15, 17-24,
CD 17: 3, 4を除く) |
古典派から現代音楽まで、オランダの管楽アンサンブルの録音を初集大成。CD17枚組BOX
●1970年代のオランダ音楽界に貢献したアンサンブル、オランダ管楽アンサンブルのフィリップス録音が初めてまとめて発売されます。CD17枚組BOXセット。初CD化も。
●オランダ管楽アンサンブルは1959年に管楽五重奏団として設立されましたが、まもなく拡大され、古典派のセレナードやディヴェルティメントを演奏するようになりました。
これらの曲は作曲当時はあまり知られていませんでしたが、その後娯楽音楽の傑作と認められ、中でもモーツァルトの『グラン・パルティータ』、ベートーヴェンの後期の八重奏曲、そしてベートーヴェンとウィーンで同時代に活躍したフランツ・グルンマーのすばらしい八重奏のパルティータなどはよく聴かれるようになります。
1968年にフィリップスに録音を始めると瞬く間に、エド・デ・ワールト(自身も初めはオーボエ奏者としてアンサンブルのメンバーでした)が指揮しても、純粋な室内音楽であっても演奏技術の正確さ、卓越した、機知に富んだ解釈が評価されました。
大人気のオランダのソプラノ歌手エリー・アーメリングとの共演もあります。現代音楽も長い間演奏しており、R.シュトラウスとストラヴィンスキーの管楽作品の他、1920~30年代のクラシック音楽の“悪ガキ”ことドイツ系アメリカ人作曲家ジョージ・アンタイルによる『ジャズ・シンフォニー』が1976年「オランダ芸術祭」でライヴ録音されました。
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4842267
(13CD)
\9200→\8590 |
初CD化あり
ドイツ・グラモフォン以外のレーベルへの録音集が初めて新規リマスタリング発売
ヴィルヘルム・ケンプ~デッカの遺産
《CD 1》
J.S.バッハ:
1) 主よ、人の望みの喜びよ(カンタータ第147番『心と口と行いと生活で』BWV147より)(ケンプによるピアノ編)、
2) 目覚めよと呼ぶ声ありBWV645(ケンプによるピアノ編)、3)
来たれ、異教徒の救い主よBWV659(ケンプによるピアノ編)、
4) 汝の道を示したまえBWV727(ケンプによるピアノ編)、5)
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV903、
ヘンデル:
6) クラヴサン組曲第5番ホ長調HWV430『調子の良い鍛冶屋』より「エアと変奏曲」、
7) クラヴサン組曲第1番変ロ長調HWV434より「メヌエット」(ケンプによるピアノ編)、
8) クープラン:クラヴサン曲集第3巻第14組曲ニ長調より第7曲:シテール島の鐘、
ラモー:組曲ホ短調より
9) 鳥のさえずり(ケンプによるピアノ編)、10)
ロンド形式のミュゼット(ケンプによるピアノ編)、
ベートーヴェン:11) バガテル ハ短調WoO52、12)
バガテル第25番イ短調WoO59『エリーゼのために』、
13) ブラームス:『8つのピアノ小品』Op.76より間奏曲変イ長調
【録音】1949年10月(1-5)、1955年5月(6-9,
11, 12)、1950年3月(10, 13)、ロンドン/
《CD 2》
J.S.バッハ:
1) 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調BWV903、
2) 来たれ、異教徒の救い主よBWV659(ケンプによるピアノ編)、
3) 主よ、人の望みの喜びよ(カンタータ第147番『心と口と行いと生活で』BWV147より)(ケンプによるピアノ編)、
4) 汝の道を示したまえBWV727(ケンプによるピアノ編)、5)
甘き喜びのうちにBWV729(ケンプによるピアノ編)、
6) 今ぞ喜べ、愛するキリスト者の仲間たちよBWV734(ケンプによるピアノ編)、
7) シチリアーノ(フルート・ソナタ変ホ長調BWV1031より)(ケンプによるピアノ編)、
8) 目覚めよとわれらに呼ばわる物見らの声BWV140(ケンプによるピアノ編)
【録音】1953年3月、ロンドン/
《CD 3》
モーツァルト:1-3) ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271『ジュノム』、4-6)
ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K.450
【演奏】カール・ミュンヒンガー(指揮)シュトゥットガルト室内管弦楽団
【録音】1953年9月、ジュネーヴ/
《CD 4》
シューベルト:1-4) ピアノ・ソナタ第16番イ短調D845、5-8)
ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調D960
【録音】1953年3月(1-4)、1950年11月(5-8)、ロンドン/
《CD 5》
シューマン:1)『蝶々』Op.2より序奏、2)
アラベスク ハ長調Op.18、3-5) ピアノ協奏曲イ短調Op.54
【演奏】ヨーゼフ・クリップス(指揮)ロンドン交響楽団(3-5)
【録音】1951年11月(1, 2)、1953年3月(3-5)、ロンドン/
《CD 6》
ショパン:
1-4) ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35、5)
即興曲第1番イ長調Op.29、6) 即興曲第2番嬰ヘ長調Op.36、7)
即興曲第3番変ト長調Op.51、
8) 幻想即興曲嬰ハ短調Op.66、9) 子守歌変ニ長調Op.57、10)
舟歌嬰ヘ長調Op.60、
11) 夜想曲第3番ロ長調Op.9 No.3、12) スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
【録音】1958年2月、ロンドン/
《CD 7》
1-4) ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58、5)
バラード第3番変イ長調Op.47、
6) アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22、7)
幻想曲ヘ短調Op.49、8) 幻想ポロネーズOp.61
【録音】1958年2月、ロンドン/
《CD 8》
リスト:
『巡礼の年第1年:スイス』S.160より
1) 第7曲:牧歌、2) 第2曲:ヴァレンシュタットの湖で、3)
第4曲:泉のほとりで、
『巡礼の年第2年:イタリア』S.161より
4) 第2曲:物思いに沈む人、5) 第3曲:サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ、
6)『巡礼の年:ヴェネツィアとナポリ(第2年補遺)』S.162より第1曲:ゴンドラの歌、
『伝説』S.175より
7) 第1曲:小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ、8)
第2曲:波の上を渡るパオラの聖フランチェスコ、
『巡礼の年第2年:イタリア』S.161より9)
第4曲:ペトラルカのソネット第47番、10) ペトラルカのソネット第104番、11)
ペトラルカのソネット第123番
【録音】1950年11月、ロンドン/
《CD 9》
リスト:1-4) ピアノ協奏曲第1番変ホ長調S.124、5-8)
ピアノ協奏曲第2番イ長調S.125
【演奏】アナトール・フィストゥラーリ(指揮)ロンドン交響楽団
【録音】1954年6月、ロンドン/
《CD 10》
ブラームス:
1) ラプソディ第1番ロ短調Op.79 No.1、2)
ラプソディ第2番ト短調Op.79 No.2、
3-5) 3つの間奏曲Op.117(第1番変ホ長調/第2番変ロ短調/第3番嬰ハ短調)、
6-11) 6つのピアノ小品Op.118
(第1番:間奏曲イ短調/第2番:間奏曲イ長調/第3番:バラード
ト短調/第4番:間奏曲ヘ短調/第5番:ロマンス
ヘ長調/第6番:間奏曲変ホ短調)、
12)『6つのピアノ小品』Op.118より第6番:間奏曲変ホ短調(別テイク1)、
13)『6つのピアノ小品』Op.118より第6番:間奏曲変ホ短調(別テイク2)
【録音】1950年3月、ロンドン/
《CD 11》
ブラームス:
1-4) 4つのバラードOp.10(第1番ニ短調/第2番ニ長調/第3番ロ短調/第4番ロ長調)、
5-12) 8つのピアノ小品Op.76
(第1曲:奇想曲嬰ヘ短調/第2曲:奇想曲ロ短調/第3曲:間奏曲変イ長調/第4曲:間奏曲変ロ長調/第5曲:奇想曲嬰ハ短調/第6曲:間奏曲イ長調/
第7曲:間奏曲イ短調/第8曲:奇想曲ハ長調)、13)
ラプソディ第1番Op.79 No.1、14) ラプソディ第2番Op.79
No.2、
15-17) 3つの間奏曲Op.117(第1番変ホ長調/第2番変ロ短調/第3番嬰ハ短調)
【録音】1953年11月、ロンドン/
《CD 12》
ブラームス:
1-7) 7つの幻想曲集Op.116
(第1曲:奇想曲ニ短調/第2曲:間奏曲イ短調/第3曲:奇想曲ト短調/第4曲:間奏曲ホ長調/第5曲:間奏曲ホ短調/第6曲:間奏曲ホ長調/第7曲:奇想曲ニ短調)、
8-11) 4つのピアノ小品Op.119(第1曲:間奏曲ロ短調/第2曲:間奏曲ホ短調/第3曲:間奏曲ハ長調/第4曲:奇想曲変ホ長調)
【録音】1953年5月、ロンドン/
《CD 13》
ベートーヴェン:1-2) チェロ・ソナタ第1番ヘ長調Op.5
No.1、3-6) チェロ・ソナタ第3番イ長調Op.69、7-9)
ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47『クロイツェル』
【演奏】パブロ・カザルス(1-2)、パウル・グリュンマー(3-6)(チェロ)、ゲオルク・クーレンカンプ(ヴァイオリン)(7-9)
【録音】1961年7月、プラード、フランス(ライヴ)(1-2)、1936年7月(3-6)、1935年5月(7-9)、ドイツ |
ヴィルヘルム・ケンプ(ピアノ) |
20世紀の偉大なピアノの詩人によるDECCA録音集。CD13枚組BOXセット
●ヴィルヘルム・ケンプは「ベートーヴェン弾き」として協奏曲とソナタの全集を数種類、それらすべてをドイツ・グラモフォンに録音していることがよく知られていますが、1918年という早い時期に録音を始め、戦前にポリドールに、そして1950年代にデッカに録音しています。
今回ドイツ・グラモフォン以外のレーベルへの録音集が初めてエロクァンスから新規リマスタリングされ、発売されます。
未発表の音源(ラモー、ブラームス)とバッハ作品のケンプの最初の録音は初CD化です。
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