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マイナー・レーベル 第34号
2006年6−9月新譜(1)


ACCENT 1CD¥2100

ACC 24172 モーツァルト:
 モルト・アレグロ KV72a、ちいさなジーグ KV574
 アダージョ 作品番号なし、
 クラヴィーアのためのフーガKV153 ほか
 (ヴェローナ、サン・トマソ教会のオルガン使用)
 アレグロ 『ロンドン練習帳』より KV15a
 アダージョ グラスハーモニカのためのKV356 ほか
 (ボローニャ、サン・ドメニコ教会のオルガン使用)
 アンティフォナ「まず神の御国を求めよ」KV86
 ソナタニ長調 KV381 (4手)、小葬送行進曲 KV453a
 (ボローニャ、サン・ペトロ教会のオルガン使用)
リウウェ・タミンガ(Org)
モーツァルトの演奏される機会の少ない珍しいオルガン作品を幅広く収録。またボローニャとヴェローナの貴重なオルガンを使用し録音。モーツァルトはオルガン演奏にも非常に優れていたが、その殆どが即興演奏であったために作品として残されているものは多くはない。このアルバムでは、アンドレ・イゾワールやジーモン・ゼヒターによって完成された断片のみの作品も収録している。
ACC 10012 ブクステフーデ:
 アリア「それでもなお死は逃げられないのか」
 カンタータ「全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ」
J.C.バッハ:
 アリア「ああ、私が頭に豊かな水を持っていれば」
テレマン:
 アリア「主よ、怒って私を責めないで下さい」 他 全16曲
ルネ・ヤーコブス(C-T)
クイケン・コンソート
パルナッスス・アンサンブル
このアルバムは、バッハと並び称された大家ブクステフーデとテレマンの作品をヤーコブスのカウンター・テナー、クイケン兄弟をはじめとする豪華演奏陣で送る一枚。深い宗教的感動に溢れる名演を堪能出来る。(旧品番ACC77912)
ACC 30004
(2CD)
\2100
[CD1]1700-1750年のオーボエ・ソナタ
 ヘンデル:ソナタ ヘ長調
 C.P.E.バッハ:ソナタ ト短調
 ジェミニアーニ:ソナタ ホ短調 他
パウル・ドムブレヒト(Ob)
W.クイケン(Vc)
R.コーネン(Cemb)
[CD2]テレマン:
 忠実な音楽の師 ターフェルムジークより組曲 他
パパウル・ドムブレヒト(Ob)
W.クイケン(Vc)
R.コーネン(Cemb)
旧品番ACC57804&48013
ACC 25303
(SACD Hybrid)
\2600
J.S.バッハ:カンタータ集vol.3
 カンタータ第82番「われは満ち足れり」BWV 82
 同第178番「主なる神われらの側にいまさずして」BWV178
 同第102番「主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや」BWV102
エリザベス・ハーマンス(S)、
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
ヤン・ファン・デル・グラッベン(Br)
シギスヴァルト・クイケン指揮
ラ・プティット・バンド
アクサン・レーベル発、クイケンのOVPPによる大好評カンタータ集シリーズの第3弾。今回は、バスのための82番名曲がなんといっても魅力。冒頭のアリアのオーボエの音色の美しさに思わず涙がこぼれる。心にしみわたるグラッベンの声で語られる、安らかな死についての歌詞は説得力と癒しに満ちている。第5曲のアリアでもオーボエが大活躍、ラ・プティット・バンドの名人芸も堪能できる。第178番は、ホルンをはじめ器楽が活躍する名曲。102番も、受難節に近い日曜日のための書かれているため、不協和音が多用されるなど痛切な内容のもの。クイケンたちによる新たなるカンタータ演奏の金字塔が築かれる様を目の当たりにできる貴重なシリーズ。
ACC 20041
(5CD)
\5300
モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ集(op.1&op.2)
 ソナタ変ホ長調K 380、イ長調K.526(1991年録音)
  【ACC 9175所収】
 ソナタ変ロ長調K.378 (317d)、
 ソナタ変ホ長調K.481(1992年録音)
  【ACC 9292所収】
 ソナタヘ長調K.376& ロ長調K.454(1995年録音)
  【ACC 95113所収】
 ソナタト長調K.301、変ホ長調K. 302、
 ハ長調K.303(2005年録音)*
 ソナタホ短調K. 304、ヘ長調K.377(2005年録音)*
 〔*=新録音(初出)〕
シギスヴァルト・クイケン(Vn)
ルーク・デヴォス(Fp)
クイケンとデヴォス、黄金のコンビによる、モーツァルトの作品1と2のソナタがアクサンレーベルから久々に登場。2005年の新録音(disc 4,5)を含んでいるというなんとも豪華なボックスセット!素朴ながらも巧みな節回しでモーツァルトの魅力を気張ることなく私たちに提示してくれるクイケンの妙技は今も健在。デヴォスによるフォルテピアノも円熟具合も頃合いで巨匠のきわみ、二人で高雅なモーツァルトの世界を作り上げている。旧録のものははや10年以上経過したものですが、あらためて聴きなおしてみても、心にまっすぐに届くその音色は、いつまでも新鮮なまま。

旧譜の名盤が新装丁で一挙に再登場

ACC 30007
(2CD)¥2100
ハイドン:6つのトリオ作品38(Hob. IV: 6-11)
ハイドン:6つのフルート三重奏曲
 (原曲:バリトン三重奏曲/
  第109, 118, 100, 82, 103, 110番)
バルトルト・クイケン(フラウト・トラヴェルソ)、
シギスヴァルト・クイケン(Vn)、
ヴィーラント・クイケン(Vc)
旧品番ACC 47807とACC 68641の新装盤。一枚目はもうとびきりの愉快な名演、見事な娯楽作品に仕上がっている。二枚目のバリトン三重奏曲集は、今日絶滅してしまった幻の楽器、バリトンのために書かれた曲を代奏したもの。あたかもこの編成のために書かれたかのような説得力と自在さに富んでいる。
ACC 10033 コレッリ:ヴァイオリンのためのソナタ集op.5
 第3番ハ長調 第1番ニ長調 第7番「ラ・フォリア」
 第6番イ長調  第6番イ長調
S.クイケン(Vn)、
W.クイケン(Vc)、
コーネン(Cemb)
名盤の誉れ高きACC 48433の再登場。20年以上前の録音だが、音質もおどろくべき極上のもの。シギスヴァルトのヴァイオリンの音色がどこまでも自由に舞い踊る。
ACC 30042
(2CD)¥2100
モーツァルト:管弦楽のための作品集
【CD1】
セレナード第10番「グラン・パルティータ」変ロ長調KV361
【CD2】
6つのオーボエ・ディヴェルティメント集
 (KV 213, 240, 252, 253, 270, 289)
【CD1】B.クイケン指揮
オクトフォロス
【CD2】
オクトフォロス
ACC 68642とACC 8856が一緒になって再登場。豊かな木管サウンドは聴くものを極楽へと導く。
ACC 10038 モーツァルト:
 ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルンと
  ファゴットのための五重奏曲 変ホ長調 K452
ベートーヴェン:
 ピアノ、オーボエ、クラリネット、ホルンと
  ファゴットのための五重奏曲 変ホ長調 OP.16
インマゼール(Pf)、
オクトフォロス
ACC 58538の復活。モーツァルト自身、父への手紙の中で「生涯最高の作品」と述べている五重奏曲。なじみのない編成だが、その魅力はベートーヴェンに同編成の曲を書かせるほどのものだった。まろやかな音色、伸びやかな息づかい。18世紀当時ウィーンの典雅な風情を鮮やかに伝えてくれる。

AD VITAM

AVAC 040901
(SACD Hybrid)
\2700
アルメニアのクリスマス
 クリスマスイヴの賛美歌
 創造の日々への賛美歌
 処女マリアの祝日の歌
 降誕とマリアの祝祭のために
 クリスマスイヴとクリスマスを讃える賛美歌
 クリスマスの日のための祖先の賛美歌〜
  父なる神のために
 天にいます主を讃える賛美歌
 降誕の第4日の歌
 マニフィカート
 水の祝福の歌
 水についてのもうひとつの歌
 降誕の第8日を讃える賛美歌
グッサン・アルヤニアン(T)
451年のカルケドン公会議の後、一般のキリスト教会の三位一体説と異なる単性論の立場を堅持して506年に分離独立したアルメニア教会の貴重なクリスマス音楽。リリック・テノールの独唱のみで歌われるクリスマス賛美歌は現代とは全く違う時間が流れていた中世以前の世界へと確かに誘ってくれることだろう。録音:2004年7月

ALBA

ABCD 222
\2300
汚れなき歓び 〜
 中世吟遊詩人の歌う宗教歌集
  人は神の母を崇めねばならぬ(作者不詳)、
  大いなる愛により歌を歌おう(作者不詳)
  オベルタン・デレーヌ(13世紀):
   わが心の思い出、
  ティボー・ド・シャンパーニュ(1201-1253):
   悪しき樹に花は咲かず
  良き主は私を牢につないだ(作者不詳)、
  ああ友よ、かくも長くわれを異国に(作者不詳)
  優しき聖母マリア(作者不詳)、
  心に輝く太陽はわが歓び(作者不詳)、
  ティボー・ド・シャンパーニュ(1201-1253):
   神はペリカンのように、
  真実を語れば(作者不詳)、
  ある夏の朝、私が眠っていると(作者不詳)、
  ジャック・ド・カンブレ(13世紀):新しい歌を歌おう
  アダン・ド・ラ・アル(c.1240-c.1286):
   栄光の聖母マリア、
  ギョーム・ド・ベチューヌ(13世紀):
   わたしの従う愛ゆえに咎められ
  以前は泣きごとを知りませんでした(作者不詳)
オリファントウリ・コルホネン(歌、ダルシマー)
エイラ・カールソン (フィドル、歌)
レイフ・カールソン(リュート、サーズ・リュート、シンフォニア、鐘、口琴、二重皮太鼓)
ヤネク・オッレル(ソプラノリコーダー、テナーリコーダー、縦笛、ダブルフルート、ヒュンメルヒェン、ボンバルド)
「中世モノフォニー音楽の創造性豊かな録音」 (アーリーミュージック・レビュー) (「十字軍の歌」 (ABCD152)、「世紀を超えて響く美しい調べ」 (ガース・ブリュレのシャンソン集 (ABCD182)。フィンランドの中世音楽アンサンブル、オリファントの即興性豊かで色彩的な音楽作りは、聴衆と批評家の両方を魅了してきた。第3作では、“愛” を主なテーマとする宗教歌が歌われ、中世への新たな旅へ誘ってくれる。録音:2005年9月26日-28日 ナーンタリ修道院教会 (フィンランド)

ALIA VOX

AV 9848
\2200
「東洋=西洋(1000-1600)」

 「鶴」(マカーム・ウザル・サキル)
  (トルコ、カンテミルオウル手稿譜、16世紀)
 ドゥクツィア
  (アルフォンス10世賢王編聖母マリアのカンティガ集第248-353より)
 「1時に私は生まれ」(サラエヴォ、セファルディ)
 「魂の踊り」(モロッコ、アラブ)
 カステッロ・デ・ラ・プラーナ:アルバ(スペイン)
 エスタンピー「ラ・マンフレディーナ」(イタリア、14世紀)
 「ライラ、我が愛しの人」(アフガニスタン(ペルシャ))

 エスタンピー「イン・プロ」(イタリア、14世紀)「風の踊り」
  (ベルベル(アルジェリア)、セファルディ)
 サルタレッロ
  (アルフォンス10世賢王編聖母マリアのカンティガ集第77-119より)
 「チャハメズラーブ」(ペルシャ)
 「剣の舞」(アルカンタラ(チュニジア)歌集より)
 「マカーム・ニクリーズ・ウスル・ベレフサーン」
  (トルコ、カンテミルオウル手稿譜、16世紀)
 サルタレッロ(イタリア、14世紀)

 「ヤ・ネバト・エルリヒャン/マカーム・ラミ」(ユダヤ民謡/イラク民謡)
 ロトゥンデッルス(アルフォンス10世賢王編聖母マリアのカンティガ集第105より)
 「マカーム・ラースト・セマーイー」(トルコ、カンテミルオウル手稿譜、16世紀)
 エスタンピー「トリスターノの嘆き」(イタリア、14世紀)
 「モラー・マーマドゥ、我が愛しの人」(アフガニスタン(ペルシャ))
 サルタレッロ(イタリア、14世紀)
 「マカーム・ラースト・ムラッサ・ウスル・デュイェク」
  (トルコ、カンテミルオウル手稿譜、16世紀)
ジョルディ・サヴァール(指、ヴィオール、ルバブ、リラ)、
エスペリオンXXI
AVSA 9848
(SACD Hybrid)
\3000
サヴァール渾身の新録音は、西はイベリア半島から東はアフガニスタンまでの地中海(西洋)=中近東(東洋)世界の音楽を広く集めたコンセプトアルバム。中世ルネサンス期には有機的に繋がっていた、この広い地域を巡る、音楽を通じた異文化交流の旅です。特に、有名ながらあまり録音の多くない、カンテミルオウル(モルダヴィア公ディミトリエ・カンテミルのトルコ名)の作品が4曲入っているのはうれしい限り。サヴァール率いるエスペリオンXXIの熱演によって、文化的に、音楽的に、個性と同質性の両面とも保っていた頃の東と西の音楽が、今の我々の魂に響く。
AV 9849
\1300
[カタログCD]
「信仰の変容」
Ⅰ[古きキリスト教徒:神秘主義と神話]
 バレンシアのシビラ(巫女)の歌(バレンシア、15-16世紀、バレンシア司教座聖堂)
 ジョスカン・デプレ:「千々の悲しみ(皇帝の歌)」(シャンソン)
 モラレス:ミサ曲「千々の悲しみ」よりサンクトゥスとアニュス・デイ
Ⅱ[新しきキリスト教徒:異教との交流と狂熱]
 カバニーリェス:皇帝のバタッリャ
 作曲者不詳(フランドル):古きサエタ「前例なき=改宗者」
 フレーチャ:4声のためのネグリッリャ「聖サベヤ、ググルンベ」
 ボカネグラ:連祷式文「天は喜びを遣わし」(リマ)
 デ・パディッリャ:ネグリーリャ「おお、フランシキーリョさん」(プエブラ)
 フェルナンデス:メスティーソとインディオ「君に歌うよ、かわいこちゃん」(オアハカ)
 デ・セスペデス:グアラーチャ「おお、なんと身を焦がすことか」(メキシコ)
ジョルディ・サヴァール指揮、
エスペリオンXXI、
モンセラート・フィゲーラス(VO)、
ラカペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ
このカタログCDは、サヴァール自身が、レコンキスタ(国土回復運動)を通じて変容した信仰の在りようという独自の視点で構成したもの。ただ曲を寄せ集めたのではなく、新たな切り口から曲順を再編集しているので、単にカタログ付でお値段が安いというにとどまらない、新たなアルバムを聴くようなお得感がある。

AUDITE 1SACD¥2400

AU 92557
(SACD Hybrid)
¥2190
プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調Op.100
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
トーマス・ザンデルリング指揮
ノヴォシビルスク・アカデミックSO.
ラフマニノフに次ぐ、今年創立50周年を迎えるノヴォシビルスク響のaudite第2弾。指揮はノヴォシビルスク生まれ、2002年より同オケの終身客演指揮者のポストにあるトーマス・ザンデルリング。今回も内容は得意のお国モノ、言わずと知れた二大名曲だが、この演奏の魅力はなんといってもオケの音色。なかでもチャイコフスキーでの甘美な第2主題など原色そのまま、濃いニュアンスはちょっと他では替え難いもの。
AU 92552
(SACD Hybrid)
シューベルト:弦楽四重奏曲集
 第15番ト長調D.887, Op.161
 第9番ト短調D.173
マンデリング四重奏団
マンデリング・カルテットによる全集シリーズ第3弾は、最初期18歳の作と晩年29歳、最後の四重奏を収録。シューベルトがわずか10日間で一気に書き上げた第15番。人気の点では「ロザムンデ」や「死と乙女」にゆずるものの、随所にシューベルトらしさが満ち溢れているといわれ、傑作の呼び声高い作品。
AU 10010
(SACD Hybrid)
¥900
SACDサンプラー2006
 ラフマニノフ:交響曲第2番〜第2楽章 /
  カッツ(指)ノボシビルスク・アカデミックSO.[AU.92558]
 フランク:ヴァイオリン・ソナタ第1番〜第1楽章 /
  シッケダンツ(Vn)フォグラッシャー(P)[AU.92515]
 ブラームス:チェロ・ソナタ第2番〜第2楽章 /
  ヴィック(Vc)ドヴォワヨン(P)[AU.92516]
 マッソノー:オーボエ四重奏曲第1番〜第3楽章 /
  アンサンブル・ピュウ[AU.92562]
 サン=サーンス:交響曲第3番「オルガンつき」〜第1楽章 /
  シュミット(Org)ヴィルトナー(指)ザールブリュッケン放送SO.[AU.92506]
 ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第1番〜第2楽章 /
  マンデリングSQ.[AU.92526]
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番〜第2楽章 /
  マリコヴァ(P)T.ザンデルリング(指)ケルン放送SO.[AU.92510]
 ケリー・ターナー:リコシェ /
  ミュンヘン・ブラス・クインテット[AU.92525]
優秀録音のアウディーテより、SACDの魅力いっぱいのサンプラーがビックリのお試し価格でお届け。サンプラーといえどもSACDは高価なケースも多く、カタログまでついてこのプライスは大満足。最新タイトルばかり、大迫力のオーケストラから、繊細な室内楽まで選曲もヴァラエティ豊か。ハイブリッド仕様なので、通常のプレーヤーでもお楽しみいただける。

AVANTI CLASSIC

5414706 10232
(SACD Hybrid)
\2700→¥2490
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト長調
シューマン:幻想小曲集op. 73
ドーラ・シュヴァルツベルグ(Vn)
マルタ・アルゲリッチ(Pf)
フランクのヴァイオリン・ソナタは音楽史上の名曲として親しまれており、これまでにも数々の録音があるが、新たに殿堂入りの名演だと断言できるものの登場。冒頭からやや遅めのテンポ設定に驚かされるが、そんな驚きも一瞬のこと、アルゲリッチの熱く厚いタッチによる和音が二度目に奏でられるときには完全にノックアウトされてしまう。ものすごい集中力と引力!続くヴァイオリンの繊細な響きで奏でられる旋律のひとくだりでもう完全に引きこまれてしまう。第二楽章のうねりにうねるピアノはアルゲリッチならでは、激しく熱いタッチに心がぞわぞわしてしまう。ドビュッシーもシューマンも言うこと無し、ぴったりと息の合ったアンサンブルは見事としかいいようがない。アルゲリッチのフランクとシューマンの録音は何種類か存在しているが、最高のSACDハイブリッドDSD録音での登場ははじめて。どの曲をとってもお勧め二重丸ポイントだらけ、録音をとっても最高の音質、アルゲリッチのピアノの生々しい迫力と、シュヴァルツベルクのヴァイオリンの熱さに身を包まれる喜びを味わうことのできる何拍子もそろった一枚。録音:2005年12月


関連旧譜


PURE MUSIC 1SACD¥2800→¥2590

5414706 10212
(SACD Hybrid)
(1)プロコフィエフ:
  交響曲第1番「古典的交響曲」
    (2台ピアノ版 編曲:寺嶋陸也)
(2)プロコフィエフ:ピアノソナタ第7番
(3)プロコフィエフ:
  チェロ&ピアノのためのソナタ ハ長調Op.119
(4)チャイコフスキー:
  なつかしい土地の思い出Op.42K〜第3曲メロディー
(5)プロコフィエフ:
  3つのオレンジへの恋Op.33〜行進曲
   (ヴァイオリンとピアノ版編曲)
(6)ラフマニノフ:ヴォカリーズOp.34/14
ポリーナ・レスチェンコ(P)(PⅡ(1))
マルタ・アルゲリッチ(PⅠ)(1)
クリスチャン・ポルテラ(Vc)(3)
ロビー・ラカトシュ(Vn)(4)(5)(6)
クリスチャン・ポルテラ(Vc)(6)
マルタ・アルゲリッチとポリーナ・レスチェンコによる「プロコフィエフ:交響曲第1番<古典的交響曲>の2台ピアノ版」は、1998年アルゲリッチの委嘱で寺嶋陸也により編曲されたもの。アルゲリッチのお気に入りの作品の一つ。ポリーナ・レスチェンコは、23歳の若手ピアニスト。「マルタ・アルゲリッチ・プレゼンツ・ポリーナ・レスチェンコ」で2004年にEMIよりデビューしている。どんな難曲でも弾きこなしてしまうほどのテクニックの持ち主。アルゲリッチに劣らぬ気迫でバリバリ聴かせてくれている。そして、ハンガリーのジプシー・ヴァイオリンの名門である、ラカトシュ家の7代目、ロビー・ラカトシュによる「チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出」と「ラフマニノフ:ヴォカリーズ」も収録。録音:2005年4月7-9日&5月15日 5.1.DSD system
5414706 10192
(SACD Hybrid)
シューマン:
 幻想小曲集Op.73
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタOp.105
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタOp.121
ドーラ・シュヴァルツベルグ(Vn)
ポリーナ・レスチェンコ(P)
ド・ラ・シュヴァルツベルグはマスタークラスの講師と共に審査員を務めており、ルーガーノ・フェスティヴァルや別府音楽祭にも参加している。ヴァイオリン・ソナタはシューマンの精神状態の悪化、悲劇的な終焉を暗示するような作品。幻想小曲集Op.73は、クラリネットとピアノ版が一般的だが、シュヴァルツベルグのヴァイオリンは非常に甘美で美しい演奏に仕上がっている。ポリーナ・レスチェンコの厚いサポートも聴き所。録音:2004年11月15-17日 5.1.DSD system

AVI MUSIC 1CD¥2500

新規レーベルのご案内。30年近くEMIで敏腕プロデューサーとして名を轟かせてきたアンドレアス・フォン・イムホフが立ち上げたレーベル、AVI-MUSIC。アーティストからの信頼も厚く、ザビーネ・マイヤー、ラルス・フォークトらも録音を依頼していた。今後も質の高い音楽を提供していく注目のレーベル。
4260085 530014
¥2500→¥2290
モーツァルト(R. ショットスタット編):
 「コジ・ファン・トゥッテ」〜“それではデスピネッタ”
ロッシーニ(I.ミュラー編):
 「セビリアの理髪師」〜ロジーナのカヴァティーナ“ある声が今しがた”
ベートヴェン:「ドン・ジョヴァンニ」の
 “お手をどうぞの主題による変奏曲”WoO28
ヴェルディ(L.バッシ /A.ジャンピエリ編):
 「リゴレット」の主題によるコンサート用ファンタジア
モーツァルト(R. ショットスタット編):
 「ドン・ジョヴァンニ」より3つのアリア
 “カタログの歌「奥様、これが恋のカタログです」”
 “恋人よ 私を不親切な女と思わないで”、他
ウェーバー:「ジルヴァーナ」の主題による協奏的変奏曲Op.33
ドップラー(R. ショットスタット編):リゴレット幻想曲Op.38
トリオディクラローネ
[ザビーネ・マイヤー、
ウォルフガング・マイヤー、
ライナー・ヴェーレ]
カレ・ランダル(P)
ソロ奏者としては世界屈指の実力を誇り、1983年に兄のウォルフガング・マイヤー,夫のライナー・ヴェーレとクラリネット三重奏団「トリオ・ディ・クラローネ」を結成するなど室内楽奏者としても活躍。最近では、MARSYASレーベルから「パリのメカニック」(MAR.1801)斬新なアルバムをリリースしている。ウォルフガングマイヤーの超絶技巧、元ハノーヴァー放響のソロ・クラリネット奏者でもあったライナー・ヴェーレの確かな音楽性。そして、ふくよかで艶やかな音色、活力溢れる演奏で聴衆を圧倒するザビーネ・マイヤー。この最強のクラリネット・トリオから紡ぎだされる音楽は実に雄弁!オペラの魅力的な編曲作品を中心とした聴き応えのあるアルバムに仕上がっている。録音:2005年1月
4260085 530021 J.S.バッハ:カンタータ集
 主よ、裁きたもうなBWV105、
 汝らわが名において祈りしことなしBWV87、
 侯妃よ、あとひとすじの光をBWV198、
 復活祭オラトリオBWV249、
 いさかいは起これリBWV19、わが命なるキリストBWV95、
 わが心に憂い多かりきBWV21、
 農民カンタータ「おいらは新しい領主をいただいた」BWV211、
 喜びて舞いあがれBWV36、
 われは善き羊飼なりBWV85、
 シンフォニア ニ長調BWV1045 より
クリストフ・ゲンツ(T)
ライプツィヒ新バッハ合奏団
ドイツを代表する男声歌手クリ録音:2004年9月パウル・ゲルハルト教会
4260085 530045 J.S.バッハ:
 ゴルドベルク変奏曲BWV988
 (ドミトリ・シトコヴェツキ編、弦楽三重奏版)
ゴルドベルク・トリオ ボン
既に人気作として定着しているシトコヴェツキのゴルドベルク変奏曲。そのドミトリ・シトコヴェツキ編曲の弦楽三重奏版に触発されて1995年に結成されたゴルドベルク・トリオが新たな世界へと導く。シトコヴェツキのゴルドベルク変奏曲はクラヴィーア演奏とは異なった音域でアンサンブルの面白みを出した作品。まろやかな響き、意欲的なゴルドベルク・トリオによる演奏は、創造性豊かな音楽を聴かせてくれている。ドミトリ・シトコヴェツキの弦楽三重奏版は1985年の出版以来、弦楽三重奏の重要なレパートリーとなっている。シトコヴェツキがミッシャ・マイスキーらと組んで録音した弦楽三重奏版(ORFEO138851)も名盤です。
4260085 530090 パーセル:3声のファンタジア(1680)
ギデオン・クライン:弦楽三重奏(1944)
ベートーヴェン:弦楽三重奏Op.9-1 ト長調
ゴルドベルク・トリオ ボン
ファンタジアはパーセルの中でも重要な位置にあたる作品で、ファンタジアは英国伝統の対位法的合奏音楽。ゴルドベルク・トリオのファンタジー豊かな発想が、伝統の形式をより一層引き立たせている。ギデオン・クラインはチェコスロヴァキアのユダヤ系作曲家。1941年にテレジン強制収容所に送致された。そこは所内の芸術活動が推奨された数少ない収容所の一つでもあり、この時期に《弦楽三重奏曲》を作曲している。幅広いレパートリーを常に演奏しているゴルドベルク・トリオならではの選曲。またベートーヴェンの弦楽三重奏は素朴な親しみやすさが魅力の作品。ゴルドベルク・トリオのすっきりした美しさは、際立っている。

AVI MUSIC〜preludio

LC 14475
\2300
地中海の情熱
 マリオ:遥かなるサンタ・ルチア
 バルベリス:サンタ・キアーラ寺院
 ベッリーニ:光さす窓辺
 ビザーリ:シルヴィアに,ナポリのクリスマス
 カプア:私の太陽
 ボヴィオ:パッショーネ
 トスティ:マレキアーレ
 カンニオ:恋する兵士
 コットラウ:サンタ・ルチア
 デンツァ:フニクリ・フニクラ
 デ・クルティス:声と夜,帰れソレントへ 他全16曲
ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(T)
アンサンブル
イタリアを代表する名テノール、ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラの歌うカンツォーネ集。意外なことに、ラ・スコーラにとって本格的なカンツォーネ集はこれが初。同じイタリア人でも、気位の高いのミラノ人だと味の出ないカンツォーネだが、そこは自他共に認める「典型的シチリア人」のラ・スコーラ、強い日差しと吹き付ける潮風が心地よい南イタリアの気風そのままのスカッとした歌がドンピシャ。1枚聞き終えると、また初めから聞きなおしたくなるような気持ちよさ。

BIS 1CD¥2300

BIS SA 1516
(SACD Hybrid)
\2400
ベートーヴェン:
 (1)交響曲第3番変ホ長調「英雄」Op.55
 (2)同第8番ヘ長調 Op.93
オスモ・ヴァンスカ指揮
ミネソタ管
SACDハイブリッド盤。世界的に高い評価を受けるヴァンスカ&ミネソタ管のベートーヴェン交響曲シリーズ、期待の第2弾登場。個性的、刺激的なベートーヴェンの交響曲演奏が多い昨今のなかで、これほどノーマルかつ正統的なものはかえって新鮮と言えるだろう。「英雄」の葬送行進曲のドラマ作りも圧巻。
BIS 1469
¥2090
J.S.バッハ:
 (1)イタリア協奏曲 BWV971
 (2)フランス風序曲 BWV831
 (3)ソナタ ニ短調 BWV964
  (無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番の編曲)
鈴木雅明(Cem)
鈴木雅明のバッハ・チェンバロ曲シリーズ第5弾はお待ちかねの「イタリア協奏曲」。鈴木翁のチェンバロ演奏は極めて過激にして大胆、これまでの作品観を全く覆してしまう。
BIS 1326 シネマ・ミュージック
 ニーノ・ロータの主題による三部の即興演奏
 ロータの思い出
  (フェリーニの「アマルコルド」による即興演奏)
 ロッシーニ(プレンツィオ編):
  小荘厳ミサ曲よりアニュス・デイ
  ドビュッシー:雪の上の足音/
  月の光(フェリーニの「そして船は行く」)
 ショパン:マズルカ イ短調Op.17の4
  (ベルイマンの「叫びとささやき」)
 ヤナーチェク:
  フリーデクの聖マリア/
  ふくろうは飛び去らなかった
   (カウフマンの「存在の耐えられない軽さ」)
 ショパン:前奏曲第2番イ短調(ベルイマンの「秋のソナタ」)
 コスマの「感傷的なプロムナード」による即興演奏
  (ベネックスの「ディーヴァ」)
 J.S.バッハ:平均率クラヴィア曲集第1巻第1曲
  (アドロンの「バグダッド・カフェ」)
 リゲティ:ムジカ・リチェルカータ第2番
  (キューブリックの「アイズ・ワイド・シャット」)
 ステファン・ペンティネン:シネマ・ミュージック
 シューベルト:楽興の時 D780の2
  (ルイ・マルの「さよなら子供たち」)
 ショパン:ノクターン嬰ハ短調
  (ポランスキの「戦場のピアニスト」)
ローランド・ペンティネン(Pf)
映画にクラシック音楽が使われることは多いが、このアルバムはそのなかから特にピアノ独奏曲を集めた。最近話題の「戦場のピアニスト」から、ニーノ・ロータのフェリーニものまで、ちょっと凝った選曲が光る。聴きものはペンティネンによるニーノ・ロータのメロディによる即興演奏。
BIS 1456
¥2090
ロクシーン:
 交響曲第5番「シェイクスピアのソネット」(1969)
 同第9番(1976)〜レオニード・マルティノフの詩による
 同第11番(1976)〜ルイス・デ・カモンイスの詩による
ジェフリー・ブラック(Br)、
ヴァンダ・タベリィ(S)、
ミハウ・シフェルチェフスキ指揮
グラーツ大管弦楽団「レクリエーション」
旧ソ連の作曲家のうちでも、特に不遇だったアレクサンドル・ロクシーン(1920-1987)。ショスタコーヴィチ、バルシャイ、ザンデルリンクらに天才と激賞されながらも、体制に反抗的だったため迫害され、これまでほとんど作品を聴くことができなかった。このアルバムに収められた交響曲はいずれも独唱を含んでいるが、体制をオブラードに包んで非難したマルティノフの詩による第9番は当局のブラックリストに載せられた問題作。ロシア音楽ファンは見逃せない重要作品。
BIS 1381/2
(3CD)
\4600→¥4180
クロード・ロヨラ・アルゲーン:
 無伴奏ヴァイオリンソナタ(1989)
ウルフ・ヴァリーン(Vn)
スウェーデンの作曲家クロード・ロヨラ・アルゲーン(1920-1990)。20世紀後半の作曲家のなかでもとびっきりの変人で、数々の奇行や謎めいた死(狂焼死)など、今後注目されそうな要素をたくさん持っている。彼の音楽の多くは悪魔的な雰囲気に満ち、非常識なまでの長さと複雑さが特徴で、アルカンやソラブジの後継者と言えるだろう。1989年作の「無伴奏ヴァイオリンソナタ」は全曲の演奏に2時間40分を要し、異常なまでに複雑だが、妖しい美しさを放つ一大奇作。
BIS SA 1486
(SACD Hybrid)
\2400
ハンス=オラ・エリクソン:
 四獣奏のアーメン(1999/2000)
 亡き友追悼のメロディⅩⅢ(1985)
 王侯のカンツォン(2002)
 観音開き(2004)〜歌劇「雅歌」より
 ヴォカリーズ(2004)〜歌劇「雅歌」より
ハンス=オラ・エリクソン(Org)、
スサンネ・リーデン(S)、
トミー・ビョーク(Perc)、
アンデシュ・ハンヌス(エレクトロニクス)
現代作品の演奏で定評のあるオルガン奏者ハンス=オラ・エリクソン(1958-)。彼は作曲家でもあり、オルガンの新しい機能と可能性を追求した作品を産み出している。このアルバムでは電子楽器と競演、まるでシンセサイザーのような宇宙的・未来的なサウンドを作り出している。SACDハイブリッドによるオーディオ的効果も満点。
BIS SA 1418
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
チャイコフスキー:
 交響曲第2番ハ短調「ウクライナ」Op.17(改訂版)
 序曲ヘ長調(改訂版)
 デンマーク国歌による祝典序曲 Op.15
 序曲「嵐」Op.76
ネーメ・ヤルヴィ指揮
エーテボリSO
SACDハイブリッド盤。ヤルヴィのチャイコフスキー交響曲全集の第4弾。これだけ丁寧な仕上げで録音も良いと、曲の魅力をたくさん発見できる。認識を新たにすること間違いなしの一枚。
BIS SA 1529
(SACD Hybrid)
\2500
モーツァルト:オペラ&コンサート・アリア
 すでにやさしき春は微笑み K.580
 どうしてあなたが忘れられましょう K.505
 わが感謝をうけたまえ K.383
 あなたから遠く離れて〜「ポントの王ミトリダーテ」より
 喜びに躍りて〜「フィガロの結婚」より
 愛の歓びよ早く来い〜「フィガロの結婚」より
 岩のように動かず〜「コシ・ファン・トゥッテ」より
 おやすみなさい安らかに〜「ツァイーデ」より
 踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ K.165
ミア・パーション(S)、
エフゲニー・スドビン(Pf)、
セバスティアン・ヴィーグル指揮
スウェーデン室内管
SACDハイブリッド盤。バッハ・コレギウム・ジャパンのカンタータ録音にも参加し、評価の高いスウェーデンの新進ソプラノ、ミア・パーションが期待のモーツァルトに挑戦。「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」をはじめとする選曲も魅力的。パーションの透明な声質はモーツァルトにぴったり。
BIS SA 1472
(SACD Hybrid)
\2500
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集 Vol.3
 第4番変ホ長調 Op.7/第5番ハ短調 Op.10の1
 第6番ヘ長調 Op.10の2/第7番ニ長調 Op.10の3
ロナルド・ブラウティハム(Fp)
SACDハイブリッド盤。評判の高いブラウティハムのベートーヴェン・シリーズ第3弾。フォルテピアノならではの滋味と、ブラウティハムならではの颯爽とした音楽が絶妙にブレンドされている。
BIS 1462 レーラ・アウエルバッハ:
 24の前奏曲 Op.41(1999)
 10の夢 Op.45(1999)
 コラール、フーガと後奏曲 Op.31(1994/2003)
レーラ・アウエルバッハ(Pf)
「たまゆらレーベル」の重要アーチストでもある天才レーラ・アウエルバッハの自作自演集。彼女のピアノの巧さはアルバム「トルストイのワルツ」でも実証済みだが、ここでも変幻自在なピアニズムを披露している。ショスタコーヴィチやシュニトケを思わせる旧ソ連的作風で、メロディにも事欠かない。「10の夢」はBIS社長ロベルト・フォン・バールに献呈されている。
BIS 1476
¥2090
シベリウス:弦楽四重奏曲1888/9
 モデラートとアレグロ・アパッショナート 嬰ハ短調 JS131
 アレグロ ホ短調 JS28/アレグレット イ短調 JS17
 ピウ・レント ヘ長調 JS149/アダージョ ヘ短調 JS14
 アレグレット 変ロ長調
 マルティン・ヴェゲリウスのためのフーガ JS85
 弦楽四重奏曲イ短調 JS183
テンペラSQ
ヘルシンキ音楽院で修行中のシベリウスが試作した弦楽四重奏曲集。もちろん世界初録音で、シベリウスの全作品を断片まで録音しようというBISならではの企画。中には美しいメロディもあり、ファン必携のアルバム。
BIS 1535 アッティリオ・アリオスティ:
 練習曲第1番変ホ長調/同第2番イ長調
 同第3番ホ短調/同第4番ヘ長調
 同第5番ホ短調/ソナタ第6番ニ長調
 同第7番ニ長調
トーマス・ゲオルギ(ヴィオラ・ダモーレ)、
ルーカス・ハリス(テオルボ、アーチリュート、バロックギター)、
ジョエル・モートン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
イタリア・バロックの作曲家アッティリオ・アリオスティ(1666-1729)は今日ヴィオラ・ダモーレ作曲家としての感が強いものの、生前はヘンデルと名声を競うほどで、その独特な叙情性は絶大な人気を誇ったといわれる。このアルバムに収められた曲は、彼の弟子の作曲家ルーマンが写譜してスウェーデンに持ち帰った楽譜による。

BIS ベザリー来日記念国内盤仕様

KDC 5010
(SACD Hybrid)
\2700
プロコフィエフ:フルートソナタ ニ長調 作品94
シューベルト:「しぼめる花」による変奏曲 D802
デュティーユ:ソナチネ
ジョリヴェ:リノスの歌
シャロン・ベザリー(Fl)、
ロナルド・ブラウティハム(P)
日本語解説書付
KDC 5011
(SACD Hybrid)
\2700
グバイドゥーリナ:
 希望と絶望の偽りの顔(フルート協奏曲)(2005)
 7つの言葉 (1982)
シャロン・ベザリー(Fl)、
御喜美江(アコーディオン)、
トーレイヴ・テデーン(Vc)、
マリオ・ヴェンサーゴ指揮
エーテボリ交響楽団
日本語解説書付

BONGIOVANNI 1CD¥2100

GB 2395
(2CD)
チマローザ:「クレオパトラ」 ルイーザ・ジャンニーニ(S クレオパトラ),
パトリツィア・モランディーニ(S アントーニオ),
ルカ・ファヴァロン(T ドミツィオ),
マリア・ピーア・モリヨーン(Ms アルシノエ)
フランコ・ピーヴァ指揮
アドリア市管,合唱団
ドメニコ・チマローザ(1749-1801)は、18世紀後半のヨーロッパに広く名を馳せ、おかげで1787年から1791年まで、ロシアのザンクト・ペテルブルグに招かれていたほど。この時期には傑作が多々あるのだが、まだその全貌は知られていない。そこにこの新録音。「クレオパトラ」は1789年にエルミタージュ劇場で初演された作品。有名なクレオパトラとアントニウスの物語だが、女帝の趣味か劇場の都合によるのか、戦いの場面はまるでなく、二人の愛の物語に終始しているのがユニーク。ロココ調のクレオパトラの世界も良いもの。録音:2004年10月
GB 5629 バード:四声のミサ曲,目覚めていよ,おお主よ、僕が
タリス:哀歌I,哀歌II,われらをあわれみ給え
ラファエーレ・プッチャンティ指揮
オペラ・ポリフォニカ
バードとタリスという、16世紀の英国音楽を代表する二人の宗教声楽作品を、イタリアの無伴奏声楽団体、オペラ・ポリフォニカが演奏。大らかさと明るさがさすが。ラファエーレ・プッチャンティは1972年フィレンツェ生まれ。録音:2005年5月
GB 5144
(2CD)
\2100
バッハ:無伴奏組曲 BWV 1007ー1012(マリンバでの演奏) イヴァン・マンチネッリ(マリンバ)
無伴奏チェロ組曲6曲を、マリンバで演奏したもの。マリンバ演奏の録音はこれが初めてではないが、マンチネッリはバッハの無伴奏チェロ組曲をマリンバで演奏するための教本まで出しているほど、深く研究をしており、この演奏にはその成果が盛り込まれている。
HOC 041
(2CD)
\2400
グノー:「ファウスト」(イタリア語) ガブリエーレ・サンティーニ指揮
管弦楽団,合唱団
ジャンニ・ポッジ(T ファウスト),
ラファエレ・アリエ(Bs メフィストフェレス),
マルチェッラ・ポッベ(S マルグリート),
エットレ・バスティアニーニ(Brヴァランタン)
CDに詳細がないが、おそらく1956年12月1日のナポリのサン・カルロ歌劇場でのライヴ録音。イタリア語ながらなんとバスティアニーニがヴァランタン!!おそらくこれ以外に録音は残されておらず、これは貴重。この「ファウスト」は調べた限りではLPやCDで発売された形跡はなく、初出のよう。音も年代相応というところで、バスティアニーニ・ファンなら落とせないもの。録音:1956年
GB 2392
(2CD)
ブラーガ:「肖像画」 デンヴァー・マーティン・スミス(Br ヴィッラルティエーリ伯爵),
アルド・ディ・トロ(T ジェルナンド),
リリアーナ・マルザーノ(S ジェルソミーナ/イレーネ),
レオナルド・ガレアッツィ(Bs ジャンネット)
マルコ・モレスコ(指)
テラマーナ歌劇場管弦楽団,合唱団
ガエターノ・ブラーガ(1829-1907)は、中部イタリア、アドリア海に面したジュリアノーヴァに生まれたチェリスト、作曲家。ナポリで学んだ後、ウィーンやパリにも赴き、パリでは大先輩ロッシーニと知り合ったそうだ。オペラの作曲家としてはあまり活躍をしたわけではないが、結構人気があったそうだ。「肖像画」は、1858年にナポリのパトロンのために書かれた喜劇。伯爵の友人の画家ジェルナンドが、村娘ジェルソミーナに恋をしたのだが、これに伯爵が反対、さらに猟場番人のジャンネットが横恋慕。しかしジェルソミーナは、ジャンネットがかつて愛した公爵夫人イレーネその人と判明、二人は結ばれる、というもの。ヴェルディの《仮面舞踏会》の前年の作品にしては、かなりオールドファッションドな作風だが、逆にそれが功を奏して、楽しめる作品。もちろん世界初録音。録音:2002年11-12月
GB 5623 アロンソ・ペレス・デ・アルヴァ:
 来たれよ、創り主なる聖霊よ,めでたし天の女王
  フランシスコ・デ・ペニャローサ:
   めでたし、処女マリアより生まれ給いし,
   聖母よ、お願いします
  ファン・デ・アンキエタ:
   主イエス・キリストの最期,めでたし、聖なるみ顔,
   主よわれを解きはなちたまえ
 ジョスカン・デュプレ:
  アヴェ・マリア,主よ、あなたの怒りで私を責めない でください
 アントワーヌ・ブリュメル:御父の母 であり娘よ 
                        ほか(全15曲)
パオロ・ダ・コル指揮
オデカトン
BONGIOVANNIは時々優れた古楽ものを出してくるが、これもその1枚。スペイン女王イザベラに由来するモテットを集めたもの。パオロ・ダ・コル率いるオデカトンは1998年結成の、イタリアの声楽団体。古楽に不可欠な透明感を持ちつつ、イタリア的な陽光あふれる柔らかさが特徴。録音:2004年5月
GB 5630 ペロージ:
 ヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲
 ヴァイオリン協奏曲第2番
フランチェスコ・チェラート(Vn)
アルトゥーロ・サッケッティ(指)
ミラノ・ヌォーヴァ・カメリスティカ交響楽団
BONGIOVANNI社の進める、ロレンツォ・ペロージ(1872-1956)のシリーズの新刊。ヴァイオリン協奏曲を2曲。1916年のヴァイオリン協奏曲第2番が、ペロージならではのしっとりとした宗教的情感を湛えた名曲。1903年のヴァイオリンと弦楽合奏のための協奏曲は、擬バロック風の作品で、弦の絡みが美しいもの。録音:2003年10月25日,2002年11月11日

CLAVES

50-2608
\2300
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 第41番ト長調Op.33-5
 第38番変ホ長調Op.33-2「冗談」
 第37番ロ短調Op.33-1
テルプシコルド四重奏団(ピリオド楽器使用)
[ジローラモ・ボッティリェーリ、
ラヤ・ライチェヴァ(Vn)、
カロリーネ・ハース(Va)、
フランソワ・グリン(Vc)]
シューマン(50.2404)につづく、若きテルプシコルド四重奏団による第2弾。前作からほぼ10年の間隔をおいて作曲され、6曲からなる「ロシア四重奏曲集」と呼ばれるこのセット。“まったく新しい特別の方法で書いた”とハイドンが語る自信作。どこか新しい息吹を感じさせ、明るく快活な内容がキャリア上り坂のメンバーの気質に良くあっている。清潔な響きがまことに清清しい演奏。録音:2005年11月20-23日 スイス、ラ・ショー・ド・フォン、サル・ドゥ・ミュジーク

COVIELLO

COV 30603
(SACD Hybrid)
\2300
モーツァルト: ディヴェルティメント ニ長調K.136
 ディヴェルティメント 変ロ長調K.137
 ディヴェルティメント へ長調K.138
モーツァルト / ジギスムント・ノイコム編:
 「コジ・ファン・トゥッテ」序曲
 「ティートの慈悲」序曲
レオポルト・モーツァルト:
 シンフォニア 変ロ長調
ラヴァルト・スコウ=ラルセン(リーダー)
ザルツブルク・チェンバー・ソロイスツ
アルバム収録の「ティート」序曲を今年2006年カンヌ・クラシカル・アワードの式典でも演奏したザルツブルク・チェンバー・アンサンブル。スコウ=ラルセン以下総勢18人、メンバーの多くがかのシャーンドル・ヴェーグの薫陶を受けている。ここに聴く美しくも緊密なアンサンブルは、師のそれを思わせて魅力的。彼らは1995年仏ナントで行われた「ラ・フォル・ジュルネ・モーツァルト」に参加して一躍注目を集めた。ノイコム(1778?1858)はハイドンやモーツァルトの作品の多くを編曲し普及に努めたことで知られるオーストリアの作曲家、ピアニスト。録音:2005年7月アニフ

DYNAMIC

CDS 504
(2CD)
\4000
ベッリーニ:「カプレーティとモンテッキ」 パトリツィア・チョーフィ(S ジュリエッタ),
クララ・ポリート(S ロメオ),
ダニロ・フォルマッジャ(T テバルド),
フェデリーコ・サッキ(Br カペッリオ),
ニコラ・アモーディオ(Bs ロレンツォ)
ルチアーノ・アコチェッラ(指)
イタリア国際管
いまやすっかり南イタリアを代表する音楽祭となった、マルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭、その2005年の目玉公演のライヴ。シェークスピアの「ロミオとジュリエット」と同じ題材で知られる、ベッリーニの「カプレーティとモンテッキ」です。この時上演されたのは、通常知られるヴェネツィア初演のヴァージョンではなく、1830年にミラノ・スカラ座で再演された時の改訂版。ジュリエッタ役の歌手がメッゾ寄りの人だったので、有名なアリア「ああいく度も」を始めとするいくつかのジュリエッタの音楽が低く移調されていたり、フィナーレでのロメオの場面に違いがあったりと、相違がある。ヒロインのジュリエッタには、イトリアの谷音楽祭を足がかりに世界のプリマドンナへと飛びたったパトリツィア・チョーフィが恩返し出演。彼女一流の情感豊かな歌に打たれる。一方ロメオは、2001年にデビューしたての新進、クララ・ポリート。録音:2005年8月
CDS 503
(2CD)
\4000
ケルビーニ:「三人の夫と誰とも結婚できなかった男」 マリア・ラウラ・マルトラーナ(S ドンナ・リゼッタ),
ローザ・アンナ・ペライーノ(S ドンナ・ローザ),
ローザ・ソリーチェ(S ベッティーナ),
エマヌエーレ・ダグアンノ(T ドン・マルティーノ),
ジューリオ・マストロトターロ(Br ドン・ピスタッキオ),
ヴィート・プリアンテ(Br ドン・シモーネ),
ガブリエーレ・リビス(Br フォッレット)
ディミトリ・ユロフスキ(指)
イタリア国際管
これも2005年のマルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭でのライヴ録音。後にパリの音楽界の重鎮となったイタリア人、ルイージ・ケルビーニ(1760-1842)が、1783年秋にヴェネツィアのサン・サムエーレ劇場で初演した2幕のオペラ・ブッファ。もちろんこれが世界初録音。ドン・ピスタッキオが3人の女性に次々と恋をするものの、結局彼女達は別の3人の男性と恋に落ちてしまう、というようなお話。チマローザやパイジェッロの時代のオペラ・ブッファの楽しみがたっぷりで、パリに出てからのドラマティックなケルビーノと比べるとまた驚き。指揮のディミトリ・ユロフスキはモスクワ生まれの若手、名匠ミハイル・ユロフスキの息子ということは、ウラディーミルの弟のよう。録音:2005年7月
CDS 484
(2SACD Hybrid)
\5100
ベートーヴェン:弦楽五重奏曲全集
 弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op.4
 弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.29
 弦楽五重奏曲 ハ短調 Op.104
 弦楽五重奏のためのフーガ ニ長調 Op.137
ヴェネツィア弦楽四重奏団,
ダニロ・ロッシ(Va)
DynamicもついにSACDに参入!第一弾は、ベートーヴェンの弦楽五重奏曲全集。ヴェネツィア弦楽四重奏団に、スカラ座の首席ヴィオラ奏者ののダニオ・ロッシを加えての演奏。さすがにイタリア的な輝きのある弦の絡みは実に美しいもの。ちなみに第1ヴァイオリンのアンドレア・ヴィーオが弾いているのは、1651年のアマティ。同時に彼らは、シャンドール・ヴェーグから指導を受けた強固なカルテットの意志があるのも特徴、ただ明るい訳じゃない。色々な意味で話題のベートーヴェンの弦楽五重奏曲全集。録音:2005年4、5月
CDS 508
(2CD)
\4000
マスネ:「シェリュバン」 ミシェル・ブリート(Ms シェリュバン),
パトリツィア・チョーフィ(S アンソレイヤード),カルメラ・レミージョ(S ニーナ),
ジョルジョ・スーリアン(Bs 哲学者),ほか
エマニュエル・ヴィヨーム指揮
カリアーリ歌劇場管,合唱団
マスネの珍しいオペラ「シェリュバン」の久々の新録音です。「シェリュバン」は1903年に初演されたオペラ。シェリュバンとは、「フィガロの結婚」の小姓、つまりモーツァルトのオペラのケルビーノのこと。このオペラでは彼は17歳になっていて、あいかわらず恋に飛び回って騒動を巻き起こしたのち、ニーナと結ばれる、という物語。このCDはカリアーリ歌劇場のライヴ。タイトルロールのミシェル・ブリートは、2005年4月に新国立劇場の「フィガロの結婚」でケルビーノを歌って好評を博した南アフリカ出身のドイツのメッゾソプラノ。シェリュバンが憧れるバレリーナ、アンソレイヤードにパトリツィア・チョーフィ、彼に心を寄せる娘ニーナにカルメラ・レミージョ、そして彼の家庭教師の哲学者にジョルジョ・スーリアンという、相当に強力なキャスト。指揮は、2003年7月に二期会公演のシュトラウス「バラの騎士」で好評だったエマニュエル・ヴィヨームです。録音:2006年1月
CDS 502
(2CD)
\4000→¥3690
マルケッティ:「ロメオとジュリエッタ」 セレーナ・ダオーリョ(S ジュリエッタ),
ロベルト・ルリアーノ(T ロメオ),
ジョヴァンニ・コレッタ(T テバルド),
エミール・ゼレフ(Bs ロレンツォ神父),
マーリオ・カッシ(Br カペッリオ),ほか
アンドリー・ユルケヴィッチ指揮
イタリア国際管弦楽団,
ブラティスラヴァ室内合唱団
19世紀後半のイタリアオペラは、ほとんどヴェルディの牙城だったような印象があるが、もちろん他に活躍したオペラ作曲家もたくさんいる。その一人がフィリッポ・マルケッティ(1831-1902)。1869年に初演した、ヴィクトル・ユゴー原作のオペラ「ルイ・ブラス」が代表作(BONGIOVANNIから、ディミトラ・テオドッシュウ主演のCDが出ている。GB 2237/38)。「ロメオとジュリエッタ」はその4年前、1865年に初演された作品。偶然にもグノーの「ロメオとジュリエット」(1867年初演)とほぼ同時期の作品なので、比べてみるもの楽しい。ヴェルディの同時期の作品と比べるとやや時代遅れにも感じる作風とはいえ、しかしイタリアオペラとしては非常に良く出来ていて、ドニゼッティからヴェルディの中期の作品をよく聞く人なら、間違いなく気に入る音楽だろう。マルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭のライヴ録音。指揮のアンドリー・ユルケヴィッチは、ウクライナ出身の期待の若手指揮者。録音:2005年8月
CDS 509
(2CD)
\4000
F-A.Dフィリドール:「トム・ジョーンズ」 セバスチャン・ドロイ(トム・ジョーンズ),
ソフィー・マルタン=ドゴール(ソフィー),
マルク・バラール(ウェステルン氏),
シビル・ザンガネッリ(ウェステルン夫人),ほか
ジャン=クロード・マルゴワール指揮
ル・シンフォニエッタ・ド・ローザンヌ
フランスの有名な音楽一家の一人、フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール (1726-1795)は、名前が有名な割にはオペラの録音がほとんどない。「トム・ジョーンズ」は1765年の作品。有名なヘンリー・フィールディングの小説(1749年)を原作としたオペラで、フィリドールの代表作。名前ばかりが有名だったこのオペラを、ご存知マルゴワールがローザンヌ歌劇場で上演、そのライヴ録音。録音:2006年1月
CDS 514
\2000
バッハ:マンドリンとギターへの編曲集
 パルティータ ニ短調 BWV.1004
 イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971
 ソナタ ト短調 BWV.1020(偽作)
 ソナタ ト短調 BWV.1001
 ソナタ ハ長調 BWV.1033
ドリーナ・フラーティ(マンドリン)
ピエラ・ダドモ(G)
バッハの編曲ものはたくさんあるが、マンドリンとギターという組合わせは珍しいだろう。いずれもフラーティとダドモの編曲、原曲を損なわずに、独自性を打ち出すことに成功している。ドリーナ・フラーティは、マンドリン界ではかなり知られた名手。

FUGA LIBERA 1CD¥2000

FUG 514
¥1790
ボノンチーニ&パーセル:3声のためのソナタ集
ボノンチーニ:
 ソナタ ハ長調op.1-4、ニ短調op.1-6、ヘ長調op.1-5、
 バッレット ト短調op.2-11、ソナタ ト短調op.1-8、
 ヘ長調op.3-17、イ短調op.9-1、
 ト長調op.9-3、ハ短調op.9-5、クーラントop.9-9
パーセル:
 ソナタ第9番ハ短調、ソナタ第1番ト短調、
 ソナタ第2番変ロ長調、ソナタ第6番ハ長調、
 ソナタ第11番へ短調、ソナタ第12番ニ長調
ヤープ・シュレーダー(Vn)、
アルカディア・プレイヤーズ・トリオ
トリオは、バロック時代の室内楽の主要ジャンルだった。通奏低音に支えられた2艇のヴァイオリンが織り成す豊かな響きは聴く者を魅了し、当時多くの作曲家がトリオの作品をのこしている。ここでは、当時特に多くのトリオ作品をのこした二人の大作曲家、ボノンチーニとパーセルのものを収録。あたたかみのある二人のヴァイオリンのかけあいを心行くまで堪能できる一枚。録音:1994年

GOOD INTERNATIONAL 1CD¥2100

MONOPOL 2087 ヴォカリーズ
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 J.シュトラウス:侯爵様、あなたのようなお方は〜「こうもり」より
 ロッシーニ:今の歌声は〜「セビーリャの理髪師」より
 ヴェルディ:慕わしい人の名は〜「リゴレット」より
 グノー:私は夢に生きたい〜「ロメオとジュリエット」より
 ガーシュウィン:サマータイム〜「ポーギーとベス」より
 モーツァルト:そよかぜに〜「フィガロの結婚」より
 レオンカヴァッロ:朝の歌
 フロトー:夏の名残のバラ〜「マルタ」より
 トスティ:セレナータ
 メリハール:千人の天使たちの歌声〜「忘れな草」より
 フォスター:夢見る人
 グノー:アヴェ・マリア
 カッチーニ:アヴェ・マリア
 フロトー:夏の名残のバラ
オ・ウンギョン(S)
チェ・スンヨン指揮
ウクライナ国立響
ジャケット写真に気をとられながら聴き始めてみると、まさに玉を転がすような声の美しさにみるみる惹きつけられてしまう。オ・ウンギョンはミミやヴィオレッタ、ドンナ・アンナなどの役をはまり役としている韓流ソプラノ。この珠玉の名メロディを集めたアルバムでは彼女の美しい声の魅力を心ゆくまで味わいつくせる。録音:2006年2月
GI 2056 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.988(シトコヴェツキー編)  シュトゥットガルト室内管
カイザーリンク伯爵の不眠症を治す音楽療法?のために書かれたクラヴィーアのための有名な作品を弦楽合奏で演奏したら効果はさらにアップするのだろうか?出だしからしてあのグールドの有名な録音を彷彿させるゆったりテンポで確かに期待が持てそう。ところが聴き進めていくと変奏に合わせて編成を変えるなど才人シトコヴェツキーの腕は冴え渡り、とてもぼんやりと聴いてなどいられない!録音:2000年1月
GI 3026
(2CD)
J.S.バッハ:
 ゴルトベルク変奏曲 BWV.988
 (シトコヴェツキー編+ジャズによる変奏)
シュトゥットガルト室内管
カルマン・オラー(P)
ミニ・シュルツ(Cb)
上でお知らせした弦楽合奏版ゴルトベルクのアルバムに、さらにジャズスタイルの変奏曲10曲を挿入したのがこのアルバム。ジャズといってもこの曲の静謐な雰囲気と調和したもので違和感なくちりばめられている。
MONOPOL 2084
(2CD)
J.S.バッハ:6つの無伴奏チェロ組曲BWV.1007〜1012(全6曲) ホン・ソンウン(Vc)
韓国を代表する女流チェリストによるバッハは一味違う名演奏。一流韓国アーティストのいわばお約束であるジュリアードでの学習を終えた後は、ウィーンでアンドレ・ナヴァラに師事するなど一派に偏しない奏法を体得している。ここではやや早めのテンポを採りながらも作品のこくを損なわない絶妙の演奏を披露している。爽やかで味のある演奏がとてもチャーミング!録音:2003年9月
MONOPOL 2086 シャル・ウィー・ダンス〜ロマンティック・ダンス/チョ・ジヒョン
ショパン:
 ワルツ 変ニ長調op.64〜1「子犬のワルツ」
 ワルツ 嬰ハ短調op.64〜2
 ワルツ 変イ長調op.69〜1「告別」
 ワルツ ヘ長調op.34〜3「華麗なるワルツ」
 マズルカ ト短調op.24-1/マズルカ ハ長調op.24-2
 マズルカ 変ロ短調op.24-4
 アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 変ホ長調op.22
ブラームス:
 ワルツ ロ長調op.39-1/ワルツ 変ロ長調op.39-2
 ワルツ 嬰ト短調op.39-3/ワルツ ホ短調op.39-4
 ワルツ ニ短調op.39-9/ワルツ ト長調op.39-10
 ワルツ ロ短調op.39-11/ワルツ イ長調op.39-15
 ワルツ 嬰ハ短調op.39-16
リスト:歌劇「ファウスト」のワルツ 
チョ・ジヒョン(P)
1990年代中ごろからアメリカと韓国を中心に活発な演奏活動を行ってきたチョ・ジヒョンのロマンティックな作品を集めたCD。ジュリアード音楽院ではオクサナ・ヤブロンスカヤ門下として研鑽を重ねている。ショパン、ブラームス、リストと同じロマン派とはいえ大きく個性が異なる3人の作曲家の作品を卓越したテクニックで緻密に描き分けている。特にブラームスでは作曲家への熱い共感によって知・情・意のバランスが絶妙な好演となっている。録音:2006年1月
MONOPOL 2085 ショパン:24の前奏曲 イム・ミジュン(P)
テンポの設定、フレージングなど、どの要素をとっても完璧と呼びたいショパン。イム・ミジュンは教育者としても著名な存在だが、ジュリアードで学び90年代以降ニューヨーク、ワシントンなどのリサイタルで絶賛を博してきた。粒立ちの良い美しい音と歌心が遺憾なく発揮された聴き応えあるアルバム。録音:2003年11月
MONOPOL 2081 ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調op.19
ブラチョフ:明るく輝け、わが星よ
シャシーナ:独り寂しい道を過ぎ
ロシア古謡:私はあなたに会った
グリンカ:疑い
チャイコフスキー:騒がしい舞踏会の中で
チャイコフスキー:ただあこがれを知る者だけが
クス:アムール河の波
セルメチェフ:私はあなたを愛した
パク・ギョンスク(Vc)
ニーナ・コーガン(P)
ラフマニノフのソナタに加え、美しいロシア歌曲8曲をチェロで演奏したアルバム。ニーナ・コーガンによるこの編曲はロシア歌曲ならではの憂い、憧れといった感情をチェロで表現したもので、パク・ギョンスクの美しいチェロの音色と相俟って大変聴き応えのあるものとなっている。ちなみにニーナはレオニード・コーガンの娘で、このCDのピアノ伴奏でも素晴らしい才能を発揮している。録音:2003年1月

HAENSSLER

98 236
\2300→¥2090
ハイドン:交響曲集
 第52番ハ短調Hob.Ⅰ-52 /
 第49番へ短調Hob.Ⅰ-49「ラ・パッシオーネ」 /
 第58番ヘ長調
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルク響
いまもっとも尖がった音楽を聴かせるファイ。手兵ハイデルベルク響とのハイドン全集シリーズの最新アルバム、今回はいわゆる「疾風怒濤期」の3曲を収録。ことに短調で書かれた2曲における劇性に富む表現は出色。別名「受難」とタイトルされた、きわめて悲劇的な色彩の強い第49番。第2、4楽章での突き刺すような響きはオリジナル楽器のオケ以上に鮮烈。ハイドンなんてどれも退屈という向きにこそ、ぜひ一度聴いて頂きたい衝撃演奏。録音:2005年1月25-26日バド・デュルクハイム、ナチュラルホルンアカデミー(52&58番)2005年3月17、18日ヒルシュベルク=ロイターシャウゼン、アルテ・ジナゴーゲ(49番)
93 125
\2300
ケクラン:ペルシアの時op.65
 シェスタ、出発を前に/キャラヴァン/宵闇の中を登る
 涼しい朝、高地の谷で/町の眺め/通りを渡って
 夕べの歌/テラスに差す月光/オーバード(朝の歌)
 真昼の太陽のもとのバラ/影の中、大理石の泉のそばで
 アラベスク/夕映えの丘
 物語する人
   a)イントロダクション b)瓶の中の精霊
   c)魔法をかけられた宮殿
    d)若人の踊り e)庭に注ぐ月光
 夕べの平安、墓地にて
 夜の回教僧たち〜荒れ果てた地に差す月光
ハインツ・ホリガー指揮
シュトゥットガルト放送響
シャルル・ケクラン(1867-1950)はフォーレの「ペレアスとメリザンド」やドビュッシーの「カンマ」のオーケストレーションを行っていて、さらに和声や対位法の教科書を書いたことからもわかるように「もう一人のオーケストラの魔術師」というべき存在ですが、ありがちな「技のためのわざの追求」に陥らず、美しいハーモニーとメロディをけれんみなく創造した作曲家だった。この「ペルシアの時」(1916 管弦楽版、ピアノ版も有り)はピエール・ロティの旅行記を題材に想像力の翼を広げて作曲された作品で、ケクランの持ち味である「穏やかな抒情」を湛えた傑作。ケクランはフランス音楽史の上ではフォーレ、マスネの世代と「6人組」との間に位置する作曲家になるが、それだけに作風は19世紀と20世紀の音楽のいいとこ取りになっている。急速に再評価されているケクランの魅力の秘密がよく分かる1枚!!録音:2004年1月
93 169
\2300
ツェルニー:
 交響曲第6番 ト短調/大交響曲第2番op.781
グルツェゴルツ・ノヴァーク指揮
SWRカイザーラウテン放送管
ピアノ弾きなら一度はお世話になったことがあるツェルニー先生(1791-1857)。その風貌もギムナジウムの倫理学の先生のような先生の交響曲ははたしてどんな曲なのか?ここに収められた2つの交響曲は初期ロマン派のお手本のようなリリックな味わいが一番の特長。師のベートーヴェンのような圧倒的スケールはなくても、シューベルトやメンデルスゾーン、ウェーバーと共通する19世紀初めの雰囲気をもっていて、まるでかわいらしい花畑を逍遥するような気分にさせてくれる。交響曲第6番は世界初録音。この曲を指揮して以来「ツェルニーにはまった」と語っているノヴァークの心のこもった解釈が楽曲の魅力をさらに高めていることはいうまでもない。録音:2004年6月、2005年2月
98 223
\1800
Spring Moods(春の気分で)
 ファン・アイク:アマリリうるわし 
 スカルラッティ:ソナタ ニ短調L.422 
 ヴィヴァルディ:春?ヴァイオリン協奏曲集「四季」op.8より 
 ベートーヴェン:交響曲第6番 へ長調op.68「田園」第1楽章 
 ムソルグスキー:ホヴァンシチーナ 
 グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲 
 ドヴォルザーク:ユモレスク 
 シューマン:交響曲第1番 変ロ長調op.38「春」第3楽章 
 ハイドン:ピアノ・ソナタ 二長調Hob.XVI:37より 
 ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調op.90第3楽章 
 グリーグ:トロルハウゲンの婚礼の日op.65-6
マリオン・ココット(Bfl)、
アイオナ・ブラウン(Vl)、
ネヴィル・マリナー指揮
アカデミー室内管
トーマス・フェイ指揮
ハイデルベルク響 他
春にまつわるおなじみの名曲をマリナー&アカデミー室内管などの腕利きの演奏で楽しめるCD。パンフルートの独奏が珍しい「ユモレスク」や、グリーグの抒情組曲からの楽しい作品「トロルハウゲンの婚礼の日」など一味違った選曲も魅力的な1枚。
98 481
\1800
モリエール:喜劇「守銭奴」 ウーフェ・フリードリッシェン(アルパゴン)、
マチアス・ワルター(クレアンテ)、
テレサ・ヴァイスバッハ(エリーズ)、
フリッツ・フェンネ(ヴァレール)、
イェルディス・トリーベル(マリアンヌ) 他
17世紀フランスの喜劇作家モリエール(1622-1673)の傑作喜劇の効果音&音楽付きの朗読(ドイツ語)。そのストーリーは、アルパゴンという主人公が、自分の子供を金目当てに大金持ちと結婚させようとし、自分自身は若い娘との再婚しようと企むが失敗するという話。演劇やドイツ語学に関心がある人には特に興味深い1枚だろう。
98 482
\1800
シラー:ロドリーゴの死〜「ドン・カルロス」より ハンス・ペーター・ハルヴァックス(フェリペ2世)、
ローベルト・シュタッドルオーパー(カルロス)、
ティルベルト・シュトラール=シェーファー(ロドリーゴ)、
スヴェーニャ・パーゲス(エリザベス) 他
日本の音楽ファンにとってはあの第9の「歓喜の歌」の作者として知られているシラー(1759-1805)の名作劇「ドン・カルロス」からロドリーゴの死の場面を朗読したCDです。音楽と効果音のおかげで、音だけでも臨場感は抜群!ちなみにヴェルディの同名のオペラもこの台本が基になっている。
93 176
\2300
ワインベルク:チェロソナタ第2番 Op.63
ショスタコーヴィチ:チェロソナタ ニ短調 Op.40
ボリス・チャイコフスキー:チェロソナタ
ヨハネス・モーザー(Pf)、
パウル・リヴィニウス (Pf)
ショスタコーヴィチと、彼に可愛がられたふたりの弟子による旧ソ連のチェロソナタ集。当時のソ連にはロストロポーヴィチやシャフランがいたため、作曲家たちはチェロの技巧的・表現的な可能性を拡大することができ、また多くの名作が生まれた。いずれも20世紀の作品ながら現代的ではなく、ボルテージの高いアレグロ系音楽が魅力。2002年の第12回チャイコフスキー・コンクール、チェロ部門で特別賞受賞の若手、モーザーがフレッシュな感性で再現、ことにワインベルクとボリス・チャイコフスキーの新録音は大歓迎。

SWR MUSIC

KDC 5013
\2500→¥2290
マーラー:交響曲第4番ト長調 アヌ・コムシ(S)
サー・ロジャー・ノリントン指揮
シュトゥットガルト放送響
「マーラーの演奏で、あってはならない唯一のことは、退屈であることだ。」(ロジャー・ノリントン)
第1弾「巨人」(93.137)につづいて、ノリントン&シュトゥットガルトによるマーラー・シリーズに第4番が登場。シンプルで明るく楽しいムードいっぱいの第4交響曲。“シュトゥットガルト・サウンド”としてすっかり定着した当コンビの特色は、ここでも素晴らしい効果を上げている。ステージ上左右両翼に配置した第1、第2ヴァイオリン・パート。背後に一列に並ぶコントラバス。ヴィブラートを排するなどのピリオド語法を導入したフレージング。さらにまた、花を添える独唱もたいへんチャーミング。美しく透明感のある声質で知的な歌唱を聴かせるコムシも、ノリントンの目指す方向性と重なるもの。かつていかなるオケもなし得なかった刺激的な試み。ノリントン&シュトゥットガルトによるマーラーは新鮮な驚きの連続で一瞬たりとも目が離せない。なお、前回に引き続きブックレットにはノリントンによる詳細な曲目解説の日本語訳がついているのも大きなポイント。録音:2005年9月22?23日シュトゥットガルト、リーダーハレ(ライヴ)

HMF 1CD¥2300

HMC 801913
(SACD Hybrid)
\2400
ストラヴィンスキー:
 バレエ・カンタータ「結婚」(ロシア語歌唱)
 ミサ曲 (1944)(ラテン語歌唱)
 古いイギリスのテクストによるカンタータ (1952)(英語歌唱)
キャロリン・サンプソン(S)、
スーザン・パリー (A)、
フセヴォロド・グリヴノフ、
ヤン・コボウ (T)、
マクシム・ミハイロフ (Bs)、
ダニエル・ルイス指揮
RIAS室内合唱団、
ムジークファブリク
4台のピアノと各種打楽器が合唱に彩りを添える「結婚」はストラヴィンスキーならではの声楽作品で、「春の祭典」を思わす古代の儀礼的な雰囲気とバーバリスティックな音響に満ちている。これまで数種の録音があったが、SACDハイブリッド盤のクリアな録音で、初めてストラヴィンスキーの意図した驚くべきオーディオ効果を実感できるはず。RIAS室内合唱団がまた巧い。
HMU 907420 グレイストン・アイヴズ(1948-):
 Listen sweet dove〜ハトよ、きけ
  純粋な喜びの国が/Ego sum panis vivus
  イン・パーチェ/神よ、そうですよね?
  神聖な愛の歌/ララバイ
  ミサ・ブレヴィス/エディントンの礼拝
ビル・アイヴズ指揮
オックスフォード大学マグダレナ・カレッジ合唱団
ジョナサン・ハーディ&
リチャード・ピネル(Org)
聖歌隊のために新しく書かれた作品を録音したもの。新作というとちょっとなじみにくい響きのものを想像されるかもしれないが、これは違う。作風はきわめて美しく、ノーマルなもの。ちょうど一年ほど前日本に上陸したミニシアター系映画「コーラス」を髣髴とさせるようなCD。もちろんこのCDでは大人の男声も参加しているので若干響きは異なる。彼らの歌声を聴いていると、こんな私でも生きていていいんだという精神の救済のようなものが感じられる。3月の極寒の教会の中で録音されたというこの演奏は、不純物が一切まじっていない純度の高いもの。録音:2004年3月
HMC 901892 「アルゼンチンの歌曲集〜
 ピアソラ、グアスタヴィーノほか」
 カルロス・グアスタヴィーノ(1912-2000):
  「エンカンタミエント」「カンパヌラよ、どこへ行くの?」
  「パンパマパ」「小さなハンカチを貸しておくれ」
 ルイス・ヒアンネオ(1897-1968):「6つのコプラ」
 アベル・フレウリ(1903-1958):
 「忘れっぽいあなた」、「あなたの思い出」
 カルロス・ロペス・ブシャルド(1881-1948):
  「荷馬車屋の歌」、「ペリコの歌」、「もし彼女を見かけたら」、
  「ヴィダラ(愛の歌)」、「ユイェーニャ」、「かよわくつないだ手」
 アンゲル・E・ラサーラ:「満天の星」
 A・ピアソラ:
  「迷い鳥」「ジャチント・チクラーナ(ボルヘス/詩)」、
  「操り人形(ボルヘス/詩)」
 マヌエル・ゴメス・カッリーロ(1883-1968):「フアイニート」
 フローロ・M・ウガルテ(1884-1975):
  「クレオール(クリオーリョ)の小さな馬」
 マヌエル・ゴメス・カッリーロ:「トルバドゥールの捧げ物」
 アルベルト・ウィリアムズ:「恋を忘れた女のミロンガ」
 マヌエル・ゴメス・カッリーロ:「バイレシート」
 カルロス・グアスタヴィーノ:
  「朝の門」、「チャパナイのワイン」、
  「サン・ペドロの男」、「小さな村、私の村」
ベルナルダ・フィンク(Ms)、
マルコス・フィンク(Br)
カルメン・ピアッツィーニ(Pf)
ベルナルダ・フィンクは、今年11月のウィーン・コンツェントゥス・ムジクス来日公演の「メサイア」でアルト・ソロを務めるなどますますその活躍の幅を広げているメゾソプラノ歌手。このたび、ちょっと趣向を変えて、アルゼンチンの作曲家の作品を集めた歌曲集をリリース。名手カルメン・ピアッツィーニをピアニストにむかえてのピアソラは、聴いていてなにか血が騒ぐような、忘れかけていた情熱を呼び覚ましてくれるような力に満ちている。時にやさしく、時に熱く激しく、情熱で私たちを包みこんでくれるようなアルバム。
HMU 907402
\2300→¥2090
ショパン:
 ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
 幻想曲 ヘ短調 Op.49
 ボレロ Op.19
 幻想即興曲 Op.66
 ポロネーズ変イ長調「英雄」Op.53
オリガ・カーン(Pf)
アントニ・ヴィト指揮
ワルシャワ・フィル
HMU 807402
(SACD Hybrid)
\2400
2001年ヴァン・クライバーン・コンクールで優勝したロシアの若手オリガ・カーン。彼女の第5弾は待望のショパン・アルバム。本場ワルシャワ・フィルと競演の協奏曲は遅めのテンポで重量感たっぷりの充実した演奏。さらに幻想即興曲や英雄ポロネーズなど、人気曲をあつめた選曲も魅力的。カーンの超絶技巧はあいかわらず切れ味抜群だが、ショパンならではのしっとりとした情感も豊か。ロシア・ピアニズムのファン必聴のアルバム。
HMC 901893
\2300
ドビュッシー:
 ベルガマスク組曲/2つのアラベスク/
 子供の領分/映像第1集/映像第2集
アラン・プラネス (1902年製ブリュートナー・ピアノ使用)
プラネスのドビュッシー・シリーズはピアノの選択にこだわりを見せているが、今回は1902年製のドイツの名器ブリュートナー、幻の逸品を用いている。このピアノは高音部に4本目の共鳴弦(ピアノは通常3弦)が張ってあることで、豊かな倍音の響きが出るまさにドビュッシー向きの楽器。「映像」の諸曲や「月の光」など、ピアノとは思えぬ色彩感に驚かされる。絶品なのは「雪が踊っている」で、ヴェールに包まれたような幻想の世界が広がるす。こんな不思議な音世界はミケランジェりでさえ創りえなかった。ドビュッシー・ファンも、目から鱗が落ちること間違いなしのアルバム。
HMN 911914
\1200
スクリャービン:
 ピアノソナタ第2番嬰ト短調 Op.19/同第3番嬰ヘ短調 Op.23/
 同第9番「黒ミサ」Op.68/幻想曲 ロ短調 Op.28/2つの詩 Op.32/
 5つの前奏曲 Op.74/2つの小品Op.57/アルバムのページOp.45の1/
 前奏曲ホ短調 Op.11の4/皮肉Op.56の2/マズルカOp.24の3
アレクサンドル・メルニコフ(Pf)
たびたび来日公演を行い、またハルモニア・ムンディのCDではイザベル・ファウストとの共演で高評を受けるピアニスト、アレクサンドル・メルニコフ。1973年生まれ、89年にシューマン、91年にエリザベート王妃国際コンクールでともに最年少優勝を果たした天才。彼のスクリャービンは繊細ながら病的ではなく、艶のある音色で美しく聴かせてくれる。これはタダモノではない!21世紀のスクリャービン演奏と言えるだろう。
HMN 911918
\1200
20世紀ロシアのフルート音楽
 ストラヴィンスキー:
  歌劇「ナイチンゲールの歌」より(グロート編)/
  スケルツォ(「火の鳥」より作曲者&ドゥシキン編)/
  パストラール(作曲者&ドゥシキン編)
 デニーソフ:フルートソナタ
 シュニトケ:古風な様式による組曲
 プロコフィエフ:フルートソナタ
アレクサンドラ・グロート(Fl)、
ピーター・ラウル (Pf)
アルメニア系美人フルート奏者アレクサンドラ・グロートは1981年モスクワ生まれ。8歳の時ゴールウェイのコンサートを聴き、この楽器を習いたがったという天性のフルート吹き。16歳でトリアッティとブカレストのコンクールで優勝、98年からパリ音楽院でピエール=イヴ・アルトーに、ミュンヘン音楽大学でアンドラーシュ・アドリヤーンに師事している。難曲プロコフィエフをはじめ、ストラヴィンスキーの「ナイチンゲールの歌」中の長いフルート・ソロをグロート自身が編曲したものやシュニトケの擬古調作品まで、ロシア派ならではの太くたっぷりとした音と技巧で披露、楽しみな逸材。
HMN 911881
\1200
ロシア・ロマンス集
 ラフマニノフ:
  昔から恋には慰めは Op.14の3/リラの花 Op.21の5/
  夜は悲しい Op.26の12/わが娘よ、お前は花のよう Op.8の2/
  夢 Op.8の5/花はしぼんだ
 チャイコフスキー:
  夜 Op.73の2/わが守護神、わが天使/ミニヨンの歌 Op.6の6/
  眠る前の夢 Op.27の1/地上に闇はたれこめ Op.47の3/
  眠れ、悲しむ友よ Op.47の4/カッコウ Op.54の8/
  眠れ Op.57の4/死 Op.57の5/君だけ Op.57の6
 グラズノフ:東方のロマンス Op.27の2/スペインのメロディ Op.4の4
 タネーエフ:人は眠る Op.17の10/鍾乳石 Op.26の6/泉 Op.26の7
 グリエール:
  人間の涙 Op.6の2/おお、もし私の悲しみが Op.28の3/
  夜が訪れる Op.50の1/恋焦がれ Op.46の3
 グレチャニノフ:東洋の歌/夜 Op.47の7/雪つぶ Op.47の9
エカテリーナ・セメンチュク(Ms)、
ラリーサ・ゲルギエワ(Pf)
2004年9月にチョン・ミュンフン指揮の藤原歌劇団「カルメン」公演で、カルメンを演じて話題となったセメンチュク。ベラルーシ出身のメゾで、深々としながらもゾクッとくるような低音が魅力。待望のソロ・デビュー盤はロシアの作曲家たちによるロマンスで、チャイコフスキーやラフマニノフのほか、グリエールやグレチャニノフが聴けるのも嬉しい限り。ワレリー・ゲルギエフの姉にして名伴奏者ラリーサ・ゲルギエワの強力なサポートも光る。
HMC 901912
\2300
ブクステフーデ:
 カンタータ「われらがイエスの四肢」BuxWV75
 カンタータ「われらより取り去りたまえ、主よ」BuxWV78
コンラッド・ユングヘネル指揮
カントゥス・ケルン
ブクステフーデは北ドイツのリューベックにある聖マリア教会のオルガニストだった。北ドイツのオルガン楽派最大の音楽家であり、J.S.バッハのオルガン音楽に最大の影響を与えた。またブクステフーデはオルガン曲だけでなく、多くの宗教的なカンタータを残している。その彼の傑作のひとつ「われらがイエスの四肢」。オルガニストであったブクステフーデの重厚な響きを、小編成ながらも透明感を帯びた美しい演奏に仕上げている。
HMC 901875 旅へのいざない?Invitation au voyage?
 ヴォーン・ウィリアムズ:旅の歌(全9曲)
 マーラー:さすらう若人の歌(全4曲)
 ピッツェッティ:ペトラルカの3つのソネット(全3曲)
 デュパルク:
  旅への誘い/波と鐘/恍惚/
  フィディレ/ロズモーンドの館/溜め息
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
フリッツ・シュヴィングハンマー(Pf)
フィッシャー=ディースカウの後継者と目され、23歳でのデビュー以来その名声をほしいままにしているヘンシェル。次なる新譜は、「旅への誘い」。「旅」にまつわる歌曲を中心に集めた一枚。白眉はやはりタイトルにもなっているデュパルク。シュヴィングハンマーのピアノの前奏から心がぞわぞわとさせられ、時にテノールをも思わせるヘンシェルの伸びやかな声、低い部分の美声に、別世界へと連れて行かれそうになる。別世界とははたして異国なのか、それとも死後の世界なのか・・・いろいろな「旅」を味わうことができる、深い内容。この表現の深さでまだ40歳になるかならないか(1967年生まれ)の年齢とは、ヘンシェルの今後に目が離せない。シュヴィングハンマーというこれまたドイチュ的系列の名リート・ピアニストを相手に迎え、文句なしの1枚。
HMC 901879 R.シュトラウス:歌曲集
 献呈op.10-1/なにも!op.10-2/
 夜op.10-3/誰がしたのか?op.10-6/
 解き放たれてop.39-4/万霊節op.10-8/
 4つの歌op.27
  (憩え、わが心/ツェツィーリエ/ひそやかな誘い/あすの朝)
  懐かしい面影op.48-1/私はお前を愛すop.37-2/
 5つの素朴な歌op.21
  (私の思いのすべて/あなたは私の心の王冠/
   ああ恋人よ、私は別れねばならない/
   ああ悲しい、不幸なる者よ/女たちは時にはつつましく)
 たそがれの夢op.29-1/夜の逍遥op.29-3/
 策はすの花びらよりの6つの歌op.19
 (おとめよ、それがなんの役にたつというのか/
  あなたの黒髪を私の頭に広げてください/
  美しく、しかし冷たい空の星よ/
  二人の秘密をなぜ隠すのか/
  希望と失望/私の心は沈黙し冷える)
 索私は恋を抱いてop.32-1/
 錯あこがれop.32-2/桜悪天候op.69-5
ヨナス・カウフマン(T)
ヘルムート・ドイチュ(Pf)
1993年にニュルンベルクのマイスタージンガーコンクールで見事優勝したヨナス・カウフマンは現在36歳。チューリヒ歌劇場でもひっぱりだこ、超人気者の彼は、ケント・ナガノ指揮の「ヤコブのはしご」(HMC 801821)で「指名されたもの」を熱唱、また、ノリントン指揮のベートーヴェンの第九(93.088)のソロでも凛々しい美声を披露していた。タミーノやアルフレートなど、どちらかというとリリックテナーの王子タイプの役が多いが、リートを歌わせるとなんとも頼もしい声。リートを歌う時に必ずパートナーとなる巨匠ドイチュのピアノとあいまって、シュトラウスの歌曲の魅力をじっくり味わわせてくれる。変幻自在、怪物的ともいえるその実力に脱帽するばかりの名テナーの魅力を心ゆくまで堪能できる。
HMC 901915
(2CD)
ブラームス:ピアノ・トリオ(全曲)
[CD1]
 第1番op.8 ロ長調 
 第2番op.87 ハ長調
[CD2]
 第3番op.101 ハ短調
 ピアノ四重奏曲第1番op.25 ト短調
トリオ・ワンダラー
【ジャン=マルク・フィリップ=ヴァルジャブディアン(Vn)、
ラファエル・ピドゥ(Vc)、
ヴァンサン・コック(Pf)】、
クリストフ・ゴーゲ(Vla)
ラ・フォル・ジュルネ音楽祭で昨年、今年と来日し、聴衆を魅了しているトリオ・ワンダラーの今度の新譜はブラームスです。プライヴェートではメンバー一人一人がマイペースなグループだが、演奏となると背中がゾクゾクするような息のぴったりあったアンサンブルを繰り広げてくれる。弦の二人のしたたるような美音もさることながら、叙情と情熱に溢れるヴァンサン・コック(写真中央)のピアノの素晴らしさは際立っており、アンサンブルを見事に統率している。ピアノ四重奏曲に加わったクリストフ・ゴーゲのヴィオラも、トリオ・ワンダラーの3人と巧みに絡み合い、ピアノ四重奏曲も聴く者の琴線に触れる名演となっている。
HMC 905264 ベートーヴェン:
 八重奏曲op.103変ホ長調、
 ロンディーノWoO.25変ホ長調、
 七重奏曲op.20変ホ長調
アンフィオン管楽八重奏団
ベートーヴェンが若い頃にマクシミリアン選帝侯の食卓音楽のために書かれた「八重奏曲」。美しい旋律がふんだんにちりばめられ、作曲技法的にも実に凝って作られており、一種の娯楽のための音楽としては超一級の作品。ハイドンは完全に宮仕えの音楽家、モーツァルトは宮仕えを経て自由の身となった音楽家、そしてベートーヴェンは自由の身となった音楽家、といった表現がありるが、ベートーヴェンもごく若い初期の頃にはこういった貴族の娯楽のための音楽も書いていた。アンフィオン管楽八重奏団はパン・クラシックスレーベルからもいくつかリリースのある、ドイツ語圏のメンバーを中心とする活発なグループ。ガーディナー、クリスティ、レオンハルトら数多くの指揮者のもとでもアンサンブルとして活動している。

1+1シリーズ
2CD\2300→¥2090

HMX 2901247
(2CD)
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ
先日6月8日、東京芸術劇場であらためてその合唱の美しさで我々を驚かせたヘレヴェッヘのモンテヴェルディが復活。ヘレヴェッヘによるモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」は一味違う演奏。ともすると快活すぎる演奏になりがちな冒頭から、この世のものとは思えない美麗さ。音楽史上、またキリスト教にとっても重要な作品をこの上なく美しく仕上げている。
HMX 2907372
(2CD)
J.S.バッハ:
 無伴奏チェロ組曲BWV 1006-1012(全6曲)(リコーダー版)
マリオン・フェアブリュッヘン(リコーダー)
フェアブリュッヘンのリコーダーによる、卓越した技術、息遣いと音楽性により、無伴奏チェロ組曲があらたな魅力をもって聴くものの前に提示されます。チェロで弾いても高度なテクニックが要求される名曲を、リコーダーのために編曲して吹くというだけでもこわいもの知らずの感があるが、フェアブリュッヘンの演奏はむずかしさなどを一切感じさせないものとなっており、心にのこる名盤。
HMX 2907354
(2CD)
【CD1】
 ヴィヴァルディ:オーボエ・ソナタ集
  RV 53, 58, 59, 81& 779
【CD2】
テレマン:
 忠実な音楽の師、音楽の練習、
 音楽による礼拝、小室内楽組曲他からの抜粋
【CD1】
ポール・グッドウィン(Ob)、
ゲイル・ヘネシー(バロックOb)、
ジョン・ハロウェイ(バロックVn)、
コリン・ローソン(シャルマイ)、
ナイジェル・ノース(Lute)
【CD2】
ポール・グッドウィン(バロックOb)、
ナイジェル・ノース(テオルボ)、
スーザン・シェパード(バロックVc)、
ジョン・トール(Cemb)、
ライデン・グラハム(バロックVc)
ヴィヴァルディのオーボエ・ソナタは100以上あるといわれますが、その真価を始めに世に認めさせたグッドウィンの演奏も復活。テクニック的にも、音楽的にも極めてハイクオリティの演奏はいつ聴いても色褪せることない名演。器楽で綴る祈りの音楽である「音楽の礼拝」も貴重な名演奏の一つ。
HMX 2907374
(2CD)
ヘンデル:オラトリオ「マカベアのユダ」 ユダ/ギ・ド・メイ(T)、
イスラエルの女/リサ・サッファー(S)、
イスラエルの男/パトリシア・スペンス(Ms)、
司祭シモン/デヴィット・トーマス(Bs)、
使者/ブライアン・アサワ(C-T)、
ユーポレムス/ルロイ・クロム(B-Br)
カリフォルニア州立大学室内合唱団
ニコラス・マギーガン(指)
フィルハーモニア・バロック・オーケストラ
2枚目のトラック14、表彰式の曲として定番の「見よ、勇者は帰る」の合唱と管弦楽も極めて快活、マギーガンのヘンデルが再登場。10年以上前の発売当初、ヘンデルの作品群はまさに再発見され始めた頃だった。通常知られる1716年版に、ヘンデルが様々な機会に書き下ろした異稿もすべて収録。1992年の「東京の夏音楽祭」で来日してその歌唱力と演技力が話題となったギ・ド・メイが主役というのもあって、発売当初話題となった名盤も、廃盤となって多くの人々に惜しまれたものだった。ムンディの名録音とあいまって、10年以上たった録音だが極めて心に染み入る美音。
HMX 2901933
(2CD)
ボッケリーニ:
【CD1】
 スターバト・マーテル(1781年初版)
 弦楽五重奏曲ハ短調作品31-4G.328
【CD2】
 交響曲「悪魔の家」Op.12-4
 同イ長調Op.35-3
 同ニ長調G.490/同ヘ長調Op.35-4
アニュス・メロン(S)、
バンキーニ(Vn)、
アンサンブル415
ボッケリーニ入門盤として、そして最終奥義的な盤としても自信をもってお勧めできる名盤が復活。アンサンブル415の4,3,2,2,1の編成は発売当時人々に衝撃を与えたものだった。今聴いても実に軽快、気分爽快。メロンのスターバト・マーテルも感涙。
HMX 2907376
(2CD)
(1)ジョスカン・デ・プレ:幸福な聖処女のミサ
(2)ラッスス:マタイ受難曲
ポール・ヒリアー(指&Br)(1)
シアター・オブ・ヴォイシズ
ポール・エリオット(T)(2)
ラッススのマタイ受難曲の貴重な録音も復活。ポール・エリオットのテノールの美声も懐かいというもの。音楽史上重要な作曲家によるポリフォニー作品をいま一度聴きなおしてみるのもよいもの。
HMX 2907378
(2CD)
カンティガ集
 (1)ディスタント・ラブ(原盤HMU 907203)
 (2)ポルトガル宮廷のカンティガ(原盤HMU 907129)
ポール・ヒリアー(声)、
シアター・オブ・ヴォイシズ
(1)アンドリュー・ローレンス・キング(Hrp)
(2)マルグリット・ティンデマン他
ヒリアーの夢幻的な声とローレンス・キングのハープの典雅な音色のコンビネーションが印象的な「ディスタント・ラブ」。遠く中世の騎士達の様々な恋路が歌われる。2枚目の「ポルトガル宮廷のカンティガ」は、様々な楽器の音色もたのしめるもので、ポルトガルの宮廷でどのような音楽が演奏されていたかが再現される。
HMX 2901509
(2CD)
ドヴォルザーク:室内楽作品集
【CD1】
 弦楽四重奏曲第9番op.34ニ短調
 ピアノ五重奏曲イ長調op.81
【CD2】
 弦楽五重奏曲op.97変ホ長調
 弦楽四重奏曲op.96ヘ長調「アメリカ」
メロス弦楽四重奏団、
カール・エンゲル(Pf)、
ジェラール・コセ(Vla)
その重厚な音と一糸の乱れもないアンサンブルで定評のある、名人集団メロス弦楽四重奏団のドヴォルザークも復活。五重奏ではゲストにコセを迎え、また、ピアノ五重奏ではスイス生まれのカール・エンゲルを迎えている。ゲストの彼らもそれぞれの曲で魅力を放ち、彩り豊かなドヴォルザーク室内楽に仕上がっている。

HUNGAROTON 1CD¥2200

HCD 32352 モーツァルト:
 フルート五重奏曲 ト短調
  (原曲 弦楽五重奏曲第4番 ト短調 K.516)
 フルート五重奏曲 ニ長調
  (原曲 弦楽五重奏曲第5番 ニ長調 K.593)
アンサンブル・カンパニレ
〔イルディコー・ケルテース(Fl),
ハーヨ・ベス(Vn),
イザベル・シャウ(Va),
トーマス・アーヴィン(Va),
グイド・ラリシュ(Vc)〕
このCDに収録されているのは、モーツァルトの弦楽五重奏曲2曲を、フルートとヴァイオリン、ヴィオラ×2、チェロという編成に編曲したもの。ウィーンの音楽商、ヨハン・トレークが扱った筆者譜(現在はザルツブルクのモーツァルト資料館に収蔵)をトーマス・アーヴィンが校訂したもの。実際に編曲した人物は分かりませんが、1792年頃、つまりモーツァルトの死の前後の時期の、同時代の編曲です。出来ばえは上々で、原曲の良さを損なうことなく、フルートの哀愁が浮かび上がっている。特に明記がないのだが、はっきりピリオド楽器による演奏。ケルテースのトラヴェルソのスラリとした音色が映えている。ハーヨ・ベスは、ムジカ・アンティクヮ・ケルンでラインハルト・ゲーベルの片腕として活躍したヴァイオリニスト。2005年1月3-5日
HCD 32356 シュポア:2つのヴァイオリンのための二重奏曲集
 二重奏曲 ハ長調 Op.9-1
 二重奏曲 イ長調 Op.9-2
 二重奏曲 ハ長調 Op.153
ペーテル・チャバ(Vn)
ヴィルモシュ・サバディ(Vn)
ベートーヴェンより一世代下のドイツの作曲家、ルイス・シュポア(1784-1859)の、ヴァイオリンとヴィオラの二重奏曲を3曲。作品番号から分かる通り、シュポアの作曲活動の初期と晩期の作品で、印象もかなり違う。可愛げなOp.9の2曲に対して、Op.153の充実した音楽は、とてもヴァイオリン2つで演奏されているとは思えない豊かさがある。25分もかかるこの作品は、シュポアの代表作に数えられてもおかしくない名作。ペーテル・チャバは1952年ルーマニア生まれのハンガリー系ヴァイオリニスト、現在はリヨン在住、さすがハンガリーの弦の美しさに満ちている。録音:2002年2月7-10日,2005年12月21日
HCD 32400
¥1990
ヘラー(ヘレル、エレ):ピアノ作品集
 ポロネーズ Op.132-1,Op.132-2,
 即興曲 Op.129-1,Op.129-2,
 バラード Op.121-1,Op.121-2,物語 Op.121-2,
 ゴンドラの夢 Op.121-3,協奏的間奏曲 Op.135-1,Op.135-2,
 舟歌 Op.141-1,Op.141-2,セレナード Op.56
イローナ・プルーニ(P)
ステファン・エレ(Stephen Heller)は、1813年にペストに生まれたユダヤ系ハンガリー人ヘレル・イシュトヴァーン。12歳でウィーンに出てツェルニーやアントン・ハルムの弟子となり、1828年にデビューするや瞬く間に人気ピアニストになった。数年間ドイツでシュテファン・ヘラーとして活躍した後、1838年、25歳の時にパリに移住、1888年に亡くなるまでの半世紀を過ごしている。ショパンやリストとほぼ同世代の人だが、ショパンほど情熱的ではなく、リストほど超絶技巧でもない、そのかわり彼らにない独特の温かみのある柔らかい味わいがあり、当時エレが大人気だったことが良くわかる。名手プルーニのピアノも万全。録音:2005年8月22-25日
HCD 32402 フス:歌曲集
 6つの新しい歌 Op.6,友情から愛への道 Op.24,
 歌曲集 Op.16,夢 Op.21,
 歌曲集 Op.22,歌曲集 Op.23,ほか
マーリア・ザードリ(S)
ティモシー・ベンチュ(T)
アニコー・ホルヴァート(フォルテピアノ)
ヤーノシュ・フス(1777-1819)は、ドイツ系ですが、ハンガリーで生まれハンガリーで没した作曲家。ウィーンにも度々滞在して、作品を出版している。ここに収録されているのはいずれもドイツリート、楚々とした美しさが光る。ハンガリーの誇る名古楽ソプラノ、マーリア・ザードリをメインに、フォルテピアノで伴奏するなど、こだわりの世界初録音。録音:2005年10月4-10日
HCD 32339 17世紀から18世紀のハンガリーの舞曲(全30曲) チャバ・ナジ(ターロガトー)
ペーテル・エラ(Cemb)
ヴィクトーリア・ヘレンツァール(ツィンバロン)
イシュトヴァーン・ネーメト(Cl)
これは民族音楽とクラシックのちょうど境界線にあるようなアルバム。17世紀から18世紀にかけてのハンガリー舞曲を、ターロガトーで奏でた演奏です。ターロガトーはハンガリー伝統の管楽器で、いくつかのタイプがあるが、ここではクラリネットに近い楽器を使用、しかし音色は、クラリネット的でもあり、ソプラノサックス風でもあり、時にはオーボエっぽくもあり、でもいずれと比べてもずっと素朴です。とにかく聞いているとホッとできる和みのある音楽。録音:2005年4月16-19日
HCD 32301
¥1990
ヴラディゲロフ:室内楽作品集
 ブルガリア狂詩曲「ヴァルダル」,2つの即興曲 Op.7,
 2つの小品 Op.20,ラチェニツァ Op.18-2,ピアノ三重奏曲 Op.4
エードゥア・アマリラ・ザードリ(Vn)
ルドルフ・レオポルド(Vc)
ラルカ・スティルバト(P) 他
パンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978)は、20世紀のブルガリア音楽に多大な影響を残した人物。チューリヒに生まれベルリンで学んでいる。ナチスの台頭を嫌ってブルガリアに移り、亡くなる直前まで作曲に教育に活躍していた。1922年に作曲された「ヴァルダル」がことに有名で、多くのヴァイオリニストが取り上げている。ヴラディゲロフは、当然ブルガリアの音楽素材を用いているものの、強烈に前面に出すというわけではなく、伝統とうまく融合させているところに優れた手腕が感じられる。録音:2005年12月3-11日,2006年1月11日
HCD 32183 サボー:室内楽&声楽作品集
 3つのトランシルヴァニアの民謡
  チェロとピアノのためのソナティーナ ハ長調 「振り返って」
  ラテン語の古いトランシルヴァニアの詩による5つのマドリガルほか
ラウラ・ファラゴー(S),
マールタ・ガール(P)
ペーテル・サボー(Vc),
デーネス・ヴァーリョン(P)
ジェルジ・セルメツィ(指)
カメラータ・トランシルヴァニカ
ヨーゼフ・マクラーリ(指)
ラーヨシュ・ヴァス(指)
ハンガリー放送合唱団,他
ルーマニア生まれの作曲家、音楽学者、チャバ・サボー(1936-2003)の室内楽と声楽作品集。1961年から1987年までハンガリーで暮らし、ルーマニア、ハンガリー双方の影響が見られる。一部モノラル録音。録音:1972-1993年
HCD 31009/14
(6CD)
\6600→¥5490
モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集
 第9番ニ長調K.311 / 第5番ト長調K.283 /
 第3番変ロ長調K.281/第11番イ長調K.331 /
 第2番ヘ長調K.280 / 第10番ハ長調K.330
 第6番ニ長調K.284 / 第8番イ短調K.310 /
 第12番ヘ長調K.332/第16番変ロ長調K.570 /
 第17番ニ長調K.576 / 第13番変ロ長調K.333
 第1番ハ長調K.279 / 第4番変ロ長調K.282 /
 第7番ハ長調K.309/幻想曲ハ短調K.475 /
 第14番ハ短調K.457 /
 第18番ヘ長調K.533 + 494 / 第15番ハ長調K.545
※ 使用楽器;
 1977年フィリップ・ベルト製
 (1780年頃ウィーン、アントン・ワルター製に基づく)[CD1&2]
 1979年トーマス&バルバラ・ウォルフ製
 (1790年頃ミュンヘン、ルイ・ドゥルケン製に基づく)[CD3&4]
 1989年ポール・マクナルティ製
 (1795年頃ウィーン、アントン・ワルター製に基づく)[CD5&6]
マルコム・ビルソン(Fp)
ピリオド楽器演奏の草分けビルソンによるソナタが、モーツァルト・イヤーのタイミングに合わせてたいへんお得なセットになった。ビルソンのモーツァルトというと、ガーディナーとの協奏曲全集での典雅な響きをご記憶の方もおられるはず。ここでも3つの楽器を弾き分けているように時代考証に基づいた楽器選びに始まり、折り目正しい清潔感あふれる演奏がいつ聴いても新鮮。演奏内容、録音、価格と三拍子揃ったオススメのモーツァルト。この機会にぜひ!録音:1988、89年フンガロトン・スタジオ(CD1-4) 1990年アムステルダム、聖母マリア教会(CD5&6)
HCD 32305 ガブリエル・イラニ/20世紀・21世紀〜世紀の終焉と開始
ガブリエル・イラニ:
 ピアノ連作曲集「パウル・クレーへのオマージュ」
 ピアノのための3つの後奏曲
 ヴァイオリン、クラリネット、テノールサキソフォンと
  ピアノのための「サウンドグリッド/声/エピローグ」
 パウル・ツェランのテキストによる16声の賛美歌
 弦楽のための「内なる時間 Ⅰ」
 24本のフルートオーケストラとフルート独奏による協奏曲
ヨリコ・イケヤ(P)、
アントン・ウェーベルン弦楽四重奏団、
ピエール=イーヴ・アルトー(Fl)、他
いずれの曲も1998年から2003年までに作曲されたものだが、シュプレッヒ・シュティンメを取り入れた合唱曲やクラスターミュージック、さらには武満風のフルート協奏曲ありと多彩な響きを楽しめる。まるで20世紀現代音楽の図鑑といった趣きなので、特に現代音楽ファンには歓迎される内容。録音:2002年、2004年
HCD 32347
¥1990
EARアンサンブル
 ファラゴ:臼井のための4つのブレス
 オルスバイ:ヒク・エト・ヌンク 
 マダラス:星
 シュガル:アート・デュオ第2番
 デチェニ:コルフの時計 
 イシュトバン・シゲティ:カテドラル
 チェミツキー:カノーネ・アッロンブラ
アニタ・ソムライ(S)、
バラス・カントル(Vc)、
ベラ・ファラゴ(Syn)、他
1曲目の作品は手かざし療法の創始者の一人、臼井甕男(みかお、1865-1926)に奉げられた作品。西欧人が想像する日本を音化したような作風。現代音楽のタームでのテープ音楽やノイズミュージックなど、意気軒昂だったころの「現代音楽」がタイムマシンから甦ったかのような作品もあるが、黄金分割を技法に援用した「星」、抒情性が際立つ終りの2曲は意外なほど感情の深部を揺さぶる佳品。録音:2004年、2005年
HCD 32355 シャンドル・バラッサ:
 太陽の息子op.54
 牧歌とロンドop.66
 ヴァイオリオン協奏曲第3番
マルタ・アブラハム(Vn)、
ペテル・フュゼス(Hr)
アダム・メドヴェチュキー指揮
ハンガリー放送響
例えていうなら12音技法に進む前のシェーンベルク、あるいはフランス5人組の明晰な筆致による楽曲が集められている。徒に技法に走らなかったことが災いして一時は冷や飯組になっても自分の道を貫いてきた孤高の保守派バラッサ(1935年生まれ)の作品集。録音:1999年、2000年
HCD 32362 ゲサ・フリード:合唱作品集
 ピアノと合唱のための協奏曲op.14
 無伴奏混声合唱のための「ことわざと引用」op.36a
 無伴奏混声合唱のための「ことわざと引用」op.36b
 4つの無伴奏混声合唱曲 
 無伴奏女性合唱のための10の哀歌op.35
 混声合唱とピアノのための組曲op.48
ペテル・ショルツ指揮、
フランツ・リスト合唱団
ハンナ・デビッヒ(P)
フランツ・リスト音楽院に学び、バルトーク、コダーイの薫陶を受けたフリード(1904?1989)の合唱作品集。1948年にはオランダに帰化し、戦後のオランダを代表する作曲家として長期にわたり活躍しました。ここに収録された曲目では若い頃に書かれたユーモラスな①以外は、宗教的色彩に富んだ敬虔な雰囲気の作風が印象的。録音:2005年5月
HCD 32405 マチアス・シェイベル(シャイバー):室内楽と歌曲集
 古風なサラバンドとジーグ
 詩人のために
 4つのフランスの有名な歌
 4つのギリシア民謡
 ヴァイオリンとチェロのための室内ソナタ
 ヴァイオリンとピアノのための演奏会小品
 チェロとアコーディオンのための序奏とアレグロ
 ペテフィの歌
レスリー=ジェーン・ロジャース(S)、
アンドレア・メラート(Ms)、
ダーヴィド・フリューヴィルト(Vn)、
ペテル・サボ(Vc)、
ラスロ・エルニェイ(Accod)、
ズザ・コラー(P)
12音技法からポピュラーな映画音楽まで多彩な技法を使いこなした作曲家マチアス・シャイバー(1905-1960)の素晴らしい小品集。ゲーテの詩や人類が残した最も美しいフレーズの一つとされるシェークスピアのソネット18番をテキストに採った歌曲集「詩人のために」や、ユーモラスな「4つのフランスの有名な歌」、珍しい編成の「序奏とアレグロ」など、確かに様々な技法が駆使されていても技法の使用自体を目的とした作品は皆無であり、そこにはかならず「歌」がある。作曲家としての絶頂期に南アフリカで交通事故に斃れさえしなければ、まだまだ素晴らしい作品を残してくれたことは間違いない。録音:2005年4月、5月



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