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マイナー・レーベル新譜(1)
第35号 2006年9,10,11月リリース予定



AEON

AE 0643
\2400
バルバラ・ストロッツィ(1619-1677):
 カンタータ、アリア集
アンサンブル・ポイエーシス
バルバラ・ストロッツィはイタリア初期バロック音楽の作曲家・声楽家として活躍した女性。バルバラはソロ・カンタータを中心に100曲以上を作曲。これらはストロッツィ自身が歌うために作られたと考えられる。彼女の父親は、モンテヴェルディのパトロンのひとりでもあったジュリオ・ストロッツィ(バルバラは庶子であったといわれている)。裕福な父親の後押しもあり、楽譜も多数出版されていた。また、未婚ながら4人の子供を持つ自由奔放な女性でありあり、その作風は大胆かつ叙情性に溢れた音楽。

ALBA 1CD¥2400

ABCD 225
(SACD Hybrid)
\2400
サン=サーンス:
 3つの前奏曲とフーガ作品99、幻想曲変ホ長調、
 幻想曲変ニ長調作品101、幻想曲ハ長調作品157、
 3つの前奏曲とフーガ作品109
ヤン・レヘトラ(Org)(マンッタ教会のJ・L・ファン・デン・フーヴェル・オルガンを使用)
交響曲ニ短調のセザール・フランク、オルガン交響曲に名作を残したヴィドール。ふたりの“交響作家”と同時代にオルガニストとして活躍しながら、作曲家サン=サーンスは、幻想曲、前奏曲とフーガといった比較的小さな作品を得意にしていた。ヤン・レヘトラ(1972-)の弾くJ・L・ファン・デン・フーヴェル・オルガンは、低域を受け持つペダルの数が4。小規模の楽器から生まれる音色と響きがサン=サーンスの上品な音楽に似合う。録音:2005年8月31日マンッタ教会(フィンランド)
ABCD 204 ユルキ・リンヤマ(1962-):ヴェスペレ-晩祷(2003)
 (バリトン、混声合唱と室内アンサンブルのための)
ユハ・コティライネン(Br)
エーリク=オーロフ・セーデルストレム指揮
フィンランド放送室内合唱団
ツァグロス(弦楽アンサンブル)
アキ・ヴィルタネン(Per)
エレ・リエヴォネン(ハープシコード)
伝統を意識してはいるが伝統主義者ではない。ユルキ・リンヤマ(1962-)は、特定のスタイルにこだわることなく、みずからの道を求めて歩む作曲家。音楽は人間性の表現。つねに彼は偉大なもの、高貴なものを目指す。「マリアの賛歌(マニフィカト)」を中心に置き、主に感謝し、主を賛美する4つの詩編(111番、112番、113番、117番)、「主の祈り」。〈ヴェスペレ(晩祷)〉は、グレゴリオ聖歌も素材に、静かな祈りと祝いの気分にみちた大作。エスポー旧教会で行われた初演をライヴ録音。フィンランド放送との共同制作によるアルバム。録音:2003年11月8日エスポー旧教会(ライヴ)
ABCD 221 トマス・ビューストレム(1772-1839):
 3つのヴァイオリンソナタ作品1(c.1797)
  ソナタ第1番変ロ長調、
  ソナタ第2番ト短調、ソナタ第3番変ホ長調
シルッカ=リーサ・カーキネン=ピルク(Vn)
トゥイヤ・ハッキラ(Fp)
トマス・ビューストレム(1772-1839)はロシア皇帝とスウェーデン国王に士官として仕えながら、作曲と演奏をたしなんだアマチュア音楽家。フィンランドの音楽が古典からロマンティシズムに変わる時代に名を残した。「オブリガート・ヴァイオリンとクラヴサンまたはピアノのための3つのソナタ」として出版された3曲は彼の代表作。バッタリアのメンバー、シルッカ=リーサ・カーキネン・ピルクのヴァイオリン。トゥイヤ・ハッキラ(1959-)のフォルテピアノはチャーミングで美しい演奏で聴かせてくれる。録音:2005年1月31日-2月2日 クーサンコスキ・ホール

ALTARA

=classic=

ALT 1018
\2200
ハチャトゥリヤン:ピアノ協奏曲変ニ長調
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番 Op.102
アディンセル:ワルソー・コンチェルト
パトリック・ヤブロンスキー(Pf)、
ヴォイチェフ・ライスキ指揮
ポーランド放送響
ペーテル・ヤブロンスキーの兄で、実力的には弟に勝るとも劣らぬパトリックが、20世紀生まれの性格を異にする3篇のピアノ協奏曲に挑戦した。打楽器的でエキゾチックなハチャトゥリヤン、新古典的でシニカルなショスタコーヴィチ、正調映画音楽のワルソー・コンチェルトいずれも個性的。ポーランド放送管も充実の名演。
ALT 1012
\2200
ステンハンマル:
 晩夏の宵 Op.33
 3つの幻想曲 Op.11
 ピアノソナタ ト短調
スタッファン・シェーヤ(Pf)
スウェーデンを代表する作曲家ヴィルヘルム・ステンハンマル。自身が優れたピアニストだったため、彼のピアノ曲は演奏効果抜群。ブラームス風に真摯でがっちりした音楽だが、そこここに北欧的清涼感も漂う。BISレーベル初期に活躍したスウェーデンの名手シェーヤが久々の新録音。円熟の至芸を味わえる。
ALT 1017
\2200
モーツァルト:ピアノ・デュオ作品集
 4手のためのソナタ ハ長調K.521
 同 ニ長調K.381(123a)
 同 ハ長調K.19d
 同 変ロ長調K.358(186c)
ペーテル&パトリック・ヤブロンスキー・ピアノ・デュオ
春の祭典ほか(ALT.1001)につづくヤブロンスキー兄弟のピアノ・デュオによる第2弾はモーツァルト・アルバム。わずか9歳のときに書いたK.19a、1772年と1774年ともにザルツブルクで書かれた2曲(K.358と381)、さらに4手最後の作K.521を収めている。どの曲にも流れる軽みと親しみ易さがなんともチャーミング。明るく楽しくピッタリと息の合ったところを聴かせる彼らだが、ジャズのたしなみもあるペーテルの持ち味からか、自由で伸び伸びした表情にも魅かれる。

ALTUS

ALT 135
\2700→¥2490
ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」
バルトーク:舞踊組曲
ローター・ツァグロゼク指揮
シュトゥットガルト州立管
レコード芸術8月号でインタビューが掲載された、今や数少ないドイツの名指揮者ツァグロゼク。レコーディングレパートリーが近・現代作品が多かったせいか、今回のベートーヴェンは大変興味深いものとなっている。爽快感抜群。鈴木淳史氏も近著「萌えるクラシック」(洋泉社新書)の中で激賞。録音:2004年10月3,4日 シュトゥットガルトリーダーハレ

AMBROISIE

AMB 9995
(2CD)
\4800
グルック:「アリステオ」,「バウチとフィレモーネ」 アン・ハレンベリ(Ms アリステオ,羊飼いの娘)
マグヌス・スターヴェラン(T アティ,ジョーヴェ)
ディッテ・アナセン(S チレーネ,バウチ)
マリー・レノーマン(Ms チディッペ,フィレモーネ,シルヴィア)
クリストフ・ルセ指揮
レ・タラン・リリク,ナミュール室内合唱団
クリストフ・ルセが、グルックのレアなイタリア・オペラを世界初録音!ここに収録された二つのオペラは、1769年にグルックがイタリアを訪問した際、ルイ15世の孫であるパルマ公爵フェルディナンドと、オーストリアの大公夫人マリア・アマーリアの結婚式のために作曲されたもの。全体は「アポッロの祝宴」と名付けられ、「プロローゴ(序幕)」、「バウチとフィレモーネ」、「アリステオ」、そして「オルフェオとエウリディーチェ」全部と、4つの部分からなり、それぞれが独立した作品でした。ここではそのうち、「バウチとフィレモーネ」と「アリステオ」を収録しています。ルセとレ・タラン・リリクの見事な音楽と、スターヴェラン、ハレンベリといった北欧系のバロック歌手の気持ちのよい歌によって、グルックの幻の作品が見事に甦っている。録音:2006年
AMB 9992
(2CD+DVD-PAL)
デュアルディスク仕様
\4800
ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のためのソナタ集(全9曲)
(CD1)
 チェロ・ソナタ第3番イ短調 、チェロ・ソナタ第5番ホ短調 、
 チェロ・ソナタ第9番ト短調 、チェロ・ソナタ第2番ヘ長調、
 チェロ・ソナタ第7番イ短調
(CD2)
 チェロ・ソナタ第6番変ロ長調 、チェロ・ソナタ第4番変ロ長調、
 チェロ・ソナタ第1番変ロ長調 、チェロ・ソナタ第8番変ホ長調
(DVD-PAL)
 「ヴィヴァルディについて(11分)」
 「オフェリー・ガイヤール自身について(28分)」
 (言語:フランス語、英語字幕付)
オフェリー・ガイヤール(Vc:1737年製ゴフリラー使用)
プルチネッラ
[エマニュエル・ジャック(Vc)
トーマス・ボイセン(テオルボ& バロック・ギター)
モード・グラットン(ハープシコード&オルガン)
ディヴィット・シンクレア(コントラバス)
トール・ハーラル・ ヨンセン(バッテンテ・ギター)
ジョバンナ・ペシ(ハープ)]
ヴィヴァルディが生前出版された最後の作品である6つのチェロ・ソナタに、筆写譜の形で残されている3曲を加えた、全9曲を収録したアルバム。2枚目はデュアルディスク仕様となっていて、ガイヤールの語りと演奏を映像で楽しめる。哀愁を帯びた香気な作品をガイヤールは深みと艶のある音色で奏している。また、テオルボ/バロック・ギターやハープシコード/オルガンなど楽器を弾き分けた通奏低音は新鮮な響きを感じ取ることが出来る。ガイヤールが使用している銘器ゴフリラーはヴィヴァルディと同じくヴェネチア生まれ。ヴィヴァルディの作品をゴフリラーで演奏することは必然のようにも感じ、この銘器を弾きこなしているガイヤールにも驚嘆せざるおえません。DVDでは、ガイヤールがトルトゥリエ、ロストロポーヴィッチ、デュ・プレについて語る場面や、生徒にチェロを教える場面などチェロの演奏を交えた興味深い内容となっている。DVDはPAL方式の為、日本で市販されている機器では視聴できない場合があります。録音:2005年11月
AMB 102
\2500
フランク:ヴァイオリン・ソナタ
イザイ:ヴァイオリン・ソナタOp.27
ラファエル・デハーン(1943-):ヴァイオリン・ソナタ(2003)
ヨシフ・イワノフ(Vn)
ダニエル・ブルーメンタール(P)
ヨシフ・イワノフは、2005年エリザベート王妃国際音楽コンクール第2位に輝いたベルギー期待の若手ヴァイオリニスト。(ちなみに1位は日本でも知名度を上げつつあるセルゲイ・ハチャトリアン/V.4959)コンクールでも圧倒的実力を見せつけ聴衆を熱狂させたイワノフ。このアルバムでは、循環形式が用いられている名作、フランクのヴァイオリン・ソナタを演奏。目のくらむようなテクニック、純粋で豊かな音色を讃えた演奏は、10代とは思えない音楽的センスを感じる。録音:2006年1月

AMBRONAY

AMY 006
\2600
ジョアン・ロドリーゲス・エステーヴェス:
 ミゼレーレ、エレミアの哀歌、スターバト・マーテル、
 8声のためのミサ曲、8声のための「大勢の群集が集まり」
グラハム・オライリー指揮
アンサンブル・ユーロペアン・ウィリアム・バード
エステーヴェスは、バッハより15歳若く1年違いで亡くなった、同時代のポルトガルの作曲家。偶然にも、バッハと同い年のドメニコ・スカルラッティが移動する後を追うように、1719年、修行のためローマへ行き(スカルラッティはポルトガルへ)、1929年にポルトガルに戻った(スカルラッティはスペインへ)。彼の作風は、リスボンをローマ以上にカトリック的にしたいという、修行の助成金を出してくれた国王ジョアン5世の希望と、彼の好みから、スティーレ・アンティコ様式を採りながら、同時にバロック的な華やかさも併せ持つもの。このディスクに収録されたミゼレーレは、1732年に作曲された12声のための作品で、エステーヴェスの最高傑作であると評価されているもの。併録のエレミアの哀歌、スターバト・マーテル、ミサ曲、「大勢の群集が集まり」ともに、素晴らしい宗教曲で、バッハの作品と並べても遜色が無いものばかり。この録音で、オライリー率いるアンサンブル・ユーロペアン・ウィリアム・バードはエステーヴェスの美点を十全に引き出すことに成功している。録音:2005年9月24日フランス、ローヌ=アルプ地方アン県、アンブロネ修道院(ライヴ)

ATMA

ACD2 2500
\2000
「金曜日」
 ボロディン:スケルツォ
 コピロフ:ポルカ
 ドステン=ザッケン:子守歌
 アルツィブーシェフ:セレナーデ
 ソコロフ:スケルツォ,マズルカ,カノン
 ブルーメンフェルト:サラバンド
 リャードフ:マズルカ,サラバンド,フーガ
 グラズノフ:前奏曲とフーガ,クーラント
 ヴィトール:メヌエット
 ソコロフ/グラズノフ/リャードフ:ポルカ
 リムスキー=コルサコフ:アレグロ
アルカン四重奏団
〔ローラ・アンドリャーニ(Vn),
ナタリー・カミュ(Vn),
リュク・ボシュマン(Va),
デイヴィッド・エリス(Vc)〕
「金曜日」は、10人の作曲家による、弦楽四重奏のための小品集。19世紀末、サンクトベルブルグに、材木商で財を成し、自ら弦楽四重奏でヴィオラを弾くという大の音楽好きだった、ミトロファン・ベリャーエフという人物がいた。彼はリムスキー=コルサコフやグラズノフ、リャードフなど、多くの才能ある作曲家を支援し、彼らの集まりはベリャーエフ・サークルと呼ばれた。「金曜日」というのは、ベリャーエフの館で金曜日に室内演奏会が催されていたことによるもの。ボロディン (1833-1887)、リムスキー=コルサコフ(1844-1908)、リャードフ(1855-1914)、ニコライ・ソコロフ(1859-1922)、グラズノフ(1865-1936)といった人たちから、アレクサンドル・コピロフ (1854-1911)、マクシミリアン・ドステン=ザッケン (18??-19??)、ニコライ・アルツィブーシェフ(1858-1937)、ヨゼフ・ヴィードル(1863-1948)、フェリクス・ブルーメンフェルト(1863-1931)など、多彩なメンバー。革命直前のロシアの裕福な音楽生活を垣間見るような気がする。アルカン四重奏団はカナダのケベックを拠点に活動する団体で、結成からもう20年近くも歴史がある。ちなみにアルカンとは、彼らの支援者であるアルミニウム会社の名前だそうだ。

AUDITE

AU 92554
(SACD Hybrid)
\2500
ブラームス:
 (1)クラリネット三重奏曲イ短調Op.114
 (2)クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調Op.120-1
 (3)クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調Op.120-2
アーサー・キャンベル(Cl)
ダニエル・ラクロー(Vc)
ジャン=パスカル・メイエ(P)(1)
フランセス・レンツィ(P)(2)(3)
晩年にさしかかったブラームスが名手ミュールフェルトとの出会いをきっかけとして書いたクラリネットつきの室内楽作品。ブラームス特有のメランコリックな味わいたっぷり。自らヴィルトゥオーゾを名乗るキャンベルをはじめ演奏陣は、いずれも数々の国際コンクールで優秀な成績を収め、演奏活動のかたわら教鞭もとる名手揃い。
AU 92523
(SACDHybrid)
\2500
マルチヌー:チェロ・ソナタ集
 第1番(1939)/第2番(1941)/第3番(1952)
ティルマン・ヴィック(Vc)
パスカル・ドヴァイヨン(P)
「音楽表現というものは作曲者の個性と経験の結果であるべきで、特異な技術を用いた結果であってはならない。音楽は計算問題ではないのだ。というのも創作したいという衝動は生きたいという、人生を感じたいという欲求とまったく同じものだからだ。」このマルチヌーの信条どおり、3つのチェロ・ソナタも創作時期に重なるように大戦のショックとアメリカ亡命を色濃く反映した内容となっている。同時にまた故郷チェコへの熱い心情を吐露している点も見逃せません。ヴィックとドヴァイヨンのデュオはこうした作品の性格を鋭く浮き彫りにしている。

AUDITE 1SACD Hybrid¥2400

AU 92512
(SACD Hybrid)
シューマン:
 ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」op.26
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 イ長調D.959
河村尚子(P)
ハノーヴァー国立音楽芸術大学の演奏家過程で学ぶかたわら、ヴィオッティ、カーサ・グランデなどで1位となるなどヨーロッパのコンクールさらにはリサイタル、コンサートで活躍中の河村尚子のデビュー・レコーディングアルバム。シューマン、シューベルトというロマン派の二大看板をカワイ・ピアノを使用して粒立ちの良い美しい音色で端正に弾きあげている。この年代ならではの瑞々しい感性がSACDの素晴らしい録音によって余すところなく収録されている。1981年生まれと若く今後の活躍が本当に楽しみなピアニスト。録音:2003年3月
AU 92516
(SACD Hybrid)
ブラームス:
 チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調op.99
 チェロ・ソナタ第1番 ホ短調op.38
ティルマン・ヴィック(Vc)
パスカル・ドヴァイヨン(P)
ブラームスの30代に書かれた第1番(1865)と、そのおよそ20年後に作曲された第2番のチェロ・ソナタ(1886)をSACDマルチチャンネルの素晴らしい音質で収録したハイブリッドCD。渋くて重厚な響き、それこそがブラームスという人は別として、ハノーヴァーを中心に活動し、すでに多くのCDをリリースしているヴィックのよく歌い、しかも爽やかで引き締まっていた演奏のほうがブラームスの孤高の魅力を一層引き出しているのではないだろうか。録音:2003年12月
AU 92511
(SACD Hybrid)
マリンバ・スカルプチャー(彫刻)
 (1)パヴァッサー:彫刻3
 (2)カイザー:ハリケーンの目
 (3)マチアス・シュミット:3つのスケッチ
 (4)ロソロ:エヴェリン・グレニー「小さな祈り手」による変奏曲 
 (5)安倍圭子:コザックの思い出
 (6)スティーブ・ライヒ:名古屋マリンバ
 (7)イグナトヴィッツ:トッカータ
 (8)安倍圭子:わらべ歌リフレクションⅡ
(1)-(10)カタジナ・ミツカ、
(1)(3)-(5)(8)(10)フランツ・バッハ、
(1)エッカート・ストローマー(マリンバ)
マリンバの名手として世界的に活躍しているカタジナ・ミツカ(1972-)の素晴らしいテクニックをSACDの高音質で堪能できる一枚。自身もマリンバの名手である安倍圭子の作品やミニマル・ミュージックのライヒの作品など収録作品も多彩で誰が聴いても楽しめる内容になっている。録音:2003年12月
AU 92521
(SACD Hybrid)
ソロ・ド・コンクール〜トランペットとピアノのためのフランス音楽
 シャリエール:ソロ・ド・コンクール
 リュッフ:モビル
 ゴーベール:カンタービレと小スケルツォ
 バレ:コンクールの小品
 ビッチュ:4つの変奏曲
 サン=サーンス(ビュセ編):変ホ調のファンタジー
 シャイヨー:コンクールの断片
 フローラン・シュミット:3つの部分からなる組曲op.133
ハンネス・ロイビン(Tp)
ルーカス・マリア・キューン(P)
トランペットとピアノという珍しい組合せの作品集。いずれもパリ高等音楽院トランペット科の最終試験用に書かれた課題作だが管に強みを誇るフランス音楽の伝統がうかがえる力作が揃っていて、単なる課題曲集に留まっていない。ドイツの気鋭の奏者による好演を捉えたSACDのハイ・クオリティにも注目したい一枚。録音:2005年10月

AVI MUSIC 1CD¥2500

シュパヌンゲン音楽祭2005 ライヴ・シリーズ 3タイトル一挙発売!!ラルス・フォークトが芸術監督を務めるシュパヌンゲン音楽祭は、毎年ケルン近郊のハイムバッハで行われ、室内楽をこよなく愛する人々によって開催される質の高い音楽祭。
4260085 530441
¥2290
シューベルト:
 ピアノ三重奏 第2番 変ホ長調 D.929 作品100
ラルス・フォークト(P)
クリスティアン・テツラフ(Vn)
ターニャ・テルラフ(Vc)
録音:2005年6月7日 ハイムバッハ ライヴ
4260085 530496
(2CD)
\4000
ブラームス:
 (1)ピアノ五重奏 ヘ短調 作品34
 (2)弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 作品36
(1)ラルス・フォークト(P)
クリスティアン・テツラフ(Vn)
ヴェロニカ・エバール(Vn)
ハンナ・ヴァインマイスター(Va)
ユリアン・ステッケル(Vc)
(2)イザベル・ファウスト(Vn)
クリスティアン・テツラフ(Vn)
ステファン・フェーラント(Va)
ハンナ・ヴァインマイスター(Va)
グスタフ・リヴィニウス(Vc)
ユリアン・ステッケル(Vc)
録音:(1)2005年6月12日 (2)2005年6月6日 ハイムバッハ ライヴ
4260085 530458
¥2290
モーツァルト:
 (1)弦楽五重奏曲 第3番 ハ長調 K.515
 (2)ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407
 (3)フルート四重奏曲 第1番 ニ長調 K.285
 (4)オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370
(1)クリスティアン・テツラフ(Vn)
プリヤ・ミッチェル(Vn)
ハンナ・ヴァインマイスター(Va)
ステファン・フェーラント(Va)
ユリアン・ステッケル(Vc)
(2)シュテファン・ドール(Hr)
フローリアン・ドンダラー(Vn)
クシストフ・ホジェルスキー(Va)
ステファン・フェーラント(Va)
ユリアン・ステッケル(Vc)
(3)キアラ・トネッリ(Fl)
エリザベス・クフェラス(Vn)
ステファン・フェーラント(Va)
石坂 団十郎(Vc)
(4)フランソワ・ルルー(Ob)
プリヤ・ミッチェル(Vn)
シストフ・ホジェルスキー(Va)
ユリアン・ステッケル(Vc)
録音:(1)2005年6月6日 (2)2005年6月7日 (3)2005年6月11日 (4)2005年6月12日 ハイムバッハ ライヴ
4260085 530144
¥2290
R.シュトラウス:
 13本の管楽器のためのセレナードOp.7*
 ソナティナ 第2番 変ホ長調「楽しい仕事場」*
ドヴォルザーク:セレナード Op.44 ニ短調**
ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブル
[ザビーネ・マイヤー、
ライナー・ヴェーレ、
ウォルフガング・マイヤー、
アコス・ホフマン、
カイ・フィッシャ、
アルブレヒト・マイヤー、
ディーテルム・ヨナス、
アンドレア・リーバークネヒト、
アンナ・ガルズリー、
ダーク・イェンセン、
シュテファン・シュヴァイゲルト、
セルジオ・アゾリーニ、
ゲオルグ・クルーチ、
クラウス・ローラー、
ブルーノ・シュナイダー、
二クラウス・フリッシュ、
カール・フェスラー、
オリヴァー・アルヴァレス、
マニュエル・フッシャー=ディスカウ、
クリストフ・シュミット]
ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブルは、スイスで10年以上に渡り毎年開催されているリューゲンツ管楽フェスティヴァルの際に結成されたアンサンブル。「13本の管楽器のためのセレナード」は、優雅で上品な雰囲気を持つ作品。R.シュトラウスの初期の頃の作品でオーボエの美しい響き、クラリネットの軽快なリズム、ホルンの明るくゆるやかな音、腕利き揃いのアンサンブルが繰り広げる妙技に酔いしれる。録音:*2003年12月 **1994年4月
4260085 530052 シューベルト:
 ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番イ短調D.385、
 ヴァイオリン・ソナタイ長調D.574、
 ヴァイオリンとピアノのための幻想曲ハ長調D.934
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
ジルケ・アヴェンハウス(P)
アンティエ・ヴァイトハースは現代ドイツを代表する女流ヴァイオリニスト。2006年秋には、人気上昇中のジャン=ギアン・ケラスとアンサンブルを組み、アルカント・カルテットとして来日する。シューベルトの明るく楽しい音楽が、ヴァイトハースの冴えた演奏で繰り広げられている。
4260085 530106
¥2290
ブルッフ:クラリネット,ヴィオラとピアノのための小品より
 Op.83-1、2、4、5、6&7
シューマン:
 3つのロマンスOp.94 、おとぎ話 Op.132、
 練習曲(6つのカノン風小品) Op.56、幻想小曲集Op.73
トリオ・ディ・クラローネ
[ザビーネ・マイヤー、
ウォルフガング・マイヤー、
ライナー・ヴェーレ]
カレ・ランダル(P)
クラリネットの新しい音楽を提示し続けている、ザビーネ・マイヤーが率いるトリオ・ディ・クラローネのAVIレーベルからの2枚目のアルバム。今回は、ブルッフとシューマンといったロマン派の作品を取り上げている。ブルッフの隠れた名曲「8つの小品」は、思わず感傷的になってしまう悲痛なメロディーが印象に残る。ヴァイオリン協奏曲だけではない!と思わせるブルッフの魅力が溢れる演奏。またシューマンのクラリネット三重奏曲「おとぎ話」や「幻想小曲集」など珠玉のクラリネット作品を収録。クラリネットの魅力をとことん掘り下げた濃い内容。
4260085 530229
¥2290
モーツァルト:
 弦楽四重奏曲第15番ニ短調K.421(417b)
 弦楽四重奏曲第14番ト長調K.387「春」、
 弦楽四重奏曲第19番ハ長調K.465「不協和音」
カルミナ四重奏団
スイスを本拠地とするカルミナ四重奏団のAVIレーベルからのリリース。モーツァルトの弦楽四重奏団の傑作として親しまれている「ハイドン・セット」から3曲を収録。弦楽四重奏とは思えない幅広い表現力と精緻な音楽性、完璧なアンサンブルは必聴。録音:2005年10月26-28日
4260085 530113
\2500
サン=サーンス:ロマンスOp.36
ジャン・フランセ:ディメルティメント
シャブリエ:ラルゲット
デュカス:ホルンとピアノのためのヴィラネル(田園詩)
サン=サーンス:ロマンスOp.67
プーランク:エレジー
ジェーン・ヴィネリ(1913-1974):ソナタOp.7
ブルーノ・シュナイダー(Hrn)
エリック・ル・サージュ(P)
元スイスロマンド首席ホルン奏者、現在フライブルク音楽大学教授で教鞭をとるブルーノ・シュナイダー。日本のホルン奏者も数多く彼に師事している。ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブルに参加、2003年のルツェルン音楽祭ではアバドと共演するなどソロ、室内楽ともに活躍している。また共演のエリック・ル・サージュもサロン・ド・プロヴァンス音楽祭を主催し室内楽でも積極的に活動を行っている。ホルンの独奏曲として代表的な「デュカスのヴィラネル」と「プーランクのエレジー」など重要なレパートリーを収録。またデュカスに師事していたベルギー出身の「ヴィネリのソナタ」ヤ、チェロでも演奏される機会の多いサン=サーンスのロマンス2作品を収録している。ホルン好きは必聴のアルバム。録音:2004年11月
4260085 530489
\2500
ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調 Op.5
クララ・シューマン:ロマンス 変ロ短調
ブラームス:4つの小品 Op.119
シェイラ・アーノルド(P)
このアルバムは、ブラームスとクララ・シューマンの関係を2人の作品を通して描き出している。クララ・シューマンの「ロマンス」は、ブラームスに贈った作品。この作品の主題はブラームスのピアノ・ソナタ第3番の第4楽章からとられている。静かで切ない旋律から始まるこの曲は、力強く、スケールの大きいブラームスのソナタと聴き比べると優しく繊細さに溢れている。ブラームスの4つの小品は、3つの間奏曲と狂詩曲からなる作品。クララはこの作品を「灰色の真珠のように貴重な曲」と語っているほど苦悩と憂いに満ちた曲。シェイラ・アーノルドは南インドのティルチラパリで生まれドイツ育ち。世界で最も人気のあるピアノ指導者の一人カール=ハインツ・ケマーリングやハイジ・ケーラーに師事。第12回 スペイン“ホセ・イトゥルビ”国際ピアノコンクール入賞などドイツを中心に活躍しているピアニスト。録音:2004年9月27-30日

BIS 1CD¥2400

BIS SA 1616
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」 ヘレナ・ユントネン(S)、
カタリナ・カルネウス(Ms)、
ダニエル・ノルマン(T)、
ニール・デイヴィス(Bs)、
ミネソタ・コラーレ、
オスモ・ヴァンスカ指揮
ミネソタO
SACDハイブリッド盤。シベリウスで名を売ったヴァンスカがアメリカのオーケストラと始めたベートーヴェンの交響曲シリーズ、楷書風ながらボルテージの高い演奏が世界中で評判を呼んでいる。今回は待望の「第9」。これが予想以上に個性的で、物凄い面白さ。比較的小編成なうえSACDハイブリッドによる抜群の録音の良さで隅々まで見通せるうえ、リズムの切れ味が良いため迫力とスピード感(殊に第1楽章とフィナーレ)にも欠けていない。まさに21世紀の「第9」出現!。
BIS SA 1591
(SACD Hybrid)
\2500
グリーグ:
 (1)「ペール・ギュント」組曲第1番 Op.46
 (2)「ペール・ギュント」組曲第2番 Op.55
 (3)リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲(吹奏楽版)
 (4)古いノルウェーの歌と変奏 Op.51
 (5)鐘の音 Op54の6
ウーレ・クリスチャン・ルード指揮
ベルゲン・フィル
SACDハイブリッド盤。新しいグリーグ管弦楽全集を進めるルードとベルゲン・フィル。かつてリリースされた「ペール・ギュント」全曲版から抜き出された2つの組曲の登場。今年は「ペール・ギュント」の原作者イプセンの、来年はグリーグの没後百年にあたる。グリーグの地元ベルゲンのオケの透明で素朴な響きが魅力。
BIS 1614
→¥2190
スヴェーリンク:オルガン曲集
 トッカータ イ短調/同ト短調/同ハ長調/
 詩篇23/詩篇36/詩篇116/詩篇140/
 半音階的幻想曲/エコー幻想曲/
 コラール変奏曲「いと高きにある神のみに栄光あれ」/
 コラール変奏曲「幼子我らに生まれ」
鈴木雅明(Org)
神戸・神港教会のマルク・ガルニエ制作のオルガン使用。ヤン・スヴェーリンク (1562-1621)は初期バロックのオランダの作曲家。彼の音楽は強固な構成力による壮大さと、情緒に溺れることのない精神的な強さが特徴。しかも人間的な温かみも欠けていない。すべての点で鈴木雅明にうってつけ。世にも尊いアルバム。
BIS 1400
→¥2190
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ Vol.2
 (1)ブラジル風バッハ第7番 (1942)
 (2)同第8番 (1944)
 (3)同第9番 (1945)〜弦楽オーケストラ版
 (4)同第9番 (1945)?無伴奏合唱版
ロベルト・ミンチュク指揮
サンパウロSO、同Cho
ヴィラ=ロボスの名作を作曲者故郷ブラジルのオーケストラが演奏した好企画の第2集。「ブラジル風バッハ第9番」は作曲者による弦楽オーケストラ版とアカペラ(声のオーケストラ)版の両方を収めているのも注目。南米的熱気を味わえる。
BIS 1581/2
(3CD)
\4800
ダンツィ:木管五重奏曲全集
 (1)木管五重奏曲 Op.56(全3曲) (2)同 Op.67 (全3曲)
 (3)同 Op.68 (全3曲)
 (4)ピアノと木管のための五重奏曲ニ短調 Op.41
 (5)同ヘ長調 Op.53
 (6)同ニ長調 Op.54
ベルリン・フィル木管五重奏団、
ルーヴェ・デルヴィンエル(Pf)
管楽器を学ぶ人々が必ず手掛けるダンツィの五重奏曲。その全9篇がセットになり、さらに3枚で2枚価格というお求めやすいものとなった。演奏は全員がベルリン・フィルの2番奏者。完璧なアンサンブルの妙に興奮させられる。
BIS SA 1681
(SACD Hybrid)
\2500
ハインツ・カール・グルーバー:
 (1)ラフ・ミュージック(打楽器協奏曲)
 (2)時勢(ハンス・カール・アルトマン詩)
 (3)大騒ぎ(シャリヴァリ)〜
  J.シュトラウスの常動曲に基づく
マーティン・グルビンガー(Perc)(1)、
HK.グルーバー(シャンソニエ)(2)、
クリスチャン・ヤルヴィ(指)
トーンキュンストラーO
アンサンブル・モデルンの指揮者としてもお馴染みのHK.グルーバー。彼は最近どこかネジがはずれてしまったのか、やたら歌いたがるが、当アルバムも(2)で参加。クリスチャン・ヤルヴィが巧妙な指揮振りを示している。
BIS SA 1501
(SACD Hybrid)
\2500
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.32
 第111番「わが神の御心のままに、常に成らせたまえ」BWV111
 第123番「いと尊きインマヌエル」BWV123
 第124番「わがイエスをばわれらは放さず」BWV124
 第125番「平安と歓喜もて」BWV125
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(A)、
アンドレアス・ヴェラー(T)、
ペーター・コーイ(Bs)、
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
SACDハイブリッド盤。珠玉のライプツィヒ・カンタータ四作品を取り上げ、バッハ音楽の真髄とも言うべき「愉悦」と「祈り」の魅力をたっぷりとお聴きいただける。名人芸的フルートが活躍し、シュヴァイツァーも「神秘家バッハの最も素晴らしい作品のひとつ」と評した第123番、華やかな二重唱が魅力の第111番、124番。ひときわメランコリックな美しさに満ちた名作の第125番など、心揺さぶる響きの連続。輝かしく透明なバッハの魅力をお楽しみ下さい。
BIS SA 1543
(SACD Hybrid)
\2500
ショスタコーヴィチ:交響曲第13番Op.113「バビ・ヤール」 ヤン=ヘンドリクローテリンフ(Bs)
マーク・ウィグレルワース指揮
オランダ放送フィル、同Cho
SACDハイブリッド盤。ショスタコーヴィチの交響曲のなかでも、バス独唱とバスのみの合唱を含む特異な作品である「バビ・ヤール」。ロシアのバス歌手ならではの声量と芝居がかった表現の要求される難曲だが、オランダ人ローテリンフが挑戦。重量感あふれる演奏を繰り広げている。
BIS 1454
\2300
レスピーギ:
 日没/弦楽四重奏曲ニ短調/ドリア調四重奏曲
ステラ・ドウフェクシス(Ms)、
ニュー・ヘレニックSQ
レスピーギといえばローマ三部作のようなド派手音楽で人気があるが、自身ヴァイオリンの名手だっただけに室内楽には、より真摯な情感がある。1991年創立のギリシャのニュー・ヘレニックSQがレスピーギの古代的な美しさを味わせてくれる。
BIS 1422
(2CD)
\2300
C.P.E.バッハ:鍵盤作品全集 Vol.15
 ピアノ協奏曲ニ短調 Wq23(H427)
 同変ロ長調 Wq39(H427)
 ソナチナ 変ホ長調 Wq105(H464)
 ソナタ イ短調 Wq65 33(H143)/同 ニ短調 Wq62 15(H105)
 ガブリエル Wq117 35(H97)/フィリピーヌ Wq117 34(H96)
 カロリーヌ Wq117 39(H98)/アレグレット ヘ長調 Wq116 19(H301)
 アレグロ ニ長調 Wq116 20(H302)
 セノフォンとシビル Wq117 29(H123)
 ソフィ Wq117 40(H125)/オーギュスト Wq117 22(H122)
 エルネスティーヌ Wq117 38(H124)
 アンダンティーノ Wq116 18(H108)
 ルイーズ Wq117 36(H114)
ミクローシュ・シュパーニ(タンジェント・ピアノ、クラヴィコード)、
オーパスXアンサンブル
シュパーニによるC.P.E.バッハの鍵盤作品全集シリーズは協奏曲篇と独奏曲篇があるが、ともに15集となる今回は、両者あわせて1枚価格という大サービス。シュパーニの演奏も手馴れ、曲も充実感を増し、疾風怒濤の音楽に存分にひたれる。
BIS 1485 シベリウス:
 イン・メモリアム(葬送行進曲)Op.59(1909年版と10年版2種)
 2つの荘重な旋律 Op.77〜チェロと管弦楽のための*
 弦楽のためのプレスト(1894)
 トゥオネラのレミンカイネン Op.22の2
 (1896年版、コリン・デイヴィス版に基づく2004年の復元)
 ユモレスク Op.87の1?ヴァイオリンと管弦楽のための(初版)
 3つの小品 Op.96(叙情的なワルツ、昔々、騎士のワルツ)
マルコ・イーロネン(Vc)*、
ヤーッコ・クーシスト(Vn)
オスモ・ヴァンスカ(指)
ラハティSO
BISならではのこだわりを見せるシベリウスのオーケストラ曲集。「イン・メモリアム」は初版と現行版の2種が、「2つの荘重な旋律」はヴァイオリン曲だったものをシベリウス自身がチェロ用に書き直した版、「トゥオネラのレミンカイネン」は初版を復元したもの、さらにヴァイオリンと管弦楽のための「ユモレスク」の第1曲も初版による演奏と、興味深いものばかり。ヴァンスカの説得力あふれる演奏も光る。
BIS 1585 チューバ・ダンス
 ニクラス・シヴェレーヴ:3つの舞曲(2005)
 ヒンデミット:チューバ・ソナタ
 ゴードン・ジェイコブ:チューバ組曲(1972)
 バーンスタイン:ミッピイ三世のためのワルツ(1948)
 アンソニー・プログ:3つの小品(1990)
 ピアソラ:
  天使のミロンガ/アディオス・ノニーノ/
  ブエノスアイレスの冬
ASAオイスタインボーズヴィーク(Tuba)、
ニクラス・シヴェレーヴ(Pf)
珍しいチューバのソリストで、悪魔的なテクニックとリンドベルイ流のエンターテナー性を併せ持つノルウェーの怪人ボーズヴィークの第2弾。ヒンデミットのソナタをはじめ、チューバを学ぶ人が必ず通る作品をまとめている。その凄さ、面白さは間違いなく人気者になるパワーを持っている。9月5日に川口リリアホールでリサイタルが予定されている。
BIS SA 1605
(SACD Hybrid)
\2700
ヴィヴァルディ:
 (1)四季
 (2)弦楽のための協奏曲ニ長調 RV124
 (3)リコーダー協奏曲ト長調 RV437
 (4)リコーダー協奏曲ハ短調 RV441
ダン・ラウリン(Rec)(3)(4)、
アルテ・デイ・スォナトーリ
SACDハイブリッド盤。ポーランドのオリジナル楽器オーケストラ、アルテ・デイ・スォナトーリ。鈴木秀美が首席客演指揮者でもある団体。フレッシュな感性が独特で、また新たな「四季」の名盤登場。「北欧の虚無僧」ことダン・ラウリンによる協奏曲も快演。
BIS 1564 スカルコッタス:ピアノのためのバレエ音楽
 バレエ組曲「ギリシャの地と海」(1948)
 同「島々の映像」(1943)
 同「乙女と死」(1938)
 アケロンへの行列
 小舞曲「エコー」
ロレンダ・ラモウ(Pf)
ギリシャの大物作曲家ニコス・スカルコッタス(1904-1949)のバレエ音楽は、まずピアノで書かれ、後にオーケストレーションされた。「島々(海)の映像」と「乙女と死」はオーケストラ版がすでにBISでリリースされたが、ここではオリジナルのピアノ版で楽しめる。
BIS 1683/4
(2CD)
リゲティ:ピアノ曲全集
 練習曲集(全3巻)/ファラッケの心(1994)
 4つの初期小品(1941)/行進曲(4手連弾用)(1942)
 ポリフォニー練習曲(4手連弾用)(1943)
 アレグロ(4手連弾用)(1943)/2つのカプリッチョ(1947)
 インヴェンション(1948)/ソナチネ(4手連弾用)(1950)
 3つの婚礼舞曲(4手連弾用)(1950)
 ムジカ・リチェルカータ(1951/3)/半音階的幻想曲 (1956)
 3つのバガテル(1961)
 記念碑・自画像・運動(2台ピアノ用)(1976)
フレドリク・ウレーン(Pf)
去る6月12日に世を去ったリゲティ。20世紀最大の作曲家のひとりで、面白さゆえに現代音楽としては図抜けた人気を誇る存在だった。彼のピアノ曲(特にエチュード)は、たとえば両手の速いユニゾンが一音符だけずれるようなゾットするほどの難しさに満ちている。それを精神科医にして、いかなる難しい曲も楽々と弾きこなすフレドリク・ウレーンがかつてBISに録音したリゲティのピアノ曲全集をセットにした。当時これを聴いた作曲者リゲディは、ウレーンのテクニックに驚嘆したとのこと。デュオ作品は多重録音、初期のノーマルな作品まで、リゲティのピアノ曲がこれですべて網羅できる。
BIS SA 1541
(SACD Hybrid)
\2500
J. S. バッハ:カンタータ全集 Vol.33
 第41番「イエスよ、いま讃美を受けたまえ」BWV41
 第92番「われは神の御胸の思いに」BWV92
 第130番「主なる神よ、われらこぞりて汝を頌め」BWV130
野々下由香里(S)、
ロビン・ブレイズ(Ms)、
ヤン・コボウ(T)、
ドミニク・ヴェルナー(Bs)、
鈴木雅明(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン
SACDハイブリッド盤。BCJ最新盤は1725年のカンタータ集。第41番「イエスよ、いま讃美をうけたまえ」は、新年の祝日用カンタータで、トランペット、オーボエ各3本を伴う華やかな作品。チェロ・ピッコロが彩りを添えるテノールの美しいアリアも聴きもの。第92番「われは神の御胸の思いに」は、ゲルハルトの優美なコラールに基づく大曲で、コラール旋律が様々な形で現れる秀逸な作品。天使ミカエルの祝日用カンタータである第130番「主なる神よ、われらこぞりて汝を頌め」とあわせてどうぞ。
BIS SA 1559
(SACD Hybrid)
\2500
ロドリーゴ:田園協奏曲
ボルヌ:カルメンの歌による華麗な幻想曲
イベール:フルート協奏曲
シャロン・ベザリー(Fl)、
ジョン・ネシリング指揮
サンパウロSO
SACDハイブリッド盤。フルートの美神シャロン・ベザリーが近代の難曲として知られるロドリーゴとイベールに挑戦した。ブラジルのオーケストラがラテン的情熱を込めたバック務めているのも魅力。鮮烈さと生命感に満ちた世界を堪能できる。
BIS SA 1523
(SACD Hybrid)
\2500
ウェーバー:
 (1)クラリネット協奏曲第1番ヘ短調 Op.73
 (2)同第2番変ホ長調 Op.74
 (3)クラリネット小協奏曲変ホ長調 Op.26
 (4)クラリネット五重奏曲変ロ長調 Op.26(弦楽オーケストラ版)
マルティン・フレスト(Cl)、
ジャン=ジャック・カントロフ指揮
タピオラ・シンフォニエッタ
SACDハイブリッド盤。オペラ風なロマン的な香りに満ちたメロディと華やかな技巧で知られるウェーバーのクラリネット作品。それをスウェーデンの名人フレストの演奏で楽しめるのだから嬉しい限り。クラリネット五重奏曲は弦楽オーケストラの伴奏で、さらなる充実が味わえる。
BIS 1281
\2500
HK.グルーバー:喉開陳 (2000)
ダニエル・ベルツ:ペインティング (2000)
ポウル・ルーザス:ルヴェイユ&ルトラ (2003)
ロバート・ヘンダーソン:変奏楽章 (1967)
ロビン・ホロウェイ:無伴奏トランペットソナタ (1999)
ホーカン・ハーデンベルガー(Tp)
名トランペット奏者ハーデンベルガー久々の新譜。大半が彼のために書かれた作品で、グルーバーの「喉開陳」は単音楽器であるトランペットにポリフォニックな音楽をさせているそう。ハーデンベルガーだからできる名人芸にひたれる。
BIS 1626/8
(12CD)
\7500
グリーグ:ピアノ曲全集
(1)ピアノ独奏曲全曲
(2)ノルウェー舞曲集(4手)
(3)ピアノ協奏曲イ短調 Op.16(現行版)
(4)ピアノ協奏曲イ短調 Op.16(オリジナル版)
エヴァ・クナルダール、
ルーヴェ・デルヴィンエル (Pf)、
シェル・インゲブレツェン (Pf(2)と指)
ロイヤル・フィル(3)、
広上淳一(指揮)
ノールショピングSO
曖昧さのかけらもない楷書風の演奏ながら、なんともいえない滋味にあふれたクナルダールのグリーグ。BIS初期のベストセラーが12枚組3枚価格。今年9月に世を去られたクナルダール女史の追悼盤でもあるが、デルヴィンエルによるピアノ協奏曲のオリジナル版と初期未発表ピアノ曲まで含まれサービス満点。来年はグリーグの歿後百年でもあり、ピアノ好きなら是非持っていたいセット。ADD

BONGIOVANNI 1CD¥2200

GB 2397
(2CD)
チマローザ:「焼きもち焼きの夫」 ブルーノ・デ・シモーネ(Br ドン・コルボローネ)
ヴァッシリキ・カラヤンニ(S ジスモンダ) マリアンナ・ピッツォラート(Ms ドリーナ)
カルメン・ジャンナッタージョ(S エウジェーニア) ファン・ホセ・ロペラ(T ヴァレーリオ)ほか
アントニーノ・フォリアーニ指揮
ナポリ・サン・カルロ劇場管
18世紀後半のイタリアオペラ最大の作曲家といえば、この人、ドメニコ・チマローザ(1749-1801)。イタリア各地で活躍したのはもちろん、エカテリーナ2世にペテルブルグに招かれたり、ウィーンの宮廷楽長となって有名な「秘密の結婚」を作曲したり、と国際的に大人気でした。「焼きもち焼きの夫」(題名は直訳すると「必死の夫」)は、1785年にナポリで初演されたオペラ。焼きもち焼きのドン・コルボローネは、妻のジスモンダを家に閉じ込めていて、それに女中のドリーナが反発、ジスモンダを手助けするが、そこに未亡人のエウジェーニアとその恋人のヴァレーリオが加わってさらに混乱、というようなお話。ゲーテがワイマールで観て、シラーに「完璧」と手紙を書いたという。30年程前に海賊LPが出たことがあるだけで、これが初録音。ブルーノ・デ・シモーネ、マリアンナ・ピッツォラート、ファン・ホセ・ロペラと、ロッシーニで有名な歌手が中心となって楽しい演奏になっている。「イタリアのヴェルサイユ宮」と讃えられる、世界遺産のナポリのカゼルタ王宮の宮廷劇場でのライヴ。録音:2003年7月20日
GB 2554 マリア・ドラゴーニ アリア集
 ヴェルディ:
  「ナブッコ」,「マクベス」,「トラヴィアータ」,「運命の力」
 ベッリーニ:「ノルマ」
 ボーイト:「メフィストーフェレ」
 マスカーニ:「グリエルモ・ラトクリフ」
 ビゼー:「カルメン」  からのアリア,ほか
マリア・ドラゴーニ(S)
スザンナ・ペシェッティ指揮
オーケストラANCEM
マリア・ドラゴーニは、1983年にマリア・カラス・コンペティションに優勝し、プリマドンナとして長年活躍しているソプラノ。しかし録音が少なく、ことに日本ではその実力が伝わらないらないままだった。このCDは、二つのコンサートのライヴ録音から取られたもの。ヴェルディを中心に、多彩な内容となっている。録音:2001年4月,2003年11月
GB 2414 ペロージ:マルコ受難曲 ダヴィデ・ペリッセーロ(Br)
フランコ・ポッダ(Br)
ダヴィデ・バロンケッリ(T)ほか
アルトゥーロ・サッケッティ指揮
アレッサンドリア古典響
ミラノ・ヨハン・セバスティアン・バッハ合唱団
BONGIOVANNIの勧めるロレンツォ・ペロージ(1872-1956)の録音シリーズ、最新刊は、マルコ受難曲。ペロージは、ローマのシスティーナ礼拝堂の音楽監督を務めた人物で、敬虔で控えめな作風。極めて保守的な音楽のため、ほとんど忘れられていたが、昨今再評価されている。このマルコ受難曲は、もともと1897年に作曲された3つの別個の作品だったが、それらがまとめられ、その年の暮れに初演された。静謐な美に満ちた音楽で、日常の喧騒から逃れた一時を楽しめる。録音:2005年10月23日
GB 2412
(2CD)
レーオ:「デチェバーロ」 アドリアン・ジョルジュ・ポペスク(CT デチェバーロ)
ユリア・スルドゥ(S ジューリア)
アンジェロ・マンゾッティ(CT フラーヴィオ)
ソリン・ドゥミトラスク(Bs ドミツィアーノ)他
ロレンツォ・トッツィ(指)
ローマバロッカ・アンサンブル
18世紀前半のナポリ派の重要な作曲家、レオナルド・レーオ(1694-1744)のオペラが復活、世界初録音。デチェバーロとは、1世紀のダキア(現在のルーマニアやモルドヴァあたり)の王デケバルスのこと。87-106年までダキアを支配していたが、101年以降ローマから侵攻され、ついに106年、ローマのトラヤヌス帝に敗れ、デケバルスは自害した。オペラは史実に基づきながらも、ローマ皇帝ティートの娘ジューリアとデチェバーロが恋仲で、そこに皇帝ドミツィアーノ(=ドミティアヌス)、ローマ執政官フラーヴィオ(=フラヴィウス・クレメンス)といった人が絡んでくる。ローマから東へ50km程の山の中、ダンテの神曲にも登場する古い都市、タリアコッツォでの上演の録音。録音:2005年8月2、3日
GB 5631 ドメニコ・プッチーニ:
 テ・デウム
 フランス皇帝かつイタリア王ナポレオン陛下を讃える
 「クイント・ファビオ」序曲
バルバラ・ヴィニュデッリ(S)
バルバラ・ディ・カストーリ(A)
ダーノ・ラッファンティ(T)
ニコラ・ムニャーニ(Bs)
ヘルベルト・ハント(指)
ジーリオ歌劇場響
ルッカ室内管弦楽団
プッチーニといっても、お馴染みジャコモ・プッチーニではない。その祖父にあたる、ドメニコ・プッチーニ(1771-1815)の作品。プッチーニ家はルッカで教会音楽に携わっていたが、ドメニコはオペラに関心を持ち、ナポリでパイジェッロに学んでいる。たしかに音楽の印象はパイジェッロ風。1800年に書かれた「テ・デウム」を聞くと、ドメニコが非常に優れた作曲家であったことはすぐわかるだろう。ドメニコはちょうどナポレオン時代を生きた人で、ナポレオンの聖名祝日のためのカンタータである「フランス皇帝、イタリア王ナポレオン陛下を讃える」などという機会音楽も書いている。この曲はピアノ伴奏によるソプラノ独唱曲。録音:2001年4月20日

CALLIOPE 1CD¥2200

KDC 5012
\2400
シューベルト:
 白鳥の歌(D.957)全曲、憧れ(D.879)、
 死と乙女(D.531)、ブルックの丘で(D.853)、
 漁師の歌(D.881)、さすらい人(D.493)
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
インゲル・セデルグレン(Pf)
豊かな歌声と深みのある解釈で歌い上げた「冬の旅」(CAL9339)が大好評だったナタリー・シュトゥッツマンの「白鳥の歌」がリリースされる。弱音表現から劇的な盛り上がりまで、よく考察し、よくコントロールされた歌唱で聴かせてくれている。「白鳥の歌」は、死ぬ間際に白鳥が一声鳴くと言われていることから告別の意味をもち、その「うめき」「嘆き」と言った心情が含まれた内容となっている。シュトゥッツマンのしっとりとした温かみのある歌声が、絶望感に浸された曲調とあいまってラ・ショード・フォンのホールの絶妙な響きの録音に仕上がっている。セデルグレンのピアノも味わい深くシュトゥッツマンをサポートしている。録音:2005年6月 スイス・ラ・ショード・フォン サル・ド・ムジーク
既出のCAL 9359(¥1900→¥1790)に日本語解説 歌詞対訳をつけたもの。
CAL 9358 ベートーヴェン:
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調op.61/
 ロマンス第1番ト長調op.40/ロマンス第2番ヘ長調op.50
レジス・パスキエ(Vn)
エマニュエル・ルデュック=バロム指揮
バルチック室内管
第1楽章の冒頭から、高貴のきわみのオーケストラの音色に驚かされる。つづいて始まるヴァイオリンも、天上から降ってくるかのような美しさ。輝かしく美しい音色は、一音たりとも聞き逃してはもったいない、と思わせるほど。つづくロマンス2曲も絶品。パスキエのヴァイオリンの明るくあたたかみのある音色、きわめて絶妙な音程のとりかたには脱帽。
CAL 9355 ショスタコーヴィチ:
 ヴァイオリンとピアノのためのソナタop.134
 ヴィオラとピアノのためのソナタop.147
ヤン・ターリヒ(Vn)、
ウラジミール・ブハッチ(Va)、
ヤコフ・カスマン(Pf)
ハンガリー出身の名手たちによる、ショスタコーヴィチの作品集。カスマンのクールでちょっと枯れたようなピアノの音色、そしてターリヒのヴァイオリンの濃さ、ブハッチのヴィオラのうまいこと!辛口かつねっとりとした歌い方が実に見事です。
CAL 9362 ショパン:
 ポロネーズop.53≪英雄≫、マズルカop.17(4曲)、
 ポロネーズop.26-1、op.40-1、op.40-2、マズルカop.67(4曲)、
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
ロマン・エルヴェ(Pf)
フランス出身の気鋭ピアニスト、ロマン・エルヴェによるショパン作品集。銘器ファツィオーリのなつかしい音色で、マズルカのリズムが踊る。アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズもダイナミズムも豊かで見事。
CAL 9391 バーンスタイン:歌劇「タヒチ島の騒動」
コープランド:音楽劇「静かな都会(クワイエット・シティ)」
パスカル・ヴェロ指揮
ピカルディー管
歌手:
レティツィア・シングルトン、
セバスティアン・ルモワーヌ、
デイヴィッド・グリアー、
アンヌ・クレマン、
セリーヌ・ヴィクトワーズ=ブナヴェンテ、
フィリップ・ドゥー、
ヴィンサン・オルドンヌ
「タヒチ島の騒動」は40分ほどの歌劇。バーンスタイン自身が歌詞と音楽を作った。ブロードウェイやハリウッドへの憧れの裏にある悲しい現実といったものが題材になっている。登場人物は2人、そして、語り部的な存在の合唱がでてくる。エレガントなジャズ的要素の管弦楽部分と、中流階級の満たされぬ人々の鬱屈した思いの声楽が対比をなしている。

CLAVES 1CD¥2400

50-2601/02
(2CD)
シューマン・ピアノ作品全集 Vol.1
 幻想小曲集op.15/アラベスク ハ長調op.18/
 花の曲 変ニ長調op.19/ユモレスク 変ロ長調op.20/
 アレグロ ロ短調/子供の情景op.15
 3つのロマンスop.28/
 森の情景op.82/3つの幻想的小曲op.90
フィンギン・コリンズ(P)
ジャケットの白面の貴公子然とした容貌からは想像もつかない深みある演奏に驚かされる衝撃のシューマン。フィンギン・コリンズは1977年アイルランドのダブリンに生まれ、ジョン・オコーナーのもとで研鑽を積み1999年にはクララ・ハスキル・コンクールで見事優勝に輝いている。底知れぬエネルギーを秘めつつも決して声高ではない演奏は一度聴いたら決して忘れられない巨匠の味わい。テンポやフレージングの自然な感覚は天性のものなのだろう。『森の情景』など聴いていると、今ここで創造された音楽を聴いていると思えるほど。今後のリリースにも要注目の素晴らしい才能が現れた!
50-2605 ショスタコーヴィチ:
 ピアノ三重奏曲第1番 ハ短調op.8 
 ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調op.67 
 ブロークの詩による7つの歌
チューリヒ・ピアノ・トリオ、
グン-ブリト・バルクミン(S)
今は幻のように消え去ったソヴィエト。その文化的抑圧の下でも巧妙に本心を披瀝し続けた作曲家の全体像が凝縮された好選曲のアルバム。作曲家が10代の時に書きモダニズムの雰囲気を湛えたピアノ三重奏曲第1番の先鋭性、親友の追悼のために書かれた第2番のまるで冥界から響いているような底知れぬ暗さ、そして最晩年に作曲された歌曲集の清澄でもはや何にも囚われない自在な境地と、この稀有の作曲家が築き上げたミクロコスモスをこの1枚からうかがい知ることができる。それぞれの曲の本質を鋭く抉り出している緻密な演奏も好感が持てる。

DB PRODUCTIONS 1CD¥2400

DBCD 58 J・S・バッハ/ヘンリク・フレンディン 編曲:
 (1)半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
  (Va&Cembのための)
 (2)組曲 ハ短調 BWV997 (Va&Cembのための)
 (3)Vaと弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ホ長調
  (BWV169, 49 & 1053 から再構成)
ヘンリク・フレンディン (Va)
ルーヴェ・デルヴィンゲル(Cemb)
ヴェステロース・シンフォニエッタ
スウェーデンを代表するヴィオラ奏者、ヘンリク・フレンディンがバッハをヴィオラで演奏。BISレーベルでも活躍するデルヴィンゲルもチェンバロで好サポート!
DBCD 89 コンティヌア〜中世と現代のリコーダー音楽
 ケント・オーロフソン(1962-):
  コンティヌアI-V、リコーダーのためのトレッチャ
 作者不詳(14世紀のエスタンピー):
  In Pro(ソプラノリコーダーとベンディルのための)、
  イザベラ(アルトリコーダーとミルダンガムのための)
 フランコ・ドナトーニ(1927-2000):巣 II(テナーリコーダーのための)
 クリカン・ラーション(1956-):
  ファッテインへの手紙(テナーリコーダーのための)
 篠原真(1931-):断片
 スタファン・モッセンマーク(1961-):木陰の休息
 ブロンデル・ド・ネスル(12世紀):L'amour dont sui espris
  (アルトリコーダーとクリスタルボウルのための)
シェシュティン・フローディン(リコーダー)
レイフ・カールソン(ベンディル、
ミルダンガム)
スタファン・モッセンマーク(クリスタルボウル)
フローディンはこのアルバムで、中世と現代の音楽に共通する魅力を探る。エスタンピー (舞曲の一種) 2曲。フランスの吟遊詩人ブロンデル・ド・ネスルの音楽。友人オーロフソンがフローディンのために書いた、3つの楽器 (ソプラノ、アルト、テナー) を持ち替える〈トレッチャ〉。十二音と無調から独自の音楽を作り上げたノルウェーの作曲家、ファッテイン・ヴァーレンへのオマージュ。エレクトロ=アクースティックによる〈コンティヌア〉を間奏曲に、中世と現代の音楽による枝編み細工の完成。
DBCD 57 ロマン・マチェイェフスキ(1910-1998):
 (1)13のマズルカ(1932)
 (2)弦楽三重奏曲《朝の歌 (Matinata)》(1948)
 (3)ヴァイオリンソナタ(1938)
(1)ミカル・ヴェソウォフスキ(Pf)
(2)(3)ペーテル・スピスキ(Vn)
トゥルビョーン・ヘランデル(Va)
マリウス・コヴァルスキ(Vc)
(3)マンリオ・ジョルダーノ(Pf)
ロマン・マチェイェフスキはベルリン生まれ。シュテルン音楽院でピアノ、ポーランドに移ってからシコルスキに作曲法を教わった。パリ、イギリス、スウェーデン、アメリカを転々とし、最後は、夫人の故郷、南スウェーデンのヨーテボリで生涯を閉じる。多くのジャンルをこなしながら、彼の音楽は、ほとんど紹介されたことがない。ショパン、シマノフスキと同じくポーランドの舞曲マズルカの魂をとらえたとされる、ピアノのための〈マズルカ〉。《夜の影》、《日の出の歌》、《毎日のラッシュ》。3つの楽章に副題のついた弦楽三重奏曲。フランスの影響を感じさせるヴァイオリンソナタ。どれも魅力的。
DBCD 63 フランスのフルート音楽
 (1)フォーレ:幻想曲 ハ長調 Op.79
 (2)ジョリヴェ:5つの呪文 (フルートソロのための)
 (3)ルーセル:フルートを吹く人たち Op.27
 (4)メシアン:黒つぐみ 
 (5)ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ
テリエ・ティヴァング (Fl)
ウッレ・ショーベリ (Pf)
トゥルビョーン・ヘランデル (Va)
マリー・オーストレム (Hp)
「ひとかじりの果実よりも甘美な苦痛.....血は津波となり、きゅうくつな水路を走り抜ける.....白いテーブルクロスにシャンペンと苺、ハーブソースのかかった鳩肉のロースト.....おんなの香りが肌に痛い.....荒れる波頭と愛撫する水の滴り」。テリエ・ティヴァング。
DBCD 69 (1)アルベニス /グンナル・スピュート 編曲:
 サンブラ・グラナディーナ,マリョルカ,タンゴ
(2)グラナドス/グンナル・スピュート 編曲:
  スペイン舞曲第5番,ゴヤのマハ,献呈
(3)ロルフ・マッティンソン(1956-):反射
(4)モーリス・カルコフ:日本の夜の歌
(5)ヒルディング・ハルネス:3つの幻想曲
(6)レオ・ブロウウェル:舞踏をたたえる
グンナル・スピュート (Gt)
「スパニッシュ・ギターの声をはじめに知ったことが、クラシカル・ギターを弾くことにつながった。暗く、まだ知らぬ世界から聞こえてくる、人を深く理解するために必要な声」。スウェーデンのギタリスト、グンナル・スピュート(1952-) のために書かれた作品と、スピュートの編曲によるアルベニスとグラナドスによる曲集。
DBCD 105 (1)ヨハン・カスパル・メルツ:
  エレジー(遺作)、
  吟唱詩人の調べ Op.13〜
   愛の歌 スケルツォ 無言歌 タランテラ 遠く去った人に 不安
(2)フランシスコ・タレガ:
  アルハンブラの思い出 3つの前奏曲 前奏曲 ホ長調 《涙》
  前奏曲 ニ短調 《哀歌》
  前奏曲 ヘ長調 《われ祈らん》 アラビア奇想曲
(3)アンドレアス・セゴビア:5つの逸話 霧
モッテン・ファルク (Gt)
モッテン・ファルク (1973-) はスウェーデンのギタリスト。アルベルト・ポンセ、マヌエル・バルエコ、デイヴィッド・スタロビン、ナイジェル・ノースらに教えを受け、現在、ソロイスト、作曲家として活躍している。

DOREMI

DDR 71148
\2100
ヴィヴァルディ:アリア集
 「怒れるオルランド」,「勝利のユディタ」,
 マニフィカト RV.611からのアリア
 カンタータ「魂と心の狩りへ」 RV 670
 ニシ・ドミヌス RV.608
ジューリア・カシラーギ(Ms)
アルキメデ弦楽合奏団
ジューリア・カシラーギは、バロックを中心に活動しているイタリアのメッゾソプラノ。現在メキメキと頭角を現している。ほの暗い声のメッゾで、ヴィヴァルディのラメントな音楽に映える。
DDR 71150
\2300
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
ラヴェル:夜のガスパール
グロリア・サーリネン(P)
1934年生まれカナダを代表するピアニスト、サーリネンの最新録音。ピアニストの必須レパートリーである2つの作品を入れた自信作。録音:2006年1月

DYNAMIC 1CD¥2200

CDS 512
(3CD)
ヴェルディ:「運命の力」 スザンナ・ブランキーニ(S レオノーラ)
レンツォ・ズーリアン(T ドン・アルヴァーロ)
マルコ・ディ・フェリーチェ(Br ドン・カルロ)
パオロ・バッターリア(Bs グアルディアーノ神父)
ティツィアーナ・カッラーロ(Ms プレツィオシッラ)
パオロ・ルメーツ(Bs メリトーネ)
ジュゼッペ・ニコデーモ(Br カラトラーヴァ公爵)
ルーカス・カリティノス指揮
ヴェネト・フィルハーモニー管弦
ロヴィゴ・ソシアーレ劇場合唱団
今年の1月20、22、24日と、イタリア、ヴェネト州のロヴィゴ(パドヴァの南の町で、ヴェネツィアとボローニャのちょうど真ん中当たり)で新制作された「運命の力」のライヴ録音。ピエール・フランチェスコ・マエストリーニ新演出のこのプロダクションは、リヴォルノ、トレント、バッサーノ・デル・グラッパ、ピサ、モデナ、ラヴェンナと、北部から中部のイタリアの諸都市の劇場との共同制作という力の入ったもの。ドン・アルヴァーロを歌うズーリアンは、2003年のベッリーニ大劇場でのプッチーニ「ボエーム」のロドルフォ、同年ラ・ヴォーチェ公演でベッリーニ「ノルマ」のポリオーネ、2005年のプッチーニ「トゥーランドット」べリオ補筆版のカラフなどで、日本でもすっかり知られているテノール。スザンナ・ブランキーニは、ローマ生まれの若いソプラノで、近年ヴェルディ・ソプラノとして急速に注目されている。指揮のルーカス・カリティノスはギリシャ出身、1985年から1992年までギリシャ国立歌劇場の指揮者を務めたベテラン。なお、時期は未定だが、DVDも発売される予定。録音:2006年1月
CDS 519 ガルッピ:四声の協奏曲集
 協奏曲 ハ長調、協奏曲 ト長調、協奏曲 ニ長調、
 協奏曲 ト短調、協奏曲 変ロ長調、
 協奏曲 変ホ長調、協奏曲 イ長調
アンサンブル・イル・ファルコーネ
〔ファブリツィオ・ハイム・チプリアーニ(Vn,指),
ダヴィデ・モンティ(Vn),
グイード・デ・ヴェッキ(Va),
マルチェッロ・スカンデッリ(Vc),
マウリツィオ・レス(Violone),
パオラ・チャデッラ(Cemb)〕
バルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785)の非常に珍しい協奏曲作品集。1740年頃の作曲だろうと推測されている。大半が緩〜急〜緩という構成で、手堅い書法の上にガルッピらしい美しい旋律美が映えている。ファブリツィオ・ハイム・チプリアーニ率いるアンサンブル・イル・ファルコーネの優れた演奏でお楽しみください。録音:2005年7月,ジェノヴァ
CDS 511 タウナー:「私の秘密の庭」
 セレナーデ、道に沿って、讃歌、いやいやながらの花嫁、
 サヴェーリオの物語、金と緑、蝋燭の沈黙、視点、
 キョウチクトウ練習曲、喜びの出発、空の下で、
 ミンガジアーナ第1番、遠くの丘、ミンガジアーナ第2番、日没
アドリアーノ・セバスティアーニ(G)
サビーナ・ピカレッリ(Hp)
フランチェスコ・サントゥッチ(Fl, Sax, Cp)
ルカ・ルーリオ(P)
ルチアーノ・トリスタイーノ(Fl)
ラルフ・タウナーは、クラシック音楽ファンの間でも知る人は知っている合衆国の大変有名なギタリスト。オレゴンというグループの一員として活躍した後、ジャンルの枠にとらわれない多数の名作を発表、アヴァンギャルドでありながら極めて美しい作品に、世界中でカリスマ的な人気がある。彼自身の演奏のCDもあるが、ここではイタリアのギタリスト、アドリアーナ・セバスティアーニと彼の仲間たちがタウナーの世界に挑んでいる。録音:2005年9月

FARAO

S 108048
(SACD hybrid)
\2400→¥2190
モーツァルト:レクイエム アンナ・コロンディ(S)
ゲルヒルト・ロンベルガー(Ms)
イェルク・デュルミュラー(T)
ヨッヒェン・クプファー(Bs)
エノッホ・ツー・グッテンベルク指揮
クラング・フェアヴァルトゥング管
ノイボイエルン合唱協会
バッハ「マタイ受難曲」で高い評価を得た、グッテンベルクとクラング・フェアヴァルトゥング管によるFARAO録音、最新作はモーツァルトのレクイエム!このレクイエムは、ピリオド楽器を使用して、アンサンブルも強固、そして積極的に個性的な表現も取り入れていれながらも、心のこもった優しさと、人肌のぬくもりが常に宿っていて、安心して身を委ねられる包容力の感じられる大変に優れた演奏。ノイボイエルンの合唱も大変充実。モーツァルトのレクイエムは星の数ほどCDがあるが、その中にあっても存在意義の大きい演奏だろう。ジュースマイアー版を使用。SACD hybridでの発売。録音:2005年10月
S 108070
(2SACD hybrid)
\4500→¥4090
ヴェルディ:「トラヴィアータ」 アニャ・ハルテロス(S ヴィオレッタ)
ピョートル・ベチャーラ(T アルフレード・ジェルモン)
パオロ・ガヴァネッリ(Br ジョルジョ・ジェルモン)
ヘレナ・ユングヴィルト(Ms アンニーナ)
ケヴィン・コナーズ(T ガストン)
ほか
ズービン・メータ指揮
バイエルン国立管弦楽団,
バイエルン国立歌劇場合唱団
FARAOから久々にバイエルン国立歌劇場のライヴでオペラの新譜!しかもヴェルディの名作「トラヴィアータ」!ヴィオレッタを歌うのは、いまやバイエルン国立歌劇場の若きプリマドンナとしてバロックからヴァーグナーまで幅広い活躍をする、アニャ・ハルテロス。日本でも昨年、新国立劇場の「マイスタージンガー」でエファ役に出演、大喝采を博したのでご記憶の方も多いだろう。アルフレードを歌うのはピョートル・ベチャーラ、ポーランド出身で、甘い美声で今猛烈に人気急上昇のテノール。ジェルモンはベテランのイタリア人バリトン、パオロ・ガヴァネッリ。そして脇はいつも通りバイエルンの常連たちがしっかり固め、メータ指揮のバイエルンのオーケストラがサポート。大ベテラン勢ぞろいの「トラヴィアータ」も良いが、こうした劇場の未来を支える若い歌手が活躍するライヴもまた面白いもの。観客が温かい拍手を送って支えているのもまた良し。SACD hybridでの発売。録音:2006年3月

FUGA LIBERA 1CD¥2100

FUG 515
¥1890
アリアーガ:声楽のための作品集
 おお、救いのいけにえよ
 スターバト・マーテル
 オイディプス王のアリア(ニコラ・フランソワ・ギヤール詩)
 エルミニ
 メデーのアリア(オペラのアリア)
 「オロールおばさん」より二重唱
 砂漠のハガルとイシュマエル
パウル・ドンブレヒト指揮
イル・フォンダメント(管弦楽(オリジナル楽器))
ビオレト・セレナ・ノールドゥイン(S)、
ロベルト・ゲッチェル(T)、
ミカエル・ステンベーク(T)、フベルト・クレッセンズ(バス・バリトン)、
ブリユク・ヴァテレ(ボーイソプラノ)
今年は、20歳の誕生日を目前にして亡くなったスペイン出身の夭折の天才作曲家、アリアーガの生誕200年(没後180年)の年にあたる。アリアーガはスペインのビルバオに生まれ、15歳の時に、音楽の学びをすすめるためにパリに移る。音楽院できわめて順調に優秀な成績をもって進学していたが、20歳の誕生日を目前にして突然死した。その短い生涯、さらに誕生日も50年を隔ててモーツァルトと同じ1月27日であることなどから、「スペインのモーツァルト」と評されることもある。このディスクに収められているのは世界初録音の声楽作品。アリアーガの交響曲や弦楽四重奏曲の録音は多数あるが、声楽作品は皆無だったといってよいだろう。この度フーガリベラ・レーベルが、アリアーガの子孫らの協力を得て、研究者らとともに未出版の楽譜を発掘、世界初録音のはこびとなった。1曲目と2曲目は、アリアーガがただ2つ遺した宗教声楽作品。2曲目のスターバト・マーテルは15歳の時に作曲されたもので、ケルビーニに献呈されている。他の声楽作品は、すべてアリアーガの生涯最後の数ヶ月の間に書かれた。どれも、血がしたたりそうなほど鮮烈で美しい響きで、シンプルながらも 心に響く美しい作品ばかり。
FUG 603 Tiempo del Angel〜天使のとき
ピアソラ:
 ブエノスアイレスの夏/天使のミロンガ
 ミステリアスなフーガ/オブリビオン(忘却)
 コントラバシヒモ/イ短調の旋律
 天使の死/チキリン・デ・バチン
 ブエノスアイレスの冬
アストリア・アンサンブル
ピアソラの名曲ばかりを集めた一枚。アストリア・アンサンブルは、ピアソラに認められたクラシックの若き俊英6人たちと、アコーディオン奏者のクリストフ・デルポルテによって設立されたアンサンブル。時に熱く、時にクールに、鮮やかな演奏が実に魅力の一枚。
FUG 517 ショスタコーヴィチ:ピアノソナタ第2番、24の前奏曲集 プラメナ・マンゴーヴァ(Pf)
ベルギーのレーベルFUGA LIBERAから、名門エリザベート音楽院のホープ・デビューシリーズが始まる。第1弾はピアノのプラメナ・マンゴーヴァ。エル=バシャらに師事している。そのテクニックと知性に裏付けられた深い表現力は際立っている。

GEGA NEW

GD 303
\2100→¥1990
アンナ・ストイチェヴァ・プレイズ・シューマン
シューマン:
 ピアノ協奏曲 イ短調op.54
 クライスレリアーナ op.16
アンナ・ストイチェヴァ(P)
ロッセン・ミラノフ指揮
ブルガリア国立放送響
外へ外へと開花しているような美しい容貌とは対照的な内省的演奏でシューマンの本質に迫った滋味溢れる好演。外面的な効果などまるで意に介さずシューマンの精神の深淵をひたすら指向した演奏なので、聴いている時はそれほどでないようでも、聴き終えた時にはシューマンの音楽の全てを伝えられたような尋常ならざる感銘を受けることだろう。

GOOD INTERNATIONAL

GI 2063
(2CD)
\4200
ジョン・フィールド:夜想曲全集(No.1-18) キム・デジン(Pf)
MONOPOL 2073
(2CD)
\4200
ショパン:夜想曲全集(No.1-21) キム・デジン(Pf)
夜想曲の創始者、ジョン・フィールドの夜想曲,全曲(「トルバドール」と呼ばれる19番は除く)とショパンの夜想曲全曲をロベール・カサドシュ・コンペティション優勝者のキム・デジンが叙情豊かに弾ききっている。フィールドとショパンを聴き比べるのも一興。

HAENSSLER 1CD¥2300

98 203
¥2090
ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集 Vol.3
 第4番 変ホ長調op.7/第9番 ホ長調op.14-1 
 第10番 ト長調op.14-2/第19番ト短調op.49-1 
 第20番 ト長調op.49-2
ゲルハルト・オピッツ(P)
初めの数フレーズを聴くだけで別次元の演奏に圧倒される、そんなまさしく稀有の名演だと言ったら褒め過ぎだろうか?。「ケンプの流れをひくドイツ正統派」という文脈で語られるオピッツだが、いわゆるローカリズムとは無縁。ここでは「独特でありながら同時に普遍的」というまさに巨匠の名にふさわしい演奏を繰り広げている。音色の美しさ、テンポの妥当さ、絶妙のフレージングなど個々の美点は言うに及ばず、どの一節にも心が通っているのはさすがというほかない。心・技・体が最良の状態にあるアーティストのみが成し得る旬な名演。
98 204
\2300→¥2090
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 Vol.4
 第12番 イ長調 作品26、第13番 変ホ長調 作品27-1、
 第14番「月光」ハ短調 作品27-2、第15番「田園」ニ長調 作品28
ゲルハルト・オピッツ(P)
ドイツ・ピアノの正統派を代表するピアニスト、ゲルハルト・オピッツ。HANSSLERレーベルからの第4弾となるベートーヴェン・ソナタ集。ますます円熟味を増すオピッツの入魂の作品。伝統を受け継ぎながらも、彼自身の音楽を真摯に構築していく様子がこのアルバムには描き出されている。また2005年から日本でのベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会を開始。2006年もこのアルバムに収録されている「月光」など「4大ピアノ・ソナタ」を中心に各地で演奏予定。録音:2005年2月23日(第12番)、2004年11月10日(第13&14番) 2005年6月27日(第15番)
98 235
¥2090
シューマン:リーダークライスop.39
ヴォルフ:アイヒェンドルフの詩による歌曲
 〔追悼の辞、見知らぬ土地で その1&2&6、帰還、夜、友人、
 音楽師、絶望した恋人、セレナード、兵士その2、郷愁〕
プレガルディエン(T)、
ミヒャエル・ギース(Pf)
齢50歳を迎え、ますますその叙情性に磨きがかかっているプレガルディエン。若い頃からリリングとのバッハ演奏で活躍しており、知性と熟考に裏打ちされた歌唱はリート演奏にもうってつけ。今やドイツを代表するリート歌いとしておしもおされぬ存在となっている。今回は直球勝負、シューマンの名曲リーダークライス。曲の美しさはもちろん、ドイツ語の発音の美しさも際立っている。ヴォルフの作品も、リーダークライスの詩人と同じアイヒェンドルフの詩によるものを集めており、選曲も心憎いものばかり。プレガルディエンのドイツ詩に対する深い理解がうかがわれる一枚となっている。
98 175
¥2090
インプレッションズ〜
 フルート、ハープと弦楽三重奏のためのフランス音楽
 フォーレ:子守歌op.16 
 フォーレ:シチリアーナop.78 
 ジョリベ:クリスマスのパストラール 
 クラ:
  フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとハープのための五重奏曲 
 トゥルニエ:
  フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとハープのための組曲 
 ロパルツ:前奏曲と海景と歌
リノスハープ五重奏団
ソフィー・ハリンク(Harp)、
ガビ・パ=ヴァン・リエ(Fl)、
アネッテ・シェファー(Vl)、
グンター・トロイフェル(Va)、
ヤン・パシュ(Vc)
フルートとハープの涼しげな響きでフランス近代の詩情豊かなメロディをたっぷりと楽しめるフランス音楽ファンにはたまらない絶品の1枚。おなじみフォーレのメロディに始まり、アンドレ・ジョリベの高雅な気品に満ちた作品、海軍軍人として生涯を送る傍らデュパルクの薫陶を受けたジャン・クラの民謡テイストを取り入れた作品、そしてマルセル・トゥルニエの忘れがたいアルカイックな響きの作品など知られざる名作ばかり。演奏者の存在を忘れさせるほどに作品の魅力を描き尽くしているリノス・ハープ五重奏団のすばらしい演奏も特筆もの。
98 242 J.S.バッハ・聖霊降誕祭アリア集
 もっとも聖なる三位一体〜
  「鳴りひびけ、汝らの歌声」BWV.172より
 われを愛するものは、わが言葉を守らん〜
  「われを愛するものは、わが言葉を守らん」BWV.59より
 おいで下さい、私の心はあなたへと開いています〜
  「われを愛するものは、わが言葉を守らん」BWV.74
 清められた心は〜「高められし血と肉よ」BWV.173
 わが信仰厚き心よ、歓呼して歌い、戯れよ〜
  「かくのごとく神は世を愛したまえり」BWV.68
 おお、魂のパラダイス〜「鳴りひびけ、汝らの歌声」BWV.172より
 すべての王国をもつ世も〜
  「われを愛するものは、わが言葉を守らん」BWV.59より
 あなたは私を赦すために生まれてきた〜「げに神はかくまで世を愛して」BWV.68
 つかみとれ〜「わたしは至高者を心を尽くして愛します」BWV.174
 幸福と祝福が用意され〜「待ち望みたる喜びの光よ」BWV.184
 これほどに神は世を愛した〜「高められし血と肉よ」BWV.173
 お前たちは幸せです、選び出された魂よ〜「おお永遠の
 炎、おお愛のみなもと」BWV.34
 わたしは去っていくが〜
  「われを愛するものは、わが言葉を守らん」BWV.74
 来なさい、急いで、合わせなさい、弦と歌よ〜
  「われを愛するものは、わが言葉を守らん」 BWV.74
 来たりてわれを導きたまえ〜「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV.175
 何もわたしを救うことはできない〜
  「われを愛するものは、わが言葉を守らん」BWV.74
 開け、両耳よ〜「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV.175
ヘルムート・リリンク指揮
ヘレン・ドナート(S)、
ウォルフガング・シェーネ(Bs) 他
ゲッヒンガー・カントライ、
バッハ・コレギウム・シュトゥットガルト
イエスの復活と昇天から10日後、祈る使徒たちに神からの聖霊が降ったというエピソードを記念する祝祭のために書かれた教会カンタータからアリアを集めた1枚。定評あるリリンク・チームの名演で喜ばしい気分に溢れたアリア集を聴けば、誰だって晴れやかな気分になってしまう!
98 213
\2300→¥2090
ラフマニノフ:楽興の時 作品16(全6曲)
ムソルグスキー:展覧会の絵
リリヤ・ジルベルシュタイン(P)
1987年ブゾーニ国際コンクールで優勝したリリヤ・ジルベルシュテインによる「展覧会の絵」。以前グラモフォンから録音があり(1993年)、10年後の彼女の変わらぬ情熱とパワーに圧倒される。ラフマニノフ若き日の作品「楽興の時」では、選び抜かれた音の色彩が鮮やかに描き出されている。録音:2004年11月10-8日
98 487
\2300→¥2090
メンデルスゾーン:歌劇「異国からの帰郷」 ユリアーネ・バンゼ(S リズベート)
イリス・ヴェルミリオン(A 母)
カルステン・ジュース(T ヘルマン)
クリスティアン・ゲルハーヘル(Bs カウツ)
シュテファン・ミュラー=リュッペルト(Bs シュルツ)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト放送響
シュトゥットガルト・ゲヒンガー・カントライ
話題となった「ボストンから来た叔父」(98 221)に続き、リリングがメンデルスゾーンの珍しいオペラを録音した。「異国からの帰郷」は、メンデルスゾーンが1829年(マタイ受難曲を蘇演した年)、長期の英国旅行の間に作曲したもの。その年の12月26日、両親の銀婚式を祝うためにベルリンで招待客を集めて初演された。軍に召集されて6年も消息のないへルマンを待つ母と、その養女でヘルマンを愛するリズベートが、翌日の記念式典を準備していると、リズベート目当ての旅商人のカウツがヘルマンに成りすましそうとたくらんだものの、変装した本当のヘルマンに邪魔をされ、最後に彼が正体を明かしめでたし、という程度の簡単なもの。1時間ちょっとのこじんまりしたオペラとはいえ、そこは天才メンデルスゾーン、音楽は実に高度。ちょっと「夏の夜の夢」序曲を思わせる序曲から、数々のアリア、重唱までどれもこれも良い曲ばかり。とりわけトラック20の「夜曲」と名づけられた4分ほどの間奏曲の美しいこと!一聴の価値あり。録音:2003年10月18-19日(ライヴ録音)
93 117
(2CD)
\5000
バツェヴィチ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集
 パルティータ、
 ヴァイオリン・ソナタ第2番,第3番,第4番,第5番、
 ユーモレスク、コリサンカ、ヴィトラツ、調べ、
 2つのオベルキ、コンチェルティーノ、
 奇想曲、主題と変奏、3つの舞曲
ピオトル・プワフネル(Vn)
エヴァ・クピーク(P)
20世紀ポーランドの作曲家、グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969)の、ヴァイオリンとピアノのための作品を集めたもの。バツェヴィチは、先日来日したクリスチャン・ツィメルマンがピアノ・ソナタ第2番を各地で演奏し、その素晴らしさから日本でも急速に知名度が上がっている人。彼女自身ヴァイオリニストとしてもかなり活躍した人で、いずれの曲も醍醐味満点。ヴァイオリンのピオトル・プワフネルは1974年、ポーランドのウッジ生まれ。まだ十代の1991年にヴィニャフスキ国際コンクールで優勝、1995年にはミュンヘン国際コンクールでも優勝した名手。エヴァ・クピークはドゥシニキ生まれ、現在はミュンヘンを中心に活躍している。


=SWR MUSIC=

KDC 5015
\2400→¥2190
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調 サー・ロジャー・ノリントン指揮
シュトゥットガルトSWR放送響
ヴァイオリンからヴィブラートが消えて、いま未知のアダージェットがよみがえる。「巨人」、第4番につづいて、ノリントン&シュトゥットガルト放送響によるマーラー・シリーズにいよいよ屈指の人気作第5番が登場。数多くのマーラー演奏がひしめく中にあって当コンビの個性を特徴付ける最大のポイントが、ヴィブラートを徹底して排した“シュトゥットガルト・サウンド”。かのクレンペラーが甘美すぎてムード音楽のようだと嫌ったアダージェットも、これまでとはまったく別次元の魅力で迫る。1900年当時に回帰した楽器配置も重要なポイント。すなわち左右両翼に振り分けられたヴァイオリンと、木管楽器の後ろに一列に並ぶコントラバス。ホルンを左側に、トランペット、トロンボーンとチューバは右側へと置く金管セクション。これによって得られる、どんなに響きの厚い箇所でも決して透明感を失わないサウンドこそノリントンが手兵とともに長年の歳月をかけて目指してきたもの。とびきりクリアな録音によってはっきりとつかめる。暖かくピュアにもかかわらず、エネルギッシュでパワフル。好調ぶりを物語るノリントン&シュトゥットガルトによるマーラー5番。自 在なテンポも見事なフィナーレののちに湧き上がる拍手と歓声もそのはずで、圧倒的な手ごたえを感じさせる。なお、これまでと同じ日本語オビとブックレットに解説の対訳つき。録音:2006年1月19-20日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
93 183
\2500→\2290
ストラヴィンスキー:
 (1)3楽章の交響曲
 (2)ハ調の交響曲
 (3)詩篇交響曲
ミヒャエル・ギーレン指揮
南西ドイツ放送SO.
(3)WDRケルン放送Cho.
近現代作品にめっぽう強いギーレンの最新録音はストラヴィンスキーの交響曲集。それぞれ、収録順にニューヨーク・フィル、シカゴ響、ボストン響とアメリカを代表するスーパー・オケに捧げられた交響曲は、様式上すべて新古典主義時代と呼ばれる時期に書かれたもの。ほかならぬギーレンの新盤は、演奏は至難ながらも3大バレエがあまりに強烈すぎてマイナーな位置づけに甘んじているこれらの作品のイメージを一新する強力な内容といってさしつかえないでしょう。ボリュームをいっぱいに上げてみてください。3章の交響曲では「春の祭典」ばりに、野卑なリズムと音響の大洪水にたっぷり浸れます。刺激的なブラスの咆哮と大迫力のパーカッションを捉え尽くした優秀録音。かつてのカミソリのような切れ味に加えて、近年はより響きも豊かな音楽作りへとシフトしている当コンビの充実ぶりを知るのにまたとない一枚となっています。録音:①2003年3月25&26日②2006年5月2?4日③2005年12月7&8日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)
93 184
\2400→¥2190
バルトーク:
 (1)バレエ「かかし王子」Op.13より組曲
 (2)管弦楽のための協奏曲
ミヒャエル・ギーレン指揮
南西ドイツ放送SO.
ギーレンによるバルトークのオケコンが、ついにリリース。最晩年バルトークの最高傑作にして、今日のオーケストラ・ピースとして不動の位置を占めるオケコン。ここ最近のギーレンの傾向としては、持ち前の知的でバランスのとれたアプローチをベースに、より大きく豊かな響きを追求してゆくことでまた新たな魅力を開花させているが、このバルトークもまさにそれ。目くるめく異常な色彩感。第1楽章からすでにすべての音が覚醒したかのように最高に刺激的な音楽だが、第3、4楽章ではときに、いままでにきいたことのない悲しい美しささえ漂わせるとは。恐ろしいくらいにバルトークそしてギーレンの凄さが合わせて感じ取れる内容。いっぽうバルトーク30代前半、1916年完成のバレエ「かかし王子」は国際的名声を得るきっかけとなった作品。物語は王女に恋した王子が、自分のダミーである「かかし」(妖精のいたずらで生命を吹き込まれる)を使ってあの手この手でなんとか王女を振り向かせようとする過程を描いたもの。作曲の背景には1913年の春に行われたディアギレフ率いるロシア・バレエ団のブダペスト公演が影響しているともいわれる。その折にはぺトルーシュカ が上演されているが、実際、ストラヴィンスキーの同じく「火の鳥」あたりの影響が濃厚なサウンドが特徴的。幻想的な雰囲気に満ちた前奏から、グロテスクな「かかし王子」の踊りと、ここでも起伏の激しい表現で作品の面白さを余すところなく再現している。なお、鮮度と深みを同時に録音のすばらしさもこのアルバムの破格の魅力となっている。録音:(1)2006年1月30 & 31日 (2)2005年12月8-14日フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ)
93 186
\2500→¥2290
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 ジュリーニ指揮
シュトゥットガルト放送響
昨年2005年6月14日にジュリーニが世を去ってから一年あまりを過ぎた今、またひとつ巨匠を偲ぶにまたとないアルバムがリリース。シュトゥットガルト放送響とのブルックナー9番は、リハーサル付きの映像作品の音源(96年9月19日)とは異なり翌20日のライヴ。マニアの間では知られながらも非売品の自主制作盤という形でしかこれまで入手が困難であったたいへん貴重なもの。後年につれて顕著なように、旋律を耽美的に極限まで遅いテンポで歌い尽してゆくのを特徴とするジュリーニのブルックナー。ウィーン・フィルとの最後の3曲(第9番は88年)をはじめ、やはりフィルハーモニア管とのライヴによる第7(82年 / BBCL.4123)、第8(83年 / BBCL.4159)といずれにおいても途方もなく巨大で充実の内容が聴き手を魅了してやまない。引退の前年、シュトゥットガルト放送響との当ライヴもまた然り。なるほど彼岸を連想させるかのようなアダージョの美しさはたとえようもなく、いつ聴いてもほんとうに素晴らしいかぎり。録音:1996年9月20日ライヴ

HMF 1CD¥2400

HMC 901884
\2400→¥2190
ブラームス:交響曲第4番op.98ホ短調
シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲op.31
ケント・ナガノ指揮
ベルリン・ドイツ響
2000年から6年間、ベルリン・ドイツ響の音楽監督をつとめたケント・ナガノ。音楽監督としてハルモニアムンディレーベルに録音した最後の作品は、ブラームスの第4番とシェーンベルク。毎回深い思慮に満ちた演奏を聞かせるケント・ナガノのブラームスの第4番は文句のない出来ばえ。第1楽章の冒頭から、ただならぬ緊張感と集中力に満ちており、その空気は神々しささえ感じさせる。つづくシェーンベルクの変奏曲も、オケの技量の高さ、そしてケント・ナガノの構成力の確かさ、すべてが最高水準で、圧倒的な完成度。12音で書かれた作品ではあるが、細部にいたるまで巧みに色づけが施されており、あたたかみ、時に官能性すら感じさせる演奏。ケント・ナガノは、今後はバイエルン歌劇場とモントリオール交響楽団の音楽監督というポストを得、あらたにその活動を展開させていくことになっている。また、ひきつづきベルリン・ドイツ交響楽団でも首席客演指揮者として演奏を重ねていくこととなっている。
HMC 901925 ジョリヴェ:ヴァイオリン協奏曲
ショーソン:詩曲op.25
イザベル・ファウスト(Vn)
マルコ・レトーニャ指揮
ベルリン・ドイツ響
今をときめくヴァイオリニスト、イザベル・ファウストの待望の新譜の登場です。ファウストは2005年11月にもアルミンクと新日フィルの公演で共演し、ハルトマンの難曲「葬送協奏曲」を、超越的な集中力と非常に安定した音程とテクニックで見事に演奏して、日本の聴衆を圧倒した。今確実にそのファンが増えている作曲家、ジョリヴェのヴァイオリン協奏曲は、オーケストラ、ヴァイオリンの両者にものすごいエネルギーと技巧を要求する難曲。ファウストは、このマグマのような熱い作品に、自身のもつしなやかさ、強さ、そして優しさ、すべてのパワーを全開にして立ち向かっている。エネルギーと叙情の核融合的作曲家、ジョリヴェのヴァイオリン協奏曲の決定盤といってもよい名演奏の誕生。つづくショーソンの詩曲は、オケの前奏からしてただならぬ雰囲気。ファウストのヴァイオリンのソロが奏でられる瞬間、聴いていて体がとろけてしまいそうなほどの美しさにノックアウトされる。
HMU 907409 リスト:
 ハンガリー狂詩曲第2番 嬰ハ短調、
 巡礼の年報第2年「イタリア」、
 メフィスト・ワルツ第1番、ワルツ、ゴルチャコフ即興曲
ジョン・ナカマツ(Pf)
ジョン・ナカマツは、米の名門スタンフォード大学の大学院(教育学)修了後、6年間高校のドイツ語の教師として教鞭をとっていた。そして、1997年のヴァン・クライバーン・コンクールで優勝したのを機に、本格的にプロのピアニストとしての活動を開始したという経歴の持ち主。2004年の待望の日本デビューでは、秋山和慶指揮の東京交響楽団とチャイコフスキーのピアノ協奏曲を快演し、その正確無比のテクニックと熱い音楽性で聴衆を魅了した。今年も7月に来日、秋山指揮の東響とラフマニノフの協奏曲第3番を熱演、ファンを魅了した。ナカマツならではの濃厚な音楽性、正確無比なテクニック、すべてが完璧にマッチしたリストの演奏。実はナカマツは9度の音程になるとちょっときついという小さな手の持ち主だが、そんなことは微塵も感じさせない「ダンテを読んで」や「メフィスト・ワルツ」は必聴。まるでリストが乗り移ったかのような魔力すら漂う。
HMC 901903
(3CD)
\4800
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集vol.2
[CD1]
 第8番「悲愴」ハ短調op.13
 第11番変ロ長調op.22
 第28番イ長調op.101
[CD2]
 第9番ホ長調op.14-1
 第10番ト長調op.14-2
 第24番嬰ヘ長調op.78
 第21番「ワルトシュタイン」ハ長調op.53
[CD3]
 第27番ホ短調op.90
 第25番ト長調op.79(「かっこう」)
 第29番「ハンマークラヴィーア」変ロ長調op.106
ポール・ルイス(P)
ブレンデルの薫陶を受けたポール・ルイスのベートーヴェンは師匠仕込みのきわめて端正なもの。ワルトシュタインの第1楽章など、比較的若いピアニストだとついつい力で弾いてしまいがちだが、見事なコントロールによる絶妙なテンポ加減で、曲のもつエネルギーに流されることなく聴かせてくれる。「悲愴」の冒頭のテンポは彼にしかなしえない「遅すぎない」ギリギリのところ。若くしてこれだけの抑制のきいた境地でベートーヴェンを弾くことができるとは、ポール・ルイスは将来なかなかおそろしい大物になるかもしれない。録音:2005年12月、2006年3月
HMI 987066 「The Devil’s Dream」
 ジョン・ダウランド(1562-1626)、
 フィリップ・ロセスター(1567-1623)、
 トビアス・ヒューム(1579-1645)、
 ウィリアム・バード(1539-1623)、
 ギエルミ、ピアンカらの作品
ヴィットリオ・ギエルミ(Va)、
ルーカ・ピアンカ(Lute、キタローネ)、
グラシエラ・ジベリ(S)
16-17世紀に英国で生まれた音楽の玉手箱のようなCD。当時英国の音楽は、すべて民族の文化に根ざしたいわばフォークロア調のものだった。ヒュームの作品も、ダウランドの作品も、そのインスピレーションはすべてその土地特有の調べから得られたものなのだ。現代を生きるピアンカとギエルミの作品も同時収録されているが、400年の時を隔てて生み出されているにも関わらず違和感なく聴けるのは、音楽に流れている同じ「血」のせいだといえるだろう。
HMC 901928
(2CD)
\3800→¥3490
ヘンデル:「メサイア」 シャスティン・アヴェモ(S)
パトリシア・バードン(A)
ローレンス・ザゾ(CT)
コビー・ヴァン・レンズブルク(T)
ニール・デイヴィス(Bs)
ルネ・ヤーコプス指揮
フライブルク・バロック・オーケストラ
クレア・カレッジ合唱団
HMC 801928
(2SACD Hybrid)
\4900
この秋、HMF最大の強力新譜登場!!!ヤーコプス待望の「メサイア」!!!競合盤ひしめく「メサイア」の中、ヤーコプスは最高の演奏を届けてくれた。フライブルク・バロック・オーケストラを自在に操りながら、ヤーコプスならでは知的刺激と熱い情熱の入り混じったヘンデルはお見事の一言。ヘンデルの音楽に浸る喜びに溢れている。この録音では1750年に上演した時の形態を元にし、ソリストを5人立てている。ソプラノは、スウェーデン出身で、ここ数年猛烈な勢いで人気急上昇のシャスティン・アヴェモ。ヘンデルなどバロック音楽から、「ルル」のタイトルロールまで得意とする恐るべき人。アルトには、充実した深いアルトの美声が素敵なアイルランドのパトリシア・バードン。カウンターテナー、テノールには、ローレンス・ザゾ、コビー・ヴァン・レンズブルクとヤーコプス組というべきお馴染みの面々。バスにはこれもバロックで大活躍のウェールズのバス、ニール・デイヴィス。
HMX 2908201
(8CD)
\12000→¥10990
シューベルト:ピアノ・ソナタ集
 第4番op.post.164 D.537イ短調、
 第9番op.posth.147 D.575ロ長調、
 第14番op.post.143 D.784 イ短調
 第11番D.625ヘ長調、さすらい人幻想曲op.15 D.760 ハ長調、
 第15番D.840(「遺作」)ハ長調
 第16番op.42 D.845イ短調、第7番op.122 D.568変ホ長調
 第17番op.53 D.850ニ長調、
 第13番op.post.120 D.664 イ長調
 第18番「幻想」op.78 D.894ト長調、楽興の時D.780
 即興曲op.90 D.899、
 第19番D.958ハ短調、12のドイツ舞曲op.171 D.790
 第20番D.959イ長調、即興曲op.post.142 D.935
 第21番op.post.D.960変ロ長調、3つのピアノ曲D.946
アラン・プラネス(Pf)
1948年リヨン生まれのプラネス。カントロフとの共演も多く、また、ブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランのピアニストを務めたことでも知られている実力派。シューベルトのピアノ・ソナタは、テクニックもさることながら、高度な構成力と詩的理解力とが要求される難物。プラネスは、一曲一曲のもつ世界を咀嚼し、空間に音の絵を紡ぎあげていく。ピアノによる詩の朗読を聴いているような気分になれるプラネスのシューベルト、お買い得です。録音:[CD1]&[CD2]2002年5月、[CD3]2000年5月、[CD4]2000年2月、[CD5]1999年5月、[CD6]1995年12月、[CD7]1997年5月、[CD8]1997年11月
HMX 2908196
(3CD)
\3400
ルネッサンス〜ポリフォニー音楽の名曲集
[CD1]
「ウェルギリウスの歌〜ルネサンス音楽における古典の詩」
 ジョスカン・デプレ、チプリアーノ・デ・ローレ、オルランドゥス・ラッスス、
 デリック・ヘラルデ、ルートヴィヒ・ゼンフル、マルブリアヌス・デ・オルト、
 アドリアン・ヴィラールト、リシャール・ド・ランヴォワジ、
 ドミニク・フィノ、作曲者不明他全15曲
[CD2]
「ルネサンスの哀歌〜預言者エレミアの哀歌」
 ティブルツィオ・マッサイーノ:
  聖週間における預言者エレミアの哀歌のための音楽(5声,1599)〜
  聖体の秘蹟制定の聖木曜日の第1課/第2課/第3課
 ロバート・ホワイト:哀歌(5声)第1課/第2課 
 マルブリアヌス・デ・オルト:
  預言者エレミアの哀歌(4声,1506)
   導入〜アルフ〜ベート〜ギメル
 ラッスス:
  聖金曜日のためのエレミアの哀歌 第1哀歌/
  第2哀歌/第3哀歌(5声,1585)
[CD3]
ジャン・リシャフォール作品集
 リシャフォール(1480〜1548):
  レクイエム(ジョスカンの思い出に)(6声)
  モテット「主に従う人よ、主によって喜び歌え」(4声)
  同「悲しみが私たちにのしかかり」(4声)
  同「サルヴェ・レジナ」(5声)
  同「心配するな、我が心よ」(4声)
  同「ぐびっ、ぐびっ、ぐびっ、今が飲み時」(3声)
  同「甘く素敵な生活なんてない」(4声)
パウル・ファン・ネーヴェル指揮
ウエルガスEns.
ルネッサンス時代を代表する作曲家達による、多声音楽集。ウェルガス・アンサンブルは、指揮者ネーヴェル率いるルネッサンスの作品を中心に演奏する団体。たしかな生命力をもって聴くものを圧倒し、乾ききった身体や心が美しい水と音で満たされていくような気分になれるボックスセット。あらためて、ウェルガス・アンサンブルの上手さに脱帽させられる。
HMX 2901225
(6CD)
\6900
[CD1]スペイン(パルマ・デ・マヨルカ教会)
[CD2]スペイン(トルホーヨ、コバルビアスの教会)
[CD3]フランス(マロセーヌの教会)
[CD4]フランス(マルムティエール、サン=マキシマンの教会)
[CD5]イタリア(ブレシア、バスティアの教会)
[CD6]ドイツ(トレーベル、アルテンブルフの教会)
フランソワ・シャプレ、ルネ・サオルジャン、
ミシェル・シャピュイ、ヘルムート・ヴィンター
オルガンの巨匠たちが、ヨーロッパ様々な土地にのこる名オルガンを駆使して様々な楽曲を演奏しているディスクがぎゅっと集まった貴重なボックスセット。オルガン入門にうってつけのセットとなっている。
HMX 2907454
(3CD)
\3400
イギリスの教会音楽
[CD1]
バード:
 「グラドゥアリア」からのミサ曲集
 復活祭のミサ、モテット「天の女王」、
 ミサ「祝されし聖母マリアの被昇天」、交唱「讃えよ、天の女王」
[CD2]
 ペルハム・ハンフレー(1647〜1674):ヴァース・アンセム集
[CD3]
 星の上に〜ヴァース・アンセムとコンソート音楽
  トムキンズ:「主よ、我が終わりを教えたまえ」、
  「神に歌え」、「星々の上に」、幻想曲(6曲)、
  イン・ノミネ、ウト・レ・ミ・ファ・ソル・ラ 他全20曲
[CD1]シャンティクレール
[CD2]ドンナ・ディーム(S)、
ドリュー・ミンター(C-T)、
R.カーヴィー=クランプ、ジョン・ポッター(T)、
ディヴィッド・トーマス(Bs)
ニコラス・マギーガン指揮
ケンブリジ・ロマネスカ、
クレア大学Cho.
[CD3]
フレットワーク、
エンマ・カークビー、
キャスリーン・キング、
チャールズ・ダニエルズ、
ドナルド・グレイグ他
イギリスで生まれた美しい教会音楽の数々。イギリスは一種の島国であったため、特殊な地位にあるが、その教会音楽もまた独特の美しさに満ちている。名盤ばかりが集まった貴重なセットとなっている。
HMX 2907457
(3CD)
\3400
[CD1]「フラグメンツ〜 イタリア、ギリシャ、ロシア、イギリス、フランスの13〜17世紀」
  ペルージャ、ペロティヌス、その他無名の作曲家たちによる作品
[CD2]
「ザ・パワーズ・オブ・ヘブン〜
 17,18世紀の東方正教会の音楽」
 ボルトニャンスキー、ガルッピ、ティトフ、
 ディレツキ、ヴェデルらの作品(全11曲)
[CD3]
ラフマニノフ:晩祷 Op.37
[CD1]
ポール・ヒリアー指揮
シアター・オブ・ヴォイシズ
[CD2]&[CD3]
ポール・ヒリアー指揮エストニア・フィルハーモニー室内Cho.
ヒリアーによる指揮のもと、ヨーロッパ内外の様々な土地で生まれた祈りの音楽が美しくこだまする。
HMU 907403
\2400→¥2190
C.P.E.バッハ:
 (1)4つの管弦楽のシンフォニアWq.183 no.1-4
 (2)チェロ協奏曲 イ長調
アンドルー・マンゼ指揮
イングリッシュ・コンソート
アリソン・マクギリヴレイ(Vc)
HMU 807403
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
快進撃のとまらないマンゼ&イングリッシュ・コンソート、次なる新譜は、C.P.E.バッハ。バロック時代と古典派時代のちょうど端境期に生きたC.P.E.バッハの作品は、なんといってもきらきらと輝く生命力が魅力。マンゼのエネルギッシュで推進力に溢れた統率は見事。オケのメンバーが一丸となって縦横無尽に駆け巡る音型を熱演、時に激しく時に甘くやわらかな魅力に満ちており、気分爽快にしてくれることうけあい。カップリングのチェロ協奏曲でソリストをつとめているアリソン・マクギリヴレイは、グラスゴー出身。学生のころから様々なアンサンブルに参加、ホグウッド率いるアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックでも重要なメンバーとして活躍し、イングリッシュ・コンソートのプリンシパルチェロ奏者。マンゼの快活な指揮のもと、伸びやかで魅力的な演奏を繰り広げている。
HMC 901930 シューベルト:
 アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
 (美しき水車小屋の娘より)「さすらい」、「焦燥」
ウェーベルン:チェロとピアノのための3つの小品op.11
シューベルト:
 鳥たち
 ピアノとヴァイオリンのためのソナタD.384(op. posth. 137)
 子守歌D.498
A.ベルク:4つの小品op.5 (原曲:クラリネットとピアノ)
シューベルト:夜と夢D.827
ジャン=ギアン・ケラス(Vc)、
アレクサンドル・タロー(Pf)
いまや人気絶頂、日本にもたびたび来日しているチェロのケラスと、先日のショパンのワルツ集でもますます冴え渡る音色を聴かせてくれたピアノのタロー、2名による夢のデュオの登場。ウィーン出身の3人の作曲家たちによる作品を集めたもので、シューベルトの名曲中の名曲「アルペッジョーネ・ソナタ」をはじめ、シューベルト歌曲のチェロへの転用、ウェーベルンの作品など、ヴァラエティに富んだ内容。特筆すべきなのはなんといってもケラスのますます磨きのかかったストレートに心に響く音色と、タローのピアノのタッチ。思わずため息が出てしまいそうに美しいアンサンブルで、体験したことのない深い世界に引き込まれる。ケラスは11月に来日が予定されており、ますます楽しみ。
HMX 2908193
(3CD)
\5400
【CD1】
ヴィヴァルディ:
 コンチェルト・リピエーノ ハ長調 RV114
 カンタータ「消え去ってくれるか、今はもう消え去ってくれるか」RV684
 4声のソナタ 変ホ長調「聖なる墓で」RV130
 「悲しみに暮れるエルサレムの娘たちよ」RV638
 スターバト・マーテル RV621
原盤:HMC 901571
アンドレアス・ショル(C-T)
【CD1】キアラ・バンキーニ指揮
アンサンブル415
【CD2】ベルリン古楽アカデミー
【CD3】アンドレアス・マルティン(リュート)
【CD2】
ヘンデル:
 “オンブラ・マイ・フ”?アリア、レチタティーヴォ、名場面と管弦楽集
  歌劇「アドメート、テッサリアの王」序曲「閉じよわが瞳」
  歌劇「セルセ」〜シンフォニア、「オンブラ・マイ・フ(懐かしい緑の木陰よ)」
  歌劇「ジュリアス・シーザー」〜
   「美しく花咲く牧場で」,ジグ,「静かに秘かに獲物を狙う狩人は」
  ラダミスト組曲
  歌劇「ロデリンダ、ロンゴバルドの女王」〜
   シンフォニア,「あなたは何処」,「混乱は彼女を捉える」
  歌劇「アルチーナ」〜「緑の牧場」
  合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」ハ長調
原盤:HMC 901685
【CD3】
17世紀イギリスの民謡とリュート・ソング
 ダウランド:
  見よ、この不思議/私を、誰よりもこの私を/
  お前たち、愛と運命に/ルーセル嬢のパヴァン/
  愛しい人が泣くのをみた/流れよ、我が涙/悲しみよ、とどまれ/
  愛の神よ、今までに/彼女は許せるだろうか/我が窓から行け
 カンピオン:
  私の可愛いレスビアよ/あんな女どもに興味はない/
  私の恋人は断言した
 作者不詳:ヘンリー王/ケンプ氏のジグ/
 民謡:
  三羽のカラス/ああ、ああ/恋人に林檎をあげよう/
  バーバラ・アレン/レンダル卿
 俗謡:我が窓から行け
原盤:HMC 901603
ハルモニアムンディからうれしいニュース。カウンターテナー世界の御三家の一人アンドレアス・ショルが、ムンディで活動を再開するとのこと。これを記念して、今までのハルモニアムンディのリリースの中から特に選りすぐりの3タイトルをまとめてお得なボックスセットとして発売。あらためてショルの美しい声に浸ってみては?いずれも過去にきわめて高い評価を得、発売当初世界を震撼させたといってもよい驚異的な美しさに満ちている。アンドレアス・ショル(カウンターテナー) CD1:1995年6月 CD3:1996年4月
HMC 901943 バラード集
 ショパン:バラード(全4曲/op.23, 38, 47, 52)
 ブラームス:バラードop.10
セドリック・ティベルギアン(Pf)
1998年のロン=ティボー・コンクールで優勝し一躍その名が知られたティベルギアン(1975年-)。待望の新譜はショパンとブラームスのバラード集。ショパンのバラードの第1番の冒頭から、ものすごい音楽の推進力にたちまち引きこまれ、比較的たっぷりしたテンポで寄せては返す波のようなメロディーに酔いしれる。彼の紡ぎだす研ぎ澄まされたハーモニーは、倍音の先の先にまで耳を澄ましているかのようで、崇高さすら感じさせる。ブラームスのバラードもロマンの薫りが濃厚でありながらどこかはかなく、32歳にしてすでに隔世の感のある演奏となっている。録音:2006年4月
HMU 907389 ダニエル・バチェラー:作品集(全26曲)
 〔ムッシュー・アルマン、報われ得ぬ我が心のたけを述べんと、
 ジョン・ダウランドのガイヤールに基づくガイヤール、ほか〕
ポール・オデット(Lute)
ダニエル・バチェラー(1572-1619)は、エリザベス朝黄金時代を代表する作曲家。リュート奏者や音楽学者、古楽ファンたちの間ではその存在を知られていたが、楽譜の出版もほとんどなされていないままのため、なかなか彼の作品をまとめたものはなかった。バチェラーの作風は、比較的シンプルな和声ながら、贅を尽した装飾が特徴的で、名手オデットの紡ぐ一糸の乱れもない精緻な装飾音が、聴く者をやさしく包みこむ。現代屈指の名手が、われわれを古の王朝の世界へと誘う。
HMU 807214
(SACD Hybrid)
\2500
「ロンドンの喧騒」 ポール・ヒリアー指揮
シアター・オブ・ボイシズ、
フレットワーク
レコード芸術誌の海外盤試聴記でも取り上げられたHMU 907214のハイブリッド盤。16世紀のロンドンの町の喧騒が、SACDでさらにリアルに蘇る。
HMU 907214
\2500
「ロンドンの喧騒」
 ギボンズ:
  「ロンドンの喧騒」1&2、4声のファンタジア、「我が窓より行け」
 コッボールド:「新しい流行」
 ウィールクス:「ロンドンの喧騒」
 ディアリング:6声部のファンタジア第1番、「都市の喧騒」、「田舎の喧騒」
 マイケル・イースト:
  牧歌的唱句(麗しき月である5月に、コリドンはその時彼女にキスをした、
  いとしのミューズ、ああ悲しいことに、私にとっての平和と喜び)
 レイヴンズクロフト:「3羽のカラス」
ポール・ヒリアー指揮
シアター・オブ・ボイシズ、
フレットワーク
主に17世紀前半に活躍したイギリスの作曲家たちによる、ロンドンの街の物売りの声や商人の歌などを組み入れた、いわゆる「ロンドンの喧騒」と分類される曲を集めた録音。伴奏と合奏曲を受け持つフレットワークの腕の冴えはいつもながら素晴らしく、シアター・オブ・ボイシズの面々の歌声は、17世紀のロンドンを髣髴とさせてくれる。このタイトルの曲は、ギボンズとウィールクスのものが良く知られているが、「グリーンスリーヴス」などの民謡旋律を用いた一種のクォドリベットであるコッボールドの「新しい流行」も、この曲種の中では有名。また、ディアリングの「田舎の喧騒」は、「ロンドンの喧騒」と同じ手法で、野ウサギやキジを狩るときの歌、物売りの声、収穫の歌や方言などを組み入れ、田園風景を生き生きと伝えており、興味深いもの。録音:2005年6月30日-7月4日、サフォーク州オーフォード、旧牧師館オーフォード教会
HMU 907401
¥2500
アルヴォ・ペルト:ダ・パーチェム
 ダ・パーチェム・ノミネ(2004) 
 ヌンク・ディミティス「今こそ主よ、僕を去らせたまわん」(2001)
 Littlemore Tractus(もう少し長くのばした)(2000)
 Dopo la vittoria(勝利のあとに)(1996/1998)
 マニフィカト(1989)
 2つのスラヴ詩篇(1984/1997)
 An den Wassern zu Babel(バビロン川のほとりに)
  (1976/1984/1996)
ポール・ヒリヤー指揮
エストニア・フィルハーモニック室内合唱団
クリストファー・バウアーズ=ブロードベント(Org)
HMU 807401
(SACD Hybrid)
\2600
「もはやこれ以上のものはありえない絶対的な解釈」とグラモフォン誌でも絶賛された、ヒリヤーによるペルト作品集。どこまでも澄み切った響きは、太陽の光を受けたプリズムのように刻一刻とその表情を変えながら、聴くものの心に響き渡る。「聖なるミニマリズム」と評されるペルトの音楽のエッセンスをじっくりと味わえる。今回参加しているオルガンのクリストファー・バウアーズ=ブロードベントが織り成す響きもどこまでも深く滋味に富んだものとなっている。ペルトの伝記作家でよき理解者でもあるヒリヤーによるペルトの宗教音楽の録音は、ハルモニア・ムンディレーベルではこれで3タイトル目となる。ますます深まるその芸術に目が離せない。
HMU 907400
\2500
「グローリーランド」
 アメリカ発祥のフォークソング、
 スピリチュアル音楽、ゴスペル集
アノニマス4
ダロル・アンガー(Vn、マンドリン)
マイク・マーシャル(マンドリン、G、マンドチェロ)
HMU 807400
(SACD Hybrid)
\2600
ディスクをかけた途端、アメリカの広大な大地に果てしなく続くとうもろこし畑が目の前に広がるかのよう。とても陽気な気分の声とマンドリンなどのアンサンブルに心も思わず弾む。アノニマス4は、「クールな芸術性とあたたかみのある人間性の理想的な融合」とタイムズ紙でも激賞されている、4人女性による声楽アンサンブル。一時活動を休止していたが、ファンの熱い要望もあり、このたび活動を再開した。再開第1弾は、アノニマス4が重きをおいているアメリカ発祥の音楽の発掘的試みのアルバム。マンドリンの名手2人をゲストに迎えて満を持しての演奏に、身も心も弾む、陽気でたのしい一枚。
HMU 907421
\2500
アグリコラ:シャンソン&ヴィオール音楽集
 アグリコラ:
  落胆した女のようにI(4声), II(3声), III(2声)、
  あらゆるよいものに満ちV, III, II, I(3声)他
  ファブリス・フィッチ/アグリコラI:女のように(2声、4声)
 ピエール・ド・ラ=リュー:もし眠っているのなら他、<全22曲>
フレットワーク
マイケル・チャンス(C-T)
麗しき音色の弦楽器奏者集団、フレットワークの新譜は、ネーデルラント楽派の重要な作曲家、アグリコラです。アグリコラは1446年頃に生まれ、1506年に亡くなった。イタリアやフランスの王室礼拝堂、宮廷などに仕え、モテットなどの声楽作品で知られている。(バッハと同時代に生きた人物にヨハン・フリードリヒ・アグリーコラがいますが、特に関わりはないようです。)他にもフィッチやラ=リューなど、アグリコラの同時代に生きた作曲家達の作品が収められているのもうれしいところ。マリナーのメサイアやガーディナーのモンテヴェルディ、バッハの録音などで幅広くファンをもつマイケル・チャンスとの共演とは、なんとも豪華。フレットワークの面々による深く沁みこむような音色による遠き15世紀の宮廷に鳴り響いた音楽に、心洗われる想い。
HMC 901920
\2500→¥2290
マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」 サラ・コノリー(Ms)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
シャンゼリゼO.
ヘレヴェッへのマーラーといえば、あの斬新なシェーンベルク=リーン編曲の室内オケ版による「大地の歌」(HMA.1951477)が録音されたのが93年。いままたここにヘレヴェッへが手兵シャンゼリゼ管とともに衝撃的なマーラー演奏をおくり出してきた。オリジナル楽器オケを伴った初めての「角笛」歌曲集の登場。曲名に由来する同名の詩集は、詩人アルニムとブレンターノとがまとめあげたドイツの民謡詩集。およそ1887年から1901年にかけての15年以上に渡り、マーラーはこれにはまり好んで音楽をつけている。聴けばすぐに分かるように、第2番から第4番までの交響曲群と内容的に密接にリンクするこの一連の歌曲は、マーラーの音楽宇宙の精髄を成す重要な作品。ここでヘレヴェッへがロマン派の作品、たとえばシューマンやブルックナーの交響曲を手がける時にみせる異常なほど苛烈なアプローチを思い起こしてみてほしい。オリジナル楽器の繰り出す清新な響きの持ち味も相俟って、この歌曲をトータルに彩る軍楽調の箇所のなんとも刺激的なこと!その一方でバッハにも相通じるハーモニーの美しさは、まぎれもなくヘレヴェッへのもの。「美しいラッパが鳴り響くところ」 など、どこからともなく怪しく退廃的な色香が匂い立ち、こ惑的な表情が濃密に折り重なってゆく。さらに当代随一、合唱音楽のスペシャリストとして、もはや“人の声”だけが織り成す美を究めているからだろうか。最も旬のヘンシェル、バッハのカンタータ・シリーズでもおなじみのコノリーとソリスト各々の魅力を存分に引き出すあたりほとんど天才的。ヘレヴェッへが作り上げた画期的な「角笛」歌曲集。このアルバムからはますます交響曲シリーズへの想像と期待とが大きく膨らむに違いない。
HMU 907387
\2500
モーツァルト:幻想曲とロンド集
 幻想曲 ニ短調 K.397/ロンド ニ長調 K.485/
 幻想曲 ハ長調 K.395
 ロンド イ短調 K.511/行進曲 ハ長調 K.408/
 前奏曲とフーガ ハ長調 K.394/幻想曲 ハ短調 K.396/
 ボーマルシェのセビリアの理髪師のロマンス
  「私はランドール」による12の変奏曲 変ホ長調 K.354(299a)/
 アダージョ ロ短調 K.540/
 メヌエット ニ長調 K.355/小ジグ K.574/
 グラス・ハーモニカのためのアダージョ ハ長調 K356/617A
リチャード・エガー(Pf、1805年製)
マンゼとの共演、さらに先日のゴルトベルク変奏曲でも誠実な演奏で我々を魅了し続けているリチャード・エガーによる、モーツァルト作品集の登場。
リチャード・エガーの言葉より:
“今年2006年は、250年前に生まれた男に捧げる記念コンサートとレコーディングがいっぱいあると思います。・・・このディスク上でのリサイタルは、モーツァルトによる‘自由’な構造のピアノ音楽、ロンド、幻想曲、そして前奏曲といったプログラムからなっています。彼はこれらの音楽形式を、J.S.バッハ、そしてより重点的に、彼の息子たち、C.P.E.バッハ、J.C.バッハらから受け継ぎました。偉大なる「幻想曲ニ短調 K.397」の重き雲が立ち込めるような冒頭は、その後軽やかな気分のアリアへと移ろってゆきます。この作品は、19世紀にモーツァルトの作品ではないとされていました。自筆譜等の楽譜資料が完全なかたちではのこっていないからです。私は、この小さな宝石ともいえる作品を結ぶために、「egarrtorial〜エガートライアル〜エガー的試み」という選択をとらせていただきました。”と述べているように、第一曲目では、エガー編による幻想曲が聴けるという興味深い試みも。エガーの人格の誠実さが光ります。・・・“私はこのプログラムを、グラス・ハーモニカのために書かれたK.356のアダージョで締めくくりました。優れたオリジナル楽器を用いることによって、モーツァルトの音楽の多様性を知ることができ、彼の音世界にひとっとびすることができると確信しております。250年たった今も、モーツァルトが我々とともに生き続けていることに感謝しつつ・・・ハッピー・バースディ!”
HMC 901919
\2300→¥2090
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集
 ヴァイオリン・ソナタ イ短調 op.23-4
 ヴァイオリン・ソナタ ハ短調 op.30-2
 モーツァルトの『フィガロの結婚』から
  「もし伯爵様が踊るなら」による12の変奏曲 ヘ長調 WoO 40
ダニエル・ゼペック(Vn)、
アンドレアス・シュタイアー(Pf)
使用ヴァイオリン:ザルツブルク製(1700年ca.)(ボン、ベートーヴェン・ハウス所蔵)
ラ・フォル・ジュルネにはじまった5月の来日でますますファンを魅了させたアンドレアス・シュタイアーの次なる新譜は、ダニエル・ゼペックとのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ。ゼペックは、フランクフルトの音楽大学に学び、その後アルバン・ベルクのメンバーでもあるゲルハルト・シュルツのもとでも研鑽を積み、ブレーメン室内管弦楽団の奏者として、またドイツのみならず国際的室内楽奏者として活躍している。シュタイアーともドイツ内外でたびたび共演をかさね、機知に富んだアンサンブルで聴く者をうならせるコンビ。使用した楽器は、リヒノフスキーがベートーヴェンにプレゼントした弦楽器のクヮルテット用4つの楽器の中のヴァイオリン。ボンのベートーヴェン・ハウスが初めて録音のための使用を許可したというなんとも意義深いもの。モーツァルトの「トルコ行進曲」で我々の度肝をぬいたシュタイアー、ベートーヴェンでも時折光る独創性がなんとも魅力。
第34号セール「駆け込み単発セール」ご案内済み。
HMC 901889
\2300
ロカテッリ:
 コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)op.1より
  第2、4、7、8、9番
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ指揮
フライブルク・バロック・オーケストラ
ロカテッリは、バロック時代、作曲家としてはもちろんヴァイオリニストとしても大活躍していた。そんな彼が作曲したコンチェルト・グロッソに弦楽器奏法の粋が盛り込まれているのは当然のこと。結果として得られた作品は、弦楽器の変幻自在な魅力に満ちたもの。こんな難しい技法を盛り込んだ弦楽器ものをパガニーニより100年も前に書いていたとは!ロカテッリ、おそるべし。フライブルク・バロック・オーケストラの面々の妙技が冴え渡る名演となっている。
HMC 901894
\2300
ボッケリーニ(1734-1805):2つのチェロを伴う弦楽五重奏曲集
 弦楽五重奏曲集op.18より
  第3番 変ホ長調(G.287)
 弦楽五重奏曲集op.29より
  第6番 ト短調(G.318)
 弦楽五重奏曲集op.41より
  第2番 ヘ長調(G.347/ op. 37-22)
ロエル・ディールティエンス(指&Vc)
アンサンブル・エクスプロラシオン
ボッケリーニの弦楽五重奏曲は、どのパートをとっても役割が重要で、さらにスタイルも実に様々。特にここにおさめられた3曲の五重奏曲は、ボッケリーニの真骨頂が味わえる名曲ばかり。瑞々しい弦の音色、まばゆい音型、メリハリのある作品が、アンサンブル・エクスプロラシオンのメンバーたちによって見事に演奏されている。
HMC 901890
\2300
シューマン:蝶々op.2、謝肉祭op.9、ウィーンの謝肉祭の道化op.26 シュテファン・ヴラダー(Pf)
ヴラダーは生粋のウィーン育ちのピアニスト。今やウィーン音楽大学の教授もつとめ、若干41歳にして名実ともに巨匠の仲間入りを果たした音楽家の一人。そんな彼の新譜は、シューマンのピアノへの創作意欲がもっとも活発だったころの作品集です。謝肉祭はクララへの愛の歌、さらにはショパンへのオマージュなど、詩・文学的な面からみても実に興味深い楽章がちりばめられており、ヴラダーはそれらひとつひとつをかみしめるように、しかし熱さをもって弾いています。また、「ウィーンの謝肉祭の道化」は謝肉祭の前の仮面をつけた人々が集うお祭の喧騒が感じられる曲だが、ヴラダーの演奏は一人一人の仮面の下までをも想像させるような、イマジネーションと独創性に満ちたものとなっている。
HMI 987067
\2300
エルネスト・ハルフテル(1905-1989):
 シンフォニエッタ/悲歌/詩篇
ヴィクトール・パブロ・ペレス指揮
オルケスタ・シンフォニカ・デ・テネリフェ
ハルフテルは、スペインの大作曲家ファリャの愛弟子で、ファリャの絶筆作品となったオペラ「アトランティダ」を補筆し、カンタータとして世に出した人物としても知られている。ダリ、ガルシア・ロルカらと親交をむすび、スペインの文化界においてなくてはならない存在だった。ストラヴィンスキー、また、1925年から10年間はラヴェルの下で修行をつみ、その作風は新古典主義的なものが多い。シンフォニエッタは1928年ごろに書かれ、この曲によってハルフテルはアメリカでも知られるようになったというもの。
HMX 2908219
\1890
ハルモニア・ムンディ・プロデュース
2007年の音楽手帳
【1月】
 ブリテン:ニュー・イヤー・キャロル/アノニマス4
【2月】
 シューマン:「ウィーンの謝肉祭の道化」よりフィナーレ/シュテファン・ヴラダー(Pf)
【3月】
 ドヴォルザーク:組曲「春」より/ベルナルダ・フィンク(Ms)
【4月】
 ヴォルフ:メーリケ詩集より「4月の黄色い蝶」/ヴェルナー・ギュラ(Br)
【5月】
 デュ・モン:「五月の初めの日に」/アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
【6月】
 パーセル:聖チェチリア/ヘレヴェッヘ&コレギウム・ヴォカーレ
【7月】
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲より第2楽章/マルコ・ソシアス(G)
【8月】
 ハイドン:「四季」より第19曲目合唱/ヤーコプス
【9月】
 ハイドン:「四季」より収穫のとき/ヤーコプス
【10月】
 ドビュッシー:前奏曲集第2集より「枯葉」/アラン・プラネス(Pf)
【11月】
 インガルス:収穫祭/シアター・オブ・ヴォイシズ&ポール・ヒリアー
【12月】
 コレッリ:合奏協奏曲第8番(クリスマス協奏曲)/アンサンブル415
大好評をだった「2006年モーツァルトの手帳」につづき、今年もハルモニア・ムンディが豪華な手帳をプロデュース。見開き1ページで一週間、その週に属する音楽史上重要な日が、写真・イラストつきで紹介されている。バッハの命日からプロコフィエフの命日、メトロノームの誕生やジョン・ケージの「4分33秒」が生まれた日、さらには不朽の名作映画「ウエスト・サイド物語」が生まれた日、そしてもちろんハルモニア・ムンディ・アーティスト達の誕生日まで、実に多種多彩な事項がちりばめられている。貴重な写真も満載されており、ながめているだけでも楽しくなる。各月ごとをイメージした選曲も、廃盤になってしまっている音源も含まれているというのもうれしいところ。見ても聴いてもたのしいだけでなく、もちろん実際にも使えるこのきれいな手帳、レーベル在庫なくなり次第終了となりますのでお見逃しなく!

HR MUSIK

HRMK 03006
(2CD)
\4800
ボーイト:「メフィストーフェレ」 マーク・S・ドス(Bs メフィストーフェレ)
アルベルト・クピード(T ファウスト)
アンナリーザ・ラスパリョージ(S マルゲリータ)
ミケーラ・レモール(S エレーナ)
ハンス=ユルゲン・ラツァー(T ワグナー)ほか
パオロ・カリニャーニ指揮
フランクフルト博物館管弦楽団
フランクフルト歌劇場合唱団
2005年、2006年と来日、いずれの演奏会も大評判となった今話題の指揮者、パオロ・カリニャーニのオペラ録音が登場。カリニャーニは1961年ミラノ生まれ、1999年からフランクフルト歌劇場の音楽総監督に就任、当時音楽的には低迷していたこの歌劇場で短期間に高い評価を得て、一気に名声を高めた。独特の風貌、新鮮な音作りから「鬼才」と評されることも多い彼と、やはり「鬼才」と言えるボーイトの傑作「メフィストーフェレ」の相性はドンピシャ。マーク・S・ドスはクリーヴランド出身のバス=バリトン。ブッセートのヴェルディ・コンペティションで優勝した逸材。アルベルト・クピードは日本でも良く知られたベテラン・テノール。アンナリーザ・ラスパリョージは、藤原歌劇団のビゼー「カルメン」でミカエラを歌って評判だったソプラノ。フランクフルト博物館管弦楽団とは、フランクフルト歌劇場のオーケストラのこと。傑作のわりに、あまり録音の多くない「メフィストーフェレ」に、注目の録音が加わったことを歓迎しましょう!録音:2004年5月(ライヴ録音)

HUNGAROTON

HCD 32414
\2300→¥2090
モーツァルト:
 (1)大五重奏曲
  (原曲:セレナード変ロ長調K.361「グラン・パルティータ」〜
   C.F.G.シュヴェンケによる編曲)
 (2)弦楽五重奏曲第4番ト短調K.516
  (C.D.シュテグマンによるフォルテピアノ4手編曲版)
マルコム・ビルソン(Fp)
(1)アビゲイル・グレアム(Ob)
モーニカ・トート(Vn)
ラースロー・モーレー(Va)
チッラ・ヴァーリ(Vc)
(2)ツヴィ・メニケル(Fp)
今年のモーツァルト・イヤーはリリース点数・内容ともにたいへん賑やかな拡がりをみせているが、またまたHUNGAROTONから一風変わったアルバムの登場。奏者の数が13から5へとコンパクトになった「グラン・パルティータ」。編曲はモーツァルトの友人のクラリネット奏者アントン・シュタードラーのそのまた友人で、C.P.E.バッハのあとハンブルクのカントルを務めたシュヴェンケ(1767-1822)。基本は原曲に忠実でも、第4楽章のメヌエットでは自筆譜にはない第3のトリオが含まれていたりする仕掛けもあってビックリ。ただ、この追加には不自然さがなく「ひょっとしてオリジナルを書いた後に、モーツァルトが作曲したのではないか」とビルソンも推理するほど。そして、ビルソンがどうしても弾きたくて過去に自ら四手用に編曲し演奏もしたというK.516。あえてここでは同時代のシュテグマン(1721-1826)による版を採用している。ピリオド演奏に通じた名手たちの演奏が楽しさいっぱいで、お祭りムードを大いに盛り上げる素敵なアルバムに仕上がっている。録音:2005年11月7-9日、2006年1月31日-2月1日フンガロトン・スタジオ

HUNGAROTON 1CD¥2200

HCD 32389 「フバイ:ヴァイオリンとピアノのための作品集Vol.9」
 ハンガリー幻想曲Op.1/夜想曲第1番Op.42/
 アテア〜5章からなる音楽小説Op.47/
 オペラ「村の与太者」よりヴァイオリン独奏Op.50a/
 夜想曲第2番Op.73/バラード「月光」Op.86-1/エルフの踊りOp.86-2/
 2つの小品Op.87-1&2(つかの間の太陽/夜想曲第3番)/
 ロマンツェとギターレOp.108(輝かしい太陽/淡い月の光)/
 ヴュータン(フバイ編):哀歌/演奏会用奇想曲Op.86-3
フェレンツ・セチェーディ(Vn)
イシュトヴァーン・カッシャイ(P)
フンガロトンきっての人気シリーズ、フバイのヴァイオリン曲集もついに9作目。今回は3つの夜想曲をはじめ、さしずめ‘陽光と月光’とでも題すべき内容の作品が集められている。愛を語り、セレナードの背景を演出する夜の闇は、19世紀のサロンでとくに好まれたテーマ。フバイのヴァイオリン音楽は時に甘く、時に情熱的な調べで迫る。世界初録音。録音:2005年4月21-25日、2003年4月26日、2001年4月25-28日フンガロトン・スタジオ
HCD 32401
¥1990
グリエール:弦楽四重奏曲集
 第1番イ長調Op.2/第2番ト短調Op.20
プルズシュ四重奏団
(ヤーノシュ・ピルツ、
エステル・レシュターク・べデー(Vn)
イシュトヴァーン・ラインチャーク(Va)
コウサイ・H.マフディ・カッドゥリ(Vc))
アレンスキーとタネーエフの弟子にしてプロコフィエフやパステルナークの師であったレインゴリト・グリエール(1875-1956)。彼の作品は美しいメロディが特徴で、ここに収められた2つの初期弦楽四重奏曲もロシア民謡のようなメロディが全篇にあふれている。また、彼の音楽はロシアの自然を描写したような絵画性も魅力。録音:2005年7月29日-8月5日フンガロトン・スタジオ
HCD 32302 フリードリヒ・エルンスト・フェスカ(1789-1826):弦楽四重奏曲集Op.1
 第1番変ホ長調 / 第2番嬰へ短調 / 第3番変ロ長調
オーセンティック四重奏団(オリジナル楽器使用)
‘味わい豊かなスタイルと細心にして綿密な作曲技法’とウェーバーが大絶賛した、フェスカの弦楽四重奏が初登場。ハイドンやモーツァルトの流れを汲みながら、ロマン的な香りも漂わせた四重奏。当時絶大な人気を誇っていたとの記録は確かで、このドイツの作曲家兼ヴァイオリニストによる最高傑作とされている。ピリオド楽器のアンサンブルが魅力を余すところなく引き出しており、ウェーバーの指摘がよく分かる素晴らしい演奏。録音:2005年10月1-4日ブダペスト、フンガロトン・スタジオ




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