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第40号マイナー・レーベル新録音新譜(1)


10%オフ・セール

 こちらの商品はすべて10%引きとさせていただきます。値下げになっているものは、そこからさらに10%引きとなります(\2200→\1990の商品なら\1791です)。
 2008年初頭、4年ほど前の紹介新譜です。

 他のセールと競合してそちらの価格と違いが出るものもあると思いますが、ご了承ください。
 すでに入手不能になっていることもありえます。ご理解くださいませ。

 最終フォーマットで提示される価格や自動送信で送られてくる価格は元の値段になっておりますが、「お客様シート」に記載されるときはセール価格になります。




ACCENT 1CD¥2500

ACC 24183 エルンスト・アイヒナー(1740-1777):6つのフルート四重奏 Op.4 イル・ガルデリーノ
ヤン・ドゥ・ヴィネ(フラウト・トラヴェルソ)
寺神戸亮(Vn)
秋葉 美佳(Va)
クレア・ジャルデッリ(Vc)
エルンスト・アイヒナーはモーツァルトの半世紀前に活躍した作曲家であるが、巧妙な職人芸が散りばめられた作品の数々を残している。父ヨハン・アンドレアス・アイヒナーはヴァルデクの宮廷音楽家でエルンストもこうした環境の中、ヴァイリン、ファゴットと作曲を学んだとされている。自身はツヴァイブリュッケンの宮廷楽団員となり後に楽師長を務める。13年間というわずかな作曲活動のなかで、かれは31の交響曲、19の協奏曲、そして室内楽、声楽曲など斬新な作曲法で次々と作品を書き上げた。このフルート四重奏は彼の後期の作品で、ロココ調の優美な音楽と巧みな技巧とが融合した美しい作品群。イル・ガルデリーノの子気味良い演奏が作品の洒脱さと味わいを表現している。録音:2006年10月
ACC 24200 ムファット:「音楽の花束」第2巻より第1番、第1巻より第5番
エヴァリスト・ダッラーバコ:
 4声の教会協奏曲 ニ短調Op.2-1、ト短調Op.2-5
ヨハン・クリストフ・ペーツ:ソナタ ト短調、ソナタ ホ短調
パッヘルベル:音楽のたのしみ-パルティータ 第2番 ハ短調
ヨハン・カスパール・ケルル:ソナタ ト短調
スティルス・ファンタスティクス
パブロ・バレッティ(Vn)
フリーデリケ・ホイマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
エドゥアルド・エグエス(テオルボ)
ディルク・ベルナー(ハープシコード)
ブライアン・フランクリン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
デイン・ロバーツ(ヴィオローネ)
フリーデリケ・ホイマン(芸術監督)
18世紀のヨーロッパは宮廷を中心とした貴族文化の時代でもあり、絶対王政のもとで様々な文化とその担い手たちの保護と育成が計られ、国王や貴族、大商人たちはパトロンとして多大の貢献を果たしてきた。バイエルン選帝侯マクシミリアン2世エマヌエルは特にそうした傾向が強く、その時代の音楽家たちに強い影響を与えた。スティルス・ファンタスティクスは、そうした時期の周辺の音楽家たちの音楽を丁寧に洗い出し聴くものに提示している。演奏のスティルス・ファンタスティクスは文字通り「型破りな様式」で目の前にある音楽を鋭敏切り込んでいく。メンバーも気鋭のリュート奏者エドゥアルド・エグエスやサヴァールも信頼を置く名手パブロ・バレッティなど豪華。
ACC 24184 ブクステフーデ:カンタータ&モテット集
 主に新しき歌を歌えBuxWV12、
 主よ わたしはあなたを心から慕ってまいりましたBuxWV41
 主よ あなたにおすがりしますBuxWV53、イエス わが喜びBuxWV60、
 われらより取り去りたまえ、主よBuxWV78
エリク・ファン・ネーヴェル(指)
声楽・器楽アンサンブル・クレンデ
2007年に没後300年を迎えたブクステフーデは、北ドイツ・オルガン楽派最大の巨匠。リューベックの聖マリア教会でオルガニストをしていたブクステフーデをバッハはわざわざ尋ねて行き、彼の演奏を聴いて感動したというエピソードは有名。当時としては高度なテクニックと自由で即興的な作風は後のJ.S.バッハにも大きな影響を与えている。ここに収録されているカンタータ、モテットは、オルガン作品同様しっかりとした音楽が軸となり、美しく豊麗な歌唱が響き渡る素晴らしい作品。伝統あるベルギー古楽界で高い評価を得ているネーヴェルが率いる声楽・器楽アンサンブルのクレンデの安定した体内に染み入る演奏が心地よい1枚。
ACC 24185
(SACD Hybrid)
\2700
ジョン・メイナード、トマス・モーリー、ジョン・ダウランド、
ウィリアム・ブレイド、ジョン・プレイフォード、マシュー・ロック より
アンサンブル・エコー・ドゥ・ダニューブ 
ミリアム・アレン(S)
ロブ ウィン・ジョーンズ(ナレーター)
17世紀イギリスで流行した「仮面劇」(ダンスや歌を取り入れた演劇で登場人物が仮面を付け上演された)で使用されていた作曲家の音楽を集め、11章の仮面劇仕立てにした当時の「マスク」を再現した意欲的な企画。「仮面劇」は宮廷や上層階級の観客のために滑稽な強烈風刺劇として紹介され、たいていは宮廷の人々に媚びるような寓話などが取り上げられていた。
ACC 24188
(SACD Hybrid)
\2700→¥2490
ハイドン:
 ハープシコード協奏曲 ト長調 Hob.XVIII:4、
 ハープシコード協奏曲 ヘ長調 Hob.XVIII:3
 ディヴェルティメント  ヘ長調 Hob.II-20
エヴァルト・デマイヤー(Cemb)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
エヴァルト・デマイヤーのすっきりとした軽やかで粒立ちの良い音で協奏曲を聴かせる。またディヴェルティメントではシギスヴァルト・クイケン率いる ラ・プティット・バンドの自然体の演奏が、明るく伸びやかでくったくのない音楽が、安らぎと心地よさを与えてくれる。

AEON

AE 0754
\2600
ジェローム・コンビエ:「静かな生活-Vies silencieuses」 アンサンブル・ケーン/
ギョーム・ブルゴーニュ(音楽監督)
石というものは、ある特定の「音」、すなわち、音楽が満ちた空間の中で、風がそれ自身聞こえるようになる際のミネラル成分が結集してできているのではなかろうか。石、葉、雪は、もっとも重要な要素である自身を「聞く」という方法をどうしても知りたい、と話すだろう。光、影、煙というものは、自身がそうである無機物を、音楽へと構築しようとする努力について語るだろう--(コンビエの言葉)。「聞く」ということに関して非常にセンシティヴな感覚を持つコンビエによる作品集。四分音なども多様された、聴覚が研ぎ澄まされるような音世界。
AE 0756
\2600
エマニュエル・ヌネス(1941-):ヴィオラのための作品集
 (1)黒い手(2007)(多重録音)
 (2)インプロヴィゼーションⅡ-ポートレート(2003)
 (3)ヴァーサスⅢ(1987-1990)
クリストフ・デジャルダン(Va)、
エマニュエル・オフェール((3),Fl)
ヌネスは、ポルトガルの作曲家で、アンサンブル・アンテルコンタンポランのヴィオラ奏者でもあるという大変な名手。アンリ・プスールやピエール・ブーレーズに特に強い影響を受けている。日本人の人気作曲家、望月京もヌネスに師事している。「黒い手」は、ある老女が川に手をつけたら手が完全に真っ黒になるが、その後様々なことがあって最終的にはもとの色にもどる、という話のオペラに基づいた作品。様々な技法が駆使されており、最後にはオクターヴとハーモニクスの饗宴となって幕を閉じる。「ヴァーサスⅢ」では、ヴィオラだけでなくフルートも様々な技法に通じていることが求められる難曲。無機的な感じのする不思議な作品。

ALBA 1CD¥2500

ABCD 239
(SACD Hybrid)
\2500
アントン・ヴェーベルン:弦楽四重奏のための6つのバガテル 作品9
ハッリ・ヴオリ:灰色のフクロウ(2005)
ヴェリ=マッティ・プーマラ:アポストロフィー(2005)
ペルットゥ・ハーパネン:手紙(2006)
ハッリ・アハマス:単純な物語(2006)
アイヤ・プールティネン:Meteo (2006)
アントン・ヴェーベルン:
 弦楽四重奏のための6つのバガテル 作品9(リミックス)(SACDトラックのみ)
アンサンブル・ツァグロス
シベリウス・アカデミーのオーケストラで演奏していたプレーヤー15人が構成する室内アンサンブル、ツァグロス Zagros。<リベラル思考、理想主義、実験願望>をキーワードに、今日の音楽を主なレパートリーとしている。それぞれのミュージシャンが芸術監督。ツァグロスにとって初めてのポートレートアルバム。ヴェーベルンの「6つのバガテル」の曲間に現代フィンランドの作曲家5人の作品が演奏される構成がとられている。マルチチャンネルステレオ
ABCD 240 ピアノ・トランスクリプションの芸術
 カール・チェルニー:
  フィガロのさまざまな主題による華麗なる幻想曲 作品493
 シギスムント・タールベルク:
  ラクリモーザ 作品70(モーツァルト「レクイエム」 K626 による)
 J・S・バッハ:協奏曲 ト短調 BWV975
  (ヴィヴァルディ「ヴァイオリン協奏曲 ト短調」 RV316a)
 ベートーヴェン:
  バレエ「プロメテウスの創造物」 作品43 (抜粋)
 ロナルド・スティーヴンソン:
  ピーター・グライムズ幻想曲(ブリテン「ピーター・グライムズ」による)
 アレックス・フリーマン:
  雪(マシュー・ホイットール:合唱曲「雪」による)
 リスト:ハンガリー・ラプソディ第19番 ニ短調
  (アーブラーニの「優雅なチャールダーシュ」による)
リスト=マッティ・マリン(P)
トランスクリプション-深みのある音楽と上っ面だけの音楽、価値ある音楽と価値のない音楽、保守的な音楽と急進的な音楽、ユーモラスな音楽とシリアスな音楽。作曲者と演奏者のふたつの顔をもつヴィルトゥオーゾたちが何を考えたか? 2003年、ヴァイマールで行われたフランツ・リスト・ピアノコンペティション第3位。フィンランドのピアニスト、リスト=マッティ・マリンは現在、シベリウス・アカデミー博士課程で「ピアノ・トランスクリプション」の演奏と論文に取り組んでいる。その研究の一環として、このアルバムが録音された。「知的に組まれたプログラムが投げつけるさまざまな難題をマリンは、いとも平然とこなしていく。チェルニーの「フィガロ幻想曲」の恋の楽しさも、ロナルド・スティーヴンソンがブリテンの「ピーター・グライムズ」を8分に要約した音楽の暗いドラマも彼はしっかり理解している」 (評:マーティン・アンダーソン <Finnish Music Quarterly>2007/ 3)録音:2006年9月22日-24日 クーサーホール(フィンランド) 制作:リスト=マッティ・マリン  録音:マッティ・ヘイノネン、アルト・ハッキネン
ABCD 241 オッリ・ムストネン:ギターソナタ「イェヘキン・イーヴァナ」(2004)
ラウタヴァーラ:
 ユニコーンのセレナード、ユニコーンのモノローグ、
 パルティータ、フルートとギターのためのソナタ
ラウタヴァーラ/イゥモ・エスケリネン編:Vari_tude(1974)
イスモ・エスケリネン(G)
ペトリ・アランコ(Fl)
フィンランドを代表するギタリスト。イスモ・イスケリネンは1989年、最年少で参加した国際コンペティション、スカンディナヴィア・ギターフェスティヴァルで優勝。若い世代のトッププレーヤーとして一躍注目されるようになった。「The Magic Circle」(ABCD 153)、マヌエル・ポンセのギター曲集(ABCD 185)、「The Seventh Sense」(ABCD 213) に次ぐソロアルバム。ラウタヴァーラがギターのために書いた全作品と、ピアニストとして名高いオッリ・ムストネンがイスケリネンのために書いたソナタ「イェヘキン・イーヴァナ」を演奏している。ユニコーン(一角獣) の「セレナード」と「モノローグ」はヨーゼフ・ホレチェクからの委嘱作。ヴァイオリンのための「Vari_tude」は、イスケリネン自身がギターのために編曲した。
ABCD 244 C・P・E・バッハ:ギターのためのトランスクリプション
 ソナタ 嬰ハ短調 Wq55/3 、
 6つの特徴的な小品-優柔不断な人Wq117/31、
 日々の移ろいWq117/32、恋煩い Wq117/30
 気まぐれWq117/33、カロリーヌWq117/39、ポロネーズ Wq117/17
 ソナタ ホ短調Wq 54/3、ソナタ ホ長調Wq 48/3 -アダージョ、
 ソナタ ホ長調Wq 62/3、ロンド ロ長調Wq 58/1
ペトリ・クメラ(G)
ペトリ・クメラはヘルシンキ音楽院でフアン・アントニオ・ムロに師事した後、フランツ・ハラースのクラスで学んだニュルンベルク=アウグスブルクの音楽大学を2000年、最優等で卒業。スカンディナヴィア・ギターフェスティヴァルで第1位を獲得した。ノルドグレンのギター作品を集めた「魅せられた音」(ABCD 218) に次ぐアルバム。C・P・E・バッハのキーボード曲をクメラ自身がギターのために編曲して演奏しています。このアルバムでクメラが弾いている楽器はヘルマン・ハウザー I & II。反応のよさ、歌、温かい音色、ピアニッシモの繊細な響き、音の多彩なニュアンス。クメラにとって特別な楽器となった。
ABCD 242 ロベルト・カヤヌス:弦楽のための組曲 ヘ長調
ヒンデミット: ヴィオラと弦楽オーケストラのための「葬送音楽」
イルカ・クーシスト:ディヴェルティメント
パシ・ピースパネン:
 バリトンと弦楽オーケストラのための「4つの歌」-
  割れた花瓶、森の墓、夜の犬、光
ウーノ・クラミ:弦楽オーケストラのための組曲
ヘイッキ・ペッカリネン(指)
タピオラ・ユース・ストリングズ
レイヨ・ムスタカッリオ(B)
ウッラ・ソインネ(Va)
テーマは "光"。"まじめな顔の作曲家が屈託のない表情を見せた" イルッカ・クーシストのディヴェルティント。色あせていく恋心、大切に育まれた愛、暗闇の恐怖、太陽の光……フィンランドの4つの詩をテクストとするピースパネの歌曲集。起伏の激しい感情の動きをみせる、クラミの組曲。イギリス国王ジョージ五世の訃報を知ったヒンデミットが書いた、悲しくノスタルジックな気分の〈葬送音楽〉。指揮者として高名だったカヤヌスのロマンティックな伝統に根ざした〈弦楽のための組曲〉 は、これが初録音。エスポー音楽学校の室内オーケストラのひとつ、タピオラ・ユース・ストリングズ。指揮者のヘイッキ・ペッカリネンはチェロと弦楽オーケストラのクラスの責任者を務めている。
ABCD 243 ロマンティック・トランペット
 フォーレ:パヴァーヌ、
 ドビュッシー:月の光、
 ショパン:前奏曲 変ニ長調 作品28-15「雨だれ」
 アルヴェーン:エレジー、
 グルック:精霊の踊り、
 ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番「月光」〜第1楽章
 シューベルト:セレナード、
 ヘンデル:ラルゴ、
 モーツァルト:
  「魔笛」 K620<パミーナのアリア>、
  ミサ曲 ハ短調 K427/417a<ラウダムス・テ>
 ナポリ民謡:光さす窓辺、
 ヴェルディ:行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って
 マルチェッロ:アダージョ、
 ペルゴレージ:ニーナ、
 カッチーニ:アヴェ・マリア
ヨウコ・ハルヤンネ(Tp)
カリ・ハンニネン(P)
ヨウコ・ハルヤンネ。ノルウェーのアントンセン、スウェーデンのハーデンベルガー、デンマークのケティル・リステンセンとともに北欧を代表するトランペットのエリート。フィンランド放送交響楽団の首席奏者。スイスの楽器スパーダを愛用している。親しまれ、愛されているロマンティックな小品を集めたアルバム。"行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って"。ピアニストのカリ・ハンニネンは、みずからもテューバとトランペットを演奏。金管楽器奏者との共演を楽しんでいる。2007年1月、5日をかけてフィンランドのクーサンコスキで録音された。
ABCD 246 ユッカ・リンコラ:室内アンサンブルのための作品集
 クラリネット五重奏曲、
 弦楽アンサンブルのための風、
 木管五重奏と弦楽五重奏のための秋の協奏曲
ペッカ・ニスカネン(Cl)
ラッセ・ヨアメツ(Vn)
ヨン・ストゥールゴールズ(指)
ラップランド室内管弦楽団員
ロマンティックな色合いをもった新古典的なスタイルの協奏曲や劇場のための音楽など多くの作品が人気。ジャズミュージシャンからキャリアをスタートさせた作曲家、ユッカ・リンコラの "小さなアンサンブル" のための作品集。古典的傾向のクラリネット五重奏曲。木管五重奏と弦楽五重奏が "結婚"。アンサンブルそれぞれの色彩が巧みに使われ、清澄な響きの音楽となった「秋の協奏曲」 は、「迷宮」「九月」「オクトブルー」の3楽章からなる約30分の大作。ヨン・ストゥールゴールズが芸術監督を務めるラップランド室内管弦楽団はヨーロッパの最北に位置する プロ・オーケストラ。フィンランドでもっとも多様な音楽を手がけるオーケストラのひとつ。
ABCD 247
¥2290
ショパン:
 ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 作品21、
 ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11
ヤンネ・メルタネン(P)
ハンヌ・コイヴラ(指)
ヨエンスー市管
10のマズルカと前奏曲などのリサイタル・アルバム (ABCD138)、夜想曲集第1集 (ABCD160)、夜想曲集第2集 (ABCD190)。繊細で美しいピアノの音、感受性豊かな表現。ヤンネ・メルタネンが Alba に録音した3枚のショパン・アルバムは静かな人気を呼んでいる。そのメルタネンがショパンの2つの協奏曲を録音。オーケストラはライヴで共演したフィンランドのヨエンスー市管弦楽団。楽しみです。
ABCD 238 Jazz Night Walk
Werther 1: Ed 73/06
 Night Walk、(ナイトウォーク)、
 Tears of Mary(マリアの涙)、
 Sole Song(ただひとつの歌)、
Solaris(ソラリス)、Silence is a room Astor Lounge(アスター・ラウンジ)
Werther 2: Charlotte
Werther 3:
 Father Last year`s fall (去年の秋)、
 Kalamazoo Highway (カラマズー・ハイウェイ)
ペトリ・ニエミネン・アンサンブル
【ペトリ・ニエミネン(サクソフォーン、クラリネット、アルトフルート)
ヨウニ・ヨロネン(P)
ヴィッレ・ラウハラ(ベース)
イッペ・カトカ (ドラムズ)
アヌ・コムシ(Vo)
ヴェリ=ペッカ・ニエミ (Tp)
ペトリ・イッケラ (バンドネオン)
ハッリ・レヘティネン(ヴィブラフォーン)】
ソプラノ歌手、アヌ・コムシが3つの曲に参加。フィルムミュージック、ポップス・オールディーズ、新しいタンゴ、現代のコンサートミュージック。さまざまな音楽から影響を受けた自由な色彩のジャズを展開。
ABCD 220 J・S・バッハ/ミカ・ヴァユリネン編:
 前奏曲とフーガ ニ長調BWV532、
 イエス わが喜びBWV147より、
 おお主なる神 われを憐れみたまえBWV721
高橋悠治:水牛のように(1985)
J・S・バッハ/ブゾーニ/ミカ・ヴァユリネン編:
 いざ来たれ異教徒の救い主よBWV659、
 シャコンヌ ニ短調 BWV1004
パトリク・ビュスイユ:アルボリス I 《命の木》(1980 rev.2004)
グバイドゥーリナ:深き淵より(1978)
ミカ・ヴァユリネン(アコーディオン)
今年9月の来日ではその圧倒的なテクニックと音楽に向う真摯な姿勢が聴衆の心を掴んだミカ・ヴァユリネン(1967-)。アコーディオンによる「ゴルトベルク変奏曲」(ABCD191)では世界中から多くの賛辞が寄せられた。「低い声、高い声。速いパッセージとゆったりしたパッセージ。どの音符でも彼の芸術的手腕は輝きを放っている。ミカ・ヴァユリネンにとって難しすぎるということは何もなさそうだ」 ("Accordions Worldwid")。高橋悠治、グバイドゥーリナ。エコール・ド・ロマンでクラシカルアコーディオンと作曲を教えるパトリク・ビュスイユ(1956-) の「アルボリス I 《命の木》」。オリジナル作品とバッハ作品の編曲をならべた興味あるプログラムが組まれている。アコーディオンの表現力を無限に広げた前代未聞のアコーディオン奏者ミカ・ヴァユリネン。一聴の価値あり!
ABCD 224 ユッカ・ティエンスー(1948-):
 アルマ III《粋》(1998) (交響楽団とサンプラーのための)、
 ピアノ協奏曲《Mind》(2000) (小管弦楽のためのステレオ音楽)、
 アルマ II《魔力》(1996) (交響楽団とサンプラーのための)
ユハニ・ラーゲルスペツ(P)
スサンネ・マルッキ(指)
タンペレ・フィルハーモニック管
「コンサート・レパートリーを増やすことを作曲家の義務だと考えて作品を書くのではない。われわれの時代では、どの作品をとっても、ひとつひとつが創造される確かな理由を持っていなければならない」と語るユッカ・ティエンスー(1948-)。音楽の新しい可能性を絶えず探り、さまざまな試みを行っている。1990年代ティエンスーのもっとも充実した内容をもち、単独で演奏される「アルマ」三部作。もっとも抒情的で静謐な《魔力》、ダイナミックな《粋》。平均律の調律ではなく、内部奏法による色彩も使われるピアノ協奏曲。大地-反射、空気-戯れ、水-夢、火-情熱。それぞれ2つの言葉からなるタイトルが4つの楽章の内容を示している。
ABCD 227 バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ第1番 Sz86
ヤナーチェク:ヴァイオリンソナタ(1921)
ラヴェル:ヴァイオリンソナタ ト長調
エルヴィン・シュルホフ:ヴァイオリンソナタ第2番(1927)
レカ・シルヴァイ(Vn)
クリストフ・ベルナー(P)
ヴィヴァルディの「四季」に3つの"Between Seasons"を組み合わせたヘルシンキ・ストリングズのアルバム"7 Seasons"でソロを弾いたレカ・シルヴァイ。"怒号の1920年代" を代表するヴァイオリンとピアノの作品を録音した。
ABCD 232 ペルッティ・ヤラヴァ:弦楽オーケストラのための作品集
 ピアノ、フルートと弦楽オーケストラのための協奏曲(2001)、
 弦楽オーケストラのための幻想曲第1番《ため息のように》(1999)
 弦楽オーケストラのための幻想曲第2番《表面》(2002)
 弦楽オーケストラのための-風の中で (2003)
トゥオマス・トゥッリアゴ(P)
イラリ・レヘティネン(Fl)
タンペレ・ロー
アリ・アンゲルヴォ(指)
ペルッティ・ヤラヴァは、クラシカルの分野で作曲を始める前はジャズミュージシャンとして活動していた。ジャズとクラシカルを区別。ジャンルをクロスオーバーさせないところは、同じようにジャズ出身のフィンランドの作曲家、ユッカ・リンコラと共通している。モダニズムの色彩が表れた2つの幻想曲、エネルギッシュで新古典的な協奏曲。ヤラヴァがもっとも活発に作曲を行った時期の作品集。演奏するタンペレ・ローは、主に現代の作品を紹介するため、タンペレ・フィルハーモニックの若い音楽家たちが核になって結成したアンサンブル。国内の音楽祭に参加しながら、タンペレとヘルシンキでは定期的にコンサートを開催している。録音:2005年11月26日-27日 タンペレ音楽院 制作:ペルッティ・ヤラヴァ、録音:カリ・カッリオラハティ、タンペレ音楽院の学生たち
ABCD 234 ブロッホ:
 ピアノと弦楽オーケストラのための合奏協奏曲第1番、
 弦楽オーケストラと弦楽四重奏のための合奏協奏曲第2番
ブゾーニ:
 ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲 ニ短調 作品17
 弦楽オーケストラのための悲歌第7番子守歌(イリヤ・ホフマン編)
リスト・ラウリアラ(P)
ダニール・ライスキン(指)
聖ミケル弦楽オーケストラ(ミッケリ市管弦楽団)
ブロッホ後期の傑作、バッハの音楽を思わせる合奏協奏曲第2番。ピアノのヴィルトゥオーゾ、ブゾーニが12歳で作曲した協奏曲。「ポーランド弦楽オーケストラ作品集(ABCD173)」の聖ミケル弦楽オーケストラ(ミッケリ市管弦楽団)とフィンランドのピアニスト、リスト・ラウリアラ(1949-)の共演。バッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスを主なレパートリーとするラウリアラはシベリウス・アカデミー出身。バッハのゴルトベルク変奏曲 (ABCD103)、シューベルトの変ロ長調ソナタ(ABCD109)を録音している。録音:2006年1月2日-5日 ミカエリ 制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ、録音:マッティ・ヘイノネン
ABCD 226
(2CD)
メシアン:幼子イエスにそそぐ20のまなざし(1944) ヤーナ・カルッカイネン(P)
2008年生誕100年を迎えるオリヴィエ・メシアンが書いた20世紀ピアノ音楽を代表する傑作をフィンランドのピアニスト、ヤーナ・カルッカイネン(1960-) が録音しました。シベリウス・アカデミー、リムスキー=コルサコフ音楽院 (サンクトペテルブルク)、ウィーン音楽大学で学び、リゲティのピアノ協奏曲など、"同時代の音楽" をレパートリーにコンサート活動を行っている。ピエール・ブーレーズの「Sur Incises」やキンモ・ハコラの「エチュード」は彼女が初演している。代表的録音はメリライネン(1930-2004) のピアノ作品集 (ABCD 106)。パリとフィンランドで演奏した「幼子イエスにそそぐ20のまなざし」は、彼女のもっとも新しいレパートリーのひとつ。

AMBROISIE

AM 9996
\2600
シャイト(1587-1654):Ludi Musici (音楽の遊戯)
 ガイヤルド・バタッリャ、カンツォーナ、クーラントほか
レ・サックブーティエ
シュッツ、シャインとともに、ドイツ初期バロックの「3S」の一人として名高いシャイトによる作品集。サックブーティエは、トゥールーズに拠点をおき、25年以上にわたって活動をつづけ、古楽の名アンサンブル団体として押しも押されぬ存在。初来日を目前にひかえている、いまや「伝説の」管楽器奏者、ジャン=ピエール・カニャックのコルネットによるガイヤルド・バタッリャは見もの。この曲は、シャイトが宮廷楽団のコルネット奏者に献呈したというだけあって、超絶技巧で華やかな作品なだけに、カニャックの名人ぶりが光る。ほかの作品も、メンバーたちが発する華麗な管楽器の音色に圧倒されてしまう。
AM 129
\2600
El Fuego「熱情」〜16世紀のスペインの音楽
 マーテオ・フレーチャ(1481-1553):
  エル・フエゴ(熱情)、槍試合、黒人
 フアン・バスケス(1500-1560):私の目の命のために、ローゼルの泉
 アラウショ:68音のティエント
 エレディア:88音の戦いのティエントほか(全9曲)
レ・サックブーティエ
アディアナ・フェルナンデス(S)、
デイヴィッド・サガストゥム(A),
ルイ・ヴィリャマヨ(T)、
イヴァン・ガルシア(Bs)
エンサラーダ集(スペイン語、ラテン語、イタリア語の歌曲)。すでに16世紀に、エンサラーダは成熟したジャンルとして人々に愛されていた。凝った詩の韻律の取り方など、言葉はわからなくてもそのリズムの独特の表情はいつ聴いても素敵。
AM 125
\2600→¥2390
「バッハ王朝」〜J.S.バッハ、C.P.E.バッハ、W.F.バッハの作品
 J.S.バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲ニ短調BWV 1059
 C.P.E.バッハ(1714-1788):チェロ協奏曲 イ長調Wq172
 C.P.E.バッハ:交響曲ハ長調Wq182/3
 W.F.バッハ(1710-1784):フルート協奏曲ニ長調BR WFB C15
クリストフ・ルセ(指&チェンバロ)&ル・タラン・リリク
サカイアツシ(Vc)
ジョスリン・ドービグニー(Fl)
そもそもバッハの息子たちは、「バッハ」と名乗った時点で間違いだった。あまりにも偉大すぎる父J.S.バッハのおかげで、音楽家の息子達はその真価を認められないままであるといっても過言ではないだろうか?。息子達は、偉大なる父バッハ像を超えることを求められ、結果モダンで、さらに父の築いたものとは違うところでスタイルを築こうと必死だった。後世の音楽愛好家たちはしかし、彼らの音楽が、大バッハと違う、というだけで期待を裏切られたような気分になったのだ。しかし、息子達があの偉大なる父とは違うことをし、何かを築こうとしただけでも賞賛に値すると考えることもできるだろう。この後期バロックから古典派時代をつなぐ重要な音楽家たちの作品を、いま一度再認識しようではないか。ルセと、ル・タラン・リリクの面々による刺激的な演奏と、ソリストたちの名人ぶりをとくとご覧あれ。
AM 104
(1dual disc)
\2600→¥2390
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz 117
ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ第2番
デイヴィッド・グリマル(Vn)、
ジョルジュ・プルーデルマッヒャー(Pf)
フランスが生んだ名ヴァイオリニスト、デイヴィッド・グリマル(1973-)の待望のソロ新譜は、ヴァイオリンの王道名曲をあつめた1枚。ピアニストに名手プルーデルマッヒャーをむかえ、丁々発止のアンサンブルを展開している。グリマルのバルトークは、独特の土の薫りを感じさせつつもどこかクールさを保っており、実に独特。ドビュッシーでも変幻自在の音色とリズムで聴く者を引きつけて放しません。グリマルの魅力が充分にたのしめる1枚となっている。
1dual disc(両面ディスク/片面がCD,片面がDVD[NTSC仕様])
AM 133
(2CD)
\5000
ヘンデル:《ゴールのアマディージ》 マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms アマディージ)
エレナ・デ・ラ・メルセド(S オリアーネ)
シャロン・ロストルフ・ザミール(S オルガンド)
ジョルディ・ドメネチュ(CT ダルダーノ)
エドゥアルド・ロペス・バンソ(指)
アル・アイレ・エスパニョル管弦楽団
ヘンデルの《アマディージ》は、1715年にロンドンで発表されたヘンデルの比較的初期のイタリアオペラ。アマディージはゴール(=フランス辺り)の英雄で、幸福の島の王女オリアーナと愛しあっている。しかし魔女メリッサがアマディージに横恋慕、オリアーナを愛しているトラキアの王子ダルダーノを利用して、二人の仲を妨害。様々な困難の末、アマディージがオリアーナと結ばれる、という話。《アマディージ》は1990年代前半まではほとんど埋もれたオペラで、録音も1989年のミンコウスキの録音だけ。ところが近年急速に人気が高まり、1996年以降十数のプロダクションで上演されている人気作になっている。バンソとアル・アイレ・エスパニョルは、2005年から数回上演、この録音は2006年7月のモンペリエでの演奏会形式上演をもとにしたもの。ヘンデルのメッゾ役で高い評価を得ているヴェッセリングを筆頭に、スペインの注目のソプラノ、メルセド、イスラエルのソプラノ、ザミール、そしてバルセロナ出身のカウンターテナー、ドメネチュと、非常に強力なキャストです。もちろんバンソのダイナミックにして繊細な音楽もヘンデルのオペラを大いに盛り上げている。なお、バンソとアル・アイレ・エスパニョルによるヘンデルのオペラは、2008年に《ロドリーゴ》が予定されている。録音:2006年

ANTHONELLO MODE 1CD¥2600

AMOE 10005 ヨハン・セバスティアン・バッハ:
  フランス風序曲(パルティータ)ロ短調 BWV.831(1734)
  ファンタジアとフーガ イ短調 BWV.904(a.1725)
  イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971(1734/1735)
西山まりえ(チェンバロ)
第一弾「ゴルトベルク変奏曲」(AMOE-10001)が音楽雑誌、及び季刊オーディオ専門誌(ステレオサウンド誌、オーディオ・アクセサリー誌、オーディオ・ベーシック誌のすべて)で推薦盤として紹介されるなど、大好評を博した西山まりえによる「バッハ・エディション」第二弾。「奏者が異なってもタッチの違いは出ない」「フォルテとピアノの差が出ない」「レガートやカンタービレはできない」── チェンバロにまつわるこうした話しのすべてが「嘘である」とわからせるのに、これほど適したCDはないといえましょう。時には一般的な常識とされているより遅いテンポを採用する西山の演奏には、歌うようなレガートと四角四面にならない自由なリズム感、精妙なタッチの描きわけが存在し、「西山まりえでなければ」という熱狂的ファンが多く存在する理由ともなっている。録音:2006年10月2-4日 神奈川県立相模湖交流センター
AMOE 10006 ギョーム・デュファイ(1397-1474):
 [1]あなたの美しい目を見て(デュファイ)
 [2]あなたの慈悲が得られるでしょうか(デュファイ)
 [3]古謡「娘さん結婚めさるな」(器楽)(作者不詳)*AAA**
 [4]フランス風バッロ「恋人」(器楽)(ドメニコ・ダ・ピアチェンツァ?)
 [5]ああ、どうしましょう、私はどうなるのでしょう(デュファイ)
 [6]美しい女は塔の下に座る(デュファイ)
 [7]フランス風バッロ「プティ・リャンス」(作者不詳)(器楽)
 [8]あなたの美しい目を見て(デュファイ)
 [9]バッサダンツァ「キューピッド」(器楽)(グリエルモ・エブレーオ)
 [10]美しい処女、太陽をまとった方(デュファイ)
 [11]私の魂は溶けてしまいました(デュファイ)*
 [12]コンスタンティノープルの聖母教会の嘆き(デュファイ)*
 [13]親しき友よ(器楽)(デュファイ)
 [14]私の顔が蒼いのは(デュファイ)
 [15]バッサダンツァ「スペインの王」(器楽)
 (アントニオ・コルナッツァーノ?)(器楽)
アントネッロ
花井尚美(ソプラノ)、
濱田芳通(リコーダー、コルネット)
石川かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ、フィードル)、
なかやまはるみ(ヴィオラ・ダ・ガンバ、レベック)
西山まりえ(ハープ、オルガネット)、
及川豊(テナー)*、
藤沢エリカ(ダルシマー)*AAA**
15世紀を代表する作曲家の一人ギヨーム・デュファイは、中世音楽の伝統を引き継ぎながらも様々な点でそれを刷新し、新しいルネサンス音楽を生み出した巨匠。難解な中世の音楽がデュファイの手で親しみやすい音楽へと生まれ変わった。そこには現代人が持つ和声感覚の原点も見出すこともできる。特にブルゴーニュ宮廷で愛好されたフランス語歌曲シャンソンの作品には名作が多くある。録音:2006年8月30日-9月1日 神奈川県立相模湖交流センター Alternative Center of Lake Sagamiko, Kanagawa, Japan 24Bit/96KHz Recording

ATMA

ACD2 2278
(2CD)
\3600
サント・コロンブ:2つのヴィオールのための作品全集〜第4集 レ・ヴォア・ユメーア
【マーガレット・リトル(ヴィオール)
スージー・ナッパー(ヴィオール)】
大好評のサント・コロンブ:ヴィオール二重奏のための作品全集の第4集。遂に完結!静謐で落ち着いた音楽、ヴィオールの典雅な響き、ひたすら美しい世界が広がる。

ATMA 1CD¥2000

SACD2 2549
(SACD Hybrid)
\2400→¥2190
ドビュッシー:交響詩「海」,牧神の午後への前奏曲
ブリテン:4つの海の間奏曲 Op.33a
メルキュール:万華鏡
ヤニク・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団
2008年9月から、ゲルギエフの後任としてロッテルダム・フィル音楽監督に、さらにロンドン・フィルの首席客演指揮者に就任することが決まった、カナダの俊英指揮者、ヤニク・ネゼ=セガン。新録音はドビュッシーとブリテンがメイン。ネゼ=セガンの卓越した色彩感覚が生きた好演。さらに、若くして亡くなったカナダの作曲家、ピエール・メルキュール(1927-1966)の万華鏡を収録。
ACD2 2521 A.スカルラッティ:リコーダー作品集
 リコーダーと2つのヴァイオリン、
  通奏低音のためのソナタ第9番 イ短調,第12番 ハ短調,
  第21番 イ短調,第23番 ハ長調,第24番 ト短調
 リコーダーと通奏低音のためのシンフォニア ト長調
 3つのリコーダーと通奏低音のためのソナタ ヘ長調
 リコーダー、2つのヴァイオリンと通奏低音のための協奏曲 ヘ長調
フランシス・コルプロン(指)
レ・ボレアデ
ナポリの大御所、アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725)、その亡くなる1725年に作曲されたリコーダーのための作品を集めている。これらの作品は、ドイツの高名なフルート奏者、ヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697-1773)がナポリを訪問した折に作曲されたもの。フランシス・コルプロンとレ・ボレアデが、スカルラッティの手稿を基に万全の演奏をみせている。
ACD2 2542
¥1790
ロパルツ:ピアノ三重奏曲 イ短調
バトン:ピアノ三重奏曲 Op.31
オシュラガ三重奏団
〔ステファヌ・ルムラン(P),
アンヌ・ロバート(Vn),
ポール・マルレン(Vc)〕
二人の知られざる近代フランスの作曲家のピアノ三重奏曲を収録。ジョセフ・ギィ・ロパルツ(1864-1955)は、近年再評価の著しいノルマンディの作曲家。一方、ルネ=バトンの通称でも知られる、ルネ=エマニュエル・バトン(1879-1940)は、ディアギレフのロシア・バレエ団でも活躍した指揮者で、数々の近代フランス音楽の初演を指揮したことで知られている。
ACD2 2385
¥1790
デュボワ:ピアノ四重奏曲 イ短調,
      ピアノ五重奏曲
オシュラガ三重奏団
フィリップ・マニャン(Ob)
ジャン=リュク・プルールド(Va)
テオドール・デュボワ(1837-1924)は、フランスの作曲家、オルガニスト。アンブロワーズ・トマに学び、1861年にはローマ大賞を受賞している。1871年からパリ音楽院で教え、門下にはポール・デュカやフローラン・シュミットがいる。 1896年からは院長を務めたが、ラヴェルがローマ大賞を受賞できなかったスキャンダルのため1905年に退任。日本では、和声学の著作でも知られている。オシュラガ三重奏団は、ステファヌ・ルムラン、アンヌ・ロベール、ポール・マーレンによル団体。ピアノ五重奏曲は、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロに、オーボエが加わるという珍しい編成の曲。
ACD2 2397
\2000
ソル:
 エチュード第5番
 エチュード第6番
 グランド・ソロOp.14
 エチュード第13番
 エチュード第17番
 エチュード第19番
 エチュード第1番
 エチュード第20番
ジュリアーニ:
 ヘンデルの主題による変奏曲Op.107
 ロッシニアーナ第1番Op.119
ローラン・ディアンス(G)
アルチュール・ル・ブラン四重奏団
「ヘンデル変奏曲」はギターソロだが外の曲はディアンス自身によってギターと弦楽四重奏のアンサンブルに編曲されている。

AUDITE

AU 97535
\2600
(1)モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調KV.219「トルコ風」
(2)R.シュトラウス:家庭交響曲Op.53
(1)ピンカス・ズーカーマン(Vn)
アシュケナージ(指)
ベルリン・ドイツ交響楽団
ドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からのCD化。アシュケナージが首席指揮者在任中(1989-1999)に行ったベルリン・ドイツ交響楽団とのライヴを収めた注目のアルバムが登場。アシュケナージは一連のシュトラウスの管弦楽作品を、同じく首席指揮者を務めたチェコ・フィルと録音しているが、とりわけ高い評価を得ていたのが家庭交響曲(97年)だった。よほどこののびやかな曲調をベースとする標題音楽をお気に入りらしく、前年のライヴでもていねいに描写することに心を砕いている。カップリングは、ソナタや室内楽での多くの共演でおなじみの名手ズーカーマンとのモーツァルト。気心の知れた仲間を迎えてのコンチェルトは、どこかアシュケナージ自身が弾き振りでもみせる絶妙なニュアンスを思い起こさせるもので、このうえない美演。両曲とも終演後に拍手入り。録音:(1)1998年9月19日(2)1996年10月20日ベルリン、フィルハーモニー・大ホール(ライヴ)ステレオ 78'31"
AU 92528
(SACD Hybrid)
\2600
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集Vol.3
 第5番変ロ長調Op.92 /
 第7番嬰へ短調Op.108 / 第9番変ホ長調Op.117
マンデルリング四重奏団
SACDハイブリッド盤。マンデルリング四重奏団によるショスタコーヴィチ第3弾は、いずれも円熟期に書かれた3曲を収めている。作曲者の名前のイニシャルをあてはめた音型を主題にしている点で、つづく第10交響曲の先駆けといえる第5番。簡潔なスタイルがいっそう洗練され、全15曲中でもっとも短い第7番。この曲は最初の夫人ニーナに捧げられている。そして2番目の妻イリーナに捧げられた第9番は5楽章と規模も大きく、内容的にもあたかもかれの書いた交響曲を聴いているかのような味わい。ヴィオラを除くメンバーの3人までがシュミット兄弟で構成されたマンデルリング・カルテットはアンサンブルとして理想的なバランス。次回、第4集では第10番、第12番と第14番を取り上げることになっています(2009年リリース予定)。録音:2007年5月10〜12日クリンゲンミュンスター DSDマルチチャンネルステレオ
.

AU 92566
(SACD Hybrid)
\2600
ドヴォルザーク:
 4つのロマンティックな小品Op.75-1
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調Op.57
 バラード ニ短調Op.15-1
 マズレック ホ短調Op.49
 ソナチネ ト長調Op.100
イヴァン・ジェナティ(Vn)
イゴル・アルダシェフ(P)
シンフォニーから小品までどれをとっても人懐っこいメロディが幅広い人気のドヴォルザーク。CMでも使用されることもあるロマンティックな小品をはじめ、ここに収められたヴァイオリン曲も魅力ある旋律の宝庫。ジェナティとアルダシェフはともにお国ものということで自然と共感もたっぷり。優秀録音です。録音:2006年11月23-25日ベルリン、ヴァンゼー・アンドレアス教会

AURORA

ACD 5044
\2500
ニルス・ヘンリク・アスハイム:室内楽のための作品集
 ナヴィゴ(1999)〜ヴァイオリンとチェロのための作品
 ブロークン・ライン(2003)〜弦楽四重奏のための作品
 ニヒト(2002)〜声とアンサンブルのための作品
 チェイス(2001)〜二重弦楽三重奏のための作品
ヴェルターヴォ弦楽四重奏団
アイーダ=カルメン・ソアネア(Va)
ルイーズ・ホプキンズ(Vc)
イーサ・イェーリケ(S)
スヴァイヌング・ビェラン(P)
トム・オッタル・アンドレアセン(Fl)
ハンス・クリスチャン・ブレイン(Cl)
アイリーク・ラウデ(打楽器)
1984年に結成されたノルウェーの女性4人によるヴェルターヴォ四重奏団。2007年12月の来日の際はその清々しい音楽性に多くの聴衆が魅せられた。メンバー全員が“母”である彼女たちの演奏は決して女性的な印象ではなく、エモーショナルで音楽の幅が広く、積極的に音楽を追及していくスタイル。今回の作品はニルス・ヘンリク・アスハイム (1960-)の室内楽作品集。さまざまなアーティストのプロジェクトにオルガニストとして参加することにより、作曲家アスハイムの創作に新たな次元が加わってきたといわれる。ヴェルターヴォのためにオスロ室内楽フェスティヴァルが委嘱した「ブロークン・ライン」など、すべて委嘱により作曲された。プレーヤーふたり(ヴァイオリンとチェロ) が作品の完成をコントロールする「ナヴィゴ」。ヴァシーリ・カンディンスキー(1866-1944)の詩画集「響き」の3つの詩が語られる「ニヒト」。弦楽六重奏を2つの弦楽三重奏に分割し、さまざまなアイデアを試みながらも透明な響きを確保した「チェイス」。「ブロークン・ライン」も含めどの曲も、単純な素材を使って創られた。2005年11月の録音セッションの合間にはヴェルターヴォによる即興演奏が行われ、1時間の録音からピックアップした5つのトラックの音楽が作品の橋渡し役をしている。録音:2005年11月16日〜18日、2006年6月7日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)[制作:ヨールン・ペーデシェン、録音:アルネ・アクセルベルグ、ジェフ・マイルズ]
ACD 5053
\2500
ジェイムズ・クラッパトン(1968-):死の歌と踊り
クヌート・ヴォーゲ(1961-):
 壁をもうひとつ破壊(クラリネットとブラスバンドのための協奏曲)
ヨン・オイヴィン・ネス(1968-):
 砂漠からの悪い知らせ-フンコロガシの深い痛み
ロルフ・ボルク(Cl)
ペーテル・シルヴァイ(指)
ノルウェー陸軍バンド・ベルゲン
創立の歴史を1792年までさかのぼるノルウェー陸軍バンド・ベルゲン(NABB)。オスロのノルウェー近衛兵バンド(NGMF) とともにノルウェーを代表する吹奏楽団のひとつ。毎年、5月から6月にかけて開催されるベルゲン国際フェスティヴァルでは期間中、街の広場でパレードを行い、フェスティヴァルの気分を盛り上げる。 そのノルウェー陸軍バンドからベルゲンゆかりの作曲者たちへの委嘱作品集。作曲者たちにとって新しい挑戦となるブラスバンドのための音楽。ノルウェーの若手ホープのひとり、ペーテル・シルヴァイが指揮。パレードを離れ、ノルウェー陸軍バンド・ベルゲンがどんな音楽を聴かせるか、楽しみなアルバム。

BIS

BIS SA 1631
(SACD Hybrid)
\2600
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.38
 (1)第52番「偽りの世よ、われは汝に頼まじ」BWV52
 (2)第82番「われは足れり」BWV82
 (3)第55番「われ哀れなる人、われ罪の下僕」BWV55
 (4)第58番「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」BWV58
キャロリン・サンプソン(Sop)(1)(4)、
ペーター・コーイ(Bs)(2)、
ゲルト・テュルク(T)(3)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
SACDハイブリッド盤。BCJ第38弾は合唱が登場しないソロ(独唱)カンタータ集。いずれもシリアスで重厚な内容ながら、第52番の冒頭がブランデンブルク協奏曲第1番第1楽章と同素材だったり、82番ではオーボエの三宮正満、第55番では前田りり子のフルート・ソロの大活躍を満喫できるなど興味満載。キャロリン・サンプソン、ペーター・コーイ、ゲルト・テュルクというおなじみの三名が名人芸を聴かせてくれる。
BIS SA 1432
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
同(グラズノフ編):なつかしい土地の思い出 Op.35
グラズノフ:ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.82
ワジム・グルズマン(Vn)
アンドルー・リットン(指)
ベルゲン・フィル
SACDハイブリッド盤。レーラ・アウエルバッハ作品の演奏で注目のグルズマン。彼はイスラエル国籍ながら旧ソ連の出身で、チャイコフスキーもグラズノフもまさにお国物。両協奏曲はロシア・ヴァイオリン楽派の創始レオポルド・アウアーに献呈すべく作曲されたが、チャイコフスキー作品はそれを拒否されたことが知られている。当アルバムはアウアーの愛器1690年製ストラディヴァリウスでそれら因縁の作品を奏した。艶のある音色が魅力。
BIS 1241
\2500
サリー・ビーミッシュ:
 ヴィオラ協奏曲第2番「船乗り」(2001)
 ホワイトスケープ (2000)
 サングスターズ (2002)
タベア・ツィンマーマン(Va)
オーラ・ルドネル(指)
スウェーデン室内管
イギリスの女性作曲家サリー・ビーミッシュ (1956-)。このアルバムに収められた3篇は、彼女がスウェーデン室内管のレジデント・コンポザーを務めていた4年間の作。。自身がヴィオラ奏者でもある彼女がツィマーマンのために書いたヴィオラ協奏曲第2番が聴きもの。「ホワイトスケープ」はイギリスの女流作家メアリー・シェリー(フランケンシュタインの原作者ですな)の人生と作品から霊感を受けたという作品。いずれも叙情性とドラマ性に満ちている。
BIS 1578
\2500
ジョン・ピッカード:
 (1)イカルスの飛行 (1990)
 (2)必然の女神の紡錘〜トロンボーン、打楽器、弦楽のための (1998)
 (3)チャンネル・ファイアリング (1993)
クリスチャン・リンドベルイ(Trb)(2)、
マーティン・ブラビンス(指)
ノールショピングSO
堅固な構築性で注目されているイギリスの作曲家ジョン・ピッカード (1963-)。ここに収められたオーケストラ曲3篇も興味深いものばかり。プラトンの「国家」中の幽体離脱の話に基づく「必然の女神の紡錘」ではあのリンドベルイがトロンボーン独奏を務める豪華さ。トマス・ハーディの詩に基づく「チャンネル・ファイアリング」の暗さも独特。
BIS SA 1738
(SACD)
\2600
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲全集
 第1番ハ長調 第2番ニ長調 第3番ホ短調
 第4番ハ長調 第5番変ロ長調 第6番変ホ長調
 第1番ニ短調 第8番ニ長調 第9番ハ長調 第10番ロ短調
 第11番ヘ長調 第12番ト短調
 第1番ハ短調(交響的楽章) 第8番ニ長調(フルオケ版)
レフ・マルキス(指)
アムステルダム・シンフォニエッタ
かつてCD4枚で発売されていたメンデルスゾーン若書きの弦楽交響曲全集が、何と1枚で再登場。これはSACDをサラウンド効果等を無視し、通常ステレオとして4時間以上を収録した驚異のアルバム。第8番はフルオーケスオラ版も入っている。旧ソ連出身の巨匠マルキスの颯爽とした演奏が快適。4h 15' 55
BIS SA 1766
(SACD)
\2600
※通常のCDプレーヤーでは再生できません
メンデルスゾーン:協奏曲全集
 ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64(オリジナル1844年版)
 同ニ短調
 ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調
 ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
 同第2番ニ短調Op.40
 同イ短調
 2台のピアノのための協奏曲ホ長調
 同変イ長調
 華麗なカプリッチョOp.22
 華麗なロンドOp.29
 セレナードとアレグロ・ジョコーソ Op.43
イザベル・ファン・クーレン(Vn)、
ロナルド・ブラウティハム、
ローランド・ペンティネン、
ルーヴェ・デルヴィンエル(Pf)、
レフ・マルキス(指)
アムステルダム・シンフォニエッタ
こちらはメンデルスゾーンの全協奏曲を1枚に収めた驚異盤。美貌の名手クーレンによるヴァイオリン協奏曲ホ短調は1844年オリジナル版による世界初録音で、通常発売当時話題となった。独奏者はほかにブラウティハムやペンティネンなどヴィルトゥオーゾをあつめ、爽やかな演奏を繰り広げる。4h 15' 55
BIS SA 1716
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
ベートーヴェン:
 交響曲第6番ヘ長調 Op.68「田園」
 交響曲第1番ハ長調 Op.21
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管
SACDハイブリッド盤。ますます充実度の深みを増すヴァンスカ。つい先日も来日して、読売日本交響楽団と個性的な「英雄」交響曲を披露してくれた。期待のベートーヴェン・シリーズの新譜は「田園」。あたかも北欧の田園風景、シベリウスの自然描写曲のように響いて個性的。古典的なたたずまいの第1番も異様な活気に満ちていて一気に聴かせる。
BIS SA 1569
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
シューマン:
 交響曲第1番変ロ長調 Op.38「春」
 ツヴィッカウ交響曲
 序曲、スケルツォとフィナーレ Op.52
 歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲
 序曲「メッシーナの花嫁」Op.100
トマス・ダウスゴー(指)
スウェーデン室内管
SACDハイブリッド盤。非常な期待を持って迎えられているダウスゴーのシューマン交響曲シリーズ。第2弾は第1番「春」のほか彼が20代の初めに試作した「ツヴィッカウ交響曲」も入っているのが嬉しい限り。ダウスゴーの引き締まった音楽作りとスウェーデン室内管の透明な響きで、「灰色」と称されるシューマンの管弦楽曲の印象が一新される。2篇の序曲も美演。
BIS 1575
\2500→¥2390
クープラン:聖水曜日のためのルソン・ド・テネブレ
ド・ラランド:聖水曜日のための第3テネブレ
同:聖木曜日のための第3テネブレ
エマ・カークビー、
アニエス・メロン(S)、
チャールズ・メドラム(バス・ヴィオール)、
テレンス・チャールストン(Org)
一見ハルモニア・ムンディを思わす曲目と演奏者ながら、正真正銘のBIS最新録音。ルソン・ド・テネブレとはカトリック暦で復活祭前の3日間、深夜から早朝に行なわれる聖務日課のための音楽。これを女王エマ・カークビーと、ドミニク・ヴィス夫人のアニエス・メロンという大ベテランがひそやかに歌唱。いぶし銀の至芸が存分に味わえる。
BIS 1625
\2500
もののけチューバ:ボーズヴィーク
 バーンスタイン:前奏曲、フーガとリフス
 ボーズヴィーク&ギスケ:青いフヌグ〜チューバと吹奏楽
 ボリス・ディエフ:チューバと吹奏楽のための協奏曲
 ターネイジ:急発進
 フレドリク・ホグベリ:トロルチューバ〜チューバと吹奏楽
 ダニエル・ネルソン:メタルフォニック・リミックス〜チューバと吹奏楽
オイスタイン・ボーズヴィーク(Tub)、
クリスチャン・リンドベルイ(Trb(2),指)
スウェーデン・ウィンド・アンサンブル
ノルウェーのチューバ奏者ボーズヴィークはその超絶的テクニックとエンターテイメント性で人気急上昇中。今回は協奏作品を集めていますが、吹奏楽伴奏というのがユニーク。さらにその指揮を彼の兄貴筋リンドベルイが務めているのも豪華。リンドベルイはゲストでトロンボーンの妙技も見せてくれる。いずれも現代作品ながらワールドミュージック風でもあり、たっぷり愉しませてくれる。
BIS 1587
\2500
C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲全集 Vol.16
 (1)チェンバロ協奏曲ニ長調(第2版) Wq27 (H433)
 (2)チェンバロと管弦楽のためのソナチネ 変ロ長調 Wq110 (H.459)
 (3)タンジェント・ピアノ協奏曲イ短調 Wq.21 (H.424)
ミクローシュ・シュパーニ(タンジェント・ピアノ、チェンバロ、指)、
メンノ・ファン・デルフト(チェンバロ)(2)、
ペトリ・タピオ・マッツォン(指)アンサンブル・オーパスX
シュパーニが続けてきたC.P.Eバッハの鍵盤協奏曲全集シリーズがついに完結となった。18世紀音楽史の穴を埋める、前人未到のまさにエポックメイキングな世界を打ち立てたと言えるだろう。最終巻はとりわけ珍品が集められていて、ファン感涙の一枚。

BONGIOVANNI

GB 5116
\2400
ペロージ:
 弦楽四重奏曲第15番
 弦楽四重奏曲第16番 ハ長調
 ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏
アンサンブル“L.ペロージ”
〔マルチェッロ・ビアンキ(Vn),
ダニエレ・グエルチ(Vn),
アレッサンドロ・ゲー(Va),
クラウディオ・メルロ(Vc),
ダニエラ・デミケーリ(P)〕
BONGIOVANNI社が再評価を押し進めている、ロレンツォ・ペロージ(1872〜1956)のシリーズ、最新刊は室内楽編の第8巻。ペロージは16曲の弦楽四重奏曲を1928年から1931年の間の短期間に書き上げている。今回の2曲で全曲の録音が完成した。主題と変奏は、高名なハンガリーのヴァイオリニスト、フランツ・フォン・ヴェチェイ(1893〜1935)のために作曲した曲。録音:2000年10月15日 DDD 45:06

CALLIOPE 1CD¥2400

CAL 9750 アルベール・アラン:オルガン作品集
 フィナーレ ヘ短調 Op.429/アンダンティーノ ト長調 Op.346
 アリア ニ長調 Op.425/スケルツォ ホ短調 Op.423
 エレジー Op.396/アンダンティーノ嬰ハ短調 Op.437
 トッカティーナ Op.373/非常に遅い歩みで Op.345
 とても遅く静かに Op.357/アンダンティーノ・コン・モト Op.347
 子守歌 Op.395/「シオンを讃えよ」によるカリヨン Op,424
 ブギヴァルのカリヨン Op.368/クリスマスの季節に Op.360
 ラルゴ(祈り)Op.427/アンダンテ ロ長調 Op.306
 「カンテムス・ドミノ」によるトッカータ Op.323
マリー=クレール・アラン
アルベール・アラン (1880-1971)はジャン&マリー=クレール兄妹の父君だったオルガニスト兼作曲家。子供たちに比べ知名度は高くないが、Op番号469に及ぶ膨大な作品を残している。作風は後期ロマン派的で、明快かつエレガント。魅力的なメロディにも欠けていない。録音に恵まれぬ彼の作品を愛娘マリー=クレール・アランが父愛用のオルガンで2007年3月に録音。これ以上理想的な演奏は考えられない。
CAL 9747 J.S.バッハ&C.P.E.バッハ:オーボエとオルガンのための作品集
 J.S.バッハ:カンタータBWV12よりアリア 
 J.S.バッハ:ソナタ ト短調BWV 1030
  (原曲:フルートとチェンバロのためのソナタ ロ短調) 
 C.P.E.バッハ:ファンタジーとフーガ ハ短調Wq119.7 
 C.P.E.バッハ:ソナタト短調Wq135 
 C.P.E.バッハ:オルガンとフルートのための3つの作品Wq 193.2、28、29 
 C.P.E.ソナタ:ヘ長調Wq70.3よりアレグロ 
 J.S.バッハ:
  シチリアーノBWV1031-2、アンダンテ ト長調BWV 1034-2、
  ソナタ ト短調BWV 1020、狩のカンタータBWV208よりアリア
ミッシェル・ジブロー(Ob)、
アンドレ・イゾワール(Org)
オーボエとオルガンによる、バッハ親子の作品集。オリジナルのものではないが、有名な旋律が名手ジブローのオーボエによって演奏されると感動もひとしお。たとえば2曲目のソナタは元々はフルートとチェンバロのための曲だが、オーボエとオルガンで聴くと、半音階の動きなど思わず溜息が出る美しさ。C.P.E.バッハの作品はオルガンのソロ。イゾワールの妙技と緊張感のある演奏が堪能できる。
CAL 3926
(3CD)
\5000
メシアン:オルガン作品集
 [CD1]
  栄光の御体〜復活したる者の生の7つの短い幻影(1939)
  キリストの昇天(1933)
 [CD2]
  聖霊降臨祭のミサ(1950)
  オルガンの書(1951)
 [CD3]
  主の降誕(1935)/天上の宴(1926)/永遠の教会の出現(1932)
ルイ・ティリー(Org)
来年は、オリヴィエ・メシアン(1908〜1992)の生誕100周年にあたる。カリオペからも、名手ルイ・ティリーによるメシアン作品の名録音がお買い得になって再登場。「天上の宴」(1928年作曲という研究書もあるが、メシアン自身1926年と言及)はメシアン初期のオルガン作品。メシアンのオルガン作品というと、鳥の声を思わせる高い音色を用いてのもの、という印象が強いが、これはどちらかというと低く深い音で進行していくもの。しかし和声の移り変わりやリズムの用い方は後年のメシアンと通じるところも多く、曲のもっていきかたなども静かな緊張が漲っている。ルイ・ティリーは1935年生まれのフランスの名手。メシアンから直接オルガン作品について学んだこともある人物。
CAL 9390 ヴェネツィアとトルコのバロック音楽〜
 トプカプ宮殿での音楽
ラ・トゥルケスチャ
17世紀末、イタリアの音楽家たちは、新しい音楽表現を求めていました。一方コンスタンティノープルでは、トプカプ宮殿での礼拝で音楽の仕事をしていたアリ・ウフキが、トルコの宮廷で使われていた音楽を西洋の記譜法を取り入れたかたちで採譜していた。読み方は、トルコの文字に倣って右から左に読む。この楽譜は間もなくイタリアの音楽家仲間たちに伝わり、新しい刺激を彼らに与えたもの。この楽譜は今では大英博物館に保管されており、このたびめでたく録音されることとなった。リュートなどの楽器を用いながら、まさにオリエンタルな世界が展開されている。
CAL 9361 モーツァルト:後宮からの誘拐(抜粋)〜
 管楽アンサンブル編曲版
アンサンブル・ヴェンティ
アンサンブル・ヴェンティは、オーボエ2、クラリネット2、ホルン2、ファゴット2、コントラバス、打楽器の10名から成る団体。ここでは、後宮からの誘拐から特に美しいアリアなどを抜粋して、たのしいアンサンブルを聴かせてくれる。
CAL 9403 心洗われるクリスマスのための音楽〜
 きよしこの夜ほか
ジャン=フランソワ・ハットン(Org)、
エルヴェ・ラミ(T)、
ヌイイ聖教会合唱団
きよしこの夜などのクリスマス音楽が、心洗われる少年合唱団とオルガンの美しいハーモニーによって奏でられている。
CAL 9371
(2CD)
\4600
リスト:作品集
 バラード第2番 ロ短調、詩的で宗教的な調べ(全曲)、
 愛の夢〜3つの夜想曲、ロマンス、忘れられたロマンス
パスカル・アモワイヤル(P)
シフラの直系、アモワイヤルによるリスト名演集。テクニックと熱い音に圧倒される。
CAL 9353 スクリャービン:詩曲(全曲)
 op.32, 41, 34, 61, 51, 59, 36, 52, 47, 38, 52, 45, 44, 69, 63, 71, 72
パスカル・アモワイヤル(P)
シフラの直系、アモワイヤルによるスクリャービン名演集。スクリャービンならではのハーモニーの妖しい魅力が存分に堪能できる。

CASCAVELLE

VEL 3108
\2300→¥2090
(1)ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.27
(2)プロコフィエフ:バレエ組曲「ロメオとジュリエット」
 モンタギュー家とキャピュレット家 / 少女ジュリエット /
 メヌエット〜客人たちの登場 /タイボルトの死/仮面 /
 5組の踊り /ジュリエットの墓の前のロメオ
フィリップ・アントルモン(指)
サン・ドミンゴ音楽祭O.
指揮者アントルモンの最新アルバムはラフマニノフの第2交響曲。名高いアダージョに象徴される独特のメランコリックな作風が充満するこの作品、奇しくもアシュケナージ、プレヴィンらがめっぽう得意としてきたのと同じように、ピアニストとしての経験が本能を呼び覚ますからでしょうか。アントルモンもまた曲との相性はバッチリ。しかも自身が芸術監督を務める音楽祭におけるライヴとあって、フィナーレにおける爆発的なエネルギーもとんでもないもの。カップリングは、ラフマニノフより10年後の1953年に世を去ったプロコフィエフのロメジュリ組曲。すっかりおなじみのモンタギュー家とキャピュレット家や、荒れ狂うタイボルトの死など聴きごたえ満点。録音:(1)2001年3月(2)2003年(ライヴ)

CLAVES

50-2720
\2400
ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第1番ト短調
アレンスキー:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.32
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.67
トリオ・ノータ・ベネ
【リオネル・モネ(Pf)、
ジュリアン・ジュフレイ(Vn)、
グザヴィエ・ピーニャ(Vc)】
ローザンヌ音楽院のクラスメートだった若きスイス人音楽家で結成されたトリオ・ノータ・ベネ。非常な技巧派ながら若々しさと洗練された音楽作りが魅力の期待の星。アレンスキーの颯爽としたカッコ良さは、これまでのどの演奏からも得られなかったもの。まさに21世紀的なピアノ三重奏団の出現。[録音:2006年7月、スイス]
50 2610/12
(3CD)
\7200→\6590
「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集」
[CD 1]
 第1番ニ長調Op.12-1 / 第3番変ホ長調Op.12-3 /
 第9番イ長調Op.47「クロイツェル」
[CD 2]
 第2番イ長調Op.12-2 / 第5番ヘ長調Op.24「春」/
 第6番イ長調Op.30-1 / 第8番ト長調Op.30-3
[CD 3]
 第4番イ短調Op.23 / 第7番ハ短調Op.30-2 / 第10番ト長調Op.96
コーリー・セロヴシェク(Vn)
パーヴァリ・ユンパネン(P)
1972年バンクーバー生まれのセロヴシェクは、ジョセフ・ギンゴールドの弟子。つまり大ヴァイオリニスト、イザイの門下にあたるかれが、ベートーヴェンのソナタを一気に全集でリリース。ピアノとヴァイオリンの両方を学び、驚くことに1997年まではリサイタルで両方の楽器を弾きこなしたという逸材は数学の学位も取得している。ここに聴くヴァイオリンは音の出し入れが絶妙というか、ピアノ・パートにも目の行き届いた非凡なバランス感覚をのぞかせる。セロヴシェクの弾くのは、1728年製作ストラディヴァリウス“ミラノッロ”。ヴィオッティやパガニーニ、クリスチャン・フェラスも弾いた名器。このアルバムはカンヌ・クラシカル・アワード2008室内楽部門に輝いた。録音:2006年
50 2713/18
(6CD)
\2400→¥2190
「ミヒャエル・シュトゥーダー / ザ・レガシー」
[CD 1](旧品番50.8701)
 J.S.バッハ:パルティータ第1番変ロ長調BWV.825
 同:イタリア協奏曲ヘ長調BWV.971
 同:イギリス組曲第2番イ短調BWV.807
 同:フランス組曲第6番ホ長調BWV.817
録音:1987年スイス、ベルン音楽院
ミヒャエル・シュトゥーダー(P)
[CD 2](旧品番CLF.710)
 (1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調KV.271「ジュノーム」
 (2)同:ピアノ協奏曲第11番ヘ長調KV.413
 (3)同:ピアノ協奏曲第12番ト長調KV.414
録音:
 (1)1972年スイス、バーゼル、マルティン教会
 (2)(3)1977年スイス、トゥン市教会
ミヒャエル・シュトゥーダー(P)
(1)ティボル・ヴァルガ(指)
ティボル・ヴァルガ室内O.
(2)(3)ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指)
ケルン室内O.
[CD 3](旧品番50.9019、50.9604[ハイドン])
 (1)ハイドン:ピアノ・ソナタ変ホ長調Hob.XVI:52
 (2)シューマン:幻想曲ハ長調Op.17
 (3)同:アベッグ変奏曲Op.1
 (4)同:蝶々Op.2
録音:(1)1995年(2)(3)(4)1990年6月スイス、ベルン音楽院
ミヒャエル・シュトゥーダー(P)
[CD 4]77’00”(旧品番50.9604[子守歌]、M&S 5021/2)
 ショパン:
  幻想即興曲嬰ハ短調Op.66
  スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39
  バラード第1番ト短調Op.23
  バラード第4番ヘ短調Op.52
  練習曲変イ長調Op.25-1
  練習曲ヘ短調Op.25-2
  練習曲ヘ長調Op.10-8
  ワルツ イ短調Op.34-2
  ワルツ 嬰ハ短調Op.64-2
  ワルツ 変ニ長調Op.64-1「小犬」
  幻想曲ヘ短調Op.49
  夜想曲ロ長調Op.62-1
  夜想曲嬰ヘ長調
  子守歌 変ニ長調Op.57*
録音:1999年(*のみ1995年)スイス、ベルン音楽院
ミヒャエル・シュトゥーダー(P)
[CD 5]
(旧品番50.9604[リスト、ブラームス& ラフマニノフ]Luna 30-241[リスト])
 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22 ★初出*
 リスト:スペイン狂詩曲S.254+
 ブラームス:カプリチオ ニ短調Op.116
 同:間奏曲イ短調Op.118
 同:間奏曲イ長調Op.118
 同:カプリチオ ト短調Op.116
 同:間奏曲変ホ長調Op.117
 同:カプリチオ ニ短調Op.116
 ラフマニノフ:前奏曲変イ長調Op.23-8
 同:前奏曲嬰ト短調Op.32-12
 同:音の絵 変ホ短調Op.33-6
 同:音の絵 嬰ヘ短調Op.39-3
 同:前奏曲 ニ長調Op.23-4
 同:音の絵 ハ長調Op.33-2
 同:音の絵 変ホ短調Op.39-5
録音:1976年2月9日スイス、ローザンヌ、テアトル・ド・ボーリュー(ライヴ)*
1974年バーゼル、マルティン教会+
1995年ベルン音楽院、以上すべてスイス・ロマンド放送による収録
ミヒャエル・シュトゥーダー(P)
(1)フリッツ・リーガー(指)ローザンヌ室内O.
[CD 6]64’10”(旧品番Claves LP 505[夜のガスパール、ドビュッシー])
 ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調 ★初出*
 同:夜のガスパール
 ドビュッシー:映像第1集
 同:喜びの島
録音:1979年9月5日スイス、ローザンヌ(ライヴ)*
1971年マルティン教会、以上すべてスイス・ロマンド放送による収録
ミヒャエル・シュトゥーダー(P)
(1)ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
スイス・ロマンド室内O.
かつてクラーヴェス・レーベルのお膝元であった風光明媚なことでしられるトゥン。そのトゥン近郊オーベルディースバッハで1940年に生まれたミヒャエル・シュトゥーダーはスイスを代表するピアニスト。このたびクラーヴェスから彼の録音をまとめたお得なスリムボックスが登場。ゲザ・アンダのマスタークラスで研鑽を積んですでに定評あるモーツァルトなどの音源のほか、このたび初出の2曲の協奏曲ライヴが目を引く。おなじみサヴァリッシュが指揮するラヴェルは美演。ともにスイス・ロマンド放送のアーカイヴからの正規復刻で音質良好。ステレオ

COVIELLO

COV 30711
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
ブルックナー:交響曲第9番ニ短調
 (1894年原典版 / 2000年グンナー・コールス校訂)
マルクス・ボッシュ(指)
アーヘンSO.
ボッシュと手兵アーヘン交響楽団によるブルックナー・シリーズ第5弾。回を重ねるごとに全集完成への期待度が大いに高まる当シリーズ、最新作の第9番ではノヴァーク原典版に拠りつつも、そのうえ現状正規盤で唯一となるベンヤミン=グンナー・コールスらが2007年までに校訂した最新復元稿のフィナーレが収められているのが大きなポイント。音楽学者ジュゼッペ・マッツーカ&ニコラ・サマーレによる補筆フィナーレの世界初録音としては、過去にインバル盤がありブルックナー・ファンの間で大いに話題を集めましたが、最新の研究成果を踏まえた当アルバムも初録音となるだけに一度は聴いておきたいところです。かのコンセルトへボウの例を思わせるように、古都アーヘンの大伽藍、聖ニコラウス教会の包み込まれるような豊かな音響はまさにブルックナー、そしてSACDでの再生にも適しています。録音:2007年アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)※サマーレ、フィリップス、マッツーカ&コールス校訂(1983-2007年)によるフィナーレつき =トラック・タイム=Ⅰ.19'56+Ⅱ.10'46+Ⅲ.18'49+Ⅳ.20'19=69'54
COV 30715
(2SACD Hybrid)
\5000
ヘンデル:「アレクサンダーの饗宴」 ドロテー・ミールズ(S)
ユディト・ベルニング(A)
ポール・アグニュー(T)
ウン・チョ・チェ(Bs)
マルクス・ボッシュ(指)
アーヘン交響楽団
アーヘン室内合唱団
オーヴェルバッハー室内合唱団
ヘンデル「アレクサンダーの饗宴」の久々の新録音です。「アレクサンダーの饗宴」は1736年に初演された英語の頌歌(オード)。英雄アレクサンダー大王を軸にして、音楽の守護聖人、聖セシリアを讃えるという内容。人気の高い作品だが、最近は録音がなく、これが1990年以来の新録音。ボッシュは、モダン楽器のオーケストラから自然な美しさを引き出し、清潔で心地よい音楽を作り上げている。ソプラノのミールズ、テノールのアグニューなど,歌手も魅力。SACD Hybridで、音の良さも特筆。なお、初演の幕間に演奏された合奏協奏曲は収録されていない。録音:2007年5月2-6日,ライヴ

CSO RESOUND

CSOR 901804
(2CD)\3000→¥2790
マーラー:交響曲第6番イ短調「悲劇的」 ベルナルド・ハイティンク(指)
シカゴ交響楽団
CSOR 901807
(2SACD Hybrid)
\3600→¥3290
シカゴ響のあらたなシェフとなったハイティンクが、首席指揮者就任コンサートでマーラーの第3交響曲を取り上げて圧倒的な成功を収めたのが2006年10月。それからちょうど一年後、ここにまたマーラーとともに巨匠がシカゴ響に帰ってきました。CSOリザウンド最新アルバムは、ほとんど完璧とまで大絶賛された第3番を受けてコンサートのスケジュール段階から早くもリリースが切望されていたマーラーの第6番ライヴ。ハイティンクにとってはRCOと2種(68年ライヴ、69年スタジオ)、ベルリン・フィル(89年)、フランス国立管(2001年ライヴ)につづいて、じつに5種目となるCSOとのマーラーの第6番。歳月を重ねて音楽に深みを増しているともっぱら評判のハイティンクは、同じ第6番で大きな話題を集めるゲルギエフ&LSO(LSO.0661)とは対照的に、ここでは終始遅めのテンポでじっくりと描いてゆく。ライヴの熱を帯びながらも、いつもとまったく同じように誇張を排し、マーラーのスコアの指示を忠実に守るのがいかにもハイティンク。ちなみにこれまでの録音でも一貫してそうしているように第2楽章スケルツォ、第3楽章アンダンテの順に演奏、フィナーレでのハンマー打撃は2度実行しています。いっぽうのシカゴ響も、第6番についてはドラティによる楽団初演(68年)に始まり、録音ではショルティ(70年)、アバド(79年)以来とあっていよいよ機も熟してのことでしょう。心服を置く巨匠の意図に十全に応える。なかでも印象に残るソリストの顔触れをあげてゆくと、あたたかく優美な音色を聴かせたチューバのジーン・ポコルニーに、メローに沁みるバス・クラリネットのJ・ローリー・ブルーム。そして、首席打楽器奏者のシンシア・イエ・シュトラウス。彼女はフィナーレでハンマー打撃を必死にこなし、立派に大役を果たしている。じっさい演奏の内容が期待に違わぬものであったことは各紙レビューからもうかがえます。「破格で決然として…(フィナーレのハンマー打撃による)運命の叫びがこんなにも恐ろしく聞こえることはめったにありえない。」(シカゴ・トリビューン)「シカゴ響はいままさに絶頂期にある。(中略)マーラーの巨大で重厚な第6交響曲は、ハイティンクとシカゴ響により明解にかつきめこまやかに演奏された。それは時を止めているかのようにおもわれるものだった。」(シカゴ・サン・タイムズ)ハイティンクの首席指揮者就任から一年を経て、シカゴ響が着実に黄金時代を迎えつつあることを実感させるマーラーの第6番。やはり大きな反響を呼んだRCOとの第4番ライヴや先述の第3番の再現ともいうべき完成度の高さと圧倒的な手ごたえを感じさせるものとなっている。録音:2007年10月18、19、20 & 23日 シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン / エンジニア:クリストファー・ウィリス

DYNAMIC

CDS 566
(2CD)\4200
ロッシーニ:「イタリアのトルコ人」 マルコ・ヴィンコ(Bs セリム)
アレッサンドラ・マリアネッリ(S フィオリッラ)
アンドレア・コンチェッティ(Bs ジェローニオ)
フィリッポ・アダミ(T ナルチーゾ)
ブルーノ・タッディア(Bs 詩人プロスドーチモ)
エレナ・ベルフィオーレ(Ms ザイダ)
ダニエレ・ザンファルディーノ(T アルバザール)
アントネッロ・アッレマンディ(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団
プラハ室内合唱団
恒例となったDynamicのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァルの録音。2007年の演目から「イタリアのトルコ人」がCD化。音楽祭ではおなじみのマルコ・ヴィンコがタイトルロールに、期待の新進アレッサンドラ・マリアネッリがヒロインに抜擢。その他、若手中心の溌剌とした演奏を繰り広げている。録音:2007年8月15-18日
CDS 531
(2CD)\4200
パイジェッロ:「アグリジェントの競技会」 マルチェッロ・ナルディス(T エラクリーデ)
ラツェク・フンソワ・ビタール(CT クレアルコ)
マリア・ラウラ・マルトラーナ(S アスパジア)
マリア・ランフランキ(S エジェスタ)
ヴィンチェンツォ・タオルミナ(Br クレオーネ)
ニコラ・アモディコ(T フィロッセーノ)
ヴラディメル・メボニア(Bs エルペノーレ)
ドロレス・カルルッチ(S デイフィーレ)
ジョヴァンニ・バッティスタ・リゴン(指)
イタリア国際管弦楽団、
スロヴァキア室内合唱団
おなじみマルティーナ・フランカでのイトリアの谷音楽祭のライヴ、今回も極レアオペラが復活上演!パイジェッロの「アグリジェントの競技会」は、1792年5月16日、ヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場の柿落としに上演されたことで名前は知られていたものの、実態は全く知られていませんでした。物語はシチリア島の都市アグリジェント。王エラクリーデが競技会の優勝者に王女エジェスタとの結婚を認め、ロクリの王子クレアルコが優勝するが、両者とも別の人を愛していて、という物語。オペラブッファのパイジェッロとは違った、力の入ったパイジェッロの音楽を楽しめる。録音2006年7月
CDS 460
\2200
G.B.サンマルティーニ:シンフォニア集
 ソナタ ハ長調 JC 7、アヴェルトゥーラ ニ長調 JC 14、
 オヴェルトゥーラ ヘ長調 JC 33、ソナタ イ長調 JC 65、
 オヴェルトゥーラ ヘ長調 JC 36、オヴェルトゥーラ ハ長調 JC 9、
 シンフォニア ト長調 JC 39、シンフォニア ト長調 JC 15、
 オヴェルトゥーラ ヘ長調 JC 37
ロベルト・ジーニ(指)
ミラノ・クラシカ室内管
ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニは1700年頃ミラノに生まれ、生涯ここを拠点に活動し、1775年に没した。18世紀半ばのミラノを代表する音楽家で、交響曲,器楽作品、オペラ、宗教作品と多様な作品を書き、ボッケリーニ、グルックに多大な影響を与えています。彼はハイドンよりも実質的に「交響曲の父」と言える位置にある作曲家で、オペラの序曲であったシンフォニアを独立した管弦楽作品として発展させた功績は大。このCDには、名前こそソナタ、アヴェルトゥーラ、オヴェルトゥーラ、シンフォニアと様々だが、8曲を収録。交響曲の萌芽を楽しめる。モンテヴェルディ研究家としても高名なイタリア古楽界の重鎮、ロベルト・ジーニの充実した演奏でお楽しみください。録音:2005年1月12-15日
CDS 568
\2200
モシェレス:
 ピアノ・ソナタ第1番 ト長調 Op.4(ソナチネ)
 ピアノ・ソナタ 第2番 ニ長調Op.22
 幻想曲 ハ長調
 幻想曲 変ホ長調 Op.13
 幻想曲 ニ長調 Op.57
ロレダーナ・ブリガンディ(P)
イグナーツ・モシェレス(1794-1870)は、プラハに生まれ、ライプツィヒに亡くなったピアニスト、作曲家。ピアノ教本「メトードのメトード」や、ショパンとの交流で知られる人だが、作曲家としても近年人気が高まっている。ロレダーナ・ブリガンディは、1984年以来レッジョ・カラブリア音楽院の教師を務めており、ピアニストとしてだけでなく、研究者としても知られている人。1996年にモシェレスのOp.70の練習曲全曲を出版、録音し、高い評価を収めています。このCDも、ブリガンティの探求の成果だけに、隅々まで理解し尽くした演奏。録音:2006年6月8日,ローマ
CDS 570
(2CD)
\4200→¥3790
レオンカヴァッロ:歌曲全集
 ドン・ジュアンの歌/宣告/愛の全能/これが愛なら/ニンナ=ナンナ/
 狂おしい哀願/ナポリのセレナード/今夜と明日/舟歌〜夜想曲/十月/
 シュゾン/ルイット・オーラ/小ギター/ニノンに/メリッジャータ/
 勝利は我々のもの/セル/愛の歌/思い/セレナテッラ/告別/
 解放〜フランス讃歌/愛させて/花咲く五月/街頭オルガン/若さと春/
 私は何も知らなかった/フランスのセレナード/おばあさんの歌/マダム/
 マンドリネッタ/あなたの眼差しに/知りたくない/アンダルシアの女/
 君は望むの/おいで、愛する人/眼の歌/いとしい女よ、私は死にたい/
 愛/十二月の夜/春/それは夢だった/ミューズへの祈り/朝の歌/ほか、全51曲
バルバラ・メスツァロス(S)
エクトル・サンドヴァル(T)
ルイ・ルデズマ(Bs)
ウンベルト・フィナッツィ(P)
2007年はルッジェーロ・レオンカヴァッロ(1857-1919)の生誕150年。「道化師」で有名なレオンカヴァッロ、実は数多くの歌曲の作曲もしているのだが、「朝の歌」など一部の有名曲を除くと、未出版のものも多く、あまり知られていない。今回、なんと51曲を一挙録音!もちろん世界初録音多数。イタリア語の曲のみならず、フランス語やドイツ語の歌もあり、「道化師」のイメージとは随分異なったレオンカヴァッロの芸術が楽しめる。バルバラ・メスツァロスは、スイスのヴィンタートゥール生まれのソプラノ。録音:2007年8〜9月
CDS 555
\2200
パガニーニ:ギター独奏のための気まぐれ MS43(全43曲) アドリアーノ・セバスティアーニ(G)
パガニーニはギターのための作品を多数作曲している。その中でも最もユニークな分野が、この「気まぐれ」。いずれも気楽に楽しめる、気の利いた小品。パガニーニはこれらの43曲を1820年頃に作曲。1971年に自筆稿が公開され、その存在が広く知られるようになった。アドリアーノ・セバスティアーニはイタリアのギタリスト。パガニーニの室内楽作品の演奏にも積極的なことで知られている。録音:2007年1月5〜7日

FARAO

B 108034
\2400
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調Op.18
プフィッツナー:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調Op.27
マルクス・ヴォルフ(Vn)
ユリアン・リーム(P)
ともに没年が1949年と重なるシュトラウスとプフィッツナーが遺した唯一のヴァイオリン・ソナタを収めたアルバム。初期の作品で最後の室内楽曲となったシュトラウスのソナタ。まだ古典的なスタイルに拠りながら交響詩をおもわせる室内楽ばなれしたスケール感で、かのハイフェッツが愛したことでも知られるものです。プフィッツナーは内省的な流れで音楽が進むなか、時おりのぞかせるロマンティックで甘美なひとこまがたまらない魅力。
官能的な美音を聴かせるヴォルフは1962年生まれ、1989年以降バイエルン国立歌劇場の第1首席コンサートマスターとして活躍している。使用楽器はバイエルン州立銀行から貸与された、1722年製アントニオ・ストラディヴァリ。録音:2005年7月 ミュンヘン、ファラオ・スタジオ
S 108051
(SACD Hybrid)
\2400→¥2190
ブルックナー:
 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(1887/89年 第3稿)
エノッホ・ツー・グッテンベルク(指)
クラング・フェアヴァルトゥングO.
その豊かな響きから「黄金のホール」と呼ばれるウィーンのムジークフェラインザール。この音楽の殿堂において、手兵クラング・フェアヴァルトゥング管が結成10周年をむかえたことしの4月、グッテンベルクは2日間にわたりブルックナーの「ロマンティック」を演奏している。その模様を収めた当アルバム。使用楽譜に近年再評価のきざしがみられるレーヴェ改訂版を採用している点とならんで、特徴的なのがヴァイオリンを舞台上両翼に、また管楽器群の背後に6本のコントラバスを一列に並べるという楽器配置。弦楽と金管、木管のバランスも絶妙で、響きはけっして重くなりすぎず、みずみずしさと透明感を保持しているのがなによりの魅力となっている。ちなみに、同オケはちょうどルツェルン祝祭管の例を思わせるように、ベルリン・フィル、ミュンヘン・フィル、バイエルン国立歌劇場、シュトゥットガルト州立歌劇場ほかドイツ有数の団体から、いずれもグッテンベルクの音楽に惚れ込んで集ったメンバーばかり。さらに、ムジークフェラインという桧舞台もあってのことだろうか。演奏にかける意気込みの高さは半端じゃない。リファレンスにふさわしいとびきりの優秀録音。拍手入り。録音:2007年4月25 & 26日ウィーン、ムジークフェライン大ホールにおけるライヴマルチチャンネルステレオ
=トラック・タイム=Ⅰ.20’31”+Ⅱ.16’14”+Ⅲ.10’29”+Ⅳ.22’22”

GRAPPA

GRCD 4250
\2500
アリア
 シューベルト/クヌート・アネシュ・ヴェスタード編:アヴェ・マリア、
 ヘンデル:涙の流れるままに(ヴァイオリン・ソロと管弦楽Ver.)、
 カール=アンドレアス・ネース:今、天の客がこの世に、
 ヴォーン・ウィリアムズ/ラルフ・グリーヴズ編:
  グリーンスリーヴズ(ヴァイオリン・ソロと管弦楽Ver.)、
 ジョン・ラター:選ばれた花婿のように、
 ヴィリアム・クリストフェシェン/ヘンニング・ソンメロ編:クリスマスの笛、
 マスカーニ:オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲、
 クニュート・ニューステット:わたしは、平和をあなたがたに残し 作品43-2、
 モーツァルト:レクイエム K626より ラクリモーザ、
 パブロ・カザルス:カタルーニャ民謡「鳥の歌」
  (オイヴィン・ヴェストビ&アルヴェ・テレフセン編)、
 チャールズ・H・パリー:天にいますわれらが父なる神よ、
 エギル・ホーヴラン:ダヴィデの家の小さな子、
 アンデシュ・オールヴァル:クリスマスの朝が輝くと、
 ブラームス/オイヴィン・ヴェストビ編:子守歌 作品49-4、
 リチャード・ロジャーズ/オイヴィン・ヴェストビ編:
  ミュージカル「回転木馬」より〈You'll Never Walk Alone〉
アルヴェ・テレフセン(Vn)
アドリアン・スコール・ヘストネス(ボーイソプラノ)
ビョルン・ムー(指)
ニーダロス大聖堂少年合唱団
トロンハイム交響楽団員
シェティル・ビェルケストラン(Org)
カーリ・フリスヴォル(Org)
ノルウェーを代表するヴァイオリニスト、アルヴェ・テレフセンと900年の歴史を持つニーダロス大聖堂少年合唱団によるアルバム。トロンハイムはノルウェー第3の都市。オラヴ・トリグヴァソンが基礎を作り、中世ノルウェーの首都として栄えた。町のシンボルとなっているのが聖オラヴ二世をまつったニーダロス大聖堂です。バロック様式のこの大聖堂には彫刻家ヴィーゲランの作品や、ストーレ・クライベルグが室内アンサンブルと朗読のための作品を書いた「ばらの窓」と呼ばれるステンドグラスをはじめとする美術品が多く、大聖堂は芸術の殿堂としての役割も担っている。
GRCD 4264
\2500
ハーモニカによるグリーグ:
 アリエッタ 作品12-1、ノルウェー舞曲第2番 作品35-2、
 スールヴェイの歌 作品23-19、アニトラの踊り 作品46-3、
 春 作品33-2、小さなヒシュテン 作品60-1、待つうちに 作品60-3、
 牛寄せの歌と農夫の踊り 作品63-2、一輪の桜草をもって 作品26-4、
 口をきかないナイチンゲール 作品48-4、はじめての出会い 作品21-1、
 牛寄せの声 EG152L、老いた母 作品33-7、民謡 作品12-5、
 君を愛す 作品5-3、茶色のふたつの瞳 作品5-1、山の夕べ 作品68-4、
 ヴェスレモイ 作品67-2、スプリングダンス ハ長調 作品17-1、
 ルンダーネで 作品33-9、働きものの馬のためのおやすみの歌 作品61-5、
 スプリングダンス イ短調 作品17-3、この前の土曜日の夕べ 作品17-15、
 スールヴェイの子守歌 作品23-26、
 私は可愛い少女を知っている 作品17-16、
 イェンディーネの子守歌 作品66-19
シーグムン・グローヴェン(ハーモニカ)
イーヴァル・アントン・ヴォーゴール(P、フェンダーローズ)
コーレ・ノールストーガ(Org) 
ペーテル・シルヴァイ(指)
ノルウェー放送管弦楽団
ノルウェーで人気の高いハーモニカ奏者、シーグムン・グローヴェン(1946-)。民俗音楽を研究したことで知られる作曲家アイヴィン・グローヴェンの甥にあたる。そのシーグムン・グローヴェンがグリーグの曲を録音した。ノルウェーの自然に思いを巡らせたくなるような音楽と、グリーグが 「革新的で創意に富んだ」 作曲家だったことを示す音楽。さまざまなスタイルの曲が集められた。ピアノとオルガンのほか、ペーテル・シルヴァイが指揮するオーケストラとの共演もある。ノルウェーの遺産をひとりでも多くの人たちに楽しんでもらいたい。それがグローヴェンの願いです。録音:2007年4月23日-24日 レインボースタジオ(オスロ)、5月2日 ノルウェー放送第11スタジオ(オスロ)、4月27日 ヤール教会(ベールム)

HAENSSLER

98 517
\2300→¥2090
ハイドン:交響曲集
 第70番ニ長調Hob.Ⅰ-70
 第73番ニ長調Hob.Ⅰ-73「狩り」
 第75番ニ長調Hob.Ⅰ-75
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク響
“わたしとハイデルベルクのメンバーたちにとって、ハイドンのシンフォニーを演奏することはとりわけ興味の尽きない作業であると同時に、重大な挑戦でもあります。いっぽう、この意欲的なプロジェクトはじかに古典派のシンフォニーの発展を体験する機会をもたらすものです。音楽上の、また社会的な変化の時代に、ハイドンは「疾風怒涛」世代のひと、つまり探求者で発見者であり、そしてたいへん情緒ゆたかなひとでした。…”と熱く語るピリオド・アプローチの革命児トーマス・ファイ。弦と木管はモダン、ブラスと仔牛の皮を張ったケトル・ドラムをピリオド楽器という編成によるオケは、鋭利で清新な響きがみごとにマッチしてたまらない魅力。シリーズ第9作となるアルバムでは、題名から連想されるようにフィナーレでホルンが活躍する「狩り」、エステルハージで多忙をきわめた時期に合間をぬって書かれた75番をふくむ3曲を収録。録音:2007年3月13-15日 2007年5月9-11日 以上ハイデルベルク、プファッフェングルント・ゲゼルシャフトハウス
93 187
\2400
列車のためのクラシック音楽
 ハンス・クリスチャン・ロンビ:コペンハーゲン蒸気鉄道ギャロップ
 コープランド:ジョン・ヘンリー、鉄道のバラード
 アロイス・パッヒャーネグ:出発進行!列車は通り過ぎた
 イベール:交響組曲「パリ」〜地下鉄
 ダンディ:交響組曲「海辺の詩」 作品77〜緑の水平線、ファルコナーラ
 E.シュトラウス:ギャロップ「テープは切られた!」 作品45
 ドヴォルザーク/ボフスラフ・レオポルト編:
  ユモレスク 変ト長調 作品101-7 B187-7
 ヴィラ=ロボス:バキアナ・ブラジレイラ 第2番〜カイピラの小さな列車
 E.シュトラウス:ポルカシュネル「蒸気をあげて!」作品70
 シルベストレ・レブエルタス:鉄道敷設 から
 ヒルディング・ルーセンベリ:
  抒情劇「アメリカ旅行」交響組曲(1932)〜鉄道のフーガ
 J・シュトラウス:ポルカシュネル「観光列車」 作品281
 バーンスタイン:ミュージカル「オン・ザ・タウン」 地下鉄乗車と空想のコーニー・アイランド
 オネゲル:パシフィック231(交響的運動第1番)
イジー・スターレク (指)
カイザースラウテルン南西ドイツ放送管
1847年デンマークの最初の鉄道が開通した、これを記念して作られたのがハンス・クリスチャン・ロンビの「コペンハーゲン蒸気鉄道ギャロップ」。ロンビはティヴォリ公園の音楽家として活躍。 ティヴォリのオーケストラのためだけでも約700曲のギャロップ、ポルカ、ワルツなどのダンスミュージックを作曲した。北欧のシュトラウスと呼ばれる由縁です。鉄道にちなんだ曲を集めたカイザーステルンの南西ドイツ放送管弦楽団とイジー・スターレクのアルバム<鉄道のリズムに乗って>は、ロンビのこの曲から出発する。パリはメトロ。「ユモレスク」は、蒸気機関車ファンだったドヴォルジャークへのオマージュとして。ニューヨークで休日を楽しむ水兵さんたちの足は地下鉄でしょう。終着駅へ運んでくれるのは、もちろん〈パシフィック231〉 。ルーセンベリの「鉄道のフーガ」 は、これが初めてのCD録音。コープランド、イベール、ダンディの曲も録音が少ない。とってもいい音楽なんだが・・。録音:2005年10月13日-14日、11月29日-12月2日、2006年2月21日
93 202
\2400
ヴォルフガング・リーム(1952-):作品集
 (1)大きなオーケストラのための離接輪郭(Dis-Kontur)(1974)
 (2)迫る光(Lichtzwang)-ヴァイオリンとオーケストラのための*
 (3)オーケストラのための副次輪郭(Sub-Kontur)(1974/75)
  *世界初録音
(1)シルヴァン・カンブルラン(指)
(2)、(3)エルネスト・ブール(指)
(2)ヤーノシュ・ネージェシ/
バーデンバーデン南西ドイツ交響楽団
リームのオーケストラ作品集。1曲目と3曲目は、もともとは3曲でひとくみのKonturシリーズ(もうひとつKontra-Konturというのがあります)。言葉で言い表しがたい感情を音にしようとした、というリームのコメントがありますが、かなり暴力的ともいえるティンパニの連打がかなり印象的。Sub-Konturは、リームの二番目の師であった、シュトックハウゼンに献呈されている。2曲目の「迫る光」について、リームは、「器楽のためのカンタータであり、自ら、そして他者から受ける束縛によってアーティキュレーションがつけられた孤独の歌を歌っている」というコメントを寄せている。どれも激しいぶつけるような感情と緊張感に満ちた作品。

HAENSSLER 1CD¥2400

93 215
¥2190
モーツァルト:
 交響曲第19番変ホ長調KV.132
 交響曲第34番ハ長調KV.338
 交響曲第36番ハ長調KV.425「リンツ」
サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
録音:(1)(2)2006年9月13日(3)2006年9月15日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ヘーゲルザール(2006年シュトゥットガルト、ヨーロッパ音楽祭ライヴ)
93 216
¥2190
モーツァルト:
 交響曲第32番ト長調KV.318
 交響曲第28番ハ長調KV.200
 交響曲第35番ニ長調KV.385「ハフナー」
 交響曲第31番ニ長調KV.297「パリ」
サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
ノリントン&手兵シュトゥットガルト放送響によるモーツァルト・シリーズ、ここに完結!今回も2タイトル同時のリリースで、「リンツ」ほか第5集3曲と「ハフナー」「パリ」をふくむ第6集の4曲というラインナップです。
このうえなくあたたかく透明感を保持した美しいひびき。そして刺激的なアプローチ。ノリントンは志向する音楽について自ら熱く雄弁に語ることで知られますが、実際出てくる音に力みは感じられず無理なく聴かせます。弦楽器のノンヴィブラート演奏を基調とするシュトゥットガルト・サウンドがもたらした成果はこれまで数知れませんが、あえていうならノリントンが苦手なかたでさえもこのモーツァルトは認めざるを得ないところ。シリーズ全19曲は今後、当コンビの代表作となるのはまず疑いないでしょう。録音:2006年9月シュトゥットガルト・リーダーハレ、ヘーゲルザール(2006年シュトゥットガルト、ヨーロッパ音楽祭ライヴ)

HMF

HMC 902002
(2CD)
\3200
★特別価格
シューベルト:ピアノ三重奏曲集
[CD1]
 (1)ピアノ三重奏曲第1番op.99 D.898 変ロ長調
 (2)ノットゥルノ 変ホ長調 D.897
[CD2]
 (1)ピアノ三重奏曲第2番 op.100 D.929 変ホ長調
 (2)ソナタ楽章 変ロ長調 D.28
トリオ・ワンダラー
今年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭のテーマは「シューベルトとウィーン」。これにあわせて、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭の人気者、トリオ・ワンダラーの超名盤、シューベルトが再登場。トリオ・ワンダラーは、2007年に結成20周年を迎えた大家トリオ。一人一人をとっても物凄い名手、そんな三人による音楽は、どこまでも自然で、横の流れの美しいもの。お互いの音楽性を認め合って、お互いの音楽性を知り尽くしているからこその結晶といえるでしょう。トリオ第2番の2楽章冒頭、「バリー・リンドン」でも使われた有名な旋律は感涙もの。名手ヴァンサン・コックによるピアノは、でしゃばることは決してないが、抗いがたい魅力を放ち続ける。もちろんヴァイオリンもチェロも、その高貴な音色は特筆に価する。こんなすごいトリオの生演奏が低価格で聴けてしまうのだから、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭、おそるべし。【原盤:LDC 2781132録音:2000年7月】
HMU 907430
\2600
ブラームス:クラリネット・ソナタop.120
 (1)第1番 変ホ長調
 (2)第2番 ヘ短調
ジョン・マナシー(Cl)、
ジョン・ナカマツ(Pf)
ブラームスは晩年(1891年)に、名クラリネット奏者ミュールフェルト(1856-1907)と出会う。彼の奏でるクラリネットの音色に虜になったブラームスは、彼がクラリネットを練習しているのを何時間もじっと聴いていて、楽器のもつ可能性や限界を知ったといいます。このop.120のソナタ2曲は、ミュールフェルトとブラームス自身によって1895年に初演され、その後も2人でしばしば演奏していた。ブラームスは、ミュールフェルトに共演した際の出演料を全額渡し、さらに、ミュールフェルトの生存中は、このソナタ2曲の演奏権は彼にある、と定めていたといいますから、いかに彼のことを認めていたかということが窺われる。アメリカの人気者、ジョン・ナカマツとジョン・マナシーによるこの演奏、目を閉じれば、晩年のブラームスとミュールフェルトが演奏しているのではと思わせるような、ほどよく鄙びたクラリネットの音色と、それを、穏やかに熱く支えるナカマツのピアノが絶妙のアンサンブルを聴かせる。かの二人の美しき友情が鮮やかにここに蘇るような演奏。クラリネットのジョン・マナシーは、メトロポリタン歌劇場やアメリカン・バレエ・シアターのオーケストラの首席クラリネット奏者をつとめ、また、現在ではアメリカの様々な音楽学校で教鞭をとっている。
HMI 987080
\2600
シューベルト:
 4つの即興曲op.90(全曲)、
 アレグレットD.915、3つの小品D.946
ハビエル・ペリアネス(ピアノ)
2007年の秋に初来日を果たし、若くしてすでに巨匠の風格をそなえた名人芸のベートーヴェンで我々を魅了したペリアネスの新譜はシューベルト。即興曲op.90は、ピアノ学習者が比較的早い段階で取り組む曲でもあるが、その内容は追求すれば追及するほど深いもの。4番の変イ短調のものなど、ひとつひとつのパッセージは大変美しいが、ペリアネスは、作品に秘められた心の闇の部分を浮かび上がらせており、ちょっと病的ともいえるシューベルト作品集に仕上がっている。
HMC 901960
\2600→¥2390
J.S.バッハ:Early Works-初期作品集
 トッカータ ニ長調 BWV 912(1707/13頃)
 パルティータ「おお神よ、汝義なる神よ」BWV 767
 トッカータ ホ短調 BWV 914(1707/13頃)
 組曲 イ短調 BWV 818a(1720年頃)
 トッカータ ト長調 BWV 916(1707/03頃)
 カプリッチョ 変ロ長調(「最愛の兄の旅立ちに寄せて」)
  BWV 992(1704または03頃)
アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ)
使用楽器:Anthony Sidey d'apres Hass
「行進できない」トルコ行進曲(HMC 901856)で我々の度肝を抜き、モーツァルトの転調の妙技、さらにはショルンスハイムとの連弾で我々を楽しませてくれた(HMC 901941「am Stein Vis-a-vis (1777)」)シュタイアー、待望のソロは堂々、若き日のバッハ作品集と相成った。「音楽の父」として音楽史上に大きく聳え立つ存在の大バッハ。シュタイアーは、ここに収められた初期作品の演奏を通して、バッハが若くしてすでに尋常ならざる気魄を備えた究極の音楽家であったことを我々に示してくれている。若き日の名曲として有名な「最愛の兄の旅立ちに寄せて」のアリアなど、シュタイアーの鬼才ぶりが遺憾なく発揮された名演。また、パルティータ「おお神よ、汝義なる神よ」の8曲目の半音階が多用された楽曲など、聴いていると足下の地面がぐんにゃりと変形して、異次元へと迷い込んでしまったかのような気分になる異様な半音階ぶりとなっている。
HMU 907449
\2600
ラフマニノフ:
 息がつげるでしょう Op.26の3、キリストは立ち上がりぬ Op.26の6
 指輪 Op.26の14、私はあなたを待っている Op.14の1
 思い Op.8の3、いや、お願い、行かないで Op.4の1
 おお、悲しまないで Op.14の8、すべては過ぎ去り Op.26の15
 何という苦さ Op.21の12、私の胸のうちに Op.14の10
 朝 Op.4の2、夢 Op.8の5、夜の静けさに Op.4の3
ショスタコーヴィチ:
 スペインの歌 Op.100(全6曲)/
 ドルマトフスキーの詩による5つの歌 Op.98
イリス・オヤ (Ms)
ロジャー・ヴィニョールズ (Pf)
1977年エストニア生まれのメゾソプラノ、イリス・オヤ初のソロ・アルバム。ヒリアー率いるエストニア・フィル室内合唱団のリーダーとしても活躍する期待の星。透明ながら非常に深々とした声質が独特で、多くのエストニア作曲家たちが新作を彼女のために書き下ろしている。ここではラフマニノフとショスタコーヴィチをロシア語で歌唱。ロシアの歌手とはひと味異なる微妙な陰影づけが素晴らしく、思わずひきつけられる。
HMU 807470
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
ベートーヴェン:
 (1)交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
 (2)12のコルトルダンス WoO 14
 (3)バレエ「プロメテウスの創造物」Op.43 よりフィナーレ
アンドルー・マンゼ(指)
ヘルシンボリ交響楽団
なんとも驚きのリリース。古楽演奏からモダンへと活動の場を広げていった先人はガーディナー、アーノンクールと数知れないが、ついにわれらがマンゼも名乗りをあげた。2006年に首席指揮者に就任したヘルシンボリ響を率いての「エロイカ」が登場。颯爽としたテンポが作りだす無類の格好よさ。いたずらに重くなりすぎず引き締まった葬送行進曲。フィナーレでは変奏ごとのゆたかな表情もまた魅力的。カップリングはこの「エロイカ」のフィナーレの主題つながりで、「プロメテウスの創造物」のフィナーレと同主題を第7曲目に使ったコルトルダンス。マンゼみずからがバロック・ヴァイオリンを駆るときにみせる、音楽にとびきりみずみずしくフレッシュないのちを吹き込む作業は、モダンオケを振ってもすこしもかわるところがない。これは注目度満点のアルバム!!DSDマルチチャンネルステレオ 70'07"
HMC 901980
\2600→¥2390
モーツァルト:最後の協奏曲
 (1)ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595
 (2)クラリネット協奏曲 イ長調K.622
ゴットフリード・フォン・デア・ゴルツ(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
アンドレアス・シュタイアー(ピアノフォルテ(1))
ロレンツォ・コッポラ(クラリネット(2))
古楽オーケストラの東の横綱、フライブルク・バロック・オーケストラによるモーツァルトのシリーズ最新盤は、なんとびっくり!シュタイアーと名手コッポラをソリストに迎えてのモーツァルトの最後の協奏曲。メンバーを聞くだけで、とっても気になってしまう1枚の登場。まず、ピアノ協奏曲では、冒頭のオーケストラから、上品さは保たれたまま、とってもピチピチとした音楽。思わず心がうきうきしてしまう。シュタイアーは、「行進できないトルコ行進曲」で我々の度肝を抜いたのと同一人物とは思えない、実に丁寧な仕事ぶり。手入れの行き届いた演奏で、一音一音が胸に染み入る。しかし、期待を裏切らない(?)ハッチャケぶりを見せてくれているのが第3楽章のロンド。ロンド主題が回帰する直前に挿入されるソロの部分が、実になんとも「シュタイアー節」で、毎回毎回ロンド主題が回帰するのが待ち遠しくなってしまう。最後のカデンツでは、「ちゃんと主題に戻れるのだろうか・・・」と少し心配になってしまう即興ぶり。興味深いのが、自筆譜でピアノパートに「ソロ」と書かれた部分のオケの弦楽パートが弦楽四重奏編成になっていること(トゥッティの部分は別)。これは、オケのメンバーが当時の演奏習慣を様々に研究、検証した結果なのですが、このことにより、各パートとピアノとの絡み合いがくっきりと浮かび上がっており、また、合いの手の管楽器の音色が極めて効果的に響いてくる。うってかわってクラリネット協奏曲は、どこまでもしっとりと曲の美しさが探求されたもの。それだからこそ、オーケストラのメンバーの一人一人のうまさも輝く。思わず神の存在を感じるような、天上から降りてくる一筋の光のような第2楽章はただただ呆然と聴き入ってしまう。クラリネットのソロのコッポラは、リベラ・クラシカの2月の演奏会でもソリストとして招かれることになっている。
HMC 901982
\2600→¥2390
ショパン:24前奏曲集op.28(全曲)
モンポウ:25ひそやかな音楽第15番(ショパンの前奏曲第4番による)
ショパン:3つの新しいエチュード
モンポウ:プレリュード第9番
ショパン:前奏曲嬰ハ短調op.45
     小プレリュード変イ長調(遺作)
モンポウ: El lago(湖)〜Paisajes(風景)より
アレクサンドル・タロー(ピアノ)
2007年10月に来日し、我々を魅了したピアニスト、アレクサンドル・タロー。その清冽にして多彩な独特のピアノのタッチと、聴くものの心をわしづかみにして金縛りにかけてしまうような、驚異的なまでに集中した音楽は、人々に強烈な印象を与えました。「音楽の友」誌2008年2月号の「2007ベスト・コンサート22」にもランク・インしている。自分の部屋にピアノをもたないことや、座禅を組むなどといった独特のライフスタイルもあって、年末の音楽界の話題をさらった彼の待望の録音は、ショパンとモンポウの作品。ショパンの前奏曲第1番から始まるこのディスク、いきなり豊かな響きに胸をわしづかみにされる。第15番「雨だれ」の冒頭の有名な旋律の繊細な歌わせ方はさりげなく絶品。中間部の嬰ハ短調は、ショパンをすでに蝕んでいた病魔、死の影すら感じさせる壮絶な音楽となっている。モンポウの「ひそやかな音楽」第15番は、ショパンの前奏曲第4番をもとに書かれたもの。ショパンの心の原風景を見るかのような、心の中の暗がりをはてしなく彷徨っているような演奏。「湖」では、念入りに彫琢を施された音型が重なり合い、聴く者の心をふるわせ、絶えない感動のさざなみを呼び起こす。タローの音色の魔術師ぶりにあらためて圧倒。これからがますますたのしみなタロー、注目の最新盤。
HMC 901978
\2600
ラフマニノフ:
 (1)練習曲「音の絵」Op.39(全9曲)
 (2)コレッリの主題による変奏曲 Op.42
 (3)6つの歌曲 Op.38
アレクサンドル・メルニコフ(Pf)、
エレーナ・ブリロワ(S)
ラフマニノフはピアニストとして多忙だったのと、ロシアを離れてから創作欲を失ったため、後半生の作品は多くないが、それらは執拗なまでに念入りな技法の追求がみられる。その時期の3篇にロシアの俊英メルニコフが挑戦。リヒテルのファンタジーとプレトニョフの端正さを併せ持つピアニズムが魅力。
HMX 2901484
(5CD)
\7000→¥6490
ブクステフーデ:オルガン作品集
[CD1]
 前奏曲 ト短調BuxzWV149、ヘ長調BuxWV145、
 ホ短調、BuxWV143ホ長調BuxWV141/
 コラールBuxWV188、BuxWV192、BuxWV197、
 BuxWV202、BuxWV199/
 テ・デウムBuxWV218/チャコーナBuxWV159
[CD2]
 トッカータBuxWV156、ヘ長調BuxWV157/
 コラール・パルティータBuxWV207/
 前奏曲 ホ短調BuxWV142、ニ短調BuxWV140、ニ長調BuxWV139/
 前奏曲&チャコーナBuxWV137/
 コラールBuxWV182、BuxWV193、BuxWV201、BuxWV219/
 フーガ ハ長調BuxWV174/
 パッサカーリャ ニ短調BuxWV161/パルティータBuxWV181
[CD3]
 前奏曲 嬰へ短調BuxWV146、イ短調BuxWV158、
 ハ長調BuxWV136、イ短調BuxWV153、ト長調BuxWV147/
 コラールBuxWV180、184、183、185、186、187、189、
 190、178、208、209、211/マニフィカトBuxWV203
[CD4]
 前奏曲 イ長調BuxWV151、ト短調BuxWV150、
 イ短調BuxWV152、ト短調BuxWV148/
 コラールBuxWV191、198、200、206、217、220、221、222、224、212/
 トッカータBuxWV155
[CD5]
 コラールBuxWV210、196、194、195、223、213/
 前奏曲 ヘ長調BuxWV144/
 カンツォーネ ハ長調BuxWV166, ニ短調BuxWV168/
 フーガ 変ロ長調BuxWV176/チャコーナ ホ短調BuxWV160
ルネ・サオルジャン(Org)
使用オルガン:オランダ、スイス、フランスの名器
ルネ・サオルジャンによるブクステフーデの名録音の数々が、お買い得なセットになって登場。驚くのはそのクオリティの高さ。はや40年が経過するこれらの録音だが、オルガンの音の芯が見事にとらえられており、それぞれの教会やオルガンが目の前にくっきりと浮かび上がってくる。もちろん演奏も、作品も素晴らしいもの。さらにパッケージが開けてビックリ、オルガンのふいごを思わせるようなアコーディオン式となっている。さらに驚きなのが、ブックレットの充実ぶり。使用したオルガンのストップの詳細なデータから、巻末には作品インデックスまでついている。CD盤もLPを思わせる黒盤。どこまでも豪華なつくりで、持っているだけでもうれしくなれるセット。本来は歴史的録音だが、その新鮮さからこちらで紹介することに。録音:1967〜1970年

HR MUSIK

HRMK 03907(5CD)
\11250→¥9990
ベートーヴェン:交響曲全集 ヒュー・ウルフ(指)
フランクフルト放送交響楽団
メラニー・ディーラー(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(A)
ヨルマ・シルヴァスティ(T)
ディートリヒ・ヘンシェル(Br)
バイエルン放送合唱団、NDR合唱団
1997年から2005年までフランクフルト放送交響楽団の首席識者を務め、このオーケストラを21世紀モデルへと変換させた俊英指揮者、ヒュー・ウルフ(ウォルフ)。鮮度の良い解像度の高い演奏が極めて高く評価された。hr-musikから発売されたハイドンやベートーヴェンの交響曲でも、少人数の編成、ヴァイオリンの対向配置、金管などにピリオド楽器を導入するなど、意欲的で新鮮な音楽を作り上げることに成功していた。ベートーヴェンはこれまで5番(HRMK 025)、6番(HRMK 010)、7番8番(HRMK 03406)がリリースされていたが、今回全集が一挙発売。キビキビと運動性の良い演奏はここでも抜群で、このコンビの良さを改めて実感できる名演揃い。なお、Hugh Wolffは、フランクフルト放送交響楽団との来日公演では「ヒュー・ウォルフ」表記だったが、2008年1月に予定されている読売日本交響楽団への客演では「ヒュー・ウルフ」表記になっている。もちろん同一人物。

HUNGAROTON 1CD¥2300

HCD 16885 ラテン・ハープ
 ボリビア伝承曲:クエカ〜アルゼンチン伝承曲:エル・ガト(2 Hps, perc)
 アルゼンチン伝承曲:ミロンガ(2 Hps, perc)
 イラディエル:ラ・パロマ(Trp, Hp)
 グラナドス(サルセード編):アンダルーサ(3 Haps)
 オルティス:平原、ギャロップ(2 Hps, perc)
 ビロルド:タンゴ「チョクロ」(Hp, Accd)
 ベラスケス:ベサメ・ムーチョ(ソロ)
 サルセード:タンゴ(Hp, perc)
 アルベニス:セレナータ、グラナダ(ソロ)
 ピアソラ:悲しきゴルド、リベルタンゴ(Hp, Accd, Vn Cb)
 ゲイル・バーバー:スパニッシュ・ブルース(ソロ)
 サルトリ:別れの時(Hp, perc)
 ジョビン:イパネマの娘(Hp, Vn, perc)
 ニーノ・ロータ:ゴッドファーザー愛のテーマ(Hp, Accd, Cb)
チッラ・グヤーシュ (Hp)、
リエベ・ノーラ、コラリチ・キンガ(ハープ)、
デリ・ジョルト(アコーディオン)、
フェケテ=コヴァーチ・コルネール(トランペット)、
ポータ・ジェルジ (Vn)、
ステフコー・ミハーイ (Cb)、
ヴァルガ・ゾルターン (Perc)
「オレのハープ」に続くハンガリーの美人ハープ奏者グヤーシュの第2弾。今回はラテン系のポピュラー作品を集めた魅力盤。情熱的なリズムの熱さから、むせび泣く歌ごころまでハープで表現。様々な共演楽器が華を添えています。
HCD 32485 マーテー・ホローシュ作品集
 (1)私は世界を放浪する〜テープ、バス・フルート、ピアノのための
 (2)わが唇より浮きし歌〜ヴィオラ独奏のための
 (3)双子座ギター〜2本のギターのための
 (4)アダージョとアパッショナート〜Vn, Fl, Pfのための
 (5)賛歌第2番(イシュトヴァーン・ヴァーントゥス追悼に)〜室内管弦楽のための
 (6)カエタン・ティル(リルケ詩)〜バリトンと室内楽のための
 (7)夢のなさ、ついに夢〜管弦楽のための
タマーシュ・ヴァーシャリ(指)
ハンガリー放送響(7)、
リハールト・ヴェニンゲル(指)
ヴェイネル室内管(5)、
ペーテル&ゾルターン・カトナ(ギター)(3)、
リフカ・ゴラニ(ヴィオラ)(2)ほか
マーテー・ホローシュ(1954-)はブダペストのリスト音楽院で学び、97年にエルケル賞、98年にバルトーク・パーストリ賞を受賞するなど高い評価を受ける作曲家。ところが彼にはフンガロトン社社長というもうひとつの顔があります。その権限(?)でかくも豪勢な個人アルバムを誕生させた。音楽自体は聴きやすく、詩的な風情も漂う佳品揃い。
HCD 32465 ルフェーヴル:
 (1)クラリネットソナタ第1番変ロ長調 (2)同第2番ト短調
 (3)同第3番ヘ長調 (4)同第4番変ホ長調 (5)同第5番ハ短調
 (6)クラリネット二重奏曲ヘ長調 (7)同変イ長調
チャバ・クレニャーン (Cl)、
ホリア・ドゥミトラヘ (Cl)(6)(7)、
ペーテル・キッシュ (Pf)
ジャン=グザヴィエ・ルフェーヴル(1763-1829)はスイス出身のクラリネット奏者で作曲家。30歳でパリ・オペラ座管の首席クラリネット奏者に任命されたり、パリ音楽院クラリネット科初代教授を務めるなど、この楽器の発展に多大な貢献をした。ここに収められた7作品はいずれも学習者がかかわるもので、大歓迎の参考演奏の登場となる。
HCD 32464 現代ハンガリー・ピアノ曲集
 ジェルジ・オルバーン:ピアノソナタ第3番 (1988)
 ペーテル・ヴェルメシー:
  ネニア(B.B追悼) (1970)/夜曲 (1976)/
  ソナチネ (1977)/5つのスケッチ (1963)/後奏曲(K,Z追悼)(1978)
 ヤーノシュ・ケミーヴェシュ:9の反対前奏曲
 ヤーノシュ・ヴァイダ:易しいソナチネ (1988/9)
ジェルジ・シェルメツィ (Pf)
当アルバムの作曲家たちはオーケストラ曲や声楽曲で知られているが、さすがリストやバルトークを生み出した国ハンガリー、実に立派なピアノ曲も書いていた。ヴェルメシーの「ネニア」はバルトークの歿後25年に捧げた管弦楽曲のピアノ版で、「弦チェレ」のフーガ主題が用いらている。同じく「後奏曲」はコダーイ追悼で、「孔雀変奏曲」と「ハンガリー詩篇」のメロディが用いられている。ヴァイダの曲はスコット・ジョップリン風で超カッコイイ。作曲家としても知られるシェルメツィの名手ぶりが光る。
HCD 32457 現代ハンガリーのミサ曲
 チェミツキー、ジェンジェシ、シェルメツィ、
   ヴァイダ、オルバーン共作:五人のミサ
 ジェンジェシ:マニフィカト
 ヴァイダ:ミサ曲ニ長調
 チェミツキー:万物の創世者たる神/アヴェ・ヴェルム・コルプス
 オルバーン:永遠の光
ジェルジ・シェルメツィ、
ペーテル・エルデイ、
カールマーン・シュトラウス(指)
ハンガリー放送合唱団、
アウロス・アンサンブル、
バラージュ・レーティ (Pf)
現代ハンガリーを代表する5人の大作曲家が2006年に共作したミサ曲。ハンガリーは合唱大国としても知られていて、魅力的な作品と実力のある団体も多いが、この曲も合唱ならではの効果に満ちて感動的。オルバーンの「永遠の光」のみハンガリー語歌唱、他はすべてラテン語。
HCD 32551 ヤーノシュ・ヴァイダ:
 マニフィカト
 聖ペテロと傭兵隊
 変奏曲
アンドレア・メラート (Ms)、
チャバ・グリュンフェルデル (Ten)、
チャバ・ゲルジェニ(Br)、
ダーニエル・ソモジ=トート (Org)、
ガーボル・ホッレルング(指)
ブダペスト・アカデミー合唱協会、
ブダペスト青年合唱団、
ホノヴェート男声合唱団、
ブダフォク・ドホナーニ管弦楽団
ハンガリー放送合唱団
現代ハンガリー作曲界の巨匠ヤーノシュ・ヴァイダ (1949-)の合唱曲集。ヴァイダは現代の作曲家だが、この3篇はバッハ等のバロック音楽の様式で書かれ、「マニフィカト」では大バッハの同名作の、「聖ペテロと傭兵隊」ではラッススの引用がみられる。またハンガリーの童謡に基づく「変奏曲」は大人のための作品ながら子供の世界を描いていてユニーク。
HCD 32483 レヴェンテ・ジェンジェシ:
 ミサ曲「光と起源」
 兄弟たる太陽の賛歌(アッシジのフランチェスコによる15章)
アンドレア・チェレクエイ (Sop)、
アタラ・シェック、ガブリエラ・レーム(コントラルト)、
ラースロー・カールマーン (Ten)、
ダーヴィド・チズマール (Br)、
イシュトヴァーン・コヴァーチ (Bs)、
ジェルジ・ヴァシュヘジ(指)
オルフェオ管弦楽団、パーセル合唱団
1975年生まれ、将来を嘱望される若手作曲家レヴェンテ・ジェンジェシ。ジェルジ・オルバーンの愛弟子である彼は、師と同様に合唱作品に意欲を燃やしている。また、24歳からずっとオルフェオ管弦楽団で通奏低音を務めてきたため、バロックや古典派音楽にも精通している。「光と起源」はルネサンス様式により、全体にグレゴリオ聖歌が用いられている。「兄弟たる太陽の賛歌」はアッシジのフランチェスコの言葉による大作。祝祭的で華やか。
HCD 32546 ジェルジ・オルバーン:クリスマス・オラトリオ イイディコー・チェルナ (Sop)、
クザヴィエ・リヴァデネイラ (Ten)、
チャバ・ガアール (Br)、
タマーシュ・セレ (Bs)、
ガボール・バロッシ(指)
ロラーンド・エトヴェシュ管弦楽団、
ベーラ・バルトーク合唱団
1947年生まれのハンガリー作曲界の重鎮ジェルジ・オルバーン。彼のクリスマス・オラトリオは73分にも及ぶ大作。全体に現代的なところはなく、非常に聴きやすく感動的な作品。ハンガリー語歌唱。
HCD 32552 ヨハン・ジギスムント・クッサー(1660-1727):
 管弦楽組曲「ミューズの祭り」より
  第4番ハ長調 / 第5番変ロ長調 / 第6番イ短調
バラージ・マーテー(指)
アウラ・ムジカーレ(ピリオド楽器使用)
当時ハンガリー領ブラティスラヴァで活躍していた著名なカントルで作曲家の息子として生まれたクッサー。リュリと親交のあったかれはのちにオペラでも名をあげるが、まず人気を博したのは器楽曲。壮麗なるひびきに満ちた「ミューズの祭り」はこのジャンルの代表作で、これは第3番までを収めた第1集(HCD.32337)につぐ完結篇となるアルバム。録音:2007年6月27-30日ハンガリー、トルダシュ・ルター派教会DDD ステレオ 59'11
HCD 32491 ドルシェツキー:オーボエ四重奏曲集
 ヘ長調 / ト短調 / 変ホ長調 / ハ長調
ラヨシュ・レンチェシュ(Ob)
ジョルト・セフチク(Vn)
アーグネシュ・チョマ(Va)
バーリント・マロート(Vc)
チェコの作曲家ゲオルク・ドルシェツキー(1746〜1819)はオーストリアで25年間、そののち30年以上に渡ってハンガリーで活躍している。世代的にはハイドンとモーツァルトとの間にあたり、ウィーン古典派の作風が特徴。これはドレスデンで若いころにオーボエを学んだ経歴をもつかれが晩年に書いたオーボエ四重奏を集めたもの。ト短調をのぞいてすべてが世界初録音。ここでは名手レンチェシュがソロを受け持ち魅力満点。弦はすべてエルデーディ管のメンバーでオリジナル楽器使用。録音:2006年12月6〜7日、2007年3月24日ハンガリー、フンガロトン・スタジオ DDD ステレオ 64'53
HCD 32495 ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガー(1736-1809):
 3つの弦楽四重奏曲集
  ハ長調Op.7-4 / ト短調Op.7-5 / 変ホ長調Op.7-6
オーセンティック四重奏団(ピリオド楽器使用)
ハイドンが作曲教師としての手腕を高く評価し、ベートーヴェンを弟子入りさせたことで知られるアルブレヒツベルガー。教会オルガニストとして聖シュテファン大聖堂の楽長にまで登りつめたかれはまた、ウィーン古典派有数の教師、理論家でもあった。たいへんな多作家ながら今日その作品のほとんどは忘れ去られたまま。アルブレヒツベルガーの弟子リックルのカルテットを録音(HCD.32220)した極上のアンサンブルが再発見するのは、1787年に書かれたカルテット。いずれにも配された優美なメヌエットと力の入った緩徐楽章が聴きどころとなっている。録音:2007年1月11〜14日フンガロトン・スタジオ DDD ステレオ64'41
HCD 12052 シャーンドル・バラッシャ(b.1935):
 「ザ・マン・アウトサイド」〜5章のオペラOp.27
シャーンドル・パルチョー(T ベックマン) イロナ・トコディ(S 少女)
ラースロー・ポルガール(Bs 片足の男)ほか
ハンガリー放送Cho.
ジェルジ・レヘル(指)ブダペストSO.
ヴォルフガング・ボルヒェルトの戯曲にもとづく、原作は夢も希望も妻も家庭も失ったロシアからの帰還兵、ベックマンの絶望を描いている。ささくれ立った不気味な音響は疎外された人間の孤独を表現するのにこれ以上ない効果を上げている。ゲーザ・フォドル台本。ハンガリー語歌唱。録音:1977年6月1日ハンガリー放送 AAD ステレオ 71'58
HCD 32434 ゾルターン・イェネイ(b.1943):フルート作品集
 ソリロキウム第1番 / ヘラクレイトス水位標 / ソリロキウム第1番a /
 フンギ〜ジョン・ケージの墓碑銘 / 世界中の墓地の壁に沿って /
 ラースロー・シャーリのための60の音(60パート版)/
 ハード・エッジ〜アール・ブラウンの思い出に / アルバムブラット /
 ため息をつくように / ラースロー・シャーリのための60の音(1パート版)/
 どこへ? / ラースロー・シャーリのための60の音(4パート版)
イシュトヴァーン・マトゥズ(Fl)
録音:2006年10月30日〜11月13日、2007年1月23日フンガロトン・スタジオ DDD ステレオ 51'36
HCD 32339 ターロガトーの奏でる「17-18世紀のハンガリー舞曲集」
 (1)シェぺシセントジェルジ写本のハンガリー舞曲
 (2)アポニ写本のハンガリー舞曲(5曲)
 (3)バルコーチ写本のハンガリー舞曲(6曲)
 (4)ウンガレスカⅠ
 (5)サルトゥス・フンガリクス(5曲)
 (6)ウンガレスカⅡ
 (7)ボジョニ舞曲(3曲)
 (8)ウンガレスカⅢ
 (9)ハンガリー舞曲(5曲)
 (10)フェレンツ・ファルカシュ:チーク郡の別れの歌
 (11)ラースロー・ダローチ:コロンド舞曲集
チャバ・ナジ(ターロガトー)
(1)(3)(5)(7)(10)ペーテル・エッラ(Cem)
(2)(9)(11)ヴィクトーリア・へレンチャール(ツィンバロン)
(4)(6)(8)イシュトヴァーン・ネーメト(Cl)
録音:2005年4月16〜19日フンガロトン・スタジオ ハンガリーの民俗楽器ターロガトーの名手による舞曲集。DDD ステレオ 64'55
HCD 32450 エデン・パールトシュ(1907〜1977):
 (1)ヴィオラ協奏曲第1番「讃歌」(1949)
 (2)ヴァイオリン協奏曲(1958)
 (3)フュージョンズ〜ヴィオラと室内オーケストラのための(1970)
ヴィルモシュ・サバディ(Vn)
ペーテル・バールショニ(Va)
アンドラーシュ・リゲティ(指)
ハンガリーSO.
ブダペストに生まれ、1938年の移住後はイスラエルの音楽文化の発展に貢献しテル・アヴィヴに没したパールトシュ。ヴァイオリン協奏曲は緩〜急〜緩の3楽章形式。第1部前奏曲に、主題と9つの変奏にエピローグという第2部からなるヴィオラ協奏曲。ブダペスト音楽院ではフバイとコダーイの弟子だったパールトシュによる協奏曲を、いまのハンガリーを代表するふたり、1975年生まれのバールショニと1959年生まれのサバディが弾いている。録音:2006年9月8〜12日、2007年1月17〜19日、2月22&23日ブダペスト、テレコム・ミュージック・ハウスDDD ステレオ 76'29
HCD 32537 ジェルジ・ヴカーン:木管アンサンブルのための作品集
 ミカン色の月 / 3つのバガテル / 3つの舞曲 /
 ワイン・ダーク・シー / フォー・エヴァー・アンド・ア・デイ
ジェール・ボレロ木管アンサンブル、ジェール・パーカッション・グループ
ガーボル・ボルドツキ(Tp)
ジェルジ・ヴカーン(指 & ピアノ、シンセサイザー)
1941年ブダペスト生まれのヴカーンは、140以上の映画音楽にテレビやラジオの仕事でも有名な作曲家。このアルバムに収められた作品も前衛的というよりは劇伴を思わせるつくり。 “モーリス・アンドレの後継者”ともいわれ、リーズ・ドゥ・ラ・サールの弾くショスタコ1番の協奏曲(V.5053)でソロをとるなど、活躍めざましい名手ボルドツキがゲスト参加しているのも注目。録音:2007年2月9〜11日ジェール、リヒター・ホール DDD ステレオ 55'44
HCD 32541
\2090
レハール:ヴァイオリン曲集
 ロマンティックなセレナード
 ロマンス ニ長調 Op.5
 コンチェルティーノ ロ短調
 セレナード イ短調
 珊瑚色の唇(ポルカ・マズルカ)Op.7
 ラインラント・ポルカ-喜歌劇「フリーデリケ」より
 フォックストロット
 鏡の歌
 ハンガリー幻想曲 Op.45
 喜歌劇「パガニーニ」のヴァイオリン・ソロ
 「魔女の踊り」によるパラフレーズ-喜歌劇「パガニーニ」より
 チャルダーシュ-喜歌劇「ひばりの鳴く所」より
 ジプシーの恋のワルツ-喜歌劇「ジプシーの恋」より
レイラ・ラーショニ (Vn)、
フランツ・リスト音楽大学室内管(1)、
ガブリエラ・ジェケール(Pf)
「メリー・ウィドウ」やワルツ「金と銀」で有名なフランツ・レハールは、膨大な作品を残しながら、大半は聴くことができなかった。彼はもともとヴァイオリンを学び、劇場の奏者を務めていたので、魅力的なヴァイオリン曲がかなりある。ここに収められた13曲中11曲が世界初録音。いずれもレハールならではのとろけるように甘いメロディとオトナの色気に満ちていて、まさに世紀末ウィーンの雰囲気に満ち満ちている。さらに「コンチェルティーノ」などに示されるヴィルトゥオーゾ的な技巧、「ハンガリー幻想曲」や「チャルダーシュ」などに見せるハンガリー人としての顔も見られ、いろいろな点からも興味たっぷりの一枚。意外に多い「レハール・ファン」必携の超オススメ盤。
HCD 32493 カール・ゴルトマルク:ピアノ曲全集 Vol.2
 (1)4つの小品 Op.29 (2)3つの小品
 (3)疾風怒濤(9つの性格的小品)Op.5
ティハメール・フラヴァチェク(Pf)
魅力的な「ヴァイオリン協奏曲」で知られるカール・ゴルトマルクは、優れたヴァイオリニストだったが、ピアノ独奏曲もかなり残している。彼のピアノ曲はシューマンとメンデルスゾーンの影響の濃いドイツ・ロマン派音楽で、美しいメロディにも事欠かない。ゴルトマルクのピアノ曲全集という前人未到の企画に挑むハンガリーの若手フラヴァチェクの温かな演奏が光る。




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