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第41号マイナー・レーベル新録音新譜(5)



10%オフ・セール

 こちらの商品はすべて10%引きとさせていただきます。値下げになっているものは、そこからさらに10%引きとなります(\2200→\1990の商品なら\1791です)。
 2008年初頭、4年ほど前の紹介新譜です。

 他のセールと競合してそちらの価格と違いが出るものもあると思いますが、ご了承ください。
 すでに入手不能になっていることもありえます。ご理解くださいませ。

 最終フォーマットで提示される価格や自動送信で送られてくる価格は元の値段になっておりますが、「お客様シート」に記載されるときはセール価格になりますのでご安心ください



ACCORD 1CD¥2300


480 0856
(3CD)
\3600
メシアン:ポートレート  

【CD:1】
1.鳩〜「前奏曲集」より
2.みずからの栄光を父なる神に求めるキリストの威厳〜
 「キリストの昇天」より
3.父のみもとへ帰るキリストの祈り〜「キリストの昇天」より
4.永遠の教会の出現
5.感謝の行為〜「ミのための詩」より
6.死と生の戦〜「栄光の御体」より
7.V. イエズスの永遠性への讃美〜
 「世の終りのための四重奏曲」より
8.創造のアーメン〜「アーメンの幻想」より
9.ノエル〜「幼児イエズスにそそぐ20のまなざし」より
10.音価と強度のモード〜「リズムの練習曲」より
ピエール・ブーレーズ、
チョン・ミュンフン、
ケント・ナガノ、
ピエール・コシュロー、
ジョゼ・ヴァン・ダム、
アンタル・ドラティ、
モーリス・ルルー、
オリヴィエ・メシアン、
イヴォンヌ・ロリオ、
ジャン・ギヨー、
ストラスブール・パーカッション 他
【CD:2】
1.5つのルシャン
2.愛のまどろみの庭〜トゥーランガリラ交響曲
3.こしじろいそひとどり〜「鳥のカタログ」より
4.Ⅴそして私は大群衆の声を聞いた〜
 「われら死者の復活を待ち望む」より
5.軽井沢の鳥たち〜「七つの俳諧(日本の素描)」
6.汝ガ神殿ノ如何ニ美事ナル〜
 「我らの主イエズス・キリストの変容」
【CD:3】
1.甦りしものとアルバデランの星の歌〜「峡谷から星々へ…」より
2.歌劇「アッシジの聖フランチェスコ」より10曲
3.聖体拝受前の祈り〜.「聖体の秘蹟の書」
4.天より来たりし都市
5.栄光に包まれたキリストの出現.〜「彼方の閃光」
6.キリスト、天国の光〜「彼方の閃光」
メシアン生誕100年記念!ブレーズ、ドラティ、チョン、ロリオらの名演奏家で聴くメシアンの真髄!!20世紀を代表するフランスの作曲家、オリヴィエ・メシアン(1908-1992)の生誕100年を記念して、メシアンの代表曲をCD3枚に収録。メシアンは、オルガニスト、作曲家、教育者、鳥類学者、カトリック教徒、哲学者と様々な顔を持っていたが、特に作曲家として、音楽のあらゆる面において前衛への道を開いた。同時に、教育者としてもシュトゥックハウゼン、ブーレーズ、クセナキスといった第二次世界大戦後の重要な作曲家を育成したことなどから、20世紀最後の偉大な音楽家と評されている。今回のメシアン・イヤー(www.messiaen2008.com)に関連して、ユニバーサル・グループの音源の中から、“メシアン再評価”にふさわしい曲を選曲している。演奏者もブーレーズやドラティ、チョン、ロリオ、メシアン自身といった風に定評のある演奏家が選ばれている。これまで現代音楽に馴染みのなかった音楽ファンの“メシアン入門篇”としても最適のアルバムといえる。今後、DG・DECCAからもメシアン関連作品が発売となる。

480 0793
¥2090
ベートーヴェン:ヨーゼフ2世葬送カンタータ WoO.87
同:ミサ曲 ハ長調 Op.86
コルネリア・プタセク(S)、
グンタ・ダヴィドシュカ(S)、
マリア・スーリス(Ms)、
フレデリック・アンタウン(T)、
アレクサンダー・マルコ=ブフマイスター(Bs)、
ミハエラ・コモカー(S)、
ノラ・グビッシュ(Ms)、
イヴ・サエレンス(T)、
スコット・ワイルド(Bs)、
ピエール・メイ(Org) 
モンペリエ国立管弦楽団&合唱団
指揮:フリードマン・レイヤー
ラジオ・フランス・モンペリエ音楽祭ライヴ!「皇帝ヨーゼフ2世の葬送カンタータ」は、ベートヴェンが19歳の時に書いたカンタータだが、後年の重厚なベートーヴェンらしさはあまり感じられず、その萌芽とモーツァルトを思わせるような愉悦感に溢れた魅力をもっている。また歌劇「フィディリオ」との関連も指摘されている。一方の「ミサ曲 ハ長調」は、1807年にエステルハージ侯の依頼によって作曲された。当時のベートーヴェンは、「第5交響曲」や「ヴァイオリン協奏曲」歌劇「フィデリオ」など次々と傑作を生み出していた時代です。それだけにこのミサ曲にも大変な自信を持っていた。特に歌詞が明瞭に聴こえるように配慮し、明快な中にも安らぎに満ちた優しい感情が湧いてくる名曲です。今回のCDは、2006年と2007年において行われたモンペリエ音楽祭のおいて行われたライヴ録音です。この2曲はそれほど音源があるわけではなく、この新録音は大いに歓迎されるもの。改めてベートーヴェンの宗教音楽の魅力を再発見できるアルバム。録音:2006年7月29日(ミサ ハ長調)、2007年7月25日(カンタータ)、ライヴ録音、モンペリエ

480 0792
(2CD)\3400
ケクラン:ジャングルブック(キプリングの同名小説に基づく交響詩)
 ジャングルの掟Op.175/バンダー=ローグOp.176/
 三つの詩Op.18/プールン・バガードの暝想Op.159/春に駆けるOp.95
イリス・ヴァーミリオン(Ms)、
ジャック・トゥラッセル(T)
ヴァンサン・ル・テキシエ
モンペリエ国立管弦楽団&合唱団
指揮:スチュワート・ベッドフォード
フランス近代の作曲家ケクラン(1867-1950)が、イギリスの作家キプリング原作「ジャングル・ブック」からインスピレーションを得て書いた管弦楽曲集。40年の長きに亘って作曲された作品。ファンタジー豊かで異国情緒溢れるケクランの世界が新鮮な響きで見事に描出されている。 かつてRCAからジンマン盤が出ていたが、今回は、ブリテンの理解者であり、盟友であったベッドフォード卿による演奏。ファンタジーの世界なのに、ジャケがちょっと怖いところが、なんともフランス・レーベルっぽいですね・・・。録音:1996年7月、モンペリエ
480 0823 ペレス=ラミレス作品集
 1.Atacama-ヴァイオリン協奏曲(クセナキスの思い出に)
 2.Du Corpus
 3.Achachillas
シルヴィア・マルコヴィッチ(Vn) (1)
モンペリエ国立管弦楽団
指揮:エンリケ・マツォーラ(1)、
フリードマン・レイヤー(2)、
マルコ・ガダリーニ(3)
マルコ=アントニオ・ペレス=ラミレスは、1964年チリのサンティアーゴに生まれたフランスの作曲家。ペレス=ラミレスは、2002年から2005年の12月までモンペリエ国立管弦楽団の委嘱作曲家を務めたが、これはその際のライヴ録音。彼の作る音楽の根底には、生まれ育った故郷の民俗音楽の影響があるといわれている。一世を風靡した女流ヴァイオリニスト、マルコヴィッチの演奏が聴けるのはうれしい限り!。録音:2007年1月26日(1)、2003年2月14日(2)、2005年2月11日(3) モンペリエ、ライヴ録音
480 0791 ルネ・コーリン作品集
 組曲「ペンテジレア」 Suite Penth?sil?e (1)
 後悔の環 Circles of regrets (2)
 ペンテジレア Nur P?nthesilea (3)
ソ・オック・キム(Vn)(2)
ラウラ・アイキン(S)(3)
モンペリエ国立管弦楽団
指揮:アラン・アルティノグル、
アルミン・ジョルダン(3)
ルネ・コーリン(1940- )は、作曲家であると同時に、音楽プロデューサーとしても活躍しており、モンペリエ音楽祭の創設者でもある。作曲家としては、前衛的であるというよりも過去の音楽技法や様式を自らの音楽技法の中にうまく取り入れている。作品も交響曲から協奏曲、室内楽曲にテクノミュージックと融合した作品まで多岐に亘っている。今回のCDには、クライストの悲劇「ペンテジレア」に触発されて作曲された作品が2曲に、コンチェルタンント形式で書かれた「後悔の環」が収録されている。

480 0790
¥2090
ピッツェッティ:ピアノ協奏曲「真夏の歌」
同:ヴェネツィアのロンド
アルド・チッコリーニ(Pf)
モンペリエ国立管弦楽団
指揮:フリードマン・レイヤー
チッコリーニは、80歳を過ぎても現代最高のピアニストとして精力的な活動を行い、またパリ音楽院では後進の指導も続けている。かつてEMIに多くの録音を残しているが、今回ACCORDとの新しい録音プロジェクトが始まりました。その第1弾が、イタリアの作曲家、ピッツェッティ(1880-1968)のピアノ協奏曲。このコンビによって、2006年7月にモンペリエ音楽祭で演奏され、大変な評判となった。このピアノ協奏曲は、憂愁に溢れたメロディーと馥郁としたロマンの香りが忘れ難い印象を与えてくれる。まさに秘曲のコンチェルトとも言うべき作品。チッコリーニは、巨匠の風格でこの魅力的なコンチェルトを演奏している。併曲は、「ヴェネツィアのロンド」。録音:2006年7月、モンペリエ
442 9894
(2CD)\3000
ルイ14世の結婚式の音楽
 リュリ:
  トゥールーズのバレエ、
  バレエ「クセルクセス」、バレエ「恋するヘラクレス」ほか
 カヴァッリ:歌劇「恋するエルコレ」からプロローグとフィナーレ
ラ・サンフォニー・デュ・マレ
指揮:ユーゴ・レーヌ
好評を博しているACCORDの「リュリ・コレクション・シリーズ」の第9弾。第8弾発売が、2006年10月で少々時間があいてしまったが、今回は、リュリの擁護者であり関係の深かった太陽王ルイ14世の結婚式に因んだ作品が演奏されている。優れた舞踊家でもあったリュリのバレエ曲や、モンテヴェルディの後継者としてイタリア・オペラ史上に名を残しているカヴァッリの作品とそれに併せて作曲されたリュリの音楽が収録されている。録音:2007年3月

480 0441
\2300
シューベルト:即興曲 D899&D935
 君こそわが憩い、愛のたより(編曲:リスト)
フィリップ・カッサール(Pf)
カッサールといえば、まずどうしてもドッビュシーの名前があがるかも知れないが、シューベルト弾きとして名を馳せていることも忘れてはいけません。ここ数年ですっかりGWの風物詩にまで知名度をあげた「ラ・フォル・ジュルネ」。この音楽祭の今年のテーマはまさにシューベルト(とウィーン)。カッサールは世界的にこの音楽祭に招待されており、1月の本家ナントを皮切りに、スペインそしてもちろん東京でもその演奏が披露される。録音:2007年9月、シオン、スイス
480 0442
(2CD)
\3600
ブラームス:
CD1
 ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 作品120-2
 ヴィオラ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品120-1
CD2
 2つの歌 作品91
 ヴィオラ、チェロとピアノのための三重奏曲 作品114
アルノー・ソレッテ(Va)
ヨハン・ファルヨー(Pf)
ラファエル・メルリン(Vc)
カリーネ・デシェイエス(Ms)
2年前、「テネブレ」(442 8464)というヴィオラのための現代作品集でAccordデビューしたソレッテ。その後、ヴィオリストとしては異例ともいえる注目を浴び、フランスを代表する(出身はベルギー)演奏家に成長を果たした。前回は、現代音楽作品集でしたが、今回はヴィオラ作品としてははずせない、ブラームスのソナタ。しかしそこは、新進気鋭のアーティストならでは、ヴィオラが登場する歌曲とトリオも併せて収録された2枚組みとなっている。録音:2007年2-3月、パリ

AMBITUS 1CD¥2400

AMB 96908 ザイフェルト:鍵盤作品全集
 「我、主を誉め讃えん」(オルランド・ディ・ラッソのモテットより)
 第1部&第2部、「ベツレヘムの幼子」による変奏曲
 ファンタジア、他
マティアス・シュナイダー(Org)
※ピエトロ・ナッキーニ・オルガン Ospedaletto(Santa Maria Derelitti) in Venice
バロック初期にオランダで活躍したスウェーリンクに師事したダンツィッヒ出身のオルガニスト、パウル・ザイフェルト(1586-1666)による鍵盤楽器のための作品全集。宗教音楽の声楽曲をベースに書かれたこれらの作品は、オルガンの幻想的な響きを生かして色彩的な音楽を聴かせてくれる。
AMB 96907 コントラバスとピアノのためのコンサート
 ヒンデミット:コントラバス・ソナタ
 プロット:ソナタ 「1963」
 トロヴァヨーリ:“Sconcerto”-コントラバスとピアノのための組曲 *世界初録音!
ジェンス・ボンハルト(Cb)
ロベルト・パルッツォ(Pf)
なぜか、やたらとコントラバス録音に積極的なAmbitus。美人女性ベーシスト、フックによるピアソラ(AMB96870)や、ライネッケのVnとCbのデュオ作品集(AMB96882)などご記憶にあるかと思う。なので、なんてったってオリジナルのヒンデミットのコントラバス・ソナタが出てきたからといって、いまさら驚いたりしません。それでもやっぱり、ちょっと珍しいコントラバスとピアノのデュオ作品集。ヒンデミットから、映画音楽作家としても名高いトロヴァヨーリや“カルメン・ファンタジー”のジャズ風アレンジが有名なプロートのソナタまで、三つの異なった性格の音楽が楽しめる。トロヴァヨーリの作品は世界初録音。
AMB 96911 クレムスタイン:室内楽作品集
 五重奏曲(2Vn、2Va、Vc)、トリオ(Pf、Vn、Vc)、
 四重奏曲(Pf、Vn、Va、Vc)、序奏、主題と変奏曲(String Trio)
シルヴィア・ラインハルト、
ホルガー・グロース、
アレクサンダー・クレムスタイン(Vn)
エヴァーフェルト・クレムスタイン、
ウルス・スティーラー、
アントン・ボネフ(Va)
ヘルマール・スティーラー、
エミル・ベッキル、
フィリップ・ハーグマン(Vc)
エレナ・ポリャコーヴァ、
カティア・ボースカラット(Pf)
クレムスタインはレーガー四重奏団のヴィオリストとしてそのキャリアをスタートし、室内楽団を設立するなど教育やマネージメント分野でも活躍している。作曲を始めたのは1985年。それまでのキャリアを生かし、特に弦楽器を含む室内楽作品を多く手がけている。前作は「ヴァイオリンのための作品集」(AMB96814 2001年発売)だったが、今回は、様々な楽器による組み合わせを楽しめる室内楽作品集。もちろんご本人も登場しています。約7年ぶりのリリースとなるが、スペインやラテン・アメリカ的なモティーフが後期ドイツ・ロマン主義的語法で表現され、室内楽を知り尽くした強みを発揮している。
AMB 96912 J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調BWV.565
スタンレー:ヴォランタリー
モーツァルト:幻想曲ヘ短調 K.608
ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
エルガー:威風堂々第1番 ほか全9曲
トーマス・トロッター(Org)
古典的なオルガン作品から、ワーグナーやエルガーの作品を編曲した作品まで幅広い演奏でオルガンの醍醐味を味合わせてくれるトロッターによる演奏を収録。2005年ムジカ・サクラのニュルンベルク国際オルガン週間でのライヴ。2005年6月30日 ライヴ録音
AMB 96901 バルト海周辺のギターと管弦楽のための音楽集
 アナトリウス・センデロヴァス:
  私は腕を伸ばしている・・・ミラージュより(2006)
 エリクス・エセンヴァルズ:沈黙の歌(2006)
 アルヴォ・ペルト:
  フラトレス(1977/1992)ギターと弦楽合奏のためのヴァージョン(2002)
 トゥーヌ・コルヴィッツ:出会いの橋の歌
 オスヴァルダス・バラカウスカス:
  オデッセイ BからC (2003/ 2005)フルート、ギター、弦楽合奏のためのヴァージョン
ラインベルト・エヴァース(ギター)
ヴィルニウス、
聖クリストファー室内管弦楽団
ドナタス・カトクス(指揮)
バルト海周辺の2つの世代の作曲家による、ギターと管弦楽のための作品集です。政治的な色彩を帯びたソヴィエト時代の音楽から、もっと自由で独自の文化を色濃く反映した音楽(十二音技法、ジャズ、ミニマルの影響も含む)まで伝統と革新に満ち溢れたバルト海周辺の音楽は、最近クラシックの聴き手だけでなくアヴァンギャルド、ジャズなど幅広いファンから熱い注目を浴びている。ペルトの神秘性と、バラカウスカスの明快なアプローチの対比、そして若い世代、コルヴィッツやエセンヴァルズらの伝承音楽を取り入れた懐かしくも新しいスタイル、これらは別の潮流として受け継がれていくべき音楽語法だろう。まさに現代音楽と伝統音楽の交流が確かに感じられる。
AMB 96905 ああ、戻り来たれ〜17世紀、イタリアの音楽集
 カッチーニ、カプスベルガー、ディンディア、
 ラッソ、フェラーリ、ピッチニーニ、ファルコニエーリ、
 マイオーネ、サンドリンの作品
アンサンブル・メタモルフォジ
ヴィンセント・ルサージュ(T)
ゼンケ・タムス・フライアー(Br)
カトリン・クラウス(フラウト・ドルチェ)
スザンヌ・ブラウマン(ヴィオラ・ダ・ガンバ、リローネ)
シモン・リンネ(キタローネ、リュート、キターラ・スパノーラ)
ラルス・ヘンリク=ヨハンセン(クラヴィチェンバロ)
モニカ・マンデラルツ(アルパ)
時代が大きく移り変わった17世紀初頭、ヨーロッパの文化もその例外ではなかった。カトリック教会の支配、科学的新発見、政治的な論争など人々は常に問題に直面していた。当然、そんな気分は音楽にも反映された。それまでの音楽の伝統は改革され、調和の取れたポリフォニーよりもテキストを重視し、雄弁なリズムを用いた新しい音楽が生まれてきた。そんな新しい芸術の頂点はオペラで、当時の上流階級の人々はその妙技に陶然となった。そして、イタリアから始まったこの新しいスタイルの音楽は、素晴らしい勢いでヨーロッパ全土に伝播。このアルバムは、そんな時代の異なる音楽を集めたもので、当時の古き良きものから最先端までくまなくカバーしている。

ARION 1CD¥2400

 ARIONは流通が非常に不安定なため入荷しない可能性、入るとしても半年近くかかることが十分考えられます。どうかご了承ください。

ARN 268772
(2CD)
\3400
J.S.バッハ:
 無伴奏ヴェイオリンのためのソナタとパルティータ
  BWV.1001-1006(全曲)
ジェラール・プーレ(Vn)
“ディアパソン・ドール”を受賞したあの名盤が、大幅値下げでスリム・ボックスに収められて再発売!!プーレはARIONの看板アーティストだが、最近では、東京芸大で教鞭を執ったり、日本のヴァイオリン・コンクールの審査員を務めるなど、日本との関係性がより親密になっている。温かみのある優しい音色を持ったプーレのヴァイオリンは、確かなテクニックに裏打ちされた豊かな音楽性がバッハの名作の魅力をあますところなく堪能させてくれる。(オリジナル品番 ARN268640)録音:1994-95年、サン・ピール聖堂、リュクスイス、フランス
ARN 468781
(4CD)
\5400
「ラ・フォル・ジュルネ」のテーマは“シューベルトとウィーン”
シューベルト:四手のためのピアノ連弾曲集
 CD1:
  幻想曲ヘ短調 D.940、ソナタ ハ長調 D.812、序曲 ヘ長調 D.675
 CD2:
  創作主題による8つの変奏曲 D.813、4つのレントラー D.814、
  アレグロ イ短調「人生の嵐」 D.947、
  2つのフランスのモティーフによるディヴェルティメント D.823
  (作品63の1/作品84の1&2)
CD3:
  ハンガリー風ディヴェルティメント D.818、ソナタ 変ロ長調 D.617、
  ロンド ニ長調 D.608、フランスの歌による変奏曲 D.624
CD4:
 ロンド イ長調 D.951、6つの大行進曲とトリオ D.819、
  2つの性格的な行進曲 D.886、英雄的な大行進曲 D.885、
  ドイツ風舞曲 第1番 D.618、軍隊行進曲 D.733、
  創作主題による序奏と変奏曲 変ロ長調 作品82の2 D.603
ノエル・リー&クリスチャン・イヴァルディ(Pf)
スペシャル・プライス!!リリースが少々遅れるが、“ラ・フォル・ジュルネ”のメイン・テーマに即した再発売。シューベルトが作曲した四手のためのピアノ連弾曲集の中から有名な作品をほとんど網羅した魅力のアルバム。ARIONでもお馴染みのリー&イヴァルディによる連弾は、ここでも息の合った演奏で楽しい“楽興の時”を演出してくれる。オリジナル盤と較べると、こちらも大幅値下げ!
ARN 268778
(2CD)
\3400
ボエリー:ピアノ作品集
CD1:
 ソナタ 作品1の1、ソナタ作品1の2、
 モデラート・モルト・レガート 作品46の21、
 アレグロ 作品49の2*、小品 作品48の11、
 ソナタ 作品1の2*、ジーグ 作品54の11*、
 モデラート 作品50の4*、テンポ・モデラート 作品52の11
CD2:
 カプリース 作品2の7, 9*,12,16,17,19,23,30、
 練習曲 作品6の12,13,15,18,23、
 組曲 作品16の2、練習曲 作品13の8-10,16,19,24
  *=初CD化!
ジャクリーヌ・ロバン(Pf)
これを再発といって片付けていいとはちょっと思えない、非常に重要なアルバム。ロバンの残した、(多分)世界で唯一のボエリー:ピアノ作品集。作品の録音自体、非常に貴重なボエリーではあるが、現在流通しているほとんど全てはオルガン作品だと思われる。94年に発売となったARN68260は、彼女の録音の約半分をCD1枚に収めたものでした。今回、2枚組みでその完全な形が明らかになります。ですので、約半数の作品は初CD化!しかも特別価格でのリリースとなる。ベートーヴェンの崇拝者であり、バッハ演奏の優れた解釈家でもあったアレクサンドル・ピエール・フランソワ・ボエリー(1785-1858)。このピアノ作品を一聴するところ「もうひとりのベートーヴェン!」と感じる方がいるかも知れない。しかし、いずれの曲においても独特で詩的な香りを漂わすところはヴェルサイユ生まれのボエリーならでは。さらに、プッチーニやメシアンのアニヴァーサリー・イヤーとして知られる今年2008年は、実はボエリーの没後150周年でもある。そして、これは悲しいニュースだが、まさにフランス的なピアニストとして名を馳せたジャクリーヌ・ロバンは昨年亡くなったとのこと。このリイシューは彼女の追悼盤でもある。
ARN 68759
\2400
フォンターナ:1,2,3声のソナタ集
 ソナタ 9番 (Vn+Fg)/ソナタ 2番 (Vn Solo)
 ソナタ 4番 (Vn Solo)/ソナタ 5番 (Vn Solo)
 ソナタ 3番 (Vn Solo)/ソナタ 11番 (2Vn)
 ソナタ 13番 (2Vn+Fg)/ソナタ 6番  (Vn Solo)
 ソナタ 12番 (Vn+Fg)/ソナタ 15番 (2Vn+Fg)
アンサンブル・アルマジェステ
エレーヌ・ヒューゼル(Vn)、
マリー・ガルニエル=マルツゥッロ(Cor)、
ジェレミー・パパセルジオ(Fg)、
エマニュエル・ガイゲス(Viola da gamba)、
フレデリック・バルダサーレ(Vc)、
アンジェリック・マウイロン(Triple harp)、
レミ・カッシーネ(Gt&Theorbo)、
セバスチャアン・デーリン(Harpsichord、Regal&Org)
ジョヴァンニ・バティスタ・フォンターナ(1589-1630頃)は、イタリア初期バロックの作曲家であり、ヴァイオリニストだった。ソロや二重奏による本核的な作品を作ったパイオニアだといわれている。このソナタ集は、彼の死後に様々な曲種を組み合わせた形で出版された。どの作品も単一楽章で書かれており、テンポや性格の異なる曲想が交互に現われてきて変化に富んだ音楽の魅力を味わうことが出来る。
ARN 68776
¥2190
祝・初演400周年!マルコ・ダ・ガリアーノ:音楽寓話劇「ダフネ」(全曲) ギユメット・ロランス(Ms)、
シャンタル・サントン(S)、
ダフネ・トゥーシェ(S)、
リナット・シャハム(Ms)、
マテュー・アベッリ(T)、
マイケル・ベネット(T)
アンサンブル・フオコ・エ・チェネレ
指揮:ジェイ・バーンフェルド
バロック・オペラ黎明期の傑作登場。マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643)は、バロック音楽揺籃の地フィレンツェで生まれ、活躍した作曲家で、後半生の35年間はメディチ家の宮廷楽長という、当時のヨーロッパ音楽界でも有数の地位に君臨した。後期ルネサンスと初期バロックの両方の様式で多数の世俗曲と宗教曲を残している。1607年から2年間、フィレンツェを離れてマントヴァ公ゴンザーガ家に仕えていたガリアーノが、1608年にマントヴァ公の子息の結婚式のために作曲したのが「ダフネ」で、彼の代表作とされている。前年には同じゴンザーガ家でモンテヴェルディの「オルフェオ」が上演されており、何らかの刺激を受けたのだろうか。「ダフネ」の台本はオウィディウスの「変身譚」の一つ。「そんな小さな矢で何ができるの?」とアポロにからかわれたアモール(キューピッド)が、仕返しにアポロに恋する矢を、ダフネに恋心を奪う矢を打ち込む。執拗に迫るアポロと、逃げ惑うダフネ。ダフネは遂に月桂樹に姿を変え、アポロは愛を失う・・・という物語。新婚夫婦に対して「愛の神を敬い感謝せよ」との教訓を込めたのだろうか?同じ台本で史上最初のオペラを作曲したヤコポ・ペーリはガリアーノの音楽の「自然さ」を称賛しました。「ダフネ」の編成は歌手6人に器楽9人と比較的シンプル。オペラ黎明期の姿を伝える貴重なリリース。ニューヨーク生まれのバーンフェルド(ベルンフェルトの表記もあり)は、スキップ・センペ率いるカプリッチョ・ストラヴァンガンテのガンバ奏者として古楽ファンにはおなじみだが、「カラスやサザーランドの歌に酔い、テバルディを理想と仰ぐ」と語るように熱心なオペラ・ファン。年来の宿願を、自ら立ち上げた「フオコ・エ・チェネレ(炎と灰)」を指揮して実現した。ベテランのロランスがいい味出してます。初演400年記念盤で、豪華ブックレット付きスリップケース入り!
ARN 68753 カッツァーティ:カンタータとソナタ集
 カンタータ「アブサロン」
 シンフォニア
 カンタータ「矢に射抜かれて殉教する聖セバスティアン」
 ソナタ「ラ・カルカニーナ」
 アンティフォナ「サルヴェ・レジーナ」、「うるわしき救い主の御母」
 ソナタ「ラ・カルヴァ」、十字架に寄せるマドリガーレ
 アンティフォナ「めでたし、天の女王」
 同「天の女王、喜びたまえ」
 ソナタ「ラ・ペッツォーラ」
 カンタータ「聖ステファノの殉教」
 カンタータ「悔悛する罪人」
ポーリン・ビュンドゲン(C-T&指揮)
アンサンブル・セラドン
天才は組織になじまない? 急進的過ぎて職を解かれた17世紀の作曲家を知る。先ごろユニークなポルトガル・ルネサンス音楽(ARN68713)のCDをリリースしたアンサンブル・セラドン。このCDではマウリツィオ・カッツァーティ(1620頃〜1677)に取組む。カッツァーティは、当時のイタリアで最も大規模で優れたオーケストラを擁するボローニャのサン・ペトローニオ聖堂の楽長に招かれるほどの逸材だった。しかし急進的な改革(具体的な内容は不明)を強行したために、地元アカデミーの長老音楽家達と衝突して除名・放逐処分となる。その後は亡くなるまでマントゥヴァのゴンザーガ家に奉職しているので、やはり抜きん出た才能の持ち主だったのだろう。カッツァーティは数多くの作品を出版しているが、特にヴァイオリンなどの高音旋律楽器が活躍する器楽作品が高い評価を得ていた。ここでは、そうした器楽作品に加えて、ソロ・カンタータや聖母マリアのアンティフォナを交えて作曲家カッツァーティの全体像に迫っている。器楽はヴァイオリン2、ガンバ、トリプルハープ、リュート/テオルボ、オルガンという編成。
ARN 68751 ショパン:
 4つのバラード
  バラード第1番 ト短調 作品23、第2番 ヘ長調 作品38
  第3番変イ長調 作品47、第4番 へ短調 作品52
 舟歌 嬰へ長調 作品60、タランテラ 変イ長調 作品43
 子守歌 変ニ長調 作品57、前奏曲第25番 嬰ハ短調 作品45
フランソワ・シャプラン(Pf)
カサドシュの再来?実力派による色香と抒情のショパン。フランソワ・シャプランは、ジャン=クロード・ペヌティエやカトリーヌ・コラールに師事し、1989年のクリーヴランド国際コンクールでモーツァルト賞とロベール・カサドシュ賞を同時に受けた中堅世代の実力派。来日もあり、国際的に充実した活動を続けている。CDではArionのドビュッシー:ピアノ曲全集が注目されたが、今回は同じイニシャル(F・C)をもつショパンの王道プログラムで勝負抒情美と香り立つような色彩、そして。「付け合せ」の選曲にもセンスを感じる。ピアノはヤマハのCFⅢを使用。
ARN 68749 チェロで聴くシューマン名曲集
 歌曲集「リーダークライス」作品24より
  第2曲「何だってそんなにうろうろ、そわそわするんだ」、
  第5曲「僕の苦悩の美しい揺りかご」、
  第7曲「山々や城が見下ろしている」
 歌曲集「ミルテの花」作品25より
  第1曲「献呈」、第15曲「ヘブライの歌より(僕の心は暗い)」、
  第16曲「なぞなぞ」、第17曲&第18曲「2つのヴェネツィアの歌」
 「スペインの伊達男」作品30の3
 「ベルシャザール王」作品57
 アベッグ変奏曲 作品1(この曲のみピアノ独奏)
 幻想小曲集(原曲:クラリネット&ピアノ) 作品73
 民謡風の5つの小品(オリジナル)作品102
 3つのロマンス(原曲:オーボエ or ヴァイオリン&ピアノ)Op.94より
  第1曲&第2曲
 アダージョとアレグロ(オリジナル)作品70
 ※歌曲と作品73、作品94の編曲はルノー・デジャルダン
ルノー・デジャルダン(Vc)
マルタ・ゴデニー(Pf)
チェロの響きでシューマンにどっぷり浸る。骨の髄からのチェリスト、ルノー・デジャルダンのマルティヌーに続くディスクは何と、オール・シューマン・アルバム。ドイツ・ロマン派には珍しいチェロ協奏曲や、幻想小曲集、そして何よりアダージョとアレグロから伝わる通り、シューマンの音楽はチェロと無類の相性を誇る。晩年に書かれた「5つのロマンス」が行方不明なのは残念だが、それなら今ある曲を編曲しちゃえ!となったのがこの曲集。歌モノの編曲を十八番にしているマイスキーもなぜか避けて来たシューマン。その複雑微妙に屈折して、機嫌を取れば怒り出しそうな繊細さがうまく伝わりますでしょうか!?
ARN 268747
(2CD)
\3200→¥2890
ヴィエルヌ:ピアノ曲全集
CD1
 12の前奏曲 作品38、3つの夜想曲 作品35
 子供たちのシルエット 作品43(全5曲)
CD2 ブルゴーニュ組曲 作品17(全7曲)
 ピアノのための音詩「孤独」作品44(全4曲)
 ピアノのための音詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品49
 弔いの鐘 作品39、2つの小品 作品7
ジョルジュ・ダルヴァレ(Pf)
これは珍しい、オルガンの大家ヴィエルヌのピアノ曲。フランクとヴィドールに師事し、フランス近代オルガン音楽の系譜を6曲の「オルガン交響曲」を書いたヴィエルヌは、世俗歌曲から宗教作品、ピアノ曲から管弦楽まで少なからぬ作品を残しましたが、オルガン音楽以外では、ピアノ五重奏曲がまれに演奏される程度だろう。このCDは、ヴィエルヌが書いたピアノ曲をすべて収めている(作品9の「アルバムのつづり」は自筆譜が散逸)。生来ほとんど視力がなく、苦学してパリのノートルダム聖堂のオルガニストとなったヴィエルヌの音楽には、天衣無縫な喜びよりは内省的な雰囲気が感じられる。中では、「朝の歌」ではじまり「牧歌」「ディヴェルティスマン」・・・と続いて「月の光」で閉じるブルゴーニュ組曲が、明るい田舎の情景を描いて異色。トゥルヌミールのオルガン作品で素晴らしい録音を残しているジョルジュ・ダルヴァレのピアノ演奏は、そうしたヴィエルヌらしい繊細な陰影を丁寧に描いている。これらの作品は2008年から2010年にかけてベーレンライター社から刊行予定ですので、弾いてみたい!と思った方は挑戦してください。余談だが、ヴィエルヌは演奏中に心臓発作を起こして亡くなりましたが、その時にアシスタントとしてオルガンのストップを操作していたのが弟子のデュリュフレでした。
ARN 68746 世界初録音!ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲ニ長調RV206、イ長調RV339、
 ホ短調RV275、変ロ長調RV377、ニ長調RV227、
 変ロ長調RV381(全6曲)
マルコ・ペドローナ(Vn&指揮)
アンサンブル・グイタントゥス(ピリオド楽器使用)
1パート1人の編成から生まれる、スピード感あふれるヴィヴァルディ!アンサンブル・グイタントゥスは、1995年に発足したバロック・アンサンブルで、コレッリからヴィヴァルディにかけての時代のイタリア・バロック音楽を専門にしている。「グイタントゥス」の名前は、ボローニャに存在したヴァイオリン製作家にちなんでいる。発足翌年に発表された《四季》(Stradivariusレーベル)は、特にイタリアで大きな評判となった。このディスクがArion初登場で、ヴィルトゥオーゾ・スタイルのヴァイオリン協奏曲を収めている。RV275はヴァルターによるオルガン編曲がMERIDIANにあり、またRV381はRV383a「ラ・ストラヴァガンツァ」第1曲と第1楽章が同一だが(第2,3楽章は別物)、オリジナルの形では全曲世界初録音と思われる。最近の研究では、ヴィヴァルディ時代の協奏曲は、コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)以外は1パート1人で演奏されたという説が有力であり、このディスクもソロ・ヴァイオリンの他は、第1&第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、チェンバロ(通奏低音)各1名、合計6名という室内楽の編成で演奏されている。響きは透明感を増し、ソロとトゥッティの対比効果が等身大に感じられる。また録音時のマイクロフォン・セッティングもシンプルで済むため、オーディオ的にもリアリティの非常に高い録音になった。録音:2006年3月 ボローニャ
ARN 68741
〔再案内〕
世界初録音!! ジャン=バティスト・ド・ブセ
  《バッカスの年代記》
シルヴィー・ド・メ(S)
ファブリス・コナン(俳優)
ミシェル・ヴェルシェーヴ(Brと指揮)
ラ・コンパニ・バロック(ピリオド楽器使用)
政権は変われど庶民の楽しみはいつも音楽。フランス・バロック再発見!フォンテヌブロー宮殿で王家の娯楽のために催された音楽は多彩で華やかなものだったが、このアルバムで聴かれるのは、そういった宮廷内ではなく、歴史に名を留めない人たち=素人たちが城の外でいつも演奏し、流行していたもの。正統派アリアと、バッカスと愛の神を讃美するエール・ド・クールや酒歌(airs ? boire)の数々は、ルイ14世からナポレオン3世の時代、つまり17世紀後半から18世紀中頃にかけて多く生み出された。中でもジャン=バティスト・ド・ブセ(ブーセ)(1662-1725)はこのジャンルを数多く作曲し、同時代の作曲家たちに大きな影響を与えたと評されている。このブセの作品に、カンプラ、デマレ、ラモー、ボワモルティエ、ルソー、ベランジェら、あるいは作者不明の同種の音楽を差し挟んで構成したのが当アルバム。ラ・コンパニ・バロックは、1995年にミシェル・ヴェルシェーヴによって結成された団体。才能がありつつも忘れられてしまった17、18世紀の作曲家の作品を再発見し、当時の朗唱法や発音を用いたり、音楽のみでなく、歌、演劇、舞踊といった要素をすべて取り込んだ総合的な上演を志向している。ラ・コンパニ・バロックはこのアルバムで、当時の流行歌といういわゆる「はかない音楽」が、実はとても質の高いものであったことを実証している。
ARN 68725 ギラン:マニフィカトによる4つの組曲 エリック・フェラー(Org)
フランス・バロックのオルガン音楽の傑作がまた一つ日の陽を見る!Arionレーベルで、バッハのパルティータ(全6曲)やゴルトベルク変奏曲を発表していたエリック・フェラー。珍しく(?)オリジナルのオルガン曲を録音したが、やはり一筋縄ではいかない。ジャン=アダム・ギラン(本名ジャン・アダム・ヴィルヘルム・フラインスベルク)は、ドイツに生まれてフランスで活躍した謎の多い人物。1680年頃に生まれ、1739年以降に亡くなっているが、正確な生没年はわかりません。18世紀初頭にはパリで活躍していた。フランス名のギランは、ヴィルヘルムをフランス語読みしたギヨームから来ている。ルイ・マルシャンに師事し、この作品もマルシャンに献呈されている。1706年に出版された「8つの教会旋法で書かれた、マニフィカトのためのオルガン曲集」は、後半部分が散逸し、現在はここに収められた第1旋法から第4旋法の組曲しか伝わっていないが、作曲家ギランの力量を伝える代表作とされている。オルガン好きなら知る人ぞ知る、南仏サンタガベルの歴史的オルガンを使っているのも聞き逃せない。


ARION FRENCH ESPRIT COLLECTION

なぜか、ヒンデミットが含まれてたりもするアリオンのフランス・エスプリ・コレクションだが、貴重&優良盤がズラリと並ぶ。今回も、渋いながらどれもうれしい復活!オリジナルを見落としていた方は、この機会に是非再注目してみてください!!
ARN 63757 ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調
フォーレ:弦楽四重奏曲ホ短調 作品121
ロザムンデ四重奏団
この美音を聴け!演奏・録音ともに陶酔モノ。ロザムンデ四重奏団という名前ゆえか、シューベルトのスペシャリスト?といったイメージがあるかもしれないが(最近は、ECMに登場したりして、現代音楽のスペシャリスト?って感じもしますが)、パリ音楽院の同窓生(全員プルミエ・プリ)で1981年に結成されたフランスのグループ。室内楽の登竜門、1983年のエヴィアン・コンクールに優勝した。このCDはピエール・ヴェラニーから出ていたもの(PV799052)のレーベル移行・再発売。ラヴェルのカップリングにドビュッシーではなく、作風が大きく異なるフォーレを持ってきたところに注目。ラヴェルの方が20年も早く作曲されているが斬新で軽妙。もう一つの注目点は音の美しさ。もともと音の美しいグループなのだろうが、音響に恵まれた会場に立てたワンポイント・マイクロフォンから、調整卓を通さずに24ビット・デジタルレコーダーに直結して録音。接続にはテフロン・シールドを使用したHI-FIケーブル社のハイエンド・ケーブルを使っている。豊かな響きと鮮明なデイテールが両立。フォーレ晩年の作品さえも、美しいサウンドで酔わせてくれる。録音:1999年2月 オルネー・スー・ボア
ARN 63777 ラドミロー:交響詩集
 交響詩「森にて」
 ピアノと管弦楽のための「悲しきワルツ」
 交響詩「朝のブロデリアンド」(歌劇「ミルダン」第2幕前奏曲)
 交響詩「ラ・ブリエール」
ブルターニュ管弦楽団
指揮:シュテファン・ザンデルリング
ドビュッシー+ケルト=ラドミロー?!少数ながら熱心なラドミロー・ファンの間で高く評価されていたピエール・ヴェラニーPV700021のレーベル移行再発売。ポール・ラドミロー(1877-1944)はナント生まれ。パリでフォーレに学び、その才能は同窓のラヴェルやフロラン・シュミットが羨むほどだったが、その音楽は遠慮がちな性格を反映した穏健なもので、20世紀前半のヨーロッパ音楽界では余りにも保守的に映ったよう。ケルト色豊かなブルターニュ地方を心より愛したラドミローの音楽には、アイルランドやスコットランドの伝承音楽にも通じる気配がある一方、その管弦楽法はドビュッシーを思わせる響きを持っており、印象派好きはもちろん、イギリス音楽でもバックスあたりのファンならば「おお、ドーヴァー海峡対岸の同志よ!」とばかりに泣いて喜びそうな内容。演奏も高水準。
ARN 63683 ルネ王の宮廷〜歌と舞踊
 バンショワ: Filles A Miarier I & Ⅱ,Deuil Angoisseus
 作曲者不詳:La Spagna
 デュファイ:La Belle Se Siet - Alons Ent Bien Tost Au May
 ブロッロ:J'Ay Grant Desir De Vostre Amour、Vivere Et Recte Reminiscere
 ピアチェンツァ:Jelosia
 デュファイ:J'Ay Mis Mon Cuer Et Ma Pensee
 フェラギュ:Ave Maria
 デュファイ:Quel Fronte Signorille
 ピアチェンツァ:Lioncello
 作曲者不詳:Je Ne Prise Point Telz Baisiers
 デュファイ:Pour L'Amour De Ma Douce Amie
 デ・プレ:Fortuna Desperata - Adieu Mes Amours、Une Mousse De Biscaye
 ロレンツォ・デ・メディチ:Lauro
 オケゲム:Ma Bouche Rit
 エブレオ:Falla Con Misuras Ou La Bassa Castiglia
 作曲者不詳:Mon Cuer Vit En Esmoy
 ピアチェンツァ:Mercantia
 ギゼゲム(ヒゼヘム):De Tous Biens Playne
アンサンブル・ペルスヴァル
指揮:ギ・ロベール
善良王ルネの賑やかな宮廷、百花繚乱の文人サロンふたたび!IMSでは1998年に発売した、15世紀ルネサンス音楽集(オリジナル品番はARN68104)待望の復活。 色々な呼び名を持つルネ王ですが、レナート1世が正式名称(?)、音楽ファンにはミヨーの「ルネ王の暖炉」でこそ有名かも知れない。政治的手腕はさておき、当時の文化人を集めたサロンを主催者し、自身も作品を残すなど、芸術の擁護者として知られています。ジョスカン・デ・プレはルネ王の音楽団の一員だったことも確認されており、ルネ王のサロンはまさにこのアルバムの音楽に溢れていたと思われる。興味深いのは、ナポリ王となったルネと同様、実質フィレンツェを統治し、やはり芸術のパトロンとして知られるロレンツォ・デ・メディチの作品が含まれている点。(時代は少し後)ルネサンス期のイタリア、フランスでどういった文化交流があったのかに空想を巡らさずにはいられない。と、歴史的背景を語りだせばキリがないのだが、人生を謳歌する芸術家たちの作品の数々は、本当に踊りだしたくなるような魅力に満ちている。ルネサンス期に思いを馳せながらも、純粋に楽しんで頂きたい一枚。
ARN 60685
\1600
バロックを歌う女たち〜女性歌手によるバロック名アリア集
 1.カッチーニ:わたしは一日中泣いている
 2.カンプラ:詩篇によるモテット「私が主に呼びかけた時」
 3.グフェ:第1日目(聖水曜日)、第1のルソン・ド・テネブル
 4.グランヴァル:「オロンヌ公爵夫人」(無伴奏の朗読)
 5.ヘンデル:カンタータ「残酷な暴君、愛」HWV97
1.ギユメット・ロランス(Ms)
2.ラファエル・ケネディ(S)
3.ステファニー・レヴィダット(S)
5.サロメ・アラー(S)
「名曲集」と気楽に言うのも憚られる、おもいっきり’通’なアルバム。既発売音源からのコンピレーションで、一言で言えばバロック女声音楽コレクションだが、かなり凝った内容となっている。1と5はバロック声楽ファンの間では有名、2と3は熱心なバロック宗教音楽ファンなら「おおっ」と唸る作品だが、無伴奏の朗読が10分余り続く4は、某サイトで「極めて限られたマニア向け」と評されたアルバムから採られたもので、いずれにしても非常にフランス的な選曲ではある。

CADENZA

CAD 800856
\2400
フィンクベイナー:33の小品、ビルケナウ、暴力!-暴力?、始まりからの疑惑  エルンスト・ブライデンバッハ(Pf)、
ルッディガー・ヤコブセン、
カリーナ・フォーゲル(Fl)、
ステファン・バートマン(Cl)、
ウーヴェ・ディルクセン(Tb)、他
オルガンをヴァルヒャに、作曲をヘッセンベルクとヘルマン・ヘイスに師事したフィンクベイナー(1929〜 )の代表作を収録。

EBS

EBS 6156
(SACD Hybrid)
\2400
天体の音楽〜シュトラウス・ファミリーとニュー・イヤー・コンサート
 ヨーゼフ・フトラウス:天体の音楽−ハルレキン−ことづて−前進
 ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲
 ヨハン・シュトラウス2世:
  明けの明星−親しき仲−「こうもり」カドリーユ−皇帝円舞曲
 エドゥアルト・シュトラウス:「カルメン」カドリーユ
 ヨハン・シュトラウス3世(エドゥアルトの息子):シュラウ・シュラウ
ノイエ・フィルハーモニー・ヴェストファーレン
ハイコ・マティアス・フェルスター(指揮)
ドイツ中西部、ドルトムント近郊の都市ゲルゼンキルヒェンにある中堅オーケストラ、ノイエ・フィルハーモニー・ヴェストファーレンによる“シュトラウス・ファミリー”の楽しいワルツ・ポルカ集。おなじみの「ラデツキー行進曲」から、少々珍しい曲まで、SACDの高音質でお楽しみいただけます。1966年生まれの気鋭の指揮者、ハイコ・マティアス・フェルスターによる若々しいワルツは春爛漫の時期にぴったり。

ECM 1CD¥2400

173 3930 マルタン:
 ポリプティーク(1973) キリスト受難の6つの印象─
  ヴァイオリンと2つの弦楽オーケストラのための
 マリア三部作(1967/8)
  ソプラノ,ヴァイオリンとオーケストラのための
 パッサカリア(1944/62) オ−ケストラのための
ミュリエル・カントレッギ(Vn)
ユリアーネ・バンゼ(S)
ドイツ放送フィルハーモニック管弦楽団
指揮クリストフ・ポッペン
マルタンの再評価につながる晩年の名曲選!スイスの作曲家フランク・マルタン(1890-1974)が晩年に作曲した曲の中から、重要な3作品を収録。マルタンはモダンな響きの中に、豊かな抒情性と深い思索性を持った独自の音楽を築き上げた。気鋭の指揮者ポッペンがシェフを務める新しいオーケストラ(旧ザール・ブリュッケンo+カイザースラウテルンo)と組んでマルタン再評価の気運を高める。カントレッギの妙技や話題のソプラノ、バンゼとの共演も聴きもの。マルタンのバイオグラフィー付。録音:2006年2月、6月 ハルベルク
476 6389 ヘレナ・トゥルヴェ:Lijnen NYYDアンサンブル/指揮:オラリ・エルツ
アリアンネ・サヴァール(Voice)
ストックホルム・サクソフォン四重奏団
エマニュエル・オルフィー・ゴーベール、ミケル・ピースク(Fl)
シレジアン弦楽四重奏団
エストニアの異色作曲家トゥルヴェがECM初登場!ヘレナ・トゥルヴェ(1972〜)は、エストニア出身の若い作曲家。エストニア音楽アカデミーでエリケ=スヴェン・トゥールに学んだ後、パリ高等音楽院でJ.シャルパンティエの作曲クラスで研鑽を積んでいる。トゥルヴェは、実験的な要素の強い作品や幻想的な作品を作曲しており、世界各地の現代音楽祭で大きな注目を浴びている。今回の作品集がECMに初登場となる。録音:1997年11月、2001年8月、2004年4月、2006年3月、5月、6月

476 6187
アンドラーシュ・シフ ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集 Vol.6
 ピアノ・ソナタ 第22番 ヘ長調 作品54
 ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 作品57 「熱情」
 ピアノ・ソナタ 第24番 嬰ヘ長調 作品78 「テレーゼ」
 ピアノ・ソナタ 第25番 ト長調 作品79
 ピアノ・ソナタ 第26番 変ホ長調 作品81a 「告別」
アンドラーシュ・シフ(Pf)
世界各誌で大絶賛!シフのベートーヴェン・チクルス、遂に「熱情」「告別」を含む中期後半に突入!!作品の年代順に、チューリヒ「トーンハレ」にてライヴ録音されているシフのベートーヴェン・チクルス。今回は、人気も重要度も特に高い中期後半の作品。周知のとおり、既発の5アルバムに対しては、世界各国のレヴューが惜しみない賛辞を与えている。興味深いのは、イタリアIl Giornale誌が‘崇高で啓示的’と評すると同時に、英FMマガジンが‘暖かみがあってきちんと整頓された居心地のよい部屋の様’と一見正反対と思えるような評が出ているところ。しかし、この両方を含んでいることこそが、シフの音楽の魅力といえるかも知れない。 それはまた、ベートーヴェンの作品自身が「神々しさと人間臭さ」を併せ持っている点を浮き彫りにするかのよう。シフは2008年、アメリカ、イギリス、スイス、ドイツでベートーヴェン・プログラムのリサイタルを予定。もちろん、このコンサート評が世界中を駆け巡るのは確実。ベートーヴェンとは別に、同じくECMからJ.S.バッハ:パルティータ全曲のリリースも予定されている。そして、2005年に始まったこのチクルスも、残すところCD2枚分。

476 6353
ヒリヤード・アンサンブル
AUDIVI VOCEM〜我は天の声を聞きぬ
 トマス・タリス:断食し泣きながら、光の消ゆる前に、我は天の声を聞きぬ
 クリストファー・タイ:手を打ちて、グロリア〜「名前のないミサ」より
 ジョン・シェパード:喜び給え、全ての人は幸いなり
 タイ:クレド〜「名前のないミサ」より
 タリス:世の救い主よ
 シェパード:主の御名を賛美せよ
 タイ:サンクトゥス〜「名前のないミサ」より
 シェパード:至高の永遠の王
 タイ:アニュス・デイ〜「名前のないミサ」より、平安のうちに,そのうちにこそ
ヒリヤード・アンサンブル
デイヴィッド・ジェイムズ(CT)
ロジャーズ・カヴィ=クランプ(T)
スティーヴン・ハロルド(T)
ゴードン・ジョーンズ(Br)
ロバート・マクドナルド(Bs)
「清澄を善というならば、彼らを聖者と呼ぼう」- Jacques Drillon, Nouvel Oberservateur 昨年発売されたJ.S.バッハ:モテット集(476 5776)に対してこんな最高の賛辞を得たヒリヤード・アンサンブル。今回のアルバムは、彼らのお国物でもあるイギリス・ルネサンス期の作曲家による作品集。もはや、タリスやシェパードの作品は「珍しいレパートリー」とは言えないだけに市民権を得ているが、この事実はまさにヒリヤード自身の活動に端を発しているとも言える。彼らがオール・タリス・プログラムの「エレミアの哀歌」(833 3082)をリリースしたのはなんと1987年。しかもこのアルバムは未だ現役盤で、新たなリスナーを獲得し続けている。2008年も精力的にツアーをこなすヒリヤード・アンサンブル。暗いニュースの多い世の中、もしかしたら徳の高い聖職者よりさらに、人々の心を澄ませていくのかも知れない。録音:2005年3月、聖ゲーロルド修道院
476 6391 メレディス・モンク
 impermanence〜非永久性/last song
 maybe 1/little breath/liminal
 diswquilibrium/particular dance
 between song/passage/maybe 2
 skeleton lines/slow dissolve
 totentanz/sweep 1/rocking
 sweep 2/mieke's melody #5
メデレィス・モンク&
ヴォーカル・アンサンブル
1980年から続く、モンク&ECMのコラボレート録音最新盤。2003年'mercy〜慈悲'(472 4682)以来約5年ぶりのニュー・アルバムになります。'impermancence'は物語性のない音楽的瞑想で、死や人の命のもろさがテーマになっており、2004年の7月に初演された。作品の学際的な構造もさることながら、近年、ビョークやルロイ・アンダーソン、ケイト・ブッシュなど様々なジャンルのアーティストにも影響を与え続け、多方向のリスナーから注目を集めるアルバムになっています。録音:2007年1月7-9日、アヴァター・スタジオ、ニューヨーク
476 5777 モートン・フェルドマン
 ザ・ヴィオラ・イン・マイ・ライフ Ⅰ−Ⅳ
マレク・コンスタンチノヴィチ(Va)
チカダ・アンサンブル (Ⅰ-Ⅲ)
ノルウェー放送管弦楽団/指揮:クリスティアン・エッゲン
図形楽譜の創始者としてしられるモートン・フェルドマン。「ザ・ヴィオラ・イン・マイ・ライフ」は彼の作品群のなかでも、最も重要な位置にある。これをノルウェイを代表するチカダ・アンサンブル、そしてノルウェー放送管弦楽団が取り上げた注目盤。どちらの団体も、演奏会ではフェルドマンの作品を日常的に取り上げており、それらコンサート評も世界的に知られている。非常に急進的な作風で知られるフェルドマンだが、作品が内包する究極の美しさもあり、ここ数年、ファン層の広がりが見られる。録音:2001年8月、NRKスタジオ、オスロ
476 6369 D'Amore〜ダモーレ
 Malor me bat (ノックス)
 Folies (マライス)
 Manners of Speaking (モサー)
 Pavan  (フーメ)
 Prime Lezione (アリオスティ)
 Celtic Dance (伝承音楽)
 I once loved a lass Jig (伝承音楽)
 …Plainte… (フーバー)
ガース・ノックス(ヴィオラ・ダモーレ)
アグネス・ヴェステルマン(Vc)
1600年代から現代に至るヴィオラ・ダモーレ作品を集約した作品集。アルディッティ四重奏団の一員として知られたガース・ノックス(もちろん担当はヴィオラ)。彼のECMソロ・デビュー盤はヴィオラ・ダモーレをフィーチャーした一枚として仕上がってきた。17世紀初頭に活躍したトビアス・フーメの作品から、ノックス自身の作品、さらには、ケルトの伝統音楽をアレンジした作品など多彩で、「愛のヴィオラ」の名を持つ楽器の甘美な音色を堪能するにはもってこいなアルバム。録音:2006年9月11-13日、オーストリア

KLEOS

KL 5148
\2300
チャールズ・シュルーター/ソングズ・フロム・ザ・ハート
 H.ローシー:
  ザライダ・ポルカ、アダア・ポルカ、
 ベルステッド:ヴェニスの謝肉祭による変奏曲/
 ゴーディキー:演奏会用練習曲/
 アンダーソン:トランペット吹きの子守歌/
 グスタット:カプリース“西部へ”/
 L.クラーク:ハドソン川からの響き/
 トメイ:幻想曲/
 ウーランガー:演奏会用独奏曲/
 R.コルサコフ:熊蜂の飛行/
 ゴールドマン:スケルツォ/
 ボルター:マーシャの贈り物/
 エウイゼン:シンフォニック・メモリーズ、ア・ソング・フロム・ザ・ハート (全14曲)
チャールズ・シュルーター(Cornet&Trumpet)
デボラ・デヴォルフ・エメリー(Pf)
長年に亘って名門ボストン交響楽団の首席トランペット奏者を務めたチャールズ・シュルーター。輝くようなボストン響ブラス・セクションの旗手として、また超絶技巧を誇る一流のソリストとして、彼ほど敬愛されているトランペッターは世界中探してもそう多くない。2006年、彼が惜しまれつつこのオーケストラを退くにあたり、心に決めたのがこのCDのリリース。そのアイディアは本当に素敵なもの。彼がプロとなる前に演奏した作品を年代順に並べ新たに演奏・録音するというものだった。最初の作品「ザライダ・ポルカ」はなんとシュルーター11歳のとき、コンクールで演奏した作品。そして、地元のフェスティヴァルで演奏した作品やジュリアード音楽院の入学試験で演奏した作品といった具合に進行する。傍から見ると、実に輝かしいキャリアの持ち主と見えるシュルーターだが、彼にももちろん下積み時代があり、その時彼は若く、もちろん苦悩もしただろう。ボストン響を去るにあたって、表舞台での華やかな経歴ではなく、こうした時代へスポットを当てる決断を下した彼の気持ちが、愛おしくさえ感じられる。最後に3曲、本人及び親友の退職パーティーで初演された新しい楽曲が収められている。このCDに収録されていない時代のシュルーターを我々はすでに知っている。この鮮明な記憶に、まさにアルバム・タイトル「心からの歌」を加えることにより、ひとりのトランペッター、チャールズ・シュルーターと彼の音楽に真に共感できるようになるのかも知れない。名倉誠人翻訳による日本語解説つき。
KL 5147
\3300
バッハ・ビート〜点描画家としてのマリンバ奏者
 J.S.バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
 C.P.E.バッハ:スペインのフォリアによる12の変奏曲
 J.S.バッハ:
  無伴奏フルート・ソナタ(パルティータ) イ短調 BWV1013
  無伴奏チェロ組曲 第6番 ニ長調 BWV1012
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001 (編曲:名倉誠人)
名倉 誠人(マリンバ&ヴィブラホン)
酒井 聡(マリンバ Track1)
すでにKLEOSに2枚のアルバムがあり、マリンバ物としては異例のヒットとしている名倉誠人。今回、久しぶりの新録アルバムが届きました!8歳からマリンバを始め、武蔵野音楽大学・同大学院を経て、英国王立院で学んだソロ・マリンバ奏者の名倉誠人は、超人的な技巧と詩的な音楽作りによって、マリンバという楽器の新しい可能性の領域に挑戦しつづけています。「演奏家なら誰でも、バッハの作品は必ず上らなければならない山だ。」と語る名倉。これは、ピアニストやヴァイオリニストにはよく聞かれる発言ですが、マリンバ奏者としてこういい切るのは、自信とゆるぎない信念があってこそ。その証拠がこのアルバムの完成度。世のマリンバによるCDの半分は、他の楽器に作曲された作品の編曲物だと思われる。そこには、マリンバ・オリジナル作品の少なさと、ピアノやヴァイオリント比較してマイナー感が否めないマリンバという楽器をなんとか広めようとするアーティストの意図が感じ取れる。しかしながら、このアルバムはそうした域を大きく超越している。すでに、バッハ作品をマリンバでも表現してみるという領域ではなく、マリンバでしかできないアプローチを持ってバッハ音楽の真髄へ迫ろうとするかのよう。単なる編曲物としてでなく、一枚の芸術的に完結したアルバムに仕上がっている。そしてうれしいことに、KLEOSとしては初のSACDハイブリッドでのリリース。演奏、編曲だけでなく音質にもこだわり抜いて完成されたアルバム。こちらももちろん、名倉本人によるライナーと彼のプロフィールが日本語でも掲載されている。録音:2007年4月9日-11日、カトリック聖ヴィアトール北白川教会、京都

MD+G 1CD¥2300


307 14952
¥2090
オペラ作曲家の弦楽四重奏曲集
 プッチーニ:菊
 レスピーギ:夕暮れ〜弦楽四重奏とメゾ・ソプラノのための
 ワーグナー:アルバムの綴り
 フンパーディンク:弦楽四重奏曲 ハ長調
 ヴェルディ:弦楽四重奏曲 ホ短調
ライプツィッヒ弦楽四重奏団、
ルート・ツィーザク(S)
結成20周年を迎えたライプツィッヒ弦楽四重奏団の意欲作!このCDに登場する作曲家は、オペラや管弦楽曲の作曲家として知られており、室内楽の分野においてそれほど高い評価を受けている訳ではない。(レスピーギを同じオペラ作曲家に括っていいかは自信がありません。)しかし、作曲家の手慰みというには惜しい魅力的な作品が並んでいる。ワーグナーの優しい人間性の一面を伝えた「アルバムの綴り」を始め、ヴェルディ、プッチーニなど、オペラ作家らしい歌心に溢れた四重奏曲となっている。レスピーギの「夕暮れ」では、ソプラノのツィーザクが名唱を聴かせて、花を添えている。録音:2007年5月17-19日
613 14962 アウグスト・シュトラムへのオマージュ
 シュライエルマヒャー:Die Menschheit (2000) 声とプリペイド・ピアノのための
 ハイジヒ:MARS SAUGT MUT (2006) フォノーラとサンプラーのための
 リーム:ソプラノとピアノのための歌曲 作品1より
 リューム:Urtod (1978) ピアノのための音画より
 バーロウ:Textmusik (1971)  アウグスト・シュトラムの「Urtod」に基づく
 フォーゲル:A.シュトラムの3つの詩(1922) バリトンとピアノのための
 ヴァルデン:Heeresmarsch f?r August Stramm (1915)
 シュライエルマヒャーによるフォノーラ・ヴァージョン
 ラインホルド:Diamanten wandern ?bers Wasser(2001/2003)
 メゾ・ソプラノとピアノのための
 シュライエルマヒャー:Frage! an August Stramm (2005/06) バス・フルートのための
 バビット:Mehr ?Du? (1991) メゾ・ソプラノ、ヴィオラとピアノのための
ステファン・シュライエルマヒャー(Pf)
ヒルデガルト・ヴィーダーマン(Ms)
フォルガー・ファルク(Br)
ラルフ・ミールケ(BassFlute)
ドロテア・ヘムケン(Va)
ヴォルフガンク・ハイジヒ(Phonola)
ピアニスト、作曲家として今日の現代音楽のシーンにおける第一人者であるシュライエルマヒャーの“オマージュ”シリーズ。それにしても「讃える人」があまりにマニアックで、音楽分野でない部分でも色々勉強になる・・・。今回は、ドイツ表現主義の劇作家・詩人として名高い(らしい。)アウグスト・シュトラムの詩にインスパイアされた作品集。シュライエルマヒャー自身の作品に加え、ハイジヒ、リーム、バーロウ等、9人の現代作曲家の作品が演奏されている。音響的にも様々な実験的な試みが行なわれており、聴き応えのある内容。録音:2007年6月26-27日、7月12日
614 14972
(2CD)
シャイト:タブラトゥーラ・ノヴァ 第2集
 コラール前奏曲「キリストは死の絆につかせ給えり」/
 同・「イエス=キリストよ、汝は讃えられよ」/反進行フーガ 他
フランツ・ラムル(Org&Harpsichord)
覚えていてくれた方がいれば、とてもうれしい。2003年に発売となったラムルの「シャイト:タブラトゥーラ・ノヴァ 第1集」(614 11552)に続く第2集。「タブラトゥーラ・ノヴァ」は“ドイツ・オルガンの父”と称されたザムエル・シャイトの代表作です。演奏者のフランツ・ラムルは、1964年生まれ。トン・コープマンにオルガンとチェンバロを師事し、1990年からはハーグ王立音楽院のバロック・オルガンの教授を務め、演奏家としても精力的に活躍しています。録音:2006年6月22-24日、タンゲルムンデ、聖シュテファン教会(Org)、2007年7月22-23日、Rot a. d.Rot、聖ヴェレーナ教会

337 12092
¥2090
ショスタコーヴィチ:交響曲 第11番 ト短調 作品103「1905年」 ボン・ベートーヴェン管弦楽団
指揮:ローマン・コフマン

937 12096
(SACD Hybrid)
\3300
好評裡の内に着々と進行しているコフマン&ボン・ベートーヴェンO.によるショスタコーヴィチ交響曲全集。今回は、「1905年」の副題を持つ「第11番」の交響曲。この交響曲は、1905年に起きた「血の日曜日事件」題材として、交響曲というよりは、標題音楽として交響詩的な印象の強い作品。コフマンは必要以上に劇的な演奏効果を求めるのではなく、楽譜がそのまま語り出してくるような味わい深い演奏を聴かせてくれる。残響の多い刺激のない柔らかな録音もその表現と見事にマッチしている。録音:2006年3月28-30日

340 14882
モーツァルト:ピアノ協奏曲集 Vol. 3
 ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 K.453
 ピアノ協奏曲 第18番 変ロ長調 K.456
クリスティアン・ツァハリアス(Pf&指揮)
ローザンヌ室内管弦楽団

940 14886
(SACD Hybrid)
\3300
好評を博しているツァハリアスのモーツァルト集、ついに有名どころ(?)の協奏曲に到達してきた。もちろん一番人気は、20番台前半だとは思われるが、マニア限定でアンケートをとれば意外と10番台後半の人気のほうが高いのではないだろうか?それはさておき、17番18番といえばどちらも女性に献呈された作品。17番は彼の教え子、バルバラ・プロイヤー嬢のために、18番は盲目のピアニスト、マリア・テレジア・パラディスの依頼によって作曲されている。「モーツァルトと女性」という永遠のテーマの謎にせまる魅力的な一枚。
344 14682 女性の肖像
 Marcos Krieger (b.1967): Lyulyala, lyulyala
 Traditional Serbian: A window for her eyes
 Dom Dinis (1261-1325): Non sei como me salv’a
 Traditional romanceiro, Portugal: Rainha Santa Isabel
 Anonymous (Bamberg Manuscript, 13th c.): Nonne sui, nonne /Quant voi la fl ourette
 Comtessa Beatrice de Dia (12th century): A chantar
 Sergei Rachmaninoff (1873-1943): Tebye poyem
 Ivan Moody (b. 1964): Slova: Anna Akhmatova and Orthodox liturgy
 Sergei Rachmaninoff: Sugubaya i Posleduyuschiya Ekteniya
 Joan Szymko (b. 1960): Nada te turbe
 Rabanus Maurus (776-856): Veni Creator Spiritus
 Hildegard von Bingen (1098-1179): Quia ergo Femina, Spiritui Sancto
 Margaret McAllister: Grainne Mhaol (Grace O’Malley)
 Traditional Irish tunes: Or? ‘S? Do Bheatha‘ Bhaile / Julia Delaney
 Traditional Appalachian Folk song: Careless Love
 Robert Kyr (b. 1952): Love as a Child
 Malvina Reynolds (1900-1978): If you love me
タペストリー
アイルランドの女海賊、ポルトガルの女王、モンテネグロの母親、フランスの伯爵夫人、ユダヤ系アメリカ人のソーシャリスト、メアリー1世、聖ウルスラ・・・。実に様々な女性の生き様を描いた音楽作品を3人の女性、タペストリーのメンバーが描き出した異色の作品集。いつの時代も「謎」とされる女性の存在に古今東西からアプローチしている。タペストリーはボストンに本拠地を置く女声ヴォーカル・グループ。TELARCなどにも同種のアルバムを録音しています。タペストリー・MDGデビュー・アルバム「サファイア・ナイト」   344 11932
341 14352 ペーター・フィリップス:鍵盤楽器作品集 Vol.2
 Fantasia in G
 Ecco l’aurora Luca Marenz[io]. ? 5 in G
 Pavana Anglica. Thomas Tomkins. Collerirt in a
 Liquide perle amor (Luca Marenzio) in G
 Galliarda in g
 Amarilli di Julio Romano in g
 Tirsi. Di Luca Marenzio in E
 1a Parte
 Freno. Seconda Parte
 Cosi moriro. 3a Parte
 Passamezzo Pavana (1592)& Galiarda Passamezzo in g
 Pavana
 Galiarda
 Galiarde (Passamezzo) in g
 Pavana Pagget & Galiarda in c
 Pavana
 Galiarda
 Fantasie in G (A.Striggio: Chi far? fede al Cielo)
 Madrigal Horatio Vechi.
 Se desio di fugir in d
 Fantasie in d
ジークベルト・ランペ(ハープシコード、ヴァージナル、クラヴィコード&オルガン)聖アンドレアス教会 ゾエスト=オステンネン使用
オルガン作品の発掘、録音に並々ならぬ情熱を燃やすMD+G。しかしながら、その道は遠く険しいらしく、第1弾発売より3年に近い歳月が流れている・・・。なので、作曲家情報を再掲載。第1弾の時のコピペですのであしからず。ピーター・フィリップスは1560年(or1561年)にロンドンに生まれた鍵盤楽器奏者兼作曲家。知名度は低いものの、エリザベス朝最大の作曲家であったウィリアム・バード(1543-1623)と同時期にイギリスで活躍し、優れた作品を数多く残しています。現存する声楽作品(モテット約350作品、マドリガル52作品など)は、当時の偉大な作曲家(パレストリーナ、ラッスス、ガブリエリ、モンテヴェルディ、シュッツ)らの作品に匹敵する内容を内包している。Vol.1 341 12572
317 14872 フランツ・ポール・ラハナー:オルガン作品全集
 プレリュードとフーガ ロ短調 (1856)
 ソナタ ヘ短調 作品175 (1877)
 フーガ ヘ長調
 ソナタ ハ長調 作品176 (1877)
 プレリュードとフーガ ホ長調/ホ短調
 ソナタ ホ短調 作品177
 フーガ ホ短調 (ふいごはアシスタントによる操作)
ルドルフ・イニッヒ(Org)聖ヤーコプス・イルメナウ州立教会 ヴァルッカー・オルガンを使用
偉大なるラインベルガー・オルガン作品全集を完成させたルドルフ・イニッヒ。彼の次なるアルバムはラハナー3兄弟の長兄、フランツ・ポールの作品集。87歳の長寿を全うしたフランツ・ラハナーだが、オルガンのためのソナタ3作を完成させたのは、73歳の時だった。20歳にして教会オルガニストの地位を得たラハナーのまさにライフ・ワークといえるオルガン作品を俯瞰する一枚。

301 4602
イグナツ・プレイエル (1757-1831):
 木管楽器のためのセレナーデ集
  八重奏曲 変ロ長調、六重奏曲 変ホ長調、
  六重奏曲 変ロ長調、八重奏曲 変ホ長調
コンソルティウム・クラシクム
音楽出版社を起業したり、ショパンやコルトーが愛用したことでも知られるプレイエル・ピアノの創始者など、いくつもの顔を持つ作曲家、イグナツ・プレイエル。モーツァルト偽作集やその他、特に忘れられている古典派作曲家の作品に光を当てることにおいては、右に出る者のいないコンソルティウム・クラシクムによるアルバムのうれしい復活。

RBM

RBM 463052
(4CD)
\8400
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲集
CD1
 ピアノ三重奏曲 第1番 op.1 No.1
 ピアノ三重奏曲 第2番 op.1 No.2
CD2
 ピアノ三重奏曲 第3番 op.1 No.3
 ピアノ三重奏曲 第4番「街の歌」op.11
 ピアノ三重奏曲 第10番「創作主題による14の変奏曲」Op. 44
CD3
 ピアノ三重奏曲 第5番「幽霊」op.70 No.1
 ピアノ三重奏曲 第6番 op. 70 No. 2
 アレグレット 変ホ長調 Hess 48(ピアノ三重奏 断章)
 ピアノ三重奏曲 第8番(アレグレットのみ)WoO 39
CD4
 ピアノ三重奏曲 第7番「大公」op. 97
 ピアノ三重奏曲第11番「10の変奏曲とロンド」 Op.121a
 ピアノ三重奏曲 第9番 WoO 38
トリオ・ピカソ
エヴリン・デュブール(P)
エフゲニー・シルキン(Vn)
アレクサンダー・オソーキン(Vc)
ハイドンの時代のピアノ三重奏曲は、そのほとんどがピアノ・パートに重点が置かれていた。当時のピアノは音が小さかったせいもあり、ヴァイオリンはメロディを強調し、チェロは低音部を補う形が一番音としてのバランスも良かったからかも知れない。モーツァルトの初期の三重奏曲もそうだった。しかし、時代の流れとともにピアノ三重奏曲の概念も変化した。3つの楽器は等しく競い合い、語り合うという「同等の役割」で音楽を奏でるようになった。ここに収録されたベートーヴェンの三重奏曲集では、その特徴を顕著に聞き取ることができるだろう。演奏しているのはトリオ・ピカソ。ピアノのデュブールはスクリャビンやショパンを得意とする人だが近年ベートーヴェンも積極的に取り上げている。

TELARC 1CD¥2300


CD 80693
G線上のアリア
 J・S・バッハ:
  パルティータ イ短調 BWV 1013
  アダージョ/アリオーソ(カンタータ156番よりシンフォニア)
 シルヴィウス・レオポルド・ヴァイス:
  幻想曲 ハ短調(Sm. 83)
  ソナタ第5番 ト長調より前奏曲(Sm. 32)
  ソナタ第19番 ヘ長調よりアルマンド (Sm. 114)
  ロイヤル・クーラント (Sm. 31)
  ロジ伯爵の死を悼むトンボー(Sm. 210)
  ソナタ第22番 ト長調よりアレグロ (Sm. 141)
 J・S・バッハ:
  田園曲 へ長調より第3楽章 BWV 590
 ジャック・ド・サン・リュック:組曲 ニ長調
 フランソワ・クープラン:
 第1組曲より「森の妖精」
 第22組曲より「奇術」
 第6組曲より「神秘的なバリケード」
 J・S・バッハ:組曲第3番より「G線上のアリア」
デイヴィッド・ラッセル(Gt)
グラミー賞受賞者、1953年スコットランド生まれのデイヴィッド・ラッセルはその素晴らしい音楽的才能で知られ、また多くの聴き手と批評家からも高い評価を受けています。国際的な実績が認められ、ロンドンの王立音楽アカデミーからは1997年にFellow(特待生)として、また2003年には幼い頃にすごしたメノルカ島のEs Migjornという町の名誉町民の称号を授けられている。グラミー賞受賞以降は、更にたくさんの町や市から名誉ある賞を受け取った彼はすっかり世界中の人気者となったのです。このアルバムはバロック時代の作品集です。原曲はフルートのためであったり、鍵盤曲であったり、管弦楽曲であったりと様々だが、どの曲もまるで彼のために書かれたかのように、しっくりなじんでいるのがお分かりになるでしょう。目くるめくような超絶技巧を繰り広げ、最後に「G線上のアリア」で締めくくるという心憎い選曲。
CD 80696 ガンドルフィ:
 THE GARDEN OF COSMIC SPECULATION
アトランタ交響楽団
指揮:ロバート・スパーノ
SACD 60696
(SACD Hybrid)
\3700
快進撃を続けるロバート・スパーノと手兵アトランタ交響楽団が、マイケル・ガンドルフィの意欲作「THE GARDEN OF COSMIC SPECULATION」を録音しました。作曲者のガンダルフィは、今注目の作曲家で幼少時よりギターを独学で学び、ロックやジャズにも大きな影響を受け、吹奏楽の作品にも傑作を発表している。この作品は、建築家チャールズ・ジェンクスによるスコットランドにある神秘的な庭と、曲名と同じタイトルであるジェイクスの著書から触発されて作曲されている。2004年のタングルウッド音楽祭においてスパーノの指揮により初演されましたが、2007年5月に行われた今回の世界初演となる録音には拡大されたヴァージョンが演奏された。ガンダルフィにとおても初のメジャー・オーケストラによる録音となり、フレッシュで新しい現代アメリカのオーケストラ作品として大いに注目されること間違いありません。
CD 80703 ラヴェル:ボレロ
ボロディン:歌劇「イーゴリ公」(キスメット)からの音楽
ビゼー:歌劇「カルメン」からの音楽
シンシナティ・ポップス管弦楽団
指揮:エリック・カンゼル
ハイ・クォリティな録音とゴージャスなアレンジで聴かせるカンゼル&シンシナティ・ポップスの最新作。今回のアルバムは、ラヴェルの名作「ボレロ」を始め、ミュージカルにもなったボロディンの「イーゴリ公」とビゼーの傑作歌劇「カルメン」からの音楽が収録されている。指揮のカンゼルは、2007年から2008年のシーズンで音楽生活50周年を迎えますが、長年に亘ってコンビを組んでいるシンシナティ・ポップスとはますます息の合った演奏でオーケストラを聴く醍醐味をたっぷりと味あわせてくれる。
CD 80709 ちびっこのお昼寝クラシック
 J.S.バッハ:ゴールドベルク変奏曲〜アリア/
 サティ:ジムノペディ 第1番/
 コープランド:コラール・ノクターン〜ロデオ/
 J.S.バッハ:プレリュードハ長調(平均律クラヴィーア曲集)/
 ドビュッシー:夢、月の光 他 全13曲
オコーナー、小澤&ボストンO.、
スラットキン&セントルイスO.,
ショウ&アトランタO.、
カンゼル&シンシナティ・ポップスO.
正直、ちょっと前までこの手のアルバムなど鼻にもかけていませんでした・・・。でも、このジャケにはなかなか惹かれる物が。親子で楽しめる“まどろみのひととき”を演出したコンピレーション・アルバム。バッハのアリアに始まり、ゆったりとした曲想のクラシックが次々と流れては優しく眠りの世界へ誘ってくれることだろう。

LPO


JLPO 0032
\2400→¥2190
ブルックナー:交響曲第8 番 クラウス・テンシュテット(指揮)
ロンドン・フィル
1981 年と言えば、テンシュテットが“急病”のため北ドイツ放送響との演奏旅行をキャンセル。そのおかげであの凄絶なコンドラシンのマーラーが世に出た年。若干の月日も経過し、ロンドン・フィルの前に現れたテンシュテットだが、こちらは目の覚めるような素晴らしいブルックナーを聴かせる。この翌年にはEMI とのセッション録音を行ったが、やはりテンシュテットの魅力はライヴにあると言えるだろう。音質は若干古めかしいが、それを超えた迫力が聴き手を魅了する。録音:1981 年10 月29 日ライヴ録音 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール

NAXOS 1CD¥1100

8.557042 ボッテジーニ:コントラバスとピアノのための作品集 第2 集
 1-2.大二重奏曲 第3 番/
 3-5.コントラバス協奏曲 第2 番/
 6.メランコリックなアダージョとアパッショナート/
 7.クラリネットとコントラバスのための二重奏曲/
 8.ベッリーニ「テンダのベアトリーチェ」による幻想曲/
 9.最愛の口元/
 10.ショパンの練習曲による「世界の果てのすべて」/
 11.メディタツィオーネ(バッハのエアによる)
ジョエル・クァリントン(コントラバス)/
アンドリュー・ブラシュコ(ピアノ)…2-11/
ハロルド・ホール・ロビンソン(コントラバス)…1/
ジェームス・キャンベル(クラリネット)…7/
モニカ・ウィッチャー(ソプラノ)…9.10
ヴァイオリンを学ぶはずが、家庭の事情でコントラバスを選ぶ他なかったボッテジーニ(1821-1889)。そのおかげで現在このような素晴らしい作品が聴けるのはまさに僥倖と言えるだろう。ここで聴ける作品はまさにコントラバスのベルカント・アリアとも言えそうな美しいものばかり。演奏家、作曲家だけでなく指揮者としても活躍した彼は、実はあの「アイーダ」を初演した人でもあるというのは意外に知られていない事実。
8.557335 ブランカフォート:ピアノ作品全集 第4 集
 1.パストレッラ/
 2-3.アメリカの思い出(太西洋横断ルート/チャプリンを讃えて)/
 4-6.古風なソナティナ(練習/広がり/気晴らし)/
 7-8.エルミタとパノラマ/9.カヴァティーナとディアローグ/
 10-12.ロマンツァとインテルメッツォと行進曲
ミケル・ビリャルバ(ピアノ)
カタロニアの作曲家ブランカフォート(1897-1987)のピアノ作品集もこれで第4 集となった。彼の音楽は、モンポウとの類似性が指摘されるが、このアルバムに収録されているのはもっと多様な表情をみせる曲ばかり。最も創作意欲が横溢していた1920 年代終わりの作品を中心に収録、大西洋を渡る船上の気分を描いた「大西洋横断ルート」、チャプリンへの讃辞、スカルラッティ、バッハからの影響、そしてカタロニアの民俗音楽と風景へのオマージュなど興味深い音楽のパノラマ。
8.557526 ロバート・クラフト・コレクション/シェーンベルク作品集 第8 集
シェーンベルク:室内交響曲 他
 1-2.室内交響曲 第2番 Op.38/3-6.幸福の手 Op.18/
 7-10.管楽五重奏曲 Op.26
マーク・ビースリー(バス)…3-6/
サイモン・ジョリー合唱団…3-6/
ニューヨーク木管五重奏団…7-10/
フィルハーモニア管弦楽団…1-6/
ロバート・クラフト(指揮)
シェーンベルク(1874-1951)の作品の中では、あまり聴かれることのない室内交響曲第2 番。しかし、この「無調でもなく」「十二音でもなく」旋律的で劇的な作品はもっともっと多くの人に親しまれてもよいのではないだろうか。対して「幸福な手」に付けられた音楽は、非常に凝縮され緊迫感を孕んだ難解極まるもの。管楽五重奏とともに、「尖った音楽」が好きな人には大歓迎されるだろう。原盤 KOCH SCHWAN(1-6 のみ)
8.557832 シューベルト・ドイツ語歌曲全集 第26 集
 シューベルト:ロマン派の詩人による歌曲集 第3 集
  1.デルフィーネ D857/1/2.花の手紙 D622/
  3.秋の夜の月に寄せる D614/4.マリア D658/
  5-8.4つの讃歌(恋の秘密を誰が知ろう D659/
  あの人が私のものなら D660/すべての人が裏切る時 D661/
  私はだれにでも言う D662)/9.夜の賛歌 D687/
  10.ブランカ D631/11.マリアの慈悲 D632/
  12.誤った時 D409/13.涙の賛美 D711/14.岩上の羊飼 D965
シビラ・ルーベンス(ソプラノ)/
ウルリッヒ・アイゼンロール(ピアノ)/
ニコラウス・フリードリヒ(クラリネット)…14のみ
大好評、シューベルト(1797-1828)歌曲集の最新盤は最近台頭著しいソプラノのシビラ・ルーベンスをソリストに迎えた満足度200%の1 枚。どの曲も細やかな歌い回しがステキなのですが、大注目は「岩上の羊飼い」D965。純粋過ぎる美しい声で少女の希望と絶望を鋭く描き出しているのは見事のひと言。フリードリヒのクラリネットによる「こだま」がまた絶妙に響き渡る。録音にあたり最新の研究に基づいた楽譜を用いたことでも注目に値する。
8.559324 トッホ:室内楽作品集
 1-3.ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2 番 Op.44/
 4-6.ピアノのためのブルレスケ Op.31/
 7-9.チェロのための3 つの即興曲/
 10-13.ピアノと2 台のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための五重奏曲
シュペクトラム・コンチェルト・ベルリン
<メンバー>
ダニエル・ブリュメンタール(ピアノ)/
アンネッテ・フォン・ヘーン(ヴァイオリン)…1-3/
ユリア=マリア・クレッツ(ヴァイオリン)/
ヘルトムート・ローデ(ヴィオラ)/
フランク・ドッジ(チェロ)
オーストリアで生まれマンハイム、ベルリンで教鞭を取り1933 年戦争のためパリに亡命、1935 年にアメリカに定住したトッホ(1887-1964)の作品は、モーツァルトと後期ロマン派の作風を根底に置きつつも、様々な現代的手法を盛り込んだ興味深い作品を多数書いている。強烈な印象を残す五重奏、ベルリン時代の陰鬱なヴァイオリン・ソナタなどシュペクトラム・コンチェルト・ベルリンの的確な演奏で。

8.559356
L. アンダーソン:管弦楽作品集 第2 集
 1.ウッドベリー・ファンファーレ…*/
 2.ハーヴァード・フェスティヴァル…*/3.忘れられし夢/
 4.沸騰するヤカン…*/5.馬と馬車 /6.ワルツィング・キャット/
 7.ホーム・ストレッチ/8.ザ・ガール・イン・サテン/
 9.2 つの左足のマーチ /
 10.ワルツ・アラウンド・ザ・スケール…*/
 11.ドラムの子守歌…*/12.ジャズ・レガート/
 13.ジャズ・ピッツィカート/14.鐘の歌/
 15.ジュピターの歌(原曲:ヘンデル「セメレ」あなたがどこを歩くとも)/
 16.弦楽オーケストラのための「キャロル組曲」
*…世界初録音
アリステア・ヤング(ピアノ)…3 のみ/
デイヴィッド・マッカルム(トランペット)…15 のみ/
レナード・スラットキン(指揮)/
BBC コンサート・オーケストラ
世界的ブームの兆し!! アンダーソン(1908-1975)の管弦楽曲集第2 集。残念なことにこのアルバムには超有名曲はほとんど入っていない。その代わりレアなトラックが目白押し(世界初録音5 曲含む)! マニアにとっても嬉しい1 枚であること間違いない。どの曲もアンダーソンらしく、ウイットに富み楽しさ抜群で聴いているだけで幸せな気分になること請け合い。
8.570001 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲集 第1 集
 1-4.弦楽四重奏曲 第6 番 ヘ短調 Op.80/
 5-8.弦楽四重奏曲 第1 番 変ホ長調 Op.12/
 9-12.弦楽四重奏曲 第4 番 ホ短調Op.44 №2
ニュージーランド弦楽四重奏団
<メンバー>エレーヌ・ポール(第1 ヴァイオリン)/
ダグラス・ベイルマン(第2 ヴァイオリン)/
ジリアン・アンセル(ヴィオラ)/
ロルフ・ジェルステン(チェロ)
明るさばかりが強調されがちなメンデルスゾーン(1809-1847)の作品だが、この弦楽四重奏曲集には、悲劇的な感情に富んだ起伏の激しい作品が多く含まれます。特に冒頭に置かれた第6 番は亡くなる年(1847 年)に書かれたもので、彼の良き理解者であった姉ファニーの死にショックを受けた際の悲痛な叫びが聞こえてくるかのよう。そよ風のように爽やかな第1 番、感傷的な第4 番との対比が楽しめるカップリングも見事な1 枚。
8.570186 ハーマン:キリマンジャロの雪 他
 1-20.キリマンジャロの雪(1952 年)/
 21-37.5 本の指(1952 年)…世界初録音
モスクワ交響楽団/
ウィリアム・ストロンバーグ(指揮)
グレゴリー・ペック主演の名画と、ジェームズ・メイソン主演のスパイ映画の音楽を、サントラのスコアとフィルムから再現。直後にヒッチコック作品で有名になるハーマン(1911-1975)だが、すでに独特のロマンティシズムが開花している。「キリマンジャロの雪」はヘミングウェイの短編小説が原作で、映画としては若干冗長な面もあるが、付けられた音楽はとことんダイナミック。全編何かを予感させるわくわく感に満ちたもの。原盤 MARCO POLO 8.225168
8.570200 W・ペリー(1930-):「地中海遊覧記」
 マーク・トウェイン映画音楽集1980-1985 年
  1-10.ハックルベリー・フィンの冒険/
  11.まぬけのウィルソン/12-16.ミシシッピの生活/
  17-25.地中海遊覧記/
  26-29.失敗したキャンペーンの個人的な歴史/
  30-35.不思議な少年
スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団…1-16, 26-29(11 のみ合唱団つき)/
ローマ・フィルハーモニー管弦楽団…17-25/
ウィーン交響楽団&ウィーン少年合唱団…30-35/
ハーモニカ・ソロ…リチャード・ヘイマン(1, 5, 9, 21, 25)/
ウィリアム・ペリー(指揮)
「地中海遊覧記」はアメリカで大人気の作家、マーク・トウェインの書いた初の旅行記。19 世紀、豪華蒸気船に乗ってカリフォルニア、パリ、ジェノバ、ベニス、ピサ、ローマ、ナポリ、ポンペイ、アテネ、クリミア半島とカイロを就航した優雅な話や、あの巨大テーマパークを彷彿させるミシシッピ川を運航する船の話などまさに良き時代の生活が目に浮かぶ音楽集。ハーモニカ・ソロが泣かせてくれる。

8.570277-78
(2CD)
\2200
J.S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
CD1
 1-4.ソナタ第1 番 ト短調 BWV1001/
 5-12.パルティータ第1 番 ロ短調 BWV1002/
 13-16.ソナタ第2 番 イ短調 BWV1003
CD2
 1-5.パルティータ第2 番 ニ短調 BWV1004/
 6-9.ソナタ第3 番 ハ長調 BWV1005/
 10-15.パルティータ第3 番 ホ長調BWV1006
イリヤ・カーラー(ヴァイオリン)
ヴァイオリニストなら一度は挑みたい「絶対無比の究極の難曲」。それがバッハ(1685-1750)の無伴奏ソナタとパルティータ。ここで冴えた技巧を披露しているのは名手カーラー。パガニーニ、シベリウス、チャイコフスキーの3 つの国際コンクールを制覇した彼は、冷静沈着な解釈と深い音色を持つヴァイオリニストとして知られるが、ここでも文句なしの音楽を聞かせてくれるのが「さすが」。
8.570286 ロドリーゴ:ギター作品集 第1 集
 1-3.スペイン風の3 つの小品
  (ファンダンゴ/パッサカリア/サパテアード)/
 4-6.ソナタ・ジョコーサ/7-11.スペインの野辺を通って
  (麦畑で/ヘネラリーフェのほとり/高原を下りながら/
  ヘレスの土地で/オリーヴの木立を通って)/
 12-15.トナディーリャ(ペペ・ロメロ編、2 台ギター版)
ジェレミー・ジューヴ(ギター)/
ジュディカエル・ペロワ(ギター)…12-15 のみ
20 世紀の最も偉大なスペインの作曲家の一人であるロドリーゴ(1901-1999)ですが、彼の作品と言えば「ギター協奏曲」ばかりが有名で、他の作品はまだまだ知名度が低いのが現状。確かにギター・ソロのための作品はあまり数が多くないのだが、その作品のどれもが表現力豊かでスペイン情緒もたっぷり。ひらめきとチャレンジ精神に満ち溢れた曲がもりだくさん。ファンの多い「スペインの野辺を通って」。名曲。
8.570299 メトネル:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 第2 集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ 第1 番 ロ短調 Op.21/
 4-7.2 つのカンツォーナとダンス/
 8-19.ヴァイオリン・ソナタ 第2 番 ト長調 Op.44
ローレンス・カヤレイ(ヴァイオリン)/
ポール・スチュワート(ピアノ)
大好評の第1 集(8.570298)に続く、カヤレイ、スチュワートのコンビによるメトネル(1880-1951)のヴァイオリンとピアノの作品集。最も有名な作品の一つであるヴァイオリン・ソナタ第1 番は酒の神バッカスの神話の影響を受けたと言われる「春のソナタ」として知られる作品。第2 番は終楽章に美しい変奏曲を持つ抒情的な作品です。力強さとロマンティックな気分が交錯する「メトネルらしさ」を存分に味わえることだろう。
8.570417 フィンジ:カンタータ「ディエス・ナタリス」他
 1-5.カンタータ「ディエス・ナタリス」/
 6.弦楽オーケストラのためのプレリュード/
 7.秋(エレジー)/
 8-9.テノールとオーケストラのための2 つのソネット
  (私が考えるとき/時はすぐに)/
 10.ノクターン(新年の音楽)/11-12.武器よ、さらば
ジェームス・ギルクリスト(テノール)…1-5, 8, 9, 11, 12/
デヴィッド・ヒル(指揮)
ボーンマス交響楽団
あまり耳にする機会はないけれど、一度でも聴いたら心が囚われてしまう……そんな作品を「隠れた名作」を聴きたければ、このフィンジ(1901-1956)の一連の音楽をどうぞ。白く輝く光を帯びたように美しい「ディエス・ナタリス」。これはラテン語で「誕生の日」を意味し、イエス・キリストの誕生を祝したもので「クリスマス」とも訳される。17 世紀の詩人トラハーンの詩を用いた、汚れ無きみどり児を讃える歌は静かに心に染み入る。ミルトンの詩による「2つのソネット」、そして「武器よさらば」も深い祈りの音楽と言えるだろう。

8.570425
バラダ:マリア・サビナ 他
 1-3.マリア・サビナ/4-5.ディオニシオ
スシ・サンチェス(ナレーター)…マリア・サビナ1-3/
アンヘル・セイツ(ナレーター)…町の触れ役、巡査 1-3/フェル
ナンド・テヘドール(ナレーター)…執行人 3/
カルロス・ヒッポリト(ナレーター)…4, 5/
ホセ・ラモン・エンシナール(指揮)/
マドリッド・コミュニティ管弦楽団・合唱団
20 世紀スペインのバルセロナに生まれた作曲家バラダ(1933-)の作品はこれまでもNAXOS からいくつかリリースされ、その強烈な個性は常に聴き手を魅了し続けています。今作は、「聖なるきのこ」を用いて幻視を行い世界の全てを見てしまう呪術師の悲劇をテーマにした「マリア・サビナ」と、1930 年代に活躍した詩人ディオニシオ・リドルエホに捧げるカンタータの2 編を収録。呪文までをもテキストに用いたアバンギャルドでエスニックな音楽です。

8.570485
ハイドン:ピアノ協奏曲集
 1-3.ピアノ協奏曲 第3 番 ヘ長調 Hob.XVIII:3/
 4-6.ピアノ協奏曲 第11 番 ニ長調 Hob.XVIII:11/
 7-9.ピアノ協奏曲 第4 番 ト長調 Hob.XVIII:4/
 10-12.ピアノ協奏曲 第9 番 ト長調 Hob.XVIII:9
セバスティアン・クナウアー(ピアノ)/
ヘルムート・ミュラー=ブリュール(指揮) /
コロン室内管弦楽団
☆ 1971 年ハンブルク生まれのピアニスト、セバスチャン・クナウアーは4 歳でピアノを始め、アントルモン、シフ、エッシェンバッハ、ワイセンベルクなど錚々たるピアニストに教えを受け、13 歳でオーケストラと初共演、以降世界各地でコンサートを行なっている俊英。すでに多数のCD 録音もありますが、NAXOS レーベルではこのハイドン(1732-1809)が初となる。重鎮ミュラー=ブリュールのサポートを受け、伸び伸びとした輝かしい音色で4 曲の協奏曲を弾ききっています。

8.570529
ルーセル:交響曲第2 番 他
 1-3.交響曲第2 番/
 4.交響詩「春の祭りに寄せて」
 5-7.組曲 へ調(前奏曲/サラバンド/ジグ)
ステファン・ドヌーヴ(指揮)/
ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
作曲家でもあり、海軍軍人でもあったルーセル(1869-1937)は、その多感な時期にインドシナ半島へ航海したりするというように、なかなかに興味深い生涯を送った人物です。作風は古典主義と印象主義を良い具合にミックスさせ、独自の音楽を作り出している。ここに収録された交響曲第2 番は重厚で瞑想的。時折、管や打楽器の咆哮があるが、全体的には湿った海風と波を思わせる渋さがたまらない。「春の祭りに寄せて」は、本来交響曲第2 番へ使われるはずだった音楽。
8.570540 ツェムリンスキー:チェロ・ソナタ 他
 1-3.チェロとピアノのための3 つの小品
  (フモレスケ/歌/タランテラ)/
 4-6.チェロとピアノのためのソナタ イ短調/
 7-9.クラリネット、チェロとピアノのための三重奏曲 ニ短調
オトマール・ミュラー(チェロ)/
クリストファー・ヒンターフーバー(ピアノ)/
エルンスト・オッテンザマー(クラリネット)…7-9 のみ
最近じわじわと人気が高まるツェムリンスキー(1871-1942)の音楽は、その粘りつくような半音階手法と狂おしいほどの官能性が印象的です。しかしここに収録された3 つの作品は彼の若き日に書かれたもので多少ブラームスの影響も感じられる、躍動的でさわやかな曲想に魅了されます。特にクラリネット三重奏曲はブラームスが出版社ジムロックに推薦したという作品で、彼の作品の中でも最も愛されるものの一つ。
8.570541 エルガー:パートソング集
 1.甘い調べ Op.53-1/2.私の心の奥深く Op.53-2/
 3.冬来たりなば春遠からじ Op.53-3/4.碑銘 Op.53-4/
 5.オラフ王の伝説よりの情景 Op.30/6.眠る王子/
 7.驟雨 Op.71-1/8.泉 Op.71-2/
 9.私の愛は北の地に Op.18-3/10.丘の上の死 Op.72/
 11.愛の嵐 Op.73-1/12.セレナード Op.73-2/
 13.夕方の情景/14.行け、私の歌よ Op.57/
 15-20.バイエルンの高地から(踊り/不実の恋/
 子守歌/切なる願い/アルプスの牧場で/射手)
ケンブリッジ大学室内合唱団/
イアン・ファーリントン(ピアノ)…15-20 のみ/
クリストファー・ロビンソン(指揮)
エルガー(1857-1934)の合唱曲と言えば、大規模なオラトリオやカンタータは比較的良く演奏されるが、ここに収録されたパート・ソング(無伴奏合唱曲)は残念なことにあまり知られていないのが現状。どの曲も繊細なハーモニーとさりげなくとも胸を打つメロディを用いて書かれていて、その上品さと味わい深さには舌を巻くほかない。合唱マニア必聴の1 枚。

8.570551
ヴァイス:リュート・ソナタ集 第9 集
 1-6.ソナタ 第52 番 ハ短調/
 7-13.ソナタ 第32 番 ヘ長調/14-18.ソナタ 第94 番 ト短調
ロバート・バート(リュート)
※ 2004 年 アンドリュー・ラタフォード制作のリュート使用
ヴァイス(1687-1750)が亡くなった年(バッハと同年)、彼はヨーロッパの最も偉大なリュート奏者、最も才能ある音楽家の一人として賞賛された。ヴァイスの時代のリュートはルネサンス時代のものよりも大型化し、奏法も複雑になり、もちろん書かれた曲も精緻極まるものでした。このアルバムに収録された第52 番はその中でも規模が大きくさまざまな手法を用いて書かれており、実に聴き応えのある曲。若干規模の小さい第94 番、第32 番とともにじっくりお楽しみください。
8.570579 ブクステフーデ:ハープシコード作品集 第1 集
 1.トッカータ ト長調 BuxWV165/
 2.暁の星はいと麗しかな BuxWV223/
 3-6.組曲 ニ短調 BuxWV233/7.フーガ 変ロ長調BuxWV176/
 8-11.組曲 ハ長調 BuxWV226/
 12-14.アリア イ短調 BuxWV249/
 15.カンツォーナ ハ長調 BuxWV166/
 16-19.「我が愛する神に」からパルティータ BuxWV179/
 20.カンツォネッタ イ短調 BuxWV225
ラルス・ウルリク・モーテンセン(ハープシコード)
以前DACAPOレーベルよりリリースされ好評を博したブクステフーデ(1637?-1707)の作品集がNAXOSスタンダードにて再発売される。オルガン作品で有名なブクステフーデだが、ハープシコードのための作品もすばらしく精緻なものばかり。ここに収録された様々なスタイルの曲はどれも聴いて飽きることがない。デンマークの名手モーテンセンの絶妙なテクニックをお楽しみください。原盤 MARCO POLO (DACAPO) 8.224116

8.570583
フロロフ:ピアノとヴァイオリンのための作品集
 1.ジョージ・W・マイヤー:いくらなんでも/
 2.フロロフ:エチュード第1 番/
 3.アルメイダ(フロロフ編):愛の歌/
 4.フロロフ:スペインの幻想/
 5.カーン(フロロフによる2 台のヴァイオリン編):煙が目にしみる/
 6.フロロフ:スケルツォ・スーヴェニール/
 7.ブルースのスタイルによる小品/8.ディヴェルティメント/
 9.古いスタイルによる二重奏/
 10.ジョプリン(フロロフよる2 台のヴァイオリン編):イージーウィナーズ/
 11.アルメイダ(フロロフ編):メロディ/
 12.ガイス(フロロフ編):スウェーデンの別れのワルツ/
 13.フロロフ:ロマンス/
 14.フロロフ:ガーシュインのポーギーとベスのテーマによる演奏会用幻想曲
ニコラス・ケッケルト(ヴァイオリン)/
ルドルフ・ヨアヒム・ケッケルト(ヴァイオリン)…5-6, 8-10/
クリスティーナ・ミラー(ピアノ)…1-8,10-14
ヴァイオリン教師と伴奏者を父母として生まれ、豊かな音楽環境の下で育ったフロロフ(1937-)。彼は作曲家、指揮者、ヴァイオリニスト、そして教師として素晴らしい活動をしている。彼の作品にはしばしばジャズの要素が見られ……などと説明は抜きにして、とにかくこの1 枚を聴いてください。まずは、あの有名な「煙が目にしみる」から!
8.570717 フレスコバルディ:草稿からの鍵盤作品集
 1.トッカータ ヘ長調/2.カッコウによるカプリッチョ/
 3.トッカータ イ短調/4.半音階的リチェルカーレ/
 5.トッカータ ヘ長調/6.カンツォーナ ニ短調/7.クラント イ長調/
 8.トッカータ ハ長調/9.カプリッツォ ト短調/10.トッカータ ホ短調/
 11.カンツォーナ ニ短調/12.クラント ト短調/
 13.ローマのマニスタのアリアによるパルティータ/
 14.カプリッツォ ト長調/15.トッカータ ト短調/
 16.クラント ト長調/17.ファンタジア ホ長調/
 18.トッカータ(&カンツォーナ) ト長調/
 19.クラント ヘ長調/20.トッカータ ヘ長調
マルタ・フォルツ(ハープシコード)
1600 年代のイタリアで最も有名だったオルガン、鍵盤音楽作曲家フレスコバルディ(1583-1643)の出版されずに終わった草稿集。「彼の目指した音楽(テンポや装飾も含む)を探るための様々な研究と実験を行うためこの草稿はとても役立った」と演奏者であるフォルツは語る。右手と左手の対話、自由なテンポ緩急などなど革新的なフレスコバルディが再現された。
8.570721 シマノフスキ:交響曲第2 番・第3 番
 1-9.交響曲第2 番 変ロ長調 Op.19/
 10-12.交響曲第3 番 Op.27 「夜の歌」
エヴァ・マルチク(ヴァイオリン・ソロ)…交響曲第2 番/
リシャルド・ミンキェヴィチ(テノール)…交響曲第3 番/
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団,合唱団/
アントニ・ヴィト(指揮)
1910 年に作曲された交響曲第2 番はR.シュトラウスやレーガーの影響は見られるものの、冒頭の深い森を思わせる神秘的なメロディに絡む妖艶なヴァイオリンの調べはまさしくシマノフスキ(1882-1937)そのもの。そして合唱とテノールを伴う交響曲第3 番はシマノフスキでなければ書けない独特の音楽。キリスト教、イスラム教、ペルシアの影響が感じられるエキゾチックで官能的な音の奔流。こういう曲はヴィトにおまかせ。

8.570737
ニルセン:交響曲集 第1 集
 1-4.交響曲第1 番 FS16 Op.7/
 5-8.交響曲第6 番 FS116 「素朴な交響曲」
デンマーク国立放送交響楽団/
ミハエル・シェンヴァント(指揮)
20 世紀初頭のデンマークにおける最高の作曲家の一人、ニルセン(1865-1931)はほとんど全てのジャンルに作品を残した。作風も当時の最先端を積極的に取り入れたため、後期ロマン派から印象主義、多調、半音階進行などありとあらゆる技法が使われている。このアルバムは、明るい陽射しと影が交錯する美しい交響曲第1 番とまるで達観したかのような平穏さが感じられる第6 番の組み合わせ。原盤 MARCO POLO (DACAPO) 8.224169
8.570740 C.P.E. バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集
 1-3.ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ハ長調 Wq.136, H.558/
 4-6.ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ニ長調 Wq.137, H.559/
 7-9.トリオ・ソナタ ト短調 Wq.88, H.510
ドミトリー・コウゾフ(チェロ)/
ピーター・ロウル(ハープシコード)…1-6/(ピアノ)…7-9
バッハの息子たちのなかでもとりわけ高く評価されているのがこのカール・フィリップ・エマヌエル(1714-1788)だろう。生前は父よりも名声が高かったにもかかわらず、決して奢ることのない人柄が愛されていた。この3 曲のソナタはどれもがテレマンの様式を受け継ぎながらもメロディがすばらしい霊感に溢れている。このアルバムでは、曲によってハープシコードとピアノを使い分け、表現に多彩な変化をつけている。
8.570789 ドラガタキス:ピアノ独奏曲全集
 1.ノスタルジア…*/2.蝶々…*/3.小さなバラード…*/
 4-6.ピアノ・ソナタ 第1 番/7-9.ピアノ・ソナタ 第2 番…*/
 10-17.骨董品/18.回顧 Ⅱ/19.練習曲 Ⅰ…*/
 20.練習曲 Ⅱ…*/21.イネリア…*/22.モノローグ 第4 番…*
*…世界初録音
ロレンダ・ラモウ(ピアノ)
ギリシャの作曲家ドラガタキス(1914-2001)はイピロス出身、アテネのギリシャ国立音楽院でヴァイオリンを学びました。多くの賞を受賞しヴィオラ奏者としても活躍、和声の教授としても知られている。彼の作品はギリシャの伝統音楽を元にしたうえで新しい技術も反映させた革新的なもので、ここに収録されたピアノ独奏曲を聴けば彼が求めたものの一端を理解できるに違いない。
8.570833 ドホナーニ:ヴァイオリン協奏曲集
 1-4.ヴァイオリン協奏曲第1 番 ニ短調 Op.2/
 5-8.ヴァイオリン協奏曲第2 番 ハ短調 Op.43
ミヒャエル・ルートヴィヒ(ヴァイオリン)/
ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団/
ジョアン・ファレッタ(指揮)
指揮者クリストフ・フォン・ドホナーニ(1877-1960)の父であるエルノ・フォン・ドホナーニは2 つの交響曲、2つのピアノ協奏曲、2つのヴァイオリン協奏曲などを作曲、しかしその曲のほとんどは不当に忘れられてしまいました。あまり聴く機会のないヴァイオリン協奏曲第1 番は紛れもなく後期ロマン派の音楽で、その情緒たっぷりの旋律美はコルンゴルトの名曲にも匹敵するかも知れない。第2 番の協奏曲は管弦楽にはヴァイオリン・パートがありません。
8.660198-99
(2CD)
マイール:愛の勝利 ツェリスカ/マルヴィーノ…チンツィア・リッツォーネ(ソプラノ)/
アモルヴェーノ…フランツェスカントニオ・ビッレ(テノール)/
フロレスカ…タチャーナ・キャラルギナ(ソプラノ)/
ペテルス…ダリウス・マチェイ(バス)/
モロスキ…ジョヴァンニ・ベッラヴィア(バス-バリトン)/
アルデラオ…ブラッドリー・トランメル(テノール)/
ビュルテンベルク・フィルハーモニック管弦楽団/
クリストファー・フランクリン(指揮)
バイエルンに生まれイタリアで活躍したジモーネ・マイール(1763-1845)。ロッシーニのライバルとして活躍したが、その作品は現在ではほとんど耳にする機会はない。このオペラ「愛の勝利」は、舞台こそポーランドだが、あのベートーヴェンのフィデリオと同じ題材を用いた作品。愛する夫を牢獄から救うため主人公が男の子に変装して看守の助手を務めるなど設定はほとんど同じ。聴き比べとしても興味津々。
8.669018 ウィーラー(1952-):ボストンの成り立ち
 ケネス・コッチの台本による1 幕のオペラ
オペラ/ジャン ティンゲリー…ウィリアム・ハイト(テノール)/
ヘンリー/ビーコン・ヒル/
昼…チャールス・ブレンディ(テノール)/
サム/嵐…マーカス・デローチ(バリトン)/
ボストンの精神/ナレーター…クリスタ・リヴァー(メゾ・ソプラノ)/
ロバート・ラウシェンバーグ…クリストーフェレン・ノムラ(バリトン)/
夜明け/黒い日…エリザベス・アンカー(コントラルト)/月
光…クリスティーネ・スイストロ(ソプラノ)/
ニキ・ド・サンファル…シャリア・ネフツィガー(ソプラノ)/
ボストン・セシリア合唱団,管弦楽団/
ドナルド・ティータース(指揮)
2007 年4 月1 日に初演されたこの革新的なオペラは大成功を収めました。若手からベテランまでを豪華に配した歌手たち、合唱団、そしてすばらしいオーケストラ。そしてボストンに対する愛情に満ちた内容。これらが渾然一体となってこの熱狂的な舞台を作り上げました。この公演についてはボストン・グローブ誌でも大きな見出しを付けて取り上げられ、もちろん一層評価が高まったのです。そんな熱狂的なひとときをお届けいたします。
8.557250 ブクステフーデ:室内楽曲全集 第3 集
作品番号なしの6 つのソナタ
 1.ソナタ ト長調 BuxWV271
 2.ソナタ イ短調 BuxWV272
 3.ソナタ ヘ長調 BuxWV269
 4.ソナタ ニ長調 BuxWV267
 5.ソナタ 変ロ長調 BuxWV273
 6.ソナタ ハ長調 BuxWV266
ジョン・ホロウェイ,ウルズラ・ヴァイス(ヴァイオリン)
ヤープ・テル・リンデン,
モーゲンス・ラスムッセン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ラルス・ウルリク・モーテンセン(ハープシコード&オルガン)
バッハのように荘厳過ぎることもなく、テレマンの渋さとも違うブクステフーデ(1637?-1707)の華麗で甘やかな音楽。特に室内楽作品にはその旋律的魅力がたっぷり詰まっている。素朴だけど独特な和声、凝った通奏低音など全く聴き手を飽きさせることがない。最高の名手たちによる夢の饗宴で。原盤 MARCO POLO 8.224005
8.559346 ハートウェイ:作品集
 1.ピアノのための三つの神話
 2.空想の生物
 3.モガドールの印象
 4.結婚式の情景
ポーリーン・マーティン(ピアノ)…1
パメラ・シッファー(ソプラノ)…2
イマジナリー・クリーチャーズ弦楽四重奏団…2
ウッドランド三重奏団…3
キャサリン・ウィルソン&ロバート・コンウェイ(ピアノ・デュオ)…4
音楽の素晴らしいところは、音に包まれながら聴き手が自由に想像の翼を広げられるところにあるのではないでしょうか?このハートウェイ(1944-)の作品は夢多きあなたにぴったり。浮かれる鳥、静かな蜘蛛、嫌なヘビ、ほほ笑む猫などをモチーフにした架空の生物の音による博物誌「空想の生物」での多彩な音楽表現には目を見張るばかり。新しく、創造的で、楽観的で、わかりやすいアメリカ現代音楽に浸ってください。
8.559347 フラジェッロ(1928-1994):ミサ・シンフォニカ
ロスナー(1945-):
 交響曲第5 番「サルヴェ・レジーナに基づく歌のないミサ」
ウクライナ国立放送交響楽団
ジョン・マクラフリン・ウィリアムス(指揮)
このアルバムには「歌のないミサ」とも言える2つの交響曲が収録されている。どちらもローマカトリック教会の精神に基づいた曲で、作風は「新ロマン主義」と呼ばれる、心に直接訴えかけてくる感動的な音楽だが、実はこの2 つの作品の根底に流れる精神はかなり違うようです。伝統的な聖歌を用いてもその使われ方は劇的に異なっている。そして出来上がった音楽も全く違う様相。2 人の作曲家の個性を存分にお楽しみください。

8.559360
ジェフスキ:「不屈の民」変奏曲 他
 1.「不屈の民」による36 の変奏曲
 2.「4つのノース・アメリカン・バラード」より第4 番
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)
極めてシンプルなテーマに沿って延々と奏される変奏曲。無調、ミニマル、ジャズ、超絶技巧とありとあらゆる語法を駆使し、その合間を縫って聞こえてくる人を食った主題に背筋がゾクゾク。1 トラック60 分越えと言うのも、聞き手にとっての試練ですが、一度聴くと病みつきになる人も多い魔力を秘めた作品。ジェフスキ(1938-)の自作自演盤を含めた既存盤にも比肩する名演を聴かせるのはオランダの名手ラルフ・ファン・ラート。

8.559371
コーツ:交響曲第15 番 他
 1.交響曲第15 番「モーツァルトを讃えて」
 2.カンタータ・ダ・レクイエム
 3.トランジション
ミハエル・ボーダー(指揮)
ウィーン放送交響楽団…1(世界初録音)
テリ・ダン(ソプラノ)トロント・タリスカー・プレイヤーズ…2
ヴェルナー・ハイダー(指揮)
ニュルンベルク・アルス・ノヴァ・アンサンブル…3
アメリカの女性作曲家、グロリア・コーツ(1938-)と言えば、その独特な音使いがたまらない!と隠れたファンの多い人としても知られている。メインの交響曲第15 番は彼女の新作で、「モーツァルトを讃えて」と副題がついていますが、内容は(彼女らしい)グリッサンドを多用したこの世のものとも思われぬ響きに満たされた曲で、もしかしたら彼女は霊界のモーツァルトと交信したのではないか・・・と思われますがいかがでしょう?
8.570149 パーセル:劇場音楽集 第1 集
 1.アムフィトリュオン、または2 人のソシア Z.572
 2.バーナビー・ウィッグ卿 Z.589
 3.ほどかれたゴルディウスの結び目 Z.597
 4.キルケー Z.575
アラディア・アンサンブル
ケヴィン・マロン(指揮)
たった36 年の短い生涯に膨大な曲を残したイギリスの天才、パーセル(1659-1695)。まさにモーツァルトに匹敵する才能の持ち主だった。彼の劇場音楽のほとんどは晩年(!)の5 年間に書かれたもので、陽気で騒がしい曲から荘厳な曲と、あらゆる要素を含んだ楽しい曲ばかり。ロンド、メヌエット、シャコンヌなど舞曲の宝庫でもある。
8.570237 バガテルの3 世紀
 クープラン(1688-1733):クラヴサン組曲第2 集よりバガテル
 ベートーヴェン(1770-1827):
  エリーゼのために woO 59/
  バガテル Op.33 No.3,4/バガテル Op.119 No.9,10,5
 サン=サーンス(1835-1921):バガテル Op.3 No.1-6
 リャードフ(1855-1914):バガテル Op.30/バガテル Op.53 No.1-3
 チェレプニン(1899-1977):バガテル Op.5 No.1-10
 デニソフ(1929-1996):バガテル Op.19 No.1-7
 リスト(1811-1886):調性のないバガテル S216a
 バルトーク(1881-1945):バガテル Op.6 No.14 ワルツ(踊る恋人)
ユリア・ジルベルクァイト(ピアノ)
フランス語で「ささいな」という意味を持つピアノのための小品がバガテル。とりわけ有名なのはベートーヴェンのあの「エリーゼ」だろう。他にもこの表題のもとに多くの作曲家が愛らしく、また独創的な作品を書いている。ここに収録されたのは全36 曲。サンーサーンスやデニソフ等の珍しい曲も含まれている。クープランからバルトークまで聴き通せば音楽の大きな流れが見えてくるはず。
8.570280 ヴァンハル:交響曲集 第4 集
 1.交響曲 ホ短調(Bryan e3)
 2.交響曲 ハ長調(Bryan C1)
 3.交響曲 ハ長調(Bryan C17)
 4.交響曲 変ホ長調(Bryan Eb1)
トロント室内管弦楽団
ケヴィン・マロン(指揮)
近年評価が高まりつつある、知られざる古典派の大家ヴァンハル(1739-1813)の交響曲集です。彼が残した交響曲は90 以上あるが、ここに収録されているのはハイドンが称賛したというホ短調と初期の作品3 曲、併せて4 曲です。大胆で力強く時には叙情的、なんとも想像力に富んだこれらの作品は聴けば聴くほどに面白く、ひとたび足を踏み入れたなら熱烈な愛好家への道を突き進むしかありません。
8.570283 R・シュトラウス:四つの最後の歌 他
 1-4.四つの最後の歌(春/9 月に/眠りに就く時/夕暮れに)
 5-10.ブレンターノ歌曲集 Op.68
  (夜に/花束を編みたかった/
  ささやけ、愛らしいミルテよ/
  あなたの歌が私の心に響くときアモール/女たちの歌)
 11-12.歌劇「ナクソス島のアリアドネ」より(オペラの序曲/オペラのダンス・シーン)
リカルダ・メルベート(ソプラノ)
ワイマール・シュターツカペレ
ミヒャエル・ハラース(指揮)
R・シュトラウス(1864-1949)の最高傑作の一つが、この「四つの最後の歌」であることに異論のある人はいないでしょう。彼の死の前年に描いたこの落日の音楽は人生の重みと儚さ、そして郷愁まであらゆるものを含んだ美し過ぎるもの。「夕暮れに」の最後で聴かれる鳥の囀りに涙せずにはいられない。時代に相反するかのようなコロラトゥーラの技術が光る「ブレンターノ歌曲」もシュトラウスらしさ満開。
8.570325 グラナドス:ピアノ作品集 第10 集
 1.ゴイェスカスより間奏曲〜ピアノ独奏のための
 2-5.メロディ
  (若さ/メロディ第2 番/ロラ・ゴンザレスの扇のために/
   ラウラ・ゴンザレスの扇のために)
 6.マズルカ・アラ・ポラッカ
 7.マズルカ イ短調
 8.アンダンティーノ・エスプレッシーヴォ
 9.アンダルーシア・ペテネーラ
 10.漁師の歌
 11.子守歌
 12-14.3 つの軍隊行進曲
 15-24.村にて-詩曲〜ピアノ連弾のための
  (日の出/朝の祈り/婚礼の行列/祈る人/婚礼の帰り/
   叙唱/昼寝/田園の踊り/終曲/日暮れ)
 25-26.2 つの軍隊行進曲〜ピアノ連弾のための
 27.アルベニス(1860-1909):イベリア第2 集よりトリアーナ
  (グラナドスによる2 台ピアノ編曲版)
   2-5.6.7.9.10.11.13.14.…世界初録音
ダグラス・リーヴァ(ピアノ)…15-27
ホルディ・マソ(ピアノ)
ダグラス・リーヴァのこのシリーズは、全てのスペイン音楽ファンにとって必要不可欠と言えるだろう。今回のグラナドス(1867-1916)も多数の世界初録音を含む資料としても貴重なもの。まさに落涙必至の1枚。民俗音楽と自然、そして女性から多くのインスピレーションを受けたグラナドスの作品はどれもが若々しく魅力的なのは言うまでもないし、珍しい作品も楽しめる。

8.570336
タネーエフ:交響曲第1 番,第3 番
 1.交響曲第3 番 ニ短調
 2.交響曲第1 番 ホ短調
ノヴォシビルスク・アカデミック交響楽団
トーマス・ザンデルリンク(指揮)
対位法の魔術師、タネーエフ(1856-1915)の残した4曲の交響曲。そのどれもが深い味わいを持つ。今回名指揮者ザンデルリンクが録音に踏み切ったのは、とりわけ叙情的な第3番と第1番。曲の本質に迫る白熱の演奏で、繊細な弦の響きと押し寄せる金管の咆哮、押し寄せてくる情緒の高ぶりに五感が満たされる。究極の1枚の登場。
8.570341 チリのギター音楽集
 コントレラス(1983-):トナーダ・アクエカーダ
 サリナス(1951-):欠けた時間の組曲より「クリスタリーノ」
 レストゥッチ(1956-):替わるもの/樫の木/天人花
 サンチェス(1965-):チロエティカ
 コントレラス(1983-):帰還の歌/感覚と理由/私の母親の歌
 パッラ(1961-):5 つの古い歌
 サンチェス(1965-):
  ギター・ソナタ「ビオレタ・パッラへのオマージュ」/別れの歌
ホセ・アントニオ・エスコバル(ギター)
よほどの音楽好き、またはギター好きでも、ここに収録された作品を耳にすることはなかなか難しいのではないだろうか。チリの現代作曲家たちによる様々な作品のなんと多彩で楽しいこと!情熱的で複雑なリズム、既存のスタイルを打破した独創的な音、これらが収束した「新しい音」の噴出。若き名手エスコバルの妙技には全く聴き惚れるしかありません。
8.570361 J・C・バッハ:6 つの鍵盤ソナタ集 Op.17
 ソナタ ト長調 Op.17 No.1
 ソナタ ハ短調 Op.17 No.2
 ソナタ 変ホ長調 Op.17 No.3
 ソナタ ト長調 Op.17 No.4
 ソナタ イ長調 Op.17 No.5
 ソナタ 変ロ長調 Op.17 No.6
アルベルト・ノセ(ピアノ)
若きモーツァルトに多大な影響を与えたと言われるJ・C・バッハ(1735-1782)は、鍵盤奏者としても革新的で、従来のチェンバロよりも新しいフォルテ・ピアノに興味を抱いた最初の人として知られている。作風もどことなくロマン派を先取りしていてちょっとひねった曲を聴きたい方にはぴったりの1 枚。2005 年、スペインのサンタンデール国際コンクールのピアノ部門で金賞を受賞した期待の若手ピアニスト、ノセによる演奏。
8.570381 シューベルト:ミサ曲第6 番 他
 1.ミサ曲第6 番 変ホ長調 D.950
 2.スターバト・マーテル ト短調 D.175
イモータル・バッハ・アンサンブル
ライプツィヒ室内管弦楽団
モルテン・シュルト=イェンセン(指揮)
シューベルト(1797-1828)が亡くなる年に書かれたミサ曲第6 番はその荘厳な響きで知られているが、このイェンセン&イモータル・バッハ・アンサンブルの演奏は曲の魅力を最大限に引き出し、天上的とも言える美しさで聴き手の心を揺さぶります。清澄な合唱に涙が溢れてくるかもしれません。意外なことですが、NAXOS にシューベルトの合唱曲がレパートリーとして登場するのはこのアルバムが初となる。
8.570401 20 世紀のピアノ・ソナタ集
 1.ベルク(1885-1935):ピアノ・ソナタ Op.1
 2.ヒンデミット(1895-1963):ピアノ・ソナタ 第2 番
 3.シェーンベルク(1874-1951):3 つのピアノ曲
 4.ハルトマン(1905-1963):ピアノ・ソナタ「1945 年4 月27 日」
アリソン・ブリュースター・フランチェッティ(ピアノ)
20 世紀初頭における音楽の変化の激しさは誰もが知る通り。極限まで肥大した和声と響き、それを一度壊して新たに構築された音形。流行が繰り返すかの如く、音の流れも変わっていった。ここに収録された作品群はそんな流れの真っただ中にあるものばかり。十二音に行きつく前のシェーンベルクの作品や多くの示唆に富むハルトマンの作品など興味は尽きない。
8.570438 チャイコフスキー:歌曲全集 第5 集
 1.いいえ、一度も呼ばない Op.28 No.1/
 2-7.フランス語の歌詞による6 つの歌 Op.65
  (セレナード/失望/セレナード/冬よ来たれ/涙循環詩)/
 8.おお、お前がそうできたら Op.38 No.4/
 9.返事も、言葉も、挨拶もなく Op.28 No.5/
 10.新しいギリシャの歌Op.16 No.6/
 11.私の甘ったれやさん Op.27 No.6/12.死者の歌 Op.38 No.5/
 13.あなたは私の夢だった/14.いいえ、私の美しさを愛さないで/
 15-17.ハムレット Op.67a(抜粋)/
 18.おお、その歌をうたっておくれ Op.16 No.3/
 19.私は彼女と一度も話をしなかった Op.25 No.5/
 20.眠る前に夢見て Op.27 No.1/
 21.見よ、あそこに雲が Op.27 No.2/
 22.母は私を産んだのかOp.27 No.5/
 23.みそさざい Op.28 No.2/24.ドン・ファンのセレナード Op.38 No.1
リューバ・カザルノフスカヤ(ソプラノ)
リューバ・オルフェノヴァ(ピアノ)
チャイコフスキー(1840-1893)の歌曲を全て網羅するというこのシリーズ。なんと聴き手にとって大きな喜びをもたらしてくれるのだろう。興味深い曲が目白押しだが、とびきり面白いのがトラック10 の「新しいギリシャの歌」。この歌では誰もが知っている怒りの日のメロディが効果的に使われている。カザルノフスカヤの歌はますます光り輝いている。
8.570443 ビラ=ロホ:協奏曲集
 1.コンシエルト・プラテレスコ
 2.セレナータ
 3.コンシエルト2(ヴァージョンB)
ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ)…1 のみ
アシエール・ポロ(チェロ)…3 のみ
ソフィア・オルケスタ・デ・カメラ・レイナ
ニコラス・チュマチェンコ(指揮)
1940 年生まれのビラ=ロホ(1940-)は、現代スペインの作曲家のなかでも最もダイナミックな作風の持ち主。スペイン音楽の伝統をきちんと踏襲しつつ、新しい感覚を溶かしこんだ音は聴き手を不可思議な世界へと誘う。ここに収録された3曲の作品はどれもが個性的。コンシエルト・プラテレスコでは名手シェレンベルガーがオーボエを吹いている。

8.570532
カプースチン:ピアノ作品集
 1-4.ピアノ・ソナタ 第15 番 Op.127 「幻想風ソナタ」
 5-9.ジャズ・スタイルによる24 の前奏曲 Op.53 より抜粋
 10-12.8 つの演奏会用練習曲 Op.40 より抜粋
 13-15.10 のバガテル Op.59 より抜粋
 16.ピアノ・ソナタ 第2 番 Op.54 より第2 楽章 スケルツォ
ジョン・サルモン(ピアノ)
7〜8 年ほど前から急激に人気を博したロシアの作曲家カプースチン(1937-)。インプロヴィゼーションを全て楽譜に書き留めたジャズ風のクラシックとも言える独特な音楽が人気です。そのカプースチン作品がついにNAXOS に登場しました。名手サルモンは冒頭のソナタから飛ばしまくり。今まで体験していなかった人はぜひこの機会に。とにかくイケます。はまります。
8.570534 バルトーク:バレエ音楽「木製の王子」 ボーンマス交響楽団
マリン・オールソップ(指揮)
「青ひげ」に続くオールソップのバルトーク(1881-1945)は、バレエ音楽「木製の王子」。おとぎ話をそのままバレエにしたこの作品、ストラヴィンスキーやワーグナーの影響を受けたと言われる激しいリズムと重厚な響きを持ち、バルトークの最高傑作の一つとされている。オールソップの緻密な音作りが曲の魅力を引き立てている。

8.570554
ゴダール:ヴァイオリン協奏曲第2 番 他
 1.ヴァイオリン協奏曲 第2 番 Op.131
 2.ヴァイオリンとオーケストラのためのロマンティック協奏曲 Op.35
 3.オーケストラのための「詩的な情景」Op.46
クロエ・ハンスリップ(ヴァイオリン)
チェコスロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団
カーク・トレヴァー(指揮)
バンジャマン・ゴダール(1849-1895)の名前は訊いたことがなくとも、あの愛らしい「ジョスランの子守歌」を聴いたことがある人はいませんか? 今ではこの曲ばかりが有名ですが、他にも多くの美しいメロディを駆使したピアノやヴァイオリンの曲を書いた人です。このアルバムでは大作であるヴァイオリン協奏曲を2 曲収録。甘い旋律に浸ってください。

8.570727
カルメン・シンフォニー 他
 1-12.ビゼー(1838-1875)=セレブリエール(1938-)編曲:
  カルメン・シンフォニー
 13.レブエルタス(1899-1940)=セレブリエール編曲:メキシカン・ダンス
 14-17.ヒナステラ(1916-1983):エスタンシア組曲 Op.8a
 18.セレブリエール:夜の叫び
 19-21.ヴィラ・ロボス(1887-1959):
  管楽五重奏と管楽オーケストラのための合奏協奏曲
 22.スーザ(1854-1932):星条旗よ永遠なれ
  13.18…世界初録音
アメリカ海兵隊バンド
ホセ・セレブリエール(指揮)
大好評、NAXOS のWIND BAND CLASSICS シリーズ最新作は、何と名指揮者セレブリエール自ら編曲、指揮したカルメン・シンフォニー。おなじみのメロディが次から次へと現れ、その都度奏者たちが名技を披露します。もちろん、それに続く南米音楽集も息を飲むような素晴らしさ。そして、アンコールでの「星条旗〜」の盛り上がり。これぞライヴのお手本。

8.570797
シベリウス:チェロとピアノのための作品集
 1.フィンランディア(マッティ・マッコネン編)
 2.10 の小品より Op.24 No.8 夜想曲(ライト・カルム編)
 3.10 の小品より Op.24 No.9 ロマンス(ライト・カルム編)
 4.マリンコニア Op.20
 5.5 つの小品より Op.81 No.2 ロンド
 6.5 つの小品より Op.75 No.5 樅の木 (ライト・カルム編)
 7.6 つの歌曲より Op.36 No.1 黒いばら
 8.5 つの歌曲より Op.37 No.5 逢引きから戻った娘
 9.5 つの歌曲より Op.37 No.4 それは夢か
 10.5 つの歌曲より Op.37 No.1 初めての口づけ
 11.ワルツ・トリステ(フリードリヒ・ヘルマン編)
 12.4 つの小品より Op.78 No.2 ロマンス
 13.8 つの小品より Op.99 No.3 思い出
ユッシ・マッコネン(チェロ)
ライト・カルム(ピアノ)
あの勇壮果敢な名曲「フィンランディア」は聴いているだけで胸が躍る。誰もが自分で演奏してみたくなるのも頷ける話。実際ピアノ版も存在する。しかし、これをチェロとピアノで演奏しているなんて前代未聞ではありませんか。このアルバムを聴くときには、まず歌曲の編曲などからどうぞ。泣けます。そして最後に「フィンランディア」をどうぞ・・・。熱演です。熱いです。演奏することに意義がある。そんな一枚。
8.559010
[旧譜新装商品 ]
マクダウェル:ピアノ作品集 第1 集
 森のスケッチ Op.51
  (1.野ばらに寄す/2.鬼火/3.昔ひそかに会った所で/
   4.秋に/5.インディアンの小屋から/6.水連に寄す/
   7.リーマスおじさんの話から/8.荒れ果てた農園/
   9.草原の小川のほとり/10.日暮れの語らい)
 海の小品 Op.55
  (11.海に寄す/12.漂う氷山から/13.西暦1620 年/
  14.星の光/15.歌/16.海の底から/17.おうむ貝/18.大洋の真ん中で)
 炉端のお話 Op.61
  (19.古い恋物語/20.ラビット兄弟のこと/21.ドイツの森から/
   22.さんしょう魚のこと/23.お化け屋敷/
   24.くすぶる燃えかすのそばで)
 ニュー・イングランドの牧歌 Op.62
  (25.古い庭園/26.真夏/27.真冬/
  28.甘いラヴェンダーの花を持って/29.深い森で/
  30. インディアンの牧歌/31.古いホワイト・パインの木に/
  32.ピューリタンの時代から/33.丸田小屋から/34.秋の喜び)
ジェームス・バルバガッロ(ピアノ)
本商品は、日本語帯なしで流通しておりました商品ですが、この度、日本語帯を新たに装着してご提供いたします。
8.570069 ラウタヴァーラ:交響曲第8 番「旅」他
 1.アポテオシス〜交響曲第6 番「ヴィンセンティアーナ」第4 楽章の改編/
 マンハッタン三部作(2.白昼夢/3.悪夢/4.夜明け)/
 5.交響曲第8 番「旅」
ピエタリ・インキネン(指揮)
ニュージーランド交響楽団
1980 年生まれ、ヴァイオリンの腕も超一流、もちろん指揮者としても大活躍。期待の新鋭指揮者インキネンが、ナクソスでシベリウスに続いて取り組んだのがエイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-)。中でも、本作の中心をなす交響曲第8 番は、人生を交響的音楽になぞらえたというラウタヴァーラの真情がほとばしる雄大さがある。この第8 番は、2009 年にインキネンの指揮で日本初演が予定されている作品。ぜひ一足先に味わってください。
8.557803 ロハムの歌の本
 1.目覚めよ我が恋人よ、光の前に/2.冬は去るだろう/
 3.始まりは優しくて甘い愛/4.熱望が病を引き起こす
 5.私の心はひどく喜ぶ/6.私はあなたを熱望するだろう/
 7.良き年とともに〜夏/8.ああ別れよ、切望に満ちた苦痛
 9.心の底から私はあなたを望む/
 10.私の信頼できる友人と私の最も高価な宝物/
 11.歌なしの曲・・・アナウオイス作
 12.歌なしの曲・・・パウムガルトナー作/
 13.私の歓びはより大きくなった/14.私が抱く全ての思い
 15.青いドレスの人影を見た/16.私はこの円の中で踊る/
 17.木こりが木を切りに/18.私の馬は粗末な馬蹄をはいている
 19.本質的に気高い少女/20.歌なしの曲・・・ヴィルヘルム・レグラント作
 21.あなたの持つ悲しみ・・・ハックブレットとヴィオラ・ダ・アルコ版/
 22.その木は今むきだしだ
 23.あなたの持つ悲しみ・・・ハックブレットとリュート版/
 24.中傷された者の妬み/25.祝福しよう、全能の神を
 26.彼女と共に
マルティン・フンメル(バリトン)
アンサンブル・ドルチェ・メロス
マーク・レオン(リュート,ギター)
矢板由希子(リコーダー)
1450 年代に編纂された、ドイツの最初の歌の本と言われるこの曲集。散逸した曲や、未発見の曲も多く、未だ全貌が明らかになっているわけではないが、歌と楽器のために書かれた最初期の曲集として貴重なもの。単旋律の歌に絡み合う素朴な楽器の調べを聴くと、当時の人々の暮らしや思いを伺い知ることができるだろう。ツェンバロンの前身と言われるハックブレット(ハンマーダルシマー)の美しい音色も楽しめる。

8.559313
L・アンダーソン:管弦楽作品集 第1 集
 トランペット吹きの休日/ブルー・タンゴ/春が来た/
 舞踏会の美女/ブラッドフォード知事マーチ/クラリネット・キャンディ/
 キャプテンたちと王様たち /ゴールデン・イヤーズ /
 チキン・リール/フィドル・ファドル/クラシカル・ジューク
 ボックス/チャイナ・ドール/小さなバラード/アリエッタ/ピアノ協奏曲
ジェフリー・ビーゲル(ピアノ)
レナード・スラットッキン(指揮)
BBC コンサート・オーケストラ
2008 年は、ルロイ・アンダーソン(1908-1975)の生誕100 年記念の年。そこでNAXOS レーベルでは、誰もが知ってるチャーミングなメロディの宝庫である彼の管弦楽作品の全てをお届けする予定。手始めの第1 集のメインは「ピアノ協奏曲」。1989 年にリバイバルされたこの作品は、すでに一部のファンの間では根強い人気を誇る名曲。演奏は名指揮者スラットキンとBBC コンサート・オーケストラ。極上のひとときにしばし酔いましょう。
8.559335 フックス:作品集
 1.芸術家たちよ、団結せよ(管弦楽のための)
 2.土地の静けさ
 3.炎と氷、そして夏のブロンズ
 4.秋のリズム
 5.太陽への頌歌(フレンチ・ホルンと管弦楽のための協奏曲)
ティモシー・ジョーンズ(フレンチ・ホルン)…3.5
ロンドン交響楽団のメンバーたち…2.3.4
ロンドン交響楽団…1.5
ジョアン・ファレッタ(指揮)
前作(8.559224)で、その豊かな抒情性をたっぷり味わわせてくれたフックス(1956-)のまた別の表情を楽しむ1 枚。冒頭の勇ましく晴れやかな行進曲調の「芸術家たちよ〜」、うって変わって極めて叙情的な「土地の静けさ」など聴き進めていけばいくほどにこの作曲家の作品の多彩さに舌を巻かずにはおれません。もちろん圧巻は「太陽の頌歌」。フレンチ・ホルンの限界に挑戦したかのようなスゴイ曲。2007 年の都響公演でも大いに話題となった指揮者ジョアン・ファレッタが手堅くまとめる。
8.559345 ウォーリネン:ダンテ三部作(室内楽ヴァージョン)
 1.ウェルギリウスの使命
 2.偉大なる行列
 3.光の川
<グループ・オブ・コンテンポラリー・ミュージック>
リチャード・モアダック(ピアノ)…1
キャメロン・グラント(ピアノ)…1
レイチェル・ルディック(フルート&ピッコロ)…2.3
アラン・R・キー(クラリネット&バス・クラリネット)…2.3
カーティス・マコンマー(ヴァイオリン)…2.3
フレッド・シェリー(チェロ)…2.3
フィリップ・ブッシュ(ピアノ)…2&(チェレスタ)…3
トム・コロー&ベンジャミン・ラミレス(パーカッション)…2.3
スティーヴン・テイラー(オーボエ)…3
マイケル・フィン(バスーン)…3
パウル・ノイバウアー(ヴィオラ)…3
ティモシー・コブ(コントラバス)…3
スーザン・ジョルス(ハープ)…3
クリストファー・オールドファーザー(ピアノ)…3
ポール・キャロル(パーカッション)…3
オリヴァー・ナッセン(指揮)…2.3
科学と文学の分野から多くの啓示を受け、たくさんの作品を書いているウォーリネン(1938-)の最も野心的な作品と言われる「ダンテ三部作」。「神曲」からインスピレーションを受けた3 つの部分からなるバレエ曲で各々の曲は原作の世界をきっちりと描きだしている。室内楽版といえども極限までに拡大された音楽は、自らを「マキシマリスト」と称した彼にしか描き得ないもの。
8.559349 ハッター:管弦楽、ピアノ作品集
 1.エレクトリック・トラクション
 2.幻想的小品集
 3.スティル・ライフ
 4.摩天楼
 5.メランコリー・ラグ 第1 巻
モラヴィア・フィルハーモニア管弦楽団
アンドレアス・エルム・バウムガルトナー(指揮)…1.3
島田俊行(指揮)…4
ミクロスラフ・シャファジュ(オーボエ)…3
ウィンストン・チョイ(ピアノ)…2.5
アメリカの作曲家の中でも最も若い世代に属するグレゴリー・ハッター(1971-)。彼の作品は本当に多種多彩で、近未来的な都市のイメージを喚起する「エレクトリック・トラクション」や、不協和音を多用した「幻想的商品集」、そしてまるで肩すかしを食らうかのように軽い「メランコリー・ラグ」などどれが彼の真の姿なのかをつかむことは恐らく不可能。流暢な音楽語法と、多彩な音楽は世界中で人気沸騰注。特に北アメリカ、ヨーロッパと中近東などで多く演奏されている。
8.559361 クーマン:宗教合唱作品集
 アダムは縛られ横たわり/始めに言葉ありき/宇宙に祈る人/
 新世界のキャロル〜アメリカのクリスマス三部作/キリストを築く者たち/
 おお、愛の完全なる生涯/プレマト・ムンドゥス/
 方法、真実、生活/神よ、あなたは我らの間を動く/
 イースターの勝利、イースターの喜び/ミサ・ブレヴィス/
 私は自らの精神について語る/居合わせたまえ。神聖なる三位一体よ/
 おお、神聖なるイエス/詩篇第66 番/慈善の灯/
 ノーウィッチのユリウスの祈り/マニフィカトとヌンク・ディミティス
ロンドン大学、ロイヤル・ホロウェイ合唱団
ルーパート・ゴフ(指揮)
サミュエル・ラスボーン(オルガン)
アメリカ現代作曲家の中でも最も若い世代に属するクーマン(1982-)だが、すでに膨大な量の作品を書き、そのどれもが高く評価されている。ここに収録されたのは「宗教的合唱曲」だが、全てが実際の典礼のために書かれたもので、テキストへの深い読みと、斬新な響きの融合が見事なものばかり。未来永劫、繰り返し演奏されることでこれらの曲たちは普遍の価値を帯びていくことでしょう。
8.559362 カーター:弦楽四重奏曲集
 弦楽四重奏曲 第1 番
 弦楽四重奏曲 第5 番
パシフィカ弦楽四重奏団
<メンバー>
シミン・ガナトーラ(第1ヴァイオリン)
シッビ・バーンハードソン(第2ヴァイオリン)
マスミ・パー・ロースタッド(ヴィオラ)
ブランドン・ヴァモス(チェロ)
2004 年に来日して、カーター(1908-)の弦楽四重奏曲全曲演奏という偉業を成し遂げたパシフィカ弦楽四重奏団による極めつけのアルバム。この、調性もリズムも混迷化した難解な音楽に耳を傾けていると、多様化している「現代音楽」の概念について改めて考えたくなるかも知れません。一緒に口ずさむことは難しいですが、ある種の癒しさえ感じられるような突き抜けた作品であることは間違いない。

8.570068
シベリウス:歴史的情景
 組曲「歴史的情景」第1番(1.序曲風に/2.ある場面/3.祭り)
 組曲「歴史的情景」第2番(4.狩猟/5.愛の歌/6.はね橋にて)
 クリスチャン2世より組曲
 (7.夜想曲/8.エレジー/9.ミュゼット/10.セレナーデ/11.バラード)
ニュージーランド交響楽団
ピエターリ・インキネン(指揮)
1899 年、当時の帝政ロシアによる新聞への弾圧に対して企画された「新聞祭典の催し」。この時に書かれた愛国記念劇のための音楽は後に、この「歴史的情景 第1 番」と「フィンランディア」へと形を変えました。どちらもフィンランド人の愛国心をかきたてるものとして知られる。しかし「第2 番」はその12 年後に書かれたもので内容的にも音楽的にも大きなつながりは認められない。「クリスティアン2 世」はシベリウス(1865-1957)の後期の書法を予感させる雄大な曲。とりわけ夜想曲の濃厚な美しさがたまらない。
8.570201 英国歌曲シリーズ 第17 集
 アルウィン:
  6 つの夜想曲 他
   バリトンとピアノのための歌曲集「蜃気楼」
   (1.ウンディーネ/2.水族館/3.ハニーサックル/
   4.メトロノーム/5.楽園/6.鏡の中の肖像)
  バリトンとピアノのための「6 つの夜想曲」
   (7.全ては今/8.夏の雨/9.変奏曲:アンダンティーノ/
    10.夏の夜/11.環/12.返答)
  スラム・ソング(13.スラム・ソング)
  ソプラノとピアノとアルト・リコーダーのための歌曲集「海の風景」
  (14.海の夜明け/15.海霧/16.溺れた男の歌/17.黒いカモメ)
  歌曲集「祈り」
  (18.数世紀もの間/19.夜を抱く/20.分離/21.欠乏/
   22.春の雨/23.月光の女王への祈り/24.私たちの魔法の馬)
ジェレミー・ヒュー・ウィリアムス(バリトン)…1〜13
エリン・マナハン・トーマス(ソプラノ)…14〜24
ジョン・ターナー(アルト・リコーダー)…14〜17
イアン・バーンサイド(ピアノ)
多才、多作で知られるアルウィン(1905-1985)だが、歌曲の主要作品のほとんどは後半生に書かれたもの。ここに収録された歌曲は、どれもが彼自身が詩を選びぬいて丁寧に作曲されたものでまるでフォーレの歌曲を思わせるデリケートで儚い美しさを湛えている。「海の風景」と「祈り」を歌っているマナハン・トーマスは、その透明な美声で最近急激に注目を浴びている若手ソプラノ。NAXOS ではラターのレクイエムのソロで知られている。
8.570231 モーツァルト:
 オラトリオ「悔悛するダヴィデ」K.469
 アンティフォナ「天の女王」K.108
トリーネ・ウィルスベリ・ルンド(ソプラノ)
クリスティナ・ヴァーリン(ソプラノ)
ローター・オディニウス(テノール)
イモータル・バッハ・アンサンブル
ライプツィヒ室内管弦楽団
モルテン・シュルト=イェンセン(指揮)
1785 年に「ウィーン音楽家協会」から慈善コンサートのための曲を依頼されたモーツァルト(1756-1791)だが、当時の彼は時間的余裕がなく、未完で終わった「ハ短調ミサ」の素材をほとんどそのまま転用、2 曲のアリアを加えて完成させたのが、この「悔悛するダヴィデ」。いわばリサイクル作品ですが、当時ではよくあることで、この曲に対するモーツァルトの愛着の深さが伺いしれるというもの。
8.570313 ラインベルガー:オルガン作品集 第6 集
 ソナタ 第14 番 ハ長調 Op.165
 ソナタ 第15 番 二長調 Op.168
 ソナタ 第16 番 嬰と短調 Op.175
ヴォルフガンク・リュプサム(オルガン)
フルダ大聖堂 リーガー=ザウアー製オルガン
リヒテンシュタインで生まれミュンヘンで学び、ピアニスト、オルガニストとして活躍したラインベルガー(1839-1901)は生涯に渡って多くの作品を残しましたが、やはりその中心を占めるのはオルガン作品です。ソナタだけでも20 曲あり、作風は穏健ですがロマン派の作曲家らしく凝った和声も見られ、どれもが壮麗で渋い美しさを湛えています。今回もリュプサムの名演でお聴きください。フルダ大聖堂の由緒あるオルガンの響きは感動もの。
8.570316 ショスタコーヴィチ:女ひとり Op.26
マーク・フィッツ=ジェラルドによる復元スコア
イリーナ・マタエワ(ソプラノ)
アンナ・キクナーゼ(メゾ・ソプラノ)
ドミトリー・ヴォロパエフ(テノール)
マルク・ファン・トンヘレン(歌)
バルバラ・ブッフホルツ(テルミン)
フランクフルト放送交響楽団
マーク・フィッツ=ジェラルド
その生涯に数多くの映画音楽を作曲したショスタコーヴィチ(1906-1975)。この「女ひとり」は第2 作目にあたる1930 年の作品。メロディは「これでもか」と言うくらいに分かり易くシンプルでアイロニーに満ちています。とは言え、巨大ナオーケストラと多くの歌手、合唱、当時登場したばかりのテルミンまで使用するという大がかりな編成は当時の聴衆の度肝を抜いたことは間違いない。今回の演奏にあたって、イリーナ夫人の公式承認を受けたフィッツ=ジェラルドの復元スコアを用い、その際には失われた序曲も加えている。
8.570326 ファッシュ:イエス・キリストの受難
 1.序曲(組曲) ニ短調 FWV k:d5
 2.イエス・キリストの受難 FWV F:1(ブロッケスによる受難曲)
エヴァンゲリスト…ゾルタン・メジェシ(テノール)
イエズス…ペーター・チェール(バス)
シオンの娘…マリア・ザードリ(ソプラノ)
スコラ・カントルム・ブダペスト(タマーシュ・ブブノー…合唱指揮)
カペラ・サヴァリア・バロック・オーケストラ
マリー・テイレイ=スミス(指揮)
この「イエス・キリストの受難」のテキストはJ・ファッシュというドイツの詩人が書いたもので1700 年当時大流行したもの。感傷的で芝居がかった話の運びには賛否両論があるが、ファッシュ(1688-1758)の他にもヘンデルやテレマンなど何人もの作曲家が曲を付けたと言うだけあって、なかなか興味をそそられるものと言えるだろう。曲は堅固でドラマティック。そして華やかさも持ち合わせている。
8.570354 シューベルト:4 手のためのピアノ作品集 第5 集
 ソナタ ハ長調 D812 Op.posth 140「グラン・デュオ」
 4 つのレントラー D814
 創作主題による変奏曲 D813 Op.35
 6 つの大行進曲とトリオ D819 Op.40 より
  第2 番 ト短調
  第3 番 変ロ短調
アラン・シラー(ピアノ)
ジョン・ハンフリーズ(ピアノ)
シューベルト(1797-1828)のピアノ連弾曲の多くは、夏の間に書かれました。そのほとんどは彼が弟子(恐らく良家の娘)と連弾するためのものですが、中にはここに収録された「グラン・デュオ」のような大作も含まれます。この曲は連弾用としてよりも、交響曲の下案として書かれたのではないか?とも言われているほど規模が大きく確固たる構造を持つ作品で、全曲を弾きこなすのは至難の業。
8.570377 ストラヴィンスキー:ピアノ作品集
 ピアノ・ラグ・ミュージック
 サーカス・ポルカ
 ピアノ・ソナタ
 セレナーデ イ調
 タンゴ
 4つの練習曲 Op.7
 スケルツォ
 ピアノ・ソナタ 嬰へ短調
ヴィクトル・サンジョルジョ(ピアノ)
ストラヴィンスキー(1882-1971)のピアノ曲と言えば「ペトルーシュカ」あたりしか知られていないと言っても過言ではないだろう。しかし彼は40 年間に渡って常に異なった作風でピアノ曲を書き続けていました。どの曲も興味深いのですが、とりわけ最初期のスケルツォやソナタでのロマンティックな風景が、5 年程経過しただけで「4 つの練習曲」のような複雑なリズム・パターンに変容するのには驚くばかり。原盤 Collins Classics
8.570409 チャイコフスキー:声楽作品全集 第4 集
 愚かな者と言われつづけて Op.25 No.6/共に歩く時間もなく/
 昨日の夜 Op.60 No.1/私はお前に何も話すまい Op.60 No.2
 許して Op. 60 No.8/木陰の窓の向こうにちらりと Op.60 No.10/
 夜 Op.60 No.9/ナイチンゲール夜 Op.60 No.4
 飾らない言葉 Op.60 No.5/ただ一つの言葉のために/
 カナリア Op.25 No.4/春のように青いその瞳
 なぜそんなに Op.16 No.5/
 おお、おまえが知っていたら Op.60 No.3/
 おお、その歌を歌ってくれ Op.26 No.4
 和解 Op.25 No.1/祝福あれ、森よ Op.47 No.5/
 夕べ Op.27 No.4/それは早春のことだった Op.38 No.2
 騒がしい舞踏会の中で Op.38 No.3/
 偉業 Op.60 No.11/ミニョンの歌 Op.25 No.3
リューバ・カザルノフスカヤ(ソプラノ)
リューバ・オルフェノヴァ(ピアノ)
100 曲以上も書かれているのに、交響曲や管弦楽曲などに比べあまり知られることのないチャイコフスキー(1840-1893)の歌曲たち。しかし、どの曲も情感に満ちた語句を用い、細やかな感情を織り込みながら丹念に書かれています。まさに「オペラ作曲家」としての技量を全て注ぎ込んだ完成度の高い小宇宙のような曲を、カザルノフスカヤが深い共感を持って歌う。
8.570418 チャイコフスキー:バレエ組曲(4 手のためのピアノ編曲版)
 1-5.眠りの森の美女 Op.66a
 (セルゲイ・ラフマニノフ編、ズィロティ&チャイコフスキー修正版)
 6-11.白鳥の湖 (エドゥアルト・ランガー編)
 12-19.くるみ割り人形 Op.71a (スティーブン・エシポフ編)
オーロラ・デュオ
<ユリア・セーヴルス(ピアノ)&アリーナ・ルシェツチズカヤ(ピアノ)>
チャイコフスキー(1840-1893)のバレエ音楽は、その美しさと親しみやすさから多くの人によってピアノ連弾版(もしくは2 台ピアノ版)へと姿を変えさせられている。まるで白鳥が美しい娘に変身するように。原曲の持ち味を生かした上で更にデリケートな味わいを見せる各々の曲の何と魅力的なことでしょう!ぴったりと息のあったオーロラ・デュオの見事な演奏でお楽しみください。

8.570450
ペンデレツキ:交響曲第8 番
 1.交響曲 第8 番「はかなさの歌」
 2.怒りの日
 3.ダヴィデの詩篇より
ミカエラ・カウネ(ソプラノ)
アグニエスカ・レーリス(メゾ・ソプラノ)
ヴォイテック・ドラボヴィチ (バリトン)
アンナ・ルバンスカ(メゾ・ソプラノ)
リシャルド・ミンキエヴィチ(テノール)
ヤロスラフ・ブレク(バス・バリトン)
ワルシャワ国立フィルハーモニー合唱団(合唱指揮…ヘンリク・ヴォイナロウスキ)
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団
アントニー・ヴィト(指揮)
この盤が世界初録音となるペンデレツキ(1933-)の交響曲第8 番。19 世紀から20 世紀のドイツの詩人のテキストに基づいた声楽付きの作品(テクストはドイツ語)で、まるでマーラーの時代に先祖返りしたようなこの曲を、ペンデレツキはどのような思いで書いたのでしょうか?初期の作品「ダヴィデ詩篇より」と名作「怒りの日」との比較も興味深いでしょう。2007 年3 月に事故死したバリトン、ドラボヴィチを偲んで…。
8.570535 ブリュメル:声楽作品集
 三位一体の哲学をたたえよ
 祝福された聖母のミサ
 父の御母にして娘
 栄光のおとめをたたえよ
スペキュラム・アンサンブル
ロベルト・ディ・チェコ(カウンターテノール)
クリスティアーノ・ヴァヴァーリャ(テノール)
ニコラ・ボナッツィ(テノール)
ステファーノ・シチアーレ(バス)
オケゲムに学び、フランス、イタリアで活躍したフランドル楽派中期の作曲家ブリュメル(1460?-1515?)は、同時期の最も優秀な作曲家として人気を集めていました。彼はパリのノートルダム聖歌隊の指導者として、またフェラーラ宮廷の聖歌隊長として活躍し、高名な作曲家オブレヒトの跡を継ぎました。しかしフェラーラの礼拝堂が解散された1510 年以降の足取りはつかめず、ローマで過ごした痕跡がわずかに認められる程度です。恐らくこの頃に書かれたのが、この「祝福された聖母のミサ」だと言われているが真相はわからない。
8.570596 ロシアのオーボエ
 ルフト(1813-1877):1.ロシア民謡の主題による幻想曲
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  2.オーボエのための変奏曲 ト短調(オーボエとピアノ版)
 グリエール(1875-1956):小品集Op.35 より
  3..第3 番「歌」/4..第4 番「アンダンテ」
 アサフイェフ(1884-1949):
  5-8.オーボエとピアノのためのソナタ
 チェレプニン(1873-1945):
  管楽器のためのスケッチ Op.45 より9..第3 番/10..第4 番
 ドラニシニコワ(1929-1994):11.詩曲
 ゴルロフ(1926-):12-14.組曲
 リムスキー=コルサコフ(1844-1908):
  15.歌劇「皇帝サルタンの物語」より「熊蜂の飛行」
イワン・パイソフ(オーボエ)
ナタリア・シチェルバコワ(ピアノ)
150 年以上に渡るロシアのオーボエ音楽の流れを楽しむ1 枚。19 世紀のロシア・オーボエ界の重鎮だったルフトは、現在ではオーボエの練習曲のみが知られるが、ここで聴ける「ロシア民謡の主題による幻想曲」は、あの「赤いサラファン」を元にしたまばゆいばかりの作品。他にはR・コルサコフから現代の作品まで抒情性と妙技を併せ持つものばかり。「熊蜂の飛行」の目も眩むような音の動きは感動もの。
8.570715 ウルクッル:ギター作品集
 1.友情
 2.ロッシーニ「ウィリアムテル」の主題による序奏と変奏とコーダ
 3.主題と変奏 Op.10
 4.ドニゼッティ「ベリサリオ」より「カヴァティーナ」
 5.嘆き
 6.ベッリーニ「異国の女」、
  ドニゼッティ「ローマの追放者」のアリアによるカプリッチョ
 7.ベッリーニ「海賊」より序奏と変奏曲
エウヘニオ・トバーリナ(ギター)
このウルクッル(不明、1830-1843 年頃活躍)という偉大なる作曲家については、スペインで活躍した事と、素晴らしいギターのための作品を書いた事以外、何もわかりません。恐らくソルと同じ時代に活躍したのだろうが、なぜ彼がここまで不当に忘れ去られてしまったのかさえもわからない。しかし、どうぞこのアルバムに収録された作品に耳を傾けてください。確かなる存在感を持って迫る音楽だけがある。
8.660211-13
(3CD)
ヴィヴァルディ:グリセルダ
 グリセルダ RV718(3 幕の音楽劇)
 CD1 シンフォニア、第1 幕/
 CD2 第2 幕/CD3 第3 幕
グァルティエーロ…ジャイルズ・トムキンス(バス)
グリセルダ…マリオン・ニューマン(メゾ・ソプラノ)
コンスタンツァ…カルラ・ホウテネン(ソプラノ)
ロベルト…リンヌ・マックマートリー(メゾ・ソプラノ)
コッラード…ジャソン・ネデツキー(バリトン)
オットーネ…コリン・エインズワース(テノール)
オペラ・イン・コンサート アレイディア・アンサンブル
ケヴィン・マロン(指揮)
最近、復興が著しいヴィヴァルディ(1678-1741)のオペラの中でもとりわけ劇的な内容で知られる「グリセルダ」。愛と忍耐と美徳をテーマにした物語だが、超絶技巧を駆使したアリアや生き生きした音楽が散りばめられた聴きごたえのある大作。ベテラン、ケヴィン・マロンの棒の下に名歌手たちの声の饗宴が繰り広げられる。
8.660235-36
(2CD)
ロッシーニ:湖上の美人 エレナ…ソニア・ガナッシ(ソプラノ)
ウベルト…マキシム・ミロノフ(テノール)
マルコム…マリアンナ・ピッツォラート(メゾ・ソプラノ)
ロドリーゴ…フェルディナンド・フォン・ボートマー(テノール)
ダグラス…ヴォヨテク・ギエルラッハ(バス)
アルビーナ…オルガ・ペレチャトコ(ソプラノ)
セラーノ…ステファン・シフオレッリ(テノール)
プラハ室内合唱団(合唱指揮…アドルフ・メリヒャー)
トュービンゲン祝祭バンド(指揮…マルティン・アンバーガー)
SWR 放送管弦楽団
ウォルター・スコットの恋愛詩を原作にしたロッシーニ(1792-1868)の中期の傑作オペラ。あまり録音には恵まれておらず(以前、ピアニストのポリーニが指揮したことで話題となりましたが)久々の名演登場と言ったところでしょうか。ガナッシ、ミロノフらの実力派を起用しゼッダが生き生きとした音楽を作り上げている。マニア垂涎!

MARCO POLO 1CD¥2000

8.225287 ヨハン・シュトラウス1 世(1804-1849):管弦楽作品集 第11 集
ワルツ集
 1.「鉄道の喜び」Op.89
 2.「ブリュッセル・シュピッツェン」Op.95
 3.「ボール・ロケット」Op.96
 4.「ライン川の上の巡礼者」Op.98
 5.「バンケット・ダンス」Op.99
 6.「パリ」Op.101
 7.「グレート・ブリテン・ヴィクトリア女王のためのオマージュ」Op.103
 8.「気持ちの良い挨拶」Op.105
 9.「外来植物」Op.109
スロヴァキア・シンフォニエッタ・ジリナ
クリスティアン・ポラック(指揮)
多くのファンが待ち望むMARCO POLO「ヨハン・シュトラウス1世作品集」の最新作が登場。今回の収録曲のほとんどは、1837〜38 年の旅行の際に書かれたもの。「ヴィクトリア女王のためのオマージュ」はルール・ブリタニアとイギリス国歌のメロディを巧妙に用いている。あまり耳にする機会のない曲も多く、貴重な資料としても嬉しい1枚。

MARCO POLO(DA CAPO) 1CD¥2000


6.220522
(SACD-Hybrid)
\2200
カール・ニルセン(1865-1931):弦楽四重奏曲集 第2 集
 1.弦楽四重奏曲 第2 番 へ短調 Op.5
 2.弦楽四重奏曲 第3 番 変ホ長調 Op.14
デンマーク青年弦楽四重奏団
第1 集が高く評価されたデンマーク青年弦楽四重奏団によるニルセンの弦楽四重奏曲第2集。ここに収録された作品は、交響曲第1 番の成功の後に書かれた独自の作風が構築されつつある興味深いもので、特に第2 番の終楽章はまるでベートーヴェンを思わせる力強く熱い音楽。
店主が考えるニールセンの代表作、弦楽四重奏曲第2番。そしてその代表的名演。買うべし聴くべし。

6.220525
(SACD-Hybrid)
\2200
ランゴー(1893-1952):交響曲第1 番「岩の田園詩」 DR デンマーク国立交響楽団
トマス・ダウスゴー(指揮)
先頃DACAPO より発売された「交響曲第2 番」の驚くほどの美しさは、涙を誘わずにはいられませんでした。本作「第1 番」はランゴー17 歳の作。それまでデンマークの作曲家がこれ程に長大な交響曲を書いたことがなく、周囲から「演奏不可能だ」と言われてしまったそうだが、1913 年、マックス・フィードラー指揮、ベルリン交響楽団による初演は大成功を収め、彼の名も飛躍的に知られるようになった。チャイコフスキー、ワーグナー、ブルックナーを思わせる重厚で豊かな音楽。
8.224718 グラム(1881-1956):管弦楽作品集第2 集
 1.アバロン Op.16
 2.交響曲第2 番 Op.25
 3.交響曲第3 番 Op.35
アンドレア・ペレリーニ(メゾ・ソプラノ)
南ユトランド交響楽団
マティアス・エシュバッハー(指揮)
当時のデンマーク音楽界で目覚ましい活躍をしていたペーザー・グラムの作品集第2集。第1 集8.224713 の交響曲第1番を中心とした選曲も注目を集めましたが、このアルバムは、さらにすばらしく個性的な曲が収録されています。初期の作品アバロンのきらめく美しさ、そして劇的な交響曲2 曲。北欧音楽ファンにはまたとない贈り物。
8.226514 ブレスゴー(1955-):作品集
 1.私たちは夜、円に入り
 2.ピアノ協奏曲
エスビェア・アンサンブル
ロルフ・ハインド(ピアノ)
ラテン語の回文「我々は夜に旋回し燃え尽きる」に基づくブレスゴーのピアノ曲はめくるめく音の渦に揉まれるような焼けつくように激しい音楽。ロルフ・ハインドはこの音の狂乱を完璧に表現します。同時収録のピアノ協奏曲も聴くだけで見知らぬ世界に迷い込むかのような錯覚を覚えることでしょう。

MARCO POLO(OUR Recordings) 1CD¥2000

8.226903
\2000
ラロ:スペイン交響曲(ヴァイオリンとギター編曲版)
 1.スペイン交響曲 Op.21
 2.ノルウェー幻想曲
キム・シェーングレン(ヴァイオリン)
ラース・ハニバル(ギター)
あのラロの名曲をギターとヴァイオリンのみで演奏してしまうという何とも衝撃的な(!)1 枚。エキゾチックで荒々しい原曲が、ギターとヴァイオリンの美しい対話に変貌する様をたっぷりご堪能ください。なお、アンダルシアの修道院で録音されたこの演奏、静かな場面では鳥の囀りが彩りを添えている。
8.226904 ジュリアーニ(1781-1829):ヴァイオリンとギターのための作品集
 1.デュオ・コンチェルタント Op.25
 2.6 つの変奏曲 Op.63
 3.協奏的大二重奏曲 Op.52
キム・シェーングレン(ヴァイオリン)
ラース・ハニバル(ギター)
イタリア生まれのギタリスト、作曲家ジュリアーニは1807 年、25 歳の時にウィーンに移住、生涯をこの地で過ごすことになる。彼の優美で装飾的な作品は当時のウィーン市民を熱狂させました。数多くの作品は現在でも広く愛好されています。シェーングレンとハニバルの2 人は心地良い音の応酬でこの美しい作品を完璧に聴かせる。

CPO 1CD¥2600

777081-2
\2000
ヘルツォーゲンベルク(1843-1900):室内楽作品集
 1.オーボエ、クラリネット、
  ホルン、バスーン、ピアノのための五重奏曲 Op.43/
 2.オーボエ、ホルン、ピアノのための三重奏曲 Op.61
オルゾリーノ五重奏団/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
最近リリースの相次ぐヘルツォーゲンベルクの室内楽作品集。ここでもブラームスらしさは顕在ですが、Op.61 の三重奏(1889 年作曲)などはかなり独自の音使いが見られ、なかなか聞きどころたっぷりです。ミュンヘン国際音楽コンクールにも入賞歴のある、ドイツの若手たちの集まりオルゾリーノ五重奏団によるフレッシュな演奏。
777095-2
(3CD)
ヴィヴァルディ:狂乱のオルランド アンネ・デズラー/
ニッキ・ケネディ/
マリナ・デ・リソ/
ルシア・シアンニマニコ/
ルカ・ドルドロ/
コロ・ダ・カメラ・イタリアーノ/
モード・アンティクォ/
フェデリコ・マリア・サルデッリ(指揮)
最近、とみに人気が高まりつつあるのがヴィヴァルディ。それも声楽作品の公演、リリースは10 年前では考えられないほどの盛況ぶり。ここに登場するのは、彼のオペラ作品の中でもとりわけ人気の高い「狂乱のオルランド」です。若手注目株の歌手たちを揃え熱のこもった演奏を聞かせてくれる。歌も合奏も超絶技巧の嵐!!ベルカント・オペラとは全く違う魅力に開眼。
777262-2 北欧の管弦楽伴奏歌曲集
 ラングストレム(1884-1947):Den Utvalda/
 マデトヤ(1887-1947):秋 Op.68/
 パルムグレン(1878-1951):
  En sallsam fagelOp.95/Aamun autereessa Op.106-2/
 シベリウス(1865-1957):大気の精 Op.70
カミラ・ニュルンド(ソプラノ)/
ウルフ・シルマー(指揮)/
ミュンヒェン放送管弦楽団
北欧の厳しい自然やオーロラ、激しい海、その他イメージが次々と湧いてくるような本当に多彩な表情を持つ歌曲たち。これらを歌うのは、日本でも大人気の若手、カミラ・ニュルンド。バックを固めるオーケストラ・パートのまた美しいこと。どっしりした音、陽炎のように移ろう音、自由自在に操るシルマーの指揮にも注目。
777315-2
\2000
プレイエル(1757-1831):プルシア弦楽四重奏曲集
 1.弦楽四重奏曲 第7 番 ニ長調 Ben 337/
 2.弦楽四重奏曲 第8 番 ヘ長調 Ben 338/
 3.弦楽四重奏曲 第9 番 ト短調 Ben 339
ケルン・プレイエル弦楽四重奏団
ヴァンハルにピアノを学び、ハイドンに師事、ピアニストとして各地で活躍、パリに定住してからはピアノ製造会社を設立し、プレイエル・ピアノの名を世界に広めた偉大なる作曲家の別の側面が味わえるのが、イタリア時代に書いたこの弦楽四重奏曲。明るい響きが麗しいこれらの作品は当時はとても人気を博したものだが、彼が実業家になってからはほとんど忘れられてしまい、現在ではあまり耳にする機会もなくなってしまった。

777372-2
(3CD)
\3900
スヴェンセン(1840?-1911):交響曲.管弦楽曲集
CD1
 1.交響曲第1 番 Op.4/2.交響曲第2 番 Op.15
CD2
 1.ノルウェイ芸術家の謝肉祭 Op.14/
 2.ロメオとジュリエット Op.18/3.パリの謝肉祭 Op.9/
 4.ゾラハイダ Op.11/5.祝祭ポロネーズ Op.12/
 6.アンダンテ・フュネーブル
CD3
 1.シーグル・スレンベ Op.8/
 2.ノルウェー民謡による変奏曲 Op.31/
 3.ノルウェイ狂詩曲 第1 番 Op.17/
 4.ノルウェイ狂詩曲 第2 番 Op.19/
 5.ノルウェイ狂詩曲 第3 番 Op.21/
 6.ノルウェイ狂詩曲 第4 番 Op.22
ラトヴィア国立交響楽団/
テリェ・ミッケルセン(指揮)
グリーグとともにノルウェーの国民主義音楽を代表する作曲家の一人スヴェンセン。いくつかの交響曲はすでに人気を博しているが、この3 枚組では彼の仕事をたっぷり楽しむことができる。さまざまな作曲家の影響を受けつつも独自の作風を確立していくスヴェンセンの軌跡が理解できる嬉しい曲集。お求めやすい価格も魅力!
999970-2 サッリネン(1935-):交響曲集
 1.交響曲 第3 番 Op.35/
 2.交響曲 第5 番 Op.57「ワシントン・モザイクス」
ラインラント=プファルツ国立フィルハーモニー管弦楽団/
アリ・ラシライネン(指揮)
ヘルシンキのシベリウス・アカデミーで、学び教授も務めたフィンランドの作曲家サッリネン。個性的なオペラなどで知られているが、ここに収録しているのは彼の2 曲の交響曲です。打楽器の扱いがユニークなことで知られる彼の作品、ここでも様々な音の祭典を心ゆくまで楽しませてくれる。
777112-2 ヴァーゲンザイル(1715-1777):交響曲集 第2 集
 交響曲 WV 361, 374, 393, 398, 421, 432
シュトットガルト室内管弦楽団
ヨハネス・ゴリツキ(指揮)
このヴァーゲンザイルも生前は非常に人気が高かったのに、現在ではほとんど忘れられてしまった作曲家の一人。オーストリアの宮廷音楽家として活躍、ウィーン古典派の基礎を築き、歌劇、器楽曲、教会音楽を多数作曲しました。ここに収録されている「Symphonies」はまだまだ前古典派の形式を踏襲、どれもが3つの部分からなる小規模なもの。イタリア風の優雅な響きと整った形式は、聴き手に限りない安心感を与えるものかもしれません。
777173-2
(2SACD Hybrid)
\4000
ハイドン(1732-1809):弦楽四重奏曲集 全6 曲 Op.20 ペレグリーニ四重奏団
この作品は俗に「太陽四重奏」と呼ばれますが、その理由は、ある出版社の楽譜の表紙に太陽が描かれていただけで内容には全く関係ないというのが本当のところのようだ。従来のディヴェルティメントの様式から、一歩進んだ独自の形式の構築を目指し意欲的な作品を書くことを目論んだハイドンでしたが、あまりにも気負い過ぎて以降10年近く弦楽四重奏を書くのは止めてしまったのでした。そのくらい気合の入った作品。ここで演奏しているペレグリーニ四重奏団は、1989 年に結成された中堅の団体で、幅広いレパートリーを誇る名手たち。

777237-2
(SACD Hybrid)
\3100
ハウゼッガー(1872-1948):自然交響曲 WDR ケルン放送合唱団
WDR ケルン交響楽団
アリ・ラシライネン(指揮)
ブルックナーのハース版交響曲を積極的に指揮したことでも知られるハウゼッカーは自身も多くの作品を書いている。この曲は終楽章に合唱を伴う規模の大きなもの。こういう曲の多くの前例のように、苦難の時を経て大いなる創造への讃歌が朗々と歌われる。マーラー、ブルックナーなどの好きな人にはたまらない作品と言えるだろう。北欧物のオーソリティ、ラシライネンの悠然流麗な音作りが冴えている。もちろん録音は超優秀。
777323-2
\2000
ドゥシーク(1760-1812):ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ Op.9 No.1-3&Op.77
マルクス・ベッガー(ピアノ)
すぐれたピアニスト、ピアノ教師として知られるドゥシーク。クレメンティと名声を分かちあった人として知られる。実はかなり波乱万丈な生涯を送ったとされ、残された作品も多くベートーヴェンを先取りするかのような劇的なものも含まれます。ここに収録されたのは、初期の3つの作品と晩年の大作「祈り」。中でも、作曲家の死の前年に書かれた「祈り」はまるでシューマンを思わせる陰影に満ちた楽想に溢れた聴きごたえのある作品。
777328-2 ロンベルク(1767-1821):メサイア ベロニカ・ヴィンター(ソプラノ)
マルクス・シェーファー(テノール)
エッケハルト・アーベレ(バス)
ベルンハルト・シェッフェル(テノール)
インモ・シュレーダー(テノール)
ライニッシェ・カントライ
ダス・クライネ・コンチェルト
ヘルマン・マックス(指揮)
従弟であるハインリヒの方が若干知名度があるかと思われるが、こちらはヴァイオリニスト、アンドレアス・ロンベルクの作品。生前はヨーロッパ各地を演奏旅行するなど、名声を誇っていた人だが、現在ではほとんど忘れられてしまい、この作品が残っていたのはまさに奇跡的。使われているのは、あのクロプシュトックの詩、曲は荘厳華麗で、終曲のフーガなどにはベートーヴェンの影響もどことなく感じられる。この時代の音楽のスペシャリスト、マックス率いるダス・クライネ・コンチェルトの力演が光る。
777365-2
(2CD)
ナウマン(1741-1801):イエス・キリストの受難 モニカ・ブラガディン(メゾ・ソプラノ)
櫻田亮(テノール)
ラファエレ・ジョルダーニ(テノール)
アルフレード・グランディーニ(バス)
コロ・ラ・スタジオーネ・アルモニカ
パドヴァ・エ・デル・ヴェネット管弦楽団
セルジオ・バレストラッチ(指揮)
ドイツ・ザクセンに生まれ、イタリアで学びオペラ上演を精力的にこなし、ストックホルムからコペンハーゲンまで活躍の幅を広げたというヨハン・ゴットリープ・ナウマン(1741-1801)によるオラトリオ「イエス・キリストの受難」。この作品のリブレットはピエトロ・メタスタシオが担当、1767 年に完成したもので、全曲は牧歌的な雰囲気を湛えた清澄な作風に貫かれている。録音には日本を代表するバロックテノールの櫻田亮氏も参加している。
777181-2
(SACD Hybrid)
\3100
メルヒオール・フランク(1580-1639):ニュルンベルク 1615 年
 贖罪のための詩篇集
 詩篇5 番.32 番.38 番.51 番.102 番.130 番.143 番
ブレーメン・ヴェーザー・ルネサンス
マンフレード・コルデス(指揮)
ドイツのプロテスタント教会音楽作曲家、メルヒオール・フランク。 特に声楽曲を多く残し、600 曲ほどのモテットで知られている。 当時の宗教曲はラッススなどの後期ルネサンスの様式に則って書かれているものが多く 彼の作品もシンプルで厳格な曲調を保っています。静かで敬虔な調べを最高の音質でお楽しみください。
777224-2
\2000
クラリネット三重奏曲集
 ベートーヴェン:三重奏曲 Op.11「街の歌」
 ランノイ(1787-1853):三重奏曲 Op.15 変ロ長調
 ルドルフ・フォン・エステーリッヒ(1788-1831):三重奏曲 変ホ長調
ディーター・クレッカー(オーボエ)
グィド・シーフェン(チェロ)
オラフ・ドレスラー(フォルテピアノ)
明るく気品ある音色と絶妙の表現が人気の名クラリネット奏者、ディーター・クレッカーによる ベートーヴェン時代の3つのクラリネット三重奏曲を集めた1 枚。1936 年、ヴィッパータールに生まれ、ヨスト・ミヒャエルスに師事。 知られざるレパートリーの発掘や、自らの編曲でクラリネットのレパートリーを各段に 増やした人としても知られ、多くの人に愛される名奏者。
777300-2 ブラームス:セレナード集
 セレナード 第1 番 ニ長調
 セレナード 第2 番 イ長調
カペラ・アウグスティナ(オリジナル楽器使用)
アンドレアス・シュペリング(指揮)
若きブラームス(1833-1897)の力作、セレナード2 曲。交響曲とはまた違った 清々しい楽想と巧みな筆致が人気の佳曲。 このシュペリング盤は、何とオリジナル楽器でこの2 曲を演奏してしまいました。 研ぎ澄まされた音色と暖かみのある響きがたまりません。 冒頭のホルンを聴くだけで「ただ者ではないな!」と引き込まれること間違いなし!

777335-2
\2000
ヘルツォーゲンベルク:ピアノ三重奏曲集
 ピアノ三重奏曲 第1 番 Op.24
 ピアノ三重奏曲 第2 番 Op.36
アトス三重奏団
オーストリアの貴族・作曲家・指揮者・音楽教師、ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)はその作風から しばしば「ブラームスの模倣者」と呼ばれてきた。確かにここに収録されたトリオを聴いても、 最初の部分は「う〜ん、ブラームスだな」と思えるに違いない。 しかし、曲が進むにつれて、彼の中での「燃え上がる何か」をありありと感じることができるはず。
777368-2 フェルレンディス:オーボエ協奏曲集&トリオ集
 オーボエ協奏曲 第2 番 ハ長調
 オーボエ協奏曲 第3 番 ハ長調
 オーボエ協奏曲 第1 番 ヘ長調
 オーボエ・トリオ第1〜6 番
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団
ディエゴ・ディニ・チアッキ(オーボエ、指揮)
フランチェスコ・ダイネーゼ(フルート)
フラヴィオ・バルッツィ(バスーン)
ベルガモで生まれたフェルレンディス(1755-1810)は、当時最も知られたオーボエ奏者の一人です。 (モーツァルトのK271のオーボエ協奏曲も彼のために書かれたものです) そんな彼自身もオーボエのための曲をいくつか書いていますが、そのほとんどは現在聴く機会がないので 今回のリリースはまさに渇望を癒すものとして歓迎されることだろう。 その楽章も南国の風を思わせる優美で明るい曲調が魅力的。
999988-2 チマローザ:デキシート・ドミヌス シンツィア・リッツォーネ(ソプラノ)
シルヴィア・ロッテンスタイナー(メゾ・ソプラノ)
グレゴリー・ボンファッティ(テノール)
イ・ムジチ・カントーリ(合唱)
ヴォーチ・ロヴェレターネ(合唱)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団
ファビオ・ピローナ(指揮)
数多くのオペラ(それも序曲ばかり)が知られているチマローザ(1749-1801)だが、 宗教曲にもなかなかの名曲があるようだ。とは言え、レクイエム以外は ほとんど聴く機会もなく、もちろん録音もほとんど見当たらない。 しかしながら、このデキシート・ドミヌス。何とも軽快で華やかな味わいの作品。 モーツァルトの同時代の人とは言え、明らかに様式が違うの面白いところ。




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