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第45号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



2L

2L 56SACD
(SACD hybrid)
\2500
<ベレッツァ・クルデール (むごい美しさ)>
ヴィヴァルディ:カンタータと協奏曲
 カンタータ「ため息をついて何になろう」RV679
  (ソプラノ、2つのヴァイオリン、ヴィオラとバッソのための)、
 カンタータ「蝶々は光の中をさまよい」 RV660
  (ソプラノと通奏低音のための)、
 バスーン協奏曲 ホ短調 RV484、
 カンタータ「心なく生きるも」 RV664
  (ソプラノと通奏低音のための)、
 リコーダー協奏曲 ハ短調 RV441、
 カンタータ「疑惑の陰に」RV678
  (ソプラノ、フラウトトラヴェルソと通奏低音のための)
バロッカネルネ
トゥーネ・ヴィーク(S)
ペール・ハンニスダール(Fg)
アレクサンドラ・オプサール(A-rec)
初めてのソロアルバム<このうえなく甘いため息>(2L 19) がノルウェー国内とヨーロッパの新聞と雑誌から高く評価されたソプラノ、トゥーネ・ヴィークが、ピリオド楽器アンサンブルのバロッカネルネと共演するヴィヴァルディの魅力的なカンタータと協奏曲のコレクション。「18世紀ヴェネツィア。そこはハリウッドとラスヴェガスの交わるところ。ヨーロッパ中の暇を持て余した人々が訪れ、正体を仮面の奥に隠しながらコンメディア・デッラルテの見せかけの世界に身を投じる」 (2L 56SACD) 芝居じみた美しさに憧れたヴェネツィアの人たちを思い、アルバムのタイトルは<ベレッツァ・クルデール (むごい美しさ)>。録音:2008年4月 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)5.1 surround/stereo 64'14

ACCENT

ACC 24196
(2CD)\4200→¥3790
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
 第1番ト長調 BWV.1007 第2番ニ短調 BWV.1008
 第3番ハ長調 BWV.1009 第4番変ホ長調 BWV.1010
 第5番ハ短調 BWV.1011 第6番ニ長調 BWV.1012
シギスヴァルト・クイケン(ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ)
遂にヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによる無伴奏チェロ組曲をシギスヴァルト・クイケンが録音した。ラ・プティット・バンドの四季(ACC 24179)でも登場し、2008年の来日公演でも組曲第1番を実演、昨年発売された寺神戸亮による同内容のアルバムでその姿を明らかにしたヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ。「肩のチェロ」と呼ばれるこの楽器は、ヴァイオリンやヴィオラと同じ構えで演奏すル小型チェロ。この楽器はドミトリー・パディアロフによって2004年製作完成、その直後からS.クイケンはステージで演奏していた。S.クイケンは以前から、バッハの音楽は現在のチェロ(膝に挟む)で演奏されていたのだろうかと疑問を抱き、1740年前後まではこの「肩のチェロ」が存在していたのではないかと確信していました。実際にJ.S.バッハのカンタータではチェロのパートが通常の声部ではなく、ヴァイオリン声部に書かれていたことなど、様々な記録を元にヴィオロンチェロ・ダ・スパッラは復元された。新鮮な音の響き、新しい効果、滋味深い、味わいのあるヴィオロンチェロ・ダ・スパッラでの演奏は必聴。録音:2007年 デジパック

ALBA 1CD¥2500

ABCD 251 ヨーゼフ・ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉 作品49 アーポ・ハッキネン(クラヴィコード)[使用楽器:J・H・ジルバーマン (1775年)]
ハイドンの「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」は、管弦楽のための作品がオリジナル。弦楽四重奏と鍵盤楽器の版は、ハイドン自身は編曲を行わず、確認と修正の作業を行っただけ、と推測されている。3つの版は1787年ウィーンで出版され、後にオラトリオに改作された。作品49の楽譜表紙に記された楽器はクラヴィチェンバロまたはフォルテピアノ。ハッキネンが選んだのはクラヴィコード。ニュルンベルクのドイツ国立博物館リュック・コレクション所蔵、ヨハン・ハインリヒ・ジルバーマンの手になるとされる、およそ1775年製の楽器。「音楽の構造、語法、主題が節約して使われたことで逆説的に、内面の表現がより強固なものになった」 と語るハッキネン。彼の弾くクラヴィコードの「音」と音楽に誘われ、最後まで耳を傾けてしまいます。録音:2005年6月13日-15日 ドイツ国立博物館 (ニュルベルク)
ABCD 252 ヒルデガルト・フォン・ビンゲン(1098-1179):
 カレヴァラの歌 あの人が来ればのに、
イングリア民謡:島の創世/愛しい人が死んでしまった、
ヘンミンキ・マスクライネン1605年賛美歌集:
 わたしに欠けるものは/おお神よ!われら慈しみの御心に感謝します 他
ウリ・コントゥ=コルホネン(S、ダルシマー、シンフォニー、5弦カンテレ)
中世ドイツの修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの聖母マリアの賛歌を初めとする単旋歌曲、フィンランド伝統の歌、ネヴァ川流域のイングリア地方の民謡、ヘンミンキ・マスクライネン編纂の1605年賛美歌集から。ウリ・コントゥ=コルホネンは中世音楽アンサンブル、オリファント(Oliphant)のソロイスト。エヴリン・タッブ、マイケル・フィールズ、スティーヴン・スタッブズ、スージー・ルブラン、ヒリヤード・アンサンブルらのアーリーミュージック・マスタークラスに学び、シベリウス・アカデミー修士号を取得しました。まじりけのないソプラノの声は、天使の高みとも形容されている。録音:2007年4月23日-26日 ナーンタリ修道院教会(フィンランド)[ラテン語、フィンランド語、エストニア語 英訳付]
ABCD 253 ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-):作品集
 (1)わたしのノスタルジー Nosztalgiaim(2006-07)
 (2)雨に開かれ Sade avaa/Rain Opens(1998-99)
  (バスクラリネットと室内オーケストラのための)
 (3)歌のゆりかご Culla d'aria(2004) (弦楽四重奏のための)
 (4)女の愛と生涯 Naisen rakkautta ja el確滑(2003)
(1)(2)(4)アヴァンティ!室内管弦楽団
(1)トゥオマス・ハンニカイネン(指)
(2)ドミートリー・スロボデニューク(指)
(4)ピエタリ・インキネン(指)
(2)ヘイッキ・ニクラ(Bs-Cl)
(3)エンマ・ヴァハラ(Vn)
アンナ=レーナ・ハイコラ(Vn)
トゥーラ・リーサロ(Va)
ミッコ・イヴァルス(Vc)
(4)エイヤ・ライサネン(S)
タニヤ・カウッピネン=サヴィヨキ(S)
リーッカ・ランタネン(Ms)
フィンランドの作曲家ロッタ・ヴェンナコスキ。モダニズム的な手法を最小限にとどめた、抒情的で緻密な音楽づくり、そして音のカラーに対する磨かれたセンスに特色があるとされる。カレヴァラ協会の委嘱により作曲された「Nosztalgiaimわたしのノスタルジー」を含む作品集。
ABCD 262 伝承曲/ヤルッコ・キーシ編:ディンドン、空高く
メンデルスゾーン/ティモ・フォシュストレム編:天にはさかえ
アダン/ヤルッコ・キーシ編:クリスマスの歌「聖らに星すむ今宵」
シチリア民謡/エスコ・ヘイッキネン編:おお、なんじ喜ばしき
ラルフ・ブレイン/エスコ・ヘイッキネン編:
 ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
ホルスト/ユルキ・コスキネン編:木枯らしの風、ほえたけり
アールノ・ライニネン/ティモ・フォシュストレム編:おいで、輝くクリスマス
シベリウス/ライネ・アムプヤ編:シベリウスと一緒にクリスマス
ダグラス/ヤルッコ・キーシ編:この素晴らしき世界
ヘンデル/エスコ・ヘイッキネン編:栄光は汝に
カスキ/ユリヨ・イェルト編:小屋は雪の下に眠る
メイソン/エスコ・ヘイッキネン編:もろびとこぞりて
シベリウス/(ユハ・ピスト編:
 クリスマスの歌「私には富も名声もいらない」 作品1-3
ブレイク/カイ・スクラッブ編:ウォーキング・イン・ジ・エアー『スノーマン』から
伝承曲/ライネ・アムプヤ編:コヴェントリー・キャロル
グルーバー/ヤルッコ・キーシ編:聖しこの夜
ルター:高き天より
ヨウコ・ハルヤンネ(Tp)
ペトリ・ユンナ(指)
ポホヤ・ミリタリーバンド
トランペットとウィンドバンドのための新しい編曲によるクリスマスのキャロル。北欧を代表するトランペット奏者、1984年からフィンランド放送交響楽団のソロ奏者を務めるヨウコ・ハルヤンネ(1962-) がペトリ・ユンナ指揮ポホヤ・ミリタリーバンドと共演します。
NCD 33 青の魔法
 イルッカ・クーシスト:歌の国から
 エルッキ・ヌルミネン:熊の歌
 ペッカ・コスティアイネン:花嫁を待って
 スルホ・ランタ/サイマ・ヒュオッキ編:民謡
 ユッシ・シュデニウス:欲望に駆られて、青の魔法
 エッシ・ヴオレラ:甘い夢
 ラッセ・モッテンソン/ヴィルピ・エロマ編:『嵐の岩礁のマヤ』のテーマ
 ヴィルピ・エロマ:心
 カルロス・ガルデル:想いの届く日
マルユッカ・リーヒマキ(指)
グレクス・ムジクス
ボブ・チルコットの合唱作品集「The Making of the Drum (太鼓作り)」(NCD13) を録音したグレクス・ムジクス。ヘルシンキのシベリウス高等学校で教えるマルユッカ・リーヒマキが1991年に創設した混声合唱団。現代曲から民謡まで。グレクス・ムジクスのレパートリーの広さは新しいアルバムにも示される。イルッカ・クーシスト、エルッキ・ヌルミネン、ペッカ・コスティアイネンの3つの組曲。2006年春のギャラコンサートのために行った作曲コンペティションから生まれ、グレクス・ムジクスのレパートリーになった。創設当初のメンバー、ユッシ・シュデニウスは10周年記念コンサートのために「青の魔法」と「欲望に駆られて」を作曲。「最高の合唱団をめざす!」 というグレクス・ムジクス。彼らの歌からは歌う歓びも伝わってくる。録音:2007年2月9日-11日、4月9日-10日 シベリウス高等学校 (ヘルシンキ) [フィンランド語、スペイン語歌詞 英訳なし]

ALIA VOX

AVSA 9863
(2SACD Hybrid)
\5000
「エルサレム〜2つの平和の都市:天上の平和と地上の平和」
[CD1]
 1ジョルディ・サヴァール:「エリコ(ジェリコ)のファンファーレ」(紀元前1200年頃)
<I天上の平和:黙示録と最後の審判の預言者たち>
 2「シビュラの預言」(紀元前3世紀、ユダヤ起源のギリシャ語テキストとアラムの音楽)
 3導入曲[ネイ・アンブン]
 4「コーラン〜ビ=スミ=ッ=ラーヒ=ッ=ラフマーニ=ッ=ラヒーム
 (慈愛あまねく慈悲深きアッラーの御名において)」
 (7世紀、コーラン第1章「アル=ファーティハ(開扉)」
  第2.7節「慈悲深く慈愛あまねき御神・・・」)(スーフィ起源)
 5後奏曲[カヌーン]
 6「聞け、おお、海よ・・・」(ラス・ウエルガス写本)
  (「ヨハネの黙示録」第6章第12〜3節(12世紀)
  [カタリ派の、偽ヨハネの福音書第5章第4節に基づく])
 7後奏曲[中世ハープ]
<IIエルサレム、ユダヤの都市、紀元前1000年〜
 紀元後70年〜ダヴィデ王が、ユダ・イスラエル統一王国の首都、エルサレムを作った>
 8「ショーファルの音」
 9「エルサレムへの祈り」(詩篇第121番第1〜4節「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ」)
 10舞曲(器楽曲)[ウードと打楽器][紀元前164年:マカベアのユダによるエルサレム奪還]
 11「エルサレムの平和」(詩篇第122番第6〜9節「エルサレムの平和を求めよう」)
 12「ラビ・アキバ・ベン・ヨセフは、エルサレムに行った」
  (タルムードよりマッコート24b「かつて、ラビ・アキバは・・・」、ヘブライ語による朗読)
 13「流浪の歌」(詩篇第137番第5〜6節「エルサレムよ、もしも、わたしがあなたを忘れるなら」)
  [紀元70年:寺院の破壊と民族離散]
 14ラメント(器楽曲)[ショーファル]
<IIIエルサレム、キリスト教の都市、326〜1244年〜
  ローマ皇帝コンスタンティヌスの母、ヘレナ女王のエルサレム訪問(326年)>
 15伝東ローマ皇帝レオーン6世(賢帝)(在位886〜912年):
  「スタヴロテオトキア(十字架生神女讃詞)」(十字架の下の処女(聖母マリア)への讃歌)
 16ファンファーレ「平安あれ、主の御名のもとに」
 17「教皇ウルバヌス2世、十字軍への最初の呼びかけ」(1095年、フランス語による朗読)
 18マルカブリュ(1100〜50年):十字軍の歌「平安あれ、主の御名のもとに」[第1回十字軍]
 19作曲者不詳(12世紀):十字軍の歌「騎士たちよ、全て請合え」(1146年)[第2回十字軍]
 20作曲者不詳(13世紀):コンドゥクトゥス「おお、全アジアの栄光、アレクサンドリアの王の娘」
 21プランクトゥス「平安あれ、主の御名のもとに」(器楽曲)
  [1187年、十字軍はサラディンにエルサレムを奪還される]
<IVaエルサレム、巡礼の都市、383〜1326年>
 22「岩のドーム(ウマル・モスク)」
 (イブン・バットゥータ(1304〜77頃)著「大旅行記」第2章シリアより)
 23「シオニーダ」(イェフダ・ベン・シェムエル・ハ=レヴィ (1075〜1141年):
  「イェフ・ノフ(美しい都市、世界の喜び、偉大なる王の都市)」)
[CD2]
<IVbエルサレム、巡礼の都市、383〜1326年(承前)>
 1アルフォンソ10世賢王(1121〜84年)編:聖母マリアのカンティガ集より
  383番「おお、とても平らな海の底は」(CSM383)
<Vエルサレム、アラビアとオスマン・トルコの都市、1244〜1917年>
[アラビアの都市、1244〜1516年]
 2前奏曲[ウードと打楽器]
 3「コーラン〜ムハンマド(マホメット)は山上の寺院(岩のドーム)から昇天し」
 (コーラン第17章「夜の旅」第1節「(アッラーは)ムハンマド(マホメット)を連れて夜(空)を逝き、
 メッカの神殿から、かの、(アッラーに)一帯を浄められたエルサレムの神殿まで旅して」)
 4「ソマの踊り」[ドゥドゥクと打楽器]
 5「サラートゥ・アッラー(アッラーへの祈り)」(アラビア伝承曲)
[オスマン・トルコの都市、1517〜1917年]
 6.「鶴」(マカーム「ウザル・サキル」)(オスマン・トルコ、カンテミルオウル手稿譜(17世紀)より)
 7「スレイマン大帝の夢」(1520年、オスマン・トルコの伝説、トルコ語による朗読)
 8「戦士の行進」(作曲者不詳、オスマン・トルコ)[1517年、オスマン・トルコのエルサレム征服]
<VIエルサレム、避難と流浪の地、15〜20世紀>
 9「美しく聖なるパレスティナ」(セファルディ伝承曲、サラエボ)
 10「パレスティナ人の嘆き」(パレスティナ伝承曲)
 11「古都アニへの嘆き」(アルメニア伝承曲)
 12「エル・マレ・ラハミム(天にまします慈悲深き神よ)」
 (アウシュヴィッツの犠牲者への讃歌、1941年)[1950年、シュロモ・カッツによる歴史的録音]
 13葬送行進曲(器楽曲)[ショーファル・アンサンブル]
<VII地上の平和:義務と希望>
[平和の誓願]
 14楽器による対話[プサルテリウムとウード]
 15アラビア語での平和の誓願「主の御名の下・・・」
 16ヘブライ語での平和の誓願「アドナイ(主よ)」
 17アルメニア語での平和の誓願
 18ラテン語での平和の誓願「平安を与えたまえ」(グレゴリオ聖歌)
[歌の対話(作曲者不詳の伝承された旋律)]
 19「アポ・クセノ・メロス(遠く離れた異国の地より)」(ギリシャ語)
 20ガザル「おお、愛しき」(アラビア語)
 21ガザル「トーラーを賛美するため」(ヘブライ語)
 22ガザル「おお、神の預言」(アラビア語パレスティナ方言)
 23「シエンテ・エルモーサ(愛しき人よ、私のギターの音をお聞き)」(ラディノ語)
 24「アポ・クセノ・メロス(遠く離れた異国の地より)」(ギリシャ語)[サヴァールによる合唱版]
 25「ドゥルメ、エルモーサ・ドンセッラ(眠れ、眠れ、麗しき処女)」(ラディノ語)
 26ガザル(アラビア語、ギリシャ語、ヘブライ語)
 27ガザル(器楽曲、モロッコ伝承曲)
 28最後のアンサンブル(総奏)
 29ジョルディ・サヴァール:最後のファンファーレ「精神の障壁に抗して」(2008年)
毎年恒例のブックCD、今年のテーマはエルサレム。3大宗教の伝統を背負い、対立と融和の歴史を重ねてきた都市エルサレム。このエルサレムを主題として、それに関連する音楽や文章によって構成された録音。一見関係のなさそうに見える「スレイマン大帝の夢」も、エルサレムの城壁再建に関連する文章。歴史という縦糸と、瞑想的探求を感じさせるサヴァールの演奏という横糸が組み合わさり、知識ではなく耳に触発された思考が、平和への希求へと無理なく繋がって行く。そこに音楽の力の奥深さを感じる。最初と最後に置かれたサヴァール作曲の、ショーファル(角トランペット)を中核としたファンファーレは、この録音に荘重さを与えており、また、ナチスの親衛隊員たちがその歌声に感動したことで、生き残ることになったアウシュヴィッツの捕囚、シュロモ・カッツによる1950年の歴史的録音が収録されていることは、現実の底知れない重みについて考えさせてくれる。録音:2007年11月22〜24日、2008年3月30日〜4月4日、27日、28日 カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会、4月9〜10日モーゼル県メス、サン=ピエール・オ・ノナン教会、およびメス海軍工廠、8月5日オード県フォンフロワ修道院 DSD MULTI/ STEREO 142'00"

ALIUD 1SACD¥2400

ACDHN 022
(SACD Hybrid)
プラッティ:ソナタ ト長調 Op.3-6
ヴィヴァルディ:ソナタ ホ短調 RV.50
ジェミニアーニ:ソナタ ホ短調
ヴェラチーニ:三声のソナタ ニ短調
コレッリ:ソナタ ニ長調 Op.5-1
ラ・バルカ・ライデン
{レイモンド・ホーニング(フラウト・トラヴェルソ)、
キース・ファン・デア・ポエル(Cemb,Org)、
カッサンドラ・ルックハルト(Vc)}
ラ・バルカ・ライデン(ライデンの船)はオランダの若い古楽器奏者3人によるアンサンブル。イタリアバロックの名曲をフレッシュな感覚で聴かせてくれる。コレッリの作品はヴァイオリン・ソナタの編曲。録音も超優秀。
ACDHD 024
(SACD Hybrid)
フレスコバルディ:
 カンツォーナ「ルッケジーナ」、「トロンボチーナ」、
 「カッポチーナ」、「アンビティオーザ」、
 「ベルナルディーナ」ほか
 アリア「そよ風吹けば」、「ロマネスカ」、「パッサカリア」ほか全20曲
アンサンブル・ブラッチォ、
ナンシー・マイヤー(Ms)
フレスコバルディはバロック初期の最も重要なオルガン音楽作曲家。バロック-ソナタ、パルティータの原型となる形式を発展させた。カンツォーナ集は「さまざまな楽器の演奏のための」との副題を持ちオルガン以外の器楽合奏でも演奏される。
ACDHN 014
(SACD Hybrid)
グラズノフ:吟遊詩人の歌 Op.71
シューマン:ロマンスとアレグロOp.70
ウォルター・ハートレイ(1927〜):ポエム(1967)
ドミトリー・スミルノフ(1948〜):夕べの歌Op.56(1990)
フランク・マルタン:バラード
フローラン・シュミット:コッペリウスの歌Op.30-11
ロバート・ウォード(1917〜):コンチェルト
ニールス・ビィル(Tenor Sax) 
ハンス-エリク・ディクストラ(Pf)
グラズノフとシューマンのオリジナルはそれぞれチェロとホルンのための作品ですがビィル自身の編曲によりテナーサックスで演奏されている。テナーサックスで演奏されると特にこの2曲の叙情性が際立つよう。名曲の名演と申せましょう。
ACDHN 023
(SACD Hybrid)
トリオ4ドール ヴラド・ウェヴェルベルグ(Cl)
イオアン・バランガ(Db)
マテ・シューツ(Va)
ミシェル・ランベール(Accordeon)
4人なのにトリオとは?ルーマニアの血を引くベルギーのクラリネット奏者ウェヴェルベルグによって1992年に結成されたトリオ・ドール(ルーマニア語の「ノスタルジー」)はヨーロッパを中心に活躍している4人組。17トラックのうち4トラックはそれぞれマテ、ヴラド、ミシェル、イオアンのタイトルを持ちそれぞれ自分の楽器で同じモチーフを30秒ほど演奏しているが最後のイオアンのソロでCDが終わると不思議な感慨にとらわれる。クストリッツァの映画を何本もじっくり見たような。
ACDHD 027
(SACD Hybrid)
アローン・トゥゲザー、ファンカレロ、時さえ忘れて、枯葉、Lover man, Cherokee
 ほか全10曲
アラルド・ブワルダ(Saxes)
マルティン・ソイエー(Trb)
ジョー・ディンケルバッハ(Pf)
フランス・ヴァン・ギースト(Db)
ハンス・デッカー(Dr)
オランダのJazzプレイヤーによるアルバム。トロンボーンやサックスをやっているブラバン少年少女にも聞いていただきたい歌心に溢れた演奏!
ACDHN 021
(SACD Hybrid)
クルト・ワイル:
 マリー・ギャラント組曲
 小さな三文音楽
 石油音楽
ペーター・クライネ・シャールス:クルト・ワイルの3つの眺め
ペーター・クライネ・シャールス(指)
リスベット・リーメルスマ(At) 
三文オーケストラ
ワイルの3つの時代(パリ、ベルリン、アメリカ)を代表する作品をまとめたアルバム。指揮者のシャールスによるそれぞれの時代のエッセンスの音楽も興味深く聴ける。

ALTARA 1CD¥2400

ALT 1033 R.シュトラウス:
 私の心は迷う Op.48-2
 セレナード Op.17-2
 ああ 恋人よ、私は行かねばならない Op 21-3
 変わらぬものOp.69-3
 星 Op.69-1
 愛の賛歌Op.32-3
 慕わしい光景Op.48-1
 万霊節 Op10-8
 献呈Op.10-1
 花束を編もうと思った Op.68-2
 囁け、愛らしいミルテよ Op.68-3
 あなたの歌が響いたとき Op.68-4
 アモールOp.68-5
 わが子にOp37-3
 母親の自慢 Op.43-2
 子守歌Op.41-1
 父が言いました Op.36-3
 幸せに満ち足りてOp.37-1
 私の眼Op.37-4
 黄昏の夢 Op.29-1
 高鳴る胸 Op. 29-2
 夜の散歩Op.29-3
 オフェリアの三つの歌 Op.67-1/3
インガー・ダム=イェンセン(S)
マルコム・マルティノー(P)
デンマーク生まれのインガー・ダム=イェンセンは、今欧州で引っ張りだこの人気ソプラノ。バロックから現代オペラまで幅広いレパートリーで高い評価を得ています。そのダム=イェンセンがR.シュトラウスの歌曲を録音。透明で潤い豊かな美声と、知性的かつ感性豊かな表現で、新鮮なシュトラウスを歌い上げています。録音:2007年8月20-22日,ロンドン
ALT 1037 シューベルト:アヴェ・マリア、
ブラームス:子守歌
フォーレ:河のほとりでOp.8-1、
グリーグ:早咲きの桜草もて Op.26-4
ファリャ:子守歌 グラナドス:マハのまなざし
ワイル:小声で話すんだ,私の船が
ガーシュウィン:それは素敵,私の愛する人
ロジャーズ:
 マイ・ファニー・バレンタイン,ご婦人は気まぐれ,魅惑され,
バーンスタイン:「ウエストサイド物語」-素敵な気持ち
ジョヴィン:静かな夜、ウッド:私の唯一の愛
スウェーデン民謡:すべて天空のもとに
ペトラ・ヤブロンスキ(Ms)
パトリック・ヤブロンスキ(P) ほか
ペトラ・ヤブロンスキは、スウェーデン出身のメッゾソプラノ。1996年に王立音楽院を修了。近年、目覚ましい活躍をしている注目株です。このCDでは、クラシックの歌曲から、ミュージカルナンバー、ボサノバまで、様々なタイプの歌に取り組み、いずれも素敵に聞かせてくれている。伴奏は、夫のパトリック・ヤブロンスキのピアノを中心に、曲によってギターなどの楽器が加わっています。
ALT 1038
(2CD→1CD特別価格)
\2400
シューベルト:
 (1)ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調D.898, Op.99
 (2)ソナタ楽章 変ロ長調D.28
 (3)ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調D.929, Op.100
 (4)ノットルゥノ 変ホ長調D.897, Op.148
ダーヴィト・トリオ
クラウディオ・トロヴァヨーリ(P)
ダニエレ・パスコレッティ(Vn)
パトリツィオ・セリーノ(Vc)
メンバー全員がイタリア出身のダーヴィト・トリオは、ウィーンのフランツ・ヨーゼフ・ハイドン国際室内楽コンクールで第1位に輝き、2004年4月に国際的デビューを果たしたアンサンブル。同コンクールではまた、ハイドンのトリオのベスト・パフォーマンスでベーゼンドルファー財団より特別賞を授与されています。すぐれた演奏が評判を呼び、プラドのカザルス音楽祭や、アイゼンシュタットのハイドン音楽祭などに招聘されて演奏もおこなっている。かれらがAltaraへのデビュー盤で勝負するのはシューベルト。みずみずしい歌にあふれた演奏は、マスタークラス受講の経歴を持つ同じイタリアのトリエステ三重奏団のそれをおもわせる魅力的なものです。(http://www.davidtrio.com/index.htm)録音:2008年4月28日-5月1日ロンドン、イースト・フィンチレー、オール・セインツ・チャーチ

ALTUS

ALT 163
\2400
メンデルスゾーン:
 (1)序曲『フィンガルの洞窟』 第4版(ロンドン第2稿)
 (2)交響曲第3番「スコットランド」ブライトコップ新版2006年版
 (3)交響曲第4番「イタリア」
内藤彰(指)
東京ニューシティ管
日本のノリントン!内藤彰(ないとう あきら)指揮、ついに日本の在京オケにもヴィブラート・フリーの大波が!ノン・ヴィブラート奏法による驚きの美演!!東京ニューシティ管によるメンデルスゾーン作品集東京ニューシティ管は20年若の歴史を持つプロオケで内藤彰音楽監督のもと近年評価がうなぎのぼりの団体。指揮者内藤氏のノンヴィブラート奏法に対するこだわりはかなりのもので、1月には毎日新聞でその内容の書籍が発売される学究の徒でもあります。注目はめずらしい「フィンガル」の第4版。従来版との違いはテーマ伴奏のチェロとヴィオラの扱いや、メロディーの切れ目などなかなかに味わうほど違う様です。何より、在京プロオケが全く違和感なくピリオド奏法で美しい演奏を展開していることに感動でございます。録音:2007年6月(3番)、2008年6月(4番、序曲) 東京オペラシティ・コンサートホール(ライヴ) 日本語解説付

AMBROISIE 1CD¥2600

AM 138
\2600
シューベルト:
 (1)プロメテウスD674
 (2)ガニュメートD544
 (3)自らの意志で沈みゆくD700
 (4)タルタロスの群れD583
 (5)楽園D584
 (6)白鳥の歌D957(全14曲)
ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)
フリッツ・シュヴィングハマー(ピアノ)
コントロールの行き届いた歌声、詩の内容を眼前に浮かび上がらせる、知性と伝達力に長けたヘンシェルによるシューベルトの登場。「白鳥の歌」はシューベルトの死後出版された歌曲集。当時これを「曲集」として出版した人物は、シューベルトの最期の歌曲としてこれらをまとめて出版することによって、利益が得られるとしか考えずに出版した、とされることもあります。しかし、ヘンシェルはこの演奏で「この考えに真っ向から立ち向かいたい」としています。ヘンシェルの演奏によって、この歌曲集は有機的なつながりを明確にもち、一人の人間の回想、思い出への感傷、そしてそれらの感傷の克服といった大きな物語となって立ち上ってきます。録音:2007年10月
AM 182
(2CD)
\3000→¥2690
モーツァルト:交響曲集
[CD1]
 (1)交響曲第31番 ニ長調 K297「パリ」
 (2)第39番 変ホ長調 K543
[CD2]
 (1)第40番 ト短調 K550 (2)第41番 ハ長調 K551「ジュピター」
ジョン・ネルソン(指)
アンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリ
ベートーヴェンの交響曲集が好評だった、ジョン・ネルソン率いるオリジナル楽器編成のアンサンブル・オルケストラル・ドゥ・パリによるモーツァルトの有名交響曲を集めた2枚組の登場。ネルソンは、この演奏の中で、今まで惰性的に継承されてきた悪しき演奏習慣を排除するよう心がけたという。第40番の冒頭は、アッラ・ブレーヴェでありながら、モルト・ヴィヴァーチェと記されており、矛盾のあるテンポ指定がなされています。これにどうネルソンがアプローチしているかは注目。そして、「ジュピター」の終楽章のフーガでも、音符たちがかつてないほど生き生きと語っている。ネルソンと楽団による最後のコンサートと録音レパートリーとして選ばれたこれらの作品、指揮者と楽団両者の特別な思いが込められた秀演。
AM 175 バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ヨッシフ・イヴァノフ(ヴァイオリン)
ピンカス・スタインバーグ(指)
ロイヤル・フランダース・フィル
使用ヴァイオリン:ストラディヴァリウス(ピアッティ、1717年)
太く歌う音色が魅力のイヴァノフ最新盤は、バルトークとショスタコーヴィチ。イヴァノフは16歳でモントリオールでの音楽コンクールで優勝、18歳でエリザベート国際コンクールで第2位、ならびに聴衆賞に輝きました。太い音色で土臭さたっぷりで野生味もあるバルトーク、そしてショスタコーヴィチでみせる機転。スタインバーグが手堅い伴奏をつけている。
AM 163 EUROPA
 ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
 シマノフスキ:神話op.30
 エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番
 バルトーク:狂詩曲第1番
デイヴィッド・グリマル(ヴァイオリン)
ジョージ・プルーデルマッヒャー(ピアノ)
中央ヨーロッパで生み出されたヴァイオリン名曲集。ヴァイオリニストのセンスと技量が問われる作品ばかりが並ぶ。ファンも多いヴィルトゥオーゾ・ピアニスト、プルーデルマッヒャーが伴奏しているのも注目。
AM 173 From Shtetl to New York
 A Yiddish mame/ベサラビ(ユダヤ伝統)/
 マイ・ファニー・ヴァレンタイン(リチャード・ロジャース)/
 ラプソディー・イン・ブルー、アイ・ガット・リズム(ガーシュウィン)ほか
ジルバ・オクテット
イザベル・ジョージ(歌)
ユダヤ人たちにとって、「アメリカ」という国は、すべての人々が皆平等なチャンスを持つことができる、まさに「夢」の国でした。Schtetlとはユダヤ系移民が最初に住んだアメリカの町の名前。環境が整備されていないところではありましたが、夢の国アメリカに住んだという希望が満ちた場所でもありました。ユダヤの伝統音楽と、アメリカに住んで活躍したユダヤ系作曲家作品のミックス。こうして聴いていると様々な思いが伝わってくるよう。

ANIMA RECORDS

KDC 5062
\2600
サン=サーンス:
 ピアノ四重奏曲 変ロ超長調 Op.41
ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953):
 ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.23
ガブリエル・ピアノ四重奏団
【金子陽子(P)
フランソワ・ソシャール(Vn)
マルク・デスモン(Va)
ルノー・ギュー(Vc)】
金子陽子率いるガブリエル・ピアノ四重奏団の意欲作が登場。収録曲は、サン=サーンスとジョンゲンのピアノ四重奏曲。サン=サーンスはユーモアが光る華麗な作品。厳格さと叙情性が際立つジョンゲン。2曲とも長大な難曲ですが、それを感じさせない緊張感が充実の演奏を生んでいます。この2作品を通して一段とパワーアップしたガブリエル・ピアノ四重奏団の豊かな音楽を心ゆくまで楽しむことができます。録音:2008年7月28-31日ラ・ショ?・ド・フォン音楽院ホール(スイス)

ATMA CLASSIQUE 1CD¥2000

ACD2 2589 ヘンデル:アリア集
 「リナルド」,「サムソン」,「メサイア」,「ヘラクレス」,
  「セメレ」,「アレクサンダー・バルス」,「イェフタ」,
  「アタリア」,「陽気の人、ふさぎの人、中庸の人」,
  「ソロモン」からのアリアと場面
カリーナ・ゴーヴァン(S)
アレクサンダー・ワイマン(指)
テンポ・ルバート
2009年のヘンデルイヤーを迎え、注目のCDが登場。カナダ出身で、今欧米で大活躍のの古楽ソプラノ、カリーナ・ゴーヴァンのヘンデル集です。ゴーヴァンは潤いたっぷりの美声と、伸びやかな歌い口、そして鮮やかなコロラトゥーラ技巧を兼ね備えていて、ことにヘンデルには打ってつけのソプラノ。このアリア集では、あえてオペラを1曲だけに絞り、英語のオラトリオから多くの曲を採用、ヘンデル後期の深みを増した音楽を歌い上げています。アレクサンダー・ワイマンはカナダを中心に活動する鍵盤奏者、指揮者で、テンポ・ルバートは最近彼が結成した団体です。録音:2008年6月4-6日,ケベック
ACD2 2569 ヘンデル:
 水上の音楽
  (組曲第1番 ヘ長調 HWV 348,
   組曲第3番 ト長調 HWV 350,
  組曲第2番ニ長調 HWV 349)
 「ソロモン」-序曲,シバの女王の到着
ベルナール・ラバディ(指)
ヴィオロン・デュ・ロワ
カナダ発のヘンデル「水上の音楽」です!ベルナール・ラバディは1963年、ケベック生まれの指揮者。ケベックの音楽大学で学び、まだ20歳そこそこの1984年にモンテヴェルディの「ポッペアの戴冠」を指揮したという驚くべき才人です。この年に設立したのがヴィオロン・デュ・ロワで、以来ケベックのバロック音楽をリードしつづけています。またオペラの分野でも活躍しています。ヨーロッパ大陸の演奏と違い、柔らかく温かみがあるのが北米のバロック音楽の特徴。特にケベックのスタイルは、ほんのりフランス風が加味されており、リュリからの影響も大きいヘンデルの音楽に程よい色づけを施しています。録音:2007年6月,ケベック
SACD2 2399
(SACD Hybrid)
\2400
ピアソラ:
 天使のミロンガ、天使の死、
 ブエノス・アイレスの四季、2つのタンゴ
ホセ・ブラガート(1915-):グラシエラとブエノス・アイレス
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ジャン=マリー・ゼイトウニ(指)
ベノワ・ロワゼル(Vc)
パスカル・ジゲール(Vn)
カナダのモントリオールに本拠を置くバロック・オーケストラ、レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ。楽団名の由来をルイ王朝時代にヴェルサイユ宮殿に常設されていたオケからとったという古楽団体がピアソラを録音。世界で最も官能的で情熱的な音楽が古楽解釈を通した新しいタンゴとして表現されています。
SACD2 2507
(SACD Hybrid)
\2400
バチカンとローマの教会における多声合唱曲集
 マレンツィオ、ビクトリア、パレストリーナ、
 ジョルジ、ベネヴォリ、ウゴリーニ
モントリオール古楽スタジオ(SMAM)
クリストファー・ジャクソン(指)
モントリオールの音楽界を30年以上にわたり牽引してきたクリストファー・ジャクソンにより1974年に設立された団体、モントリオール古楽スタジオ(SMAM)は、ルネサンス、バロックはもちろん現代音楽演奏のスペシャリストとしても名が知れています。18人の歌手陣にチェロ、オルガン、テオルボを加えたアンサンブル。
ACD2 2570 J.S.バッハ−メタモルフォーゼ−
 ストコフスキー編:トッカータとフーガ ニ短調
 レスピーギ編:パッサカリアとフーガ ハ短調
 タルミ編:イタリア協奏曲
 ウォルトン編:舞踊音楽「賢き乙女たち」
 ホルスト編:ジーク風フーガ
 エルガー編:ファンタジーとフーガ ハ短調
 ウェーベルン編:フーガ(リチェルカータ)
ヨアフ・タルミ(指)
ケベック交響楽団
音楽をすっきりと見渡すような演奏をするヨアフ・タルミによる、J.S.バッハの管弦楽編曲アルバム。録音:2008年3月
ACD2 2391 デラ:海の小組曲(1947)、
ゲイファー:組曲(1947)、
パピノー=クーチュア:幻想曲(1963)、
ヘトゥ:五重奏曲(1967)
エストリア木管五重奏団
カナダの作曲家たちによる木管五重奏作品を収録。
ACD2 2576 バルトーク:
 ディヴェルティメントSz.113、
 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽Sz. 106、
 ルーマニア民俗舞曲(編:J.M.ゼイトウニ)
レ・ヴィオロン・ドゥ・ロワ
ジャン=マリー・ゼイトウニ(指)
ジャン=マリー・ゼイトウニはレ・ヴィオロン・ドゥ・ロワの首席客員指揮者、またオペラ指揮者として大きな注目を集めています。

AUDITE

AU 92544
(SACD Hybrid)
\2700
ジジスムンド・トドゥツァ(1908-1991):
 ルーマニアの歌“コリンデ”のヴォーカルの序奏に基づく7つのコラール前奏曲
 「主をほめたたえ」(コラール) 「主をほめたたえ」
 「星は輝き」(コラール)
 「星は輝き」「主よ命ぜよ」(コラール) 「主よ命ぜよ」
 「すばらしき夕暮れ」(コラール) 「すばらしき夕暮れ」
 「神が降り立つ」(コラール)
 「神が降り立つ」 「3人の羊使い」(コラール)
 「3人の羊使い」「吉報」(コラール) 「吉報」
パウル・リヒター(1875-1950):オルガン・ソナタ作品36 ニ短調
 ミリアム・ルチア・マルベ(1931-1997):
  Schafers Pavane mit Vogeln Ⅱ
イリーナ・ウングレアーヌ(ソプラノ)
ニコレッタ・パラシベスク(オルガン)
1曲目は、ジジスムンド・トドゥツァ(1908-1991)作曲、ルーマニアの歌“コリンデ”のヴォーカルの序奏に基づく7つのコラール前奏曲。トドゥツァはルーマニア民俗音楽の旋法やリズムの特質を徹底的に突き詰めたいわば研究者で、その研究はルーマニア民俗音楽のヘテロフォニーと、ヨーロッパ音楽の伝統を統合させることになりました。透明感ある美しきソプラノによるコリンデ(ルーマニアの伝統的なクリスマス・キャロル)で始まり、その後にトドゥツァのオルガン曲が挟みこまれている曲順で収録されており、この構成による録音は世界初です。2曲目はパウル・リヒター(1875-1950)作曲のオルガン・ソナタ作品36ニ短調は、伝統的なロマン主義に影響を受けた、演奏時間30分を越える、4楽章構成の交響的な壮大な作品。3曲目のミリアム・ルチア・マルベ(1931-1997)作曲のSchafers Pavane mit Vogeln Ⅱは瞑想的なパッセージとは対照的に驚くほど簡潔なモチーフで展開されるすばらしい作品。これらトランシルバニアの音楽は「東洋の門扉」ともいうべき、ルーマニア、ドイツ、スラヴ、アルメニア、ユダヤの音楽の融合。このCDはそれらの要素をモザイク状に散りばめ、その旋律が楽しめるオルガン作品を集めた決定盤ともいうべき内容。オルガン独奏のニコレッタ・パラシベスクはルーマニアのゲオルゲ・ディマ音楽アカデミー、スイスのバーゼル・スコラ・カントルム、ドイツのシュトゥットガルト音楽演劇大学で研鑽を積み、ヨーロッパ各地でソロの演奏会を行っています。現在、バーセルのテオドール教会専属オルガニスト。ソプラノのイリーナ・ウングレアーヌはルーマニア生まれ。チューリヒの芸術大学で声楽を学び、2006年にスイスで最も権威のある現代作品のコンクールにてファイナリストに選ばれた。彼女は故郷のルーマニア民謡をこよなく愛し、誇りをもって歌い上げる。録音:2008年7月15-17日
AU 92529
(SACD Hybrid)
\2700
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集Vol.4
 第10番変イ長調Op.118 /
 第12番変ニ長調Op.133 /
 第14番嬰ヘ長調Op.142
マンデルリング四重奏団
セバスチャン・シュミット、
ナネッテ・シュミット(Vn)
ローラント・グラースル(Va)
ベルンハルト・シュミット(Vc)
SACDハイブリッド盤。2008年に結成25周年を迎え、念願の初来日公演も果たしたマンデルリング四重奏団が進めるショスタコーヴィチ・シリーズの第4弾。同じ1964年の作曲ながら前回収録されていた第9番とは打って変わり、第10番はたのしくオプティミスティックな作風と簡潔な手法に特徴がある。なかでもパッサカリア形式のアダージョは絶品で、この作品は親友ワインベルクに捧げられています。かわって、演奏時間30分弱、2楽章からなる第12番は、長大な後半楽章のシンフォニックな規模と起伏の大きなつくりが特徴で、さらに12音技法を採り入れている点も注目。さらに、被献呈者がチェリストということが示すとおり、チェロが主役の第14番は構造上低域から高域に掛けての流れに重点が置かれていることや、やはりシンプルな書法によるどこか思索的味わいが聴き取れる。これらの2曲はベートーヴェン四重奏団のツィガノフとシリンスキーにそれぞれ献呈されています。実演でも聴かせたように、マンデルリング四重奏団の演奏はうまさと手堅さが光るもの。ショスタコーヴィチ全集シリーズも完成まで残すところあと一枚となりました。録音:2008年4月23〜25日クリンゲンミュンスター DDD マルチチャンネルステレオ
AUD 10020
\1400→¥1290
アウディーテの2009年カタログつきCD
マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
クーベリック(指)
バイエルン放送響
いまから10年前の1999年にリリースされ、クーベリックの真価をみせつけたマーラーの第5交響曲ライヴ。毎年auditeが驚きのお試し価格でお届けするカタログつきCDに、2009年度版の内容としてついに決定打ともいえるタイトルが登場。ファンのあいだではかねてたいへん評価の高かった当ライヴですが、バイエルン放送提供の正規音源使用により極上の音質でひろく楽しめるようになったのがなによりのポイントとなりました。演奏、曲目、録音の三拍子が揃い大ベストセラーを記録した、このマーラー第5番を皮切りにクーベリックのライヴ・シリーズがつぎつぎとリリースされ、現在進行中のWDRアーカイヴや、ドイチュラント・クルトゥーアの復刻に連なる流れをつくりました。auditeの名を不動のものにした意味でも、忘れるわけにはゆかない一枚といえるでしょう。カタログつきCDという性格のため、基本的に追加再プレスはありませんのでお早めに。録音:1981年6月12日ミュンヘン、ヘルクレス・ザール(ライヴ) (※カタログ仕様、4色112ページ。ディスクはAU.95465としてリリースされているものと同内容ですが、レギュラー盤のブックレットは付属致しません。)デジパック仕様 ステレオ 71'34"
AU 20023
\2500
「舞曲とトッカータ〜17世紀北ドイツのオルガン音楽」
 (1)ブクステフーデ:
  前奏曲ハ長調BuxWV137 /
  前奏曲ニ長調BuxWV139 / マニフィカート第1旋法BuxWV203
 (2)プレトリウス:「テレプシコーレ」より6つの舞曲
 (3)ブルーンス:前奏曲第1番ホ短調
 (4)リューベック:プレアンブルム ホ長調
 (5)シャイト:新タブラトゥーラ第1集より
  ベルギーの歌と変奏「ああ汝素晴らしき騎手」
 (6)J.S.バッハ:トッカータ ホ長調
マルティン・ザンダー(Org;ニーダーザクセン州
ザルツギッターハイム=リンゲルハイム/
元・聖アプドン・ウント・ゼンネン修道院会堂の
1696 /1707年製シュヴァインプ=ジョン・オルガン使用)
旧品番FER.20023よりの移行再発リリース。このアルバムは現auditeの社主にしてトンマイスターであるルトガー・ベッケンホーフが、吸収合併以前のFERMATE時代にみずから録音を手掛けたもの。オルガン特有の重低音と教会の残響をみごとに捉えている。録音:1995年9月12-14日

AURORA

ACD 5054
\2500
ウーレ=ヘンリク・ムー(1966-):弦楽四重奏曲
 【待て(Vent)、少し(Litt )、より長く(Lenger)*】
アルディッティ四重奏団
ウーレ=ヘンリク・ムー(Vn)*
ウーレ=ヘンリク・ムー(1966-)はオスロ生まれ。オスロとパリでヴァイオリンと作曲法、オスロ大学で生物物理学、認知科学、音楽学を学びました。コンサートレパートリー、ダンス、劇と映画のための音楽を作曲。ヴァイオリニストとしても活動している。弦楽四重奏曲のための3部作「待て」「少し」「より長く」。続けると<もう少し待て (Vent litt lenger)>のタイトルになる。作曲者の記憶にある特定の響きを出発点とする<響きの記憶の痕跡>。響きの陰影と色調のさまざまな変化。独創的で真に革新的な演奏スタイルと聴き方の求められる音楽、とアルディッティ四重奏団のリーダー、アーヴィン・アルディッティは語りました。弦楽四重奏の響きを拡大するため、最後の曲ではヴァイオリンが1本追加されています。録音:2008年3月5日-6日 ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン) [制作・録音:フランソワ・エケール]
ACD 5055
(SACD Hybrid)
\2800
Djanki-Dong (ジャンキ=ドング)
 ラッセ・トゥーレセン(1949-):ディフォニー I 作品39
 アスビョルン・ショートフン(1961-):変容(2002)
 ヘンリク・オーデゴール(1955-):おお、大いなる神秘
 ダーヴィド・ブラトリ(1972-):哀歌(2005)
 セシーリ・オーレ(1954-):旋回
 コーレ・コルベルグ(1936-):プリム=プリム(1967) (6声のための)
ノルディック・ヴォイセズ
ヴォーカルアンサンブル、ノルディック・ヴォイセズ。ノルウェー国立音楽アカデミーとオスロのオペラ・アカデミーを卒業した男女6人が1996年に結成しました。中世から現代の音楽をレパートリーとしている。2005年、京都で行われた世界合唱シンポジウムにノルウェー代表として参加。ノルディック・ヴォイセズと共同作業を行ってきた作曲家たちに委嘱した作品を収めたアルバムDjanki-Dong (ジャンキ=ドング)。単なる実験から新しいステップに移った、今日のヴォーカル音楽。ダーヴィド・ブラトリ(1972-)の曲はキング・ジェイムズ版『旧約聖書』の「エレミアの哀歌」、セシーリ・オーレ(1954-)の「旋回」はロベルト・ムージルの『ハエ取り紙』がそれぞれテクスト。"Plym-Plym" は、コーレ・コルベルグがヴォーカル四重唱と合唱団のために書いた1967年の作品を作曲者の許可を得て改作。6声で歌っている。録音:2008年1月11日-12日、25日-27日 リス教会(オスロ) [制作:ヨールン・ペーデシェン  録音:アルネ・アクセルベルグ]

BBC LEGENDS 1CD¥2400

BBCL 4251
¥2190
(1)ブラームス:交響曲第1番ハ短調Op.68
(2)シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54
ホルへ・ボレット(P)
クラウス・テンシュテット(指)
ロンドン・フィル
すべてBBCアーカイヴ音源よりの復刻で正規初出。テンシュテットはブラームスの第1番を同じく手兵LPOと1983年にスタジオ・セッションで録音していますが、なんといってもこのたびのポイントは彼らの真骨頂であるライヴという点に尽きるといえます。ちなみにすでにCD化されている当日前半のプログラム、チョン・キョンファ独奏のブルッフ第1協奏曲も壮絶きわまりないものだが、ここでも全身全霊を音楽に傾ける姿勢が、第3番(BBCL.4167)同様に顕著な内容となっている。シューマンの協奏曲は、ウェーバーの「オベロン」序曲に続いて、シューベルトの「グレイト」と同日におこなわれたもの(BBCL.4195)。同曲をシャイーとスタジオ・セッション(1985年)で残すボレットもまたスタジオ録音よりはライヴで真価を発揮する名うてのヴィルトゥオーゾ。シューマンの狂気は、テンシュテットとの顔合わせであるこちらのほうがはるかに色濃いといえるでしょう。いずれも音質良好で、ファンを釘付けにするのは必至と思われます。録音:(1)1990年5月6日(2)1984年10月7日以上ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)ステレオ
BBCL 4250 (1)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番ニ長調Op.10-3
(2)同:「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ 変ホ長調Op.35
(3)スクリャービン:練習曲嬰ヘ短調Op.8-2
(4)同:練習曲嬰ハ短調Op.2-1
(5)同:5つの前奏曲Op.74
(6)ラヴェル:水の戯れ
(7)同:道化師の朝の歌
(8)プーランク:パストゥレル
エミール・ギレリス(P)
BBCアーカイヴ音源よりの正規復刻。BBC LEGENDSでは、1957年&1959年ロンドン・リサイタル(BBCL.4015)以来となる「鋼鉄のピアニズム」ギレリスのアルバム。1980年といえばギレリスが世を去る5年前、晩年はロシア国内に留まっていたため、おそらくは西側における最後の時期の活動を収めたものとしても貴重。プログラムはほとんどすべてほかに録音があるものだが、やはりギレリスのベートーヴェンは最高。音楽と演奏とがかくも高いレベルで結びついた例は稀というほかない。おそろしく繊細なニュアンスが絶品のスクリャービン、磨き抜かれた硬質のタッチで描かれるラヴェルの美しさも際立っている。ここには名教師ネイガウス門下でリヒテルと名声を分かち合った偉大な個性の姿が刻まれている。これはピアノ好きにはたまらない内容といえるだろう。録音:1980年11月20日チェルトナム、タウン・ホール(ライヴ)ステレオ 正規初出

BIS

BIS SA 1711
(SACD Hybrid)
\2600
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.42
 (1)第72番「すべてはただ神の御心のままに」BWV72
 (2)第32番「いと尊きイエス、わが憧れよ」BWV32
 (3)第13番「わがため息、わが涙は」BWV13
 (4)第16番「主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん」BWV16
レイチェル・ニコルズ(S)
ロビン・ブレイズ(A)
ゲルト・テュルク(T)、
ペーター・コーイ(Bs)
鈴木雅明 (指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
SACDハイブリッド盤。カンタータ第42集は1726年新年顕現節のために作られた4篇。第32番など、どのオペラ作品も及ばない華やかさと美しさに息を呑むほど。声楽の充実ぶりはいつもの通りだが、今回は第16番でのホルン、13番での2本のリコーダーやオーボエ・ダ・カッチャの妙技も光る。
BIS SA 1644
(SACD Hybrid)
\2600
アメリカ残像
 (1)マイケル・ドアティ:日没の街路
 (2)ジョン・ウィリアムズ:
  いたずら〜映画「キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン」より
 (3)ネッド・ローレム:ライオン(夢)〜ジャズ・カルテットと管弦楽
 (4)クリストファー・ラウス:フリアンディーズ(菓子)
グラント・ルウェリン(指)
ノース・カロライナ響
ブランフォード・マルサリス(Sax)、
ブランフォード・マルサリスQ
SACDハイブリッド盤。1963年から2005年までの間に作られたアメリカのオーケストラ作品4篇が収められている。ラウス以外はジャズの影響が濃厚で、ヨーロッパの作品とは一線を画する個性に満ちている。ディカブリオとトム・ハンクスが共演したスピルバーグ監督作品「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は大御所ジョン・ウィリアムズの音楽。「いたずら」はサクソフォンを独奏とした協奏的なナンバーとなっていて、映画から切り離されても聴き応え満点の魅力作。
BIS SA 1812
(SACD Hybrid)
\2600
ハイドン:祝祭劇「アチデ」Hob.XXⅧ:1 アチデ:ベルナルト・リヒター(T)
ガラテア:ラファエラ・ミラネージ(Sop)
ガウチェ:ジェンファー・オローリン(Sop)
ポリフェーモ、ネットゥーノ:イヴァン・パレイ(Br)
テティデ:アドリネ・シモニヤン(Ms)
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
SACDハイブリッド盤。ハイドンは交響曲や弦楽四重奏など、もっぱら器楽曲に人気があるが、オペラを21も作曲している。1763年にエステルハージ候の結婚式で初演された最初期の「アチデ」は、断片しか現存しない幻の作品となっている。オウィディウスの「変身物語」中のアーキスとガラテイアの話に基づき、ハイドンならではの明るく溌剌とした音楽が魅力。ハイドンに心血を注ぐ指揮者マンフレート・フスが研究の末に再構築して、64分の作品に蘇らせた。ハイドン・イヤーの幕開けにふさわしい重要作の登場。
BIS 1796/8
(6CD3枚価格)
\7500
ハイドン:エステルハージ公とナポリ王のための音楽集
 6つのスケルツァンド Hob.Ⅱ:33-38/
 7つのバリトン八重奏曲 Hob.Ⅹ:1-6/
 バリトン五重奏曲Hob.Ⅹ:10/
 2本のリラのための協奏曲(全5曲)Hob.Ⅶh:1-5/
 8つの夜曲 Hob.Ⅱ:25-32
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
ハイドンが仕えていたエステルハージ家とナポリ王のために作った管弦楽曲をCD6枚にまとめたアルバム。主人の嗜んでいたリラとかバリトンといった、今日一般的に用いられなくなった楽器を主役にしたものが多いのも興味津々。いずれも明るく快活、極上の娯楽作品となっている。ここに集めたフス&ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーンの音源は、かつてKoch / Schwannからリリースされていたもの。BISから非常にお買い得な価格での再登場登となる。
BIS 1734/5
(4CD2枚価格)
\5000
カークビーの至芸
 アレッサドロ・スカルラッティ:
  常になく我が心を占めるはいずれか」/
 同:クリスマス・カンタータ「おお、ベツレヘムの誇り高き貧しさ」/
 J.S.バッハ:
  カンタータ第61番より「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」/
 同:同147番よりアリア/
 ダウランド:おお優しき森/
 同:私は見た、あの人が泣くのを/
 同:ダフネはあまり純潔ではなかった/
 同:さようなら、あまりに美しく貞淑な人/
 同:時の長男/同:言葉で訴えるべきか/
 ヘンデル:新発見のグローリア/
 同:サルヴェ・レジーナ/
 同:おお、天からの声のごとく/
 同:天にいます者が息を吐くならば/
 同:詩篇112「子らよ、主を讃えよ」/
 クープラン:聖水曜日のためのルソン・ド・テネブレ第1番/
 同:同第3番/
 ドラランド:同第3番/
 アモデーイ:地平に夜明けの光が/
 同:あなたが私にしたことが/
 同:足元に光を、荘重な歩みで/
 アリオスティ:優しいアルフィンに/
 ベデッカー:イエスがお生まれになった/
 グラウプナー:カンタータ「ああ、神と主よ」/
 ジョンソン:五尋深き水底に/
 ディンディア:私の涙の海から/
 シンメルプフェニック:懐かしい昔/
 シュッツ:神よ、我を助けに急ぎたまえ/
 ムリニエ:穏やかな暗い夜/
 ボエセ:フィリスは呑気者/
 ブロウ:愛の女神に寄せるサッフォー/
 ロウズ:オルフェウスの神への賛歌/
 グリーン:リュートを持つオルフェウスほか
エマ・カークビー(S)
ロンドン・バロック、
ヤコブ・リンドベルイ、
アンソニー・ルーリー(Lute)
ラーシュ・ウルリク・モルテンセン(Cem)
シアター・オヴ・アーリー・ミュージック、
アニエス・メロン(S)
ロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージック・バロックオーケストラ
バロック声楽界の女王エマ・カークビーが還暦を迎えたのを記念して、BISの音源から彼女の魅力を最大限に生かした作品を選りすぐり、4枚組で発売。バッハのカンタータからイギリスのリュート歌曲まで、その老練な巧さはさすが大ベテラン。共演陣の豪華さも注目。未リリース音源、グラウプナーのカンタータ「ああ、神と主よ」が入っているのもBISならではの大サービス。

BIS 1CD¥2500

BIS 1918/20
(5CD3枚価格)
\7500
シベリウス完全全集 その7 歌曲全集
 セレナード JS167/セレナード JS167(初稿)/5つのクリスマスの歌 Op.1/
 雪は深く積もって Op.1の5(作曲者による二重唱編曲)/アリオーソ Op.3/
 クレルヴォの嘆き Op.7(作曲者によるピアノ伴奏版1917/8)/
 クレルヴォの嘆き Op.7(原典版1892)/7つの歌 Op.13/
 キスの願い Op.13の2(初稿)/心のあけぼの Op.13の3(初稿)/
 夢 Op.13の5(初稿)/7つの歌 Op.17/あれ以来私は Op.17の1(草稿)/
 夕べに Op.17の6(草稿)/
 愚者の蜘蛛の歌 Op.27の4(作曲者によるピアノ伴奏版)/
 急流下りの名人の花嫁 Op.33(作曲者によるピアノ伴奏版)/2つの歌 Op.35/
 テオドラ Op.35の2(初稿)/6つの歌 Op.36/5つの歌 Op.37/5つの歌 Op.38/
 3人の盲目の姉妹 Op.46の4(作曲者によるピアノ伴奏版)/6つの歌 Op.50/
 ユダヤ人の少女の歌 Op.51の2(作曲者によるピアノ伴奏版)/
 ユダヤ人の少女の歌 JS48の2b(原典版)/8つの歌 Op.57/
 シェイクスピアの「十二夜」による2つの歌 Op.60/8つの歌 Op.61/
 シェイクスピアの「十二夜」による2つの歌 Op.60(オリジナル・ギター伴奏版)/
 8つの歌 Op.61/暇を楽しむ Op.61の6(初稿)/
 大気の精 Op.70/4つの歌 Op.72/百の道 Op.72の6(初稿)/
 6つの歌 Op.86/6つの歌 Op.88/6つの歌 Op.90/
 昔々(田園風情景 Op.96b/田園曲 Op.96b(作曲者による二重唱編曲)/
 ファーストキス JS57 (1891/2)/おいでおいで、いとしい人 JS211 (1892)/
 喪失 (1906)/タイスへの賛歌 (1909年初版)/
 タイスへの賛歌 (1948年改訂版)/帆走 (1899)/
 泳げ、青鴨よ (1899)/森の精 JS171 (1889)/相似 JS120 (1890)/
 ひとつの歌 JS71 (1888)/北風が荒れる間 (1888)/水の精 JS138 (1888)/
 世がまだ創られていなかった頃 JS56 (1888)/太陽が空を赤らめ (1888断片)/
 酒神祭 JS143 (1888)/秋の宵 JS71 (1888断片)/
 乙女は冬の朝出て行った (1890/2断片)/
 俺はお前に飽きずキスする (1889/91)/知恵は家なし (1890/1)/
 アンダンティーノ 変ホ短調 JS42 (1900) /日の出 JS87 (1902)/
 私がインドにいたならば (1903/4)/友情の花 JS215 (1909)/思い (1915)/
 おばあさんの誕生日の歌 JS136 (1919)/
 若い娘たち JS174 (1920)/水仙 JS140 (1925)
ヘレナ・ユントネン(Sop)
アンネ=ソフィ・フォン・オッター、
モニカ・グロープ(Ms)
ダン・カルルストレム(Ten)
ガブリエル・スオヴァネン、
ヨルマ・ヒュンニネン(Br)
フォルケ・グラスベック、
ベングト・フォシュベリ、
ルーヴェ・デルヴィンエル(Pf)
ヤーッコ・クーシスト(Vn)
マルコ・イーロネン、
ヨエル・ラークソ(Vc)
ラッセ・ポイスティ(朗読)
シベリウスには驚くほど美しい歌曲が多く、当盤にも収められているオッターのアルバムは1988年度レコード・アカデミー賞声楽部門を受賞している。当BOXは5枚組ですが3枚価格。さらに日本語解説まで付いています(*歌詞訳は付いていません)。既発の盤だけでなく、多くの新録音が含まれているのが注目です。それもすべてが世界初録音で、これを買わねば聴けません。演奏もオッター、グロープ、ヒュンニネンといった北欧のベテラン揃い。冬の日に静かで極上の時を与えてくれる。日本語解説書付 DDD 5h 56' 11"
BIS SA 1712
(SACD Hybrid)
\2600
ラフマニノフ:
 (1)交響曲第2番ホ短調 Op.27
 (2)ヴォカリーズ Op.34の14
ラン・シュイ(指)
シンガポールSO
SACDハイブリッド盤。チェレプニンやリムスキー=コルサコフのシリーズで注目されたシンガポール交響楽団。予想外の巧さと熱い爆演が魅力です。今回は甘美なメロディとエネルギーに満ちた傑作を、シンガポール響の輝かしい音色でたっぷり堪能させてくれます。
BIS 1137 シマノフスキ:
 (1)ピアノソナタ第3番 Op.36
 (2)仮面劇 Op.34
 (3)メトープ Op.29
 (4)2つのマズルカ Op.62
 (5)マズルカ Op.50より第9-12番
ローランド・ペンティネン(P)
シマノフスキのピアノ曲は、独特のひんやりとした感触と神秘的な響きが特徴ですが、技法的には複雑で、その演奏には恐ろしく高度な技巧を要求されます。そのシマノフスキにピッタリなピアニストはペンティネンをおいて考えられないほど。余裕の技巧、いつも冷静で計算され尽くした造形美、理想的演奏を味わうことができます。
BIS 1675 アリオスティ:ストックホルム・ソナタ集 Vol.3
 ソナタ第15番ヘ短調/第16番ト長調
 第17番変ロ長調/第18番ニ短調 
 第19番イ短調/第20番ト短調
 第21番イ短調/カンタータ「やさしいアルフィンに」
トマス・ゲオルギー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ルーカス・ハリス(アーチリュート、バロックギター)、
ミメ・ヤマヒロ・ブリンクマン(Vc)
エマ・カークビー(Sop)
イタリア出身でロンドンで活躍した作曲家アッティリオ・アリオスティ(1666-1729)。彼の「ストックホルム・ソナタ集」も今回で完結です。イマジネーションと生気に富む音楽は非常な見つけ物。カークビーの登場によるソプラノとヴィオラ・ダ・ガンバのためのカンタータが絶品です。
BIS 1630 日本の恋歌
 (1)夏田昌和:良寛による二つの詩 (2005)
 (2)細川俊夫:恋歌Ⅰ-Ⅲ (2004)
 (3)伊福部昭:アイヌの叙事詩に依る対話体牧歌 (1956)
 (4)棚田文紀:デュオ〜メゾソプラノとサクソフォンのための
 (5)野田燎:インプロヴィゼーションⅠ (1971-3)
 (6)野平一郎:舵手の書 (2003)
 (7)ハセン・ラルビ:松風 (2006)
 (8)ベルトラン・デュブドゥ:それを起動させると、開始されます (2004)
 (9)島崎藤村:君が心は(日本語朗読)
小林真理(Ms)
クロード・ドゥラングル(Sax)
ジャン・ジオフロワ(打楽器)
小林真理は東京藝術大学卒業後フランスで活躍するメゾソプラノ歌手。彼女が日本オタクのフランス人サクソフォン奏者・ドゥラングルと組んで邦人及びジャポニスム作品に挑戦。ティンパニーのみで伴奏する伊福部昭の名作、和泉式部の詩による細川俊夫作品、超絶技巧の要求される野平一郎作品まで盛りだくさん。最後に島崎藤村の片思いの詩を朗読しているのも聴きものです。

BISCOITO FINO 1CD¥2300

BC 229
¥2090
ブラームス:
 ①交響曲第1番ハ短調Op.68(46’27)
 ②悲劇的序曲Op.81(13’26)
ジョン・ネシリング(指)
サン・パウロ交響楽団
BC 233
¥2090
チャイコフスキー:
 交響曲第4番ヘ短調(45'03)
 イタリア奇想曲Op.45(14'05)
ジョン・ネシリング(指)
サンパウロ交響楽団
ネシリング率いる手兵サンパウロ響のチャイコフスキーといえば、BISのスドビン独奏によるピアノ協奏曲第1番(BIS SA.1588)でも精度の高いアンサンブルを聴かせていましたが、思いがけぬことに当コンビによる交響曲が地元ブラジルのレーベル、BISCOITO FINOより登場致します。全篇激情ほとばしる作風が魅力の第4番だが、フィナーレでも熱い爆発一辺倒に陥ることなく、決して破綻することのないところにこのオケの地力を実感することができる。また、カップリングのイタリア奇想曲では、一転して陽気なラテンの気質が相通じるのか、開放的な気分を満喫させてくれる。
BC 231
¥2090
シューマン:
 交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」(32'53)
 交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」(31'53)
ジョン・ネシリング(指)
サンパウロ交響楽団
ヴィラ=ロボスやグアルニエリなど、BISではおもにブラジルの作曲家のアルバムで知られる地元ネシリングと手兵サンパウロ響。ここではドイツ・ロマン派の大家シューマンを取り上げているのに注目。作曲家シェーンベルクと指揮者ボダンツキーの甥の孫にあたるジョン・ネシリングは1947年リオ・デ・ジャネイロ生まれの指揮者。ウィーンでハンス・スワロフスキーに、タングルウッドでレナード・バーンスタインに師事している。サラブレッドであるかれが1997年より音楽監督のポストにあるサンパウロ響はすでに半世紀を越える歴史あるオーケストラ(1954年創設)。楽団の水準を飛躍的に高めたかれの手腕は、きびきびとしたリズムと美しく磨き上げられたサウンドがすばらしい、このアルバムでもあきらか。

BONGIOVANNI 1CD¥2400

GB 5155 ソレル:6つのコンシエルト集 マリア・クロティルデ・シエーニ(Cenb)
カーティア・ロッチ(Cenb)
スペインの作曲家、アントニオ・ソレル(1729〜1783)の代表作の一つが、「2つのオルガンのための協奏曲」。これを2つのチェンバロで演奏したもの。当然、よりチャキチャキした歯切れの良い演奏です。マリア・クロティルデ・シエーニとカーティア・ロッチは、モーツァルトの2つのチェンバロのためのソナタ集(GB 5632)で見事なコンビネーションを聞かせてくれました。このソレールも、ウキウキするような楽しさです。録音:2008年9月
GB 5154 ペトラーリ:オルガンのための荘厳ミサ ヘ長調 パオロ・ボッティーニ(Org)
ミウラ・ヒロコ(S) 
ヴィンチェンツォ・アントーニオ・ペトラーリ(1830〜1889)は、当時の偉い音楽評論家から「イタリアのオルガニストの王子」と讃えられた作曲家。彼自身はオペラや器楽曲も作曲していますが、オルガンで大いに認められた人でした。1時間を超す大作だが、曲は当時のイタリア音楽の趣味を反映した聞きやすいもの、所々に加わるソプラノソロが素敵なアクセントになっている。カステルヴェトロ・ピアチェンティーノのクローチェ・サンタ・スピリト地区教区教会の、1865年フラテッリ・リンジャルディ製オルガンを使用。ソプラノ独唱のミウラ・ヒロコは、京都市立芸術大学卒業後、イタリアに渡って十年近く活躍している。録音:2006年9月20,28日
GB 2435
(2CD)
\4800
ポンキエッリ:「放蕩息子」 マウリツィオ・ザンケッティ(Br アメノフィ)
レナート・ズイン(T アザエーレ)
マリア・クリンカー(S イェフテレ)
カテリーナ・ノヴァーク(Ms ネフテ)
アレッサンドロ・アレーナ(Bs ルーベン)
シルヴァーノ・フロンタリーニ(指)
ウクライナ・ドネツク・フィルハーモニー管弦楽団
クレモナ・ポンキエッリ= ヴェルトヴァ合唱団
近年復活が著しいポンキエッリのオペラに、また世界初録音が登場。「放蕩息子」は、1880年12月26日に、スカラ座のシーズンオープニングを飾って初演されたオペラ。初演は成功したものの、その後はほとんど上演がないまま埋もれてしまっていた。アンジェロ・ザナルディーニによる台本は、ルカによる福音書の有名な放蕩息子の物語を自由にアレンジしたもの。イスラエルの部族の長ルーベンの息子アザエーレが、波乱万丈の旅の後、故郷に帰るという物語。ヴェルディの「アイーダ」(1871年)と「オテッロ」(1887年)のちょうど真ん中の時期のオペラだけに、当時のイタリアオペラの状況を知るには打ってつけの作品。録音:2006年9月,2008年3月,クレモナ

CALLIOPE

CAL 9379
\2400→¥2190
シューベルト:美しい水車小屋の娘(全曲) ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)
インゲル・セデルグレン(ピアノ)
コントラルトの女王、ナタリー・シュトゥッツマンによるシューベルトの三大歌曲がここについに完結しました。低く安定した歌唱は見事。ひとつひとつの言葉が情景となって浮かび上がってくるよう。時にこの声の持ち主の性別や、歌い手という存在そのものを忘れてしまうような演奏で、歌詞の内容のもつ普遍的な感情やメッセージがくっきりと浮き彫りにされている。セデルグレンのピアノのサポートも見事。濃密で熱いタッチが印象に残る。録音:2008年2月
CAL 5339
\1700
シューベルト:冬の旅D911 ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)、
インゲル・セデルグレン(ピアノ)
録音:2003年9月
CAL 5359
\1700
シューベルト:白鳥の歌D957 ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)、
インゲル・セデルグレン(ピアノ)
録音:2005年6月
CAL 9409
\2400
シューマン:
 トッカータ/ダヴィッド同盟舞曲/ユモレスク
オリヴィエ・シャウズ(ピアノ)
デュカスなどの録音でひそかにファンを獲得しつつあるピアニスト、オリヴィエ・シャウズ。最新盤はシューマンの作品集。熱を帯びながらもどこか夢の中にいるような、独特なシューマンの世界が展開されている。録音:2008年7月
CAL 9405
\2400
グリーグ:ピアノ作品集
 叙情小品(13曲)/
 謝肉祭より(人々の生活の情景より第3曲)/
 ピアノ・ソナタop.7
エレナ・フィロノヴァ(ピアノ)
ロマン派と印象派が融合したような、グリーグの叙情的な作品を、親密な雰囲気で奏でた1枚。
CAL 3703
(15CD)
\12000
J.S.バッハ:オルガン作品集大成
[CD1]
 15のコラール,前奏曲,フーガ,前奏曲とフーガ,幻想曲とフーガ 他
 (BWV531,561,568,569,576,598,715,718,722,724,726,
 732,737,739,742,744b,762,1093,1094,1096,1110,Anh90)
[CD2]
 10のコラール,フーガ,前奏曲とフーガ,パルティータ
  (BWV131a,549,551,566,575,577,711,717,
   721,729,738,741,744,751,766,1090,1105)
[CD3]
 パストラール,2つのパルティータ,4つのコラール,2つの幻想曲,前奏曲とフーガ
  (BWV550,590,734,735,767,770,904,1085,1091)
[CD4]
 6つのコラール(《われらが神はかたき砦》を含む),
 2つの前奏曲とフーガ,4つのフーガ,フゲッタ,幻想曲,
 アッラ・ブレーヴェ
  (BWV533,543,572,574,579,589,702,707,716,720,730,731,733,747)
[CD5]
 5つのコラール(《イエス,わが喜び》を含む),
 3つの前奏曲とフーガ,3つの幻想曲,5つのフゲッタ,
 幻想曲とフーガ(BWV532,534,535,537,562,694-699,703,706a,713,714,765,Anh55)
[CD6]
 4つのトッカータとフーガ,幻想曲とフーガ(BWV538,540,542,564,565)
[CD7]
 5つの協奏曲,コラール,フーガ,幻想曲,カンツォーナ
  (BWV563,578,588,592〜596,754)
[CD8]
 シュプラー・コラール,4つのコラール,
 パッサカリアとフーガ,2つのフゲッタ,
 パルティータ,トリオ(BWV582,584,645〜650,690,691,701,704,705,709,768)
[CD9]
 オルゲルビュッヒライン(BWV599〜644)
[CD10]
 5つの前奏曲とフーガ,トリオ(BWV541,544,545,547,548,583)
[CD11]
 6つのトリオ・ソナタより第1〜5番(BWV525〜529)
[CD12]
 6つのトリオ・ソナタより第6番,3つの前奏曲とフーガ,
 3つのコラール,幻想曲,
 前奏曲,トリオ
 (BWV530,536,539,546,653b,727,728,736,943,1027)
[CD13]
 教理問答コラール(ドイツ・ミサ・コラール)集より
  第1-18番,前奏曲(BWV552,669〜686)
[CD14]
 教理問答コラール(ドイツ・ミサ・コラール)集より第19-21番,
 18のライプツィヒ・コラール集より第3,6,9-11番,4つのデュエット,
 聖アンナのフーガ,
 クリスマスの歌によるカノン風変奏曲《高き天より,われは来たり》
 (BWV552b,653,656,659〜661,687〜689,769,802〜805)
[CD15]
 18のライプツィヒ・コラール集より第1,2,4,5,7,8,12-18番,
 《音楽のささげ物》より6声のリチェルカーレ
  (BWV651,652,654,655,657,658,662〜668,1079)
アンドレ・イゾワール(Org)
使用オルガン:
[CD1, 2]ペリゴール,聖シプリアン修道院のグレンツィング・オルガン
[CD3]フェール=アン=タルドノワジョルジュ・ヴェステンフェルダー・オルガン)
[CD4, 5]ペリゴール,聖シプリアン修道院のグレンツィング・オルガン
[CD6]オリシュ,聖ランベール教会のアーレント・オルガン
[CD7]ペリゴール,聖シプリアン修道院のグレンツィング・オルガン
[CD8]1750年製ヴァインガルテン,ベネディクト修道会教会のヨーゼフ・ガプラー・オルガン
[CD9]フランクフルト(オーデル),カンターテ・ドミノ教会のアーレント・オルガン)
[CD10]オリシュ,聖ランベール教会のアーレント・オルガン
[CD11]エシュ=シュール=アルゼット,ジョルジュ・ヴェステンフェルダー・オルガン
[CD12]オリシュ,聖ランベール教会のアーレント・オルガンおよびエシュ=シュール=アルゼット,ジョルジュ・ヴェステンフェルダー・オルガン)
[CD13]1750年製ヴァインガルテン,ベネディクト修道会教会のヨーゼフ・ガプラー・オルガン
[CD14]1750年製ヴァインガルテン,ベネディクト修道会教会のヨーゼフ・ガプラー・オルガン,フェール=アン=タルドノワ,ジョルジュ・ヴェステンフェルダー・オルガン
[CD15]フェール=アン=タルドノワ,ジョルジュ・ヴェステンフェルダー・オルガン,1750年製ヴァインガルテン,ベネディクト修道会教会のヨーゼフ・ガプラー・オルガン)
カリオペの至宝オルガニスト、イゾワールが遺したバッハの作品の集大成ボックス。これだけ揃ってこの価格、お買い得です。録音:[CD1]1991年 [CD2]1990年4月 [CD3]1991年 [CD4]1989年5月 [CD5]1989年5月 [CD6]1975年 [CD7]1988年4月 [CD8]1988年10月 [CD9]1977年 [CD10]1976年10月 [CD11]1979年 [CD12]1976/79年 [CD13]1990年 [CD14]1990年 [CD15]1990年

CLAVES 1CD¥2400

50 2810 ファリャ:
 (1)バレエ「三角帽子」第1組曲、第2組曲
 (2)「きつね火」〜ショパンの主題による管弦楽組曲
  (編曲;アントニ・ロス・マルバ)
(1)マリサ・マルティンス(Ms)
アントニ・ロス・マルバ(指)
ガリシア王立フィルハーモニー(レアル・フィルハモニア・デ・ガリシア)
1918-1919年にファリャが手掛けた3幕のコミック・オペラ「きつね火」。内容はファリャが幼い頃からあこがれていたショパンの音楽にもとづくものだったが、上演されないまま未出版に終わっている。ようやくこの幻の作品に光が当てられるのは半世紀以上も過ぎた1976年のこと。9曲からなる組曲として復活初演されている。そのときにオーケストラ編曲と初演を務めたのが、ほかならぬマルバだった。ショパンの甘く切ないメロディが、ファリャのあざやかな色彩で描かれるのはたいへん魅力的。カップリングの「三角帽子」と合わせて、ファリャの地元スペインのオケによる演奏ということで申し分ありません。録音:2007年9月15-18日スペイン、サンチャゴ・デ・コンポステッラ、アウディトリオ・デ・ガリシア
50 2801
¥2190
(1)ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番イ短調Op.37
(2)ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調Op.22
(3)同:グノーの「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲Op.20
コーリー・セロヴシェク(Vn)
ハンヌ・リントゥ(指)
ローザンヌ室内管
デビュー盤、ベートーヴェンのソナタ全集(50.2610/12)がカンヌ・クラシカル・アワード2008室内楽部門に輝き、一躍大きな期待を集めるセロヴシェク。第2弾は協奏曲、それも19世紀のほぼ同じ時代を生きたヴァイオリン・ヴィルトゥオーゾふたり、ヴュータンとヴィエニャフスキによる代表作という、その腕前を披露するのに絶好の一枚となっている。旋律の美しさと独創性によりベルリオーズが絶賛したヴュータンの第5番に、こちらも第2楽章ロマンスが単独で演奏されるほど、美中の美とでもいうべき内容が魅力のヴィエニャフスキの第2番。名器1728年製作ストラディヴァリウス“ミラノッロ”を駆るセロヴシェクは、イザイ門下にあたる看板に偽りなし。絶品のリリシズムとともに速いパッセージの技巧も完璧で、これはヴァイオリン好きを興奮させずにはおかないものといえるでしょう。ちなみにこのアルバムは師ギンゴールドに捧げられている。録音:2008年6月13-15日ローザンヌ、サル・メトロポル
50 2811 (1)ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調Op.36a
(2)エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調Op.25
 「ルーマニアの民俗風に」
ヌリット・スターク(Vn)
セドリク・ペシャ(P)
大ヴァイオリニストであったエネスコと、すぐれたピアニストとして活躍したブゾーニが書いたヴァイオリン・ソナタを収めたアルバム。なかでも、エネスコの第3番はヴァイオリンにハーモニクスとポルタメントが多用され、時おり民俗楽器ツィンバロンを思わせるピアノの扱いなど、副題の示す通り、異国情緒満点の力作として知られる。ここでの演奏は実演でもデュオを組むふたり、「ゴルトベルク変奏曲」以降、意欲的なリリースを続けるペシャと、1979年テル・アヴィヴ生まれのスターク。彼女はジュリアード音楽院でロバート・マンに師事、さらにケルン音楽大学でアルバン・ベルク四重奏団にも師事したのち、いくつものコンクールで優秀な成績を収めています。また、ソリストとして活動するいっぽうで、ローザンヌ室内管の客演コンミスにも就任。使用楽器はミラノの製作者カルロ・アントニオ・テストーレ(1688or1693-c.1765)のもの。録音:2008年3月22日、6月25日ベルリン、テルデックス・スタジオ
50 2904 (1)クララ・シューマン:
 くらい夢のなかにいた / 海岸で /
 ああ、この別れの痛みはあの人のせい /
 美しさのために愛するなら / ワルツ / 民謡 /
 穏やかな蓮の花が / 愛の魔法 /
 なぜ、ほかの人にたずねるのか / おやすみの言葉を
(2)リリ・ブーランジェ:
 反映 / 夢想 / 限りなき悲しみ / 帰路
(3)アルマ・マーラー:
 頌歌 / わたしは花の下をさすらう /
 なま暖かい夏の夜を待ちわびて / 収穫の歌 /
 あなたの傍らでは心おきなく / 激情 / 静かな街 /
 見分ける / わたしの夜を知っていますか
マリア・リッカルダ・ヴェッセリング(Ms)
ナタリー・ダン(P)
スイスのグラウビュンデン出身のメッゾ、ヴェッセリングによるソロ・アルバム。音楽史上名高い3人の女性作曲家による歌曲を取り上げている。才気あふれロマンティックな作風のアルマ・マーラー。ドビュッシーの強烈な影響を感じさせる夭折のリリ・ブーランジェ。女性らしい繊細なニュアンスのクララ・シューマン。濃やかな表現で三者三様の世界を歌い分けます。録音:2008年5月2-6日ジュネーヴ、エルネスト・アンセルメ・スタジオ
50 2803 マルチヌー:
 (1)チェロ・ソナタ第1番H.277(1939)
 (2)チェロ・ソナタ第2番H.286(1941)
 (3)チェロ・ソナタ第3番H.340(1952)
マッティア・ザッパ(Vc)
マッシミリアーノ・マイノルフィ(P)
来年2009年はマルチヌーが世を去ってちょうど50年。チェロをこよなく愛したマルチヌーは、政治的緊張と社会の激変が著しかった15年間に、この楽器のために3曲のソナタを書いている。1940年にパリで作曲された最初のソナタは、ナチス・ドイツによる母国チェコスロバキアの解体を認めたミュンヘン協定に対する彼なりの反応でした。ソナタ第2番はアメリカ亡命中に書かれた最初の作品のうちのひとつ。そして最後のソナタは、まず1952年の夏、フランスのヴュー・ムーランでの休暇の間に着想され、同年の秋にニューヨークで完成されています。1973年スイス・ロカルノ出身のザッパはチューリヒ・トーンハレ管のメンバー。イタリア生まれのマイノルフィとデュオを組んで、ほかに5枚のアルバムをリリースしており、2001年には殿堂カーネギーホールにおけるデビューを果たしている。

COL LEGNO

WWE 60015
(3CD)
\7200→¥6590
ブラームス:
 (1)交響曲第1番ハ短調Op.68
 (2)交響曲第2番ニ長調Op.73
 (3)交響曲第3番ヘ長調Op.90
 (4)交響曲第4番ホ短調Op.98
グスタフ・クーン(指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管
クーンと手兵ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団がcol legnoと共同制作で進める録音プロジェクト。ベートーヴェン全集(2005、2006年収録)は、なにより演奏と録音の質の高さに驚かされるものだったが、なおもこのコンビによるプロジェクトは進行中で、こんどはブラームスの全集が登場する。巨匠の道を着実に歩むクーンのもと、鍛え抜かれたこのオケの機能美は抜群で、ベートーヴェン同様にこのブラームスでも全曲を通じて正攻法のアプローチが特徴となっている。このたび録音を手掛けたTORITONUSは、1987年にシュトゥットガルトで創設された録音製作チーム。所属する4人のトンマイスター(マルクス・ハイラント、シュテファン・シェルマン、アンドレアス・ノイブロンナー、ペーター・レンゲル)は、メンバー全員がデトモルトの北西ドイツ音楽アカデミーでトンマイスターの学位を修めた精鋭。これまでにメジャーからインディペンデントにいたる幅広い録音に携わっているプロ集団の音作りは、美しいホールトーンもとらえたプレゼンスで大きな魅力といえるだろう。録音:(1)2007年2月26日〜3月1日(2)2007年3月6〜29日(3)2007年4月12、13、16 & 17日 (4)2007年5月14、15 & 17日以上、イタリア、ボルツァーノ、ハイドン・オーディトリアム プロデューサー:アンドレアス・ノイブロンナー(第1番〜第3番)、マルクス・ハイラント(第4番) [TORITONUS] バランス・エンジニア:マルクス・ハイラント(第1番、第3番)、ダグマル・ビルヴェ(第2番)、シュテファン・シェルマン(第4番) [TORITONUS]
WWE 60014
\2400→¥2190
モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番「ジュノーム」KV271,
                第27番KV595
グスタフ・クーン(指)
ボルツァーノ&トレントハイドン管
ヤスミンカ・スタンツル(Pf)
11月のロッシーニ・フェスティヴァルの「オテッロ」で素晴らしい演奏を聞かせてくれたクーンのこれまた素晴らしいモーツァルト!カップリングも極上!ピアノのヤスミンカ・スタンツルはユーゴスラヴィア出身で1989年、ベートーヴェン国際ピアノ・コンクールで第一位。ちなみにこのコンクールの第3回(69年)は内田光子が一位。Col legno レーベルはグスタフ・クーンがレーベル運営に加わり始めてから、現代音楽から徐々に後期ロマン派、ロマン派、古典派へと射程距離を延ばし日本人にも親しみやすいレーベルへと変貌しつつある。今後もブラームスの交響曲全集は発売決定、ブルックナー、マーラーも一部、録音完了とのことでますます、目が離せない!!

CSO RESOUND

CSOR 901902
\3000→¥2790
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」 ベルナルド・ハイティンク(指)
シカゴ交響楽団
CSOR 901904
(SACD Hybrid)
\3600→¥3290
首席指揮者ハイティンクと最強の手兵シカゴ響(CSO)によるマーラー・シリーズ第3弾。CSOリザウンド最新アルバムは、第6番「悲劇的」より半年あまりを経た2008年5月、前作ショスタコーヴィチ第4番(CSOR.901814)にわずか1週間ほど先立っておこなわれた第1番「巨人」ライヴ。巨匠ハイティンクがマーラーを得意としていることはよく知られていますが、「巨人」については、交響曲全集録音の最初期、1962年にコンセルトへボウ管(RCO)とセッション録音して以来、1972年に同じくRCOとセッション録音で、さらに1977年にもRCOとはライヴ録音(同内容の映像有り)しているほか、1987年にベルリン・フィルともセッション録音、ベルリン・フィルとは1994年にライヴ映像作品も収録しています。いっぽう、作曲者自らの初演より四半世紀ののち、第2代音楽監督フレデリック・ストックの指揮で、1914年11月の定期演奏会における楽団初演に起源を遡るCSOもまた、首席客演指揮者ジュリーニ(1971年)と同じくアバド(1981年)、第8代音楽監督ショルティ(1983年10月)、テンシュテット(1990年ライヴ)、ブーレーズ(1998年)とのあいだに豊富な録音歴を誇ります。円熟の巨匠が導く世界最強のオケという、厚い信頼に結ばれた理想的な関係性。首席指揮者就任より3シーズン目に入り、つい先ごろ11月にもマーラー「復活」の公演で圧倒的な成功を収め、いよいよ2009年2月にはマーラー「悲劇的」を携えての来日公演が待望されるハイティンクとCSOとの相性の良さはいまさら申し上げるまでもないでしょう。
「ほかの数多くの指揮者は、われわれにシカゴ響をただヴィルトゥオーゾ・オケというものとして提示してきた。ハイティンクは彼ら全員がどんなに立派な音楽家であるかということをわたしたちに教えてくれるのだ。」(フィナンシャル・タイムズ)
「ハイティンクの解釈は、あたたかく開放的でみごとなものだった。」(シカゴ・トリビューン)
「ハイティンクとシカゴ響は、確信と活力とゆとりをみせつけ、(中略)満員の聴衆を5分間にもおよぶスタンディング・オべーションさせるに十分だった。」(シカゴ・サン・タイムズ)
ハイティンクにとって、またCSOにとっても6種目となるマーラー「巨人」。完璧とまで騒がれた第3番、とてつもなく長大なスケールで描かれ深い味わいを残した第6番と、前2作の出来栄えを踏まえると当然の流れといえそうですが、各誌レビューが伝える当夜の模様からも、演奏内容はおおいに期待の持てるものといえそうです。録音:2008年5月1、2 & 3日シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ)

DOREMI

DHR 7942/44
(2CD+DVD)
\6700→¥6290
「シルヴィア・マルコヴィチVol.1 / ヴァイオリン協奏曲集」
[CD 1]
 (1)チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
 (2)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77
  録音:(1)1996年5月(ライヴ)(2)1988年2月12日(ライヴ)
(1)クリスティアン・マンデール(指)
SWR南西ドイツ放送交響楽団
(2)ガルシア・ナヴァロ(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
[CD 2]
 (1)ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
 (2)サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調Op.61
  録音:(1)1979年10月(ライヴ)(2)1993年6月27日(ライヴ)
(1)エリアフ・インバル(指)
フランクフルト放送交響楽団
(2)マルチェロ・ヴィオッティ(指)
ザールブリュッケン放送交響楽団
【DVD】(NTSC / Region All)
 (1)ラロ:スペイン交響曲Op.21
 (2)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
 (3)バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番Sz.112
  収録:(1)1994年(ライヴ)(2)1990年(ライヴ)(3)1991年(ライヴ)
シルヴィア・マルコヴィチ(Vn)
(1)クリスティアン・マンデール(指)
(2)指揮者不詳(指)
(1)(2)ブカレスト・ジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団
(3)エーリヒ・ベルゲル(指)
ハンガリー放送交響楽団
1952年ルーマニアのバカウに生まれたシルヴィア・マルコヴィチは、テクニックはもとより容姿端麗なことでもたいへんな人気を博すヴァイオリニスト。ネーメ・ヤルヴィとのシベリウスのコンチェルト(BIS)でも名高い彼女の近況を窺い知るのにうってつけのセットがDOREMIよりリリースとなる。彼女は、ブカレスト音楽院でダヴィド・オイストラフの弟子、ステフェン・ゲオルギューに師事。13歳でキャリアをスタートさせ、16歳のときブルーノ・マデルナ&ハーグ・フィルとの共演で国際的なデビューを果たしている。さらに1969年にはロン=ティボー国際コンクールで第1位に輝き、翌1970年にはジョルジェ・エネスク国際コンクールでも第1位を獲得。ストコフスキーの大のお気に入りであった彼女ですが、なかでも1972年6月15日にロイヤル・アルバート・ホテルで行われた、ストコフスキー&ロンドン響のさよならコンサートで弾いたグラズノフは有名で、以降最重要レパートリーに挙げられています。ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、ラロといったヴァイオリン協奏曲の傑作ばかりをまとめた上に、映像まで収めたこのたびのセット。そのグラズノフと並んで、1971年にアバド指揮のロンドン響、さらにミラノ・スカラ座管との共演以来、同じく重要なレパートリーとされるバルトークの第2番が収められているのも注目。祖国エネスク(エネスコ)以来の伝統を今に受け継ぐマルコヴィチのあざやかな演奏をたっぷりと楽しむことが出来る。

DYNAMIC

CDS 603
(2CD→1CD価格)
\2200
“パトリツィア・チョーフィ ライヴ”
 トラエッタ:「イッポリートとアリチア」
 マイヤベーア:「悪魔ロベール」,「エジプトの十字軍」」
 ロッシーニ:「オテッロ」
 ドニゼッティ:「ピーア・デ・トロメイ」,「連隊の娘」
 ピッチンニ:「アメリカ人」
 マスネ:「シェリュバン」
 ヴェルディ:「トラヴィアータ」
  からのアリア,場面
パトリツィア・チョーフィ(S)
日本でもすっかりおなじみのソプラノ、パトリツィア・チョーフィ。1967年、シエナ近郊のカーゾレ・デルザの生まれ。1990年代から急速に名声を高め、現在ではプリマドンナとして世界中で活躍している。ことにロッシーニからヴェルディにかけてのイタリアオペラで悲劇のヒロインで、独特の魅力を発揮。このCD2枚には、彼女がメジャーブレイクする前後、1996年から2007年までのライヴ録音を集めている。「連隊の娘」は2005年のジェノヴァでのライヴ録音で、これは完全に初出。他のほとんどはDynamicからオペラ全曲CDとして発売されているが、チョーフィだけが目当ての人には非常に便利なセットだろう。しかも嬉しい1CD価格!録音:1996-20007年
CDS 618
(2CD)
\4200
アリエタ:「グラナダ征服」 マリオラ・カンタレロ(S ズレマ)
アナ・イバラ(S イザベル)
ホセ・ブロス(T ゴンザーロ)
アンヘル・オデナ(Br ララ)
ほか
ヘスス・ロペス・コボス(指)
マドリッド交響楽団,合唱団
貴重な作品の録音が登場。エミリオ・アリエータ(1823〜1894)は、スペイン、ナバラ州プエンテ・ラ・レイナ出身の作曲家。19世紀半ばにサルスエラの作曲家として大活躍した人です。しかし今日ではほとんど忘れ去られていて、クラウスが全曲録音を入れたスペイン語のオペラ「マリーナ」で知られている程度。サルスエラの作曲家の常として軽く見られがちだが、しかしアリエータは若い頃ミラノ音楽院に留学し、最優秀の成績で終了したという筋金入り。1848年には、若くしてスペイン女王イザベル2世によって王立歌劇場の作曲家として取り立てられています。1849年、新築された王宮歌劇場のためにイタリアオペラ「イルデゴンダ」を作曲、続いて作曲されたのがこの「グラナダ征服」で、1850年10月10日に初演され、好評を博した。どちらも台本は、ヴェルディ「ナブッコ」の台本作家として名高いテミストークレ・ソレーラ。ちょうど「アッティラ」の台本執筆を放り投げてマドリッドに逃亡していた時期でした。ですから、「グラナダ征服」は、ヴェルディと同時代の作曲家のオペラの一例としても、大変意味のある作品。このCDは、2006年に、およそ150年ぶりに上演された際の録音です。物語は、15世紀末、スペイン最後のイスラム勢力の拠点だったグラナダをスペイン王国が陥落させ、レコンキスタを完了させた史実に基づいたもの。「カバリエの再来」と名声も高いソプラノ、マリオラ・カンタレロのヒロインに、先日のウィーン国立歌劇場来日公演での「ロベルト・デヴェリュー」でグルベローヴァの相手役を堂々歌ったホセ・ブロス、さらに指揮が名匠ヘペス・コボスという、ビックリするほどの豪華さです。録音:2006年7月7日,マドリッド王立歌劇場
CDS 620
(2CD)
\4200
ヴィオッティ:フルートとピアノのための作品集
 3つの夜想曲
 6つのセレナード Op.23
マリオ・カルボッタ(Fl)
カルロ・バルツァレッティ(P)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(1755〜1824)といえば、ヴァイオリン作品で有名だが、ここにはフルートとピアノのための作品が収録されている。「3つの夜想曲」は、ヴィオッティがパリで活躍してた1820年頃に出版されたもの。その数年前に発表された、「チェロとピアノのための3つのディヴェルティスマン」に基づいた作品。「6つのセレナード」、ピアノのための作品で、そこにフルートかヴァイオリンの“伴奏”が加わるタイプの作品。これは、1802〜04年頃の「2つのヴァイオリンのためのセレナード」を手直ししたもの。どちらも、ヴァイオリン曲とは違ったヴィオッティの魅力が味わえます。マリオ・カルボッタは、ソロのフルーティストとして世界的に活躍すると同時に、埋もれた作品の発掘にも力を入れており、ここに収録された曲はいずれも世界初録音。です。録音:2007年10,12月,ミラノ

EGEA 1CD¥2400

ブルネロ シリーズ ~brunello series~現代のイタリアを代表するチェリスト・マリオ・ブルネロがイタリア屈指のレーベルEGEAで録音を開始。
シリーズとして続々と発売予定。今回は魅力的な2タイトルをご紹介。
SCA 138 ODUSIA〜オデュシア〜
 即興演奏/ODUSIA
 ジョヴァンニ・ソッリマ:SPASIMO
 ヘブライの歌/EL MOLE RAHAMIM
 即興演奏/EL MIDA
 ファリャ:7つのスペイン民謡〜第5曲「ナナ」
 トルコ民謡/11’LI
 アナ・ソコロヴィチ:VEZ
 即興演奏/ODUSIA
マリオ・ブルネロ (Vc)
オーケストラ・ダルキ・イタリアーナ
北イタリアに住むブルネロが現在最も興味をそそられている事は、音楽と自然を融合させる「チェロ・トレッキング」。富士山頂で演奏するなどユニークな活動を行っているブルネロの今回のアルバムはサハラ砂漠で演奏したもの。タイトルのODUSIAはオデュッセイアのラテン語。「オデュッセイア」は英雄オデュッセウスの10年にもおよぶ長い放浪・冒険の旅の話だが、ブルネロはこのシリーズを長い音楽の旅と位置付けスタートさせた。ブルネロの盟友、ジョヴァンニ・ソッリマはチェリスト兼作曲家で地中海周辺の地域の音楽を取り入れた独自の様式で世界中の様々なジャンルのアーティストからも注目を集める存在。「SPASIMO」は彼の故郷パレルモのテアトロ・マッシモからの委嘱作品。またユーゴスラヴィア出身のアナ・ソコロヴィチの作品や、トルコ民謡、ヘブライの歌など地中海、中東地域の音楽要素を取り入れた意欲的な内容となっている。
SCA 147
¥2190
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集
 チェロ協奏曲 ニ短調 RV.405
 チェロ協奏曲 イ短調 RV.419
 チェロ協奏曲 ヘ長調 RV.412
 チェロ協奏曲 ハ長調 RV.400
 チェロ協奏曲 ホ短調 RV.409
 チェロ協奏曲 変ロ長調 RV.547
マリオ・ブルネロ(Vc)
ラルテ・デラルコ
豊かな音楽と独創的な演奏で熱狂的なファンを持つマリオ・ブルネロが気鋭のアンサンブル、ラルテ・デラルコを率いてのヴィヴァルディのチェロ協奏曲集。チェロのソロで奏でられる美しい旋律は、改めてヴィヴァルディのバラエティ豊かな音楽性を発見させてくれます。ブルネロが作り出す音世界に包み込まれる快感を味わうことができる1枚。録音:2007年4月12-14日

EGEA LIMEN

CDE08 C009
\2300
ショパン:
 マズルカ イ短調Op.59-1、変イ短調Op.59-2、嬰へ短調Op.59-3 
 舟歌 嬰ヘ長調Op.60
 夜想曲 ヘ短調Op.55-1、変ホ長調Op.55-2
 バラード第4番 へ短調Op.52
 即興曲第3番 変ト長調Op.51
 ポロネーズ第6番 変イ長調Op.53「英雄」
 ワルツ イ短調Op.34-2
吉川隆弘(Pf)
2008年ミラノ録音。11月下旬から12月上旬にかけて帰国し各地のコンサートが評判になった吉川隆弘のショパン録音。吉川は1973年西宮生まれ。1999年東京藝術大学大学院修士課程終了。イタリアではアルフレッド・コルトーやアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの高弟のアニタ・ポリーニ女史に師事する傍ら、ミラノ・スカラ座アカデミーにおいてスカラ座フィルハーモニーの首席奏者たちに室内楽を学ぶ。現在ではミラノを拠点に、ヨーロッパ、アメリカ、日本においてソロ・室内楽で活躍中。

HAENSSLER 1CD¥2400

93 233
\2400
(1)ワインベルク:子供の雑記帳(全3巻23曲)
(2)ショスタコーヴィチ:アフォリズム Op.13
(3)ザラ・ネムツォフ:20のスケッチ
ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)
ワインベルクの「子供の雑記帳」は1944/5年作曲の23曲から成る小品集で、タイトルとは似つかわしくない過激で技巧的な曲が続く傑作。英Olympiaに録音があったが、入手不可能になったので嬉しいリリースと申せましょう。ロシアのユダヤ系作品普及に情熱を傾けるヤーシャ・ネムツォフが説得力満点の大熱演を見せている。カップリングの「20のスケッチ」は彼の愛妻にして新進作曲家のザラ・ネムツォフ (1980年生まれ)の作品。かなり前衛的な作風で、不思議な世界に浸れます。
98 536
\2300→¥2090
メンデルスゾーン交響曲全集シリーズ第3弾
弦楽のためのシンフォニア集
メンデルスゾーン:
 (1)弦楽のための交響曲第1番ハ長調
 (2)弦楽のための交響曲第2番ニ長調
 (3)弦楽のための交響曲第3番ホ短調
 (4)弦楽のための交響曲第4番ハ短調
 (5)弦楽のための交響曲第9番ハ長調
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団
ファイによるメンデルスゾーン第3弾は、すべて弦楽のためのシンフォニアばかり5曲を収録。13曲のシンフォニアは、第6番までがわずか12歳のときの作品で、神童メンデルスゾーンの若い才気がほとばしります。これらはいずれも偉大なる先人の影響がはっきりとあらわれており、たとえば第3番、第4番ではヘンデルとJ.S.バッハの対位法の痕跡がみとめられます。そして、ほぼすべての面で完成の域に達する第9番では、スイス民謡を題材にしたスケルツォ、つづくフィナーレに自作「真夏の夜の夢」を先取りした音楽を聴くことができるのも興味深いところといえるだろう。ファイとその手兵の奏でる音楽はいつもながら新鮮。ときに過激に切り込み、またアンダンテの美しさにも心惹かれます。録音:(1)2008年6月2日(2)2008年1月22日(3)2008年5月29日(4)2008年6月3日バート・ドュルクハイム、ナトゥールホルン・アカデミー (5)2008年6月20、21日バルツフェルト、ルートヴィヒ=エングレルト=ハウス
93 230(6CD-BOX)
\6800→¥6290
(2009年3月までの
期間限定特価)
「モーツァルト:交響曲集(19曲)」
[CD 1]
 第1番K.16 / 第25番K.183 / 第41番K.551「ジュピター」
[CD 2]
 第12番K.110 / 第29番K.201 / 第39番K.543
[CD 3]
 第8番K.48 /
 「ポストホルン」セレナードKV.320による交響曲 /
 第40番K.550
[CD 4]
 第22番K.162 / 第33番K.319 / 第38番K.504「プラハ」
[CD 5]
 第19番K.132 / 第34番K.338 / 第36番K.425「リンツ」
[CD 6]
 第28番K.200 / 第32番K.318 / 第31番K.297「パリ」/
 第35番K.385「ハフナー」
サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
2007年秋にスタートして2008年新春の来日公演に合わせてリリースされた、ノリントン&シュトゥットガルト放送響によるモーツァルトの交響曲シリーズ。2009年にノリントンが75歳を迎えるのをお祝いして、分売第1集から第6集までをひとつにまとめたセットが登場、しかも完全期間限定による超破格値でのご提供となります。後期6大を含む、ぜんぶで19曲のシンフォニーは、2006年のモーツァルト生誕250周年のアニヴァーサリーに演奏されたもので、一貫して同時代の演奏様式により作品の再創造を標榜するポリシーが徹底されている。すべての反復の指示に遵ったスコア。ヴァイオリンをステージ左右両翼に、通奏低音を中央に据えた楽器配置。加えて、編成も初演時のサイズを踏襲して曲ごとに変更するという念の要りよう。この結果、出てきた内容については、やはり同じ顔合わせによる不滅のベートーヴェン全集以来、最高の成果との呼び声が高いものとなりました。ピュア・トーンと呼ばれる、このうえなくあたたかく透明感を保持した美しいひびき。革新的なまでに音楽は活き活きとしているのに、どこまでも普遍性を感じさせるという驚き。しかも面白いのだから文句のつけようがない。ノリントン&シュトゥットガルトが到達したかつてないモーツァルト。このチャンスをくれぐれもお見逃しなく。録音:2006年シュトゥットガルト、ヨーロッパ音楽祭(ライヴ)
93 220
¥2190
「ケクラン:ピアノ曲集Vol.1」
 (1)アンダンテ・クアジ・アダージョ(1895)〜
  ‘はるかに’の第1稿Op.20,Ⅱ
 (2)ソナチネOp.87-1(1923-24)
 (3)リリアンのアルバム第1巻Op.139(1934)より
  第2番、第3番&第5番
 (4)ソナチネOp.87-2(1923-24)
 (5)陸景と海景Op.63(1915-16)
 (6)ソナチネOp.87-3(1923-24)
 (7)リリアンのアルバム第2巻Op.149(1935)より
  第2番、第4番&第8番
 (8)ソナチネOp.87-4(1923-24)
ミヒャエル・コルスティック(P)
hansslerの人気シリーズ最新作はピアノ曲。12の小品からなる陸景と海景は、のちに室内楽版にも編曲された作品。リリアンのアルバムは、1930年代に活躍した女優リリアン・ハーヴィーの映画よりインスパイアされた曲集で、タイトルにはリリック(抒情的)という意味も掛詞になっています。未出版のアンダンテ・クアジ・アダージョが世界初録音というのも目を引く。ピアノは学究肌として知られるコルスティック。録音:2007年12月17-19日シュトゥットガルト、室内楽スタジオ
93 227 ヴォルフガング・リーム(1952-):
 (1)交響曲第1番Op.3〜管弦楽のための(1969)“
  カール・アマデウス・ハルトマンの思い出に”
 (2)交響曲第2番〜大管弦楽のための(1975)
 (3)Nachtwach〜
  8人の独唱、混声合唱、
  4本のトロンボーンとウッドブロックのための(1987/1988)
 (4)大河交響曲に向かってⅢ〜管弦楽のための(1992/1995) *
 (5)Raumauge〜混声合唱とパーカッションのための(1994) *
  *世界初録音
(1)(2)ジョナサン・ストックハマー(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
(3)バルバラ・ヴァン・デン・、
アレクサンドラ・ルスティグ(S)
ウテ・ヴィッレ、シュザンヌ・マイスナー=シャウフェルベルガー(A)
リュディガー・リン、
ユベール・メイエ(T)
ベルンハルト・ハルトマン、
ミハイル・シャシコフ(Bs)
アンゲリカ・フライ、
マルタン・ユベール、
ミヒャエル・ポイゼ、
ハインリヒ・ゲルツェンロイヒター(Tb)
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル
マーカス・クリード(指、ウッドブロック)
(4)ジャンルイジ・ジェルメッティ(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
(5)SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル、
ヴァリアンティ、
ルペール・ユベール(指)
リーム・エディションの第3集。1969年作、弦の官能的なひびきが印象的な交響曲第1番、第2番の精緻な演奏につづいて、演奏時間23分弱でアルバム中最長の曲「大河交響曲に向かってⅢ」と、合唱と打楽器が過激に交錯するRaumaugeという、ふたつの世界初録音を収めており、現代音楽ファン注目のアルバムです。録音:(1)(2)2007年11月5-8日ジンデルフィンゲン、シュタットハレ (3)2004年9月14、15日シュトゥットガルト、ヴィラ・ベルク (4)1995年10月25日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール (5)1994年1月20日シュトゥットガルト、テアーターハウス

=SWR MUSIC=

93 232
(2CD)
\1500→¥1390
「ロジャー・ノリントン/ベスト・オブ・シュトゥットガルトサウンド」
[CD1]
 メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」より第1楽章
 モーツァルト:交響曲第29番より第4楽章
 ベートーヴェン:交響曲第2番より第3楽章
 エルガー:弦楽のためのセレナードより第1楽章
 ベルリオーズ:「ベンヴェヌート・チェッリーニ」より第1幕第2景のカヴァティーナ
 マーラー:交響曲第1番よりスケルツォ
 モーツァルト:交響曲第25番より第1楽章
 ワーグナー:「パルジファル」より聖杯の動機と第3幕終曲
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」より第2楽章
 マーラー:交響曲第5番よりアダージェット
 ベートーヴェン:交響曲第8番より第2楽章
 モーツァルト:交響曲第22番より第3楽章
[CD2]
 ベルリオーズ:幻想交響曲より第2楽章「舞踏会」
 シューベルト:「ロザムンデ」序曲
 ホルスト:組曲「惑星」より水星
 モーツァルト:交響曲第40番より第1楽章
 ブルックナー:交響曲第3番(第1稿)よりスケルツォ
 メンデルスゾーン:交響曲第1番より第3楽章
 ベルリオーズ:レクィエムより第5曲「われをさがし求め」
 ベートーヴェン:交響曲第5番より第1楽章
 マーラー:交響曲第4番より第2楽章
 シューベルト:交響曲第9番ハ長調「ザ・グレイト」より第4楽章
サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
おためし価格でお届け!10年間のあゆみがぎっしり詰まったノリントン&シュトゥットガルトによるベスト盤!!ノリントンが手兵シュトゥットガルト放送交響楽団の首席指揮者に就任して、ことし2008年で10周年。弦のヴィブラート・フリーによる「ピュア・トーン」を基調とする、いわゆるシュトゥットガルト・サウンドを武器に、当コンビはつねに音楽に新鮮な風を吹き込んできた。この間3度の来日公演を果たし、着実にファン層をひろげてきたのもご存知の通り。このたびhansslerが、クラシック界を席捲してきたかれらの足跡をたどるベスト盤をリリース。CD2枚分、トータル2時間半弱の内容は、2003年レコード・アカデミー賞を獲得したベートーヴェン以下、衝撃的にすっきりとしたマーラーに、つい最近も大きな話題を集めたモーツァルトまで、どれも聴きどころばかりを収めています。2009年には75歳を迎える巨匠ノリントンの入門篇としても最適で、お求めやすい特別価格でのご提供です。録音:[CD1]2001-2008年 [CD2]2001-2007年

HMF

HMC 902017
(2CD)
\4200→¥3890
Erik SATIE: Avant-dernieres Pensees〜
 エリック・サティ:最後から2番目の思想
[CD1]ピアノ・ソロ編
 (1)グノシェンヌ第1番 (2)舞踏への小序曲 (3)ジムノペディ第1番
 (4)本当にぶよぶよした前奏曲(5)グノシェンヌ第2番
 (6)嫌らしい気取り屋の三つのワルツ (7)グノシェンヌ第3番
 (8)ピカデリー (9)自動記述法 (10)グノシェンヌ第4番
 (11)操り人形は踊っている (12)メドゥーサの罠 (13)冷たい小品
 (14)最後から2番目の思想
 (15)いくぶん生き生きと(モンマルトルのエスキースとスケッチより)
 (16)乾からびた胎児 (17)グノシェンヌ第5番 (18)ワルツーバレエ
 (19)世紀ごとの時間と瞬間的な時間
 (20)ばら十字団の最初の思想 昨金の粉 朔グノシェンヌ第6番
[CD2]デュオ編
 (1)梨の形をした3つの小品(1台4手のための)
 (2)ジュ・トゥ・ヴ (3)お医者さんのところで 
 (4)僕には友達がいた (5)エンパイア劇場のプリ・マドンナ
 (6)風変わりな美女(1台4手による)(7)右や左に見えるもの
 (8)シネマ(ミヨー編曲による1台4手版) (9)ダフェネオ
 (10)リュディオン(潜水人形)
 (11)再発見された像(C管トランペットとピアノのための嬉遊曲)
 (12)シテール島への船出 (13)いいとも、ショショット
[CD1&2]
アレクサンドル・タロー(Pf)(※CD1(12)はプリペアード・ピアノ)
[CD2]
(1)(6)(8)エリック・ル・サージュ(Pf)、
(2)(3)(4)(5)ジュリエット(声)、
(7)(12)イザベル・ファウスト(Vn)、
(9)(10)(13)ジャン・ドゥルスクルーズ(T)、
(11)ダヴィッド・ゲリエ(Tp)
洒落ていて物憂くてエスプリたっぷりでどこか不気味・・・そんなサティの音楽。考えてみれば、タローほどサティ作品にぴったりなピアニストはそういないのではないでしょうか。タローは持ち前の抜群のセンスで、プリズムのように刻一刻と変わる曲のニュアンスや洒落っ気を気持ちよく描いてみせてくれます。「指先の魔術師」タローが奏でる独特の音色にはドキッとさせられます。ピアノ・ソロだけでも充分たのしめますが、disc2の「デュオ」での豪華共演者陣も注目です。ル・サージュとのデュオは、これ以上ない、と思えてしまうくらいに息も音色もセンスもぴったり。本当にうまいフランス人がフランスものを弾くとこうなるのか、と思わず脱帽。ジュリエットは、タローが「理想のサティ歌い」と絶賛するシャンソン歌手で、パリのちょっと古びたカフェを連想させる、雰囲気たっぷりの歌を聴かせてくれます。「右や左に見えるもの」では、イザベル・ファウストが変幻自在の活躍。ヴァイオリンという楽器がもつ音色の意外な響きをたのしませてくれます。ゲリエのトランペットも実に見事。パリっとおしゃれに決まった、サティの新たなる名盤の登場です。ブックレットの裏表紙に書いてあるサイトにアクセスし、パスワードを入れると、ボーナストラックなどが入手できるという趣向もあります。ジャケットに用いられているイラストは、ジャン=コクトーによるサティ像。録音:2008年4、5月
HMX 2908238
(1CD+
30組60枚の美麗カード)
\4200→¥3890
Musical Instruments音・楽器絵あそび
収録楽曲
[ヴァイオリン]
 J.S.バッハ:トッカータ ニ短調(アンドルー・マンゼ編)/
[チェンバロ]
 F.クープラン:ティク・トク・ショク(クリストフ・ルセ)/
[トランペット]
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番より
 (ベルリン古楽アカデミー、フリーデマン・インマー(Tp))
  ほか(全30トラック)
★30組(60枚)のイラストカードによる神経衰弱ゲームとしておたのしみいただけます。
★CDには、打楽器、各種弦楽器、鍵盤楽器など様々な楽器が活躍する楽曲が収録されています。CDを鑑賞してたのしむこともできます。
★CDをかけて、演奏されている楽器が描かれている絵を選んで遊ぶことができます。
★CDのクラシック音楽・イントロクイズとして遊ぶことができます。
★ブックレットには、それぞれのイラストに描かれている楽器についての説明が書かれていてお勉強できます
★ブックレットには、それぞれのイラストの全景、作者、題名もきちんと掲載されており、美術についても知ることができます。
上記のように、1セットでいかようにもお楽しみいただくことができる、画期的な商品です。
HMU 807480
(SACD Hyvrid)
\2600
デュリュフレ:
 (1)レクイエム Op.9 合唱、小管弦楽とオルガン版
 (2)顕現節の入祭唱への前奏曲 Op.13
 (3)アンリ・ラボーの主題によるフーガ
 (4)グレゴリオ聖歌による4つのモテット Op.10
 (5)ジャン・ギャロンを讃えて
 (6)瞑想曲
 (7)ミサ曲「クム・ユビロ」Op.11
ビル・アイヴス(指)
オックスフォード・マグダレン・カレッジ合唱団、
エングリッシュ・シンフォニア
純にして高貴、心洗われる世界にファンも多いデュリュフレ。彼の美しいレクイエムをはじめとする宗教合唱曲と、オルガン独奏曲を集めたアルバム。イギリスの名門オックスフォード・マグダレン・カレッジ合唱団が中世的な癒しの世界を創りあげている。
HMC 901985
\2600
(1)リゲティ:ルクス・エテルナ(永遠の光)
(2)同:ヘルダーリンによる3つの幻想曲
(3)同:無伴奏ヴィオラソナタより第1,2,3楽章
(4)ロベルト・ヘッペナー:岩の(パウル・ツェラン詩)(全6曲)
ダニエル・ロイス(指)
カペラ・アムステルダム、
スザンヌ・ヴァン・エルス(Va)
リゲティの「ルクス・エテルナ(永遠の光)」は、キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」に使用され、リゲティの名を世界的にした作品。この曲が欲しいという映画ファンからの問い合わせも多いので大歓迎のリリースと申せましょう。それもフォル・ジュルネ等でおなじみ、評価の高いロイス率いるカペラ・アムステルダムによるので嬉しさ倍増。さらに「ヘルダーリンによる3つの幻想曲」や無伴奏ヴィオラソナタの冒頭3楽章まで、倒錯のリゲティ・ワールドにひたれます。
HMX 2968096
(2CD)
\2400
J.S.バッハ・エッセンシャル
[CD1]
 ブランデンブルク協奏曲第5番第1楽章/ベルリン古楽アカデミー
 マタイ受難曲第2部最終部/ヘレヴェッヘ
 無伴奏チェロ組曲第5番〜プレリュード/ケラス
 平均律クラヴィーア曲集第1巻より前奏曲とフーガ
 トッカータとフーガ ニ短調(Vn編曲版)/マンゼ(Vn)
 カンタータBWV 170より第1番アリア/
  フィンク(A)、フライブルク・バロック・オーケストラ、ミュレヤンス(指)
 復活祭オラトリオBWV249より合唱
 「おお神よ、汝義なる神よ」BWV767/シュタイアー(Cem)
 フーガの技法 コントラプンクトゥス1(4声)/フレットワーク
 カンタータ「新たに生まれし嬰児」BWV 122より第4曲アリア/
  ヘレヴェッヘ(指)コレギウム・ヴォカーレ、イェゾフセク(S)
 カンタータ「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV21/
  シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指)
 管弦楽組曲第3番ニ長調よりエア
 管弦楽組曲第2番ロ短調よりバディヌリー
[CD2]
 カンタータ「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV12/ヘレヴェッヘ
 ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト短調BWV 1029よりI.ヴィヴァーチェ/クインターナ
 ゴルトベルク変奏曲BWV 988よりアリアと変奏16/エガー
 バスのためのカンタータBWV 158よりアリア/コーイ(Bs)、ヘレヴェッヘ
 マニフィカトニ長調 BWV243より/ヘレヴェッヘ
 パルティータBWV 1079/オデット
 クリスマス・オラトリオBWV 248より/ヤーコプス
 モテット「来ませ、イエスよ、来ませ」BWV 229/ヤーコプス
 「いざやもろびと神に感謝せよ」ロッグ
 ロ短調ミサ曲より「サンクトゥス」/ヘレヴェッヘ
 パストラーレBWV 590/タロー(Pf)
2009年5月のゴールデンウィークに開催されるラ・フォル・ジュルネ2009のテーマ作曲家は「バッハとヨーロッパ」。ハルモニアムンディもこれに合わせてスペシャルセットを作りました。名曲の聴きどころや、ムンディが誇る名録音がずらりと入ってこの価格、かなりのお値打ちもの。バッハの音楽宇宙を1枚や2枚のCDなんぞで語れるわけはありませんが、やはりこうやってまとめて聴いてみると、「音楽の父」なんだな、と実感してしまう。
HMU 807460
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集
 (1)弦楽四重奏曲第10番変ホ長調 op.74「ハープ」
 (2)弦楽四重奏曲第11番へ短調op.95「セリオーソ」
東京クヮルテット
東京クヮルテットによるベートーヴェン・ツィクルス第3弾。ベートーヴェン中期と後期の狭間に書かれた名曲「ハープ」と、「セリオーソ」二曲を収録。「ハープ」の題名の由来ともなったピツィカートも、東京クヮルテットのメンバーが使用している、かのパガニーニが四重奏用にと組み合わせたというストラディヴァリの銘器で聴くとひときわ印象的です。「セリオーソ」でも、冒頭のユニゾンでの息の合い方、集中はものすごいものがあります。ハルモニアムンディレーベルでのベートーヴェン全集の完成を間近に控え、ますますこのクヮルテットが円熟の極みにあることを存分に感じさせる、見事な出来栄えです。録音:2007年11月 場所:アカデミー・オブ・アーツ&レターズ(ニューヨーク)
HMU 907436
(2CD)
\4200
(KDC 5035の直輸入盤)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲集作品18
[CD1]
 第1番ヘ長調op.18-1、第2番ト長調op.18-2、第3番ニ長調op.18-3
[CD2]
 第4番ハ短調op.18-4、第5番イ長調op.18-5、第6番変ロ長調op.18-6
東京クヮルテット
BMGの全集から15年の時を経ての、ベートーヴェンの初期四重奏曲集の再録盤。ボルテージの驚くべき高さと円熟で奇跡の演奏となっています。録音:2006年5月、2007年2月
HMC 901998
\2600
J.S.バッハ:カンタータ集
 「イエス十二弟子を召寄せて」BWV22、
 「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV23、
 「主イエス・キリスト、真の人にして神よ」BWV127、
 「見よ、われらエルサレムにのぼる」BWV159
ヘレヴェッヘ(指)
コレギウム・ヴォカーレ
ドロテー・ミールズ(S)
マシュー・ホワイト(A)
ヤン・コボウ(T)
ペーター・コーイ(Bs)
円熟の極み、ますますの充実をみせるヘレヴェッヘによるカンタータ最新盤。BWV22、23は、トーマス教会のカントル採用試験のために書かれた作品で、試験提出用作品ということもあり、凝りに凝った作品となっています。22番は優美な作品、23番は厳粛な作品で、バッハの作曲の能力の幅広さを示しています。127番も、「ヨハネ受難曲」の改訂稿上演を控えていた時期に作曲されたため、受難と復活の預言を主題とするものになっており、充実した作品となっています。ヘレヴェッヘならではの陶器を思わせるしっとりとした合唱と管弦楽の音色に心打たれる一枚です。
HMC 902000
\2600→¥2390
ブラームス:弦楽四重奏曲集
 (1)弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 op.51-1
 (2)ピアノ五重奏曲 へ短調op.34
アルカント弦楽四重奏団
(アンティエ・ヴァイトハース、
ダニエル・ゼペック(Vn)、
タベア・ツィンマーマン(Va)、
ジャン=ギアン・ケラス(Vc))
ジルケ・アーヴェンハウス(Pf)
ジャン=ギアン・ケラス率いるアルカント・クヮルテットのCD第2弾は、ブラームス。ブラームスにとって、交響曲と同様、弦楽四重奏というジャンルにおいても、ベートーヴェンという存在はとてつもなく大きなものでした。ベートーヴェンの影から逃れるために長い年月をかけて作曲された第1番は、それだけに重厚で充実した作品となっている。時に弦楽四重奏、弦楽器という枠を超えているかのような大きな音楽で、様々な音色が求められる各パートですが、そこはさすが名手揃いのアルカント、見事なアンサンブルで聴かせる。ピアノ五重奏曲も、冒頭のユニゾンの暗い旋律から、ものすごい求心力で一気に作品に引き込まれます。ピアノのアーヴェンハウスも、ヴァイオリンのヴァイトハースとの共演も多く、メンバーとも気心の知れた仲間として、熱く融けあった見事なアンサンブルを展開している。
HMU 807461
(2SACD Hybrid)
\4800→¥4390
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲) リチャード・エガー(指&Cem)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
過激派にして華麗な指さばきの鬼才チェンバリスト、エガーがこれまたオケを過激に一刀両断!ファン待望の「ブランデンブルク協奏曲」 第5番のチェンバロ・ソロは注目!骨太で過激なチェンバリスト、エガー弾き振りの「ブランデン」の登場。アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックは、いつもリズミカルでエッジの効いた演奏で私たちを愉しませてくれてきましたが、ついにここで、ブランデンブルクの登場です!しかもチェンバロはエガー自身!とくれば、まずなんと言っても外せないのが第5番。楽器とのかけあいは丁々発止、さらにソロのカデンツァ部分では鬼才ぶりが200%炸裂しています。曲の展開は知っていますが、思わず手に汗握ってしまう迫力。かつて一人のチェンバリストがここまでの存在感を示したことがあったでしょうか・・・。いつもながらのハルモニアムンディUSAサウンドの美しさも満開、いや、待った甲斐があったとしかいいようのない最高の「ブランデン」でございます。録音:2008年5月

HMF 1CD¥2600

HMC 901996 ジョヴァンニ・ベネデット・プラッティ(1697-1763):
 コレッリに基づく合奏協奏曲第10番ヘ長調(544)
 チェロ・オブリガートをともなう合奏曲(Ⅷ)ニ長調
 コレッリに基づく合奏協奏曲第4番ヘ長調(540)
 「オーボエのための」協奏曲ト短調(644)
 コレッリに基づく合奏協奏曲第5番ト短調(541)
ベルリン古楽アカデミー
シェニア・レッフラー(Ob)、
セバスティアン・ヘス(Vc)
ゲオルク・カルヴァイト(コンサートマスター、独奏Vn)
プラッティは、イタリアに生まれ、ドイツのヴュルツブルクの宮廷に仕えた作曲家。自身、オーボエのとてつもない名手であったため、最初はオーボエ奏者として雇われたそうですが、ほどなくして作曲家としても才覚を発揮した人物です。オススメはトラック6から始まる(2)のチェロ・オブリガートを伴う協奏曲。痛快なテンポで刻まれる弦楽器による前奏を経て、チェロが上下にめまぐるしく動く旋律を奏でてゆきます。ベルリン古楽アカデミーの面々の一糸乱れぬアンサンブルは見事。そしてオーボエ協奏曲は、多感様式を思わせるような雰囲気を漂わせる豊かな表情が印象的です。録音:2007年11月
HMC 901986 グリーグ:
 チェロ・ソナタ イ短調op.36/
 叙情小品集より
  op.12-1, op.43-5, op.54-3, op.68-3, op.43-4, op.62-5,
  op.57-4, op.54-2, op.57-6, op.57-1, op.71-7/
 アレグレット ホ長調/インテルメッツォ イ短調
エマニュエル・ベルトラン(チェロ)
パスカル・アモワイヤル(ピアノ)
たまらなく濃密なグリーグ作品集の登場。2001年にコンクールで優勝して以来、徐々に人気上昇中のチェリスト、ベルトラン。デュティユーにも一目おかれた彼女は、ベリオの作品の世界初演を手がけたこともある実力者です。彼女をささえるアモワイヤルもフランスの実力派ピアニスト。ソナタで見せる二人の熱い掛け合い、二人で奏でるクライマックスは、思わずクラクラしてしまうような歌に満ちています。録音:2007年7月
HMC 901997 ユーゴーの詩による歌曲集
 リスト:わが子よ、私が王ならば/おお!僕がまどろむ時
 フォーレ:五月/君なくて
 アーン:星のない夜は/私の歌に翼があったなら/Viens!
 サン=サーンス:朝/エクスタシー/鐘/ジャン王の軍隊の行進
  ほか(全19曲)
コンスタンティン・ヴォルフ(バリトン=バス)
トゥルング・サム(ピアノ)
ユーゴーの詩は、激しく荒れ狂う波を連想させたかと思えば、どこまでもはてしなく続く大地を感じさせるものなど、そのスケールがあまりにも大きいものが多い。個人的な感情を歌うものが多い歌曲のジャンルの詩にしては「破天荒」とすら言えます。それでも作曲家たちはユーゴーの詩を愛し、これらの優れた曲が生み出されたのです。詩とメロディーの両方の世界を見事に制したバリトン、ヴォルフは1978年生まれのホープ。カールスルーエに学び、ヨーロッパの歌劇場で活躍の場を広げており、徐々に人気を博しつつあります。録音:2007年11月
HMC 901991 シューベルト:歌曲集
 シラーの「ギリシアの神々」の一節D677
 音楽に寄すD547/ガニュメートD544
 ミニョンの歌op.64-4/糸を紡ぐグレートヒェンD118
 悲しみの喜びD260/たゆみなき愛D138
 湖上でD543b/愛はいたるところにD239/6
 シルヴィアにD891/ナイチンゲールに寄すD196
 月に寄すD193/はなだいこんD752
 子守歌D527/星の世界D307/ロマンツェop.26
 若い尼僧D828/リーゼン山頂に立ってD611
 春にD882/挨拶を送ろうD741 
 それらがここにいたことはD775 
 君こそわが憩いD776
 笑いと涙D777
 沈みゆく太陽に寄せてD457 
 夕映えの中でD799
ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)
ゲルハルト・フーバー(ピアノ)
女性らしい深い優しさ、そして同時に力強さをたたえた歌声のフィンクによるシューベルト。彼の天才の煌きというよりも、心の闇がそこかしこにフッと翳る演奏。何も足さない、何も引かない、シューベルトの世界がここに見事に存在している。録音:2007年9月
HMU 807490
(SACD Hybrid)
\2600
ターリック・オレガン(1978-):作品集
 (1)私は太陽を永らく見ていない
 (2)エクスタシーの上にあるもの
 (3)夜の入口 
 (4)Tal vez tenemos tiempo
 (5)Care Charminge Sleepe
 (6)3枚つづきの絵画
 (7)憎む暇などない
コンスピラーレ
声によるプリズムや万華鏡を思わせる、独特の声楽作品を得意とするオレガンの最新盤。近未来的宇宙を思わせるような、星と星の間で不思議に停滞しながら響き合う声のような作品が続きます。録音:2007年10月

HR MUSIK 1CD¥2500

HRMN 03607 ジョン・ケージ:弦楽四重奏のための30の作品(1983)
ヤコブ・ウルマン:弦楽四重奏のためのコンポジション第2番(1998/99)
アルディッティ弦楽四重奏団
アーヴィン・アルディッティ(Vn)
グレアム・ジェニングス(Vn)
ドヴ・シンドリン(Va)
ローハン・デ・サラム(Vc)
アルディッティ弦楽四重奏団は1974年にアーヴィン・アルディッティによって結成。ケージ、カーター、デュサパン、フェルドマンなどの多くの作品を世界初演し、現代音楽と20世紀初頭の作品においては世界的な名声を獲得している。ジョン・ケージ:弦楽四重奏のための30の作品もアルディッティ弦楽四重奏団によって初演されている。弦楽四重奏曲として最も難しいとされる作品の一つ。4人が違った時間軸で進行し、曲に明確な輪郭はなく複雑ないくつかのプロセスで構成されている。またカップリングされているヤコブ・ウルマンはケージの作品を確定楽譜化する作品を書いていることで知られるドイツの現代作曲家。録音:2001年6月20-24日
HRMK 03707 ハイドン:チェロ協奏曲第2番
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番
ラースロー・フェニェー(Vc 使用楽器:マッティオ・ゴフリラー1695年)
グラント・ ルウェリン(指)
hr交響楽団
ハンガリー出身のチェロ奏者、ラースロー・フェニェー。彼は2004年から hr交響楽団のソロ・チェロ奏者を務めるほか、パブロ・カザルス国際チェロ・コンクールで優勝、その後ハンガリーはもちろん世界中の各メディア、オーケストラから共演オファーが絶えません。hr交響楽団はヘッセン放送協会所属のオケ(2005年までフランクフルト放送交響楽団)。グラント・ ルウェリンは1960年サウス・ウェールズ出身の期待の若手指揮者。それぞれのエネルギーに溢れた演奏を聴かせてくれる。録音:2006年5月22-26日
HRMK 03506 G,シンメルプフェニヒ:Io canto/Io moro,ecco,io moro 他
カッチーニ:麗しのアマリッリ、(リュート・ソロVer.含む)
作曲者不詳:バレエ、In me non e piu vita/Paduana 他
エンリコ・ラデスカ・ディ・フォッジャ:
 Donna gentil/Duro mio cor/
 Chi mi sente cantar/Moriro di dolor 他
ランドグラフ・モリッツ・・フォン・ヘッセン:バレエ/クーラント 他
ラウレンチーニ・ダ・ローマ:プラエルディウム(前奏曲)
ダウランド:悲しみのパヴァーヌのラクリマ
クラウス・メルテンス(Bs-Br)
ヨアヒム・ヘルト(Lute)
17世紀初頭にエリーザベト・フォン・ヘッセンはランドグラフ・モリッツの長女の書からリュート作品とマドリガーレを収集。このアルバムはカッセル大学の図書館の425周年記念を祝うために発表された1600年頃とヘッセン家に基づいたリュート音楽から選出して収録している。美しく安定した歌唱で定評のあるクラウス・メルテンスとドイツの中堅リュート奏者ヨアヒム・ヘルトによる演奏。録音:2005年7月6-9日

HUNGAROTON 1CD¥2300

HCD 32590 エルネスト・カヴァッリーニ(1807−1874):
 30のカプリス集より(22曲)〜独奏クラリネットのための
  第2番ハ長調 / 第3番ハ短調 / 第6番ニ長調 /
  第8番ヘ長調 / 第9番ハ長調 / 第10番イ短調 /
  第11番ヘ長調 / 第12番ニ短調 / 第13番ト長調 /
  第14番ホ短調 / 第15番ハ長調 / 第16番ハ長調 /
  第17番イ短調 / 第20番ニ長調 / 第21番ロ短調 /
  第22番ト長調 / 第24番ハ長調 / 第25番変ロ長調 /
  第26番変ロ長調 / 第27番ト長調 /
  第28番ト長調 / 第29番変ロ長調
チャバ・クレニャーン(Cl)
イタリアのミラノで生没したカヴァッリーニは、ロッシーニとヴェルディのお気に入りだった、超絶クラリネット吹きで作曲家。ミラノ音楽院でベネデット・カルッリに師事して、イタリアをひろく旅したのち、ミラノに戻りスカラ座管のメンバーとなる。当時、その腕前から英国のクラリネット奏者ヘンリー・ラザルスは「クラリネットのパガニーニ」と呼んだほど。また、ソリストしても、自作のクラリネットとオケ(またはピアノ)のための練習曲と演奏会用小品を携えて、ヨーロッパ各地で数多くのコンサート活動を行いました。そのなかでもっともひんぱんに取り上げたのが、その名もまさしくパガニーニの同名曲を思わせる「カプリス」。内容的には純粋に技術の練習から、イタリア様式のメロディアスで、とびきり美しい‘ベル・カント’ファンタジアまでを幅広くカバーしている。古典派からロマン派、現代作品までこなす名手クレニャーンを得て、ここに現代によみがえりました。録音:2008年3月25-30日フンガロトン・スタジオ
HCD 32596 ミヒャエル・ハイドン:
 聖週間のためのレスポンソリウム集MH 276−278(1778)
  聖木曜日 / 聖金曜日 / 聖土曜日(※ラテン語歌唱)
パーセル合唱団
オルフェオ・オーケストラのメンバー(ピリオド楽器使用)
バーリント・マロート(Vc)
ジェルジ・ヤンジョー(Cb)
レヴェンテ・ジェンジェッシ(Org)
ジェルジ・ヴァシェギ(指)
世界初録音で注目を集めるシリーズの最新作。ローマ・カトリックの典礼で歌われるレスポンソリウムは、「応唱」と訳されるように、もともとは先唱者に呼応して短い句を会衆が唱えるというスタイルがその始まり。やがて時代が下るなかで膨大な作品が残され、16世紀後半のビクトリアやインジェニェーリ、ジェズアルド、18世紀中葉のヨンメッリ、ゼレンカが、旋律と高度の芸術性を加えて独立した宗教曲へと発展させてゆく。そして、この流れに連なるのが、“ザルツブルクのハイドン”とも呼ばれ、18世紀後期に活躍した宗教音楽の大家ミヒャエル・ハイドン。このアルバムにはア・カペラ、オルガン伴奏つきの合唱、そしてオルガンとヴィオローネ伴奏つきの合唱という3つの版、全部で27のレスポンソリウムを収められ、パレストリーナを模倣した厳かで格調高い古様式(Stile antico)による声楽の扱いが秀逸のきわみ。こころ静かに深く沁み渡ります。録音:2008年4月22-24日、27-28日フンガロトン、スタジオ
HCD 16887 ヤーコプ・パツェラー(1869−1957):行進曲集
 (1)マニロヴァ・マーチOp.107
 (2)ハンガリー歌曲集 ポプリ第1番Op.141
 (3)コッシュート・マーチOp.175
 (4)ロック・マーチOp.106
 (5)ヘルクレス行進曲Op.129
 (6)英雄行進曲Op.110
 (7)ジュビリー・マーチOp.207
 (8)小伍長行進曲OP.126
 (9)ヘルクレスバートの思い出Op.124
 (10)マティアス(マーチャーシュ)・マーチOp.171
 (11)勝利の英雄たちの帰還Op.145
 (12)騎兵行進曲Op.183
 (13)結婚行進曲Op.118
 (14)前衛行進曲Op.207/B
 (15)行進曲「ハンガリーの若人」Op.203
 (16)「若き血潮」行進曲Op.112
 (17)ハンガリー歌曲集 ポプリ第2番Op.142
 (18)行進曲Op.214
ハンガリー共和国軍中央ウィンド・オーケストラ
(1)-(6)(8)(10)(11)(15)ティボル・コヴァーチュ、
(7)(9)(12)-(14)(16)(18)ヤーノシュ・ぺーンテク、
(17)ジョルト・チズマディア(指)
オーストリア北東部のバーデン・バイ・ウィーンに生まれたヤーコプ・パツェラー(1869−1957)は、オーストリア=ハンガリー帝国の楽長を務めたハンガリーの作曲家。ウィーンの音楽院で学んだ後、まずフリードリヒ・シュトラウス・オーケストラのコンサートマスターに、さらにはさまざまな劇場で指揮者を務めた。26歳のときにはすでにウィーンのカルル劇場の指揮者の地位にありましたが、1896年に帝国=王国軍(独語でkaiserlich und koniglich[省略形K.u.K.]。オーストリア皇帝でハンガリー国王の意。)に入隊し、かくしてオーストリア=ハンガリー二重帝国の楽長になった。この時期、指揮に作曲にと空前の成功を収めるが、ハンガリー語をほとんど話せない彼は帝国の崩壊とともに地位を追われ、この際リヒャルト・フリッチャイ(指揮者フェレンツの父)に身柄を匿われている。以来、ひっそりと暮らしながらブダペストで作曲とオーケストレイションの仕事で生計を立てていましたが、さらなるきびしい政治的騒乱や世界大戦の恐怖は例外なくパツェラーにもおよび、かれの命運もついに尽きます。第2次大戦終結後は、「鉄のカーテン」に覆われたハンガリー国内に留まり創作に専念するものの、不遇な余生を送るうちに作品もすっかり忘れ去られてしまうのです。オペラ1、オペレッタ2曲をはじめ、ワルツ、間奏曲、歌曲そしてマーチと幅広いジャンルにかなりの数に上る作品を残したパツェラー。死後50年を経て再発見された未出版の自筆譜をもとに録音されたマーチの数々は、短期間で彼の名を世界的なものにした「ヘルクレスバートの思い出」など、その栄華を偲ばせるものとなっている。録音:2008年1月21-24日ブダペスト、RAZスタジオ
HCD 32335 (1)レスピーギ:主の降誕への讃歌(1930)
(2)ラースロー・ライタ:
 その歌はどこへ行ってしまったの?Op.32(1940) 〜
  無伴奏混声合唱のための
(3)同:Ⅰ夕べの対話Op.16(1932)〜無伴奏混声合唱のための
(4)同:Ⅱ.山岳民族Op.16(1932)〜無伴奏混声合唱のための
(5)同:2つの合唱曲Op.23(1936)よりシャンソン
(6)同:2つの合唱曲Op.23よりロンデル
 [歌唱:(1)イタリア語・(2)-(4)ハンガリー語歌唱・(5)フランス語]
(1)トゥンデ・サボーキ(S)、
エヴァ・ラクス(A)、
ティモシー・ベンチ(T)
(5)アンドレア・モルナール、
マールタ・ステファニク、
アンドレア・バラート・ナジ(S)
(1)室内アンサンブル
カタリン・ロージャ、
ヴィクトーリア・ドムヤーン(Fl)
ハイナルカ・キシュ、
ガーボル・ビチュケイ(Ob)
ヨージェフ・ヴィターニ、
クラーラ・クバッシ(Fg)
ラースロー・グリュンヴァルト(Perc)
シャーンドル・ラク、
シャーラ・アポストル(P)
(1)ペーテル・エルデイ、
(2)-(5)イシュトヴァーン・エッラ(指)
デブレツェン・コダーイ合唱団
コダーイの混声合唱曲シリーズでおなじみ、ハンガリーきっての精鋭コーラスによる最新アルバム。「ローマ三部作」を経て、レスピーギが書いたのはクリスマスを題材にした田園劇の性格をもつカンタータ。独唱者が天使(ソプラノ)、マリア(コントラルト)、羊飼い(テノール)をそれぞれ担い、マドリガル風の合唱、モンテヴェルディ様式のアリオーソ、グレゴリオ聖歌などおおくの特徴がみられる。いっぽうのライタは、バルトークやコダーイと共同で民謡の録音や研究をおこなった経緯があるものの、民俗色に染まりきらずフランスやラテンの文化にも重要性を見出しているところがユニーク。ここに収められたものはどれも珍品の部類に属する作品といえるが、合唱学習者にとってライタはなかでも貴重といえる。なお、レスピーギはヤーコポーネ・ダ・トーディの詩、ライタではOp.16と最後の無伴奏合唱作品であるOp.32が、ともにラヨシュ・アープリの詩に拠り、緩−急と対照的な性格をもつOp.23はシャルル・ドルレアンの詩によるものとなっている。録音:(1)2004年9月15-16日(2)-(6)2008年6月9-12日デブレツェン、デーリ・ミュージアム
HCD 32571 (1)ジェルジ・オルバーン:マニフィカト
(2)ペーテル・トート:大ハンガリーの女王のための讃歌
(3)ゾルターン・コダーイ:わたしの心は痛む(1917)
(4)同:カールロー村の対舞(1950)
 [歌唱;(1)(2)ラテン語・(3)(4)ハンガリー語]
(1)イルディコー・チェルナ(S)
ジュジャ・エレケシュ(Org)
ゼーノー・ラーング(Perc)
(1)(3)アンドレア・メラート(Ms)
(3)(4)アーグネシュ・サカーイ(ツィンバロン)
(4)オルショヤ・サカーイ(ツィンバロン)
ブダペスト・エトヴェシュ・ロラーンド大学
ガーボル・バロシュ(指)
ベーラ・バルトーク合唱団&大学管弦楽団
大御所オルバーンによるマニフィカトは、大作「クリスマス・オラトリオ」(HCD.32546)以前に書かれたもので、ハンガリー語の聖ルカ福音書によるおなじみのカンティクル。現在のラテン語版は8楽章構成で、演奏時間30分ほど。起伏に富み、静謐な美しさにもあふれている。トートの作品は2007年11月に当大学アンサンブルの依頼によって書かれたもの。前衛色とは無縁でシンプルでたいへんわかり易い内容。音楽が進むに連れて、テクスチュアは次第に厚みを増してゆく。4声の合唱と弦5部という編成。民俗楽器ツィンバロンの採用がユニークなコダーイの2曲は、ジプシーバンドに興味を示したあとがうかがえる。1957年に設立され半世紀以上の歴史を誇る大学オケと、バルトーク家の許しを得てその名を冠して活動する学生コーラスによる演奏は、アマチュア離れした出来栄え。ブダペストの春音楽祭の常連であるかれらは、共通の創設者でもあり、以来監督を務めるバロシュのもと、2度のアメリカ・ツアーを含む海外楽旅も回数を重ね、すでにHUNGAROTONにいくつものアルバムを発表しています。合唱大国ハンガリーを象徴する合唱関係者注目のアルバムといえるでしょう。録音:2008年4月、5月フンガロトン・スタジオ
HCD 32540 ニコラ・シェドゥヴィル(1705−1782):
 こころみ(レ・ドゥフィ)、または音楽愛好家の練習曲〜
  ハーディ・ガーディと数字付低音のための作品集Op.9
ローベルト・マンデル(ハーディ・ガーディ)
パール・ネーメト(バロック・フルート)
アンサンブル・ル・ベルジェ・フォルチュネ
ピロシュカ・ヴィタリウス(バロック・ヴァイオリン)
ゾルターン・セープラキ(リコーダー)
オットー・ナジ(チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アーグネシュ・ヴァーライアイ(ハープシコード)
ガーボル・トコディ(リュート、バロック・ギター)
ミシェル・コレット(HCD.32102)、ドラヴィーニュ(HCD.32201)、ジャン&ジャック・オットテール(HCD.32334)につづく、ハーディ・ガーディ(手回しオルガン)およびミュゼット(袋に風を送りパイプを鳴らす楽器)のシリーズ第4弾。18世紀の初めにパリ・オペラ座管のオーボエとミュゼット奏者を務めたニコラ・シェドゥヴィル(1705−1782)。かれはみずからミュゼット製作までおこない、当時の記録に「フランスの貴婦人たちのミュゼット教師」と呼ばれ、名家のミュゼット教師として高い人気を得るとともに、ラ・ボルドより「フランス音楽史上最高のミュゼット奏者」とまで絶賛されたほど。全部で30曲からなる作品9は、当時はやっていた、素朴なひなびた様式を試みに取り入れ、タイトルが示すように演奏の難易度もそれぞれが献呈された弟子たちのテクニックに見合ったものとなっており、一世を風靡したこの風変わりな楽器の魅力が詰まっている。録音:2007年4月3-5日フンガロトン・スタジオ
HCD 32555/56
(2CD)
コダーイ:
 (1)歌唱集〜民俗伝承詞による16の連作歌曲集Op.1
 (2)ベーラ・バラージュの詩による3つの歌曲、遺作
 (3)4つの歌曲
 (4)7つの遅れてきたメロディーOp.6
 (5)ヒムフィの歌(詞:シャーンドル・キシュファルディ)
 (6)2つの歌曲Op.5
 (7)5つの歌曲Op.9
 (8)3つの歌曲Op.14
 (9)エピグラム〜9つのヴォカリーズ(テクスト:メリンダ・キシュテーテーニ)
 (10)ヨアンニシュ・フニャディの墓碑銘(ヤヌス・パンノニウス)
  [※(1)〜(4)、(9)ハンガリー語歌唱、(10)ラテン語歌唱]
アンドレア・メラート(Ms)
アンナ・コロンディ(S)
ジュラ・オレント(Br)
サボルチュ・ブリックネル(T)
チャバ・セゲディ(Br)
イシュトヴァーン・コヴァーチュ(Bs)
ユディト・ネーメト(Ms)
イェネー・ヤンドー、
エメシェ・ヴィラーグ(P)
わずか4歳で即興的に歌を作ったといわれるコダーイ。のちにすぐれた合唱作品を残すかれの本分は終生、声楽にありました。このアルバムでは、コダーイが創作活動の最初の20年間に、器楽による室内楽と並行して取り組んだ、ピアノ伴奏つきの芸術歌曲を収録しています。民俗詩による作品1のハンガリー語原題Enekszo(エーネクジョー)は、強いて英訳するとSong〜wordあるいはSinging〜wordとなることが象徴的なように、そしてまた詞をアラニ、モーリツ、ベルジェニ、ケルチェイ、チョコナイ・ヴィテーズ、アディ、バラッシらハンガリー人による詩作に付曲していることから、じっさい、どのナンバーにおいてもハンガリー語と、そこに根ざしたゆたかな旋律美の関係性を見て取ることができます。録音:2007年11月21日-2008年9月1日フンガロトン・スタジオ
HCD 32588 「ヴァンハル:3つのピアノ五重奏曲Op.12」
 (1)ソナタ第1番ト長調
 (2)ソナタ第2番ニ短調
 (3)ソナタ第3番変ロ長調
ミクローシュ・シュパーニ(フォルテピアノ;アントン・ワルターにもとづく、2003年クリス・マーネ製作)
オーセンティック四重奏団(ピリオド楽器使用)
ジョルト・カッロー、
バラージ・ボザイ(Vn)
ガーボル・ラーツ(Va)、
チッラ・ヴァーリ(Vc)
ボヘミア生まれでウィーン古典派の中心作曲家として、当時、人気を博したヨハン・バプティスト・ヴァンハル(1739-1813)。当時のハンガリー領のポジョニ(現在のブラチスラヴァ)に居住していたこともあるかれは、ウィーンに出たモーツァルトの「小ト短調」交響曲成立に大きな影響をあたえたと云われています。1784年にベルリンで出版された作品12は、別名“2つのヴァイオリン、ヴィオラとチェロ伴奏つきの(任意指定)クラヴサンのためのトリオ・ソナタ集”といい、ここでの演奏はその弦楽四重奏を伴う形となっています。これにより表現の幅も大きく拡がり、協奏曲風の趣きさえ感じさせます。また、心地よいハーモニー、雄雄しく自由な様式はヴァンハルのほかの作品とおなじで、アダージョの序奏つきで急〜緩〜急の3楽章形式というところが3曲に共通しています。フォルテピアノはBISのC.P.E.バッハのシリーズでおなじみ、名手シュパーニ。録音:2008年2月21-24日フンガロトン・スタジオ
HCD 32585 シャーンドル・バラッシャ(b.1935):交響作品集
 (1)ビハール県での旅Op.93(2005)
 (2)デブレツェンのチヴィシュ町Op.91(2005)
 (3)騎士道の誉れOp.100(2007)
アーダーム・メドヴェツキー(指)
MR交響楽団(ハンガリー放送交響楽団)
1935年ブダペスト生まれ、ボストン響やクーセヴィツキー財団、BBC響などの委嘱で作品を発表し、現代のハンガリーを代表する作曲家として知られるバラッシャの管弦楽作品を収めたアルバム。2005年12月に完成した「ビハール県での旅」は、ヴァーラドとビハール県の風景に捧げられた曲。フルオケのための4つの楽章からなる組曲で、ナジヴァーラド・フィルハーモニー管弦楽団のためにカルヴァン派の主教ラースロー・テーケーシュが委嘱し、2006年12月メドヴェツキーの指揮、ナジヴァーラド・フィルによって初演されました。現実の時間における景色と、青春時代の記憶の中の心象風景とを旅するという、バラッシャの自叙伝ともいうべき内容となっています。ほかに、ビハール県の中心都市で、作曲者と長年に渡りゆかりの深いデブレツェンを題材にした「デブレツェンのチヴィシュ町」、ティボル・エルケルに献呈され、同時にまたハンガリー最初の大作曲家フェレンツ・エルケルへのオマージュでもある「騎士道の誉れ」を収録。録音:2008年2月28日フンガロトン放送第6スタジオ
HCD 32586 「8+1 〜 フリジェシュ・ヒダシュ(1928-2007):管楽器のための室内楽曲集」
 (1)8+1〜8つの管楽器とコントラバスのための(2006)
 (2)5つのミニアチュール〜管楽器のための(1986)
 (3)オクラバ〜トリオ(2006)
 (4)ゾゾのための絶望的な祈り(2004)[ゲーザ・フューケ編]
 (5)ディヴェルティメント〜木管八重奏のための(1985)
ラースロー・マロシ(指)
ジェール・ボレロ・ウインド・アンサンブル
管楽器のための協奏曲と吹奏楽作品の数々でとりわけ人気を集め、ハンガリー国内にとどまらず、その名を海外にも知られたフリジェシュ・ヒダシュ(1928-2007)。実力も認められて、2度(1959年、1980年)にわたり栄誉あるフェレンツ・エルケル賞を授与され、1993年にはバルトーク=パーストリ賞を授与されています。楽器編成をそのまま表す「8+1」は、作曲家と特別な関係にあったボレロ・ウインド・アンサンブルの委嘱作。三部構成で単一楽章、スケルツォ風の作品で、ヴィヴァーチェのあと、“ビッグ・バンド”音楽を思わす大きくアーチ状を描くモデラートを経て、効果的なコーダで結ばれます。名手カールマン・ベルケシュのアンサンブルのために書かれた「ディヴェルティメント」は中央に緩徐楽章、2つのスケルツォを有するブリッジ構造の5楽章形式の作品。そして、風変わりなタイトルを持つ「オクラバ(Oclaba)」。このかろうじて自筆譜で残されていた作品名はトリオを構成する楽器の、短縮された英語表記(oboe, clarinet and bassoon)に由来します。20世紀前半のフランス新古典主義のミヨー、フランセを思わせるディヴェルティメント風の内容で、7つの楽章間に独奏楽器が交替するのも特色となっています。録音:2008年3月9-11日ジェール、リヒテル・ホール
HCD 32344 ジュラ・バーンケヴィ(1966):
 (1)銀翅の蝶々(1999)〜
  バーンケヴィ・ドモンコシュの詩によるサウンド・ファンタジー
 (2)ミゼレーレ(2001)
 (3)地獄の門〜オーギュスト・ロダンの彫刻による弦楽四重奏と
  エレクトロニクのためのサウンド・フレスコ
 (4)意識(Consciousness)〜レーリンツ・サボーの詩による歌曲集
 (5)アコーディオン協奏曲(Accord(ion) Concerto)
(1)イシュトヴァーン・マトゥズ(Fl)、
バラージュ・カーントル(Vc)
(2)ヴォーチェス・エクァレス
(3)ベンチェ・ガズダ、バラージュ・ゲルゲイ(Vn)
ジェルジ・グヤーシュ=ナジ(Va)
バラージュ・カーントル(Vc)
イシュトヴァーン・ホルヴァート(バランス・エンジニア)
(4)アーコシュ・アンブルシュ(Bs)
ジョルト・シェレイ(指)
コンポナンサンブル
(5)エルニエイ・ラースロー(アコーディオン) ゲルゲイ・ヴァイダ(指)
ハンガリー放送交響楽団
1966年ハンガリー中西部フェイェール県ドゥナウーィヴァーロシュに生まれたジュラ・バーンケヴィの作品集。彼は作曲をベーラ・バルトーク音楽院のミクローシュ・コチャール、フェレンツ・リスト音楽院のアッティラ・ボザイに学び、2000年に「銀翅の蝶々」でベネデク・イシュトヴァーンフィ賞、2004年にはエルケル賞を獲得しています。小編成の室内アンサンブルや合唱団、独奏楽器から、バレエや大規模な交響楽団のためにも作品を書いており、その音楽世界は広範囲に及びます。録音:2000-2002年(ハンガリー放送収録)
=バルトーク・ニュー・シリーズ=
HSACD 32506
(SACD Hybrid)
\2500
バルトーク:
 (1)組曲第2番Op.4, BB 40, Sz.34(1942年版)
 (2)ルーマニア舞曲BB 61, Sz.47a
 (3)ルーマニア民俗舞曲BB 76, Sz.68
 (4)舞踏組曲BB 86, Sz.77
 (5)組曲第2番(1921年版)より第3曲アンダンテ、第4曲コモド
ゾルターン・コチシュ(指)
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
HUNGAROTONが推し進める大事業、バルトーク新全集で柱を務めるコチシュ。指揮者として手兵ハンガリー国立フィルを率いての第6集は、初期のオーケストラ作品を収めています。当初セレナードと題され、すぐに自筆譜では組曲と改められた「組曲第2番」は、初期の最重要作に数えられるもの。ここでは改訂版のほかに、オリジナル版の第3、第4楽章も別に収めており、大全集ならではのこだわりといえるでしょう。長年ピアニストとしてバルトークの研究に取り組んできたコチシュのアプローチは的を射たものといえ、また、オケのひびきとリズムの冴えも抜群です。なお、舞踏組曲のみ既出の録音(HSACD.32187)と同一となります。録音:(1)2007年9月23日(2)(3)2008年3月5日(5)2007年9月26日 ブダペスト、バルトーク国立コンサート・ホール、パレス・オブ・アーツ (4)2002年9月15日ブダペスト、イタリア会館
HCD 32578 「ハンガリー・フルートの近過去」
 (1)ヤーノシュ・デチェーニ(1927):田園風ソナチネ〜フルートとピアノのための
 (2)マーチャーシュ・シェイベル(1905-1960):
  パストラーレとブルレスケ〜フルートと弦楽のための
 (3)ジェルジ・コーシャ(1897-1984):ノットゥルノ
 (4)チャバ・サボー(1936-2003):
  舞踏のリズムによるソナタ〜フルートとピアノのための
 (5)エンドレ・セルヴァーンスキー(1905-1960):
  ソナチネ〜フルートとピアノのための
 (6)カミッロー・レンドヴァイ(1928):
  4つの二重奏曲〜フルートとピアノのための
 (7)フェレンツ・ファルカシュ(1905-2000):
  瞑想〜フルートとピアノのための
 (8)パール・ヤールダーニ:(1920-1966):
  ソナチネ〜フルートとピアノのための
ゾルターン・ジェンジェッシ(Fl)
ジュジャンナ・コッラール(P)
共産体制下のハンガリーで生み出された、フルート作品の数々がいかに高い水準であったかを実証するアルバム。ヤールダーニとセルヴァーンスキーのソナチネは1952年に作曲。ともに当時の高名なフルート教師ゾルターン・イェネイ(1915-1981)に献呈されています。それらのソナチネに関連付けて1956年に作曲されたのが、デチェーニの田園風ソナチネ。すべてフルートを専攻する学生への教育的見地に立って書かれているのが特徴。このほかにも、トランシルヴァニア生まれという背景を感じさせるサボー、2楽章からなるシェイベルではジャズに対する志向が聞かれたりと、思いのほか多彩なつくりとなっています。フルートは1958年生まれのジェンジェッシ。ピアノは、ブダペストのフェレンツ・リスト音楽院でカタリン・ネメシュとイェネー・ヤンドーに師事し、アルフォンス・コンタルスキーやジェルジ・セボクにも師事したコッラール。録音:2008年2月28日-4月3日ブダペスト、フンガロトン・スタジオ
HCD 32608 レオー・ヴェイネル:交響詩「トルディ」Op.43
 〜ヤーノシュ・アラニの叙事詩にもとづく12の管弦楽的情景
ラースロー・コヴァーチュ(指)
ミシュコルツ・北部ハンガリー交響楽団
1952年から1957年にかけて、ヴェイネルが足掛け6年の歳月を費やした交響詩「トルディ」は全12部からなる大作。ヤーノシュ・アラニの叙事詩にもとづくその内容は、シュトラウスの「英雄の生涯」を思わせるように、‘詩人は瞑想する’に始まり‘ミクローシュは母に再会する’まで、各曲にはそれぞれ標題が付けられています。また、国民的ロマン主義に根ざした作風という点では、有名な「チョンゴルと悪魔」とも共通する親しみ易さがあります。なお、創作上最後の時期に属するこの作品を、ヴェイネル自身も代表作と考えていましたが、交響詩のほかに、管弦楽組曲、そしてピアノのための描写音楽と、3つの版が存在します。このたび作品の全容と真の魅力を伝える新録音が登場となります。録音:2008年6月30日-7月4日ミシュコルツ、ハウス・オブ・アーツ
HCD 32597 「イン・メモリアム〜ホロコーストの犠牲になったハンガリーの作曲家たち」
 (1)ラースロー・ヴェイネル(1916-1944):デュオ
 (2)パル・ブダイ(?-1945):バレエ「人形医者」より短い踊り(5曲)
 (3)シャーンドル・クティ(1908-1945):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
 (4)ジェルジ・ユストゥス(1898-1945):ジャズ組曲
 (5)エレメール・ジュライ(1904-1945?):
  子守歌〜A.キヴィ作、G.ケーペシュによるハンガリー語訳の詩による
 (6)シャーンドル・ヴァーンドル(1901-1945):エア
 (7)エレメール・ジュライ:エア
 (8)シャーンドル・クティ:セレナード〜弦楽三重奏のための
(1)(3)(8)ヴィルモシュ・サバディ(Vn)
(1)ペーテル・バールショニ(Va)
(2)エメシェ・マリ(P)
(2)(4)(5)(5)(7)マールタ・グヤーシュ(P)
(5)ベルナデット・ヴィーデマン(Ms)
(6)(8)ディッタ・ローマン(Vc)
(8)ペーテル・バールショニ(Va)
このアルバムは、第2次世界大戦によってなんらかの形で未来を絶たれた、ハンガリーの作曲家たちの作品を収めたものです。英国に渡り世界的に人気を博した歌手ヴェラ・ロージャの夫であったことで、今日かろうじて記憶されるラースロー・ヴェイネル。作曲家として同窓のショルティと肩を並べる才能とみなされていたクティ。彼らのほとんどは、悲運にもナチによるホロコーストの犠牲になっています。ほとんどデータが残っておらず、おそらくは教師として、合唱団を指揮したことくらいしか分かっていないブダイ。鉛の兵隊の行進〜コサックの踊り〜ワルツ〜羊飼いの歌〜ファランドールの5曲からなるピアノ曲は、すばらしく技巧的で表現力ゆたかであり、いま聴いても一級のエンターテインメントとして通用するもの。20世紀前半はハンガリー音楽にとって躍進のときでしたが、世界的名声を獲得しているバルトークやコダーイのみならず、ほかにもすぐれた多くの才能を生み出しました。このアルバムを通じて、戦渦による損失がいかに大きなものだったかを思い知らされます。録音:2008年7月7-11 & 17日フンガロトン・スタジオ




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