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第46号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



2L

2L RR1SABD
SACD Hybrid
(5.1 multi-ch/stereo)
+Blu-ray(audio track only)
\4000
①モーツァルト:
 ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調 K218より
  第1楽章 アレグロ
②モーツァルト:
 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K448/375aより
  第1楽章 アレグロ・コン・スピリト
③アルネ・ヌールハイム:Colorazione
 (シンセサイザー、打楽器とエレクトロニクスのための) (抜粋)
④マグナル・オーム:
 目的たれ(Hp、エレクトリックrp、
 弦楽六重奏と朗読のための協奏曲)(抜粋)
⑤グレゴリオ聖歌 Crux Fidelis
⑥シーグル・イスランスモーン/テリエ・ボイェ・ハンセン改訂:
 レクイエム作品42よりラクリモサ
⑦シーグル・イスランスモーン/テリエ・ボイェ・ハンセン改訂:
 レクイエム作品42よりコンフターティス
⑧ウーラ・ヤイロ:North Country II (北国 II)
⑨ヴォルフガング・プラッゲ:決闘(2007)より
 第3楽章 ヴィーヴォ
⑩伝承曲:グームン・アイデにならったスプリンガル
⑪エリオット・カーター:チェロソナタより
 第1楽章 モデラート
⑫バルトーク:無伴奏ヴァイオリンソナタより
 第2楽章 フーガ
⑬ヴィヴァルディ:カンタータ「ため息をついて何になろう」 RV679
⑭シェーンベルク:6つの小さなピアノ曲 作品19 (抜粋)
⑮ハイドン:弦楽四重奏曲 ニ長調 Hob.III/79より
 第4楽章 終曲 (プレスト)
⑯アイヴズ/ジェイムズ・B・シンクレア編:
 序曲と行進曲<1776年>
⑰ブリテン:シンプル・シンフォニー 作品4より
 第1楽章 荒々しいブレ
⑱アーリル・サンヴォル:
 「この世はうるわし」 によるオルガン即興曲
⑲クヌート・ニューステット:
 不滅のバッハ(1988) (混声合唱のための)
①マリアンネ・トゥーシェン(Vn)
トロンハイム・ソロイスツ
オイヴィン・ギムセ(音楽監督)
②デーナ・ピアノデュオ【ハイデ・ゲルツ(P)
ティナ・マルガレータ・ニルセン(P)
③チカーダ・デュオ
【ケンネト・カールソン(シンセサイザー)
ビョルン・ラッベン(打楽器)】
④エレン・セーイェシュテード・ボートケル(Hp)
ヒルデグン・リセ(朗読)
オスロ室内ソロイスツ
⑤アレクサンダー・M・シュヴァイツァー (指)
コンソルティウム・ヴォカーレ・オスロ
⑥⑦ノルウェー・ソロイスツ合唱団、
テリエ・ボイェ・ハンセン(指)
クリスチャンサン交響楽団
⑧ウーラ・ヤイロ(P)
トム・バーバー(フリューゲルホルン)
ヨハンネス・マッテンス(Vc)
⑨スティーグ・ニルソン(Vn)
アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn)
⑩ベーリト・オプハイム・ヴェシュト(Vo)
⑪ヨハンネス・マッテンス(Vc)
ヨアシム・シェルソース・クヴェツィンスキ(P)
⑫アンナル・フォレソー(Vn)
⑬トゥーネ・ヴィーク(S)
バロッカネルネ
⑭トゥール・エスペン・アスポース(P)
コールビョルン・ホルテ(Vn)
⑮エンゲゴール四重奏団
⑯ビョルン・サグスター(指)
クリスチャンサン・ウィンドアンサンブル
⑰トロンハイム・ソロイスツ
⑱コーレ・ノールストーガ(Org)
⑲オイスタイン・フェヴァング(指)
アンサンブル96
世界にさきがけてブルーレイのオーディオ・ディスクをリリースしたノルウェーのレーベル、2L がみずからの誇る録音から選んだ19トラックを集めたオーディオファイルのためのレファレンスディスクを制作。SACD hybrid + Blu-rayダブルアルバムの仕様でリリースします。録音:2004年-2008年 [DXD (24bit/352.8kHz) 録音] [Blu-ray: 5.1 surround DTS-HD MA (24bit/192kHz), 5.1 surround Lenear PCM (24bit/291kHz), 2.0 stereo Linear PCM (24bit/192kHz)] [制作:モッテン・リンドベルグ、ヴォルグガング・プラッゲ、ヨルン・シメンスター 録音:モッテン・リンドベルグ、ハンス・ペーテル・ロランジュ]
2L 57SABD
SACD Hybrid(5.1 multi-ch/stereo)
+Blu-ray(audio track only)
\4000
モーツァルト:
 2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K448/375a
モーツァルト/グリーグ:
 幻想曲 ハ短調 K475 (2台のピアノのための)
グリーグ:
 古いノルウェーのロマンスと変奏 作品51 (2台のピアノのための)
デーナ・ピアノデュオ
【ハイデ・ゲルツ(P)
ティナ・マルガレータ・ニルセン(P)】
モーツァルトのソナタのためにグリーグが第2ピアノのパートを書いた4曲を演奏したモーツァルト/グリーグの第1集(2L 2L40SACD) は、「グリーグ・イヤー」の2007年にリリースされました。オリジナルの曲に一切手を加えず、モーツァルトの音楽にロマンティックな衣装を着せる。グリーグの試みをデーナ・ピアノデュオが音として聴かせたアルバムは、音楽ファンとピアニストの新たな興味をひきました。第2集には、グリーグが作曲しながら第1集に含まれなかった「幻想曲ハ短調」が、2台ピアノのためのオリジナル作品、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調」とグリーグの「古いノルウェーのロマンスと変奏」とあわせて録音されました。デーナ・ピアノデュオは師弟で組んだデュオ。ハイデ・ゲルツは、コンラート・ハンセンに学んだドイツのピアニスト。ティナ・マルガレータ・ニルセンはスイス生まれのノルウェー人。トロンハイムで育ち、ヨルゲン・ラーシェン、イジー・フリンカ、ゲルツ、イェンス・ハーラル・ブラトリのもとでピアノを学びました。録音:2008年8月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ、ノルウェー) [DXD (24bit/352.8kHz) 録音] [Blu-ray: 5.1 surround DTS-HD MA (24bit/192kHz), 2.0 stereo Linear PCM (24bit/192kHz)] [制作:ヴォルグガング・プラッゲ  録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ]
2L 51SABD
(SACD Hybrid+
Blu-ray 音声ディスク)
\4000
ソナー (Sonar)
 マグナル・オーム(1952-):ハープ作品集
  目的たれ vere meininga (1999 rev.2005)
  (ハープ、エレクトリックハープ、
   弦楽六重奏と朗読のための協奏曲)
  今朝、目覚めると det var mjukt (ソプラノとハープのための)
  この真っさらの今 dette blanke no
    (ハープ、天使たちと朗読のための)
エレン・セーイェシュテード・ボートケル
 (Hrp、エレクトリックHrp)
ヒルデグン・リセ(朗読)
ベーリト・ノルバッケン・スールセット(S)
グレクス・ヴォーカリス
カール・ホグセット(指)
オスロ室内ソロイスツ
ディヴェルティメンティ(2L 50SABD)に続いて2LがSACD+ブルーレイ仕様でリリース!今回は美しい作風で知られるノルウェーの作曲家マグナル・オームのハープ作品集。マグナル・オームは作曲家としてひとつのビジョンをもっています。ハープのために書いた作品を集めたアルバムに彼は、『ソナー』のタイトルをつけました。超音波を発射し、未知の物体の姿や物体との距離を探知する装置、ソナー (sonar - sound navigation and ranging)。人間もまた、意味を探りつづけるため物質的、精神的空間に向けて象徴的ソナーを放つ。宇宙に答を求め、信号を送る。その表現が人生であり音楽。オームはそう語ります。古箏と弦楽六重奏のための作品をハープと弦楽六重奏と朗読のための協奏曲に改訂した「目的たれ」では、(図1)のように演奏者、楽器を配置しより音響効果を高めています。クラーク・E・ムースタカスの詩をテクストとする「今朝、目覚めると」、オーム自身の詩による「この真っさらの今」。エレン・セーイェシュテード・ボートケルのハープに弦楽器あるいは声が応えます。作曲者のビジョンから生まれた澄んだ音空間は聴き手に反射し、その新たな想像を誘うはずです。録音:2007年1月、8月 リス教会 (オスロ、ノルウェー) [制作:モッテン・リンドベルグ 録音:モッテン・リンドベルグ、ハンス・ペーテル・ロランジュ]5.0 surround/stereo 58’11” + Blu-ray 音声ディスク 5.0 DTS HD MA 5.0 LPCM 24/96 2.0 LPCM 24/967041888 512929
2L 52SACD
(SACD Hybrid)
\2500
シェル・モルク・カールセン(1947-):
 コラールソナタ 第3番、トランペット・ミサ
ヨン・ラウクヴィーク(1952-):嘆き
シェティル・ヴェーア(1932-):トランペットとオルガンのためのソナタ
エギル・ホーヴラン(1924-):カントゥス X (Cantus X)
ヤン・フレードリク・クリスチャンセン(Tp)
テリエ・ヴィンゲ(Org:リレストレム教会の
リューデ&ベルグ(Ryde & Berg) オルガン(2004)
トランペットとオルガンの共演アルバム。ヨン・ラウクヴィーク、シェティル・ヴェーア、エギル・ホーヴラン。ふたつの楽器のために彼らが書いた音楽はどれも、やさしく瞑想的な気分にみちています。ヤン・フレードリク・クリスチャンセンは1973年から2007年までオスロ・フィルハーモニックの首席トランペット奏者を務め、ゲオルク・ショルティが指揮した国連創立50周年記念コンサートのオーケストラのメンバーにも選出。現在はノルウェー音楽大学の教授を務め、オスロ・シンフォニエッタのメンバーとして演奏活動を続けています。その柔らかいトランペットの響きでクリスチャンセンは、同郷の作曲家たちの "歌" に美しい共感を示します。オルガンはSimaxの「ノルウェーのオルガン」録音シリーズを担当するオルガニストのテリエ・ヴィンゲ。アルバムの録音はオスロ近郊の町、リレストレムの教会で行われました。2004年に設置されたリューデ&ベルグ・オルガンとクリスチャンセンのトランペットが独立した響きを保ちながら、美しく融け合います。2Lのエンジニア、ハンス・ペーテル・ロランジュが巧みな録音技術で音を捉え、素晴らしい音楽として聴かせてくれます。録音:2007年6月 リレストレム教会 (リレストレム、ノルウェー) [制作:ヨルン・シメンスター  録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ]5.0 surround/stereo 60’58”
2L 46SACD
(SACD Hybrid)
\2500
口で真似するスロッテル= ノルウェーの農民舞曲
 Springar etter Gudmund Eide
  (グームン・アイデにならったスプリンガル/スタムネス)
 Ginas vals
 (イーナのワルツ/(ハルダンゲルのニルス・チョフロートにならった)
 Gamleslatten
 (昔のスロット/シュール・ヘルゲランにならったヴォスの結婚スロット)
 Ein golo gut
 (気だてのいい少年-マルガレータ・オプハイムにならった
  ルーディへのスロットステーヴ/ヴォス)
 Rudi etter Severin Kjerland
  (セヴェリン・シェルランにならったルドル/ハルダンゲル)
 Springar etter Anna Skeie
 (アンナ・スカイエにならったスプリンガル/(ハルダンゲル)
 Rudi etter Severin Kjerland
 (セヴェリン・シェルランにならったルドル/ハルダンゲル)
 Kari Midtigard pa Tinn
 (ティンのカーリ・ミティガール/スプリンガルへのスロットステーヴ)
 Halling etter Anna Skeie
 (アンナ・スカイエにならったハリング/ハルダンゲル)
 Rudi etter Trygve Have
 (トリグヴェ・ヘーヴェにならったルドル/ヴォス)
 Bygdatraen
 (ビグダトローエン-シュール・ヘルゲランにならったリューダスロット/ヴォス)
 Rudi etter Endre Bjotveit
 (エンドレ・ビョートヴァイトにならったルドル/ハルダンゲル)
 Brureslatt etter Anders Sagen
 (アンデシュ・サーゲンにならった結婚スロット/ソーグン)
 Attegloyma
 (オールドミス/アルネ・ビョルンダールの記録したスロットステーヴ)
 Springar etter Lars Flaten
 (ラーシュ・フラーテンにならったスプリンガル/ソーグン)
 Grautatvoro (グラウタトヴォロ/ハルダンゲルのルドル)
 Jornvrenja
 (ヨルンのメロディ-ウーラ・ムーサフィンにならったスプリンガル/ヴォス)
 Springar etter Sjur Eldegard
 (シュール・エルデガールにならったスプリンガル/ソーグン)
 Springar etter Ola Hastadbo
 (ウーラ・ホスターボにならったスプリンガル/ハルダンゲル)
ベーリト・オプハイム・ヴェシュト(Vo)
ノルウェーの農民舞曲、スロッテル。村人たちの踊りにはフィドル弾きの伴奏がつきものです。でも、プレーヤーのいない時には歌い手が代役を務めることもありました。歌い手はフィドルを口真似し、意味のない "言葉" を即興で歌います。その伝統のスタイルを正しく伝えるため、このアルバムで歌うヴェシュトは、アーカイヴに保存された録音を研究、それにも基づき歌唱の録音を行いました。 ベーリト・オプハイム・ヴェシュトはノルウェーを代表する民謡歌手のひとりです。フォークにとどまらないジャンルを超えた活動は、ノルウェー室内管弦楽団、オスロ室内合唱団、BIT20アンサンブル、ノルウェー放送管弦楽団との共演にまで及び、フォークオペラ版《魔笛》のノルウェーとスウェーデンをまわる公演では夜の女王とパパゲーナの役を歌いました。弾むリズムの歌、のどかな歌に谷間の暮らしの楽しい時間がしのばれます。録音:2007年6月 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー) [制作:ヨルン・シメンスター  録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ]5.0 surround/stereo

ACCENT 1CD¥2500

ACC 24190
¥2290
モーツァルト:ピアノ・ソナタ集(フォルテピアノによる)
 第3番変ロ長調 KV281、第8番イ短調 KV310、
 第12番ヘ長調 KV332、
 第17番ニ長調 KV576、幻想曲ニ短調 KV397
リンダ・ニコルソン(フォルテピアノ)
アントン・ワルター1797年モデル/クリストファー・クラーク製作
ベートーヴェンのバガテル(ACC 24180)が好評だったリンダ・ニコルソンの新譜。今回はモーツァルトのソナタをフォルテピアノで演奏したアルバム。楽器はワルターの1797年モデルを用いています。フォルテピアノの陰影やニュアンス豊かな音色を駆使しながら、自由自在な装飾、アゴーギクが随所にちりばめられています。絶望の調性「イ短調」のソナタ第8番。リンダ・ニコルソンの繊細なタッチ、細やかな表現、あらゆるニュアンスが詰め込まれた名演です。こんなにも表情豊かに自然に演奏できるものかと驚きのアルバムです。
ACC 24197 ハイドン:弦楽四重奏曲選集 Vol.1
 第24番イ長調 Op.9-6、
 第72番ハ長調 Op.74-1、
 第49番ニ長調 Op.50-6 「蛙」
シュパンツィヒ弦楽四重奏団(ピリオド楽器使用)
【アントン・シュテック(Vn)
フランク・ポールマン(Vn)
クリスティアン・グーセンズ(Va)
アンティエ・ゴイセン(Vc)】
NAIVEのヴィヴァルディ・エディションでもその鬼才ぶりを発揮したアントン・シュテック率いるピリオド楽器を使用したカルテット、シュパンツィヒQ.。シュパンツィヒQ.は1996年に創設。ベートーヴェンの四重奏を初演したことで名が知られている1796年設立のシュパンツィヒ四重奏団がモデル。現代のシュパンツィヒQ.もベートーヴェンの録音でなじみがありますが、今回はハイドン没後200年を祝う企画でハイドン:弦楽四重奏曲選集をACCENTレーベルからリリース。「蛙」のゲロゲロという鳴き声が聴こえてくる終楽章が特徴的な第49番。明瞭な輪郭、純粋な響き自然な表現方法で組み立てられた演奏です。彼らの快活なテンポ感、音楽の推進力はピリオド楽器で演奏する魅力を良く伝えてくれる1枚です。録音:2007年12月5-8日
ACC 24194 ヘンデル:フルート・ソナタ 変ロ短調、ハ長調、ホ短調
シャルル・デュパール:
 6つの組曲より 「序曲」 変ロ短調、ト長調、ホ短調
フランク・トゥンス(フルート・トラヴェルソ)
マーティン・バウアー(Gamb)
シーベ・ヘンストラ(Cemb)
ヘンデルのフルート・ソナタとデュパールが1701年に出版した「六つの組曲」の中から序曲3曲。デュパールの作品は親しみやすい明るさを持った音楽。美しい旋律魅力的なヘンデルのフルート・ソナタ。フルート・トラヴェルソの落ち着いた響きが一層音楽に深みを与えます。フランク・トゥンスはB.クイケンのもとでバロック・フルートを学び、アニマ・エテルナ、ラ・プティット・バンドなどヨーロッパ有数のバロック・オーケストラのメンバーとして活躍しています。

ALBA 1CD¥2500

ABCD 267
(SACD Hybrid)
\2500
モーツァルト:アリアと序曲
 「コジ・ファン・トゥッテ」K588より
  序曲 アリア「岩のように動かずに」
 「イドメネオ」K366より
  序曲レチタティーヴォと
  アリア「いつになったら終わるのでしょう…
  お父さま、お兄さま、さようなら!」
 「ルーチョ・シッラ」K135より
  序曲 アリア「わが感謝をうけたまえ、やさしき保護者よ」K383
 「皇帝ティートの慈悲」K621より 序曲
 「フィガロの結婚」K492より
  レチタティーヴォと
  アリア「スザンナは来ないかしら…楽しい思い出はどこへ」
 「魔笛」 K620より
  序曲 レチタティーヴォと
  アリア「うるわしのわが恋人よ、
  さようなら…とどまって、いとしき人よ」 K528
ヘレナ・ユントゥネン(S)
ドミートリー・スロボデニオウク(指)
オウル交響楽団
2006年-2007年ウィーンのシーズンを「魔笛」のパミーナ役から始めたユントゥネンは、フィンランドを代表する若手歌手のひとりです。シベリウス・アカデミーの出身。アニタ・ヴァルッキ、ジェフリー・ゴールドバーグ、レナータ・スコット、ハルトムート・ヘルに師事しました。フィンランド、イタリア、アメリカ、ベルギーなどの舞台でこれまで歌った役は、「ランスへの旅」のコルテーゼ夫人、「ファウスト」のマルガレーテ、「アラベラ」のズデンカ、「ヴォツェック」のマリー、「トゥーランドット」のリュー、「ボエーム」のミミとムゼッタ、「ばらの騎士」のソフィー、「リゴレット」のジルダ。オスモ・ヴァンスカとミネソタ交響楽団が録音したベートーヴェンの交響曲第9番にも参加しました。2009フィンランドと日本の外交関係開設90周年記念コンサートに出演予定。
ABCD 272
(SACD Hybrid)
\2500
ハイドン:ヴァイオリン協奏曲集
 ヴァイオリン協奏曲 ト長調 Hob.VIIA:4、
 ヴァイオリン協奏曲 イ長調 Hob.VIIA:3、
 ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 Hob.VIIA:1
エリナ・ヴァハラ(Vn)
ヴィルトゥオージ・ディ・クフモ
エリナ・ヴァハラはアメリカ生まれ。フィンランドで育ち、シベリウス・アカデミーでトゥオマス・ハーパネンに学んでディプロマを取得しました。レパートリーはバロックから今日の音楽まで。彼女とピアニストのラルフ・ゴトーニのために作曲されたアウリス・サッリネンの室内協奏曲とカーティス・カーティス=スミスの二重協奏曲を初演、ジョン・コリリアーノの《レッド・ヴァイオリン》のスカンディナヴィア初演にも起用されました。フィンランド文化基金から貸与された1678年製ストラディヴァリを弾いています。
ABCD 261 ペッカ・ヤルカネン(1945-):前奏曲
ジョン・ダウランド(1563-1626):ラクリメ・パヴァーヌ
ペッカ・ヤルカネン(1945-):ファンタジア
ジョン・ダウランド(1563-1626):ファンシー
J・S・バッハ(1685-1750):リュート組曲 ト短調 BWV995 
ペッカ・ヤルカネン(1945-):夜想曲
マリ・マンテュラ(G)
フィンランドのギター奏者、マリ・マンテュラは10弦ギターの演奏を得意としています。タンペレ音楽院でヨルマ・サルメラに学び、シベリウス・アカデミーではユッカ・サヴィヨキにソロ演奏を学びました。卒業後は、スイスのバーゼル音楽アカデミーとイタリア、シエナのアカデミア・ムジカーレ・チギアナに留学しています。現在はソロ奏者、室内楽奏者として活動し、民俗音楽のグループ、ポルトガルのファドのバンド、バンドネオンとの共演も行っています。初めてのソロアルバム。カンテレ協奏曲も書き、民俗音楽風推進力をもつミニマリズムといわれる作風のペッカ・ヤルカネンの3つのソロ曲にダウランドの2曲と無伴奏チェロ組曲第5番を編曲したリュート組曲ト短調を組み合わせたプログラムは、10弦ギター (decacord) のもつ能力を最大に発揮させることを目指しています。
ABCD 265
(SACD Hybrid)
\2500
エイノユハニ・ラウタヴァーラ(1928-):オルガンのための作品集
 お告げ (1976-77) (オルガン、
 金管五重奏とシンフォニック・ウィンドオーケストラのための協奏曲)、
 讃歌 (1998) (トランペットとオルガンのための)、
 オルガンのためのトッカータ (第1版・第2版)、
 ラウダティオ・トリニターティス (1969) (オルガンのための)
 結婚行進曲 (オルガンのための)、
 Ta tou theou (1967) (オルガンのための)
ヤン・レヘトラ(Org)
トウコ・ルンデル(Tp)
エリアス・セッパラ(指)衛兵バンド
ラウタヴァーラは交響曲と管弦楽曲とオペラの作曲家として知られる一方、器楽のための音楽も多く手がけています。これまでにラウタヴァーラが作曲したオルガンを含む作品をすべて集めたディスク。オルガン、金管五重奏とシンフォニック・ウィンドオーケストラのための協奏曲「お告げ」は、カリ・ユッシラがセーゲルスタム指揮ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団と共演した録音(ODE869、「光の天使」(交響曲第7番) とカップリングに次ぐ録音。「トッカータ」の第2版は、初めて録音されました。5.0 surround/stereo 75分39秒
ABCD 245
(SACD Hybrid)
\2500
献呈(Dedications)?オストロボスニア室内管弦楽団のための音楽
 ペール=ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):
  19の弦楽器のための「荘重の響き-快い響き」作品118 (2002)
 ペーテリス・ヴァスクス(1946-):
  弦楽オーケストラのためのムジカ・アパッショナータ (2002)
 アンデシュ・エリーアソン(1947-):
  弦楽器のためのシンフォニア(2001)
ユハ・カンガス(指)
オストロボスニア室内管弦楽団
オストロボスニア管弦楽団。ヘルシンキ・フィルハーモニックのヴィオラ奏者を務めていたユハ・カンガスが1972年、オストロボスニア音楽大学室内管弦楽団として創設。1989年からプロフェッショナルのオーケストラとしての活動をつづけています。1993年北欧音楽委員会 (NOMUS) "北欧音楽賞"、1995年フィンランド作曲者著作権協会 (TEOSTO) "創造賞"、1998年フィンランド作曲家協会 "マデトヤ賞" を受賞。北欧を代表する室内オーケストラとして、さまざまな作曲家たちとも交流。彼らから献呈された作品も多数にのぼります。フィンランドのノルドグレン、ラトヴィアのヴァスクス、スウェーデンのエリーアソンは、特に関係の深い作曲家たち。3曲とも初録音です。
ABCD 258
(SACD Hybrid)
\2500
ユッカ・ティエンスー(1948-):作品集
 ネモ(1997)
  (アンサンブル、サンプラーとライヴ・エレクトロニクスのための)、
 小川(1989) (クラリネットと管弦楽のための)、
 Spiriti(2001-05) (アコーディオンと管弦楽のための)
カリ・クリーク(Cl)
ミッコ・ルオマ(アコーディオン)
スサンナ・マルッキ(指)
アヴァンティ!室内管弦楽団
ブーレーズの複雑に記譜されたピアノ曲をスタインウェイ・グランドで解きほぐして聞かせ、ラモーのクラヴサン曲集をハープシコードで演奏、そしてジョン・ケージの作品をトイピアノ (おもちゃピアノ) で弾く。ユッカ・ティエンスーは、「芸術と音楽は時間を超越する」という考えのもと、さまざまなスタイルで音楽と関わってきました。作曲をパーヴォ・ヘイニネン、クラウス・フーバー、ブライアン・ファーヒホウに学び、エレクトロニクスを応用した音楽も手がけています。アンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督を務めるスサンナ・マルッキが、海外ツアーでも積極的に現代フィンランドの作品を取り上げるアヴァンティ!室内管弦楽団を指揮。クラシカル音楽から伝統的なタンゴまで、多様なスタイルのティエンスーの作品を紹介します。5.0 surround/stereo 68分35秒
ABCD 259 ガンバ・ノーヴァ?バロック楽器と声のための現代音楽
 ロッタ・ヴェンナコスキ(1970-):プロクリス(2003)
 (ソプラノとヴィオラ・ダ・ガンバのための)
  【からすと友だちになってはいけない、プロクリス、落ちたロバ】
  ハッリ・ヴオリ(1957-):昼から夢へ(1999)
  (テノールとヴィオラ・ダ・ガンバのための)
 ソネット14番「私は星を見て判断をくだすまねはしない」、
 ソネット8番「耳に妙なる楽の音よ」、
 ソネット27番「私はくたびれはてて」、
 ソネット66番「こんなことには全くうんざりしたから」
 エーロ・ハメーンニエミ(1951-):
  ヴァルカラム(1996)
   (2つのヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのための)、
 ト長調のファンタジア(1998)
  (ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのための)
 ユッカ・ティエンスー(1948-):ムジカ・アンビグア(1996-98)
  (リコーダー、フルート、ヴァイオリン、
  ヴィオラ・ダ・ガンバとハープシコードのための)
マルック・ルオラヤン=ミッコラ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
ペトラ・アミノフ(リコーダー、トラヴェルソ)、
ヴァルプ・ハーヴィスト(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
アーポ・ハッキネン(ハープシコード)、
クレータ=マリア・ケンタラ(バロックヴァイオリン)、
ピーア・コムシ(S)、
ヘイッキ・クロ(T)、
ユッカ・ティエンスー(ハープシコード)
シェイクスピアのソネットをテクストとするハッリ・ヴオリの曲集、ユッカ・ティエンスーの《ムジカ・アンビグア》 (曖昧な音楽)。現代フィンランドを代表する作曲家たちがピリオド楽器のために現代の様式で書いた作品集をフィンランドのピリオド楽器プレーヤーたちが演奏。マルック・ルオラヤン=ミッコラは、ファンタズムにも参加、マラン・マレのヴィオール曲集 第4巻《異国風趣味の組曲》 (ABCD107) をはじめとする録音も高く評価されてきました。
ABCD 263 セッポ・ポホヨラ(1965-):2つの室内オペラ
 室内オペラ「クロゼット」(2004) 
 室内オペラ「わが最愛の人」(2005)*
シルッカ・パルヴィアイネン(S)、
ペッカ・クイヴァライネン(T)、
ペトリ・プッシラ(B)、
ユッカ・ウーシタロ(Fl)、
パイヴィ・キルヤラ(Cl)、
テルヒ・パルダニウス(Vn)、
ロイ・ルオッティネン(Vc)、
ヤリ・ヒエッカペルト(P)、
エイヤ・ラルサネン(S)*、
ペッカ・ハーティ(バリトン)*、
ミッコ・ルオマ(アコーディオン)*
トゥオマス・ロウシ(指)
セッポ・ポホヨラの新作オペラ。休暇から戻るなり、それぞれの性的幻想を直視することを迫られる夫婦を描く「クロゼット」。作曲者ポホヨラの祖父母が第2次世界大戦中に交わした手紙を基にテクストが書かれた《わが最愛の人》。子どものためのオペラ「アラビアうさぎ」(ABCD228) と似た小編成のアンサンブルによる室内オペラです。
ABCD 264 トイヴォ・クーラ(1883-1918):作品集
 交響的伝説曲「農奴の息子」作品14 (1910)
 (バリトン、ソプラノ、合唱と管弦楽のための)、
 不死の望み 作品15 (1910)
 (バリトン、合唱と管弦楽のための)、
 結婚行進曲 作品3b-2 (管弦楽のための)、
 舟歌 作品21-2 (1912) (混声合唱のための)、
 海の歌 作品11-2 (1909) (混声合唱のための)、
 りんごの木 作品11-1 (1908) (混声合唱のための)、
 朝の歌 作品2-3 (管弦楽のための)
ユハ・ウーシタロ(Bs)
タイナ・ピーラ(S)
タンペレ・フィルハーモニック合唱団・管弦楽団
ティモ・ヌオランネ(合唱指)
レイフ・セーゲルスタム(指)
トイヴォ・クーラの作品集。詩人エイノ・レイノの詩をテクストに独唱と合唱と管弦楽のために作曲された「農奴の息子」と「不死の望み」。『カンテレタル』の詩をテクストとする「舟歌」などアカペラ混声合唱のための3曲。クーラのもっとも知られたピアノ曲「結婚行進曲」と歌曲「朝の歌」の管弦楽編曲。演奏されることの少なかった作品に人気曲を加えたアルバム。セーゲルスタムをサポートする合唱指揮のティモ・ヌオランネは、フィンランド放送室内合唱団を指揮してラウタヴァーラの合唱曲などを録音。現在はタンペレ・フィルハーモニック合唱団の指揮者を務めています。
ABCD 255
(SACD Hybrid)
\2500
ピアノとオルガンのための音楽
 ティエリー・エスケシュ(1965-):合唱の夢
 パーヴォ・ヘイニネン(1938-)/ヨウコ・リンヤマ(1934-):
  クウィンカンクス・デュープレックス 作品88bis、
  デュオ 作品115 (2002-03)
 パーヴォ・ヘイニネン(1938-):ここに 作品86 (2003)
 マルセル・デュプレ(1886-1971):2つの主題による変奏曲 (1938)
アンニカ・コントリ=グスタフソン(P)
ヤン・レヘトラ(Org)
フィンランドのメディアからフィンランドでもっとも優秀なコンサートオルガニストと呼ばれるヤン・レヘトラがフィンランド音楽と20世紀フランスの音楽を主なレパートリーとして欧米で活躍するピアニスト、アンニカ・コントリ=グスタフソンと共演。オルガンとピアノのためのオリジナル作品を録音しました。ヘイニネンの《クウィンカンクス・デュープレックス》と、オルガニストとしてヘイニネンの《Dedicatio F - H》を初演したヨウコ・リンヤマの《デュオ》はレヘトラとコントリ=グスタフソンの委嘱作。ヘルシンキの2003年教会音楽フェスティヴァルで、ひとつの作品として初演されました。アイデアを提案、自分の想い描いたとおりの音楽を聴かせてくれたデュオの見事な仕事に対しヘイニネンは感謝を捧げています。5.0 multichannel/stereo
ABCD 257 ユーセフ・マッティン・クラウス(1756-1792):
 フルート五重奏曲 ニ長調 VB188
ベルンハード・ヘンリク・クルーセル(1775-1838):
 フルート四重奏曲 ニ短調 作品4、
 フルート四重奏曲 ニ長調 作品8
ミカエル・ヘラスヴヴォ(Fl)
タンタティエ四重奏団
スウェーデン王グスタフ三世の宮廷で活躍したクラウス、フィンランドに生まれストックホルムでクラリネット奏者、軍楽隊長としても名を挙げたクルーセル、ウィーン古典主義のスタイルを継ぐふたりの作曲家のフルートと弦楽のための作品集。クラウスの五重奏曲は、親友のヨハン・サムエル・リンデマンのためウィーンで作曲した作品です。抒情的な主題と変奏曲の緩徐楽章を含む3つの楽章で構成され、優美な外見と内面の美しさからクラウスの室内楽曲の代表作のひとつ。パリのプレイエルが作品7として出版しました。ライプツィヒのペータースから作品8として出版されたクルーセルのフルート四重奏曲ニ長調は、クラリネット四重奏曲ニ長調 (作品7) がオリジナルです。クラリネットのための作品をフルートのために編曲したことはクルーセルの自信の表れと考えられています。1988年までフィンランド放送交響楽団のソロ奏者を務めたミカエル・ヘラスヴオが共演する ランタティエ四重奏団はピリオド楽器のグループです。クレータ=マリア・ケンタラ、ティーナ・アホ=エロラ、ヨウコ・マンスネルス、レア・ペッカラ。グループの名前は、シベリウスゆかりのトゥースラ湖畔の道、ランタティエに因んでつけられました。
ABCD 266 ルイジ・ボッケリーニ:チェロソナタ集
 チェロと通奏低音のためのソナタ ハ長調 G6、
 チェロソナタ ハ短調 G2、チェロソナタ イ長調 G4、
 チェロソナタ イ長調 G13、チェロソナタ 変ロ長調 G565
ユッカ・ラウタサロ(Vc)
ユッシ・セッパネン(Vc)
ボッケリーニの書いたおびただしい数のチェロソナタから5曲。ユッカ・ラウタサロはシベリウス・アカデミーのマスタークラスの卒業。アヴァンティ!室内管弦楽団で演奏し、1996年からはフィンランド放送交響楽団の第3首席チェリストを務めバロックチェロとヴィオラダガンバの奏者、指揮者としても活動しています。
NCD 36
(SACD Hybrid)
\2500
ペッカ・コスティアイネン(1944-):自作自演集 第6集
 1000 x 1000 年(1991)、フィンランドの母たちへ(1998)、
 そこに…8つのナンセンスな歌 (2000)、
 鮭は逃げた (2005)、神に栄光あれ (2005)、
 創造の道を教えてください (2005)、
 どうして歌ってはいけないのか (2006)、
 格言 (2004)、田舎の猫が秘かに魚に願うこ と(2003)、
 子守歌 (1988)、ヴァイナモイネンの遺産 (2006)
 ペッカ・コスティアイネン(指)ヴォックス・アウレア
マリッタ・マンネル(P)
フィンランドの作曲家ペッカ・コスティアイネンの作品は合唱コンクールの課題曲にも選ばれるくらい、安定した人気があります。彼の自作自演集。第6集には女声合唱のための作品が集められました。テクストに選ばれたのは、ラウリ・ヴィータ、イルポ・ティーホネン、カイヤ・ピスパ、ユッカ・イトコネンによるフィンランドの詩、イギリスの作家エドワード・リアーのリメリック(五行戯詩)、ラテン語の格言、抒情詩集『カンテレタル』と叙事詩集『カレヴァラ』の詩。ユヴァスキュラの合唱団、ヴォックス・アウレアは1968年の創設。コスティアイネンが1994年から指揮者を務めています。録音:2007年4月13日-15日、4月26日-28日 ケルティンマキ教会 (ユヴァスキュラ、フィンランド) [フィンランド語、英語、ラテン語歌詞 英訳なし、英語要旨つき]
NCD 37
(SACD Hybrid)
\2500
穏やかに-Lempea
 ユッシ・シュデニウス(1972-):わたしは大きな太陽(2005)、
 ヤーコ・マンテュヤルヴィ(1963-):
 4つのシェイクスピアの歌 (1984)
  【来たれ/死よ/子守歌、倍のなん倍/
  苦しめもがけ/水底深く父は眠る】、
 ビリャンシコス(2005)
  【もしあなたを見ていなかったなら/ばらの茂みの泉で/
  郷愁/お母さん、ポプラの林へ行ってきたよ】
 シベリウス:恋するもの (作品14) JS160c
  (ソプラノ、バリトンと混声合唱のための)、
   恋するものはどこに、恋するものの小道、
   こんばんは かわいい小鳥、抱いておくれ かわいい小鳥
 リーカ・タルヴィティエ(1970-):会話 (2005)
 ヴェルヨ・トルミス(1930-):イングリアのゆうべ(1979)
  【踊り歌 I/踊り歌 II/踊り歌 III /おどけ歌 I/おどけ歌 II/
  ラウンドレイ/踊り歌 IV/踊り歌 V/歌が終わり家路に】
ドミナンテ
セッポ・ムルト(指)
カトリ=リース・ヴァイニオ(Ms)
ニコラス・セーデルルンド(B)
「ひとつひとつの演奏が聴き手にとって忘れがたい体験となること」と語るセッポ・ムルト。彼が指揮者を務める混声合唱団、ドミナンテの新しいアルバム。3曲はドミナンテからの委嘱により作曲された作品です。イギリスの作家チャールズ・コーズリーの詩に出逢ったユッシ・シュデニウスの感情のたかまりがそのまま音楽になった「わたしは大きな太陽」。スペインのマドリガルとフィンランドのパンクロックバンド "エップ・ノルマーリ" の音楽にインスピレーションを得たヤーコ・マンテュヤルヴィの「ビリャンシコス」。ドイツの劇作家ホルスト・フッセルの劇『Gesprache (会話)』から、公園のベンチに座る A (女) と B (男) のやりとりをリーカ・タルヴィティエは混声合唱の曲に作り上げました。シベリウスの「恋するもの」のテクストは抒情詩集『カンテレタル』から採られています。フィン・ウゴル族が住み、今はロシア領になったイングリアに伝わる詩と歌唱スタイルを基にしたトルミスの曲集。そして混声合唱のレパートリーとして人気の高まってきたマンテュヤルヴィの「4つのシェイクスピアの歌」。アルバムにこめられた願いは、「新しく、瑞々しい愛の姿を届けたい」。アルバムを貫くのは人間関係という永遠のテーマです。録音:2006年4月22日-24日 リーヒマキ要塞教会 (ユヴァスキュラ、フィンランド) 5.0 surround/stereo 63分53秒 [英語、フィンランド語、スペイン語歌詞 英訳付]

ALIA VOX

AVSA 9864
(2SACD HYBRID)
\3000
「王宮の楽師たち〜1450-1690年、
 ルネサンスからバロックにかけての
 スペイン黄金時代の器楽曲」
[DISC 1]
 「ビリャンシーコ、アルタ・ダンスとバス・ダンス、1450-1530」
  1作曲者不詳:バス・ダンス「ラ・スパーニャ」(CMM)、
  2作曲者不詳:「ブルゴーニュ人は言った」(CV)、
  3エンシーナ:「さらば、愛しき人よ」(RV)、
  4ヒーゼヘム:シャンソン「すべての幸せに満ちて」(CMM)、
  5作曲者不詳:「小高い丘」(CMM)、
  6作曲者不詳:「滅びに際しイスラエルは」(CMCo)、
  7コルナーゴ:バス・ダンス「世界地図」(CI)、
  8作曲者不詳:「鍵、鍵」(CMM)、
  9エンリーケ:「溢れんばかりの悲しみをもって」(CMCo)、
  10作曲者不詳:「歓喜の福音」(CMCo)、
  11作曲者不詳:
   曲集第52番「恋人よ、もしも御身から離れたら」(CMCa)、
  12作曲者不詳:「頭がいいんだ、俺様は」(CMP)、
  13パレハ:「世界と音楽とすべての調和(無限カノン)」(VE)、
  14ベルモンテ:「こんなに大きな責苦はなかった」のグロサ(CMCo)、
  15ウルタード・デ・ヘレス:「だれも希望をもってはならぬ」(CMCo)、
  16ウルレーデ:「悲しからん、わが人生」(CMCo)、
  17作曲者不詳:「願ってもない、お心づけ」(CMCo)、
  18作曲者不詳:ファンタジア(CMM)、
  19デ・ラ・トーレ:ダンサ・アルタ(CMP)、
  20作曲者不詳:曲集第26番「こんなにも長い夜な夜な」(CMCa)、
  21バダホス:「ああ、おれはついていない」(CMP)、
  22J.ポンセ:「ようこそ色よ、澄める酒の…」(CMP)、
  23ガブリエル:「わたしの髪の蔭で」(CMP)、
  24トリアーナ:「だれがきみにそんな力を」(CMCo)、
  25作曲者不詳:曲集第42番「ひとりの御子がお生まれに」(CMCa)、
  26ヴェラルディ:「万歳、フェルナンド大王陛下」(CI)、
  27ジョスカン・デプレ:「国王万歳」(CV)、
  28ジョスカン・デプレ:「ラ・スパーニャ」(5声のための)(CV)
[DISC 2]
 「ファンタジア、ディフェレンシアとバタッリャ、1530-1690」
  1エンシーナ:「死ぬほどの悲しみに侵された」(RV)、
  2作曲者不詳:雌牛の変奏曲(CMMe)、
  3ジャヌカン:パヴァーヌ「マリニャーノの戦い」(CV)、
  4P.ゲレーロ:「ねえ、モーロの娘っ子」(CMMe)、
  5オルティス:パッサメッツォ・モデルノ第3番(1553)(ESO)、
  6オルティス:「ロマネスカ」によるレセルカーダ第7番(OST)、
  7カベソン:ティエント第3番(ESO)、
  8ゲレーロ:「麗しきカタリーナ」によるグロッサ(ESO)、
  9ロマーン:「参りますとも」(CMP)、
  10作曲者不詳:「きみの澄んだ瞳を向けて」(CMMe)、
  11カベソン:「御婦人の望み」によるディフェレンシアス(1578)(ESO)、
  12カベソン:「ある日、シュザンヌが(いつかスサナは)」(CMMe)、
  13ミラン:パヴァーヌとガイヤルド(VE)、
  14ミラン:ファンタジア第8番(VE)、
  15ラッスス:「今や天より光が現われ」(LS)、
  16エレディア:エンサラーダ(ESO)、
  17カベソン:讃歌第16番(CMMe)、
  18アラウホ:モラレスのバタッリャ(ESO)、
  19ラッスス:「安息日に来たりしすべての人々」(LS)、
  20エレディア:「バタッリャ」のティエント(ESO)、
  21ラッスス:「慈しみ深き唯一の神よ」(LS)、
  22カバニーリェス/ケルル:
   第5旋法による皇帝のバタッリャ(CAB)
ジョルディ・サヴァール(指)
エスペリオンXX、エスペリオンXXI
ナイーヴとアリア・ヴォックスで録音された、下記13タイトルから、スペイン黄金時代に王宮で演奏されたであろう器楽曲を集めたアルバムです。1979年から2004年までと、サヴァールの録音全時期にほぼ重なる長期間の中から抜粋されたにも関らず、響きに統一感の取れた見事な仕上がりとなっています。抜粋元タイトル:「カバニーリェス:バターリャ、ティエントとパサカーリェ(CAB)(1660〜1700)」、「カスティーリャ女王イサベラ1世(CI)(1450−1504)」、「カラブリア侯爵の歌曲集(CMCa)」、「コロン文庫の歌曲集(CMCo)(1451〜1506)」、 「アラゴン王アルフォンソ5世寛大王(1396〜1458)/モンテカッシーノ修道院の歌曲集(CMM)」、「メディナセーリ公爵家の歌曲集(CMMe)(1535頃〜95)」、「王宮の歌曲集(CMP)(1474−1516)」、「カール5世(CV)(1500〜1558)」、「スペイン黄金世紀の幕間劇(ESO)」、「ラッスス:聖歌集(LS)」、「オスティナート集(OST)」、「エンシーナ:ロマンスとビリャンシーコ集(RV)(サラマンカ/1496)」、「16世紀のビリャンシーコとエンサラーダ集(VE)」。DSD MULTI/  STEREO 129’17”

AMBROISIE 1CD¥2600

AM 152 ラモー:インドの優雅な国々
 ①第1コンセール ②第2コンセール
 ③第3コンセール ④第4コンセール
 ⑤第4アントレ?「未開人」
クリストフ・ルセ(チェンバロ/使用楽器:Jean-Henry Hemsch(1700-1769)・PARIS1761)
鬼才ルセによるチェンバロ・ソロ最新盤。「優雅なインドの国々」は、バレエ音楽としてBoivin社から出版されました。1990年にFuller&Gustafsonによって出版されたフランス鍵盤音楽集(1699-1780)には、このBoivin社に収録されているのと同じ曲が含まれています。その総数37、ルセはここから本来器楽向きではない作品を一つカットし、36曲を収録しています。管弦楽のために書かれたこの「優雅なインドの国々」ですが、まるでもともとチェンバロのために作曲されていたかのような楽曲もあり、興味津々の録音となっています。ルセの抜群のリズム感、激しい和音連打などの華麗なテクニックが堪能できます。録音:2007年2月
AM 179
¥2390
マリー=アントワネットの音楽会
 ペトリーニ:スペインのフォリアによる12の変奏曲
 グルック:エウリディーチェを失って
 クルムフォルツ:傷ついた恋人、深遠なる夜
 カルドン:ソナタ 変ロ長調 op.7-1
 クルムフォルツ:ソナタ
 ドーヴェルニュ:三つのシャンソン
 ヨセフ=ブーローニュ・ドゥ・サン=ジョルジュ:
  フルートとハープのためのソナタ変ロ長調
 マリー=アントワネット:「それは私の恋人?C’est mon ami」
 モーツァルト:鳥たちよ、毎年KV 307/284d
 デュセック:ハープのためのソナティヌno.5
 パイジェッロ:間奏曲
 グレトリ:むごい運命にも
 マルティーニ:愛の喜び
 モーツァルト:
  ハーモニカと管弦楽のためのアダージョKV 356/617a
サンドリーヌ・シャトロン
(ハープ[エラール社製、シングル・アクション・ハープ(1799年)])
イザベル・プルナール(ソプラノ)
ジャン=フランソワ・ロンバール(テノール)
ステファニー・パウレ(Vn)
アメリー・ミシェル(リコーダー)
アントワネットさまのサロンで開かれていた音楽会の再現を試みるアルバム。当時つくられた楽器を用いて、典雅な世界を楽しむことができます。楽器もすべてアントワネットの時代のもの。録音:2008年6月
AM 181
(2CD
\5000→¥4590
[CD1]
 ①J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001
 ②ブリス・パウゼ(b.1965):コントラパルティータ〜クーラント
 ③J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第1番 変ロ長調 BWV 1002
 ④J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003
[CD2]
 ①ブリス・パウゼ:コントラパルティータ〜プレリュード
 ②J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
 ③J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV 1005
 ④ブリス・パウゼ:コントラパルティータ〜ルール
デイヴィッド・グリマル(Vn)
「バッハとは私たち孤独なヴァイオリニストと似ている、彼は一人で苦しみ、彼は一人で泣き叫ぶ・・・孤独なヴァイオリニストそのものだ・・・孤独なのだ・・・」ブックレットの中でグリマルは、バッハの無伴奏ソナタとパルティータ全曲をレッスンで一度に弾いたあと、師であるヒルシュホーンのこの言葉を忘れたことはない、と述べています。音符の一つ一つが突き刺さってくるような厳しさに満ちたグリマルのヴァイオリンの音色。無伴奏の演奏は、一人、バッハが全身全霊をこめて書き込んだ音符とともに祈るもの。音楽に対して敬虔なグリマルの演奏に、驚嘆させられるバッハです。合間に挟まれている作品の作曲家パウゼは、フランスを中心に活躍する作曲家。前衛的な作風ですが、バッハのおそろしく深い世界への、心の準備のような作品です。録音:2008年9、12月

初回分についていたボーナスDVDは現在ついていないようです。

AMBRONAY 1CD¥2600

AMY 015 ペーター・フィリップス(1561-1628):
 モテット&マドリガーレ集
カペッラ・メディテラーニア、
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
マリアーナ・フローレス、
マリア・ヒノホサ・モンテネグロ、
ファビアン・ショフリン、
ホアン・サンチョ、マシュー・ベイカー
ペーター・フィリップスは、彼が生きていた当時、ヨーロッパ中で最もよく知られた作曲家でした。彼の作品はまだまだ知られていませんが、莫大なエネルギー、力強い表出に満ちた作風で、発掘が待たれるところです。瑞々しい音で、生き生きとしたアンサンブルが見事にとらえられています。録音:2007年10月
AMY 013 「バロックの太陽」
 ルイージ・ロッシ:「太陽の預言」「3声のセレナータ」ほか
 マルコ・マラッツォーリ:「太陽の預言」
レ・パラダン
ジェローム・コレア(指)
バロック時代のローマでとりわけカンタータ作曲家として活躍した、ロッシとマラッツォーリの作品集。「太陽の預言」は、太陽が、死や悲しみと対話する物語。光り輝く太陽、影、様々な表情が魅力です。ロッシやマラッツォーリの貴重な音源。録音:2007年9月

ARTE VERUM

ARV 007SPE
\1800
ペルゴレージ:スターバト・マーテル バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ウルリカ・テンスタム(メゾ・ソプラノ)
ドロットニングホルム・バロック・アンサンブル
その声に柔らかな磨きがかかり、ますます表現豊かな歌を聴かせてくれるバーバラ・ヘンドリックスの新譜は、スターバト・マーテル。冒頭から、涙をこらえるように抑制のある表現ながら、その真摯ないのりの心に打たれます。ドロットニングホルム・バロック・アンサンブルの面々も、粒立ちのよいアンサンブルで、ただならぬ上手さ。ラ・フォル・ジュルネ音楽祭への期待も高まります。さらに、2010年はペルゴレージの生誕300年記念にあたることから、アニバーサリー先取りのディスクともなっています。録音:2009年1月7-10日

AUDITE

AU 92571
(SACD Hybrid)
\2700
ラヴェル:
 ①高雅で感傷的なワルツ
 ②夜のガスパール
 ③ソナチネ
 ④ラ・ヴァルス
ロマン・デシャルム(P)
昨年の4月と10月、さらにことしの2月と相次いで来日し、多くのファンを魅了したフランス期待の若手ピアニスト、ロマン・デシャルム。Auditeデビュー盤は、そのリサイタルでも取り上げた「高雅で感傷的なワルツ」「夜のガスパール」を含むラヴェル作品集。師ジャック・ルヴィエ仕込みのラヴェルはすでに完成されたスタイルで自信のほどを覗かせますが、なかでも同じく公演曲目の取りに組まれていた「ラ・ヴァルス」がやはり圧巻。音色の綾、リズム感、退廃的な香りと、聴衆を大いに沸かせた来日公演をほうふつとさせます。使用楽器Kawai EX 2528001。
☆ロマン・デシャルム…1980年フランス・ナンシー生まれ。パリ国立高等音楽院でジャック・ルヴィエ、クリスチャン・イヴァルディ、ジャン・ケルネル、アンヌ・グラポットに師事し、すべてのクラスで4つのプルミエ・プリ(首席)を獲得して卒業。2006年AXAダブリン国際ピアノコンクール、さらに2007年ウイストルアム・リヴァに於けるヴラド・ペルルミュテール・ECピアノコンクールでグランプリを受賞。そのほかのコンクール歴も輝かしく、アレッサンドロ・カサグランデ国際ピアノコンクール、上海国際ピアノコンクール、浜松国際ピアノコンクールでも上位入賞を果たしている。パリのサル・コルトーをはじめフランス国内のほか、ロンドンのウィグモアホール、ダブリン国立コンサートホール、ニューヨークのカーネギーホールと、欧米、中国、日本で、リサイタル、室内楽、オーケストラとの共演等、数多くの演奏活動を行う。ヤマハ・ヨーロッパ財団、ナテクシス・バンク・ポピュレール財団、2004年度シャルル・クロ・アカデミー奨学生。録音:2008年11月20-22日ベルリン=ダーレム、イエス・キリスト教会
AU 92567
(SACD Hybrid)
\2700
エドゥアルト・フランク(1817-1893):ピアノ三重奏曲集
 ①ホ短調Op.11
 ②ニ長調Op.58
クリスティアーネ・エディンガー(Vn)
ルイ・クラレ(Vc)
クラウス・ヘルヴィヒ(P)
エドゥアルト・フランクというと、その役割としていっぽうでシューマンとメンデルスゾーンとを、また他方ではシューマンとブルッフやブラームス、ブルックナーとを結ぶというように、大作曲家たちの世代間の橋渡しをした存在と考えられています。友人であるシューマンと、師でもあったメンデルスゾーンに影響を受けた彼は、作風としてはウィーン古典派の様式を踏襲しており、ピアノ曲を別にすれば大半を占めるのが室内楽作品。デュオから六重奏に至るさまざまな編成のなかでも、冷静で堅牢な構成と、ゆたかな音数と語法で一押しというべきものがこのピアノ・トリオ。4楽章形式の大規模で本格的な2曲は、死後一世紀もの間すっかり忘れ去られていたものですが、auditeによると“19世紀後半ドイツ語圏の室内楽といえばシューマンやブラームス、メンデルスゾーンに尽きると信じて疑ってこなかった方たちすべてに、その認識を改めさせるくらいほど”と太鼓判を押す内容とのこと。シリーズでおなじみのエディンガー以下、チェロにジャンドロン、シェべク、グリーンハウスらに影響を受けた名手クラレ、ケンプに師事したヘルヴィヒと演奏陣にも人を得ています。録音:2008年9月27-29日リューベック、音楽大学大ホールマルチチャンネルステレオ

BIS 1CD¥2500

BIS SA 1761
(SACD Hybrid)
\2600
J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.43
 ①第151番「甘き慰め、わがイエスが来られる」BWV151
 ②第57番「幸いなるかな、試練を耐え忍ぶ者は」BWV57
 ③第110番「我らの口には笑いが満ち」BWV110
ハナ・ブラシコヴァー(Sop)、
ロビン・ブレイズ(A)、
ゲルト・テュルク(Ten)、
ペーター・コーイ(Bs)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
SACDハイブリッド盤。円熟のBCJ、今回も魅力作満載です。管弦楽組曲第4番の序曲が合唱に生まれ変わった第110番の壮麗さ、バッハ作品の中でもひときわ美しいアリアで光る第151番いずれも絶品。151番ではチェコの若手ソプラノ、ハナ・ブラシコヴァーがまるで天使のように澄明な声を聴かせてくれます。癒されます。
BIS SA 1792
(SACD Hybrid)
\2600
ベートーヴェン:
 ①ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
 ②ピアノ協奏曲変ホ長調 WoO.4(ブラウティハム再構成)
 ③ロンド 変ロ長調 WoO.6
ロナルド・ブラウティハム (Pf)
アンドルー・パロット(指)
ノールショピング響
SACDハイブリッド盤。モダンピアノを弾くブラウティハム&パロットのベートーヴェン協奏曲シリーズの第2弾。ベートーヴェン13歳の作である珍しい変ホ長調協奏曲で、ブラウティハムはイマジネーションに満ちた演奏を繰り広げています。地味なオーケストレーションをブラウティハム自身が再構成しているのも注目です。ピアノ協奏曲第2番と、そのフィナーレ用に作られたとされるロンドも快演。
BIS 1680
\2500→¥2290
ラロ:
 ①ヴァイオリン協奏曲 Op.20
 ②ノルウェー幻想曲
 ③スペイン交響曲 Op.21
ジャン=ジャック・カントロフ (Vn)、
ケース・バケルス(指)
グラナダ市管
かつては定番レパートリーだったのに、昨今新録音が非常に少ないラロのスペイン交響曲。名人カントロフの独奏で久々の新録音登場です。さらにラロのヴァイオリン協奏作品2篇も収められているのが豪華。爆演指揮者バケルスのボルテージの高い伴奏ぶりも聴きものです。
BIS 1921/3
(6CD)
\7500→¥6990
シベリウス完全全集 その8 管弦楽曲集
 序曲ホ長調 JS145/バレエの情景 JS163/
 劇音楽「カレリア」JS115(カレヴィ・アホ補作による完全版)/
 カレリア序曲 Op.10/カレリア組曲 Op.11/
 弦楽のための即興曲(原典版と改訂版の2種)/
 弦楽のためのプレスト/新聞祭典の音楽 JS137/
 メヌエット JS127/戴冠式行進曲/ポリ行進曲 JS152/
 序曲イ短調 JS144/弦楽のためのロマンス Op.42/
 行列 JS54/パンとエコー Op.53/伯爵夫人の肖像 JS88/
 ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47(原典版と現行版の2種)/
 恋する人 Op.14(原典版とパリ版の2種)/
 管弦楽組曲断章(「海の精」の原案)/2つのセレナード Op.69/
 2つの荘重な旋律 Op.77/
 ユモレスク Op.87, 89(全6曲+Op.87の1の原典版)/
 アカデミー行進曲 JS155/イェーガー隊行進曲 Op.91a/
 3つの小品 Op.96/可愛い組曲 Op.98a/
 田園組曲 Op.98b/特徴的な組曲 Op.100/
 ジャコブ・ド・ジュラン氏のモチーフによるロマン的小品 JS135a/
 ヴァイオリンと弦楽のための組曲 JS185/
 アンダンテ・フェスティヴォ JS34b/行列 Op.113の8
ネーメ・ヤルヴィ(指)
エーテボリ響、
オスモ・ヴァンスカ(指)
ラハティ響、
レオニダス・カヴァコス、
ドンスク・カン、
ヤーッコ・クーシスト(Vn)、
マルコ・イーロネン(Vc)ほか
シベリウスはあらゆるジャンルに作品を残していますが、やはりオーケストラ曲は真骨頂。ここでは交響曲、交響詩、劇付随音楽を除く作品をすべて収めています。演奏は大半がヴァンスカ指揮ラハティ響。さらに嬉しいのは大ヒットしたヴァイオリン協奏曲原典版を含む協奏作品も網羅されています。さらにさらに当BOXのための新録音(「行列 Op.113の8」や「恋する人 Op.14パリ版」ほか5作品)が含まれていて、ここでしか聴くことができません。とは言え、6枚組3枚価格というお買い得品。1セットは持っていたい逸品です。
BIS SA 1736
(SACD Hybrid)
\2600
ヘンデル:グレート・コーラス
 〈エジプトのイスラエル人〉より「民は聞きて」
 〈アレクサンダーの饗宴〉より「空に轟き」
 〈陽気の人、ふさぎの人、温和の人〉より「ならば陽気な鐘を鳴らせ」
 〈サムソン〉より「ヤコブの神エホバよ」「輝かしいセラフィムよ」
 〈ベルシャザル〉より「おお王よ、思い出せ」
 〈アタリア〉より「御神の力を」
 〈ヘラクルス〉より「嫉妬、地獄の悪病」
 〈ヨシュア〉より「見よ、勇者は帰りぬ」
 〈ユダス・マカベウス〉より「敵は倒れる」
 〈ソロモン〉より「ナイチンゲールの合唱」
 〈テオドラ〉より「彼はすてきな若者を見た」
 〈メサイア〉より「ハレルヤ」
 〈ジョージ2世のための戴冠式アンセム〉より「司祭ザドク」
デーヴィッド・ヒル(指)
バッハ・コアイアー、
イングリッシュ・コンソート、
キャロリン・サンプソン(Sop)、
ロビン・ブレイズ(A)
SACDハイブリッド盤。様々な分野で傑作を残したヘンデルですが、やはり合唱作品に格別な魅力があると申せましょう。ここでは〈メサイア〉のハレルヤ・コーラスをはじめ、彼の合唱を満喫できます。また、〈ユダス・マカベウス〉の楽曲として知られる「見よ、勇者は帰りぬ」のオリジナルである〈ヨシュア〉などが聴けるのも貴重。独唱部にはBCJでもおなじみのサンプソンとブレイズが参加しているのも豪華の極みです。
BIS SA 1704
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390
メンデルスゾーン:交響曲第2番変ロ長調 Op.52「讃歌」
 (2008年4月ライヴ)
ジュディス・ハワース(S)
ジェニファー・ラーモア(Ms)
クリストフ・プレガルディエン(T)
コール・ヴェスト、デンマーク国立合唱団、
アンドルー・リットン(指)
ベルゲン・フィル、同合唱団
SACDハイブリッド盤。メンデルスゾーンの交響曲第2番は、他の4作と異なり3人の独唱と合唱を含み、作曲者自身「交響カンタータ」と称しています。印刷発明400周年の祝典のために作曲され、歌詞は旧約聖書のドイツ語訳によっています。2008年4月23日と24日にノルウェーのベルゲンで行われたコンサートのライヴで、ラーモア、プレガルディエンといった古楽界のスターが参加、絶妙な効果をあげています。
BIS SA 1759
(SACD Hybrid)
\2600
フルートと中国民族合奏団の競演
 ①鐘耀光:旋回舞曲/フルート協奏曲
 ②伝承曲(周成龍編):帝女花
 ③馬水龍(陳シュアンホ編)竹笛協奏曲(ピッコロ版)
 ④黄翊  (彭修之編):花好月円(ピッコロ版)
 ⑤?雨賢(瞿春泉編):望春風
シャロン・ベザリー(Fl)
鐘耀光(指)
台北中国楽団、
劉宏祐(古筝)
蔡郁芬(揚筝)
葉淑禎(中阮)
SACDハイブリッド盤。今や世界屈指のフルート奏者となったシャロン・ベザリーが驚きの企画に挑戦しました。中国伝統の竹笛に基づく作品を現代フルートで演奏、さらにバックは中国民族楽器のオーケストラ。東洋の伝統と西洋の楽器の不思議なコラボがオシャレ。親しみやすい曲ばかりで、BGMとしてもスグレモノです。
BIS 1686
\2500
カレヴィ・アホ:
 ①質問状?メゾソプラノと室内管弦楽のための組曲 (2006)
 ②ヴィオラ協奏曲 (2006)
 ③交響曲第14番「儀式」(2007)
モニカ・グロープ(Ms)
アンナ=クレーッタ・グリバイツェヴィチ(Va)
ヘルマン・レフバーガー(ダブラッカ、ジェンベ、銅鑼)
ヨーン・ストルゴーズ(指)
ラップランド室内管弦楽団
BISが力を注ぐ現代フィンランドの大作曲家カレヴィ・アホ (1949)の最新作集。交響曲第14番は室内管弦楽ながら、アフリカやアラブ起源の打楽器を用い、不可思議な音響を作り上げています。北極圏ラップランドのオーケストラも興味津々です。
BIS 1694
\2500
フレドリク・パーシウス:男声合唱曲集
 希望の日/学生歌/北の若者/フィロメラ/
 ヨナス・ペロンに/C.M.ベルマンの3つの歌(パーシウス編)/
 不安/フィンランド主題による幻想曲/春の想い/
 私は今一度/山から響く晩鐘/美しき水車小屋の娘/
 憂鬱に/子守歌/フィンランドの歌/フィンランド賛歌/
 わが祖国(フィンランド国歌)ほか
ヘンリク・ヴィクストレム(指)
アカデミスカ・ソングフェレニンゲン、
シャロン・ベザリー(Fl)
4z and Audio四重唱団
今年はフィンランド国歌(エストニア国歌も)の作曲者フレドリク・パーシウスの生誕200年にあたります。もともとドイツ人ながら60年近くフィンランドに住んだパーシウスは、「フィンランド音楽の父」と称されています。彼の作品の録音は、あまり多いとはいえませんでしたが、ここでまとまった合唱曲集が歓迎の登場となります。歌詞もスウェーデン語、フィンランド語、ドイツ語、フランス語と多様。パーシウス自身が1838年に創立した合唱団アカデミスカ・ソングフェレニンゲンが充実の響きで酔わせてくれます。
BIS 1818
(2CD)
\2500→¥2290
ハイドン:序曲全集
 アチデ/薬剤師/漁師の娘たち/裏切られた誠実/
 神々の忠告/フィレモンとバウキス/トビアの帰還/
 突然の出会い/大火事/月の世界/真の貞節/無人島/
 報われた誠/騎士オルランド/アルミーダ/
 十字架上のキリスト最後の7つの言葉/
 オルフェオとエウリディーチェ/天地創造/
 四季より「秋」の序曲(オリジナル版)/
 同「冬」への序曲(オリジナル版)
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
かつてKoch Schwannからリリースされていた音源がハイドン記念年に2枚組1枚価格で再登場。彼は多くの歌劇を残しましたが、今日親しまれているものはほとんどありません。ここではそれらの序曲を集めた好企画。ハイドンならではの快活で明るい音楽に魅せられます。またこの多くが、後に交響曲へ転用されているのを実感するのも興味深い楽しさです。
BIS 1690 アラン・ペッテション:
 8つの裸足の歌(オーケストレーション:アンタル・ドラティ)
 弦楽のための協奏曲第1番 (1949/50)
 同第2番 (1956)
アンデシュ・ラッション(Br)
クリスチャン・リンドベルイ(指)
ノルディック室内管
現代スウェーデンの作曲家アラン・ペッテション (1911-1980)は17曲も交響曲を残したシンフォニスト。DVの父親のもと貧困な家庭に育った彼の芸術は非常にペシミスティックで暗く、しばしば暴力的な独自なもので、はまると抜け出せなくなる力を持っています。当アルバムでは、いたって健康的で陽性なクリスチャン・リンドベルイがトロンボーンを指揮棒に持ち替えてペッテションに挑戦しているのが注目。恐るべき深みを垣間見せてくれます。
BIS 1744 クライスラー:前奏曲とアレグロ
J.S.バッハ:ヴァイオリンソナタ ホ長調 BWV1016
モーツァルト:同第17番ハ長調 K.296
グリーグ:同第2番ト長調 Op.13
チャイコフスキー:メロディ
バルトーク:6つのルーマニア舞曲
タスミン・リトル(Vn)
ジョン・レネハン(Pf)
20年以上も続くイギリスのTV番組のパーソナリティでもある女性ヴァイオリニスト、タスミン・リトル。本国ではお茶の間の非常な人気者で、他社からリリースしたアルバムは2008年にクラシックFMグラモノフォン賞を受賞しています。彼女が気の会った伴奏者のレネハンと、ポピュラーな作品を用いてヴァイオリン音楽の歴史を紹介してくれます。
BIS 1726 スティーヴン・ポールズ:オラトリオ「夜明けは来るはず」(2005) バリー・アベルソン(カントル)
エリザベス・フートラル(Sop)
クリスチーナ・ボルドウィン(Ms)
ジョン・テシェール(Ten)
フィリップ・ココリノス(B-Br)
ミネソタ・コラール、
ミネソタ少年合唱団、
バシリカ大聖堂合唱団、
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管
スティーヴン・ポールズはオペラ「郵便配達人は二度ベルを鳴らす」で知られる1949年生まれのアメリカの作曲家。声楽作品が特に高い評価を得ています。オラトリオ「夜明けは来るはず」は2005年にミネソタのカトリック団体からの委嘱で作曲されたもので、第2次世界大戦のホロコーストから生還した60周年のためにユダヤ人共同体への贈り物となっています。無垢な児童合唱を多用することで残忍さが一層強調されます。ヴァンスカの力強い演奏が胸を打ちます。
BIS SA 1709
(SACD Hybrid)
\2600
R.シュトラウス歌曲集
 赤いバラAV76/マルフェンAV304/
 ひそやかな歌Op.39の1/若い魔女の歌Op.39の2/
 解き放たれてOp.39の4/ツェツィーリエOp.27の2/
 明日の朝Op.27の4/オフェーリアの3つの歌Op.67/
 ひそやかな歌Op.39の1/万霊節Op.10の8/
 私は漂うOp.48の2/お母さんの戯れOp.43の2/
 同じことOp.69の3/悪天候Op.69の5/
 バラの花環Op.36の1/子供の不思議な角笛よりOp.36の3/
 思いのすべてOp.21の1/私の心の王冠Op.21の2/
 わが子にOp.37の3/我が目Op.37の4
カミラ・ティリング(Sop)
ポール・リヴィニウス(Pf)
ウルフ・ヴァリーン(Vn)
SACDハイブリッド盤。スウェーデン出身の若手ソプラノ歌手カミラ・ティリング。オペラでの活躍が目覚しいですが、ここではリヒャルト・シュトラウスの歌曲に挑戦。彼女初のソロ・アルバムでもあります。声質・容姿ともに愛らしいティリング、オススメです。
BIS 1770/2
(7CD3枚価格)
\7500
メシアン:オルガン曲全集
 キリストの昇天 (1934)/天上の宴 (1928)/
 永遠の教会の出現 (1932)/二連画 (1930)/
 主の降誕 (1935)/栄光の御体 (1939)/
 献堂式のための唱句 (1960)/
 精霊降臨祭のミサ (1950)/オルガンの書 (1951)/
 聖三位一体の神秘への瞑想 (1969)/
 聖体秘跡の書 (1984)/献堂式のための唱句 (1960)/
 モノディ (1963)/前奏曲 (1928)/聖体秘跡の捧げもの (1935)
ハンス=オラ・エリクソン(Org)
昨年が生誕百年だったメシアン。あらゆるジャンルに及ぶ彼の創作のなかで、やはりオルガン作品は特別に力が入った逸品揃い。それをスウェーデンきっての名手ハンス=オラ・エリクソンが全曲演奏、何と7枚組3枚価格という驚異的安価で御提供。著作権のうるさい現代曲としてはあり得ない価格と申せましょう。さらに、単なる旧譜寄せ集めではなく、「モノディ」「前奏曲」「聖体秘跡の捧げもの」は新たに録音され、鳥の鳴き声まで収録されています。

BONGIOVANNI 1CD¥2400

GB 1210 ロッシーニ:
 「リッチャルドとゾライデ」 「オリー伯爵」 
 「オテッロ」 「タンクレーディ」 「泥棒かささぎ」 
 「ゼルミーラ」 「チェネレントラ」
 「セビリアの理髪師」 「アルジェのイタリア女」
モーツァルト:「コジ・ファン・トゥッテ」
チマローザ:「秘密の結婚」
レハール:「メリー・ウイドウ」
プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」
ベッリーニ:「清教徒」
 からのアリア
ウィリアム・マッテウッツィ(Tn)
ウィリアム・マッテウッツィといえば、1980、90年代にロッシーニのオペラで大活躍したテノール。ことに異常なまでの高音は神業クラスで、ハイC(ハ音)よりもさらに高いF(ヘ音)まで出してしまうほど。このCDでも「清教徒」で完璧なFを披露しています。また「セビリアの理髪師」の“もう抵抗を止めろ”は、マッテウッツィが録音に残さなかったものなので貴重です。さらに「コジ・ファン・トゥッテ」の“愛のそよ風は”、「ジャンニ・スキッキ」の“フィレンツェは花咲く樹のように”、そしてイタリア語の「メリー・ウイドウ」と、興味深いものばかり。いずれも録音状態はあまり良くありませんが、スリリングな歌唱なのは間違いなし。録音:1981-1999年
GB 2438
(2CD)¥2400
ライモンディ:「最後の審判」 
+ヴェルディ:リベラ・メ・ドミネ(「ロッシーニのためのミサ」から)
  エミーリア・ベルトンチェッロ(S)
  アルトゥーロ・サッケッティ(指)
  ノヴァラ・カルロ・コッチャ交響楽団
  パルマ・アッリーゴ・ボーイト音楽院合唱団
ヨランタ・オミリアン(S)
ディーノ・ディ・ドメニコ(T)
マルコ・カマストラ(Br)
アルトゥーロ・サッケッティ(指)
ジェノヴァ・コロンブス管弦楽団
ヴィルゴ・ラウレターナ2002宗教音楽祭合唱団
ピエトロ・ライモンディ(1786−1853)は、ロッシーニよりも一つ上の世代の作曲家。ローマ出身でナポリで学んだライモンディは、オペラ作曲家として活動したものの、ロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニらの台頭から、宗教音楽に転じていきました。「最後の審判」は1843年のオラトリオ。3人のソリストと二重合唱を用いた大曲です。もちろん世界初録音。余白に、ロッシーニを追悼するために共同で制作された「ロッシーニのためのミサ」から、ヴェルディの担当したリベラ・メ・ドミネも収録されています。録音:2001-2002年
GB 5158 ベッリンツァーニ:聖なる三日間のための聖哀歌 アンナ・マラヴァージ(Ms)
ラツェク・フランソワ・ビタール(CT)
ブルーノ・タッディア(Br)
アントーニオ・マラーニ(Bs)
ダヴィデ・マルサーノ(指)
イ・ミラジェティチ
パオロ・ベネデット・ベリンツァーニ(1682−1757)は、フェラーラに生まれた18世紀前半の作曲家。ウーディネ、フェラーラ、ペーザロ、ウルビーノ、ファーノなど各地の大聖堂で楽長を務めています。また、ボローニャのアッカデミア・フィラルモニカの作曲家も務めています。「聖なる三日間のための聖哀歌」は、1735年にオルヴィエートで初演された作品。9つの哀歌からなり、それぞれ一人のソリストが歌います。アンナ・マラヴァージは、マントヴァ出身で、今売り出し中の優れたメッゾソプラノ。ラツェク・フランソワ・ビタールは、シリアのダマスカス出身、注目されているカウンターテノールです。ブルーノ・タッディアはパヴィア出身のバリトン。ロッシーニ、ドニゼッティのオペラで活躍しています。録音:2008年
GB 5157 カリッシミ:オラトリオ集
 「ヴァニタス・ヴァニタトゥム(空の空)」
 「ヨブの物語」
 「ソロモンの裁き」
フェデリーコ・バルダッツィ(指)
アンサンブル・サン・フェリーチェ
初期のオラトリオの発展に大きな貢献を果たしたジャコモ・カリッシミ(1605−1674)の、代表的3作品を収録。「ヴァニタス・ヴァニタトゥム」と「ヨブの物語」には、フレスコバルディなど同時代の音楽も取り入れて演奏しています。指揮のフェデリーコ・バルダッツィは、アンドレ・ナヴァラに学んだチェリストで、今日ではイタリアの代表的バロック・チェロ奏者として知られています。録音:2005年9月,フィレンツェ
GB 2558 ロッシーニ:アリアと歌曲集
 「セミラーミデ」
 「アルジェのイタリア女」
 「タンクレーディ」
 「オテッロ」
  からのアリア
 スペインのカンツォネッタ
 アヴェ・マリア
 さらば人生
 北京への愛
 踊り
シルヴィア・ベルトラーミ(Ms)
サブリナ・アヴァンターリオ(P)
シルヴィア・ベルトラーミは、ここ数年でイタリア各地のコンクールに入賞、売り出し中のメッゾソプラノ。これがデビュー・アルバム。オール・ロッシーニという意欲的な内容です。録音:2008年6月13日,ボローニャ(ライヴ)
GB 5156 ボッシ:聖マルコによるキリストの受難
ペロージ:
 プレルーディオ
 インテルルーディオ
 ポストルーディオ
 オルガンのための6つのトリオ-
  第1番,第3番,第6番
 オルガンのための20のトリオ-
  第4番,第5番,第6番,第7番,第17番,第20番
 13の瞑想-第1番から第7番
アルトゥーロ・サッケッティ(Org)
マルコ・エンリーコ・ボッシ(1861−1925)の作品は、ロレンツォ・ペロージ(1872−1956)の同名の声楽作品をオルガン用にリダクションしたもの。40分超の堂々たる作品です。加えて、ペロージのオルガン作品を19曲収録。

CALLIOPE 1CD¥1700

CAL 5630 ヴィヴァルディ:
 ピッコロのための3つの協奏曲
  RV443、RV444、RV445/
 フルート協奏曲RV108,
テレマン:12のファンタジー(1732/33刊)より
 第1、2、4、5、8、9、12番
録音:1979年5月
ジャン=ルイ・ボーマディエ(Fl、ピッコロ)
ジャン=ピエール・ランパル(指)
フランス国立管弦楽団
フランスが生んだ天才フルーティスト、ボーマディエが奏でる音色はどこまでも切れ味がよく澄み切ったもの。鳥のさえずりを思わせる軽やかな音楽作りに心躍ります。
CAL 5317 モーツァルト:グラン・パルティータ
 録音:2001年10月
エリック・ボド(指)
アンサンブル・フィリドール
ミステリアスでユートピアのようで、それでいて大変な難曲で、音楽史上類まれなるこの作品を、ピリオド楽器の管楽器アンサンブルの演奏で。
CAL 5361 モーツァルト:後宮からの誘拐(抜粋)〜
 管楽アンサンブル編曲版
アンサンブル・ア・ヴァンティ
18世紀後半に流行した、管楽器アンサンブル編成による「ハルモニームジーク」。ドナウエッシンゲンのフルステンベルク宮殿に残されている編曲譜を使用しての演奏です。
CAL 5335 バルトーク:
 ①弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
 ②弦楽のためのディヴェルティメント
  録音:2003年12月
エマニュエル・ルデュック=バロム(指)
バルティック室内O.
アレクサンドル・パンコウ(P)
アンナ・マカロヴァ(Hrp)
マリア・チェルノウソヴァ(チェレスタ) 他
ルデュック=バロム率いるバルティック室内管弦楽団の第2 弾。2000 年結成のサンクトペテルブルクPO の団員からなる優秀な団体で、2003 年の春にリリースされたオネゲルとシュトラウスのデビューアルバムで、鋭利に引き締まったアンサンブル力を大いに見せ付けました。今回のバルトークでも、なにやらムラヴィンスキーと同じ空気を感じさせる張り詰めた緊張感が遺憾なく発揮されています。
CAL 5831 ドビュッシー:前奏曲
〔第1巻24曲(全曲)、第2巻12曲(全曲)〕
 録音:1976年
テオドーレ・パラスキヴェスコ(Pf)
ドビュッシー賞を受賞したパラスキヴェスコによる前奏曲(全曲)。ベーゼンドルファーのピアノを用いており、絶妙に交じり合う音色が魅力です。
CAL 5718 バッハ:トッカータとフーガ
 (BWV 565, 564, 538, 587, 542, 540)
  録音:1993年
アンドレ・イゾワール(オルガン/Grenzig de St-Cyprien-en-Perigord))
CAL 5720 バッハ:オルガンと管弦楽のための作品集
 録音:1993年
アンドレ・イゾワール(オルガン/Westenfelder)
マルティン・ジェステル(指)
ル・パルルメント・ドゥ・ムジーク
きちんとしたアーティキュレーション、美しいフレージング。名手イゾワールによるバッハの名盤。

CAVI

4260085 531431
\2400
ヘンデル:「アルチーナ」アリア&組曲
 1.序曲
 2. 愛しい人よ、どんなに私が貴方を愛したか話してあげなさい
  (アルチーナ)
 3&4. 組曲
 5.でも足枷をはめられ戻ってきた時には(アルチーナ)
 6.シンフォニア(第3幕)
 7.ああ、私の心よ!(アルチーナ)
 8-11.組曲
 12. ああ!ルッジェーロ、ひどい(アルチーナ)
 13. 蒼白い亡霊よ(アルチーナ)
 14.組曲
 15. 私はもとのままよ(アルチーナ)
 16&17.組曲
 18. 私には涙が残されている(アルチーナ)
 19.組曲
 20. 私の苦しみを信じて(モルガーナ)
クリスティーネ・シェーファー(S)
ベルリン・バロック・ゾリステン
ライナー・クスマウル(Vn、音楽監督)
知性と気品のソプラノ、クリスティーネ・シェーファーは、ドロットニングホルム宮廷劇場の夏の音楽祭で「アルチーナ」の素晴らしいタイトルロールを歌い、バロック向きの歌手ではないという疑念を払拭しました。今回はベルリンの古楽演奏界をリードするベルリン・バロック・ゾリステンと共に、この新録音を作り上げました。ベルンハルト・フォルクは、このプロジェクトに入る前に入念にスコアを研究。そして挑んだ録音は非常に新鮮で刺激的なものであったと、リーダーのライナー・クスマウルは語っています。組曲でもアリア同様多様な楽曲が演奏されますが、なんと言ってもこのCDの聴き所はシェーファーの熱唱でしょう。鋭い視点で描き出すアルチーナ像。アルチーナの官能と愛の苦しみを強烈に聴かせます。ここに収録されている6つのアリアには人間の感情のすべてが表現されています。アルチーナは、愛した男たちを獣に変えてしまう魔女。恋にうかされて惑わされて、激しく憎しみ、沈思にふけり、脅迫的な怒りを見事表しています。またアルチーナの妹のモルガーナのアリア「私の苦しみを信じて」。モルガーナがオロンテに許しを乞い歌うアリアも含まれています。ヘンデル・イヤーを飾るにふさわしい1枚。2008年10月イエス・キリスト教会(ベルリン)73’54

CAVI MUSIC 1CD¥2600

4260085 531257
¥2390
マーラー:大地の歌(オリジナル・ピアノ版)
 第1楽章:大地の哀愁に寄せる酒の歌
 第2楽章:秋に寂しき者
 第3楽章:陶器の亭
 第4楽章:岸辺にて
 第5楽章:春に飲む人
 第6楽章:告別
ベルンハルト・ベルヒトルド(T)
ヘルミーネ・ハーゼルベック(Ms)
マークス・フォルツェルナー(P)
マーラーは大地の歌のオケ版とピアノ版を残しています。ピアノ版はオケ版の編曲ではなく、ほぼ同時に作曲を進められ、詩や各楽章の表題に異なる箇所があり、独立した作品として構想されています。ピアノ版はマーラーの死後に演奏、出版され、1989年に日本でサヴァリッシュのピアノ演奏により初演。オケ版との比較によりマーラーの作曲意図を感じ取ることができ、そのことによってオケ版の改訂も出版されているほど、ピアノ版の功績は大きいものです。歌曲の性格が強くなるピアノ版ですが、すでにカツァリスなどの録音からも分かるようにオケと指揮者の役割を担わなくてはならないピアノ・パートが重要であります。ピアニストでもあり文化史から哲学を専門にするジャーナリストでもあるマークス・フォルツェルナーの分析的演奏、マーラーの構想の推移や意図を反映できる音楽性と技術を充分に備えています。歌手は両者ともオーストリア出身のテノール、ベルヒトルドとメゾ・ソプラノ、ハーゼルベック。マーラーの生きた時代のオーストリアの作品を度々演奏している2人の説得力のある歌唱にも注目です。マーラーの素晴らしいメロディー・ラインと情感を美しく歌い上げています。この演奏は、マーラーが「大地の歌」を作曲した小屋が残っている南チロルのトープラッハで2008年に行われたグスタフ・マーラー音楽祭での演奏です。録音:2008年7&9月 グランドホテル文化センター トープラッハ(イタリア)
4260085 531370 キャシー・クリエ(P)/リサイタル
 D.スカルラッティ:
  ソナタ ト短調 K.31、ソナタ ト長調 K.124
 ハイドン:アンダンテと変奏曲 ト短調 Hob.XVII:6
 ショパン:
  ノクターン 第9番 ロ長調 Op.32-1、
  ノクターン 第10番 変イ長調 Op.32-2、
  舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
 アレクサンダー・ミュレンバッハ:ナイト・ミュージック
 デュディーユ:ピアノ・ソナタ
キャシー・クリエ(P)
才能あふれる美形ピアニスト、キャシー・クリエは1985年ルクセンブルク生まれ。5歳から音楽学校でピアノを学び、1999年からはケルン音楽大学で名教師パーヴェル・ギリロフのもと研鑽を積む。その後ヨーロッパを中心に活動し、ロバート・レヴィンから声をかけられルール・ピアノ・フェスティヴァルに出演、またルクセンブルク室内管弦楽団、ルクセンブルグ・フィルハーモニー管弦楽団のソリストとして演奏し高い評価を得ています。録音:2007年10月
4260085 531387
\2600→¥2390
メンデルスゾーン:
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調(1838年)*初稿
 ヴァイオリン・ソナタ ニ短調
 アダージョ-アレグロ・モルト(1825年頃)*フラグメント(断章)
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 Op.4(1825年)
 ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調(1820年)
アンティエ・ヴァイトハース(Vn)
ジルケ・アヴェンハウス(P)
メンデルスゾーン生誕200年にあたる今年は、メンデルスゾーンの遺産を発掘、発見、再認識する興味深いアルバムが数多く出てくるでしょう。このCDもその一つ。2009年ベーレンライターから出版されたばかりのヴァイオリン・ソナタ ヘ長調初稿版とニ短調のソナタのフラグメントの世界初録音を含むメンデルスゾーンのヴァイオリン・ソナタ全曲を収録。メンデルスゾーンが11歳の時の作品であるヘ長調のソナタ(1838年)は、現在一般的に使われているメニューイン校訂版ではなく、メンデルスゾーン研究の第一人者星野宏美氏が校訂に携わり新たに出版されたベーレンライター版を使用。またニ短調のソナタのフラグメントを収録。3曲あるソナタとは別に、メンデルスゾーンによる自筆譜の断片が残されていました。それは未完に終わっていますが、明るい旋律、創意に満ち、大胆な転調を伴った曲で貴重な作品です。アンティエ・ヴァイトハースの伸びやかな表現とジルケ・アヴェンハウスの繊細な音楽が作品にさらなる説得力を与えます。録音:2008年9月ドイツ放送室内楽ホール、ケルン
4260085 531400
\2600
ファニー・ヘンゼル=メンデルスゾーン(1805-1847):
 弦楽四重奏曲 変ホ長調
メンデルスゾーン:
 弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.13*、
 第1番 変ホ長調 Op.12
アサセッロ弦楽四重奏団
2000年バーゼルで学んでいた4人がアサセッロQを結成。その後2003年にはアルバン・ベルクQのもとで研鑽を積み、新メンバー、チェロのアンドレアス・ミュラーを迎えスイスで行われた室内楽コンクールで1位を獲得。着実にキャリアを積み、世界各地で行われるコンサートでも高い評価を得ています。ここではメンデルスゾーンと姉ファニー・ヘンゼル=メンデルスゾーンの作品を収録した生誕200年記念アルバムでCAviレーベルから登場です。録音:2007年2月*、2008年9月 改革教会 ブルーメンシュタイン、スイス
4260085 530885
(9CD)
\10500
ルール・ピアノフェスティヴァル エディションVol.19
CD1 フランチェスコ・ピアモンテージ
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K281
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第31番変イ長調Op110
 ドビュッシー:前奏曲より
  「オンディーヌ」「月の光が降り注ぐテラス」「西風の見たもの」
 ストラヴィンスキー/グイド・アゴスティ編:バレエ組曲「火の鳥」
 ドビュッシー:子供領分より「ゴリウォークのケークウォーク」
 ガーシュウィン/アール・ワイルド編:君を抱いて
録音:2007年7月7日(ライヴ)
CD2 ベン・J・キム
 ドビュッシー:ベルガマスク組曲
 ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35
 シューマン:ピアノ・ソナタ第1番 嬰ヘ短調 Op.11
 モーツァルト:ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調 KV280よりアダージョ
 ショパン:エチュードOp.10-8
録音:2007年7月7日(ライヴ)
CD3 ヤ=フェイ・チャン
 メンデルスゾーン:無言歌集 
  第1巻よりOp.19-1「甘い思い出」、
  第5巻よりOp.62-1「5月のそよ風」、
  第7巻よりOp.85-4「悲歌」、第6巻よりOp.67-4「紡ぎ歌」
 ユーディー・ワイナー:5 Toward The Center
 ラヴェル:夜のガスパール
 ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36
録音:2007年5月13日(ライヴ)
CD4 アリス=紗良・オット
 ①ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調Op.57「熱情」*
 ②リスト:パガニーニによる大練習曲
 ③シューマン:3つのロマンスより第2番嬰ヘ長調Op.28
録音:①2007年5月30日*、②③2007年7月19-20日
CD5 ミラニャ・ライッチ
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番イ長調D.959
 ベートーヴェン:3つの選帝候ソナタ WoO.47-3
 ドビュッシー:映像第1集
 リスト:タランテラ
 ファリャ:火の踊り(アンコール)
録音:2007年6月13日(ライヴ)
CD6 ダビッド・カドゥッシュ
 ①ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調 Op.10-2
 ②幻想曲 変ロ長調 Op.77
 ③リスト:「さまよえるオランダ人」の紡ぎ歌(ワーグナー)
 ④プロコフィエフ:4つの小品 Op.32
 ⑤プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調Op.84
録音:①②2005年12月13日③④2007年6月1日⑤2006年11月9日
CD7 アーウィン・ゲージとマスタークラスにて
 ①シューマン:12の詩 Op.35 より 第1、2、5、7、10&12番
 ②シェーンベルク:2つのバラードより Op.12-2
 ③シュレーカー:Uberwunden、Das feurige Mannlein、
  8つの歌よりSpuk Op.7-4、「はるかな響き」よりDie gluhende Krone
 ④デュパルク:ギャロップ
 ⑤リスト:歌曲集より「テュールの王様」、「私の歌には毒がある」、「3人のジプシー」
 ⑥フランク・マルタン:イェーダーマンの6つの独白より 1、2、4、5、6番
 ⑦シューベルト:歌曲「流れ」D.693、あふれる愛D.854、夜と夢 D.827
録音:①②③⑥⑦2007年5月19日 ④⑤2007年5月18日 (ライヴ)
①ミヒャエル・ナジ(B)
ジュリアン・ルーフ(P)
②③ドミニク・ヴェルナー(Bs)
シモン・ビュッヒャー(P)
④⑤エヴァ・フォーゲル(Ms)
マティアス・ヴィーク(P)
⑥リヒャルト・バークハード(B)
エドワード・ラシュトン(P)
⑦キャロリーヌ・メルツァー(S)
アーウィン・ゲージ(P)
CD8 グウィリム・シムコック (Jazz)
 グウィリム・シムコック:Way Back Home
 ジョー・ヘンダーソン:Isotope
 グウィリム・シムコック:Conundrum/And then she was gone
 スティーヴィー・ワンダー:Summer Soft
 ロバート・メリン&ガイ・ウッド:My one and only love
 アーヴィング・バーリン:How deep is the ocean
 ドン・レイ&ジーン・デ・ポール:You don’t know what love is
録音:2007年6月28日(ライヴ)
CD9 クリストファー・テイントン
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 Op.14-1
 ペーター・ルジツカ:
  “Parergon” Sechs Skizzen zu “Holderin” fur Klavier(ルール・ピアノ委嘱作品)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 Op.54
 ショパン:ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2
 ラフマニノフ:ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36
録音:2007年7月1日(ライヴ)

COL LEGNO 1CD¥2400

WWE 20302 ブラームス/フラヌイ:
 ①いつも欲しいのに、ダメだ。②あの谷に菩提樹が
 ③あの山のむこうに
 ④お姉ちゃん、いつ僕たちは家に帰るの?
 ⑤いとしい人、すぐに入ってらして
 ⑥お嬢さん、お庭に入らせていただいても・・・
 ⑦海I ⑧谷底には ⑨ああ、神よ
 ⑩もう陽は輝かない ⑪僕の彼女は大口だ
 ⑫若くてやさしい女の子が ⑬海II ⑭おまえ
 ⑮ボレロ ⑯静かに ⑰静かな夜に
フラヌイ(ヨハンネス・エーダー(Cl,Bs-Cl)
アンドレアス・フュッチュ(Tuba)
ローメド・ホフガルトナー(Sp,At-sax)
マルクス・クラーラー(Kb,Acc)
アンゲリカ・ライナー(Hp,Zither)
ベッティーナ・ライナー(Dulcimer)
コーネリア・ライナー(Bandoneon)
マルクス・ライナー,アンドレアス・シェット(Tp,Cornet)
マルティン・ゼンフター(valve Trb)
ニコライ・トゥンコヴィッチ(Vn,Va)
フラヌイは東チロルの海抜1402mにある小さな村。ほとんどこの村で育った音楽家たちが結成したクラシック/ワールドミュージック・グループにこの村の名前をつけた。ブラームスのWoO.33の49のドイツ民謡のメロディを取り入れつつ、大胆にアレンジし、独特の魅力を放つCDに仕立て上げた。ブラームスの音楽よりぐっとくるという人も多いのでは?!
WWE 31861 レネー・クレメンチッチ(1928-):
 ヘブライ語によるオラトリオ「カバラ」(1992)
レネー・クレメンチッチ (指)
クレメンチッチ・コンソート
(デヴィッド・コルディエ、
クリストファー・ロブソン(C-T)
ジョゼ・ベネ、エドムンド・ブラウンレス(Tn)
コリン・メゾン(Br)
ドロン・シェルヴィン(cornet)
カール・カウツキー,ヨーゼフ・ブレッツナー、
ペーター・ガラウン(Tb)
ヴォルフガング・ライトホーファー、
トム・ヘンケス(Perc))
リコーダー奏者、チェンバロ奏者、オルガン奏者、指揮者としても著名なレネー・クレメンチッチ(ルネ・クレマンシック)が1992年に作曲したヘブライ語のオラトリオ。永らく廃盤だったが新装再発されたのを喜びたい。
WWE 20609
(2SACD Hybrid)
\4800
グロボカール(1934-):
 ①歴史の天使(2000-2004)
  2つのオーケストラ、2人の指揮者らによる3部作
 ②オーケストラのための人質(2003)
①ファブリース・バロン (指)
SWR響(バーデン=バーデン&フライブルク)
マルティン・ブラビンス (指)
SWR実験スタジオ(フライブルク)
②アルトゥーロ・タマロ (指)
バイエルン放響
パウル・クレーの「新しい天使」に触発されて書かれたヴァルター・ベンヤミンの文章にさらに触発されて作曲された音楽。絵画、文学、音楽のそろい踏みです。「『新しい天使』と題されているクレーの絵がある。それには一人の天使が描かれており、天使は、彼が凝視している何ものかから、今にも遠ざかろうとしているように見える。彼の眼は大きく見開かれていて、口は開き、翼は拡げられている。歴史の天使はこのような様子であるに違いない。彼は顔を過去に向けている。」
WWE 20285 ジェラール・ペソン(1958-):
 光には我々を運ぶ腕がない(1994)、
 判じ絵II(2003),判じ絵「ローマ」(1994-1995),
 蝶々の帳面(1995-1998),
 ピアノのための3つの小品(2008),
 3つの感傷的な練習曲(1991),
 こそこそした性質(1983),
 スペインの狂気(1997),
 私のゴミを許して(1999-2008)
アルフォンソ・アルベルティ(Pf)
今のフランス現代音楽を代表するジェラール・ペソンのピアノ作品集。Naiveレーベルの衝撃的なCD「アクサンチュス」(V4947)収録のマーラー第5交響曲、アダージェットの編曲者がこの人。
WWE 20264
\2400
サルヴァトーレ・シャリーノ:
 ①ローエングリン(1984)
 ②14楽器のための木陰の風 (2005)
 ③2つの無慈悲な夜曲 (2001)
ティト・チェッケリーニ(指)
アンサンブル・リソニャンツェ
アルフォンソ・アルベルティ(Pf)
マリアンネ・プスール(Sp)
1949年生まれのイタリア現代音楽界の重鎮、シャリーノの作品集。
WWE 20278
\2400
ヴォルフガング・ミッテラー:
 自由なシューベルト風歌曲集「嵐の中で」、レブロス
ゲオルク・ニグル(Br)
ヴォルフガング・ミッテラー(Pf & electronics)
独唱のニグルは元、ウィーン少年合唱団でソプラノを担当していたという経歴の持ち主。
WWE 20277
(2SACD Hybrid+DVD)
\5000
ベルンハルト・ラング:
 2幕の音楽劇「モーツァルトなんて嫌いだ!」(2006)
ミヒャエル・シュトゥルミンガー(リブレット&演出)
レナーテ・マルティン&アンドレアス・ドンハウザー(舞台、衣装デザイン)
クルト・シェニー(照明)
ハミッド・レザ・タヴァコリ(撮影)
ヨハネス・カリツケ(指)
クラングフォールム・ヴィーン
コリン・メーソン(合唱指揮)
NOVAヴォーカルアンサンブル
ディーター・コヴァチッチ、
ヴォルフガング・フックス(ターンテイブル・ソリスト)
ペーター・ベーム(サウンド・ディレクター)
フローリアン・ベッシュ(Br)
ダグマール・シェレンベルガー(Sp)
アンドレア・ブラウン(Sp) ザロメ・カマー(Sp)
マティアス・ツァハリアッセン(Tn)
2006年 アン・ア・ヴィーン劇場で初演された舞台のLive収録。
WWE 20280
\2400
ヴォルフラム・シューリヒ(1967-):A.R.C.H.E
ヴォルフガング・ズッパン(1966-):範囲と回数
カールハインツ・エッスル(1960-):多少
クリストフ・ディーンツ(1968-):アンプリファイ
ベルンハルト・ガンダー(1969-):王のメッセージ
アンサンブル・インテグラーレ
(ヘンイッヒ・カイザー(Tn)
バーバラ・リューネブルク(Vn,Va)
アシュレー・フリバール(Pf)
ブルクハルト・フリートリッヒ(Sax)
ジョン・エックハルト(Db)
オレグ・ジエワノフスキー(Perc)
「アルプスの夕焼け」といえばリヒャルト・シュトラウスが見たであろうガルミッシュ・パルテンキルヒェンのそれを思い浮かべ、彼の最晩年のオーボエ協奏曲が響いてこようか、というようなものですが、ここで聴けるのはそれとはまったく違ったとんがった音楽です。

CSO RESOUND

CSOR 901906
\3000→¥2790
①プーランク:グローリア
②ラヴェル:バレエ「ダフニスとクロエ」全曲
①ジェシカ・リヴェラ(S)
シカゴ交響合唱団(合唱指揮:デュアイン・ウルフ)
ベルナルド・ハイティンク(指)
シカゴ交響楽団
CSOR 901908
(SACD Hybrid)
\3600→¥3290
マルチチャンネル
2009年3月4日に80歳の誕生日を迎えた現代屈指の巨匠ハイティンク。最強の手兵シカゴ響の首席指揮者としてすでに3シーズン目に入り、ますますの充実ぶりをみせるマエストロによるCSO RESOUND最新アルバムは、プーランクにラヴェルというシリーズ初のフランスもの。「ダフニスとクロエ」は古代ギリシアの恋愛物語を念頭に、ラヴェルがディアギレフ率いるロシア・バレエ団のために作曲したバレエ音楽。1912年に全曲の初演が行なわれ、1923年にはシカゴ響も第2代音楽監督ストックのもと、第2組曲を定期公演で初めて取り上げています。さらに、当オケは1928年1月20日と21日に、この第2組曲を当時アメリカ楽旅中であったラヴェル自らの指揮で演奏しています。これよりシカゴ響にとって「ダフニスとクロエ」は格別ゆかりあるプログラムとなったのでしょう。録音ではやはりその第2組曲に集中している感があり、フランス音楽のレパートリー拡大に努めた第7代監督マルティノンが1964年に、続いて第9代監督バレンボイムが1991年にセッション録音しているほか、1958年にはジュリーニが、また第二の楽団黄金期を築いた第8代監督ショルティもセッション録音こそ残さなかったものの1987年に、いずれもライヴを楽団の自主制作盤という形で残しています。いっぽうのハイティンクもまたRCO時代の初期よりラヴェルを好んで取り上げており、主要な管弦楽作品をRCO、のちにボストン響とセッションで録音していることからも、エキスパートを自認していることがうかがい知れます。なかでも当作品への入れ込みようは相当なもので、RCOとは、まず1961年に第1、第2組曲をセッション録音、さらに1971年に第2組曲をセッションで再録音、1989年には全曲をボストン響とセッション録音しています。実演でも2005年にバレンボイムが第2組曲を取り上げて以来となる、シカゴ響による「ダフニスとクロエ」。以上のような背景からも、経験ゆたかなハイティンクと、等しく代々演奏の系譜を連ねてきたシカゴ響との顔合わせによる最新録音は、おおいに期待を抱かせる内容といえるのではないでしょうか。カップリングは、全3回の公演を通じて当日前半のプログラムとして演奏されたプーランクの「グローリア」。ヴィヴァルディによる同名の宗教曲を手本にしながらも、洒脱なセンスにあふれたプーランクの個性がよく出たこのナンバーは、いきなり重厚な弦楽セクションに乗せてブラスが絢爛豪華に鳴り渡る開始早々、まさしくシカゴ響向きといえる内容。また同時に、ここでは総勢150人にも及ぶシカゴ・シンフォニー・コーラスの活躍ぶりも大きな聴きどころとなっています。加えて、当公演(アルバム)でCSOデビューを果たしたリヴェラ。アダムズやゴリホフのオペラで注目されるアメリカの成長株が、中空を舞うように魅力的な歌唱で華を添えます。
「音楽の献身的な愛が歓喜にあふれ、彼ら合唱の歌唱から放射していました。冒頭の『グローリア・イン・エクセルシス・デオ(天のいと高きところには神に栄光)』では壮大に、その後はきびきびと、ハイティンクは白熱のパフォーマンスをリードしました。」(シカゴ・トリビューン)
「ハイティンクはまったくもって、ずばぬけた演奏手腕の持ち主だ。(合唱指揮のデュアイン)ウルフによるコーラスは完璧なバランスだった。」 (シカゴ・サン・タイムズ)
当コンビといえば、2009年2月、アジア・ツアーの一環として行なった来日公演の大成功がまだ記憶に新しいところですが、ここまでの流れを見る限り、今後の動向も目が離せないものといえそうです。録音:2007年11月8、9 & 10日 シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:クリストファー・ウィリス

DYNAMIC 1CD¥2200

CDS 637 ロッティ:
 二つのオーボエ、ファゴット、通奏低音のための四声のソナタ
プラッティ:
 オーボエ、ファゴット、通奏低音のためのソナタ ト長調
ヴィヴァルディ:
 二つのオーボエと
  通奏低音のためのトリオ・ソナタ ト長調 RV 81
ブレシャネッロ:
 オーボエ、ファゴットと通奏低音のためのコンチェルト
ステッファーニ:
 二つのオーボエ、ファゴット、通奏低音のためのアリア
ロッティ:“エコー”ソナタ
プラッティ:
 オーボエ、ファゴット、通奏低音のためのソナタ ハ短調
モンタナーリ:二つのオーボエと通奏低音のためのソナタ ハ長調
アンサンブル・バロッコ・サン・スシ
17世紀後半から18世紀にかけては、ダブルリード木管楽器であるオーボエとファゴットが急速に普及した時代でもありました。とうぜん、これらの楽器を用いた様々な作品が書かれましたが、今日知られている曲は僅か。このCDでは、18世紀ヴェネツィアの作曲家によるオーボエ、ファゴットの作品を収録。ロッティのソナタ、ブレシャネッロ、モンタナーリの作品は、いずれも世界初録音です。アンサンブル・バロッコ・サン・スシは1986年創立の、この分野ではトップクラスの団体。録音:2008年8月5-7日
CDS 602 シュレーター:6つのピアノ・ソナタ Op.1
 第1番 ハ長調 第2番 変ホ長調 第3番 ト長調
 第4番 ハ長調 第5番 変ロ長調 第6番 ニ長調
ルイージ・ジェローザ(P)
ヨハン・ザムエル・シュレーター(1750/1753−1788)は、ワルシャワの音楽一家の生まれ20歳頃にロンドンに移住し、ヨハン・クリスティアン・バッハの友人でもありました。彼の死後、シュレーターが国王ジョージ3世の妃シャーロット王妃の音楽教師を引き継ぐなど、順調な活動をしていたものの、30歳そこそこで亡くなってしまいました。優れたピアノ奏者として知られていたシュレーターが残したピアノ・ソナタ Op.1が初録音。ルイージ・ジェローザは、ミラノ近郊モンツァ出身のピアニストです。録音:2007年2月12日,ミラノ
CDS 622
(8CD→3CD価格)
\6600→¥5990
パガニーニ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集
 ヴァイオリン協奏曲第1番 変ホ長調 MS21
 ヴァイオリン協奏曲第2番 ロ短調 「鐘」 MS48
 ヴァイオリン協奏曲第3番 ホ長調 MS50
 ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ短調 MS60
 ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 MS78
 大協奏曲 ホ短調 MS75
 アダージョ MS49
 春のソナタ イ長調 MS73
 感傷的な堂々たるソナタ MS51
 ヨゼフ・ヴァイグルの主題による変奏付きソナタ ホ長調 MS47
 ロッシーニ「チェネレントラ」の主題による序奏と変奏曲 MS22
 魔女たちの踊り MS19
 ワルシャワ・ソナタ ホ長調 MS57
 マリア・ルイーザ・ソナタ MS79
 ポラッカと変奏曲 イ長調 MS18
 田舎のバレエ MS74
 ヴェネツィアの謝肉祭 MS59
 常動ソナタ MS66
 ロッシーニ「モーゼ」の主題による幻想曲 MS23
 ナポレオン・ソナタ 変ホ長調 MS5
 ロッシーニ「タンクレディ」の
  アリア「この胸の高鳴りに」による序奏と変奏曲 MS77
 タランテラ イ短調 MS76
 ニコロ・パガニーニからヘンリー氏に MS65
 ヴィオラと管弦楽のためのソナタ MS70
 ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 MS21
 ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ短調 MS60
マッシモ・クアルタ(Vn,指)
ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場管弦楽団
他のソリスト:
サルヴァトーレ・アッカルド、
フランコ・メッゼーナ、
ルイージ・アルベルト・ビアンキ、
イェフディ・メニューイン、
ルッジェーロ・リッチ
DYNAMICがまたもどえらいセットを出してきました!パガニーニのヴァイオリンと管弦楽のための作品全集です。同社が進めてきた、マッシモ・クアルタによるヴァイオリン協奏曲全集を軸に、自社音源と、さらにEMI、DGからライセンス音源も使用しての堂々たる8CDセットを完成。しかもお値段たったの3CD相当!パガニーニ・ファンはもちろん、これからパガニーニを入門しようという人にも打ってつけです!!!
CDS 596 A.スカルラッティ:「ジュディッタ」 ソフィー・ランディ(S ジュディッタ)
ラファエル・ピション(CT ヌルセ)
カール・ガザロシアン(T オロフェルネ)
ジルベール・ベッツィーナ(指)
ニース・バロック・アンサンブル
父スカルラッティのオラトリオ「ジュディッタ」には、既にいくつか録音がありますが、これはそれらとは異なるものです。一般的なものは、枢機卿ピエトロ・オットボーニの台本による、5人のソリストを要するものでしたが、ここに録音されているものは、アントーニオ・オットボーニ(ピエトロの父)の台本で、ソリストは3人のみ。話そのものは変わらず、ベトリアの美しい婦人ユディトが、アッシリアの軍司令官ホロフェルネスを酔いつぶして首を切り落としたというもの。若く優れた古楽系歌手が起用されているのも注目です。ソフィー・ランディは、2006年にマコンでのコンクールに入賞して一気に注目を浴びた若いソプラノ。ラファエル・ピションは、1984年生まれの若手カウンターテナー。既にコープマンやデュメストルなどとバロック声楽もので競演しています。カール・ガザロシアンは、マルセイユ生まれのテノール。ここ5年ほど、マルゴワール、ミンコウスキ、ヤーコプスらがバロックオペラの公演で起用して注目度が上がっています。録音:2008年3月6,7,9日,ニース

ELOQUENTIA

EL 0814
\2500
ドビュッシー:映像
 前奏曲集第2集(全12曲)、
 「燃える炭に照らされた夕べ」(遺作・1917)、
 映像第1集(全3曲)、映像第2集(全3曲)
デニス・パスカル(Pf)
デニス・パスカルは、ジャック・ルビエ、レオン・フライシャーらと同時期にパリ国立高等音楽院で学んだピアニスト。シュタルケルの伴奏者としても活躍し、リスト、そして後期ロマン派、印象派を得意としています。「燃える炭に照らされた夕べ」は2001年に発見されたドビュッシーの遺作。前奏曲集のいくつかの作品に類似した雰囲気をもちつつ、深く落ち着いた色彩が魅力です。録音:2007年12月

ENZO RECORDINGS

EZCD 10004
\2600→¥2390
バッハ:フーガの技法BWV.1080(全21曲) 大井浩明
[使用楽器:
ヨリス・ポトフリーヘ製作によるザクセン様式
5オクターヴ専有弦モデル、2008年/
調律:キルンベルガー第2法、405Hz]
あらゆる楽器の中でバッハが最も愛奏し、息子達にも手取り足取り教えたのが、クラヴィコードです。音色はチェンバロに似通っていますが、チェンバロでは出来ない、声楽的な強弱・ニュアンス付けが可能です。オーセンティックなモデルに忠実であればあるほど、その音色はますますプラチナのような輝きを帯びる一方、コントロールは至難となり、また、音量が極めて繊細であるため、もともとクラヴィコードを想定して書いた作品群は、コンサートではもっぱらチェンバロで演奏されてきました。レオンハルト、シュパーニ、シフ、クレマンシックらが絶賛する製作家、ヨリス・ポトフリーヘの最新作(2008)の豊かな響きは、我々をバッハ家の居間へと誘います。それは、宮廷や教会から帰宅し、カツラを脱いでくつろいでいる、等身大のバッハの姿です。なお、ジャケット画像はスコットランドの法医人類学者キャロライン・ウィルキンソンがバッハの骨とCG模型を使い復元した"バッハの素顔"。昨年ニュースでも話題になったデジタル画像です。独アイゼナハにあるバッハ博物館の許諾を得て特別に使用しています。録音:2008年9月 聖セルヴァティウス修道院(ベルギー・グリムベルゲン)

FARAO

B 108038
\2400
カーゲル:サクソフォン三重奏(2007)
シューベルト:
 サクソフォン三重奏 変ロ長調(弦楽三重奏第1番)D471
 サクソフォン三重奏 変ロ長調(弦楽三重奏第2番b )D581
サックス・アレマンド
(フランク・シュスラー(Sp-sax)
アーレント・ハシュテット(At-sax)
マルクス・マイヤー(Br-sax))
カーゲルの2007年のサクソフォン三重奏のための新作とシューベルトの1816年、1817年の2曲の弦楽三重奏のサクソフォン三重奏を交互に演奏した意欲作。
F 100208
\2400
ピアノ・トリオでタンゴ
 ベルリン、猫、アンダルシアのバール、
 ヴァルス・ドラマティク、ミス・ユー ほか全14曲
アルベン・スパイウ(Vn)
ペーター・ヴェプケ(Vc)
ペーター・ルートヴィッヒ(Pf)
アルゼンチン以外では日本とドイツが最もタンゴを愛しているのでは?バイエルン国立歌劇場の首席ヴァイオリニスト(アルバニア出身)と同歌劇場チェリスト、ミュンヘンでピアノと作曲を学んだピアニストがトリオで全く新しい感覚の「タンゴ」に挑戦しています。

FLUTE ASSOCIATION

KDC 5061
\2400
「ザ・ベスト・オブ・ペーター=ルーカス・グラーフ」
 ①イベール:フルート協奏曲よりアレグロ・スケルツァンド
 ②オネゲル:牝山羊の踊り
 ③ヘンデル:フルート・ソナタ ホ短調Op.Ⅰ-1b
 ④ベリオ:セクエンツァⅠ
 ⑤パガニーニ:ポロネーズ ヘ長調
 ⑥ヴィヴァルディ:フルート協奏曲イ短調RV 440よりラルゲット、アレグロ
 ⑦カルク=エーレルト:ソナタ・アッパッシオナータ
 ⑧ドニゼッティ:ソナタよりラルゲット・エ・アレグロ
 ⑨ルーセル:フルートを吹く人たちOp.27より
 (ティティール / クリシュナ / ド・ラ・ペジョディ氏)
 ⑩ロッシーニ:四重奏曲ト長調よりアンダンテとアレグロ
 ⑪ライネッケ:フルートと管弦楽のためのバラードOp.288
(すべてclaves音源使用)
ペーター=ルーカス・グラーフ(Fl)
①レイモンド・レッパード(指)
イギリス室内管弦楽団
③マンフレート・ザックス(Fg)、
イェルク・エーヴァルト・デラー(Cem)
⑤コンラート・ラゴズニク(G)
⑥イェルク・フェルバー(指)
ヴュルテンベルク室内管弦楽団
⑧ウルズラ・ホリガー(Hrp)
⑨小林道夫(P)
⑩カルミナ弦楽三重奏団
⑪ベルンハルト・ギュラー(指)
シュトゥットガルト放送交響楽団
スイスのチューリヒに生まれたペーター=ルーカス・グラーフは、ことし2009年1月5日に80歳の誕生日を迎えました。草津国際音楽アカデミー&フェスティヴァルへの出演など、度重なる来日を通じて日本のファンにもおなじみのかれは、スイスのレーベルCLAVESより数多くのアルバムを発表していますが、このたびその音源をもとにコンピレーション・アルバムがリリースされます。日本語オビつき仕様、グラーフ自らのセルフ・ベストで内容は間違いなし。完全限定盤となりますのでこの機会をお見逃しなく。ステレオ

GLYNDEBOURNE

GFOCD 004
(2CD)
\4200
ベートーヴェン:「フィデリオ」 アニア・カンペ(S レオノーレ)
トルステン・ケルル(T フローレスタン)
ピーター・コールマン=ライト(Br ドン・ピツァロ)
ヘンリー・ワディントン(Br ドン・フェルナンド)
ブラインドリー・シェラット(Bs ロッコ)
リサ・マイルン(S マルツェリーネ)
アンドルー・ケネディ(T ヤキーノ)
マーク・エルダー(指)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,
グラインドボーン合唱団
グラインドボーン音楽祭のシリーズ、新刊です!2006年8月に上演された「フィデリオ」は、近年のグラインドボーン音楽祭でも特に好評だったもので、英国の新聞各紙の演奏評は絶賛一色。中でもアニア・カンペのレオノーレは、細身の美声ながらドラマティックな表現力もあって絶品。またテノール殺しのフローレスタンは、新時代のヘルデンテノールとして大活躍のトルステン・ケルル。さらに実力派歌手で周りをしっかり固め、指揮は英国オペラ界の大御所マーク・エルダーという鉄壁の布陣。ライヴの盛り上がりもあって、オペラの醍醐味を味わえる「フィデリオ」です。舞台のカラー写真を多数載せた144ページの豪華ハードカバーブック仕様にCDが収容されています。録音:2006年8月,グラインドボーン音楽祭でのライヴ録音
GFOCD 003
(3CD)
\5700
ドビュッシー:「ペレアスとメリザンド」 ドゥニーズ・デュヴァル(S メリザンド)
ハンス・ウィルブリンク(Br ペレアス)
ミシェル・ルー(Br ゴロー)
ヒュース・フークマン(Bs アルケル)
アンナ・レイノルズ(Ms ジュヌヴィエーヴ)
ほか
ヴィットーリオ・グイ(指)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団,
グラインドボーン合唱団
たいへん貴重な録音が発掘されました。1963年のグラインドボーン音楽祭で上演された「ペレアスとメリザンド」、これまでLP、CD時代を通して海賊盤でもまったく出回ったことのない録音です。これは、1951年から1963年までこの音楽祭の音楽監督だった巨匠ヴィットーリオ・グイの、音楽監督として最後の年の公演でした。メリザンド役は、プーランクから絶大な信頼を寄せられ、「人の声」や「テレジアスの乳房」など多くの作品を初演したフランスのソプラノ、ドゥニーズ・デュヴァル。ペレアス役のハンス・ウィルブリンクは、サヴァリッシュ時代のミュンヘンで活躍したオランダのバリトン。そして、ゴロー役には、1950年代のフランスのトップ・バリトン、ミシェル・ルーという豪華な配役です。録音:1963年夏,グラインドボーン音楽祭でのライヴ録音

HAENSSLER 1CD¥2300

98 589
\2300→¥2090
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 ①第66番ト長調Op.64-4
 ②第74番ト短調Op.74-3「騎士」
 ③第79番ニ長調Op.76-5「ラルゴ」
ミネッティ四重奏団
マリア・エーマー(Vn)、
アンナ・クノップ(Vn)
マルクス・フーバー(Va)、
レオンハルト・ロチェック(Vc)
2003年結成の新鋭ミネッティ・クァルテットのデビュー・アルバムは、2008年11月の初来日公演の折にも話題を呼んだハイドン。アルバン・ベルク四重奏団やアルティス四重奏団といった、同じオーストリア勢の名アンサンブルのメンバーに師事してきたかれらは、すでにヨーロッパでは着実にキャリアを積み上げています。2007年のフィレンツェのリンボッティ国際弦楽四重奏コンクール第1位をはじめコンクール入賞歴も数多く、また今シーズンは2008年10月にアムステルダムのコンセルトへボウ、2009年に入り4月にウィーンのムジークフェラインザール、6月にバーデン=バーデンなど主要な会場でのコンサートも注目を集めています。
ウィーンのヨーゼフ・ハイドン・コンクールでハイドン賞に輝いた彼らにとって、デビュー盤はいわば自信の演目だけに大いに期待されるところです。録音:①2008年2月②2008年10月③2008年12月
オーストリア、ブルゲンラント、フランツ・リスト・センター・ライディング
=ミネッティ・クァルテット=
オーストリア出身の若手メンバーにより2003年に結成。現在もウィーン国立音楽演劇大学でヨハネス・マイスル教授(アルティス四重奏団メンバー)及びアルバン・ベルク四重奏団メンバーに師事。また、ヨーロッパ室内楽アカデミーのメンバーとして、ハット・バイエルレ(アルバン・ベルクQ.の元ヴィオラ)、アマデウス四重奏団、モザイク・クァルテット、ハーゲン四重奏団などのマスタークラスにも参加しています。
コンクールの受賞歴も輝かしいものがあり、2006年にグラーツのフランツ・シューベルト国際弦楽四重奏コンクール最高位。2007年にはフィレンツェのリンボッティ国際弦楽四重奏コンクール第1位、ウィーンのヨーゼフ・ハイドン・コンクールでハイドン賞を受賞しています。また、2008/09年シーズンにはEcho Klassik の「ライジング・スター・シリーズ」に選出され、この流れでアムステルダム、ストックホルム、パリ、ケルン、ルクセンブルク、アテネ、ブリュッセル、バーミンガム、バーデン=バーデン、ザルツブルク、ウィーンの主だった演奏会場でのコンサートがすでに決まっています。使用する楽器は国立オーストリア銀行から貸与された1774年製グァダニーニ、1756年製ロレンツィーニ(以上ヴァイオリン)、1681年製トノーニ(チェロ)。
98 546
(8CD)
\4500
「シューベルト:弦楽四重奏曲全集 / ヴェルディ四重奏団」
[CD 1] 57’57”
 ・第13番イ短調D 804「ロザムンデ」
 ・第3番変ロ長調D 36
  録音:1997年
[CD 2] 60’39”
 ・第14番ニ短調D 810「死と乙女」
 ・第2番ハ長調D 32
  録音:1996年
[CD 3] 60’29”
 ・第9番ト短調D 173
 ・第8番変ロ長調D 112
 ・断章ハ短調D 103
  録音:1998年
[CD 4] 56’01”
 ・第7番ニ長調D 94
 ・第1番ト短調 / 変ロ長調 D 18
 ・第6番ニ長調D 74
  録音:1998年
[CD 5] 63’13”
 ・第15番ト長調D 887
 ・第5番変ロ長調D 68
  録音:1998年
[CD 6] 55’03”
 ・第10番変ホ長調D 87
 ・メヌエット ニ長調D 86
 ・5つのメヌエットD 89&ドイツ舞曲D 89
  録音:1998年
[CD 7] 54’05”
 ・第12番ハ短調D 703「四重奏断章」
 ・第4番ハ長調D 46
 ・第11番ホ長調D 353
  録音:1997年(第12番)、1998年(第4番&第11番)
[CD 8] 61’09”
 ・弦楽五重奏のための序曲ハ短調D 8(*)
 ・弦楽五重奏曲ハ長調D 956(**)
  録音:1996年
ヴェルディ四重奏団
ディディエ・ポスキン(Vc)(*)元ヴェルディSQメンバー
マーティン・ロヴェット(Vc)(**)元アマデウスSQメンバー
ブラームスのシリーズでおなじみのヴェルディ・クァルテットによるシューベルトが一挙に全集で登場します。当セット、通常の弦楽四重奏15曲だけでなく、弦楽五重奏さらには小品までたっぷりと収められている上に、お値段も通常の3枚価格弱という破格値でのご提供となります。ドイチュラントフンクとの共同制作で録音も万全で、みずみずしい響きを余さず捉えています。コレクションに便利なクラムシェル・ボックス仕様。収録場所:ケルン・フンクハウス、ドイチュラントフンク室内楽ホール
98 539
\2300
ブラームス:
 ①弦楽六重奏曲第1番変ロ長調Op.18
 ②弦楽五重奏曲第2番ト長調Op.111
①②ヘルマン・フォス(Va)
①ペーター・ブック(Vc)
ヴェルディ四重奏団
ヴェルディ四重奏団のブラームス・シリーズ第4弾。映画「恋人たち」をはじめ、第2楽章がたびたび使用されて有名な六重奏第1番に、イタリア旅行後特有の明るさが特徴で、晩年のブラームスが持てる精力を込めて書き上げた弦楽五重奏第2番という組み合わせ。前作(98.518)と合わせて、これで弦楽六重奏と弦楽五重奏がすべて揃います。このたびもまた名門メロス四重奏団(1965−2005)のメンバーふたりをゲストに迎えていることがポイント。作品を熟知するヴェテランの参加が、演奏にはかりしれない効果を生んでいます。録音:①2008年2月20-22日②2007年11月14-16日 ケルン、ドイチュラントフンク室内楽ホール(ドイチュラントフンクとの共同制作)
98 572 「“元気に歌う”〜男性合唱のためのロマン派の音楽」
 ①フリードリヒ・ジルヒャー(1789-1860):
  元気に歌う / 不誠実 / 喜びとともにいずこへ /
  菩提樹 / 舟歌 / 酒の歌 /
   わたしの両手をとって / ターラウのエンヒェン
 ②ベートーヴェン:夜への讃歌 / こちらへと夜がほのかに更けゆく
 ③モーツァルト:友よいざ(同盟の歌)
 ④シューベルト:夜 / あこがれ
 ⑤メンデルスゾーン:
   夕べのセレナード / 舟行 / 狩人の別れ /
   酒宴の歌 / トルコの酒場の歌
 ⑥シューマン:カノン風リトルネッロ“薔薇は露に濡れ”Op.65-1
 ⑦ウェーバー:リューツォの荒々しい狩り
 ⑧ヨハネス・ゲルプケ(1846-1903):帰郷
 ⑨コンラディン・クロイツァー(1780-1849):羊飼いの日曜日の歌
 ⑩ドミトリ・ボルトニャンスキー(1751-1825):愛の力
 ⑪クルト・リスマン (1902-1983):葡萄を摘んでかごに入れ
クラウス・ブロイニンガー(指)
ディー・マイスタージンガー
その名も“名歌手たち”というグループ名のアンサンブルは、リリングの宗教曲でおなじみの名門ゲヒンガー・カントライの男声セクションから派生した合唱団(1998年創設)。ここではロマン派の無伴奏男性合唱のナンバーをうつくしく力強いハーモニーで歌い上げています。ベートーヴェンの2曲は翻案。オリジナル作品に混ざって、なかには「夜への讃歌」のように「熱情ソナタ」の第2楽章のメロディを歌うといったユニークな作品もふくまれています。録音:1998年7月5-7日、14-16日ホンラート、福音史家教会
98 590 「“おお、御身の世のなんという美しさだろう(夕映えのなかで)”〜
 男性合唱のためのロマン派の宗教音楽」
 ①シューベルト:夕映えのなかでD.799
 ②フリードリヒ・ジルヒャー:
   讃歌“主に向けて喜ばしき声をあげよ”
 ③コンラディン・クロイツァー:神を求めて
 ④ハンス・ゲオルク・ネーゲリ(1773-1836):モテット“人の齢は短く”
 ⑤ウィリ・トラップ(1923):主に向かいて歓喜せよ
 ⑥アウグスト・エドゥアルト・グレル(1800-1886):
   主よ、あなたの慈悲深さははるか遠くにまで届き /
   憐れみ深く、恵みに富み
 ⑦メルヒオル・ヴルピウス(1570-1615):ああ、汝の恩寵もて
 ⑧ジルヒャー:それでは、わが両手を取りて
 ⑨クロイツァー:羊飼いの日曜日の歌
 ⑩ヴィルヘルム・キーンツル(1857-1941):
   迫害に耐える者に安らぎが
 ⑪ベートーヴェン:自然における神の栄光
 ⑫ジルヒャー:サンクトゥス
 ⑬ボルトニャンスキー:愛の力
 ⑭ヨハン・クリスティアン・ハインリヒ・リンク(1770-1846):
   ほめたたえ、崇拝せよ
 ⑮パウル・ガイルスドルフ(1890-1976):鐘楼守の歌
 ⑯フランツ・ヴィルヘルム・アプト(1819-1885):星空の彼方に
 ⑰ミヒャエル・ハイドン:
  「偉大なる、おお神よ、汝の慈愛に満ちた御業は」
 ⑱シューベルト:
  愛による至福 / 「ドイツ・ミサ」よりハイリッヒ(聖なるかな)
 ⑲リスト:東方は神のものなり
 ⑳メンデルスゾーン:2つの宗教合唱曲
  (死者は幸いである / 目覚めた人々は天空の星のように輝き)
クラウス・ブロイニンガー(指)
ディー・マイスタージンガー
およそ10年ぶりの新録で、前作「男性合唱のためのロマン派の音楽」(98.572)の姉妹作ともいうべき内容。有名無名を問わず、リリングのもとで膨大な宗教作品を手掛けてきた当アンサンブルにとってはもっとも得意とするところ。ここに収録された曲をじっさいに取り上げる合唱学習者にとっても最適のアルバムといえるでしょう。録音:2007年9月4-16日&10月5-7日、2008年6月14日 シュパイアー・アム・ライン、司教座教会音楽学校の礼拝堂
98 515 「夜が明ける〜有名合唱曲集」
 黄金の太陽は、喜びと幸せに満ちて /
 夜が明ける / 我、汝に感謝す /
 主をたたえよ、すべてのかれの栄光を / 汝にこそ喜びあり /
 汝に、エホバよ、われは歌わん ほか全19曲
ゲルハルト・ヴィルヘルム(指)
シュトゥットガルト聖歌児童合唱団
エックハルト・ワーグナー(Org)
ブックレットにドイツ語歌詞つき。録音:1986年9月ルートヴィヒスブルク、カールシェーエ教会
=SWR MUSIC=
93 208
\2400
「ブラームスと同時代の作曲家による作品集Vol.3」
 ①ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856-1909):
  チェロ・ソナタOp.52(1880)
 ②ブラームス(1833-1897) /
  ノルベルト・ソルター編:6つの歌曲
   野に独りいてOp.86-2 /
   歌の調べのように何かがよぎりOp.105-1 /
   サッフォー風の頌歌Op.94-4 / 子守歌Op.49-4 /
   愛の誠Op.3-1 / 愛の歌Op.71-5
 ③テーオドル・キルヒナー(1823-1903):8つの小品Op.79
ヨハネス・モーザー(Vc)、
パウル・リヴィニウス(P)
ドイツの俊英チェリスト、モーザーが「ブラームスと同時代のソナタ」を弾くこだわり企画の最終巻。マルトゥッチは19世紀後半のイタリアでオペラに背を向け器楽の復興に尽力した作曲家。最重要とされる室内楽の代表作チェロ・ソナタは、シューマンの影響が濃い内容ですが、スケルツォ中間部ではザンポーニャ(イタリアの羊飼いたちが用いていたバグパイプ風の楽器)を想起させるパッセージもあらわれて、このあたりイタリア出身というお国柄を感じさせます。いっぽう、シューマンが誠実で優しい音楽家と評したキルヒナー。すでに8歳でオルガニストとして認められ、およそ1,000曲に及ぶピアノ独奏曲が有名。ブラームスより10歳上ながら、1865年にブラームス本人に出会ってから、その熱烈な支持者となっています。モーザーはじっくり考えてプログラムを組んだというだけあって、途中に挿まれる、チェロとピアノ用に編曲を施したブラームスの歌曲も選曲のセンスが光ります。録音:2008年1月14-17日SWRシュトゥットガルト、室内楽スタジオ
93 254
\2400→¥2190
チャイコフスキー:
 ①交響曲第5番ホ短調Op.64
 ②バレエ「くるみ割り人形」組曲Op.71a
サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
2004年ライヴの「悲愴」交響曲(93.119)が大きな反響を呼んだノリントン&手兵シュトゥットガルト放送響によるチャイコフスキー。その第2弾は、2007年9月にライヴ収録された交響曲第5番と、2008年7月のセッション・レコーディングによる「くるみ割り人形」組曲。いずれも当コンビにとって初のレパートリーであり、このたびも期待の高まる内容といえるでしょう。前説&リハーサルを含んだ映像作品(93.901)としてもリリースされた「悲愴」は、ノリントンの志向するチャイコフスキーを知る上で大きな手掛かりとなりましたが、かれらの演奏は独創的でユニークな魅力にあふれたものです。まず、ヴァイオリン両翼型の古典的な楽器配置によって得られる立体感ある音響。これにより、第1楽章の主部に入ってから、第1主題がさまざまに形を変えてゆくなかで、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロという具合に、さらに左右に振り分けられた木管も巻き込んで、左から右、右から左と交互にパッセージの受け渡されてゆく面白さがはっきりとわかります。また、弦によってやわらかく夢見るように歌われる第2主題では、ヴィブラートフリー奏法が活きています。そして、白眉というべきは中間のふたつの楽章。アンダンテ・カンタービレの終盤、はじめはゆっくりと、次第に高揚し加速してゆくクライマックスや、つづくワルツの恍惚とした美しさなどは、あらためて「ピュア・トーン」の効果を証明するものといえるでしょう。同じ流れを汲む「くるみ割り人形」組曲も、花のワルツなどとてもチャーミング。シュトゥットガルト放送響を率いる首席指揮者ロジャー・ノリントンは、2009年に75歳の誕生日を迎えます。これを記念して、本年も注目タイトルのリリースが続々と予定されていますが、その口火を切るこのアルバムはいきなり大きな話題を提供するのは間違いないものとおもわれます。録音:①2007年9月20 & 21日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)②2008年7月15 & 16日シュトゥットガルト、SWR放送スタジオ
=トラック・タイム=
交響曲第5番:Ⅰ.15’31+Ⅱ.12’15+Ⅲ.5’59+Ⅳ.12’13=45’29
くるみ割り人形:3’23+2’33+1’47+1’16+3’23+1’09+2’31+7’10=23’12
98 538
\2300
ハイドン:
 ①ミサ曲第12番変ロ長調「ハルモニー・ミサ」Hob.XXII:14
 ②オッフィダの聖ベルナルドゥスのミサ曲
  (ハイリッヒ・ミサ)変ロ長調Hob.XXII:10
ヘルムート・リリング(指)
①シモーナ・シャトゥロヴァー(S)、
ダニエラ・シンドラム(A)、
ジェイムズ・テイラー(T)、
ミヒャエル・ナジ(Bs)、
ゲヒンガー・カントライ・シュトゥットガルト、
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
②シビッラ・ルーベンス(S)、
インゲボルク・ダンツ(A)、
ロタール・オディニウス(T)、
ミヒャエル・ナジ(Bs)、
オレゴン・バッハ・フェスティヴァル管弦楽団&合唱団
ハイドンの創作上、最初と最後を飾るミサ曲。なかでもウィーンに戻ってからの晩年における大きな成果と云われているのが後期の6曲。これらは構成上ほとんど共通しながら、それぞれが個性的な特徴をみせています。2009年のハイドン・イヤーに向けて、「テレジア・ミサ」&「戦時のミサ」(98.509)、「ネルソン・ミサ」&「天地創造ミサ」(98.279)とリリングは集中的にハイドンを取り上げてきましたが、ここにようやく後期の6つのミサがすべて揃うことになります。まず、1802年に書かれた「ハルモニー・ミサ」は、編成も充実して木管楽器(ハルモニームジークに由来)の活躍が顕著なことから、後世その名がついたハイドン最後のミサ曲。つづいて、ハイドン自ら自筆譜に「オッフィダの聖ベルナルドゥスのミサ」と記したミサ曲。こちらは聖人ベルナルドを讃えたものですが、「サンクトゥス」冒頭における旋律が当時のドイツ=オーストリア圏で広く親しまれていた‘ハイリッヒ(=聖なるかな、の意)’で始まる古いコラール旋律に基づいていることから、もっぱら「ハイリッヒ・ミサ」と呼ばれています。リリングによるハイドンのシリーズでは、ルーベンスやダンツというおなじみのソリストの魅力とともに、シュトゥットガルトとオレゴンという性格の異なるふたつの手兵を振り分けているのもユニークな試みとして注目されます。録音:①2008年5月30日、6月1日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェン・ザール ②2008年7月4-5日オレゴン州ユージーン、ハルト・センター、シルヴァ・ホール
93 250
(SACD Hybrid)
\2500
「沈黙と音楽〜
 ヴォーン・ウィリアムズ&マクミランの無伴奏声楽作品集」
  ①ジェイムズ・マクミラン(b.1959):
   おお、慈悲深きイエスよ(2002)〜無伴奏混声合唱のための
  ②同:Mairi(1995)〜16部無伴奏混声合唱のための
  ③ヴォーン・ウィリアムズ:
   ミサ曲 ト短調(1920/21)〜独唱と無伴奏二重合唱のための
  ④同:沈黙と音楽(1953)〜混声のためのパート・ソング
①ケルスティン・シュトイベ(S)
マリア・ヴァン・エルディク(A)
アレクサンドル・ユデンコフ(T)
アキム・イェケル(Bs)
③アレクサンドラ・ルスティヒ(S)
ウルリケ・ベッカー(A)
ユリウス・プファイファー(T)
ベルンハルト・ハルトマン(Bs)
マーカス・クリード(指)
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル
クリード率いる現代最高水準を誇る手兵SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブルの最新アルバムは、英国が生んだ合唱音楽の大家ふたり。2008年に歿後50年を迎えたヴォーン・ウィリアムズと、2009年が生誕50年にあたるマクミランの作品集です。バードやタリス、タヴァナーのようないにしえの巨匠たち。ヴォーン・ウィリアムズのミサ曲は、かれらを通じて英国に培われたチューダー朝以来のアカペラの伝統を再生するための道筋をあらたに示したもので、その美しさといい、このジャンルの最重要作。「沈黙と音楽」は1952年のエリザベス2世戴冠式のために、ヴォーン・ウィリアムズのほか、バックス、ブリス、フィンジ、ハウエルズ、アイアランド、ティペットら総勢10名の著名な英国の作曲家が力を結集させた共作曲集「女王への花飾り」より。同年、2番目の夫人となる、英国の詩人アーシュラ・ウッドによる詩がテキストに選ばれています。いっぽう、前年に世を去ったヴォーン・ウィリアムズよりバトンを受け継ぐかのように、スコットランドに生まれたマクミランはイギリス合唱音楽における当代きっての担い手。「おお、慈悲深きイエスよ」は2002年にザ・シックスティーンを率いるハリー・クリストファーズが16世紀のプログラム用にマクミランに作曲を依頼したモテット。16世紀に人気を誇ったスコットランドの作曲家ロバート・カーヴァー(c. 1484/87−1567)の同名曲をモデルに、独立した姉妹作として準備されたいきさつがあり、長年マクミランの名を広く世に知らしめることになった作品。Mairiは創立70周年を迎えるBBCシンガーズのためのBBC委嘱作。テキストはスコットランド高地ゲール語で書かれたエヴァン・マッコール(1808−1898)の詩をマクミラン自ら英訳したもので、ロマンティックな描写で失われた大いなる愛情を嘆いています。技巧的でパワフルであることよりむしろ、すべては重厚なオスティナートで8度に渡り繰り返される「彼女は去ってしまった」というフレーズに特徴付けられ、痛いほど打ちのめされます。不安と絶望がうねるように上声部を支配しながら、最後はあきらめと悲しみに包まれて静けさを取り戻します。録音:①2008年6月20日②2008年7月9-10日③2008年6月17-19日④2008年2月22日シュトゥットガルト放送スタジオ
93 234
\2400→¥2190
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.4」
 ①チャイコフスキー:
  バレエ「白鳥の湖」Op.20(ハイライト)
 ②同 / ストラヴィンスキー編:
  バレエ「眠りの森の美女」Op.66より3つの小品
  リラの精のヴァリアシオン /
  交響的間奏曲 / 青い鳥のパ・ド・ドゥ
 ③ストラヴィンスキー:交響詩「うぐいすの歌」
②クリスチャン・オステルターグ(Vn)
SWR南西ドイツ放送交響楽団
①ユーリ・アーロノヴィチ(指)
②若杉 弘(指)
③エルネスト・ブール(指)
名興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団ゆかりの傑作シリーズ第4弾。そのディアギレフを語る上で欠かせない作曲家といえばやはりストラヴィンスキーでしょう。3大バレエを書き上げたのちの1921年、ロシア・バレエ団と合流したストラヴィンスキーは、ディアギレフがロンドンのアルハンブラ劇場で「眠りの森の美女」を再演するという連続興行のプランに同意してアレンジを引き受けました。ディアギレフがストラヴィンスキーに依頼したのはピアノ譜しか残されていなかった2曲で、オリジナルでは“オーロラ姫の変奏曲”と呼ばれた「リラの精のヴァリアシオン」と、長いヴァイオリン独奏つきの「交響的間奏曲」。さらに、この試行を経てストラヴィンスキーは1928年に、チャイコフスキーのピアノ曲や歌曲を題材に、心から敬愛していた大作曲家へのオマージュとして「妖精の口づけ」を書き上げています。なお、同様にピアノ譜で発見された「青い鳥のパ・ド・ドゥ」はディアギレフとは無関係に、1941年になってニューヨーク・バレエ・シアターのためにストラヴィンスキーによって室内オケ用に編曲されたものです。これらは過剰な色づけが施されているように思われがちですが、その実、チャイコフスキー本人の手によるものとしか思えぬほど完璧な仕事。わが国を代表する若杉弘の指揮というのも注目です。さらに、当オケの首席指揮者(1964−1980)を務めたブールの指揮する交響詩「うぐいすの歌」は、1914年に完成した自作オペラ「うぐいす」からの改作。内容は3大バレエの作曲を通じて音楽語法を確固たるものとしたのちに着手された第2幕、第3幕の音楽を組み合わせたもので、ストラヴィンスキー自身も、交響詩への構想をあたためていたましたが、1917年の初めに、バレエでの舞台上演を希望するディアギレフの申し出を契機に仕上げています。まず、1919年に演奏会形式で初演、バレエ形式による舞台初演は1920年2月にパリ・オペラ座で、いずれも指揮はアンセルメが担当しています。「ぺトルーシュカ」と同じ1911年にロシア・バレエ団としての初演を行った「白鳥の湖」を指揮するのは、イスラエル亡命以前にロシアでレニングラード・フィルやボリショイ劇場管を振った経歴を持つ名匠アーロノヴィチ。ダイナミックな音楽運びで傑作バレエの魅力も全開です。録音:①1996年6月バーデン=バーデン、クアハウス・ベーナツェト・ザール ②1999年2月フライブルク、コンツェルトハウス ③1972年1月バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ
93 249
(2SACD Hybrid)
\4200→¥3790
①ヴェルディ:レクィエム
②ハイドン:交響曲第26番ニ短調Hob.I:26「哀歌/ラメンタツィオーネ」
③モーツァルト:キリエ ニ短調KV.341
①アナ・マリア・マルティネス(S)
イヴォンヌ・ナエフ(Ms)
マリウス・ブレンチウ(T)
ジョルジォ・スーリアン(Bs)
オイローパコールアカデミー(合唱指揮:ヨスハルト・ダウス)
③SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル(合唱指揮:マーカス・クリード)
シルヴァン・カンブルラン(指)
SWR南西ドイツ放送交響楽団
近現代作品を中心に色彩表現において非凡な感覚をみせるカンブルランの最新録音は、ヴェルディの大曲レクィエム。このたびは大規模な声楽作品にふさわしく、マルチチャンネル・サラウンドも体感可能なSACDハイブリッド盤でのリリースもポイントとなっています。高評価で迎えられた前作メシアンのセットがその代表例ですが、ここに至るカンブルラン独自の切り口とは音価をじゅうぶんに保ちながら、ほとんど耽美的なまでに作品へと肉迫する傾向にこそあるとおもわれます。その意味では、劇的な部分とその音響効果で、全曲中もっとも有名な第2曲「怒りの日」、そして、その黙示録をおもわせる激烈な場面とは著しい対照をなす、たとえば、第6曲「ルクス・エテルナ(永遠の光)」といった静謐なる美が集約された祈りの部分を、鬼才カンブルランがどのように描いてゆくのかおおいに注目されるところです。しかも、なんといっても鍵を握る声楽陣の顔ぶれもまた大いに魅力的で、リリカルで若々しい素直な声質が好ましいルーマニア出身のブレンチウや、実力派のナエフといったソリスト。さらに、それぞれ第一人者ダウス、クリードが率いるふたつの精鋭コーラスもカンブルランの意図を十全に汲んでいるものと期待されます。なお、カップリングにはヴェルディに関連して、宗教的性格の2作品を収録。まず、ハイドン自らの手によって「哀歌」と名付けられたタイトルをもつ交響曲。第1楽章の“コラール”と楽譜に記された箇所では、オーボエと第2ヴァイオリンに聖週間用のグレゴリオ聖歌から採られた旋律が現れてしめやかなムードを醸成。この曲はそもそも宗教的な目的のために書かれた2つの楽章を発展させたものと考えられています。そして、ニ短調によるハイドンの調性を引き継ぐ形でアルバムを締め括るのは、モーツァルトのキリエ。演奏時間10分にも満たない短い作品にしては、同時期のオペラ「イドメネオ」と一致する異例ともいえる破格の編成で書かれており、その比類なき高みに達しているという点では、やはり同じ調性による傑作「レクィエム」にも迫る内容です。録音:①2008年5月11日バーデン=バーデン、祝祭劇場(ライヴ) ②2005年5月21日③2007年11月5日以上フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)DDD 5.1サラウンドステレオ 103’
98 286
\2300→¥2090
ベートーヴェン変容
 ヘラー:ベートーヴェンの主題による33の変奏曲 Op.130
 ズガンバーティ:メヌエット
  (ベートーヴェンの弦楽三重奏曲 Op.3に基づく)
 カルクブレンナー:
  ベートーヴェンの名高いワルツによる幻想曲 Op.118
 ザイス編曲:ドイツ舞曲集 WoO.8
 ラフ編曲:ロマンス第1番ト長調 Op.40
 タウジヒ編曲:
  弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」よりアダージョ
 同編曲:同第8番「ラズモフスキー第2番」よりスケルツォ
 同編曲:同第9番「ラズモフスキー第3番」よりアンダンテ
 同編曲:同第13番よりカヴァティーナ
 フリードマン編曲:エコセーズ WoO.83
ペトロネル・マラン (Pf)
これまでバッハ (98.424)、モーツァルト (98.231) と続いたマランの変容 (Transfigured)シリーズ、今回はベートーヴェンに焦点が当てられています。ステファン・ヘラーの変奏曲は「32の変奏曲WoO.80」を主題とする18分程の作品。変奏技法も興味深いだけでなく、「運命」「第9」「ワルトシュタインソナタ」ピアノ三重奏曲第1番などの名旋律が顔を出します。ヘラーのベートーヴェン賛歌と申せましょう。またあの甘美なヴァイオリン曲「ロマンス」をラフがピアノ独奏用にした珍品や、大ピアニスト、タウジヒの凝りに凝った弦楽四重奏の編曲までブリュトナー・ピアノの音色とともに飽きさせません。

HMF 1CD¥2600

HMC 902021
\2600→¥2390
シューベルト:ピアノ作品集
 ピアノ・ソナタ ト長調「幻想」D 894
 4つの即興曲
  (ヘ短調、変イ長調、変ロ長調、ヘ短調)op.142 D 935
アンドレアス・シュタイアー
(フォルテピアノ/クリストファー・クラークによる1827年コンラート・グラーフのレプリカ(1996年))
2008年秋にソロで来日し、深く集中したシューマンの世界で聴衆を魅了したシュタイアー。次なる新譜はシューベルト作品集です。死の2年前に書かれた「幻想」では、寄せては返す波のような冒頭から、シュタイアーの巧みな語り口によって静謐の世界へといざなわれます。終始シューベルトの歌に満ちており、楽器のあたたかく豊かな色彩を帯びた響きをシュタイアーは見事に操っています。4つの即興曲も、美しく愛らしい宝ものが並べられた宝箱を眺めているような、大切な思い出のアルバムをめくっているような、なんとも幸せな気分になります。録音:2008年7,8月
HMC 901973
\2600
「21世紀のチェロ協奏曲集」
 ①ブルーノ・マントヴァーニ(b.1974):
  チェロとオーケストラのための協奏曲
 ②フィリップ・シェーラー(b.1957):
  風の目(チェロとオーケストラのための協奏曲)
 ③ジルベール・アミ(b.1936):
  チェロとオーケストラのための協奏曲
ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)
①ギュンター・ヘルビッヒ(指)、
ザールブリュッケン放送交響楽団
②アレクサンダー・ブリジェ(指)、
ラジオ・フランス管弦楽団
③ジルベール・アミ(指)、
パリ管弦楽団
時に管楽器を思わせる鋭い音色、時に深く抉るような低音、めまぐるしく上下を駆け巡る超絶技巧・・・。ケラスのチェロのうまさが200%実感できる現代ものの登場。もともとケラスはブーレーズ率いるアンサンブル・アンテルコンタンポランに所属していたこともあり、同じ今という時代を生きている作曲家の作品を演奏し、作曲家とともに音楽を作り上げることに関して特別な思い入れがあります。作曲家のいかなる要求をも実現するテクニックは群を抜いています。そんなケラスによる、現代を代表する作曲家たちの力作がそろいました。すべて世界初録音です。マントヴァーニの作品は、2003年にケラスのために書かれたもの。シューマンのチェロ協奏曲と同じオーケストラ編成で書かれています。暗い洞窟の中で様々な音が不気味に響くような冒頭部に始まり、激しい盛り上がりを見せ、最後はサラリと終わります。心の原風景を映し出すようなシェーラーの「風の目」。アミの作品は、武満徹の思い出に捧げられており、2000年にケラスによってサントリーホールで初演されました。技巧的な部分もありますが、武満を思わせるような、静寂を聴かせる作品です。どれもケラスの技が光る作品となっています。録音:①2005年9月②2008年5月③2006年9月
HMC 902036
(3CD+DVD)
\5400→¥4790
モーツァルト:「イドメネオ」
ボーナスDVD:
 メイキング映像
リチャード・クロフト(T イドメネオ)
ベルナルダ・フィンク(Ms イダマンテ)
スンヘ・イム(S イリア)
アレクサンドラ・ペンダチャンスカ(S エレットラ)
ケニス・ターヴァー(T アルバーチェ)
ニコラ・リヴァンク(Br 大祭司)
ルカ・ティットート(Bs 声)
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ,
RIAS室内合唱団
待望の録音がついに登場です!モーツァルトのダ・ポンテ三部作、「ティートの慈悲」に続いてヤーコプスが取り上げたのは、セリアの傑作「イドメネオ」。ヤーコプスは、2008年11月に、バリャドリッド(スペイン)、ケルン、ブリュッセル、パリとこのオペラを演奏会形式で集中的に上演、その直後の12月にセッション録音をしています。名作として録音も多数あるこのオペラですが、ヤーコプスの演奏はさすが次元が違う!これまでの成果を生かし、オーケストラはいよいよ熱く雄弁にモーツァルトの意図を音にしています。そして古楽界の名歌手をずらりと並べた歌手!ことにタイトルロールのクロフトは、至難なことで知られる第2幕のアリアを鮮やかに歌い切り、思わずブラヴォーと叫びたくなるほど。さらにはフィンク、イム、ペンダチャンスカ、ターヴァーと、ヤーコプスのモーツァルト・シリーズで活躍した歌手たちが適材適所で起用、その上大祭司にはベテラン、リヴァンクを配するという豪華さ。またいつも通り、この演奏でもフォルテピアノが雄弁に活躍しています。基本的にミュンヘン初演稿に基づいており、幕切れのバレエも演奏されています。加えて第3幕には、初演時には外されたイダマンテのアリア、エレットラのアリア、イドメネオのアリアが追加されており、分量がだいぶ増えています。さらに補遺として、神秘の声の別ヴァージョンを収録。モーツァルティアンなら、絶対必携のCDです!! ボーナスDVD(メイキング映像)(NTSC)つき。録音:2008年12月,ヴッパータル
HMU 907502 パーセル(1659−1695):ファンタジア集
 ファンタジアⅠ?XII、
 一つの音に基づくファンタジア、
 イン・ノミネ(6部)、イン・ノミネ(7部)
フレットワーク
フレットワーク久々の新譜。フレットワークは、1986年にデビュー、坂本龍一の「スコラ」シリーズのバッハの巻でも取り上げられ、今再び注目度が増しているヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団。パーセルのファンタジア集は、演奏される機会は少ないかもしれませんが、複雑な三重対位法、ドキッとするような不協和音など、パーセルが、彼の同時代人よりも2歩も3歩も先を歩んでいたことを示す意欲的な作品集です。フレットワークの面々は、複雑に絡み合う声部を見事に解きほぐし、縦の線も横の線も実に見事なバランスで演奏しています。録音:2008年6月
HMU 907494 モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集
 ①ソナタ 変ロ長調 K.454
 ②ソナタ ト長調 K.379/ 373a
 ③フランスの歌
  「ああ、私は恋人を失った」の主題による6つの変奏曲
 ④ヴァイオリン伴奏のクラヴィーア・ソナタ ハ長調 K.296/ op.2-2
ペトラ・ミュレヤンス(Vn)、
クリスティアン・ベズイデンハウト(フォルテピアノ)
フライブルク・バロック・オーケストラのコンミス、ミュレヤンスの久々のソロ新譜。ハリとツヤのある音色はさすがです。フォルテピアノを弾くのは1979年南アフリカ出身の逸材、ベズイデンハウト。ビルソンの下で研鑽を積み、ポール・オデットの下で通奏低音を学び、21歳でブルージュのコンクールで優勝、聴衆賞も同時に受賞し一気に世界的に注目される存在となっています。ミュレヤンスとのアンサンブルの連携は見事、メロディーの合いの手や伴奏、どの音をとっても完璧です。録音:2008年6月
HMC 902024 「VENEZIA, 1625」
 G.B.フォンターナ(1571?-1630):
  ソナタ第2番、第3番、第6番(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)、
 ウッチェッリーニ(1603-1680):
  シンフォニアXX(ラ・ヴァーミンガルダ)、
  ソナタXXIV、ベルガマスクに基づくアリア、
  シンフォニアXIV「ラ・フォスキーナ」、
  シンフォニアXVII「ラ・ストゥチャルダ」他
 ベルナルド・ストラーチェ(17世紀):シャコンヌに基づく即興演奏
 メールラ:チャッコーナ、カンツォン「ラ・ストラーダ」
 ロッシ:シンフォニアXIイン・エコー
 ピッチニーニ:トッカータ2番
シュテーガー
古楽やモダンの垣根をひらりと越えて、リコーダー1本で世界を圧倒しつづけているスター、シュテーガーの新譜。リコーダーでここまで技巧を楽しむことができるとは!原曲がヴァイオリンのための書かれた作品もシュテーガーの手にかかれば天衣無縫のリコーダー作品となって現れます。実に見事!10月には武蔵野市民文化会館と兵庫県立芸術文化センターでの来日公演が予定されています。
HMU 807518
(SACD Hybrid)
\2600
レクイエム
 ①ヘルベルト・ハウウェルズ(1892-1983):レクイエム
 ②エリック・ホワイテークル(b.1970):
  三つの信仰の歌より「望み、信仰、命、愛」、
  「神よ、この素晴らしき日に感謝いたします」
 ③ドナルド・グラントハム(b.1947):私たちは彼らをおぼえます
 ④イルデブランド・ピツェッティ(1880-1968):レクイエム
 ⑤ステファン・パウルス(b.1949):ザ・ロード・ホーム
 ⑥エリザ・ギルカイソン(b.1950):レクイエム
コンスピラーレ
クレイグ・ヘッラ・ジョンソン&
カンパニー・オブ・ヴォイシズ
私たち人間と切っても切れない「死」をめぐるこれらの合唱作品を、名団体コンスピラーレの美しい歌声で聴く1枚。名作の誉れ高いピツェッティの「レクイエム」の演奏が特に見事。16世紀の対位法と、後期ロマン派の官能的な和声が融合するスタイルで書かれており、古代の人々、現代を生きる人々の思いがシンクロするような不思議な世界が広がります。「怒りの日」では、聖歌の有名な旋律が歌われるまわりを、美しく現代的な和声が彩ります。録音:2005年10月
HMC 902013
(2CD)
\4200→¥3790
テレマン:ブロッケス受難曲(全曲) ルネ・ヤーコプス(指)
RIAS室内合唱団、
ベルリン古楽アカデミー
ダニエル・ベーレ(T/福音史家、信仰心Ⅵ)、
ヨハネス・ヴァイサー(Br/イエス、信仰心Ⅴ)、
マリー=クロード・シャピュイ(Ms/ユダ、信仰心Ⅲ、娘Ⅰ)、
ドナート・ホーヴァール(T/ペトロ、ピラト、信仰心Ⅳ、)、
ブリギッテ・クリステンセン(S/シオンの娘Ⅰ、信仰心Ⅰ、マリア、女Ⅰ)、
リディア・トイシャー(S/シオンの娘Ⅱ、信仰心Ⅱ、娘Ⅱ)
ブロッケスは、18世紀ドイツ文学界の重要人物。彼が書いたこの受難曲のテキストには、テレマンのほかにも、ヘンデルやカイザー、マッテゾンら13人もの作曲家が付曲しています。テレマンの受難曲は1716年4月2日に初演、大成功をおさめ、かの大バッハ1739年(45歳頃、自らがマタイ・ヨハネ両受難曲を作曲した後)に全曲を写譜して研究したほどに有名曲となりました。ヤーコプスは、人間味豊か、絡み合う音が魅力のテレマンの名作を、大変見事に、瑞々しく現代によみがえらせました。序曲は器楽によるシンフォニア。まるでオーボエ協奏曲のような充実したシンフォニアを、名団体ベルリン古楽アカデミーで聴けるとは!バッハの受難曲が福音書家の役割が非常に大きいのに対し、テレマンの作品は、それぞれのソリストが「信仰心」という役割を持ち、場面場面で、二重唱や三重唱で信者(=わたくし)の心を代弁、活躍します。イエスが十字架上で「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか」と言う場面は、実に人間味に溢れていてドラマティック。終曲コラールでは、トランペットの響きも高らかに、イエスの死による私たちが罪から救い出されるということを力強く讃美していて、大変輝かしい終結となっています。ヤーコプスの完璧なコントロールの指揮の下、歴史的名曲に理想的な名演が誕生しました。資料としても大変貴重なセットです。録音:2008年3月
HMC 902016 J.S.バッハ:ソロ・カンタータ集
①「神にのみわが心を捧げん」BWV 169
②「満ち足れる安らい、うれしき魂の悦びよ」BWV 170
③「霊と心は驚き惑う」BWV 35
ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)
ぺトラ・ミュレヤンス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
ヴォーカルコンソート・ベルリン(合唱)
 ヴォルフガング・ツェラー(オルガン)
バロック・アンサンブルの雄、フライブルク・バロック・オーケストラによる、バッハのカンタータ集の登場。1曲目に収められている169番の第1曲シンフォニアは、チェンバロ協奏曲ホ長調(BWV 1053の第1楽章)と同じ音楽。ソロ・パートはオルガンで演奏され、オルガン・ソロ(ヴォルフガング・ツェラー)の巧さが際立ちます。3本のオーボエも活躍、フライブルク・バロック・オーケストラの面々の一人ひとりがパワー全開で演奏した実に密度の濃い演奏。35番も第1曲シンフォニアはオルガン協奏曲。ソロを彩り支えるファゴットの響きも実に豊か、通奏低音旋律の一音一音がふくよかに歌い上げられています。旋律楽器から通奏低音まで実に生き生きとしており、各パートが実に濃密。実に贅沢なカンタータ集となっています。これらのカンタータはすべて同時期に作曲された、アルト・ソロのためのもの。当時のライプツィヒには優れたカストラートがいたと考えられています。ヨーロッパで絶大な人気を誇るベルナルダ・フィンクがソロを務めています。録音:2008年4月
HMC 902001 「聖母マリアのための夕べの祈り」
 ヴィルジーリオ・マッツォッキ(1597-1646):
  主は言われた/幸いなる御母/
  ほめたたえよ、しもべ達よ/
  主が家を建てられるのでなければ/
  イェルサレムよ、主をたたえよ/マニフィカト
 カリッシミ(1605-1674):
  わが心よ、起きよ/
  おお、かくも美しき御名マリアよ/サルヴェ・レジーナ
 フレスコバルディ(1583-1643):二つのホルンのカンツォーナ
 パレストリーナ(1525-1594):マリア、星よ
コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン、
コンチェルト・パラティーノ
16~17世紀に書かれたマリアの賛歌を集めたもの。モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」の原型は、17世紀にマッツォッキが書いたものでした。このディスクには、マッツォッキの作品のほか、同時代を生きたカリッシミ、フレスコバルディの作品が収録されています。フレスコバルディの「二つのホルンのカンツォーナ」は華やかな管楽器によるアンサンブル、そしてコンチェルト・パラティーノの名人芸が冴え渡ります。教会の残響を美しくとらえた録音はさすがハルモニアムンディ。カントゥス・ケルンの美しい歌声、そしてコンチェルト・パラティーノの名手たちが奏でる、天上から降ってくるような管楽器の音色に聴き入ってしまいます。録音:2008年2月
HMU 907500 ブラームス:
 動かぬなまぬるい空気(op.57-8)/
 憩え、いとしい恋人(op.33-9)/永遠の愛について(op.43-1)
ヘンデル:
 歌劇「ルクレツィア」より(部分)、
 歌劇「ジューリオ・チェーザレ」より(部分)
ドビュッシー:
 ビリティスの3つの歌(パンの笛、髪、ナイアスの墓)
モーツァルト:
 寂しい森の中でK.308/
 ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたときK.520/
 ラウラに寄せる夕べの思いK.523/
 ドイツ語の小カンタータ「無限なる宇宙の創り主を崇敬する汝らがK.619
H.T.バーレイ:深い河
ロバート・T・テルソン:
 映画「バグダッド・カフェ」より‘コーリング・ユー’
ロレイン・ハント・リーバーソン(メゾ・ソプラノ)
ピーター・ゼルキン(ピアノ)
ドリュー・ミンター(⑭、カウンターテナー)
2006年3月に惜しまれつつなくなった偉大なメゾ・ソプラノ、ロレイン・ハント・リーバーソンのリサイタルの記録。得意のヘンデルやモーツァルトのほかにも、ロマンからフランスものまで、そしてアンコールとして「バグダッド・カフェ」の‘コーリング・ユー’も披露するなど、魅力的なプログラムで聴かせてくれます。ラヴィニアは、米シカゴの郊外の町で、毎年夏ごろ開催されている、シカゴ響のピクニック・コンサートなどが聴けるラヴィニア音楽祭でも有名です。録音:2004年8月 ラヴィニア音楽祭
HMC 902011
\2600→¥2390
ブルックナー:交響曲第5番変ロ長調WAB.105 フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャンゼリゼ管弦楽団
ヘレヴェッへ&シャンゼリゼ管によるブルックナー交響曲シリーズ第3弾は、2008年2月に収録された交響曲第5番。第4番に引き続いて、初の本格的なピリオド楽器演奏によるアルバムの登場となります。ブルックナーのシンフォニーのなかでもオルガン的とか宗教的といったイメージをもっとも想起させる第5交響曲。これまでも時代考証派によるブルックナーの交響曲第5番では、アーノンクールがウィーン・フィルを振った録音、同じく古楽演奏からキャリアを積んだボルトン&モーツァルテウム管などの録音があり、なかでもアーノンクール盤はモダン楽器のオケながら弦のノンヴィブラート奏法を導入したことで、第2楽章アダージョなどに一定の成果を上げて注目されました。1991年の設立以来、長年に渡りピリオド楽器のアンサンブルとして数多くの実績を重ねてきたヘレヴェッへ&シャンゼリゼ管は、着実に深化を遂げているのでしょう。交響曲第7番や第4番、そして前作のミサ曲第3番で真価を示してきた、ほかならぬ当コンビによるだけにこのたびの第5番もやはり強く惹かれるものがあります。まず、第1楽章では低弦のピッツィカートで開始される序奏、つづいてヴィオラ、第2ヴァイオリン、第1ヴァイオリンの順に対位法を形成してゆくあたり、ヴァイオリン両翼型の配置から生み出される立体的な音響がここでも効果的。過度に華美に陥らぬファンファーレもオリジナル楽器特有のあたたかみのある響きで好ましく感じられます。さらに、アダージョも試みとしてではなく、ヴィブラートフリーを徹底的に実践した結果、かつていかなる録音でも味わったことのないこのうえない透明感を獲得しています。そして、切れ味も鋭く美しく幻想的なスケルツォを経て、神聖にして壮麗というほかないフィナーレで閉じられるまで、まるで宗教曲の深い祈りの場面にも似た感触は耳の肥えたファンといえども片時も聞き逃せないものです。なお、テンポについて快速な傾向を指摘されることの多いピリオド・アプローチにあって、当盤の総演奏時間は、ヘレヴェッヘが理想とするヴァントによるNDR響との1度目のレコーディング(1989年)にほぼ近いものとなっているのも注目されるところです(73分29秒)。また、クオリティの高い音楽制作で知られるTORITONUSのチームが録音を担当しているのも大きな魅力といえるでしょう。プロデューサー:アンドレアス・ノイブロンナー(TORITONUS)エンジニア:マルクス・ハイラント(TORITONUS)
=トラック・タイム=  Ⅰ.20’12 +Ⅱ.18’08 + Ⅲ.12’27 + Ⅳ.22’27=TT.73’36録音:2008年2月メス、アーセナル

HUNGAROTON 1CD¥2300

HCD 32563
¥2090
アレッサンドロ・スカルラッティ(1660-1725):
 ①インテルメッツィ「ペリッカとヴァッローネ」
 ②同「レオンツィオとエウリッラ」
  [イタリア語歌唱]
ベルナデット・ヴィーデマン(Ms ペリッカ、エウリッラ)
ラースロー・イェクル(Bs ヴァッローネ、レオンツィオ)
サヴァリア・バロック・オーケストラ(同時代楽器使用)
アーグネシュ・ヴァーライアイ(Cem)
パール・ネーメト(指)
舞台用のインテルメッツィは、オペラ・セリアの幕間に、あるいは幕中の舞台転換の間じゅうに演奏された、2名または3名を伴う形の、1幕乃至3幕の室内オペラのこと。その目的はオペラ・セリアの悲劇的な筋書きにコメディの要素を加えたり、舞台上で繰り広げられる出来事の劇的な連鎖に、短い“間奏”をただ挿入したりするためのものでした。ありふれたキャラクターに、日常的なシチュエーションの親しみやすさから、しばしばオペラ・セリア本編以上の人気を集めたといいます。のちのオペラ・ブッファを準備する意味で重要な役割を担うインテルメッツィ。このジャンルを発展させた代表的な巨匠には、群を抜いた数のオペラとカンタータの創作で知られたアレッサンドロ・スカルラッティもいました。使用人ふたりの発展してゆく恋愛模様を描いた「ペリッカとヴァッローネ」と、恋人たちの口げんかがコミカルな「レオンツィオとエウリッラ」。世界初録音となる2曲は、順にドランマ・ペル・ムジカ(音楽のための劇)「スペインのスキピオ」、「マルクス・アティリウス・レグルス」のインテルメッツィとして書かれたもので、各ナンバー長くても4分半、短いものは15秒というレチタティーヴォの間にアリアと二重唱が挟まれる形で進み、最後は二重唱で閉じられます。古楽ファンにはおなじみのネーメトらによる演奏は新鮮な息吹を感じさせ、その魅力をいまに伝えるすぐれた内容。録音:2008年4月14-16日、5月7-8日フンガロトン・スタジオ
HCD 32618 ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586−1630):
 金管楽器のための室内楽
  ①金管のための音楽 組曲 / カンツォーナ /
   組曲 / イントラーダ(3曲)/ カンツォーナ
  ②組曲
  ③バンケット・ムジカーレ(音楽の饗宴)より4声の舞曲集
  ④小組曲
  ⑤ブラス・アンサンブルのためのコラール集
ガーボル・コムロッシ(Tp)
エヴァルト金管五重奏団
レヴェンテ・バコー、
タマーシュ・タルコー(Tp)
アンドラーシュ・コヴァルチク(Hrn)、
ペーテル・マジャル(Tb)
アッティラ・ペレステジ(Tub)
17世紀の音楽ライター、プリンツによると、J.S.バッハ以前にドイツで活躍したもっとも重要な作曲家であるシュッツ、シャインとシャイト。3人はほぼ同時期(1585〜1587年)に生まれ、地理的に近い場所で活躍し、互いに面識もあり、なかでもシュッツとシャインは親友ともいえる間柄であったと伝えられています。シュッツがおもに教会音楽の作曲家とすれば、シャインのほうは大雑把に言って、等しく宗教作品と世俗作品とに分けられるという特徴があります。その大部分を占めるのが声楽曲であり、器楽のみの作品はごくわずかしかなく、内容的には初期の世俗声楽曲(ウェヌスの花環、シオンのシンバル)に添えられたもの、または独立した付随的な小品集(結婚式のための音楽)として、あるいは「音楽の饗宴」の一部として出版されたものです。このアルバムは、変奏組曲史上の最高傑作のひとつとされる「音楽の饗宴」ほか、すべて4楽章からなる「組曲」など器楽作品のエッセンスを収めたもので、世界初録音を含む貴重な内容。演奏は1996年にブダペストのフェレンツ・リスト音楽院のかつての学生たちで結成されたアンサンブル。やわらかい音色が美しく溶け合い、あたかもコーラスをほうふつとさせます。録音:2008年9月10-14日フンガロトン・スタジオ
HCD 32583 「祝福されしベアトリクス、1508−2008/
 ティンクトリスとストーケムの作品集」
  ティンクトリス:
   「祝福されしベアトリクス」、ミサ曲「ロム・アルメ」、
   「おお、処女よ、我らを憐れみたまえ」、
   「主はその腕で力をふるい」、「エレミアの哀歌」、
   「崇高なる玉座の処女」
 ストーケム:「めでたし海の星」、「祝福されし聖母のグロリア」
 作曲者不詳:ミサ曲「ロム・アルメ」より第6曲「サンクトゥス」(冒頭)
ヴォーチェス・エクァレス(声楽アンサンブル)、
ゾルターン・ミセイ(Org)
1458年に即位したハンガリー王マーチャーシュ1世は、ハンガリー王国最大の版図を獲得。文化振興を奨励し、首都ブダをルネサンス文化の一大中心地として、中世ハンガリー文化の最盛期を築きました。ストーケムはこの王に仕えた楽長でした。1508年に死去した、その后ベアトリクスは、ナポリ王フェルディナンド1世の娘で、ティンクトリスの愛弟子。同時代の様々な資料に、素晴らしいハープ奏者として記録され、中世ハンガリーの文化に並々ならぬ貢献をしました。ハンガリーの視点から、ヨーロッパ盛期ルネサンスの音楽を見つめ直し演奏することを、活動目的の1つとしているヴォーチェス・エクァレスが、王と王妃の記念年(即位550周年、没後500周年)である2008年に、互いに親交の深かった、ティンクトリスとストーケムという、ハンガリーと深い関わりを持ち、かつ、ヨーロッパ音楽史の中で重要な位置を占める作曲家の作品を録音したことは、非常に意義深く、その真摯な演奏は、録音の決して多くない2人の作曲家の作品の真価を伝えてくれます。録音:2008年1月ブダペスト歴史博物館、城砦博物館、ゴシック礼拝堂
HSACD 32523
(SACD Hybrid)
\2500
「バルトーク:合唱作品集Vol.2 /
 27の合唱曲 (1935−36, BB 111a, Sz 103)〜
  児童合唱および女声合唱のための」
 ①第1巻
  (春 / わたしを置いてゆかないで /
   家畜のためのまじない歌)
 ②第2巻
  (祖国の人々への手紙 / 遊び歌 /
  嫁探し / 鷹よ、大きな鷹よ)
 ③第3巻
  (行かないで / わたしは指輪を持っている /
   この世でわたしは独りぼっち / パン焼き)
 ④第4巻(軽騎兵の唄 / 怠け者の唄 / 放浪 / 娘をからかう歌)
 ⑤第5巻
  (若者をからかう歌 / 聖ミカエルの祝日の賀詞 / 求婚)
 ⑥第6巻(哀歌 / 鳥の歌 / 足踏み踊り)
 ⑦第7巻
  (悲しみ / あなたに会わなかったならば / 小鳥は飛び去って)
 ⑧第8巻(枕踊りの歌 / カノン / ご無事でさようなら)
①-④カンテムス児童合唱団
⑤-⑧プロムジカ少女合唱団
デーネシュ・サボー(指)
「27の合唱曲」は、バルトークが1934年にようやく音楽院の教職を離れ、これまでに蒐集した民謡の整理・出版の準備に着手することが叶うようになった過程で作曲されたもの。2つのヴァイオリンのための44の二重奏曲(1931年)とともに、バルトークが独自の音楽語法を確立するなかで、重要な位置を占める作品といわれています。1920年代中頃よりずっと、お互いによき理解者であったコダーイからの強い奨めで、誰でも簡単に学習できて歌えるハンガリー語の合唱レパートリーについて書くことを考えていたバルトークですが、ここでテキストにプロの詩作でなく、ハンガリーの民話や民俗伝承の詞が選ばれていることもポイントです。コダーイ小学校の在校生で構成されたカンテムスと、その卒業生たちによるプロムジカは、合唱大国ハンガリーのアンサンブルらしくきわめて高水準。SACDハイブリッド盤仕様、2008年の最新録音。録音:2008年6月27日-7月1日ニーレジハーザ、ゾルターン・コダーイ小学校、コダーイ・コンサート・ホール
HCD 32529/30
(2CD)
「バルトーク:ピアノ独奏曲全集Vol.6」
 ミクロコスモスBB 105, Sz.107(1926 /
 1932-39・153の段階的練習曲集)
ゾルターン・コチシュ(P)
マールタ・ルキン(Ms)、
カーロイ・モチャーリ(P)
「ミクロコスモス」は、バルトークの創作意欲がもっとも旺盛であった中期、1926年(45歳)から1939年(58歳)までの都合14年間にわたって書かれた、全6巻153曲からなるピアノ作品。この段階的な練習曲集は次男ペーテルがピアノを学習し始めたのをきっかけに書き始められ、巻末の“ペーテルに”の表記が自筆譜から外れる第3巻あたりから難度の高い曲が現れ、第6巻では演奏会用小品としても通用する曲にまで発展してゆくという傾向がみられます。また、練習曲らしくシンコペーション、半音階、三連符、和声練習など音楽の構造に関わるものから、テクニカルなもの、性格的な小品、民俗調なものまでとじつに多様な内容となっていることも特徴といえるでしょう。コチシュの名を不動にした録音(Philips[デッカ])に、2008年最新リマスタリング(エンジニア、ヤーノシュ・ジェーリ)を施して、さらなる音質の向上がはかられています。録音:(第1巻&第3巻)1997年7月7日、(第2巻&第4巻)1997年7月8日、(第5巻+声楽とピアノのための作品、2台ピアノのための作品)1997年10月6日、(第6巻)1997年10月7日以上ハンブルク、フリードリヒ・エーベルト・ハレ
HCD 32469/70
(2CD)
¥4600→¥4190
ショパン:マズルカ集(49曲・作品番号つき)
 [CD 1]
  Op.6 / Op.7 / Op.17 / Op.24 / Op.30 / Op.33
 [CD 2]
  Op.41 / Op.50 / Op.56 / Op.59 / Op.63 / Op.67 / Op.68
アレックス・シラシ(プレイエル・同時代ピアノ使用)
ワルツ集(HCD.32468)につづく、プレイエルの同時代ピアノを使用したショパン・シリーズ第2弾。当時のサロンのムードを引き立てる独特のやわらかい音色は、現代のコンサートで一般的なスタインウェイなどとはかなりちがった印象を与えて新鮮です。使用楽器は同時代プレイエル(Fabric No. 38 E 694, without opus, cca. 1886-90)。録音:2008年ハンガリー、ディオーシュド、フェニックス・スタジオ




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