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第46号マイナー・レーベル新録音新譜(6)



ALBANY 1CD¥2200

TROY1084 「コロナ・ギター四重奏団コンサート」
 J.S.バッハ:イタリア協奏曲(G.A.スタインケ編)
 ラヴェル:組曲《マ・メール・ロア》(P.ベラルド編)
 トマス・モーリー:コンソート・レッスン第1集より(コロナ編)
 スー=ユン・シェン:極夜(夜想曲第3番)
 ピアソラ:リオ・セナ、アディオス・ノニオ、フーガと神秘、ジータ
※ボーナス・トラック(映像)
 Z.アブリュー:ティコ・ティコ・ノー・フーバ
コロナ・ギター四重奏団
デンマークのコロナ・ギター四重奏団による編曲物からオリジナル作品まで収録したアルバム。特にギター四重奏によるイタリア協奏曲は新鮮な驚きである。もともとチェンバロは弦をはじく楽器であり、その発音構造はギターと同じと言ってもよい。そのためギターで演奏すると響きが意外にチェンバロに似ている上、しかもチェンバロよりも音量が豊か、ヴィブラートもかかる上、ラテン情緒も加わるという、よい事づくしなのである。特に4つの楽器が一斉に音を出すとフォルテ・ピアノのような印象さえ与えるのである。これは一聴に値します!録音:2007年デンマーク
TROY1059
(SACD Hybrid)
\2200
「ミュージック・オブ・スーパー・パワー/
 スプートニク、スパイ、そして宇宙開発競争」
  ロベルト・ムチンスキ(1929-):フルート・ソナタOp.14
  エディソン・デニソフ(1929-1996):フルート・ソナタ
  ヴァーン・レイノルズ(1926-):フルート・ソナタ
  ガリーナ・スミルノバ(1910-1980):ソナチネ ロ短調
  サミュエル・バーバー(1910-1981):カンツォーネOp.38
  オタール・タクタキシヴィリ(1924-1989):フルート・ソナタ
ブライアン・ルース(Fl)
レックス・ウッズ(Pf)
奇天烈なタイトルのアルバムだが、宇宙開発競争当時(1960年代)の旧ソ連とアメリカの作曲家によるいたって真面目なフルート・ソナタ集。フルート奏者にはよく知られたタクタキシヴィリのソナタやデニソフ、バーバーや吹奏楽で著名な作曲家V.レイノルズの作品などフルート好きの方には興味深いアルバム。ブライアン・ルースはアメリカ中西部を中心に活動するフルート奏者で現代音楽を得意としている。現代ものとは言え前衛ではなく比較的聴きやすいものばかり。録音:2007年アリゾナ大学
TROY1078 「思い出」〜ロベルト・シエラ作品集
 ①シエラ:ファンダンゴ〜管弦楽のための
 ②ルイ・モロー・ゴッチョーク:プエルトリコの思い出
 ③シエラ:「思い出」のリフレクション
 ④シエラ:「思い出」による変奏曲
 ⑤シエラ:トッカータ
イアン・ホブソン(①指揮、②〜⑤Pf)
①④シンフォニア・ダ・カメラ
④エドゥアルド・ディアスムニョス(指揮)
ラテン系アメリカ人の作曲家シエラの中南米の色彩豊かな管弦楽曲を含む作品集。ALBANYレーベルからは交響曲集(第1番、第2番「大パッサカリア」、第3番「ラ・サルサ」、品番:TROY942)が発売になっており、好評を得ている。ファンダンゴはBBCプロムスのために作曲。ゴッチョーク(ゴッドシャルク)の主題による自由な変奏作品が聴きもの。録音:2008年
TROY1088 「カウンター・ポイント・プレミエ」
 レナード・バーンスタイン:
  ミュージカル《ひばり〜ジャンヌ・ダルクの生涯》からの
  合唱曲(前奏曲、春の歌、裁判所の歌、
  ベネディクトゥス、兵士の歌、サンクトゥス、レクイエム、グローリア)
 ルイ・モイーズ:フランス風のソルフェージュ
 ポウル・アラン・レヴィ:バイバイねえちゃん
 マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ:ロマンセロ・ギターノ
ロバート・デ・コーミア指揮
カウンターポイント(ヴォーカル・アンサンブル)
バーンスタインのミュージカル《ひばり》は1955年の作品。傑作《ウェスト・サイド・ストーリー》に先立つこと2年、《キャンディード》の前年に作曲された。ひばりのThe Lark は the Life of Joan of Arc の略。ウェスト・サイド・ストーリーのような躍動感はないが、当時のミュージカルの常識を越えた緻密な作曲作法が純然たるクラシック作品といってよいほどの完成度を見せ、レニーの後年の作品《チチェスター詩篇》を思わせる。カウンターポイントは混声のヴォーカル・アンサンブル。当Albanyレーベルにはミサ・クリオージャ、クリスマス・キャロル集などがあり、宗教もの、民族ものを得意としているようだ。録音:2004年、2008年
TROY1079 ロバート・ヘルプス(1928-2001):
管弦楽作品集
 ①交響曲第1番(1955)
 ②ゴッサマー・ヌーン/くもの糸の午後(1974)
 ③五重奏曲〜Fl,Vn,Cl,Vc,Pf(1975)
 ④交響曲第2番(2000)
①②④ウィリアム・W.ウィードリッチ(指揮)
南フロリダ大学交響楽団
②ジョアンナ・カーティス(S)、
③ヤナ・ヨルダノヴァ(fl)、
M.J.ペインター(Vn)、
アン・スターフィールド(cl)、
G.ジュリアーノ(Vc)、
T.アンカヤ(Pf)
ヘルプスは1928年生まれの作曲家でセッションズの影響を強く受けた。無調、調性音楽の折衷様式で表出性の強いロマン的な作風の作曲家。ヒンデミット、オネゲルを思わせる部分もある。交響曲第1番は初期の代表作で先に完成していたアダージョはストコフスキーによって初演され、すぐに全曲がコロンビアによって録音もされた(現在CRIレーベルから復刻されている)。第2番はその後45年を経た作品で作曲者の死の1年前の作。こちらも深刻な作風です。
TROY1077 「チャールズ・ウォリネン・シリーズ」
チャールズ・ウォリネン:二重奏作品集
 ①ギター・ソナタ(1995)
 ②決して同じことは繰り返さない(2006)
 ③11の小品(2006)
 ④ディヴェルティンメント(1982)
 ⑤パーカッション・デュオ(1979)
 ⑥詩篇39(1979)、
 ⑦デュオ・ソナタ(2004)
①W.アンダーソン(G)、
J.フォーサイス(Pf)
②W.ポーリー(B)、
C.ホール(Tuba)
③E.カールソン(Vn)、
M.カテリサーノ(Vib)
④E.ガッテーニョ(A.sax)、
E.ウベルス(Pf)
⑤J.フェラーリ(Mrb,Vib)、
M.カンプマイアー(Pf)
⑥T.メグリオランザ(Br)、
W.アンダーソン(G)
⑦ロバート・エイトケン(Fl)、
J.アヴェリー(Pf)
順調にリリースが続くウォリネン・シリーズの第8集。ウォリネンの様々な編成の二重奏を収録。デュオ・ソナタではBISやNAXOSでお馴染み、現代音楽で評価の高いフルーティスト、ロバート・エイトケンが演奏している。録音:2006-2007年、⑤のみ1996年
TROY1073/74
(2CD 1枚価格)
\2200
ジェイク・ヘギー:歌劇「三つの12月」
 (第1幕:1986、第2幕:1996、2006)
フレデリカ・フォン・シュターデ(MS)
クリスティン・クレイトン(S)、
キース・フェアーズ(Br)
パトリック・サマーズ指揮
ヒューストン・グランド・オペラ、
ヘギーはメトロポリタン・オペラ、リンカーン・センターでも作品を上演する新進のオペラ作曲家。作風はミュージカルとオペラを折衷したような親しみやすいもの。人気歌手のフォン・シュターデはヘギー作品を積極的に歌っており、ERATOからスーザン・グラハム主演による歌劇「デッド・マン・ウォーキング」やRCAからルネ・フレミングなどと共に歌曲集も出していた。録音:2008年
TROY1082 「グレート・アメリカン・チェンバー・ミュージック」
ジョージ・ウォーカー:室内楽作品集
 ①弦楽四重奏曲第1番(1946)
 ②弦楽四重奏曲第2番(1968/1987)
 ③ピアノ・ソナタ第4番(1985)
 ④歌曲集(3曲)
 ⑤無言歌
①②ソン・ソノラ弦楽四重奏団
③フレデリック・モイヤー(Pf)
④ジェイムズ・マーティン(Br)、
④⑤ジョージ・ウォーカー(Pf)
前回の管弦楽作品集(TROY1061)に続くジョージ・ウォーカーの室内楽作品集。弦楽四重奏曲第1番ではドビュッシーとドヴォルザークの間をゆくような作風だが20年後の第2番では一転して無調の激しい作風に変わっている。1985年のピアノ・ソナタ第4番では旋法性と無調が折衷されている。ウォーカーはアフリカ系アメリカ人の作曲家だが、こういう出自の作曲家にありがちなジャズ、民謡路線には行かずアカデミックな現代音楽を目指した。
TROY1057 「エズラ・ラダーマンの音楽第8集」
 ①フルートとクラリネットのための二重奏
 ②フルートと弦楽四重奏のための《水晶の体》
 ③クラリネットと弦楽のための協奏曲
ランサム・ウィルソン(①②Fl、③指揮)
①③デヴィッド・シフリン(Cl)
②カサット弦楽四重奏団
③イェール・フィルハーモニア弦楽合奏団
ラダーマンはアメリカで早い時期に12音技法を取り入れた作曲家として知られ、12音技法ながらほのかな抒情を感じさせる音楽。デヴィッド・シフリンはクラリネットの名匠としてモーツァルトの協奏曲(DELOS,DG)、モーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲(DG)が高い評価を得るなど数多くの録音がある。またフルートのランサム・ウィルソンも現代音楽の名手として知られ、ライヒの「ヴァーモント・カウンターポイント」やダマーズの四重奏曲「ランサム・ウィルソンに」などの名曲が彼の依頼により生まれた。またEMIなどに多数の録音も行っている。
TROY1036 「イン・プレイズ・オブ・シンギング」
〜ジャック・ビーソンの合唱音楽
 ベイ詩篇からの3つのセッティング
  (2種類:アカペラ、ピアノ伴奏付)/ミランダの潮流/
 3つのラウンド/結び目/
 イン・プレイズ・オブ・シンギング/
 サマー・ラウンドとカノン/碑文
グレッグ・スミス指揮
グレッグ・スミス・シンガース
ジャック・ビーソンは1921年インディアナ州生まれの作曲家。ハワード・ハンソンの影響を受け、後にナディア・ブーランジェにも師事した。近代的な和声のなかに抒情を漂わせる。
TROY1060 「スティーヴン・パーソンズ〜トロンボーン・リサイタル」
 F.モレル:ヘ短調の小品/D.H.ホワイト:トロンボーン・ソナタ/
 A.ヨルゲンセン:ロマンス/J.プレスコット:ロンデレット/
 B.エドワーズ:青い狼/D.ウェルズ:トロンボーン・ソナタ/
 M.サミュエル=ルソー:協奏的小品/
 J.ケツィア:ソナチネ、チューリッヒ行進曲(変奏曲)
スティーヴン・パーソンズ(Trb)
パトリシア・フォルツ(Pf)
パーソンズはブラスの名門イリノイ州立大学の教授でソロからオーケストラ奏者まで幅広く活躍。収録曲は20世紀の作品だが親しみやすいものばかり。
TROY1062 アメリカン・リフレクション〜フルート、ピッコロのための現代音楽集
 ロベルト・ビーザー:《おみやげ》〜Picc,Pf
 ルーカス・フォス:《3つのアメリカの小品》〜Fl,Pf
 インゴルフ・ダール:スウェーデン民謡による変奏曲〜Fl
 ロベルト・ビーザー:変奏曲〜Fl,Pf
レナード・ギャリソン(Fl,Picc)
ジョナサン・ソカシツ(Pf)
ギャリソンはアイダホ大学の准教授を勤め、現在はワラワラ交響楽団の首席フルート奏者。2003年にはシカゴ響の日本ツアーに参加したこともある。コープランドにも似た朴訥な味わいのビーザー「おみやげ」、プーランク調のフォス「アメリカの小品」など親しみやすい作風の音楽。録音:2007年
TROY1063 交響曲第1番〜ロバート・ウォード(b.1917)作品集
 ①オーボエと弦楽四重奏のための五重奏曲
 ②九重奏のための《レリーフ・ディヴェルティメント》
 ③バス・カウンティ狂詩曲〜ピアノと弦楽四重奏のための
 ④アリオーソとタランテラ〜ヴィオラとピアノのための
 ⑤交響曲第1番
①J.ロビンソン(Ob)、
チョンピ四重奏団
②チェコ九重奏団
③J.ホーキンス(Pf)、
チョンピ四重奏団
④J.バグ(Va)、
J.ホーキンス(Pf)
⑤アラン・バトラー指揮
チェコ・フィル室内管弦楽団
ウォードはクリーヴランド出身の作曲家でハワード・ハンソン、コープランドに師事しただけあって穏健、保守的な作風で、時にラヴェル、マルティヌーの音楽を思わせる。交響曲第1番は全曲(3楽章)で13分の小さな作品。
TROY1066 「カスリーン・ルウェック、カリー・ラトクリフを歌う」
 カリー・ラットクリフ:
  2つの歌、2つのリズムと暗喩、
  ムーン・タイガー・ソングズ、夜の歌、ほか全19曲
カスリーン・ルウェック(Sop)
カリー・ラトクリフ(Pf)
ラトクリフはカリフォルニア出身の中堅作曲家でオペラ、オラトリオなど声楽曲を得意としている。作風は調性によるロマンティックなもの。録音:2008年
TROY1067 ジェレミー・ギル:室内楽作品集
 ①金管のための組曲(2004)/
 ②パラベイシス(2006)/
 ③25(2006)
①エクステンション・アンサンブル、
②ミミ・スティルマン(Fl)、C.アブラモヴィク(Pf)、
③パーカー弦楽四重奏団
ジェレミー・ギルはオーケストラを始めとして広範囲に多くの作品を発表している。作風は無調あり新古典主義ありコラージュありと多彩。録音:2007-08年
TROY1068 「不変の愛」〜ラリー・ベル:金管とオルガンのための作品集
 ①詩曲/②典礼的組曲/③4つの詩/
 ④不変の愛/⑤忘れがたきAI
ラリー・ベル(①③⑤Pf,④指揮)
①③クリス・ゲッカー(Trp)、
②リチャード・バンブリー(Org)、
④ハリーリン・ハフ(Org)、
④ケンブリッジ・シンフォニック・ブラス・アンサンブル
ラリー・ベルはアメリカ・ローマ大賞を得た他、チャールズ・アイヴス賞などアメリカ国内で数々の賞を得ている。作風は時に新古典主義的で保守的。楽器の特性をよくつかんで作曲している。録音:2008年
TROY1069 「マップ」〜ミッド・ウェスト・ピアノ・プロジェクト
 デヴィッド・ゴンパー:W.A.へのオマージュ(2001)/
 ルーク・ダーン:下方への道(2006)/
 デヴィッド・マキ:レイク・ソナタ(2007)/
 ジョン・アレマイヤー:静かな音楽(2006)/
 ステイシー・バレロス:無料と無賃乗車(2007)/
 ジョセフ・ダンガーフィールド:2つの幾何学的練習曲
ステイシー・バレロス(Pf)
ピアノのバレロスは1978年生まれの若手ピアニストで現代音楽に定評があり、彼が弾いたカウエル作品をガンサー・シュラーが激賞したと言われる。収録作品は30歳代の作曲家の曲でポスト・セリーによる激しいもの。録音:2007年
TROY1070/71
(2CD)
ギルバート&サリヴァン:喜歌劇「ミカド」 J.L.トンプソン指揮オハイオ・ライト・オペラ
ご存知、勘違い日本の定番とも言うべきオペラの最新ライヴ録音。録音:2008年ライヴ
TROY1072 「どこか遠くへ」
 〜ジュリアス・ウィリアムズの音楽
 ①弦楽のためのトッカーティナ/
 ②どこか遠くへ/
 ③自由と栄光への旅〜アメリカの英雄ジョン・ダニエルズ
ジュリアス・ウィリアムズ指揮
ドヴォルザーク交響楽団
②③ウィンストン・セイラム州立大学合唱団
②G.グッドマン(S)、
A.クリスチャン(T)、他
③L.トッピン(S)、
D.ドゥボウズ(MS)、
ジュリアス・ウィリアムズⅢ(T)、他
ジュリアス・ウィリアムズは指揮者、作曲家、教育者と多彩な顔を持つ。ジャズの影響を受けているが作品はコープランドを思わせる、温かな音楽。
TROY1076 「あそこしかない」〜ヒューストン打楽器アンサンブル
 ロブ・スミス(1968-):スプリント(2006)/
 ピエール・ジャルベール(1967-):
  ウッド=メタル・ミュージック(2006)/
 クリストファー・ディーン(1957-):夕刻の形成(2003)/
 デヴィッド・ヒューザー(1966-):あそこしかない(2006)/
 エックハード・コペツキ(1956-):時間の探査(2003)/
 レーン・ハーダー(1976-):
  サーカス・プレヌス・クレモア・インゲンス・ラヌエ・テンセ/
 デヴィッド・マスランカ(1943-):ホーナー(2001)/
 マーカス・カール・マロニー(1976-):パンテオン(2006)
ブレイク・ウィルキンス指揮
ヒューストン大学打楽器アンサンブル
主に東部、中西部で活動する中堅作曲家の作品を演奏。マスランカは吹奏楽で有名。
TROY1080 「生意気な攻撃」〜リチャード・ウィルソン:作品集
 ①生意気な攻撃〜Trp,Trb/②グラヴィタス〜Cb/
 ③ピアノのための3つの小品/④皮肉〜Ob/
 ⑤タイム・シェア〜Cl,Vc/⑥すっぱい花々〜Pf/
 ⑦センツァ・フュローレ(怒りなしで)〜Fl,Cl,Va,Pf
①S.マサイ(Trp)、
M.ボッシェン(Trb)
②Y.デボスト(Cb)
③⑥⑦リチャード・ウィルソン(Pf)
④L.アールベック(Ob)
⑤M.カッツ(Cl)、
S.シャオ(Vc)
⑦J.アームズ(Fl)、
L.フラックス(Cl)、
A.L.ヌー(Va)
ウィルソンはオペラを含む多作家でサンフランシスコ響などからも委嘱を受けている。無調様式でアカデミックな作風。金管、木管楽器のアンサンブルやピアノ・ソロ、管と弦の組み合わせなど様々な編成の作品を収録。
TROY1081 「フェミニッシモ!」
〜女性演奏家が弾く女性作曲家による音楽
 メイラ・ウォーシャワー(b.1949):ブラカ/
 グラツィナ・バツェヴィッツ(1909-1969):ヴァイオリン・ソナタ第3番/
 フローレンス・プライス(1887-1953):廃園/
 シグネ・ルンド(1868-1950):舟歌Op.33-No.1
 アンナ・プリシラ・ライシャー(1873-1945):華麗なるマズルカ
 エンマ・ルー・ディーマー(b.1927):春の前に
 ポーリーヌ・ヴィアルド=ガルシア(1821-1910):6つの小品
 ヴィテズスラヴァ・カプラロヴァ(1915-1940):エレジー
 エリセンダ・ファブレガス(b.1955):ヴァイオリン・ソナタ第1番
ローラ・コバヤシ(Vn)
スーザン・キース・グレイ(Pf)
様々な国の女性作曲家のヴァイオリン曲を集めた。ウォーシャワー、ライシャー、ディーマーはアメリカ、バツェヴィッツはポーランド、ルンドはノルウェー、ファブレガスはスペイン出身。ファブレガスはオペラ歌手でもあった。ロマンティックな曲が多いが作風も個性も多様でユニークなアルバム。ローラ・コバヤシはミルシテイン、リッチ、グリュミオーに師事している。録音:2006-07年
TROY1083 トーマス・パサティエリ(b1945):
 モノローグ《朝食の前に》、
 モノローグ《マクベス夫人》
ローレン・フラニガン(S)
ジョセフ・イリック(指揮、Pf)
ヴォイス・オブ・チェンジ室内アンサンブル
パサティエリはオペラを作曲を中心に活動しており、既に20曲以上のオペラがある。
TROY1085 カレン・ウォルウィン:リフレクションズ・オン・9/11
 (あの日、余波、苦悩、答えのない質問、
  記憶、埋葬、新たな素晴らしい)
カレン・ウォルウィン(Pf)
ウォルウィンはアメリカの作曲家、ピアニストで自身の作品と20世紀アメリカのピアノ曲を主なレパートリーとしている。9.11同時多発テロを題材にしたピアノ曲はミニマル、印象派、無調の様式を折衷した真摯な音楽。録音:2008年

ALTARUS 1CD¥2300

AIRCD9027 サイモン・マウヒニー(b.1976):
 ①バトゥ/②バーコードⅢ/③フンシゴ
①③マリー・デュレア(Pf)、
②③ダラフ・モーガン(Vn)、
マウヒニーは1976年北アイルランド出身。一聴して彼の音楽はエキゾチックで官能的。また旋法的な和音にメシアンの影響を感じるが、すでに独自の世界を確立している。ピアノのための《バトゥ》は武満の「閉じた眼」や「フォー・アウェイ」あたりを彷彿とさせるが、途中から一転、ソラブジばりに音が密集し始めドラマティックに展開。《バーコードⅢ》はヴァイオリン独奏曲でメシアンの「鳥の歌」が「ジャングルの未知の生き物の歌」になった感じ。《フンシゴ》はヴァイオリンとピアノの曲で、その超時間的な音の佇まいはソラブジの後継者と言うにふさわしい。録音:2007年

ARTS 1SACD¥2300

47721-8
(SACD Hybrid)
ジャチント・シェルシ(1905-1988):
 プレルディ(前奏曲集)第1集〜第4集
  ※世界初録音
アレッサンドラ・アッマーラ(Pf)
スペクトル楽派に多大な影響を与えた20世紀イタリアの特異なジャチント・シェルシの世界初録音作品。静と動の鮮やかな対比、ぽつぽつと静寂に響き渡るシェルシの音楽は現代音楽とは言え大変瞑想的で美しい。アレッサンドラ・アッマーラは先ごろ当ARTSレーベルよりショパンのバラード(47696)でCDデビューした若手。アッマーラは現代物にも鋭い感性をみせる。録音:2008年9月30日〜10月1日ヴィチェンツァ,イタリア
47689-8
(SACD Hybrid)
ジュリアーニ:
 ギター協奏曲第3番 ヘ長調 Op.70/
 ギターと弦楽のための大五重奏曲 ハ長調 Op.65/
 ロッシーニの「オテッロ」の主題による変奏曲/
 ジェネラーリの「ローマのバッカス祭」の主題による変奏曲Op.102/
 ワルツ・ファヴォーリによる変奏曲
エドアルド・カテマリオ(ギター)
マルティン・ハーゼルベック(指揮)
ウィーン・アカデミー
※SACDによる再発売  47689-2のSACD仕様。通常盤は廃盤となります。好評のカテマリオのジュリアーニ:ギター協奏曲全集。今回の発売で第1番、第2番(47688-8)と合わせて全曲SACDで聴けるようになりました。録音:2002年、2003年
47748-8
(SACD Hybrid)
\2300
「サクソフォンの芸術」
 グラズノフ:サクソフォン協奏曲Op.109/
 ドビュッシー:サクソフォンのための狂詩曲/
 イベール:室内小協奏曲/ミヨー:スカラムーシュ/
 ヴィラ=ロボス:幻想曲/ミヨー:世界の創造
マリオ・マルツィ(Sax)
ハンスイェルク・シェレンベルガー指揮
ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団
サックスは19世紀半ばに発明されたがこの楽器のために作曲家が作品を提供するようになったのは意外に遅く19世紀末になってから。グラズノフから、ドビュッシー、イベールら、ヴィラ・ロボスまで、この分野の古典的定番を収録。図らずもサックス音楽の歴史をたどるCDとなった。マルツィはソリストとしてプレートル、ムーティ、アバド、サヴァリッシュなどの世界の名だたる指揮者と共演の他、ピアソラ、ジスモンチのようなラテンものも得意している。つやのある華やかな音色が魅力。オーボエ奏者として有名な指揮のシェレンベルガーは近年指揮者として活動、マルツィを好サポートしている。録音:2004年7月28-30ミラノ

BRIDGE 1CD¥2200

BCD 9283 チャイコフスキー:
 「四季」 Op.37bis
 ピアノ・ソナタト長調(グランド・ソナタ) Op.37
ヴァシリー・プリマコフ(ピアノ)
ヴァシリー・プリマコフの「熱情」他ベートーヴェン:ソナタ集(BCD9251)、ショパン:ピアノ協奏曲集(BCD9278)に続くBRIDGEレーベルへの第3弾。新譜はチャイコフスキー。大曲「四季」に挑んでいる。1979年モスクワ生まれのプリマコフは、今年で30歳。繊細さと濃厚さの絶妙なバランスが素晴らしい。録音:2008年9月6,8日,DDD
BCD 9287 「スクリャービン:練習曲全集」
 練習曲 嬰ハ短調 Op.2-1/12の練習曲 Op.8
 8つの練習曲 Op.42/練習曲 変ホ長調 Op.49-1
 練習曲 変ホ長調 Op.56-4/3つの練習曲 Op.65
ギャリック・オールソン(ピアノ)
1970年の第8回ショパン国際ピアノコンクールで優勝した米国のピアニスト、ギャリック・オールソンは、スクリャービン弾きとしても知られたにも関わらず、録音は僅かだった。そのオールソンがスクリャービンの練習曲全集を録音。さすがに神髄を掴み取った見事な出来栄えである。1876年製のスタインウェイ、コンサート・グランドを使用。録音:2004年9月DDD,59'07
BCD 9270
(CD+DVD)
\4400
ジェルジ・クルターク:カフカ断章(CD+DVD)
DVD:
 ① 作曲者によるマスタークラス、
 ②クルターク:カフカ断章(全曲、ライヴ映像)
CD:
 ③クルターク:カフカ断章(全曲)
トニー・アーノルド(ソプラノ)、
モヴセス・ポゴシアン(Vn)、
既にECMよりユリアーネ・バンゼ&アンドラーシュ・ケラーの全曲盤CDでよく知られている本作に、また新たな名盤が加わった。CDとDVD、しかもニューヨークとアルメニアと場所を変えて二つの録音。表現主義を基本としながら時に民族的な語法も登場、タイトル通り、カフカの様々な文章の断片に音楽を付けてゆく。一曲あたり平均、一分弱の小品が万華鏡のごとくたくさんひしめいている。ソプラノのトニー・アーノルドは当Bridgeではクラムの「古えの子供の声」(2006年グラミー賞ノミネート)のほか、エリオット・カーター、ウォルペなど現代物を多数録音している若手。①収録:2004年6月中央ヨーロッパ大学、ブダペスト、13‘11 ②収録:2006年9月ライヴ、エレヴァン,アルメニア、第7回パースペクティヴⅩⅩⅠ国際音楽祭におけるライヴ、62‘40 ③録音:2004年8月バッファロー,ニューヨーク、DDD,61‘07
BCD 9282 ユーディ・ワイナー(1932-,):作品集
 ①ピアノ協奏曲「キアヴィ・イン・マノ(鍵は手の中に)」(2005)
 【2006年ピューリッツァー賞受賞作】
 ②チェロ協奏曲「序奏と物語」(1994)
 ③リリック・ハーモニー(改訂版、1996)
 ④エピローグ「ジェイコブ・ドラックマンの思い出に」(1996)
①ロバート・レヴィン(Pf)、
ロバート・スパーノ指揮
ボストン交響楽団
②〜④スーザン・デイヴニー・ワイナー指揮
②④オーデンセ交響楽団
③ボストン祝祭管弦楽団
②マクシミリアン・ホルヌング(Vc)、
録音:①2005年2月ライヴ、②④2008年5月、③1997年2月ライヴ、DDD,71'57
BCD 9279
(3CD)
モートン・フェルドマン:
 クリスティアン・ウォルフのために(1986)
カリフォルニアEARユニット:
【ドロシー・ストーン(Fl)、
ヴィッキ・レイ(Pf,チェレスタ)】
フィリップ・ガストンのために(BCD9078,4枚組)、不自由なシンメトリー(BCD9092,2枚組)に続くカリフォルニアEARユニットのフェルドマン第3集。演奏に3時間かかるフェルドマンを代表する大作。これまでの同作品のCDは4枚組だったがこちらはお得な3枚組。フルートとピアノ(チェレスタ)が雨音のような静かで美しい音の粒を奏でてゆく。じっくり傾聴するもよし、環境音楽のように聴き流すもよし。カリフォルニア・イアー・ユニットはカーター、ライヒ、カーゲルなどともコラボレーションしている現代音楽アンサンブル。録音:2005年11月,DDD、2’56'49
BCD 9277 チナリー・ウン(1942-,):室内楽作品集
 ①クセ・ブオン〜ヴィオラ・ソロのための
 ②チャイルド・ソング〜
   アルト・フルート、ヴィオラとピアノのための
 ③7つの鏡〜ピアノのための スーザン・ウン(Va)、
クレイ・エラーブローク(A.Fl)、
エレナ・マシュコベセヴァ(Hrp)
チャールズ・ウェルス(Pf)
ウンはカンボジア出身で現在はアメリカ在住。彼はカンボジアの伝統音楽と現代の語法を融合させようとしていて音楽は南方の武満といった風情。チャイルド・ソングはドビュッシーのソナタと同じ編成だが(これで武満も書いている)ドビュッシーとも武満とも違う独自の世界を築いていて湿った大気のなかでミステリアスな旋律がたゆたう佳曲。佐藤聡明と武満徹、ドビュッシーを足して3で割って南国のスパイスを加えたらウンになるといったらよいだろう。録音:2006年、DDD,59'17
BCD 9278 ショパン:
 ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21
 ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
ヴァシリー・プリマコフ(ピアノ)
ポール・マン(指揮)
オーデンセ交響楽団
ヴァシリー・プリマコフのBRIDGEレーベルへの2作目のアルバム。プリマコフは、1979年、モスクワに生まれたピアニスト。17歳でジュリアード音楽院に入学、若くして多大な注目を浴びる存在となった。そんなプリマコフも今年で30歳、音楽には風格が宿ってきた。このショパンの二つのピアノ協奏曲は、濃厚なロマンティシズムの中に、はっとさせるような煌きが随所で弾け、しかも実にデリケートだ。マンとオーデンセ交響楽団のピタリと合わせた伴奏も素晴らしい。録音:2008年5月13-16日,DDD,75'04"
BCD 9261 「ジョージ・クラム・エディション 第12集」
 クラム:
  11の秋のこだま(1965)/眠る者(1984)/
  鯨の声(1971)/ピアノのための5つの小品(1962)/
  夢の連続(1976)
インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル
ジェイミー・ヴァン・エック(MS)※
コンプリート・クラム・エディション第12集。「11の秋のこだま」は1965年、ヴァイオリン、フルート、クラリネット、ピアノのための作品。これのみ初演の頃の録音。「眠るもの」は1984年、メッゾソプラノとピアノのための作品。「鯨の声」は1971年、フルート、チェロ,ピアノのための作品。ピアノのための5つの小品は、1962年の作品。「夢の連続」は1976年、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、打楽器のための作品。録音:1965,2006,2007年
70'52
BCD 9275
(2CD)
「ジョージ・クラム・エディション 第13集」
 歌曲集「時を越えた旅」(アメリカン・ソング・ブック第2巻),
 歌曲集「運命の風」(アメリカン・ソング・ブック第4巻)
バーバラ・アン・マーティン(ソプラノ)
ジェイムズ・フリーマン(指揮)
オーケストラ2001,他
「時を越えた旅」と「運命の風」の二つの歌曲集は、クラムの「アメリカン・ソング・ブック」という作品集の第2巻と第4巻にあたる。「時を越えた旅」は、アフロアメリカの心情を綴った詩をもとにしている。どちらも、ピアノ伴奏に加え、打楽器などが適宜加わっている。録音:2006年10月17-19日,2005年11月25-27日、DDD、82'27"
BCD 9271
(4CD)
「ローマのアメリカ人」〜ローマ・アメリカン・アカデミーの仲間たち
 ロバート・ビーザー:4つのディッキンソンの歌,ほか歌曲/
 ローマ・アメリカン・アカデミーの歌曲集
  (ランドール・トムソン,エズラ・レイダーマン,
  ディレク・バーメル,ジャック・ビーソン,
  チャールズ・ナジンスキ,レオ・サワビー,
  デイヴィッド・ラコウスキ,ヴィットーリオ・ジャンニーニ,
  スコット・リンドロスの作品)/
 ロジャー・セッションズ:《モンテズマ》からの二場面とアリア/
 エリオット・カーター:ライラックの頃の鳥のさえずり,船旅/
 アーロン・ジェイ・カーニス:道すがらのモーツァルト/ポール・モラヴェック:パッサカリア/
 アーサー・レブリング:テッセラ/ジョン・アンソニー・レノン:サイレーン/
 アレクサンダー・ラング・スタイナート:ヴァイオリン・ソナタ/
 マーティン・ブレスニック:3つの間奏曲/
 スティーヴン・ハートキ:言葉の向こうに/
 ルーカス・フォス:幻想ロンド/
 カムラン・インス:友モーツァルト/
 ジョージ・ロクバーグ:バガテル第4番,第5番/
 ウォルター・ヒルファー:夜想曲/
 ハンター・ジョンソン:ピアノ・ソナタ/マーク・ワインゲイト:陰第1番,第2番,第3番/
 ビリー・ジム・レイトン:ピアノのための3つの練習曲/ローレン・ラッシュ:オー・スザンナ/
 イェフディ・ウィナー:コメディア/デイヴィッド・ラング:風/
 アンドルー・インブリー:タンポポ酒/
 リー・ハイラ:記憶喪失の前,ソージェルティーズの神話の鳥/
 バン=チン・ラム:ソロ,デュオ/ジェイムズ・モバリー:ビームズ!/
 ハワード・ハンソン:オーボエとピアノのための牧歌/
 ハロルド・シャピロ:木管五重奏曲から
演奏家多数
ローマ・アメリカン・アカデミーは、1913年に創設された研究施設。米国で“ローマ賞”を受賞した様々な才能ある人物が留学する場所でもある。このアカデミーに縁のある作曲家の作品を集めたもの。米国を代表する大家もいれば、マニア好みの作曲家もおり、いずれも貴重な録音ばかりである。録音:1998-2007年、DDD、4h44m15
BCD 9268 「カラー・オヴ・ザ・ワールド〜歌曲集」
 ヴォルフ:
  夜の魔法,飽くことを知らぬ恋,憩え、憩え!,
  旅先にて,棄てられた娘,あたしの恋人はおチビさん
 カプレ:カラスと狐,蝉と蟻,狼と子羊
 ムソルグスキー:
  壁に囲まれて,木馬に乗って,悪党,子守歌,牡山羊,ゴパック
 ドビュッシー:
  ビリティスの3つの歌(パンの笛,髪,ナイアードの墓)
 パーセル:
  薔薇色の住み家から,優しい運命の女神は微笑み,
  いとしい人の魅力を思うと溜め息が出てしまう,ニンフと羊飼い
ジョージン・レシック(ソプラノ)
ウォーレン・ジョーンズ(ピアノ)
オペラにコンサートに大活躍するベテラン・ソプラノ、ジョージン・レシックの歌う近代歌曲集。レシックは米国ペンシルバニア州出身。バロックから現代ものまで幅広いレパートリーを誇る名歌手である。このCDでは、フランスの作曲家アンドレ・カプレ(1878−1925)の歌曲が貴重である。録音:2007年5月26−28日
BCD 9281
(2CD)
バッハ:フランス組曲(全曲)
 フランス組曲第1番 ニ短調 BWV.812
 フランス組曲第2番 ハ短調 BWV.813
 フランス組曲第3番 ロ短調 BWV.814
 フランス組曲第4番 変ホ長調 BWV.815
 フランス組曲第5番 ト長調 BWV.816
 フランス組曲第6番 ホ長調 BWV.817
シェーンベルク:組曲 Op.25
アンドルー・ランジェル(ピアノ)
平均律クラヴィア曲集第1巻(BCD 9246)が大きな話題となったアンドルー・ランジェルが、こんどはフランス組曲全曲の全曲に挑んだ。やはりここでも“ピアノによるバッハ”の可能性を探り、バロック音楽の枠を越えたバッハの深みを追及している。 シェーンベルクの組曲も優秀。録音:2007年7月,ボストン,DDD,106'28※

DORON 1CD¥2300

DRC 3046 「マリア・ペトコヴァ・アンコール集、コンサート・ライヴより」
 リスト:演奏会用練習曲 嬰ヘ短調「小人の踊り」/
 ブラームス:間奏曲 イ長調Op.118-2/
 ヘンデル:シャコンヌHWV435/
 ショパン:
  マズルカ 嬰ハ短調 Op.30-4,
  練習曲 イ短調 Op.25-11「木枯らし」,
  幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66,前奏曲 嬰ハ短調 Op.45,
  ポロネーズ 変イ長調 Op.53「英雄ポロネーズ」/
 シューマン:トロイメライ/
 ラフマニノフ:
  前奏曲 ト短調 Op.23-5,前奏曲 嬰ト短調 Op.32-12
 バッハ:
  パルティータ第1番BWV.825〜メヌエット1,メヌエット2,ジーグ/
 スクリャービン:左手のための前奏曲 嬰ハ短調 Op.9-1/
 ドビュッシー:半音階のための練習曲,アラベスク第1番 ホ長調/
 バッハ(ブゾーニ編):アダージョ(BWV.564より)
マリエッタ・ペトコヴァ(ピアノ)
録音:1994-2005年、DDD、70'00
DRC 5028 「愛の歌〜ヴィオラ作品集」
 エミール・クロイツ(1881-1932):ヴィオラのための愛の歌/
 エネスコ:ヴィオラとピアノのための演奏会用小品/
 グリンカ:ヴィオラ・ソナタ ニ短調/
 ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
ロラン・ロシャ(ヴィオラ)
ミアオミアオ・リ(ピアノ)
ヴィオラのための作品を集めたCD。エミール・クロイツ(1881-1932)の作品が珍しい。ドイツ、ヴッパータル出身。ヴィオリストとして活動し、ヴィオラのための作品を多く残している。「愛の歌」はロマンティシズムの豊かな隠れた名曲である。ロラン・ロシャは1966年生まれ。ヴィオラのソリストとして活躍している。ミアオミアオ・リは中国、鄭州出身のピアニスト。録音:2006年7月、DDD、60'35
DRC 5031 ベートーヴェン:
 「エロイカ」の主題による15の変奏曲とフーガ変ホ長調Op.35
 ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
シューベルト:
 4つ即興曲集 D.935, Op.142
 ピアノ・ソナタ第14番イ短調 D.784, Op.143
リオネル・モネ(ピアノ)
リオネル・モネは、1978年、スイスのイゼラブル生まれのピアニスト。スイスを中心に、ソリスト、室内楽、また伴奏者としても活躍している。録音:2007年10月、DDD、77'50

DIVERSION 1CD¥2200

DDV24131
(DUNELM SERIES)
エリック・チショルム(1904-1965):ピアノ作品集Vol.1
 ストラロック組曲/子供のための22のスコットランド民謡/
 イ調のソナタ《赤いロビン》(1939/短縮版2004)
マレイ・マクラフラン(Pf)
録音:2004年4月
DDV24132
(DUNELM SERIES)
エリック・チショルム(1904-1965):ピアノ作品集Vol.2
 《偉大な世界の真実の縁》からの24の前奏曲より/
 10の前奏曲/
 パトリック・マクドナルド・コレクションからの民謡集/小組曲
マレイ・マクラフラン(Pf)
録音:2004年10月
DDV24133
(DUNELM SERIES)
エリック・チショルム(1904-1965):ピアノ作品集Vol.3
 ピアノのためのピーブロック第1-4番/
 ソナチネ第1番/ソナチネ第2番
 2つのピーブロック・ラメント/コーンウォール・ダンス・ソナタ
マレイ・マクラフラン(Pf)
録音:2006年12月
DDV24134
(DUNELM SERIES)
エリック・チショルム(1904-1965):ピアノ作品集Vol.4
 ピアノのためのピーブロック第5-8、10-13番/
 ソナチネ第3番/カメオ/
 高原地方のスケッチ(マクドナルド・コレクションによる)/肖像
マレイ・マクラフラン(Pf)
エリック・チショルムは20世紀初頭から半ばまで活躍したスコットランド出身の作曲家。19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパでは自国の民謡を採集・研究し創作に取り入れようとした運動が盛んであったが、チショルムもその流れのなかで自らの音楽を育んでいった。遠くはグリーグ、より直接的には彼のすぐ前の世代であるヴォーン=ウィリアムズ、バックス、モーランらイギリス田園楽派とでも言うべき作曲家の影響を受けている。その作品の多くがスコットランド民謡に基づくもので、快活な舞曲などはパーシー・グレインジャーと見紛うばかり。しかし激動の20世紀音楽の革新のなかに生きた作曲家だけあって前の世代には見られない大胆な不協和音も取り入れている。当初マイナー・レーベルDunelm Recordsより2004年にリリースされたが存在自体がほとんど知られなかったので今回のレーベル移行が事実上、本邦初お目見え。録音:2006年12月
DDV24136 ハイドン:ピアノ・ソナタ ハ短調 (L33) HobⅩⅥ.20
シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調D.958
ショパン:スケルツォ第2番変ロ短調Op.31
アニヤ・ゲルマン(Pf)
アニヤ・ゲルマンは現在22歳のスロヴェニアのピアニスト。ザルツブルクのモーツァルテム音楽院で学んだ後、2007年第1回マンチェスター国際協奏曲コンペティション(22歳以下の部)優勝のほか、数々の国際コンクールに入賞を果たしている。若いながら堅実な音楽作り、無理のないしなやかな旋律の歌いまわしに器の大きさが感じられる。録音:2008年
DDV24128 「ノーザンバーランド、そして彼方へ」
 〜ジョン・ジェフリー(1927〜):24の英語歌曲集
  ノーザンバーランド、メリー・アイ、ブラック・スティッチェル、
  キャンドル・ゲイト、マイ・ディア・ハート、
  それは冬、小さく可愛い夜鶯、ほか全24曲
イアン・パートリッジ(Ten)
ジェニファー・パートリッジ(Pf)
ジェフリーは1927年ウェールズ出身の作曲家。現代の人だが、作品は民謡風の穏やかな作風。イアン・パートリッジはモンテヴェルディ、バッハから現代曲まで幅広くこなすテノールで、特にエリザベス朝時代のリュート・ソングを得意としている。甘く軽い声が、この近現代イギリスの歌の様式によくマッチしている。録音:2008年
DDV24130 「デヴィッド・スネル:ハープのための室内楽作品集」
 ①リリック・ソナタ〜Hrp,Fl,Va/
 ②エレジー〜Hrp,Fl,Vc/
 ③ファンタジー〜Hrp,Cl,Hr/
 ④カヴァティーナと行進曲〜Hrp,Fl/
 ⑤イントラーダとワルツ〜Hrp,Vn
スカイラ・カンガ(Hrp)、
①②④カレン・ジョーンズ(Fl)、
①J.バスブリッジ(Va)、
②C.ディアーンリー(Vc)、
③N.バックナル(Cl)、
③R.ビシル(Hr)、
⑤M.クレイフォード(Vn)、
スネルはTV、映画音楽を数多く手がけているが、ここに収められたハープを中心とした室内楽はフォーレからドビュッシーなどのフランス音楽とブリッジ、ブリテンらイギリス音楽の要素を程よくブレンドした聴きやすい出来栄えとなっている。ハープのカンガはCHANDOSレーベルに録音が多数ある。録音:2007年

DIVINE ART 1CD¥2200

DDA 21213
(2CD)
エイヴィソン:スカルラッティに基づく12の合奏協奏曲
 第1番 イ長調/第2番 ト長調/第3番 ニ短調/
 第4番 イ短調/第5番 ニ短調/第6番 ニ長調/
 第7番 ト短調/第8番 ホ短調/第9番 ハ長調/
 第10番 ニ長調/第11番 ト長調/第12番 ニ長調
パヴロ・ベズノシウク(指揮)
エイヴィソン・アンサンブル(ピリオド楽器使用)
18世紀英国の作曲家チャールズ・エイヴィソン(1709−1770)は、ロンドンでジェミニアーミに学び、イタリアバロック音楽に傾倒。彼の時代よりも2,3世代前の音楽を引き継ぐ存在となった。このコンチェルト・グロッソ集は、いずれもドメニコ・スカルラッティの音楽に基づいたもの。いわば編曲作品だが、原曲の魅力を生かしながら編曲し、別作品を組み合わせて合奏協奏曲に仕立てた腕前は見事なもの。エイヴィソン・アンサンブルのしっとりした演奏も素敵だ。録音:2007年11月26-30日、DDD、154'52"
DDA 25068 「多彩なチェロ」
 ストラヴィンスキー:イタリア組曲
 ドビュッシー:チェロ・ソナタ
 ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99
 モリコーネ:ガブリエルのオーボエ
スーザン・ビーア(チェロ)
ガレス・ハンコック(ピアノ)
スーザン・ビーアは、1995年以来ロンドン・フィルハの副首席チェリストを務めている。オーケストラでの活動のほか、ソリストとしても活躍している。その美しい音色はイギリスのメディアでは賞賛されている。このアルバムはブラームス、ドビュッシー、ストラヴィンスキーにアンコールとしてモリコーネを収録した多彩な意欲的なプログラムです。
DDA 25070 「ピアノ・デュオのためのショパン」
 ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21(二台ピアノ版)
 ショパン:二つのピアノのためのロンド ハ長調 Op.73
 ショパン(ゴールドストーン編):ロッシーニの主題による変奏曲
 シュット:ショパンのピアノ・ソナタ第3番によるワルツ=パラフレーズ
 ショパン(コーダー編):ワルツ 変ニ長調「小犬のワルツ」
 ショパン(ストロ編):夜想曲 変ホ長調 Op.9-2
 ブラームス(ゴールドストーン編):ショパンに基づく練習曲
 ショパン(ゴールドストーン編):ムーアの民謡風な歌による変奏曲
 ゴールドストーン:革命的雨だれラグ
ゴールドストーン&クレモフ(ピアノ・デュオ)
有名・無名を問わず良い作品をピアノ・デュオで弾きまくるベテラン・コンビ、ゴールドストーン&クレモフの新作はショパンの作品集。半数以上は世界初録音である。録音:2008年、DDD、72'19"

DORON 1CD¥2300

DRC 5029 シューベルト:八重奏曲 ヘ長調D.803 スティーヴン・カノフ(Cl)
ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ団員
クラリネットのスティーヴン・カノフはレナード・バーンスタインが主宰したヤング・ピープルズ・コンサート・コンペティションに若干14歳で入賞しその後数多くのオーケストラと共演する他、室内楽奏者として活動している。ケージを取り上げるなど(DRC3014)、現代音楽にも意欲を見せている。録音:2001年4月2・3日ロンドン
DRC 5030 ①モーツァルト:クラリネット協奏曲 イ長調K.622
②ロッシーニ:序奏、主題と変奏 ハ長調
③ウェーバー:クラリネット協奏曲第1番Op.73
スティーヴン・カノフ(Cl)
①イギリス室内管弦楽団
②アンドルー・コンスタンティン指揮
ロンドン交響楽団
③トマソ・プラチディ指揮
ミュンヘン放送管弦楽団
カノフの本領が発揮されるモーツァルト、ウェーバーの協奏曲。つやのある音色でみずみずしく歌う、さわやかな演奏。録音:①1995年、②2004年、③1994年

DREYER GAIDO

CD 21045
(2CD)
\3000→¥2690
マーラー:交響曲第6番「悲劇的」 ガブリエル・フェルツ指揮
シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
通の間では評判の鬼才指揮者ガブエル・フェルツのマーラー第2弾。第1弾の第7番(CD21041)も独特なテンポ感による怪演。ライナー・ノートではフェルツ自身の詳細な作品分析(日本語訳もあり)がなされ、並々ならぬ意欲です。第1楽章の提示部は慣例通り、繰り返します。アルマのテーマとして知られる第2主題の思い入れたっぷりのねちっこい歌いまわしに思わず惹き込まれます。第4楽章の有名なハンマー打ち下ろしに至る直前の期待とも不安ともいえる作為的なテンポの落とし加減の、いかにもあざとい感じが、逆に面白くてはまります。そして結尾、最後の一発の直前の沈黙と驚愕のこけおどし的対比も必聴です。録音:2008年2月15日リーダーハレ・ベートーヴェンザール、シュトゥットガルト、ライヴ録音
CD 21047
(2CD)
\3000→¥2690
J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオBWV.248 ヴォルフガング・ヘルビッヒ指揮
ブレーメン・ラートス合唱団、
ブレーメン新ラートス・フィル、
アニエスカ・トマセフスカ(S)、
マニヤ・シュテファン(S)、
キャサリン・ウィン=ロジャース(A)、
クレメンス・レーシュマン(T)、
フィリップ・ラングショー(B)
CPOレーベルのバッハ:偽作シリーズで知る人ぞ知る合唱指揮者ヴォルフガング・ヘルビッヒ。その清新な音つくりには定評があり、CPOのアイブラーのレクイエムやNAXOSのヘンデルやシュッツが好評を得ています。今回は偽作ではなく正真正銘のバッハ作品、クリスマス・オラトリオが登場!録音:2008年6月12日ライヴ聖コスマス&ダミアヌス教会,テディングハウゼン・ルンゼン

GENUIN 1CD¥2200

GEN 89116
¥1990
「レスピーギ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集、第3集」
 レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ニ短調/
 タルティーニ(レスピーギ編):ヴァイオリン・ソナタ ホ長調/
 タルティーニ(レスピーギ編):牧歌/
 ロカテッリ(レスピーギ編):ヴァイオリン・ソナタ第6番
イローナ・テン=ベルク(Vn)
ミヒャエル・シェーファー(P)
レスピーギのヴァイオリンとピアノのための作品全集、第3集は、まだ学生だった1897年作曲のヴァイオリン・ソナタと、バロック・ヴァイオリン曲の編曲を収録。ことにヴァイオリン・ソナタは、レスピーギの出発点を示す作品として重要である。イローナ・テン=ベルクは、19歳でバイエルン国立管弦楽団のコンサート・ミストレスに就任、さらにバイエルン放送交響楽団のコンサート・ミストレスも務めた名手。録音:2008年5月13,14日,ミュンヘン、DDD、73'50
GEN 89133 「メンデルスゾーン:
 チェロとピアノのための作品全集」
  協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17/
  チェロ・ソナタ第1番 変ロ長調 Op.45/
  アルバムの綴り/
  チェロ・ソナタ第2番 ニ長調 Op.58/
  無言歌 ニ長調 Op.109
デュオ・アルプ・フランツ:
【ユリアン・アルプ(チェロ),
カスパール・フランツ(ピアノ)】
メンデルスゾーンのチェロとピアノのための作品を全て集めている。ユリアン・アルプは、1981年、ドイツのソルタウ生まれのチェリスト。カスパール・フランツは1980年、キール生まれのピアニスト。二人はまだ十代の1996年から共演を始め、2006年にフェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ・コンクールで優勝をしている。録音:2008年7月26−29日,フランクフルト、DDD、63'56
GEN 89137 ブラームス:
 ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op.8
 ピアノ三重奏曲第2番 ハ長調 Op.87
ミュンヘン・ピアノ三重奏団:
【ドナルド・スルツェン(ピアノ),
ミヒャエル・アールト(ヴァイオリン),
ゲルハルト・ツァンク(チェロ)】
ピアソラ作品集(GEN 88110)、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲集(GEN 88111)が好評だったミュンヘン・ピアノ三重奏団が、今度はブラームスに取り組んだ。第1番の冒頭、明るく柔らかいスルツェンのピアノと、朗々と歌うツァンクのチェロ、アールトのヴァイオリンにすぐ引き込まれてしまう。ドイツの伝統に乗りつつ、瑞々しい感性が生きている。第2番でも、しっかりとした構成でありながら、重苦しくならないのはさすがだ。録音:2008年8月3−5日,ミュンヘン、DDD、66'28
GEN 89143 「いたずらに」〜リコーダー四重奏曲集
 ハーン:死の舞踊/
 シャイト:“ああ私は傷ついて”による幻想曲/
 ビーファーマン:パッセージ/
 モラヴェッツ:肉体/
 ブルックナー:ヴェクシラ・レジス/
 コスヴィナー:かき混ぜられた空気の世界/
 バッハ:3つの主題によるフーガ
カルテット・ニュー・ジェネレイション(リコーダー四重奏団)
リコーダー四重奏というと、可愛らしいイメージを思い浮かべてしまうかもしれないが、これは全く違う。ドロテー・ハーン(1966-)、ゴードン・ビーファーマン(1967-)、ポール・モラヴェッツ(1957-)、デイヴィッド・コズヴィナー(1957-)といった現代の作曲家の刺激的な作品と、ザムエル・シャイト、アントン・ブルックナー、ヨハン・セバスチャン・バッハのクラシカルな作品が、いずれも優れた演奏で収録されている。カルテット・ニュー・ジェネレイション(略称QNG)は、女性四人による団体。録音:2008年5月29日−6月1日 DDD、67'38

KAIROS 1CD¥2400

12902KAI
(2CD)
「クルタークのゴースト」
 〜クルタークと他の作曲家の小品集(全70曲)
 クルターク:ピアノ小品集(全40曲)
 他、バッハ、バルトーク、ベートーヴェン、ブーレーズ、
   ショパン、ハイドン、ヤナーチェク、リゲティ、リスト、
   マショー、メシアン、ムソルグスキー、パーセル、
   D.スカルラッティ、シューベルト、シューマン、
   シュトックハウゼンのピアノ小品
マリーノ・フォルメンティ(ピアノ)
このCDはディスクそのものが作品といえるような独創的なプログラミング。クルタークのピアノ曲を中心に間に挟みつつ西洋音楽の名曲を全体に散りばめ、それで西洋音楽の歴史をたどろうというのか、いやいやそんな単純なものではないだろう、高度な人文学的教養に裏打ちされた、一見ランダムに見えて、その実、意味深な選曲と配列で構成されている(例えばメシアンの「火の鳥第一」のあとにクルタークの「メシアンへの控え目な眼差し」が続いたり、クルタークの「ブーレーズへのオマージュ」のあとにブーレーズの「ノタシオン10」がきたり)。古くはギョーム・ド・マショーからパーセル、スカルラッティ、バッハ、ハイドン、ベートーヴェン、シューマン、ムソルグスキーからバルトーク、ブーレーズ、シュトックハウゼン、そしてクルタークと、ありとあらゆる時代と様式の曲が混在している。これらの作品を一手に弾いているのがイタリアの俊英マリーノ・フォルメンティである(マショーは声楽曲をピアノで弾いている)。彼のクリスタルのように澄みきったタッチには心洗われる。通して聴いていると不思議とマショーもシュトックハウゼンもムソルグスキーもクルタークも一つの流れのなかで違和感無く聴こえてくる。それぞれの曲の様式を踏まえつつ、まるで全曲が巨大なひとつの作品に思わせてしまうフォルメンティの音楽性には驚嘆。現代音楽を肩肘張らずBGMっぽく聴きたい人にも最適。録音:2008年
12882KAI エレナ・メンドーサ(b.1973):
 ①2つの《衝立画》(2004)〜
   Cl,Sax,Vc,Pf,Percのための
 ②《蜃気楼の聖務日課》〜
   レフェレンシア・アル・カプリッチョ第6番(2005)
 ③署名活動(2005)
  〜電気増幅を伴うBr,Cb,Cl,Trp,Trb,Vn,Vc,Pf
 ④コントラ・ディクシオン(反対語)
  (Ⅰ.進むべき/Ⅱ.道はない/
   Ⅲ.だが進まなければならない)
 ⑤誰とは聞いていない(Lo que nunca dijo nadie)(2004)
 ⑥ネベル・スプリッター(2008)〜Pf,Vn,Va,Vc
①アンサンブル・ルシェルシェ
②ユルゲン・ルック(Gtr)
③G.アンソレーナ(Br)、エンノ・ポッペ指揮
アンサンブル・モザイク
④コンラート・フォン・ケルン(Va)、
クリストフ・ラベルス(Va)
⑤デュオ10(ヴァイオリン&ギター)
⑥アペルト・ピアノ四重奏団
メンドーサはセヴィリア生まれ。ハンスペーター・キーブルツに作曲を師事した。切り詰められた書法のなかにスペイン的な情緒が抽象化された形で反映されているのはさすが。《蜃気楼の聖務日課》はゴヤの絵画にインスパイアされた曲でグリサンドを多様するギターの響きが時に電子音楽を思わせる。《署名活動》ではバリトンと楽器が言葉とも音とも言えない原初的な呻きを奏でる。そして《コントラ・ディクシオン》の各曲のタイトルはノーノの代表作「進むべき道はない、だが進まなければならない」から採られている。繊細なアイデアと音響に溢れ、その感性の鋭さは特筆に価する。前衛音楽における詩的作曲家と言えよう。録音:2008年
12892KAI
〔再発売〕
ヴォルフガング・リーム:三重奏曲集(1969-94)
 ①《符帳IV》/②《地平線で》/
 ③《歪み−習作》/④《嘆き》/
 ⑤弦楽三重奏曲第2番/⑥パラフレーズ/
 ⑦《イン・ヌーチェ》
アンサンブル・ルシュルシュ,
②テオドロ・アンツェロッティ(アコーディオン)
⑥菅原幸子(p)
旧品番12092KAIの番号換え再発売。リームの若書きからおよそ30年間に渡る三重奏曲ばかりを収録。初期作品の点描的で一見スタティックな作風のなかにも後の量感あるドラマティックな要素が感じられる。ラッヘンマン夫人の菅原幸子も出演。録音:1995/1996年

K&K 1CD¥2300

KUK 03
¥2090
ブラームス:ピアノ作品集
 8つの小品 Op.76
 (カプリッチョ 嬰ヘ短調,カプリッチョ ロ短調,
  間奏曲 変イ長調,間奏曲 変ロ長調,
  カプリッチョ 嬰ハ短調,間奏曲 イ長調,
  間奏曲 イ短調,カプリッチョ ハ長調)/
 変奏曲 ニ長調 Op.21-1/
 変奏曲 ニ長調 Op.21-2/
 間奏曲 変ホ長調 Op.117-1
リリヤ・ジルベルシテイン(ピアノ)
とあるショップの試聴記に取り上げられたほど前編が好評だった、ジルベルシテインのバート・ホンブルクでのライヴ、その後編。前編(KUK 02)がベートーヴェンのソナタだったのに対し、後編はブラームス。ここでも正攻法で熟成味溢れた演奏を繰り広げて、しっかりとした手応えがある。録音:2007年10月、バート・ホンブルク,ライヴDDD、56m
KUK 11
¥2090
「ハープとオルガンによるコンサート」
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲〜アダージョ/
 チャートック:ベージュ色の夜想曲/
 ダマーズ:ラプソディ/
 アルベニス:コルドバ/
 バッハ:パルティータ第3番BWV.1006〜プレリュード/
 チャイコフスキー:「エウゲニ・オネーギン」〜幻想曲/
 ブランコ:オルガン協奏曲/
 サミュエル=ルソー:田園変奏曲
オルヤ・カイザー(ハープ)
ウルリケ・ノルトホフ(オルガン)
ハープとオルガンが共演したCDは珍しいだろう。華麗なハープと厳かなオルガンは、一見正反対なようだが、カイザーとノルトホフの創意工夫で、従来にない美を作り出すことに成功している。注目はジャン=ミシェル・ダマーズ(1928−)のラプソディ。彼の母親は高名なハーピスト、ミシュリヌ・カーンとうだけに、さすがにハープの魅力を知り尽くしている。幻想的で夢見心地の音楽は、近代フランス音楽マニアなら、うっとりと聞き惚れること間違いなしだろう。録音:2007年8月,DDD、56m
KUK 12 「アート・オヴ・コンダクティング〜パヴェウ・プシトツキ」
 ①モーツァルト:交響曲第36番 ハ長調 K.425 「リンツ」
 ②ドヴォルザーク:弦楽セレナード ホ長調 Op.22
パヴェウ・プシトツキ(指揮)
カトヴィツェ・シレジア室内フィルハーモニー管弦楽団
パヴェウ・プシトツキは、1958年生まれのポーランドの指揮者。クラクフで学び、1980年代にはクラクフ・フィルハーモニー管弦楽団、ウッチ国立歌劇場で活動。1988年から1991年まで、グダニスク・バルト・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者、1995年から1997年まで、ウッチのアルトゥール・ルービンシュタイン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を勤めた。プシトツキの正攻法の音楽作りが好ましい演奏である。録音:①2002年9月15日,マウルブロン修道院,ライヴ ②2007年11月10日,バート・ホンブルク,ライヴ DDD、58m
KUK 44 「ヘンデルの力」
 ヘンデル:
  「イェフタ」,「サムソン」,「ユダス・マカベウス」,
  「サウル」,「ソロモン」,「ベルシャザール」,
  「メサイア」,「メサイア」モーツァルト編曲版,「ヨシュア」の抜粋
ユルゲン・ブッダイ(指揮)
ハノーヴァー・ホーフカペレ,他
K&Kの目玉企画である、マウルブロン修道院におけるヘンデルのオラトリオ演奏からの抜粋。ユルゲン・ブッダイの手堅く温もりのある演奏は、いずれの作品においても優れた味わいを生み出している。このシリーズに関心があるものの、まだ手が出せない人には打ってつけの1枚だろう。DDD、82m

MARQUIS 1CD¥2200

MAR 81379 ①ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
②ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
③ドビュッシー:ゴリウォーグのケークウォーク
サンクトペテルブルグ弦楽四重奏団:
【アラ・アラノフスカヤ(Vn)、
アラ・クロレヴィッチ(Vn,②)、
ダヴィド・チェルニャフスキ(Vn,①③)、
ボリス・バイネル(Va)、
レオニード・シュカエフ(Vc)】
既に20年以上の歴史を持つサンクトペテルブルグ弦楽四重奏団の新録音。ドビュッシーの弦楽四重奏曲は、しばしばあるような鋭角的なキツイ演奏ではなく、余計な力を抜きつつ知性を張り巡らしたクールビューティ的演奏。録音:2007年11月,オハイオ州オベリン(①③)、2005年7月,サンクトペテルブルグ(②)、DDD、56'35
MAR 81383 ジョン・バージ(1961-):
 アッパー・カナダ組曲,
 フランダースの野の随想
ナーハン・アーマン指揮
シンフォニア・トロント
ジョン・バージは、1961年、カナダ、オンタリオ州ドライデン生まれ。1987年以来、キングストンのクィーンズ・ユニヴァーシティで作曲の教授を務めている。ここに収録されている2作品は、どちらも弦楽合奏曲。「アッパー・カナダ組曲」は1997年の作品で、4曲からなる作品。民謡を用いた音楽が楽しい。「フランダースの野の随想」は2006年にシンフォニア・トロントからの依頼で作曲したもので、5曲からなる静かな佳作。シンフォニア・トロントは、1998年に結成された小オーケストラ。録音:2007年10月29,30日,トロント DDD、66'09
MAR 81395 「チェロの芸術〜チェロの傑作の二百年」
 ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第2番 ト短調 Op.5-2
 シューマン:幻想小曲集 Op.73
 ヒッキー:ベアラ
 ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
 ロストロポーヴィチ:ユモレスク
ドミトリ・コーゾフ(チェロ)
ピーター・ロール(ピアノ)
ドミトリ・コーゾフは、サンクトペテルブルグ出身のチェリスト。少し翳りの入った美音が特徴で、シューマンやショスタコーヴィチと相性がとても良い。シーン・ヒッキーはデトロイト出身の作曲家。録音:2005年5月24,25日,2007年5月31日 DDD、73'37

MEGA DISC 1CD¥2400

MDC7797 ゲオルグス・ペレツィス(b.1947):作品集
 ①啓示/
 ②それでも、なお/
 ③アストル・ピアソラ、オスカー・ストロック、そして私〜ブエナ・リガ/
 ④ラスト・ソング
ギドン・クレーメル(Vn)
クレメラータ・バルティカ
①ヤーニス・シプチェヴィクス(カウンター・テナー)、
G.ボルドツキ(Trp)
①②カティア・スカナヴィ(Pf)
ペレツィスはラトヴィアの同世代の作曲家ヴァスクスと共に抒情的な作風で広く人気がある。しかしヴァスクスが悲しげで穏やかな音楽を書くのに対し、こちらはそうした部分と併せて時にマイケル・ナイマン、グラスを思わせる外交的で華やかな側面をみせる。《啓示》はコントラルト独唱の入る曲でナイマンとショスタコーヴィチを折衷(!)したような印象。《それでも、なお》はペルトをもっとセンチメンタルにしたような映画のサントラを思わせる甘美な曲、《アストラ・ピアソラ〜》はピアソラのメロディをフューチャーした痛快な一作でピアソラのスペシャリスト・クレーメルの面目躍如。そして《ラスト・ソング》は重厚な弦楽の響きに北国の憂愁があふれる。録音:2005年11月リガ
MDC7800 「形は空虚である」〜マイクロトーナル・ミュージック
リーティス・マジュリス(b.1961):作品集
 ①計量カノン/
 ②休みなしで/
 ③モナド/
 ④形は空虚である
①コルドス弦楽四重奏団
②レヴァ・シパイティテ(Vn)、
ロベルタス・ブリシュケヴィチウス(Va)、
ミンダウガス・バチクス(Vc)、
セルゲユス・オクルシュコ(Pf)、
ユリウス・チェルニウス(Cl)、
ヴァレンティナス・ゲルゴタス(Fl)
③ダイニウス・スヴェルディオラス(Cemb)
④ラトヴィア放送室内合唱団、
M,バチクス(Vc)
すごい作品集が出た。マジュリスはリトアニアの新世代の作曲家として最近目覚しい活躍をしている。バルト三国の作曲家といえば今回紹介したラトヴィアのペレツィス、他にヴァスクス、エストニアのペルトのように新抒情主義の作曲家というイメージがあるが、その次の世代は全く新たな方向へ向かっているようだ。マイクロトーナル・ミュージックとは微分音を使った音楽全般を指す。だからガムラン、アメリカ実験主義、アラブ音楽、スペクトル楽派も広い意味でその範疇に入る。マジュリスはリゲティに似た方法でマイクロトーナルの新たな可能性を引き出そうとしているようだ。弦楽四重奏のための《休みなしで》はライヒのディファレント・トレインズみたいな出だしだが猪突猛進に増殖してゆく音群は狂気の沙汰。チェンバロのための《モナド》はどういう仕掛けなのかチェンバロがポルタメントを掛けながら音群が推移してゆく。その奇妙な響きは、さながら21世紀版・熊蜂の飛行!《形は空虚である》は明らかにリゲティの影響(永遠の光やアトモスフェールなど)が感じられ、オーロラか雲を思わせる美しい響き。要チェックの作曲家の登場だ。録音:2006年
MDC7799 「ジョン・ケージ:13-4?-43」
 ①THIRTEEN (1992)〜13奏者のための
 ②FOUR?(4の6乗)(1992)
  〜なんでもよい方法によるあらゆる音のための
 ③FOUR3(4の3乗)(1991)〜抜粋
  〜4人のパフォーマー
   (1つか2つのピアノ、12のレイン・スティックス、
   ヴァイオリンと発振回路と沈黙)のための
バートン・ワークショップ
当レーベルで進行中のケージの数字シリーズ最新盤。協和音がゆったりと霧がたなびくように拡がってゆく13奏者のためのTHIRTEEN。なんでもよい方法によるあらゆる音のためのFOUR6は非楽音、ノイズが30分も続く。「全ての音はそれ自体で既に音楽」というケージ思想が分かり易く伝わる。FOUR3は雨音を出すレイン・スティックを使った繊細な音響が心地よい。どの曲もまるで大自然の真っ只中に放り出されたかような感覚の過激な静けさを持った美しいミクロコスモス。録音:2002年8月
MDC7798 「ミュジカル・セマンティクス」
〜ボリス・ヨッフェ(b.1968)の音楽
 ①4〜メゾ・ソプラノ、リコーダー、リュートと
  ハーディ・ガーディ、アンサンブルのための歌曲集/
 ②4つのリチェルカーレ/③ソネット/
 ④6つのデザイン/⑤7つの詩〜弦楽四重奏/
 ⑥エッセイ/⑦樹/⑧国家/
 ⑨アリア〜弦楽三重奏/⑩無題/
 ⑪バガテル/⑫カプリチオ/
 ⑬人間の尊厳について/⑭献身をもって容易に
①アンサンブル・ラ・モラ、
②⑤⑨⑫D.ディクティアー(Vc)、
②P.セペック(Vc)、
③H.ヘルツォーク(Gamb)
④⑤⑧⑨D.コビリャンスキー(Vn)
⑤⑥⑭P.コパチンスカヤ(Vn)
⑤⑨⑩R.スピツァー(Va)
⑥⑪A.ヨッフェ(Pf)、⑦D.チェンナ(Fg)、
⑫⑬P.フロポフスキー(Gtr)
ヨッフェはペテルベルク生まれで幼いころからヴァイオリンを学び、若いころはロック・バンドで活動しピンク・フロイドなどをカバーしていたという。その後、ドイツでリームに師事しネオ・ロマン主義的な作品を書き始める。シュニトケ、グバイドゥリーナらを思わせる思索的な音楽。録音:2006年

METIER 1CD¥2000

MSV28505 「クリスト・バリオス/20世紀クラリネット・リサイタル」
 バーンスタイン:クラリネット・ソナタ(1941-42)/
 ブロントン:クラリネット・ソナタ(1988)/
 ベルク:4つの小品(1913)/
 バックス:クラリネット・ソナタ(1934)/
 エサ=ペッカ・サロネン:夜の歌(1978)/
 オネゲル:ソナチネ(1921-22)
クリスト・バリオス(Cl)
クリントン・コーマニー(Pf)
バリオスは1976年生まれの若手でリチャード・ストルツマンに師事。その後、数々の国際コンクールに入賞した後、独奏者として世界中で活動している。20世紀作品を主に得意としており、このアルバムではスウィンギーなバーンスタインからベルク、サロネンまで多様なスタイルを音楽を手中に収めている。録音:2008年
MSV28508 エドウィン・ロクスバラ(1937-):
オーボエ作品集
 スタディⅠ/アウロディ/印象/
 エクリッシ/アンタレス/悲歌/
 カンティレーナ
クリストファー・レッドゲイト(Ob,Ob ダモーレ)
ステファン・ロビングス(Pf)
ロジャー・レッドゲイト指揮
アンサンブル・エクスポーズ
ロクスバラは1937年リヴァプール生まれ。ハウエルズやナディア・ブーランジェ、ダラピッコラなどに学んだ。オーボエ独奏からピアノ伴奏、アンサンブルとエレクトロニクス伴奏のものまで多彩な作品を収録している。録音:2008年

NEOS

NEOS10816
(SACD Hybrid)
\2700
(スイス・チェンバー・ソロイスツ・エディションVol.2)
 《ハッピー・バースデー、エリオット・カーター!》
  〜エリオット・カーター(b.1908):室内楽新作集
 ①モザイク〜室内アンサンブルのための(2004)
 ②作り話〜ヴィオラ・ソロのための(2007)
 ③魅惑のプレリュード〜フルートとチェロのための(1988)
 ④時間と時間〜ソプラノとアンサンブルのための(1998/99)
 ⑤HBHH〜オーボエ・ソロのための(2007)
 ⑥2つの断章〜弦楽四重奏のための(1994/1999)
 ⑦オーボエ四重奏曲(2001)
スイス・チェンバー・ソロイスツ:
【ハインツ・ホリガー(Ob,E.Hr)、
ウルズラ・ホリガー(Hrp)、
フェリックス・レングリ(Fl)、
フランソワ・ベンダ(Cl)
ユルグ・デーラー(Vn,Va)、
シルヴィア・ノッパー(Sop)ほか】
昨年100才を迎えたカーターの近作室内楽曲集。カーターは昨年ボストン響のカーター生誕100歳の記念委嘱作品でオーケストラ曲を発表しており、その衰えぬ創作力には目を見張らされる。本盤では巨匠ハインツ・ホリガーの最新録音が聴けるのもうれしい。室内アンサンブルのための《モザイク》冒頭では微分音的なピッチがエスニックな味を醸し出していて面白い。作曲家は老いてますます自在の境地に達しているようだ。録音:2008年
NEOS10805
(SACD Hybrid)
\2700
「モダン・エイジの忘れ形見」
 〜ヴィオラとチェロのための2重奏曲集
 オットー・ジーグル(1896-1978):デュオ・ソナタ(1945)
 レベッカ・クラーク(1886-1979):ララバイとグロテスク(1916)
 ヒンデミット(1895-1963):デュエット(1934)
 ギュンター・ラファエル(1903-1963):デュオ(1941)
 ルトスワフスキ(1913-1994):ブコリキ(1952/1962)
 ミヨー(1892-1974):ソナチネ(1959)
 ジークムント・シュール(1916-1974):
  2つの古風な舞曲(1941-42)
ユリア・レベッカ・アドラー(Va)
トーマス・ルーゲ(Vc)
ヴァイオリンとチェロのデュオならラヴェルに名曲がある。しかしヴィオラとチェロには・・・?ここにありました!しかも中音域(ヴィオラ)と低音域(チェロ)の組み合わせは意外に量感があり、それでいてもっさりした印象がなくて実はとても幅広い表現が可能。思えばヴィオラ奏者だったヒンデミットがこの分野に手をつけないわけがなかった。「モダン・エイジの忘れ形見」の副題通り、19世紀末から20世紀初頭に生を受けた、前衛とは一線を画した作曲家たちのロマンの香り豊かな作品ばかり。ジーグルは1945年の作品ながらドヴォルザークかエルガーを思わせ、バルトークのルーマニア民族舞曲のようなルトスワフスキ作品、おしゃれなミヨー、ショスタコーヴィチばりの諧謔味が面白いシュール作品と1トラックごとに新しい発見のある一枚。演奏する二人はミュンヘン・フィルの首席として活躍している。録音:2008年

NEWPORT CLASSICS

NCD60175/2
(2CD)
\4400
シューベルト:ピアノ作品集Vol.1
 ①4つの即興曲D899 Op.90
 ②4つの即興曲D935 Op.142
 ③さすらい人幻想曲Op.15
 ④楽興の時 D780 Op.94
 ⑤ピアノ・ソナタ イ短調 D537
 ⑥ピアノ・ソナタ 変ホ長調 D568
シーモア・リプキン(Pf)
シーモア・リプキンはルドルフ・ゼルキン、ホルショフスキ、ホロヴィッツに師事し1948年には19歳でラフマニノフ・ピアノ・コンクールで優勝した。またクーセヴィツキー、ライナー、ミュンシュ、オーマンディなど名だたる指揮者達と共演していた大ベテラン。バーンスタインやローザンドとの名演はSONYで聴くことが出来る。「即興曲」「楽興の時」などシューベルトの名曲ばかりを演奏したこのアルバムはペダルを極力控えた粒のそろった端正な作り。P&C:2008年

ORF 1CD¥2300

CD3026 カール・シシュケ(1916-1969):作品集
 ①「カンダダ」Op.45(1956)
  〜ソプラノ、混声合唱と小管弦楽のための
 ②コラール・パルティータOp.46(1957)
 ③シンセシス(合成)Op.47(1958)
  〜4×4楽器のための
 ④未完のミサ曲より《キリエ》Op.48
  〜混声合唱とオルガンのための
 ⑤ディヴェルティメントOp.49(1963)
 〜10楽器もしくは室内管弦楽のための
 ⑥交響曲第5番《Bに基づく》Op.50(1965)
 ⑦対話Op.51(未完成)
①A.ヒュックル(Sop)、
P.コイシュシュニヒ指揮
ウィーン放送響、
ORF合唱団
②A.ユッフィンガー(Org)
③P.コイシュニヒ指揮
アンサンブル・コントラプンクテ
④A.グラスナー指揮
ウィーン・アントン・ウェーベルン室内合唱団、
A.ユッフィンガー(Org)
⑤E.ウルバンナー指揮
ディ・ライヘ
⑥A.リゲティ指揮
ウィーン放送響
⑦W.パンホファー(Vc)、
H.ジェームズ(Pf)
シシュケはハンガリーに生まれウィーンで学んだ作曲家。あのフランツ・シュレーカーに教えを受けたこともあり、後にウィーン音楽院の教授になってからは多くの弟子を輩出した。基本的にセリーによる彼の音楽は新ウィーン楽派に始まりチェルハ、フォン・アイネムらへと連なる20世紀オーストリア音楽のよき伝統を感じさせる。録音:1972-2008年
CD3037 ディルク・ダセ(1960b):作品集
 ①チェロ協奏曲
 ②ヴァイオリン協奏曲
 ③アコーディオン協奏曲
①フリードリヒ・クラインハップル(Vc)
ウルフ・シルマー指揮
ウィーン・コンセルト・フェライン
②S.シャフライトナー(Vn)
S.カンブルラン指揮
クラングフォルム・ウィーン
③フィリップ・トゥリオー(アコーディオン)
P.ブルヴィク指揮
アンサンブル20世紀
ダセはベリオ、チェルハに作曲を師事し多くの管弦楽曲、オペラを作曲している。作風はベルクを思わせる表現主義で緊張感が溢れる。アメリカ亡命後のアインシュタインを描いた《アメリカのアインシュタイン》というオペラもある。チェロ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲は典型的な表現主義音楽だがアコーディオン協奏曲は独奏楽器のせいもあって音色、構成、独奏とオーケストラとの関係も前2作とは違った、まるでピアソラがウィーンで前衛的な作品を作曲したかと思えるようなユニークな作品。ウィーン楽友協会レジデント・コンポーザー。録音:?2004年、②2000年、③2004年
CD3040
(2CD)
オットー・M.ツィーカン(1935b):
 オペラ・フラグメント《ジョゼフ・フーシェ》
S.フェンツ、C.クラウゼン、ほか
ツィーカンはウィーンを中心に活動する作曲家。若いころはピアニストとしてシェーンベルクの作品を度々演奏したという。Disc1は語りのみ、Disc2には歌が入っている。録音:2008年
CD3045 「リランテン」
 〜ハイドン時代のポップ・ミュージック
  オーストリアの下町の3つの舞曲/口琴独奏/
  ステッケンとイグラウの旋律/ハンガリー風/
  フランケンとボヘミアの2つの旋律/ほか全13曲
シカネーダース・ユーゲント:
【アンドレアス・ヘルム(シャルマイ&歌)、
アルビン・パウルス(ボック〔ドイツのバグパイプ〕、口琴、シャリュモー、羊飼いの笛、歌)、
ジーモン・ヴァッシャー(ハーディ・ガーディ)】
オーストリアは周辺のハンガリー、チェコなどからたくさんの音楽が入ってきてそれらが混交し新たな音楽が花開いた。このCDはハイドンの生きた時代にオーストリアで聴かれていた街角の音楽。スコットランド音楽にも似た舞曲やビヨ〜ンビヨ〜ンという音色の口琴など楽しい一枚。録音:2008年1月、ウィーン
CD3046 「ザルツブルグの宗教音楽」
 ①ダウターマン:二つのトランペット・パレード
 ②シュメルツァー:
  宗教的・世俗的合奏曲集よりソナタ第3番、第1番
 ③ハインリヒ・イグナツ・フランツ・ビーバー:詩篇第110番「主は仰せられる」
 ④カール・ハイリヒ・ビーバー:3声のソナタ ト短調
 ⑤H.I.F.ビーバー:詩篇第113番「褒め称えよ、しもべ達」
 ⑥ダウターマン:二つのトランペット・パレード
 ⑦H.I.F.ビーバー:聖母のリタニア
 ⑧ムファット:ソナタ第5番 ト長調
 ⑨カルダーラ:マミフィカト ハ長調
アントニー・シュピリ(指揮、Cemb、Org)、
アンサンブル・ムジカ・サクラ・プロファーナ(①、⑥以外)
①③⑤⑥⑦⑨インスブルック・トランペット・コンソート
③⑤⑦⑧⑨マリーニ・コンソート
③⑤⑦⑨コレギウム・ヴォカーレ・ザルツブルグ、
アレクサンドラ・ザモイスカ(S)、
ダニエル・グローガー(C-T)、
ヴィルギール・ハーティンガー(T)、
アルバート・ハーティンガー(B)
ビーバーを中心にザルツブルクを中心に活躍した作曲家たちの宗教曲を集めた。一夜の降臨祭音楽祭の演奏会を全て収録。本編の前にインスブルック・トランペット・コンソートによる目の覚めるようなアンサンブルはまさに天の輝き。録音:2001年6月4日、ザルツブルグ聖霊降臨祭バロック音楽祭
CD3048
(2CD)
「ヤーコプ・オブレヒト第1集」
 ①ミサ「ローゼ・プレイサンテ」
 ②ミサ「手に負えない運命の女神」
ザ・サウンド・アンド・フュアリ(音と熱狂):
【デヴィッド・アーラー(C-T)、
クラウス・ヴェンク(T)、
ジョン・ポッター(T)、
トーマス・E.バウアー(Br)、
リヒャルト・ヴィストライヒ(B)】
ORFではもうおなじみ、ザ・サウンド・アンド・フェアリの最新録音はフランドル楽派の巨匠オブレヒトの珍しいミサ。静かな祈りの音楽。録音:2006年9月ライヴ、DDD、91:10
CD3050
(2CD)
レオナルド・レーオ(1694-1744):
 3声のためのカンタータ
 「イオーレとエルコーレ(ヘラクレス)の結婚」(世界初録音)
クリストフ・ハンマー指揮
ノイエ・ホフカペレ・ミュンヘン
ズザンネ・ベルンハルト(イオーレ、S)、
カイ・ヴェッセル(エルコーレ、C-T)、
ドミニク・ヴェールナー(アルチェオ、テセオ、B)
ナポリ派の作曲家レーオの珍しいオペラ。神話を題材にしているだけあって重厚で厳粛な雰囲気をもった作品。イオーレ役のズザンネ・ベルンハルトのドラマティックな歌唱が印象的。録音:2006年9月ミノリート教会ウィーン、ライヴ
CD3051 「クロイツェル・ソナタ」
 ①ベートーヴェン:クロイツェル・ソナタ〜第1楽章
 ②ヤナーチェク:弦楽四重奏曲「クロイツェル・ソナタ」
  (ヴァイオリン・チェロ・ピアノ版)
  ※曲間・楽章間に
   トルストイの「クロイツェル・ソナタ」の朗読入り
ウィーン・メルリン・アンサンブル:
【マルティン・ヴァルフ(Vn)、
シリル・トリコワール(Vc)、
ティル・アレクサンダー・ケールバー(Pf)】
ペーター・マティッチ(朗読)
クロイツェルに因んだ企画物。ヤナーチェクの弦楽四重奏曲のピアノ三重奏版がオリジナルと思えるほどよく出来た編曲で聞き応えある。メルリン・アンサンブルはシェーンベルクの月に憑かれたピエロなどの20世紀音楽も積極的に取り上げている。録音:2008年2月22日ライヴ、ウィーン
CD3052
(SACD Hybrid)
\2300
J.S.バッハ:モテット集
 「精霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV.226
 「来たれ、イエスよ、来たれ」BWV.229
 「イエス、わが喜び」BWV.227
 「恐れることなかれ」BWV.228
 「主に向かって新しき歌をうたえ」BWV.225
オットー・カルグル指揮
聖ペルテン大聖堂聖歌隊、
カペラ・ノヴァ・グラーツ、
ソラメンテ・ナトゥラリ・ブラティスラヴァ
ORFの常連指揮者カルグルは宗教音楽のほか現代音楽の指揮者としても活躍している。透明な音色、精妙なアンサンブルが心地よい。録音:2008年9月6日,聖ペルテン大聖堂

PIERRE VERANY

PV709021
\2400
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ全集
 15の独奏ソナタOp.1〜ヴァイオリンのためのソナタ全曲
 (第3、10、12、13、14、15番)/ト短調Op.2
ジルベール・ベッツィーナ(Vn)、
フレデリク・オーディベール(Vc)、
ヴェラ・エリオット(Cemb)
(ニース・バロック・アンサンブル団員)
PV795032の再発売。今年(2009年)ヘンデル没後250年を記念しての再発売となりました。ヴァイオリンのベッツィーナはニース・バロック・アンサンブルの指揮者でもあり、この共演者も気心の知れた同アンサンブルのメンバーです。ピリオド楽器を使用した演奏で、音楽的で呼吸感のある演奏は発売当初ル・モンド紙などで絶賛されました。録音:1994年3月

QUERSTAND 1CD¥1800

生誕200年記念!メンデルスゾーン・アンソロジー

今年生誕200年を迎えるメンデルスゾーン。メンデルスゾーン縁の地ライプツィヒ近郊に本拠を構えるQUERSTANDレーベルではこれを記念し全10巻にわたる「メンデルスゾーン・アンソロジー」を発売することになりました。手紙や伝記の朗読など厳しいものもありますが、メンデルスゾーンや同時代の作曲家の珍しい作品が聴ける貴重なアンソロジーになりそうです。
VKJK 0812
(2CD)
「メンデルスゾーン・アンソロジー 第1巻」
 「今、皆が聴き入っている!皆が!」〜音楽と手紙
 ①ヴァイオリン・ソナタ へ短調Op.4 (1823)
 ②ピアノ四重奏曲 ロ短調Op.3 (1824/5)
 ③弦楽四重奏曲 へ短調Op.80 (1847)
 ④歌曲「歌の翼に」「秋の歌」「恋人の手紙」「旅の歌」「森の城」
  「夜の歌」「ヴェネチアの舟歌」「最後の喪失」「月」、他
 ⑤手紙 「ゲーテと過ごした日」「ショパンと会って」、他
リーゼ・クラーン(Pf(ハンマーフリューゲル))
マリエッタ・ツムビュルト(S)
イトゥリアガ四重奏団
ドゥルス・グリューンバイン(朗読)
1枚目の収録曲を演奏しているイトゥリアガ四重奏団は、1996年にライプツィッヒにて設立。個性的で優秀な技術と、メンバー同士の信頼性が好評を得て、2000年にヨーロッパ放送連合のコンテストで1位を獲得。有名なコンサートホールやヨーロッパの主要な音楽祭、また2003年には韓国、2006年には南アメリカと活動の場も広げつつある。そして今回、ついに日本に上陸!その演奏に乞うご期待である。2枚目は、歌曲とメンデルスゾーンの手紙。ドイツ語満載で、彼の時代にタイムスリップしたような心地に浸ることができる。録音:2009年
VKJK 0830 「メンデルスゾーン・アンソロジー 第3巻」
「メンデルスゾーンと彼の時代2」
 ①メンデルゾーン:歌曲「セレナーデ」
 ②ニールス・ゲーゼ:男声合唱曲(3曲)
 ③メンデルスゾーン:
  合唱曲「ルイ・ブラス」からの歌
   (ロマンス)Op.77-3、カノン「賢者ディオゲネス」、
  ピアノとハープの為の「夕べの鐘」、創立記念祭(男声合唱)
 ④イーグナーツ・モシェレス:ピアノ曲(2作品)
 ⑤ユリウス・リエツ:歌曲「木のそばで」他2曲
 ⑥フェルディナンド・ダヴィッド:ヴァイオリンとピアノの為の「バラード」他6曲
 ⑦メンデルスゾーン(ダヴィド編):
  無言歌「ヴェネチアの舟歌」(ヴァイオリンとピアノ版)
ライプツィッヒ・マイスター六重唱団
アンドレアス・ハルトマン(Vn)
アルブレヒト・ハルトマン(Pf)
ディルク・フィッシュベック(Pf)
クリスティーナ・エンゲルケ(Hrp)
グン・ウク・リー(B)
ウン・ジョン・キム(Pf)
マニヤ・エッカート(A、MS)
クリスティン・ヘンネベルク(Pf)
メンデルスゾーンが、ベルリンで音楽的な環境に浸り始めた10代から、才能を開花させ、フランクフルト、デュッセルドルフ、ライプツィヒで、輝かしい活躍をしていた良き日、30歳ぐらいまでに、仕事で、またはプライヴェートで出会い、お互いに影響を与えあった音楽家達の作品が集められている。録音:2009年
VKJK 0809
(2CD 1枚価格)
\1800
「メンデルスゾーン・アンソロジー 第6巻」
「交響曲の至宝と2台のピアノの為の協奏曲」
 ①序曲「ルイ・ブラス」Op.95/
 ②2台ピアノと管弦楽のための協奏曲 変イ長調/
 ③2台ピアノと管弦楽のための協奏曲 ホ長調/
 ④交響曲 第3番イ短調「スコットランド」Op.56
高橋直史指揮
アウエ・エルツゲビルゲ・フィルハーモニー
アレクサンダー・マイネル(Pf)
クリスティアン・マイネル(Pf)
ドイツで認められ、オペラとオーケストラ・コンサートの両輪で活躍を開始した実力派の若手指揮者、高橋直史。メンデルスゾーン生誕200年の今、彼の解釈によるメンデルスゾーンの世界は、日本人としては見逃せない。高橋&エルツゲビルゲ・フィルはシューマン没後150年コンサート・ライヴの協奏曲集(VKJK0633)でも好評をえていた。録音:2009年11月8日アウエ
VKJK 0826 「メンデルスゾーン・アンソロジー 第7巻」
 「木管楽器奏者の為の技巧」
  メンデルスゾーン:
   コンツェルトシュテュック第1番Op.113,第2番Op.114
   (クラリネット、バセットホルン、ピアノのための)/
   クラリネット・ソナタ 変ホ長調/
 ダンツィ:バセットホルン・ソナタ ヘ長調/
 カール・ベアマン(1811-1885):
 デュオ・コンチェルタントOp.33(2本のクラリネットとピアノのための)
アンドレアス・レーネルト(Cl)
フォルカー・ヘムケン(バセットHr,Cl)
王曉嵐(シャオ・ラン・ワン)(Pf)
演奏者レーネルトとへムケンは、長いことライプツィヒ・ゲヴァントハウス管のメンバーであった。彼らが、ここに収められている作品を選択したのには、バセットホルンという楽器にとって、ダンツィとベアマンの存在が、大変大きいということを意味している。特にベアマン・ファミリー(クラリネット、およびバセットホルン奏者だったカール・ベアマンと息子で作曲も手がけるヘンリック・ベアマン)は、メンデルスゾーンと芸術を通して大変親しい間柄にあり、お互いの音楽性に影響を与えあったことは間違いない。レーネルトは、「メンデルスゾーンが長年、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を率いて、強い影響を及ぼしたことは周知のことだが、それだけに留まらず、人は驚くかもしれないが、メンデルスゾーンの精神は未だ、このオーケストラに息づいている。メンデルスゾーン生誕200年を記念し、この年を素晴らしい『音楽の祝賀の年』とすることが重要だ」と語っている。録音:2009年
VKJK 0907 「メンデルスゾーン・アンソロジー 第8巻」
 メンデルスゾーン:歌劇「兵士の恋」(1幕の音楽喜劇)
エリック・ソレーン指揮
アルテンブルグ=ゲラ・フィルハーモニー管弦楽団、
チューリンゲン劇場&フィルハーモニー・オペラ合唱団
この「兵士の恋」は、メンデルスゾーンが11歳のクリスマスに作曲し、両親にプレゼントしたジングシュピール(台詞付き音楽劇)である。お話は、ナポレオン軍がスペインを占領した頃、フランスの大佐フェリックスは、スペインの伯爵夫人と恋に落ち、ちょうど同じ頃、大佐の兵士ビクターは伯爵夫人のメードツェルビーネと浮気をする。政治情勢のために、両方のカップルは、関係を秘密にしているが、兵士ビクターは、ツェルビーネとの恋を実らせるために策を講じる。さてさて、結末は…?10代にして、大作曲家としての才覚を見せ始めた若きメンデルスゾーンの才能を充分に楽しんでほしい。録音:2009年
VKJK 0920
※音楽CDではありません
「メンデルスゾーン・アンソロジー 第10巻」
 「メンデルスゾーン年鑑」〜
  フェリックス メンデルスゾーンの人生(ミハエル・シュルテ監修)
  1.脱出(1811)/2.尊敬すべき家庭教師(1819)/
  3.心気症のベルガー氏(1820)/
  4.私的問題に関する顧問ゲーテとのおしゃべり(1821)/
  5.日曜日の音楽(1822)/6.不機嫌なケルビーニムッシュ(1824)/
  7.最初の傑作(1825)/8.マタイ受難曲(1829)/
  9.大旅行(1830〜1832)/
  10.第4又は第5シンフォニー?/・・・/
  21.王室のような死(1847)
ハンネローア・ホーガー,
マックス・シモニシェク,
コリーナ・キルヒホフ,ペーター・フリッケ,他
「メンデルスゾーン・アンソロジー全10巻」ならではのCD「メンデルスゾーン年鑑」。メンデルスゾーンの人生を、ドイツで活躍している俳優陣が、再現する。『メンデルスゾーン通』を目指すなら、是非!!録音:2009年
VKJK 0834 ブラームス:ドイツ・レクイエムOp.45 フランツ=ぺーター・フーバー指揮
マイニンゲン宮廷楽団、
フルダ大聖堂聖歌隊
ナターシャ・ユング(S)、
ペーター・シェーネ(Br)
ドイツ・レクイエムは、ラテン語の典礼文ではなく、ブラームスがルター訳の聖書からテキストを選び、作曲されており、彼の信仰観や死生観が推し量られる興味深い作品となっている。さらにそれはもはや「死者」のための音楽ではなく、すべての人に贈られる慰め、そして「生きる」ということの尊さであふれている。演奏は、ブラームスとも縁の深いマイニンゲン宮廷楽団である。1885年まで、このオーケストラの指揮、指導を担当していたハンス・フォン・ビューローが、ブラームスの作品発表の場として、このオーケストラを提供したことで、ブラームス自身も指揮をした機会がある。ビューローによって鍛えられた緻密な演奏は、当時から高い評価を受けていたが、それから120余年経った今も、この伝統あるオーケストラは、きっとブラームスの真髄を再現してくれることだろう。指揮は、1997年12月以来ずっと、フルダ大聖堂聖歌隊の指導を務めるフランツ=ペーター・フーバー。200年以上の歴史を有する聖歌隊は、音楽大使として、聴く者を満足させるに違いない。録音:2008年10月25日フルダ大聖堂、ライヴ
VKJK 0821 ドイツ民謡集「夜に来て」
 民謡:いざ、時は来た/ハスラー:あなただけに/
 ハスラー:黒い雲がやってくる/
 シューベルト:菩提樹/
 メンデルスゾーン:春の喜び/
 メンデルスゾーン:森の別れ/
 メンデルスゾーン:私の歌/
 民謡:小さな狩人/
 民謡:雪山には/
 ブラームス:猫背のフィドル奏者/
 民謡:妹よ妹よ/
 民謡:いとしのメッセンジャー/
 民謡:ああ、できることなら/
 民謡:いとしの人よ/
 民謡:僕の想いの全ては/
 ゴーレ(1942-):小さな愛の歌/
 ゴーレ:夜/
 民謡:眠りの精/
 民謡:疲れた私は眠る
グレゴア・マイヤー指揮
ライプツィヒ・ヴォーカル・コンソート
「ドイツ民謡」は本当に何曲あるというのだろうか?日本でもよく知られているドイツ民謡も少なくない中、この曲集を聴くと、まだまだ知らないドイツ音楽の世界に触れることができる。2002年にロベルトシューマン国際コンクール、合唱部門で金賞を受賞した、マイヤー率いるライプツィヒ・ヴォーカル・コンソートは、繊細でかつ生き生きとした解釈で、まだあまり知られていない作品の味わい深さを私たちに紹介してくれることだろう。録音:2008年9月、11月
VKJK 0811
(2CD)
「神の意志に従い」
 〜イェルク・ヘルヒェット(1943-):オルガン作品集
  「オルガンの為のコンポジション1(Ⅰ-Ⅷ)」よりⅢ、Ⅶ
  「オルガンの為のコンポジション2(Ⅰ・Ⅱ)」
  「オルガンの為のコンポジション3」よりⅠ
  「神の意志に従い」〜「オルガンの為のコンポジション3」より(XV〜XXI)
ガリー・フェルカーデ(Org)
演奏は、オルガン奏者であり、作曲家でもあるガリー・フェルカーデ。彼は、オルガンと電子(シンセサイザーやコンピューター)音楽の上演に特別の興味を持ち、オルガン界のニュー・ミュージックにおける開拓者だ。即興演奏家として、ダンサー、写真家、画家とのコラボも試みるなど、その活動内容は興味深い。新しい活動に積極的であると同時に、従来のオルガン文学への彼の深い関心は、オルガン演奏、古い音楽のパフォーマンス実行と作曲に関するエッセイと記事の出版に結びついた。ガリーは、ヘルヒェットの音楽について、こう語っている。「私がヘルケットについて考える時、真っ先に思い浮かぶのは絵だ。私は冬の夜に歩き、輝く星を見る。彼の音楽は、比較的静かに、しかしそれは連続的に、それ自体で回転し、展望を変更する法外的な詩のように、私の心を揺さぶる。…」録音:1993-2007年
VKJK 0827 ルドルフ・マウエルスベルガー(1889-1971):
 ルカ受難曲(1945)
エッケハルト・クレム指揮
ドレスデン・ジングアカデミー
全曲合唱で歌われる通作型受難曲。この「ルカ受難曲」は、1945年、戦火の中、破壊されたドレスデン市の廃墟にて、1930年代から1960年代にかけて第25代のドレスデン聖十字架合唱団の楽長を務めたマウエルスベルガーによって作られた。この年、ドレスデンは、空襲を受け、聖堂が破壊され、少年合唱団員の何人かも死んだのである。60年余りが過ぎた今でも、この曲はドレスデンの人々に愛され、2009年、作曲者の120回目の誕生日、およびドレスデン・ジングアカデミーの125周年記念を記念して録音された。録音:2009年
VKJK 0908 「月は密やかに昇る」
 〜古い民謡 新しいギター音楽〜
 ヴェルナー:野ばら/民謡:美しい草原で/
 ツッカルマグリオ:月は密やかに昇る/
 ブラームス:小さな眠りの精/
 ヨハン・アブラハム・ペーター・シュルツ:月が出ました/
  他、ツッカルマグリオ、ジルヒャー、ブローウェル、ジョビム、
  ロルカ、イベール、グリュック、ファリャ、ウェーバー、
  ヴィラ=ロボス、ベーレント、の作品全18曲
マルティン・ペッツォルト(T)
マルティン・ヘプフナー(G)
度々、来日しているテナー歌手マルティン・ペッツォルトと、日本ではまだあまり知られていないが、ライプツィッヒでフリーの音楽家として多彩な活動をしているマルティン・ヘプフナーのコラボ作品。「ちょっと一服して、我々と一緒に歌いましょう。ファミリーや友人の環で、情熱的に歌を歌う、我々祖先の伝統を思い出してください。我々は、あなたが、私たちのドイツ民謡を歌うことが好きだと確信し、そして、あなたが楽しめることを祈っています。」(CD付録より)オペラ歌手活動をしているマルティン・ペッツォルトから想像して、このCDは地味な印象があるが、彼らの祖国に対する思いを込めた作品なのだろう。懐かしい民謡と交互に、ギターの名人的な演奏も楽しめ、老いも若きも一緒に楽しめる1枚。録音:2009年

TELOS 1CD¥2300

TLS 049
(4CD 3枚価格)
\6900
パガニーニ:
 ヴァイオリン協奏曲全集(第1番〜第6番)
インゴルフ・トゥルバン(Vn)
リオル・シャンバダル指揮
WDRケルン放送管弦楽団
既発売TLS046、047、048を1BOXにまとめたもの。トゥルバンは2005年に室内オーケストラ、イ・ヴィルトゥオージ・ディ・パガニーニを自ら組織しパガニーニ演奏にさらなる情熱を傾けている。録音:2000年、2005年
TLS 103 ダーフィト・フィリップ・ヘフティ(1975〜):
 ①シャッテンシュピー(ゲ)ル
  (影絵芝居〔影・鏡〕)(2006)〜ピアノ三重奏
 ②リトゥス(儀式)〜4つのコラーゲン舞曲(2007)
 ③歌曲集「バラの葉」(2007)
①カレイドスコーピオ三重奏団:
【プリモス・ノヴシャーク(Vn)、
トーマス・グロッセンバッハー(Vc)、
田村径子(Pf)】
②トーマス・グロッセンバッハー(Vc)
③ユディット・シュミット(MS)、
オリヴァー・シュニーダー(Pf)
TELOSレーベルのヘフティ作品集第3集。ヘフティはリーム、クリストバル・ハルフテルらに作曲を学び、ルトスワフスキ作曲コンクール、エネスコ作曲コンクールなどに優勝している若手。ピアノ三重奏シャッテンシュピー(ゲ)ルのザクザクとした軽快なリズムはストラヴィンスキーを思わせて心地よい。「バラの葉」で歌手は語りを含めた歌唱、ピアニストは内部奏法も行う新世紀のリート。録音:2007-2008年スイス放送,チューリヒ
TLS 162 「プチ・パティスリー(小さな菓子屋)」
 ルクレール:「プチ・パティスリー」
 (リンゴタルト/ロールケーキ/
 3つのクロワッサン/蜂の巣〔蜂蜜ケーキ〕)/
 ハイドン:トリオ第3番(ロンドン・トリオHob.Ⅳ:1-4より)/
 ボザ:小組曲/バッハ:シンフォニア(3声インヴェンション)/
 レオポルド・モーツァルト:ディヴェルティメント第3番/
 アレック・テンプルトン(1909-63):バッハ・ゴーズ・トゥ・タウン/
 ピアソラ(水間博明編):ブエノスアイレスの四季/
 インゴ・ルイス(1961-):トリオNo.1&No.2/
 エロール・ガーナー(1921-77):ミスティ
トリオ・ダンシュ・デ・コロン(ケルン放送管弦楽団木管トリオ):
【吉田智晴(Ob)、
アンディ・マイルス(Cl)、
水間博明(Fg)】
トリオ・ダンシュ・デ・コロンはケルン放送管弦楽団のそれぞれ首席奏者を務める吉田智晴(Ob)、A.マイルス(Cl)、水間博明(Fg)による木管トリオ。現代音楽や知られざる作曲家の作品を取り上げて木管トリオの新境地を切り拓こうとしている。管楽器ファンにはお馴染みのボザ、ピアソラのブエノスアイレスの四季の編曲版など軽快で楽しい雰囲気に溢れている。日本語解説つき。録音:2007年12月テロス・ミュージック・スタジオ

TUDOR 1CD¥2300

TUDOR 7136 ジャン・クサヴァー・ルフェーヴル(1763-1829):
 クラリネット四重奏曲第1番〜第4番
エドゥアルド・ブルンナー(cl)
アナ・チュマチェンコ(Vn)
ウェン・シン・ヤン(Vc)
ハリオルフ・シュリヒティヒ(Va)
ルフェーヴルはスイス生まれでモーツァルト、ベートーヴェンと同時代の作曲家。音楽はモーツァルトによく似ているがパリで勉強しただけあって、軽く洒落た味わいが特長。彼はクラリネット奏者としても活躍したため、クラリネットのための作品が多く、当レーベルではクラリネット協奏曲(TUDOR7098)があった。ブルンナーはクーベリック時代のバイエルン放送響での首席奏者を皮切りにキャリアを積んだ後、ソリストとしてクレーメル、ブレンデル、バシュメットらと共演する名手。やはり元バイエルン放送響首席で最近評価の高いチェロのウェン・シン・ヤンとの共演も聴き所のひとつ。録音:2005年
TUDOR 7173 リチャード・マッジ(1718-63):
 6つの協奏曲
  (協奏曲第1番 ニ長調/協奏曲第2番 変ロ長調/
   協奏曲第3番 ト長調/協奏曲第4番 ニ短調/
   協奏曲第5番 変ロ長調/協奏曲第6番 ヘ長調)/
 ノン・ノビス・ドミネ
カプリッチョ(バロック・オーケストラ)
バロック協奏曲ファンに大いにお勧めの1枚。リチャード・マッジ(1718-1763)は、18世紀イングランドのビドフォード生まれの作曲家。本業は牧師で、この6つの協奏曲など僅かな作品しか伝わっていない。6つの協奏曲は1749年に出版されたもの。ヘンデルなどからの影響も見られつつ、穏健で愉しい音楽である。カプリッチョは1999年創立のバーゼルのバロック・オーケストラで、たいへん優れた奏を繰り広げている。録音:2008年6月30-7月4日,バーゼル・マルティン教会、DDD,75'41"
TUDOR 7160 「“なぜです、奥様?”」
 G.ブーランジェ:
  アフリカ,マックスとモーリッツ,トレロ・タンゴ,
  私の心,クラッシュ・チャールダーシュ,
  フラジオレット・ワルツ第1番,トカイ,ピツィカート・ワルツ,
  なぜです、奥様?,ジプシーのセレナード,満足,
  ハンガリーの踊り,ホラ・マーレ/
 ディニク:小3月のホラ/
 シュミッツ:タンゴよ、お前はまだ私のお気に入りの音楽/
 シュミットセーダー:ジプシーの感じること/
 ネドバル:悲しいワルツ/モンティ:チャールダーシュ/
 レハール:マリスカ/エーデルマン:ハンガリーの故郷/
  ほか
ミヒャエラ・ペッチュ=ネフテル(ヴァイオリン)
クラウス・ネフテル(ヴァイオリン)
ヴィエスワフ・ピプチンスキ(アコーディオン)
ルーマニア出身のヴァイオリニスト、ジョルジュ・ブーランジェ(1893-1958)の作品を中心とした小品集。チャールダーシュあり、タンゴありで、どれも楽しめる作品ばかりである。録音:2008年3月28-30日、69'24

WEITBLICK 1CD¥2200

SSS 0067-2
(2CD)
¥4400→¥3990
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送交響楽団、同合唱団
エンリケタ・タレス(S)、
ヴィオレッタ・マジャロヴァ(A)、
セルゲイ・ラリン(T)、クルト・リドル(Bs)、
ヨアヒム・ダリツ(Org)
聴いていて心がほぐされ、癒されるような「ミサ・ソレムニス」は実に珍しい。極度の集中力や悲劇性を持つ音楽をたびたび奏でたケーゲルが、こんな穏和な演奏をしたこともあったのだ……(許光俊氏のライナーノートより)
第九を凌ぐベートーヴェンの最高傑作「ミサ・ソレムニス」。古巣のライプツィヒ放送響に戻ってきたケーゲルは一時の強烈なアプローチを廃し、かなり遅めのテンポを採用し、慈愛に満ちた優しい微笑みをもってこの大曲の真髄に迫ります。ヒットアイテムとなった「第九」(SSS0066)と同年の演奏です。ケーゲルは合唱指揮者からキャリアをスタートしただけに、合唱の取扱いも厳格なだけに留まらず、分厚いハーモニーを紡ぎだすことに成功しています。この1987年12月は、レーガン、ゴルバチョフによるINF(中距離核戦力)全廃条約締結があり、世界は冷戦の終結に向けて歴史的な前進を遂げたのです。録音:1987年12月30、31日ベルリン・コンツェルトハウス(シャウシュピールハウス) ステレオ・ライヴ録音 ※英語、日本語、ドイツ語によるライナー・ノート付。
SSS 0097-2
¥1990
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 アリシア・デ・ラローチャ(P)
オイゲン・ヨッフム指揮
ベルリン・ドイツ響(西ベルリン放送響)
例えば第1楽章の主題が長調から短調へと転じる一瞬、ラローチャの指先からは繊細の極みの弱音が生まれ、とてつもない寂寥感を漂わせるが、再び長調となれば、温かな母性が最大の慰めで淋しさを包み込む。対するヨッフムもラローチャの表現の万華鏡を心からめでつつ、的確な棒さばきで室内楽的な対話を繰り広げる。 (池田卓夫氏のライナー・ノートより)
※巨匠オイゲン・ヨッフム+ベルリン・ドイツ響のブラームス・プロ第1弾発売です。ソリストには全盛期のラローチャを迎えて南欧風のリラックスと濃厚なロマンを謳い上げます。楽曲初演から100年を記念してラローチャは、この年の5月には、日本で朝比奈隆指揮大阪フィル、山田一雄指揮日本フィルともこの曲を披露しています。デッカ、RCAにも録音がなく、「ラローチャのドイツ物」の実力を知る好企画です。後半プロは第1交響曲!で、これも発売が決定しております。録音:1981年6月7,8日 フィルハーモニー・ベルリン・ライヴ、ステレオ・ライヴ録音 ※英語、日本語、ドイツ語によるライナー・ノート付。

ARS PRODUCTION

ARS 38035
(SACD Hybrid)
\3000
ベートーヴェン(1770-1827):
  チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5 No.1
  チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5 No.2
  チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69
フリードリヒ・クラインハプル(チェロ)
アンドレアス・ヴォイケ(ピアノ)
録音:2008年10月、ヘルムート=リスト=ハレ
ARS 38040
(SACD Hybrid)
\3000
クロンマー、フンメル:ファゴットと弦楽のための室内楽作品集
 フランツ・クロンマー[フランチシェク・クラマーシュ](1759-1831):
  ファゴット、2つのヴィオラとチェロのための四重奏曲変ロ長調 Op.46 No.1(*)
  ファゴット、2つのヴィオラとチェロのための四重奏曲変ホ長調 Op.46 No.2(*)
 ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1837):
  2つのヴィオラとチェロのための三重奏曲ト長調
アイランド
 ジェーン・ガワー(ファゴット(*))
 アントワネット・ローマン、ガリーナ・ジンチェンコ(ヴィオラ)
 ジェニファー・モルシェス(チェロ)
録音:2006年4月 ピリオド楽器使用。
ARS 38046
(SACD Hybrid)
\3000
メンデルスソーン(1809-1847):オルガン作品全集 Vol.1
  前奏曲ハ短調(1841)/アンダンテ・マエストーソ ハ長調(1845)
  主題(アンダンテ)と変奏曲ニ長調(1844)/ソナタ へ短調 Op.65 No.1
  ソナタ ハ短調 Op.65 No.2/同イ長調 Op.65 No.3/同ニ短調 Op.65 No.6
  厳格な変奏曲ニ短調 Op.54(マルティン・シュメーディング編曲)

マルティン・シュメーディング(オルガン)

録音:2008年10月24-26日、エッセン・フィルハーモニー(ドイツ)、 アルフリート・クルップ・ザール 使用楽器:Kuhn製
ARS 38047
(SACD Hybrid)
\3000
メンデルスソーン(1809-1847):オルガン作品全集 Vol.2
  3つの前奏曲とフーガ Op.37;ハ短調,ト長調,ニ短調
  アンダンテ(トリオ)ヘ長調(1844)
  フゲッタ(アレグロ・モデラート)イ長調(1827/1842)
  アレグロ変ロ長調(1844)/フーガ(レント)へ短調(1839)
  ソナタ ニ長調 Op.65 No.5/アレグロ ニ短調(1844)
  フーガ ホ短調(1839)/ソナタ変ロ長調 Op.65 No.4
マルティン・シュメーディング(オルガン)
録音:2008年11月9-10日、ボッケネム(ドイツ)、聖パンクラティウス教会 使用楽器:エンゲルハルト製
ARS 38475
\2400
ヴォルフとウィーンの青年派様式
 アルバン・ベルク(1885-1935):青年時代の歌曲
  吟遊詩人(1902)/束の間(1904)/憧れ(1902)
  まどろみの夜(1903)/人類の境界(1902)
 アルノルト・シェーンベルク(1874-1951):
  遠くへのあいさつ(1900)/警告 Op.3 No.3(1899)
  深いしとねに埋もれた清らかな憩い Op.15 No.12(1908)
  渚にて(1909)/失われた大軍 Op.12 No.2(1907)
 フランツ・シュレーカー(1878-1934):
  くもの糸 Op.2 No.1(1901)/敗北(1897)
  放火魔(1915)/幽霊 Op.7 No.(1900)
  オペラ「遠い昔」(1901-1910)から 白熱の王冠
   (アルバン・ベルク編曲、ピアノ伴奏版;1907)
 フーゴー・ヴォルフ(1860-1903):メーリケ歌曲集(1888)から
  恋する者の歌/春に/こうのとりの使い/ある婚礼に臨んで/戒めに/別れ
ドミニク・ヴェルナー(バスバリトン)
ジーモン・ブーハー(ピアノ)
録音:2006年7月8-11日
ARS 38807
\2400
子供の情景 ワッペンギターの音楽
 ヨハン・カスパル・メルツ(1806-1856):童話
 伝承曲/ペーター・コルベル(1956-)編曲:子供たちの歌 から
  Chapaqueada(ボリヴィア),El farol(アルゼンチン),Xiao bai cai(中国)
  Ndi Ndi(ジンバブエ),Tancowala ryba z rakiem(ポーランド),
  Mejicano soy senores(メキシコ),Los Pollos(ベネズエラ),
  Bonka pom(カメルーン),Bajushki Baju(ロシア),Qing Wa(モンゴル)
  Kozarocko kolo(ボスニア),Tengo una muneca(スペイン)
 マテオ・カルカッシ(1792-1853):変奏曲 Op.7
 フェルナンド・ソル(1778-1839):別れ Op.21
 シューマン(1810-1856):子供の情景 Op.15
 伝承曲/ペーター・コルベル編曲:子供たちの歌 から
  Jack and Jill(英国)/Kengele Inalia(タンザニア),
  Cai, cai balao(ブラジル),Kookaburra(オーストラリア),
  Ghotschi(アフガニスタン),チューリップ(日本),Belabimba(イタリア),
  Sizilian Tarantella(イタリア),Cantemos(ベネズエラ),
  Burung kakak tua(マレーシア),Lejos me voy de aqui(エクアドル)
ペーター・コルベル(ワッペンギター)
ワッペンギターは19世紀から20世紀初めにかけてヨーロッパで流行した紋章型の胴を持つギター。ここでは19世紀に製作された10弦の楽器が使用されています。録音:2008年10月6-10日

ARTA 1CD¥2300

F 10084
〔未案内旧譜〕
音楽の過去への旅
  バラと一緒の旅
  目覚めへの旅[フェルナンド・デ・ラ・トレ(16世紀):ダンツァ・アルタ]
  時を経る旅[不詳(14世紀後半):Primo Tempore(オルガヌム)/
   不詳(16世紀前半、チェコ):われらの親愛なる聖ヴァーツラフ
   不詳(14世紀、スペイン):おお、輝ける処女(モンセラートの朱い本 から)]
  歓喜への旅[不詳(14世紀、イタリア):ラ・マンフレディーナ/ラ・ロッタ]
  信仰への旅[ジョン・ダンスタブル(1390頃-1453):アレルヤ]
  声を求める旅
   [不詳:ああ、神よ、誰に嘆けばよいのか(Reutterliedlein(1535)から)]
  踊り行く旅[不詳(14世紀、イタリア):サルタレッロ]
  暗闇を行く旅
  恋愛の旅[不詳(14世紀後半、チェコ):木は葉をまとい
  夢の旅
  幸福への旅[ロレンツォ・ダ・フィレンツェ(?-1372/1373):Povero cappator]
  ルーツへの旅[レオニヌス(活躍:12世紀後半):Deum time(オルガヌム)/
   ペロティヌス(活躍:12世紀末-13世紀初):Viderunt onmes(オルガヌム)]
  人に会う旅[Wol kum, mein libstes ain]
  ワインの旅[不詳(15世紀):ラ・スパニャ]
  人生の旅[ミュリヒ・フォン・プラーク:Got, dine wunder manigfalt/
   不詳(13世紀後半、イングランド):Edi beo thu, hevene quene(賛歌)/
   不詳(13世紀後半、イングランド):Beate viscera]
  森を行く旅
  夏至の旅[不詳(中世イングランド):めでたし、天の元后(キャロル)]
  それだけの旅
  終わりなき旅[不詳(16世紀前半、チェコ):チェコよ、親愛なるチェコよ]
イジー・スチヴィーン(フルート、リコーダー、サクソフォン、クラリネット、シャリュモー)
アラン・ヴィトウシュ(打楽器)
コレギウム・クオドリベット
ペトラ・ノスカイオヴァー(ソプラノ) 
ヤン・ミクシェク(男性アルト)
リハルト・スポルカ(テノール)
 ミハエル・ポスピーシル(バス)
マレク・シュペリナ、ユリエ・スクポヴァー(リコーダー)
ハナ・フレコヴァー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロベルト・フゴ(チェンバロ、レガル)
録音:1997年9月、プラハ、イルハージフの聖ミハル教会 古楽を元にしたコンセプト・アルバム。[ ]は原曲。原曲表記のない楽曲は演奏者のオリジナルと思われます。全体的には古楽っぽい雰囲気のままです。
F 10103
〔未案内旧譜〕
昔のチェコのクリスマス・キャロル バロック時代の賛歌集から
  すべての忠実なるキリスト教徒よ/優しい天使らよ/他(全21曲)
リトルネッロ
ヤン・ミクシェク(男性アルト、ツィンバーレク、ハックブレット、ポシティヴ・オルガン)
リハルト・スポルカ(テノール、打楽器)
ミハエル・ポスピーシル(バス、ポジティヴ・オルガン、ツィンク、シャリュモー)
トマーシュ・ナイブルト(リュート、テオルボ、バロックギター、ハーディガーディ、バグパイプ、歌)
ヤン・ノヴォトニー(コントラバス、ハープ、フルート、歌)
マレク・シュトリンツル(チェロ、ポシティヴ・オルガン、歌)
リボル・メイスル(ヴァイオリン、歌)
ミハエル・ポスピーシル(指揮)
F 10119
(CD-R)
〔未案内旧譜〕
瀧落
 日本古典曲:瀧落(瀧源寺)/瀧落(普大寺)/瀧落(琴古流)/旭滝
 ヴラスチスラフ・マトウシェク:輪の中に

ヴラスチスラフ・マトウシェク(尺八)

録音:2002年11月8日、南ボヘミア(チェコ)、ベヒニェ、フランシスコ会修道院 CD-Rです。ご注意ください。
F 10140
〔未案内旧譜〕
フリードリヒ・シュペー・フォン・ランゲンフェルト(1591-1635)/
 フェリクス・カドリンスキー(1613-1675)訳/作曲者不詳:
  「Zdoro-Slavicek (Trutz-Nachtigal)」から(全13曲)
リトルネッロ・フラウチモル
ハナ・ブラジコヴァー(歌、ハープ、太鼓) カテジナ・ドレジャロヴァー(歌、ハープ)
ハナ・フレコヴァー(ヴィオラ・ダ・ガンバ) シモナ・ホルプツォヴァー(テオルボ)
ヤナ・レヴィトヴァー(歌、ハープ、ヴィオラ)
レンカ・ミターショヴァー(リュート、ハープ)
テレザ・パヴェルコヴァー(レコーダー、ポジティヴ・オルガン、歌)
ブラジェナ・ペハーチコヴァー(歌、ヴァイオリン、小型ヴァイオリン、ハープ)
ミハエル・ポスピーシル(歌、ホイッスルパイプ、コルネット[ツィンク]、シャリュモー、ポジティヴ・オルガン)
ミハエル・ポスピーシル(指揮)
ドイツのイエズス会士フリードリヒ・シュペーの詩集「Trutz-Nachtigal」(1634年完成/1649年出版)をイエズス会士カドリンスキーがチェコ語に翻訳出版した「Zdoro-Slavicek」(1655年)の第2版(1726)には52篇の歌詩と25曲の旋律が収められています。このアルバムにはその中からミハエル・ポスピーシルが校訂した13曲が収録されています。
F 10145
〔未案内旧譜〕
17世紀終盤−18世紀前半にチェコで編纂または出版された6つの曲集から
 貧しい吟遊詩人の歌/施しを乞う貧乏学生の歌/他(全27曲)
リトルネッロ
 ヤン・ミクシェク(男性アルト、テノール、声、ティンパノン、シロフォン、太鼓、タンブリン)
 ヴラド・ペハーチェク(男性アルト、バス、声、バロックヴァイオリン、太鼓)
 マルチン・カプラン(バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ブラッチョ、歌)
 トマーシュ・ナイブルト(リュート、バロックギター、テオルボ、バグパイプ、ハーディガーディ、鐘、歌)
 ヤン・バシスタ・ノヴォトニー(コントラバス、バッシーナ、フルート、リコーダー、声)
 ミハエル・ポスピーシル(歌、声、ドゥルツィアン、ヴァージナル、ポジティオヴ・オルガン、
  バグバイプ、ユダヤ・ハープ、タンブリン、鐘)
ミハエル・ポスピーシル(指揮)
録音:2006年2月、starek Na strance v Zapech ミハエル・ポスピーシルの校訂による、酩酊ムードの漂うアルバム。

CHALLENGE CLASSICS 1CD¥2400

CC 72316
(2SACD Hybrid)
\4000→¥3590
J・S・バッハ:ミサ ロ短調 BWV232 ゲルリンデ・ゼーマン、
エリーザベト・ヘルマンス(ソプラノ)
パトリツィア・ハルト(ソプラノ/アルト)
ペトラ・ノスカイオヴァー(アルト)
ベルンハルト・フンツィカー、
クリストフ・ゲンツ、(テノール)
マルクス・ニーダーマイヤー、
ヤン・ファン・デル・クラッベン(バス)
ラ・プティト・バンド
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
モンテヴェルディの「聖母マリアの晩課(聖母マリアの夕べの祈り)」に続く、シギスヴァルト・クイケンによる声楽大作。声楽1パート1人、最少編成の器楽、チェロでなくヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ、コントラバスでなくヴィオローネを用いるという徹底したこだわりに期待が高まります。コンサートマスターを務めた衝撃のレオンハルト盤から約四半世紀、シギスヴァルトが達した一つの結論を世に問う録音といえるのではないでしょうか。
CC 72287
J・S・バッハ:市参事会員選挙カンタータ集
 第119番「エルサレムよ、主をたたえよ」BWV119
 第120番「神よ、人は御身をひそかにたたえる」BWV120
 第69番「わが魂よ、主をほめたたえよ」BWV69
独唱者
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
トン・コープマン(指揮)
「J・S・バッハ:カンタータ全集」からの編集盤。
CC 72290
J・S・バッハ:聖霊降臨祭カンタータ集
 第172番「鳴り響け、汝らの歌声」BWV172(*)
 第68番「かくのごとく神は世を愛したまえり」BWV68(+)
 第174番「われ心より至高なるものを愛す」BWV174
 第175番「彼は羊らの名を呼びたもう」BWV175
バルバラ・シュリック(ソプラノ(*))
デボラ・ヨーク(ソプラノ(+))
カイ・ヴェッセル(男性アルト(*))
ボグナ・バルトシュ(アルト(#))
クリストフ・プレガルディエン(テノール(*/#))
クラウス・メルテンス(バス)
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
トン・コープマン(指揮)
「J・S・バッハ:カンタータ全集」からの編集盤。
CC 72296
J・S・バッハ:新年カンタータ集
 第171番「神よ、御身の名のごとく、御身の栄光もあり」BWV171(*)
 第41番「イエスよ、今ぞたたえられん」BWV41(+)
 第28番「ありがたや、今ぞ年は終りゆく」BWV28
 第16番「主なる神よ、われら汝をたたえん」BWV16(**)
サンドリーヌ・ピオ(ソプラノ(*))
シビッラ・ルーベンス(ソプラノ(+))
デボラ・ヨーク(ソプラノ(#))
ボグナ・バルトシュ(アルト(*/#/**))
アンネッテ・マルケルト(アルト(+))
クリストフ・プレガルディエン(テノール(*/+))
イェルク・デュルミュラー(テノール(#))
ポール・アグニュー(テノール(**))
クラウス・メルテンス(バス)
アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団
トン・コープマン(指揮)
「J・S・バッハ:カンタータ全集」からの編集盤。
CC 72307
¥2190
1900年前後のヴァイオリン・ソナタ
 R・シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調 Op.18(1887)
 ニーノ・ロータ:ヴァイオリン・ソナタ(1936/1937)
 レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調(1916/1917)
イザベル・ファン・クーレン(ヴァイオリン)
ロナルド・ブラウティハム(ピアノ)
録音:2008年3月25-27日、モル(ベルギー)、ギャラクシー・スタジオ オランダの名手、イザベル・ファン・クーレン(1966年生まれ)とロナルド・ブラウティハム(1954年生まれ)による新録音です。
CC 72314
J・S・バッハ:
 オルガンのためのトリオ・ソナタ BWV525-530
  (リコーダーとオルガン、チェンバロのための版)
レイネ=マリー・フェルハーヘン(リコーダー)
ティニ・マト(オルガン、チェンバロ)
録音:2008年5月、アムステルダム、フランス改革派教会 オルガンのためのトリオ・ソナタが元は室内楽作品であったと推測、リコーダーと鍵盤楽器の組み合わせに置き換える試み。プロデューサーはトン・コープマン。
CC 72331
(2CD)
\3600
フランスのサクソフォン
 オーレリア・サクソフォン・クァルテット25周年記念アルバム
 ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調 Op.10(1894)
 ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調(1903)
 アルベール・ルーセル:弦楽四重奏曲ニ長調 Op.45(1932)
 ウジェーヌ・ボザ(1905-1991):アンダンテとスケルツォ
 アルフレッド・デザンクロ(1912-1971):サクソフォンのための四重奏曲
 ジャン・フランセ(1912-1997):サクソフォンのための小四重奏曲
 ジャン・リヴィエ(1896-1987):グラーヴェとプレスト
 フロラン・シュミット(1870-1958):サクソフォンのための四重奏曲 Op.102
 ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):民謡風ロンドによる序奏と変奏曲
オーレリア・サクソフォン・クァルテット
(ヨハン・ファン・デル・リンデン(ソプラノサクソフォン)
アンドレ・アレンズ(アルトサクソフォン)
アルノ・ボルンカンプ(テナーサクソフォン)
ウィレム・ファン・メルウィク(バリトンンサクソフォン))
録音:1990年5月、10月、ハールレム(オランダ) Etceteraから発売された2枚のCDのレーベル移行組み合わせ再発売。

CORO

COR 16067
\1490
ゲレロ:ジャヌカンの「戦争」によるミサ
 クレマン・ジャヌカン(1485頃-1558):戦争(マリニャーノの戦い)
 フランシスコ・ゲレロ(1528-1599):
  たたえよ、母なる教会を[Lauda mater ecclesia]
  あなたは完璧に美しい、マリアよ[Tota Pulchra es, Maria]
  王の御旗は進む[Vexilla Regis](賛歌)
  私は野の花[Ego flos campi](ソロモンの雅歌 より)
  歌え、舌よ[Pange lingua]
  ミサ・デ・ラ・バタリャ(ジャヌカンの「戦争」によるパロディ・ミサ)
シックスティーン
ハリー・クリストファーズ(指揮)
モラレス、ビクトリアと並ぶスペイン・ルネサンスの大作曲家ゲレロが、フランスの作曲家ジャヌカンの有名なシャンソンを素材にして手法書き上げたミサをメインとするアルバム。クリストファーズ&シックスティーンのスペイン・ルネサンス音楽との相性の良さはビクトリアで実証済み。録音:2008年3月、ロンドン、ゴスペル・オーク、オール・ハローズ教会

PNEUMA 1CD¥2600

PN 030
〔未案内旧譜〕
ハリレム セファルディムの響き
 Noches, noches - Durme, my Linda Donzeya /
 Halilem / Chichi Bunichi - No kero, Madre /
 Ei Jucio del Rey Salomon - Levantisme Madre / Viva Orduena /
 Las Flores / Mi Nuera.- Estando Padre Cura / Una Matika de Ruda /
 Ija Mia, mi Kerida / Kuando Moche
ルイス・デルガド(サントゥル、カンタラ、
ロー・ホイッスル、ドルブカ、サルブ、
 Dvojadcka Pistala、アグアル、鐘、
タル、サンフォナ、中世リュート、ベンディル、
 ネイ、ギンブリ、サズ、バグラマ、クロタロ、ダルシマー、
 コンピューター・プログラミング)
ハビエル・ベルヒア(ギター)
カルロス・ベセイロ(ベースギター、サズ)
ハイメ・ムニョス(カバル、竹笛、クラリネット)
エドゥアルド・パニアグア(テナーフルート、バスフルート)
PN 040
〔未案内旧譜〕
ロマン派のカストラート
 ビセンテ・マルティン・イ・ソレル(1754-1806):12のイタリア語カンツォネッタ
   La Preghiera / La Mercede / La Speranza / Linnocenzza /
   Amore e gelosia / La semplice / La Costanza / La Natura /
   La Risoluta / La Fede / La Pastorella / La Volubile
 ジローラモ・クレシェンティーニ(1766-1846):12のイタリア語アリエッタ
   Ecco quel fiero istante / Tu mi chiedi / O Teneri piaceri /
   Languir d'amore / Se spiegar potessi / Non v'e piu barbaro /
   Dove rivolgo, oh Dio / Clori, la pastorella / Numi, se giusti siete /
   Ch'io mai vi possa / Dal di ch'io ti mirai / Per valli, per boschi

トゥ・シ=チャオ(カウンターテナー)
フェリペ・サンチェス(ロマンティックギター)

録音:1994年11月、ジングル・エクスプレス ジローラモ・クレシェンティーニは歴史上最後に活躍したカストラートのオペラ歌手の一人。

PN 050
〔未案内旧譜〕
中世の女性の歌
 アルアンダルース(アラブ=アンダルシア)の音楽(13-14世紀):
  ヌバ・ラスド・エド・ディル;Touchiya quaim va nisf /
   Sana' basit "No confides a nadie tu secreto"/
   Tawachi Qudam / Sana' Darj "El vino como sangre de gacela"
  マルフ;Michalia "la fuerza que tengo" /
   Sana' "Para la fiesta de la circumcision" /
   Taqsim "Laila me ha quitado la condura" /
   Touchiya " Los ojos me lloran por perder a mi amada"
 マルティン・コダス(13世紀):カンティガス・デ・アミーゴ
   Ondas do mar de Vigo / Mandad'ei comigo / Mia Uymana fremosa /
   Ay Deus / Quantas sabedes amar amigo / Eno sagrado, en Vigo /
   Ay, ondas que eu vin veer
カラムス
 エドゥアルド・パニアグア(ナイ、シャヒン、笛、ティンパノン、オカリナ、タリハ、
  アドゥフェ、タル、タンボレテ、Sinj、カンパニタ、イビサ島のカスタネット、
  メドゥサ、パロ・デ・リュビア)
 ルイス・デルガド(ウド、リュート、ビウエラ・デ・ペニョラ、トロンパ・マリナ、
  ラベル、ベンディル、タル、カンタロ、タンボルシト、アドゥフェ、クロタロ、Sinj)
 ロサ・オラビデ(歌、カマンハ、ラベル、ビオラ、アル=ウルガナ、タル、ツィンバロム、Sinj)
 ベゴニャ・オラビデ(歌、プサルテリウム、カヌン、ハープ、ポルタティフ・オルガン、
  シャヒン、パンデロ、プルセラ、メドゥサ、パロ・デ・リュビア)
 カルロス・パニアグア
  (ダルブカ、ベンディル、サンフォナ、プサルテリウム、トロンパ・マリナ)
録音:1991年7月、バリャドリド(スペイン)、聖エスピナ修道院
PN 080
〔未案内旧譜〕
パスカル・ルフューヴル&ルイス・デルガド:太陽と影
 パスカル・ルフューヴル:Caranibal
 ルイス・デルガド:Ksar Ghilane / Calle Galipdede
 パスカル・ルフューヴル:La Cantara de Bela / Gyromax
 パスカル・ルフューヴル&ルイス・デルガド:Suite Estival
   La siesta(デルガド),La terraza(ルフューヴル),El paseo(デルガド)
 ルイス・デルガド:Charrada Ficta / Vent d'Ouest
 パスカル・ルフューヴル:Puente Galata
パスカル・ルフューヴル(ヴィエール・ア・ルー[ハーディ=ガーディ])
ルイス・デルガド
 (ウド、サズ、ドルブカ、タル、カンタラ、ペニャパルダのパンデロ、
 アンダルシア・リュート、ギンブリ、サルブ、サントゥル、ビオラ・ダ・テラ、
 ガリシアのパンデイロ、カホン、ベルディアレのパンデロ)
録音:1997年5月、マドリード県トレロドネス、スタジオ・デ・コメタ
PN 100
〔未案内旧譜〕
三つの文化 中世スペインのユダヤ教徒・キリスト教徒・イスラム教徒の音楽
  [ユダヤ教徒の音楽](*)
 モロッコのユダヤ人地区の伝承旋律/
  アブラハム・イブン・エズラ(1089-1167;トゥエダ)の詩による安息日の歌:
  私が安息日を守れば
 東地中海地域のセファルディムの歌:捕虜が来る
 モワシャハ第8番からのハルチャ:私にかみつかないで、友よ
 中東のセファルディムの子守歌:ナニ、ナニ
 イスラエル・ナハラ(16世紀のセファルディム)の詩による安息日の歌:
  わが思いは御身のために
  [キリスト教徒の音楽](+)
 「人生と巡礼 サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼道のための音楽」
 ナバラ王テオバルド1世(1201-1253)詩:Amours me fait comencier
 チュニジア伝承のアンダルシアの旋律:割礼祭
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:聖母マリアのカンティガ集 から
  En quantas guisas os seus acorrer(第339番)
  U alguen a Jhesu Cristo por seus pecados negar(第281番)
  A que por nos Salvar(第169番)
  Gran confiancle;a na Madre de Deus(第268番)
  Pois aos seus que am adefende todavia(第264番)
 カリクストゥス写本(12世紀)から:
  Dum Pater familias / ともに喜べ、カトリック信者らよ
 ナバラ王テオバルド1世 詩:フェリペ
  [イスラム教徒の音楽](#)
 アンダルシアの音楽:
  幸福を求める者すべてがそれをみつけるのではない(ムワル・イスビハン)
  サナ・カイム・ワ・ニスフ・ス=シカ
 アル=シュシタリ(1212-1269)詩:あなた以外愛せないとわかったとき
セファラド(*)
 ホルヘ・ロセンブルン(独唱、コーラス、シトロン、パンデロ)
 アウロラ・モレノ(独唱、コーラス、タル)
 ルイス・デルガド(リュート、サンフォナ、サントゥル、ダルブガ、タル、コーラス)
 エドゥアルド・パニアグア(カヌン、各種笛、コーラス、指揮)
ルイス・デルガド(リュート、ドゥタル、シトラ、サンフォナ、トロンバ・マリーナ、
 ビオラ・デ・テクラ、ダルブガ、ベンディル、パンデロ、タル、カラケブ、鈴(+))
エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、カヌン、各種笛、ナイ、ダルブガ、
 トロンバ・マリーナ、タビラ、パンデロ、タル、シストロ・デ・アレナ、鐘、声(+))
エル・アラビ・セルギニ(歌(#))
アマル・メティウイ(アラブ・リュート(#))
アーメド・アル=ガジ(ビオラ・アルト(#))
PN 110
〔未案内旧譜〕
ルイス・パニアグア:
 映画「Amanecio de Golpe」の音楽(オリジナル・サウンドトラック)
ルイス・カルモナ(キーボード)
パク・フェレル(フレットレス・ベース)
フェルミン・ガリガ(ドラムス)
ルイス・パニアグア(クアトロ、ディルルバ、シタール、声、シャリュモー、
 パンデロ、タブラ、タル、カシシ、セミリャ、パロ・デ・リュビア、
 ラスカドル、クロタロ、石、鍵、キーボード、シークエンスのプログラミング)
PN 170
〔未案内旧譜〕
ムデハルの棟梁 クエリャルのムデハル教会のための音楽
 建設の連なり 支柱、アーチ、アーチ天井(アンダルシア由来の旋律、
  中東のヒジャーズ旋法、カイム・ア・ニスフのリズムによる)
 小舟 無人の地
  (シロスのアンティフォナ集所収のモサラベ聖歌「Surgam」の旋法による)
 泉 束の間の芸術、永遠の芸術(アンダルシア由来の旋律、
  中東のヒジャーズ旋法、カイム・ア・ニスフのリズムによる)
 絨毯 集合の芸術と集合の空間(塔からの祈祷時報、
  ユダヤの儀式の歌、グレゴリオ聖歌「来たれ、聖霊」、鐘)
 蝋燭 それは突然満たされる(聖母マリアのカンティガ第180番の旋律による)
 祈祷時報係 アンダルシアの祈祷時報
 漆喰塗り(アンダルシアの旋法による)
 浴場と雨水溜め(ラスドとナハワンドの旋法によるアンダルシアの自由な歌)
 聖母マリアの祝日(聖母マリアのカンティガ第411番の旋律による)
 アトリウムで(アンダルシアの旋法による)
 ムデハルの石工(アンダルシアの旋法による自由な歌)
 タイル張りの礼拝堂(聖母マリアのカンティガ第418番の旋律による)
 正午の祈祷(アンダルシアの祈祷時報係の歌)
サイド・ベルカディ、アベデルハミド・アル=ハッダド、
ハサン・アジハル、アブデラヒム・アブデルムメン(歌)
アブデルアヒド・アチャ(ナイ)
ハイメ・ムニョス(リード横笛)
ワフィル・シェイク(リュート)
セサル・カラソ(ビオラ)
ルイス・ビセント(シストロ)
ルイス・パニアグア(カンタラ)
ルイス・デルガド(サントゥル、シトロン、リュート、ベンディル、カンタラ)
エンリケ・アルメンドロス(ガイタ・チャラ、鈴、ツィンバロム)
エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、各種笛、ダルブガ、
 タル、ツィンバロム、鍵盤楽器、効果、アンビエンス、指揮)
録音:1995、1997、1999年
PN 210
〔未案内旧譜〕
カスティリャ=ラ・マンチャのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:「聖母マリアのカンティガ集」から
  第142番「エナレス川の鷺」(器楽)
  第246番「アルカサル・デ・サン・フアンの女」/第179番「モリナの女」
  第397(192)番「コンスエグラのモーロ人」/第256番「ベアトリス王妃」
  第205番「ウクレスとカルトラバ騎士団−モーロの女とその子」
  第162番「カニェテの聖母マリアの聖画」
  第383番「シグエンサのエルサレム巡礼者たち」
  第178番「アルカラスの青年のラバ」
  第97番「王の寵愛を受けたマテオへの中傷」
ムシカ・アンティグア
 パウラ・ベガ(ソプラノ)
 ルイス・ビセント(カウンターテナー)
 セサル・カラソ(テノール、ビオラ)
 ワフィル・シェイク(リュート、ダルブガ)
 ハイメ・ムニョス(バグパイプ、葦笛、アハベバ、シャリュモー)
 エンリケ・アルメンドロス(三穴笛、太鼓、ペニャパルダの四角太鼓)
 ルイス・デルガド
  (オルガネット、サンフォナ、シトロン、サントゥル、ペニャパルダの四角太鼓)
 エドゥアルド・パニアグア(プサルテリウム、笛、ダルシマー、鐘、ティンパニ、
   ナカレ、パンデレタ、鈴、貝殻、がらがら、水)
エドゥアルド・パニアグア(指揮)
録音:バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)
PN 220
〔未案内旧譜〕
エル・プエルトの聖母マリア I エル・プエルト・デ・サンタ・マリアのカンティガ
 アルフォンソ10世(1221-1284)編纂:
  「聖母マリアのカンティガ集」から
   第151番「好色な聖職者」(器楽)
   第328番「アルカナテ−エル・プエルトの聖母マリア」
   第358番「石細工の歌」/第356番「橋の材木」/第364番「塔」
   第377番「ビリャ・レアル」/第378番「セビリャの聖救世主教会」
   第382番「所有地」/第382番「投石」
ムシカ・アンティグア
 パウラ・ベガ(ソプラノ)
 ルイス・ビセント(カウンターテナー、プサルテリウム、タル、シンバル)
 セサル・カラソ(テノール、ビオラ、カスタネット) ヘルマン・トレリャス(バス)
 ワフィル・シェイク(リュート、スイセン、ダルブガ)
 エンリケ・アルメンドロス(三穴笛、太鼓、チルラ、バグパイプ、カンタラ、コーラス)
 ハイメ・ムニョス(葦笛、アハベバ、カバル、シャリュモー、ブザー付きリード横笛)
 ルイス・デルガド
  (サンフォナ、チフォニア、アラブ・ブズーキ、パンデレタ、ベンディル、ダルブガ)
 エドゥアルド・パニアグア(カヌン、ツィター、ダルシマー、各種笛、ナカレ、ダフ、
  ツィンバロム、鈴、クロタロ、エスパディリャ、ゴング)
エドゥアルド・パニアグア(指揮)
録音:1996年6月、バリャドリド(スペイン)、聖エスピナ修道院  2000年1-2月、バリャドリド県ウルエニャ(スペイン)

SOMM

SOMMCD 061
\2400→¥2190
ショパン/バルトウォミェイ・コミネク(1973-)編曲:
 ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
  (ピアノと弦楽四重奏のための)
 ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 Op.21
  (ピアノと弦楽四重奏のための)
本間たまみ(ピアノ)
ヴィリニュス弦楽四重奏団
(アウドロネ・ヴァイニュナイテ、
アルトゥラス・シラレ(ヴァイオリン)
ギルドゥティス・ヤカイティス(ヴィオラ)
アウグスティナス・ヴァシリャウスカス(チェロ))
録音:2006年3月26-28日、ヴィリニュス(リトアニア)、国立フィルハーモニーホール ポーランドのピアニスト、バルトウォミェイ・コミネクによる編曲版(Polish Music Publishers [PWM Edition], 2003-2005)。本間たまみは7歳で合衆国デビューを果たし、1998年以来ロンドンのロイヤル・アカデミー・オヴ・ミュージックで教えているピアニスト。大統領より勲章を授与されるほど深い関係を築いている国リトアニアのヴィリニュス弦楽四重奏団(1965年創設)との共演。

STRADIVARIUS 1CD¥2400

STR 33772
ルチア・ロンケッティ(1963-):
 難破と見物人(管弦楽のための習作;1997/1999改訂)(*)
 ピノキオ、パラレル・ストーリー(男声四重唱のためのドラマトゥルギー;2005)(+)
 アティスの眠り(ヴィオラとライヴ・エレクトロニクスのための習作;2003-2004)(#)
ベルリン放送交響楽団(*)
ローラント・クルッティヒ(指揮(*))
シュトゥットガルト新ヴォーカルゾリステン(+)
(ダニエル・グローガー(カウンターテナー)
マルティン・ナギー(テノール)
ギリェルモ・アンソレナ(バリトン)
アンドレアス・フィッシャー(バス)
バルバラ・マウアー(ヴィオラ(#))
ラインホルト・ブライク(ライヴ・エレクトロニクス(#))
STR 33825
J・S・バッハ イタリア趣味−協奏曲、復元、仮説
 ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ短調
  (チェンバロ協奏曲第8番ニ短調[断章]BWV1059、
   カンタータ第35番 BWV35、同第12番 BWV12 より復元)
 4声の協奏曲ト長調(イタリア協奏曲 BWV971 より復元)
 オルガン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調
  (チェンバロ協奏曲第2番ホ長調 BWV1053、
   カンタータ第49番 BWV49、同第169番 BWV169 より復元)
 ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ト短調 BWV1056a
  (チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調 BWV1056 より復元)
 オーボエ、ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ短調 BWV1060a
  (2台のチェンバロのための協奏曲第1番ハ短調 BWV1060 より復元)
ジョルジョ・サッソ(ヴァイオリン、指揮)
インシエメ・ストルメンターレ・ディ・ローマ
アンドレア・ミロン(オーボエ)
ガブリエーレ・ポリーティ、パオロ・ペッローネ(ヴァイオリン)
テレーザ・チェッカート(ヴィオラ) ディエゴ・ロンカッリ(チェロ)
ルカ・コーラ(コントラバス)
サルヴァトーレ・カルキオーロ、
マルコ・シルヴィ(チェンバロ、オルガン)
STR 33829
レスピーギ(1879-1936):森の神々 室内歌曲集
 森の神々(5曲;1917)/ストルネッロを歌う女(1906)
 トスカーナの4つのリスペット(1915)/きわめて美しい女(1897)
 ロザベッラ万歳(バルダッサーレ・ガルッピの作品のリアライゼーション;1912)
 古い愛の歌(4曲;1912)/最後の陶酔(1896)
 5つの古風な歌(1906)/スケルツォ(1906)
ジェンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ)
アルド・オルヴィエート(ピアノ)
STR 33741
リルム・リ・トロンク
 ルネサンス時代、ナポリのソルデッリーナ、コラショーネとブッタフオコ
 不詳:Haveva 'na gallina(ヴィラネッラ;1557)
 オルランドゥス・ラッスス(1532頃-1594):
  おお、ルチア、にゃあにゃあ(1560)
 不詳:
  キキリキ(モレスカ;1560)/
  No gallo con 'no grillo(ヴィラネッラ;1557)
  Son morto e moro(ヴィラネッラ;1555)
  Villanella ch'all'acqua vai(ヴィラネッラ;1566)
 G・L・デッラルパ:Dormendo mi sonniava(ヴィラネッラ;1566)
 ジョヴァンニ・ロレンツォ・バルダーノ(1576-1660):
  ソルデッリーナ演奏のためのタブラチュア譜集(1600)から
   Bassa imperiale/Torifiore
 エミリオ・デ・カヴァリエーリ(1550頃-1602):大公のバッロ(1589)
 ジョヴァンニ・ロレンツォ・バルダーノ:
  ソルデッリーナ演奏のためのタブラチュア譜集(1600)から
   Dimme amore quando mai/
   スフェッサニアのバッロ(バルダーノ/即興)
   パッセメッツォ/チャッコーナ[シャコンヌ]
   Quando penso allo tempo passato/スパニョレット
   Ombrosa valle/コッレンテ[クラント]
 即興演奏:タランテッラ
 ジョヴァンニ・ロレンツォ・バルダーノ:
  ソルデッリーナ演奏のためのタブラチュア譜集(1600)から カナリオ
 不詳:Stanotte m'insognava
ゴッフレード・デリ・エスポスティ
 (ソルデッリーナ、ブッタフオコ・コル・シスカリエッロ)
マルロ・スクイランテ(コラショーネ、メッツォ・コラショーネ、コラショーネ・ピッコロ)
シモーネ・ソリーニ(歌、カスタネット、タンバリン、太鼓)
マルチェッロ・ヴィターレ(ギター)
スペイン(カスティーリャ=アラゴン連合王国)の支配下にあったルネサンス時代のナポリの音楽もまた、スペインの影響を強く受けていました。近年発見されたバルダーノのタブラチュア譜集には、ソルデッリーナ(ナポリ宮廷で使われたルネサンス式バグパイプ)、コラショーネ(細長いネックとリュートに似た胴を持つ2・3単弦の撥弦楽器)、ブッタフオコ(ハンマーダルシマーの一種?)のために書かれた約160曲が収められています。
STR 33819
イン・ア・サイレント・ウェイ
 ケージ、フェルドマン:ヴィオラとピアノのための音楽
 ジョン・ケージ(1912-1992):
  ヴァイオリンとピアノのための夜想曲
   (無伴奏ヴィオラ版;1947)
  オフィーリア−Jean Erdman のために(ピアノのための;1946)
 モートン・フェルドマン(1926-1987):
  アーロン・コープランドのために
  (無伴奏ヴァイオリンのための;1981)
 ジョン・ケージ/マウリツィオ・バルベッティ編曲:
  夢(ピアノまたはハープのための;1948/
  ピアノとヴィオラのための版)
 モートン・フェルドマン:ピアノ小品−フィリップ・ガストンに(1963)
 ジョン・ケージ:
  ヴァイオリンとピアノのための6つのメロディ−
   ジョゼフ&アンニ・オルヴァーズのために(1950)から
    第5番,第6番
  Eight Whiskus−マルコム・ゴールドスタインのために
   (無伴奏ヴァイオリンのための;1985)
  ある風景の中で−
   ルイーズ・リッポルドのために(ピアノのための;1948)
 モートン・フェルドマン:
  ヴィオラ・イン・マイ・ライフ III(ヴィオラとピアノのための;1970)
マウリツィオ・バルベッティ(ヴィオラ)
ロセッラ・スピノーザ(ピアノ)
STR 33827
21世紀のための練習曲集
 ガブリオ・タリェッティ(1955-):8つの練習曲(2006)
 ガブリエーレ・マンカ(1957-):
  あるチック症患者の練習曲集(2007)/
  機械的練習曲集(2007)
アントニオ・サルディ・デ・レット(ピアノ)
STR 33793
〔未案内旧譜〕
テリー・ライリー(1935-):
 Keyboard Studies 1(1964)
 Keyboard Studies 2(1964)
 Tread on the trail(1965)
ファブリツィオ・オッタヴィウッチ(ピアノ、ディジタル・テープ)
STR 33794
〔未案内旧譜〕
アグスティン・チャルレス(1960-):管弦楽作品集
 Seven Looks(2003)/管弦楽のための協奏曲(2004)
 クラリネットと室内楽グループのための協奏曲(2006)(*)
サルバドル・サルバドル・ムニョス(クラリネット(*))
マドリード市立管弦楽団
ホセ・ラモン・エンシナル(指揮)
STR 33800
(2CD)
〔未案内旧譜〕
ルイジ・ケルビーニ(1760-1842):弦楽四重奏曲全集
 第1番変ホ長調/第4番ホ長調 Op.posth./
 第5番ヘ長調 Op.posth./第2番ハ長調/
 第3番ニ短調/第6番ニ短調 Op.posth.
サヴィーノ弦楽四重奏団
(アルベルト・マリア・ルータ、
ロセッラ・ベルトゥッチ(ヴァイオリン)
フランチェスコ・ソロンブリオ(ヴィオラ)
ロレンツォ・チェリアーニ(チェロ))

TURTLE RECORDS

TR 75529
(SACD Hybrid)
\2500
アルベニス(1860-1909):
 「イベリア」第1集;
  喚起(前奏曲),港(カディス),セビリャの聖体祭
 「イベリア」第2集;ロンデニャ,アルメリア,トゥリアナ
ヨラム・イシュ=フルヴィッツ(ピアノ)
録音:2007年3月21-22日、2008年10月28日、モル(ベルギー)、ギャラクシー・スタジオ ヨラム・イシュ=フルヴィッツは1968年アムステルダムに生まれ、ジュリアード音楽院でジェルジ・シャーンドルに師事したオランダのピアニスト。




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