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第47号マイナー・レーベル新録音新譜(6)



ALBANY 1CD¥2200

TROY1100 エネスコ:
 ①幼時の印象Op.28
 (管弦楽伴奏版、テオドル・グリゴリュー編)/
 ②室内交響曲Op.33(12楽器のための)/
 ③ピアノ四重奏曲第2番Op.30
シェルバン・ルプー(Vn)
イアン・ホブソン(指揮①②、Pf③)
①シンフォニア・ダ・カメラ
②③チャバ・エルデーイ(Vn)
③ミレル・イアンコヴィッチ(Vc)、他
エネスコの比較的聴く機会の少ない管弦楽、室内楽作品を集めた。ヴァイオリンのシェルバン・ルプーはメニューイン、ヴェーグ、シェリング、ミルシテインに教えを受けている。ルプーはエネスコ作品を得意としており、ELECTレコードにピアノ伴奏版の「幼時の印象」やヴァイオリン・ソナタなどを録音している。ラテンの血が燃え滾る情熱的な音楽作りが魅力。
TROY1087 「ターニャ・バニスター/物語の始まり」
 デヴィッド・デル・トレディチ:3つのジムノペディ/
 C.セオファニディス:
  《全ての夢は地平線とともに始まる》/
 スザンヌ・ファーリン:《これは彼女が始めた物語です》/
 シェイラ・シルバー:ボードレールの詩による6つの前奏曲
ターニャ・バニスター(Pf)
バニスターはニューオリンズ国際ピアノ・コンクールに優勝して以来、オランダ、日本を始めとして世界中でリサイタルを行っている。ことに現代音楽の演奏に力を入れており、数々の初演を行っている。デル・トレディチの3つのジムノペディ(!)はサティよりもドラマティックだが都会的で粋。現代音楽といってもエンターテイメントの要素を多く含んだ作品がメインに選曲されている。
TROY1045 ジョエル・ホフマン(1953-)/自画像
 ①チェロ・ソナタ
 ②無伴奏の少数派(unaccompanied minor)
 ③ゲブタイグと一緒の自画像
 ④カープテット
①②④パリー・カープ(Vc)、
①④クリストファー・カープ(Pf①、Vn④)
③ゲイリー・ホフマン(Vc)、
ローマン・コフマン指揮
キエフ室内管弦楽団
④カーティン・タルボット(Va)、
ハワード&フランセス・カープ(Pf)
ホフマンは1953年カナダ・ヴァンクーヴァー出身。音楽一家に生まれ、ジュリアード音楽院で作曲を学んだ。作風は無調から新ロマン主義と様々。チェロ協奏曲である《ゲブタイグと一緒の肖像画》は中東風、ユダヤ風のねばっこい楽想に溢れ、もろブロッホという感じで楽しい。指揮はMD+Gレーベルのショスタコーヴィチ:交響曲全集でちょっとブレイクしたコフマン。《カープテット》は一転して新古典主義とミニマルを折衷したような軽やかな佳曲。録音:2006、2007年
TROY1058 「収穫感謝祭のための音楽」
 コープランド、ロバート・ウォード、ヴァージル・トムソン、
 ドン・レイ、ジョン・パウエル、G.F.ルート、
 モートン・グールド、ランダル・トンプソン、
 ドン・ギリス、ロバート・ローリーのほかの作品
ニュー・イングランド音楽院ウィンド・アンサンブル、
聖ステファン室内管弦楽団、
ダブリン・フィル、
ロンドン・フィル、
ウィリアム・アプリング・シンガーズほか
これまでALBANYでリリースされたCDのなかから収穫感謝祭に因んだ音楽を集めたコンピレーションCD。アイルランド民謡に似た素朴で優美な旋律ばかり。コープランド、ドン・ギリス、モートン・グールドらの作品は特に優れている。
TROY1064/65
(2CD)
チョウ・ウェン=チュン(周 文中)生誕80年記念トリビュート
CD1)「チョー・ウェン・チュンの師匠と仲間たち」
 ①チョウ・ウェン=チュン:吹きさらしの山頂(1990)
 ②イサン・ユン:ピリ(1971)
 ③湯浅譲二:弦楽トリオのためのプロジェクション(2001)
 ④チナリー・ウン:グランド・アラップ(1996)
 ⑤エドガー・ヴァレーズ:アンテグラル(1926)
CD2)「チョウ・ウェン=チュンの著名な弟子たち」
 ⑥ヒ・キュン・キム:三重奏曲《ソリ》(2002)
 ⑦ブライト・シェン:ピアノ三重奏のための4つの楽章(1990)
 ⑧ゾウ・ロン:ディヤナ(1990)
 ⑨パブロ・オルティス:ハイパー・ミロンガ(1997)
 ⑩エドムンド・キャンピオン:
  汝のおいしい数字で私を溶かせ(2002)
 ⑪ジェームズ・テニー:ハーモニウム#5(1978)
 ⑫チェン・イ(陳 怡):《クィ》(1997)
①③④⑥アンサンブル・パレラル
②ジョン・サケット(Pf)
⑤サンフランシスコ音楽院ニュー・ミュージック・アンサンサンブル
⑦⑧⑨⑪⑫エンピリアン・アンサンブル
⑩エレン・ルース・ローズ(Va)
周文中は1923年中国生まれで1946年からはアメリカ在住、現在コロンビア大学名誉教授。多くの弟子を輩出したことでも知られている。中国の伝統音楽と現代技法を融合した独自の世界を確立した。
TROY1075 エフレイン・アマヤ:
 ①《ファンタスマゴリラですか?いいえ!ファンタスマゴリアです》〜
  子供のための1幕の歌劇
 ②《クレプシドラ》
  〜13人のパフォーマーのためのオペラ・インスタレーション
録音:①2007年、②1999年
①アマディス・アマヤ、
チャーリーン・キャンティ、
ショーン・ドナルドソン、
アニー・レーゴ、キンバリー・スタインハウアー
②エフレイン・アマヤ指揮
ポイント室内管弦楽団、
ダグラス・アールステッド、
ジーン・ウェントワース
アマヤはベネズエラ出身でインディアナ大学で作曲を学んだ。メノッティ風の軽快、快活なメルヘン・オペラ。
TROY1089 バズ・マ・タズ〜パーカッション・アンド・モア(アーウィン・バゼロン作品集)
 ①クインテッセンシャルズ/
 ②ダブル・クロッシングズ/
 ③パートナーシップ/④討論中の3人の男/
 ⑤バズ・マ・タズ/⑥トリプル・プレイ
①②③⑤⑥ジョナサン・ハース(Perc、指揮⑤のみ)
①K.アンダーウッド(fl)、
①③W.マーシュ(マリンバ)、
④A.エヴェーオール(Cl)、
⑤アスペン打楽器アンサンブル団員&トロンボーン・クワイア
⑥デヴィッド・テイラー(バスTrb)
⑥ジェイムズ・プー(テナーTrb)、他
アーウィン・バゼロンは1922年イリノイ州出身であだ名はバズと呼ばれた。イェール大学でヒンデミットに学び、後にニューヨークでミヨーにも師事した。ヴァレーズ風だったりジャズの要素があったりと様々な様式が折衷されている。
TROY1090 アレン・ショーン:ピアノ作品集第2集
 ピアノ・ソナタ第2番(2007)/②メッセージ集(2006)/
 ③ピアノ・ソナタ第3番(2007)/
 ④郷愁の小品(ワルツ、ブギウギ)(1983/2007)/
 ⑤3つのエレジー(2007)
①③④⑤アレン・ショーン(Pf)
②ジョン・ヴァン・バスカーク(Pf)
アレン・ショーンは1948年ニューヨーク出身で作曲をレオン・カーシュナー、ナーディア・ブーランジェに師事した。色彩感のあるピアニズムが魅力的。
TROY1091 「マイルド・ファンタジー」
 ①ジェイムズ・スティーヴンソン:幻想曲/
 ②ジェイムズ・スティーヴンソン:トリオ・ソナタ/
 ③エリック・モラレス:トランペット協奏曲ハ長調/
 ④エリック・エワゼン:亡くなった者と生きる者への賛歌/
 ⑤ロバート・ブラッドショー:アルボレトゥム/
 ⑥ロバート・ブラッドショー:協奏曲
リチャード・ストールゼル(Trp)
クセニア・レレトキナ(Pf)
②エリック・タナー(Vn)
ストールゼルはパーム・ビーチ歌劇場管弦楽団の首席奏者のほか、ルイジアナ・フィルハーモニー、マイアミ・シティ・バレエの主要なポストを勤めている。柔らかく甘い音色が特徴。娯楽性に富んだ聴きやすい作品ばかり。
TROY1092 「チェロのための新作集」
 ①ポール・スタインバーグ:
  アッパー・ウエストサイド(1997)
 ②ポール・シスキンド:3つの悟り(1987)
 ③マシアス・ウェクスラー:夜のそよ風(2001)
 ④グレゴリー・ワナメーカー:メタリチェリッシモ(2001)
 ⑤デヴィッド・ハイニック:チェロ・ソナタ(2001)
マシアス・ウェクスラー(Vc)
デヴィッド・ハイニック(Pf)
ウェクスラーは自らも作曲を手がけるとともに現代作品の普及を積極的に行っている。これまでにニコラス・モーを始めとする多くの作曲家の作品の初演を行っている。室内楽奏者としてクーセヴィッツキー賞、またグラミー賞にもノミネートされている。
TROY1093 アラン・サイドラー:
声楽・合唱作品集(1990-2006)
 ①おもちゃ(1990)/
 ②2つの聖なる小品(1990)/
 ③あなたの木槌の中の弧(1999)/
 ④神秘的なトランペット吹き(1999-2006)
ジョエル・ソーメ指揮
オーケストラ・オヴ・アワ・タイム、
コリジエート合唱団、
ローラ・ラスト(S)、
スティーヴン・ゴールドスタイン(T)、
グラハム・アシュトン(Trp)、
サイドラーはニューヨーク出身、ジュリアード音楽院でパーシケッティに師事した。現代的な語法のなかにもみずみずしい叙情性が感じられる。
TROY1094 ブライアン・ハルス:プセウドシンセシス
 ①ピンチ/②シーストーン/
 ③ルミのための/④スイート/
 ⑤サンストーン
①④⑤ナサニエル・メイ(Pf)
②⑤B.I.シュナイダー=グールド(Vn)
②④⑤マット・グールド(G)
③リサ・セラ(Fl)、
T.ローゼンクランツ(Pf)
ハルスはハーヴァード大学出身、合唱曲、室内楽、映画音楽など多くの作品を手がけている。現代音楽の技法のなかに軽快さ、ポップな要素を巧みに融合している。ヴァイオリンとギターのための《シーストーン》は繊細なアイデアあふれる佳曲。
TROY1095 「スパイラル」〜モスクワのアメリカ音楽
 ①チン=チュ・フー:水と赤の奔流(2008)
 ②ルーク・ダーン:ペナンブレ(2008)
 ③デヴィッド・K.ゴンパー:スパイラル(2007)
 ④ゴンパー:クロスド(2003/2007)
 ⑤ジョセフ・デンジャーフィールド:ピアノ五重奏曲(2007)
 ⑥マーク・キルストフテ:弾道練習曲3.1(2008)
スタニスラフ・マリシェフ(Vn)、
インナ・ジルバーマン(Vn)、
アンナ・バーチク(Va)、
オルガ・カリノヴァ(Vc)、
オレグ・タンツォフ(cl)、
モナ・ハーバ(Pf)、
イゴール・ドロノフ(指揮)、他
アメリカの作曲家がモスクワの演奏家たちとコラボレーションしたアルバム。作品は2003年から2008年にかけて書かれ、録音は2008年にモスクワで行われた。チン=チュ・フーの《水と赤の奔流》は中国民謡風の旋律が自由に展開される楽しい曲。K.ゴンパーの作品も民族的な素材を現代風に展開した秀作。
TROY1097 「アメリカン・ヴィスタ」〜ソプラノとフルートのための作品集
 コリリアーノ(1938-)、アムリン(1953-)、
 ガブロ(1926-93)、ブラックストン・ブレーク(1954-)、
 カウエル(1897-1965)、
 シェイピー(1921-2002)、ジェンデル(1977-)、
 ストールマン(1964-)、
 モーラ・ボッシュ(1956-)、コープランド(1900-90)
ミンミ・フルマー(S)
レオーネ・バイズ(fl、アルトfl)
フルマーはバロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを持っている。現在gはニューヨーク・シティ・オペラ、ベルリン・ドイツ・オペラなど世界中の歌劇場で活躍している。
TROY1098/99
(2CD)
ドミニク・アージェント(1927-):
 歌劇「モロッコからの手紙」
ロッセン・ミラノフ指揮
カーティス歌劇場、
カーティス室内アンサンブル
アージェントは1927年生まれ。作曲をヘンリー・カウエル、ハワード・ハンソン、アラン・ホヴァネスに師事した。現代ミュージカルといったような雰囲気を持つオペラ。
TROY1101 「ウィズアウト・ボーダーズ」
 ①ロベルト・シエラ(1953- プエルトリコ):
   フルート・ソナタ(2003)
 ②ホアキン・グティエレス・エラス(1927-,メキシコ):
  素朴なソナタ(1965)
 ③C.S.グティエレス(1964-,メキシコ):
  さえずる機械(2003)
 ④リタ・グリアー(1937-,米):
  フルート・ソナタ(1956)
 ⑤マリオ・ラビスタ(1943-,メキシコ):
  エレジア(2003)
 ⑥アルマンド・ルナ(1964-,メキシコ):
  6つの幻想曲(1992)
あらい・あさこ(fl)
①③⑤クリスティナ・バルデス(Pf)
②⑥アナ・マリア・トラダッティ(Pf)
あらいはメキシコ・シティ木管五重奏団のメンバー。香港フィル、エマーソン四重奏団とも共演している。メキシコの若手から中堅世代の作曲家の作品を中心に選曲。プエルトリコのシエラの色彩的なソナタ、メキシコの中堅グティエレスの切れ味鋭い《さえずる機械》などが聴きもの。
TROY1103/04
(2CD)
ジェローム・カーン:キャバレー・ガール マイケル・ボロウィッツ指揮
オハイオ・ライト・オペラ
巨匠ジェローム・カーンのミュージカル。オハイオ・ライト・オペラは初期ミュージカルも重要なレパートリーとして積極的に取り上げている。
TROY1106/07
(2CD)
リー・ホイビー:歌劇「テンペスト」 ヒュー・マーフィ指揮
パーチェイス・オペラ、
パーチェイス交響楽団
シュークスピアの戯曲に基づくオペラ。ホイビーは1926年ウィスコンシン出身。大オーケストラを使ったオラトリオ風の大作オペラ。

ARTS

47749-8
(SACD Hybrid)
\2300
J.S.バッハ:贖罪ミサ〜
 1740年ライプツィヒで行われたマリアの贖罪の宴で演奏された音楽
 ミサ・ブレヴィス ト長調BWV235/
 《我、満ちたれり》BWV82〜アルト版/
 《我らみな唯一の神を信ず》BWV437/
 サンクトゥス ト長調BWV240/
 アニュス・デイ〜BWV232より/
 《我、彼の名を告げん》BWV200/
 《平和と喜びで》BWV382
ヤクブ・ブルジンスキ(カウンターT、指揮)、
ラ・テンペスタ(古楽アンサンブル)、
ユリタ・ミロスワウフスカ(S)、
マリウス・シチウラ(T)、
アルトゥール・ヤンダ(B)
録音:2007年ワルシャワ バッハの晩年期、ライプツィヒで行なわれたマリアの贖罪の宴で演奏されたとされる音楽を再現したアルバム。単品ではなかなか聴く機会の少ない曲ばかりだけに、貴重な企画。ブルジンスキ&アンサンブル・ラ・テンペスタは近年頭角を現している古楽グループでNAXOS社よりリリースされたヴィヴァルディのスターバト・マーテルが評判になっている。SACDの最優秀音質がみずみずしい感動を呼び覚ます。

BMC

BMCCD138
(ボーナスDVDオーディオ付き)
\2200
ペーター・エトヴェシュ:《夢の橋を渡るように》(1999)〜
 「更級日記」によるサウンド・シアター
 (春、猫がいる夢、戟Aミラー・ドリーム、闇夜、記憶、鐘)
※ボーナスDVDオーディオ:
 《夢の橋を渡るように》DTSドルビー5.1チャンネル版、《話》(1968)
 オリジナル3チャンネル版
ゲルゲリー・ヴァイダ指揮
UMZEアンサンブル
エリザベス・ローレンス(語り)
マイク・スヴォボダ(アルトTrb)
ジェラール・ブーケ(コントラバスTrb、スーザフォン)
「更級日記」は菅原孝標女が1060年に完成させた日本の日記文学の代表作だが、これをエトヴェシュがマルチ・オペラ風のサウンド・シアターに仕上げた。更級日記は主人公の夢と現実、挫折などの精神遍歴の末、やがて仏教への帰依に至る自伝文学で、エトヴェシュはこれを室内アンサンブル、コンピューター・ライヴ・エレクトロニクスを駆使した幻想的な作品に仕上げた。エコーが多用され夢とうつつの狭間をゆらゆらとたゆたう音響はサイケデリック!(古い言葉だが)。女性淡々とした独白(英語)は極めてエロティック。官能性と絶望感が同居した佳品である。録音:2001-2008年

BRIDGE  1CD¥2200

BCD9289 ショパン:21のマズルカ
 (Op.24-2、Op63-2、Op.24-4、Op.17-1、Op.6-2、
 Op.67-4、Op.33-2、Op.33-1、Op.50-3、Op.63-1、
 Op.56-3、Op.59-2、Op.30-3、Op.68-2、Op.56-2、
 Op.41-2、Op.41-4、Op.68-4、Op.7-3、Op.63-3、Op.17-4)
ヴァシリー・プリマコフ(Pf)
録音:2008年オーデンセ、デンマーク 期待の新世代イケメン・ピアニスト、プリマコフのBRIDGEレーベル4枚目のアルバム。ショパンは彼が得意とするレパートリーで既にピアノ協奏曲集が発売になり好評を得ている。端正ながら若々しいエネルギーに溢れたマズルカ。プリマコフは1979年モスクワ生まれ。ラフマニノフ国際ヤング・アーティスト・コンペティションで優勝、後にジュリアード音楽院で学んだ。
BCD9286 ジョン・マスト(1954-):歌曲集
 歌曲集「ヴィヴァ・スウィート・ラヴ」/
 歌曲集「静かな歌」/ピアノでのヌード/再開/証人/
 ソシアル・ノート/フラメンコ/ペネロープの歌/
 オールド・グレイ・カップル/トリオレ
エイミー・バートン(S)、
パトリック・メイソン(Br)、
ジョン・マスト(Pf)
録音:2007年 マストは当初、マンハッタン音楽院でシーモア・リプキンにピアノを学び、コンサート・ピアニストとして活躍。その傍ら交響楽、室内楽、オペラや歌曲を多数作曲し、特に歌手からの信頼が厚い。保守的な作風だが、安定した技術を持った作曲家。
BCD9288 「ゴースト・オブ・ア・チャンス」
 〜男声アンサンブルで聴くポピュラー・ソング集
 (ダウン・フォー・ダブル、ラウンド・ミッドナイト、
  A列車で行こう、ラッシュ・ライフ、ハウ・ハイ・ザ・ムーン、
  横町のサリー、ノルウェーの森、マイ・ガール、
  ニューヨークの少年、君はすばらしい、
  ココナッツ、ほか全20曲)
イェール・アレイ・キャッツ(男声ヴォーカル・アンサンブル)
録音:2008年 イェール・アレイ・キャッツはイェール大学出身者による男性14人組のヴォーカル・アンサンブル。ジャズ・スタンダードを粋なアレンジと絶妙な合唱のハーモニーで聴かせる。
BCD9294 「プレゼンス・フロム・アフォアタイム」
〜アンソニー・コーフ(1951-)の音楽
 ①プレゼンス・フロム・アフォアタイム(1999)
 ②6つの細密画〜フルートとピアノのための(1997)
 ③3つの楽章〜クラリネット独奏のための(1992)
 ④交響曲第3番(2007)
①③リヴァーサイド交響楽団の首席奏者たち
①アンソニー・コーフ(指揮)
④ジョージ・ロスマン指揮
リヴァーサイド交響楽団
録音:2006-08年 コーフは1951年ニューヨーク出身、マンハッタン音楽院で作曲を学んだ。交響楽、室内楽、宗教楽など、あらゆるジャンルの作品を作曲している。現代とロマン派を折衷したような堅実な作風。最新作の交響曲第3番は2楽章からなる30分の力作。
BCD9296 「カフェ・ミュージック〜トリオ・ソリスティ」
 ピアソラ:ブエノス・アイレスの四季、ル・グラン・タンゴ/
 シェーンフィールド:カフェ・ミュージック/
 トゥリーナ:ピアノ三重奏曲第2番/
 ガーシュイン:必ずしもそうじゃないさ
トリオ・ソリスティ:
【マリア・バックマン(Vn)、
アレクシス・ピア・ガーラク(Vc)、
ジョン・クリボノフ(Pf)】
録音:2007年 ピアソラ、トゥリーナ、ガーシュインとノリのよいエンターテイメント性に富んだピアノ三重奏曲(ピアソラ、ガーシュインは編曲物)を収録。まさにカフェの雰囲気を感じさせるゴキゲンな一枚。

CD ACCORD

ACD144
(1CD 2枚組価格)
\4400→¥3980
「ヴィトルド・ルトスワフスキ・オペラ・オムニア01」〜
 ルトスワフスキ:室内楽作品集
 ①弦楽四重奏曲
 ②レチタティーヴォとアリオーソ〜Vn,Pf
 ③ブコリクス〜Va,Vc
 ④グラーヴェ、メタモルフォーシス〜Vc,Pf
 ⑤スビト〜Vn,Pf
 ⑥ザッヒャー変奏曲〜Vc solo
 ⑦パルティータ〜Vn,Pf
 ⑧4つのシレジアの旋律より第9-12番〜4Vn
ワルシャワ・ルトスワフスキ四重奏団:
【R.プヤニク(Vn,①⑤⑧)、
M.マルコヴィッツ(Vn,①②⑧)、
A.ロズミスウォヴィッツ(Va,①③)、
M.ムウォダフスキ(Vc,①③⑥)】
K.ヤコヴィッツ(Vn,⑧)、
A.バウアー(Vc,④)、
J.ヤコヴィッツ(Vn,⑦⑧)、
B.ベドナルチク(Pf,⑦)、
E.ザヴァドツカ(Pf,②⑤)、
J.K.ブロヤ(Pf,④)
録音:2007年11-12月ポーランド放送ルトスワフスキ・スタジオ ※20世紀の偉大な作曲家ルトスワフスキの弦楽器を中心とした室内楽曲をまとめた。演奏者は全員ポーランド人。《4つのシレジアの旋律》など珍しい作品が聴けるのもうれしい。※スリップ・ケース入り、約70ページのブックレット付のため、特別価格となっております。

CEDILLE

CDR 7002
\2200
「四手のためのロマンティック作品集」
 オンスロウ:四手ピアノのためのソナタ第1番Op.7、第2番Op.22/
 レーガー:6つのブルレスクOp.58より第4〜6番/
 ワーグナー:ポロネーズ ニ長調/リスト:華麗なワルツOp.6/
 グリーグ:ノルウェー舞曲より第2番、第3番/バラキレフ:組曲/
エリザベス・バッチェリ&リチャード・ボルドレー(Pf)
古典派からロマン派にかけての四手ピアノ作品集。フランスの作曲家ジョルジュ・オンスローのソナタ第1番と第2番を最初と最後に収録、間に様々な作曲家の小品を収めている。珍しいワーグナーのポロネーズも収録。この録音はLPで出ていた2枚のアルバムの復刻です。録音:1978年、1985年シカゴ、ADD
CDR 8002
\1600
(特別価格)
「セディーユ・オン・ザ・ムーヴ」〜ハイ・エナジー・トラックス
 J.アダムス:リラックス・グルーヴ/
 C-T.パーキンソン:シンフォニエッタ第1番〜ロンド/
 シュールホフ:ジンガレスカ/
 ヴィヴァルディ:フルート協奏曲〜アレグロ/
 グレインジャー:岸辺のモリー/
 クロンマー:オーボエ協奏曲〜ロンド/
 カーター・パン:ストラッド/
 ダイアモンド:五重奏曲よりフィナーレ/
 ヴォジーシェク:交響曲ニ長調〜フィナーレ/
 リスト:マゼッパ(抜粋、2台ピアノ版)/
 ブラックウッド:チェロ・ソナタ〜スケルツォ/
 モリク:フルート協奏曲〜ロンド/
 シューマン:ヴァイオリン・ソナタ〜第3楽章/
 ハイツ:フルートとピアノのための音楽〜第4楽章/
 ホワイト:ヴァイオリン協奏曲〜第3楽章/
 ライズナー:「エクストリーム」〜「社交的な」/
 メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第4番〜スケルツォ
ジェニファー・コー(Vn)、
ポール・フリーマン(指揮)、
レイチェル・バートン・パイン(Vn)、
アレックス・クライン(Ob)、
マテュー・デュフォー(Fl)、
パシフィカ四重奏団、他多数
※CEDILLEレーベルから発売になっている100タイトル以上のアイテムからリズミックな作品を集めたオムニバス。室内楽から大オーケストラ作品まで収録。運動しながら聴くのに適しているということで「オン・ザ・ムーヴ」というタイトルになっています。
CDR 90000 109
\2200
「アメリカの合唱曲、世界初録音集」
 ①ホヴァネス(1911-2000):4つのモテットOp.268(1973)/
 ②エゴン・コーエン(1984-):スターバト・マーテル(2006)/
 ③ポール・ニコルソン(1963-):ヴェルム・テンプリ(1998)/
 ④ポール・フレンチ(1959-):私は誰?(2007)/
 ⑤E.ブラックウッド:(1933-):キング・ジェイムズ・マニフィカト(2004)/
 ⑥ロバート・クロイツ(1922-96):スカプリス・スイス(1960)/
 ⑦ウィリアム・フェリス(1937-2000):リリカ・サクラ(1962)/
 ⑧ウィリアム・C.ホワイト(1983-):ヌンク・ディミティス(2007)/
 ⑨ジョージ・ロックバーグ(1918-2005):見よ、我が奉仕者よ
ポール・フレンチ指揮
ウィリアム・フェリス合唱団
ホヴァネスを始めアメリカの作曲家たちの宗教的な作品の世界初録音集。録音:2007-08年
CDR 90000 110
\2200
「流浪のユダヤのキャバレー・ソング」
 ①「流浪前の偉大な倦怠」
  エドゥムント・ニック(1891-1973)&
   エリッヒ・ケシュトナー(1899-1974)の歌曲(6曲)
 ②「追放された言語」
  M.ミルナー(1886-1953)、M.ゲビルティヒ(1877-1942)、
  A.エルシュタイン(1907-63)の劇場及び映画のための歌曲(3曲)
 ③「伝統の変形」
  アイスラー:新聞の切抜きOp.11より(2曲)
 ④「流浪の民の詩学」
  アイスラーとK.トゥホルスキー(1890-1935)の歌曲(6曲)
 ⑤「内なる流浪のトラウマ」
  ヴィクトル・ウルマン(1898-1944):
    3つのユダヤの歌Op.53(1944)
 ⑥「郷愁と流浪」
  G.クライスラー(1922)、
  H.レオポルディ(1888-1959)、
  ミシャ・スポリャンスキー(1898-1985)の歌曲(3曲 )
⑦「流浪の繰り返し」
  フリードリヒ・ホレンダー(1896-1976)の
  劇場及び映画のための歌曲(3曲)
ニュー・ブダペスト・オルフェウム・ソサエティ(メゾ・ソプラノ、バリトン、ピアノ、ヴァイオリン、ドラムス、ベースのアンサンブル)
20世紀のユダヤのキャバレー・ソングを集めたアルバム。ニュー・ブダペスト・オルフェウム・ソサエティはシカゴ大学のアンサンブル・イン・レジデンスを務めるアメリカのアンサブルです。録音:2008年4月シカゴ

DIVERSIONS 1CD¥2200

DDV24135 ①ヴォーン=ウィリアムズ:交響曲第2番《ロンドン交響曲》
②ウィリアム・マティアス(1934-92):ケルト舞曲集Op.60
オウェイン・アーウェル・ヒューズ指揮
ウェールズ・ナショナル・ユース・オーケストラ
2006年に創立60周年を迎えた伝統あるユース・オケ、ウェールズ・ナショナル・ユース・オーケストラの第2集。(第1集はエルガー:交響曲第2番、ホディノット:任官の踊り、品番:DDA25045)。まずはヒューズ得意の「ロンドン交響曲」でぐいぐいオケを牽引。ヒューズはフィルハーモニア管と当作品を録音していた(ASV)。次のマティアス(1934-1992)はヴォーン=ウィリアムズの次の世代の作曲家で、《ケルト舞曲集》は色彩豊かな組曲。ヴォーン=ウィリアムズ、ウォルトンらの影響を感じさせつつ、独自の抒情を確立している。聴いていると映画《ロード・オブ・ザ・リング》《ナルニア国物語》の一場面が浮かんでくるのは、あながち的外れな印象ではないだろう。録音:2008年8月6日カーディフ
DDV24137 「カンティレーナ」〜フルートとピアノのための音楽
 J.S.バッハ:フルート・ソナタ第6番ホ長調BWV1035
 サン=サーンス:ロマンス
 プーランク:フルート・ソナタ
 フランソワ・ボルン:カルメンによる華麗なる幻想曲
 プロコフィエフ:フルート・ソナタOp.94
オディン・ボールドヴィンソン(Fl)
パトリシア・ロメロ(Pf)
ボールドヴィンソンはバロックから20世紀音楽まで幅広いレパートリーを持っており、柔らかな音色が持ち味である。録音:2007年
DDV24139 「南風よ吹け」〜イギリス北東部で歌い継がれている歌
 ボビー・シャフト/古いタインマウスの断崖/
 スティーム・ボート/南風よ吹け/他、全20曲
マーガレット・アシュトン(S)
ピーター・ハリソン(Fl)
レイチェル・グレイ(Vc)
ジョン・トレハーン(ピアノフォルテ)
イギリス・ヴィクトリア朝時代(1837-1901年)に歌われていた民謡、町の流行歌を集めた。素朴な調べから古きよきイギリスの街角の風景が見えるようだ。録音:2006年、2008年

DIVINE ART 1CD¥2200

DDA21212
(2CD)
「スターバト・マーテル」
 〜ハイドン作品集
  ①スターバト・マーテル
  ②交響曲第44番「悲しみ」
  ③ヴァイオリンとチェンバロ、弦楽のための協奏曲ホ短調
  ④リベラメ・ドミネ
アンリ=クロード・ファンタピエ指揮
レ・ソリスト・ド・パリ管弦楽団
①④A.M.ボンディ(Sop)、
C.エーダー(MS)
A.ライヒャルト(T)、
J.クラッティンガー(B)
A.ホイドロン(Org)、
フィリップ・カイヤール合唱団(ジャン・ブリディエ合唱指揮)
③ジャック・フランソワ・マンツォーネ(Vn)、
フランソワーズ・プチ(Cemb)
アンリ=クロード・ファンタピエはハイドンのスペシャリストとして知られている。マルケヴィッチに指揮を、デュティーユに作曲を師事し、ブザンソン国際指揮者コンクールに優勝している。優れた音楽学者でもあり、18世紀音楽の演奏には特に定評があった。学術的見識に基づきながらも瑞々しいハイドンである。録音:①④1978年3月、②③1964年
DDA21214
(2CD)
チャールズ・エイヴィソン(1709-1770):トリオ・ソナタと鍵盤ソナタ集
 ①トリオ・ソナタOp.1
  (2つのヴァイオリンと低音のための6つのソナタ)
 ②ハープシコード・ソナタOp.8
  (2つのヴァイオリンとチェロの伴奏付の6つのソナタ)
エイヴィソン・アンサンブル:
【P.ベズノシウク&C.ボルディング(Vn)、
R.タニクリフ(Vc)、
R.ハワース(Cemb&Org)】
エイヴィソン・アンサンブルによるエイヴィソン作品集第4集。今年生誕200年のエイヴィソンは1709年、音楽家の両親のもとに生まれ、ロンドンでコレルリの弟子であったジェミニアーニに師事した。そのためエイヴィソン古典派の時代の作曲家だがイタリア・バロック音楽の影響が強い。トリオ・ソナタにヴァイオリンとチェロの伴奏付のチェンバロ・ソナタという珍しい作品を収録。録音:2005年12月
DDA25052 「アメリカのピアノ・ソナタ」
 エリオット・カーター:ソナタ/
 ミクロス・ローザ:ソナタ/
 エドワード・マクダウェル:ソナタ第4番《ケルト風》
ピーター・セイヴライト(Pf)
昨年100歳を迎えいまだ現役のカーター:ピアノ・ソナタは1983年に発表されたもので作風は前衛色は影をひそめ、調性を感じさせる比較的穏健な佳曲。「ベン・ハー」などの映画音楽で知られるローザはカーターと同世代。祖国の大作曲家バルトークの影響を感じさせる。マクダウェルはアメリカのリストとも言うべきロマンティックな大作。録音:2008年
DDA25069 「春の川のほとりで」〜近代イギリスのフルート音楽
 ハミルトン・ハーティ:アイルランドにて/
 エドワード・ジャーマン:間奏曲/
 マイケル・ヘッド:春の川のほとりで/
 ウィリアム・オルウィン:ソナタ/
 ヘイヴロック・ネルソン:エイリー・チェリー、ベネズエラにて/
 トーマス・ダンヒル:ヴァルス・ファンタジア/
 ケネス・レイトン:フルート・ソナタ/
 スタンフォード・ロビンソン:月の乙女の踊り/
 ジャーマン:フルートとピアノのための組曲
ケネス・スミス(Fl)
ポール・ローデス(Pf)
19世紀末から20世紀半ばまで活躍したイギリスの作曲家によるフルート音楽精選。フランス音楽の影響を受けつつアイルランド民謡を思わせる親しみやすく、どこか懐かしい小品がたくさん入っている。ケネス・スミスはニコレ、ゴールウェイらに師事、長年に渡りフィルハーモニア管の首席を勤めた。ソリストとしてもシノーポリ、モーリス・アンドレらと共演し多くの録音がある。録音:2007年

ELECT RECORD 1CD¥2000

EDC 860 「リメンバー・マドリガル1963-2008」
 ゲオルゲ・バザヴァン:世界の歌/ミハイ・モルドヴァン:オバルシ/
 コルネリア・タウトゥ:民族的喜遊曲/
 ミリアム・マルベ:大地の渇きのための儀式/
 コルネリウ・セザール:
  炎と回転/アリエル・ラミレス:ミサ・クリオージャ/
 ペンデレツキ:スターバト・マーテル
マリン・コンスタンティン指揮
マドリガル室内合唱団
マドリガル室内合唱団は混声アカペラ合唱団。ペンデレツキの《スターバト・マーテル》はクラスター状の音の持続が時に読経か声明のように聴こえる。まさに混迷の今という時代にふさわしい歌。カレーラスが有名にしたラミレスの《ミサ・クリオージャ》をルーマニアの合唱団が歌っているのが面白い。手を叩いたり叫んだりするモルドヴァンの《オバルシ》、打楽器の原始的なリズムに乗せられて歌うタウトゥの《民族的喜遊曲》はまさにカルミナ・ブラーナの世界。シャーマニズムの儀式か乱交パーティそのもののようなマルベの《大地の渇きのための儀式》など聴いていて飽きることがない。

GEGA NEW 1CD¥2000

GD 340 ニコライ・ロスラヴェッツ(1881-1944):
 ヴァイオリンとピアノのための小品集
 朝の雰囲気*/夢*/エレジー*/
 3つの詩曲*/3つの舞曲/
 ポエム・ロマンティク*/夜想曲*/伝説*/
 24の前奏曲より(第4、9、11、12、17、20、24番)
 (*印は世界初録音)
スチュアート・イヴァノフ・デュオ:
【カロリン・スチュアート(Vn)、
スヴェトザール・イヴァノフ(Pf)】
ロシア・アヴァンギャルドの代表的作曲家ロスラヴェッツが生涯に渡って作曲したヴァイオリン作品をまとめたもの。未出版・世界初録音作品多数。ロスラヴェッツの創作変遷のプロセスはスクリャービンのそれと重なる所が多い。すなわち後期ロマン派の影響に始まり次第に独自の無調様式に至るのだが、その過程でシマノフスキ、印象派からの影響を見せる。初期の《朝の雰囲気》、《夢》、《エレジー》などはグラズノフ、ブラームスあたりを思わせる叙情的小品。次の《3つの詩曲》で大きく変わり(前3曲との年代の差はたった1年)、拡大された調性とでもいおうか、スクリャービン、シマノフスキを思わせ、無調まであと一歩というところ。そして《3つの舞曲》では既に独自の様式を確立している。しかし様式は変われど基本的に彼の音楽は薄明のなかで、どこへ向かうとも知れず、うねり、たゆたい、ひたすらフェティッシュなエクスタシーを歌い続ける。2009年
GD 254 「ロシア音楽の名曲集」
 ハチャトリアン:剣の舞/
 チャイコフスキー:《眠れる森の美女》よりパノラマ、ワルツ/
 グリンカ:《ルスランとリュドミラ》序曲/
 プロコフィエフ:《3つのオレンジへの恋》より
  行進曲とスケルツォ/
 ボロディン:だったん人の踊り/
 チャイコフスキー:《白鳥の湖》よりワルツ、白鳥の踊り/
 R.コルサコフ:熊蜂の飛行/
 チャイコフスキー:《胡桃割り人形》より
  小序曲、こんぺいとうの踊り、トレパーク/
 カバレフスキー:《道化師》よりギャロップ
ヴァシル・カザンディエフ指揮
ソフィア交響楽団※
ソフィア交響楽団はブルガリア有数のオーケストラ。カザンディエフは廉価盤シリーズでよく名前を見かけるブルガリアの指導的指揮者。
GD 341 ヴァニア・ヴァトラロヴァ=スタンコフ/オペラ・アリア集
 「清らかな女神よ」〜ノルマより(ベッリーニ)、
 「あなたたちは泣いてるの?私をお城に連れてって」〜
  アンナ・ボレーナより(ドニゼッティ)、
 「花から花へ」〜椿姫より(ヴェルディ)、
 私の名前はミミ〜ボエームより(プッチーニ)、
 「何を恐れることがありましょう」〜
  カルメンより(ビゼー)ほか全10曲
ヴァニア・ヴァトラロヴァ=スタンコフ(Sop)
ノエル・トレディニク指揮
ソフィア交響楽団
ヴァトラヴァ=スタンコフはブルガリアの若手ソプラノでレナータ・スコット、ミレッラ・フレーニ、モンセラ・カバリエらの教えを受け、現在ヨーロッパを中心に活動している。録音:2008年4月
GD344 ゲオルギ・ミンチェフ(b.1939):管弦楽作品集
 ①コントラスツ〜管弦楽のための音楽(2002)
 ②モノディアとコンチェルト・グロッソ(2006)
 ③管弦楽のための演奏会用音楽(1976)
ブルガリア国立放送交響楽団
①ロッセン・ミラノフ指揮
②プラメン・ジュロフ指揮
③ヴァシル・ステファノフ指揮
②ディミタール・ペンコフ(Va)
1939年生まれのブルガリアの作曲家ミンチェフは地元で学んだ後、モスクワでシチェドリンとハチャトリアンに師事し、パリではメシアンとも交流を持つなど珍しい師事歴だが、そのユニークさは作品にも表れている。ハチャトリアン譲りのドンジャカ、ドンジャカするリズム、シチェドリン譲りの洗練、メシアン譲り(かどうか知らないが)のモダニズムが派手なオーケストレーションで大爆発。
GD325 「フィアメッタ・タルリ/シューマン・リサイタル」
シューマン:
 パピヨンOp.2/
 交響的練習曲Op.13(1852年版)/
 5つの追加された変奏曲/
フィアメッタ・タルリ(Pf)
タルリはイタリア出身、9才で初リサイタルを開き、その後、数々のコンクールで上位入賞を果たしてきた。端正な音楽作りを信条とするピアニストである。交響的練習曲では後から追加された変奏曲も収録。録音:2007年12月、ブルガリア・コンサート・ホール
GD347 ハイドン:ピアノ・ソナタ ニ長調Hob.XVI:24
ショパン:4つの練習曲Op.10
リスト:葬送(「詩的で宗教的な調べ」より)
バルトーク:
 ブルガリアのリズムによる6つの舞曲(ミクロコスモス第6集より)
ベリーナ・コスタディノヴァ(Pf)
コスタディノヴァは5才でピアニストを志し、ブルガリア・ソフィアで学ぶ。ロシアン・ピアニズムを習得した後、主要レパートリーは古典、ロマン派、ロシアの作曲家と広範囲に及ぶ。現在はスイスに在住しヨーロッパを中心に演奏活動を展開する。ロシアン・ピアニズムの影響を受けているとはいえ、洗練されたタッチにヨーロッパのクールな知性を感じる。録音:2007年6月13-14日、チューリヒ放送スタジオ,スイス
GD348 「ウォーキング・スルー・スタイルズ」
 ペルゴレージ:シチリアーナ/
 カステルヌオーヴォ=テデスコ:ソナチネ/
 ニールセン:霧がのぼる/
 イヴァン・イェコフ:ダイアログ/
 ピアソラ:
  タンゴの歴史、ブエノスアイレスの夏、
  天使のミロンガ、エチュード・タンゴ第3番/
 ヴィラ=ロボス:花の分布/
 ヒナステラ:忘却の木の歌/
 セルソ・マシャド:2つのブラジル舞曲
リディア・オシャヴコヴァ(フルート)
カリ・カストリ(ギター)
フルートのオシャブリコヴァはランパルに師事、ソフィア・フィルの首席フルーティストを永らく勤めた後、ソリストとして独立、来日公演の経験もある。ラテン情緒溢れるこのアルバムは彼女のしなやかな音楽性がよく表れている。温かな音色が魅力。

GENUIN 1CD¥2200

GEN 89145
\1990
ハイドン:
 ピアノ協奏曲へ長調Hob.XVIII:3
 ピアノ協奏曲ト長調Hob.XVIII:4
 ピアノ協奏曲二長調Hob.XVIII:11
パウル・バドゥラ=スコダ(Pf、指揮)
ウィーン・コンツェルトフェライン
デムス、グルダと並ぶピアニスト・ウィーン三羽烏の一人、パドゥラ=スコダが御歳82歳にして、なんと弾き振りで最新録音!枯淡の境地とは全く無縁で余計な身振りがなく、童心に還ったかのようなみずみずしい演奏です。遊び心にあふれた実に楽しくチャーミングなハイドンです。録音:2008年10月24-26日,コンツェルトハウス、ウィーン、58'46
GEN 89148 ハイドン:
 チェロ協奏曲第1番
  (カデンツァ:N.アルトシュテット版)
 チェロ協奏曲第2番
  (カデンツァ:N.アルトシュテット&A.ビルスマ版)
ニコラス・アルトシュテット(Vc)
ミハエル・ザンデルリング指揮
ポツダム・カンマーアカデミー
当レーベルでは既にお馴染み、ベートーヴェンのソナタやバッハの無伴奏組曲で若き天才ぶりを発揮しているアルトシュテット。ベルガメンシチコフとゲリンガスに師事した彼はリゲティなど現代音楽にも意欲的に取り組んでいる。その彼が自ら作曲したカデンツァを使ってハイドンの二つの協奏曲に挑んだ。端正なオーケストラの枠組みに入りきらんばかりのパッション。特にスル・ポンティチェロを多用した第1番第1楽章の燃えるようなカデンツァは聴きもの。録音:2008年12月14-16日、47‘06
GEN 89141 ラヴェル:弦楽四重奏曲へ長調/
ストラヴィンスキー:
 3つの小品(1914)、
 二重カノン(1959)、コンチェルティーノ(1920)/
ドビュッシー:弦楽四重奏曲ト短調Op.10
ローザンヌ・シネ・ノミネ四重奏団
主に19世紀末から20世紀初頭の20年間に書かれた弦楽四重奏曲の傑作選。ローザンヌを拠点に活動するシネ・ノミネ四重奏団は1975年に結成された名門で、シューベルトの弦楽四重奏曲全集が評判となっている。ラヴェルでみせるふくよかな旋律の歌いまわし、ストラヴィンスキーにおける機動性、キッチュな感覚、ドビュッシーのイメージを覆すかのような大らかで堂々とした音楽のつくりなど、瑞々しい発見がたくさんあり弦楽四重奏好きは必聴!録音:2008年8月26-28日、67‘30
GEN 89142 「ゲヴァントハウス・ブラス・クインテット・プレゼンツ・・・」
 ジャン・ケツィア(1911-2006):
  小サーカス行進曲、金管五重奏曲/
 ルトスワフスキ:小序曲/
 J.S.バッハ:フーガ ト短調BWV.578/
 アルビノーニ:ソナタ「聖マルク」/
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女/
 V.エワルド:金管五重奏曲第3番/
 ブラームス:子守歌
ゲヴァントハウス金管五重奏団
ゲヴァントハウス金管五重奏団は1975年にゲヴァントハウス管弦楽団のメンバーによって結成された。金管五重奏でどこまで幅広い表現が出来るか試しているかのようなヴァラエティに富んだ楽しいアルバム。ケツィアは五重奏の醍醐味を充分に堪能させてくれる。ルトスワフスキの小品は現代作品とはいえ洒脱で機知に富みあきさせない。「亜麻色の髪の乙女」は、いかに甘く、柔らかな音色が出せるか試しているようでもあり、実際驚くほどの結果を出している。金管アンサンブルの名曲エワルドの作品も見事。ややジャズ風のハーモニーにアレンジされたブラームスの子守り唄は、その重厚な響きを聴くと筋骨隆々のおじさま方にあやされている赤ちゃんを想像して思わず噴き出してしまう。録音:2008年8月25-28日、51‘09
GEN 89144 ジークフリート・マトゥス(1934-):最愛のディオニソス
 (マトゥス75歳記念アルバム)
  ①「アリアドネ」〜酒神賛歌(2002)
  ②マンハッタン協奏曲(1994)
  ③ホロフェルネスのアリア(歌劇「ユディト」より)
  ④公園の夜の情景(1988)
ジークフリート・マトゥス(指揮②〜④)
オラ・ルードナー(指揮①)
ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
①③アリス・アルギリス(Br)、
②A.ネルツ(Perc)、
S.ベルンシュタイン(Perc)、
S.クーン(Perc)、
J.ルーベルク(ティンパニ)
マトゥスは1934年生まれのドイツの作曲家。当初、指揮を学んだが、後にハンス・アイスラーに作曲を学んだ。1960年代はポップ・ソング、映画音楽などの仕事をしたという彼の作風は基本的に無調の表現主義的音楽だが、ロマンティックで幻想的でオルフ、ヒンデミット、バルトークを思わせる側面もある。音色や楽器の扱いが変化に富んでおり、聴いていて飽きることがない。このディスクは彼の75才を記念して作られたもので、主要作品が全て収められている。録音:2008年6月、11月、63‘16
GEN 89147 「リストマジア」
 シューベルト(リスト編):愛の便り/
 シューマン(リスト編):愛の歌/
 リスト:
  バラード第1番、第2番、スペイン狂詩曲、
  即興ワルツ、メフィスト・ワルツ第1番
カロリーネ・フィッシャー(Pf)
前作(GEN86068)でモーツァルトからリスト、シチェドリンまで弾いて鮮烈なCDデビューを果たしたカロリーネ・フィッシャーの待望のセカンド・アルバム。前のアルバムで既にリスト演奏に対する並々ならぬ意欲と冴えを見せていたが、今ようやく、ここにオール・リスト・プログラムが実現した。シューベルト、シューマンの歌曲の編曲物のほか大作メフィスト・ワルツまでフィッシャーの妙技をとことんまで堪能できる。どこまでもクリアなタッチ、朗々とした歌いまわし、目の覚めるようなヴィルトゥオージティ、ダイナミックな音響など、ぜひとも生演奏を聴いてみたいピアニストである。録音:2008年9月20-22日、61‘35
GEN 89528 セバスチャン・ボディヌス(1700-1759):
 音楽的ディヴェルティメント第4部
  (2つのオーボエと通奏低音のための6つのソナタ)
トゥッテ・シュイッテ(ピリオド楽器):
【マリアンヌ・リチャート・プファウ(指揮、ob),
N.イェンソン(ob)、
J.ベリッツ(ob)、
A.デンネルト(Cemb)、
R.ザンデルス(fg)、
H.ヒュンマー(Vn)】
ボディヌスは同時代のテレマンやバッハの影に隠れて今まで忘れられた存在であった。彼はドイツ、チューリンゲン地方の生まれで、その生涯に100曲以上の作品を残したものの、そのほとんどは出版されず、ほとんど演奏されることはなかった。このオーボエ・トリオはアメリカ・サンディエゴ大学の図書館所蔵の楽譜によるもので、これが世界初録音となる。甘いオーボエの音色を生かした優雅な音楽である。録音:2008年10月、58‘50

KAIROS 1CD¥2400

12872KAI
(5CD 2枚価格)
\4800
フランシスコ・ロペス(1964〜):「ガラス越しに見る」
 〜現象論的音響素材のリアリティと
  バーチャリティ・環境音の録音とその変容
CD1)
 ジャングル(1997)/
CD2)ベルの混乱969(1996)/
CD3)ビルディング[ニューヨーク](2001)/
CD4)
 ガラアト・アブダル・サラム(1993)/
 O Parladoiro Desamortuxado(1995)/
CD5)
 無題(2008)
フランシスコ・ロペス(音響技術、編集)
一聴して「なんだこりゃ?」と思うこと間違いなし。CD5枚とも、どれを聴いても環境音が延々と続くのみ。例えばCD1の《ジャングル》では♪キュワキュワ、ゲコゲコ、シャンワシャンワ♪と南方の蛙や虫の声が聴こえたりササーと雨の音、さわさわと小川のせせらぎが聴こえる。CD3)ではニューヨークのビルの谷間の音の情景らしいのだが、雨がアスファルトにあたっている(?) のか、かすかな音が聴こえ、風がビルの谷間を吹き抜けるような不気味な唸りが聴こえ、工事機械のモーター音らしきものまで聴こえてくる。聴いてすぐそれと分かる音、何なのかちょっと首をかしげるような音を自然や街角で拾い集め、編集し次第に変調させてゆく。結果として環境音はもっと抽象的なミュージック・コンクレートへと変容してゆく。虫の声はホワイト・ノイズに、地下鉄の音は特殊奏法のオーケストラのように。CD5ではついに最初から抽象的な音響オブジェとなっている。ロペスは環境音を使ったサウンド・アート、サウンド・インスタレーション、実験音楽を制作し続けており、フィールド・ワークは世界60ヶ国に及ぶ。制作:1993-2008年
12912KAI ミカエル・ジャレル(b.1958):
 《カッサンドル》(1994)〜アンサンブルと女優のための朗読オペラ
スザンナ・マルッキ指揮
アンサンブル・アンテルコンタンポラン、
IRCAM、
アストリッド・バス(女優)
ギリシャ悲劇に基づくモノオペラ。アンサンブルと語り手のための作品で女優のドラマティックな朗読にアンサンブルが絡む。表現主義的でかなりドラマティックな音楽である。ジャレルはスイス生まれで、パリを中心に活躍する現在注目の中堅作曲家である。スザンナ・マルッキはこの夏、シュトックハウゼンのグルッペンを指揮するため来日の予定。録音:2008年
12922KAI フィリップ・マヌリ(b.1952):
 ①自画像のための断章(1998)
  〜30人の音楽家のための7つの小品
 ②パルティータⅠ(2006)
  〜ヴィオラ独奏とエレクトロニクスのための
クリストフ・デジャルダン(Va)
スザンナ・マルッキ指揮
アンサンブル・アンテルコンタンポラン、
IRCAM
マヌリはIRCAMを中心にアコースティックな楽器と電子音響を融合した作品を多く発表している。《自画像のための断章》はざくざくと切いこむ先の尖ったの音響が心地よい。またライヴ・エレクトロニクスが絡む《パルティータⅠ》のヴィオラの超絶技巧に圧倒される。録音:2008年
12942KAI ジョルジュ・アペルギス(b.1945):室内楽作品集
 ①クロス・ウィンド(1997)〜ヴィオラとサクソフォンのための
 ②自我(2001)〜サクソフォンのための
 ③ラッシュ(2006)〜ヴィオラとサクソフォンのための
 ④ヴォルト・フェイス(1997)〜ヴィオラのための
 ⑤信号(1978)〜12のサクソフォンのための
①③④ジュヌヴィエーヴ・ストロッサー(Va)
①⑤XASAX(サックス四重奏)
②マルクス・ヴァイス(テナーSax)
③ピエール=ステファーヌ・ムージュ(ソプラノSax)
ギリシャ生まれで現在はパリを拠点に活動するアペルギスのサクソフォンを中心とした作品が収められている。彼は前衛劇団の座付き作曲家として活動を始め、以来一貫して前衛的な姿勢を崩さない作曲家である。激しい音塊、スピード感などアグレシヴな作品揃い。録音:2006年

K&K 1CD¥2300

KUK 09 「ドンブラの伝説」〜アミール・テベニヒン・ライヴ
 シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番 D.664/
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第4番 Op.29、トッカータOp.11/
 ナギム・メンディガリエフ:ドンブラの伝説
 シューマン:ピアノ・ソナタ第3番Op.14(グランド・ソナタ)
アミール・テベニヒン(Pf)
テベニヒンは1977年モスクワ生まれ。ミハイル・ヴォスクレセンスキに師事し数々の国際ピアノ・コンクールに入賞以来、ソリストとして活躍している。来日の経験もあり、仙台フィルと共演している。強靭なタッチとデリケートな音楽作りが共存する有望な若手ピアニストの登場。録音:2007年10月,キャッスル・チャーチ,バート・ホンブルク、ライヴ
KUK 48 おお、神々しいまぶしさ!
 「声明とグレゴリオ聖歌」
スコラ・グレゴリアーナ・プラゲンシス(ダヴィッド・エベン指揮)、
魚山流天台聲明研究會(斎川文泰:指揮)
グレゴリオ聖歌と声明のコラボレーションはこれが始めてではないが、改めて聴くと、その組み合わせの新鮮な響きに驚かされる。グレゴリオ聖歌の旋律を仏具の鈴の音がさわやかにふち取ったり、修道士と坊主が斉唱したり、グレゴリオ聖歌と声明が、さながらアンティフォナのように呼び交わしをしたりと、アイデアも面白い。古楽コーナーにちょこっと置いてみて下さい。録音:2008年6月20日、マウルブロン修道院、ライヴ,DDD
KUK 59 「森を覆う金色の輝き」〜
 シューベルト:マティソンの詩による男声重唱のための歌曲集
  愛の精霊/追憶/思い出/反響/墓/精霊の踊り/
  青年の喜び/愛/輪舞のために/夜/自然の喜び/
  金色の輝き/大地/愛の精霊/夜の明るみ
シューベルト・ホッホ・フィーア四重唱団、
トーマス・ザイボルト(Pf)
シューベルト・ホッホ・フィーア四重唱団は6人組の男性ヴォーカル・アンサンブルでアバド、バーンスタイン、ガーディナーらとも共演している国際的なグループ。録音:2008年9月21日、マウルブロン修道院、ライヴ,DDD

MARQUIS 1CD¥2200

MAR81397
\1990
「ラゴマニア」〜ボルコムとC.フィッシャーの音楽
 ①ウィリアム・ボルコム(b.1938):
  「ラゴマニア」〜クラシック祝典序曲
 ②ボルコム:クラリネット協奏曲
 ③クレア・フィッシャー(b.1928):
  デュークとスウィーピーと私
 ④ボルコム:
   (ほとんど)18世紀の管弦楽のための「コメディア」
②③リチャード・ストルツマン(Cl)
①〜④ゲーリー・シェルドン指揮
ランカスター祝祭管弦楽団
クラシックから現代音楽、ジャズ、クロス・オーバーまで幅広く活動するストルツマンの最新録音。ボストン・ポップス委嘱作でジョン・ウィリアムズが絶賛した《ラゴマニア》はブロードウェイ・ミュージカルの序曲を思わせ、クラシックとベニー・グッドマンをミックスしたような《クラリネット協奏曲》、ベートーヴェン、モーツァルトなど古典派の様式をパロディ風に仕立てた《コメディア》などボルコムの作品はエンターテイメントに徹した音楽。フィッシャーの《デュークとスウィーピーと私》はデューク・エリントンとビリー・ストレイボーンの名曲「スウィーピー」に基づく作品でボルコムとは対照的なクールなサウンドが心地よい。ここでもストルツマンの技が冴えている。録音:2008年6月
MAR81387 「クィーン」〜エリザベス一世の時代の音楽
 トムキンス、ダウランド、ジョン・ジョンソン、モーリー、
 キャンピオン、J.エイク、バード、ベネットほか全22曲
デヴィッド・ファリス指揮
ザ・トロント・コンソート
録音:2008年トロント イギリス女王エリザベス一世時代の世俗音楽。独唱から六重唱まで、ガンバやリュート、リコーダー、チェンバロなどを伴奏に美しく、楽しい歌が繰り広げられる。ザ・トロント・コンソートは1972年に結成された中世ルネサンスを得意とする古楽アンサンブル。DORIANレーベルやMARQUISレーベルに多数録音がある。特に「プレトリウス:クリスマスの晩祷」(MAR81335)は絶賛されている。
MAR81401 「It takes two(二人がかりで)」〜C.クロウリーの編曲を弾く
 ティコ・ティコ(ドゥ・アブル)/
 レディ・ビー・グッド(ガーシュイン)/
 剣の舞(ハチャトリアン)/ソルヴェイグの歌(グリーグ)/
 チュニジアの夜(ガレスピー)/ひばり(民謡)/
 ロミオとジュリエット(プロコフィエフ)/
 悲しきワルツ(シベリウス)/ほか全14曲
デュオ・コンセルタンテ:
【ナンシー・ダーン(Vn)、
ティモシー・スティーヴズ(Pf)】
録音:2007年トロント デュオ・コンセルタンテはヴァイオリンとピアノの男女ユニットで1997年に結成された。編曲を手がけているのは作曲家クリフォード・クロウリー(黒魔術師のあのクロウリーの親戚かどうかは定かではない)。クラシック小品からジャズ名曲まで、その編曲はまるで最初からヴァイオリンとピアノのために作曲されたかのように聴こえるほどクオリティが高く楽しめる。因みに民謡《ひばり》はヴォーン=ウィリアムズの名曲《あげひばり》で使われている旋律。
MAR81505
(2CD)
「ベスト・オブ・スパニッシュ・ブラス」
CD1)
 バッハ:トッカータとフーガ ニ短調/
 カバニリェス:バッターリャ・インペリアル/
 バッハ:協奏曲ト短調BWV.1041/
 クレスポ:アメリカ組曲第1番/
 ファリャ:「はかなき人生」〜間奏曲と舞曲/
 ヒメネス:ルイ・アロンソの結婚
CD2)
 チャピ:反乱/
 アルベニス:アストゥリアス、アラゴン、カディス/
 タレガ:アルハンブラの思い出/
 ララ:グラナダ/
 エリントン:キャラヴァン/
 バレンシア民謡/
 トゥリーナ:幻想的舞曲集より「饗宴」/
 メイソン:ジョイ・トゥ・ザ・ワールド/
 アリス・パーカー&ロバート・ショウ:ファム・ファム・ファム/
 モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス/
 ヘンデル:ハレルヤ
  (CASCAVELLE原盤)
スパニッシュ・ブラス:
【C.B.グラウ(Trp)、
J.S.サルバドール(Trp)、
M.P.オルテガ(Hrn)、
I.B.マンリク(Trb)、
S.F.キロス(Tuba)】
スパニッシュ・ブラスは1989年スペインの音楽家たちによって結成された。1996年第6回ナルボンヌ(フランス)国際金管五重奏コンペティションに優勝して以来、国際的なシーンで活躍している。このCDはクラシック、ポップスの小品など、様々なジャンルの音楽の金管五重奏用に編曲して収録。金管五重奏のレパートリーを探しているリスナーにも参考になるだろう。

METIER 1CD¥2000

MSV28504 ブライアン・ファーニホー:室内楽作品集
 小雨(アンサンブルのための)/
 G.Sのためのトリプティーク(コントラバス独奏)/
 書き出し(ヴィオラと打楽器のための)/
 コロラトゥーラ(オーボエとピアノのための)/
 イン・ノミネa3(アンサンブルのための)/
 アルゲブラー(オーボエ独奏)
ロジャー・レッドゲイト指揮
アンサンブル・エクスポゼ:
【クリストファー・レッドゲイト(Ob)、
コラド・カノニチ(Cb)他】
ダルムシュタットで一時代を築き、日本でも若手作曲家が大いに影響を受けたファーニホーの主要な室内楽を集めた。神経を逆なでする楽器の叫び、頻発する特殊奏法。ラッヘンマンと並ぶ、今もっとも攻撃的な作曲家である。録音:2003年
MSV28507 「北極光」〜現代イギリスの弦楽四重奏曲
 ジョン・カスケン:弦楽四重奏曲第2番/
 ジュディス・ウィアー:弦楽四重奏曲/
 ロバート・サクストン:歌と踊りとエリプス(楕円)
クロイツァー四重奏団
新世代のイギリスの作曲家の弦楽四重奏曲を集めた。カスケンは1949年ヨークシャー出身。この弦楽四重奏はストラヴィンスキー、ベルクの影響が感じられる。ウィアーは1954年スコットランド出身。現代的な響きのなかにイギリス民謡的な香りが感じられ美しい。サクストンは旋法的な旋律が集積し、結果的にクラスターとなって密度の濃い音の流れが形作られる。録音:1999-2002年
MSV28509 ポール・ホイッティ:39ページズ ダラー・モーガン(Vn)
マリー・デュレア(Pf)
ホイッティはオックスフォード・ブルックス大学で現代音楽のディレクターとして活動しながら作曲を行っている。ヴァイオリンとピアノのデュオでありながら極端に音が切り詰められ、点描的で隙間のある空間が続く。途中、突然フランクのヴァイオリン・ソナタが引用されびっくりする。録音:2007年8月
MSV28512 トーマス・フォルトマン:サックス作品集
 ①サクソフォン・ソナタ/
 ②カソリック・ブルース/
 ③バッハ・キャブ/
 ④エベンエベン/
 ⑤クローバーのなかの3匹の子豚/
 ⑥ソンクラン/
 ⑦ポップ・オー・カカピトル/
 ⑧ソナチネ「ゴレッティの出来事」/
 ⑨リトル・アメリカン・ナイト・ミュージック/
 ⑩サーカスのなかの鯨
①②⑤⑩マルコ・ファラシ(A-Sax)
②ロベルト・フラティ(Br-Sax)
②スティーヴ・ポッツ(S-Sax)、
③④⑧ダヴィデ・ヴァリーニ(S-sax)、
⑥⑦⑨ベルリオーズ四重奏団(サックス四重奏)
⑧ミロ・ヴァネッリ(T-Sax)
⑩ルーバー・マラーニ(S-Sax)
⑤⑩フランチェスカ・コルシ(Br-Sax)
①マルコ・ポデスタ(Pf)
②エトーレ・カンデラ(Pf)
③④⑤⑩カルロ・ラペーニャ(Pf)
⑩デヴィス・タロッリ(ドラムス)
フォートマンはスイス生まれで70年代はジャーマン・ロックのスターとして成功した。その後ソロ活動し入るとともに器楽曲の作曲にも力を入れるようになる。これらはサックス、サックス・アンサンブルのために書かれた曲でロック、ジャズの影響が色濃い。

NEOS 1CD¥2600

NEOS10716 細川俊夫(b.1955):
 独奏楽器のための協奏曲集Vol.1
  ①ヴァイオリン協奏曲「ランドスケープⅢ」(1993)
  ②フルート協奏曲「ペル・ソナーレ」(1988)
  ③ピアノ協奏曲「海へ」(1999)
   〜サクソフォン協奏曲に基づく
①②③ロベルト・HP・プラッツ指揮
①アルヴィン・アルディッティ(Vn)、
ベルリン・ドイツ交響楽団
②グンヒルト・オット(Fl)、
SWRバーデン=バーデン・フライブルク響
③ベルンハルト・ヴァムバッハ(Pf)、
NDR放送フィルハーモニー
既にネット上で告知されていたものの、発売が遅れていた細川の協奏曲第1集がついに発売されます。ザルツブルク音楽祭でゲルギエフにより初演された《循環する海》が話題になるなど、近年、ますます独自の境地に至っている細川のもっとも力の漲っていた1980年代から90年代の重要なオーケストラ作品をアルディッティ、HPプラッツら名手の演奏で聴けるとはなんという幸せ!師匠イサン・ユンゆずりの息の長い、これでもか!これでもか〜!と言わんばかりにひっぱりまくる独奏楽器の旋律とオーケストラの鮮烈な音の持続。フルート協奏曲《ペル・ソナーレ》では一曲のなかで奏者が仮面を付け替えるようにピッコロ、フルート、アルト・フルートを持ち替え、尺八にも似た激しい情念の炎を燃やします。オーケストラは雅楽の笙にも似た清冽な音の大河を奏で、あたかも大自然のなかで行われている神聖な儀式を見ているようです。彼が世界中で武満徹の最有力後継者と目されているのも頷けます。ライヴ・レコーディングではなく、じっくりと腰を据えて録音された本CDは音質もよく、迫力満点。オーディオ・ファンにも強くアピールする内容です。録音:①1997年②1999年③2001年
NEOS10721 ヴォルフガング・リーム(b.1952):
 ①《音楽は天を穿つ》(1977/1979)
 ②《書き込みについて》(1992/2003)
①②グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ
①ペーター・ルンデル指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団
2台ピアノと大管弦楽のための《音楽は天を穿つ》は圧倒的な音量と激しい音塊がぶつかり合うリーム中期の代表作。これとは対照的に《書き込みについて》では2台のピアノが点描的で、どこかちぐはぐな対話を繰り返す。グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオはアンドレアス・グラウとゲッツ・シュマッハーによるコンビで2台ピアノによる現代曲の紹介を積極的に行っている。録音:①2003年②2005年
NEOS10902 ニコライ・A・ロスラヴェッツ(1881-1944):ピアノ作品集
 3つのコンポジション(1914)/3つのエチュード(1914)/
 ソナタ第1番(1914)/前奏曲(1915)/
 2つのコンポジション(1915)/
 ソナタ第2番(1916)/2つの詩曲(1920)/
 5つの前奏曲(1919-1922)/ソナタ第5番(1923)
イリーナ・エメリアンツェーワ(Pf)
先日GEGAレーベルからロスラヴェッツのヴァイオリン小品集(品番:GD340)が発売になったばかりですが、今度はNEOSからピアノ作品集が発売になります。ロスラヴェッツは初期はショパンの影響を受けたロマンティックな作風からやがてスクリャービンを思わせる濃厚な様式を経た後、独自の無調様式へと至る。ここ収められた作品は30歳代の作品で、既に無調様式になっている。きらきらとゆらめく色彩の移ろいにスクリャービン、印象派、シマノフスキらの影響が感じられる。エメリアンツェーワはH.キーブルツに作曲を師事し自らも作曲を行う現代音楽演奏のスペシャリスト。録音:2008年
NEOS20807/08
(2CD)
①フランツ・フンメル(b.1939):
 ディアベリのワルツによる33の変奏曲
②ベートーヴェン:
 ディアベリのワルツによる33の変奏曲
カルメン・ピアッツィーニ(Pf)
ドイツの現代作曲家フンメルがベートーヴェンの有名なディアベリ変奏曲と同じ主題で作曲し、本家本元(?) ベートーヴェンのディアベリとカップリングした好企画アルバム。ディアベリ変奏曲は1819年に作曲家で出版業者だったアントニオ・ディアベリが当時有名だった作曲家たちに自分の主題で変奏曲を書かせたのがことの起こりで、ベートーヴェンもその作曲家の一人だったのだが、当初はあまり乗り気ではなかったという。とはいえ、どこか思うところがあったのだろう、突如作曲を始め、結果的に50分からなるベートーヴェン晩年の大作となってしまった。一方フンメルは幼少時よりエリー・ナイ、クナッパーツブッシュなどから、その才能を高く評価され、交響楽、オペラなど多くの作品を手がけている。NEOSレーベルのイメージからディアベリの主題を、さぞ前衛的で破天荒に料理するのかと思いきや、実際、そういう部分もあるにはあるのだが、ジャズっぽいスウィンギーな部分があったり、クラシカルな部分もありと、各変奏ごとに様々なスタイルを試みており、そういう所がどこかフリードリッヒ・グルダの作品を思わせる。ピアッツィーニはブエノスアイレス出身で古典から歌曲伴奏、現代曲までこなすマルチ・ピアニスト。その経験がフンメル版ディアベリでも大いに生かされている。録音:2007年
NEOS10828 ジョナサン・ハーヴェイ(b.1939):
 ピアノ・ソロ、フルートとピアノのための作品集
  ①ナタラージャ(1983)/②雷の前の走行(2004)
  ③メシアンの墓(1994)〜ピアノとDATのための
  ④詩(2000)/⑤ff(1995)/
  ⑥ケージ、ショパンへのオマージュ
  (そしてリゲティもまたいる)(1998)〜ピアノとDATのための/
  ⑦俳句(1997)/⑧イェーツ読後の4つの印象(1969)
フロリアン・ヘルシャー(Pf)
①②ピルミン・グレール(Fl)
今年還暦を迎えたイギリスの前衛作曲家ハーヴェイのピアノ・ソロ、フルートとピアノのための作品を集めた。《ナタラージャ》はフルートとピアノの高音が火花を散らすスリリングな小品。《メシアンの墓》はピアノとデジタル・オーディオ・テープによる作品で微分音が使われ、その音響は時にメシアンが愛したガムランを思わせる。録音:2007/2008年
NEOS10812 ヴォルフガング・フォン・シュヴァイニッツ(b.1953):
 プレインサウンド・グリッサンド・モデュレーションOp.49(2006-2007)
  〜ヴァイオリンとダブル・ベースのための純正律によるラーガ
ヘルゲ・スラーット(Vn)
フランク・ライネッケ(D.b)
シュヴァイニッツはハンブルク生まれでリゲティに作曲を師事。またスタンフォード・インテリジェンス・ラボラトリーにてコンピュータ音楽の研鑽を積んでおり、リゲティのミクロポリフォニー的なアプローチと科学的音響分析のスタンスが彼の作風を決定付けている。ヴァイオリンとダブル・ベースのハーモニクス、ノン・ヴィブラートを多用した終始静かな音の持続。平均率とは異なる調律法による豊かな倍音のたなびきが、あたかも中世の聖歌のように聴こえる。録音:2008年
NEOS10830 ミヒャエル・バスティアン・ヴァイス(b.1974):
 ①ミサルム・プロ・デフンクティス(レクイエム)断章Op.7(2000)〜
   ピアノのための
 ②闇のなかのソナタ(交響曲第2番Op.13)(2006)
アンドレアス・スコウラス(Pf,Cemb)
ヴァイスはミュンヘンで音楽学を学んだ後、作曲と哲学をハンス・ユルゲンスに師事した。時にウェーベルン、フェルドマンを思わせる点描的で静謐な音空間が特徴で《闇のなかのソナタ》は時に微分音まで使われ、現代チェンバロの名曲に数えられるだろう。スコウラスは古楽から現代までレパートリーをもち、ロッケンハウス音楽祭でクレーメルとも共演している。録音:2005/2007年
NEOS10912
(SACD Hybrid)
\2700
ジョルジュ・アペルギス(b.1945):ピアノ作品集
 猛烈なスピード(完全版,1997)/基本的な秘密(1998)/
 印刷音楽(2001)/若いピアニストのための小品(2004)/
 「シマタ」〜プリペアード・ピアノのための(1969)
ニコラス・ホッジズ(Pf)
ギリシャ生まれで現在はパリを拠点に活動するアペルギスの初期から近作のピアノ曲を集めた。彼は前衛劇団の座付き作曲家として活動を始め、以来一貫して前衛的な姿勢を崩さない作曲家として知られている。《猛烈なスピード》では激しい音塊がフォルテで矢継ぎ早に叩きつけられる攻撃的な曲。《基本的な秘密》では一転、寡黙な持続、《印刷音楽》ではサティ風の協和音が不規則なリズムで飛び跳ねる。一見ランダムに思えるリズム構造も、タは綿密に計Zされているという、恐るべきインテリジェンスをもった作曲家である。録音:2008年
NEOS20902
(SACD Hybrid)
\2700
①フランツ・リスト:十字架の道行(受難の14留) (1878)
 〜合唱、独唱と4手ピアノのための
②ヨンギー・パク=パーン(朴泳姫,b.1945):
 《ヴィデ・ドミネ、ヴィデ・アフリクティオネム・ノストラム》(2007)
  〜無伴奏混声合唱のための(世界初録音)
ルペルト・フーバー指揮
WDRケルン放送合唱団、
①グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(Pf)、
H.マルティーニ(Br)、
F.ゲリーセン(B)、ほか
②B.ボルボヌス(S)、
M.フランケ(T)、ほか
リストのあまり演奏されることのない宗教曲と韓国の女性作曲家でクラウス・フーバー夫人でもあるパク=パーンの異色のカップリング。NEOSではお馴染みのアーティストたちによる演奏。録音:2008年
NEOS30804
(SACD Hybrid)
\2700
ブラームス:
 愛の歌Op.52(1833-69)(混声合唱版)/
 ワルツOp.39〜4手のための(1865)/
 新・愛の歌Op.65(1874-75)(混声合唱版)
ルペルト・フーバー指揮
WDRケルン放送合唱団
グラウ・シューマッハー・ピアノ・デュオ(Pf)
2台のピアノとティンパニ伴奏による「ドイツ・レクイエム」に続くR.フーバー&WDRケルン放送合唱団のブラームス合唱曲第2弾。《愛の歌》、《新・愛の歌》はもともとSop、Alt、Ten、Basの4人の独唱者と4手のピアノのための作品であるが、このCDではそれぞれのパートを増やし、混声合唱版として演奏している。もっとも混声合唱版による演奏は珍しいことではなく、RIAS室内合唱団やリリングなどのCDが既に出ている。1839年パリ製の歴史的なフォルテピアノを使用、その古びた音色とフーバー指揮WDRケルン合唱団の時代考証に基づいた歌唱が初演当時の雰囲気を伝える。録音:2007年

NMC

NMC D145
\2200
「ワイヤード」〜ハープシコードとエレクトロニクスのための作品集
 ポウル・ホイッティ:セブン・ページズ1/
 ジェームズ・ディロン:旋回音/
 ポウル・ディブリー:INVⅢ/
 ポウル・ニューランド:1-2/
 マイク・ヴォーン:イン・メモリアム/
 ポウル・ニューランド:3-4/
 ポウル・ディブリー:INVⅠ/
 ソーラブ・ウドゥマン:秋の大地を吹き渡る吐息/
 サム・ヘイデン:火花/
 ポウル・フィッティ:セブン・ページズ2
ジェーン・チャップマン(Cemb)
ハープシコード、またはそれに電子音響を加えた作品を集めた。電子音響はハープシコードの音をリアルタイムで加工するもの、予め制作された別種の音響を同時に流すものありとアプローチも様々。ポウル・ホイッティのセブン・ページズ1では弦を鳴らさずに鍵盤を上下させる時のガタガタするノイズだけで構成するという思い切った作品。マイク・ヴォーンはほとんどエリオット・シャープばりにチェンバロがノイズ・ロック、パンク・ロックと化す極めてアグレッシヴな大作。チャップマンはトン・コープマンに師事し、レパートリーは17世紀から現代までと幅広く、イギリスの最もプログレッシヴなハープシコード奏者と評されている。録音:2007年
NMC D143
(ANCORAシリーズ)
\1600
「ネガティヴ」〜リチャード・バレット作品集
 誰もが逃走を(チェロ独奏のための)/
 アース(トロンボーンと打楽器のための)/
 アナザー・ヘブンリー・デイ
  (クラリネット、エレクトリック・ギター、ベースのための)/
 ネガティヴズ(6人の奏者のための)/
 写本Ⅰ(6人の奏者のための)
エリション(アンサンブル):
【F.ゴーワクリー(Vc)、
D.バックリー(エレキG)、
K.ボアースマ(Db)ほか】
Etceteraレーベルで出ていたもの。リチャード・バレットは1959年生まれでベルリンで作曲と電子音響を学んだ。本盤では電子音響を使った作品はないが、音響の美学にその影響が感じられる。《アース》は原初的な打楽器のリズムにトロンボーンの唸るような響きが、さながら古代の儀式を思わせる。《写本》Ⅰでは一つの音の持続から次第に激しくなってゆく音事象の変化が聴きもの。録音:1993-1993年
NMC D150
(4CD 3枚価格)
\6600
「NMC ソング・ブック」〜NMCレコード創立20周年記念委嘱作品集
 委嘱作曲家/J.アンダーソン、
 J.ディロン、サイモン・ホルト、藤倉大、
 ジェームズ・マクミラン、M.フィニシー、
 P.M.デイヴィス、D.マシューズ、
 ジョナサン・ハーヴェイ、
 ギャヴィン・ブライヤーズ、ジョン・ホワイト、
 マーク=アンソニー・タネジ、
 ハリソン・バードウィッスルほか全110トラック
エリザベス・アサートン(S)、
スーザン・ビックリー(MS)、
ジェイムズ・ボウマン(C-T)、
マイケル・チャンス(C-T)、
ハウ・ワトキンス(Pf)
 ほか多数
NMCレコードは創立20周年記念として短い歌曲をNMCに縁のある作曲家に委嘱、若手からベテランまで、図らずも21世紀歌曲の壮大な万華鏡が出来上がった。日本の藤倉大も参加している。ブライヤーズ(タイトルはなんと《老人と海》!)、タネジ(ごく短い曲ながらユーモアと挑発にあふれている)などの新作が聴けるのもうれしい。伴奏はピアノ、ハープ、打楽器、チェンバロ、ギターとさまざま。制作:2009年

NORTHERN FLOWERS 1CD¥2200

NF/PMA9966
\1990
「戦時の音楽1941-1945 Vol.1」
 ミャスコフスキー:
  交響曲第22番《交響的バラード》(1941)
  交響曲第23番(1941)
アレクサンドル・ティトフw揮
サンクト・ペテルブルク交響楽団
文字通り、第2汨蜷?・ノ書かれたソビエトの管弦楽曲を集めたシリーズ。交響曲第22番は40分に及ぶ単一楽章の大作でロシア国民楽派風の素朴な旋律がワーグナー、後期ロマン派風にドラマティックに展開する。第23番は直接、戦時を思わせる音楽ではないが、親しみやすい旋律が随所に溢れており、悠々としたロシアの大地を感じさせる大作。録音:2008年6月
NF/PMA9970
\1990
「戦時の音楽1941-1945 Vol.2」
 ウラディミル・シチェルバチョフ(1889-1952):
  交響曲第5番(1940-1950)
  《たばこ船長》組曲(1942)
アレクサンドル・ティトフ指揮
 サンクト・ペテルブルク交響楽団
シチェルバチョフは1889年ワルシャワに生まれ、1952年レニングラードに没した作曲家。レニングラード音楽院で指導もしており、ムラヴィンスキーの作曲の師としても知られる。第5番は《ロシア人》という副題がつくこともあり、ショスタコーヴィチの第5交響曲を思わせる「勧善懲悪」「必ず最後に愛は勝つ」的なソビエト交響楽の王道を行くケッサク。が、前半からシンバルはバシャバシャ鳴るわ、タムタムはぐわんぐわん鳴るわ、半鐘は鳴るわ(これはウソ)、火消しは飛んで来るわ(そんなわけがない)、やたら派閧ナやかましい。終楽章は戦争に勝利し社会主義の永遠の正当性を確信したのかなんなのか、とことん能天気な楽想が続く。《たばこ船長》はミュージカル・ショーための音楽でロシア情緒たっぷりの旋律が朗々と歌われ、なかなか楽しい。録音:2008年9月
NF/PMA9971
\1990
「戦時の音楽1941-1945 Vol.3」
 ミャスコフスキー:
  交響曲第24番(1943),
  交響曲第25番(1945-1946)
アレクサンドル・ティトフ指揮
サンクト・ペテルブルク交響楽団
ミャスコフスキーの脂の乗り切った後期交響曲が2つ。いずれも3楽章からなるが、こぶりなフォルムのなかに多くの要素が詰め込まれドラマティックな興奮に包まれている。ティトフw揮サンクト・ペテルブルク交響楽団が好演。録音:2008年6月
NF/PMA9968
\1990
ボリス・ティシチェンコ(1939-):
 ①無伴奏チェロ・ソナタ第2番Op.76(1979)
 ②ピアノ・ソナタ第7番(チューブラ・ベルを伴う)Op.85(1982)
①セルゲイ・ロルドゥギン(Vc)
②ボリス・ティシチェンコ(Pf)、
アレクサンドル・ミハイロフ(チューブラ・ベル)
ティシチェンコの第2チェロ・ソナタは1979年に作曲されヴァレンティン・フェイゲンによって初演された。極めて劇的な緊張力に富んだ作品で、粘りのある旋律がこれでもかというくらい引っ張りまくる。1982年に書かれたピアノと鐘のための第7ソナタは前メとは打って変わってショスタコーヴィチ、プロコフィエフを思わせる新古典蜍`的な作品。ピアノと鐘のためと銘打たれているが基本的にはピアノ・ソナタに補足的に鐘の音が入るといった風。クラスターに近いピアノの和音はプロコフィエフばりに疾走し、鐘は現代社会への警鐘のごとく炸裂する。録音:①1985年、②1983年、ADD
NF/PMA9969
\1990
ティシチェンコ:
 ダンテ交響曲第4番「煉獄」(2003)
ヴラディーミル・ヴェルビツキー指揮
サンクト・ペテルブルク・フィル、
サンクト・ペテルブルク・ユースコ内合唱団
ダンテの神曲に関わりのある2003年に書かれたばかりの新作。今回一緒に紹介した第2チェロ・ソナタ、第7ソナタと比べると著しい作風の変化が見られる。調性的な美しい作品で後期ロマン派からショスタコーヴィチの後期交響曲の雰囲気を持つ傑作。唸り喚くブラス、波のように押し寄せる弦楽の響き、ドッカンドッカンと打ち鳴らされる打楽器群。いまどき演奏條ヤ50分からなる合唱つきの大作交響曲を書く作曲家がいたとは!シュニトケ亡き後、もっとも重要なシンフォニストがティシチェンコである。録音:2004年3・7日初演ライヴ、DDD

ORF 1CD¥2300

CD 474
(2CD)
ルドルフ・ヒンデミット:ピアノ作品集
 ピアノのための舞曲/
 ソナティネ第1番「古い民謡に基づいた変奏曲」/
 ソナティネ第2番/ソナティネ第3番/ソナティネ第4番/
 ソナティネ第5番/ソナティネ第6番/ソナティネ第7番/
 5つのピアノ小品/7つの前奏曲とフーガ/
 13の学習フーガ/2声の学習フーガ/
 「皇帝の新しい着物」からのワルツ
シュテファニー・ティモシェク(ピアノ)
ルドルフ・ヒンデミット(1900-1974)は、高名なパウル・ヒンデミットの弟。第二次世界大戦中は占領下のポーランドで指揮者として活動した。戦後はミュンヘン近郊に住み、ほとんど忘れられた存在だったが、DREYER-GAIDOレーベルで系統的に紹介されるなど、近年再評価されている。ピアノ曲はルドルフの特徴が良く現れたモダンで知的な音楽である。シュテファニー・ティモシェクは1980年、グラーツ生まれのピアニスト。録音:2006-2008年
CD3026 クラウス・アーガー(1946-):作品集
 ①金管と打楽器のための交響曲Op.63/
 ②セレナーデOp.60/
 ③ブレッチア4 Op.90/
 ④ピアノと金管楽器、打楽器のための協奏曲Op.36/
 ⑤黄金の静寂Op.56
①ゴットフリート・ラブル指揮
ウィーン放送響
②アルフォンス・コンタルスキー(Pf)、
ヨルゲ・ロッター指揮
ザルツブルグ・モーツァルテウム管
③④オーストリア現代音楽アンサンブル
③アルベルト・カプリオリ指揮
④エミー・ハインツ=ディエマンド(Pf)、
クラウス・アーガー指揮
⑤オーストリア現代音楽アンサンブル団員(弦楽三重奏)
アーガーは1946年ザルツブルク生まれ、モーツァルテウム音楽院を卒業後、パリ・コンセルバトワールにてメシアンとピエール・シェフェールに師事した。沈黙と喧騒の交代のなかで混沌とした響きが連綿と続くドラマティックな音楽。録音:1983-2007年
CD3029 ゲラルド・レッシュ(1975-):作品集
 ①結び目(2007)/
 ②イタロ・カルヴィーノによる5つの試み(2006)/
 ③スピン(2006-07)/
 ④平行線(2003-04)/
 ⑤窓(2008)
①ロベルト・ブシェク(Fg)、
コンスタンティン・リエフスキー指揮
ウィーン・コンツェルト・フェライン
②レシェティツキー・ピアノ三重奏団
③エルネスト・ヘーツル指揮
ウィーン・コンツェルト・フェライン
④レオ・エレード&ロベルト・ブシェク(Fg二重奏)
⑤ツォルト・ハマル指揮
ウィーン・コンツェルト・フェライン
レッシュは出身地オーストリア・リンツでしばらくオルガニストを勤めた後、ケルンでヨーク・ヘラーに、ウィーンでミヒャエル・ジャレルに作曲を師事した。《結び目》は現代では珍しいファゴット協奏曲でファゴットの超絶技巧がオーケストラに次第に波及してゆく過程が聴きどころ。録音:2007-08年
CD 3056
(SACD Hybrid)
\2300
2台のチェンバロによるヘンデル作品集
 組曲「水上の音楽」から(4曲)/
 組曲「王宮の花火の音楽」から(2曲)/
 「リナルド」から(7曲)/「アリオダンテ」から(6曲)/
 「テゼオ」から(1曲)/
 「アレクサンダーの饗宴」から(1曲)
ル・プティ・コンセール・バロック:
【シャニ・ルゾルニエ,
ナジャ・ルゾルニエ(チェンバロ・デュオ)】
ル・プティ・コンセール・バロックは、ルゾルニエ姉妹によるチェンバロ・デュオ。姉シャニが1984年生まれ、妹ナジャ1986年生まれという若さながら、2002年に結成して以来高い評価を得ている。ヘンデルの「水上の音楽」や「王宮の花火の音楽」、さらにオペラの序曲やアリアを二台チェンバロで生き生きと演奏している。二台のチェンバロの同質性の高さは姉妹ならではだ。録音:2007年10月2日,オーストリア,マウエルバッハ、70'40、DSD
CD 3057
(SACD Hybrid)
\2300
フィルミヌス・カロン(ca.1440-Ca.1475)第1集
フィルミヌス・カロン:
 ①ミサ「武器を持つ人」,
 ②ミサ「美女が私を受け入れ」
ザ・サウンド・アンド・フュアリ(音と熱狂):
【D.エルラー(カウンターテナー)、
K.ヴェンク(T)、
J.ポッター(T)、
C.ヴェークマン(T)、
J.ヘーヒトバウアー(B)、
R.ヴィストライヒ(B)】
フィルミヌス・カロンは15世紀後半のフランスの作曲家。どちらのミサも、同名のシャンソンの旋律に基づいたもので、ルネサンス音楽らしい対位法の絡みが美しい。ザ・サウンド・アンド・フュアリは2000年にトーマス・E・バウアーによって設立された声楽団体。ORFからは既にニコラ・ゴンベールなどのCDが発売されている。録音:2008年11月14日,ライヴ、61'30、DSD
CD3064 トニ・シュトリッカー(1930-):パンノニア・ミサ トニ・シュトリッカー(Vn)
ディーター・バルトル指揮
パストラル合唱団、
ヴォルフガング・コゲルト(Org)
シュトリッカーはオーストリアのジャズ・ヴァイオリンの第1人者で作曲家でもある。グルベローヴァが歌ったシュトリッカー・アルバムも出ている。ジャズ・ミュージシャンの曲といってもジャズ的ではなく、実にクラシカルな作品。時にブルックナーのミサ曲を思わせる部分あり、ヴァイオリンのセンチメンタルな旋律が朗々と歌われる部分あり、と楽しめる。録音:2008年12月ラディオ・クルトゥルハウス,ライヴ

QUERSTAND

VKJK0816
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290
ブルックナー:交響曲第6番イ長調 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
約2年ぶりの発売となるブロムシュテット&ゲヴァントハウス管のブルックナー・シリーズ第3弾。交響曲第6番は巨匠にとって、1990年にサンフランシスコ交響楽団と録音して以来の実に18年振りの再録音。ブロムシュテットは常の如くに大袈裟な身振りなど少しもなく丹精、着タに音楽を積み立ててゆく。ブルックナーの交響曲の中では演奏回数も少ない曲であるが、如何にこの曲が魅力に満ちた作品であるかを教えてくれる。ブロムシュテットは律儀に弱音は弱音と守り、それゆえに音量の変化が歴然としたものになる。それでは、メロディが鋭くなり硬さが際立つのかというと、そんなことはない。エッジは明確だけれども清潔で温かな響きが聴き手を唯美に誘ってくれる。U見される意図的なトランペットの強奏も実に効果的である。こういう辺りは、如何にもドイツの名門オーケストラという感じがする。ブルックナーの大胆な発想が顕になった名演で、早くも続編が楽しみである。録音:2008年9激Qヴァントハウス・ライヴ

TUDOR

TUDOR7161
(SACD Hybrid)
\2300
「イタリアのトランペット協奏曲」
 ①ヴィヴァルディトランペット協奏曲変ロ長調
 ②A.スカルラッティ:「砕け、壊せ」
 ③マルチェッロ:トランペット協奏曲ニ短調
 ④A.スカルラッティ:「рフ宝物、рヘあなたのために死のう」
 ⑤ピエトロ・バルダサーレ:トランペット・ソナタヘ長調
 ⑥ガルッピ:評判のトランペット
 ⑦タルティーニ:トランペット協奏曲二長調
 ⑧ヴィヴァルディ:「グローリア」より「ドミネ・デウス」
 ⑨アルビノーニ:トランペット協奏曲変ロ長調
ガボール・タルコヴィ(Trp)
ラドスラフ・スルク指揮
バイエルン放送交響楽団内管弦楽団
②④⑥⑧モイカ・エルドマン(S)
録音:2008年5・3-16日、バイエルン放送スタジオ1 ベルリン・フィルの首席トランペット奏メガボール・タルコヴィのおそらく初のソロ・アルバム。タルコヴィは1969年ハンガリー生まれ。ヴュルテンベルグ・フィル、ベルリン交響楽団、バイエルン放送響を経て2005年からベルリン・フィルの首席を務めている。このアルバムは協奏曲とトランペット付のアリアを交互に収録。ソプラノはジョナサン・ノットのマーラー:交響曲第4番で好評だったモイカ・エルドマン。伴奏は旧知の仲のバイエルン放送響のメンバーです。リラックスした雰囲気の中でタルコヴィの伸び伸びとした素晴らしいトランペットが堪能できます。

WEITBLICK

SSS0089-2
\2200→¥1990
ブルックナー:交響曲第7番(ノヴァーク版) オイゲン・ヨッフム指揮
ミュンヘン・フィル
「ブル9」(SSS0071-2)の驚くべき名演でマニアの圧倒的支持を受けたヨッフム+ミュンヘン・フィルのブルックナー。絶美のブル7が登場します。ヨッフムは多くの演奏をスタジオ・ライヴに問わず遺しておりますが、当演奏は枯れ切った来日公演(1986年)と元気いっぱいですが若干落ち着かない印象のある60年代のスタジオ録音との中間にして理想形とも言える見事な演奏です。ミュンヘン・フィルの演奏水準はチェリビダッケ着任早々ながら非常に高く、鄙びた味わいは南ドイツのオーケストラならではです。音色にうるさいブルックナー・マニアも唸らせる名演と言えましょう。本来熱しやすい音楽家であるヨッフムが動的なブルックナー解釈から静的なものに傾斜していくまさにその瞬間を捕らえたのが、この1979年11月にミュンヘン・フィルに登壇したこの「ブル7」なのです。録音:1979年11月8日ヘルクレスザール・ミュンヘン,ステレオ・ライヴ録音 英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。

CRD 1CD¥2000

CRD 3516
シュッツ、シャイン、ミヒャエル:教会コンチェルト集
 ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):Siehe wie fein und lieblich ist's
 ハインリヒ・シャイデマン(1595頃-1663):
  O Gott, wir danken deiner Gut(オルガン独奏)
 ヨハン・ヘルマン・シャイン(1586-1630):Siehe das ist mein Knecht
 トビアス・ミヒャエル(1592-1657):Kommet her zu mir
 ヨハン・ヘルマン・シャイン:Uns ist ein Kind geboren
 マテウス・ライマン(1565頃-1625頃):Preludium I ad notam F fa ut(リュート独奏)
 トビアス・ミヒャエル:Das ist ein kostlich Ding
 マテウス・ライマン:Fantasia(リュート独奏)
 ハインリヒ・シュッツ:Anima mea liquefacta est
 トビアス・ミヒャエル:Wie lieblich sind auff den Bergen
 ヨハン・ヘルマン・シャイン:O Maria gebenedieit bist du
 トビアス・ミヒャエル:Gott schweige doch nicht also
 ヨハン・ヘルマン・シャイン:Also heilig ist der Tag
 ハインリヒ・シャイデマン:Herzlich lieb hab ich dich, o Herr(オルガン独奏)
 トビアス・ミヒャエル:Wo der Herr nicht das nicht das Haus bawet
サーカ 1500
 エミリー・ヴァン・エヴェラ、
 エスター・レヴィン(ソプラノ)
 アンガス・ダヴィドソン(男性アルト)
 ジュリアン・ポッジャー、
 イアン・ハニーマン(テノール)
 リチャード・ウィストレイク(バス)
 キャサリン・マッキントッシュ(ヴァイオリン)
 ナンシー・ハデン(ルネサンスフルート)
 エリザベス・ウォーカー(ルネサンスフルート、リコーダー)
 サリー・ホルマン(ドゥルツィアン)
 スーザン・アディソン(アルトサックバット)
 エミリー・ホワイト(テナーサックバット)
 ルーカス・ハリス(リュート、テオルボ)
 ロバート・ハワース(オルガン)
ナンシー・ハデン(指揮)
録音:2007年9月8-10日、ロンドン、イースト・フィンチリー、全聖人教会 英国の良識派とも称すべき古楽演奏家たちによるドイツ・バロック前期の教会音楽。
CRD 3323
【新装再発売】
グラナドス(1867-1916):ピアノ作品集
  演奏会用アレグロ/詩的ワルツ/スペイン奇想曲 Op.39/アラゴン狂詩曲
  カレッサ・ワルツ Op.38/オリエンタル/2つの間奏曲
トマス・ライナ(ピアノ)
録音:1976年以前、ロンドン、ホルボーン、クイーン・スクエア、殉教者聖ジョージ教会
CRD 3335
【新装再発売】
グラナドス(1867-1916):
  ピアノ五重奏曲ト短調(1898)(*)
  性格的舞曲/キューバ風 Op.36/詩的情景/幻影/恋文 Op.44/祈りの書(+)
トマス・ライナ(ピアノ)
アルバーニ弦楽四重奏団(*)
録音:1974年以前、ロンドン、ハムステッド、ロザリン・ヒル礼拝堂(+以外)、ロンドン、ピカデリー、コマンド・スタジオ(+)
CRD 3402
【新装再発売】
コンサート・ブラスのためのシンフォニック・マーチ集
 ヴェルディ:オペラ「アイーダ」より 凱旋の場面
 モーツァルト:オペラ「魔笛」より 僧たちの行進
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」より 第3楽章
 プッチーニ:オペラ「トゥーランドット」:より 行列の場面
 グリーグ:劇付随音楽「十字軍兵士シグール」Op.56 より 忠誠行進曲
 ヨハン・シュトラウス I:ラデツキー行進曲 Op.228
 ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 より 断頭台への行進
 ムソルグスキー:カルスの奪回(行進曲)
ロック・ブラス・コンソート
ジェイムズ・ストバート(指揮)
録音:1982年以前、ロンドン、ハムステッド、ロザリン・ヒル礼拝堂

GRIFFIN

GCCD 4067
\1700
ヨーク・ミンスターのオルガン・クラシックス
 ノーマン・コッカー(1889-1953):テューバ曲
 ヘンリー・パーセル(1659-1695)/フランシス・ジャクソン編曲:トランペット曲
 フランシス・ジャクソン(1917-):
  「今ぞ皆われらの神に感謝せよ」によるディヴィジョン
 ケネス・レイトン(1929-1988):賛歌[Paean]
 テオドール・デュボワ(1837-1924):トッカータ
 アレクサンドル・ギルマン(1837-1911):アレグレット ニ短調
 ウジェーヌ・ジグー(1844-1925):スケルツォ ホ長調
 アンリ・ミュレ(1878-1967):カリヨン=退堂曲
 レオン・ボエルマン(1878-1967):ゴシック組曲
 セザール・フランク(1822-1890):アンダンティーノ ト短調
 ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937):トッカータ第2番/即興曲第3番
 シャルル=マリー・ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲第5番 から トッカータ
フランシス・ジャクソン(オルガン)
録音:1974、1978年、ヨーク・ミンスター(英国) 原盤:EMI、他
GCCD 4068
\1700
ウェストミンスター大聖堂のグレゴリオ聖歌
  Advent Hymn: Conditor alme siderum / Christmas Antiphon: Hodie Christus
  Professional Chant for Candlemass: Lumen / Hymn for the cross: Vexilla regis
  Easter Responsory: Surrexit Dominus / Two Easter versicles
  Hymn to the Holy Spirit: Veni Creator / Kyrie: Orbis factor
  Trisagion from the Good Friday liturgy / Three Easter Allelujahs
  Iam lucis / An evening hymn: Te lucis / Gregorian Grace before meals
  Two prayers of thanksgiving / Christmas hymn: Puer natus
  Two antiphons for the dead - for the funeral of Phillyp Sparowe
  Funeral chant: In Paradisum / A scripture reading
  Medieval teaching aid: Ut queant laxis / Psalm: Laudate Dominum
  Alma Redemptoris Mater / A moto from the organ loft
  Instrumental plainsong: In Nomine - settings by John Taverner
  The Laudes regiae or Royal acclamations: Chritus vincit
 アルジャンタン、ノートルダム修道院の復活祭の徹夜祷(*)
  Lumen Christi / Exultet iam (mode 3) (Priest)
  Canticum: Cantemus Domino (mode 8) / Alleluia: Confitemini Domini (mode 8)
  Litany / Antiphon Vidi aquam (mode 8) / Offertory: Dextera Domini (mode 2)
  Communion: Alleluiah (mode 6)

ウェストミンスター大聖堂聖歌隊(*以外)
スティーヴン・クレバリー(指揮(*以外))
ノートルダム修道院のベネディクト派修道女たち(*)
ドニ・ルボン(指揮(*))

録音:1980年10月、ウェストミンスター大聖堂(英国)(*以外)  1983年11月、アルジャンタン(フランス)、ノートルダム修道院(*) 原盤:Alpha

REGIS 1CD¥950

RRC 1307
ジョン・ステイナー(1840-1901):カンタータ「磔刑」 ジェイムズ・グリフェット(テノール)
マイケル・ジョージ(バス)
ピーターパラ大聖堂聖歌隊
スタンリー・ヴァン(指揮)
録音:1978年 原盤:ASV
RRC 1308
J・S・バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲集
 第1番ニ短調 BWV1052/第4番イ長調 BWV1055
 第5番へ短調 BWV1056/第6番ヘ長調 BWV1057
アイヴァー・ボルトン(チェンバロ&指揮)
セントジェームズ・バロック・プレーヤーズ
録音:1987年 原盤:IMP
RRC 1309
J・S・バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲集
 第3番ニ短調 BWV1054(*)/第2番ホ長調 BWV1053(*)
 第7番ト短調 BWV1058(*)/イタリア協奏曲ヘ長調 BWV971(+)
アイヴァー・ボルトン(チェンバロ&指揮(*))
セントジェームズ・バロック・プレーヤーズ(*)
デイヴィッド・ポンスフォード(+)
録音:1987年(*)/2002年(+) 原盤:IMP(*)/Dinmore(+)
RRC 2084
(2CD)
J・S・バッハ(1685-1750):チェンバロ協奏曲集 アイヴァー・ボルトン(チェンバロ&指揮)
セントジェームズ・バロック・プレーヤーズ
デイヴィッド・ポンスフォード
RRC 1308, 1309のセット。
RRC 1310
ロシアのヴァイオリン協奏曲集
 ニコライ・ラーコフ(1908-1990):ヴァイオリン協奏曲第1番(1944)
 ドミートリー・カバレフスキー(1904-1987):
  ヴァイオリン協奏曲ハ長調 Op.48(1948)
 ヴィサリオン・シェバーリン(1902-1963):ヴァイオリン協奏曲 Op.21(1940)
アンドルー・ハーディ(ヴァイオリン)
ロシア交響楽団
ヴェロニカ・ドゥダロワ(指揮)
録音:1995年 原盤:Olympia

SOMM 1CD¥2400

SOMMCD 081
エネスコ(1881-1955):ピアノ・ソナタ第3番ニ長調 Op.24 No.3
ヤナーチェク(1854-1928):草陰の小道を通って 第1集
コダーイ(1882-1967):7つの小品 Op.11
ニコラ・ミーチャム(ピアノ)
録音:2008年8月5-6、12日、ブラッドフォード・オン・エイヴォン(英国)、 ウィルトシャー音楽センター バース生まれのニコラ・ミーチャムはロンドンの王立音楽アカデミーを最高栄誉賞付きで卒業、特典によりチェコ政府給費留学生としてプラハで学びました。
SOMMCD 084
ヘンデル(1685-1759):6つのトリオ・ソナタ Op.2
 第1番ロ短調(*),第2番ト短調(#),第3番変ロ長調(#),
 第4番ヘ長調(+),第5番ト短調(#),第6番ト短調(#)
ロンドン・ヘンデル・プレーヤーズ
レイチェル・ブラウン(フルート(*)、リコーダー(+))
エイドリアン・バターフィールド(ヴァイオリン)
オリヴァー・ウェバー(ヴァイオリン(#))
キャスリーン・シャーマン(チェロ)
ローレンス・カミングズ(チェンバロ)
録音:2007年11月27-29日、ロンドン、ウォルサムストー、聖メアリー教会 ピリオド楽器使用。
SOMMCD 085
ピーター・ケイティン・プレイズ・ショパン
 ショパン(1810-1849):
  バラード第4番ヘ短調 Op.52/3つのマズルカ Op.59
  ピアノ・ソナタ第3番ロ短調 Op.58/舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
  幻想ポロネーズ変イ長調 Op.61
ピーター・ケイティン(ピアノ)
録音:1987年6月13-15日、ブリストル(英国)、セント・ジョージズ・ホール 原盤:Olympia 1930年ロンドン生まれの名ピアニスト、ピーター・ケイティン得意のショパンの録音が復活しました。




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