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第48号マイナー・レーベル新録音新譜(2)



IPPNW−CONCERTS

IPPNW 66
\2400→¥2190
安永徹さん、さよならコンサート
 ドニゼッティ:弦楽四重奏曲第5番 ホ短調
  (コントラバス付五重奏版)
 ブルックナー:弦楽五重奏による間奏曲 ニ短調
  (コントラバス付六重奏版)
 チャイコフスキー:弦楽六重奏曲 ニ短調「フィレンツェの思い出」
  (コントラバス付七重奏版)
安永徹、
アレッサンドロ・カッポーネ(Vn)
ヴォルフラム・クリスト、
ヴァルター・キュスナー(Va)
ルートヴィヒ・クヴァント、
ソレーネ・ケルマレク(Vc)
クラウス・シュトール(Kb)
1977年からベルリンフィルのメンバーで、1983年からは第1コンサートマスターの重責を務められた安永徹さんがこのほど退団されましたが、そのときのさよならコンサートの貴重な録音です。オリジナルにコントラバスが追加された五重奏、六重奏、七重奏の演奏でベルリンフィルの弦の仲間たちとの親密な思いにあふれた音楽は、これこそ室内楽アンサンブルの喜び!というほかないもので安永さんのベルリンフィルでの30年以上にわたる歴史の重みと団員からの愛情を感じさせるものでございます。2009年2月1日、ベルリン フィルハーモニー

JMO

ウィーン国際マーラー協会承認!天才指揮者、井上喜惟と鈴木淳史氏も激賞のマーラー交響曲シリーズの新録音3タイトル!!ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラは、指揮者、井上喜惟の提唱により、2001年春に発足した奇跡のアマチュア・オーケストラ。ウィーンの国際マーラー協会から承認を受け、そのアドヴァイスの下、年に一回マーラーの交響作品を中心に採り上げています。
JMOCD 005
\2600→¥2390
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
 (R.クビックによる2002年版最新校訂稿)
井上喜惟(指揮)
ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラ
録音:2004年7月24日 横浜みなとみらい大ホール 第三回定期演奏会(ライヴ録音)ステレオ ライヴ
JMOCD 008/9
(2CD)
\2600→¥2390
マーラー:交響曲第3番 ニ短調 井上喜惟(指揮)
林千恵子(アルト),
藍の会&湘南市民コール(女声合唱),
横浜少年少女合唱団(児童合唱),
浅野深雪(合唱指揮)
ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラ
録音:2006年3月5日 横浜みなとみらい大ホール 第四回定期演奏会 (ライヴ録音)ステレオ ライヴ
JMOCD 010/11
(2CD)
\2600→¥2390
マーラー:交響曲第2番 ハ短調『復活』
 第六回定期演奏会 (ライヴ録音)
井上喜惟(指揮)
三谷結子(ソプラノ),
蔵野蘭子(アルト),
栗友会(混声合唱),
浅井美紀(オルガン)
ジャパン・グスタフ・マーラー・オーケストラ
録音:2008年6月1日 ミューザ川崎シンフォニーホール ステレオ ライヴ

K617

K617 199
\2400
ハインリヒ・シュッツ(1585-1672):
 ①Histoire de la Resurrection
 ②Musikalische Exequien(ドイツ・レクイエム)
ブノワ・アレー(指揮)
ラ・シャペル・レナン,
タニア・アスペルマイアー
ルター派の精神に満ちたシュッツの大規模な2作品を、10人の歌手、6つのヴィオール、豊かな通奏低音セクションによる演奏で。録音:2007年7月

LSO LIVE

LSO 0191
(4CD)
\4200→¥3790
★特別価格
シベリウス:
 交響曲第1番ホ短調Op.39
  録音:2006年9月23-24日(ライヴ)
 交響曲第2番ニ長調Op.43
  録音:2006年9月27-28日(ライヴ)
 交響曲第3番ハ長調Op.52
  録音:2003年9月24日-10月2日(ライヴ)
 交響曲第4番イ短調Op.63
  録音:2008年6月29日-7月2日(ライヴ)
 交響曲第5番変ホ長調Op.82
  録音:2003年12月10-11日(ライヴ)
 交響曲第6番ニ短調Op.104
  録音:2002年9月28-29日(ライヴ)
 交響曲第7番ハ長調Op.105
  録音:2003年9月24日-10月2日(ライヴ)
 クレルヴォ交響曲Op.7
  録音:2006年9月18日&10月9日(ライヴ)
   モニカ・グロープ(Ms) ペーテル・マッティ(Br)
   ロンドン交響合唱団男声合唱
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドン交響楽団
LSO Live最大の人気シリーズ、巨匠デイヴィスと手兵LSOによるシベリウスの交響曲全集がはやくもお得なセットでリリースされます。シベリウスの演奏をライフワークと位置付けてきたデイヴィスは、番号つきの7曲の交響曲を1975年、1976年にボストン響とセッションで録音、さらに今回と同じくクレルヴォを含めた全曲を1992年から1996年にかけてやはりLSOとセッションで録音して、エキスパートにふさわしい愛情と共感にあふれた音楽を聴かせていたのは広く知られるところです。オーディオ誌から注目される優秀録音を実現していることもポイントといえる当全集。過去の実績を踏まえ、2002年より足掛け9年の歳月をかけて実演でじっくりと一作ずつ取り上げて完成させた、正真正銘デイヴィスによるシベリウスの集大成といえるでしょう。いずれ劣らずみごとな出来栄えですが、より後年の録音である第1番、第2番、クレルヴォあたりはなかでも圧倒的な手ごたえを感じさせるものとなっています。DSDステレオ 収録場所:ロンドン、バービカンセンター プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:ジョナサン・ストークス(第1番、第2番、第5番、クレルヴォ)、ニール・ハッチンソン(第3番、第4番、第7番)、トニー・フォークナー(第6番) 各CDカード・スリーブ入りクラムシェル・ボックス仕様、64ページのブックレットつき。
LSO 0683
(2SACD-hybrid→1SACD特別価格)
\2400→¥2190
ヴェルディ:レクィエム
 *ラテン語歌唱
クリスティーン・ブルーワー(S)
カレン・カーギル(Ms)
スチュアート・ネイル(T)
ジョン・レリア(Bs)
ロンドン交響合唱団
ジョセフ・カレン(合唱指揮)
サー・コリン・デイヴィス(指)
ロンドン交響楽団
モーツァルトの「レクィエム」、ティペットの「われらが時代の子」、マクミランの「聖ヨハネ受難曲」、そしてハイドンの「天地創造」と、このところLSO Liveより立て続けに大作の声楽曲を発表している巨匠デイヴィス。ますます意気盛んなマエストロと手兵による最新録音はヴェルディのレクィエム。なお、この2009年1月の演奏会は、前年2008年11月23日に急逝したリチャード・ヒコックスの思い出に捧げられたものです。1976年にロンドン交響合唱団の音楽監督に就任したヒコックス(1948−2008)は、1991年にそのポストを離れた後も名誉指揮者、さらにはプレジデントを任じられ、1985年には客演副指揮者に迎えられるなどLSOともゆかりの深かったことで知られています。こうした背景もあってのことでしょう。ここでのオケ、合唱は共に特別な共感を寄せて演奏に臨んでいるであろうことは想像に難くありませんが、それはヒコックスの師であるデイヴィスとしてもやはり同じはず。1991年のバイエルン放送響とのセッション録音をはじめ、その長いキャリアとほぼ同じ期間に本作を取り上げ続けてきた経験より得た、力みのないひたすら自然な流れ。80歳を越えたデイヴィスの音楽に内在する高潔な志と無我の境地には強く打たれるものがあるというべきでしょう。「デイヴィスの生み出す燃えたぎる情熱、見識、的確さ、そして音楽の物語をデイヴィスがどのように把握しているかに耳を傾けてください…デイヴィスは、第1小節からヴェルディの真髄を突き止めていました。嘆き悲しんでいるのか、怒りで沸騰するかどうかに関係なく、ジョセフ・カレンの大軍はお手本というべきコンディションでした。というのも、私は、突き刺すような協和音と地獄の灼熱に導かれる、怒りの日における彼らの大声の猛攻撃からまだ立ち直れないでいます。ソリストはどうでしょうか?ここでも、わたしたちは恵まれました。サー・コリン・デイヴィスは、巨匠のタッチでヴェルディの激情と歌を表現しました…これは人生全体を悟る、確信に満ちた音楽家による円熟の譜読みでした。」(タイムズ紙ジェフ・ブラウン)
今年2009年はデイヴィスにとっては、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでLSOを初めて振ってからちょうど半世紀にあたる記念の年。デイヴィスとLSOによる同じヴェルディでは2004年の「ファルスタッフ」につづいて、いよいよ12月に「オテロ」全曲の録音が控えており、また、あらたにニールセンの交響曲のシリーズも予定されているということですから、巨匠の衰えを知らぬ活躍ぶりにはただ驚くばかりです。録音:2009年1月11&14日ロンドン、バービカンセンター(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:ジョナサン・ストークス & ニール・ハッチンソン DSD5.1マルチチャンネル

MARIINSKY

MAR 0503
(SACD Hybrid)
\2000→¥1790
チャイコフスキー:
 ①序曲「1812年」 Op.49
 ②スラヴ行進曲 Op.31
 ③戴冠式行進曲
 ④デンマーク国歌による祝典序曲
 ⑤カンタータ「モスクワ」
ワレリー・ゲルギエフ (指)
マリインスキー劇場管弦楽団
キーワードはロシア国歌、ゲルギエフこだわりの選曲による最強のチャイコフスキー・アルバム!!音楽ファンの間で熱い注目を集めているマリインスキー・レーベルの第3弾はチャイコフスキー。ゲルギエフは1993年に同じ団体(表記はキーロフ歌劇場管)と「1812年」とスラヴ行進曲を録音していますが、15年を経ての再録はまさに円熟の極み。音楽の大きさ、彫の深さの違いも歴然ながら、意外におとなしかった前録音と異なりロシアの歴史的指揮者たちを彷彿させる演奏が味わえます。また収録の5作品に共通するのは、帝政時代のロシア国歌が引用されていること。ゆえにたかだか20年前のソ連時代ではオリジナル通りの演奏が禁止だった問題作集。これらをゲルギエフとマリインスキーのオーケストラで聴けるとは、まことに嬉しい限りと申せましょう。録音:2009年2月15-20日 マリインスキー劇場コンサートホール(セッション録音)

MATTHIAS HOEFS

GBP 1055006
\2500
①ヘンデル:「メサイア」〜
 ラッパは鳴り響き(ナチュラルTr)
②ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 (クラッペンTr)
③グラズノフ:アルバムの一葉 (Cornet)
④ヴェルディ:「アイーダ」〜大行進曲 (アイーダTr)
⑤エネスク:トランペットとピアノのための伝説 (C管Tr)
⑥マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調〜アダージョ(Picc-Tr&Bs-Tr)
⑦ヤナーチェック:「シンフォニエッタ」〜
  ファンファーレ(9Tr,2Bs-Tr,2Tn-Tub,Perc)
⑧ジョリヴェ:トランペットとピアノのための協奏曲(C管Tr)
⑨ヴォルフ・ケルシェック(1969-):
  マティアスのためのポエム(Fluegelhorn)
マティアス・ヘフス(Tr)
①ヨレク-フェリックス・シュペーア(Bs)
①②コンチェルト・ケルン
③ハンブルク・フィル室内管
④⑥ジャーマン・ブラス
⑤スティヴン・キーファー(Pf)
⑥アレクサンドル・エルプリッヒ(Bs-Tr)
⑦ハンブルク歌劇場、
高等音楽院金管アンサンブル
⑧ハンス・ガンシュ(指)
ヴィルトゥオージ・プラハ、
ノリコ・シマ-タカモリ(Pf)
⑨ハンブルク・フィル四重奏団、
Jazz Trio
名手、マティアス・ヘフスがナチュラル・トランペットからクラッペン(キー)・トランペット、コルネット、ピッコロ、フリューゲルホルンとラッパを吹きまくっております。解説書のそれぞれの楽器のカラー写真も美しく、ブラバンおたく、ラッパ好き、金管マニア達にはウォターキーから涎ものの素晴らしいCDと申せましょう。

MIRARE 1CD¥2600

MIR 087
\2390
ラフマニノフ:交響曲第2番 クワメ・ライアン(指)
ボルドー・アキテーヌ国立管弦楽団
前作「グレイト」(MIR 045)で披露したその新鮮な解釈、また2008年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭で初来日し、日本の聴衆にその実力をみせてくれたクワメ・ライアンの最新盤です。ラフマニノフの最高傑作の一つ交響曲第2番。豊かな情感、濃厚な響きとラフマニノフの特徴がよく表れた美しい作品で、情熱的に濃密に演奏されることが多いですが、クワメ・ライアンは冷静に音楽の美しさを表現しています。第1楽章の冒頭の長いフレーズを丁寧に繊細に奏で、甘くなりがちな第3楽章のロマンティックな旋律は、独自のしなやかさが絶妙な美しさを醸し出しています。手兵ボルドー・アキテーヌ管の多彩な響きを生かした極上の演奏を聴かせてくれます。録音:2008年10月
MIR 101 アントニオ・ソレル:ソナタ集
 第129番R.451 ホ短調/前奏曲第2番ト短調/
 第87番R.416 ト短調/第42番R.377ト短調/
 第18番R.353ハ短調/第19番R.354ハ短調/
 第24番R.359ニ短調/第25番R.360ニ短調/
 第54番R.389ニ短調/第15番R.350ニ短調/
 第85番R.414嬰ヘ短調/第90番R.419嬰ヘ長調/
 第154番R.472変ニ長調/第88番R.417変ニ長調/
 第86番R.415ニ長調/第84番R.413ニ長調
ルイス・フェルナンド・ペレス(P)
18世紀スペインのカタルーニャ出身の作曲家、アントニオ・ソレル。ソレルはマドリッドのエル・エスコリアル修道院に聖職者として30年以上過ごし、その間に500曲を越す作品を書き、その中140曲に及ぶ鍵盤ソナタを作曲していました。その作風はD.スカルラッティ風でもありますが、どれも色彩に満ち、スペイン的要素が感じられる情熱的な音楽です。マドリード出身のピアニスト、ルイス・フェルナンド・ペレス。まさにスペインの風土を強く感じさせる演奏で魅力的に表現しています。1977年生まれ。ドミートリー・バシュキーロフ氏、ピエール=ロラン・エマール氏、アリシア・デ・ラローチャらに学ぶ。録音:2008年5月27-30日(マドリッド)

MN RECORDS

MNRCD 201
(3CD)
\3500
特別価格
NYMAN-SONGS
 ・アクツ・オブ・ビューティActs of Beauty
 (アクツ・オブ・ビューティ)[世界初録音]
  〔クリスティーナ・ザヴァッローニ(ソプラノ)、
  センティエーリ・セルヴァッジ、カルロ・ボッカドーロ(指揮)〕
 ・ツェランによる6つの歌曲
  〔ヒラリー・サマーズ(A)、マイケル・ナイマン・バンド〕
 ・カストリオット・レクジェピのバラード(世界初録音)
  〔サラ・レオナード(S)、ナイマン・クヮルテット〕
 ・8つのエロティックな歌
  〔マリー・エンジェル(ソプラノ)、
  マイケル・ナイマン&マイケル・ナイマン・バンド〕
ナイマンの歌曲集。どの曲も、歌詞の内容がエロティシズムに溢れるものや、ちょっとエグイですが、ナイマンの筆も冴えに冴えた聴き応えのある作品がそろいました。
MNRCD 202
(3CD)
\3500
特別価格
NYMAN-SOUNDTRACKS
[CD1]THE PIANO SINGS
 悲しみを希う心、ビッグ・マイ・シークレット、
 オール・インパーフェクト・シングズ?
  映画「ピアノ・レッスン」より/デパーチャー?映画「ガタカ」より他
[CD2]Greenawey Revised・コンポーザーズ・カット・シリーズvol.2
 「英国式庭園殺人事件」(1982)、
 「ZOO」(1985)、「数に溺れて」(1988)、
 「コックと泥棒、その妻と愛人」(1990)、
 「プロスペローの本」(1991)のための音楽集
[CD3]
 THE LIBERTINE?リバティーン・サウンドトラック
[CD1]マイケル・ナイマン(Pf)
[CD2]マイケル・ナイマン・バンド、
マイケル・ナイマン(Pf)
[CD3]マイケル・ナイマン・オーケストラ、
マイケル・ナイマン(指)
ナイマンを語る上で欠かすことのできない「ピアノ・レッスン」からの名曲集のほか、ジョニー・デップ主演で話題となった「リバティーン」の音楽など、ナイマンが映画のために書いた音楽をたっぷり味わうことのできるセット。
MNRCD 203
(4CD)
\3500
特別価格
NYMAN: OPERAS
・オペラ『マン・アンド・ボーイ』(DADA)
・『ラヴ・カウンツ』(2幕の室内オペラ)リブレット:マイケル・ヘイスティングス
 
〔アンドリュー・スレイター(Bs:パッツィー・ブレア)、
ヘレン・ウィリアムズ(S:エイヴリル・アインガー)、
マイケル・ナイマン・バンド、
ポール・マグラー(指揮)〕
ナイマンのオペラ2作品を収録。凝ったストーリーをもつリブレット、ナイマン十八番のミニマル風音楽と、『マン・アンド・ボーイ』で見せるダダイズム風作風など、ナイマンの様々な作風を味わうことができます。

MUSIKMANUFAKTUR BERLIN 1CD¥1800

MMB 476
¥1690
ドゥシェク:弦楽四重奏曲Op.60 No.1-3 カメジーナ・クヮルテット(ピリオド楽器使用)
200年間ヨーロッパの図書館に眠ったままであったドゥシェクの弦楽四重奏曲。カメジーナQにより世界初録音されました。ドゥシェクはボヘミアの音楽一族の生まれ。優れたピアニストでもあり、その多くがピアノ曲で、技巧的で華やかなものが多く、メンデルスゾーンやシューマンといったロマン派の傾向も見られます。1804年〜1806年までプロイセンのルイ・フェルディナント王子の楽長を務めていました。王子は優れた音楽家でもあり、主に室内楽曲を多く残しています。ドゥシェクは1806年のザールフェルトの戦いでの王子の戦死後、有名なピアノ・ソナタを捧げていますが、この弦楽四重奏曲も同時期に作曲されています。 古典派様式でありながらシューマン、ブラームスのようなロマンティシズムが垣間見ることができる豊かな音楽を聴かせてくれます。これは弦楽四重奏の新たなレパートリーの一つとなるでしょう。カメジーナ・クヮルテットは2007年に設立されたピリオド楽器を使用する弦楽四重奏団。グループ名はモーツァルトが1784年から1787年まで住み弦楽四重奏曲(ハイドン・セット)などを作曲した家「カメジーナ・ハウス」に由来します。
MMB 002 ヨハン・シュターミッツ(1717-1757):
 シンフォニア ト短調 Op.4 no.5、
 シンフォニア ハ短調 Op.4 no.3
クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787):
 シンフォニア ホ長調、トリオ ヘ長調
カメラータ・ベロリネンシス(オリジナル楽器使用)
録音:2002年10月23-25日
MMB 003 ハイドン:ディヴェルティメント集 Vol.1
 ト長調Hob.V20、ハ長調Hob.V16、
 変ヘ長調Hob.V4、ロ短調Hob.V3、ニ長調Hob.V21
カメラータ・ベロリネンシス(オリジナル楽器使用)
録音:2003年10月27-29日
MMB 896 ハイドン:ディヴェルティメント集 Vol.2
 変ホ長調Hob.V11、ヘ長調Hob.V10、
 変ホ長調Hob.V17、イ長調Hob.V7、ホ長調Hob.V12
カメラータ・ベロリネンシス(オリジナル楽器使用)
録音:2005年6月23-25日

NAIVE 1CD¥2500

V 5183
(2CD)
\5000
パーセル:
 聖セシリアの祝日のためのオード「万歳、輝かしいセシリア」
ヘンデル:聖セシリアの祝日のための頌歌
ハイドン:ミサ曲 ハ長調「聖チェチリア・ミサ」
マルク・ミンコフスキ(指)
ルーブル宮音楽隊
ルーシー・クロウ(S)
ナタリー・シュトゥッツマン(Ms)
アンデルス・J・ダーリン(T)
リチャード・クロフト(T)
ルカ・ティットート(Bs)
ほか
11月に久々の来日公演を控えているミンコフスキとルーブル宮音楽隊の新譜です。今回はローマ帝国時代の聖人にして音楽の守護神である聖セシリアを讃える楽曲を三曲収録。パーセルの曲では、彼が受けたリュリからの影響が顕著に感じられる気品ある演奏が映えています。一方のヘンデル、ミンコフスキはヘンデルで名声を高めただけに、ここでも颯爽としつつ力強く、様式感確かでしかも鮮烈という見事な演奏に仕上げてくれています。ルーブル宮音楽隊合唱団の優秀さも特筆。そしてハイドン。ミンコフスキは、この8月のザルツブルク音楽祭でも英語版の「天地創造」を大成功に導き、今ハイドンの音楽を演奏するのが楽しくてたまらないといった様子。キリエの冒頭の柔らかい出だしにウットリするかと思えば、グローリアでの疾走する快感もたまりません!今まさに充実の極みにあるミンコフスキ、来日公演を楽しみにしつつ、新録音を堪能しましょう!録音:2009年1月,グルノーブル
OP 30485 ヴィヴァルディ(1678-1741):
 ①色は紅(聖歌序唱)
 ②グローリア ニ長調RV 589
 ③グローリア ニ長調RV 588
サラ・ミンガルド(コントラルト)
コンチェルト・イタリアーノ(合唱&管弦楽)
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)
ヴィヴァルディ・エディションの最新盤は、アレッサンドリーニ指揮による声楽曲。「今もっとも脂がのった歌手」と世界中で絶賛されているコントラルト、ミンガルドをソリストに迎えた最高の布陣です。華やかなグローリア(RV589)と、これより何年か前に書かれたいわば初稿にあたるグローリア(RV588)を収録。録音の少ない「色は紅」が導入として収録されているのも、心憎い選曲です。ヴィヴァルディが、華やかな劇場型作風と敬虔なポリフォニーの作風、両方を自在に操ることができた、偉大な作曲家であったことを改めて認識できる1枚です。
「私がヴィヴァルディのグローリアを2バージョン録音しようと決めたのは、RV589は有名なのに、RV 588はあまり知られていないこと、さらに、二つの作品の性格が大きく違うからです。初版(588)ではポリフォニックな書法が目立ち、第2版(589)ではより劇場型に書かれており、モダンです。最終楽曲のフーガはもともとはルッジェーリという作曲家のもので、この2バージョンでヴィヴァルディがどう料理しているか、注目に値するでしょう。」(アレッサンドリーニの言葉の抄訳) 録音:2009年3月
OP 30484 天と地の間に〜サンドリーヌ・ピオー、ヘンデルを歌う
 ヘンデル:アリア集
  ①アリア「開くことだ、地獄の門よ」(オラトリオ「復活」HWV 47より)
  ②アリア「いかなる苦難も音楽を高めることも鎮めることもできない」
   (聖チェチーリアの祝日 のための頌歌 HWV 76より)
  ③アリア「おお、この憎むべき光から私を」、
 アッコンパニャート:「私の魂を慰めてください」、
  アリア「私を平和なる海岸へと連れて行ってください」
   (アレクサンダー・バルスHWV 65より)
 ④ラルゴ(合奏協奏曲 変ロ長調 op.3-2 HWV 313より)
 ⑤「シオンの娘よ、大いに喜べ」(オラトリオ「メサイア」より)
 ⑥二重唱「As steals the morn upon the night*」、
  「金色の翼に乗って」、
  アリア「スウィート・バード」
  (「陽気な人、憂鬱な人、中庸な人」HWV 55より)
 ⑦レチタティーヴォ「汝輝かしき太陽!」、
  アリア「私の苦悩と同じくらい深い暗闇」(「テオドーラ」HWV67より)
 ⑧「輝けるセラフィムを」(「サムソン」HWV 57より)
 ⑨レチタティーヴォ「汝はツァフェナトではないか?」
  アリア「預言者の言葉が私の胸を狂喜させる」
  (「ヨセフとその兄弟」HWV59より)
 ⑩’Pure del cielo’、’Tu del Ciel ministro eletto’
  (「時と真理の勝利」HWV46aより)
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)、
トピ・レーティプー(テノール*)
アカデミア・ビザンチーナ
ステファノ・モンタナーリ(指揮)
ヘンデルの教会音楽から、ピオー自身の選曲による珠玉のアリア集。ピオーの声は、まるで天使のように天と私たちの間を自在に行き来します。「天からきこえる声は、鳥や天使が飛び交う遠く高い空を連想させます。空高いところにある世界の純粋さは、私たちに、人間であるがゆえの不完全性を束の間、忘れさせてくれます。(中略) 美は、儚いものです。しかし、美は、音楽という芸術に姿を変え、私たちの眼前に姿を表してくれます。ヘンデルが残してくれたたくさんの素晴らしい作品を通して、我々は、自身が歩むべき道、生きる意味といった問題に対する天からの声(答)を聴くことができます。(ピオーの言葉)」。宗教アリア集という枠を超え、天と地、天と我々を結んでくれるかのような美しい1枚。録音:2008年11月
OP 30478 ヴィヴァルディ(1678-1741):オーボエ協奏曲集
 ①RV447 ハ長調 ②RV455 ヘ長調
 ③RV451 ハ長調 ④RV463 イ短調
 ⑤RV457 ヘ長調 ⑥RV453 ニ長調
 ⑦RV450 ハ長調
アルフレート・ベルナルディーニ(オーボエ、指揮)
ゼフィーロ
ベルナルディーニのオーボエ・ソロによるヴィヴァルディのオーボエ協奏曲集。どの曲も、切れ味鋭い超絶技巧の見せ場満載、それでいて情感たっぷり色彩豊か。毎度ながら、ヴィヴァウルディの作品の面白さ、多様性に驚かされます。17世紀中ごろにフランスで確立された楽器、オーボエ。ヴェネツィアでオーボエに関する記述が見られる最古の資料は1692年のものだといいます。当時比較的新しい楽器だったオーボエをソロ楽器として抜擢、楽器のもつ可能性を限界まで書きつくしたヴィヴァルディの才には、驚嘆するほかありません。録音:RV447, 451,457,450=2008年/RV455, 463, 453=1994年
E 8925 『オルフェオの声』
第1部”Amor che deggio far”
 ①エドゥアルド・エグエス:シンフォニア〜
 ベネデット・フェッラーリ(1603-1681):
  私は金色の髪の乙女に恋をした
 ②フランチェスコ・ラージ(1574-1621):私のピュリス、愛しいピュリス
 ③トルカート・タッソ(1544-1595):愛は私に翼をあたえ
 ④シギスムント・ディンディア(1582-1629):
  おおピュリスよ、お前にキスをしよう
 ⑤エグエス:パッサメッツォ 
 ⑥、⑦カッチーニ(1546-1618):いと甘き溜め息、東の門より
第2部”Vedro il mio sol”
 ⑧エグエス:シンフォニア
 ⑨モンテヴェルディ:天のバラよ
 ⑩⑪⑫ラージ:私の心は幸せ、むごく非道な死、わが心をなぐさめよ
 ⑬モンテヴェルディ:歌劇「オルフェーオ」よりハープ・ソロ
 ⑭ディンディア:私の親愛なるリラよ
 ⑮カッチーニ:私は太陽を見る
 ⑯⑰ラージ:一目見よ/私は何を見るのか
第3部”Vettene pur crudel”
 ⑱エグエス:シンフォニア
 ⑲モンテヴェルディ:これは事実だった
 ⑳リヌッチーニ:私の心の病みが
 ディンディア:夏の日が
 ジョスカン・デ・プレ:Mille regretz
 作曲者不明:私の思いを
 ブルネッリ:フェーブスは未だ
エドゥアルド・エグエス(アーチリュート、リュート、テオルボ、バロック・ギター&指揮)、
フーリオ・ザナージ(Br)、
ジューリオ・カサーティ(語り)
ラ・キメーラ【サビーナ・コロンナ=プレティ(Gamb、リローネ)、
マリーナ・ボネッティ(トリプル・ハープ)】
フランソワ・フェルナンデス(Vn)
モンテヴェルディの『オルフェーオ』初演でタイトルロールを務めたとされているラージの作品を中心とした、オルフェオの悲劇をめぐる音楽物語。鬼才エグエスが奏でるリュートは、神話の神々を虜にしたオルフェオの竪琴の音色を連想させます。ザナージの歌声も知的で実に素晴らしく、二人が奏でるハーモニーは、まるで神話の世界からオルフェオが現代によみがえったかのように響きます。ラージの師であったカッチーニや、ラージと親交のあったモンテヴェルディ、その他同時代の作曲家たちの作品が、オルフェオの物語、オルフェオの人間としての側面に光を当てた秀逸の1枚。録音:2009年1月
V 5189
\1800
ヴァイオリンX
 ①ヴィヴァルディ:『四季』より「夏」RV315、「冬」RV297/
  ビオンディ(Vn)、エウローパ・ガランテ
 ②ヴィヴァルディ:協奏曲RV208(グラーヴェ、レチタティーヴォ)/オノフリ(Vn)
 ③ラヴェル:ツィガーヌ/ヨッシフ・イワノフ(Vn)、イタマール・ゴラン(Pf)
 ④チャイコフスキー:感傷的なワルツop.6/イワノフ(Vn)、ゴラン(Pf)
 ⑤シベリウス:ヴァイオリン協奏曲〜終楽章/
   セルゲイ・ハチャトリャン(Vn)、
   シンフォニア・ヴァルソヴィア、クリヴィヌ(指)
 ⑥ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ、マズルカ;
  クライスラー:愛の歌;グラナドス/
  クライスラー:スペイン舞曲/
   ブシュコフ(Vn)、マルチェル・デュデュ=ヴィダル(Pf)
 ⑦フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調〜アレグロ・モデラート/
    イワノフ、ブルーメンタール
 ⑧パガニーニ:カプリース第24番/レジス・パスキエ(Vn)
 ⑨タルティーニ:ソナタ第7番/ビオンディ(Vn)、アレッサンドリーニ(Cem)
 ⑩モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番(ロンドー)/パスキエ
 ⑪アントニオ・ブルーニ:練習曲第24番/ビオンディ
 ⑫ビーバー:パルティータ第4番(プレリュード)/
   クレーマー、ザ・レア・フルーツ・カウンシル
 ⑬J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番BWV1016/
   ビオンディ、アレッサンドリーニ
「X線にかけられたヴァイオリン」、というタイトルのこのアルバム、ナイーブの歴史に燦然と輝くヴァイオリン音楽の名盤から、選りすぐりのトラックを集めた1枚です。
V 5195
\2200
=特別価格=
=太陽=クラシック・ザ・サン
 バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番より
  プレリュード/ガスティネル
 ヴィヴァルディ:
  『四季』より 夏/
   ビオンディ、
  マンドリン協奏曲RV532よりアンダンテ/リスレヴァン
 トッローバ:ルイーザ・フェルナンダ/ドミンゴ
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲/モレッティ
 ファリャ:『恋は魔術師』より火の踊り/
  エドモン・コロメール
 ヴェルディ:『ナブッコ』より行け、わが思いよ/
  ダニエル・オーレン(指揮)
 ビゼー:『カルメン』より前奏曲/
  アラン・ロンバルド(指)ボルドー・アキテーヌ管
 バロワ:アンディナ組曲/バルディ(Gt)
 ヴィヴァルディ:忠実なニンファより/
  ピオー(S)他、スピノージ、アンサンブル・マテウス
 ショパン:プレリュードop.28-3、op.28-1/
  ソコロフ(pf)
 ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番より/
  カンジェミ(S)、フィリップ・スピノージ(Gt)
ナイーブから、太陽にまつわるクラシック名曲集の登場。演奏者はすべて一流、ジャケットも秀逸。夏に是非お持ちいただきたい1枚です。

エスプリ・シリーズ 1CD¥1700
ちょっとおセンチな気分、ちょっとハッピーな気分・・・その時々のあなたの気分にピッタリ合う音楽を詰め込んだ、ちょっとおしゃれなシリーズのご紹介。どれも豪華アーティストによる名演奏となっています。
V 5168 エスプリ・バロック
 ヴィヴァルディ:
  フルート協奏曲RV44より、グローリアRV589より、「海のあらし」RV433より、
  グリゼルダRV718よりアリア/
 マルチェッロ:オーボエ、弦と通奏低音のための協奏曲ニ短調より、
 コレッリ:合奏協奏曲op.6〜第6番より/
 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第5番より〜
  他、テレマン、シャルパンティエらの作品集
アレッサンドリーニ、スピノージ、ルセほか
バロック音楽集。器楽の協奏曲のほか、オペラからの序曲やアリアなど、様々に楽しめます。
V 5169 エスプリ・サクレ
 ヴィヴァルディ:スターバト・マーテル、
 バッハ:マタイ受難曲より「憐れみたまえ」ほか
サンドリーヌ・ピオー、アレッサンドリーニ他
宗教音楽集。有名なバッハのアリアや、ヴィヴァルディの美しい作品、そしてハッセやシャルパンティエの作品も収録されています。
V 5170 エスプリ・ロマンティック
 ブラームス:交響曲第3番、
 ベルリオーズ:幻想交響曲より、
 ショパン:ノクターンop.9-1、
 シューベルト:アルペジオーネ・ソナタほか
エッシェンバッハ&パリ管、
ソコロフ、
カッサール、
ビオンディ、
ガスティネルほか
ロマン派時代の音楽を集めたもの。どれも有名曲ばかり、演奏者の顔ぶれも豪華です。
V 5171 エスプリ・禅
 モーツァルト:クラリネット五重奏曲、
 アーン:恍惚のとき、ショパン:プレリュードop.28-4、
 モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番より第2楽章ほか
マリー=ニコル・ルミュウ、
ファジル・サイ、
ジャルスキほか
宗教音楽から交響曲、室内楽まで、静謐な世界へと私たちをいざなう作品集。
V 5172 エスプリ・メランコリック
 バーバー:アニュス・デイ、
 ヘンデル:「私を泣かせてください」(リナルドより)、
 ショパン:プレリュードop.28-4、
 モーツァルト:魔笛より、
 グラッペリ:ヴァルスーズ
エキルベイ(指揮)
アクサントゥス、
ソコロフ、
コルシアほか
思わずうっとり聴き入ってしまうシットリ系の名曲から、コルシアによるフェロモン全開のヴァルスーズまで、珠玉の選曲です。
V 5173 エスプリ・スペイン
 ファリャ:恋は魔術師、
 ロドリーゴ:アランフェス協奏曲より、
 アルベニス:セギディーリャほか
モレッティ、
バーヨ、
アントニ・ロス・マルバほか
オーレッ!暑くてだるい夏にもテンションのあがる1枚。
V 5196
(特別価格)
\2100
ルイ14世の音楽〜室内楽・教会音楽編
 シャルパンティエ:テ・デウム、
 ブロサール:グラン・モテ、
 マレ:ヴィオール&リュートのための作品
  ほか
アクサントゥス、
ホプキンソン・スミス(Lute)、
アンサンブル・アマリリス他
V 5197
(特別価格)
\2100
ルイ14世の音楽〜バレエ・オペラ音楽編
 リュリ、クープラン、シャルパンティエ、ド・ヴィゼらの声楽・バレエ作品集

NOVALIS 1CD¥2300

NOV150 173 ショパン(1810-1849):
 ポーランド民謡による幻想曲 イ長調 作品13
 モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」の
  「お手をどうぞ」による変奏曲 変ロ長調 作品2
 コンサート・ロンド ヘ長調 作品14
 アンダンテ・スピアナートと
  華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 作品22
カール=アンドレアス・コリー(ピアノ)
ロナルド・ゾルマン(指揮)
バーゼル・シンフォニー・オーケストラ
ピアノの詩人ショパンがのこした、ピアノとオーケストラのための作品。アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズは頻繁に演奏されますが、その他の作品はちょっと珍しい作品も。モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」の「お手をどうぞ」による変奏曲など、オーケストラとの作品は、若かりしショパンの作品に集中しております。演奏のカール=アンドレアス・コリーは現在40代の最も活躍しているピアニスト。日本のレーベルからもリリースをしており、おなじみのピアニストと言えましょう。録音:2002年9月30日-10月2日 カジノ・バーセル音楽堂
NOV150 188 プロコフィエフ(1891-1953):
 ①組曲「シンデレラからの10の小品」作品97(1943)
 ②組曲「シンデレラからの6つの小品」作品102より
  「ワルツ」(1944)
 ③ロメオとジュリエット 作品75(1937)
アナスタシア・ヴォルチョク(Pf)
プロコフィエフのロメジュリ、シンデレラと、美しいバレエ曲を作曲者自身のピアノ独奏曲版でお楽しみいただけます。演奏のアナスタシア・ヴォルチョクは2003年シンシナティ国際ピアノコンクールでゴールドメダルを受賞。これまでにゲルギエフとの共演をはじめ、輝かしい経歴の演奏者です。Novalisにはシューベルトの4つの即興曲集 D899 Op.90、冬の旅 D911 Op.89 〜 リストによる12の編曲集 S561(NOV150 179)をリリースして好評を得ております。録音:2004年8月、2005年2月 チューリヒ、ZKOハウス
NOV150 193 ブラームス:チェロとピアノのための作品全集
 チェロ・ソナタ第1番ホ短調Op.38、野の寂しさOp.86-2、
 調べのようにOp.105-1、サッフォーの頌歌Op.94-4、
 子守唄Op.49-4、愛のまことOp.3-1、恋歌Op.71-5、
 チェロソナタ第2番ヘ長調 Op.99 、ハンガリー舞曲より
アレクサンダー・ヒュルショフ(Vc)
パトリシア・パニー(P)
色彩豊かなパニーのピアノと存在感のあるヒュルシェフのチェロが紡ぎだすブラームス。パニーは9月に来日予定。
NOV150 743
(2CD)
\2300
CD-1
ハイドン:
 ①ロンドン三重奏曲Hob.IV/1-3 
 ②三重奏曲Hob.XV/15&16
CD-2
ウェーバー:
 ①フルート三重奏曲 
 ②6つのフルート・ソナタOp.10
CD-1
オーレル・ニコレ(Fl)
クリスティーネ・ニコレ(Fl)
ロッコ・フィリッピーニ(Vc)
ブルーノ・カニーノ(Pf)
CD-2
オーレル・ニコレ(Fl)
ブルーノ・カニーノ(Pf)
ロッコ・フィリッピーニ(Vc)
好評のダイアモンド・シリーズ、今回はスイス生まれのフルーティスト、巨匠オーレル・ニコレ。ウェーバー:フルート三重奏曲(原盤:NOV150 065)とハイドン:ロンドン三重奏曲(原盤:NOV150 047)という組み合わせです。ハイドン・イヤーにふさわしく軽やかなロンドン三重奏曲は必聴盤でございます。
NOV150 190 ①J.シュトラウスⅠ世(1804-1849):旅行ギャロップ 作品85
②ヨーゼフ・ランナー(1801-1843):ロマンティックな人々 作品167
③ヨーゼフ・シュトラウス(1827-1870):ポルカ・シュネル 作品 278
④カール・ミヒャエル・ツィーラー(1843-1922):
 D’Kernmadln〜シュタイル風舞曲 作品58
⑤J.シュトラウスⅠ世: ワルツ「ウィーン情緒」作品116
⑥同:中国人のギャロップ 作品20
⑦同:ワルツ「宮廷舞踏会」作品51
⑧ランナー:新ウィーン・レントラー 作品1
⑨J.シュトラウスⅠ世: 競馬ギャロップ 作品29a&29b
⑩ ランナー:ワルツ「求婚者」 作品103
⑪ 同:ワルツ「モーツァルティアン」 作品196
ウィーン・サロン・アンサンブル
(エリザベス・ヘリンガー(Vn)
イラリア・ペドロッティ(Vn)
ヨハネス・ガース(Va)
ヨーゼフ・ギルゲンライナー (ダブル・ベース))
ウィンナワルツの基礎を築いた、ヨーゼフ・ランナーと「ワルツの父」と呼ばれるヨハン・シュトラウスI世作曲のワルツ・ポルカを含む、サロンの雰囲気を楽しめる1枚です。第1ヴァイオリンのエリザベス・ヘリンガーの1710年ストラディヴァリウスの優美な音色に惹きこまれます。録音:2007年8月3-5日 ZKOハウス
NOV150 189 シューマン(1810-1856):
 ①リーダークライス 作品39
 ②4つの夜曲 作品23
 ③詩人の恋 作品48
クリストフ・ホムベルガー(T)
クリストフ・ケラー(P)
シューマンの名曲「詩人の恋」 を含む、シューマン歌曲とピアノ曲です。テノールのクリストフ・ホムベルガーは1962年チューリヒ生まれ。明るい美声で落ち着きのある歌唱には定評があります。カーネギーホールをはじめ世界各国でオペラを中心に活躍。ピアノのクリストフ・ケラーとの共演で、これまでにシューベルト:歌曲集「美しき水車小屋の娘」(NOV150 172)、シューベルト:「冬の旅」D.911 (NOV150 176)をリリースしております。今回のシューマンも息の合った演奏です。ドイツ語歌詞付きです。録音:2007年4月&7月 チューリヒ・ラジオ・スタジオ

ONDINE

ODE 1153
\2000
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 Op.85
 (ヴィオラ編曲版:
  ライオネル・ターティス/
  ディヴィット・アーロン・カーペンター)
シュニトケ:ヴィオラ協奏曲(1985)
ディヴィット・アーロン・カーペンター(Va)
クリストフ・エッシェンバッハ(指)
フィルハーモニア管
ONDINEレーベルからヴィオラの新星ディヴィット・アーロン・カーペンターがデビュー。彼は1986年NY生まれの23歳。2006年ナウムブルク・ヴィオラ・コンクールで優勝、アメリカの名だたるコンサート・ホールで演奏会を行うなど、今最も注目されている若手ヴィオラ奏者。大御所ピンカス・ズッカーマン、ユーリ・バシュメットに師事。また巨匠エッシェンバッハからは「あっと言わせる説得力と、高いカリスマ性を持っている」と称賛され、将来有望とされています。今回収録される作品は、エルガーのチェロ協奏曲をヴィオラ編曲版とシュニトケのヴィオラ協奏曲。エルガーは「ターティスによる編曲に敬意を表し、できるだけ原版が持つ力に耳を傾けるようにした。」と語るように、ヴィオラの先駆者ライオネル・ターティスによる編曲に彼自身が手を加えたヴァージョン。またヴィオラ協奏曲の傑作で、名ヴィオラ奏者ユーリ・バシュメットに献呈されたシュニトケのヴィオラ協奏曲。主題はバシュメットの名前(B-A-S-C-H-M)を引用、この曲の代表盤はなんといってもバシュメット盤というこの作品に、カーペンターは真正面から挑んでいます。録音:2009年6月30日 7月1日(ロンドン)
ODE 1156
(4CD)
\4800
ラウタヴァーラ(1928-):12の協奏曲集
CD1:
ヴァイオリン協奏曲(1977)
  エルマー・オリヴェイラ(Vn)
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
  レイフ・セーゲルスタム(指)
チェロ協奏曲(1968)
  ルコ・ユロネン(Vc)
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
  マックス・ポンマー(指)
ダブルベースと管弦楽のための協奏曲「黄昏の天使(1980)」
  エスコ・ライネ(Cb)
  タピオラ・シンフォニエッタ
  ジャン=ジャック・カントロフ(指)【BIS音源】
CD2:
ハープと弦楽のためのバラード(1973 rev.1981)
  レイヤ・ビステル(Hrp)
  オストロボスニア室内管弦楽団 ユハ・カンガス(指)
ハープ協奏曲(1999-2000)
  マリエル・ノールマン(Hrp)
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
  レイフ・セーゲルスタム(指)
鳥と管弦楽のための協奏曲
 「カントゥス・アルクティクス(極北の歌)」 作品61 (1972)
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
  レイフ・セーゲルスタム(指)
CD3:
フルート協奏曲「風とともに踊る」作品63(1975)
  パトリック・ガロワ(Fl)
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
  レイフ・セーゲルスタム(指)
クラリネット協奏曲(2001)
  リチャード・ストルツマン(Cl)
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
  レイフ・セーゲルスタム(指)
オルガン、金管五重奏と
 シンフォニック・ウィンドオーケストラのための協奏曲(1976-77) 「お告げ」
  カリ・ユッシラ(Org)
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
  レイフ・セーゲルスタム(指)
CD4:
ピアノ協奏曲第1番(1969)
  ラルフ・ゴトーニ(P) ライプツィヒ放送交響楽団
  マックス・ポンマー(指)
ピアノ協奏曲第2番(1988-89)
  ラルフ・ゴトーニ(P)
  バイエルン放送交響楽団 ユッカ=ペッカ・サラステ(指)
ピアノ協奏曲第3番(1998)「夢の贈り物」
  ヴラディーミル・アシュケナージ(P、指)
  ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
「8つの交響曲」(ODE1145) の国際的な成功を受け、ラウタヴァーラの協奏曲を集めたアルバムがリリースされます。ラウタヴァーラ作品のうちもっとも人気があり、もっとも演奏されることの多い、鳥と管弦楽のための協奏曲「カントゥス・アルクティクス」や1998年カンヌ・クラシカル・アウォードを受賞したヴァイオリン協奏曲など、1968年から2001年の間に作曲されたソロ楽器と管弦楽(または弦楽、またはウィンドオーケストラ) のための作品が、作曲者自身の撤回した曲をのぞいて、すべて収められました。オルガ・クーセヴィツキ追悼のためフィンランド放送が委嘱したダブルベース協奏曲「黄昏の天使」は、ベルリン・フィルハーモニックのダブルベース奏者、エスコ・ライネとタピオラ・シンフォニエッタによる BIS 録音をライセンス取得して収録。そのほかは、すでにリリースされた Ondine 録音が使われています。
ODE 1148
\2000
ヒンデミット:歌曲集「マリアの生涯」作品27  (1948年改訂版) ソイレ・イソコスキ(S)
マリタ・ヴィータサロ(P)
天使の告げる聖母マリアの誕生から、マリアが天使に連れられて天国に行く最終章まで。リルケの Rainer Maria Rilke の連作詩をテクストに28歳のヒンデミットが作曲した歌曲集。ヒンデミットがナチスから逃れてアメリカに移住した後、1948年に改訂稿が完成し、出版されました。現代を代表するリリックソプラノのひとり、フィンランドのイソコスキ(1957-) が "神の母" マリアに共感を寄せ、歌います。1987年からイソコスキのデュオパートナーを務めるヴィータサロ (1948-) の共演です。フランクフルト・アム・マインのヒンデミット研究所のディレクター、ギーゼラー・シューベルトによるプログラムノーツ (ドイツ語・英語訳・フィンランド語訳) とドイツ語歌詞が英語対訳とともにブックレットに収録されています。録音:2009年2月9日-13日 セッロホール (エスポー、フィンランド) 制作:セッポ・シーララ  録音:エンノ・マエメツ
ODE 1152
(写真+CD)
[英語・ドイツ語解説付]
\2000→¥1790
フィンランド・ライフスタイルの四季 (Seasons of Finnish Lifestyle)
[春]
 ①エルッキ・メラルティン(1875-1937):
  劇音楽「眠れる森の美女」組曲 作品22〜蝶々のワルツ
 ②シベリウス:劇音楽「ペレアスとメリザンド」組曲 作品46〜田園詩
 ③ラウタヴァーラ:ヴィジリア(1971-72 rev.1996)〜祈りの詩編
 ④メリカント:リンゴの花 作品53-1
 ⑤シベリウス:春はいそぎ過ぎゆく 作品13-4
①タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
レイフ・セーゲルスタム(指)
②タピオラ・シンフォニエッタ
トゥオマス・オッリラ=ハンニカイネン(指)
③フィンランド放送室内合唱団
ティモ・ヌオランネ(指)
④ヨルマ・ヒュンニネン(B)
イルッカ・パーナネン(P)
⑤ソイレ・イソコスキ(S)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
レイフ・セーゲルスタム(指)
[夏]
 ⑥フィンランド民謡:美しい夏の夜だった
 ⑦メリカント:夏の夜のワルツ作品1
 ⑧エルッキ・メラルティン:森の小道をぶらついて 作品4-1
 ⑨シベリウス:組曲 ロ短調 作品117〜田舎の景色、その夏に
 ⑩ヴァイノ・ライティオ:ハメの夏景色(1935)〜羊飼いの歌、花の女王
⑥シニッカ・コンティオ(カンテレ)
マッティ・コンティオ(カンテレ)
⑦ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
レイフ・セーゲルスタム(指)
⑧ヨルマ・ヒュンニネン(B)
タンペレ・フィルハーモニック管弦楽団
ウルフ・セーデルブルム(指)
⑨ペッカ・クーシスト(Vn、指)
タピオラ・シンフォニエッタ
⑩タピオラ・シンフォニエッタ
トゥオマス・オッリラ=ハンニカイネン(指)
[秋]
 ⑪シベリウス:劇音楽「テンペスト」組曲第1番 作品109-2〜
  収穫をする男たち、情景
 ⑫タネリ・クーシスト:フィンランドの祈り
 ⑬ラウタヴァーラ:秋の庭(1999)〜トランクウィッロ
 ⑭トイヴォ・クーラ:秋の想い 作品2-1
 ⑮ラッセ・モッテンソン:九月の嵐
⑪ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
ライフ・セーゲルスタム(指)
⑫ソイレ・イソコスキ(S)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
ヨン・ストゥールゴールズ(指)
⑬ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
ヴラディーミル・アシュケナージ(指)
⑭カリタ・マッティラ(S)
イルモ・ランタ(P)
⑮カリタ・マッティラ(S)
ユヴァスキュラ交響楽団
リク・ニエミ(指)
[冬]
 ⑯レーヴィ・マデトヤ:冬の月明かりの下 作品26-5
 ⑰ペッカ・ヤルカネン:クリスマスに神がこの世に
 ⑱アウリス・サッリネン:冬はきびしく 作品20-1
 ⑲セリム・パルムグレン:組曲「フィンランドの情景」 作品24〜そりの旅
 ⑳シベリウス:三月の雪の上のダイアモンド 作品36-6
  ヘイッキ・サルマント/(アウヴォ・サルマント編:歌う雪
⑯ヘレナ・ユントゥネン(S)
グスタヴ・ユープシェーバカ(P)
⑰タピオラ合唱団
エルッキ・ポホヨラ(指)
⑱タピオラ合唱団
タピオラ・シンフォニエッタ
オスモ・ヴァンスカ(指)
⑲ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
ライフ・セーゲルスタム(指)
⑳ソイレ・イソコスキ(S)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
ライフ・セーゲルスタム(指)
タピオラ合唱団
カリ・アラ=ポラネン(指)
フィンランドと聞いてイメージされるのは森と湖、オーロラと雪景色。そして今、フィンランドは、世界市場で大きなシェアを占める Nokia の携帯電話や、優れた人材を育てる教育システムとともに語られます。そのフィンランドでは妻運びレース、蚊取り世界選手権、エアギター世界選手権、サウナ我慢大会、氷中水泳世界選手権といった風変わりなレースや選手権が行われ、CNN のニュースなどを通じて世界の人々に知られるようになりました。フィンランドの誇る先進技術や人々の憧れるデザインは、フィンランドの人たちのさまざまなライフスタイルと深くつながっていると言われます。四季折々の生活を撮ったフィンランド政府観光局提供の写真と、人々に親しまれるシベリウス、オスカル・メリカント、ラッセ・モッテンソンらの小品を収録したデジパックアルバム「フィンランド・ライフスタイルの四季」。コーヒーテーブルの上に置いておきたくなる1枚です。

ORFEO 1CD¥2600

ORFEO 779091 プッチーニ:アリア集
 「ヴィッリ」 「エドガール」 「マノン・レスコー」 「ボエーム」
 「トスカ」 「蝶々夫人」 「ロンディネ」 「ジャンニ・スキッキ」
 「修道女アンジェリカ」 「トゥーランドット」
  からのアリア
アドリアンネ・ピエチョンカ(S)
ダン・エッティンガー(指)
ミュンヘン放送管弦楽団
ワーグナー,シュトラウス集(ORFEO 665061)に続く、ORFEOからのピエチョンカ第2段は、オール・プッチーニ!ドイツオペラで高い評価を得たピエチョンカですが、イタリアオペラも多くレパートリーに持っており、プッチーニでは「ボエーム」のミミ、「トゥーランドット」のリュー、「トスカ」のタイトルロールなどを歌っています。暗く深みのある瑞々しさを湛えたピエチョンカの歌は、イタリア系の歌手が歌った場合とはまた一味違った繊細で情感豊かなプッチーニ。ことに蝶々さんの二つのアリアはどちらも大変充実したもの。今後こちらの領域にも活動を広げてほしいものです。録音:2008年11月3-5,24-26日,ミュンヘン
ORFEO 642091 ハイドン:
 スコットランド歌曲集 Hob.XXXIaから(8曲)
 ピアノ三重奏曲 ハ長調 Op.75-1 Hob.XV-27
 アン・ハンターの詩による
  6つの独自のカンツォネッタ Hob.XXVIa-25/30
ユーリエ・カウフマン(S)
ミュンヘン・ピアノ三重奏団
ハイドンの全作品中でも、膨大な量にも関わらずあまり顧みられなかったのがスコットランド歌曲集。民謡の素朴さと、ハイドンの温かみが重ねられた傑作揃いなのですが、なかなか満足できる演奏がありませんでした。この録音では、ベルリン芸術大学教授のユーリエ・カウフマンの清潔感溢れる歌と、ドイツを代表するピアノ三重奏団であるミュンヘン・ピアノ三重奏団の共演によって、シンプルだからこそ難しいという音楽を理想的に演奏しています。名曲ピアノ三重奏曲 ハ長調がまた素敵な演奏です。録音:2003年11月17-20日(歌曲),2004年3月4,5日(三重奏曲),ミュンヘン
ORFEO 780091
\2600→¥2390
チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64
チャイコフスキー:幻想序曲「ハムレット」Op.67
アンドリス・ネルソンス(指)
バーミンガム市交響楽団
アラベラ・美歩・シュタインバッハーとのショスタコーヴィチの協奏曲(ORFEO.687061)でも注目された俊英アンドリス・ネルソンス。音楽監督に就任したばかりの手兵バーミンガム市響を率いて、指揮者としてORFEOより本格的デビューを飾るアルバムは、地理的な要因からも若いころにつねに強い影響を受けていたと語るチャイコフスキー。同じラトヴィア生まれの指揮者ヤンソンスに見出されたネルソンスですが、ちょうど師ヤンソンスがオスロ・フィルとのチャイコフスキー全集で大きな飛躍を遂げたように、決然としたテンポとスケールの大きさとで、あらたなカリスマ指揮者の誕生を予感させるに十分な内容といえるでしょう。アンドリス・ネルソンス…1978年ラトヴィアのリガに生まれる。母はラトヴィアで初めての古楽アンサンブルを結成し、父は合唱指揮者、チェリスト、教師。少年時代はトランペットとバス=バリトン歌手として研鑽を積む。サンクト・ペテルブルクでアレクサンドル・ティトフに指揮を師事、また、ネーメ・ヤルヴィ、ヨルマ・パヌラのマスタークラスを受講。トランペット奏者としてオスロ・フィルに急遽出演した折に、同郷の指揮者マリス・ヤンソンスの目に留まり、2002年以来指揮を学ぶ。2007年10月、サイモン・ラトルの25歳に次ぐ29歳の若さでバーミンガム市響の首席指揮者と第12代音楽監督に指名され、2008年9月より3年の任期で現在に至る。並行してコンサート、オペラハウスともに活躍の場を拡げており、ロイヤルコンセルトヘボウ管、チューリヒ・トーンハレ管、バイエルン放送響、シュターツカペレ・ベルリン、フランス国立管、ピッツバーグ響に登場しているほか、ウィーン国立歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、メトロポリタン・オペラ、バイロイト・オペラにも客演を果たしている。録音:2008年10月16-17日バーミンガム、シンフォニー・ホール
ORFEO 761092
(2CD→1CD特別価格)
\2600→¥2390
[CD 1]
 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調(1822)
 メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲イ短調(1822)
[CD 2]
 ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調(1823)
ディノラ・ヴァルシ(P)
アレクサンドル・シトコヴェツキー(Vn)
ミヒャエル・ホーフシュテッター(指)
シュトゥットガルト室内管弦楽団
1840年にロベルト・シューマンが‘19世紀のモーツァルト’と呼んだように、メンデルスゾーンの神童ぶりはつとに有名。このアルバムでは、いずれも10代前半の作で、その才能の弾けっぷりがみごとな協奏曲を収めています。ピアノは1939年ウルグアイ生まれのディノラ・ヴァルシ。ゲザ・アンダに師事、1967年にクララ・ハスキル・コンクール第1位に輝き、エーリヒ・クライバー、ケンペ、クレツキ、ロヴィツキといった巨匠とも共演した彼女。1970年代の終りにコンサート活動から引退して以来、重鎮による久々の録音としても注目の内容といえます。アレクサンドル・シトコヴェツキーは1983年にモスクワ生まれた英国のヴァイオリニスト。イェフディ・メニューインに才能を認められ、マキシム・ヴェンゲーロフに師事する彼は、ミッシャ・マイスキー、ユリア・フィッシャー、ジャニーヌ・ヤンセンらとの室内楽活動でも知られています。録音:2007年9月27-29日シュトゥットガルト・リーダーハレ、モーツァルト・ザール
ORFEO 782091
\2600
ハイドン:
 「哲学者の魂(オルフェオとエウリディーチェ)」
 「アルミーダ」
 「月の世界」
 「トビアの帰還」
 「オルランド・パラディーノ」
  からのアリア
 シェーナ「ベレニーチェ、どうするの?」と
 アリア「行かないで、私の愛する人よ」
シモーナ・シャトゥロヴァー(S)
アレッサンドロ・デ・マルキ(指)
NDR放送フィルハーモニー
ハイドン・イヤーに素敵なアリア集が登場です。シモーナ・シャトゥロヴァーはスロヴァキアのブラティスラヴァ生まれのソプラノ。まだデビューして数年という若いソプラノですが、ドニゼッティ「ルチア」のタイトルロール、ヴェルディ「リゴレット」のジルダ、またモーツァルト「フィガロの結婚」のスザンナ、「後宮からの逃走」のコンスタンツェなどで高い評価を得て、ヨーロッパのみならず米国でも活躍してるほど。このハイドンのアリア集でも、難易度の高い技巧の曲を鮮やかに歌えば、情感豊かな曲をたっぷり歌うなど、只者ではないことがすぐに分かることでしょう。しかも伴奏は、バロック音楽の巨匠アレッサンドロ・デ・マルキが指揮。モダン・オーケストラながら新鮮な響きを引き出し、若い歌姫の魅力を存分に引き出しています。録音:2008年11月24-28日,ハノーファー

PRAGA

PRDDSD 250258
(SACD HYBRID)
\3100
メンデルスゾーン:室内楽作品集
 ①弦楽五重奏曲第2番 変ロ長調 op.87
 ②フーガ 変ホ長調 op.81/4
 ③弦楽四重奏曲 変ホ長調op.13
コチアン弦楽四重奏団、
ヨセフ・クルソン(Vla)
弦楽四重奏曲は、メンデルスゾーンが18歳の時に書いた作品。2つのヴィオラ・パートを擁する弦楽五重奏曲は、ヴァイオリン協奏曲を思わせる美しい旋律。早すぎた死が、自身が気に入っていなかった終楽章を直す猶予を与えなかったという作品です。録音:2008年12月
PRDDSD 250259
(2SACD Hybrid)
\4200
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲(全曲)
[disc1]
 ピアノ三重奏曲第3番へ短調op.65、
 同第1番変ロ長調op.21
[disc2]
 ピアノ三重奏曲第2番ト短調op.26、
 同第4番ホ短調「ドゥムキー」op.90
プラハ・グァルネリ・トリオ
【イヴァン・クラーンスキー(Pf)、
チェニェク・パヴリーク(Vn)、
マレク・イェリエ(Vc)】
1986年に結成さいれたプラハ・グァルネリ・トリオによるドヴォルザークのピアノ三重奏曲全曲の登場。お国ものだけあり、三人とも気合十分、緊迫感溢れるアンサンブルで、独特の弾むようなリズムも見事に聞かせます。ミルシテインに薫陶を受け、20歳でシェリングとバッハを共演したヴァイオリンのパヴリークは、グァルネリ・デル・ジェスの「ツィンバリスト」使用。チェロのイェリエは、カザルス、ナヴァラ、ロストロポーヴィチらの薫陶を受け、アンドレア・グァルネリ1684年製の楽器を使用しています。録音:2008年11月(第1?3番)、2009年2月(第4番)
PRDDSD 250257
(SACD Hybrid)
\3100
①スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」
②シベリウス:弦楽四重奏曲第4番ニ短調「親愛なる声」
③シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ(弦楽四重奏のための)JS34a
コチアン弦楽四重奏団
1972年に結成された、コチアン弦楽四重奏団の新譜は、スメタナとシベリウス。さすが熟練の奏者たち、大曲スメタナの「わが生涯より」を完全に手中に収めています。つづくシベリウスでも清澄な世界を聴かせてくれます。アンダンテ・フェスティーヴォも息の長い歌いまわしが見事です。録音:2009年4月
PRDDSD 250256
(SACD Hybrid)
\3100
マルティヌー:室内楽作品集
 ①ピアノ三重奏曲第2番ニ短調H.327
 ②ベルジレットH.275
 ③ピアノ三重奏曲第3番ハ長調H.332
 ④ピアノ三重奏曲第1番「5つの短い小品」
キンスキー・ピアノ・トリオ
キンスキー・ピアノ・トリオは1998年に結成された中堅アンサンブル。マルティヌーの職人芸的に書き込まれた作品を、明快に見事に演奏して聴かせます。録音:2008年9月、2009年2月

PREISER

PRCD 90753
\2300
GOLD. BERG. WERK
 J.S.バッハ+カールハインツ・エッスル:
   弦楽三重奏とライヴ・エレクトロニクによる
   ゴルトベルク変奏曲BWV988のひとつの解釈
クリスティーナ・ノイバウアー(Vn)
マルティン・クラウスホーファー(Va)
エヴァ・ラントカマー(Vc)
カールハインツ・エッスル(Live-electronics)
バッハの作品はあらゆる音楽の中で最も自由度が高いことの証明のようなCDです。ドミトリ・シトコヴェツキーの編曲によるゴルトベルクの弦楽三重奏版とライヴ・エレクトロニクによる演奏が交互に現れるさまは、かつらをかぶった宮廷楽長姿のバッハが突然、スパイキーか昔のツマブキ君のような姿で現れたような新鮮な驚きがあります。

PROFIL

PH 07021
\2400→¥2190
モーツァルト:
 ①交響曲第35番 ニ長調 K.385『ハフナー』
 ②交響曲第41番 ハ長調 K.551『ジュピター』
サヴァリッシュ(指)
バイエルン放送交響楽団
かつて、サヴァリッシュのモーツァルトと言えばスタンダード中のスタンダードとして、理想のモーツァルトと讃えられておりました。現在ノリントンなどの古楽過激派の大攻勢の中でも、いまだ輝き続けております。小細工、ハッタリ一切ろうしない、真の正統的演奏と申せましょう。しかも晩年の味わいが、たくまずしてにじみ出ており心を打ちます。サヴァリッシュ指揮活動最後期の至芸でございます。優秀録音。録音:①1998年6月7日ヴュルツブルク ②1998年12月1日 ミュンヘン、プリンツレゲンテン劇場デジタル 初出

QUINDECIM 1CD¥2300

QP 151 アントニオ・カルロス・ジョビン&ヴィニシウス・ヂ・モライス:
 ソ・ダンソ・サンバ、おいしい水、
 カンタ・カンタ・マイス、彼女はカリオカ
アントニオ・カルロス・ジョビン&シコ・ブアルキ:サビア
アントニオ・カルロス・ジョビン:ルイーザ
シコ・ブアルキ:テレジーニャ、目の目
カルロス・リラ&ヴィニシウス・ヂ・モライス:あなたと私
ジャイミ・シルヴァ&ネウザ・テイシェイラ:ガチョウのサンバ
ホベルト・メネスカル&ロナルド・ボスコリ:オ・バルキーニョ
エドゥ・ロボ&シコ・ブアルキ:リリー・ブラウンの物語
リリー・アブレウ(Sp)
ラテン・アメリカ四重奏団
リリー・アブレウはブラジルで大人気のソプラノでディズニーの「美女と野獣」「アラジン」「ポカホンタス」「シンデレラ」などの吹き替えをしているだけでなく、ピッツバーグ歌劇場では「ファウスト」「カルメン」「オランダ人」「トゥーランドット」「トロヴァトーレ」等にも参加している。サンバの名曲をソプラノと弦楽四重奏で聴く涼しいCD。
QP 133 ロドリーゴ:アランフエス協奏曲
ポンセ:南の協奏曲
アルカジー・シュテインルート(指)
ペテルブルク音楽院O,
ラウル・ザンブラノ(Gt)
ギター協奏曲の最高傑作ロドリーゴの「アランフエス」と南国的な情感とリズミックな楽しさが交差するポンセの「南の協奏曲」、20世紀に作られた2つの代表的なギター協奏曲の好カプリング。
QP 137 ジュゼッペ・マリア・ヤッキーニ(1663-1727):
 チェロ・ソナタOp.1-8、Op.3-9
ドメニコ・ガブリエッリ(1659-1690):
 2つのチェロのためのカノン ニ長調、
 独奏チェロのためのリチェルカーレ第1番、第7番、
 チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1677-1720):
 チェロと通奏低音のためのソナタ
ジュゼッペ・トレッリ(1658-1709):
 チェロ・ソナタ ト長調
アントニオ・カルダーラ(1660-1736):
 チェロ・ソナタ第8番 変ロ長調
アンドレア・カポラーレ(1700-1746):
 チェロと通奏低音のためのソナタ第4番
ヒメナ・ヒメネス・カチョ、
ルイス・ミゲル・コッレア(Vc)
ホセ・スアレス(Org,cem)
ドヴォルザークやシューマンのチェロ協奏曲も、これらのあまり知られていないイタリアのチェリスト作曲家のチェロ作品なしにはありえなかったことを考えるとありがたさが増してきます。
QP 183 ホアキン・グティエレス=エラス(1927-):港の歌
フリアン・カリッジョ(1875-1965):
 ヴィオラのためのコンクール作品
ルイス・サンディ(1905-1996):アルバムの1葉
ホセ・パブロ・モンカヨ(1912-1958):ヴィオラ・ソナタ
カルロス・チャベス(1899-1978):マドリガル
マリオ・ラビスタ(1943-):世俗的舞曲、旅行ノート
フリオ・エストラーダ(1943-):ユウノフイトラポアオメ
オマール・エルナンデス=イダルゴ(Va)
マウルシオ・ナデール(Pf)
ピエール・ブーレーズに激賞されているメキシコのヴィオリスト、エルナンデス=イダルゴは黒沼ゆり子音楽院卒業。彼の「人類の歴史も音楽もDNAのようにらせん状に進んでいく」との考え方に沿ったメキシコ現代音楽を収録したとのことです。
QP 164 荒野の噂〜20世紀メキシコの大作家
 ヘオルヒナ・デルベ(1968-):希望の風
 チャールズ・グリフィン(1968-):コマラでのつぶやき
 ジャック・フォルトナー(1942-):コマラに来た
 トマ・マルコ(1942-):コマラへゆく道の影
 オラシオ・ウリベ(1970-):コマラの5つの幻影
 エウヘニオ・トウサン(1954-):音のない言葉
 ビチェンテ・バリエントス(1974-):大地の色
 アンヌ・レバロン(1953-):つぶやき
 フェデリコ・イバッラ(1946-):意志強固なパラモ
 カルロス・クルス・デ・カストロ(1941-):コマラのめまい
 マリオ・ラビスタ(1944-):ルルフォの不毛の大地
 スティーヴン・マックネッフ(1953-):ドーニャ・スサニータへの古い道
アナ・セルバンテス(Pf)
メキシコの作家、フアン・ルルフォ(1917-1986)はその生涯に2冊の本(合計で300ページ)を書いただけだがラテン・アメリカのもっとも重要な作家の一人でボルヘスとともに20世紀最高のスペイン語作家に選ばれた。ガルシア=マルケスにも大きな影響を与えている。彼の作品に触発されたメキシコ、スペインの現代作曲家のピアノ曲を集めた好企画盤。

RCO LIVE

RCO 09001
(2SACD Hybrid)
\3300→¥2990
シューマン:
 ゲーテの「ファウスト」からの情景WoO 3(1844−1853)
クリスティアン・ゲルハーヘル
(Br ファウスト、天使に似た教父、マリア崇拝の博士)
クリスティアーネ・イヴェン(S グレートヒェン、困窮、贖罪の女性、贖罪の女性のひとり)
アラステア・マイルズ(Bs メフィストーフェレス、悪霊)
ヴェルナー・ギューラ
(T アリエル、法悦の教父、成熟した天使)
モイカ・エルトマン
(S マルテ、憂愁、天使、昇天した少年、贖罪の女性、罪深い女性)
ビルギット・レンメルト
(A 罪障、昇天した少年、栄光の聖母、エジプトのマリア)
エリーザベト・フォン・マグヌス
(A 欠亡、昇天した少年、贖罪の女性、サマリアの女性)
フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ(Bs 瞑想の教父、成熟した天使)
オランダ放送合唱団(合唱指揮;サイモン・ハルジー)
オランダ児童合唱団(合唱指揮;ウィルマ・テン・ウォルデ)
ニコラウス・アーノンクール(指)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
1975年にJ.S.バッハのヨハネ受難曲、マタイ受難曲を振ってデビューして以来、実演や数多くのレコーディングで楽団との結びつきを強めながら、現在に至るRCO名誉客演指揮者ニコラウス・アーノンクール。RCO Live最新アルバムは、2005年のバイエルン放送響とのライヴ録音盤「楽園とペリ」を経て行なわれた2008年4月のライヴ録音で、その「楽園とペリ」とならびアーノンクールがシューマンによる声楽曲の双璧と位置付ける「ゲーテの『ファウスト』からの情景」です。
「ゲーテの『ファウスト』からの情景」は、もともと文学への造詣が深かったシューマンが、ドイツ文学の最高峰のひとつ、ゲーテの戯曲『ファウスト』の音楽化を決意したのが始まりで、当初オペラ化を考えていたものの原作の持つ桁外れのボリュームと世界観の前にこれを断念、最終的にはオラトリオ的な性格の内容として、完成までに9年もの歳月を費やした労作。アーノンクールはこの作品についてつぎのように考察しています。
「シューマンは『ファウスト』の、ある特定の側面、すなわち‘浄化(贖罪もしくは讃美)’に焦点を合わせたがっており、その狙いに基づいて決めた情景を原作から選びました。しかも彼は自分が準備したテクストの一語も変えませんでした。それぞれはゲーテ自身のものです。(中略)シューマンはあきらかにペシミストでした。心理学的なアプローチの見地から、かれはフロイトの一種の仲間です。『ファウストの情景』という作品をこれほどまでにとてつもないものにしているうちの1つが、贖罪というひとつの側面を例示するかくも巨大なドラマからそうした場面を正確に選び抜くシューマンの手腕です。」
当作品に最大級の賛辞を惜しまないアーノンクールが‘音楽史で最も美しい瞬間のうちの1つ’と述べる第2部冒頭の「日の出の場面」。シューマンの管弦楽法のもっとも輝かしいパッセージがみられるこのくだりには弦楽器群を分奏させる指示がありますが、このあたりじっさいにヴァイオリン両翼配置が採用され、立体的な音響効果が確保されていることからも、アーノンクールのもとで培われたピリオド奏法の心得が活かされた好例といえるのではないでしょうか。
多くのソリストと混声合唱、児童合唱を擁することからも、本作における声楽パートの重要性は「楽園とペリ」に共通するところも多く、先に触れた「楽園とペリ」のライヴ録音にも参加していたゲルハーヘルとギューラをはじめ、ここでもアーノンクールのプロダクションではおなじみの顔触れが揃えられているのも特徴。ちなみに、アーノンクールでは本録音に先立って、2006年にグラーツでヨーロッパ室内管と同曲を演奏した際にも、ゲルハーヘルがファウスト役を、同じくマイルズがメフィスト役を務めていたことに加えて、ほかにもエルドマン、フォン・マグヌス、レンメルトらがそれぞれキャスティングされていました。
「シューマンのことを考えるとき、わたしはドレスデンのカフェに彼が居るところを思い浮かべます。そこでワーグナーとメンデルスゾーンに毎週会っているのです。かれらはだいたい同じくらいの年齢だったし、3人みなザクセンの生まれでした。ワーグナーの名声にとって幸いなことには、ほかの2人共若くして亡くなった。つまり、ワーグナーと同時に、シューマンとメンデルスゾーンがもっと長生きしていたら、音楽史はまったく違うものになっていたでしょうに。わたしはシューマンを3人の中でもっとも偉大な天才と考えます。」シューマンに対するアーノンクールの傾倒ぶりは誰しも認めるところで、その成果としてこれまでに交響曲全曲や主要な管弦楽曲、協奏曲のほかに、「ゲノフェーファ」や「楽園とペリ」などが発表され、いずれもすでに高い評価を得ているのは周知のとおり。こうした流れを受けて、2009年12月6日には80歳の誕生日を迎える巨匠アーノンクールが、いまあらためて世に問うシューマンの「ゲーテの『ファウスト』からの情景」は、未だに正当な評価を得ているとは云いがたい作品の真価を明らかにするばかりでなく、ながらく記憶され続ける圧倒的な内容といって差し支えのないものです。録音:2008年4月18、20、21、23&24日アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ) DSD5.0マルチチャンネルステレオ 72’56” 45’34”

REFERENCE RECORDINGS

RR 909
\1200
ダラス・ウィンドシンフォニー・サンプラー
 ①ハーバート・オウエン・リード:
  メキシコの祭りより「前奏曲とアステカの踊り」
 ②吹奏楽のための組曲第2番 ヘ長調 Op.28-2(抜粋)
 ③ゴルトマルク(H.カッペイ編):
  交響曲「田舎の結婚式」 より「スケルツォ」
 ④アルベニス:セビーリャの聖体祭
 ⑤ヤロミル・ワインベルガー:
  歌劇「バグパイプ吹きのシュワンダ」〜ポルカとフーガ
 ⑥モートン・グールド:サンタ・フェの伝説より「パヴァーヌ」
 ⑦レオン・イェッセル:おもちゃの兵隊の行進曲
 ⑧アーノルド:スコットランド舞曲より3、4番
 ⑨ロン・ネルソン:ロッキー・ポイントの休日
 ⑩ジョン・フィリップ・スーザ:神秘な聖堂の貴族たち
 ⑪ヒンデミット:室内音楽集第7番
 ⑫パーシー・グレインジャー:ガムサッカーズ・マーチ
 ⑬デイヴィッド・マスランカ:交響曲第4番より終楽章
ダラス・ウィンドシンフォニー
①②ハワード・ダン(指揮)
③④⑤⑥⑦⑧⑨フレデリック・フェネル(指揮)
⑩⑪⑫⑬ジェリー・ジャンキン(指揮)
ウインドミュージックの聖地ともいえるアメリカでプロ吹奏楽団としてトップの人気を誇るダラス・ウインドシンフォニー。リファレンス・レコーディングスからも数々の名録音をリリース。最新作パーシー・グレインジャー作品集(RR 117)ではブラス・ファンならずとも存分に楽しませてくれました。今回はダラス・ウインドシンフォニーの聴き所を集めたベスト盤。建築家、I.M.ペイによる抜群の音響効果を持ったホール、マイヤソン・シンフォニーセンターでの収録。24Bit HDCDレコーディングによる高音質が楽しめます。HDCD

RELIEF

CR 991093
\2500
ラフマニノフ:「アレコ」 エギルス・シリンズ(Br アレコ)
マリア・ガヴリーロワ(S ゼムフィーラ)
アレキサンドラ・ドゥルスネワ(Ms ジプシーの老婆)
アンドレイ・ドゥナエフ(T 若いジプシー)
ほか
ウラディーミル・フェドセーエフ(指)
モスクワ放送チャイコフスキー交響楽団
「アレコ」は、ラフマニノフがモスクワ音楽院の卒業作品として作曲したもので、当時まだ19歳でした。原作はプーシキンの散文詩「ジプシー」。物語の舞台は南ベッサラビア(現在のモルドバ共和国南部)。文明生活に飽き飽きした青年アレコは、ジプシーの集団に身を投じ、ゼムフィーラを妻にした。しかし自由を愛する彼女は、若いジプシーと浮気をしている。アレコはゼムフィーラの愛を取り戻そうとするが、ついに嫉妬のあまり若いジプシーとゼムフィーラを刺し殺してしまう。ゼムフィーラの父はアレコを追放し、アレコはすべてを失ったことを嘆く。自由なジプシーに憧れながらも、旧態の社会観を捨てられないアレコの破滅を描いた物語です。この録音は、先日の来日公演が大成功に終わったフェドセーエフとモスクワ放送チャイコフスキー交響楽団による充実した演奏。チャイコフスキーも絶賛したという若きラフマニノフの豊かなロマンティシズムがフェドセーエフによって見事に引き出されています。アレコを歌うエギルス・シリンズは、1961年リトアニアのリガ出身のバリトン。ウィーン、ベルリンなどドイツ語圏で幅広く活躍しています。マリア・ガヴリーロワはロシアのソプラノ、暗くドラマティックな声が魅力です。録音:2006年11月4日

SDG

SDG 704
\2400→¥2190
ブラームス:
 ①私は角笛を苦しみの谷(現世)で鳴らす〜
  「5つのリート」op.41より第1曲(1861)
 ②ハープは鳴り響く〜
  「2つのホルンとハープの伴奏による
   女声合唱のための4つの歌」より第1曲(1860)
 ③夜警「静かな胸の音」〜
   5つの歌op.104より第1曲(1888)
 ④もの憂い恋のうらみ〜
  13のカノンop.113より第13曲(1891)
 ⑤運命の女神の歌op.89 (1882)
 ⑥交響曲第3番 ヘ長調 op.90
 ⑦悲歌op.82(1881)
ガーディナー(指)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
好評のガーディナーによるブラームス交響曲シリーズ、第3弾の登場。第3番交響曲は冒頭から管の音色がきわめて印象的に響きます。続くかけあいも、楽器間の呼吸の交わされ方が実に濃密にして緻密。第3楽章の有名な旋律では、フレーズのひとつひとつに細かな彫琢が施され、どのパートのどの音にも神経が通っており、思わず息をのむ感動的な美しさです。合唱曲では、世界最高峰の合唱団、モンテヴェルディ合唱団の魅力を余すところなく味わうことができます。勝利の女神の歌では、ホルンによる狩の主題が聴かれ、オーケストラの面々のうまさを再認識できます。録音:2007年11月16日サレ・プレイエル(ライヴ) 2008年10月4, 5, 8日ロイヤル・フェスティヴァルホール(ライヴ)
SDG 159
(2CD)
\3300
J.S.バッハ:カンタータ集vol.9
[CD1]
三位一体後第17日曜日のためのカンタータ集
 ①「その御名にふさわしき栄光を主に捧げまつれ」BWV 148
 ②「ああ、愛しきキリストの徒よ、雄々しかれ」BWV 114
 ③「おのれを高うする者は、卑うせられ」BWV 47
 ④モテット「み霊はわれらの弱きを助けたもう」BWV 226
[CD2]
三位一体後第18日曜日のためのカンタータ集
 ①「主キリスト、神の独り子」BWV 96
 ②「神にのみわが心を捧げん」BWV 169
 ③「汝 平和の君、主イエス・キリスト」BWV 116
 ④コラール「汝の御座の前に われはいま進み出で」BWV 668
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディ合唱団
ソリスト:
[CD1]
キャサリン・フーグ(S)、
フランチェス・ブーン(A/ BWV148)、
ロビン・タイソン(A/ BWV47)、
シャルル・ハンフリー(A/ BWV114)、
マーク・パドモア(T)、
ステファン・ロジェ(Bs)
[CD2]
キャサリン・フーグ(S)、
ナタリー・シュトゥッツマン(A)、
クリストフ・ゲンツ(T)、
ゴットホルト・シュヴァルツ(Bs)
フルートの美しい序奏に導かれて始まるパドモアのソロが印象的な114番を収録。また、148番では、冒頭の華麗な合唱曲でトランペットが活躍、2つの合唱フーガも壮大で聴き応え満点です。169番はアルトのソロ・カンタータ。シュトゥッツマンが、聖句の内容を深く掘り下げ、知的でやわらかな声で聴く者の魂に呼びかけます。カンタータのほかに収録されているモテットとコラールも興味深い選曲です。モテットは、トーマス教会の付属学校校長であった、J.エルネスティの葬儀で演奏されたもの。墓地などでも演奏できるように、無伴奏でも演奏可能な作品となっています。コラールBWV 668は、バッハの絶筆とみなされてきた作品で、失明したバッハが、友人に口述筆記させたものだといいます。録音:2000年10月14日(CD1)、2000年10月22日(CD2)

SIMAX 1CD¥2500

PSC 1273 グスタフ・メルケル(1827-1885):オルガン作品集 第1集
 5声の幻想曲とフーガ ハ長調 作品5、
 2つの選ばれたコラールとフーガ 作品12より
  「汝の怒りにてわれを罰するなかれ」、
 4手と二重ペダルのためのソナタ ニ短調 作品30*、
 3つの大コラール前奏曲 作品32「今ぞその日は終わりぬ」(第2曲)、
 高き天より、われは来たり(第3曲)、
 BACH によるフーガ 変ロ長調 作品40、
 ソナタ第2番 ト短調 作品42、ソナタ第3番 ハ短調 作品80
ハルゲイル・シアーゲル(Org)
ビョルン・ボイセン(2nd Org)*
録音:2005年6月22日-26日 エルスターベルク、6月27日 ドレスデン(ドイツ) 使用オルガン:ドレスデン大聖堂の Gottfried Silbermann/Zacharias Hidebrandt/Johann Daniel Silbermann オルガン(1755年)、エルスターベルク聖ラウレンティウス町立教会の Carl Gottlieb Jehmlich オルガン(1846年)
PSC 1274 グスタフ・メルケル(1827-1885):オルガン作品集 第2集
 序奏と二重フーガ イ長調 作品34、
 3つのフーガ 作品3より「二重フーガ」 ニ短調 (第2曲)、
 ベートーヴェンの主題による変奏曲 作品45、
 9つのオルガン小曲集 作品15より「フゲッタ」 ニ長調 (第2曲)、
 7つのオルガン小曲集 作品100より「コン・モート」(第1曲)、
 「穏やかなテンポで」(第2曲)、
 「目覚めよと呼ぶ声あり」(第4曲)、
 12のオルガン小曲集 作品102より「ラルゲット」(第3曲)、
 「モデラート」(第4曲)、
 パストラーレ作品103、幻想曲とフーガ イ短調 作品104、
 自由な様式の幻想曲 ホ短調 作品133、
 幻想曲とフーガ ハ短調 作品109
ハルゲイル・シアーゲル(Org)
グスタフ・メルケル(1827-1885)はアドルフ・ヘッセ、クリスチャン・ハインリヒ・リンク、アウグスト・ゴットフリート・リッター、ヨハン・ゴットリープ・シュナイダーらならび19世紀中部ドイツを代表するオルガニストのひとりです。ザクセンの村 に生まれ、バウツェンの師範学校で学んだのち、ドレスデンとライプツィヒを中心に活躍しました。作曲家としては主にピアノ曲とオルガン曲を書き、作品番号のつけられた作品は183を数えます。作品のスタイルは、ウィーン古典主義をモデルとし、バッハとメンデルスゾーンの影響も指摘されています。メルケルのオルガン曲を4枚のディスクで紹介するシリーズは、メルケルのオルガン作品の解釈に関する博士論文を完成させたシアーゲル(1955-) がその研究成果を音にするとともに、20世紀以後ほとんど忘れられてしまっていた作品を新しい聴き手に伝えるという役割をもっています。録音には、作曲者のイメージした響きを求め、メルケルがオルガニストを務めたドレスデン大聖堂のオルガン、エルスターベルク聖ラウレンティウス教会のC・G・イェームリヒ・オルガンなど、メルケルと同時代の歴史的な楽器が選ばれました。ブックレットにはそれぞれのオルガンのパイプ構成とストップの組み合わせ (レジストレーション) が詳細に記載されています。第2集のカレンベルク聖カタリーネン教会のウルバン・クロイツバッハ・オルガンは響きの透明度が高く、優しい印象を残します。第3集と第4集も順次リリースされる予定。使用オルガン:カレンベルク聖カタリーネン教会の Urban Kreutzbach オルガン(1858年) 録音:2005年10月3日-5日 カレンベルク(ドイツ)
PSC 1283
\2500→¥2290
ベートーヴェン:管弦楽曲全集Vol.10
 交響曲第9番ニ短調 作品125 「合唱」
 祝賀メヌエット変ホ長調 WoO.3
 「献堂式」序曲 Op. 124
トマス・ダウスゴー(指)
スウェーデン室内管弦楽団
デンマーク放送合唱団
インガ・ダム=イェンセン(S)
リッリ・パーシキヴィ(Ms)
ラルス・クレーヴェマン(T)
カール=マグヌス・フレドリクソン(Br)
ベーレンライター版によるベートーヴェン・シリーズで注目を集めているデンマークの俊英トマス・ダウスゴー。これまでに8つの交響曲とダウスゴーの熱烈オファーでソリストにボリス・ベレゾフスキーを起用したピアノ協奏曲など高い評価を得ている好評シリーズ。記念すべき第10弾は「第9」。スウェーデンとデンマークから実力派ソリスト、合唱団を迎えシリーズ最高潮の音楽を作り出しています。緻密に組み立てられた構成、小規模編成でピリオド奏法を取り入れ、絶妙のバランスとリズム感、凄まじいまでの推進力で聴かせます。またカップリングは演奏も録音も珍しい祝賀メヌエットと「献堂式」序曲。「献堂式」序曲は最後の序曲であり、前後の作品は「荘厳ミサ」と「第9」といった大作。それらの特徴を加味した壮大なスケールが感じられる作品です。オレブロ・コンサート・ホール(スウェーデン) 録音:2005,2008年
PSC 1170
(SACD hybrid)
\2500
オリヴィエ・メシアン:初期のオルガン作品集
 キリストの昇天(1934)、
 二枚折の絵〜
  地上の生と至福の永遠性に関するエッセイ(1929)、
 前奏曲(c.1930s pub.2002)、
 聖体秘蹟への捧げ物(c.1930s pub.2001)、
 天上の宴(1928 rev.1960) (第2版)、永遠の教会の出現(1932)
インゲル=リーセ・ウルスルード(Org)
20世紀の音楽の展開にさまざまな影響を与えたオリヴィエ・メシアン。サントトリニテ教会のオルガニストに就任する前の1928年にオルガンのための作曲を始め、このジャンルの作品を探ることで、彼の音楽が展開していくプロセスをたどることができると言われます。メシアンの初期オルガン作品集。1933年に発表した管弦楽のための作品を編曲し、新たに第3楽章を作曲した「キリストの昇天」。後に第2部が「世の終わりのための四重奏曲」に使われた「二枚折の絵」。「前奏曲」と「聖体秘蹟への捧げ物」は、遺品の中から見つかり、1930年代に書かれた作品と推測されています。最初に出版されたオルガン曲「天上の宴」は、1960年の第2版による演奏です。インゲル=リーセ・ウルスルード(1963-)はノルウェー生まれ。ノルウェー音楽アカデミーで教会音楽の学士号を取得。1996年、オスロ・コンサートホールでコンサートオルガニストとしてデビュー。ノルウェー音楽アカデミー、トロンハイム音楽院、ベルゲンのグリーグ・アカデミーで教えながら、オスロのウラニエンボルグ教会の首席オルガニストを務めています。多くの優秀録音で高名なエンジニア、アルネ・アクセルベルグが共同制作と録音・編集を担当。スウェーデン西海岸の都市ハルムスタードの聖ニコライ教会で録音セッションが行われました。5.1チャンネル・サラウンド(またはステレオ)のSACDと、2チャンネルにミックスダウンした CD のハイブリッド・ディスク。宗教作品にふさわしい清澄なオルガンの音は、このアルバムの愉しみのひとつでしょう。メシアンの曲についてのノーツは、ウルスルード自身が執筆しました。録音:2008年9月14日-16日 聖ニコライ教会 (ハルムスタード、スウェーデン) 使用楽器:聖ニコライ教会のPels & van Leeuwen オルガン (スヘルトーヘンボス、オランダ) (2003年) 制作:アルネ・アクセルベルグ、インゲル=リーセ・ウルスルード  録音:アルネ・アクセルベルグ5.1 surround/stereo

SUPRAPHON 1CD¥2000

SU 3962 R.シュトラウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.8
 録音:2008年6月24日
  プラハ、市庁舎スメタナ・ホール(ライヴ)
コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
 録音:2008年10月8-9日
  プラハ、市庁舎スメタナ・ホール(ライヴ)
パヴェル・シュポルツル(Vn)
イルジー・コウト(指)
プラハ交響楽団
トレードマークの特注の「ブルー・ヴァイオリン」を駆り、いま、もっとも旬なヴァイオリニストとして注目と期待を集めるパヴェル・シュポルツィル。ことしのラ・フォル・ジュルネ「熱狂の日」音楽祭2009への出演でも旋風を巻き起こしたシュポルツィルの最新録音は、コルンゴルトの協奏曲。この上なく甘美な旋律の宝庫ともいえる20世紀の傑作を、ふんわりとやさしく、そしてトロトロに奏でてゆきます。カップリングには、やはり美しいカンティレーナの魅力にあふれるシュトラウスの初期作品が選ばれています。なお、ここでシュポルツルをサポートするコウトは、ワーグナーやシュトラウスのオペラで鳴らした名匠。2006/07年のシーズンより首席指揮者を務める手兵プラハ響を率いる彼にとって、こうした官能世界を描くのは御手の物といえるでしょう。
SU 3998 「セレナード〜マルチヌー、ニールセン、ケクランの室内楽」
マルチヌー:セレナード第1番イ短調H 217(1932)
 ラデク・バボラーク(Hrn)
 ヴェンツェル・フックス(Cl)
 ダリボル・カルヴァイ、ヴラディミール・クラーンスキー、
 アイダ・シャブノヴァー(Vn)
 イルジー・ジグムント (Va)
ニールセン:軽快なセレナード(1914)
 ラデク・バボラーク(Hrn)
 ヴェンツェル・フックス(Cl)
 ハナ・バボラーコヴァー=シャブノヴァー(Vc)
 パヴェル・ネイテク(Cb)
 オンドジェイ・ロスコヴェツ(Fg)
ケクラン:あるクラリネット吹きの告白Op.141(1934)
 ラデク・バボラーク(Hrn)
 ヴェンツェル・フックス(Cl)
 イルジー・ジグムント(Va)
 ハナ・バボラーコヴァー=シャブノヴァー(Vc)
 ヤン・ヴォボジル、ヤン・ムシル、ルカーシュ・コレツ(Hrn)
ニールセン:厳粛な歌(1913)?
 フレンチ・ホルン、ヴァイオリン、2つのヴィオラ、チェロと
 コントラバスのための[ミロシュ・ボクによる編曲版]
 ラデク・バボラーク(Hrn)
 イルジー・ジグムント、ヤン・シモン(Va)
 ハナ・バボラーコヴァー=シャブノヴァー(Vc)
 パヴェル・ネイテク(Cb)
マルチヌー:
 クラリネット、フレンチ・ホルン、チェロと
  スネア・ドラムのためのクァルテット ハ長調H 139(1924)
 ラデク・バボラーク(Hrn)
 ヴェンツェル・フックス(Cl)
 ハナ・バボラーコヴァー=シャブノヴァー(Vc)
[アンコール]
 ベリオ:ムジカ・レッジェーラ(1974)?
 クラリネット、フレンチ・ホルン、チェロとタンブリンのための編曲版
 ラデク・バボラーク(Hrn)
 ヴェンツェル・フックス(Cl)
 ラファエル・ヘーガー(Perc.)
 ハナ・バボラーコヴァー=シャブノヴァー(Vc)
ベルリン・フィルの首席で、当代最高のホルン奏者バボラークが、息の合った仲間と結成したバボラーク・アンサンブルを率いてSUPRAPHONより凱旋リリース。メインのバボラーク以下、同じくベルリン・フィルのクラリネット首席のフックス、パーカッション奏者のへーガー、さらにはチェコ・フィルのネイテクほか、とにかくメンバーの顔ぶれをご覧になればその凄さはお分かりいただけるはず。お国もののマルチヌー、抒情的なムードに心がほぐれるニールセン、そして18曲からなりホルンとクラリネットのやりとりと驚異的なバボラークのソロとが印象的なケクランらの作品を収録したアルバムは、すぐれた演奏の力で作品の魅力を何倍にも引き出して楽しく聴かせます。録音:2008年11月9-12日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ DDD ステレオ 59’34”
SU 4000
\1190
「ロマンス / ヨゼフ・スーク」
 ドヴォルザーク:ロマンス ヘ短調Op.11, B.90
  ヨゼフ・スーク(Vn)
  ヴァーツラフ・ノイマン(指)チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
  録音:1978年1月27日プラハ、ルドルフィヌム
 ベートーヴェン:ロマンス第1番 ト長調Op.40
  ヨゼフ・スーク(Vn)
  ヴァーツラフ・スメターチェク(指)プラハ交響楽団
  録音:1970年1月5日プラハ、チェコ放送スタジオ
 スヴェンセン:ロマンス ト長調Op.26
 フィビヒ:ロマンス 変ロ長調Op.10
 チャイコフスキー:ロマンス ゆううつなセレナード 変ロ短調Op.26
 ベートーヴェン:ロマンス 第2番 ヘ長調Op.50
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調Op.22よりロマンス
 ベルリオーズ:夢とカプリッチョOp.8
  ヨゼフ・スーク(Vn)
  ヴァーツラフ・スメターチェク(指)プラハ交響楽団
 録音:1977年11月3日プラハ、市庁舎スメタナ・ホール
  *使用楽器:ストラディヴァリ1687年製作
1929年生まれで現役の名ヴァイオリニスト、スーク生誕80歳を記念したアルバムは、ベートーヴェンからスヴェンセンまで「ロマンス」と題されたナンバーを集めたもの。「練り絹のような音色」と譬えられ、絶賛されてきたスークの魅力を実感させてくれる内容です。 ADD ステレオ 66’29”
SU 3989 マルチヌー:チェロ協奏曲第1番H 196(1955)
フェルステル:チェロ協奏曲Op.143(1931)[世界初録音]
ノヴァーク:チェロと小管弦楽のためのカプリッチョ(1958)
イジー・バールタ(Vc)
ヤクブ・フルシャ(指)
プラハ・フィルハーモニア
当代のチェコを代表する世界的名手バールタが、20世紀チェコのチェロ協奏曲を取り上げたアルバムです。バールタが好んでひんぱんに取り上げているマルチヌーの第1番は、4曲あるマルチヌーのチェロ協奏曲のなかでも、1930年の第1稿、1939年の第2稿がそれぞれ名手フルニエに献呈され、1955年の決定稿までに3度手が加えられた力作。そのマルチヌーの第1稿と同年に書かれた、フェルステル唯一のチェロ協奏曲は世界初録音。憂いを帯びたホルン・ソロと弦楽に乗せて、しずかにチェロが歌いだす冒頭から、やさしい表情に満ちたモデラートを経て、華麗なフィナーレまで、スラヴのこころとヨーロッパ的な要素のみごとな融合がみられる作品です。そして、これら2曲とは、あきらかに異質のノヴァークのカプリッチョは、ビッグ・バンドがソロをフィーチャーするスタイルに似せて、ジャズの要素を聞き取れる内容で初CD化。なお、ここでは、日本でもおなじみの気鋭の指揮者フルシャと手兵プラハ・フィルハーモニアがバックを務めているのも大いに注目されるところです。録音:2009年1月4-7日プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)
SU 3993 ヤン・ハヌシュ:
 トリオ・コンチェルタンテOp.59b〜
  オーボエ、ハープとピアノのための(1978)
ヤン・ハヌシュ:
 ソナタ・クアジ・ウナ・ファンタジアOp.61a〜
  オーボエとピアノのための(1968)
ぺトル・エベン:ハープ独奏のためのリソナンツァ(1986)
ぺトル・エベン:
 オルド・モダリス〜オーボエとハープのための(1964)
(イントラーダーエアーリゴドンーサラバンダージーガ・ダ・カッチャ)
パヴェル・ハース:
 組曲〜オーボエとピアノのための(1939)
  (Ⅰ.フリオーソ Ⅱ.コン・フオーコ Ⅲ.モデラート)
カテジナ・エングリチョヴァー(Hrp)
ヴィレム・ヴェヴェルカ(Ob)
イヴォ・カハーネク(P)
チェコの現代作品を集めたアルバムは、オーボエのヴェヴェルカの言葉に拠れば、“20世紀後半という時代、戦後40年におよぶ東西の分断により、 “鉄のカーテン”の内側でヨーロッパの文脈から‘護られてきた’音楽”という特色を持っています。ハヌシュのトリオはハープ、オーボエにピアノの組み合わせがいざなう妖しい世界。エングリホヴァーがチェコ初演を果たし、作曲者エベンの70歳の誕生日を記念して、初のCD録音となる「リソナンツァ」。日本語で‘共鳴’という意のハープ独奏曲は、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」の初演地プラハにちなみ、オペラからメヌエットの引用がされるという仕掛けが施されています。収容所で散ったハースの「組曲」は、第2次大戦の勃発した1939年秋に作曲されたもので、革新的なピアノ・パートと、心に強く訴えかけるオーボエとが強烈な印象を残します。録音:2008年11月11、18-19、23、30日&2009年1月19日プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ(セッション)
SU 3970 「ブレントナー〜18世紀プラハの音楽」
 ブレントナー:
  「午後のひと時に」Op.4(プラハ、1720)より
  [コンチェルト第1曲ト短調、同第2曲ニ短調、
  同第3曲変ロ長調、同第4曲ト長調、同第5曲ヘ長調、
  同第6曲ハ短調](全6曲:世界初録音)、
 「教会12旋法による調和」Op.1(プラハ、1716)より
  [アリア第2曲ハ短調「イエスよ、あなたが沈黙を守るとき」、
  同第5曲ト長調「我が心をあなたに委ねます、
   いと甘美なるキリストよ」、
  同第12曲「おお、主よ、御身を崇拝し奉る」](抜粋)
 ブリクシ:昇階唱「あなたは奇跡を行われる神」
  (五旬節の主日のための)イ短調(プラハ、1735)
ヤナ・セメラードヴァー(指)、
コレギウム・マリアヌム、
ハナ・ブラジーコヴァー(S)
ヤン・ヨゼフ・イグナーツ・ブレントナー(1689−1742)は、ボヘミアの作曲家。生涯の大半を故郷ドブジャニで過ごした彼の、今回録音された作品は、プラハで過ごした4年間に作曲されたものです。彼の作品は、後期バロックのコンチェルタート様式と、単純な歌曲様式の主題、ダ・カーポ形式を特徴としています。シモン・ブリクシ(1693−1735)は、ボヘミアの作曲家、オルガニスト。チェコの有名な音楽家一族の一人で、彼の作品の特徴は、ヴェネツィア様式にチェコの民俗音楽の要素が幾分加味されている点にあります。セメラードヴァー&コレギウム・マリアヌムは、作品の特徴を捉えた、祈りに満ちた穏やかな演奏をしています。録音:2003年6月、2005年9月、2009年5月プラハ、天使たちの女王、聖母マリア教会
SU 3971 「ヤーコプ〜18世紀プラハの音楽」
 ヤーコプ:
  詩篇第109番「わが主に賜った主の御言葉」(1714)、
  「ミサ・デイ・フィリイ」Op.2(1725)、
  「トルコの宰相」(1717、ロバート・フーゴー編)
 ラートゲーバー:
  コンチェルト ヘ長調Op.19-3、
  同ニ短調Op.6-6、同ハ長調Op.19-1
ロバート・フーゴー(指)、
カペッラ・レジア・プラハ(古楽器)、
ハナ・ブラジーコヴァー(S)、
バルボラ・ソイコヴァー(S)、
ペトラ・ノスカイオヴァー(Ms)、
シルヴァ・チュムグロヴァー(C-A)、
ハサン・エル・ドゥニア(T)、
オンジェイ・シュミート(T)、
トマーシュ・クラール(Bs)、
ヤロミール・ノセク(Bs)
前作「ラウダーテ・プエリ・ドミヌム〜バロック期ボヘミアのピアリストの音楽」でボヘミアのエスコラピオ会の作曲家たちを取り上げたフーゴー&カペッラ・レジア・プラハが今回取り上げたのは、ベネディクト会修道院で学び、奉職した2人の作曲家。ヴァーツラフ・グンター・ヤーコプ(1685−1734)はボヘミアの作曲家、オルガニスト、聖歌隊指揮者。当時のハプスブルク帝国およびバイエルン王国で有名な作曲家であり、ボヘミアにおける後期バロックの最も重要な作曲家の1人として知られています。同時に、その作風には、前古典派の語法が色濃く反映されています。このヤーコプのミサ曲を中心として、彼の詩篇やラートゲーバーのコンチェルトが一緒に収録されています。ヨハン・ヴァレンティン・ラートゲーバー(1682−1750)はドイツの作曲家。簡潔、明瞭で、ほとんど反復がないという、18世紀前半の南ドイツにおける宗教音楽の特徴的な様式で作品を書いた、最初期の作曲家として、また、民謡を編集編曲した「糖菓」という作品集で知られています。フーゴー&カペッラ・レジア・プラハの演奏は、これらの作品の特徴を良く捉え、清々しい響きで魅了してくれます。録音:2008年10月29日-11月1日、2009年2月1-2日 ブジェフノフ修道院テレジアン・ホール
SU 4004
\2000→¥1790
「ライヴ・イン・ブリュッセル / イヴァン・モラヴェツ」
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第15番ニ長調Op.28「田園」
 ブラームス:間奏曲イ短調Op.118-1
 ブラームス:奇想曲ロ短調Op.76-2
 ブラームス:間奏曲イ長調Op.118-2
 ブラームス:狂詩曲ト短調Op.79-2
 ショパン:夜想曲第9番ロ長調Op.32-1
 ショパン:夜想曲第7番嬰ハ短調Op.27-1
 ショパン:マズルカ第13番イ短調Op.17-4
 ショパン:マズルカ第32番嬰ハ短調Op.50-3
 ショパン:スケルツォ第1番ロ短調Op.20
イヴァン・モラヴェツ(P)
1930年生まれの大家、チェコが誇る国宝級ピアニストのモラヴェツが、1983年にブリュッセルの王立音楽院で行った二夜のリサイタルより構成したアルバムです。なんといってもモラヴェツといえばショパン。そしてベートーヴェンが有名ですが、彼こそは今日、音色の魅力で聴かせることのできる数少ないひとり。いまから四半世紀以前の録音とは思えぬクオリティの高さはうれしいところで、その人気と実力のほどを確かめることができます。録音:1983年2月4日&11月7日 ベルギー、ブリュッセル、王立音楽院コンサート・ホール(ライヴ)
SU 3992
\1700
マルチヌー:カンタータ「泉開き」H.354(1955) ミラダ・チェイコヴァー(S)
アガータ・チャクルトヴァー(A)
イヴァン・クスニエル(Br)
ペトル・ハニチネツ(語り)
ペトル・メッシエレウル、
ヤン・クヴァピル(Vn)
ヤン・ターリヒ(Va)
スタニスラフ・ボグニア(P)
マルチヌー:カンタータ「ジャガイモの煙の伝説」H.360(1956) ミラダ・チェイコヴァー(S)
マリー・ムラーゾヴァー(A)
イヴァン・クスニエル(Br)
イルジー・スティヴィーン(bfl)
ヴラスティミル・マレシュ(Cl)
ペトル・ドゥダ(Hrn)
ミラン・ブラーハ(アコーディオン)
マルチヌー:カンタータ「牧童ミケシュ」H.375(1959)  ミラダ・チェイコヴァー(S)
ヴラディミール・ドレジャル(T)
ペトル・メッシエレウル、
ヤン・クヴァピル(Vn)
ヤン・ターリヒ(Va)
スタニスラフ・ボグニア(P)
キューン混声合唱団女性合唱
パヴェル・キューン(指揮)
フルプライス旧品番11.0767からのミドル移行再発盤。カンタータ「泉開き」は、1955年に子供の頃の友人である詩人ミロスラフ・ブレシュから受け取った短いテクストが作曲のモチーフ。チェコの伝承に基づくこの詩は、17 年間にも及ぶ亡命生活を強いられていたマルチヌーの胸を強く締め付けられるものでした。当時チェコスロヴァキアはソヴィエトのくびきの下にあり、民族のルーツに訴えかける内容は大成功を収めました。マルチヌー版「フィンランディア」ともいえる第1 作の「泉開き」に引き続いて、四季折々に捧げられたカンタータは同じミロスラフ・ブレシュのテクストに拠るものとしては最終的に4 曲が完成を見ています。このアルバムではそのうち3曲を収録していますが、いずれもチェコ的雰囲気を強く漂わせて、望郷の念がもっとも強く込められているという点で共通しています。キューン以下、ターリヒ・クァルテットのメンバーが参加した地元チェコ勢による演奏は、共感の度合いにおいて群を抜いた存在といえるでしょう。録音:1988年1月20日-2月15日プラハ放送スタジオ

VDE GALLO 1CD¥2100

GALLO 1258 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
ダヴィッド・シャピュイ:パン・フルート協奏曲
アラダイス・マローン:アルバ・ソング
ミシェル・ティラボスコ(パン・フルート)
ボルゴグラード交響楽団
エマニュエル・シフェール(指揮)
わずか14歳でコンサート・デビューし16歳でオーケストラとの共演、アルバム を発表した逸材、ミシェル・ティラボスコ。生まれながらにして腕は肘から下が無いパン・フルート奏者ですが、そのハンディを乗り越えて優美にそして、パン・フルートとは思えないほどの完璧な技巧を持った奏者です。来日経験がありますが、まさに知られざるパン・フルートの逸材と言えましょう。GALLOレーベルにはティラボスコの魅力が満載のアルバム〜ベスト・オブ・ミシェル・ティラボスコ〜3タイトル(GALLO 1241,GALLO 1242,GALLO 1243)をはじめ数多くの録音をしております。
GALLO 1253 ①聖ヨハン3部作
②弦楽オーケストラのための4つの楽章「反射」
③ワイン
①クラウス・コーネル(指揮)
ワルター・グリマー(チェロ)
バーゼル放送交響楽団
②アルトゥール・ハインツ・リリエンタール(指揮)
ミシェル・フラクスマン(チェロ)
チューリヒ室内管弦楽団
③イーヴォ・ヘンチェロ(指揮)
ハイデルベルク・インコントロ・アンサンブル
GALLO 1254 クラウス・コーネル:
 ペーター・シュレミールの小説に基づく音楽集
ヴェラ・シュローサー(ソプラノ)、
ワルター・アントン・ドッツァー(テノール)、
デリック・オルセン(バリトン)、
ヘルベルト・サイモン(バス)、
ベロミュンスター放送管弦楽団、
クラウス・コーネル(指揮)
アーデルベルト・フォン・シャミッソー(1814年刊行)の中編小説のお話に基づき、クラウス・コーネルが作曲した「ペーター・シュレミールの小説に基づく音楽集」です。
GALLO 1267 ピエール・カミュ:歌とバディネリ
ガブリエル・フォーレ:幻想曲 作品79
同:コンクールの小品
ルイ・ガンヌ:アンダンテとスケルツォ
ベンジャミン・ゴダール(1849-95):組曲 作品116
アンドレ・カプレ(1878-1925) :レヴェリ
同:小さなワルツ
フィリップ・ゴベール:ソナタ
カルロス=マリー・ヴィドール:組曲 作品34
クロード・リギンバルド(フルート)
マルティーヌ・ブーテルト(ピアノ)
GALLO 1266 イリアス・ミルザエフ:序曲「ユヌス エムレ」
同:フルート協奏曲「メヴラーナから今日まで」
ゼキ・アン:「ユヌスの死の瞬間」
アリーフ・メリコフ:フルートと弦楽オーケストラのためのコンチェルト
ゼフィカ・カットゥラー(フルート)
ヴィルトゥオージ・プラハ
オルドジフ・ヴルチェク(指揮)
GALLO 1260 リスト:
 巡礼の年報 第3年より
   第4曲「エステ荘の噴水」、
 ピアノ・ソナタ ロ短調、
 メフィスト・ワルツ、レーナウのファウストより2つのエピソード
ウォルフガング・ライプニッツ(ピアノ)
GALLO 1234 スイス人作曲家 Vol.2
 アロイス・フォルヌロー:春の旅 作品28
 同:2つの室内オーケストラのための協奏曲 作品35
 ローラン・メトラー:室内オーケストラのための交響曲第1番
 ジーン・バリッサ:間奏曲
 ファビオ・マッファイ:星の王子様
エマニュエル・シフェール(指揮)
スイス・イタリアーナ管弦楽団
GALLO 1186 ニコラス・デ・グリニー:《来たれ創り主》
J.S.バッハ:
 幻想曲 BWV562
 幻想曲 BWV572
 オルガン小曲集より「キリストをわれらさやけく頌め讃うべし」BWV611
 オルガン小曲集より「古き年は過ぎ去りぬ」BWV614
 オルガン小曲集より「主なる神よ, いざ天の扉を開きたまえ」BWV617
 アレクサンドル・ピエール・フランソワ・ボエリー(1785-1858):
 「われ哀れなる人、われ罪の下僕」Ms. 170,7
 幻想曲とフーガ 作品18-6
 アンダンテ 作品18-2
 トッカータ 作品43-13 
エマニュエル・ル・ディベレ(オルガン)
フランセーズ教会、ベルン
GALLO 1270 ヘンデル:「エジプトのジューリオ・チェーザレ」2幕1場 
ヴェルディ:「シモン・ボッカネグラ」より、他
ピエール=アラン・サヴァリー(バリトン)
ジュリオ・ウェルニッケ(ピアノ)

WERGO 1CD¥2400

WER 6928
(3CD)
\4500→¥4090
アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズ
ブラウンの音楽人生 vol.1
[disc1]CONCERT PERCUSSION FOR ORCHESTRA
 ①②アマデオ・ロルダン(1900-1939):
   リトミカ第6番、リトミカ第5番
 ③ルー・ハリソン(1917-2003):カンティクル第1番
 ④ウィリアム・ラッセル(1867-1935):3つの舞曲的楽章
 ⑤ヘンリー・カウエル(1897-1965):オスティナート・ピアニッシモ
 ⑥ウィリアム・ラッセル:三つのキューバ風作品
 ⑦ジョン・ケージ(1912-1992)&ルー・ハリソン:
  ダブル・ミュージック
 ⑧ジョン・ケージ:アモーレス
 [1961年LP]
マンハッタン・パーカッション・アンサンブル
ポール・プライス(指揮①②③⑤)
ジョン・ケージ(指揮④⑦/プリペアード・ピアノ⑧)
[disc2]シュトックハウゼン  カーゲル
 ①カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007):
  ツィクルス〜独奏打楽器奏者のための
 ②シュトックハウゼン:リフレイン
 ③マウリシオ・カーゲル(1931-2008):
 トランシシオンII(ピアノ、打楽器、2つのテープのための)
 [1961年LP]
クリストフ・カスケル(マリンバ、ギロ、木製ドラム、シンバル、トライアングルほか)
デイヴィッド・チューダー(Pf)、
アロイス・コンタルスキー(ピアノ、ウッドブロック)、
ベルンハルト・コンタルスキー(チェレスタ、アンティック・シンバル)、
クリストフ・カスケル(ヴィブラフォン、カウベル、グロッケンシュピール)
クリストフ・カスケル(打楽器)
[disc3]電子音楽の即興対決ライヴ
 [1970年LP]
ローマ(MEV=Musica Electronic Viva)/
アラン・ブライアン、アルヴィン・カラン、
フレデリック・ルツェフスキ、
リチャード・テイテルバウム、
イヴァン・ヴァンドール
ロンドン(AMM)/
コーネリウス・カーデュー、
ルー・ゲール、
クリストファー・ホッブス、
エディー・プレヴォスト、
キース・ローヴェ
1960年代にLPで出されたアール・ブラウン監修による貴重なシリーズが、WERGOより復刻されます。第1弾は、ケージ自身が演奏するプリペアード・ピアノの音も聴ける打楽器コンサート(disc1)、カスケルの切れ味鋭いマリンバ、チューダーのまさに絶妙なタイミングのピアノが聴けるdisc2、そして、ローマとロンドンの電子音楽演奏集団の即興対決のdisc3。どれも、当時最先端をゆく演奏者たちが結集して最高のものを目指しているだけあって、大変クオリティの高い見事な演奏。50年弱たっても少しも色褪せないどころか、素晴らしい輝きと新鮮さを保っている音楽を、是非、ご一緒に。
=アール・ブラウン/コンテンポラリー・サウンド・シリーズについて=
このシリーズは、ケージ、ベリオ、シュトックハウゼン、そして他の前衛的な作曲家の作品に誰も接したことがなかった時代にリリースされた貴重な記録(LP)の復刻です。今となっては実験的な音楽(現代音楽)の録音・資料は市場に多数ありますが、1960年代初頭の人々は、同じ時を生き、革命を起こしている新しい世代の作曲家たちの作品を知りませんでした。1960年代当時の革命作曲家世代のリーダー的存在であったアール・ブラウンは、彼自身、そして同時代の仲間たちの作品をレコードに記録するする機会を得、すでに当時活躍していた作曲家、また、頭角を現し始めた作曲家たちの作品を選んで収録しました。ブラウンは世界中の作曲家や演奏家たちに呼びかけ、当時考えうる最高のメンバーを結集、演奏の面でも音質の面でも最高のクオリティでこの仕事をやり遂げました。これらの録音は、1961年から73年の間に計18枚のLPとしてリリース、現在、コレクター達の間でコンテンポラリー・サウンド・シリーズとして知られています。冒険的なレパートリー、質の高い演奏、そして作品と作曲家への高い忠誠度をもった、これらの録音は、20世紀音楽の最も重要な記録資料となっています。個々のCDのブックレット内容はすべて発表当時のものを採用、貴重な写真資料満載です。WERGOは2011年の秋にかけて年間2巻ずつ、全6巻(各3CD)のシリーズとしてこの貴重な遺産をリリースしていきます。復刻にあたっては、現代音楽の分野で高名なエンジニア、ウド・ヴュステンドルファーが、最高の機材を用いデジタル化。ブラウンが望んだ音世界が高い次元で再現されています。
=アール・ブラウン(1926年〜2002年、アメリカ)=
アメリカの作曲家。図形楽譜や、通常の5線譜ではなく50線譜を用いた作品、「開かれた形式(演奏者は楽譜をどのように読んでも、どこから演奏しても、どこで終わっても、何人で演奏してもよい)」で知られています。ケージやチューダーとともに「音楽と磁気テープのためのプロジェクト」にも参加、アメリカ・アヴァンギャルドの指導者としての地位を確立しました。キャピトル・レコードの編集者および録音エンジニア、60年にはメインストリーム・レコードの「コンテンポラリー・サウンド・シリーズ」(このWERGOのシリーズの元となるもの)のディレクターを務めました。ADD
WER 6722 ヘンツェ(b.1926):交響曲第9番〜
 混声合唱とオーケストラのための
  〔アンナ・ゼーゲルスの小説『七番目の十字架』に基づく〕
  ★全てマスタテープからのCD化/
   デジタル化・マスタリング:ウド・ヴュステンドルファー
ベルリン放送合唱団、
ベルリン放送交響楽団
マーレク・ヤノフスキ(指揮)
 ヘンツェが1996年から97年にかけて取り組んだ交響曲第9番は、アンナ・ゼーゲルスの小説『七番目の十字架』に基づくテキストに作曲された、ほぼ休みなく歌い続ける合唱を伴う大規模な交響曲。ゼーゲルスの本の内容は、7人の囚人が強制収容所から逃げ出そうとして失敗。士官たちは他の囚人たちへの見せしめとして、収容所の7本の木を切り倒し、十字架を作り、7人をはりつけにしようとします。しかし、7本目の十字架に乗るはずだった囚人は、脱走に成功。誰もいない7本目の十字架が、抵抗の象徴、独裁者への勝利のしるしとして描かれる物語です。この交響曲は、不安で焦燥感いっぱいの「脱走」から始まり、「迫害者の告白」や「迫害」などと題された「7」の楽章から成ります。最後は「救済」と題されてはいますが、終わり方はきわめて不安げなまま。独裁による人道の危機は終わることはない、というヘンツェのメッセージがこめられているようです。録音:2008年11月
WER 6715 ゲルハルト・シュテープラー:作品集
 ①kybele ②]desires[ ③x-錠前のための ④]roses[ ⑤spices [3]
アンネッテ・ロッベルト(ソプラノ)
ケルン打楽器四重奏団
1949年生まれのゲルハルトの作品集。彼は、特に打楽器のための作品を多く書いており、実に全作品の三分の一が打楽器作品です。リズムはもちろんのこと、打楽器が持つ魔術的な側面や、儀式のような側面を極限まで引き出した作品が多く、独特の世界が広がります。録音:2007年12月

ZIG ZAG TERRITOIRES

ZZT 090101
\2400
①フィリップ・シェレール:Hypnos linea V
②アルメニアの伝統歌:
 夜明けのかすかな光から(バンスリ、シストル)
③ピエール・アモン:儀式1(クイシ)
④ピエール・アモン:Omaggio Kogui(クイシ、タンブーラ)
⑤ピエール・アモン:儀式2(クイシ)
⑥シェレール:Hypnos linea II
 (ハーディガーディ、リュート、打楽器)
⑦(セファルディの歌)
 (バンスリ、シストル、ハーディガーディ、びやぼん、タンブーラ)
⑧ギョーム・ド・マショー:Dame je weil endurer(バンスリ、びやぼん)
⑨ギョーム・ド・マショー:Douce Dame jolie
 (タンブーラ、セテリナ、ハーディガーディ、びやぼん、タンブーラ)
⑩ギョーム・ド・マショー:Bele doette
 (ハーディガーディ)
⑪ガエッタ(イスタンピ)
 (ハーディガーディ、中世のリュート、びやぼん、タンブーラ)
⑫Al Leanezig Izabel(ブルターニュ伝統歌)(ハーディガーディ)
⑬マリア・ラヴィスタ:オフレンダ
ピエール・アモン(フルート、バロック・フルート、3穴フルートほか/すべてのトラックに参加)
ヴィヴァビアンカルナ・ビフィ(ハーディガーディ)、
ミヒャエル・グレビル(シストル、中世リュート)
オーディオ家からも一目おかれたピエール・アモンの演奏集。各地の伝承音楽からマショーの音楽、現代曲まで、様々な種類のフルートや民族楽器を吹き分けて演奏しています。シェレールやアモン自身の作品も、現代音楽というより、ワールドよりの作風。マショーの作品もビヤボン(口琴の一種)とバンスリで演奏する、というまったく新しい試み。これが不思議とマッチ。当時はこんな音が町に溢れていたのではと思わされるリアルな響きが魅力的です。
ZZT 090403
(2CD)
\4200
フランソワ・クープラン:2つのミサ曲よりなるオルガン曲集
 教区のためのミサ、修道院のためのミサ
オード・ウルテマットゥ(Org:サン・ジェルヴェ教会)
クープラン一族が活躍しF.クープランが1685年から38年間オルガン奏者を務めたパリのサン・ジェルヴェ教会のオルガンを使用した録音。サン・ジェルヴェ教会は画家、ユトリロの残した絵画『パリのサン・ジェルヴェ教会』でも有名なパリで最も古い界隈、4区のパリ市庁舎の裏手にある教会。演奏は1989年からサン・ジェルヴェ教会のオルガニストを務めるオード・ウルテマットゥ。F.クープランはサン・ジェルヴェ教会のためにこの「2つのミサ曲よりなるオルガン曲集」を作曲。クープラン初期の代表作であり唯一のオルガン作品。<教区のためのミサ>、<修道院のためのミサ>の2つのオルガン・ミサ曲が収められています。17世紀のフランス・オルガン音楽の充実度が示された作品です。録音:2004年サン・ジェルヴェ教会(パリ)
ZZT 090501
\2600
ジャン・アンリ・ダングルベール(1628-1691):
 クラヴサン組曲【ト長調、ニ短調、ト短調】
ロラン・スチュアート(Clavn)
使用楽器:ヨハネス・ルッカース(1638年製モデル)
ジャン・アンリ・ダングルベールは17世紀フランス、ルイ14世のクラヴサン奏者として活躍し、彼の作品の多くはクラヴサンのために書かれています。フランス・バロック音楽の最盛期の生き生きとした空気が伝わってくる音楽です。ダングルベールの旋律線に美しく含まれた装飾音は、あのバッハも参考にしたと言われています。この組曲はクラヴサン独特の華麗さと細やかなタッチに溢れた魅力的な作品です。録音:2008年10月27-31日リヨン
ZZT 090601
\2600
ゴシック期の音楽
 キリエ(トゥルネー写本)、
 グロリア(バルセロナ-APT写本)、
 アレルヤ-聖霊来たりたまえ(聖歌)、
 クレド(バルセロナ-APT写本)、
 プレフィス、サンクトゥス(トゥルネー写本)、
 オッフェルトリウム-神よ、御身がわれらになしたまえること果たしたまえ、
 アニュス・デイ(トゥルネー写本)、
 イントロイト-スピリトゥス・ドミニ(聖歌)、
 イテ・ミサ・エスト-神に感謝せよ(トゥルネー写本)
マルセル・ペレス(指)
アンサンブル・オルガヌム
14世紀になるとアヴィニョンに教皇庁が移り「トゥルネーのミサ」「バルセロナのミサ」「アプト写本(プロヴァンス地方)」など通作したポリフォニー・ミサが多く作られました。ギョーム・マショーより古い時代。その後教皇庁はローマに移転され、アヴィニョンは衰退するのですが、700年を経た音楽が放つ激しいエネルギーは失われることなく、私たちのもとに届きます。マルセル・ペレス率いるアンサンブル・オルガヌムの強烈なパワーがより一層音楽に深みを与えています。録音:2009年1月




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