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第49号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



2L

2L 60SABD
(SACD Hybrid (5.1 surround/stereo)
+Blu-ray (audio track only))
\4000→¥3690
グリーグ(1843-1907):
 ①ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
 ②トロールハウゲンの婚礼の日 作品65-6
 ③アルバムのページ作品28より 第1曲 変イ長調、第2曲 ヘ長調
 ④愛の歌 (エロティク)作品43-5
 ⑤春に寄す (Til varen)
 ⑥ヴァイオリンソナタ第3番 ハ短調 作品45
①パーシー・グレインジャー (Duo-Art music rolls, 1921) レックス・ローソン(ピアノリスト)
クリスチャンサン交響楽団
ロルフ・グプタ(指)
②③④エドヴァルド・グリーグ (Phonola music rolls, 1906)
レックス・ローソン(ピアノリスト)
⑤パーシー・グレインジャー (Duo-Art music rolls, 1919)
レックス・ローソン(ピアノリスト)
⑥オイヴィン・ビョロ(Vn)
チャールズ・パーキン(Pianola, 1900)
レックス・ローソン(ピアノリスト)
2009年2月、ロルフ・グプタ指揮クリスチャンサン交響楽団は、オーストラリア生まれの伝説的ピアニスト、"今は亡き" パーシー・グレインジャー(1882-1961) を独奏者にグリーグのイ短調ピアノ協奏曲を録音しました。演奏に使われたのは、グレインジャーが1921年に Aeolian 社のプレーヤーピアノ、「Duo-Art Pianola」のために行った録音 です。イギリスの「Pianola Institute」から運ばれた「Duo-Art Pianola」を Steinway Model D ピアノと合体させ、グレインジャーの録音をパンチ穴に変換し、ダイナミックスとルバート情報をエンコードしたピアノロールをセット。エンコードされた情報を再現するためのメカニズムの操作を「コンサート・ピアノリスト」の第一人者、レックス・ローソンが受け持って、録音セッションが始まりました。グレインジャーは、グリーグの理解者であり、よき友人として知られます。このアルバムで「Duo-Art」のグレインジャーと共演するのはロルフ・グプタ。クリスチャンサン交響楽団の芸術監督。シベリウス・アカデミーのヨルマ・パヌラらに指揮を学び、ピリオド楽器と現代楽器によるバロック音楽と古典時代の音楽、ヘンツェ、ベリオ、マグヌス・リンドベリらの現代曲を主なレパートリーとしています。このアルバムには、1906年、グリーグがライプツィヒを訪れて「Phonola」のために録音したロールによる《トロールハウゲンの婚礼の日》など数曲の小品も収録されました。グレインジャーの「Duo-ar」 と違い「Phonola」はダイナミックス情報をもっていないため、ローソンの付け加えた強弱が録音に反映されています。アルバムの最後には、ノルウェー国立オペラ管弦楽団コンサートマスター、オイヴィン・ビョロ(1974-) が1900年の 録音と共演したヴァイオリンソナタ第3番も一緒に収録されました。Pianola Institute ウェブサイト http://www.pianola.org/録音:2009年2月 クリスチャンサン大聖堂 (クリスチャサン、ノルウェー)[制作:ヴォルフガング・プラッゲ、録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ]
Blu-ray音声情報:DXD 24/352.8kHz録音
■5.1 surround DTS-HD MA (24bit/192kHz)
■7.1 surround DTS-HD MA (24bit/96kHz)
■2.0 stereo LPCM (24bit/192kHz) ※Blu-rayトラックはBlu-rayレコーダー、Blu-rayプレーヤーで再生可能。音声のみです。

ACCNET

ACC 24206
\2500

J.S.バッハ:8弦ギターのため編曲集(ラファエラ・スミッツ編)
 リュートまたはチェンバロのためのプレリュードBWV998
 無伴奏フルートのためのパルティータ BWV1013
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 BWV 1004

ラファエラ・スミッツ(G)
(コルヤ・パンヒューゼン2006年製8弦ギター)

世界的に活躍する女流ギタリスト、ラファエラ・スミッツによるバッハ作品集。ラファエラ・スミッツはベルギー・アントワープ王立音楽院及びブリュッセル音楽院にて学ぶ。スペインにてホセ・トマス氏に師事。1986年に第20回フランシスコ・タレガ・ギターコンクールで女性初の優勝を果たす。その後も演奏、録音、審査員、教師として多岐にわたって活躍しています。また8弦ギターの名手としても高く評価されています。彼女は約30年間東西ヨーロッパ、南北アメリカ、そして日本の伝統楽器などを元に8弦ギター奏法の独自のスタイルを確立してきました。今回の編曲は、原曲で使用された楽器の個性を生かすように、コルヤ・パンヒューゼン社製のギターを駆使して演奏しています。彼女の研ぎ澄まされた感覚、技巧に裏付けされた音楽性は聴く者を終始魅了します。録音:2009年1月(ロザリオ教会、ベルギー)

ACC 24219
\2500
J.ハイドン:ヴァイオリンとヴィオラのための6つの二重奏曲集
 ソナタハ長調 Hob.VI 第6番、ソナタ ニ長調Hob.VI 第4番、
 ソナタ 変ロ長調Hob.VI 第3番、ソナタ 変ホ長調 Hob.VI 第5番、
 ソナタ イ長調Hob.VI 第2番、ソナタ ヘ長調Hob.VI 第1番

アントン・シュテック(Vn)
クリスティアン・グーセンズ(Va)

ヴァイオリンとヴィオラの二重奏といえば、モーツァルト(M.ハイドン)の作品が有名ですが、このJ.ハイドンも素晴らしい作品。モーツァルトは2曲を残していますが、J.ハイドンは6曲からなるHob.VIを書いています。
明るく快活なメロディーが美しく、実力派のアントン・シュテックとクリスティアン・グーセンズの演奏で音楽的にも楽しませてくれます。
アントン・シュテックは強い個性と巧みな演奏で古楽ファンの注目を集め、今のドイツ古楽界をリードする存在です。レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル、コンチェルト・ケルンのコンサートマスターを務め、NAI¨VEのヴィヴァルディ・エディション(OP.30427)でもその名人ぶりを聴かせてくれました。また1996年から彼を中心に結成され、ヴィオラのクリスティアン・グーセンズもメンバーのシュパンツィヒ弦楽四重奏団としても活動、ACCENTレーベルからもハイドン弦楽四重奏(ACC 24197)をリリースしています。録音:2008年9月26-28日シーメンスヴィラ(ベルリン、ドイツ)


ALBA 1CD¥2200

ABCD 275 アベニュー〜フィンランド・サクソフォーン名作集
 ペルトッゥ・ハーパネン(1972-):アリア〜
  サクソフォーンとエレクトロニクスのための(2003)
 ヤルモ・セルミラ(1939-):瞑想 2〜
  アルトサクソフォーンとテープのための(1978)
 カレヴィ・アホ(1949-):
  フルート、アルトサクソフォーン、ギターと
   打楽器のための四重奏曲(1982)
 サンポ・ハーパマキ(1979-):アベニュー〜
  サクソフォーンとピアノのための(2000)
 キルモ・リンティネン(1967-):4つのカプリッチョ〜
  サクソフォーン四重奏のための(2002-04)
 オリヴァー・コーレンベルク(1957-):O vos Felices 作品66〜
  アルトサクソフォーン、打楽器とエレクトリックギターのための(2005)
オッリ=ペッカ・トゥオミサロ(Sax)
リスト=マッティ・マリン(P)
リネア (Linea)
アカデミック・サクソフォーン四重奏団
オスマ・アンサンブル
フィンランドのクラシカル・サクソフォーン音楽の振興に努めるオッリ=ペッカ・トゥオミサロの<Complete Finnish Saxophone Music>シリーズの1枚。カレヴィ・アホの四重奏曲は、フルート、アルトサクソフォーン、ギターと打楽器という大きく異なった個性をもつ4つの楽器のコミュニケーションを探る音楽。クラスター・アンサンブル(ミカエル・ヘラスヴオ、ペッカ・サヴィヨキ、ユッカ・サヴィヨキ、パウリ・ハマライネン)がアムステルダムで初演しました。カウスティネン室内楽週間がジョン=エドワード・ケリーのためサンポ・ハーパマキに委嘱した「アベニュー」。コーレンベルクの「O vos Felices」は、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの同名のレスポンソリウムに基づく作品。2006年のタンペレ・ビエンナーレでオスマ・アンサンブルが初演、トゥオミサロとハッリ・レヘティネンに献呈されました。
NCD 31 ヴェルヨ・トルミス(1930-):エストニアを超えた展望
 ブルガリア三部作(1978)【夏/車輪/大地の声】
 北ロシアのビリナ(1976)
 3つのモルドヴァ=ハンガリー民謡(1983)
  【悲しんでくれ、いとしい人よ/
  恋する女を心から愛したのは/木曜の夕べ】
 3つの星(1989 rev.2006)
 3つのリヴォニア民謡(1970 rev.1999)
 【羊飼いの少年の日/告解の三が日/眠りの精】
 ヴォルムシの過ぎし日の情景(1983)
 【作男の不平/倉庫のとびらの外で/婚礼の踊り】
 ヴェプシアの冬(1984)
 北東から鷲が飛んできた(1982)
 民族友好のラプソディ(1982)
 ヴァイナモイネンの知恵の言葉(1984)
エストニア国立男声合唱団 (RAM)
アンツ・ソーツ(指)
エストニア国立男声合唱団 (RAM) とアンツ・ソーツによるエストニアの作曲家ヴェルヨ・トルミスの男声合唱曲シリーズ。「エストニア展望」 の第1集〜第3集 (NCD17, NCD20, NCD23) に収録された作品は、日本の男声合唱団のレパートリーとしても注目されてきています。第4作の「エストニアを超えた展望 (Visions beyond Estonia)」では、タイトルの示すとおり、エストニアを取り巻く地域の古い歌に基づいた作品が歌われています。ブルガリア民謡による《ブルガリア三部作》、男声合唱と独唱のための《北ロシアのビリナ》、ソヴィエト連邦60周年を祝うためエストニア国立男声合唱団が委嘱した《民族友好のラプソディ》。《ヴァイナモイネンの知恵の言葉》は、フィンランド抒情詩集「カンテレタル」にテクストが求められました。《ヴェプシアの冬》は、トルミスが書いた男声合唱曲を代表する一作です。録音:2005年9月、2006年1月、7月 エストニア・コンサートホール (タリン、エストニア) [制作:インドレク・ウムベリ 録音:マイド・マーディク]

ALIA VOX

AVSA 9870
(SACD Hybrid)
\3000

「イスタンブール〜カンテミル著「文字を使う表記法による音楽書」、
 および、セファラードとアルメニアの伝承曲」
  1.タクシーム(即興)
  2.作曲者不詳(古代):マカーム・ウッザル・ウスル・
    デウリ・ケビール(カンテミルオウル手稿譜118)
  3.セファラード(トルコ):「小鳥たち」(イサーク・レヴィ編第1巻59番)/
    「バラの茂み」(イサーク・レヴィ編第3巻41番)
  4.タクシーム(即興)
  5.カンテミル:マカーム・ムハッイェル・ウスル・ムハンメス
    (カンテミルオウル手稿譜285)
  6.アルメニア民謡:歌と踊り
  7.タクシーム(即興)
  8.ババ・メスト:マカーム・ヒュセイニー・セマーイー
    (カンテミルオウル手稿譜268)
  9.セファラード(スミルナ):「私が知らなかった愛」
  10.タクシーム(即興)
  11.作曲者不詳(古代):マカーム・シューリ・セマーイー
    (カンテミルオウル手稿譜256)
  12.楽師アショト(アルメニア):ラメント
  13.セファラード(トルコ):「恩寵に満てる聖母」
  14.タクシーム(即興)
  15.エディルネ・リ・アフメド:マカーム・(ヒュセイニー・)
    ウスル・チェンベル(カンテミルオウル手稿譜96)
  16.サヤト・ノヴァ(アルメニア):タクシーム(即興)とマカーム
  17.タクシーム(即興)
  18.アリ・ハジェ(アリ・ホジャ):マカーム・ウッザル・ウスル・ベレウサン
    (カンテミルオウル手稿譜148)
  19.セファラード(スミルナ):「太鼓腹の独り者」
  20.タクシーム(即興)
  21.作曲者不詳(古代):マカーム・ヒュセイニー・サキール・アーア・リザー
    (カンテミルオウル手稿譜89)

ジョルディ・サヴァール(指)、
エスペリオンXXI

エルサレムの次はイスタンブール!!サヴァールと音楽を旅する文明の十字路!!

録音:2009年2月12-15日カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会、DSD MULTI/  STEREO 75’22”

アルバム「東洋=西洋(1000−1600)」でも取り上げられたディミトリエ・カンテミル(1673−1723)は、大貴族の一族であったモルダヴィア公コンスタンティンの息子。10代半ばからモルダヴィア公になるまで居住したイスタンブールで、各国の歴史や言語(11ヶ国語を話し書けた)、東洋の音楽理論などを学び、トルコ音楽に関する論文を書いています。また、独自の記譜法を考案し、自作を含む数々の曲を書き残しました。
兄アンティオフの跡を継いでモルダヴィア公となりましたが、ロシア軍を包囲してトルコが勝利した1711年のプルート川の戦い(大北方戦争 (1700-21年)の1局面)において、 モルダヴィアに侵攻したピョートル1世軍に降伏したため、戦後ロシアに亡命し、ロシア帝国で公爵、宮廷顧問官として、後半生を過ごしました。モスクワに移ってからは、ラテン語でオスマン帝国史を書いたり、ルーマニア語でトルコ音楽入門を編纂したり、モルダヴィアの古い宮廷の習わしや民衆の伝統について編纂したりと、多方面への学術的関心、特にルーマニア音楽に関する貢献で、後世に知られています。
なお、手稿譜の名として定着しているカンテミルオウルはカンテミルのトルコ語での読みになります。「文字を使う表記法による音楽書」という題名のこの手稿には、自身の約40曲になる作品を含め、器楽曲が約350曲が収められており、オスマン・トルコ時代の貴重な資料となっています。
サヴァール率いるエスペリオンXXIは、文化的、音楽的に、西と東が、それまで保っていた同質性の点において離れ始めた瞬間を、イスタンブールという都市を通して、この手稿譜から7曲、タクシームという即興曲を8曲、他に、セファラードとアルメニアの伝承曲を取り上げ、今の我々の魂に響き渡らせてくれます


ALIUD

ACDHJ 039
(SACD Hybrid)
¥2400

ヘンデル:合奏協奏曲集 Op.3
 第1番変ロ長調、
 第2番変ロ長調、
 第3番ト長調、
 第4番ヘ長調、
 第5番ニ短調、
 第6番ニ長調

イル・コンチェルト・バロッコ
 1stVn:ヨナタン・タルボット(指揮、独奏)
      ニコ・ブランドン、ラウラ・ブリュッヘン
 2ndVn:ルース・ホウトマン(独奏)クレア・フェイ、ノールテ・ザーネン
 Va:デヴィッド・ウールフレイ、リーフ・シッレベックス、
   ヘルムート・リーブル(第1&2番)エンリケ・ゴメス(第1番)
 Vc:インヤ・ボッデン、ディーデリック・ファン・ディーク
  Bs:アンドリュー・リード
 Ob:オファー・フレンケル(独奏)ペーター・タボリ
  Fl:メロディ・ヨーマンス(独奏、第3番)
 Rec:ヘイコ・テア・シェッゲット、レイヌ・マリー・フェアハーゲン
 Fg:ノルベルト・クンスト、キース・ヘク(第1番)
 Cemb:スティーヴン・タイラー、デヴィッド・ジェンセン(第1&6番)
 Org:スティーヴン・タイラー(独奏、第6番)

DSD multi 59’15
イル・コンチェルト・バロッコは2002年に結成されたオランダの古楽器アンサンブル。

ACDHJ 037
(2SACD hybrid)
Multichannel/stereo
\4800

スティーヴ・ドブロゴス (1956-):
 シェイクスピア・オラトリオ 「わたしの薔薇」(2007-09)

アネ・ソリー(指)
NASKA (国立交響室内管弦楽団),
オープス・プロジェクトCho
バルバラ・ファン・リント(Sp)
シンディ・アウツホーン(At)
レイン・コルパ(Tn)
マルティン・サンダース(Bs)
スティーヴ・ドブロゴス(Pf)

「きみを夏の一日にくらべたらどうだろう……きみが不滅の詩のなかで時と合体すれば、きみの永遠の夏はうつろうことはない……」シェイクスピアの『ソネット集』の初版にある154編のうちもっともよく知られる18番のソネット。若者への友愛を表明した一編の詩に示される "高貴な愛の精神" は、芸術家の心をさまざまにとらえてきました。ジャズピアニスト、作曲家としてスウェーデンの音楽シーンで活躍するドブロゴスが書いたシェイクスピア・オラトリオ《わたしの薔薇》では、このソネットをはじめとする16編のソネットが歌われています。
 スティーヴ・ドブロゴス (1956-) は、アメリカ、ペンシルヴェニア州ベルフォントの生まれ。少年時代にピアノを学んだ後、1978年にスウェーデンに渡り、ストックホルムの王立音楽アカデミーでピアノ、作曲、ジャズを学びました。シャネット・リンドストレム、ラドカ・トネフら女性ジャズヴォーカリストと共演、"コンテンポラリー・フュージョン" スタイルの作品をいくつも発表してきました。日本を含む世界各国の合唱団により歌われる《ミサ曲》 (1992) 、《レクイエム》 (2001) と《テ・デウム》 (2002) が代表作に挙げられます。
 《わたしの薔薇》は、《ミサ曲》と《レクイエム》を演奏したオープス・プロジェクト合唱団が寄せた「さらに大規模な作品、オラトリオでも」という提案がきっかけとなって作曲されました。
 序曲、間奏曲、ソネットをテクストとする16のトラックという構成。ネオロマンティックな音楽をベースに、ミュージカル、ジャズ、ブルース、ゴスペル、スピリチュアルとアメリカンフォークを交えた音楽は、親しまれ、愛されてきたドブロゴスのスタイルです。
 曲名の《わたしの薔薇》は、ソネット1番に由来し、作品は、31年連れ添ったカトリーナ夫人に捧げられました。
 オープス・プロジェクト合唱団はオランダの団体。ドブロゴスの《わたしの薔薇》は、新しい音楽を開拓しようとする彼らの3番目のプロジェクトとして2009年6月に初演されました。アネ・ソリーは、ユトレヒト音楽院で学び、2007年からオープス・プロジェクト合唱団の指揮者を務めています。アルト歌手として参加したシンディ・アウツホーンはプログレッシヴ・ロックバンド、Kayak (カヤック) のヴォーカルです。
 ドブロゴスのウェブサイトから You Tube の映像を見ることができます。 http://www.dobrogosz.com/(2009年2月6日-9日 Europalaan 教会 (ヘーレンフェーン、オランダ)


AMBROISIE

AM 196
(6CD)
特別価格
\6700
J.S.バッハ:
 (1)イギリス組曲(全曲)[AM 9942]
 (2)フランス組曲(全曲)[AM 9960]
 (3)ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集[AM 9977]
  プレリュードBWV 846a、847、851、850、855a、
   854、856、848、849、853、857
   (後の《平均律クラヴィーア曲集》のプレリュード)/
  プレアンブルム(小プレリュード)BWV 924、926、
   927a、930、928(《9つの小さなプレリュード》より)/
  プレアンブルムBWV 772、775、778、779、781、
   784、786、785、783、782、780、777、776、774、773
    (後の《インヴェンションとシンフォニア》)、
   ファンタジアBWV 787、790、793、794、796、799、801、
   800、798、797、795、792、791、789、788
    (後の《インヴェンションとシンフォニア》)/
  プレリュードBWV 924a、925、932、931
    (《9つの小さなプレリュード》より)/
  運指練習曲BWV 994/
  《2つのアルマンド》BWV836、837/
  フーガ ハ長調(BWV953)/
  《3つのメヌエット》BWV 841、842、843/
  バス・スケッチ ト短調(BWVなし)/
  尊き御神の統べしらすままにまつろいBWV691、
   イエス、わが喜びBWV753/
  《パルティータ》BWV929(シュテルツェル作)/
  組曲 イ長調BWV824(テレマン作)/
   J.C.リヒターによるクラヴサン作品
チェンバロ:クリストフ・ルセ
クリストフ・ルセの超名演バッハが特別価格ボックスセットで登場!

(1)録音:2003年2月,1632年,1745年ヨハンネス・リュッケルス製作のクラヴサンを使用
(2)録音:2004年2月
(3)録音:2004年11月 使用楽器:ヨハネス・リュッカース1632年製(1787年フォン・ナーゲル改修)チェンバロ

ルセのバッハ演奏の名盤がお買い得ボックスになって登場。フランス組曲での各舞曲の性格の鮮やかな描き分けは見事。また、ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集は、演奏も見事ですが、録音がこれまたすこぶる秀逸。ルセの霊感に満ち満ちた音が、艶かしいまでに美しく、一滴ももらさずにとらえられています。長らく入手困難だった個々のタイトルが一同に集まりました。お見逃しなく!


APARTE

AP 001
¥2500→¥2290

Dreams〜 Ophe´lie Gaillard/Craig Leon
 (1)ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
 (2)ドヴォルザーク:月に寄せる歌
  (歌劇「ルサルカ」より)
 (3)グリーグ:ソルヴェーグの歌
   (「ペール・ギュント」より)
 (4)ベッリーニ:ああ、私がどんなにあなたを
  お慕いしているか(歌劇「夢遊病の女」より)
 (5)ドニゼッティ:人知れぬ涙
  (歌劇「愛の妙薬」より)
 (6)プッチーニ:私のお父さん
  (歌劇「ジャンニ・スキッキ」より)
 (7)サティ:ジムノペディ第1番
 (8)サティ:グノシエンヌ第1番
 (9)フォーレ:パヴァーヌop.50
 (10)フォーレ:夢のあとに
 (11)ショパン:マズルカop.67-4
 (12)ショパン:ノクターンop.9-2
 (13)ラフマニノフ:ヴォカリーズ
   (op.34-14)
 (14)チャイコフスキー:感傷的なワルツ

オフェリー・ガイヤール
 (チェロ/フランチェスコ・ ゴフリラー(1737))
ティモシー・レドモンド(指揮)、
ロイヤル・フィルハーモニック・ オーケストラ

名門レーベル「アンブロワジー」のプロデューサーとして名高いニコラス・バルトロメーが新しいレーベルを立ち上げました。第一弾は、オフェリー・ガイヤール。溜め息のようなセンシティヴさと大胆さを併せ持つガイヤールの魅力満載の名曲集です。音のよさ、クオリティの高さで定評のあるAmbroisieレーベルのプロデューサーが新たに立ち上げたレーベル、APARTEの第1弾。チェロ界のミューズ、ガイヤールがクラシックの名曲を優雅に繊細に奏でます。オペラのアリアでは朗々としたガイヤール節が冴えます。ショパンのマズルカは、溜息のような繊細さと低音での思いがけない力強さで、ピアノとはまた全く違う魅力に溢れています。しっとりとした陶器を思わせる名録音とあいまって、ガイヤールのチェロにノックアウトの1枚です。編曲を手がけたのは、クレイグ・レオン。レオンは、ジョシュア・ベルの「ロマンス・オブ・ザ・ヴァイオリン」プロジェクトを手がけ、このアルバムはクラシックの空前の大ヒットとして今なお記憶に新しいところ。ほかにもパヴァロッティのアルバムから、ポップスのアーティストのプロジェクトなど、幅広く活躍しています。


ARTE VERUM

ARV 007
\2500

G.B.ペルゴレージ:スターバト・マーテル
 同:室内カンタータ「オルフェオ」
  (レチタティーヴォNel chiuso centro、
  アリアEuridice, e dove, e dove sei?、
  レチタティーヴォSi, che pieta non v'e、
  アリアO, Euridice, n'andro festoso)

バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ウルリカ・テンスタム(メゾ・ソプラノ)
ドロットニングホルム・
  バロック・アンサンブル

ヘンドリックスの表現力の豊かさに酔いしれる1枚

録音:2009年1月7-10日
2009年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭公演演目。ヘンドリックスは、そのますます磨きのかかった声で我々を魅了しました。音楽祭にあわせて、スターバト・マーテルのみが収録された限定盤(ARV.007SPE/現行盤)が急遽発売されましたが、ここに新たに室内カンタータ「オルフェオ」が収録された通常盤がリリースされます。

QEC 2007
(3CD)特価
\2500

2007年エリザベート王妃国際音楽コンクール
  【ピアノ】上位入賞者
  [CD1]
   (1)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調OP.16
   (2)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調op.30
  [CD2]
   (1)ミゲル・ガルベス=タロンシェール(b.1974):
    La Luna y la Muerte
   (2)クリス・デフォールト(b.1959):Dedicatio 6
   (3)ラヴェル:夜のガスパール
   (4)ドビュッシー:前奏曲集第1巻より
    「デルフォイの舞姫」、「アナカプリの丘」、
    「雪の上の足あと」、「西風の見たもの」
   (5)ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調op.35
  [CD3]
   (1)モーツァルト:ピアノ協奏曲第9番変ホ長調KV271
   (2)シューベルト:ピアノ・ソナタ イ短調 D537
   (3)シューマン:幻想小曲集op.12

[CD1]
 (1)アンナ・ヴィニツカヤ(pf)
 (2)イーリャ・ラシュコヴィツキー(pf)
[CD2]
 (1)リープレヒト・ヴァンベッケフォールト(pf)
 (2)ワディム・コロデンコ(pf)
 (3)アンナ・ヴィニツカヤ(pf)
 (4)リープレヒト・ヴァンベッケフォールト(pf)
 (5)リム・ヒョー=スン
[CD3]
 (1),(2)プラメナ・マンゴーヴァ(pf)
 (3)フランチェスコ・ピエモンテージ(pf)

世界最高峰の音楽コンクール「エリザベート王妃国際音楽コンクール」のライブ、特価で登場。ルネ・マルタンが推薦する話題のマンゴーヴァも参加。

2007年のエリザベート王妃国際音楽コンクール【ピアノ】の上位入賞者たちのライブ録音。2009年秋に来日のあったヴィニツカヤの演奏や、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭などで人気急上昇のプラメナ・マンゴーヴァによるモーツァルトのピアノ協奏曲が入っているのも魅力です。
1位 アンナ・ヴィニツカヤ(ロシア)Anna VINNITSKAYA [Russian Federation]
2位 プラメナ・マンゴーヴァ(ブルガリア)Plamena MANGOVA [Bulgaria]
3位 フランチェスコ・ピエモンテージ(スイス)
4位 イーリャ・ラシュコヴィツキー(ロシア)
5位 リム・ヒョー=スン
6位 リープレヒト・ヴァンベッケフォールト(ベルギー)

QEC 2009
(3CD)特価
\2500

2009年のエリザベート王妃国際音楽コンクール
 【ヴァイオリン】の上位入賞者
  [CD1]
   (1)チャイコフスキー:
    ヴァイオリン協奏曲 op.35 ニ長調
   (2)ショスタコーヴィチ:
    ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77(99)
  [CD2]
   (1)W.A.モーツァルト:
    ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調KV218
   (2)タルティーニ=クライスラー編:悪魔のトリル
   (3)パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 op.6
  [CD3]
   (1)ベートーヴェン:
    ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 op.96
   (2)ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
   (3)イザイ:ソナタ ホ長調 op.27/6
   (4)クロード・ルドゥ(b.1960):V…
   (5)ユン=ホヮ・チョ(b.1973):アグネス
  [ボーナスCD]
   (1)ストラヴィンスキー:ディヴェルティメント
   (2)エネスコ:ソナタ第3番
   (3)プロコフィエフ:5つのメロディ
   (4)シュニトケ:ア・パガニーニ

[CD1]
 (1)レイ・チェン(Vn)
 (2)イリアン・ガルネ(Vn)
[CD2]
 (1),(2)キム・スヨン(Vn)
 (3)ロレンツォ・ガット(Vn)
[CD3]
 (1),(5)ニキタ・ボリソグレブスキ(Vn)
 (2)キム・スヨン(Vn)
 (3)チェン・ジアフェン(Vn)
 (4)レイ・チェン(Vn)
[ボーナスCD]
 (1)ヴィネータ・サレイカ(Vn)
 (2)ロレンツォ・ガット(Vn)
 (3)チェン・ジアフェン(Vn)
 (4)チョイ・イェ=ユン

2009年のエリザベート王妃国際音楽コンクール【ヴァイオリン】の上位入賞者たちのライブ録音。

1位 レイ・チェン(オーストラリア)
2位 ロレンツォ・ガット(ベルギー)
3位 イリアン・ガルネ(モルダヴィア)
4位 キム・スヨン(韓国)
5位 ニキタ・ボリソグレブスキ(ロシア)
6位 ヨン・スヨン(韓国)

QEC 2008
(2CD)特価
\2300

2008年エリザベート王妃国際コンクール
  【声楽】の上位入賞者たちのライヴ演奏

1位 スツァボルクス・ブリックナー(ハンガリー)/
 テノール
2位 イザベル・ドゥレー(仏)/
 メゾ・ソプラノ
3位 ベルナデッタ・グラビアス(ポーランド)/
  メゾ・ソプラノ
4位 アンナ・ケイシアン(ジョージア州)/
 ソプラノ
5位 ユーリ・ハラデツキ(ベラルーシ)/
 テノール
6位 ガブリエル・フィリポネ(フランス)/
 ソプラノ
入賞 エリザベス・ベイリー(英)/
 ソプラノ
入賞 ライラ・クレール(カナダ)/
 ソプラノ
入賞 チャンガン・リン(韓国)/
 バリトン
入賞 ミシェル・ロジエール(カナダ)/
 メゾ・ソプラノ
入賞 タチアーナ・トレノギナ(ロシア)/
 ソプラノ
入賞 ユン・ナン・ヨン(韓国)/
 ソプラノ

2008年エリザベート王妃国際コンクール(声楽)の上位入賞者たちの演奏の記録。参加者の国籍も幅広いだけに、内容もフランスのオペラ・アリアからチャイコフスキーの歌曲まで、ヴァラエティに富んでいます。どれも熱演なだけに、大変充実したセットとなっています。


Anthonello MODE

AMOE 10014
\2600

ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):
 ソナタ集
  K.380  ホ長調
  K.175  イ短調
  K.263  ホ短調
  K.264  ホ長調
  K.208  イ長調
  K.209  イ長調
  K.238  ヘ短調
  K.239  ヘ短調
  K.132  ハ長調

西山まりえ(チェンバロ)

スペイン音楽を、スペイン人よりも、スペイン人らしく演奏するMARIEの魂はイベリア色(ラウル・マリャビバレーナ:指揮者/評論家)
ドメニコ・スカルラッティ  ソナタ集  〜鍵盤の魔術師〜

録音:2009年4月21-23日/新潟市小出郷文化会館

16世紀ヨーロッパ鍵盤音楽の始祖アントニオ・カベソン、対位法を確立した鍵盤音楽史上重要な作曲家アラウホやカバニリェス、またファンダンゴやソナタで知られるソレルなど、イベリア半島の音楽を霊感的かつ情熱的に奏で、本場の音楽家からも一目置かれる西山まりえによる初のスカルラッティ作品集。
2008年ユトレヒト音楽祭に招聘されスペイン鍵盤音楽リサイタルを行なうなど、国内のみならず海外でも高い評価を得る西山の本領が発揮された一枚。

●スコット・ロスが500曲からなる「ソナタ」の全貌を明らかにした今日でさえ、なにかにつけてレッテルを張って分類したがる世の人々は、ドメニコの作品を、父親アレッサンドロやペルゴレージ、ヴィヴァルディといった同時代の作品とひとくくりにして「イタリア音楽」の体系に押し込めるが、スペイン王国の支配下にあったナポリに生まれ、長じてポルトガルとスペインの宮廷に仕え、王妃の音楽教育係としてその人生の大半を過ごしたドメニコの音楽は、巷間云われるよりはるかにイベリアの音楽──フラメンコなど舞曲やカンテと呼ばれる世俗歌謡からの影響が顕著にあらわれている。そのことは、エミリア・ファディーニ(ドメニコの校訂楽譜を手がけるチェンバロ&フォルテピアノ奏者:2007年来日)からも指摘されているものの、それが情報として伝わり始めたのはごく最近のこと。
●スカルラッティの音楽を見返せば見返すほど熱いイベリアの魂を感じる、と語る西山まりえが、今、満を持して取り上げるスカルラッティだけに、このCDは聴き逃せない。これまで仮面をまとっていたスカルラッティの音楽が、偉大なスペイン鍵盤音楽の系譜に連なる作品として、雄弁に生まれ変わる瞬間に立ち会える、といっても決して大げさではない。 (Office ENZO)


ATMA

ACD2 2559
(2CD)
\3600→¥3290
モーツァルト:
 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」(弦楽四重奏曲編)
フランツ・ヨーゼフ弦楽四重奏団
  (ピリオド楽器)

「ドン・ジョヴァンニ」弦楽四重奏版 「歌のないオペラ」とは言わせない、豊かな表現力で新たなオペラの楽しみ方を発見

録音:2006年12月、2007年5月(ケベック)

フランツ・ヨーゼフ弦楽四重奏団によるモーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」の弦楽四重奏版。 ドン・ジョヴァンニは1787年プラハで初演、翌年ウィーンで上演、たちまち話題を呼びました。当時、人気のオペラ作品は手軽に楽しむため編曲がもてはやされ、数多くの楽譜が出版されていました。 このアルバムでは、1798年ボンのニコラウス・ジムロック社から出版された楽譜を使用しています。楽譜はパリの国立図書館で所蔵されていたもの。ほぼ全曲収録され(レチタティーヴォを除く)、モーツァルトの才能の特徴をとらえた、歌と楽器の相互関係を完全に伝えています。「歌のないオペラ」という作品ではなく、話の筋の微妙な感情を音楽で巧みに表現しています。オペラ好きはもちろん、苦手意識のある人も大いに楽しむことのできるアルバムです。
フランツ・ヨーゼフ弦楽四重奏団はピリオド楽器を使用したカルテット。モントリオール古楽界の中心的存在の4人によって2002年に結成されました。

ACD2 2617
\2000→¥1890

メンデルスゾーン:
 ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
 ピアノ協奏曲第2番ニ短調Op.40
 交響曲第5番「宗教改革」Op.107

ルイ・ロルティ(指&P)
ケベック交響楽団

久々! ルイ・ロルティ最新録音は愛器ファツィオーリで初の弾き振りに挑戦

録音:2009年4月27、28日(ケベック)、使用ピアノ:ファツィオーリ

ルイ・ロルティは1959年モントリオール生れ。1984年のブゾーニ・コンクールの覇者。CHANDOSレーベルから30以上の録音が出ています。現在はドイツとカナダを拠点におき音楽活動を行っています。彼の9年振り、初の弾き振り録音で挑戦するのは、今年生誕200年を迎えたメンデルスゾーンの協奏曲と交響曲第5番。メンデルスゾーンの協奏曲といえば名曲ヴァイオリン協奏曲ですが、メンデルスゾーンはピアノの名手でもあり、未完のものも含め4曲のピアノ協奏曲を作曲しています。いずれもメンデルスゾーンらしい美しい旋律に彩られた作品。ここに収録されているのは、甘美で優雅な音楽が魅力的な第1番、憂いを帯びた第2番。ルイ・ロルティが愛用しているイタリアの銘器ファツィオーリ特有の明るく煌びやかでいて、柔らかい音色がさらに作品を優雅に際立たせています。また、メンデルスゾーン自身の転機ともなった作品交響曲第5番「宗教改革」。きめ細かなアンサンブルとスケールの大きさを感じさせる演奏です。

ACD2 2603
\2000

J.S.バッハ:クラヴィーア練習曲集第2巻
 イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
 フランス風序曲 ロ短調 BWV831

アレクサンダー・ワイマン
  (ハープシコード/イヴ・ボープル2008製)

多才なカナダの古楽奏者、アレクサンダー・ワイマン

録音:2008年4月22、23日(ケベック)

アレクサンダー・ワイマンは現在のカナダ古楽界で最も重要な音楽家の一人。鍵盤奏者、指揮者として様々なプロジェクトに関わっています。アンサンブル・トラジコメディア、フライブルク・バロック・オーケストラ、ジュスアルド・コンソートのメンバーでもあり、ケベック交響楽団、モントリオール交響楽団、レ・ヴィオロン・デュ・ロワでもソリストとして招かれています。
バッハは1735年に「クラヴィーア練習曲集第2巻」を出版。二段鍵盤のための作品が収められ、イタリア、フランスの様式を対比させた曲集。生き生きとした演奏を聴かせてくれるイタリア協奏曲、躍動的感に満ちたフランス風序曲は優雅に繊細に響かせています。


AUDITE

AU 92572
(SACD Hybrid)
\2500
「エコーとリスポスタ〜ムーリ修道院所属教会合唱隊席から響く最上の器楽曲」
 ディートリヒ・ベッカー(1623-1679):カンツォン
 ベネデット・レ(17世紀初期):カンツォーネ
 ニコロ・コッラディーニ(1580/90-1646):ソナタ「ラ・ゴルフェランマ」
 サラモーネ・ロッシ(1570頃-1630頃):ソナタ
 チェザリオ・グッサーゴ(17世紀初期):ソナタ「ラ・レオーナ」
 ダリオ・カステッロ(17世紀初期):ソナタ第10番
 ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョ(17世紀初期):カンツォン
 ビアージョ・マリーニ(1594-1663):ソナタ第9番、カンツォン第1番
 ロドヴィーコ・ヴィアダーナ(1560-1627):
  シンフォニア「ラ・ベルガマスカ」、フランス風カンツォン、
  シンフォニア「ラ・マントヴァーナ」
 ジョヴァンニ・ピッキ(17世紀初期):カンツォン第12番、ソナタ第16番
 アレッサンドロ・ストラデッラ(1639-1682):ソナタ
 ザムエル・シャイト(1587-1654):エコー、カンツォン・コルネット
 ヨハン・ゾンマー(1570頃-1627):ソナタ
 ヨハン・シュターデン(1581-1634):ソナタ第1番
レ・コルネ・ノワール
(2コルネット、2Vn、Fg、Tb、2Org)

録音:2008年8月4-7日スイス,アールガウ州ムーリ,修道院所属教会
DDD ステレオ 73’20”

ムーリ修道院所属教会における第3弾目の録音は、その合唱隊席の特質を生かしたもの。音楽史上、ヴェネツィア、サン・マルコ大聖堂のステレオ効果が最も有名ですが、ムーリ修道院所属教会は、反響を配慮した8角形のドームで、そのうちの4面に合唱隊席を配し、音源が前方2方向の場合はエコーが、4方向の場合は立体音響が際立ち、どちらの場合にも、非常に色濃いサラウンド効果が得られるようになっています。
今回の録音は、タイトルにも示されるように、前方2方向の音源から得られるエコー効果を主眼としたもの。初期バロック時代に活躍した、楽器奏者としても名の通った独伊の作曲家たちの作品を集め、レ・コルネ・ノワールは、その空間効果を生かした響きを作り出しています。特にSACD SURROUND層の録音は、この効果の再現に力を発揮しています。

AU 92530
(SACD Hybrid)
\2500
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集Vol.5
 第11番ヘ短調Op.122 /
 第13番変ロ短調Op.138 /
 第15番変ホ短調Op.144
マンデルリング四重奏団
セバスチャン・シュミット、
ナネッテ・シュミット(Vn)
ローラント・グラースル(Va)
ベルンハルト・シュミット(Vc)
SACDハイブリッド盤。マンデルリング四重奏団が2005年2月より録音を開始したショスタコーヴィチ・シリーズの完結篇。このアルバムでは、ショスタコーヴィチ晩年の10年間に書かれ、これまでにもまして内省的で瞑想的な特徴をもつ3曲を取り上げています。ショスタコーヴィチが心筋梗塞の発作で倒れた1966年5月28日にベートーヴェン四重奏団によって初演された第11番は、ロシア民謡や古来の典礼歌を織り込みながら、短い7つの楽章が切れ目なくつづく組曲仕立ての内容。第12番につづいて十二音技法で書かれ、単一楽章形式による第13番は、主役である雄弁なヴィオラとほかの3つの楽器との対話が繰り広げられるもので、ベートーヴェン四重奏団結成メンバーのボリソフスキーに捧げられています。そして、6つの部分が切れ目なく演奏され、全15曲中最長規模の演奏時間を要する第15番は世を去る前年の作品。シンプルなつくりが哀切と枯れた境地を物語ります。これまでのリリース同様に優秀録音盤として、レーベル社主で当録音のプロデューサーを務める、トンマイスターのルトガー・ベッケンホーフ氏も太鼓判を押す自信作です。録音:2009年5月27-29日クリンゲンミュンスター

AURORA

ACD 5060
(SACD hybrid)
\2800
ファッテイン・ヴァーレン(1887-1952):
 4つのピアノの小品 作品22、間奏曲 作品36
クラウス・エッゲ(1906-1979):
 ピアノソナタ第2番 作品27「哀愁のソナタ」
フィン・モッテンセン(1922-1983):ソナタ 作品7
ロルフ・ヴァリーン(1957-):7つの命令 (2001)
ホーコン・アウストボー(ピアノ)

ノルウェーの命令−現代ノルウェーのピアノ音楽

録音:2009年3月12日-15日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)
[制作:ホーコン・アウストボー  録音:アルネ・アクセルベルグ]5.1 surround/stereo 64’25

ホーコン・アウストボー (1948-)。ノルウェー、コングスベルグの生まれ。国内で演奏活動を行った後、フランスに渡り、パリのコンセルヴァトワールとエコール・ノルマル音楽院で研究をつづけました。1971年にオリヴィエ・メシアン・コンペティションに優勝。ジュリアード音楽院とミュンヘンの州立音楽大学への留学を経て、1973年からオランダを拠点に活動を始めました。ロンドンのデイリー・テレグラフ紙は1974年、「彼のたいへんな才能は国際的に認められるべきだ」とアウストボーの音楽を評価しました。
ノルウェー国防軍軍楽隊と共演したメシアンの 《異国の鳥》 (ACD5057) につづく、ノルウェー作曲家協会のレーベル、Aurora への新録音でアウストボーは、20世紀から21世紀のノルウェー音楽界を代表する、それぞれ師弟関係にある4人の系譜をたどります。民俗音楽の再生にノルウェーのアイデンティティを示したグリーグとは異なるスタイルを選び、「強烈で独特の性格をもつ声のモザイクを創った」 (アウストボー) ファッテイン・ヴァーレンの《4つのピアノの小品》と《間奏曲》。伝統の民俗音楽と新しい語法を深いところで融合させ、その手法がバルトークとも比較されるクラウス・エッゲ 《哀愁のソナタ》。フィン・モッテンセンのソナタは、エッゲの第2番とならび1950年代中期ノルウェーを代表するピアノ曲とアウストボーが考える作品。この曲をアウストボーが1977年のベルゲン国際フェスティヴァルで演奏した際、モッテンセンは、彼の演奏を聴くためにオスロから足を運んだと言われます。今日のノルウェーでもっとも活躍の目立つひとり、ロルフ・ヴァリーンの《7つの命令》は、ベルゲンのダンスカンパニーCarte Blancheのために作曲されました。
ノルウェーのピアノ音楽を知る上でもっとも重要な、また、興趣の尽きない一枚です。


BBC LEGENDS

BBCL 4266
\2400→¥2190
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
 録音:1990年1月28日
  ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ・ステレオ)
グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
 録音:1981年8月28日
  アッシャー・ホール(エジンバラ音楽祭ライヴ・ステレオ)
[ボーナストラック]
 ジョン・エイミスによるテンシュテットへのインタビュー
 収録:1990年ロンドン
クラウス・テンシュテット(指)
ロンドン・フィル
テンシュテットが1990年1月28日に手兵ロンドン・フィルとおこなった注目度満点のライヴがリリースされます。ロンドン・フィルとのライヴでは1985年に次いで2種目の「巨人」は、同年の5月末から6月頭にかけて同じ演目を振ったシカゴ響とのライヴ盤や、前年11月のベートーヴェンの第7交響曲(BBCL4167)、12月のベートーヴェンの第1交響曲(BBCL4158)が凄絶な内容をみせていただけに、この間にはさまれた時期の演奏ということで、同様のテンションの高さが期待されるところです。喉頭がんの発病による活動休止から明けてのテンシュテットは、以前にもまして独特の凄みが加わったといわれるように、この「巨人」のフィナーレでも異常な緊迫感と熱気をはらんだ演奏内容となっているのはまず間違いのないところでしょう。カップリングのグリンカはテンシュテット初のレパートリーで、喉頭がんを発病する以前のもの。曲想からこちらも燃焼度の高い爆演が期待できます。なお、ボーナストラックには、テンシュテットがマーラーについて語る貴重なインタビューも収められています。聞き手はイギリスの放送人で、ガーディアン紙やBBCにひんぱんに寄稿を重ねている著名なクラシック音楽批評家ジョン・エイミス。ステレオ

BIS 1CD¥2500

BIS SA 1693
(SACD hybrid)
\2600→¥2390

ベートーヴェン:
 (1)ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58(1808年改訂版)
 (2)ピアノ協奏曲ニ長調 Op.61
  (作曲者自身によるヴァイオリン協奏曲の編曲)

ロナルド・ブラウティハム (Pf)、
アンドルー・パロット(指)
ノールショピングSO

ベートーヴェンの名作ピアノ協奏曲第4番の改訂版出現

SACDハイブリッド盤。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は1808年に作曲者自身の独奏で初演されましたが、譜面に書かれているものよりはるかに多くを弾いたと弟子のチェルニーも証言しています。この改訂稿は、ベートーヴェン研究で名高いバリー・クーパーが書き写したもの。通常版より煌きに満ち、ヴィルトゥオジックで洗練されているとのことで期待できます。カップリングは4番と同時期に作曲されたヴァイオリン協奏曲を後年ピアノ協奏曲に書き直したもの。両方をブラウティハム(通常のコンサートグランド使用)で味わえるのも豪華です。

BIS SA 1482
(SACD hybrid)
\2600

(1)ショスタコーヴィチ:
 ピアノ三重奏曲第1番ハ短調 Op.8
(2)同:同第2番ホ短調 Op.67
(3)シュニトケ:ピアノ三重奏曲

ケンプ・トリオ
 【フレディ・ケンプ (Pf)、
 ピエール・バンセー(Vn)、
 アレクサンドル・シャウシヤン (Vc)】

若き三人が奏する屈折した世界

SACDハイブリッド盤。人気ピアニスト、フレディ・ケンプ率いるピアノトリオによる最新盤はショスタコーヴィチの2篇とシュニトケ。ショスタコーヴィチの第1番は彼最初の室内楽作品で、生前は未発表だったもの。初期ショスタコーヴィチならではの尖った音楽が楽しめます。シュニトケの作品は1985年、アルバン・ベルク生誕百年を記念して書かれた弦楽三重奏を7年後にピアノ三重奏へ編み直したもの。若くて切れ味の良い三人組が、屈折した世界を見事に演じています。

BIS SA 1662
(SACD hybrid)
\2600

(1)バーンスタイン:セレナード(プラトンの「饗宴」による)
(2)ブロッホ:バール・シェム
 (ハシディズムの生活のよる3つの情景)
(3)バーバー:ヴァイオリン協奏曲 Op.14

ワジム・グルーズマン(Vn)、
ジョン・ネシリング(指)
サンパウロSO

アメリカから生まれたヴァイオリン協奏曲集

SACDハイブリッド盤。BISが力を入れるヴァイオリニスト、グルーズマンがアメリカの協奏作品に挑戦。ジャズのテイストも加味されたバーンスタイン、ユダヤ色濃厚なブロッホ、叙情的なバーバーまで盛りだくさん。グルーズマンの濃い味わいも独特でシェーンベルクとボダンツキーの血を引くネシリングの指揮も冴えます。

BIS SA 1777
(SACD hybrid)
\2600

(1)デュティユー:遥かなる遠い国へ
(2)同:ザッハーの名による3つの詩節
(3)ルトスワフスキ:チェロ協奏曲
(4)同:ザッハー変奏曲

クリスティアン・ポルテラ(Vc)、
ヤーク・ヴァン・ステーン(指)
ウィーン放送SO

チェロの新星ポルテラによる先人たちへのレスペクト

SACDハイブリッド盤。若手注目株のポルテラが、同時代の偉大な先人たちへのレスペクトでかためたアルバム。デュティユーとルトスワフスキの協奏曲はロストロポーヴィチのために作曲され、彼の決定的名演の残る作品。小品はスイス出身で20世紀音楽の大擁護者となったパウル・ザッハーの70歳の誕生日を祝って1976年に競作されたもの。20世紀音楽に鋭い感性を示すポルテラの腕が光ります。

BIS 1767/8
(6CD2枚価格)
\5000→¥4590

シュニトケ:交響曲全集
 (1)交響曲第0番 (1956/7)
 (2)第1番 (1972)
 (3)第2番「聖フロリアン」 (1979/80)
 (4)第3番 (1981)
 (5)第4番 (1984)
 (6)第5番 [コンチェルト・グロッソ第4番](1988)
 (7)第6番 (1992)
 (8)第7番 (1993)
 (9)第8番 (1994)
 (10)第9番[ラスカトフ補筆完成] (1997)

(1),(10)オーワイン・アーウェル・ヒューズ(指)
 ケープ・フィル
(2),(3)レイフ・セーゲルスタム(指)
 ロイヤルストックホルム・フィル
(4)エリ・クラス(指)
 ロイヤルストックホルム・フィル
(5)オッコ・カム(指)
 ストックホルム・シンフォニエッタ
(6)ネーメ・ヤルヴィ(指)
 エーテボリSO
(7), (8)尾高忠明(指)
 BBCウェールズ・ナショナル管
(9)リュー・ジア(指)
 ノールショピングSO

この記念碑的シリーズが何と6枚組2枚価格。シュニトケの世界にひたれる7時間

かつて知る人ぞ知る存在だったシュニトケを1990年代に世界的ブームにした大きなキッカケとなったBISの全曲録音シリーズが待望のセット発売。彼の交響曲は完成されたもので8作ありますが、学生時代の習作(0番)と、スケッチで残されたものを現代作曲家ラスカトフが判読して補筆完成させた第9番まで全10篇をまとめて聴くことができる超スグレモノ。それも6枚組2枚価格という破格値。シュニトケの作品は大編成のものが多く、この先これ以上の水準で全集が出るのも難しい時勢であると申せましょう。20世紀の歴史として持っていたいセットです。

BIS SA 1801
(SACD Hybrid)
\2600

J.S.バッハ:カンタータ全集 Vol.45
 1.第39番「割いて与えよ、飢えた者にあなたのパンを」BWV39
 2.第129番「主に誉れあれ」BWV129
 3.第187番「すべての者はあなたを待ち望む」BWV187
 4.ヴァイオリンと管弦楽のためのシンフォニアニ長調 BWV1045

野々下由香里(Sop)、
ロビン・ブレイズ(A)、
ペーター・コーイ(Bs)、
若松夏美(Vn)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
1726年頃のカンタータ3篇を収録。この頃バッハは新しいカンタータを量産するのをやめ、既存の作を再利用しています。第39番は彼のはとこの作曲家ヨハン・ルートヴィヒ・バッハの作品も流用されています。さらに興味深いのは、未知のカンタータの序曲ではないかとされるシンフォニアが収められています。ヴォルトゥオーゾ的なヴァイオリン独奏を含むのが特徴。若松夏美の名人芸が光ります。DDD  65’42”

BIS SA 1728
(SACD Hybrid)
\2600

1.メトネル:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.50
2.ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番ト短調 Op.40(1926年原典版)
3.同(スドビン編):春の洪水 Op.14の11

エフゲニー・スドビン(Pf)、
グラント・レウェリン(指)
ノースカロライナSO

BISのイチオシピアニスト、スドビンの協奏曲第2弾。ラフマニノフのピアノ協奏曲第4番は3種の版が存在します。初版は1926年に完成され、メトネルに献呈されましたが、長すぎるのと音楽が難解なため大幅な改訂を施し、その第2版を出版しましたが、やはり評判が悪く、最晩年に再改訂をして現行版に至りました。ここに収められたのは初版で、他にはギンジンによるOndine盤があるのみ。現行版より長く、さらに超絶的となり、ピアノ協奏曲第3番と近い様相となっています。メトネルのピアノ協奏曲第2番は、ラフマニノフから4番の協奏曲を献呈されたお礼に返した作品。これも長くて難しいですが、スドビンの颯爽とした演奏で一気に聴けてしまいます。DDD 73’53”

BIS SA 1584
(SACD Hybrid)
\2600→¥2390

メンデルスゾーン:
 1. 交響曲第1番ハ短調 Op.11
 2.同第4番イ長調「イタリア」Op.90
 3.序曲「ルイ・ブラス」Op.95

アンドリュー・リットン(指)
ベルゲン・フィル
アンドリュー・リットンが現在の手兵ベルゲン・フィルと進めるメンデルスゾーン交響曲シリーズの第2弾。今回は15歳の時の第1番と名作第4番「イタリア」。大規模作品に巧いところを見せるリットンですが、メンデルスゾーンの流麗かつ爽やかな音楽も向いていると申せましょう。DDD 67’09”
BIS 1703
\2500→¥2390
シリヴェストロフ:
 1. 交響曲第4番 (1976)
 2.同第5番 (1980/2)

ユッカ=ペッカ・サラステ(指)
ラハティSO

1937年生まれの現役ウクライナ人作曲家ワレンチン・シリヴェストロフ(シルヴェストロフ)には7篇の交響曲があります。初期は旧ソ連的現代音楽を書いていましたが、交響曲第5番あたりから作風を変え、現在では旋律美にあふれた癒し系の音楽で人気を呼んでいます。ラハティ交響楽団が現首席指揮者サラステのもと、シリヴェストロフの重要作2篇に挑戦。マーラー風の第5番はこれ以上ない極上の仕上がりとなっています。DDD 67’02”

BIS 1438
\2500

フォリエーションズ
 1.ジャン・バック:フォリエーションズ(「ラ・フォリア」による変奏曲)
 2.アーノルド:金管五重奏曲 Op.73
 3.ボザ:金管五重奏のためのソナチネ
 4.クリスチャン・リンドベルイ:コンドル峡谷
 5.リンコラ:金管五重奏曲第2番

クリスチャン・リンドベルイ(Trb)、
ストックホルム・チェンバー・ブラス

現在世界屈指の金管五重奏団ストックホルム・チェンバー・ブラスの最新盤。Bachと綴ってバックと読む1937年生まれのアメリカの作曲家による「ラ・フォリア」の18の変奏曲が聴きもの。また元気のいいアーノルド、ユーモアと敏捷性あふれるボザ、リズミックで活気あるフィンランドのリンコラなどいずれも魅力たっぷり。さらに超巨匠リンドベルイの「コンドル峡谷」は天高く舞うコンドルのような気宇壮大な曲。作曲者自身も演奏に参加しています。DDD 82’26”
BIS 1833
\2500
クリスマス・ソングス
 聖夜/話さねばならぬ驚き/クリスマス、クリスマス、輝くクリスマス/
 聖しこの夜(グルーバー)/いとふさわしきかな(ロシアのキャロル)/
 お告げの天使よ、歌え/明日はダンスの日ほか

イダ・ファルク・ヴィンランド(Sop)、
リンネ金管五重奏団、
チェチーリア・リディンエル・アリン(指)
オルフェイ・ドレンガル男声合唱団

スウェーデンの名門男声合唱団オルフェイ・ドレンガルによるクリスマス・ソング集。スウェーデン民謡から古典的クリスマス・キャロル、英国やロシアのキャロルからブロードウェイの歌まで盛りだくさん。力強い男声合唱によるクリスマス・キャロルもおつなものです。DDD 65’22”
BIS SA 1825/6
(5SACD Hybrid)
\5200→¥4790
ベートーヴェン:交響曲全集 オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管、
ヘレナ・ユントゥネン(Sop)、
カタリナ・カルネウス(Ms)、
ダニエル・ノーマン(Ten)、ニール・デイヴィス(Br)、
ミネソタ・コラール
SACDハイブリッド盤。オーディオ・ファイルが絶賛する優秀録音。聴き手に鮮烈な印象を与えたヴァンスカ&ミネソタ管のベートーヴェン交響曲シリーズが、早くもセット組されました。それも5枚組2枚価格という驚異の破格値。ベートーヴェン交響曲演奏の伝統に縛られない独自の解釈は、誰にも似ておらず、ヴァンスカならではの生気あふれるエネルギーを満喫できます。
BIS 1579
¥2290
ニコラ・バクリ:
 ①愛の協奏曲「春」(2004/5)〜Ob, Vn, 弦楽合奏
 ②フルート協奏曲 (1999)
 ③郷愁の協奏曲「秋」(2000/2) 〜Ob, Vc, 弦楽合奏
 ④ノクターン (2004)〜Vcと弦楽合奏
 ⑤交響曲第4番「疾風怒濤」(1995)
リサ・バティアシヴィリ(Vn)、
フランソワ・ルルー(Ob)、
シャロン・ベザリー(Fl)、
リーッタ・ペソラ(Vc)、
ジャン=ジャック・カントロフ(指)
タピオラ・シンフォニエッタ
現代フランスの中堅作曲家ニコラ・バクリ(1961-)。これまでに6曲以上の交響曲を書き、現代音楽ながらメロディの重要性を説く新世代の注目株で、日本にもファンが増えてきています。このアルバムは女性向け恋愛小説を思わすタイトルがオシャレですが、ヴァイオリンのバティアシヴィリ、オーボエのルルー、フルートのベザリーといった独奏者の豪華さに驚嘆させられます。バクリの人気と評価を反映した人望と申せましょう。
BIS 1688 バロック・トロンボーン
 ①ダリオ・カステロ:3つのソナタ
 ②作者不詳:3声のソナタ、ジグ
 ③フレスコバルディ:4つのカンツォン
 ④ビーバー:3声のソナタ
 ⑤ジョヴァンニ・チェザーレ:ラ・ヒエロニマ
 ⑥ベルターリ:3声のソナタ
クリスチャン・リンドベルイ(サックバット)、
オーストラリア室内管のメンバー
トロンボーンの怪人リンドベルイがバロック期のトロンボーンであるサックバットを駆使した最新アルバム。超絶技巧を誇るリンドベルイからすればいずれも平易な曲ばかりですが、30年前にサックバットを初めて手にした時から、いつか録音したいと夢見ていたとのこと。今、円熟期を迎えたリンドベルイが満を持して挑んだ渾身のアルバムです。
BIS 1596 ヴァウン・ホルムボー:
 ①カイロス(弦楽のためのシンフォニア第1ー3番)Op.73
 ②シンフォニア第4番 Op.73d
オーワイン・アーウェル・ヒューズ(指)
カメラータ・ウェールズ
ニールセン以降デンマークでもっとも重要な作曲家のひとりヴァウン・ホルムボー(1909-1996)。今年が生誕百年にあたる彼は極めて多作家で、13篇の交響曲を残しましたが、ここに収められたのは「カイロス(時)」と名付けられた弦楽オーケストラのためのシンフォニア全曲。第1から3番までは単一楽章ですが、4番は4楽章構成。ホルムボーの交響曲全集を録音したスペシャリスト、ヒューズが真似の出来ない至芸を披露してくれます。
BIS 1586 クリストファー・ラウス:
 ①フルート協奏曲 (1993)
 ②交響曲第2番 (1994)
 ③悦び (2000)
シャロン・ベザリー (Fl)、
アラン・ギルバート(指)
ロイヤル・ストックホルム・フィル
ロイヤル・ストックホルム・フィルの音楽監督だったアラン・ギルバートが、連続演奏と録音を計画しているアメリカの作曲家クリストファー・ラウス(1949-)作品の第2弾。今回は1990年代の作品で、死がテーマとなっています。

BONGIOVANNI

GB 2443
(2CD)
¥4800

ニコリーニ:「水車屋の恋」

パトリツィア・ザナルディ(S ラウレッタ)
ダヴィデ・ロッカ(Br バルトローネ)
マヌエル・ピエラッテッリ(T アルミドーロ伯爵)
フランチェスカ・ランツァ(S リザウラ)
イ・ウォン・ジュン(Br ピッポ)
マッテオ・マッツォーリ(Br チバンドラ)
ファブリツィオ・ドルシ(指)
アミルカーレ・ザネッラ交響楽団

モーツァルトと同時代のイタリアオペラの名匠 ニコリーニの名作が復活!

録音:2007年10月10,11日,ピアチェンツァ(ライヴ録音)
89’43

ジュゼッペ・ニコリーニ(1762−1842)は、イタリア、ピアチェンツァ出身の作曲家。生年はモーツァルトのほぼ同時代で、チマローザ(1749年生)とロッシーニ(1792年生)の中間世代のオペラ作曲家として1820年頃まで活躍したものの、その後すっかり忘れ去られています。「水車屋の恋」は1794年の春にジェノヴァで初演された1幕もののオペラブッファ。水車小屋の粉挽きバルトローネはラウレッタと密かに結婚しているが、そうとは知らないアルミドーロ伯爵はラウレッタに恋するので、バルトローネは彼女の兄ということで誤魔化す。そこに伯爵を愛する男爵夫人リザウーラが訪れるので、伯爵はうろたえるは、二人の女はいがみ合うは。困ったバルトローネは、女装して暗闇に乗じて伯爵と逢引するが、そこにリザウーラが乱入、ラウレッタのはずがバルトローネで、伯爵もリザウーラもビックリ。結局バルトローネとラウレッタは仲直りし、伯爵に夫婦だと明かしてめでたし。ジュゼッペ・フォッパの台本は、随所でモーツァルトのダ・ポンテ三部作を思わせる箇所があって、モーツァルティアンにとっても興味深いものでしょう。ニコリーニの屈託のない音楽はたいへん親しみやすく、展開も簡単なので、気楽に楽しむことができます。演技達者な歌手たちと、堅実な指揮で、愉快なオペラをお楽しみください。

GB 5637
¥2400

スタービレ:
 モテット「羊飼いたちが互いに言うだろう」
ソリアーノ:
 教皇マルチェリスのミサ,8声のモテット

ラッファエーレ・プッチアンティ(指)
オペラ・ポリフォニカ

パレストリーナを受け継いだローマの作曲家ソリアーノの大作「教皇マルチェリスのミサ」!

録音:2009年6月4-6日,フィレンツェ
44’12

フランチェスコ・ソリアーノ(1548/49−1621)は、16世紀末から17世紀初めにかけてのイタリアの作曲家。後半生をローマで過ごし、パレストリーナの流派を継いだ音楽家として重要な人物です。「教皇マルチェリスのミサ」は30分を越す大作で、パレストリーナの手法をさらに拡大しているという点で興味深い作品です。アンニバーレ・スタービレ(1535頃−1595)はもう一世代前のローマの作曲家。ラッファエーレ・プッチアンティは1972年生まれのピアニスト、合唱指揮者。オペラ・ポリフォニカを創設し、ルネサンス期の合唱作品を指揮して高い評価を得ています。

GB 2442
\2400
マスネ:「エーヴ」
 +ボーナス
   聖母の御前で(オーケストラ)
  「ル・シッド」ー泣け、私の目よ(デニア・マッツォーラ・ガヴァッツェーニ)

デニア・マッツォーラ・ガヴァッツェーニ(S エーヴ)
マッシミリアーノ・フィケーラ(Br アダン)
ジュゼッペ・ヴェネツィアーノ(T 叙唱者)
ダニエレ・アジマン(指)
アブ・アルモニアエ交響楽団,
アブ・アルモニアエ合唱団

ジュール・マスネといえば「マノン」、「ウェルテル」などのオペラで有名ですが、同時に宗教的題材の声楽大作も少なくありません。「エーヴ」は1875年に初演された神秘劇。旧約聖書創世記の有名なアダムとイヴが禁断の果実を食べた物語です。若き日のマスネの佳作ですが、録音は少なく、この新録音は貴重です。ベテランのマッツォーラ・ガヴァッツェーニのエーヴに、中堅のフィケーラのアダム、ヴェネツィアーノの叙唱者と充実したキャストが揃っています。ダニエレ・アジマンはミラノ出身の指揮者。日本にも何度か来日してます。録音:2008年10月5日(ライヴ) DDD 71'57

GB 5161
\2400

ヴェントゥーリ:作品集
 天の四つの端/無限の沈黙への前奏曲
 煌き/3つの強い悲しみ
 響きを必要とする天使たち
 真っ青な海/悲歌、 ほか

ラッファエッロ・ネグリ(Vc)
デュオ・ノヴォチェンバロ
[キアーラ・アゴスティ(Fl),
ディアドリム・サヴィオラ(Cemb)]
ニコラ・バローニ(Vc)
ファビアーナ・チャンピ(Cemb)
バルバラ・ヴィニュデッリ(S)
アントネッラ・グアスティ(Vn)
モニカ・モローニ(Fl)
アレッサンドロ・カルミニャーニ(CT)ほか

ダニエレ・ヴェントゥーリは、1971年、ボローニャ近郊のポレッタ・テルメ生まれの作曲家。ボローニャ音楽院で学んだ後、精力的な活動をしています。「天の四つの端」はヴァイオリン・ソロ。「無限の沈黙への前奏曲」はフルートとチェンバロ。「響きを必要とする天使たち」は、カウンターテノールとハープ。近代的かつ神秘的な響きが魅力です。録音:2003-2008年 DDD 79'16

CALLIOPE

CAL 9412
\2400
フランツ・リスト〜ポートレイト
 リスト:
  (1)ナポリのタランテッラ(ヴェネツィアとナポリより)
  (2)葬送(誌的で宗教的な調べ)
  (3)メフィスト・ワルツ第4
  (4)水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ(伝説第2番)
  (5)コンソレーション(全6曲)
  (6)オーベルマンの谷
  (7)愛の夢
  (8)ハンガリー狂詩曲第2番
ギョーム・コッポラ(ピアノ)
これでもか!怒涛の超絶技巧75分
現代のリスト?イケメン・ピアニスト、コッポラ登場。

録音:2009年4月

これでもか!と超絶技巧を並べたプログラムのリスト作品集の登場。コッポラ自身による選曲で、コッポラは、このプログラムからリストという人物像を浮き上がらせたかったと語っています。

CAL 9415
\2400
ヴィラ=ロボス:ギター作品集
 (1)12の練習曲
 (2)5つの前奏曲
 (3)ブラジル民謡組曲
 (4)ショーロ第1番
パスカル・ボエル(10弦ギター)

没後50年作曲家、ヴィラ=ロボスのギター作品集
10弦ギターの名手、ボエルが熱く奏でる

録音:2009年6月

ノスタルジックでやさしく、時にすすり泣きのようなギターの音色に胸を打たれる1枚。練習曲では超絶技巧に驚かされ、最終曲のショーロ第1番では、強烈に熱いリズムとむせび泣きのようなメロディに心奪われます。ベールスは、10弦ギター(6弦と4つのバス弦をもつ)の世界的名手。


CASCAVELLE

VEL 3141
(6CD)
\5500→¥4990
アルド・チッコリーニ・ボックス
CD-1
ロベルト・シューマン(1810-1856):
 ①ウィーンの謝肉祭の道化 作品26
 ②森の情景 作品82
 ③ピアノ・ソナタ 第3番 へ短調 作品14
CD-2
 フレデリック・ショパン(1810-1849): 夜想曲集(1)
  夜想曲 (第1番?10番)
CD-3
 フレデリック・ショパン(1810-1849): 夜想曲集(2)
  夜想曲 作品37第1番 ト短調(第11?21番)
CD-4
 エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):抒情小曲集(1)
  ①第1集 作品12 (1867)
  ②第2集 作品38 (1883)
  ③第3集 作品43 (1886)
  ④第4集 作品47 (1887)
CD-5
 エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):抒情小曲集(2)
  ①第5集 作品54 (1891)
  ②第6集 作品57 (1893)
  ③第7集 作品62 (1895)
CD-6
 エドヴァルド・グリーグ(1843-1907):抒情小曲集(3)
  ①第8集 作品65 (1896)
  ②第9集 作品68 (1899)
  ③第10集 作品71 (1901)
アルド・チッコリーニ(ピアノ)
音色美の極み!幻のピアノ、ファツィオリで聴くチッコリーニの名演6枚組【シューマン(VEL 3056),ショパン(VEL 3064),グリーグ(VEL 3083)と同内容】がボックスで再登場!名手チッコリーニ1925 年8 月生まれ、今年84歳を迎えました。チッコリーニは年齢を重ねてなお、冴え渡るテクニックには格別の味わいがあります。本録音は全て70代後半の円熟の演奏。ゆったりとしたテンポと繊細なタッチは一度聴いたら惚れ込むこと間違いなしです!
〜魅惑の音色、ファツィオリ・ピアノ〜
著名なピアニストでも愛好家が多いファツィオリ。パオロ・ファツィオリはピアノを学び続けながら、家業の家具工場を継ぐためにローマ大学で工学を専攻、工学学士の学位を取得しました。世界最高水準の製造技術と仔細な分析の結果、自分が造りたいピアノの全ての要素を明確に決め、最先端の音響と素材の研究から考案した様々な設計の改良を加えたことで、世界最高の音色を実現させました。
チッコリーニは「ファツィオリのグランドピアノに恋してしまったみたいだ。そのすばらしい音楽性が私の心と共鳴する。」と激賞している、ファツィオリの音色をお楽しみください。録音:2002年(CD-1,2,3),2004年(CD-4,5,6)、パリ

CAVI MUSIC

4260085531363
¥2600

シューベルト/リスト編曲:
 愛の使い D.957-1
 さすらい人 D.489
 いらだち D.795-7
 セレナード D.889
 糸を紡ぐグレートヒェン D.118
 セレナード D.957-4
 水の上で歌う D.774
 君こそわが憩い D.776
メンデルスゾーン:無言歌集より
 第3巻Op.38-3 ホ長調「詩人の竪琴」、
 第5巻Op.62-3 ホ短調「葬送行進曲」、
 第3巻Op.38-5 イ短調「情熱」、
 第5巻Op.62-6 イ長調「春の歌」、
 第6巻Op.67-4 ハ長調「紡ぎ歌」、
 第6巻Op.67-2 嬰ヘ短調「失われた幻影」
 第4巻Op.53-3 ト短調「胸さわぎ」
 第5巻Op.62-1 ト長調「5月のそよ風」

シルケ・アヴェンハウス(P)

録音:2008年12月、2009年3月 バイエルン・スタジオ(ミュンヘン) 59’11
生誕200年を迎えたメンデルスゾーン。シルケ・アヴェンハウスは彼女独自の視点で、この記念の年を祝っています。メンデルスゾーンの代表作の一つ「無言歌集」。「言葉のない歌」であるこの曲集とリスト編曲のシューベルト歌曲集に、描写的音楽や抒情的表現、テンポ、楽想など多くの共通点を見出し、交互に配置することにより、そのコンセプトを強めています。シルケ・アヴェンハウスの力強い表現と流麗な音楽が、個々の曲の美しさを際立たせています。

4260085531417
¥2600

メンデルスゾーン:ピアノ・トリオ第1番ニ短調Op.49、
           ピアノ・トリオ第2番ハ短調Op.66

トリオ・ジャン・パウル
【エックハルト・ハイリガース(P)
 ウルフ・シュナイダー(Vn)
 マルティン・レール(Vc)】

録音:2009年1月 54’41
ヨーロッパ屈指の三重奏団トリオ・ジャン・パウル。1991年設立、1993年第1回大阪国際室内楽コンクール、1995年メルボルン室内楽コンクールで優勝。その後世界各国でコンサートや録音を重ね、大ベテラン・トリオとして活躍しています。トリオ名ジャン・パウルは、シューマンへの親近感だけではなく、「詩的な音楽」の追求、作品の神髄を追求する結成当初からの信条を表しています。彼らのCAviレーベル第1弾アルバムは、今年生誕200年を迎えたメンデルスゾーンの2つあるピアノ・トリオを収録。洞察力に溢れた彼らならではの高水準の演奏を聴かせてくれます。


CLAVES 1CD¥2400

50 2910
¥2190
メンデルスゾーン(1809-1847)=コード・ガーベン(1943-)編曲
 ①ピアノ協奏曲第1番 ト短調 作品25
 ②6つの無言歌集(作品19-1,30-1,38-2,38-6,62-1,67-3)
 ③ピアノ協奏曲第2番 ニ短調 作品40
白神典子(ピアノ)
ナタン・クァルテット
【ダーナ・アンカ(Vn),
マジャ・フンツィカー(Vn),
ロスヴィータ・キリアン (Va),
ボリス・マッチン (Vc)
ベルント・コンツェット (Cb)】
日本が誇る世界的ピアニスト、白神典子。これまでにBISレーベルよりショパン(BIS-847)やベートーヴェン(BIS-1177)のピアノ協奏曲の室内楽版、そしてモーツァルト=フンメルのピアノ協奏曲の室内楽版(BIS-1147,BIS-1237,BIS-1537)など、創意あふれる試みで聴き手を楽しませてくれましたが、今回Clavesレーベルより2009年に生誕200年の、メンデルスゾーンの2つのピアノ協奏曲と無言歌集を室内楽編成による編曲版リリースいたします。このアルバム、編曲者にも注目です。アレクサンダー・ツェムリンスキーやカール・レーヴェの全録音をしたことでも有名な指揮者でピアニストのコード・ガーベンによる編曲。ガーベンはミケランジェリやロストロポーヴィチなど巨匠との録音で絶賛されています。録音:2009年5月25-27日 ベルリン
50 2913 エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):ピアノ作品集 第2集
 ①アフリカの特徴的な舞曲集
  1.ファラッポス(若者の踊り)作品47
  2.カンククス(老人の踊り)作品57
  3.カンキキス(少年の踊り)作品65
 ②ブラジル風バッハ第4番
 ③3つのマリア
  1.アルニター 2.アルニラム 3.ミンチカ
 ④ブラジルの詩
  1.カボークロの苗植え 2.吟遊詩人の印象
  3.奥地の祭り 4.白色インディオの踊り
 ⑤野性の詩
ヨアンナ・ブジェジンスカ(P)
ヴィラ=ロボス:ピアノ作品集第1集(50 2709)で好評を得たシリーズ第2弾。今回はブラジル風バッハ第4番を含む充実の内容。「音楽の様式にはいっさい興味がありません。音楽でいろんなことをしてみたいのです。」と、語るヴィラ=ロボスの自由で多彩な音楽表現は一度聴いたら虜になってしまいます。演奏のブジェジンスカは、現在スイスで教鞭をとり、ツィンマーマンと同門にあたるポーランドのピアニストです。録音:2008年10月28-31日 ローザンヌ、シャトー・ファロ、サル・ド・ミュジーク
50 2905 ①フランツ・リスト:ノルマの回想S.394
②レオポルド・ゴドフスキ(1870-1938):ジャワ組曲より
  第8曲 「ビュイテンゾルヒの庭」
③シュトラウス(イグナツ・フリードマン編曲)(1882-1948):
  春の声
④サン=サーンス(ゴドフスキ編曲):白鳥
⑤ビゼー(フェルッチョ・ブゾーニ編)(1866-1924):
  カルメン幻想曲
⑥ショパン(ゴドフスキ編):子犬のワルツ 変ニ長調
⑦ワーグナー(モシュコフスキ編曲)(1854-1925):
  タンホイザー〜バッカナール
ヨーゼフ・モーグ(ピアノ)
編曲者の名前を見ただけでも圧倒されてしまう超絶三昧!しかも原曲は有名曲ばかりの魅力な内容。演奏のモーグは1987 年ノイシュタット生まれ、ジョン・オコナーやベルント・グレムザーに師事したドイツの若手ピアニスト。すでにドイツ国内外で数多くの入賞歴があり、ウィーンのコンツェルトハウス、テル・アヴィヴ、リオ・デ・ジャネイロなど世界の舞台に立って成功を収めています。Clavesにはラシライネン(指)ラインラント=プファルツ州立フィルとリストのピアノ協奏曲(50 2707)をリリース、好評を博しております。録音:2008年11月27-30日 フィルハーモニア、ルートヴィヒスハーフェン

COVIELLO

COV 30914
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290

ブルックナー:交響曲第6番イ長調

マルクス・ボッシュ(指)
アーヘン交響楽団

大聖堂ライヴ・シリーズ第7弾
ボッシュ&アーヘン響によるブルックナーの交響曲第6番

ステレオ 52’21”

2003年収録の第8番でスタートして以来、すでに6作を数え、佳境を迎えるボッシュ&アーヘン響によるブルックナー交響曲全曲シリーズの第7弾。これまでのシリーズを通じて、ドイツ有数の古都アーヘンにそびえる大伽藍、聖ニコラウス教会でのライヴということで、大聖堂のゆたかな残響が魅力を引き立てるボッシュのブルックナー。全体で1時間を越えるチェリビダッケは異例にしても、最近ではノリントン盤の51分10秒に次ぐ52分21秒という演奏時間が示すように、その快速テンポも注目されるところです。
2002年よりアーヘン市の総音楽監督に就任して以降、にわかに注目を集めるボッシュの快進撃に当分の間目が離せそうにありません。

=トラックタイム=
Ⅰ.13’33”+Ⅱ.15’22”+Ⅲ.9’29”+Ⅳ.13’49”=TT.52’21”

COV 30910
(SACD Hybrid)
\2500→¥2290

メンデルスゾーン:
 交響曲第1番ハ短調Op.11
 交響曲第5番ニ長調Op.107「宗教改革」

マルクス・ボッシュ(指)
アーヘン交響楽団

メンデルスゾーン・アニヴァーサリーにおくる
ボッシュ&アーヘン響による交響曲全集シリーズ第1弾は第1番&「宗教改革」

ステレオ 58’02”

ブルックナー・シリーズで注目されるボッシュ率いる手兵アーヘン交響楽団。アニヴァーサリーを迎えた2009年にあらたにメンデルスゾーンの交響曲全集プロジェクトをスタートさせます。第1弾は通常の5曲のうち、作曲順では最初の2曲にあたる第1番と第5番「宗教改革」を収めており、これまで同様に大聖堂におけるライヴとなっています。
1969年生まれのボッシュは、ヴィースバーデン歌劇場のカペルマイスター(1996年〜2000年)、ザールブリュッケン歌劇場の監督(2000年〜2002年)を歴任、2002年よりアーヘン市の総音楽監督に就任して、その瞠目に値する活動はすでに広く知られるところです。
ボッシュは過去に、1990年に自らが結成し、芸術監督のポストにあるグループ、ヴォカペッラとオラトリオ「エリア」の録音を行い、デッサウのオケと交響曲第2番「讃歌」のレコーディングもおこなっていますが、進境著しい彼らの新録音シリーズの登場はおおいに期待をつなぐものといえるでしょう。


クリエイティヴ・コア

CCAD 030
\2600→¥2390
シューベルト:
 ①華麗なるロンド ロ短調 op.70, D895
 ②ソナタ(二重奏曲) イ長調 op.post.162, D574
 ③幻想曲 ハ長調 op.post.159, D934
ヴェラ・ベス(ヴァイオリン)
スタンリー・ホッホランド(フォルテピアノ)
シューベルトのピアノ・ソナタ(CCAD 029)が好評のホッホランド。この度、ホッホランドの秘蔵音源が発見されました。オランダ・オリジナル楽器演奏の名手ベス&ホッホランドによる若き日の演奏です。四半世紀ぶりにこの音源と再会したホッホランド氏自らがリリースを熱望。純朴で優美な調べ、ラプソディックな情感が横溢したシューベルトの傑作群の溌剌とした秀演がいま、蘇ります。往年の名録音技師アドリアーン・フルスタイナンによる録音も実に見事。アナログ録音最終期ならではの薫香ただよう味わい深いサウンドに仕上がっています。収録: 1982年6月 ヴァールセ教会(アムステルダム、オランダ)
[プロフィール]
ヴェラ・ベス(ヴァイオリン):独奏者、室内楽奏者、そして指導者としても活躍し、世界中で演奏活動を行っている。1969年にオスカル・バック国際ヴァイオリン・コンクールで第1位受賞後名声を得、ハイティンク、コンドラシン、マゼール、ブリュッヘンなどと共演を重ねた。アンナー・ビルスマ、ユルゲン・クスマウルらと名アンサンブル「ラルキブデッリ」を結成、ガット弦とバロック弓を用いた刺激的な演奏で古典派の作品を収録し、エディソン賞やディアパソン・ドールを獲得している。使用楽器は、1727年のストラディヴァリウス。
スタンリー・ホッホランド(フォルテピアノ) :アムステルダム音楽院でピアノと音楽理論をヤープ・スパーンデルマン氏に師事。ソリスト、また室内楽奏者として、世界中で演奏活動を行っている。フォルテピアノ奏者の先駆者の一人であり、70年代のはじめからアンナー・ビルスマ、ヴェラ・ベスらと共演し数多くの録音を行う。
フルスタイナン(エンジニア):コープマンのバッハ・カンタータ全曲プロジェクトをはじめヨーヨー・マ、アルデッティ四重奏団などの録音を手がけた名録音技師

CSO RESOUND

CSOR 901916
(SACD-Hybrid)
DSDマルチチャンネルステレオ
\3600→¥3290
マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」

ミア・パーション(S)
クリスティアーネ・ストーティン(Ms)
シカゴ交響合唱団
デュアイン・ウルフ(合唱指揮)
シカゴ交響楽団
ベルナルド・ハイティンク(指)

CSOR 901914
通常CD/ステレオ
\3000→¥2790
巨匠ハイティンクが最強の手兵CSOとともに手がけるマーラー・シリーズの最新作に、第2交響曲「復活」が登場します。当コンビによるシリーズはこれまでに3作を数え、2006年10月のハイティンク首席指揮者就任記念コンサートにおける第3番、ちょうど一年後2007年10月の第6番「悲劇的」、そして本作より半年前2008年5月の第1番「巨人」と、順調なペースで進んできていることから全集完成への呼び声も高く、CSO RESOUNDの目玉となりつつあります。ハイティンクはマーラーの「復活」を、1968年にRCOと交響曲全集企画としてセッション録音、1984年にはRCOとライヴ録音しており、さらに1993年1月にベルリン・フィルとセッション録音、また、ベルリン・フィルとはほぼ同時期に映像作品もライヴ収録しています。いっぽうのCSOは「復活」を1976年2月にアバドとセッション録音、1980年5月にはショルティの指揮で全集シリーズとしてセッション録音しています。21世紀に入り、ハイティンクにとって15年ぶり、CSOにとってはじつに28年ぶりとなる「復活」は、これまでの流れからもともに盤石の備えで臨んだレコーディングといえますが、ここであらたに華を添えているのが魅力的なソリストたち。古楽でおなじみの清澄な感性をそのままに持ち込んだソプラノ、パーションとともに起用されたのは、ハイティンクのお気に入りでオランダ出身の新進メッツォ、ストーティン。このアルバムに先立って、「復活」の第4楽章に転用された「原光」を含むマーラーの歌曲集を発表しているストーティンは、マーラーにすぐれた適性を示していただけに、同様にここでの歌唱も聴き逃せないところです。「かつてないほどスコアに忠実でありながら、ハイティンクによる個々のテンポ設定、リズム、音量、凝集と色彩の選択はほとんど衝撃的とおもわせるものでした。」(シカゴ・サン・タイムズ)と伝えられるように、このたびの模様もまたおおいに期待をつなぐ内容といえるでしょう。録音:2008年11月20、21、22 & 25日シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ) プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン エンジニア:クリストファー・ウィリス

DYNAMIC

CDS 623
\2200

カヴァッリ:
 6声のマニフィカト
 10声のマニフィカト
 10声のカンツォーナ
 8声のマニフィカト
 8声のマニフィカト
 10声のマニフィカト
 私は喜び(ラエタトゥス・スム)
 12声のカンツォーナ
 主は言われた(ディクスィット・ドミヌス)

ブルーノ・ジーニ(指)
アンサンブル・ラ・ピファレスカ,
クレーマ・クラウディオ・
 モンテヴェルディ合唱団

モンテヴェルディの愛弟子、カヴァッリの宗教作品集

録音:2008年10月,アッバディーア・チェッレート
71'48

フランチェスコ・カヴァッリ(1602−1676)は、モンテヴェルディの一番弟子として名前は有名なものの、録音は決して多くはありませんでした。このCDにはカヴァッリのマニフィカトが5曲、カンツォーナが2曲収録されています。指揮者、合唱指導者のジーニは、カヴァッリの第一人者。クレーマのモンテヴェルディ合唱団は、1986年にジーニによって創設された合唱団で、2007年には英国のカンタベリー大聖堂に招かれています。

CDS 632
\2200

“ローマ 1670”
 ロナーティ:シンフォニア イ短調
  (2つのヴァイオリンと通奏低音)
 コレッリ:ソナタ ニ長調
  (ヴァイオリンと通奏低音))
 ストラデッラ:疑い,
  キプロスの玉座を棄て,私を支えて
 マンネッリ:ソナタ第1番「ラ・フォッジャ」
  Op.2-1(2つのヴァイオリンと通奏低音)
 作者不詳:ソナタ イ短調(ヴァイオリンと通奏低音)
 ロナーティ:シンフォニア ハ長調,
   パルティータ ト長調

マリア・パルンボ(指,cemb)
イル・コンチェルト・ダリアンナ
クリスティアーナ・アルカーリ(S)
ロベルト・スタッチョーリ(T)

珍しい17世紀後半のローマの音楽をあれこれ

録音:2006年11,12月
60'11

17世紀後半にローマで活躍した作曲家の作品が集められています。ご存知アルカンジェロ・コレッリ(1653−1713)、数奇な運命を辿った鬼才アレッサンドロ・ストラデッラ(1639−1682)は有名でしょう。カルロ・マンネッリ(1640−1697)は、年齢こそコレッリより一回り上ですが、ローマの楽壇ではヴァイオリンの同僚で、共に第1ヴァイオリンのトップを務めた人物。カルランブロージョ・ロナーティ(1645頃−1720)は、フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687−1762)が若き日にミラノで師事した師匠として知られています。コンチェルト・ダリアンナは、1990年代末にローマで結成された古楽団体。ほとんどが世界初録音です。


FARAO

B 108039
¥2400

シューベルト、未完成ピアノ・ソナタ集
 シューベルト:ピアノソナタ ヘ短調、D625
 ピアノソナタ ハ長調、D279
 ピアノソナタ ホ短調、D566
 ピアノソナタ ハ長調、レリーク D840

ギッティ・ピルナー(Pf)
DDD 73’30
20数曲のシューベルトのピアノソナタのうち、約半数は未完成。未完成といってもシューベルトの魅力をチェリビダッケやケンペと共演していたピルナーのピアノでたっぷり味わえます。

HAENSSLER

93 251
\2400→¥2190
ドヴォルザーク:
 交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
 序曲「謝肉祭」Op.92
・ボーナスCD (74’03”)
 「ザ・ベリー・ベスト・オブ・ノリントン」
 ハイドン:交響曲第104番ニ長調「ロンドン」〜第1楽章
 モーツァルト:交響曲第40番ト短調〜第3楽章
 ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調〜第2楽章
 ベルリオーズ:幻想交響曲〜第2楽章
 シューベルト:交響曲第9番ハ長調「ザ・グレイト」〜第2楽章
 メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調「イタリア」〜第4楽章
 シューマン:
  交響曲第4番ニ短調〜第3楽章
 ブルックナー:
  交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」〜第3楽章
 チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調〜第3楽章
 マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」〜第3楽章
サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
ピリオド・アプローチをいち早く導入した手兵シュトゥットガルト放送響とともに、従来のレパートリーに新風を送り込み、つねにあらたな時代を切り開いてきたロジャー・ノリントン。自身が75歳の誕生日を迎える2009年に、またとないプログラムをぶつけてきました。ドヴォルザークの「新世界」は、思えば当コンビでこれまで録音のなかったことが不思議なくらいの大名曲。有名な第2楽章ラルゴなど、クラシック・ファンのみならず幅広いファンを持つとびきりの名曲をどのように聴かせてくれるのか、この上なく楽しみな内容といえるでしょう。なお、当アルバムには、2009年秋にリリース予定のハイドン・セットより「ロンドン」の第1楽章そのほかを収めた、ボーナスCD「ザ・ベリー・ベスト・オブ・ノリントン」が付属します。ノリントンとシュトゥットガルト放送響のこれまで11年間に渡る成果を手軽に楽しめるつくりで、巨匠ノリントンの入門篇として最適な内容といえるでしょう。録音:2008年7月9−11日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ)
=トラックタイム=
・「新世界より」Ⅰ.11’49”+Ⅱ.11’54”+Ⅲ.7’25”+Ⅳ.11’24”=TT.42’32”
・序曲「謝肉祭」9’21”

93 241
¥2400

(1)ベルリオーズ:交響曲「イタリアのハロルド」Op.16
(2)ベルリオーズ:「ファウストの劫罰」よりハンガリー行進曲
 「ファウストの劫罰」より妖精の踊り
 「ファウストの劫罰」より鬼火のメヌエット
 「トロイアの人々」より王の狩りと嵐

(1)ジャン=エリク・スーシ(Va)
(1),(2)シルヴァン・カンブルラン(指)
 バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
  (旧称:SWR南西ドイツ放送交響楽団)

(1)録音:2002年1月14&15日フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)
(2)録音:2007年7月5日、10日フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)
DDD ステレオ 66’06”
カンブルランが取り組むベルリオーズのシリーズに、交響曲「イタリアのハロルド」が登場します。
パガニーニの委嘱が作曲の契機となった「イタリアのハロルド」は、波瀾万丈の「幻想交響曲」に似て標題的な内容と、自意識過剰なベルリオーズらしく自叙伝的な性格を持つ作品であり、また、ヴィオラ独奏より受け継がれるハロルドの固定楽想が全篇を通じて用いられる点も共通しています。
ここまでha¨nsslerより劇的交響曲「ロメオとジュリエット」、序曲集と歌曲集、またGlor Classicsからは「レクィエム」と「キリストの幼時」を発表し、ベルリオーズのエキスパートを自認するカンブルランだけに、ここでも快活なるアレグロ楽章や、激情と狂乱の錯綜するフィナーレを独特の濃密な美感をもって描いてゆくものと期待されます。
さらに、カップリングのナンバーがまた強力で、絢爛たる「ハンガリー行進曲」や「王の狩りと嵐」、精妙な色彩を放つ「妖精の踊り」など、カンブルランの色彩のセンスが際立つ内容となっているとおもわれます。
なお、「イタリアのハロルド」でヴィオラ独奏を受け持つスーシは、アルバン・ベルク四重奏団のハット・バイエルレに師事した当オケの首席奏者。

93 253
¥2400→¥2190

「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.5」
(1)ファリャ:バレエ「三角帽子」〜8曲
 序奏 / [第1部] 昼下がり / 粉屋の女房の踊り / ぶどう /
 [第2部] 近所の人たちの踊り / 粉屋の踊り / 代官の踊り / 終幕の踊り
(2)プロコフィエフ:バレエ「道化師」組曲Op.21bis

(1)オフェリア・サラ(S)
 ファブリス・ボロン(指)
(2)キリル・カラビツ(指)
(1),(2)バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
  (旧称:SWR南西ドイツ放送交響楽団)

(1)録音:2008年5月26ー28日フライブルク・コンツェルトハウス / マインツ・ラインゴルトハレ(ライヴ・ステレオ)
(2)録音:2009年5月7日フライブルク・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)
DDD ステレオ 76’24”
不世出の興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団ゆかりの傑作をたどるシリーズの第5弾は、最新録音で聴くフランスとウクライナの気鋭指揮者ふたりによるファリャとプロコフィエフ。
1965年パリに生まれたファブリス・ボロンはザルツブルクのモーツァルテウムでギーレンとアーノンクールに師事したフランスの指揮者。1994年から98年にかけてフランダース交響楽団の首席指揮者を務め、1998年より2003年にかけてケムニッツ歌劇場の副音楽監督を務めたのち、2006/07および2007/08シーズンには当オケのほか、ライプツィヒ放送響、SWRシュトゥットガルト放送響、ベルリン・コンツェルトハウス・オーケストラ、ルクセンブルク・フィル、ベルン響などに出演、2008/09シーズンからはフライブルク歌劇場の音楽監督に就任しています。バレンシア生まれのソプラノ、サラを迎えたファリャはオケを存分に鳴らし切りじつに壮快、エネルギッシュな指揮ぶりが目に浮かぶようです。
いっぽう、1976年キエフ生まれの指揮者キリル・カラビツが取り上げるのは、プロコフィエフの「道化師」組曲。当オケをはじめ、ヒューストン響やロサンジェルス・フィル、ボルドー・アキテーヌ管に定期的に客演を重ねるカラビツは、オールソップのあとを受けて2009/10シーズンより、ボーンマス響の第13代首席指揮者に就任することが決まっています。けたたましい音響とモダニズムの先鋭的作風で知られるプロコフィエフ初期の傑作に、大胆に若い感性をぶつけているのが聴きどころといえるでしょう。

93 221
\2400
ケクラン:
 バンダール・ログ Op.176
 バッハの名前による音楽の捧げもの Op.187
ハインツ・ホリガー(指)
シュトゥットガルトSWR放送交響楽団

ホリガーの指揮で、ケクラン!

録音:2007年9月11-13日,2008年8月31日 68'04

近代フランスの作曲家、シャルル・ケクランの代表作2曲を、オーボエ奏者として高名なハインツ・ホリガーが指揮しました。「バンダール・ログ」は、ケクランの代表作の一つで、ラドヤード・キップリングの「ジャングル・ブック」に基づいた一連の作品の一つ。「バッハの名前による音楽の捧げもの」は、12曲からなる大作。題名通り、B-A-C-Hの音形をもとに展開させた様々なスタイルの音楽で、オンドマルトノも加わった大編成のオーケストラの美しい色彩は聞き物です。作曲家、指揮者としても高名なホリガーが明晰な音楽を作り上げています。

93 236
\2400
ヴォルフガング・リーム・エディション第4集
 神とは何か、描かれざる絵 、女/声
シルヴァン・カンブルラン(指)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団,
SWRヴォーカルアンサンブル(神とは何か)
フリードリヒ・ゴルトマン(指)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
  (描かれざる絵)
イゾルデ・ジーベルト(S),
カルメン・フギス(S),
ミヒャエル・ギーレン(指)
バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団
  (女/声)

カンブルラン、ギーレンの音源!  リーム・エディションの第4集!

録音:2007年11月2-5日(神とは何か),1991年3月21日(描かれざる絵),1989年10月17日(女/声)
69'30
ヴォルフガング・リーム・エディションの第4集です。今回もSWRの優れた音源を用いています。「神とは何か」は合唱とオーケストラのための作品。「描かれざる絵」という題名は、ドイツの画家エミール・ノルデ(1867−1956)が、第二次世界大戦中にナチスに活動を禁止された際、監視の目を逃れて描いた小さなサイズの水彩画のこと。ノルデは後年にこれらを通常サイズの油絵で書き直すつもりでいたのですが、実現したものは僅かでした。曲はそのイメージに基づいた管弦楽曲です。「女/声」1989年、ドナウエッシンンゲン音楽祭で初演された作品。

93 231
\2400
カーター 合唱作品集
 タランテラ、陽気にやろう、標章、
 音楽家はいたるところで格闘する、
 音楽に、収穫の家、ほか

マーカス・クリード(指)
シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブル
アンドレアス・グラウ(P)
ゲッツ・シューマッハー(P)

クリード&SWRV、カーターに挑む!

録音:2008-2009年58'49

エリオット・カーターの合唱作品を8曲収録。大半は1930,40年代の作品です。合唱指揮の王者マーカス・クリードが、シュトゥットガルトSWRヴォーカルアンサンブルの優秀な合唱を見事に操っています。

98 552
\2300→¥2090
メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」
 録音:2009年3月30&31日
  エッペルハイム、ルドルフ・ヴィルト・ハレ(セッション)
メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第11番ヘ長調
 録音:2009年4月2&3日
  エッペルハイム、ルドルフ・ヴィルト・ハレ(セッション)
=「スコットランド」のトラックタイム=
 Ⅰ14’13”+Ⅱ4’24”+Ⅲ8’51”+
 Ⅳ(6’37”+1’56”)=TT.36’01”
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団
2009年のアニヴァーサリー・イヤーもたけなわ、ファイによるメンデルスゾーン・シリーズにいよいよ「スコットランド」が登場します。2009年3月に録音されたばかりのファイによる「スコットランド」。前作の「宗教改革」の記憶もそのままに、第1楽章の序奏や第3楽章アダージョでは、ノンヴィブラートの弦により、透き通るようなひびきがいっぱいに拡がり心を奪われます。ところがファイの本領が十二分に発揮されるのは第1楽章も主部に入ってから。音を割ったホルンの効果やティンパニの猛攻など、アジタートの指定どおりに速めのテンポでたたみかけて、想像以上の激烈ぶり。たとえば、コーダで冒頭の主題が回帰してくるところでグッとテンポを落として、テンポ・ルバートのギアチェンジをあざやかに決めてくるあたり、手に汗握る興奮度満点の内容となっています。なお、カップリングには2009年4月録音のシンフォニア第11番を収録しています。
98 592
(2CD)
\4000
ヘンデル:オラトリオ「アレクサンダーの饗宴」 ロルフ・ベック(指)
シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭O&Cho、
アネタ・ミハーリョヴァー(S)、
ヤナ・マモノヴァ(S)、
おかむら・ちゆき(S)、
ルチア・ドゥショニョヴァー(Ms)、
カロリーナ・シコラ(Ms)、
ベンジャミン・ブラン(T)、
ヴィアール・ヴィトル(Bs)
巨匠ヴァント時代にハンブルク北ドイツ放送響のインテンダントを務め、近年は指揮者としての活動も注目されるロルフ・ベック。声楽の扱いに定評あるベックがヘンデルのオラトリオを振った興味深いディスクが登場します。数あるヘンデルのオペラ・オラトリオの中で、生前に全曲出版されたのは2曲のみで、そのうちの1つが、この「アレクサンダーの饗宴」でした。オペラからオラトリオへと、作曲の中心が移り変わったこの最初の曲を、ドライデンの優れた詩に想像力を刺激されたヘンデルは、その持てる全ての力を駆使し、変化に富む色彩豊かな音楽ドラマに創り上げています。厳しい選抜を経て編成された、高いレベルにある音楽祭合唱団は、合唱の比重が高いこの曲を非常に好演しています。なお、初演の際、演奏されたので同時収録されることの多い、同名の有名なハ長調の合奏協奏曲は、この録音には収録されていません。録音:2009年3月20-23日シュロス・キール(ライヴ)
98 577
\2300→¥2090
メンデルスゾーン:交響曲第2番変ロ長調Op.52「讃歌」 エレオノーレ・マルグエッレ(S)
ウルリカ・ストレムステッド(Ms)
マルクス・シェーファー(T)
ドイツ室内合唱団
マルクス・メルヒオーリ(合唱指揮)
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団
2009年のアニヴァーサリーにおける注目の的、ファイによるメンデルスゾーン・シリーズがついに完結となります。これまで器楽作品をもっぱら取り上げてきたファイにとって、声楽つきの作品ということでも注目される交響曲第2番。3楽章からなるシンフォニアのあと、ソリストと合唱をともなう巨大な第2部で締め括られる特徴的な構造により、ベートーヴェンの第9交響曲を想起させるともいわれますが、いみじくも作曲者自身による「讃歌−聖書の言葉による交響カンタータ」のタイトルが示すように、そして、なによりここに聴かれるピリオド・アプローチの生み出すきびきびとした音楽づくりは、メンデルスゾーンが理想としていたJ.S.バッハの宗教曲へと連なるオマージュとしての姿をかつてなく明らかにするものといえるでしょう。また、ファイの意向と思われますが、ホグウッドやヴァイルらとの共演を重ねたソプラノのマルグエッレや、同じくヤーコプスにクイケン、マクリーシュやアーノンクールとの共演も多いシェーファーなど、古楽の経験ゆたかな独唱陣の起用も、古典との親近性を無理なく感じさせるポイントとなっています。録音:2009年3月25&26日ハイデルベルク、シュタットハレ・コングレスハウス(ライヴ)

93 252
(4CD)
\7500→¥6990

「ハイドン:ロンドン交響曲集(全12曲) / ノリントン」
 交響曲:
  [CD 1] 72'11"
   第93番ニ長調Hob.I-93 (21'51")
   第97番ハ長調Hob.I-97 (24'15")
   第101番ニ長調Hob.I-101「時計」 (25'31")
  [CD 2] 73'19"
   第94番ト長調Hob.I-94「驚愕」 (22'03")
   第98番変ロ長調Hob.I-98 (27'21")
   第102番変ロ長調Hob.I-102 (23'47")
  [CD 3] 78'02"
   第95番ハ短調Hob.I-95 (20'18")
   第100番ト長調Hob.I-100「軍隊」 (28'08")
   第103番変ホ長調Hob.I-103「太鼓連打」 (29'28")
  [CD 4] 73'49"
   第96番ニ長調Hob.I-96「奇蹟」 (24'53")
   第99番変ホ長調Hob.I-99 (21'47")
   第104番変ホ長調Hob.I-104「ロンドン」 (27'00")

サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団

2009年最新録音 アニヴァサリー・イヤーの掉尾を飾る話題盤 ノリントン&シュトゥットガルト放送響 ハイドンの「ロンドン・セット」全曲

録音:2009年9月7-12日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ヘーゲルザール(シュトゥットガルト音楽祭2009ライヴ)、ステレオ

ハイドン歿後200年のアニヴァーサリーを締め括るのはこれしかない!ノリントン率いるシュトゥットガルト放送響による「ロンドン・セット」が一挙にBOXセットで登場します。ノリントンはシュトゥットガルト放送響と、首席指揮者に就任した翌年の1999年にも第104番のライヴ録音(93.011)をおこなっていますが、このたびは第104番を含めたすべてが2009年の最新録音となっています。
持ち前の「ピュア・トーン」を武器につぎつぎと作品のイメージを一新し、とりわけベートーヴェンやモーツァルトといった古典派の作品で最高の成果を収めてきた当コンビによるハイドンとくれば、そもそも相性は悪かろうはずがありません。
フレージングはより徹底され、音を割ったブラスやケトル・ドラムも意表を突くというよりむしろ必然とさえおもえるほど自然で効果満点。前作ドヴォルザークの「新世界より」(93.251)も深化を続けるアプローチを実感させる内容でしたが、ハイドンの「ロンドン・セット」はフレッシュでエレガント、あたたかなぬくもりと、なにより音楽の喜びと楽しさを授けてくれるもの。これこそ10年間の集大成と呼ぶにふさわしく、ベートーヴェンやモーツァルトに匹敵する最大のヒット作となる予感さえ感じさせるものとなっています。なお、すべての曲の終演後に拍手が入ります。約22ミリ厚のクラムシェル・ボックス仕様。

98 200
 (9CD)
\7950

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集

CD1(98201)
・ピアノ・ソナタ第5番ハ短調 Op.10-1
・ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2
・ピアノ・ソナタ第7番ニ長調 Op.10-3
・ピアノ・ソナタ第8番ハ短調『悲愴』Op.13

CD2 (98202)
・ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
・ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2
・ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3

CD3 (98203)
・ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7
・ピアノ・ソナタ第9番ホ長調 Op.14-1
・ピアノ・ソナタ第10番ト長調 Op.14-2
・ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1
・ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op49-2

CD4 (98204)
・ピアノ・ソナタ第12番変イ長調 Op.26
・ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 Op.27-1
・ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調『月光』 Op.27-2
・ピアノ・ソナタ第15番ニ長調『田園』Op.28

CD5 (98205)
・ピアノ・ソナタ第16番ト長調 Op.31-1
・ピアノ・ソナタ第17番ニ短調『テンペスト』Op.31-2
・ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調『狩』Op31-3

CD6 (98206)
・ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22
・ピアノ・ソナタ第21番ハ長調『ワルトシュタイン』Op.53
・ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調『熱情』Op.57

CD7 (98207)
・ピアノ・ソナタ第22番ヘ長調 Op.54
・ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調 Op.78
・ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調『ハンマークラヴィーア』 Op.106

CD8 (98208)
・ピアノ・ソナタ第25番ト長調 Op.79
・ピアノ・ソナタ第26番変ホ長調『告別』Op.81a
・ピアノ・ソナタ第27番ホ短調 Op.90
・ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101

CD9 (98209)
・ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
・ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
・ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111

ゲルハルト・オピッツ(P)

録音:2004-2006年
ベートーヴェンといえばオピッツ、オピッツといえばベートーヴェン。1994年NHKの『ピアノ・レッスン』、2005年から日本で進められている全32曲連続演奏会、そしてHa¨nsslerの録音など、ベートーヴェン演奏の確固たる地位を確立しているオピッツ。順調にリリースされているオピッツのベートーヴェン・シリーズですが、遂に全集となって日本先行発売を致します。ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集の名盤とされている師ケンプとバックハウスをまさに引き継ぐ、近年のスタンダード的アルバムです。
 完璧なタッチ、確かな表現力、穏やかで真摯な演奏は、ストレートにベートーヴェンの音楽が聴き手に浸透します。このあとはシューベルトの録音が予定されており、ますます円熟の極みにあるピアニズムを聴かせてくれることでしょう。
★以前ご案内致しました国内仕様盤(KDC 8001)は在庫がなくなり次第終了となります。


HMF

HMU 907484
\2600

シューベルト:歌曲集「冬の旅」(全曲)D911
 〔おやすみ、風見の旗、凍った涙、かじかみ、菩提樹、
 溢れる涙、川の上で、回想、鬼火、憩い、春の夢、孤独、
 郵便馬車、霜おく頭、からす、最後の希望、村で、あらしの朝、
 幻覚、道しるべ、宿屋、勇気、幻の太陽、辻音楽師〕

マーク・パドモア(テノール)
ポール・ルイス(スタインウェイ・ピアノ)

深々と冷え込む冬、どんよりと暗い空の下、ただただ雪を踏みしめて歩を連ねる旅人としての「私」の独白から始まる「冬の旅」。ピアノの前奏、それにつづくパドモアの声は、早くも聴衆を凍てつく冬の世界へと引きずりこみます。パドモアは、「私」として、そして同時に、恋にやぶれずたずたになった「私」を非常に冷静に傍観する第三者として、この物語をすすめます。聴衆は、時にパドモア自身が主人公に思え、その主人公に共感して世界に足を踏み入れると、急にその主人公がふっと姿を消し、自分が冷たい世界に閉じ込められてしまったかのような、非常に不思議な感覚世界へと連れて行かれます。5曲目の有名な「菩提樹」も、やさしさよりも悲しい思い出が勝った演奏。「春の夢」も、あたたかな雰囲気は束の間、すぐに絶望の闇へと引き戻されます。すべてシューベルトが作曲した時の調性で歌われているのもポイントで、深い集中が一貫して続き、時に気が狂いそうな絶望の淵まで追いやられるような気分になりますが、最後には通常の世界の入り口へと連れ戻されているような感じがするから不思議です。パドモアの透徹した声と美しい言葉の発声、そしてピアノのとのアンサンブルは完璧。2008年6月の東京での来日公演で(ピアニストはイモジェン・クーパーでした)素晴らしい「冬の旅」を聞かせてくれたパドモア。パドモアの上手さは、ヘレヴェッヘ指揮の受難曲のエヴァンゲリスト役などでも広く知られるところですが、あらためてその芸の確かさに胸を打たれる1枚です。録音:2008年11、12月 74’18

HMC 902052
\2600→¥2390

プレイエルの家にて
 ショパン:
  1.アンダンテ・スピアナートop.22ト長調 2.バラード第3番 op.47 変イ長調
  3.ノクターンop.48-1 4.ノクターンop.48-2 5.前奏曲op.28-13
  6.前奏曲op.28-11 7.前奏曲op.28-4 8.前奏曲op.28-9 
  9.練習曲op.25-1 10.練習曲op.25-2 11.練習曲op.25-12 
  12.ノクターンop.9-2 13.ノクターンop.27-2 14.前奏曲op.45
  15.前奏曲op.28-15 16.マズルカKK IIb-5 17.マズルカop.41-2
  18.マズルカop.41-3 19.即興曲op.51 20.ワルツop.42

アラン・プラネス(ピアノ/プレイエル社製1836年)

ショパンが1842年2月21日、パリのプレイエル邸で行ったリサイタルを再現したアルバム。ショパンも演奏したかもしれない、1836年プレイエル社製のピアノを用いて、名人プラネスが美しくショパンの世界を奏でます。バラード第3番も、このピアノで聴くと、現代のピアノで聴くのとはかなり印象が違います。ショパンが人前で演奏するのをあまり好まなかった、という話が残っていますが、これは、ショパンの性格もあるかもしれませんが、ピアノの演奏効果にもあったのかもしれない、などと想像しながら聴いてみるのも興味深いかもしれません。録音:2009年3月

HMU 907505

「衝撃のヴァン・クライバーン国際コンクール・ライヴ/辻井伸行」
 1.ショパン:練習曲作品10 より
     第1番ハ長調、第2番イ短調、第3番「別れの曲」ホ長調、
     第4番嬰ハ短調、第5番「黒鍵」変ト長調、第6番変ホ短調
 2.ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第29 番「ハンマークラヴィーア」変ロ長調 op.106 
 3.リスト:「ラ・カンパネッラ」(パガニーニによる超絶技巧練習曲集より第3 番嬰ト短調)
 4.ジョン・マスト(John Musto):
    即興曲とフーガ(ヴァン・クライバーン国際コンクール委嘱新作/新曲演奏課題曲)
ピアノ:辻井伸行
日本仕様の直輸入盤、国内盤とリリースされている辻井伸行のコンクールのライヴ演奏。海外流通盤の取り扱いを開始します。内容、盤はすべて同じ、装丁やブックレット等には一切日本語表記が入りません。録音:2009年第13回ヴァン・クライバーン国際コンクール(ライヴ)
HMC 992039
(2CD+DVD)
\3600→¥3290
ハイドン:「天地創造」 ユリア・クライター(S ガブリエル,エファ)
マキシミリアン・シュミット(T ウリエル)
ヨハネス・ヴァイサー(Br ラファエル,アダム)
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロックオーケストラ,
RIAS室内合唱団
ハイドン・イヤーに真打登場です!大評判となった「四季」から5年、ヤーコプスがハイドンの「天地創造」を録音!期待を上回る充実した演奏です。今回もフライブルク・バロックオーケストラを起用、柔らかく自由な音楽性でありながら、質感も十分ある響きはまさにハイドンに最適です。歌手は、バロック音楽から近代ものまで幅広く活躍している、ドイツの超美声ソプラノ、クライター。バリトンは、ヤーコプスが「ドン・ジョヴァンニ」の主役に抜擢して話題となったヴァイサー。そしてテノールには、ここ数年で人気急上昇中のドイツの美声テノール、シュミットを起用。瑞々しいシュミットのテノールは聞きものです。RIAS室内合唱団の精緻な合唱も最高。名盤のひしめく「天地創造」の中にあっても、ずば抜けて高いクオリティの新録音です!録音:2009年1月 初回限定仕様、ハイドンにまつわる23分の特典DVD付。

HMX 2907541
(5CD)\5700→¥5290

THE ART OF THE VIOLIN〜アンドルー・マンゼ・スペシャル・ボックス
 [CD1-CD2]
  コレッリ:ヴァイオリン・ソナタOp.5全集
 [CD3]
  ヴィヴァルディ:
   ヴァイオリン協奏曲「海のあらし」RV253、
   「イル・ピアチェーレ」RV180、RV552、RV540、RV558、
   シンフォニアRV149
 [CD4]
  ルベル:ヴァイオリン・ソナタ集
 [CD5]
  モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲集
   第3番ト長調K.216、
   第4番「軍隊」ニ長調K.218、
   第5番「トルコ風」イ長調K.218

アンドルー・マンゼ(Vn, 指揮)
[CD1-CD2]
リチャード・エガー(Cemb)
[CD3]
エンシェント室内管弦楽団
[CD4]
リチャード・エガー(Cemb) 
ヤープ・テル・リンデン(Gamb)
[CD5]
イングリッシュー・コンソート
バロック・ヴァイオリンの鬼才としていつもエッジの効いた演奏を聴かせて来てくれたアンドルー・マンゼ。彼の名演の数々がぎゅっとつまったボックスセットの登場です。ルベルで魅せる鬼才ぶり、また、コレッリでの神がかりな世界は、今聴いても鮮烈そのものです。マンゼのソロを支えるエガーやアンサンブルも刺激的な演奏を展開しています。

HMX 2907536
(5CD)\5700→¥5290

THE ART OF THE LUTE〜ポール・オデット・スペシャル・ボックス
 [CD1]
  カプスベルガー:「気高きドイツ人」(ティオルバのドイツ人)
 [CD2]
  チェアバリーのハーバート卿のリュート写本〜17世紀リュート曲集
 [CD3]
  ダウランド:リュート作品全集Vol.1
 [CD4]
  モリナーロ:リュート作品集(全26曲)
 [CD5]
  J.S.バッハ:リュート曲集第1集
   1.シュスター氏のためのリュート用作品イ短調BWV 995
    (原曲:無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調) 
   2.パルティータ ヘ長調BWV1006a
    (原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調) 
   3.ソナタト短調BWV1001
    (原曲:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調)

ポール・オデット(リュート、キタローネ)

リュートの神様的存在、ポール・オデット。「リュートという楽器にかつて触れたことのあるどの演奏家の誰よりも抜きん出た天才」と称されています。オデットの様々な魅力を味わい尽くすのに絶好のボックスセットの登場です。廃盤になってしまって久しいダウランドが含まれているのも貴重。[CD1]録音:1989年11月
HML 5901257
(3CD+フルカラー豪華ブックレット)
ジャン=バティスト・リュリ(1632〜1687):
 歌劇『アティス』(全曲)
ウィリアム・クリスティ(指揮)
レザール・フロリサン
ギ・ド・メイ(T/アティス)
ギュメット・ロランス(Ms/シベル)
アニェス・メロン(S/サンガリート)
ジャン・フランソワ・ガルディユ(Bs/セレヌス)
ジャック・ボナ(Bs/イダス)
フランソワーズ・スメラーズ(S/ドリス)
ジル・ラゴン(T/「眠り」(ヒュプノス))
ジャン=ポール・フシェクール(T/モルフェ)
ベルナール・ドゥルトレ(Bs/フォベトール)
ステファン・マツェイェフスキ(Br/ファンターズ)
リュリやシャルパンティエら、フランス・バロックの音楽の魅力を現代に鮮やかに蘇らせたパイオニア団体、レザール・フロリサンが結成されて今年で30周年を迎えます。これを記念して、リュリの最大傑作「アティス」の世界初録音盤(平成元年度レコード・アカデミー賞音楽史部門受賞)が、豪華装丁でよみがえります。奇怪な神話に基づき、類稀なる美青年アティスがその美しさゆえ多くの女性の結わくと嫉妬にふりまわされ、ついには死に至るまでを父親との倒錯愛もからめて進行します。リュリの音楽はきわめて流麗。クライマックスの「復讐の場」をはじめ、クリスティの指揮も緊張感にあふれていて実に見事です。歌唱陣も充実のメンバーですが、器楽パートにクリストフ・ルセやヒューゴ・レーヌらの名が連なっていてこれまた豪華。録音から20年以上経っていますが、録音のクオリティ、演奏の鮮烈さは他では得がたいものとなっています。録音:1987年1月
HMA 1951095
\1500
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704):
①牧歌劇『アクテオン』
 ドミニク・ヴィス(カウンターテナー/アクテオン)、
 アニェス・メロン(S/ディアナ)、
 ギユメット・ローレンス(Ms/ジュノン)
②『強制された結婚』のためのアンテルメード
 ドミニク・ヴィス(カウンターテナー)、
 ミシェル・ラプレニー(T)、
 フィリップ・カントール(Br)
ウィリアム・クリスティ(指揮)
レザール・フロリサン
狩り、それも鹿狩りは、特にフランス貴族社会における最大の娯楽でした。しかもそれは現代にまで続いている根強い伝統です。牧童の代わりに狩人を主人公としているところにこの作品の特徴が窺われます。テーベの若い狩人アクテオンが鹿狩りに行き、偶然狩りの女神ディアナが水浴びしているところを見てしまいます。怒ったディアナは狩人を鹿の姿に変えてしまい、かれは哀れにも自分が飼っていた猟犬に噛み殺されてしまう——というお話。アクテオンを歌うドミニク・ヴィスの繊細優雅ながらもクセのある歌い方が魅力です。★モリエールの戯曲『強制された結婚』が1672年に再演された時に、その付帯音楽として書かれたアンテルメードは、前後2部からなる間奏曲。特別な筋は持たず、時折イヌなどの動物が登場して聴き手を楽しませます。こちらもヴィスが演技心たっぷりに聴かせます。録音:1982年4月ADD 46’45
HMA 1951416
\1500
ミシェル=リシャール・ドラランド(1657-1726):プティ・モテ集
 ・独唱者(と合唱)のためのミゼレーレ(1867)
 ・衛兵の寝ずの番はむなしい
 ・同情と共感
 ・第4の歌
ルイ・ルメール(1693/4-c.1750):
 ・マリアは天に昇らせたもう
ジャン=バティスト・モラン(1677-1754):
 ・レジーナ・チェリ
ウィリアム・クリスティ(指揮)
レザール・フロリサン
ソプラノ:ヴェロニク・ジャンス、
サンドリーヌ・ピオー、
ノエミ・リーム、
アルレッテ・シュタイアー
ソリストと小規模な器楽アンサンブルのために書かれた「プティ・モテ」集。ドラランドは、リュリらに代表されるヴェルサイユの華麗な雰囲気を受け継ぎつつも、室内向きの繊細な表情の魅力的な作品を残しました。録音:1990年9月、1992年2月
HMA 1951068
\1500
モンテヴェルディ:
 マドリガーレ曲集 第7巻/
 第8巻「愛と戦いのマドリガーレ集」より
 ①他の者は軍神マルスについて歌えばよい(マリーニ詩)〜
  6声、ヴァイオリンと通奏低音による〔第8巻〕
 ②ああ、フィリーデ、なぜ君は逃げるのか〜
  3声、通奏低音による〔第8巻〕
 ③金色の髪よ〜4声、ヴァイオリンと通奏低音による〔第7巻〕
 ④今や天も地も(ペトラルカ詩)〜
  6声、ヴァイオリンと通奏低音による〔第8巻〕
 ⑤ニンフの嘆き(リヌッチーニ詩)〜
  4声、通奏低音による〔第8巻〕
 ⑥敵が取り巻いている〜3声、通奏低音による〔第8巻〕
 ⑦愛の神よ、どうしたらいいのか〜
  4声、ヴァイオリンと通奏低音による〔第7巻〕
 ⑧ティルシとクローリ(ストリッジョ詩)〜
  5声、器楽合奏によるバロ〔第8巻〕
ウィリアム・クリスティ(指揮)
レザール・フロリサン
ルネサンスからバロックへの大きな転換点に立つ巨人、モンテヴェルディ。彼が生涯にわたって書き続けた分野を見ると、自らの手で様式上の大転換をなしとげたことがわかる。「戦いと愛のマドリガーレ集」として有名な第8巻を中心にセレクトされた、華やかな雰囲気にあふれた珠玉の1枚です。録音:1980年12月
HMA 1951238
\1500
カンプラ:フランス語によるカンタータ集
 ①「アリオン」
 ②「アモルとヒュメナイオスの争い」 
 ③「女たち」
 ④「アエネアスとディド」
ウィリアム・クリスティ(指揮)
レザール・フロリサン
〔ジル・フェルドマン(S)
ドミニク・ヴィス(C-T)
ジャン=フランソワ・ガルデル(Br)
ジョン・ハロウェイ(Vn)
フロランス・マルゴワール(Vn)
ヴァルター・ライター(Vn)
ロベール・クレール(Tr-Fl)
スティーヴン・スタッブズ(テオルボ)
エリザベート・マティファ(Gamb)〕
カンプラは、生前からオペラ作曲家として広く認められる存在でした。1708年に出版されたフランス語のカンタータ集の冒頭に、カンプラは次のような言葉を寄せています。「フランス音楽の繊細な部分と、イタリア音楽の生き生きとした部分を生かすよう留意した。(中略)私は、イタリア語のカンタータに比べてフランス語のカンタータを作ることには不利な点が多い、と多くの人々に忠告されたが、我々の言語は、美しさにすべてが勝る。また、我々の音楽は、人々が、称賛し、真似したいという衝動を禁じえない美しさを持っている。私はメロディ、表情、そして、私たちの言葉の美しさを保つことに細心の注意を払った。」フランス語の美しさ、繊細で生命力に満ちた美しいメロディを堪能できるカンタータ集となっています。録音:1986年1、3月
HMX 2962029
\2000→¥1790
ハイドン:
 ①交響曲第80番 ニ短調Hob.I:80
 ②ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIa:1
 ③交響曲第49番 ヘ短調 「受難」Hob.I:49
フライブルク・バロック・オーケストラ
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指、Vn②)
交響曲80番は、冒頭から、オペラの序曲を思わせる作品。名手ゴルツ率いるフライブルク・バロック・オーケストラの演奏は、強弱や表情も変幻自在、ワクワク感と激しさに満ちたものとなっています。そして録音が素晴らしい!瑞々しく響く弦の音色、ボワーンと伝わってくる木管の馬力ある音色に耳を離すことができません。ヴァイオリン協奏曲では、ゴルツのソロ・ヴァイオリンの腕の確かに思わず唸らされます。録音:2008年8月
HMX 2962022
(2CD)
\3400→¥3090
ハイドン:弦楽四重奏曲集op.33(全6曲)
[CD1]
 ①op.33-1 Hob.III:37 ロ短調
 ②op.33-2 Hob.III:38 変ホ長調 ③op.33-3 Hob.III:39 ハ長調
[CD2]
 ①op.33-4 Hob.III:40 変ロ長調 ②op.33-5 Hob.III:41 ト長調
 ③op.33-6 Hob.III:42 ニ長調
カザルス弦楽四重奏団
充実した作品群が、鑑賞者にとっても演奏者にとっても魅力のロシア四重奏曲集。カザルス弦楽四重奏団の瑞々しい感性が紡ぐ緻密なアンサンブルは見事。「冗談」と呼ばれることもあるop.33-2の終楽章も、楽器間でめまぐるしく駆け巡る音符群を見事に操りますop.33-3の「鳥」も、本当に鳥がさえずりあっているようで愛らしく、思わず微笑んでしまう出来栄え。カザルス弦楽四重奏団は、1997年に結成された若手アンサンブル。来日公演も予定されており、注目株のカルテットです。録音:2008年5、7月

HMX 2908336
(5CD)
特価!
\5700→¥5290

メンデルスゾーン・ボックス
[CD1]
 (1)付随音楽「真夏の夜の夢」全曲
 (2)序曲「フィンガルの洞窟」
[CD2]オラトリオ「聖パウロ」
[CD3]オラトリオ「エリヤ」Op.70

[CD1〜CD3]
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル、
コレギウム・ヴォカーレ、
シャンゼリゼ管弦楽団
[CD1]
サンドリーヌ・ピオー、
デルフィーネ・コロー(S)
[CD2]
メラニー・ディナー(S)
アンネッテ・マルケルト(Ms)
ジェイムス・テイラー(T)
マティアス・ゲルネ(Bs)
[CD3]
ペリテ・サロマ(Bs)
ソイレ・イソコスキ(S)
M.グローブ(A)
デルフィーネ・コロット(S)
J.M.アインシュレイ(T)
メンデルスゾーン生誕200年を記念して、ハルモニアムンディより、ヘレヴェッヘによる名演を3作品まとめたボックスセットの登場。「真夏の夜の夢」は、ピリオドオーケストラの風雲児的存在であったヘレヴェッヘとシャンゼリゼ管の意気軒昂ぶりに満ちています。意気揚々とした管楽器の音色は、今なお印象的に響きます。ピオーの若き歌声がまた聴けるのも嬉しいところ。ほかにも、廃盤となってしまっている名演「聖パウロ」が含まれているのも貴重。「エリヤ」は、冒頭から雷に打たれるような衝撃。歌唱陣も実にていねいな仕事ぶり。これらのオーケストラの美音ぶり、声楽・合唱陣の思わず背筋がゾクゾクするような美しいレガートは、まさにヘレヴェッヘ・マジック。劇的で激しい場面でも、音色の美しさと陶器のようになめらかなレガートは損なわれることなく、むしろ倍増しています。メンデルスゾーン・イヤーに嬉しいボックスセットです![CD1]録音:1994年2月 [CD2]録音:1995年10,11月 [CD3]録音:1993年2月 [5h10’36’’]

HMX 2908304
(29CD+歌詞データpdf収録CD-ROM)
特別価格
\ 9450→¥8990
完売

宗教音楽集大成
[CD1]キリスト教初期の賛美歌集
 アンブロジア聖歌、5世紀の聖歌、
 古代ローマの賛美歌(ビザンティン7-8世紀)、Beneventan(南イタリア)、賛美歌(7-11世紀)、
 モサラベ聖歌(7-11世紀)、古代ローマの賛美歌(6-13世紀)/
   マルセル・ペレス(指揮)、アンサンブル・オルガヌム

[CD2]グレゴリオ聖歌
 ・ユニベルシ・クィ・テ・エククスペクタント/ドミニク・ヴェラール(T)
 ・レクイエム/アルフレート・デラー(指揮)デラー・コンソート
 ・西暦1000年:この世の終わりのためのミサ曲〜アニュス・デイほか/アノニマス4
 ・カリクスティヌス写本(1150頃)より〜サンティアゴの奇蹟ほか/アノニマス4
 ・Cistercian聖歌(12世紀)/マルセル・ペレス(指揮)、アンサンブル・オルガヌム
 ・マグヌス・リベル・オルガニ(12世紀)/ポール・ヒリアー(指)シアター・オブ・ヴォイセズ

[CD3]ポリフォニーの誕生
 ・アキテーヌのポリフォニー(12世紀)(サン=マルシャル聖堂/リモージュ)
   マルセル・ペレス(指揮)、アンサンブル・オルガヌム
 ・ノートル・ダム楽派(12世紀)/ マルセル・ペレス(指揮)、アンサンブル・オルガヌム
 ・レオナン:プロプテル・ヴェリタテム/ ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
 ・ペロタン:Graduel Viderunt omnesほか/ ポール・ヒリアー(指揮)シアター・オブ・ヴォイセズ
 ・バンベルク写本のホケトゥス(13世紀)/ ポール・ヒリアー(指揮)、シアター・オブ・ヴォイセズ
 ・13世紀のマリアの歌/アノニマス4 ・ブルターニューのグラドゥアーレ(13,14世紀)/
   マルセル・ペレス(指揮)、アンサンブル・オルガヌム
 ・イギリスのレディー・ミサ(13, 14世紀)/ アノニマス4

[CD4]ポリフォニー芸術の爛熟
アルス・アンティカ
 [ノートル・ダム楽派]作曲者不肖Virgo flagellator
 [ペロティヌス楽派]作曲者不肖:Mors
   ポール・ヒリアー(指揮)、シアター・オブ・ヴォイセズ
 [14世紀の英国]
  Campanis cum cymbalis. Honoremus Dominam、
  Worldes blisse have good day (Benedicamus Domino)、
  Valde mane diluculo、Ovet mundus letabundus
   ポール・ヒリアー(指揮)、ヒリアード・アンサンブル
アルス・ノヴァ&前ルネッサンス
 ・デュファイ:アヴェ・レジナ・チェロルム/ オルランド・コンソート
 ・ダンスタブル:
   サルヴェ・スケマ・サンクティタティス、サルヴェ・サルス・セルヴロルム、
   カンタント・チェリ・アグミナ/
   オルランド・コンソート
 ・プルンマー:アンナ・マーテル・マトリス・クリスティ/
    ヒリアード・アンサンブル
ルネッサンス
 ・ジョスカン・デプレ:サルヴェ・レジーナ/
   シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指揮)
 ・クレマン・ジャヌカン:コングレガーティ・スント/
   アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、ドミニク・ヴィス(C-T)
 ・ウィリアム・バード:宗教歌集より/ デラー・コンソート、マーク・デラー
 ・ジェズアルド:トリブラシオネム・エ・ドロレム、エッケ・コモド・モリトゥール・ジュストゥス/
   ヘレヴェッヘ(指揮)、ヨーロッパ声楽アンサンブル
 ・ハンス=レオ・ハスラー:アド・ドミヌム/
   ヘレヴェッヘ(指揮)、ヨーロッパ声楽アンサンブル

[CD5]ルネッサンス中期のポリフォニー(1)
 ・マショー:ノートルダム・ミサ/
   ポール・ヒリアー(指)、エストニア室内フィルハーモニー合唱団
 ・ジョスカン・デプレ:ミサ・パンジェ・リングア/
   アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、ドミニク・ヴィス
 ・クレマン・ジャヌカン:ミサ「戦争」/
   アンサンブル・クレマン・ジャヌカン、ドミニク・ヴィス

[CD6] ルネッサンス中期のポリフォニー(2)
 ・ラッスス:ミサ「Tous les regretz」/
   ウエルガス・アンサンブル、パウル・ファン・ネーヴェル(指揮)
 ・パレストリーナ:ミサ・ヴィリ・ガリレイ/
   ヘレヴェッヘ
 ・ウィリアム・バード:4つの声のためのミサ/
   プロ・アルテ・シンガーズ、ポール・ヒリアー(指)

[CD7]バロックのプティ・モテ&グラン・モテ
≪グラン・モテ≫
 ・アンリ・デュモン(1610-1684) :メモラーレ/
   シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指)
 ・リュリ:怒りの日/ シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指)
 ・ドラランド:スーペル・フルミナ・バビロニス/
   レザール・フロリサン、クリスティ(指)
 ・シャルパンティエ:テ・デウム/ レザール・フロリサン、クリスティ(指)
≪プティ・モテ≫
 ・リュリ:アヴェ・チェリ/ レザール・フロリサン、クリスティ(指)
 ・ドラランド:ミゼラトール・エ・ミゼリコール/
   レザール・フロリサン、クリスティ(指)

[CD8]哀歌、ルソン・ド・テネブル
 ・マッサイーノ:聖週間における預言者エレミアの哀歌のための音楽より/
   ウエルガス・アンサンブル、パウル・ファン・ネーヴェル(指)
 ・ラッスス:エレミアの哀歌より/
   ウエルガス・アンサンブル、パウル・ファン・ネーヴェル(指)
 ・シャルパンティエ:水曜日のためのルソン・ド・テネブル/
   コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス(指)
 ・クープラン:ルソン・ド・テネブル/ コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス(指)
 ・クシェネク:預言者エレミアの哀歌/ マルクス・クリード(指)RIAS室内合唱団

[CD9-10]バロックの晩課
 ・モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り/
   フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ
 ・ロヴェッタ:ルイ14世のためのヴェネツィアの晩課/ カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指)

[CD11-16]オラトリオ
 A.スカルラッティ:オラトリオ「殺人の始まり」/ ヤーコプス
 ヘンデル:メサイア/ クリスティ(指)、レザール・フロリサン
 メンデルスゾーン:聖パウロ/ ヘレヴェッヘ

[CD17]宗教改革期の音楽(1)
 ・セルミジ(c.1490-1562):「花咲く齢に生きる限り」/ アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
 ・レスカトール:「世の虚しさとうつろい易さについての八行詩」より/
   アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
 ・トマス・タリス:大司教パーカーのための9つの詩編歌/
   スティレ・アンティコ
 ・パーセル(1659-1695):主よ、われらの攻めを忘れてください/
   コレギウム・ヴォカーレ、ヘレヴェッヘ(指)
 ・シュッツ:ドイツ鎮魂ミサの形式によるコンチェルト/
   シャペル・ロワイヤル、ヘレヴェッヘ(指)
 ・ニコラウス・ブルーンス(1665-1697):ドイツ・カンタータより/
   カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指)
 ・J.S.バッハ:ミサ・ブレヴィスヘ長調BWV 233/
   カントゥス・ケルン、ユングヘーネル(指)

[CD18-19]宗教改革の時代の音楽(2)
 J.S.バッハ:クリスマス・オラトリオ/ ルネ・ヤーコプス

[CD20]スターバト・マーテル
 G.B.ペルゴレージ:スターバト・マーテル/ コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス
 ボッケリーニ:スターバト・マーテル/ コンチェルト・ヴォカーレ、ルネ・ヤーコプス
 ボッケリーニ:スターバト・マーテルG.532(初稿)/
   アニェス・メロン(S)、アンサンブル415、キアラ・バンキーニ(指、Vn)

[CD21]スターバト・マーテルその2
 ヴィヴァルディ:スターバト・マーテルRV621/
   アンドレアス・ショル(C-T)、アンサンブル415、キアラ・バンキーニ
 ロッシーニ:スターバト・マーテル/ クリード(指)、RIAS室内合唱団

[CD22]レクイエムその1
 W.A.モーツァルト:レクイエムK. 626/ ヘレヴェッヘ(指)

[CD23]レクイエムその2
 ブラームス:ドイツ・レクイエム/ ヘレヴェッヘ

[CD24] レクイエムその3
 フォーレ:レクイエム(1893年室内楽稿)/
   ヘレヴェッヘ(指)
 デュリュフレ:レクイエム Op.9〜合唱、小管弦楽とオルガン版(第3稿)/
  ビル・アイヴス(指)オックスフォード・マグダレン・カレッジ合唱団、エングリッシュ・シンフォニア

[CD25]近代(1)
 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニスop.123 ニ長調/ ヘレヴェッヘ(指)

[CD26]近代(2)
 メンデルスゾーン:詩編集
  詩篇第100番「全地よ、主に向かって喜びの声をあげよ」、
  詩篇第2番Op.78−1、詩篇第43番Op.78−2、
  詩篇第22番Op.78−3、コラールモテット「われら人生の半ばにありて」Op.23−3、
  モテット「主よ、今こそあなたは、このしもべを」Op.69−1、
  「全地よ、主にあって喜べ」「わたしの魂は主をあがめ」、
  ミサ・ブレヴィス
  〔「キリエ・エレイソン」「天にまします神に栄光あれ」
  「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな」〕、
  「主よ、われらが願いに慈悲をたれたまえ」
   マルクス・クリード(指)RIAS室内合唱団
 ブルックナー:モテット集〜アヴェ・マリアほか/
   ヘレヴェッヘ(指)、シャペル・ロワイヤル、コレギウム・ヴォカーレ

[CD27-28]近代(3)-(4)
 プーランク:
  悔悟節のための4つのモテット(1938〜39)、
  サルヴェ・レジーナ、クリスマスの4つのモテット(1952)、ミサ ト長調/
   RIAS室内合唱団、クリード(指)
 バーンスタイン:ミサ/
   ベルリン・ドイツ交響楽団、ケント・ナガノ(指)

[CD29]東方正教会の音楽
 ラフマニノフ:晩祷op.37/ 
  ポール・ヒリアー(指)、エストニア室内フィルハーモニー合唱団
 17, 18世紀の東方正教会の聖歌〜
 ボルトニャンスキー、サルティ、ティトフ、ガルッピ、ディレツキ、ヴェデルらの作品
  ポール・ヒリアー(指)、エストニア室内フィルハーモニー合唱団

[CD30]pdfデータ収録のCD-R
 すべての楽曲の歌詞(日本語は含みません)データを収録

■ハルモニアムンディが誇る膨大なカタログの中から、選りすぐりの宗教音楽をギュッと29枚のCDに収録、1枚の歌詞pdfデータCD-ROMがついたボックスセットの登場。
■キリスト教初期のエキゾチックな香り漂う聖歌から、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、バーンスタインのミサ曲まで、キリスト教の歴史約2000年の間に生まれた重要な宗教作品を網羅。
■廃盤となって入手困難な、バンキーニによるボッケリーニのスターバト・マーテルなどが含まれているのも注目。不朽の名演奏として名高い、ヘレヴェッヘ指揮によるドイツ・レクイエムやモーツァルトのレクイエム、ヤーコプスによるクリスマス・オラトリオなどが入っているのもお得なポイントです。
■キリスト教初期、ポリフォニー誕生期の音楽が、これだけの高水準の演奏で体系的に聴けるのは貴重。
■完全限定の美麗ボックス入りの限定商品。プレゼント用にも、是非、お求めいただきたいスペシャルボックスです!

HUNGAROTON 1CD¥2300

HSACD 32513
(2SACD hybrid)
\4600→¥4190

[CD 1]
 バルトーク: 弦楽四重奏曲
  第1番Op.7(1908-1909, BB 52, Sz 40)
  第3番(1927, BB 93, Sz 85)
  第5番(1934, BB 110, Sz 102)
[CD 2]
 バルトーク:弦楽四重奏曲
  第2番Op.17(1915-1917, BB 75, Sz 67)
  第4番(1928, BB 95, Sz 91)
  6番(1939, BB 119, Sz 114)

ミクロコスモス弦楽四重奏団
ガーボル・タカーチュ=ナジ(第1Vn)
ゾルターン・トゥシュカ(第2Vn)
シャーンドル・パップ(Va)
ミクローシュ・ペレーニ(Vc)

新全集の超目玉!大家ペレーニが率いるミクロコスモス・クァルテットによるバルトークの弦楽四重奏曲全集

録音:2008年1月11-17日、3月3-5日、4月20-26日、6月15-19日フェニックス・スタジオ(セッション)
DSDマルチチャンネル ステレオ 152’46”、[CD 1] 75’21”、 [CD 2] 77’25”

HUNGAROTONの壮大なるプロジェクト「バルトーク・ニュー・シリーズ」に、いよいよ最重要作品、弦楽四重奏曲全曲が登場します。演奏を手がけるのは、大家ペレーニが率いる注目のアンサンブル、その名もミクロコスモス・クァルテット。
自らの語法を確立しつつあった頃の第1番に始まり、最盛期の最後にあたる第6番まで、バルトークが27歳から58歳までのおよそ30年間に書き綴られた6つの弦楽四重奏曲は、それぞれがその時期の異なる作風を代表することや、内容の重要性からもしばしばベートーヴェンのそれに比較され、このジャンルの金字塔と呼ぶにふさわしいものです。
屈指の名作だけに新旧さまざまな団体による個性豊かな名盤が目白押しですが、ペレーニ以下ハンガリーのベテラン勢によるアプローチは、たとえば第2番や第5番では民俗調の主題やリズムの扱いにバルトークと同じ絶対的な血の強みを感じさせるいっぽう、第3番、第4番あたりでの切れ味にも不足しておらず、この先のスタンダードとして通用する強力な内容といえるでしょう。2008年の最新録音でSACDハイブリッド盤仕様。

HCD 32612
\2300
「ゴルトマルク:ピアノ曲全集 Vol.3」
 序曲「シャクンタラー」Op.13
 ジョージナ Op.52(全6曲)
 ピアノ小品 変ロ長調
 フーガ ヘ短調
 微妙な秘密
 黒人の踊り
 おお、陽光よ
 ピアノ小品 変ホ長調 s
 フーガ イ短調
ティハメール・フラヴァチェク(Pf)

名作「ヴァイオリン協奏曲」だけではなかった。 驚愕、ゴルトマルクの時代に先んじたピアノ曲。

録音:2008年11月24-26日、2009年4月16-19日フンガロトン・スタジオ
DDD 60’ 52”

ヴァイオリン協奏曲で知られるハンガリーの作曲家カール・ゴルトマルク(1830-1915)。これまでほとんど知られなかった彼のピアノ曲をすべて録音するシリーズも第3弾となりました。今回の目玉は代表作のひとつ「シャクンタラー」の彼自身によるピアノ版が含まれていること。また、ダリアの花を描いた「ジョージナ」は一見親しみやすそうながら、初期シェーンベルクを思わす超半音階的和声が斬新。想像以上に時代に先んじていたことを納得できます。

HCD 16888
\2300
「“ワルツが演奏されているかぎり”〜パツェラー作品集」
 ヤーコプ・パツェラー(1869-1957):
  ワルツが演奏されているかぎりOp.99-ワルツ
  夢、追憶Op.115-歌曲
  フモレスク(笑い-踊り-歌い)Op.210
  まだ一言だけ?Op.208-歌曲
  お金のコメディOp.159-クプレ
  忘れられた歌Op.199-ヴァルス・レント
  愛あるかぎり生きよOp.76-チャールダーシュ(二重唱)
  ペストでの暮らしはたいへんOp.147-ウィーン風歌曲
  わたしはあなたを偲んで泣いたりしないOp.213-タンゴ
  愛の舞踏Op.122-インテルメッツォ
  こちらにおいでよ、お嬢さんたらOp.98-歌曲
  ときどきはわたしのこと思い出したりする?Op.128-歌曲
  ロマーンツ(あなたみたいなひとはだれもいない)Op.189
  お祭り騒ぎを嫌がるひとは悲しOp.94-二重唱
  あなたはわたしにとって唯一無二のひとOp.132-歌曲
  軒下は静かOp.92-ハルガトー
イボヤ・ナジ(S)
ヤーノシュ・ペレ(T)
ヴィルモシュ・サバディ(Vn)
エヴァ・マロシュ(Hrp)
ヤーノシュ・ペーンテク(指)
ヤーコプ・パツェラー・
  サロン・オーケストラ

オーストリア=ハンガリー帝国の楽長パツェラーの作品集に続篇 ムード満点の歌曲ほかすべて世界初録音

録音:ブダペスト、RAZスタジオ
DDD ステレオ 61’28”

オーストリア北東部のバーデン・バイ・ウィーンに生まれ、オーストリア=ハンガリー帝国の楽長として活躍したヤーコプ・パツェラー(1869−1957)。帝国解体後に作曲家としての余生をブダペストで過ごしたパツェラーは200を超える作品を書いたものの、死後50年を経て未出版の自筆譜がようやく再発見され始めたばかり。軍人の経歴に直結した行進曲集(HCD16887)とは対照的に、続篇に収められた歌曲やワルツの数々は当時の風俗を偲ばせるムード満点の内容となっています。

HCD 32600
\2300

「ダンツィ:ヴィオラとチェロのための4つの二重奏曲集」
 二重奏曲ハ長調
 二重奏曲第2番ト短調Op.9
 二重奏曲第3番ヘ長調Op.9
 二重奏曲第1番ニ長調Op.9
エヴァ・ポシュヴァネツ(Va)、
バラージュ・マーテー(Vc)
  [オリジナル楽器使用]

あふれる歌と“自らの楽器チェロ”が大活躍 ダンツィのデュオ作品、世界初録音

録音:2008年5月ジューロー、カルヴァン派教会
DDD ステレオ 61’14”

15歳でマンハイム宮廷楽団のチェリストに就任し、選帝侯がミュンヘンに移ったのちは、父の跡を継いで宮廷楽団でやはりチェリストを務めたフランツ・ダンツィ(1763−1826)。おそらく1800年ごろに書かれたと思われ、世界初録音となる4つの二重奏曲は、チェロのパートが際立って雄弁。木管五重奏をはじめ、とにかく数の多いことでも知られるダンツィの室内楽作品ですが、生前はジングシュピールの作曲家としておおいに評判を取り、また、ウェーバーのよき理解者として「魔弾の射手」「オイリアンテ」のカールスルーエ初演などを手がけていることから、ここでも共通する特徴として歌心にあふれているところも魅力です。
オリジナル楽器ですぐれた演奏を聴かせるのは、ブリュッヘンの18世紀オーケストラ、サヴァールのコンセール・デ・ナシォンなど古楽団体に参加するポシュヴァネツと、同じくサヴァールの団体やミンコフスキのルーヴル宮音楽隊などに参加するマーテーという顔合わせ。

HCD 32623
\2300
「フランツ・クロンマー(1759−1831):3つの弦楽四重奏曲集Op.7」
 3つの協奏的四重奏曲第1番ハ長調Op.7-1
 3つの協奏的四重奏曲第2番ホ短調Op.7-2
 3つの協奏的四重奏曲第3番イ長調Op.7-3
 オーセンティック四重奏団(ピリオド楽器使用)
ジョルト・カッロー、
 バラージ・ボザイ(Vn)
ガーボル・ラーツ(Va)
チッラ・ヴァーリ(Vc)

ハイドンに匹敵する人気を博したクロンマーの弦楽四重奏曲、世界初録音

録音:2008年1月11-13日フンガロトン・スタジオ
DDD ステレオ 69’42”

モラヴィアのカメニツェに生まれ、ウィーンに出て大成功を収めたクロンマーは、一時期ハンガリーで活動していた経歴があります。シモントルニャ(現在のハンガリーのトルナ県)で、シュテュルン公の宮廷オーケストラのヴァイオリニストとして雇われ、まもなく音楽監督に就任。こののち、ペーチュの大聖堂のヴァイオリニスト、さらに聖歌隊指揮者にも就任しています。こうしたいきさつもあって、ハンガリーのHUNGAROTONからクロンマーの世界初録音が登場します。
クロンマーは300を超える作品を残し、今日では主に管楽器の協奏曲で知られていますが、じつに72曲におよぶ弦楽四重奏曲を残していることから、当時ハイドンにならぶ大家とみなされていました。正式なタイトルを協奏的四重奏曲(Quatuors Concertans)という作品7は、3曲でワンセットというところが、かれによるほかの弦楽四重奏と同じで、ソナタ形式による第1楽章で開始され、ロンドもしくはソナタ形式のフィナーレで閉じられる全4楽章形式の構造も共通しています。ほかに、陽気な調子だったり(第1番)、厳格な対位法が用いられていたり(第2番)、がちゃがちゃとぜんまい仕掛けのよう(第3番)だったりと、それぞれの性格的なメヌエット楽章もまた、おもいがけない魅力にあふれています。

HCD 32601 「レプリーチェ〜ホルンとツィンバロンのためのハンガリー現代作品集」
 ミクローシュ・コチャール:レプリーチェ第2番(1976)
 ペーテル・ノーグラーディ:
  やかましい銅鑼、さもなくばうるさいシンバルと同じ(2007)
 イロナ・メシュコー:Adom burkolt cimu…(2007)
 イシュトヴァーン・シゲティ:
  ホルンとツィンバロンのためのC.C.(2004)
 ベーラ・ファラゴー:ザゼン(2005)
 ベーラ・ファラゴー:ザゼンⅡ.(2008)
 ミクローシュ・シュガール:ツィンコール (2005)
 イヴァン・マダラース:5つのケース(2004)
 ペーテル・トート:シロッコScirocco (2006)
ゾルターン・ヴァルガ(Hrn)
アーグネシュ・サカーイ(Cim)
ときに琴をおもわせ、どことなく怪奇なたたずまいを漂わせるツィンバロンの存在感。これに乗せて朗々とホルンが歌い上げてゆくさまがさらにまた不気味で、未知の世界が拡がっています。アルバム・タイトルにも選ばれ、応答、異議そして反復を意味するイタリア語から取られたコチャールの曲は、おそらくこの編成のために書かれた最初の作品。フェレンツ・タルヤーニとマールタ・ファービアーンというハンガリーの名手ふたりに献呈されています。構成がバロックの模倣にもとづくシゲティ、ふたつの楽器名cimbalomとhorn(=cor)の造語(Cimcor)をタイトルとするシュガール、そして、ミステリアスなタイトル「ホルンとツィンバロンのためのデュオ」のアナグラム(文字の入れ替え遊び)によるミステリアスなタイトルのメシュコー、そしてアタッカでつながり物語風の音楽であるマダラースの作品は、いずれもここで演奏するふたりのために書かれたもの。ほかに、愛の聖歌として有名な、コリントの信徒への手紙13章第1節の引用にもとづくタイトルを持つノーグラーディ、ハンガリーの世界的ツィンバロン奏者アラダール・ラーツの思い出に捧げられたトート、仏教の坐禅にインスパイアされたファラゴーなど、ハンガリー固有の民俗楽器ツィンバロンと、フレンチ・ホルンという異色の組み合わせによる現代作品を集めたアルバムは、フンガロトン色が全面に出たユニークなものです。録音:2008年9月25日-10月3日フンガロトン・スタジオ
HCD 32643
(2CD)
ハイドン:「漁師の娘たち」Hob.XXVⅢ:4
 *イタリア語歌唱
ラムテ・トゥムリアウスカイテ(S レスビーナ)
ヨランタ・チウリライテ(S ネリーナ)
ライマ・ヨヌティテ(A エウリルダ)
ジュラ・リタイ(T フリセッリーノ)
アレクサンドル・アガミルゾフ(T ブルロット)
ヴィタウタス・ユオザパイティス(Br リンドロ)
ゲネジー・ベルゴルルコ(Bs マストリッコ)
リトアニア歌劇場管弦楽団&合唱団
オリガ・ゲーチ(指)
1776年にハイドンがレオノーレ・レヒナーへ宛てた手紙のなかで、「報われぬ不実」や「突然の出会い」とともに、もっとも大当たりしたオペラとして挙げている「漁師の娘たち」。1769年に作曲され、前作「薬剤師」と同じく、ゴルドーニの台本によるドラマ・ジョコーソは、後年のオペラに顕著である、ブッファとセリアの双方の特徴の融合の始まりに位置する重要作として今日位置づけられています。どういうわけか初演以来、ほとんど取り上げられる機会に恵まれず、完全に忘れられかけていたところへ、全容をあきらかにする貴重な音源がハイドン・イヤーにちなんでフンガロトンよりリリースされます。録音:1993年リトアニア(ハイドン=シューベルト音楽祭)
HCD 32645
¥2090
「リヴカ・ゴラニ / アンコール集」
 ブラームス:ハンガリー舞曲第3番
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番
 クライスラー:愛の悲しみ
 クライスラー:愛の喜び
 クライスラー:美しきロスマリン
 R.ホイベルガー=クライスラー編:真夜中の鐘
 E.ゲルトナー=クライスラー編:ウィーンのメロディ(ウィーンより)
 パガニーニ=プリムローズ編:ラ・カンパネッラ
 グルック:精霊の踊り(メロディ)
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
 ウェーバー:アンダンテとハンガリー風ロンド
 フォーレ:夢のあとに
 ヴィエニャフスキ:エチュード・カプリス第4番
 マスネ:タイスの瞑想曲
 ゴドフスキー=ハイフェッツ編:懐かしきウィーン
 ディニク=ハイフェッツ編:ホラ・スタッカート
 ブルッフ:コル・ニドライ
リヴカ・ゴラニ(Va)
ミシェル・レヴィン(P)
65曲の協奏曲を含めた250曲以上の作品を献呈されている、現代屈指の名ヴィオラ奏者リヴカ・ゴラニ。みずからヴィオラ用にほんのすこし手を入れた愛奏曲の数々を、ヴァイオリンともチェロともちがう、しっとりと落ち着いた音色でじつに味わい深く聞かせます。録音:2003年5月14&15日トロント、カナダCBC放送、グレン・グールド・スタジオ





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