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第50号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



2L

2L 66SACD
(SACD HYBRID)
\2500
イーヴェル・クライヴェ:オルガン音楽集〜
 映画「姿を消した者(DeUsynlige)」より
 (エリック・ポッペ監督)
  サイモン&ガーファンクル/イーヴェル・クライヴェ編:
   明日に架ける橋
  イーヴェル・クライヴェ:トッカータ
  ヴィヴァルディ:
   シンフォニア第21番 ロ短調 RV169 「聖なる墓にて」
  ハンス・レオ・ハスラー:いばらの針の
  カタリーナ・エリーサベト・エーレンボリ:
   神の狭き道を外せと誘惑する者があれば−導入部
  リヴ=ベネティクテ・ビョルネボー:アレグロ
  イーヴェル・クライヴェ:サラ
  カタリーナ・エリーサベト・エーレンボリ:
   神の狭き道を外せとそそのかす者があれば
  ウィリアム・ヘンリー・モンク/イーヴェル・クライヴェ編:
   日暮れて四方は暗く〜おお、わたしのそばにいてください
  サイモン&ガーファンクル/イーヴェル・クライヴェ編:
   明日に架ける橋
イーヴェル・クライヴェ(Org)

家族の苦悩と葛藤を描いたエリック・ポッペの新作映画。4歳の少年が姿を消した。8年後、ひとりの青年が刑務所を出た。ヤン・トマス。彼は少年の失踪にかかわりがあった。ヤンは、かつて暮らした町に戻り、教会オルガニストの職を得る……。エリック・ポッペ監督の映画『姿を消した者』 (2008) は、ひとりの青年と、愛する者を失った母親を通じて、罪悪感、愛、信仰、責任、喪失感、家族の価値を問い、欧米で高い評価を受けるとともに、人々に深い感銘を与えたといわれます。この映画のための音楽はスウェーデンの映画音楽作家、ユーハン・セーデルクヴィスト (1966-) が作曲し、ヤン・トマスの弾くオルガンの音楽をノルウェーのオルガニスト、イーヴェル・クライヴェ (1949-) が担当しました。クライヴェはオスロ音楽院とミュンヘンの州立音楽大学で学び、1978年にオスロでオルガニストとしてデビュー。 ノルウェー映画『DeUsynlige』 の英語名は "Troubled Water"。この映画のためクライヴェは、サイモン&ガーファンクルの《明日に架ける橋》をはじめとする既存の曲を巧みに使いながら、脚本の意図に沿った音楽を書き上げました。サウンドトラックのための録音セッションはベルゲン大聖堂で行われ、ポッペ監督と2Lのモッテン・リンドベルグが制作にあたりました。録音:2007年6月26日 ベルゲン大聖堂 (ベルゲン、ノルウェー)、制作:エリック・ポッペ、モッテン・リンドベルグ、録音:モッテン・リンドベルグ、ハンス・ペーテル・ロランジュ、5.1 surround/stereo

2L 61SACD
(SACD hybrid)
¥2500
エリック・ウィテカー(1970-):
 レオナルドは飛行機を作る夢を見る
トルビョルン・デュールード(1974-):
 もうじき彼女はバラ園で友に口づけをする
ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976-):
 燃え尽きようとするろうそく
モーテン・ローリドセン(1943-):
 あなたのことを切実に思うと
ビョルン・モッテン・クリスビョルン・
 モッテン・クリストフェシェン(1976-)
  拝謁ー教皇というものは実際いつも楽なものでもない〜
   六声のヴォーカルアンサンブルと混声合唱のための
 ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976-):
  この家の主は
 エリック・ウィテカー(1970-):水の夜
 カーリン・レーンクヴィスト(1958-):
  牧場のむこうに行きさえすれば
 ビョルン・モッテン・クリストフェシェン(1976-):
  再生〜混声合唱とヴィオラのための*
スコラ・カントールム、
トゥーネ・ビアンカ・ダール(指)
ノルディック・ヴォイセズ、
アーレ・サンバッケン(Va)*

2Lの真骨頂!多彩な音のグラデーションは他の追随を許さない洗練された音響!!スコラ・カントールムは、作曲家、指揮者のクヌート・ニューステットが1964年、オスロ大学音楽学部に創設し、常に時代の先端を行く音楽を探ってきた室内合唱団。彼らがこの度北欧とアメリカの世俗合唱曲をプログラムとするアルバムを録音しました。 このアルバムで4つの作品が歌われるビョルン・モッテン・クリストフェシェンはスコラ・カントールムのメンバーです。作曲家としても活躍、ノルウェー放送(NRK) のシリーズ『Kodenavn Hunter(コードネームはハンター)』をはじめとするテレビと映画のための音楽を多数作曲してきました。アルバムタイトルになった「拝謁−教皇というものは実際いつも楽なものではない」は、ノルウェーの作家、詩人、グルー・ダーレの詩による小曲集。スコラ・カントールムと六声のヴォーカルアンサンブル、ノルディック・ヴォイセズを念頭に置いて作曲されました。また「この家の主は」と「再生」は画家エドヴァルド・ ムンクの書いた詩をそれぞれテクストにしています。「再生」のヴィオラは、オスロ・フィルハーモニック管弦楽団の奏者でオスロ弦楽四重奏団のメンバーでもあるアーレ・サンバッケンによる演奏。 このところ日本でも人気が高まってきたアメリカの作曲家エリック・ウィテカーとモーテン・ローリドセンのふたりの作曲家の作品も収録。ウィテカーの名が国際的に知られるきっかけとなった「水の夜〜Water Night」は、空間的音響効果抜群の独特の響きを楽しむことができます。 アルバムの録音セッションはオスロのリス教会で行われました。作曲家のプラッゲもプロデュースに参加。"ドキュメンタリー" ではなく "リアリズム" をめざした録音に2Lスタッフの見識とセンスが示されます。録音:2008年6月、10月、2009年1月 リス教会 (オスロ、ノルウェー)  制作:モッテン・リンドベルグ、ヴォルフガング・プラッゲ  録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ 5.0 サラウンド+ステレオ、DXD (352kHz/24bit)、56’36


ACCENT

ACC 24212
¥2500→¥2290
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン・ソナタ集Vol.2(オリジナル楽器による)
  ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調作品23
  ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調作品24「春」
  モーツァルトの「フィガロの結婚」より
   「もし伯爵さまが踊るなら」の主題による12の変奏曲WoO.40
  6つのドイツ舞曲WoO.42
ヒロ・クロサキ(Vn)
使用楽器:F.ガイセンホーフ1801年製ウィーン
リンダ・ニコルソン(P)
使用楽器:ヨハン・シャンツ1797年製ウィーン
ヒロ&リンダの息の合ったアンサンブルで聴かせるベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ・シリーズ。バロック・ヴァイオリンの名手、ヒロ・クロサキと絶品のフォルテピアノ奏者リンダ・ニコルソンによるオリジナル楽器によるベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.2。ウィーンの伝統と新鮮さを織り交ぜたヒロ・クロサキの演奏、長年デュオを組んできたリンダ・ニコルソンとの最高のアンサンブルで評価の高かったVol.1(ACC 24211)に続く第2弾。繊細な音楽が持ち味のヒロ・クロサキとダイナミックな表現が得意なリンダ・ニコルソンの絶妙なアンサンブル。幸福感に満ちた「春」は、ヒロとリンダが寄り添うように奏で、軽快で爽快感溢れるのびやかな演奏を聴かせてくれます。。
ACC 25309
(SACD HYBRID)
\2700
J.S. バッハ:カンタータ集Vol.9
 いざ来ませ、異邦人の救い主よBWV61
  (待降節第1日曜日のための)
 喜びて舞いあがれ BWV36
  (待降節第1日曜日のための)
 いざ来ませ、異邦人の救い主 BWV62
  (待降節第1日曜日のための)
 道を備え、大路をなおくせよ BWV132
  (待降節第4日曜日のための)
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
ゲルリンデ・ゼーマン(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(B)

クイケン&ラ・プティット・バンドによる バッハ・カンタータ・シリーズ第9弾! 教会暦の新年をスタート〜待降節のカンタータ集

録音:2008年12月11-12日ルーヴェン、ベルギー

2011年までに全20巻をリリースする予定で進んでいる、S・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式による(各声部1人)カンタータ集シリー ズの第9弾。今回は待降節のカンタータを集めた1枚。
BWV61は、バッハがヴァイマール宮廷の楽師長就任後はじめてのカンタータで、待降節第一日曜日に演奏される曲。教会暦のはじまりに相応しい、象徴的なカンタータであり、今日でも演奏機会の多い名曲です。同タイトルのBWV62も待降節第一日曜日用のカンタータ。こちらはライプツィヒ時代の 作品、使用されているコラールはBWV61と同様ルターの待降節コラールに基づいています。BWV36は世俗カンタータであった原曲をクリスマス用の コラールを用いて待降節第一日曜日用に改編した華やかで美しい作品。深く内省的な作品BWV132は待降節第4日曜日のためカンタータ。心安らかに待降節を過ごすのにふさわしい1枚です。


ALBA

ABCD 280
¥2200
機械仕掛けのナイチンゲール
 ラウリ・プラッカ編曲:導入のメドレー
 ラウリ・プラッカ編曲:伝承曲〜蜘蛛、
  ピーポラのおじいちゃん、モニカおばちゃん
 レオポルト・モーツァルト:おもちゃの交響曲
 ラウリ・プラッカ編曲:小さくてかわいいメドレー
 カイ・シュデニウス/ラウリ・プラッカ編曲:マグダレーナ
 ヤン・ユーハンソン/ラウリ・プラッカ編曲:長靴下のピッピ
 クロード・ドビュッシー:子供の領分より「小さな羊飼い」、
  「ゴリウォグのケークウォーク」
 ペッカ・ヤルカネン:音楽物語「ナイチンゲール」
  (H・C・アンデルセンによる)
オストロボスニア室内管弦楽団
ラウリ・プラッカ(指)
シニッカ・ソッカ (ヴォーカル、語り)
今日の音楽から古典時代の音楽まで数多くの録音で知られ、2008年まで音楽監督を務めた創立者のユハ・カンガスとともに日本ツアーも行ったオストロボスニア室内管弦楽団が、子どもたちのためのアルバムを録音しました。どこかで耳にしたことのあるメロディを指揮者のラウリ・プラッカが編曲した導入のメドレーに始まり、「おもちゃの交響曲」、ドビュッシーの「子供の領分」からの2曲、そしてメインプログラムがH・C・アンデルセンを題材にペッカ・ヤルカネンが作曲した音楽物語「ナイチンゲール」です。中国の皇帝と森のナイチンゲールの話をフィンランドの女優シニッカ・ソッカが音楽とともに、やさしく語って聞かせます。録音:2008年5月14日-16日 民俗芸術センター (カウスティネン、フィンランド)  制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ  録音:エンノ・マエメツ 朗読:フィンランド語(対訳なし)、70’53
ABCD 288
¥2200
束の間の気分
 ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):
  交響曲第7番 作品124 (2003)、
  夏の音楽 作品34 (1977)、
  交響曲第8番 作品140 (2006)
トゥルク・フィルハーモニック管弦楽団
ユハ・カンガス(指)
「天空の光」(ABCD269) に次ぐペール・ヘンリク・ノルドグレン。トゥルク・フィルハーモニックの委嘱により作曲、ユハ・カンガスに献呈した交響曲 第7番。2005年11月11日に60歳を迎えたカンガスに捧げた交響曲第8番。中央オストロボスニア音楽学校の委嘱による1976年の「ペリマンニ の肖像」(ABCD205) 以来つづいたノルドグレンとカンガスと友情の証しともいえる2作です。「ふしぎな、束の間の気分にみちた最後の2つの交響曲。 第7番がこれまでの人生を遠く振り返る一方、第8番には境界を越えて彼岸を見据えるかのような時が二度ほどある」 (カレヴィ・アホ)。ノルドグレンは、 シベリウス、あるいは、ノルドグレンが学んだコッコネンの"交響的思考"に倣わず、表現と叙述の論理に基づいて形式を決めています。彼の音楽のひと つの性格でしょう。「夏の音楽」は、オストロボスニア室内管弦楽団の本拠地、カウスティネンの民俗音楽フェスティヴァル委嘱作です。
ABCD 274
¥2200
フィンランドの音楽
 ロベルト・カヤヌス(1856-1933):
  古風な組曲 ヘ長調、子守歌(親のない子の子守歌) *
 ラウリ・サイッコラ(1906-1995):
  トリパルティータ*、弦楽のための音楽
 アルマス・ラウニス(1884-1959):
  ヴァイオリンと弦楽のための北欧組曲*
   * 初録音
ミケル市管弦楽団
 (聖ミカエル弦楽オーケストラ)
エルッキ・パロラ(リーダー) 
シベリウスの友人、フィンランドをテーマとする作品を書きながら、もっぱら指揮者として知られたロベルト・カヤヌス。ネオクラシカルな要素とナショナル・ロマンティシズムのスタイルを融合させ、10曲の交響曲を残したラウリ・サイッコラ。8つのオペラを作曲したものの「七人の兄弟」(1913) と「クッレルヴォ」(1917) の2作品だけが存命中に上演され、2004年にヘルシンキでコンサート形式で上演された「アスラク・ヘッタ」(1922-30)(ODE1050)によって再評価の動きがみられるアルマス・ラウニス。フィンランド音楽史に名を残しながら顧みられることの少なかった作曲家たちの作品をミケル市管弦楽団(聖ミカエル弦楽オーケストラ)が録音しました。3曲が初録音です。
ABCD 290
¥2200
エジプトの女
 ジャン=フィリップ・ラモー:
  クラヴサン曲集(第3組曲) 〜ミューズたちの対話
  新クラヴサン曲集(第4組曲)
   【アルマンド/クラント/サラバンド/三つの手/
    ファンファリネット/勝ち誇った女/ガヴォットの変奏】
  新クラヴサン曲集(第5組曲)
    【トリコテ/2つのメヌエット/雌鳥/三連音/未開人/
    エンハーモニック/エジプトの女】
 ジャン=アンリ・ダングルベール(1635-1691):
  フェートンのシャコンヌ、またはエジプト人、
  エチオピア人とインド人の一団の踊り
アッシ・カルットゥネン(ハープシコード)
アッシ・カルットゥネンはシベリウス・アカデミーの出身。彼女は、コンチェルト・コペンハーゲン (CoCo) のリーダーとして来日したラース・ウルリク・ モーテンセンと、フランスのピエール・アンタイにもハープシコードを学び、1995年から1996年にかけてヨーロッパ連合バロック管弦楽団にハープシコー ドとオルガンの奏者として参加しました。グッドマン指揮によるJ・S・バッハの「マルコ受難曲」は、そのころの録音です。ラモーの「新クラヴサン曲集」 の2つの組曲をメインにすえたアルバムは、フローベルガーのハープシコード作品集 (ABCD196) に次ぐ Alba のセカンドアルバムです。

ALESSA CLASSICA

ALC 2001
\2300
ジャン・シベリウス:独奏ピアノのための作品集
 即興曲 ト短調 Op5-1/10 のピアノの小品 Op58
 夢想/スケル ツィーノ/変奏曲/
 ソナティナ第1番 嬰ヘ短調 Op67-1/
 2つのロンディーノ Op68 (嬰ト短調 嬰ハ短調)/
 小ワルツ Op40-1/即興 曲 ホ長調 Op5-6/
 悲しい踊り
  (パントマイムへの音楽「スカラムーシュ」Op71から)/
 旋律的瞑想 Op40-6/小カプリッチョ Op76- 12/
 ヤマナラシ (ポプラ) Op75-3/道化 Op76-13/
 ユモレスク第2番 Op97-6/リンネ草 Op76-11/
 メロディOp94-5/ユモレスク第 1 番 Op97-1/
 村の教会 Op103-1/5つのスケッチ Op114/
 風景/冬景色/森の湖/森の歌/春の幻影
ルーディ・シュプリング (Pf)

2004 年の設立以来、ジャズのアルバムをリリースしてきた Alessa Records がクラシックのために新しいレーベル、Alessa Classica を 発足させました。その第 1 作に選ばれたのは、ドイツのピアニスト、ルーディ・シュプリングのシベリウス独奏ピアノ作品集です。「1914 年から 1920 年にかけて作曲されたピアノの小品はシベリウスの唯一無二の創作だ。十九世紀に多くの曲が書かれた性格的小品に根ざしなが ら、スタイルに束縛されず、時を超え、明確であいまいさがない」( ルーディ・シュプリング )。シュプリング (1962-) はバイエルン州、ボー デンゼー湖畔のリンダウ生まれ。アルフレート・クッペルマイアー、ヴィルヘルム・キルマイアー、カール・ヘルマン・ムロンゴヴィウスか ら音楽理論、作曲、ピアノを教わり、チェリスト のハインリヒ・シフの下で室内楽演奏を学びました。教会オルガニスト、室内楽と歌曲のピ アニスト、指揮者、作曲家として活動するシュプリングは、シベリウスの音楽を愛し、「作品の楽譜を集め、研究し演奏することが愉しみ」と語っ ています。アルバムは、リンツ近郊、ハーゲンベルクのベーゼンドルファーのコンサートグランドを備えた新しいスタジオで録音されました。 ブックレットの解説をシュプリングが執筆し、ピアニストそして作曲家の視点からシベリウスの音楽を冷静に率直に語っています。北欧のピ アニスト、フィンランドのムストネンやノルウェーのホーヴァル・ギムセ らの演奏とも違いながら、やはり魅力のあるシベリウスです。弦楽 のための「アンダンテ・フェスティーヴォ」の旋律が聞こえる「村の教会」も演奏されています。[録音:2009年7月2日 サウンドデザイン・スタジオ (ハーゲンベルク、オーストリア)]61’31”


ALIA VOX

AVSA 9873
(3SACD HYBRID)
\5400
「忘れられた王国
 〜アルビジョワ十字軍/カタリ派の悲劇」
ジョルディ・サヴァール(指)、
エスペリオンXXI

トルバドゥールの歌で辿る、 中世南仏の異端の世界!!

録音:2009年4、6-8月カタルーニャ自治州カルドーナ城参事会教会、DSD MULTI/STEREO

年1回のペースで続くブックCDも今回で5巻目。今までより1枚増えて3枚組となり、内容もより濃くなっています。今年は、中世南仏において栄えた、キリスト教の異端、カタリ派とそれに対する十字軍が主題。同時に、聖人サン・ベルナールがこの異端を、「キリスト教徒よりキリスト教的であり、信仰が純粋」だと述べたように、その背景には、教皇庁とフランス王家との現世的利害の一致や、教皇庁の世俗化があり、それに、フランシスコ会とドミニコ会の設立という、体制内からの刷新運動が絡みます。
また、射程も広く、カタリ派の起源、南仏隆盛の背景から、英仏100年戦争(ジャンヌ・ダルクの殉教)、東ローマ帝国の滅亡、東方カタリ派の終焉までを扱います。前作「エルサレム」と十字軍という点でつながりがあるのも興味深いところ。トルバドゥールの曲を中心に、近東の音楽やルネサンス時代のデュファイの曲まで収録されています。


ALTUS

ALT 181
\2600
ベートーヴェン:
 (1)交響曲 第2番 ニ長調 作品36
 (2)交響曲 第6番 ヘ長調「田園」 作品68
準・メルクル、
フランス国立リヨン管弦楽団

若き巨匠 準・メルクル最新録音。メルクルもう一つの手兵、国立リヨン管弦楽団とのベートーヴェン「田園」と2番、メルクルらしい繊細さと南フランスのオーケストラの明るい響きが絶妙ブレンド!
録音:(1)2007年11月30日,12月1日 (2)2008年5月16,17日 オーディトリウム(リヨン)
これほど美しく明るい「田園」もまれで、第2楽章など、息をのむ表現に驚き。繊細の極みと申せます。終楽章はまさに雨あがるの趣で、感動させら れました。また、近年人気の第2番はまさにメルクルらしく、ハッタリなしの正面突破の大演奏。自ずから湧きあげる感興に心打たれます。この2曲ま さにフランスのオーケストラの持ち味が100%発揮されていて美しい音色と明るい色調があり、メルクルの繊細さが一体となった名演でございます。

ALT 180
\2600→¥2390

(1)J.C.バッハ(1735-1782):
 2つのオーケストラのための
  シンフォニア ニ長調 作品18
  (第3番「エンディミオーネ」序曲)
(2)ヨハネス・ブラームス(1833-1897):
 交響曲第2番 ニ長調 作品73

ゲルハルト・ボッセ(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団

快癒!ボッセ教授ますます健在! クラシック芸道一筋。 87歳現役の至芸、新日フィルもここまで美しかった!

録音:2009年3月26日 東京芸術劇場 大ホール ライヴ録音 ステレオ

1922年生まれ、87歳になるゲルハルト・ボッセは、ゲヴァントハウス管の第1コンサートマスターを定年まで務めあげ、東京藝大教授に就任し、日本に居をかまえ既に15年。見識ある評論家や音楽ファンの方々よりなぜボッセ教授のCDがないのか?との声も多くあがっておりましたが、当然期待通りの大演奏で、『絶品、味わいなどではすまされない美しさと温かみあふれる真のブラームス』など評され、また新日フィルも驚きの中欧サウンド を展開し、ブラインドテストをおこなえば、ほとんどがヨーロッパ人のオケと答えるのでは!ゴールドベルク以来巨匠ヴァイオリニスト指揮者との相性の良さを見せつけました!


AMBRONAY

AMY 019
\2600

(1)J.S.バッハ:シャコンヌ
(2)ヴェストホフ(1656-1705):組曲第4番 ハ長調
(3)ピゼンデル(1687-1755):無伴奏ソナタ イ短調
(4)J.S.バッハ:
 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト短調 BWV1001
(5)ビーバー:パッサカリア ト短調

ミラ・グロデアヌ(Vn)
[使用楽器:Marcin Groblicz、1604]

グロデアヌによる無伴奏ヴァイオリン作品集

録音:2008年10月

グロデアヌによる新譜は、楽々としたバッハのシャコンヌから始まるヴァイオリン・ソロ作品集。シャコンヌの演奏は数多くありますが、グロデアヌの演奏は、極めてしなやかで楽々としています。有名な冒頭も、弦の美しい音色ばかりが印象に残る独特なもの。内声までたっぷりと歌った見事な弾きぶりで、ゆったりと聴かせます。ヴェストホフやピゼンデル作品が収録されているのも嬉しいところです。

AMY 020
\2600

ストロッツィ(1619-1677)
 〜超絶技巧の女性作曲家〜
  カンタータ「わが涙よ」op.7ほか

カペッラ・メディタレーニア/
レオナルド・ガルシア・アラルソン(指)

地中海ムードたっぷり!

録音:2008年10月

ストロッツィは、17世紀のヴェネツィアで活躍した作曲家、歌手。かけた瞬間、あれ?ディスク違いかな、と思ってしまうほどにフォークロアの色調が強い1枚です。op.7のカンタータ「わが涙よ」は、9分弱のカンタータですが、大規模で情熱的なレチタティーヴォから軽快なアリエッタまで、幅広い書法を含んでいます。人間の声を知り尽くしたストロッツィの、歌詞のリズムと情緒的内容を見事に表現した声楽作品を堪能できる1枚です。

AMY 021
\2600

Belle Virginie
 ドライブ、酔っ払いとその妻、
 恋人の旅立ち、海人の別れ他

ムジーク・プル・ラ・
 ヌーヴェル・フランス

中世の薫りも濃厚な、フランス民謡のフォークロア世界

録音:2009年2月

フランスの中世の世俗歌曲を思わせるような、濃厚なフランスの民俗的要素が感じられる民謡集。ムックリのような楽器の音色や、様々な笛の音色など、声も楽器も楽しめる内容となっています。


ARTACT

AR 001
¥2400→¥2190
DEVIL’ S TRILLS〜悪魔のトリル
 (1)クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
 (2)ヴィエニャフスキ:レジェンドop.17
 (3)ヴィターリ:シャコンヌ ト短調
 (4)シューベルト:ロンド イ短調 D438
 (5)チャイコフスキー:メロディ、スケルツォ、瞑想曲
  (なつかしい土地の思い出op.42より)
 (6)タルティーニ:悪魔のトリルop.1-4
 (7)サラサーテ:アンダルシアのロマンスop.22
 (8)クライスラー:愛の悲しみ、美しきロスマリン
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン/1843年J.B.Vuillaume)
レ・トリーユ・ドゥ・ディアブル

世界が注目するネマニャ・ラドゥロヴィチ最新盤緊急取り扱い開始!ボルテージ全開の「悪魔のトリル」アンサンブルの仲間たち「レ・トリーユ・ドゥ・ディアブル」を率いて大暴れ!一度聴いたら誰もが虜になってしまう、繊細さと線の太さが共存した音楽性、タテ乗りのリズム、美しい音色のラドゥロヴィチ。聴衆の心をたちどころに鷲掴みにし、聴衆を自分の世界へとぐいぐいと引き込みます。1曲目の「プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ」は、冒頭からのけぞるような迫力。続くヴィエニャフスキの「伝説」は、ヴィエニャフスキが愛した英国女性にあてて書いたラブレター的作品。この女性は、ヴィエニャフスキがこの曲を演奏しているのを聴いて、彼の熱い思いを知り、ヴィエニャフスキと結婚することを決めたといいます。ネマニャ君がどのように演奏しているか注目です。ディスクのタイトルにもなっている「悪魔のトリル」は、震えるような繊細な始まりから、後半のものすごいボルテージの昂揚まで一気に聴かせます。まさに憑かれたように弾くラドゥロヴィチの演奏姿が眼に浮かぶようです。ラドゥロヴィチの魅力を味わいつくせる名曲ぞろいの魅力的なプログラムです。アンサンブルも、オケに室内楽にソロにと活躍する若手たちで、瑞々しさに満ちています。一部拍手入り。録音:2007年7月(ライヴ録音)、76’21


ATMA

ACD2 2513
(2CD)
¥2400→¥2190
ブルックナー:
 交響曲第8番(ハース版)
 交響曲第7番(第2楽章のみ)
ヤニック・ネゼ=セガン(指)
グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団

躍進中!ネゼ=セガンによるブル8!!ヤニック・ネゼ=セガンは、2008年からロッテルダム・フィルの音楽監督、ロンドン・フィルの首席客演指揮者に就任。世界一流のオーケストラにも多数客演しており今最も活躍が期待される若手指揮者の一人です。 2000年から音楽監督を務めているグラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団とのレコーディングはいずれも高い評価を受けており、特に2006年から録音を続けているブルックナーは、スケールの大きさ、豊かに歌うその指揮ぶりに、世界中にその名を知らしめました。 今回の第8番も音楽ファンの度肝を抜く演奏。作曲家のエネルギーがどんどん表出。ネゼ=セガンの自信に裏付けされた解釈は、作為的な部分はなく実に自然。ブルックナーの音楽表現を有機的に紡ぐ秀演です。またネゼ=セガンの録音へのこだわりも、表現の深さにつながっています。音色の明快さ、オーケストラを際立たせ、とてもセンスティヴな音響を作り上げ、それが音楽により深みを与えています。録音:2009年6月

ACD2 2593
\2000
ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュ
 (1708-1763):室内ソナタ集Vol.1
  室内ソナタ ト短調
   「おおこうべは血にまみれ」 (Ob,Vn,Va,Bc)
  室内ソナタ ハ短調 Op.5
   (2Ob,Vc,Bc)*
  室内ソナタ ハ長調 Op.4
   (トラヴェルソ,2Ob,Bc)
  室内ソナタ ホ長調 Op.5B
   (オーボエ・ダモーレ,2Va,Bc)*
  室内ソナタ イ短調 Op.5A
   (トラヴェルソ,Ob,オーボエ・ダモーレ,Bc)*
ノットゥルナ
 【クリストファー・パラメータ
  (Ob,オーボエ・ダモーレ,指)、
 ステファン・バード(Ob)、
 ミカ・パターマン(フラウト・トラヴェルソ)、
 エレーヌ・プラウフ(Vn,Va)、
 キャスリーン・カジオカ(Va)、
 カレン・カデラヴェク(Vc)、
 エリン・エリアール(Cemb)】

ボヘミアの香り漂うヤニチュの室内ソナタ集

録音:2008年3月1.2&3日(ケベック) *世界初録音

ノットゥルナは管楽器作品のために作曲された作品を演奏する古楽アンサンブル。アンサンブルのメンバーは18〜19世紀の作品のスペシャリスト達が集結し、オーボエ奏者のクリストファー・パラメータを中心に、まだ世にあまり出ていない作品の素晴らしさ、これまでにない表現の豊かさを追求すべき活動を続けています。 今回はシュヴァイトニツ(=シレジアは、現在のポーランド南西部からチェコ北東部の地域)生まれの作曲家ヨハン・ゴットリープ・ヤニチュの室内ソナタ集。 ヤニチュは1736年に皇太子フリードリヒ(後のフリードリヒ大王)の私設楽団の一員となり、その後ラインスベルクに移り有名な「金曜アカデミー」を開始。 1740年にフリードリヒ即位に際して再結成された楽団のコントラヴァイオリン奏者として活躍し、ベルリンで生涯を送りました。
ヤニチュはC.P.E.バッハやクヴァンツなど何人かの音楽家とともに宮廷舞踏会などのために作曲依頼を受けるなど、当時高い評価を受け多くの著名人から支持を集めていました。この室内ソナタも熟達した技法、音楽性に富み、旋律は独特の雰囲気を持つ面白い作品が揃っています。

ACD2 2541
\2000
ヘンデル:ハープ曲全集
 オラトリオ「エステル」
  〜愉快な音とともに主を賞賛せよ*
 オラトリオ「サウル」〜シンフォニア
 ハープ協奏曲 変ロ長調
 オラトリオ「エステル」
  〜愉快な音楽に汝の竪琴をあわせよ*
 歌劇「ジュリアス・シーザー」
  〜シンフォニア&汝のやさしい瞳を崇む*
 歌劇「リナルド」〜わたしを泣かせてください
  (スティーヴン・スタッブズ編)
 オルガン協奏曲 第5番ヘ長調 Op.4
  (ハープ編)
 オラトリオ「アレクサンダー・バルス」
  〜聴け、聴け、彼は黄金の竪琴を鳴らす*
マキシネ・エイランダー(バロック・ハープ)
シンディア・シーデン(S)*
シアトル・バロック・
 オーケストラ イングリット・マシューズ(Vn)
スティーヴン・スタッブズ(指&リュート)

優雅で洗練されたヘンデルのハープ曲  シアトルの最先端バロック奏者が一堂に会した意欲的1枚

録音:2008年10月20、21日バスティア大学内教会(シアトル)

ヘンデルがハープのために作曲した作品を1枚のCDに完全収録。ヘンデルは器楽曲、オペラ、オラトリオ、協奏曲など様々な楽曲にハープを使用しています。可憐なハープの音色とメランコリックな旋律が魅力的なハープ協奏曲のほか、シアトル・バロック・オーケストラの音楽監督スティーヴン・スタッブズは編曲した「わたしを泣かせてください」など柔らかく高雅なバロック・ハープの音色を存分に堪能できる1枚です。
演奏は、シアトル出身のハープ奏者マキシネ・エイランダー。ヨーロッパ、北アメリカを中心にバロック・ハープ奏者のスペシャリストとして活躍しています。また幅広いレパートリーと並はずれた歌唱で世界中から称賛されているコロラトゥーラ・ソプラノ、シンディア・シーデンの表現豊かな歌唱にも注目です。シアトル・バロック・オーケストラはヴァイオリンのイングリット・マシューとハープシコード奏者バイロン・シェンクマンの2人によって結成されたアメリカ屈指のバロック・オーケストラ。

ACD2 2562
\2000
バルカレス・リュート曲集
  〜17世紀スコットランド写本より
  淑女の組曲、
  王の組曲、
  フランス組曲、
  組曲「甘美なる帝国」、
  組曲「大地主のスコットランド人の旦那」、
  組曲「喜びへの別れ」
シルヴァン・ベルジュロン(リュート)

録音:2007年10月

バルカレスの写本はスコットランドのリュート音楽の唯一の手掛かりとなる重要なもので、200ページを超える膨大な写本です。18世紀直前のスコットランドの音楽の貴重な断片といえるでしょう。
リュート奏者のシルヴァン・ベルジュロンはATAMAレーベルで数多くの録音に参加していますが、ソロはこれが初。優しいリュートの響きに心が洗われるよう。


AUDITE

AU 91650
(2SACD HYBRID)
\3600→¥3290
サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集
 [SACD 1]
  ピアノ協奏曲第1番ニ長調Op.17
  ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.22
  ピアノ協奏曲第4番ハ短調Op.44
 [SACD 2]
  ピアノ協奏曲第3番変ホ長調Op.29
  ピアノ協奏曲第5番ヘ長調Op.103「エジプト風」
アンナ・マリコワ(P)
トーマス・ザンデルリンク(指)
ケルンWDR交響楽団

優秀録音 プライスダウン&セット化 マリコワの弾くサン=サーンスの ピアノ協奏曲全集

録音:2003年3月31日-4月4日、10月6日-7日、12月1日-5日ケルン・フィルハーモニー(セッション)、マルチチャンネルステレオ

SACDハイブリッド盤。ウズベキスタン出身の世界的ピアニスト、マリコワの弾くサン=サーンスのピアノ協奏曲全集(AU92509、AU92510)が、お得なセットになってあらたに登場します。
初期の3曲のうち、もっとも華麗で技巧的な性格の第2番。「循環主題」を用いていることや、全2楽章のそれぞれが2部に分かれているため、実質的には4楽章形式であるところなどが有名な第3交響曲とも共通する第4番。そして、みずからのパリ楽壇デビュー50周年を記念して書かれ、エキゾチックなムードを漂わせた第2楽章から「エジプト風」と名づけられた第5番。ありあまる才能と筆の速さから、おびただしい作品を遺したサン=サーンスですが、なかでも名手としての個性が発揮されたピアノ協奏曲は、5曲ともじつに多彩な内容で聞きものぞろいといえるでしょう。
レフ・ナウモフ門下のマリコワは、1990 年ショパン・コンクール第5 位入賞、1993 年には最難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで第1 位という経歴の持ち主。鉄壁のテクニックでサン=サーンスの世界にたっぷり浸れます。

AU 92547
(SACD HYBRID)
¥2500
(1)ブクステフーデ:前奏曲 ニ短調 BuxWV 140
(2)ゲオルク・ベーム(1661-1733):
 コラール・パルティータ「ああいかにはかなく、いかに空しき」
(3)ブクステフーデ:トッカータ ト長調 BuxWV 164
(4)J.S.バッハ:
 オルガン小曲集より「キリストはよみがえり」BWV 627
(5)同:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV 532
(6)同:
 コラール「主イエス=キリスト、われらを顧みたまえ」BWV655
(7)ベーム:カプリッチョ ニ長調
(8)同:コラール・パルティータ「わが魂よ、喜べ」
(9)ブクステフーデ:パッサカリア BuxWV 161
マルティン・ノイ(パイプオルガン/アーレント・オルガン)
なんと澄んだ音色… これぞ天から舞い降りた美しき調べ 現代最高のオルガン・ビルダー、 ユルゲン・アーレント制作のオルガンで聴く J.S.バッハと北ドイツの伝統 Vol.1

録音:2008年5月13-14日、聖オットー教会、ヘルツォーゲンアウラハ、72’02”

重低音と教会のゆたかなプレゼンスという点で、パイプオルガンにはオーディオ的にも数多くの高音質優秀録音が存在しますが、ここで録音されたアーレント・オルガンの音色を聴けば、オルガンのまた新たな魅力に気付かされることでしょう。ユルゲン・アーレントは1930年生まれの現代最高のオルガン製作者です。いわゆる「歴史的製作法」の復興を果たした人物と知られ、日本ではカザルス・ホールのオルガンで親しまれております。そのシンプルな装いと、澄んだ音色を聴けば、オルガン=「大音量」「荘厳」といったイメージを払拭されることでしょう。
本アルバムはJ.S.バッハに大きく影響を与えた二人の作曲家、ゲオルク・ベーム、ウェブディートリヒ・ブクステフーデとバッハとのオルガン曲における関わりがわかる内容で構成されております。
ブクステフーデの前奏曲 ニ短調は、バッハの有名なトッカータとフーガ ニ短調に、パッサカリアはまさにバッハ作曲のパッサカリア BWV 582と類似し、バッハ以前のオルガン作品はバッハにより統合され、教会音楽であったオルガン曲をいと高き地位へと導いたことがわかります。
演奏のマルティン・ノイは幼少よりオルガンのみならず、ピアノ、チェロの手ほどきを受けその才能を開花させました。オルガンはシュトゥットガルト音楽大学、モントリオール・コンコルディア大学で研鑽を積み、これまでにJ.S.バッハ国際コンクール入賞をはじめ、華やかな経歴をもつオルガニストです。現在ロイトリンゲンの聖エリーザベト教会、聖ペーター教会と聖ポール教会の専属オルガニストです。


AURORA

ACD 5017
(SACD hybrid)
¥2900
スヴェン・リーデル・カーシュ(1959-):作品集
 ①花のように、その花の名を私は知らない
  〜チェロ独奏のための
 ②Und fernhin, ehe es alles geschieht
  〜アンサンブルのための
 ③In Nomine, -selbst den eigenen Namen
  wegzulassen〜アンサンブルのための
 ④控えめで内気な(1999)
  〜ヴァイオリンとダブルベースのための5つの楽章
 ⑤Wir nur ziehen allem vorbei, wie ein luftiger
  Auftausch〜アンサンブルのための
 ⑥ここ:ヤニス・クセナキス追悼(2002)〜ピアノのための
 ⑦だが、あなたの憧れには風の色が〜2つのチェロのための
 ⑧すずめ〜ソプラノ、クラリネット、ギターと打楽器のための
①アントン・ルコセヴィーツェ(Vc)
②③アンサンブル・ルシェルシュ
④デュオ・スロート・ライネッケ、
 ヘルゲ・スロート(Vn)、
 フランク・ライネッケ(Cb)
⑤アンサンブル・エルンスト、
 トマス・リームル(指)
⑥ディミトリ・ヴァシラキス(P)
⑦ピエール・ストローク(Vc)、
 ントン・ルコセヴィーツェ(Vc)
⑧アサミシマサ、ヤンネ・ベルグルン(S)、
 ロルフ・ボルク(Cl)、
 アネシュ・フォリスダール(G)、
 ホーコン・ステーネ(Perc)

ノルウェーのベルゲン生まれ、スヴェン・リーデル・カーシュのポートレートアルバム。 カーシュは、フィン・モッテンセン、コルビョルン・オフスタ、ブライアン・ファーニホウ、エマニュエル・ヌネスに作曲を学び、パリの IRCAM と LaFondation Royaumont のアドヴァンストコースで研究をつづけた後、器楽のための音楽を中心に作品を発表してきました。彼の作品は、アンサンブル・ルシェルシュやアンサンブル・エルンストをはじめとする現代音楽のグループとミュージシャンがチューリッヒの新しい音楽の日、ロンドンの Cutting Edge London、ドナウエッシンゲン・フェスティヴァルなどで演奏され、アルディッティ四重奏団がオスロのウルティマ・フェスティヴァルで初演した弦楽 四重奏曲「Ein Hauch um nichts」(Aurora ACD5035) は2001年エドヴァルド・グリーグ賞を受賞しました。カーシュは、詩や哲学や視覚芸術からインスピレーションを受け、曲名の多くにリルケ、エルアール、ヘルダーリン、ダンテ、ペトラルカらの詩が引用されます。"はかないもの (forgjengelige/transience)"。彼の音楽のキーワードのひとつです。録音:2005年12月17日パリ高等音楽院、2008年2月6日-8日 SWR実験スタジオ(フライブルク)、 12月4日-5日モーリス・ラヴェル音楽院(ルヴァロワ=ペレ)、12月21日-22日、9月16日レインボースタジオ(オスロ) 制作・録音:クリストフ・マゼラ、マイケル・シルバーホーン 5.0 サラウンド+ステレオ、71‘03


BIS

BIS SA 1841
(SACD HYBRID)
\2600
J.S.バッハ:モテット全集
 (1)御霊は我らの弱さを支え助け給う BWV 226
 (2)おおイエス・キリスト、わが命の光よ BWV 118
 (3)恐れるな、私はあなたと共にいる BWV 228
 (4)イエス、わが喜びよ BWV 227
 (5)私はあなたを離しません、
  私を祝福してくださらなければ BWV Anh.159
 (6)主を讃えよ、すべての異邦人よ BWV 230
 (7)来たれ、イエスよ、来たれ BWV 229
 (8)歌え、主に向かい新しい歌を BWV 225
野々下由香里、
松井亜希(Sop)、
ダミアン・ギヨン(A)、
水越啓(Ten)、
ドミニク・ヴェルナー(Bs)、
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
BCJが挑戦。これほど見事なバッハのモテット演奏が あっただろうか!?SACDハイブリッド盤。意外にもBCJ初のバッハ・モテット集。これまで発売を切望されていましたが、満を持してのリリースとなります。大半が葬儀用に作曲されたものですが、極めて高度な技巧の要求される合唱の壮麗な響きが魅力。人間の声の素晴しさを再認識させられ、まさにBCJ円熟の魔 術に酔わされます。75’28”
BIS SA 1820
(SACD HYBRID)
\2600
プロコフィエフ:
 (1)ピアノ協奏曲第2番ト短調 Op.16
 (2)同第3番ハ長調 Op.26
 (3)ピアノソナタ第2番ニ短調 Op.14
フレディ・ケンプ(Pf)、
アンドルー・リットン(指)
ベルゲン・フィル
さすがケンプ。 爽快極まりない プロコフィエフの協奏曲。SACDハイブリッド盤。ケンプ初の協奏曲録音は難曲として知られるプロコフィエフ。フレディならではの強靭な指さばきと速いテンポで、爽快極まりない演奏を聴かせてくれます。バックを務めるのは「ロミオとジュリエット」で絶妙なプロコフィエフを聴かせたリットン。両者が火花散る共演を繰り広げ ています。80’48”
BIS 1542
\2500→¥2290
アルヴィド・クレーヴェン:
 (1)交響的幻想曲 Op.15/(2)眠れる森 Op.9
 (3)蓮の国 Op.5/(4)シンフォニア・リベラ
スザンナ・マルッキ(指)
スタヴァンゲルSO
20世紀初頭のノルウェーにこんな才能が隠れていた!アルヴィド・クレーヴェン (1899-1929)は非常な才能に恵まれながら、それを開花させる前に夭折したノルウェーの作曲家。オスロ・フィルのフルート奏者を務めながら作曲を試みますが、斬新すぎて当時のノルウェーでは理解されることなく、同国の音楽史本道からはずれてしまいました。いずれもフランス印象派風で、デリケートな色彩が広がります。さらにグリーグに通じる北欧的な澄んだ空気も感じられ非常に魅力的です。64’53”
BIS 1556
\2500
ロクシーン:
 (1)悪の華(ボードレール詩)(1939)
  〜SopとOrch
 (2)ハンガリー幻想曲 (1952)〜VnとOrch
 (3)詩の芸術(ザボロツキー詩)(1981)
  〜SopとOrch
 (4)シンフォニエッタ第2番(ソログープ詩)(1985)
  〜SopとOrch
 (5)交響組曲「ジャングルにて」(1960)
ヴァンダ・タベリー(Sop)、
ヴォルフガング・レディク(Vn)、
ミハウ・シフェルチェフスキ(指)
グラーツ大管弦楽団「レクリエーション」
旧ソ連で最も謎だった作曲家ロクシーンの全貌が今明らかに。近年ようやく名誉回復した感のある旧ソ連の作曲家アレクサンドル・ロクシーン (1920-1987)の作品集第3弾。1939年、モスクワ音楽院作曲科卒業制作の「悪の華」は当時の教授陣から「デカダン的」「ブルジョワ的」と非難され、受理されませんでした。最晩年の1980年代の2篇のうち、「詩の 芸術」はロクシーンの最高傑作のひとつと称されています。いずれも驚くべき内容と才能で、不幸な創作人生が惜しまれます。81’21”
BIS 1835/6
(5CD 2枚価格)
\5000→¥4590
ゲーゼ:交響曲全集
 (1)第1番ハ短調 Op.5
 (2)第2番ホ長調 Op.10
 (3)第3番イ短調 Op.15
 (4)第4番変ロ長調 Op.20
 (5)第5番ニ短調 Op.25
 (6)第6番ト短調 Op.32
 (7)第7番ヘ長調 Op.45
 (8)第8番ロ短調 Op.47
 (9)ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.56
 (10)カンタータ「十字軍」Op.50
(1)-(8)ネーメ・ヤルヴィ(指)
 ストックホルム・シンフォニエッタ、
(5)ローランド・ペンティネン(Pf)、
(9)アントン・コントラ(Vn)、
 パーヴォ・ヤルヴィ(指)
 マルメSO、
 クルト・ヴェスティ(Ten)、
 マリアンネ・ロルホルム(Ms)、
 ウルリク・コルド(Bs)、
 コンツォーネ・コレト、
 コール72、
(10)フランス・ラスムセン(指)
 アールスSO
美しいメロディの宝庫。 ゲーゼ交響曲全集が5枚組2枚価格。北欧音楽の父ニルス・ゲーゼ(ガーデ)(1817-1890)は交響曲を8篇も手がけたシンフォニストでもありました。全篇に甘口のメロディがあふれ、メン デルスゾーン風の爽やかなロマンからグリーグを予感させる郷土色や透明な叙情まで予想以上に多彩な内容を持つ逸品ばかり。父ヤルヴィの滋味あふれ る演奏も聴きもの。さらにヴァイオリン協奏曲のバックをパーヴォ・ヤルヴィが務めているのも注目。これほどの豪華演奏が5枚組でたったの2枚価格!  躊躇することなく買わねばならぬセットと申せましょう。5h 00’32”
BIS SA 1645
(SACD Hybrid)
¥2600→¥2390
シベリウス:
 (1)カレリア組曲 Op.11/(2)森の精 Op.15/
 (3)トゥオネラの白鳥 Op.22の2/
 (4)レミンカイネンの帰郷 Op.22の4/
 (5)春の歌 Op.16/(6)悲しいワルツ Op.44の1/
 (7)鶴のいる風景 Op.44の2/
 (8)フィンランディア Op.26
オスモ・ヴァンスカ(指)
ラハティSO

BISの極上録音を存分に堪能できるシベリウス名曲選!!SACDハイブリッド盤。伝説となった感のあるヴァンスカのシベリウス、魅力的なコンピレーション盤と思いきや、トゥオネラの白鳥、レミンカイネンの帰郷、フィンランディアは今回初出の未発表音源。他はシベリウス完全全集に通常のステレオ録音の形で収録されていますが、ここではオリジナルの5.0サラウンドSACD(ハイブリッド)となっている。お部屋のオーディルームが北欧の自然に様変わりします。78’ 13”

BIS SA 1517
(SACD Hybrid)
¥2600
グラハム・フィトキン:
 (1)サーキット〜2台のピアノと管弦楽のための/
 (2)T1〜2台のための/(3)T2〜2台のための/
 (4)白〜2台のための/(5)やすらぎ〜独奏のための/
 (6)肉体〜独奏のための/(7)黄色から黄色へ〜独奏のための/
 (8)家具〜独奏のための
小川典子、
キャスリン・ストット (Pf)、
大友直人(指)
東京交響楽団

川崎発信の新時代のピアノ協奏曲!!SACDハイブリッド盤。イギリス中堅の作曲家グラハム・フィトキン (1963-)が小川典子&キャスリン・ストットのピアノ・デュオのために2003年に作曲した協奏曲「サーキット」。BIS録音スタッフが来日、2007年9月にミューザ川崎で録音が実現しました。フィトキンはストラヴィンスキー、マイルス・ディヴィス、ウェーベルン、ライヒ、シナトラ、ペット・ショップ・ボーイズをレスペクトするイマ風の作曲家で、ロックをクラシック楽器で演じるような作風。小川典子ならではの切れ味良いリズムとスペード感で強烈な仕上がりとなっています。68’ 36”

BIS SA 1604
(SACD Hybrid)
¥2600→¥2390
メンデルスゾーン:交響曲シリーズ Vol.3
 (1)交響曲第3番イ短調「スコットランド」Op.56
 (2)同第5番ニ短調「宗教改革」Op.107
アンドルー・リットン(指)
ベルゲン・フィル

メンデルスゾーンのオーケストラの美しさを満喫できる超優秀録音!!SACDハイブリッド盤。メンデルスゾーン・イヤーの最期を飾るリットンとベルゲン・フィルの交響曲シリーズ完結篇。メンデルスゾーンの全交響曲をSACD5.0サラウンドで聴くことができるようになりました。音の水彩画家と称されたメンデルスゾーンの音楽を実感できます。70’ 15”

BIS SA 1811
(SACD Hybrid)
¥2600
ハイドン:エステルハージィ宮のアリア集
 運命に見放された哀れな女〜チマローザの歌劇「2人のニセ伯爵」/
 泣かずにはいられずに/
 あなたはご存知で〜アルフォッシの歌劇「偽装結婚」のための/
 ひとり物思いに沈み/
 よく言われるように〜サリエリの歌劇「ジェラシー学校」のための/
 結婚しようと思ったら〜ガスマンの歌劇「職人の恋」のための/
 お前が私を蔑むなら〜サルティの歌劇「ニセ相続人」のための/
 わが美しき人よ、帰ってきておくれ/
 美しい瞳が〜歌劇「月世界」のための/
 ああ、君にはわからない〜トラエッタの
  「タウロイのイフゲネイア」のための/
 パスティッチョ・オペラ「キルケー」の3篇
ミア・パーション(Sop)、
ベルナール・リヒター(Ten)、
キルスティン・チャベス (Ms)、
イヴァン・パレイ (Br)、
マンフレード・ヘム (Bs)、
クリストフ・ゲンツ (Ten)、
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン

ハイドンの多才さに驚嘆させられるアリア集!!SACDハイブリッド盤。ハイドンは主としてエステルハージィ公の劇場のために20以上のオペラを作曲しましたが、ほとんど閉却されています。当ディスクには彼が他人のオペラ用に書いたいわゆる「挿入アリア」の現存6篇と、複数の作曲家の音楽によるパスティッチョ・オペラ「キルケー」が収められています。なかでも「運命に見放された哀れな女」はハイドン最高のアリアの1つ。また「ああ、君にはわからない」はヒッチコック流の背筋の凍る恐怖に満ちています。対照的に「キルケー」はモーツァルトかロッシーニばりの機智に富み、エネルギッシュで劇的、ハイドンの多才ぶりに驚嘆させられます。71’31”

BIS 1743
¥2500
アルベニス:ピアノ曲全集 Vol.6
 (1)スペイン狂詩曲(作曲者自身のオリジナル・オーケストラ版)/
 (2)ピアノ協奏曲第1番「幻想協奏曲」/
 (3)ナバーラ(ピラール・バヨーナ補筆完成版)/
 (4)古典組曲第3番/
 (5)アスレホス(グラナドス補筆完成版)/
 (6)ピアノソナタ第5番
ミゲル・バセルガ (Pf)、
リュー・ジア(指)
テネーリフェ響①②

スペイン風味満点、珍品満載のアルベニス全集第6弾!!スペインのピアニスト、バセルガによるアルベニス全集の第6巻は珍品揃い。エネスコやハルフテルによるオーケストレーションで知られるスペイン狂詩曲が作曲者自身のオリジナル・オーケストレーションというのが興味津々。もちろん世界初録音。またアルベニスが未完のまま残した2篇のうち「アスレホス」は通常のグラナドス補筆完成版によりますが、「ナバーラ」は通常のセヴラック版でもアムランが録音しているボルコム版でもない、スペインの大ピアニスト、ピラール・バヨーナによる補筆完成版を用いているのも注目。超難曲のオンパレードながら余裕の技巧で征服しています。75’43”

BIS 1615
¥2500
ヘンデル:
 (1)9つのドイツ語のアリア HWV202-10
 (2)トリオ・ソナタ ヘ長調 HWV392
 (3)新発見のグローリア
エマ・カークビー (Sop)、
ロンドン・バロック

ヘンデルの旋律美に酔いしれるひととき!ヘンデルといえばイタリア語や英語の声楽作品がポピュラーですが、母国語のドイツ語による9つのアリアは彼40代半ばの作品で、親しみやすく個性的な内容。カークビーとロンドン・バロックの滋味あふれる演奏が絶品。さらに2001年に発見された「グローリア」も再録。より表現に深みが加わり、凄みさえ感じさせます。69’47”


BONGIOVANNI

GB 2445
(2CD)
\4800
パイジェッロ:「市のジプシーたち」 ドメニコ・コライアンニ(Br パンドルフォ)
ティツィアーナ・スパニョレッタ(S ステッリダウラ)
フランチェスカ・デ・ジョルジ(Ms チェッカ)
テレーザ・ディ・バーリ(S ルクレツィア)
ジャンニ・コレッタ(T エレウテーリオ)
ジュゼッペ・カッチャパーリア(T バルバドーロ)
グラツィアーノデ・・パーチェ(Br シェヴォラ)
ジョヴァンニ・ディ・ステーファノ(指)
マーニャ・グレーチャICO管弦楽団

「ジプシー女をお望みの方はどなた」で有名なパイジェッロの「市のジプシーたち」、世界初録音!

録音:2008年11月26日,ターラント

18世紀後半、最も人気の高いイタリアオペラの作曲家といえば、ジョヴァンニ・パイジェッロだったでしょう。「市のジプシーたち」は、パイジェッロの比較的後期、1789年にナポリで初演されたオペラブッファ。アンコーナに程近い町にやって来たルクレツィア他のジプシーたちは、意地悪な金持ちパンドルフォの女中ステッリダウラを仲間に引き入れ、仕事」にかかります。一方、貧乏貴族エレウテーリオは、20年前に仕えていた主人によって訳あって棄てられてしまった姪を捜しています。この二人とジプシーたちが騒動を巻き起こし、結局ステッリダウラが行方不明の姪と判明、エレウテーリオと結婚するというような物語。間もなく50歳を迎えるパイジェッロの筆が冴えて、充実した作品で、初演後20年以上に渡って各地で上演された人気作でした。オペラ本体は埋もれてしまったものの、ルクレツィアの歌う「ジプシー女をお望みの方はどなた」は、今日でもよく歌われる古典歌曲になっています。

GB 2559
\2400
ティート・スキーパを偲んで
 ロッシーニ:「セビリアの理髪師」
 ドニゼッティ:「愛の妙薬」
 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」
 ヴェルディ:「リゴレット」,「トラヴィアータ」
 プッチーニ:
  「ボエーム」,「マノン・レスコー」,「蝶々夫人」,「トスカ」
 マスネ:「ウェルテル」,「マノン」 からのアリア,ほか
アルド・カプート(T)
アンドレア・カレ(T)
アレッサンドロ・リベラトーレ(T)
フランチェスコ・マルシーリャ(T)
ジュゼッペ・タラモ(T)
マルチェッロ・パンニ(指)
ティート・スキーパ交響楽団

5人のイタリア人テノールの饗宴!“ティート・スキーパを偲んで”

録音:2009年6月11日,レッチェ、68’20”

偉大なテノール、ティート・スキーパの故郷レッチェで、イタリア人の若いテノールが5人集まって歌ったアルバム。アルド・カプートは1980年、バーリ生まれ。ロッシーニなどを得意としています。アンドレア・カレはパヴァロッティの弟子で、師匠譲りの張りのある美声で今注目されているテノール。2008年にはボローニャで《ノルマ》のポリオーネを歌っています。アレッサンドロ・リベラトーレは、1977年、ローマ生まれ。トリノでのフリットリがタイトルロールのマスネ《タイス》の映像でニシアスを歌っています。フランチェスコ・マルシーリャは1974年、ナポリ生まれ。既にイタリア各地で活躍しています。ジュゼッペ・タラモは、2008年、ナポリ生まれ。《ボエーム》のロドルフォを得意としています。いずれもまだ若いものの、次世代のスターになりそうな逸材ばかり。無名なうちに聞いておくのもたのしいものでしょう。


CALLIOPE

CAL 9424
(2CD)
\3600
ラモー:「プラテー」 ブルース・ブルワー(T プラテー)
イザベル・プルナール(S 愛の神、フォリ)
ニコラ・リヴァンク(Br サテュロス,シテロン)
ジル・ラゴン(T テスピス,メルキュール)
エリザベート・ボドリ(S タリー,クラリーヌ)
ジャン=フランソワ・ガルデイル(Br モミュス)
クリス・ド・モール(Bs ジュピテル)ほか
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
 (王室大厩舎・王宮付楽団)

古楽界一の美女とうたわれたイザベル・プルナールの代表盤 古楽界の長老にして高名なる美食家ジャン=クロード・マルゴワールとの 黄金コンビによる名盤の誉れ高かったラモーの傑作「プラテー」が 約25年ぶりに復活!CBSソニー時代よりやわらかな風合の大変良い音質!
今だ人気衰えぬ美女中の美女ソプラノのプルナール。ノンヴィブラートの透明でありながらあまい余韻を残す歌声が大変魅力的です。

録音:1988年9月5-12日,パリ、2h 18'、デジパック

ラモーの傑作として近年非常に人気の高いのが「プラテー」。妻ジュノンの嫉妬深さにウンザリしていた大神ジュピテルは、蛙の姿をした沼の妖精プラテー に夢中になっている芝居をするということに。プラテーはすっかり有頂天。二人の結婚式に、怒り狂ったジュノンが乗り込むも、プラテーの姿を見て大笑いし、ジュピテルとジュノンは仲直り。怒りの収まらないプラテーは、恨みの言葉を吐いて逃げていく、というもの。このマルゴワールの録音は、ピリオド楽器の録音として初のもので、元々CBSレコードから発売されましたが、比較的短期間で消えてしまい、幻の「プラテー」となっていました。今回約20年ぶりの再発売です。タイトルロールのブルワーは、1944年生まれの米国のテノールで、1970,80年代にヨーロッパでモーツァルト・テノールとして活躍しました。
また当時復興し始めたばかりのフランスバロック音楽で、高音を柔らかく歌うオートコントルとして貴重な人材でした。さらにプルナールを始め、懐かしい1980年代の古楽系名歌手が集まっています。マルゴワールの優しい感触の演奏も味があります。

CAL 9410
\2400
シューベルト(1797-1828):
 (1)糸を紡ぐグレートヒェン D118
 (2)シラーの「ギリシアの神々」の一節
 (3)弦楽四重奏曲 第13番「ロザムンデ」
アルバン・ベルク(1885-1931):
 (4)私のまぶたを閉じてください(1900)
 (5)私のまぶたを閉じてください(1925)
 (6)叙情組曲
ティモス弦楽四重奏団
 【千々岩英一(Vn)、
  ガブリエル・リシャール(Vn)、
  マリ・プーランジェ(Va)、
  マリ・ルクレルク(Vc)】
クリストフ・エッシェンバッハ(Pf)
ザロメ・ハラー(S)

シューベルトとベルク、2人の偉大な音楽家の作曲の変遷を追うエッシェンバッハのピアノで聴くシューベルト歌曲!千々岩英一参加のカルテット、 ティモス弦楽四重奏団によるシューベルトとベルクの緻密な世界にも注目

録音:2009録音:2009年6月

ここに収められている2人の作曲家による弦楽四重奏曲は、それぞれ、自身の歌曲からの引用や同じ音列を用いて書かれたもの。2人の偉大な作曲家が、言葉を持つ歌曲の世界を、言葉を持たない弦楽四重奏曲にどのように組み込んで行ったかを追う、好プログラムです。歌曲を歌うザロメ・ハラーは、ヤーコプスにも認められた、古楽から現代ものまで幅広く活躍するソプラノです。シューベルトのリートでは、エッシェンバッハの、歌い手にピタっと寄り添いつつ、時折聴かせるドキッとする和音の巧みな響かせ方にうならされます。ベルク歌曲でのアンサンブルも見事。2003年に設立されたカルテット、ティモス弦楽四重奏団(「ティモス」とはギリシア語で感情の意)が魅せる、シューベルトでの香り高い旋律の歌わせ方、そしてベルクでの絶妙な楽器間のバランスで描く細密画のような世界は見事の一語に尽きます。

CAL 9421/3
(3CD)
¥4800→¥4390
子供のためのロシア・ピアノ曲集
 ①チャイコフスキー:
  子供のためのアルバム Op.39(全24曲)
 ②カバレフスキー:30の子供の小品 Op.27
 ③ミャスコフスキー:アルバム Op.43(全14曲)
 ④ショスタコーヴィチ:人形の踊り(全7曲)
 ⑤リャプノフ:デイヴェルティスマン Op.36(全6曲)
 ⑥グレチャニノフ:子供のアルバム Op.98(全15曲)
 ⑦プロコフィエフ:子供のための音楽 Op.65(全12曲)
 ⑧マイカパル:わら人形 Op.28(全12曲)
 ⑨シチェドリン:若者のための手帳(全15曲)
 ⑩ハチャトゥリヤン:
  子供のアルバム第1、2巻(全20曲)
 ⑪同:ソナチネ
 ⑫スヴィリドフ:子供のためのアルバム(全17曲)
 ⑬スロニムスキー:
  子供と若者のためのアルバム(全13曲)
エレーナ・フィロノヴァ(Pf)

ハチャトゥリヤン、カバレフスキーの子供のためのピアノ曲
要望の多かった曲集、最上の演奏での登場!ピアノ教育のメソードが旧ソ連で確立する以前から、ロシアの作曲家たちは子供のためのピアノ曲を好んで作る伝統がありました。日本でも教材として愛用され、参考用としての需要がありながらも録音が少なく、リリースを求める多くの声がありました。プロのピアニストは、どうしてもこれら作曲家の大人用作品に 関心が集まりがちで、軽視され続けましたが、音楽的にはまぎれもない各自の個性が刻印されていて手抜きは一切感じられません。その証拠にチャイコフスキー やハチャトゥリヤン作品は、ここに含まれる多くを後にバレエやオペラ、交響曲へそのまま使いまわして美しく開花させています。いわばスケッチブック的な性格 も秘めていて、単なる教材作品と一蹴できない価値と重要さです。ギレリス門下のフィロノヴァはくせのない楷書的な演奏が模範にぴったりですが、ロシア的な 味わいと華やかさにも満ち魅力的。ピアノ学習関係はもとより、ロシアのピアノ音楽ファンも無視厳禁のアルバム。ジャケットもロシアの伝統的な美しい物語画 で目を引きます。3h 55’


CASCAVELLE

VEL 3137
¥2300→¥2090
ショスタコーヴォチ(1906-1975):
 祝典序曲 作品96(1954)
 交響曲第5番 ニ短調 作品47(1937)
シンセン交響楽団
フィリップ・アントルモン(指揮)

驚きの新譜!大中国の深セン(シンセン)経済特区からすごい実力、シンセン交響楽団登場!巨匠アントルモン指揮、ショスタコ『革命』

録音:2008年11月 深セン、中国

アントルモンと関係の深いカスカヴェル・レーベルから意外な新譜が登場。なんとオケは世界第2の経済大国になるはずの、中国から。その経済の要、深セン(シンセン)のオーケストラ。いつの間にか、こんなうまいオーケストラができていたのかとびっくりさせられました。すごい実力です。いろいろの意味で必聴と思われます。録音も大変いいものでございます。

VEL 3136
(2CD)
\4400→¥3990
サン=サーンス(1835-1921):
 CD-1
  (1)交響曲第 1 番 変ホ長調 作品 2
  (2)交響曲第 2 番 イ短調 作品 55
 CD-2
  (1)交響曲第 3 番 ハ短調 作品 78「オルガン付き」
  (2)オンファーレの糸車 作品 31
  (3)ファエトン 作品 39 ④死の舞踏 作品 40
  (4)英雄行進曲 作品 34
フランス国立管弦楽団
ヨエル・レヴィ( 指揮 )
CD-2 (1)ヴィンセント・デュボア( オルガン )

新名盤誕生!セッションによる超優秀デジタル録音! レヴィ指揮、フランス国立管による サン=サーンス交響曲全折り目正しいきっちりした演奏が心地よい!

録音:2009 年 パリ郊外 アルフォルトヴィル、メゾン・ド・オルケストル、ステレオ

フランス国立管によるサン=サーンスの交響曲全集の名盤と言えば、マルティノンですが、ここに同管弦楽団の首席指揮者レヴィによる新名盤が誕生い たしました!その指揮ぶりは非常に端正で硬派。楽譜を細部まで読み込んだ折り目正しい演奏が好印象。交響曲全集に加え『死の舞踏』など管弦楽作品も収録された嬉しい内容でございます。
ヨエル・レヴィはルーマニア生まれのイスラエル育ち。フランコ・フェラーラ、キリル・コンドラシンのもとで研鑽を積み、1978 年にはブザンソン国際指 揮者コンクールで優勝しました。その後、ロリン・マゼールのアシスタントとして、クリーヴランド管弦楽団で指揮を学び、正指揮者となりました。2005 年よりフランス国立管弦楽団の指揮者となり、マーラーの交響曲第 2 番の演奏で絶賛されました。2008 年には同管弦楽団の首席指揮者となり今後も勢力的演奏活動が期待されます。
『オルガン付き』を演奏したヴィンセント・デュボアは世界的な若手オルガニスト。パリにてオリヴィエ・ラトリーに師事し、これまでにカルガリー、トゥー ルーズでの国際オルガン・コンクールで優勝。その後、各国でオルガン・リサイタルを成功させております。

VEL 3059
¥2300
ジュリアン =フランソワ・ツビンデン(1917-):
  (1)トリオ前奏曲 作品 4(1944-1946)
 (2)4 つの孤独な四重奏 作品 17(1951) より レント「常ならぬ平静さ」、
  アレグリッシモ「懐疑的なよそよそしさで」
 (3) 幻想ソナタ 作品 54(1975-1976)
 (4)トリオ・イメージ・エルヴェティク 作品 65(1975,1982)
 (5)タンゴ 作品 73(1986)
 (6)瞑想曲 作品 90(1998)
 (7)「M.A.R.C.」をともなう旅程 作品 94(2000)
マーク・パンティヨン(ピアノ)
ジャズ・ピアニストにして 音楽プロデューサー兼作曲家。 多才なジュリアン=フランソワ・ツビンデンの ピアノ作品集

録音:2002 年 1 月 8,9 日 エルネスト・アンセルメ・スタジオ、ラジオ・スイス・ロマンド、ジュネーヴ、74’02”

ジュリアン =フランソワ・ツビンデンは 1917 年、スイスのヴォー州ロール生まれ。ピアノをマリー・パンテ、エルネスト・デコステール、声楽をシャルル・メイヤー、ヴァイオリンをヘンリ・ガーバーにそれぞれ師事しました。様々な音楽経験からレパートリーも広く、とりわけジャズに興味を持ち、独特の 感性で 100 余の作品 ( コマーシャル・ソング、オペラ、交響曲、協奏曲、ステージ・サウンド・トラック、声楽曲、ピアノ曲 ) を作曲しました。ツビンデ ンは非常に多才で 1947 年、ローザンヌのラジオ局のプロデューサーに招かれ、1965 年にはスイス・ロマンド放送の音楽放送部門のアシスタントヘッド に就任しました。クラシックを基盤に様々なジャンルの音楽に貢献したとして 1993 年にはローザンヌ市よりゴールド・メダルを授与されました。
演奏のマーク・パンティヨンは 1957 年、アメリカのテキサス生まれ。両親よりピアノの手ほどきを受け、幼少より音楽に恵まれた環境で育ちました。現 代音楽を得意とし、ツビンデンの作品も積極的に演奏しております。『「M.A.R.C」をともなう旅程』はマーク・パンティヨンに捧げられた曲で、名前のマー ク (MARC) を Mi-A-Re-C【ミ - ラ - レ - ド】と読み、この音からはじまる前奏曲から即興的な変奏曲と展開されます。


CAVI MUSIC

4260085531622
¥2600→¥2390
モーツァルト:アダージョとフーガ 第3番 ヘ長調 K 404a
 ( J.S.バッハ:平均律クラビーア曲集第 2巻第 13番 BWV882より編曲)
J.S.バッハ:フランス組曲第 5番 BWV816
モーツァルト:アダージョとフーガ 第1番 ニ短調 K 404a
 ( J.S.バッハ:平均律クラビーア曲集第 1巻第 8番 BWV853より編曲)
モーツァルト:グラスハーモニカのためのアダージョ ハ長調 K 617a
J.S.バッハ:コラール「尊き御神の統べしらすままにまつろい」
 (ハリソン・バードウィッスル編曲)
C.P.E.バッハ:二重奏 ハ長調 Wq142
J.S.バッハ:コラール「イエス 私の確信」
 (ハリソン・バードウィッスル編曲 )
モーツァルト:アダージョ ヘ長調 K410
モーツァルト:アダージョとフーガ 第4番 ニ短調 K 404a
 ( J.S.バッハ:オルガンのためのトリオ・ソナタ第 3番 BWV527/
  アダージョ編曲、フーガの技法よりコントラプンクトゥス BWV1080/
  フーガ編曲)
J.S.バッハ:フランス組曲第 2、3番
モーツァルト:アダージョとフーガ 第6番 ヘ短調 K 404a
 (W .F.バッハ:フーガ第 8番より編曲)
トリオ・ディ・クラローネ
ザビーネ・マイヤー(バセットホルン&クラリネット)
ウォルフガング・マイヤー(バセットホルン&クラリネット)
ライナー・ヴィーレ(バスクラリネット&クラリネット&バセットホルン)

ザビーネ・マイヤーにモーツァルトが宿る!世界屈指のクラリネット・アンサンブル、トリオ・ディ・クラローネ新録音

録音:2009年3月/ドイツ

世界的なクラリネット奏者、ザビーネ・マイヤーが率いる、クラリネット3本の絶妙のアンサンブル、トリオ・ディ・クラローネ。CAviから発売された3本のクラリネットによるオペラ作品集(4260085530014)、シューマン、ブルッフ作品集(4260085530106)の2枚のアルバムでは、クラリネットの可能性を極限まで追求した完成度の高いアンサンブルを聴かせてくれました。
今回彼らが取り組むのはバッハの音楽とモーツァルトの関わりをテーマに選びました。バッハとモーツァルトの関係については様々な考察があり、研究されています。モーツァルトとの関係が深かったヴァン・スヴィーテン男爵は膨大なバロック音楽の楽譜のコレクションを持ち、その中にはJ.S.バッハに作品も多く含まれていました。ヴァン・スヴィーテン男爵は毎週日曜日「音楽協会」を開き、そこにモーツァルトも招待されていました。そこで演奏される音楽にモーツァルトは影響を受けたと考えられます。モーツァルトは父レオポルドに興味深い手紙を送っています。
「僕は毎週日曜日12時にヴァン・スヴィーテン男爵の所へ行きます。そこではヘンデルとバッハ以外は演奏されることはありません。僕はバッハのフーガを集めているところです。セバスチャンだけではなくエマニュエルやフリーデマンの作品も集めています。……(1782年4月10日付)」
楽譜収集の真意はさだかではありませんが、バッハの作品への強い関心をもち、特にJ.S.バッハのフーガを模倣したと言われています。
トリオ・ディ・クラローネの演奏は、モーツァルトがバッハの作品をどのように感じ影響を受けたかを明らかにし、それらの痕跡を新しく提示。まさにモーツァルトの耳でバッハの音楽を聴くような体験ができる1枚です。

9783832195601
(6CD-BOX)
\10200

「ケルン・クラシック・コレクション」
 [CD 1] (PH06003と同内容)
  (1)モーツァルト:ミサ曲ハ長調 K 317「戴冠式ミサ」
  (2)シューベルト:スターバト・マーテル ヘ短調 D 383
 [CD 2](AU23408中、CD2と同内容)
  (1)ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調 Op.5
  (2)ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
  (3)リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
 [CD 3](AU95582と同内容)
  (1)シューマン:ケルナーの詩による12の歌曲Op.35
  (2)シューマン:リーダークライス Op.39
 [CD 4](MM003と同内容)
  (1)ウェーバー:「オイリアンテ」序曲
  (2)モーツァルト:交響曲第33番変ロ長調 K 319
  (3)チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調Op.74
 [CD 5](MM007と同内容)
  (1)モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番イ長調 K 464
  (2)ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第12番変ホ長調Op.127
 [ボーナス CD] 初出
  (1)モーツァルト:「にせの女庭師」K196より
   第1幕「鎚は火の熱で鉄を打ち延ばし」(ナルド)
   第2幕「イタリア式のやりかたでは」(ナルド)
   ドニゼッティ:「愛の妙薬」より
   第1幕「むかしパリスがしたように」(ベルコーレ)
   ヴェルディ:「仮面舞踏会」より
   第3幕「お前だったのか、彼女の心を汚した奴は」(レナート)
  (2)ヨハン・シュトラウス2世:「ジプシー男爵」より
   第2幕 徴兵の歌「さあ、手を差し伸べて、恋人と別れよ」
    (ホモナイ伯爵、合唱)
  (3)チャイコフスキー:「スペードの女王」より
   第2幕「わたしははかり知れないほどあなたを愛しています」
    (イェレツキー公爵)
  (4)フンパーディンク:「ヘンゼルとグレーテル」より
   第1幕「ああ、わたしたち貧しいものは」(ペーター)
  (5)ガーシュウィン:「ポーギーとベス」より
   第2幕「オレには無いものばかりだ」(ポーギー、合唱)
  (6)第2幕「ベス、お前はオレの女だ」(ポーギー、ベス)
  (7)第2幕「いつもそうとは決まってない」(ポーギー、合唱)

[CD1](1)マルゴ・ギョーム (S)、
 マルギット・コベック (A)、
 ヨハネス・フェイヤーベント (T)
 エヴァルト・カルデヴァイアー(Bs)
 ケルン放送合唱団
 ケルン放送交響楽団
 ギュンター・ヴァント(指)
(2)マルゴ・ギョーム (S)、
 リヒャルト・ホルム (T)、
 ゲルハルト・グレッシェル (Bs)
 ケルン放送合唱団
 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
 ギュンター・ヴァント(指)
[CD2](3)ゲザ・アンダ (P)
[CD3](1)ディートリヒ・フィッシャー
  =ディースカウ (Br)
 ヘルタ・クルースト (P)
(2)ディートリヒ・フィッシャー
  =ディースカウ (Br)
 ギュンター・ヴァイセンボルン (P)
[CD4](3)エーリヒ・クライバー(指)
 ケルン放送交響楽団
[CD 5](2)アマデウス四重奏団
[ボーナスCD]
ヴォルフガング・アンハイサー(Br)
(1)ラルフ・ヴァイケルト (指)
 ケルン放送交響楽団
(2)クルト・クレメル (指)
 ケルン放送管弦楽団、
 ケルン放送合唱団
(3)ラルフ・ヴァイケルト (指)
 ケルン放送交響楽団
(4)へティ・プリュマッハー(A)
 クルト・クレメル (指)
 ケルン放送管弦楽団
(5)クルト・クレメル (指)
 ケルン放送管弦楽団、
 ギュンター・カルマン合唱団
(6)フェリシア・ウェザーズ (S)
 クルト・クレメル (指)
 ケルン放送管弦楽団
(7)クルト・クレメル (指)
 ケルン放送管弦楽団、
 ギュンター・カルマン合唱団

ケルンWDRアーカイヴ限定BOX 注目のボーナスCDはケルンが生んだ名バリトン、 アンハイサーの未発売ステレオ・アリア集!
驚異の高音質でマニアを狂喜させている WDR アーカイヴの復刻音源リリース。このたび登場するセットは、レーベルを越えて、audite、Profil、 medici arts の全面協力で実現したもので、1956 年ケルン生まれ、1990 年より「Kolner Stadt-Anzeiger 紙」の文化ジャーナリストを務め、2004 年 より同紙の専任音楽評論家であるマルクス・シュヴェリングのセレクションによるものです。
ヴァント、エーリヒ・クライバー、アンダ、フィッシャー=ディースカウらによる 5 枚目までは、すべて既出のアルバムと同内容となっていますが、注目はボー ナス盤。ケルンに生まれケルンで没した名バリトン、ヴォルフガング・アンハイサー (1934 - 1974) のアリア集は、初出である上にこれだけはなんとステレ オ収録。音質も抜群。なにからなにまでケルンづくしの内容となっています。なお別冊のブックレット(50 ページ)はドイツ語表記のみになります。限定盤。
[CD 1](1)録音:1952年7月25日ケルンWDR第1ホール(モノラル)、(2)録音:1953 年 10 月 17 日ケルン・ギュルツェニヒ ( モノラル ) ★協力:WDR ケルン放送、PROFIL
[CD 2](1)録音:1957年11月16日ケルンWDR第2ホール(モノラル)、(2)録音:1960年4月6日ケルンWDR第2ホール(モノラル)、(3)録音:1955年7月22日ケルンWDR第2ホール(モノラル)★協力:WDR ケルン放送、audite
[CD 3](1)録音:1954年3月23日ケルンWDR第2ホール(モノラル)、(2)録音:1955年10月12日ケルンWDR第1ホール(モノラル) ★協力:WDR ケルン放送、audite
[CD 4](1)録音:1956年1月20日ケルンWDR第1ホール(モノラル)、(2)録音:1953年11月23日ケルンWDR第1ホール(モノラル)、 (3)録音:1955年3月28日ケルンWDR第1ホール(モノラル)★協力:WDR ケルン放送、medici arts
[CD 5](1)録音:1956年2月3日ケルンWDR第2ホール(モノラル)
(2)録音:1956年2月2日ケルンWDR第2ホール(モノラル)★協力:WDR ケルン放送、medici arts
[ボーナスCD]ドイツ語歌唱 協力:WDR ケルン放送、(1)録音:1970年2月23日-2月28日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)、(2)録音:1968年4月29日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)、(3)録音:1970年2月23日-2月28日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)、(4)録音:1968年10月14日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)、(5)(6)(7)録音:1970年6月17日ケルンWDR第1ホール(ステレオ)

4260085531585
¥2600
シマノフスキ(1882-1937):
 夜想曲とタランテラOp.28(1915)/(M.スコリク編曲)
ラヴェル(1875-1937):弦楽四重奏曲 ヘ長調(1902-3)
シモン・ラクス(1901-1983):
 弦楽四重奏曲第3番「ポーランド民謡の主題による」(1945)
シマノフスキ弦楽四重奏団

母国ポーランドに捧げるアルバム新鋭カルテット、シマノフスキ弦楽四重奏団プロジェクト始動!!母国の作曲家シマノフスキの名を冠した1995年に結成されたポーランドのカルテット、シマノフスキ弦楽四重奏団。 このアルバムは、1900年代初期に音楽の中心都市であったパリ、ウィーンとモスクワの3つの都市を中心に、シマノフスキが影響を受けた作曲家らを取り上げて3枚のCDに収めるプロジェクトです。シマノフスキは1914年からこれらの都市を含めるヨーロッパ旅行に出かけており、第1弾はシマノフスキがポーランドのザコパネの次に愛した都市でもあるパリ。シマノフスキの「夜想曲とタランテラ」は第一次世界大戦が勃発し、ヨーロッパ旅行を中断しウクライナに戻り作曲活動に没頭していた時期に書かれた作品。ここではM.スコリクによる弦楽四重奏編曲版での演奏です。また近年シマノフスキ弦楽四重奏団が母国の作曲家として積極的に演奏しているシモン・ラクス。ラクスはワルシャワ生まれのユダヤ人で、第二次大戦中は、アウシュヴィッツに収容。解放後その後の人生をパリで過ごしています。様々なポーランド民謡を主題とした弦楽四重奏曲第3番を収録しています。録音:2008年7月、59’03

4260085531479
(2CD)
¥4600
モーツァルト:
 大ミサ ハ短調 K.427、レクイエム K.626
ガブリエーレ・ヒールダイス(S)
アリソン・ブラウナー(Ms)
マークス・ウルマン(T)
マルクス・フォルペルト(Br)
ケルナー・カントライ
フォルカー・ヘンプフリング(指揮)
ヨハン・クリスチャン・バッハアカデミー
インゲボルク・シェラー(指揮)

ケルナー・カントライによる意欲的録音!40周年を迎えたドイツの合唱団ケルナー・カントライによるモーツァルトのレクイエムと大ミサ。ラーン川沿いの街リンブルクの大聖堂で録音。ロマネスク様式とゴシック様式の過渡期に建設された大聖堂は街のシンボル。素晴らしい音響空間を利用して精妙な美しさ、ハーモニーの豊かさを追求した演奏です。 ケルナー・カントライはこれまで「詩編」、「ルクス・エテルナ」、「人々の異言、天使たちの異言」といった精選されたプログラム構成で聴衆から高い評判を得てきました。彼らの次のテーマは「天の光よ」。アルテンベルクの大聖堂の音響の素晴らしさを生かしたプログラムとなっており、彼らの繊細で緻密な声をより一層際立たせています。録音:2006年3月25日リンブルク大聖堂

4260085530069
(2CD)
¥4600
J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245 ケルナー・カントライ
フォルカー・ヘンプフリング(指揮)
ヨハン・クリスチャン・バッハアカデミー
エヴァ・マリア・レオナルディ(S)
ルース・サンドホフ(A)
ゲルト・テュルク(T)
ペーター・ブレヒビュラー(B)
クラウス・メルテンス(B)
108:29
4260085530137
¥2600
アドベント音楽〜
 キリストの降誕を待ち望む/歌と言葉でそれを伝えよう
  ヒッレルード:久しく待ちにし/シュッツ:おお、愛する神よ/
  ブラームス:おお救い主よ、天を切り開け/
  ギュンター・ラファエル:マリアは茨の森を通って行った/
  ウォルターズ:マリアは茨の森を通って行った/
  レーガー:戸を高く上げよ/モービー:おお、大いなる神秘/
  アンドレ・J・トーマス:アフリカン・ノエル、  全20曲
ヒッレルード/シュッツ/ブラームス/レーガー/
ウォルターズ/モービー/他
ケルナー・カントライ
フォルカー・ヘンプフリング(指揮)
アレクサンドラ・ユット(S)
イヴェタ・シェルハース(S)
マイカ・ヴィーヒェルト(S)
録音:2003年12月7日聖パンタレオン教会(ケルン)、62’53
4260085530526
¥2600
人々の異言、天使たちの異言
 メンデルスゾーン/フィリップ・ニコライ:
  「栄光の賛歌が、歌われますように」、
 ズデニェク・ルカーシュ:
  混声のためのレクイエムより「サンクトゥス」、
 H.ディストラー:宗教合唱曲集より
  「目覚めよ, と我等に呼ばわる物見等の声」、
 エリック・ウィテカー:ルクス・アルムクエ、
 クヌート・ニューステット:私はあなたたちに平和を残し
  全15曲
ケルナー・カントライ
フォルカー・ヘンプフリング(指揮)
75’58

CLAVES

50 2914/15
(2CD)
¥4800
ベートーヴェン:
CD-1
 チェロ・ソナタ
  ①第1番 ヘ長調 作品5-1
  ②第2番 ト長調 作品5-2
CD-2
 チェロ・ソナタ
  ①第3番 イ長調 作品69
  ②第4番 ハ長調 作品102-1
  ③第5番 ニ長調 作品102-2
セバスティアン・サンジェル(チェロ)
マーク・パンティヨン(ピアノ)

名曲ベートーヴェン、 チェロ・ソナタ全曲集 サンジェルの雄大な解釈が印象的。ベートーヴェンの3つの時代を堪能できるチェロ・ソナタ全集。チェロのサンジェルは室内楽を中心に活躍する期待のチェリストで、シュバイツァー・ ピアノ・トリオとの共演をはじめ世界各国で活躍している。名手パンティヨンとサンジェルによる極めた技術と知性でコントロールされた本盤は新 録音として、名盤になること間違いなしの全集です!
録音:2007年12月21-22日、2008年7月3-5日、ヌーシャテル、スイス

50 2916/17
(2CD)
¥4800→¥4390
CD-1
 エイトル・ヴィラ=ロボス(1887-1959):
  ピアノ三重奏曲 第1番
  ピアノ三重奏曲 第3番
CD-2
 オスカー・ロレンツォ・フェルナンデス(1897-1948):
  ブラジル三重奏曲(1924)
 ヴィラ=ロボス:ピアノ三重奏曲 第2番
ダモクレス三重奏団
【アダム・ケント(ピアノ),
アイリ・ヨシオカ(ヴァイオリン),
ジビレ・ジョナー(チェロ)】

ブラジル民族主義の代表 ヴィラ=ロボスとフェルナンデスの ピアノ三重奏曲集。トゥリーナのピアノ三重奏曲(50 2409)でClavesデビューしたダモクレス三重奏団、今回はヴィラ=ロボスとフェルナンデスの2枚組。ヴィラ=ロ ボスのピアノ三重奏曲はいずれも若かりし頃の作品で、ヴァイオリン、チェロ、ピアノがそれぞれ雄大でソリスティックなメロディが印象的です。また、ヴィ ラ=ロボスの10歳年下にあたるフェルナンデスは、リオ・デ・ジャネイロ生まれの作曲家。詩人・教師としても知られ、音楽家になる前は化学を専攻していたという経歴の持ち主。故郷の民謡が彼の音楽の根底に存在し、またヨーロッパのロマンティシズムとフランス印象主義に強く影響を受けた最初の ブラジル人作曲家と言えましょう。録音:2007年9月6-8日,アメリカ芸術文学アカデミー,ニューヨーク

50 2908
¥2400

J.S.バッハ(1685-1750):オルガン作品傑作集 Vol.1
 ①前奏曲とフーガ ホ短調 BWV 548
 ②コラール前奏曲「いと尊きイエスよ、
  われらはここに集いて」 BWV 731
 ③前奏曲とフーガ イ長調 BWV 536/536a
 ④コラール前奏曲
  「ああ、我等が人生とは何ぞ」 BWV 743
 ⑤前奏曲とフーガ イ短調 BWV 543
 ⑥アダージョBWV 1016
  〜ヴァイオリン・ソナタ第3番より
 ⑦トリオ BWV1027/1027a(編曲:小糸恵)
 ⑧コラール・パルティータ
  「ようこそ、慈悲あつきイエスよ」 BWV 768
 ⑨コラール「装いせよ、わが魂よ」BWV 654

小糸 恵(オルガン)

日本が誇る世界的オルガニスト小糸恵、Clavesにてバッハの オルガン傑作集開始!小糸恵によるバッハのオルガン傑作集が録音開始となりました。前作ブクステフーデ(50 2704)では重厚で強靭な演奏を披露した小糸恵は京都生まれ、 スイス在住の世界的オルガニストです。バロックから現代までレパートリーの幅広いオルガニストですが、とりわけバッハのオルガン作品には定評があり、 これまでに他のレーベルでバッハのオルガン曲を録音し好評を博しております。ヨーロッパで研鑽を積んだ、小糸だからこそ表現できる世界があり、1曲 目に収録されたライプツィヒ時代の最高傑作、前奏曲とフーガ ホ短調からバッハのオルガン曲に対する小糸の音楽に聴き惚れてしまうでしょう。録音:2009年6月21-23日、フローニンゲン,聖マルティニ教会,オランダ

50 2907
¥2400
J.S.バッハ(1685-1750):
 ①ミサ曲 イ長調 BWV 234
 ②ミサ曲 ト短調 BWV 235
アンサンブル・オーランド・フリブール
ラ・セトラ・バロックオーケストラ・バーゼル
ローラン・ジャンドル(指揮)
ミリアム・フューレルジンガー(ソプラノ)
アレックス・ポッター(カウンターテナー)
ハンス・イェルク・マンメル(テノール)
マルクス・ヴォルペルト(バリトン)

聖ドイツ教会の天から降り注ぐ旋律 バッハ1730年代の傑作、 ザクセン選帝侯に捧げられたミサ曲。バッハは1735年から44年にかけて作曲された4つのミサ曲を作曲しました。全て6曲から成り、かつて書かれた教会カンタータの模倣も見られます。 聖ドイツ教会の天より降り注ぐかのような響きが印象的。録音:2009年9月1-3日 聖ドイツ教会 スウェーデン、スイス、ステレオ


COVIELLO

COV 20907
(SACD HYBRID)
\2500
「胸壁の夜警〜戦いのガイヤルド」
 ミヒャエル・プレトリウス(1571-1621):
  ユビラーテ・デオ、ラウダテ・ドミヌム、
  いまぞわれら聖霊に乞わん、ベネディカムス・ドミノ、
  Fundamenta tenet mundi、バッサメッツォ、
  ガイヤルド、Exsultemus adiutori nostro、
  サルヴェ・レジーナ、Salve Rex noster、Peccavi、
  目覚めよ, と我等に呼ばわる物見等の声
 ザムエル・シャイト (1587-1654):
  カンツォン〜 Est-ce Mars que je vois、
  戦いのガイヤルト
カペラ・デ・ラ・トーレ
 カタリナ・ボイムル(指)
ドミニク・ヴィス

録音:2008 年 7 月 19-22 日、66’24

17世紀初期の胸壁の警備は警備員だけでなくバクパイプも使用し、音の信号によって仲間との情報交換を行っていました。より良い音響効果を上げるために、音楽家の知識を投影し改良。町のバグパイプ奏者や音楽家の地位も向上、ハレのブランデンブルク辺境伯の宮廷音楽家として仕えていたプレトリウスとシャイトらにも影響を与えました。ミヒャエル・プレトリウスは多作な作曲家、プロテスタント系教会音楽の発展に貢献。シャイトはドイツ・バロック初期のオルガニスト兼作曲家。ドイツ・オルガンの父とも言われています。またフランスを代表する異色カウンターテナー、ドミニク・ヴィスも参加し、カペラ・デ・ラ・トーレと当時の音楽を再現すべく刺激的な演奏を披露しています。

COV 20804
(SACD HYBRID)
\2500
「シュタットプファイファー、ウェイツ、吟遊詩人、ピッファリ
 ~16&17世紀の楽団音楽集」
  バルトロメウス・ヘス(1518-1585)/
   パウル・ヘス:パッサメッゾ〜サルタレッロ
  パウル・クーゲルマン(1580没):新しい歌(1558)
  バルトロメウス・ヘス / パウル・ヘス:タンツ〜ナーハタンツ
  フィリップ・ヴェルドロ(1490-1562):
   マドリガル「わが最後のため息」
  ヨアン・アンブロジオ・ダルツァ:スペイン風カラータ(1508)
  パレストリーナ:モテット「おお主イエス・キリスト」
  フアン・デ・ウレッダ(1445-1500):タントゥム・エルゴ
  ゲレーロ:4声のパンジェ・リングァ
  ジャコモ・ゴルザニス(1520あるいは1525-1575):
   パヴァヌ「蛇」
  ラッスス:マドリガーレ「もしも逆波が」
  作曲者不詳、カッセル(1650頃):5声のボンバルドのソナタ
  ホルボーン:パヴァヌ「よき望み」、すいかずら、
   妖精のラウンド、アルマンド、夜警
  フィッツウィリアム・ヴァージナル曲集(1610頃 -1620頃):
   ファーナビーの夢
  フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):
   2つのソプラノのためのティエント
  シャイン:パヴァヌ、ガリアルダ、クラント、
   アルマンド / トリプラ 他
カペラ・デ・ラ・トーレ
録音:2007 年アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)、68’26
COV 20714
(SACD HYBRID)
\2500
アンナベルクの合唱曲集より聖アンナの日の音楽
 ヤーコブ・オブレヒト:
  ミサ「主の御保護のもとに」 他
カペラ・デ・ラ・トーレ
カタリナ・ボイムル(指)
録音:2007 年 4 月 12-15 日、60‘16
COV 20811
\2500
ルネサンス期の地中海のクリスマス音楽 カペラ・デ・ラ・トーレ
 セシル・ケンペナース(S)
ホセ・ピサーロ(T)
65‘53
COV 20903
\2500

プファルツ=ノイブルク黄金期時代の
 ヨハン・ヴィルデラー宗教作品集
  ヨハン・フーゴー・フォン・ヴィルデラー(1670-1724):
   ミサ ト短調(4声と弦楽、通奏低音のための)、
   Modulationi sacraeより「Quando Jesus adest」Op.1
   (ソプラノ、アルト、弦楽、通奏低音のためのモテット第2番)、
   Custodi me、テ・デウム
   (4声、4本のトランペット、ティンパニ、ファゴット、
    弦楽、通奏低音のための)
  カルロ・ピエトロ・グルア(1665-1726):
   Alleluja fideles plaudit
   (4声、2本のトランペット、弦楽、通奏低音のための)、
   Laetatus sum(詩篇121)、
   Beatus vir(詩篇111)
   (4声合唱、弦楽、通奏低音のためのモテット)

イェルク・シュトラウベ(指)
デュッセルドルファー・ホーフムジーク
北ドイツ・フィグラル合唱団

録音:2008 年 4 月 24-25 日(ライヴ)、 58‘38

CSO RESOUND

CSOR 901920
(SACD HYBRID)
¥3600→¥3290

ストラヴィンスキー:
 バレエ「プルチネルラ」全曲(1920)
 3楽章の交響曲(1942-45)
 オーケストラのための4つのエテュード(1914-1928)

ロクサーナ・コンスタンティネスク(Ms)
ニコラス・ファン(T)
カイル・ケテルセン(Bs-Br)
シカゴ交響楽団
ピエール・ブーレーズ(指)
CSOR 901918
¥2800→¥2590

=シカゴ交響楽団ライヴ=超優秀録音。2009年2月&3月最新ライヴ、楽壇の最重鎮ブーレーズによるストラヴィンスキー「プルチネルラ」、3楽章の交響曲、4つのエテュード

録音:2009年2月26、27、28日&3月3、5、6、7日シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ)
DSD5.1マルチチャンネルステレオ、71’12”(SACD HYBRID)、71’12”、ステレオ

1995年以来、シカゴ交響楽団(CSO)首席客演指揮者のポストにあり、2009年10月よりあらたにヘレン・レーゲンスタイン名誉指揮者の称号を得た、楽壇の最重鎮ピエール・ブーレーズ。来る2010年3月に85歳の誕生日を迎えるのを記念してリリースの運びとなったCSO・RESOUND最新アルバムは、ブーレーズがもっとも得意とする作曲家ストラヴィンスキーの作品集。
【ブーレーズのストラヴィンスキー】
ストラヴィンスキーは、1950年代末より本格的に指揮活動を開始したブーレーズが意欲的に取り上げてきた作曲家のひとり。1960年代より1970年代にかけて、管弦楽曲から歌曲にいたる作品の数多くを録音したのちも、CSOをはじめ世界有数のオケとともに実演と並行して繰り返しレコーディングを行なっています。じっさい、ここに収録された3つの作品もすべてライヴによる再録音となります。
2010年に生誕300年を迎えるペルゴレージの音楽素材からストラヴィンスキーがまったく独自の手法で組み上げた、新古典主義時代の代表作「プルチネルラ」。
ブーレーズは1975年に組曲をニューヨーク・フィルとセッション録音、1980年には全曲版をアンサンブル・アンテルコンタンポランとセッション録音しています。
「3楽章の交響曲」をブーレーズは1996年にベルリン・フィルとレコーディング。なお、CSOは「3楽章の交響曲」を1993年にショルティと録音しています。
ブーレーズにとって本アルバム収録作品中最多の録音回数となる「4つのエテュード」は、まず1963年にフランス国立管と録音、1981年に同じくフランス国立管と再録音、1992年にはCSOと録音しています。
【さらに冴え渡るブーレーズの精緻なアプローチ】
もとより明晰きわまりないアプローチで、精緻な内容を聴かせることで知られるブーレーズは、上述の「エテュード」と併せてバレエ「火の鳥」と「花火」のレコーディングでも、CSOよりカラフルでパワフルな響きを引き出すことに成功していました。前回より17年ぶり、いっそうの結びつきを強めているCSOとの再顔合わせとなる「エテュード」はもちろん、膨大な情報量に加え、とりわけ過激なリズムと広大なダイナミクスで、もっともCSO向きの作品ともいえる「3楽章の交響曲」、魅力的な若手ソリストの起用も話題の「プルチネルラ」でも、これまで同様に最上級の成果が期待されるところです。
「フランスのマエストロによる非の打ちどころのないみごとな指揮ぶりとCSOにおよぼす途方もない影響力によりいつも、わたしたちはずっとさらに多くを渇望するままでいるのだ。」(シカゴ・サン・タイムズ紙)
「ブーレーズがサクッと、そしてエレガントに作品の姿を提示したことによって、ストラヴィンスキー初期のリズムと構造への洞察がいかに深く、また、いかに注目すべき点を作品が留めていたままかを、わたしたちにちょうど思い起こさせます。」(アンドルー・パトナー−サン・タイムズ・ドットコム)
【元フィリップス・スタッフによる超優秀録音】
このたびの録音プロデューサーは、元フィリップスの録音スタッフが創設したオランダ・ポリヒムニア社の総帥エヴァレット・ポーター。これまでに手がけた高品位のレコーディングでオーディオ・ファイルからの信頼も厚いスタッフの起用は、まさにブーレーズの方向性に沿うものといえるでしょう。


DYNAMIC

CDS 640
\2200
ヴュータン:
 ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ短調 Op.31
 ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 Op.37 「ル・グレトリ」
マッシモ・クワルタ(Vn,指)
ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団

パガニーニ・エディションの ヴァイオリニスト、 クワルタの弾くヴュータン!

録音:2007年10月,ボルツァーノ、50’65、DDD

Dynamic社のパガニーニ・エディションでおなじみのヴァイオリニスト、マッシモ・クワルタが、19世紀半ばの最大のヴァイオリニスト、アンリ・ヴュータンのヴァイオリン協奏曲を弾いた録音です。クワルタは僅か11歳でレッチェのティート・スキーパ音楽院に入学、その後ローマで学び、現代イタリアを 代表するヴァイオリニストになりました。今日、クワルタは様々なヴァイオリン協奏曲を弾き振りすることでも有名で、ウィーン・フィルで弾き振りしたこともあります。このヴュータンでも、冴えた演奏を聞かせてくれます。


ELOQUENTIA

EL 0916
¥2500
テレマン:神よ、あなたの審判を
ヘンデル:主はわが主に仰せられる
ピエール・カオ(指)、
アルシス・ブルゴーニュ、
アルモニー・ウニヴェルセル
美しく優しい宗教曲 テレマンとヘンデル、18世紀に大活躍した巨匠二人の宗教作品集。ピエール・カオが、美しく澄み切った歌声を歌い手から引き出し、作品の美しさとやさしさを際立たせています。録音:2008年10月

ENZO RECORDINGS

EZCD 10006
\2600
MONO=POLI(モノ=ポリ)
 [1] 作者不詳(イギリス):夏のカノン(1260年頃)
 [2] 作者不詳:アレ〈歌え〉ルヤ(13世紀)
 [3] 作者不詳(イギリス):
  ねんころりん、私は可愛らしい、上品な姿をみた(14-15世紀)
 [4] 作者不詳:ローマは喜び歓喜の声をあげよ(12-13世紀)
 [5] ダンスタブル(ca.1390-1453):聖なるマリア
 [6]-[8] ジェズアルド(ca.1560-1613):
  マドリガル曲集第6巻より(1611年出版)
  麗しき人よ、あなたが去ってしまうのなら
  ああ、なんとむなしく、私はため息をつくのか
  私は、ただ呼吸する
 [9] J・S・バッハ(1685-1750):
  8声のカノン BWV 1072(1754年出版)
 [10] モーツァルト(1756-1791):
  心より愛します KV 348(382g)(1782年)
 [11] グリーグ(1843-1907):めでたし、海の星(1893年)
 [12] ストラヴィンスキー(1882-1971): アヴェ・マリア(1934/49年)
 [13] シェーンベルク(1874-1951):
  《3つの風刺》 より 分かれ道にて Op. 28-1(1925年)
 [14] ケージ(1912-1992):《居間の音楽》より 昔話(1940年)
 [15] リゲティ(1923-2006):ルクス・エテルナ(1966年)
 [16] 松平 敬(1971- ):モノ=ポリ(2009年)
 [17] -[18] ブライアーズ(1943- ):マドリガル集第2巻より(2002年)
  私は、この地上に天使のような姿を見た
  おお、あてどない歩みよ、おお、うつろいやすく、しかし確固とした思いよ
 [19] ベリオ(1925-2003):もし私が魚なら(2002年)
 [20] ケージ:声のためのソロ2[4ヴァージョンの同時演奏](1960年)
 [21] シェーンベルク:千年を三度 Op. 50A(1949年)
 [22]-[24] ドビュッシー(1862-1918):
  シャルル・ドルレアンの3つの歌(1898/1908年)
   I. 神よ!なんたる眼の保養
   II. 太鼓の音が鳴りひびき
   III. 冬よ、御身が憎らしい
 [25] ブラームス(1833-1897):おお、なんとなだらかに(1970年頃)
 [26] パーセル(1659-1695):主よ、わが祈りをききたまえ(1680年頃)
 [27] パレストリーナ(ca.1525-1594):主よ、今こそあなたは
 [28] ジョスカン・デ・プレ(ca.1440-1521):
  ミサ《ダ・パーチェム》より アニュス・デイ
 [29] 作者不詳(スペイン):3人のムーア娘(15-16世紀)
 [30] 作者不詳(スペイン):手に手をとって(15-16世紀)
 [31] マショー(ca.1300-1377):我が終わりは我が始まり
松平 敬(歌&多重録音)

極彩色に発光する、たったひとつの声 ── 800年に渡る「声」の芸術を 「カノン」形式で俯瞰する 松平敬の衝撃的なデビューアルバムは、 究極のワンマン・アカペラ=電脳声楽アンサンブル!

2009年8月 スタジオ録音24Bit/96KHz ProTools HD3 Recording System、71’32

 松平敬は2009年に東京オペラシティでシュトックハウゼンの大作「私は空を散歩する」の日本初演を手がけるなど、コンテンポラリー・フィールドでアクティヴに活躍する気鋭の声楽家。湯浅譲二「天気予報図」を10回にわたって取り上げ、全曲シェーンベルク作品によるリサイタルや、シューベルト「冬の旅」とケージ「冬の音楽」を組み合わせたコンサートなど、独創的なライヴ・パフォーマンスが話題を呼んでいます。
 バリトンでありながら、ファルセットを駆使しつつ、混声のソプラノパートまですべてひとりで歌いのけた松平敬。たった一人の肉声を駆使してとてつもなく広い音域を歌うことだけでも、曲の難易度を考えれば大変な偉業ですが、驚くのはその歌唱力だけではありません。彼自らがDAW(デスクトップ・オーディオ・ワークステーション)システムを駆使し、エディットからエフェクト処理といったポストプロダクションまでその手で行ってアルバムを完成させている点でも注目に値するものと言えるでしょう。
結果生まれた今回の作品は、世界のどんな一流声楽アンサンブルもなし得ない空前絶後の精度の高さで、劇的空間を創出したものとなりました。
 このアルバムのオーディオ的音響はどこを切っても、カミソリのような鮮度、切れ味、豊かな倍音による空間的広がりと透明感を有します。特にリゲティ《ルクス・エテルナ》(16声部)#15の、果てしなく広がる宇宙的なトリップ感は、24Bit/96KHzのトラックをどれだけ並べても理論上なんら問題のないDAWシステムならでは。「ルクス・エテルナ」はキューブリック監督の「2001年宇宙の旅」に使われたことで有名。意志を獲得したコンピューター及び人類の未来の姿を見せた黙示録的なこの映画の曲を選択した意味は、映画そのものが持つテーマと共通しているとも言えます。
 選曲と配曲にもこだわりが発揮されています。このCDは、「カノン」という音楽のこだま効果がモチーフになっています。収録曲全体を、古い作品から新しい作品へ、そしてまた古い作品へと時代が逆行してゆくように配置することによって、全体がマショーのカノンと相似形をなすようにした、コンセプト・アルバムになっているのです。

EZCD 10007
\2600
マリンバ・打楽器デュオと語りによる音楽物語「空想〜千夜一夜」
 (1)交響組曲「シェヘラザード」より
  (リムスキー=コルサコフ/編:宮本妥子・中路友恵)
 (2)《父と子の愛》
  〜リベルタンゴ(ピアソラ/編:宮本妥子・中路友恵)
  〜タンティ・アンニ・プリマ〜アヴェ・マリア
   (ピアソラ/編:宮本妥子・中路友恵)
 (3)《ねえやと男の子の愛》
  七つの子(本居長世/編:後藤ゆり子)
  〜赤とんぼ(山田耕筰/編:宮本妥子・中路友恵)
 (4)《故郷への愛、家族の愛》
  剣の舞(ハチャトゥリアン/編:宮本妥子・中路友恵)
  〜キエフの大門、ヴィドロ(組曲展覧会の絵より)
   (ムソルグスキー/編:宮本妥子・中路友恵)
 (5)《神への愛、神の慈愛》シュラーク(YASUKO)
  〜アメイジング・グレイス(トラディッショナル/編:後藤ゆり子)
 (6)《シェヘラザードの愛》
  歌劇カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲
  (マスカーニ/編:宮本妥子・中路友恵)
  〜小さな祈り(E・グレニー)妖精の園(マ・メール・ロワより)
  (ラヴェル/編:宮本妥子・中路友恵)
宮本妥子&中路友恵
(マリンバ&パーカッション)
伊沢磨紀(語り)

古今東西の名曲をちりばめた新たな音楽物語の誕生!

収録:2009年10月 魚沼市小出郷文化会館でのセッション、24Bit/96KHz Apogee Symphony System、66’56

音楽物語「空想〜千夜一夜」をマリンバ・打楽器デュオと語りによるアルバム。磨き抜かれたマリンバ・打楽器の音色と、シェヘラザードの語りによって紡がれる、空想の世界旅行のよう。
リベルタンゴ、赤とんぼ、七つの子、展覧会の絵よりキエフの大門、アメイジング・グレイス、歌劇カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲、マ・メール・ロワより妖精の園…そしてマリンバソロによって奏でられる名曲、『小さな祈り』を収録。

演奏者プロフィール
 宮本妥子(みやもとやすこ)
同志社女子大学卒業後、ドイツフライブルク音楽大学にてドイツ国家演奏家資格取得。数々の国際コンクール入賞、優勝。これまで世界7カ国以上の現代音楽祭でゲスト出演。滋賀県文化奨励賞受賞、平和堂財団新進芸術家奨励賞受賞。平成16、17年度「地域創造公共ホール音楽活性化事業」登録アーティスト。全国各地でコンサート活動を行う。現在、滋賀県立石山高等学校音楽科非常勤講師、相愛大学非常勤講師。
 中路友恵(なかじともえ)
同志社女子大学卒業後、同大学特別専修課程修了。
これまでに平和堂財団新進芸術家奨励賞など国内で数々の受賞を経て、ソロ・アンサンブル・室内楽等で活動を行う。現在、滋賀県立石山高等学校音楽科非常勤講師。


HAENSSLER

98 598
¥2300
「ロドリーゴ:ギター協奏曲集Vol.1」
 (1)ロドリーゴ:アランフェス協奏曲
 (2)ロドリーゴ:アンダルシア協奏曲
 (3)ロドリーゴ:マドリガル協奏曲
ホルスト=ハンス・ベッカー(指)
インターナショナル・フィルハーモニー
(1)デイル・カヴァナウ(G)
(2)アマデウス・ギター・デュオ&
 エデン=シュテル・ギター・デュオ(G)
(3)アマデウス・ギター・デュオ(G)
アマデウス・ギター・デュオによる ロドリーゴの協奏曲集

録音:1999 年 9 月 25-28 日ハノーファー、フライヘル・フォン・フリッチュ・カゼルネ(セッション) ステレオ 79’27”

名手デイル・カヴァナウとトーマス・キルヒホフとが 1991 年に結成したアマデウス・ギター・デュオによるロドリーゴ・アルバム。なかでも人気、実力 ともにギター界のスター、カヴァナウの弾く傑作「アランフェス」がやはり聞きもの。しみじみとした哀愁で有名な第 2 楽章は絶品です。既発 98.349 の廃盤に伴う品番移行盤。


HMF

HMX 2908375
特別価格
\1600

ショパン” The Essentials”
 (1)アンダンテ・スピアナートop.22
 (2)ノクターンop.9-2 変ホ長調
 (3)(4)ワルツop.69-1 変イ長調、華麗なるワルツop.18 変ホ長調
 (5)バラード第1番op.23 ト短調
 (6)練習曲op.10-3 ホ長調「別れの曲」
 (7)(8)プレリュード op.28-6 ロ短調、プレリュードop.28-15 変ニ長調
 (9)ソナタ第2番op.35 変ロ短調より第3楽章(葬送行進曲)
 (10)マズルカop.8-1 変ロ長調
 (11)英雄ポロネーズ op.53 変イ長調
 (12)幻想即興曲 op.66
 (13)(14)練習曲 op.10-1 ハ長調、練習曲op.10-12 ハ短調「革命」
 (15)ピアノ協奏曲第1番 ホ短調より 第3楽章

(1)アラン・プラネス(プレイエル1836年ピアノ)
(2)ブリジット・エンゲラー
(3)(4)アレクサンドル・タロー
(5)セドリック・ティベルギアン
(6)フレデリック・チュウ
(7)(8)アラン・プラネス(1906年スタインウェイ)
(9)オリガ・カーン
(10)フレデリック・チュウ
(11)ジョン・ナカマツ
(12)オリガ・カーン
(13)(14)辻井伸行
(15)オリガ・カーン、アントニ・ヴィト
(指)ワルシャワ・フィル
ハルモニアムンディから、ショパン・イヤーにあわせて魅力的な1枚の登場。薫り高いプレイエルの音色によるアンダンテ・スピアナートに始まるこのディ スク、ショパンのサロンへと時空を越えて招待されたかのような気分になります。根強いファンがいるものの、ほとんどが廃盤となってしまっているフレ デリック・チュウのトラック、ジョン・ナカマツのゴージャスな英雄ポロネーズ、タローのワルツ、そして辻井のトラックも含まれているなど、きわめつけ の1枚です。 (辻井伸行によるエチュードop.10-12「革命」は、発売中のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールライヴCDには収録されていませんが、2010年 4月末に発売予定のコンクールライヴ録音CD第2弾に収録されるものと同じ録音です(op.10のエチュード全曲)。)
HMU 907501
\2600
バルトーク(1881-1945):
 44の二重奏曲集 Sz.98 (1931年)
アンジェラ・チュン&
ジェニファー・チュン(Vn)

民俗色とモダンの見事な融合 バルトークのセンスが冴え渡った ヴァイオリン二重奏曲集

録音:2009年5月

バルトークの44の二重奏曲集。旋律のほとんどは、バルトークが採取したハンガリーの農民たちの間に伝承された民謡からとられています。技巧的な熟練は要求されませんが、フレージング、アクセントの置き方、リズムの精確さ、不協和音や倍音を効果的に響かせる耳と腕が要求される曲がずらりと並びます。演奏順は、彼女たちがより体系的になるように並べなおした順番を採用。民俗色とモダンが共存する魅力的なミニアチュールがぎっしり詰まった宝箱のような1枚です。

HMU 907444
\2600
マルティヌー:
 2つのヴァイオリンとピアノのためのソナティナ
ショスタコーヴィチ:
 ピアノ伴奏による3つのヴァイオリン二重奏曲
ミヨー:2つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ
尹伊桑(ユン・イサン):
 2つのヴァイオリンのためのソナティナ、
  ペッツォ・ファンタジオーゾ(世界初録音)
アンジェラ・チュン、
ジェニファー・チュン(Vn)、
ネルソン・パジェット(Pf)

世界初録音のユン・イサン作品を含む、 チュン姉妹デビュー盤

ヴァイオリン二重奏のレパートリーをとりあげる姉妹の第1弾。20世紀に書かれた作品を集めたもの。彼女たち自身韓国出身ということもあり、特にユン・イサンで見せる熱演ぶりは印象的です。

HMC 902031
\2600
シューマン:歌曲集
 (1)ミルテの花op.25より6曲
 (2)メアリー・スチュアート女王の詩op.135
 (3)リュッケルトの詩による歌曲より
  「おお太陽よ、海よ、ばらよ」、「献身の花」、
  「おお、殿方よ」、「東方のばらより」、
  「ジャスミンの香り」、
  「Liebster, deine Worte stehlen」、
  「Mein schoner Stern!」
  (4)リーダークライス(全曲)
ベルナルダ・フィンク(Ms)
アントニー・シピリ(Pf)

フィンクが紡ぐシューマンの深く神秘の世界

録音:2008年10月

ヨーロッパを中心に活躍めざましいメゾ・ソプラノ、フィンクの新譜は彼女の瑞々しい知性とたしかな技術が光るシューマン。ピアニストに、草津音楽祭でもおなじみの名手シピリを迎えているのも興味をそそります。鈴を転がすような高音部、美しいドイツ語、寸分の狂いのない音程、フィンクのゆるぎない芸術を堪能できる1枚です。

HMC 902032
¥2600
フォーレ:ピアノ四重奏曲集
 (1)ピアノ四重奏曲第1番op.15 ハ短調
 (2)ピアノ四重奏曲第2番op.55 ト短調
トリオ・ワンダラー、
アントワーヌ・タムスティ(Va)

トリオ・ワンダラー最新盤 きらめくようなアンサンブル ヴィオラの名手、タムスティをゲストに迎えてのフォーレ

録音:2008年10月

きらめくようなアンサンブルでファンを魅了するトリオ・ワンダラー最新盤は、ヴィオラ界のスター、タムスティをゲストに迎えてのフォーレ:ピアノ四重奏曲集。自身が非常に優れたピアニストでもあった、フォーレのピアノ書法が光る、充実した2曲です。第1番は、傑作ヴァイオリン・ソナタと同じ時期(1876年)に着手されましたが、同年末に結婚する予定であった婚約者マリアンヌ・ヴィアルド(ポーリーヌ・ヴィアルドの娘)に婚約を破棄され、大きなショックを受け、完成したのは1879年。初演は成功に終わりましたが、終楽章が不評だったため、書き直したものが現行のものとなっています。第2番は84年に着手、7年に初演されました。アダージョ楽章は、子供時代に聞いた、隣村から響いてくる鐘の音の思い出が反映されている、という、フォーレにしては珍しい(唯一の)謝辞が添えられています。

HMU 907491
¥2600
ピアソラ・アンド・ビヨンド
 ピアソラ:
  (1)リベルタンゴ(1974) (2)天使の組曲
  (3)デカリシモ(1962)
 (4)デイヴィッド・ゴードン:細分化されたタンゴ
 (5)アダム・サマーヘイズ:墓地があくびをする時
 ピアソラ:
  (6)ソールダッド(1956) (7)ミケンランジェロ70(1968)
 (8)アダム・ゴードン&アダム・サマーヘイズ:
  ブルジョワのミロンガ
 (9)ピアソラ:インヴィエルノ・ポルテーノ(1969)
 (10)アダム・サマーヘイズ:エル・デスポセイド
ロンドン・コンチェルタンテ

エッジの効いたピアソラの世界

録音:2008年7月

自身のアルゼンチンの血を沸き立たせつつ、バッハ、クラシック、そしてジャズ、様々な音楽の要素を総合した音楽を書いた巨匠、ピアソラ。現代に生きる4人の作曲家によるピアソラへのオマージュ作品が入り混じったこの興味深いプログラムを通して、ロンドン・コンチェルタンテは、ピアソラという壮大な宇宙を「超え(ビヨンド)」る旅へと私たちをいざないます。④の「細分化されたタンゴ」は、ナイマンを思わせるミニマル・ミュージックとピアソラの力強い世界の融合。他の現代作品も、ピアソラに敬意を払いつつ、ピアソラを通して新しい世界を私たちにみせてくれます。ロンドン・コンチエェルタンテは、ジプシー・タンゴのバンドで活躍していたヴァイオリン奏者たちによって1991年に結成されたアンサンブル・グループ。純粋なクラシックのアンサンブルとは一味違う、エッジの効いた演奏を聴かせてくれます。

HMC 902041
\2600
ヘンデル(1685-1759):
 (1)アン女王の誕生日のための頌歌HWV 74
 (2)主は言われた HWV 232
アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
エレーヌ・ギユメット、
ゾフィー・クルスマン(ソプラノ)
マルコルム・E・べテット(テノール)
アンドレアス・ヴォルフ(バス)
ベルリン声楽コンソート、
ベルリン古楽アカデミー
マークス・クリード(指)

ショルの豊かな声に酔いしれる、 ヘンデルの頌歌集。 ベルリン古楽アカデミーの万全な伴奏も見事

録音:2008年2月

ショルの最新盤は、ヘンデルが比較的若い頃に作曲した宗教作品2曲。アン女王の誕生日のための頌歌は、イギリスの地に落ち着いた直後、1713年のスペイン王位継承戦争の終わりを告げるユトレヒト条約に関連して作曲されました。ベルリン古楽アカデミーの管楽器の名手たちが活躍する場面も多く、上手さが際立ちます。「主は言われた」は、イタリアオペラから学んだ表現を宗教音楽に取り入れた劇的な作品。ショルの力の抜けた歌唱が光ります。

HMX 2907546
\2600
イングリッシュ・レディ・ミサ、
リリー&ラム、東方の星、
西暦1000年:この世の終わりのためのミサ曲ほか
アノニマス4

アノニマス4のベスト盤!

聖歌好き必携!アノニマス4のベスト・アルバム。ハルモニアムンディUSAのトップアーティスト、女性4人による声楽アンサンブル、アノニマス4のベスト盤。聖歌や中世の歌を郷愁たっぷりに聴かせる彼女たちの世界をご堪能ください。

HMU 907467
(2CD)
¥4200→¥3790
ヘンデル:トリオ・ソナタop.2&op.5(全曲)
 [CD1]
  トリオ・ソナタop.2〜2つのヴァイオリン、
   2つのオーボエあるいはフラウト・トラヴェルソと
    通奏低音のための6つのソナタ〜
     【第1番 ロ短調HWV 386、第2番ト短調HWV 387、
      第3番変ロ長調HWV 388、第4番へ長調HWV 389、
      第5番ト短調HWV 390、第6番ト短調HWV 391】
 [CD2]
  トリオ・ソナタop.5〜2つのヴァイオリン
   あるいはドイツ・フルートと、ハープシコードやチェロの
    通奏低音のための7つのソナタ(トリオ)〜
     【第1番イ長調HWV396、第2番ニ長調HWV397、
      第3番ホ短調HWV398、第4番ト長調HWV399、
      第5番ト短調HWV400、第6番へ長調HWV401、
      第7番変ロ長調HWV402】
リチャード・エガー(指、Cem)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック
ヴァイオリン/パヴロ・ベズノシウク、
ロドルフォ・リヒター
レイチェル・ブラウン(Fl, rec)
ヨーゼフ・クロウフ(Vc)

ヘンデルの親密な雰囲気が魅力的なトリオ・ソナタ集 独奏楽器奏者たちの上手さ、エガーの才気溢れる通奏低音が冴える!!エガーとアカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックによるヘンデル・シリーズ最新盤は、トリオ・ソナタ集。op.2の第5番は、ヘンデルが14歳の時に作曲されたという記述が残っており、これは不確かな情報なものの、コレッリが活躍したローマで過ごしていた若い時分から、ヘンデルの才能がすでに開花していたことをうかがわせます。バロック時代のトリオ・ソナタは、ハイドンやモーツァルトの時代の弦楽四重奏と同じくらいに重要なジャンルでした。ヘンデルの音楽師匠であったコレッリは、48のトリオ・ソナタを遺しています。ヘンデルの「トリオ・ソナタ」は、13の作品が出版され遺されていますが、どれもヘンデルならではの豊かな筆致と色彩に満ちています。ヘンデルの器楽作品というと、フーガの技量について、バッハと比較され劣ると言われることもありますが、ヘンデルのフーガは、オラトリオやオペラを思わせる迫力あるもので、フーガの技法を極限まで追求したバッハとはまた違った魅力に溢れています。アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの名手たちと、エガーのひらめきに満ちた通奏低音の饗宴をお楽しみください。録音:2007年10月、2008年1月、2h22’

HMC 902033
¥2600
スヴェーリンク(1562-1621):
 フランス語の聖歌&シャンソン集
ダニエル・ロイス(指揮)、
カペラ・アムステルダム
「アムステルダムのオルフェウス」スヴェーリンクによるフランス語の宗教歌集!!作曲家、オルガニスト、オルガン製作者、そして国際的にも名の通った教師として活躍していたスヴェーリンクは、彼が生きていた当時「アムステルダムのオルフェウス」と呼ばれるほどに、声楽分野でも知られた存在でした。当時最もよく歌われていたラテン語聖歌にまったく引けをとらない力強い表現に満ちています。特にマニフィカトは、必聴ものの素晴らしさです。録音:2008年10月
HMU 907495
¥2600
キャンドルライトによるキャロル〜
 アドヴェント、クリスマスのための音楽
  (1)聖歌「Creator alme siderum」
  (2)ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):
   天上からの信実
  (3)バード:大地の樹
  (4)C.ウッド(1866-1926):主よ、見てください
  (5)J.S.バッハ:いざ来たれ、異邦人の救い主よ
   BWV 659(オルガン・ソロ)
  (6)パレストリーナ:私は遠くから見る
  (7)パレストリーナ:トラーテ・チェリ
  (8)J.ステイナー(1840-1901):
   山から見る景色のなんと美しいことか
  (9)ヘルモア(1811-1890):いざ来たれ、いざ来たれ、エマニュエルよ
  (10)ブリテン:聖母のための賛歌
  (11)ヴォーン・ウィリアムズ:祝福されし神の子
  (12)In dulci jubilo
  (13)ブクステフーデ:暁の明星のなんと美しいことかBuxWV223
  (14)Of the father’s heart begotten
  (15)ゲレーロ(1528-1599):Pastores loquebantur
  (16)G.アイブス編:幼子イエスの子守歌
  (17)レーガー:マリアの歌
  (18)G.アイブス:いと甘き歌
  (19)ワーロック:ベネディカムス・ドミノ
  (20)J.S.バッハ:いと高きところにいます神のみに栄光あれ
   BWV 662(オルガン・ソロ)
  (21)W.マタイ:クリスマス
  (22)J.ガードナー:トゥモロー・シャル・ビー・マイ・ダイシング・デイ!
  (23)メンデルスゾーン:あめにはさかえ
ビル・アイヴズ(指)
オックスフォード大学マグダレナ・カレッジ合唱団
マーティン・フォード(org.)
少年合唱による、清らかなクリスマス・キャロル集!!美しい合唱に定評のある指揮者アイヴズの最新盤は、クリスマス・キャロル集。静かな瞑想のような音楽から、イエス・キリストの誕生を喜ぶ歌まで様々な表情の歌がつまっています。オルガン・ソロも挟まれ、クリスマス気分が盛り上がることこの上ないアルバムとなっています。録音:2008年7月
今年のクラシック界を最も賑わしたニュースといえば、辻井伸行のヴァン・クライバーン国際コンクールでの優勝。一時はテレビ各 局がこの話題でもちきりでした。このコンクールで、辻井とともに金メダルを受賞した中国のチャン・ハオチェン、銀メダルを受賞 した韓国のソン・ヨルムのコンクール・ライヴが待望の登場となります。いずれも甲乙つけ難い逸材。アジアのピアノ水準の高さを 見せ付けられる驚きの演奏がコンクールならではの臨場感あふれる熱気とともに味わえます。
HMU 907506
¥2600→¥2390
第13回ヴァン・クライバーン国際コンクール、ライヴ金メダル
 (1)ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの三楽章
 (2)ショパン:24 の前奏曲 Op.28
 (3)メーソン・ベイツ:ロマックスへの他愛ない嘘
 (4)リスト:スペイン狂詩曲
チャン・ハオチェン【張昊辰】(Pf)

辻井伸行とともに優勝した ハオチェン、 清潔な詩情。

72’ 11”

1990 年、上海生まれの19 歳。辻井と金メダルを分かち合った中国期待の新星チャン・ハオチェン。曲芸的難曲として知られる「ペトルーシュカから の三楽章」を目にも鮮やかな技巧で弾ききっています。ショパンの前奏曲集も清潔な詩情にあふれ、辻井と並ぶ逸材だったことを納得させてくれます。

HMU 907507
¥2600
第13回ヴァン・クライバーン国際コンクール、ライヴ銀メダル
 (1)ハイドン:ピアノソナタ第 58 番ハ長調
 (2)②バーバー:ピアノソナタ Op.26
 (3)ドビュッシー:前奏曲集第1巻〜野を渡る風/
  音と香りは夕べの大気に漂う/アナカプリの丘/
  雪の上の足跡/西風の見たもの/亜麻色の髪の乙女
 (4)ゴドフスキ:J.シュトラウスの「こうもり」による交響的変容
ソン・ヨルム【孫熱音】(Pf)
ゴドフスキやバーバーの超難曲を さらりと弾きこなす韓国期待の若手

60’ 29”

1986 年の女性ピアニスト。一見たおやかな韓国女性ながら、かのホロヴィッツに捧げられた技術的にも内容的にも最高度のバーバーのソナタや、ピアノの機能を極限まで追及した恐ろしいゴドフスキの「こうもり」を難なく弾きこなす凄腕。不思議な情念も感じられる、アルゲリッチの後継者たらんと する注目株と申せましょう。

HMC 902035
(CD+DVD→1CD価格)
\2600
シューベルト:
 ギリシャの神々 D.677/フィロクテート D.540/
 アイスキュロスからの断章 D.450b/
 赦されたオレステス D.699/
 ヘリオポリス1 D.753/ヘリオポリス2 D.754/
 竪琴に寄す D.737/アティス D.585/
 海の静けさ D.216/トゥーレの王 D.367/
 ブロンデルからマリアへ D.626/
 茂み D.646/羊飼い D.490/巡礼の歌 D.789/
 さすらい人の夜の歌 D.224/春の想い D.686/
 郷愁 D.851/十字軍 D.932/別れ D.475/
マティアス・ゲルネ(Br)
インゴ・メッツマッハー(P)

ゲルネのシューベルト歌曲集第4集! 伴奏はなんとメッツマッハーだ!!メイキングDVD付き!!!

録音:2008 年 10,11 月,2009 年 2 月,ベルリン
+ボーナス メイキング DVD(リージョン・オール NTSC 17'38 字幕:英仏)、71'53

大好評のゲルネのシューベルト歌曲集、第4集の登場です。今回は、古代ギリシャや伝説、十字軍など、古代に題材を採った詩の曲が多いのが特徴です。
遥か昔に思いを馳せるロマンティシズムが、ゲルネならではの滑らかで暗い美感に溢れた声でしっとりと歌われています。リート・マニアなら唸らされ ること請け合いの見事な出来栄えです。しかも伴奏ピアニストは、指揮者メッツマッハーというから驚き。さすが知性派指揮者、音楽を丹念に掘り込 みつつ、様式感は崩さぬ名人芸を披露しています。ボーナスとしてメイキング映像を収録した DVD が付いています。


HUNGAROTON

HCD 32629
\2300
ラヨシュ・フサール(b.1948):
 我らが主イエス・キリストの受難と死Op.33
ラースロー・ホニンゲル(T 福音史家)
ベンツェ・アスタロシュ(Bs イエス)
ルーチア・メジェシ・シュヴァルツ(A マリア)
クリスティアーン・チェー(Bs ユダ、ピラト、バス独唱)
ラースロー・アッティラ・アルマーシ(Org)
ゼーノー・ラーング、ジョルト・ナジ、
 チッラ・ジェーレ(Perc)
ハンガリー国立合唱団
マーチャーシュ・アンタル(指)

圧倒的なコーラスのパワー。実験精神にみちた、ハンガリー現代の「受難曲」
録音:2009年7月1-2日、9月7-10日フンガロトン・スタジオ
ステレオ、73’56”*ラテン語歌唱
J.S.バッハの不滅の傑作に代表されるように、キリスト受難の物語は創作意欲を強く掻き立てるテーマ。戦後1948年生まれのラヨシュ・フサールは1968年、9歳のときに作曲した受難曲」を、当時を振り返り“実験精神にみちたものであった”とライナーノートで述懐しています。特定の福音書に拠らず、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つの福音書を自由にブレンドするというアイデアは、著作「われらが主イエス・キリストの生涯〜4つの福音書のテクストにもとづく」(1925年シャーンドル・シネク&セント=イシュトヴァーン・タールシュラト編纂)を古物収集家より入手したことがそのきっかけ。
キリスト受難の物語を3部構成、すなわち、第1部「ゲッセマネの花園におけるキリスト苦難の前夜とユダの裏切り」、第2部「ピラトの面前のイエス」、そして第3部「十字架の道筋、キリストの死と奇蹟の前兆」で描いているのも特徴的です。
器楽パートはオルガンと打楽器といういたってシンプルなものですが、そのぶん工夫を凝らしてドラマを効果的に盛り上げており、また、合唱の迫力が引き立つ結果にもつながっています。

HCD 32573
\2300
イヴァーン・マダラース(b.1949):
 オペラ「ザ・ラスト・ワルツ」
  〜ガーボル・ゲルゲイによる一幕の戯曲
   「アフタヌーン・ティー」にもとづく
イルディコー・イヴァーン(女性)
ペーテル・フリード(夫)
タマラ・タカーチュ(料理人)
アッティラ・ヴェンドレル(息子)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団
ガーボル・ホッレルング(指)

中流家庭の居間で繰り広げられる心理ドラマ
録音:2009年1月5-11日フンガロトン・スタジオ(セッション)
ステレオ、66’06”
*ハンガリー語歌唱
「ザ・ラスト・ワルツ」は、1965年にガーボル・ゲルゲイが著した脚本をもとに、1999年マダラースが作曲した、前奏と全18場からなるオペラ。登 場人物は4人のみ、中流家庭の居間を舞台に繰り広げられる状況劇で、これから起こるドラマを予感させるような劇的な前奏以下、音楽自体は比較的聴 きやすいものとなっています。1949年生まれのマダラースは、バルトークやコダーイに次ぐ世代のエンドレ・セルヴァーンスキの弟子。ラジオドラマ風と もミュージカル風ともとれる「音楽物語集」(HCD.32349)なども発表しています。

HCD 32628
\2300

ペーテル・ノーグラーディ(b.1952):
 「VICTIMAE〜声楽&室内楽作品集」
  (1)フォーク歌手、クラリネット、
   ピアノとパーカッションのためのカンタータ(2000)
  (2)子羊の婚礼(D.ZSの思い出に, 1997)
  (3)ハンガリアン・レクィエム
   1956年の犠牲者のための(2006)
  (4)木管五重奏のためのエレジー(2006)
  (5)室内ミサ(20012003)

(1)エステル・パール(A)、
アンナ・グラニク(P)、
 アンドラーシュ・ホルン(Cl)、
ベネデク・トート(Perc)
(2)ラースロー・ティハニ(指)
UMZE室内アンサンブル
(3)アンドレア・メラート(Ms)、
アンドラーシュ・モルナール(T)
 カールマーン・シュトラウス(指)
MR合唱団&MR交響楽団
(4)マーチャーシュ・アンタル(指)
MR交響楽団木管五重奏団
 イムレ・コヴァーチュ(Fl)、
ベーラ・コッラール(Ob, ehr)、
 イシュトヴァーン・ヴェール(Cl)、
イェネー・ケヴェハージ(Hrn)、
 アンドレア・ホルヴァート(Fg)
(5)ロージャ・キシュ(S)、
エルジェーベト・バルドーチ(A)、
 イシュトヴァーン・バシュキ(T)、
フェレンツ・コルパーシュ(Bs)
 Componensemble室内アンサンブル
 ジョルト・ロモシュ(Lute)、
バーリント・サボー(Cl)、
 ゼーノー・ラーング(Perc)、
ジュジャ・コッラール(P)
 ジョルト・シェレイ(指)

1956年のハンガリー動乱の犠牲者に捧ぐ「ハンガリアン・レクィエム」ほかノーグラーディの作品集
収録&音源所有:ハンガリー放送
ステレオ、66’18”
*ハンガリー語&ラテン語歌唱
1952年生まれのノーグラーディによる作品をまとめたもの。1956年に起きたハンガリー革命(動乱)をテーマにした力作「ハンガリアン・レクィエム」をはじめ、カーゲルの作品を念頭に書かれたドライで過激な「子羊の婚礼」、民謡調の素朴な味わいが印象的な「カンタータ」など多彩な内容です。

HCD 32637
\2300
「FLOATATION / ElectroAcoustic Research」
 ・ミクローシュ・シュガール:ノクチュルヌ(20052006)
 ・イシュトヴァーン・ラーング:
  フローテーションFloatation(1997)
 ・イシュトヴァーン・シゲティ:
  マザー・アンド・ファーザー(2003)
 ・ベーラ・ファラゴー:カディッシュとショーファ(2004)
 ・マーテー・ホッローシュ:
  クラヴィノーヴァ・ファンタジア第2番(2001)
   [オリジナル・レコーディング]
    マールタ・ファービアーン(ツィンバロン)
 ・イシュトヴァーン・ラーング:
  スオニトラスコロリ第1番(2005)
 ・ジュラ・ピンテール:アーマード・スマイル(1991)
 ・イシュトヴァーン・シゲティ:
  トッカータ・ノスタルジカ(20012002)
 ・ミクローシュ・シュガール:夜明け(2007)
 ・ヤーノシュ・デチェーニ:コンチェルト(2006)
   [オリジナル・レコーディング]
アーダーム・フェレギ(P)
ジェルジ・レヘル(指)
MR交響楽団

ハンガリーの電子音楽を探求する、シリーズ第2弾
ステレオ、73’27”
ハンガリーの現代音楽シーン、とりわけライヴ・エレクトロニクを知る好企画「ハンガリーの電子音楽探求」(HCD.32449)の続篇にあたる内容が登場。
このたびもハンガリー音楽家連盟における中心的存在シュガール(1952年生まれ)、ハンガリーのライヴ・エレクトロニク界の草分けシゲティ、ファラゴー らによる多様な作品が収められており、アルバム一曲目、ソプラノがゆらゆらと漂うミステリアスな雰囲気のものから、再生装置が故障したかのような無機的なノイズが散りばめられたもの、いまにもオバケが出てきそうなおどろおどろしいものと、ユニークなサウンドの博覧会的なつくりとなっています。く れぐれも再生時には音量にご注意ください。

HCD 32631
\2300
ヴィクトル・トゴビツキー(1952−1999):「孤独の歌」
 (1)木管五重奏曲(1988)
 (2)告白無伴奏チェロのための(1986)
 (3)ヴァイオリンとピアノのためのアリア(19721990)
 (4)小組曲フルートとギターのための(19861989)
  ちいさな歌 / サルタレッロ /
  ドゥムカ(チャイコフスキーのオマージュ)/
  感傷的なワルツ / 行進曲風に
 (5)墓碑銘(1979年完成)
 (6)孤独の歌(1991)
(1)MR交響楽団木管五重奏団
 ベーラ・ドラホシュ(Fl)、
ベーラ・コッラール(Ob)、
 ヨージェフ・ヴァイダ(Fg)、
イェネー・ケヴェハージ(Hrn)、
 イシュトヴァーン・ヴェール(Cl)
(2)タマーシュ・コー(Vc)
(3)マーチャーシュ・ビュキ(Vn)、
カタリン・フリーデツキ(P)
(4)ゾルターン・ジェンジェッシ(Fl)、
 シャーンドル・シルヴァージ(G)
(5)カタリン・フリーデツキ(P)
(6)ラースロー・コヴァーチュ(指)MR交響楽団

ロシアに生まれハンガリーへ亡命した異色の作曲家トゴビツキーの作品集

収録&音源所有:ハンガリー放送
ステレオ、71’38”

シベリアでロシア=ウクライナ系の家族に生まれ、ハンガリーで亡くなったヴィクトル・トゴビツキー(1952−1999)の作品集。レニングラードのリム スキー=コルサコフ音楽大学作曲学部に進み、ショスタコーヴィチの生徒であったオレスト・エヴラーコフのクラスで学び、1975年にエヴラーコフの死後 は、やはりショスタコーヴィチの弟子であったボリス・ティシチェンコの指導を受けています。アルバム・タイトルにある、大管弦楽のための「孤独の歌」は、 悲痛なまでに透徹した弦や、演奏開始9分過ぎあたりに現れるリズムなどに、ショスタコーヴィチ色が感じられる作品。
1977年、トゴビツキーはディプロマに交響曲第2番を作曲し最高位の評価を得て、将来を嘱望されていましたが、ハンガリーのピアニスト、カタリン・ フリーデツキとの結婚を当局が承認しなかったため、やむなくブダペストに移住。世を去る前年の1998年には栄誉あるフェレンツ・エルケル賞を授与さ れています。

HCD 32577
\2300
「ゲルゲイ・ヴァイダ(b.1973)・
 バラージュ・ホルヴァート(b.1976) /
  ダブル・ポートレイト」
   (1)ゲルゲイ・ヴァイダ:Duevoe
   (2)バラージュ・ホルヴァート:
    La Corsa Grande dei Clarinetti
   (3)ゲルゲイ・ヴァイダ:3つのパントマイム
   (4)バラージュ・ホルヴァート:Alterego
   (5)ゲルゲイ・ヴァイダ:Turning
(1)ゲルゲイ・ヴァイダ(指)MR交響楽団
(2)ベンツェ・セペシ
 レヴェンテ・プシュカーシュ、
ベルナート・トーセギ、
 マルセル・ホルヴァート、
ガーボル・ヴァルガ(Cl)
 ゲルゲイ・ヴァイダ(指)
MR交響楽団
(3)ゲルゲイ・イッゼーシュ(Fl)、
ラヨシュ・ロズマーン(Cl)
 [フォッラーシュ室内楽ワークショップのメンバー]
(4)(5)ブダペスト・サクソフォン・クァルテット
 (ベンツェ・セペシ、
レヴェンテ・プシュカーシュ、
 ベルナート・トーセギ、
マルセル・ホルヴァート)

ハンガリーの若い世代を代表するふたりヴァイダとホルヴァートの肖像

収録&音源所有:ハンガリー放送
ステレオ、67’51”

ハンガリーの新しい世代を代表するふたりの作曲家のポートレイト。 ゲルゲイ・ヴァイダ…1973年ブダペスト生まれ。ウィーン・フィル、モントリオール響、トロント響やフィラデルフィア管を指揮した経歴を持ち、現在オレ ゴン交響楽団のレジデンス・コンダクターでもある作曲家。アルティシウシュ賞とグンデル芸術賞を授与されています。
バラージュ・ホルヴァート…1976年ブダペスト生まれ。フェレンツ・リスト音楽院作曲科上級講師「POLY」が2005年ベルリンで行われたジェルジ・リゲティ 記念コンクールで第1位を受賞。「BORROWEDIDEAS」が2009年ブダペストにおけるニュー・ハンガリアン・ミュージック・フォーラムで第2位を受 賞。ほかにベネデク・イシュトヴァーンフィ賞を2度(2004年、2007年)に渡り、また2007年にはフェレンツ・エルケル賞を獲得しています。

HCD 32582
\2300
フバイ:ヴァイオリンとピアノのための作品全集 Vol.13
 (1)チャルダーシュの風景第13番 Op.102
 (2)ジルバーシュヴィンゲンから
 (3)リスト/フバイ:
  「3人のジプシー」によるハンガリー狂詩曲
 (4)4つの小品 Op.95
 (5)ハンガリー主題による変奏曲(無伴奏)
 (6)ハンガリー行進曲(ピアノ連弾)
 (7)チャルダーシュの風景第14番
  (ラヴォッタの主題による) Op.117
 (8)さようなら Op.111
フェレンツ・セチューディ(Vn)、
イシュトヴァーン・カッシャイ(Pf)

ハンガリー味満点、フバイのヴァイオリン曲全集の最終巻

ハンガリー出身の大ヴァイオリストで作曲家のフバイ作品集の最終巻。これまでほんの一部しか聴くことのできなかった彼のヴァイオリン曲がこれです べて揃いました。今回のアルバムは珍品が集められていますが、いずれもハンガリー風味濃厚な魅力作ばかり。さらにフバイの非常に珍しいピアノ連弾曲 も収められているのが注目。現存する彼唯一のピアノ曲で興味津々です。

HCD 32627
\2300
ポッパー:チェロとピアノのための作品集
 (1)組曲 Op.69
 (2)演奏会用ポロネーズ Op.14
 (3)演奏会用ポロネーズ Op.28
 (4)夜想曲
 (5)演奏会用練習曲「狩」Op.55の2
 (6)マズルカ Op.11の3
 (7)マズルカ Op.12
 (8)ハンガリー狂詩曲 Op.68
ラースロー・メジューJr(Vc)、
ガーボル・ファルカシュ(Pf)

華やかなチェロの音に酔わされる一時間

ハンガリー出身の大チェリストにして、リストの「ハンガリー狂詩曲」のオーケストレーションでも知られるポッパー(1843-1913)。彼のチェロ曲は華 麗でメロディアス、演奏効果の高いものばかりですが、ここに収められた諸作はそのなかでもとりわけ魅力的なもの。たっぷりとしたチェロの音の世界に 浸れます。

HCD 32595
\2300
カプリスの芸術
 (1)ギャヴィニエ:24の練習〜4,7,16,20,22,23,24番
 (2)ローデ:24のカプリス〜4,5,7,11,13,21,24番
 (3)ドント:24のカプリス〜1,2,4,5,13,18,24番
ミクローシュ・セントヘイ(Vn)と弟子達
【ラースロー・ニャーリ、
ジェルジー・ラカトシュ、
タマーシュ・リゴー、
チャバ・ツェンケ、
ヤーノシュ・ボドル、
ヨージェフ・レンドヴァイ、
ロマーン・オセチンスキ】

ヴァイオリニスト必須教材、最高の参考演奏
ハンガリーの名演奏家でありながら、リスト音楽アカデミーの名教師としても知られるセントヘイ。ヴァイオリンを学ぶ人々の多くが手がける無伴奏曲 集を、彼が弟子達と競演。セントヘイの老練な芸は絶品ですが、弟子達の真摯な姿勢も感動的です。参考用CDとしても有益です。

HCD 32557/9
(3CD)
\6900
コダーイ:歌曲全集 ガーボル・ブレッツ(B-Br)、
サボルツ・ブリクネル(Ten)、
ユーリア・ハイノーツィ(Sop)、
カタリン・ハルマイ(CA)、
アンナ・コロンディ(Sop)、
アンドレア・メラート、ユディト・ネーメト(Ms)、
ギュラ・オレンド(Br)、
ベルナデット・ヴィーデマン (Ms)、
タマーシュ・ヴァーシャリ、エメシェ・ヴィラーク(Pf)

ヴァーシャリが伴奏、コダーイの歌曲全集
【ハンガリー語歌唱】、3h 36’ 56”
コダーイは素晴しい合唱曲の影に隠れた美しいピアノ伴奏付歌曲も残しています。それをすべて収録した3枚組。ハンガリーを代表する歌手陣に加え、 ピアノを名手ヴァーシャリが務めているのが超ぜいたく。大半が民謡編曲で、力強い生命力あふれる世界が広がります。

HSACD 32505
(SACD HYBRID)
\2500→¥2290
バルトーク:
 (1)組曲第1番Op.3(1905, BB 39, Sz 31)
 (2)2つの映像Op.10(1910, BB 59, Sz 46)
 (3)トランシルヴァニア舞曲(1931, BB 102b, Sz 96)
 (4)ハンガリー農民の歌(1933, BB 107, Sz 100)
ゾルターン・コチシュ(指)
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団

コチシュ&ハンガリー国立フィル あざやかな色彩と シャープな音楽づくりでクギ付け 「2つの映像」、 「トランシルヴァニア舞曲」、 「第1組曲」

(1)録音:2007年10月8−9日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、バルトーク・ナショナル・コンサートホール(セッション)、(2)(3)録音:2009年7月7日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、バルトーク・ナショナル・コンサートホール(セッション)、(4)録音:2002年9月16日ブダペスト、イタリアン・インスティテュート(セッション)
DSDマルチチャンネル、ステレオ、64’24”

SACDハイブリッド盤仕様。コチシュと手兵ハンガリー国立フィルによる注目のシリーズ最新作。バルトークが初めて農民の歌と芸術音楽との統合を 試みた画期的作品「2つの映像」をはじめ、初期から中期にかけての4曲を取り上げています。
「第1組曲」は、1903年の「コシュート」(HSACD32502)、1904年の「ラプソディ」(HSACD32504)と相次いで管弦楽作品を手がけたバルトークが、その経験を踏まえて1905年にウィーンで作曲した、大管弦楽のための本格的作品。楽章間の密接な主題の関連と、急−緩−急−緩−急の5楽章 形式のシンメトリカルな構造が変化とアクセントを生み出しているのも特徴的です。
1905年にバルトークは、以後の創作の鍵となるふたつの出来事に遭遇します。すなわち、パリでドビュッシーの作品を知り、いっぽうでハンガリー民謡に目覚め、急速に関心を強めてゆきます。「2つの映像」は、そのドビュッシーの印象主義的音楽語法の影響が見逃せない第1曲「花ざかり」と、同時期の作「ルーマニア舞曲」との類似性を持ち、旋法の扱いにあらたな可能性を見出した第2曲「村の踊り」からなる内容で、ひときわ色彩感豊かな傑作です。
これまでのシリーズを通じて、コチシュのアプローチは、なるほどオケのサウンドカラーなどに十分に民俗色を感じさせつつも、そこにあえて拘泥しない シャープな仕上がりが印象的で、結果としてこれからのバルトークのスタンダードにふさわしい普遍性を獲得しているといえるでしょう。 なお、「トランシルヴァニア舞曲」(原曲:ソナチネ)と「ハンガリー農民の歌」(原曲:「15のハンガリー農民歌」より第6、7曲)については、同じコチシュ が弾くオリジナルのピアノ版による録音(HCD32527)も存在するため、同一アーティストによる聴き比べができるのも当シリーズならではのユニークな趣向。収録曲中「ハンガリー農民の歌」のみ既発の内容(HSACD32187)と同一となります。







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