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第51号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



2L

2L 67SABD
(SACD HYBRID)
\4000→¥3690
※SACD hybrid
(5.1 surround/stereo)
+
Blu-ray
(audio track only)
オーレ・ブル(1810-1880):ヴァイオリンと管弦楽のための作品集
 ・セーテルの娘の日曜日(ヨハン・スヴェンセン編)
 ・ヴァイオリン協奏曲 イ長調
  (ニコライ・リセ、オラヴ・アントン・トメセン、
   ヴォルフガング・プラッゲ編)
 ・ヴァイオリン協奏曲 ホ短調「幻想協奏曲」夜-夜明け-昼
 ・孤独の時に「メランコリー」
  (ヨハン・ハルヴォシェン、ヴォルフガング・プラッゲ編)
 ・幻想曲「サン・フアンのベルベナ」
 ・セーテル訪問
アンナル・フォレソー(Vn) 
ノルウェー放送管弦楽団
オーレ・クリスチャン・ルード(指)

ノルウェーの伝説、オーレ・ブル生誕200年記念 2Lのハイクオリティ・サウンドで聴く

録音:2009年6月 ヤール教会 (ベールム、ノルウェー)[制作:ヴォルフガング・プラッゲ、録音:モッテン・リンドベルグ、ハンス・ペーテル・ロランジュ]。(5.1 surround/stereo)+Blu-ray、(audio track only)、DXD (24/352.8kHz) 録音、Blu-ray: 5.1 surround、DTS HD MA(24bit/192kHz),7.1 surroundDTS HD MA(24bit/96kHz),2.0 stereo LPCM(24bit/192kHz)

ノルウェー最初の国際的に名を知られた偉大な音楽家オーレ・ブル。2010年は生誕200年を迎え本国ノルウェーでは様々なイベントが開催されて います。オーレ・ブルはヴィルトゥオーゾ・スタイルのヴァイオリン、即興の技術、そしてカリスマ性をもったステージ姿に世界がひれ伏し「パガニーニ の再来」とも言われていました。ヨーロッパ大陸からアメリカへと活動の場をひろげ、その活躍ぶりは、グリーグ、スヴェンセン、イプセンら、世界に 出て行く芸術家たちのモデルにもなりました。
作品にノルウェー音楽的要素を取り入れ、ノルウェー音楽の発展に尽力したノルウェーの大スター、このオーレ・ブルの作品集は、2曲のヴァイオリン 協奏曲がメインプログラムです。1834年に作曲されたヴァイオリン協奏曲イ長調は、演奏の秘密が公になることを心配したブルがソロパートを譜面に しなかったと推測され、この録音には、現存する3種類の楽譜【リーソーエン島のオーレ・ブル博物館にある手稿譜、同じく博物館所蔵のヨハン・ヘ ンヌムが改訂の手を加えたとされる不完全な手稿譜、ベルゲン郊外、ヴァレストランのブルの家に保存されるブル自身による改訂版】を基にニコライ・ リセが作曲家のオラヴ・アントン・トメセンとヴォルフガング・プラッゲの協力で作成した演奏譜が使われました。
アンナル・フォレソーは、オスロのバラット=ドゥーエ音楽学校でスーンミ・チョンとスティーヴン・バラット=ドゥーエにヴァイオリンを教わったのち、ブルー ミントンのインディアナ大学に留学。マウリシオ・フックスにヴァイオリン、スタンリー・リッチーにバロックヴァイオリン、メナーエム・プレスラーとジェ ルジ・シェベクに室内楽を学びました1998年にはサルツブルクの国際サマーアカデミーに参加し、バルトークの無伴奏ヴァイオリンソナタを弾いてヴァ イオリン賞を獲得しました。作曲者の心のうちにあるロマンティシズムをヴィルトゥオジティとバランスよく紡いでいます。 オーレ・クリスチャン・ルード指揮のノルウェー放送管弦楽団が参加した録音セッションは、オスロに近い町、ベールムにある煉瓦と木で造られたヤー ル教会で行われました。"2L クオリティ" のすばらしい録音です。


ACCENT

ACC 24220
\2500
ハイドン:弦楽四重奏曲選集 Vol.2
 弦楽四重奏曲ト長調Op.77-1、
 弦楽四重奏曲ニ長調Op.64-5、
 弦楽四重奏曲ニ短調Op.9-4
シュパンツィヒ弦楽四重奏団(ピリオド楽器使用
【アントン・シュテック(Vn)
 フランク・ポールマン(Vn)
 クリスティアン・グーセンズ(Va)
 アンティエ・ゴイセン(Vc)】

アントン・シュテック率いる 新・シュパンツィヒ弦楽四重奏団の挑戦

ピリオド楽器を使用した常設カルテットの代表格シュパンツィヒ弦楽四重奏団。その伝統ある名前を冠にし、近年勢いのある演奏家の一人ヴァイオリンのアントン・シュテックを中心に新しい刺激を求めて挑んだ、ハイドンの弦楽四重奏曲集の第2弾。たくさんの石ころから宝石を拾い出すように、作品の奥から深い音楽性を引き出す端正な演奏は、音楽家の結晶のように純度が高く美しい。

ACC 24191
\2500
ドイツ・フルート・ソナタ集
 ジュゼッペ・サンマルティーニ(1695-1750):
  ソナタ ト長調Op.13-4、ソナタ イ短調 Op.2-10、
  ソナタ イ短調Op.1-4、トリオ・ソナタ 第6番ニ短調
 ヘンデル(1685-1759):
  ソナタ 変ロ長調HWV357(ハ長調移調)、
  トリオ・ソナタ ヘ長調 HWV405(ニ長調移調)、
  ソナタ ハ短調 HWV366(ニ短調移調)
レ.ビュッファルダン
フランク・トインス
 (フラウト・トラヴェルソ:ステンズビー・ジュニア
  モデル/アンドレアス・グラット2007年製)、
マルク・アンタイ
 (フラウト・トラヴェルソ:I.H.ロッテンブルグ
  モデル/ルドルフ・トゥッツ製)、
ライナー・ツィパーリンク(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
シーベ・ヘンストラ(チェンバロ)

豊かでエレガントな フラウト・トラヴェルソの響き

録音:2008年10月ハーレム(オランダ)

音楽史研究家チャールズ・バーニーはサンマルティーニのフルート作品を「技巧的で独創性、情熱に溢れた音楽」と評しています。イタリア・バロック様式の影響がみられるサンマルティーニ。ゆったりとした豊かな表現力、色彩の調和、ドラマティックで対位法を多く使用したスタイルで書かれています。またヘンデルの3つの作品は1707年から1712年の間に作曲され、オリジナルはオーボエやリコーダーのために書かれており、ここではトラヴェルソで演奏するために移調されています。
フランク・トインスが使用している楽器ステンズビー・ジュニアはヘンデル御用達の製作家として有名なモデル。エレガントな高音域が特徴で、心地よい甘さと自在なコントロールが実現できます。マルク・アンタイが使っているモデルI.H.ロッテンブルグは柔らかく深い音色を持っています。

ACC 24215
\2500
フランツ・ベンダ(1709-1786):
 フルート協奏曲ホ短調、ヴァイオリン協奏曲変ホ長調
ゲオルク・アントン・ベンダ(1722-1795):
 チェンバロ協奏曲ロ短調、
 チェンバロ協奏曲ヘ短調、
 チェンバロ協奏曲ト長調よりアレグロ・スケルツァンド
イル・ガルデリーノ
ソリスト:ヤン・デ・ウィンネ
 (フラウト・トラヴェルソ)、
寺神戸亮(Vn)、
シャレフ・アル・エド(Cemb)

ベンダ兄弟のコンチェルト集

録音:2008年8月15-18日ボランド、ベルギー

音楽家ベンダ家の兄弟フランツ・ベンダとゲオルク・アントン・ベンダによる協奏曲集。
フランツ・ベンダはプロイセンのフリードリヒ大王の宮廷ヴァイオリニストを務めました。数多くの作品を作曲しましたが、そのうち出版されたのはごくわずか。
前古典派様式のヴァイオリン、フルート協奏曲を多く作曲し、バロックから古典派への推移を示す技法が見られます。
また弟のゲオルク・アントン・ベンダも兄フランツと同様にフリードリヒ大王の宮廷ヴァイオリニストを務め後にゴータの宮廷楽長に就任。ここに収録されているチェンバロ協奏曲はC.P.E.バッハの協奏曲に近い急緩急の3楽章形式に非常に近い方法で書かれています。
1988年に創設されたイル・ガルデリーノ。アンサンブルの主宰者であるマルセル・ポンセール、ヤン・デ・ウィンネらの鍛え抜かれたアンサンブル、個々の演奏者の傑出した音楽性が響き合い、完成度の高い演奏を披露しています。

ACC 24199
\2500
テレマン:世俗カンタータ&管弦楽組曲集
 〜ああ、なんと悲しいことか 私のカナリアが死んだ〜
  ・組曲「女道化役者」 ハ長調TWV55:C5、
  ・世俗カンタータ「女子修道会」TVWV20:49、
  ・組曲 ハ長調TWV55:C2、
  ・悲喜劇カンタータ
   「老練なカナリアの追悼の曲(カナリア・カンタータ)」TVWV20:37、
  ・組曲「ブルレスケ」変ロ長調TWV55:B8
ドロテー・ミールズ(S)
バッハ・コンセントゥス
エーヴァルト・デメイエル(指揮&ハープシコード)

多彩な様式感、変化に富んだ愉悦のひと時 エーヴァルト・デメイエルの 安らぎの音で奏でるテレマンの世界

録音:2009年2月、79’10

テレマンはオペラ約30曲、1000曲を超すカンタータ、46曲の受難曲、室内楽、協奏曲、管弦楽曲と生涯4000曲以上作曲したと言われ、その多作かつ多彩な音楽は当時バッハを凌ぐ人気がありました。
バッハ・コンセントゥスを率いるエーヴァルト・デメイエルは、このアルバムに収録されている作品を通して、傑出したテレマンの音楽的才能を証明しています。100曲を超す管弦楽曲から組曲3曲と世俗カンタータから2曲を選曲。組曲は多様なリズム、自由なメロディー、冒頭に置かれた序曲と幾つかの曲からなる多楽章からなる構成は、フランス風の音楽の影響もみられます。また一羽のカナリアの死を悼む「カナリア・カンタータ」は、4つのアリアと4つのレチタティーヴォで構成され、音楽的変化が楽曲に独特の緊張感を与えています。古楽界の華、ドロテー・ミールズの清廉な歌声に酔いしれます。
バッハ・コンセントゥスは音楽監督エーヴァルト・デメイエルとジュリオ・ダレッシオにより設立。ピリオド楽器を使用しバロック、古典派の器楽曲、声楽曲を得意とする古楽オーケストラです。

ACC 24208
\2500
ゲオルク・ドルシェツキー(1745-1819):
 管楽アンサンブルのための作品集
  ・パルティータ イ短調
  ・モテット〜アダージョとアレグロ
  ・パルティータ ハ長調 、・春
  ・主題に基づくテーマ 、・憧憬
  ・ポンスの歌 、・パルティータ 変ホ長調
アンフィオン管楽八重奏団

気鋭アンフィオン管楽八重奏団による 管楽名人ドルシェツキー作品集

録音:2008年6月18-23日

ゲオルク・ドルシェツキーはチェコ出身、オーストリアで25年間、その後30年以上ハンガリーで活動していました。1783年ウィーン音楽芸術家協会の
一員となりウィーン古典派の特徴を得ています。そして1800年頃にはブダの大公ヨーゼフ・アントン・ヨハンの宮廷の作曲家に、1813年には管楽八重奏
団の指揮者となりブダで生涯を閉じています。当時ウィーンのハルモニー・ムジークの作曲家、ヨハン・ヴェントやヨーゼフ・トリーベンゼーらはオペラ、マー
チ、バレエなど様々な楽曲を編曲していましたが、ドルシェツキーはハイドンのオラトリオやベートーヴェンの室内楽作品など厳選した一部の作曲家の作品に
限りました。管楽アンサンブルを得意としたドルシェツキー。ウィーン古典派の作風を取り入れ、素朴にまた趣豊かに表現しています。

ACC 24195
\2500
ヨゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792):
 付随音楽「アムフィトリヨン」
 (ヨハン・フレデリック・グレンザー編曲による管楽アンサンブル版)
アンフィオン管楽八重奏団

北欧のモーツァルト、 ヨゼフ・マルティン・クラウスの 多彩な表現力に脱帽

録音:2007年1月5-9日

ドイツ出身のヨゼフ・マルティン・クラウスは、ドイツ国内で作曲、法律を学んだ後22歳で職を求めてスウェーデンに渡る。1781年にストックホルムのグスタフ3世の宮廷作曲家に就任し「スウェーデンのモーツァルト」とも称されています。付随音楽「アムフィトリヨン」は17世紀の大作家モリエールの「アムフィトリヨン」を題材とし、4つの付随音楽とディヴェルティメントで構成されたバレエ音楽。宮廷での上演はそこそこだったようですがクラウスの音楽は豊かな場面表現で人々を魅了し、ここでは宮廷楽長であったヨハン・フレデリック・グレンザーが2本のクラリネット、2本のファゴット、2つのホルンのためのハルモニー・ムジークに編曲した版を収録。アンフィオン管楽八重奏団は各名門古楽オーケストラのメンバーが集まった凄腕のンサンブル。


A.K.MUZIK

AK 913
\1800→\1690
(1)アドナン・サイグン(1907-1991):
 ヴァイオリンとピアノのための組曲 作品33(1956)
(2)イルハン・ウスマンバス(1921-):
 “Approximate Duo”(ヴァイオリンとピアノための)(2003)
(3)ファジル・サイ(1970-):ヴァイオリン・ソナタ 作品7(1997)
(4)ムハンメル・スーン(1932-):3つの小品(1955)
(5)メリハ・ドグドュアル(1959-):「真空」※(2000)
(6)同:「アンコール」※(2000/2003)
アッチラ・アルデミル(ヴァイオリン)、
セブキ・カラエル(ピアノ)

ファジル・サイの ヴァイオリン・ソナタも収録! トルコ人作曲家による ヴァイオリンとピアノのための作品集

録音:2003年12月ベルリン,RBB、※世界初録音、57’00”、DDD

エキゾチックなトルコの雰囲気たっぷりのヴァイオリンとピアノのための作品集です。サイグンは第1次大戦後のトルコの西洋型音楽文化の発展を担った作曲家の一人で、最も有名なトルコ人作曲家。トルコ各地の民俗音楽の収集研究の中心的役割を担いました。
また、ファジル・サイは世界的に活躍する人気ピアニストで、室内楽を中心に作曲家としても有名です。5楽章からなるヴァイオリン・ソナタは、彼の代表的な作品で多彩なリズムとヴァイオリンならではの重音が印象的です。ヴァイオリンのアルデミルは1975年イスタンブール生まれ。ドイツで研鑽を積み、2007年にヨハネス・ブラームス・コンクールで特別賞を、翌2008年には同コンクール、ビオラ部門で3位を受賞した新進気鋭の若手ヴァイオリニストです。


ALBA

ABCD 296
\2200

シマノフスキ(1882-1937):ピアノ作品集 第1集
 9つの前奏曲 作品1、メトープ − 3つの詩 作品29 、
 セイレーンの島、カリプソ、ナウシカー、
 ピアノソナタ第3番 作品36

アヌ・ヴェヘヴィライネン(P)

61’43

ポーランドの作曲家、ピアニスト、カロル・シマノフスキ。ワーグナー、リヒャルト・シュトラウス、レーガー、スクリャービン、ドビュッシー、ラヴェル、ショパンの音楽から影響をうけ、また、ポーランドの民俗音楽からインスピレーションを得た作品を残しました。Alba Records が始めるシマノフスキのピアノ作品シリーズ。起用されたのは、2000年春、ヘルシンキでデビュー・リサイタルを行ったアヌ・ヴェヘヴィライネンです。彼女は、デビュー後、フィンランド国内のフェスティヴァルやフランス、エストニア、ポーランドのコンサートに出演。ポーランドのザコパネで行われたシマノフスキ・フェスティヴァルでも演奏しています。ミケル市管弦楽団を初めとするオーケストラにソロイストとして客演。室内楽活動の一環として、室内楽アンサンブル、タンペレ・ローにも参加しています。

ABCD 289
\2200
ショパン(1810-1849):
 ポロネーズ第7番 変イ長調 作品61「幻想ポロネーズ」、
 バラード第1番 ト短調 作品23、
 バラード第2番 ヘ長調 作品38、
 バラード第3番 変イ長調 作品47、
 バラード第4番 ヘ短調 作品52、幻想曲 ヘ短調 作品49
アンネ・カウッピ(P)

録音:2009年1月18日-19日、22日 クーサンコスキホール (クーサンコスキ、フィンランド) (ライヴ)、[制作:オット・ドンナー  録音:エサ・サントネン]、62‘17

シベリウス・アカデミー出身のアンネ・カウッピ(1962-)。1980年にデビューコンサートを行ったのち、ニューヨークのジュリアード音楽学校でアニア・ドーフマンとアデーレ・マーカスに学び、修士のディプロマを取得しました。国内のオーケストラとの共演やソロコンサートを行いながら、ドイツとスウェーデンでも演奏しています。「練習曲集」 (ABCD249) につづくショパン・アルバムは、4曲のバラードをメインにすえたプログラム。2009年1月にクーサンコスキのホールで行われたコンサートがライヴ録音されました。ショパン生誕200年の記念アルバムです。

ABCD 293
\2200
ショパン(1810-1849):チェロソナタ ト短調 作品65
ラフマニノフ(1873-1943):
 チェロソナタ ト短調 作品19、ヴォカリーズ ホ短調 作品34-14
マルコ・ユロネン(Vc)
アルト・サトゥカンガス(P)

録音:2009年3月28日-31日 タンペレホール 小ホール (タンペレ、フィンランド)、[制作:ラウラ・ヘイキンヘイモ  録音:マッティ・ヘイノネン]、71’14

ショパン・イヤーを記念する、情趣あるアルバムがリリースされました。フィンランドのチェリスト、マルコ・ユロネン Marko Ylonen (1966-)。1996年、ニューヨークのコンサート・アーティスト・ギルド・コンペティションで第1位を獲得し、ソロイスト、室内楽奏者として活躍しています。ピアニストのアルト・ サトゥカンガスはシベリウス・アカデミーを卒業後、サンクトベテルブルク国立音楽院のヴラジーミル・ニルセンに学び、ジェルジ・シェベク、ドミートリー・バシュキロフ、ニキータ・マガロフの夏期コースに参加しました。2008年にフィンランドとドイツのツアーを行ったふたりの共演です。


ALIA VOX

AVSA 9871
(2SACD HYBRID)
特別価格
\3200→¥2990
J.S. バッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲) ジョルディ・サヴァール(指)、
ル・コンセール・デ・ナシォン

2枚組特価! 豪華メンバーによる華麗な演奏。 アリア・ヴォックス・ヘリテージ・シリーズ。

録音:1991年3月イタリア、パドゥヴァ、ジュスティ・デル・ジャルディーノ館、DDD、(デジパック)、44’54”+53’31”

サヴァールの旧作を最新技術で蘇らせるヘリテージ・シリーズ。最新作はバッハのブランデンブルク協奏曲。ビオンディ、アンタイ、インマー、メメルスドルフと、今では考えられない豪華メンバーでの録音です。作曲当時、このタイプの音楽の演奏場所であった城内は、豊かで華麗な響きが特長。初発売当初から名盤の声が高いこのアルバムですが、音楽そのものに身を委ね、心から楽しむ演奏が、その特長を生かした、より美しい音で蘇りました。


ALTUS

ALT183/4
(2CD)
\4400→¥3990
ブルックナー(1824-96):交響曲第8番 ハ短調 演奏:セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

大注目盤 平林直哉氏も絶賛! 「これはまさに神秘の森である。 この美しさを味わい尽くすには、 96分という時間でさえあまりに 短い。」—平林直哉—
まさに天上の音楽!まさに天空を登るかのようなコーダに茫然! 怪物ペーター・ザードロの実力を日本中に知らしめたティンパニー炸裂の 有名演奏!ついに待望のCD化!すばらしい音質!ミュンヘン・フィルのメンバーも「すばらしい演奏であった」と大満足

録音:1990年10月20日、サントリーホール(ライヴ録音)収録:NHK。デジタル、ライヴ、日本語解説付

『チェリビダッケとミュンヘン・フィルの響きは、残響豊かなサントリーホールでは実に美しく聞こえたものだった。明るさと適度の艶っぽさが印象的だった。それはこのCDでも十分うかがい知ることができよう』慶応大教授 許 光俊


AMBROISIE

AM 197
\2600
ショパン:作品集
 3つの新しいエチュードより
  (1)アンダンティーノ ヘ短調
  (2)アレグレット 変イ長調
  (3)アレグレット 変ニ長調
 (4)バラード第2番 ヘ長調 op.38
 (5)ピアノ・ソナタ第2 番 変ロ短調 op.35
 (6)ワルツ第5番 変イ長調 op.42
 (7)プレリュード 嬰ハ短調 op.45
 (8)ワルツ第12番 ヘ短調 op.70-2
 (9)バラード第3番 変イ長調 op.47
 (10)ワルツ第7番 嬰ハ短調 op.64-2
 (11)プレリュード第20番 ハ短調 op.28
エドナ・スターン(ピアノ/1842年プレイエル)

プレイエルのあたたかみのある音色で聴く 詩情豊かなショパンの世界

録音:2009年12月

イスラエル出身のピアニスト、エドナ・スターンが、詩情豊かな音色のプレイエルで紡ぐ魅力のショパン作品集。半音階が多用されているプレリュード嬰ハ短調の夢のような美しさは見事です。ソナタ第1楽章のたっぷりとした歌わせ方はスターンのセンスとプレイエルの音色の完璧な調和の賜物です。ショパン・イヤーに魅力的な1枚が加わりました。

AM 148
\2600→¥2390
フローベルガー(1616−1667):組曲集
 組曲第2番ニ短調、組曲第7番ホ短調、組曲第8番イ長調、
 組曲第9番ト短調、組曲第10番イ短調、組曲第12番ハ長調
クリストフ・ルセ(チェンバロ)

クリストフ・ルセ最新盤 国宝級の名器「Ioannes Couchet」を用いての 渾身のフローベルガー

録音:2007年2月。使用楽器:Ioannes Couchet (アントワープ1652年、1701年フランス)

フローベルガーは、その生涯で鍵盤作品しか残していません(いくつかモテットが残されていますが、彼の個人的な様式を反映したものとはいえないとルセは指摘しています)。フローベルガーの死の直前、彼は後見人に、自分の作品を自分のように演奏できるものはいないだろうから、手稿譜をすべて破棄してほしい、と依頼していました。フローベルガーは、自身の作品を演奏する際、ルバートをたっぷりかけ、舞曲でもテンポを揺らして演奏した、という記録が残されています。これは当時としては極めて珍しいことでした。様々な楽曲を演奏し指揮してきて、経験も研究も充分に積んできたルセ会心の、フローベルガー作品集に仕上がっています。
【使用楽器について】この録音には、Ioannes Couchetの名器が使用されています。クシェは、オランダの名工で、リュッカース一族の後継者でもあります。当楽器は、1652年に製作され、その後鍵盤の拡張などのリニューアルと改修を重ねながら、現在まで受け継がれているまさに国宝級のものです。ブックレット内には楽器の美しい写真も多数掲載されており、耳だけでなく目でも楽しめる充実の1枚です。

AM 183
\2600
「24 Ways Upon the Bells」
 *ジョン・プレイフォードに基づく:
  L’heure(時); Le quart; 私は妻を家に残しておけない;
  愛の光; La Cloche(鐘); ロビン・フット;
  La demie; Avant l’ heure(岸辺においで)
 *ジョン・ダウランド:
  ダウランド氏の真夜中; ウィンター女史のジャンプ;
  レディー・ハンスドンのパフ; サー・ジョン・スミス;
  ラクリメ・パヴァーヌ; ストラング卿のマーチ;
  聖なるエリザベス女王、そのガイヤルド;
  ミセス・ヴォーのガイヤルド;
  高貴なるエセックスのロバート・アール氏のガイヤルド;
  戦いのガイヤルド; On Walsingham
 *ブリテン:ジョン・ダウランドによる夜の曲op.70(全8曲)
 *ビートルズ:
  イエスタデイ(武満徹編曲);
  ヒヤ・カムズ・ザ・サン(ジョージ・ハリソン&クリスティアン・リヴェ編曲)
クリスティアン・リヴェ
 (ギター、アーチリュート、バロックギター)

武満編曲の絶美のイエスタデイ収録! リュート、ギターを堪能する心洗われる1枚

録音:2008年12月(イエスタデイのみ2009年12月)

武満徹編曲による「イエスタデイ」がとにかくオススメトラック。えもいわれぬ美しさです。名手リヴェがギターやバロックギターを自在に持ち替え贅沢に綴られた、心静かに時を過ごしたいときにぴったりの1枚です。
【クリスティアン・リヴェ】フランス・メッツ地方音楽院でギター、指揮法、様式分析、室内楽を学び、同音楽院を首席で卒業後1984年にパリ国立高等音楽院に入学、アレクサンドル・ラゴヤに師事。1987年および88年にギターと室内楽でそれぞれプルミエ・プリ(一等賞)を獲得。以降コンクールで実績を重ねつつ国際的に活躍、エマニュエル・パユ(フルート)、ミシェル・ポルタル(クラリネット)、ローラン・コルシア(ヴァイオリン)等とも度々共演。
2010年秋には、エマニュエル・パユとの日本ツアーが予定されています。

パユ&リヴェ来日公演予定:
 10/15(金)島根<プラバホール>
 10/16(土)兵庫<兵庫県立芸術文化センター>
 10/17(日)新潟<魚沼市小出郷文化会館>
 10/22(金)東京<王子ホール>
 10/23(日)埼玉<彩の国芸術劇場>


APARTE

AP 004
\2500
スラヴ魂
 (1)アルチュニアン:演奏会用スケルツォ
 (2)チャイコフスキー:メロディ Op.42の1
 (3)同:感傷的なワルツOp.51の6
 (4)グラズノフ:アルバムブラット
 (5)グリンカ:ひばり
 (6)ゲディケ:演奏会用練習曲Op.49
 (7)オスカル・ベーム:トランペット協奏曲 ヘ短調 Op.18
 (8)ラフマノニフ:エレジー Op.3の1
 (9)同:道化役者 Op.3の4
 (10)同:ヴォカリーズOp.34の14
 (11)ヘーネ:スラヴ幻想曲
 (12)ブラント:演奏会用小品 Op.11の1
 (13)リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
ロマン・ルルー
 (トランペット;使用楽器YAMAHA)、
ジュリアン・ルパプ(ピアノ)

ラ・フォル・ジュルネ音楽祭にも出演 トランペットの新星、ロマン・ルルー!

録音:2009年10月

ロシアの地で生まれたトランペットのオリジナル曲および有名曲の編曲集。グラズノフのオリジネル曲「アルバムブラット」は彼の作中最美のひとつで、美しいメロディと瑞々しい情感に酔わされます。またロシア・トランペット界の父オスカル・ベームの協奏曲や人気作曲家アルチュニアンなど重要作も目白押し。ロマン・ルルーは15歳でパリ国立音楽院に入学、卒業後にカールスルーエ音楽大学でラインホルト・フリードリヒに師事。リヨン国際室内楽コンクール3位。2009年にはフランス最大の音楽賞「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク」クラシック音楽部門で見事新人賞を受賞した期待の逸材。
朗々とした響きが魅力です。

AP 003
\2500→¥2290
ショパン:作品集
 (1)チェロ・ソナタ ト短調 op.65
 (2)前奏曲 イ短調 op.28-2*
 (3)ノクターン ト長調 op.37-2 
 (4)プレリュードホ短調 op.28-4*
 (5)ノクターン ト短調 op.37-1
 (6)序奏と華麗なるポロネーズ ハ短調 op.3 
 (7)ノクターン ホ短調 op.72-1*
 (8)ワルツ イ短調 KK IVb no.11*
オフェリー・ガイヤール(チェロ/Francesto Goffriller, 1737
 (弓/Etienne Pageot, 1840)
エドナ・スターン(ピアノ/1843年プレイエル)
*印=ガイヤールとスターンによるVc&Pf編曲版

ショパン・イヤーに魅力の1枚 ガイヤールとスターンが詩情たっぷりに綴る ショパンのチェロ・ソナタと編曲集

録音:2009年9月

気品溢れる音色とセンシティヴな演奏で私たちを魅了しつづけるチェリスト、オフェリー・ガイヤール、次なる新譜はショパン。ピアニストにバッハの録音でも高い評価を得ているエドナ・スターンを迎え、極めて薫り高い演奏を展開しています。まず冒頭のソナタでは、プレイエルのピアノで奏でられる独白のような短い前奏に、まるでショパンの友人でチェリストであったフランショームとショパン自身が目の前で演奏している部屋へと引き込まれたような錯覚に陥ります。ショパン自身、サンドと別れの時期を迎えていた際にこのソナタを書いたこともあり、特別な思い入れがありました。死の床についていた際にもフランショームにこのソナタを演奏してもらったといいます。ショパンのエッセンスが濃縮された作品を、ガイヤールとスターンが、色彩と詩情豊かに奏でます。何度も聴いたことのある作品のはずですが、息を呑んで聴き入ってしまう世界が広がります。続いてピアノ曲のチェロ&ピアノ編曲を含む小曲が並びます。作品37の二つのノクターンはオリジナルの通りピアノ独奏で演奏されていますが、祈りのような旋律と舟歌のリズムの煙るような世界がプレイエルで奏でられると、これこそショパンの色彩の世界なのか、と耳が改めて拓かれる思いです。


ARTE VERUM

ARV 008
\2500
(1CD+1DVD)
シューベルト:美しき水車小屋の娘 D795(全曲) バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ローランド・ペンティネン(ピアノ)

ヘンドリックス、満を持しての「美しき水車小屋の娘」

録音:2003年3月、ボーナスDVD付/PAL/ NTSC両面仕様

1948年生まれのヘンドリックス、酸いも甘いもかみ分けた55歳頃の演奏による「美しき水車小屋の娘」。シューベルトが「美しき水車小屋の娘」 の作曲に着手した時(1823年)、彼はすでに500ほどの歌曲を作曲していました。しかしながら、20の曲からなる規模の大きい歌曲集を書いたのは、これが初めてで、シューベルトにとっても一つのマイルストーンのような作品でした。「シューベルトにいつも立ち返る、シューベルトは自分にとって特別な存在」と語るヘンドリックスが、恋にやぶれた若者の世界を抑えの効いた表現で聴かせます。ペンティネンの安定感抜群なピアノも聴きどころ。
2011年にリリースが予定されている「冬の旅」の演奏シーン(抜粋)が収録された13'24のボーナスDVD付(PAL/NTSC両面仕様)。


ATMA

ACD2 2597
\2000
ショパン:ピアノ作品集
 ポロネーズ第1番 嬰ハ短調 Op.26-1、
 ワルツ第2番 変イ長調 「華麗なるワルツ」 Op.34-1、
 第12番 ヘ短調 Op.70-2、第4番 ヘ長調 Op.34-3、
 第7番 嬰ハ短調 Op. 64-2、舟歌 嬰ヘ長調 Op.60、
 24の前奏曲Op.28より第8番嬰ヘ短調、
 第17番変イ長調、夜想曲第17番 ロ長調 Op.62-1、
 マズルカ第27番 ホ短調 Op.41- 2、
 第23番 ニ長調 Op.33- 2、第36番 イ短調 Op.59-1、
 バラード第3番 変イ長調 Op.47、
 スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
ジャニーナ・フィアルコフスカ(P)

フィアルコフスカ女史の気高いショパン

録音:2008年9月17-19日

ジャニーナ・フィアルコフスカはモントリオール大学とジュリアード音楽院で学び、1974年にアルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで3位に入賞、その後世界的なオーケストラ、指揮者と共演を重ねるカナダを代表するピアニストです。一時左腕の腫瘍のため両手での演奏活動を中断していましたが見事に克服し、2004年1月のドイツで行われた復帰リサイタルで両手での演奏活動を再開しています。また1994年にはピアノ・シックスを創設しカナダのピアノ教育へ大きな影響を与えています。
ATMAからはモーツァルト(ACD2 2531)、ショパン(ACD2 2291)の協奏曲(室内楽版)をリリース。今回はショパン生誕200年を記念し、フィアルコフスカ自身が好きなショパンの作品を選曲。ロマンティックで気品溢れるフィアルコフスカの演奏はまさに正統派。ショパンの音楽の代弁者の一人となって、静かに優しくそして美しい演奏を届けてくれます。

ACD2 2568
\2000
ソナタと協奏曲集
 ヴィヴァルディ:
  チェロ・ソナタ変ロ長調 RV45、
  スターバト・マーテルRV621より
   (ヴァンサン・ブシェール編)、
  チェロ・ソナタ ト短調RV42、
  グローリア ニ長調RV589よりドミネ・デウス
   (ヴァンサン・ブシェール編)、
  ヴァイオリンとオルガンのための協奏曲ニ短調RV541
   (ヴァンサン・ブシェール編)
 J.S.バッハ:
  協奏曲ヘ長調BWV978
   (原曲/ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲ト長調RV310)、
  オルガン協奏曲イ短調BWV593
   (原曲/ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ短調RV522)
ベノワ・ロワゼル(Vc)
ヴァンサン・ブシェ
 (Org:1973年カール・ヴィルヘルム製)

チェロとオルガンによるヴィヴァルディ

録音:2008年1月6-8日 聖マッテヤ教会(ウェストマウント、ケベック)

チェロ奏者のベノワ・ロワゼルとオルガン奏者のヴァンサン・ブシェによるヴィヴァルディの室内楽作品集。ヴィヴァルディの作品の中でチェロとオルガンは通奏低音として使用されることは多いですが、ソロ楽器として取り上げられることはヴィヴァルディの全作品でもほとんどありません。スターバト・マーテル、ヴィヴァルディ原曲によるバッハの協奏曲、ヴァンサン・ブシェ編曲によるニ短調など、ベノワ・ロワゼルとヴァンサン・ブシェは選曲するにあたり、ヴィヴァルディの有名な作品をチェロとオルガンのために編曲したものも収録しています。
ベノワ・ロワゼルはレ・ヴィオロン・ドゥ・ロワの首席チェロ奏者として、またカナダの主要なオーケストラのソリストとして活躍しています。ヴァンサン・ブシェはオルガニストとしては36年ぶりにケベック音楽院のコンクールで2002年のヨーロッパ賞を獲得しています。

ACD2 2629
\2000
ポンセ:ギター作品集
 南のソナチネ、(ショット版)、
 カベソンの主題による変奏曲 - 変奏曲(補遺) I
 主題、変奏と終曲(ショット版)
 カベソンの主題による変奏曲 - 変奏曲(補遺) II
 ギター・ソナタ第3番(ショット版)
 カベソンの主題による変奏曲 - 変奏曲(補遺) III
 組曲イ短調(トランザトゥランティック版)
 カベソンの主題による変奏曲(テクラ版)
パトリック・カーニー(G)

郷愁を誘うポンセの魅力全開

録音:2008年

セゴビアの卓越した表現力によって数多くのギター作品を生んだマニュエル・ポンセ。
南国の空気をたっぷり含んだ「南のソナチネ」は粋で明るい雰囲気のメキシコ色の強い作品。複雑な和声と豊かな色彩感に溢れた「ギター・ソナタ第3番」。
ポンセが亡くなる直前に作曲された「カベソンの主題による変奏曲」。モントリオール生まれのギタリスト、パトリック・カーニーの味わい深い音色で、伝統的なクラシックの様式にメキシコ的要素がミックスされた魅力的なポンセの音楽を楽しむことができます。

ACD2 2588
\2000
奇跡の航海
 1 .Complainte du coureur des bois/
  Estampie du coureur des bois
 2 .Reels a bouche (Turluttes Acadiennes)
 3 .La traverse miraculeuse
 4 .Le navire de Bayonne
 5 .Petite Galiote
 6 .Valse d’Emile Benoit
 7 .Le combat de La Danae / The Battle of Quebec
 8 .Le 10 d'avril
 9 .Turluttes, reels et gigues
 10. Dans les prisons de Nantes
 11. Les Haubans
 12. Dans Paris y'a t'une brune
 13. Le trou puant
ラ・ヌフ
シルヴァイン・ベルジェロン(指)
メレディス・ホール(S)
地獄の炭坑夫(Les Charbonniers de l’Enfer)
このアルバムは嵐、大航海、海賊、イギリス船など船乗りと移民が直面した危機的状況を歌にしたものを集めています。演奏はカナダの伝統的男声ア・カペラのグループ“地獄の炭坑夫” と古楽アンサンブル“ラ・ヌフ”。“地獄の炭坑夫” は口碑のレパートリーの研究と解釈を専門にケベックとアカディアの伝統的音楽を刺激的に蘇らせるグループ。17〜18世紀の音楽を得意とする” ラ・ヌフ” と共に荒波を渡っていく様を描いています。

AUDITE

AU 92577
(SACD HYBRID)
\2500
シューマン:
 幻想曲ハ長調Op.17、クライスレリアーナOp.16、アラベスクOp.18
原田英代(P)

世界が認める日本人ピアニスト原田英代 最新録音シューマン/クライスレリアーナ

録音:2009年6月16-18日イエス・キリスト教会(ベルリン、ダーレム)、78’59

驚くべき力強さとしなやかさを持つ実力派ピアニスト、原田英代。活動の拠点をヨーロッパにおき高い評価を受けています。前作「チャイコフスキー:四季/ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲」(AU 92569)は、英グラモフォン誌2009年4月号のレビューで大絶賛されました。
最新CDはドラマティックな名曲クライスレリアーナを含む生誕200年を迎えたシューマン・プログラム。
ロマンティシズムに溢れた「幻想曲」、美しいニュアンスと特有のメランコリーを持った「アラベスク」、そして「クライスレリアーナ」。全8曲からなるクライスレリアーナは、E.T.A.ホフマンの小説に登場する「楽長クライスラー」から取ったタイトル。文学を音楽的に表現した傑作です。過度な感傷的表現を避けシューマンの情念的な部分を見事に表した演奏。ピアノの美感を最大限に利用したペダリングによって生み出される精緻な色彩表現、揺れる感情、原田英代の底知れぬパワーを感じさせる1枚です。
【原田英代プロフィール】
東京藝術大学卒業。同大学院修了。モスクワ音楽院でメルジャーノフの愛弟子として研鑚をつむ。ジュネーブ国際コンクール最高位、シューベルト国際ピアノコンクール第1位、ウィーン現代音楽コンクール第2位など、華々しい受賞歴を持つ。これまでにN響、読響、トリノ放送響など国内外の主要オーケストラとの共演、音楽祭への参加している。


BIS

BIS SA 1788
(SACD HYBRID)
\2600
ハイドン:
 (1)ピアノソナタ第47番ロ短調Hob.X VI:32
 (2)同第60番ハ長調HobX VI:50
 (3)同第53番ホ短調Hob.X VI:34
 (4)幻想曲ハ長調Hob.X VII:4
 (5)アンダンテと変奏曲ヘ短調Hob.X VII:6
エフゲニー・スドビン(Pf)

端正かつユーモアにあふれたスドビンのハイドン

75’10”

SACDハイブリッド盤。BISが現在もっとも力を入れているピアニスト、エフゲニー・スドビン。これまでメトネルやラフマニノフなど、ピアニズムを追及した作品をリリースしてきましたが、今回は意外な古典派ハイドン。これが実に端正で清潔の極みなのに驚かされます。またユーモアの感覚も抜群で、スドビンが単なる剛腕ピアニストではないことを示してくれます。恐るべし。

BIS SA 1719
(SACD HYBRID)
\2600
マクミラン:
 (1)幻日 (2006)〜無伴奏合唱のための
 (2)墓参り (1992/3)〜合唱と室内管弦楽のための
セルソ・アントゥネス(1)
ジェイムズ・マクミラン(2)(指)
オランダ放送Cho
オランダ放送室内PO.

声の可能性を追求した宗教的作品

67’02”

SACDハイブリッド盤。宗教的、瞑想的な情緒と現代的リズムの融合が特徴のマクミラン。「墓参り」は新約聖書でキリストが磔になった後、墓参りした3人の女性のエピソードを描いた作品で45分の大作。幻日は現代作家マイケル・シモンズ・ロバーツの詩に基づき、全編アカペラ合唱のみで演じられます。
どちらもチベット仏教の発声や奇声等、面白い声楽の技法を駆使していて興味津々です。

BIS 1623
\2500
C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集 Vol.20
 1760-66年のソナタ
  (1)ソナタ変ロ長調 Wq65/34(H152)
  (2)同ニ長調Wq65/40 (H177)
  (3)同ト短調Wq62/23 (H210)
  (4)同ハ長調Wq65/41 (H178)
  (5)同変ロ長調Wq65/45 (H212)
  (6)同曲異版
ミクローシュ・シュパーニ (クラヴィコード)

作風に新局面も見せるC.P.E.バッハ円熟期の傑作

DDD、80’47”

シリーズ第20集は円熟期の作品。当時C.P.E.バッハはフリードリヒ大王のもとを離れた頃で、さまざまなストレスから解放され、新しい試みも盛込むなど筆致にますますの冴えを見せています。シュパーニの演奏も神業的と申せましょう。

BIS 1607/9
(7CD3枚価格)
\7500
グリーグ:歌曲全集
 4つのドイツ語の歌 Op.2/6つのドイツ語の歌 Op.4/
 4つのデンマーク語の歌 Op.5/ロマンスとバラード Op.9/
 4つのデンマーク語のロマンス Op.10/
 4つのロマンス Op.15/9つのロマンスと歌 Op.18/
 4つの詩 Op.21/ペール・ギュントからの3つの歌 Op.23/
 6つの詩 Op.25/5つの詩 Op.26/
 山の精にとらわれし者 Op.32/12の歌Op.33/
 6つのロマンス Op.39/山とフィヨルドの旅の思い出 Op.44/
 6つのドイツ語の歌 Op.48/6つの詩 Op.49/
 ノルウェー Op.58/悲歌的な詩 Op.59/5つの詩 Op.60/
 子供の歌 Op.61/山の妖精 Op.67/5つの詩 Op.69/
 5つの詩Op.70/私の愛する君! EG127/兵士 EG125/
 涙 EG128/ブロンドの少女 EG130&138(2種)/
 ため息 EG134/素朴な歌/狩人 EG157/私は愛した EG153/
 クリスマスの子守歌 EG155/めでたし、海の星よ EG150/
 王女様 EG133/オダリスクの歌 EG131/
 トンスベリの総領事へ EG136/復活祭の歌 EG146/
 わたしの小さな鳥 EG126/ハマルの廃墟にて EG140/
 歌う会衆 EG122/教会へ彼女は歩いて行った EG123/
 少年 EG129/クララの歌 EG124/オールドミス EG142/
 クリスマス・ツリーの下で EG144/こけもも EG145/
 L.M.リンデマンの銀婚式に EG135/白と赤のバラ EG137/
 学校での朝の祈り EG139/ラインヒルド EG181/
 選挙の歌 EG149/悪魔へ EG154/イェンタ EG141/
 祖国讃歌 EG151/ふつうの殿方 EG156/
 あなたは海を見ている EG121/
 山の娘より6曲
  (雀/干草の山で/ヴェスレモイの旅/不運/
   ヴェスレモイの憧れ/牛を呼ぶ声)
モニカ・グロープ (Ms)
ロジャー・ヴィニョールズ、
イーモ・ランタ、
ルーヴェ・デルヴィンエル (Pf)

これはお得。 グロープの名唱でグリーグの全歌曲をこのお値段で!

DDD、7h 48’48”

グリーグにはオーケストラ曲やピアノ曲の人気に及ばないものの、宝石のように美しい歌曲がたくさんあります。160曲に及ぶそれらをすべて網羅した夢のセットが登場します。グリーグの歌曲の多くは歌手だった愛妻のためにつくられていて、彼ならではの優しく親密な雰囲気に満ちています。「君を愛す」や「春」さらに「ソルヴェイグの歌」など代表作もしっかり収められていてぬかりなし。フィンランドの実力派グロープの落ち着いた声も作品の魅力をあますことなく表現しています。各ご家庭に1セットは常備したい逸品です。

BIS 1927/29
(5CD3枚価格)
\7500
シベリウス完全全集 その10 ピアノ曲Vol.2
 付随音楽「ペレアスとメリザンド」Op.46/ベルシャザールの饗宴組曲Op.51/
 10の小品Op.58/パンとエコー Op.53*/3つのソナチネ Op.67/
 2つのロンディーノ Op.68/カリオの教会の鐘 Op.65b/
 付随音楽「スカラムーシュ」より2曲 Op.71/スパニュオロ JS181 (1913)/
 あこがれに JS202 (1913)/4つの叙情的小品 Op.74/樹の小品集 Op.75/
 ライラック Op.75の6 (1914)*/13の小品 Op.76/
 付随音楽「誰も彼も」より5曲 Op.83*/花の小品集 Op.85/
 マンドリナート JS123 (1917) /フィンランド狙撃兵行進曲 Op91a/
 デンマークの少年団の行進曲 Op.91b/6つの小品 Op.94/
 アンダンティーノ JS201(1919)*/コン・パッショーネ JS53 (1919)*/
 3つの小品 Op.96/6つのバガテル Op.97/可愛らしい組曲 Op.98a/
 田園組曲 Op.98b/8つの小品 Op.99/特徴的な組曲 Op.100/
 5つのロマンティックな小品 Op.101/5つの特徴的な印象 Op.103/
 付随音楽「テンペスト」より3曲 Op.109/
 ジャコブ・ド・ジュランのモチーフによるロマンティックな小品 JS135b (1925)/
 孤独なシュプール JS77a/5つのスケッチ Op.114/
 連弾のためのアダージョ「わが愛するアイノに」JS161 (1931) */
 付随音楽「ベルシャザールの饗宴」より2曲 JS48*/
 バラード(樹の小品集 Op.75第3曲「ポプラ」の下書き)*/
 樅の木(樹の小品集 Op.75の5の下書き。1914)*/
 叙情的ワルツ(Op.96aの下書き。
  樹の小品集の「ライラック」と「樅の木」の組み合わせ素材。1919)*/
 騎士のワルツ(Op.96cの下書き。1921)*/歌(Op.97の2の下書き。1920)*/
 即興曲(Op.97の5の下書き。1920)*/
 アンダンティーノ
  〜アレグロ(ロマンティックな情景 Op.101の5の下書き。1923/4)*/
 悲しみに沈んで(Op.103の5の下書き。1923/4)*/
 森の中の歌(Op.114の4の下書き。1929)*
フォルケ・グラスベック(Pf)

凄すぎる、見たことも聴いたこともない曲があまた出現。 さすがBIS、超徹底のシベリウス・ピアノ曲全集

5h 46’17”

シベリウスにはかなりのピアノ曲があります。管弦楽作品ほど人気・知名度のあるものはありませんが、本当に綺麗な曲も多く、「ロマンティックな情景Op.101の5」などシベリウスの作品中最愛の1曲として挙げるファンもかなりいるとのことです。今回は第2集ですが、世界初録音、初出音源のオンパレードに仰天させられます。管弦楽曲のピアノ版も多く含まれますが、すべてシベリウス自身の手により、いずれもオーケストレーションに先立つオリジナル稿なのが興味津々。いくつかの作品は、その下書きまで収録されている徹底さ。さらに全5曲で知られる「樹の小品集 Op.75」に第6曲「ライラック」などというものが存在していたり、彼最後のピアノ曲が唯一の連弾曲だったりと思わず目が輝くことばかり。1931年作曲の初公開の連弾曲「わが愛するアイノに」は謎めいた作品で、メロディらしきものはなく調性も大胆で、交響曲第8番の作風はかくありきと推定できる内容とのこと。シベリウス・ファン必聴の作品と申せましょう。シベリウスの碩学グラスベック渾身の集大成です。

BIS SA 1606
(SACD HYBRID)
\2600
ブラームス:
 (1)チェロソナタ第1番ホ短調 Op.38
 (2)同第2番ヘ長調 Op.99
 (3)同ニ長調
  (P.クレンゲル編曲によるヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」のチェロ版)
トーレイヴ・テデーン(Vc)、
ローランド・ペンティネン(Pf)

円熟著しいテデーンとペンティネン、入魂のブラームス

82’26”

SACDハイブリッド盤。BIS創業以来の古株演奏家テデーンとペンティネン。さすがベテランらしく堂々した至芸を聴かせてくれます。注目はヴァイオリンソナタ第1番のチェロ用編曲。ブラームスの響きをたっぷり堪能できます。

BIS 1708
\2500
ドヴォルザーク:
 (1)ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.53
 (2)伝説 Op.59
リチャード・トニェッティ(Vn)、
クリスチャン・リンドベルイ(指)
ノルディック室内管

オーストラリアの奇才トニェッティのドヴォルザーク

DDD、70’17”

オーストラリア室内管の音楽監督だったリチャード・トニェッティを独奏に迎えたドヴォルザークの協奏曲。バックを務めるのは何と「トロンボーン」の魔王クリスチャン・リンドベルイ。堂々たる指揮ぶりを披露してくれます。リンドベルイは過去にトロンボーン奏者として古典派の協奏曲集をBISに録音していますが、その際の指揮がトニェッティでした。

BIS 1622
\2500
スティーヴン・スタッキー:
 (1)スピリット・ヴォイセズ (2002/3)〜打楽器と管弦楽のための
 (2)タマヨの絵画 (1995)
 (3)管弦楽のための協奏曲第2番 (2003)
エヴェリン・グレニー(Perc)、
ラン・シュイ(指)
シンガポール響

グレニーも登場、憑依のパーカッション

DDD、74’35”

アメリカの作曲家スティーヴン・スタッキー (1949-)の作品集。メキシコを代表する画家ルフィーノ・タマヨの絵画5点から霊感を受けた管弦楽曲が聴きもの。原色的かつ独特な画風が音楽化されています。また英国の人気パーカッショニスト、エヴェリン・グレニー久々の新録。アメリカン・インディアンのコヨーテや日本の山姥など、シャーマニズム的な世界を描いています。

BIS SA 1809
(SACD HYBRID)
\2600
ブクステフーデ:オルガン曲集
 (1)トッカータ ヘ長調 BuxWV156
 (2)前奏曲 イ短調 BuxWV153
 (3)チャコーナ ホ短調BuxWV160
 (4)テ・デウム BuxWV218
 (5)われ神より離れず BuxWV220
 (6)われ神より離れず BuxWV221
 (7)前奏曲 ト短調BuxWV148
 (8)トッカータ ニ短調 BuxWV155
 (9)主、汝まことの神よ、われらから取り去り給え BuxWV207
 (10)主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BuxWV196
 (11)第1旋法のマニフィカト BuxWV203
鈴木雅明(Org)

オルガンの魅力と効果全開。鈴木雅明最新のブクステフーデ

68’48”

SACDハイブリッド盤。かの大バッハも夢中になったというブクステフーデのオルガン曲を鈴木雅明が最新録音。北ドイツ、アルテンブルッフにある聖ニコライ教会のクラップマイヤー・オルガンとハンブルクの聖ヤコビ教会、シュニットガー・オルガンの驚異的名器を駆使して凄まじい効果を発揮させているのも注目ですが、鈴木雅明ならではの敬虔な祈りの感情も感動的。バッハのオルガン音楽を知る上でも必聴の一枚と申せましょう。

BIS SA 1656
(SACD HYBRID)
\2600→¥2390
シューベルト:
 (1)交響曲第8番ロ短調「未完成」
 (2)同第9番ハ長調「グレート」
トマス・ダウスゴー(指)
スウェーデン室内管

決して裏切りません! 大期待盤。ダウスゴーの「未完成」と「グレート」

79’ 17”

SACDハイブリッド盤。現在もっとも旬の指揮者のひとりトマス・ダウスゴーがシューベルトの交響曲に挑戦しました。その第1弾は「未完成」と「グレート」という最高に魅力的なカップリング。室内オーケストラ編成で現代的感覚満点の解釈は超斬新。これまで未完成交響曲に持たれていた暗く儚い世界が、若々しく前向きなものとなっているのが興味津々です。

BIS SA 1583
(SACD HYBRID)
\2600→¥2390
ショスタコーヴィチ:交響曲第11番 Op.103「1905年」 マーク・ウィグレスワース(指)
オランダ放送フィル

背筋が凍る虐殺シーン、 超優秀録音で再現されるショスタコの地獄絵

63’41”

SACDハイブリッド盤。1905年、皇宮に請願行進をした労働者たちに政府当局が発砲、数千人の死傷者を出した「血の日曜日」事件。これを音で描いたショスタコーヴィチの交響曲第11番は非常に描写的で、シリアスな大作映画を観る趣があります。労働者の行進や有名な銃撃のシーンが、BISならではの録音の良さで恐ろしいまでにリアルな音像で広がります。

BIS 1383
\2500→¥2290
ルーセンベリ:
 (1)交響曲第3番 (1939)
 (2)同第6番「シンフォニア・センプリーチェ」(1951)
マリオ・ヴェンサーゴ(指)
エーテボリ響

スウェーデン音楽の巨匠の交響曲 ついにリリース

56’00”、DDD

スウェーデン現代の巨匠ヒルディング・ルーセンベリ(1892-1985)。彼は8篇の交響曲を残したシンフォニストですが、録音に恵まれているとは言いがたい現状です。そこにBISが最新録音で参入という嬉しいニュース。1939年の第3番は当初、男の一生を「幼年」「少年」「青年」「壮年」の4楽章で描いていましたが、後に標題を取り除いたといういわくつきの作品。ルーセンベリの作風は現代手法を用いながら人間味あふれ、感動的です。

BIS 1590
\2500
アラン・ペッタション:弦楽のための協奏曲第3番 (1956/7) クリスチャン・リンドベルイ(指)
ノルディック室内管

まさに音楽における私小説の極北。 ペッタションの厳しい世界

54’00”、DDD

悲痛で厳しい作風に根強いファンを持つスウェーデン現代の作曲家アラン・ペッタション(1911-1980)。3篇ある彼の弦楽のための協奏曲のうち、第1、第2番を収めた盤(BIS 1690)に続く第2弾。弦楽のみで協奏曲と銘打ながら演奏時間が54分もかかる交響曲級の大作で、恐ろしく念入りな書法によりますが、内容的には私小説風でおそらく自身の生涯のどこかをの純音楽作品で指揮者としての力量を証明しています。

BIS 1799
\2500
(1)ニコラ・バクリ:フルート協奏曲 (1999)
(2)レナード・バーンスタイン:ハリル (1880/1)
(3)ブレット・ディーン:シドリの舞 (2007)
(4)クリストファー・ラウス:フルート協奏曲 (1993)
シャロン・ベザリー (Fl)
(1)ジャン=ジャック・カントロフ(指)
 タピオラ・シンフォニエッタ
(2)ジョン・ネシリング(指)
 サンパウロ響
(3)ブレット・ディーン(指)
 スウェーデン室内管
(4)アラン・ギルバート(指)
 ロイヤル・ストックホルム・フィル

シャロン・ベザリーの魅力満載のコンピ盤

71’54”、DDD

フルートの女王シャロン・ベザリーがこれまでにリリースしたアルバムの中から、異なる指揮者とオーケストラによる協奏作品を厳選したコンピレーション盤。 ユダヤ色濃厚なバーンスタインや妖艶極まりない「シドリの踊り」など、シャロンの魅力全開の70分を楽しめます。


BISCOITO FINO

BF 937
\2300
ヴィラ=ロボス:
 ブラジル風バッハ第1番より、カボクロの伝説、
 オルガン、トリストロサ、弦楽四重奏曲第1番〜遊び、
 抒情的な歌、カンツォネッタほか、全12曲
ダニエラ・シュピールマン(Sp,Tn-Sax, Fl)
 アレッサンドロ・ヴァレンタ(カヴァキーニョ)
マルチェロ・ゴンサルヴェス(Va)
アレッサンドロ・ブラジル(Cb)
ベト・カゼス(Perc)

BONGIOVANNI

GB 5162
\2400→¥2190
ピッツェッティ:ヴァイオリン協奏曲 イ長調
ダッラピッコラ:タルティニアーナ
カゼッラ:組曲「瓶」
チュルトミル・シシュコヴィツ(Vn)
ダニエレ・アジマン(指)
マルケ・フィルハーモニー管弦楽団

近代イタリアの ヴァイオリンと管弦楽の作品3曲!

録音:2004年。DDD、62'54

イルデブランド・ピッツェッティ(1880−1968)、ルイージ・ダッラピッコラ(1904−1975)、アルフレード・カゼッラ(1883−1947)と、20世紀半ばに活躍した三人のイタリア人作曲家によるヴァイオリンと管弦楽のための作品です。いずれも新古典主義的作風が新鮮です。シシュ
コヴィツは、トリエステ出身のヴァイオリニスト。

GB 2432
\2400
ペロージ:夕べの祈り
 生誕曲
エミリア・ベルトンチェッロ(S)
アンジェロ・スカルディーナ(T)
アルトゥーロ・サッケッティ(指)
ミラノ・ヌオーヴァ・カメリスティカ交響楽団
ジェノヴァ・ポリフォニカ合唱団

ペロージの大作宗教曲!

録音:2003年10月18日,トルトーナ(ライヴ)。DDD、76'51

BONGIOVANNIが進めるロレンツォ・ペロージ(1872−1956)の録音集、新刊は宗教声楽曲が2曲。「夕べの祈り」は、ソプラノ・ソロと合唱、オーケストラによる13曲からなるオラトリオで、54分を超える大作です。「生誕曲」は、テノール・ソロと合唱、オーケストラによるカンタータ。


CASCAVELLE

VEL 3121
\2300→¥2090
J.S. バッハ:
 (1)2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV1043
 (2)ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
 (3)ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
 (4)ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV 1060
ピエール・アモイヤル(ヴァイオリンと指揮)
カメラータ・デ・ローザンヌ
テディ・パパヴラミ(第2ヴァイオリン)(1)
モーリス・ブルグ(オーボエ)(4)

巨匠アモイヤル率いるアンサンブルとの バッハ、ヴァイオリン協奏曲集。独奏者にも大注目!

録音:2008年5月、ルール ブルー、ラ サルド ミュージック、ラ・ショー=ド=フォン、58’31”、DDD

巨匠アモイヤル、久々の新譜はバッハ協奏曲集です!共演はアモイヤルの呼びかけにより結成されたカメラータ・デ・ローザンヌ。若き才能にあふれた演奏家で構成された当アンサンブルは技術的にはもちろん、その音楽的水準の高さも定評があります。アモイヤルとカメラータ・デ・ローザンヌの演奏は、まるで父親(アモイヤル)が、子供たち(カメラータ・デ・ローザンヌ)を思うように、暖かく愛情に満ちております。音楽の父バッハは、このように弾いていたのかもしれません!? また独奏者も豪華。BWV1060のオーボエ・ソロはパリ管弦楽団の首席オーボエ奏者モーリス・ブルグ、BWV 1043の第2ヴァイオリンはアモイヤルの弟子でもある実力派ヴァイオリニスト、テディ・パパヴラミとの共演です。つややかで、やわらかいアモイヤルの音色との美しき共演をお楽しみいただけます。

VEL 3123
\2300
J.S.バッハ:「主よ、人の望みの喜びよ」BWV 147
バッハ=グノー:アヴェ・マリア
ヴィヴァルディ:「主が家を建てられるのでなければ」RV.608
ヘンデル:「メサイア」より『パストラール』
J.S.バッハ:「目覚めよとわれら呼ばわる物見らの声」
フランク:天使の糧
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618
フランク:アヴェ・マリア
ボエルマン:聖母への祈り
モーツァルト:「レクイエム」K.626より『ラクリモーザ』
シューベルト:アヴェ・マリア D.839
シモン・スタンチウ・シリンクス(パンフルート)
フィリップ・ブランディス(オルガン)

天から舞い降りた美しき調べ♪ パイプオルガンの先祖パンフルートとオルガンによる クラシック名曲集

パンフルートとパイプオルガンによる癒しのクラシック名曲集。パイプオルガンの先祖パンフルートは、古代ギリシャ世界に存在しました。パイプオルガンとの絶妙な相性はもちろんのことですが、その美しき音色が教会全体に響きわたるのは何とも言い難い至福のときと言えましょう。


CAVI MUSIC

4260085531837
\2600
ショパン:
 バラード第1番ト短調Op.23、
 バラード第4番ヘ短調Op.52、24の前奏曲
シェイラ・アーノルド
(P:1839年エラール製フォルテピアノ)

エラールの豊かな響きで奏でる24の前奏曲

インド生まれドイツ育ちの若手ピアニスト、シェイラ・アーノルドによるショパン・アルバム。ケルン放送WDRが所有している1839年のエラール製のフォルテピアノを使った録音。24の前奏曲が作曲された当時に製造されたフォルテピアノです。みずみずしい響き、音の色彩感、ショパンの音楽の細部に至る繊細なニュアンスが見事に表現された1枚です。

4260085531844
\2600
ヘンデル:鍵盤楽器のための組曲第1集
 組曲第2番ヘ長調HWV427、組曲第6番嬰ヘ短調HWV431、
 組曲第3番ニ短調HWV428、組曲第4番ホ短調HWV429、
 組曲第5番ホ長調HWV430
ディーナ・ウゴルスカヤ(P)

ウゴルスカヤの遊び心に満ちた 柔軟なアプローチ

録音:2009年7月。79’35

アナトール・ウゴルスキの愛娘ディーナ・ウゴルスカヤによるヘンデルの組曲。
ヘンデルの鍵盤楽曲の名曲が揃った組曲第1集より第2-6番を収録。「調子のよい鍛冶屋」が特に有名ですが、その他の作品もヘンデルの遊び心に満ちた親しみやすい旋律と、煌めきに溢れた魅力的な作品ばかり。音楽の喜びを感じる生き生きとしたディーナ・ウゴルスカヤの演奏に引き込まれます。

4260085531851
¥2600
J.S. バッハ:フーガの技法BWV1080
 第1コントラプンクトゥス
 第2コントラプンクトゥス
 第3コントラプンクトゥス
 第4コントラプンクトゥス
 8度のカノン
 第5コントラプンクトゥス
 第6コントラプンクトゥス〜フランス様式の4声のフーガ
 第7コントラプンクトゥス〜拡大と縮小の4声のフーガ
 10度のカノン〜3度のコントラプンクトゥス
 第8コントラプンクトゥス〜3声のフーガ
 第9コントラプンクトゥス〜12度の4声のフーガ
 第10コントラプンクトゥス〜10度の4声のフーガ
 第11コントラプンクトゥス
 12度のカノン〜5度のコントラプンクトゥス
 第12コントラプンクトゥス〜4声の鏡像のフーガ 正立形
 第12コントラプンクトゥス〜4声の鏡像のフーガ 倒立形
 第13コントラプンクトゥス〜3声の鏡像のフーガ 正立形
 第13コントラプンクトゥス〜3声の鏡像のフーガ 倒立形
 拡大と縮小のカノン
 3つのテーマのフーガ
クリスティアン・リーガー(チェンバロ)

クリスティアン・リーガーの意欲作 バッハ/フーガの技法

使用楽器:クリスティアン・ツェル(ハンブルク1728年)複製/ディヴィット・サザーランド(ミシガン1990年)、録音:2008年9月ドイツ放送カンマームジークザール、78’21

フーガの技法は演奏解釈、音楽性について問われる難曲。複雑で難解、人間業を超越したこの巨大な音楽作品は謎多き芸術としてそびえ立っています。
そして、この壮大なバッハの芸術に果敢に挑む演奏者は次々と現れ、数々の名盤を残しています。
クリスティアン・リーガーは、こうした演奏に一石を投じるアルバムをリリースしました。クリスティアン・リーガーはライナーノーツで次のように語っています。「人々が試行錯誤し行った宗教的解釈、冷静な客観性、論争、学術的見地、感情的表現。発表されて2世紀以上経過した記念碑的作品にこれ以上手を加えることは全く意味をなしません。ハープシコードで演奏されるべきか、第14コントラプンクトゥスの完成させる事など、この計り知れない芸術作品を前にしては、編み物の隙間を埋めるような作業です。知識や教養は解釈の助けになりますし、拡大カノンについて理解していれば息つく暇もない程の驚きとともに最終部を向かえることになりますし、もし知らないならば理解する方法はただ一つ精神を集中させることです。それがこの作品への入り口であり、通訳者=演奏者としての私の役割であります。」
クリスティアン・リーガーは南ドイツの大物女流ピアニスト、マリア・ベルクマンにピアノを師事、後にスコラ・カントルムでオルガンをジャン・クロード・ツェンダー、チェンバロをアンドレアス・シュタイアーに師事。1994年からムジカ・アンティクヮ・ケルンのメンバーとして活動し、また数々の古楽アンサンブルに参加。2008年にはエッセンとベルリンでバッハ鍵盤作品全曲演奏会を行う。2010年には、ベルリン古楽アカデミーの日本ツアーに参加。


CLAVES

50 1001
\2400
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン、チェロ、ピアノのための協奏曲 ハ長調 作品56
  「トリプル・コンチェルト」
 プロメテウスの創造物より序曲、序奏、第1,5&16番 作品43
ベロリーナ・トリオ
【ニコラス・リーザ(ピアノ)、
クリシュトフ・ポロネーク(ヴァイオリン)、
カタジナ・ポロネーク(チェロ)】
ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーア
ダグラス・ボイド(指揮)

大注目!新進気鋭のトリオ 名曲「トリプル・コンチェルト」で オーケストラとの初共演録音

録音:2009年12月1-3日、ヴィンタートゥーア、スイス、DDD、60’03”

ベロリーナ・トリオは、2004年に結成され、2007年にはクラクフ国際室内楽音楽コンクールで優勝し、その年にカールスルーエ・ヨーロッパ室内楽コンクールで聴衆者賞ならびに最優秀者賞を得ました。そして2009年にはヨーゼフ・ハイドン国際コンクールで優勝したという輝かしい経歴をもつ新進気鋭のトリオです。 また、アルバンベルクSQをはじめ世界各国の著名なアンサンブルより研鑽を積んでおります。今回、結成当時より共演をしているダグラス・ボイド(指揮)、ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーアとともに、満を持してベートーヴェンの傑作、トリプル・コンチェルトに挑みます!

50 1005
\2400
ジョゼフ・ジョンゲン(1873-1953):
 エチュード・コンチェルト第1番 作品65
 2つの小品 作品33
マックス・レーガー(1873-1916):
 炉辺の夢 作品143
アレクサンダー・スクリャービン(1872-1915):
 ピアノ・ソナタ第4番 作品30
 ワルツ風に 作品47
 アルバムの綴り 作品58
 ピアノ・ソナタ第7番 作品64
 2つの舞曲(「花飾り」「暗い炎」) 作品73
ヨーゼフ・モーグ(ピアノ)

若き才能が花開いた注目のピアニスト、モーグ 第3弾はジョンゲン、レーガー、スクリャービン、 ピアノ作品集

録音:2009年11月7-9日 フィルハーモニア、ルートヴィヒスハーフェン、ドイツ、DDD、69’01”

なんと輝かしい才能!デビュー盤、リストのピアノ協奏曲(50 2707)、大好評の前作、珍しいピアノ編曲のアルバム「変容」(50 2905)に続き、この第3弾は20世紀前半に活躍した作風の異なる3人の作曲家ジョンゲン(ベルギー生まれで、世紀の変わり目にフランク、フォーレ、ショーソン、ラベルといったフランスの巨匠たちに多くの影響を受けました)、レーガー、スクリャービンに着目した内容です。いわば「フランスの精神」「ドイツの魂」「ロシアの神秘主義」を表現していると申せましょう。モーグはこの“音の神秘” を深遠で純粋にそして自由に奏でております。


COVIELLO CLASSICS

COV 31002
(SACD HYBRID)
\2500→¥2290
マーラー:花の章
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
アレクサンダー・ジョエル(指)
ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団

「世界最古のオケ」ブラウンシュヴァイク州立管 新総音楽監督ジョエルによるマーラー・シリーズ 「巨人」ライヴ、花の章つき

録音:2008年4月12-14日ブラウンシュヴァイク、シュタットハレ(ライヴ)、DDD、マルチチャンネル、ステレオ、58’ 46”

いにしえよりの味わい豊かなひびきを今に伝える世界最古のオケ、ブラウンシュヴァイク州立管によるライヴ・シリーズ。最新作は2004年の第3交響曲(COV30513)以来となるマーラー。現総音楽監督ジョエルによるあらたなシリーズ第1弾で「巨人」と「花の章」を収録しています。
前任のアルバーのあとを受けて、2007/08年のシーズンより当オケの総音楽監督のポストに就任したジョエルは、1971年生まれのオーストリアの指揮者。2008/09年のシーズンに行われた新国立劇場におけるJ.シュトラウスの「こうもり」再演での手腕も高く評価されていました。
「花の章」のやわらかくふくよかな美しさにつづき、メインの交響曲も快調な滑りだし。表情もゆたかで、劇場たたき上げの指揮者らしくドラマづくりに長けており、フィナーレなど嵐のような激情にも不足していません。楽しみなシリーズの登場といえるでしょう。
★アレクサンダー・ジョエル…1971年生まれのオーストリアの指揮者。ウィーン音楽大学でピアノを学んだ後、ウィーン・コンセルヴァトリウムで指揮を学ぶ。著名な指揮者やタングルウッドのマスタークラスを受講。1996年に卒業し、同年スポレート指揮者コンクールで優勝。ニュルンベルクでキャリアをスタートさせ、つづいてバーデン・バイ・ウィーン、クラーゲンフルト、ウィーン・フォルクスオーパーでポストを得たのち、2001/2002シーズンにライン・ドイツ・オペラのカペルマイスターに就任し、プッチーニ「三部作」、「マクベス」「後宮からの誘拐」などを指揮する。その後は、ベルリン・ ドイツ・オペラ、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)、バイエルン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、サンティアゴ・テアトロ・ムニシパル、新国立劇場などでオペラを指揮しているほか、MDR交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、リンツ・ブルックナー管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデン、東京交響楽団などのコンサートでも活躍。2007/08年のシーズンより現在に至るまで、ブラウンシュヴァイク州立劇場の総音楽監督、ならびにブラウンシュヴァイク州立管弦楽団の首席指揮者。
=トラックタイム= ・花の章 6’50”
          ・交響曲第1番 I.15’20”+II.07’41”+III.10’16”+IV.18’38”=TT.51’55”


CSO RESOUND

CSOR 9011004
(SACD HYBRID)
\3600→¥3290
(1)R. シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」Op.40
(2)ヴェーベルン:夏風のなかで(1904)
ロバート・チェン(独奏Vn)
シカゴ交響楽団
ベルナルド・ハイティンク(指)
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:クリストファー・ウィリス

CSOR 9011002
\2800→¥2590

超優秀録音。巨匠ハイティンクが引き出す極上のひびき 楽団の看板レパートリー、シュトラウスの「英雄の生涯」

(1)録音:2008年12月4、5 & 6日 シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ)、(2) 録音:2009年4月23、24、25 & 28日 シカゴ、シンフォニーセンター、オーケストラ・ホール(ライヴ)
CSOR 9011004-DSDマルチチャンネルステレオ、62’33”。CSOR 9011002-DDD、62’33”、ステレオ

巨匠ハイティンクが最強の手兵CSOを率いて、楽団の看板レパートリーであるシュトラウスの「英雄の生涯」をレコーディング。カップリングはCSO楽団初演にして初録音となるヴェーベルンの「夏風のなかで」という対照的なプログラムです。
【CSOによる「英雄の生涯」アメリカ合衆国初演】
1891年に創設されたCSOは、シュトラウスが自作自演をおこなったことでも知られ、1899年3月3日の作曲者自身によるフランクフルト世界初演の翌年、1900年3月9日と10日にオーディトリアム・シアターで、初代音楽監督セオドア・トーマス指揮のもと「英雄の生涯」のアメリカ初演をおこなっています。
【CSOによる「英雄の生涯」のレコーディング】
シュトラウス作品の録音に関しては、第4代音楽監督ロジンスキーが積極的な役割を果たしたともいわれていますが、なんといってもやはりCSOの今日に至るシュトラウス演奏の礎を築いたのは、ステレオ期に数多くのシュトラウス作品を録音して絶大な人気を博し、楽団に第1期黄金時代を到来させた第6代音楽監督ライナーといえるでしょう。
CSOは「英雄の生涯」を、1954年にライナー指揮でセッション録音、1990年に第9代音楽監督バレンボイム指揮でセッション録音しています。ちなみに、第2次黄金期の第8代音楽監督ショルティは「英雄の生涯」こそウィーン・フィルとの録音でしたが、1973年に「ドン・ファン」を、1975年に「ツァラ」と「ティル」をそれぞれCSOとセッションで録音しています。
【38年ぶりの再録音となるハイティンクの「英雄の生涯」】
ハイティンクは、「英雄の生涯」を献呈された名門ロイヤル・コンセルトへボウ管(RCO)の首席指揮者在任中に、1970年の「英雄の生涯」を皮切りに、シュトラウスの主要な管弦楽作品をセッションでレコーディングしています。
ハイティンクのシュトラウスに対する取り組みといえば先頃も、本録音より半年前の2008年6月ライヴで、LSOとの「アルプス交響曲」における充実の内容が記憶にあたらしいところです。この「アルプス交響曲」より1週間後、ハイティンクはLSOとの顔合わせでも「英雄の生涯」を、2008年6月15日と17日にバービカンで指揮していましたし、よほど自信のあるプログラムということなのでしょう。2008年12月に行なわれたシカゴでの本公演を経て、ハイティンクはCSOと2009年2月の来日公演でも「英雄の生涯」を取り上げていました。
ついでながら、CSOも本ライヴに先がけてマンフレート・ホーネックの指揮で2008年3月13日、14日、15日に「英雄の生涯」を演奏しています。
このように38年ぶりにライヴで再録音となるハイティンクはもちろんのこと、前作より18年を経過しているCSOにしても、あらたな「英雄の生涯」のレコーディングに臨む環境は十分に整えられていたといえるのではないでしょうか。
【ハイティンクが引き出すCSOのあらたな魅力】
「ハイティンクは静かに演奏するところで、このオーケストラがまさにどれだけ美しく演奏するかをわかっていますし、ほかのだれでもない流儀で静かに演奏させます。(中略)ブラスと木管は、きっと作曲家をニンマリとさせたであろうふうに結びつけられます。」(シカゴ・サンタイムズ紙アンドルー・パトナー) 「英雄の生涯」公演初日の模様が「ハイティンクはシカゴ響の輝きと美とを引き出す」(シカゴ・サンタイムズ紙アンドルー・パトナー)と高く評されたように、ここでハイティンクはCSOのパワフルな持ち味を活かしつつも、かつてCSOが繰り広げてきた名演奏のいずれとも異なるなにかを聴かせてくれるとおもうとおおいに期待が膨らみます。
【CSO楽団初演&初録音のヴェーベルン「夏風のなかで」】
カップリングは、シェーンベルクに師事する以前の1904年に、ヴェーベルンが作曲した大管弦楽のための牧歌「夏風のなかで」。ヴェーベルン初期の平易な作風からレパートリーに取り入れるオーケストラが多いなか、また、CSOは新ウィーン楽派の実演ならびに録音を幾度も経験してきたにもかかわらず、意外にもこのたびが初のレパートリーとなります。
いっぽうで、「夏風のなかで」はハイティンクが実演で好んで取り上げてきた作品として知られ、録音が行なわれた2009年4月同様、マーラーの「復活」にも起用されていたメッツォ、ストーティンがリュッケルト歌曲集を歌った2005年9月のRCOの公演でも、偶然にもハイティンクは本作をプログラムに組んでいました。
この作品はヴェーベルンが初期にワーグナーに傾倒していたことを証明すると同時に、シェーンベルクの「淨夜」をごく直近に初めて聴き、当時20歳の作曲家がどれだけ激しくその新しい音楽に惹きつけられたのかを示唆しているといわれます。ハイティンクで定評あるマーラーのアダージョ楽章にも通じる濃厚なロマンティシズムが滴る美曲は、本来CSOがもっとも得意とする部分でもあることから、こちらの出来ばえにも相乗効果が期待されるところです。
=シカゴ響の「英雄の生涯」 トラックタイム比較=
[ハイティンク / 2008年ライヴ] I.4’29+II.3’22+III.6’50+IV.6’32+V.9’40+VI.5’04+VII.11’33=47’30
[バレンボイム / 1990年セッション] I.4’18+II.3’47+III.IV.13’14+V.7’01+VI.6’35+VII.12’09=47’04
[ライナー / 1954年セッション] (43’38)
・参考 [ハイティンク・RCO / 1970年セッション] (47’14)


DB PRODUCTIONS

DBCD 131
\2500
ダヴィット・ケルナー(1670-1748):
 シャコンヌ イ長調、ロンド イ長調、ジーグ イ長調、
 ファンタジア ニ短調
シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1686-1750):
 ソナタ ト短調、カプリッチョ ニ長調
ケルナー:
 クーラント ニ長調、ジーグ ニ長調、ファンタジア イ短調、
 ファンタジア イ長調、パストラール イ長調、パスピエ イ長調
カール・ニューリーン
 (リュート[11弦バロック・リュート(A=392hz)])

リュート・ファンならずとも虜になること間違いなし!自然に紡ぎだされた癒しのメロディ

録音:2009年4月26-29日、リーダ教会。DDD

ケルナーはリーベルトボルク(現在ではライプツィヒ郊外)に生まれ、ヴァイスはブレスラウの近くグロットカウで生まれました。ほぼ同時代を生きたドイツの作曲家ケルナーとヴァイスはともに文化的に発展した小さな都市で育ちました。ケルナーは第一に鍵盤奏者(オルガニストかつキャリオン奏者)で、おそらく彼にとってリュートは第二の楽器と思われます。一方、ヴァイスは早くからリュート奏者として成功をおさめ、当時最高の王室の裕福で有名な室内楽奏者としての地位を築いておりました。ケルナーのリュート作品は純粋な音楽で特にシャコンヌ イ長調は、バッハのゴルドベルク変奏曲‘アリア’ が影に隠れているような気品あふれる旋律です。一方、ヴァイスの作品、特に最後のソナタは優美かつ壮麗です。両者の社会的地位の違いがある程度音楽にも反映されているということでしょうか。聴いているだけで心が浄化されるようなリュートの音色。演奏者の息づかいが聴こえてくる、温かみある生きた音楽を聴くことができましょう。

DBCD 126
\2500
ユルヴァ・スクーグ(1963-):
 (1)テラ・フォーマ(1998)
 (2)ヴィブラセル(2003)
 (3)インスパイアード・インテグレーション(1997)
 (4)4つのボードレール歌集
 (5)オン・グランド・タワー(2005)
 (6)谷水(2000)
 (7)あいた空間の恐怖(1999)
(1)アンサンブル[Parlor for svin]
(2)竹原美歌(マリンバ)、
 ルートヴィヒ・ニルソン(ヴィブラフォン)
(3)モッテン・ランドストルム(ピアノ)
(4)モッテン・ファルク(ギター)、
 イングリッド・フォーク(ソプラノ)
(5)マッツ・ベルグストロム
 &モッテン・ファルク(ギター)
(6)ダン・オロフ・ステンルント(指揮)、
 マルメ室内合唱団
(7)ヨアキム・ウナンデル(指揮)、RCM交響楽団

祝! スウェーデン・グラミーにノミネート、女性作曲家スクーグの綴る音楽の世界

録音(1)〜(5)2008年6月17-18日、ストックホルム (6)2008年11月21日、マルメ  (7)1999年3月26日、ストックホルム(ライヴ)。DDD

スウェーデン・グラミーにノミネート作品!スクーグの音楽は、実際の音と聴き手に与えた感情と印象よりも寧ろ、構成、題材に焦点をあてる伝統的な近代主義から離れて、音調を楽しむ表現と言えましょうか。また彼女の音楽は北ヨーロッパの現代音楽では珍しく、明るさ・面白さで満ちています。
時にはユーモアでリズミカル、また時には詩的で繊細…ストレートな表現が魅力です。それらは、彼女が若い時代強く影響を受けたジャズ、ラテンアメリカのポピュラー、ストラヴィンスキー、モーツァルトなど、ジャンルをこえた様々な要素からなるものです。それは主旋律の美しさだけでなく寧ろ副次的な要素(伴奏)に注力し、独特の世界を表現しております。またモティーフを何度も繰り返すことにより聴き手に内なる美徳を発見させ、表現の可能性を体験させます。


DYNAMIC

CDS 636
(2CD)
\4200
メルカダンテ:「ペラージョ」 コスタンティーノ・フィヌッチ(Br ペラージョ)
クララ・ポリート(S ビアンカ)
ダニロ・フォルマッジャ(T アブデル=アオル)
パオラ・フランチェスカ・ナターレ(S ジラルダ)
ヴラディメル・メボニア(Bs アサン)
ジョヴァンニ・コレッタ(T アリアタール)
ほか
マリアーノ・リヴァス(指)イタリア国際管弦楽団,
ブラティスラヴァ・スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団

世界初録音! ヴェルディの先輩にして最大のライバル、 メルカダンテの最後のオペラ「ペラージョ」
珍しいオペラを上演することで知られているマルティーナ・フランカのイトリアの谷音楽祭、2008年の演目から、メルカダンテの《ペラージョ》がCDになりました。サヴェリオ・メルカダンテ(1795−1870)は、ドニゼッティとほぼ同時代の作曲家。1830年代後半にフランスのグランドオペラの手法をイタリアオペラに持ち込んだ作曲家として知られており、この時期の「誓い」(1837)や「刺客」(1839)が代表作として知られており、1840年代には若いヴェルディとイタリアオペラの人気を二分していました。実際ヴェルディはメルカダンテから多くを学んだと言われています。「ペラージョ」は1857年にナポリ、サン・カルロ歌劇場で初演された、メルカダンテが作曲した最後のオペラ。物語はレコンキスタ(イスラム勢力を国土から一掃しようとする運動)初期のスペインで、722年にアストゥリアス王国の王ペラヨがコバドンガの戦いでイスラム勢に初めて勝利した史実が素材。ペラージョの娘ビアンカが、イスラムの王アブデル=アオルと恋に落ちたことから、娘を奪還したいペラージョと、愛の板挟みに苦しむビアンカ、ビアンカが裏切ったのではないかと疑念するアブデル=アオルが描かれています。ヴェルディの“中期三部作” がお好きな人ならお勧めです。ビアンカを歌うポリートは、パトリツィア・チョーフィを継いで「マルティーナ・フランカのプリマドンナ」として活躍するパレルモ生まれのソプラノ。暗くしっとりとした声が魅力です。フィヌッチは近年イタリアの若手ヴェルディ・バリトンとして人気急上昇の歌手。二人とも将来のイタリアオペラを背負って立つ逸材です。録音:2008年8月,マルティーナ・フランカ、DDD、116'38

CDS 648
(2CD)
\4200
カニョーニ:「レアル王」 コスタンティーノ・フィヌッチ(Br レアル王)
セレーナ・ダオリオ(S コルデーリア)
ダニロ・ロフマッジャ(T エドガルド)
エウフェーミア・トゥファーノ(Ms レガーナ)
ヴラディメル・メボニア(Bs グロステル伯)
ラシャ・タラート(S 道化)
マリア・レオーネ(S ゴネリッラ)
オマール・ヨハジェ(T コルノヴァーリア公)
ドメンニコ・コライアンニ(Br ケント伯)
ほか
マッシミリアーノ・カルディ(指)イタリア国際管弦楽団,
ブラティスラヴァ・スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団

ヴェルディの果たせなかった「レアル王」 世界初演のカニョーニのオペラ!!ヴェルディがシェイクスピアの『リア王』を何度もオペラ化しようとして断念したのは有名な話です。ヴェルディが遂げられなかった夢を実現したのが、アントーニオ・カニョーニ(1828−1896)でした。カニョーニはヴェルディより一世代後の作曲家で、1847年に「ドン・ブチェファーロ」(CDS 634で発売)で成功を収め、以来長きに渡ってオペラ作曲家として活動しました。「レアル王」は、「アイーダ」の台本作家、アントーニオ・ギスランツォーニの台本で1888年頃から作曲され、完成されたものの、1896年にカニョーニが亡くなってしまったことで、ヴォーカルスコアが出版されただけで、初演はされないまま終わってしまいました。今回のマルティーナ・フランカでの上演が世界初演です。イタリアオペラマニアには様々な意味で興味深い録音です!!録音:2009年7月19-21日,マルティーナ・フランカ、DDD、128'31

CDS 654
\2200
プロコフィエフ:
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ短調 Op.80
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94a
 ヴァイオリンとピアノのための5つのメロディ Op.35bis
パヴェル・ベルマン(Vn)
ヴァルダン・マミコニアン(P)

ルマンの息子が登場! プロコフィエフの ヴァイオリンとピアノのための作品集
プロコフィエフのヴァイオリンとピアノのための作品集です。パヴェル・ベルマンはラザール・ベルマンの息子で、1987年のパガニーニ・コンクールで2位を受賞したほどの名手。プロコフィエフのヴァイオリン曲は、透明感のある美音と知性的な冴えが求められる曲ですが、これをベルマンが見事に弾ききっています。録音:2009年12月20-21日,ミラノ、DDD、62'22

CDS 653
(2CD)
\4200
レグレンツィ:
 教会で用いられるための合奏音楽集 Op.1
  (4声のミサ,証聖者の盛儀晩課)
リッカルド・ファヴェーロ(指)
オフィチーナ・ムジクム

世界初録音! 17世紀北イタリアの重鎮、 レグレンツィの宗教曲!

録音:2008年11月,マッサンザーゴ、102m、DDD

ジョヴァンニ・レグレンツィ(1626−90)は、17世紀に半ばに活躍した作曲家。1645−56年にベルガモのサンタ・マリア・マッジョーレ教会のオルガニストを、1665年まではフェラーラのアッカデミア・デッロ・スピリト・サントの楽長を、そして晩年はヴェネツィアのサン・マルコ寺院で楽長にまで昇り詰めています。「教会で用いられるための合奏音楽集」は1654年にヴェネツィアで出版された曲集で、作品番号1が与えられています。「4声のミサ」は、キリエ、グローリア、クレドの3曲だけにもかかわらず30分を超える力作。「証聖者の盛儀晩課」は、21曲からなる70分に迫る大作です。いずれも世界初録音。
オフィチーナ・ムジクムは16、17世紀の音楽を演奏する団体で、器楽合奏と声楽ソリストで編成されています。

CDS 657
\2200
ゲンスバッハー:フルートとギターのためのセレナード Op.12
ライナー:ギターのための8つの大変奏曲 Oev.6
フバー:スポンティーニの「ヴェスターレ」の行進曲
カル:フルートとギターのためのセレナードOp.54
 ギター独奏のための三つのソナタ集 Op.22-第2番
ジュゼッペ・カレール(G)
ルイージ・ルポ(Fl)

非常に珍しい作品ばかり! フルートとギターのための作品集

録音:2009年1月,ボルツァー、102m、DDD

たいへんに珍しいフルートとギターのための作品ばかり集めています。このCDには「アンネッテ・フォン・メンツのサロン音楽」という副題がついています。アンネッテは、18世紀後半にボルツァーノで繁盛した商人アントン・メルヒオール・フォン・メンツの娘で、父娘とも音楽を愛し、貴重な楽譜のコレクションを残しています。このCDには、そのコレクションから5曲を選び、アンネッテのサロンを再現しています。4人の作曲家のうち最も有名なのはヨハン・バプティスト・ゲンスバッハー(1778−1844)で、1823年から亡くなるまでウィーンのシュテファン大聖堂の楽長を務めました。残る3人、レオンハルト・デ・カル(1767−1815)、ヨゼフ=エヴァルト・ライナー(1784−?)、ネポムク・フバー(1803−?)についてはあまり詳しい経歴は分かっていませんが、いずれも優れた作曲家だったことがここに収録された音楽から分かります。
ジュゼッペ・カレールとルイージ・ルポは、共にボルツァーノのヴィヴァルディ音楽研究所で教鞭を取っている名手。


EGEA

brunello series

SCA 156
(3CD)
\3300→\2990
J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
 CD1: 第3番ハ長調 BWV.1009、第1番ト長調 BWV.1007
 CD2: 第4番変ホ長調 BWV.1010、第5番ハ短調 BWV.1011
 CD3: 第2番ニ短調 BWV.1008、第6番ニ長調 BWV.1012
マリオ・ブルネロ
(Vc:1600年代製作の「マッジーニ」使用)

マリオ・ブルネロ待望のバッハ無伴奏再録音! 聖書を朗読する司祭のように、聴く者に深く語りかける

録音:2009年サンタ・チェチリア礼拝堂(ペルージャ)

イタリアの名匠マリオ・ブルネロ。溢れ出る音楽への意欲が、2008年イタリアのジャズ・レーベルEGEAから新しくブルネロ・シリーズを立ち上げ、オデュシア(SCA 138)とヴィヴァルディ:チェロ協奏曲集(SCA 147/KKC 5081)の2タイトルをリリース。そして2010年遂に待望のバッハ無伴奏を発売。
これまでブルネロは自然を愛するチェリストならではの発想で、富士山の山頂やサハラ砂漠、ドロミテ山塊で演奏。完璧な静寂の中で演奏する事により自身の内面からわき上がる音楽が表出するのであると語っています。そういった経験によりブルネロは、バッハの無伴奏を再構築、再考しあらたな音楽作り上げました。溌剌とした快活な音楽で話題を呼んだAGOLA盤(1993年ライヴ録音)とは異なる顔を見せてくれます。
録音されたのは、ペルージャの歴史地区にあるサンタ・チェチリア礼拝堂で行われました。5つのコンデンサー式パノラマイクを配置し、礼拝堂の響きを生かしたナチュラル・サウンド。ブルネロの音楽観と同じく、楽器の音が明瞭かつ自然な音で捉えられています。


ELOQUENTIA

EL 0920
\2500
ラモー:コンセールによるクラヴサン作品集(1741)
 第1、2、3、4、5コンセール
ノエル・スピート

ノエル・スピート女史によるラモー新録音の登場。

(クラヴサン/使用楽器:1983年エミール・ジョビンによる、フレンチ・ダブル・マニュアル(1749年Goujonモデル))
録音:2009年4月

名手スピートによるラモーの新録音の登場。ケネス・ギルバートやレオンハルトらのもとで学びましたが、彼女は独自の見識と研究、経験に裏打ちされた
演奏で孤高の地位を保っています。特にフランスものの演奏では評価が高いので、このラモーはうれしい新録音です。
=スピートのライナーより抄訳〜この「コンセールによるクラヴサン作品集」は、3つの楽器のためのスコアが存在しているが、これら3つのうち2つは省略されうる。これらはソロのチェンバロのための作品集でもあるということだ。当時の広告(1750年頃)に、“本日のおすすめはラモー作、チェンバロのためのコンセール作品集です。これは、ヴァイオリン、フルート、ヴィオラなどの伴奏を伴って演奏することもできます” という興味深い一文があるので、引用しておく。=


HAENSSLER

93 707
\2400→¥2190
サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番ヘ長調Op.103「エジプト風」
ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調
スヴィヤトスラフ・リヒテル(P)
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団

ついに正規リリース実現! リヒテルの弾く 「ガーシュウィンのヘ調」

録音:1993年5月30日シュヴェツィンゲン、ロココテアーター(ライヴ)。DDD、ステレオ、67’05”

haensslerが快挙!かつて1997年に国内発売されたものの、権利関係の問題でまたたく間に回収され、ファンのあいだで文字通り“まばろしの録音”とされていた、リヒテルの弾く「ガーシュウィンのヘ調&サン=サーンス『エジプト風』」のライヴ・レコーディングがついに正規発売されます。
【貴重なレパートリー、リヒテルが弾くガーシュウィンとサン=サーンスのコンチェルト】
同曲異演の数多いことで知られるリヒテルにあって、ここでの2曲はともにたいへん貴重なもの。サン=サーンスの第5番が、1952年のコンドラシン指揮モスクワ・ユース管とのモノラル・セッション録音に次いで2種目。なかでもガーシュウィンは現状、リヒテルにとって唯一無二の録音となります。
【リヒテルが夢中になったガーシュウィンのコンチェルト】
「ホロヴィッツ、ギレリス、アラウ、バックハウス、ルービンシュタインといった、20世紀の名だたるピアニストたちが演奏はおろかレコード録音もしていないのに比べて、1915年生まれのリヒテルが、1925年作のガーシュウィンのピアノ協奏曲を取り上げているとはじつに驚くべきことだ。(中略)リヒテルは後年、この『アメリカ的な』ピアノ協奏曲にすっかり魅了されてしまった。」
リヒテルの弾くガーシュウィンについて、本アルバムのライナーノートを手がけたドイツの著名な音楽評論家ペーター・コッセ氏が詳しく述べています(レコード芸術誌2009年12月号305ページ参照)。
【気合いのこもったシュヴェツィンゲン音楽祭でのライヴ】
じっさい、ここでガーシュウィンのピアノ協奏曲はとてつもない聴きもの。作品に魅入られたリヒテルの表現意欲が旺盛で、両端楽章のスイングも堂に入っているかとおもえば、沈潜のアンダンテは14分以上もかけて、全曲で35分を越える巨大な演奏を繰り広げています。
いっぽうのサン=サーンスも、旧録音との比較ではすべての楽章で演奏時間が上回り、美しい抒情とスケールがアップしています。なお、このような充実の演奏が生み出された背景として、1988年のシュレースヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭におけるベートーヴェンの第1協奏曲ライヴが記憶されるように、リヒテルの絶大な信頼を得たエッシェンバッハとの顔合わせというのも無視できないポイントといえるでしょう。
【南西ドイツ放送収録によるすぐれた音質】
このライヴが行われたシュヴェツィンゲン音楽祭は、現在はSWRがその運営を継承していますが、当初より放送局主導で進められてきたものです。
そのため、すぐれた音質で残されているのが特徴。ディレクターがディートマル・ヴォルフ、エンジニアはハンス=ヨッヘン・ブラウンスというコンビによるクリアなサウンドが圧倒的な感銘をもたらしてくれます。
=トラックタイム=
(ガーシュウィン)13’56”+14’11”+07’31”=35’53”
(サン=サーンス)12’50”+11’22”+06’37”=31’00”
【参考】(サン=サーンス・1952年コンドラシン盤)11’40”+10’41”+05’43”=28’04”

98 535
\2300→¥2090
ハイドン:交響曲第48番ハ長調Hob.I-48「マリア・テレジア」
ハイドン:交響曲第56番ハ長調Hob.I-56
トーマス・ファイ(指)
ハイデルベルク交響楽団

ファイ&ハイデルベルク響による ハイドン交響曲全集シリーズ 輝かしいまでの祝典ムードに満ちた 「マリア・テレジア」&第56番

収録時期:2009年1月20-22日バート・ドュルクハイム、ナトゥールホルン・アカデミー(ステレオ・セッション)。DDD、ステレオ、64’ 41”

2009年の歿後200周年アニヴァーサリーを明けても、まだまだファイの熱いハイドンは終わりません。手兵ハイデルベルク響との交響曲全集シリーズ第12集は、ハ長調という調性と晴れやかなムードが共通する第48番と第56番の2曲を収録。
オーストリア皇妃マリア・テレジアが1773年にエステルハーザを訪問した際の歓迎行事で演奏されたことに名前が由来する第48番。なるほど高域のホルンとオーボエが奏でる煌めく冒頭の主題より祝典ムードが満点です。
それにしてもファイの音楽づくりの巧みなこと。つづくアダージョでは、停止そうなくらいにスピードを落として、けだるい午後の気分を演出、そしてまた快活なフィナーレへ回帰という具合に、メリハリがさすが。両端楽章のケトル・ドラムもパンチが効いていて大満足。いっぽう、アダージョでのユーモラスなバスーンの動きが印象深い第56番も同じく絶好調。
なお、次回のリリースは「ザロモン・セット」より第93番、第96番、第97番の3曲が予定されています。

93 237
\2400→¥2190
「ディアギレフとロシア・バレエ団の音楽Vol.6」
 (1)ストラヴィンスキー:バレエ「プルチネッラ」全曲
 (2)ストラヴィンスキー:幻想曲「花火」Op.4
 (3)R.シュトラウス:
  交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
 (4)ラヴェル:ラ・ヴァルス
バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
(1)アーリーン・オジェー(S)
 ロバート・ギャンビル(T)
 ゲロルフ・シェダー(Bs)
 クリストファー・ホグウッド(指)
(2)シルヴァン・カンブルラン(指)
(3)シルヴァン・カンブルラン(指)
(4)シルヴァン・カンブルラン(指)

ホグウッドの十八番「プルチネッラ」全曲 妖艶美で身も心も蕩かすカンブルランの 「ティル」、「花火」と「ラ・ヴァルス」

名興行師ディアギレフ率いるロシア・バレエ団ゆかりの傑作シリーズ第6弾。ホグウッドによる「プルチネッラ」と、おなじみ色彩の魔術師カンブルランによる「花火」に「ティル」そして「ラ・ヴァルス」という組み合わせです。
【擬古典主義的モダニズム作品に傾倒するホグウッドの「プルチネッラ」】
英国におけるオリジナル楽器演奏の草分けとして活躍したホグウッドは、いっぽうでピリオド・アプローチのふんだんな経験を活かして、モダン楽器のオケとともにストラヴィンスキーをはじめとする20世紀新古典主義作品を積極的に取り上げていることでも知られています。その活動は実績としていくつものレコーディングに残されており、ホグウッドはストラヴィンスキーの「プルチネッラ」を1989年に、当時音楽監督を務めていたセント・ポール室内管と全曲をセッション録音、2003年にバーゼル室内管と組曲をセッション録音しています。
抜群の機能性を備えた放送オケの特徴をうまく引き出した当ライヴ・レコーディングもまた、セッション録音同様にヴィブラートも控えめな弦、管のひびきなどにピリオド奏法のアイデアが盛り込まれ、独特の美観に彩られた内容。なお、バロックや古典でも評価の高い名花オジェーの清楚な歌声も魅力です。
【カンブルランによる色彩感ゆたかなレパートリーの数々】
カンブルランによるカップリングのナンバーもすぐれた出来栄えです。妖美で幻想的に蠢くストラヴィンスキーの「花火」とラヴェルの「ラ・ヴァルス」は、すでに「春の祭典」(93.196)や「ペトルーシュカ」(93.223)、そして「ボレロ」や「高雅で感傷的なワルツ」(GC.08061)からも作品との相性が最高なのは当然として、シュトラウスにも注目。ユーモラスで目まぐるしく転換する曲想を、芝居がかっていると思えるほどにおおげさな身振りでテンポを自在に揺らし、最後まで惹きつけて放しません。(1)録音:1985年11月26、27日バーデン=バーデン、ハンス・ロスバウト・スタジオ(ライヴ)(2)録音:2007年2月8日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)(3)録音:2005年12月30、31日バーデン=バーデン、フェストシュピールハウス(ライヴ)(4)録音:2007年5月25日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)。DDD、ステレオ、70’59”

93 256
\2400

「シューマン:合唱のためのロマンスとバラード集」
 ロマンスとバラード第1集Op.67
 ロマンスとバラード第2集Op.75
 ロマンスとバラード第3集Op.145
 ロマンスとバラード第4集Op.146
 女声のためのロマンス第1集Op.69
 女声のためのロマンス第2集Op.91

(1)ルペルト・フーバー(指揮)
 シュトゥットガルトSWR声楽アンサンブル
(2)シュトゥットガルト、
 ゼンデザール・ヴィッラ・ベルク

アニヴァーサリーに合わせて新装再発 シューマンのロマンスとバラード集。シューマン多作期の1849年に書かれた、混成合唱と女声のためのロマンスとバラードは、「楽園とペリ」といった管弦楽を伴う大掛かりな合唱作品とは対照的に、念入りな対位法で書かれながらも平易で明快、ハーモニーの美しさが共通の魅力となっています。世界最高水準のアンサンブルを聴かせるSWRのグループによるレコーディングは、初出時にドイツ・レコード批評家賞を受賞している優秀な内容(93.002)。このたびシューマンのアニヴァーサリーに合わせて品番移行、新装再発リリースされます。(1)録音:1998年5月4-7日(Op.67、Op.75、Op.145、Op.146)・1997年2月27-28日(Op.69、Op.91)、(2)録音:2007年5月25日フライブルク、コンツェルトハウス(ライヴ)。DDD、ステレオ、76’04”

98 597
\2300
ヴィヴァルディ:
 (1)オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ長調RV.452
 (2)オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ニ長調RV.453
 (3)オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ長調RV.447
 (4)オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲イ短調RV.461
 (5)オーボエ、弦楽と通奏低音のための協奏曲ハ長調RV.178
 (6)オーボエ、ヴァイオリン、
  弦楽と通奏低音のための協奏曲変ロ長調RV.548
ラヨシュ・レンチェシュ(Ob)
(1)(3)(5)SWRシュトゥットガルト放送交響楽団弦楽セクション
 (コンサート・ミストレス:エミリー・ケルナー)
(2)(4)(6)アンサンブル・ラ・フォリア
 (指揮:ミゲル・デ・ラ・フエンテ、
独奏Vn:クリストフ・ビアンコ)

優雅のきわみ。レンチェシュの美音にうっとり ヴィヴァルディのオーボエ協奏曲集

録音:1987年4月29日-5月2日ミュルーズ、サン・ピエール教会(セッション・ステレオ)、DDD、54’58”
(1)(3)(5)録音:2009年5月17-18日シュトゥットガルト、ゾンマーライン教会(セッション・ステレオ)、(2)(4)(6)録音:1987年4月29日-5月2日ミュルーズ、サン・ピエール教会(セッション・ステレオ)

SWRシュトゥットガルト放送響の首席奏者として、またソリストとしても、数多くのアルバムを発表している名手レンチェシュが、オーボエの必須レパーリーともいえるヴィヴァルディの協奏曲をレコーディング。
独奏楽器にオーボエをフューチャーした協奏曲は当時としてはめずらしく、ヴィヴァルディの作品はその走りとなるもの。技巧的で多様な内容は意気込みの表れから、新鮮な輝きにあふれています。レンチェシュのオーボエはときに軽やかに弾み、ときに哀切なメロディを奏で表情もゆたか。優美なムードがなんとも心地よい演奏です。

98 594
\2300
(1)シューマン:チェロ協奏曲イ短調Op.129
(2)ローベルト・フォルクマン:チェロ協奏曲イ短調Op.33
(3)シューマン:
 夕べの歌Op.85-12[ブルンズ編曲によるチェロと弦楽合奏版]*
(4)フォルクマン:
 アンダンテと変奏曲〜3つのチェロのための(1836)*
(5)フォルクマン: 3つの小品〜チェロとピアノのための*
  トロバドールの歌Op.10 / カプリッチョOp.74 / ロマンスOp.7
(6)シューマン:
 夕べの歌Op.85-12[カザルス編曲によるチェロとピアノ版]
(1)(2)(3)ペーター・ブルンズ(Vc)
ユルゲン・ブルンズ(指)
ライプツィヒ・メンデルスゾーン室内管弦楽団
(4)ペーター・ブルンズ(第1Vc)
ヤーコプ・ステップ(第2Vc)
グレゴル・ノヴァーク(第3Vc)
(5)(6)ペーター・ブルンズ(Vc)
アンネグレート・クットナー(P)

シューマン生誕200周年アニヴァーサリー企画 ドイツの名手ブルンズによる シューマンとフォルクマンの協奏曲ほかチェロ作品集
(1)録音:2008年9月7日ライプツィヒ、ゲヴァントハウス(ライヴ・ステレオ)、(2)(3)録音:2008年9月8、9日ライプツィヒ、ベタニア教会(セッション・ステレオ)、(5)(6)録音:2008年6月22、23日ベルリン、ジーメンスヴィラ[ドイチュラジオ](セッション・ステレオ)、*世界初録音(ドイチュラントラジオ・クルトゥーアとの共同制作)、DDD、ステレオ、70’15”

ベルリンに生まれ、シュターツカペレ・ドレスデン首席を務め、現在ソリストとして活躍するブルンズの最新録音は、2010年に生誕200周年のアニヴァーサリーを迎えるシューマンと、同時代にライプツィヒでシューマンに認められたフォルクマン(1815−1883)の作品集。
シューマンが世を去る6年前、1850年頃に書かれたとされ、よりいっそう内面を見つめ直すようなあじわい深さが魅力のチェロ協奏曲。そのシューマンとは調性も共通し、やはり濃厚なロマンが流れるフォルクマン。世界初録音となるフォルクマンの2曲をはじめ、カップリングされた小品の数々も、ブルンズのすぐれた演奏もあって、アニヴァーサリーにふさわしい聴きものとなっています。使用楽器はカザルスがかつて所有していたこともある、1730年ヴェネチア製のカルロ・トノーニ。

93 244
\2400→¥2190
マーラー:交響曲第9番ニ長調 サー・ロジャー・ノリントン(指)
SWRシュトゥットガルト放送交響楽団

2009年最新録音 「ピュア・トーン」による衝撃のアダージョ ノリントンによるマーラーの第9交響曲

録音:2009年9月5日シュトゥットガルト・リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ・ステレオ)、DDD、ステレオ、72’10”

ノリントン率いるシュトゥットガルト放送響によるマーラー・シリーズ第5弾は第9交響曲。ことし5月に4度目の来日公演を控える当コンビによって、009年9月に行われたばかりの公演が早くもリリースとなります。
弦のヴィブラート・フリーを基調とする、持論のピリオド語法に依拠するノリントンが、後期ロマン派の作曲家マーラーにまでも例外なくピュア・トーンを導入していることでおおきな反響を呼んでいる当シリーズですが、その弦楽のとびきりの美しさについてはまず異論のないところ。その意味では、陶酔と頽廃そして官能とが綯交ぜになった畢生のアダージョで知られる第9番だけに、期待は膨らむばかりです。
本作ではノリントンみずからが手掛けたライナーノートからも窺い知れるとおり、十分な自信と検証の上に臨んだレコーディングなのでしょう。加えて、ブラスや木管の巧さもさすがというべきか、10年来の手兵との息もピッタリ。従来同様、ヴァイオリン両翼型配置を採用した弦楽セクションも複雑な内容に対して、混濁のない明解なサウンドがじつに効果的。この演奏がじっくり練り上げられたものであることを実感させる仕上がりとなっています。
=トラックタイム=
I.26’02”+II.14’06”+III.12’38”+IV.19’24”=TT.72’10”

98 554
\2300→¥2090
「サリエリ:序曲&舞台音楽集」
 「あべこべの世界」(1792/95)序曲**
 「タラール」(1787)序曲(第1幕)
 「オルムスの王、アクスル」(1788)
   Picciola Sinfonia. Allegro assai (第4幕)
 「ペルシャの女王パルミーラ」(1795)序曲**
 「黒人」(1802/04)序曲*
 「黒人」Picciola Sinfonia. Larghetto(第2幕)*
 「トロフォーニオの洞窟」(1785)序曲
 「魅惑の女」(1774) Sinfonia a due orchestra(第2幕)*
 「ダリーゾとデルミータ」(1776)イントラーダ(第1幕)*
 「ダリーゾとデルミータ」ロッタ(第1幕)*
 「ナウムブルクの前のフス教徒」(1802/03)
 序曲* / 間奏曲I* / 間奏曲II* / 間奏曲III* / 間奏曲IV*
 「アンジョリーナ、あるいはざわめき結婚」序曲**
トーマス・ファイ(指)
マンハイム・モーツァルト管弦楽団

ピリオド急進派ファイによる 入魂のシリーズ サリエリ作品集第2弾

* 世界初録音、** オリジナル版による世界初録音
収録時期:2007年-2009年(ステレオ・セッション)、収録場所:ハイデルベルク、プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス / バート・ドュルクハイム、ナトゥールホルン・アカデミー / エッペルハイム、ルドルフ・ヴィルト・ハレ

前作「序曲&バレエ音楽集」(98.506)のリリース時点ですでに予告されていた、ファイによるサリエリ・シリーズの続篇がついに登場します。第1弾同様に、このたびも世界初録音を数多く含み資料的価値もさることながら、なによりファイによる目の覚めるような演奏のパワーに圧倒されます。いつにもまして打楽器のアクセント、炸裂するブラス、弦の弾み返るリズムとすべてが強烈きわまりなく、それでいて聴いて楽しいというとんでもなくよく出来た内容。ファイのシリーズは前作と併せて、サリエリ再評価の機運を高めるものとおもわれます。

98 519
\2300→¥2090
シューベルト:ピアノ作品集Vol.4
 2つのスケルツォ D.593
 ピアノ・ソナタ 第6番 ホ短調 D.566
 4つの即興曲D.935
ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)

ゲルハルト・オピッツ/シューベルト第4弾! 懐の深い雄弁な音楽、これぞシューベルト

録音:2007年11月11-16日ノイマルクト、71’36

名匠ゲルハルト・オピッツのシューベルト作品集第4弾。総合的にシューベルトの作品を捉えているオピッツが語る音楽は4枚目にして益々深みを増してきています。シューベルト多作の1817年に作曲された「2つのスケルツォ」、「ピアノ・ソナタ第6番」とその10年後シューベルト最晩年の1827年に作曲された4つの即興曲を収録。膨大なシューベルトの作品を熟知しているオピッツだからこそ成し得る、自由さと即興性を絶妙に加味し、シューベルトの内なる音楽世界を表現しています。 2010年春にはベートーヴェンの協奏曲全曲演奏会、秋にはシューベルト・リサイタルを予定しています。

コンサート・スケジュール
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会 in すみだトリフォニーホール
2010年3月25日(木)19:00開演
 ピアノ協奏曲第1番、ピアノ協奏曲第2番、ピアノ協奏曲第3番
3月26日(金)19:00開演
 ピアノと管弦楽のためのロンド変ロ長調WoO.6、ピアノ協奏曲第4番、ピアノ協奏曲第5番
ゲルハルト・オピッツ(P) ヘンリク・シェーファー(指)新日本フィルハーモニー交響楽団


HMF

HMC 902034
\2600
マティアス・ヴェックマン(1618頃〜1674):宗教モテット&哀歌集
 (1)「なにゆえ、独りで座っているのか」(哀歌1: 1,2,8,9,12,20,21)
 (2)「死は勝利にのみ込まれた」
  (コリントの信徒への手紙1 15:54,55,57)
 (3)カンツォンIX
 (4)「泣くな。見よ。」(ヨハネの黙示録5:5,12-14)
 (5)「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」
  (ルカによる福音書1:28-38)
 (6)「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。」
  (マタイによる福音書11: 28,29)
 (7)カンツォンII
 (8)「シオンは言う。主はわたしを見捨てられた」
  (イザヤ書49:14-16)
 (9)都に上る歌(詩篇124章)
コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン
 (ヨハンナ・コスロフスキー(S)、
  アレクサンダー・シュナイダー(A)、
  ハンス・イェルク・マンメル(T)、
  ヴォルフ・マティアス・フリードリヒ(B))
コンチェルト・パラティーノ((3)、(7))

ハンブルクの巨匠、 ヴェックマンによるモテットと哀歌を カントゥス・ケルンの クオリティの高い演奏で

録音:2008年10月

ハンブルクで、聖ヤコブ教会のオルガニストを務め、さらに音楽団体「コレギウム・ムジクム」を創設するなど、その名を町中にとどろかせる有名な音楽家として活躍したヴェックマンの作品集。劇的な感情の表出を感じさせる書法は、聴く者に雷のような衝撃を与えます。1曲目に収められている「なにゆえ、独りで座っているのか」はヴェックマンの作品の中でもとりわけ優れたもの。器楽作品のCDの発売はありますが、カントゥス・ケルンのクオリティの高い演奏で聴けるヴェックマンの声楽作品集は、貴重盤の登場といえるでしょう。

HMU 907534
\2600
コンスピラーレ・イン・コンサート
 (1)モルテン・ラウリドセン:Sure on This Shining Night
 (2)カーリー・サイモン:Let the River Run
 (3)(伝統曲)The Water is Wide
 (4)(スピリチュアル)Didn’t My Lord Deliver Daniel?
 (5)クレイグ・ヘラ・ジョンソン:Will There Really be a “Morning”
 (6) ドリー・パートン:Light of a Clear Blue Morning
 (7)クレイグ・ヘラ・ジョンソン:Collage:
 (8)バーバー:アニュス・デイ
 (9)(スピリチュアル)Deep River
 (10)モリコーネ:Gabriel’s Oboe
 (11)モルテン・ラウリドセン:Soneto de la Noche
 (12)エドワルド・ハイマン:私が恋におちるとき
 (13)エリック・ホイッタクル:What If
 (14)エリザ・ギルクソン:レクイエム
 (15)アニー・レノックス:1000の美しいこと
 (16)タリク・オレガン:トリプティック
 (17)ラリー・ノーマン:アイ・ラヴ・ユー
 (18)シドニー・カーター:ザ・ファースト・オブ・マイ・ラヴァーズ
クレイグ・ヘッラ・ジョンソン(指)
コンスピラーレ(合唱)
トーマス・ブリット((2)打楽器)

合唱指揮界のカリスマ、 クレイグ・ヘッラ・ジョンソンを ゲスト指揮者に迎えての 人気合唱団コンスピラーレ・ライヴ

録音:2008年10月12日

コンスピラーレは、グラミー賞にノミネートされたこともある人気合唱グループ。合唱指揮界のカリスマ、クレイグ・ヘッラ・ジョンソンをゲストに迎えての楽しいコンサートの模様です。心洗われる澄んだ世界の作品、打楽器を伴う元気のでる作品など、合唱好きにはたまらない内容となっています。

HMC 902049
\2600
クシェネク(1900-1991):作品集
 (1)フランツ・カフカの言葉に基づく6つのモテット (1959)
 (2)5つの祈り(1944)
 (3)カンタータ「この世のはかなさ」
  (ソプラノ、合唱とピアノのための) (1932)
 (4)モンテヴェルディ/クシェネク編:ニンファの嘆き (1932)
 (5)3つの無伴奏混声合唱曲 op.22 (1923)
 (6)ジェムズ1世時代の2つの合唱曲 op.87 (1939)
カロリーヌ・シュタイン(S)、
フィリップ・マイヤース(Pf)
RIAS室内合唱団
ハンス=クリストフ・ラーデマン(指)
キャロライン・シュタイン、
フィリップ・マイヤース(Pf)

クシェネクによる透明な合唱作品集

録音:2009年5月

フランツ・カフカの言葉に基づく6つのモテットは、RIAS室内合唱団の委嘱を受けて作曲されました(1959年)。声部の旋律が鏡のように対称に動く部分が印象的。聴くだけで演奏するのが大変な難曲であることがわかりますが、RIASのメンバーは見事に精確に演奏しています。「怠惰は諸悪の根源であると同時に、あらゆる徳の中で最も尊いものである」と、人間が生きる意味についての意味を聴く者に考えさせつつも、真実の答は見つからないことも示している、皮肉な作品です。

HMC 905267
\2600
ティエリー・ペク(b.1965):作品集
 (1)ジャガー交響曲(2002)
  〜クラリネット、トロンボーン、ヴァイオリンとチェロ、5人の女声
 (2)石の波(2007)〜大オーケストラのための
アンサンブル・ゼーリヒ
(1)フランソワ=クサビエ・ロス(指)
(2)ヨナサン・ストックハマー(指)
リズムの饗宴 フランスの注目作曲家、ペク最新盤
HMC 902056
(2CD)
\4200
フランク・マルタン(1890-1974):ゴルゴタ
 [第1部](CD1)
  1. 合唱「父よ!父よ!」 2. 枝(エルサレム入城)
  3. 寺院でのイエス 4. 最後の晩餐 5. ゲッセマネの丘
 [第2部](CD2)
  6. 瞑想 7. 大祭司の前のイエス 8. ピラトとイエス
  9. ゴルゴタの丘(カルヴァリの丘) 10. 復活(「おお、死よ」)
ユディト・ゴーティエ(S)
マリアンヌ・ベアーテ・キーランド(A)
アドリアン・トンプソン(T)
マッティス・ファン・デ・ヴェール(Br)
コンスタンティン・ヴォルフ(Bs)
カペラ・アムステルダム
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団
エストニア国立交響楽団
ダニエル・ロイス(指)

マルタンが10年以上の歳月をかけて編んだイエスの受難の物語、大規模な管弦楽を伴う極彩色かつ幻想的な新しい受難曲

録音:2009年4月。1h 34'28"

フランク・マルタンの大作「ゴルゴタ」の登場。ゴルゴタは、イエスが十字架にかけられた丘の名前。マルタンは、宗教作品を書くことを避けていましたが、レンブラントの「3つの十字架(1653年)」のエッチングを見て、この作品を書くに至りました。マルタン自身敬愛していたバッハの影を常に感じながら、1945年から58年、10年以上の歳月をかけて、このイエスの受難の物語の音楽を生み出しました。バッハの受難曲で福音史家にあたる語り部は、基本的にバスのソリストが担当。イエスはバスが担当します。新約聖書のみでなく、旧約聖書などからの引用も多くみられるのが特徴です。
冒頭の「Pere!(父よ!)」の不協和音は、実に鮮烈。第2部の、8分以上続くピラトの尋問の場面は圧巻で、ピラトの心の揺れ、「イエスに死を」と叫ぶ民衆の叫びなどが、大規模なオーケストラとともに聴く者に突き刺さります。終曲の神への賛美の合唱も、時にメシアンを思わせるような極彩色の世界。全体的に幻想的かつ大規模に描かれており、バッハの受難曲を聴きなれた耳に大変鮮烈に響くこのフランスの巨匠による受難曲、是非ご体験いただきたい世界です。

HMC 901959
\2600→¥2390
W.A.モーツァルト:
 (1)交響曲第39番 変ホ長調 K543
 (2)交響曲第40番 ト短調 K550
フライブルク・バロック・オーケストラ
ルネ・ヤーコプス(指揮)

ヤーコプス会心のモーツァルト!細やかなディナーミクとアーティキュレーション、モーツァルトの交響曲39&40番

録音:2008年10月。(1)〔I:10’04/II:8’05/III:3’25/IV:8’09〕、(2)〔I:7’15/II:15’08/III:3’47/IV:9’18〕

ヤーコプス、会心のモーツァルト交響曲新録音の登場です。第39番メヌエットのソロ楽器の旋律の立たせ方など、オペラもシンフォニーも知り尽くしたヤーコプスにしかできないもの。続くフィナーレも細部にいたるまで丁寧にアーティキュレーションやディナーミクが施され、同時に大きな和声の動きのダイナミックさも併せ持つ快演。第40番の冒頭の有名な音型は、美しいディナーミクの弧を描きます。終楽章フーガでは、ホルンの咆哮もパオーンと効果的に響きます。ヤーコプスの緻密な指揮と、フライブルク・バロック・オーケストラの面々の巧さが絶妙にマッチした、見事なモーツァルトの登場です!

HMC 902051
\2600
オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1376頃—1445):歌曲集
 「事は起こった」、「心、精神、身体、魂」、
 「汝おそるべし天使よ」、「いとしい人よ、来ておくれ」他
アンドレアス・ショル(カウンターテナー)
シールド・オブ・ハーモニー
 【キャスリーン・ディネーン(S, Hrp)、
  マルク・レヴォン(G, Lute他)、
  マルギット・ユーベルラッカー(ダルシマー)、
  クロフォード・ヤング(指、Lute, G)】

アンドレアス・ショル最新盤 静けさに包まれた、 ヴォルケンシュタイン作品集

録音:2009年6月

ショルの新譜は、西洋音楽史上もっとも謎めいた人物の一人、ヴォルケンシュタインの作品集。ドイツ文学のキーパーソンでもある彼は、15世紀のヨーロッパ中を旅し、様々なアンソロジーに自分の作品を掲載しました。ショルとその仲間たちは、旅と歌をこよなく愛した遍歴騎士のテクストを読み込み、鮮やかによみがえらせています。器楽パートはノスタルジック味満点で魅力的。ショルの歌声はますます磨きがかかって透明度を増しており、ドイツ語の語感も大変美しい秀逸の一枚です。

HMU 907548
\2600
マルコ・ダッラクイラ(ca.1480-1544):リュート作品集
 リチェルカーレ、ファンタジア、サルタレッロ、
 ジョスカン・デ・プレの多声部声楽作品のリュート編曲ほか
ポール・オデット(リュート)

ポール・オデット最新盤 リュート隆盛の礎を築いた ダッラクイラによる作品集

録音:2009年8月

リュートの神様が今回の新譜で焦点を当てたのは、マルコ・ダッラクイラ(1480頃〜1544)。ダッラクイラは、ヴェネツィアで活躍したリュート奏者、作曲家。中世の終り頃から、ルネッサンスの円熟した様式への過渡期に、リュートに適した音型や響きを探求し広めたという重要な役割を果たし、その後続くリュートの隆盛200年ほどの礎を築いたと言われています。どちらかというとアグレッシヴな印象の作品が多く、楽器が豊かに鳴り響きます。
ちなみに、この録音は当初アクイラの町で行われる予定でした。しかし、2009年4月に、アクイラの町を大きな地震が襲い、場所の変更を余儀なくされ、アクイラの町から南へ45キロほど下ったところで行われました。ブックレットには地震の被災者の方々へのメッセージも載せられています。

HMC 902039
(2CD)
\4200
ハイドン:「天地創造」 ユリア・クライター(S ガブリエル,エファ)
マキシミリアン・シュミット(T ウリエル)
ヨハネス・ヴァイサー(Br ラファエル,アダム)
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロックオーケストラ,
 RIAS 室内合唱団

ヤーコプス指揮「天地創造」 通常仕様のご案内

録音:2009年1 月

2009年10月に発売されました、ヤーコプスの「天地創造」の限定バージョン(品番:HMC 992039/2CD+ボーナスDVD付)が廃盤となりました。
今後は、このご案内の品番の、ボーナスDVDなしの2CD商品として流通します。なお、限定盤の廃盤に伴い、現在承っているご注文はすべてキャンセルとさせていただきます。ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

HMC 902058
(CD+DVD)
\2600→¥2390
J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988
【ボーナスDVD】
 アンドレアス・シュタイアー、バッハの
  「ゴルトベルク変奏曲」を弾く 付き
アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ/Anthony Sidey harpsichord after Hass)

強力盤 シュタイアー、ゴルトベルクを弾く ゴルトベルクとバッハについて語ったDVD付き!

録音:2009年7月。TOTAL TIME 80’46、ボーナスDVD付、(NTSC/ 約23分)

シュタイアー、ついにゴルトベルクの登場です!まず、トータル80分超えという演奏時間もさることながら、録音も大変素晴らしい!まるでシュタイアーが、目の前で自分のためだけに弾いてくれているようなリアルな息遣いが感じられ、親密さと細やかさに満ち、しかしダイナミックさも併せ持つ演奏に圧倒されます。
演奏CDだけでも素晴らしいものですが、特典DVDがまた実に興味深い!
シュタイアーは、「バッハという人は、周囲にいた演奏者にだけではなく、親しい人、彼を愛する人にとっても大変難しい人物だったのではないか。完璧主義者で、自分と同じレベルのものを他人にも要求するようなタイプだったのではないか」と言っています。なので、1時間以上かかる鍵盤音楽を作曲依頼された時も、バッハは、「あなたは私のことを好いてはいらっしゃらないかもしれませんが、このような依頼に対して、自分ができるすべてのものを注ぎこみましょう、そして、他の誰もがなしえないものを作りましょう、依頼主に最高レベルのものを呈しつつも、どこか反発するような気分も交じっていたのではないか」とシュタイアーは語っています。深い学びに裏打ちされた、シュタイアーのバッハ私見を聞ける、とても興味深い内容のDVDとなっています。さらに、シュタイアーは実際に鍵盤に触れながら、様々な要素が手を変え品を変え変奏されていること、曲の大きな構造などについて語り、自分がどのようにして音色を選択しているかなどについても語ります。これを見てからCDを聴くと、また違った風に聴こえてきます。
ゴルトベルクとは、演奏者にとっても聴き手にとっても、汲めども尽きぬ大海のような作品なのです。

KHM 997547
\2600→¥2390
フレデリク・ショパン (1810-1849):
 (1)ピアノ協奏曲第1番ホ短調 作品11
  第1楽章 アレグロ・マエストーソ [19’38”]
  第2楽章 ロマンツェ:ラルゲット [9’20”]
  第3楽章 ロンド:ヴィヴァーチェ [10’17”]
 (2)子守歌 作品57 [5’08”]
 (3)練習曲集 作品10
  第1曲 ハ長調 [1’54”]
  第2曲 イ短調 [1’22”]
  第3曲 ホ長調「別れの曲」 [3’43”]
  第4曲 嬰ハ短調 [2’00”]
  第5曲 変ト長調「黒鍵」 [1’38”]
  第6曲 変ホ短調 [3’24”]
  第7曲 ハ長調 [1’29”]
  第8曲 ヘ長調 [2’21”]
  第9曲 ヘ短調 [2’00”]
  第10曲 変イ長調 [1’59”]
  第11曲 変ホ長調 [2’07”]
  第12曲 ハ短調「革命」 [3’00”]
辻井伸行(ピアノ)
ジェームズ・コンロン指揮
フォートワース管弦楽団

第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール・ライヴ 第2弾
あまりにも美しく鮮烈。辻井によるショパン。

録音:2009年5月22日-6月7日/フォートワース(テキサス)/ライヴ録音、日本語帯付き

2009年、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人初の優勝をはたした辻井伸行。コンクールのライヴ録音第2弾の登場です。
協奏曲で聴かせる、オーケストラと見事に溶け合いながらもなお一層のきらめきを放つ透明な音色、「子守歌」のどこまでも自然で伸びやかな音楽性は感動的。第1弾には収録しきれなかった練習曲op.10全曲では、超人的な軽やかさ、そしてスピード感に圧倒されます。辻井の魅力をあらためて味わうことのできる充実の1枚です。

HMC 902059
\2600→¥2390
J.S. バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ集
 (1)パルティータ第2番 BWV 1004 ニ短調
 (2)ソナタ第3番 BWV 1005 ハ長調
 (3)パルティータ第3番 BWV 1006 ホ長調
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)

イザベル・ファウスト 満を持しての最高のバッハ どこまでも自然なシャコンヌは圧巻

録音:2009年9月1-4日テルデックス・スタジオ(ベルリン)

しなやかでチャーミング、そして力強く確かに歩む音楽で私たちを魅了しているヴァイオリニスト、イザベル・ファウスト。待望のバッハの登場です。
2009年に来日した際にも、しなやかかつ自然なバッハで聴衆を虜にしたファウスト。「シャコンヌ」というと、冒頭の次々と掻き鳴らされる重音に、聴き手も覚悟を決めてこの楽章に臨む、というイメージがありますが、ファウストの演奏は、この楽章が舞曲(それも、どちらかといえば跳躍の多い)に起源を持つことを思い出させてくれるもの。自然に紡ぎだされる様々な楽想では、なにかダンサーが一人で時にエレガントに、時に激しく、無心に踊っている部屋を覗いているような不思議な錯覚をおぼえます。ファウストのエレガントかつ自然体な人柄と、並外れたテクニック、そしてあくなき探求、すべてが見事に調和したからこそ生まれた演奏があますところなく収められています。録音も秀逸。
=ファウストの言葉より(ブックレット抄訳)=
バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータの自筆譜を見た人は、その筆致の美しさ、完璧さに驚かされる。一貫して変わらない筆跡は、支柱、装飾、荘厳な構築性を兼ね備えた大聖堂のような総合芸術へと私たちを誘う。ここで見られるハーモニー、均衡はなんということか!この自筆譜の特徴を耳で聴けるかたちにするのは大変に骨の折れる作業である。演奏者は尽きることのない疑問と戦い、ゴールが果てしなく遠いことに気が遠くなることもある。この録音は、偉大なバッ結晶のきらめきのようなものである。

HMU 907516
\2600
モーツァルト(1756-1791):
 クラリネット協奏曲 イ長調 KV.622
シュポア(1784-1859):
 クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 op.57
ジョン・マナシー(Cl)
ジェラード・シュワルツ(指揮)、
シアトル交響楽団

名手マナシー、極上のモーツァルト

録音:2009年2月

「間違いなくナンバーワン」と世界が賞賛する名手ジョン・マナシーの新譜は、モーツァルトのクラリネット協奏曲。優れたクラリネット奏者の演奏を聴く度、この楽器のもつ柔らかく甘い音色に驚かされますが、ジョン・マナシーの奏でる音は、柔らかさ、甘さ、そして豊かな色彩に満ちています。モーツァルトのロンド楽章でみせる軽やかさも絶品の一語に尽きます。カップリングのシュポアも、トルコ行進曲風の終楽章の超絶技巧と安定した高音に思わず拍手したくなるできばえです。

HMU 807509
(SACD HYBRID)
\2600
ジョン・シェパード(1515頃-1558):Media vita
 (1)レスポンソリウム めでたし、処女マリアよ〜主の祈り
 (2)アンセム「あなたに新しい命令を与えよう」
 (3)応唱「Media vita〜命の中で」
 (4)アンセム「キリストは復活する」
 (5)アンセム「神よ、いそいでください」
 (6)聖歌「テ・デウム」
スティレ・アンティコ

どこまでも美しいハーモニー チューダー朝のイギリスで活躍した ジョン・シェパードの作品集 万華鏡のようなステンドグラスの大聖堂を思わせる世界

録音:2009年2月

スティレ・アンティコは、イギリスの若手歌手たちによるアンサンブルで、古楽の無伴奏合唱作品をとりあげ、その美しく豊か、かつ厳粛さも併せ持ったハーモニーで世界中を魅了し続けています。今回彼らがとりあげたのは、チューダー朝の忘れられた作曲家、ジョン・シェパード。シェパードの前半生についてはほとんどわかっていませんが、オックスフォードのマグダレーナ・カレッジの合唱団に所属していたとされています。同時代のタリスなどの作品と違い、楽譜が不完全なかたちでしか残されていないものが多く、残された楽譜素材の校訂作業に時間がかかってしまっていますが、シェパードの作風の広さ(カトリックの典礼音楽から、英語の歌詞を持つアンセムまで)やその斬新さは近年注目を集めています。アルバムのタイトルにもなっている「Media vita〜命の中で」は、人間の弱さと救済への希望を歌った応唱。多声部のそれぞれが対等に書かれていて、万華鏡のようなステンドグラスが施された大聖堂に迷い込んだような気分になります。スティレ・アンティコのメンバーの、第1ソプラノと第2ソプラノのリード・ヴォーカルを務める女性が双子同士ということもあって、いつもながらの完璧なアンサンブルには圧倒されます。

HMC 902046
\2600
マヌエル・ブラスコ・デ・ネブラ(1750-1784):
 ピアノ・ソナタ集
  ソナタ(1)第1番ハ短調(アダージョ-アレグロ)
  (2)第2番変ロ長調(アダージョ-アレグロ)
  (3)第5番嬰へ短調(アダージョ-プレスト)
 マニュスクリプト2998(モンセラート古文書館より)
  (4)ソナタ第3番ニ長調(アダージョ-アレグロ)
  (5)第4番ハ長調(アダージョ-アレグロ)
  (6)第6番ホ短調(アダージョ-アレグロ)
  (7)パストレーラ第2番ヘ長調(アダージョ-パストレーラ-メヌエット)
  (8)パストレーラ第6番ホ短調(アダージョ-パストレーラ-メヌエット)
ハビエル・ペリアネス(ピアノ)

スペインが生んだピアニスト ハビエル・ペリアネスが紡ぐ 夭折の天才、 ブラスコ・デ・ネブラ作品集

録音:2009年7月

アンダルシア出身の知られざる作曲家、ブラスコ・デ・ネブラの作品集。現存するネブラの作品は、わずか30のみ。24のソナタと、モンセラートの修道院に眠っていた6曲のパストレーラ(器楽によるパストラーレ)です。D.スカルラッティを尊敬していたネブラは、自身の才能と、D.スカルラッティのスペイン=ナポリ風作風をうまく融合。このディスクに収録されているソナタとパストレーラは、夭折の天才のまさに神がかり的な才能を私たちに伝えてくれます。奏でるピアニストは、ネブラと同じアンダルシア出身のペリアネス。スペイン出身のピアニストというと意外と少ないですが、ペリアネスはラ・ローチャ亡き後、確実に注目度・重要度とも増してくるピアニストとなることでしょう。バロック時代の最後に書かれたこれらの作品を、見事に現代のピアノで演奏しており、装飾音はチャーミングで心が震えるようです。

HMX 2901927
カタログ付特価CD
¥1600→¥1490
ショパン:ワルツ集(全曲) アレクサンドル・タロー(ピアノ)

今年はショパン・イヤーにあわせて 名盤タローのワルツ集!

録音:2005年12月

ハルモニアムンディ2010年のカタログ付特価CDは、ショパン・イヤーにあわせてローのショパン:ワルツ集。あらためてこうして聴いてみると、タローの気高く薫る音色が思わず涙の美しさ。魅惑の名盤です。

HMC 902061
¥2600→¥2390
(1)ルベル:四大元素
(2)ヴィヴァルディ:四季
ミドリ・ザイラー(Vnソロ)、
ベルリン古楽アカデミー

ベルリン古楽アカデミー、「四大元素&四季」! ミドリ・ザイラーのソロの凄みと迫力に圧倒

録音:2009年9月(ベルリン、テルデックス・スタジオ)

生々しい「感触」「手触り」に満ちたルベルとヴィヴァルディ。好評だったダンスとのコラボレーション・ステージのDVD(HMD 9909026、発売中)の音楽のみを2009年9月に新たに録音したもの。冒頭の「カオス」の不況和音は、耳と心にざらざらとした感触を与えますが、決して不快ではないところが、さすがベルリン古楽アカデミー。一気に世界に引き込まれます。ヴィヴァルディの「四季」も、「夏」の嵐も、弦楽器の弓が弦にひっかかる感触、ミドリ・ザイラーのソロは、まるでロックかと思うような印象。アンサンブルが刻むリズムも、単に激しいだけでなく、打ち付ける雨粒、足元からずぶぬれになるような錯覚をおぼえるようです。美しい風景画ではなく、どこまでもリアルな感触の「四季」をご堪能ください。

HMU 907497
¥2600
モーツァルト:鍵盤曲集 vol.1
 (1)幻想曲 短調 KV 475 (1786)
 (2)ソナタ ヘ長調 KV 533/ 494(1788)
 (3)ソナタ 変ロ長調 KV 570 (1789)
 (4)グルックのジングシュピール《メッカの巡礼たち》のアリエッタ
  「愚民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 KV 455
クリスティアン・ベズイデンホウト(フォルテピアノ)

この名前を是非ご記憶ください! 世界が注目するフォルテピアノ奏者、 クリスティアン・ベズイデンホウト

使用楽器:1987年Derek Adlam, Welbeck製(ワルター/1795年頃モデル)クリストファー・ホグウッド・コレクション、録音:2009年5月

表情豊かで打ち解けたスタイルで人気のベズイデンホウトは、1979年、ドイツ系オランダ人の両親のもと、南アフリカで生まれました。何度も聴いたことのある曲でも、「どこに行くんだろう」と思うような、不思議な吸引力のある音にひきつけられます。使用した楽器は、モーツァルトがウィーンに移り住んで5年ほどした時に購入したワルター製フォルテピアノをモデルに製作されたもの。モーツァルトの‘音色’を追体験できることでも価値ある1枚です。2月末に来日。
また今後もフライブルク・バロック・オーケストラやベルリン・フィルとの共演、ツアーも予定されているベズイデンホウト、要注目です。

HML 5908376
(3CD)
¥2700
J.S.バッハ:マタイ受難曲 イアン・ボストリッジ(T;福音史家)
フランツ=ヨーゼフ・ゼーリッヒ(Bs;イエス)
シビッラ・ルーベンス(S)
アンドレアス・ショル(C-T)
ヴェルナー・ギューラ(T)
ディートリッヒ・ヘンシェル(Bs)
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
コレギウム・ヴォカーレ

陶器のように美しい音 ヘレヴェッヘ至高の名演、マタイ受難曲

録音:1998年8月

ヘレヴェッヘ不朽の名演、1998年録音のマタイ受難曲もついにこの価格(限定)で登場となりました。ボストリッジの福音史家をはじめ、アリアを歌うソリスト陣も超豪華!ショルの「憐れみたまえ」のアリアは感涙ものです。ヴィオラ・ダ・ガンバのソロもピエルロが務めているなど、器楽陣も贅沢の極みです。あらためて、この演奏のヘレヴェッヘの美音ぶりは圧倒的。しかし、美しいだけでなく、痛さや苦しさ、様々な感覚をおぼえさせる見事な演奏です。
是非この機会にお求めいただきたいセットです。

HML 5908351
(3CD)
¥2700
[CD1-2]
 J.S.バッハ:ヨハネ受難曲(1725年版)
[CD3]
 カンタータ集(復活祭前第7日曜日のためのカンタータ集)
  (1)カンタータ「イエス十二弟子を召寄せて」BWV 22
  (2)カンタータ「汝まことの神にしてダビデの子よ」BWV 23
  (3)カンタータ「主イエス・キリスト、真の人にして神よ」BWV 127
  (4)カンタータ「見よ、われらエルサレム
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
コレギウム・ヴォカーレ
[CD1-2]シビッラ・ルーベンス(S)、
 アンドレアス・ショル(A)、
 マーク・パドモア(T, 福音史家)、
 セアスティアン・ノアーク(Bs)、
 ミヒャエル・ヴォッレ(Bs, イエス)
[CD3]ドロテー・ミールズ(S)、
 マシュー・ホワイト(A)、
 ヤン・コボウ(T)、
 ペーター・コーイ(B)

パドモアの「私」を滅した福音史家は見事! 1725年版のヨハネ受難曲

録音:[disc1-2]2001年4月/[disc3]2007年11月

バッハは、ヨハネ受難曲を再演する度に何かしらの変更を加えています。1725年版のヨハネ受難曲は、冒頭の合唱曲で、マタイ受難曲にも含まれるコラール「おお人よ、汝の罪の大いなるを泣け」が用いられていることを始め、最終コラールではdisc3に収録されている23番のカンタータのコラールが用いられています。パドモアの福音史家は「私」を一切感じさせず、しかしその場面に居合わせる人物の心情や情景など様々な情報を聴き手に伝える実に見事な仕事ぶり。充実したコラールや合唱曲では、ヘレヴェッヘの棒が冴えわたります。disc3はカンタータ集。BWV22、23はバッハがトーマス・カントル採用試験のために作曲しただけあり、実に質のよい作品。ヘレヴェッヘの指揮のうまさを再認識できるセットです。

HML 5908354
(3CD)
¥2700

バッハ:オラトリオ集
 [CD1]
  復活祭オラトリオ BWV 249
  「喜べ、汝ら もろ人の心よ」BWV 66
 [CD2]「神は喜び叫ぶ声と共に昇り」BWV 43
  「人々汝らを除名すべし」BWV 44
  昇天節オラトリオBWV 11
 [CD3]カンタータ集
  「ああ神よ、天よりみそなわし」BWV 2
  「おお永遠、そは雷の言葉」BWV 20
  「傲りかつ臆するは(人の心はみな偽るものにして)」BWV 176

フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)、
コレギウム・ヴォカーレ
[CD1]バーバラ・シュリック(S)、
 カイ・ヴェッセル(A)、
 ジェームズ・テイラー(T)、
 ペーター・コーイ(B)
[CD2]バーバラ・シュリック(S)、
 キャスリーン・パトリアス(A)、
 クリストフ・プレガルディエン(T)、
 ペーター・コーイ(B)
[CD3]ヨハネッテ・ゾマー(S)、
 インゲボルク・ダンツ(A)、
 ヤン・コボウ(T)、ペーター・コーイ(B)

気品を失わない祝祭感・高揚感 復活祭&昇天節オラトリオ

[CD1]録音:1994年4月[CD2]録音:1993年5月[CD3]録音:2002年5月

復活祭オラトリオ冒頭の華やかなシンフォニアは、祝祭的な雰囲気たっぷりながらも、美音のヴェールと白磁のような気品に満ちたすばらしい演奏です。
Disc3のBWV2は、冒頭の合唱曲が、半音階が多用されていて大変美しい作品。コレギウム・ヴォカーレのうまさが際立ちます。

HML 5908357
(3CD)
¥2700
バッハ:有名カンタータ集vol.1
 [CD1] カンタータ
  「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV 21
  「この同じ安息日の夕べ」BWV 42
 [CD2] カンタータ
  「たれぞ知らん、わが終わりの近づけるを」BWV 27
  「われはわが幸に満ち足れり」BWV 84
  「キリストこそわが命」BWV 95
  「来たれ、汝甘き死の時よ」BWV 161
 [CD3] カンタータ
  「泣き、嘆き、憂い、怯え」BWV 12
  「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」BWV 38
  「乏しき者は食らいて飽くことを得」BWV 75
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)
コレギウム・ヴォカーレ
[CD1]ジェラール・レーヌ(A)、
 ハワード・クルック(T)、
 ペーター・ハーヴェイ(B/ BWV21)、
 ペーター・コーイ(B/ BWV 42)
[CD2]ドロテー・ミールズ(S)、
 マシュー・ホワイト(A)、
 ハンス・イェルク・マメル(T)、
 トーマス・バウアー(Bs)
[CD3]キャロリン・サンプソン(S)、
 ダニエル・テイラー(A)、
 マーク・パドモア(T)、
 ペーター・コーイ(B)

美しすぎる21番に震撼

[CD1]録音:1990年1月 [CD2]録音:2006年11月、2007年2月 [CD3]録音:2003年12月

「青年時代のカンタータ創作の総決算というべき壮大な記念碑」と称される21番、リストの編曲でもおなじみの12番、2部構成の壮大な75番など、まさに名曲ぞろい。

HML 5908363
(3CD)
¥2700
J.S.バッハ:有名カンタータ集vol.2
 〜世俗カンタータ&哀悼行事用カンタータ
  [CD1] カンタータ
   「鳴り交わす絃の相和せる競いよ」BWV 207
   「鳴れ、太鼓よ!響け!トランペットよ!」BWV 214
  [CD2] カンタータ
   「神よ、讃美はシオンにて静けく汝に上がり」BWV 120
   「エルサレムよ、主を讃えよ」BWV 119
   「われら汝に感謝す、神よ、われら汝に感謝す」BWV 29
  [CD3]
   「候妃よ、さらに一条の光を」(追悼式) BWV 198
   カンタータ「イエスよ、汝はわが魂を」BWV 78
フィリップ・ヘレヴェッヘ(指)、
コレギウム・ヴォカーレ
[CD1]キャロリン・サンプソン(S)、
 インゲボルク・ダンツ(A)、
 マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(B)
[CD2]デボラ・ヨーク(S)、
 インゲボルク・ダンツ(A)、
 マーク・パドモア(T)、ペーター・コーイ(B)
[CD3]イングリート・シュミットヒューゼン(S)、
 チャールズ・ブレット(A)、
 ハワード・クルック(T)、ペーター・コーイ(B)

バッハの音楽をそのまま堪能 「何も加えず、何も引かない」 ヘレヴェッヘの演奏に圧倒

[CD1]録音:2004年6月 [CD2]録音:1999年1月 [CD3]録音:1987年11月

BWV 198の序曲での鋭すぎず緩すぎずの絶妙な間合いは見事。ヘレヴェッヘならではの巧さです。BWV 78の第1曲も、血の滴るような悲痛な演奏が多い中、ヘレヴェッヘの演奏は、どちらかといえば淡々と進みますが、それでも受難を思わせる悲劇性も充分伝わってきます。「何も加えず、何も引かず」的な演奏ですが、バッハの音楽、バッハの旋律、和声すべてに、すべてのメッセージが含まれていることを実感する演奏です。

HMG 501430
(2CD)
¥2200
ショパン:ノクターン全集
 変ロ短調 Op.9-1,変ホ長調Op.9-2,ロ長調Op.9-3,
 ヘ長調Op.15-1,嬰ヘ長調Op.15-2,ト短調Op.15-3,
 嬰ハ短調Op.27-1,変ニ長調Op.27-2,ロ長調Op.32-1,
 変イ長調Op.32-2,ト短調Op.37-1,ト長調Op.37-2,
 ハ短調Op.48-1,嬰ヘ短調Op.48-2,ヘ短調Op.55-1,
 変ホ長調Op.55-2,ロ長調Op.62-1,ホ長調Op.62-2,
 ホ短調Op.72-1,嬰ハ短調,ハ短調
ブリジット・エンゲラー(P)

ラ・フォル・ジュルネ音楽祭〜ショパンの宇宙〜関連アイテム
ブリジット・エンゲラーが奏でる濃密なノクターン!

録音:1992 年12 月,1993 年5 - 6 月

エンゲラー自身大変気に入っている名盤、ノクターン集がHMGシリーズの豪華装丁で再登場します。約20年前の録音ですが、濃密な音楽性は今も色あせることなく芳香を放っています。LFJ期間、ノクターンを含むプログラムのコンサートが予定されていることもあり、注目盤です。






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