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第51号マイナー・レーベル新録音新譜(2)



INTEGRAL

INTEG 221150
\2300
ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第4番
 シランダとシランダィーニャ
マリア・イネス・ギマラーエス:ヴィラ=ロボス&クルターク讃
クルターク:ピアノのための遊びより
マリア・イネス・ギマラーエス(Pf)

49’31”

マリア・イネスはブラジルのピアニスト、作曲家兼音楽学者でヴィラ=ロボス、クルタークの研究家。

INTEG 221167
\2300
フランセ:
 ラブレーの「ガルガンチュワ物語」による音楽劇
アリー・ヴァン・ビーク(指)
オーヴェルニュ管
ガブリエル・バッキエ(語り)

ジャン・フランセのガルガンチュワ物語 〜ガブリエル・バッキエのナレーション!!

40’02

フランス、ルネッサンスの巨人、ラブレーの「ガルガンチュワとパンタグリュエル」のガルガンチュワをフランセが音楽劇にしたもの。

INTEG 221230
\2300
(1)J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番
(2)オッフェンバック:2つのチェロのための組曲ト短調
(3)ポッパー:超絶技巧の小品
(1)(2)(3)ラファエル・ピドゥ(Vc)
(2)ブルーノ・フィリップ(Vc)
(3)エロディ・スラール(Accordeon)
74’
独奏チェロ、チェロ2台、チェロとアコーディオンという珍しい組み合わせ。
MFCD 018
\2300
ニコライ・カプースチン(1937-):
 日の出Op.26、8つの演奏会用練習曲Op.40、
 前奏曲集Op.53より
ローウェル・リーバーマン(1961-):ガーゴイル達Op.29
リー・インハイ(1927-2007):日没
シャンシャン・スン(Pf)

カプースチン ピアノ曲集〜シャンシャン・スン

日本語解説付

中国人ピアニスト、シャンシャン・スンによる今人気の作曲家たちのピアノ曲集。「日の出」にはじまり「日没」に終わるCD。


K617

K617 212
\2400
シギスムント・ノイコム(1778-1858):
 ミサ・ソレムニス
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
 (王室大厩舎・王宮付楽団)
シャンブル・デュ・ナムール合唱団
マリー・カミーユ・ヴァキエ、
カミーユ・ポウル(S)
ジェンマ・コマ=アラベール(Ms)、
ダニエル・オーチンクロス(T)、
ジョナサン・ガントルプ(Br)

マルゴワール最新盤、ノイコムの大作、「ミサ・ソレムニス」の登場! 歴史の波にのまれた悲運の作品、ジョアン6世の王位就任儀式のためのミサ

録音:2008年10月3, 5日(ライブ)

ノイコムの大作「ミサ・ソレムニス」の登場。1810年代をブラジルで過ごし、ジョアン6世の宮廷で働きました。この作品は、ノイコムがブラジルに滞在していた1817年のもの。ジョアン6世の王位就任儀式のために作曲されましたが、うやむやな政治的理由で日の目を見ることなく、演奏されることのなかった手稿譜は、作曲家自身が後にフランス国に寄贈した幾千もの楽譜の中に埋もれたままになっていました。全体的にやわらかな雰囲気に包まれていますが、「グローリア」楽章冒頭のティンパニ連打は印象的。「サンクトゥス」の荘厳さもたいへんすがすがしいものとなっています。マルゴワールが、ノイコムの大作に新たな光をあてています。


LABORIE

LC 06
\2400→¥2190
シューベルト:
 (1)弦楽四重奏曲 ト短調 D173
 (2)弦楽四重奏曲 ニ短調 D810「死と乙女」
モザイク四重奏団
 (エーリッヒ・ヘーバルト(Vn1)、
  アンドレア・ビショフ(Vn2)、
  アニタ・ミッテラー(Vla)、
  クリストフ・コワン(Vc))

ピリオド楽器四重奏団の雄、モザイク・カルテット最新盤! 滴る美音の「死と乙女」

録音:2009年

「死と乙女」の4人で奏でられる冒頭のdの音から、他とはちょっと違うな、と思わされる演奏。美しく甘いハーモニーの場面でも、常に一定に保たれた厳しい緊張が流れており、「死」というものが、恐ろしいものであると同時に、この世の苦しみを見ることなく永遠の眠りにつけるという慰めでもある、という両面を持ち合わせていて、シューベルト自身この「死」と格闘していることが強く打ち出された演奏です。第2楽章の有名な歌曲「死と乙女」の旋律は、ほぼノン・ヴィブラートで演奏されており、ものすごい説得力。年齢を重ねて深みと味わいを増したメンバーによる、他に望みようのないくらいに高水準のシューベルトとなっています。


LSO LIVE

LSO 0677
(SACD HYBRID)
\2400→¥2190
ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調Op.27(完全全曲版) ワレリー・ゲルギエフ(指)
ロンドン交響楽団

指揮・オケ・作品の運命的な出会いが生んだ 稀有の名演奏 ゲルギエフ&ロンドン響によるラフマニノフ シリーズ第1弾は交響曲第2番

録音:2008年9月20 & 21日ロンドン、バービカンホール(ライヴ)、プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン / エンジニア:ジョナサン・ストークス&ニール・ハッチンソン。DSD5.1 、マルチチャンネル、ステレオ、62’

ゲルギエフ&LSOによるあらたなプロジェクトとして、ラフマニノフのシリーズがスタートします。
【ゲルギエフ&LSOによる『ラフマニノフ・フェスティヴァル』】
2008/09年のシーズンのオープニングを飾ったゲルギエフ指揮LSOによる「ラフマニノフ・フェスティヴァル」。フィルム上映やプレ・トークなどのイベントも同時に催され大いに沸いた2008年9月20日、21日の2日間、マチネーを含む計3回のコンサートでは、アレクセイ・ヴォロディン独奏でピアノ協奏曲第3番と第4番、そして第1番から第3番までのシンフォニーが演奏されました。シリーズ第1弾となる交響曲第2番は、両日ともピアノ協奏曲との組み合わせで演奏されたもので、今後、交響曲第1番と第3番、ほかに交響的舞曲も順次リリースしてゆく予定となっています。
【15年ぶりとなるゲルギエフによるラフマニノフの第2交響曲再録音】
ゲルギエフは、ラフマニノフの第2交響曲を1993年にもうひとつの手兵マリインスキー劇場管とセッション録音しています。このときも当コンビ初のラフマニノフの交響曲録音でしたが、以来15年ぶり、いまや楽壇のカリスマとなったゲルギエフはもちろん、このたびレコーディングに起用された手兵LSOもまたラフマニノフの演奏にかけては定評のあるオケだけに、このたびの顔合わせにはさらなる期待が高まるところです。
【ラフマニノフとLSO】
そもそもLSOの演奏史を遡ると、ラフマニノフはピアニストとして同じ舞台に立っています。まず、1929年11月18日クィーンズ・ホールでアルバート・コーツ指揮、ピアノ協奏曲第4番の楽団初演を果たしているほか、1936年にハミルトン・ハーティの指揮で、さらに1938年にヘンリー・ウッドの指揮で、パガニーニの主題による狂詩曲を演奏しています。
【LSOによるラフマニノフの第2交響曲のレコーディング】
LSOによるラフマニノフの録音といえば、真っ先に思い浮かぶのは第11代首席指揮者アンドレ・プレヴィン(在任期間1968−1979)でしょう。LSOはプレヴィンの指揮で、交響曲全曲のほか「死の島」や「交響的舞曲」といった管弦楽曲や、また、アシュケナージをソリストにピアノ協奏曲全曲と、ラフマニノフのレコーディングを数多く残しています。第2交響曲については、LSOはプレヴィンと1966年にセッション録音(RCA)したのちに、交響曲全集企画として1973年に再度セッション録音(HMV)しています。なお、LSOは第2交響曲を1988年にロジェストヴェンスキー指揮でセッション録音(PICKWICK)しています。
【ゲルギエフ&LSOが存分に歌い上げるラフマニノフの旋律美】
ピアノ曲そのままに、ラフマニノフが思いのたけを込めた甘美なメロディが聴く人の心を強く締めつける第2交響曲。ゲルギエフによる新旧のレコーディングはいずれも完全全曲版による演奏ですが、マリインスキー旧盤(実測値58’ 50” )との比較では、LSO新盤は演奏時間も全体で3分ほど長くなっています。ライヴではよりいっそう畳み掛けるタイプのゲルギエフですが、ここは大きな構えでLSOをたっぷり歌わせているといえるのではないでしょうか。
「ゲルギエフは本能で仕事をする人です。身も心もゆたかにする音楽、とりわけロシア・ロマン派ものは、ゲルギエフの長所を引き出します。」(フィナンシャル・ タイムズ紙)
「身を乗り出すような興奮のパフォーマンス。(中略)こんどは、ゲルギエフの厳然とした 長所を引き出したのは、ラフマニノフの交響曲第2番でした。」(ガーディアン紙)
「いくつかの解釈上の選択でつまらないけちをつけるひとがいるかも知れないけれども、ゲルギエフが音楽について云おうとしているなにかを否定できなかった。
これはかれのレパートリーであり、LSOは立派に応えた。第2交響曲についてはなにもかもがすべて正しいと感じた。」(クラシカルソース・ドットコム)
ゲルギエフによるラフマニノフでは、つい最近もマリインスキー・レーベルでリリースされた、マツーエフとの「ピアノ協奏曲第3番&パガニーニ狂詩曲」の録音がおおきな反響を呼んでいますが、そこでの想像以上の充実ぶりと併せてLSOとの第2交響曲もまたすばらしい成果を提示してくれるものとおもわれます。


MAGUELONE

MAG 111177
\2300→¥2090
アンリ・デュパルク:
 (1)ミニョンのロマンス(2)旅へのいざない(3)ギャロップ
 (4)エレジー(5)波と鐘(6)ラメント(7)ロズモンドの館
 (8)恍惚(9)フィディレ(10)前世(11)戦っている国へ
 (12)悲しき歌(13)遺言(14)ため息(15)二重唱 逃走
 (16)チェロ・ソナタ
(1.2.6.7.11.12.15)望月友美(Ms)
(3.4.5.8.9.10.13.14.15)ディディエ・アンリ(Br)
(16)アラン・ムニエ(Vc)
アンヌ・ル・ボゼック(Pf)

デュパルクの秘曲、チェロソナタ&歌曲集! 望みうる最高のカップリング

DDD、日本語解説、歌詞対訳付

作曲しながら次々に破棄し続けなければならなかった可哀想なデュパルク!85年に及ぶ永い生涯でありながら、36歳以降の50年間は音楽の作れない作曲家として生きなければならなかった。残された珠玉の歌曲のほとんど(二重唱も含め)と近年発見されたチェロソナタというデュパルク好きには狂喜乱舞のカップリングでお届けします。
ディディエ・アンリはMagueloneレーベルの主催者でもあり、デュトワ指揮の「ペレアスとメリザンド」(DECCA)でもペレアスを歌っております。望月友美はフランス歌曲、ドイツリート、オペラ、声楽曲、オールマイティの若き逸材。昨年、日本でプライヴェート・コンサートが行われたおり、ディディエ・アンリと一時間以上にわたって、フランス歌曲を歌い聴衆を陶酔させておりました。43ページに及ぶ詳細な仏、英、日本語解説、歌詞対訳付きです。


MIRARE

MIR 111
\2600→\2390
(〜5/16)
ショパン:ノクターン集Vol.1
 変ホ長調作品9-2、へ長調作品15-1、嬰ヘ長調作品15-2、
 嬰ハ短調作品27-1、変ニ長調作品27-2、
 変イ長調作品32-2、ト長調作品37-2、
 嬰ヘ短調作品48-2、ハ短調作品48-1、「遺作」嬰ハ短調
ルイス・フェルナンド・ペレス(P)

こんなショパン今まで聴いたことがない! 注目度No.1のピアニスト、 ルイス・フェルナンド・ペレス

54’33

1977年マドリード生まれ。今一番注目が集まっているピアニスト、ルイス・フェルナンド・ペレス。昨年発売されたソレルのソナタ集(MIR 101)ではスペインの薫り高い音楽を聴かせてくれました。ラ・フォル・ジュルネを主宰するルネ・マルタン氏も大きな期待を寄せている彼の新譜はショパンのノクターン。詩的で繊細なショパンの音楽を端正かつ情熱的に演奏しています。色彩豊かな音色、優美、憂い、悲しみの感情表現を大胆に放出。これまでに見たことのないショパンの顔を教えてくれる1枚です。

MIR 099
\2600→\2390
フランツ・リスト(1811-1886):
 ピアノ・ソナタ ロ短調*、
 巡礼の年第2年補遺「ヴェネツィアとナポリ」
  (第1曲 ゴンドラを漕ぐ女/第2曲 カンツォーネ/第3曲 タランテラ)、
 メフィスト・ワルツ第1番、超絶技巧練習曲〜第11番「夕べの調べ」
 ショパン:ワルツ第5番変イ長調Op.42「大円舞曲」(アンコール)
ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)

ベレゾフスキー本領発揮の熱狂ライヴ 凄絶な緊迫感のロ短調ソナタ

録音:2009年3月15日ロイヤル・フェスティバル・ホール、ライヴ* 、 2009年6月26日フェスティヴァル・デ・ラ・グランデ・メレ、ライヴ、60mm

抜群のテクニックと豊かな音楽性で聴く者を虜にするピアニスト、ボリス・ベレゾフスキー。超絶技巧を代表する作曲家リストの作品をライヴの熱演で聴かせてくれます。
リストが唯一残したピアノ・ソナタ「ピアノ・ソナタロ短調」は、高度な技術と精神性が結びついた傑作。ベレゾフスキーの本領を発揮した劇的な演奏。
燃えるようなロマンティシズムを堪能できます。高度なピアノ技巧が満載された難曲「ヴェネツィアとナポリ」。「メフィスト・ワルツ」は悪魔的な迫力と躍動的かつ壮麗な演奏。そしてドラマティックな夜の訪れを感じさせる美演「夕べの調べ」。アンコールのショパン「大円舞曲」は熱狂したライヴの様子が伝わる名演です。

MIR 089
\2600→\2390
ショパン:
 ピアノ三重奏曲 ト短調 Op.8、
 序奏と華麗なポロネーズOp.3
リスト:トリスティア〜「オーベルマンの谷」より
トリオ・ショーソン
【フィリップ・タレク(Vn)、
アントワーヌ・ランドウスキ(Vc)、
ボリス・ド・ラロシェランベール(P)】

新進気鋭のトリオ・ショーソンによる ショパン 聴き手の心に真っすぐ飛び込んでくる音楽

58mm

ピアノの詩人ショパン唯一の「ピアノ三重奏曲」。この作品はチェロの名手であったアントニ・ヘンリク・ラジヴィウ公爵に献呈されています。ショパン19歳の時の作品ですが、センチメンタルで甘美な旋律がアンサンブルの各楽器の艶を引き立てます。同じく19歳の作品「序奏と華麗なポロネーズ」はチェロという楽器の音色にピタリと合った旋律と、ピアノとの絶妙なかけあいが魅力的な作品。トリオ・ショーソンの演奏は、若きショパンの憂いと輝きをうまく表現し、ショパンの室内楽作品への印象がガラリと変わる秀演です。またリストの「トリスティア」もふくよかな香り立つ音楽にうっとりさせられます。

MIR 090
\2600→\2390
ベートーヴェン:
 ピアノ・ソナタ第30番、6つのバガテル、
 ピアノ・ソナタ第24番、ピアノ・ソナタ第17番
アンドレイ・コロベイニコフ(ピアノ)

ロシアの俊英ピアニスト、 コロベイニコフがベートーヴェンに挑む!

録音:2009年5月フランス・リモージュ

1986年生まれの若きピアニスト、アンドレイ・コロベイニコフ。大胆にダイナミックに演奏する一方、柔らかく繊細に音を響かせ、双方を自在に操る類い稀な才能を持つピアニスト。ベートーヴェンの壮大な音楽を手中に収め、豊かに音楽を奏する様は巨匠並み。ベートーヴェン晩年の至高の芸術第30番のソナタは、堅実かつ完璧で美しい音色。冒頭の4小節が非常に美しい第24番「テレーゼ」。デリケートに軽やかに心地よく聴かせてくれます。
音楽以外の多様な分野でも才能を発揮しているコロベイニコフ。スケールの大きい音楽性はこれからの演奏家としての躍進が期待されるピアニストです。

MIR 114
\2200→\1690
ル・ジュルナル・ド・ショパン〜ショパンの音楽日記
 (1)1817年 ポロネーズ ト短調S1/1
 (2)1827年 ノクターン ホ短調Op.72-1
 (3)1829年 練習曲 Op.10-1
 (4)1830年 練習曲 Op.10-2
 (5)1830年 練習曲 Op.10-3
 (6)1832年 マズルカ 変イ長調 Op.17
 (7)1833年 マズルカ イ短調 Op.17
 (8)1838-39年 ノクターン ヘ長調 Op.15-1
 (9)1837年 スケルツォ第2番変ロ短調 Op.31
 (10)1836-39年 バラード第2番ヘ長調Op.38
 (11)1831-39年 前奏曲第15番変ニ長調Op.28
 (12)1845-46年 舟歌 嬰ヘ長調Op.60
 (13)1845-46年 幻想ポロネーズ 変イ長調Op.61
 (14)1846年 マズルカ嬰ハ短調Op.63
 (15)1849年 マズルカ ヘ短調 Op.68
(1)アブデル・ラーマン・エル=バシャ(P)
(2)(12)アンヌ・ケフェレック(P)
(3)(4)(5)(11)フィリップ・ジュジアーノ(P)
(6)(7)イド・バル=シャイ(P)
(8)(10)ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
(9)児玉桃(P)
(13)アブデル・ラーマン・エル=バシャ(P)
(14)(15)イド・バル=シャイ(P)

76mm、日本語解説付き

「ル・ジュルナル・ド・ショパン〜ショパンの音楽日記」は7歳のときのデビュー作品から死の床で書かれたマズルカまでショパンの人生を、作品とともに追う構成。2008年に行われた同名のリサイタル・シリーズに参加した6人のピアニスト、アンヌ・ケフェレック、ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ、フィリップ・ジュジアーノ、イド・バル=シャイ、アブデル・ラーマン・エル=バシャ、児玉桃による演奏でショパン生誕200年を祝います。

MIR 091
\2200→\1690
ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバル 公式アルバムVol.3
 (1)バッハ/ジロティ編:プレリュード ロ短調 BWV855a
 (2)ソレル:第87番R.416 ト短調
 (3)ハイドン:ソナタ第62番 変ホ長調 Hob. XVI:52より
 (4)ハイドン:ソナタ第38番 ヘ長調 Hob.XVI..23より
 (5)リスト=シューベルト歌曲トランスクリプション:
  水車小屋と小川
 (6)ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第19番より
 (7)リスト:巡礼の年第2年「イタリア」〜第2曲「物思いに沈む人」
 (8)メンデルスゾーン:
  幻想曲 嬰ヘ短調「スコットランド・ソナタ」Op.28より
 (9)ショパン:マズルカ ロ短調Op.33
 (10)ショパン:マズルカ 変ロ短調Op.24
 (11)フォーレ:ロマンス Op.17
 (12)メトネル:2つのおとぎ話 Op.48〜第2曲 ト短調
  (妖精のおとぎ話)
 (13)スクリャービン:ピアノ・ソナタ第4番より
 (14)ボロディン:小組曲より
 (15)ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 Op.72より
 (16)チャイコフスキー:組曲「眠れる森の美女」
  (4手版=ラフマニノフ編)
(1)(3)アンヌ・ケフェレック(P)
(2)ルイス・フェルナンド・ペレス(P)
(4)シャオ・メイ・シュ(P)
(5)ブリジット・エンゲラー(P)
(6)ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(P)
(7)ニコラ・アンゲリッシュ(P)
(8)シャニ・デュリカ(P)
(9)(10)イド・バル=シャイ(P)
(11)ジャン・クロード・ペネティエ(P)
(12)(14)ボリス・ベレゾフスキー(P)
(13)アンドレイ・コロベイニコフ(P)
(15)クレール・デセール&
 エマユエル・シュトロッセ(P)
(16)ブリジット・エンゲラー&
 ボリス・ベレゾフスキー(P)

76'16

フランスのプロヴァンス地方で毎年開催されるフェスティヴァル、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ・フェスティバルの出演者によるコンピレーション・アルバム。

MIR 096
\2600→¥2390
ショパン:
 ・ポロネーズ  変ロ長調KK.IV/1(1817)
 ・ポロネーズ ト短調S1/1(1817)
 ・ポロネーズ  変イ長調KK.IV/a2(1821)
 ・マズルカ イ 短調Op.7-4(1824)
 ・ポロネーズ ヘ短調Op.71-1(1828)
 ・ソステヌート 変ホ長調(1840)
 ・カンタービレ 変ロ長調(1834)
 ・ノクターン  嬰ハ短調 遺作(1830)
 ・幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66(1834)
 ・ワルツ ヘ短調 Op.70-2(1841)
 ・マズルカ ハ短調 Op.50-3(1841-1842)
 ・子守歌 変ニ長調Op.57(1843)
 ・舟歌 嬰ヘ長調Op.60
 ・スケルツォ第4番 ホ長調Op.54(1842)
 ・ワルツ イ短調KK.IVb/11,P2/11
 ・バラード第4番 ヘ短調Op.52(1842)
 ・マズルカ ヘ短調Op.67-4(1848)
アンヌ・ケフェレック(P)

2010年ショパン・イヤーの決定盤 洗練の極み!アンヌ・ケフェレック待望のショパン 意外にも濃厚なケフェレックの音楽に注目!

録音:2009年11月フランス・リモージュ、81mm

フランスを代表する女流ピアニスト、アンヌ・ケフェレック待望のショパン・アルバムが発売されました。
叙情的で艶やかな魅力に溢れたショパンの作品を、ケフェレックの知性的で洗練されたピアニズムが繊細に紡ぎだします。ショパンの複雑で苦悶に満ちた音楽、幸福な思い出を想起させるような音楽、ケフェレックが描く鮮やかな色彩の渦に惹きこまれ、どっぷりとショパンの魅力に浸るこができます。
特に2009年のリサイタルでも評判の高かったショパン円熟期の最高傑バラードの4番は必聴。ケフェレックの意外にも濃厚な表現がぴったりと合い、美しい旋律線が浮かび上がり絶美。
曲目はショパンの祖国の記憶を読み解くプログラミング。第1曲目のポロネーズ変ロ長調KK.IV/1はショパンが7歳の時の作品。この作品の中にも確実にショパンの魂は存在し、祖国ポーランドへの想いが含まれています。そしてショパンの故国への記憶は最後のマズルカまで彼を悩まし続けました。
このアルバムはピアノ作品を通して、ショパンの失われた時代、土地を探し求める1枚となっています。


MN RECORDS

MNRCD 117
\2400
(1)イン・Re ドン・ジョヴァンニ(+ナイジェル・バール)
(2)Knowing the Ropes(+マイケル・ナイマン、ナイジェル・バール)
(3)Trysting Fields (「数に溺れて」より)
(4)ウェディング・タンゴ(+マイケル・ナイマン、ナイジェル・バール)
(5)Come Unto These Yellow Sands
(6)If(+マイケル・ナイマン)
(7)羊飼いにまかせとけ(+マイケル・ナイマン)
(8)悲しみを希う心(マイケル・ナイマン・ピアノソロ)
(9)ミランダ(+マイケル・ナイマン、ナイジェル・バール)
(10)サイレンス
モーション・トリオ
マイケル・ナイマン、
ナイジェル・バール

2010年ラ・フォル・ジュルネ 音楽祭出演。 アコーディオン三重奏士団、 モーション・トリオ ナイマンの世界がさらに魅力的に!

録音:2009年9月

マイケル・ナイマンの音楽をアコーディオン・トリオが奏でる、というアイディアは、ポーランドで開催された第7回映画祭をきっかけに生まれました。ナイマンの音楽のどこかドライな感触が、アコーディオンにここまでフィットするとは!モーツァルトのドン・ジョヴァンニをドライにアレンジしたトラック①の冒頭から、アコーディオンの音色の虜です。同時に、ディスクを聴き進めていくうちに、ナイマンのミニマル・ミュージックは、ただドライなだけでなく、物悲しい表情や優しい表情など様々な顔、そして魅力に満ちていることに気づかされます。ピアノ・レッスンでおなじみの「悲しみを希う心」はナイマン自身のソロの新録。映画内で用いられた演奏よりもテンポがやや遅くなったような感じで、さらなる魅力に満ちています。モーション・トリオは、2010年のショパンをテーマにしたラ・フォル・ジュルネ音楽祭にも出演が予定されていますが、人気沸騰の予感大です。
=モーション・トリオ=
ヤヌス・ヴォイタロヴィチ、マーチン・ガラツィン、パヴェル・バラネクによりポーランドのクラクフで1996年に結成されたアコーディオン三重奏団。ヘヴィーメタル、ジャズ、クラシック音楽、現代音楽など多種多様な音楽ジャンルを取り入れ、メンバー自らが演奏作品の編曲・作曲もこなす。ポーランド政府から助成を受け、これまで30以上の国々から招かれ演奏。作曲家・指揮者のクシシュトフ・ペンデレツキ、映画「ピアノ・レッスン」の作曲者で知られるマイケル・ナイマン、アメリカのジャズ歌手ボビー・マクファーリン、ケルン放送管弦楽団、クラクフ・シンフォニエッタなど様々な分野のトップ・ミュージシャンと共演経験がある。ペンデレツキより「並外れた才能を持つグループ」と称えられ、ドイツ一般新聞でも、その「卓越した技法」を絶賛されている。


MUSART

今年の「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭にも参加予定のグループ「ゼスポール・ポルスキ」(正しくはゼスプウ・ポルスキ)。チェロを専攻したマリア・ポミャノフスカ率いるポーランドの民俗楽器集団で、ポーランド各地の伝承音楽のほか、ショパンほか作曲家の民俗的作品を元の形態に戻すという斬新な発想で注目されています。今年のフォル・ジュルネでも話題を呼ぶこと間違いなしと申せましょう。
CM 1009
\2400→¥2190
5大陸のショパン
 (1)ニューオリンズのショパン(ワルツOp.64の1「小犬」)
 (2)ペルシャのショパン(前奏曲ホ短調 Op.28の4)
 (3)アンダルシアのショパン(ワルツ嬰ハ短調 Op.64の2)
 (4)アフリカのショパン(前奏曲 Op.28の15「雨だれ」)
 (5)中国のショパン(練習曲 Op.10の3「別れの曲」)
 (6)日本のショパン(歌曲「二人の死」Op.74の11)
 (7)シベリアのショパン(ロンド・クラコヴィアク Op.14)
 (8)インドのショパン(幻想即興曲 Op.66)
 (8)アラビアのショパン(歌曲「望みなく」Op.74の13)
 (10)ブルガリアのショパン(マズルカ Op.33の2)
 (11)ブラジルのショパン(ノクターン op.9の2)
 (12)アルメニアのショパン(歌曲「春」Op.74の2)
 (13)バルカンのショパン(歌曲「春」Op.74の2)
 (14)ポーランドのショパン(歌曲「乙女の願い」Op.74の1)
ゼスポール・ポルスキ
 (マリア・ポミャノフスカと仲間たち)

ショパン・イヤー最大のキラー・コンテンツ。 ショパンと世界の民俗音楽とのコラボ

DDD、60’ 00”

ショパンの名作を各国の音楽風にした仰天企画。日本では「二人の死」という歌曲と「荒城の月」を、中国では「別れの曲」と「茉莉花」を結合させたり、シベリアではトゥヴァのホーミー、ブルガリアではブルガリアン・ヴォイスを用いて才気煥発。良く知っている曲が全く新鮮に響きます。

MTJ 10024
\2400→¥2190
ショパンと民俗音楽
 (1)ショパン:マズルカ ヘ短調 Op.63の2
 (2)同:マズルカ ニ長調 Op.33の2
 (3)同:マズルカ ト短調 Op.24の1
 (4)同:マズルカ ト長調 Op.67の1
 (5)同:マズルカ ハ長調 Op.24の2
 (6)同:マズルカ ハ長調 Op.7の5
 (7)同:マズルカ ハ長調 Op.68の1
 (8)同:マズルカ ハ長調 Op.67の3
 (9)同:マズルカ第56番 変ロ長調
 (10)クヤヴィ地方などポーランド各地の伝統的マズルカとポルカ(全18曲)
ゼスポール・ポルスキ

ショパンの音楽の本来の姿再現。 驚くほど新鮮なマズルカ

DDD、52’ 38”

ショパンのマズルカはポーランドの農民の舞曲に基づいているといわれますが、それを農民楽団の形態に戻した興味深い試み。それぞれがより原色的かつ生命力を増して輝きます。さらに、その間にポ−ランド各地の伝統的なマズルカやポルカを差し挟んでいるのも効果的。ショパンの曲との違和感もなく、またショパンの曲がいちばん魅力的なことを実感させてくれます。フォル・ジュルネ音楽祭で実演予定。

MTJ 10045
\2400
有名無名のポーランド・クリスマスキャロル集
 われらが救い主生まれる/静かで細き/クリスマスに/
 夜の静けさのなか/信心深く聖なる妻/主を喜べ/
 この忠誠を喜べ/ベツレヘム/エロデ王のキャロル/
 クリスマスの日よ/幼子イエスよ眠れ他全13曲
ゼスポール・ポルスキ

「スケルツォ第1番」中間部の原曲も収録。 ショパンも聴いたキャロル集

DDD、58’ 15”

カトリックの国ポーランドは美しいクリスマス・キャロルに恵まれています。ここでは伝承のものの中から、有名なものと忘れられたものを全部で13曲選び、ポーランドの農民風に演奏しています。注目はショパンが「スケルツォ第1番」の中間部に引用している「幼子イエスよ眠れ」の原曲。これをショパンがどう変えているのか見ものです。

MTJ 005
\2400→¥2190
ポーランド各地伝承の歌と踊り
 ジェシュフのポルカ/笛とフィドルでおやすみ/
 ポーランド舞曲(17世紀のタブラチュアより)/
 ヤーシャは主に仕え/はじけたオベレク/
 シェラツのポルカ/3つのポーランド舞曲/
 ヴィラヌフのマズルカ/ノヴォグルード出身の娘/
 ラドムのポルカ/ホップ他全23曲
ゼスポール・ポルスキ

少年ショパンが聴いた、生命力と楽しさに満ちた音楽

DDD、60’ 47”

ポーランド各地に伝わる民謡と舞曲のほか、17世紀から伝わるリュート曲まで演じたアルバム。ショパンやヴィエニャフスキは少年時代にこれらを生で聴き、自らの創作の源泉としてる点が重要です。また結婚式の歌「ホップ」はチェンバロの女王ランドフスカが魅力的な独奏曲にしており、その原曲を聴きるのがうれしい限りです。


MUSICA REDIVIVA

MRSACD 018
(SACD HYBRID)
\2400
グスタフ・マーラー(1860-1911)
 (1)亡き子をしのぶ歌
 (2)5つのリュケルトの歌
 (3)交響曲第2番より 第4楽章
 (4)大地の歌 より「告別」
マリア・フォシュストローム(アルト)
ヨハネス・ランドグレーン(オルガン)

マーラー・イヤーにふさわしい興味深い1枚 オルガン伴奏版によるマーラーの歌曲集

録音:2009年10月12-15日、ヴァーサ教会、イェーテボリ、スウェーデン(使用オルガン:1909年、エスキル・ルンデーン制作)。DDD、日本語解説付き

2010年に生誕150年、2011年に没後100年を迎えるマーラー・イヤーに興味深い1枚が発売されます。声楽とオーケストラのために書かれた「亡き子をしのぶ歌」や「5つのリュケルトの歌」など、マーラー歌曲をアルト独唱、オルガン伴奏での録音です。
使用オルガンはイェーテボリ市内のヴァーサ教会にある1909年エスキル・ルンデーン制作によるものです。ヴァーサ教会のオルガンはもともと40のレジスターを持ち、それぞれが3つの鍵盤とペダルに配置されていましたが、2001年から02年にかけて、グリューンルンド社によって修復が行われ、全てのオリジナルのレジスターが再設置されました。
マリア・フォシュストローム(アルト)
西スウェーデン、イェーテボリ出身。ストックホルム音楽大学卒業。専攻は教会音楽、合唱並びにオーケストラ指揮。後、ロンドン、ペータースブルクなどに留学。声楽はステン・ショーステッド、ドロシー・アーヴィングなどに師事しました。レパートリーは高度の技巧を必要とするバロック・アリアを始めとして、ロッシーニから現代音楽の作品まで。アルト歌曲の入った交響曲、歌曲、バッハのマタイ受難曲、ブラームスのラプソディーなどを得意とし、グスタフ・マーラーの作品には特別の興味を持っています。
ヨハネス・ランドグレーン(オルガン)
1961年、北スウェーデン、ラップランドのアリエプローグ生まれ
イェーテボリ音楽大学卒業。専攻は音楽指揮並びに合唱教師。1997年チェコの現代作曲家、ペーター・エーベンの研究でイェーテボリ大学音楽学学科博士課程終了。国際的にもオルガン奏者、合唱指揮者として国際的に活躍中。現在イェーテボリ大学音楽・演劇科でオルガン演奏及び即興演奏の教授です。


NAIVE

V 5233
\2500→¥2290
R.シュトラウス:アルプス交響曲op.64 パリ国立オペラ座管弦楽団
フィリップ・ジョルダン(指)

祝! フィリップ・ジョルダン パリ国立オペラ座管弦楽団音楽監督就任 記念コンサートプログラム 「アルプス交響曲」 情景たっぷり、色彩感たっぷりのライヴ!

録音:2009年11月(ライヴ)

1974年生まれの注目指揮者、フィリップ・ジョルダンが、パリ国立オペラ座管弦楽団の音楽監督に就任しました。これはその就任記念コンサートのライヴ録音です。輝かしい山の頂で高らかに鳴り響く管楽器の明るい音色、弦楽器の甘い調べ、木管の柔らかな音色、オーケストラの素晴らしさがあますところなく発揮されています。フィリップ・ジョルダンの指揮は実に明快、次々と現れる様々な風景を、鮮やかに描き、場面転換も実にスピーディで心地よいもの。しかし聴かせ所や見せ場ではたっぷりとオーケストラを響かせ、これからのプロジェクトに大いに期待したいところです。
フィリップ・ジョルダンの言葉:「私の音楽監督就任記念コンサートプログラムにアルプス交響曲が含まれているのは、偶然ではない。山々の頂で過ごしたこの日の音楽的変遷は、旅の始まりを描いていると思う。これは私が最初にこの作品をリハーサルしたときに感じたことだ。この偉大なる作品は、西洋のオーケストラ音楽の最高結晶であると考えている。この作品を最高点とすることもできるが、しかし、これを出発点としたい、この私の思いに、オーケストラの面々が共感してくれたことに大きな喜びを感じている。この交響曲は、私たちの最初のオペラ・プロジェクトであるワーグナーのリング・サイクルへの理想的な導入にもなる。」

V 5219
\2500
シューベルト:作品集
 (1)アルペジオーネ・ソナタ D821 (2)愛の使い(『白鳥の歌』より)
 (3)月に寄せる D193 (4)それらがここにいたことは D775
 (5)憂い D772 (6)夜と夢 D 827 (7)鳩の便り(『白鳥の歌』より)
 (8)私は不安な思いでさまよい歩く(歌劇『謀反人たち』D787より)
 (9)岩の上の羊飼いD965
アントワーヌ・タムスティ(ヴィオラ)
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ(8)(9))
マルクス・ハドゥラ(ピアノ)

注目ヴィオラ奏者、タムスティによる「アルペジオーネ」 ソプラノのピオーも歌曲演奏で参加!

録音:2009年4, 6月

世界で活躍するヴィオラ奏者、タムスティの新譜は、シューベルト作品集。アルペジオーネ・ソナタでは、タムスティの知的な解釈で、ヴィオラ独特の高すぎずしかし決して低くもない音域と音色を存分に活かした独特の世界を展開しています。⑧⑨は声とクラリネットのために書かれたものですが、こちらもより人の声に近いヴィオラで演奏することにより、絶妙なポルタメントなども可能となり、新たな魅力に満ちたものとなっています。リートのヴィオラ編曲版では、歌詞をもつ歌よりも雄弁に感じてしまうほど見事な集中で聴かせます。シューベルト作品の深さ、ヴィオラの魅力を200%味わうことのできる1枚です。ピオーの鈴を転がすような声もまた特筆に価します。

V 5176
(4CD)
\6400→¥5790
ハイドン:
 交響曲第93番 ニ長調 Hob.I-93
 交響曲第94番 ト長調「驚愕」 Hob.I-94
 交響曲第95番 ハ短調 Hob.I-95
 交響曲第96番 ニ長調「奇跡」 Hob.I-96
 交響曲第97番 ハ長調 Hob.I-97
 交響曲第98番 変ロ長調 Hob.I-98
 交響曲第99番 変ホ長調 Hob.I-99
 交響曲第100番 ト長調「軍隊」 Hob.I-100
 交響曲第101番 ニ長調「時計」 Hob.I-101
 交響曲第102番 変ロ長調 Hob.I-102
 交響曲第103番 変ホ長調「太鼓連打」 Hob.I-103
 交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」 Hob.I-104
マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル・グルノーブル
 (ルーヴル宮音楽隊)

来日公演の感動がここに! ミンコフスキのハイドン、 ザロモン・セット!

録音:2009年6月,ウィーン,コンツェルトハウス。DDD 、4h 46'

来日公演の興奮がCDに!2009年11月、待望の初来日となったミンコフスキ率いるレ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルの演奏会、充実極まりない演奏が大評判になり、音楽の友誌恒例の音楽批評家たちが選ぶ年間ベスト公演で堂々の一位を獲得、さらに第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞のコンサート・パフォーマンス(外国人アーティスト)も受賞。今まさにヨーロッパの台風の目である彼らの実力をまざと見せ付けられた機会になりました。
中でもハイドンの「驚愕」、「太鼓連打」、「ロンドン」の3曲は、ハイドン・イヤーを祝うにこの上ない、語り草となる名演でした。今回、この3曲も含めたザロモン・セット12曲が一気にCD化。来日公演に先立つ6月にウィーンのコンツェルトハウスで収録されたもの。ハイドン・イヤーには多数のハイドンの交響曲がリリースされましたが、これが止めを刺すことになるでしょう。来日公演で感激された方にも、来日公演を聞き逃してしまった方にも、大歓迎されることでしょう!

V 5181
(2CD)
※特別価格
\3400→¥3090
J.S. バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ集
 [CD1]
  (1)ソナタ第1番 ト短調 BWV 1001
  (2)パルティータ 第1番 ロ短調 BWV 1002
  (3)ソナタ第2番 イ短調 BWV 1003
 [CD2]
  (1)パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004
  (2)ソナタ第3番 ハ短調 BWV 1005
  (3)ソナタ第3番 ホ長調 BWV 1006
セルゲイ・ハチャトリャン(ヴァイオリン)

セルゲイ・ハチャトリャン、バッハの登場! 繊細さと自由度の絶妙なバランス

録音:2008年12月、2009年2月

1985年アルメニアに生まれた天才、セルゲイ・ハチャトリャン、注目新譜の登場。ハチャトリャンのきわめてやわらかで繊細な音色で聴くバッハです。
深い集中と呼吸、多すぎず少なすぎずの絶妙なヴィブラートのかかり方がまさに絶妙で、聴き手の心と耳をとらえて離しません。けっして気負うことなく、装飾音では意外なほどの軽やかさをみせるなど、自由度と繊細さが見事なバランスで共存している、新時代のバッハの登場です。

V 5208
\2500
セザール・フランク(1822-1890):
 (1)前奏曲、コラールとフーガ(1884)
 (2)交響詩「魔神」(1884)
 (3)前奏曲、アリアと終曲(1886-87)
 (4)交響変奏曲(1885)
 (5)前奏曲、フーガと変奏曲 嬰へ短調 作品18(ピアノとハルモニウム版)
オリヴィエ・ラトリー(ハルモニウム)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
ベルトラン・シャマユ (ピアノ)

ラ・フォル・ジュルネにも参加 若手期待のピアニスト、シュマユ 珍しいピアノ&オーケストラ曲を含む フランク作品集

録音:(1)〜(4)2009年11月、MC2 グルノーブル、フランス(5)2009年12月、ヘンリー・ウッド・ホール、グラスゴー、スコットランド

ラ・フォル・ジュルネ出演でも好評を得ている若手実力派ピアニスト、シャマユ期待の新譜はフランクのピアノ作品です。作品の真価が認められた1880年代にフランクはピアノを含む作品を集中的に作曲しました。本アルバムでは、有名なピアノ・ソロばかりではなく演奏されることの少ないピアノと管弦楽との作品も収録されている充実の内容です。確実なテクニックと気品に満ちた1981年生まれのシャマユの演奏は、深い精神性のあるフランクの音楽を見事に演奏しており、今後一層の飛躍が期待されます。注目は、前奏曲、フーガと変奏曲作品18です。この曲はサン=サーンスに献呈されたオルガン曲ですが、ここでは作曲者自身の編曲によるピアノとハルモニウム版での演奏です。ハルモニウム演奏は世界的オルガニスト、オリヴィエ・ラトリー。ハルモニウムでフランス・オルガン独特のペダル効果を見事に表現しており、さすがフランス音楽を知り尽くしたラトリーの演奏と申せましょう。また、交響詩「魔神」は、ピアノ協奏曲ともいえる作品ですが、ピアノパートが超難関ということもあり、かなり久々の新録音の登場なので、こちらも必聴です。

V 5202
\2500→¥2290
ベートーヴェン:
 交響曲第9番 ニ短調 op.125「合唱つき」
エマニュエル・クリヴィヌ(指)
ジネアド・ミュレーン(S)、
キャロリン・マズア(A)、
ドミニク・ヴォルティッヒ(T)、
コンスタンティン・ヴォルフ(B)
ラ・シャンブル・フィルハーモニック、
シャンブル・レ・エレメンツ合唱団

クリヴィヌ率いる ラ・シャンブル・フィルハーモニック ベートーヴェン交響曲 全曲プロジェクト、始動! 第1弾は第九!!
ピリオド楽器を用いたオーケストラで、古典派とロマン派の派境期の作品の新たな魅力に気づかせてくれるクリヴィヌ率いるラ・シャンブル・フィルハーモニックの新譜は、第九。レパートリーに応じて、テクニックやアンサンブルのサイズを自在に変化させるこの団体、ここでもまさに納得の響きで迫力の演奏を展開しています。細かな部分まで手入れが行き届いており、かつ、迫力に満ちた新しい第九をおたのしみください。

V 5229
特別価格
\2100
IMPRESSIONS ON CHOPIN〜キープ・スインギング・ショパン
 (1)前奏曲op.26(遺作)(2)マズルカop.24-2 ハ長調
 (3)練習曲op.10-6 (4)マズルカ op.33-2 ニ長調
 (5)ノクターンop.15-1 へ長調 (6)エチュード op.25-9 変ト長調
 (7)マズルカ op.68-3 へ長調 (8)エチュード op.25-4 イ短調
 (9)マズルカ op.24-1 ト短調 (10)プレリュードop.28-7 イ長調
 (11)マズルカ op.57-4 イ短調 (12)プレリュードop.28-3 ト長調
 (13)ノクターンop.15-3 ト短調 (14)コントルダンス 遺作 変ト長調
 (15)マズルカ op.24-1 ト短調
レシェック・モジジェル(ピアノ)

しっかりショパン、しっかりジャズ。 ポーランドが誇る名ジャズ・ピアニスト、 レシェック・モジジェル plays ショパン

録音:1999年

ポーランドの名ジャズ・ピアニストによるショパン。しっかりショパンなのですが、同時にしっかりジャズ。トラック3のエチュードop.10-6など、最初はショパンの作品そのままですが、次第にジャズへと移行し、時空と次元を超えた感覚になります。エチュードop.25-4では、左手パートの跳躍する和音はほぼショパンそのままで、右手がチャーリー・パーカー風のパッセージを奏でるなど、変幻自在。ショパン・イヤーにポーランド奏者が放つ、極めて興味深い1枚の登場となりました。(OP 30263という品番で流通していたものの再発売盤です。)


NOVALIS

NOV150 195
\2300
ロベルト・シューマン(1810-1856):
 謝肉祭 作品9
 4つの小品 作品32
 幻想曲 ハ長調 作品17 (1836年初稿版)
 「子供のためのアルバム」作品68 より『あわれな孤児』
パトリシア・バニー(使用ピアノ:YAMAHA CFX)

かろやかで気品あふれるタッチ パトリシア・バニーが奏でる オール・シューマン YAMAHA 新型グランドピアノでの注目盤!

録音:2009年9月24日 掛川市 ハーモニー・ホール【YAMAHA「掛川工場ハーモニープラザ」】(ライヴ録音)、75’21”、DDD

国際クララ・ハスキル・コンクールのファイナリスト(1989年)をはじめ輝かしい経歴のフランスのピアニスト、パトリシア・バニー。期待の新譜は2009年に完成したばかりのYAMAHA掛川工場ハーモニープラザ内コンサート・ホールにおけるオール・シューマン・プログラムのライヴ録音です。マガロフ、ピリスに師事したバニーは、Novalisレーベルにも多くの録音を残しており、特にメンデルスゾーンの無言歌集(NOV150 170)は2007年のARTEテレビが選ぶトップ5に選ばれました。かろやかで気品に満ちあふれたタッチが特徴のバニーは、日本でも多くのコンサートをおこなっております。YAMAHAの新型CFXによるはじめてのコンサート・レコーディングとしても注目です。


ONDINE

ODE 1171
\1800
たまらなく素敵なカリタ
 (1)エリーザベトの挨拶の歌「おごそかなこの広間よ」
  (ワーグナー:タンホイザーより)
 (2)月に歌う「月よ空高く」(ドヴォルザーク:ルサルカより)
 (3)アイーダのアリア「勝ちてかえれ」(ヴェルディ:アイーダより)
 (4)トスカの祈り「歌に生き、恋に生き」(プッチーニ:トスカより)
 (5)逢い引きから帰ってきた娘 作品37-5(シベリウス/ユッシ・ヤラス編)
 (6)ミュルスキュルオトのマイヤ(ラッセ・モッテンソン)
 (7)虹の彼方に(ハロルド・アーレン/ユルヨ・イェルト 編)
 (8)アルゼンチンよ泣かないで(ロイド・ウェッバー/リク・ニエミ 編)
 (9)ヴンダバー(コール・ポーター/ユルヨ・イェルト 編)
 (10)サムウェア(バーンスタイン/リク・ニエミ 編)
 (11)一晩じゅう踊れたら(フレデリック・ロウ/リク・ニエミ 編)
 (12)煙が目にしみる(ジェローム・カーン)*
 (13)ミスティ(エロル・ガーナー)*
 (14)ラウンド・ミッドナイト(セロニアス・モンク)*
カリタ・マッティラ(S)
(1)〜(5)フィンランド放送交響楽団
 ユッカ=ペッカ・サラステ(指)
(6)ユヴァスキュラ交響楽団
 リク・ニエミ(指)
(7)〜(11)タピオラ・シンフォニエッタ
 ペッカ・サヴィヨキ(指)
(12)〜(14)フィーバー・バンド
 ストリングズ
 ハウ・メニー・シスターズ
 キルモ・リンティネン (P、指)

カリタとともに過ごす洗練されたひと時

録音:2007年8月 タンペレ・ホール (フィンランド) (ライヴ) (Tracks 12-14)、57‘26、*初出

オペラのヒロイン、ミュージカルのスター、ジャズシンガー。カリタ・マッティラは、どんな役を演じても決まります。今年の9月、50歳の誕生日を迎 える彼女のライヴ録音とスタジオ録音から選んだコンピレーション。キルモ・リンティネンのピアノとフィーバー・バンドの共演する2曲、《ミスティ》と《ラ ウンド・ミッドナイト》は、タンペレ・ホールで行われたコンサートのライヴアルバム、「フィーバー」に収められていなかった録音です。

ODE 1150
(2CD)
\2400→¥2190
CD1:
 チャイコフスキー:
  幻想的序曲「ロメオとジュリエット」(1880)**
  弦楽オーケストラのためのセレナード作品48*
CD2:
 チャイコフスキー:
  幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」作品32**
 ヴィクトル・エヴァルド(1860-1935):
  金管五重奏曲第1番 変ロ短調 作品5
  金管五重奏曲第3番 変ニ長調 作品7
フィラデルフィア管弦楽団
クリストフ・エッシェンバッハ (指揮)
フィラデルフィア管弦楽団員(エヴァルド)
【デイヴィッド・ビルガー(Tp)
 ジェフリー・カーナウ(Tp)
 ジェニファー・モントーン(Hrn)
 ニッツァン・ハロズ(Tb)
 キャロル・ジャンチュ(Tub)】

贅沢2枚組!! エッシェンバッハの濃密演奏による チャイコフスキー悲恋の管弦楽 & フィラデルフィア管のメンバーによる 金管奏者必聴のエヴァルド

録音:2007年11月*、2008年1月**(ライヴ)、2009年6月(エヴァルド) ヴェリゾン・ホール、フィラデルフィア、[制作:マーサ・デ・フランシスコ  録音:ジャン=マリー・ジャイサン、チャールズ・ギャグノン]、113' 46"

エッシェンバッハ&フィラデルフィア管のシリーズ第9弾。2003年から2008年までフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督を務めたエッシェンバッハ。
最新盤はチャイコフスキーの管弦楽作品と金管奏者にはお馴染エヴァルドの金管五重奏曲を収録。伝説的な演奏を作り上げたエッシェンバッハ&フィ
ラデルフィア管のチャイコフスキー交響曲第4、5&6番に続く熱演を披露しています。シェイクスピアの傑作「ロメオとジュリエット」。チャイコフスキーは1869年の第1稿から約10年かけて練り上げ、現在は1880年の最終稿が演奏される事がほとんど。世界中の誰もが知っている恋愛悲劇を音楽で細かく描写しています。チャイコフスキー特有のロマンティックな旋律を、エッシェンバッハお得意の濃密かつ濃厚な表現で描き出しています。後半のクライマックスシーンのロメオとジュリエットのテーマでは、一層劇的に盛り上がり鮮烈な印象を残します。「弦楽のためのセレナード」はオーケストラの実力が表れる緊密なアンサンブルを聴かせてくれます。「フランチェスカ・ダ・リミニ」はダンテの「神曲」に出てくるフランチェスカ姫の劇的な悲恋の物語。エッシェンバッハのグロテスクでドラマティックな音作りに注目です。
ロシアの作曲家、ヴィクトル・ウラジミロヴィチ・エヴァルド(エーヴァリト)は一般にはほとんど知られていないものの、金管楽器奏者の間ではビッグネーム。サンクトペテルブルク生まれ。音楽院で学んだ後、土木工学の教授を務めながら、当時ロシアで名を馳せたベリアエフ四重奏団のチェリストとして活躍しました。4曲の金管五重奏曲は、1888年から1912年にかけて作曲。それまでは生前に出版された変ロ長調(作品5)1曲だと思われて
いたのが、1960年代になって4曲あることがわかり、金管五重奏の標準レパートリーとして広く演奏されるようになりました。フィラデルフィアのメンバーによるクインテットはちっとも力まないのにパワフル。柔らかく、美しい自然なアンサンブル。ヴェリゾン・ホールで録音されたこの演奏で聴くと、エヴァルトの作品が、味わいのある素敵な音楽に一変します。全4曲を演奏したストックホルム・チェンバーブラスの録音 (BIS 613) ととともに、この曲集の代表的録音に挙げられるでしょう。

ODE 1151
(SACD HYBRID)
\2300
ラフマニノフ:
 聖ヨハネス・クリュソストムスの典礼 作品31
カールリス・ルーテンタールス (T)
グンドラルス・ジュリュムス (Bs)
ラトヴィア放送合唱団
シグヴァルズ・クリャーヴァ(指)

ラトヴィア放送合唱団が作り出す 神秘の歌声 リガ大聖堂の抜群の響きに包まれる!

録音:2008年3月27日-4月3日 リガ大聖堂 (リガ、ラトビア)、制作総指揮:レイヨ・キールネン、録音:アンドリス・ウーゼ、59’06

「ただただ素晴らしい……美しすぎるとさえ言える……教会音楽ではない」。ラフマニノフがア・カペラ合唱のために作曲した「聖ヨハネス・クリュソストムスの典礼」について当時の東方正教会関係者はそう語ったと言われます。今なお二十世紀宗教音楽の礎石とみなされる一作です。1992年以来、首席指揮者、芸術監督を務めるシグヴァルズ・クリャーヴァがラトヴィア放送合唱団を指揮、リガ大聖堂で録音セッションを行った演奏は、この作品の新たなレファレンスになりそうです。
ラトヴィアの首都・リガはロマネスク、ゴシック、バロック様式などの様々な歴史的建造物が建ち並ぶ街。そのシンボルであるリガ大聖堂は、リガの街ができた 1201 年に建てられ、現在の建築物は18世紀後半のもの。歴史あるパイプオルガンが有名。

ODE 1149
\2000
ラウタヴァーラ (1928-):管弦楽作品集
 Before the Icons (イコンの前に) (1955/2005)
 A Tapestry of Life (生のタペストリー) (2007)
ヘルシンキ・フィルハーモニック管弦楽団
レイフ・セーゲルスタム(指)

ラウタヴァーラ 祈りの音がこだまする! 最新管弦楽曲収録!

49‘37

ラウタヴァーラの最新の管弦楽作品2曲をヘルシンキ・フィルハーモニックとセーゲルスタムが録音しました。「Before the Icons (イコンの前に)」は、彼のキャリアの初期、1955年に作曲されたピアノ曲集「イコン (Ikonit)」 (作品6) に基づく作品。東方正教会の宗教画、イコンからインスピレーションを得たオリジナルの6曲「Death of the Mother of God (神の母の死)」「Two Village Saints (村のふたり聖人)」「Black Madonna of Blakernaya (ブラケルナヤの黒いマドンナ)」「The Baptism of Christ (キリストの洗礼)」「The Holy Women at the Sepulchre (聖墓の聖なる婦人)」「Archangel Michael Fighting the Antichrist (反キリストと戦う天使長ミカエル)」をオーケストラのために編曲。途中に3曲の「Prayer (祈り)」と終曲に「Amen(アーメン)」を追加し、全曲を通して宗教的高揚を図る音楽としています。「A Tapestry of Life (生のタペストリー)」は、大病を患ったラウタヴァーラが、奇跡的に回復した後に作曲した作品。「Stars Swarming (星が集合する)」「Halcyon Days (穏やかな日々)」「Sighs and Tears (ため息と涙)」「The Last Polonaise (最後のポロネーズ)」の4曲。2008年4月5日オークランド、ニュージーランド交響楽団がピエタリ・インキネンの指揮で初演。ニュージーランド・ヘラルド紙が、「妥協せず調性を使うことに関してラウラヴァーラに匹敵する作曲家は、稀だ」と評した作品です。

ODE 1167
(2CD)
\4000→¥3780
チャイコフスキー(1840-1893):
 バレエ「白鳥の湖」作品20 (全曲)
ロシア・ナショナル管弦楽団
ミハイル・プレトニョフ (指揮)

プレトニョフ&RNO ONDINEレーベル初登場! 刺激的で鮮烈な「白鳥の湖」

録音:2009年8月 モスクワ国立音楽院大ホール [制作・録音 ライナー・マイヤール]、142‘52

ピアニストのミハイル・プレトニョフがロシア・ナショナル管弦楽団(RNO)を創設したのは1990年でした。最初の録音はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。作品を深く洞察し、それを音に表現した演奏に対し、英グラモフォン誌のジョナサン・スウェインが、「ムラヴィンスキーの録音と肩を並べる最新の「悲愴」、レニングラード・フィルハーモニックに匹敵するオーケストラ、驚くほど見事にピアノから指揮台に移ってみせたプレトニョフ」(TheGrammophone 1992年1月号)と賛辞を呈しました。
2010年はオーケストラ創立20周年。プレトニョフ&RNOの記念すべきONDINEレーベル第1弾はロシア古典バレエの最高峰である「白鳥の湖」。
驚きと閃きに満ちたプレトニョフの音楽性がチャイコフスキーの華麗で美しい旋律を鮮やかに描き出しています。オケの持つ音色を魅力的に引き出すONDINEサウンドがRNOの特徴でもある力強さ繊細さのコントラストを際立たせています。

ODE 1157
\2000
マグヌス・リンドベリ(1958-):
 (1)グラフィーティー(Graffitti)(2009)
  〜混声合唱と管弦楽のための
 (3)太陽を見よ(Seht die Sonne) (2007)
  〜管弦楽のための
(1)ヘルシンキ室内合唱団
(1)(2)フィンランド放送交響楽団
サカリ・オラモ(指揮)

若き巨匠サカリ・オラモによる 現代フィランランドを代表する 作曲家マグヌス・リンドベリ ポンペイ遺跡の<らくがき>から着想

録音:(1)2009年5月23日 フィンランディアホール、(2)2008年9月4日-5日 文化の家 (ヘルシンキ、フィンランド)、[制作 (1)ラウラ・ヘイキンヘイモ、マルック・ヴェイヨンスオ  録音(1)ヤリ・ランタカウリオ、アンティ・ポホヨラ]、57’12

「店頭に出しておいた青銅の壺がなくなった。戻しにくれば、65セステルティウス。泥棒の居場所を教えてくれれば、20セステルティウスを払おう」「もうけは幸せ」「泥棒は外、善人は内」「なんとついてるオレ」「ここで二度ほど」。マグヌス・リンドベリの「グラフィーティー」は、ポンペイの遺跡に見つかった<らくがき>から63個をテクストに使った、演奏時間30分を越す合唱と管弦楽のための作品です。ストラヴィンスキー、ブリテン、オルフを連想させるスタイルの音楽で古代ローマの暮らしをしのぶ。ロンドンのサウスバンク・センター、フィンランド放送、ノルウェー音楽協議会の資金援助を受けたオスロ・フィルハーモニックの共同委嘱により作曲され、2009年フィンランド作曲家協会賞を受けました。「太陽を見よ」は、ベルリン・フィルハーモニーとサンフランシスコ交響楽団の委嘱作。シェーンベルクの「グレの歌」の終曲、冒頭の合唱に由来する題名をもつ、3楽章の管弦楽作品です。サイモン・ラトルの指揮によりベルリンで初演。リンドベリの近年の聴き手にフレンドリーなスタイルを代表する一作と言えそうです。


ORFEO

ORFEO 804101
\2600
ストラヴィンスキー:
 バレエ「火の鳥」全曲(1910年版)
 詩篇交響曲(1930)
バーミンガム市交響合唱団
サイモン・ハルジー(合唱指揮)
バーミンガム市交響楽団
アンドリス・ネルソンス(指)

2009年最新録音。俊英ネルソンス&手兵バーミンガム市響 若さと色彩感あふれるストラヴィンスキー、バレエ「火の鳥」全曲&「詩篇交響曲」

録音:2009年7月21、22日[詩篇交響曲] &7月26、 27日[火の鳥]バーミンガム、シンフォニー・ホール(セッション・ステレオ)。DDD、ステレオ、68’34”

ORFEOより快調にリリースを続けるネルソンス&手兵バーミンガム市響の第3弾はストラヴィンスキー。
同月28日のプロムスでも取り上げられた「火の鳥」は、バーミンガム市響にとって1987年のラトルとのセッション録音以来となるもの。ここでネルソンスはラトル盤と同じく1910年版を選択してじっくりと幻想的なドラマを描いてゆきます。かなり早めのテンポ設定が個性的な「序奏」以下、「王女たちのロンド」までは各パートをよく歌わせて美しさを目いっぱい引き出して酔わせると、こんどは「夜明け」を境になだれ込むように「カスチェイ王一味の凶悪な踊り」へ突入、絢爛たる「フィナーレ」までグイグイと引っ張る若々しい音楽づくりがたまらなく新鮮です。
カップリングの「詩篇交響曲」は、ヴァイオリン、ヴィオラとクラリネットが含まれない実験的ともいえる楽器編成がユニークな作品で、なかでも混声合唱の存在感は際立っています。その意味では、世界的な合唱指揮者ハルジーによって、1983年より25年以上にわたり鍛え上げられたバーミンガム市響合唱団の雄弁な表現力を確かめる絶好の内容となっています。

ORFEO 751101
\2600
ペーター・フォン・ヴィンター(1754-1825):
 ・七重奏曲op.10〜2つのヴァイオリン、クラリネット、
  2つのホルン、ヴィオラとチェロのための
 ・四重奏曲o.op.〜クラリネット、ヴァイオリン、
  ヴィオラとチェロのための
 ・八重奏曲o.op.〜ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、
  フルート、クラリネット、ファゴット、
  2つのホルンと任意指定のコントラバスのための
コンソルティウム・クラシクム
ディーター・クレッカー(Cl)

弦と木管とが理想的に溶け合うヴィンターの室内楽曲

録音:2006年9月10-15日ドイチュラント放送、室内楽ホール(セッション・ステレオ)[ドイチュラント放送の制作]。ステレオ、62’27”、DDD

クレッカーがふたたびヴィンターのめずらしい作品を発掘。「交響曲集、クラリネット協奏曲&アリア」(ORFEO.192031)以来、本作では円熟期に書かれた室内楽曲の数々を取り上げています。
今やすっかり忘れ去られてしまったヴィンターですが、マンハイム宮廷のオーケストラで神童とうたわれ、同世代のヴェーバーやシュポアにも一目置かれるほどの存在でした。かのベートーヴェンの七重奏曲が“弦と木管の組み合わせの理想的なサンプル” とみなされるようになっていた当時、ヴィンターがメロディと楽器の扱いで天賦の才能をみせていたのが、まさにこのジャンルでした。
いずれのナンバーでも美しいカンタービレが光るヴィンターの室内楽。長年の経験で抜群の腕前を聞かせるクレッカーらの演奏で聴くといっそう、巧みな器楽法がよくわかる仕組みとなっています。

ORFEO 760091
\2600
ワーグナー:
 「タンホイザー」
  ーこの素晴らしい広間,姫様!,全能の乙女よ,
  ヴォルフラム、聞いてくれ
 「ローエングリーン」
  ー暗い気持ちの日々に一人,甘美な歌が消え,遥かな国で
 「ワルキューレ」
  ー冬の嵐は過ぎ去り,あなたは春,おお甘美極まりない喜び,
  ジークムントと名乗り
ペトラ=マリア・シュニッツァー(S)
ペーター・ザイフェルト(T)
ウルフ・シルマー(指)
ミュンヘン放送交響楽団

麗しき夫唱婦唱! ザイフェルトとシュニッツァーの ワーグナー集! 指揮はシルマーだ!!

録音:2008年1月14−17日。(C 760 091 A)、DDD、81'27

おしどり歌手夫婦としてして知られるシュニッツァーとザイフェルト。話題になったバイロイト音楽祭での「ローエングリーン」をはじめ、夫婦共演のワーグナーはもはや名物。その二人が、「タンホイザー」、「ローエングリーン」、「ワルキューレ」のアリアと二重唱を録音。しかも指揮は日本でも人気の高いシルマー。
25分近い「ローエングリーン」の二重唱や、幕切れまでの15分強を収録した「ワルキューレ」第1幕は、思わず全曲が聞きたくなるほど。指揮者目当ての人も要注目です。

ORFEO 803091
\2600
R.シュトラウス:
 (1)「ばらの騎士」演奏会用組曲op. 59 AV 145
 (2)交響詩「英雄の生涯」Op.40
(1)(2)アンドリス・ネルソンス(指)
バーミンガム市交響楽団
(2)ローレンス・ジャクソン(Vn独奏)

2009年最新録音、俊英ネルソンス&手兵バーミンガム市響 豪奢なサウンドと 雄大なスケールで描くシュトラウス 「英雄の生涯」&「ばらの騎士」組曲

(1)録音:2009年5月28日バーミンガム、シンフォニー・ホール(セッション・ステレオ)、(2)録音:2009年6月22、24 & 27日バーミンガム、シンフォニー・ホール(ライヴ・ステレオ)、DDD、ステレオ、72’30”

★1978年生まれの俊英ネルソンスが、2008年9月より首席指揮者と音楽監督を兼任する手兵バーミンガム市響を振ったORFEO第2弾はシュトラウス。作曲者歿後60周年を迎えた2009年に、本拠バーミンガム・シンフォニー・ホールで行われた演奏会のライヴ録音による、「英雄の生涯」とセッション録音による「ばらの騎士」組曲を取り上げています。
ネルソンスは前作チャイコフスキーの第5交響曲(ORFEO780091)も旋律線をよく歌わせ起伏に富んだ音楽を聴かせていましたが、このシュトラウスでも若きカリスマの片鱗を窺わせるように完全に掌握したオケを鳴らし切って華麗な内容にふさわしい充実ぶり。「ばらの騎士」組曲もネルソンスの劇場での実績を裏付けるもので舞台が目に浮かぶようです。なお、ライヴによる「英雄の生涯」終演後には拍手が入ります。
★アンドリス・ネルソンス…1978年ラトヴィアのリガに生まれる。母はラトヴィアで初めての古楽アンサンブルを結成し、父は合唱指揮者、チェリスト、教師。
少年時代はトランペット奏者とバス=バリトン歌手として研鑽を積む。サンクト・ペテルブルクでアレクサンドル・ティトフに指揮を師事、また、ネーメ・ヤルヴィ、ヨルマ・パヌラのマスタークラスを受講。トランペット奏者としてオスロ・フィルに急遽出演した折に、同郷の指揮者マリス・ヤンソンスの目に留まり、2002年以来指揮を学ぶ。
2007年10月、サイモン・ラトルの25歳に次ぐ29歳の若さでバーミンガム市響の首席指揮者と第12代音楽監督に指名され、2008年9月より3年の任期で就任、現在に至る。
並行してコンサート、オペラハウスともに活躍の場を拡げており、ロイヤルコンセルトヘボウ管、チューリヒ・トーンハレ管、バイエルン放送響、シュターツカペレ・ベルリン、フランス国立管、ピッツバーグ響に登場しているほか、ウィーン国立歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、メトロポリタン・オペラ、バイロイト・オペラにも客演を果たしている。

ORFEO 764091
\2600
アイネム:
 ・「ダントンの死」管弦楽組曲Op.6a
 ・彷徨Op.21〜管弦楽のための
 ・ピアノ協奏曲Op.20
 ・夜曲Op.29〜管弦楽のための
 ・バレエ「メドゥーサ」Op.24からの組曲
コンスタンティン・リフシッツ(P)
コルネリウス・マイスター(指)
ウィーン放送交響楽団

2009年最新録音、リフシッツの弾くピアノ協奏曲 アイネム作品集

録音:2008年7月28日-8月1日ORFラジオクルトゥーアハウス、DDD、ステレオ、75’39”

オペラ「ダントンの死」で世界的名声を得た、オーストリアの作曲家アイネムの作品を最新録音で聴ける価値あるアルバムの登場です。
オーケストラ組曲「ダントンの死」は、オペラのエッセンスを4楽章形式の交響曲に編み直した内容。モーツァルト生誕200年の1956年に、ドナウエッシンゲン音楽祭のためにバーデン=バーデンの南西ドイツ放送の委嘱で書かれた「彷徨」は、「魔笛」のパパゲーノのアリア「可愛い娘か、女房がいれば」にもとづくもの。ジャズとダンス・ミュージックとの文体のつながりをみごとに打ち立てて、アイネムが新境地を開いたピアノ協奏曲は、さりげなく超絶技巧を要する難曲。ソリストを務めるのは名手リフシッツ。本アルバム屈指の聴きものです。


POLYMNIE

POL 550162
\2300
ジョルジュ・オンスロー(1784-+1853):
 ピアノ五重奏曲Op.70
 弦楽五重奏曲Op.38「狩り」
フランソワ・ジョエル・ティオリエ(Pf)
アンサンブル・モンソロ

世界初録音!オンスローのピアノ五重奏曲!

DDD、55’42、日本語解説付

最近、録音が増えてきたオンスローは交響曲の劇的な開始がベートーヴェンに似ているためか、「フランスのベートーヴェン」と呼ばれています。狩猟の際の事故がもとで聴力を失ったことも、そう呼ばれる原因かもしれません。「狩り」はその事故を描いた作品で、「痛み」「発熱と錯乱」「回復期」「治癒」の楽章からなっています。


PREISER

ウィーン生まれのピアニスト、シュテファン・ヴラダーがアーティスティック・ディレクターを務める、PREISERの新しいシリーズ“クラシック・コレクション”。
第1弾として、ヴラダーのアルバムが3タイトル同時リリースされます。2009年最新録音のハイドンと、プロコフィエフとスクリャービンを収めたロシアものの2タイトルに加え、このたび初めてインターナショナル・リリースされるJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」というラインナップです。巨匠の道を着実に歩むヴラダーの近況を知るピアノ・ファン注目の内容といえるでしょう。
なお、今後はシリーズを通じて、名の通ったアーティストだけでなく、若き才能ゆたかな音楽家も発掘してゆくとのことですので、期待が高まります。

シュテファン・ヴラダー…1965年ウィーン生まれのピアニスト。6歳でピアノのレッスンを始める。1973年よりウィーン国立音楽大学で、レナーテ・クラマー=プライゼンハマー、ハンス・ペーターマンドルに師事する。ルドルフ・ハイドナー・ピアノ・コンクールで第1位ほか、オーストリア国内のピアノ・コンクールで数多くの賞を獲得したのち、1985年にウィーン国際ベートーヴェン・コンクールで第1位。以後、ピアニストとして世界的に活躍するほか、近年は指揮者としても精力的に活動しており、2002年よりグラーツ管弦楽団の首席指揮者、2008年よりウィーン室内管弦楽団の首席指揮者を務めている。
1999年にウィーン国立音楽大学の教授に任命され、2009年にオーストリア共和国より、有功栄誉金章星付を受勲される。

PRCD 90770
\2300
ハイドン:
 ピアノ・ソナタ第23番(旧第38番)ヘ長調Hob.XVI-23
 ピアノ・ソナタ第50番(旧第60番)ハ長調Hob.XVI-50
 アンダンテと変奏曲ヘ短調Hob.XVII-6
 ピアノ・ソナタ第52番(旧第62番)変ホ長調Hob.XVI-52
シュテファン・ヴラダー(P)

2009年最新録音 進境著しいヴラダーのハイドン

録音:2009年3月ウィーン、カジノ・バウムガルテン、プライザー・レコーズ・スタジオ(セッション・ステレオ)。60’56”

ハイドン歿後200周年のアニヴァーサリーにあわせた2009年の録音。有名な変奏曲に加えて、初期の第23番と、最後に書かれた3曲のうちのふたつ、音域も拡大して立体的で壮大な第50番と、多彩で大胆な転調や斬新な和声の扱いで華麗な第52番のソナタを収めています。
充実のヴラダーは、粒立ちのよい美しい音色とたしかなテクニックで、ハイドンによる個性的なピアノ曲の魅力を余さず伝えます。録音も優秀です。

PRCD 90769
\2300
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番イ長調Op.82「戦争ソナタ」
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番変ロ長調Op.83「戦争ソナタ」
スクリャービン:ピアノ・ソナタ第2番嬰ト短調Op.19「幻想ソナタ」
シュテファン・ヴラダー(P)

類希なるヴィルトゥオージティを披瀝 ヴラダーのプロコフィエフ&スクリャービン

録音:2009年3月ウィーン、カジノ・バウムガルテン、プライザー・レコーズ・スタジオ(セッション・ステレオ)

ヴラダーがロシアものを取り上げた注目のアルバム。プロコフィエフにスクリャービン、いずれもピアノの名手が書いた内容は、なにより強靭なテクニックと破壊力を要する難曲ばかり。ゆたかな詩情を漂わせつつ、ヴラダーがヴィルトゥオーゾぶりを遺憾なく発揮しています。優秀録音。

PRCD 90771
\2300
J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988 シュテファン・ヴラダー(P)

レコード芸術特選の名盤、 ヴラダーの「ゴルトベルク」

録音:1996年12月9-11日オーストリア、アーバーゼー、聖コンラート教会(セッション・ステレオ)。DDD、74’29”

ヴラダーの真価を広く世に知らしめた代表的なアルバム。このレコーディングは1999年にカメラータより国内発売されたものと同一の内容で、その完成度の高さから初出時にはレコード芸術誌で特選を獲得したことでも知られています。ヴラダーの理知的なピアノがJ.S.バッハの途方もない音楽世界へ誘います。


PROFIL

PH 07020
(2CD)
\4800
ハイドン:「四季」 ルース・ジーザク(S ハンネ)
ロバート・ギャンビル(T ルーカス)
アルフレート・ムフ(Bs ジーモン)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)
バイエルン放送交響楽団,
バイエルン放送合唱団

サヴァリッシュとバイエルン放送交響楽団、ライヴ! ハイドンの「四季」、初出!

録音:1994年7月31日,ディーセン・アム・アンマーゼー,マリー修道院。DDD、129'19

サヴァリッシュの貴重なライヴが初登場!!1994年に、バイエルン州最南部の湖畔の町、ディーセン・アム・アンマーゼーの修道院で行われたハイドンの「四季」です。70歳のサヴァリッシュは円熟の極みにあり、しかも相手が優秀なバイエルン放送交響楽団、合唱団ということから、大変に充実しています。加えて湖畔の美しい町ディーセン・アム・アンマーゼーに18世紀に建築されたバロック様式の修道院での演奏とあって、コンサートホールとは違った雰囲気が音からも伝わってきます。当時国際的名声を急速に高めていたジーザク、ヘルデンテノールに転向する直前のギャンビル、そして当時45歳のムフの手ごたえのある歌と、歌手も充実。サヴァリッシュとハイドンはいかにも合いそうなのに、録音は少なく、ことに巨匠になってからの録音はほぼ皆無。その点でも貴重な録音の登場です。

PH 10005
\2400
(1)ザデラツキー:
 子守歌/暴風/マンドリン/わが光/怠け者と雄猫/
 オオオニバス/中国のバガテル/占い/10分の1
(2)ルリエ:
 2つの子守歌(アフマートワ詩)/
 ギリシャ歌曲集(全12曲)(サッフォー詩、イワノフ露訳)/
 ロザリオ(全5曲)(アフマートワ詩)/日本組曲(全4曲)
(3)ショスタコーヴィチ:日本の詩による6つのロマンス Op.21(全6曲)
フェレーナ・ライン(Sop)、
ヤーシャ・ネムツォフ(Pf)
(全曲ロシア語歌唱)

ロシア・アバンギャルドの未来的な「日本組曲」、待望の登場

DDD、74’55”

ロシア・アバンギャルドの旗手、ルリエの奇作「日本組曲」がついに日の目を見ました。19世紀末から革命までの「銀の時代」と呼ばれたロシアの芸術界には、ジャポニスムが流行し、ことに文学で俳句や短歌がロシア語訳され、当時の作家たちに影響を与えました。1915年に作曲されたルリエの「日本組曲」もロシア語訳された和歌に基づき、「蝉」「桜」「愛」「春」と題された短い4作から成り、典型的なアヴァンギャルドの未来的な音楽を付けています。その15年後にショスタコーヴィチがやはりロシア語訳された和歌に基づいて作曲した歌曲集と聴き比べるのも興味津々。また、ルリエが恋人だった大詩人アンナ・アフマートワの詩に作曲したものも超貴重。さらにスターリンの暗黒政治により人生を台無しにされた作曲家フセヴォロド・ザデラツキー(1891-1953)の歌曲集が初登場。碩学ネムツォフの頭の下がる仕事ぶりに驚嘆のアルバムです。

PH 10027
\2400
モスクワ・ジプシーの調べ
 (1)ヴィソツキー:
  川に沿って/花は萎んだ/
  ワルラモフの「赤いサラファン」(ワルツ仕立て)/
  アリャビエフの「うぐいす」による変奏曲/
  ロシア民謡「果実園の梨が好き」による変奏曲/ロシア民謡メドレー
 (2)ワルラモフ:赤いサラファン/暗いうちに彼女を起こさないで
 (3)アリャビエフ:うぐいす
 (4)カーシン:鳩は谷底へ飛ぶ/君よ、美しき乙女ほか
タリスマン
[エティエンヌ・アベラン(Vn)、
 アン・ハーレイ(Sop)、
 ワジム・コルパコフ、
 オレグ・チモフェーエフ (7弦ギター)]

しっとりした叙情が満喫できる ロシア・ギターとロマンスの世界

DDD、60’47”

ロシア音楽らしい響きを特徴付ける重要な楽器が7弦ギター。ラテン諸国とは異なるしっとりと哀愁に満ちた音色が魅力です。その名手だったミハイル・ヴィソツキー (1791-1837)の作品を中心に、ロシアおよびモスクワのジプシー歌謡を集めています。演じるはオレグ・チモフェーエフ率いる楽団タリスマン。
ロシア・ロマンスの世界にひたれます。

PH 08003
\2400→¥2190

メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品集
 (1)チェロソナタ第1番変ロ長調 Op.45
 (2)同第2番ニ長調 Op.58
 (3)協奏変奏曲 Op.17
 (4)無言歌 Op.109
 (5)アルブムブラット Op.117
 (6)無言歌より「甘い思い出」「ヴェネツィアの舟歌第2番」
  「五月のそよ風」「浮雲」「ヴェネツィアの舟歌第3番」「春の歌」
ダヴィド・ゲリンガス(Pf)、
イアン・ファウンテン(Pf)

ゲリンガス入魂。 爽やかな歌に満ちたメンデルスゾーンのチェロ曲。

DDD、72’29”

世に美しいチェロ曲はあまたありますが、メンデルスゾーンのチェロソナタは驚くべき美しい歌にあふれています。それも爽やかの極み、聴いていてちょっと幸せになります。ゲリンガスの落ち着いた演奏も曲調にぴったり。ファウンテンの精巧なピアノもメンデルスゾーンならではの華やかさを増してくれます。

PH 10030
\2400
アントン・フェルディナント・ティッツ(1742-1810):
 3つの弦楽四重奏曲集(1808)より第3番変ホ長調
 6つの弦楽四重奏曲集(1781)より第2番イ長調
 3つの弦楽四重奏曲集(1808)より第2番変ロ長調
 6つの弦楽四重奏曲集(1781)より第1番ハ長調
ホフマイスター四重奏団(オリジナル楽器使用)
クリストフ・ハイデマン、
ウッラ・ブンディース(Vn)
アイノ・ヒルデブラント(Va)
マルティン・ゼーマン(Vc)

カルテット愛好家注目のシリーズ完結篇 ティッツの弦楽四重奏曲集

録音:2009年8月ベルリン、グリューネヴァルト教会(セッション)。DDD、67’27”

前2作(PH06032、PH09046)が好評の、ティッツ作による弦楽四重奏曲集の完結篇。ロシアのサンクトペテルブルクの宮廷楽団のメンバーとして活躍した経歴から、ティッツのカルテットは、ロシア民謡の引用などロシアのローカル色が顕著な点も魅力。本アルバム収録分では、様式上、変奏曲のスタイルによる第1楽章をもつイ長調と、中間楽章にロマンスを置く変ロ長調とがともに3楽章形式で、変ホ長調が急−急−緩−急の4楽章形式、アレグロ−ロンドの2楽章形式となっています。
ここでのオリジナル楽器使用による演奏は、第1ヴァイオリンを曲によって交替しているのも特徴で、変ホ長調とハ長調では、ハイデマンが、イ長調と変ロ長調ではブンディースが、それぞれ務めています。

PH 09016
\2400
18世紀のギター音楽
 (1)カルッリ:ギターソナタ ハ長調 Op.56
 (2)ハイドン(ヴットケ編):
  ギター協奏曲ニ長調(弦楽四重奏曲 Op.2の2より)
 (3)ソル:グランド・ソロ Op.1418世紀のギター音楽
フリーデマン・ヴットケ(Guit)、
イーゴリ・ジューコフ(指)
新モスクワ室内管②

要注目! ハイドンのギター協奏曲登場。

DDD、45’00”

シュトゥットガルト音楽院出身のドイツ人ギタリスト・ヴットケ。バルエコ、ジョン・ウィリアムス、アンヘル・ロメロらのマスタークラスを受けた輝かしい経歴を誇ります。自身の編曲によるハイドンの協奏曲が注目。Op.2の2の弦楽四重奏曲による編曲ですが、ハイドンにこんな協奏曲があったと嬉しくなってしまいます。ロシアの大ピアニスト、ジューコフの指揮も見ものです。

PH 10011
\2400
ヒルデガルト・フォン・ビンゲン:
 デンデルモンドの写本よりマリアの歌
  (1)アヴェ・マリア/(2)おお光り輝く御母/
  (3)おお最も素晴しき宝石/(4)今日開かれた/
  (5)女ゆえに/(6)汝が先に来た時他
   全12曲
ヨハネス・バーフマンス・ゲシュル(指)
アンサンブル・メディアトリックス

幻視もした中世ドイツの女性作曲家ビンゲン作品集

DDD、55’ 19”

中世ドイツの女性作曲家にして神秘家だったヒルデガルト・フォン・ビンゲン (1098-1179)の作品集。素朴ながら聖らかな女声合唱に心洗われます。

PH 10002
\2400→¥2190
「ハイドン:ピアノ・ソナタ集 / エフゲニー・コロリオフ」
 ソナタ第35番ハ長調Hob.XVI-35
 ソナタ第44番ト短調Hob.XVI-44
 ソナタ第34番ホ短調Hob.XVI-34
 ソナタ第48番ハ長調Hob.XVI-48
 ソナタ第52番変ホ長調Hob.XVI-52
 ソナタ 変ホ長調Hob.deestより第2楽章アンダンテ
エフゲニー・コロリオフ(P)

2009年歿後200周年アニヴァーサリー最高の収穫 コロリオフが弾くハイドンのソナタ集

録音:2009年2月16-20日シュトゥットガルト、SWR室内楽スタジオ(ステレオ・セッション)[SWRとの共同制作]、DDD、ステレオ、79’ 15”

名手コロリオフ(1949年生まれ)が還暦を迎えた2009年に、同じく歿後200周年のアニヴァーサリーを迎えたハイドンのソナタをレコーディング。
有名な変奏曲ヘ短調と3つのソナタを収めた前作(PH04060)に次ぐ第2弾は、最後の3曲のうちのひとつで、ハイドンが「大ソナタ」と呼んだ傑作第52番、ブライトコプフ用に改訂を施した第44番と第34番など、1771年から1794年までに書かれたソナタ5曲を収録しています。
ネイガウス、ユージナ、オボーリンらに師事して、ロシア・ピアニズムの流れを汲むコロリオフといえば、軒並み高評価を獲得しているJ.S.バッハがまず挙げられますが、あたたかい感触と清潔感が印象的なハイドンも絶品。さらに、なまなましく鮮度抜群の優秀録音が内容をいっそう引き立てます。

PH 09064
\2400
ヴィータウタス・ラウルシャス:
 (1)ディスコルソ・コンチタート (2003)
  〜チェロと管弦楽のための
 (2)コンチェルト・ディ・コルデ (2005)
  〜2本のチェロのための
 (3)マドリガーレ・ストルメンターレ (2009)
  〜クラリネット、チェロ、ピアノのための
 (4)コンチェルト・ダ・カメラ (2007)
  〜チェロとチェロアンサンブルのための
ダヴィド・ゲリンガス(Vc)、
ギンタラス・リンキャヴィチュス(指)
リトアニア国立響(1)、
ヴィータウタス・ソンデツキス(Vc)(2)、
アルギルダス・ブドリース (Cl)(3)、
ピャトラス・ゲニューシャス (Pf)(3)、
ロベルタス・シャルヴェニカス(指)
アルモナス・チェロアンサンブル(4)

リトアニア作曲界の長老の強烈な色彩に満ちた音楽

DDD、58’44”

リトアニア出身のゲリンガスは、同時代の故郷の作曲家たちに新作を多数委嘱するなど積極的に紹介しています。ヴィータウタス・ラウルシャス (1930-)はリトアニア作曲家同盟の議長を務める長老作曲家。ソ連時代にはカンディンスキーの絵画を思わす強烈な色彩の急進的作風でならしましたが、近年はロマンティックな要素も感じさせる温和かつ感情的へと変化しました。これら最近作をゲリンガスの至芸で聴けるのは本当に贅沢と申せましょう。


RCO LIVE

RCO 10001
(2SACD HYBRID)
特別価格
\3400→¥3090
ドヴォルザーク:
 レクィエム 変ロ短調Op.89, B 165(1890)*
 交響曲第8番ト長調Op.88(1889)
マリス・ヤンソンス(指)
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
クラッシミラ・ストヤノヴァ(S)*
藤村実穂子(A)*
クラウス・フロリアン・フォークト(T)*
トーマス・クヴァストホフ(Bs)*
ウィーン楽友協会合唱団*

ヤンソンス&コンセルトへボウによる ドヴォルザーク ウィーン楽友協会合唱団 創設150周年記念シリーズのレクィエム きわめつけのナンバー、第8交響曲

[Disc 1 & Disc 2 Track 1-3]録音:2009年2月5日、6日アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)、[Disc 2 Track 5-8]録音:2007年12月19、20、21、23、25日&2008年10月23日アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ) *Disc 2 Track 4と9は拍手。DSD5.0、マルチチャンネルステレオ

2010年秋に予定される4度目の来日公演がはやくも大きな話題を集めるヤンソンス率いるロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団。看板コンビによる2010年最初のリリースはドヴォルザーク。曲目・演奏・録音と三拍子揃って空前の大ヒットを記録したRCO Live第1弾「新世界より」(RCO04002) 以来となるプログラムは、最盛期の傑作ふたつ、交響曲第8番とレクィエムという豪華な組み合わせです。
【ウィーン楽友協会合唱団創設150周年記念公演のレクィエム】
たいへん信仰の厚いクリスチャンであったドヴォルザークが遺した唯一のレクィエムは、2部構成、全13曲からなる大曲で、編成上4人のソリストと混声合唱を擁する点が共通するスターバト・マーテルと並んで2大宗教曲に位置付けられています。
ある意味、特別な作品にふさわしく、ここでコーラスにはゲストとしてウィーン楽友協会合唱団が迎えられていますが、ヤンソンス指揮のもとRCOとの共演によるドヴォルザークのレクィエムのシリーズは、2008/09年のシーズンを通してウィーン楽友協会合唱団によって、その創設150周年を祝う記念事業のひとつとして行なわれたものです。ちなみに、レコーディングが行なわれた2月5日、6日のアムステルダムでの公演に引き続いて、11日と12日にも同じキャストによりウィーンのムジークフェラインでレクィエムを演奏しています。
【ヤンソンス初の注目レパートリー】
ヤンソンスはショスタコーヴィチのオペラ「ムツェンスク群のマクベス夫人」をリリースするなど、近年、声楽曲やオペラに力を入れ、来日時のインタビューでも今後いっそうこうしたジャンルへの夢を熱く語っていましたが、ドヴォルザークのレクィエムというあらたな取り組みはまさにそうした志向を裏付けるものといえるでしょう。
「最高水準の出来ばえのものしか出さない」と自信をもって言い切るヤンソンスだけに、ドヴォルザークのレクィエムも、クヴァストホフといったソリストの魅力も併せて、十分な期待にこたえてくれる内容とおもわれます。
【充実のラインナップ。RCOによる第8交響曲のディスコグラフィ】
いっぽう、レクィエムとは創作時期を相前後する第8交響曲は、名門RCOにとって屈指の録音歴を誇るレパートリー。これまでにRCOは、1963年にハイティンクとセッション録音、1970年にアンチェルとライヴ録音、1978年にコリン・デイヴィスとセッション録音、1990年にジュリーニとライヴ録音、1998年にはアーノンクールとライヴで録音しています。
【ヤンソンスのきわめつけドヴォルザーク第8番】
意欲的な初レパートリーのレクィエムに対して、第8交響曲はファンの間ではヤンソンスの十八番としておなじみです。実演における心臓が破裂しそうなテンションの高さでは、2000年11月のベルリン・フィルとの来日公演での度肝を抜く快演は語り草となっているほど。もちろんヤンソンスはRCOとも実演で頻繁に取り上げており、第8交響曲を前回2008年のアジア・ツアーでもやはり、11月5日の北京、8日の上海、10日のサントリーホール、14日の横浜みなとみらい、15日の京都コンサートホールでの公演曲目に組んでいました。
RCO弦楽セクションの真骨頂というべき、流麗きわまりない第3楽章。そしていつ聴いても手に汗握るフィナーレ。ヤンソンスは第8交響曲の収録にあたり、前作「新世界より」の録音を終えた時点の早い段階からRCOに決めて万全の準備を重ねてきたことをうかがわせます。ヤンソンスが1992年におこなったオスロ・フィルとのセッション録音との比較では、すべての楽章で演奏時間が長くなる傾向にあることからも、ここではスケールもパワーアップ、じっくりと旋律も歌い込まれているのは、まず間違いないところでしょう。
ヤンソンスとRCOによるドヴォルザークの第8交響曲こそ、まさしくレーベルが当初より掲げる「ライセンス・トゥー・スリル」そのもの。すなわち、ゾクゾクするような興奮をきっとお約束いたします、というキャッチフレーズをダイレクトに届けてくれるにちがいありません。なお、両曲とも終演後に拍手が入ります。

=RCOの「ドヴォルザークの交響曲第8番」トラック・タイム=
[ヤンソンス / 2007, 2008年ライヴ] I.9’56”+II.10’34”+III.6’34”+IV.10’17”=TT.37’21”
[アーノンクール / 1998年ライヴ] I.10’47”+II.10’02”+III.6’09”+IV.9’31”=TT.36’29”
[ジュリーニ / 1990年ライヴ] I.11’17”+II.11’38”+III.7’17”+IV.11’34”=TT.41’46”
[コリン・デイヴィス / 1978年] I.9’40”+II.11’07”+III.6’33”+IV.9’42”=TT.37’02”
[ハイティンク / 1963年] I.9’45”+II.10’01”+III.6’11”+IV.9’18”=TT.35’15”
[アンチェル / 1970年ライヴ] I.9’46”+II.9’44”+III.6’21”+IV.9’40”=TT.35’31”
*[ヤンソンス&オスロ・フィル / 1992年] I.9’38”+II.10’55”+III.6’14”+IV.9’54”=TT.36’41”


SIMAX

PSC 1311
\2500
ヤルマル・ボルグストレム(1864-1925):管弦楽作品集
 交響詩「ゲツセマアネのイエス」 作品14 (1904)
 交響詩「死者の夜」 作品16 (1905)
  (ピアノ、弦楽オーケストラ、トランペットとタムタムのための)
 ヴァイオリン協奏曲 ト長調 作品25 (1914)
ニルス・アンデシュ・モッテンセン(P)
ユーナス・ボートストラン(Vn)
ノルランドオペラ交響楽団
テリエ・ボイェ・ハンセン(指)

光と影の交差するボルグストレムの音楽

録音:2008年6月9日-13日 ノルランドオペラ (ウメオー、スウェーデン) [制作 ヨルン・ペーデシェン、録音 ジェフ・マイルズ]。66’46

ヤルマル・ボルグストレムはクリスチャニア(現オスロ)生まれ。ヨハン・セルメルの音楽に強い印象を受けたボルグストレムは、スヴェンセン、L・M・リンデマン、 オーレ・オルセンらに学んだ後、ライプツィヒやベルリンに留学しました。1903年に帰国してからは、作曲家、教育者、批評家として活動、二十世紀初頭 のクリスチャニアの文化をリードするひとりになりました。ボルグストレムの作品は第二次世界大戦後、50年以上にわたって忘れられてしまっていました。そ して新しい世紀を迎えるころからふたたび演奏されるようになります。『新約聖書』に基づく「ゲツセマアネのイエス」と寓話風の物語を背景にした「死者の夜」 の2曲の交響詩、明るい気分と活気にみちたヴァイオリン協奏曲が収録されました。

PSC 1295
\2500→¥2290
ウジェーヌ・イザイ(1858-1931)/ トール・ヨハン・ボーエン版:
 弦楽のための三重奏曲集
  2つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲
  弦楽三重奏曲第1番「シメイ」
  弦楽三重奏曲第2番「バラード」
トール・ヨハン・ボーエン(Vn)
アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn)
アーレ・サンバッケン(Va)
ジュリエット・ジョプリング(Va)
ヨハンネス・マッテンス(Vc)

世界初録音イザイ弦楽三重奏 オスロは教会の宝庫! 抜群の音響で聴くイザイ

録音:2007年10月6日-8日、2008年3月29日-31日 リース教会 (オスロ)、[制作:トニー・ハリソン  録音:ジェフ・マイルズ]、69’56

ヴァイオリンのヴィルトゥーゾ、イザイの作品は、6つの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ (作品27) が知られます。そのイザイの室内楽作品に最近、注目が集まるようになってきました。
「2つのヴァイオリンとヴィオラのための三重奏曲」は、1914年から1916年、イザイが第一次世界大戦を避けてロンドンにいた時に初稿が書かれ、1917年から1925年にかけて改訂が行われました。完成までの11年間にイザイの美学は変化し、それがこの音楽に反映していると言われます。<1楽章の>弦楽三重奏曲「シメイ」は、「高度に独創的で、思わず釣り込まれてしまう音と色彩とテクスチュアの世界を示す……ドビュッシーとラヴェルを思い起こさせ……時として、初期のシェーベルクに似る……」。そう語ったクラッゲルードと彼のアンサンブルも録音した作品です。「バラード」のサブタイトルをもつ弦楽三重奏曲第2番は出版はされず、2008年2月24日になってトール・ヨハン・ボーエン、ジュリエット・ジョプリング、ヨハンネス・マッテンスのトリオによりノルウェー、オースの旧教会で初演されました。
このアルバムの作品は、作曲者の手稿譜を基に第1ヴァイオリンのボーエンが編纂した版により演奏されています。彼はブックレットのノーツも執筆。作曲の経緯と、イザイを知る音楽家たちの言葉も収められた貴重な資料です。
録音はオスロの教会で行われ、クラッゲルードのソナタ集を担当したトニー・ハリソンとジェフ・マイルズがイザイの音楽を素晴らしい音に収録しました。
録音のレファレンスにもできるディスクです。


SKARBO

DSK 3101
\2300
ニールセン:フルート協奏曲1926
ジョリヴェ:フルート協奏曲1949
イベール:フルート協奏曲1934
ケント・ケナン(1913-2003):夜の独白
イ・ソヨン(Fl)
金 昌国(指)
アンサンブル・オヴ・トーキョー

近代三大フルート協奏曲

55’42、日本語解説付

フルート界の巨匠、金 昌国の棒の元、韓国の誇る美形フルーティストが奏でる近、現代フルート協奏曲集。ケント・ケナンはアメリカの作曲家でプロコフィエフのフルートソナタをクラリネットとオケのために編曲もしている才人。2009年埼玉、キラリふじみでの録音。


SUPRAPHON

SU 4018
(4CD)
\6800→¥6190
ドヴォルザーク:ピアノ曲全集
[CD 1]
 影絵Op. 8 (B. 98)/
 2つのメヌエットOp. 28 (B. 58)/
 ドゥムカ ニ短調Op. 35 (B. 64)/
 主題と変奏 変イ長調Op. 36 (B. 65)/
 スコットランド舞曲集Op. 41 (B. 74)/
 2つのフリアントOp. 42 (B. 85)
[CD 2]
 8つのワルツOp. 54 (B. 101)/
 4つの牧歌 Op. 56 (B. 103)/
 モデラート イ長調 (B. 116)/
 アルブムブラット[全4曲] (B. 109)/
 ピアノ小品集 Op.52 (B. 110)
  [即興曲/間奏曲/ジグ/牧歌/
   アレグロ・モルト/行進曲のテンポで]
[CD 3]
 6つのマズルカ Op.56 (B. 111)/
 即興曲ニ短調 B. 129/
 ドゥムカ Op.12の1 (B. 136)/
 フリアント Op.12の2 (B. 137)/
 ユモレスク 嬰ヘ長調 (B. 138)/
 組曲イ長調 Op.98[全5曲]/
 2つの小品 B.188[子守歌/奇想曲]
[CD 4]
 8つのユモレスク Op.101 (B. 187) /
 詩的な音画 OP.85 (B. 161)
  [夜の道/戯れ/古城でにて/春の歌/
   農夫のバラード/思い出/フリアント/
   妖魔の踊り/セレナード/バッカナール/
   おしゃべり/英雄の墓前で/聖なる山にて]
ラドスラフ・クヴァピル(P)

ピアノ・ファン必聴。お待たせしました。 ありそうでない ドヴォルザークのピアノ独奏曲全集

録音:1967-1970年プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(セッション)、ステレオ、4゜42’ 07”

ドヴォルザークは弦楽器の演奏が得意ではありましたが、しばしば自作の室内楽作品のピアノ・パート受け持ったといわれます。実際彼にはCD4枚分に及ぶ独奏曲が残されていますが、有名な「ユモレスク」以外はかなりの通でも聴いたことがない珍品の領域に属すると申せましょう。そこに登場したのが待望の全集。ドヴォルザークのピアノ曲は、いわゆるヴィルトゥオーゾ的なものではないものの、職人的技法でまとめられているので、演奏は決して易しくありません。また個人的な心象を綴ったような曲種が多く、音楽的にもさすがドヴォルザークという深さがあります。それらをチェコのベテラン名手クヴァピルが弾いているのも嬉しい限り。こうして聴くと、何故知られていないのか不思議に思われるほど魅力的な作品が多いのに驚かされます。チェコの香りが部屋にあふれるひとときをお楽しみ下さい。

SU 4017
\2000→¥1790
「ホルン協奏曲集 / ラデク・バボラーク」
 フランティシェク・クサヴァー・ポコルニ(1729-1794):
  ホルン、ティンパニと弦楽のための協奏曲ニ長調
 アントニオ・ロゼッティ(1750頃-1792):
  ホルン協奏曲変ホ長調C49/K III:36
 ロゼッティ:ホルン協奏曲ニ短調C38/K III:43
 ジョヴァンニ・プント[ヤン・ヴァーツラフ・シュティヒ](1746-1803):
  ホルン協奏曲第5番ヘ長調
ラデク・バボラーク(Hrn)
プラハ室内管弦楽団
アントニーン・フラディル(コンサートマスター)

惚れ惚れする音色とテクニック 天才ホルン奏者バボラークの魅力が全開! 母国チェコの作曲家たちによる 技巧的ホルン協奏曲集

録音:2008年11月27&30日(セッション・チェコ放送との共同制作) プラハ、聖シモン&ユダ教会、DDD、ステレオ、73’ 16”

当代最高の天才ホルン吹きボボラークが、みずからのルーツにあたるボヘミア出身で、18世紀後半にヨーロッパを席巻する活躍をみせた作曲家たちのホルン協奏曲をレコーディング。ずばぬけたホルン奏者で、モーツァルトが管楽器のための協奏交響曲を書き、ベートーヴェンがホルン・ソナタを書いたことで有名なプント。愛娘ベアータがヴィルトゥオーゾ・ホルン奏者であったポコルニ。そして、ヴァラーシュタイン宮廷チャペルづきのチェコを代表するホルン奏者、ヨゼフ・ナーゲルやフランティシェク・ズヴェジナのために作曲したロゼッティ。時代を越えてかれらヴィルトゥオーゾたちと通じるバボラークの感性が呼び覚まされるのでしょう。やわらかくのびやかな天性の音色と完璧なテクニックがなんとも心地よく、ここまで魅力たっぷりに楽しませてくれるアルバムはめったにありません。超おススメです。


TEXICALLI

TEXCD 082
\2300
ミンナ・パディッラ:
 山のゆふぐれ、淡いくちづけへの想い、
 箏2003、初雪、イニコ、あまい言葉、
 かんじき、葉がくれ、ヴィリヤの歌
ミンナ・パディッラ(13弦筝、5弦カンテレ、Vo)
ミルヤ・マケラ(Vo,5弦カンテレ)
クリスティーナ・イルモネン(Fl,Perc,5弦カンテレ,Vo)
センニ・エスケリネン(カンテレ)
オッリ・カリ(Accordion,5弦カンテレ、Vo)
パシ・リュオッキネン(El-Gt,Cb,5弦カンテレ、Vo)

シベリウス・アカデミー・民族音楽部謹製 ヘルシンキ琴アンサンブル〜山のゆふぐれ

日本の13弦筝とフィンランドのカンテレ等を使い、小野小町、西行、芭蕉、一茶、子規といった日本の和歌、俳句に触発されて作曲されたクラシック+ワールド&フォークミュージックの不思議な音楽。北欧好きにはたまらない世界と申せましょう。

TEXCD 077
\2300
Vapaassa Tilassa
 (1)Bali、(2)Sylvesteri 、(3)Vapaassa Tilassa、
 (4)Paluu、(5)Sheridan、(6)Yli Siniviivan、
 (7)Menuetti ja Polska、(8)Are Polsa、
 (9)Kevaan Ensimmainen Tango、(10)Heini
ティモ・アラコティラ(Pf)
ヨハンナ・ユホラ(Accordion)
(2)(9)ペッカ・クーシスト(Vn)
(5)(6)ペトリ・ハカラ(Man)
(1)(8)アイリ・イコネン(Vo)
(3)(7)ヨウニ・ヤルヴェレ(Sax)
(5)(6)ロジャー・タルロート(Gt)

ペッカ・クーシストも参加 !!!

フィンランドの今の息吹を伝える、JAZZ & World & Classical music !


WAON RECORDS

WAONCD 160
\2300
ネオ・バロック〜融け合う時空
 (1)J.S.バッハ:ファンタジーと未完のフーガ ハ短調 BWV 906
  (パブロ・エスカンデにより完成
 (2)P.エスカンデ:パルティータ1番
  (序曲/間奏曲I/カプリッチョ/間奏曲II/
   グラウンド/間奏曲III/ジーグ)
 (3)W.A.モーツァルト、パブロ・エスカンデ*:組曲KV 399
  (序曲/アルマンド/クーラント/
   サラバンド*、ガヴォット*、ジーグ*)
 (4)P.エスカンデ:パルティータ2番
  (前奏曲/間奏曲I/ブルレスカ/間奏曲II/
   フーガ/間奏曲III/ジーグ)
三橋桜子
(チェンバロ/フレンチ
 タスカンモデル
 堀栄蔵製作(1992年))

新しいバロック!

録音:2009年9月

古楽に精通し、アルゼンチンの香りのする新しい音楽を創出するパブロ・エスカンデと、チェンバリスト三橋桜子の二人が協力して作り上げる新しいチェンバロ作品集です。ギリシャ旋法を用い、ネオバロックスタイルでエスカンデが作曲したパルティータ1番(2006)とパルティータ2番(2008)に加え、J.S.バッハの新しい試みを感じさせるハ短調のファンタジーとフーガの未完フーガをエスカンデがバッハの書法で完成、さらにめったに演奏されることのないモーツァルトの組曲KV 399の不完全な形式を、エスカンデがモーツァルトの書法に則り、補完。偉大な天才の残した曲の新しい姿とともに、現代に新生した新しいバロックをお楽しみいただけるアルバムです。
★エスカンデは、1971年アルゼンチン生まれの若手俊英作曲家。ビルスマや舘野泉親子らから委嘱を受けたり、自作で共演したりもしています。2007年アメリカアリエノール作曲コンクールにて名誉賞を受賞。2008年丹波の森国際音楽祭のシンボルアーティストに選ばれています。
★三橋桜子は、都立芸術高校ピアノ科を経て、東京芸術大学のチェンバロ科を卒業、ユトレヒト音楽院に留学しました。これまでにチェンバロを、鈴木雅明、シーベ・ヘンストラ、ピエール・アンタイ、アリーン・ジルベライシュ、通奏低音を多田逸郎、小島芳子、オルガンを早島万紀子の各氏に師事。1998年ブルージュ国際古楽コンクール、セミファイナリスト受賞。2000年京都・青山音楽賞受賞。2001年山梨古楽コンクール3位入賞(1位なし)。内外でソリストとして、通奏低音奏者として幅広く活躍しています。バッハでの蠢く半音階のうねりに呑み込まれそうになる、迫力の演奏。エスカンデ作品での絶妙な「間」を感じさせる演奏。三橋のマルチ奏者としてのセンスが光ります。

WAONCD 150
\2300
「お気に召すまま」
 (1)ジロラモ・フレスコバルディ(1583-1643):
  戦いのカプリッチォ
 (2)フレスコバルディ:フランドルの旋律に基づくカプリッチォ
 (3)アレッサンドロ・ポリエッティ(?-1683):
  カッコウのカウリッチェット
 (4)ポリエッティ:ロッシニョーロのカプリッチォ
 (5)ディートリヒ・ブクステフーデ(c1637-1707):
  ラ・カプリッチオーザ(BuxWV 250)
 (6)ニコラウス・アダム・シュトルンク(1640-1700):
  第一旋法のカプリッチォ
 (7)ゲオルク・ベーム(1661-1733):カプリッチォ ニ長調
 (8)ヨハン・ヨゼフ・フックス(1660-1741):
  カプリッチォ ト長調
 (9)W.F.バッハ(1710-1784):カプリッチォ ニ短調
 (10)J.S.バッハ(1685-1750):
  カプリッチォ 最愛の兄の旅立ちに寄せて(BWV 992)
寺村朋子(チェンバロ)

才気溢れる8人の作曲家のカプリッチォ集

録音:2009年5月

「カプリッチォ」と称するからには、楽曲構成であれ、書法や技法であれ、円杉術であれ、何か意表をつく点がみられなければなりません。このCDに収めれられた作品は、いかにも気楽そうに感じさせながら、徐々に核心に迫っていく奥深さをもた作品ばかりです。8人の作曲家は、いずれも当時は非常に高く評価されており、今日真価が問われてもよい音楽家ばかりです。彼らのように優れた音楽家が持つ着想の妙を紹介してくれる1枚です。

WAONCD 120
\2300
ベートーヴェン:61鍵の時代
 (1)ヴァイオリン・ソナタ第5番 へ長調 op.24「春」(1801)
 (2)ピアノ・ソナタ第1番 op.2-1 ヘ短調 (1795)
 (3)ピアノ・ソナタ第18番op.31-3 (1801/2)
上尾直毅(フォルテピアノ)、
荒木優子(ヴァイオリン)

録音:2008年9月

すでに多くのアンサンブルで、優れた通奏低音、鍵盤奏者として高い評価が定着している上尾直毅の実質的ソロ初アルバム。ウィーン式アクションを備えたフォルテピアノによるベートーヴェン。同様に高い評価を得ているヴァイオリニスト、荒木優子が、名曲「春」で共演。ベートーヴェンが31歳になるまでに書いた20曲のピアノ・ソナタは、音域が5オクターブ(61鍵)のフォルテピアノを駆使して書かれたものです。繊細なウィーン式アクションを備えたその楽器は、彼の創作を大いに手助けしました。このCDにはその時期の最初と最後にあたる作品が収められています。わずか7,8年の間にベートーヴェンの音楽が大きく変化したこと、彼がフォルテピアノにいかに大きな可能性を見出していたかを感じ取っていただけるでしょう。さらに、やはりその5オクターブの時期の最後の名曲、ヴァイオリン・ソナタ「春」も収録しました。ヴァイオリンに、OLCなどで活躍している荒木優子を迎えているのも注目です。

上尾直毅・・・東京藝術大学器楽科ピアノ専攻を卒業後、チェンバロを本格的に学び始める。在学時ピアノを辛島輝治氏に、チェンバロを山田貢、鈴木雅明、渡邊順生の各氏に師事。1992年第6回古楽コンクールで「通奏低音賞」を受賞。ヘレヴェッヘ指揮、デン・ハーグ王立音楽院の古楽オーケストラとベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を共演、たまたま客席にいたクルタークに絶賛される。レパートリーは、バロック音楽はいうまでもなく、中世ルネサンスから古典派ロマン派音楽まで、驚嘆すべき広範囲にわたっており、自らの感性と音楽史的観点とを融合させた独自の世界を展開させている。

荒木優子・・・桐朋女子高等学校音楽科を経て、1996年桐朋学園大学音楽学部ヴァイオリン科卒業。卒業演奏会に出演。1997年、桐朋学園オーケストラと共演。1998年同大学研究科修了。同年文化庁より派遣され、トルコ、イスラエルでのコンサートに出演。ヴァイオリンを辰巳明子氏に、バロックヴァイオリンを若松夏美氏に師事。 第45回全日本学生音楽コンクール奨励賞受賞。第10回川崎音楽賞コンクール第3位、第7回日本モーツァルトコンクール各入賞。第7回ザルツブルク国際モーツァルトコンクールディプロマ。 バッハ・コレギウム・ジャパンのコンサート、レコーディングに参加するなど、バロックヴァイオリン奏者としても活発に活動している。現在、桐朋オーケストラ・アカデミー並びに桐朋学園短期大学室内楽講座嘱託演奏員。


WERGO

WER 6716
\2400
ユン・イサン:作品集
 (1)コンチェルティーノ(アコーディオンと弦楽四重奏のための)
 (2)デュオ(チェロとアコーディオンのための)
 (3)インテルメッツォ(チェロとアコーディオンのための)
  ★世界初録音
 (4)ペッツォ・ファンタジオーゾ
  (バス声部と二つの楽器のための〜自由に)
シュテファン・フッソング(アコーディオン)
ミンゲ弦楽四重奏団
ユリウス・ベルガー(Vc)

鬼才アコーディン奏者、フッソング最新盤 世界初録音を含むユン・イサン作品集!

録音:2009年5月

鬼才アコーディオン奏者フッソングの新譜は、ユン・イサン作品集。アジアの舞踊の身振りや僧院での鳴りものを想起させるインテルメッツォは、静と動の絶妙なバランスで、聴き手に緊迫感を感じさせつつ、精神的な静けさをもたらす不思議な世界です。

WER 6851
\2400
「SPEECH SONGS」
 (1)ジョナサン・ハーヴィー:スピーチ・ソング
 (2)ビート・ファレル:レチタティーヴォ
 (3)ジョルジュ・アペルギス:バビル
 (4)チン・ウンスク:カンタトリックス・ソプラニカ
ムジークファブリーク
ペーター・ヴェール(Ob)、
ザロメ・カンマー(声)、
カール・ロスマン(Cl)、
アヌ・コムシ(S)、
デイヴィッド・コルディエール(C-T)他

声のような楽器、楽器のような声

音楽と言語とに共通の要素をいくつか挙げるといたしましょう。音楽におけるメロディーは、言語における連続性(言葉のつながり、連続性)といえるでしょう。
音楽におけるリズムとは、言語における音節の変わり目であるといえるでしょう。歌は、極めて大げさな語りであるといえるでしょう。ハーモニーとは、秩序立てて組み立てられた語りの層であるといえるでしょう。このCDに収められている作品は、歌と語りの中間に位置するスピーチ・ソングでございます。人間の声がもつ楽器の要素、楽器がもつ潜在的な声楽の要素が試され、探求されております。よく、楽器は声を模倣するなどと申しますが、ここに収められた作品はそれを一歩進めて、言葉を発している人間を模倣する楽器や、楽器のように機械的に語る人間が登場いたします。聴いていると声か楽器かわからなくなる瞬間がございます。早口で語っている人の声がクラリネットのように聴こえたりします。ちょっと新しい境地のCDと申せましょう。

WER 6852
\2400
(1)レベッカ・サウンダース:目に見える痕跡
(2)マウロ・ランツァ:vesperbild
(3)ニコラウス・A・フーバー:キャンバス上の音楽
(4)ベルント・アーロイス・ツィンマーマン:メタモルフォーゼ
ムジークファブリーク

今ここにあるもの、 そしてあったものを繋ぐ「痕跡」にまつわる音楽

痕跡とは非常に興味深いものであります。なぜなら、それは、もはやそこには存在しないものについて私たちに情報を発しているからであります。痕跡は、私たちに消失について語りかけています。痕跡とは、今起こっているものと起こったものの関係を描きます。痕跡は未知の世界の証拠であります。人はどのように痕跡を読み解くかを知らなくてはなりません。ここに収められた作品は、様々な痕跡、すなわち夢の記憶や様々な天体の痕跡を私たちに思い起こさせます。


ZIG ZAG TERRITOIRES

ZZT 100203
(2CD)
\4200
ショパン:ノクターン全集
CD1:
 2つのノクターンOp.48(第13&14番)L.デュペレ嬢に献呈
  1.ハ短調 2.嬰ヘ短調
 3つのノクターンOp.15(第4〜6番)F.ヒラーに献呈
  1.ヘ長調 2.嬰ヘ長調 3.ト短調
 2つのノクターンOp.27(第7.8番)アッポニー伯爵夫人に献呈
  1.嬰ハ短調 2.変ニ長調
 ノクターン第20番嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
 2つのノクターンOp.32(第9.10番)ビリング男爵夫人に献呈
  1.ロ長調 2.変イ長調
CD2:
 2つのノクターンOp.55(第15.16番)J.スターリング嬢に献呈
  1.ヘ短調 2.変ホ長調
 2つのノクターンOp.37(第11.12番)
  1.ト短調 2.ト長調
 3つのノクターンOp.9(第1〜3番)M.プレイエル夫人に献呈
  1.変ロ短調 2.変ホ長調 3.ロ長調
 ノクターン第19番ホ短調Op.72-1
 ノクターン ハ短調(遺作)
 2つのノクターン(第17.18番)R.deケンネリッツ嬢に献呈
フランソワ・シャプラン(P)

フランソワ・シャプランの美音で聴かせる全魂込めたノクターン集

録音:2009年9月21日、10月2日

フランスのピアニスト、フランソワ・シャプラン。以前リリースしたドビュッシー(PIERRE VERANY)やショパンの4つのバラード(Arion)で聴かせた抒情的で色彩豊かな演奏は本国フランスで注目を集めています。ショパン・イヤーを迎えた2010年に発売するのはノクターン全集。ショパンの柔らかく繊細な表現を最大限引き出すためにシャプランはヤマハ コンサートグランドピアノを選び、彼自身の理想の音楽を作り上げています。シャプランの自由な発想をノクターンに対する新しい試みとして表現。ショパンの少し気まぐれで親密な告白を、シャプランの抒情的でドラマティックな音楽、全魂を込めた演奏で感動的に聴かせてくれます。

ZZT 100102
\2600
シューベルト:即興曲全集
 (1)4つの即興曲 Op.90/D.899
 (2)4つの即興曲 Op.142/D.935
アレクセイ・リュビモフ(P)

奇才リュビモフによるシューベルト 2台のフォルテピアノを弾き分ける!

使用楽器:(1)1810年マティアス・ミュラー/エドウィン・ボインク修復)、(2)1830年ヨゼフ・シャンツ/エドウィン・ボインク修復)
録音:2009年7月13&14日ハーレム(オランダ)

ロシアのピアニストアレクセイ・リュビモフによるシューベルト即興曲全集。ジョン・ケージやテリー・ライリーなど現代音楽家のモスクワ初演を手がけるなど現代音楽の専門家として知られていましたが、古楽への取り組みにも積極的。オリジナル楽器による録音も行っており、ここでは2種類のフォルテピアノを用いています。宝石のような音の美しさは、楽器を熟知し一音一音考え抜かれた奏法は、この躍動的で流麗な即興曲にぴたりと合い、リュビモフならではノスタルジックな世界を作り出しています。

ZZT 091003
\2600
フーガの四重奏
 ハイドン:弦楽四重奏曲第35番ヘ短調Op20-5
 アルブレヒツベルガー:アダージョとフーガOp.24-4
 グレゴール・ヨゼフ・ヴェルナー:フーガ ト短調
 モーツァルト:フーガ KV405(J.S.バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集第2巻よりBWV871&876)
 グレゴール・ヨゼフ・ヴェルナー:フーガ ニ短調
 アルブレヒツベルガー:アダージョとフーガOp.21-4
 ハイドン:弦楽四重奏曲第32番ハ長調Op.20-2
リンコントロ四重奏団

録音:2009年6月15-19日

フーガにまつわる弦楽四重奏曲を集めた面白い1枚。モーツァルトのフーガとハイドンのフーガに特徴のある弦楽四重奏曲、そして同時代の作曲家ヴェルナーとアルブレヒツベルガーの作品を収録。フーガ技法はウィーン国立図書館で特別のセクションが設けられ、当時オーストリア皇帝ヨーゼフ2世が非常に喜んだ形式。演奏はピリオド楽器によるカルテット、リンコントロ弦楽四重奏団。テクスチュアが際立ち、音楽の魅力を引き出す彼らの演奏で凝ったアルバム・コンセプトをより楽しむことができます。

ZZT 2100104
\1800
ベートーヴェン:
 (1)交響曲第5番 Op.67、(2)交響曲第4番 Op.60
アニマ・エテルナ
ジョス・ファン・インマゼール(指揮) 

インマゼールが確立したベートーヴェン像 反響を呼んだ全集から 5番「運命」&4番を単独リリース!

(1)2007年12月20-21日(2)2005年12月10-12日 ブリュージュ、コンセルトヘボウ、(ピッチA=440Hz)、62'23"

話題を呼んだオリジナル楽器によるベートーヴェン交響曲全集&序曲集(KDC.5044)。ZigZagレーベルのお買い得シリーズ、ゼブラ・コレクションからSym.5&4のみの分売。古楽オケ最高水準を誇るアニマ・エテルナの洗練されたサウンドに驚かされたリスナーも多いでしょう。インマゼールの綿密な調査・研究により、ベートーヴェンの意図した演奏を可能な限り再現し、新たなベートーヴェン像を作り出しています。新鮮な音色で解放された音楽を生み出した名演「運命」、軽妙なリズムを際立たせたエネルギッシュな4番。インマゼールとアニマ・エテルナのただならぬ研究の成果がひしひしと伝わってくる1枚です。






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