アリアCD 新店舗へようこそ

新店舗トップページへ

お買い物の方法  
ページ内の商品チェック・ボックスをクリックし、最後に 「かごに入れる」ボタンを押してください(enterキーを押してもかまいません)。
新店内のほかのページのお買い物がありましたら、そちらもすませ、最後に「注文フォームへ」ボタンを押して注文フォームで注文を確定してください。
(チェック内容を変更したら、必ずもう一度「かごに入れる」ボタンをクリックしてください。変更内容がかごに反映されませんので)

注文フォームへ

第52号マイナー・レーベル新録音新譜(1)



2L

2L 068SABD
(SACD+
Blu-ray (audio track only))
¥4000
トロンハイム・ソロイスツ in folk style 〜民謡の調子で〜
 グリーグ:
  組曲「ホルベアの時代から」作品 40、
  2 つのノルウェーの旋律 作品 63、
  民謡の調子で、牛寄せの歌と農夫の踊り
 エミリア・アムペル / ヨハンネス・レオナルド・ルステン編:
  ニッケルハルパと弦楽オーケストラのための民謡組曲「短縮」
   【カプテーン・カプシュール、オーレポルスカ、
    バルカンポルスカ、おばあちゃんへ、バムボダンス】
 イェルムン・ラーシェン:
  フィドルと弦楽オーケストラのための民謡組曲「卒業証書」
   【トラッド、アーベルヴァール、クラムビュポルカ】
エミリア・アムペル(ニッケルハルパ)
イェルムン・ラーシェン (フィドル)
トロンハイム・ソロイスツ
ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn、コンサートマスター)
オイヴィン・ギムセ(Vc、音楽監督)
すばらしくリアルで美しい録音 民俗楽器ニッケルハルパ、フィドルを加え、トロンハイム・ソロイスツが野性の自然と北欧の光を表現

録音:2009年9月12-15日 セルビュ教会 (セルビュ、ノルウェー) 制作・録音:モッテン・リンドベ ルク、(5.1 surround/stereo) + Blu-ray (audio track only)、57’34

トロンハイム・ソロイスツは、1988 年、トロンハイム音楽院で弦楽器を学ぶ学生たちにコンサート経験の場を与えるためビャルネ・フィスクムか創設したアンサンブル。現在は世界各国で経験を重ねノルウェーを代表する室内オーケストラのひとつに挙げられるまでになりました。ノルウェーのスペルマン賞の最優秀クラシカル CD を受賞した、マリアンネ・トゥーシェンがソロを弾くモーツァルトのヴァイオリン協奏曲集 (2L38SACD) と、2009 年アメリカ・グラミー賞の最優秀小アンサンブル演奏部門にノミネートされた、世界初の Blu-ray オーディオディスク「ディヴェルティメンティ」(2L50SABD) につづく 2L レーベル第 3 作は「in folk style ~民謡の調子で~」。ヨーロッパの伝統とノルウェーの響きを融合させた「ホルベアの時代から」と、グリーグが愛したノルウェーの音のパレット「2 つのノルウェーの旋律」。創設以来レパートリーとしてきた 2 曲に、フォークミュージシャンふたりの作品を加えたプログラムは、「会うたびに友情の深まる」という彼らが長年温めてきた企画です。
スウェーデンの民俗楽器、ノルウェーでも演奏されたニッケルハルパと弦楽オーケストラのための「短縮」は、スウェーデンのニッケルハルパ奏者エミリア・アムペル (1981-) が作曲し、トロンハイム交響楽団のコンサートマスターを務めるヨハンネス・レオナルド・ルステン (1984-) が、自身も参加するトロンハイム・ソロイスツのために編曲した 5 曲からなる民謡組曲です。「卒業証書」はフィドル奏者イェルムン・ラーシェン (1981-) の作品。「トラッド」、トロンハイムに近い半島の名をとった「アーベルヴァール」、ソロイスツのメンバーが行きつけのパブにちなむ「クラムビュポルカ」の 3 曲の組曲から成ります。
トロンハイム・ソロイスツの心のよりどころでもある音楽の愉しみ、音楽の情熱、“民謡の調子” に欠かせない要素、野性の自然と北欧の光を表現したアルバムです。
アルバムの録音セッションは、トロンハイムに近いセルビュにある 12 世紀に建てられた教会で行われました。音楽監督オイヴィン・ギムセ (1968-) か信頼を置くモッテン・リンドベルグが制作とエンジニアリングを担当、コンサートマスターのゲイル・インゲ・ロツベルグ (1969-) とオイヴィン・ギムセも編集作業に参加しました。音楽の生まれる現場にいる感覚にしてくれる名録音です。
2L 55SACD
(SACD HYBRID)
\2500
クロウタドリ(Black Bird/Sort Fugl)
 シューマン:幻想小曲集作品73
 クヴァンダール:ソロクラリネットのための幻想曲作品68-2
 グリーグ/シュッレ・サッセブー・ホーラン編:
  3つの抒情小曲集 第3集 作品43 から【蝶々、愛の歌、春に寄す】
 サッセブー・ホーラン:
  クロウタドリ、オリヴィエ・メシアンへのオマージュ
 トリグヴェ・マドセン:
  クラリネットとピアノのためのソナタ 作品23
 ストラヴィンスキー:クラリネットのための3つの小品
 サン=サーンス:クラリネットソナタ 変ホ長調 作品167
 フィン・モッテンセン:ソナティナ 作品9
フレードリク・フォシュ(Cl)
スヴァイヌング・ビェラン(P)

クラリネットの多彩さを凝縮した1枚

録音:2008年1月、6月 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)[制作:ヨルン・シメンスター、録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ](5.1 surround/stereo)、69’05

もっとも多彩な音色の変化を聴かせる木管楽器といわれるクラリネット。オスロ・フィルハーモニックの副首席奏者フレードリク・フォシ(1973-)が、クラリネットソロ、クラリネットとピアノのための曲を録音しました。自由な調性のなかにメロディとクラリネットの多様な音を活かしたヨハン・クヴァンダールの《幻想曲》。ピアノのための《スロッテル》を管弦楽版に編曲したことのあるシュッレ・サッセブー・ホーランは、同じグリーグの《抒情小曲集 第3集》から選んだ3曲をクラリネットとピアノのために編曲。《クロウタドリ》は"色彩とテクスチュアの研究"のためホーランがメシアン生誕100年の2008年にクラリネットソロのために書いた音楽です。トリグヴェ・マドセンのソナタは「古典的形式、優雅さ、表現主義と印象主義の和声宇宙、機知と内省に健康的な部分のジャズをミックスした典型的なマドセンの音楽」。この曲はすでに、クラリネット奏者のレパートリーになりました。フィン・モッテンセンは、十二音音楽とセリエルの作曲家としてヴァーレンとともにノルウェー音楽をリードしたひとり。《ソナティナ》では、クラリネットのもつ幅広い表現力が音楽に奥行きを付け加えます。
そしてシューマン、ストラヴィンスキー、サン=サーンス。クラリネットという楽器の特色を活かした多彩な選曲のアルバム。

2L 63SACD
(SACD HYBRID)
\2500
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ 作品87
 【第2番 第4番 第5番 第7番 第12番 第15番】
シチェドリン:
 2つのポリフォニックな小品より第2曲 バッソ・オスティナート、
 24の前奏曲とフーガ
  【第1番 第2番 第3番 第7番 第8番
   第10番 第14番 第19番】、
 25のポリフォニックな前奏曲(ポリフォニーの手帳)より
  第12番 トッカティーナ=コラージュ
ヨアシム・クヴェツィンスキ(P)

ポリフォニックな対話〜ショスタコーヴィチとシチェドリンの音楽

録音:2009年4月14日-17日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)[制作:ヴォルフガング・プラッゲ、録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ](5.1 surround/stereo)、64’07

ショスタコーヴィチとシチェドリンが共有することのひとつは鋭いユーモア感覚だ、とシチェドリンと親交のあるヨアシム・クヴェツィンスキは言います。ピアニストのクヴェツィンスキはオスロ生まれ。イジー・フリンカに教わった後、オスロのノルウェー音楽アカデミーでアイナル・ステーン=ノクレベルグとリヴ・グラーセルの下で学び、大学院課程のディプロマを取得しました。2009年ベルゲン国際フェスティヴァルのロベルト・レヴィン賞を受け、現在、多才のピアニストとして活動の場をひろげてきています。「ポリフォニックな対話」は、シチェドリンの《バッソ・オスティナート》と《トッカティーナ=コラージュ》の間に彼とショスタコーヴィチの《前奏曲とフーガ》を2曲ずつ交互にはさむ構成をとったアルバムです。鋭いユーモア感覚をもった作曲者たちが、才気あふれるピアニストと出逢った。すばらしい音楽の時間が約束されます。

2L 69SACD
(SACD HYBRID)
\2500
グレゴリオ聖歌/ヘンニング・ソンメッロ(1952-):聖母マリアの生誕
 ・晩課(アンティフォナ・アド・マニフィカト/間奏曲I)
 ・朝課−第3夜課
  (アンティフォナNativitas est hodie、Ista est speciosa、
   Haec est Regina virginum/間奏曲 II
  (Interludium II/レスポンソリウムCorde et animo、
  Solem iustitiae、Stirps Jesse/間奏曲 IIII)
 ・賛歌
  (アンティフォナNativits gloriosae、
  Nativitas est hodie、Regali ex progenie/間奏曲 IV/
  アンティフォナCorde et animo、Cum iucunditate/
  アンティフォナ・アド・ベネディクトゥムNativitatem hodiernam /
  間奏曲 V)
スコラ・サンクテ・スンニヴェ、
 アネ・クライヴセット(指)
エスペン・オールベルグ(打楽器)、
ラーシュ・シッテル(打楽器)

簡素なグレゴリオ聖歌から生まれた新しい音楽

録音:2009年10月15日-17日 リングサーケル教会 (ヘードマルク、ノルウェー)[制作:ヴォルフガング・プラッゲ、エウゲーン・リーヴェン・ダベラルド、録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ](5.1 surround/stereo)44’00

1537年、ノルウェーの宗教改革は、カトリック典礼の古写本を多数、灰にしてしまいました。数少ない生き残り、トロンハイムのニーダロス大聖堂で13世紀後期から歌われたグレゴリオ聖歌、9月8日の "聖母マリアの生誕" 聖務日課のアンティフォナ(交唱) とレスポンソリウム(応唱) が、スコラ・サンクテ・スンニヴェにより新しいスタイルの音楽に甦りました。
スコラ・サンクテ・スンニヴェは、アネ・クライヴセットが1992年に創設した12名から14名の女性歌手アンサンブルです。ニーダロス大聖堂と深いつながりがあり、ノルウェーとヨーロッパのグレゴリオ聖歌をレパートリーとしています。合唱団の守護聖人、ノルウェーで最初に聖人に列せられた女性、アイルランドの王女スンニヴァにちなみ命名されました。


ACCNET

ACC 24204
¥2500
カナリア諸島の歴史的オルガン曲集
 作者不詳:カナリオス
 作者不詳:バグパイプに基づくディフェレンシア
 マヌエル・デ・タヴァレス(17世紀):モテット※
 作者不詳:戦いの太陽
 アンドレス・ロレンテ(1624-1703):「牝牛」に基づくディフェレンシア
 ホセ・ブラスコ・デ・ネブラ (1702-1768):ファンダンゴ
 J.ネブラ:戦いの鐘、メヌエット
 作者不詳:パラデータス
 ルーカス・ルイス・デ・リバヤス(1626-1677):4つのパラデータス
 ディエゴ・フェルナンエス・デ・フエーテ(1635-1713):3つのパラデータス
 作者不詳:「フォリア」に基づくディフェレンシア
 作者不詳:ラス・フォリアス
 作者不詳:カナリオ
 ブクステフーデ:フーガ BuxWV 174
 作者不詳:シャコンヌ 作者不詳:重厚なフォリア
 ブクステフーデ:カンツォネッタ BuxWV 171
 作者不詳:フォリア
 フリードリヒ・マルプルク(1718-1795):カプリッチョ
リウヴェ・タミンガ(オルガン)
※ルイージ・フェルディナンド・タリアヴィーニ(オルガン)

カナリア諸島の歴史的オルガン曲集

録音:2007年10月 、カナリア諸島の歴史的オルガン。DDD、79’31”

カナリア諸島にある歴史的価値のあるオルガンは現在も演奏されております。まず、スペインのオルガンの中で最も貴重なものは、サンタクルス県の教会に保存されている 1658 年制作 ( 作者不明 ) 小さな礼拝儀式用のオルガンで、6 種のストップをもったオルガンです。また、18 世紀末に制作された聖ガスマン教会には華やかなストップをもつ素晴らしいオルガンが残っております。そして、1862 年アントニオ・ポルテルによる大聖堂オルガンは、ロマン主義を表現できるグレイトs・オルガンとポジティヴ゛に対応した二段の手鍵盤があり、リベリアの古い伝統にとても近い音色を持っています。ペダル鍵盤のキーはボタン型をしており、19 世紀末にこの楽器をたずねたサン=サーンスは「大作を演奏するには向いていない」と嘆いたそうです。それからもわかる通りにいわゆるパイプオルガンのイメージよりにはるかに小さな楽器です。収録曲は「小鳥のさえずり」や「バグパイプ」を連想させる作者不明の伝承曲から、バッハに大きな影響を与えたブクステフーデの作品まで、バロック以前のオルガン音楽をお楽しみいただけます。楽器の王様と言われるオルガンのイメージが変わってしまうような 1 枚かもしれません !?

ACC 25310
(SACD HYBRID)
\2700
J.S.バッハ:カンタータ集Vol.10〜復活節後のためのカンタータ集
 カンタータ第108番「わが去るは汝らの益なり」BWV108
 カンタータ第86番「まことに、まことに汝らに告ぐ」BWV86
 カンタータ第11番「神をそのもろもろの国にて頌めよ」BWV11
 カンタータ第44番「ひとびと汝らを除名すべし」BWV44
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
シーリ・トルンヒル(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デル・クラッベン(B)

いよいよシリーズ折り返し地点 S.クイケンの円熟の極みを堪能

録音:2008年4月30日、5月1日

S・クイケンとラ・プティット・バンドによるOVPP方式(各声部1人)によるカンタータ集シリーズの第10弾。今回は復活節後のカンタータを集めたアルバム。復活節後第4日曜日のためのカンタータ第108番はアルトの味わい深いアリアが印象的。慰めに満ちた冒頭のアリオーソの響き、アルトのアリアで魅せるS.クイケンの見事なソロは聴きごたえがあります。また、ミサ曲ロ短調に転用されたアルトのアリアを含む昇天節に演奏されるカンタータ第11番。
明るいソプラノのアリアが美しい第44番は復活節後第6日曜日のためのカンタータ。シリーズ中盤に差し掛かり、一層円熟した至芸が聴けるアルバムです。

ACC 24213
\2500→¥2290
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集Vol.3
 (オリジナル楽器による)
  ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.12- 1
  ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.12- 2
  ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12- 3
  ピアノとヴァイオリンのためのロンド ト長調 WoO 41
ヒロ・クロサキ(Vn)
 使用楽器:1700年頃北イタリア製 製作者不明
リンダ・ニコルソン(P)
 使用楽器:アントン・ワルター1979年製ウィーン

ヒロ&リンダの溌剌とした 生気に満ちた演奏

ヒロ・クロサキとリンダ・ニコルソンの名手2人によるベートーヴェン、ヴァイオリン・ソナタ集第3弾。オリジナル楽器を用いた意欲的なシリーズは、2 人の磨き抜かれた高い音楽性で各方面から注目を集めています。
今回はベートーヴェンの初期のソナタで、躍動感あふれる生き生きとした演奏が、音楽を自然と浮かび上がらせています。この作品群はモーツァルトの影響 を強く受けていて、明るいヴァイオリンの色調を前面に出した若々しい雰囲気に満ちています。


ALBA

ABCD 307
¥2200
アークティック・ヒステリア
 アトソ・アルミラ(1953-):
  木管五重奏曲第2番「アークティック・ヒステリア」(2006)
 ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):
  善きサマリア人作品141(2007) (木管五重奏のための)
 ヨーナス・コッコネン(1921-1996):
  フルート、オーボエ、クラリネット、ホルンとバスーンのための五重奏曲(1973)
 ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):
  木管五重奏曲第2番 作品22 (1975)
アルクティネン・ヒュステリア木管五重奏団
マッティ・ナルヒンサロ (Fl)
アンニ・ハーパニエミ (Ob)
クリストフェル・スンドクヴィスト (Cl)
トンミ・ヒュッティネン (Hrn)
アン=ルイーズ・ヴェーガル (Fg)
57’31

北極圏のエスキモー社会にみられるという不思議な行動、" アークティック・ヒステリア " をグループ名とするアルクティネン・ヒュステリア木管五重奏団。
シベリウス・アカデミーで室内楽を学び、フィンランドでは数少ない常設の木管五重奏団として活動しています。フィンランドの作曲家 3 人、アトソ・アルミラ、ノルドグレン、コッコネンの木管五重奏曲集。 アルミラの木管五重奏曲第 2 番「アークティック・ヒステリア」は、2006 年のクルーセル音楽週間で彼らか初演した作品です。
ABCD 308
(SACD HYBRID)
¥2200
ペール・ヘンリク・ノルドグレン(1944-2008):
 弦楽四重奏曲第10番 作品142(2007)
 弦楽四重奏曲第11番 作品144 (2008)
テンペラ四重奏団
ラウラ・ヴィークマン (Vn)
シルヴァ・コスケラ (Vn)
ティーラ・カンガス (Va)
ウッラ・ランペラ (Vc)
Multichannel/stereo、48’09

ノルドグレンの最後の弦楽四重奏曲 2 曲を、シベリウスの弦楽四重奏曲全曲 (BIS1903/05) で名を挙げたテンペラ四重奏団が録音しました。いずれも彼女らの四重奏団に献呈された作品。" ショスタコーヴィチへの最後のオマージュ " 第 10 番は 2008 年 1 月のカウスティネン室内楽フェスティヴァルで、第11 番は同年 7 月 25 日のクフモ室内楽フェスティヴァルでそれぞれ初演されました。第 11 番の最終楽章「後奏曲、ピエトーゾ」には、調和のうちに生を終えたいという作曲家の願いがこめられており、この初演がノルドグレンの臨んだ最後のコンサートになりました。1 ヶ月後の 8 月 25 日、ノルドグレンは64 歳の生涯を閉じています。
ABCD 271
¥2200
レーヴィ・マデトヤ (1887-1947):私の歌を~混声合唱のための作品集
 全き生活 作品72-1/深き淵より 作品56/6つの抒情的な歌 作品13/
 一輪の花/幸福/川よ、おまえの面は暗く/青ざめた月/
 私の歌を誰が叱るだろうか/森の王に/国民の情景 作品30a/墓の歌/
 牛飼いの少女/南ポホヤンマーの歌(1918)/3つの魂の 歌 作品30b/
 トゥオニの舟/われは何も求めず/いと高きところに/希望と夢 作品50/
 子守歌/永遠の炎/春の夢/わが故郷 /糸杉の門/3つの民謡 作品57/
 夏の夜わたしは森をとおり/ ああ、早く夕闇が訪れてくれれば/
 炉から眠りが語りかける /4つのクリスマスキャロル/
 日々の苦労を忘れ作品20b-5/天使のキャロル(1932)/
 クリスマスの伝言(1946)/馬屋に生まれ (1947)/
 2つのオネルヴァの歌 作品82/こだまをゆりかごに入れ/古い修道院
タピオラ室内合唱団
カイサ・ランタ (S)
トゥオマス・プルシオ (B)
ハンヌ・ノルヤネン (指)
77’50

哀しくメランコリックな気分はフィンランド的、優雅で洗練された味わいはフランス的。後期ロマンティシズム作曲家、レーヴィ・マデトヤの音楽は 20 世紀フィンランドでも際立った魅力をもっています。男声合唱曲集とともに彼の声楽作品中で重要な位置をしめながら混声合唱のための作品は、もっとも愛されているキャロルの一曲《日々の苦労を忘れ》など数曲をのぞき、録音の数が限られていました。この新録音でタピオラ室内合唱団は、マデトヤが混声合唱のために書いた音楽の半数にあたる曲を歌っています。マデトヤの作品と生涯を語る 64 ページのブックレット ( 英語、フィンランド語 ) を CD と一緒にスリップケースに収めたアルバムです。
ABCD 287
(SACD HYBRID)
¥2200
ユッカ・ティエンスー(1948-):
 タンゴ・リュネール(1985)
  (フルートまたはオーボエ、クラリネット、ヴァイオリン、チェロとキーボードのための)、
 オッドジョッブ(1995) (チェロとエレクトロニクスのための)、
 プラス IV(1992) (クラリネット、アコーディオンとチェロのための)、
 拍子のない前奏曲(1976) (ピアノのための)、
 ビート(1997) (クラリネット、チェロとピアノのための)、
 鉱石(2007) (アコーディオンのための)~「Longing Desire Zeal Swell Forwards!」、
 ルバート(1975) (アンサンブルのための)、
 アステレツァ(1999) (ウォーキング・バスクラリネットのための回文)、
 ベートーヴェンへのトンボー(1980)(クラリネット、チェロ、ピアノとテープのための)
プラス・アンサンブル
エルッキ・ラヘスマー(Vc)
ミッコ・ルオマ (アコーディオン)
クリストフェル・スンドクヴィスト (Cl)
ミカエル・ヘラスヴオ (Fl)
ヤン・セーデルブルム (Vn)
ユッカ・ティエンスー(P)
5.0 surround/stereo、78’46

「芸術作品を創った者ではなく、作品そのものが重要だ」と考え、妥協することなくモダニズムの道を進む作曲家、ユッカ・ティエンスーの作品集。プラス・アンサンブルは、チェロのエルッキ・ラヘスマー、アコーディオンのミッコ・ルオマ、クラリネットのクリストフェル・スンドクヴィストが、今日の音楽に光を当てることを主な目的に、2002 年に結成しました。ソロ、デュオ、トリオから七重奏まで、作品によって編成はさまざま。この作品集ではユッカ・ティエンスーがピアニスト、キーボード奏者を務めるほか、フルートのミカエル・ヘラスヴォとヴァイオリンのヤン・セーデルブルムがゲストミュージシャンとして参加しています。
ABCD 302
¥2200
スペインの色彩 セビーリャのカフェ
 エンリケ・グラナドス:昔風のスペインの歌曲集
 トラ・ラ・ラとギターのつまびき/マハの流し目/町をぶらつく/
  あのいとしいマホ/ああ、私の命のマホ/控えめなマホ
 ホアキン・ロドリーゴ:12のスペイン民謡【馬祭り/デ・ロンダ/アデーラ】
 フェデリコ・ガルシア・ロルカ:スペインの民謡と詩
 四人のロバ追い/ソロンゴ/チニタのカフェ/ハエンのモーロ娘たち/
 18世紀のセビリャーナ/セビーリャの子守歌/巡礼者 たち/
 アンダ・ハレオ (さあ、暴れろ)
 ホアキン・トゥリーナ:カンターレス作品19-3
アラセリ・フェルナンデス (S)
ハンヌ・シースコネン (G)
47’31

スペインのソプラノ、アラセリ・フェルナンデスとフィンランドのギタリスト、ハンヌ・シースコネンが共演。詩人、劇作家のガルシア・ロルカの《スペインの民謡と詩》から選んだ 8 曲をはじめとするスペインのクラシックとポピュラーの歌を演奏しています。
ABCD 295
(SACD HYBRID)
¥2200
星へ (To the Stars) − TBB Live!(Jazz)
 Kohti korkeuksia/To the Stars (星へ) 458 R.T.
 Kontrasteja/Contrasts (コントラスト) Tethys
 Makumoka (わるい趣味) Blues 26
 Aldebaran (アルデバラン) Saxlix
タンペレ・ビッグ・バンド (TBB)
ユハ・ウンタラ (指)
ユッカ・エスコラ (Tp)
マサ・オルパナ (Sax)
ユッカ・ハンニネン (Sax)
ペトリ・ニエミネン (Sax)
ラウリ・ハンヌ (G)
アキ・リッサネン (P)
室内管弦楽団プロスペロー
5.1 surround/stereo、53’39

結成から 21 年経った 2006 年、古巣のタンペレ音楽院に戻ったタンペレ・ビッグバンド (TBB) が、" 伝説 " とまで言われるジャズ作曲家、カリ・コムッパの作品を演奏したライヴ。
ABCD 304
¥2200
ペッペ・ヤラヴァ・バンド − Go to the Beach(jazz)
 Rosvon maja/The Robber’s Hut (盗賊の小屋)
 Pinnalla ja ajoin alla/On the Surface, Occasionally Below (水面、ときどき水面下)
 Ketju ja portti/The Chain and the Gate (鎖と門)
 Sateinen/Rainy (雨降り) Ulosottomies/The Bailiff (お役人)
 Kirpputorilla/At the Flea Market (のみの市で)
 Menneen vapun huisku/A Whisk of a May-Day Past (昔のメーデーのポンポン)
 Mene rannalle/Go down to the Shore (渚へ行け)
 Sukellus/Diving (ダイビング)
ペッペ・ヤラヴァ・バンド
ヤーコ・マルティカイネン
 (テナーサックス、ソプラノサックス)
アンティ・ヘルマヤ(トロンボーン)
エルッキ・フオヴィネン
 (ギター、半音ハーモニカ)
ミッコ・ムルタマキ(ベースギター、ベース)
ペルッティ・ペッペ・ヤラヴァ
 (ドラムズ、キーボード、サウンドイフェクツ)
トイシント ティモ・レヘトヴァーラ(リーダー)
66’46

ジャズミュージシャンとしてスタートし、クラシカル音楽の作曲家として、「自由調性の、時としてネオロマンティックともいえるスタイル」(キンモ・コルホネン)の 2 つの交響曲や室内楽曲を書いたペルッティ・ヤラヴァ (1960-)。「聴き手が情緒的な体験をし、旅をし、言葉のない物語を読むことができるように」と語るヤラヴァが、みずからのバンドとともに、彼の音楽のライトな面を聴かせるアルバム。
ABCD 303
(SACD HYBRID)
¥2200
リスト : ピアノ作品集
 ポロネーズ第 2番 ホ長調 S223/2、
 詩的で宗教的な調べ S173 から「孤独のなかの神の祝福」、
 スペイン・ラプソディ (スペインのフォリアとホタ・アラゴネーザ ) S254、
 巡礼の年 第 3年 S163 から「エステ荘の噴水」、
 「ドン・ジョヴァンニ」の回想 S418、愛の夢 第 3番 S541/3
アルト・サトゥカンガス (P)
フィンランドのピアニスト、アルト・サトゥカンガス (1962-)。1979 年、ヘルシンキのマーイ・リンド・コンペティションで第 1 位になり、注目されました。その 8 年後パリでデビューし、1991 年から 1992 年にかけて日本ツアーを行いました。アメリカデビューは 1994 年。カーネギーホールのヴェイル・リサイタルホールでコンサートを行いました。アメリカをふたたび訪れた 2008 年からスタインウェイ・アーティストを務めています。リストのピアノ作品集は、マ ルコ・ユロネンと共演したショパンとラフマニノフのチェロソナタ (ABCD293) に次ぐ録音です。
ABCD 291
\2200→¥1990
コン・スピリト〜ヴァイオリンとピアノのための作品集
 エルガー:ヴァイオリンソナタ ホ長調 作品82
 プロコフィエフ:
  ヴァイオリンソナタ第2番 ニ長調 作品94b
 シベリウス:
  ユモレスク 第4番 ト短調 作品89b、
  ユモレスク 第6番 ト短調 作品89d
 リムスキー=コルサコフ/ジンバリスト編:幻想曲「金鶏」
アンナ=リーサ・ベズロドニー(Vn)
イヴァリ・イルヤ(P)

67’52

アンナ=リーサ・ベズロドニー(1981-) はモスクワ生まれ。ヴァイオリニスト、指揮者、教授として名を知られた父イーゴリ・ベズロドニー、ヴァイオリニストで教授の母マリ・タンペレ=ベズロドニー。両親に倣い、アンナ=リーサは2歳でヴァイオリンを学び始めました。フィンランドとロンドンで教育を受け、各地のコンペティションに参加、1995年チェコのヤン・コチアン国際ヴァイオリン・コンペティションと1997年シベリウス・アカデミーのヴァイオリン・コンペティションで第1位、2006年にはギルドホール音楽演劇学校のゴールドメダルを獲得しました。ヨーロッパ、日本、アメリカとツアーをつづけ、彼女のキャリアは今、始まったばかりです。イヴァリ・イルヤはエストニアのタリン生まれ。モスクワ音楽院で学び、室内楽奏者、ソロイストとして世界各地で演奏活動を行っています。

ABCD 292
\2200
心よ、砕けよ〜中世ドイツの愛の歌
 ・ハンス・ザックス(1494-1576):よきキリスト者よ目覚めよ
 ・オスヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン(1376/78-1445):
  牧場の娘は冷たい朝露の中を、あなたはわたしの美しい心を選んだ、
  そこで輝くあなたは誰、心よ 砕けよ 復讐せよ見よ、
  心よりあなたを望みます、残酷な人生よ、歓呼の声をあげよう
 ・ヴァルター・フォン・デル・フォーゲルヴァイデ(c.1170-1230)/スヴェン・ベリエル編:
  荒れ野の菩提樹の下で、ゲルハルト・アッツェ親方が私の馬を射た
 ・ヴィーツラフ・フォン・リューゲン(1265/68-1325):無学の私が憧れの歌を作った
 ・ナイトハルト・フォン・ロイエンタール(c.1180-1237/46):
  なにもない牧場しか見えなかった
 ・ザルツブルクの修道士(14世紀)/レイフ・カールソン編:
  楽しかった夜のことを思うと ・ハインリヒ
  ・フォン・マイセン(1250-1318):アダムの手助けをしたのは誰だ
 ・作者不詳(c.1460):『シェーデルの歌本』、おお それは快く だが なお私は
オリファント

54’24

ウリ・コルホネン、エイラ・カールソン、レイフ・カールソンらが中世音楽アンサンブル、オリファントを結成したのは1995年。即興にもとづく、色彩ゆたかな演奏スタイルは、批評家に評価され、聴衆から愛されてきました。「十字軍の歌」 (ABCD152)、「ガース・ブリュレのシャンソン」 (ABCD182)、「汚れなき歓び−中世吟遊詩人の歌う宗教歌集」 (ABCD222) につづくアルバム。吟遊詩人たちの歌、『カルミナ・ブラーナ』『サンタ・マリアの頌歌』をはじめとする歌集から選ばれた歌が、さまざまな楽器の演奏とともに歌われます。

ABCD 300
\2200
タピオ・トゥオメラ(1958-):合唱曲集
 (1)子守歌と呪文(2000)
 (2)アンティ・プーハーラの4つの歌(2008)、
  わが子よトゥオネラで眠れ、
  木の枝から生まれて、森は知っている、呪文
 (3)紙上音楽(1990/2008)
 (4)ロンド(1997)
 (5)フィンランド語のヴォカリーズ(1993)
 (6)痛みを防ぐ呪文(2006)
(1)カイサ・トゥップライネン(打楽器)、
 ヘイッキ・ニクラ(Cl、Bs-Cl)、
 フィンランド放送室内合唱団、
 エーリク=オーロフ・セーデルストレム(指)
(2)サーラ・ラウティオ(Hrp)、ヘルシンキ室内合唱団、
 ニルス・シュヴェケンディク(指)
(3)ヘルシンキ室内合唱団、
 ニルス・シュヴェケンディク(指)
(4)フィンランド放送室内合唱団、ハンヌ・ノルヤネン(指)
(5)タピオ・トゥオメラ(サンプリング)、
 フィンランド放送室内合唱団、
 エーリク=オーロフ・セーデルストレム(指)
(6)ヘルシンキ室内合唱団、
 エーリク=オーロフ・セーデルストレム(指)

72’51

フィンランドの作曲家タピオ・トゥオメラは、古来の民話とモダニズムの音楽の融合を図る試みをさまざまなジャンルの作品で行ってきました。2005年、フィンランド伝統の文学を現代の音楽に活かした功績によりカレヴァラ協会のカレヴァラ賞を獲得し、翌2006年には、フィンランド国立オペラの委嘱により作曲したオペラ「母と娘」(1998-99) が北欧音楽協議会の作曲賞にノミネートされました。エーリク=オーロフ・セーデルストレム、ニルス・シュヴェケンディク、ハンヌ・ノルヤネンの指揮によりフィンランド放送室内合唱団とヘルシンキ室内合唱団が録音したアルバム。フィンランドに伝わる民俗詩をテクストに使った、トゥオメラの代表的合唱曲集です。


ALIA VOX

AVSA 9876
(SACD HYBRID)
\2800
「新世界〜クリオーリョのフォリア」
 1. カチュア(2人と4人のための)(「ペルーのトルヒーリョ」式の)
 2. クンベ「シエリート・リンド(美しい空)」(ワステカ族民謡)
 3. ナポリ風ガリャルダ (作者不詳の歌付き)
 4. 「グアビーナ」(コロンビア民族舞曲)
 5. フアン・イダルゴ:「愛は弄んでいた」
 6. 作曲者不詳:「バラフ・ハローチョ」
 7. 作曲者不詳:セギディーリャ・エン・エコー「お前の嫉妬深い視線に」
 8. ガスパル・サンス:ハカラ「エル・パハリーリョ(小鳥)」
 9. ガスパル・フェルナンデス:ギネオ「その苛酷で突然な動き」(5人のための)
 10. ベラクルス地方の不詳者:ファンダンゴ「エル・ファンダンギート」
 11. 作曲者不詳:「カナリオス」(作曲者不詳)
 12. 作曲者不詳:「ラ・イグアナ」(ベラクルス民謡)
 13. カチュア「デノス・レセンサ」 (「ペルーのトルヒーリョ」式の)
 14. ペルーの不詳者:フォリアス・クリオーリャス (即興)
 15. ベラクスル地方の不詳者:ホタ「マリア・チュチェーナ」
 16. 作曲者不詳:「眠れわが子よ(ソチピツァウアトル)」
 17. 「サランベケ」(ベラクルス民謡)
 18. ホセ・マリン:「愛しき人よ、あなたは何と気まぐれなことか」
 19. 「ロス・チレス・ベルデス」 (ベラクルス民謡)
ジョルディ・サヴァール(指)
エスペリオンXXI
ラ・カペッリャ・レイアル・デ・カタルーニャ
テンベンベ・アンサンブル(通奏低音)

バロック時代に新世界で花開いた、 魅力あふれる音楽の旅!!

 

DSD MULTI/、STEREO

中南米にスペインの広大な植民地を建設する先鞭となった征服者コルテスによって、メキシコに最初に建設された港町がベラクルス。メキシコの海の玄関口として栄えたこの町には様々な人種があふれ、様々な民俗音楽が併存していました。その多様な音楽を吸収して、この町は開放的で表情豊かな民俗的な音楽を生み出しました。
これとは別に、ヨーロッパのバロック音楽と、新世界に住んでいたインディオたちの音楽伝統が出会ったことで、このヨーロッパの伝統音楽は、魅力あふれる新しい色彩とリズムを獲得し、内的な豊かさを増しました。
このアルバムは、これらの音楽を享受した中南米植民地生まれのスペイン人、クリオーリョたちの、多様で変化に富んだ魅力あふれる音楽世界を、旧世界の代表者たるサヴァールたち、そして、新世界の代表者たるテンベンベ・アンサンブルとともに旅する、刺激に富んだ録音です。


ALTUS

ALT 187
¥2600
ラヴェル:組曲『クープランの墓』
フランク:交響曲 ニ短調
井上喜惟(指揮)
ジャパン・シンフォニア
植村理葉(第2代コンサート・ミストレス)
ジャパン・シンフォニア ライヴシリーズ 4
欧州仕込みの井上喜惟が指揮するジャパン・シンフォニアによる、ラヴェルとフランク。室内オーケストラとは思えない重厚さと豊潤な響き!

録音:2009年4月29日、晴海トリトンスクエア第一生命ホール 大ホール(ライヴ )。日本語解説書付

欧州仕込みの演奏で魅了する井上喜惟率いるジャパン・シンフォニア、ライヴシリーズの第 4 弾は 2009 年 4 月に行われた、ジャパン・シンフォニア第12回定期演奏会よりラヴ ェルの『クープランの墓』とフランクの交響曲です。井上喜惟は1992年、チェコ国立ブルノ・フィル定期演奏会で正式デビュー。多岐に及ぶ幅広いレパートリーが魅力です。なかでも ALTUS レーベルより発売されたアルメニア・フィルとの 3 枚のアルバムは「新たな名演盤の登場」と高く評価されております。
ALT 185
\2600→¥2390
ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 作品60
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98
エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団

BOX発売時初出の名盤がついに単独発売! この完成度は全く比類がない!それがきちんと保管され、望みうる最上 の状態で復刻されたのは、ファンにとってはまことにありがたい。 〜平林直哉

録音:1973年4月28日 レニングラード・フィルハーモニー 大ホール(ライヴ録音)。ステレオ、日本語解説付、新マスタリング

ALT-114(8CD)発売時(2005年12月26日)初出だった名演奏の待望の単独発売。ALT-114からのバラ売りは、このALT-185とALT-186のみとなります。伝説の来日直前の演奏。すごい緊張感で聴き手を金縛り!音の良さに大変驚きました。これほどの演奏を聴いてしまうと大変で、まさに麻薬のようでございます。

ALT 186
\2600→¥2390
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 エフゲニー・ムラヴィンスキー(指揮)
レニングラード・フィルハーモニー交響楽団

ビクター時代からの名盤復活! 私はこのブルックナーを高く評価する。これほど透明で激しく力強く 描いた演奏は希有である。〜平林直哉

録音:1980年1月29,30日 レニングラード・フィルハーモニー 大ホール(ライヴ録音)。ステレオ、日本語解説付、新マスタリング

旧ビクター音産から発売され名盤の誉れ高かった演奏ですが、オリジナル音源から新たにデジタル・トランスファーされ、新マスタリングにより、見違えるような音質に仕上がりました。その音質の素晴らしさゆえにムラヴィンスキーのヴァイオリン両翼配置の美しさと強力な金管、浮きあがる木管など実に美しくしかも克明に再現されます。素晴らしいの一言でございます。


AMBRONAY

AMY 024
(2CD)
\4000
ヘンデル:「ユダス・マカベウス」 ソレダード・デ・ラ・ローサ(S)
マリアーナ・レウェルスキ(Ms)
ファビアン・ショフリン(CT)
櫻田 亮(T)
アレハンドロ・メーラプフェル(Br)
エティエンヌ・ドゥベジュ(Bs)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
レザグレモン,ナミュール室内合唱団

東京で絶賛の櫻田 亮のユダス・マカベウスがアンブロネー音楽祭で大絶賛!!

録音:2009年9月26日。120'09、DDD

「見よ、勇者が帰る」が得賞歌として有名な、ヘンデルのオラトリオ「ユダス・マカベウス」。異教徒からユダヤの民を開放した英雄ユダス・マカバイを描いている話ですが、そこにさらに、反革命勢力のジャコバイトを打ち破ったばかりのカーナボン公爵を重ね合わせて描いていたため、作品は大成功を収めました。ヘンデルの時事性への鋭敏な感覚が発揮された例でしょう。
 この演奏は、2009年9月26日にアンブロネで行われた上演の録音。タイトルロールは櫻田 亮(さくらだ まこと)。2008年には東京でもマカベウスを歌い絶賛された櫻田だけに、完全に役を掌中に収めた歌。櫻田の透明な美声はもちろんのこと、一族を率いる英雄のカリスマも伝わってくる今日最高のユダスといって過言ではないでしょう。指揮のアラルコンは1976年、アルゼンチンのラプラタ生まれ。現在はジュネーヴを拠点に活躍しています。またデ・ラ・ローサ、ショフリン、メーラプフェルもアルゼンチン出身で、ことにデ・ラ・ローサはブレイク間近と言われる逸材です。ベルギーのワロン地域の町ナミュールで1987年に結成されたナミュール室内合唱団と、そのオーケストラとして1995年に結成されたレザグレモンが、アラルコンのスッキリと明快な音楽で、極上のヘンデルを聞かせてくれます。

AMY 023
\2600
ハイドン(1732-1809):
 ナクソス島のアリアンナ、歌曲、カンツォネッタ集
  (1)楽しい苦痛(6つの創作されたカンツォネッタより)
  (2)すこぶる平凡な話(12のクラヴィア伴奏歌曲第1部より)
  (3)羊飼いの歌「母は私に髪を結えと言う」
   (6つの創作されたカンツォネッタより)
  (4)かつて女性の美しさが
  (5)はじめてのキス(12のクラヴィア伴奏歌曲第1部より)
  (6)母の遅すぎた到着(12のクラヴィア伴奏歌曲第1部より)
  (7)彼女は決して恋について話さない
   (6つの創作されたカンツォネッタ第2集より)
  (8)誠実(6つの創作されたカンツォネッタより)
  (9)精霊の歌
  (10)この心臓をえぐる苦痛で
  (11)さすらい人(6つの創作されたカンツォネッタ第2集より)
  (12)ナクソスのアリアンナ
  (13)人生は夢(12のクラヴィア伴奏歌曲第2部より)
ステファニー・ドゥストラック(Ms)
アリーン・ジルベライヒ(フォルテピアノ)

ハイドンによる珠玉の歌曲集

録音:2009年11月

ハイドンの歌曲作品で、愛にまつわるものを集めた1枚。愛らしいリートとカンツォネッタの数々が、センチメンタルな旅路へと誘います。ドゥストラックは古楽シーンで活躍めざましいメゾソプラノで、ここでも芝居っけたっぷりのチャーミングな歌を披露。フォルテピアノのジルベライヒは「プサルテリウム&プサルテリオン」(AMY 012)でも凝ったコンセプトのCDで私たちを魅了した名手。ストラスブールの音大で教員も務める実力派で、なかなかに主張のある伴奏が光ります。


ATMA

ACD2 2618
¥2000
テノール・アリア集
 プッチーニ:
  「トゥーランドット」よりアリア「泣くな、リュー」、
   アリア「誰も寝てはならぬ」
 マスカーニ:
  「カヴァレリア・ルスティカーナ」よりアリア「母さん。あの酒強いね」、
   間奏曲
 プッチーニ:「トスカ」よりアリア「妙なる調和」、アリア「星は光ぬ」
 プッチーニ:「マノン・レスコー」より間奏曲
 チレア:「アルルの女」よりアリア「ありふれた話」
 レオンカヴァルロ:「道化師」よりアリア「衣装をつけろ」
 プッチーニ:「ラ・ボエーム」よりアリア「なんて冷たい手」
 ヴェルディ:「椿姫」よりアリア「彼女から離れては...僕の熱く燃えさかる心の」
 プッチーニ:交響的前奏曲
マルク・エルヴュー(T)
ヤニク・ネゼ=セガン(指)
メトロポリタン・オーケストラ
カナダの新星テノール、マルク・エルヴュー新鋭ヤニク・ネゼ=セガンと共演イタリア・アリア集

録音:2009年9月8&9日

マルク・エルヴューは世界的に最も注目されているテノール歌手の一人。2006 年からはメトロポリタン・オペラの一員としても活躍しています。今回のテノール・アリア集は、俊英指揮者ヤニク・ネゼ=セガンと共にプッチーニ、ヴェルディ、マスカーニ、レオンカヴァルロなどのイタリア・オペラの最も美しいアリアを披露しています。
ACD2 2590
¥2000
ニコラ・ポ ルポラ (1686-1768):オペラ・アリア集
 歌劇「アデライーデ」より
  アリア「Nobil onda」、「Non sempre invendicata」
 歌劇「エツィーオ」より
  レチタティーヴォとアリア
  「Misera, dove son?」、「Non son io che parlo」
 歌劇「ポリフェーモ」よりレチタティーヴォ
  「amato mio bene」、「Smanie」
 歌劇「イメネーオ」よりアリア「Mi chiederesti meno」
 歌劇「アンジェリカ」よりアリア「Mentre rendo a te la vita」
 歌劇「ナクソスのアリアンナ」より序曲、
  アリア「Ahi che langue」、「Il tuo dolce mormorio」、
  「Misera sventurata」、 「Si caro ti consola」、
  レチタティーヴォ「Misera, e che faro?」
カリーナ・ゴヴァン(S)
アラン・カーティス(指)
イル・コンプレッソ・バロッコ
18 世紀イタリアの巨匠ポルポラ・オペラ・アリア集カリーナ・ゴヴァンの清廉な歌声が美しく響く!

録音:2008 年 9 月 29、30 日、10 月 1、2、3 日

18 世紀イタリアの音楽家ニコラ・ポルポラ。ポルポラは有力な貴族に、楽長として支援を受けていました。そしてポルポラの一番の功績は有名なカストラートのファリネッリや、若きハイドンの師として手腕を発揮しました。ポルポラの重要なオペラ作品は 1718 ~ 1742 年の間に書かれています。今回はカナタのソプラノの花、カリーナ・ゴヴァンの美声でたっぷりと聴かせてくれます。
ACD2 2554
(2CD)
¥3600

ショパン:エチュード、ソナタ、即興曲
 CD1:エチュードOp.10(全曲)、Op.25(全曲)
 CD2:ピアノ・ソナタ第2番Op.35、第3番Op.58、
  即興曲第1番変イ長調Op.29、第2番嬰ヘ長調Op.36、
  第3番変ト長調Op.51、幻想即興曲 嬰ハ短調Op.66

ジャニーナ・フィアルコフスカ (P)
ショパンに選ばれしピアニスト、フィアルコフスカ

録音:1997 年 8 月 5、6 日(CD1)、1999 年 6 月(CD2)

大ピアニスト、ルービンシュタインが「生まれながらのショパン弾き」と称したジャニーナ・フィアルコフスカ。ショパン・イヤーに相応い 2 枚組のアルハムがリリースされます。フィアルコフスカが紡ぎだす大人のショパンを聴かせてくれます。

AUDITE

AU 92574
(SACD HYBRID)
\2500→¥2290
シューマン:ピアノ四重奏曲変ホ長調Op.47*
シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調Op.44
クレール=マリ・ル・ゲ(P)
マンデルリング四重奏団
 ゼバスティアン・シュミット、
 ナネッテ・シュミット*(Vn)
 ローラント・グラッスル(Va)
 ベルンハルト・シュミット(Vc)

精鋭マンデルリング四重奏団 シューマン生誕200周年記念リリース 売れっ子ル・ゲを迎えたピアノ五重奏&ピアノ四重奏

録音:2009年5月27-29日レーバークーゼン、バイエル・クルトゥーアハウス(セッション)。DDDマルチ、チャンネルステレオ、55’58”

SACDハイブリッド盤。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集を完結させたマンデルリング四重奏団が、2010年の作曲者生誕200周年のアニヴァーサリーに向けて放つ最新アルバムは、シューマンの室内楽。高い人気を誇るル・ゲを迎えて、ピアノ四重奏曲とピアノ五重奏曲を取り上げています。
ともにシューマンの好んだ変ホ長調という調性で書かれたピアノ五重奏とピアノ四重奏は、「室内楽の年」1842年の10月と11月に相次いで完成しています。なかでも、作曲の過程でメンデルスゾーンがアドバイスを授けたピアノ五重奏では、楽想ゆたかなピアノがまず格別。これに、いくぶん厚めの弦が溶け合うさまがまた絶妙で、このジャンル屈指の名曲として親しまれています。
切れ味鋭いショスタコーヴィチのほか、シューベルトやブラームスといった、ロマン派のディスコグラフィからもマンデルリング四重奏団の実力は織り込み済みのところ。このたび、ピアノに極上のロマンが薫るシューマンの作品ということで、くっきりとした音色としなやかな感性で強力な魅力を放つル・ゲとの顔合わせは、よりいっそうの期待を抱かせるものといえるでしょう。


BIS

BIS SA 1823
(SACD HYBRID)
¥2600
マルティン・フレストと仲間たち~アンコール集
 (1)スクリャービン:前奏曲ロ短調 Op.16の1
 (2)J.S.バッハ=グノー:アヴェ・マリア
 (3)バッハ:無伴奏ヴァイオリン ソナタ ト短調 BWV1001よりプレスト
 (4)ブラームス:調べのように私を通り抜ける Op.105の1
 (5)伝承曲:楽しく いこう、(6)リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
 (7)クライスラー:愛の喜び、(8)メサジェ:コンク-ル小品
 (9)ラフ マニノフ:ヴォカリーズ、(10)ショパン:ノクターン Op.9の2
 (11)シューマン:あなたの顔は Op.127の2、(12)モンティ: チャルダーシュ
 (13)ヒルボルイ:ピーコックモーメント
 (14)マルティン・フレスト:マルコム・アーノルドの主題による即興
 (15)チャップリン:スマイル
 (16)ヨラン・フレスト:カリンとマルティンのための婚礼ワルツ
 (17)ヘンリーソ ン:オフピステ、(18)エーベ:ネイチャー・ボーイ
マルティン・フレスト (Cl)
ローランド・ペンティネン (Pf)
マレーナ・エルンマン (Ms)
トーレイヴ・テデーン (Vc)
クリスチャン・スヴァルフヴァル、
 アサ・テデーン (Vn)
ヨラン・フレスト (Va)
スヴァンテ・ヘンリーソン (Cb)
ヘルマン・ステファンソン、
 ソルヴェ・キングステット (Cl) ほか
スウェーデン・クラリネット界のプリンス、フレストの超エンターテイメント・アルバム

64’04”

SACD ハイブリッド盤。スウェーデンの名クラリネット奏者マルティン・フレストはシリアスな名作の演奏はもとより、本国では歌って踊るステージや多彩なアンコールで非常な人気があります。当アルバムではその一端を披露してくれるもので、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」やクライスラーの「愛の喜び」のような定番から、クレズマー音楽の「楽しくいこう」やナット・キング・コールの十八番だった「ネイチャー・ボーイ」までを、ピアノのペンティネンやメソソプラノのエルンマン、チェロのテデーンといった豪華共演者と楽しんでします。テクニックと音色の冴えもさることながら、そのエンターテナーぶり、日本ても人気になりそうです。
BIS SA 1646
(SACD HYBRID)
¥2600→¥1990
ウォルトン:
 (1)交響曲第1番 (1931/5)、(2)同第2番 (1957/60)
オーワイン・アーウェル・ヒューズ(指)
リール国立管
屈折しながらも映画音楽のように華麗な響きに満ちた交響曲

70’41”

SACD ハイブリッド盤。20 世紀イギリス音楽の大物ウィリアム・ウォルトンの交響曲2篇の最新録音。ウォルトンの交響曲は華麗な管弦楽法で映画音楽のような迫力。BIS の優秀録音でこれまで味わったことのない豊麗な音の洪水に酔わされます。ウェールズ人ヒューズこだわりの演奏は説得力満点。ウォルトン・ファン必携の1枚です。
BIS SA 1540
(SACD HYBRID)
¥2600
ブリテン:
 (1)弦楽四重奏曲第2番ハ長調、(2)3つのディヴェルティメント (1936)
 (3)小組曲 (1929)、(4)弦楽四重奏曲ニ長調 (1931/74)
エンペラーSQ
ヴィオラの名手でもあったブリテンの筆致光る、弦楽四重奏曲

71’54”

SACD ハイブリッド盤。ブリテンはピアノの名手であると同時にヴィオラにもかなりの腕前を持っていました。ゆえに彼の弦楽アンサンブルの書法は自然て効果満点、弾く者も聴く者も喜ばせる要素を持っています。ここに収められた「小組曲」は 16 歳の時の作で世界初録音。ブリテンの神童ぶりを証明してくれます。イギリス期待の俊英エンペラー SQ、生き生きとした躍動感と緻密なアンサンブルが魅力です。
BIS 1316
¥2500
カレヴィ・アホ:
 (1)ピアノと弦楽のための協奏曲(ピアノ協奏曲第2番)(2001/2)
 (2)交響曲第13番(交響的気質)(2003)
オスモ・ヴァンスカ(指)
ラハティSO、アンティ・シーララ (Pf)
ホールの音響効果を追求した交響曲

DDD、68’49”

現在までに 15 篇の交響曲を作曲しているフィンランドの巨匠カレヴィ・アホ。交響曲第 13 番は 2003 年に 5 周年を迎えたシベリウス・ホール(ラハティ交響楽団の本拠地)を祝って作曲、同ホールの音響効果を追求しているそうです。人間の気質を分類して描いているそうで興味津々。カップリングのピアノ協奏曲はフィンランドの名手シーララーを想定して作曲されたもの。ここではもちろんシーララの演奏で堪能できます。
BIS SA 1851
(SACD HYBRID)
¥2600
J.S. バッハ:カンタータ全集 Vol.46
 (1)第102番「主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや」BWV102
 (2)第19番「かくて戦いおこれり」BWV19
 (3)第17番「感謝の供えものを献ぐる者は」BWV17
 (4)第45番「人よ、汝はさきに告げられたり」BWV45
ハナ・ブラシコヴァー(Sop)
ロビン・ブレイズ (A)
ゲルト・テュルク (Ten)
ペーター・コーイ (Bs)
鈴木雅明(指)
バッハ・コレギウム・ジャパン
円熟の BCJ 真骨頂この上なく美しいカンタータ集

76’24”

SACD ハイブリッド盤。今回は 1726 年ライプツィヒで作られた4篇。伸びやかなテーマに始まり、終始晴れやかな気分に満ちた第 17 番「感謝の供えものを献ぐる者は」や、この上なく美しい第 102 番「主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや」など絶品の連続。BCJ の魔術的な演奏はもとより、チェコの若き名花ブラシコヴァーの透明な歌唱も聴きものです。
BIS SA 1746
(SACD HYBRID)
¥2600→¥2390
ブルックナー:
 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
  (1888 年版/2004 年コーストヴェット校訂版 )
オスモ・ヴァンスカ(指)
ミネソタ管
ヴァンスカがこれまで聴いたこともなかったブルックナー像を創造

63’21”

SACD ハイブリッド盤。ヴァンスカと手兵ミネソタ管によるブルックナーの交響曲シリーズが開始です。第1弾は第4番「ロマンティック」ですが、2004年に出版されたコーストヴェット版を用いているのが注目。一般的に「第3稿」と呼ばれる悪名高き 1888 年版に基づくもので、すが、それが偏見にすぎなかったことを証明してくれます。内藤彰指揮東京ニューシティ管弦楽団盤に次ぐ2つ目の録音となります。コーストヴェットの書き下ろし欧文ブックレット解説も読みごたえ満点。重厚さや濃厚さと無縁の 21 世紀的ブルックナー演奏の歴史の始まりと申せましょう。
BIS SA 1660
(SACD HYBRID)
¥2600→¥2390
ヴィラ=ロボス:アマゾンの森 (1958) アンナ・コロンディ(Sop)
ジョン・ネシュリング(指)
サンパウロ国立響同合唱団男声パート
ヴィラ=ロボス最後の秘曲。最新録音で真価を問う

78’38”

SACD ハイブリッド盤。ヴィラ=ロボスの死の前年、最後の大作となった「アマゾンの森」は声楽を含む大編成の作品。もともとは 1959 年公開のオードリー・ヘップバーン、アンソニー・パーキンス主演の映画「緑の館」(メル・ファーラー監督)の音楽をヴィラ=ロボスが担当したものの興行的に失敗、それに落胆した彼が素材を演奏会用の作品にまとめ直しました。その秘曲が待望の最新録音で登場、それも地元サンパウロ国立響というのが最高。最晩年の作ながら熱と生命力に満ち、ノスタルジックなメロディと情感に胸を打たれます。
BIS SA 1729
(SACD HYBRID)
¥2600
(1)プーランク:フルートソナタ
(2)フランク・マルタン:バラード
(3)ライネッケ:フルートソナタ「ウンディーネ(水の精)」
(4)マルティヌー:フルートソナタ
(5)メシアン:黒つぐみ
シャロン・ベザリー(Fl)
ロナルド・ブラウティハム (Pf)
シャロン・ベザリー、フルート界の王道名作集に挑戦

59’23”

SACD ハイブリッド盤。フルート界の王道名作を集め、ベザリーがムラマツ特製の 24kフルートでお贈りする超豪華企画。曲芸的に難しいマルタンも、オシャレな歌に満ちたプーランクもシャロンの美点が存分に発揮されています。ピアノ・パートも難しい曲ばかりですが、名手ブラウティハムが絶妙なサポートを披露しています。
BIS SA 1613
(SACD HYBRID)
¥2600
ベートーヴェン:ピアノソナタ全集 Vol.8
 (1)第28番イ長調 Op.101
 (2)第30番ホ長調 Op.109
 (3)第31番変イ長調 Op.110
 (4)第32番ハ短調 Op.111
ロナルド・ブラウティハム ( フォルテピアノ )

完結。ブラウティハムによるベートーヴェンのソナタ

77’09”

SACD ハイブリッド盤。ブラウティハムのベートーヴェン・ソナタ・シリーズの最終巻。単なるフォルテピアノ演奏のベートーヴェンのソナタとは一線を画する充実ぶりで、最後の3つのソナタなど、物々しさや押しつけがましさ皆無で、これまで聴いたことのないような不思議な感動を覚えます。
BIS 1677
¥2500
エイノ・タンベルク:
 (1)バレエ組曲「尼僧ヨアンナ」Op.37a(イヴァシキェヴィチ原作)
 (2)交響的舞曲 Op.6
 (3)コンチェルト・グロッソ Op.5
ネーメ・ヤルヴィ(指)
ハーグ・レジデンティ管
ソ連時代のエストニアを代表する作曲家タンベルク最新録音

DDD、77’03”

ソ連時代のエストニアを代表する作曲家エイノ・タンベルク (1930-) 作品を、同郷のヤルヴィ(父)が振ったファン狂喜の1枚。出世作「コンチェルト・グロッソ」、エストニアの民族色濃厚な「交響的舞曲」も個性的ですが、カヴァレロヴィチ監督のポーランド映画で知られる「尼僧ヨアンナ」のバレエ組曲が入っているのも注目。
BIS 1602
¥2500→¥2290
ユーハン・ヘルミク・ルーマン:
 ドロットニングホルムの音楽(全 24 曲)
アンドルー・マンゼ(指)
ヘルシンボリ響
マンゼ BIS に登場! バロック期の華やかな祝典音楽

DDD、70’04”

何とアンドルー・マンゼが BIS に登場! それも「スウェーデン音楽の父」と称されるユーハン・ヘルミク・ルーマン (1694-1758) の代表作「ドロットニングホルムの音楽」なので興味津々。1744 年、スウェーデン国王とプロイセン王女の婚礼を祝って作られた管弦楽曲で、全部で 24 曲から成ります。華やかかつ貴族的な音楽はマンゼにぴったり。さらに彼ならではの引締ったサウンドで、ますます曲の良さを再認させてくれます。

BONGIOVANNI

GB 5163
¥2400
ホフマイスター:
 二つのフルートとチェロのための三重奏曲集
  三重奏曲第 1 番 ニ長調
  三重奏曲第 2 番 ト長調
  三重奏曲第 3 番 ハ長調
  三重奏曲第 4 番 変ホ長調
フランコ・ヴィゴリート (Fl)
アルド・フェルランティーニ (Fl)
マッテオ・パリージ (Vc)
録音:2010 年 2 月 14 日,エーボリ。DDD、46'19

フランツ・アントン・ホフマイスター(1754 - 1812)は、南ドイツ、テュービンゲン近郊のロッテンブルク・アム・ネッカーに生まれた作曲家。14 歳でウィーンに出て音楽を勉強、作曲家として活躍しただけでなく、音楽出版業も手掛けて成功しています。モーツァルトの同世代ということで、ハイドン、モーツァルトらとの交流もあった人物です。作品は多数あり、録音もかなりの数に上りますが、この二つのフルートとチェロのための三重奏曲集は初録音。フルート二本ということで、非常に華やかな音楽です。ヴィゴリートもフェルランティーニも、20 年以上に渡って活躍しているベテランのフルーティスト。
GB 1216
\2400
ニコラ・マルティヌッチ アリア集
 ヴェルディ:
  「ロンバルディ」,「アッティラ」,「運命の力」,
  「ドン・カルロ」,「アイーダ」
 プッチーニ:
  「ボエーム」,「トスカ」,「西部の娘」,
  「外套」,「トゥーランドット」
 カタラーニ:「ローレライ」
 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
 ビゼー:「カルメン」
 からのアリア
 グノー:アヴェ・マリア
 カルディッロ:つれない心(カタリ)
 ディ・カプア:オ・ソーレ・ミオ
ニコラ・マルティヌッチ(Tn)

名テノール、マルティヌッチのライヴ! 得意のヴェルディをたっぷり!

録音:1976-1996年

ニコラ・マルティヌッチは1941年、南イタリアのターラント生まれのテノール。正統派のイタリア人テノールで、スカッと抜ける張りのある輝かしい声はヴェルディ、プッチーニに打ってつけ。来日もしばしばで、熱心なファンが多い歌手です。ところが録音が極端に少なく、彼の実力の高さを知る人たちからは残念がられています。このライヴ録音集は、マルティヌッチの30代半ばから50代半ばにかけての名唱、絶唱を22曲収録。マルティヌッチ・ファンの溜飲を下げる逸品です。なお録音状態が良くないものもあることをご理解くださいませ。


CALLIOPE

CAL 3351
(2CD)
特別価格
¥3200
ショパン:ノクターン全集&子守歌 op.57(エキエル版) パスカル・アモワイヤル(ピアノ)
シフラの直系、アモワイヤルが奏でるノクターン、詩情豊か、美しい弱音に魅了エキエル版使用

シフラの直系、アモワイヤルによるショパンのノクターン全集の登場。豊かな詩情と豊かな音色で、どこまでもやわらかに歌われるノクターン。ショハンが生涯を通して作曲し続けたノクターンのそれぞれの曲は、彼の生涯の様々なシーンが浮かんでくるような情景感と色彩感に満ちています。ショパンは弱音が大変美しいピアニストであったという記録がありますが、目を閉じて聴いているとまるでショパンが演奏しているかのような錯覚をおぼえるほど。
エキエル版を使用しているのも注目といえるでしょう。
CAL 9396
¥2400
プーランク:ぞうのババール(朗読:ジャン・ドゥ・ブリュンホフ)
クロード・ボリング:激しく吹き荒れる風(テキスト&歌:ロジャー・ランディ)
パスカル・ル・ゲルン(指揮)
ピカルディー管弦楽団
録音:2009 年 7 月
ぞうのババールの愛らしいジャケットでお届けする、ぞうのババールの物語。語りはフランス語ですが、フランス語初学者の方へのプレゼントとしても喜はれそうな 1 枚です。
CAL 9752
¥2400
天上の声~ハルモニウムによる第二帝政時代のサロン音楽
 (1)グノー(デュプー編):アヴェ・マリア (2)同(ビュセール編):愛する心
 (3)ルフェビュル=ヴェリー:
  ベートーヴェンの「月光の曲」による瞑想曲(Vn, Pf Harm)
 (4)オッフェンバック(デュプー編):ホフマンの舟歌
 (5)ギルマン:祈り/パストラール (Pf, Harm) /非常なる静寂
 (6)フランク:天使の糧/前奏曲、フーガと変奏
 (7)ベルリオーズ(ギルマン編):ハンガリー行進曲
 (8)グノー:後悔/ガリア (9)デュポン:即興
フランソワ・デュプー(ハルモニウム)
パスカル・オーフレ (Pf)
コリンヌ・マセ (Vn)
セシル・グリザール (Vc)
マルティーヌ・ロチエ
マリー=フランソワ・モロー(Sop)
何と清らか、何とピュア、こころ洗われるひととき

DDD、77’29”

ハルモニウムは足鍵盤のない小型のオルガンで、オルガンほどの荘厳感はありませんが、独特のひなびた味わいを持っています。このアルバムはハルモニウムを主役に、歌や弦楽器、ピアノなどさまざまなアンサンブルの魅力を楽しめる好企画。チェレスタを発明したミュール社 1854 年製銘器が天上の響きを聴かせてくれます。この神々しさ、純粋さは俗世のものでなく、こころ洗われます。また、ルフェビュル=ヴェリーがベートーヴェンの「月光ソナタ」の第1楽章を編曲したものや、ベルリオーズの〈ファウストの劫罰〉中のハンガリー行進曲の華麗な編曲も聴きものです。
CAL 9754
¥2300

ブラームス:
 前奏曲とフーガ ト短調
 コラール前奏曲とフーガ「おお嘆き、おお心の苦しみ」
 前奏曲とフーガ イ短調
シューマン:
 BACHの名による6つのフーガ 作品60
  (1.変ロ長調 2.変ロ長調 3.ト短調
   4.変ロ長調 5.ヘ長調 6.変ロ長調)

ピエール・ファラゴ(オルガン)

オルガン音楽の極み“フーガの芸術” ブラームスとシューマンの隠れた名曲

【フィリップ・フルトヴェングラー制作(1859年)/アルフレッド:フューラー修復(1984年) [49ストップ、3マニュアル、ペダル A=455 Hz]】
録音:2009 年11月1-3日 聖ペーター教会。DDD、54’47”

“フーガの芸術” と題された本アルバムは、バッハのオルガン曲に基づくブラームスとシューマンの隠れた名曲集。ブラームスの前奏曲とフーガ ト短調はバッハの同調性の BWV 535 に類似し、シューマンのフーガではバッハのフーガを思わせる “複雑さ” があります。演奏のファラゴは巨匠アンドレ・イゾワールに師事し、パリ国立高等音楽・舞踊学校を卒業後、権威ある数々の国際コンクールに入賞、着実にキャリアをのばしてきました。現在、パリのオートゥイユ・プロテスタント教会、モレ・シュル・ロワンのノートル = ダム教会のオルガニストを務め、ブローニュ=ビヤンクール地方音楽院の教授を務めます。

CAL 9431
(2CD)
特別価格
\3200→¥2890
J.S.バッハ:マタイ受難曲 ポール・アグニュー(T/ 福音史家)
アラン・エーヴィヒ(Bs/ イエス)
アラン・ブー(Br/ ユダ)
オルガ・パシフニク(S)
ダミアン・ギヨン(C-T)
ドナ・ハヴァー(T)
マルク・ブーシェ(Br)
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ(王室大厩舎・王宮付楽団)
シャンブル・ドゥ・ナムール合唱団

どこまでも柔らかく自然な音楽の流れ マルゴワールによるマタイ受難曲

録音:2009年4月6日(ライヴ録音)

マルゴワールによる「マタイ受難曲」の登場。スウィングしているというと語弊があるかもしれませんが、通奏低音チームの推進力が際立った演奏です。
全体を通して、様々な登場人物の体温を、そしてイエスの体温をも感じる、血の通った演奏。アリアではソリストに極めて柔軟に旋律を歌わせていて、アルトの「憐れみたまえ」のアリアなども極めて自然に音楽が流れています。最後の合唱曲も、荘厳さはもちつつも、深いフレーズの息の取り方で、共感しやすい演奏。真正面から「受難」というテーマに立ち向かった他の演奏とはまた一線を画した、温度を感じる受難曲となっています。


CALLIOPE MID

CAL 5358
¥1700→¥1590
ベートーヴェン:
 (1)ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
 (2)ロマンス第1番ト長調 Op.40
 (3)ロマンス第2番ヘ長調 Op.50
レジス・パスキエ (Vn)
エマニュエル・ルデュク=バローム(指)
バルト室内管
ペテルブルグ・フィルのソリスト
DDD、61’59”
CAL9358からの値下げ。
フランスの巨匠レジス・パスキエによるベートーヴェンの協奏曲。余裕のベテラン芸で、何の無理もなく自然体のベートーヴェンを聴かせてくれます。
CAL 5375
¥1700→¥1590
チャイコフスキー:
 (1)ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
 (2)なつかしい土地の思い出 Op.42(グラズノフ編)
 (3)憂鬱なセレナード Op.26
 (4)ヴァルス=スケルツォ Op.34
レジス・パスキエ (Vn)
エマニュエル・ルデュク=バローム(指)
バルト室内管
ペテルブルグ・フィルのソリスト
DDD、62’33”
CAL9375からの値下げ。
フランスの巨匠パスキエのチャイコフスキー。あくまでエレガントで、露骨な感情表現をせずにチャイコフスキーの音楽を表現。上品の極みです。
CAL 5833
¥1700
ドビュッシー:
 (1)ピアノのために(2)版画
 (3)ベルガマスク組曲(4)夜想曲
 (5)6つの古代の墓碑銘
テオドル・パラスキヴェスコ (Pf)
ジャック・ルヴィエ (Pf)(5)
草食系ドビュッシー

DDD、69’07”

ルーマニア出身、パリ音楽院教授として日本人を含む多くの弟子を育てたパラスキヴェスコ。弱音の美しさ冴える、草食系のドビュッシーを聴かせてく れます。
CAL 5273
¥1700

ヴィヴァルディ:
 (1)ギター協奏曲ニ長調 RV93
 (2)ヴィオラ・ダモーレ協奏曲ニ短調 RV395
 (3)ピッコロ協奏曲ハ長調 RV441
 (4)2本のマンドリンのための協奏曲ト長調 RV532
 (5)2本のピッコロのための協奏曲ハ長調 RV533
 (6)2本のトランペットのための協奏曲ハ長調 RV537
 (7)ヴィオラ・ダモーレとギターのための協奏曲ニ短調 RV540

ジャン=ルイ・ボーマディエ、
 フィリップ・ピエルロ (Picc)
ミュルエル・キェフェル、
 ロランス・ワグネル (Mand)
オリヴィエ・シャセン (Guit)
ギ・ムスレル、ジルベール・プティ(Trp)
ピエール=アンリ・ゼレブ (Va-dm)
クリストフ・ポワジェ(指)
器楽アンサンブル「ラ・フォリア」

豪華独奏陣によるヴィヴァルディの協奏曲集

DDD、70’19”

様々な独奏楽器によるヴィヴァルディの協奏曲集。名手たちの妙技が光ります。
CAL 5683
¥1700
ベートーヴェン:ピアノソナタ集
 (1)第17番ニ短調 Op31の2「テンペスト」
 (2)第23番ヘ短調 Op.57「熱情」
 (3)第14番嬰ハ短調 Op.27の2「月光」
 (4)第8番ハ短調 Op.13「悲愴」
インゲル・セデルグレン (Pf)
正攻法の極み。セデルグレンの 4 大ソナタ

DDD、79’11”

ナタリー・シュトゥッツマンの名伴奏者で知られるインゲル・セデルグレン。正攻法で隙のない構築感と余裕の技巧、参考用にも最適です。
CAL 5712
¥1700

J.S.バッハ:
 (1)前奏曲とフーガ ホ短調 BWV548
 (2)前奏曲、アンダンテとフーガ ト長調 BWV541
 (3)前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544
 (4)前奏曲、ラルゴとフーガ ハ長調 BWV545
 (5)トリオ ト短調 BWV583
 (6)前奏曲とフーガ ハ長調 BWV547

アンドレ・イゾワール (Org)
ベテランの至芸、イゾワールのバッハ

DDD、69’56”

もはや説明も不要と思われる決定的名盤。ベテランの至芸を味わえます。

CASCAVELLE

VEL 3146
(7CD)
¥3100→¥2790

ロベルト・シューマン (1810-1856) 〜バイセンテナリー・エディション
[CD1]
 交響曲第 1番 変ロ長調「春」 作品 38、
 交響曲第 2番 ハ長調 作品 61
[CD2]
 交響曲第 3番 変ホ長調「ライン」 作品 97、
 交響曲第 4番 ニ短調 作品 120
  録音:1989年 9月、1990年 2月 2日、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ (ステレオ )
アルミン・ジョルダン(指)
スイス・ロマンド管弦楽団
[CD3]
 ピアノ協奏曲 イ短調 作品 54
  録音:1959年 2月 18日、ライヴ録音 (モノラル ) 
ヴィルヘルム・ケンプ (ピアノ )、
エルネスト・アンセルメ(指)
スイス・ロマンド管弦楽団
 チェロ協奏曲 イ短調 作品 129
  録音:1957年 2月 6日、ヴィクトリア・ホール、ジュネーヴ (モノラル )
ピエール・フルニエ (チェロ )、
フェレンツ・フリッチャイ(指)
スイス・ロマンド管弦楽団
[CD4]
 ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」 作品 26
 森の情景 作品 82、ピアノ・ソナタ第 3番 作品 14
  録音:2002年 3月 (ステレオ )
アルド・チッコリーニ (ピアノ )
[CD5]
歌曲集
 ミルテの花 作品 25より
  (1.献呈 12.私を彼の胸によりかからせて
  15.私の心は重く 24.西方にて 25.東方のばらより 26.終わりに)
 子供のための歌のアルバム 作品 79より (26.松雪草)
 「恋の曙」より
 12の詩 作品 37より
  (1.天は一滴の涙を落とし 3.おお、殿方よ)
 3つの詩より (2.月に寄す)、
 5つのリュートと歌より (2.あなたの顔は )、女の愛と生涯 作品 42
   録音:1992年 12月 (ステレオ)
エディット・ウィーンズ(ソプラノ),
ルドルフ・ヤンセン(ピアノ)
[CD6][CD7]
 楽園とペリ 作品 50
  録音:1988年 10月ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール (ステレオ )
イーディス・ウィーンズ(S:ぺリ)
シルヴィア・エルマン(S:若い女)
アンヌ・イェヴァング(A:天使)
ロバート・ギャンビル (T)
クリストフ・プレガルディエン(T:若者)
ハンス=ペーター・シャイデッガー(Br:ガツナ、男)
スイス・ロマンド室内合唱団、
ローザンヌ・プロ・アルテ合唱団(アンドレ・シャトレ合唱指揮)
アルミン・ジョルダン(指)
スイス・ロマンド管弦楽団

エラート伝説のプロデューサー、ミッシェル・ガルサンが録音総指揮! 近ごろめっきり少なくなったこれぞスタジオ・レコーディング! といえる正統派の名録音。惜しくも2006年に亡くなったスイスの名匠アルミン・ジョルダンの置き土産!シューマンの交響曲全集と「楽園とペリ」なんとケンプ&アンセルメやフルニエ&フリッチャイの協奏曲!の高音質モノラル 。おまけにピアノ・ソロは2002年録音のチッコリーニのデジタル新録音! 実に多彩なシューマン大集成 7 枚組!

★ CD-1,CD-2 交響曲は、全くてらいのないシューマンで、サヴァリッシュ以来の正統派の名演!ジョルダン置き土産。
★ CD-3 すごいメンバーによる協奏曲でモノラルながら抜群の音質に驚き!フルニエの終楽章でのゴリゴリなるチェロがインパクト大。
★ CD-4 名人巨匠ぶりに近年ますます磨きがかかるチッコリーニですが、このシューマンは素晴らしい!
★ CD-5 ゼーフリートの再来と言われるウィーンズ!やさしく美しく、少し甘口の語り口が大変魅力的。
★ CD-6,CD-7 新たな名盤誕生!同曲の決定盤的存在になることと思われます。


CAVI

4260085531998
¥2600→¥2390
19 & 20 世紀ラテン・アメリカ・ピアノ作品集
 レクオーナ:スペイン組曲「アンダルシア」
  【コルドバ/アンダルーサ/アルハンブラ/
   ジプシーの歌/グアダルキビル川/ マラゲーニャ】
 ゴットシャルク:サバンナOp.3、バナナの木Op.5、バンジョーOp.15
 ヒナステラ:アルゼンチン舞曲
  【老いた牛飼いの踊り/粋な娘の踊り/はぐれ者のガウチョの踊り】、
  ピアノ・ソナタ第1番Op.22
クラウディア・シェレンベルガー(P)
超絶技巧で弾きまくる!南米特有の情熱と哀愁にみちたアルバム

録音:2009 年 10 月

19 & 20 世紀ラテン・アメリカ・ピアノ作品集。クラウディア・シェレンベルガーの初ソロ・アルバム。
キューバを代表する作曲家、ピアニストであるレクオーナ。スペイン組曲「アンダルシア」は 6 つのスペイン風の曲からなる作品。レクオーナは「キューバのガーシュウィン」と言われ、親しみやすい旋律とスペイン的な音楽で演奏効果抜群。
「クレオールのショパン」とよばれたゴットシャルクは民俗的要素が濃い作品を数々作曲。
ブエノスアイレス生まれのヒナステラ。哀愁漂う艶のある旋律、激しいリズム、躍動感あるラテン特有のテンポ、強烈な印象を残す「アルゼンチン舞曲」。
クラウディア・シェレンベルガーの情熱溢れる演奏でバリバリ聴かせてくれます。
彼女はソロ活動と室内楽活動を世界中で行っており、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、フランクフルト・フェスティヴァルなどに登場。2007 年にはチェリストのガブリエル・リプキンとアメリカ・ツアーを行い、成功をおさめています。また現在マインツ音楽大学でピアノを教えています。
4260085532001
¥2600→¥2390
ヘンデル:
 劇的カンタータ「アポロとダフネ」HWV122
 組曲 変ロ長調HWV352
 組曲 ト長調HWV353(「変容したダフネ」よりHWV4)
 合奏協奏曲 イ短調Op.6-4 HWV322
ミルシニ・マルガリティ(S)
ニコライ・ボルチェフ(B)
ヘンデル祝祭管弦楽団
ベルンハルト・フォーク(指)
ヘンデルの隠れた名曲「アポロとダフネ」

録音:2009 年 9 月パウル・ゲルハルト教会(ライプツィヒ)

ヘンデルの知られざる名作ソプラノとバス用の劇的カンタータ「アポロとダフネ」。ソリスト 2 人を要する、1 幕のオペラと同様の様式で、品がある落ち着いた音楽と美しいアリアはヘンデルの魅力が満載の作品です。
「アポロとダフネ」は、キューピッドの悪戯で、愛の矢をアポロに、愛を拒む矢をダフネに放ちます。アポロは夢中になってダフネを追いかけ、ダフネはどこまでも逃げ続けます。遂にアポロに追いつかれたダフネは父、河の神に助けを求め、月桂樹に姿を変え、嘆き悲しむアポロはアリアを歌います。そしてアホロは生涯、月桂樹の葉を自分のシンボルとします。
カンタータへの序曲として「ダフネ組曲変ロ長調 HWV352」を、そしてダフネが最初のアリアは始まる前に「ダフネ組曲ト長調 HWV353」を、ダフネのテーマとして収録しています。
ギリシャのラリッサ出身のソプラノ、ミルシニ・マルガリティの清らかな歌声とベラルーシ生まれの若手バリトン歌手ニコライ・ボルチェフのしっかりとした安定した歌唱を聴かせてくれます。
4260085 531905
(4CD)
¥6400
ルール・ピアノ・フェスティヴァル・エディション Vol.24
 ハイドン:
  オラトリオ「四季」、「天地創造」(全曲)(ツェムリンスキー編曲4手ピアノ版)
滑川真希、
デニス=ラッセル・デイヴィス (P)
「四季」「天地創造」ピアノ 4 手版登場!

録音:2009 年 4 月 4 & 5 日(四季)、6 月 12-14 日(天地創造)

滑川真希、デニス=ラッセル・デイヴィスの二人によるモーツァルト「魔笛」(4260085 530199)、ベートーヴェン「フィデリオ」(4260085 530854)に続くツェムリンスキー編曲による 4 手ピアノ版シリーズ。今回はなんと世界初録音となるハイドンの「四季」と「天地創造」です。この作品はお馴染ルール・ピアノ・フェスティヴァルで演奏し大成功をおさめ、音楽祭のプロデューサーの熱烈な要請により、スタジオ録音されました。ツェムリンスキーは歌手、合唱、オーケストラそれぞれのパートを忠実に、より緻密なピアノ 4 手に仕上げています。色彩豊かな音、豊かな歌心に満ちた長大なデュオ作品を、滑川真希、テニス=ラッセル・デイヴィスの「手」によって鮮やかに、そして一気に聴かせてくれます。
4260085 531868
(3CD)
¥4800
ルール・ピアノ・フェスティヴァル・エディション Vol.23
 CD1:メンデルスゾーン
  (1)ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
  (2)華麗なカプリッチョ
  (3)2台のピアノのための協奏曲
 CD2:ヘンデル
  (1)組曲 第1巻 より 第7番 ト短調 HWV.432
  (2)組曲 ニ短調 HWV448(パスカル・デュブレイユ編)
  (3)組曲第3番ニ短調HWV428
 CD3:現代作品
  (1)ヴァソス・ニコラウ(1971-):
   Once upon a time...(2009)、5つのエチュード(2007/2008)
  (2)ルディ・スプリング(1972-):
   ドイツ伝承曲Faces of the New Moon/ Neumondgesichte (2008/2009)
  (3)ヴィルヘルム・キルマイヤー(1927-):
   ヘルダーリン・ソング・サイクル第3番
CD1:
(1)(3)チャン・ヤ=フェイ(P)
(2)(3)ロバート レヴィン(P)
(3)スティーヴン・スローアン(指)
 ボーチェム交響楽団
CD2:
(1)(2)パスカル・デュブレイユ(チェンバロ)
(3)レオン・ベルベン(チェンバロ)
CD3:
(1)タマラ・ステファノヴィッチ(P)
(2)サロメ・カンマー(Vo)
 ルディ・スプリング(P)
(3)マルクス・シェーファー(T)
 ジークフリート・マウザー(P)
2009 年ルール・ピアノ・フェスティヴァル・ハイライト BOX

CD1:録音:2009年6月26日(ライヴ)、CD2:録音:122009年6月3日(ライヴ) 32009年7月13日(ライヴ)、CD3:録音:12009年10月20日 22009年6月25日(ライヴ) 32009年6月7日(ライヴ)

毎年行われているルール・ピアノ・フェスティヴァルの記念碑的公演をピックアップした 3 枚組のアルバム。
昨年生誕 200 年を迎えたメンデルスゾーン、音楽祭初となるハープシコードによる演奏会ではヘンデルを、そして音楽祭の為に委嘱された若手音楽家たちの作品によるコンテポラリー・コンサートなど多彩な音楽祭を一気に愉しむことのできる BOX です。

CLAVES

50 2702/03
(2CD)
¥4800

ジャン = リュク・ダルブレー (1946-)
(1)“Oyama”(オーケストラのための)
(2)“Azur”(ホルン四重奏曲のための)
(3)“Shadows”(5 人の打楽器奏者のための)
(4)“Sozusagen”(オーボエ、ヴィオラ、バスーン、ギターのための)
(5)“Chant d’ adieux”( ヴァイオリンとヴィオラのための )
(6)“a quattro”( ホルン四重奏曲とオーケストラのための ) 7レクイエム

(1)(6)(7)ファビオ・ルイージ(指揮)
 MDR 交響楽団
(2)(6)ライプツィヒ・ホルン四重奏団
 【マックス・ヒルペルト、ティーノ・ボルク、
 ヨハネス・ウィンクラー、ミシェル・ギューン】
(3)ライプツィヒ・パーカッション・アンサンブル
 【ウェルナー・レグト、スヴェン・パウリ、
 トーマス・ウィンクラー、 ステファン・ストッポラ、
 ヴィンフリード・ニッチェ、ゲルト・シェンカー】
(4)アンサンブル・ソルティサティオ
 【ワルター・クリングナー、アレクセル・アンドレア、
 マティアス・ザンネミュラー、トーマス・ブルメンザル】
(5)アンドレアス・ハルトマン (ヴァイオリン)
 マティアス・ザンネミュラー (ヴィオラ)
(7)MDR ベルリン放送合唱団
 マイケル・グレイザー (合唱指揮)
 ジュリー・カウフマン (ソプラノ)
 イリス・ヴァーミリオン (アルト)
 クリストフ・ゲンズ (テノール)
 マルクス・マーコート (バリトン)
来日公演で も大絶賛のF・ルイージ によるスイス人作曲家ダルブレー(1946-)世界初演ライヴを含むポートレート集

録音:(1)2001 年 9 月 21 日、ワイマール・ハレ、(2)(3)(5)MDR スタジオ、ライプツィヒ、((2)2006 年 6 月 6-9 日、(3)2006 年 2 月 8 日、(5)2006 年 6 月 6 日 )、(4)1999 年 6 月 28 日、ライプツィヒ、ライプツィヒ美術館、(6)2001 年 9 月 21 日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス、(7)2005 年 11 月 21 日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス ( ライヴ )。DDD

今もっとも勢力的な演奏活動をしている世界的指揮者ファビオ・ルイージ。Orfeo より発売されるウィーン交響楽団とのシューマン交響曲全集 (ORFEO717102) に続き、Claves レーベルからはスイス人作曲家のジャン = リュク・ダルブレー (1946-) の作品をとりあげております。ダルブレーはベルン音楽学校にてクラリネット、指揮、作曲を学んだのち作曲家として活躍。これまでにピエール・ブーレーズ、ハインツ・ホリガーなど現代屈指の作曲家・演奏者に師事し、ジャンルにとらわれないダルブレー独自の表現を手に入れました。ルイージがダルブレーの音楽に出会ったのは “Oyama” 初演時のこと。その音楽性の豊かさに感銘を受け、以後積極的に演奏会にとりあげてきました。また、2005 年には MDR への委嘱作品レクイエムの世界初演を行いました。現代音楽への強い思いを感じる鎮魂歌を奏でております。
50 1002
¥2400
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ全集
 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ヘ長調
 ヴァイオリン・ソナタ第2番 ト長調
 ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ短調
アレクサンド ラ・スム (ヴ ァイオリン)
ダヴィッド・カドゥシュ(ピアノ)

なんと力強く輝かしい音色! 大注目!美人若手ヴァイオリニスト、 アレクサンドラ・スムによる グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ全集

録音:2010 年 2 月1-4日 ベルリン、ドイツ、イエス・キリスト教会。DDD

幼少の頃から神童とうたわれた実力派美人ヴァイオリニスト、アレクサンドラ・スム (1989 年生まれ )。2006 年、ルガーノのマルタ・アルゲリッチ音楽祭に初めて登場、ヨエル・レヴィ指揮イスラエル・フィルハーモニーとパガニーニの協奏曲第1番など輝かしい経歴の演奏者です。新譜はグリーグのヴァイオリン・ソナタ全 3 曲。その端正な顔立ちからは想像できないほど力強く骨太な演奏が魅力のスムですが、20 歳をむかえ技術面が前面に出ることなく知性を感じる演奏となりました。その実力は動画検索サイトなどでご覧いただければわかります。Claves レーベルにはブルッフ & パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第 1 番の録音 (50 2808) があります。2011 年には来日公演の予定もあり今から要チェックのヴァイオリニストと申せましょう。また、ピアノのダヴィッド・カドゥシュ (1985 年生まれ ) は 2010 年ラ・フォルジュルネにも参加した新進気鋭のピアニストです。録音では Avi Music レーベルにルール・ピアノ・フェスティヴァル・エディション第 15 集 (4260085530533) があります。

50 1003/04
(2CD)
¥4800
シューマン:ピアノ作品全集 Vol.4
[CD1]
 ピアノ・ソナタ 第1番嬰へ短調 作品11
 ピアノ・ソナタ 第2番ト短調 作品22
[CD2]
 ピアノ・ソナタ 第3番へ短調 作品14
 幻想曲 ハ長調 作品17
フランチェスコ・ピエモンテーシ(ピアノ)

大好評!若手実力派ピアニストによる シューマン:ピアノ作品全集第 4 弾は ピアノ・ソナタ集

録音:(CD-1)2009年10月31-11月2日,(CD-2)2009年12月14-16日、イエス・キリスト教会、ベルリン、ドイツ。DDD

シューマンのピアノ曲全集を進めているシリーズ第 4 弾は、シューマン 20 代に集中的に作曲されたピアノ・ソナタ集です。演奏のピエモンテーシは 2007年エリザベート王妃国際音楽コンクール第 3 位をきっかけに演奏活動の幅をひろげてきました。また現在、ベリンゾナ音楽祭芸術監督をつとめております。
録音では、IPPNW よりアンサンブル・ベルリン - シャンハイとのシュニトケ:弦楽三重奏曲、ブラームス:ピアノ四重奏曲 ハ短調 Op.60(IPPNW-56)があります。


COVIELLO

COV 20911
(2CD)
¥5000
デ・マーヨ:「アレッサンドロ」

ラース・メラー(Br アレッサンドロ)
マリ=ベル・サンディス(Ms ポーロ)
コルネリア・プタセク(S クレオフィーデ)
イリス・クプケ(S エリッセーナ)
カタリーナ・ゲレス(S ガンダルテ)
グンドゥラ・シュナイダー(Ms ティマージェネ)
チ ート・チェッケリーニ(指)
マンハイム国立劇場管弦楽団

早世した天才の傑作が復活!幻のナポリの作曲家、デ・マーヨの「アレッサンドロ」

録音:2008 年 9 月 25-27 日,2009 年 5 月 25,26 日,マンハイム。129'35

幻の傑作、ジャン・フランチェスコ・デ・マーヨ(1732 -1770)のオペラ・セリア「アレッサンドロ」が復活しました。デ・マーヨはナポリ生まれ。
彼の父親は後にナポリの宮廷楽長に昇進する作曲家。父に学んだデ・マーヨは、宮廷付教会のオルガニストを務めた後、1759 年に最初のオペラをローマで発表、これが大成功を収め、一躍人気作曲家になり、各地を巡るようになります。しかし生来病弱だったデ・マーヨは、わずか 38 歳で結核のために亡くなってしまいました。
「アレッサンドロ」は 1766 年にマンハイムで初演されたオペラセリア。マンハイムを訪問する前の 1764 年、デ・マーヨはウィーンでグルックと面会し、彼のオペラ改革の理念を学んでおり、ここにもその強い影響が見られます。「アレッサンドロ」には初期古典派の様式の枠の中でキビキビとした音楽か生きており、聞き応えがある作品です。デビューが遅かったこともあり、オペラ作曲家としての活動は僅か十年程度、もう少し長生きしていれば 18 世紀後半の重要なオペラ作曲家になっていたことでしょう。
台本はメタスタージオ(1729 年)で、ヘンデル、ハッセなど多数の作曲家がオペラ化した人気作。アレッサンドロ(アレキサンダー大王)との戦いに敗れたインドの王ポーロ(ポロス)だったが、変装してアレッサンドロに捕らえらた後、伝令として解放される。アレッサンドロはポーロの恋人クレオフィーデを愛しており、ポーロは彼女の誠を疑い出す。マケドニア軍とインド軍は再び戦いになる。クレオフィーデを奪われまいと、ポーロはクレオフィーテを殺そうとするが、アレッサンドロに止められ、捕らえられた上に彼女を奪われてしまう。アレッサンドロの腹心の部下だが実は陰謀者のティマージェネがポーロを逃がす。クレオフィーデがアレッサンドロとの結婚の誓いの直前に自害を試る様子を陰から窺ったポーロは、一緒に死のうと彼女の前に飛び出し、アレッサンドロに正体を明かす。アレッサンドロはすべてを許し、ポーロにインドの統治を託す。この基本の話に、アレッサンドロに一目惚れしてしまったポーロの妹エリッセーナ、ポーロの忠臣でエリッセーナを愛するガンダルテらの話が絡みます。
この世界初録音は、初演縁の地マンハイムでの世界初録音です。ライヴではなくセッション録音で、レチタティーヴォがほとんど省略された音楽だけの収録です。タイトルロールのメラーは、1978 年生まれのデンマークの若手バリトン。マンハイム国立劇場のメンバーで、モーツァルトのバリトン役を得意としています。サンディスはマルセイユ生まれのフランスのメッゾソプラノ。2003 年からマンハイム国立劇場に所属し、バロックからミュージカルまでありとあらゆるメッゾ役を歌って活躍、2006 年にはザルツブルク音楽祭にも出演しました。プタセクはミュンヘン生まれのソプラノ。2005 年からマンハイム国立劇場のメンバーに加わり、ヒロインとして活躍しています。チェッケリーニは 1973 年、ミラノ生まれの指揮者。現代音楽を得意としていることで知られており、ここでも切れ味鮮やかな音楽でデ・マーヨの音楽を蘇らせています。

DYNAMIC

CDS 598
(2CD→ 1CD価格)
¥2200
モンテヴェルディ:「オルフェオ」

ディートリヒ・ヘンシェル(Br オルフェオ)
マリア・グラツィア・スキアーヴォ(S エウリディーチェ)
ソーニャ・プリーナ(S 伝令の女)
ルイージ・デ・ドナート(Bs カロンテ)
アントーニオ・アベーテ(Bs プルトーネ)ほか
ウィリアム・クリスティ( 指 )
レザール・フロリサン,レ・サクブティエ

クリスティの「オルフェオ」、CD でも発売しかもお値段半分!

録音:2008 年 5 月、マドリット。DDD、108m

DYNDVD 33598 で発売され話題となった DVD の音声が CD で発売です。古楽界の巨人ウィリアム・クリスティが、2008 年 5 月にマドリッドのレアル劇場で上演したモンテヴェルディの「オルフェオ」のライヴ収録です。意外なことにこれがクリスティにとって初めての「オルフェオ」収録。さすがクリスティ、知性が隅々まで行き渡った「オルフェオ」で、圧倒されます。タイトルロールには、リート歌手として名高いヘンシェル。エウリディーチェ役は、ナポリ出身で活躍が大きく広がりつつある若いソプラノ、スキーアヴォ。さらにプリーナ、アベーテなど、ベテラン歌手が加わり、万全です。音楽だけに集中したい方には、CD での発売は歓迎されるでしょう。しかも 2CD で 1CD 価格!
CDS 660
¥2200
ロッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集
 ソナタ ト長調 Op.9-2
 ソナタ イ長調 Op.3-6
 ソナタ イ長調 Op.1-4
 ソナタ ハ短調 Op.5-2
 ソナタ ニ長調 Op.3-4
 ソナタ ト長調 Op.3-5
ルカ・ファンフォーニ (Vn)
パオラ・デル・ジューディチェ(Cemb)
エーリヒ・ガッリアーニ (G)
アントネッラ・タネッティ(Vn)
マリアンネ・チェン (Vc)
エカテリーナ女帝もご贔屓にしたヴァイオリニストロッリのヴァイオリン・ソナタ集

録音:2009 年 5 月 5,14 日,パルマ。DDD、77'12

古典派のヴァイオリン・マニアには逃せない CD が登場です!アントーニオ・ロッリ(1725 - 1802)はベルガモに生まれ、18 世紀半ばに高い名声を誇ったヴァイオリニスト。1758 年から 1774 年までシュトゥットガルトの宮廷管弦楽団のソロ・ヴァイオリニストを務め、その後は 1783 年までロシアのエカテリーナ 2 世に仕えたほどの名手でした。ルカ・ファンフォーニは既に DYNAMIC 社にロッリのヴァイオリン協奏曲全集(CDS 527、3CD)を録音、この作曲家の再評価に大きな役割を果たしています。今回のヴァイオリン・ソナタ集も、通奏低音に凝るなど、力が入ったものです。
CDS 652
(3CD→2CD価格)
¥4200
ドニゼッティ:「シャモニーのリンダ」 マジェラ・クラー(S リンダ)
ロベルト・イウリアーノ(T カルロ、シルヴァル子爵)
キアッリ・キアーラ(Ms ピエロット)
ジュゼッペ・アルトマーレ(Br アントーニオ)
アレッサンドラ・フラテッリ(Ms マッダレーナ)ほか
ヴィート・クレメンテ(指)
ベルガモ・ガエターノ・ドニゼッティ音楽祭管弦楽団,合唱団
「この心の光」で有名な 「シャモニーのリンダ」優秀キャスト、 クリティカルエディション使用の新録音が登場!! しかも3CDが2枚価格!

録音 :2009 年 9 月 11-13 日,ベルガモ。DDD、165'35

リサイタルやアリア集で頻繁に歌われる人気アリア「この心の光」で有名なドニゼッティの「シャモニーのリンダ」。近年人気が上昇し、全曲上演も少なくありません。この録音は、2009 年 9 月、ドニゼッティの生地ベルガモでの新製作上演のライヴ。ヒロインのリンダは、アイルランド出身のプリマドンナ、マジェラ・クラー(名前の発音、彼女を知る英国人スタッフに確認しました)。現在英国でドニゼッティ、ベッリーニのソプラノとしてたいへんに人気の高い人。イウリアーノは 2010 年 1 月のドニゼッティ劇場来日公演の「愛の妙薬」でネモリーノを歌っていた若手テノール。アルトマーレは同じ公演の「トラヴィアータ」でデヴィーア相手にジェルモンを堂々と歌っていた中堅バリトン。この録音のもう一つの特色が、ピエロットが奏でる楽器。弦楽器やハーディガーディが用いられることが一般的ですが、今回はイングリッシュ・コンサーティーナというバンドネオンのような楽器を使用。これがドニゼッティの本来の意図だそうです。ガブリエーレ・ドット校訂のクリティカル・エディションを使用。お値段も 3CD2 枚価格でお得!
CDS 656
(3CD→1.5CD価格)
¥3200
モンテヴェルディ:
 聖母マリアの夕べの祈り,ミサ曲「その時に」
ロベルト・ジーニ(指)
アンサンブル・コンチェルト,
アンサンブル・ラ・ピファレスカ,
コンチェルト・パラティーノ,
d.s.g. 合唱団

Dynamic社のバロック・シリーズ第1弾! モンテヴェルディの権威ジーニによる 聖母マリアの夕べの祈り! たっぷり収録で、お買得価格!!

録音 :2006 年 8 月,カターニャ、2007 年 10 月,マントヴァ、2009 年 10 月,ボローニャ。DDD、181'36

モンテヴェルディの代表作の一つ「聖母マリアの夕べの祈り」が出版されたのが 1610 年、今年はそれから 400 年にあたります。今回登場する新録音は、モンテヴェルディのスペシャリストとして知られるロベルト・ジーニが指揮したもの。ジーニは「倫理的、宗教的森」の初の全曲録音を果たすなど、モンテヴェルディ復興に大きな貢献を果たした人物です。ここでもモンテヴェルディを知り尽くした充実した音楽を繰り広げています。また 1610 年に出版された楽譜にあるミサ曲「その時に(イン・イッロ・テンポレ)」も収録。2 曲あるうち 1 曲に選択されることもあるマニフィカトも 2 曲とも収録。そのため 3CD ですが、なんと 1.5CD 価格という太っ腹!充実した演奏をお手頃価格でお楽しみいただけます。
CDS 655
(2CD)
\4200→¥3790
サリエリ:「逆さまの世界」 マルコ・フィリッポ・ロマーノ(Br 将軍)
パトリツィア・チーニャ(S 大佐)
ローザ・ボヴェ(Ms 副官)
マリア・ラウラ・マルトラーナ(S 女侯爵)
エマヌエーレ・ダグアンノ(T アマラント)
マウリツィオ・ロ・ピッコロ(Bs 伯爵)
ほか
フェデリーコ・マリア・サルデッリ(指)
アレーナ・ディ・ヴェローナ管弦楽団,合唱団

ゴルドーニ原作のサリエリのオペラ「逆さまの世界」 世界初録音! 指揮はサルデッリ!!

録音:2009年11月20-26日,ヴェローナ。DDD、139'08

映画「アマデウス」でモーツァルト殺しの汚名を着せられ、気の毒な形で有名になったアントニオ・サリエリ(1750−1825)。その一方で近年その実像の見直しが進み、数年前には日本語の評伝も出版されました。そんなサリエリの埋れていたオペラがまた一つ復活しました。「逆さまの世界」は、1795年にウィーンのブルク劇場で初演されたオペラブッファ。ゴルドーニの原作で、男と女、貴族と庶民の立場が逆転している島の物語。現代からすればたいへん面白い話ですが、当時のウィーンでは受けが悪く、初演は失敗、それ以来埋れたままになっていました。このCDに収録されているのは2009年11月にヴェローナのフィラルモニコ劇場で復活蘇演された時の録音。もちろん世界初録音。指揮は、バロック音楽、ことにヴィヴァルディで有名なサルデッリ。ダグアンノは、藤原歌劇団公演でマントヴァ公やネモリーノを歌った期待のテノール。ロマーノは1982年生まれという若さながら、既にバイエルン国立歌劇場にデビューして好評だったバリトン。パトリツィア・チーニャは中堅として活躍するソプラノです。

CDS 658
\2200
バッハ:鍵盤楽器のためのトッカータ全集
 トッカータ 嬰ヘ短調 BWV.910
 トッカータ ハ短調 BWV.911
 トッカータ ニ長調 BWV.912
 トッカータ ニ短調 BWV.913
 トッカータ ホ短調 BWV.914
 トッカータ ト短調 BWV.915
 トッカータ ト長調 BWV.916
アンドレア・バッケッティ(P)

21世紀のバッハ弾き バッケッティのトッカータ集!

録音:2009年10月13日,サチーレ。DDD、79'43

バッハが鍵盤楽器のために書いたトッカータ7曲を収録。アンドレア・バッケッティは、1977年、ジェノヴァ生まれ。11歳でクラウディオ・シモーネ指揮イ・ ソリスティ・ヴェネティと共演してデビューしたという神童。バッハとベリオを得意とする知性派で、DYNAMIC社からはバッハのインヴェンションとシンフォニア集(CDS 629)が発売されて、高い評価を得ました。


ENZO RECORDINGS

EZCD 10009/10
(2CD)
¥4200
ジャン=マリー・ルクレール (1697 - 1764):
 二つのヴァイオリンのためのソナタ集 第2巻 作品12(1747年刊 パリ)
  CD-1
   [1] - [3] ソナタ 第1番 ロ短調
   [4] - [7] ソナタ 第2番 ホ長調
   [8] - [11] ソナタ 第3番 ニ長調
  CD-2
   [1] - [4] ソナタ 第4番 イ長調
   [5] - [7] ソナタ 第5番 ト短調
   [8] - [11] ソナタ 第6番 変ロ長調
アニマ・コンコルディア
パウル・エレラ & 戸田 薫(ヴァイオリン)
フランコ=ベルギー楽派の開祖ルクレールのすべてがここに!

2009年7月、11月 武豊町民会館 響きホール。24Bit/96KHz、Recording

2本のヴァイオリンをメインにした作品を主に活動する気鋭の古楽グループ「アニマ・コンコルディア」。その意欲的なデビュー作はフランコ=ベルギー楽派の開祖と目されるルクレールの 2 本のヴァイオリンのためのソナタ。
ルクレールの 2 本のヴァイオリンのためのソナタは、ヴィヴァルディ、フェルスター、ギニョン、ギルマン、トルメなど、この編成で書かれたソナタに比しても有名であり、出版当時のヨーロッパで大流行したことを考えると現役で入手できる盤が少ない。ヴァイオリン音楽の発展に寄与したその重要性に見合わない状況が続いているといえる。重音が多く用いられるなど、技術的な困難が多く伴うのも録音が少ない理由だと思われる。
この録音はヴァイオリンの名手にして弓の名工でもあるパウル・エレラと、クラシカルプレイヤーズ東京のコンミスでもある戸田薫の二人による満を持したリリース。即興的な装飾音と流麗なフレージングに彩られた演奏が堪能できる。
ルクレールにはこの編成のためのソナタ集がもうひとつ(作品 3)ある。アニマ・コンコルディアはそちらも録音済みであり、リリースのあかつきには重要な全集が完成することになる。
●パウル・エレラ(ヴァイオリン)
ヴェネズエラ、カラカス市出身。シモン・ボリバル・シンフォニーオーケストラの創設メンバーであり、オーケストラのソリストとしても世界各地の音楽祭に招聘された。
その後、オランダへ渡り、デン・ハーグ王立音楽院に留学。シギスヴァルト・クイケンにバロックヴァイオリンを学ぶ。1996 年、ソリストディプロマを取得し卒業。
これまでに、ラ・プティット・バンド、コレジウム・ヴォカーレ、リチェルカーレコンソート、エリマ、アル・アイレ.エスパニョール、カメラータ・デ・カラカス、バッハコレギウムジャパン、ジョン・エリオット・ガーディナー等とともにヨーロッパ、アジア、南北アメリカでコンサート、レコーディングをおこなってきた。
●戸田薫(とだかおり)
東京芸術大学を卒業後、オランダのデン・ハーグ王立音楽院へ留学。シギスヴァルト・クイケン、エリザベス・ウォルフィッシュのもとでバロックヴァイオリンを学ぶ。
1996 年ディプロマ取得。これまでに、バッハコレギウムジャパン、ラ・プティット・バンド、レ・タロン・リリックをはじめとしたオーケストラに参加、また室内楽ではアニュエス・メロン、フランソワ・フェルナンデスなど、多くのミュージシャンとともに数々のコンサート、レコーディングをこなしてきた。2002 年にパウル・エレラとともにアニマ・コンコルディアを結成、17,8 世紀のトリオソナタを取り上げるほか、ヴァイオリンデュエットの作品に焦点を当てたシリーズ「二人八弦十色」を展開、各地で好評を得ている。
桐朋学園大学古楽科講師。クラシカルプレイヤーズ東京コンサートミストレス。
EZCD 10005
\2600
「サクバットの決意 / 宮下宣子」
 [1]トバイアス・ヒューム:兵士の決意
 [2]チプリアーノ・デ・ローレ/リッカルド・ロニョーニ:別れのときに
 [3]アンドレア・ガブリエリ/ジョヴァンニ・バッサーノ:愛しい人よ
 [4]トーマ・クレキヨン/ジョヴァンニ・バッサーノ:
  爽やかなガリヤルド
 [5]ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ/
  フランチェスコ・ロニョーニ:麗しきかな
 [6]濱田芳通:
  バルバラ・ストロッツィの「秘密の恋人」を基にしたパッサカリオ
 [7]アンドレア・チーマ:2声のためのカプリッチオ
 [8]濱田芳通:若い娘(フランス古謡)
 [9]バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラべルデ:コレンテ第26番
 [10]バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラべルデ:
  2声のためのカンツォン第22番
 [11]-[14]ゲオルグ・フィリップ・テレマン:幻想曲第9番
 [15]ヘンリー・パーセル:夕べの祈り
 [16]-[19]アントニオ・ヴィヴァルディ:チェロ・ソナタ第6番
宮下宣子(サクバット)
濱田芳通(コルネット[8])
西山まりえ
(バロック・ハープ[1]-[10][15]-[17][19]レガール[1])
矢野薫(オルガン[1]-[10][15][17]-[19])
橋本晋哉(セルパン[1][7][9][10])

日本女性金管奏者の草分け 宮下宣子による 日本人初のサクバット・ソロ・アルバム

録音:2009年8月5-7日栃木、岩舟コスモス・ホール(セッション・デジタル) 【24ビット96KHzレコーディング】。62’39”

日本女性金管奏者のパイオニア宮下宣子が、日本人奏者としては初となるサクバット・ソロ・アルバムを堂々完成。濱田芳通、西山まりえら古楽界最高のメンバーと共にルネサンス〜バロック期の音楽を奏でた注目作です。
★宮下宣子…
東京芸術大学及び同大学院修士課程修了。在学中、安宅賞受賞。文化庁海外派遣研修員としてケルン音楽大学に留学、最優秀で卒業。第1回モーリス・アンドレ国際コンクール、アンサンブル部門入選。第49回毎日新聞社NHK共催音楽コンクール金管楽器部門第3位。
大学在学中より日本オーケストラ界初の女性金管奏者として、新日本フィルハーモニー交響楽団に入団、現在に至る。フェリス女学院大学非常勤講師。
モダン・トロンボーンを伊藤清、ブラニミール・スローカー。サクバットを飯塚睦彦、ダヴィッド・ヤークス、キャサリン・モトゥーズ、シュテファン・レジェー、フランク・ポイトゥリヌ。古楽を濱田芳通各氏に師事。
また、東京ヒストリカルブラスのメンバーとしてテナーホルン、バスフリューゲル、ナチュラルトランペットやクラシカルトロンボーンなどを駆使して、作品のオリジナル性を生かした活動も積極的に行なっている。


FARAO

A 108054
(ブルーレイ・ピュア・オーディオ + CD)
¥3300
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123 ズザンネ・ベルンハルト (S)
アンケ・フォンドゥンク (A)
パヴォル・ブレスリク (T)
ヨルック・フェリックス・スペール (Bs)
エノッホ・ツー・グッテンベルク 指)
クラング・フェアヴァルトゥング管弦楽団&室内合唱団
B 108053
(CD)
¥2400→¥2190
ついにFARAOかブルーレイ・ピュア・オーディオへ参入!2 仕様同時リリース!

録音:2009 年 3 月 7 日ミュンヘン、レジデンス、ヘルクレスザール ( ライヴ )
A 108054: (Blu-ray Disc[audio track only] + CD) ◆ Blu-rayフォーマット: 5.0 Surround DTS-HD (24bit / 96kHz) / 2.0 Stereo LPCM (24bit / 96kHz)、75’21”
B 108053:DDD、ステレオ、75’21”

とびきりの優秀録音でオーディオ・ファンを喜ばせてきた FARAO がブルーレイ・ピュア・オーディオへついに参入。記念すべき第 1 弾に選ばれたのは、グッテンベルクによるベートーヴェンの荘厳ミサ曲というプログラムです。
「ミサ・ソレムニスはわたしの最大の作品である」作曲者自身が絶対の自信をもって書簡のなかで幾度となく述べているとおり、第九交響曲と並び大規模な編成を要するこの曲は、長大で重厚、絢爛にして崇高さをも備えたベートーヴェン畢生の一作として、あまりにも有名。
「芸術はかならずなにか伝えるべきものがなくてはならない」との固い信条のもと、グッテンベルクは、これまでにブラームスのドイツ・レクィエム(B.108006)、J.S. バッハのマタイ受難曲 (B.108035) など大規模な声楽作品を発表してきましたが、その熱い思いはベートーヴェンに通じるものかあるのでしょう、ここでの白熱ぶりには目を見張るものがあります。
音響にすぐれているヘラクレスザールでの収録もまた、このアルバムのポイントとなっており、大迫力のコーラス & 打楽器に、ソリストによるみずみすしいアンサンブルが、録音のすばらしさによって、たちどころに実感されることでしょう。

HAENSSLER

98 254
(4CD)
特別価格
¥3500→¥3190
「モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ選集 BOX」
  [CD 1(98.251)]
   ヴァイオリン・ソナタ イ長調 KV 305(293d)
   ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 KV 380(374f)
   ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 KV 304(300c)
   ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 KV 454
 [CD 2(98.252)]
  ヴァイオリン・ソナタ ト長調 KV 301(293a)
  ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 KV 306(300l)
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 KV 376(374d)
  ヴァイオリン・ソナタ イ長調 KV 526
 [CD 3(98.253)]
  ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 KV 303(293c)
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 KV 377(374e)
  ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 KV 378(317d)
  ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 KV 481
 [CD 4]
  ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 KV 302(293b)
  ヴァイオリン・ソナタ ト長調 KV 379(373a)
  ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 KV 403(385c)
  ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 KV 296
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 KV 547
[CD 1]
ドミトリー・シトコヴェツキー (Vn)
アントニオ・パッパーノ (P)
[CD 2]〜[CD 4]
ドミトリー・シトコヴェツキー (Vn)
コンスタンチン・リフシッツ (P)
2009 年最新録音 & 未発売の 5 曲を追加!完結!シトコヴェツキーによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ・シリース

[CD 1]録音:2006 年 2 月 5 日、6 日イギリス、サフォーク・ ポットンホール (デジタル・セッション) 69’36”
[CD 2]録音:2007 年 7 月 5 - 7 日ハイデルベルク、トンス タジオ・ヴァン・ゲースト / ザントハウゼン、クララ・ ヴィーク・オーディトリアム ( デジタル・セッション )76’42”
[CD 3]録音:2008 年 2 月 8 - 10 日ハイデルベルク、トンス タジオ・ヴァン・ゲースト / ザントハウゼン、クララ・ ヴィーク・オーディトリアム ( デジタル・セッション )71’54”
[CD 4]録音:2009 年 7 月 5 - 8 日ハイデルベルク、トンス タジオ・ヴァン・ゲースト / ザントハウゼン、クララ・ ヴィーク・オーディトリアム ( デジタル・セッション )75’49” 新録音未発売
DDD、ステレオ、4 ゜51’

モーツァルト歿後 250 年の 2006 年にスタートした、名手シトコヴェツキーによるヴァイオリン・ソナタ・シリーズ。これまでの分売 3 枚に、2009年に録音された未発売の 5 曲を追加した形でここに完結となります。
あらたに含まれるナンバーでも、たとえば 1778 年マンハイム・パリ楽旅中に書かれた KV 296 や、1781 年の作で、なかでも第 2 楽章でのやわらかくのびやかなヴァイオリンの歌が特徴的な KV 379 など、年を追うごとにヴァイオリンの比重が拡大していくのがわかりますが、なんといってもカギを握るのはピアノのパート。
コレペティトール上がりの実力派指揮者パッパーノと、真の天才としてキャリアを積み上げるリフシッツ。モーツァルトのヴァイオリン・ソナタは「ヴァイオリンつきのピアノ・ソナタ」ともよく云われるように、その意味で大家シトコヴェツキーとパッパーノ、リフシッツとの顔合わせはまことに的を射たキャスティングといえるでしょう。
なお、当セットはコンパクトなクラムシェル・ボックス仕様で、ドイツ語と英語による 28 ページのブックレットが付属します。
93 257
¥2400
フランク・ブリッジ:チェロ・ソナタ ニ短調H 125
ブリテン:チェロ・ソナタ ハ長調Op.65
アーノルド・バックス:伝説ソナタ~チェロとピアノのための(1943)
ヨハネス・モーザー(Vc)
パウル・リヴィニウス (P)
ドイツ期待のモーザーが弾く英国のチェロ・ソナタ集

録音:2009 年 1 月 12-15 日 SWR シュトゥットガルト、室内楽スタジオ ( セッション・デジタル )。DDD、ステレオ、66’44”

ロシアのチェロ・ソナタ(93.176)、「ブラームスと同時代の作曲家たち」シリーズ(93.206、93.207、93.208)を発表して注目されるドイツの若きチェリスト、モーザーの最新アルバムはイギリスのチェロ・ソナタ集。すべてイニシャルが「B」で始まる作曲家の作品が選ばれています。
名ヴィオラ奏者、名指揮者として知られたブリッジにとって、室内楽は創作上の進歩の段階をもっともよく示すジャンル。1913 年から 1917 年にかけて作曲されたチェロ・ソナタは、半音階が多用され全編を彩るメランコリーの色調が、どこか第 1 次大戦の戦禍に対するブリッジの心情を反映しているかのようです。
このブリッジに学んだブリテンのチェロ・ソナタは、それまでの 10 年間器楽曲の創作から遠ざかっていたブリテンが 1961 年に作曲したもので、名手ロストロポーヴィチとの親交によって生まれた 5 つの作品のうち、最初の記念すべき作品。
そして、バックスの「伝説」ソナタ。作曲された 1943 年は 1953 年に亡くなるバックスにとって事実上、創作の最後の時期にあたり、たゆたうような旋律線とこのうえなくロマンティックな語法が印象的です。
98 603
¥2300→¥2090
シューマン:
 ・管弦楽のない協奏曲ヘ短調Op.14
 ・「管弦楽のない協奏曲」のための予備練習と削除された楽章
  ロマンス ヘ短調 [世界初録音]
  スケルツォI(ヴィヴァーチッシモ)
  第2楽章より2つの変奏曲(自筆譜のコピーから削除された)
   1.テンポ表示なし(=主題のテンポで) /
   2.スケルツォ:プレスティッシモ プレスト・ポッシビレ ヘ短調 [世界初録音]
 ・幻想曲ハ長調Op.17
フローリアン・ウーリヒ
 (P:スタインウェイ D)
ウーリヒの弾くシューマン世界初録音を含むピアノ独奏曲全集第 1 弾

録音:2010 年 3 月 9-11 日イギリス、ウェスト・サセックス、パルボロウ、チャンプス・ヒル、ザ・ミュージック・ルーム ( セッション・デジタル )。DDD、ステレオ、67’12”

ヘンスラーが推すドイツ期待の若手ウーリヒの弾くシューマンのピアノ独奏曲全曲シリーズがアニバーサリー・イヤーに合わせてスタート。第 1 弾の内容で目を惹くのは、シューマンが当初削ったスケルツォのうちひとつ復活させ、のちにソナタ第 3 番とした「管弦楽のない協奏曲」。ここでは、そのスケルツォのほかに、第 2 楽章からカットされた 2 つの変奏、さらにウーリヒとヨアヒム・ドラハイムが 2010 年に補完したフラグメント 2 曲を世界初録音しています。とくにフィナーレの初稿であるプレスト・ポッシビレは現行版とはまるで別の曲。かなり趣きは異なりますが、それでも幻想におぼれるようなムードはまぎれもなくシューマンのそれだとわかります。
93 259
¥2400→¥2190
シューマン:
 (1)交響曲第 2番ハ長調 Op.61
 (2)交響曲第 3番変ホ長調 Op.97「ライン」
バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団
ミヒャエル・ギーレン(指)
アニヴァーサリー2010 年最新収録の第 2 番ほかギーレンによるシューマンの交響曲集

(1)録音:2010年 1月 31日マンハイム・ローゼンガルテン &2010年 2月 2日フライブルク・コンツェルトハウス (ライヴ )(2)録音:2002年 3月 17日 -3月 24日フライブルク・コンツェルトハウス &フランクフルト・アルテオーパー (セッション )。DDD、ステレオ、71’15”

2010 年にその多大な業績が認められ、「音楽のノーベル賞」ともいわれるエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞を授与された巨匠ミヒャエル・ギーレン。
最新アルバムはシューマンの交響曲、アニヴァーサリーの 2010 年にライヴ収録されたばかりの第 2 番が登場します。
シューマンが第 2 交響曲を書いたドレスデンに生まれ、同様に作曲家としても知られるギーレンといえば、以前よりのスコアの入念な読み込みや持ち前の細部にこだわるアプローチに加え、近年はいっそうスケールも大きくゆたかな響きを追求してゆく傾向を強めています。
その成果は、2005 年に行われたブラームスの第 2 番や、代表的録音に挙げられるマーラーの交響曲全曲シリーズのうち、後年のレコーディングとなる第 5 番、第 9 番やクック版による第 10 番全曲でも顕著ですが、ギーレンはここでもたいへんロマンチックにたっぷりとシューマンの旋律美を歌いあげているのが印象的です。
また、手兵の SWR 響とは 1986/87 年のシーズンの首席指揮者就任以来、すでに 20 年以上、1999/2000 年より終身客演指揮者のポストに就任してなお、いっそうの結びつきを強めていることから、まさにギーレンの近況をうかがい知る格好の内容といえるでしょう。
カップリングの第 3 番は 2002 年のセッション・レコーディング。こちらもおおきな流れのなかで、楽章ごとの性格を描き分けながら陰影豊かな音楽をしっかりと聴かせるあたり、さすがというほかないみごとな出来ばえとなっています。

=トラック・タイム=
・交響曲第2番 I.11’42”+II.07’07”+III.11’11”+IV.08’19”=TT.38’45”
・交響曲第3番 I.09’05”+II.06’16”+III.04’50”+IV.05’59”+V.05’36”=TT.32’10”
93 258
¥2400→¥2190
シューマン:ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集
 ・ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲 ハ長調Op.131
 ・ヴァイオリン協奏曲ニ短調
 ・ヴァイオリン協奏曲イ短調Op.129
   (作曲者自身によるチェロ協奏曲のヴァイオリン版)
 ・子供のための12の連弾曲Op.85よりヴァイオリンと管弦楽用編曲
   第3番「お庭のメロディ」(エルンスト・ルドルフ編曲)
   第9番「噴水のほとりで」(エルンスト・ルドルフ編曲)*
   第12番「夕べの歌」(ヨーゼフ・ヨアヒム編曲)*
レナ・ノイダウアー(Vn)
パブロ・ゴンザレス(指)
ザールブリュッケン=カイザースラウテルン・
 ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団
ノイダウアー、大注目のデビュー・アルバム!アニヴァーサリー2010 年最新録音ヴァイオリン協奏曲ほかシューマン作品集

*世界初録音
録音:2010年1月25-29日ザールブリュッケン、ハルベルク・フンクハウス(セッション)。DDD、ステレオ、79’15”

1984 年ミュンヘン生まれ、幼少より注目を集めてきたヴァイオリニストのノイダウアーが、アニヴァーサリーの 2010 年 1 月に収録されたばかりのシューマンで、アルバム・デビュー。
小澤征爾、今井信子、五嶋みどりらとも親交があり、助言を得ているというノイダウアー。大ヴァイオリニスト、ヨアヒムの演奏に感銘を受けて作曲されたと云われる幻想曲、ニ短調の協奏曲をはじめ、シューマンによるヴァイオリンと管弦楽のための作品を網羅した内容は、ノイダウアーの濃厚な歌い回しで綿綿と紡がれるファンタジーに思わず引き込まれます。
レナ・ノイダウアー...1984 年ミュンヘン生まれのヴァイオリニスト。3 歳でヴァイオリンを弾き始め、10 歳でオーケストラと初共演を果たす。若い学生として、すなわち、ザルツブルクのモーツァルテウムに入学し、11 歳でヘルムート・ツェートマイヤーが指導するクラスに入り、続けてトーマス・ツェートマイヤーのもとで手ほどきを、のちにクリストフ・ポッペンに師事。長年にわたり、フェリックス・アンドリエフスキー、アナ・チュマチェンコ、五嶋みどり、今井信子、小澤征爾からもまた重要なアドヴァイスを受ける。
2006 年にアウグスブルクのレオポルト・モーツァルト国際コンクールで第 1 位を獲得すると同時に、モーツァルト賞、R. シュトラウスのヴァイオリン協奏曲のベスト・パフォーマンスにより R. シュトラウス賞と聴衆賞も獲得。
以降、クリストフ・ポッペンのほか、マリス・ヤンソンス、デニス・ラッセル・デイヴィスといった指揮者のもと、MDR 響、ミュンヘン室内管、ノイス・ドイツ・カンマーアカデミー、ベルギー国立管といったオーケストラと共演を果たす。出演コンサートの模様はドイツ国内外で幾度も放送される。
ここ数年、ノイダウアーはまた現代作品の演奏にも専念しており、アンサンブル・アンテルコンタンポランや、ピエール・ブーレーズ、新しい音楽のためのオーストリアのアンサンブル (OENM) などとも共演。
ソロ活動とともに室内楽での活動も重要な位置を占めており、ザルツブルクのモーツァルト週間、メックレンブルク=フォアポンメルン、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン、ブラウンシュヴァイク・クラシックス、ホーエンシュタウフェン室内楽、トゥン・ガイア室内楽などの数々の音楽祭にも出演。
使用楽器は 1743 年製ロレンツォ・ガダニーニ。
98 610
¥2300
「シュトゥットガルト・コンポジションズ」
 (1)パッヘルベル:カノンとジーグ
  ~3つのヴァイオリンと通奏低音のための
 (2)フランツ=イグナーツ・ベック(1734-1809):
  シンフォニア ニ短調Op.3/5
 (3)ヨハン・ネポムク・フンメル(1778-1809):
  幻想曲ト短調~ヴィオラと弦楽オーケストラのための
 (4)ヨハン・ヨゼフ・アーベルト(1832-1915)/
  フォルクマール・フリッチェ編:
   コントラバスと弦楽オーケストラのための変奏曲
 (5)ミルコ・ケレメン(b.1924):
  ア・シュトゥットガルト・イマジネーションズ(*世界初録音)
ユリア・ネーラー(Va)
レンゲル・ヴェルデリンク(Cb)
ミヒャエル・ホーフシュテッター(指)
シュトゥットガルト室内管弦楽団
(1)ベンジャミン・ハドソン(Vn1)、
 ヴォルフガング・クスマウル(Vn2)、
 クラウス・フォン・ニスヴァント(Vn3)

名手ベンジャミン・ハドソンによる「パッヘルベルのカノン」ホーフシュテッター& シュトゥットガルト室内管 シュトゥットガルトゆかりの作品集

録音:2009年12月21-23日、2010年4月4日、6日シュトゥットガルト(セッション)。DDD、ステレオ、54’47”

首席指揮者ホーフシュテッター率いるシュトゥットガルト室内管の最新録音。シュトゥットガルトのヴュルテンベルク宮廷の作曲家兼オルガニストを務めたパッヘルベルに始まり、クロアチア生まれで 35 年以上に渡りシュトゥットガルトに在住して、作曲科の教授を務めたケレメンまで、シュトゥットガルトにゆかりの作曲家による作品を収めています。 いずれもプレーヤーの名技が光る作品揃いですが、なかでも、その昔ベストセラーを記録したミュンヒンガーの録音以来のおなじみのナンバー、「パッヘルベルのカノン」では、コンマスでバロック・ヴァイオリンの名手ベンジャミン・ハドソンのつややかな音色と自発性あふれる活き活きとした音楽が思いがけない聴きもの。このアンサンブルの好調ぶりを示す内容といえましょう。

98 600
¥2300
「16 世紀イングランドのリュート音楽」
 ・ラッシャー(1590年代に活躍):アルメイン
 ・トマス・ロビンソン(1589-1609に活躍):
  わが窓辺より立ち去れ / ジグ / ジグ /
  ウィロビー卿ご帰館 / スペイン風のパヴァン
 ・リチャード・アリソン(1560年代-1614以前):
  ファンタジア /
  パッシメジャーズ・パヴァン(パッサメッゾ・アンティーコ) /
  パッシメジャーズ・ガイヤルド
 ・ジョン・ダウランド(1563-1625):
  前奏曲 / エリザベス女王のガイヤルド /
  クリフトン夫人の風情 / ラクリメ / 蛙のガイヤルド /
  失われし望みのファンシー
 ・フランシス・カッティング(1596歿):
  アン・マークハム夫人のパヴァン / ガイヤルド /
  ウォルシンガム / パッキントンのパウンド / アルメイン
 ・ジョン・ジョンソン(1530年代-1594):
  喜びのパヴァン / 喜びのガイヤルド / パッサメッゾ・ガイヤルド
 ・フィリップ・ロセター(1567/8-1623):
  サセックス伯爵夫人のための第1のガイヤルド / ファンシー
ヨアヒム・ヘルト

ヘルトが誘うメランコリックな16 世紀イングランドのリュート音楽

録音:2009年9月1-4日ファーレンドルフ、救世主教会(セッション)。DDD、ステレオ、65’39”
ヨアヒム・ヘルト(1990 年ロンドン、クラウス・T・ヤコブセン製作 8 弦ルネサンス・リュート)

ハンブルク生まれの名手ヘルトの最新アルバムは、16 世紀イングランドのリュート音楽。巨星ダウランドを筆頭に、高度な対位法様式のラッシャーに、カッティングやジョンソンといった大家の手になる作品の数々は、16、17 世紀のイングランドの音楽界におけるムーブメント「メランコリー」を色濃く反映したもの。
美しく、はかなく、ため息が出るような独特の世界にヘルトはしっとりと聴き手を誘います。

93 706
\2400→¥2190
ブリテン:弦楽四重奏曲第3番Op.94
シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」
アマデウス四重奏団

名門アマデウス・カルテットによる 1977年ライヴ きわめつけのプログラム「死と乙女」 世界初演曲ブリテンの第3番

録音:1977年5月21日シュヴェツィンゲン宮殿、コンサートホール(ライヴ・ステレオ)。ADD、ステレオ、63’36”

1947年に結成、1950年代から1970年代にかけて最盛期を迎え、英国を代表する世界的アンサンブルとして活動したアマデウス四重奏団。1977年のシュヴェツィンゲン音楽祭でのライヴは、このアンサンブルを知る方にとっては、たいへん興味深いプログラムとなっています。
ブリテンの第3四重奏曲は、このライヴ演奏に先立つこと半年ほど前に、ほかでもないアマデウスが世界初演を手がけた作品。1976年12月19日におこなわれたオールドバラ近郊のスネイプ、モルティングスでの世界初演に向けて、1976年9月の段階で、アマデウスのメンバーはその準備にブリテンと共同作業をつづけていたエピソードが残されています。(ブリテン自身はその2週間前にすでに他界していたため初演に立ち会うことはかないませんでした)。
そして、1956年2月のケルンでのライヴ・レコーディング(AN2160)や、1959年を含め3度のセッション録音で知られる、シューベルトの「死と乙女」。
ここでの演奏も、きわめつけの演目にふさわしい出来栄えとなっています。

93 705
\2400
・ハイドン:カンタータ「ナクソス島のアリアドネ」Hob.XXVIb-2
・ムソルグスキー:歌曲集「子供部屋」
 (ばあやと / 隅っこで / かぶと虫 / お人形と / おやすみの前に /
 猫のマドロス / 木馬で出掛けた)
・フォーレ:4つの歌曲
 いなくなったひとOp.5-3 / マンドリンOp.58-1 /
 月の光Op.46-2 / 捨てられた花Op.39-2
・レスピーギ:3つの歌曲
 いつかあのひとが帰ってきたら(1911)/ 霧(1906)/
 ストルネッロを歌う女(1906)
・フランシスコ・ブラーガ:
 6つのノルデスチーナ歌曲(ブラジル民謡)
 O’ Kinimba / Capim Di Pranta (野良仕事の歌)/
 Nigue Nigue Ninhas (子守歌)/Sao-Joao da-ra-rao (わらべ歌)/
 A casinha pequenina (恋の歌)/ Engenho Novo (ある労働者の歌)
・ロッシーニ:
 「タンクレーディ」より、アリア「大いなる不安と苦しみの後で」
テレサ・ベルガンサ(Ms)
フアン=アントニオ・アルヴァレス・パレホ(P)

ハイドン、レスピーギ、ムソルグスキー それにフォーレ! 名花ベルガンサの魅力全開、 リートの夕べ

録音:1985年5月6日シュヴェツィンゲン宮殿(ライヴ・ステレオ)。DDD、ステレオ、63’40”

1935年マドリード生まれ、才色兼備で人気を博したメッツォ、ベルガンサの魅力が詰まったすばらしいアルバムが登場します。1985年に行われた歌曲の夕べは、ハイドンにムソルグスキーから、アンコールのロッシーニに至るまで、あらためてレパートリーの広さを確かめられる内容ですが、さらに驚くべきはひとつひとつの完成度の高さ。ブラーガのゆたかな民俗色、やわらかな感触で夢のようなフォーレと、ベルガンサは異なるパレットを使い分け、いきいきと描写してゆきます。これはファンには一生の宝物になるに違いありません。

98 614
(3CD)
\2600→¥2390
リリングによるバッハ一族の宗教音楽
[CD 1]
 (1)ヨハン・バッハ(1604-1673):わたしたちの人生は影である
 (2)ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ(1677-1731):
  涙とともに種蒔く者は
 (3)J.S.バッハ:われを祝福せずば、汝を放さずBWV Anh.159
 (4)ゲオルク・クリストフ・バッハ(1642-1697):
  見よ、いかに麗しく楽しいことか
 (5)ヨハン・ルートヴィヒ・バッハ:
  ミサ・ブレヴィス「いと高きところには神にのみ栄光あれ」
 (6)ヴィルヘルム・フリードリヒ・エルンスト・バッハ(1759-1845):
  天にましますわれらの父よ
[CD 2]
 (7)ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710-1784):
  震え、堕ちF.83
 (8)ヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782):導入唱とキリエ
 (9)ヨハン・クリスティアン・バッハ:ディエス・イレ
[CD 3]
 (10)ハインリヒ・バッハ(1615-1692):
  ああ、わたしの頭が水で満ちていたなら
 (11)ヨハン・クリストフ・バッハ:あなたは何なのか、神よ
 (12)ヨハン・ミヒャエル・バッハ(1648-1694):
  愛する日よ、ようこそ
 (13)ヨハン・エルンスト・バッハ(1722-1777):
  神の慈愛は満ちあふれん
 (14)ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795):
  目覚めよ、と呼ぶ声あり
ヘルムート・リリング(指)
(1)アーダルベルト・クラウス(T)
 ヴァルター・ヘルトヴァイン(Br) ニクラウス・テュラー(Bs)
 フランクフルト・カントライ バッハ・アンサンブル
(2)カタリン・グラフ(S) ヘレン・ワッツ(A)
 アルド・ボールディン(T) アーダルベルト・クラウス(T)
 ヴォルフガング・シェーネ(Bs) フランクフルト・カントライ
 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム、バッハ・アンサンブル
(3)シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、
 インディアナ大学チェンバー・シンガーズ
 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
(4)アルド・ボールディン(T) フィリップ・フッテンロッハー(Br)
 ニクラウス・テュラー(Bs) バッハ・アンサンブル
(5)ウタ・シュプレッケルセン(S)
 エリカ・シュミット=ヴァレンティン(A)  アルド・ボールディン(T)
 ニクラウス・テュラー(Bs)シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 バッハ・アンサンブル、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
(6)アーダルベルト・クラウス(T) ヴォルフガング・シェーネ(Bs)
 シュトゥットガルト記念教会聖歌隊、バッハ・アンサンブル
 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
(7)アーリーン・オジェー(S) ヘレン・ワッツ(A)
 アーダルベルト・クラウス(T) フィリップ・フッテンロッハー(Br)
 シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、バッハ・アンサンブル
 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
(8)アルド・ボールディン(T) シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 バッハ・アンサンブル、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
(9)アーリーン・オジェー(S) ヘレン・ワッツ(A)
 アルド・ボールディン(T) ヴォルフガング・シェーネ(Bs)
 シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊、バッハ・アンサンブル
 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
(10)ユリア・ハマリ(A) バッハ・アンサンブル
(11)ヴォルフガング・シェーネ(Bs) バッハ・アンサンブル
(12)フランクフルト・カントライ
 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
(13)アーリーン・オジェー(S) シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 バッハ・アンサンブル、シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
(14)シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊
 インディアナ大学チェンバー・シンガーズ
 シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム

3枚組特別価格で新装再発リリース リリングによるバッハ一族の宗教音楽

ADD、193’38”

巨星ヨハン・セバスティアンを筆頭に、音楽史上稀にみる6世代にもわたる大音楽家の系譜をなしたバッハ一族。宗教声楽曲にしぼって、その偉大なる一族の足跡を辿るという試みに、声楽作品、とりわけバッハのエキスパートとしてリリングほどふさわしい人選はないでしょう。手兵シュトゥットガルト・バッハ・ コレギウムをはじめ、オジェーらソリスト陣も充実の貌ぶれとなっています。98.911の品番移行再発。

98 615
(6CD)
\4300
「J.S.バッハ:神への讃美と感謝のカンタータ集」
 [CD 1]
  (1)カンタータ第137番「主を頌めまつれ、力つよき栄光の王をば」BWV.137
   (三位一体節後第12日曜日用)
  (2)カンタータ第76番「もろもろの天は神の栄光を語り」BWV.76
   (三位一体節後第2日曜日用)
  (3)カンタータ第69番「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV.69
   (三位一体節後第12日曜日用)
 [CD 2]
  (4)カンタータ第33番「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」BWV.33
   (三位一体節後第13日曜日用)
  (5)カンタータ第17番「感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う」BWV.17
   (三位一体節後第14日曜日用)
  (6)カンタータ第51番「全地よ、神にむかいて歓呼せよ」BWV.51
   (三位一体節後第15日曜日用、およびすべての機会)
 [CD 3]
  (7)カンタータ第129番「主に讃美あれ」BWV.129
   (三位一体節用?宗教改革記念日用?)
  (8)カンタータ第84番「われはわが幸に満ち足れり」BWV.84
   (復活節前第9日曜日用)
  (9)カンタータ第117番「讃美と栄光 至高の善なる者にあれ」BWV.117(不明)
  (10)カンタータ第192番「いざやもろびと、神に感謝せよ」BWV.192(不明)
 [CD 4]
  (11)カンタータ第29番「われら汝に感謝す、神よ、われら汝に感謝す」BWV.29
   (市参事会員交代式用)
  (12)カンタータ第119番「エルサレムよ、主を讃えよ」BWV.119
   (市参事会員交代式用)
  (13)カンタータ第120番「神よ、讃美はシオンにて静けく汝に上がり」BWV.120
   (市参事会員交代式用)
 [CD 5]
  (14)カンタータ第79番「主なる神は日なり、盾なり」BWV.79
   (宗教改革記念日用)
  (15)カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV.80(宗教改革記念日用)
  (16)カンタータ第167番「もろびとよ、神の愛を讃えまつれ」BWV.167
   (洗礼者ヨハネの祝日用)
 [CD 6]
  (17)カンタータ第10番「わがこころは主をあがめ」BWV.10
   (マリアのエリサベト訪問の祝日用)
  (18)カンタータ第130番「主なる神よ、われらこぞりて汝を頌め」BWV.130
   (ミカエルの祝日用)
  (19)カンタータ第16番「主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん」BWV.16
   (新年用)
アーリーン・オジェー、
ヘレン・ドナート、
ウルリケ・ゾンターク、
カトリン・グラーフ(S)
ユリア・ハマリ、アン・マレー、
ヒルデガルド・ラウリヒ、
ガブリエーレ・シュレッケンバッハ、
ヘレン・ワッツ、
ヘルラン・ガードウ、
メヒトヒルト・ゲオルク、
エリーザベト・グラーフ、
マルギット・ノイバウアー、
ガブリエーレ・シュナウト(A)
ペーター・シュライアー、
アルド・バルディン、
アーダルベルト・クラウス、
フリーダー・ラング、
ルッツ・ミヒャエル・ハーダー(T)
アンドレアス・シュミット、
ヴォルフガング・シェーネ、
ヴァルター・ヘルトヴァイン、
ジークムント・ニムスゲルン、
フィリップ・フッテンロッハー、
ニクラウス・テューラー(Bs)
ヘルムート・リリング(指)
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
ハイルブロン・ヴュルテンブルク室内管弦楽団
シュトゥットガルト・ゲヒンゲン聖歌隊

リリングの偉業J.S.バッハのカンタータ “神への讃美と感謝”のカンタータBOX

[CD 1] 69’41” (1)録音:1980年12月、1981年3月、1982年 (2)録音:1977年9月、12月、1978年1月 (3)録音:1983年3-5月、1982年2月、1983年7月
[CD 2] 57’44”(4)録音:1979年2月、10月 (5)録音:1982年2月、10月 (6)録音:1983年9月
[CD 3] 69’41”(7)録音:1982年2月、10月 (8)録音:1983年6-7月 (9)録音:1984年2月 (10)録音:1974年1、2月
[CD 4] 69’09 (11)録音:1984年2月 (12)録音: 1978年1月、9月 (13)録音:1973年3、4月
[CD 5] 58’35” (14)録音:1981年10、11月 (15)録音:1983年9、10月 (16)録音:1974年1、2月
[CD 6] 55’32” (17)録音:1979年2月 (18)録音:1974年1、2月 (19)録音:1976年3、10月
(1)〜(14)(16)〜(19)場所:シュトゥットガルト記念教会 (15)場所:シュトゥットガルト、南西ドイツ放送録音スタジオ(第80番)
ADD、ステレオ / 6°02’

「バッハ大全集」という偉業を成し遂げ、先日の朝日新聞インタビュー(2010年2月8日付)でも「バッハは全人類のもの」と熱っぽく語っていたヘルムート・ リリング。「待降節&クリスマス・カンタータ集」(98.551)に引き続き、“神への讃美と感謝のカンタータ集”と題して、当セットではJ.S.バッハのカンタータ全集録音より19曲を収録しています。
ソリスト陣では、当セット中10曲に登場して、やはりひときわ存在感を放つのがオジェー。宗教曲では清楚な美声がいっそう引き立ち、静かに深く沁み渡ります。
また、フルートのペーター=ルーカス・グラーフ(第72番、第130番)、オーボエの宮本文昭(第33番)、ファゴットのクラウス・トゥーネマン(第33番、第117番、第192番)といった名の通ったゲストが活躍するナンバーも魅力です。
全曲としては、アーノンクール&レオンハルト組とともに先駆的世代にあたるリリングのカンタータ録音ですが、現代にバッハを取り上げる意味を探究した演奏は、今もって普遍的な光を放ち続けています。
なお、ブックレットは演奏家およびトラック・リストとドイツ語&英語歌詞訳のみの仕様となっており、クラムシェルBOXタイプのコンパクトな装丁を採用しています。


HMF

HMC 902048
¥2600→¥2390
シューマン:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ〜エラール・ピアノによる
 (1)バッハ/シューマン:シャコンヌ ニ短調
  (ヴァイオリンとピアノのための)
  (バッハのシャコンヌBWV 1004に基づく)
 (2)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ短調 op.105
 (3)シューマン:暁の歌 op.133
 (4)シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 op.121
ダニエル・ゼペック
(ヴァイオリン/Laurentius Storioni, Cremona, 1780年)
アンドレアス・シュタイアー
(ピアノ/Erard、パリ、1837年)
シューマンの詩情があふれだす1枚 シュタイアーの怒涛のような熱く激しい音楽に圧倒ゼペックの熱を帯びた切っ先鋭いヴァイオリンが冴える!

録音:2009年5月。78'12

(フォルテ)ピアノ奏者としてのシュタイアーの最新盤は、アルカント・カルテットのヴァイオリン奏者メンバーでもあるダニエル・ゼペックと組んでのシューマン作品集。シューマンの「子供の情景」が収録されたCDでは、詩情豊かながら静かな語り口と新たなテンポ設定で私たちを驚かせたシュタイアー、ここでは作品にふんだんに込められたシューマンの詩情を爆発させ、豊かに響かせています。シュタイアーの熱さと怒涛のような音楽に呼応してか、アルカント・カルテットでも冴えた音色を響かせるゼペックがこれまた情熱と冷静さの同居した素晴らしい音楽を展開。シャコンヌでゼペックが魅せる狂気と正気すれすれの表情にシュタイアーの合いの手が絶妙に絡みます。ヴァイオリン・ソナタでゼペックは、一転やわらかな風合いの濃密な歌を聴かせますが、しかし音楽自体は聴き手の心にストレートに切り込む真摯なもの。シュタイアーのピアノは熱を帯びつつゼペックのヴァイオリンと見事に融け合います。シュタイアーのソロ「暁の歌」の熱さと激しさに完全にノックアウトされる、シューマンの詩情に満ち満ちた1枚となっています。
HMC 902067
¥2600→¥2390
(1)ドビュッシー (1862-1918):弦楽四重奏曲 ト短調 op.10
(2)デュティユー (b.1916):「夜はかくの如し」(弦楽四重奏のための)
(3)ラヴェル (1875-1937):弦楽四重奏曲 ヘ長調
アルカント・カルテット
ケラス率いるアルカント・カルテット最新盤、息もつかせぬドビュッシー完璧な「美」のラヴェル

録音:2009 年 10 月

2009 年度のレコード芸術レコード・アカデミー賞を受賞し、注目度急上昇中の弦楽四重奏団、アルカント・カルテットの最新盤の登場。今回はカルテットの王道レパートリー、ドビュッシーとラヴェルにデュティユーという魅力のプログラムです。ドビュッシーの冒頭の各声部が反行しながら動くさま、陽が差したような明るい音色のハーモニー、くすんだハーモニー、辛口でパンチの利いたハーモニー、官能的に薫る旋律など、刻一刻と表情が変わるので、息つく間もありません。ラヴェルの第 1 楽章冒頭、息が深めにとられた絶妙なテンポ設定で、各パートの奏者たちの奏でる旋律線が、絡み合いながら上下に動く様の完璧な「美」を堪能できます。「夜」に秘められた妖しくも官能的な世界が薫るデュティユー作品では、ピチカート、グリッサンド、トレモロ、ハーモニクスなど様々な技巧が用いられていて、各パートが各楽器界の第一線で活躍する奏者たちによる夢のカルテットの腕が冴えわたります。
アンサンブルの密度もますます濃密なものとなったアルカント・カルテット、ますます目が離せません!
HMC 902053
(3CD)
特別価格
¥5100→¥4690
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲集(全曲)
 [CD1]第1番 ハ長調 op.15、第2番 変ロ長調 op.19
 [CD2]第3番 ハ短調 op.37、第4番 ト長調 op.58
 [CD3]第5番「皇帝」変ホ長調 op.73
ポール・ルイス(ピアノ/スタインウェイ)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指揮)
BBC 交響楽団
なんと輝かしい!詩情、知性とテクニックの完璧なバランス、ポール・ルイスによるベートーヴェン協奏曲全曲。巨匠ビエロフラーヴェクの巧みな語り口の伴奏も見事

録音:2009年7, 11月& 2010年3月。2h56’

注目ピアニスト、ポール・ルイスによるベートーヴェンのピアノ協奏曲。師ブレンデルにも太鼓判を押された、ポール・ルイスの美しく隙のないタッチと、どこまでも自然で余裕ある音楽運びはさすが。第 1 番の軽妙さ、第 2 番の気品あふれる愛らしさ、第 3 番の第 3 楽章でのスポーツ的な要素、第 4 番の冒頭のピアノ・ソロの美しき弱音、そして「皇帝」での輝かしいタッチ、そしてベートーヴェン独特の高音域でやや夢心地に展開される部分、すべてが雄弁なピアノには脱帽するほかありません。すべてが理想的に輝いており、ベートーヴェンはこうでなきゃ、ベートーヴェンはこう弾くものなのか、と思わされるピアノです。巨匠ビエロフラーヴェク指揮によるうまい語り口のオーケストラ伴奏も見事。ソロ楽器とピアノのかけあいも思わず聴き入ってしまいます。
近年稀にみる素晴らしいベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲録音の登場といえるでしょう。
HMU 907519
¥2600
シューベルト:「美しき水車小屋の娘」op.25 D 795 マーク・パドモア(テノール)
ポール・ルイス(ピアノ/スタインウェイ)
最高水準の「美しき水車小屋の娘」

録音:2009 年 9 月

「冬の旅」(HMC 902066) が好評だったパドモア&ポール・ルイスによるシューベルト第 2 弾は、「美しき水車小屋の娘」。冒頭のピアノの重心を深くとったリズムからちょっと独特で、前奏を聴くだけで、この演奏への期待が否が応にも高まるというもの。歌唱のパドモアも滑舌鮮やかにミュラーの詩の世界を語ります。詩からも歌からも超越したところでパドモアが歌い、映写機のような役割を果たしていて、詩の世界だけが淡々と映し出されるようで不思議な感覚をおぼえます。そしてルイスのピアノがまた見事!やはりシューベルトの歌曲は、歌手が巧いことはもちろんですが、ピアニストによってその出来栄えは格段に違ってくるのだなということを実感。ポール・ルイスのピアノもパドモアに負けず劣らず雄弁、それでいて決して歌を邪魔することはありません。二人の崇高な精神の芸術家が、お互いを引き上げあって、かつてない高水準の「美しき水車小屋の娘」が生まれました。
HMU 907464
¥2600→¥2390
ショパン:ピアノ・ソナタ第2番
 変ロ短調 op.35&第3番 ロ短調 op.58
オリガ・カーン(ピアノ)
厚い音、熱い音楽、重量級ショパン!2001年ヴァン・クライバーンコンクール覇者、オリガ・カーンの腕が冴えわたる

録音:2005年2月(op.35/ スタインウェイD)、2008年5月(op.58/YAMAHA CFIIIS)

ヘビー級のショパンのソナタの登場。オリガ・カーンは 2001 年第 11 回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールでゴールド・メダルを獲得した実力派で、厚みのある音色と熱い音楽性でどっしりとボリュームある音楽を聴かせます。ショパンの第 2 番ソナタ冒頭の減 7 度下降から聴き手の心の底に響くエネルギーに満ちています。第 3 番もたっぷりと堂々とした第 1 楽章から、熱く蠢く終楽章まで一気に聴かせます。
HMU 907492
¥2600

ガーシュウィン(グローフェ編):
 (1)ラプソディ・イン・ブルー(オリジナル・ジャズバンド版1924)
 (2)アイ・ガット・リズム変奏曲(ガーシュウィン自身のオリジナル・スコア)
 (3)ヤンキー・ドゥードゥル・リズム
 (4)同曲(1909年機械吹込み録音復刻)
 (5)すてきな気持ち (6)誰かが私を愛している
 (7)スウィート・アンド・ロウ・ダウン (8)天国への階段
 (9)私の彼氏 (10)魅惑のリズム (11)サマータイム

リンカーン・マヨーガ(Pf)
アル・ガロドロ(A-Sax11011)(Cl110)(B-Cl111)
スティーヴン・リッチマン(指)
ハーモニー・アンサンブル・ニューヨーク
フル・オケ版よりも良い?オリジナル・ジャズバンド版「ラプソディ・イン・ブルー」

DDD、54’46”

ガーシュウィンの名作「ラプソディ・イン・ブルー」はフル・オーケストラ版で親しまれていますが、初演はグローフェが突貫作業で仕上げた小編成のジャズバンド版でした。この版はバンジョーやもう1台のピアノも含まれてサウンド的にも興味深いのですが、あまり聴く機会がありません。ここでは嬉しいジャズバンド版による最新録音の登場です。さらにアイ・ガット・リズム変奏曲のガーシュウィン自身によるオーケストレーション版や、人気のソング・ナンバーをグローフェがバンド用に編曲したものまで、彼の一番聴きたい曲ばかりを1枚に収めた超魅力盤です。ピアノはアメリカ・ポップス界の大御所リンカーン・マヨーガで、オシャレの極み。また、アメリカのサックス王で、1936 年から 1965 年までホワイトマン楽団のスターだった伝説のアル・ガロドロが参加しているのも驚き。古き良きアメリカを最新の音で存分に味わえます。
HMU 907523
¥2600→¥2390
Mr. Corelli in London〜ロンドンのコレッリ
 【コレッリのヴァイオリン・ソナタ集 op.5 の、
  ジェミニアーニ (1687 -1762) によるオーケストラ版と
   その他の優れた巨 匠たちによる装飾版】
    フルートのための協奏曲 第 10 番 へ長調
     (原曲:ヴァイオリンソナタ op.5-10)、
    フルートのための協奏曲第 8 番 ホ短調
     (原曲:ヴァイオリン・ソナタ op.5-8)、
    コレッリの第5番ソロのフェイヴァリット・ジーグ、
    コレッリの「ラ・フォリア」に基づくコンチェルト・グロッソ、
    フルートのための協奏曲第 4 番 ヘ長調
     (原曲:ヴァイオリン・ソナタ op.5-4)、
    フルート協奏曲第 7 番 ニ短調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ op.5-7)、
    ソナタ第 7 番のサラバンダのテーマに基づくグラウント
モーリス・シュテーガー(リコーダー)
イングリッシュ・コンサート
ローレンス・カミングス(指揮)
まさに神業。 コレッリのヴ ァイオリン・ソナタ o p . 5 をリコーダーで見事に演奏! シュテーガーによる渾身の1枚

録音:2009 年 7 月

これがリコーダーで演奏されているとは!2009 年秋の武蔵野・兵庫の来日公演で観客を熱狂の渦に巻き込んだ、リコーダーの神の申し子シュテーガーの新譜の登場。ヴァイオリンの偉大なる古典、コレッリのヴァイオリン・ソナタ op.5 をジェミニアーニが管弦楽版に編曲したものを伴奏に、同時代人たちが華麗に装飾を施した超絶技巧の主旋律パートを、小さなリコーダー 1 本で演奏しています。
1720 ~ 30 年代のロンドンは、ヘンデルの存在のおかげで優秀な演奏者たちが集まっており、優れたプレイヤーたちは、劇場を飛び出して、居酒屋や様々な会合でもその腕前を披露、コンサート活動も非常に活発で、まさに音楽の聖地のひとつとなっていました。そんな中、特に人気があった作曲家がコレッリでした。当時の作曲家たちは、コレッリの作品を編曲・発表し、それを優れた奏者たちに演奏してもらうことにより自分の名を売っていました。コレッリ (1653 - 1713) 自身はロンドンの土を踏んだことはありませんが、当時の大スターだったのです。この CD でシュテーガーは、様々な作曲家によってさらに華麗な姿へと変貌を遂げたコレッリのヴァイオリン・ソナタ op.5 のうち、ロンドンで出版された楽譜を中心に採用し、イタリア趣味と、ロンドンの当時の最先端の技術が詰まったきわめつけの名演を展開しています。シュテーガー自身、ブックレットのライナーノーツを、「これらの版を演奏することは大いなる挑戦であったけれど、コレッリのイタリア的要素と、当時のイギリス趣味を再度深く学べる機会でもあった。Thankyou, Mr. Corelli!」と締めくくっています。
HMX 2907296
\1600→¥1490
J.S.バッハ:フーガの技法 BWV 1080(6つのヴィオラ・ダ・ガンバ版)
(ハルモニアムンディ2010年カタログブック付)
フレットワーク

2010年カタログ付特価限定CDは、 坂本龍一も絶賛、バロックの低音王フレットワークによる 「フーガの技法」!

録音:2001年12月

近年、坂本龍一氏も注目したことでさらに人気上昇中のヴィオールの凄腕集団、フレットワークによる衝撃の1枚がお買い得に!1986年デビューの英国ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団は、今なおヴィオール・アンサンブルの雄と絶賛されています。ミステリアスな「フーガの技法」の迷宮をめぐる旅へ是非!

HMC 902019/20
(2 CD + 1 DVD)
\4200→¥3790
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87(全曲)
 +DVD(クリスティアン・ルブレ制作による
  メルニコフとシュタイアーのインタビュー)
アレクサンドル・メルニコフ(Pf)

ニコラーエワ盤を超えたか! ショスタコーヴィチの難物にとんでもない凄演が ついに出現。メルニコフ驚愕の新譜

DDD、67’58”、71’29”

ショスタコーヴィチ壮年期の「24の前奏曲とフーガ」はその巨大さ、深さ、技術的難度ゆえ、ピアニストにとって最高峰のひとつとなっています。全曲の録音も多くはなく、いまだに初演者ニコラーエワのものが超えるものなき決定盤の地位を保っています。しかし、今回ロシアの俊英メルニコフがまさに命をかけてチャレンジした録音は驚くべき完成度で、この世のものとは思えぬ域に達しています。この音楽的深み、さらに時折見せる暗黒の情念など30代とは思えぬ成熟度、さらにニコラーエワにはない21世紀的な新しさなど、どこをとっても非の打ちどころなし、ついにニコラーエワの盤を超える演奏の出現と思えます。特典にクリスティアン・ルブレ制作のDVD付。第24番の実演に加え、個人的にも親しい間柄のアンドレアス・シュタイアーをインタビュアーに、作品について約23分真摯に語る姿が収められていますが、両者ともわかりやすい英語(日本語字幕なし)で、非常に興味深い内容となっています。今年最衝撃のピアノCDのリリースと申せましょう。

HMC 902066
\2600
シューベルト:冬の旅(全24曲) ヴェルナー・ギューラ(テノール)
クリストフ・ベルナー(フォルテピアノ/Ronisch 1872年)

知性派テノール、ギューラ最新盤 レーニッシュのフォルテピアノの 魅惑の音色とともに味わう 冬の旅

録音:2009年10月。73’01

知的な声で宗教からオペラ、リートと柔軟に活躍しているギューラによる「冬の旅」の登場。ギューラの抑えの効いた知的な表情と、語尾に至るまでシャープに際立てられた子音が冬の世界を感じさせます。フォルテピアノの音色が絶妙で、第1曲の和音の連続もほどよい響きで、耳から寒さが伝わってくるよう。「菩提樹」の豊かな響きは聴き手を包み込みます。一転、「春の夢」は極めて儚く、夢はあくまでも夢に過ぎないことを思い出させ、厳しく辛い現実を聴き手につきつけます。


HUNGAROTON

HCD 32625
¥2300→¥2090
プレイエル:2 つのヴァイオリンのための二重奏曲 Op.23(1789)
 第1番変ロ長調 / 第2番ニ長調 / 第3番イ長調 /
 第4番ヘ長調 / 第5番ハ長調 / 第6番ホ短調
ヴィルモシュ・サバディ
ベーラ・バーンファルヴィ(Vn)
モーツァルトも興奮した作曲家プレイエル美しく技巧的なヴァイオリン・デュオ、世界初録音

録音:2009 年 10 月 16-18 日フンガロトン・スタジオ ( セッション )。DDD、ステレオ、65’06”

低地オーストリアのルッパースタール生まれで、モーツァルトよりちょうど一つ年下のプレイエルはパリに定住後、音楽出版者、サプライヤー、ピアノ製作者として、マルチに音楽シーンをリードする存在でした。後世のパリジャンたちによって、その功績に感謝と敬意を表して名付けられたコンサートホール( サル・プレイエル 1927 年落成 ) にも名残りがあります。
18 世紀後期、マンハイム楽派の作曲家たちによる活動のおかげで、時代遅れの通奏低音をカットしたバロック・ソナタの簡易版としてのデュオに大流行が訪れます。ヨーゼフ・ハイドンに学び、生涯に 2000 もの作品を書いた作曲家プレイエルもまた、中産階級のサロンでのごく一般的な演奏行為に供されるべく、さまざまな楽器の組み合わせのために 64 曲ものデュオ作品を書いています。
作品 23 のヴァイオリン二重奏曲 (1789 年 ) は、すでに HUNGAROTON よりリリースされている、ヴァイオリン協奏曲とセレナード (HCD.32241) や弦楽四重奏曲 (HCD.32593)、弦と管のための室内楽作品 (HCD.32572) などと同じく、プレイエルが 30 代前半の最充実期、ストラスブール時代に作曲されたもの。これらは、激しいパッセージや効果的なスタッカート装飾楽句、驚異的なアクセントや跳躍、そして数少ない緩徐楽章での、いくつかのたまらなくチャーミングでエモーショナルなカンティレーナを備えたもので、卓越した構成が印象的な仕上がりとなっています。世界初録音。
HCD 32679
¥2300→¥2090
C.H. グラウン:受難カンタータ「イエスの死」(1755) マーリア・ザードリ (S)
マールタ・フェルシュ(S)
マルティン・クリートマン (T)
クラウス・メルテンス (Bs)
ドロテア・ケーラー( 合唱指揮 )
ハレ・カンタムス室内合唱団 パール・ネーメト(指)
カペラ・サヴァリア
 *ドイツ語歌唱
18 世紀後半、最も上演された受難曲!!多感様式の優美で叙情的な旋律!!

録音:1991年10月ハンガリー、ケーセグ、セント・ジェームズ教会(デジタル・セッション)。DDD、78’30”

C.H. グラウンはフリードリッヒ大王に仕えた、ハッセと並ぶイタリア・オペラの大家で、この受難曲はバッハの死後、18 世紀後半を通じて、最も上演された作品です。
18 世紀後半の宗教観は、イエスを人の友、手本として、受難を人にとっての救いがもたらされた喜びとするもの。また、上演場所も、それまでの教会中心から、劇場中心へと変化しており、多感様式による優美で叙情的な旋律が時代の趣味を物語っています。
聖書の原文ではなく、ラムラーの自由詩を歌詞として用い、印象的な場面を瞑想的に描き、感傷的に追想することで、宗教的な感情を喚起させるこの曲は、時代の趣味を反映し、バッハなどの受難曲が持っていた劇的性格は省察的なものへと変化しています。
HCD 32659
¥2300
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ロ長調Op.8
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲第4番ホ短調Op.90「ドゥムキー」
ヴィルジニー・ロビヤール (Vn)
ペーテル・サボー(Vc)
フレデリク・ヴァイセ=クニッテル (P)
ブラームスとドヴォルザーク、ピアノ・トリオの名作を期待の顔合わせて

録音:2009 年 7 月 21-24 日フンガロトン・スタジオ ( セッション )。DDD、ステレオ、68’59”

世界的に活躍する 3 つの個性が集い、それぞれ傑作として名高いブラームスとドヴォルザークのピアノ三重奏曲に取り組みました。2009 年のセッション録音。
ヴィルジニー・ロビヤール...1970 年リヨン生まれのヴァイオリニスト。1987 年に、17 歳でロン=ティボー国際コンクール第 5 位、1990 年インディアナポリス国際コンクール第 4 位入賞。1993 年にドロシー・ディレイ奨学生としてジュリアード音楽院を卒業。使用楽器は 1869 年製作ジャン=バティスト・ヴィヨーム (Jean-Baptiste Vuillaume)。
ペーテル・サボー...1963 年ルーマニア出身のチェリスト。ブダペスト音楽院でラースロー・メジェー、フェレンツ・ラドシュ、ジェルジ・クルターグに師事。
1993 年以降ブダペスト祝祭管第 1 チェロ奏者。
フレデリク・ヴァイセ=クニッテル...1975 年生まれのポーランド系フランス人ピアニスト。13 歳でパリ国立高等音楽院に入学。ピアノと室内楽でプルミエ・プリを取得。1989 年から継続的にクリスティアン・ツィメルマンに助言を受ける。ジェルジ・シェべクとアレクシス・ワイセンベルクのマスタークラスに参加。レオン・フライシャー、フー・ツォン、ディミトリ・バシュキロフにも学ぶ。
HCD 32602
¥2300
アントン(アントワーヌ)・シモン:
 (1)ソナチネ形式による金管四重奏曲 Op.23の1
  金管アンサンブルのための22の小品 Op.26(全曲)
 (2)1-8:四重奏
  (行進曲/フゲッタ/小ロンド/アンダンテ/ファンファーレ/
  インド人の行進/スケルツェット/ショティッシュ)
 (3)9-14:五重奏
  (ディヴェルティスマン/悲しきワルツ/スケルツォ/
  メロディ/間奏曲/即興曲)
 (4)15-18:六重奏(おお救いの/夢想/小行進曲/エレジー)
  519-22:七重奏(バラード/ロマンツェ/メヌエット/アダージョ)
エヴァルト金管アンサンブル
ロシアの金管の宝箱、発見。

DDD、51’12”

フランス人ながら、成人以降の生涯をロシアで過ごした作曲家アントン・シモン (1850-1916)。彼の作品は今日ほとんど聴く機会がありませんが、金管アンサンブルのための作品に優れたものがあり、そこから復活が起き始めています。22 曲から成る小品集は編成の異なる4つのかたまりに分けられ、いずれもバレエ音楽のようにオシャレで華やか、さらにロシアの香りにも欠けていません。金管演奏家・学習者にとって好個のレパートリーの発見があると申せましょう。エヴァルト金管アンサンブルの名人芸が光ります。
HCD 32547
¥2300
シューマン:
 (1)謝肉祭 Op.9
 (2)ロマンス嬰ヘ長調 Op.28の2
 (3)幻想曲ハ長調 Op.17
 (4)子供の情景 Op.15
タマーシュ・ヴァーシャリ (Pf)
ヴァーシャリ円熟の巨匠芸

[2008年5月録音]DDD、76’21”

最近は指揮の評価も高いハンガリーのピアニスト、ヴァーシャリ。アニヴァーサリー・イヤーのシューマンによる最新録音の登場です。彼は若いイメージかありますが、この録音時 75 歳。円熟の極みで、全く巧まずして大きな音楽を作り出しています。
HCD 32639/40
(2CD)
¥4600
アッティラ・ボザイ (1939 - 1999):
 オペラ「チョンゴルと悪魔」Op.31(全3幕)
  [ミハーイ・ヴェレシュマルティの詩劇にもとづく
   アッティラ・ボザイ編纂による台本]
アンドラーシュ・モルナール(T チョンゴル)
エテルカ・チャヴレク (S 悪魔)
エヴァ・ヤブロンカイ(A 魔女)
イシュトヴァーン・ガーティ(Br 農夫バルガ)
マグダ・カルマール(S バルガの妻イルマ)
マルギット・ルカーチ(シュプレッヒシュティンメ)ほか
アンドラーシュ・ミハーイ (指)
ハンガリー国立歌劇場管弦楽団&合唱団
ハンガリー文学の金字塔にもとづくオペラ、ボザイの「チョンゴルと悪魔」

録音:1985 年 1 月 29 日ハンガリー国立歌劇場のプロダクション( ハンガリー放送によるライヴ収録・ステレオ )*ハンガリー語歌唱。ADD、ステレオ、68’35”、76' 40"

ミハーイ・ヴェレシュマルティ (1800 - 1855) が 1830 年に書いた詩劇、「チョンゴルと悪魔 (1830)」は、ハンガリー・ロマンティシズムの至宝であり、ハンガリー劇文学の土台のひとつ。シェークスピアによる民間伝承やモーツァルトの魔笛からヨーロッパのロマンティシズムにまで及ぶ膨大な文化遺産を包括するもので、もともとは、アルベルト・ゲルゲイ作の 16 世紀後半の “ロマンス”、アーギウスという名の王子とある妖精の乙女の物語にもとづくものです。
いっぽうで、「チョンゴルと悪魔」は例外的にオリジナリティある作品で、その魅力に憑かれた同じくハンガリーのレオー・ヴェイネルもまたおなじ原作にもとづき同名のオペラを書いています。
アッティラ・ボザイによる「チョンゴルと悪魔」は、代表的な戯曲にもとづくオペラを手掛けた、ほとんどの 20 世紀の作曲家たちがそうしたように、ヴェレシュマルティの作品をしっかり遵守したもので、十二音技法とクラスターを駆使した音楽は、冷え冷えとした抒情に彩られた独自の世界観を構築することに成功しています。
HCD 32660
¥2300
「ゲーザ・フリド (1904 - 1989):室内楽曲集」
 ポディウム~ヴァイオリンとピアノのための組曲Op.3
 12の音楽的戯画~ピアノのためのOp.8
 5つの小品からなるソナタ~チェロとピアノのためのOp.9
 三重奏曲~ピアノ、ヴァイオリンとチェロのためのOp.27
マルティン・チバ (P)
ビルテ・ブロム (Vn)
ディッタ・ローマン (Vc)
ハンガリー生まれ、アムステルダムで活躍バルトーク弾きのピアニストとしても有名フリドの作品集

録音:2009 年 6 月 12-14 日、7 月 24-27 日ドイツ、フェルベルト=ランゲンベルク、クライアーシーペン音楽工房、DDD、ステレオ、65’03”

アルバムの副題 “ブダペスト-アムステルダム” が示すように、ハンガリー生まれのオランダの作曲家ゲーザ・フリド (1904 - 1989) の室内楽を収めたアルバムです。フリドはリスト音楽院でバルトークにピアノを、作曲をコダーイに学んだのち、1929 年にアムステルダムに移り、1948 年にオランダ国籍を取得しています。ピアニストとしてフリドはまた、バルトークとのピアノ・デュオや、ヴァイオリニスト、ゾルターン・セーケイのパートナーとしても有名です。
フリドがまだブダペスト在住の頃、1928 年の作である組曲ポディウムは、ハンガリーの名ヴァイオリニスト、アンドレ・ジェルトレルに献呈された作品。
1930 年の音楽的戯画と 1931 年のソナタは、ともにフランス滞在中の作品で、音楽的戯画はリリー・クラウスに献呈されています。
そして、1948 年にオランダの市民権を得たフリドが、その前年 1947 年に書いた三重奏曲は、大戦後のアムステルダムで作曲家としてあらたなスタートを切るべく書き上げた意欲作。フィナーレのダイナミックなロンドが、いくども繰り返される 8 分音符とメロディアスな主題が特徴的で、耳に残ります。
HCD 32630
¥2300
「HARPCHIPELAGO~ハープのための現代ハンガリー作品集」
 ジュラ・ピンテール:Night Piece(2009)
 ジェルジ・クルターグ:「遊戯」より(1973-2003)
 ペーテル・ゾムボラ:Institutio No.1(2007)
 ジェルジ・コーシャ:ミニアチュールズ(1978)
 ガーボル・コーシャ:ハイク・カレンダー(2003)
 マーテー・ホッローシュ:Arpercussonata(2009)
 カタリン・ポーチュ:Maracanga-マリンバとハープのためのOp.86(2000)
 ミクローシュ・シュガール:E-GAL(2009)
エルジェーベト・ガール(Hp)
ガーボル・コーシャ
 (マリンバ、ヴィブラフォン、パーカッション)
ジュラ・ピンテール、
 イシュトヴァーン・ホルヴァート
  (エレクトロニクス)
録音:2009 年 8 月 3-6 日フンガロトン・スタジオ

ハープの可能性を追求したアルバムは、オリジナルが 1973 年に作曲したピアノ曲集であるクルターグ作品をはじめ、イロナ・センナイの詠んだ俳句にインスパイアされたコーシャの曲など、当代一級のアンソロジーに仕上がっています。アルバムのタイトルは、ハープと群島 (Archipelago) とを掛け合わせた造語。
HSACD 32510
(SACD HYBRID)
\2500→¥2290

(1)バルトーク:
 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽BB 114, Sz 106(1936)
(2)バルトーク:ディヴェルティメントBB 118, Sz 113(1939)
(3)バルトーク:ハンガリーの風景BB 103, Sz 97(1931)

ゾルターン・コチシュ(指)
ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団

コチシュ&ハンガリー国立フィル最新作 ペレーニ、ケレメンら特別編成のメンバーによる超精鋭オケ 「弦チェレ」、「ディヴェルティメント」

(1)録音:2008年10月11−13日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、バルトーク・ナショナル・コンサート・ホール(セッション) (2)録音:2008年10月29−30日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、バルトーク・ナショナル・コンサート・ホール(セッション) (3)録音:2008年10月30日ブダペスト、パレス・オブ・アーツ、バルトーク・ナショナル・コンサート・ホール(セッション)。DDD、マルチチャンネル、ステレオ、59’48”

SACDハイブリッド仕様。コチシュと手兵ハンガリー国立フィルによるシリーズに屈指の人気曲「弦チェレ」が登場します。しかも、この「弦チェレ」と「ディヴェルティメント」については、弦楽セクションがハンガリーを代表するソリストたちを擁する特別編成という、超強力なオマケ付き。
指揮のコチシュ以下、オール・スター・キャストの顔ぶれは、第1ヴァイオリンに売り出し中の気鋭バルナバーシュ・ケレメン、同じく第2ヴァイオリンにカタリン・コカシュ、コントラバスにイヴァーン・スタンコフ。そして、なんとチェロには大家ペレーニも参加しており、いつも以上の凄みをきかせるスーパー・ヴィルトゥオーゾ・オケへと変貌を遂げています。
ほかに、初期のピアノ曲からの編曲作である「ハンガリーの風景」も、オリジナルのピアノ曲を熟知しているコチシュだけに、表現意欲の旺盛なアプローチが聴きものとなっています。

HCD 32648
\2300
リスト:4手のためのハンガリー狂詩曲
 (1)第1番ヘ短調(原曲・第14番)
 (2)第2番嬰ハ短調(原曲・第12番)
 (3)第3番ニ長調(原曲・第6番変ニ長調)
 (4)第4番ニ短調(原曲・第2番嬰ハ短調)
 (5)第5番ホ短調(原曲・第5番)
 (6)第6番変ホ長調(原曲・第9番)
デュオ・エグリ&ペルティス

リスト自身の連弾版「ハンガリー狂詩曲」

DDD、65’34”

リストはピアノ独奏のためのハンガリー狂詩曲を19曲残しましたが、そのなかから6曲を弟子のドップラーの協力で管弦楽化しています。それに基づきリスト自身が4手連弾にも編曲していますが、何故かあまり知られていません。音も厚くなり、興味深い対旋律など連弾の効果を最大限に発揮しています。ハンガリーのおしどり夫婦デュオ、エグリ&ペルティスは1902年製の珍しい箱型のプレイエル・ピアノ演奏で有名となりましたが、ここでは通常のスタインウェイでリストならではの豪快な響きを生み出しています。またハンガリー的な味わいも絶妙で、むせかえるような民族色を楽しめます。

HCD 32634
\2300→¥2090
(1)リスト(ヴェイネル編):ピアノソナタ ロ短調(オーケストラ版)
(2)ヴェイネル:前奏曲、夜曲と悪魔的スケルツォ
(3)同:パッサカリア
(4)同:おもちゃの兵隊
ラースロー・コヴァーチ(指)
北ハンガリー・ミシュコルチ響

ハンガリー色が独特。 ヴェイネル編リストのソナタ、オーケストラ版

DDD、52’0”

ドラティやショルティの師でもあったハンガリーの作曲家レオー・ヴェイネル(1885-1960)。近年フンガロトン・レーベルが力を入れているため、かなりの作品に接することができるようになりました。当アルバムはいずれもピアノ版の存在する作品を収めていて、ヴェイネルの卓越したオーケストレーションの手腕を示しています。1955年に編曲されたロ短調ソナタはCAviにも録音がありますが、今回はハンガリーのオーケストラが演じているのが魅力です。

HCD 32471/2
(2CD)
\4600

ショパン:ポロネーズ全集
 ポロネーズ第1ー第16番
 マズルカ第52ー59番、第49番Op.68の4
アレックス・シラジ
(Pf、1886/90製プレイエル・コンサートグランド)

プレイエルのコンサート・グランドで聴く ショパンのポロネーズ

DDD、64’24”、76’23”

1968年イタリア生まれのピアニスト、アレックス・シラジによるショパンのポロネーズ全集。シラジはブダペストのリスト音楽アカデミーでラドシュ、ファルヴァイに師事。フランスのフゾー社のショパン全集楽譜の責任者でもあります。当アルバムでは1886-90年頃に製作されたプレイエルのコンサート・グランドで演奏しているのに注目。ショパンの最初の作といわれるト短調のポロネーズと、最後の作といわれるマズルカ第49番の両方が収録されているのも注目です。

HCD 32474
\2300
ショパン:歌曲全集
 乙女の願い/春/悲しみの川/酒宴/彼女の好きな/
 私の見えぬ所へ/使者/美しい若者/メロディ/闘士/
 二人の死/いとしい人/望みなく/指輪/花婿/
 リトアニアの歌/舞落ちる木の葉/魅惑/ドゥムカ/
 乙女の願い(初版)/酒宴(初版)/
 舞落ちる木の葉(フォンタナ再構築版)
アリツィア・ヴェンゴジェフスカ=ウィスカード (Ms)、
アレックス・シラジ
(Pf、1886/90製プレイエル・コンサートグランド)

異版まで収録。ショパンの真実の叫びに満ちた歌曲集

DDD、63’41”

ショパンはほとんどピアノ曲だけを作曲しましたが、全部で19曲の歌曲を残しています。いずれもポーランド語の歌詞に基づき、華麗でもオシャレでもありませんが、ピアノ曲以上に祖国への思いや暗い心情を綴った、彼の真実の言葉に満ちています。さらにこのアルバムは3つの作品の異版が収められているのも貴重です。ポーランドの若手メゾのヴェンゴジェフスカ=ウィスカードは非常に美しい声で、民俗音楽起源の作品での表現の巧さは絶品です。19世紀製エラール・ピアノの響きの美しさも特筆。

HCD 32544
\2300
ライタ:弦楽四重奏曲全集 Vol.3
 (1)弦楽四重奏曲第6番 Op.36 (1942)
 (2)同第8番 Op.53 (1951)
 (3)同第10番「トランシルヴァニア組曲」 Op.58 (1953)
アウアーSQ

バルトーク以後、ハンガリー弦楽四重奏曲の逸品

DDD、71’ 40”

バルトーク、コダーイに次いでハンガリーの民俗音楽を研究して作品に採り入れたラースロー・ライタ(1892-1963)は全10曲の弦楽四重奏曲を残していますが、その全集録音の第3集。アウアー四重奏団は1990年に結成された実力派。緻密なアンサンブルが光ります。

HCD 32632
\2300
ブラス5
 (1)ドブロヴァイ:金管五重奏曲第3番
 (2)マダラース:ハシッド物語
 (3)ティハニ:情景
 (4)ラーング:前奏曲、3モービルと後奏曲
 (5)ペルティス:セレナーデ・イン・イエロー
 (6)ホローシュ:パヴァーヌとガリアルド
エヴァルト金管五重奏団
【レヴェンテ・バコー (Trp)、
 アンドラーシュ・コヴァルチク (Hrn)、
 ペーテル・マジャル、
 ローベルト・カーイプ (Trb)、
 タマーシュ・ケレメン、
 アッティラ・ペレステギ (Tub)】

ハンガリー現代作曲家たちによる楽しい金管五重奏曲

DDD、56’53”

現代ハンガリーの作曲家による金管五重奏曲集。いずれも親しみ易いものばかりで、フンガロトン社社長マーテー・ホローシュの作品も入っているのがお茶目です。1996年にリスト音楽アカデミーの学生たちで結成したエヴァルト金管五重奏団は、いずれもソリスト級の奏者の集まりで、舌を巻く巧さです。

HCD 32598/9
(2CD)
\4600
20世紀の響き
 (1)シェーンベルク:月に憑かれたピエロ
 (2)ラヴェル:マダガスカル土民の歌
 (3)ストラヴィンスキー:
  バリモントによる2つの詩/日本の3つの抒情詩/
  シェイクスピアによる3つの詩/4つのロシアの歌/
  ふくろうと子猫ちゃん
 (4)アルマンド・トート;喜びの鳥(14の俳句)
 (5)クリスティナ・メジェリ:瞬間イメージ
 (6)カミロ・レンドヴァイ:森の歌
 (7)マーテー・ホローシュ:上に落ちる葉
 (8)ペーテル・トート:ロルカ歌曲集
イルディコー・イヴァーン (Sop)、
ゲルゲーイ・マツトゥズ、
ゾルターン・コヴァーチ(指)
器楽アンサンブル、
アウアーSQ、ブダペストSQ

20世紀に作られた重要歌曲集大成

DDD、69’54”、66’29”

ハンガリーの中堅ソプラノ、イルディコー・イヴァーンのリサイタル・アルバム。歌唱はドイツ語(1)、フランス語(2)(5)(6)、ロシア語(3)、英語(3)のシェイクピアのみ、ハンガリー語(4)(7)(8)と国際的。興味深いのはハンガリーの女性作曲家メジェリの「瞬間イメージ」。2002年の作で、石川啄木や正岡子規の俳句の仏語訳が歌詞となっています。






注文フォームへ


アリアCD 新店舗トップページへ



Copyright(C) 2007 ARIA−CD.All rights reserved.119