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第52号マイナー・レーベル新録音新譜(2)



INTEGRAL

MFCD 020
\2300
ベートーヴェン:ピアノソナタ集Vol.I
 ピアノソナタ第1番 ヘ短調Op.2-1
 ピアノソナタ第2番 イ長調Op.2-2
 ピアノソナタ第3番 ハ長調Op.2-3
ペール・テングストラント(Pf)
ペール・テングストラント ベートーヴェン ピアノソナタ集
MFCD 021
\2300
ベートーヴェン:ピアノソナタ集Vol.II
 ピアノソナタ第4番 変ロ長調Op.7
 ピアノソナタ第19番 ト短調Op.49-1
 ピアノソナタ第20番 ト長調Op.49-2
 ピアノソナタ第5番 ハ短調Op.10
ペール・テングストラント(Pf)
ペール・テングストラント ベートーヴェン ピアノソナタ集
MFCD 0012
\2300
グリーグ:抒情小曲集より
エサ・ペッカ・サロネン:二分法:機械化
ステンハンマー:晩夏の夜
ペール・テングストラント(Pf)
北欧の巨匠達
MFCD 014
\2300
チャイコフスキー:くるみ割り人形組曲Op.71a(エコノム編曲)
アレンスキー:組曲第2番Op.23「シルエット」
ラフマニノフ:組曲第2番 Op.17
ペール・テングストラント
シャン=シャン・スン(Pf)
北欧の巨匠達

IPPNW

IPPNWとは核戦争防止国際医師会議で、医師の立場から核の脅威を研究し、核戦争に反対する組織。1980年設立。85年ノーベル平和賞受賞。一連のCD はベルリン在住の小児科医、ペーター・ハウバー先生がIPPNW の趣旨に賛同するアーチストとベルリンフィルハーモニーの協力のもとに85年からコンサートを企画しCDを制作してきた。今回、発足25周年のこの記念CD のブックレットには秋葉忠利、広島市市長によるサイン入りの長文のメッセージが寄せられております。
IPPNW 68
¥2400
ショスタコーニッチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
シューベルト:ピアノ三重奏曲 変ロ長調 D898
ヴィヴィアン・ハーグナー(Vn)
アルバン・ゲルハルト(Vc)
スティーヴン・オズボーン(Pf)

録音:2009 年 9月20日 ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール Live、67’47

人気急上昇中の若手 3 人による、魅力的なトリオ!

IPPNW 67
¥2400
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第 2番「内緒の手紙」
ハイドン:弦楽四重奏曲ハ長調 Op.76-3「皇帝」
ペレグリーニ四重奏団

録音:2009 年 9月19日 ベルリンフィルハーモニー室内楽ホール Live、50’39

1989 年結成の中堅のペレグリーニ四重奏団のレパートリーはバッハの「フーガの技法」からモートン・フェルドマン、シェルシ、ケージまでと幅広いもの。


IVORY CLASSICS

IVORY 77005
¥1700
J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 デイヴィッド・コレヴァー (Pf)
ピアノの効果と魅力を満喫できるコレヴァーのゴルトベルク

DDD、66’33”

1962 年生まれ、ジュリアードで学んだ後、1988 年メリーランド国際コンクール、翌年カサドシュ国際コンクール優勝したコレヴァー。正統的かつ曖昧さの全くないゴルトベルク変奏曲で、ピアノならではの効果と美しさを堪能できます。

K617

K617 214
¥2400
スヴェーリンク:もしも運命の女神に愛されるなら
ピエトロ・フィリップ:幻想曲
ドメニコ・ジッポーリ:トッカータ
即興演奏
ジュアン・カピストラーノ・ペルカ
フランシス・カペレ
ウリエル・ヴァラディ( オルガン )

オルガン演奏によるアンデスのお祭り 2008

録音:2008年10月31日~11月3日、ペ ルー(ライヴ )。DDD、78’37”

オルガン演奏が活躍する歴史的なアンデスのお祭り。華やかな衣装に身を包み踊るアンデスのお祭り。これをペルーの歴史的なオルガンでスヴェーリンクから即興演奏まで時代をこえた曲目で構成されております。

K617 221
(3CD)
\5100
ヘンデル:「オルランド」 クリストフ・デュモー(CT オルランド)
エレナ・デ・ラ・メルセド(S アンジェリカ)
ジャン・ミシェル・フュマ(CT メドーロ)
レイチェル・ニコルズ(S ドリンダ)
アラン・ビュエ(Bs ゾロアストロ)
ジャン=クロード・マルゴワール(指)
ラ・グランド・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワ
 (王室大厩舎・王宮付楽団)

大御所マルゴワールのヘンデル新録音! 恋と魔法のオペラ「オルランド」!

録音:2008年3月,トゥルコワン(ライヴ)。DDD、157'34

フランス古楽界の大御所マルゴワールがヘンデルのオペラを新録音!「オルランド」は、1733年にロンドンで初演されたイタリアオペラ。アリオストに題材を採ったオルランドもののオペラはバロック時代に大流行し、これもその一つ。騎士オルランドはカタイ(東方の架空の国)の女王アンジェリカを愛しているが、彼女はメドーロを愛している。一方メドーロは、かつてはいい仲だった羊飼いの娘ドリンダと別れたものの、一途な彼女を完全に切れないでいる。アンジェリカとメドーロの関係を知ったオルランドは狂乱するも、魔法使いゾロアストロ(=ザラストロ、ツァラトゥストラ)に諭され正気に戻る、という話。もつれた恋の物語、狂乱するオルランド、神秘的なゾロアストロとヘンデル向きの要素が揃って、聴きごたえのあるオペラです。近年人気が高くあちこちで上演されている中、マルゴワールがトゥルコワンで上演、そのライヴ録音です。今ヘンデルをはじめとするバロックオペラで引っ張りだこのカウンターテノール、デュモーがタイトルロール。第2幕のオルランドの狂乱は絶品です。さらにスペインのソプラノで、バロックだけでなくモーツァルトやロッシーニでも人気のあるデ・ラ・メルセド、日本でもモンテヴェルディ「ポッペアの戴冠」のネローネを歌い絶賛されたニコルズら、極めて優れた人選がなされています。もちろんマルゴワールの豊かな経験に裏打ちされたじっくりした音楽も素晴らしいもの。充実したヘンデルのオペラを楽しみましょう!

K617 216
\2400
マテオ・フレチャ:エンサラダ集(プラハ、1581年)
 1. エル・ボン・ジョルン(ペレ・アルベルヒ・ヴィラ)
 2. エル・フエゴ(マテオ・フレチャ)
 3. ラ・トルッラ(バルトム・カルセレス)
 4. ラ・ルハ(ペレ・アルベルヒ・ヴィラ)
 5. ラ・ボンバ(マテオ・フレチャ)
ラ・コロンビーナ

16世紀のスペインの早口ことば歌

録音:2009年4月

エンサラダは、16世紀ごろのスペインにおいて宮廷を中心に流行した、一種のこっけいなマドリガルです。名称は「サラダ」を意味し、その歌詞には諸国(スペイン、フランス、イタリア、カタロニアほか)の俗語およびラテン語が、任意にとりまぜられています。旋律にも、諸国の通俗的な歌が多く用いられています。
このエンサラダのもっとも高名な作曲家マテオ・フレチャによる、1581年に出版されたエンサラダ集に収められた作品が聴けます。古きよき外国の早口ことば歌の様相で、楽しい1枚です。

K617 218
\2400
エリザベト・クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール(1665-1729):
 紅海の路(第1巻, 1708年)、
 トリオ・ソナタ第3番 ニ長調(1695年)
セバスティアン・ド・ブロッサール:
 トリオ・ソナタ ト短調 SdB.222、
 サロモンのシュエット(SdB.71)、
 リトルネロ(SdB.226)
ルネ・ドルアール・ド・ブッセ(1703-1760):
 ユディート(第1巻 1735年)
ル・タンドル・アムール
ルアンダ・シキエーラ(ソプラノ)

17世紀後半の フランスの作曲家たちの名曲集

録音:2009年7月

フランスの音楽界に君臨していたリュリの死後、フランスには、イタリアなどから新鮮な風が吹き込みました。この新しい風を受けて、このCDに収められているような、作曲家たちの作品が生まれました。ジャケ・ドゥ・ラ・ゲール、ブロッサール、ブッセの音楽がここよみがえります。

K617 220
(2CD→1CD価格)
\2400
モンテヴェルデイ:聖母マリアの夕べの祈り(1610年) ガブリエル・ガッリード(指)
アンサンブル・エリマ
エウフォニア声楽アンサンブル
アントニオ・イル・ヴェルソ合唱団
マドリガリア合唱団
レ・サクブティエ・ド・トゥールーズ

美しさと力強さを併せ持つ名演、復活! 2枚組1枚価格

録音:1999年7月シチリア島エリーチェ/聖マルティヌス教会

K617 136の再発盤。力強さと透明な美しさを併せ持つ名盤、ガッリードの「聖母マリアの夕べの祈り」復活です。心の底から真に祈っているような力強い表情に圧倒されっぱなしの約2時間です。


MARIINSKY

MAR 0510
(SACD HYBRID)
\2400→¥2190
ストラヴィンスキー:
 (1)歌劇「エディプス王」
 (2)バレエ音楽「結婚」
エディプス王:セルゲイ・セミシクル(Ten)、
妻イオカステ:エカテリーナ・セメンチュク(Ms)、
クレオン:エフゲニー・ニキーチン(Bs-Br)、
ジェラール・ドパルデュー(語り手)、
ワレリー・ゲルギエフ (指)
マリインスキー劇場管弦楽団、
同合唱団

名優ドパルデューとの夢の競演。 合唱も凄い、打楽器も凄い、ゲルギエフはもっと凄い。 ストラヴィンスキーの生命力が激しく伝わってくる快演。

[録音:2009年12月(2)、2010年2月(1)/マリインスキー劇場コンサートホール(セッション録音)]72’00”

SACDハイブリッド盤。ストラヴィンスキー作品に特別な情熱を注ぐゲルギエフならではのエネルギーに満ちた新譜は歌劇「エディプス王」とバレエ音楽「結婚」。
「エディプス王」は新古典主義的作風時代の1927年の作で、ソフォクレスの原作に基づくジャン・コクトーの台本、声楽はラテン語、語り手はフランス語により、父殺し、実の母と通じたエディプス王の悲劇が描かれます。物凄い迫力の合唱に圧倒されますが、悲劇とはいえ、人を小馬鹿にしたようなストラヴィンスキー一流の音楽にも事欠かず、楽しめます。語り手をフランスの名優ジェラール・ドパルデューが迫真の演技で務めているのも豪華の極みです。
4台のピアノが凄まじい打楽器的効果を生み出す「結婚」も聴きもの。オーディオ効果も満点の曲ですが、ゲルギエフならではの計算されつくした絶妙なバランスで原始的な音世界を作り上げています。今日ゲルギエフほどストラヴィンスキーの生命力を表せる指揮者はなく、まさに生の歓びを実感させてくれます。


MIRARE

MIR 103
(2CD)
¥4600
J.S. バッハ:平均律クラヴィーア曲集第 1 巻
[CD1]
 前奏曲とフーガ第1番ハ長調 BWV846~第12番へ短調 BWV857
[CD2]
 前奏曲とフーガ第13番嬰ヘ長調 BWV858~第24番ロ短調 BWV869
シャオメイ・シュ(P)
バッハと共に生きる音楽人生シャオメイ・シュ、待望の平均律第1巻

録音:2009 年 4、5 月ノートルダム・ド・ボン・スクール教会(パリ)。[CD1] 51’00、[CD2] 52’00

中国の文化大革命を乗り越えたピアニスト、シャオメイ・シュ。紆余曲折の人生の中、彼女にとってバッハは強さとインスピレーションを与えてくれる音楽でした。日本では「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭で来日し、その深淵な音楽世界を聴かせてくれています。
今回のアルバムは、2008 年に発売された J.S. バッハ:平均律クラヴィーア曲集第 2 巻 (MIR 044) に続く平均律第 1 巻。バッハの音楽の中に入り込み、作品へ命を吹き込んでいくシャオメイ・シュの演奏。バッハの構築性を明確に伝え、自己の内面に語りかけるような静謐な音の運びに脱帽です。
決して過度な表現はしない中庸の美を感じさせるアルバムです。
MIR 105
¥2600
エリザベト・クロード・ジャケ・ド・ラ・ゲール (1665-1729):
 ヴァイオリン、ヴィオールと通奏低音のためのソナタ集
  ソナタ第1~4番、レ・シルヴァン(クープラン/テオルボ編曲)、
  プレリュード(モレル/ヴィオール)
ラ・レヴーズ
【ステファン・デュデルメル (Vn)
 フローレンス・ボルトン ( ヴィオール )
 アンジェリーク・モイヨン (Hrp)
 ベルトラン・キュイエ (Clavcin)
 バンジャマン・ペロー(テオルボ、バロック G &指)】
ラ・レヴーズの類い稀なる色彩センスで聴く、フランス・バロックを代表する女性作曲家、ジャケ・ド・ラ・ゲール

録音:2009 年 9 月。66’23

ジャケ・ド・ラ・ゲールは 17 世紀に活躍した数少ない女性作曲家。楽器製作者の一族ジャケ家の出身で、神童として注目を浴び、クラヴサン奏者としても才能に溢れ、ルイ 14 世の寵臣を受け活動していました。
このソナタは、当時フランスで流行していたイタリア趣味を取り入れ、ヴィオールのソロの間にヴァイオリンが華やかなパッセージを奏でるようなフランスの優雅さを折衷した独自の様式で書かれています。18 世紀前半のフランス器楽曲の中で最も素晴らしい作品の一つです。
ジャケットに使用されている肖像画はジャケ・ド・ラ・ゲール自身。フランソワ・ド・トロワの作品です。精緻な描写と艶やかな光沢が美しく、女性らしさか引き立つ 1 枚。

NAIVE

OP 30468
¥2500→¥2290
「シャコンヌ」
 1. フレスコバルディ(1583-1643):パッサカリア~トッカータ集第1巻(1637年版)より
 2. カバリニェス(1644-1712):第1旋法によるパッサカリア&第4旋法によるパッサカリア
 3. ベルナルド・ストラーチェ(c.1637-c.1707):
  シャコンヌ(チェンバロとオルガンのタブラチュアの作品の森より)
 4. L.クープラン(1626-1661):シャコンヌ ト長調
 5. J.K.ケルル(1627-1693):チャコーナ
 6. パーセル(1659-1695):シャコンヌ
 7. G.リゲティ(1923-2006):英国風パッサカリア
 8. L.クープラン(1626-1661):パッサカイユ ト短調
 9. ゲオルク・ムッファト(1653-1704):パッサカリア~「オルガン音楽の練習」より
 10. フランソワ・ダジャンクール(1684-1758):シャコンヌ「ラ・ソニング」
 11. J.K.F.フィッシャー(1656-1746):
  シャコンヌ(組曲エウテルペより)、
  パッサカリア(組曲ウラニアより)~『音楽のパルナッソス山』より
 12. ヘンデル(1685-1759):シャコンヌ
 13. フォルクレ(1672-1745):
  ラ・ビュイソン、シャコンヌ—Gratieusement~ヴィオール組曲第2番より
 14. リナルド・アレッサンドリーニ:シャコンヌ「無分別の美」
リナルド・アレッサンドリーニ(チェンバロ)
鬼才アレッサンドリーニ、久々の鍵盤ソロ録音!即興性に溢れ緩急自在、目のくらむようなシャコンヌ集

録音:2008 年 2 月

近年、ヴィヴァルディ・エディションなどでも推進力とリズムでパワフルかつ細やかな指揮ぶりのアレッサンドリーニが、久々に鍵盤ソロ作品をリリースします!テーマはシャコンヌとパッサカリア。シャコンヌというと、伝統的な定型バスが反復する上で、メロディー部が様々なかたちであらわれるというのが一般的ですが、「この伝統的なやり方に則っているのはここに収められた作品のうちフレスコバルディとストラーチェのものだけである。他の作曲家たちは、自身で定型となるモティーフを造りだしている。フランスの作品は、パッサカリアのルフランと、無数のクプレが交互に現れる反復というロンドーのエッセンスが盛り込まれている。反復というものは聴者に頭がくらくらするような喜びをもたらす。限られたモティーフの反復、さらにその反復に加速や音量の増加(アッチェレランド)が加わることにより、聴き手は目が回るようなトランス状態に陥るのだ」(ブックレットのアレッサンドリーニ自身によるコメントより)。緩急自在、隙のないテンポ設定、創造性にあふれた 1 枚です。
OP 30431
¥2500
アレッサンドロ・メラーニ (1639-1703):モテット集
 聖なる処女のためのリタニー/アヴェ・レジーナ・チェロルム/
 クラメムス・アンテ・デウム/サルヴェ・レジーナ/
 マニフィカトほか(全10曲)
リナルド・アレッサンドリーニ(Org、指)
コンチェルト・イタリアーノ
アレーナ・ダンチェヴァ、
モニカ・ピッチニーニ、
アンナ・シンボリ(S)
ガブリエッラ・マルテッラッチ(コントラルト)、
アンドレア・アッリヴァベーネ (C-T)
ルカ・ドルドーロ、ラッファエレ・ジョルダーニ(T)、
マッテオ・ベッレット、
セルジョ・フォレスティ(Bs)
クレイグ・マルキテッリ、ミケル・レオポルド(テオルボ)
すべて世界初録音!アレッサンドリーニによるメラーニ作品集

録音:2006 年

メラーニの宗教作品は、ほとんど知られていません。メラーニは、音楽一家に生まれ、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の楽長も務めました。16声のためのミサ曲などや、10 のオラトリオ、オペラなどものこしており、生きていた当時かなり活躍していましたが、その宗教作品の大多数の手稿譜は大聖堂の古文書室に眠ったままになっており、近年に至るまでほぼ知られないままでした。単なる「発掘」的録音ではなく、心と脳に響くハーモニーとテリケートなやさしさに満ちた世界が広がります。すべて世界初録音。
OP 30507
特別価格
(3CD → 1CD価格)
¥2500→¥2290
ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ (1710-1736)/スペシャル・ボックス
[CD1]
 ペルゴレージ:スターバト・マーテル
 A.スカルラッティ(1660-1725):スターバト・マーテル
[CD2]
 ペルゴレージ:サルヴェ・レジーナ イ短調,ソナタ 変ロ長調,
  サルヴェ・レジーナ ハ短調,ソナタ ト長調
 レオ(1694-1744):サルヴェ・レジーナ ヘ長調
[CD3]
 ペルゴレージ:聖エミディオのためのミサ(ローマ・ミサ()1734年)
 A.スカルラッティ:サンティッシモ・ナターレ・ミサ(クリスマス・ミサ)(1707年)
[CD1]
ジェンマ・ベルタニョッリ(S)
サラ・ミンガルド(A)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
[CD2]
ファビオ・ビオンディ(Vn,指)、
バルバラ・シュリック(S)
エウローパ・ガランテ
[CD3]
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ
ペルゴレージ生誕 300 周年アニバーサリー特別限定お買い得ボックス、アレッサンドリーニらによるペルゴレージ作品の名盤が、3 枚組1枚価格で登場!!

[CD1]録音:1998 年1 月[CD3]録音:2008年1月。3h 16’

今年はペルゴレージ生誕 300 年にあたります。これを記念して、ナイーブレーベルより、珠玉の 3 タイトルがセットになって 1 枚価格で登場。[CD1] のスターバト・マーテルでは、アレッサンドリーニは弦 5 人+アルチリュート、オルガンの系 7 人だけという最少編成で演奏。この切り詰められた状態によって導き出される、作品に込められた真摯な思いに胸を打たれます。他にもビオンディによる名演も含まれた大変お買い得なセットとなっています。
OP 30508
¥2500
「VIVALDI!」
 ヴィヴァルディ:オペラ、宗教作品のアリア集
サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
アレッサンドリーニ、ビオンディら多数共演者
サンドリーヌ・ピオーによるヴィヴァルディ

76’

吉田秀和氏も「鈴を転がすような声」と絶賛、近年オペラにソロに、活躍目覚ましいサンドリーヌ・ピオー。ナイーブのヴィヴァルディ・エディションに録音したオペラや宗教曲のアリアをまとめたもの。彼女の自在なテクニック、可憐にして華麗、そして深い表現を併せ持つ魅惑の歌声を堪能できる 1 枚です。
OP 30496
¥2500
ヴィヴァルディ (1678-1741):ファゴット協奏曲集 vol.1
 ファゴット協奏曲 ト長調 RV 493、ト短調 RV 495、
 ハ長調 RV 477、ヘ長調 RV 488、変ロ長調 RV 503、
 ハ長調 RV 471、ホ短調 RV 484
セルジョ・アッゾリーニ(ファゴット)
ラウラ・ソアーヴェ・クレモナ
ヴィヴァルディ・エディション最新盤、当代きっての名人、アッゾリーニによるファゴット協奏曲集 vol.1!充実の名曲RV 484も収録

録音:2009 年 11、12 月

ファゴット奏者たちに頻繁に取り上げられる名曲 RV 484 も、バロック楽器によるこれだけの充実の演奏で聴くと、新たな魅力満載です!ヴィヴァルディ・エディション第 45 弾は、ヴィヴァルディのファゴット協奏曲集。ヴィヴァルディは、1721 年代から死の年 1741 年までに、39 曲(うち 2 曲は未完成)ものファゴット協奏曲を作曲しました。バロック時代に書かれたファゴット協奏曲は、ボワモルティエによるものが少し、他の作曲家によるものもごくわずか。時代を下っても、モーツァルトやフンメルがファゴット協奏曲を書いてはいますが、それも数えるほどです。ヴィヴァルディの全作品をみわたしても、ひとつの楽器のために 30 曲以上の協奏曲を書いたものは比較的珍しく、いかにヴィヴァルディがこの楽器にいれこんでいるかがわかります。ヴィヴァルディが若い頃のイタリアでは、ファゴットは、フルートやオーボエのパートをなぞるくらいでした。ヴィヴァルディは、1720 年前後にフランスやヨーロッパ北部の音楽家たちと交流の機会があり、当時最先端のファゴット製作を目の当たりにし、創作意欲が多いに刺激されたと考えられます。
RV 493 は、ヴィヴァルディお好みの調性ト短調で書かれており、充実した和声が魅力。RV 477 は、のんびりとした雰囲気の中始まりますが、ファゴット・パートは超絶技巧の連続。ヴィヴァルディという人は、どんな楽器に対しても、その可能性を存分に引き出すようなパッセージを書く天才だったのだとあらためて実感させられます。アッゾリーニは、1967 年生まれの当代きってのファゴット名人。バーゼル音楽院にて教鞭をとっています。
V 5215
¥2500→¥2290
ショパン(1810 - 1849):
 バラード(全 4 曲)、ピアノ協奏曲第 2 番 ヘ短調
  バラード
   第1番 ト短調 op.23 [11’14]
   第2番 ヘ長調 op.38 [8’20]
   第3番 変イ長調 op.47 [8’00]
   第4番 ヘ短調 op.52 [13’54]
  ピアノ協奏曲 第 2 番 ヘ短調 op.21
   第 1 楽章 マエストーゾ[15’40]
   第 2 楽章 ラルゲット [11’42]
   第 3 楽章 アレグレット・ヴィヴァーチェ[8’27]
リーズ・ドゥ・ラ・サール(ピアノ)
ファビオ・ルイージ(指揮)
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団

ファビオ・ルイージも激賞 表現に深みを増した美しきピアニスト リーズ・ドゥ・ラ・サール最新盤 熱くうねり轟くショパン ファビオ・ルイージとの今夏来日公演曲目!

録音:協奏曲 -2009 年 9 月( ライヴ )/バラード -2010 年 2 月( スタジオ録音 )

ゴールデンウィークに開催されたラ・フォル・ジュルネ音楽祭で絶賛、今夏ルイージと日本での PMF ツアーで共演予定のリーズ・ドゥ・ラ・サールの 新譜がリリースされます。1988年生まれ、天才美少女として抜群のテクニックで私たちを驚嘆させてきたリーズ。20 歳を過ぎ、さらに磨きのかかったテクニックに、深みと凄みを増した熱い表現が加わり、堂々たるショパンを聴かせてくれています。バラードでメロディを歌う折のルバートのかけ方は貫禄たっぷり。協奏曲でのルイージ、オーケストラとのアンサンブルもばっちりで、ピアノの音色がキラキラとまぶしいほど。今夏の来日が楽しみです。

2010 年リーズ・ドゥ・ラ・サール来日日程* PMF
7月31 日(土)北海道/札幌コンサートホール■ショパン:ピアノ協奏曲第 2 番
8月1日(日)北海道/札幌芸術の森・野外ステージ■ショパン:ピアノ協奏曲第 2 番
8月3日(火)大阪/ザ・シンフォニーホール■ショパン:ピアノ協奏曲第 2 番
8月4日(水)東京/サントリーホール■ショパン:ピアノ協奏曲第 2 番
( すべてファビオ・ルイージ指揮 )

FRF 005
特別価格
\2600→¥2390
R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64 クルト・マズア(指)
フランス国立管弦楽団

マズア&フランス国立管ライヴ 巨匠の充実ぶりとオケの熱い意気込みを聴く シュトラウスの「アルプス交響曲」

録音:2007年11月29日パリ、シャンゼリゼ劇場(ライヴ)。DDD、ステレオ、51’49”

1927年シレジア生まれで、2008年に指揮者活動60周年を迎えた巨匠クルト・マズアが、フランス国立管音楽監督在任中(2002−2008)の2007年におこなった注目のライヴ録音が登場します。
【登山を愛したシュトラウスによる最後の大曲】
生涯に渡り登山愛好家であったシュトラウスが、山登りの体験や大自然の印象をいつか音楽で描写したいという数十年来の構想を、持ち前の華麗なるオーケストレーションを駆使してついに結実させたのが、管弦楽の最後の大曲「アルプス交響曲」。
1915年に作曲者指揮で世界初演が行われたのち、いち早く1925年にフリートが世界初録音を行い、シュトラウス自身も1936年にミュンヘン放送響と、1941年にバイエルン国立管と録音しています。シュトラウスと親交の深かったベームはエキスパートにふさわしく、「アルプス交響曲」を1939年にベルリン放送響と録音、1952年にRIAS響と録音、1957年にはシュターツカペレ・ドレスデンと録音しています。
【ハイファイ録音時代の到来とともに人気が爆発した「アルプス交響曲」】
「アルプス交響曲」は、ウインド・マシーンやサンダー・マシーンなどの特殊楽器まで擁する大編成のオーケストラから繰り出されるサウンドの醍醐味満点の作品という理由からでしょう。当初より「アルプス交響曲」の人気は高かったようで、ほかに主だったところでは、1952年にクナッパーツブッシュとコンヴィチュニー、1953年にミトロプーロス、1964年にはムラヴィンスキーといった大物指揮者たちがそれぞれ録音しています。
やがて録音技術が飛躍的に向上したアナログ完成期からデジタル時代にかけて、カラヤン(1980年)やショルティ(1979年)をはじめとして録音点数が急増します。近年も依然として、ルイージ&シュターツカペレ・ドレスデン(2007年)やビシュコフ&ケルンWDR響(2007年)などの録音が発表され鑑賞機会が広がるいっぽう、最近ではこのたびのマズア&フランス国立管のケースを含めて、ヤンソンス&ロイヤル・コンセルトヘボウ管(2007年ライヴ)、ハイティンク&ロンドン響(2008年ライヴ)、フィリップ・ジョルダン&パリ国立オペラ座管弦楽団(2009年ライヴ)と、実演でも腕に自信のある団体がこぞって取り上げて収録する傾向にあるようです。
【マズア24年ぶりの再録音】
マズアはフランス国立管と、2002年にベートーヴェンの交響曲第2番と第6番(V4971・廃盤)を、2005年にチャイコフスキーの交響曲第5番(V5040) を、そして2006年にショスタコーヴィチの交響曲第7番(V5071)を、いずれもライヴで録音して音楽監督としてのたしかな成果を収めており、さらにまた、マズアは2008/09年のシーズンより終身名誉音楽監督のポストにあることからも現在におけるフランス国立管との良好な関係がうかがえます。
1983年にもマズアは「アルプス交響曲」を当時の手兵ゲヴァントハウス管とPHILIPSへセッション録音をおこなっています。前回より24年ぶりの再録音という巨匠マズアの境地とともに、これまでの流れでみせてきたようにフランス国立管の熱い取り組みにも注目したいところです。

OP 30492
(3CD)
\6000→¥5490

ヴィヴァルディ:「エジプトの戦場のアルミーダ」 RV699 サラ・ミンガルド(A アルミーダ)
フリオ・ザナージ(Br カリッフォ)
モニカ・バチェッリ(Ms オズミーラ)
ラッファエッラ・ミラネージ(S エルミーニャ)
マリーナ・コンパラート(Ms エミレーノ)
ロミーナ・バッソ(Ms アドラスト)
マーティン・オロ(CT ティザフェルノ)
リナルド・アレッサンドリーニ(指)
コンチェルト・イタリアーノ

ヴィヴァルディの傑作、復活!

録音:2009年。DDD、2h50m

「エジプトの戦場のアルミーダ」は、1718年2月にヴェネツィアで初演されたオペラ。トルクァート・タッソの『解放されたエルサレム』で有名な魔女アルミーダが、リナルド誘惑に失敗した後の物語といったもの。
リナルドに復讐する勇士たちを募るため、アルミーダはイスラム軍勢のエジプト王カリッフォのもとにやって来る。アドラストとティザフェルノが彼女の魅力に捕らえられる。アンティオキアの王女エルミーニャは将軍エミレーノから求愛されているが、彼女はこれを拒んでいる。一方カリッフォの姪オズミーラはアドラストを愛しており、彼が魔女に夢中になってことに苦しむ。アルミーダはエミレーノも誘惑しようとするが、彼が拒絶するので怒る。アルミーダは、エルミーニャの手紙を利用してエミレーノをおびき寄せ、カリッフォに彼がアルミーダを誘惑したと思わせて罠に嵌める。その上で都合の悪いエルミーニャを男装させ追い出す。さらにアルミーダを巡って張り合うアドラストとティザフェルノを決闘させることにする。エミレーノの処刑が決まるが、しかしさ迷っていたエルミーニャが見つかり、アルミーダの与えた衣装を来ていたことからアルミーダの企みが露見。最後は一同が許されて幕となる。
「エジプトの戦場のアルミーダ」は、1710年代のヴィヴァルディのオペラの中でも特に人気が高かったもので、初演からおよそ20年後の1738年にも再演されているほど。しかし残念なことに第2幕が失われてしまい、残された音楽は傑作だったにもかかわらず上演ができませんでした。今回、ヴィヴァルディ研究の第一人者フレデリック・ドゥラメアの助言を得てアレッサンドリーニが第2幕にヴィヴァルディの既存の音楽を当て嵌め、全曲を演奏可能にしました。2009年10月のパリとウィーンでの二度の上演を踏まえての録音は万全。タイトルロールには古楽界の名コントラルト、ミンガルドを配し、さらにバチェッリ、コンパラート、バッソと優秀なメッゾがずらり。近年活躍を広げているソプラノのミラネージ、ベテランのバス、ザナージと完璧なキャスト。仏英伊独語による136ページのブックレット付き。ついに甦ったヴィヴァルディのオペラをたっぷり楽しみましょう!


ONDINE

ODE 1164
(2CD)
¥2000→¥1790
J.S. バッハ / ティモ・コルホネン編:3 つの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第 1番 ロ短調 BWV1002
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第 2番 ニ短調 BWV1004
 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第 3番 ホ長調 BWV1006
ティモ・コルホネン (G)

ギターの名手ティモ・コルホネンが描くパルティータ キリリとした音楽の中に隠された甘美な響きに酔う

録音:2009年11月30日-12月2日 聖ラウレンティウス教会 (ロホヤ、フィンランド)[ 制作 セッポ・シーララ 録音 エンノ・マエメツ ]83’34

最初の妻マリア・バーバラを亡くした 1720 年にバッハが作曲したヴァイオリンのためのソナタとパルティータ。フィンランドのギター奏者ティモ・コルホネン(1964-)が6弦ギターのために編曲したソナタ 3 曲の録音(ODE1128)は、高く評価され、ギターの愛好家、そして一般の音楽ファンへのすばらしい贈り物になりました。そして待望のパルティータ3曲を収めたアルバムが完成しました。「ギターをヴァイオリンやリュート、あるいはハープシコードのように響かせるのではなく、1720 年にバッハが実際に 6 弦ギターのために書いていたらと思わせる音楽に仕上げる。わたしが意図したのは、ヴァイオリンの特質の活かされた語法をギターの語法に置き換えることだった」(by コルホネン )。
コルホネンのギターの音は太く、艶やかか。そして甘く上品に響き、妻をなくしたひとりの敬虔なキリスト教徒、J.S. バッハに寄せるコルホネンの想いが、ギターの音に語られます。ロホヤの聖ラウレンティウス教会で 3 日間にわたって録音セッションが行われ、収録は 24bit DXD 録音。


ORFEO

ORFEO 810102
(2CD→1CD 特別価格)
¥2600→¥2390
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)
[CD 1]
 ブラームス:ピアノ協奏曲第 2 番変ロ長調 Op.83
[CD 2]
 ブラームス:交響曲第 4 番ホ短調 Op.98
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(旧称:ベルリン交響楽団)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(指)
[CD1]コンスタンチン・リフシッツ (P)
85 歳の生誕記念リリース!指揮者フィッシャー=ディースカウによるブラームス・プロ、リフシッツとのピアノ協奏曲第 2 番、ベルリン響がスパークした交響曲第 4 番

録 音:2002 年 12 月 14 日ベルリン・コンツェルトハウス(ライヴ・ステレオ)。ステレオ、90’ 54”、収録:アルヒーフ・フィッシャー=ディースカウ、[CD1] 48’12[CD2] 42’42”

2010 年 5 月に 85 歳の誕生日を迎えた大歌手ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ。1973 年には指揮者としてのキャリアをスタートさせていますが、まもなく ‘自らの指揮を封印’ して、ほとんど 20 年間指揮台には上ることがありませんでした。
そのようななかで急遽、フィッシャー=ディースカウが当時のベルリン交響楽団 (2006 年ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団に改称 ) を指揮したブラームス・プログラムが、ゆかりの深い ORFEO からリリースされることになりました。
2002 年 12 月におこなわれたライヴの目玉といえるのが、リフシッツをソリストに迎えたピアノ協奏曲第 2 番。切り出した塊のようなピアニズムが力強くその個性を主張しており、どの瞬間をとっても、神童からみごとに本物の天才へと変貌を遂げつつある姿が刻印されています。
つづく交響曲第 4 番も渾身の力演。かつて指揮することにほとんど歓びをおぼえず、失望を味わったというフィッシャー=ディースカウですが、ここでの姿に迷いや蔭はありません。なお、ピアノ協奏曲の終演後には拍手が入ります。
ORFEO 750101
¥2600→¥2390
メンデルスゾーン:チェロとピアノのための作品集
 協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17
 チェロ・ソナタ第 1 番 変ロ長調 Op.45
 「歌の翼に」Op.34-2 「葦の歌」Op.71-4
 アルバムブラット ロ短調
 無言歌 ニ長調 Op.109
 チェロ・ソナタ第 2 番 ニ長調 Op.58
ダニエル・ミュラー=ショット(Vc)
ジョナサン・ギラード (P)
エレガントかつ歌心の奥深さを表現したミュラー=ショットのメンデルスゾーン

録音:2009 年 7 月 23-26 日バイエルン・スタジオ(ミュンヘン)。DDD、72’28

近年、目覚ましい活躍を見せている若手チェリスト、ダニエル・ミュラー=ショット。2009 年に生誕 200 年を迎えたメンデルスゾーンのチェロ作品を録音しました。メンデルスゾーンのチェロ作品は、メロディー・メーカーの本領を発揮した甘美で美しい旋律に彩られた曲ばかり。2 曲のチェロ・ソナタは、古典的な様式をとりながらも情熱的で力強い第 1 番、豊かな旋律、多彩な表現に満ちた魅力的な第 2 番。ミュラー=ショットのエレガントな音楽が際立つ秀演です。主題と 8 つの変奏からなる協奏的変奏曲は、チェロの華やかさに加えピアノも活躍する作品。ミュラー=ショットとギラードの息の合った、そして時には激しくぶつかり合う音楽が聴き所です。「歌の翼に」、「葦の歌」、アルバムブラット、無言歌といった歌心満ちた作品の魅惑的な旋律を見事な表現力で聴かせてくれます。甘さの中に奥行きのあるミュラー=ショットのチェロの音色が、メンデルスゾーンの作品にピタリと合った1枚です。
ORFEO 717102
(2CD)
\5200→¥4790
「シューマン:交響曲全集 / ルイージ&ウィーン響」
 [CD 1]
  (1)交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」
  (2)交響曲第2番ハ長調Op.61
 [CD 2]
  (3)交響曲第3番変ホ長調Op.97「ライン」
  (4)交響曲第4番ニ短調Op.120
  (5)4本のホルンとオーケストラのためのコンツェルトシュテュック ヘ長調Op.86
ヘクター・マクドナルド、
エリック・クシュナー、
マルクス・オプマン、
ゲオルク・ゾンライトナー(Hrn)
ファビオ・ルイージ(指)
ウィーン交響楽団

来日記念&アニヴァーサリー超強力盤 首席指揮者ルイージ&ウィーン響 シューマンの交響曲全集

[CD 1] 72’34”、(1)録音:2006年2月18、19日ウィーン、ムジークフェライン大ホール(ライヴ)、(2)録音:2008年11月5、6日ウィーン、ムジークフェライン大ホール(ライヴ)、[CD 2] 80’42” 、 (3)録音:2007年12月1、2日ウィーン、ムジークフェライン大ホール(ライヴ)、(4)録音:2007年4月30日、5月2日ウィーン、コンツェルトハウス(ライヴ)、(5)録音:2008年1月7、8日ウィーン、コンツェルトハウス(ライヴ)、[ORFとの共同制作]。DDD、ステレオ、153’20”

2005年よりウィーン交響楽団の首席指揮者を務め、2010年5月に手兵を率いて2006年以来4年ぶり2度目の来日公演を控えるファビオ・ルイージ。この絶好のタイミングでORFEOよりリリースされる注目のプログラムは、2010年に生誕200周年を迎えるシューマンの交響曲全集ということで、まさに願ってもない内容です。
トーンキュンストラー管、スイス・ロマンド管、MDR響そしてシュターツカペレ・ドレスデンと名だたるオケの監督を歴任した実力派ルイージと、1900年創立の名門ウィーン響との10年にわたる活動の成果は、これまでも折に触れて伝えられていますが、ここでの味付けも濃厚で、激しく情熱的な演奏は高い評価を裏付けるものといえそうです。
第1番から第3番については「黄金のホール」ムジークフェラインにおけるライヴ録音というのも魅力で、馥郁たるオーケストラサウンドを心ゆくまで体感されることでしょう。

=公演日程=
2010年5月25日(火) サントリーホール
2010年5月26日(水) ザ・シンフォニーホール
2010年5月27日(木) 福岡シンフォニーホール
2010年5月29日(土) 愛知県立芸術劇場
2010年5月30日(日) サントリーホール【売切れ】
2010年6月 1日(火) サントリーホール
2010年6月 2日(水) アクトシティ浜松


POLYMNIE

POL 110168
¥2300
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Op.27
 第1番ト短調(シゲティに献呈)
 第 2番イ短調(ティボーに献呈)
 第 3番ニ短調「バラード」(エネスコに献呈)
 第 4番ホ短調(クライスラーに献呈)
 第 5番ト長調(クリックボームに献呈)
 第 6番ホ長調(キロガに献呈)
本田早美花(Vn)
本田早美花(さみか)イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ全曲集!

イザイはヨーゼフ・シゲティの弾くバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタに感銘を受け、当代の名ヴァイオリニストたちに捧げるためにこれらの 6 曲のソナタを作曲した。
アンサンブル・モンソロ(オンスロー 弦楽五重奏&Pf 五重奏 POL550162)のヴァイオリニスト本田早美花は1984 年高知市生まれ。幼少、少女時代、父親の転勤で英国に暮らし、ヨーロッパの伝統、風土の中、豊かな教育を受け育った。ヴィオリンとの出会いは3歳のとき、黒沼ユリ子氏の TV 番組に興味を持ったことがスタートするきっかけとなった。習い始めて1ヵ月後イギリスの教会コンサートでソロ演奏をした。帰国後,鈴木嵯峨子氏の指導のもと、9歳にて日本クラシック音楽コンクール小学生の部で最高位を受賞。10歳より再び渡英した後は、エスター・カトーナ氏に師事。各地の音楽祭で優勝し、12歳で英国ナショナルコンペティション「フェスティバル・オブ・フェスティバルズ」でゴールドメダルを受賞。13歳でA udi コンペティションの弦楽器部門ファイナリストとなり、BBC・FM放送された。ロンドンのセント・ジョーンズにてヨーロッパの名門、イングリッシュ・チェンバーオーケストラとの共演や、ユーディ・メニューヒン基金のサロンコンサート、病院、老人ホーム、スマトラ沖地震の被災者のための支援コンサートなど、英国、フランス、日本にて、少女時代から多くのチャリティー演奏活動をしている。
アヴィ二ヨン国際ヴァイオリンコンクール優勝、エパーネにて Promifi 賞 (2001 年 )。
イル・ド・フランスの若い演奏家賞 (2002 年 )。
メニューヒン国際ヴァイオリンコンクールにて現代音楽ベスト演奏賞 (2006 年 )。
7月、来日し王子ホールにてリサイタルの予定。

PRAGA DIGITALS

PRDDSD 250270
(SACD HYBRID)
¥2800→¥2390
ショスタコーヴィチ:
 (1)ピアノ五重奏曲ト短調 Op.57
 (2)弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調Op.108
 (3)同 第8番ハ短調 Op.110
エフゲニー・コロリオフ (Pf)
プラジャークSQ
パヴェル・フーラ (Vn)(2)
コロリオフの鋭いタッチが光るショスタコーヴィチ

DDD、66’34”

SACD ハイブリッド盤。1949 年生まれ、オボーリン門下ながらゲンリヒ・ネイガウスとマリヤ・ユージナの薫陶も受けたピアニスト、コロリオフ(コロリョーフ)待望の新録音。プラジャーク SQ とのショスタコーヴィチのピアノ五重奏曲で、独特の鋭いタッチと知的な解釈が光ります。バルシャイ編曲の「室内交響曲」で知られる弦楽四重奏曲第8番の解釈はまさに 21 世紀的。新時代のショスタコーヴィチと申せましょう。
PRDDSD 250265
(SACD HYBRID)
¥2800→¥2390
シューマン:
 (1)ピアノ五重奏曲変ホ長調
 (2)弦楽四重奏曲第1番イ短調
エフゲニー・コロリオフ (Pf)
プラジャークSQ
コロリオフとプラジャークによる輝かしいシューマン

DDD、55’53”

SACD ハイブリッド盤。1949 年生まれ、オボーリン門下ながらゲンリヒ・ネイガウスとマリヤ・ユージナの薫陶も受けたピアニスト、コロリオフ(コロリョーフ)待望の新録音。今年が記念年のシューマンの名作五重奏曲。骨太で良く鳴るピアノでシューマンならではの輝かしさ満点。弦楽四重奏曲第1番とともにシューマンの情熱が迸り出る熱演です。
PRDDSD 250268
(SACD HYBRID)
¥2800
ドホナーニ:
 (1)ハンガリー牧歌(チェロとピアノ版)Op.32d
 (2)弦楽四重奏曲第1番イ長調Op.7
 (3)同 第3番イ短調 Op.33
コチアンSQ
ヴァーツラフ・ベルナーシェク (Vc)
ヤロミール・クレパーチ (Pf)
ロマンの薫り高いドホナーニの弦楽四重奏曲

DDD、62’01”

SACD ハイブリッド盤。ドホナーニの弦楽三重奏は名作の誉れ高いものの、四重奏は3篇ありながら、注目されず残念な限り。人好きのするメロディに満ち、友人のバルトークやコダーイよりも温和でロマンティックな味わいが魅力。録音の良さも特筆です。
PRDDSD 250263
(SACD HYBRID)
¥2800

シューベルト:
 (1)幻想曲 ヘ短調 op.103 D940 (1台 4手 )
 (2)ロンドー ニ長調 op.138 D608 (2台ピアノ )
 (3)アンダンティーノ ロ短調 op.84 D823/2 (2台ピアノ )
 (4)フランスの歌による 8つの変奏曲 ホ短調 op.10 D624
 (5)アレグロ イ短調「人生のあらし」op.144 D947

プラハ・ピアノ・デュオ〔ズデンカ・フルシェル (P)
マルティン・フルシェル (P)〕

熟練のピアノ・デュオが奏でるシューベルト作品集

録音:2007 年 4 月

熟練のピアノ・デュオによるシューベルト新録音の登場。「人生のあらし」冒頭の息のぴったりと合った和音は迫力満点です。

PRDDSD 250267
(SACD HYBRID)
¥2800
メンデルスゾーン:
 (1)弦楽四重奏曲 ホ短調 op.44-2
 (2)カプリッチォ ホ短調 op.81-3
 (3)弦楽四重奏曲 ヘ短調 op.80
ツェムリンスキー弦楽四重奏団

メンデルスゾーンの才能のきらめき 新婚旅行の際に作曲されたホ短調の弦楽四重奏曲収録

メンデルスゾーン自身の新婚旅行の折に書かれたホ短調の弦楽四重奏は、大絶賛をもって世に迎えられ、後のシューマン、ブラームス、スメタナ、ドヴォルザークらの同ジャンルの作品の雛型的存在となりました。Op.80 ヘ短調のカルテットは姉のファニーの死に際して書かれたもの。冒頭から激しい慟哭を思わせる切迫した表情ですが、ツェムリンスキー SQ の面々は見事なアンサンブルで展開していきます。

PRDDSD 250264
(SACD HYBRID)
¥2800
ショスタコーヴィチ:
 チェロ・ソナタ ニ短調 op.40
 バレエ組曲「牧神と羊飼いの娘」op.2より 2曲
  (アダージョ/スプリング・ワルツ)
 ソナタ op.147 (原曲:ヴィオラ )
ミハル・カニュカ(Vc)
ヤロミール・クレパック(P)

難曲のヴィオラ・ソナタを原曲通りにチェロで演奏した力作

録 音 : 2 0 0 9 年 1 1 、1 2 月

ヴィオラ・ソナタをチェロで演奏する際、シャフランが編曲したものを演奏する奏者が多いなか、カニュカはオリジナルの譜面通りに演奏しています。ヴィオラでも難曲なのに、大きなチェロで演奏するのはかなり大変ですが、聴かせます。

PRDDSD 250261
(SACD HYBRID)
¥2800
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 (1)ロ短調 op.33-1 Hob.III:37
 (2)ニ長調 op.33-6 Hob.III:42
 (3)変ロ長調 op.33-4 Hob.III:40
 (4)ニ短調 op.42 Hob.III:43
パルカニ弦楽四重奏団

ハイドンの「古典」の精髄 作品 33 のカルテット

録音:2009年6月

ハイドンの「古典」のエッセンスがぎゅっと詰まった作品 33 のカルテット集。

PRDDSD 250254
(SACD HYBRID)
¥2800
マルティヌー:弦楽四重奏曲集
 第6番 H.312/第3番 H.183/第1番 H.117*
プラジャーク弦楽四重奏団
ツェムリンスキー弦楽四重奏団 *

マルティヌーが残した弦楽四重奏曲のうち 3 作品を収録

録音:2008(H.117)/2009年(H.312, 183)

マルティヌーがその生涯に残した弦楽四重奏曲は全部で 7 曲。ここにはそのうちの 3 曲が収録されています。充実した対位法、流麗な旋律などマルティヌーの魅力のエッセンスがギュッとつまった 1 枚です。


PREISER

PRCD 90784
(SACD HYBRID)
\2300→¥2090
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」 ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団
 (現ニーダーエステライヒ・トンキュンストラー管弦楽団)
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指)

注目株オロスコ=エストラーダ、デビュー! 音楽監督就任コンサート・ライヴ マーラーの「巨人」

録音:2009年10月3日、4日ウィーン・ムジークフェライン大ホール(ライヴ)。マルチチャンネル・ステレオ、2.0ステレオ、57’26”

2009/10年のシーズンより、クリスティアン・ヤルヴィの後任として、あらたにトーンキュンストラー管の音楽監督に就任したアンドレス・オロスコ=エストラーダ。トーンキュンストラー・ライヴ・シリーズ最新アルバムは、まさにこの1971年コロンビア生まれの若き音楽監督の就任記念デビュー・コンサートの模様を収めたもので、ことし2010年にアニヴァーサリーを迎えるマーラーの「巨人」というプログラムです。
本公演に先立って2009年9月、オロスコ=エストラーダがあらたに首席指揮者に就任する、もうひとつの手兵バスク国立管弦楽団との初めてのシーズンのオープニングでも取り上げたマーラーの「巨人」。デビュー・コンサートでの「巨人」というプログラミングといえば、奇しくも同じ南米ベネズエラ出身で、1981年生まれとオロスコ=エストラーダと同世代で目覚ましい活躍を遂げているドゥダメルが、ちょうど時期まで同じ2009年10月におこなったロサンジェルス・フィル就任コンサートの例も思い浮かびます。
オロスコ=エストラーダは、なにより28歳という異例の若さですでにふたつのオケを掌握する事実が端的に示していますが、青春の息吹を伝えるマーラーの曲想ともうまくマッチして、じっさい、ドゥダメルに匹敵する才気とカリスマぶりをここで十二分に証明しています。じつに今後が楽しみな若き俊英の登場といえるでしょう。
アンドレス・オロスコ=エストラーダ…1977年コロンビアのメデジン生まれの指揮者。少年時代はヴァイオリンを学ぶ。15歳で指揮を学び始める。
1997年にウィーンに移住。ウィーン国立音楽大学で、ウーロシュ・ラヨヴィチ(ブルーノ・マデルナとハンス・スワロフスキーに師事した指揮者)に師事する。
2001年にウィーン工科大学のオーケストラで指揮者のポストを得る。
2003年5月に初めてウィーン・トーンキュンストラー管を指揮。その後2年間、同オケのアシスタント・コンダクターを務める。
2005年グラーツ大管弦楽団に初めて登場、2006年から2009年首席指揮者を務める。
2009/10年のシーズンより、最初の契約期間として向こう3年間、ウィーン・トーンキュンストラー管の首席指揮者と、また同じく、バスク・ナショナル・オーケストラの首席指揮者に就任。
【トラックタイム】I.16’37”+II.08’20”+III.12’06”+IV.20’23”=TT.57’26”

=クラシック・セレクション=
PRCD 90780
\2300→¥2090
シューマン:
 アダージョとアレグロ 変イ長調Op.70
 幻想小曲集Op.73
 3つのロマンスOp.94
 民謡風の5つの小品Op.102
 歌曲のトランスクリプション
  (ひそやかな涙Op.35-10 / 君は花のようOp.25-24 /
  レクィエムOp.90-7 / ヘブライの歌よりOp.25-15)
クレメンス・ハーゲン(Vc)
シュテファン・ヴラダー(P)

円熟のオーストリア勢による顔合わせ クレメンス・ハーゲン&シュテファン・ヴラダー、シューマンのチェロとピアノのための作品集

録音:2009年12月オーストリア、ライディング、リストツェントルム(セッション)。DDD、ステレオ

シューマンの生誕200周年に合わせてまたひとつ魅力的なアルバムがリリース。「チェロとピアノのための作品集」のなかで、オリジナル曲は「民謡風の5つの小品」のみですが、ほかのナンバーも、まるでシューマンは当初からチェロとピアノの組み合わせを念頭に置いていたかのようで絶妙な味わいを湛えています。
チェロに1966年ザルツブルク生まれのハーゲン、ピアノに1965年ウィーン生まれのヴラダーという、いままさに脂の乗り切ったふたりによる顔合わせが期待をおおきく膨らませる内容です。


PROFIL

KKC 5088
¥2600
Summer Song
 マルコム・アーノルド (1921-2006):オーボエとピアノのためのソナチネ
 アミルカーレ・ポンキエッリ (1834-1886):カプリッチョ
 ミゲル・デル・アグイラ (1957-):サマー・ソング
 アントニオ・パスクッリ (1842-1924):
  ドニゼッティの歌劇「ラ・ファヴォリータ」の主題による協奏曲
 ガブリエル・ピエルネ (1863-1937):セレナート
渡 辺克也(Ob)
デヴィッド・ジョンソン(Pf)
世界の渡辺克也、自信の第2弾~Summer Song

録音:2009 年 6 月 11-13 日/イエス・キリスト教会(ベルリン)。日本語帯、解説書付き

国際的オーボエ奏者 渡辺克也またも快挙
「あなたの卓越したテクニックと稀有な音楽性で、オーボエという楽器の魅力を広く世に広めて下さい。そして、オーボエの為に書かれた作品に光を充て、正当な評価を確立すること。それが史上屈指の名手であるあなたに課せられた使命だと思います」という私達の願いを、渡辺克也は着実に果たしてくれているように思う。2 年前にリリースされて世界中の話題になった名盤” Impression” に続く快挙である。(中野 雄)
=エディション・シュターツカペレ・ドレスデン=
PH 10031
(2SACD HYBRID)
¥4800→¥3390
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB.108(ハース版) クリスティアン・ティーレマン(指)
シュターツカペレ・ドレスデン
話題の2009年9月公演がSACDで登場ティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデン、ブルックナーの第 8 交響曲

録音:2009 年 9 月 14 日ドレスデン、ゼンパーオーパー ( ライヴ )。DSD マルチチャンネルステレオ、82’57”

ファビオ・ルイージの後任として、2012 年よりシュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者に就任する予定のクリスティアン・ティーレマン。これに先立って、2009 年 9 月にゼンパーオーパーで行われたブルックナーの第 8 交響曲の模様を収めたアルバムが Profil よりリリースされます。
【当代を代表するブルックナー指揮者ティーレマン】
「ドイツの正統的伝統を継承する最右翼」として、期待を一身に背負うクリスティアン・ティーレマンは、日ごろからブルックナーへの熱い思いを語っているとおり、これまでに実演、録音の両面でその存在感を十分に示しています。
つい最近のリリースで も、2004年以来音楽総監督を務めてきたミュンヘン・フィルと行ったライヴ で、2006年の第7番と2008年の第4番「ロマンティック」とを収録した映像作品 (C major70.1908) のなかで、その進境著しい姿を確認することができます。
【シュターツカペレ・ドレスデンによる録音の数々】
シュターツカペレ・ドレスデンもまた、ミュンヘン・フィルと並んでやはり長らくブルックナー演奏の伝統を培ってきたことで知られる名門。名レコーディングも数多く、第 8 交響曲については、シュターツカペレ・ドレスデンは、全集として完成した 1976 年のオイゲン・ヨッフムとセッション録音、1994年のシノーポリとセッション録音、そして 2002 年のハイティンクとライヴ録音しています。
ちなみに楽譜について、ヨッフムとシノーポ リのノヴ ァーク版に対して、ハイティンクはハース版を使用しています。ティーレマンは過去の実演で は、2007 年にウィーン・フィルとはハース版を、2008 年にベルリン・フィルとはノヴァーク版を使用していることから、ここでの演奏にハース版を選択しているのも興味深いところです。
【おおきな期待をつなぐティーレマン & シュターツカペレ・ドレスデンの顔合わせ】
ティーレマンが、2010 年 3 月にミュンヘン・フィルとの来日公演でも取り上げて、おおきな話題を提供したブルックナーの交響曲第 8 番。上記のように実演でも頻繁に取り上げ絶賛を浴びているティーレマン自信のプログラムであり、このたびのドレスデンでの公演も大成功と Musik in Dresden ほか地元各紙で大きく報じられています。
じっくりと遅めのテンポを基調に途方もないスケールで、さまざまなオケとブルックナーの名演奏を繰り広げてきたティーレマンですが、このたびばかりはシュターツカペレ・ドレスデンの魅力に帰するところが少なくないものとおもわれます。
じっさい、深みを湛えた弦楽セクションに特徴的な、このオケの味わいゆたかなひびきには格別のものがあり、この顔合わせの今後に期待をつなぐ注目の内容といえるでしょう。
【SACD ハイブリッド盤によるリリース】
なお、このアルバムは SACD ハイブリッド仕様でのリリースとなっています。包み込まれるようなホール・トーンを体感することが可能なマルチチャンネル再生と、解像度の高い音像をダイレクトに味わえる 2 チャンネル・ステレオ再生とを、お好みに応じてお選びいただけます。
=トラックタイム=
I 15’45”+II 15’52”+III 27’09”+IV 24’51”= TT.82’57”
PH 4068
¥2400
ショパン:歌曲全集(19曲) コンラッド・ジャルノット(Br)
エフゲニー・ムルスキー (Pf)
男声、ドイツ語による一風変わったショパン歌曲全集

全曲ドイツ語歌唱、DDD、53’34”

ショパンの歌曲はすべてポーランド語の歌詞により、この言語ならではのリズムと抑揚を生かしていますが、ここでは珍しくドイツ語訳による歌唱。1972年生まれのイギリスのバリトン、コンラッド・ジャルノットが甘い美声を聴かせてくれます。ショパンの歌曲は女声で歌われることが多いですが、〈酒宴〉や〈舞落ちる木の葉〉などは男声向きで、その深さに驚かされます。
PH 10038
¥2400→¥2190
ボリス・チャイコフスキー:
 (1)交響曲第2番
 (2)5つの小品(前奏曲/おとぎ話/追憶/マズルカ/物語)(1938)
 (3)練習曲 (1935)
 (4)練習曲 (1972)
 (5)前奏曲 (1945)
 (6)4つの前奏曲 (1936)
(2)〜(6)ボリス・チャイコフスキー(Pf)
(1)キリル・コンドラシン(指)
 モスクワ・フィル
超お宝音源の出現。ボリス・チャイコフスキー交響曲第 2 番世界初演時のライヴ!

(1)1967年10月17日、世界初演時の録音、(6)1985/6年録音、DDD、66’14”

これは超お宝音源の出現! 近年再評価著しいボリス・チャイコフスキー (1925-1996) の最高傑作とされる交響曲第2番の世界初演時の録音が出てきました。1967 年作曲、コンドラシンに献呈されたこの作品には、コンドラシン指揮モスクワ・フィルによる 1969 年録音のメロディア盤が存在しますが、まさか世界初演時のライヴ音源が残っていようとは。音質も思いのほか明瞭で、初演の緊張感と熱気が伝わってきます。さらに、ボリス・チャイコフスキー自作自演によるピアノ小品集が絶品。もともと彼はオボーリン門下で、ピアニストとしても作曲家の余技を超える腕前の持ち主。アシュケナージなどと共通するオボーリン門下一流の透明な美音で、実に味わい深い演奏を繰り広げています。全て初出。未亡人秘蔵の音源。
PH 07001
¥2400
19 世紀のギター音楽
 (1)ジュリアーニ:ロッシニアーナ第1番 Op.119
 (2)アルベニス:
  アストゥーリアス/サンブラ・グラナディーナ/朱色の塔
 (3)カステルヌォーヴォ=テデスコ:
  ギター協奏曲第1番ニ長調 Op.99
フリーデマン・ヴットケ (Guit)
(3)ニコラ・パスケ(指)
 ハンガリー室内管
ロマンティックなラテン情緒にあふれるギター曲集

DDD、50’26”

ドイツの実力派ギタリスト、ヴットケの新録音。「19 世紀」と銘打ちながら 20 世紀のカステルヌォーヴォ=テデスコが入っているのが不思議ですが、いすれもロマッティックな味わいに富む作品ばかりです。
PH 09024
(3CD)
¥7200
ダルゴムイシスキー:歌劇「ルサルカ」(全曲) ナターシャ(ルサルカ):エヴェリナ・ドブラチェワ (Sop)
粉屋の父:アルチュン・コチニヤン (Bs)
王子:フセヴォロド・グリヴノフ (Ten)
王女:マリーナ・プルデンスカヤ (Ms)
侍女オリガ:エレーナ・ブリレワ (Sop)
狩人:アンドレイ・テレギン (Bs)
ルサルチカ:マルタ・ユロフスキー(Sop)
ミハイル・ユロフスキー(指)
ケルン南西ドイツ交響楽団、同合唱団
ロシア・オペラ史屈指の重要作が最新録音で登場

DDD、165’38”

ロシア五人組の精神的父だったアレクサンドル・ダルゴムイシスキー (1813-1869) の代表作「ルサルカ」が最新録音で登場。プーシキンの原作に基づき、王子と恋に落ちた粉屋の娘が捨てられて投身自殺をし、水の精となって復讐をとげるまでを描いています。とはいっても、国民楽派以前の作品のためムソルグスキーのような生々しいものではなく、音楽自体は古典的で優雅、美しい旋律に満ちています。父ユロフスキーの指揮ぶりも充実。ルサルカの娘役を彼の孫娘マルタ・ユロフスキーが演じているのも聴きものです。

PUREMUSIC

5414706 10312
(SACD HYBRID)
¥2700
La Belle Epoque
 ダリウス・ミヨー:スカラムーシュop.165b(2台4手)
 ラヴェル:ダフニスとクロエ(2台4手)
 フォーレ:ドリー組曲(4手連弾)
 ドビュッシー(ラヴェル編):
  夜想曲「雲」、「祭」(ラヴェルによる2台4手版)
 ラヴェル:ラ・ヴァルス(2台4手)
デュオ・レヒナー・ティエンホ
 (カリン・レヒナー&セルジオ・ティエンポ)
アルゲリッチ・フレンズでもあるレヒナー&ティエンポ姉弟の魅惑のアンサンブルを満喫

録音:2008 年 11 月(ボーナス DVD (PAL 方式 ) 付)

アルゲリッチに認められ、ルガーノ・フェスティヴァルにも出演経験のあるティエンポ姉弟による連弾& 2 台ピアノ作品集。90 年代には姉弟で来日もしており、また、セルジオ・ティエンポは、チェロのマイスキーの信頼も厚く、伴奏者をたびたび務めるなど活躍しています。ベル・エポックと題されたこのアルバム、フランスの2台ピアノと連弾作品の名曲ばかりを集めた魅力あるプログラム。技巧的にもつりあいがとれ、音色の相性も抜群の姉弟によるデュオで聴くミヨーは絶品です。
5414706 10282
¥2700
『イディッシュ・ママ』
 小さなイディッシュのメロディー/Romania/
 ひなぎくの花/イディッシュ/タバコ/石から生まれた/
 私は負け 犬/私の愛しい子/ドント・クライ・ママ/
 何ができる?だってアメリカよ!他(全20トラック)
ロビー・ラカトシュ(ヴァイオリン)
ラースロー・ボーニー(第2ヴァイオリン)
ミリアム・フックス(歌)
アルド・ガラント(アコーディオン)他
ヴァイオリンの怪人、ラカトシュ節炸裂!物悲しいヴァイオリンの音色とミリアム・フックスの迫力の歌声

録音:1987-1998 年

ハンガリーの伝説的なジプシー・ヴァイオリニストの家系に生まれ、ブダペストのベーラ・バルトーク音楽院でクラシック音楽も学び、弱冠 19 歳にして首席で卒業、数々の巨匠たちとの共演を果たし、その腕前をメニューインも絶賛したという鬼才、ロビー・ラカトシュ。彼が参加した新譜は、イディッシュ(ユダヤ)民謡のスペシャリスト歌手、ミリアム・フックスのアルバム。フックスの力強く、どこか懐かしさを感じさせる歌声は、どことなくエディット・ピアフを思わせるような、聴く者を金縛りにかけるようなマジックに満ちています。彼女の歌声に、ラカトシュのヴァイオリンのすすり泣き節が炸裂して絡み、さらにアンサンブルのアコーディオンの音色なども加わり、郷愁味たっぷり、魅力たっぷりの1枚となっています。(本製品は通常 CD です。)

RADIO FRANCE

FRF 006
¥2600→¥2390
ブルックナー:
 ・モテット集
  ここは神が造り給うた所 WAB.23(1868)
  正しい者の口は知恵を語り WAB.30(1879)
  アヴェ・マリア WAB.6(1861)
  キリストは従順であられた WAB.11(1884)
  王の御旗は翻る WAB51(1892)
  パンジェ・リングァWAB.33(1868)
  エッサイの若枝は芽吹き WAB.52(1885)
 ・ミサ曲第 2 番ホ短調 WAB.27( 第 2 稿 / 1882)
フランス放送合唱団
フランス放送フィルハーモ ニー管弦楽団
ノルベルト・バラチュ( 指 )

実力派合唱指揮者バラチュが紡ぐ極上のハーモニー フランス放送フィル合唱団ライヴ ブルックナーのミサ曲第 2 番 & モテット集

録音:2000 年 5 月 30 日パリ、サル・プレイエル ( ライヴ )。DDD、ステレオ、63’49”

1928 年ウィーンに生まれ、歌手としてウィーン少年合唱団からウィーン国立歌劇場合唱団まで登りつめたノルベルト・バラチュは、1968 年から1983 年までウィーン国立歌劇場の首席合唱指揮者を務め、また 30 年近くバイロイト音楽祭で合唱指揮を手がけ、さらにウィーン・フィル、ロイヤル・フィル、大阪フィルをも指揮する実力派。
すみずみまで合唱音楽を知り尽くした巨匠バラチュがフランス放送合唱団を振ったラジオ・フランス・シリーズの一枚は、2000 年にサル・プレイエルでおこなったコンサートの模様をおさめたもの。崇高かつ神秘的な美観が交響曲にも相通じる、ブルックナーの宗教合唱曲はライヴらしい自然な熱のこもり具合も印象的な内容で、やわらかくぬくもりのあるハーモニーに心を奪われます。器楽の加わるミサ曲でも、コーラスと溶け合うふんわりとしたひびきにバラチュの耳の良さをあらためて実感されることでしょう。


REFERENCE RECORDINGS

RR 120SACD
(SACD HYBRID)
¥2500
ブリテン:
 「青少年のための管弦楽入門」
 「シンフォニア・ダ・レクイエム」
 「ピーター・グライムズ」より「4つの海の間奏曲とパッサカリア」
マイケル・スターン (指)
カンザスシティ交響楽団
話題の超高音質ディスクがSACDに!名録音にしてこの名演あり!世界のオーディオ関係者が絶賛するサウンド

録音:2009年6月5-6日インディペンデンス(ミズーリ州)。エンジニア:キース・ジョンソン プロデューサー:デヴィッド・フロス。SACD 5.1、SACD Stereo、HDCD Stereo

SDG

SDG 168
(2CD)
\3400
J.S.バッハ:カンタータ集
 [CD1]三位一体節後第20日曜日のためのカンタータ集
  「ああ、いまわれ婚宴に行かんとして」BWV 162
  「われは行きて汝をこがれ求む」BWV 49
  「装いせよ、おお、わが魂よ」BWV 180
 [CD2]三位一体節後第21日曜日のためのカンタータ集
  「われ信ず、尊き主よ、信仰なきわれを助けたまえ」BWV 109
  「深き悩みの淵より、われ汝に呼ばわる」BWV 38
  「神なしたもう御業こそいと善けれ」BWV 98
  「われはわが依り頼みを」BWV 188
モンテヴェルディ合唱団
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
[CD1]マグダレーナ・コジェナー(S)
 サラ・ミンガルド(A)
 クリストフ・ゲンツ(T)
 ペーター・ハーヴェイ(Bs)
[CD2]ジョアンヌ・ルン(S)
 ウィリアム・タワーズ(A)
 ポール・アグニュー(T)
 ゴットフリート・シュヴァルツ(Bs)

ガーディナー最新盤 コジェナーも参加! 豪華ソリスト陣による華やかなカンタータ

録音:2000年11月(ライヴ)

ガーディナーによるバッハの最新盤は、コジェナーら豪華ソリストが参加。Disc1に収録の第49番カンタータは、ソプラノとバスの二重唱カンタータ。コジェナーが世界に認められ、世界で活躍するきっかけともなったバッハ作品だけに、彼女の思い入れも格別。救い主に愛される魂の喜びを歌うソロ・アリアにうっとりさせられます。ほかにも、コラールが有名な98番や、ヴィオロン・チェロ・ピッコロが活躍する180番など、聴きどころ満載の2枚です。


SIMAX

PSC 1245
¥2400
ノルウェーのオルガン 第 4 集
 アウグスト・ゴトフリート・リッター(1811-1885):ソナタ第3番 イ短調 作品23
 ロベルト・シューマン(1810-1856):バッハの名による6つのフーガ 作品60
 マックス・レーガー(1873-1916):コラール「われらが神はかたき砦」による幻想曲 作品27
テリエ・ヴィンゲ(Org)
[ブランゲーネス教会 (ドランメン) の
 カシュテン・ルン・オルガン (1998年)]
ノルウェーのオルガン・シリーズ第 4 弾厚い響きに書かれた部分の透明度と声部のバランスオルガンの質感と美感を巧みにとらえた録音

録音:2009年9月7日-10日 ブランゲーネス教会 (ドランメン、ノルウェー) [ 制作:ジェフ・マイルズ、テリエ・ヴィンゲ、録音:ジェフ・マイルズ ]63’06

テリエ・ヴィンゲ (1950-) はノルウェーのオルガニスト。ルードヴィーグ・ニルセン、アーリル・サンヴォル、プラハのイジー・ラインベルガー、パリのカストン・リテーズに学び、バロックから現代の音楽をレパートリーに、ノルウェー音楽アカデミーで教えながらソロイストとして活躍しています。
テリエ・ヴィンゲが、様式と時代の異なる楽器を選び、それぞれの時代と伝統を代表するオルガン作品を弾く【ノルウェーのオルガン・シリーズ】。第 4集の楽器は、オスロからベルゲンに向かう途中にある都市、ドランメンのブランゲーネス教会のカシュテン・ルン・オルガンです。ライプツィヒ留学から帰国した作曲家のアイヴィン・アルネスが、クリスチャニアに移るまでの間オルガニストを務めたこの教会に最初にオルガンが設置されたのは 1872 年でした。製作したのは、北ドイツ出身、ノルウェーに工房をもったクラウス・イェンセンです。1930 年、このオルガンは 9 つのストップを再使用して改築され、その後1998 年にカシュテン・ルンが新しい楽器を製作しました。イェンセンの手になるネオゴシック様式のファサードは今も残されています。
デュプレとヴィエルネの曲を弾いた第 3 集 (PSC1244) は、ディアパゾン誌 2009 年 11 月号の Diapason d'Or に選ばれ、ポール・ド・ルイが「ブルーノ・ワルターのブラームス、あるいはギーゼキングのドビュッシーを初めて聴いた時と同じように魅了され、啓示のような感覚を覚えた。まさに完璧な演奏、理想のエレガンス、この時代にふたたび聴けるとは思ってもみなかった音楽に出会うとは、なんという驚きだろう」と評しました。19 世紀ドイツのオルガン曲を弾いたこの第 4 集でもヴィンゲは、作品の生まれた時をしのばせる瑞々しい音楽を聴かせます。
教会音楽家として 40 年近くを過ごしたマグデブルクをオルガン音楽と宗教音楽の中心地に変えたとされるアウグスト・ゴトフリート・リッターが、彼の演奏を讃えたフェレンツ・リストに献呈した、技巧の求められる、壮大な作品、ソナタ第 3 番。1845 年の春、自宅のピアノにペダルボードを取り付けたシューマンが、その楽器のために作曲し、みずからもっとも重要な作品と考えたと言われる《バッハの名による 6 つのフーガ》。ハインリヒ・ライマンの「暁の星のいと美しきかな」に基づくコラール幻想曲からインスピレーションを授かりレーガーが作曲、ライマンの生徒のカール・シュトラウベが初演した《コラール「われらが神はかたき砦」による幻想曲》。テリエ・ヴィンゲがすばらしいテクニックとセンスを身につけた音楽家だということがわかります。
第 2 集 (PSC1243) と第 3 集につづきジェフ・マイルズが録音を担当しました。
PSC 1268
¥2400
私たちの間にある空間~フルートとギターのための作品集~
 ノエル・ザーラー(1951-):私たちの間にある空間
 ニキータ・コシュキン(1956-):オラトリウム・ラクリメ
 エジソン・デニーソフ(1929-1996):フルートとギターのためのソナタ(1977)
 ロウウェル・リーバマン(1961-):フルートとギターのためのソナタ 作品25
グルー・サンヴィーク (Fl)
スタイン=エーリク・オルセン (G)
絶妙な音色のバランス、豊かな抒情表現フルートとギターの親密なデュオ

録音:2008年2月29日-3月3日、2009年4月10日-12日 ヴァクスダール教会 (ホルダラン、ノルウェー) [ 制作:アルネ・アクセルベルグ、グルー・サンヴィーク、スタイン=エーリク・オルセン 録音:アルネ・アクセルベルグ ]65’38

マルセル・モイーズ、バド・バイヤーに学び、1967 年から 2005 年までベルゲン・フィルハーモニック首席フルート奏者を務めたグルー・サンヴィーク。ベルゲンとオスロで学んだ後、パリでアレクサンドル・ラゴヤのクラスに参加、Simax Records に多くのアルバムを録音したスタイン=エーリク・オルセン。
ベルゲン大学グリーグ・アカデミーで教えるふたりが、フルートとギターのためのオリジナル曲ばかりのアルバムを作りました。「木と弦の楽器と金属の楽器の間にある " 空間 " を瞑想する愉しみ」の音楽、「私たちの間にある空間」、この録音のための委嘱作です。作曲したノエル・ザーラーは、ピッツバーグのカーネギー・メロン音楽大学の学長。アメリカ作曲家フォーラムの理事も務めています。
ニキータ・コシュキンは、モスクワ音楽院とロシア音楽アカデミーで学び、ギタリスト、音楽教師、作曲家として活動しています。「オラトリウム・ラクリメ ( 涙のオラトリオ ) は、「アヴェ・マリア」「ディエス・イレ」「トゥーバ・ミルム」「クレド」「グローリア」からなる宗教的内容の組曲。サンヴィークとオルセンに献呈された作品です。
ショスタコーヴィチ後のロシア音楽をリードするひとりとみなされるエジソン・デニーソフがエクハルト・ハウプトとモニカ・レーストのために書いた「対話」「ノットゥルノ」「セレナード」の 3 楽章のソナタ、ニューヨーク生まれの作曲家、指揮者、ピアニスト、ロウウェル・リーバマン (1961-) がポーラ・ロヒソンとエリオット・フィスクに捧げた「ノットゥルノ〉と「アレグロ」の 2 楽章のソナタ。いずれもヴィルトゥオジティと芸術性の共存する作品です。
エンジニアのアルネ・アクセルベルグが、サンヴィークとオルセンとともに制作を担当しています。
PSC 1307
\2500
ショパン:
 即興曲 第1番 変イ長調 作品29、3つの新しいエチュード(1939)、
 即興曲 第2番 嬰ヘ長調 作品36、即興曲 第3番 変ト長調 作品51、
 ロンドー変ホ長調 作品16 (序奏とロンド)
シューマン:花の曲 作品19、森の情景 作品82
クリスチャン・イーレ・ハドラン(P)

ノルウェーの新鋭ピアニスト、 ハドランが ショパン&シューマンを弾く

録音:2009年9月4日-6日 ソフィエンベルグ教会 (オスロ)[制作・編集:クシシュトフ・ドラーブ  録音:マスタリング アルネ・アクセルベルグ]。61’52

ノルウェー南西部の都市、スタヴァンゲルに生まれたクリスチャン・イーレ・ハドラン(1983-) のソロデビュー・アルバム。2010年生誕200年を迎える19世紀ロマンティシズムのふたり、ショパンとシューマンのピアノ曲を弾きました。素敵な一夜のコンサートのような1枚です。ハドランは、11歳でルーガラン音楽院に入学し、その後イジー・フリンカに教わってから、フリンカの弟子、オスロのアンスネスの下で学びました。ソロイストとしてノルウェー国内のオーケストラ、ロンドン交響楽団、バイエルン放送交響楽団に客演し、室内楽奏者としてトルルス・モルク、ラーシュ・アネシュ・トムテル、クレメンス・ハーゲン、クリスチャン・ポルテラ、ルネー・フレミングらと共演してきました。彼が親友のヴァイオリニスト、ヘンニング・クラッゲルードと2006年に録音したシンディングのヴァイオリンとピアノのための作品集は、国際的にリリースされ、そのロマンティックな音楽が人気を呼びました。オスロのソフィエンベルグに1877年に立てられた教会で行われた録音は、涙を誘うくらい、力強く、また美しいピアノの音です。


SOLO VOCE

SV 8553170
(2CD)
¥4600
ヴェルディ:「エルナーニ」

ファビオ・アルミリアート(T エルナーニ)
ダニエラ・デッシ(S エルヴィーラ)
ルーチョ・ガッロ(Br ドン・カルロ)
ジャコモ・プレスティア(Bs ゴメス・デ・シルヴァ)
エレナ・ボリン(S ジョヴァンナ)
フルヴィオ・オベルト(T ドン・リッカルド)
アレッサンドロ・スヴァブ(Bs ヤーゴ)
ブルーノ・カンパネッラ(指)
トリノ・レージョ劇場管弦楽団,合唱団

トリノ歌劇場来日記念!デッシー&アルミリアートに、ガッロ、プレスティア!!豪華キャストの「エルナーニ」!

録音:2007 年 6 月,トリノ(ライヴ)、DDD、111'06

ヴェルディ初期の傑作「エルナーニ」に素晴らしい新録音が登場。2007 年 6 月、トリノのレージョ劇場での上演のライヴ録音です。「エルナーニ」はソプラノ、テノール、バリトン、バスの四役に優れたキャストが求められています。ここでは、オペラファンにはおなじみのデッシーとアルミリアートのコンビが円熟した歌を聞かせてくれれば、新国立劇場でのプッチーニ「西部の娘」やヴェルディ「オテッロ」で敵役として日本でも人気の高いガッロ、ボローニャ歌劇場来日公演などで人気だったイタリア人バス、プレスティアと、近年でも屈指の充実ぶり。さらにベテランのカンパネッラが手堅くまとめ上げています。
SV 8553198
¥2300
ルーチョ・ガッロ アリア集
 モーツァルト:「ドン・ジョヴァンニ」
 ロッシーニ:「グリエルモ・テル」
 ドニゼッティ:「ドン・パスクワーレ」
 ヴェルディ:「マクベス」,「リゴレット」,「オテッロ」
 グノー:「ファウスト」
 チャイコフスキー:「エウゲニ・オネーギン」
 プッチーニ:「ジャンニ・スキッキ」
 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
 ワーグナー:「さまよえるオランダ人」 からのアリア,場面
ルーチョ・ガッロ (Br)
ウルフ・シルマー(指)
ミュンヘン放送管弦楽団
イタリアの知性派バリトン、ガッロの初アリア集、指揮はシルマーだ!!

録音:2009 年 3 月

日本でも人気のイタリアのバリトン、ルーチョ・ガッロのアリア集です。ガッロはロッシーニからプッチーニあたりのイタリアオペラで人気ですが、モーツァルト・バリトンとしても高名ですし、またアムステルダムやハンブルクで「さまよえるオランダ人」のタイトルロールを歌っており、ついに今年の夏にはバイロイト音楽祭で「ローエングリーン」のフリードリヒ・フォン・テルラムントを歌う予定。また日本では本人のたっての希望でシューベルトの「冬の旅」全曲を歌っています。そんなイタリアの魅力とドイツの知性を兼ね備えたガッロならではのアリア集になっています。しかも指揮は日本でも数々の名演を生み出してきたシルマー。相性も抜群な二人が聞かせてくれます。
SV 8553156
¥2300
ヴェルディ:
 「ナブッコ」,「エルナーニ」,「マクベス」,「リゴレット」,
 「トロヴァトーレ」,「トラヴィアータ」,「仮面舞踏会」,
 「ドン・カルロ」, 「オテッロ」
ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」
ポンキエッリ:「ジョコンダ」
レオンカヴァッロ:「道化師」 からのアリア
カルロ・グエルフィ(Br)
ロベルト・パーテルノストロ(指)
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
今ピカイチのヴェルディ・バリトン!グエルフィのアリア集!!

録音:2007 年 5 月。70'09

カルロ・グエルフィはローマ出身のイタリアのバリトン。20 年以上活躍している、現在最も活躍しているヴェルディ・バリトンの一人で、荒々しい男気のある歌は評価が高く、来日も多数。この CD では得意のヴェルディを中心に、イタリアのバリトンの魅力をたっぷり聞かせてくれます。
SV 8553169
¥2300
R.シュトラウス:「エレクトラ」,「ナクソスのアリアドネ」
ベートーヴェン:「フィデリオ」
ワーグナー:
 「トリスタンとイゾルデ」,「神々の黄昏」 からのアリア,場面
エリーザベト=マリア・ヴァフトカ (S)
ベルト・パーテルノストロ(指)
ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団
ドイツの実力派ドラマティック・ソプラノ、ヴァフトカのシュトラウスとワーグナーの名場面

録音:2009 年 3 月,ヴュルテンベルク。DDD、69'52

エリーザベト=マリア・ヴァフトカはドイツで活躍するソプラノ。ワーグナーやシュトラウスのソプラノ役を得意にするドラマティック・ソプラノですが、こうしたタイプにしては女性的な優しさのある声で、「トリスタンとイゾルデ」の愛の死や、20 分近い「神々の黄昏」のラストシーンなどを充実した歌で聞かせています。ロベルト・パーテルノストロは、イタリア系の名前と裏腹に、ウィーン生まれで名指揮者ハンス・スワロフスキーに学んだ人物。カラヤンか一時期アシスタントに起用したほど。ワーグナーの指揮にも定評ある日とですので、オーケストラ好きも注目です。

SUPRAPHON

SU 4025
(3CD)
¥5100→\3690
ドヴォルザーク・イン・アメリカ
ドヴォルザーク:
[CD 1]
 (1)交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
 (2)テ・デウムOp.103
[CD 2]
 (3)弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」Op.96
 (4)ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調Op.100
 (5)弦楽五重奏曲第3番変ホ長調Op.97
[CD 3]
 (6)森の静けさOp.68-5
 (7)ロンド ト短調Op.94
 (8)ユモレスクOp.101-7
 (9)組曲イ長調Op.98b
 (10)チェロ協奏曲ロ短調Op.104
(1)イルジー・ビエロフラーヴェク(指)
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(2)ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S)
 ヤロスラフ・ソウチェク(Br)
 チェコ・フィルハーモニー合唱団
 ルボミール・マートル(合唱指揮)
 ヴァーツラフ・ノイマン(指)
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(3)パノハ四重奏団
(4)ヨゼフ・スーク(Vn) ヨゼフ・ハーラ(P)
(5)ヨゼフ・スーク(Va) スメタナ四重奏団
(6)(7)ミロシュ・サードロ(Vc)
 ヴァーツラフ・ノイマン(指)
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(8)ヴァーツラフ・ノイマン(指)
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(9)ヤクブ・フルシャ(指)
 プラハ・フィルハーモニア
(10)ヨゼフ・フッフロ(Vc)
 ヴァーツラフ・ノイマン(指)
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
スークに、ノイマン、チェコ・フィル新世界交響曲、チェロ協奏曲にアメリカ四重奏曲、傑作ばかりをチェコが誇る一級の演奏でセット化「アメリカ時代のドヴォルザーク」

[CD 1] 62’29”(1)録音:1989年9月プラハ、ルドルフィヌム(デジタル・セッション)(2)録音:1982年4月プラハ、ルドルフィヌム(デジタル・セッション)、[CD 2] 78’16”(3)録音:1982年11月プラハ、ルドルフィヌム(デジタル・セッション)(4)録音:1995年4月プラハ、リヒテンシュタイン宮殿・マルチヌー・ホール(デジタル・セッション)(5)録音:1973年6月プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(ステレオ・セッション)、[CD 3] 79’17”(6)(7)録音:1976年10月プラハ、ルドルフィヌム(ステレオ・セッション)(8)録音:1983年3月プラハ、ルドルフィヌム(ステレオ・セッション)(9)録音:2006年3月プラハ、ドモヴィナ・スタジオ(デジタル・セッション)(10)録音:1975年10月、1976年2月プラハ、ルドルフィヌム(ステレオ・セッション)。DDD、AAD、ステレオ、3°40’02”

ドヴォルザークは、1892 年から 1895 年にかけて、サーバー夫人の要請でニューヨークのナショナル音楽院の院長に就任するため、アメリカに滞在しています。この間に新世界交響曲をはじめ、今日、ドヴォルザークの名を広く世に知らしめる名作の数々が生み出されたのは有名な話。
この 3 枚組のセットは、遠き祖国チェコへの強い郷愁が込められたアメリカ時代の傑作ばかりを 10 曲収めたもので、スークに、ノイマンそれにチェコ・フィルと、チェコが誇る一級の演奏陣による音源が投入されています。
なお、装丁は表扉つき全厚約 110 ミリの紙製ケースに、紙製ジャケット入りの CD 各 3 枚とブックレットが収められるというコンパクトなものとなっています。
この 1 セットがあればもうドヴォルザークはバッチリ。プレゼントにもおすすめです。
SU 4022
¥2000
ヴォジーシェク:荘厳ミサ曲変ロ長調(1824)
トマーシェク:ミサ曲Op.46(1813)
マレク・シュトリンツル(指)
ムジカ・フロレア
シュトリンツル&ムジカ・フロレア最新盤チェコの美しい宗教曲!!古典派から初期ロマン派への懸け橋!!

録音:2009年10月1&5日プラハ、鎖の下の処女マリア教会(LIVE)。DDD、75’39”

ヴァーツラフ・ヤン・クシチテル・トマーシェク(1774 - 1850)は、チェコ古典派と国民楽派を橋渡しする位置にいる作曲家。ベートーヴェンの同時代人であり、同様に、その作風は、モーツァルトを出発点として、ロマン派的抒情性へ傾斜していきました。公的な地位には就いていなかったものの、プラハの音楽界を代表する音楽家として国際的に認知されていました。
ヤン・ヴァーツラフ・ヴォジーシェクは(1791 - 1825)、トマーシェクの弟子で、シューベルトから歌曲について影響を受け、ピアノ曲について影響を与えた作曲家。ベートーヴェンに強い影響を受けていたため、モーツァルト贔屓のプラハからウィーンへと移り、ピアノ曲の作曲やオルガンの演奏で活躍しました。
SU 3984
(2CD)
¥3400
マルチヌー:オペラ「ギリシャの受難劇」
 (全 4 幕・1959 年チューリヒ版)
ヤロスラフ・ホラチェク(グリゴリス)、
ルネ・トゥチェク(コスタンディス)、
ズデニェク・ヤンコフスキー(ヤナコス)、
オルドジフ・スピサル(パナイト)、
ヴィレム・プジビル(マノリオス)、
ルボミール・ハヴラーク(ミケリス)、
ナダ・ショルモヴァー(レニオ)、
リヒャルト・ノヴァーク(フォティス)、
カレル・ペトル(老人)、
エヴァ・デポルトヴァー(カテリナ)、
ボジェナ・エッフェンベルコヴァー(デスピニオ)、
マルティン・ルージェク(ラダス)、
ミロシュ・イェジル(ニコリオ)、
ボフスラフ・マルシーク(パトリアルケアス)、
イヴァナ・ミクソヴァー(老婆)、
ヴォイテク・コチアーン(アンドニス)、
プラハ放送合唱団、
ミラン・マリー(合唱指揮)、
プラハ放送児童合唱団、
チェストミール・スタシェク(児童合唱指揮)、
プラハ放送交響楽団、リボル・ペシェク(指揮)
追われる者の悲哀を自らの境遇に重ね合わせた傑作マルチヌーの「ギリシャの受難劇」

録音:1981年9月29日-10月1日プラハ、ルドルフィヌム(ステレオ・セッション)
オリジナル・レコーディング・ディレクター:ズデニェク・ザフラドニーク
オリジナル・レコーディング・エンジニア:ヴァーツラフ・ザマザル
[2010 年オリジナル・マスターテープよりリマスタリング (ミロスラフ・マレシュ)]。AAD、ステレオ、51’24”、58’32”

マルチヌーの最後のオペラ「ギリシャの受難劇」は 1956 年から書き進められ、胃癌に苦しみながら書き上げられましたが、生前は日の目を見ず死後1961 年にチューリッヒで初演されています。
「その男ゾルバ」で名高いギリシャの作家ニコス・カザンザキス (1883 - 1957) の小説「キリストは再び十字架に掛けられる」にもとづく、物語の舞台はギリシャの山村。トルコ人によって略奪された村から逃れてきた難民たちは、広場にやって来て保護を求めます。しかしたどりついた先の村民たちのほとんどは、同しギリシャ人でありながら関わりを恐れて受け入れを拒絶します。
村は、折しも上演される「復活祭受難劇」準備の最中。いま迫り来る出来事と受難劇での役柄とがお膳立てとして絡み合い、人間の魂の問題を突き付けてくるのです。
マルチヌー作品では典型的なように、ここでもたくみなプロットで現実とファンタジーとの境界線がしばしばぼやけて、いつしか物語に引き込まれてゆくという趣向になっています。
そもそも原作は、1920 年のロシアからのギリシャ難民救出と、第 2 次大戦後の内戦というカザンザキスの実体験に基づいているといわれていますが、これはそのままマルチヌー自身の数奇な宿命とも重ね合わせた内容といえるでしょう。
この傑作のオリジナルの深淵なる感覚により密接な、チェコ語によるテキストを果敢にも初めて用いたペシェクの録音は、画期的なものです。
SU 4021
¥2000

「イトカ・チェホヴァー / ライヴ・アット・ルドルフィヌム」
 (1)ブラームス:ピアノ・ソナタ第3番ヘ短調Op.5
 (2)リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調S 178
 (3)リスト:メフィスト・ワルツ第1番S 514

イトカ・チェホヴァー(P)
ルドルフィヌムにおけるリサイタル、チェホヴァーが弾くブラームスとリスト

(1)録音:2001年3月31日プラハ、ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホール(ライヴ)(2)(3)録音:2008年3月22日プラハ、ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホール(ライヴ)。DDD、79’24”

スプラフォンよりスメタナのピアノ曲全集シリーズをリリースして注目を集めるかたわら、スメタナ・トリオでもアンサンブルのかなめとして目覚ましい活動を展開するイトカ・チェホヴァー。最新アルバムは、ルドルフィヌムでおこなったリサイタルのライヴ・レコーディング。ともに 1953 年に完成し、難曲として知られるブラームスとリストのソナタを取り上げています。
チェホヴァーは、若きブラームスの情熱をストレートに打ち出し、リストでは憑依したように複雑な様相を壮絶に弾き切っており、終焉後の割れんばかりの拍手も納得のできばえ。スタインウェイの美しくきらびやかな音色が、音響特性にすぐれ、数々の名録音を生み出してきたドヴォルザーク・ホールいっぱいに拡がります。
SU 4002
\2000
「ロラーテ・チェリ(天よ、露を滴らせよ)
 〜18世紀プラハの音楽/バロック期プラハの待降節とクリスマスの音楽」
  ホラン・ロヴェンスキー:
   「マリア、汝、高潔なる野」、
   「おお神よ、如何にしたならば、私は受けるに値するのでしょうか」、
   「マリアよ、汝、受け入れよ」、「天よ、露を滴らせよ、聖なる預言者が」、
   「ああ、愛しき人よ」、「幼きイエスへ」、「愛し子が」
  ライヒェナウアー:
   聖なる山におけるカンタータ「この乙女は誰か」、
   トリオ・ソナタ ニ長調、待降節のアリア「おお天よ、露を滴らせよ」
  ゼレンカ:「救い主の麗しき母」
  ファッシュ:フルート、2本のリコーダーと通奏低音のためのソナタ ト長調
  カルダーラ:
   アリア「この幼子は」(クリスマス・カンタータ「平和の予言」より)
  (ラデク・レイシェク編):
   「アデステ・フィデレス(神の御子が)」
    (プラハ、ロレート(ロレッタ)教会のカリヨン)
ヤナ・セメラードヴァー(指)
コレギウム・マリアヌム
ハナ・ブラジーコヴァー(S)
カミラ・シェフチーコヴァー(A)
トマーシュ・クラール(Br)
マリアーン・クレイチーク(Br)
ラデク・レイシェク(カリヨン)

バロック期プラハに響く敬虔な祈りの歌!! 待降節とクリスマスの音楽!!

録音:2003年6月、2005年9月、2009年5月10-13日プラハ、天使たちの女王、聖母マリア教会。DDD、59’04”

ヴァーツラフ・カレル・ホラン・ロヴェンスキー(1644−1718)は、イエズス会で音楽を学び、地方の町で主に活躍したチェコの作曲家です。あまり野心的ではなかったため、プラハで重要な地位を獲得することはできませんでしたが、晩年はプラハのヴィシェフラト教会のオルガニストを勤めました。アントニーン・ライヒェナウアー(1694−1730)は、モルツィン伯の宮廷で活躍した作曲家。同僚にファッシュがいました。
この録音は、彼ら2人の曲を中心に、ゼレンカ、ファッシュ、カルダーラと、直接間接にプラハに関わりのある作曲家の曲を加え、待降節からクリスマスにかけて、プラハで聴けただろう音楽を集めたアルバムです。プラハの有名なカリヨンの音でクリスマスの曲が聴けるのも興味深いところです。

SU 4008
\2000→¥1890
(1)メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調Op.49
(2)シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調Op.100, D 929
スメタナ・トリオ
イトカ・チェホヴァー(P)
ヤナ・ヴォナーシュコヴァー=ノヴァーコヴァー(Vn)
ヤン・パーレニーチェク(Vc)

スメタナ・トリオ2009年最新録音 数少ない生前の成功作、 シューベルトの第2番 シューマンが“不朽の名作”と絶賛した メンデルスゾーンの第1番

プロデューサー:マトウシュ・ヴルチンスキー、ディレクター:ミラン・プクリツキー / エンジニア:ヤン・ルジチャーシュ
(1)録音:2009年5月28-30日プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ(セッション・ステレオ)、(2)録音:2009年11月17-22日プラハ、ボヘミア・ミュージック・スタジオ(セッション・ステレオ)。DDD、73’56”

いまを代表するスメタナ・トリオが、最重要レパートリーとして人気の高いシューベルトの第2番とメンデルスゾーンをレコーディングしました。
「ベートーヴェンの三重奏曲が、あるいはシューベルトの変ホ長調の三重奏曲が、当時そうであったように、まぎれもなくそれは自分たちの時代の傑作なのだ。
このさき孫たちや曾孫たちをずっと楽しませる、たいへん美しい作品だ。」
このようにシューマンが絶賛したエピソードが、メンデルスゾーンのニ短調三重奏曲に対するなによりのお墨付き。情熱がほとばしる第1楽章、幸福に歌うアンダンテ、ころころと軽快なスケルツォ、そして、リズミックで翳りあるロンド主題をそれぞれ順番に受け継いでゆき、高揚しながら一気呵成に結ばれるフィナーレ。どこをとってもシューマンの言葉どおりだと実感されます。
第2楽章のテーマがいちど聴いたら耳から離れないシューベルトの第2番も、生前には作品のほとんどが未出版のままだったシューベルトにしては異例なことに、存命中に海外でも出版された唯一の作品であるということから、文句なしの傑作。いまにつづく人気ぶりもうなずけます。
傑作どおしのカップリングで、バランスのとれたスメタナ・トリオの演奏で聴くとあっという間。2曲通して何度も繰り返し聴きたくなるアルバムです。


TALENT

DOM 381100/01
(2CD)
¥5000

ブラームス:
 (1)創作主題による変奏曲Op.21-1
 (2)ハンガリーの歌の主題による変奏曲Op.21-2
 (3)ヘンデルの主題による変奏曲とフーガOp.24
 (4)パガニーニの主題による変奏曲Op.35
 (5)シューマンの主題による変奏曲Op.9
 (6)シューマンの主題による変奏曲Op.23 (4手)
 (7)ハイドンの主題による変奏曲Op.56b(2台Pf)

アンドレ・デ・グローテ、
リュク・デヴォス (Pf)
ブラームス ピアノ(独奏、2 台、4 手)のための変奏曲全集

114’49”

ベートーヴェンと同様、変奏曲の大家だったブラームスのすべてのピアノの変奏曲をベルギーのデ・グローテとデヴォス師弟による演奏で聴く。
DOM 2911119
¥2500
シューベルト:
 幻想曲 ヘ短調D.940
 創作主題による変奏曲 変イ長調D.813
 人生の嵐 イ短調D.947
 ロンド イ長調D.951
イレーナ・カウフマン、
アンドレ・デ・グローテ (Pf)
シューベルトピアノ連弾名曲集

64’43”

シューベルトの数あるピアノ連弾曲の中からよりすぐりの名曲を、カウフマン&デ・グローテのデュオで聴く。
DOM 381012/13
(2CD)
¥5000

ショスタコーヴィチ:
 (1)チェロ・ソナタ ニ短調 Op40 (1934)
 (2)チェロ・ソナタ Op147 (1975)
  ~ダニール・シャフランによるヴィオラ・ソナタの編曲
 (3)チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op107(1959)
 (4)チェロ協奏曲第2番 ト短調 Op126(1966)

ヴィヴィアヌ・スパノゲ(Vc)
(1)(2)アンドレ・デ・グローテ(Pf)
(3)(4)エミール・タバコフ(指)
 ソフィア・ソロイスツ響
ショスタコーヴィチ チェロ作品集

120’56”

ショスタコーヴィチの比較的初期のニ短調のチェロ・ソナタから 2 曲の協奏曲を経て最晩年の遺作、ヴィオラソナタのチェロ編曲版まで、ショスタコーヴィチの作風の変遷をチェロによってたどる。
DOM 2910905
¥2500
ディルク・ブロッセ:ザ・サークル・オヴ ・ネイチャー ディルク・ブロッセ(指)
ヴィヴィアヌ・スパノゲ(Vc)
エディ・ヴァンオーストフイセ(Cl)
ブリュッセル・フィル
チェロとクラリネットと管弦楽のための新時代の「四季」

59’40”

ポップ&ドラマチックな作風の交響曲、オペラ、室内楽、映画音楽を発表し続けている、日本でも人気の高いベルギー出身の作曲家兼指揮者ディルク・ブロッセがシュテファン・ツヴァイクの回想録「昨日の世界」に触発され創作した大規模な管弦楽曲。

VAI(CD)

VAIA 1271
(2CD)
\4000
アルベルト・レイエス・プレイズ・ショパン
 ショパン:
  [CD1]
   ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35、
   幻想曲ヘ短調Op.49、
  [CD2]
   バラード第4番ヘ短調Op.52、舟歌嬰ヘ長調Op.60、
   ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58
アルベルト・レイエス(P)

録音:2009年5月28-31日

1948年ウルグアイ生まれのピアニスト、アルベルト・レイエスによるショパン・アルバム。1970年チャイコフスキー国際コンクール、1969年リオ・デ・ジャネイロ・国際ピアノ・コンクール、1971年レベントリット国際コンクール、1973年ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールなど数々の国際コンクールで入賞し、その後世界的な演奏家として活躍しています。ピアニストならば誰もが挑む、ショパンが描き出した光と影を見事に表現しています。


WAON RECORDS

WAONCD 170
¥2300
J.S. バッハ (1685-1750)~『バッハとイタリア』
 前奏曲とフーガ ト長調 BWV 541
 イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV 989
 オルガン協奏曲 ト長調 BWV 592
 トリオ・ソナタ ハ短調 BWV 526
 協奏曲 ヘ長調 BWV 978 フーガ BWV 579
 トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV 564
吉田愛(オルガン)
実力派オルガニスト吉田愛トッカータ、アダージョとフーガを含むイタリア音楽に感化されたJ.S. バッハのオルガン曲集

録音:2009年4月18,19日 サン・ジュゼッペ教会(イタリア、ボルツァーノ市)【アンドレア・ゼーニ制作 (2006 年 )a’=440Hz】96kHz 24bit Recording

生涯ドイツを離れることのなかったバッハですが、海外からドイツを訪れる芸術家との交流や、ヨーロッパ各地で出版、写譜された楽譜を手に入れることにより、同時代の様々な国の作品を研究し、自ら音楽に積極的に取り入れ発展させていきました。とりわけバッハが強く感化されたのはイタリアの音楽でした。そのイタリアらしい明るい音楽をバッハは絶妙に作曲・編曲されております。この CD には、バッハがヴァイマール時代に作曲した数多くの鍵盤作品を中心にイタリアに繋がる曲を収録されております。
バッハは様々な作曲家の曲の編曲を残しておりますが、ただ編曲するのではなく、基の素材を上手く調整し直し、新たな作品を生み出しました。例えば、前奏曲とフーガ ト長調のフーガはヴィヴァルディ作曲「調和の霊感」作品 3-11/ IIIの主題をもとに作曲され、またヨハン・エルンスト公子 (1696-1715)作曲の合奏協奏曲をオルガン編曲した協奏曲 ト長調では原曲での合奏とソロの部分の対比を、オルガンの 2 段の鍵盤を使い分けることで模倣しております。
吉田愛 プロフィール:東京都出身。武蔵野音楽大学器楽科オルガン専攻卒業。新人演奏会後、渡独。2001 年ドイツ・リュ—ベック音楽大学を卒業、及び同大学院を最優秀で修了。ディプロマ(学位)及びドイツ国家演奏家資格取得。オルガンを藤枝照久、M. ハーゼルベック、L. ギエルミに、即興演奏を J. エッスルに、チェンバロと通奏低音を H. J. シュノアに師事。在独中、ラッツェブルク大聖堂をはじめ、北ドイツの国教会でアシスタントオルガニストを務めた。1996 年、オランダ・マーストリヒト国際オルガンコンクール第 2 位。

WERGO

WER 6732
¥2400
シチェドリン:封印された天使 イネセ・ロマンツァーネ (Sop)
ゼーン・ジルバート (Ms)
ユルギス・リェプニェクス (Ten)
ディタ・クレンベルガ (Fl)
マリス・シルマイス(指)
ラトヴィア国立合唱団
静謐、透明、深くて優しい。涙なしに聴けないシチェドリン畢竟の傑作

[2009年7月17日 クロスター・エバーバッハ音楽祭でのライヴ]。DDD、60’54”

現存する旧ソ連時代の作曲家の最長老ロディオン・シチェドリン。つい先頃もゲルギエフとマリインスキー・オペラが、彼の歌劇「魅せられた旅人」の最新録音をリリースしたばかりですが、これも同じニコライ・レスコフの原作に基づく大規模な声楽作品。しかし新作ではなく、1988 年のロシアのキリスト教化千年を記念して作られました。今回、合唱の国ラトヴィアの演奏家によるライヴですが、静謐で透明、深くて優しい、この世のものとは思えぬ美しさ。涙なしには聴けない、最高のヒーリング音楽です。
WER 6718
¥2400
ジョン・ケージ:
 (1)ハーモニー第27番(チェロとピアノのための)
 (2)北のエチュード(ピアノを奏するパーカッション奏者のための)
 (3)ハーモニー第22番(チェロとピアノのための)
 (4)10’40.3’’から26’1.1499” (弦楽奏者のための~チェロ・ヴァージョン)
 (5)ハーモニー第24番(チェロとピアノのための)
 (6)北のエチュード(チェロ独奏とピアノ独奏のための)
 (7)ハーモニー第13番(チェロとピアノのための)
フリードリッヒ・ガウヴェルキ(チェロ)
マーク・ノップ(ピアノ)
人の狂気と理性の隙間に潜む世界

録音:2009 年 9 月。DDD、59’46”

スローモーショーンの映像を見せられているようなハーモニー第 27 番、冷たい水と氷の世界を思わせる北のエチュードなど、人の心や脳裏のどこか、正気と狂気の間に潜んでいるような風景満載の作品集。鬼才ガウヴェルキのチェロと、ノップの完璧なピアノの音色が冴えわたる 1 枚です。
WER 6727
¥2400
オマージュ~ヘンツェ作品集
 (1)6人の演奏家のためのソナタ、(2)マルガレーテのワルツ、
 (3)レントラー、(4)左手、(5)墓碑銘、(6)トッカータ・ミスティカ、
 (7)3つの楽章のトリオ、(8)ode al dodicesimo apostolo、
 (9)アン・ブレントン、(10ラインホルドのためのピアノ作品、
 (11)セレナーデ、(12)アダージョ・アダージョ
アンサンブル・ルシェルシュ
世界初録音含むヘンツェ20 年に渡る作品の数々を名門アンサンブル・ルシェルシュによる演奏て

録音:2008、2009 年1-5、7-12世界初録音。DDD、68’51”

1970 年代後半から 1998 年にかけて作曲されたヘンツェの作品集。世界初録音も多く含まれます。各楽器がきわめて魅力的な音色で響いており、ヘンツェがあらゆる楽器に精通した作曲家であることを実感する作品ばかりです。アンサンブル・ルシェルシュは、1985 年に設立され、これまでに 450 以上の作品の初演を手掛けた現代音楽のエキスパート集団です。現代音楽だけではなく、フライブルク・バロック・オーケストラとコラボレーションするなど、幅広いジャ
WER 6853
¥2400
「天国から地獄へ」
 マルティン・スモルカ:ラッシュ(天体の道でのひととき)
 マウリシオ・カーゲル:オルケストリオン通り
 ルイス・アンドリーセン:Racconto dall’Inferno
ムジークファブリーク
クラリネットの特殊奏法や狂気じみたパーカッションのリズム

録音:2004 - 2007年。DDD、59’24”

その昔、天体が動くときに宇宙では音楽が鳴り響いている、という説がありました。これに則ったスモルカの作品「ラッシュ」は、天体が動く道で生じた交通渋滞を表現。車のラッシュ以上の迫力です。カーゲル作品は、ストリートミュージシャンのために書かれたというコンセプトのもの。ストリートミュージシャンはいつもお金に困っていて、寄付をねがう、とブックレットには記載されています。アンドリーセンの作品では、天国的な響きと地獄を思わせる響き、様々な音色が登場します。
WER 6854
¥2400
「影のゲーム」
 ミカエル・ジャレル:...プリズム/光の投射II...
 ステファノ・ジェルヴァゾーニ:ファー・ニエンテ
 ジョエル=フランソワ・デュラン:影/鏡
 ファーニホウ:シャドウタイムV
ムジークファブリーク
ファーニホウによる複雑怪奇なシュプレヒシュティンメ

録音:2004-2007 年。DDD、58’29”

複雑なことで有名なファーニホウの作品は、抑揚の大きな語りと少しずつ狂気を呼び覚ますかのような音色の音楽です。
WER 6576
(SACD HYBRID)
¥2400
アルヌルフ・ヘルマン:作品集
 架空のダンス、ばかでかい歌、第3の心、類似、直截的な官能
アンサンブル・モデルン
つぶやき系の現代音楽

録音:2007、2009 年。55’48”

1968 年ハイデルベルクうまれのヘルマンによる作品集。様々なモティーフの断片がぽつんと在ったり多重的に在ったり、構築性に富んでいます。
WER 6575
¥2400
マルティン・シュットラー:作品集
 採取I、関連付けられた旅、「同情は人類にとって禍いである、」、
 アウゲンビルダームジーク、採取II、テイプド&ロウ=ビット、
 採取3、激しい欲望
ムジークファブリーク
近未来的音世界

録音:2007, 2009年。DDD、52’04”

1974 年生まれのシュットラーの作品集。シュットラーは映画音楽なども手掛けている幅広く活躍する作曲家。電子楽器も含む曲は、ステレオが壊れたかと思うようなノイズ的音響ですが、近未来に迷い込んだような気分になれます。

ZIG ZAG TERRITOIRES

ZZT 100402
¥2600
ショーソン(1855-1899):
 愛と海の詩Op.19【水の花、間奏曲、愛の死】(ピアノと弦楽四重奏版)、
 弦楽四重奏曲 ハ短調Op.35、終わりなき歌Op.37
サロメ・アレール(S)
ニコラス・クルーガー(P)
マンフレッド四重奏団
ショーソンの魅力に満ち溢れた 1 枚ピアノ&弦楽四重奏編曲で聴く「愛と海の詩」

録音:2009年10月27-30日パリ、11区

フランス香気漂う「愛と海の詩」。通常はオーケストラ伴奏ですが、ここではピアノと弦楽四重奏による編曲版です。淡い色彩、得も言われぬ旋律の曲線美、サロメ・アレールの甘美な歌唱は、夢のように美しいショーソンの世界に引き込んでくれます。カップリングはショーソン最後の作品となった弦楽四重奏曲。去っていった恋人への思いが切々と歌われる「終わりなき歌」は室内楽伴奏で歌われています。
ZZT 090301
¥2600
「天国と地獄の間で」
 ゲラウ:1、6、11(「調和の詩(」1694)より)
 マリン:
  2、3、4、5、7、8、9、10、12、13、14、15
   (フィッツウィリアム写本より)
ラベリントス・インヘニオソス
 (ランベール・クリマン(T)、
  ペドロ・エステバン(Perc)、
  サビエ・ディアス=ラトーレ(G)
 [2006 年マラガ、フリオ・カスタニョス製5弦ギター]
絶頂から奈落へ!!17 世紀スペインを代表するマリンの作品集 !!

録音:2007 年 6 月 11&15 日パリ、9 区、ドイツ福音教会、58’38”

ホセ・マリン(1618? - 1699)は殺人と強盗の罪で実刑を受けたことがあるにも拘らず、スペインを中心とするヨーロッパ各地で格別の評価を得ていた詩人、作曲家で歌手です。フランシスコ・ゲラウ(17 世紀中頃- 18 世紀初頭)はマリンよりやや後の、修道士、作曲家でギター奏者です。その作品は17 世紀スペイン最良のギター音楽という評価を得ています。
17 世紀初頭、フェリペ2世のもと最盛期を迎えたスペインですが、その黄金世紀は半ばに終焉を迎え、世紀末にはハプスブルク家の血統が途絶え、スペイン継承戦争が勃発します。激動の時代を生き抜き、高い評価の作品を残したマリンは 17 世紀スペインを体現する作曲家。アルバムは3部に別れ、まさに楽しみから悲しみへと向かうように構成されています。
ZZT 100501
¥2600
『詩的な音楽...そしてトポグラフィック・ロング・レンジ』
 トビアス・ヒューム:
  「ヒューム大佐の詩的な音楽」、「エア集 第1巻(音楽の諧謔)」より抜粋
 エリック・フィッシャー:
  ヴィオラ・ダ・ガンバのための
   「Topographic Long-Range(トポグラフィック・ロング・レンジ)」
マリアンヌ・ミュレ(Gamb)
リアム・フェンリー(Gamb)
パウ・マルコス・ヴィセンス(Gamb)
ヴィオラ・ダ・ガンバの過去と現在

録音:2009 年 7 月 20-24 日パリ

トビアス・ヒュームは、ヒューム大佐としても知られ、リュート音楽全盛の当時のイギリスでソロ楽器としてヴィオラ・ダ・ガンバの可能性広げた作曲家。
現在ヴィオラ・ダ・ガンバのレパートリーには欠かすことが出来ない作曲家の一人。このアルバムには、ヒュームが出版した曲集「ヒューム大佐の詩的な音楽」(1607)と、「エア集 第 1 巻」(1605)の中から 12 曲が収められています。演奏はエスペリオンXX、シャペル・ロワイヤル、アカデミア、また自身の新鋭グループ、アンサンブル・スピラーレを率いて積極的な活動を行っているガンバ奏者マリアンヌ・ミュレ。柔らかな極上の音色と抜群のテクニックで聴かせてくれます。
また現代の作曲家エリック・フィッシャーのヴィオラ・ダ・ガンバのための作品を収録。エリック・フィッシャーは、これまでに 200 曲以上の作品を書き、そのジャンルは多岐にわたっています。フィッシャーは、ヴィオラ・ダ・ガンバの作品を新しく作曲することは、昔の楽器への郷愁で書くのではなく、ヴィオラ・ダ・ガンバの音色に魅せられ、またヒュームの音楽のヒントを得て今日の楽器として再び作曲したと語っています。
奇才ヒュームが過去と現在で交錯するようなアルバムです。
ZZT 100401
¥2600
オリヴィエ・グレフ(1950-2000):
 2つのチェロのためのソナタ「アジャンクールの戦い」
 弦楽四重奏曲第2番(3つのシェイクスピアのソネットによる)
アラン・ビュエ(B)
パトリック・ランゴ(Vc)
アニエス・ヴェスターマン(Vc)
アンサンブル・シントニア
没後 10 年オリヴィエ・グレフ「アジャンクールの戦い」

録音:2009 年 11 月 10-13 日パリ、11 区

オリヴィエ・グレフはポーランド系ユダヤ人でフランスの作曲家。グレフの父親はアウシュヴィッツからの生還者の一人で、そのことは彼の作風に大きな影響を与えています。9 歳の時に最初の作品を発表し、パリ音楽院とジュリアード音楽院で学び、ベリオに師事。グレフの音楽はブリテンやショスタコーヴィチのような 20 世紀後半の音列を用いていますが、それに加え独自の民俗音楽の要素を追求しています。
パトリック・ランゴらは生前のグレフと親交があり、このアルバムもグレフの意思を継いだ形で作成されました。
2 つのチェロのためのソナタ「アジャンクールの戦い」は、ワルシャ・ゲットーの歌、ジョン・キーツの詩、シャコンヌなどからの影響を受けた 4 つの楽章からなる作品。また弦楽四重奏曲第 2 番はシェイクスピアノの第 71、73、146 番の 3 つのソネットを題材とした弦楽四重奏曲。
ZZT 090903
¥2600
ペイロール / トルバドゥールの音楽~マルセイユ、ダマス、イェルサレム
 (1)Coras Que.M Fezes Doler、(2)Per Dan Que D'Amor Mi Veigna
 (3)Atressi Co.L Signes Fai、(4)Del Sieu Tort Farai Esmenda
 (5)En Joi Que.M Demora、(6)Quant Amors Trobet Partit
 (7)Mainta Gens Mi Malrazona、(8)Camjat Ai Mon Cinsirier
 (9)D'Un Bon Vers Vau Pensan Com Lo Fezes
 (10)Tot Mon Engeing E Mon Saber
 (11)Si Be.M Sui Loing Et Entre Gent Estraign
 (12)Ben Dei Chantar Puois Amors M'O Enseigna
 (13)Mout M'Entremis De Chantar Voluntiers
 (14)M'Entencion Ai Tot' En Un Vers Mesa
 (15)D'Un Sonet Vau Pensan、(16)Nuills Hom No S'Auci Tan Gen
 (17)D'Eissa La Razon Qu'ieu Suoill
ラ・カメラ・デッレ・ラクリメ
ブリュノ・ボヌール
録音:2009 年 3 月 30 日、4 月 2 日ノートル=ダム・ド・ボン・スクール病院礼拝堂

オーヴェルニュ地方には、12 世紀に建てられたロマネスク様式の教会建築が多く点在し、当時文化の中心でありました。吟遊詩人ペイロールは 1160 年頃のペイロール城に生まれたオーヴェルニュの貧しい騎士で、1185 年頃から吟遊詩人として活動していたよう。1202 年頃までクレルモンでダルフィ・ダルヴェルに仕えていたと言われています。「Quant Amors Trobet Partit(愛の神は立ち去るのを見て)」がペイロールの代表作。十字軍に参加するか、それともダルフィ・ダルヴェルに仕えるべきか、愛の神と討論する歌です。
ZZT 100403
(2CD)
¥4200
マルク・モネ:
 ・Bosse, cra^ne rase´, nez crochu
 ・Imaginary travel
 ・Epaule cousue, bouche ouverte, coeur fendu
テディ・パパヴラミ(Vn)
ダニエル・グローガー(CT)
ディミトリ・ヴァッシラキス (P)
ジェラルディーヌ・デュトロンシー(P)
クール・シルキュイ、
ピエール=アンドレ・ヴァラート
マルク・モネは 1947 年パリ生まれ。パリ音楽院を中退後、アルゼンチン、ドイツと拠点を移し、現代音楽、前衛作品を数多く発表。作曲をマウリシオ・カーゲルに師事。エレクトロニクスを駆使したユーモア色の強い作風で知られています。




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