ACCORD
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476 4244
¥2400→¥2190
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クレール=マリ・ル・ゲ/リスト:ピアノ作品集〜ヴェルティージュ
1.ソナタ風幻想曲《ダンテを読んで》S.161‐7
2.ピアノ・ソナタ ロ短調S.178
3.バラード 第2番 ロ短調S.171 |
クレール=マリ・ル・ゲ(ピアノ) |
リスト生誕200周年にふさわしい名演
録音:2010年10月 パリ
現代屈指の才色兼備ピアニストとして、機知にあふれたCDを数多くリリースしてきたル・ゲの最新盤は、彼女の十八番の一つとして名高いリスト。情熱と完成度を備えた3つの傑作を引っさげて、リスト生誕200周年にふさわしい名演を聴かせてくれます。 |
DELOS
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DE 3403
¥2300
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ホロストフスキー&ラドヴァノフスキー /
ヴェルディ・オペラ・シーンズ
1.ヴェルディ:
《仮面舞踏会》第3幕〜死にましょう、しかしその前にお願い
2.同:《ドン・カルロ》第4幕〜カルロよ、聞け
3.同:《シモン・ボッカネグラ》第1幕〜出会いの場面
4.同:《トロヴァトーレ》〜対決の場面
5.ドヴォルザーク:《ルサルカ》〜月に寄せる歌
6.モーツァルト:《ドン・ジョヴァンニ》〜窓辺においで
7.ヴェルディ:《トスカ》〜歌に生き、愛に生き |
ディミトリ・ホロストフスキー(バリトン)
ソンドラ・ラドヴァノフスキー(ソプラノ)
ロシア・フィルハーモニア
指揮:コンスタンティン・オルベリアン |
現代最高のヴェルディ歌手の夢の共演!
ホロストフスキーとラドヴァノフスキーという、現代最高のヴェルディ歌手の夢の共演!《トロヴァトーレ》《仮面舞踏会》《シモン・ボッカネグラ》の感動的なデュエットや、それぞれの十八番である《カルロ、聞け》(ホロストフスキー)や《歌に生き、愛に生き》(ラドヴァノフスキー)も収録。名匠オルべりアンが指揮するロシア・フィルハーモニアの誠実な伴奏に乗せて、2人の魅力をたっぷりお楽しみください。
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DE 3407
¥2300
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ドナルド・ジョージ/
マーガレット・ルスヴェン・ラング:
歌曲集Vol.1〜ラヴ・イズ・エヴリウェア
ラヴ・イズ・エヴリーウェアOp.40‐4/オハラ/
ア・ポエット・ゲーゼズ・オン・ザ・ムーンOp.8‐3/
アン・アイリッシュ・ラヴ・ソングOp.22/
デザーテッド/ビトレイドOp.9‐4/モーニング/
ザ・スカイ・シップOp.9‐3/ザ・ジェイド・フルートOp.6‐1/
ゴーストス/ザ・サンドマン/イヴニングOp.39‐5/
ノンシーンズ・ライムズ・ピクチャーズOp.42
〜ゼア・ワズ・アン・オールド・マン・ウィズ・ア・ベアード/
同〜ゼア・ワズ・ア・ヤング・レディ・オブ・ルッカ/
モア・ノンシーンズ・ライムズ・ピクチャーズOp.43
〜ゼア・ワズ・アン・オールド・パーソン・オブ・スカイ/
ノンシーンズ・ライムズ・ピクチャーズOp.42
〜ゼア・ワズ・アン・オールド・マン・ウィズ・ア・ゴング/
モア・ノンシーンズ・ライムズ・ピクチャーズOp.43
〜ゼア・ワズ・ア・ヤング・レディ・オブ・フランス/
同〜ゼア・ワズ・アン・オールド・マン・イン・ア・ツリー/
同〜ゼア・ワズ・アン・オールド・パーソン・オブ・カッセル/
スノー・フレイクスOp.50‐3/
ア・ソング・オブ・ザ・スパニッシュ・ジプシーズOp.50‐2/
サマー・ヌーン/マイ・レディ・ジャックミノ/
ア・ソング・オブ・リラック/チャイムズOp.54-2 |
ドナルド・ジョージ(テノール)
ルーシー・マウロ(ピアノ) |
メジャー・オケに作品を演奏されたアメリカ女性初の作曲家のロマンあふれる歌曲集
マーガレット・ルスヴェン・ラング(1867‐1972)は、メジャー・オーケストラ(ニキシュ指揮のボストン響)に作品を演奏されたアメリカ女性初の作曲家です。ミュンヘンで学び、リスト、ワーグナー、ドヴォルザーク、パデレフスキといった後期ロマン派の系譜に連なる彼女の美しい歌曲の数々を、実力派テノール、ドナルド・ジョージの巧みなパフォーマンスでどうぞ。 |
DE 3409
¥2300
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ブラジリアン・ギターカルテット/
ブラジリアン・ギターカルテット・プレイズ・ヴィラ=ロボス
1.弦楽四重奏曲第5番(1931)
2. 同 第12番(1950)
3.花の組曲(1918)
4.アフリカ的性格の舞踊(1916)
5.6つのシランダス(1926) |
ブラジリアン・ギターカルテット |
ヴィラ=ロボスの名曲の魅力が、最良の形で示された1枚
ギターが国民的楽器であるブラジルにおいて「ドリーム・チーム」と謳われる名門ブラジリアン・ギターカルテットが、同国で最も人気のある作曲家ヴィラ=ロボスに挑んだギター・ファン必聴盤!5つの名曲の魅力が、最良の形で示された1枚です。 |
DE 3412
¥2300
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アンドリュー・フォン・オーエン/リスト:ピアノ作品集
1.リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調S.178
2. 同:2つの演奏会用練習曲S.145
3. 同:オーベルマンの谷S.160‐6
4.ヴェルディ=リスト:リゴレット・パラフレーズS.434
5.ワーグナー=リスト:結婚行進曲の主題による変奏曲
6. 同:イゾルデの愛の死 |
アンドリュー・フォン・オーエン(ピアノ) |
ピアノ界の貴公子が贈る圧倒的な名演
昨年11月に行った来日公演でも好評を博したピアノ界の貴公子アンドリュー・フォン・オーエン。鬼才サロネンに見出され、17歳でロス・フィルと共演して以来、名門オケとの競演、
リサイタルで快進撃を続けるサラブレッドが、来日公演でも好評を博した十八番のリストをお届けします。ロ短調ソナタから、ヴェルディやワーグナーの編曲ものまで、超絶技巧の粋を尽くした難曲を楽々と弾きこなす手腕をたっぷりお楽しみください! |
DRD 2003
¥2300→¥2090
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ベラルーシ交響楽団
ショスタコーヴィチ:フィルム・シリーズVol.3
1.ソフィア・ペローフスカヤOp.132
2.ヴィボルク地区Op.50
3.銃をとる人Op.53
4.偉大なる市民Op.52/55
5.呼応計画Op.33 |
ベラルーシ交響楽団
指揮:ワルター・ムナチャカノフ |
世界初録音を含むショスタコ・ファン必聴の第3弾
ソヴィエト映画音楽のパイオニアとして、1929年から71年の間に30もの作品を残したショスタコーヴィチ。第3弾にあたる当盤には、ロシア帝国のアレクサンドル2世暗殺事件の首謀者として処刑された女性テロリストを描いた映画で、世界初録音となる《ソフィア・ペローフスカヤ》など5曲を収録。緊迫感にあふれた《ソフィア〜》以外は、映画に合わせた穏やかな曲想で描かれており、当時傾倒していた前衛的な作風と一線を画しているのも聴きどころです。 |
DRD 2004
¥2300→¥2090
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ミンスク交響楽団
ショスタコーヴィチ:フィルム・シリーズVol.4
1.お嬢さんとならず者(1962)
2.バレエ組曲第2番(1951) |
ミンスク交響楽団
指揮:ワルター・ムナチャカノフ |
生き生きとしたメロディにあふれたショスタコーヴィチのバレエ音楽
ソヴィエト映画音楽のパイオニアとして、1929年から71年の間に30もの作品を残したショスタコーヴィチ。第4弾にあたる当盤には、2つのバレエ音楽を収録。ショスタコーヴィチの多くの作品(黄金時代、ボルト、楽しい小川など)を編集・出版したレヴォン・アトヴミャーンがショスタコーヴィチの音楽を再編集し、1962年にマールイ劇場でボヤルスキーの振付で初演された《お嬢さんとならず者》は、特徴的なリズムと生き生きとしたメロディが多くちりばめられた楽しい作品。そしてもう1曲、《バレエ組曲》はショスタコーヴィチの典型的な作風を集約したこの分野の最高傑作の一つに数えられています。 |
DRD 2007
¥2300
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アラックス・ダヴティアン/ロシアン・ロマンセス
グリンカ:アラ・チェトラ/
同:私は素晴らしい瞬間を覚えている/
同:サンクト・ペテルブルグへの別れ/
同:ハウ・スウィート・イット・イズ・トゥ・ビー・ウィズ・ユー/
同:教えて、なぜ?/
同:ビター、ビター・イット・イズ・フォー・ミー/
ダルゴムイシスキー:シェラ・ネヴァダの山々は霧に包まれ/
同:庭/同:16歳/同:空と雲/同:若者と乙女/
チャイコフスキー:6つのロマンス Op.38 (抜粋)/
同〜第2番/同:ただ一言でよかったのに/
同:6つのロマンス Op.73〜再び前のようにただ一人/
ラフマニノフ:6つの歌 Op.4〜第4番/
同:12の歌Op.21〜第5番/同〜第6番/
同:6つの歌Op. 38〜第4番/同〜第3番/
同:12の歌Op.14〜第11番 |
アラックス・ダヴティアン(ソプラノ)
ウラジーミル・ユリギン=クレフケ(ピアノ) |
アルメニアを代表するソプラノ歌手が残した珠玉の名盤
録音:1994年
アルメニアを代表するソプラノ歌手で、2010年に61歳の若さでこの世を去ったアラックス・ダヴティアン。1994年に録音された当盤は、モスクワ室内管弦楽団の公演などで度々共演していた指揮者コンスタンティン・オルベリアンの企画によって実現した録音で、往年の彼女のクリスタルのように透明な美声をたっぷりご堪能いただけます。 |
DE 3381
¥2300
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チェリー・ローズ
チェリー・ローズ・アット・ザ・キメル・センター
J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調BWV.548《楔》/
リスト:交響詩《オルフェウス》S.98/
メーダー:アフタヌーン・オブ・ア・トウド/
モーツァルト:アダージョとフーガ ハ短調K.546/
リドン:ミサ曲のための4つの小品/
ギユー:子供の情景Op.28/スティル:夢 |
チェリー・ローズ(オルガン) |
アメリカを代表するオルガニストが引き出す真新しいオルガンの魅力
17歳でフィラデルフィアo.と共演してデビュー、その後アメリカ人として初めてミュンヘン国際オルガン・コンクールに優勝し、今やアメリカを代表するオルガニストとなったチェリー・ローズ。彼女がフィラデルフィアのキメル・センターの真新しいオルガン(フレッド・
クーパー・メモリアル・オルガン)を使って行ったリサイタルの記録をお届けします。ローズらしい美しい構成のプログラムは、このオルガンの多彩な音色の魅力を十二分に引き出すことに成功しています。 |
DE 3384
¥2300→¥2090
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ハイク・カザジャン/オペラ・ファンタジー
ジンバリスト:
リムスキー=コルサコフの《金鶏》の主題による演奏会用幻想曲
サラサーテ:モーツァルトの《魔笛》による演奏会用幻想曲Op.54
ワックスマン:ビゼーの《カルメン》の主題による幻想曲
ヴィエニャフスキ:
グノーの《ファウスト》による華麗なる幻想曲Op.20
エルンスト:ロッシーニの《オテロ》による華麗な幻想曲Op.11
フロロフ:
ガーシュウィンの《ポギーとベス》の主題による演奏会用幻想曲Op.19 |
ハイク・カザジャン(ヴァイオリン)
アンドレ・シプコー(ピアノ) |
ロシア期待の若手ヴァイオリニストの注目盤
チャイコフスキー、ヴィエニャフスキ、ロン=ティボーなど数々の国際コンクールで入賞歴を誇るロシア期待の若手ヴァイオリニスト、ハイク・カザジャン。ロシアの伝統的な超絶技巧を受け継ぐ彼は、名ピアニストのアンドレ・プシコーとともに、演奏会のアンコールの定番でもある華麗なオペラ・ファンタジーを極上のアンサンブルでお届けします。 |
DE 3405
¥2300
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アイ・デュオ
ラフマニノフ&ラヴェル&ドビュッシー作品集
1.ラフマニノフ:ピアノ連弾のための 6つの小品Op.11
2.ラヴェル:スペイン狂詩曲
3.ドビュッシー:小組曲
4.ラヴェル:マ・メール・ロワ |
アイ・デュオ
(アンドレ・ググニン、
ヴァディム・ホロデンコ) |
注目の若手ピアノ・デュオの実力が遺憾なく発揮された1枚
今年の仙台国際コンクールを制したヴァディム・ペトレンコと、アンドレ・ググニンという2人の才能ある若手ピアニストが2007年に結成したアイ・デュオ。サンマリノ国際ピアノコンクール(2008年)において第2位を獲得し、その後イタリア全土でコンサートツアーを行ったり、ロシア各地でも常に演奏活動を行ったりと、精力的に活動している彼らの現在を記録した1枚です。 |
DE 3408
¥2300
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ジョシュア・スミス
J.S. バッハ:フルート・ソナタ集
フルート・ソナタ ホ短調BWV.1034
同 ハ長調BWV.1003
音楽の捧げものBWV.1079〜王の主題によるソナタ
フルート・ソナタ ホ長調BWV.1005 |
ジョシュア・スミス(フルート)
アリソン・ゲスト・エドバーグ
(バロック・ヴァイオリン)
アン・マリー・モーガン(バロック・チェロ)
ジョリー・ヴィニクール(チェンバロ) |
技巧と詩情の両面で研ぎ澄まされた名演
1990年からクリーヴランド管弦楽団の首席フルート奏者を務める当代きっての名手ジョシュア・スミスが、満を持して贈るJ.S.バッハのフルート・ソナタ集。チェンバロのジョリー・ヴィニクールらの好サポートも手伝って、技巧と詩情の両面で研ぎ澄まされた名演を聴かせてくれます。 |
ECM
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476 3826
¥2400
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ロンクイッヒ/シューマン&ホリガー:ピアノ作品集
1.シューマン:クライスレリアーナOp.16
2.ハインツ・ホリガー:パルティータ |
アレクサンダー・ロンクイッヒ(ピアノ) |
名手ロンクイッヒが深く愛する2つのドイツ・ピアノ音楽
録音:2008年11月20〜22日 ルガーノ
ソロと室内楽の両面で活躍する名手アレクサンダー・ロンクイッヒ。2005年発表のECMデビュー盤となった近現代フランス作品集に続く当盤では、彼がもっとも深い愛着を寄せるドイツ音楽に満を持して回帰。シューマンの最高傑作の一つとして名高い《クライスレリアーナ》と、ハインツ・ホリガーがアンドラーシュに捧げた作品で、シューマンへの敬愛と祈りを唄った《パルティータ》を並べた彼らしい知的なプログラミングで、持ち前の美しく制御された名技の数々を聴かせてくれます。 |
MD+G
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609 16742
(3CD)
特別価格¥4800
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アルモニア・アテーナ/
ヘンデル:歌劇《アレッサンドロ・セヴェーロ》他
CD1〜2
ヘンデル:歌劇《アレッサンドロ・セヴェーロ》
CD3
ニッコロ・マンツァーノ:ドン・クレプスコロ |
メアリー=エレン・ネジ(メゾ・ソプラノ):
マリタ・ソルベルク(ソプラノ)
クリスティナ・ハマルストレム(メゾ・ソプラノ)
イリーニ・カラヤンニ(メゾ・ソプラノ)
ジェンマ・ベルタニョッリ(ソプラノ)
ペトロ・マゴウラス(バス)
アルモニア・アテーナ
指揮:ジョルジュ・ペトルー |
バロック界気鋭の演奏家たちによるヘンデルのレア・オペラ
録音:2010年7月20〜26日 アテネ
バロック・オペラで活躍する気鋭の指揮者ジョルジュ・ペトルーと、ピリオド楽器オケのアルモニア・アテーナによるヘンデル・オペラ 《アレッサンドロ・セヴェーロ》。《ジュスティーノ》、《ベレニーチェ》、《アルミーニョ》などの音楽を利用したパスティッチョで、序曲とレチタティーヴォは新たに作曲。台本は、アポストロ・ゼーノの台本を流用したもので、ローマ皇帝アレクサンデル・セウェルスが描かれています。 |
903 16326
(SACD)
¥3100
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ジャンルカ・ルイジ/
ショパン:ピアノ協奏曲集(ピアノ&弦楽五重奏編曲版)
1.ピアノ協奏曲第1番ホ短調
2. 同 第2番へ短調 |
ジャンルカ・ルイジ(ピアノ)
アンサンブル・コンチェルタント・ フランクフルト |
ピアノ六重奏によって描く、新しいショパンの魅力
録音:2010年3月17〜19日 マリエンミュンスター修道院
作品に新たしい息吹を吹き込み続けるジャンルカ・ルイジと、アンサンブル・コンチェルタント・フランクフルトによるショパンのピアノ協奏曲のピアノ&弦楽五重奏編曲版。弦の精密でしなやかな伴奏に乗せた軽妙なピアノは、今回も作品の新しい魅力を引き出すことに成功しています。 |
303 16652
¥2300→¥2090
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トリオ・パルナッスス/
ゲーゼ:三重奏曲&ノヴェレッテ他
1.三重奏曲ヘ長調Op.42
2.ピアノ三重奏曲変ロ長調〜第1楽章
3.ノヴェレッテOp.29
4.ピアノ五重奏のためのスケルツォ嬰ハ短調 |
トリオ・パルナッスス |
北欧諸国の音楽界の近代化に貢献したデンマークの巨匠の室内楽作品集
録音:2009年11月13〜15日 マリエンミュンスター修道院
すでに20年以上のキャリアを誇るトリオ・パルナッスス。ブラームスの名演の他、メンデルスゾーン、ラインベルガー、モーツァルト、レーガー、フンメル、ラロ、バルギールなど、様々なレパートリーで優れた演奏を聴かせる彼らは、室内楽ファンにはおなじみの存在です。北欧諸国の音楽界の近代化に貢献したデンマークの作曲家ニルス・ゲーゼを取りあげた当盤でも、相変わらず瑞々しく精密なアンサンブルを聴かせてくれます。 |
601 16682
¥2300→¥2090
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ドルトムント・フィルハーモニック管弦楽団/
チャイコフスキー:交響曲第5番他
1.幻想序曲《ハムレット》Op.67
2.交響曲第5番ホ短調Op.64 |
ドルトムント・フィルハーモニック管弦楽団
指揮:ジャック・ファン・スティーン |
名匠スティーン&ドルトムント・フィルの白熱のライブをCD化!
録音:2009年6月22〜24日 ドルトムント
ドヴォルザークの交響曲第6番で、しなやかで柔軟な名演を聴かせてくれた名匠スティーン&ドルトムント・フィルが、2009年6月にドルトムントで行った
白熱のライヴの記録。チャイコフスキーの名曲としてあまりにも有名な2曲をならべ、非凡な解釈と手腕を随所で聴かせてくれます。 |
909 16646
(SACD)
¥3100
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ティモシー・リチャーズ/
イタリアン・アルバム(ヴェルディ&プッチーニのアリア&序曲集)
1.ヴェルディ:《椿姫》〜あの人から遠く離れて…燃える心を
2.同 前奏曲
3.同:《リゴレット》〜さわられてしまった…頬の涙
4.同:《仮面舞踏会》
〜彼女は屋敷について…君を失わざるをえなくとも
5.同:《マクベス》〜おお我が子たちよ、お前たちを守る父の手は
6.同 前奏曲
7.プッチーニ:《外套》〜お前の言う通りだ
8.同:《ボエーム》〜冷たい手を
9.同:《トゥーランドット》〜誰も寝てはならぬ
10.同:《運命の力》序曲
11.同:《トスカ》〜妙なる調和
12.同:《トスカ》〜星は光りぬ |
ティモシー・リチャーズ(テノール)
ミンスク管弦楽団
指揮:ヴィルヘルム・ケイテル |
ヨーロッパを股にかけて活躍する実力派テノール歌手の十八番
録音:2010年8月23〜24日 メルツィッヒ
ヨーロッパを股にかけて活躍する実力派テノール歌手ティモシー・リチャーズが歌うヴェルディ&プッチーニ・アリア集。その温かく柔らかい歌声は、実に幅広いレパートリーを誇ることでもおなじみですが、当盤には彼の十八番ヴェルディとプッチーニの名アリアを9曲収録。伴奏のケイテル&ミンスク管の単独演奏による3つの前奏曲&序曲も聴きごたえたっぷりの名演です。 |
901 16436
(SACD)
¥3200→¥2490
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ラインベルガー:オルガンと管弦楽のための協奏曲集
1.協奏曲第2番ト短調Op.177
2.チェロとオルガンのための3つの小品
3.協奏曲第1番ヘ長調Op.137 |
シュテファン・ヨハネス・ブライヒャー(オルガン)
ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーア
指揮:ダグラス・ボイド
キャシリア・クメル(チェロ:2) |
再評価が進むラインベルガーの注目の協奏曲集
録音:2010年2月 ヴィンタートゥーア
ヨーゼフ・ガブリエル・ラインベルガー(1839-1901)はリヒテンシュタインのファドゥーツに生まれ、ドイツのミュンヘンで没した作曲家&オルガン奏者。代表作のオルガン・ソナタ20曲をはじめ、オルガン作品に傑作が多いが、現在では再評価が進み、様々なCDリリースも好調になっています。古今のオルガン作品を精力的に録音し続けているブライヒャーの演奏で、彼の魅力あふれる2つのオルガン協奏曲をどうぞ!また、チェロとの美しい対話による3つの小品も聴きどころです。 |
903 16276
(SACD)
¥3200
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ゴドリーヴ・シュラマ/ソレール:ハープ・ソナタ選集
第48番/第18番/第19番/第84番/第117番/第6番/
第100番/第15番/第73番/第74番/第1番/第104番 |
ゴドリーヴ・シュラマ(ハープ) |
D.スカルラッティに匹敵する傑作ソナタを繊細で多彩な変化に富んだハープ演奏で。
録音:2010年4月 マリエンミュンスター修道院
アントニオ・ソレール(1729‐83)はスペインの作曲家&聖職者。最も有名な作品は、約150曲もある鍵盤楽器のためのソナタで、ドメニコ・スカルラッティの作品に匹敵するとまで言われている。名手シュラマのハープ演奏による、繊細で多彩な変化に富んだ名演をどうぞ! |
307 16712
¥2300
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ライプツィヒ弦楽四重奏団/
アルフテル:弦楽四重奏曲作品集
1.弦楽四重奏曲第1番(1956)
2. 同 第2番(1970)
3. 同 第7番(2007) |
ライプツィヒ弦楽四重奏団 |
スペイン8人組の一人が残した創意あふれる弦楽四重奏曲集
録音:2010年3月 マリエンミュンスター修道院
ロドルフォ・アルフテル(1900‐87年10月14日)は、20世紀スペインを代表する作曲家。作曲は独学で、アルフテル兄弟を中心としたグループはフランス6人組をもじってスペイン8人組と呼ばれました。ドビュッシー、シェーンベルク、ラヴェル、バルトークなど、当時の前衛音楽の影響を受けた彼の創意あふれる3つの弦楽四重奏曲を、名門ライプツィヒSQの充実した名演で! |
618 16262
¥2300
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シュテファン・イルマー/フォーレ:夜想曲全集
第5番変ロ長調Op.37/第13番ロ短調Op.119/
第1番変ホ短調Op.33-1/第6番変ニ長調Op.63/
第9番ロ短調 Op.97/第4番変ホ長調 Op.36/
第11番嬰ヘ短調Op.104-1/第2番ロ長調Op.33-2/
第12番ホ短調Op.107/第3番変イ長調Op.33-3
/
第10番ホ短調Op.99 /第7番嬰ハ短調Op.74/
第8番変ニ長調Op.84-8 |
シュテファン・イルマー(ピアノ) |
フォーレの全てが詰まった夜想曲を類い稀な名演で
録音:2010年2月 マリエンミュンスター修道院
フォーレが創作活動のすべてに渡って書き続けた珠玉の夜想曲全13曲を、一貫性と各曲の明確な弾き分けを備えた、名手イルマーの類い稀な演奏でお届けします。 |
308 3012
¥2300
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ガナッシ・コンソート・ケルン/17世紀イタリア・リコーダー作品集
フォンターナ:ソナタ第15番a/サラヴェルデ:カンツォン/
フレスコバルディ:カンツォーナ第11番/同 第12番/同 第3番/
ヴィルジニアーノ:リチェルカータ/ストラーチェ:モニカ/
パレストリーナ:野山は花の賑わい/
トゥリーニ:ソナタ第1番/同 第2番/
サラヴェルデ:スーザンがある日/
メールラ:スザンヌがある日/同:ラ・カッタリーナ |
ガナッシ・コンソート・ケルン |
MDGがデジタル録音を開始した頃の歴史的名盤が待望の再プレス!
録音:1988年
ガナッシ・リコーダーは、16世紀初頭の聖マルコ大聖堂のリコーダー奏者シルヴェストロ・ガナッシが出版したリコーダーの聖書「ラ・フォンデガーラ」に記述されている楽器で、当時の通常のリコーダーでは不可能な2オクターブ以上の高音域まで演奏可能な楽器として知られています。この楽器の登場によって、17世紀のイタリアで花開いたリコーダー音楽の傑作を集めたのが当盤です。当レーベルがデジタル録音を開始した頃の歴史的名盤が、ここに待望の再プレスとなります! |
MUSICA OMNIA
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MO 308
¥1600
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ペネロペ・クラウフォード/ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集
1.ピアノ・ソナタ第30番ホ長調Op.109
2. 同 変ロ長調Op.110
3. 同 ハ短調Op.111 |
ペネロペ・クラウフォード(フォルテピアノ) |
ベートーヴェンが所有していたフォルテピアノに近い名器による名演
録音:2010年4月5〜8日
ソロと室内楽の両面で活躍するアメリカの代表的フォルテピアノ奏者ペネロペ・クロフォードの最新盤は、ベートーヴェンの最後の3つのピアノ・ソナタ。ウィーンのコンラート・グラーフが製作した名器で、ベートーヴェン自身が所有していた楽器に近いと言われるフォルテピアノを使用しています。モダンピアノでは決して味わえない素晴らしい演奏効果の数々を、読みごたえたっぷりのブックレットとともにどうぞ。 |
MO 303
¥1600
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アンドレア・フォラン/
メンデルスゾーン&ツェルター歌曲集〜乙女の嘆き
メンデルスゾーン:さすらいの歌Op.57‐6/
同:歌の翼にOp.34‐2/同:春の歌Op.8‐6/
同:旅の歌Op.34‐6/同:お気に入りの場所Op.99‐3/
同:乙女の嘆き/同:狩の歌Op.19‐3/
同: おお青春よOp.57‐4/同:無言歌Op.19‐4/
同:花束Op.47‐5/同:ゆりかごのそばでOp.47‐6/
同:春の歌Op.47‐3/同:ロマンスOp.8‐10/
同:夜の歌Op.71‐6/同:魔女の歌Op.8‐15/
ツェルター:たゆみなき愛/同:孤独/同:ソネット/
同:ディー・ブラウト・アム・ゲスターデ/
同:遠い国からの歌/
同:アン・アイネ・ムッター、
デア・トーヒャー・アイス・カインド・スターブ/
同:乙女の嘆き/同:月に寄す/同:恋に落ちて/
同:マルガレーテ/同:旅人の夜の歌/同:お似合い同志 |
アンドレア・フォラン(ソプラノ)
トム・ベギン(フォルテピアノ) |
メンデルスゾーンとその師ツェルターの歌曲をカップリングした初のCD
録音:1998年7月
メンデルスゾーンとその師ツェルターの歌曲をカップリングした初のCD。アンドレア・フォランと、トム・ベギンが1998年に残した名録音が待望の再プレスになりました! |
MO 311
¥1600
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ペネロペ・クラウフォード/モーツァルト:ピアノ・ソナタ集&幻想曲
1.ピアノ・ソナタ 第6番ニ長調K.284
2.ロンド イ短調K.511
3.幻想曲ハ短調K.475
4.ピアノ・ソナタ第14番ハ短調K.457 |
ペネロペ・クラウフォード(フォルテピアノ) |
好評のモーツァルト作品集を高音質のリマスター盤で再リリース!
録音:1991年4月
ソロと室内楽の両面で活躍するアメリカの代表的フォルテピアノ奏者ペネロペ・クロフォードが、1992年に発表して好評を博したモーツァルト作品集を、高音質のリマスターを施して、待望の再リリース!モーツァルトが所有していた楽器のレプリカを使用しているのも大きな聴きどころです。 |
MO 406
¥1600
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ヴァレリー・ベッカー/
ラルフ・ユスフ・ガウリック:少年十字軍Op.13
(少年合唱と室内アンサンブルのためのカンタータ) |
ドルトムント・コールアカデミー少年合唱団
ユース・プロ・ムジカ
ニューイングランド児童合唱団
アンサンブル・グロッケンシュピール
指揮:ヴァレリー・ベッカー |
2005年作曲の壮大なカンタータの待望の世界初録音
録音:2010年4月12〜13日
第2次大戦中はナチスの手を逃れて各国で亡命生活を送り、戦後は東ドイツに戻りベルリナーアンサンブルを設立したドイツの詩人ゲルト・ブレヒトの詩をテキストに、1969年生まれの気鋭の作曲家ラルフ・ユスフ・ガウリックが2005年に作曲した少年合唱と室内アンサンブルのためのカンタータ《少年十字軍》の世界初録音です。物語の舞台は至ってシンプルで、1939年にポーランドで戦災にあった55人の孤児たちが、平和の地を求めてさすらう様子が、ありありと克明に描かれています。 |
TESTAMENT
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既に日本語版で発売された下記タイトルのUK版が扱えるようになりましたので
合わせてご案内いたします。 以下全て 「UK版」です。
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SBT 1430
¥2100
※日本語版発売済
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カラヤン&BPO 1985年ライヴ/
英雄の生涯&ベートーヴェン第4番
ベートーヴェン:交響曲 第4番 変ロ長調
作品60
R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」
作品40 |
レオン・シュピーラー(Vn)[英雄の生涯]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン |
開催が危ぶまれ、プラチナ・チケットとなった85年ロンドン・コンサート!
録音:1985年4月27日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ録音
カラヤン生誕100年を祝った2008年に日本版でリリースとなった1枚。1985年のロンドンでのコンサート・ライヴ。ベルリン・フィルとの確執とカラヤン自身の健康問題に一応の決着がついた時分ですが、決着がついたといっても、なにかひとつの要件でも満たされなければ、即公演中止といった可能性を孕んでいました。当然、この公演のチケットは天文学的金額で取引されるまでになり、チケットを手にすること自体が奇跡的なコンサートとなったのです。その超プラチナ・チケットを握り締めホールに詰め掛けた聴衆ですが、カラヤンが舞台に登場する途中で一瞬よろめくという場面では、割れんばかりだった大喝采が凍りついたとのエピソードまで残っています。 |
SBT 1431
¥2100
※日本語版発売済
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カラヤン&BPO 1988年ライヴ/
ブラームス:交響曲第1番&浄夜
シェーンベルク:浄夜 作品4-1917年弦楽オーケストラ編曲版
ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68 |
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン |
ハプニングによる困窮と苛立ち・・・。 それらの緊張感を音楽の力として見事に昇華した、カラヤン最後のロンドン公演!
録音:1988年10月5日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホールでのライヴ録音
最後の来日公演よりさらに5ヶ月後、カラヤンの死が9ヶ月後に迫った頃のコンサートです。前回と同じかそれ以上に、聴衆に「これが最後かも知れない」との雰囲気が蔓延したのは、誰も口にせずとも明確です。そんな中、このコンサートは大きなハプニングとともに始まることになります。ウィーン、パリそしてロンドンという楽旅上にあったカラヤンとベルリン・フィルですが、パリからロンドンへの楽器の搬送がフランス国内でのストライキの影響で遅れに遅れてしまったのです。ドーヴァーからイギリス警察が護衛し搬送するという国家的な特別措置をもってしても、ホール・リハーサルに割く時間は確保されませんでした。事情を知らされていなかった聴衆の心中が、いかに穏やかならなかったかを想像するのは難しくありません。それは、苛立ち、といった感情より、最悪の事態(=公演の中止)をも想定したそこはかとない不安感だったに違いありません。同様に、楽器の到着を待ちわび続け、リハーサルが出来なかった不安もあった楽団員たちもまた、今までに無い緊迫感の中にありました。こうした不安と緊張が渦巻き、リハーサルなしという万全とは言い難い状況下で演奏されたブラームスの1番が、なんと神がかりなことか!負のエネルギーをすべて演奏表現のエネルギーへと昇華してしまう過程を聴くにつれ、帝王とまで称されたカラヤンの超人間的な力にただただ圧倒されるばかりです。 |
SBT 1452
¥2100
※日本語版発売済
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カラヤン&BPO 1972年ロンドン・ライヴ/
田園&英雄の生涯
1)ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調
op.68 《田園》
2)R.シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》
op.40 |
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ミシェル・シュヴァルベ(ソロ・ヴァイオリン)(2) |
シュヴァルベの朗々たるソロが描き出す英雄の姿!〈世界初発売〉
録音:1972年5月16日 ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ) |
SBT 1453
¥2100
※日本語版発売済
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カラヤン&BPO 1972年ロンドン・ライヴ/春の祭典、他
1)モーツァルト:ディヴェルティメント第15番
変ロ長調 K.287
2)ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》 |
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン |
カラヤン 1972年ロンドン・ライヴ 第一夜!
録音:1972年5月15日 ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)
カラヤンの没後20年となった2009年に日本語版でリリースされた2タイトルは、1972年のロンドン・ライヴ(BBC録音)。
カラヤン&ベルリン・フィルによる1972年の演奏旅行ではヴィヴァルディの《四季》からベルクの《管弦楽のための3つの小品》に至るまで多岐にわたるプログラムが組まれていました。当時5つのオーケストラが本拠を置き、世界中の音楽家たちが客演に訪れていたロンドンの公演では、他団体との重複を避けるプログラムの選定も困難を極めたということです。第一夜はモーツァルトとストラヴィンスキー、そして第二夜はカラヤンお気に入りの組合せである《英雄の生涯》とベートーヴェンの交響曲第4番が選ばれました。が、この4番は変更を余儀なくされ、第6番の《田園》が代わりに演奏されたのでした。シュヴァルベが朗々たるソロを奏でる《英雄の生涯》からは、60代半ばを迎えたカラヤン自身の人生感も聴こえてくるようです。絶頂期を迎えていたカラヤン&ベルリン・フィルによる至福のコンサート・ライヴ!です。 |
SBT 1444
¥2100
※日本語版発売済
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イダ・ヘンデル&サイモン・ラトル/
シベリウス&エルガー:ヴァイオリン協奏曲 |
イダ・ヘンデル(ヴァイオリン)
バーミンガム市交響楽団
指揮:サイモン・ラトル |
円熟を深める伝説のヴァイオリニストによる衝撃のシベリウス!
録音:1993年9月7日 ロンドン ロイヤル・アルバート・ホール(1)/1984年2月22日 ロンドン ロイヤル・フェスティヴァルホール(2)
幾多の年齢を経て益々円熟した音楽性で聴衆を魅了する伝説のヴァイオリニスト、イダ・ヘンデルが1993年と1984年にラトルとのとの共演で行ったコンサートのライヴ録音2作。作曲家自身からお墨付きを得ていたシベリウスの協奏曲、そしてイギリスと長く深い関係をもつイダ・ヘンデルならではのエルガーというカップリングで、イダ・ヘンデルの輝かしく刺激的な演奏が展開されています。バックのオーケストラの演奏も見事です。 |
SBT2 1436
(2CD)
¥3200
※日本語版発売済
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ジュリーニ&BPO/
ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 |
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ |
壮大で艶やか、細部まで喜びに満たされたブルックナー8番!
録音:1984年2月11日 ベルリン、フィルハーモニー・ホール(ライヴ)ADD ステレオ録音
イタリアの大指揮者、カルロ・マリア・ジュリーニとベルリン・フィルによる貴重な録音がいよいよUK版で登場。音楽の本質にのみ真摯に仕える孤高の巨匠のタクトの元、ベルリン・フィルが周到に作られた全体像を構築しつつも流麗な音楽の流れを微塵も失うことなく見事な演奏で応えています。ジュリーニが指揮をしながら歌う声も収められているところは微笑ましく、コンサート会場に居合わせたかのような臨場感を満喫できるライヴ盤の登場です。
****************
紡ぎ出される交響曲第8番の演奏は、第1楽章のオーボエとクラリネットによる哀しげな呼びかけから最終楽章の金管の光り輝く咆哮まで、壮大で艶やか、細部まで喜びに満たされた」。クラウス・ガイテル(同2月14日付「Berliner
Morgenpost」) |
SBT 1437
¥2100
※日本語版発売済
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ジュリーニ&BPO/
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 |
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ |
古き威力と新しき洞察が拮抗!流麗なる旋律美を究極まで歌い上げた至福のブルックナー。
録音:1985年3月5日 ベルリン フィルハーモニー・ホール(ライヴ) ADDス テレオ録音
こんなにも歌うベルリン・フィルの録音がかつてあっただろうかと思えるほどの歌い込みよう。ベルリン・フィルとジュリーニの厚い信頼関係が作りあげた一体感あふれる至福のブルックナー演奏がライヴの臨場感も伝えつつ、高音質で蘇りました。
**********************
ブルックナー:交響曲の中核は長大なアダージョ楽章である。「その真に「ロマンティック」な演奏は再現部の始まりなど大きな節目以外は旋律の流れを絶え間なくつなで演奏された。ただし例外もある。スケルツォ楽章のトリオでは周到にテンポが変更され、さらにフィナーレではそれまでの楽章の連続性とは劇的な対照をなす表現がされた」(アルブレヒト・デュムリング、3月7日付「Der
Tagesspiegel」紙) |
SBT2 1439
(2CD)
¥3200
※日本語版発売済
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ジュリーニ&チョン・キョンファ/チャイコフスキー協奏曲
ムソルグスキー:歌劇《ホヴァンシチナ》前奏曲(モクスワ河の夜明け)
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
作品3
ドヴォルザーク:交響曲第7番 ニ短調 作品70 |
キョン・ファ・チョン(Vn)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ |
ジュリーニ&ベルリン・フィルによるスラヴ系作品の一夜をライヴ収録!チョン・キョン・ファのベルリン・フィル・デビュー・コンサート。
録音:1973年5月10日&11日 ベルリン、フィルハーモニー・ホール(ライヴ) ADD ステレオ録音
ジュリーニ&ベルリン・フィル・ライヴ第4弾は、スラブの作品を集めたコンサート。ソリストとして起用されたのは20代半ばのチョン・キョン・ファ。彼女にとってベルリン・フィル・デビューとなった記念すべき夜の録音の初CD化。ゆるぎない設計図に従って建築された壮麗な中世建築をみるかのような虚飾の無い演奏、そしてそこに息づく静穏な美感が心に残る録音です。 |
BR KLASSIK
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BR KLASSIK 60 周年記念BOX ばら売り (日本語帯なし) |
900702
(2CD)
\2300 |
フルトヴェングラー(1886-1954):交響曲第 2
番ホ短調 |
バイエルン放送交響楽団/
オイゲン・ヨッフム(指揮) |
全曲で 80 分を越える「名指揮者」フルトヴェングラーが書いた大作、交響曲第2
番です。彼の作品はどれも長大で、後期ロマン派(とりわけブルックナー)の影響を強く受けていますが、1945
年に書かれたこの曲はとりわけ彼自身も気に入っていたようで、自作自演も存在することで知られています。紆余曲折を繰り返しつつ歩んで行く、決して平易とは言えない作品ですが、曲の最後の希望に満ちた部分で、全ての魂が解放されるような希望を見せてくれます。このヨッフムの演奏は、1954
年11 月30 日に逝去したフルトヴェングラーへの追悼でもあり、リスペクトとも言えるでしょう。また彼の作品に新たな解釈の光があたった記念すべきものでもあります。じっくりとお楽しみください。1954
年12 月9.10 日ミュンヘンヘラクレス・ザール |
900901
(4CD)
\2300→\2090 |
世界、そして夢 イエルク・ハンドシュタインによる「音で聴くマーラーの伝記」
(マーラー(1860-1911):
交響曲第 1 番ニ長調 全曲を含む)
《CD1》
1-4.交響曲第 1 番ニ長調/
5.第1 章:美しいトランペットが鳴り響くところ〜イグラウの少年時代/
《CD2》
1.第2 章:ウィーンでの修業時代〜大学にて/
2.第3 章:さすらう若者〜疾走する指揮者/
3.第4 章:ルーティンワーク〜ブラペスト、ハンブルク時代/
《CD3》
1.第5 章:避暑〜休暇の作曲家、マーラー/
2.第6章:南部の神〜ウィーンでの歌劇場監督/
3.第7 章:比類なき存在〜アルマが私の前に/
《CD4》
1.第8 章:神なき安住の地〜歌劇場と罵詈雑言/
2.第9 章:ハンマーの3つの打撃〜運命的な1907
年、そして結果/
3.第10 章:別れ〜最後の年 |
《CD1.1-4》
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮) |
《ドラマ部分》
ウド・ヴァハトファイトウル(ナレーター)/
ルネ・デュモン(マーラー)/
ローラ・マイア(アルマ)/
クリスタ・ポッシュ,
ゲルト・ハイデンライヒ,
ハンス・ユルゲン・シュトッケールル(その他)/
イェルク・ハンドシュタイン・・・作/
ベルンハルト・ノイホフ・・・編集,演出/
ファビアン・ツヴェック・・・音声,技術 |
2010 年から2011 年、2 年に渡ってアニヴァーサリー・イヤーを迎えるグスタフ・マーラーを記念する4
枚組です。CD1 に収録されているのは、2007
年3 月収録のヤンソンスによる「第1
番」全曲です。ヤンソンスのマーラーにかける思いがじっくり伝わる熱い演奏、これだけで大満足間違いなしです。特筆すべきは、CD1
の最終トラックから始まる、音楽ドラマ「世界、そして夢」でしょう。正直、実物を見るまでは、「これは日本で販売するのは困難だろう」と思っておりました。しかし、実際に聴いてみると、これが限りなく素晴らしいのです。物語は10
章に分かれ、マーラーの生い立ち、苦悩、愛を丹念に拾い上げて行くのです。もちろん音楽もふんだんに添えられています。(音源はBR
の物を中心とした、有名メーカーの音を使用。クーベリック、ブーレーズ、キルヒシュラーガーなどの名演がドラマに華を添えます)ドイツ語がわからなくても、かなり楽しめますよ。第1
番のみの発売は、今のところ予定なしですが、今回お求めやすい価格を設定しました。燃え盛る愛のドラマに身を焦がしてみませんか???録音
2007年3 月1-2 日ミュンヘン ヘルクレスザール |
900111
(SACD Hybrid)
\2300→\2090 |
ブラームス(1833-1897):交響曲第 2 番&第3
番
1-4.交響曲第 2 番ニ長調 Op.73/
5-8.交響曲第 3 番ヘ長調 Op.90 |
バイエルン放送交響楽団/
マリス・ヤンソンス(指揮) |
1877 年に作曲されたブラームスの第2 番の交響曲は、劇的な面が際立つ第1
番と比べると、伸びやかで快活な楽想を持っています。とはいえ、やはりそこはブラームス。流麗さの中にも、彼らしい緊密な構成が見てとれる一筋縄ではいかない作品となっています。1883
年に書かれた第3 交響曲は緊張感に満ちた開始や、コンパクトな構成が特徴。標題なども付されてなく、とにかく音楽性で勝負する交響曲です。このヤンソンスの演奏は、曲の中に潜むロマン的な抒情、そして哀愁、闘争心など様々な思いをかき立てられる、創造性豊かな仕上がりとなっています。思いの他、ゆったりとしたテンポで始まる第2
番。激流の如く流れおちる第3 番。しかし、いつものことながら各所に浮かび上がる小さな楽想たちを交通整理するヤンソンスの手腕には驚く他ありません。各々の曲の録音時期もホールも異なっており、それぞれの違いを聴き分ける楽しみも有しています。毎年、多くのブラームスの録音がリリースされますが、これほど自己主張の強い盤は久し振りです。録音
2006 年3 月16-17 日ミュンヘン・ヘルクレスザール・・・第
2 番/2010 年1月16 日ウィーンムジークフェライン大ザール・・・第
3 番ライブ録音 |
CPO
|
777610-2
\2600 |
ゲベル(1709-1753):クリスマス・カンタータ集第
1 集
1.おお世界よ。私に従いたまえ/
2.神よ褒め称えよ!わがイエス、我をきよめたまえ |
ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ)/
ブリッタ・シュヴァルツ(コントラルト)/
アンドレアス・ポスト(テノール)/
マティアス・フィーヴェク(バリトン)/
レ・ザミ・ド・フィリッペ/
ルドガー・レミー(指揮) |
ゲオルク・ゲベルは、同名のオルガニストを父に持ち、若き頃から才能を嘱望されていた音楽家でした。しかし死後はほとんど忘れられてしまいました。幸い、彼が書いた多くの作品はチューリンゲン州のルードルシュタットに保存されており、これから少しずつ音にされていくものと思われます。複雑な対位法、そして調和のとれた作風は、同時代の作曲家とは一線を画したものであり、当時どれほど称賛されたかがよくわかることでしょう。cpo
レーベルからは、ヨハネ受難曲(999894-2)と、クリスマス&新年オラトリオ(999993-2)がリリースされており、とりわけ「ヨハネ受難曲」のほのぼのとした明るい雰囲気は、当時の受難曲のまた違った面を垣間見せてくれると、高く評価されています。 |
777506-2
\2000 |
エネスク(1881-1955):ピアノ四重奏曲集
1.ピアノ四重奏曲第 1 番 Op.16
ニ長調/
2.ピアノ四重奏曲第 2 番 Op.30
ニ短調 |
タンムーズ・ピアノ四重奏団
<メンバー>
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)/
ダニエル・ゲーデ(ヴァイオリン)/
ラルス・アンドレス・トムター(ヴィオラ)/
グスタフ・リヴィニウス(チェロ) |
ルーマニアの偉大なる作曲家エネスクは、自らの作品の中に巧みに民謡を織り交ぜ、特異な音楽を作り出した人です。初期の作品は若干ロマンティックな味付けが施されてはいるものの、至るところにルーマニアのリズムが顔を出したり、と興味深いものばかりです。その中でも室内楽は特に重要な位置を占め、この2
曲のピアノ四重奏も彼の作風の変遷を辿るにふさわしい大作となっています。1910
年周辺に書かれた第1 番は、フォーレの晩年の作品にも似たゆらめきのある作品。1944
年に書かれた第2 番は、もっと洗練されて、複雑で不可解です。第2
楽章での夢幻的な響きが耳に残ります。 |
777585-2
\2000 |
リスト(1811-1886):巡礼の年第 2 年「イタリア」
1.婚礼/2.物思いに沈む人/
3.サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ/
4.ペトラルカのソネット第 47
番/
5.ペトラルカのソネット第 104
番/
6.ペトラルカのソネット第 123
番/
7.ダンテを読んでーソナタ風幻想曲/
8.子守歌 S.174/9.モショニの葬送
S.194/
10.リヒャルト・ワーグナーの墓に
S.202/
11.哀しみのゴンドラ第 2 稿/
12.葬送前奏曲と葬送行進曲 S.206 |
ミヒャエル・コルスティック(ピアノ…スタインウェイ
D モデル使用) |
第 1 年(777478-2)で、その変幻自在な解釈を聴かせたドイツのピアニスト、コルスティックによる、リストの「巡礼の年」第2年の登場です。通常、カップリングされる追加の3
曲「ゴンドラ漕ぎ」「カンツォーネ」「タランテッラ」は収録せず、晩年の渋い作品を併せてきたところが、個性派ピアニストたる所以でしょう。「ペトラルカのソネット」における胸苦しいまでの美しさ、「ダンテを読んで」の力強さ、そしてどの曲にも漲る文学性、コルスティックはこれらの暑苦しいまでの色彩を丁寧になぞって行きます。そして晩年の作品で一転、その世界がモノクロームに転じる一瞬も衝撃的。調性から解き放たれた孤高の音楽は、リストの深い暗闇を描き切っているかのようです。 |
777035-2
\2600→¥2390 |
エンナ(1859-1939):交響曲第 2 番ホ長調他
1.交響的絵画「おとぎ話」/
2.序曲「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」/
3.交響曲第 2 番 ホ長調 |
北ドイツ・ハノーヴァー放送フィルハーモニー管弦楽団/
ミヒャエル・ホフステッター(指揮) |
デンマークで最も愛されている作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン。この作品に魅了された作曲家の一人が、このオーギュスト・エンナです。彼は1901
年に受けたインタビューで「私はアンデルセンのおとぎ話に魅了されていて、彼の作品を何度も何度も読み返し、多くの喜びを感じ取る」と語っています。もちろん作曲にあたって多くのインスピレーションを受けたのは間違いなく、歌劇「マッチ売りの少女」を始め、いくつかのアンデルセンの作品に基づいた曲を書いています。このアルバムの2
つの曲は間違いなくアンデルセン関連の曲ですが、交響曲第2
番も「煌めくような音の魔法に満ち溢れている」作品であり、一種のおとぎ話であると言えるかもしれません。 |
777319-2
\2000 |
マルクスゼン(1806-1887):ピアノ作品集
1.華麗なるロンド Op.9/
2.フィンランドの歌「カンテレを弾く人」による15
の変奏曲 Op.67-2/
3.無言歌 Op.37/4.ソナタ変ロ長調
Op.8/
5.3 つのロマンス/
6.ドイツの古い民謡
「コッヘルバーガーの納屋の踊り」による12
の変奏曲 Op.67-1/
7.つかの間の小品 Op.31-3 |
アントニー・シュピリ(ピアノ) |
エドゥアルド・マルクスゼンは、ブラームスのピアノ&作曲教師として知られています。神学を学びつつも、18
歳の時にオペラを聴き作曲家を志したというマルクスゼン。やがてハンブルク随一の音楽教師となり、弟子となったブラームスの才能を見抜き大きく育てるのです。彼自身の作品は、シューベルトとブラームスの橋渡し的なものとして認識されていますが、教訓的なものの中に驚くほどの劇的表現を帯びたものも多く、なかなか聴きどころたっぷりです。ピアニストのシュピリは、マルクスゼンの良き理解者として知られ、以前、CAMERATA
レーベルからも、「歌曲とピアノ曲集」をリリースし、知られざる作曲家マニアをうならせています。 |
777531-2
\2600 |
クーナウ(1660-1722)&アルブリチ(1631-1696):カンタータとアリア集
1.クーナウ:心の底からあなた方を懸念する/
2.クーナウ:ああ、神よ、あなたの最後の手段を/
3.クーナウ:In te Domine speravi/
4.クーナウ:慈悲深きイエス/
5.クーナウ:そして敵かどうかを/
6.アルブリチ:Omnia quae fecit
Deus/
7.アルブリチ:Mihi autem bonum
est |
コンチェルト・コン・ヴォーチェ/
バルバラ・クリスティーナ・シュトイデ(ソプラノ)/
ジャン・カッツシュケ(指揮) |
ドイツ、ザクセン州で大工の息子として生まれたクーナウは、ライプツィヒで法学を学び、ツィッタウにてカントルの地位に付きます。その後、ライプツィヒに戻り聖トーマス教会のオルガニストを務め、1701
年からは同教会付属学校のカントルを務めます。1722
年の逝去の年までその地位にあり、後任はJ.S.バッハが務めたことでも、クーナウの才能の豊かさが実証されることでしょう。2010
年は彼の生誕350 周年にあたり、今まで未知であった彼の作品のいくつかが上演されました。シュッツから受け継いだ伝統(テキストに極めて親密に結び付いた音楽)とイタリア的な明るさの融合は、当時のドイツ中部の至るところで愛されたものです。余白に収録されているのは、彼の親友であったアルブリチのカンタータです。彼はドレスデンの宮廷楽団の音楽家であり、1662
年には日曜日と祭日の音9 楽の全てを担っていたほどの名手です。 |
LPO
|
LPO-0049
\2400→¥2190 |
ブルックナー(1824-1896):交響曲第 6 番イ長調 |
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団/
クリストフ・エッシェンバッハ(指揮) |
ブルックナーの第6 の交響曲は、彼が生涯に書いた作品の中でも極めて美しい音楽を含むとされています。1877
年に第3 番の交響曲の初演に失敗したブルックナーは、聴衆の反応にひどく敏感になり、第4番、第5
番の初演もせず、また作曲からも1
年間ほど遠ざかっていました。しかし、1880
年にスイス旅行へ出かけ、雄大なモンブランの山並みを見て心もほぐれたのでしょう。1881
年9 月に完成されたこの曲は素晴らしい仕上がりとなり、マーラーによる短縮版の初演を経て、1901
年カール・ポーリヒが全曲を演奏。以来、安定した人気を誇っています。どんな曲にも、入念な解釈を施すことで知られる指揮者としてのエッシェンバッハ。彼にとって、このブルックナーの6
番、とりわけこの曲の第2 楽章は、まさに力の見せ所。これでもか・・・とばかりに美しいメロディと響きが押し寄せてくる様は、ある意味力技とも言える凄まじさです。テンポ設定も尋常ではありません。大抵の指揮者が17〜18
分でこの楽章を演奏するのに対し、このLPO
でのエッシェンバッハは20
分08 秒もかけてじっくり歌い込みます。「天上的な美しさ」とはこういう演奏のことを言うのでしょうか・・・。その分、第3
楽章ではさらりとかわし、その余力を全て終楽章に注ぎ込むところも見事です。録音
2009 年11 月4 日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール |
LPO-0050
\2400 |
2009 年のクリスマス・コンサート
1-7.J.S.バッハ(1685-1750):
カンタータ第63 番「キリスト者よ、この日を銘記せよ」/
8-13.メンデルスゾーン(1809-1847):
カンタータ「高き天より、われは来たり」/
14-25.ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958):初めてのノエル |
リサ・ミルン(ソプラノ)/
ルクサンドラ・ドノーセ(メゾ・ソプラノ)/
アンドリュー・ステープルス(テノール)/
クリストファー・マルトマン(バリトン)/
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団/
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮) |
2009 年のクリスマス・コンサートのライヴ録音です。バッハのカンタータ第63
番は、彼がワイマールの宮廷楽師長に任命された1714
年の12 月25 日に演奏された作品で、祝祭的な合唱に導かれるも、信仰における迷いや不安が垣間見える複雑な曲。お祭りムード一色ではない、敬虔な美しさに満ちています。ユロフスキのバッハは意外な気もしますが、なかなかステキです。メンデルスゾーンの作品は、第1
曲の冒頭から光が舞い降りてくるような、希望に満ちた曲です。ヴォーン・ウィリアムズの「初めてのノエル」は全編しっとりとした美しさに満ちています。有名なキャロルがあちらこちらに顔を出し、それを聴いているだけでも楽しいものです。当日は他にオネゲルも演奏された様子ですが、収録時間の関係か、今回のアルバムには収録されていませんが、この3
曲だけでも充分にクリスマス気分を味わえます。録音
2009 年12 月5 日ロイヤル・フェスティヴァル・ホール |
MARCO POLO
|
8.225337
\2000 |
J.シュトラウス1 世:作品集第 17 集
1.市民庭園のカドリーユ Op.157/
2.ワルツ「唯一の人生」Op.159/
3.仮面舞踏会のカドリーユ Op.158/
4.森の娘たちの結婚式の踊り
Op.160/
5.サロン・ポルカ Op.161/
6.オルフェウスのカドリーユ
Op.162/
7.ワルツ「陽気な射撃」Op.163/
8.オーロラ、祭典の響き Op.164/
9.祭典のカドリーユ Op.165 |
スロヴァキア・シンフォニエッタ/
クリスティアン・ポラック(指揮) |
J.シュトラウス1 世(1804-1849)の管弦楽作品第17
集です。1843 年から1844 年という充実の時期に書かれた9
つの作品は、どれも完璧な美しさを誇ります。なかでもトラック9
の「祭典のカドリーユ」は、皇帝フェルディナント1
世の聖命名日祝日のために作曲された曲、そして「オーロラの祭典の響き」は1847
年の春のフェスティバルで30000
人を超す聴衆のために演奏されるという、壮観で祝祭的な雰囲気を持った作品です。ちょうどその頃、息子ヨハンも自らの楽団を組織し、ワルツを発表して成功。ウィーンはまさにワルツが花盛り。毎日毎日、舞踏会ではワルツが奏されない日はなかったのです。 |
NAXOS 1CD¥1100
|
8.572479J
\1100→¥990 |
細川俊夫(1955-):フルート作品集
1.垂直の歌Ⅰ(1995)/2.線Ⅰ(1984)/
3.リート(2007)/4.断章Ⅱ(1989)/5.旅Ⅴ(2001)/
6.アルト・フルートのための黒田節(2004) |
コルベイン・ビャルナソン(フルート、アルト・フルート…6)/
カプト・アンサンブル…3-5/
スノッリ・シグフース・ビルギソン
(指揮)…5
<独奏メンバー>
ヴァルゲルズル・アンドリェスドウッティル(ピアノ)…3.5/
フ・トゥルニウス(ヴァイオリン)…4.5/
ズビグネフ・ドビク(ヴァイオリン)…4.5/
ソウルン・オウスク・マーリノウスドウッティル(ヴィオラ)…4.5/
ブリュンディース・ビュオグヴィンスドウッティル(チェロ)…4 |
ベルリンを拠点とし、世界中で最も知られる日本人現代作曲家の一人として国際的に高い評価を受けている細川俊夫のフルート作品集です。彼の作風は、最小限の音を用いて、音と音の空白(間)に重きを置き、空間と静寂を意識させるものが多く、このフルート作品集は彼の表現したかった「静寂」を特に具現化したものと言えそうです。ここでフルートを演奏しているビャルナソンは尺八を学んだ経歴を持つほど日本通。作曲家言うところの「音楽による書道」の精神性を見事に伝えています。細川自身による作品への解説(日本語)付きです。 |
NYCC-27263
\1890 |
交響戦艦ショスタコーヴィチ 〜 ヒーロー風クラシック名曲集
1.ショスタコーヴィチ:交響曲第5
番 - 第4
楽章(抜粋)/
2.ワーグナー:ワルキューレの騎行/
3.ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第1
組曲
- 戦いの踊り/
4.ヴェルディ:レクイエム -
怒りの日/
5.ワーグナー:歌劇「ローエングリン」
- 第3
幕への前奏曲/
6.芥川也寸志:交響管弦楽のための音楽-
第2
楽章/
7.ハチャトゥリアン:組曲「ガイーヌ」
- 剣の舞/
8.ウォルトン: スピットファイアの前奏曲とフーガ/
9.クニッペル:ポーリュシュカ・ポーレ/
10.マーラー:交響曲第1 番「巨人」
- 第4 楽章(抜粋)/
11.プロコフィエフ:スキタイ組曲
- 邪神チュジボーグと魔界の悪鬼の踊り/
12.ショスタコーヴィチ:交響曲第8
番 - 第3
楽章/
13.オルフ:カルミナ・ブラーナ
- おお、運命の女神よ/
14.ホルスト:組曲「惑星」 - 火星(戦争の神)/
15.ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」
-終曲/
16.エルガー:行進曲「威風堂々」第
1 番(合唱編) |
様々な演奏家 |
配信直後にツイッターで話題となり、iTunes
Store、Amazon MP3 の全ジャンル総合ランキング上位を記録した配信限定アルバムがついにCD
化!「剣の舞」「巨人」「邪神チュジボーグと魔界の悪鬼の踊り」「戦争の神」「火の鳥」………タイトルだけでもインパクトたっぷりのこれらの曲は、すべて音楽の教科書でおなじみの作曲家による、れっきとしたクラシック作品です。ニッポン男児の耳に焼きついている「ヒーロー音楽」のルーツであるクラシック音楽の中から、戦闘、勝負、迎撃、進軍、飛行、空中戦、勝利などを特に強くイメージさせる楽曲をセレクトした、個性派のクラシック名曲集。このディスクを手にした貴方こそが、この交響戦艦の新艦長です! |
8.572294 |
メンデルスゾーン:交響曲第 2 番「讃歌」
《第 1 部》
1-3.シンフォニア/
《第2 部》
4-5.第2 曲息づくものはすべて、主をたたえよ!
/
6.第3 曲お前たちは主により救済されたと唱えよ/
7.第4 曲合唱 お前たちは主によりて/
8.第5 曲私は主を待ち焦がれ/
9.第6 曲死の絆は、われらを囲み/
10.第7 曲夜は過ぎ去ったのだ/
11.第8 曲今やみなは心と口と手をもって/
12.第9 曲こうしたわけで、私は自分の歌で/
13.第10 曲お前たちの種族よ、主に栄光と権力を与えよ! |
ルート・ツィーザク(ソプラノ)/
モイチャ・エルトマン(ソプラノ)/
クリスティアン・エルスナー(テノール)/
ライプツィヒMDR 交響楽団&合唱団/
準・メルクル(指揮) |
メンデルスゾーン(1809-1847)の交響曲第2 番は印刷技術発明400
年を祝う式典のために書かれ、1840
年に完成。実際には彼の交響曲の中で4
番目に完成されたものですが、出版の関係で第2番の番号が付されています。独唱、合唱、オルガンを用いた壮大な作品ですが、なぜかあまり人気のでないところが不思議でもあります。たしかに金管楽器で奏される冒頭のテーマは口ずさむのに少々勇気が要りますが・・・。この曲は当初は交響曲ではなく「交響カンタータ」というジャンルで想定されました(確かに前半のシンフォニアの部分だけでも、充分に1
曲の交響曲として成り立つだけの分量があります)。メンデルスゾーンは初演後、この曲に改定を加え、現在演奏されるのはほとんどがこちらの改定版で、この準・メルクル盤も改定稿を使用しています。全てが念入りに整理され、すっきりとした音色と、厚みのあるハーモニーが愉悦感をもたらすこと間違いありません。 |
8.572192 |
オネゲル:ヴァイオリン・ソナタ全集
1-3.ヴァイオリン・ソナタニ短調
H.3(1912)/
4-6.ヴァイオリン・ソナタ第
1 番H.17(1916-1918)/
7-9.ヴァイオリン・ソナタ第
2 番 H.24(1919)/
10-13.無伴奏ヴァイオリン・ソナタニ短調
H.143(1940) |
ローレンス・カヤレイ(ヴァイオリン)/
ポール・スチュワート(ピアノ)…1-9 |
フランスで生まれ、6 人組の中心人物であったオネゲル(1892-1955)は、専ら大規模なオラトリオや管弦楽作品などでその作品が知られますが。ここで聴くヴァイオリン・ソナタではかなり内省的な一面を見せてくれるかのようです。彼は生涯にヴァイオリン・ソナタを4
曲(番号付きはそのうち2 曲)作曲し、その時期はおよそ30
年にまたがっています。最初に書かれた番号なしの二短調のソナタは、まだ調性を保っており、先人の影響下にあることが良くわかります。しかし、その4〜6
年後に書かれた第1 番のソナタは調性も付されることなく、独自の道を歩み出したオネゲルの姿が見えてくるかのような仕上がりです。とは言え、やはり随所に見られるノスタルジックな味付けは、彼の心情を表しているかのようです。1919
年に書かれた第2 番も、流動的な旋律に織り込まれた感傷的な気分が耳に残ります。1940
年の無伴奏ヴァイオリン・ソナタでも、身の引き締まるような厳しい音の中に、やはりどことなく懐かしげな感情が織り込まれています。1742
年製のグァルネリを存分に歌わせるカヤレイの妙技にしばし心奪われてください。 |
8.572529 |
ストレンジ・ユーモア
1.マッキー(1973-):ストレンジ・ユーモア/
2.ドアティ(1954-):レイズ・ザ・ルーフ(ティンパニと吹奏楽編)/
3-6.ドアティ:ブルックリン橋/
7-12.サイラー(1961-):天国の猟犬
<私は夜になって、彼を逃がす/金色の星の入り口/
小さな子どもの目に映る/自然-私と分かち合う/
私の膝に自分自身を打ちすえる/私は彼、汝求める人> |
トッド・クインラン(ティンパニ)…2/
モーリーン・ハード(クラリネット)…3-6/
ラトガーズ・ウインド・アンサンブル/
ウィリアム・バーツ(指揮) |
3 人のアメリカ現代作曲家による「イカした作品集」です。マッキーの「ストレンジ・ユーモア」は元来、弦楽四重奏とジャンベのための作品で、アフリカの太鼓のリズムと、中近東の民謡を用いた「音楽の文化の融合」を目指しているといいます。この編曲において、曲は更に熱くなっています。ドアティの2
つの作品はどちらも協奏曲風の体裁を取っていて、「レイズ・ザ・ルーフ」ではティンパニ、「ブルックリン・ブリッジ」ではクラリネットが活躍します。「レイズ・ザ・ルーフ」はエンパイヤ・ステート・ビルディングの高さに敬意を払い、「ブルックリン・ブリッジ」ではニューヨークシティを四方から見渡すパノラマの風景を描いています。サイラーの「天の猟犬」はイギリスの詩人、フランシス・トンプソンの同名の詩からインスピレーションを得た作品で、神の救いを求めて精神世界を旅する魂を描いたものです。伝統あるラトガーズ・ウィンド・アンサンブルによる渾身の演奏です。 |
8.570783 |
リャプノフ:ピアノ協奏曲第 1 番,第2 番他
1.ピアノ協奏曲第 1 番変ホ短調
Op.4/
2.ピアノ協奏曲第 2 番ホ長調
Op.38/
3.ウクライナの主題による狂詩曲
Op.28 |
ショレーナ・ツィンツァバーゼ(ピアノ)/
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団/
ドミートリー・ヤブロンスキー(指揮) |
タネーエフに作曲を、フランツ・リストの門弟カール・クリントヴォルトにピアノを学んだ若き青年作曲家リャプノフ(1859-1924)は、モスクワ音楽院を卒業後、バラキレフに出会います。その影響を強く受けたリャプノフは、1885
年にバラキレフの家へ身を寄せることになります。2
人の芸術家はお互いに影響しあい、バラキレフの絶筆となったピアノ協奏曲第2
番(未完)はリャプノフが補筆したことでも知られます。そんなリャプノフ自身のピアノ協奏曲第1
番は、もちろんバラキレフに捧げられていて、重く垂れこめるようなメロディと、華々しい技巧がいかにもロシア風です。1909
年に書かれたピアノ協奏曲第2番は、ピアノと管弦楽が優美に絡みあい、どことなくリストの作品の雰囲気を湛えていますが、いつしか彼が敬愛したバラキレフの協奏曲のメロディが現れます。1907
年に作曲された「ウクライナの主題による狂詩曲」はブゾーニに献呈された技巧的で華やかな作品です。 |
8.572624 |
フレイタス・ブランコ:管弦楽作品集第 4 集
1-4.交響曲第 4 番(1944-1952)/
5-13.交響的詩曲「ヴァテック」(1913)
<序奏/主題/プロローグ/第1
変奏「永遠の饗宴」/
第2 変奏「旋律の寺院」/第3
変奏「眼の喜び」/
第4 変奏「香りの宮殿」/第5
変奏「喜びの減少」/
エピローグ> |
アイルランド国立交響楽団/
アルヴァロ・カッスート(指揮) |
ポルトガルの作曲家、および音楽学者ルイス・デ=フレイタス=ブランコ(1890-1955)の第4
集の管弦楽曲集です。第4 番の交響曲は彼の最後の交響曲で、8
年の年月をかけて入念に仕上げられた作品です。4つの楽章からなる伝統に基づいた形式で書かれた後期ロマン派風のアプローチが顕著な作品で、冒頭のユニゾンで奏されるメロディはグレゴリオ聖歌のキリエを引用したものです。あまり対位法的な書法は見られず、全体的に厚みのあるハーモニーと躍動的なメロディが支配し、不協和音の中から突如経ち現われる金管のファンファーレや、弦のユニゾンには、思わず耳を欹ててしまう効果があるようです。交響詩「ヴァテック」はイギリスの作家ベックフォードがフランス語で書いた東方奇譚にインスピレーションを得て書かれた作品です。この世のありとあらゆる快楽を極め、地獄の宝物を奪還するために、悪の限りを尽くすヴァテックの物語で、1913
年に書かれた作品ですが、曲の初演は1950
年まで待たなくてはいけませんでした。その上、その際は第3
変奏が演奏されることなく、結局全曲が演奏されたのは1961
年になってから。確かにこの第3
変奏曲は1913
年当時の聴衆に受け入れられるとは到底思えないほど奇妙なもの。弦による59
声のフーガはまるで嘲笑のようであり、突然中断されるまでの2
分間は生きた心地がしないのですから。 |
8.570882 |
マリピエロ:交響曲集第 5 集
黄道十二宮の交響曲(1951)
<1-3.パルティータ I「春」/4-6.パルティータⅡ「夏」/
7-9.パルティータⅢ「秋」/10-12.パルティータⅣ「冬」>/
13-15.交響曲第 9 番「悲嘆について」/
16-19.交響曲第 10 番「アトロポス」
MALCO POLO 8.223697 より移行盤 |
モスクワ交響楽団/
アントニオ・デ・アルメイダ(指揮) |
MARCO POLO の人気シリーズであった、マリピエロ(1883-1973)の交響曲シリーズの掉尾を飾るアルバムとしてリリースされた1
枚です。1993 年の録音ですが、演奏、録音ともに申し分ありません。イタリアの新古典派の作曲家マリピエロは、生涯に番号の付いた交響曲を11
曲書きましたが、その他に初期に3
曲と、中期に3
曲の「番号なし」の交響曲も書いています。この「黄道十二宮の交響曲」は1951
年に書かれたもので、12 の部分からなる曲は、四季の移り替わる気分を描き出すことに成功しています。この当時の彼は「交響曲」という言葉自体に嫌悪感を抱いていたようで、その気持ちは1964
年に第8 番が書かれるまで払拭されなかったようです。その次に書かれた第9
番溌剌とした気分がトランペットに中断される部分はまるでオネゲル。そして第10
番はヘルマン・シェルヘンに絶賛された作品で、ギリシア神話に登場する女神にちなんで命名されたものです。 |
8.572020 |
ブライアン:交響曲第 17 番&第32 番他
1-3.交響詩「イン・メモリアム」(1910)/
4-5.祝典舞曲/6-8.交響曲第
17 番(1960-1961)/
9-12.交響曲第 32 番(1968)
MARCOPOLO 8.223481 より移行盤 |
アイルランド国立交響楽団/
エイドリアン・リーパー(指揮) |
1950 年代までは、「謎の作曲家」とされていたハヴァーガル・ブライアン(1876-1972)。彼はその生涯に32
曲の交響曲を始め、管弦楽作品、オペラなど多くの作品を書いています。彼は才能に恵まれながらも、あまり勤勉でなかったためか、作品が上演されることがあまりなく、そのために一部の熱狂的なファンを除いては、その存在すらも忘れ去られかけていました。しかし、彼の最大の作品「交響曲第1
番」が1961 年にアマチュアを中心としたオーケストラで上演されるやいなや、そのあまりにも破天荒な曲が評判を呼び、再び脚光を浴びた人として知られています。このアルバムには2
つの管弦楽作品と2つの交響曲が収録されています。さすがに第1
番ほどの大掛かりな仕掛けはないにしても、交響詩「イン・メモリアム」の冒頭のファンファーレを聴くだけでも、確かに心躍る音楽です。この機会に再度見直してみたい作曲家です。 |
8.570964 |
サン=サーンス:管楽器のための音楽集
1.デンマークとロシアの歌による奇想曲
Op.79/
2-5.クラリネット・ソナタ変ホ長調
Op.167/
6-8.オーボエ・ソナタニ長調Op.166/
9-11.ファゴット・ソナタト長調
Op.168/
12.ロマンス変ホ長調 Op.67(ホルンとピアノ編)/
13.フルート、クラリネットとピアノのための「タランテッラ」Op.6 |
カナダ・ナショナル・アーツ・センター管楽五重奏団
<メンバー>
ヨハンナ・グフレエール(フルート)/
チャールズ・ハマン(オーボエ)/
キムボール・サイクス(クラリネット)/
ローレンス・ヴァイン(ホルン)/
クリストファー・ミラー(ファゴット)/
ステファヌ・ルムラン(ピアノ) |
生涯に驚くほど多くの作品を書いたのに、穏健な作風が災いしてか、どう考えてもその一部しか知られていないサン=サーンス(1835-1921)。しかし、このアルバムに収録された味わい深い室内楽曲を聴いてみると、「もっと聴いてみたい」という気持ちになる人が多いのではないでしょうか。3
つのソナタはどれも彼の最期の年に書かれた曲で、澄み切った美しさと深い諦観に満ちています。とは言え、クラリネット・ソナタの終楽章での目まぐるしい楽想の変化などには、天才の閃きを感じずにはいられません。カナダの名五重奏団と、カサドシュ国際コンクールの受賞ピアニストによる魅力的な演奏で、この滋味溢れる佳曲の花束をお聴きください。 |
8.572157 |
マルケヴィチ:管弦楽作品全集第 7 集
1-3.ピアノ協奏曲(1929)/4-7.カンタータ/
8-14.イカロス(1932/1943)
<前奏曲/飛行技術への開眼/イカロスと鳥たち/イカロスの翼//
イカロスの飛行/ここでイカロスの翼が発見された/イカロスの死>
8.225076 MARCO POLO より移行盤 |
マルテイン・ファン・デン・フーク(ピアノ)・・・1-3/
ニーンケ・オーステンレイク(ソプラノ)・・・4-7/
オランダ・コンサート男声合唱団・・・4-7/
アルンヘム・フィルハーモニー管弦楽団/
クリストファー・リンドン=ジー(指揮) |
マルケヴィチ(1912-1983)の作品は聴けば聴く程にその凄さに震撼せざるを得ません。この第7
集でも驚異的な才能に驚かされるばかりです。1
曲目は彼が16 歳の時に書いた協奏曲。ちょっと人を食ったような表情を見せるピアノの動きはプロコフィエフでもなくバルトークでもない暴力的で、かつ魅力的なものです。メロディの美しさを求める人には向かない音楽ですが、この恐ろしいまでの機動力を有した作品が16
歳の少年の手から生まれたというのは、確かに恐ろしいことです。カンタータはバレエ・ルセの委嘱に拠って書かれた作品。コクトーのテキストに基づいています。「イカロス」は第3
集(8.572153)に収録された「イカロスの飛行」を再構築したものです。やはりバレエ・ルセのプロジェクトのために1932
年に作曲、翌1933 年に初演された作品でしたが、出来上がりが気に入らなかったのか破棄してしまったものを、その約10
年後に改作したものです。 |
8.572657 |
期待の新進演奏家シリーズ/アドリアーノ・デル・サルギター・リサイタル
1.タルレガ(1852-1909):アルボラーダ/
2.タルレガ:アラビア奇想曲/3.タルレガ:メヌエット/
4.タルレガ:ゆりかご/5.タルレガ:ロシータ/
6-7.ソル(1778-1839):幻想曲
Op.7/
8-13.モレノ・トローバ(1891-1982):性格的小品
<前奏曲/オリベラス/メロディ/アルバーダ/パノラマ>/
14.ロドリーゴ(1901-1999):祈りと踊り/
15.モリコーネ(1928-):ミッションから「ガブリエルのオーボエ」
(C.マルシオーネによるギター編) |
アドリアーノ・デル・サル(ギター) |
スペインの若手ギタリスト、アドリアーノ・デル・サルはフリアン・アルカス国際クラシック・ギター・コンクール優勝者であり、他にも国内、国際コンクールで少なくとも1
ダースの1 等賞を獲得、その才能はすでに世界中に広く知れ渡っています。このアルバムでは彼の広範囲なレパートリーの中から厳選した、スペイン・イタリアの作曲家たちの作品が取り上げられています。タルレガ、ソル、モレノ・トローバ、ロドリーゴ。この4
人の作品はギターを語る上で避けては通れないでしょう。デル・サルは全ての曲に新たな命を吹き込みます。そして最後に添えられたモリコーネの作品での繊細かつ美しい表現と言ったら!ドイツの名工、マティアス・ダマンが制作した素晴らしい楽器の音色が華を添えています。 |
8.571282 |
イディル・ビレット/ソロ・エディション第
1 集
1.リスト(1811-1876):ピアノ・ソナタロ短調
S178/R21/
2-7.パガニーニによる大練習曲
S141/R3b
<第1 番ト短調/第2 番変ホ長調/
第3 番嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」/第4
番ホ長調/
第5 番ホ長調「狩り」/第6
番イ短調「主題と変奏」> |
イディル・ビレット(ピアノ) |
トルコが誇る女性名ピアニスト、イディル・ビレットの名前は
NAXOS ファンにとってすでにおなじみです。世界中のオーケストラ、指揮者と共演し、また膨大なレパートリーを持つ事でも知られてます。このシリーズにはそんな彼女の姿を知るのに格好のアイテムが揃っています。とりわけリストは彼女が最も得意としている作曲家であり、ここでも冴えた技巧を遺憾なく発揮しています。パガニーニ練習曲は1987
年の録音ですが、ソナタは2010
年の最新録音です。凄みのある響きと凝った表現をお楽しみください。 |
8.571283 |
イディル・ビレット/アーカイヴ・エディション第
8 集
1-3.ベートーヴェン(1770-1827):
ピアノ・ソナタ第 8 番ハ短調
Op.13「悲愴」/
4-7.ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第 29番変ロ長調
Op.106「ハンマークラヴィーア」 |
イディル・ビレット(ピアノ) |
こちらはビレットによるベートーヴェンの 2
つのソナタです。時には「やり過ぎ?」とも思える濃厚な味付けがたまりません。「悲愴」での第1
楽章の冒頭部分の歌い込み、一つ一つ音を愛おしむかのように甘く美しい第2
楽章、軽やかさの中とどっしりした風情を併せ持つ終楽章。また「ハンマークラヴィーア」では恐ろしいまでの輝かしい音色と壮大なる迫力で聴き手を魅了します。ベートーヴェンの激情を見事なまでに引き出した名演です。 |
8.572266 |
タンスマン:24 の間奏曲&小組曲
24 の間奏曲
<1-6.第1 巻/7-12.第2 巻/13-18.第3
巻/19-24.第4 巻>/
小組曲(1917-1919)
<25.幻影/26.子守歌/27.瞑想/
28.小さなシャンソン・ポロネーズ/29.東洋の嘆き/
30.カプリース/31.スケルツォ>/32.即興的ワルツ(1940) |
エリアンヌ・レイエ(ピアノ) |
ポーランドに生まれ、パリに移住した作曲家タンスマン(1897-1986)。彼はポーランドで学んだ後、フランスに移住。当時の保守的なポーランドの音楽環境を離れたことや、ラヴェルやストラヴィンスキーに影響されたことで、その創造性を自由に発揮し次々に活躍の場を広げていきます。パリにいた時は、「フランス六人組」に参加するように説得されたほど(断ったそうです)、フランスに馴染んだのですが、彼自身は自らを「ポーランドの作曲家」と呼んでいました。しかし、ユダヤの血をひいていたため、迫害を逃れ1941
年にアメリカ合衆国に亡命。終戦後はパリに戻ったものの、当時流行していた前衛音楽になじむことができず、次第にその創作能力は衰えてしまったのです。このアルバムに収録されているのは彼の全盛期に書かれたピアノ曲です。極めて精緻に書かれた24
の間奏曲、そして表情豊かな小組曲、しゃれた雰囲気を湛えたワルツ、と、彼の実力が存分に発揮された色とりどりの作品集をお聴きください。 |
8.572280 |
ヴァインベルク:独奏チェロのための音楽全集第
1 集
1-24.24 の前奏曲 Op.100(1969)/
25-27.無伴奏チェロ・ソナタ第
1 番 Op.72(1960)
世界初録 |
ジョゼフ・フェイゲルソン(チェロ) |
最近、様々なレーベルからヴァインベルク(1919-1996)のチェロ作品集がリリースされるようになりましたが、この録音時(1996年)は、この演奏が世界初録音でした。そんなヴァインベルクの独奏チェロのための24
の前奏曲は、バッハの平均律、および、ショパンやショスタコーヴィチの「24
の前奏曲」と同じ目的を持って書かれたものです。それはもちろん調性の関係性を探ることだけでなく、楽器の特性を深く研究し、音楽様式と技術の頂点を極めることなのは間違いありません。名手ロストロポーヴィチに捧げられています。1960
年に書かれた無伴奏チェロ・ソナタは3
つの楽章からなる完成度の高い傑作です。ゆったりと瞑想的な第1
楽章、諧謔的とも言える第2 楽章、そして爆発的な昂りを見せる第3
楽章、と聴きどころたっぷり。ロシア音楽好きの間で高く評価されていたソナタです。これらはまさに、1
台のチェロの持つ無限の可能性をとことん引き出した20
世紀の名作と言えるでしょう。30
年以上のキャリアを持つ名手、フェイゲルソンによる納得の演奏です。 |
8.572299 |
リース:ピアノ・ソナタとソナチネ第 4 集
1-3.ピアノ・ソナタニ長調 Op.9-1/
4-6.ピアノ・ソナタ変イ長調
Op.141 |
スーザン・カガン(ピアノ) |
NAXOS ではおなじみのリース(1784-1838)のシリーズです。リースはベートーヴェンにピアノを学び、ピアニストとしてヨーロッパ各地を演奏旅行しました。彼の作品は師の影響を受けつつも、とても独創的であり、また確立された個性を有しています。ニ長調のソナタは、1808
年に作曲された若き頃の作品です。フランス滞在時の1811
年に出版されています。ニ長調という明るい調性を見事に生かした快活な第1
楽章は、確かに古典派とロマン派を繋ぐ豊かな発想が感じられます。特徴的なリズムを持つ第2
楽章、そして終楽章は見事な変奏曲となっています。この曲の中に「18
世紀の良き音」を聴くことができるでしょう。変イ長調のソナタはリースの最後から2
番目のソナタです。1826 年に書かれ、彼の作曲技法の頂点を極めるものとして聴きどころの多い作品です。静けさと平穏に満たされたように見える第1
楽章にも様々なドラマが隠されています。 |
8.572422 |
ブゾーニ:ピアノ作品集第 7 集
1.ゴルトマルクの歌劇「マーリン」の主題による協奏的トランスクリプション/
2.コルネリウスの歌劇「バグダードの理髪師」の主題による幻想曲/
3.モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」による練習曲第
1 番「スタッカート」/
4.ワーグナーの楽劇「神々の黄昏」より第3
幕「ジークフリートの葬送行進曲」/
5.ソナチネ第 3 番「子供のために」/
6.ソナチネ第 6 番「ビゼーのカルメンによる室内幻想曲」/
7-11.多声演奏の訓練のための5
つの小品 |
ヴォルフ・ハーデン(ピアノ) |
ブゾーニ(1866-1924)はイタリアの作曲家として認知されていますが、その生涯のほとんどをドイツで過ごし、晩年はベルリン芸術アカデミーで作曲の教鞭もとっていました。彼はピアノのヴィルトゥオーソとして活躍、そのピアノ作品もリストに負けず劣らず絢爛たるものばかりです。このアルバムに収録された曲は、全てオペラとの関係を持っていて、それは直接的なトランスプリクションの時もあれば、華麗なパラフレーズの時もあります。あまりにも華麗になってしまった場合は、演奏時の困難さを考慮してか、「練習曲」としての体裁を取っているところも面白いものです。モーツァルトのセレナードを基にした練習曲は、ちょっと聴くととても軽やかで簡単そうに聴こえますが、実は5
声部を弾き分けなくてはいけないという、ゴドフスキーもびっくりの難しい曲だったりします。ジークフリートの葬送行進曲は、ほぼ原曲を忠実になぞっていますが、やはりブゾーニらしくひねった編曲をしています。「この曲をもしリストがピアノ独奏に編曲していたらどんな風になっていただろう?」と考えながら聴くのも楽しいものです。ブゾーニのピアノ作品のシリーズを全て受け持つハーデンの冴えた技巧は、ここでも光ります。 |
8.559661 |
ポスト:弦楽四重奏曲第 2-4 番
1-4.弦楽四重奏曲第 2 番(2001)/
5.仮想のコラールによる幻想曲/
6-8.弦楽四重奏曲第 4 番
「アベラルド・モレルの3 枚のフォトグラフ」(2005)/
9.弦楽四重奏曲第 3 番(2003) |
ホーソーン弦楽四重奏団 |
アメリカの作曲家、ポスト(1949-)は弦楽四重奏曲を「音楽の表現の頂点である」と語りました。彼の作品はどれも瞑想的な雰囲気と、美しく懐かしい響きを持っています。マルティヌーの作品からインスピレーションを受けた第2
番、イラクの戦いを思いながら書かれた第3
番、演奏しているホーソーン弦楽四重奏団のヴィオラ奏者ラトヴィックは、退廃音楽の擁護者でもあり、彼の提案に拠って作曲された、マサセッチューセッツの写真家モレルの写真に寄せる第4
番。これらの作品の根底には、深い人間愛と平和への祈りが満ちています。またチェコの古いコラールに基づく美しい幻想曲も、切ない祈りが溢れています。 |
8.572126 |
ハイドン:ミサ曲集第 6 集
ミサ曲 第 1 番ヘ長調「ミサ・ブレヴィス」
Hob.XXII:1
<1.キリエ/2.グローリア/3.クレド/4.サンクトゥス/
5.ベネディクトゥス/6-7.アニュス・デイ>/
ミサ曲第 12 番変ロ長調「ハルモニー・ミサ」Hob.XXII:14
<8.キリエ/9-11.グローリア/12-15.クレド/
16.サンクトゥス/17.ベネディクトゥス/
18-19.アニュス・デイ> |
アン・ホイット(ソプラノ)/
ジュリー・リストン(ソプラノ)/
リチャード・リポルド(バス)/
ニューヨーク・トリニティ教会合唱団/
ルベル・バロック管弦楽団/
オーウェン・バーディック(指揮)…1-7/
ナコル・パルマー(ソプラノ)/
ニーナ・ファイア(ソプラノ)/
キルステン・ゾレク=アヴェラ(アルト)/
ダニエル・ムトル(テノール)/
マシュー・ヘンスラッド(テノール)/
アンドリュー・ノーレン(バス)/
ニューヨーク・トリニティ教会合唱団/
ルベル・バロック管弦楽団/
ジェーン・グローヴァー(指揮)…8-19 |
「ミサ・ブレヴィス」とは「小さなミサ」という意味。1749
年、変声期を迎えた17 歳のハイドン(1732-1809)はそれまで活躍していた聖歌隊を去らなくてはいけませんでした。この時、彼が今までの音楽的成果を表すために作曲したのがこの曲だと言われています。知識不足を補うため、彼は当時有名な作曲家であったポルポラに会い、イタリアの音楽様式について学んだのもこの時期です。小さいながらも充実した書式で書かれた溌剌とした音楽です。一方、第12
番「ハルモニー・ミサ」は1802
年、70歳の時の作品。ハイドン最後のミサ曲で、すでに「天地創造」や「四季」などの傑作をものにしていた彼ならではの堂々とした作品です。1802
年9 月8 日。エステルハージ公爵夫人の命名日を祝う日のための演奏会で初演されました。ここでいう「ハルモニー」とは木管合奏の意味。充実した管楽器の響きが随所に現れる感動的な大作です。ニューヨーク・トリニティ教会合唱団の艶やかな歌声が胸に迫ります。ミサ曲の番号表記は、ブライトコプフ社の旧全集での通し番号に拠ります。 |
8.572347 |
トゥルヌミール:歌曲集
1.英知 Op.34/
2-4.歌曲集「詩曲」Op.32
<涙/目覚め/エジプトの休日>/
5-7.三部作 Op.39
<パエンの夕暮れ/アメジスト/平野の夕暮れ>/
8-10.3 つの歌曲 Op.46
<沈黙/花びらが降ってくる/未完の詩>/
11.孤独/12.自然は胸を躍らせて/13.宗教的対話Op.50 |
クレア・シートン(ソプラノ)…13/
マイケル・バンディ(バリトン)/
ヘレン・クレイフォード(ピアノ) |
ボルドー生まれの作曲家トゥルミヌール(1870-1939)はパリ音楽院でフランクにオルガンを学び、サント・クロティルド教会のオルガニストとして活躍しました。作曲家としては、「神秘的なオルガン作品を書いた人」としてのみ知られていますが、実は彼、室内楽やオペラ、オラトリオの作曲ばかりか、8
曲の交響曲までをも書いています。そのほとんどは出版されることもなく、今に至っているのですが(交響曲のうち7
曲はMARCO POLO レーベルに録音あり)、これらがもっと聴かれるようになる日もそう遠くはないでしょう。このアルバムに収録されている歌曲も、2
つの作品を除いては公表されることもなく、忘れ去られていた存在です。ほとんどが彼の初期の作品ですが、どれも詩的であり、また不可解な美しさを持った曲として耳に残るでしょう。多くは象徴派の詩人、アルベール・サマンの詩を用いられており、美しい言葉と緊密に結びついた極めて繊細な音楽が展開されています。見事な歌唱を聴かせるバンディは、イギリスで学んだバリトンですが、フランス歌曲を得意としていて、NAXOS
には、他にもヴィドール(8.572345)やヴィエルヌ(8.572346)の録音があります。 |
8.570995 |
ドヴォルザーク:交響曲第 6 番他
1-4.交響曲第 6 番ニ長調 Op.60/
5.夜想曲ロ長調 Op.40/
6.スケルツォ・カプリチオーソ
Op.66 |
ボルティモア交響楽団/
マリン・オールソップ(指揮) |
交響曲第9 番(8.570714)、第7.8 番(8.572112)に続くマリン・オールソップのドヴォルザーク・シリーズ第3
弾です。今回もライブ録音による、彼女の入念で精緻な解釈を楽しむことができるでしょう。この第6
番はドヴォルザーク(1841-1904)が1880年に作曲したもので、彼の交響曲の中では最初に出版されたため、当初は「第1
番」とされていました。7 番〜9番に比べると知名度は低いものの、ボヘミアの豊富な民謡をふんだんに使った爽やかな音楽は、しばしばブラームスの交響曲第2
番と比較されるほどに充実した書法を持っています。夜想曲は、彼の弦楽四重奏曲第4
番の緩徐楽章を編曲したもので、穏やかな美しさに満ちています。スケルツォ・カプリチオーソは、名指揮者ニキシュが愛奏したことで知られる祝典的な雰囲気に満ちた華やかな作品です。 |
8.572461 |
ショスタコーヴィチ:交響曲第 10 番ホ短調
Op.93 |
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/
ワシリー・ペトレンコ(指揮) |
ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管によるショスタコーヴィチ(1906-1975)交響曲全集の第4
集です。今作は、最高傑作と言われる第10
番になります。作品は多くの謎を孕み、色々なものが織り込まれていると言われていますが、作曲家自身も明言を避けているように、そのあたりは永遠の謎とされています。1953
年にムラヴィンスキーが初演して以来、多くの指揮者たちがこの曲の本質を描きだすべく願っていますが、ペトレンコの演奏は、また新たな一石を投じることになるでしょう。第4
楽章、燃えます。ペトレンコは完全にショスタコーヴィチを手中に収めました! |
8.572444 |
オッテ:響きの書
1-12.第1 部〜第12 部 |
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ) |
ハンス・オッテ(1926-2007)をご存知ですか?彼は若い頃からピアノとオルガン演奏に格別の才能を示し、ヒンデミットから作曲を学んでいます。その後、印象派作品に特に造詣が深いピアニスト、ワルター・ギーゼキングと親交を結び、強く影響を受けました。1959
年にラジオ・ブレーメンの音楽監修担当となり、すぐに歴史的な2
つの現代音楽祭を開催。自らも作曲家として活動しながら、同世代の作曲家たち…シュトックハウゼンやメシアン、ナンカロウ、ライリー、ライヒ…を積極的に紹介したことで知られます。彼の作品は、どちらかと言うと電子音楽や、もっと難解な曲が多いのですが、この「響きの書」だけは、なぜか静かで美しい音に満たされているのです。演奏は、現代作品の解釈において高く評価されているラルフ・ファン・ラートです。ドビュッシーでもなく、メシアンでもなく、ナイマンでもない、永遠に続くかのような不可思議なピアノの響き。ひたすらそんな音と向き合う67
分。これは素晴らしい体験です。 |
8.572037 |
サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲集
1-3.ヴァイオリン協奏曲第 3
番ロ短調 Op.61/
4.ヴァイオリン協奏曲第 1 番イ長調
Op.20/
5-7.ヴァイオリン協奏曲第 2
番ハ長調 Op.58 |
ファニー・クラマジラン(ヴァイオリン)/
シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ/
パトリック・ガロワ(指揮) |
当時としては独創的な作品を作ったにも拘わらず、その穏健な作風のせいか、イマイチ評価されにくい、フランスの作曲家、サン=サーンス(1835-1921)です。彼の書いた曲はどれも精巧で、才能に溢れていて、すごく心に残るメロディも多くあるのですが、あまりにも良い曲過ぎるのでしょうか。気持ち良さとともに、耳をすり抜けてしまうことがしばしばです。有名なヴァイオリン協奏曲第3
番の第2 楽章も、切なく歌うヴァイオリンが心に深くしみ入ります。演奏者は、2005
年のフリッツ・クライスラー・コンクールで優勝したフランス生まれのクラマジラン。繊細な音色と強靭な表現で、曲の真実の姿をあますことなく伝えます。 |
8.572373 |
マルティヌー:ピアノ協奏曲集第 2 集
1-2.ピアノ協奏曲第 4 番「呪文」H.358/
3-5.ピアノ協奏曲第 1 番ニ長調
H.349/
6-8.ピアノ協奏曲第 2 番 H.237 |
ジョルジオ・コウクル(ピアノ)/
ボフスラフ・マルティヌー・フィルハーモニー管弦楽団/
アルトゥール・ファーゲン(指揮) |
あまり聞いたことのない曲の CD を再生する時に、何だかわくわくする人も多いでしょう。このマルティヌー(1890-1959)の曲は、タイトルからして胸がドキドキしませんか?もちろん最初の音が飛び出してきた途端、魅惑されてしまうことは間違いありません。まるで鐘の音のように光り輝く音の粒、溢れる躍動感。そして未知への不安感。それら全てがきちんとおさまっています。この曲は1956
年に完成、マルティヌーではおなじみのピアニスト、フィルクシュニーと、ストコフスキーに拠って初演されています。第1
番の協奏曲は1925 年に書かれたもので、とても聞きやすい作品。難解さはほとんどありません。バロック風の味わいを持つ終楽章がチャーミングです。1934
年に書かれた第2 番の曲は第1楽章の堂々とした開始部も見事ですが、終楽章での超絶技巧は息がとまるほどの驚きを与えてくれることでしょう。 |
8.559670 |
レシュノフ:忘れられた聖歌、そしてリフレイン
1-4.二重協奏曲(2007)/
5-9.交響曲第 1 番「忘れられた聖歌、そしてリフレイン」/
10.ラッシュ |
チャールズ・ウェザビー(ヴァイオリン)・・・1-4/
ロベルト・ディアス(ヴィオラ)・・・1-4/
IRIS 管弦楽団/
マイケル・スターン(指揮) |
ニュージャージー生まれの作曲家若きレシュノフ(1973-)は、早くからその才能を嘱望され国際的な活躍をしています。オーケストラ作品を始め、室内楽作曲家としても名高く、多くの団体や演奏家が彼に作品を委嘱し、新作が次々と演奏されているのです。このアルバムに収められた3
つの作品は、彼の資質をよく表しており、現代的な感覚の中にどこか懐かしさを秘めた聴きやすいものです。指揮者スターンの依頼で書かれた5
つの楽章からなる「交響曲第1 番」は、ベートーヴェンの「第9」に込められたメッセージと同じく、全ての人間を賛美するために書かれています。グレゴリオ聖歌や、ギョーム・デュファイのミサ曲、17
世紀のユダヤ教の典礼、など様々なモティーフを用いながら、新しく構築された音楽は、得も言われぬ感動をもたらすことでしょう。現代アメリカの名手2人がソロをつとめる「二重協奏曲」は、神秘的な音の中にも躍動感が溢れています。タイトル通りのせわしなさが楽しい「ラッシュ」もオススメです。 |
8.572451 |
カロミリス:狂詩曲、交響詩集
1.狂詩曲第 1 番(G.ピエルネによる管弦楽版)/
2.狂詩曲第 2 番「夜の歌」(B.フィデツィスによる管弦楽版)/
3-5.抒情詩
<アフロディーテの出現/スパルタの聖処女/初めての雨>/
6.聖ルークス修道院にて/
7.ミナスの反乱、エーゲ海の海賊/8.勇敢な女性の死 |
ジュリア・ソーグラクー(ソプラノ)・・・3-5/
エヴァ・コタマニドウ(ナレーター)・・・6/
ロシア国立シンフォニック・カペラ・・・1-2.6-8/
カルロヴィ・ヴァリ交響楽団・・・3-5/
バイロン・フィデツィス(指揮) |
「ギリシア音楽の父」として称賛される作曲家カロミリス(1883-1962)。もともとはオスマン帝国スミルナ出身、イスタンブールで音楽を学びましたが、ウィーンに留学後はアテネに在住。アテネに国民音楽院を創設し、ギリシア音楽の発展を目指しました。民謡に基づくオペラや交響曲が有名です。ワーグナーとリムスキー=コルサコフを賛美していたといい、自身の作風もドラマティックで重厚なものとなっています。このアルバムには、ピエルネが管弦楽用に編曲した狂詩曲や、朗読を伴う「聖ルークス修道院にて」など6
つの作品が収録されています。作品はギリシアの民族音楽のリズムと複雑な対位法を多用した、独特の息の長い旋律線を持つ特異なものばかり。どことなく東洋的な雰囲気も漂わせるという、まさに百花繚乱の世界です。 |
8.572118 |
フランツ・シュミット:交響曲第 4 番ハ長調他
1-4.交響曲第 4 番ハ長調/
5-7.「軽騎兵の歌」による変奏曲 |
マルメ交響楽団/
ヴァシリー・シナイスキー(指揮) |
NAXOS のフランツ・シュミット・シリーズもこれで第4
集。今作は、1932〜33 年に書かれた交響曲第4
番がメインです。この頃のシュミット(1874-1939)は、私生活でも悲しい事件続きで、もともと不安定だった健康状態まで悪化してしまいました。中でも最初の結婚でもうけた一人娘エマ(1899
年生まれ)が、初めての出産で命を落としてしまったことが、かなりの打撃だったようです。そのため、この交響曲第4
番は、娘エマへのレクイエムであり、曲全体にも胸が張り裂けるような悲しみが漂っています。1
楽章形式ですが、全体は4 つの部分に分けることができ、第1
部の終わりで聴こえてくる波打つようなハープは、天使の羽ばたきとも思える美しさです。第2
部では葬送行進曲風の楽想、第3
部では壮大なフーガ、そして第4
部で最初の主題が帰ってきて、この充実した全曲をしめくくります。かたや、1930
年にクレメンス・クラウスの指揮によりウィーン・フィルで初演された「軽騎兵の歌」による変奏曲は軽快な主題と重厚なハーモニーが楽しめる、後期ロマン派特有のまったり感と聞きごたえに満ちた作品です。 |
8.559663 |
ウォロソフ:無言歌集〜弦楽四重奏のための18
のディヴェルティメント
1.川/2.輪舞/3.ストラヴィンスキーへのブルース/
4.緊張する!/5.私の墓の前で踊る/6.尊崇/
7.歩道の支柱/8.手紙/9.スカンク/10.若き愛/
11.Creepalicious/12.時間の後/
13.猫が狂ったようにひっかく/14.楽しもうぜ/
15.炎と氷/16.厳しい決断/17.遺族の真実/18.最後のキス |
カルペ・ディエム弦楽四重奏団
<メンバー>
チャールズ・ウェザビー(ヴァイオリン)/
ジョン・ユーイング(ヴァイオリン)/
コリーン・フジワラ(ヴィオラ)/
ディエゴ・ファイングレッシュ(チェロ) |
ピアニストとしても幅広い活動をしているウォロソフ(1955-)は、10
代の頃からクラシックの勉強をしながら、ロックやジャズの演奏を行ってきています。そんな彼の作品は、「私の友だちが楽しみのために聴きたい音楽を作曲することに喜びを見出す」と彼自身が語るように、どれも聴きやすく、親しみやすい楽想に溢れています。このアルバムに収録された「無言歌」と名付けられた18
曲の小品たちも、ポピュラーとクラシックの境目を外した楽しいものばかりです。各々の曲に付けられたタイトルも意味深
でおしゃれ。演奏は、こちらもアメリカの最先端を行くカルペ・ディエム弦楽四重奏団。これらの曲は、メンバーのヴァイオリニスト、ウェザビーのために書かれているのです。とびきりの楽しい一時をお届けいたします。 |
8.572474 |
バックス&ブリッジ:ピアノ五重奏曲
1-3.バックス:ピアノ五重奏曲ト短調/
4-6.ブリッジ:ピアノ五重奏曲ニ短調
H49a |
アシュリー・ウェイス(ピアノ)/
ティペット弦楽四重奏団 |
2曲の対照的なイギリスのピアノ五重奏曲を、アシュリー・ウェイスとティペット弦楽四重奏団の素晴らしい演奏でお楽しみください。バックス(1883-1953)の作品は、1914
年から15 年にかけての彼の円熟期に書かれたもの。批評家エドウィン・エヴァンスに捧げられています。初演時にピアノを演奏したのは、おなじみハリエット・コーエン(彼のパートナー)。彼女がバックスに与えたモティベーションは測りしれないほどの大きさであったことを実感せざるを得ない作品です。一方、ブリッジ(1879-1940)の五重奏は、1904
年から05 年に書かれた最も初期の曲です。彼自身は出来上がりに不満があり、1912
年に大幅な改訂を加えています。有名な「コベット賞」(イギリスの金満家が設立した若き作曲家のための賞)に応募するための試行錯誤が窺われますが、それはそれで若き情熱の発露と言えるのではないでしょうか。 |
8.572066 |
ヘルマン:「3 つの狂詩曲」「組曲ニ短調」他
《ヘルマン》
1.3 つのヴァイオリンのためのブルレスケト長調
Op.9/
2.3 つのヴァイオリンのための狂詩曲第
1
番ニ短調Op.2/
3.3 つのヴァイオリンのための狂詩曲第
2
番ト長調 Op.5/
4.3 つのヴァイオリンのための狂詩曲第
3
番イ長調Op.13/
5-7.ヴァイオリンとチェロのための華麗なる大二重奏曲ト短調
Op.12/
8-12.3 つのヴァイオリンのための組曲ニ短調
Op.17/
《アイヒホルン》
13.パガニーニの「ヴェニスの謝肉祭」の主題による変奏曲・・・世界初録音/
14.ロッシーニの「モーゼ」の主題による華麗なる変奏曲・・・世界初録音 |
レート・クッペル(ヴァイオリン)/
アレクシア・アイヒホルン(ヴァイオリン&ヴィオラ)/
フリーデマン・アイヒホルン(ヴァイオリン)/
アレクサンダー・ヒュルスホフ(チェロ)・・・5-7 |
フリードリヒ・ヘルマン(1828-1907)の作品は、現代ではヴァイオリンとヴィオラを学ぶ人たちの必須アイテムです。彼はメンデルスゾーンが設立したライプツィヒのコンセルヴァトワールで学び、1848
年にはここの教授に任命されました。多くの作品を書いていますが、曲よりもヴァイオリン奏法について書いた著作の方が知られているのは何とももったいない話です。冒頭の民謡「かわいいアウグスティン」のメロディを使った3
台のヴァイオリンによるブルレスケでの魔法のような音は、一度聴いたら忘れられない感動です。一方、ヨハン・ポール・アイヒホルン(1787-1861)の作品は、全て世界初録音。ここで素晴らしいヴァイオリンを演奏しているアレクシアとフリーデマンの係累にあたるとか・・・。 |
8.557345 |
ヘンツェ:ギター作品集第 2 集
1-6.ギター・ソナタ第1 番「王宮の冬の音楽」
<グロスター/ロメオとジュリエット/アリエル/
オフェーリア/試金石、オードリーとウィリアム/オベロン>/
7-9.カリヨン、レチタティーフ、仮面(R.エヴァーによるギター編)/
10-12.「ポルチーノ」による3つのおとぎ噺の情景/
13-16.エオリアン・ハープに寄せる頌歌 |
フランツ・ハラース(ギター)/
アンナ・トルゲ(マンドリン)・・・7-9/
クリスティーナ・ビアンキ(ハープ)・・・7-9/
アンサンブル・オクトパス・・・13-16/
コンスタンティア・グルズリ(指揮)・・・13-16 |
ヘンツェ(1926-)とギター。一見ミスマッチな組み合わせですが、その奥深い味わいは第1
集(8.557344)でも実証ずみ。まさにギター音楽に新たな地平を拓いたと言っても過言ではありません。このアルバムも、ファンならずとも一聴の価値あるものとなっています。シェークスピアの戯曲の登場人物に触発された「王宮の冬の音楽」を始め、幼年期に触れたおとぎ話や、メリケの詩による「エオリアン・ハープ」など感覚的で抒情性溢れた作品を聴くことができます。マンドリン、ハープなど典雅な音を用いているところもポイント高しです。「ネオロマン」という言葉がぴったりの音楽です。 |
8.559643 |
バーンスタイン:クラリネット・ソナタ他
1-2.クラリネット・ソナタ(1941)
(W.ターウィリガーによるヴァイオリンとピアノ編)/
3-4.ヴァイオリン・ソナタ(1939)/
5-7.ピアノ三重奏曲(1937)/
8-9.2 つの家の歌
<ピーター・パンより「我が家」(1950)
(E.スターン編によるソプラノ、ヴァイオリンとピアノ編)/
ペンシルヴァニア・アヴェニュー1600
番地より「家の手入れ」(1976)
(E.スターン編によるソプラノ、ヴァイオリンとピアノ編)>/
10-13.「キャンディード」からの4
つの楽章
(E. スターンによるヴァイオリンとピアノ編)
<私は影響されやすいの/人は死ぬ、確かにな/
きらびやかに華やかに/僕らの畑を耕そう> |
オーパス2
<メンバー>
ウィリアム・テルウィリンガー(ヴァイオリン)/
アンドリュー・クーパーストック(ピアノ)/
チャールズ・バーナード(チェロ)/
マリン・マッジー(ソプラノ) |
作曲家としてのバーンスタイン(1918-1990)の功績の一つに「ジャズとクラシックの融合」が挙げられますが、ここに収録された初期の3
曲の室内楽作品を聴くと、さすがの彼も、学生時代から20
代の初めの頃には、印象派と新古典派の中庸を行く作品を書いていたんだな。と思わざるを得ません。とはいえ、1937
年に書かれたピアノ三重奏曲の第2
楽章は、やはりバーンスタインならではのもの。今にもはじけそうなエネルギーを秘めています。歌を伴う「家の歌」、ヴァイオリンが伸びやかに歌う「キャンディードからの4
つの楽章」は全てミュージカル作品からの編曲版で、こちらは彼ならではのノリの良さと、泣かせるメロディを併せ持つナンバーです。 |
8.572329 |
ゲディーニ:ピアノ曲全集第 1 集
1.マズルカ(1908)/2-30.29 のカノン/
31.「信仰」の言葉による主題と変奏/
32.踊りながら綱渡りをするサーカスの踊り子/
33.小さい料理人のメヌエット/34.ガヴォット/
35-43.9 つの小品
<悲歌/ほとんどふざけるように/リトネッロ風/
夜曲/家族のアルバム/アラベスク/ワルツのテンポで/
ユモレスク/幻想風前奏曲>/44.メヌエット=カリカチュア |
マッシモ・ジュゼッペ・ビアンキ(ピアノ) |
イタリアの近現代作曲家、ゲディーニ(1892-1965)のピアノ曲をお聴きください。彼が50
年に渡って書いた全作品を2 枚のアルバムに収録、こちらが第1
集となります。彼はトリノでオルガン、ピアノ、チェロを学んだ後、1911
年にエンリコ・ボッシに師事、作曲家、指揮者として活動する傍ら、音楽院で多くの弟子を育てています。ここに収録されたのは、1908
年から1916年頃の初期の作品で、新鮮で自発的な作風を備えています。どの曲も工夫が凝らされており、例えば「信仰」の言葉による主題と変奏は、イタリア語で信仰を表す、Fede〜F(ヘ)E(ホ)D(ニ)E(ホ)が音として組み込まれているというもの。リストやシューマンが良く使った手法ですが、彼は更に現代的な音として、素晴らしい変奏曲を創り上げました。今回の録音は、彼の娘であるマリア・グラツィア・ゲディーニがこの演奏のために楽譜を用意したもので、全て世界初録音となります。 |
8.572178 |
ジョンソン:王子のアルメイン
1.王子のアルメイン,マスク-コラント/
2.パヴァン第 1 番ハ短調/
3.ガリアルド「私のマイルドメイズ嬢の喜び」/
4.パヴァン第 2 番ヘ短調/5.2
つのアルメイン/
6.高貴な男/7.魔女の踊り/
8.パヴァン第 3 番ハ短調/9.3
つのアルメイン/
10.妖精の踊り/11.幻想曲/12.ガリアルド/
13.ストレンジ嬢のアルメイン/
14.パヴァン第 4 番(N.ノースによる改編)/
15.王子の仮面、第1、第2、第3
の踊り/
16.3 つのアルメイン/
17.サテュロスの踊り(N.ノースによる改編) |
ナイジェル・ノース(リュート) |
ジェイムズ 1 世王朝の宮廷リュート奏者として知られるジョンソンの作品集です。彼の父ジョン・ジョンソン(1583?-1633)も音楽家として有名でした。ダウランドとほとんど同時期に活躍し、パヴァン、アルメイン、ガリアルドなど古い形式を踏襲しながらも、9コースリュート(ルネサンスの調弦法に基づく分類)の可能性を極限まで生かした精緻で感傷的な肌触りのよい音楽を残しています。演奏するのは、おなじみナイジェル・ノース。オリジナル曲の中に、彼が改編した曲も組み込み、すばらしい演奏効果をあげています。なおジャケットに描かれた絵は、彼が仕えたジェイムズ1世の息子、ヘンリーで、第1曲の「王子のアルメイン」などは彼のために書かれた作品です。 |
8.570549 |
ジェズアルド:マドリガル集第 2 巻
1.親愛なる愛しいほくろ様/2.そして彼女は持っている/
3.あなたが壊して緩めた/4.傷は浅い/
5.私の胸は感傷的になる/6.最も優雅なベールで/
7.悲しみが甘い時/8.私はすぐに死んでしまう/
9.痛みが激しい時、私は無口になる/
10.おお、これほどまでに大きな罰/
11.おお、甘き情熱/12.私が感じるがままに/
13.この手ではない/14.たいまつか矢のどちらかで/
15.雪のような白い手/16.あなたの残り香が/
17.そして、幸せの竪琴を/18.私は変わらない/
19.輝く瞳に出会ったとき/20.私の光を消さないで/
21.フランスの歌/22.ガリアルダ |
デリティエ・ムジケ/
マルコ・ロンギーニ(指揮) |
数奇な運命を辿った作曲家、ジェズアルド(1566-1613)のマドリガル第2
集です。これらは彼の2 回目の結婚準備期間に発表されたもので、いつものように簡潔な書法の中に驚くほどの内容が込められています。テキストの原作者はよくわかりませんが、少なくとも3
人の名前タッソー、グァリーニ、ダヴァロス(最初の妻の父)は確定することができるようです。どれも素晴らしい詩が用いられていますが、中でもトラック12
の「私が感じるがままに」は当時とても有名で、当時の作曲家たちが競って、パロディ・ミサの中で用いています。演奏するのは、第1
集(8.570548)と同じく、デリティエ・ムジケで、歌を担当するのは男性のみ。倒錯の音色がここにあります。 |
8.669031 |
サレルニ:トニー・カルーソーの最後の放送(2004)
ダナ・ジョイアの脚本による10
の短い情景からなるオペラ
1.スタジオにて/2.新しいマネジメント/
3.第2 のカルーソー/4.教区学校のフラッシュバック/
5.トニーの母/6.過去は終わった/
7.マリア・カラス/8.11 時/
9.スピリチュアル/10.最後の二重唱 |
トニー・カルーソー・・・エリック・フェンネル(テノール)/
研修生・・・ジャクリーン・ファミラント(ソプラノ)/
エンジニア・・・ヤン・オパラッハ(バス・バリトン)/
アナウンサー・・・ヘンリー・フォーゲル(ナレーター)/
マーケター1・・・ヴィッキー・ドニー(ソプラノ)/
マーケター2・・・ヴァル・ホーク(ソプラノ)/
マーケター3・・・ナンシー・リード(ソプラノ)/
教区学校の生徒たち/
修道女・・・ディゼラ・ラルスドティエ(ソプラノ)/
司祭・・・キース・ファレス(バリトン)/
若きトニー・・・ロリー・リプキス(ボーイソプラノ)/
トニーの母・・・アリソン・トゥペイ(メゾ・ソプラノ)/
マリア・カラス・・・フェーベ・フェンネル(ソプラノ)/
黒髪の女性・・・パトリシア・リズリー(メゾ・ソプラノ)/
モノカシー室内管弦楽団/
パク・ジュンホ(指揮) |
アメリカの人気作家、デイナ・ジョイアの台本による、サレルニ(1951-)の「オペラ愛好家」のためのオペラです。次の日からは、イージー・リスニング専門のスタジオになることが予定されているクラシック音楽専門のラジオ放送局が舞台。27
年間に渡って、番組を切り盛りしてきたアントニオ・カルーソーは落胆し、他のスタッフは彼を慰めています。彼はテノール歌手でもあり、昔「第2
のカルーソー」として嘱望されたほど、オペラを愛していました。そんな彼が泣く泣く最後の放送をしていた時に現れたのは3
人の亡霊。一人は彼の母、もう一人は何とマリア・カラス。そして謎の女。さあ、トニー・カルーソーの最後の番組をお楽しみください。 |
8.572270 |
ビゼー:カンタータ「クロヴィスとクロティルド」他
1-13.カンタータ「クロヴィスとクロティルド」
<序奏/情景1-崇高なクロヴィス/
情景1-あなたは美しい/情景2-私は何を見ているの/
情景2-女王様、あなたのために/
情景3-祈りたまえ、祈りたまえ/
情景4-クロティルド、最愛の人/
情景4-平和、勝利、希望!/
情景4-しかし、どのように/情景4-甘い夜明け/
情景5-この美しき日に、私の父は/
情景5-こんにちは、あなた/
最後のアンサンブル-もう終わりね>/
14-17.テ・デウム |
カタリーナ・ヨヴァノヴィチ(ソプラノ)・・・1-17/
フィリップ・ドー(テノール)・・・1-17/
マーク・シュネイブル(バス)・・・1-14/
パ・ド・カレー合唱団・・・14-17/
リール国立管弦楽団/
ジャン=クロード・カザドシュ(指揮) |
この魅力的な作品は、1857 年に若きビゼー(1838-1875)が、かの有名な「ローマ賞」を受賞した作品です。ローマ賞(フランス語:Prix
de Rome)は、芸術を専攻する学生に対してフランス国家が授与した奨学金付留学制度で、1663
年、ルイ14 世によって創設され、1968
年廃止されるまで継続しましたが(音楽賞は1803
年に追加) 、これを受賞するために多くの芸術家が苦難の涙を流したことはいうまでもありません。そんな激戦をくぐり抜けたこのカンタータ。なかなかの名作ですが、残念なことに
楽譜が失われてしまい、1988 年に再発見されるまで演奏されることはありませんでした。フランク族のクローヴィス王と彼の妻クロティルデがキリスト教へ改宗するまでを描いた物語です。そして、その受賞の翌年、1857
年に書かれた「テ・デウム」では驚くほどの円熟をみせているあたりが、天才作曲家たる所以でしょうか。 |
8.572510 |
クリスマスの子守歌とキャロル
1.伝承曲:イエスの庭/
2.ダーク(1888-1976):わびしき真冬に/
3.ティーフェンバッハ(1960-):子守歌/
4.ホルスト(1874-1934):おねむりなさい、いとしい子よ/
5.伝承曲:コヴェントリー・キャロル/
6.ブリテン(1913-1976):キャロルの祭典より間奏曲/
7.伝承曲:新しいクリスマス/
8.作曲家不詳:天国の熾天使/
9.伝承曲:うまやのなかに/
10.伝承曲:このすてきな香りはなんだろう?/
11.伝承曲:神の子がお生まれになった/
12.トゥルニエ(1879-1951):6
つのノエル/
13.ヘッド(1900-1976):ベツレヘムへの小道/
14.伝承曲:不思議の森/
15.ウィッチャー(1931-):ピープル、ルック・イースト!/
16.ヌルミ(1948-):今宵、ベツレヘムにて/
17.サルツェード(1885-1961):「アデステ・フィデレス」による演奏会用変奏曲/
18.伝承曲:甘き喜びのうちに/
19.伝承曲:まぶねのなかで/
20.伝承曲:幼児キリストの子守歌/
21.伝承曲:ウェックスフォードのキャロル
12.17・・・オリジナル曲他はすべてジュディ・ローマンによる編曲 |
モニカ・ウィッチャー(ソプラノ)/
ジュディ・ローマン(ハープ) |
ハープの響きは、なぜにこんなにも心を落ち着かせるのでしょう?まるで柔らかな羽のように、幼児を眠らせ、子を抱く母親までもを安らかな眠りに導くかのようです。ここに収録されているのは、12
世紀から現代まで、およそ9 世紀に渡るクリスマスの音楽を集めています。オリジナル曲以外は、ハーピストであるジュディ・ローマンの編曲によるものです。何と美しい、そして微笑ましい音楽。 |
8.559658 |
ウィーラー:歌曲集「夜の荒廃」他
1-5.歌曲集「セレナータ」(1993)/
6-7.歌曲集「日曜日の歌」(1999)/
8-11.歌曲集「天上と地上」(2007)/
12-13.歌曲集「眠りながら歌う」抜粋(1984)/
14.連祷(2006)/15-19.歌曲集「夜の荒廃」(1990)/
20.モーツァルト、1935(1997)/21-24.歌曲集「後戻り」 |
ウィリアム・シャープ(バリトン)・・・1-5.14.20/
スザンナ・フィリップ(ソプラノ)・・・6-7.15-19/
ヨーゼフ・カイザー(テノール)・・・8-11/
クリスタ・リヴァー(メゾ・ソプラノ)・・・12-13.21-24/
ドナルド・ベルマン(ピアノ) |
ボストンへの深い愛情が込められたオペラ「The
Construction of Boston」(8.669018)が大評判となった作曲家ウィーラー(1952-)の歌曲集です。「言葉と音楽のコンビネーションから生まれる歌曲は最も感覚的で楽しいものです。」と作曲家自身が語るように、このアルバムには憂鬱な気分からユーモアに溢れた明るさまで、様々な世界が溢れています。名ソプラノ、ルネ・フレミングのために書かれた「日曜日の歌」、もともとはギターとテノールのために書かれた「セレナータ」のあけっぴろげな愛の表現、「モーツァルト、1935」では、断片的に現れるモーツァルトのおなじみの旋律が微笑を誘います。エミリー・ディキンソン、ブレーク、リルケなど普遍性のあるテキストにつけられた変幻自在なメロディは、聴き手のイマジネーションを刺激することでしょう。 |
8.572595 |
スウェイン:「スターバト・マーテル」「沈黙の地」
1.作曲者不詳:セネガルの歌「おお、ラルム」
(1982 年に録音された音)/
2.マニフィカトⅠ(1982)/3.沈黙の地(1997)・・・世界初録音/
4.アヴェ・ヴェルム・コルプス(2003)・・・世界初録音/
5-17.スターバト・マーテル(2004)・・・世界初録音 |
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)/
ドミートリー・アンサンブル
<5-17 での団内独唱者>
ソフィー・ベヴァン(ソプラノ)/
ケイト・サイモンズ=ジョイ (メゾ・ソプラノ)/
ベン・オールデン(テノール)/
ジョナサン・セールズ(バス)/
グラハム・ロス(指揮) |
このアルバムから最初に流れてくるのは、何とも不思議なセネガルの民謡です。「なぜ?」と思う間もなく、作曲家による「マニフィカト」が始まります。この新鮮な驚きと言ったら!1946
年イギリス生まれのスウェイン(1946-)は、ロンドンで学んだ後、パリでメシアンとともに研鑽を積みました。彼は多くの合唱作品を書いていて、ここでは30
年に及ぶ作曲生活の中から生まれた4
つの曲を聴くことができます。このマニフィカトは1982
年に彼がセネガルを訪れた際、聞いたジョラの民謡「おお、ラルム」を元に書かれています。湧き上がるようなパワーが写し取られた興味深い作品です。その後、イギリスに戻った彼が書いたのが、40
部の合唱とチェロ独奏からなる「沈黙の地」です。あまりにも切ない挽歌に胸が痛みます。イスラエルとパレスチナでわが子を失い悲しむ母親に捧げられた「スターバト・マーテル」はラテン語のテキストにアラム語、ヘブライ語、アラビア語などのテキストを織り交ぜながら進みます。最後のモテットでは、全ての言葉が溶け合うことで平和への祈りを表すというもの。決して聞きやすい音楽とは言えませんが、じっくり耳を傾けていただきたい1
枚です。 |
ONDINE
|
ODE-1168
\2300 |
トランスフィギュレーション
カミラ・ニュルンド、ワーグナーとR.シュトラウスを歌う
ワーグナー(1813-1883):
1.歌劇「ローエングリン」より
エルザの夢「寂しい日々に神に祈った」/
2.歌劇「タンホイザー」より
「おごそかな広間よ、ふたたび挨拶を送る」/
3.歌劇「タンホイザー」より
エリーザベトの祈り「全能のマリアよ」/
4.楽劇「ワルキューレ」より
ジークリンデの独白「一族の男たちが全て」/
5.楽劇「トリスタンとイゾルデ」より
イゾルデの愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」/
R.シュトラウス(1864-1949):
6.歌劇「アラベラ」より
「私のエレマー」/
7.歌劇「ダフネ」より「ああ愛しい昼よ、行かないで」/
8.歌劇「ナクソス島のアリアドネ」より
「すべてのものが清らかな国がある」/
9.歌劇「サロメ」より
「物音ひとつしない。なにも聞こえない」 |
カミラ・ニュルンド(ソプラノ)/
タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団/
ハンヌ・リントゥ(指揮) |
録音 2010 年9 月16-19 日フィンランド テンペレ・ホール実力派ソプラノ、カミラ・ニュルンド。日本でもすでに揺るぎない人気を持つ「ワーグナー・ソプラノ」としておなじみの存在になっています。このアルバムは彼女の初のアリア集で、収録されているのは、ワーグナーとR.シュトラウス。まさにこの上なき1
枚と言えるでしょう。彼女のワーグナーはARTHAUSから2
点映像も発売されており、その凛とした舞台姿に見惚れた人も多いはず。そしてR.シュトラウスは2007
年の新国立劇場での元帥夫人の存在感が記憶から離れがたいことでしょう。この「トランスフィギュレーション(変身)」と名付けられたアルバムは、2
人の大作曲家が描く女性像を恐ろしいまでに描き出しています。強靭でありながらも、繊細な趣きを有する彼女の声は、変幻自在に移り変わる女心を巧みに映し出します。指揮をしているのは、タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団の首席ハンヌ・リントゥ。厚みのある響きを縦横無尽に操り、彼女の歌を引き立てています。 |
ODE-1172
\2300 |
セーゲルスタム(1944-):交響曲集
1.交響曲第 81 番「80 の後…」(2002)/
2.交響曲第 162 番「ベルゲンへの番号を倍にして」(2006)/
3.交響曲第 181 番「演奏する時、名自体を…」(2007) |
ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団(指揮者なし) |
一体、セーゲルスタムは指揮者として評価して欲しいのでしょうか?それとも作曲家としてでしょうか?このアルバムは、すでにこの時点で250
曲の交響曲を「モノにした」奇才の心情表現です。彼は交響曲を作曲する時に「管弦楽を想定するのではなく、ピアノで弾くつもりで書いている」とのことで、これらの3
曲も指揮者を必要としないというユニークなものです。彼の快進撃はどこまで続くのでしょう?まずはこれを聴いてみてください。録音
2003 年10 月9 日…1, 2008 年2
月28 日…3,
2008 年11 月13 日…2 ノルウェイベルゲン、グリーグホール |
ODE 699
\790 |
カタログ付き/ラウタヴァーラ(1928-):
1-3.ピアノ協奏曲第3番「夢の贈り物」/
4-7.交響曲第7番「光の天使」 |
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団/
ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)・・・1-3/
レイフ・セイゲルスタム(指揮)・・・4-7 |
2010年までに発売されたONDINEレーベルのカタログ付きCDです。フィンランドの作曲家ラウタヴァーラの2つの作品を収録。神秘的かつ明快な彼の音楽に親しんでいただける格好のアルバムとなっています。ピアノ協奏曲第3番は「夢の贈り物」と題された作品。幻想的で流麗なピアノパート、それを包みこむ柔らかいオーケストラの響き。現代音楽にありがちな難しさは全くありません。アシュケナージの弾き振りも魅力。ピアニストとしての彼のすばらしさを再確認できる演奏です。交響曲第7番は「光の天使」と題されていて、彼の名前がブレイクするきっかけとなった作品です。活発な第2楽章以外は、瞑想的な響きと、ブルックナーを思わせる厚みのある音色が横溢した美しい曲で、現代音楽にある種の癒しを求める人の心を鷲掴みすること間違いなしです。録音
1995年8月・・・4-6(ODE-869より)、1999年8月・・・1-3(ODE-950より)
フィンランドヘルシンキ、フィンランディア・ホール |
ODE 1166
\2300 |
ユッカ・ティエンスー(1948-):作品集
1.ヴィエ(2007)/2-8.ミサ(2007)/
9-11.偽りの記憶Ⅰ-Ⅲ(2008) |
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団/
ヨン・ストゥールゴールズ(指揮) |
ユッカ・ティエンスーは現代フィンランドの最も魅惑的な作曲家の一人です。同国ではラウタヴァーラ、サーリアホ、リンドベルイらと並ぶ人気を誇り、新作はことごとく絶賛される人です。このアルバムには彼の最近の3つの作品が収録されています。メインの「ミサ」は名クラリネット奏者カリ・クリックのために書かれたクラリネットと管弦楽のための「ミサ曲」です。2007年の初演の時はタンペレ・フィルハーモニーとスコティッシュ室内管弦楽団がジョイント出演し、クリックがソロを担当しました。深い瞑想と現代的な楽想、そしてどこか諧謔的な味付けもあるこの曲は、歌声がなくとも、人々の祈りの心を存分に表現しています。他の2曲も、難解な響きのなかに、ふと見えてくる親しげなメロディが印象的。 |
SOLO MUSICA 1CD¥2300
|
SM139
¥1990 |
インテンソ
ベートーヴェン(1770-1827):
弦楽四重奏曲第11 番ヘ短調「セリオーソ」Op.95a/
ヤナーチェク(1854-1928):
弦楽四重奏曲第1 番「クロイツェル・ソナタ」
/
アマーン(1962-):
弦楽四重奏曲第1 番「Geborstener
Satz」 |
カザル弦楽四重奏団 |
アルバム「弦楽四重奏の誕生」で、権威あるエコークラシック賞を獲得したカザル弦楽四重奏団ですが、今回の「インテンソ」では、かなり挑発的で挑戦的な演奏を披露しています。晩年のベートーヴェンの到達した孤高の世界、ベートーヴェンからトルストイを経て、ヤナーチェクで結実した悲惨かつ愛の物語「クロイツェル・ソナタ」、そして現代作曲家アマーンの「Geborstener
Satz(破裂する楽章)」。どの曲も恐ろしいまでの感情表出と強いエネルギーを持ち、聴き手の心を強く揺さぶります。完成された世界がここにあります。録音
2008 年10 月・・・1-8, 2010 年5
月・・・9 |
SM141
¥1990 |
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集
1-4.ピアノ・ソナタ第11 番変ロ長調
Op.22/
5-6.ピアノ・ソナタ第24番嬰へ長調
Op.78/
7-10.ピアノ・ソナタ第29 番変ロ長調「ハンマークラヴィーア」Op.106 |
ベンヤミン・エンゲーリ(ピアノ) |
スイスの若い世代の中でも卓越した才能を持つピアニスト、エンゲーリ。もちろん多くの国際コンクールで優勝し、ヨーロッパの多くの国で活躍、近年では室内楽にも積極的に取り組むという、まさにピアニストの模範のような活動をしています。そんな彼ですが、このアルバムをカナダで録音する際には半年間の「引退」をし、徹底的にベートーヴェンを勉強し直したそうです。なぜなら、ここに収録された3
曲を演奏するためには最大の力を必要とすることに気が付いたためだということで、とりわけOp.106の「ハンマークラヴィーア」での恐ろしいまでの集中力は、確かに並大抵のものではありません。録音
2009 年10 月 |