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第55号マイナー・レーベル新録音新譜(6)

 

ALBANY

TROY1192
(9CD,4枚価格)
¥8800
エズラ・ラダーマン(b.1924)の音楽
 Vol.1(TROY399)
  (1)ピアノ・ソナタ第2番
  (2)ヴァイオリンとチェロの二重奏曲
  (3)チェロとピアノの二重奏曲
(1)アン・ルイーズ=タージオン(P)
(2)キャシー・ロビンソン(Vn)、
 キース・ロビンソン(Vc)
(3)パンジー・チャン(Vc)、
 E.パリソット(P)
 Vol.2(TROY434)
  (1)ヴァイオリン・ソナタ
  (2)ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲
  (3)ヴァイオリンとピアノのための主題と変奏
  (4)チェロのための幻想曲
(1)(2)エリック・フリードマン(Vn)
(1)(2)(3)エリザベス・パリソット(P)
(3)ユ・キョンハク(Vn)
(4)パトリック・ジェー(Vc)
 Vol.3(TROY473)
  弦楽四重奏曲第6〜8番
カサット弦楽四重奏団
 Vol.4(TROY454)
  (1)アルド/(2)シモンエス/
  (3)パリソット
  (ピアティゴルスキー/カザルス/フォイアマン/
   シュタルケル/パリソット)
アルド・パリソット指揮
イェール・チェロ・アンサンブル
 Vol.5(TROY537)
  (1)ヴァイオリン二重奏曲/(2)ファゴット協奏曲/
  (3)六重奏曲
ピッツバーグ室内楽プロジェクト
 Vol.6(TROY637)
 (1)ピアノ三重奏曲第1・2番
 (2)想像上の生活からの情景第1・2巻
(1)コネティカット三重奏団(ピアノ三重奏)
(2)トマス・ラバドルフ(Cl)
 Vol.7(TROY939)
  ピアノ・ソナタ第3番
 《B’shert》(訳注:イディッシュで「…を意味した」の意)
スィンアイ・スー(Pf)
 Vol.8(TROY1057)
  (1)フルートとクラリネットのための二重奏
  (2)フルートと弦楽四重奏のための《天体》
  (3)クラリネットと弦楽のための協奏曲
ランサム・ウィルソン(①②Fl、③指揮)
(1)(3)デヴィッド・シフリン(Cl)
(2)カサット弦楽四重奏団
(3)イェール・フィルハーモニア弦楽合奏団
 Vol.9(TROY1155)
  弦楽四重奏曲第9番,第11番,第12番
アリアンツァ弦楽四重奏団
大プロジェクト「エズラ・ラダーマンの音楽」お買得セット化

これまでリリースされたアメリカの作曲家ラダーマンのCDをボックスとしてまとめたもの。エズラ・ラダーマンは1924年ブルックリン生まれの作曲家でアメリカ人としては最も早い時期に12音技法を取り入れた作曲家として知られ、12音技法ながらほのかな抒情を感じさせる音楽室内楽を中心に多くの作品を発表。12音技法は彼の主な手法だが、時に調性的な素材と無調的な素材を組み合わせて用い現代的な文脈の中に叙情的な様式を混合している。クラリネットの名匠デヴィッド・シフリン、ハイフェッツの高弟エリック・フリードマン、EMIなどに多数の録音も行っているフルートのランサム・ウィルソンら演奏陣も一流。
TROY1197
¥2200→¥1990
「ヴィクトール・バシュティクスの音楽」
 ヴィクトール・バシュティクス(1912-2001):
  レクイエム/クリスマス・カンタータ/
  讃美歌/ラトヴィアの民謡集
アンドレイス・ヤンソンス指揮
ラトヴィア国立歌劇場室内管弦楽団
ラトヴィア音楽アカデミー混声合唱団
ニューヨーク・ラトヴィア・コンサート合唱団
ほかソリスト
ヴァスクスの先輩格の美しい20世紀のレクイエム

録音:2010年2月リガ

バシュティクスはラトヴィアの教会の合唱指揮者の父と合唱団員の母のもと1912年に生まれた。第二次大戦中はドイツに占領され戦後がソ連に蹂躙されるという国家的民族的苦難を味わったが作品はそんな苦労を打ち払うかのように力強く清冽なリリシズムを恥らうことなく大らかに歌い上げる。
TROY1191
¥2200
「遠く離れて」
 〜ミロス・ライコヴィッチ(b.1956)の音楽
  (1)空飛ぶ三人(1979-1980)/(2)ピアノ・ソナタ(1988-1989)/
  (3)B-A-G-D-A-D(バグダッド)〜6音の主題による音楽(2004)/
  (4)エル・コントルノ(輪郭)変奏曲(2000)/
  (5)3つのロマンス(1988)/(6)冬のワルツ(2006)
(1)EVIトリオ(ピアノ三重奏)
(2)タチアナ・ランコヴィッチ(Pf)
(3)ミレン・ナチェフ指揮RTS(セルビア放送)響
(4)ヴァレリヤ・ショロホヴァ(Vc)、
 ミロス・ライコヴィッチ(Pf)
(5)B.クロフォード(Fl)、
 ヤスナ・ポポヴィッチ(Pf)
(6)ボヤン・スジッチ指揮RTS(セルビア放送)響
チャイコフスキーとミニマルが合体したような変り種作曲家

録音:2008-09年

ライコヴィッチは1956年セルビアのベオグラード出身の作曲家で指揮者。かの地の紛争のため世界各地を転々とし、日本にも滞在したことがある。メシアン、デル・トレディチという全く個性の異なる作曲家に師事した変り種。作品も変わっている。「空飛ぶ三人」は一度の三和音がメジャーとマイナー・コードが時々変わるだけでひたすらジャカジャカ鳴らされ、ヴァイオリンとチェロは「ドソミソ・ドドミソ・ソミドミソ・・・」といった態のアルペジオだけというぶっ飛んだ曲。ちょっとフィリップ・グラスのミニマル手法を思わせるがアルペジオの音形パターンになかなか工夫が凝らされてれてパズルを見ているような面白さがある。「バグダッド」はハープ版、弦楽四重奏版、ピアノ版は既に録音されている。エル・コントルノ変奏曲はペルトと佐藤聡明を組み合わせたような瞑想的な音楽。
TROY1194
¥2200
「いま再び」〜バーナード・ランズ(b.1934)の音楽
 (1)前奏曲(2004)〜Fl,Va,Hpのための
 (2)「・・・声なき人の間で・・・」(2004) 〜Fl,Va,Hpのための
 (3)スケルツィI-V (1974)〜Cl,Vn,Vc,Pfのための
 (4)ウォルコット歌曲集(2004)〜メゾ・ソプラノとVcのための
 (5)いま再び-サッフォーからの断章(2006)
  〜3人の女声と8人のアンサンブルのための
(1)-(5)ヤン・クシヴィツキ指揮
 ネットワーク・オブ・ニューミュージック・アンサンブル
(4)(5)ジャニス・フェルティ(MS)
(5)ジェニファー・ウィアー(S)
(5)バーナデット・ディマジオ(A)
武満が絶賛したバーナード・ランズの貴重な室内楽作品集

録音:2009-2010年

ランズはベリオ、ダラピッコラに師事し、作品はメータ、バレンボイムらによって盛んに取り上げられている。1984年にはピューリツァー賞を受賞。この賞の受賞者には保守的で型にはまった作風の作曲家が多いのだがランズは例外的で前衛と保守の間のバランスをうまく保ちながら現代の抒情的表現を追求し続けている。武満徹が彼の才能に惚れ込み、サントリー国際作曲委嘱シリーズ作曲家として日本に招聘したこともある。ドビュッシーの色彩感とウェーベルンの切り詰められた表現が融合した声楽と室内アンサンブルのための最新作「いま再び-サッフォーからの断章」は近年の傑作。
TROY1171
¥2200
ヘンリー・マーティン:ピアノ作品集
 ピパの歌/ピアノ・ソナタ第4番《真夜中の時間》/
 インヴェンションズ(I-VII)/ 新しい前奏曲XVI/
 新しいフーガXVI/4つのジャズ・シーン
ヒラリー・デムスク(Pf)
録音:2009年

マーティンはアメリカの中堅世代の作曲家で、このアルバムには1980年から2007年までに書かれたピアノ作品が収められている。マーティンは放送用の音楽を手がける傍ら、多くの室内楽、交響楽、ピアノ作品を発表している。曲名からも察せられるようにバッハに深く傾倒し、その対位法を現代流に組み替えようとしているのが彼の音楽である。バッハ、ジャズ、バルトーク、シェーンベルクが矛盾なく融合され、キース・ジャレットのような無国籍民族音楽のように聴こえる。
TROY1184
¥2200
「エヴリシング・マスト・ゴー」
 〜マーティン・ブレスニックの音楽
  (1)ウィリーのやり方(2006)/(2)落下(1993)/
  (3)バラード(2004)/(4)3つの合唱曲〜アミカイの詩による(1988)/
  (5)エヴリシング・マスト・ゴー(2007)
(1)(3)リサ・ムーア(Pf)
(2)A.ニムズ(S)
(2)ウェイ=イ・ヤン(Pf)
(3)A.バスゲイト(Vc)
(4)M.ブルックス指揮エール・カメラータ
(5)プリズム・サクソフォン四重奏団
ブレスニックはクラシックから映画音楽まで幅広い分野で作品を発表している。第1回アイヴス賞、アメリカ・ローマ大賞、ベルリン賞など多数の賞を受賞。作品はジャズの影響を受けた「ウィリーのやり方」、バーンスタインやコープランドを思わせる叙情的な「3つの合唱曲」、ミニマルの影響のある⑤など多彩。
TROY1186
¥2200
「水銀」〜フルートとギターのためのアメリカ大陸の歌と踊り
 (1)ロバート・ビーザー:山の歌(1985)
 (2)デヴィッド・リプタク:ペルセポネのための歌(1997)
 (3)アストル・ピアソラ:タンゴの歴史(1986)
ボニタ・ボイド(Fl)
ニコラス・ゴルセス(G)
(1)キャスリン・レウェック(S)
録音:2009年

ボニタ・ボイドはアメリカを代表する女流フルート奏者で若くしてロチェスター・フィルの首席を勤め現在はソリストとして多くの新作初演を行っている。その中にはミクロス・ローザ、シエラの作品も含まれている。ギターのゴルセスとのユニットは1993年に結成され、アメリカ国内、ヨーロッパで盛んに活動している。ロバート・ビーザーの「山の歌」はアメリカ民謡による組曲。素朴な旋律が懐かしく味わい深い。アストル・ピアソラの「タンゴの歴史」では二人の息のあったアンサンブルを聴かせる。
TROY1187
¥2200
アラン・シュルマン(1915-2002):チェロのための作品集
 (1)無伴奏チェロ組曲(1951)/
 (2)エリック・サティへのオマージュ(1938)/
 (3)若いチェリストのための組曲(1960)/
 (4)ラメント(1939)/ (5)セレナーデ(1941)/
 (6)ラメントII(1983)/ (7)コル・ニドレ(1970)/
 (8)チェロ協奏曲(1948)
ウェズリー・ボールドウィン(Vc)
(3)-(7)ケヴィン・クラス(Pf)
(8)ジーン・レイズ指揮
 ホット・スプリングス音楽祭管弦楽団
録音:2009年、(8)のみライヴ

シュルマンはジュリアード音楽院でチェロを学んだ後、作曲をヒンデミットに師事。チェリストとしては室内楽に力を入れると同時にトスカニーニのNBC交響楽団に在籍したこともあった。作曲家としても多くの作品を残し、大作「チェロ協奏曲」はレナード・ローズのために作曲されミトロプーロス&ニューヨーク・フィルによって初演された。ブロッホの「シェロモ」を思わせる神秘的でロマンティックな秀作である。
TROY1188
¥2200
デヴィッド・ストック(b.1939):
 弦楽四重奏曲第6番(2000)/第5番(2000)/第7番(2006)
ラテン・アメリカ四重奏団
録音:2008年

ストックはデューケンス大学で教鞭を取る一方、指揮者としても活動している。ピッツバーグ響、シアトル響のレジデンス・コンポーザーを勤めたこともある。多くの委嘱を受け、ニューヨーク・フィル創立150周年記念として委嘱された管弦楽曲「キック・オフ」はクルト・マズアによって初演され絶賛された。2000年に入ってから集中的に書かれた3つの弦楽四重奏曲は様々な様式が折衷されている。バルトーク、ミニマル、ベルク、コープランド、民族音楽の要素などが巧みにブレンドされ独自の世界を生み出している。
TROY1189
¥2200
「必然」〜ホルヘ・ヴァリエゴの一人クラリネット・アンサンブル
 ホルヘ・ヴァリエゴ:ステートメンツ(2007)(クラリネット四重奏)
 セルヒオ・フィデムライサー:南風(2008)〜バスCl&テープ
 ヴァリエゴ:歌(2009)〜ClとバスClのための
 ヴァリエゴ:巨大な形(2008)〜プリペアードClとコンピュータのための
 マイク・ソロモン:サン・マルコ広場へは徒歩(2008)
  〜フィクスド・クラリネット・アンサンブルのための
 ビリー・ホリデイ:ゴッド・ブレス・ザ・チャイルド/ほか全11曲
ホルヘ・ヴァリエゴ
 (Cl,複数パートがある場合は全て多重録音)
録音:2008年

ヴァリエゴは1975年アルゼンチン出身のクラリネット奏者・作曲家。カーネギー・メロン大学で学び、フロリダ大学で博士号を取得した学術派。このCDには彼と彼の仲間の作曲家の作品が収められている。テープ、コンピュータとのコラボレーション作品など実験的な傾向の作品が主体となっている。
TROY1190
¥2200
「魂の歌」〜アフリカ系アメリカ人作曲家の室内楽
 (1)ウンディーヌ・スミス・ムーア:
  《アフロ・アメリカン》組曲(1969)(Fl,Vc,Pf)
 (2)トーマス・ジェファーソン・アンダーソン:
  スピリット・ソングズ(1993)(Vc,Pf)
 (3)ウィリアム・バンフィールド:魂が家に帰った(2001)(室内Ens,声)
 (4)アンソニー・ケリー:製粉工場(2005)(Fl,Cl,Vc,Perc)
マラルメ・チェンバー・プレイヤーズ
(3)ネンナ・フリーロン(Vo)
録音:2008年

メリカのアフリカ系アメリカ人の作曲家の作品を集めた楽しいアルバム。多少の差はあれ、どの作曲家もジャズ、黒人霊歌の要素が含まれ、ブルース調ありスウィンギーな曲ありと理屈ぬきに楽しめる。
TROY1193
¥2200
「タービュレント・ウィンズ(乱気流)」
 〜東ヨーロッパの木管アンサンブルのための音楽
  (1)F.ファルカシュ(1905-2000):17世紀ハンガリー舞曲(1959)(全5曲)
  (2)エンドレ・セルヴァンスキー(1911-77):木管五重奏曲第1番(1953)
  (3)ジェルジ・リゲティ(1923-2006):6つのバガテル(1953)
  (4)パヴェル・ハース(1899-1944):木管五重奏曲Op.10(1929)
プレイリー・ウィンズ木管五重奏団
録音:2004-2005年

プレイリー・ウィンズ木管五重奏団は1996年に結成された。20世紀ハンガリーの木管五重奏が集められているが現代音楽的要素は皆無で素朴な味わいある小品ばかり。ファルカシュはリゲティの先生で明るく朴訥で親しみやすい音楽。リゲティの木管五重奏曲はウィーン亡命前のまだ師匠ファルカシュと大先輩バルトークの影響下にある民族的要素の濃い楽しい組曲。
TROY1195
¥2200
ニュー・アメリカン・マスターズVol.3(世界初録音集)
 エリック・エワゼン:パリサデ組曲(2007)
 ブライアン・ショーバー:ウィンド・スペース(2007)
 フレッド・メスナー:アイネ・クライネ・アーベント・ムジーク(2007)
 ディック・ハイマン:オウムのための寓話(2007)
 ランダル・E・ファウスト:3つのアメリカの肖像(2007)
 ベン・モデル:プログラムのスパイス(2005)
パリセイド・ヴィルトゥオーゾ:
 【M.スウィンコスキ(Fl)、
  D.モクリンスキ(Cl)、
  ロン・レヴィ(Pf)】
録音:2007年

パリサデ・ヴィルトゥオーゾが委嘱した作曲家の作品を集めたアルバム。アメリカの中堅からベテランの作曲家の作品が収録。現代音楽というより良質のサロン音楽といった趣向の内容。
TROY1196
¥2200
「セカンド・チャンス」〜マーティン・ボイカン(b.1931)の音楽
 (1)セカンド・チャンス/(2)ソングラインズ/
 (3)モテット/(4)弦楽四重奏曲第3番
(1)(3)P.デラル(MS)、D.バーマン(Pf)
(2)S.ブレディ(Fl)
(2)H.ブラウン=ヒル(Vn)
(2)(3)M.マルゴリーズ(Cl)
(2)(3)R.ポッパー=カイザー(Vc)
(4)リディアン弦楽四重奏団
録音:2007年

マーティン・ボイカンは作曲をピストン、コープランド、ヒンデミットに師事しハーバード大学で学士号を取得。作品もそうした堅実な経歴を表すかのように東海岸流の前衛アカデミズムの系統を受け継いでいる。ベルク、ウェーベルンらセリエリストの影響が濃く、緊密な構成のなかに乾いた抒情が漂う。
TROY1201/02
(2CD)
¥4400
ヨハン・シュトラウスII:喜歌劇《こうもり》(英語版) ジョン・ナードリロ指揮
ケンタッキー大学歌劇場
ケンタッキー大学交響楽団
D.ジョンソン、J.ラドーサー、
 E.グラハムほか
まるでブロードウェイ・ミュージカル!英語版の《こうもり》!

録音:2007年

キワモノなどと思うなかれ。ウィーンの本家本元には及ばないとは言え、歌手、オーケストラとも大健闘で、アメリカ特有のエンターテイメント精神にあふれていて楽しい。英語版なのでミュージカルを聴いている気分に。それにしても大学内の併設組織とは言え、地方都市でさかんにオペラ興業が行われているのは日本としてはうらやましいところ。

ARTS

47756-8
(SACD HYBRID)
¥2300
シューマン:子供のためのアルバムOp.68(全43曲) アレッサンドラ・アマーラ(Pf)
アマーラのシューマン第2弾「子供のためのアルバム」

録音:2010年3月8-10日,ヴェローナ、DSD、73'52

「謝肉祭」と「ダヴィト同盟舞曲集」(47755-8 SACD Hybrid)に続くアレッサンドラ・アマーラによるシューマンは、「子供のためのアルバム」からはじめの43曲を演奏したものアレッサンドラ・アマーラは1972年、フィレンツェ生まれ。たピアニスト。「子供のためのアルバム」は、シューマンが38歳頃に娘マリーのために作曲した愛らしい作品ばかりの曲集である。録音時のアマーラはちょうど作曲時のシューマンと同じ年頃。シューマンが子供へ注ぐ愛情を実感として味わっているような、平明だからこその幸福が浮かぶ素敵な演奏である。

CEDILLE

CDR 7003
(ミッド・プライス)
¥1600→¥1490
「ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲集」
 オーボエ協奏曲 イ短調 RV.463,F.VII-13
 オーボエ協奏曲 ニ長調 RV.453,F.VII-10
 オーボエ協奏曲 ハ長調 RV.447,F.VII-6
 オーボエ協奏曲 イ短調 RV.461,F.VII-5
 オーボエ協奏曲 ヘ長調 RV.457,F.VII-12
 オーボエ協奏曲 ニ短調 RV.454,F.VII-1
 オーボエ協奏曲 ハ長調 RV.450,F.VII-11
 オーボエ協奏曲 ヘ長調 RV.455,F.VII-2
アレックス・クライン(オーボエ)
アンソニー・ニューマン(指揮)
ニュー・ブランデンブルク・コレギウム
元シカゴ響オーボエ奏者アレックス・クラインの若かりし頃のヴィヴァルディ録音!

録音:1993年9月1-3日、ニューヨーク,DDD、75'00

アレックス・クラインは、1995年から2004年までシカゴ交響楽団の首席オーボエ奏者を務めたものの、ジストニアという運動障害の難病のため惜しまれつつ首席の地位を退いた。このヴィヴァルディは、クラインが20代末にミュージカル・ヘリテイジ・ソサイティに録音したもの。軽やかで鮮やかで、しかも歌心に溢れた音楽は、クラインという超一流のオーボエ奏者の魅力を完璧に伝えてくれる。かつてピリオド楽器演奏の先駆者として一世を風靡したアンソニー・ニューマンによる伴奏も切れ味抜群だ。
CDR 7004
(ミッド・プライス)
¥1600
「ウィリアム・フェリスの音楽」
 (1)グローリア
 (2)そして突如として晩になる
 (3)ブリストルの丘
 (4)光の回廊
(1)(4)ウィリアム・フェリス(指揮)
 コンポーザー・フェスティヴァル管弦楽団
(1)パトリシア・スペンサー(S)
 カスリーン・メレディス(A)
 ジョン・ヴォラシ(T)
 フィリップ・スケリス(B)
(2)ジョン・ヴォラシ(T)
 アラン・ヘザリントン(指揮)
 シカゴ弦楽アンサンブル
(3)アーニー・ロス(指揮)
 ロンドン交響楽団弦楽群
(4)ジョン・シャーリー=カーク(Br)
 サラ・ワトキンス(Ob)
 ウィリアム・フェリス合唱団
シャーリー=カークも登場!ウィリアム・フェリス作品集

DDD、71'40

アメリカの作曲家、合唱指揮者のウィリアム・フェリス(1937-2000)の作品集。抒情的で美しい作風で知られる。「グローリア」は1992年の作品。題名通りラテン語の声楽作品。「そして突如として晩になる」は1965年の作品で、サルヴァトーレ・クワジモードのイタリア語の詩による4つの管弦楽伴奏歌曲。「ブリストルの丘」は1969年の弦楽合奏曲。ニューヨーク州のブリストルの丘に登った体験を基にしている。「光の回廊」は1994年の作品。スティーヴン・スペンダーの詩に基づいた、バリトン独唱と合唱、オーボエのオブリガート、管弦楽による20分を越す大作。英国の名バス・バリトン、ジョン・シャーリー=カークが独唱を受け持っている。

CELESTIAL HARMONIES

14302-2
(2CD)
¥4400→\3990
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ Op.87全曲 ロジャー・ウッドワード(ピアノ)
バッハの平均律、個性的な演奏で話題のウッドワード、平均律に倣って作られたショスタコの24の前奏曲とフーガ

録音:1975年、AAD,125'44

バッハの平均律クラヴィーア曲集全曲(19922-2 5CD4枚価格)が極めて大きな反響を巻き起こしたロジャー・ウッドワード、その彼が30代の頃に録音したショスタコーヴィチの24の前奏曲とフーガがCD復刻された。ウッドワードの知性的な音楽作り、瑞々しく豊かな感性の感じられる音色が、若い頃から極めて高い水準で結実していることがよく分かる。ショスタコーヴィチが、偉大なバッハの作品を模しながら、各々の前奏曲とフーガに盛り込んだ「思い」が、ウッドワードによって浮かび上がって来る。

COLLINS CLASSICS

CLN 0001-2
¥2200→¥1990
ドビュッシー:ピアノ作品集
 忘れられた映像/版画/ スケッチ・ブックより/
 映像第1集、第2集/英雄的の子守歌
フー・ツォン(P)
COLLINS CLASSICSが国内仕様で復活!!第 1 弾はスヴェトラーノフとフー・ツォンのドビュッシー!

1990 年 8 月デジタル・スタジオ録音

名手フー・ツォンのドビュッシーは MERIDIAN からも出ていますが、曲目は一切被りませ ん。一聴してなんと上品なドビュッシーであることか!そして、ただお行儀の良いだけでなく、 見事にダイナミックな演奏を聞かせてくれます。音色は魅力あふれるヤニ色というか重厚なも ので、ギーゼキングでは余りにも乾きすぎ、ポリーニでは畏まり過ぎ、ミケランジェリでは華麗 すぎと思われる方に聴いて頂きたい一級品です。音質の向上も目覚しいものがあります。
CLN 0002-2
¥2200→¥1990
ドビュッシー:管弦楽作品集
 交響詩「海」/三つの夜想曲/
 牧神の午後への前奏曲
エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮
フィルハーモニア管弦楽団
ザ・シックス ティーン
 (ハリー・クリストファーズ指揮)
1992 年 5 月デジタル・スタジオ録音

お待たせしましたスヴェトラーノフの「海」が復活です。今まではとかく大人しい演奏と評価 されておりましたが、音質向上により、じっくりと遅いテンポで料理したダイナミックな演奏であ ることが再確認されました。スヴェトラーノフは決して大雑把な指揮者ではなくチェリビダッケ すら想起させる分析的なアプローチにも秀でており、ドビュッシーの込み入った管弦楽を丁 寧に読み解いていきます。シックスティーンとの共演というのもそそられる「夜想曲」!絶美で す。セッション録音のフィルハーモニア管も優秀の一言で、上品な音色にはうっとりさせられ ます。

GEGA NEW 

GD 357
¥2000
「フリーメーソンの作曲家による音楽」
 ジェミニアーニ:チェロ・ソナタ ハ長調
 ラモー:メヌエット,タンブラン
 J.C.バッハ:
  アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ,チェロ・ソナタ ニ長調
 ハイドン:アダージョ,メヌエット
 モーツァルト:アンダンティーノ
 リスト:愛の夢,天からいらしたあなた
 ガーシュイン:「ポーギーとベス」から2曲
ヴェンツェスラフ・ニコロフ(チェロ)
ルジカ・チャラクチエヴァ(ピアノ)
フリーメーソンの作曲家によるチェロ作品集

録音:2010年4、5月ブルガリア放送スタジオ、DDD、69'37

ブルガリアを代表するチェリスト、ヴェンツェスラフ・ニコロフが様々な作曲家の作品を弾いてい る。CDのタイトルは「フリーメーソンの作曲家による音楽」で、いずれの作曲家もフリーメーソンとの 関与が噂される人物だが、あまりこだわらずとも音楽的に楽しめる内容になっている。
GD 359
¥2000
「ミンチョ・ミンチェフ~ヴァイオリン・リサイタル」
 ヴィターリ:シャコンヌ ト短調
 ブゾーニ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
 パンチョ・ヴラディゲロフ:
  ソング、ブルガリア狂詩曲「ヴァルダル」
ミンチョ・ミンチェフ(Vn)
マリーナ・カピタノヴァ(Pf)
ブルガリアの巨匠ヴァイオリニスト、ミンチェフによるヴィターリ、ブゾーニ、ヴラディゲロフ

制作:2010年、DDD、54'34

ミンチョ・ミンチェフは1970年のパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールに第1位なしの第2位入 賞者(前年度の優勝者はクレーメル)。その後ソリストとしてマリナー、グローヴズ、レナード・スラット キン、エリオット・ガーディナーらと共演、ゲオルギエヴァやルセフといったブルガリアの著名ヴァイ オリニストの師でもある。最近ではあまり聴かれなくなった一時代前のおおらかなカンタービレ、た っぷりとしたヴィブラートが巨匠の風格を感じさせる。
GD 354
¥2000
「ブルガリア国立放送児童合唱団創立50周年記念コンサート」
 わが親愛なる母(T.ポポフ編)/若い娘(タネフ)/
 春のワルツ(スラバコフ編)/流浪の民(シューマン)/
 歌劇《蝶々夫人》から(プッチーニ)/
 歌劇《エフゲニー・オネーギン》から(チャイコフスキー)/
 歌劇《マリア・ストゥルダ》から合唱(ドニゼッティ)/
 セレナード(シューベルト)/ほか全20曲
フリスト・ネデャルコフ指揮
ブルガリア国立放送児童合唱団
S.アナニエフスカ(Pf)
S.ガラボ ヴァ(Pf)
ブルガリア放送児童合唱団50周年記念盤

制作:2010年、DDD、73'29

1960年3月に結成され、今年創立50周年を迎えたブルガリア国立放送児童合唱団の記念公演 ライブ。民謡の編曲から歌劇の児童合唱、ブルガりアの作曲家の作品ありとヴァラエティに富んで いる。アンサンブルの水準が極めて高い。いわゆるブルガリアン・ヴォイスではなく通常の発声法だ が、ソリストの歌唱法に独特の民族的なメリスマティックな歌いまわし(つまりコブシ)が味わい深い。

GENUIN

GEN 10189
¥2200→¥1990
「ロマン派流儀のバッハ」
 (1)バッハ(メンデルスゾーン編):
  パルティータ第2番BWV.1004〜シャコンヌ
 (2)バッハ(メンデルスゾーン編):
  パルティータ第3番BWV.1006〜プレルーディオ
 (3)バッハ:
  ヴァイオリン・ソナタ第3番 ホ長調
   BWV.1016〜第3楽章,第4楽章
 (4)バッハ(レッセル編):
  パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004〜シャコンヌ
 (5)メンデルスゾーン:
  ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調〜アレグロ・ヴィヴァーチェ
 (6)バッハ(シューマン編):
  パルティータ第2番 ニ短調 BWV.1004〜シャコンヌ
 (4)バッハ(シューマン編):
  無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番BWV.1003〜アンダンテ
平崎真弓(Vn)
クリスティーネ・ショルンスハイム
 (フォルテピアノ)
ピアノ伴奏付きのシャコンヌが3種類も!平崎真弓とショルンスハイムのマニアックなバッハ・アルバム

録音:2010年4月15−17日,DDD、74'35

たいへん興味深いアルバムである。バッハの有名なシャコンヌが3種類、メンデルスゾーン、レッセル、シューマンがそれぞれピアノ伴奏を補った楽譜で演奏。同様なプレルーディオ、アンダンテに加え、メンデルスゾーンのヴァイオリン・ソナタも収録。平崎真弓は、東京藝術大学在学中にドイツに渡り、2006年、ライプツィヒのバッハ国際コンクールで第2位を受賞。バロック、古典派それぞれのピリオド奏法に精通したソリストとして活躍している。伴奏は名手クリスティーネ・ショルンスハイムである。
GEN 10178
¥2200
「ダンディ:ピアノ作品集第3集」
 3つの言葉のないロマンスOp.1/4つの小品Op.16/
 エルヴェティアOp.17/夜想曲Op.26/散歩Op.27/
 シューマニアーナOp.30/
 ハイドンの名前に基づいたメヌエットOp.65/
 妖精たちの物語Op.86/
 フランスの童謡に基づいた6つのパラフレーズOp.95
ミヒャエル・シェーファー (ピアノ)
好評のダンディ・ピアノ作品集第3弾!

録音:2009年10月12-14,ミュ ンヘン、DDD、75'00

ヴァンサン・ダンディ(1851-1931)のピアノ作品全集の第3集。第1集はGEN 87083、第2集は GEN 87101。第4集で完結の予定である。第3集は、1869年作曲のロマンスから始まり、1929年作 曲のパラフレーズまで、多様な作品が集められている。中でもダンディ75歳の時の妖精たちの物語 は美しい作品である。ミヒャエル・シェーファーが申し分ない演奏を録音してくれている。
GEN 10187
¥2200
キルマイヤー:5つのロマンス,8つのバガテル
シューマン:3つのロマンスOp.94,5つの民謡風の小品Op.102
ニコラス・アルトシュテット(Vc)
ホセ・カラルド(Pf)
注目の若手チェリスト アルトシュテットのキルマイヤー&シューマン作品集

録音:2010年6月18-20日、DDD、68'08

アルトシュテットは1982年生まれの若いチェリスト。前作のハイドン:チェロ協奏曲集(GEN89148)では、自作のカデンツァを使用するなど個性的な演奏で話題となった。このCDでは、シューマンの作品と、ヴィルヘルム・キルマイヤー(1927−)の作品を演奏。キルマイヤーは戦後ドイツ音楽界の保守派の重鎮として知られる作曲家で、美しさの中に現代的美感を湛えた作風が魅力である。8つのバガテルは世界初録音。
GEN 10183
¥2200
「ヴィオラ・ダモーレのための音楽」
 シューフバウアー:
  トリオ イ長調(2つのヴィオラ・ダモーレと通奏低音のための)
 グツィンガー:
  組曲 イ長調(2つのヴィオラ・ダモーレと通奏低音のための)
 不詳:
  トリオ ニ長調(2つのヴィオラ・ダモーレと通奏低音のための)
 不詳:
  トリオ イ長調(2つのヴィオラ・ダモーレと通奏低音のための)
 ペツォルト:パルティータ イ長調
 ガンシュペック:ウヴェルチューレ イ長調
アンネ・シューマン(Vaダモーレ)
クラウス・フォイクト(Vaダモーレ)
アリソン・マクジリブレイ(Vc)
ペトラ・ブルマン
 (テオルボ,バロックギター)
セバスティアン・クネーベル(Cemb)
バロック音楽ファン注目のヴィオラ・ダモーレ作品集!

録音:2010年2月15-18日,DDD、76'43

これはバロック音楽ファン待望の録音だ。バロック時代から古典派初期にかけて人気だったヴィオラ・ダモーレは、共鳴弦を持っていることで独特の豊かな音を奏でることができる楽器だ。このCDでは2つのヴィオラ・ダモーレを用いる曲を集めている。フランツ・ジーモン・シューフバウアー(?−1743)、ヨハン・ペーター・グツィンガー(1683−1773)、クリスティアン・ペツォルト(1677−1733)、ヴィルヘルム・ガンシュペック(1687−1770)といった作曲家の作品に加え、18世の名も伝わらぬ作曲家の作品が実に愛らしく楽しめる。ヴィオラ・ダモーレの音色に魅せられた人なら大喜び間違いないだろう。
GEN 10176
¥2200→¥1990
「バロック時代の嘆きの歌」
 ヘンデル:「リナルド」〜泣くがままにさせてください
 グルック:
  「オルフェオ」
   〜エウリディーチェを失ってどうすればいいのか,
    なんという澄み切った空だろう
 ヘンデル:「ヘラクレス」〜どこへ飛んでいこう
 ヴィヴァルディ:
  「ジュスティーノ」〜胸に感じる,喜びをもって見るでしょう
 モンテヴェルディ:「ウリッセの帰還」〜哀れな王妃の
 ヘンデル:「アチ、ガラテアとポリフェーモ」〜空に雷が光ろうとも
 モンテヴェルディ:「アリアンナ」〜アリアンナの嘆き
 ヘンデル:「ジューリオ・チェーザレ」〜侮辱された蛇は
 パーセル:「ディドとエネアス」〜私が大地に横たわる時
マライケ・モール(MS)
ハノーフェルシェ・ホフカペレ
 (ハノーファー宮廷楽団)
2010年2月11日、4月22、23日,DDD、58'23

モンテヴェルディからグルックまでのオペラの嘆きの歌を集めている。マライケ・モールは、1977年、ドイツ、ヘッセン州ローテンブルク・アン・デア・フルダ生まれ。バロック音楽もリゲティなど現代の音楽も歌うという多彩な才能の持ち主である。ハノーフェルシェ・ホフカペレ(ハノーファー宮廷楽団)は1981年結成の歴史ある古楽オーケストラ。1996年以来コンサートミストレスのアンネ・レーリヒが率いている。
GEN 10179
¥2200
ムソルグスキー:「展覧会の絵」
ラヴェル:「鏡」
ミヒャエル・ゼーヴァン(ピアノ)
録音:2009年4月6、8-9日、ライプツィヒ、DDD、64'24

「展覧会の絵」に「鏡」と、ピアノの傑作組曲2曲を収録。ミヒャエル・ゼーヴァンはミュンヘン生まれ。11歳にしてオーケストラと共演。以来幅広くピアニストとしての活動を続けてきた。ここでの両名曲には、豊かな経験を背負った芸術家ならではの、しっかりとした語り口の上手さを楽しむことができる。
GEN 10192
¥2200
シューマン:謝肉祭 Op.9,幻想小曲集 Op.12
メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調 Op.28
リスト:シューマンの「君に捧ぐ」
リリアン・アコポヴァ(ピアノ)
録音:2010年3月26、27日、ミュンヘン DDD、77'20

リリアン・アコポヴァは1983年6月、アルメニアの首都エレバンに生まれた若いピアニスト。2001年からミュンヘンに留学、エリソ・ヴィルサラーゼに学び、数々のコンクールで優勝、入賞。ソリストとしての活躍を広げている。清潔感のある音楽作りが好ましい。

MARQUIS

MAR 81385
¥2200→¥1990
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
カテリーナ・マヌーキアン(Vn)
シャイン・ワン(Pf)
カテリーナ・マヌーキアンのR.シュトラウス&フランクのソナタ

録音:2008年7月9-11日、ニューヨーク、DDD

二人の若く才能ある女性演奏家の共演。カテリーナ・マヌーキアンは1981年、トロントの生まれ。両親(アルメニア人の父、日本人の母)ともにヴァイオリニストという恵まれた環境で、マヌーキアンは子供の頃から才能を発揮、また哲学の博士号を持っているほどの教養もあり、その演奏は高く評価されている。当MARQUISレーベルと、ビクターから国内盤も何点か発売になっている。ピアノのシャイン・ワンは中国生まれで、1997年に米国に移住、拠点として活躍している。
MAR 81507
(2CD)
¥4400→\3990
ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集
 ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op.101
 ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調Op.106「ハンマークラヴィーア」
 ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 Op.109
 ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110
 ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 Op.111
スチュワート・グッドイヤー(ピアノ)
作曲家兼ピアニスト、グッドイヤーの鮮やかなベートーヴェン

録音:2010年1月17、18日、3月22日、トロント、DDD、119'35

カナダのピアニスト、スチュワート・グッドイヤーがベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ集を録音した。グッドイヤーは1978年、トロント生まれ。作曲家としても知られるだけに、曖昧さを残さない明確な解釈に優れており、これを卓越した技術で見事に音楽化している。快速で鮮やかな「ハンマークラヴィーア」を聞けば、この曲はベートーヴェンがピアノのアクションの革新に大いに関心を寄せて書いた曲だと気付かされるだろう。一方で緩徐楽章の繊細さも素晴らしい。

MUSIC&ARTS

M&ACD 1247
(2CD)
¥4400
「ヴィジョンズ」
 ブゾーニ:3つのアルバムの一葉
 フリン(b.1937):私たちの内側の命を垣間見る
 フィニシー(b.1946):バッハ風後置詩
 ブゾーニ:インディアン日誌 第1巻
 ブロッホ:幻影と予言
カルロ・グランテ(ピアノ)
技巧派カルロ・グランテのブゾーニを中心とした作品集

DDD、120'36

イタリアの技巧派ピアニスト、カルロ・グランテの弾く20世紀、21世紀のピアノ作品集。ジョージ・フリ ン(1937-)はシカゴのデポール大学の作曲科主任教授を長く務めている作曲家。「私たちの内側の 命を垣間見る」は2000年から2001年に作曲された、1分にも満たない曲から17分を越す曲まで9曲か らなる作品で、1時間に迫る大作。マイケル・フィニシー(1946-)は英国の作曲家。「バッハ風後置 詩」は2000年の作。全5時間半という「音による写真史」の第8部に含まれる一曲。

NEOS

NEOS11060
(6CD、4枚価格)
¥10400
ダルムシュタット・ドキュメント BOX.1「作曲家=指揮者(自作自演集)」
【CD1】
 (1)アール・ブラウン(1926-2002):可能な様式 I(1961)★
  ムジーク・ファブリク 録音:1996年
 (2)ルネ・レイボヴィッツ(1913-1972):12 楽器のための室内交響曲(1946-1948) ★☆
  ダルムシュタット劇場室内管弦楽団、録音:1948 年
 (3)ヴォルフガング・フォルトナー(1907-1987):生命の中心(1951)★
  I.シュタイングルーバー(S)、クルト・レーデル(fl)、ルドルフ・コーリッシュ(Vn)、
  F.ヴィルトガンス(バス cl)、R.クラマンド(Hr)、ローゼ・シュタイン(Hrp)録音:1953 年
 (4)エルンスト・クシェネク(1900-1991):戦時のカンタータ(1944)★
  カルラ・ヘニウス(S)、フランクフルト放送交響楽団&女声合唱団、録音:1956 年
 (5)ブルーノ・マデルナ(1920-1973):ピアノ協奏曲(1959)★☆
  デヴィッド・テュードア(Pf)、フランクフルト放送交響楽団、録音:1959 年

【CD2】
 (1)カールハインツ・シュトックハウゼン(1928-2007):クロイツシュピール III(1951)
  A.シュヴァインフルター(Ob)、ヴォルフガング・マルクス(バス cl)、D.テュードア(Pf)、
  C カスケル&H.ヘッドラー&M.ヴェーナー(Perc)、録音:1959 年
 (2)ハンス・オッテ(1926-2007):比率-概念(1960)★☆
  J.エリカー(S)、S.ガッツェローニ(fl)、アルフォンス・コンタルスキー(Pf)、
  C.カスケル(Perc)、 録音:1960 年
 (3)アンリ・プッスール(1929-2009):7 人の奏者のためのレポン(1960)★☆
  S.ガッツェローニ(fl)、F.ピエール(Hrp)、
  アロイス&アルフォンス・コンタルスキー(Pf,ハーモ ニウム&チェレスタ)、
  C.カスケル(Perc)、K.アスマン(Vn)、W.タウベ(Vc)、録音:1960 年
 (4)ブルーノ・マデルナ(1920-1973):オーボエ協奏曲第 1 番(1962/1963)
  ローター・ファーバー(Ob)、国際ダルムシュタット室内アンサンブル、録音:1963 年
 (5)マウリチオ・カーゲル(1931-2008):濁音(1960)
  K-H.ベートナー(スパニッシュ&エレキ G)、D.メーテルマン(Hrp)、G.ノートドルフ(Cb)、
  M.カーゲル&ロックシュトロー(メンブラフォン楽器)、録音:1964 年

【CD3】
 (1)ブルーノ・マデルナ(1920-1973):局面 IV(1964)☆
  S.ガッツェローニ(fl)、国際ダルムシュタット室内アンサンブル、録音:1964 年
 (2)ピエール・ブーレーズ(b.1925):ドゥブル(1957-1958) (ドイツ初演)
  ハーグ・レジデンティ管弦楽団、録音:1965 年
 (3)ヘルベルト・ブリュン(1918-2000):ソノリフェロウス・ループス(1965)★
  E.ブルム(fl)、P.ポリン(Trp)、J.カゾーラン(Cb)、
  ヘッドラー&ロスマン(Perc)、録音:1965 年
 (4)アンドラーシュ・ミハーイ(1917-1993):
  室内アンサンブルのための 3 つの楽章(1968)★☆
   ブダペスト・ハンガリー室内アンサンブル、録音:1968 年
 (5)ブルーノ・マデルナ(1920-1973):オーボエ協奏曲第 2 番(1967)
  ローター・ファーバー(ob)、ハーグ・レジデンティ管弦楽団、録音 1968 年

【CD4】
 (1)マウリチオ・カーゲル(1931-2008):「1898」(1972-1973)
  H.ダインツァー(Cl)、A.バウアー(Trp)、K.シュヴェルツィク(Hr)、A.ロシン(Trb)、
  R.トッツィ(Tuba)、B.シルヴェストレ(Hrp)、アロイス・コンタルスキー(Pf)、
  C.カスケル(Perc)、 サシュコ・ガヴリロフ(Vn)、S.パルム(Vc)、
  G.ノートドルフ(Cb)、録音:1974 年
 (2)エルンスタルブレヒト・シュテーブラー(b.1934):コンティヌオ(1974)★☆
  H.ダインツァー(Cl)、K.トゥーネマン(Fg)、K.シュヴェルツィク(Hr)、A.ロシン(Trb)、
  フーベルト・マイアー(Va)、G.シューマッハー(Vc)、録音:1974 年

【CD5】
 (1)マンフレート・トロヤーン(b.1949):室内協奏曲(1973)★
  C.レッドマン(fl)、M.ディーステル(アルトfl)、R.ディリー(cl)、H.ハーゼ(バス cl)、
  S=ニッテル (Vn)、F.ガウヴェルキー(Vc)、Y.アッペンハイマー(Cemb)、
  D.アーデン(Pf)、録音 1976 年
 (2)カルメン・マリア・カルネッチ(b.1957):マド・ソングズ(1988)★
  ブリギッタ・ショーク(A)、M.ハラー(G 管 fl)、A.マルコム(イングリッシュ Hr)、
  W.イフリム(バス cl)、C.ディールシュタイン(ヴィヴラフォン、マリンバ)、
  録音:1988 年
 (3)ロベルト・HP・プラッツ(b.1951):雷、夢の恐怖から・・・(1987)★
  アンサンブル・ケルン、録音:1990 年
 (4)マイケル・フィニシー(b.1946):ピアノ協奏曲第 3 番(1978)★
  ジェイムズ・クラッパートン(Pf)、イクシオン・アンサンブル、録音:1990 年

【CD6】
 (1)ベアト・フラー(b.1954):失われた瞬間を待つ(1990)
  クラングフォルム・ウィーン、録音:1994 年
 (2)マウリチオ・カーゲル(1931-2008):オーケストリオン通り(1995/1996)★
  ムジーク・ファブリク、録音:1996 年
 (3)ヨハネス・カリツケ(b.1959):クラキシフィケイション II(1999)☆
  ベルリン交響楽団、録音:2000 年
 (4)ゲルハルト・ミュラー=ホルンバッハ(b.1951):内部トラック(2002)☆
  ムターレ・アンサンブル、録音:2002 年
正に現代音楽の聴く歴史!!ダルムシュタット自作自演集!

全曲作曲者が指揮(ダルムシュタット夏季現代音楽講習会ライヴ)、★世界初リリース音源/☆世界初演時の録音

これは現代音楽愛好家には垂涎の貴重な音源集です。ダルムシュタット夏季現代音楽講習会は、第二次世界大戦直後 の 1947 年にメシアンやレイボヴィッツらを講師にして始められた現代音楽の老舗ともいうべきセミナー&音楽祭です。戦後の 前衛音楽シーンはここから始まったといっても過言ではありません。ブーレーズ、シュトックハウゼン、ノーノら前衛三羽烏はこ こから巣立ってゆきました。またその後、それぞれの時代を作った作曲家のほとんどがこの門をくぐっています。そんな音楽 祭の未発表音源を含む貴重なライヴ録音を一挙にリリース。しかも全て作曲者自身による指揮で、作曲家の意図を後世に正 確に伝える結果となりました。ブルーノ・マデルナのピアノ協奏曲をデヴィッド・テュードアが弾くなど、歴史的セッションも忘れ がたいもの。録音はモノラルからデジタルまでまちまちですが、音質は大変良好です。音の向こうから新しい時代のみずみず しくも尖った空気が伝わってきます。
NEOS 11051
(SACD HYBRID)
¥2700
「ドナウエッシンゲン音楽祭2009ライヴVol.1」
 (1)シャリーノ(b.1947):叫びの夜の書(2009)
 (2)ベアト・フラー(b.1954):
  アポン(2009) ~管弦楽と話し声のための
 (3)ジミー・ロペス(b.1978):夢魔III(2009)
(1)(2)ベアト・フラー指揮
 SWRバーデン=バ ーデン・フライブルク響
(1)マリオ・カローリ(Fl)
(3)カール・ロスマン(Cl)
 D.ロスリュスト (Perc)
 SWRエクスペリメンタルスタジオ
恒例!ドナウエッシンゲン音楽祭2009ライヴ3タイトル!

録音:2009年10月ライヴ

2009年ドナウエッシンゲン音楽祭ライヴ。今回の呼び物は30分に及ぶシャリーノの新作《叫びの 夜の書》。ほぼ全編をppで通し、フルートのむら息、特殊奏法がオーケストラを奇妙なやり取りを繰 り広げ、さながら日本の書を思わせる空間を作る。フラーの《アポン》はオーストリアの劇作家H.クラ ウスの作品をテキストとするもので、ブーレーズを思わせる鮮やかな音響が魅力。ジミー・ロペスの 《夢魔》はポウル・ウィリアムスの詩に基づくアイデア満載の佳作。
NEOS 11052
(SACD HYBRID)
¥2700
「ドナウエッシンゲン音楽祭2009ライヴVol.2」
 (1)フランク・ベドロシアン(b.1971):スウィング(2009)
 (2)ラファエル・チェンド(b.1975):
  闇への導入(黙示 録の3つのテキストによる)(2009)
 (3)クリストファー・トレビュー・ムーア(b.1976):
  奇妙な誘惑者(2009)
(1)(2)ジョルジュ=エリー・オクトール指揮
 イクトゥス・アンサンブル
(3)IRCAM(電子音響)
 アレクサンドル・ フォルティエ(サウンド・ディレクター)
(3)ソロイスツ・サウンドファブリーク
 SWRエクスペリメンタルスタジオ
録音:2009年10月ライヴ

70年代生まれの若手作曲家の作品集。いずれも器楽アンサンブルとライヴ・エレクトロニクスの ために書かれている。ベドロシアンはパリ出身でグリゼイ、ストロッパ、マヌリ、ミュライユ、ラッヘンマ ンに師事しスペクトル技法とラッヘンマンの特殊音響を融合した作風。チェンドはマヌリ、ファーニ ホウに師事しIRCAMで研鑽を積んだ。器楽の特殊奏法に電子音響が絡む目も眩む色彩の変化 が聴きもの。ムーアはスタンフォード大学でファーニホウに師事。複雑極まる音響の渦。
NEOS 11053
(SACD HYBRID)
¥2700
「ドナウエッシンゲン音楽祭2009ライヴVol.3」
 マノス・ツァンガリス(b.1956):《バチェバ、歴史を食らえ!》
  ~俳優、歌手、合唱、管弦楽とライヴ・エレクトロニクス
   のためのラジオ演劇(2008/2009)
シルヴァイン・カンブルラン(指揮&俳優)
デニス・コンテ(指揮)
SWRバーデンバーデン・フライブルク交響楽団
SWRヴォーカル・アンサンブル
シモン・シュトックハウゼン(電子音響監督)
アルブレヒト・レウ(サウンド・スーパービジョン)他
ヨハンナ・ヴィンケル(Sop)
エルヴィラ・ビル(Alt)
ジュリアン・ポッジャー(Ten)
アンドレアス・ヴォルフ(Br)
クリストフ・グルント(Org)
ケイト・ストリング(俳優)ほか
録音:2009年10月ドナウエッシンゲン音楽祭ライヴ

ツァンガリスはデュッセルドルフ出身の中堅作曲家で作曲をカーゲルに師事、ヨーロッパの名だ たる作曲賞を数多く受賞している。本作は旧約聖書に題材を取ったシアター・ピースで、俳優の語 り、ポルタメントを多く含む歌唱、打楽器を含むノイジーな音響、電子音、サウンド・モンタージュ、 オルガンのクラスターなど、現代音楽のおよそ考えられる技法が全て注ぎ込まれている。
NEOS11044
¥2600
ペーター・ルジツカ(b.1948):ピアノ作品集
 (1)5つの情景(2009)
 (2)パレルゴン~ヘルダーリンの6つのスケッチ (2006/2007)
 (3)前奏曲集(全6曲)
 (4)「時間の内部摘出」~3つの 夜想曲(1969)
 (5)補償~ピアノのための回想(1966/2009)
ゾフィ=マユコ・フェッター(Pf)
ドイツ人と日本人のハーフ、ゾフィ=マユコ・フェッターのルジツカ

録音:2009年12月

ルジツカは現代ドイツ作曲界の重鎮的存在。ヘンツェ、ハンス・オッテに作曲を師事した彼は堅 実でアカデミックな様式を保ちつつ色彩的な音楽を作りあげる。激しい音の塊やすばやいパッセ ージなど正統的な前衛音楽様式といえる。ピアノを弾くフェッターは日本でも度々リサイタルを開 き、絶賛されているドイツの若手ピアニスト。大阪万博にシュトックハウゼンのアンサンブルで来日し た父と当時通訳にあたった日本人を母に持ち、マユコ自身も後にシュトックハウゼンの演奏に関わ っている。レパートリーは現代曲にとどまらず、ショパン、モーツァルトなども得意としザルツブルク 音楽祭にも出演している。
NEOS11042
¥2600
ジョン・ケージ(1912-1992):ASLSP(1985)
 (第1番、第7番(2番目のピースとして)、第2番、
  第3番、第4番、第 5番、第6番、第7番、第8番)
ザビーネ・リープナー(Pf)
ザビーネ・リープナーのジョン・ケージ2タイトル!

録音:2009年

ASLSPとはas slow as possible(できるだけ遅く)の略であり、奏者は文字通り極めてゆっくりと弾くこ とを要求される。ケージは指示をas slow as possibleとしか書いておらず、どれくらいの速さで弾くかは 奏者に委ねられる。何の脈絡もないように並べられた協和音、不協和音、単音が不規則な強さ、感 覚で延々と続く音空間は日本庭園の「ししおどし(鹿威し)」か「水琴窟(すいきんくつ)」を聴くようでも あり、まさにケージ・ワールド。このディスクはCD1枚に収まる良心的(?)な作りだが、本作のオルガン 版は2001年5月に演奏が開始され、演奏終了は2639年の予定とか。演奏はアメリカ実験音楽を得意 とし、目の覚めるようなクリアな音が持ち味。お休み(zzz)ミュージックにもおすすめ。
NEOS11043
¥2600
ジョン・ケージ(1912-1992):
 ONE~ピアノのための(1987)
 ONE2(1の2乗)~1-4台のピアノのための(1989)
 ONE5(1の5乗)~ピアノのための(1990)
ザビーネ・リープナー(Pf)
録音:2009年

上記のASLSPとほぼ同時期に作曲されたケージ晩年の作品。ナンバー・ピースと呼ばれるシリー ズの最初の作品。ONEはソロを意味する。ピアノの単音、和音、内部奏法が間をおいてぽつりぽつり と連なってゆく静謐で美しいピアノ作品。
NEOS11035
¥2600
コンスタンティア・グルズィ(b.1962):作品集
 (1)イラティキ・ポリシ(修道士の詩)(2007/2009)/
 (2)火炎Op.44(2009)/(3)南風~物語IOp.43(2009)/
 (4)サッフォーの歌~クルタークへのオマージュ Op.12(1995/2009)/
 (5)南風~物語IIOp.43(2009)/(6)化合物Op.32(2007/2009)
 (7)カスタリアOp.35(2008/2009)/ ※全曲世界初録音
コンスタンティア・グルズィ((1)(7)指 揮、(4)(6)Pf)
(1)(7)アポロン・ミュサゲート四重奏団
(1)(2)(4)(6)ヴァシリス・アグロコスタス
 (ビザンチン詩篇朗唱)
(1)-(3)(5)-(7)ミカリス・コレバス
 (タル フー、サズ、ネイ)
(1)(2)C.エルゼッサー(Pf)
妖しい美しさ!ビザンチン聖歌と現代の危険で刺激的な遭遇!

録音:2009年

コンスタンティア・グルズィは1962年ギリシャ生まれの作曲家。作曲のみならず指揮、教育、コンサ ート・プロデュースなど多方面に渡って活動している。また2009年にベルリン・ドイツ・オペラのために 楽譜が断片しか残されていないハイドンの歌劇《フィレモンとバチウス》の補作・校訂も行っている。 彼女の音楽はギリシャ正教の伝統的な朗唱や民族音楽と現代音楽の語法を対立させるのではな く、むしろそれら双方を生かすように作られており、新しいタイプのワールド・ミュージックのように聴こ える。ビザンチン聖歌の神秘的でメリスマティックな朗唱に斬新な響きがつけ加えられ、濃厚な香りと 麻薬のような魅力を放つ。35はペルシャの葦笛「ネイ」の独奏曲。他にもヴァイオリン系の民族楽 器「タルフー」や、ギター系の民族楽器「サズ」が使用されている。
NEOS10906
(SACD HYBRID)
¥2700
アルトゥーロ・フエンテス(b.1975):作品集
 (1)モジュラー(2009)~ヴァイオリンとバス・クラリネットのための
 (2)先行詞X(2006)~テナー・サックス、ピアノと打楽器のための
 (3)光(2009)~ヴァイオリンとライヴ・エレクトロニクスのための
 (4)パッサテンポ(2009)~アンサンブルのための
 (5)プレクサス(2009)
  ~テナー・サックスとライヴ・エレクトロニクスのための
 (6)フォルマンテス(2008)
  ~フルート、バス・クラリネットとピアノのための
アンサンブル・アン テグラル
録音:2009年

フエンテスは地元メキシコ・シティで学んだ後、パリのIRCAMで電子音響を学んだ。その後ミラノで ドナトーニに師事しポルトガルのムジカ・ヴィヴァ現代音楽祭の第8回エレクトロ・アコースティック作曲 コンクールに優勝。以後多くの賞を受賞。作品はアコースティックな楽器のための作品でも電子音響 の影響が感じられ、劇的要素を排除した禁欲的な音響の中に独自のユーモアが感じられる。
NEOS11023
(SACD HYBRID)
¥2700
マルティーノ・トラヴェルサ(b.1960):作品集
 (1)エコーの残り(2004)~7楽器のための
 (2)白い広場、白い背景の上に(2000)
  ~バス・クラリネットのための
 (3)四重奏曲第2番(2007)~弦楽四重奏のための
 (4)無伴奏ヴィオラのための四重奏曲(2007)
  ~ヴィオラとテープ
 (5)マンハッタン橋午前4時30分(2008)
 (6)白く、しかし過ぎずに(1995-96)
  ~バス・フルートとテープのための
 (7)呼吸の後に(2003)~フルートのための
(1)(5)マルコ・アンギス指揮
 アンサンブル・アルゴ リツモ
(2)R.ゴッタルディ(Cl)
(3)アルディティ四重奏団
(4)ガース・ノックス(Va)
(6)(7)マリオ・カローリ((6) バスFl、(7)Fl)
録音:2008年

マルティーノ・トラヴェルサはイタリアの作曲家で作曲、ジャズ、電子音楽を学んだ後、ザルツブル ク・モーツァルテウム音楽院で研鑽を積んだ。1987年から89年までルイジ・ノーノに師事し影響を受 けた。限られた素材をもとに静寂な音を作り出す作法は典型的なポスト・セリエリズムといえよう。
NEOS11032
(SACD HYBRID)
¥2700
(1)W.リーム(b.1952):シュリフト・ウム・シュリフト
 ~2台ピアノと2人の打楽器奏者のための(1993/2007)
(2)バルトーク(1881-1945):
 2台のピアノと打楽器のためのソナタ(1937)
グラウ・シューマッハー・ ピアノ・デュオ
F.シンドルベック&ヤン・シ ュリヒテ(Perc)
録音:2008/2009年

2台ピアノと打楽器という編成での古典的傑作、バルトークのソナタに呼応する形で作曲されたリ ームの《シュリフト・ウム・シュリフト(フォントにフォント)》はバルトークとは全く対照的な作風。フォントに フォントというタイトル通り、楽器間で点描的な音がやりとりされる静謐な作品。
NEOS11041
¥2600
「シューマン変容とピアノ・ソナタ」
 ~ヘルマン・ケラー(b.1945):作品集
  (1)胚葉~「シューマン変容」~ピアノのための(2001)
  (2)「シューマン変容」~ヴァイオリンとピアノのための(1996)
  (3)ピアノ・ソナタ第2番(2001)
  (4)ピアノ・ソナタ第3番(2008)
(1)(2)(4)ヘルマン・ケラー (Pf)
(2)A.メッサーシュミット(Vn)
(3)トマス・ベーヒリ(Pf)
録音:2005-09年

ヘルマン・ケラーは1945年ドイツ生まれの作曲家、即興演奏家で、ジャズ・ベーシストとして活動し たこともある。ハインツ・ホリガー、ヴィンコ・グロボカール、インゴ・メッツマッヒャーらとともに現代音楽 アンサンブルを度々組んでいる。この作品集はタイトル通り、今年生誕200年を迎えたロベルト・シュ ーマンの作品を素材にした一種のパラフレーズ。ピアノの内部奏法、クラスターありと殆ど原型を留 めないほど素材はデフォルメされるが時折、もとの素材がよみがえりそのアンバランス感に独自のシ ュール・レアリスティックな詩学が聴き取れる。ピアノ・ソナタ第3番は2台の片方を四分音下に調律を 変え、2台のピアノを独りで弾く作品で、めまいのするような幻想的な雰囲気を作り出す。
NEOS11047
¥2600
「パサヘス(通路)」~メキシコの現代音楽
 (1)ガブリエラ・オルティス(b.1964):
  トリフォリウム(2005)(ピアノ三重奏)
 (2)アルトゥーロ・フエンテス(b.1975):
  ロワイン(2009) ~ヴィオラと予め録音されたCDのための
 (3)アレハンドロ・カスタニョス(b.1978):
  交差点(2009)
   ~ヴァイオリン、アルト・サックス、
    打楽器とエレクトロニクスのための (2009)
 (4)ジョルジーナ・デルベス・ロケ(b.1968):
  これ以上悲惨な(2009)
   ~ヴァイオリン、チェロ、テナー・サックスと打楽器のための
 (5)フアン・ホセ・バルセナス(b.1982):
  ウン・レンコル・ヴィヴォ(2008)
   ~エレクトリックVn、Vc、テナーSax、
    打楽器とエレクトロニクスのための
 (6)アレイダ・モレノ(b.1982):
  夜の音楽(2009)
   ~エレクトリック・ヴァイオリン、アルト・サックス、ピアノ、
    打楽器、予め録 音されたCDとライヴ・エレクトロニクスのための
アンサンブル・アン テグラル
ヘンリー・ヴェガ(ラ イヴ・エレクトロニク ス)
録音:2009年

メキシコの若い世代の作曲家の作品を収録。作曲家の殆どが地元で学んだ後、ヨーロッパに留学 しヨーロッパの前衛技法を学んでいる。オルティスはストラヴィンスキーをポップな語法に組み替えた 上で新しい音響を取り込んでゆく秀作。そのほかの作品は楽器の新しい奏法が作る特殊な音響に 電子音響が絡み、アコースティックとも電子とも分かちがたい新たなアンサンブル作品を生み出して いる。1970年代以降の出身の作曲家にこの傾向が強い。その中でもバルセナスの《ウン・レンコル・ ヴィヴォ》はエリオット・シャープらのアヴァン・ポップのような都市の落書きを思わせるノイズ・ミュージ ックで際立った面白さがある。
NEOS90902
¥2600
メリー・クリスマス~クリスマスの伝統的な音楽と新しい音楽
 (1)バッハ:「まぶねのかたえに我は立ちて」~クリスマス・カンタータ
 (2)ウォーロック:ベツレヘムの夜明け
 (3)パッヘルベル:カノン
 (4)楽しいクリスマス(ドイツのクリスマス・キャロル)
 (5)J.S.バッハ:G線上のアリア、永遠の父なる神よ
 (6)清しこの夜(クリスマス・キャロル)
 (7)A.コレルリ:クリスマス協奏曲
 (8)アール・J.ライスドルフ(b.1958):幼子イエスのキャロル(2007/09)
 (9)ローランド・ファッジ(b.1947):化身(2009)
 (10)アンディ・エヴァンス(b.1962):そしてマリアは言われた(2009)
 (11)デレク・スミス(b.1930):カロリンガ(2009)
ヘンシェル四重奏団
テルツ児童合唱団ソロイスツ
M.ショイリヒ=ヘンシェル (Cemb)
フランク・ライネッケ(Cb)
録音:2009/2010年

硬派レーベルNEOSには珍しいクリスマス・アルバム。だからと言って斜に構えた内容ではなく普 通に楽しくクリスマス・アルバム(?)している。バッハ、パッヘッルベル、コレルリは厳格な古楽スタイ ルの中に即興的な遊びの精神も宿って楽しい。現代の作曲家のクリスマス音楽も現代曲的な硬い 作品ではなく親しみ易いもの。

NEWPORT CLASSICS

NPD85690
¥2200
「ハレー彗星」〜マーク・トウェインの朗読と関係する音楽集
 フェリックス・クレーマー:マーク・トウェイン・マズルカ(1880)
 L.M.ゴッチョーク:グロテスク・ファンタジー「バンジョー」(1855)
 オシップ・ガブリロウィッチュ:小セレナーデ第1番(1897)
 ブライド・ブーン(編):私の神は近い(1912)
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「悲愴」ハ短調Op.13(1799)
 ブラインド・トム:
   暴風雨(1865)、シンクロ・ギャロップ(1865)、
   マナッサス の戦闘(1866)
 フランツ・シューベルト:即興曲Op.142-No.2
  (曲間にマーク・トウェインの著作やトウェインに関する朗読が入る)
ジョン・デイヴィス(Pf,朗読)
ベートーヴェン悲愴ソナタからラグ・タイムまで!マーク・トウェインの生誕175年、没後100年に因んだ記念盤

録音:2010年

2010年はハックルベリーやトム・ソーヤで有名なマーク・トウェイン没後100年、生誕175年であり、そ れを記念して制作されたディスク。マーク・トウェインが生まれた年、ハレー彗星がやって来ており、後 年本人は「自分はハレー彗星と共にやって来てハレー彗星と共に去ってゆくだろう」と人々に語って いたが、その言葉通り1910年の再接近の際に世を去っている。彼は音楽に親しみ、自らもピアノを嗜 んだ。このCDには彼の愛した音楽と彼と親交のあった音楽家の作品が収められている。逃亡奴隷の 家に生まれ、黒人で盲目ながらもラグ・タイムのピアニスト・作曲家として大成した伝説的人物ブライン ド・ブーンはトウェインとも親交があり、彼の作品も収められている。ブラインド・ブーンの再評価に尽 力したピアニスト、ジョン・デイヴィスが演奏の合間にマーク・トウェインに関係した人々の証言や著作 の引用を朗読している(ブラインド・ブーンのみの作品集はNPD 85678)。

NORTHERN FLOWERS

NF/PMA9983
¥2200

アンドレイ・パヴロヴィチ・ペトロフ (1930-2006):管弦楽曲集
 (1)バレエ「天地創造」組曲第1番
 (2)バレエ「天地創造」組曲第3番(1968-1975)
 (3)交響的幻想曲「マスターとマルガリータ」(1985)
 (4)交響的幻想曲「・・・への告別」(2005)

(1)ユーリ・テミルカーノフ指揮
 サンクト・ ペテルブルグ・フィル
(2)エドワルド・セーロフ指揮
 サンクト・ペ テルブルグ室内管弦楽団
(3)アレクサンドル・ドミトリエフ指揮
 サン クト・ペテルブルグ・フィル
(4)マリア・リュドコ(S)
 A.チェルヌシェンコ指揮
 ステート・カペラ交響楽団
ペトロフの作品集2タイトル!ショスタコ、マーラー、ストラヴィンスキー、ジャズが混ざったような《天地創造》組曲は聴き物!

録音:1 1971/2 1979/3 1989/4 2008年

ペトロフは1930年レニングラード生まれの作曲家。ソビエトでは最も早い時期にジャズを取り入れ た作曲家として認識されている。多くのソ連製の映画、バレエ、交響楽を作曲しており、レーニン 賞、ソビエト連邦人民芸術家の称号など多くの賞を受けている。作風は典型的な社会主義リアリズ ムといえるが、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、カバレフスキーらの様式にジャズが盛んに取り 入れられ、極めて変化に富んでいる。最晩年の《・・・への告別》(2005)はショスタコーヴィチ、マーラ ーを思わせるユニークな大作。作曲家はもはや体制に気を使う必要もなく、大管弦楽にオルガン が加わり、後半はソプラノが入るなど、自由奔放な表現を行っている。《・・・の告別》とは何に対して の告別なのか、人生の終わりに書いた作品にしてはエネルギーがあふれている。
NF/PMA9984
¥2200
アンドレイ・ペトロフ(1930-2006):
 弦楽オーケストラへの編曲集(全曲G.コルチマー編)
  (1)バレエ音楽《天地創造》組曲(1971)
  (2)弦楽四重奏曲弟2番《記憶の深みより》(2002)
  (3)忘れられた曲(1987)
  (4)ユモレスク(1964)
  (5)私はブロードウェイを歩いている
   ~コントラバスと弦楽のためのフォックストロット(1998)
  (6)ジプシー・ラプソディ
   ~ヴァイオリンと弦楽のための(1958)
  (7)オーケストラの新人ヴァイオリニスト
   ~ヴァイオリンと弦楽のための無窮動(1961)
イリヤ・イオフ(指揮、Vn)
ディヴェルティスマン弦楽オーケストラ
録音:2010年5月サンクト・ ペテルブルグ

前述のペトロフのバレエ、室内楽などを弦楽オーケストラに編曲した作品集。ソビエト崩壊後に 書かれた作品は現代性と厳しさを増しており、一聴に値する。弦楽四重奏曲弟2番《記憶の深みよ り》(2002)はアルヴォ・ペルト、ヴァスクスらバルト諸国の作曲家に通じる抒情性を持っている。
NF/PMA9985
¥2200
プロコフィエフ:バレエ《シンデレラ》より4つの小品Op.97(1943)
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第6番Op.82(1940)
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番Op.36(1913-1931)
ゴドフスキー:J.シュトラウスの「こうもり」の主題による交響的変容
ヴィヴィアン・チェ(Pf)
若手韓国人が本場に乗り込んで弾くプロコフィエフ&ラフマニノフ

録音:2009年2月サンク ト・ペテルブルグ

ヴィヴィアン・チェは1992年シドニーで行われたモーストリー・モーツァルト・フェスティヴァルでデビ ュー以来、世界で活躍する韓国人若手。ユーディナ国際コンクール優勝を始め数多くのコンクール に上位入賞を果たしている。透明な音色と強靭なタッチ、うねるような音楽性など注目の才能であ る。特にロシア音楽を得意とし、超絶技巧の作品も一点の音色のにごりもなく軽々と弾ききる。

TUDOR

TUDOR 7169
(SACD HYBRID)
¥2300→¥2090
「古典派トランペット協奏曲集」
 ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe-1
 レオポルト・モーツァルト:トランペット協奏曲 ニ長調
 ネルーダ:トランペット協奏曲 変ホ長調
 フンメル:トランペット協奏曲 ホ長調
ガボール・タルコヴィ(トランペット)
カール=ハインツ・シュテフェンス(指揮)
バンベルク交響楽団
ベルリン・フィルの首席トランペット奏者タルコヴィの協奏曲アルバム第2弾

録音:2009年5月4-8日

イタリアのトランペット協奏曲(TUDOR 7161)に続くガボール・タルコヴィのトランペット協奏曲集。タルコヴィは1969年、ハンガリー生まれ。2005年以来ベルリン・フィルのソロ・トランペット奏者を務めている。前回がバロック音楽中心だったのに対し、今回は古典派が中心。ヨハン・バプティスト・ゲオルク・ネルーダ(1707−1780)のトランペット協奏曲が比較的珍しい。伴奏の指揮はベルリン・フィルを2007年に退団したクラリネット奏者・指揮者で、気心の知れたシュテフェンスです。
TUDOR 7152
¥2300
アレンスキー:
 ピアノ三重奏曲第1番 Op.32
 ピアノ三重奏曲第2番 Op.73
モスクワ・ラフマニノフ三重奏団:
 【ヴィクトール・ヤンポルスキー(Pf)、
 ミハイル・ツィンマン(Vn)、
 ナターリャ・ザヴィノヴァ(Vc)】
モスクワ・ラフマニノフ・トリオによるアレンスキーの名作

DDD録音,58'32

アントン・アレンスキーの代表作であるピアノ三重奏曲2曲をモスクワ・ラフマニノフ三重奏団が演奏した録音。モスクワ・ラフマニノフ三重奏団は1995年結成。ピアノのヴィクトール・ヤンポルスキー、 ヴァイオリンのミハイル・ツィンマン、チェロのナターリャ・ザヴィノヴァはいずれもチャイコフスキー音楽院の卒業生である。現代的感性とロシア室内楽の伝統の融合を感じさせる演奏である。

WEITBLICK

鬼才ヘルベルト・ケーゲルによるブルックナーの交響曲は1999年にODE CLASSICSより一気に7曲が発売されて、演奏水準の高さでファンの度肝を抜きましたがレーベル解散もあって、長らく廃盤となっておりました。今回改めて、ケーゲル未亡人、ドイツ放送アーカイヴのライセンスを得てWEITBLICKが新たにマスタリングし直して再発売の運びとなりました。ブルックナーとマーラーを同等のハイレベルで演奏しえた名匠ケーゲルの貴重な遺産です。
SSS0116-2
¥2200→¥1990
ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送交響楽団
ケーゲルの名盤、ブルックナー:交響曲集、新リマスタリング再発売、第2弾!!

録音:1977 年 7 月 6 日ライヴ(ステレオ)

当演奏は初出当時から極めて評価の高かったものです。リズム重視で厳格にして快活なテ ンポ設定。ケーゲルらしい隅々までレントゲン照射したかのように音形を浮かび上がらせた名 演です。幻想味を強調せず、どこまでも現実的な演奏と言えましょう。楽曲を合理的に再構築 してしまう手腕はヴァントに通じるものがあります。思えば、放送オケとの親密な関係、練習狂と 言った面も似ております。

タイミング[19:53][16:12][10:58][22:44] ※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。
SSS0117-2
¥2200→¥1990
ブルックナー:交響曲第6番 イ長調 ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送交響楽団
録音:1972 年 12 月 12 日ライヴ(ステレオ)

第 6 番は長らく「地味」の烙印が押されておりました。しかしクレンペラーやヴァントの演奏が 広く普及した現在、魅力に満ちた楽曲であることをファンは既に気づいています。ケーゲル盤 も最高の名演とカウントされて然るべきものです。かつては、ブルックナーの長調の交響曲らし いハッピーさなどと評された作品ですが、当曲の白眉は第 2 楽章と申せましょう。緩余楽章に 名作が多いブルックナーですが、ここまで怖い音楽はありますまい。しつこい繰り返しに尋常な らざる作者の人格を想像してしまいます、そしてそれは正解です。
タイミング[16:17][15:59][8:36][14:56] ※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。
SSS0109-2
(2CD)
\4400→¥3990
(1)マーラー:交響曲第6番「悲劇的」
(2)マーラー:交響曲第10番〜アダージョ
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団
シノーポリ・シリーズ第2弾!シュトゥットガルト放送響とのライヴによるマーラー!交響曲第6番と第10番のアダージョ!

録音:(1)1985年5月8日、(2)1981年1月28日、シュトゥットガルト・リーダーハレに於けるライヴ*シュトゥットガルト放送提供音源

2001年に「アイーダ」指揮中に心筋梗塞で亡くなるという悲劇に見舞われた巨匠シノーポリ。その実演はショーマンシップにも事欠かず、理屈よりも情熱が迸る凄まじいものでした。第10番アダージョは、フィルハーモニア管とのスタジオ録音(1987年)が32分を超える壮大な演奏でしたが、こちらもやはり[29:01]というスローテンポです。何よりもシノーポリのデビュー間もない頃のマーラーが聞けるというのも嬉しいことです。1981年というとまだチェリビダッケが客演を続けていた頃ですから、ひょっとしたらシュトウットガルト放送響の清澄な美音はチェリビダッケの余韻なのかもしれません。第6番「悲劇的」は、スケルツォを第2楽章におき、タイミングは[23:32][13:04][18:07][32:10]となっており、肥大感と若干のダレが感じられたスタジオ録音盤より妥当な解釈と感じられます。
フィルハーモニア管とのスタジオ録音がヴァイオリンを両翼に配したものであるのに対し、これらのCDは前作第3番同様一般的配置で、実はシノーポリはライヴではほとんどこの配置で演奏していたのです。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。
SSS0108-2
(2CD)
¥4400→\3990
マーラー:交響曲第3番 ニ短調 ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
シュトゥットガルト放送交響楽団
シュトゥットガルト放送女声合唱団
ケルン放送女声合唱団
シュトゥットガルト賛美歌児童合唱団
ワルトラウト・マイヤー(Alt)
シノーポリ・シリーズ第1弾!ライヴによるマーラー:交響曲第3番!シュトゥットガルト放送響+ワルトラウト・マイヤー!!

録音:1996年7月2〜5日シュトウットガルト・リーダーハレに於けるライヴ *シュトゥットガルト放送提供音源

2001年に「アイーダ」指揮中に心筋梗塞で亡くなるという悲劇に見舞われた巨匠シノーポリ。その実演はショーマンシップにも事欠かず、理屈よりも情熱が迸る凄まじいものでした。マーラーの第3番は、フィルハーモニア管とのスタジオ録音がヴァイオリンを両翼に配したものであるのに対し、こちらは一般的配置で、実はシノーポリはライヴではほとんどこの配置で演奏していたのです。当盤は、そのスタジオ録音から約2年後のライヴで、何よりもワルトラウト・マイヤーの歌唱を得ているところが強みと申せましょう。演奏は、スタジオ盤より心持ゆっくりめでかなり耽美的な演奏ということができます。両端楽章のじっくり加減には目を見張るものがあります。自作「ルー・サロメ」の録音も名高く晩年まで客演を繰り返したシュトウットガルト放送響はとても優秀。音色は清澄で明るめ、とても美しいものです。フィルハーモニア管との実演を聴いて、録音からは想像もつかないオケの非力さに落胆した方が多かったそうですから、ドイツの名門との共演盤は歓迎されましょう。次回作は第6番「悲劇的」、第10番アダージョが予定されております。
※演奏タイミング[35:39][10:14][16:43][11:05][4:19][25:00]。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。

ケーゲルの名盤、ブルックナー:交響曲集
待望の再発売!新リマスタリング!

鬼才ヘルベルト・ケーゲルによるブルックナーの交響曲は1999年にODE CLASSICSより一気に7曲が発売されて、演奏水準の高さでファンの度肝を抜きましたがレーベル解散もあって、長らく廃盤となっておりました。今回改めて、ケーゲル未亡人、ドイツ放送アーカイヴのライセンスを得てWEITBLICKが新たにマスタリングしなおして再発売の運びとなりました。ブルックナーとマーラーを同等のハイレベルで演奏しえた名匠ケーゲルの貴重な遺産です。英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。
SSS0114-2
¥2200→\1990
ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」 ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送交響楽団
ケーゲルの名盤、ブルックナー:交響曲集、待望の再発売!新リマスタリング!
録音:1978年6月6日ライヴ
演奏はリズム重視の極めて厳しいものです。細部まで神経がピリピリと尖っていますのでブルックナーに大らかさやのどかさを求める方には反感を買う恐れがあります。特にこの第3番はゲヴァントハウス管とのライヴ(1986年,SSS0042-2)が伝統を尊重した古典的演奏であるのに対し、こちらはイメージ通りのケーゲルとも言えるアジテーションたっぷりの過激演奏と言えましょう。
※演奏タイミング[19:39][13:51][7:02][11:45]
SSS0115-2
¥2200→\1990
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」 ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送交響楽団
録音:1971年9月21日ライヴ
第4番「ロマンティック」も表題に逆らうかのような演奏。スタイルはクール、情熱は火の玉のような個性的名演です。冒頭こそ、ゆっくりと風情豊かですが次第に温まってくると、ケーゲル本来の偏執的徹底振りが目立つ演奏となって参ります。特に第3楽章のスケルツォの運動神経は特筆もので、この曲が取りとめがなく、ブルックナーの中でも内容に乏しいなどという偏見を振り払うに十分な名演です。第4楽章のフィナーレの回顧などひょっとしたら、この曲はブルックナーの「エロイカ」なんではないかと妄想してしまうほどの雄渾振りです。「ハース版」を基調としていますが、第1楽章展開部にティンパニ追加など、ところどころ味付けがあります。
※演奏タイミング[19:01][17:40][10:41][21:14]

ARTA

F 10185
¥2300→¥2090
ヤン・ヴァーツラフ・フゴ・ヴォジーシェク(1791-1825):
 交響曲ニ長調 Op.24(1823)
アントニーン・レイハ[アントン・ライヒャ](1770-1836):
 序曲ニ長調ニ長調「八分の五拍子」(1799以前/1823改訂)
 交響曲変ホ長調 Op.41(1799/1802出版)
ムジカ・フロレア
マレク・シュトリンツル(指揮)
録音:2006年11月、プラハ、CNSOスタジオ

ピリオド楽器による「ドヴォルジャークの交響曲第7&8番」(F 10180)をヒットさせたシュトリンツル&ムジカ・フロレア。今回は時代を遡り、ボヘミア出身の二人の作曲家を取り上げています。ヴォジーシェクはウィーンで、レイハはフランスやドイツで活躍しました。
F 10186
¥2300
J・S・バッハ(1685-1750):
 フルートとチェンバロのオブリガートのためのソナタ ロ短調 BWV1030(*)
 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013
 フルートとオルガンのためのソナタ ホ短調 BWV1034(+)
 フルートとオルガン(原曲:リュート)のための組曲ハ短調 BWV997(+)
大嶋義実(フルート)
ヤロスラフ・トゥーマ(チェンバロ(*)
オルガン(+))
録音:2010年4月、スヴァター・ホラ(チェコ)、聖母マリア被昇天バジリカ聖堂

大嶋義実(1958年大阪に生まれ)は京都市立芸術大学を卒業(1981)後、ウィーン音楽大学でヴォルフガング・シュルツに師事(1981-1984)、プラハ放送交響楽団の首席奏者(1987-1990)、群馬交響楽団第1フルート奏者を経て現在京都市立芸術大学教授を務めるフルーティスト。ヤロスラフ・トゥーマと長らくデュオを組んでいます。
F 10187
¥2300
アストル・ピアソラ(1921-1992):タンゴの歴史(*)/忘却(*)
 クリストフ・ヴィルバルト・グルック(1714-1787):
  オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」から 精霊の踊り(+)
 ポール・アグリコール・ジュナン(1832-1903):ヴェニスの謝肉祭(+)
 ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):
  無伴奏フルート・ソナタ嬰ヘ短調 Op.140
 シャルル・グノー(1818-1893):アヴェ・マリア(*)
大嶋義実(フルート)
ヤロスラフ・トゥーマ(チェンバロ(*)
オルガン(+))
録音:2010年4月、スヴァター・ホラ(チェコ)、聖母マリア被昇天バジリカ聖堂

ピアノ伴奏でないところがユニークです。

DUTTON EPOCH

CDLX 7255
¥1700
スタンリー・ベイト(1911-1959):
 交響曲第4番(1954-1955)
リチャード・アーネル(1917-2009):
 交響曲第7番「マンデラ」Op.201(1996-2005)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
マーティン・イェーツ(指揮)
録音:2010年6月3-4日、グラスゴー(英国)、RSNOセンター、ヘンリー・ウッド・ホール/世界初録音。
2CDLX 7256
(2CD)
¥3400
ラトランド・ボートン(1878-1960):
 音楽ドラマ「コーンウォールの女王」(1923-1924)
フィリップ・テッブ(バス:夜警)
パトリシア・オーア(メゾソプラノ:ブラングワイン)
ニール・デイヴィス(バスバリトン:マーク王)
ヘザー・シップ(メゾソプラノ:女王イズー)
ピーター・ウィルマン(テノール:サー・アンドレット)
ジャック・インブライロ(バリトン:サー・トリストラム)
ジョーン・ロジャース(ソプラノ:ブルターニュの白い手のイズー)
エリザベス・ワイスバーグ(ソプラノ:ダムセル)
ロンドン合唱団員
ニュー・ロンドン管弦楽団、ロナルド・コープ(指揮)
録音:2010年7月8-10日、ロンドン、ハムステッド・ガーデン・サバーブ、セント・ジュード=オン=ザ=ヒル教会/世界初録音。
CDLX 7257
¥1700
ポール・パターソン(1947-):
 ヴァイオリン協奏曲 Op.72(1992)(*)
 ヴィオラ協奏曲 Op.101(2009)(+)
 チェロ協奏曲 Op.90(2002)(#)
タマーシュ・アンドラーシュ(ヴァイオリン(*))
サラ=ジェーン・ブラッドリー(ヴィオラ(+))
アリス・ニアリー(チェロ(#))
オーケストラ・ノーヴァ
ジョージ・ヴァス(指揮)

録音:2010年3月4日(+/#)、7月16日(*)、ロンドン、ハムステッド・ガーデン・サバーブ、セント・ジュード=オン=ザ=ヒル教会/世界初録音(*/+)。

CDLX 7259
¥1700
エルガー(1857-1934)/イアン・ファーリントン(1977-)編曲:
  演奏会用アレグロ Op.41
  (1901/ピアノと管弦楽のための版;2007)(*)
  交響曲第2番変ホ長調 Op.63(1911/ピアノ独奏版;2009)
  5つのピアノ即興曲(1929) より
   第2番ト短調,第5番ニ短調(編曲;2004)
イアン・ファーリントン(ピアノ)
ボーンマス交響楽団(*)
ジョージ・ヴァス(指揮(*))
録音:2010年7月28日、プール(英国、ドーセット州)、ライトハウス/ 2010年8月3-4日、サフォーク、ポットン・ホール
CDLX 7260
¥1700
ジョン・フォウルズ(1880-1939):管弦楽作品集 Vol.2
  音楽画集 グループ VI(ゲールのメロディ)Op.81(1924)
  フロリダ・スピリチュアル Op.71 No.1(1925)(*)
  即興間奏曲「美しいピエレット」(1922)(*)
  ダービーとジョーン(英国の古い牧歌)Op.42 No.1(*)
  音楽画集 グループ IV(弦楽のための組曲)Op.55(1916-1917)
  古代の歌からのストローフィ集(1924/1934)(*)
  インド組曲(1932-1935)(*)/
   組曲「ヘンリー8世」Op.87(1925/1926)
  フランス組曲 Op.22(1910)(*)
BBCコンサート管弦楽団
ロナルド・コープ(指揮)
録音:2010年3月8-10日、ワトフォード(英国)、タウン・ホール/CD初収録。世界初録音(*)。
CDLX 7261
¥1700
デイヴィッド・マシューズ(1943-):
 ヴァイオリン協奏曲第1番 Op.31(1980-1982)(*/**)
 オーボエ協奏曲 Op.57(1991-1992)(+/**)
 ヴァイオリン協奏曲第2番 Op.74(*/++)
 陽が昇った後 Op.82(2000-2001)(**)
フィリップ・グラフィン(ヴァイオリン(*))
ニコラス・ダニエル(オーボエ(+))
ボーンマス交響楽団(**)
オーケストラ・ノーヴァ(++)
録音:2010年3月3日、ロンドン、ハムステッド・ガーデン・サバーブ、セント・ジュード=オン=ザ=ヒル教会(**)/2010年7月27-28日、プール(英国、ドーセット州)、ライトハウス(++)/世界初録音。
CDLX 7262
¥1700
ボートン、ベイントン:管弦楽のための音詩集
 ラトランド・ボートン(1878-1960):
  愛と春 Op.23(1904/1913)
  トロイラスとクレッシダ(汝と我)Op.17(1902)
  夏の夜 Op.5(1899/1903)
 エドガー・ベイントン(1880-1956):
  パラセルスス Op.8(1904/1913)
  ポンピリア Op.11(1903)
  プロメテウス Op.19(1909)
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
マーティン・イェーツ(指揮)
録音:2010年6月1-2日、グラスゴー(英国)、RSNOセンター、ヘンリー・ウッド・ホール/世界初録音。

NIBIRU

NIBIRU 0152-2
¥2300
J・S・バッハ(1685-1750):ゴルトベルク変奏曲 BWV988 ボルバーラ・ドボジ(チェンバロ)

録音:2009年11月5-8日、ネビーロヴィ城(チェコ)
使用楽器:2005年、ヤン・ベチーチカ&スタニスラフ・ヒュットル&ペトル・シェフル工房製(モデル:1710年、ミヒャエル・ミートケ製、ジャーマン・タイプ、二段鍵盤)
ピッチ:a = 415 Hz Kirmberger III

ボルバーラ・ドボジはハンガリーのブダペストに生まれ、ズザナ・ルージチコヴァー、ヨハン・ゾンライトナーらに師事したチェンバロ奏者。





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