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第57号マイナー・レーベル新録音新譜(5)



DELOS

DE 3365
\2300
ホロストフスキー/英雄と悪党
 1ボロディン:休息もまどろみもな/
 2.ムソルグスキー:《ボリス・ゴドノフ》第2幕〜最高の権力を手にして/
 3.同:《ホヴァンシチナ》第3幕〜銃兵隊どもの巣は寝静まっている/
 4.A.ルビンシテイン:《悪魔》〜Na Vozdushnom akiane/
 5.同〜泣くな、乙女よ/
 6.同:《ネロ》〜強壮な祝婚歌/
 7.ワーグナー:おお、お前、優しい夕星よ/
 8.ジョルダーノ:祖国の敵/
 9.ヴェルディ:この中に私の運命がある/
 10.レオンカヴァッロ:失礼致します/
 11.プッチーニ:テ・デウム/
 12グノー:門出を前に/
 13.マスネ:儚い幻影/
 14.ビゼー:闘牛士の歌/
 15.トーマス:乾杯の歌
ドミトリー・ホロストフスキー(バリトン)
フローレンス・イッリ=ホロストフスキー(3:ソプラノ)
ロシア・フィルハーモニア
指揮:コンスタンティン・オルベリアン
柔軟で幅広い音楽性にしかなしえない好企画
2005年9月にモスクワで録音された当代屈指の名バリトン歌手ホロストフスキーのアルバム。英雄と悪党という両極端なキャラクターを集めた内容で、彼の柔軟で幅広い音楽性にしかなしえない好企画と言えるでしょう。また、タマーラという女性の美しさに魅了された堕天使デーモンの様子を描いたアントン・ルビンシテインの《Na Vozdushnom akiane》では、彼の愛妻でソプラノ歌手フローレンス・イッリとの美しい二重唱が聴けるのも大きな魅力です。録音:2005年9月 モスクワ
DRD 2005
\2300→¥2090
ムナチャカノフ/ショスタコーヴィチ:映画音楽集Vol.5
 1.組曲《黄金の山脈》Op.30
 2.組曲《司祭とその下男バルダの物語》Op.36
 3.コルジンキナの冒険Op.59
 4.愚かな子ネズミの物語Op.56
ベラルーシ国立合唱団(3)
ベラルーシ放送交響楽団(1) 
ステート・シネマトグラフィック・オーケストラ(2〜4)
指揮:ワルター・ムナチャカノフ
ショスタコーヴィチ&映画ファン必聴の1枚
ソヴィエト映画音楽のパイオニアとして、1929年から71年の間に30もの作品を残したショスタコーヴィチ。第5弾にあたる当盤には、1931年公開の《黄金の山脈》など、彼の演奏機会の稀な4曲を収録。ショスタコーヴィチ&映画ファン必聴の1枚です!
DRD 2008
\2300
ユリジン=クレヴケ/20世紀ロシア・ピアノ作品集
 1.グバイドゥリーナ:シャコンヌ
 2.ペルト:パルティータOp.2
 3.ショスタコーヴィチ:24の前奏曲Op.34
  (抜粋:第1〜3、10、14、16、17、24番)
 4.シチェドリン:24の前奏曲とフーガ第1巻《#系》
  (抜粋:第10、12番)
ウラディーミル・ユリジン=クレヴケ(ピアノ)
初心者の入門にも最適な1枚!
現代ロシアを代表するピアニスト、ウラディーミル・ユリジン=クレヴケが贈る20世紀ロシア・ピアノ作品集。4人の巨匠作曲家たちの傑作を精選して、それぞれの作風に応じた精妙な弾き分けをみごとに実現しています。初心者の入門にも最適な1枚です。

ECM

476 3977
\2400
スイス・ チェンバー・ソロイスツ/ハインツ・ホリガー:Induuchlen
 1.ホリガー:トロント・エクササイゼス(2005)
 2.アンナ・マリア・バッハー:詩
 3.ホリガー:Puneig?(2000/2002)
 4.アルベルト・シュトライヒ:Induuchlen
 5.ホリガー:Induuchlen(2004)
 6.同:マモウニア(2002)
スイス・ チェンバー・ソロイスツ
神秘的で奇妙な美しさを湛えたホリガーの自作曲集
スイスの神秘的な音楽にインスピレーションを受けて、様々なカルト的音楽を残しているハインツ・ホリガーの魅力がたっぷり詰まった1枚。表題作を始め、アンナ・マリア・バッハーやアルベルト・シュトライヒの詩を歌詞に戴いた2曲など、神秘的で奇妙な美しさを湛えています。名手揃いのスイス・チェンバー・ソロイスツの研ぎ澄まされた名演でどうぞ。録音:2006年6月(5)、2007年12月(5、6)、2008年3月(1) 以上ヴィンタートゥール、2010年6月 ルガーノ(2)、1958年 ベルン(4)
476 4386
\2400→¥2190
J.S.バッハ:わが心には憂い多かりき〜
 オーボエのための協奏曲&シンフォニア集
 1.J.S.バッハ:
  カンタータ第21番《わが心には憂い多かりき》BWV.21
 2.同:協奏曲ハ短調BWV.1060
 3.同:協奏曲イ長調BWV.1055
 4.マルチェッロ(J.S.バッハ編):協奏曲ニ短調
 5.J.S.バッハ:
  カンタータ第12番《泣き、歎き、憂い、怯え》BWV.21〜シンフォニア
 6.同:協奏曲ニ短調BWV.1059
カメラータ・ベルン/
ハインツ・ホリガー(オーボエ、オーボエ・ダモーレ)
カメラータ・ベルン
指揮&ヴァイオリン:エーリッヒ・ヘーバルト
巨匠ホリガーが、今なお世界第一級のオーボエ奏者であることを証明するファン待望の1枚。長く良好な関係を築いてきたカメラータ・ベルンとの精密を極めたアンサンブルとも相まって、全6曲の全ての楽章で非の打ちどころのない名演を繰り広げています。また、ホリガーがJ.S.バッハへの敬愛を綴った充実のライナーノートも必読です!今なお世界第一級のオーボエ奏者であることを証明するファン待望の1枚 録音:2010年10月20〜22日 チューリヒ
476 4307
\2400
メレディス・モンク/ソング・オブ・アセンション
 1.クラスターⅠ/2.スタンド/
 3.ウィンター・ヴァリエーション/4.クラウド・コード/
 5.シフト/6.マッピング/7.サマー・ヴァリエーション/
 8.ヴァウ/9.クラスターⅡ/10.フォーリング/
 11.バーン/12.スタンド/
 13.オータム・ヴァリエーション/15.レッジ・ダンス/
 16.トレーセス/17.レスパイト/
 18.マッピング・コンティニュード/19.クラスターⅢ/
 20.スプリング・ヴァリエーション/
 21.ファソム/22.アセント
メレディス・モンク&ヴォーカル・アンサンブル
トッド・レイノルズ・カルテット
ザ・M6 モントクレア州立大学シンガーズ(ヘザー・J.ブキャナン指揮)
アメリカの女流作曲家が満を持して贈る最新盤!
アメリカの女流作曲家メレディス・モンクが満を持して贈る最新盤!近年はオーケストラや弦楽四重奏に強い関心を示している彼女が当盤の編成に選んだのは、弦楽四重奏、打楽器、そして2つの合唱グループ。その2つが織り成す新しく瑞々しい化学反応の数々をお楽しみください!録音:2009年11月16〜18日 芸術文学アカデミー、ニューヨーク

MD+G

904 16806
(SACD Hybrid)
\3000
ハーディ・リットナー/ブラームス:後期ピアノ作品集Vol.3
 1.幻想曲集Op.116
 2.3つの間奏曲Op.117
 3.6つの小品Op.118
 4.4つの小品Op.119
ハーディ・リットナー(1870年製シュトライヒャー・ ピアノ)
前2作に続き、ブラームスが愛したシュトライヒャー・ピアノを用いて録音された鬼才リットナーのブラームス作品集。彼の最後のピアノ作品となった1892〜93年作の4曲が、当時の息遣いそのままに、澄み切った諦観を湛えて描かれた珠玉の1枚です。録音:2010年4月10〜12日 マリエンミュンスター修道院
307 16792
\2300
ライプツィヒ弦楽四重奏団/ドイツ民謡集
 1.カズマイヤー:高きよりそこへ何か来るか/
 2.ジルヒャー:私の意志は明日ここから離れてそうしなければならない/
 3.レーガー:谷間の菩提樹/
 4.ジルヒャー:冷たい理由で/
 5.カズマイヤー:ダス・シュヴェビッシェ・ブルンネラ/
 6.レーガー:それは刈り取り機/
 7.同:もし僕が小鳥だったら/
 8.カズマイヤー:遠い町へ今日旅立つ/
 9.レーガー:私は若草色の森を通り抜けた/
 10.カズマイヤー:可愛いオーガスティン/
 11.ジルヒャー:ターラウのエンヒェン/
 12.レーガー:楽しく接点を持つ/
 13.カズマイヤー:皆が私に賛成/
 14.同:いとしきみと/
 15.レーガー:愛は大いなる喜びをもたらす/
 16.カズマイヤー:ローレライ/
 17.レーガー:重い夢/
 18.カズマイヤー:壊れた指輪/
 19.ジルヒャー:市門のそとの泉のほとり /
 20.同:私はかつて散歩に行った
アマルコルド
ライプツィヒ弦楽四重奏団
ライプツィヒが生んだ2つのスター・アンサンブルの邂逅!
ライプツィヒが生んだ2つのスター・アンサンブルの邂逅!レーガー、カズマイヤー、ジルヒャーらが残したドイツ民謡の傑作20曲を、完璧な技巧でもって洗練の極みへと昇華した名演でお届けします。録音:2010年9月15〜16日、20〜22日 マリエンミュンスター修道院
341 13122
\2300→¥2090
ジークベルト・ランペ/モーツァルト:鍵盤作品全集Vol.12
 1.アリエッテ・アヴェックK.382/2.メヌエットK.94/
 3.クラーヴィアシュトゥックK.15u/4.アレグ ロK.400/
 5.前奏曲K.15g/6.アレグロ・モルトK.7‐1/
 7.メヌエットK.7‐3、4/8.クラーヴィアシュトゥックK.15b/
 9.アレグロ ハ長調/10.アリア ヘ長調/
 11.クラーヴィアシュトゥックK.15p/
 12.クラーヴィアシュトゥックK.15kk/
 13.クラーヴィアシュトゥックK.15z/
 14.メヌエットK.61gⅡ/15.アレグロK.8‐1/
 16.クラーヴィアシュトゥックK.15e/
 17.クラーヴィアシュトゥックK.15f/
 18.クラーヴィアシュトゥックK.15o/
 19.クラーヴィアシュトゥックK.15r/
 20.メヌエットK.15y/
 21.8つの変奏曲K.352/22.ロンドK.485
ジークベルト・ランペ(チェンバロ、クラヴィコード、フォルテピアノ、タンジェント・ピアノ)
鬼才ランペのモーツァルト全集第12弾(これにて全集完結!)
ピリオド楽器を用いて、着々と進行している鬼才ジークベルト・ランペのモーツァルト鍵盤作品全集の第12弾。いよいよシリーズ完結の最後のアルバムとなる当盤でも鬼才ランペの凝りに凝った趣向は健在!冒頭の「K.382」は、ロンドとして広く知られていますが、当盤では世界初となる形で録音。また他にも、2005年に発見されたモーツァルト作品も世界初録音されており、まさにモーツァルト・ファン必聴の1枚と言えるでしょう!録音:2006年6月〜2009年7月 マリエンミュンスター修道院
320 16972
\2300
マルティン・ロスト/北ドイツのオルガン巡礼Vol.2「ダンツィヒ」
 1.カルカンテン・グロック/
 2.シュミットライン:第1旋法による幻想曲/
 3.同:第1旋法によるアリア幻想曲/
 4.同:天にまします我らの父よ/
 5.同:第7旋法による幻想曲/
 6.同:第8旋法による幻想曲/
 7.ドルジナ:前奏曲《我が魂は主を崇め》/
 8.同:賛美の歌を歌え/
 9.ノインハーバー:我汝に呼ばわる主イエス・キリストよ/
 10.同(コラール幻想曲)/
 11.ヒンツ:ただあなたにのみ、主イエス・キリストよ/
 12.グロナウ:神なしたもう御業こそいと尊けれ/
 13.マルクル:神なしたもう御業こそいと尊けれ/
 14.モーハイム:天にまします我らの父よ/
 15.同:神の御心に任せよ/
 16.同:神はわがやぐらは/
 17.同:暁の星のいと美しきかな/
 18.フォルクマール:ピエーノ・オルガーノ/
 19.同:ピエーナ
マルティン・ロスト(1659年製シュテルワーゲン・オルガン)
東欧各地へのオルガン巡礼シリーズで知られるマルティン・ロストが、新シリーズの地に選んだ北ドイツの第2弾。600年以上のオルガンの歴史を持つグダニスク(ドイツ語でダンツィヒ)のシュトラルズント聖マリエン教会にある1659年製シュテルワーゲン・オルガンを用いて、壮麗な名演を繰り広げます。改修工事によって古の音色が完全に蘇った名器にもぜひご注目ください!録音:2010年5月30〜31日 聖マリエン教会、シュトラルズント
609 16952
(2CD)
\2300
チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》(演奏会形式) エカテリーナ・ゴドヴァネッツ(ソプラノ:タチアーナ)
ヴィアディスラフ・スリムスキー(バリトン:オネーギン)
ディミトリー・ヴォロパエフ(テノール:レンスキー)
イリーナ・ルブストヴァ(ソプラノ:ラーリナ)
イリーナ・ドルツェンコ(ソプラノ:オリガ)
マルガリータ・ネクラソヴァ(メゾ・ソプラノ:フィリピエヴナ)
アンドレイ・テレジン(バス:グレーミン)
ヴァレンティン・スクホドレッツ(テノール:トリケ) 
ユルロフ記念国立アカデミー合唱団
ロシア国立交響楽団
指揮:マルク・ゴレンシュタイン
1946年オデッサ生まれで、MAVブタペスト響、釜山響、ロシア響首席指揮者などを歴任。2002年からスヴェトラーノフの後任としてロシア国立響芸術監督兼首席指揮者に就任し、名門の豊かな伝統を築くとともに、新たな創造性を吹き込んでいるマルク・ゴレンシュタイン。2009年2月に京都市響に客演、スクリャービンの交響曲第2番が喝采をもって迎えられたのも記憶に新しいところです。今年5月にも来日公演を控えている彼ですが、当盤には、同年6月にモスクワで上演されて絶賛されたチャイコフスキー《エフゲニー・オネーギン》の演奏会形式のライヴを収録。指揮者とオケ双方の充実を余すところなく記録した名演です!録音:2009年6月6日 チャイコフスキー・コンサートホール、モスクワ(ライヴ)
937 16786
(SACD Hybrid)
\3200
タンスキー/
リスト:死の舞踏〜ピアノと管弦楽のための作品集
 1.交響詩第2番《タッソー、悲劇と勝利》S.96
 2.死の舞踏S.126
 3.悲しみのゴンドラS.134(ジョン・アダムス編による管弦楽版)
 4.悲しみのゴンドラS.134
 5.瞑想S.204
 6.心を高めよS.163‐7
 7.コラール《満ちたれり》(原曲:J.S.バッハ)
クラウディア・タンスキー(ピアノ) 
ボン・ベートーヴェン管弦楽団
指揮:シュテファン・ブルーニエ(1〜3)
巨匠ブレンデルの弟子がリスト生誕200年に贈る創意あふれる1枚
巨匠ブレンデルの弟子で、ザルツブルク・モーツァルテウムの教授を務める名手タンスキーが、リスト生誕200年に贈る創意あふれる1枚。ブルーニエ&ボン・ベートーヴェン管が伴奏を務める管弦楽作品でも、ソロ作品でも、演奏機会の稀な隠れた名曲を発掘し、その魅力をたっぷりお届けします。録音:2010年6月28〜30日 ボン(1〜3)、2010年7月19日 マリエンミュンスター修道院
901 16426
(SACD Hybrid)
\3200
ジュリアーノ・ ゾンマーハルダー /
 ポンキエッリ:トランペット協奏曲集他
  1.《椿姫》 によるコルネットのための幻想曲
  2.ユーフォニウム協奏曲Op.155
  3.トランペット協奏曲Op.198
  4.オーボエと管弦楽のためのグラン・カプリッチョOp.80
  5.トランペット協奏曲Op.123
ジュリアーノ・ ゾンマーハルダー(1、3、5:トランペット)
シモーネ・ゾンマーハルダー(4:オーボエ)
ローランド・フレッシャー(2:ユーフォニウム)
メクレンブルク・シュターツカペレ・ シュヴェーリン 
指揮:マティアス・フォレムニー
19世紀を代表するロマンティックな管楽協奏曲を多数収録 録音:2010年6月5〜6日(2、4)、7月14〜17日 シュヴェーリン州立劇場
307 15282
\2300
実力派ヤメイ・ユーと名手たちの充実の対話
ヤメイ・ユー/アラン・ペッタション:室内楽作品集
 1.ヴァイオリンとピアノのための2つの悲歌
 2.2つのヴァイオリンのためのソナタ第7番
 3. 同 第2番
 4.ヴァイオリンとピアノのためのロマンス
 5.2つのヴァイオリンのためのソナタ第3番
 6.ヴァイオリンとピアノのためのアンダンテ・エスプレッシヴォ
 7.ヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲
ヤメイ・ユー(ヴァイオリン)
アンドレアス・ザイデル(2、3、5:ヴァイオリン)
チア・チョウ(1、4、6:ピアノ)
ライプツィヒ弦楽四重奏団(7)
グスタフ・アラン・ペッタション(1911‐1980)は、スウェーデン出身の交響曲作曲家。ストックホルム王立音楽院でヴァイオリンとヴィオラを学び、後にストックホルム・フィルにヴィオラ奏者として入団。その後パリへ留学し、オネゲルやミヨーと親交を結び、スウェーデンへ帰国後は作曲家として活動しますが関節炎を患い、やがてペンも持てないほどになってしまったと言われています。彼の代表作は、17の交響曲の他、当盤に収録された室内楽小品などがよく知られています。音楽への溢れんばかりの愛にあふれた名作たちを、ミュンヘン国際の入賞者でもある実力派ヤメイ・ユーが、名門ライプツィヒ弦楽四重奏団など錚々たる名手たちと充実の対話でお届けします。録音:2004年4月22〜24日 バート アロルセン(7)、2010年5月5日(2、3、5) マリエンミュンスター修道院
304 16482
\2300
アンサンブル・ヴィラ・ムジカ/
 シューマン:チェロとピアノのための作品集Vol.2
  1.民謡風の5つの小品Op.102
  2.アダージョとアレグロOp.70
  3.幻想小曲集Op.73
  4.おとぎの絵本Op.113(マーティン・オステルターグ編)
 5.J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ハ長調BWV.1009(シューマン編)
アンサンブル・ヴィラ・ムジカ
〔マーティン・オステルターグ(チェロ)
カレ・ランダル(ピアノ)〕
チェロを深く愛したシューマンの様々なチェロ編曲作品をクローズアップ!
チェロの深々と柔らかな音色を愛し、数多くの作品で重要な役割を与えたことで知られるシューマンですが、チェロのためのオリジナル作品は、作品102の《民謡風の5つの小品》しか残されておりません。アンサンブル・ヴィラ・ムジカのシューマン室内楽作品集の第2弾となる当盤では、シューマン編のJ.S.バッハや、演奏家のマーティン・オステルターグによる編曲など、彼の様々なチェロ編曲作品をクローズアップしてみました。
録音:2009年12月17〜19日(1〜4)、2010年12月21日(5) マリエンミュンスター修道院
914 16906
(SACD Hybrid)
\3200
北ドイツのオルガン楽派の育成に寄与した偉大な巨匠の足跡
ハラルド・フォーゲル/スウェーリンク:オルガン作品集Vol.1
 1.トッカータSwWV.285/
 2.半音階的幻想曲SwWV.261/3.賛美歌第116番/
 4.賛美歌第116番SwWV.313/5.幻想曲SwWV.273/
 6.トッカータSwWV.298/
 7.我を憐れみたまえ、主なる神よSwWV.303/
 8.SwWV./9.カプリッチョSwWV.281/
 10.カノン《アヴェ・マリス・ステラ》SwWV.193/
 11.トッカータSwWV.295/
 12〜36.Registervorf?ehrung der Orgel
ハラルド・フォーゲル
(レムゴ・聖マリエン教会のツバメの巣のオルガン)
ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(1562-1621)は、ルネサンス音楽の末期からバロック音楽の最初期において、北ドイツのオルガン楽派の育成に寄与したオランダの作曲家兼オルガニスト。音楽家としても教育者としても、南国のフレスコバルディに匹敵する存在でです。名手ハラルド・フォーゲルが贈る当盤には、世界初録音を含む彼の偉大な足跡を数多く収録。レムゴ・聖マリエン教会に17世紀のルネサンス時代から現存し、失われたパイプも完全に修復されたツバメの巣のオルガンの美しくゴージャスな音色にもご注目ください!録音:2010年11月11〜12日 聖マリエン教会、レムゴ
905 16936
(SACD Hybrid)
\3200
名手たちの平易闊達な名演
ハイコ・テル・スケヘット/テレマン:ソナタ&ソナチネ集
 1.ソナチネ ハ短調TWV.41:c2
 2.ソナタ ハ長調TWV.41:c5
 3.ソナチネ イ短調TWV.41:a4
 4.ソナタ 変ロ長調TWV.41:b3
 5. 同 イ短調TWV.41:d2
 6. 同 ヘ短調TWV.41:f1
 7. 同 ハ長調TWV.41:c2
 8. 同 ヘ長調TWV.41:f2
ハイコ・テル・スケヘット(リコーダー)
ミネケ・ヴァン・デル・ヴェルデン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ベニー・アガシ(ファゴット)ツヴィ・メニカー(チェンバロ)
《忠実な音楽の師》をはじめ、市民が家庭で楽しむためのあらゆる形式のリコーダー作品を残したテレマン。新発見を含む当盤は、スケへットやメニカーらの平易闊達な名演でお届けします。録音:2010年6月21〜23日 マリエンミュンスター修道院

TELARC

TEL 32712
\2200
デイヴィッド・ラッセル/アルベニス作品集
 1.朱色の塔/2.グラナダ/3.サンブラ・グラナディーナ/
 4.カディス/5.前奏曲/6.入江のざわめき/
 7.コルドバ/8.カタルーニャ/9.カタルーニャ奇想曲/
 10.キューバ/11.タンゴ/12.パヴァーヌ/13.ソルツィーコ /
 14.シルビアへのメヌエット/15.サンブラ・カプリッチョ
デイヴィッド・ラッセル
スコットランドに生まれ、スペインで育ったギターの名手、デイヴィッド・ラッセル。アルベニスの作品をギター用に編曲した当盤では、原曲の雰囲を残しながらも、その卓越した音楽性によって、あたかもオリジナル作品のような瑞々しさを聴かせてくれます。録音:2009年4月8〜10日 ペギー・アンド・イェール・センター、メリーランド

BR KLASSIK

900107
\2300→¥2090
ルトスワフスキ、シマノフスキ、A.チャイコフスキー:管弦楽作品集
 1-3.ルトスワフスキ(1913-1994):
  管弦楽のための協奏曲/
 4-6.シマノフスキ(1882-1937):
  交響曲第3番「夜の歌」Op.27/
 7.アレクサンダー・チャイコフスキー(1946-):
  交響曲第4番Op.78
ラファウ・バルトミンスキー(テノール)…4-6/
アンドレア・レーン(独奏ヴァイオリン)…4-6/
ニムロット・ゲツ(ヴィオラ独奏)…7/
バイエルン放送交響楽団&合唱団/
マリス・ヤンソンス(指揮)
バイエルン放送交響楽団の最新リリースは、ヤンソンスが深く思いを寄せているという3つの作品です。どの作品も色彩感に溢れ、エキゾチックであるとともに、平和への思いも込められています。ルトスワフスキの「管弦楽のための協奏曲」はポーランドの民謡をベースとしながら、作曲家が全く新しいアプローチによって、アバンギャルドな佇まいを持たせた興味深い曲。バルトークからの影響も感じられるオケ好きにはたまらない逸品です。シマノフスキの「交響曲第3番」は合唱、テノール独唱、ヴァイオリン独奏を伴う大掛かりな曲。13世紀のペルシャの神秘的な詩が用いられ、独特の和声と、炸裂する音響が入り乱れた20世紀初期の名作の一つです。アレクサンダー・チャイコフスキーは、あの有名な「チャイコフスキーたち」とは関連ありません。1946年にモスクワで生まれ、1972年までモスクワのコンセルヴァトワリーでナウモフにピアノ、フレンニコフに作曲を学びました。作風は新古典主義であり、主にピアノ曲を書いていましたが、最近はこのような管弦楽作品も多く手掛けています。この交響曲第4番は合唱とヴィオラ・ソロを伴う作品。名ヴィオラ奏者ユーリ・バシュメットの依頼により、ヴィオラ・パートにより重要性を付加したというもので、コラールのパッセージに深い思いが込められている「平和への祈りの音楽」です。2009年10月8-9日ミュンヘン・フィルハーモニー…1-3, 2008年12月18-19日ミュンヘン・フィルハーモニー…4-6, 2009年1月14-16日ミュンヘン・ヘルクレスザール…7全てライヴ録音
900303
\2000→¥1890
ミレッラ・フレーニGREAT SINGERS LIVE
 1.チレア(1866-1950):アドリアーナ・ルクヴルールより
  「私は神の卑しい下僕」/
 2.プッチーニ(1858-1924):ボエームより
  「私の名はミミ」/
 3.プッチーニ:ボエームより「私が町を歩く時」/
 4.プッチーニ:トスカより「歌に生き、恋に生き」/
 5.プッチーニ:トゥーランドットより「氷のような姫君の心も」/
 6.ビゼー(1838-1875):カルメンより
  「ここが密輸人たちのいつもの隠れ家ね」/
 7.マスネ(1842-1912):マノンより
  「さようなら、私たちの小さなテーブルよ」/
 8.ヴェルディ(1813-1901):アイーダより「勝ちて帰れ」/
 9.モーツァルト(1756-1791):フィガロの結婚より
  「スザンナはまだ来ない〜楽しい日々はどこへ」/
 10.チャイコフスキー(1840-1893):エフゲニー・オネーギンより
  「手紙の場面」/
 11.チレア:アドリアーナ・ルクヴルールより
  「私は神の卑しい下僕」
ミュンヘン放送管弦楽団/
クルト・ペーター・アイヒホルン(指揮)…1.2.4.5.6.7/
ウラディーミル・ギャウロフ(指揮)…3.8.9.10.11
20世紀最高のミミの一人、ミレッラ・フレーニ(1935-)の素晴らしい歌を聴く一枚です。幼い頃から歌手としての才能を現わした彼女は、19歳でミカエラ役でデビューするも、一時は子育てのために歌手活動を断念します。しかし、1958年にコンクールで優勝し、歌手活動に復帰、着々と名声を高めて行きます。彼女の名が飛躍的に知れ渡ったのは、何と言っても1963年のカラヤンとの「ボエーム」ミミ役で、これをきっかけにカラヤンと共演を重ね、1965年にはメトロポリタン歌劇場でもミミ役でデビューを飾りました。このアルバムは世界的な名声を得た彼女の自信に満ち溢れた歌唱を収録したものです。なお、指揮を執るギャウロフは、彼女の2度目の夫となったニコライ・ギャウロフの息子です。録音 1971,1983,1987年ミュンヘン放送管弦楽団「日曜コンサート」より
900304
\2000→¥1890
ニコライ・ギャウロフGREAT SINGERS LIVE
 1.グノー(1818-1893):ファウストより
  「黄金の子牛の歌」/
 2.グノー:ファウストより
  「眠ったふりをして聞こうとしないか」/
 3.ビゼー(1838-1875):美しきパースの娘より
  「トラ・ラ・ラ・トラ・ラ・ラ」/
 4.リムスキー=コルサコフ(1844-1908):サトコより
  「荒々しい波が岩礁を」/
 5.グリンカ(1804-1857):皇帝に捧げた命より
  「あなたは真実を推測するだろう」(独語歌唱)/
 6.ラフマニノフ(1873-1943):アレコより「月は高く輝く」(独語歌唱)/
 7.ムソルグスキー(1839-1881):ボリス・ゴドゥノフより
  プロローグのアリア(独語歌唱)/
 8.ヴェルディ(1813-1901):シモン・ボッカネグラより
  「悲しい胸の思いは」/
 9.ヴェルディ:ドン・カルロス「彼女は私を愛したことがない」/
 10.ロッシーニ(1792-1868):陰口はそよ風のように/
 11.クレンニコフ(1913-2007):から騒ぎ
ジョルジュ・プレートル(指揮)…1.2.7.8.9/
アルフレード・アントニーニ(指揮)…3.4.5.6.10.11
一般的にバス歌手は、テノールやバリトン歌手のような華やかな役割を負う事がありません。確かに迫力ある歌声は、恋人と愛を語るよりも、手管を弄して女を横取りするか、善人に悪をささやくか、または陰謀を企てるか・・・こんな役がぴったりです。しかし、ブルガリア生まれの世界的バス歌手ニコライ・ギャウロフ(1929-2004)は、そんなイメージを逆手に取ったのです。彼の50回目の誕生日には、故郷のブルガリアの郵便局が記念切手を発行するほどの輝かしい人気を獲得しました。ソフィアで学び、レニングラード音楽院に留学、1957年にはカラヤンに指導を受け、ウィーンでアイーダのランフィスを歌います。その後着々と経歴を重ね、1965年にはザルツブルクで「ボリス・ゴドゥノフ」でデビューを飾ります。彼の活動の中心はミラノ・スカラ座であり、1977年に再婚したソプラノのミレッラ・フレーニとは良き芸術のパートナーとして、しばしば共演したことでも知られます。このアルバムでも、広い音域、深みのある声質で、どんなレパートリーでも手中に収めた完璧な歌唱を聴かせます。録音 1966,1969年ミュンヘン放送管弦楽団「日曜コンサート」より
900305
\2000→¥1890
マーガレット・プライスGREAT SINGERS LIVE
 1.モーツァルト(1756-1791):ドン・ジョヴァンニより
  「私の名誉を奪おうとした者」/
 2.モーツァルト:皇帝ティトの慈悲より
  「私は行くが、君は平和に」/
 3.モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテより
  「岩のように動かずに」/
 4.モーツァルト:フィガロの結婚より「スザンナはまだ来ない」/
 5.モーツァルト:フィガロの結婚より「楽しい思い出はどこへ」/
 6.ウェーバー(1786-1826):魔弾の射手より
  「たとえ雲がおおい隠しても」/
 7.ロッシーニ(1792-1868):セミラーミデより
  「うるわしい光が誘惑する」/
 8.ベッリーニ(1801-1835):ノルマより「清らかな女神よ」/
 9.チレーア(1866-1950):アドリアーナ・ルクヴルールより
  「哀れな花よ」/
 10.ヴェルディ(1813-1901):アイーダより「勝ちて帰れ」/
 11.ヴェルディ:オテロより
  「柳の歌-泣きぬれてさびしい野にただ一人歌う」/
 12.ヴェルディ:オテロより「アヴェ・マリア」/
 13.ヴェルディ:運命の力より「神よ、平和を与えたまえ」/
 14.ヴェルディ:ドン・カルロより「世のむなしさを知る神」
ミュンヘン放送管弦楽団/
ハインツ・ワルベルク(指揮)…1.2.3.6.7.10.11.14/
レオポルド・ハーガー(指揮)…4.5.8.12/
トーマス・フルトン(指揮)…9.13
イギリス、ウェールズに生まれ、モーツァルト歌手として一世を風靡したソプラノ、マーガレット・プライス(1941-2011)の名唱集です。トリニティ・カレッジではメゾ・ソプラノとして勉強、1962年にウェルシュ・ナショナル・オペラで「フィガロの結婚」ケルビーノ役でデビュー。その後イギリス全土で名声を高めていきます。ソプラノに転向してからは、モーツァルトを中心に、リートやコンサート歌手としても活躍し、晩年になって声が深みを帯びた頃には、ヴェルディやR・シュトラウスなどにも挑戦。素晴らしい歌唱を聴かせました。このアルバムは全て初出音源で、1977年から1991年の絶頂期の彼女の清楚で明快な歌声を捉えたものです。得意としたモーツァルト、ヴェルディだけでなく、チレアやウェーバー、ロッシーニ、そしてベッリーニまで彼女の知られざるレパートリーを聴くことができます。録音 1977,1981,1986,1991年ミュンヘン放送管弦楽団「日曜コンサート」より

CPO

777614-2
\2600
ジョン・ブロウ:仮面劇「ヴィーナスとアドニス」他
 1.仮面劇「ヴィーナスとアドニス」/
 2.来たまえ、来たまえ、全ての客たちよ/
 3.グラウンドト短調/
 4.クロエは横たわるアミンタスを見つけた
ミレイユ・レベル(メゾ・ソプラノ)/
アマンダ・フォーサイス(ソプラノ)/
テイラー・ダンカン(バリトン) 他/
ボストン・アーリー・ミュージック・フェスティヴァル管弦楽団&合唱団/
ポール・オデット&スティーヴン・スタッブズ(指揮)
スタッブスとオデット監修による一連のバロック・オペラは世界中で高い評価を受けていて、グラミー賞などの数々の賞も獲得するなど、マニア垂涎のアイテムが次々とリリースされています。今作は、イギリスの最初のオペラ?とされるブロウの「ヴィーナスとアドニス」です。イングランドの作曲家、ジョン・ブロウ(1649-1708)は数多くの典礼音楽と聖歌を作曲したことで知られますが、この「ヴィーナスとアドニス」は残存する記録の中で彼の唯一の舞台作品です。当時の国王ジェームズ2世を喜ばせるために書かれた仮面劇で、素朴なれど、生き生きとした音楽が付けられています。
777629-2
(2CD)
\5200
オスカー・ネドバル:3幕のオペレッタ「ぶどう園の花嫁」
 台本…レオ・シュタイン&ユリウス・ヴィルヘルム/セリフ…フォルカー・フォーゲル
ヴォルフガンク・ミュラー=ローレンツ(テノール)/
マルティン.C.トゥルバ(ナレーター)/
マルクス・ニーダーマイール(バリトン)/
ビビアーナ・ヌウォビロ(ソプラノ)/
ミリヤム・ノイルーラー(ソプラノ)/
シェーンブルン宮廷劇場管弦楽団&合唱団/
ヘルベルト・モグ(指揮)
ボヘミア生まれの作曲家、ネドバル(1874-1930)の楽しいオペレッタです。彼はドイツ語を話すチェコ人の家庭に生まれ、作曲をドヴォルザークに学び、ヴィオラ奏者としてボヘミア弦楽四重奏団の創立メンバーとなり15年間活躍します。同時にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も務め、多彩な音楽活動を繰り広げます。その後、ウィーンで繁栄したオペレッタ市場に魅せられ、1906年からウィーンへ行き、いくつかのオペレッタを作曲します。当時、すでに2作目のオペレッタ「ポーランドの血潮」で国際的成功を収めていた彼ですが、この「ぶどう園の花嫁」は、ボヘミア風の音楽を使い、民族色を強く押し出しています。2010年のプロジェクトです。
777210-2
\2600
エルンスト・クルシェネク:
 1.交響曲第4番 Op.113(世界初録音)/
 2.合奏協奏曲Op.25-2
フォルカー・ヴォルリッチュ(ヴァイオリン)…2/
ディミタール・ペンコフ(ヴィオラ)…2/
ニコライ・シュナイダー(チェロ)/
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー/
アルン・フランシス(指揮)
cpoレーベルでは、およそ20年前にクルシェネク(1900-1991)の交響曲の録音を続けていました。しかし、その時点で第4番は録音されることがありませんでした。その後、今から5年前にcpoのスタッフがクルシェネク研究所から呼び出しを受け、「ぜひとも交響曲全集を完成させてほしい」と懇願されたとか。それにより実現したのがこの録音です。この交響曲第4番は、クルシェネクがアメリカに亡命していた時期の作品で、大指揮者ミトロプーロスの依頼で書かれたものです。初演の指揮を担ったのもミトロプーロス。新古典主義、無調など当時の趨勢を見極めた意欲的な作品で、強い表現力と力溢れる音楽に満ちています。1920年代に書かれた合奏協奏曲も歯切れのよい作品です。
777411-2
\2600
クリストフ・ヴィリバルト・グルック:シンフォニア集
 1.シンフォニアChen G3「ワイマール」/
 2.シンフォニア・コンチェルタンテChen D6/
 3.シンフォニアChen A1「レーゲンスブルク」/
 4.シンフォニアChen F1 Wq 165.5/
 5.シンフォニアChen D2 Wq 165.2
オルフェオ・バロック管弦楽団/
ミヒ・ガイッグ(指揮)
グルック(1714-1787)は、18世紀のオペラ作曲家として知られていますが、反面、シンフォニアについての研究は全く遅れを取っているようです。実際に書かれた曲数も文献によって違いが見られ、作品を整理したアルフレッド・ヴォトケンヌによる作品目録(Wq)には、今回このアルバムに収録された作品の全てが含まれているわけではありません。まだまだ突っ込みどころの多い作曲家ですが、これらの曲を聴いてみると、彼が当時のウィーンでどれほど名声を得ていたのかが容易に伺い知れるというものです。
777631-2
\2600
アントニオ・ロゼッティ:オーボエ協奏曲と交響曲集
 1.オーボエ協奏曲ハ長調 Murray C29/Kaul III:32/
 2.オーボエ協奏曲ハ長調 Murray C30/Kaul III:27/
 3.交響曲ヘ長調 Murray A32/Kaul I:10/
 4.交響曲ニ長調 Murray A16/Kaul I:7
クルト.W.マイアー(オーボエ)/
チューリッヒ室内管弦楽団/
ヨハネス・メーズス(指揮)
cpoで大好評、ロセッティ(1750-1792 レスレルとも表記される)の協奏曲集です。彼は生涯に400を越える作品を残し、その半分ほどは出版者によって印刷されています。しかし、当時同名の作曲家が何人も活躍していたため、「間違いなく彼の作品である。」と確証を求めるのはとても困難な作業だと言われているのです。現在では、特にモーツァルトの作品の手本とされる「ホルン協奏曲が人気」ですが、このような他の楽器のための協奏曲も独創的で素晴らしい味わいを有しています。独奏楽器の扱い方や、豊かな和声は確かにモーツァルトを凌駕すると言っても過言ではありません。
777376-2
(2CD)
\4000
ゲオルク・フィリップ・テレマン:パリ四重奏曲集第2集&第3集
 1.協奏曲ト長調 TWV 43:G1(クァドリ第1番)/
 2.組曲第2番ロ短調 TWV 43:h1(クァドリ第6番)/
 3.組曲第1番ホ短調 TWV 43:e1(クァドリ第5番)/
 4.四重奏曲ト長調 TWV 43:G4(新四重奏曲第3番)/
 5.四重奏曲ロ短調 TWV 43:h2(新四重奏曲第4番)/
 6.四重奏曲ニ長調 TWV 43:D3(新四重奏曲第1番)/
 7.ソナタ第2番ト短調 TWV 43:g1(クァドリ第4番)/
 8.四重奏曲イ長調 TWV 43:A3(新四重奏曲第5番)
ジョン・ホロウェイ(ヴァイオリン)/
リンデ・ブルンマイア(フルート)/
ローレンツ・ドゥフトシュミット(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
ウルリケ・ベッカー(チェロ)/
ラルス=ウルリク・モーテンセン(ハープシコード)
テレマン(1681-1767)の「パリ四重奏曲」の第2集です。第1集(777375-2)で4曲紹介しましたが、こちらの8曲で完結となります。テレマンがパリで人気者になるきっかけを作った曲集である「クァドリ(四重奏曲集)」は1730年にハンブルクで出版された曲集で、協奏曲、教会ソナタ、フランス風組曲がそれぞれ二つ、計6曲から構成されています。「新四重奏曲集」は1738年にパリで出版された6曲のフランス風組曲です。曲集ごとに作風の違いはありますが、一般的にはこの2つの曲集を併せて「パリ四重奏曲集」と呼ばれます。名前を見ただけで嬉しくなってしまう名手たちの饗宴をどうぞ。
777505-2
\2000
フェリックス・メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
 1.ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49/
 2.ピアノ三重奏曲第2番ハ短調 Op.66
アトス三重奏団
アトス三重奏団は、2003年に創立、2006年第6回グラーツ・シューベルト&現代音楽コンクールで優勝するなど、世界中で絶賛されている気鋭の三人組です。アルバン・ベルク弦楽四重奏団に師事、今までにもヘルツォーゲンベルクやスークなどのピアノ三重奏曲をリリースしていますが、今回はメンデルスゾーン(1809-1847)で勝負します。ロマンティックの極みのような2作品、彼らは説得力ある演奏ででぐいぐい迫ります。歯切れのよいピアノ・パート、美しいヴァイオリン、重心の低い安定したチェロ。これは素晴らしい1枚です。
777619-2
(2CD)
\5200
ヘルマン・ヴォルフガンク・フォン・ヴァルターシャウゼン:
 3幕の歌劇「シャベール大佐」
  オノレ・ド・バルザック原作
ボー・スコウフス(バリトン)/
レイモンド・ヴェリー(テノール)/
マヌエラ・ウール(ソプラノ)/
ステファン・ブロンク(バス・バリトン)/
ポール・カウフマン(テノール)/
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団/
ジャック・ラコンブ(指揮)
1912年にフランクフルトで初演され、大好評を博し、その後ドイツ全土で公演、世界中でもセンセーショナルな成功を収めたというこのオペラ。当時30歳の若き作曲家、ヴァルターシャウゼン(1882-1954)はこの成功において、爆発的な知名度を得ました。当時としては響きも内容も衝撃的なオペラであり、彼の成功はずっと続くかに見えたのですが、結局100回ほど公演された後は、忘れられてしまい、75年を経てようやく蘇演したというものです。バルザックの「人間喜劇」の中の1話を題材にしたこの物語、ボー・スコウフスら魅力的な歌手を揃えて、この満を持しての公演は、初演当時の衝撃をもたらしたことは間違いありません。
777601-2
(2CD)
\5200
ゲオルク・フィリップ・テレマン:ルカ受難曲(1748年) TVWV5:33 ヴェロニカ・ヴィンター(ソプラノ)/
アンネ・ビーアヴィルト(アルト)/
ヤン・コボウ(テノール)/
フリーデマン・クロス(バス)/
ライニッシェ・カントライ/
ダス・クライネ・コンツェルト/
ヘルマン・マックス(指揮)
昨年、マグデブルクで行われた「テレマン音楽祭」において最も注目された公演の一つが、この「ルカ受難曲」でした。テレマン(1681-1767)は生涯に46曲程度の「受難曲」を書き、そのうちルカ伝を使用したものは11曲あります。晩年の曲は初期の作品の転用も多く、内容的にも若干不満が残るものもあるのですが、この1748年版は、7番目に書かれたもので、バロックから初期の古典派へと移り変わる音楽手法と、壮大で劇的な内容を持つ偉大なる作品です。ヘルマン・マックスとおなじみの独唱者たちによるテレマン・ファン必涎のアルバムです。
777418-2
\2600→¥2390
ドーラ・ペヤチェヴィチ:交響曲他
 1.交響曲嬰ヘ短調 Op.41/
 2.ピアノと管弦楽のための「ファンタジー・コンチェルタンテ」ニ短調
フォルカー・バンフィールド(ピアノ)/
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
アリ・ラシライネン(指揮)
クロアチアの中流家庭に生まれたドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)は、ピアニストで声楽家の母から音楽の手ほどきを受け、12歳で作曲を始め、ドレスデン、ミュンヘン、ザグレブで音楽を学び、自らに潜む音楽性を確認していきました。彼女は頻繁に旅行し、また同時代の文化人たちと積極的に交流。それらを下地にますます新しい音楽について模索を重ね、38歳で亡くなるまで57曲の作品を残しました。しかし、そのほとんどは出版もされることなく、今でも演奏してくれる人を心待ちにしています。後期ロマン派の潮流の中にひっそりと咲いた美しい花が広く知られるには、まだ時間がかかることでしょう。この1枚が再評価のための足がかりになることは間違いありません。
777544-2
\2000
イグナツ・プレイエル:ピアノ三重奏曲集
 1.ピアノ三重奏曲B.441 ハ長調/
 2.ピアノ三重奏曲B.435 ホ短調/
 3.ピアノ三重奏曲B.448 イ長調/
 4.ピアノ三重奏曲B.442 ヘ短調
トリオ1790(ピリオド楽器使用)
ピアノ製造でもおなじみのイグナツ・プレイエル(1757-1831)は最初に作曲家として活躍、その後出版事業も始め、その後、ピアノ製造も始めたという、腕のたつ事業家でもありました。作曲家としての彼は、まずハイドンに学び大きな影響を受けています。しかし、彼の50曲あるピアノ・トリオは形式こそ受け継いでいるものの、音楽的には若干の違いがあるようです。これらの曲は、彼が出版業を始める1790年以前に書かれましたが、発展性のあるハイドンの曲に比べ、プレイエルの曲はあくまでも端正。プレイエルは、自分自身を「時代遅れ」と評したそうですが、今聴いてみれば、それも魅力の一つと言えるのではないでしょうか。ここでは、作曲された当時の雰囲気をそのまま再現した演奏でお聴きください。ところどころに現れる半音階的なテーマなどは、全く時代遅れとは言えません。
777574-2
\2600
ルドヴィート・ライテル:管弦楽作品集
 1.管弦楽のためのディヴェルティメント/2.交響的組曲/
 3.バレエ音楽「ブラチスラヴァの五月祭」組曲/
 4.大オーケストラのためのシンフォニエッタ/
 5.インプレッション・ラプソディ
ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団/
デーヴィッド・ポルセライン(指揮)
スロヴァキア生まれのルドヴィート・ライテル(1906-2000)は、どちらかというと指揮者としてその名前が知られています。1933年にブダペストのハンガリー放送交響楽団の初代指揮者となり、その後はブラティスラヴァで活躍、彼が若い頃師事したフランツ・シュミットの交響曲全集の録音など目覚ましい活動をしています。そんな彼は、作曲家としても良い曲を書いています。前述のように、ウィーンでフランツ・シュミット、ブダペストでエルンスト・フォン・ドホナーニに作曲を師事した彼の作品は、ここで聴けるような、旋律的で色彩的、そしてハンガリーの民族的な要素が溶け合った見事なものです。
777437-2
\2600→¥2390
ユリウス・レントヘン:ヴァイオリン協奏曲他
 1.ヴァイオリン協奏曲イ短調/
 2.ヴァイオリンと管弦楽のためのバラード/
 3.ヴァイオリン協奏曲嬰ヘ短調
リーザ・フェルシュトマン(ヴァイオリン)/
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団/
デーヴィッド・ポルセライン(指揮)
cpoレーベルではおなじみ、オランダの作曲家ユリウス・レントヘン(1855-1932)のヴァイオリン協奏曲です。もとはドイツ生まれですが、22歳の時にオランダへ行き、ブラームスと親交を結んだり、ロイヤル・コンセルトヘボウ管の結成に関わったりと活発な活動をしています。彼は優秀なピアニストでもあったため、1887年にはブラームスのピアノ協奏曲第2番を作曲家の指揮で演奏したという記録もあります。彼は3曲のヴァイオリン協奏曲を作曲しましたが、現存しているのは2曲のみ。どちらの曲も、ピアノを愛しつつも、若い頃からヴァイオリンにも親しんでいた彼ならではの情緒溢れる重厚な作品です。オランダの若手女性ヴァイオリニスト、リーザ・フェルシュトマンの知的な演奏で。
777635-2
\2000
ヘレン・ブッフホルツ:ピアノ作品集
 1.舟歌/2.4つのメヌエット/3.バラード/
 4.4つのダンス/5.夜想曲/6.ソナタ嬰ハ短調
マルコ・クラウス(ピアノ)
ルクセンブルク生まれの知られざる女性作曲家、ヘレン・ブッフホルツ(1877-1953)のピアノ作品集です。生まれた年から考えると、かなりのアバンギャルドな作品を想像しますが、実際に聞いてみるとそれは間違いで、曲想は平易であり、あくまでも彼女自身の「心の声」そのままの優しい音楽です。嬰ハ短調という調性が選ばれた「ソナタ」においても、その姿勢は全く変わることなく、まるでモーツァルトやスカルラッティ時代の音楽を聞いているかのよう(ベートーヴェンのような劇的さは皆無です)。20世紀末の激動の時代に、このような心休まる音楽が存在していた事自体、一つの奇跡を目の当たりにするようなものでしょうか。

DACAPO

8.226094
\2000→¥1890
シュッツ:マタイ受難曲 SWV479
 1.導入/2.イエスは全ての言葉を語り終えると/
 3.イエスは弟子たちとともにゲッセマネに来て/
 4.イエスを捕えたる者ども/
 5.ペテロは城の中ですわっている/6.かく嘲弄してのち/
 7.そして夕方になるとアリマタヤの金持ちが来た/
 8.締めくくり
ユリアン・ポッジャー(テノール)/
ヤコブ・ブロック・イェスペルセン(バス)/
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン/
ポール・ヒリアー(指揮)
ヒリアーによるシュッツ作品の第4集です。今作は、シュッツ(1585-1672)作品の最高峰であり、最難関の曲「マタイ受難曲」です。この作品が書かれた1666年と言えば、バロック音楽も最盛期を迎えていたのですが、敢えてシュッツは簡素な形式でこの作品を書き上げました。福音史家とキリスト、そして合唱は淡々とこのドラマを歌い継ぎ、そこにはバッハ作品にみられるような劇的なドラマはありません。しかし、このモノクロームの世界にどれほどまで慈悲の眼差しが浸透しているのか、ここに気が付くことができれば、もうシュッツの世界から逃れることはできません。完膚なきまでに澄み切った合唱には言葉もでないでしょう。録音 2010年4月5-8日コペンハーゲン ガルニソン教会
8.226053
\2000
スヴェン・エリク・タープ:ピアノ曲集
 1-7.主題(鐘)と変奏Op.43(1944)/
 8-11.組曲(1927/1929)/
 12-14.3つのソナチネ第1番Op.48-1/
 15-16.3つのソナチネ第2番(ファンタジエッタ) Op.48-2/
 17-19.3つのソナチネ第3番Op.48-3/
 20-22.3つの即興曲Op.21(1934)/
 23-25.ソナタOp.60(1956)
トーニャ・レモー(ピアノ)
スヴェン・エリク・タープ(1908-1994)が生きた時代のデンマーク音楽は、ドイツ後期ロマン派の影響の中にいくばくかのフランス印象派の流れが混在したものと言えるでしょう。決して前衛的ではなく、聴きようによっては「時代遅れ」かもしれませんが、豊かな抒情性と魅惑的なメロディに満たされています。このアルバムには、1920年代の情熱溢れる作品から、1956年の円熟期の作品まで、彼の多様な音楽性に触れることができます。デンマーク生まれの女性ピアニスト、トーニャ・レモーはバッハから現代曲まで幅広いレパートリーを有する才能ある人。ここでも知られざる作品を説得力高く弾きこなしています。
8.226553
\2000
ペーター・ブルーン:海の手紙
 1-4.アンサンブルのための「海の手紙」
  <夜更けゆくとき/海が他の海に溺れる/
  穏やかなれ/天の避難所>/
 5-10.メゾ・ソプラノとアンサンブルのための
  「全ての生きとし生ける物とともに鳴らす銀の鐘」
  <あなたの歌を通じて/わが家を失くしたクラリネット/
  全ての生きとし生ける物とともに鳴らす銀のピアノ/
  悲しみに沈んだギター/コントラバスは今飛び立つ/
  今、雨の歌>/
 11-14.アコーディオンとアンサンブルのための「反射する波」
フローデ・アンデルセン(アコーディオン)/
ヘレーネ・ギェリス(メゾ・ソプラノ)/
エスビェア・アンサンブル/
ペッテル・スンドクヴィスト(指揮)
ブルーン(1968-)の音楽は一言では語り尽くせないほどの多様性を秘めています。彼は1989年に作曲の勉強を始め、同時に大学では哲学を学びました。1991年から1997年にはデンマーク王立音楽大学で、ノアゴーとラスムッセンからも教えを受けています。声楽作品と、アンサンブルのための作品を得意としていて、このアルバムには彼の真骨頂とも言える曲が収録されています。アンサンブルの指揮は、NAXOSでもおなじみのスンドクヴィスト。どの曲も一度聴いたら忘れられないほどの強い印象を残しますが、中でもメゾ・ソプラノとアンサンブルのための「全ての生きとし〜」のロルカの詩を元にした歌曲集は、その強烈な音色と言葉遊びがユニークです。
6.220566
(SACD-Hybrid)
\2200
コッペル:弦楽四重奏曲
 1-3.弦楽四重奏曲第1番(1997)/
 4-6.弦楽四重奏曲第2番(2008)/
 7-9.メゾ・サクソフォンと弦楽四重奏のための五重奏曲(2008)
シェラン弦楽四重奏団/
ベンヤミン・コッペル(サクソフォン)
アナス・コッペル(1947-)はヨーロッパ音楽の伝統にしっかりと根差しながらも、民族音楽、ロック、ジャズのテイストを適度に織り交ぜながら、独自の音楽を構築することで人気の高い作曲家です。この弦楽四重奏曲も、ノリの良さが随所に感じられる爽快な音楽。ピアソラが好きな人だったら必ずハマることでしょう。官能的なサックスを聴かせるのは、作曲家の息子でジャズ奏者として有名な1974年生まれのベンヤミン・コッペル君。このカッコ良さは真似できません!注目盤です!
6.220534
(SACD-Hybrid)
\2200
ブクステフーデ(1637-1707):スカンジナビアのカンタータ
 1.前奏曲ホ短調 BuxWV142/
 2.舌もて語らしめよBuxWV91/
 3.主は我らの神BuxWV40/
 4.いざ、主を祝福せよBuxWV23/
 5.イエスよ、あなたは私の声をきくだろうBuxWV8/
 6.人々よ来れ、民人よ急げBuxWV1/
 7.パッサカリアニ短調 BuxWV161/
 8.ミサ・アラ・ブレヴィス〜キリエBuxWV114/
 9.ミサ・アラ・ブレヴィス〜グロリアBuxWV114/
 10.信頼する主、統べたまえBuxWV18
ビーネ・カトリーネ・ブリンドルフ(オルガン)/
シアター・オブ・ヴォイセズ/
TOVバンド/
ポール・ヒリアー(指揮)
ブクステフーデの出生については、詳しいことは全くわかっていません。1707年にリューベックで逝去した際「彼はデンマークを祖国とし、当地にやってきておよそ70年の生涯を終えた」と死亡記事が地元の雑誌に掲載されており、かろうじて「北欧出身であった」ことがわかるのみです。このアルバムではそんなブクステフーデの出自を物語るような、ほとんど耳にする機会のないスウェーデン語によるテキストのカンタータも含まれていて、興味をそそるものとなっています。ヒリヤー率いるシアター・オブ・ヴォイセスの澄み切った歌声、そして名手ブリンドルフの冴えた技巧で聴くオルガン作品。満足のいく1枚です。録音 2010年2月11-14日ヘルシンゲル マリア教会
6.220543
(SACD-Hybrid)
\2200→¥1990
モーツァルト(1756-1791):交響曲集第8集
 1-4.交響曲第29番イ長調 K201(K186A)/
 5-8.交響曲第30番ニ長調 K202(K186B)/
 9-12.交響曲第28番ハ長調 K200(K189K)
デンマーク・ナショナル室内管弦楽団/
アダム・フィッシャー(指揮)
アダム・フィッシャーのモーツァルト交響曲全集の5番目のリリースになります。こちらは1773年から1774年、18歳のモーツァルトによる才気渙発な曲が3曲収録されています。第29番は10代の作品の中でもとりわけ人気の高い曲で、後の円熟した作風を先取りした明朗さが特色です。第30番は祝典的な雰囲気に満ちた「ギャラント様式」の流れを汲んだ音楽であり、第28番は草稿の日付が判読不可能で、完成されたのが73年なのか74年なのか不明となっている作品です(この演奏ではティンパニは使用されていません)。いつもの如く、はじけるように元気のよい音作りとなっています。録音 2009年10月&2010年4月DRコンサートハウス、スタジオ2
6.220563
(SACD-Hybrid)
\2200
ローステズ(1888-1966):無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
 1-3.無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.30-1/
 4-7.無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.30-2/
 8-12.無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.18-1/
 13-15.無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.18-2/
 16-18.無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.18-3
  全て世界初録音
ヨハンネス・ソー・ハンセン(ヴァイオリン)
コペンハーゲン生まれの作曲家ローステズは、最初は金物細工の職人として働いていましたが、ドイツのヴィースブルクでその地の音楽と出合い、音楽家として生活することを決意します。そこでまず、コペンハーゲンでオルガンを学び、ライプツィヒに行き、マックス・レーガーに作曲を師事したのです。この時のレーガーからの影響が特に大きかったのか、1925年にはコペンハーゲンでバッハ協会を設立し、またコンサート・オルガニストとして活発に活動することになります。この無伴奏ソナタは、彼がライプツィヒからオーデンセに戻ったころに書かれた一連の作品で、簡潔ながらも鋭い音に満ちたており、レーガーを通じて浸透したであろうバッハの精神を受け継ぐ高潔な曲として評価されるのではないでしょうか。録音 2010年2月23-25日コペンハーゲン デンマーク王立音楽学校
6.220583
(SACD-Hybrid)
\2200
グドムンセン=ホルムグレーン(1932-):ナチュラル・ワールド
 1-6.例えば(1970)/7-9.再び(2006)/
 10-15.6つの簡素なデンマークの歌(2002)/
 16-23.言明(1969)/24-26.3つの舞台(2003)/
 27-30.「自然界」からの4つのマドリガル(2001)
アルス・ノヴァ・コペンハーゲン/
ポール・ヒリアー(指揮)
グドムンセン=ホルムグレンの音楽は、常に明快でわかりやすく、例えるなら「命の鼓動」をそのまま音にしたと言ってもよいかもしれません。彼は常に反対の動きを念頭に置いているといい、この合唱曲でもそのポリシーは貫かれているようです。挑発的なフレーズが続くうちにいつの間にかエクスタシーに変わる音楽。ヒリアーの的確な指揮でこの音楽の妙味がこの上なく引き出されています。6つの曲集のうち、4作品が世界初録音となります。宇宙空間に放り出されたような感覚を味わってみてください。録音 2008年3月12-14日,2009年11月29日-12月1日,2010年3月1日
6.220586-89
(4SACD-Hybrid)
\6000→¥5590
モーツァルト(1756-1791):歌劇「イドメネオ」K366 全曲
《CD1》1-18.第1幕/
《CD2》1-16.第2幕/
《CD3》1-21.第3幕/
《CD4》1-4.バレエ音楽
イドメネオ…クリスティアン・エルスナー(テノール)/
イダマンテ…クリスティナ・ハマルストレム(メゾ・ソプラノ)/
イリア…ヘンリエテ・ボンヌ=ハンセン(ソプラノ)/
エレットラ…ラファエッラ・ミラネージ(ソプラノ)/
アルバーチェ…クリストフ・シュトレール(テノール)/
ネットゥーノ…オーラ・エリアッソン(テノール)/
神託の声…スティーブン・ミリング(バス) 他/
リチャード・ルイス(チェンバロ)/
デンマーク国立合唱団/
デンマーク放送シンフォニエッタ/
アダム・フィッシャー(指揮)
モーツァルト24歳、1780年に作曲されたオペラです。当時の歌手がいかに高い力量を持っていたのかが伺い知れる長大で劇的な内容を持っていますが、あまりにも複雑で長いため、1781年に3回、そして1800年代に何回か上演された後は、すっかり忘れ去られてしまい、20世紀に入ってからはカット版や脚色された版が演奏されるばかりで、なかなか真の姿を見せることのなかったオペラなのではないでしょうか。A.フィッシャーと気鋭の歌手たちによるこの演奏は、清々しく気高いもので、普通ならカットされる最後のバレエもきちんと演奏されています。録音 2005年コペンハーゲン デンマーク放送コンサート・ホール
8.226051
\2000
太陽への讃歌
 1-3.ホルンボー(1909-1996):太陽の讃歌Op.77/
 4.ブルーン(1968-):春の歌/
 5.ブルーン:森の中の散策/
 6-7.ノアゴー(1932-):
   ハンス・クリスチャン・アンデルセンの2つの詩/
 8.ホルテン(1948-):詩篇第23番「主は我が羊飼い」/
 9-11.コッペル(1908-1998):
   「ダヴィデ詩篇集」からの3つの小品Op.74/
 12.イェアシル(1913-2004):創造物の讃歌/
 13-15.ルーダース(1949-):3つのモテット
デンマーク国立声楽アンサンブル/
セレン・キンチ・ハンセン
この「太陽への讃歌」はデンマークにおける20世紀から21世紀の作曲家たちの英知が結集した無伴奏合唱作品集です。様々なジャンルとスタイルからインスピレーションを受け、使われているテキストも、アンデルセンを始め、聖書、古代の詩など盛りだくさんです。驚くほど実験的な響きが聞こえてくるホルンボーの作品、穏やかなブルーンの2つの作品など、現代の合唱が好きな方にはもってこいの1枚。このアルバムが当レーベルデビューとなるデンマーク国立声楽アンサンブルのハイクラスな演奏も魅力です。録音 2009年7月3-5日&2010年6月11日DRコンサートハウス、スタジオ2

DIVOX

CDX-70308
(2SACD Hybrid+
2CD)
\5400
メールロ:オルガン作品全集
《第1集CDX-7030-/10-6(SACD-Hybrid 2枚組)》
<CD1>
 1.トッカータ集第1集-第1番/
 2.リチェルカーレ集第1集-第2旋法によるリチェルカーレ/
 3-5.カンツォーナ集第1集より<La Gratiosa/Petit Jacquet/La Leonora>/
 6.トッカータ集第1集-第3番/
 7.トッカータ集第2集-第3番/
 8.リチェルカーレ集第1集-第8旋法によるリチェルカーレ/
 9.カンツォーナ集第1集-La Cortese/
 10.トッカータ集第1集-第4番/
 11-12.カンツォーナ集第2集<La Seula/La Pazza>/
 13.トッカータ集第2集-第1番/
<CD2>
 1.トッカータ集第3集-第4番/2.カンツォーナ集第2集-La Radivila/
 3.リチェルカーレ集第1集-第3旋法によつリチェルカーレ/
 4-6.カンツォーナ集第2集より<L'Arconadia/La Palma/La Scarampa>/
 7.トッカータ集第2集-第6番/8.トッカータ集第1集-第9番/
 9-10.カンツォーナ集第3集より<Content/Languissans>/
 11.リチェルカーレ集第1集-第6旋法によるリチェルカーレ/
 12.カンツォーナ集第2集-La Pargoletta/13.トッカータ集1集-第8番
《第2集CDX-70311/12(通常CD)》
<CD1>
 1.トッカータ集第2集-第9番/
 2.リチェルカーレ集第1集-第11旋法によるリチェルカーレ/
 3.カンツォーナ集第3集-Onques amour/
 4.カンツォーナ集第1集-La Rolanda/
 5.カンツォーナ集第2集-La Ironica/
 6.トッカータ集第2集-第5番/
 7.トッカータ集第1集-第4番/
 8.カンツォーナ集第2集-La Jolette/
 9.カンツォーナ集第1集-La Zambeccara/
 10.第3旋法によるトッカータ/
 11.カンツォーナ集第1集-La Benvenuta/
 12.リチェルカーレ集第1集-第12旋法によるリチェルカーレ/
 13.トッカータ集第2集-第10番/
<CD2>
 1.トッカータ集第2集-第7番/2.カンツォーナ集第1集-L'Alberagata/
 3.リチェルカーレ集第1集-第1旋法によるリチェルカーレ/
 4.トッカータ集第1集-トッカータ第2番/
 5.カンツォーナ集第1集-La Rosa/
 6.トッカータ集第2集-第2番/
 7.トッカータ集第2集-第8番/
 8.カンツォーナ集第1集-La Bovia/
 9.リチェルカーレ集第1集-第4旋法によるリチェルカーレ/
 10.トッカータ集第1集-第7番/
 11.カンツォーナ集第1集-Petite Camusette/
 12.カンツォーナ集第1集-Susanne un jour/
 13.トッカータ集第1集-第6番
ステファノ・モラルディ(オルガン)
2004年、偉大なるオルガニスト&作曲家クラウディオ・メールロ(1533-1604)没後400年を記念して、制作されたオルガン作品全集をBOX化。メールロはサンマルコ大聖堂のオルガニストを長く務め、またオルガン制作者としても名を馳せました。彼は当時の鍵盤音楽を技術的にも音楽的にも飛躍的に向上させ、とりわけ、すばらしいトッカータの構造は、後の作曲家・・・ブクステフーデたちに強い影響を与えたことで知られます。この演奏は、DIVOXレーベルが誇る名オルガニスト、モラルディがメールロの生まれた年である1533年に作られたオルガン(残存する最も古い楽器3台の中の1台)を使用したものです。明るく暖かい音色は、当時のベニスの聴衆の趣味にぴったり合っていたようです。第2集は通常CDですが…これでも充分音はすばらしい…第1集の2枚はSACDのスペックを極限まで生かした高音質です。レーベルの拘りが存分に発揮された、極上の響きに身を委ねる幸福。時を越えた愉悦のひとときをお約束いたします。

ICA CLASSICS

ICAC-5023
\2000→¥1890
ユーリ・バシュメット
 1.ブラームス(1833-1897):
  交響曲第3番ヘ長調 Op.90/
 2.チャイコフスキー(1840-1893):
  交響曲第6番ロ短調「悲愴」Op.74
国立ノーヴァヤ・ロシア交響楽団/
ユーリ・バシュメット(指揮)
現在、最も偉大なるヴィオラ奏者の一人とされるユーリ・バシュメット(1953-)は、最近指揮者としてもめきめき頭角を現し、素晴らしい録音を次々と発表しています。1990年に創立された国立ノーヴァヤ・ロシア交響楽団は1992年からバシュメットが指揮台に立ってきましたが、2002年に芸術監督に就任してからは、その水準が飛躍的に高まり、今やロシアを代表する名オーケストラの一つとして、ゲルギエフやアシュケナージを始めとした大指揮者が訪れたりと、若き情熱を溢れるが如く披露しているのです。決して禁欲的でない芳醇な響き、そして何かを渇望するような斬新な解釈。これらはまさにオーケストラの名が示す通り(ノーヴァヤはロシア語で新しいの意)新時代のロシアを代表する楽団として世界に君臨することでしょう。録音 STEREO DDD 2004年4月27日…1, 2005年2月7日…2 モスクワ・コンセルヴァトワリー・グレート・ホールライヴ録音

LPO

LPO-0055
\2400→¥1790
ドヴォルザーク:
 交響的変奏曲 Op.78
 交響曲 第 8 番ト長調 Op.88
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
チャールズ・マッケラス(指揮)
昨年、84 年の生涯を閉じたオーストラリアの名指揮者、チャールズ・マッケラスによるドヴォルザーク(1841-1904)です。マッケラスとロンドン・フィルとの関係は45 年以上に渡ります。1958 年のデビューは、このアルバムでも聞くことができる「交響的変奏曲」で始まり、最後の顔合わせであった2003 年の演奏会では、第7 番の交響曲を演奏するという、ドヴォルザークと縁の深い人でもありました。この1992 年の演奏会は、相互のよい関係を示す、息のあった素晴らしいもの。マッケラスはいつものようにノーブルな表現の中に、チェコ野音楽に対する共感性を込めた熱のこもった演奏を繰り広げます。交響曲の終楽章の最後の部分での小気味よい加速には思わず引き込まれ、ついつい満場の聴衆とともに拍手を送りたくなることでしょう。録音 1992 年4 月24 日ロンドン ロイヤル・フェスティヴァル・ホール
LPO-0054
(2CD)
\2000→¥1890
マーラー:交響曲第2番「復活」
CD1.
 1.第1楽章
CD2.
 1.第2楽章
 2.第3楽章
 3.第4楽章
 4-6.第5楽章
アドリアーナ・クチェローヴァ(ソプラノ)
クリスティアンヌ・ストーティン(メゾ・ソプラノ)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団&合唱団
ウラディーミル・ユロフスキ(指揮)
このオーケストラには1980年から1990年代初期に記録された、「並ぶべきものなき名演」とされる一連のテンシュテットのマーラー(1860-1911)が存在します。とは言え、21世紀に生きる者たちとしては、その伝統にいつまでも縛られているわけにはいきません。
今回登場のユロフスキの演奏は、そんな新しいマーラー像を構築します。
曲の冒頭から説得力のある音で聴き手を惹きつけ、めりはりのあるデュナーミク(強弱法)を用い、テンポ良く進めていきます。昔ながらの濃厚なマーラーを好む人には、若干耳慣れない部分もあるかもしれませんが、これも時代の流れなのかもしれません。
第4楽章でストーティンが「O Roeschen rot!」と歌い始める時、聴き手の感情は地上の俗事から解き放たれ、終楽章の最後の音が消える時、全ての思いは天上へと浄化され、希望の光に満たされることでしょう。
今を生きる全ての人に捧げるアルバムです。録音 2009年9月25&26日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホールライヴ録音

NAXOS 1CD¥1100

8.572704 シベリウス:交響曲第2番・カレリア組曲
 1-4.交響曲第2番ニ長調 Op.43/
 5-7.カレリア組曲Op.11
 <間奏曲/バラード/行進曲風に>
ニュージーランド交響楽団/
ピエタリ・インキネン(指揮)
インキネンとニュージーランド交響楽団によるシベリウス交響曲集もこれで3枚目。あとは第6番と第7番を残すのみとなりました。交響曲第2番はシベリウス(1865-1957)の全作品の中でも最も人気の高い1曲。幻想的な第2楽章、荒々しく流動的な第3楽章を経て、感動的な終楽章へと曲は進みます。インキネンの指揮は、これまで通り、スタイリッシュな演奏かと思いきや、想像以上に重厚な響きと、ゆったりした流れに終始しています。終楽章の爆発的な機動力は圧巻。過去の名指揮者たちの解釈にひけをとりません。「カレリア組曲」はフィン人発祥の地の伝説や音楽を基にした作品です。当初劇音楽として創案、初演されましたが、評判がよくなかったため、序曲と、3曲からなる組曲の2つの作品として出版され、現在は人気作となっています。メリハリのある曲想が魅力です。
8.572487 カルウォヴィチ:復活交響曲
 1-4.交響曲ホ短調 「復活」Op.7/
 5-6.「ビアンカ・ダ・モレナ〜白い鳩」付随音楽Op.6<プロローグ/間奏曲>
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団/
アントニ・ヴィト(指揮)
日本にも熱狂的なファンが存在するカルウォヴィチ(1876-1909)。NAXOS4枚目となるこのアルバムは、彼の最も野心作と言われる「復活交響曲」です。1901年頃から作曲を始め2年後に完成、ベルリンで初演されたこの作品、逆らえぬ運命に対して、悲劇から勝利までの魂の精神的な戦いを描いたというもので、マーラーの「復活」を思い起こさせますが、語法的には、ブルックナーやR.シュトラウス、チャイコフスキーに近いものです。曲の最後はテインパニの勇ましい響きに導かれ、高らかなコラールと金管の咆哮で幕を閉じます。合唱なしでも充分です。ヴィトとワルシャワ・フィル、この曲を演奏するのにこれ以上ふさわしい組み合わせはないでしょう。第2楽章のため息が出そうなチェロの独奏、たっぷりとした弦の厚み、輝かしい管楽器、そしてスケールの大きな音楽。大満足の1枚です。
8.572553 インス:交響曲第5番「ガラタサライ」他
 1.ホット、レッド、コールド、ヴィブラント(1992)/
 2-5.交響曲第5番「ガラタサライ」(2005)/
 6.言葉のないレクイエム(2004)/7.赤外線の前
トゥライ・ウヤル(ソプラノ)…2-5/
レヴェント・ギュンドゥズ(テノール)…2-5/
アニル・キルキイルディズ(ボーイ・ソプラノ)…2-5/
トルコ文化省合唱団…2-5/
セルヴァ・エルデナー(ヴォーカル)…6/
オルカ・クンタサル(ソプラノ)…6/
ギュヴェンチ・ダギュストゥン(バリトン)…6/
ネヴァ・オズゲン(ケメンチェ)…6/
アリ・チャブク(タンブール)…6/
ビルケント交響楽団/
カムラン・インス(指揮)
トルコ系アメリカ人の作曲家、カムラン・インス(1960-)はイスタンブール工科大学で作曲を教えながら、活発な創作活動を行っています。彼の音楽はどれもエネルギーに満ち、聴く者を自然に元気にさせる力を備えています。交響曲第5番「ガラタサライ」はトルコの最も有名なサッカー・チームの創立100年を祝して作曲されたものです。トルコ国中にサポーターを持ち、2006-07シーズンには稲本潤一も所属していたという強豪。どれほど祝祭ムードを盛り上げても足りることはありません。インスはそんな希望を120%かなえたようです。「通常の彼の作品よりは穏健である」と評されてはいますが、合唱とソプラノ、テノール、ボーイ・ソプラノの独唱を従えたオーケストラの巨大な音響は、聴き手の心を守り立てるには充分過ぎるほどです。「ホット、レッド、コールド、ヴィブラント」はミニマル・ミュージックの爽快感に若干の衝撃が加わった曲。スパイスの効いた逸品です。「言葉のないレクイエム」は2003年に起こったイスタンブールへのテロリストによる爆撃を悼み書かれた曲。こちらは少数民族の歌い手による悲しげな歌で始まり、大音量で断絶されるまでそれは続きます。攻撃、混乱、パニックが音で表され、祈りの歌で曲を閉じます。
8.572653 ラター:グローリア/マニフィカト/テ・デウム
 1-3.グローリア(1974)
  <アレグロ・ヴィヴァーチェ/アンダンテ/ヴィヴァーチェ・エ・リトミコ>/
 4-10.マニフィカト
  <わが魂は主を崇め/ばらよ、愛しいばらよ/
  全能者は為したもうた/そして憐れみは/主は力をふるい/
 飢えている人を/父に栄光あれ>/11.テ・デウム
エリザベス・クラッグ(ソプラノ)/
セント・オールバンズ大聖堂合唱団/
トム・ウィンペニー(オルガン)/
アンサンブル・デコラム/
アンドリュー・ルーカス(指揮)
現在の英国で最も人気の高い作曲家と言えば、まずこのラター(1945-)の名前が挙がることでしょう。合唱好きの間では清冽なレクイエムがとりわけ知られていますが、他の多くの合唱曲も、その平易な歌い口と、斬新なリズム、そして美しいハーモニーが大人気。2011年のロイヤル・ウェディングでも彼の曲が晴れ晴れと演奏され、列席した人のみならず、世界中の「若き2人」を見守る人々の心に強い感動を巻き起こしました。このアルバムには伝統的な形式に則った宗教曲を3つ収録。どれも鮮烈でダイナミック。この、まるで映画音楽のようなスペクタクルな世界こそ、クラシック音楽に馴染みのない人にも広く親しまれる要因なのかもしれません。
8.572275 サラサーテ:ヴァイオリンと管弦楽のための作品集第3集
 1.モーツァルトの歌劇「魔笛」による演奏会用幻想曲Op.54/
 2.ナヴァラOp.33(2台のヴァイオリンと管弦楽による)/
 3.ムイニエラOp.32/
 4.グノーの歌劇「ファウスト」による新しい幻想曲Op.13/
 5.ヴェネツィア風舟歌Op.46(ヴァイオリンと管弦楽版)/
 6.序奏とカプリース・ホタ
楊天堝(ヴァイオリン)…トラック2は多重録音/
ナヴァール交響楽団/
エルネスト・マルティネス=イスキエルド(指揮)
「非常に才能ある若いヴァイオリン奏者」楊天堝によるサラサーテ(1844-1908)の管弦楽とヴァイオリンのための作品集もこれで3集目となります。彼女はすでにピアノとヴァイオリンのための作品集を2枚リリースしているので、これで合計5枚!サラサーテに関して彼女の右に出る者はいないはずです。今回のアルバムも、サラサーテの華麗な音楽と彼女の素晴らしい技巧をとことん楽しんでもらえるはずです。冒頭の「魔笛による幻想曲」だけでも驚くばかりの楽しさです。スペイン風の「序奏とカプリース・ホタ」での捲るめくスピード感、美しいメロディが次々に現れる「ファウストによる幻想曲」など唖然とするばかり。極めつけは「ナヴァラ」の楊天堝による多重録音!1粒で2度おいしいとはこのことでしょうか。
8.559637 ゴンパー:ヴァイオリン協奏曲他
 1-3.ヴァイオリン協奏曲(2009)/
 4.イコン(2008)/5.フィリップ(1993)/6.スパイラルス(2007)
ウォルフガング・デイヴィッド(ヴァイオリン)…1-4.6/
ピーター・ゾゾフスキー(ヴァイオリン)…6/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/
エマニュエル・シフェール(指揮者)
デイヴィッド・ゴンパー(1954-)はアメリカの作曲家、指揮者、ピアニストです。彼はロンドンで学び、ミシガン大学で博士号を授与され、2002年から2003年にはロシアに行き、教えながら、活発な演奏活動を行いました。ロシアから戻った彼は多くのインスピレーションを得たようで、歌曲や室内楽、映画音楽など多数の作品を書き、それはアメリカのみならず、ヨーロッパ中で広く演奏されています。ここに収録されているのは、ヴァイオリン協奏曲を中心とした4つの作品です。長い期間に渡って考え抜かれたヴァイオリン協奏曲は、響きを組織化することと、管弦楽とヴァイオリンの対話に重点を置いて書かれています。果てしなく魅力的で、自由に流れる楽想が魅力的です。
8.570705 オルウィン:ヴァイオリン協奏曲他
 1-3.ヴァイオリン協奏曲/
 4-6.組曲「令嬢ジュリー」(P.レーンによる管弦楽版)/
 7.喜ばしい出来事のためのファンファーレ
ロレイン・マカスラン(ヴァイオリン)…1-3/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/
デイヴィッド・ロイド=ジョーンズ(指揮)
オルウィン(1905-1985)の名は、クラシックの作曲家としてよりも、映画音楽の作曲家としての方が知られているかもしれません。彼は70以上の映画に200もの曲を書き、そのどれもが当時としては実験的な手法を取り、またそのスペキュタクラーな表現は観客を興奮させたのです(しかし彼の書いたスコアのほとんどは映画スタジオが破棄してしまい、現存するのはわずかであることは本当に残念)。そんなオルウィンのヴァイオリン協奏曲を聴いてみてください。こちらも熱狂的でロマンティックの極みです。ここでヴァイオリンを演奏するマカスランは「イギリスの若き世代の最も優秀なヴァイオリニストの一人」と称賛された女性演奏家です。とりわけ第2楽章での美しい音色が心に残ります。こんなに充実した曲なのに、オルウィンが生きている間に完全な形で演奏されることはなく(ピアノとヴァイオリン版のみ)、その後も1993年に一度レコーディングされただけで、まだコンサートで演奏されたことがないという不遇の作品だというから驚きです。「令嬢ジュリー」の組曲は、彼の最後の完成されたオペラからエピソードを取ったもの。ファンファーレは打楽器奏者J.ブレーズに敬意を表して書かれた作品です。
8.572402 タンスマン:クラリネット協奏曲・小協奏曲他
 1-3.クラリネット協奏曲(1957)/
 4-9.オーボエ、クラリネットと弦楽のための小協奏曲(1952)/
 10-15.弦楽のための6つの楽章(1962/63)
ジャン=マルク・フェサール(クラリネット)…1-9/
ローラン・デッカー(オーボエ)…4-9/シレジア室内管弦楽団/
ミロスラフ・ヤチェク・ブワスチク(指揮)
ポーランド生まれでパリに定住、第2次世界大戦中はアメリカで活動し、また終戦後にパリに戻った作曲家タンスマン(1897-1986)。彼の作風は基本的に新古典主義ですが、晩年になるにつれてポーランドの民族意識が強く全面に押し出されるようになりました。このアルバムに収録されているのは彼の円熟期の作品で、フランス風の柔らかい楽想と、民謡風の和声が聞こえてくる独自の世界観を有したものです。クラリネット協奏曲の流麗な旋律美、そして終楽章に使われるポーランド舞曲は耳を捉えて離しません。また、極めて精緻に書かれた「弦楽のための6つの楽章」での有機的に結びついた各々の部分は、この作曲家の飽くなき探求心を物語るかのようです。
8.572597 バックス:冬の伝説他
 1-4.冬の伝説/5.朝の歌「サセックスの五月」/6.サガ断章
アシュリー・ウェイス(ピアノ)/
ボーンマス交響楽団/
ジェームス・ジャッド(指揮)
イギリスの近代作曲家、アーノルド・バックス(1883-1953)はモダニズム全盛の時代にあっても、自らを「恥じることなきロマン主義者」と呼んでいました。彼の音楽は幅広いメロディーをもち、巧みで豊かなオーケストレーションが施されています。とりわけ彼のピアノ作品は、戦争中に秘密の愛を育んだピアニスト、ハリエット・コーエンのために書かれたものが多く、底に秘めた情熱の焔は永遠に青白く燃えています。「冬の伝説」は彼が愛した北国の風景が描かれています。海と松林、暗い空、そして力強い自然が音で描かれています。サセックスの5月の副題が付いた「朝の歌」は当時のエリザベス王女21歳の誕生日を祝うための作品です。1933年には「サガ断章」が書かれます。これは、アメリカに演奏旅行に出かけるコーエンが、バックスに「新しい曲を演奏したいので作って欲しい」と頼み、彼はそれに応え、自作のピアノ四重奏曲を小さな管弦楽とピアノのあために編曲しました。当時の暗い世情を反映するかのような不吉さが全編を覆う濃い作品です。
8.572528 ファンファーレ,カプリッチョとラプソディ
 1.ネルソン(1929-):ケネディ・センターのためのファンファーレ/
 2-4.ネルソン:中世組曲
  <レオナンへのオマージュ/ペロタンへのオマージュ/マショーへのオマージュ>/
 5.タル(1935-1994):テューダー朝の聖歌によるスケッチ/
 6.バーカー(1923-2006):サクソフォン四重奏とバンドのためのカプリッチョ/
 7-9.ボイセン(1968-):吹奏楽と打楽器のための交響曲第1番/
 10.タル:トランペットと吹奏楽のためのラプソディ
シカゴ・サクソフォン四重奏団…6/
ヴィンチェ・ディマルティーノ(トランペット)…10/
インディアナ州立大学ファカルティ・ウィンズ…1/
インディアナ州立大学シンフォニック・ウィンド・アンサンブル…6-9/
ケント州立大学ウィンド・アンサンブル…2-5.10/
ジョン・ボイド(指揮)
ケネディ・センターの25周年記念のために書かれたファンファーレで幕を開けるこのアルバム。多種多様なインスピレーションから生まれた様々なスタイルの吹奏楽作品をお届けします。中世の3人の作曲家に敬意を表して書かれた「中世組曲」は、原曲の持つ中世的で敬虔な雰囲気が活かされた、得も言われぬ曲。思わず背筋が伸びることでしょう。「テューダーの聖歌によるスケッチ」はヴォーン・ウィリアムスと同じ聖歌を用いて書かれていますが、こちらは何とも現代風。炸裂するパーカッション、激しいリズムが遠くから聴こえる鐘の音と溶け合います。サクソフォン四重奏が縦横無尽に活躍する「カプリッチョ」、トランペットが高らかに響き渡る「ラプソディ」、悲しげで緊張感溢れるシャコンヌを含む「交響曲」。どれも吹奏楽の限界に挑戦するかのような難曲揃いです。
8.572460 ショパンの弟子たちによるヴァイオリンとピアノのための作品集
 1-4.ミクーリ(1819-1897):大二重奏曲イ長調 Op.26/
 5-8.テレフセン(1823-1874):ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.19/
 9-11.テレフセン:ヴァイオリン・ソナタ第2番ホ短調 Op.37/
 12.フィルチ(1830-1845):アレグレットと変奏
ヴォイテク・プロニエヴィチ(ヴァイオリン)/
アレクサンドル・ヤコビツェ=ギトマン(ピアノ)
既にリリースされている「ショパンの弟子たち」(8.572344)は、ショパンの後継者たちのしられざるピアノ作品を集めたアルバムでしたが、こちらはもっと珍しい、彼らのヴァイオリン作品を集めたものです。今回もミクーリ、テレフセン、フィルチの3人の才能ある弟子たちが登場します。直接ショパンから教えを受けているとはいえ、その当時はワーグナーやリスト、そしてパガニーニらの音楽の影響も見逃せません。1860年に書かれたミクーリの二重奏曲は「パガニーニのライバル」と称されたリピンスキーに捧げられた曲。思いの他革新的な音楽ですが、ピアノ書法の至るところに、やはりショパンの香りを感じます。テレフセンの作品は、ショパンよりもベートーヴェンとグリーグらしさを感じさせ、確実に時代の流れを思い起こさせることでしょう。15歳でその生涯を閉じてしまったフィルチの作品は、まだまだ荒削りですが、匂い立つような才能を感じさせるものです。
8.557532 ストラヴィンスキー:協奏的二重奏曲他
 1-5.協奏的二重奏曲/
 6-8.2台のピアノのためのソナタ/9-17.レクイエム・カンティクルス/
 18.宗教的バラード「アブラハムとイサク」/
 19.独奏ヴィオラのための悲歌/
 20-23.チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」より
  青い鳥のパ・ド・ドゥ(ストラヴィンスキー編)
ジェニファー・フラウチ(ヴァイオリン)…1-5/
ジェレミー・デンク(ピアノ)…1-5/
ラルフ・ファン・ラート(ピアノ)…6-8/
マールテン・ファン・フェーン(ピアノ)…6-8/
サリー・バージェス(コントラルト)…9-17/
ロデリック・ウィリアムズ(バリトン)…9-17/
ディヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バリトン)…18/
リチャード・オニール…19/
20世紀古典アンサンブル…20-23/
サイモン・ジョリー合唱団…9-17/
フィルハーモニア管弦楽団…9-18/
ロバート・クラフト(指揮)9-18.20-23
ストラヴィンスキー(1882-1971)晩年の愛弟子であり、シェーンベルクとも親交のあった作曲家、指揮者ロバート・クラフト監修のストラヴィンスキー作品集も、これで第12集となりました。ヴァイオリンとピアノの対照的な音色が楽しめる「協奏的に重奏曲」、亡命先のアメリカでロシアを思い書かれた「2台のピアノのためのソナタ」、ストラヴィンスキーの葬儀の際に演奏された「レクイエム・カンティクルス」、聖書から題材が取られた劇的な「アブラハムとイサク」、ストラヴィンスキーの最も感動的な作品のひとつ「悲歌」。チャイコフスキーの作品の編曲である「青い鳥」と、なんともヴァラエティ豊かな選曲です。器楽曲ももちろん素晴らしいのですが、何と言っても大規模な作品が見事です。
8.559644 ディロン:ヴァイオリン作品集
 1.ミスター・ブリスター(2006)/2.ファサード(1983)/
 3.バッカスのシャコンヌ(1991)/
 4-6.ヴァイオリン・ソナタ「モーション」(2008)/
 7.春過ぎて(1997)/8.15分で15曲(2006)/9.声(2008)
ダニエル・ベレン(ヴァイオリン)/
デイヴィッド・フン(ピアノ)…2.4-6.9/
フアン・ミゲル・ヘルナンデス(ヴィオラ)…3/
スタン・マンシー(マリンバ)…7
作曲家ローレンス・ディロン(1959-)は幼い時に病気で聴力の50%を失いましたが、7歳でピアノ・レッスンを始めると同時に作曲も手がけるようになりました。1985年にジュリアード音楽院で博士号を得てその後幅広く活動しています。このアルバムには9つのヴァイオリン作品が収録されていますが、作曲年代は25年間に渡っていて、彼の作風の変化を感じることができます。1983年に書かれた「ファサード」は「とげの多い」難解な曲を作ることが主流だったこの時代に、敢えてメロディアスな曲を持ってきたという挑戦的なものです。サロンミュージックのようなメロディが突然不協和音に取って変わられる瞬間は聴き手の価値観を根源から揺るがすに違いありません。もちろん発表当時も周囲から反感を買い、一人の教授などは「彼の音楽を絶対に演奏してはならない」と学生たちに命令したのだそうです。反骨精神から生まれたかもしれない曲ですが、今なら全く問題なく受け入れられるのではないでしょうか?2008年の新作も時代を回顧するような懐かしい響きに満ちています。
8.559683 打楽器のためのアメリカ作品集第1集
 1.タワー(1938-):DNA/2.サンドラー(1961-):大根引き/
 3.ヒグドン(1962-):素晴らしい樹木/
 4.ハビエル・ロドリゲス(1946-):死者の日/
 5-8.シュラー(1925-):打楽器と鍵盤のための大協奏曲
ニューイングランド音楽院パーカッション・アンサンブル/
フランク・エプステイン(指揮)…1.2.4/
ガンサー・シュラー(指揮)…5-8
現代のアメリカの5人の作曲家による、独創的で変わった音色を持つ打楽器のための作品集です。タワーの「DNA」はパーカッション・クィンテットと、全ての生命体の素材のために書かれています。美しい二重螺旋で描かれる優雅な形をしたデオキシリボ核酸を音で描くとは何と斬新な試みでしょう?サンドラーの「大根引き」はご存知、一茶の「大根引き大根で道を教えけり」の句からインスピレーションを受けています。俳句の持つ凝縮された世界が音で描かれています。マリンバの巧みな音色で森の風景を描く素晴らしい樹木」、死者の魂が現世に戻り、親しい人とはしゃぎまわる様子を描いた「死者の日」、そしてシュラーの大作はハープ、ピアノ、チェレスタと100以上もの打楽器のために書かれた「協奏曲」。本当に多彩な響きをお楽しみいただけることでしょう。
8.570489 フローラン・シュミット(1870-1958):ピアノ五重奏曲Op.51 他
 1-3.ピアノ五重奏曲Op.51/
 4-7.トゥールダンシュにOp.97
  <追尾/予告されたリズムで/夜想曲-サラバンド/クァジモド>
ベルリン・ソロイスツ・アンサンブル
<メンバー>
ビルギッタ・ヴォーレンウェバー(p)…1-7/
マティアス・ウォロング(第1vn)…1-3/
ペトラ・シュヴィーガー(第2vn)…1-7/
ウルリヒ・クネルツァー(va)…1-7/
アンドレアスグリュンコルン(vc)…1-7/
マティアス・ベッカー(ob)…4-7/
リヒャルド・オベルマイヤー(cl)…4-7/
フランク・ホルスト(fg)…4-7
1901年から1908年に書かれた「ピアノ五重奏曲」は初期の作品だけあって、まだ先人の影響がかなり大きく感じられます。とはいえ、冒頭の厚いピアノの響きとともに立ち上がる不安な旋律は彼ならではのもの。湿り気を帯びた弦の響きに耳を傾けていると、1分50秒あたりから現れるピアノの独奏メロディが泣かせます。更に美しいのが第2楽章。作曲家自身も気に入っていたこの楽章、月の光の中で咲く青い花を思わせる耽美な曲。まさに印象派の音楽です。その40年後に書かれた「トゥールダンシュに」は、彼の特徴である神秘的な作風は影をひそめていますが、程良いユーモアと、抒情的な気分、そして情熱が混在するプーランクを思わせる名曲です。
8.572292 マティアス:ヴァイオリン・ソナタ集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタ第1番Op.15/
 4-7.ヴァイオリン・ソナタ第2番Op.94/
 8-10.ヴァイオリン・ソナタ(1952)…世界初録音
サラ・トリッキー(ヴァイオリン)/
イワン・リュウェリン=ジョーンズ(ピアノ)
1934年、ウェールズのウィットランドで、グラマースクールの校長を務める父と、ピアノ教師の母のもとに生まれたマティアス(1934-1992)は、3歳でピアノを演奏し、5歳から作曲を始め、ロンドンの王立音楽院でレノックス・バークリーから作曲を学びます。現代に生きながらも、常に古典を尊敬し、創作する作品も調性を逸脱することはなく、聴きやすい曲から、新古典派的な作品まで幅広く残しています。彼の最初の作品は「弦楽のためのディヴェルティメント」で、こちらは1958年に初演され、BBCでも放送されましたが、このアルバムに収録された1952年のヴァイオリン・ソナタは彼の学生時代の習作で(未発表)、とても挑戦的で、野心に満ちた曲です。
8.572385 ドビュッシー:4手ピアノのための初期作品集
 1-2.「春」組曲/3.ディヴェルティシメント/
 4.インテルメッツォ/5-6.交響曲ロ短調/
 7-10.「バッカスの勝利」組曲より
  <ディヴェルティシメント/アンダンテ/
  断章1:マーチとバッカナーレ-アレグロ・コン・フォーコ/
  断章2:マエストーソ-アレグロ・コン・フォーコ>/
 11.ディアーネ序曲/12-13.放蕩息子より抒情的情景
アドリエンネ・ソーシュ&イーヴォ・ハーグ・ピアノ・デュオ
ドビュッシー(1862-1918)と言えば、まず頭に浮かぶのが「印象派の音楽」ですが、彼も10代の頃にはブラームス風?の作品を書いていました。それがここに収録された交響曲ロ短調です。1880年頃に書かれたこの曲は、残念ながらオーケストレーションされず、また1933年まで未発表でしたが、このロマンティックで初々しいメロディは(とりわけ第2楽章)充分に聴く価値があるものです。ローマに滞在していた1887年に書かれた「春」はボッティチェッリの名画からインスピレーションを受けた作品で、女性合唱、ピアノ、管弦楽のために書かれたものです。現在はビュッセルの管弦楽編曲版が良く演奏されますが、この連弾版は、名ピアニストでもあったドビュッシーの別の面を見せてくれるかのような、まばゆい光と音の戯れに満ちたものです。
8.572454 サン=サーンス:弦楽四重奏曲集
 1-4.弦楽四重奏曲第1番ホ短調 Op.112/
 5-7.弦楽四重奏曲第2番ト長調 Op.153
ファイン・アーツ弦楽四重奏団
<メンバー>
ラルフ・エヴァン(ヴァイオリン)/
エフィム・ボイコ(ヴァイオリン)/
ニコロ・エウゲルミ(ヴィオラ)/
ヴォルフガンク・ラウファー(チェロ)
フランス音楽の基礎を作ったとされるサン=サーンス(1835-1921)。偉大な作曲家でありながら、あまりにも長く生き過ぎたためか、時代の波に乗り遅れてしまい、現在では決して高く評価されているとは言えません。多くの作品を書いたのですが、聴かれるのはその中のほんの一部。例えばこんなに美しい弦楽四重奏曲たちも、ひっそりと埋もれているのが正直なところです。彼が初めて弦楽四重奏のジャンルに手を付けたのは64歳の時でした。イザイに捧げられたこの第1番は、確かに印象派のようなもやもやした響きは見てとれなくとも、透明感と切なさが溢れた佳曲です。第2番はサン=サーンス83歳の時の作品です。当時の潮流とは全くかけ離れた、まるでモーツァルトのような古典的な語法を用いて書かれていますが、独特の転調などは、やはりこの時代の音楽であることを感じさせます。どちらも渋く通好みの作品ですが、なぜか心に残ってしまいます。ロマン派の作品を得意とするファイン・アーツ弦楽四重奏団の柔らかい表現は、これらの曲の真の姿を見せてくれるでしょう。
8.559638 カリアー:ピアノ作品集
 1-5.ピアノ・ソナタ(1988)/6-11.出発と到着(2007)/
 12.スカルラッティのカデンツ(1996)/13.ひらめき(1994)
ローラ・メルトン(ピアノ)
作曲家セバスチャン・カリアー(1959-)と言えば、アンネ・ゾフィー・ムターが彼のヴァイオリン協奏曲を世界初演したことで、その名を知っている人も多いことでしょう。権威あるグロマイヤー賞を2007年に受賞した彼の作品はワシントン・ポスト誌でも「抒情的であり、伝統に根ざしているが、全く新しいものにも根ざしている」と絶賛され、多くの愛好家たちの心を捉えています。多彩な曲を書くことでも知られ、このアルバムにも新古典派を思わせる機能的な曲から、極めて抒情的な曲など、どれもこれもが面白い作品ばかりが収録されています。5つの楽章からなる「ピアノ・ソナタ」は彼の学生時代の作品で、大胆、挑戦的でありながら繊細な側面も持ち合わせています。ベートーヴェンやヒンデミットの影響も垣間見えますが、充分に個性的な1曲です。「出発と到着」は、カリアー自身の言葉によると、彼が音楽を作る時に感じる特定の感覚を音にしているのだそうです。6つの部分は全て同じ材料からなり、違った道を通って到達した世界なのだとか。作品ができあがるプロセスが理解できるかもしれません。
8.570562 リスト:ピアノ作品全集第33集ワーグナー&ウェーバー・トランスクリプション集
《ワーグナー(1813-1883)原曲》
 1.歌劇「タンホイザー」序曲/
 2.歌劇「タンホイザー」から「夕星の歌」/
 3.歌劇「タンホイザー」と楽劇「ローエングリン」から
  2つの小品第1番「客たちのワルトブルクへの入場」/
 4.楽劇「マイスタージンガー」から「冬の静かな炉ばたで」/
 5.楽劇「ニーベルングの指環」から「ヴァルハラへの入場」/
《ウェーバー(1786-1826)原曲》
 6.歌劇「魔弾の射手」序曲
スティーヴン・メイヤー(ピアノ)
娘コジマと、悪名高きワーグナーが結ばれると知った時、父であるリスト(1811-1886)の心情はいかがなものだったことでしょう?自らも奔放な恋愛を繰り返した彼だけに、色々と思うことは多かったに違いありません。そんな義父リストは、「息子」の作品を数多くピアノ独奏へと編曲しました。男女間の軋轢を重厚な音色であますことなく描いたワーグナーの楽劇は、内容的にも音楽的にもリストが興味を持ったことは間違いありません。ここで聞かれるピアノ版「愛の劇場」はコンパクトな響きとはいえ、ワーグナーの描きたかった世界をきちんと昇華しています。もちろんこれらの曲を弾きこなすには並大抵の技巧の持ち主では歯がたつわけもありません。そんな息苦しいまでの対決の後に聴くウェーバーは「楽しい」の一言に尽きるでしょう。
8.572209 ストラーチェ:チェンバロのための音楽集(1664年のコレクションからの選集)
 1.シャコンヌ/2.パッサカリアハ短調/3.戦いのバッロ/
 4.トッカータ/5.「ラ・モニカ」による変奏曲/
 6.第5のパッシによるパルティータ/
 7.「ア・ラ・ミ・レ」によるパッサカリア/
 8.スパニョレッタによるアリア/9.コレンテ/
 10.「イル・パッソ・エ・メッツォ」によるカプリッチョ/
 11.フォリア/12.アルトロ・パッソ・エ・メッツォ
芥川直子(チェンバロ)
ベルナルド・ストラーチェは、1660年頃にイタリアで活躍した作曲家ですが、彼の作品の楽譜のほとんどは2度の地震によって消失してしまいました。とはいえ、ここに収録された1664年の作品集は、彼の作品というだけでなくイタリアのチェンバロ作品としても歴史的に大変貴重なものです。当時は巨匠フレスコバルディの影響力が強く、残念なことに彼の知名度が上がることはありませんでしたが、創作力の高さ、対位法の明暗、音楽の生命感など、最近では高い評価を得てきています。ドイツで活躍するチェンバロ奏者、芥川直子のソノリティに優れた立体感を感じさせる演奏で、これらの作品が生き生きと甦ります。ストラーチェと面識のあったといわれているチェンバロ製作者、カルロ・グリマルディの1697年作の忠実なコピー楽器を使用しています。
8.572027 コルンゴルト:歌曲集第1集
 1-3.3つの歌曲Op.22
  <あなたは私にとって?/私はあなたとともに沈黙する/世界は静かな眠りに入った>/
 4-8.不滅であることOp.27
  <不滅I/小さな急流/眠りにつく子ども/死より強きもの/不滅II>/
 9-13.道化師の歌Op.29
  <来るがいい、死よ/おお、恋人よ/悪魔みたいな旦那/
  やあ、ロビン/だって毎日雨降りさ>/
 14-17.4つのシェイクスピアの歌Op.31
  <デズデモーナの歌/緑なす森の木陰で/
  吹け吹け、冬の風/鳥たちが歌を歌う時>/
 18-29.12の歌「神と父によって」
  <セレナーデ/冬の夜/少女/夜の景色/スノードロップ/
   見通し/すずめ/夜のさすらい人/平和の使者/
   山より/森の孤独/歌の勇気>/
 30-32.6つの歌Op.9より第4番-第6番
  <小さなラブレター/プルートの英雄の墓/夏>/
 33.追憶/34.ヴェスペレ/35.旅の歌/36.天才
ブリッタ・シュタルマイスター(ソプラノ)…1-17/
ウーヴェ・シェンカー=プリムス(バリトン)…18-36/
クラウス・シモン(ピアノ)
幼い頃から音楽の才能を示し、15歳の頃にはすでにプロの作曲家として活動していたコルンゴルト(1897-1957)。しかし彼は時代の波に揉まれ、その才能を存分に発揮することは結局かなわず、彼としては意に添わなかったであろう「映画音楽」の分野での活動が、ハリウッド音楽の源流とまでになったのは本当に皮肉なことでした。ここに収録された歌曲は彼が生涯を通じて愛していた分野です。とりわけ珍しいのは、彼が13〜14歳の頃に書いた「若き歌」です。1911年に父親へのクリスマス・プレゼントとして書かれた12の歌(本当はOp.5とされていた)は、彼の父親の意に添わず「歌の中に美徳なし」とされてしまい、結局Op.5は別の曲に付され、この歌曲集は出版の機会を失ってしまったのです。良い曲なのですが…。
8.572128 ハイドン:ミサ曲集第8集
 1-6.ミサ曲第5番変ロ長調「神なる聖ヨハネのミサ・ブレヴィス」
  (小オルガン・ミサ) Hob.XXII:7
  <キリエ/グローリア/クレド/サンクトゥス/ベネディクトゥス/アニュス・デイ>/
 ミサ曲第10番変ロ長調「テレジア・ミサ」Hob.XXII:12
  <7.キリエ/8-10.グローリア/11-14.クレド/15.サンクトゥス/
  16.ベネディクトゥス/17-18.アニュス・デイ>
アン・ホイット(ソプラノ)/
ドンショク・シン(オルガン)/
ニューヨーク・トリニティ教会合唱団/
ルベル・バロック管弦楽団/
オーウェン・バーディック(指揮)…1-6/
ナコル・パルマー(ソプラノ)/
キルステン・ゾレク=アヴェラ(アルト)/
ダニエル・ムトル(テノール)/
アンドリュー・ノーレン(バス)/
ニューヨーク・トリニティ教会合唱団/
レーベル・バロック管弦楽団/
ジェーン・グローヴァー(指揮)…7-18
ハイドン(1732-1809)のミサ曲全集の第8集です。こちらでシリーズは完結となります。「小オルガンミサ」は1775年頃の作曲で、エステルハージ家の本拠地であるアイゼンシュタットの「慈悲の友修道会」のために書かれています。この教会の修道士たちは、医者としても高い能力を有していて、音楽の治癒力にも絶大なる信頼を置いていました(現在でもリハビリ施設のある病院として知られています)。ハイドンも胃の万能薬を始め、ハーブティー、歯磨き粉などを与えられたそうです。この教会はとても小さかったため、ミサも必然的に小さいものとなったようです。もう1曲の「テレージア・ミサ」はフランツ1世の妃マリア・テレージアのために書かれたと言われていますが、現在ではこれは否定されています。彼女は献呈を受けたのではなく、溺愛するハイドンのミサ曲を自ら蒐集し、コレクションの中に加えていたのでした。1799年、ハイドンの円熟期の充実したミサ曲です。なおミサ曲の番号表記は旧全集に拠っています
8.505226
(52CD)
\12000→¥10990
J.シュトラウス2世(1825-1899):管弦楽作品全集 様々な演奏家達
8.559694 ウォーリネン:室内楽曲集
 1.スケルツォ(2007)…世界初録音/
 2-4.弦楽四重奏曲 第1番(1971)/
 5.ヴィオラ変奏曲(2008)…世界初録音/
 6-10.ピアノ五重奏曲 第2番(2008)…世界初録音
ピーター・ゼルキン(ピアノ)…1.6-10/
ロイス・マーティン(ヴィオラ)…2-5/
ブレンターノ弦楽四重奏団…6-10/
カーティス・マコンバー(ヴァイオリン)…2-4/
ジェジー・ミルス(ヴァイオリン)…2-4/
フレッド・シェリー(チェロ)…2-4
ウォーリネン(1938-)の作風は現代的の一言に集約されますが、それらを注意深く聴いてみると、作曲年代によって微妙な変化を感じることができるでしょう。このアルバムに収録された「弦楽四重奏曲第1番」は作曲家の経歴の分岐点となった重要な作品で、セリー風の冷たい肌触りが魅力です。他の3作品は最近に書かれたもので、どちらかと言えば「多くの音が戯れる」ような作品であり、どれも世界初録音となります。NAXOS初登場の名手ピーター・ゼルキンにも注目。圧倒的な技巧を要求される作品を、現代音楽に精通する彼ならではの視点で奏するさまは見事としか言う他ありません。
8.572396 ショスタコーヴィチ:交響曲第1番&第3番
 1-4.交響曲第1番ヘ短調 Op.10/
 5-10.交響曲第3番変ホ長調「メーデー」Op.20
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー合唱団…10/
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/
ヴァシリー・ペトレンコ(指揮)
ますます期待が高まるペトレンコ&リヴァプール・フィルのショスタコーヴィチ(1906-1975)交響曲シリーズも、これで第5集となりました。今作は少々肩の力を抜いてお楽しみいただける第1番と第3番というラインナップです。とはいえ、これがまた一筋縄ではいかない代物ですが。交響曲第1番は、レニングラード音楽院作曲科の卒業制作曲であり、当時「現代のモーツァルト」とまで讃えられたという作品です(とはいえ、あまりにも独創的な内容であったため、当時の教官たちはおかんむりだったそうですが)。交響曲第3番は最終楽章に合唱が用いられた「祝祭的な」作品であり、平和的な雰囲気を表現したと作曲家自身が述べていますが、これもどこまでが本意なのでしょう?さて、ペトレンコの演奏はこれらの若書きの作品に正面から向かいあったもので、とりわけ第1番での爽快感は群を抜いています。第3番は緊張感の持続と、合唱を伴う最終部のはじけっぷりが気持ちよく、ちょっと釈然としない気持ちを残しつつも(それは曲のせいかもしれません)ショスタコーヴィチを聴いた満足感に浸れることは間違いありません。
8.572421 タネーエフ:弦楽四重奏曲全集第2集
 1-4.弦楽四重奏曲第2番ハ長調 Op.5/
 5-8.弦楽四重奏曲第4番イ長調 Op.11
カルペ・ディエム弦楽四重奏団
<メンバー>
チャールズ・ウェザービー(第1ヴァイオリン)/
ウェイ・ユー(第2ヴァイオリン)/
コリン・フジワラ(ヴィオラ)/
ウェンディ・モートン(チェロ)
タネーエフ(1856-1915)は生涯に11曲の弦楽四重奏曲を書いていますが、初期の作品には最初番号を付さなかったこともあり、混乱を招いています。1番と呼ばれているものは実際に5番目に作曲された曲であり、この盤に収録された2番は6番目の作品です。第2番は1895年にトルストイ家に滞在していた時に作曲されました。ベートーヴェンを思わせる重厚さと、歌心に溢れた作品です。第4番は1899年に書かれた曲で、彼の弦楽四重奏曲の中でも最も劇的な表情を持っています。激しい不協和音で始まり、痛烈なメロディーが続きます。第2楽章は優雅なディヴェルティメントであり、第3楽章はしっとりとした歌に満たされています。そして快活な終楽章で締めくくられるこの作品、もっと演奏される機会が多くてもいいのではないでしょうか?
8.572323 スーク:おとぎ話・幻想的なスケルツォ他
 1.幻想曲ト短調 Op.24/2-5.おとぎ話Op.16
  (ラドゥースとマフレナの誠の愛と苦難/
  間奏曲:白鳥と孔雀の戯れ/間奏曲:葬送音楽/
  ルナ王妃の呪いと愛の勝利)/6.幻想的スケルツォOp.25
ミヒャエル・ルートヴィヒ(ヴァイオリン)…1/
バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団/
ジョアン・ファレッタ(指揮)
ドヴォルザークに学び、その娘婿となったヨゼフ・スーク(1874-1935)。彼の作品は、初期の物こそブラームスやドヴォルザークを手本としていますが、少しずつドビュッシーら印象派の影響と、マーラー、R・シュトラウスら後期ロマン派の影響が見え隠れするようになり、どちらかと言うとチェコの国民楽派の作品とは一線を画した、極めてロマンティックな曲を残したことで知られています。この「おとぎ話」は彼の代表作ですが、ここでは珍しい他の2曲に注目。ヴァイオリン独奏を伴う技巧的な「幻想曲」、そして彼の心象風景を描いたと言われる「幻想的スケルツォ」と、どちらも充実した管弦楽法と懐かしいメロディに満ちた美しい作品です。
8.559654 18世紀のアメリカ序曲集
 1.ヒューイット(1770-1827):メドレー序曲ニ短調/
 2.カー(1768-1831):連邦序曲/
 3.ヒューイット:新メドレー序曲ハ長調/
 4.ヒューイット:新連邦序曲ハ長調/
 5-6.ライナグル(1756-1809):ミセラニアス序曲ニ長調/
 7-8.ライナグル:オケージョナル序曲ニ長調/
 9-10.ライナグル:序曲ト長調
  ※オーケストレーション復元…全てB.ファン・ブーアによる
シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ/
パトリック・ガロワ(指揮)
1700年の前半のアメリカでは、イギリスの植民地として、ハイドンやシュターミッツら、ヨーロッパの音楽家が各地でコンサートを開いていましたが、1700年の後半に起こった独立戦争を機に、地元の音楽家たち(多数入国していた移民たちも含む)が盛んに音楽を書き始めるようになりました。このアルバムに収められたのはイングランド生まれのカーとヒューイット、スコットランド生まれのライナグルの音楽。彼らの作品はヨーロッパで人気のクラシック音楽をメドレーにしたものが中心ではありますが、新しい物を作ろうという決意に溢れた、活力漲る音楽として高く評価されるものです。これらは音楽学者ファン・ブーア氏による渾身の復元です。
8.572222 フックス:セレナード第1番&第2番他
 1-5.セレナード第1番ニ長調 Op.9/
 6-9.セレナード第2番ハ長調 Op.14/
 10-11.アンダンテ・グラジオーソとカプリッチョOp.63
ケルン室内管弦楽団/
クリスティアン・ルートヴィヒ(指揮)
目の前に一瞬にして田園風景が広がるかのような、これらのセレナード。この曲を作曲したローベルト・フックス(1847-1927)は、ブラームスに大絶賛されたにも拘わらず、死後1年もしないうちにほとんど聴衆から忘れ去られてしまったと言います。確かに彼の作品は、その時代の潮流からは乗り遅れ、また同世代のブルックナーの影響(ワーグナーの流れ)も全く見いだせず、ただ単に「耳当たりの良い音楽」として評価されてしまったのは頷けます。しかし、教師としての腕は確かであり、彼の音楽は秘かに次世代の作曲家たち、マーラー、ツェムリンスキー、コルンゴルトへ受け継がれていったことは間違いありません。
8.572260 E.アルフテル:サイレント・フィルムのための音楽「カルメン」(1926)
 1-2.スペイン北部の村、エリゾンドにて/
 3.ドン・ホセはカスティーリャを通ってアンダルシアへ/
 4.アンダルシアにて/5-11.セヴィリアにて/
 12-13.タリファにて/
 14.ガウシン村からロンダへ/15-17.ロンダにて
フランクフルト放送交響楽団/
マーク・フィッツ=ジェラルド(指揮)
1926年にジャック・フェーデ監督によって制作された無声映画「カルメン」は、当時の人気NO.1女優ラクウェル・メリエをカルメン役、無名の青年ルイ・レルクがドン・ホセを演じ、他にも素晴らしいキャストと、全てアンダルシア地方で行われたロケが話題となった作品です。この映画のためにアルフテル(1905-1989)が書いた音楽は、ビゼーのものよりも暗く情熱的で、暴力的。人間の業をより深く描き切ったものとして注目されることでしょう。
8.572519-20
(2CD)
ベートーヴェンと彼の師たち
《CD1》
 1-2.ベートーヴェン(1770-1827):
  4手ピアノのためのソナタニ長調 Op.6/
 3-8.ネーフェ(1748-1798):
  モーツァルトの「魔笛」からの6つのやさしい小品…世界初録音/
 9.ベートーヴェン:
  ワルトシュタイン伯爵の主題による8つの変奏曲ハ長調 WoO67/
 10.アルブレヒツベルガー(1736-1809):
  前奏曲とフーガ変ロ長調…世界初録音/
 11-13.ベートーヴェン:3つの行進曲Op.45/
《CD2》
 1.ベートーヴェン:「君を思いて」による6つの変奏曲WoO74…世界初録音/
 2-3.ハイドン(1732-1809):
  ディヴェルティメントヘ長調「師匠と弟子」Hob.XVIIa:1/
 4.ベートーヴェン:大フーガ変ロ長調 Op.134
マリア・フェラント(ソプラノ)…CD2-1/
ドミートリー・ラフマノフ(フォルテピアノ)/
カレン・ブライアント(フォルテピアノ)
幼いベートーヴェンが飲んだくれの父親から過酷な音楽教育を受けていたのは、半ば伝説化された逸話ですが、一方、優れた師匠たちにも恵まれていたようです。とりわけ彼を可愛がったのがネーフェでした。彼はボンの宮廷オルガニストであり、後進の指導を熱心に行った人で、自身も作曲家として高く評価されていました。このアルバムでは、ベートーヴェンを中心に、彼を取り巻く何人かの先人たちの「連弾のためのフォルテピアノ作品集」をお聴きいただけます。恐らくベートーヴェン自身も演奏したであろうこれらの作品は、いくつかの世界初録音を含んでおり、大変興味深く、また貴重なものばかりです。
8.572010 期待の新進演奏家シリーズ/ジェニファー・スタム ロッラ:ヴィオラ・ソナタ集
 1-3.ヴィオラ・ソナタ第1番変ホ長調 Op.3-1/
 4-7.ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲イ長調 Op.18-1/
 8-9.ヴィオラ・ソナタ第2番ニ短調 Op.3-2/
 10.カプリッチョ第1番 ヘ長調/
 11.カプリッチョ第2番変ホ長調/
 12.カプリッチョとアルペジョト長調/
 13-15.ヴィオラ・ソナタハ長調
ジェニファー・スタム(ヴィオラ)/
コニー・シー(ピアノ)…1-3.8-9.13-15/
リザ・フェルシュトマン(ヴァイオリン)…4-7
若きヴィオラ奏者、ジェニファー・スタムははカレン・タトル、今井信子らに師事し、2005年度のジュネーヴ国際音楽コンクール、ヴィオラ部門で2位を獲得、世界的にその名を知られるようになりました。最近ではカーネギー・ホールやウィグモア・ホールを始め世界各国で演奏会を開き、ロンドンの王立音学院で教鞭を執るなど多彩な活躍をしています。ここで彼女が演奏している作品を書いたロッラ(1757-1841)はイタリアの名手で、パガニーニの師としても知られています。いかにもイタリア風の快活で光輝くような音楽は、スタムの「オパールのような輝きを帯びた音色」にぴったりとマッチ。ため息の出るようなひと時をお約束いたします。
8.570996 ロスラヴェツ:チェロとピアノのための作品集
 1.チェロ・ソナタ第1番(1921)/2.瞑想曲(1921)/
 3.チェロ・ソナタ第2番(1922)/4.白き娘たちの踊り/
 5.ヴィオラ・ソナタ第1番(チェロとピアノ編)(1926)
ラチェザール・コストフ(チェロ)/
ヴィクトル・ヴァルコフ(ピアノ)
モスクワ音楽院で作曲を学ぶも、同時代の印象派の影響を強く受けたため、ロシアの音楽家の中でも特異で革新的な曲を残したロスラヴェツ(1880-1944)。このアルバムに収録された作品は、とりわけアヴァンギャルドで神秘的な音に満たされています。彼はアーノルト・シェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》について最初のロシア語論文を執筆したことでも知られており、音列にも非常なこだわりを見せた人です。あまりにも前衛的だったためか、1930年代に起こった「ソ連社会主義の芸術路線」の波にのまれ、一時は忘れ去られてしまいました。そんな彼の作品が見直されたのは、彼の姪であるエフロシーニャの尽力によってであり、最近では彼自身の名誉も回復され、作品の演奏機会も多くなっています。
8.572375 シューマン:チェロとピアノのための音楽集
 1.アダージョとアレグロOp.70/
 2-4.幻想小曲集Op.73(チェロとピアノ編)/
 5-7.ヴァイオリン・ソナタ 第1番イ短調 Op.105(J.W.ネレッケによるチェロとピアノ編)/
 8-10.おとぎの絵本Op.113/
 12-14.3つのロマンスOp.94/
 15-17.クララ・シューマン(1819-1896):
  3つのロマンスOp.22(J.W.ネレッケによるチェロとピアノ編)
カリーネ・ゲオルギアン(チェロ)/
ヤン・ウィレム・ネレッケ(ピアノ)
チェロの豊かな音色と、抒情性、表現力の高さを実感するのに、このシューマン(1810-1856)の作品集ほどふさわしいものは他にありません。しかし、皮肉なことにシューマンはチェロのためにほとんど曲を残していないのは、なんという不思議なことなのでしょう。ここに収録されている作品も、こんなにチェロの音色がふさわしいのに、本来はホルンのためであったり、オーボエのために書かれていたり。あまりにも内省的な音色は、シューマンと共鳴が強すぎたのでしょうか。トラック15から17のクララの3つの曲は1853年7月、ヨアヒムに献呈された作品ですが、夫ロベルトの作品と緊密に絡み合う内容を持ちつつも、彼女独自の個性を出していると、ヨアヒムから絶賛されたものです。
8.572578 コープ:弦楽四重奏曲第1番「バスタード」&第2番他
 1-4.弦楽四重奏曲第1番「バスタード」/
 5-11.スティーヴ・メインワーリングの詩による「お国事情」
  <動物園が開園する時に聞いたこと/
  鳥の歌/過去の探求/台所に入るな/
  何だか悲しい/庭においで/ウェルズの氏>/
 12-15.弦楽四重奏曲第2番
マーク・ワイルド(テノール)…5-11/
マッジーニ弦楽四重奏団
<メンバー>
スザンヌ・スタンジライト(第1ヴァイオリン)/
デヴィッド・エンジェル(第2ヴァイオリン)/
マルティン・オウトラム(ヴィオラ)/
ミカル・カズノウスキ(チェロ)
イギリスの作曲家、ロナルド・コープ(1951-)の作品集です。彼は合唱曲の大家であり(NAXOSでも「子どものための合唱曲集」(8.572113)で彼の曲を聞くことができます)、これらが高く評価されているため、今回室内楽の収録が実現したのだそうです。弦楽四重奏第1番のタイトル「The Bustard」とは野鴈の意味。体長1メートルを越える大きな鳥が優雅に飛行し、ダンスする様を見事に捉えています。第2番は男の子が生まれた喜びを表している生き生きとした作品です。そして「お国事情」は弦楽四重奏を伴う歌曲集。ちょっと皮肉っぽい歌詞がたまりません。イギリス物の解釈では定評のあるマッジーニ弦楽四重奏団による、渾身の演奏です。
8.559669 ダニエルプール:魔法にかけられた庭〜前奏曲第1集&第2集
 1-5.第1集<第1番プロムナード/第2番マルディグラ/
 第3番幼年時の記憶/第4番地下世界から/第5番夜>/
 6-12.第2集<第1番ペルセポリス/
 第2番イディオに囲まれて/第3番悲歌/
 第4番やせたキャスが大股で歩く/第5番沈黙の集落/
 第6番我が部屋へようこそ、幽霊さん!/第7番冬至>
ワン・シャイン(ピアノ)
ダニエルプール(1956-)は、日本ではほとんど知られていない作曲家ですが、現代音楽好きの方ならば、10年ほど前に発売されたエレジー(歌手F・フォン・シュターデの父の手紙をテキストにした歌曲集)を記憶されているのではないでしょうか?彼は管弦楽曲から器楽曲まで広範囲に渡る作品を書いていますが、その根源にあるのは、常に「夢と記憶」で、抒情的な作風を貫くことで、現実と空想の世界を自由に行き来するものです。このピアノ曲集も、彼の記憶にある情景が歪曲され、不思議な形として立ち現れます。
8.570476 J.C.バッハ:鍵盤のためのソナタ集Op.5
 1-2.ソナタ変ロ長調 Op.5-1 W.A1/
 3-5.ソナタニ長調 Op.5-2 W.A2/
 6-7.ソナタト長調 Op.5-3 W.A3/
 8-9.ソナタ変ホ長調 Op.5-4 W.A4/
 10-12.ソナタホ長調 Op.5-5 W.A5/
 13-15.ソナタハ短調 Op.5-6 W.A6
スーザン・アレクサンダー=マックス(クラヴィコード…1785年頃ヨハン・ヤコブ・ボーデヒテル製をベースに2006年ペーター・バヴィントンが製作)
J.S.バッハの第11子であるヨハン・クリスチャン(1735-1782)。彼が活躍したのは、もう前古典派と呼ばれる時代であり、ポリフォニー全開の父の頃とはかなり違う音楽が流行していたのでした。ギャラント様式、すなわち、複雑な対位法よりも明晰な音楽が好まれた時代であり、流麗な旋律とシンプルな和声を用いて書かれたこのJ.C.バッハの作品もそのまま若きモーツァルトに影響を与えたことは間違いありません。当時の楽器をモデルにしたフォルテピアノの想像以上に力強い音色が心に残ります。趣味の良い音楽とは、まさにこういうものでしょう。
8.572566 パガニーニ:ギターのための43の小品集「気まぐれ」MS43 デニス・スン=ホ・ジャンセンス(ギター)
完璧なるヴァイオリンの巨匠、パガニーニ(1782-1840)は実はギターの名手でもありました。彼は100を超えるギターの作品を残し、この楽器の発展にも存分に寄与したのでした。この「きまぐれ(ギリビッツィ)」は1820年の秋にボット氏の魅力的な娘「ナポリの少女」のためにかかれた43の短い曲集で、当時巷に溢れていたロッシーニ、パイジェッロ、ジュスマイヤー、モーツァルト、ジュリアーニ、そしてパガニーニ自身の曲をモチーフに、技巧的で華やかな世界を繰り広げたものです。少女の名前はわかっていませんが、恐らく優秀な弾き手であり、パガニーニは心から楽しんでこの曲を書いたのではないでしょうか?ここで演奏しているスン=ホ・ジャンセンスは2005年にカーネギー・ホールでデビューした新鋭ギタリスト。彼の手にかかれば、弾けない曲などなさそうです。
8.572218 ロシアの歌曲集
 《ムソルグスキー(1839-1881)》
  1.蚤の歌/2.牡山羊-世俗のお話/3.いたずらっ子/
  4.神学生/5-8.死の歌と踊り<子守歌/セレナード/トレパーク/司令官>/
 《キュイ(1835-1918) 》
  9-10.プーシキンの詩による25の歌曲より
  <第17番ツァールスコエ=セロの彫像/
  第11番お前とあなた>/
 《リムスキー=コルサコフ(1844-1908)》
  11.2つの歌Op.49 第2番「予言者」/
  12.4つの歌Op.40 第3番悲歌「静かな夜に夢見たこと」/
  13.4つの歌Op.3 第4番「グルジアの丘の上で」/
  14.5つの歌Op.51 第5番「どんよりとした日が終わり」/
 《バラキレフ(1837-1910)》
  15.舟歌/16.君の歌が聞こえた時/
  17.愚かものと言われつづけて/
  18.ヘブライのメロディ/
 《ボロディン(1833-1887)》
  19.不思議の園/20.まちがった音符/
  21.私の涙から/22.暗い森の歌
ミハイル・スヴェトロフ(バス)/
パヴリーナ・ドコヴスカ(ピアノ)
「ロシア5人組」の名歌曲をとことん味わう1枚です。ロシア歌曲と言えば、深みと凄みを併せ持った男の低い声がぴったりで、ここでは10年以上ボリショイ歌劇場の主要なソリストを務めたスヴェトロフが素晴らしい声を聞かせてくれます。有名なムソルグスキーの「死の歌と踊り」を始め、リムスキー=コルサコフ、バラキレフ、ボロディン、そして珍しいキュイの作品まで、とことん低音に塗れる喜びを味わうことが可能です。「蚤の歌」のような皮肉たっぷり、力でぐいぐい押す曲も見事ですが、トラック12のような、優しさに溢れる曲での包み込むような包容力に胸がきゅんとしてしまう瞬間もステキです。
8.660291-92
(2CD)
ロッシ:歌劇「クレオパトラ」
《CD1》
 1-7.第1幕/8-12.第2幕/
《CD2》
 1-9.第3幕/10-17.第4幕
クレオパトラ…ディミトラ・テオドッシュウ(ソプラノ)/
マルコ・アントニオ…アレッサンドロ・リベラトーレ(テノール)/
オッターヴィオ・チェーザレ…パオロ・ペッキオーリ(バス)/
ディオメーデ…セバスティアン・カターナ(バリトン)/
プロクレージョ…ウィリアム・コッロ(バス)/
オッターヴィア…ティジアナ・カラーロ(メゾ・ソプラノ)/
カルミアーナ…パオラ・ガルディーナ(メゾ・ソプラノ) 他/
ヴィンチェンツォ・ベッリーニ・マルキジアーノ歌劇合唱団/
マルキジャーナ・フィルハーモニー管弦楽団/
ダヴィド・クレシェンツィ(指揮)
マチェラータに生まれた作曲家ロッシ(1812-1885)。当時は大変人気のあった人で、教育者としても名高く、ポンキエッリやボイトを教えたことでも知られます。このオペラ「クレオパトラ」はロッシが最後から2番目に作曲したトリノ王立歌劇場の依嘱作品ですが、最近は全く上演される機会を持たず、忘れ去られた作品となってしまっていました。今回、名手テオドッシュウを始めとした豪華キャストによって見事に蘇演され、満場の聴衆から喝采を浴びたのです。お話はおなじみ、クレオパトラとアントニウス(アントニオ)の愛憎物語。いくつもの素晴らしいアリアと、第1幕の瀟洒な晩餐会のシーンがとりわけ注目されました。
8.572295 ナルブタイテ:「神の御母」による3つの交響曲(2002-03)
 1.序/2.第1の交響曲:主の天使がマリアに告げる/
 3.第2の交響曲:ベツレヘムにて/
 4.第3の交響曲:悲しみの聖母/5.祈り
カナウス国立合唱団/
エイジャ室内合唱団/
リトアニア国立交響楽団/
ロベルタス・セルヴェニカス(指揮)
バルト諸国の1つであるリトアニア生まれの女性作曲家、ナルブタイテ(1956-)はその幽玄な作風と神秘的な感覚に満ちた音楽で知られています。1970年後半に作曲家としてデビューし、世界各国で演奏される機会も多い彼女の曲ですが、実際にはなかなか音として聴く機会がなく、この演奏がリリースされることを喜ぶファンは多いはずです。「神の御母による3つの交響曲」は2002年から2003年にかけてブランデンブルクの州立管弦楽団に依嘱された作品で、キリストとマリアの3つのエピソードが描かれています。序と終わりの祈りのテキストは、中世ドイツの女性作曲家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの手によるもので、この凝った構成にも熟考の跡が伺われます。
8.572582 女王のための全ての男たち〜エリザベス1世のための音楽集
 1.ウィールクス(1575?-1623):ヴェスタはラトモス山を駆けおりつつ/
 2.ハント(1580-1658):ハーク!あなたはこんなに甘い声を聞いたことがあるか?/
 3.バード(1540?-1623):おお主よ、御身のしもべエリザベスが/
 4.ギボンズ(1583-1625):さあ手を叩き/
 5.作曲家不詳:ロビンは緑の森へ/
 6.フェラボスコ2世(1575?-1628):美しき姿は水辺に立ち/
 7.ロジェ(1561?-1596):私は嘆き疲れ/
 8.イースト(1580?-1648):消えよ星/
 9.ウィルビー(1574-1638):たびたび私は心から誓う/
 10.ダウランド(1563?-1626):時間は制止して/
 11.トムキンス(1572-1656):さらば、汝ら市の監獄の塔よ/
 12.ウィルビー:人生にはたくさんの楽しみが与えられる/
 13.ダウランド:リッチ夫人のガイヤルド/
 14.モーリー(1558-1603):水晶たる噴水は激しく吹きあがる/
 15.ウィルビー:甘き夜を描こう
サルム・コンサート
全てのイングランド史の中で、最も偉大なる女王エリザベス1世。彼女は生涯独身を貫き、素晴らしき統治者として語り継がれています。その時代の芸術家たちは彼女のために挙って作品を献呈し、その処女性は時を経るに従っていよいよ神聖化されていったのです。このアルバムにはそんな芸術家たちの「彼女に捧げた作品」が集められています。
8.579005 シチェティンスキー:ウクライナからの新しい宗教音楽集
 1-12.無伴奏混声合唱のための交響曲「あなた自身を知りなさい」/
 13-16.2台のベルと無伴奏混声合唱のためのカンターター「光よ照らせ」/
 17-22.弦楽合奏と混声合唱のための「レクイエム」
カントゥス室内合唱団…1-16/
アレクサンドル・トムチュク(ベル)…13-16/
アレクサンドル・シチェティンスキー(ベル)…13-16/
エミール・ソカチ(指揮)…1-16/
グローリア室内合唱団…17-22/
レオポリス室内管弦楽団…17-22/
ローマン・レワコヴィチ(指揮)…17-22
ウクライナの現代作曲家、シチェティンスキー(1960-)は光り輝く崇高な精神性に満ちた音楽を作曲し続けています。その曲想はあくまでも難解ではなく、人々の意識に直接語りかけるもの。新旧の正教会聖歌、ウクライナの懐かしいメロディ、グレゴリオ聖歌、バロックや19世紀のオペラのメロディ、そして20世紀の尖った音、これらが柔軟な形で入り乱れ、新しい統一を図ります。どの曲も、人の声の限界を超えることなく、優しく心に訴えるのです。どうぞ、そっとこれらの「新しい歌」に耳を傾けてみてください。
8.558214-15
(2CD)
フランツ・リスト:生涯と音楽
《CD1》
 1.ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」序曲S552/R237(リストによるピアノ版)/
 2.シューベルト:水の上で歌う(リストによるピアノ版)/
 3.アヴェ・マリア(第1稿)/
 4.ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調/
 5.巡礼の年第1年スイスから 第4番「泉のほとりにて」/
 6.巡礼の年第1年スイスから 第9番「ジュネーヴの谷」/
 7.巡礼の年第2年イタリアから 第1番「婚礼」/
 8.12の大練習曲より第4番「アレグロ・グラジオーソ」/
 9.超絶技巧練習曲集第4番ニ短調「マゼッパ」/
 10.詩的で宗教的な調べ第3番「孤独の中の神の祝福」/
《CD2》
 1.ソナタロ短調より/2.交響詩「オルフェウス」/
 3.リゴレット・パラフレーズ/4-5.2つの伝説/
 6.ローマ内外の信徒に/7-11.十字架の道(抜粋)/
 12.われらの主イエス・キリストの変容の祝日に/
 13.交響詩「ゆりかごから墓場まで」/
 14.ハンガリー狂詩曲第17番ニ短調/15.灰色の雲
《CD1》ケマル・ゲキチ(ピアノ)…1/
オクサナ・ヤブロンスカヤ(ピアノ)…2/
パオロ・クリヴェラロ(オルガン)…3/
ルガーノ・スヴィッツェラ放送合唱団…3/
ディエゴ・ファソリス(指揮)…3/
イェネ・ヤンドー(ピアノ)…4-7,9/
ウィリアム・ウォルフラム(ピアノ)…8/
フィリップ・トムソン(ピアノ)…10/
《CD2》イェネ・ヤンドー(ピアノ)…1,4-5,14/
ニュージーランド交響楽団…2,13/
ミヒャエル・ハラース(指揮)…2,13/
アレクサンダー・ドッシン(ピアノ)…3/
フィリップ・トムソン(ピアノ)…6,12/
ルガーノ・スヴィッツェラ放送合唱団…7-11/
ディエゴ・ファソリス(指揮)…7-11/
アーナルド・コーエン(ピアノ)…15
今年生誕200年を迎えた偉大なる作曲家、フランツ・リスト(1811-1886)を知るための2枚組です。超絶技巧の持ち主として、ピアノ奏法に新たな光を当てた人であり、イケメンであり、また優れた管弦楽法の使い手で、交響詩の生みの親であったリスト。しかし、これはほんの一部でしかありません。華やかさの中に隠された影の部分を知ることで、彼の音楽がより一層魅力的になることは間違いありません。また50000語に及ぶ英語のバイオグラフィは比較的わかりやすい文章で書かれていて、読み応えたっぷりです。

NEWTON CLASSICS

8802053
\2000
ブラームス&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
 1-3.ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77/
 4-6.メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64
ヘンリク・シェリング(ヴァイオリン)/
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団/
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
ポーランド生まれのヴァイオリニスト、ヘンリク・シェリングは、その生涯を通じてブラームス(1833-1897)のヴァイオリン協奏曲を大切なレパートリーとしていました。彼は少なくとも8回この曲を録音し、このハイティンクとの演奏は6回目の録音とされています。派手さとは無縁、端正で清冽。地味ではなく滋味。聴けば聴くほどにじんわりと良さが浸み出してくるような、定番の演奏です。一緒に呼吸できるような安定感のある音楽は、ずっと聴き手の友人となることでしょう。メンデルスゾーン(1809-1847)もまたキュート。曲の良さを再確認できる演奏です。録音 アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホール 1973年4月…1-3, 1976年6月…4-6
8802054
\2000
R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64
 1-21.R.シュトラウス:アルプス交響曲Op.64
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団/
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
ハイティンクとロイヤル・コンセルトヘボウは27年の長い期間に渡って、素晴らしい音楽を創造し続けました。就任当時のハイティンクは確かに若く(32歳)、名指揮者ヨッフムの後ろ盾も必要だったかもしれませんが、3年も経った頃には、すっかり円熟した関係となり、以降、オーケストラが創立100年を迎えるまで、清冽なサウンドを追求していた事はご存知の通りです。このR・シュトラウス(1864-1949)は1985年にリリースされたもので、自然な響きと、見通しの良い音楽が魅力です。嵐の前の静けさと絶妙な雰囲気が特に聴きどころ。まさに映画を観るような迫力です。録音 1985年1月アムステルダム・コンセルトヘボウ大ホール
8802056
\2000
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲集
 1-4.弦楽四重奏曲第4番ニ長調 Op.83/
 5-11.弦楽四重奏曲第11番ヘ短調 Op.122/
 12-14.弦楽四重奏曲第14番嬰ヘ長調 Op.142
ハーゲン弦楽四重奏団
<メンバー>
ルーカス・ハーゲン(第1ヴァイオリン)/
ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)/
ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)/
クレメンス・ハーゲン(チェロ)
2011年に結成30年を迎えるハーゲン弦楽四重奏団による名演です。ショスタコーヴィチ(1906-1975)の15曲ある弦楽四重奏曲は、同数ある交響曲のような「表向き」の顔ではなく、あくまでも「自分や友人との楽しみのため」に書かれた作品で、そこには様々な気遣いや取り繕いと言ったものは存在しません。各々の曲はみんな違った表情を持ち、ここに収録された3曲も、表立った繋がりはありませんが、いくつかの共通点が見られます。まずは、全ての弦楽四重奏曲を初演した「ベートーヴェン弦楽四重奏団」の存在が大きいこと。なかでも、第11番は、第2ヴァイオリンのワシリー・シリンスキーの追悼曲であり、第14番はチェリスト、セルゲイ・シリンスキーに献呈されています。録音 1993年12月ポリング、ビブリオテークザール…1-4, 1994年4月…アベルゼーセント・ギルガン、聖コンラート教会…5-14
8802057
(2CD)
\2600
J.S.バッハ:マニフィカト集
《CD1》
 1-12.マニフィカトニ長調 BWV243/
 13-18.ミサ・ブレヴィスイ長調 BWV234/
《CD2》
 1-6.ミサ・ブレヴィスヘ長調BWV233/
 7-12.ミサ・ブレヴィスト短調 BWV235/
 13-18.ミサ・ブレヴィスト長調 BWV236
バーバラ・ボニー(ソプラノ)/
ビルギット・レンメルト(メゾ・ソプラノ)/
ライナー・トロスト(テノール)/
オラフ・ベーア(バリトン)/
RIAS室内合唱団(マルクス・クリード…合唱指揮)/
カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ室内管弦楽団
バッハ(1685-1750)のマニフィカトは、新訳聖書のルカ伝の「受胎告知されたマリアが喜びのうちに神を賛美した」部分(第1章45〜55節)につけられた音楽です。そのため、本来クリスマスにされるべく挿入された曲があったのですが、後にそれを削除し、他の祝日でも演奏されるように作り直されています。こちらの演奏も、その第2稿が用いられていて、輝かしいトランペットの響きを堪能することが可能です。ソリストにバーバラ・ボニー、オラフ・ベーアと言った名歌手たちを起用し、ペーター・シュライアーの親密さ溢れる指揮で、全体にまとまりのある音楽となっています。ミサ・ブレヴィスはカンタータからの転用なども多く、バッハの作品の中ではあまり目立たないジャンルですが、じっくり聴いてみると味わい深い名曲であることに気付かされることでしょう。録音 1993年11月ベルリン、イエス・キリスト教会
8802058
\2000
リスト:ピアノ協奏曲第1番&第2番 他
 1-3.リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 S124/
 4-9.リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調 S125/
 10.リスト:ハンガリー狂詩曲第6番変ニ長調 S244/
 11.リスト:忘れられたワルツ第1番嬰ヘ長調 S215/
 12.シューマン(1810-1856):ロマンス嬰ヘ長調Op.28-2/
 13.シューマン:ノヴェレッテヘ長調 Op.21-1/
 14.ファリャ(1876-1946):バレエ音楽「三角帽子」から粉屋の踊り/
 15.リスト:ペトラルカのソネット第104番/
 16.デヴィッド・ギヨン(1892-1981):ハーモニカを吹く人
バイロン・ジャニス(ピアノ)/
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団…1-3/
キリル・コンドラシン(指揮)…1-3/
モスクワ放送交響楽団…4-9/
ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー(指揮)…4-9
アメリカ生まれのピアニスト、バイロン・ジャニス(本名バイロン・ヤンクス)は、ホロヴィッツが認めた3人の弟子の中の一人。彼は1960年に「ソ連とアメリカ間の新しい異文化交流」のためにソ連に派遣され、演奏旅行を開催。それまで冷戦状態だった両国間の関係を緩和させるのに尽力しました。また1962年のモスクワ公演において伝説的な名演を残し、その後世界中で活躍したことはご存知の通りです。ここで聴けるリスト(1811-1886)はそんな時期の録音で、コンドラシン、ロジェストヴェンスキー、2人の個性的な指揮者を従え、堂々とした演奏を繰り広げます。一緒に収録された小品も(数曲を除く)このセッション中に録られたもので、彼の華やかな技巧を思う存分堪能することが可能です。録音 チャイコフスキー・コンセルヴァトワリー 1962年6月&1961年10月(10.11.15のみ)
8802059
(2CD)
\2600
ロッシーニ:小荘厳ミサ曲他
《CD1》
 小荘厳ミサ曲(1.キリエ/2.グローリア)/
《CD2》
 小荘厳ミサ曲(続き)
 (1.クレド/2.宗教的前奏曲/3.リトルネロ-サンクトゥス/
 4.オー・サルタリス/5.アニュス・デイ)/
 6.歌劇『エジプトのモーセ』より「汝の星をちりばめた玉座に」
《小荘厳ミサ曲》
カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ)/
マルガリータ・ツィメルマン(メゾ・ソプラノ)/
ホセ・カレーラス(テノール)/
サミュエル・レイミー(バス)/
クライグ・シェッパード、
ボール・ベルコヴィッツ(ピアノ)/
リチャード・ナン(ハーモニウム)/
アンブロジアン・シンガーズ/
クラウディオ・シモーネ(指揮)/
《汝の星をちりばめた玉座に》
ルッジェーロ・ライモンディ(バス)/
ジューン・アンダーソン(ソプラノ)/
サンドラ・ブラウン(メゾ・ソプラノ)/
アンブロジアン・オペラ・コーラス/
フィルハーモニア管弦楽団/
クラウディオ・シモーネ(指揮)
ロッシーニ(1792-1868)の小荘厳ミサは、普通の管弦楽伴奏ではなく、2台のピアノとハルモニウムを用いた小規模なもので、また、曲の並び方も若干通常の曲とは違っています。オペラ作曲家のロッシーニとは違う一面を垣間見ることができ、全曲を通じて華やかな中にも、一種の静謐さが漂う不思議な魅力を讃えた作品です。1983年に録音されたこの公演は、国際的なオペラ歌手4人の饗宴で、イタリアの巨匠であり、ロッシーニの権威、クラウディオ・シモーネが的確に曲の全容を浮かび上がらせています。録音 ワットフォード・タウン・ホール 1983年10月&1981年8月(CD2-6)

OEHMS

OC795
\2000
J.S.バッハ:リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートのための編曲集
 1.シチリアーノ(ヴァイオリン・ソナタ第4番ハ短調より)/
 2.ペダル練習曲イ短調(原調ト短調) BWV598/
 3-7.イギリス組曲第2番イ短調 BWV807/
 8.前奏曲ニ長調 BWV1006a/
 9-15.フランス組曲第5番 BWV816/
 16-21.フランス組曲第3番BWV814/
 22.目覚めよ、と呼ぶ声ありBWV645/
 23.フーガト短調 BWV1000
シュテファン・テミング(リコーダー&音楽監督)/
ドーメン・マリンチッチュ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/
アクセル・ヴォルフ(リュート)
コレルリ(OC598)、ヘンデル(OC772)で、超絶技巧と確固たる時代考証をまざまざと見せつけた驚異のリコーダー奏者、テミングの最新作はバッハ(1685-1750)の作品集です。もし、リコーダーでバッハを演奏したいとしても、そのレパートリーは非常に限られています。しかし、テミングは「バッハのハープシコード作品は他の楽器で演奏されるためにコピーが可能である」と主張、その結果、なんと、イギリス組曲とフランス組曲のメロディをリコーダーで吹いてみせるのです。確かに当時は様々な編曲も花盛りでしたし、ヴィヴァルディの協奏曲を独奏版に編曲したバッハ自身の作品も多数存在します。さて、テミングの思惑は当たってますでしょうか?
シュテファン・テミング・・・1987年ケープタウン生まれ。ミュンヘンとフランクフルト大学でミヒャエル・シュナイダーにリコーダーを学ぶ。様々な音楽コンクールで優勝した後、リコーダー・アンサンブル、古楽アンサンブルに参加。様々な現代音楽作曲家も、彼のために曲を書いているなど、すでに彼の演奏は「既に巨匠の域」と絶賛されています。録音 2011年1月
OC784
\2000→¥1890
グルジアン・ミニアチュアズ
 1.スルハン・ナシーゼ(1927-1996):室内交響曲第3番/
 2-4.ヨゼフ・バルダナシュヴィリ(1948-):
  ピアノと弦楽、チェレスタとハープシコードのための
  「協奏曲、ほとんど幻想曲のように」/
 5-15.スルハン・ツィンツァーゼ(1925-1991):
  室内管弦楽団のための「ミニアチュアズ」
グルジア室内管弦楽団インゴルシュタット/
アリエル・ズッカーマン(指揮)/
アレクサンダー・コルサンティア(ピアノ)…2-4
グルジアのティフリス(トビリシ)で1964年に創設され、1990年にドイツへ移った「グルジア室内管弦楽団インゴルシュタット」の20世紀の音楽集です。彼らは既にドイツで確固たる地位を築いていて、様々なレパートリーを有し、現代作品も意欲的に紹介しています。このアルバムでは、現代グルジアの音楽を紹介。未知の作曲家の作品との出会いを楽しむことができます。「協奏曲、ほとんど幻想曲のように」でピアノを担当しているアレクサンダー・コルサンティアは、1988年にシドニー国際ピアノコンクールと、1995年にテル・アビブで開催されたルービンシュタイン国際コンクールで1位を獲得したグルジアのピアニストです。東洋と西洋の出会いから幾千年、良い具合に熟成された音楽をお楽しみください。録音 2010年9月19-21日ノイマルクト ヒストリシャー・ライトシュタードル
OC790
\2000
デヴィッド・イアンニ:ピアノ作品集「夜に祈る人」〜神秘的なピアノの夢
 1-3.こぼれ落ちる真珠<マジック・ミラー/涙のよる/別れ>/
 4.白いばらOp.40/
 5.バラード第1番Op.39/
 6.バラード第2番Op.64/7.バラード第3番Op.78/
 8.星の歌Op.41/
 9-11.夜に祈る人Op.79
  <Ⅰアヴェ・マリア/Ⅱサンクトゥム/Ⅲヌンク・ディミティス>/
 12-14.ラヴ・レターOp.62<あなた/切望/ラヴ・ソング>/
 15.ソナタ第1番Op.65
デヴィッド・イアンニ(ピアノ)
1979年ルクセンブルク生まれのピアニスト&作曲家デヴィッド・イアンニによる、彼自身の選集アルバムです。ルクセンブルクとロンドンで作曲とピアノを学び、ウゴルスキやルプーにも師事、16歳でピアニストとしてデビューし1997年にはベートーヴェン、ラフマニノフなどを収録したCDもリリースしています。同時期に作曲も始めた彼、既に100以上もの作品を書き、その創作意欲は留まることを知りません。多数の合唱曲(オラトリオも含む)、子どもたちのためのオペラ、弦楽四重奏曲、室内楽などジャンルは広範囲に及びますが、なんと言っても彼の本領はピアノ曲。ここに収録された繊細で美しい作品は、彼の感性の豊かさを雄弁に物語るものです。録音 2010年4月
OC647
(2SACD-Hybrid)
\3000→¥2690
マーラー(1860-1911):交響曲第2番ハ短調「復活」
《CD1》
 1.第1楽章/
《CD2》
 1.第2楽章/2.第3楽章/3.第4楽章「原光」/4.第5楽章
クリスティアーネ・エルツェ(ソプラノ)/
ミカエラ・シュスター(メゾ・ソプラノ)/
カルトイザーカントライ・ケルン/
バッハ=フェライン・ケルン/
ケルン音楽大学マドリガルコア/
ケルン音楽大学カンマーコア/
フィギュラルコア・ボン/
マルクス・シュテンツ(指揮)/
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
純器楽作品である第5番、ソプラノを伴う第4番。続くシュテンツのマーラー・ツィクルスは合唱を伴う第2番へと移ります。ソプラノ、メゾ・ソプラノのソロと合唱を伴うこの「復活交響曲」のために、ケルンとボンから5つの合唱団と、2人の名歌手が力を合わせました。今作もシュテンツは作曲家の真意を汲むために、入念なスコアの読み込みを行い、確固たる表現力でこの大作を見事に形にしています。またホールの空気感までをも余さず捉えた素晴らしい録音にも注目。全てのマーラー・ファンへ捧げます。録音 2010年10月23-27日ケルン・フィルハーモニー
OC-791
\2000
ギター・フェイヴァリッツ
 1-4.カルロ・ドメニコーニ(1947-):コユンババ/
 5.ブローウェル(1939-):11月のある日/
 6.横尾幸弘(1928-):さくら/
 7.グラナドス(1867-1916):スペイン舞曲集第5番/
 8.グラナドス:スペイン舞曲集第4番/
 9.グラナドス:スペイン舞曲集第10番/
 10.グラナドス:スペイン舞曲集第11番/
 11.ソル(1778-1839):モーツァルトの「魔笛」による変奏曲Op.9/
 12.パティーニョ(1895-1951):雪が降る/
 13.ホルヘ・ゴメス=クレスポ(1900-1971):ノルティーニャ/
 14.ローラン・ディアンス(1955-):タンゴ・アン・スカイ
ローランド・ミュラー(ギター)
スイスのヴィンテルトゥールで学び、デーヴィッド・ラッセルのマスター・クラスに出席。チューリヒで行った初のリサイタルでは多くのメディアから絶賛されたギタリスト、ローランド・ミュラーのアルバムです。すでにアメリカ、ヨーロッパを始めとした世界中で高い評価を受け、何枚かのCDもリリースしている彼ですが、今回のOEHMSレーベルへのデビューアルバムは、何ともヴァラエティに富んだ選曲が聴きどころです。横尾幸弘の「さくら変奏曲」から、ギター好きならはずせないクレスポやディアンスまで、かゆいところに手の届くようなレパートリーを、繊細かつ見事な技術で思う存分楽しませてくれます。録音 2010年ロシュバッハ、マリアベルク・ムジクザールRecording Producer, Editing & Mastering: Gallus Tonstudio St. Gallen
OC-633
(SACD-Hybrid)
\2300→¥2090
ブルックナー:交響曲第1番ハ短調1865/66年第1稿(リンツ版) ハンブルク・フィルハーモニー/
シモーネ・ヤング(指揮)
シモーネ・ヤングとハンブルク・フィルとのブルックナー・サイクル第5弾は、初期の作品の締めくくりとなる第1番ハ短調です。ブルックナー(1824-1896)初の番号付きの交響曲である「第1番」も、他の作品のようにいくつかの違稿版の存在が知られています(リブレット中には、ウィーン版とリンツ版についてのみ言及されていますが、実際には、版についてはもう少し複雑な問題が存在します)。ヤングは今までの演奏と同じく、この曲でも初稿版を使用することに拘りました。なぜなら、ヤングとハンブルク・フィルは、「創造的なプロセスの最初の形のなかにこそ、ブルックナーの考えとメッセージが妥協なしで聴こえてくる」という堅固な信念を持っているからに他なりません。作曲家と演奏家の様々な思いが交錯したこの1枚。待ちかねた人も多いことでしょう。2010年1月ハンブルク、ライスハレライヴ録音 Recording Producer, Editing, 5.0 Surround Mix & Mastering: Jens Schunemann, Balance Engineer: Christian Feldgen, SACD Authoring: Ingo Schmidt-Lucas, Cybele AV Studios
OC-788
\2000
テルティス・ヴィオラ・アンサンブルconcerto・fantasy・blues
 1-4.テレマン(1681-1767):
  4台のヴィオラのための協奏曲ハ長調/
 5.マックス・フォン・ヴァインツール(1841-1898):
  4台のヴィオラのための「夜の小品」/
 6.ヨーク・ボーエン(1884-1961):
  4台のヴィオラのための幻想四重奏曲Op.41/
 7-10.テレマン:4台のヴィオラのための協奏曲ト長調/
 11-19.バルトーク(1881-1945):
  2台のヴァイオリンのための44の二重奏曲より
  (第10番「ルテニアの歌」/第14番「クッションの踊り」/
  13.第16番「ブルレスケ」/第26番「からかいの歌」/
  第22番「蚊の踊り」/第28番「悲嘆」/
  第35番「ルテニアのコロミイカ舞曲」/
  第42番「アラビアの歌」/第44番「トランシルヴァニアの踊り」)/
 20.ピアソラ(1921-1992):フォー・フォー・タンゴ/
 21.クリストファー・ノートン(1953-):ステアリング・ホイール・ブルース
テルティス・ヴィオラ・アンサンブル
普通の弦楽四重奏の場合、各々の楽器の響きを楽しむことも一つの喜びですが、これが全て同じ楽器の場合は、また違った楽しみ方ができることは間違いありません。このヴィオラ・アンサンブルはミュンヘン交響楽団の4人のメンバーによって構成されています。もちろん、通常のレパートリーを望むのは無理な話で、原型そのままで演奏できるのは、ヴァインツールとヨーク・ボーエンの2曲のみでした(ピアソラはもともと弦楽四重奏のために書かれていたので、ちょっと編曲するだけですみました)。残りの曲は、新たな可能性を求めた“adaptations(適応、順応)”です。テレマン、バルトークの何と楽しいこと。演奏する楽しさがそのまま伝わってくるかのような、生命力に溢れた1枚です。録音 2009年11月ミュンヘン、メリートン・スタジオRecording Producer, Editing & Mastering: Weryton Studios, Berthold Weindorf
OC-823
\2300
ミヒャエル・ヴォレリーダーアーベント
 1.シューベルト(1797-1828):シラーによるバラード「海に潜る若者」D77/
 2-4.H.ロイター(1900-1985):
  ヘルダーリンによる3つの歌曲Op.56
  (運命に/人生の半分/夕べの幻想)/
 5-11.ヴォルフ(1860-1903):メーリケ歌曲集より
  (旅先にて/恋する男の歌/愛する人に/めぐり会い/
  ある婚礼にのぞんで/こうのとりの使い/いましめに)/
 12-14.R.シュトラウス(1864-1947):
  リュッケルトの詩による3つの歌曲Op.87
  (来たるべき時代のために/もはやこれ以上は/陽の光の中で)/
 15.ヴォルフ:メーリケ歌曲集より「別れ」/
 16.R.シュトラウス:あなたの黒髪を私の頭に広げてくださいOp.19-2/
 17.シューベルト:さすらい人の夜の歌D224
ミヒャエル・ヴォレ(バリトン)/
ヘルムート・ドイチュ(ピアノ)
いつの時代にも、オペラの世界には、飛びぬけたスター性ではなく、いつの間にか大きな存在感でその名を知られている歌手がいます。このミヒャエル・ヴォレもそんな一人なのではないでしょうか?彼はJ.ミッテルニヒとR.ピエールナイに学び、マンハイム、ボン、デュッセルドルフ、ケルン、チューリヒのオペラハウスのメンバーとして活躍、とりわけワーグナーやR.シュトラウスの作品で素晴らしい歌声を聴かせています。2007年と2008年のバイロイトでもタンホイザーのヴォルフラムや、マイスタージンガーのベックメッサーでは高く評価され、多くの名指揮者たちと共演も果たしています。このリーダー・アーベント(歌曲の一夜)は、珍しいシューベルトの長大なバラード「海に潜る若者」で始まり、彼が得意とするドイツ後期ロマン派の色とりどりの歌曲を披露します。陶酔の歌声と確かなる言葉の響き。ドイツ・リート好き必携の1枚です。録音 2010年9月7-10日グリュンヴァルト、アウグスト・エヴァーディング・ザールExecutive Producer: Dieter Oehms, Executive Producer BR: Pauline Heister, Recording Producer & Editing: Pauline Heister, Balance Engineer: Stefan Briegel, Piano Technician: Christian Fischer
OC-826
\2300
ヴェスペレ〜十字架称讃の祝日
 1.E.エブナー(1612-1665):前奏曲/
 2.グレゴリア聖歌より:主よ,早く私を助けに/
 3.Nos autem/
 4.P.A.マザーク(1609-1661):主は言われた Ps.109/
 5.Nos autem/6.Salva nos/
 7.P.A.マザーク:主に感謝するPs.110/
 8.Salva nos/9.Ecce Crucem/
 10.P.A.マザーク:幸いなるかなPs.111/
 11.Ecce Crucem/12.Tuam Crucem/
 13.P.A.マザーク:ほめたたえよ、しもべたちよPs.112/
 14.Tuam Crucem/15.Per signum Crucis/
 16.P.A.マザーク:主を主を崇めよPs.116/
 17.Per signum Crucis/18.Fratres: Hoc enim/
 19.E.エブナー:8声のトッカータ/
 20.Hoc signum Crucis erit in coelo/
 21.O Crux benedicta/22.P.A.マザーク:マニフィカト/
 23.G.F.サンチェス(1600-1679):おお、祝福される十字架/
 24.Deus qui nos/25.P.A.マザーク:幸いなるかな女王/
 26.G.B.ブオナマンテ(1595?1642):3声のソナタ第2番/
 27.P.A.マザーク:聖母マリアのためのリタニア/
 28.P.A.マザーク:主の御保護のもとに/
 29.M.A.フェッロ(1600-1662):3声のソナタ第4番/
 30.P.A.マザーク:美しきベルナドゥス/
 31.P.A.マザーク:主は汝の声を聞き/
 32.P.A.マザーク:われらの父/
 33.P.A.マザーク:天より主をたたえよ
ハイリゲンクロイツ修道院シトー会修道士/
アンサンブル・ドルチェ・リゾナンツァ
世界で2番目に古いシトー会修道院である、ハイリゲンクロイツ修道院シトー会はウィーンの森にあり、数年前「Chant ? Music for Paradise」のCDが、UKチャートに入ったことをきっかけに、世界中で聴かれるようになり、その静謐な歌声が「究極の癒し」として高く評価されたのは記憶に新しいところです。このアルバムは、彼らの美しく神聖な声を聴くのはもちろんのことですが、それにもまして、典礼規定に準拠するヴェスペレの一連の流れを楽しむことに主眼が置かれています。中心となるのはバロック時代のアルベリヒ・マザーク神父の晩課の音楽で、いくつかの他の17生気の作曲家の曲が追加されています。アンサンブル・ドルチェ・リゾナンツァの甘美な楽器の響きと、心に浸み渡る歌声が溶けあい、一つの儀式が完結していきます。知られざる作品を聴く喜びをお届けいたします。録音 2010年8月4-7日オーストリア、ハイリゲンクロイツ修道院Recording Producer: Jens Jamin, Editing: Gunda Hagmuller, Digital Editing: Christian Starke, Jens Jamin
OC-955
(2CD)
\3400
アリベルト・ライマン:歌劇「メデア」 メデア…クラウディア・バラインスキー(ソプラノ)/
ゴーラ…ターニャ・アリアーネ・バウムガルトナー(メゾ・ソプラノ)/
ヤーソン…ミヒャエル・ナジ(バリトン)/
クロイザ…ポーラ・マーフィー(メゾ・ソプラノ)/
エロルド…ティム・セヴロー(カウンターテナー) 他/
フランクフルト・ムゼウム管弦楽団/
エリック・ニールセン(指揮)
現代オペラの第1人者、ライマン(1936-)の新作オペラ「メデア」は、ウィーン国立歌劇場での初演を皮切りに、このフランクフルト公演を始め、世界各国での演奏が予定されている(2012年は日本でも!)注目作です。この公演はウィーンの初演の6ヶ月後に行われ、大変な評判となったものです。メデアを歌うバラインスキーは、すでにライマンの作品をいくつか歌い、作曲家から全幅の信頼を寄せられているソプラノで、レパートリーもハッセやカイザーから、現代物まで幅広く、また声質も軽めのものからドラマティックに近いものまで何でも歌えるというオールマイティな歌手です。また、この公演は最良の音で録音されるように、特注の機材を用意し、オーディオマニアの高い欲求にも答えられる素晴らしい音質となっています。2010年9月-10月フランクフルト・オペラ初演ライヴ Live Recording, September / October, 2010, Oper Frankfurt Recording System, Recording Producer: Christian Wilde
OC-767
\2000
ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」全曲Op.84 トビアス・モレッティ(語り)/
マリア・ベングトソン(ソプラノ)/
ウィーン放送交響楽団/
ベルトラン・ド・ビリー(指揮)
交響曲第5番を完成させた直後のベートーヴェン(1770-1827)が、当時の宮廷劇場支配人ハルトルに依頼されて書いた作品「エグモント」です。ゲーテの戯曲を元に、伝説的英雄エグモント伯ラモラールの英雄的行為と自己犠牲について書かれた壮大な作品ですが、今では序曲のみが演奏されることがほとんどです。全曲として演奏するにも、どうしても曲の説明が若干必要になるため、このCDのように、曲間に台詞を入れて朗読する形が取られる場合が多いのです。この演奏も、トビアス・モレッティ自身がゲーテの戯曲から編纂したテキストを曲間に効果的に挿入、一つの叙事詩として完成された形として表現されています。録音 2007年8月27日&28日ウィーン ORFフンクハウス

ONDINE

ODE-1174
\2300
ラウタヴァーラ:歌劇「カイヴォス」
台本 エイノユハニ・ラウタヴァーラ
1-6.第1幕/7-13.第2幕/14-21.第3幕
シモン…ハンヌ・ニエメラ/
イラ(シモンの恋人):ユハンナ・ルサネン=カルタノ/
政治委員:ヨルマ・ヒュンニネン/
司祭:ヤーッコ・コルテカンガス/
マルコ:マティ・トゥリ/
ヴァンハ:ペトリ・プッシラ/
タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団/
カイヴォス合唱団/
ハンヌ・リントゥ(指揮)
1957年、当時十二音技法を学んでいたラウタヴァーラ(1928-)が出会ったハンガリー亡命者。彼から生々しいハンガリー動乱の模様を訊いたラウタヴァーラは、その話を元に、自国の政治的状況も盛り込みながら、この歌劇「カイヴォス(鉱山の意味)」を完成させます。しかし、当時のフィンランドは旧ソ連の弾圧が激しく、このような危ない話は上演するのは不可能でした。いくつかの改訂も行われたのですが、結局上演されることはなく、そのまま忘れ去られてしまう・・・その一歩手前で、ようやく2010年、この演奏が行われたのです。1950年代の後半、鉱山で働く労働者たちは元テロリスト、シモンをリーダーに据え反乱を試みます。しかしシモンはすでにそのカリスマ性を失っていました。立てこもる労働者、彼らの説得を試みる政治委員。そして躊躇するシモンと彼の恋人イラ。音楽は常に無調の冷たい響きを持ち、緊張漲る粗筋を盛り立てます。なかなか難解ではありますが、一本筋の通ったお話です。録音 2010年9月21-24日タンペレ・ホール
ODE-1110
(4CD)
\5000
マグヌス・リンドベルイ:管弦楽作品集
《CD1》
 1.テンデンツァ(1982)/2-3.クラフト(1985)/
 4.キネティクス(1989)/5.マレヤ(1990)/
《CD2》
 1.ジョイ(1990)/2.コレンテ(1992)/3.コレンテⅡ(1992)/
 4.コヨーテ・ブルース(1993)/
《CD3》
 1.アリーナ(1995)/2.アリーナⅡ(1996)/
 3.フェリア(1997)/4.大二重奏曲(2000)/
《CD4》
 1.コラール(2002)/
 2.管弦楽のための協奏曲(2003)/3.彫刻(2005)
アヴァンティ室内管弦楽団…CD1-1.5,CD2-2.4,CD3-2/
フィンランド放送交響楽団…CD1-2.3,CD2-3,CD3-1.3.4,CD4-1.2.3/
バイエルン放送交響楽団…CD1-4/
トイミー・アンサンブル…CD1-2.3/
エサ=ペッカ・サロネン(指揮)…CD1-2.3.4.5,CD2-1.3,CD3-1.3/
サカリ・オラモ(指揮)…CD1-1,CD2-2.4,CD3-2.4,CD4-1.2.3
フィンランド屈指の現代作曲家のひとり、マグヌス・リンドベルイ(1958-)の作品集大成です。1986年にユネスコ作曲家国際会議で第1位受賞するなど独自の作風で高く評価されていますが、とりわけ武満徹がいち早く彼の才能を認めたことでも知られています。時代と共に作風も変化し、初期の作品はリズミカルでノイジーな音を多用しましたが、2000年を過ぎる頃から、より古典的で重厚な作風になっています。この4枚組は、既存のリリースを年代別に編集。彼の作風の変遷をじっくり味わうことができるでしょう。録音 1992-2008年
ODE-1182
\2300
コルンゴルト: 交響曲嬰ヘ長調・古い様式による小舞曲
 1-4. Op.40/
 5.古い様式による小舞曲…世界初録音
ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団/
ジョン・ストルゴー(指揮)
ユダヤ系であったため、素晴らしいキャリアを誇っていたにも拘わらず祖国オーストリアを離れ、アメリカで「映画音楽作曲家」として活躍することとなったコルンゴルト(1897-1957)。しかし彼なくしては、今のハリウッド音楽はひどく寂しいものになっていたに違いありません。1947年から1952年に書かれたこの彼の交響曲を聴いた人は誰しも「これは映画音楽?」と思うことでしょう。それほどまでにこの曲はスペキュタクラーです。最初の音から何か物語を感じさせずにはいられません。映画音楽に嫌気が指してしまったはずの彼が書いた「クラシック作品」のはずですが、すでにコルンゴルトはハリウッドと一心同体になっていたのかもしれません。世界初録音である「古い様式による小舞曲」は彼が20歳前半に書いた小さな作品す。こちらは馥郁たる響きを秘めたウィーン風の音楽です。録音 2010年9月17-18日…1-4, 2010年8月30日…5 ヘルシンキフィンランディア・ホール

ORCHID CLASSICS

ORC100015
\2000
冬のスケッチビャルケ・モーゲンセン:アコーディオン名演集
 1.伝承曲:Oi Da Snowball Tree(パニツキー編)/
 2.伝承曲:2つのロシア民謡(P.P. ロンドノフ編)/
 3-5.ソロタリョフ(1942-1975):室内組曲/
 6.レプニコフ(1932-2007):カプリッチョ/
 7.チャイコフスキー(1840-1893):ロシアの踊り(B.モーゲンセン編)/
 8.チャイコフスキー:夜想曲(B.モーゲンセン編)/
 9.セミョーノフ(1946-):ゲルダーローズ/
 10.ムソルグスキー(1839-1881):村にて(B.モーゲンセン編)/
 11.プロコフィエフ(1891-1953):行進曲/
 12.プロコフィエフ:スケルツォ/
 13.ユン・キン(1954-):2つのロシアの主題による幻想曲/
 14.伝承曲:ヴォルガの舟歌(V.チェルニコフ編)/
 15-20.クスヤコフ(1945-2007):冬のスケッチ
ビャルケ・モーゲンセン(アコーディオン)
多くの国の音楽文化は、伝統の中に必ずアコーディオンの歴史も伴うようです。ポーランドのポルカ、フランスのミュゼット、アルゼンチンのタンゴ、ブルガリアのホウロウ・・・。この「一人で奏でる移動可能なオーケストラ」は、様々な音楽シーンを盛り上げる立役者であることは間違いありません。ロシア式アコーディオンは、「バヤン(吟遊詩人を意味する)」と呼ばれ、他の楽器とは違った鍵盤配列を持つものです。発明は1907年と比較的新しいのですが、後に西洋音楽の演奏もできるように改良が加えられ、現代音楽の作曲家たちも、この楽器のために重要な作品を書いています。ロシアの冷たい空気と、迸る情熱が感じられるような作品集となりました。ここでアコーディオンを演奏するのは、1985年デンマーク生まれのモーゲンセンです。7歳でアコーディオンを演奏し始め、2〜3年も経つ頃には名手と呼ばれるまでになりました。13歳でテレビに出演、その後もデンマーク音楽大学で勉強を続けながら、デンマーク中で演奏活動を行い、また幾つかの音楽コンクールでも賞を獲得しています。現代作曲家たちは彼のために多くの作品を書いていますが、このアルバムでも聴けるように、彼自身もアコーディオンのために積極的に編曲を行い、新たなる可能性の模索に余念がありません。録音 2009年12月1日、2010年3月2日デンマーク コペンハーゲン,ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック

SOLO MUSICA

SM142
\2300
シャドウズ〜ラモン・オルテガ・ケロ
 1-7.デュパール(1667-1740):
  6つのクラヴサン組曲-第6番ヘ短調(オーボエと通奏低音編)/
 8-11.ヴィヴァルディ(1678-1741):ソナタ第5番ト短調 RV28/
 12-14.ブラヴェ(1700-1768):
  フルート・ソナタ集第3集Op.3-第3番ホ短調(オーボエと通奏低音編)/
 15-18.ヴェラチーニ(1690-1768):
  リコーダー・ソナタト短調(1716)(オーボエと通奏低音編)/
 19-21.ブラヴェ:
  フルート・ソナタ集第3集Op.3-第2番ロ短調(オーボエと通奏低音編)/
 22-25.ヴィヴァルディ:オーボエ・ソナタハ短調 RV53
ラモン・オルテガ・ケロ(オーボエ)/
ルイース・ビュッフベルガー(チェロ)/
ペーター・ケフラー(チェンバロ)
2008年3月からバイエルン放送交響楽団の首席オーボエ奏者として活躍しているラモン・オルテガ・ケロによるバロック作品集です。彼は1988年に生まれ、グラナダ音楽院で学び、12歳の時にアンダルシアのユースオーケストラで活躍、その後、バレンボイムに見出され、2007年ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、ソリスト、室内楽奏者として国際的に活動を始めます。このアルバムは彼における新境地の開拓であり、バロックの2つの大きな様式・・・フランスとイタリアの類似点と相違点を洗い出し、ユニークな視点から演奏するというものです。
SM154
\2300
未来・ニシモト・ノイベルト、J.S.バッハを弾く
 バッハ:
  1-7.パルティータ第6番ホ短調 BWV830/
  8-11.イタリア協奏曲ヘ長調 BWV971/
  12-18.フランス組曲第5番ト長調 BWV816
未来・ニシモト・ノイベルト(ピアノ)
未来・ニシモト・ノイベルトは、東京に生まれ、東京藝大音楽学部で学び、1993年渡独。ハノーファーで研鑽を積み、1998年J.S.バッハ国際コンクール3位(1位なし)など、様々なコンクールに入賞。ソリスト、室内楽、歌曲伴奏など幅広く活動している実力派ピアニストです。このアルバムに収録されたバッハ(1685-1750)の3つの作品は、彼の鍵盤作品のなかでもとりわけ人気の高いもので、奏者の力量がはっきりと試される何曲でもあります。彼女の演奏は、粒立ちの良い音で複雑な対位法を鮮やかに切り取り、美しいメロディを鮮明に浮かび上がらせるもの。バッハを知り尽くした人ならではの素晴らしい解釈と言えるでしょう。ブックレットには日本語解説が付いています。
SM150
\2300
オルショイヤ・コルソラン:モザイク〜ヴァイオリン・リサイタル
 1-3.マルク・ラヴリー(1903-1967):3つのユダヤの踊り/
 4.ブロッホ(1880-1959):アドボー/
 5.パールマン(1897-2000):ヘブライ組曲からラビたちの踊り/
 6.チェイジェス(1910-1985):チェイシッド/
 7-9.ブロッホ:
  バール・シェム〜ハシディズム教徒の生活の3つの情景/
 10.アブラハム・ゴルトファーデン(1840-1908):
   スラミス- 干しぶどうおよびアーモンド(ヴァイオリンとピアノ編)/
 11.ジョセフ・ボニーム(1891-1959):ヘブライの踊り/
 12.ラザール・サミンスキー(1882-1959):ヘブライ狂詩曲Op.3-2/
 13.イサイ・アレクサンドロヴィチ・ドブローウェン(1891-1953):
  ヘブライの旋律/
 14.ラヴェル(1875-1937):
   2つのヘブライの旋律-第1番カディッシュ(L. ガーバン編)/
 15.マーク・マルコヴィチ・ワルシャフスキー(1840-1907):
   暖炉にて
オルショイヤ・コルソラン(ヴァイオリン)/
ユディット・カルツェス(ピアノ)
ウィーンで活躍する女性ヴァイオリニスト、コルソランは、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭に出演したことで指揮者ショルティに見出され、世界的に脚光を浴びました。彼女はブダペストのフランツ・リスト音楽院で学び、ジュリアード音楽院では、パールマンとディレイに師事し、ウィーン交響楽団などいくつものオーケストラのコンサート・ミストレスを務めた人。ユダヤ音楽を精力的に紹介していることでも知られています。毎年100万人以上もの集客があるブダペストの「ユダヤ夏祭り」での実行委員を務めるなど、「頽廃音楽」の紹介にも力を注いでいます。
SM145
\2300
シューベルト:作品集
 1-4.ピアノ三重奏曲第2番変ホ長調 Op.100 D929/
 5-7.ピアノ・ソナタ第13番イ長調Op.120 D664
トリオ・オーパス100
<メンバー>
マリナ・ヤコヴレヴァ(ヴァイオリン)…1-4/
クラウディス・ヘルマン(チェロ)…1-4/
オリヴァー・シュニーダー(ピアノ…1-7
ロシアの若きヴァイオリニスト、ヤコヴレヴァ、チューリヒ歌劇場で活躍するチェリスト、ハーマン、そしてスイス生まれのピアニスト、シュニーダー。この3人による最強トリオ「opus 100」の登場です。はじけるような若さ、見事なアンサンブル、これまでに聴いた事のないほど、気持ちよい緊張感の漂うシューベルト(1797-1828)!これは一聴の価値ありです。すでに何枚かのソロ・アルバムをリリースしているシュニーダーのソロで聴く12番のソナタも見事。流麗かつ一分の隙のない筋肉質なシューベルトをどうぞ。
SM148
\2300
1-4.ベートーヴェン:交響曲第 7 番イ長調 Op.92/
5.ベートーヴェン:ロマンス第 1 番ト長調 Op.40/
6.ベートーヴェン:ロマンス第 2 番ヘ長調 Op.50
ウルスラ・ショホ(ヴァイオリン)…5.6/
ノイエ・ヴェストファーレンフィルハーモニー/
ハイコ=マティアス・フォルスター(指揮)
1996 年に北ルール川地域でレックリングハウゼンにあるヴェストファーレン交響楽団と、ゲルゼンキルヘン・フィルハーモニー管弦楽団の2 団体が合併して発足したノイエ・ヴェストファーレンフィルハーモニーは、ドルトムント近郊の都市に本拠地を置く、いかにもドイツ的な重厚な音色が魅力のオーケストラです。常任指揮者は、ハイコ・マティアス・フェルスター。彼の若々しい機動力は、このオーケストラの発展を増長し、世界的にもますます知名度が高くなっています。ここで聴けるベートーヴェン(1770-1827)の瑞々しいこと!彼らの共同活動の素晴らしさを物語る充実の演奏です。ロマンスで滴るような美音を聴かせるショッホは、以前から幾度も共演を重ねるヴァイオリニストで、彼女は2000 年から2001 年にかけて、ロイヤル・コンセルトヘボウのコンサートマスターをも務めた名手です。録音 2009 年8 月-9 月レックリングハウゼンノイエ・ヴェストファーレンフィルハーモニー・スタジオ
SM149
\2300
“HEART”
 1-24.スクリャビン(1872-1915):24 の前奏曲 Op.11/
 2-48.ショパン(1810-1849):24 の前奏曲 Op.28
ナタリア・ニコライ(ピアノ)
ライプツィヒゲヴァントハウス、メンデルスゾーンザールスクリャビンの「前奏曲」がショパンの影響を受けていることは、すでに多くの人に知られていますが、こうして並べて聴いてみると、やはり作曲家の個性が色濃く表れているものだと感心せざるを得ません。確かに、1 つの曲集の中に24 の小さな世界が内包されているのですから、それはもう、様々な表現がまさに「百花繚乱」。ロシアの若手女性ピアニスト、ナタリア・ニコライも感情的なアプローチと多彩な解釈で、ショパンとスクリャビン、2 人の天才の描いた世界を絶妙に描き分けています。録音 2010 年3 月15-16 日
SM156
\2300
トカレフ・プレイズ・リスト(初期の録音集)
リスト(1811-1886):
 1.超絶技巧練習曲集より第 4 番「マゼッパ」/
 2.超絶技巧練習曲集より第10 番/
 3.超絶技巧練習曲集より第11 番「夕べの調べ」/
 4.メフィスト・ワルツ第 1 番/
 5.「ドン・ジョヴァンニ」の回想/
 6.イゾルデの愛の死/
 7.ローゼンブラット(1956-):ピアノ・ソナタ第 1 番
ニコライ・トカレフ(ピアノ)
現在活躍しているピアニストたちも、過去の名手たちも、そのほとんどは幼い頃から「神童」と呼ばれ、10 代の始めからコンサート・ホールで演奏し、16 歳〜17 歳の頃には、すでにその顕著な才能が世界中で注目を浴びているのです。このニコライ・トカレフもそんな一人。父も祖父もピアニスト、母はチェリスト、祖母はヴァイオリニストという音楽一家に生まれた彼は、10 代の前半から「リストのスペシャリスト」として知られ、ロシアのみならず、日本にも度々来日し、その腕前を披露していることで知られます。このアルバムでは、彼の初コンサート・ツアー(13〜14 歳)の録音を中心に収録しました。まさに息を飲むような鮮烈な印象は、彼の将来を約束するにふさわしいものです。録音 1997-1998 年…1-4.6-7, 2000 年…5

TOCCATA

TOCC-0074
\2600
テレマン:音楽による礼拝第3集:7つのカンタータ
 1-3.復活祭後の第5日曜日「あなたは死して生きるだろう」/
 4-6.三位一体後の第3日曜日「誰もが牢と石と鎖に憧れを抱く」…初録音/
 7-10.三位一体後の第7日曜日「ナイルよ、イスラエルへ」…初録音/
 11-13.三位一体後の第11日曜日「あなたの心は真実を探す」/
 14-17.三位一体後の第15日曜日「人は過ちとともに」…初録音/
 18-21.三位一体後の第19日曜日「悪い評判がもたらすもの」…初録音/
 22-24.三位一体後の第23日曜日「この上なく魅惑的な大地よ」
ベルゲン・バロック
TOCCATA CLASSICSレーベルの注目シリーズの一つ、テレマン(1681-1767)の「音楽による礼拝」全曲録音の第3集です。ここには1726年にハンブルクで発表された7つの作品が収録されています。ここで活躍するのはリコーダー。ソプラノと笛の音の華麗なる饗宴は、まさにこの世のものとも思われぬほどの美しさを帯びています。礼拝を目的としていながらも、テレマンの個人的な趣味も伺われるこれらの曲は、バロックの黄金期を形造る、見事な音による建造物です。録音 2006年11月1-4日ノルウェー
TOCC-0025
\2600
レオン・シニガーリャ:室内楽曲集
 1-3.ヴァイオリン・ソナタト長調 Op.44/
 4.チェロとピアノのためのロマンツェニ長調 Op.16-1/
 5.ヴァイオリンとピアノのためのカヴァティーナト長調 Op.13-1/
 6-9.チェロ・ソナタハ長調 Op.41 ※全て初録音
ソロミア・ソロカ(ヴァイオリン)/
ノレーン・シルヴァー(チェロ)/
フィリップ・シルヴァー(ピアノ)
トリノのユダヤ系の上流階級の家庭に生まれ、幼い頃から文学や芸術に触れ、その感性を養ってきたシニガーリャ(1868-1944)。青年時代の彼は、芸術に関心を示すとともに、山をこよなく愛していました。休日はたいてい登山に費やし、彼が愛した「ドロミティ・アルプス(チロル地方の高山)」の登攀記録は現在でも登山文学の名著として知られているほどです。彼はブラームスと親交を結び、また1900年からはドヴォルザークに師事することで、民謡にも深い関心を持ち、イタリアの民族音楽を自作の歌曲に取り入れるなど、活発な創作活動を行いました。しかし、ナチスの台頭によって、創作意欲を失い、最期は、強制収容のために自宅に押し掛けてきた警官を見てショックのあまり息絶えたという悲劇の人でもあります。トスカニーニやバルビローリが彼の音楽を愛していたこともあり、一時は多大なる人気を得ていたのですが、その一連の作品は時代とともに忘れ去られてしまいました。この美しい室内楽曲は、彼の幸せな時期に書かれたものでしょう。陰影ある音の流れは、まるで移り変わる風景を見るが如く美しいものです。録音 2008年7月1-2日ニューヨーク ペイトリッチ・サウンド・スタジオ…4.6-9, 2009年11月25-26日インディアナ リース・リサイタル・ホール…1-3.5
TOCC-0110
\2600
ハヴァーガル・ブライアン:管弦楽作品集第1集
 1.伝説:Ave atque vale(1968)/2.悲歌(1954)/
 3-10.創作主題によるブルレスケ変奏曲(1903)/
 11-14.イギリス組曲第5番「田園的な情景」(1953)
  1-2…初録音、3-14…商業的初録音
BBCスコティッシュ交響楽団/
ゲーリー・ウォーカー(指揮)
英国の作曲ハヴァーガル・ブライアン(1876-1972)は、数多くの交響曲(32曲)を書きながらも、生涯にその作品はほとんど顧みられることなく、ようやく彼の死後、少しずつ評価が高まってきたことで知られています。作品は概ね長大で、活動の初期には絶賛されながらも、大部分は忘れられたため、今でも全貌が明らかになることはありません。このアルバムに収録されている曲は1903年の若書きの作品から(エルガーの「エニグマ」に触発された変奏曲、最後から2番目に書かれた1968年の作品まで、その活動期間はなんと65年にも渡ります。“知られざる巨人”の知られざる作品をぜひお聴きください。録音 2009年7月23-24日グラスゴー シティ・ホール
TOCC-0067
\2600
アイヴィン・アルネス:ピアノ作品集
 1-10.ノルウェー民謡による10のピアノ小品Op.39/11.ロマンス/
 12.創作主題による変奏曲Op.5/13-16.4つのピアノ小品Op.4/
 17-19.3つの小品Op.32/20.雰囲気/
 21-23.3つのピアノ小品Op.9 全て初録音
エーリング・R・エリクセン(ピアノ)
ノルウェーの作曲家、ピアニスト、オルガニスト、合唱指揮者、アイヴィン・アルネス(1872-1932)。彼はオスロで学んだ後、ライプツィヒでライネッケに師事します。1896年に交響曲第1番を作曲、その相前後して、ドランメンでオルガニストの職に就き、1907年からはオスロの教会でオルガニスト兼、聖歌隊の指揮者として活躍しました。彼の作風は徹底して後期ロマン派に属したものですが、フランスの即興性も仄かに感じられます。ここに収録されたピアノ曲は全て初録音で、この強い訴求力と魅力に溢れた音楽を知ることができるのは、まさに僥倖にめぐりあうという言葉を思い起こします。録音 2007年12月18-19日&2008年3月15日ノルウェー スタヴァンゲル リール・コンサートサル




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