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ヤナーチェクのモラヴィア合唱
ヤナーチェク:
(1)6つのモラヴィア合唱曲
(原曲:ドヴォルザーク:モラヴィア二重唱曲集)
〔もし大鎌が鋭く磨かれていたら/
スラヴィコフの小さな畑/もみじの木にいる鳩/
仲よく別れよう/野ばら/若者よ緑にもえよ〕
(2)野鴨
(3)狼の足跡
(4)カンタータ「わが娘オルガの死を悼む悲歌」
(5)わらべ歌(序奏と18 曲とエピローグ)
(6)我らの夕べ
(7)アヴェ・マリア
(8)我らの父 |
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ダニエル・ロイス(指)
カペラ・アムステルダム
トーマス・ウォーカー(テノール)
フィリップ・マイヤーズ(ピアノ)
ラジオ・ブレイザーズ・アンサンブル(わらべ歌) |
9 世紀大モラヴィア国に遡る東方起源の伝統を継ぐ、ヤナーチェクのモラヴィア合唱。
録音:2010 年11 月、アムステルダム
ヤナーチェクの創作の重要分野のひとつが合唱で、生涯にかなりの作品を残しています。多くがモラヴィアの民謡を源泉としているもので、ヤナーチェクならではの深いメランコリーと苦みに満ちた独特の味わいがあります。ここには民俗的なものと宗教的なものから魅力的な7作品が選ばれ、ヤナーチェクの合唱世界を俯瞰できるようになっています。
興味深いのは母国の偉大な先輩ドヴォルザークの「モラヴィア二重唱曲集」から6曲をヤナーチェクが混声合唱に編曲したもので、ヤナーチェク特有の和声がますます民俗色を濃くしています。ドヴォルザークとヤナーチェクふたりの天才性が倍加する稀有な宝と申せましょう。また、愛娘を失った慟哭「わが娘オルガの死を悼む悲歌」の悲痛さも心を打つ内容となっています。一方、伝承音楽に基づく「わらべ歌」は全20
曲から成り、カラフルな東欧色にあふれ、音による小旅行を楽しめます。
1970 年結成のカペラ・アムステルダム。ダニエル・ロイスの指揮のもとに、古典から近現代まで、幅広いレパートリーを誇っていますが、ここでも民族色豊かなユニークな世界を見事なチェコ語で再現しています。1961
年生まれのダニエル・ロイスは、ロッテルダム音楽院で合唱指揮を学び、1990
年にカペラ・アムステルダムの指揮者に就任、2000
年にはRIAS 室内合唱団の指揮デビューも飾っています。 |
HMU 807554
(SACD HYBRID)
¥2600
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スティレ・アンティコ待望の最新盤!
低音王フレットワークとの豪華共演
(1)トムキンズ:「おお、主をほめたたえよ」
(2)アムナー:「よき群衆達よ」*
(3)タヴァナー:ミサ曲「イン・ノミネ」**
(4)ラムゼイ「力強きものは倒れたるかな」
(5)タリス:「神よ、我を罪より解き放ちたまえ」
(6)アムナー:「A stranger here」
(7)パーソンズ:「イン・ノミネ」第1番**
(8)ブラウン:「主よ、お慈悲を」
(9)パーソンズ:「イン・ノミネ」第2番**
(10)クローチェ:「心の底から」
(11)ダウランド:「我、御身にふさわしからずを恥ず」
(12)キャンピオン:「荒天に船出するな」
(13)バード:「なぜ私は紙とインクとペンを使うか」*
(14)トムキンズ:「ダヴィデがアブサロムの殺されし時を聞きしとき」
(15)ギボンズ:「見よ、御言葉は肉体となりぬ」*
*は歌と共演、**は器楽のみ |
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スティレ・アンティコ、
フレットワーク
((2)、(3)、(7)、(9)、(13)、(15)) |
スティレ・アンティコ待望の最新盤!低音王フレットワークとの豪華共演が織りなす至高のハーモニーをSACD高音質で!
録音:2011 年2 月、エアースタジオ、リンドハースト・ホール(ロンドン)/DSDマルチチャンネル、ステレオ
デビュー以来透明感のある美しい歌声で多くのファンを魅了してきたイギリスの若手歌手団体、スティレ・アンティコが待望の最新盤をリリース!これまであまり取り上げられることのなかった、英国テューダー朝とフランスのジャコバン派の、教会という大きな場ではなく、個人的な祈祷(家庭など小さな場での祈り)のための聖歌集です。トムキンズ、バード、ダウランドのなどによる、いわば家庭用聖歌集ということになりますが、聴いてみると、当時の人々の信仰心の篤さと、音楽文化の高さに驚嘆させられます。無伴奏のみではなく、名門フレットワークとの共演にも注目。フレットワークによる器楽曲も入っており、練られたプログラムと曲順で、作品ごとに異なる多様な美しい響きを堪能できます。
器楽演奏を担当するフレットワークはヴィオラ・ダ・ガンバの名手たちからなる演奏団体。低音王とも称され、バッハのゴルトベルク変奏曲集(HMU907560)においても大きな評価を得ている豪奢な低音の響きは本CD
でも健在です。ハルモニア・ムンディの録音も素晴らしく、SACD
の高音質でふくよかな響きをたっぷりお温かく柔らかな音色に満ちたフレットワークの演奏と、スティレ・アンティコの輝かしい歌声が織りなす極上のハーモニーは必聴です! |
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「ロシアの宝」〜3つの名盤の廉価ボックス
エンゲラーの展覧会の絵、ダニエル・ガッティの「悲愴」、ポール・ヒリアーの「晩祷」
CD1 ムソルグスキー:
(1)展覧会の絵(全曲) (2)禿山の一夜 (3)ゴパーク
(4)涙 (5)子供の頃の思い出より 第1番「乳母と私」
(6)スケルツォ 嬰ハ短調 (7)子供の思い出
CD2 チャイコフスキー:
(1)交響曲第6 番「悲愴」ロ短調 op.74
(2)弦楽合奏のセレナード ハ長調 op.48
CD3 ラフマニノフ:(1)晩祷 op.37 (2)朝課 |
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CD1:ブリジット・エンゲラー(P)
CD2:ダニエル・ガッティ(指)
ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団
CD3:ポール・ヒリアー(指)
エストニア・フィルハーモニー室内合唱団 |
エンゲラー、ガッティ、ヒリアーら名手たちの名演を再び!廃盤となった名盤の数々を一つに収録したお買い得BOX!
録音:CD1:1987 年6 月、Salle Adyer CD2:2005
年5 月26-27 日、ワトフォード・コロッセウム CD3:2004
年5 月24-27 日エストニア、ハープサル・ドーム・チャーチ
ハルモニア・ムンディからリリースされた名盤を一度に収録したお買い得BOX。収録されているのはムソルグスキー、チャイコフスキー、ラフマニノフというロシア作曲家の作品。2012
年のラ・フォル・ジュルネのテーマがロシアであることを記念してのリリースとなります。廃盤となり、現在は入手困難となってしまっていた名演の数々をリーズナブルなお値段でたっぷりと堪能することが出来るおすすめBOX
です! |
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タイ・マレイがハルモニア・ムンディからデビュー!
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ op.27(全六曲)
(1)第1番 ト短調 (2)第2番 イ短調 (3)第3番
ニ短調「バラード」
(4)第4番 ホ短調 (5)第5番 ト長調 (6)第6番
ホ長調 |
タイ・マレイ(Vn) |
若手世代屈指のヴァイオリニスト、タイ・マレイがハルモニア・ムンディからデビュー!注目のCD第1弾はイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、渾身の全曲収録!
録音:2011 年3 月、アメリカ芸術文化アカデミー(ニューヨーク)/使用楽器:ジョヴァンニ・トノーニ(1690
年頃製)
ハルモニア・ムンディから新進気鋭の若手ヴァイオリニスト、タイ・マレイがデビュー!
マレイ注目のCD 第1 弾は、技巧的なパッセージと抒情的な旋律が美しいイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ。新人デビューCD
としても注目されますが、イザイ屈指の名曲が全曲収録されていることでもおすすめのCD
です。当代の名手シゲティによるJ.S. バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタの演奏に感銘を受けて作曲されたといわれるイザイの無伴奏ソナタ。壮大なアルペジオや美しく重ねられていく和音の響きにどこかバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタを思わせる名曲です。当時のヴィルトゥオーゾに捧げられるにふさわしい、技術力と表現力を要求される難曲の全曲収録に若きヴィルトゥオーゾが挑んだ、渾身の1
枚です!
シカゴ生まれのタイ・マレイは、2004 年エイブリーフィッシャー賞、2008-2010
年BBC ニュー・ジェネレーション・アーティストに抜擢された注目新人。
カーネギーホールでコンサートを行うほか、BBC
響などとも共演、欧米を中心に活躍しています。室内楽でも高い評価を得ており、共演したアーティストには内田光子なども含まれます。ユヴァル・ヤロン、フランコ・グッリ、ジュリアードSQ
の創設メンバー、ジョエル・スミルノフらに師事しており、バランスよく様々なスタイルを吸収し、自分のものにしているのが感じられます。一つ一つの音の粒が立ったすっきりとした音色、高音域においても深みと厚みを失わないしっとりとした響きは圧巻です。若手らしい活気にあふれながらも安定感のある演奏に、今後ますますの注目が期待されます! |
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ヴェルナー・ギューラ
シューベルト:歌曲集
(1)「野ばら」 D.257 (2)「子守歌」 D.527
(3)「子守歌」 D.867 (4)「秘めごと」 D.719
(5)「ガニュメート」 D.544
(6)「ブルックの丘にて(橋の上で)」 D.853
(7)「漁夫」 D.225
(8)「それら(美と愛)がここにいたことは」
D.775
(9)4つのリフレインの歌より 第2番「ただあなたのそばに」
D.866
(10)「船乗り」 D.536 (11)「歓迎と別れ」
D.767
(12)「さすらい人」 D.493 (13)「森で」
D.834
(14)「さすらい人の夜の歌」 D.224 (15)「孤独な人」
D.800
(16)「冬の夕べ」 D.938 (17)「秋」 D.945
(18)「ロザムンデのロマンス」 D.797 (19)「夜の曲」
D.672 |
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ヴェルナー・ギューラ(T)
クリストフ・ベルナー(P) |
ギューラ&ベルナーの名コンビ、待望の最新盤!高貴な歌声で儚くも華麗に歌いあげるシューベルトのロマンティックなリート集
録音:2011 年1 月、Reitstadel、ニューマルクト(オベルプファルツ)
気品あふれる歌声で人気のテノール歌手ヴェルナー・ギューラによるシューベルトの歌曲集。古楽からロマン派まで幅広いレパートリーを持つギューラですが、シューベルトの歌曲は彼の得意とするレパートリーの1
つといえましょう。ギューラの歌声は相変わらずふくよかで、過度な表現を抑えた自然な歌い方がシューベルトの繊細な音楽観に見事にマッチしています。
ピアノ伴奏を務めるのは多くの録音を共にしてきた相方、クリストフ・ベルナー。リブレットの中で、シューベルトの代表作「冬の旅」や「美しい水車屋の娘」の形式をオマージュし、ある架空の人物の人生を物語るようなプログラムとなるよう選曲を行ったと語るベルナー。これまでシューベルトの歌曲に多く携わってきた名コンビだからこそ成せる、オリジナリティあふれるプログラムといえましょう。
収録作品はシューベルトの若き頃の作品から晩年期の作品まで多岐にわたり、シューベルトらしい美しくも陰りのある旋律の魅力にしっとりと浸ることができます。ギューラとベルナーの息の合ったアンサンブルにも注目の1
枚です! |
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musique d’ abord シリーズ
最新10 タイトルの御案内 |
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ヘレヴェッヘ&シャペル・ロワイヤル
モンテヴェルディ:4声,6声のミサ |
ヘレヴェッヘ(指)
シャペル・ロワイヤル |
ヘレヴェッヘが織り上げる清冽かつ厳粛な声のタペストリー
録音:1990 年11 月
ここに収められた4,6 声のミサ曲は、モンテヴェルディのマンとヴァからヴェニスへの移行期であるとともに、第一様式から第二様式への移行期をも示しています。二つの時代の移行期に生きたモンテヴェルディは、これらの作品で、過去の芸術を総合的にまとめあげ、同時に未来の音楽語法をも形作ることに成功しています。ヘレヴェッヘによる壮麗かつ厳粛な演奏も、20
年ほど前の録音とは思えない清冽さに満ちています。 |
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ケント・ナガノ&ベルリン・ドイツ響
ブルックナー:交響曲第6番 イ長調 |
ケント・ナガノ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団 |
ケント・ナガノ&ベルリン・ドイツ響、ブルックナー第6番
録音:2005 年6 月
1899 年にウィーンで全曲初演をマーラーが手がけたこの曲は、「改訂マニア」ブルックナー自らは手を入れなかった会心の作。“鉄面皮なヤツ”
と自身があだ名をつけたのもうなずける第1 楽章の開始。霧が立ち込めるようなヴァイオリンのきざみに、暗く不吉に呼応するコントラバス。やがてホルンが立ち現れ無骨なフォルムで全奏へとなだれ込んでゆくこの箇所は、実演でもそうでしたが何度聴いてもゾクゾクしてきます。さらに続くアダージョでは、しなやかで陰影に富んだ弦の音色が織り成す絶妙な風合いがたまりません。
晩年かのヴァントもよく振ったオケ、ベルリン・ドイツ響。そのヴァントを崇拝し、ヴァントの音楽を熱心に学んだナガノ。ヴァント、そしてその先人たちのブルックナー観をじっくりと咀嚼しています。そんなナガノの明晰な棒に、ベルリン・ドイツ響のメンバーが素晴しい反応をみせており、ずっしりと分厚い響きのブルックナーに心ゆくまで浸かれます。 |
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ロンドン・バロック
C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ集 |
ロンドン・バロック
[イングリート・ザイフェルト(Vn)、
リチャード・ギルト(Vn)、
チャールズ・メドラム(Vc)、
リチャード・エガー(Cem)] |
バロック後期、種々に入り混じった様式の妙
録音:1994 年4 月
C.P.E. バッハは、トリオ・ソナタの編成に深く魅せられており、彼の作品の中で特に質の高いもののいくつかはトリオ・ソナタのかたちをとっています。
バロック時代の末期、啓蒙主義の薫りと疾風怒濤様式など、時代の変遷に伴って様々にスタイルが変化していったことを感じさせる、新旧の時代の入り混じった空気の薫りと典雅な世界に満ちた魅惑のトリオ・ソナタ集となっています。 |
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アンサンブル・クレマン・ジャヌカン
カンシオネスとエンサラーダ集
〜スペイン黄金時代の歌曲と器楽作品集 |
ドミニク・ヴィス(指)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカン |
フラメンコの源泉をヴィスが歌うスペイン黄金時代の歌曲と器楽作品集
録音:1997 年1 月
ヴィス&アンサンブル・クレマン・ジャヌカンによるスペインもの。16
世紀、世界の最強国のひとつとして栄華を誇ったスペイン。そのいにしえの時代に歌われたカンシオンとギター・ソロが収められています。クレマン・ジャヌカン・アンサンブルが多くとりあげてきているイタリアやフランスの作品とは明らかに異なるスペイン的情熱と哀集に翳る一連の作品はどれもとびきり魅力的。フラメンコの源泉を感じさせます。 |
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ウエルガス・アンサンブル
デマンツィウス:
「聖霊降臨祭(ペンテコステ)の夕べの祈り」(ニュルンベルク1602
年刊),
「哀悼歌集」(フライベルク1620年刊) |
パウル・ファン・ネーヴェル(指)
ウエルガス・アンサンブル |
ルネッサンス期ザクセンの、壮麗なるページェント音楽
録音:1999 年9 月ベルギー
ルネッサンス期の、ザクセンで行われたページェントのための音楽。モンテヴェルディと正に同じ時期の作曲家(同年生まれの同年没)、ボヘミアのクリストフォルス・デマンツィウスは、アルプスを越えたところにいた「双子」が牽引していたイタリアの前衛的な運動から完全に外にいましたが、桁外れに創造的な作曲家でした。しかし、むしろ逆に、ジェズアルドとも違って、デマンツィウスは、ルネッサンスのポリフォニーのスタイルを大切にしながらも、優れた発想で新しい音楽の道を切り開きました。極めて祝祭的な「聖霊降臨祭の夕べの祈り」は、ラッススやプレトリウスといった「古い」対位法から、シャインやシュッツら、すぐ後の時代への華々しい移行であるといえるでしょう。 |
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カントゥス・ケルン
ブルーンス(1665〜1697):カンタータ
「別れのとき」「人間ではありえない」
「主を畏るるものは幸いなり」「私は臥して眠る」
「わが心は定まれり」「君のあふれる涙をおさえ」 |
コンラート・ユングヘーネル(指)
カントゥス・ケルン |
天才ブルーンス、貴重なカンタータ集
録音:2001 年2 月
「この町で、彼ほどに素晴しい音楽を書き、また、種々の楽器をこれほどに素晴しく演奏する者はこれまでいなかった」・・・バッハ以前、最も優れたカンタータを書いたと賞されるブルーンス。早すぎる死は、彼にさらなる音楽の修錬をすることを許しませんでしたが、それでもここに収められている作品には静謐かつ厳粛な世界の魅力に満ちています。 |
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ダニエル・ロイス&RIAS 室内合唱団
マルタン(1890-1974):
無伴奏二重合唱のためのミサ、アリエルの5つの歌
メシアン(1908-1992):5つのルシャン、ああ聖餐よ |
ダニエル・ロイス(指)
RIAS 室内合唱団 |
20 世紀フランスの巨匠によるキリスト教への篤い信仰の表明
録音:2003 年9,11 月
マルタンとメシアン、二人の巨匠の間には、音楽的共通点はそれほどありません。しかし、ひとつ共通点を挙げるとするならば彼らの篤い信仰心であり、彼らは2
人とも20 世紀でもっとも重要なキリスト教音楽の作曲家であるといえるでしょう。マルタンの無伴奏二重合唱のためのミサは、現代におけるキリスト教信仰への篤い信仰の表明ともいえる作品。メシアンの5
つのルシャンは、メシアンの最後の無伴奏作品であり、自身「自分の最高傑作」のひとつと考えた作品です。ロイス率いる名門声楽アンサンブル、RIAS
室内合唱団が厳か、かつ鮮やかに聴かせます。 |
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トリオ・ヴァンダラー
サン=サーンス:ピアノ三重奏曲
第1番 ヘ長調 Op.18、第2番 ホ短調 Op.92 |
トリオ・ヴァンダラー |
サン=サーンスの音楽の粋!ピアノ三重奏曲第1番&第2番
録音:2004 年8 月
当時一世を風靡したスケルツォ楽章をもつ第1番から25
年後に、サン=サーンスが満を持して発表した第2
番。1892 年12 月7 日に行われた初演は、聴衆を大いに魅了したのでした。サン=サーンスの爽やかな音楽の魅力に満ちたピアノ三重曲を、トリオ・ヴァンダラーが輝かしく流麗に聴かせます。 |
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ビエロフラーヴェク&プラハ・フィル
モーツァルト:
交響曲第35番 ニ長調 K.385「ハフナー」
交響曲第36番 ハ長調 K.425「リンツ」 |
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)
プラハ・フィルハーモニア |
充実のビエロフラーヴェク
録音:2005 年1 月
ビエロフラーヴェク率いるプラハ・フィルハーモニアによるモーツァルト2
曲。「ハフナー」冒頭のよくまとまった充実した響きに引き込まれます。最終楽章プレストの小気味よいテンポと機動性は小編成のプラハ・フィルハーモニアならでは。「リンツ」のメヌエット楽章も絶妙なテンポ感に納得。モーツァルトが最も充実していた頃に書かれた2
作品の嬉しい秀演です。 |
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フレデリック・チュウ
(1)ラヴェル:鏡
(2)アベル・ドコー(1869〜1943):月の光
(3)シェーンベルク:3つのピアノ曲 op.11 |
フレデリック・チュウ(P) |
印象主義と表現主義の接点
録音:1994 年10 月
「ラフマニノフ、ゴドフスキの再来」と賞されたフレデリック・チュウ。恐るべき超絶技巧と深い音楽性もさることながら、レパートリーの凝り方も特徴の一枚。シェーンベルクよりも早くセリー(音列)の技法を用いて作曲したフランスのアベル・ドコーの理論書でしか知られなかった作品に光をあてたことでも注目されました。ラヴェルに始まり、西洋音楽の礎である調整が徐々に崩壊していく過程を俯瞰できます。 |