2012.3.2〜5.2の紹介新譜
DECCA
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478 3506
\2200→\1990 |
ガブリエーリ没後400年記念 イ・ファジョリーニ/
1612 〜 1612年、イタリアの「聖母マリアの夕べの祈り」
ロドヴィコ・ヴィアダーナ(1560-1627):
「主よ、早く私を導いてください」「いと優しきマリア」
「ニシ・ドミヌス」「私は黒い」「王が右の腕で私の頭をいだき」
ジョヴァンニ・ガブリエーリ:
「万軍の神なる主」「第9旋法のトッカータ」「28声によるマニフィカト」
パレストリーナ:「そのかたの名を」
モンテヴェルディ:「われ永遠より立てられ」「めでたし、海の星」
他、作者不詳のアンティフォナ |
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ロバート・ホリングワース(指揮)
イ・ファジョリーニ |
《録音》2012年1月, ロンドン [デジタル:セッション]
1612年は、ジョヴァンニ・ガブリエーリが亡くなった重要な年でした。ガブリエーリは、当時最も影響力のあった音楽家で、ヴェネツィア楽派の頂点に立ってルネッサンス音楽からバロック音楽への過渡期を代表する存在でした。彼の独特な作曲技法に、複数の合唱群による多声音楽がありました。ここに収録された「28声によるマニフィカト」はもともと7つの合唱群による作品でしたが、失われた20声部を復活させて世界初録音となります。モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」は最も有名な作品ですが、それまではまとまった形で演奏されることはまれでした。つまりこの典礼の時には、様々な作曲家作品を組み合わせて行われていました。1612年に行われた「聖母マリアの夕べの祈り」を、ここでは典礼様式で再現しています。ヴィアダーナも同時代の作曲家で数字付通奏低音の慣習を定着させた作曲家であり、ルネサンス音楽の没落とバロック音楽の興隆を決定づけた最初の重要人物でした。この時代の研究家でもあるロバート・ホリングワースとアンサンブルによる演奏は、音楽の中に埋もれた細部までも研究し尽くしており、息をのむような透明で大きな空間音楽の再現に成功しています。 |
478 3964
\1700 |
マスネ没後100年記念
《メディテーション》〜美しきマスネの世界
①『タイスの瞑想曲』〜ナイジェル・ケネディ(Vn)
R・ボニング(指揮) ナショナル・フィル/
②『恐ろしい決闘のため心は打ちひしがれ』(歌劇「ル・シッド」より)〜
ジョーン・サザーランド(Sp) R・ボニング(指揮)
ロンドン交響楽団/
③『なぜ我を目覚めさせるのか、春風よ』(歌劇「ウェルテル」より)〜
ルチアーノ・パヴァロッティ(T) オリヴィエロ・デ・ファブリティス(指揮)
ナショナル・フィル/
④『彼は優しい人』(歌劇「エロディアード」より)〜
アンジェラ・ゲオルギュー(Sp) J・マウチェリー(指揮)
トリノ劇場管弦楽団/
⑤『僕は独りきりだ…消え去れ優しい面影よ」(歌劇「マノン」第より)〜
ヨナス・カウフマン(T) M・アルミリアート(指揮)
プラハ・フィル/
⑥『Esprits de l'air! Esprits de onde』(歌劇「エスクラルモンド」より)〜
ジョーン・サザーランド(Sp) R・ボニング(指揮)
ナショナル・フィル/
⑦『Ah! Ah!』(歌劇「エスクラルモンド」より)〜
ジョン・オールディス合唱団, R・ボニング(指揮)
ナショナル・フィル/"
⑧『私はどこにいるの?』(歌劇「エスクラルモンド」より)〜
ジャコモ・アラガル(T) ジョン・オールディス合唱団,
R・ボニング(指揮) ナショナル・フィル/
⑨『あ!やっと1人になれた…私は美しいと言っておくれ(鏡の歌)』(歌劇「タイス」より)〜
ルネ・フレミング(Sp) イヴ・アベル(指揮)
ボルドー・アキテーヌ管弦楽団/
⑩『言って頂戴、あたしは美しい』歌劇「タイス」より)〜
ルネ・フレミング(Sp) イヴ・アベル(指揮)
ボルドー・アキテーヌ管弦楽団/
⑪『とても遅いワルツ』〜R・ボニング(指揮)
ナショナル・フィル/
⑫『Vive amour qui reve』(歌劇「シェリュバン」より)〜
アンジェラ・ゲオルギュー(Sp) J・マウチェリー(指揮)
トリノ劇場管弦楽団/
⑬『不安が去り…目を閉じると』(歌劇「マノン」より)〜
ジョセフ・カレヤ(T) タチアナ・リスニック(Sp)
カルロ・リッツィ(指揮) アカデミー室内管弦楽団/
⑭『ああ、私の姉さんたちが』(歌劇「サンドリヨン」より)〜
ジョーン・サザーランド(Sp) R・ボニング(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団/
⑮『遊娼館でのワルツ』(歌劇「マノン」よりレイトン・ルーカス編曲)〜
R・ボニング(指揮) コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団/
⑯『ぼくは目覚めているのか』(歌劇「ウェルテル」より)〜
ホセ・カレーラス(T) コリン・デイヴィス(指揮)
コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団/
⑰『お願い、涙を流させて』(歌劇「ウェルテル」より)〜
マリリン・ホーン(Ms) ヘンリー・ルイス(指揮)
ウィーン国立歌劇場管弦楽団/
⑱『ああ、もし花に目があったなら』〜
ジョーン・サザーランド(Sp) R・ボニング(指揮)
ナショナル・フィル/
⑲『聖母の永眠』(オラトリオ「聖母」より)〜レイモン・アグー(指揮)
ロンドン新交響楽団 |
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マスネ没100年を記念し、マスネの美しいアリアばかりを集めたコンピレーション盤です。 |
478 3963
(24CD)
\8400→¥7590 |
ジュール・マスネ没100年記念ボックス
《ジュール・マスネ・エディション》
詳細は第62号ボックス新譜コーナーにて |
マスネ没100年を記念し、マスネの代表する歌劇「マノン」「ウェルテル」「タイス」だけでなく、珍しい歌劇「ドン・キホーテ」「エスクラルモンド」「ノートルダムの曲芸師」「ラオールの王「テレーズ」の全曲盤も収録。さらに歌曲集や管弦楽組曲なども収録されています。なお作品解説・歌詞などは、CD-ROMでの提供となります。 |
DG & Decca /20世紀の音楽シリーズ
素晴らしい音源でも比較的すぐに廃盤にされてしまうユニバーサル系の「現代音楽」系録音。こういう形でまとまって再リリースされるのはありがたい・・・が、これもあまり長く生きながらえるシリーズではないと思う。お早めに。 |
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479 0340
\1700→\1590 |
エドガー・ヴァレーズ:管弦楽作品集
『アメリカ』
『アルカナ』
『砂漠』
『イオニザシオン(13人の打楽器奏者のための)』 |
ピエール・ブーレーズ(指揮)
シカゴ交響楽団 |
《録音》1995〜1996年, シカゴ・オーケストラ・ホール[デジタル:セッション]
現代屈指の作曲家としても知られるブーレーズが、シカゴ交響楽団とともにヴァレーズの作品を再録音したアルバム。「アメリカ」「アルカナ」は巨大なオーケストラの編成を必要とされる作品で、「アメリカ」では22の打楽器が登場し、さらに多くの管楽器群も必要とされます。ここでは圧倒的な力量を持つシカゴ交響楽団が、ブーレーズの牽引のもと、比類ない迫力で見事な演奏を展開しています。ヴァレーズ作品の決定盤です。 |
479 0341
\1700→\1590 |
クルターク&シュトックハウゼン
ジェルジー・クルターク:
①『ギターと器楽アンサンブルのための「シュテファンの墓」Op.15
(シュテファン・シュタインを追悼して)』
②『ステーレ(墓碑)Op.33』
シュトックハウゼン:
③『3群のオーケストラのためのグルッペン〜作品第6番』 |
クラウディオ・アバド(指揮)
フリードリヒ・ゴールドマン(指揮:③)
マーカス・クリード(指揮:③)
ユルゲン・ルック(G:①)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 |
《録音》1994年12月, ベルリン、フィルハーモニー
[デジタル:セッション①/ライヴ②③]
静寂と突然の目覚め、そして薄明の世界へと呼び戻す「シュテファンの墓」。動的な波動による響きの美しさが特徴的な「ステーレ」。3人の指揮者と3つのオーケストラ群による多彩な音色による滝のような「グルッペン」。アバドはこれらの作品を見事にコントロールし、音色の美しさを表出しています。 |
479 0342
\1700→\1590 |
ルチアーノ・ベリオ:
『シンフォニア』(8人の声と管弦楽のための)[1968]
『エクフラシス』(管弦楽のためのコンティヌオⅡ)[1996] |
ペーター・エトヴェシュ(指揮)
イェーテボリ交響楽団
ロンドン・ヴォイセズ |
《録音》2004年4月、イェーテボリ、コンセルトフセット [デジタル]
さまざまなコラージュがちりばめられ、ヴォーカルまでが加わる「シンフォニア」は、1960年代のイコンとも称される作品。言語と音楽が融合した多層音楽で、ニューヨーク・フィルの創立125周年に委嘱され、被献呈者バーンスタインによって初演されました。エトヴェシュのパフォーマンスは、ベリオがスコアに書いたエッセンスと対話の各声部に特別な重要性を与え、複雑な音楽を非常に明確に提示しています。 |
479 0343
(2CD)
\2400→\2190 |
スティーヴ・ライヒ:
①『ドラミング』
②『6台のピアノ』
③『マレット楽器、声、オルガンのための音楽』 |
スティーヴ・ライヒと音楽家たち |
《録音》1974年1月, ハンブルク・ムジークスタジオ
[ステレオ]
1974年にLPとして初発売され、当時話題となったアルバム。1970年台初頭に作曲されたこれらの作品は、ライヒ初期の作品の中でも重要な作品でしょう。それぞれ調律された小さなドラムによって次第に複雑なリズムを形作っていく「ドラミング」。ミニマリズムが転換期を迎えた時期の代表作「6台のピアノ」。2012年12月ライヒ来日! ①③は演目となります。 |
479 0346
(2CD)
\2400→\2190 |
オスヴァルド・ゴリホフ:『マルコ受難曲』 |
アキレス・バエス(ギター)
マイケル・ウォード=バーグマン(アコーディオン)
ゴンサロ・グラウ(P)
デイヴィッド・ぺナ(Cb)
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラのメンバー
マリア・ギナンド(指揮) |
《録音》2007年1月, カラカス [デジタル]
1960年、ロシア移民の子としてアルゼンチンに生まれたオスバルド・ノエ・ゴリホフは、26歳の時にアメリカに渡り、ジョージ・クラム、ルーカス・フォス、オリヴァー・ナッセンらの薫陶を受け、特定の技法に拘泥しない独自の作風を育みました。彼はグラミー賞に輝くなど、映画音楽の分野でも活躍が著しく、サリー・ポッター監督作品の「タンゴレッスン」や「耳に残るは君の歌声」におけるポッターとの共同作業が注目を集めているのは周知の通りです。本作は、グバイドゥーリナ、譚盾、リームらと共に、シュツットガルト国際バッハアカデミーの「J.S.バッハを記念する受難曲2000プロジェクト」のための委嘱を受けて書かれた受難曲ですが、いきなり聴こえてくるリズミカルなドラムの音には、ある種の戸惑いを抱いてしまうかもしれません。しかしやがて、そのリズムにホーンセクションが加わってくると、それはまさにラテン音楽の響きで、クラシック音楽とは全く異質の音楽世界をお楽しみいただけるはずです。そして、能天気な磔やイエスの死の場面もきっと笑って許せてしまうことでしょう。2010年度第17回エコー賞クラシック部門20〜21世紀合唱録音賞受賞作品。 |
478 4249
\1700→\1590 |
ハリソン・バートウィッスル:作品集
①『時の勝利』
②『アース・ダンス』
③『パニック』 |
①ピエール・ブーレーズ(指揮)
BBC交響楽団
②ピエール・ブーレーズ(指揮)
アンサンブル・モデルン
③アンドルー・デイヴィス(指揮)
BBC交響楽団
ジョン・ハール(Sax)
ポール・クラーヴィス(パーカッション) |
《録音》①1974年1月, ロンドン [ステレオ:セッション]
②2001年10月, フランクフルト [デジタル:ライヴ]
③1995年10月, ロンドン [デジタル:セッション]"
英国の作曲界において指導的・先進的な立場で活動を続けるハリスン・バートウィッスルは1934年生まれの作曲家。特にオペラ、あるいは声楽・器楽に演劇の要素を融合したシアトリカルな作品を得意とし、また管楽器の活用もその作風の特徴の一つと言えます。このアルバムに収録された作品は、バートウィッスルの1970〜1990年台それぞれの代表する傑作として高く評価されています。2013年度武満徹作曲賞審査員として来日予定。 |
478 4250
\1700→\1590 |
ジョン・ケージ:《ピアノのためのソナタとインターリュード》
『ソナタ第1〜16番』
『インターリュード(第1〜4の)』 |
ジョン・ティルバリー(プリペアドP) |
《録音》①1974年12月, オール・セインツ教会
[ステレオ:セッション]
ジョン・ティルバリーは、現代音楽の演奏家として知られ、ハワード・スケンプトン、クリスチャン・ヴォルフ、ジョン・ケージなどの作品を数多くレコーディングし、モートン・フェルドマンの作品については、最高の演奏者のひとりと言われています。静けさと響き、そして考えずに楽譜通り弾くことによって、音楽の意味を超越した名演が奏されていきます。 |
478 4251
\1700→\1590 |
ドビュッシー:管弦楽作品集
『牧神の午後への前奏曲』
『交響詩「海」』
『夜想曲』
『バレエ「遊戯」』 |
シャルル・デュトワ(指揮)
モントリオール交響楽団 |
《録音》1988〜1989年, モントリオール [デジタル:セッション]
フランス音楽の第一人者デュトワがモントリオール交響楽団を指揮したドビュッシー・アルバム。印象主義と呼ばれる新しい音楽語法を確立し、20世紀音楽の扉を開いたと称されるドビュッシーの多彩な管弦楽法を、デュトワが洗練の極致ともいうべき見事な解釈で聴かせます。1990年度レコード・アカデミー賞受賞作品。 |
478 4252
\1700→\1590 |
ショスタコーヴィチ:
『交響曲第5番ニ短調Op.47』
『室内交響曲Op.110a
(弦楽四重奏曲第8番〜バルシャイ編)』 |
ヴラディーミル・アシュケナージ(指揮)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 |
《録音》1987&1989年, ロンドン [デジタル:セッション]
ロイヤル・フィル常任のポスト就任の記念すべき第1弾録音だったもの。前半の端正な表情の弦楽による落ち着いた表現。最終楽章では、ロイヤル・フィルらしい分厚い金管と安定したテンポによる見事な造形が聴かれます。。バルシャイ編による室内交響曲も収録。録音も優秀です。 |
478 4253
\1700→\1590 |
ストラヴィンスキー:
①『バレエ「春の祭典」(1947年版)』
②『3楽章の交響曲』
③『バレエ「アゴン」』 |
ヴラディーミル・アシュケナージ(指揮)
ベルリン・ドイツ交響楽団(①③)
ベルリン放送交響楽団(②) |
《録音》1991〜1994年, ベルリン [デジタル:セッション]
ダイナミックレンジの幅を広くとったDecca録音の技術を活かした録音。打楽器群やリズム楽器的な効果を持つ金管などの音程をかなり明瞭にくっきりと出しているのが特徴。それによって、ストラヴィンスキーの作品でことさら鮮烈なリズムの効果を聴くことができます。「春祭」の後半の迫力と緊迫感は圧巻。 |
Double Deccaシリーズ 全10タイトル
(2CD)\2400→\1990
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ものすごく久しぶりの気がするDECCA の2枚組廉価盤「Double
Decca」シリーズ。レギュラー盤で廃盤や入手困難になっていたような音源がお求め安い価格で登場。でもあっさり廃盤になることもあるのでお早めに。 |
478 3937
(2CD)
\2400→\1990 |
ブロムシュテット/ブラームス作品集
ブラームス:
①『交響曲第4番ホ短調Op.98』/
②『なにゆえに、光が悩み苦しむ人に与えられたのかOp.74-1』/
③『祭典と記念の格言Op.109』/④『3つのモテットOp.110』/
⑤『運命の歌Op.54』/⑥『アルト・ラプソディOp.53』/
⑦『埋葬の歌Op.13』/⑧『哀悼の歌Op.82』/
⑨『運命の女神たちの歌Op.89』 |
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ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(①)
ライプツィヒMDR合唱団(②〜④)
サンフランシスコ交響楽団と合唱団(⑤〜⑨)
ヤルト・ファン・ネス(Ms:⑥) |
歌謡的なフレージングによる深みのあるブラームス
落ち着いたテンポで大きな響きのうねりによってブラームス像を作り上げたゲヴァントハウスとの演奏。重厚なサウンドとアルト・ラプソディを歌うヤルト・ファン・ネスの深い艶をもった美声が印象的なサンフランシスコ響との録音を収録。どちらも、ドイツの民謡性の唄いを基調としているのも特徴でしょう。珍しい無伴奏合唱作品の録音も貴重です。
【録音】 1996年, ライプツィヒ (①〜④) 1989年,
サンフランシスコ (⑤〜⑨) [デジタル:セッション] |
478 3955
(2CD)
\2400→\1990 |
ゲルギエフ/ショスタコーヴィチ:交響曲第7番&8番
ショスタコーヴィチ:
①『交響曲第7番ハ長調Op.60「レニングラード」』
②『交響曲第8番ハ短調Op.65』 |
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団(①)
マリインスキー(キーロフ)劇場管弦楽団(②) |
怒涛の高揚感、ゲルギエフ渾身の戦争交響曲!!
万人に訴えかける説得力を備えたゲルギエフとマリインスキー劇場管弦楽団によるショスタコーヴィチ交響曲。「7番」は、建都300年を祝うホームグランド、サンクトペテルブルグに捧げる記念すべき録音。戦争の絶えない現代に、戦争のもたらす悲劇をあらためて問いかける熱演です。「8番」は、厭世的な観点から冷静に世界を見据えていた作曲家の様々なメッセージが込められた、第二次大戦中に作曲された作品です。万人に訴えかける説得力を備えたゲルギエフは、大編成のマリインスキー劇場管弦楽団を駆使して、様々で多彩な楽想を大きな振幅で表現し、作品に内在する苦悩や叫びを赤裸々に描き出しています。
【録音】① 2001年9月, ロッテルダム(デジタル:ライヴ) ②
1994年9月, オランダ、ハールレム、コンセルトヘボウ(デジタル) |
478 3940
(2CD)
\2400→\1990 |
アシュケナージ/ショパン作品集
ショパン:
①『ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」』
②『ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58』
③『幻想曲ヘ短調Op.49』
④『24の前奏曲Op.28』
⑤『子守歌 変ニ長調Op.57』
⑥『ポロネーズ第7番変イ長調Op.61「幻想」』
⑦『夜想曲第17番ロ長調Op.62-1』
⑧『夜想曲第18番ホ長調Op.62-2』
⑨『舟歌 嬰ヘ長調Op.60』 |
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ヴラディーミル・アシュケナージ(P) |
豊かな音楽性が息づく、アシュケナージのショパン!
ショパンが最も平穏で幸福だった時期に書かれた、有名な葬送行進曲を含む詩情溢れる「ソナタ第2番」。ソナタの伝統的な形式に捉われない自由な作風ながら有機的な統一の深まりが窺える、豊かな情感と幻想に満ちた「第3番」。作曲家の天分を如実に感じさせる「幻想曲」。調性を5度圏の循環で配列したすべての長調と短調によって、短い楽想が感興の赴くままに展開する、音楽的にも充実した内容の完成度の高い「24の前奏曲」。近年指揮者としての活動が主体になっているアシュケナージが久しぶりにピアノに向かい、繊細かつ潤い豊かなトーンでショパンの後期の作品など、アシュケナージの洗練されたピアニズムと多彩な表現によってショパンの魅力が堪能できます。
【録音】1976〜1980年, ロンドン(①〜③:ステレオ:セッション) 1992年,
スイス(④:デジタル:セッション) 1999年,
フィンランド(⑤〜⑨:デジタル:セッション) |
478 3934
(2CD)
\2400→\1990 |
ガーディナー/ベルリオーズ:ロメオとジュリエット
ベルリオーズ:劇的交響曲「ロメオとジュリエット」Op.17,H.79 |
キャサリン・ロビン(Ms),
ジャン=ポール・フシェクール(T),
ジル・カシマイユ(Bs),
ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮)
オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
モンテヴェルディ合唱団 |
ベルリオーズの意図した独特な響きの衝撃
【録音】1995年, ワトフォード (デジタル:セッション)
初演時のオリジナル版と慣用譜のすべてを網羅した画期的録音。現行版を基本としながら、第2プロローグ
(1995年オリヴァー・ナッセン編曲) と、「ジュリエットの葬送」は原典版を使用。追補としてプロローグ、スケルツァンド、終曲の原典版と「ジュリエットの葬送」の現行版も収録されています。ピリオド楽器を使用し、ベルリオーズの意図した古典楽器からさらに改良が加えられる楽器への移行期の独特な響きが、私たちに衝撃を与えたアルバムです。 |
478 3943
(2CD)
\2400→\1990 |
コチシュ/ドビュッシー:ピアノ作品集
ドビュッシー:
『前奏曲集第1巻』『前奏曲集第2巻』
『組曲「子供の領分」』『レントより遅く』
『夜想曲』『ロマンティックなワルツ』『スラヴ風バラード』
『小さな黒人』『エレジー』『コンクールのための小品』
『マズルカ』『舞曲(スティリー風タランテラ)』 |
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ゾルターン・コチシュ(P) |
自在で新鮮な詩情、鋭利なひらめきに満ちたセンス
【録音】1996〜1997年, ブダペスト (デジタル:セッション)
ドビュッシーのピアノ曲のエッセンスを集約したアルバム。コチシュは1952年ブダペストに生まれたハンガリーの名手ピアニスト。演奏に際しては、可能な限り正確なスコアによって検討を重ねています。既成の解釈にとらわれない自在で新鮮な詩情をたたえながら、鋭利なひらめきに満ちたセンスゆたかなドビュッシーの名演奏を聴かせてくれます。 |
478 3958
(2CD)
\2400→\1990 |
ホグウッド/ヴィヴァルディ:「ラ・ストラヴァガンツァ」
ヴィヴァルディ:協奏曲集「ラ・ストラヴァガンツァ」Op.4(全12曲) |
モニカ・ハジェット(Vn)
クリストファー・ホグウッド(指揮)
アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック |
見事なコントラストを描きだした個性的な協奏曲集
【録音】1986年, ノース・フィンチリー (デジタル:セッション)
曲集名「ラ・ストラヴァガンツァ」は、奇妙、狂態、などの意味を示し、独特なメロディや付点と優雅なトリル。半音階的な主題や、その後の前古典派様式をとるものなど、個性的な作品が集められた12曲です。イギリス名バロック・ヴァイオリン奏者モニカ・ハジェットの、淀みなく透明で静かな安らぎや美しいハーモニーや、つややかな音色による表情。そして微妙なニュアンスの明暗のコントラストを描きだし、素晴らしいテクニックによってこの作品の素晴らしさを引きだしています。 |
478 4254
(2CD)
\2400→\1990 |
ブロムシュテット/R.シュトラウス:管弦楽作品集
R・シュトラウス:
①『交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30』
②『交響詩「英雄の生涯」Op.40』
③『交響詩「ドン・ファン」Op.20』
④『楽劇「ばらの騎士」Op.59より「ワルツ第1&2番」』
⑤『歌劇「カプリッチョ」Op.85より「六重奏曲」』
⑥『メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための)』 |
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
サンフランシスコ交響楽団(①②③⑥)
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(④⑤) |
細部にまで神経を行き届かせた音楽と現代的なサウンド
【録音】1989〜1995年 サンフランシスコ, (①②③⑥:デジタル:セッション) 1996年
ライプツィヒ(④⑤:デジタル:セッション)
ブロムシュテットは、シュターツカペレ・ドレスデンと1980年代にも録音をしていましたが、このDeccaへの録音は、サンフランシスコ交響楽団音楽監督を務めていた期間に録音したものです。R・シュトラウスの大管弦楽を見事に整理し、さらにそれを丹念に練り上げています。サンフランシスコ響の現代的な響きと機能性。美しくスマートながらロマン的重厚さとの対比をとらえ、それを見事に利用したブロムシュテットの表現力の豊かさが感じられます。 |
478 3946
(2CD)
\2400→\1990 |
クレオバリー/ヘンデル:オラトリオ「メサイア」HWV.56
(全曲) |
リン・ドーソン(Sp),
ヒラリー・サマーズ(A),
ジョン・マーク・エインズリー(T),
アラステア・マイルズ(Bs)
スティーヴン・クレオバリー(指揮)
ブランデンブルク・コンソート(リーダー:ロイ・グッドマン),
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団 |
これぞ、本場ブリティッシュの正式なメサイア!
【録音】1993年3月, ケンブリッジ・キングズ・カレッジ
(デジタル:セッション)
1752年の上演にもとづくドナルド・バロウズ校訂版を使用した録音です。この1年後に同メンバーによるライヴ録音は別レーベルより発売されていましたが、Deccaでのスタジオ盤は久々の復活です。本拠地であるキングズ・カレッジの教会は、1441年にヘンリー6世により建設され、ケンブリッジに建ち並ぶカレッジ群の中でもっとも美しい建物です。その教会の荘厳なる残響とともに、名曲メサイアをお聴きください。 |
478 3952
(2CD)
\2400→\1990 |
トラーゼ&ゲルギエフ/プロコフィエフ:ピアノ協奏曲全集
「ピアノ協奏曲第1番変ニ長調Op.10」
「ピアノ協奏曲第2番ト短調Op.16」
「ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op.26」
「ピアノ協奏曲第4番変ロ長調Op.53(左手のための)」
「ピアノ協奏曲第5番ハ長調Op.55」 |
アレクサンドル・トラーゼ(P)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー(キーロフ)劇場管弦楽団 |
カリスマ指揮者ゲルギエフと巨匠トラーゼとの個性的な演奏
【録音】1995〜1997年, ミカエリ・コンサート・ホール
ミッケリ,フィンランド
アレクサンドル・トラーゼは、現グルジア・トビリシ生まれ。1978年モスクワ音楽院を卒業。クライバーン国際コンクール入賞後、モスクワ音楽院での教職につきました。1983年、アメリカへ移住し、ニューヨーク・フィル、メトロポリタン歌劇場管のほか、スカラ座管、バイエルン放送響、N響などの世界の主要オケと競演。インディアナ大学サウスベンド校教授。2005-06年、NHK教育「スーパーピアノレッスン」に講師として出演しました。洗練さだけでなく民族的な音響を融合させたロシア音楽を得意としています。技巧的でロマンティックで濃厚な盛り上がり。そして圧倒的な打鍵による音楽は圧巻。それでいて、ノスタルジックで甘く美しい。ゲルギエフ&キーロフの濃厚なサポートを得て、破壊ギリギリの個性的な熱演を繰り広げていいます。 |
478 3949
(2CD)
\2400→\1990 |
フィリップ・ピケット/
モンテヴェルディ:「聖母マリアの夕べの祈り」
(1610年版:アンティフォナ付き) |
キャサリン・ボット(Sp),
テッサ・ボナー(Sp),
クリストファー・ロブソン(C-T),
アンドルー・キング(T),
ジョン・マーク・エインズリー(T),
マイケル・ジョージ(Br),
サイモン・グラント(Bs), 他
フィリップ・ピケット(指揮),
ニュー・ロンドン・コンソート |
純粋さを求めた美しい「聖母マリア」
【録音】 1989年5月, ロンドン
録音当時、器楽・声楽とも基本的に各パート1人の画期的な演奏によるものでした。従来の「悲しみ」や「祈り」という深淵なる演奏とは異なる解釈となっています。少人数によって多声部で失われていた音のテクスチュアがくっきりと浮き出し、純粋な美しさが際立っています。当時の慣習により、
一部曲順を変更し 詩篇曲やマニフィカトの前後にアンティフォナ(聖歌)の朗唱を加えています。 |
オーストラリアELOQUENCE
|
480 5378
(2CD)
\1800→\1690 |
ニキタ・マガロフ(P)
ショパン:マズルカ全集 (全51曲) |
ニキタ・マガロフ(P) |
マガロフ、1956年のDecca録音
ショパンのスペシャリストとして名を馳せたマガロフが、デッカに40代半ばに録音したマズルカ全曲。
後年フィリップスにも全集を録音していましたが、個性的なリズムを捉えスケールの大きい悠然とした彼のこの演奏は、立体的で豊潤な音色によって色彩豊かな音楽に仕上がっています。
《録音》1956年, ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
(ステレオ:セッション)
音源:Decca |
480 4116
\1200→\1090 |
マガロフ/グラナドス:ゴイェスカス
『ゴイェスカス』(全6曲)
『わら人形』 |
ニキタ・マガロフ(P) |
マガロフの隠れた名盤、グラナドスが復活!
マガロフは、ショパンとリストの両方の流れを引き継ぐ貴重なピアニストでした。フィリップスへのショパン録音は、現在においても華麗でロマンチックかつドラマチックな名盤といわれています。マガロフによるグラナドス録音はほとんどなく、この録音は最初、「ゴイェスカス第1部」と「わら人形」のカップリングで12インチLPとして発売されました。その後「第2部」の2曲が追加録音され、それらをカップリングしたのがこのCD。あふれるパッションが抒情的に奏されるメロディ。そこに、リズミカルな活力と強さが加わっています。テクスチャを明快に浮き彫りにするのは、決して容易ではありませんが、マガロフは内声部を保持することによっての作品に陰影を与えつつ、メロディ?ラインを見事にトレースしています。
《録音》1952&1954年, ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
(モノラル:セッション) 音源:Decca |
480 3483
(2CD)
\1800→\1690 |
ペーター・マーク/ロマン派舞台音楽作品集
メンデルスゾーン:
①『劇音楽「夏の夜の夢」Op.61(抜粋)』,
②『序曲「フィンガルの洞窟」Op.26』,
ドリーブ:
③『バレエ音楽「泉」(抜粋)』
ロッシーニ:
④『歌劇「ウィリアム・テル」序曲』,
⑤『歌劇「チェネレントラ」序曲』,
⑥『歌劇「セミラーミデ」序曲』,
⑦『歌劇「どろぼうかささぎ」序曲』,
ショパン(ダグラス編):
⑧『バレエ音楽「レ・シルフィード」』 |
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ペーター・マーク(指揮)
① ジェニファー・ヴィヴィアン(Sp),
マリオン・ロウ(Sp),
ロンドン交響楽団,
コヴェントガーデン王立歌劇場女声合唱団,
② ロンドン交響楽団
③〜⑧ パリ音楽院管弦楽団 |
ペーター・マークによるメンデルスゾーン名盤を核に舞台音楽演奏の経験を生かした名演の数々をカップリング。
マークの得意のメンデルスゾーン。まさにその核心に当たる演奏で、若々しい息吹にあふれた颯爽とした表現が満ちあふれた名盤です。「フィンガルの洞窟」の第2主題の強弱が聴き手の心を揺らします。マークは指揮者としての活動をヨーロッパ各地の歌劇場やウィーン・フォルクスオーパでスタートさせ、そのキャリアを積み重ねました。「ロッシーニ:序曲集」では、長年の舞台音楽演奏の経験を生かした、堂に入った演奏を聴かせています。また、「レ・シルフィード」や「泉」での抒情の表出の見事さは特筆に値するものです。
《録音》① 1957年2月, ロンドン、ギングズウェイ・ホール(ステレオ:セッション) ②
1960年4月, ロンドン、ギングズウェイ・ホール(ステレオ:セッション) ③&⑧
1957年11月, パリ、共済組合会館ホール(ステレオ:セッション) ④〜⑦
1958年11月, パリ、化学会館ホール(ステレオ:セッション) 音源:Decca" |
480 5946
(4CD)
\3600→\3290 |
コヴァセヴィチ/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集、ほかいろいろ
ベートーヴェン:
① 『ピアノ協奏曲第1〜5番』
② 『ピアノ協奏曲変ホ長調WoO.4(W・ヘスによる復元版)』
③ 『ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61』
④ 『ロマンス第1番ト長調Op.40』『ロマンス第2番ヘ長調Op.50』
⑤ 『ピアノ、ヴァイオリンとチェロのための三重協奏曲ハ長調Op.56』 |
① スティーヴン・コヴァセヴィチ(P),
コリン・デイヴィス(指揮)
ロンドン交響楽団
② リディア・グリフトウーヴナ(P),
ハインツ・ドレッセル(指揮)
フォルクヴァング室内管弦楽団
③ ヘルマン・クレバース(Vn),
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
④ アルテュール・グリュミオー(Vn)、
ベルナルド・ハイティンク(指揮)
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
⑤ クラウディオ・アラウ(P),
ヘンリック・シェリング(Vn),
ヤーノシュ・シュタルケル(Vc),
エリアフ・インバル(指揮)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 |
コヴァセヴィチのピアノ協奏曲全集に、様々な名盤を追加カップリング。
①:コヴァセヴィチのピアノ協奏曲全集。ピアノとオーケストラがしっかりと呼応し合って、古典的でふくよかな交響的世界を現出しています。
②:ベートーヴェンが14歳の時に作曲したといわれているピアノ協奏曲を収録。ピアノ独奏パートの写譜のみ現存。ベートーヴェン自身によるオーケストラパートのピアノ・スコアが書き込まれており、ここからフルート2本、ホルン2本、弦楽五部にスイスの音楽学者ウィリー・ヘスが1939年復元発表したものです。繊細で活き活きとした響きで聴かせてくれます。
③:コンセルトヘボウ管弦楽団の名コンサート・マスターとして名高い、ヘルマン・クレバースによるヴァイオリン協奏曲。
④:グリュミオーの甘美で洗練された音楽性が光る珠玉。ここではハイティンク指揮による1960年の録音のもの。ハイティンクにとっての初のベートーヴェンの録音でした。⑤には、3人の見事な息のあった名盤も収録。
《録音》① 1969〜1974年, ロンドン(ステレオ:セッション) ②
1967年, ハンブルク、フォノグラム・スタジオ(ステレオ:セッション) ③
1973年, アムステルダム、コンセルトヘボウ(ステレオ:セッション) ④
1960年, アムステルダム、コンセルトヘボウ(ステレオ:セッション) ⑤
1970年, ロンドン(ステレオ:セッション) 音源:PHILIPS |
480 6025
\1200 |
イギリス王室のための音楽集
ヘンデル:『司祭ザドク』
パーセル:『メアリー女王のための葬送音楽』
パーセル:『アンセム「人われにむかいて言えるときわれ喜べり」』
ブリス:『叙任式の交誦ファンファーレ』
ウォルトン:『戴冠式行進曲「王冠」』
パリー:『私は歓喜した』
バックス:『エリザベス王女の結婚式のためのファンファーレ』
ブリス:『行進曲「ようこそ女王陛下」』
ウォルトン:『戴冠テ・デウム』
エルガー:『帝国行進曲(イギリス行進曲)Op.32』
ウォルトン:『行進曲「宝玉と勺杖」』
イギリス国歌(ブリテン編)『神よ女王陛下を守り給え(女王陛下万歳)』 |
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デイヴィッド・ウィルコックス,
ジョージ・ゲスト,
ゲオルク・ショルティ,
ベンジャミン・ブリテン(指揮)/
ケンブリッジ・セント・ジョンズ・カレッジ合唱団,
ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団/
カルロ・カーリー, サイモン・プレストン(Org)/
フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル他 |
ロイヤル・ファミリーに捧げる格調高い作品の数々!
音源:Decca
イギリスの王室のために作曲された作品集です。もちろん、イギリスを代表する作曲家のものばかりであり、演奏もイギリス王室に仕える伝統ある合唱団などでとりそろえてあるコンピレーション盤です。 |
豪Eloquence
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480 6039
\1800→¥1690 |
ヴェルディ:歌劇『椿姫』(全曲) |
ジョーン・サザーランド(Sp:ヴィオレッタ)
カルロ・ベルゴンツィ(T: アルフレード),
ロバート・メリル(Br:ジェルモン)
ドーラ・カラル(Sp),
ミティ・トゥルッカート・パーチェ(Ms),
ピエロ・デ・パルマ(T),
アンジェロ・メルクリアーソ(T),
シルヴィオ・マイオニカ(Br),
ジョヴァンニ・フォイアーニ(Bs),
マリオ・フロシーニ(Bs),
テレーノ・メリディオナーレ(Bs)
ジョン・プリッチャード(指揮)
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団 |
サザーランド全盛期の名唱!
[録音] 1962年11月, ベルゴラ劇場 (ステレオ)
若やいだ艶やかな声の魅力が絶品の、サザーランド全盛期のヴィオレッタ。正統派ベル・カント唱法に基づいた魅力的なヴェルディ・テノールのベルゴンツィ。ジェルモン役のメリルのリアリティたっぷりな歌いっぷり。「椿姫」の名盤の1枚です。 |
480 3775
(4CD)
\3600→¥3290 |
アンセルメ/ストラヴィンスキー:デッカ初録音集
【Disc1】
『バレエ「ペトルーシュカ」(1911年版)』
(録音:1949年11月, モノラル)
『バレエ「春の祭典」』(録音:1950年10月,
モノラル)
『サーカス・ポルカ』(録音:1951年3月, モノラル)
【Disc2】
『バレエ「火の鳥」組曲(1919年版)』
(録音:1950年10月, モノラル)
『ディヴェルティメント〜「妖精のくちづけ」による』
(録音:1951年3月, モノラル)
『ブルレスク「きつね」(フランス語版)*』(録音:1955年10月)
【Disc3】
『オペラ=オラトリオ「エディプス王」*』(録音:1955年5月,
モノラル)
『ディヴェルティメント〜「妖精のくちづけ」による』(録音:1962年5月,
ステレオ)
【Disc4】
『バレエ「ペトルーシュカ」(1911年版)』(録音:1946年2月,
モノラル)
『バレエ「火の鳥」組曲(1910/1919年版)』(録音:1946年12月,
モノラル)
『詩篇交響曲』(録音:1947年10月, モノラル) |
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エルネスト・アンセルメ(指揮)
スイス・ロマンド管弦楽団 [Disc1〜3],
ミシェル・セネシャル(T),
ユーグ・キュエノー(T),
ハインツ・レーフス(Br),
クサヴィエ・ドプラ(Bs) [Disc2*]
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団と合唱団[Disc4]
エレーヌ・ブヴィエ(Ms),
エルンスト・ヘフリガー(T),
ユーグ・キュエノー(T),
ジェイムズ・ルーミス(Br),
アンドレ・ヴェンシエール(Bs),
ブラッシュ合唱団[Disc3*] |
作曲者と親交の深かったアンセルメ。Disc1〜3は、スイス・ロマンドとDeccaに録音したもの。Disc4は、それ以前にロンドン・フィルと録音した歴史的名演が収録されています。
[録音場所] ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール[Disc1〜3] ロンドン、キングズウェイ・ホール[Disc4] |
480 5019
\1200→¥1090 |
モントゥーが晩年に遺した名盤
① ドヴォルザーク:『交響曲第7番ニ短調Op.70,B.141』
② エルガー:『エニグマ変奏曲Op.36』 |
ピエール・モントゥー(指揮)
ロンドン交響楽団 |
[録音] 1959年10月①, 1958年6月② ロンドン・キングズウェイ・ホール (ステレオ:セッション)
モントゥーが80歳代半ばに録音したもの。その歳とは思えない自然体な流れ。味わいも深く、イギリスらしい紳士的で格調の高い演奏です。 |
480 5952
\1200→¥1090 |
若かりし頃のアバドのデビュー盤
ベートーヴェン:
①『交響曲第7番イ長調Op.92』
②『交響曲第8番ヘ長調Op.93』
③「プロメテウスの創造物」Op.43序曲 |
クラウディオ・アバド(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 |
[録音] 1966年4月①, 1968年11月②, 1966年5月③,
ウィーン・ゾフィエン・ザール (ステレオ:セッション)
アバドは、1960年代から1970年代にデッカにいくつかの録音を残しました。この録音は、アバドがデッカに録音した最初のものです。7番の熱気あるフィナーレ、8番のフィナーレの颯爽としたユーモア、プロメテウスの出だしの気高さ。若かりしアバドの知的センスが感じられる演奏です。 |
480 4864
\1200→¥1090 |
細部まで神経の行き届いたマゼールのフランク
フランク:
① 『交響曲ニ短調』
② 『交響的変奏曲』
バルトーク:③ 『ラプソディ Op.1,Sz.27』 |
パスカル・ロジェ[②③],
ロリン・マゼール(指揮)
クリーヴランド管弦楽団 [①②]
ワルター・ウェラー(指揮)
ロンドン交響楽団 [③] |
[録音] 1976年5月, クリーヴランド [①②] 1976年6月,
ロンドン・キングズウェイ・ホール [③] (ステレオ:セッション)
マゼール、クリーヴランド管弦楽団音楽監督時代の代表作とも言える録音です。交響曲ニ短調は、ドイツ的な厳格さの中に官能的かつ宗教的な響きを携える音楽。交響的変奏曲は交響協奏曲風変奏曲で、交響曲と同じく巧みに循環形式を使用したフランクの最も優れた作品であり、音楽史上特異な作品のひとつです。細部まで神経の行き届いた指揮が、複雑な作品の構造の綾を見事に解きほぐしていきます。 |
480 5048
\1200→¥1090 |
職人的指揮者ケネス・オールウィンのデビュー盤
チャイコフスキー:
①『序曲「1812年」Op.49』
②『イタリア奇想曲Op.45』
③『スラヴ行進曲Op.31』
④『バレエ「白鳥の湖」より』 |
ケネス・オールウィン(指揮)
ロンドン交響楽団 [①〜③]
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 [④]
グレナディア・ガーズ軍楽隊[①] |
[録音] 1958年5月[①〜③], 1959年3月[④],
ロンドン・キングズウェイ・ホール (ステレオ:セッション)
ケネス・オールウィンは、ロイヤル・バレエの首席指揮者を務めた職人的指揮者でした。デッカは、アンセルメ、ブリテン、サージェントらと同格の指揮者として契約したのです。この最初の録音「1812年」は、デッカとしてステレオ録音第1号としてLPで発売された音源です。 |
480 5617
\1200→¥1090 |
職人的指揮者ケネス・オールウィンの1つの物語を紡ぐ小品集
① グリーグ:『ペール・ギュント』第1組曲
② ロッシーニ:
『セヴィリャの理髪師』序曲
『ウィリアム・テル』序曲
『絹のはしご』序曲
『セミラーミデ』序曲 |
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ケネス・オールウィン(指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 [①]
新ロンドン交響楽団[② |
[録音] 1959年3&5月, ロンドン・キングズウェイ・ホール
(ステレオ:セッション)
デッカでの最初のステレオ録音に挑んだオールウィン。「1812年」のアルバムはベストセラーとなり、デッカはすぐに次々と録音の契約を彼と結びました。1959年のこの録音は、各曲の短い時間の中に、スケールの大きい物語をカラフルな色彩によって描き出すことに成功しています。 |
480 3150
(2CD)
\1800→¥1690 |
ロジェの神経の行き届いた演奏と、カールスの往年の名演
リスト:ピアノ作品集
【Disc1】
『ピアノ・ソナタ ロ短調』『超絶技巧練習曲第4番ニ短調「マゼッパ」』
『オーベルマンの谷』『愛の夢第3番変イ長調』『巡礼の年第2年「イタリア」*』
【Disc2】
『ピアノのための5つの小品第2番』『灰色の雲』『悲しみのゴンドラ第1番』
『波の上を歩くパウラの聖フランシス』『超絶技巧練習曲第8番ハ短調「狩り」』 |
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パスカル・ロジェ(P:Disc1)
ジャン=ロドルフォ・カールス(P:Disc2) |
[録音] 1969年12月(Disc1), 1980年3月(Disc1*),
1968年7月(Disc2) ロンドン (ステレオ:セッション)
カッチェンの2人の弟子による、リストのピアノ作品集です。この録音を行った1969年、ロジェはまだ18歳でジョルジュ・エネスコ国際コンクールで優勝し、デッカと契約を結んだ直後でした。ジャン=ロドルフォ・カールスは、カルカッタで生まれ後ウィーン市民となったピアニスト。リスト、メシアン、ストラヴィンスキーなどを得意とし、ここでも見事なテクニックと味のある深い音の語りを聞くことができます。 |
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