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第62号
マイナー・レーベル新録音新譜(1)


2012.3.2〜5.2までの紹介分


2L



2L 79SACD
(SACD HYBRID)
\2500→\2290
2L ならではの優秀録音が光るフォルテピアノの響き
 ベートーヴェン:
  (1)チェロソナタ第2番ト短調Op.5-2
  (2)ホルンソナタ ヘ長調Op.17
  (3)チェロソナタ第4番ハ長調Op.102-1
ビョルン・スールム(Vc)
スタイナル・グランモ・ニルセン(ナチュラルホルン)
クリスティン・フォスハイム (フォルテピアノ)
[ 録音:2010 年6-7 月/ノルウェー音楽アカデミー、レヴィンホール (オスロ)]/55’32”、5.1 surrouns/stereo

 第1 集 (2L7) に続くスールムとフォスハイムによるベートーヴェンのチェロソナタ集。ベートーヴェン自身が後にチェロ用に編曲したヘ長調のソナタは、原曲どおりナチュラルホルンとピアノによる演奏で収録されています。チェロのビョルン・スールムは、オスロ・フィル副首席チェロ奏者。室内楽の活動も行い、2003 年にはスタヴァンゲルで行われた国際室内楽フェスティヴァルに参加しました。スタイナル・グランモ・ニルセンは、ノルウェー国軍軍楽隊のホルン奏者を務めています。
 録音セッションはアカデミーのレヴィンホールで行われ、チェロとフォルテピアノのデュオ、ナチュラルホルンの吹く颯爽とした主題に始まり、チェルニーが「優雅で輝かしい作品」と呼んだホルンとフォルテピアノの音楽を 2L のモッテン・リンドベルグが自然な音色とバランスにとらえています。

旧譜
スールムとフォスハイムによるベートーヴェンのチェロソナタ集第1巻
Beethoven: Sonata For Fortepiano And Cello
2L 7
\2500→\2290
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ集
 チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調、第3番 イ長調、第5番 ニ長調
ビョルン・ソールム(Vc)
クリスティン・フォスハイム(Fp)
ピリオド楽器を使っての貴重な演奏。世界のさまざまな雑誌で絶賛された。

ACCENT



ACC 24263
\2500→\2290
サックバットとツィンク、期待の名人集団アルバム
 大いなるトロンボーン

 (1)フレスコバルディ:カンツォーナ7番「シュペルバ」/
 (2)同22番「ニコリーナ」/(3)同17番「ディオダータ」/
 (4)ジョヴァンニ・フォンタナ:ソナタ30 番/
 (5)バルトロメオ・デ・セルマ:カンツォン23 番/
 (6)パレストリーナ(バッサーノ編):すべてが美しいお方/
 (7)モンテヴェルディ:時の始まりから/
 (8)ジェレンスキ:ファンタジア2番/
 (9)同:すべての国々は/(10)同:汝はペテロなり/
 (11)ラッスス(ロニョーニ編):スザンナ・ドルランド/
 (12)ジョヴァンニ・チェーザレ:ラ・ヒエロニマ/
 (13)チーマ:コルネットとトロンボーンのためのソナタ/
 (14)グアーミ:認識/
 (15)ジョスカン(カベソン編):祝されたり、天の女王
ヴィム・ベキュ&オルトレモンターノ
 【ヴィム・ベキュ、アダム・ヴォールフ、
  アダム・ブレグマン、
  ロベルト・シュレーグル(サックバット)、
  ドロン・デーヴィッド・シャーウィン、
  アドリアン・マビル(コルネット)】
ファンの多い古楽器、サックバットとツィンク、期待の名人集団アルバム

[ 録音:2012 年]/DDD

 驚異のバロック金管集団コンチェルト・パラティーノのメンバー、ヴィム・ベキュが1993 年に結成したフレッシュなアンサンブル、オルトレモンターノ。
 バロック期の金管楽器であるサックバットとコルネット(ツィンク)の合奏は独特の薫りが高く、非常に魅力的です。ブルース・ディッキー率いるコンチェルト・パラティーノが絶対的な存在でしたが、次世代を担うオルトレモンターノの若々しい響きも超新鮮。バロック音楽ならではの荘重な響きを存分に堪能できます。

ACC 24248
\2500
ワーゲンザイル:オルガン協奏曲集
 (1)第3番ヘ長調 (2)第5番ト長調
 (3)第2番ハ長調 (4)第6番イ長調
エリザベート・ウルマン(Org)
ピッコロ・コンチェルト・ウィーン
前古典派音楽の魅力を濃縮。爽やかなワーゲンザイル作品

[ 録音:2002 年]/DDD

 他人に容赦なかった少年モーツァルトが一目置いたことで、音楽史に名をとどめているゲオルク・クリストフ・ワーゲンザイル(1715-1777)。オルガン協奏曲はフランス、イタリア、ドイツの様式を混合させ、前古典派的作風が爽やか。リュートやチェンバロも含むピッコロ・コンチェルト・ウィーンが、ウルマンのオルガンと美しく対話を繰り広げます。

ACCENT



ACC 24257
\2500→\2290
J.S.バッハの息子達による交響曲集
 ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハの作品を収録

 (1)J.C.F.バッハ:交響曲第10番 変ホ長調 HW.1-10
 (2)C.P.E.バッハ:シンフォニア ホ短調(弦楽版) Wq.177
 (3)J.C.バッハ:交響曲第3番 変ホ長調 op.6-3
 (4)J.C.F.バッハ:交響曲第3番 ニ短調 HW.1-3
 (5)J.C.バッハ:交響曲第6番 ト短調 op.6-6
エーヴァルト・デメイエル
 (音楽監督、Cemb.)
バッハ・コンセントゥス
 J.S.バッハの感性を受け継ぐ息子達の交響曲集、J.C.F.バッハの作品を収録した希少なアルバム!

録音:2011 年

 ベルギー出身のチェンバロの俊英、エーヴァルト・デメイエル率いるバッハ・コンセントゥスが、J.S. バッハの息子たちによる交響曲作品を収録した貴重なアルバムをリリース!
 ヨハン・ベルンハルト・バッハの作品を収録したデビューアルバム(ACC 24198)に続く、バッハ一族に焦点を当てた内容となっています。今回取り上げるのは、J.S. バッハの次男カール・フィリップ・エマニュエル・バッハ(1714-1788)、五男のヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ(1732-1795)、そして末子にあたるヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-1782)の3 人の息子たち。C.P.E. バッハの作品は近年多く取り上げられる傾向にありますが、本CD ではむしろ未だに演奏・収録される機会の少ないJ.C.F. バッハ、J.C. バッハの作品を多く収録!特にJ.C.F. バッハの作品を収録したアルバムは大変珍しく、これだけでも一聴の価値ありといえましょう。
 バッハ・コンセントゥスはデメイエルがジュリオ・ダレッシオと共に2007 年に創立した古楽アンサンブル団体。バロック、古典作品をレパートリーの中心としつつ、とりわけバッハ一族の再評価に尽力する意欲的な団体です。当団でチェンバロと音楽監督を務めるデメイエルは、クイケン一家ら古楽の大家と多く共演し、ラ・プティット・バンドのメンバーとしても活動する名手。バルトルド・クイケンと共にリリースしたバッハの息子たちによるフルート・ソナタ集(ACC 24216)に続き、彼らへ再び光を当てます!



旧譜
エーヴァルト・デメイエル〜バッハ一族の音楽
J B Bach & Telemann - Overtures
ACC 24198
(2CD)
¥4500→¥3990
ヨハン・ベルンハルト・バッハ:
 管弦楽組曲(序曲)【ト短調、ト長調、ホ短調、ニ長調】
テレマン:
 組曲ホ長調TWV 55:E2、ホ短調TWV 55:e10、ヘ長調TWV 55:F14
バッハ・コンセントゥス
エーヴァルト・デメイエル(音楽監督)
鍵盤奏者エーヴァルト・デメイエルとジュリオ・ダレッシオ率いるバッハ・コンセントゥスは、古楽器演奏のスペシャリストたちによって2006年に結成された。ヨハン・ベルンハルト・バッハはJ.S.バッハの又従兄弟でエアフルト、マグデブルク、アイゼナハでオルガニストを務めていた。彼の作品のほとんどが消失しているが、残っているこの管弦楽組曲は、J.S.バッハのいくつかの作品に転用されている。
The Bach Family - Flute Sonatas
ACC 24216
\2500→\2290
W.F.バッハ:
 フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BR WFB B 17
J.C.バッハ:
 フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ヘ長調 H 597
バッハ(〜):
 フルートと通奏低音のためのソナタ ヘ短調
J.C.F.バッハ:
 フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ニ短調 HW VIII/3 Nr.1
W.F.バッハ:
 フルートと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 BR WFB B18
J.C.バッハ:
 フルートとオブリガート・チェンバロのためのソナタ ニ長調 Op.16/1,W B10
バルトルド・クイケン(フルート・トラヴェルソ)
使用楽器:A.ヴィーマール1990年製(アウグスト・グレンザー1750年モデル)
エーヴァルト・デメイエル(Cemb)
フラウト・トラヴェルソの名手バルトルド・クイケンによる大バッハの息子たちが作曲したフルート・ソナタ集。バッハ家はフルートのための作品を多く残しており、現代でもフルートの重要なレパートリーとして演奏されています。B.クイケンはACCENTレーベルにその大部分を録音しています。この息子たちの作品のアルバムでバッハの家族の肖像を完璧なかたちで描き出しています。トラヴェルソをこれほど美しい音色で表現する演奏者はB.クイケンをおいてはいないと思わせる、惚れ惚れする1枚です。
使用楽器:アウグスト・ボンツァ2003年製(ヘンリー・ヘムシュ1736年モデル) 録音:2008年10月

ACCENT



ACC 24243
\2500→\2290
ブクステフーデの神秘的大作
 ブクステフーデ:
  (1)受難曲「われらがイエスの四肢」BuxWV75
  (2)安らぎと喜びもてわれは逝くBuxWV76
シギスヴァルト・クイケン(指)
ラ・プティット・バンド
[ 録音:2010 年] DDD
 先日「毎朝の1枚」で取り上げたブクステフーデの「われらがイエスの四肢」がラ・プティット・バンドからも登場。
 ブクステフーデの連作カンタータ「われらがイエスの四肢」は、十字架上のキリストの足、膝、手、脇、胸、心、顔に語りかけるという神秘的な作品。
 器楽のソナタ、声楽アンサンブルのコンチェルト、アリア、コンチェルトで描くブクステフーデの代表作のひとつで、最近少しずつ録音が増えてきています。瞑想的かつ胸をうつ内容で、これからブクステフーデの代表作として認知されると共に、優れたバロック宗教作品の名作として少しずつファンを獲得していくと思われます。朝のコーナーでも書きましたが、素直な気持ちで神に祈りたくなる敬虔な音楽です。


ACC 24259
(2CD)
\4800→\4590
溜息がでるほど美しいゼレンカの宗教曲
 ゼレンカ:
  (1)聖週間のための27のレスポンソリウム ZWV55
  (2)預言者エレミアの哀歌 ZWV53
ヴァーツラフ・ルクス(指)
コレギウム1704、
コレギウム・ヴォカーレ1704
[ 録音:2011 年] DDD
 ヤン・ディスマス・ゼレンカ(1679-1745) はボヘミア出身で、ドレスデンのカトリック教会作曲家として活躍しました。第2次世界大戦で自筆譜のかなりが失われ、作品が鑑賞できるようになったのは比較的最近ですが、いずれもお宝発見的な魅力作が多く目が離せません。ここでは比較的初期の1723年頃に作られた宗教合唱曲がとりあげられています。どちらも歌詞は暗く重いものの、音楽は天国的に美しく聴き惚れてしまいます。これぞゼレンカの真骨頂、コレギウム1704 とコレギウム・ヴォカーレ1704 の透明な合唱の美しさも光ります。

ACTES SUD



ASM 09
\2400→\2190
大好評のロト&レ・シエクル
 フランスの大家デュボワ作品集
テオドール・デュボワ:
 (1)フリチョフ序曲 (1880)
 (2)ピアノ協奏曲第2 番 (1897)
 (3)十重奏曲 (1909)
ヴァネッサ・ワーグナー(Pf)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル
録音:2011 年(ライヴ)DDD

 ピリオド楽器によるストラヴィンスキーの「火の鳥」やサン=サーンスのオルガン付き交響曲が大絶賛のロト、SWR 響との来日公演も大成功に終り、現在最も注目される指揮者のひとりとなりました。今後のリリース予定も充実していますが、まずは近代フランスの作曲家デュボワ作品集の登場です。

 デュボワは非常な多作家でしたが、CD 自体が珍しく、またピリオド楽器であるのももちろん初の試みです。
 テオドール・デュボワ(1837-1924) はパリ音楽院で作曲をトマに師事、マドレーヌ教会のオルガニストを務めるかたわら母校でも教鞭をとり、デュカス、マニャール、アーン、フロラン・シュミットを育て、1896 年には院長となりました。しかし1905 年にラヴェルがローマ大賞応募資格を無効とされたことが物議を醸し引責辞任。フランス音楽史上では悪役のイメージがついています。作曲家としては500 を超える作品を残していますが、むしろ今日では音楽作品よりも、日本でも音大生必修だった「和声学」の著者として名を残しています。
 このアルバムでは、デュボワの長い創作期の3つの時代を代表する3篇をとりあげています。
 初期1880 年作の「フリチョフ序曲」は、「スカンジナヴィア伝説」の副題を持つ交響詩で、フリチョフ物語を描いています。劇的なアクセントやリズムを駆使してオーケストレーションの秘術を披露。中期1897年のピアノ協奏曲第2番はロマン派風の大協奏曲で、ショパンを思わすメロディに満ちた魅力的作。ヴァネッサ・ワーグナーは1880 年製のエラール・ピアノを用いて薫り高き演奏を繰り広げます。後期1909 年の十重奏曲は、弦楽五重奏と木管五重奏の組合せにより、フランクを思わすオルガン的な響きに満ちています。ガット弦と20 世紀初頭のフランス製管楽器ならではの音色を存分に堪能できます。

 ロトの演奏は相変わらず才気煥発。「フリチョフ」での強烈なリズム、ピアノ協奏曲でのロマン性、いずれもきびきびした推進力で表出。忘れられていたデュボワ作品からいきいきとした息吹を再現しています。




ロトの話題盤3点

ASM 06
\2400→¥2190
仰天!ノン・ヴィブラートの「火の鳥」!
 時代楽器によるグラズノフとストラヴィンスキー登場

(1)グラズノフ:
 バレエ音楽「ライモンダ」第2幕よりサラセン人の入場/東洋の踊り
(2)同:バレエ音楽「四季」より秋のバッカナール
(3)シンディング(チャーリー・パイパー編):東洋舞曲Op.32の5
(4)アレンスキー:
 バレエ音楽「エジプトの夜」よりエジプト女の踊り/
 蛇のシャルムーズ/ガジーの踊り
(5)グリーグ(ブルーノ・マントヴァーニ編):
 小妖精Op.71の3(抒情小曲集より)
(6)ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910 年版全曲)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル
録音:2010 年10 月2 日/シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)、10 月9 日/ラン大聖堂(ともにライヴ)/DDD、60’12”

ASM 04
\2400→¥2190
威圧感、重苦しさ無縁
 爽やかなサン=サーンスの「オルガン付き」

サン=サーンス:
 (1)交響曲第3番ハ短調Op.78「オルガン付き」
 (2)ピアノ協奏曲第4番ハ短調Op.44
ジャン=フランソワ・エッセール(Pf) (2)
ダニエル・ロト(Org)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル
録音:2010 年5 月16 日/サン=シュルピス教会(パリ)(1)、6 月16 日/オペラ・コミック(ともにライヴ)/DDD、61’22”
Berlioz: Symphonie fantastique, Op. 14
ASM 02
\2400→¥2190
超人ロト、新鮮「幻想交響曲」
 ベルリオーズ:幻想交響曲Op.14
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル
録音:2009 年8 月30 日/ラ・コート=サンタンドレ( ベルリオーズ音楽祭ライヴ)/DDD、51’57”

AD VITAM



AV 120315
\2500→\2290
〜ルソン・ド・テネブル〜 —イタリア1600 年代の聖土曜日—
 (1)トラバーチ(ca.1575-1647):協和と不協和
 (2) F.ソレール(ca.1625-1688):哀歌
 ヴィアダーナ(1564-1645):聖土曜日のルソン・ド・テネブル
  (3)第一の詩篇歌唱と答唱 (4)第二の詩篇歌唱と答唱
  (5)第三の詩篇歌唱と答唱
 (6)コッソーニ(1623-1700):「バビロンの川のほとりで」
 (7)メールラ(1595-1665):第二のソナタ
 ヴィアダーナ:(8)第四の詩篇歌唱と答唱
 (9)第五の詩篇歌唱と答唱 (10)第六の詩篇歌唱の答唱
 チーマ(ca.1570-1622):(11)「おお、全ての人よ」
 (12)2声のソナタ(コルネットとトロンボーン)
 ヴィアダーナ:(13)第七の詩篇歌唱と答唱
 (14)第八の詩篇歌唱と答唱 (15)第九の詩篇歌唱と答唱
 (16)サンチェス(1600-1679):聖母の嘆き
 (17)アーゾラ(ca.1532-1609):「キリストは御身を低くして」
 (18)G. バリオーネ(1575-1608):「マグダラのマリア」
 (ソプラノのためのフランス風カンツォーナ)
イン・ムジカ・ヴェリタス
 アリス・アベリオン(Ms)、
  フランク・ポワトリノ
   (テノール・サックバット、
    バス・サックバット)、
  ピエール・ガロン(Org)、
  ジュディス・パキエ(コルネット)
真夜中の静謐な修道院に響く祈りの歌声…ヴィアダーナのルソン・ドゥ・テネブルほか

録音:2011 年3 月1-4 日、リモージュの改革派教会(フランス)/60’56”

 古くより、キリスト教では復活祭の前日までの一週間を「聖週間」とし、その最終日である「聖土曜日」には、翌日の復活祭の朝にかけて一晩中徹夜で祈りを捧げる習慣があります。本アルバムでは、ヴィアダーナのルソン・ド・テネブルのための聖歌を中心に、メールラやチーマなどイタリア初期バロックを代表する音楽家の宗教作品を収録。1600 年代(セイチェント)のイタリアの修道院で夜更けから夜明けにかけて粛々と行われていた「ルソン・ド・テネブル(宵闇の朝課)」を思わせるプログラムとなっています。
 柔らかくも輝かしい響きに満ちた古楽器の金管とオルガンの荘厳な響きが、穏やかなメゾ・ソプラノの歌声と織りなす静謐なハーモニーは天上の響きを思わせる美しさです。
 アリス・アベリオンは2008 年にパリの音楽院を卒業したばかりの若手歌手ですが、早くもレ・クリ・ドゥ・パリやル・コンセール・スピリチュエルといったフランスの名門団体で活躍する実力派。深みのある歌声で聴く人を瞑想の世界へと誘ってくれます。リモージュの改革派教会の音響も素晴らしく、静かな夜に一人しっとりと聴き入りたい1 枚に仕上がっています。

AD VITAM


AV 110415
\2500
崇高なるマルタ島のオルガン!
聖ヨハネ准司教座聖堂の歴史的オルガン(バレッタ)(1579年制作)
 フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(1584-1654):
  『聖母マリアの無原罪の御宿り』
 作者不詳:カンツォーネ
 セバスティア・アギレーラ・デ・エレディア(1585-1618):
  サルヴェ・デ・レンノ
 ホアン・カバニリェス(1644-1712):
  第1旋法によるパッサカリア 第1番
 フレスコバルディ:カンツォーナ集より*
 ルツァスコ・ルツァスキ(1545-1607):トッカータ*
 エルコーレ・パスクィーニ(c.1560-1608/1619):
  カンツォーナ・フランチェーゼ*
 ジローラモ・カヴァツォーニ(c.1525-1577):
  救い主なるキリスト*
聖パウル聖堂の歴史的オルガン(ムディナ)(1774年制作)
 作者不詳:マイ・レディ・キャリーズ・ドンペ
 作者不詳:アポン・ラ・ミ・レ
 モーリス・グリーネ(1726-1776):
  ヴォランタリー変ロ長調*
 ジュゼッペ・パオルッチ(1726-1776):トッカータ*
 ドメニコ・ツィポーリ(1688-1726):
  カントーネ ヘ長調*、ト長調
聖ヨハネ准司教座聖堂の大オルガン(バレッタ)
 ブクステフーデ(1637-1707):前奏曲 ニ長調BuxWV 139*
 J.S.バッハ:『いざ来たれ、異邦人の救い主よ』BWV 659*
 クロード=ベニーニュ・バルバトル(1727-1799):ノエル*
 ジャン=フランソワ・ダンドリュー(1682-1738):ノエル
 J.S.バッハ:幻想曲 ト長調 BWV 572
ピエール・メア、
ジョン・アクィリナ*(オルガン)
聖パウル聖堂(ムディナ)と聖ヨハネ准司教座聖堂(バレッタ)の名オルガンによる初収録

録音:2010 年10 月、マルタ島/DDD

 地中海のマルタ島の聖パウル聖堂(ムディナ)の歴史深いオルガン、聖ヨハネ准司教座聖堂(バレッタ)の小オルガンと大オルガンを用いたはじめての録音です。収録曲は16 世紀から18 世紀までのスペイン、イタリア、イギリス、フランそしてドイツにおける傑作が集められており、バロック時代のヨーロッパ各地の音楽の旅を楽しめます。特に、聖パウル聖堂の歴史的オルガンによる、マイ・レディ・キャリーズ・ドンペやアポン・ラ・ミ・レはこの上なく繊細で美しい旋律です。またバッハの名曲の幻想曲BWV572 では、聖ヨハネ准司教座聖堂の大オルガンの壮麗な響きを堪能できます。オルガン・ファンには欠かせない非常に貴重な録音と言えましょう。
 ピエール・メアはライム出身のオルガニスト。1991 年パリ国立高等音楽院のオルガンと和声の部門で2 つの賞を受賞し、1993 年にリヨン音楽院より優秀なオルガン演奏のディプロマを授与されました。一方、ジョン・アクィリナはマルタの若手実力派で2001 年よりムディナ聖堂でのオルガニストを務め、マルタの国営ラジオではその演奏が頻繁に放送されています。

AD VITAM


AV 111215
\2500
気品あふれる柔らかなリード楽器のハーモニー
 モーツァルト:
  5つのディヴェルティメント 変ロ長調 K.439b
   (全5曲)
アンサンブル・トリーレン
 【フィリップ・ダヴィド(バソン)、
  クリストフ・ドレイバーズ(Cl)、
  ミシェル・ホフマン(Ob)】
オーボエ&クラリネット&バソン編曲版によるディヴェルティメント。

録音:2011 年7 月1-3 日、サン=タヴィ=ド=タルド(フランス)

 フランスで活躍する名手たち3 人によるモーツァルトのディヴェルティメント集。1770 年代より多くのディヴェルティメントを作曲したモーツァルトですが、今回収録された作品は1784 年-1786 年の間に作曲された25 曲のバセットホルンのためのディヴェルティメントから抜粋し、5 曲のディヴェルティメント集としてまとめあげたもの。5 つのセレナードとも呼ばれ、心落ち着く柔らかなメロディと気品あふれるハーモニーが美しい名曲です。モーツァルトといえばクラリネットを魅力的に用いた先駆けの作曲家としても知られておりますが、同じクラリネット属の楽器であるバセットホルンにも造詣深かったといいます。「5 つのディヴェルティメント」は、その人気から多くの編曲版がこれまでに生み出されておりますが、本CD ではオーボエ、クラリネット、バソンという3 つのリード楽器編成での演奏となります。ダブルリードの楽器(オーボエ、バソン)とシングルリードの楽器(クラリネット)のハーモニーが織りなす響きを意識しながらも、原曲が持つバセットホルンの響きと音のアタックを損なわないよう気を遣ったと語る演奏者たち。柔和な響きはそのままに、一つ一つのソロの掛け合いがより印象的に感じられる演奏といえましょう。
 アンサンブル・トリーレンはフランス出身の名手3 人からなるトリオ団体。クラリネット、オーボエ、バソンというリード楽器のアンサンブルで、バッハやモーツァルト、ドヴィエンヌなどの編曲作品を積極的に演奏している団体です。バロック期をレパートリーの中心としつつも、卓越したアンサンブル力から現代音楽作品も多く手がけています。現代作曲家たちからの信頼も厚く、古楽界だけでなく現代音楽界においても注目されている団体です!

AGOGIQUE


Mozart: Piano Concertos Nos. 13, 14 & 27
AGO 004
\2500→\2290
ラ・プティット・サンフォニー1st アルバム、
 モーツァルト・ピアノ協奏曲集
モーツァルト:
 (1)ピアノ協奏曲 第14番 変ホ長調 K.449
 (2)ピアノ協奏曲 第27番 変ロ長調 K.595
 (3)ピアノ協奏曲 第13番 ハ長調 K.415
  (ピアノと弦楽四重奏編成版)
ダニエル・イゾワール(フォルテピアノ)
ラ・プティット・サンフォニー
 2006 年に創始された新進気鋭の古楽器演奏団体ラ・プティット・サンフォニーがファーストアルバムをリリース!注目の収録内容はモーツァルトのピアノ協奏曲集です。
 フォルテピアノを担当するのは、オルガン奏者アンドレ・イゾワールの息子であり、ラ・プティット・サンフォニーの創始者でもあるダニエル・イゾワールです。
 今回のCD に関して「特に室内楽的な3 つの協奏曲を選んだ」と語ったイゾワール。小編成に焦点を当てた選曲の中でも特に注目されるのはピアノ協奏曲第13 番!一般的には、トランペットやティンパニを含む華やかな編成で演奏されるこの作品。ここではモーツァルトが当時の広告などでも提案したとおり、管楽器や打楽器のない弦楽四重奏(2Vn,1Vla,1Vc/ 当時はこうした編成変換をして家庭などでも演奏が楽しまれていました。)による伴奏で演奏されています。親密な雰囲気ながらも作品の華やかさもそこなわれておらず、瑞々しい室内楽の響きが展開されています。
 第14 番もオーボエ、ホルン、弦楽器5 本という小編成。協奏曲というより室内楽曲を思わせる小さな編成ながらも壮大に広がる音楽世界に、若きモーツァルトの才を改めて実感させられます。
 さらに、本CD ではモーツァルト最後のピアノ協奏曲である第27 番も収録。編成はフルート、オーボエ、ファゴット、ホルン、弦楽器と他2 曲に比べて大きめですが、楽器間で密に交わされるアンサンブルは圧巻です。
 ロヨモン修道院の音楽図書館での録音ということで、貴族の邸宅や小規模な演奏会を想起させる密な響きを堪能することが出来る仕上がりとなっています。
録音:2011 年8 月3-6 日、ロヨモン修道院(フランス)/75’47”


ALIA VOX



AVSA 9890
(2SACD HYBRID)
特別価格
\2800→\2590
大名盤!サヴァールの「管弦楽組曲」、復活!
 コンサートマスターはビオンディ
J.S.バッハ:管弦楽組曲(全曲)
 [CD1]
  (1)第3番 ニ長調 BWV 106
  (2)第1番 ハ長調 BWV 1066
 [CD2]
  (3)第2番 ロ短調 BWV 1067
  (4)第4番 ニ長調 BWV 1069
ジョルディ・サヴァール(指揮)
ル・コンセール・デ・ナシォン
(1)ファビオ・ビオンディ(Vn)
(2)アルフレード・ベルナルディーニ(Ob)
 パオロ・グラッツィ(Ob)
 ジョセップ・ボラ(バソン)
(3)マルク・アンタイ(フルート・ソロ)
轟くティンパニ、蠢くファゴット、なまめかしい名録音で聴く、稀代の名演

録音:1990 年8 月/グランド・サル・ドゥ・ラルセナル(メッツ)

 サヴァール率いるコンセール・デ・ナシォン(ここではビオンディがコンサートマスター)によるバッハの管弦楽組曲が、リマスタリングを施されての再登場。
 第3 番の雄大な冒頭から、弦楽器の美しい音色、そしてペドロ・エステヴァンのティンパニの轟く音色や、通奏低音楽器群のなまめかしい響きにググッと耳と心を引きつけられます。通奏低音のチェンバロはアンタイが担当しており、思わず通奏低音に耳が行ってしまうような、独創的で即興的な和声づけは見事です。独特の「ため」や間の取り方など、旋律楽器はもちろんのこと通奏低音楽器群もバッチリと息が合っております。第2 番では名手マルク・アンタイがソロを務めているのも注目。バディヌリで聴かせる装飾と、それを支える弦楽器アンサンブルのなんとも洒脱な伴奏が印象的に響きます。第4 番では最高のメンバーがそろったアンサンブルが惜し気もなく豪華な響きを披露。華やかに鳴り響きます。サヴァールによる不朽の名演奏の嬉しい復活です!


ALTUS



ALT 231
\2600→¥2390
ゲルハルト・ボッセ追悼盤、一世一代の圧倒的名演!
(1)シューベルト:『ロザムンデ』序曲
(2)モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.543
(3)ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調『運命』Op.67
ゲルハルト・ボッセ(指揮)
新日本フィルハーモニー交響楽団
 ボッセ& 新日本フィルの両者がきわめた頂点の記録

録音:2010 年4 月2,3 日(3)/ 2011 年5 月13,14 日(1)(2)、すみだトリフォニーホール(ライヴ録音)/ステレオ

 「2011 年5 月にすみだトリフォニーで収録されたシューベルト「ロザムンデ」序曲とモーツァルトの交響曲第39 番は、ボッセと新日本フィルの最後の共演となったものである。非常に充実した響きでありながら、老練な重厚さとはまったく違う暖かさと明るさ、そして若々しさを感じさせるのが晩年のボッセの演奏スタイルであったが、どちらの曲もこうしたボッセならではの美点が遺憾なく発揮されている。とりわけモーツァルトにおけるノンヴィブラートや硬質のティンパニが創り上げる古楽的な響きは、老境に達してもなお探究心と好奇心を失わなかったボッセの、音楽家としての姿勢を象徴するかのようだ。
 一方、「運命」はその前年の2010 年4 月、同じく、すみだトリフォニーホールで収録されたものだが、これはボッセ& 新日本フォルの両者がきわめた頂点というだけでなく、ボッセという偉大な音楽家がこの世で遂げた本懐であると言っても過言でないほどの、一世一代の圧倒的名演となったのである。」( 岩野裕一 ライナーノートより)

AMBRONAY


Christophe Rousset plays Marchand & Rameau
AMY 032
\2600→\2390
クリストフ・ルセ、チェンバロ・ソロ待望の新譜!
 貴重な銘器、ドンゼラーグ製の楽器を奏でる!
ルイ・マルシャン(1669-1732):
 (1)組曲 ニ調
  〔プレリュード、アルマンド、クーラントI&II、
   サラバンド、ジーグ、シャコンヌ、ガヴォット〕
    ( 第1巻、1699)
 (2)組曲 ト調
  〔プレリュード、アルマンド、クーラント、
   サラバンド、ジーグ、ガヴォット、メヌエットI&II〕
    (第2巻、1702)
 (3)3つの小品
  〔ヴェニシエンヌ(ヴェネツィア風)、バダン(おどけた)、ガヴォット〕
(4)ラモー(1683 − 1764):組曲 イ調
  〔プレリュード、アルマンドI&II、クーラント、ジーグ、
   サラバンドI&II、ヴェニシエンヌ、ガヴォット、メヌエット〕
   (第1巻、1706)
クリストフ・ルセ
 (チェンバロ/
  1716年ドンゼラーグ製)
録音:2011 年2 月20-22 日/装飾芸術博物館(リヨン、フランス)
 クリストフ・ルセ、チェンバロ・ソロ待望の新譜は、リヨンの有名な装飾芸術博物館に収蔵されている銘器ドンゼラーグのチェンバロを用いてのマルシャンとラモーという、なんともそそられる内容。マルシャンもラモーも、17〜18 世紀当時を代表するヴィルトゥオーゾ奏者・作曲者でした。マルシャンの作品は、高貴さと荘重な雰囲気、そしてセンチメンタルな感情の表出がみられ、中・低音域が効果的に響くように書かれており、そのヴィブラートを思わせるような装飾のかけ方と相まって、まるでテオルボのような印象。ラモーの作品は、これに比べると比較的高めの音域中心に書かれており、チェンバロ特有の繊細な音色がより活きるものとなっています。
 今回ルセが用いたのは、リヨンの地に遺された貴重な楽器ドンゼラーグ。マルシャンは、リヨンに生まれ学び、そしてラモーは1703 年の一時期をリヨンで過ごしました。ルセがユゲット・ドレフュスの下で学んだのもリヨンの地でした。リヨンという地で時代を超えて結び付けられる人物と楽器による、豪華なコラボレーションです。それまでのG’ -B までの楽器よりも音域が拡張(F まで低音が拡張)され、パンチ力を増し、それでいて透明な魅力に満ちた音色をもつ楽器、ドンゼラーグ。フランスの二人の巨匠が遺した様々な表情に満ちたエレガントな作品を、ルセ一流の歌心と装飾とで印象的に聴かせてくれます。



クリストフ・ルセ 2012年来日公演
5月18日(金)19:00開演 ルセ・リサイタル 武蔵野市民文化会館小ホール
5月19日(土)15:00開演 所沢ミューズ マーキーホール  「マレの肖像」〜上村かおり、W.クイケン、ルセ
5月20日(日)14:00開演 上野学園 石橋メモリアルホール  「マレの肖像」〜上村かおり、W.クイケン、ルセ


AMBRONAY



AMY 030
\2600→\2390

ポルポラによる少女聖歌隊のための宗教合唱曲集
 ポルポラ:
  (1)主をほめたたえよ、しもべらよ
  (2)サルヴェ・レジナ
  (3)主をほめたたえよ、エルサレムよ

マリリア・ヴァルガス(S)
高橋美千子(S)
デルフィーヌ・ガルー(A)
マルティナ・パストゥシュカ(1stVn)
マルタン・ジェステル(指揮)
ル・パルルマン・ド・ミュジーク
ジャン=ミシェル・ノエル(合唱指揮)
ブルターニュ聖歌隊
アンブロネ音楽祭で話題を呼んだライブ録音、待望のCD化!

録音:2011年9月16日、アンブロネ大修道院ライブ録音(フランス)

 リヨンとジュネーヴに挟まれる位置に存在するフランス中央西部の都市アンブロネでは、毎年9月に古楽界屈指の名手達が集う音楽祭が開かれます。
 本CDでは、2009年9月に行われたアンブロネ音楽祭でのライブ録音を収録。演奏曲は18世紀を代表するイタリア人作曲家ポルポラの宗教合唱曲集。いずれも1744年にヴェネツィアで開催された聖母被昇天を祝う式典用の合唱曲として、ポルポラがオスペダレット養育院の少女聖歌隊のために作曲したものです。どれも聞き応え十分なものばかりで、ヴェネツィアでも指折りの大養育院を支える少女聖歌隊の実力を実感できます。ポルポラの音楽は活動場所を同じくする音楽家ヴィヴァルディとはまた違った魅力に満ち溢れたもの。気品あふれる器楽の伴奏と、女性特有の瑞々しい輝きに満ちた柔らかい歌声とのハーモニーが絶品です!
 ソプラノを歌うのはブラジル出身の歌姫マリリア・ヴァルガスと、アンサンブル・プラネタ脱退後ソリストとしてヨーロッパにも活躍の幅を広げている高橋美千子!アルトを担当するデルフィーヌ・ガルーは、近年ミンコフスキやサヴァールと共演し、フランスを中心にますます注目を集める若手実力派です。大修道院の素晴らしい音響の下、ジェステル率いるル・パルルマン・ド・ミュジークの清廉な演奏と、若手ソリスト達の瑞々しい歌声のハーモニーを堪能することが出来る1枚です。

APARTE


Schumann: Cello Concerto
AP 031
\2500→\2290
オフェリー・ガイヤール新譜
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 op.129
リスト:
 エレジー第1番&第2番、忘れられたロマンス、
 ノンネンヴェルトの僧房、悲しみのゴンドラ
オフェリー・ガイヤール
 (チェロ/ Francesco Goffriller(1737)
  (CIC より貸与))
[シューマン]
 ティベリウ・ソアレ(指揮)
 ルーマニア国立放送管弦楽団
[ リスト] デルフィーヌ・バルダン(Pf)
たまらなくロマンティック、ガイヤールのセンシティヴな音色で聴くシューマン&リスト

 たまらなくセンシティヴな音色と、聴き手の感情にピタリと寄り添う音楽性で、作品の魅力を自然なタッチであたたかく引き出すガイヤール。名曲シューマンの登場です!バッハの無伴奏チェロ組曲でも、どこまでも自然で、まるで目の前で自分だけのために弾いてくれているかのような錯覚をおぼえる親密さは、協奏曲や室内楽でも全く損なわれていません。むしろ、オーケストラやピアノと一緒にこちらを包み込むように問いかけてくるような不思議な慈愛に満ちています。シューマン協奏曲で、フォルテのところでも弓圧はどこまでも自然ながら、その音色の深みに思わず惹きこまれてしまう不思議な魅力に満ちたガイヤールの音楽はここでも遺憾なく発揮されています。第2 楽章で聴かせるオーケストラとのあたたかな対話とメロディには、ただただ引き込まれてしまいます。
 確かなテクニックが要求される第3 楽章のフィナーレでも、聴き手の耳に吸い付いてくるような質感の音色で聴く華やかなパッセージは、彼女でしか奏でることのできない色に満ちています。ガイヤールの奏でる陰影と叙情性に富んだシューマンを、オペラものも多く手がける指揮者ソアレ率いるルーマニア国立放送管弦楽団が好サポートしています。旋律を奏でるオケのメンバー一人一人もガイヤールに寄り添うような雰囲気で、見事な一体感です。続くリストの作品も、フォーレ作品などで好評価を博したデルフィーヌ・バルダンという好パートナーを得、ガイヤールの歌に満ちた魅惑の演奏が展開されています。特にエレジーでの深い慟哭のような低音には涙すら覚えるほどの美しさ。ガイヤールの魅惑の音色に包み込まれる至福の1 枚です。


ガイヤール、前回の新譜
バッハ無伴奏
APARTE
AP 017
(2CD)
\3400→¥3090
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)
 [CD1] 第1番 ト長調 BWV 1007、
  第2番 ニ短調 BWV 1008、第3番 ハ長調 BWV 1009
 [CD2] 第4番 変ホ長調 BWV 1010、
  第5番 ハ短調 BWV 1011、第6番 ニ長調 BWV 1012
オフェリー・ガイヤール
 (チェロ/フランチェスコ・ゴフリラー
  (1737 年))
第6番のみピッコロ・チェロを使用
11年ぶりの再録音、肩の力がぬけてどこまでも自然、慈愛とバッハへの敬愛、音楽をすることへの喜びに満ちたガイヤールのバッハ。
録音:2010 年5 月/録音技師:ニコラ・バルトロメー



APARTE



AP 025
(2CD)
\3000→\2690
トランペット界の新星ロマン・ルルー、古典派トランペット協奏曲集
[CD1]
 (1)フンメル:トランペット協奏曲 変ホ長調
 (2)ネルダ(1706-1780):
  トランペット協奏曲 変ホ長調(カデンツァ:R.ルルー)
  (3)ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調( カデンツァ:R.ルルー)
 (4)グルック:
  歌劇「オルフェーオとエウリディーチェ」より「メロディ(精霊の踊り)」
[CD2]
 (1)ハイドン:トランペット協奏曲(カデンツァ:K. ペンデレツキ版)
 (2)同曲(カデンツァ:K.シュトックハウゼン版)
ロマン・ルルー(Tp)
エマニュエル・ルデュク=バローム、
バルチック室内管弦楽団
ハイドンでは3つのカデンツァを聴き比べ!世界初録音ペンデレツキのカデンツァも!

録音:2010 年11 月5、6、7 日、サンクトペテルブルク

 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012 での再来日を前に、日本でも更なる注目を集めているトランペット界の新星ロマン・ルルーによるトランペット協奏曲尽くしのアルバム。
 古典派時代に残された数少ないトランペット協奏曲の中でも代表的なハイドン、フンメル、ネルダの作品が一挙に収録されています。ルルーが奏でるトランペットの響きは相変わらず気品あふれる美しさ。安定感抜群の演奏から繰り出される超絶技巧の数々には圧倒されます!
 特に注目されるのは、ハイドンの協奏曲のカデンツァ! 世界初録音となるペンデレツキによるカデンツァのほか、シュトックハウゼンが息子のために書いたカデンツァ、そしてルルー自身が作曲したカデンツァの3 種類の演奏が収録されています。シュトックハウゼンのものは、自身による指揮、そして息子マルクス・シュトックハウゼンのソロによる演奏が録音で残っていますが、ルルーの演奏も見事。ペンデレツキのカデンツァは、ペンデレツキが1999 年にサン・ノゼ交響楽団を指揮した時、首席トランペット奏者のジェームズ・ドーリーのために書いたものですが、その後ノルウェーの名手アントンセンのリクエストにより2002 年に改訂されました。トランペットが高音域で活躍する名カデンツァです。第3 楽章のカデンツァでは、人をくったような表現に思わず吹き出しそうになる部分も。ルルーの超絶技巧が冴え渡ります。第3 楽章の演奏時間は、ルルー自身によるカデンツァのものは4 分半なのに対し、シュトックハウゼンとペンデレツキのは6 分半前後。華麗なカデンツァでの見せ場が続きます。

 ロマン・ルルーは今最も注目される若手トランペット奏者の一人。ソリストとして著名なオーケストラ、フェスティヴァルに出演しているほか、フランスを中心に指揮者としても活動しています。再来日となるラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012 年では、好評のスラブ魂(AP 004)に収録された作品も演奏する予定。今後ますますの注目を集めること必至のアーティストです!
 バルチック室内管弦楽団は、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団の精鋭奏者たちによって構成されるアンサンブル。ヤンソンスのもとで研鑽を積んだルデュク=バロームが2000 年から音楽監督を務めています。

APARTE


Purcell: Harmonia Sacra
AP 027
\2500→\2290
バロックの歌姫ジョシュアの歌うパーセル〜バックはルセとレ・タラン・リリク!!
パーセル:ハルモニア・サクラ
 憐れみ深い天使よ、私に言っておくれ/
 暗く侘しい絶望の地下牢で/
 かの方に向かって歌おう、その知恵でこの耳を形作った方に/
 エア ト短調/偉大な、そして正義の神よ/
 われ主の憐れみを永遠に歌わん/私の歌が常に/
 グラウンド ニ短調/主よ、人とは何ですか/
 夜よ去れ(ヨブの呪い)/シャコンヌ ト短調 /夜が来た/
 病み、疲れた目で/どうやって私は迷ったのか/
 組曲 ト短調/私の開いた目は清められ/
 偉大な神よ、どれほど長く/グラウンド ハ短調/
 眠れ、アダムよ/眠れぬ羊飼いであるあなたよ/
 大地が震え/今や太陽の光も薄れ
ローズマリー・ジョシュア(S)
クリストフ・ルセ(指)
レ・タラン・リリク
録音:2010 年11 月28 日-12 月1 日、パリ/DDD、75' 41
 17 世紀後半の英国で短い生涯に優れた作品を多数書き残したヘンリー・パーセル(1659 − 1695)。その多くは筆写譜として今日伝えられていますが、いくつかはパーセルの生前に出版されました。その代表的なものが、英国の音楽出版業者、ヘンリー・プレイフォードによって出版された「ハルモニア・サクラ(聖なる調和)」。著名な作曲家の様々な種類の聖歌、讃歌を集めた曲集で、1688 年に出版、好評を博したため1693 年に続編も出版されました。
 このCD には、「ハルモニア・サクラ」から、パーセルが高声独唱用に作曲したものが選ばれています。
 ローズマリー・ジョシュアは、ウェールズのカーディフ出身のソプラノ。今日の英国を代表するバロック音楽のソプラノで、ことにヘンデルのヒロインとして絶大な人気を誇っています。清潔感のある美声と、品の良さを保ちつつ情熱の篭った表現にも優れた歌は、パーセルには打ってつけです。しかもバックはクリストフ・ルセ率いるレ・タラン・リリク!これは豪華。ところどころに挟まれているルセのチェンバロ独奏がまた絶品、チェンバロマニアも要注目です。
 

ARTE DELL’ARCO JAPAN



ADJ 031
\2600→\2390
鈴木秀美久々の新録音
 ペルゴレージ:シンフォニアヘ長調
 ベルトー:ソナタニ長調作品1-1、ト長調作品1-3
 ランゼッティ:ソナタ嬰へ短調作品1-10
 ジェミニアーニ:ソナタ作品5-2
鈴木秀美(チェロ)
山本徹(チェロ)
上尾直毅(チェンバロ)
 鈴木秀美が、自らプロデューサーとして、自身のソロなどをリリースすることを目的に新設された期待のレーベル、アルテ・デラルコから新録音登場!未だ多くは知られない魅力的なチェロ作品ばかりを収録!

録音:2010 年7 月5-7 日、秩父ミューズパーク音楽堂/DDD

 ストラヴィンスキー《プルチネッラ》の原曲、《サンマルティーニのソナタ》の本当の作者、未だ多くは知られないナポリ生まれのチェリスト等々、鈴木秀美が上尾直毅と山本徹の好サポートを得てお送りするチェロ作品の魅力の数々を収録した「再発見の歓び」をリリース。実演、録音ともに少ない、しかし音楽的に非常に魅力的な作品ばかりを集めた鈴木秀美、渾身の新録音です。
 「古楽を専門としない多くのチェリストにとって、18 世紀前半のレパートリーは多くない。J.S. バッハの無伴奏組曲を除けば、ヴィヴァルディのソナタ集、そしてジェミニアーニのソナタ集などは知られているだろうが、ステージで演奏されることは殆どないだろう。しかし、そのような時代にも魅力ある音楽を遺してくれた先達がいる。ここに録音した数曲は、その少ないレパートリーにささやかな花を添えるものである。」( 鈴木秀美~ ライナーノーツより)



鈴木秀美( チェロ)
 2001 年に古典派を専門とするオーケストラ・リベラ・クラシカを創設、ハイドンを中心とするコンサートと、自身のレーベル『アルテ・デラルコ』での録音を続けている。また、指揮者としてポーランド、オーストラリア、ベトナムなどに招かれ、日本でも活動が増えつつある。現在東京藝術大学古楽科講師。
 2011 年には第10 回斎藤秀雄メモリアル基金賞受賞。

山本徹( チェロ)
 東京藝術大学、同大学院古楽専攻修了。チューリヒ芸術大学在学中。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ等の主要な国内のオリジナル楽器オーケストラのメンバー。2008 年代第16 回ライプツィヒ・バッハ国際音楽コンクール第2 位。2011 年、ブルージュ国際古楽コンクール審査員賞、及びデンハーグピアノ五重奏団のメンバーとしてオランダ・ファンヴァッセナール国際コンクール優勝。今後ますますの活躍が期待される。
上尾直毅( チェンバロ)
 デン・ハーグ王立音楽院にてフォルテピアノをホッホランド氏に師事し98 年にディプロマを得て卒業。2000 年から2001 年までオランダ室内管弦楽団のチェンバロ奏者を勤める。帰国後の2001 年にはソリスト、通奏低音奏者としてCD の録音にも参加しており、現在、国内を中心にチェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコード奏者、またミュゼット、バロック・ギターの奏者としても活動している。桐朋学園大学講師。

ATMA


ACD2 2557
\2000
カナダが誇る若手実力派ジャルベール
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988
デイヴィッド・ジャルベール(Pf)
 巨匠グールドをも想起させる注目のゴルトベルク変奏曲

録音:2011 年6 月、ケベック(カナダ)

 北米を中心に高い注目を集めている若き俊英ピアニスト、デイヴィッド・ジャルベールによるゴルトベルク変奏曲!
 古典から現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、これまでATMA より多くの注目盤をリリースしてきたジャルベールですが、バロック時代のレパートリーを収録したのは本CD が初めてです。
 今回の収録について、「これまでで最も大きな挑戦だ」と意欲を語ったジャルベール。グレン・グールドを敬愛するジャルベールの演奏は、かの巨匠をも想起させる繊細かつ情感あふれたもの。J.S. バッハがシンプルな響きの中に織り込んだ奥深い音楽世界を色鮮やかに表現しています。
 デイヴィッド・ジャルベールはカナダが誇る屈指の若手実力派ピアニスト。卓越した演奏技術と多彩な表現力で数々の賞を総なめにし、現在は北米を中心にリサイタルや室内楽演奏会で幅広く活躍しています。今後の活躍にも期待必至のアーティストによる注目の新譜です!

ACD2 2373
(2CD)
\3600
ウィリアム・ローズ(1602-1645):
 ロイヤル・コンソート組曲集

  [CD1]
   (1)第5番 ニ長調 (2)第2番 ニ短調
   (3)第6番 ニ長調 (3)第7番 イ短調
   (4)第4番 ニ長調 
  [CD2]
   (1)第9番 ヘ長調 (2)第10番 変ロ長調
   (3)第1番 ニ短調 (4)第8番 ハ長調
   (5)第3番 ニ短調
コンソート・レ・ヴォワ・ユメーヌ
 デイヴィッド・グリーンバーグ
   (バロック・ヴァイオリン)、
  イングリッド・マシューズ
   (バロック・ヴァイオリン)、
  オリヴィエ・ブロー
   (バロック・ヴァイオリン)、
  スージー・ナッパー
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  マーガレット・リトル
   (ヴィオラ・ダ・ガンバ)、
  シルヴァン・ベルジェロン(テオルボ)、
  スティーヴン・スタッブズ(テオルボ)
イギリス17 世紀音楽の大家ウィリアム・ローズのロイヤル・コンソート組曲集

録音:2002 年12 月((1)(6)-(8))、2006 年4 月((2)-(5)(9)(10))、カナダ

 ガンバ奏者スージー・ナッパーとマーガレット・リトルを中心とする古楽演奏団体レ・ヴォワ・ユメーヌによるウィリアム・ローズのコンソート集。好評のハープ・コンソート組曲(ACD2 2372)に引き続き、近年再評価の動き高まるW. ローズのコンソート作品に再び光を当てたリリースとなります!
 W. ローズは17 世紀イギリスを代表する作曲家。チャールズ1 世時代のイギリスに活躍し、多彩なジャンルに渡って作品を残しました。今回収録されたロイヤル・コンソート組曲は彼の作品の中でも特に知られる名曲です。耳に優しく響いてくる優雅な旋律と心地よい舞曲のリズムは絶品。イギリス古楽好きの方はもちろん、舞曲好きの方には特におすすめのアルバムです!現在ではなかなか演奏・収録される機会の少ない音楽家にスポットを当てた、希少な名盤といえましょう。今回の収録のために組まれた演奏家たちの豪華共演にも注目です!

ACD2 2650
\2000
ダウランド:歌曲集
 (編曲:マイケル・スラッテリー、
  シルヴァイン・ベルジェロン、セアン・ダゲル)
   (1)「眠れ、とりとめもない想いよ」
   (2)「おお、今こそ別れねばならぬ」
   (3)「愛の神の眼を閉じたこの不思議を見よ」
   (4)「ご婦人方をつかむこつ」
   (5)「愛の神よ、見つけたことがあるなら話して」
   (6)「去れ、うぬぼれの若者よ」
   (7)「もういちど帰っておいで、やさしい恋人よ」
   (8)「来たれ深き眠り」 (9)ラクリメのパヴァーヌ
   (10)「時間は静止して、あの人の姿に見とれる」
   (11)「だれよりも私だけをあの世に送り返して」
   (12)ケンプのジグ—ウィンター夫人の跳躍—
    ハンズドン令夫人のパフ
   (13)「晴れても曇ってもやさしい4 月の前ぶれ」
   (14)「おおやさしい森、孤独の喜びよ」
   (15)ガイヤルド (16)「羊飼が木陰で」
   (17)「彼の金髪も時が銀髪に変えて」
マイケル・スラッテリー
 (T、シュルティ・ボックス)
 シルヴァイン・ベルジェロン(指)
ラ・ヌフ
このアルバムでしか聴けない!民俗的な響きあふれるダウランドの歌曲集

録音:2010 年9 月、ケベック(カナダ)

 モーツァルト歌曲やバロック歌曲を得意とするアメリカのテノール、マイケル・スラッテリーがついにATMA レーベルからデビュー!
 記念すべきファーストアルバムはイギリスを代表する音楽家ダウランドの歌曲集。リュート伴奏歌曲集の第1 巻〜第3 巻から珠玉の作品の数々が収録されています。
 何よりもまず注目されるのは、すべての収録曲がこのアルバムのために編曲されていることでしょう!リブレット内で、「ラ・ヌフのクリスマスパーティーで聴いたシタールの演奏によるダウランドの歌曲に感銘を受け、今回のプログラムのアイディアが浮かんだ」と語ったスラッテリー。スラッテリー、ベルジェロン、そしてラ・ヌフのシターン奏者であり編曲者としても活躍するダゲルの3 人が編曲を担当しています。
 ラ・ヌフが奏でる美しい古楽器のハーモニーはもちろんのこと、スラッテリー自身が奏でるシュルティ・ボックス(アコーディオンに似たインドの民俗楽器)の素朴な響きが聴けるのも大きな魅力!演奏、内容ともども「『アート』と『フォークソング』の間にまたがるプログラム」というアルバムのコンセプトにぴったりな独創性あふれる希少な名盤に仕上がっています!


ACD2 2580
\2000→\1890
ワグネリアンに朗報!
 「アウリスのイフィゲニア」序曲1854 年版世界初録音!
(1)ワーグナー:ジークフリートの牧歌(室内オーケストラ版)
(2)グルック(ワーグナー編):「アウリスのイフィゲニア」序曲
 (1854年版、世界初録音)
ワーグナー:
 (3)ファウスト序曲
 (4)ヴェーゼンドンク歌曲集より「夢」
  (ヴァイオリンと室内オーケストラのための)
(5)R.シュトラウス: オーボエ協奏曲 ニ長調
(6)特典映像:ジークフリートの牧歌
トーマス・レスナー(指)
ビエンヌ交響楽団
録音:2009 年11 月、パレ・デ・コングレ(ビエンヌ、スイス)

 トーマス・レスナー率いるスイスのオーケストラ、ビエンヌ交響楽団(ビール交響楽団とも)が、ワーグナー編曲によるグルックの歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲(1854 年版)を収録した注目の新譜をリリースしました!
 これまで同曲の1847 年版は多く演奏・録音されてきましたが、ワーグナーが演奏会用にコーダを付け加えた1854 年版は本アルバムが世界初録音となります!ヴェーゼンドンク歌曲集の第5 曲「夢」は、オペラ「トリスタンとイゾルデ」第二幕の愛の二重唱の習作としても知られる作品。今回はヴァイオリンと室内オーケストラのために編曲された版での演奏となります。ドイツ三月革命後、数年間をスイスで過ごしたワーグナー。本アルバムに収録された作品は、スイスにおける彼の活躍の軌跡を感じることができるものばかりです。また、本アルバムにはR. シュトラウス最晩年の名曲、オーボエ協奏曲も収録。チューリヒ近郊で作曲された本作もまた、スイスとの関係深い作品といえましょう。
 スイスが誇るオーボエ奏者ルイーズ・ペルランのソロにも注目です。アルバム最後には、ジークフリートの牧歌の演奏映像も収録。この曲が作曲された町トリプシェンでの撮影ということで、ファンの方にとってはまさにお宝なアルバムといえましょう!

ACD2 2472
\2000
トゥルヌミール(1870-1939):オルガン作品集Vol.3
 (1)トリプル・コラール op.41
 (2)大いなるアントワーヌのための自由な形式の後奏曲Op.68
  より(第8、26、44番)
 (3)「神秘のオルガン」op.57より
  第26番「三位一体の祝日」、第57番
ヴァンサン・ブシェール(Org)
カナダの名手ブシェールが魅せる神秘的な音楽世界

録音:2008 年10 月、サン=ジャン=バティスト教会(ケベック、カナダ)

 カナダのオルガン奏者ヴァンサン・ブシェールがATMA レーベルよりリリースしているトゥルヌミールのオルガン作品集、待望の最新盤!
 第1 集(ACD22470)、第2 集(ACD2 2471)に引き続き、第3 集となる本アルバムもシャルル・トゥルヌミール独特の音楽世界を存分に堪能できる1 枚に仕上がっています。
 トゥルヌミールは20 世紀初頭のフランスで活躍したオルガニスト兼作曲者。その作風には、彼が生前に傾倒していたという神秘主義の信条が垣間見えます。今回は彼が1910 年に作曲した「トリプル・コラール」を中心に収録。20 分を超える大作で、トゥルヌミールの名を世に知らしめた代表作でもあります。また、シリーズを通して抜粋収録されてきた「神秘のオルガン」からは、今回は第26 番と第57 番が抜粋収録されています!

ACD2 2572
\2000
南米の不屈の魂にささげられた現代ギター作品集
(1)ラファエル・リード:「森への小道」
(2)ハビエル・ファリアス:「アラウコ」
(3)パスカル・サスヴィル・ココチ:「根」
(4)フランソワ・ゴーティエ:「千本の足」
フォレスターレ
エネルギッシュなギターの響きに鼓舞される1枚

録音:2011 年9 月、サンティレネ(ケベック、カナダ)

 若手ギタリストたちからなるアンサンブル集団フォレスターレによるギター作品集。今注目の若手現代音楽家たちによるアンサンブル作品が多く収録されています。プログラムのメインであるファリアスの「アラウコ」は、1553 〜 7 年の間に書き残された「ラ・アラウカーナ」の詩に音楽をつけた作品。
 当時チリの征服者であったスペイン人に激しく抵抗した南部の先住民マプチェ族の苦しみと不屈の精神をうたう詩を、ギターアンサンブルが時に静かに時に激しく盛り上げます。リブレット内は英語と仏語対訳付。彼らの強き心を表すエネルギッシュなギターの響きに、心を強く鼓舞されます。このアルバムではその他にもフォレスターレが得意とするレパートリーを多く収録。繊細なソロの響きからアンサンブルの圧倒的なサウンドまで、ギターの魅力に浸る1枚となっています。

AUDITE


AU 92656
(SACD HYBRID)
\2500
マンデルリング四重奏団、新全集プロジェクト始動!
 メンデルスゾーン・シリーズ第1集
メンデルスゾーン:
 (1)弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 op.12
 (2)弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 op.13
 (3)弦楽四重奏曲 変ホ長調(1823 年)
マンデルリング四重奏団
 {ゼバスティアン・シュミット(Vn)、
  ナネッテ・シュミット(Vn)、
  ローラント・グラッスル(Va)、
  ベルンハルト・シュミット(Vc)}
録音:2011 年4 月12-13 日(1)(2)、2011 年11 月21-22 日(3))、クリンゲンミュンスター/76’12

 2005 年〜 2009 年にかけて行ったショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集も好評のマンデルリング四重奏団が、早くも新たな全集プロジェクトを始動させました!
 2013 年に結成30 周年を控え、円熟に拍車をかける名門が次に選んだのは、ドイツ・ロマン派の大家メンデルスゾーンの弦楽による室内楽!
 前回同様、全て高音質SACD Hybrid 盤でのリリースになります。記念すべき第1 集は、メンデルスゾーンが若かりし頃に作曲した弦楽四重奏曲3 曲を収録。初期のころから完成度の高い作品を多く残した作曲家として知られるメンデルスゾーンですが、同時に出版されないまま廃棄された作品も多いのも彼の特徴です。このアルバムの最後に収録された弦楽四重奏曲ホ長調(1823 年)も、生前に出版されなかった作品のひとつ。メンデルスゾーンが14 歳の時に書いたこの曲は、若さあふれる爽やかな旋律と絶妙に絡み合うアンサンブルが見事な作品。習作とは思えない出来栄えに、若き音楽家の才気を思い知らされます。
 また、過去の偉大な作曲家に対し大きな尊敬の念を抱いていたメンデルスゾーン。弦楽四重奏曲第2 番はベートーヴェンの没年である1827 年に作曲されたもので、節々に偉大な作曲家へのオマージュが垣間見える作品です。1829 年作曲の第1 番は「真夏の夜の夢」を思わせる愉快なカンツォネッタを含んだスケルッツォが有名。全集第1 集にふさわしい、爽やかな雰囲気に満ち溢れたアルバムです。本シリーズは“弦楽のための” 室内楽曲全集ということで、今後は弦楽四重奏だけでなく弦楽五重奏、弦楽八重奏も収録される予定。第1 集から是非集めておきたい、注目必至のシリーズです!

AUDITE


AU 92673
(SACD HYBRID)
\2500
スイス・ピアノ・トリオ
チャイコフスキー:
 ピアノ三重奏曲イ短調Op.50
  「偉大な芸術家の思い出」
スイス・ピアノ・トリオ
 【アンジェラ・ゴルベワ (Vn)、
  セバスチャン・ジンガー (Vc)、
  マルティン・ルーカス・ストウブ (Pf)】
 オーケストラをしのぐ迫力。高音質録音光るスイス・ピアノ・トリオのチャイコフスキー。SACD Hybrid。
 1998 年創設のスイス・ピアノ・トリオはオーストリアのヨハネス・ブラームス・コンクールやイタリアのカルタニッセッタ室内楽コンクールなどの入賞歴を誇る実力派。今回はチャイコフスキーの名作。何より驚かされるのは音楽の大きさ。audite ならではの高音質録音でオーケストラをしのぐ迫力の世界を作り上げています。

AUDITE



AU 97686
\2400→\2190
auditeによるエドゥアルド・フランク再発見シリーズ、待望の新作
 エドゥアルド・フランク:
  (1)大オーケストラのための序曲「ローマの謝肉祭」op.21
  (2)ヴァイオリンとオーケストラのためのコンツェルトシュテュック
  (3)オーケストラのための幻想曲 op.16
  (4)大オーケストラのための演奏海用序曲 op.12
クリスティアーネ・エディンガー(Vn)
オーラ・ルードナー(指揮)
ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・
 フィルハーモニー管弦楽団
 auditeによるエドゥアルド・フランク再発見シリーズ、待望の新作はオーケストラ作品集Vol.3!ソリストはシリーズお馴染みの名手エディンガー!

録音:2011 年7 月25-29 日、ロイトリンゲン・ヴェルテンベルク・フィルハーモニー・スタジオ/61’09”

 audite が誇る密かな人気シリーズ、「エドゥアルド・フランク(1817-1893)再評価シリーズ」、待望の最新作!
 好評の弦楽五重奏作品集(AU92578)に続く今回は、久々となるオーケストラ作品集です!
 オーケストラ作品の第3 集となる本アルバムでは1840 年〜 50 年代に作曲された作品を収録。生前はピアニストとして高い評価を受け、作曲家だけでなく教師としても広く活躍したE. フランク。偉大な作曲家たちの世代間を結ぶ橋渡し役としても活躍したE. フランクの音楽は、世代を超えた響きを併せ持っています。本アルバムに収録された作品からも、師であるメンデルスゾーンの古典的な響きと、後のブラームスを思わせる輝かしくも深みのある響きが合わさったフランクならではの魅力を堪能できます。知る人ぞ知る珠玉の作品の数々を聴くことができる希少な名盤といえましょう!
 今回もヴァイオリン・ソロを担当するのはクリスティアーネ・エディンガー!シリーズ初期より参加し、E. フランクの再評価に大きく貢献してきた名手が本アルバムでも卓越した演奏を聴かせてくれます。オーケストラはヴァイオリニストとしても著名なオーラ・ルードナー率いるロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団。1945 年に設立され、2001-2007 には飯森範親が音楽総監督に就任したことでも話題となった名門オーケストラです。
ドイツが誇る名手らの豪華共演によって、E. フランクの音楽が現代によみがえります!

AUDITE


AU 92663
(SACD HYBRID)
\2500
優秀録音、あのシャコンヌもオルガンで!
J.S.バッハ(1685-1750)〜ウィリアム・トーマス・ベスト(1826-1897)編:
 シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2 番より)BWV1004/5
 コラール「最愛のイエスよ、我らここに集いて」BWV731
 キルンベルガー・コラールより「主イエス・キリスト、我らを顧みたまえ」BWV709
 コラール「わが心の切なる願い」BWV727
 前奏曲とフーガ ホ短調 BWV533
 パッサカリア ハ短調 BWV582
 トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
 オルガン小曲集より「主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ」BWV617
 シューブラーコラールより「わが魂は主をたたう」BWV648
 オルガン小曲集より「天にましますわれらの父よ」BWV636
 トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
カルステン・ヴィーブッシュ
 (org; クライス社制作オルガン
  (1850年製1966/2010 修復))
 audite の社主でプロデューサー& エンジニア、ルトガー・ベッケンホーフ氏が満を持して送りだす、オルガン録音最新盤は今回はウィリアム・トーマス・ベスト(1826-1897)校訂によるバッハのオルガン作品傑作集

録音:2011 年5 月5,6 日、カールスルーエ教会

 ドイツaudite の社主でプロデューサー& エンジニア、ルトガー・ベッケンホーフ氏が満を持して送りだす、オルガン録音最新盤は、イギリスのオルガニストであったウィリアム・トーマス・ベスト(1826-1897) 編曲によるシャコンヌを含むバッハオルガン傑作集です。
 シャコンヌ以外、通常オルガンで演奏される作品収録されていますが、ここに収録されている演奏では、テンポ、アーティキュレーション、オルガンの音色を選ぶレジストレーションなど全てウィリアム・トーマス・ベストによる校訂の楽譜を使用しております。バッハのオルガン曲は壮麗ですが、ベスト校訂版で聴くと、例えば名曲トッカータとフーガ ニ短調ではさらにドラマティックに、コラールではより美しく教会に響き渡ります。オルガンを演奏しているカルステン・ヴィーブッシュは南西ドイツの教会音楽を主なレパートリーとし、この録音でも使用しているカールスルーエ教会にてオルガン・リサイタル・シリーズ続けております。当オルガンを知り尽くしたヴィーブッシュだからこその演奏で複雑な組み合わせをもつオルガンをコントロールし、ベストが思い描いていた音楽を見事に再現しております。

AURIS SUBTILIS



ASC 5053
\2400→\2190
圧巻の「ローマの謝肉祭」ホルン8 重奏版
(1)G.ロッシーニ:狩の集合地
(2)J.キャンティン:聖ユベールの大ミサ曲
(3)K.シュティーグラー:
 8本のホルンのためのジークフリートファンタジー
  (ワーグナー:歌劇「神々の黄昏」第3幕のモチーフに基づく編曲)
(4)J.クーツィール:8本のホルンのための協奏的音楽
(5)ベルリオーズ(編:ロビンソン):
 「ローマの謝肉祭」 op.9(ホルン8重奏版)
トマス・ハウシルト(Hr)
とその生徒たち
狩の成功を祈り、古城に響く高らかなホルンの響き!聖ユベールの大ミサ曲ほか、圧巻の「ローマの謝肉祭」ホルン8 重奏版も収録

録音:アウグスブルク城(ケムニッツ、ドイツ)ライブ録音/53’35”

 アウグスブルク城はザクセン地方を代表する古城の一つ。狩猟が盛んに行われていたことから“狩の城” とも呼ばれるこの城では、毎年ホルン奏者たちが城内の教会で狩の守護者聖ユベールのミサ曲を演奏する伝統があります。本CDではライプツィヒにある名門フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学で教鞭を振るうトマス・ハウシルトと、彼に師事する学生たちによって行われたライブ録音を収録。
 演奏会のメインである聖ユベールのための大ミサ曲にも注目されますが、その他にもワーグナーの歌劇「神々の黄昏」からの編曲作品や、ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」のホルン8 重奏版など収録される機会の少ない希少なプログラムにも注目です!
 特にラストに収録された「ローマの謝肉祭」では、彼らの卓越した演奏技術と表現力に圧倒されます。総勢12 人にも及ぶホルンの高らかなアンサンブルのハーモニーが爽快な1 枚です!


AURORA

ACD 5063
\2500
軌道に乗ったズヴェズドフカ
 〜チェロとウィンドバンドのための作品集
 (1)ヨン・オイヴィン・ネス:軌道に乗ったズヴェズドフカ (2009)
 (2)フリードリヒ・グルダ
  チェロとウィンドオーケストラのための協奏曲 (1980)
 (3)イベール:チェロとウィンドオーケストラのための協奏曲 (1925)
 (4)オラヴ・アントン・トンメセン:
  チェロと2組の木管五重奏のための小協奏曲《光の幻影》(1990)
エルンスト・シモン・グラーセル(Vc)
ペーテル・シルヴァイ(指)
ノルウェー軍西部音楽隊(ベルゲン)
これは凄い、吹奏楽とチェロの一騎打ち

[ 録音:2010 年4 月(3)(4)、11 月(1) ライヴ、2011 年12 月(2) / ( ベルゲン、ノルウェー)]/DDD、80’06”

 《軌道に乗ったズヴェズドフカ》は、ポピュラー音楽で育った世代のノルウェー作曲家のひとり、ヨン・オイヴィン・ネス(1968-) がグラーセルの委嘱により作曲。芸術音楽をポップスと対話させることに関心をもち、聴き手と自然なコミュニケーションのとれる作品を発表するネスの特色がはっきりと表れています。「ズヴェズドフカ」は「小さな星」を意味するロシア語で、旧ソ連が人工衛星スプートニク5 号に乗せた犬の名。
 ピアニストとして高名なフリードリヒ・グルダが1980 年に作曲したチェロ協奏曲は、「趣味の良さ」はそっちのけで「自分の音楽」に徹したとされる作品。ロック調の〈序曲〉、レントラーの〈牧歌〉、シュールなムードの〈メヌエット〉、街のバンドがスーザのマーチでも演奏しながらパレードする雰囲気の〈行進曲風フィナーレ〉。〈牧歌〉と〈メヌエット〉の間にチェロが名人芸を披露するカデンツァが挟まれます。クラシカル・ベースとジャズ・ベース各1 本、ギター、ドラムを加えた編成のウィンドオーケストラがチェロと共演します。
 ノルウェーの「今日」を代表する作曲家のひとり、オラヴ・アントン・トンメセン(1946-) の小協奏曲《光の幻影》は、チェロと2 組の木管五重奏のためのもので、木管五重奏の1 組は通常の編成、もう1 組はオーボエの代りにコールアングレを加えた五重奏です。チェロは全音域を使い、「決して捕らえることのできない光」を追い求めます。
 エルンスト・シモン・グラーセル(1975-) は、トロンハイム響とノルウェー国立オペラ管の首席奏者を経て、現在、エーテボリ響の首席を務めています。
 ベルゲンに本拠を置くノルウェー軍西部音楽隊 (FMKV) は、ノルウェー国軍に所属する5 つのプロフェッショナルバンドのひとつ。奏者たちの演奏と表現の技術水準は高く、オスロ、ベルゲン、スタヴァンゲル、トロンハイムのオーケストラとならぶ優れたアンサンブルと評価されています。マリス・ヤンソンスのアシスタント指揮者を3 年務め、2010 年にはノルウェー作曲家協会から「最優秀演奏家」に選ばれた、ヴィオラ奏者でもあるペーテル・シルヴァイ(1971-) が首席指揮者。ノルウェー海軍がベルゲンに移ってからは海軍の音楽隊となり、ノルウェー海軍軍楽隊 (NNB) の名称も持ち、海軍の軍服姿で演奏するようになりました。

AURORA


ACD 5048
\2500
2012 年度武満徹作曲賞3 位受賞のミカルセン、2004 年の意欲作収録
(1)オルヤン・マトレ(1979-):
 管弦楽のための4つのミニアチュア (2005)
(2)エヴァン・ガードナー(1978-):ライツ・アウト (2006)
(3)ヨルゲン・カールストレム(1981-):
 トリスタンフィルターII (2003)
(4)ヤン・エリク・ミカルセン(1979-):悪鬼と月 (2004)
ロルフ・グプタ (指)
ノルウェー放送管弦楽団
DDD、50’47”
2012 年度武満徹作曲賞に3位受賞したヤン・エリク・ミカルセン作品に注目。ノルウェー作曲界新世代の水準の高さを、実感させてくれます。

AVANTI CLASSIC



5414706 10362
(SACD HYBRID
+1BONUS DVD)
\2700→\2490
情熱の若きヴィルトゥオーゾ、クイントによるヴァイオリン協奏曲集
(1)ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26
(2)ベートーヴェン:ロマンス 第1番 ト長調 op.40 
(3)メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op.64
(4)ベートーヴェン:ロマンス 第2番 ヘ長調 op.50
 初回限定盤BONUS DVD(PAL)〜インタビューほか
フィリップ・クイント(Vn)
カルロス・ミゲル・プリエト(指)
ミネリア交響楽団
録音:2011 年8 月30 日-9 月6 日、ネサワルコヨトルコンサートホール(メキシコシティ)(使用楽器:1708 年ストラディヴァリ“ルビー”)PAL;リージョンALL

 デビューCD がグラミー賞にノミネートされるなど数々の受賞歴を誇り、近年ますます注目を集めているヴィルトゥオーゾ、フィリップ・クイントによるヴァイオリン協奏曲集。
 初回限定盤はボーナスDVD 付(PAL規格ですが)。
 収録されているのは日本でもメジャーな人気を誇るブルッフ、メンデルスゾーンの協奏曲と、ベートーヴェンのロマンス2 曲。19 世紀を得意のレパートリーとするクイントですが、十八番と謳うレパートリーを録音するのは本CD が初めて。記念すべき初録音は、高音質SACD ハイブリッド盤でのリリース。
 クイントのヴァイオリンの音色は、力強く煌びやか。卓越した演奏技術はもちろん、エネルギッシュな演奏に圧倒されます。さらに、使用楽器は“ルビー” と呼ばれる1708 年製のストラディヴァリ。かのサラサーテも愛用し、ジョゼフォヴィッチやレーピンなど巨匠たちの手を渡ってきた名器です。オーケストラはメキシコが誇る俊英ミゲル・プリエト率いるミネリア交響楽団。
 25 分にも及ぶボーナスDVD では、これからの活躍に注目必至の俊英たちへの取材映像がたっぷり収録されています。

 フィリップ・クイントはロシア出身の若きヴァイオリニスト。モスクワ音楽院でアンドレイ・コルサコフに学び、9 歳にしてコルサコフのオーケストラでソロ・ヴァイリニストとしてデビュー。その後ジュリアード音楽院へ進学。ドロシー・ディレイ、チョーリャン・リン、川崎雅夫に師事した他、I. パールマンやA. スタインハートにも師事。2001 年に発売したデビューCD がグラミー賞にノミネートされ、一躍注目を集めます。2010 年よりストラディヴァリウス協会より貸与された“ルビー” を使用。現在はアメリカを中心に世界的活動の幅を広げています。近年はシカゴ響、ベルリン・フィルなど著名なオーケストラと数々共演し、今後ますます期待される若手注目のヴィルトゥオーゾです。

BIS



BIS SA 1603
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ウィグレスワース&オランダ放送フィル
 ショスタコーヴィチ/初期交響曲 3 篇
ショスタコーヴィチ:
 (1)交響曲第1番ヘ短調Op.10
 (2)同第2番変ロ長調「十月革命に」Op.14
 (3)同第3番変ホ長調「メーデー」Op.20
マーク・ウィグレスワース(指)
オランダ放送フィル、同合唱団
 BIS の超優秀録音が、曲のおどろおどろしさを十二分に表出

[ 録音:2006 年10 月(1)、2010 年10 月(2)(3)/オランダ放送音楽センターMCO5 スタジオ]/81’13”

 SACD ハイブリッド盤。
 今回は初期の3 篇。いずれもかなり急進的な内容で、若きショスタコーヴィチの才気が迸る音楽となっています。けたたましいサイレンで始まり、混沌とした響きの後、合唱が社会主義讃美を謳いあげる第2 番、一見体制讃美のようでありながら腹にイチモツあるのを感じる第3 番と、ショスタコーヴィチの凄さを実感できます。ウィグレスワースの卓抜な統率力、オランダ放送合唱団の絶叫ともに、BIS の超優秀録音がすさまじい効果を生みます。

BIS SA 1883
(SACD HYBRID)
\2600
ブラウティハムによるフォルテピアノのベートーヴェン全集第12 弾
ベートーヴェン:ピアノ独奏曲全集Vol.12
 (1)ドレスラーの行進曲による9 の変奏曲WoO.63
 (2)スイスの歌による6 の変奏曲WoO.64
 (3)「恋人よ来たれ」による24の変奏曲WoO.65
 (4)デッタースドルフの「赤ずきん」による13の変奏曲WoO.66
 (5)ヴァガノのメヌエットによる12の変奏曲WoO.68
 (6)パイジェッロの「田舎者の恋は何と美しく」による9の変奏曲WoO.69
 (7)パイジェッロの「うつろな心」による6の変奏曲WoO.70
ロナルド・ブラウティハム
 (フォルテピアノ)
 ベートーヴェン芸術の根底をなす変奏曲。ブラウティハムのいぶし銀のフォルテピアノで

[ 録音:2011 年8 月/エステローケル教会(スウェーデン)]/65’41”

 SACD ハイブリッド盤。
 ブラウティハムによるフォルテピアノのベートーヴェン全集、第12 弾は変奏曲の第2 巻。「ドレスラーの行進曲による9 の変奏曲」はベートーヴェン13 歳の作で、後に「ディアベリ変奏曲」や第9交響曲の第3楽章等で魔術的な域にまで至る変奏曲という分野第1 号という記念碑的作品。この曲はずっと単売のCDがなく、先日ようやくGRANDPIANOから発売になったと思ったら(GP615-16 )今度はブラウティハムが出してくるとは。
 「恋人よ来たれ」による24 の変奏曲は演奏時間20 分の大規模な作品で、後年の作風の萌芽が見られます。ブラウティハムの演奏は大らかで説得力満点。1805 年ワルターのフォルテピアノのレプリカの響きも美しく、じっくり堪能できます。

BIS SA 2008
(SACD HYBRID)
\2600
軽妙洒脱なフランセの管楽作品
フランセ:
 (1)木管五重奏曲第1番 (1948)
 (2)同第2番 (1987)
 (3)木管四重奏曲 (1933)
 (4)木管三重奏のためのディヴェルティスマン (1947)
ベルゲン木管五重奏団
ベルゲン・フィルのトップ奏者たちが軽妙洒脱なフランセの管楽作品を征服

[ 録音:2008 年4 /ヘルドラ教会(ノルウェー)]/62’48”

 SACD ハイブリッド盤。
 今年生誕100 年を迎えるジャン・フランセ。管楽アンサンブルの世界では定番となっているフランセ作品。軽妙洒脱、シャンパンのように発泡する刺激にあふれていて楽しく聴きやすいものの、早いテンポ、細かい音の動き、錯綜する声部など技術的には非常な難曲です。ベルゲン・フィルの奏者たちによる名人集団ベルゲン木管五重奏団のスタイリッシュな演奏でお楽しみ下さい。


BIS SA 1997
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ロンドン・コーリング〜1710年、ロンドンの興行作品
 (1)ヘンデル:「ゴールのアマディージ」HWV11〜
  第1幕へのシンフォニア/アリア「汝を愛す」/
  同「準備万端」/同「返して下さい」/
  第3幕へのシンフォニア/アリア「喜びを聞き」
 (2)同:「ヘラクレス」HWV68〜第3幕へのシンフォニア/
  レチタティーヴォ「どこへ飛びましょうか」
 (3)同:「テオドーラ」HWV68〜エール「バラ色の歩みで」
 (4)コレルリ:コンチェルト・グロッソ ニ長調Op.6の4
 (5)ヴェラチーニ:ヴァイオリンソナタ イ長調Op.2の9
 (6)ジェミニアーニ:コンチェルト・グロッソ ニ短調「ラ・フォリア」
テューヴァ・セミングセン(Ms)
ビャッテ・アイケ(指)
バロックソリステーネ
ノルウェーの新進古楽団体バロックソリステーネ、BISデビュー

[ 録音:2010 年9 /城塞教会(コペンハーゲン)]/76’15”

SACD ハイブリッド盤。
 今から300 年前、1710 年頃のロンドンは最新のイタリア・オペラを展開させようとする興行主によって、非常な活気に満ちていました。コレルリ、ヴェラチーニ、ジェミニアーニといったイタリアの音楽家に加え、5年間をイタリアで過ごしたドイツ人ヘンデルも招かれ、オシャレなオペラを披露しました。しかしヘンデルはその後、非常にイギリス的な「ヘラクレス」や「テオドーラ」などへ作風を変化えます。そうしたカメレオン的相貌変化を示したアルバム。
 2005 年結成のノルウェーの古楽器団体バロックソリステーネとメゾソプラノのセミングセンが美しい世界を繰り広げます。


BIS 1862
\2500→\2290
シューベルトにこんなオペラ序曲があったとは!
シューベルト:オペラ序曲集
 (1)ヒュドラリウスを弾く悪魔(1811/2)/
 (2)鏡の騎士(1811/2)/(3)悪魔の悦楽城(1814)/
 (4)四年間の哨兵勤務(1815)/
 (5)ヴィッラ・ベッラのクラウディーネ(1815)/
 (6)サラマンカの友人たち(1815)/(7)双子の兄弟(1919)/
 (8)アルフォンソとエストレッラ(1821)/
 (9)謀反人たち(家庭戦争)(1823)/
 (10)フィエーラブラス(1823)
マンフレート・フス(指)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
美しいメロディ、色彩的な響き。

[ 録音:1997 年5 月/カジノ・ツェゲルニッツ(ウィーン)]/DDD、68’43”

 かつてKoch Schwann レーベルからリリースされていたものの、カタログから消えた後、マニアの間で非常な高額取引がなされているというウワサの盤が復活します。シューベルトのオペラ序曲集。シューベルトはあらゆる分野に傑作を残した天才で、「歌曲王」と称されながら、オペラは成功せず、何度か復活の試みがなされたものの、レパートリーとして定着するに至っていません。ここに収められたのはオペラ10 篇の序曲。いずれも初めて聴くようなものばかりながら、さすがシューベルト、豊富なメロディと美しい響きに聴き惚れてしまいます。ロッシーニやウェーバーの序曲集にひけをとらぬ魅力に満ちた、お宝発見的ディスクです。

BIS 1886
\2500
オスモ・ヴァンスカがクラリネットの妙技を披露!
カレヴィ・アホ:
 (1)クラリネット五重奏曲(1998)
 (2)クラリネット、ヴィオラ、ピアノのための三重奏曲(20069
 (3)2台のアコーディオンのためのソナタ(1984/9)
オスモ・ヴァンスカ(Cl)
サラ&ジーナ・クヮク(Vn)
トマス・ターナー(Va)
アンソニー・ロス(Vc)
スーザン・ビルマイヤー(Pf)
ヴェリ&スサンネ・クヤラ(Acc)
カレヴィ・アホ作品集

[ 録音:2010 年6 月/ミネアポリス・オーケストラホール]/DDD、75’10”

 ヴァンスカ演奏のカレヴィ・アホ、といっても指揮ではなく何とクラリネット奏者として参加したディスクの登場です。ピアノの腕前を披露する指揮者は多いですが、クラリネットはなかなか貴重。ヴァンスカは指揮者としてブレイクする前、1971 年から76 年までトゥルク・フィル、77 年から87 年までヘルシンキ・フィルの首席奏者を務めた名手で、現在でも練習を欠かさぬとのこと。アホの作品とあらば、クラリネット奏者としても参加したいと思うのが人情、名手ぶりに驚かされます。ミネアポリス管のメンバーたちと室内楽奏者としても一級のところを示しています。

BIS


BIS SA 1877
(SACD HYBRID)
\2600
リチャード・トニェッティ&オーストラリア室内管弦楽団
 グリーグ:弦楽オーケストラのための作品集
  (1)弦楽四重奏曲第1番ト短調Op.27(トニェッティ編)
  (2)2つの悲しき旋律Op.34
  (3)恋愛詩Op.43の5(トニェッティ編)
  (4)ホルベア組曲Op.40
リチャード・トニェッティ(Vn、指)
オーストラリア室内管弦楽団
 水晶のようにひんやりと透明でありながら、暖かな優しさにも満ちた、涙を誘う魔術音楽
[ 録音:2010 年10 月/ユージン・グーセンス・ホール(シドニー)] 63’30”
 SACD ハイブリッド盤。
 グリーグ自身の楽器はピアノでしたが、ノルウェーの民俗弦楽器ハルダンゲル・フィドルを聴きながら育った彼の音楽は非常に弦楽器的で、弦楽オーケストラの豊麗な響きで奏されると、痺れるほど魅力的な世界となります。水晶のようにひんやりと透明でありながら、暖かな優しさにも満ちた、涙を誘う魔術と効果音楽と申せましょう。昨年初来日して聴衆の度肝を抜く完璧なアンサンブルを示したオーストラリア室内管、トニェッティの独奏とともに弦楽合奏の美しさを満喫させてくれます。


BIS SA 1896
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
クラウス・ペーター・フロール&マレーシア・フィル/
 ドヴォルザーク:交響曲第7 番
ドヴォルザーク:
 (1)交響曲第7 番ニ短調Op.70
 (2)序曲「オセロ」Op.93
 (3)交響詩「野鳩」Op.110
クラウス・ペーター・フロール(指)
マレーシア・フィル
 物凄いエネルギーと熱を放つマレーシア・フィルのドヴォルザーク
[ 録音:2010 年9 月(2)(3)、2011 年7 月(1)/デワン・フィルハーモニク・ペトロナス・ホール(クアラルンプール(マレーシア)] 72’42”
 SACD ハイブリッド盤。
 爆演で評判のマレーシア・フィル、期待の新譜はドヴォルザーク。名作の交響曲第7番もスケールの大きさ、熱気が強烈。また、夫殺しの若妻がハトの鳴き声で狂乱していく様を描いた「野鳩」も不気味さ満点で、聴き手を離しません。
 はしたないほどの野蛮さで話題のペーター・フロール&マレーシア・フィル。今回はドヴォルザークの凄絶に美しい交響曲第7番。そして残酷で美しい「野鳩」。両者がどこまでドヴォルザークのはしたなさとは無縁の作品を描けるか。期待してます。

BIS SA 1965
(SACD HYBRID)
\2600
カメレオン〜チューバとファンファーレ・バンドの音楽
 (1)オイスタイン・ボーズヴィーク:Did You Do?
 (2)アンナ・ボーズヴィーク:バラの思い出
 (3)ロバート・ジャガー:チューバと吹奏楽のための協奏曲
 (4)ロブ・ホールハイス:
  チューバとファンファーレ・バンドのための協奏曲
 (5)パット・メセニー&ライル・メイズ(ファー編):ミヌアノ
 (6)モーリス・ハマーズ:カメレオン
 (7)ロイ・ニューサム:舞踏場のベース
オイスタイン・ボーズヴィーク(Tub、ディジリドゥ)
ティーメン・ボトマ(指)
オランダ王立陸軍軍楽隊
 あのチューバがオシャレの極み。怪人ボーズヴィーク絶好調
[ 録音:2010 年11、12 月/ヴァン・ブレデローデ・バラックス(オランダ)] 64’47”
 SACD ハイブリッド盤。
 チューバの怪人オイスタイン・ボーズヴィーク、今回はウィンド・オーケストラをバックに超人的テクニックの連続。自作「Did You Do?」では、オーストラリアのアボリジニの民俗楽器ディジリドゥも見事に演奏しています。タイトルは「ディド・ユー・ドウ」→「ディジュードゥ」→「ディジリドゥ」とつながる加齢臭的駄洒落ながら、エンターテイメント性あふれる超オモシロ作品。愛妻アンナ・ボーズヴィークが彼に捧げた「バラの思い出」も素敵な作品で、さらにジャズのスタンダード、パット・メセニーの「ミヌアノ」までオシャレの極み。チューバがかくも甘い音を出すとは驚きです。ハマーズの「カメレオン」では七変化するチューバの音色と性格を楽しめます。

BIS 1737
\2500
スイスのチェロ協奏曲
 (1)フランク・マルタン:チェロ協奏曲(1966)
 (2)オネゲル:チェロ協奏曲(1929)
 (3)シェック:チェロ協奏曲Op.61(1947)
クリスチャン・ポルテラ(Vc)
トゥオマス・ハンニカイネン(指)
マルメ交響楽団
 ポルテラの郷土愛に満ちたスイスのチェロ協奏曲集
[ 録音:2006 年1 月(3)、2007 年6 月(1)(2)/マルメ・コンサートホール(スウェーデン)] DDD、72’39”
 スイスの名手クリスチャン・ポルテラが2007-8 年にリリースした3枚のデイスク(BIS-1637, BIS-1617, BIS-1597) から、マルタン、オネゲル、シェックという母国の偉大な作曲家3名のチェロ協奏曲を集めて編み直したアルバム。いずれもあまり聴く機会のない作品なだけに貴重。鮮烈な演奏が光ります。


BIS 1764
\2500→\2290
C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集Vol.24
 (1)ソナタ ニ長調Wq62/3 (H22) (2)ソナタ ニ短調Wq62/4 (H38)
 (3)ソナタ ホ長調Wq62/5 (H39) (4)ソナタ ロ短調Wq65/13 (H32.5)
ミクローシュ・シュパーニ(クラヴィコード)
 鮮やかな色彩に満ちた刺激的作品集
[ 録音:2011 年2 月/キーゼル・ホール(シント・トロイデン。ベルギー)] DDD、72’14”
 シュパーニのC.P.E. バッハ・シリーズ24 弾。今回は1740 年代前半、C.P.E が20 代後半の3 篇を集めています。これらはいずれも規模が大きく、刺激的で鮮やかな色彩に満ちた力作ばかり。シュパーニのクラヴィコードが光ります。

BISCOITO FINO


BC 1232
\2300
ブラジル人作曲家カマルゴ・グァルニエリのヴァイオリン作品集
カマルゴ・グァルニエリ(1907-1993):
 ヴァイオリン・ソナタ第4番、第5番、第6番
エマニュエル・バルディーニ(vn)
ダーナ・ラドゥ(p)
録音:サンパウロ、ブラジル

1907 年、ブラジルのサンパウロ州ティエテに生まれたカマルゴ・グァルニエリのヴァイオリン・ソナタ第4~6 番です。グァルニエリの父は音楽好きだったことからカマルゴの洗礼名をモーツァルトにしたほどの音楽好きでした。ヴァイオリン・ソナタは7 曲作曲されましたが、このアルバムに収録されている第4 番から第6 番のソナタは、作曲者として最も充実していたころの作品です。ブラジルの「民族主義」作曲家グループに属したグァルニエリの興味深いアルバムです。演奏はサンパウロ交響楽団のコンマス、エマニュエル・バルディーニ。ブラジル、サンパウロで長年演奏をしてきただけに、ブラジルの絶妙なミュアンスが体にしみこんだ見事な演奏を聴かせてくれます。

BC 1242
\2300
OSESP(サンパウロ響) 弦楽四重奏団
 シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44
 ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲イ長調 Op.81 B155
OSESP(サンパウロ響) 弦楽四重奏団
 【エマニュエル・バルディーニ(1st vn)、
  デイヴィ・グラトン(2nd vn)、
  クラウディオ・クルツ(va)、
  ヨハネス・グラムシュ(Vc)】
リッカルド・カストロ(p)
サンパウロ交響楽団のメンバーによる煌めくようなシューマン、ドヴォルザークのピアノ五重奏

録音:サンパウロ、ブラジル

サンパウロ交響楽団のメンバーによる煌めくような演奏。ブラジルの独特の明るさを感じさせてくれるとても心地よい演奏です。それぞれのソロの箇所では自由に歌い、またトゥッティでは阿吽の呼吸で合わせる見事!と言える演奏です。

BONGIOVANNI



GB 2560
(2CD)
\4800→\4390
マリエッラ・デヴィーア
 ドニゼッティ:「ルクレツィア・ボルジア」
マリエッラ・デヴィーア(S ルクレツィア・ボルジア)
ジュゼッペ・フィリアノーティ(T ジェンナーロ)
マリアンナ・ピッツォラート(Ms マッフィオ・オルジーニ)
アレックス・エスポージト(Br アルフォンソ公爵)
グレゴリー・ボンファッティ(T ルスティゲッロ)
ステーファノ・リナルディ・ミリアーニ(Bs グベッタ)
ジャコモ・メディチ(Br アストルフォ)ほか
マルコ・グイダリーニ(指)
マルケ・フィルハーモニー管弦楽団,
マルケ・ヴィンチェンツォ・ベッリーニ合唱団
大プリマドンナ、デヴィーアの完璧な歌!!フィリアノーティ、ピッツォラート、エスポージトと強力キャスト!

録音:2010 年2 月19、21 日、アンコーナ/DDD、131'01

 ドニゼッティの傑作「ルクレツィア・ボルジア」に素晴らしい録音が登場!2010 年2 月にアンコーナで行われた演奏会形式上演のライヴ。タイトルロールを歌うは大プリマドンナ、マリエッラ・デヴィーア。ルクレツィアは、2002 年9、10 月にスカラ座で歌って大絶賛された得意の役。イタリア的な美しい声を駆使した歌はまさに完璧です。
 ジェンナーロのジュゼッペ・フィリアノーティは、そのスカラ座公演でBキャストに入っており、9 月30 日にデヴィーアと共演していました。それから8 年後、持ち前の美声に逞しさが加わった見事なジェンナーロを聞かせてくれます。この公演ではさらにオルジーニにマリアンナ・ピッツォラート、アルフォンソにアレックス・エスポージトと、ロッシーニで高い評価を得ている若い歌手を投入。そして脇役までイタリア人ばかりという、近年ではイタリアでも珍しい純国産上演。マルコ・グイダリーニの様式感のしっかりした音楽も見事なもの。ライヴならではの高揚感の味わえる録音です。

BONGIOVANNI

Il Mito dell'Opera: Martinucci,  Vol. 2
GB 1224
\2400
ニコラ・マルティヌッチ ライヴ録音集 第2集
 ベッリーニ:「ノルマ」
 ヴェルディ:
  「アッティラ」,「リゴレット」,「トロヴァトーレ」、
  「 仮面舞踏会」、「シモン・ボッカネグラ」
 ポンキエッリ:「ジョコンダ」
 プッチーニ:「マノン・レスコー」
 レオンカヴァッロ:「パリアッチ」
 チレーア:「アドリアーナ・ルクヴルール」
 マスカーニ:「ピッコロ・マラート」
 ジョルダーノ:「フェドーラ」
 からのアリア、場面 ほか
ニコラ・マルティヌッチ(T)
録音:1976-2003 年、ライヴ/77'54
 長いことイタリアオペラのトップテノールを務めてきたニコラ・マルティヌッチ。1941 年、南イタリア、ターラントの生まれ。ここ40 年ほどの本場イタリアで正統派テノールとして活躍していますが、残念なことに録音が極端に少なく、オペラマニアを嘆かせてきました。そんな中、ライヴ音源を集めたアリア集(GB 1216)が好評を博し、第2 集が登場。「ノルマ」のポッリオーネ、「リゴレット」のマントヴァ公、「アドリアーナ・ルクヴルール」のマウリツィオなど、貴重な歌を聞くことができます。なお録音状態が良くないものもあることをご理解ください。


GB 5172
\2400→\2190
ヴェネツィアからワルシャワへ
 〜16世紀、17世紀の複合唱曲集

 シンブラッキー:空に喜びがあり
 ミエルチェフスキ:幸せな神の御母,とても聡明な処女
 スティヴォーリ:名高い博士よ
 ヴェッキ:主がシオンの捕われ人を連れ帰られるときいて
 アネーリオ:キリエ,ブドウのように
 パチェッリ:真夜中に
 アゾーラ:天の女王
 ベルトルージ:主の御使い
 グワルティエーリ:大いに祝福されたマルコ
 ガブッシ:喜びは失せ
マリーナ・マラヴァージ(指)
アンサンブル・ドデカントゥス
録音2011 年6 月30 日-7 月2 日、ヴィチェンツァ/DDD、52'02
 16 世紀のヴェネツィアでは、サン・マルコ聖堂の構造に由来する複合唱の音楽が流行、これはやがてヨーロッパ全土に広がります。このCD には、イタリア人作曲家はもちろん、珍しい北方の作曲家の複合唱曲も集められています。
 ヤン・シンブラッキー(? − 1657)はボヘミアの作曲家。マルチン・ミエルチェフスキ(? − 1651)は17 世紀のポーランドでももっとも高名だった作曲家。イタリア人フランチェスコ・スティヴォーリ(1550 頃− 1605)はクラウディオ・メールロとジョヴァンニ・ガブリエッリの弟子で、晩年をグラーツで過ごしました。オルフェオ・ヴェッキ(1551 頃− 1603)はミラノ近辺で活躍した人。ジョヴァンニ・フランチェスコ・アネーリオ(1569 頃− 1630)は、1624 年から1630 年にかけてポーランドで活躍した作曲家。
 ローマ出身のアスピーリオ・パチェッリ(1570 頃− 1623)も、1602 年以降ポーランドで20 年以上活動。ジョヴァンニ・マッテオ・アゾーラ(1532頃− 1909)。ヴィンチェンツォ・ベルトルージ(? − 1608)は、ヴェネツィア出身で、1595 年から1607 年までポーランドのジグムント3 世の宮廷で働いたオルガニスト。アントーニオ・グワルティエーリ(1574 − 1661)はヴェネトを中心に活動。ジューリオ・チェーザレ・ガブッシ(1562 頃−1611)は、ミラノの聖堂の楽長を務め、1601 年から翌年の短期間、ポーランドでも働いた人。いずれも珍しい人ばかり。
 アンサンブル・ドデカントゥスは、1984 年に結成された合唱団で、ルネサンスからバロックにかけての合唱曲を主に扱う団体。指揮のマリーナ・マラヴァージは合唱指揮者としても有名で、2007 年1 月のベルガモ・ドニゼッティ劇場来日公演でも合唱指揮を担当していました。

BPR

ブリュッセル・フィルハーモニックの録音をリリースしていく自主レーベル。
001は先日の第59号の特集で紹介済み。今回から代理店が誕生して、ちょっとだけ安くなりました。

Debussy: La Mer
BPR 001
\2400→\2190
第59号ご紹介済み
タバシュニク完全復活、ドビュッシー:管弦楽曲集
 ドビュッシー:
  (1)海 (2)牧神の午後への序曲 (3)夜想曲
ミシェル・タバシュニク(指揮)
ブリュッセル・フィルハーモニック
タバシュニク&ブリュッセルフィル自主レーベル第1 弾、ドビュッシーの管弦楽曲集!

録音:2010 年7 月14-17 日、スタジオ4

 1935 年に創立されたベルギーのオーケストラ、ブリュッセル・フィルハーモニック(旧フランダース放送管弦楽団)が自ら立ち上げたBPR レーベルから、記念すべきファーストCD。
 ヨーロッパで最高の音響として名高いスタジオ4 でリハーサルを重ね、コンサートの本拠地としてボザールで演奏を重ねているほか、ブリュッセルのコンセルトヘボウなどでも演奏を重ねるオーケストラ。古楽から現代曲まで手掛ける実力派で、2012 年もドイツ、オーストリアへの演奏ツアーを予定するなど、ヨーロッパ各地で活躍しています。2008 年よりスイスの名匠ミシェル・タバシュニクが音楽監督を務めており、現代音楽も交えながら聴衆に魅力的なプログラムを提供しています。
 ファーストCD に収録されているのはドビュッシーの管弦楽曲。「海」、「牧神」「夜想曲」と傑作ぞろいの聴き応え十分なプログラムとなっています。ベルギーのオーケストラではありますが、その響きには柔らかくも芯のあるフランス的なハーモニーも感じられます。タバシュニクの巧みな指揮の下、綿密に組まれたアンサンブルは聴き所。録音場所はもちろん、スタジオ4 です!
 ミシェル・タバシュニク(Michel Tabachnik 1942年- )はスイスの指揮者。
 タバシュニクは、15年ほど前に集団自殺事件で話題になったカルト教団「太陽寺院」の幹部(あるいは広告塔)だったということで音楽ファンを震撼させた。(タバシュニクの奥さんと娘さんも集団自殺していた。)
 本人はその後逮捕され、てっきり音楽界からは消えたと思っていた。

 これはそのタバシュニクの堂々たる新譜。

 タバシュニクはピエール・ブーレーズ、イーゴリ・マルケヴィチ、ヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。クセナキスの指揮で、名声を決定的にした。日本でNHK交響楽団を振ったこともあり、実際にその演奏に立ち会った方もいらっしゃるかもしれない。
 店主も、スロヴェニア・フィル自主制作盤のどろどろした「運命」を聴いて、そのカリスマ性あふれるすさまじい演奏の虜になってしまったことがある。
 その演奏はおそらくもう二度と聴けないであろうが、その名は決して忘れられなかった。

 しかしタバシュニク・・・、逮捕起訴されたがその後無罪判決を得て、音楽界に復帰していた。
 オケはブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団。タバシュニクは2008年からこのオーケストラの首席指揮者、音楽監督を務めているらしい。そして今回の自主制作盤で取り上げたのはドビュッシー。これまでスロヴェニア・フィルとのアルバム以外で有名大曲など聴いたことがなかったのだが、このドビュッシーは筋肉質で且つ華やかな色彩感にもあふれ、そうとうに存在感あふれる。
 大事件の先入観なしに聴くことはまだできないが、どうであれここにタバシュニクのカリスマ芸術家としての威信、誇りのようなものを感じることはできる。
 そうとうな男であるのは間違いない。(第59号のコメントから)


BPR 002
\2400→\2190
タバシュニクの「新世界」
 ドヴォルザーク:
  (1)交響曲第9番「新世界より」 op.95
  (2)スラヴ舞曲集第1集(全曲)
ミシェル・タバシュニク(指揮)
ブリュッセル・フィルハーモニック
タバシュニク&ブリュッセル・フィル自主レーベル第2 弾ドヴォルザーク「新世界」とスラヴ舞曲集!

録音:2011 年7 月5、6 日、スタジオ4

 ブリュッセル・フィルハーモニック(旧フランダース放送管弦楽団)の自主レーベルBPR レーベルからの新譜第2 弾!ドビュッシーの大作3 曲を扱ったファーストCD(BPR 001)に続く今回は、ドヴォルザークの代表作「新世界より」とスラヴ舞曲第1 集を収録。今回も録音はヨーロッパ屈指の音響を持つスタジオ4!前回の綿密かつ繊細なアンサンブルとは異なる、豪傑かつロマンティックな響きを堪能できます。
 ボザールを本拠地に、古楽から現代音楽に至るまで幅広い演奏活動を展開しているブリュッセル・フィルハーモニック。1935 年に設立されて以来、様々な名指揮者・名ソリストたちと共演を重ねてきました。2008 年よりタバシュニクを音楽監督として迎え、現代音楽を交えた意欲的なプログラムでヨーロッパを中心に更なる注目を集めています。ヨーロッパ各地で幅広い音楽活動を行っていると同時に、同レーベルにて積極的な収録活動も行っており、今後更なる名演のリリースに期待必至です!

C AVI


Ruhr Piano Festival Edition Vol. 27: Liszt recordings 2011
4260085 532407
(3CD)
\6300→\5690
ルール・ピアノフェスティヴァル・エディションVol.27
 CD1【リスト】
  ヘクサメロン(タールベルク、ピクシス、ヘルツ、チェルニー、ショパンと共作)
  ペトラルカのソネット第123番
   イゴール・レヴェット(Pf)/ 録音:2011年9月1、2日
  葬送〜詩的で宗教的な調べ
  ワーグナー(リスト編):イゾルデの愛の死
   ベニヤミン・モーザー(Pf)/ 録音:2011年5月25日
  軽やかさ〜3つの演奏会用練習曲
   ボリス・ギルツブルク(Pf)/ 録音:2011年6月25日
  孤独のなかの神の祝福〜詩的で宗教的な調べ
  タランテラ
   デニス・コジューヒン(Pf)/ 録音:2011年6月25日
 CD2【リストのアンサンブル作品】
  ピアノソナタ ロ短調(サン=サーンス編による2台のピアノ版)
   アンソニー&ジョゼフ・パラトア(ピアノ・デュオ)/録音:2011年5月20日
  オーベルマンの谷(リスト編によるピアノ三重奏版)
   キット・アームストロング(Pf)、アンドレイ・ベロフ(Vn)、アドリアン・ブレンデル(Vc)
    録音:2011年6月19日
  尼僧院の僧房、悲歌、悲しみのゴンドラ
   マリオ・ブルネロ(Vc)、アンドレア・ルケシーニ(Pf)/録音:2011 年5月23日
  祈り(レールモントフ詞)、漁師の娘(コロニーニ詞)、
  喜びに満ち、悲しみに満ち(ゲーテ詞)、3人のジプシー(レーナウ詞)
   マリーナ・プルデンスカヤ(Ms)、イリーナ・プリシンスカヤ(Pf)/録音:2011 年6月2日
 CD3【新作。すべて世界初演】
  キット・アームストロング:光陰矢のごとし
   キット・アームストロング(Pf)、アンドレイ・ベロフ(Vn)、アドリアン・ブレンデル(Vc)
    録音:2011 年6月19日
  オラヴ・レルヴィク:アフォリズム1.0/アフォリズム1.1
  ヴァソス・ニコラウ:子守歌/小さな星/トランシルヴァニア
   タマーラ・ステファノヴィチ(Pf)/録音:2011 年5月30日
  ディーター・シュネーベル
  h-Mollソナタ
   ジークフリート・マウザー(Pf)/ 録音:2011 年5月22日
ピアノの神リストに捧げられたルール・ピアノフェスティヴァル2011年

 ピアノ音楽マニアが毎年心待ちにしているシリーズ最新巻の登場です。ドイツ、ルール地方で毎年行われるピアノフェスティヴァルのライヴ第27 弾。
 2011 年は生誕200 年だったピアノの神様リストに捧げ、マニアックな作品と興味深い新作が披露されています。いずれもワクワクするものばりですが、「ピアノソナタ ロ短調」をサン=サーンスが2台のピアノ用に編曲したものが貴重。この難曲をさらに複雑化し、両奏者の丁々発止な掛け合いの面白さにも満ちた神業的編曲。2台のピアノの効果を熟知したサン=サーンスならではの魔術が駆使され、物凄く興奮させられます。アメリカの腕ききパラトア兄弟がライヴならではの熱気に迫力に満ちた演奏を聴かせてくれます。
 また浜松国際ピアノアカデミー2004 年優勝者のイゴール・レヴェット(イーゴリ・レーヴェト)や2007 年にニューヨークで行われたヤング・コンサート・アーチスト国際コンクール優勝のベニヤミン・モーザーの最新演奏も嬉しい限り。また、1992 年生まれの台湾系イギリスの天才青年キット・アームストロングの演奏を聴くことができるのも特筆。7 歳にしてカリフォルニア・チャップマン大学に最年少で奨学金入学、数学を専攻したという驚きの頭脳。
ピアノの腕前も、かのアルフレッド・ブレンデルに「私が会った最高の才能」と言わしめた凄さ。リスト作品のみならず、ブレンデル80 歳の誕生日プレゼントとして作曲した自作も披露。
 さらにこのフェスティヴァルは、未来の子供たちのために前衛手法の子供用作品の委嘱と出版も行っています。今回はノルウェーのレルヴィクとキプロスのニコラウの曲をステファノヴィチが美しく奏でています。加えて御年81 歳だったドイツの長老作曲家ディーター・シュネーベルの新作ソナタも聴きもの。
 フェスティヴァルの委嘱作で、マウザーに捧げられていますが、シュネーベルにとって初のピアノ大曲というのも興味津々。ピアノの内部奏法をはじめとする特殊奏法を駆使しつつ、リスト、ショパンの第3番、ベルクらのロ短調で書かれたピアノソナタをコラージュ風に挿入した一大奇作となっています。

Beethoven: Piano Sonatas Nos. 30-32
4260085 532278
\2600→\2390
アンティ・シーララ
 ベートーヴェン:後期ピアノ・ソナタ集

  第30番 ホ長調 op.109、第31番 変イ長調 op.110、
  第32番 ハ短調 op.111
アンティ・シーララ(ピアノ)
名手シーララが奏でる、ベートーヴェン後期ソナタ!

録音:2011 年6 月

 これまでに何度か来日もある若手実力派、シーララによるベートーヴェンの後期ソナタ集。清冽な音色と明晰な音楽運びで、後期のこれらの大作を、見通しのよい音楽で見事に聴かせます。シーララは、1979 年、ヘルシンキの音楽一家に生まれました。7 歳でオーケストラと共演し、10 歳の時、第10 回ウィーン・ベートーヴェン国際コンクールで最年少第1位に輝いただけでなく、その時に弾いたハンマークラヴィア・ソナタは驚異的名演として絶賛されました。2009/2010 シーズンは、「ベルリン・フィルハーモニック・ピアノ・リサイタル・シリーズ」のアーティストの1 人(全部でわずか4 人のシリーズ。
 同じ時の他出演者は、エマール、ラン・ラン、ヘルムヒェン)に選ばれ、ブラームスとシェーンベルクのプログラムを演奏しました。幼いころからすでにベートーヴェンを得意としていたシーララによる、暖かさと明晰な解釈による演奏を堪能できる1 枚です。

C AVI


4260085532490
\2600
ピアノ界注目の可憐な新星エフゲニア・ルビノヴァ
ラフマニノフ:
 (1)楽興の時 op.16
 (2)ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 op.36
クライスラー:
 (3)愛の悲しみ (4)愛の喜び
エフゲニア・ルビノヴァ(Pf)
情感あふれるラフマニノフ、クライスラー小品集

録音:2004 年、ドッビアーコ(イタリア)/65’39”

 類まれなテクニックとパワフルな表現力を兼ね備えた演奏で『次代のアルゲリッチ』とも謳われる新進気鋭の若手ピアニスト、エフゲニア・ルビノヴァによるピアノ小品集。
 ルビノヴァといえば、可憐な外見からは想像も出来ないほどのダイナミックかつエネルギッシュな表現力が何よりの魅力。力強い低音の響きが印象的な彼女の演奏は、重々しくも流麗な響きに満ち溢れています。本CD にはラフマニノフ、クライスラーの情感あふれる作品の数々が収録されており、ルビノヴァの真骨頂とも言える情感あふれる演奏をたっぷりと堪能できます!
 2002 年にリーズ国際コンクールで第2 位に輝き、若手世代を代表するピアニストとして世界的な注目を集めているルビノヴァ。2007 年にはシャンバダール率いるベルリン交響楽団と共に来日し、高い評価を受けました。近年は室内楽の分野でアルブレヒト・マイヤーやガブリエル・シュワーベといった世界的な名手らと共に活動しており、今後のますますの注目が期待されるアーティストといえましょう!


4260085532506
\2600→\2390
ヴィヴィアナ・ソフロニツキー、
 フォルテピアノによるシューベルト作品集

シューベルト:
 (1)幻想曲 ハ長調「さすらい人幻想曲」 op.15 D.760
 (2)即興曲集 op.posth.142 D.935 
 (3)即興曲集 op.90 D.899
ヴィヴィアナ・ソフロニツキー
 (フォルテピアノ)
ロシア・ピアニズムの継承者ヴィヴィアナ・ソフロニツキー、フォルテピアノで堪能するシューベルト作品集

録音:2010 年7 月、ティボール・ヴァルガ・スタジオ(シオン、スイス)【使用楽器:1819 年製コンラート・グラーフモデル(ポール・マクナルティによる復元)】/77’40”
 20 世紀ソ連の巨匠ヴラディーミル・ソフロニツキーの愛娘にして世界的クラヴィーア奏者であるヴィヴィアナ・ソフロニツキーによるシューベルトのピアノ作品集。
 数々のピリオド楽器を弾きこなすヴィヴィアナですが、今回は楽器職人ポール・マクナルティによって復元された1819 年製のコンラート・グラーフのレプリカを使用!ベートーヴェンやショパン、シューマンら多くの音楽家たちが愛した名器です。素朴かつ軽やかな音色が織りなす上品な響きはフォルテピアノならではといえましょう。2010 年の来日公演でも話題となったピリオド楽器の響きを再び堪能することができます。ヴィヴィアナの演奏は全体的に過剰な表現を抑えた清廉な演奏。重厚感のあるフォルテの響きや透明感のある高音の美しさにはどこか亡き巨匠ヴラディーミルの響きも想い起こされます。
 現在、ロシア・ピアニズムの継承者として世界的に活躍しているヴィヴィアナ。今後さらなる活躍必至のアーティストによる注目の新譜です!


4260085534173
\2600→\2390
クラシック、タンゴ、シャンソン
 ——多彩なジャンルが魅力のチェロ二重奏作品集
 (1)ボッケリーニ:
  2つのチェロのためのソナタ ハ長調より アレグロ・モデラート
 (2)C.V.フローレス(編:トーマス=ミフネ):ランプの灯影
 (3)G.ケッペン:イディッシュ・ソング  
 (4)L.グリエルミ(編:ツェムリカ):バラ色の人生
 (5)L.テイセイレ(編:トーマス=ミフネ):カランドリア
 (6)ドッツァウアー:
  「お手をどうぞ」による変奏曲
   (モーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」の主題による変奏曲)
 (7)アルベニス(編:トーマス=ミフネ):セヴィーリャ
 (8)ボワモルティエ:ソナタ ハ短調よりラントマン&ジーグ op.14-3
 (9)J.コスマ(編:ツェムリカ):「枯葉」
 グリエール:(10)デュエット第9番 (11)デュエット第4番
 (12)サン=サーンス(編:G.ケッペン):「動物の謝肉祭」より「白鳥」
 (13)ロドリゲス(編:K.アルトマン):ラ・クンパルシータ
 (14)ハイドン:二重奏曲ニ長調 Hob.X:11
 (15)フィリベルト:メンティアス
 F.クープラン:(16)コンセール第13番より シャコンヌ
 (17)新しいコンセール第9番より「 私は知らない」
 (18)フィリベルト(編:トーマス=ミフネ):「ミロンガの泣くとき」
 (19)オッフェンバック:二重奏曲 イ短調
 (20)M.モノー(編:ツェムリカ):愛の賛歌
 (21)ガーシュイン(編:ツェムリカ):サマータイム
ヴィオロンセロ・ア・ドゥ
 {ビルギット・ハイネマン(Vc)、
  ウタ・シュリヒティヒ(Vc)}
録音:2011 年3 月、デュッセルドルフ(ドイツ)/58’33

 ヴィオロンセロ・ア・ドゥ(Violoncello-a-deux)は、ドイツの名手ハイネマンとシュリヒティヒによって結成されたデュオ。ジャンルを越えて幅広いレパートリーを持ち、多彩なジャンルの音楽を融合したオリジナリティあふれる選曲で注目を集める実力派団体です。クラシックとポピュラー、とりわけタンゴやシャンソン、アメリカ・ラテン音楽との融合に積極的な二人。本CD の選曲プログラムも、彼女たちの活動姿勢が強く反映されたものとなっています!
 収録されている楽曲は、ボッケリーニやハイドン、クープランといったチェロ二重奏の名曲から、タンゴ界の大作曲家フィリベルト、シャンソン界に名を馳せるモノーなど実に多彩。トーマス・ミフネ、ケッペンらによってチェロ二重奏曲用に編曲された作品も多く収録しており、チェロ二台ならではのアンサンブルを堪能することが出来ます。ここまで多彩なジャンルを混合した二重奏アルバムは希少!作品によって全く表情を変える二人の音色にも注目のおすすめ盤です!

CLASSIC CONCERT RECORDS



CCR 62152
\2200→\1990
ウィーン名門オケの主要メンバーから成る
 テオフィル・アンサンブル・ウィーン、ライブ録音

(1)R.シュトラウス(編:F.ハーゼネール):
 「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」
(2)マーラー(編:A.N.タルクマン):「さすらう若人の歌」
(3)ベーラ・コヴァーチ(1937*):
 リヒャルト・シュトラウスへのオマージュ
  (クラリネット・ソロのための)
クレメンス・ザンダー(Br)
テオフィル・アンサンブル・ウィーン
録音:(1)(2)2010 年12 月、オーストリア放送文化会館ライブ録音、(3)2007 年12 月、オーストリア放送文化会館ライブ録音/DDD、30’01

 ウィーン・フィル、ウィーン放送交響楽団、ウィーン・フォルクスオーパーといった名門の主要メンバーから成るアンサンブル団体テオフィル・アンサンブル・ウィーンが、2007 年、2010 年に行ったライブ録音を収録した新譜をリリースしました!
 マルチヌー、ツァノウ、ブラームスを収録したアルバム(CCR62151)でも注目された、編曲作品を多く取り入れる独創性豊かなプログラムは今回も健在。「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」は、F. ハーゼネールがR. シュトラウスが作曲した交響詩を室内楽用に編曲したもの。8 人という小編成のため、原曲以上に各楽器のソリストたちの妙技を堪能することが出来ます。演奏時間も約10 分(本アルバムでは9’21”)と短縮されており、原曲の魅力がぎゅっと凝縮された1 曲といえましょう。現代屈指の編曲者A.N.タルクマンによるマーラーの名曲「さすらう若人の歌」の室内楽編成版では、洗練された器楽アンサンブルとクレメンス・ザンダーの深いバリトンの歌声を堪能できます。また、本アルバム最後には2007 年ライブで演奏したコヴァーチの作品も収録。超絶技巧連続のクラリネット・ソロは圧巻です。世界トップレベルのソリストたちによる安定感抜群のアンサンブルは流石の一言。今回も魅力的なプログラムと演奏を堪能できるアルバムに仕上がっています!


CCR 62020
\2200→\1990
現代音楽家ロベルト・ディ・マリノ
 ラテン風情豊かなオーケストラ作品集
ロベルト・ディ・マリノ(1956*):
 (1)エレジア
 (2)ピアノ協奏曲
 (3)オルガン協奏曲
 (4)ギター協奏曲
 (5)ロンド・ミロンガ
ジェリカ・ヴォイヴォーダ(Pf)
シモーネ・ヴェベル(Org)
ロベルト・ベリニチ(ギター)
ミラン・ヴァウポティチ(指揮)
ロシアン・シンフォニー・
 オーケストラ・プロコフィエフ
DDD

 1956 年生まれのイタリア人作曲家、ロベルト・ディ・マリノの近年の作品を収録した注目のアルバム。現在もなおクラシック、ジャズ、吹奏楽と幅広いジャンルで作曲・編曲活動を行っているロベルト・ディ・マリノ。ラテン情緒あふれる抒情的な旋律や疾走感のある心地好いリズムが印象的な彼の音楽は音楽ジャンルの垣根を超えた魅力にあふれています。本アルバムでは彼がオーケストラ用に作曲した初めての作品「エレジア」を始め、5 つの作品が収録されています。
 「ロンド・ミロンガ」はバレエの舞台音楽として、モーツァルトの人生を描いた興味深い作品。幾度も反復されるミロンガの単純な音型の合間に、ピアノ協奏曲第23 番第2 楽章のメロディなどモーツァルトが作曲した美しい旋律が現れ、ドラマティックな盛り上がりを見せます。一方、過度な装飾のない素朴な旋律と5 拍子のリズムが心地よいピアノ協奏曲は、ピアノだけでなく各楽器が複雑に絡み合って織りなす美しいアンサンブルが聴き所。西ヨーロッパの民俗音楽に喚起されて作曲されたギター協奏曲では、波のうねりのように押し寄せるオーケストラとギターとのハーモニーが絶妙です。近年めきめきと活躍の場を広げている若手演奏家たちの卓越したソロにも注目。ドラマティックな演奏で、ディ・マリノの音楽を活き活きと聴かせてくれます。

CCR 62064
\2200
ヨースタ・フンク
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988(全曲)
ヨースタ・フンク(Cemb.)
ドイツの中堅ヨースタ・フンク、丁寧かつ堅実に魅せるゴルトベルク変奏曲

録音:2004 年7 月27-28 日、ザンクト・マルガレーテン教会(シュトテル、ドイツ)/DDD、62’21
【使用楽器:マティアス・クラマー1990 年製ヨハン・クリスティアン・ツェルモデル(1728 年ハンブルク)】

 グレン・ウィルソン、シェティル・ハウグサンら名手に師事し、実力派チェンバリストの一人としてドイツ国内外問わず活躍の幅を広げているフンクが、ついにゴルトベルク変奏曲を収録したアルバムをリリース!ゴルトベルク変奏曲といえば、チェンバリストならば避けては通れぬであろうJ.S. バッハの大作。
 フンクの演奏は堅実で、一つ一つの音の粒をしっかりと響かせる丁寧な演奏といえましょう。第15 変奏や第25 変奏では心持ちゆったりとしたテンポですが、決して重すぎることはなく、全体的に心地好いテンポ感にあふれています。使用したチェンバロは、かのレオンハルトも愛した1728 年製ヨハン・クリスティアン・ツェルをモデルとするチェンバロ。やや硬めの発音が溌溂とした印象を与え、フンクの明瞭な演奏を引き立てています。


CCR 62063
\2200→\1990
カウンターテナーが歌うイギリス諸島の古き民謡集
 ギターはホワン・クレルチ!
イギリス諸島の古き民謡集
 (1)柳の庭のほとりで(アイルランド民謡)
 (2)三羽のカラス(イングランド民謡?)
 (3)我が恋人は紅き薔薇(スコットランド民謡)
 (4)ヘンリー王(イングランド民謡)
 (5)A.ラミレス:アルフォンシーナと海
 (6)霧の露(イングランド民謡)
 (7)バーバラ・アレン(スコットランド民謡)
 (8)かつて、ある娘を愛していた(スコットランド民謡)
 (9)恋人に林檎をあげよう(イングランド民謡?)
 (10)ロード・ランダル(アングロ=サクソンのバラード)
 (11)メンデス:ククルクク・パロマ
 (12)アニー・ローリー(スコットランド民謡)
 (13)テーラーとネズミ(アイルランド民謡)
 (14)恋人は定期市を行く(アイルランド民謡)
 (15)黒色は愛する人の髪の色(アイルランドあるいはアパラチア地方の民謡)
 (16)旅人よ(アイルランドあるいはアパラチア地方の民謡)
シュテファン・ゲルクナー(C-T)
ホワキン・クレルチ(ギター)
録音:2010 年8 月11-14 日/DDD、71’04

 ドイツを中心に活躍するカウンターテナーのゲルクナーによる、イギリス諸島のフォークソングを中心に収録したアルバム。優しくも哀愁漂う旋律で日本でも人気の高いイングランド、アイルランド、スコットランド地方の民謡を多く収録したアルバムです。サイモン& ガーファンクルやボブ・ディランらの名演が今もなお語り継がれるフォークソングのジャンルですが、本アルバムで聴くことが出来るカウンターテナーの柔らかい歌声とギターの響きによる暖かなハーモニーも絶品。艶と深みのある歌声で時に優しく、時に切なく語りかけるゲルクナーの歌が心に沁み入ります。イングランドの民謡はどこかジョン・ダウランドの歌曲も想起させ、イギリス・ルネサンス時代のリュート歌曲がお好きな方にもおすすめ。ギターを担当するのはキューバ・ギター界の巨匠ホワキン・クレルチ!民謡の合間には、アルゼンチンの作曲家A. ラミレスのギターソロも収録されており、円熟の域に達しつつあるクレルチの見事な演奏を堪能できます。

COL LEGNO


WWE 30006
\2400
キャッチ=ポップ・ストリング=ストロング
 (1)おばあちゃん、ここに来て(ポプルジャン)
 (2)フィルの曲(クリス・スタウト)
 (3)私は彼と会った(ヨシパ・リサツ)
 (4)8分の9(カチナリ)
 (5)クーラントBWV1007の1(バッハ〜ポプルジャン編)
 (6)スカタンゴ(カチナリ)
 (7)ああ、鳩ちゃん(セルビア民謡〜ポプルジャン編)
 (8)ハイランド・セット
  (スコットランド民謡〜ポプルジャン&カチナリ編)
 (9)海賊ジェニー(ヴァイル)
 (10)クル・ハナ・デル(アルバニア民謡〜カチナリ編)
 (11)ブルース&オレンジズ(ポプルジャン)
 (12)メリーゴーランド(カチナリ)
 (13)ターボフォーククイーン
  (シューベルス〜ドミトロフ&ポプルジャン編)
キャッチ=ポップ・ストリング=ストロング
 【イェレーナ・ポプルジャン(Va、声)、
  リナ・カチナリ(Vc、声)】
東欧ワールドミュージックとクラシックのオシャレな結合

[ 録音:2011 年9 月-2012 年1 月/ハッピーロード・スタジオ(ウィーン)]/DDD、61’07”

 セルビア人ヴィオラ奏者イェレーナ・ポプルジャンと、アルバニア系コソヴォ人チェロ奏者のリナ・カチナリの不思議なユニット「キャッチ=ポップ・ストリング=ストロング」。バッハ作品からバルカン半島やスコットランドの伝統音楽、さらにはポップスまでを、ヴィオラとチェロの美しいアンサンブルにしてしまう魔術的な腕前にオーストリア中が注目。オーストリア文化省は、彼女たちを2012-3 年度のオーストリア・ワールドミュージック賞の公式団体に認定しています。日本でも人気が出るはずのオシャレな世界、オススメです。

COVIELLO CLASSICS



COV 21205
\2500→\2290
カール・フリードリヒ・アーベル:
 (1)ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ホ短調
 (2)同ト長調
ヨハン・クリスチャン・バッハ:

 (3)ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ト長調(チェンバロ)
 (4)同ヘ長調(フォルテピアノ) 
 (5)同変ロ長調(チェンバロ)
 (6)同ヘ長調(フォルテピアノ)
トーマス・フリッチェ
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
シャレフ・アド=エル
 (チェンバロ、フォルテピアノ)
約20 年前に発見された楽曲が美しく蘇った

[ 録音:2011 年]/DDD

 バッハの末子にして、少年時代のモーツァルトを可愛がったヨハン・クリスチャン・バッハ。彼はヴィオラ・ダ・ガンバの名手カール・フリードリヒ・アーベルと組んでロンドンでコンサートを組織、それが今日の定期演奏会の礎となったといわれます。当アルバムはクリスチャンとアーベルのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集。前古典派に入ろうとしている時期にガンバの新作を書いているのは驚きですが、伴奏もフォルテピアノを用いているのが興味津々。
 1992年に草稿が競売にかけられて知られるところとなりました。イタリア的な伸びやかな旋律が非常に魅力的です。

COVIELLO CLASSICS


COV 21202
(2CD)
\3400
ブリテンが「青少年のための管弦楽入門」に用いた主題のオリジナル
パーセル:劇音楽による組曲
 (1)言行不一致 (2)アブデルアーザー
 (3)ゴルディオスの結び目はほどかれた
 (4)苦しめられた無実 (5)ボンデューカ
CD1ドイツ語によるナレーション:
 リナード・バーディル、
CD2 英語によるナレーション:
 ジョン・ホロウェイ、
 マティアス・クライビューマー(指)
 オルケストル・ル・フェニックス
[ 録音:2010 年10 月/グリュニンゲン教会(スイス)] DDD、67’10”、64’25”
 ヘンリー・パーセル(1659-95) はその短い生涯に43 以上の舞台音楽を残したとされますが、死の年に女流作家アフラ・ベーンの「アブデルアーザー」に取組みながら、管弦楽組曲のみ完成しました。この中の「ロンドー」を、後にベンジャミン・ブリテンが「青少年のための管弦楽入門」の主題に用い、クラシック・ファンなら誰でも知るメロディとなりました。ここでは「アブレルアーザー」のほか4つの劇音楽に、ドイツ語と英語のナレーションを付けた2種が収録されています。言葉の響きで音楽も異なって聴こえるのが興味津々です。


COV 51203
\2500→\2290
名ピアノデュオのふたり、単独で室内楽に参加
 (1)ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲イ長調Op.81
 (2)ブラームス:ピアノ五重奏曲ヘ短調Op.34
シヴァン・シルヴァー(1)
ジル・ガルブルク(2) (Pf)
ノモス弦楽四重奏団
[ 録音:2011 年] DDD
 注目のイスラエルの美男美女ピアノデュオ、シルヴァー&ガルブルク。今回は別々にノモスSQ と組んで、ピアノ五重奏の名作に挑戦しています。デュオで華麗な演奏を見せる彼らですが、ひとりでも充実度満点。ベテランのノモスSQ と見事な一体感を示しています。
今回は別々に録音。

COV 51204
\2500
ラテン的情熱にあふれるブラームスのチェロソナタ
 ブラームス:
  (1)チェロソナタ第1番ホ短調Op.38
  (2)同第2番ヘ長調Op.99
ラウラ・ブルイアーナ(Vc)
マテイ・ヴァルガ(Pf)
[ 録音:2011 年] DDD
 ブラームスのチェロソナタといえば、秋のイメージの渋く内省的な世界が広がりますが、1980 年ルーマニア出身の美人女流チェロ奏者ラウラ・ブルイアーナが取り組みました。フランス・ヘルメション門下の彼女は、音楽の初恋がブラームスのチェロソナタだったそうで、CD リリースは見事な自己実現と申せましょう。情熱的で奔放な感性を持つブルイアーナ、晩秋を思わす世界から意外な情熱を引き出しています。

DB PRODUCTIONS


DBCD 146
\2500
スペイン・ギター( ビウエラ)名曲集
 ルイス・デ・ナルバエス:皇帝の歌、牝牛を見張れ
 アロンソ・ムダーラ:ファンタジア第10番、ガリャルダ
 ガスパル・サンス:
  スペイン組曲より第1曲「エスパニョレッタ」、第9曲「カナリー」
 フェルナンド・ソル:
  モーツァルトの「魔笛」の主題による序奏と変奏曲Op.9、
  24の練習曲Op.35より第22曲ロ短調「月の光」
 フランシスコ・タレガ:
  4つのマズルカより「マリエータ」「ワルツ」、
  前奏曲第2番、アルハンブラの思い出
 イサーク・アルベニス:スペイン組曲より「カディス」「伝説」
 グラナドス:スペイン舞曲集より「アンダルーサ」
 ミゲル・リョベート:
  海賊の歌、10のカタルーニャ民謡より「凍えた12月」、間奏曲
 ホアキン・トゥリーナ:ファンダンギーリョop.36
モッテン・ファルク( ギター)
あの『アルハンブラの思い出』も収録!ギターファン必聴!名手モッテン・ファルクによる最新盤は16 〜20 世紀にかけてのスペイン・ギター( ビウエラ)名曲集

録音:2011 年8 月27-29 日、ヘルゲスタ教会/DDD

 名手モッテン・ファルクによる最新盤は16~20 世紀にかけてのスペイン・ギター( ビウエラ) 名曲集です。ギターを通じて500 年間分の音楽を堪能することができます。中でもソルのモーツァルトの「魔笛」の主題による序奏と変奏曲Op.9 は見事な演奏です。ソルは19 世紀初頭のギター奏者として、同時代のジュリアーニと並び名声を博し、また多くの練習曲を残し、ギター演奏の様々な技法を開拓したことでも知られます。非常に華やかな技巧とギターらしさを感じられる名曲です。またガスパル・サンスも見逃せません。
 ここに録音されたスペイン組曲はあのN. イエペスにより構成されたものです。サンスはナポリの総督の学長を務めたギタリストで、多くのスペイン民族音楽・民謡を用いました。まさにスペインをイメージする曲が揃いました。そして、ギターと言えばこの曲!近代スペイン・ギター学派の創始者タレガの作品、「アルハンブラ( アランブラ) の思い出」も収録!数多の録音が存在する同曲が、モッテン・ファルクの卓越した技術と芸術性には心打たずにはいられません。その他にヴァイオリン編曲でも有名なグラナドスのスペイン舞曲集より「アンダルーサ」などなど、注目曲ばかりです。この1 枚はそうしたスペインのギターの歴史を辿れる、決定盤と言えましょう!

DOREMI


DDR 71153
\2300
ここにもロシアの凄腕がいた。ザランキンのシューベルト
 シューベルト:
  (1)ピアノソナタ第14番イ短調D.784
  (2)同第21番変ロ長調D.960
ボリス・ザランキン(Pf)
録音:2011 年/DDD、STERO

 カナダ在住のロシア人ピアニスト、ザランキンがシューベルトのソナタに挑戦しました。ノヴォシビルスク出身、ウクライナのハリコフ音楽院でレギーナ・ホロヴィッツ(ウラジーミルの妹)に師事した後、モスクワ音楽院でマリーニンの教えを受けた正統派ロシア・ピアニズムの持ち主。余裕のテクニックはもちろん、歌ごころと表情の豊かさに驚かされます。

DISQUIET

〜新規レーベル〜
オランダを代表する現代作曲家ミシェル・ファン・デル・アーが2010年に設立したレーベル、DISQUIETの取り扱いを開始いたします!
音楽、演劇、映像と多方面に活躍するファン・デル・アー自身の作品を中心に、前衛音楽を発信しているレーベルです。

DQM 01
\2200
ミシェル・ファン・デル・アー(*1970):
 (1)スペース・オブ・ブランク(2007)
 (2)マスク(2006)
 (3)インプリント(2005)
(1)クリスティアンヌ・ストーティン(Ms)
 エト・スパンヤールト(指揮)
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
(2)オットー・タウスク(指揮)
 アスコ・シェーンベルク 
(3)ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(Vn)
 フライブルク・バロック・オーケストラ
 DISQUIETレーベル第1弾!豪華演奏陣にも注目のファン・デル・アー管弦楽作品

録音:(1)2009 年3 月20 日、コンセルトヘボウライブ録音(アムステルダム)  (2)2010 年7 月3 日、ムジークヘボウ(アムステルダム)  (3)2006 年6 月3 日、ムジークヘボウライブ録音(アムステルダム)

 ヨーロッパで今最も活躍する作曲家の一人ミシェル・ファン・デル・アーが、2010 年より開始したDISQUIET レーベル注目の第1 弾CD。ファン・デル・アーが近年作曲した3 つの管弦楽曲が収録されています。作曲家としてだけでなく、録音技師、映像や舞台監督としても高い評価を受けているファン・デル・アー。今回収録された3 つの作品からも彼のマルチな才能を窺い知ることが出来ます。スペース・オブ・ブランクは2009 年にコンセルトヘボウで行われ、好評を博したライブ録音!どこか機械的に鳴らされるオーケストラと情感を抑えたメゾ・ソプラノの歌声のハーモニーが、冷たくも美しい響きを生み出しています。ユロフスキやアバドなど世界の著名な指揮者と共演し、今年1 月にドゥダメルのマーラー・チクルスでも話題となった歌姫ストーティンの柔らかくも研ぎ澄まされた美声にも注目。インプリントではゴルツの卓越したソロに圧倒されます。演奏陣もロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、アスコ・シェーンベルク、フライブルク・バロック・オーケストラという錚々たる顔ぶれ。レーベル第1 弾にふさわしき名盤です!

DQM 02
\2200
ミシェル・ファン・デル・アー(1970*):ヒヤ・トリロジー
 (1)ヒヤ【エンクローズド】(2003)
 (2)ヒヤ【イン・サークル】(2002)
 (3)ヒヤ【トゥー・ビー・ファウンド】(2001)
クラロン・マクファデン(S)
(1)ペーテル・エトヴェシュ(指揮)
(2)(3)エティエンヌ・ジーベンス(指揮)
 オランダ室内管弦楽団
 DISQUIET レーベル第2弾圧巻の緊張感!ファン・デル・アーの「ヒヤ・トリロジー」

録音:(1)2004 年4 月6-7 日 (2)2005 年6 月21-22 日 (3)2005 年6 月23-24 日、MCO スタジオ(ヒルバーサム、オランダ)

 DISQUEIT レーベル第2 弾は、現代音楽界注目のオランダ人作曲家ファン・デル・アーの大作「ヒヤ・トリロジー」!彼の名を一躍有名にした室内オペラ「One」と同時期に製作された三部作で、「One」と同じく逼迫した孤独感が存分に表現された作品です。プレイヤーが壊れてしまったのかと錯覚するほどに何度も繰り返される短い旋律に、焦燥感を掻き立てられます。2 曲目の「イン・サークル」からはクラロン・マクファデンの張り詰めたソプラノの歌声によって、曲にさらに緊迫感が与えられます。作曲家だけでなく録音技師としても高い評価を得ているファン・デル・アーの録音&編集技術がフルに活かされた作品といえましょう。“自分” とは何か——ファン・デル・アーの作品の神髄ともいえるコンセプトに迫る作品となっています!
 演奏者も、第1 弾(DQM 01)に負けず劣らずの豪華な顔ぶれ。エトヴェシュはアンサンブル・アンテルコンタンポランの音楽監督も務めた経験もあり、現代作曲家としても広く知られる指揮者。マクファデンはW. リームやH. バートウィッスルなど、現代音楽を得意のレパートリートするソプラノ。一切のブレを見せない卓越した歌唱力は圧巻です!前衛音楽に造詣深い名手達の見事な演奏に圧倒される1 枚です。

EA RECORDS



EA 1110
\2300→\2090
不当に忘却されていたフランス近代音楽の逸品
 ジェラール・プーレ、ドミニク・ド・ヴィリアンクール登場!

マクス・ドローヌ:
 (1)ピアノ三重奏曲イ短調 (1920)
 (2)6つの演奏会用練習曲 (1904)〜ピアノ
 (3)妖精の踊り (1930)〜ピアノ
 (4)ミヌエット (1891)〜ピアノ
 (5)小組曲 (1898)〜ピアノ
ジェラール・プーレ(Vn)
ドミニク・ド・ヴィリアンクール(Vc)
ディミトリウス・サログロ(Pf)
[ 録音:2010 年4 月、6 月]DDD、62’36”

 マクス・ドローヌ(1875-1959) はラヴェルやアーンと同世代のフランスの作曲家。マスネ門下のオペラ作曲家で、パリ音楽院教授やオペラ・コミック座の音楽監督も務めるなど名声を博しましたが、今日不当な忘却の淵に追いやられています。しかし、師ゆずりの旋律美やオシャレなセンスなど魅力的で、録音も現れつつあります。
 1920 年作のピアノ三重奏曲は、初演の際に作曲者がピアノを、ガストン・プーレがヴァイオリンを担当しました。今回、ヴァイオリンはその子息で日本でもお馴染みのジェラール・プーレが奏しているのも魅力。さらに「チェロ演奏は精神活動のひとつ」であり、そのために世界中の辺境の地や山奥、果ては砂漠にまで赴いて演奏しているというチェロ哲学者ヴィリアンクールとの共演。30 分近い大作で、充実度満点。
 さらに魅力的なのは、ドローヌのピアノ曲が多数収録されていること。「6 つの演奏会用練習曲」は各曲がラヴィニャックやコルトーなど大物に捧げられながら、公開演奏すらされていない作品。今回が世界初録音であると同時に世界初演となりました。他の小品もフランス風な洒脱さが美味の極み、新たな宝の発見と申せましょう。
 EA RECORDSはすぐに廃盤になるのでお早めに。

ELOQUENTIA


Mahler: Kindertotenlieder
EL 1233
\2500→\2290
室内楽編成によるマーラーの歌曲集
マーラー(1860-1911):
 (1)亡き子を偲ぶ歌(ライナー・リーンによる小オーケストラ伴奏版)
 (2)四重奏曲の断片
 (3)さすらう若人の歌(シェーンベルクによる小オーケストラ伴奏版)
(4)ブゾーニ(1866-1924):
  悲歌的子守歌—母の棺に寄せる男の子守歌
    (エルヴィン・シュタインによる小オーケストラ編)
ムジチ・アウレイ/
ルイジ・ピオヴァーノ((2)Vc、指揮)
サラ・ミンガルド(コントラルト)
グラツィア・ライモンディ(Vn)
シルヴィオ・ディ・ロッコ(Va)
オラフ・ラネリ(Pf)
ミンガルドが誘う濃密なロマンの世界。室内楽編成によるマーラーの歌曲集。ピオヴァーノ率いるムジチ・アウレイによるマーラーの四重奏曲と、絶品のブゾーニの子守歌

録音:2011 年7 月、テアトロ・フェデーレ・フェナリーリ・ディ・ランチャーノ

 マーラーとレーガーの濃密な世界を、ミンガルドの豊かな歌声と、しばしば来日もあるチェリスト、ピオヴァーノ率いるムジチ・アウレイの演奏で堪能する1 枚。
 1876 年頃、マーラーが16 歳の頃に作曲されたとされるピアノ四重奏曲は、1875 年に弟エルンストが13 歳で亡くなったことへの悲しみが込められているとされる作品。エルンストは、グスタフが特に可愛がっていた弟だっただけに、その悲しみは想像を絶するものがあります。ピアノ四重奏という伝統的な編成をとっていながら、苦しみと情熱に彩られた、すでにマーラーの個性に満ちた秀作です。
 新ウィーン楽派の面々が1918 年に設立した「私的演奏協会」(3 年ほどしか存続しませんでした)は、当時の作品をより広い聴衆に聴いてもらうために、様々な作品を小編成に編み直した活動でも知られています。「さすらう若人の歌」は、マーラーを崇拝していたシェーンベルクによって編曲されたもの。原曲のもつ抒情やドラマティックな面がより際立つような、凝縮感のある編曲となっています。「亡き子をしのぶ歌」は、ライナー・リーンの編曲によるもの。
未完に終わったシェーンベルクによる「大地の歌」の編曲を完成させたのもライナー・リーンです。「亡き子をしのぶ歌」の詩を書いたリュッケルトが失った息子もエルンストといい、この詩に曲を書く時のマーラーの深層心理には、自分の弟エルンストが亡くなった時の父への共感が強くあったとされています。
 1909 年に作曲されたブゾーニの子守歌は、亡き母の思い出に捧げられた作品。ブゾーニは始めこの作品をピアノのために書き、その後管弦楽作品に仕立てました。その管弦楽版からの編曲です。沈静な中での夢見るような旋律が何とも言えない物悲しさを醸し出しています。この作品の編曲を手掛けたのはエルヴィン・シュタイン。「私的演奏協会」の主要メンバーであり、シェーンベルクの助手も務めた人物でした。このブゾーニ作品の初演指揮者はほかならぬマーラーであり、この演奏会がマーラーにとって最後の演奏会となりました。
 歴史的にも濃密にからみあうこれらの作品を、ピオヴァーノ率いるムジチ・アウレイの濃密な薫り漂うアンサンブルと、ミンガルドの歌唱で堪能できる貴重な一枚です。

FARAO


B 108063
\2400
気品あふれる木管のハーモニー
 モーツァルト:
  (1)セレナード第10番 変ロ長調 「大組曲」K.361(370a)
  (2)セレナード第12番 ハ短調 「夜曲」K.388(384a)
クランクフェアヴァルトゥンク管楽ゾリステン
名手ソリストらによるモーツァルトのセレナード集

録音:(1)2008 年1 月27 日、アウクスブルク市庁舎の黄金の間(ドイツ) (2)2009 年9 月11、12 日、プラハ市民会館

 クランクフェアヴァルトゥンク管弦楽団が誇る管楽器ソリストたちによるモーツァルトのセレナード集。
 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や「ハフナー」など多くのセレナードで知られるモーツァルトですが、今回収録された第10 番「大組曲」は彼が作曲した中でも屈指の大編成で書かれたセレナード。7楽章構成からなり、演奏時間も50 分に及ぶ大作です。本CD ではオーボエ2 本、ホルン4 本、ファゴット2 本、コントラバス1 台、そしてバセットホルンの代わりにクラリネット2 本を用いた編成による演奏となります。音量ではなく、分厚い管楽器のハーモニーに包みこまれる名作です。
 全体的にゆったりとした雰囲気を持つ第10 番に比べ、セレナード第12 番「夜曲」は軽やかなテンポと繊細な短調の旋律が美しい作品。作品の随所に施された気品あふれる装飾が、木管の薫り高い響きを引き立てます!
 クランクフェアヴァルトゥンク管楽ゾリステンは、1997 年に設立されたクランクフェアヴァルトゥンク管弦楽団の管楽器奏者達によって結成されたアンサンブル団体。J.S. バッハからブルックナーにいたるまで幅広いレパートリーを持つ実力派集団です。2006 年のモーツァルト生誕250 年を記念したコンサートで演奏、好評を博した2 つのセレナードを収録した注目のCD といえましょう!


B 108037
\2400→\2190
ナチュラル・ホルンによるブラームスのホルン三重奏曲、
 ヴァイオリンにはマルクス・ヴォルフ!
(1)ブラームス:ホルン三重奏曲 ホ長調 op.40
(2)リゲティ:ヴァイオリンとホルンとピアノのための三重奏曲(1982)
(3)ケックラン:ピアノとヴァイオリンとホルンのための4つの小品
ミュンヘンホルントリオ
 {ヨハネス・ダングラー(Hrn)、
  マルクス・ヴォルフ(Vn)、
  ユリアン・リーム(Pf)}
録音:2008 年、ミュンヘン

 バイエルン国立管弦楽団でソロ・ホルン奏者を務める名手ヨハネス・ダングラーが、ブラームスの傑作と名高いホルン三重奏曲op.40 を収録!
 ヴァイオリンは、アルバンベルク四重奏団でヴィオラを担当したヴォルフ、ピアノには若手実力派リームという豪華メンバートリオによる注目の新譜です!
 注目すべきは、ダングラーがこの作品を原曲の指定通りナチュラル・ホルンで演奏していること!(他2 曲ではフレンチ・ホルンを使用)多彩な音色と柔らかな表現に長けたナチュラル・ホルンを深く愛したというブラームス。フレンチ・ホルンよりもなお高い演奏技術を必要とするナチュラル・ホルンですが、それを感じさせぬダングラーの安定感抜群の演奏には流石の一言。透明感あふれる優しい音色によって奏でられる哀しくも美しい旋律に心揺さぶられます。
 ブラームス生誕150 周年にオマージュ作品として作曲されたリゲティのトリオでは、名手達の超絶技巧を存分に堪能できます。ケックランのトリオはブラームスの作品を思わせるロマンティックな旋律が美しい作品。ヴィルトゥオーゾ達の多彩な表現力に魅入られる名盤です!
 ミュンヘンホルントリオはヨハネス・ダングラー、マルクス・ヴォルフ、ユリアン・リームからなるトリオ。ヴォルフとリームはシュトラウスのヴァイオリンソナタ(B 108034)でも共演したこともあり、今回も息の合ったアンサンブルを聴かせてくれます。1803 年製のナチュラル・ホルンと1722 年製のストラディヴァリウス、1862 年製ベヒシュタインピアノが織りなすハーモニーは必聴の美しさ!

B 108068
\2400
若手実力派ペンタネモス管楽五重奏団デビューCD
(1)タファネル(1844-1908):管楽器のための五重奏曲
(2)トマジ(1901-1971):5つの世俗的舞曲と宗教的舞曲
(3)ミヨー(1892-1974):組曲「ルネ王の炉辺」(全7曲)
(4)レムケ(*1976):「シャンティーのロンド風の曖昧な素描集」(世界初録音)
(5)ベリオ(1925-2003):作品番号獣番
ペンタネモス管楽五重奏団
フランス20世紀管楽五重奏作品集、世界初録音となるレムケの作品も収録!

録音:2011 年9 月、ゼースハウプト(ドイツ)

 2004 年に結成して以来数多くの受賞歴を誇る今注目の実力派集団、ペンタネモス管楽五重奏団がファラオレーベルより待望のファーストCD をリリース!
 デビューCD のプログラムとして彼らが選んだのは、フランスの現代音楽作品。トマジやミヨー、ベリルといったフランス20 世紀を代表する作曲家のメジャーな作品から、世界初録音となるレムケの小品集までを収録した希少なプログラムが魅力のCD です!
 レムケの小品はぼんやりとした曖昧なサウンドを表現するために管楽器の様々な奏法が効果的に用いられた技巧的作品。息を強く吹き込む音や抜ける音が、ぼんやりと煙がかった情景を思わせます。
 一方、ミヨーの組曲「ルネ王の炉辺」では、ドビュッシーやラヴェルを思わせる優しい旋律の数々にうっとり。無調性の技巧的作品から柔らかな響きあふれる伝統的作品まで、20 世紀フランス管楽五重奏の多彩な響きを隅々まで堪能できる1 枚といえましょう!
 ペンタネモス管楽五重奏団は2004 年に設立された新進気鋭のアンサンブル団体。ベルリンフィルやアウクスブルク管弦楽団、バイエルン国立管弦楽団など、世界に誇る名門オーケストラに所属する名手達からなる実力派集団です。モーツァルトやハイドンなどの古典作品だけでなく現代音楽分野にも積極的な演奏活動を行っており、今後ますますの活躍に注目されます!

GLYNDEBOURNE



GFOCD 014
(3CD)
\6400→\5990
グラインドボーン音楽祭シリーズ
 ウィリアム・クリスティのヘンデル:「テオドーラ」!
 名ソプラノ、ハント追悼盤

   ヘンデル:「テオドーラ」
ドーン・アプショウ(S テオドラ)
フロード・オルセン(Bs ヴァレンス)
デイヴィッド・ダニエルズ(CT ディディムス)
リチャード・クロフト(T セプティミウス)
ロレイン・ハント(Ms アイリーン)
マイケル・ハート・デイヴィス(T 使者)
ウィリアム・クリスティ(指)
エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団,
グラインドボーン音楽祭合唱団
録音:1996 年5 月14、19 日、6 月1、9、12、15 日、グラインドボーン/200'39

 グラインドボーン音楽祭のシリーズ、新刊はヘンデルの「テオドーラ」です。グラインドボーン音楽祭はたびたびバロックオペラを取り上げている実績があり、ことに近年は大御所ウィリアム・クリスティがエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団を率いての上演がたいへんに好評を博しています。この1996 年の「テオドーラ」はその先鞭をつけたものでした。
 この作品は英語のオラトリオですが、音楽はいたってオペラ的な作品で、舞台上演も度々行われています。このグラインドボーンの上演では、米国のソプラノ、ドーン・アプショウの透明で切々と歌い上げる美声と、英国のトップ・カウンター・テノール、デイヴィッド・ダニエルズの柔らかな優しい歌が見事に合致して、絶大な効果を挙げています。またミンコフスキとの多くの共演で知られる米国のテノール、リチャード・クロフトや、2006 年に癌のため53 歳で亡くなったロレイン・ハントが準主役で加わるという贅沢さ(ハントはかつてharmonia mundi USA の録音ではテオドーラを歌っていました)。それまで道徳的なばかりで劇的効果に乏しい作品と思われていた「テオドーラ」が傑作であることを一気に世に知らしめることになりました。この年の上演はビデオ収録されDVD にもなっていますが、ピーター・セラーズの演出が良くも悪くも刺激的でしたので、落ち着いて音楽を聞くには音楽だけの方が楽しめることでしょう。
「テオドーラ」簡単なあらすじ
4世紀初頭、アンティオキア。この地の総督ヴァレンスは、時のローマ皇帝ディオクレティアヌスの誕生日に犠牲を出すようアンティオキアに布告を出す。官吏ディディムスはそれに反発する。アンティオキアのキリスト教徒テオドーラとアイリーンが、処女を捧げる犠牲となるために捕らえられる。テオドーラを愛するディディムスはキリスト教に改宗し、捕らわれのテオドーラと面会すると、衣装を交換して彼女を逃がしてやる。しかし今度はディディムスが死刑を宣告されてしまい、それを知ったテオドーラは姿を現し、ディディムスと共に死へ向かっていく。キリスト教徒たちの祈りで幕となる。

HAENSSLER



93 286
\2400→\2190
ハインツ・ホリガー&シュトゥットガルト放送響
 ケックラン:オーケストラ編曲集〜ドビュッシー、フォーレ、シューベルト、シャブリエ!

  (1)ドビュッシー(ケックラン編):バレエ音楽「カンマ」
  (2)ケックラン:遠き波濤にOp.130(キャサリン・アーナーと共作)
  (3)フォーレ(ケックラン編):組曲「ペレアスとメリザンド」Op.80
  (4)シューベルト(ケックラン編):さすらい人幻想曲D760
  (5)シャブリエ(ケックラン編):ブーレ・ファンタスク
サラ・ヴェゲナー(Sop)(3)
ハインツ・ホリガー(指)
シュトゥットガルト放送響
これは凄い。シューベルトの「さすらい人幻想曲」が華麗なオーケストラ曲に装い一新

[2010 年11 月/ SWR 放送スタジオ]/DDD、77’22”

 これは面白い。
 シューベルトのピアノ曲「さすらい人幻想曲」がフルオーケストラのゴージャスな響きで鳴り渡ります。それも「オーケストレーションの魔術師」と称されるフランスの作曲家シャルル・ケックランのオーケストレーションというのが興味津々で、もちろん世界初録音。そもそもは1933年にバランシン振付による「さすらい人」用にロシア・バレエ団から編曲を依頼されました。ベルリオーズの幻想交響曲を想わせるボルテージの高く華麗な金管や、打楽器の効果もまじえ凄い充実感を与えてくれます。フィナーレのワルツではシューベルトが完全にフランス風のオシャレな音楽に装いを変えています。ドビュッシーの「カンマ」とフォーレの「ペレアスとメリザンド」は、元来作曲者からケックランにオーケストレーションを任された作品。
 後者は後にフォーレ自身が5曲の組曲に編み直していますが、こちらは7曲で、ケックランのオーケストレーションの妙が光ります。
 指揮は名オーボエ奏者ハインツ・ホリガー。現在最も面白い指揮者のひとりで、統率力、アンサンブル能力、歌い回しいずれも新鮮でエネルギッシュ。間違いなく次世代と巨匠となるはず。あっという間の77 分です。


93 290
\2400→\2190
ミヒャエル・コルスティック
 ドビュッシー:ピアノ曲集Vol.1〜未知の作品2篇が世界初録音

 (1)前奏曲集第1集/(2)燃える炭火に照らされた夕べ/
 (3)バレエ音楽「カンマ」/(4)間奏曲 (1882)/
 (5)象使いトゥーマイ(オーレッジ補筆完成)(1913 年頃)/
 (6)小ワルツ(オーレッジ補筆完成)(1915 年頃)
ミヒャエル・コルスティック(Pf)
ファン熱狂。ドビュッシー未知の作品2 篇が世界初録音。

[2011 年2 月/ SWR 室内楽スタジオ(シュトゥットガルト)]/DDD、72’39”

 ベートーヴェンからシューマン、リスト、さらにはケックランのピアノ曲までを新鮮な解釈で提起するドイツの個性派ピアニスト、ミヒャエル・コルスティックがドビュッシー全曲シリーズに挑戦。期待の第1巻から、この凝りよう、並みのドビュッシー集とは次元が違います。前奏曲集第1巻こそ王道ながら、残る5作は世界初録音ないしは珍品ばかり。「燃える炭火に照らされた夕べ」はドビュッシー最後の作のひとつで、2001 年に世に出て以来録音も増えてきています。
 バレエ音楽「カンマ」はオーケストラ版がケックランによる編曲で、オリジナルはあくまでもピアノですが、その形態ではほとんど聴くことができませんでした。実際ピアノの方がはるかに魅力的で、約20 分間エキゾチックな世界にひたれます。しかし一人で演奏できないように記譜されている箇所があり、楽譜に忠実に演奏するため23 秒間ほどコルスティックは多重録音を行っています。
 「間奏曲」はドビュッシー若書きのピアノ三重奏曲からの独奏用編曲で、おそらくドビュッシー自身の編曲と思われます。「象使いトゥーマイ」はキプリングのジャングル・ブック中のエピソードからインスパイアされたもの。古いインドの歌を素材とした前奏曲となる予定でしたが未完で、ロバート・オーリッジが補筆完成しました。2004 年にパリのオークションに自筆譜が出品されたことで存在が知られた「小ワルツ」は「レントよりゆっくりと」を思わすワルツで、オトナの色気に満ちた魅力作です。ドビュッシー・ファン狂喜の労作CDと申せましょう。


98 646
\2300→\2090
世界初録音が目白押し / フロリアン・ウーリヒ
 シューマン:ピアノ独奏曲全集第3集
 (1)蝶々Op.2/(2)蝶々(スケルツィーノOp.124の3の初稿)/
 (3)アベッグ・ワルツ(アウグスト・レムケのためのアルブムブラット)/
 (4)ワルツ ハ長調(1830) /(5)ワルツ ホ長調(ドラハイム&ウーリヒ補筆完成)/
 (6)ワルツ 変イ長調(1832) /(7)ブルラト短調(ドラハイム補筆完成)/
 (8)即興曲Op.124 の1/(9)スケルツィーノOp.124 の3/
 (10)ブルラOp.124 の12/(11)ラルゲットOp.124 の13/
 (12)3つのロマンスOp.28/(13)アルブムブラットOp.99 の4/
 (14)同Op.99 の8/(15)行進曲Op.99 の11/(16)夕べの音楽Op.99 の12/
 (17)スケルツォOp.99の13/(18)6つの間奏曲Op.4
フロリアン・ウーリヒ(Pf)
シューマンにも未発表作品がこんなにあった!

[2011 年11 月/ポットン・ホール(イギリス)]/DDD、75’27”

 第1集、2集ともに高評を得ているウーリヒのシューマン独奏曲全集、待望の第3集発売です。
 今回も世界初録音が目白押し。まず「蝶々」を中心に、それにまつわる作品を集めていて、同素材による未完のワルツなども知ることができます。また名作「3つのロマンス」や「6つの間奏曲」も嬉しい限り。ウーリヒの演奏は詩情にあふれ、シューマンの幻想味を存分に味あわせてくれます。


98 645
\2300→\2090
ミネッティ・クァルテット新譜!
 メンデルスゾーン:
  (1)弦楽四重奏曲第2番 イ短調
  (2)弦楽四重奏曲第1番 変ホ長調
ミネッティ・クァルテット
 マリア・エーマー(Vn)、
  アンナ・クノップ(Vn),
  マルクス・フーバー(Va)、
  レオンハルト・ロチェック(Vc)
世界が注目する若手四重奏団、ミネッティ・クァルテットのメンデルスゾーン

録音:2011 年4 月19-20 日、2011 年6 月7-8 日、ウィーン王宮礼拝堂/51’01”

 2008 年に初来日し、その翌年にリリースしたハイドンのデビューアルバム(98 589)も好評のミネッティ・クァルテットが待望の新譜をリリース!若きメンデルスゾーンが作曲した弦楽四重奏曲2 つが収録されています。
 第2 番はベートーヴェンが亡くなった1827 年に作られた作品で、ベートーヴェンの作品を想起させるモチーフを多く含んだオマージュ作品としてよく知られる楽曲。その2 年後に作曲された第1 番は「B.P. のための四重奏曲」と題され、当時メンデルスゾーンの恋人だったベティ・ピストアのために書かれた作品です。いずれの作品もメンデルスゾーンならではの流麗かつ爽やかな曲調にあふれており、清澄な旋律の数々に心洗われます。若手らしい瑞々しく溌溂とした演奏で高い評価を受けるミネッティ・クァルテットのメンデルスゾーンとあって、注目必至のアルバムといえましょう!
 ミネッティ・クァルテットの演奏は全体的に澱みがなく、積極的に絡み合う楽器同士のアンサンブルが見事。透明感あふれるサウンドと活気に満ちた前向きな演奏にぐっと惹きこまれます。
 ミネッティ・クァルテットは2003 年に結成された新進気鋭の若手アンサンブル団体。ウィーン国立音楽演劇大学でアルバン・ベルク四重奏団のメンバーに師事し、2006 年にグラーツのフランツ・シューベルト国際弦楽四重奏コンクール最高位をはじめとする輝かしい受賞歴を持つ実力派です。2008/2009 シーズンに行ったEcho Klassik の「ライジング・スター・シリーズ」で世界各国を回り、好評を博したミネッティ・クァルテット。今後ますますの世界的活躍に期待必至です!

 ジャケ写をみてのけぞった。
 こんな美男美女が集まってクァルテットを結成して、しかもアイドル・グループなどではなく超・実力派で、先日の日本公演も大盛況だったというのだからたまらない。
 2003年結成の新鋭ミネッティ・クァルテット。アルバン・ベルク四重奏団やアルティス四重奏団といった、同じオーストリア勢の名アンサンブルのメンバーに師事。すでにヨーロッパでは着実にキャリアを積み上げていて、2007年のフィレンツェのリンボッティ国際弦楽四重奏コンクール第1位をはじめコンクール入賞歴も数多く、今シーズンは2008年10月にアムステルダムのコンセルトへボウ、2009年に入り4月にウィーンのムジークフェラインザール、6月にバーデン=バーデンなど主要な会場でのコンサートも注目を集めているという。
 そんな彼らのデビュー・アルバムは、2008年11月の初来日公演の折にも話題を呼んだハイドン。なにせウィーンのヨーゼフ・ハイドン・コンクールでハイドン賞に輝いたというから思い入れもたっぷりということらしい。まさに自信の演目。要注目です。

98 589
\2300→¥2090
ハイドン:弦楽四重奏曲集
 ①第66番ト長調Op.64-4
 ②第74番ト短調Op.74-3「騎士」
 ③第79番ニ長調Op.76-5「ラルゴ」
ミネッティ四重奏団
マリア・エーマー(Vn)、
アンナ・クノップ(Vn)
マルクス・フーバー(Va)、
レオンハルト・ロチェック(Vc)
録音:①2008年2月②2008年10月③2008年12月
オーストリア、ブルゲンラント、フランツ・リスト・センター・ライディング
 その来日公演は名古屋でも行われた。マリアとアンナ。信じられないかもしれないが実物はジャケットよりも美しい。誰もがはっと息を呑むようなモデル系美人のマリアと、その後ろで一歩引いて楚々としているがよくみると実はものすごい美人だったという感じのアンナ。こんな対照的な二人をよく見つけてきたな・・・映画や漫画のような取り合わせ。まるでステージがエーゲ海の宮殿のようだった。
 で、演奏はどうかって?いやいや、これがなかなかのもので、とくに「騎士」のリズミカルな激しさ面白さというのはちょっと普段聴けない。とにかく聴いていてかっこいいし、面白い。単純にそれだけですごい。ハイドンで名を成したというのは全くだてじゃない。CDのほうは実演と比べるとさすがにちょっとおとなしいが、何度も何度も聴きたくなる質の高いアルバム。ハイドンはこれから面白くなってくるなあ。


HAENSSLER



93 285
(5CD BOX)
特別価格
\6000→\5490
「ベートーヴェン:交響曲全集 /
 ギーレン&バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団」
  [CD 1] 69’37” 
   ・交響曲第1番ハ長調Op.21
   ・交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
  [CD 2] 72’27”
   ・交響曲第2番ニ長調Op.36
   ・交響曲第7番イ長調Op.92
  [CD 3] 57’20”
   ・交響曲第4番変ロ長調Op.60
   ・交響曲第8番ヘ長調Op.93
  [CD 4] 73’54”
   ・交響曲第5番ハ短調Op.67
   ・交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
  [CD 5] 64’35”
   ・交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱つき」
レナーテ・べーレ(S)
イヴォンヌ・ナエフ(A)
グレン・ウィンスレイド(T)
ハンノ・ミュラー=ブラッハマン(Bs)
ベルリン放送合唱団
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
バーデン=バーデン&
 フライブルクSWR 交響楽団
2012 年最新リマスタリング。ギーレンによるベートーヴェンの交響曲全集

収録日時:[第1番&第3番]2000年2月16-18日 [第2番&第7番]1998年6月16、17日 [第4番&第8番]2000年1月21、22日 [第5番&第6番]1997年11月29日、12月1日 [第9番]1999年7月15、16日
収録場所:フライブルク・コンツェルトハウス( ライヴ・デジタル)/DDD、ステレオ、364’

 1997 年から2000 年にかけて、巨匠ギーレンが当時の南西ドイツ放送響を指揮して、ベートーヴェンの交響曲全曲シリーズをライヴ収録した映像作品は、2004 年にEUROARTS よりリリースされ、現在までロングセラーを続けるギーレンの代表作のひとつ。
 このたび登場するセットは、その映像作品用としての演奏をCD 化したもので、ヘンスラーが、あらたにSWR メディア・サービスの許諾を取得してリリースに漕ぎ着けました。
 しかも、このたびのCD 化に際して、2012 年に最新のリマスタリングが施され、音質の向上が計られているというのも大きなポイント。
 上記のように、演奏内容についてはすでに発売済みのDVD でもよく知られるところですが、一貫してギーレンのスタンスは、各声部のバランスを保持する明晰なアプローチにより、きわめて情報量の多い内容を作品から引き出すというものであり、それにはここでヴァイオリン両翼型の配置を採用していることも重要な役割を果たしています。
 同じくギーレンによるマーラーの交響曲第2 番(1996 年)、第3 番(1997 年)、第6 番(1999 年) の録音でもわかるように、ちょうどこのベートーヴェンの交響曲の収録あたりから、ギーレンの音楽はそれまでのストイックなまでの鮮 烈さに加えて、スケールも拡大し、潤いやゆたかな音響をも志向してゆくことになります。
 なお、ここではすべてフライブルクのコンツェルトハウスでの収録となっていますが、EUROARTS のDVD では、第1 番と第3 番の2 曲の収録場所がバーデン=バーデンのフェストシュピールハウスとなっていました。BOX の形状はクラムシェル・タイプのコンパクトな仕様となっています。

HAENSSLER


94 609
(2CD)
\2600
「プレミアム・コンポーザーズVol.8」
 ゲルハルト・オピッツ/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集
 [CD1]
  (1)第1番 ヘ短調 op.2-1 (2)第8番 ハ短調「悲愴」op.13
  (3)第14番 嬰ハ短調「月光」op.27-2 (4)第18番 変ホ長調 op.31-3
 [CD2]
  (1)第23番 ヘ短調「熱情」op.57 (2)第26番 変ホ長調「告別」op.81a
  (3)第32番 ハ短調 op.111
ゲルハルト・オピッツ(Pf)
ベートーヴェン演奏の大家オピッツ、ピアノ・ソナタ選集、お買い得価格でリリース!

録音:[CD1]2004 年11 月(2)、(3))、2005 年2-10 月((1)) [CD2]2005 年2-10 月((1))、2006 年1 月((2)、(3))、ノイマルクト/77’42”、69’28”

 ヘンスラーの好評シリーズ、プレミアム・コンポーザーズ・シリーズについにゲルハルト・オピッツが登場!
 過去にhanssler レーベルよりリリースされたベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集(98 200)から珠玉の名演の数々を抜粋し、2 枚組のアルバムにまとめあげました。オピッツのピアノ・ソナタ全集といえば、2005 年より日本で行われた全曲演奏会と共にベートーヴェン演奏の大家という地位を確立した話題の名盤。日本では特別仕様の全集BOX も発売されましたが、こちらはすでに廃盤となっており入手困難な状態です。往年のオピッツの威厳と風格に満ちた演奏には、まさに質実剛健という言葉がぴったり。
 ドイツ正統派と呼ばれるオピッツらしい真摯な表現によって、ベートーヴェンの音楽が心に直接響きます。全9 枚にも及ぶ全集の聴き所がぎゅっと凝縮された本アルバム、嬉しい特別価格でのリリースとなります。オピッツは現在ベートーヴェンに続いてシューベルトのソナタ全曲演奏会を進行中。2012 年も来日を予定しており、今後ますますの活躍が期待されます!

94 610
(2CD)
\2600
「プレミアム・コンポーザーズVol.9」
 グリーグ:オーケストラ作品集&ピアノ協奏曲
 [CD1]
  (1)ホルベルク組曲Op.40 (2)2つの悲しき旋律Op.34
  (3)「ペール・ギュント」組曲第1番Op.46
  (4)同組曲第2番Op.55
  (5)抒情小品集第9集Op.68より第4曲「山の夕べ」
  (6)同小品集より第5曲「ゆりかごの歌」98995
 [CD2]
  (1)交響的舞曲Op.64 (2)ピアノ協奏曲イ短調Op.16
  (3)「トロルドハウゲンの婚礼の日」Op.65 98128
ギャリック・オールソン(Pf)
ネヴィル・マリナー(指揮)
アカデミー室内管弦楽団
グリーグオーケストラ作品集、ネヴィル・マリナー&アカデミー室内管弦楽団の名演再びピアノはギャリック・オールソン!

録音:[CD1]1994 年2 月16-18 日、ロンドン [CD2]1996 年12 月4-6 日、ロンドン/67’25”、67’09”

 過去にリリースした名演をお買い得価格で再発売するヘンスラーの人気シリーズ、プレミアム・コンポーザーズ第8 集。今回は北欧を代表する音楽家グリーグのオーケストラ作品に焦点を当てます。演奏者には第3 集でも好評を博したネヴィル・マリナー率いるアカデミー室内管弦楽団が再登場!
 レギュラー盤98 995 と98 128 から名演の数々を抜粋し、2 枚組アルバムにまとめあげました。グリーグならではの澄んだ美しさに満ちたメロディ、波の如く押し寄せるアンサンブルのふくよかな響きをたっぷりと堪能できます。アメリカの名匠ギャリック・オールソンの名演にも注目のおすすめアルバムです!

HAENSSLER



93 284
\2400→\2190
ボレイコ& シュトゥットガルト放送響/
 ショスタコーヴィチ:交響曲第9&15番

 ショスタコーヴィチ:
  交響曲第9番変ホ長調Op.70 (26’43”)
  交響曲第15番イ長調Op.141 (44’12”)
SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
アンドレイ・ボレイコ(指揮)
 ボレイコ&シュトゥットガルト放送響によるショスタコーヴィチ・シリーズ第2 弾交響曲第9 番&第15 番
録音:2009 年5 月28、29 日(第9番) / 2010 年6 月24、25 日(第15番) シュトゥットガルト、リーダーハレ、ベートーヴェンザール(ライヴ・デジタル)/DDD、ステレオ、71’30”
 謎めいた問題作第4 番(93193) でスタートした、ロシアの俊英ボレイコ指揮によるショスタコーヴィチの交響曲シリーズ第2 弾。
 ディヴェルティメント風の軽快なスタイルが大交響曲の完成を期待していたソヴィエト当局の怒りを買った第9 番。声楽を用いた前2 作から純器楽に回帰した最後の交響曲で、ロッシーニやワーグナーそして自作からの引用などパロディの香りも強烈な第15 番。
 相通じるシニカルでおどけた調子が、一筋縄ではゆかないこの作曲家の一面を伝える2 曲のカップリングに対して、前作に引き続き、ボレイコが2011/12 年のシーズン終了まで首席客演指揮者を務めるシュトゥットガルト放送響とのコンビワークもますます冴えています。

HAENSSLER


93 281
(SACD HYBRID)
\2500
シュニトケの無伴奏合唱曲
 シュニトケ:
  (1)12の回心のための詩篇 (1988)
  (2)自然の声 (1972)
マルクス・クリード(指)
SWR シュトゥットガルト声楽アンサンブル、
ヨッヘン・ショーラー(ヴィブラフォン)
人声の表現力の豊かさに驚嘆。

[ 録音:2011 年4 月/ SWR 放送スタジオ(シュトゥットガルト)]/54’35”/教会スラヴ語歌唱
SACD ハイブリッド盤。シュニトケには現代的な管弦楽曲や気味の悪い映画音楽まで多彩な作品がありますが、1988 年、ロシアのキリスト教受洗1000 年祭を記念して書かれた無伴奏混声合唱のための宗教音楽は、非常に真摯で感動的。
 古いロシア聖歌を基本にしながらも、シュニトケならではの不協和音や対位法を駆使して斬新。人声の表現力の豊かさに驚かされます。10 人の女声とヴィブラフォンのための「自然の声」はより初期の作品ゆえ、シュニトケらしさ満載。映画音楽にも使えそうなイマジネーション溢れる世界が展開します。

HATART


Pierre Boulez & John Cage: Structures & Music For Piano
HATART 175
\2400→\2190
ケージとブーレーズのピアノ作品集
(1)ジョン・ケージ:ピアノのための音楽 42
(2)ブーレーズ:ストリュクテュール 第1集
(3)ケージ:ピアノのための音楽 4-9 / 53-68
(4)ブーレーズ:ストリュクテュール 第2集
ケージ:
 (5)ピアノのための音楽 47
 (6)ピアノのための音楽 53-84
ピ=シェン・チェン(Pf)
イアン・ペイス(Pf)
前衛音楽の二大巨匠、ケージとブーレーズのピアノ作品集、現代音楽演奏の名手ピ=シェン・チェンとイアン・ペイスの卓越したアンサンブルが光る!

録音:2007 年10 月2-5 日、ケルン

 20 世紀前衛音楽界にセンセーショナルを巻き起こした巨匠ジョン・ケージと、今なお現代音楽界を牽引し続ける音楽家ブーレーズのピアノ作品集。ピアノのための音楽は、ケージがおよそ6 年間かけて書き上げた全84 曲に及ぶ大作で、鍵盤だけでなく、ピアノの枠を叩いたり、弦を手で弾いたりなどの内部操作を交えて演奏される作品です。無機質な音の不規則な連続が生む独特の響きと、断続的に生まれる張り詰めた無音空間に魅入られます。ストリュクテュールは、ケージのピアノのための音楽とほぼ同時期に作曲されたブーレーズ初期の傑作。2 台のピアノによって、予期できない音の連続が冷たく、無機質に演奏されます。「偶然性」という共通の音楽観を持ちながらも、ケージとはまた違った音楽性で現代音楽を牽引してきたブーレーズ。2 人の大音楽家の音楽性に迫る1 枚です。
 演奏するのは台湾が誇る実力派ピ=シェン・チェンと、現代音楽演奏の大家イアン・ペイス。ピ=シェン・チェンはブーレーズの自作自演公演にてストリュクテュールを経験したこともあり、この作品に造詣のある演奏家といえましょう。圧倒的なレパートリーと積極的な演奏活動によって現代音楽の第一線を担う名手ペイスとのアンサンブルは圧巻です!

Schoenberg: Works for Piano
HATART 184
\2400→\2190
シェーンベルク、珠玉のピアノ作品を一挙に収録
シェーンベルク:
 (1)3つのピアノ曲 (2)3つのピアノ曲(1909) op.11
 (3)6つの小さなピアノ曲 op.19
 (4)5つのピアノ曲 op.23 (5)組曲 op.25
 (6)ピアノ曲 op.33a (7)ピアノ曲 op.33b
ピ=シェン・チェン(Pf)
12 音技法確立までの軌跡を辿る、シェーンベルク尽くしの名盤!ロマン派的初期作品から12 音技法炸裂の後期作品まで、珠玉のピアノ作品を一挙に収録

録音:1996 年5 月21 日、7 月3 日、10 月5 日

 バッハからブーレーズまで幅広く活躍する実力派ピアニスト、ピ=シェン・チェンによるシェーンベルクピアノ作品集。後期ロマン派の響きを残す初期の作品から、12 音技法によってそれを凌駕した後期作品までを一度に堪能できる、シェーンベルクファン必聴の1 枚です。
 シェーンベルクといえば12 音技法を創始し、無調音楽を開拓した大音楽家として20 世紀音楽を語るに欠かせない存在。彼が無調音楽に身を投じ始めたのは1908 年頃からと言われますが、今回2 番目に収録された「3 つのピアノ曲op.11」からは明らかにその流れを感じ取ることが出来ます。最初に収録された「3 つのピアノ曲」と聴き比べれば、作風の差は歴然。未出版の「3 つのピアノ曲」に関しては、シェーンベルクがこんな曲を書いていたのか!と驚かされるほど、抒情的でロマンティックな作品です。「組曲」はシェーベルクが全曲に12 音技法を用いた初めての作品。以降、彼は12 音技法に没頭していくこととなります。
 本CD ではピ=シェン・チェン渾身の名演にも注目。初期作品は情感たっぷりな演奏に魅せられる一方、後期作品では非常に力強い音色と安定した演奏技術に圧倒されます。シェーンベルクの作風の変化を見事に表現しきった熱演によって、シェーンベルクの圧倒的な音楽性を堪能できる名盤といます!

Feldman: Neither
HATART 180
\2400→\2190
フェルドマン(1926-1987):
 オペラ「Neither」(1977)世界初録音盤
サラ・レオナルド(S)
ゾルタン・ペスコ(指揮)
フランクフルト放送交響楽団
フェルドマンのオペラ作品「Neither」世界初録音盤、現代音楽ファン必聴!

録音1990 年2 月20 日

 これまでフェルドマンの作品の処女録音を多くリリースしてきたHATART から、またひとつ世界初録音盤の登場です。ケージ、ブラウンらと共に20 世紀前衛音楽を牽引した作曲家、モートン・フェルドマン。図形楽譜の発案によって音楽史に大きな名を残すフェルドマンですが、その作品にはCD になっていないものも多く、CD 化要望の声を多く集める音楽家の1 人でもあります。今回収録されたのは、往年のフェルドマンが作曲したオペラ「Neither」。
ペスコ率いるフランクフルト放送交響楽団が1990 年に録音したものを収録したものとなります。晩年に長大かつ静謐な音楽を多く作曲したことで知られるフェルドマンですが、今回収録された作品もその作風を思わせる1 曲。晩年のフェルドマンの作品としては、およそ50 分という比較的聴きやすい作品といえましょう。ゆったりとしたテンポ感に乗って、息の長い静かなフレーズが綿々と続いていきます。抽象絵画に強い影響を受けたといわれる晩年のフェルドマン。どこか官能的な色を帯びたソプラノの歌声に、イデアの世界へと誘われることでしょう。フェルドマンファンの方にはもちろん、静かな夜に瞑想したい方におすすめの1 枚です。
Women Composers I
HATART 182
\2400
現代女性作曲家の傑作集
1. カタリーナ・ローゼンバーガー(スイス):
 六重奏のための≪スカッター 2.0≫
  (フルート、クラリネット、パーカッション、
   ピアノ、ヴァイオリン、チェロ)(2010)
2. アーダ・ジェンティル(イタリア):
 ピアノ独奏のための≪ピッコロ・スタジオ・ダ・コンチェルト≫(2004)
3. カルメン・マリア・カルネチ(ルーマニア):
 六重奏のための≪オメンズ・テサウロス≫(2009)
4. リザ・リム(オーストラリア):
 クラリネット独奏のための≪鳴り響く身体≫(2008)
5. 久田典子:六重奏のためのイエロー・アクシス(2009)
ハンスーペーター・フレナー(Fl)
マンフレド・シュピタラー(Cl)
ローレンツ・ハース(percussion)
ヴィクトル・ミューラー(Pf)
ウルス・ブンバッハー(Vn)
ニコラ・ロマノー(Vc)
現代女性作曲家の傑作集。チューリッヒ新音楽アンサンブルによる初収録!大取は日本現代音楽の最先端を行く、久田典子の作品。

録音:2010 年6 月27 日(2、4)、2010 年10 月2-3 日(1、3、5)

 世界各国で活躍する女性作曲家の現代音楽作品集。非常に面白い楽器編成による六重奏は、聞き応え十分。特に、リザ・リムの≪鳴り響く身体≫は驚異的な迫力とエネルギーに満ちた作品で、強い印象を残します。久田典子の鮮明なイエロー・アクシスも、完璧に対照的な雰囲気が独特の世界を織りなしています。暖色系の一要素である黄色はヒトの脈拍、呼吸、血圧に影響を及ぼすといわれていますが、この表現力豊かな曲を聴いた後ではきっと脈が速く打っていることでしょう。ヴァイオリンのミニ協奏曲で、ミニマリズムをベースとしています。非常に面白い作品です。
 男性奏者で構成されるチューリッヒ新音楽アンサンブル(ENMZ)は、1980 年代、女性作曲家の作品群が正当に評価されていない現状を受け、その状況を改善すべく、積極的に初演・演奏に取り組んでいます。才能ある女性作曲家のサポート、作曲へのコミッションにも携わり、収録を行いつつ、彼女たちの音楽を世界に向けて発信し続けています。

HMF



HMC 902111
\2600→\2390
ヨエル・フレデリクセン(バス、リュート)
 『ピンク・ムーン』へのレクイエム

 (1)ニック・ドレイク(1948-1974):ロード
 (2)レクイエム・エテルナム(フレデリクセン編曲)
 ドレイク:(3)ピンク・ムーン (4)ホーン
 (5)ダウランド(1562/63-1626):
  歌曲集第1巻より「彼の金髪も時が銀髪に変えて」(フレデリクセン編曲)
 (6)ドレイク:プレイス・トゥー・ビー
 (7)カベンディッシュ(c.1565-1628):
  ワンドリング・イン・ディス・プレイス(フレデリクセン編曲)
 (8)ドレイク:Which Will
 (9)ダウランド: 歌曲集第1巻より「しばし休め、むごき心の痛みよ」(フレデリクセン編曲)
 (10)ドレイク:ライダー・オン・ザ・ホイール
 (11)ダウランド:歌曲集第3巻より
  「時間は静止して、あの人の姿に見とれる」(フレデリクセン編曲)
 (12)ドレイク:タイム・ハズ・トールド・ミー
 (13)フレデリクセン:海
 (14)ドレイク:ハンギング・オン・ア・スター
 (15)キャンピオン(c.1567-1619):
  歌曲の本より「荒天に船出するな」(フレデリクセン編曲)
 (16)ドレイク:ホーン (17)レクイエム(フレデリクセン編曲)
 ドレイク:(18)ヴォイス・フロム・ザ・マウンテン
  (19)ノーザン・スカイ (20)ハーヴェスト・ブリード
 (21)ダウランド:歌曲集第1巻より「来たれ深き眠り」(フレデリクセン編曲)
 (22)ドレイク:フロム・ザ・モーニング
 (23)レクイエムII(フレデリクセン編曲)
ヨエル・フレデリクセン
 (バス、リュート)
アンサンブル・フェニックス
しびれる低声!フレデリクセンによるニック・ドレイク最後の名盤『ピンク・ムーン』へのレクイエム!物悲しくも美しい歌の数々をしっとりと歌い上げる鎮魂の名盤

録音:2011 年3 月、ノイマルクト/65’53”

 深々と心に響くしびれる低音で多くの聴衆を魅了するバス歌手ヨエル・フレデリクセンが、伝説のイギリス人シンガーソングライター、ニック・ドレイクの名盤『ピンク・ムーン』をカバーした新譜をリリース!
 リュートを弾きながら歌うフレデリクセンのスタイルは今回も健在。彼自身大きな影響を受けたというドレイクの優しくも物悲しい歌の数々を、持ち前の艶やかな低音でしっとりと歌いあげています。原曲よりも低く、落ち着いたフレデリクセンの歌声は原曲とは違った魅力があります。また、ドレイクの各作品の合間にはイギリス・ルネッサンス歌曲の数々を挿入。ドレイクの「ホーン」の旋律に乗せたレクイエムなど、彼へのオマージュを強く感じさせるオリジナリティあふれる内容に仕上がっています。

 ニック・ドレイクは1948 年ビルマ(現ミャンマー)生まれ、イギリス育ちのシンガーソングライター。哀愁漂う繊細な歌声による弾き語りは専門家から高い評価を受けるも、商業的成功には恵まれず、晩年はうつ病と闘いながら細々と活動を行った不遇のアーティストとしても知られています。生前に発表したアルバムはわずか3 枚。今回収録された『ピンク・ムーン』は1972 年、彼が亡くなる2 年前にリリースされた最後のアルバムとなります。2004 年に未発表音源集が発売されたり、メルドーらもドレイク作品をカバーしているなど、その人気はむしろ死後根強く広まっており、近年もまだまだ再評価の動きの止まないドレイク。2012 年は『ピンク・ムーン』発売10 周年ということもあり、往年の名歌手に想いを馳せるにふさわしいアルバムといえましょう。



フレデリクセン旧譜からこの1枚!

HMC 901983
\2600→¥2390
英国ルネッサンスのバラードと舞曲〜エルフィン・ナイト
 ウィッティンガム・フェア(エルフィン・ナイト)、
 グリーンスリーヴス、スカボローフェア他
ヨエル・フレデリクセン(バス)
アンサンブル・フェニックス・ミュンヘン
 代理店からの紹介文というのは「ちょっと褒めすぎ」とか、「おまえ聴いとらんだろう」というようなものもあるが、もしよかったらこの下の紹介文をどうぞ。この紹介文はまさにそのとおり。ヨエル・フレデリクセン、本当に現代に蘇った騎士!あるいは西部の無法の町に突然現れたガンマン。むちゃくちゃかっこいい。店主はあんまり男性歌手を好んで聴くということはしないが、このアルバムは本当に素敵だった。男惚れしてしまった。選ばれている曲はイギリス・ルネッサンスの素朴なバラードや舞曲。でもいい意味であまりルネッサンス的すぎない。時代を超越した現代的感性なので中世やルネッサンスのアルバムなんて聴いたことないよ、という人でもまったく抵抗なく聴けると思う。さっきも書いたけど、流れ者のガンマンが川辺でギター弾きながら歌ってても全然おかしくない。
 ああ、しかしかっこいい。こんな人が無法者をやっつけて、そのあと岸辺で低音響かせて歌を歌ってたら、町の少女は一発で惚れちゃうだろうなあ。
この録音は、フレデリクセンがいなければ実現しえなかっただろう。自身でリュートを奏でながらしびれるような低い声で歌う彼は、現代に蘇った騎士のよう。バックに彼と息のばっちり合ったミュンヘン生まれのアンサンブル集団を従え、我々を英国とアメリカの伝統に属する、ポピュラーなバラードの魅力を探る旅へと誘う。サイモン&ガーファンクルでおなじみの「スカボローフェア」は19世紀末に編曲されたバージョンを元にしているが、ここではその原点とされているバージョンも収められている。騎士道の時代の香り、当時の町の喧騒を感じることのできる、タイムスリップの魔法のようなひとときをお約束する。


HMF



HMC 902091
\2600→\2390
アンドレアス・シュタイアー
 「ディアベッリ変奏曲」
 アントン・ディアベッリのワルツ主題に基づく50の変奏より
  (1824 年出版、ウィーン)
   (1)ディアベッリ(1781-1858):テーマ
   (2)ツェルニー:変奏IV (3)フンメル:変奏XVI
   (4)カルクブレンナー:変奏XVIII
   (5)ケルツコフスキー:変奏XX (6)クロイツァー:変奏XXI
   (7)リスト: 変奏XXVI (8)モシェレス:変奏XXVI
   (9)ヨハン・ペーター・ピクシス:変奏XXXI
   (10)F.X.W.モーツァルト:変奏XXVIII
   (11)F.シューベルト:変奏XXXVIII
   (12)アンドレアス・シュタイアー:‘イントロダクション’
   (13)-(46)ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲 op.120(全曲)
アンドレアス・シュタイアー
 (フォルテピアノ/
  コンラート・グラーフモデル)
2011年度レコード・アカデミー賞受賞アーティスト、アンドレアス・シュタイアー、最新盤
霊感と気魄に満ち満ちた怒涛のディアベッリ変奏曲!ショッキングなペダル使い!こんなベートーヴェン、聴いたことがない!!

録音:2010 年9 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/67' 30

 2011 年度アカデミー賞受賞アーティスト、近年ますますの充実を見せているアンドレアス・シュタイアー待望のソロ・アルバムの登場です!
 今回シュタイアーがとりあげたのは、ベートーヴェンが腕によりをかけて主題を33 回に渡って変容させたディアベッリ変奏曲。近年誰もがアクセス可能となったベートーヴェンの自筆譜ファクシミリを入念に研究した説得力満点の力演です。さらに他の作曲家の手による変奏も収録、さらに自作の「イントロダクション」も収録したという、いつもながらのこだわりぶり。シュタイアーの演奏が霊感に満ちて素晴しいことは言うまでもありませんが、ペダルの使い方(音色の選択)が実に新鮮!ヤニチャーレン(ジャニサリー)・ペダル(トルコ親衛兵の軍隊音楽の打楽器の音色を思わせるガシャーンという音のするストップ)を使っての変奏23 のドン・ジョヴァンニ変奏曲風楽章、変奏24 のチェルニー練習曲カリカチュア風楽章の冒頭の和音は、なんともショッキング!シュタイアー渾身のディアベッリ、大注目です!
 もともとディアベッリ変奏曲は、当時のヴィーンの有名な出版社で音楽家でもあったディアベッリが、自分が作った主題を当時人気のあった作曲家たち50 人に渡して、それぞれに変奏曲を作曲させ、それをまとめて1 つの変奏曲の作品として出版しようとしたもの。発注は1819 年春頃で、大抵の作曲家(リストやシューベルトら)は注文のとおりに変奏を書きましたが、ベートーヴェンは当時「ミサ・ソレムニス」の作曲に従事していたことなどもあり、本腰を入れ始めたのは1822 年頃のことでした。最終的にベートーヴェンの作品は33 もの変奏からなる大曲となったので、ディアベッリはベートーヴェンの作品は単独で出版、他の作曲家たちによるものはまた別に1824 年に出版されました。
 ベートーヴェンの作品が33 もの変奏曲から成る大作になったことについて、シュタイアーは、「これは偶然ではない」と語ります。ベートーヴェンはこの主題のことを「靴屋の継ぎ皮」として、他の作曲家と一緒にされたくなかったからこんな巨大な作品にしたのだろう、などと語られることもありますが、そのような理由だけで書いたにしては、その自筆譜からは、あまりにもベートーヴェンが苦労したあとが窺われる、と。バッハのゴルトベルク変奏曲は30の変奏から成り、また、自作主題による変奏曲は32 から成ることをベートーヴェンは強烈に意識していたはずと語ります。
 ディスクの前半で、シュタイアーは、シューベルトによるシンプルながら天賦の才能に満ちた変奏、リストによるピアニスティックな変奏など、ヴァラエティ豊かなセレクションを聴かせてくれます。注目なのが、シュタイアーによる「イントロダクション」。シュタイアーは、他の作曲家によるものと、ベートーヴェンの偉大なツィクルスの間に何か聴覚的・時間的な間を置きたかったと語ります。1819 年、ベートーヴェンが発注を受けた際に残したスケッチに着想を得てシュタイアーが創りあげたイントロダクションは、幻想的で不思議な即興演奏のような空気の中、時折ベートーヴェンのソナタの断片を思わせるようなモティーフもちりばめられていて、実に面白い仕上がりです!
 ベートーヴェンの作品は「変奏曲」と呼ばれていますが、コピストの手による楽譜の原語タイトルにはVeranderungen とあり、厳密には変奏というよりも「変容」といった意味の強いもの。ベートーヴェンは、主題に内在される要素を原子レベルにまで分解、それを徹底的に動機、あるいはリズム、フーガ的な手法で発展させています。ベートーヴェンの創意に満ちた作品を、こだわりやのシュタイアーが弾く。大注目の演奏です!



HMC 902122
\2600→\2390
メルニコフ&エルサレム弦楽四重奏団
 シューマン:室内楽作品集

  ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47
  ピアノ五重奏曲 変ホ長調 op.44
アレクサンドル・メルニコフ
 (ピアノ/1875年製ベーゼンドルファー)
エルサレム弦楽四重奏団
 【アレクサンドル・パヴロフスキ(Vn)、
  セルゲイ・ブレスラー(Vn)、
  オリ・カム(Vla)、
  キリル・ズロトニコフ(Vc)】
アレクサンドル・メルニコフ最新盤、新メンバーを迎えてのエルサレム弦楽四重奏団との共演によるシューマン室内楽作品集!溢れる抒情、迸るリズムと瑞々しさ

録音:2011 年7 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)

 なんとも充実のシューマンの室内楽作品CDがリリースされます。2012 年2月に来日し、もの凄いショスタコーヴィチの演奏会と、ファウストとのベートーヴェン・デュオのコンサートで日本の聴衆の度肝を抜いたメルニコフと、エルサレム弦楽四重奏団(ヴィオラの元メンバー(アミハイ・グロス)が、ベルリン・フィル首席ヴィオラ奏者に就任し、離団したため、新たにオリ・カムをヴィオラ奏者メンバーに迎えた新編成)による室内楽の登場。メルニコフが演奏しているのは、ブラームス作品集(HMC.902086)でも用いた、1875 年ベーゼンドルファー製のピアノ。エルサレム弦楽四重奏団の研ぎ澄まされた清冽な音色で展開されるアンサンブルと、メルニコフのピアノのコンビネーションは絶品です。
 ここに収められている室内楽曲は、どちらも1842 年、「室内楽の年」(42 年6 月から43 年1月までの比較的集中した時期)に書かれたもの。この時期、3 つの弦楽四重奏曲、そして、ピアノ四重奏曲と五重奏曲が書かれました。溢れるイマジネーションをピアノ・ソロの作品で表現するには「制約がありすぎる」とクララに語っていたといいます。五重奏は、ワーグナーにも強い影響を与えたと言われています。ベートーヴェン、メンデルスゾーンやシューベルトが残した同ジャンルの偉大な作品からエネルギーを得て、自身の創作力を全て注ぎこんだ力作です。四重奏曲終楽章のフィナーレや、五重奏曲の有名な冒頭での、メルニコフのピアノは圧巻。メルニコフが描く細かな歌いまわしを、エルサレムの面々も見事にキャッチ。親密な雰囲気と、心地よい緊張感に満ちた稀有な演奏が展開されています。

 

HMF



HMC 902100
(4CD)
特別価格\5400→\4590
トリオ・ヴァンダラー
 ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲全集
 [CD1] 変ホ長調 op.1-1、 ト長調op.1-2
 [CD2] ハ短調 op.1-3、 変ロ長調 op.11-1、
  変ホ長調op.44
 [CD3] ニ長調op.70-1(「幽霊」)、 変ホ長調 op.70-2
 [CD4] 変ロ長調 op.97(「大公トリオ」)、
  ト長調 op.121a
   (「私は仕立て屋カカドゥ」
    の主題による10の変奏曲とロンド)、
    変ホ長調 WoO 38、変ロ長調 WoO 39
トリオ・ヴァンダラー
 〔ジャン=マルク・フィリップス=ヴァイジャベディアン
  (Vn、ペトルス・グアルネリウス
    (1748、ヴェネツィア))/     
  ラファエル・ピドゥー(Vc、Goffredo Cappa(1680))/
  ヴァンサン・コック(ピアノ)〕
結成25周年の名トリオ、トリオ・ヴァンダラーが満を持して世に放つ、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲全集!

録音:2010 年12 月、2011 年9 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/4h 05’30

 これ以上の演奏は望めないのでは、と思わされてしまうベートーヴェン。結成25 周年を迎える名トリオ、トリオ・ヴァンダラーによるピアノ三重奏全集の登場です。
 まず何と言っても、ヴァンサン・コックのピアノの粒のそろったタッチ(特に初期作品)がひときわ輝きを放ちます。ベートーヴェン自身が素晴しいピアニストであったことを実感させる、素晴しく充実したピアノ・パートは圧巻です。魅惑の旋律とかけあいを展開するヴァイオリンとチェロも、全てが完璧に融合しています。それぞれの奏者の技量の高さが同じくらいにハイレヴェルで、音楽の方向も同じだからこそのこのアンサンブルは、他ではなかなか得られないものではないでしょうか。
 18 世紀の終り、ピアノ三重奏曲は、ピアノ・ソナタの延長線上にあるもの、いわばヴァイオリンやチェロが、ピアノの補強やアクセント的な役割を担うものとされ、弦楽四重奏よりも一段軽めなジャンルで、三楽章構成で、最終楽章は軽やかで優雅なロンドで書かれるのが常でした。ベートーヴェンはこの慣習に終止符を打つべくピアノ三重奏曲op.1 を1795 年、世に出しました。弦楽四重奏曲と同じように四楽章構成にし、終楽章をソナタ形式で書くことにより、音楽に深いドラマと交響曲のように雄大さを与えました。そして自身がピアニストとして舞台に招かれることを前提として作曲したため、とりわけこのop.1 はピアノ・パートの充実が目立ちます。そんな野心に溢れた若きベートーヴェンのop.1 に始まり、交響曲第3,5,6 番などを書いた充実期(1810年前後)に生み出されたop.70 など、ベートーヴェンが折に触れ作曲し続けたピアノ三重奏曲は、どの作品も、またどの作品の各パートも目を見張る充実ぶり。慣習の3 楽章構成で、最終楽章がロンドの作品もありますが、どれもベートーヴェンの野心と情熱、才能と創意に満ちています。そんなピアノ三重奏の全曲を、トリオ・ヴァンダラーの素晴しい演奏で心行くまで堪能できる、贅沢なセットです。
 トリオ・ヴァンダラーはパリ国立高等音楽院の卒業生三名によって1987 年に結成されました。1999 年にハルモニアムンディで録音をはじめ、これまでに発売されたCD はどれも極めて高く評価され、特にメンデルスゾーンのトリオ集(HMC 901961)はニューヨーク・タイムズ紙でも決定盤として紹介されました。古典派、ロマン派から現代までの幅広いレパートリーを可能にするそれぞれのメンバーの技量の高さで、テレパシーともいわれるまでに息のあったアンサンブルによる極めて上質の演奏で常に我々を魅了しています。

HMF



HMC 902081
\2600→\2390
声楽界が誇る高貴な歌姫キューマイヤー&フィンク
 ドヴォルザーク:
  (1)ジブシーの歌op.55(全7曲)
  (2)モラヴィア二重唱曲集op.32(全13曲)
  (3)聖書の歌op.99(全10曲)
ゲニア・キューマイヤー(S)
ベルナルダ・フィンク(Ms)
クリストフ・ベルナー(Pf)
豪華共演でおくるドヴォルザーク歌曲集、伴奏は名手ベルナー!

録音:2010 年4 月、テルデックス・スタジオ・ベルリン

 ザルツブルクが誇るソプラノ歌手ゲニア・キューマイヤーと世界的メゾ・ソプラノ歌手ベルナルダ・フィンクによる、注目必至の共演CD がリリース!
 ウィーン国立歌劇場やミラノ・スカラ座といった名歌劇場はもちろん、ザルツブルク音楽祭、バイロイト音楽祭といった数々のフェスティヴァルに引っ張りだこの二人が、ドヴォルザークの3 つの歌曲集を全曲収録しました!
 キューマイヤーが歌う「ジプシーの歌」は、民族的なリズムと艶やかな旋律の中にもどこか気品を感じさせる独特の魅力にあふれたもの。丁寧に、しかし情感たっぷりに謳われる伸びやかな美しい高音に心奪われます。「聖書の歌」では、スロヴェニア人の両親を持ち、ドヴォルザークの作品にも造詣深いフィンクが落ち着いた深みのある歌声をいかんなく発揮!本CD の聴き所でもある二重唱では、見事にマッチした二人の歌声のハーモニーに感嘆の一言。どこか里歌を思わせるような郷愁に駆られる旋律が、力強くも美しく歌い上げられています。
 伴奏を担当するのは名手クリストフ・ベルナー。過度な主張のない巧みな伴奏で、二人の歌姫の華麗な歌声に色を添えています。


HMU 807552
(SACD HYBRID)
\2600→¥2390
2013年ブリデン・イヤー先行リリース!息を呑む美しさ!
 ブリテン(1913-76):
  (1)セレナードop.31
  (2)ノクターンop.60 
  (3)フィンジ(1901-56):クリスマスop.8
マーク・パドモア(T)
ステファン・ベル(Hrn)
ジャクリーヌ・シェイヴ(1stVn、指揮)
ブリテン・シンフォニア
高潔のテノール、パドモアによるブリテン繊細かつ壮大な響きをSACD 高音質で楽しむ名盤

録音:2011 年2 月、エア・スタジオ、リンドハースト・ホール(ロンドン)

 自然と心に沁み入るような甘い歌声で多くの聴衆を魅了しているテノール界の「語り部」マーク・パドモアが、イギリス20 世紀を代表する作曲家ブリテン、フィンジの作品を収録!
 ブリテンの「セレナード」は、イギリス人作家による6 つの詩に音楽をつけた作品。テノール、ホルン、弦楽器という編成からなり、テノールだけでなく様々な楽章に現れるホルンの旋律が印象的な楽曲です。BBC コンサートオーケストラで首席奏者を務めるベルのソロにも注目!第4 楽章冒頭から始まる雄大なホルン・ソロからテノールへと受け継がれる旋律は必聴の美しさです!
 多様な曲調を含むセレナードとは異なり、ノクターンは全体的に静謐な雰囲気。シェイクスピアやワーズワースなどの『夢』をテーマとした詩に音楽をつけた作品で、穏やかな中にも不安を駆り立てるような旋律が入り混じった神秘的かつ美しい旋律が印象的です。美しいハープのソロとパドモアの美しくも妖しい歌声に、摩訶不思議な夢の世界へと誘われます!
 フィンジの「クリスマス」では、抒情的なテノールの歌と美しい弦楽器のアンサンブルが魅力的。伴奏と言うには憚られるほど綿密に組まれた器楽ソロの掛け合いも素晴らしい作品です。
 その名の通りブリテンの音楽に造詣深いブリテン・シンフォニアのアンサンブルにも注目の名盤です。
 ロンドン生まれ、カンタベリー育ちという生粋のイギリス人歌手マーク・パドモア。2011 年末に来日公演も行い、日本においてもますます人気を集めています。ヘレヴェッヘ指揮の受難曲のエヴァンリスト役で広く知られるパドモワですが、古楽から現代、宗教曲からリートにいたる幅広いレパートリーを持つ歌手でもあります。「孤高の歌声」とも言われる気品あふれる歌声と、聴衆の心に直接訴えかける「語り部」的歌唱力を、SACD の高音質でたっぷりと堪能できます!


毎年恒例 2012年最新版ハルモニアムンディ・カタログ付特価CD


Mozart: Symphonies Nos. 38  & 41
HMX 2901958
\1500→\1390
毎年恒例 2012年最新版ハルモニアムンディ・カタログ付特価CD
 モーツァルト:
  交響曲第38番「プラハ」、第41番「ジュピター」
ルネ・ヤーコプス(指)
フライブルク・バロック・オーケストラ
ヤーコプス&フライブルク・バロック・オケ最強タッグによるモーツァルトの「ジュピター」!

録音:2006 年8 月

 2012 年1 月の初来日公演で「古楽のベルリン・フィル」(片山杜秀氏)と絶賛されたフライブルク・バロック・オーケストラのモーツァルトの交響曲集がカタログ付特価CD で再登場です!
 ヤーコプスは、オペラに音楽のルーツを持つ指揮者。モーツァルトの交響曲のアーティキュレーションや強弱の付け方、ブレスに関しての徹底的なこだわりがビシビシと活きています。非常に細かいヤーコプスの指示に、フライブルクの面々が見事にこたえていて、いつ聴いても鮮烈極まりない名演です。

Vivaldi: Concertos for the Emperor
HMX 2907332
\1500→\1390
毎年恒例 2012年最新版ハルモニアムンディ・カタログ付特価CD
 ヴィヴァルディ:皇帝のための協奏曲集〜
 ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集
  ヴァイオリン協奏曲
   ハ長調 RV189/ホ長調 RV271「恋人」/
   ハ短調 RV202/ハ長調 RV183/
   ホ短調 RV277「お気に入り」/ヘ長調 RV286
アンドルー・マンゼ(指,Vn)
イングリッシュ・コンサート
鬼才マンゼ、霊感と情感に満ちたヴィヴァルディ協奏曲集!

録音:2004 年2 月15-17 日、ロンドン

 今やオーケストラ指揮者としても活躍しているマンゼですが、やはり彼のヴァイオリンはいつ聴いても別格!ここに収められているのは、1728 年9 月にヴィヴァルディがトリエステで神聖ローマ皇帝カール6 世に手渡した12 のヴァイオリン協奏曲からの6 曲。マンゼらしい過激なまでの仕掛けや遊び、大胆なカデンツァ、超絶技巧が見事なのはもちろん、しみじみした情感もあわせもっており、マンゼの数々の名演の中でも必聴の1 枚といえましょう。

HMF


Schmelzer: Baroque World Theatre / Barockes Welttheater
HMC 902087
\2600→\2390
17 世紀ウィーン宮廷の優雅な響き
   〜シュメルツァーのソナタ&バレット集
シュメルツァー(1626頃-1680):
 (1)古いアリアによるセレナータ
 (2)ポーランドのバッグ・パイプ
 (3)ソナタ・アマビリス(4声)
 (4)牧師とニンフのバレット
 (5)2声のソナタ
 (6)バレット第1番
 (7)宗教的・世俗的合奏曲集 第4番 6声のソナタ
 (8)「美しい羊飼い」による変奏曲
 (9)そよ風のバレット
 (10)スコルダート調弦のヴァイオリンの2声のソナタ
 (11)7声のソナタ(「戦い」)
フライブルク・バロック・コンソート
 【ペトラ・ミュレヤンス(Vn)/
  コンサートミストレス】
再発見!シュメルツァーのソナタ&バレット集、17 世紀ウィーン宮廷の優雅な響きにうっとり、演奏は名門フライブルク・バロック・コンソート

録音:2010 年5 月、パウルス教会音楽ホール(フライブルク)

 2012 年1 月に初来日し、日本でも高い注目を集める「古楽のベルリン・フィル」こと名門フライブルク・バロック・オーケストラの精鋭メンバーからなるアンサンブル団体、フライブルク・バロック・コンソートによるシュメルツァーのソナタ&バレット集。
 シュメルツァーは17 世紀ウィーンに活躍したヴァイオリンの名手で、宮廷を占拠していたイタリア人のヴィルトゥオーゾたちを退け、ドイツ人として初めて楽長となった人物でもあります。同時代に活躍したリュリ、シュッツ、パーセルらと比べると、現在では殆ど取り上げられなくなってしまったシュメルツァーですが、17 世紀のオーストリア・バロック音楽を聴くには欠かせない音楽家といえましょう!
 本CD ではシュメルツァーが残した珠玉のソナタとバレット(シンプルな舞曲風の器楽曲)の数々を収録。心に優しく沁み入る古楽器の温かい響きと、気品あふれる優美な旋律に心癒されます。「古いアリアによるセレナータ」や「そよ風のバレット」では軽快なリズム感が心地よく、様々なパーカッションの響きと共に、活気あふれるアンサンブルを聴くことが出来ます。知る人ぞ知る名曲の数々に触れる希少な名盤です!
 フライブルク・バロック・コンソートはフライブルク・バロック・オーケストラのメンバーからなる古楽器演奏団体。17 世紀〜 18 世紀半ばの音楽を中心に、今日では忘れ去られてしまった作品の再発見に尽力することを目的として結成されました。テレマンのパリ四重奏曲(HMA 1951787)でも好評を博した丁寧なアンサンブルと心和ませる優しい響きは今回も健在。今後はどのような知られざる名曲を我々に提供してくれるのか…これからの活動に注目必至の団体です!






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