ALBANY (5/30)
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元カナディアン・ブラスのスカリー
「フランスとの対話」〜フランスのホルン名曲集
ウジェーヌ・ボザ:森の中Op.40
グノー:6つのメロディ(ダニエル・ブルグ編)
フランセ:オクターヴのカノン
デュカス:ヴィラネール
プーランク:悲歌「デニス・ブレインの追憶に」
サン=サーンス:演奏会用小品Op.94
マラン・マレ:バスク |
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バーナード・スカリー(Hr)
ジョアン・ミネッティ(Pf) |
元カナディアン・ブラスのスカリーによるフランスのホルン名曲集
録音:2011年ミネアポリス
バーナード・スカリーはカナディアン・ブラスのメンバーや、セント・ポール室内管弦楽団の首席奏者を勤め、その他にもシカゴ響、サン・フランシスコ響、ニューヨーク・フィルの公演にも度々参加している。フランスの近代作品を中心に艶のある音色を聴かせている。 |
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クリーヴランド管のトロンボーン奏者スタウト
「減少する半径」〜トロンボーンのための幻想曲集
ロベルト・シューマン:幻想小曲集Op.73
シギスムント・ストヨフスキ:幻想曲Op.27
ロジェ・ブトリ:ファンタジア
エリザベス・ローム:トロンボーンのための幻想曲
ポール・クレストン:ファンタジーOp.42
カレブ・バーハンズ:ファンタジー |
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リック・スタウト(Trb)
クリスティーナ・ダール(Pf) |
クリーヴランド管のトロンボーン奏者スタウトのシューマンから新作までトロンボーン幻想曲集!
録音:2011年6月
ファンタジーと名づけられた作品ばかりを集めた一枚。トロンボーンのリック(リチャード)・スタウトは2000年以来、クリーヴランド管のメンバーを勤める一方、ソロ活動にも力を入れている俊英。
柔らかな音色と大らかな歌い回しが見事。 |
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「おお地球よ、おお星々よ」
(1)デイヴィッド・マスランカ:《おお地球よ、おお星々よ》
(2)カルロス・フランツェッティ:交響曲第3番 |
スティーヴン・K・スティール(指揮)
イリノイ州立大学ウィンド・シンフォニー
(1)キンバリー・マクカウル・ライジンガー(Fl)
(2)エイドリアーナ・ランソム(Vc) |
マスランカのチェロ(!)とフルートをフィーチャーした吹奏楽曲、カップリングはジャズと映画音楽で有名なフランツェッティの交響曲
吹奏楽の巨匠デイヴィッド・マスランカの《おお地球よ、おお星々よ》はフルートとチェロと吹奏楽のための二重協奏曲で主題をバッハのコラール「イエスよ、わが喜び」から取っている。荘厳な出だしの後、主題が提示され、その後、ミニマルに近い展開で進む様子はマイケル・ナイマンを思わせる。
カルロス・フランツェッティはジャズのアーティストとして著名ですが、作曲家としては主に映画音楽の世界で活躍しておりグラミー賞を何度も受賞している。アクション映画のサウンド・トラックを思わせる快活な交響曲。 |
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「ナローン・プランチャルーン作品集」
(1)ささやき
(2)天と地の間
(3)アンタカラーナ
(4)ベンチャロング
(5)ヴァダナ
(6)マントラ |
(1)ニューイヤー・コンテンポラリー室内アンサンブル
(2)J.ボージャ(Fl)、J.マキガン(Pf)、(3)M.ホール(Va)
(4)J.ボージャ(Fl)、B.ギター(Vc)、B.キンセラ(Pf)
(5)第3の天使新音楽アンサンブル
(6)J.サンペン(S.Sax)、
B.モス指揮ボーリング・グリーン州立大学
ウインド・シンフォニー |
2004年武満徹作曲賞第2位に輝いたタイの新星作曲家の作品集!
制作:2012年
タイ出身で現在アメリカを中心に活躍しているナローン・プランチャルーン(b.1973)のALBANYへの2枚目のアルバム。これまでにツェムリンスキー国際作曲コンクール、入野賞、武満徹作曲賞に入賞している。作風は作品によって様々でヨーロッパ前衛の手法で書かれたものからアジアの民族音楽を現代の視点から組みなおしたものまで多様。20世紀後半の現代音楽の諸技法を吸収しバランスよく作品に生かしている。ソプラノ・サックスと吹奏楽のための「マントラ」はラヴェルとストラヴィンスキー、さらには伊福部昭を東南アジア風にリミックスしたような作品で吹奏楽の新しいレパートリーとして注目に値する。 |
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「ジョージ・ウォーカー:
偉大なるアメリカの管弦楽曲作品集Vol.3」
ジョージ・ウォーカー(b.1922):
(1)軌道上のイカルス
(2)ピアノ協奏曲
(3)「アブ」〜語りと室内アンサンブルのための
(4)「対話」〜チェロとオーケストラのための
(5)「ダ・カメラ」〜
ピアノ三重奏とハープ、チェレスタ、
弦楽と打楽器のための |
イアン・ホブソン(指揮)
(1)(5)シンフォニア・ダ・カメラ
(2)(4)シンフォニア・ヴァルソヴィア
(2)(3)(5)ロチェリー・セネット(Pf)
(4)R.ヘレーラ(語り)、
Y.G.レッドマン(語り)
(3)(5)シェルバン・ルプー(Vn)
(3)(5)ブランドン・ヴェイモス(Vc)
(4)ディミトリ・コウゾフ(Vc) |
録音:(1)(3)(5)2011年5月アーバナ,イリノイ州、(2)(4)2010年12月ワルシャワ,ポーランド
ジョージ・ウォーカーはアフリカ系アメリカ人の現代音楽作曲家でピアノをルドルフ・ゼルキンに、作曲をサミュエル・バーバーに師事した経歴を持つ。1996年にピューリッツァー賞を受賞、多くの作品を発表しており、作品はボストン響、ニューヨーク・フィル、クリーヴランド管などメジャー・オーケストラで度々取り上げられている。作品はヒンデミットからシェーンベルク、バルトーク、メシアンあたりまでのスタイルをバランスよく取り入れた保守的で手堅く書かれた現代音楽といった印象を与える。
ルーマニアの名手シェルバン・ルプーやパシフィカSQのB.ヴェイモスも参加している。 |
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「幻影」
(1)ジム・テリート:ファンファーレ「1クロニクルズ13:8」
(2)ジェイソン・ノーブル:ドッペル・ポリティーク
(3)リチャード・ロドニー・ベネット:
マイルス・デイヴィスへのエレジー
(トランペット協奏曲より第2楽章)
(4)後藤洋:ラクリメ
(5)アーネスト・トムリンソン:イギリスのフォーク・ダンス組曲
(6)アンソニー・イアナコン:幻影 |
コリーン・リチャードソン指揮
ウェスタン・オンタリオ大学
ウィンド・アンサンブル
(3)ショーン・スパイサー(Trp) |
録音:2007-2010年
ウェスタン・オンタリオ大学ウィンド・アンサンブルは1980年代に結成され、カナダで有数のウィンド・アンサンブルとして目されている。イギリスの巨匠リチャード・ロドニー・ベネットの「マイルス・デイヴィスへのエレジー」はモダン・ジャズのテイスト満載の物悲しくも都会的でお洒落な秀作。 |
TROY1339
\2200
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「ニュー・アメリカン・マスターズVol.4」
(1)ジョセフ・タリン(b.1947):ステートメンツ
(2)メリンダ・ワグナー(b.1957):親指の月
(3)ライアン・フランシス(1981):トリオ
(4)グィネス:ウォーカー(b.1947):フル・サークル
(5)スンビン・キム(b.1989):旋風
(6)マシュー・ハルパー(b.1966):トリオ
(7)アマンダ・ハーバーグ(b.1973):パリサデでバード・ウォッチング |
パリサデ・ヴィルトゥオージ:
【マーガレット・スウィンコスキ(Fl) 、
ドナルド・モクリンスキ(Cl)、
ロン・レヴィ(Pf)】
(4)(7)マーニ・ニクソン(語り) |
録音:2011年7月
パリサデ・ヴィルトゥオージは2003年に結成されたグループでニューヨーク、ニュージャージーを中心に活動しており、多くの作曲家に作品を委嘱し初演している。本CDは典型的な前衛書法によるものからコープランド風の抒情的な作品、民族音楽をモティーフとしたものまで多様。 |
TROY1341
\2200
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「コロンビア・セッション」
プーランク(1899-1963):フルート・ソナタOp.164
(クレヴィストン編サックス版)
デルヴァンクール(1888-1954):クロカンブッシュ
ヴィラ=ロボス(1887-1959):ファンタジアOp.630
ドロシー・チャン(b.1970):2つの前奏曲
ウィリアム・ボルコム(b.1938):演奏会用組曲 |
クリストファー・クレヴィストン
(ソプラノSax,アルトSax)
ハンナ・グルーバー(Pf) |
録音:2011年6月
クリストファー・クレヴィストンはアンドレ・プレヴィン、ネーメ・ヤルヴィらと共演する一方、ジャズ・プレーヤーとしても確固とした地位を築いている。20世紀前半のフランスのキッチュでお洒落な雰囲気が楽しいプーランクとデルヴァンクール、ラテンとモダンが程よく融合したヴィラ=ロボスが聞き物。 |
TROY1342
\2200
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「スレッド」〜モリー・モルコスキ、ピアノ・リサイタル
(1)ベートーヴェン:6つのバガテルOp.126
(2)ウォリネン:ブルー・バンブーラ
(3)ショパン:バラード ヘ短調Op.52
(4)ルイ・アンドリーセン:トッカータ「モローの印象」
(5)ジョン・アダムズ:チャイナ・ゲイツ
(6)プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調Op.28 |
モリー・モルコスキ(Pf) |
録音:2007年5月マンハッタン
モリー・モルコスキはクラシックのレパートリーのみならず、現代の作曲家たちとも親しくコラボレーションし、これまでにジョン・アダムズ、ルイ・アンドリーセン、デル・トレディチ、スティーヴ・ライヒらの作品を数多く演奏している。澄み切った音色と繊細なタッチはドビュッシーやラヴェル、現代音楽に最適と思われるが、そんなタッチで弾かれるベートーヴェンは新鮮。 |
TROY1343
\2200
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「キネシス」〜フルートとハープを中心とした近現代音楽
(1)カタリスト(触媒)
(2)収束
(3)「月の入り」第1番
(4)黄金-朱色
(5)キネシス |
(1)ニューヨーク・ニュー・ミュージック・
アンサンブル
(2)シグナス(Fl,Vn,Vc,G)
(3)L.ラーソン(Sop)、R.マクダウエル(Cl)
(4)ダ・カーポ・チェンバー・プレーヤーズ
(5)O.フェイダー(Gtr)、モメンタ弦楽四重奏団 |
録音:2010年4月
グレイザーはニューヨーク出身の作曲家。典型的な東海岸のアカデミズムの流れの中にあり、基本技法はセリエリズムであるが、限られた楽器のなかでの独創的な音色の変化や思いがけない音響効果に新鮮な驚き。 |
TROY1345
\2200
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「ブラック・スワンの歌」
〜フルートとハープを中心とした近現代音楽
ガレス・ファー(b.1968):ターヘケ(2002)
シェーファー・マホニー(b.1968):輝く河(2007/08)
セザール・ヴィヴァンコ(b.1949):アンデス山脈の幻想曲
スーザン・マクドナルド(b.1935)&リンダ・ウッド・ロロ(b.1945):
「ハープのための俳句(1985)」より(6曲)
ケント・ケナン(1913-2003):夜の孤独(1936)
レイノルド・タープ(b.1973):茂み
ドビュッシー:フルート、ヴィオラとハープのためのソナタ(1915)
ジョン・ケージ(1912-92):風景の中で〜ハープのための(1948)
ヴィラ=ロボス(1887-1956):黒鳥の歌(1916)
ニールセン(1865-1931):霧が上る(1920) |
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アレセイア・デュオ:
【ジョナサン・キーブル(Fl)、
アン・ユン(Hp)】
マスミ・ペーア・ロスタッド
(Va/ドビュッシーのみ) |
録音:2010年12月
ドビュッシーのフルート、ヴィオラとハープのためのソナタをプログラムの核としてフルート、ハープを中心とした近現代作品を収録。これに武満のいくつかの作品を加えたら完璧なのだが、残念ながら未収録。アレセリア・デュオは2002年に結成され、以後、ヨーロッパ、アジア、北アメリカで活動している。ヴィヴァンコの「アンデス山脈の幻想曲」では有名なアンデス民謡「コンドルは飛んでゆく」に基づく幻想曲で楽しめる。 |
TROY1346
\2200
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アレン・ショーン/ピアノ作品集Vol.3
アレン・ショーン(b.1948):
(1)ピアノ・ソナタ第1番(1982)
(2)ピアノ・ソナタ第4番(2009)
(3)リコレクションズ(1998)
(4)Yための夜想曲(2001) |
(1)(2)アレン・ショーン(Pf)
(3)ダニエル・エプステイン(Pf)
(4)佐藤よしこ(Pf) |
録音:2010年
アレン・ショーンはハーバード大学で学んだ後、パリでナディア・ブーランジェにも師事した。無調と種々の旋法を程よくミックスした独自の無調様式でアメリカらしい明朗な抒情を表現している。 |