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第65号
お奨め国内盤新譜(2)


8/31までの紹介分


オクタヴィア・レコード


AUCD-00026
\3000
松本和将/ショパンへのオマージュⅢ 〜
 苦悩から昇華へ〜(ライヴレコーディング)

ショパン:
 1. バラード 第1番 ト短調 Op.23
 2. バラード 第3番 変イ長調 Op.47
 3. ノクターン 第13番 ハ 短調 Op.48-1
 4. バラード 第4番 へ短調 Op.52
 5.幻想曲 ヘ短調 Op.49
 6. ワルツ第6番 変二長調 Op.64−1「子犬」
 7. ワルツ 第7 嬰ハ短調 Op.64-2
 8. マズルカ ト短調 Op.67-2
 9. マズルカ へ短調 Op.68-4
 10.ノクターン 第18番 ホ長調 Op.62-2
 11.ポロネーズ 第7番 変イ長調 Op.61「幻想」
松本和将(ピアノ)
 傷つきやすさゆえか、誰も他人を寄せつけないカミソリのような鋭さを持ったショパンには、内面の苦悩や葛藤を表現した作品も多い。それも、ベートーヴェンのような強い意志の上に立つ哲学的な苦悩ではなく、繊細で感じやすい心がそのまま表されているような情緒面での苦悩だ。その苦悩を経て辿り着いたのは、ベートーヴェンで言うところの「悦び」ではなく、誰にも打ち明けることのなかった心のうちを最後の最後にそっと告白して天に昇っていくような「昇華」だったのではないかと思う。最後の大作、幻想ポロネーズはそんなショパンの生涯を振り返った独白なのではないか。松本和将(CDライナーノーツより)
 録音:2012年1月18日/東京文化会館小ホールにてライヴ収録

松本和将 プロフィール
 日本音楽コンクール第1位(98年)、ブゾーニ国際ピアノコンクール第4位(イタリア、01年)、そして見事エリーザベト王妃国際コンクール5位(ベルギー、03年)。国内外でのコンサート、著名なオーケストラとの共演等、ビクターエンタテインメント他より12枚のCDをリリース、「後期ロマン派名曲集」はレコード芸術で特選盤に選ばれる。国際的に活躍している倉敷出身の若手ピアニスト。
OVCL-00471
\3000
成田博之バリトン・リサイタル2012
 ドゥランテ:清いおとめ、愛の泉よ
 グルック:いとしい恋人よ(歌劇「パリデとエレーナ」より)
 ロッシーニ:テルのアリア
  「動いてはいけない」(歌劇「ウィリアム・テル」より)
    フィガロのカヴァティーナ「わたしは町のなんでも屋」
 (歌劇「セビリアの理髪師」より)
 ヴェルディ:
  ロドリーゴのアリア「私は死ぬ」(歌劇「ドン・カルロ」より)
  リゴレットのアリア「悪魔め鬼め」(歌劇「リゴレット」より)
 モーツァルト:ドン・ジョバンニのセレナード「窓べにいでよ」
  (歌劇「ドン・ジョバンニ」より)
 トスティ:セレナード、君をもう愛さない
 デンツァ:妖精のまなざし
 デ・クルティス:帰れ、ソレントへ
 カルディッロ:つれない心
 ディ・カプア:オー・ソレ・ミオ
 ジョルダーノ:ジェラールのアリア「国を裏切るもの」
  (歌劇「アンドレア・シェニエ」より)
成田博之(バリトン)
河原忠之(ピアノ)
 成田博之は、現在オペラや男性6人によるユニット「ザジェイド」などで活躍中のバリトンで、これがデビュー盤となります。幼少の頃からオペラを愛聴、中学生で劇中のアリアを歌ったというという早熟さで、まさに声楽家になるべくしてなったアーティストと言えるでしょう。その後、第8回日本声楽コンクール優勝、ミトロプーロス国際声楽コンクール最高位など、輝かしいプロフィールが加えられていきます。さて、イタリアが生んだ不世出のバリトン、バスティアニーニは1965年6月9日、東京文化会館で最後の来日リサイタルを行いました。爾来47年を経て、彼の年齢に追いついた成田博之が、まったく同日、同じプログラムを同じ会場(バスティアニーニは大ホール)で歌ったのが、当ライヴの記録です。敬愛する名歌手の足跡をたどり、その心情に寄り添うことで、成田博之は歌い手としての新たなる軌跡をスタートさせたのです。バリトンの中核とも言えるレパートリーを深々と歌い、最後カンツォーネで高らかに締めくくる、熱いライヴをお聞きください。録音:2012年6月9日 東京文化会館小ホールにて収録
成田博之 プロフィール:
 バリトン歌手。宮城県古川市出身。高倉小学校、古川西中学校、古川高等学校卒業。
 国立音楽大学声楽科、同大学院オペラコース修了。文化庁オペラ研修所第10期修了。
 第8回日本声楽コンクール1位。第69回日本音楽コンクール3位。第5回藤沢オペラコンクール2位。
 2003年ミトロプーロス国際声楽コンクール(アテネ)最高位。文化庁在外派遣研修員としてイタリア・ボローニャにて研鑽を積む。サントリーホール・オペラ「トスカ」アンジェロッティ、錦織健プロデュース・オペラ「愛の妙薬」ベルコーレ、佐渡裕プロデュース・オペラ「カルメン」エスカミーリォ、二期会オペラ「ラ・ボエーム」マルチェッロ、「カプリッチョ」伯爵等に出演。クラシカル・クロスオーバー「The JADE ザ・ジェイド」(http://thejade.jp/)のメンバー。アルバム「手紙」(EMI)を発売。二期会会員。国立音楽大学、尚美学園大学講師。

OVCL-00469
(SACD Hybrid)
\3000
再発売!
フェドセーエフ&モスクワ放送交響楽団

 プロコフィエフ:
  バレエ音楽「ロミオとジュリエット」作品64(抜粋)
  組曲「3つのオレンジへの恋」作品33bis(抜粋)
  組曲「キージェ中尉」作品60
フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団    
 名匠フェドセーエフ独自の工夫を凝らした壮麗絢爛なプロコフィエフ
 かつてキャニオン・クラシックスからリリースされた、フェドセーエフ&モスクワ放送響によるプロコフィエフ管弦楽作品集。録音評で大きく評価された音源が、新たにSACDハイブリッド盤として再発売です。数多くの名演を生み出してきた両者が、太く、芯の通った力強い音で表現するプロコフィエフの音楽。息もつかせず駆け抜ける65分です。今回、新たにDSDリマスタリングを施し音質にも更に魅力が加っての再リリースです。 収録:1993年8月29-31日 モスクワ音楽院大ホールにて収録

OVCL-00468
(SACD Hybrid)
\3000
再発売!
フェドセーエフ&モスクワ放送交響楽団

 リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35
 グラズノフ:バレエ音楽「ライモンダ」作品57(抜粋)
フェドセーエフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団
木野雅之(ソロ・ヴァイオリン)
 キャニオン・クラシックスからリリースされ、その音質で高い評価を得た本タイトル。
 モスクワ放送響の瞬発力、表現力とそれを完璧にコントロールするフェドセーエフの指揮、そしてソリストとして加わった木野雅之による情感溢れるソロ・ヴァイオリンが見事に千夜一夜の物語を紡いでいきます。
 最新のDSDリマスタリングで蘇る名盤の魅力を是非お楽しみください。 収録:1994年5月20、21日 モスクワ放送局大ホールにて収録  

OVCT-00087
(2SACD Hybrid)
\3800
医師でありピアニスト、上杉 春雄
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻
上杉 春雄 (ピアノ)  
 上杉春雄は数年前からバッハ「平均律」に取り組み、数回にわたりリサイタル等で取り上げる他、平均律についての講演なども開催。各地でバッハをプログラムに加えたコンサートを開催するなど、積極的にバッハの音楽と関わってきました。また、パイプオルガンやチェンバロも学ぶなど、多角的アプローチによって、この曲集について研鑽を積み重ね、このたび満を持してレコーディングに臨みました。2回に分けて行われた収録を経て、技術上の完成度は勿論の事、それ以上にバッハの音楽と対峙しながら、そしてその精神の在りようを探りながら完成度を究めて行きました。あまたのCDが存在する「平均律」。時代の変化を正面から受け止め、常に古い伝統と新しい潮流を真摯に追い続けた上杉のバッハ。「音楽で語りかける」をモットーとする上杉春雄の希求が「新たなる始まり」を迎えます。
 録音:2011年8月9〜12日、2012年3月9,10日 東京・Hakuju Hall にて収録
上杉春雄(ピアノ)プロフィール  

 1967年生まれ。PTNAグランプリ、マリア・カナルス国際コンクール上位入賞など入賞多数。1982年アメリカ各地で演奏を行う。1988年サントリーホール大ホール、大阪シンフォニーホールでのリサイタルを皮切りに、札幌コンサートホール、紀尾井ホール、カザルスホールなどでのソロリサイタルや、オーケストラ・アンサンブル金沢、東京フィル、読売日響などとの共演多数。また中丸三千繪、諏訪内晶子、川本嘉子、元ウィーンフィル首席チェロ奏者のアダルベルト・スコチッチとの共演も重ねる。NHK-FM「名曲リサイタル」、浜離宮ランチタイムコンサート、東京オペラシティ「エッセンシャルモーツァルト」、Hakuju Hallリクライニングコンサートなどにも出演。2009年にはクロアチアでのリサイタルも行う。
 2003年より毎年札幌でチャリティコンサートを続ける他、勤務先などでも病院内コンサートを開催。これらの活動はNHK「芸術劇場」「未来への展望」、読売新聞「顔」欄などで取り上げられている。「音楽で語りかける」ことを目標に、歌唱伴奏と古楽奏法も研究。マリリン・ホーンやホセ・カレーラスをはじめとする著名なアーティストとの共演で世界的なコレペティとして知られるマーティン・カッツに師事し、氏がオックスフォード大学出版部より刊行したピアノ共演法テキストを翻訳、2012年3月に音楽の友社より出版予定。また、チェンバロやパイプオルガンを学び、各地でバッハを入れたプログラムでのコンサートを開催、毎年1月7月に新宿朝日カルチャーセンターでの平均律レクチャーコンサートにも出演している。
 北海道大学医学部卒、東京大学大学院医学研究科修了。
 スウェーデンウプサラ大学臨床神経生理部門留学。医学博士、日本神経学会専門医。日本内科学会認定医。現在札幌麻生脳神経外科病院神経内科医長。

OVCT-00089
\3000
三舩優子(ピアノ)
 Sul America -南米ピアノ作品集

 ヒナステラ:組曲「クレオール舞曲集」
 アルゼンチン舞曲集
 ヴィラ=ロボス:南アメリカ
 ピアソラ:ピアノのための組曲 作品2
 ピアノのための3つの前奏曲、天使のミロンガ
三舩優子(ピアノ)
 ピアソラ没後20年。魅惑のリズムとハーモニーが弾けるラテンのピアニズム!
 前作の「バーバー:ピアノ作品集」が好評の三舩優子がまた新たな音楽を届けてくれました。
 次なるターゲットは南米です。魅惑のピアニズム満載であり、まだこれから広がってゆくであろう未開の音楽大陸です。
 その代表格であり、没後20年を迎える人気作曲家ピアソラの貴重なオリジナルピアノ作品を収録。
 特に作品2はこれまでのイメージを覆すようなクラシックテイストを含んでおり、ドビュッシーやラヴェルの印象派から大きく影響を受けたあまり知られていない貴重な楽曲です。
 当盤のピアソラの作品を聴くと、「天使のミロンガ」などへと繋がるピアソラの音楽変遷が感じられます。また、ピアソラの最初の先生であったヒナステラも要注目です。近年人気曲となりつつある「アルゼンチン舞曲集」はラテンのリズムと和声が色濃く、高揚感満点の曲です。
 ヒナステラからピアソラへと繋がる南米ピアニズムを、三舩優子の切れ味鋭いリズムとセンスが、色鮮やかに鳴り響かせます。三舩優子ならではの渾身のピアニズム。新たなる音楽の展開です。
 録音2012年5月15-17日埼玉・三芳町文化会館(コピスみよし)にて収録    
OVCC-00097
\3000
銀の笛/ザ・フルート・カルテット  
  ロレンツォ:シンフォニエッタ 作品75
 ボワモルティエ:協奏曲 作品15-4
 シューマン/神田寛明編:子供の情景 作品15
 ショパン/神田寛明編:別れの歌
 プッチーニ/斎藤和志編:「古い外套よ」
 (歌劇「ラ・ボエーム」より)
 三浦真理:想い出は銀の笛
ザ・フルート・カルテット
(相澤政宏 神田寛明 斎藤和志 柴田勲)
ゲスト:大村智樹
 フルートアンサンブルの妙技。美しいハーモニーがフルートの輪から広がる。  
 日本のトップ・フルーティストによるアンサンブル、ザ・フルート・カルテットの新譜が登場です。
 クリストン・レーベルでは3タイトル目となる当盤では、元メンバーである大村智樹をゲストに迎え5重奏曲も収録。
 さらにハーモニーに輝きが増し華麗なアンサンブルを聴かせます。
 また定評のある神田寛明編曲によるシューマンやショパンではフルート4本で音楽の真髄に迫るような、表現と音色の変化でフルートの世界を広げます。
 さらに注目はプッチーニです。斎藤和志がコントラバス・フルートの見事なソロを披露。まさに名歌手!人気フルート曲の「想い出は銀の笛」も収録し、フルートアンサンブルの醍醐味が詰まっています。「聴くとフルートが好きになる」そんなアルバムの登場です。 2012年5月29-31日横浜・かながわアートホールにて収録   2012年5月29-31日横浜・かながわアートホールにて収録

OVCL-00472
(SACD Hybrid)
\3000
インバル&都響 ショスタコーヴィチ・シリーズ第2弾!
 ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
 驚愕的ライヴが早々リリース。インバル&都響はさらなる境地へと!
 シリーズ第1弾としてリリースされた交響曲第5番は、「並み居る名盤の中でもその最高峰の演奏である」として高い評価を受けました。その第2弾はショスタコーヴィチの交響曲の中でも最大編成を要し、悲運の交響曲とも言われる第4番です。今年の3月に行われた当ライヴは、各評論家や各紙で大絶賛を受けすでに大きな話題となり、ライヴ盤が強く待ち望まれていました。評論家の中では「過去最高の第4番の録音となるだろう」と大きな期待が寄せられています。
 当録音においても、演奏会で聴かれた、インバル&都響ならではの美感が守られており、驚異のアンサンブルが聞かれます。細部に宿るショスタコーヴィチの魂をインバルは自由に開放させ、見事なコントロールで聴衆へと伝えます。
 また、フルート6人、ホルン8人など大編成オーケストラならではのパワフルなサウンドは圧巻です。
 インバルがこのオーケストラを激しくドライヴさせますが、美しさは保ち続けており、音楽の頂点まで輝かしさと美感と音楽のエネルギーが共存します。当コンビの好調ぶりが伺える最高峰の演奏です。
 収録:2012年3月23日東京文化会館にてライヴ収録  


絶賛のシリーズ第1弾

EXCL-00080
(SACD Hybrid)
\3000
都響とインバル
 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
東京都交響楽団 
エリアフ・インバル(指揮)
 都響とインバルの蜜月ぶりを実感できる名演となった、2011年12月12日に東京文化会館での定期演奏会ライヴ。
 インバルの厳しく深い音楽的洞察力と創造力、そして都響の安定した実力とが相まって、極めて密度の濃い演奏内容となりました。高い集中力と張りつめた緊張感の中で奏でられるアンサンブルは、悲壮と苦悩に満ちた第1楽章から第3楽章を、息も詰まるような凝縮された演奏で聴くものの心を掴みました。
 インバルが「真の喜びを表現している」と捉える第4楽章では、インバルならではのテンポの変化、ダイナミズムの変化が自在に繰り広げられ、ダイナミックでスケールの大きな熱い演奏で駆け抜けます。随所にインバルならではの解釈がちりばめられた新たなショスタコーヴィチ・シリーズが始まります。
収録:2011年12月12日、東京文化会館にてライヴ収録



OVCT-00088
(SACD Hybrid)
\3000
エル=バシャ/シューベルト:即興曲集
 シューベルト:
  即興曲集 作品90、142 /
  即興曲集 D.889(作品90) 
  即興曲集 D.935(作品142)
アブデル=ラーマン・エル=バシャ(ピアノ)  
 日本でも人気の高い名手、アブデル=ラーマン・エル=バシャの最新盤はシューベルトです。
 今まで、ショパン全集やベートーヴェン全集、ラヴェル全集など輝かしいディスコグラフィーを誇るエル=バシャの中において、シューベルトは録音にはあまり取り上げてきていなかったのですが、とりわけ大事にしてきたレパートリーでした。コンサートでは何度も取り上げ、その美しい世界とタッチで聴くものを虜にしてきました。過去の偉大なピアニスト達以上の美しいシューベルトの世界。卓越した技術と感性豊かであり、現代的な洗練された流麗な即興。それがエル=バシャのピアニズムであります。
 前作の「バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻」同様、使用しているピアノは、ベヒシュタインD-280です。バッハの際でも高い評価を受けた音色感。「自分の音楽表現するには最適なピアノ」という本人が語るように、陰影ある音色と深みのある響きはシューベルトの世界でも大いに発揮されています。現代の最高峰のピアニストといっていい名手による名曲集をぜひお聞き下さい。
 録音:2012年5月7、8日横浜・かながわアートホールにて収録    
OVCC-00098
\3000
B-Bach(仮題) / ブルーオーロラ サクソフォン・カルテット  
J.S.バッハ作曲・平野公崇編曲:
 トッカータとフーガ
 平均律クラヴィーア曲集第1巻より
  第1番プレリュード、第17番プレリュード&フーガ
 平均律クラヴィーア曲集第2巻より
  第1番プレリュード&フーガ
 コラールプレリュード「いざ来たれ、異国の民の救い主よ」
 コラール「私はあたなを呼ぶ」
 「マタイ受難曲」より アリア「憐れみ給え、わが神よ」
 G線上のアリア
 主よ、人の望みの喜びよ
 ゴルドベルク変奏曲より
  アリア、第7、16、19、26、30変奏曲
ブルーオーロラ サクソフォン・カルテット
平野公崇(ソプラノ)
田中拓也(アルト)
西本淳(テナー)
大石将紀(バリトン)
 昨年サックス界を驚嘆させたサックス四重奏団がデビューしました。平野公崇率いる「ブルーオーロラ サクソフォン・カルテット」。デビューコンサートとともに発売されたデビュー・アルバムは定番のグラズノフなどの見事な演奏と完成度で一気にその名を知られるとことなりました。その団体がセカンド・アルバムに選んだテーマは「J.S.バッハ」。
 平野公崇がソリストとしても重要としてきた作曲家です。この団体の異常なまでの表現力の幅が圧倒的に展開されます。クラシックアプローチによる「トッカータとフーガ」ではそのテクニックは圧倒的であり、「ゴルトベルク」や「主よ、人の望みの喜びよ」では、即興を織りまぜてハーモニーの色彩は無限大です。サックス4本の「G線上のアリア」は極上の美しさです。そしてすでにアンコールピースとして定番となりつつある「プレリュード」は興奮度満点です。
 サックスのサウンドとバッハの響きはこれ以上ない広がりを創ります。この団体でないと体験できないバッハが満載です。サックスファンだけでなく、多くの人を熱狂させることでしょう。
 2012年5月29-31日 横浜・かながわアートホールにて収録

OVCX-00067
(SACD Hybrid)
\3000
YSO-live 飯森範親
 シューマン:交響曲全集 Vol.2
  交響曲 第2番 &第3番 「ライン」
飯森範親(指揮)
山形交響楽団
 飯森&山響のシューマン交響曲全集の完結盤の登場です。
 前作Vol.1に続き時代考証を踏まえ、交響曲第2番はピリオド楽器とその奏法、第3交響曲はモダン楽器を使用しての演奏がこのアルバムに収められています。そのオーケストラ・サウンドの違いもこのアルバムの特色ですが、なんと言ってもその演奏内容です。
 飯森と山響はシューマン独特のオーケストレーションを見事に具現化し、そこに隠されていた本来の音楽の姿に昇華させています。また、(OVCX-00024)に収められた交響曲第4番(改訂版)も含めると、両者は全5曲のユニークなシューマン交響曲全集を完成させたと言えるでしょう。 2007年11月24-25日(Op.97)、2008年11月22-23日(Op.61) 山形ヤマガタテルサにて収録


【エクストン・ラボラトリー・ゴールド・ライン】

OVXL-00068
(SACD Hybrid)
\3800
ベートーヴェン:序曲集
 「エグモント」序曲、「アテネの廃墟」序曲、「シュテファン王」序曲
 序曲「献堂式」、「コリオラン」序曲、「プロメテウスの創造物」序曲
 「フィデリオ」序曲、「レオノーレ」序曲 第3番、序曲「命名祝日」
ヴァーツラフ・ノイマン(指揮)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
ノイマン&チェコ・フィルによるベートーヴェン序曲集がリマスタリングを施され、エクストン・ラボラトリー・ゴールド・ラインシリーズで再登場。巨匠ノイマンが得意とし、また大事にしてきたレパートリーの一つであるベートーヴェン。SACD化から6年の歳月を経て、更なる進化を遂げての登場です。1994年2月、3月、4月 プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザークホールにて収録      
OVXL-00069
(SACD Hybrid)
\3800
モーツアルト:
 ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K.453
 ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466
ウラディーミル・アシュケナージ(ピアノ&指揮)
パドヴァ管弦楽団
発売当時、オーディオ的にも音楽的にも高い評価を得たアルバムが、エクストン・ラボラトリー・ゴールド・ラインで登場です。アシュケナージの奏でる美しいピアノの音色、その演奏を支えるパドヴァ管の名演。両者の深い信頼関係があるからこそ実現した音世界が眼前に広がります。収録:2003年10月23、24日 ウィーン・コンツェルトハウスにてライヴ収録      
OVXL-00070
(SACD Hybrid)
\3800
プログレッシヴ・デュオ - デュオ・ディ・バッソ
 ルカーシュ:ロンド、3つのセレナーデ/
 ボッケリーニ:チェロとコントラバスのためのソナタ ハ長調/メヌエット 作品13-5/
 ハイドン:バリトン二重奏/
 プレイエル:主題と変奏 ト長調/
 クープラン:「趣味の融合」(新しいコンセール)第13番/
 フェッシュ:ソナタ イ短調 作品13-6/
 シュナイダー:プレスト/
 ヴィオッティ:スケルツァンド ニ長調/
 サナヴィア:インタリュード
フランティシェク・ホスト(チェロ)
イルジー・フデッツ(コントラバス)
エクストン・ハイブリッド・ラボラトリー・シリーズとして発売され、その音質が大きく評価されたオリジナル盤がそれから10年の時を経て、ゴールド・ラインシリーズに登場です。チェロとコントラバス、低弦楽器の名手2人による名演の魅力を更に引き出すマスタリングを施し、音質にも更に磨きをかけての再登場です。収録:2002年7月4-6日 プラハ、聖ミヒャエル協会にて収録    

フォンテック

FOCD2573
¥2548
現代日本の作曲家シリーズ43
 三輪真弘 作品集
 弦楽のための、369 B氏へのオマージュ(2006) 秋山和慶 指揮
東京交響楽団
 逆シュミレーション音楽「村松ギヤ(春の祭典)」広島風(2003) 広島大学学生有志(代表:志賀有希子)
 オーケストラのための、村松ギヤ・エンジンによるボレロ(2003) 野平一郎 指揮
東京都交響楽団
 作曲のみならず、メディア・アートの世界でも活躍する三輪真弘。
 高校時代から友人と共に結成したロックバンドを中心に音楽活動を始め、1978年渡独。国立ベルリン芸術大学、1985年より国立ロベルト・シューマン音楽大学で作曲を学びました。1980年代後半からコンピュータを用いた作曲の可能性を探求し、特にアルゴリズミック・コンポジションと呼ばれる手法で数多くの作品を発表。2004年「オーケストラのための、村松ギヤ・エンジンによるボレロ」で芥川作曲賞、2007年コンピュータを用いた新しい音楽概念「逆シミュレーション音楽」がプリ・アルスエレクトロニカでグランプリ(ゴールデン・ニカ)、近著「三輪真弘音楽藝術 全思考一九九八ー二〇一〇」の評価により2010年芸術選奨文部科学大臣賞など数多くの賞を受賞しています。現在は、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)教授。
 <コンピュータ音楽の第一人者>というイメージの強い作風にあって、オーケストラ曲を中心とする本CDは異色のタイトルであることは間違いありません。また、作曲に使われたアルゴリズムを視覚化するデザインも刺激的です。
 「基本はロック」と自認する作曲者の魂は健在です。助成:野村財団
FOCD9570/1
(2CD)
¥3000
復刻 三輪真弘
 三輪 Fantastic!


Disc 1 <赤ずきんちゃん伴奏器>
 赤ずきんちゃん伴奏器 メゾ・ソプラノとコンピューター制御による自動ピアノのための
 ディテュランブ テープのための
 夢のガラクタ市 -前奏曲とリート-  ハープとコンピューターのための
 歌えよ、そしてパチャママに祈れ -ボリビアの歌に寄せる二つの物語-
   クラリネット、ホルン、ファゴット、弦楽五重奏とエンドレステープのための
Disc 2 <東の唄>
 2台のピアノと1人のピアニストのための「東の唄」
 ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのための「私の好きなコルトレーンのもの」 
 ピアノ・アンサンブルとコンピュータのための「東のクリステ」
 カウントダウン
 「東の唄」徹底解説
1995、98年に発売し、<レコード芸術>誌等で物議を醸した2タイトルがセットになって堂々の復刻登場。
ラディカルな方法論とユーモアが絶妙に同居した三輪の作品は、時代を越えて新鮮に響きます。


FOCD9561/2
(2CD)
\3150
林 光 指揮・ピアノ・編曲による 「日本抒情歌曲集(全曲)」

DISC1
 荒城の月 土井晩翠:詩・滝廉太郎:曲/
 箱根八里 鳥居 忱:詩・滝廉太郎:曲/
 からたちの花 北原白秋:詩・山田耕筰:曲/
 中国地方の子守歌 日本民謡・山田耕筰:曲/
 城ヶ島の雨 北原白秋:詩・梁田 貞:曲/
 椰子の実 島崎藤村:詩・大中寅二:曲/
 浜辺の歌 林 古渓:詩・成田為三:曲/
 お菓子と娘 西条八十:詩・橋本国彦:曲/
 ちんちん千鳥 北原白秋:詩・近衛秀麿:曲/
 叱られて 清水かつら:詩・弘田龍太郎:曲/
 カチューシャの唄 島村抱月・相馬御風:詩・中山晋平:曲
林光:指揮、ピアノ、編曲、お話
東京混声合唱団
DISC2
 野の羊 大木惇夫:詩・服部 正:曲/
 早春賦 吉丸一昌:詩・中田 章:曲/
 鉾をおさめて 時雨音羽:詩・中山晋平:曲/
 ペチカ 北原白秋:詩・山田耕筰:曲/
 曼珠沙華 北原白秋:詩・山田耕筰:曲/
 待ちぼうけ 北原白秋:詩・山田耕筰:曲/
 かやの木山の 北原白秋:詩・山田耕筰:曲/
 ゴンドラの唄 吉井 勇:詩・中山晋平:曲/
 この道 北原白秋:詩・山田耕筰:曲/
 死んだ男の残したものは 谷川俊太郎:詩・武満徹:曲
 音楽家という枠に収まらないその独自な活動によって、現代日本の芸術文化の一翼を牽引した林 光(1931-2012)。本年1月5日の急逝は多方面にわたって大きな悲しみと衝撃を与え、その計り知れない業績と影響力をあらたに再認識することとなりました。
 本作はいまだ記憶に新しい、東京混声合唱団(東混)創立55周年記念特別演奏会(2011年6月19日)のライブ録音です。演奏プログラムは、東混の求めに応じて1964〜80年に林によって編曲された「日本抒情歌曲集」全曲。たんねんに選曲され、原曲の魅力を損なわず、新しい光を当てられた日本の名曲たちを、林 光本人の弾き振りと、数々の作品を林に委嘱し、演奏してきた東混の歌により、それぞれが一粒の宝石のような輝きを放ちます。演奏会当日の林 光の肉声(お話)も収録。
 録音:2011年6月19日(東京混声合唱団創立55周年記念特別演奏会のライブ録音) 楽譜:全音楽譜出版社刊 林光編曲 日本抒情歌曲集 混声合唱による

 「日本抒情歌曲集」は、共に30代だった岩城宏之との、忘れられないしごとの一つ。
 そのもとには、ふたりがこのクニの作曲の先達たちの不朽のメロディーに寄せる畏敬の念がある。
 もともと、岩城が振り、林が弾くというコンセプトではじまった曲集にもかかわらず、林が本番でどうしても間違えずに弾けない曲があり、岩城はそれを面白がって林とのコンサートには忘れずにその曲を入れるのだった。
 編曲の手法はさまざまで、というより曲ごとに原曲にない楽しみを見つけようとした。
 「浜辺の歌」の伴奏部にはあの「歌の翼に乗って」が一瞬顔を出す。「早春賦」では、作曲者の背中をひょいと押したにちがいない「春へのあこがれ」が一瞬どころか大きな顔してしゃしゃり出て、ピアノ・コンチェルトを奏でてしまう。かと思うと、原作のあまりの見事さに脱帽してそっくりそのまま書き写してしまった「曼珠沙華」など。
 「ゴンドラの唄」をお聴きになりながら、完成したばかりの小さな遊園地でブランコに揺られながら、志村喬が♪いーのちーみじーかしー♪とつぶやく「生きる」の一場面を思い出してくださる年輩のお客さまも、いらっしゃるだろうか。——— 林 光(演奏会プログラムより転載)

FOCD9563
\2520
益田正洋(ギター)/ Catalunya カタルーニャ
 グラナドス:スペイン舞曲 第8番(益田正洋 編)
 モンポウ:歌と踊り 第6番、第10番(藤井眞吾 編)
 モレノ=トローバ:メノルカ島のボレロ
 リョベート 編:カタルーニャ民謡集
  (哀歌、商人の娘、アメリアの遺言、盗賊の唄、うぐいす、
  王子、あと取りのリエラ、先生、クリスマスの夜、
  糸を紡ぐ娘 、羊飼いの娘、レリダの囚人、聖母の御子)
 イエペス 編:カニグーの山 「2つのカタルーニャ民謡」より
 カサド:サルダーナ・キジアーナ、カタルーニャの伝説、レオナルドの歌
 アルベニス:
  カタルーニャ(コランダ) 「スペイン組曲第1集Op.47」より(バルエコ 編)
  カタルーニャ奇想曲 組曲「スペインOp.165」より(尾尻雅弘 編曲)
益田正洋(ギター)

 昨年、若干33歳にしてデビュー20周年を迎えた日本を代表するギタリストの一人、益田正洋。確かなテクニックと類まれな表現力によって奏でられるその“音楽”は、聴く人を感動の渦へと誘います。
 前作「iスペイン!」(FOCD9506)に引き続き、益田が取り組むのはスペイン音楽。今作ではその中でもカタルーニャ地方にちなんだ珠玉の名曲の数々を収録しています。
 カタルーニャの哀しみを帯びた空気を想起させるその音色は、ギタリスト・益田正洋の新たな一面を示します。益田本人の編曲によるアルベニス「スペイン舞曲第8番」、本年(2012年)没後25年を迎えたモンポウ「歌と踊り6&10番」、タレガの高弟にして名ギタリスト、リョベート編曲による「カタルーニャ民謡集」など、全篇に渡って聴きどころ満載のアルバムです。

 リサイタルにせよ、CD録音にせよ、益田正洋が編むプログラムは、つねに興味深い。たまたま手がけた曲目を漫然と並べて弾くようなことは彼はけっしてせず、つねにひとつのテーマを設けて、周到にプログラムを練り上げる。筋の通ったプログラミングなので、聴き手たちも一定のテーマに関する明確なイメージを描くことができ、まとまった知識を得ることで心を豊かにできる。更に、どのような曲を手がけてもつねに的確にその性格と真価とを表現し、鮮明に彩ってみせる彼のギター演奏から、人びとは、プログラムのねらいを観念的にではなく情緒的に受け取る。すなわち、知識は、感動によって潤され、真に忘れ難いものとなるのである。—— 濱田滋郎(ライナーより)
録音:2012年3月12-14日 秩父ミューズパーク音楽堂 

カメラータ・トウキョウ

CMCD-28275
\2940
新実徳英:ソニトゥス・ヴィターリス
 〜ヴァイオリンとピアノのための作品集/渡辺玲子、加藤知子、寺嶋陸也

新実徳英:
 ソニトゥス・ヴィターリス Ⅰ.─ヴァイオリンとピアノのための
 ソニトゥス・ヴィターリス Ⅱ.─ヴァイオリンとピアノのための
 ソニトゥス・ヴィターリス Ⅲ.─ヴァイオリン独奏のための
 ソニトゥス・ヴィターリス Ⅳ.─ヴァイオリンとピアノのための
 ソニトゥス・ヴィターリス Ⅴ.─ヴァイオリンとピアノのための
2台のヴァイオリンのための〈舞踊組曲─I love Lucy〉
 Ⅰ. サンセット・ブルース
 Ⅱ. 風のワルツ
 Ⅲ. ルーシーのタンゴ
渡辺玲子(ヴァイオリン)
加藤知子(ヴァイオリン)
寺嶋陸也(ピアノ)
 ソニトゥス・ヴィターリス(Sonitus Vitalis)とは「生きとし生けるものの立てる音」 といった意味。この世に鳴る全ての音、あるいは人間に聴こえない音、そして音楽として聴こえてくる音、それら全てを指します。
 渡辺玲子・加藤知子・寺嶋陸也が放つ音の煌きとアンサンブルの妙技が光る、新実徳英渾身のヴァイオリン作品集。

●渡辺玲子(ヴァイオリン)
 超絶的なテクニック、玲瓏で知的な音楽性、切れ味鋭い官能性と幅広いレパートリーで、世界のヴァイオリン界をリードする逸材。1984年ヴィオッティ、86年パガニーニ両国際コンクールで最高位を受賞。これまでにワシントン・ナショナル交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、セントルイス交響楽団、ヴァンクーヴァー交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団、BCC交響楽団、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団、ロシア・ナショナル管弦楽団、バンベルク交響楽団、NHK交響楽団、香港フィルハーモニー管弦楽団などと共演。中でもシノーポリ指揮ドレスデン・シュターツカペレ、サンクトペテルブルク交響楽団との共演はCDもリリースされ、大好評を博した。2012年6月無伴奏CD『SOLO』をリリース、翌7月には無伴奏リサイタルを行い成功を収めた。2005年第35回エクソン・モービル音楽賞奨励賞受賞。ニューヨーク在住。使用楽器は、日本音楽財団より貸与された1736年製グァルネリ・デル・ジェス「ムンツ」。秋田の国際教養大学特任教授(秋学期)。

CMCD-28265
\2940
タクタキシヴィリ:フルート・ソナタ/
 ギゼラ・マシャエキ=ベア、森 美加

 オタール・タクタキシヴィリ:フルート・ソナタ
 ローウェル・リーバーマン:フルート・ソナタ 作品23
 エディソン・デニソフ:フルート・ソナタ
 ロバート・ムチンスキー:フルート・ソナタ 作品14
 フランク・マルタン:バラード〜フルートとピアノのための
 エルディン・バートン:ソナティナ
ギゼラ・マシャエキ=ベア(フルート)
森 美加(ピアノ)
 注目の女性フルーティスト、ギゼラ・マシャエキ=ベアが流麗かつ完璧なテクニックで、タクタキシヴィリ、デニソフ、ムチンスキーなど現代フルート作品の中でも特にコンクール課題曲として取り上げられることの多い難曲&秀作を集めたアルバムです。マシャエキ=ベアは、フルーティストとして活躍する一方で、ウィーン国立音楽演劇大学准教授として後進の指導にもあたっています。コンクールを目指す学生たちにとっての手本となり、またフルート愛好家にとっての必聴盤となる貴重なアルバムです。

●ギゼラ・マシャエキ=ベア(フルート)
 ドイツのパッサウに生れる。1983年から85年まで、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院に在学、ウィーン国立音楽大学にてヴォルフガング・シュルツに師事。ペーター・ルーカス・グラフ、オーレル・ニコレのマスター・クラスを受講。ウィーン室内管弦楽団及びウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席フルート奏者を経て、1991年にウィーン国立音楽大学にてヴォルフガング・シュルツのアシスタントとなる。1993年には、スイスに滞在し、チューリヒ歌劇場管弦楽団のソロ・フルート奏者を務めながらオーレル・ニコレのもとでさらに研鑽を積む。2005年、ウィーン国立音楽大学准教授、2009年にはヨゼフ・ハイドン・コンセルヴァトリウム准教授に就任。これまでに数多くの賞を受賞。ヴォルフガング・シュルツ、エマヌエル・パユ、ハンスイェルク・シェレンベルガー、ハインリヒ・シフ、クレメンス・ハーゲン、森美加、ラファエル・フリーダーらと共に、またカペラ・アンドレア・バルカ(アンドラーシュ・シフ創設)といったオーケストラと共に、ヨーロッパ各国をはじめ、日本、アメリカで精力的に演奏活動を展開し、レコーディングも多数行っている。

●森 美加(ピアノ)
 東京芸術大学附属音楽高校を経て同大学卒業。その後ウィーン国立音楽大学にてハインツ・メディモレック教授に師事。教授全員一致の最優秀にて卒業。在学中より数々のコンサートに出演、カーネギー・リサイタルホール、ウィーン・コンツェルトハウス、楽友協会ブラームスザール、東京文化会館等内外著名ホールにてリサイタル及び室内楽演奏会を精力的に行なう。1989年より草津国際音楽アカデミー&フェスティバルに出演。数々の世界的奏者との共演を重ね、常に高い評価を得ている。ウィーン国立音楽大学伴奏専任講師。
CPCD-38003
\2940
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番、31番、32番/
澤 千鶴子

 ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109
 ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
 ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
澤 千鶴子(ピアノ)
 ピアニスト澤千鶴子が、渾身の思いを込めたベートーヴェンの最後の三連ソナタ。この後期ピアノ・ソナタには、清澄な優しさや深い悲しみ、端麗な美しさなど、豊かな表現と確かなテクニックと集中力が必要とされます。澤は、深い洞察力と理解力、そして見事な表現力で作品へとアプローチし、この三連ソナタを完成度高く仕上げています。

CMCD-28263
\2940
ドビュッシーの神秘/青柳いづみこ
 ドビュッシー=R.オーリッジ:
  象たちのトーマイ(1913/2006)
 ドビュッシー:
  前奏曲集 第2巻(1911〜13)
   霧、枯葉、ヴィーノの門
   妖精たちはあでやかな踊り手
   ヒースの茂る荒地
   風変わりなラヴィーヌ将軍
   月の光がふりそそぐテラス
   オンディーヌ(水の精)
   S.ピックウィック卿をたたえて
   カノープ(エジプトの壺)
   交替する3度、花火
  ハイドンをたたえて(1909)
  スケッチブックから(1904)
  仮面(1903〜04)
  レントよりなお遅く(1910)
  石炭の明かりに照らされた夕べ(1917)
  英雄たちの子守歌(1914)
  「負傷者の衣服」のための作品(1915)
  エレジー(1915)
青柳いづみこ(ピアノ)
 ドビュッシーはミステリアスな作曲家である。本心をめったに明かさず、「自己の内部で強烈な人生を生きた」と、ある友人は回想している。父親がパリ・コミューンで逮捕され、辛い思いを味わったとともに、文学史上あまりにも有名なランボー=ヴェレルーヌ事件に遭遇したはずなのに、生前は誰もそのことを知らなかった。ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』で「シオンの修道院派」という秘密結社の総長リストに名前が載っていることが明らかになったが、ことの真偽はともあれ、あるいはそうかもしれないと思わせる何かがドビュッシー音楽には潜んでいる。…………青柳いづみこ(ブックレットより)

●青柳いづみこ(ピアニスト/文筆家)

 安川加壽子、ピエール・バルビゼの各氏に師事。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」により東京藝術大学より学術博士号。90年、平成2年度文化庁芸術祭賞。演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集めており、これまでリリースした8枚のCDが『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加壽子の評伝『翼のはえた指』(白水Uブックス)で第9回吉田秀和賞、祖父の評伝『青柳瑞穂の生涯』(平凡社ライブラリー)で第49回日本エッセイストクラブ賞、『6本指のゴルトベルク』(中公文庫)で第25回講談社エッセイ賞を受賞。 2012年秋には、『ドビュッシーとの散歩』(中央公論新社)の刊行が予定されている。カメラータより2008年にリリースされた7枚目のCD『ドビュッシーの時間/版画・練習曲集』は同年日本レコード・アカデミー賞にノミネートされた。2010年リリースのアルバム『ロマンティック・ドビュッシー』も、その親しみやすい語り口により、各紙誌で絶賛された。本作が10枚目のアルバムとなる。 大阪音楽大学教授、神戸女学院大学大学院講師。日本ショパン協会理事。
CMCD-15133/4
(2CD)
\3150
コスタンティーノ・カテーナ(ピアノ)
 リスト:ヴェネツィアとナポリ〜ピアノ作品集/

F.リスト:
[DISC-1]
 ダルゴムイシスキー:タランテラ S483;LW A29[1リスト編曲(]1879)
 ドニゼッティ:ポジリポの夏の夜 S399;LW A44[リスト編曲] (1838)
  Ⅰ. 舟人(バルカロール) f Ⅲ. ビアソーネの塔(ナポリ風カンツォーネ)
  Ⅱ. ビーチェの息吹き(ノットゥルノ)
 ロッシーニ:『音楽の夜会』より S424;LW A36[リスト編曲] (1837)
  第2番 ヴェネツィアの競艇 j 第9番 踊り─ナポリ風タランテラ
  第4番 ゴンドラの舟遊び
 ナポリ風カンツォーネ S248ii;LW A85(完成年不祥 1842もしくは1848)
 オーベール:歌劇『ポルティチのもの言わぬ娘』による
  華麗なるタランテラ S386;LW A125[リスト編曲] (1846)
[DISC-2]
 『ヴェネツィアの謝肉祭』による変奏曲 S700;LW Q7(完成年不祥 1843a)
 キュイ:タランテラ S482;LW A327[リスト編曲] (1885)
 シューベルト:ゴンドラの舟人(作品28 D.809) S559;LW A46[リスト編曲] (1838)
 悲しみのゴンドラⅡ S200ii;LW A319b(1885)
 リヒャルト・ワーグナ〜ヴェネツィア S201;LW A320(1883)
  ヴェネツィアとナポリ(巡礼の年第2年補遺)S162;LW A197(1859)
 ゴンドラを漕ぐ女 j カンツォーネ k タランテラ
コスタンティーノ・カテーナ(ピアノ)
 リストがこよなく愛し、長年住んだ国イタリア。リストの作品には、イタリアに捧げられた名作が数多くあります。イタリアの名作曲家たちの作品のトランスクリプション版やパラフレーズ版、変奏曲、あるいはイタリアで愛されているカンツォーネなどを題材にしたバルカロールやタランテラ。本アルバムではこうした作品の中から、ヴェネツィアとナポリの街を象徴する作品を選出し2枚のディスクに収めました。超絶技巧的で華やかな作品に収められたリストのイタリアへの敬愛と賛辞を、カテーナのイタリア人らしい歌心にあふれたピアノでお聴きいただく、リスト愛好家必聴盤です。

CMCD-15137/8
(2CD)
\ 3150
J.S.バッハ:フルートとクラヴィオルガンによるソナタとアリア集/
[DISC-1]
 アリア「愛ゆえに私の救い主は死のうとしておられます」
  (マタイ受難曲 BWV244より)
  [フルートとクラヴィオルガン版編曲:クラウディオ・ブリツィ]
 ソナタ ト長調 BWV 1027/1039
  [BWV1027/1039混合版編曲:クラウディオ・ブリツィ]
 アリア「元気を出しなさい、貴方の救い主が扉を叩く」
  (カンタータ 「装いせよ、おお、わが魂よ」 BWV180より)
 [フルートとクラヴィオルガン版編曲:クラウディオ・ブリツィ]
  パルティータ イ短調 BWV1013(フルート・ソロ)
  ソナタ ロ短調 BWV1030
[DISC-2]
 ソナタ ホ短調 BWV1034
 カンタータ「神なしたもう御業こそいと善けれ」BWV100 より第3曲
  [フルートとクラヴィオルガン版編曲:クラウディオ・ブリツィ]
  ソナタ イ長調 BWV1032
  ソナタ ホ長調 BWV1035
マリオ・アンチロッティ(フルート)
クラウディオ・ブリツィ(クラヴィオルガン)
 バッハの名フルート・ソナタが、チェンバロとオルガンの融合楽器クラヴィオルガンと出会い、あらたな可能性が見いだされました。これまで慣れ親しんできたフルートの旋律はそのまま、通奏低音パートをクラヴィオルガンが演奏。チェンバロとオルガン、さらにさまざまな音色を効果的に配し、豊かな音色と装飾に彩られたフルート・ソナタが誕生しました。「マタイ受難曲」やカンタータの「アリア」も新たなフルート・レパートリーとして必聴です。

●マリオ・アンチロッティ(フルート)

 マリオ・アンチロッティはフルート奏者としてだけでなく、オーガナイザーやディレクターとしても、現在、イタリアで最も重要な音楽家の1人である。彼の名声は広く知れわたり、グローバルな活動を展開している。イタリアのフィレンツェ音楽院でルイージ・ダラピッコラ、ロベルト・ルピなど著名な音楽家の元で研鑽を積み、その後ローマへ移り、セヴェリーノ・ガッゼローニとともにRAI国立交響楽団やローマ聖チェチーリア管弦楽団の首席フルート奏者を務めた。その後はソロ活動に専念し、アッカルド、ムーティ、ベリオ、ペトラッシ、ペンデレツキ、シャリーノ、スピヴァコフなどの著名な音楽家や、カンブルラン、スダーン、ジェルメッティ、ムハイ・タンといった指揮者と共演、また後進の指導に情熱を注いでいる。2012年3月にイタリアの音楽雑誌『アマデウス』から全曲バッハ作品で構成したCDをリリースした。
CMBK-30001
〔書籍+CD〕
\3000
奇蹟の歌 栗本尊子

書 籍
 はじめに─歌うことの意味
 一 東京から福岡へ──いたずらっ子〈たあ坊〉
 二 東京音楽学校時代──個性的な先生、音楽仲間との出会い
 三 太平洋戦争から終戦まで──木下保のレッスン、栗本正との結婚
 四 戦後──流行歌歌手、映画出演……そしてオペラへ
 五 長門美保歌劇団──『蝶々夫人』日本初演でオペラ・デビュー、
 〈日本一のスズキ〉
 六 二期会時代──多数の役を歌いこなした〈二期会の奇跡〉
 七 日本歌曲の世界へ──山田耕筰との出会い
 八 日本音楽界の奇蹟──八十四歳の挑戦、そして歌い続けること
 みなさまへ─あとがきとして
栗本尊子(メゾ・ソプラノ)
塚田佳男(ピアノ)
皆川純一(ピアノ)
書籍インタビュアー:東端哲也
C D
山田耕筰:
 ばらの花に心をこめて(大木惇夫)
 愛と祈り(大木惇夫)
 歌曲集『AIYANの歌』(北原白秋)
 Ⅰ. NOSKAI
 Ⅱ. かきつばた
 Ⅲ. AIYANの歌
 Ⅳ. 曼珠沙華(ひがんばな)
 Ⅴ. 気まぐれ
 この道(北原白秋)
 畑中良輔:
 花林(まるめろ) (杉浦伊作)
 畑中良輔:小さな家(秋谷豊)
 「五つの歌」より 秋の空(八木重吉)
 栗本尊子は1920(大正9)年生れ、現在92歳。1946年にオペラ『蝶々夫人』スズキ役でデビューし、日本オペラ界を牽引してきた歌手(メゾ・ソプラノ)です。現在92歳。現役の歌手として、今もステージでその奇跡的な歌声を披露し続けています。栗本尊子の歌手人生は、まさに戦後日本の歩みと重なり合い、激動の時代を生き抜いてきました。 92歳を迎えた栗本尊子が、みずからの歌手人生を、今は亡き日本を代表する作曲家たち、往年の名歌手や映画スター、歌舞伎俳優等の出会いやエピソードを含めながら語ります。さらに栗本尊子の美しい奇蹟の歌声がCDに収められています。
●栗本尊子(メゾ・ソプラノ)
 東京音楽学校(現 東京芸術大学)卒業。リア・フォン・ヘッサートに師事。1946年『蝶々夫人』のスズキ役でデビュー以来、『フィガロの結婚』『コジ・ファン・トゥッテ』をはじめ、『ばらの騎士』『カルメン』『こうもり』など、数多くのオペラ公演で主要な役を務め、その大半が日本初演だった。NHK交響楽団の『第九』のソリストをはじめとするコンサートでも活躍。1977年以来、日本歌曲によるリサイタルもしばしば開催している。2002年に開催され話題を呼んだ〈グレート・マスターズ〜日本音楽界をささえつづけるアーチストたち〜〉公演(紀尾井ホール)において、その入魂の絶唱が会場を沸かせた。「栗本尊子の声は、日本音楽界の奇蹟です」(畑中良輔氏)との言にあるように、その歌唱には何人にも及びもつかない未踏の高みが示されている。2006年8月、長年の演奏活動で初のCDとなる『愛と祈り〜歌いつがれる日本のうた』を発表。年齢という概念すら超越したその瑞々しい歌声は、聴き手に大きな驚嘆と感動をあたえ、各方面で話題となった。 2010年5月、母校である福岡女学院の創立125周年記念式典に招かれ見事な歌声を披露し話題となった。二期会名誉会員。

★書籍付きCD仕様
四六版サイズBOX(四六版サイズ冊子〈80ページ〉およびCD)

ALM/コジマ録音



ALCD-1131
¥2940
ランゼッティ チェロ・ソナタ集
サルヴァトーレ・ランゼッティ(1710頃??1780):
 チェロと通奏低音のための12のソナタ集 op. 1 (1736)より
  [1]-[3] チェロ・ソナタ第5番 イ短調
  [4]-[6] チェロ・ソナタ第2番 イ長調
  [7]-[9] チェロ・ソナタ第4番 ハ長調
  [10]-[12] チェロ・ソナタ第1番 ト長調
  [13]-[15] チェロ・ソナタ第3番 ニ長調
  [16]-[18] チェロ・ソナタ第6番 変ロ長調
懸田貴嗣(チェロ)
渡邊孝(チェンバロ)
 世界初録音!最初期のヴィルトゥオーゾ・チェロ奏者として18世紀に活躍したナポリ生まれの音楽家サルヴァトーレ・ランゼッティの秘曲が、250年の沈黙を経て再び姿を現す。
イタリアのみならずフランス、イギリス、ドイツでも名声を博し、ボッケリーニやのちのヴィルトゥオーゾ作曲家たちへの道を切り開いた音楽家ランゼッティの名曲に再び生命を与えるのは、古楽界気鋭のチェリストとしてミラノを拠点に活躍する懸田貴嗣(かけたたかし)。盟友の鍵盤奏者・渡邊孝(わたなべたかし)による最高のサポートを得た懸田のチェロは、その溢れる躍動感と清々しさによって、忘れられた音楽史の1ページを色鮮やかによみがえらせる。

懸田貴嗣(チェロ)
 福島県生まれ。上智大学文学部ドイツ文学科卒業。東京芸術大学音楽学部別科チェロ専攻修了後、東京芸術大学院音楽研究科修士課程古楽専攻修了。文化庁在外派遣研修員としてミラノ市立音楽院古楽科で学ぶ。チェロをガエタノ・ナジッロ、鈴木秀美、藤森亮一、北本秀樹の各氏に師事。2004年イタリア・ボンポルティ国際古楽コンクール(審査委員長:グスタフ・レオンハルト)で、4人のトリオ・ソナタ・グループ「リクレアツィオン・ダルカディア」のメンバーとして、第1位と聴衆賞、及びORF(オーストリア国営放送)録音賞を受賞。
日本では、バッハ・コレギウム・ジャパン(鈴木雅明指揮)、オーケストラ・リベラ・クラシカ(鈴木秀美指揮)、レ・ボレアード(寺神戸亮指揮)、東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ(有田正広指揮)、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン、福岡古楽祭など国内の主要な古楽オーケストラ、音楽祭のコンサート、レコーディングに参加。
 2005年以降ヨーロッパでも活動を始め、イタリア、イギリス、ドイツ、フランス、スペイン、オーストリア、ポルトガル、ポーランド、スロヴェニア、トルコなど数多くの音楽祭に招かれているほか、ラ・ヴェネシアーナ(クラウディオ・カヴィーナ指揮)、イル・コンプレッソ・バロッコ(アラン・カーティス指揮)のメンバーとして、ヨーロッパ各地で演奏活動を行っている。エンリコ・オノフリ、エンリコ・ガッティ、グナール・レツボール、ガエタノ・ナジッロ、アレッサンドロ・パルメリ、バーバラ・ヘンドリクス、ロベルタ・マメリなど海外の著名な演奏家との共演も数多い。
 2011年に行われたエンリコ・オノフリ withチパンゴ・コンソート(室内楽&オーケストラ)の2公演では大きな反響を呼び、CDジャーナル、モーストリー・クラシック、音楽の友、などの音楽関係各誌上において年間ベスト10やベスト5のコンサートとして選出されるなどした。
 ラ・ヴェネシアーナ(イタリア)、オーケストラ・リベラ・クラシカ、リクレアツィオン・ダルカディア(イタリア/日本)、チパンゴ・コンソート、テアトゥルム・アフェクトゥム(ドイツ)、アンサンブル・ジェネシスのメンバー。イタリア・ミラノと東京を拠点に活動している。

渡邊 孝(チェンバロ)
 1975年長野県長野市出身。東京音楽大学器楽科(ピアノ専攻)卒業。在学中にチェンバロを始め、渡邊順生氏に師事。桐朋学園大学研究科(チェンバロ専攻)修了。2002年より拠点をヨーロッパに移し、オランダのアムステルダム音楽院にてボブ・ファン・アスペレン氏に師事。2005年以来イタリア・パヴィアに在住。ミラノ市立音楽院にてロレンツォ・ギエルミ氏にオルガンを師事し、2010年にディプロマを取得。2004年にアンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディアを結成し、同年ボンポルティ国際古楽コンクール(イタリア)にて第1位、また聴衆賞、ORF(オーストリア国営放送)録音賞を受賞するなどの圧倒的支持を得た。2005年以降イタリア、オーストリア、ドイツ、スロヴェニア、ポーランドなどの公演ではいずれも好評を得ており、RAI(イタリア)、ORF(オーストリア)などのラジオで放送されている。指揮者としての活躍も注目されており、日本では2003年から2008年まで『ヘンデル・フェスティバル・ジャパン(HJF)』の指揮者として《エーシスとガラテア》《復活》《ヘラクレスの選択》《ヘラクレス》そして《タメルラーノ》などの上演を手がけ、ヘンデルの劇作品におけるドラマティックな音楽作りに高い評価を受けた。
 リクレアツィオン・ダルカディアとしてORFレーベル(オーストリア)よりメルク国際古楽週間のオムニバスCD [ORF Edition Alte Musik CD 3034] がリリースされているほか、2012年6月には、初ソロCDとなる J. S. バッハ 《ゴルトベルク変奏曲》 [ALCD-1130] をコジマ録音よりリリースし、レコード芸術7月号において特選を獲得。イタリアのクラシックCD紹介サイト Cd classico において5つ星と2012年6月の 『今月のCD』 に選出された。平成20年度、文化庁芸術家在外研修生。2011年のプレミオ・ボンポルティ国際古楽コンクールにおいて審査員を務めた。

使用楽器
 チェロ:フランソワ・ル・ジュヌ パリ 1755年
 チェンバロ:ブルース・ケネディ製作 アムステルダム 1995年 ドイツ式 (ミヒャエル・ミートケ製作 ベルリン1703-1713年に基づく) 改良型ミーントーン
 録 音:武蔵野音楽大学シューベルトホール 2011年11月20-22日


ALCD-7167
\2940
エフゲニー・ザラフィアンツ新作!
 シューマン フモレスケ
ロベルト・シューマン:
 [1]-[12] 蝶々 op. 2
 [13]-[18] フモレスケ 変ロ長調 op. 20
 子供のためのアルバム op. 68 より
  [19] 第13番 愛する5月よ
  [20] 第21番
  [21] 第25番 劇場からの余韻
  [22] 第28番 思い出
  [23] 第30番
  [24] 第36番 イタリア人の船乗りの歌
  [25] 第38番 冬のとき I
  [26] 第39番 冬のとき II
エフゲニー・ザラフィアンツ(ピアノ)
 煌めくイマジネーション。馥郁たるファンタジー。そして零れるようなロマンティシズム—?。
衝撃の初来日から15年。ロシアのピアニズムを継承し、現在はクロアチアに住みながら孤高の音楽を紡ぐピアノの詩人エフゲニー・ザラフィアンツによる待望のシューマン・ピアノ作品集。シューマン独特の、連なる小品によって築かれたロマン派の深い森を知り尽くしたザラフィアンツは、その抒情にあふれた暖かい響きによって聴く者をドイツ・ロマン派音楽の真髄へといざなう。
 録音:稲城市立iプラザ 2011年4月12-14日



エフゲニー・ザラフィアンツ
 1959年ロシアのノヴォシビルスクに生まれる。音楽家の両親のもとで育ち、6歳からピアノを父に学び、8歳からはモスクワ音楽院付属中央音楽学校でエレナ・ホヴェンに師事、幼少より天才的な才能を発揮し、1975年にはグネーシン音楽学校に進む。しかし、青年の純粋さゆえに招いた不本意な出来事に遭い、南ウラルのオルスクへと移され、モスクワ音楽院への道が閉ざされるという悲劇を味わっている。1979年にはオルスク音楽院を首席で卒業するが、一切の演奏活動の機会は与えられなかった。1980年ゴーリキー市のグリンカ音楽院に再入学、首席卒業後、大学院でも研鑚を重ねている。ここではイリヤ・フリートマンに師事。この間、全ロシア・コンクール、ラフマニノフ・コンクール等で入賞し、ようやくロシア国内での演奏活動を行うようになったが、その素晴らしさが国外に伝えられることはなかった。
 ザラフィアンツの名前がようやく人々に知られるようになったのは、1993年ポゴレリッチ国際コンクール(米カリフォルニア州パサデナ)で第2位入賞を果たしてからのことである。以来住居はクロアチアに構え、ドイツや日本を中心に演奏活動を行っている。
 日本には1997年以来度々来日し、東京をはじめ全国各地でコンサートや公開講座を行っている。2004年にロシア・フィルハーモニー交響楽団と、2005年にザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団と共演したほか、室内楽の分野でも力量を発揮し、2007年にはザグレブ弦楽四重奏団とのシューマン、ブラームスのピアノ五重奏でも絶賛を浴びた。
 2006年よりザグレブ国立音楽院講師に就任。レコーディングも活発に行っており、日本ではALM RECORDS(コジマ録音)より18枚のCDをリリース。『レコード芸術』誌で特選盤に選ばれるなど、高い評価を受けている。さらに、NAXOSからも3枚のCDをリリースし、特にスクリャービン「前奏曲第1集」は、イギリス『グラモフォン』誌の月間ベスト10に選ばれるなど、常に注目を浴びている。
 2005年『音楽の友』誌にて、世界の注目されるピアニスト100人に入るなど、ザラフィアンツの聴衆の魂を揺さぶる精神性の高い演奏は、毎回大きな感動を与え、熱烈なファンを増やし続けている。
 http://www.zarafiants.com/

ALCD-9126
\2940
AMORE(アモーレ)
 [1] W. ポップ:
    ヴェルディのオペラ「リゴレット」による幻想曲 op. 335
 [2] F. クーラウ:
    ウェーバーのオペラ「オイリアンテ」の主題による序奏と変奏 op. 63
 [3] T. ベーム:
    ドイツ民謡による変奏曲 op. 22
 [4] P. タファネル:トマのオペラ「ミニョン」による大幻想曲
 [5] F. ドップラー:ヴァラキア地方の歌 op. 10
 [6] J. ドゥメルスマン:
    ウェーバーのオペラ「オベロン」による大幻想曲 op.52
中野真理(フルート)
伊賀あゆみ(ピアノ)
 大人気フルーティスト中野真理による、「歌」に関係した作品を集めた最新アルバム。フルートのためのレパートリーが大きな発展を遂げたロマン派の時代に、優れたフルート奏者でもあった作曲者たちによって生み出された6作品は、いずれも歌に基づく変奏曲であり、人間のための「歌」と楽器のための「変奏」との相反する二面の結びつきは、フルートの表現の本質を明らかにする。華やかな技巧と多彩な音色を自在に操る中野真理のたしかな音楽性が冴える、フルートの重要レパートリーの決定盤。
 録音:相模湖交流センター 2012年4月6-7日

中野真理(フルート)
 東京音楽大学卒業。ボストン大学芸術学部に留学。第45回毎日音楽コンクール入選。ボストン・ポップス・ソリスト・コンクール優勝。ボストン・ポップス・オーケストラと共演。第1回神戸国際フルート・コンクール入賞。国内外でリサイタルや室内楽、オーケストラとの共演を行う。アルバム『メランコリック・ファンタジー』など4枚のCDをリリースしたほか、演奏CD付きの『フルートのしらべ』2冊を出版。また日本音楽コンクールなど、数多くの審査員を務める。現在、東京音楽大学などで後進の指導に当たっている。

伊賀あゆみ(ピアノ)
 福岡県出身。東京音楽大学卒業、同大学院伴奏コース修了。イギリス王立音楽院短期留学。全日本学生音楽コンクール高校の部第2位。ピティナ・ピアノコンペティションG級(95年)と特級(98年)で金賞受賞。2000年のCDデビューを機に、全国でコンサート活動を行う。クラシックやポピュラーなど幅広いジャンルのCD演奏多数。室内楽にも積極的に取り組み、様々な楽器奏者と共演、録音を行う。演奏活動の傍ら、東京音楽大学でソロと室内楽の後進の指導にも当たっている。


浜松楽器博物館コレクションシリーズ



LMCD-1963
\3045
【浜松市楽器博物館コレクションシリーズ41】
 中野振一郎&川田知子
  大いなる転換期の音楽 〜18世紀英国王室とカークマンの時代〜
[1]-[4] G.F.ヘンデル:
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ長調 HWV371
[5]-[7] J.C.バッハ:
 ハープシコードのためのソナタ 作品5より 第2番 ニ長調
[8]-[11] 伝G.F.ヘンデル:
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調 HWV372
[12]-[15] G.F.ヘンデル:
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト短調 HWV364a
[16]-[17] J.C.バッハ:
 ハープシコードのためのソナタ 作品5 より 第3番 ト長調
[18]-[21] G.F.ヘンデル:
 ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ イ長調 HWV361
中野振一郎(ハープシコード)
川田知子(ヴァイオリン)
 英語を話さぬ国王をドイツから迎えた18世紀初頭のイギリス・ロンドンに、アルザスから一人の楽器職人が移住してきた。職人の名はジェイコブ・カークマン。類まれなる音色と美意識、機能性を備えたカークマン製の楽器は、やがてイギリスのチェンバロを代表する存在となる。そして英国新王室は、18世紀の間に二人のドイツ人音楽家を音楽教師として招いた。ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルと、大バッハの末っ子ヨハン・クリスティアン・バッハ。「ロンドンのドイツ人」となった二人の作品をカークマン製の名器で聴くこのアルバムは、異質な文化を許容すし「大いなる転換期」にあったイギリスが生み出した音楽と、時代の空気を鮮明に伝える一枚である。
 録音:アクトシティ浜松音楽工房ホール 2011年4月19-22日
使用楽器:チェンバロ A.& J.カークマン制作 1791年 ロンドン 61鍵 2×8′1×4′ F1?f3A=415Hz 全長230.0cm 

中野振一郎(チェンバロ)
 京都生まれ。1986年桐朋学園大学卒業。90年に大阪で開催した4夜連続の演奏会「ヨーロッパ・チェンバロ音楽の旅」により大阪文化祭金賞等を受賞。その後村松賞、文化庁芸術祭新人賞等数々の賞を受賞。91年フランスのヴェルサイユ古楽フェスティバルに日本代表として参加し、ケネス・ギルバートらとともに世界の9人のチェンバリストの1人に選ばれる。92年米国バークレー古楽フェスティバルに最年少の独奏者として招かれる。93年ロンドン・ウィグモアホールでデビュー・リサイタル。99年コレギウム・ムジクム・テレマンを率いてドイツ招聘演奏で高い評価を得る。03年より東京国立博物館の室内楽コンサートに出演。同年ライプツィヒでのバッハ・フェスティバルに招聘される。04年文化庁芸術祭大賞受賞。
 今までに多くのCDをリリースし音楽誌特選盤に選ばれる。08年度音楽クリティッククラブ賞受賞。09年チェコ共和国にてソロ・コンサートが開催され好評を博す。同年生誕350年にあたるH.パーセルと没後250年にあたるG.F.ヘンデルのCDをそれぞれリリース、2枚とも同時にレコード芸術誌特選盤となり話題を呼ぶ。パーセルのCDは第47回レコード・アカデミー賞(音楽之友社)に輝く。
浜松市楽器博物館所蔵チェンバロでのレクチャーコンサートは数多く、CDはNo.3「チェンバロ〜珠玉のバロック小品集〜」、No.8「百合の花ひらく〜クープラン作品集〜」、No.13「三美神〜18世紀ヴェルサイユ・クラヴサン音楽の美の世界〜」、No.24「ウィーン、わが夢の街〜オペレッタ・オン・ブランシェ〜」、No.25「バッハ・オン・ブランシェ〜もてなしのバッハ〜」、No.36「デュフリ全集Ⅰ」、No.37「デュフリ全集Ⅱ」。

川田知子(ヴァイオリン)
 東京生まれ。4歳よりヴァイオリンを始め、東京芸術大学附属高等学校を経て東京芸術大学に入学。在学中の1989年に奨学金を得てアスペン音楽祭に参加。同年第36回パガニーニ国際コンクール5位入賞。1990年アラスカ・アンカレッジ音楽祭に東京チェンバー・ソロイスツのメンバーとして招かれ、イタリアのキジアーナ音楽院室内楽サマー・コースではディプロマ名誉賞受賞。1991年東京芸術大学を首席で卒業。同年第5回シュポア国際コンクールにて優勝。1992年NHK交響楽団との共演の他、バルセロナ市立管弦楽団、サンクトペテルブルグ交響楽団、 モスクワ・フィルハーモニー交響楽団などの日本公演にソリストとして起用された。1999年4月サンクトペテルブルグ交響楽団の定期演奏会に招待され、大成功を収めた。2002年デビュー10周年を迎え札幌及び東京(トッパンホール)でリサイタルを行う。徹頭徹尾一時も欠かさない集中力でイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全6曲を見事に弾き切り、大絶賛を浴びる。2003年度第33回エクソンモービル音楽賞、洋楽部門奨励賞を受賞。毎年宮崎国際音楽祭に招かれている他、チェンバロの中野振一郎とのデュオも高く評価されている。
 リリースされたCDは、「小林道夫の芸術Ⅲ〜モーツァルト:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」(MM-2018)、「ヴィターリ:シャコンヌ〜ヴァイオリン作品集〜」(MM-2051)、「J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第4番他/チェンバロ:中野振一郎」(MM−2056)などがある。音楽的にもますます円熟味を増し、幅広い分野での活躍が注目されている。これまでに、小林武史、澤和樹、田中千香士、原田幸一郎、堀正文の各氏に師事。


ALCD-1132
¥2940
渡邊順生(チェンバロ)
 J.S.バッハ フランス風序曲 グスタフ・レオンハルトの思い出に捧ぐ

 [1] - [11] フランス風序曲 ロ短調 BWV831
 (『クラヴィーア練習曲集第2巻』より)
 [12] - [15] トッカータ ホ短調 BWV914
 [16] - [21] 最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ 変ロ長調 BWV992
 [22] - [23] 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
 [24] - [25]
  3声のリチェルカーレ/
   6声のリチェルカーレ 『音楽の捧げ物』 BWV1079より
渡邊順生(チェンバロ)
使用楽器:
マルティン・スコヴロネック製作
ブレーメン1963年 (ヨハン・ダニエル・ドゥルケン
アントワープ1745年に基づく)
 サントリー音楽賞を受賞し、近年ますます充実した活動を展開する鍵盤楽器奏者・渡邊順生(わたなべよしお)が、2012年1月に亡くなった師・レオンハルトの思い出に捧げる追悼盤。ここに収められたバッハ作品はいずれも、渡邊がチェンバロを志した40年前にレオンハルトの録音を通じて魅了された、言わば渡邊の原点とも言える作品である。使用楽器は、レオンハルトも録音に使用し歴史的チェンバロ復活の先駆けとなった、名匠スコヴロネック製作による後期フランダース様式の二段鍵盤チェンバロ。製作から半世紀を経て円熟味を増した伝説の名器が、レオンハルトの精神を受け継いだ渡邊の演奏とともに古楽復興の今と昔を深く刻みこむ。
 録音:相模湖交流センター 2011年10月5-7日
渡邊順生(チェンバロ)
 1950年、鎌倉の生まれ。チェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコード奏者及び指揮者。2011年第42回サントリー音楽賞受賞。ピアノを宅孝二、チェンバロを小林道夫らに師事。1973年、一橋大学社会学部卒業と同時にオランダへ留学、アムステルダム音楽院にてチェンバロをグスタフ・レオンハルトに師事。1977年最高栄誉賞付ソリスト・ディプロマを得て同音楽院を卒業、更に、プリ・デクセランスを受賞した。
 その後ヨーロッパ各地にて演奏活動を行ない、1980年に帰国。以来、古楽器演奏の啓蒙と普及に努め、精力的な演奏活動を展開。1984年古楽器のオーケストラ「ザ・バロックバンド」を結成し、モンテヴェルディ《オルフェオ》、《聖母マリアの夕べの祈り》、バッハ《ヨハネ受難曲》、ヘンデル《メサイア》等々、声楽大曲を中心とした演奏活動を行なって好評を博した。フランス・ブリュッヘン、アンナー・ビルスマ、マックス・ファン・エグモント、ジョン・エルウィスをはじめヨーロッパの名手・名歌手たちと共演多数。91年夏アメリカに楽旅して絶賛され、その後はローマ、パリ、ザルツブルク、アムステルダム等、国際的にも活躍。ソニー、創美企画、コジマ録音、セシル・レコード等より多数のCDをリリース。崎川晶子との共演による『モーツァルト:フォルテピアノ・デュオ』(コジマ録音)では2006年度レコード・アカデミー賞(器楽曲部門)を受賞した。
 また、楽譜の校訂や論文の執筆なども手がけ、2000年秋に上梓した「チェンバロ・フォルテピアノ」(東京書籍)は、歴史的鍵盤楽器の包括的な概説書・研究書として、各方面で大きな反響を呼んだ(2009年2月、第3刷刊行)。上野学園大学客員教授。桐朋学園大学、東京音楽大学、及び国立音楽大学講師。
http://www.cembalo.com/


ALCD-9123
\2940
エア・ヴァリエ ヴァイオリンを愛する人へIII
 [1] J. S. バッハ:G線上のアリア(A. ヴィルヘルミ編曲)
 [2] F. クライスラー:プレリュードとアレグロ
 [3] A. コレッリ:ラ・フォリア(H. レオナール/H. マルトー編曲)
 [4] T. A. ヴィターリ:シャコンヌ ト短調
 [5] O. リーディング:ロマンス
 [6]-[11] C. ダンクラ:6つのエア・ヴァリエ op. 89
 [12] W. A. モーツァルト:アダージョ ホ長調 KV261
 [13] H. ヴィエニャフスキ:オベルタス op. 19-1
 [14] J. マスネ:タイスの瞑想曲
 [15] F. トーメ:アンダンテ・レリジオーソ
島根恵(ヴァイオリン)
使用楽器:
マルチェッロ・イーヴェ製作
グァルネリ・デル・ジェズ・モデル 2003年
碓井俊樹(ピアノ)
 大好評の「ヴァイオリンを愛する人へ」シリーズ第3弾。
 ヴァイオリンを学ぶ人にはお馴染みの『新しいバイオリン教本』や『篠崎バイオリン教本』の中から、19世紀から20世紀にかけて演奏されてきた名曲や学生のために書かれた小品の数々を収録。ヴァイオリンを習う人にとって貴重な、学習曲を端正で正統的な、まさに模範的とも言える優れた演奏で聴けるアルバムであると同時に、楽器の奥深さと結びついた旋律の美しさがいつまでも耳に残る珠玉の小品集でもある。弾く人にも聴く人にも、ヴァイオリンを愛する全ての人へ贈りたい一枚。録   音:三鷹市芸術文化センター 2012年2月7-8日



【好評発売中/「ヴァイオリンを愛する人へ」シリーズ第1・2弾】
ALCD-9067 音楽の花束〜ヴァイオリンを愛する人へ
ALCD-9082 なつかしい土地の思い出〜ヴァイオリンを愛する人へⅡ

ALCD 9067
\2940
音楽の花束〜ヴァイオリンを愛する人
 ヴィターリ:シャコンヌ
 クライスラー:
  前奏曲とアレグロ/シチリアーノとリゴドン/
  コレルリの主題による変奏曲
 ヘンデル:
  ヴァイオリン・ソナタ イ長調/同 ヘ長調
 フィオッコ:
  クラヴサン曲集組曲第2番〜アレグロ
 ザイツ:
  学生のためのヴァイオリン協奏曲第2番〜
   第3楽章
  同第5番〜
   第1楽章/第3楽章「ロンド」
 J.S.バッハ:ブーレ
  (無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調より)
 ぺツォルト:メヌエット(BWV Anh.114&115)
 作曲者不詳:メヌエット ト長調
 J.S.バッハ:
  組曲 ト短調〜メヌエット ト長調 BWV.822
 べートーヴェン:メヌエット ト長調 WoO.10-2
 ブラームス:ワルツ Op.39-15
 ヘンデル:ブーレ
 ベイリー:ロング・ロング・アゴー
 シュルツ:いざ子どもたちよ(クリスマスの歌)
島根恵(Vn)
志村泉(P)
島根朋史(Vc)
 演奏活動のかたわら、スズキ・メソードで後進の指導にも深く関わってきた島根恵がヴァイオリン・プレイヤーに捧げたアルバム。クライスラーやヘンデルなどヴァイオリンを学ぶうえでの必須レパートリーが収められている

ALCD 9082
\2940
なつかしい土地の思い出 〜ヴァイオリンを愛する人へⅡ〜
 [1] モーツァルト/クライスラー編:
  ロンド[セレナード ニ長調《ハフナー》K.250 (248b)より]
 [2] クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ-カプリス op.6
 チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出 op.42
  [3] 第1曲 瞑想曲
  [4] 第2曲 スケルツォ
  [5] 第3曲 メロディー
 [6] ボッケリーニ:メヌエット[弦楽五重奏曲 G.275 第3楽章]
 [7] ドヴォルザーク/クライスラー編:ユーモレスク
 [8] ゴセック:ガヴォット[オペラ《ロジーヌ》より]
 [9] ウェーバー/島根恵編:狩人の合唱[オペラ《魔弾の射手》より]
 [10] シューマン:2人の擲弾兵
 [11] シューマン:楽しき農夫[こどものためのアルバムより]
 [12] トマ:ガヴォット[オペラ《ミニヨン》より]
 [13] パガニーニ:《妖精の踊り》のテーマ[魔女たちの踊りより]
 [14] マルティーニ:ガヴォット
 [15] ヘンデル/島根恵編:見よ、勇者は帰りぬ[オラトリオ《マカベウスのユダ》より]
 [16] ウェーバー/スズキメソード編:狩人の合唱[オペラ《魔弾の射手》より]
 [17] スペイン民謡:ちょうちょう
 [18] ドイツ民謡:小ぎつね
 [19] ジャン=ジャック・ルソー:むすんでひらいて
 [20] ドイツ民謡:霞か雲か
 [21] 鈴木鎮一:アレグロ
 [22] 鈴木鎮一:無窮動
 [23] 鈴木鎮一:アレグレット
 [24] 鈴木鎮一:楽しい朝
 [25] 鈴木鎮一:習作
 [26] リュリ:ガヴォット
 [27] ベッカー:ガヴォット
 [28] J.S.バッハ:ミュゼット[イギリス組曲 第3番より 第2ガヴォット]
 [29] 作曲者不詳:ガヴォット
 [30] J.S.バッハ:ガヴォット[管弦楽組曲 第3番より]
 [31] バッハ=グノー:アヴェ・マリア
島根恵(ヴァイオリン)
志村泉(ピアノ)
 教育者としても活躍する島根恵がヴァイオリン・プレーヤーのためにセレクトした作品を収めたアルバム。学習者にとって優れた指標となるのはもちろんのこと、島根の奏でる流麗なヴァイオリンの音色が、シンプルな作品だけにより一層聴き手の心にしみる、味わい深い1枚。
 録音:2008年7月9-10日 三鷹市芸術文化センター


島根恵(ヴァイオリン)
 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学器楽科を卒業後、桐朋音楽大学研究生を修了。1981年第8回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールに入賞。1987年第2回日本モーツァルト音楽コンクール・ヴァイオリン部門優勝。
 これまでにヴァイオリンを海野義雄、江藤俊哉、久保陽子、兎束龍夫、広瀬八朗の諸氏に、室内楽を黒沼俊夫氏に師事。毎日新聞社主催全日本学生音楽コンクール審査員。社団法人日本演奏連盟会員。日本弦楽指導者協会関東支部理事。CDは「モーツァルト ヴァイオリン協奏曲 第3・4・5番(ALCD-9111)」(レコード芸術準推薦盤)、「宮殿のサロンコンサート(ALCD-9101,9102)」(レコード芸術準推薦盤)、「ロード(ローデ):24のカプリス(ALCD-9091,9092)」(レコード芸術推薦盤)、「なつかしい土地の思い出(ALCD-9082)」、「音楽の花束(ALCD-9067)」、「ヴィオリーノ・アフェットゥオーソ(ALCD-9059)」、「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ(ALCD-7059,7060)」、「スペイン組曲(ALCD-7045)」(レコード芸術準特選盤)、「平尾貴四男作品集Ⅱ(ALCD-9009)」(音楽の友推薦盤)がある。
 また、ヴァイオリンの小品をギターとの二重奏に編曲した楽譜『ヴァイオリンとギターのためのヴァイオリン名曲集1、2 原善伸&島根恵編曲』(現代ギター社刊)が出版されている。
http://homepage1.nifty.com/tsuji/Megumi_Shimane/
碓井俊樹(ピアノ)
 東京藝術大学付属高校、東京藝術大学を経てザルツブルク・モーツァルテウム芸術大学で研鑽を積む。岩崎 淑、植田 克己、カール・ハインツ・ケマリング、アヴォ・クユムジャンの各氏に師事。
 ヴィオッティ国際音楽コンクール(イタリア・ヴァルセジア)、オランダ・ミュージックセッション等入賞、カントゥ国際音楽コンクール(イタリア)にて優勝。2004年よりウクライナ・キエフや他都市にて連続してリサイタルを行い、キエフ国立フィルハーモニー交響楽団の公演にも客演。2005年同交響楽団定期公演「シューマンと同時代の演奏家シリーズ」、2006年「ショスタコヴィッチ生誕100周年シリーズ」ではパウル・グルダ、ラファエル・オレグと共に招聘されショスタコヴィッチ、シューマンのピアノ協奏曲を演奏。フランスの作曲家ヴァンサン・ダンディのピアノ協奏曲日本初演。オランダ・ミュージック・セッションにて最も優れた現代曲の演奏者に贈られるドネムス演奏賞を受賞。また2006年ウィーン現代前衛芸術団体TAMAMUより現代芸術特別賞を贈られる。この他、各国大使館での特別演奏やパレスチナ難民キャンプにて国連の支援を受けてボランティア演奏会を開催する等、世界各国で公演を行っている。
 国内では東京フィル、神奈川フィル、藝大フィルハーモニアをはじめ多くのオーケストラと共演、イヴリー・ギトリス、ピーエル・アモイヤル、ヴォルフガング・マルシュナー等、リサイタルや音楽祭を通じて世界的な演奏家と数多く共演した。2003年よりウィーンにも拠点を構えヨーロッパを中心に演奏活動も行う。2008年より欧州・アメリカ・中東等を回るワールドツアーを行っているほか、各国で開催される国際音楽祭への出演、ショパン国際音楽コンクール(アメリカ)、日本香港国際音楽コンクール(香港)をはじめ数多くの国際音楽コンクールの審査員を務めるなど多方面にて精力的に活動している。
http://www.toshikiusui.com/

ALCD-9122
¥2625
疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドランク)
 吉岡次郎フルートリサイタル

 [1]-[3] C. P. E. バッハ:
  フルート協奏曲 イ短調 Wq166; H431
 [4]-[6] W. F. バッハ:
  フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調BR WFB B17
 [7]-[9] D. シュニーダー:
  フルート、打楽器と弦楽オーケストラのための協奏曲(2000/2001、日本初演)
 [10]-[11] A. ジョリヴェ:フルート協奏曲(1949)
 [12] C. P. E. バッハ:フルート協奏曲 ニ短調 Wq 22 H426 第3楽章
吉岡次郎(フルート)
竹島悟史(マリンバ・打楽器)
野口詩歩梨(チェンバロ)
弦楽アンサンブルJACK
(NHK交響楽団楽員を中心とする
有志アンサンブル)
 人気・実力を兼ね備えたフルーティスト吉岡次郎の多面的な表現力を味わえる一枚。シュトゥルム・ウント・ドランク(嵐と衝動)様式の作曲家であるカール・フィリップ・エマヌエル・バッハとヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの作品を軸として、1961年生まれの作曲家ダニエル・シュニーダー(シュナイダー)の「フルート、打楽器と弦楽オーケストラのための協奏曲」、ジョリヴェの「フルート協奏曲」まで多彩な作品を選び出した吉岡が、室内楽奏者としての緻密さ、独奏者としての発散力、そして時に指揮者としての求心力までを自在に操っている。立場も時代も超えた音楽家達の渦巻く独創性と衝動が、音楽に新たな生命を吹き込んだ。
 録音:津田ホール 2011年11月25日(ライヴ録音)
吉岡次郎(フルート)
 東京都出身。武蔵野音楽大学卒業後、1999年スイスに留学。2002年 バーゼル音楽院コンツェルトクラスにて、国家演奏家資格を最優秀の成績で取得し卒業。2002-03年 バーゼル交響楽団研修団員。その後ドイツ・カールスルーエ音楽大学にて室内楽を学ぶ。帰国後は、第12回日本フルートコンヴェンションコンクール・ピッコロ部門第2位、第3回東京音楽コンクール木管部門 最高位入賞(1位なし2位)などの賞を受賞する他、2004年(東京文化会館)、2005年(津田ホール)、2009年(東京文化会館、パリ・サンマルセル教会)を中心として、国内外で定期的にソロ・リサイタルなどの演奏活動を行う。
 オーケストラのプレイヤーとしては、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の契約首席奏者など、様々なオーケストラの客演奏者として演奏会に参加。
 ソリストとしては名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団等と共演。2010-11年度 財団法人地域創造「公共ホール音楽活性化事業」登録アーティスト。2011年 津田ホールにて、第4回目となるリサイタル「協奏曲の夕べ〜Sturm und Drang」を開催し、D.シュニーダー作曲「フルートと打楽器のための協奏曲」を日本初演。  これまでに2枚のCDアルバム「シュナイダー・フルートの世界〜マンハッタンの風」(WWCC-7621 LIVE NOTES)、「ドビュッシー×ラヴェル 双璧の風」(VCCM-8116 VISION CLASSIC)をリリース。
 白尾 隆、フェリックス・レングリ、笠井 潔、レナーテ・グライス=アルミンの諸氏に師事。現在はソリスト、室内楽奏者、オーケストラの客演奏者として演奏活動する他、後進の指導を行っている。ムラマツ・フルートレッスンセンター講師。洗足学園音楽大学非常勤講師。

ALCD-9120
\2940
小林丸人(ピアノ)
 シャコンヌ
 [1]-[4]モーツァルト:
  幻想曲とソナタ ハ短調 K.475/457
 [5]-[7] ベートーヴェン:
  ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13《悲愴》
 [8] J. S. バッハ = W. ケンプ:
  コラール前奏曲《来たれ異教徒の救い主よ》 BWV659
 [9] J. S. バッハ = F. ブゾーニ:シャコンヌ ニ短調 BWV1004
小林丸人(ピアノ)
録音:彩の国さいたま芸術劇場 2011年11月28-30日
 オルガニストとしてフランスで活動する小林丸人の10年ぶり
 2枚目のアルバムは、なんとオルガンではなくピアノを使用した1枚。オルガン演奏に取り組む過程で、音による「語り」であるレシタティーフ(レチタティーヴォ)が担う役割を重要視した小林が、オルガンでは引き出せない劇的な音楽表現をピアノに託している。作品との内なる交感によって紡ぎ出されたフレーズの綾と時間のゆらぎによって生まれるのは、技巧を超えた、音楽の自然な佇まい。オルガニストの感性によるあたらしいピアノの表現が、今ここに誕生した。
小林丸人(ピアノ)
 5才よりピアノを始める。中央大学法学部卒業後パリに渡り、スコラ・カントルム音楽院オルガン科を卒業。コンサーティストディプロム取得。2001年日本で自らの編曲を含むCD「『ORGUE』バッハ、ブラームス、モーツァルト」(ALM RECORDS)を発表し、レコード芸術誌で特選盤として高く評価された。


LMCD-1962
\3045
【浜松市楽器博物館コレクションシリーズ40】
 シューベルティアーデⅡ
  即興曲とヴァイオリン・ソナタ
   フランツ・シューベルト 1797〜1828 〜伝シュトライヒャー・ピアノによる〜
 シューベルト:
  [1]-[4] 4つの即興曲 第1集 D 899 op. 90
  [5] 4つの即興曲 第2集 D 935 op. posth.142 より 第3番 変ロ長調
  [6]-[8] ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 D384
七條恵子(フォルテピアノ)
山口幸恵(ヴァイオリン)
使用楽器:フォルテピアノ 伝アンドレアス・シュトライヒャー 1815年頃 ウィーン はね上げ式 73鍵 F1〜f4
全長228.0cm A=441Hz 浜松市楽器博物館所蔵

 フォルテピアノで聴くシューベルトの即興曲とヴァイオリン・ソナタ。シュトライヒャーの作と伝えられるピアノから七條恵子が引き出す音色は、シューベルトの慟哭を、悩みを、そして夢見るような美しさを体現し、聴き手の心へ直接訴えかける。山口幸恵とのアンサンブルが生み出すのは、音楽を通じた限りなく親密な対話の喜び。19世紀ウィーンに花開いた市民音楽文化の感触を鮮明に伝える、貴重な新盤が登場した。
 録音:アクトシティ浜松音楽工房ホール 2011年9月24-26日

七條恵子(しちじょうけいこ)
 徳島県出身。3歳よりピアノを始める。2000年桐朋学園大学演奏学科ピアノ科卒業。2002年、東京芸術大学大学院古楽科をフォルテピアノ専攻で修了。2004年ブルージュ国際古楽コンクール、フォルテピアノ部門で最高位、あわせてミンコフ賞を受賞。2006年にはラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭にモーツァルトのピアノ協奏曲のソリストとして出演。同年ブルージュ国際古楽コンクール、モーツァルトアンサンブル部門で山口幸恵(ヴァイオリン) とのデュオが第1位。2009年ドイツ、トロッシンゲンの国際古楽コンクール「A Tre」で山口幸恵(ヴァイオリン)、ヒデオン・デン・ヘルダー(チェロ) とのピアノトリオ「Trio Otono」が第1位受賞。2002年より、アムステルダム音楽院にてスタンリー? ホッホランドのもとで研鑽を積む。2005年からは文化庁海外派遣研修員として、2007年にはよんでん文化財団の奨学金を受け同音楽院において研修を続ける。2008年同音楽院修士課程修了。2008年9月よりベルギー王立ゲント音楽院にてダーン・ファンデヴァレの下で現代音楽のスペシャライズを行なう。2010年同音楽院、ポストマスタープログラムをピアノソリストコース専攻で修了、最高栄誉賞受賞。これまでにピアノを上野久子、村上弦一郎、ダーン・ファンデヴァレの各氏に、フォルテピアノを渡邊順生、故小島芳子、スタンリー・ホッホランドの各氏に、チェンバロを有田千代子氏に、室内楽を江藤俊哉、有田正広、野本由紀夫の各氏に 師事。2009年よりアムステルダム音楽院の嘱託伴奏員として勤務している。フォルテピアノスペシャリストとして、また、現代ピアノ奏者としてソロ、アンサンブル共にヨーロッパ各地でリサイタル、ラジオ録音等の活発な活動を行っている。
山口幸恵(やまぐちゆきえ)
 鈴木愛子氏に幼少の頃から手ほどきを受けた後、桐朋学園にて江藤俊哉氏に師事。在学中から古楽奏法に興味を持ち始め、バロック・ヴァイオリンを若松夏美氏に師事。2004年にバロック・アンサンブル、「リクレアツィオン・ダルカディア」のメンバーとしてイタリアのボンポルティ古楽コンクール優勝。2006年にはフォルテピアノとのデュオ「音の恵」にてベルギーのブルージュ国際古楽コンクール優勝。2006年より文化庁海外派遣研修生としてアムステルダム音楽院に留学。バロック・ヴァイオリンをルーシー・ファン・ダール女史に師事し栄誉賞付き最高点を獲得して修了。修士論文はヴィオリ−ノ・ピッコロの奏法、レパートリに言及。それまであまりなされていなかった分野の研究に対し高い評価を受けた。積極的かつ柔軟なアンサンブルの姿勢は多くの音楽仲間からの信頼を得ており、これまでに有田正広、鈴木雅明、寺神戸亮と室内楽を共演している。現在はヨーロッパに拠点を置き、創設に関わった室内楽グループでオーストリア、イタリア、ベルギー、フランス、オランダの音楽祭に招かれているほか、バッハ・コレギウム・ジャパン、B’Rock、Il Complesso baroccoなどの団体と世界各地で演奏、CD録音、ラジオ録音、TV収録を行っている。

発売元:浜松市楽器博物館
販売元:コジマ録音

東武レコーディングズ



TBRCD 0018
\2200
これぞヤマカズ!
 山田一雄最晩年の激演!
  レスピーギ:ローマ三部作

   (1)交響詩「ローマの噴水」
   (2)交響詩「ローマの松」
   (3)交響詩「ローマの祭」
山田一雄(指揮)
東京都交響楽団
 生誕100 年記念 山田一雄最晩年の激演!レスピーギ:ローマ三部作!!

 録音:1989 年3 月30 日第210 回都響プロムナードコンサート,デジタル・ライヴ
 演奏タイミング:(1)[17:00]/(2)[23:00]/(3)[26:30]

 今年生誕100 年を迎え、生前には決してディスクに恵まれていたとは言えない巨匠も数々の未発表録音が発売されるなどその活動が正に蘇ろうとしている山田一雄。東武レコーディングは、「ローマ三部作」を選びました。これらは最もヤマカズさんにぴったりな派手な曲ですが、今まで「ローマの祭」の京都大学交響楽団とのプライヴェート盤が存在するのみでした。ノリノリの指揮ぶりが目に見えるかのようです。特に「アッピア街道の松」では低弦に合わせるかのような唸り声が凄まじく、聴衆の熱狂も頷ける快演。その好調を持続しての「ローマの祭」、ゲルギエフも真っ青の強烈なタメがあり、これぞ山田一雄の真骨頂とも言える伝説的狂乱と申せましょう。いやあ、熱い!シャープな切味で都響も現在に劣らぬ妙技を堪能させてくれます。優秀なデジタル録音。
 サウンド・マスタリング:WEITBLICK

若林工房



WAKA 4164-65
(2CD)
\3600
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 「ミューズと前衛 〜革命前夜のロシア・ピアノ音楽」

 disc-1
  スクリャービン:
   5つのプレリュード Op.74/
   ピアノ・ソナタ 第10 番 Op.70/2つの詩曲 Op.69
  ルリエ:大気のかたち
  プロコフィエフ:風刺 Op.17
  ロスラヴェッツ:5つのプレリュード(1919-22)より第2番・第4番・第5番
 disc-2
  メトネル:ピアノ・ソナタ ホ短調 Op.25-2「夜の風」
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 「夢の欠片が、どこまでも透明な輝きを放っているばかりだ」 (浅田 彰)

 録音:2012 年5 月、新川文化ホール(スクリャービン&ルリエ)(DSD 録音)/2010 年9 月、新川文化ホール(プロコフィエフ&ロスラヴェッツ)(96kHz/24Bit digital 録音)/2009 年10 月2 日、HAKUJU ホール(東京)におけるライヴ録音(メトネル)(96kHz/24Bit digital 録音)

 様々な音楽的実験が繰り広げられていた1910 年代、革命前夜のロシア音楽に焦点をあてたアルバム。スクリャービン(1872-1915)後期の「終末」の精神世界。ルリエ(1892-1966)作品にみられる幾何学的要素。プロコフィエフ(1891-1953)の鮮烈なアイロニー。そして「音組織の新体系」へと突き進んでゆくロスラヴェッツ(1881-1944)。いっぽうで保守的な作風を保ちながらも「抒情の革新」を試みたメトネル(1880-1951)。
 進境著しいロシアのピアニスト、メジューエワ独自のパースペテクティヴにより、この時代のロシア音楽の豊穣さが改めて浮き彫りにされます。なお、アルバム・タイトルはメトネルの著書名「ミューズと流行(ファッション)」(1935)に掛けたもの。超難曲として知られるメトネルのソナタ「夜の風」のライヴ録音も話題を呼びそうです。

 (ライナーノートより)
 「メジューエワは、かつてのアヴァンギャルドの音楽を、また、当時保守的と言われた音楽をも、等距離から読み解き、あくまで端正な音楽として現代に甦らせる。…一世紀近い時間を氷に閉ざされて生き延びてきた夢の欠片が、どこまでも透明な輝きを放っているばかりだ」 〜 浅田 彰 (京都造形芸術大学大学院長)

 「メジューエワのスクリャービン演奏は、まさに、そのようにして世界が溶けるさまを、あたかもクリスタルガラスに盛りつけるかのようにして明晰に構造化している。無機的なものと神秘的なものとのまれな融合——」〜 亀山郁夫 (ロシア文学者、東京外国語大学長)


WAKA 4163
\2400
待望の復活リリース
 「メトネル・アルバム/イリーナ・メジューエワ」

 メトネル (1880-1951):
  ピアノ・ソナタ ト短調 作品22
  忘れられた調べ 作品40
   (第1 曲 歌のある舞曲/第2 曲 交響的舞曲/第3 曲 花の舞曲/
    第4 曲 歓喜の舞曲/第5 曲 波の舞曲/第6 曲 酒神賛美の舞曲)
  牧歌ソナタ ト長調 作品56
イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
 メジューエワの記念すべきステップを刻んだ2002 年録音、待望の復活リリース!メトネル・アルバム / イリーナ・メジューエワ

録音:2002 年4 月、新川文化ホール(富山県魚津市)

 2002 年に音楽之友社よりリリースされながら、長らく入手困難な状態が続いていたメジューエワの「メトネル・アルバム」。今や日本でも有数のレコーディング・アーティストに成長した彼女の記念すべき名盤(魚津・新川文化ホールでの録音第一作)が、日本コンサートデビュー15 周年を機に若林工房より再発売されます。
 収録されたレパートリーはいずれもメジューエワの「代名詞」とも呼ぶべきもの。ト短調ソナタ(op.22)は、ギレリスやホロヴィッツ、グリンベルクなども愛奏したメトネルの代表的ソナタのひとつ。「忘れられた調べ」op.40 は同名のシリーズ三連作の掉尾を飾る全6 曲の舞曲集。そして、メトネル最後のピアノ・ソナタで、シンプルな作風が魅力的な佳品、「牧歌ソナタ」。
 若く瑞々しい感性と豊かな歌心に満ち溢れながらも、ある種の落ち着きと精神的な深みを持ち合わせたメジューエワの演奏は、「レコード芸術・特選盤」に輝くなど各方面で高い評価を獲得しました。今回のリリースにあたっては再マスタリングを施すと同時にジャケット・デザインも一新。若きメジューエワの記念すべきステップを刻んだ2002 年録音、待望の復活リリースです。

 メトネルの言葉「その本質とは歌にある」が、アルバム・コンセプトとして見事に結実しています。メジューエワの慧眼に改めて驚きと感銘を与えられました。本当に充実の素晴らしい「メトネル・アルバム」の嬉しい再リリースです。(中川哲也/ライナーノートより)

日本コロムビア



COGQ-60
(SACD Hybrid)
¥2940
田部京子(P)
 下野竜也(指揮)&紀尾井シンフォニエッタ東京
  モーツァルト:
   ピアノ協奏曲第20番ニ短調、
           第21番ハ長調
田部京子(P)
下野竜也(指揮)
紀尾井シンフォニエッタ東京
 20世紀のクラシック音楽の演奏史を語る際に、避けることが出来ないのが、「古楽の復権」であることは疑いの無いことでしょう。作曲当時の楽器(あるいはそのレプリカ)を使い、楽譜の読み方や演奏法までを再検証する運動は、聴きなれた音楽の印象を一新する目覚しい成果を挙げ、世界中の音楽ファンに衝撃を与えたのです。バロック音楽から始まったこの運動は、奏者の主観よりも作曲家(その当時)の意図を尊重します。「正当性(オーセンティシティー)」を第一義とするこのような考え方は、はじめは伝統的演奏スタイルの対立軸として捉えられましたが、それが音楽界に与えた影響は非常に大きく、やがて従来の楽器(モダン楽器)の演奏家も、こぞって自らの解釈の「正統性」を主張するようになるなど、20世紀後半における演奏史の一大潮流となりました。

 このような前置きから初めましたのは、今回の田部のアルバムに接して、上記のような「演奏スタイルの変遷」について、筆者が思いを巡らせてしまったからです。
田部の今回の協奏曲アルバムは、演奏会ライヴを含むレコーディングでしたが、私たちスタッフの想像をはるかに超えて素晴らしい成果を残してくれました。新鮮な感覚が印象的な各テーマの表情や、上へ下へと一筆書きのように大きく躍動する軽やかなアルペジォは、モーツァルトらしい愉悦感に溢れ、一方で、シューベルトやブラームスの演奏で評価いただいた田部の「ロマン的」美質を、まるで別の時間を歩むかのような、たっぷりと時間を使った表現でこのモーツァルトの中に生かしました。聴き手の耳をくすぐるこの非常にロマンティックな瞬間を、しかし古典的な均整美のなかへと極々自然に収める手腕は、誠に見事というほかありません。

 言わば、「古典派の側から少しばかり扉を開けて、ロマン派の世界を垣間見る」かのような今回の田部の演奏を耳にすると、筆者には、「オーセンティシティ」への呪縛から、我々がそろそろ解放されてもよい時期に来ているのではないかと感じられるのです。もとより田部は、積極的に(フォルテピアノなどの)古楽器を使うことはなかったものの、自らの感性を基にひたすら「作品の真髄」を伝えることに心血を注いできました。(本人も多くのインタヴューでこの趣旨の発言をしてきています。) このアルバムに聴くことのできる目覚しい演奏は、古楽か?モダンか?の議論に振り回されることなく、田部自身がの真摯な演奏姿勢を貫いてきたからこそ到達しえた境地なのではないでしょうか。

 20世紀も終わりに近づいた頃、皆が「正当性」を目指した結果として、演奏の没個性化が進行したという批判も耳にしました。いえいえ、没個性だなんてとんでもない。田部京子による、このめざましい演奏を聴いいて、21世紀には、まだまだ素晴らしい「新しい」モーツァルトを聴くことができるに違いない、と筆者はワクワクしています。いつか聴いた演奏の繰り返しではなく、こうしてまた新たな命を吹き込まれることでこそ、クラシック音楽が未来へと受け継がれていくものと信じています。


COCQ-84972
¥2940

スペインの旅
 ファリャ:
  粉屋の踊り(バレエ音楽「三角帽子」より)
  きつね火の歌(バレエ音楽「恋は魔術師」より)
  漁夫の物語 (バレエ音楽「恋は魔術師」より)
 タレガ:
  ラグリマ(涙)
  アラビア奇想曲
  グラン・ホタ
  アルハンブラの思い出
  前奏曲 第10番
  前奏曲 第11番
 アルベニス(組曲「スペイン」より) :
  アストゥリアス(伝説曲)
  カタルーニャ奇想曲
 リョベート(13のカタロニア民謡より) :
  アメリアの遺言
  盗賊の歌
  聖母の御子
  クリスマスの夜
 トローバ: ソナチネ
朴葵姫(G)
録音:2012年4月4〜6日 淡路島しづかホール
【使用楽器】Daniel FRIEDRICH(2009)
26歳にして数々の国際コンクールを総なめにしている本格派。日本のクラシック・ギター界にとって久しぶりの新星の登場。
100人待ちのギター製作者ダニエル・フリードリッシュによる楽器。認められた奏者のために作ってもらうなか、学生で授与されたのは朴葵姫が初で、ギター界では話題に。

アクースティカ


PANU-4001
\2500
「展覧会の絵」〜木曽真奈美
 「展覧会の絵」
 (1)ムソルグスキー:展覧会の絵
 (2)チャイコフスキー:「指揮」Op.37bis より「6月・舟歌」
 (3)ラフマニノフ:前奏曲「鐘」Op.3-2
木曽真奈美(ピアノ)
 ムソルグスキーの「心のプロセス」を、深い抑揚と生き生きとした表情で、新たなる世界を築く!「展覧会の絵」〜木曽真奈美

 録音:2011 年9 月27-29 日,岐阜サラマンカ・ホール(DSD 方式),TT.48:22

 木曽真奈美の演奏による「展覧会の絵」を聴いて強い感銘を受けた。それは、ムソルグスキーが描いた「心のプロセス」が強い共感をもって表出されていたからである。
すべてが考え抜かれ、そして“語っている”演奏なのである。(林田直樹,解説より抜粋)
 音楽には人の心を救う力がある。さらにはその人の人生までも変えてしまうことがある。私にとって、「展覧会の絵」はそんな1曲です。(木曽真奈美)
 木曽真奈美は14 歳で名古屋フィルと協演、16 歳で米国演奏旅行。
東京芸術大学大学院を卒業後はベルリン弦楽四重奏団、A.ヴェデルニコフ指揮ロシアフィルハーモニー交響楽団、小林研一郎指揮日本フィルハーモニー交響楽団、沼尻竜典指揮同交響楽団なと、多数のオーケストラ、室内合奏団と協演を重ねている。特にラフマニノフのピアノ協奏曲第2 番などロシア音楽を得意としている。
 今回のプログラム「展覧会の絵」は木曽がライフワークとして取り組む作品で、その演奏に当たっては日本人として初めてムソルグスキーの生地を訪れ、また自筆譜の研究をするなどより深く作品に肉薄する研鑽を積んで来ている。また彼女にとって「展覧会の絵」は心を救う音楽であり、その演奏会では多くの聴衆が涙を浮かべながら音楽に聴き入るという希有の現象が起こっている。
 響きの豊かな岐阜サラマンカ・ホールで行われた録音は、DSD 方式で収録されダイナミックでありながら繊細な色彩感にあふれた仕上がりになっています。

アクースティカ(パンセ・ミュージック)



PANU-7012
\2500
ルドヴィート・カンタ〜チェロ協奏曲新録音!
 「ボヘミアの魂」

  (1)マルティヌー:チェロ協奏曲第2番 H.304
  (2)ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調Op.104
ルドヴィート・カンタ(チェロ)
井上道義(指揮)
オーケストラ・アンサンブル金沢
「ボヘミアの魂」〜来日20年ルドヴィート・カンタのマルティヌー:チェロ協奏曲第2番、日本初演ライヴとドヴォルザークのチェロ協奏曲再録音!

録音:2011年6月26日 石川県立音楽堂コンサートホール(ルドヴィート・カンタ来日20周年記念公演・ライヴ録音)、75:26

 J.S.バッハの無伴奏組曲(PANU7007/8,レコード芸術特選)で高い評価を得たルドヴィート・カンタの新譜は自身が主席を務めるオーケストラ・アンサンブル金沢と常任指揮者の井上道義との共演で、故郷の作曲家マルティヌーとドヴォルザークの協奏曲を演奏したものです。
 特にマルティヌーの協奏曲第2番は録音も演奏されることも非常に少なく、この演奏が日本初演となります。カンタの演奏を聴くと「なぜもっと演奏されないのか不思議」と思わせるほど魅力ある作品に仕上がっています。




ルドヴィート・カンタ、話題の旧譜

PANU 7007/8
(2CD)
¥3000
「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)」
 Disc1(72:28)
  組曲第1番ト長調BWV.1007/組曲第3番ハ長調BWV.1009/
  組曲第6番ニ長調BWV.1012
 Disc2(74:27)
  組曲第2番ニ短調BWV.1008/組曲第4番変ホ長調BWV.1010/
  組曲第5番ハ短調BWV.1011
ルドヴィート・カンタ(チェロ)
 レコード芸術10月号特選盤!
 スロヴァキア出身のチェリスト、ルドヴィート・カンタはスロヴァキア・フィルの第1ソロ・チェリストを経て1990年よりオーケストラ・アンサンブル金沢の首席奏者に就任。
 以来ソリスト、室内楽、後進の指導にと様々な活躍をしています。金沢で行われたバッハの無伴奏組曲・全曲リサイタルは3時間の時間も忘れるほどの名演!
 これまでも様々な演奏で観客を魅了し続けてきたカンタが作り出すバッハの組曲。大切な1枚となるでしょう。

録音:2009年7月27-30日、2009年12月1、2日、津幡町文化会館「シグナス」
PANU 7004/5
(2CD)
¥3000
「ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集」
 第1番 ヘ長調Op.5-1/第2番 ト短調Op.5-2/
 第3番 イ長調Op.69/第4番 ハ長調Op.102-1/
 第5番 ニ長調Op.102-2
ルドヴィート・カンタ(チェロ)
ノルベルト・ヘラー(ピアノ)
録音:2007年6月12-15日、津幡町文化会館「シグナス」

今回のレコーディングは学生時代からのパートナー、ノルベルト・ヘラーとの2枚目のアルバム。二人の息のあった演奏からは、高度なテクニックと力強さの中にも繊細な?情性と優れた音楽性が感じ取れます。レコード芸術準特選!
PACM 9002
¥1200
旧録音
 ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 Op.104
ルドヴィート・カンタ(チェロ)
ジャン・レイサム=ケーニック指揮
オーケストラ・アンサブル金沢
録音:2001年7月21日、金沢市観光会館,ライヴ

このアルバムは2001年のライヴ録音で、レイサム=ケーニックとオーケストラの好サポートを得、独特の温かみを湛えながらも、柔軟性に富んだ迫力ある演奏が繰り広げられています。

NAXOS
8.550059 ¥1500
衝撃のハイドン!
 ハイドン:チェロ協奏曲第1番、 第2番
 ボッケリーニ:チェロ協奏曲 変ロ長調
ルドヴィート・カンタ(チェロ)
カペラ・イストロポリターナ
ピーター・ブレイナー指揮
古典派のチェロ協奏曲の中でもとびきりの名曲を3曲お届けいたします。ハイドンの協奏曲は現存しているのはこの2曲のみ。それも第1番は曲の存在は知られていたものの、楽譜自体はずっと失われていて写譜が発見されたのは1961年になってから。1962年にミロシュ・サードロが復活蘇演してからようやく身近なものとなりました。第2番は、偽作の疑いも強かったのですが、自筆譜が1954年に発見されてからようやく真作であろうと結論付けられたのです。かたやボッケリーニの協奏曲は、彼自身が名チェリストであったこともあり、華やかでチェロの超絶技巧が駆使された素晴らしいものです。日本でもすっかりお馴染みとなったチェリスト、ルドヴィト・カンタの説得力あふれる演奏に耳が釘付け!聴いているだけで気持ちのいい1枚です。
 レコ芸でカンタというチェリストがバッハ「無伴奏」で特選を取ったとき、「どっかで聞いた名前だな」と思った。
 オーケストラ・アンサンブル金沢の首席奏者だからかな、とも思ったが、日本の地方オケの首席奏者の名前を覚えるほど記憶力は良くない。
 あるときふと思い出した。大昔20年近く前、NAXOSの黎明期に古典派のチェロ協奏曲を録音していた人である。
 オーケストラ・アンサンブル金沢の首席奏者になったのが1990年だから、そのあたりの縁もあったのかもしれない。あれからいろいろあったのだろうが、こうして「無伴奏」全曲が高評価を得るようにまでなって、本当に良かった・・・などと思いながら、その20年前の、これまで一度も聴いたことがなかったカンタによるNAXOSの「古典派チェロ協奏曲集」を聴いた。

 そしたら・・・とんでもない演奏だった。

 ハイドンとボッケリーニ。店主はどちらの演奏にも結構うるさい。しかし・・・これはすごい。
 あまりやる気のないオケを切り裂くように噴出するチェロ。そして、歌う歌う歌う。朗々と。しかもチェロの音色が深々とギュイルリーンと心に響く。こいつただもんじゃない。黎明期NAXOSにあって、こんなにも独特の音楽性を開陳した演奏家はいない。こんなすごい演奏家がひっそりと隠れていたのか。

 ・・・ところが、カンタ、それだけじゃなかったのである。
 いや、それだけでも全然すごかったのに、コノ男、まだとんでもない仕掛けを用意していた。
 ハイドンのコンチェルトでカデンツァが始まるや・・・カンタいきなりジャズを奏で始めた。
 ビンボンバン、ドゥルル〜。
 そりゃ、誰でもびっくり仰天する。まったく心の準備をしてなかった。しかし現実にカンタ、意気揚々と好き勝手にジャズしまくってるのである。
 しかもくどいようだがNAXOS黎明期。黎明期も黎明期。番号見てもおわかりのとおり超初期リリース・アルバム。NAXOSが安かろうどうでもよかろうの二流演奏家を集め、毒にも薬にもならぬ録音を行っていた頃。できたばかりの日本の代理店アイヴィーの社長と秘書の女の子が冷ややかな目を浴びながら全国のCDショップを行脚していた頃。
 そんな時代にこんなとてつもない演奏が残されていたとは。
 朗々と歌う個性派チェリストが出てきただけでびっくりなのに、まさかの自由奔放のジャズ・カデンツァ。いつか紹介した奇才ジル・アパップも真っ青の奇行。
 クラウス・ハイマン社長、実はよくわかってなかったのではないのか。というかカンタ、ひょっとして安いギャラに憤然として「そんなら好き勝手やらせてもらうわ」とか言って、社長に内緒でやってたとか。
 ・・・だとしてもそうでなくても、この男なかなかの快男児ではないか!!ちょっと注目。


EDITION HST


HST-081
¥2500
ヴァンハル(1739 −1813):弦楽四重奏曲集op.1 (HST-081)
 弦楽四重奏曲 ト短調Weinamnn Va:g2
 弦楽四重奏曲 へ長調Weinamnn Va:F11
 弦楽四重奏曲 ニ長調Weinamnn Va:D3
ハイドン・シンフォ二エッタ トウキョウ:
 【松井 利世子(ヴァイオリン)、
  秀川みずえ(ヴァイオリン)、
  福本 牧(ヴィオラ)、小原 圭(チェロ)】
ヴァンハル:弦楽四重奏曲集Op.1!疾風怒濤期「ト短調」など1769 年パリから出版された曲集から3曲、全曲世界初録音!

録音:2010 年10 月東京三鷹市・風のホールにて収録

 1790年代、ヴィーンのヴァンハルを訪ねたチェコ伝記作家に、「交響曲、弦楽四重奏曲を100曲づつ作曲した」と語ったが、残念ながら現存する弦楽四重奏曲は90曲弱となる。
 弦楽四重奏曲の作曲時期は、交響曲のそれとは異なり、遅れて1760年代終盤から始まり、交響曲作曲を終えた70年代終盤にクライマックスを迎える。
 本CD では1769年パリから出版された曲集op.1 から未出の3曲を収録。

エレクト・レコード(国内盤)



ERT1001-2
(5CD)
\5000→\3990
ルーマニア、エレクト・レコード創立80 周年記念
 ジョルジュ・ジョルジェスク指揮&ジョルジュ・エネスコ・フィル
  ベートーヴェン:交響曲全集
  <CD1>
  交響曲第1番
   ([10:37][7:06][3:21][5:46],録音:1961 年5 月)
  交響曲第7番
   ([11:55][9:13][8:15][6:35],録音:1962 年1 月)
  レオノーレ序曲第3番 ([12:47] ,録音:1962 年1 月)
  <CD2>
  交響曲第2番
   ([11:51][13:05][3:26][6:09] ,録音:1961 年4 月20 日)
  交響曲第6番「田園」
   ([8:42][14:25][5:15][3:25][9:46] ,録音:1961 年10 月)
  <CD3>
  交響曲第8番 ([9:16][3:58][5:05][7:54] ,録音:1961 年5 月)
  交響曲第3番「英雄」
   ([14:44][17:34][6:11][12:27] ,録音:1961 年3 月)
  <CD4>
  交響曲第4番
   ([10:15][11:29][6:05][6:49] ,録音:1962 年1 月)
  交響曲第5番「運命」
   ([8:04][10:34][5:55][8:39] ,録音:1961 年8 月)
  「コリオラン」序曲 ([8:23] ,録音:1961 年8 月)
  <CD5>
  交響曲第9番「合唱」
   ([14:57][11:11][15:06][25:47] ,録音:1961 年7 月)
  「エグモント」序曲 ([8:20] ,録音:1962 年1 月11 日)
ジョルジュ・ジョルジェスク指揮
ブカレスト・ジョルジュ・エネスコ・フィル
(第9)
 エミリャ・ペトレスク(S)
 マルタ・ケスラー(Ms)
 イオン・ピソ(T)
 マリウス・リンツラー(Bs)
 ジョルジュ・エネスコ・フィル合唱団
  (ヴァシリ・パンテア指揮)
 ルーマニア放送合唱団
  (カロル・リトヴィン指揮)
ルーマニア、エレクト・レコード創立80 周年記念、東武ランドシステム共同制作!ジョルジュ・ジョルジェスクのベートーヴェン:交響曲全集!ヴァイオリン両翼配置、全ステレオ・スタジオ録音!

録音:1961-62 年、ルーマニア文化宮殿ホールにおけるスタジオ・ステレオ録音、エンジニア:Ben Bernfeld

 ジョルジュ・ジョルジェスク(1887-1964)は、ルーマニアを代表する大指揮者でジョルジュ・エネスコ・フィルの音楽監督を1920年から1944 年までと1954 から1964 年まで務めました。1918 年から1920 年にはゲヴァントハウス管の副指揮者としてアルトゥール・ニキシュに直接師事しました。ニキシュに影響を受けた巨匠であり同年代のボールトとも共通するのがヴァイオリンを両翼に配置した古典的演奏スタイルです。
 ルーマニアはソ連の庇護のもとにありましたが、本国ソ連でも全てがステレオ録音に移行していなかったこの時期に、高水準のステレオ録音でベートーヴェン全集が遺されていたことは驚嘆と喜びを隠せません。
 この全集についてはDANTE/LYS のCD がありましたが市販LP からの板起こしで今回初のマスター・テープからのCD 化となります。
 ジョルジェスクの演奏は、「田園」などクライバー並の超快速で歌心に満ちたもの。リズム感も明快。どこをとってもきびきびしていて聴かせます。エネスコ・フィルも如何にも鄙びた味わいで、木管の懐かしい響きも心を打ちます。「合唱」はルーマニア語による歌唱となります。研究好きの方にはメンゲルベルクなどを思わせる楽譜の改訂なども興味深いところと言えましょう。
 エレクト・レコードは膨大なバックカタログを誇りますが中々その復刻が進まなかったため、今秋より弊社との共同制作で、重要アイテムを復刻していきます。ブカレストは高温多湿ですが幸いにもマスター・テープの保管状態は極上、録音データも現存しました。現役のストゥーダーのデッキで慎重に再生され、マスタリングを施しました。
 次回以降には、マンデアルのブルックナー:交響曲全集、カルロ・ゼッキのモーツァルト、シェリングの全ルーマニア・ライヴ、シルヴェストリのショスタコーヴィチ:交響曲第10 番が予定されております。
 CD 日本プレス。マルチケース5 枚組。英語、日本語によるライナーノート付。

FLORESTAN


FLCP 21020
\2800
織田準一(トランペット)
 トランペットが吹きたい

1. トランペットが吹きたい(織田英子)
2. 茜色のロマンス(織田祐亮)
3. グリーンスリーブス(アイルランド民謡/織田英子)
4. 海を見ていた午後(荒井由美/織田英子)
5. 傘がない(井上陽水/織田英子)
6. 秋桜(さだまさし/織田英子)
7. 正午の空想(織田英子)
8. 夜空のトランペット(ニニ・ロッソ/織田英子)
9. 酔いどれポルカ(大塚 茜)
10. ミッドナイトコール(織田英子)
11. 風(織田英子)
12. ロマンス(織田英子)
13. 明日ハ晴レカナ曇カナ(武満 徹/織田英子)
14. 小さな空(武満 徹/織田英子)
15. ワルツ(武満 徹/織田英子)
16. 大宮行進曲(織田英子)
織田準一(トランペット)
小木曾美津子(ピアノ)
 織田準一(トランペット)
 東京藝術大学入学と同時に上野の森ブラスアンサンブルを結成し、国内のコンサートはもとよりヨーロッパ、アジア、アフリカなど世界中を演奏旅行しており、またNHK総合テレビやNHK教育テレビの音楽番組などにも数多く出演している。
 ソリストとしての活動も95年から6年間にわたり、NHK-FM「四国サウンドステージ」にソリスト&パーソナリティーとしてレギュラー出演するなど幅広い活動をしており、2002年のトッパンホールでのリサイタル以降は、さいたま芸術劇場をホームグランドにして「オリパパのトランペットが吹きたい」というタイトルで毎年リサイタルを行い、日本各地でソロコンサートを展開している。
 その他さいたま市で「街のクラブ活動/オリパパとトランペットが吹き隊」や「さいたまスーパーシニアバンド」を結成し、初心者がいつでも楽器を始めることができるような機会を作る市民活動も積極的に行っており、「吹き隊」は今や全国各地に発生し始めている。
 著書に「オリパパのトランペットが吹きたい」(音楽の友社刊)CD/楽器に「オリパパの魅惑のトランペット」「オリパパベスト」(各ヤマハミュージックメディア刊)、トランペット超名曲集「オリパパ&オリママのトランペットが吹きたい」(音楽の友社刊)他多数。使用楽器:ヤマハYTR-8335RGS

キング・インターナショナル
Ludger Boeckenhof氏によるフルトヴェングラーのシングルレイヤーSACD

 特報。
 あのAUDITE のフルトヴェングラーの名盤がLudger Boeckenhof氏によってシングルレイヤーSACD に!!!!
 平成の盤鬼、平林直哉先生激賞!!
 「まず第一印象は個々のパートが非常にクリアに聴き取れることである。さらに、モノーラル録音であるにもかかわらず、各奏者の座席位置までもくっきりと見えてくるようでもあるのだ。そうなると、フルトヴェングラーの解釈がより繊細に、色彩豊かに聴こえることになる。」


KKC 10001
\3500
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」&交響曲第5番「運命」
フルトヴェングラー(指)
ベルリン・フィル
1947 年5 月25 日 ベルリン ティタニア・パラストLIVE/平林直哉先生の渾身の解説付き

 第5 番は特に第4 楽章がSACD の恩恵を一番受けているように思う。この怒濤のようなテンポの変化は凄まじいとしか言いようがないが、そんな荒れ狂った中でも、たとえばフルトヴェングラーの好んだティンパニにはかなり細かいニュアンスを要求していたと想像された。金管楽器も、音を切る前にはグッとクレッシェンドする箇所もあるし、低弦もただ野放図に強く弾かせているわけではない。SACD 化によってこれだけ細かい音の変化が聴き取れたのはたいへんに幸いなことだった。(平林直哉先生の解説より)


KKC 10002
\3500
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル
 ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」&交響曲第5番「運命」
フルトヴェングラー(指)
ベルリン・フィル
1954 年5 月23 日 ベルリン ティタニア・パラストLIVE/平林直哉先生の渾身の解説付き

 このたびこのディスクと1947 年の第6 番「田園」+第5 番(KKC-10001)の2 点のSACD を聴き、予想以上の音の変化に驚嘆した。確かにLPは素晴らしかった。でも、LP はプチパチは不可避であるし、内周になると音がわずかに貧弱になる。LP の良さも十分にかみしめながらも、SACD シングルレイヤーもとてつもなくクリアに聴き取れることに興奮を禁じえない。(平林直哉先生の解説より)

コウベレックス



KRS-453
\2800
「宇野功芳 叙情の世界2」 神戸市混声合唱団
 (1)-(3)佐藤眞:混声合唱組曲「若人のうた」
 (4)-(10)高田三郎:混声合唱組曲「心の四季」
 (11)椰子の実、(12)思い出の子守歌、(13)蛇祭り行進、
 (14)さくら、(15)ラスト・ワルツ、
 (16)星の界、(17)庭の千草、(18)故郷を離るる歌
 (19)さくら(ボーナス・トラック)
宇野功芳(指揮)
神戸市混声合唱団
沢田真智子(ピアノ)
宮下恵美(ピアノ)
宇野功芳&神戸市混声合唱団、「抒情の世界」第2弾!

録音:2012 年6 月9 日 神戸新聞松方ホール(公開録音コンサート) 全19 トラック、65 分07 秒(録音/製作:コウベレックス、協力:財団法人神戸市演奏協会)

 神戸市混声合唱団は、幅広いジャンルを網羅する神戸市のプロの合唱団として国内外で演奏し、活動歴は23 年になる。2011 年に出したライヴ盤「宇野功芳叙情の世界」がレコード芸術誌(12 月号)の特選盤に選ばれるなど音楽性の豊かさと技術的レベルの高さが評価されている。
 今回、宇野功芳指揮による日本の混声合唱音楽の第二弾。ライヴの長所を最大限に生かし、聴衆の入場を制限した公開録音で、神戸新聞松方ホールでの収録。
昭和39 年に作曲された佐藤眞の「若人のうた」は、当時では独創的で斬新な名作といわれ、その迫力とダイナミズムは、それぞれの主題が聴く人にまっすぐと伝わってきて壮快。また、7つの風景からなる組曲「心の四季」混声版(高田三郎作曲)は今回、宇野の初めての録音で、声とピアノの絶妙なバランスは美しく安定感がある。「椰子の実」「庭の千草」は、ゆったりと情景を味わうことができ、女声アカペラとソプラノ独唱による「さくら」は、あらためて日本古謡の美しさを心に刻んでくれる。ビロードのようなピアニシモで大人の愛がささやかれる「思い出の子守歌」は聴きどころ。宇野の音楽的な要求に見事に応えて、当合唱団の良さである爽快さと聴く人への温かいサービス精神が録音に表れている。


第1弾

KPC-619
\2000
「神戸市混声合唱団特別演奏会 〜宇野功芳叙情の世界〜」
 (1)佐藤眞:混声合唱のための組曲「旅」
 (2)高田三郎:水のいのち
 (3)大中恩:沼、海の若者、秋の女よ
 (4)石桁真礼生:月光とピエロ
宇野功芳(指揮)
神戸市混声合唱団

録音:2011 年6 月5 日 神戸文化ホール 中ホール,ライヴ録音 60 分04 秒収録(製作:財団法人神戸市演奏協会/販売元:コウベレックス)

 神戸市混声合唱団は1989 年に神戸市により設立されたプロの合唱団。澄んだ歌声と密度の高い合唱でレパートリーも多彩。年2 回の定期演奏会では内外の客演指揮者を迎えて本格的なステージが組まれ固定したファン層を持つ。2011 年の特別演奏会では宇野功芳氏を迎え、佐藤眞作曲「混声合唱のための組曲"旅"」と、高田三郎作曲「水のいのち」他が好演された。
宇野氏はこれまでの共演から同合唱団の音楽的なレベルの高さを評価しており、今回は「感動的で楽しい」演奏会を目指した。混声合唱の可能性を追求しながら親しみやすさを忘れず、叙情の感性がライヴから伝わってくる。また、今回、長年の演奏スタイルから表現を新たにしたという宇野氏の「水のいのち」も聴きどころ。


ナクソス・ジャパン



NYCC-27270
\1600
HQCD (Hi Quality CD)
生誕100年記念盤
 山 田 一 雄 の 世 界

 1 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲(ワーグナー) 10:21
 2 劇音楽「ロザムンデ」序曲(シューベルト) 9:51
 3 劇音楽「ロザムンデ」間奏曲第2番(シューベルト) 6:22
 4 劇音楽「アルルの女」第1組曲より“前奏曲”(ビゼー) 6:48…*
 5 劇音楽「アルルの女」第1組曲より“メヌエット”(ビゼー) 3:02…*
 6 劇音楽「アルルの女」第1組曲より“カリヨン”(ビゼー) 4:29…*
 7 劇音楽「アルルの女」第2組曲より“ファランドール”(ビゼー) 3:02
 8 大序曲「1812年」(チャイコフスキー) 16:33
   *…初CD化
山田一雄 指揮
読売日本交響楽団
二期会合唱団...8
 生誕100年記念盤
 多くのファンの間で再発が待ち望まれていた「幻の爆演」ここに復活!
 1991年にCD化され、その凄すぎる演奏にファンが狂喜乱舞した「1812年」を始めとする山田一雄の、いわゆる「名曲アルバム」の復活です。
 悠然たる「マイスタージンガー」前奏曲、優美極まるシューベルトとビゼー、そして恐ろしいまでの迫力で迫る「1812年」。全身全霊で指揮棒を振りまわすヤマカズの姿が目に浮かぶことは間違いありません。
 マーラー、ベートーヴェン指揮者としてのヤマカズは人気が再燃していますが、、どんな曲にも渾身の力を尽くす「熱血指揮者ヤマカズ」の真の姿を知るためには、やはり、このような誰もが知っている曲を聴いてみるのが一番です。なお「アルルの女」組曲からの3曲は、初CD化となります。
 このCD化のために書き下ろされた岩野裕一氏の解説も読みごたえあり。戦後日本のクラシック音楽界を支えた指揮者山田一雄の知られざるエピソードがたっぷり盛り込まれています。
 細心のマスタリングで蘇った鮮明な音をHQCD盤に収録。録音時の興奮と熱気をそのままダイレクトに伝えます。
 録音データ:1971年5月9日 武蔵野音楽大学ベートーヴェン・ホール...1-3 1973年4月6日 杉並公会堂...4-7 1983年4月15、16日 荒川区民会館...8

PROMETHEUS



PMCC 1960
(国内盤)
\2940
今によみがえった魔女か!?
 西澤 安澄〜ファリャ:ピアノ編曲作品全集
マヌエル・デ・ファリャ(1876〜1946):
 ①バレエ『恋は魔術師』より
  〔パントマイム/情景〜狐火の歌/幽霊〜恐怖の踊り/
   魔法の輪(漁師のロマンス)/真夜中〜火祭りの踊り〕
 ②七つのスペイン民謡(アルフテル編・1951)
  〔モーロ人の織物/ムルシア風セギディーリャ/
  アストゥリアスの歌/ホタ/子守唄/カンシオン(うた)/ポロ〕
 ③歌劇『はかなき人生』より
  〔スペイン舞曲第1番/スペイン舞曲第2番〕
 ④賛歌〜ドビュッシーの墓のために(1921)
 ⑤組曲『三角帽子』
  〔粉屋の女房の踊り/近所の人々の踊り/
   粉屋の踊り/代官の踊り/終幕の踊り〕
西 澤 安 澄 (ピアノ)
 在欧の俊才が自主レーベルで満を持して臨んだ企画は、世界的にも貴重な「ファリャ編曲全集」。
 そのクオリティたるや、桁外れ...濱田滋郎氏も絶賛するピアニズムに宿る、天性の適性!

 桁外れの感性と腕前を誇る名手に事欠かないのが在欧邦人奏者の常とはいえ、ここにご紹介するPrometheus(プロメテウス)レーベルの主宰者=演奏者のピアニスト西澤安澄氏のスペイン音楽との相性は、おそらく生半可なヨーロッパ人奏者——否、ラテン系奏者たちをも軽く凌駕するのではないかとさえ思わせるものを感じます。
 スペイン人奏者をはじめ名盤に事欠かないアルベニスやグラナドスのピアノ音楽を横目に、また近年ますます人気の出てきたモンポウのピアノ音楽さえ有名になりつつあるところ、この国の近代音楽を代表する巨匠であるファリャのピアノ作品はなぜか、あまり光が当たらない...のはおそらく、この大作曲家が劇音楽やオーケストラ作品で痛快な傑作を残しているためかもしれません。
 そんなファリャのピアノ曲アルバムに対する渇をいやして余りあるスペインTriton レーベルでの前作(オリジナル・ピアノ作品全集)に続き、西澤氏が制作の全行程に携わっての自主レーベルPrometheus からリリースされた本盤は、20 世紀初頭当時に楽譜出版された「ピアノ版」のファリャ作品をすべて網羅しようという、録音史上でもとくに貴重な企画——
 この作曲家の純粋さを象徴するかのような白をベースに、アンダルシアの情念を思わせる赤と黒のモチーフが美しいDigipack ジャケットに収められているのは、スペイン音楽に明るくない方でもおそらくご存知であろう『恋は魔術師』『三角帽子』『はかなき人生』などの傑作群をはじめとする注目作品の数々!
 本年生誕150 周年のドビュッシーが亡くなったさい、その死を悼んだ「賛歌」、あるいはあまりにも有名な「七つのスペイン歌曲」など、広く知られた傑作から意外な作品まで、オーケストラではなくピアノの音に集約されているはずなのに、本盤の演奏は一音目からただちに聴き手の心を異国情緒で染め上げるほど、痛快なまでの求心力が...圧巻です!
 「オーケストラ作品のピアノ編曲版は、原曲では指揮者ひとりの脳に集約されている“考える頭・感じる心”を、音楽全体に徹底させることができる」というようなことをつい最近読んだのですが、本盤での演奏を聴いていると、まさにそうしたことを強く感じずにはおれません。楽譜を楽譜通り読めばよいわけではない、独特の演奏習慣を知らなくては弾けないスペイン近代音楽を、こともなげに、強烈なラテン情緒とともに再現してみせる——その驚くべき才能は、音楽ファンの心をただちに虜にするはず。
 ライナーに言葉を寄せているスペイン音楽専門家の濱田滋郎氏も「作曲家の感性および想念をしっかりと捉え切った、スペシャリストならではの価値ある仕事」と絶賛!(代理店談)

http://www.azuminishizawa.com/japanese/index.html ぜひサイトのほうもご覧ください。


2010年にスペインから発売され日本でも絶賛された
西澤安澄のデビュー・アルバム

VERSO
VRS 2089
\2500→¥1990
フャリャ:ピアノ作品全集
1. 夜想曲
2. マズルカ
3. アンダルシア風のセレナーデ
4. うた
5. ワルツ カプリッチョ
6. グノームの愛の駆け引き
7. セレナーデ
8. 演奏会用アグレロ
4つのスペイン小品
9.  アラゴネーサ
10. クパーナ
11.  モタニィエサ
12.  アンダールーサ
13. アンダルシア幻想曲(ファンタジア ペティカ)
14. ヴォルガの船漕ぎの歌〜ロシアの歌集から〜
15. ポール・デュカを讃えて
西澤安澄(ピアノ)
録音:2010年1月スペインマドリッド
■濱田滋郎 / 音楽評論家
演奏芸術家としての高い資質が、光のしずくのようにきらめいているのに目を見張らされた。主要作品である「ファンタジア・ベティカ(アンダルシア幻想曲)」や「四つのスペイン風小品」はもとより、「夜想曲」「カンシオン」ほか初期の小品にも、ただ正確に弾き上げるのではなく深く心を通わせ、秘められた美まで汲み出してみせる手際は非凡そのもの。ほかのレパートリーもぜひ聴いてみたいと思わせる新星の登場である。

■レコード芸術 2010年11月 【準特選】
ファリャの所謂「若書き」であるロマンティックな小品では、その優美で機微に触れた歌いくちに私は心を捉えられた。・・成熟期の作《4つのスペイン風小品》や《ベティカ(アンダルシア)幻想曲》はまさしく文句のつけようもなく、冴えたタッチ、指さばき、そして抜群のリズム感により、ファリャの精髄が鮮やかに表現されているのに敬服の念すらおぼえた。この演奏は掛け値なしの一級品、驚くべき成果にほかならない。



レグルス


RGCD‐1033
\2625
ジョスカン・デ・プレ/ミサ曲全集 第4集
 ミサ《フォルトゥーナ・デスペラータ》
 ミサ《不幸が私を襲い》
ヴォーカル・アンサンブル・カペラ
音楽監督:花井 哲郎
 運命のミサ ジョスカン・デ・プレ:ミサ曲全集 第4集 
 レオナルド・ダ・ヴィンチと同時代に活躍し、マルティン・ルターも絶賛したルネサンスを代表する天才作曲家が残した19曲のミサ曲全集
 録音: 2011年4月10-13日、15日 淀橋教会小原記念聖堂(東京・大久保)
 (震災の影響により録音場所がいつもの「北の大地美術館」から、東京に変更になりました)

 本格的な中世・ルネサンス専門のヴォーカル・アンサンブル カペラの第8弾。
 むごい運命を嘆く、悲痛にしてあまりに美しい世俗歌曲を基にしたミサ曲を2曲収録。ミサは人間的な感情を霊的な意味合いに昇華する。歌曲を作品に組み込む過程で、ジョスカンの手によって嘆きは慰めへ、運命の克服へと変わっていくかのようだ。ヴォーカル・アンサンブル カペラはこの巨匠の音楽に取り組んで15年を迎える。その円熟の響きをじっくり味わえる1枚。
 2021年のジョスカン没後500年を記念する企画。今後残り6枚(予定)をリリース、全曲録音完成を目指とのことです。

SONARE



日本モーツァルト協会例会コンサートより珠玉の最新録音が2 種類登場!!!

SONARE 1014
\2520
モーツァルト:
 弦楽四重奏曲第13番 ニ短調 KV173
 弦楽四重奏曲第23番 ヘ長調 KV590「 プロイセン王 第3番」
藤原浜雄, 鈴木理恵子(Vn)
鈴木康浩(Va)
毛利伯郎(Vc)
録音:2012 年3 月30 日 東京文化会館小ホール/DDD、42'36"

 日本モーツァルト協会例会コンサートライブ録音。モーツァルト初期の最後の作品KV173 と、生涯最後の弦楽四重奏曲KV590 のカップリング。
 「テクニックは「職人」のように確かで、相互の応酬は「家族」のように暖かくて激しく、音楽に身を委ねる姿勢は「芸術家」のそれである。」(竹内 ふみ子 ライナーノーツより)

SONARE 1015
\2520
モーツァルト:
 弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 KV563
藤原浜雄(Vn)
鈴木康浩(Va)
毛利伯郎(Vc)
録音:2012 年3 月30 日 東京文化会館小ホール/DDD、38'21"

 日本モーツァルト協会例会コンサートライブ録音。モーツァルト晩年(ジュピター交響曲の一ヶ月後に作曲)の室内楽の傑作というばかりでなく、弦楽三重奏曲というジャンルの最高峰といっても過言ではない作品。
 「充分に華やかであり、節度があるのに自由な躍動、瞬時の明暗の転換、ダイナミックな音響から繊細で微妙なニュアンスまで表現できるアンサンブル。」(竹内 ふみ子 ライナーノーツより)

ソニー・ミュージックダイレクト



MECO-1013
(SACD Hybrid)
\3000
横山幸雄、デビュー20周年記念アルバム!
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23
 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30
横山幸雄(ピアノ)、
小泉和裕(指揮)、
東京都交響楽団
 横山幸雄デビュー20周年記念アルバム。ピアノ協奏曲の中でも特に人気が高い極め付けの名曲、チャイコフスキー1番とラフマニノフ3番というゴールデンカップリング。横山のピアノと小泉和裕率いる東京都交響楽団のアンサンブルは極めて高い親和性を見せるが、その深いエスプレッシーヴォ、千変万化する音の色彩、凄まじいドライブ感は圧巻の一言。グリーグのピアノ協奏曲以来、実に15年ぶりとなる横山幸雄の満を持してのコンチェルト・アルバムである。録音:2012年2月28日 サントリーホール(ライヴレコーディング)

■ライナーノーツより
 横山幸雄は、以前から他のピアニストには真似ができないような極めて難易度が高い企画を次々と立て、それを楽々と遂行してしまう特別な底力を示してきたが、デビュー20周年を記念して開催された彼の「3大ピアノ協奏曲の夕べ」は、まさにその底力をまざまざと見せつけられた驚異的なステージとなっていた。当夜は、小泉和裕指揮の東京都交響楽団との共演によって、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、ラヴェルのピアノ協奏曲、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番というすこぶるボリュームのあるプログラムが演奏されたが、それはこのピアニストの最近のさらなる充実ぶりを強く感じさせる内容であった。芯のある明るくて美しいタッチと緻密にコントロールされた強靭なテクニックを駆使し、その3つの大作に挑んだ横山は、それが彼にとっては全く当たり前のことであるかのように、その3曲において極めて高精度で隙のないレアリゼシオンを見せ、桁外れの実力を印象づけていた。さらに小泉和裕率いる東京都交響楽団の演奏も横山のピアノと一心同体となり、ピアニスト、指揮者、オーケストラの3者がまさに字のごとく三位一体となって、極めて有機的でエモーショナルなアンサンブルを演出していた。
 筆者は、我が国にも世界に通用する真の意味での大型ピアニストが出現したのか、という素直な驚きを感じながら興奮の醒めぬままに帰途についた。横山は今後さらに実力を蓄積し、コンサート・ピアニストとしての階段を崇高な高みに向かって昇っていくことであろう。このアルバムに収められている2曲は、そのコンサートのライヴであるが、今の横山の非凡な才能を克明に刻んだ鮮烈の記録である。

■アーティスト・プロフィール
横山 幸雄(ピアノ) Yukio Yokoyama, Piano
 1971年東京生まれ。16才で渡仏後、89年ブゾーニとロン=ティボー国際コンクールに上位入賞。90年パリ国立高等音楽院卒業。同年の秋、ワルシャワで行われたショパン国際コンクールにおいて歴代の日本人として最年少で入賞し、その後、新日鐵音楽賞フレッシュアーティスト賞、モービル音楽賞奨励賞、文化庁芸術選奨文部大臣新人賞など数多くの賞を受賞。人気実力ともに常に音楽界をリードするトップ・アーティストとして活躍し常に注目を集めている。
 活動は、古典から近現代まで、独奏曲・室内楽・協奏曲すべての分野において、圧倒的な幅の広さを誇っている。また、自ら企画するコンサートでは、『ショパン全曲連続演奏会/1992〜1999』、作品番号のある全ピアノ曲による『ベートーヴェン12会/1998〜1999』、『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会/2005』など、数々の意欲的な取り組みにより、高い評価を確立してきた。近年では東京オペラシティにおいて『ベートーヴェン:5大ソナタ/2007』『ショパン・シリーズ:初期・中期・後期/2008〜2010』を大成功させている。
ショパン生誕200年の2010年、全国各地でショパン演奏を積極的に展開。この功績に対し、ポーランド政府よりショパン生誕200年の年にショパンの作品に対して特に顕著な芸術活動を行った世界で100名の芸術家に贈られる「ショパン・パスポート」が授与された。また、2011年はデビュー20周年を迎え、5月3日に行ったショパン・ピアノ・ソロ全212曲コンサートでは、18時間におよぶ全曲暗譜演奏の偉業を成し遂げ、大きな感動と反響を巻き起こすとともに、自身の持つギネス世界記録を更新した。9月にはデビュー20周年記念リサイタルとして東京オペラシティでオール・リスト・プログラム(第1弾)を演奏。
 これまでソニーミュージックより18タイトルのCDがリリースされており、文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、国際F.リスト賞レコードグランプリ最優秀賞など栄えある賞を受賞。2011年3月からは、上野学石橋メモリアルホールとキングレコードとの共同事業「横山幸雄 プレイエルによるショパン・ピアノ独奏曲全曲集」(全12タイトル)をリリース。また、東京FM「横山幸雄のピアノでめぐり逢い(毎週日曜日深夜24:30−25:00放送)」のパーソナリティを務め、東京と京都にレストランをオープンし音楽と旬の食をプロデュースするなど、活躍は多岐にわたる。上野学園大学教授、エリザベト音楽大学客員教授として、後進の指導にも意欲的にあたっている。
 オフィシャルサイト http://yokoyamayukio.net/

TR


MHH-0026
\2500
ソロピアノで奏でるピアソラ集II
 「天使のタンゴ」組曲〜孤独・ムムキ 他
  アストル・ピアソラ(北條直彦,編曲):
   (1)−(4)「天使のタンゴ組曲」
    (天使のイントロダクション/天使のミロンガ/
     天使の死/天使の復活)
   (5)孤独/(6)ムムキ/(7)アディオス・ノニーノ
広瀬美紀子(ピアノ)
 「天使のタンゴ」ピアノ・ソロで奏でるピアソラⅡ〜広瀬美紀子

 録音:2012年4月19日 海老名市文化会館(小)

 このCDについて(北條直彦,ライナーノートより抜粋)
私が広瀬さんの依頼を受けてピアソラ五重奏団の演奏をピアノ独奏曲に編曲し。初めて彼女がピアソラに取り組んだ「ブエノスアイレスの四季」が出てから早くも5年の歳月が経った。その間、彼女は白寿ホールでのリサイタルを始め多くのコンサートに出演の際にピアソラを演目に多く取り上げ彼の音楽への理解を深め、着実に研鑽を積んできた。その大きな成果の証と云えるのが今回のこのピアソラのピアノ独奏CD、第2弾である。
 第1弾の「ブエノスアイレスの四季」に比べるとこのCD収録の(華麗なアディオス・ノニーノ以外の)「天使のタンゴ」シリーズ、「孤独」、「ムムキ」は、前者に比べるとどちらかと云うと地味かもしれないが、人間の内面を、人生の哀愁を、そしてノスタルジーを歌っている実に味わい深い名曲揃いなのだ。静寂の深夜、ひっそりと一人で耳を傾けるには最適なCDであろう。

※広瀬美紀子(ピアノ)
東京芸術大学音楽学部及び同大学院ピアノ科修了。1981 年デビュー・リサイタル以来、交響楽団と協演、室内楽、伴奏及びソロで全国各地のコンサート、音楽祭にも多数出演。1990-91 年の間、渡仏。その間にナント市、ベル・トウ市、ル・マン市でのコンサートに出演。ショパン・コンクールin アジア、PTNA コンペティション等、各種コンクールの審査員、日本ヴィラ=ロボス協会会員。現在山梨県立大講師、PTNA 八王子中央ステーション代表、八王子音楽院院長。

イヤーズ&イヤーズ・クラシックス



YYC 0004
\3000
『オード・エロティーク』〜佐藤久成
 1.ボーム:カヴァティーナ
 2.バルモチン:小さなポエム*
 3.ペトリ:トロイメライ*
 4.ヴィエニアフスキ:華麗なるポロネーズ第1番
 5.ウィルヘルミ:アルバムの綴り*
 6.ポンセ:エストレリータ
 7.ヴィエニアフスキ:スケルツォ・タランテラ
 8.サン=サーンス:白鳥
 9.シュレティアン:理想*
 10.パラディス:シシリエンヌ
 11.ワーグナー:天使*
 12.サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
 13.マスネ:タイスの瞑想曲
 14.ベディンガー:オード・エロティーク*
 15.ボーム:カンツォーナ*
佐藤久成(ヴァイオリン)
田中良茂(ピアノ)
 大ヒット中「ニーベルングの指輪」に続く佐藤久成のイヤーズ&イヤーズ第4弾!「オード・エロティーク」

いま世界中を探しても、小曲を佐藤久成ほど濃厚、纏綿と弾けるヴァイオリニストは居ないだろう。本CD はその〈佐藤久成のすべて〉といいたい久成ファン必聴の1 枚である。(宇野功芳)

録音:2012 年1 月5 日,11 日、2月21 日、富士見市民文化会館 キラリふじみ(埼玉県)、セッション(デジタル)、Total time 77:46(*印:世界初録音)

 このCD は完全にヤバイです!毒牙にかかり虜になります!
 鬼才ヴァイオリニスト佐藤久成の秘められた内面世界とその芸術を徹底収録!超個性派と謳われる佐藤久成による凄まじいまでの音楽空間は、聴き手に独自の価値観を生み出します。この世のものとは思えない絶美のロマンティシズムが凝縮された究極のヴァイオリン秘曲・小品集。イヤーズ&イヤーズ・クラシックス第4 弾「佐藤久成 オード・エロティーク」。

<以下、宇野功芳氏によるライナーノート前書きより抜粋>

 いま世界中を探しても、小曲を佐藤久成ほど濃厚、纏綿と弾けるヴァイオリニストは居ないだろう。本CDはその〈佐藤久成のすべて〉といいたい久成ファン必聴の1 枚である。
 第1 曲のボームから久成節全開だが、佐藤は自ら収集した忘れられしヴァイオリン曲をここでもずらりと並べながら、その間に綺羅星のようなポピュラー名曲を入れている。(中略)たとえばサン=サーンスの「白鳥」。このデリケートの極みを尽くした最弱音や大きなルバートの連続はCD よりはライヴ向きで、超スロー・テンポの「タイスの瞑想曲」も同様だが、(中略)ヴィエニアフスキの「華麗なるポロネーズ第1 番」。かくも凄絶な演奏がかつてあったろうか。音楽と心中しそうな「ツィゴイネルワイゼン」!すすり泣く放浪の民ジプシー。(中略)佐藤久成はヴァイオリンという楽器はエロティックなものだと語っているが、その官能美の実践がポンセの「エストレリータ」や「タイスの瞑想曲」である。なかなか次の音に到達しない上行ポルタメント!!久成の〈感じる心〉〈感じやすい心〉は半端ではない。こういう芸術家の人生とはどのようなものであろうか。外側には現われない胸の中は?
 (宇野功芳、ライナーノートより抜粋)

佐藤 久成 (ヴァイオリン)
 東京芸術大学附属音楽高校を経て、東京芸術大学卒業後渡欧。ロームMF奨学生や特別奨学生として、ザールラント音楽大学、ブリュッセル王立音楽院、スタウファー音楽院、ベルリン芸術大学で研鑽を積む。日本演奏連盟賞受賞。リッチ、ルガーノ、ルイス・シガル、ベオグラード、ヴィオッティ等の国際コンクールで優勝、入賞。1994年、ベルリン交響楽団定期公演のソリストとしてヨーロッパデビュー。ターゲスシュピーゲル紙、ベルリナーモルゲンポスト紙をはじめとする主要各紙に絶賛される。ベルリン響、ベオグラードフィル、ルーマニア国立響、ベルリン室内管、サンティアゴ響、南米の主要オーケストラ等と共演。ドイツ国営放送、ラジオフランス、イタリア国営ラジオ、NHK-FMにソリストとして出演。その演奏は欧州各新聞紙上で称賛される。また、ピアノトリオを組みドイツ各地で公演を行う傍ら、アジア、中近東、オセアニア、アメリカに演奏旅行するなど、その演奏活動はソロに留まることなく幅広い。また、ライフワークとして、数万曲に及ぶ数々の未知の絶版楽譜を世界中で収集、それらの知られざる作曲家や忘れられた作品の発掘に力を注ぎ、紹介・初演・レコーディングを積極的に行う。2001年、知られざるドイツ・ロマン派の作曲家であるハンス・ケスラーのソナタをはじめ、数々の埋もれたロマン派作品を本邦初演し注目される。2002年、カザルスホールにてデビューリサイタルを開催。以降、2003年(浜離宮朝日ホール)、2004〜2012年(東京文化会館)リサイタル開催。音楽の友誌にて「年間コンサートベストテン」に選出されている。その画期的なプログラミングには、今まで日の目を見ることのなかった往年の知られざるヴィルトゥオーゾ作品やソナタの本邦初演が多数含まれる。また、近年はワインガルトナーのソナタ集や伊福部昭の協奏曲集をはじめとするCDをリリースのほか、各メディアへの執筆活動も精力的に行なっている。
 2010年、YEARS & YEARS CLASSICSより「哀傷のラメント」「トリスタンとイゾルデ」の2枚のソロ・アルバムをリリース。レコード芸術誌「特選盤」、音楽の友誌「注目盤」、CDジャーナル誌「推薦盤」、音楽現代誌「推薦盤」、STEREO誌「特選盤」、モーストリー・クラシック誌「究極の1枚」などに選出。各誌、各新聞紙上で高い評価を得る。音楽評論家・宇野功芳氏「樂に寄す(レコード芸術誌2011年2月号および7月号)に「この世のものとは思えない雰囲気と色・・・・・・佐藤久成のリサイタル」、「“鬼才”佐藤久成 至福をもたらすリサイタルへ、再び」と絶賛され、モーストリー・クラシック誌2012年5月号「最新格付け!世界の名ヴァイオリニスト」総合ランキングと現役ランキングの両方に選出される。また、日本経済新聞朝刊文化欄に「よみがえれ埋もれた名曲」の見出しで独自の活動が取り上げられ大きな反響を呼ぶ。
 大ヒット作のニュー・アルバム「ニーベルングの指輪」を2012年5月に発表し各メディアで大きな話題を呼び、同年8月には新譜CD「オード・エロティーク」をリリース。その超個性的ともいわれる、持って生まれたまでの独特の音楽性と奏法、大胆な解釈、千差万別に変化する表情づけと豊かな音色は、熱狂的なファンをもち、現代稀なカリスマ・ヴァイオリニストとして知られている。
公式サイト http://www.hisayasato.com/





旧譜
佐藤久成といえばとりあえずこの2枚

YYC 0003
\3000
『ニーベルングの指輪』〜佐藤久成
 ワグネリアンによるヴァイオリン・トランスクリプション&
  パラフレーズ集

   1.歌劇『さまよえるオランダ人』より「序曲」
    (オンドジーチェク編)*
   2.歌劇『ローエングリン』より「前奏曲」
    (オンドジーチェク&佐藤久成編)*
   3.夢(レオナルド編)
   4.楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より
    「前奏曲」(ジット編)*
   5.楽劇『ニーベルングの指輪「ラインの黄金」』より
    「ラインの乙女たち」(マイヤー編)*
   6.楽劇『ニーベルングの指輪「ワルキューレ」』より「死の予告」
    (ブラントシュテットナー&シュルツェ=ビーザンツ編)*
   7.楽劇『ニーベルングの指輪「ジークフリート」』より
    「小鳥たちは歌った」(クリントヴォルト編)*
   8.楽劇『ニーベルングの指輪「神々の黄昏」』より「葬送行進曲」
    (ゲルトナー&佐藤久成編)*
   9.舞台神聖祝典劇『パルジファル』より「前奏曲」
    (マイヤー&佐藤久成編)*
  (*印:世界初録音)
佐藤久成(ヴァイオリン)
田中良茂(ピアノ)
 一本のヴァイオリンの線ですべてを表現してしまうのだ!なんという才能!ここに佐藤久成の芸術の《真実》がある(宇野功芳)

録音:2012年1月5-6日、11日、富士見市民文化会館 キラリふじみ(埼玉県)、セッション(デジタル)、Total time 79:45

 宇野功芳氏を始め、音楽誌や新聞等で絶賛されているヴァイオリニスト佐藤久成のイヤーズ&イヤーズ・レーベル待望の第3弾!
 壮大なる神話世界と伝説的ドラマによる19世紀異次元パノラマ。ワーグナーの毒に魂を奪われてしまった往年のワグネリアンたちによるワーグナー/ヴァイオリン・トランスクリプション&パラフレーズ集。鬼才ヴァイオリニスト佐藤久成による大好評の前作『トリスタンとイゾルデ』に続く、YYCレーベル待望の第3弾『ニーベルングの指輪』。ヴァイオリン・ファン、ワーグナー・ファン、珍曲ファンのみならず、すべての音楽ファンに捧げる究極のアルバムは必聴もの!全9曲中8曲が世界初録音!

<以下、宇野功芳、ライナーノートより抜粋>
 まさに「ザ・佐藤久成」というべきCDの出現である。(中略)このCDは「さまよえるオランダ人」序曲で開始されるが、凄まじい気迫と熱いロマンの血が燃えさかっている。全身全霊をこめたエネルギーの持続と官能的なヴィブラート、すでに久成節全開だ。「ローエングリン」第1幕への前奏曲の高音のヴィブラートは、さながらメンゲルベルクのよう。(中略)佐藤久成は一本のヴァイオリンの線ですべてを表現してしまうのだ!なんという才能!ここに佐藤久成の芸術の《真実》がある。

MTWD99028
\3000
伊福部 昭:ヴァイオリン協奏曲(ピアノ・リダクション)
 ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲
  (ヴァイオリン協奏曲第1番)(1948/1971)
 ヴァイオリン協奏曲第2番(1978)
佐藤久成(ヴァイオリン)、
岡田 将(ピアノ)
録音:2006年6月5日、秩父ミューズパーク音楽堂
 ファンの間で密かに話題となっていたあの盤が、ようやくの再プレス。
 墨汁の飛び散るような骨太の独奏 懐かしく逞しいアジアの歌が蘇る(片山 杜秀) 
 この録音は伊福部昭が2006年2月に亡くなり、その直後の6月に録音されたもの。このピアノ伴奏版は伊福部が自らアレンジしたもので、出版もされており(全音楽譜出版社)この版では初録音となる。
聴きなれたこの作品がフレッシュに蘇った。腕のたつ若い演奏家、佐藤久成と岡田将による演奏についてミッテンヴァルトの稲原氏は「二人は荒削りな部分がありながらも、最後まで緊張感を失わず、ひたすら伊福部音楽に向き合った。その演奏は私の想像をはるかに超え、まさに私の心を揺さぶる音楽となった。」とライナー・ノートで述べている。 

ココロ・レコード


KKR-004
\3150
「佐藤容子・三味線作品集」
 (1)「The Road」-三味線ソロ-(2007 年)
 (2)「岐店」-三味線と5種類の和管楽器-(2008 年)
 (3)「つばさ」-三味線・筝-(2006 年)
 (4)「SHADOWS」-三味線・尺八-(2004 年)
 (5)「躍心」-三味線二重奏-(2008 年)
 (6)「風の路」-三味線・尺八・筝-(2012 年)
野澤徹也(三味線)
(2)澤田由香(篠笛)、
 酒井麻椰(龍笛)、田島一枝(笙)、
 中村仁美(篳篥)、神令(尺八)
(3)野澤佐保子(筝)
(4)阿部大輔(尺八)
(5)浅野藍(三味線Ⅱ)
(6)山口賢治(尺八)
(3)野澤佐保子(筝)
 作曲家・佐藤容子のもつ音楽的アイディアに溢れた芸術性と三味線演奏家・野澤徹也の新しい音楽への意気込みとが合わさってもたらされた現代邦楽の豊かな実り。
 野澤徹也による佐藤容子・三味線作品集

 このCDは、まさに現代邦楽の今を映し出す、聴覚におけるスナップ写真である。
音楽に反映されている作曲者の深い人生経験、作曲技法、演奏家のテクニックや、新曲に挑む情熱も同時に味わっていただきたい。
 マーティ・リーガン(作曲家)



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