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第65号
マイナー・レーベル新録音新譜(2)


8/31までの紹介分


LIMEN CLASSIC/EGEA


CDE11 C012
\2300
発売中止
(1)フランコ・ドナトーニ:ASAR(10の弦楽器のための)(1964)
(2)イヴァン・フェデーレ:NOTHAR(弦楽オーケストラのための)(2009)
(3)フランコ・ドナトーニ:SOLO(10の弦楽器のための)(1969)
(4)アレッサンドロ・ソルビアーティ:SETTE PEZZ(I 弦楽オーケストラ版)(1999)
杉山洋一(指揮)
リメン・アンサンブル
サントリーサマーフェスティバルにも出演の注目指揮者、杉山洋一、LIMENレーベルに登場イタリアの重要作曲家、ドナトーニほか作品集!

録音:2010 年

 イタリア在住の指揮者・作曲家、杉山洋一指揮によるイタリアの現代音楽作品集。2012 年のサントリーサマーフェスティバルでも生誕85 年の作曲家として作品が演奏される、イタリアの重要作曲家ドナトーニ(1927-2000) の作品も収録されており、注目です。

【杉山洋一(指揮者、作曲家)】
1969 年生まれ。桐朋学園大学作曲科卒業。95 年イタリアに留学。指揮をエミリオ・ポマリコ、岡部守弘に、作曲を三善晃、フランコ・ドナトーニ、サンドロ・ゴルリに師事。指揮者としては世界各地の現代音楽フェスティバルに出演しています。2012 年1 月には東京都交響楽団の定期演奏会でブーレーズの難曲「エクラ/ミュルティプル」を指揮して話題となりました。また、8 月22 日にはサントリー芸術財団サマーフェスティバル MUSIC TODAY21 <25 周年/生誕85 年記念>公演でも指揮をする予定となっています。作曲家としては、イタリアの音楽祭や日本の演奏団体からの委嘱作品を含めた作品があります。ドナトーニが東京でマスタークラスを開催した際にはアシスタントも務めました。現在ミラノ在住、ミラノ市立学校で教鞭をとっています。

◆フランコ・ドナトーニ 〜 生誕85年記念 〜<管弦楽作品集> 8月22日(水)19:00 大ホール
【曲目(全曲日本初演)】フランコ・ドナトーニ(1927− 2000):イン・カウダII&III&V/プロム/ブルーノのための二重性
指揮=杉山洋一/管弦楽=東京フィルハーモニー 交響楽団

LSO LIVE



LSO 0710
(2SACD-HYBRID)
\4000→¥3490
ゲルギエフ&LSO〜チャイコフスキーの初期交響曲集
 チャイコフスキー:
  (1)交響曲第1番ト短調Op.13「冬の日の幻想」(43:32)
  (2)交響曲第2番ハ短調Op.17「小ロシア」 (34:33)
  (3)交響曲第3番ニ長調Op.29「ポーランド」 (48:00)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
ロンドン交響楽団
超優秀録音。ゲルギエフ&LSO、惑溺の旋律美、熱血激情のドラマ、チャイコフスキーの初期交響曲集

プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン / エンジニア:ジョナサン・ストークス& ニール・ハッチンソン
(1)録音:2011年1月18 & 23日ロンドン、バービカンホール(ライヴ) (2)録音:2011 年3 月23 & 24日ロンドン、バービカンホール(ライヴ) (3)録音:2011 年5 月20 日チューリヒ、トーンハレ(ライヴ)
DSD5.1、マルチチャンネル、ステレオ、147’ 11”

 LSO 首席指揮者とマリインスキー劇場芸術総監督のポストを掌中に収め、現代のカリスマとして旺盛な活動を展開するゲルギエフ。マリインスキー劇場管と先ごろ、チャイコフスキー・コンクールの覇者トリフォノフをソリストに迎えたピアノ協奏曲第1 番のアルバムを発表したばかりのゲルギエフが、LSO とも第1 番に始まる初期交響曲3 曲のセットという、チャイコフスキーの注目盤を立て続けにリリースします。


 以下、力みなぎる代理店のコメント。
●ゲルギエフ&LSO のチャイコフスキー・プロジェクト
 2010/11 年、2011/12 年と2 シーズンをかけて、ゲルギエフがLSO とともに取り組んだチャイコフスキー・プロジェクトは、マンフレッドを除く6 つの交響曲を番号順に取り上げてゆくというもので、「紛れもなく聞き逃してはシリーズ」( ガーディアン紙) としておおきな話題を集めました。
当セットはそのシリーズの一環として計画され、まず、2011 年1 月に第1 番が、次いで2011 年3 月に第2 番が、共に本拠バービカンでライヴ収録されたのち、第3 番については2011 年5 月のバービカンでの定期公演を経て、同月20 日にチューリヒのトーンハレでおこなわれた海外公演の演奏が採用されています。

●メロディの美しさが際立つ初期交響曲
 全篇を彩る民謡調のメロディが国民楽派の作風に通じる第1 番、両端楽章で引用されるウクライナ民謡から「小ロシア」と呼ばれる第2 番、フィナーレのポロネーズから副題を「ポーランド」と名付けられ、第2 楽章のレントラー様式、第4 楽章のスケルツォからも全体としてバレエ組曲のような第3 番。
これら3 つの交響曲に共通する特徴といえるのが、胸に迫る美しい旋律の宝庫であり、自己のスタイルを確立した後期3 曲とはまた別の、かえって若い時期ならではの魅力を放っています。

●ゲルギエフによるチャイコフスキーの交響曲録音
 これまでにもゲルギエフはチャイコフスキーの交響曲を複数回録音していますが、それらはすべて第4 番以降の後期の3 曲に限られていました。ウィーン・フィルと第4 番(2002 年)、第5 番(1998 年)、第6 番(2004 年) をいずれもライヴ録音、マリインスキー劇場管と第6 番(1997 年) をセッション録音していたほか、ゲルギエフは2010 年1 月にマリインスキー劇場管を指揮して第4 番から第6 番までを演奏したパリでのコンサートの模様を収めたライヴ映像作品を発表していましたし、ショルティ亡きあと自ら率いるワールド・オーケストラ・フォー・ピースを指揮して第5 番を演奏した2011 年のライヴ映像作品もありました。

● LSO によるチャイコフスキーの交響曲録音
 いっぽう、1904 年創立のLSO は、1921 年には「悲愴」第3 楽章をアルバート・コーツの指揮で録音した記録があり、さすがにチャイコフスキーの交響曲録音の点数にはかなりのものがあります。初期の3 曲だけをみても、コーツ指揮でSP 時代の1932 年に第3 番全曲をアビー・ロード・スタジオでセッション録音していますし、交響曲全集企画としても、イーゴリ・マルケヴィチ指揮で1965 年3 月に第2 番と第3 番を、次いで1966 年2 月に第1 番をいずれもウェンブリー・タウン・ホールでセッション録音、アンタル・ドラティ指揮で1965 年7 月に第1 番、第2 番、第3 番をウォトフォード・タウン・ホールでセッション録音していました。
このほかにもアンドレ・プレヴィンの指揮で1965 年8月に第2 番をウォルサムストウ・タウン・ホールでセッション録音、さらには1982 年8月にジェフリー・サイモン指揮で、1872 年初版による第2 番をセント・ジュード・オン・ザ・ヒル教会でセッション録音したという変わり種までありました。

● LSO との顔合わせが生む、ゲルギエフ熱血のチャイコフスキー
 上述の後期交響曲集に限らず、これまでのゲルギエフはマリインスキー劇場管との実演・レコーディングを通じて、3 大バレエを含む主要な管弦楽曲や協奏作品、オペラも手掛けてきた実績がありますが、ここはLSO の起用が大当たり。
 エネルギッシュで劇的な表現を得意とするゲルギエフに触発されて、地力と経験あるLSO のテンションの高さが際立つ内容は、陶酔と惑溺へと誘う美観を湛えつつ、情感にあふれ、たいへん密度の濃い熱血の音楽となっています。フィナーレでは想像以上のものすごいエネルギー感で迫り、興奮と手ごたえを約束してくれるにちがいありません。

MARIINSKY



MAR 0530
(SACD HYBRID)
\2000→\1890
ダニール・トリフォノフ(Pf)
 ゲルギエフ&マリインスキー劇場管との
   チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

(1)チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23
(2)同:少しショパン風にOp.72の15
(3)ショパン:舟歌Op.60
シューベルト(リスト編):
 (4)魔王 (5)春の思い (6)ます (7)水の上で歌う (8)町
(9)シューマン(リスト編):献呈
(1)ダニール・トリフォノフ(Pf)
 ワレリー・ゲルギエフ(指)
 マリインスキー劇場管
アルゲリッチ、ゲルギエフも大絶賛。21世紀最注目のピアニストのチャイコフスキー。凄すぎるピアニズム。

録音:2011 年10 月25 日& 12 月30 日(協奏曲) 2011 年10 月26 日& 2012 年1 月24 日、4 月12 日(ソロ)/マリインスキー・コンサート・ホール]

 昨2011 年に行われた第14 回チャイコフスキー国際コンクール、ピアノ部門優勝のダニール・トリフォノフ、待望のチャイコフスキーの登場です。それもゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管との共演という、超弩級の内容。
 トリフォノフは1991 年生まれ、グネシン音楽学校でタチヤナ・ゼリクマン(リフシッツやコブリンを育てた名伯楽)に師事。現在21 歳の若さながら、2010 年の第16 回ショパン国際コンクール第3位、2011 年のルビンシュタイン国際コンクール優勝、そして同年第14 回チャイコフスキー国際コンクール優勝という輝かしい経歴を誇る天才。かのアルゲリッチが「彼の手から生み出されるテクニックは信じ難いものです。そして彼のタッチ。柔らかさに悪魔性もはらみ、私はかつてこのようなものを聴いたことがありません」と絶賛。アルゲリッチのみならず、ゲルギエフも彼を絶賛。トリフォノフのアルバムに華を添えるという異例の扱い。
 ショパン作品を得意とするトリフォノフのスタイルは繊細極まる「ピアノの詩人」ですが、ロシア・ピアニズムの系譜らしいぞっとするような超絶技巧も示します。チャイコフスキーの協奏曲はまさにピッタリで、鳥肌が立つほど興奮をさせられます。また得意のショパンの舟歌もデリケート極まりなく絶品。
 さらにリスト編曲の歌曲編曲では、トリフォノフならではの美しいタッチと歌心に酔わされますが、リスト特有の豪快な技巧も爽快。21 世紀最注目のピアニストの真骨頂全開の注目盤。聴かないと後悔します。





 第16回ショパン国際コンクールの第3位&マズルカ賞受賞者、ダニール・トリフォノフ(1991−)。その彼が今度はチャイコフスキー国際コンクールも制覇。その勢いはちょっと止まりそうにない。実際その後彼の新譜リリースは止まらず、ついにイタリアDECCAまで彼のショパン・アルバムを発売してしまった。
 どこかの第16回ショパン・コンクールについてのアンケートで、「一番印象に残ったピアニストは?」という質問と「一番聴きたいピアニストは?」という質問で、ともにダントツの一位になっていたのがこの人。
 ひょっとするととんでもない才人が現れたのかもしれない。


ダニール・トリフォノフここ数ヶ月の新譜ラッシュ

NIFC
CD 606-607
(2CDs)
\5000→¥4590
 第16回ショパン国際ピアノ・コンクール・ライヴ
  ショパン:
   練習曲第8番ヘ長調Op.10-8/練習曲第18番嬰ト短調Op.25-6/
   夜想曲第17番ロ長調Op.62-1/スケルツォ第4番ホ長調Op.54/
   ワルツ第1番変ホ長調Op.18/舟歌嬰ヘ長調Op.60/
   3つのマズルカOp.56/スケルツォ第3番嬰ハ短調Op.39/
   アンダンテ・スピアナート変ホ長調Op.22/
   マズルカ風ロンド ヘ長調Op.5/幻想ポロネーズ変イ長調Op.61/
   タランテラ変イ長調Op.43/ピアノ・ソナタ第3番ロ短調Op.58/
   ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op.11*
ダニール・トリフォノフ(ピアノ/ファツィオーリ)
アントニ・ヴィト(指揮)*
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団*
※録音:2010年10月3日−23日、ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(ポーランド)/使用ピアノ:ファツィオーリ
 輝かしい音色で疾走する「練習曲第8番」が衝撃的なトリフォノフは、今大会から公式ピアノに加わったイタリアの銘器"ファツィオーリ"使用の最上位入賞者。ファツィオーリを特色を完全に把握したトリフォノフのショパンは、間違いなくショパン・コンクールに刻まれた新たな1ページである。 

DUX 0832
\2000→¥1890
ショパン(1810-1849):
  ピアノ協奏曲第1番ホ短調 Op.11
   (ヴォイチェフ・ライスキ編曲;弦楽合奏伴奏版)(*)
  舟歌 嬰ヘ長調 Op.60/即興曲変イ長調 Op.29
  即興曲嬰ヘ長調 Op.36/タランテッラ 変イ長調 Op.43
ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
ソポト・ポーランド室内フィルハーモニー管弦楽団(*)
ヴォイチェフ・ライスキ(指揮(*))

録音:2010年12月、グダンスク(ポーランド)、 スタニスワフ・モニュシュコ音楽アカデミー・コンサートホール
さっそくポーランドDUXレーベルですぐさまデビュー。弦楽合奏版による端正なコンチェルト。店主ならこれがイチオシ。


DECCA
476 4347
\2400→¥2190
ダニイル・トリフォノフ・プレイズ・ショパン
 ソナタ第3番 ロ短調 op.58
 ワルツ第1番 op.18《華麗なる大円舞曲》
 マズルカ第33番、34番、35番
 練習曲 op.10-8
 ロンド op.5.《マズルカ風》
 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22
ダニイル・トリフォノフ(ピアノ)
近年稀にみる高水準!と大い盛り上がりを見せた2010年のショパン・コンクール。先日DGからデビュー盤を出したインゴルフ・ヴンダーに続き、第3位入賞者のダニイル・トリフォノフがイタリア・ユニバーサルからデビュー。トリフォノフは1991年、ロシアのニジニ・ノヴゴロドに生まれ、2009年からクリーヴランド音楽院でピアノを学ぶ19歳。初来日し、ショパンコンクール入賞者によるガラコンサートで日本の音楽ファンの心をつかみました。今後の活躍を見守りたい新たな才能の登場です!





MELBA



MR 301133
(2SACD HYBRID)
\5400→\4990
圧巻!
 フィッシュの「ラインの黄金」が全2 枚ハイライト盤で登場

ワーグナー:ニーベルングの指環ハイライト
(1)「ラインの黄金」より
 前奏曲
 そうよ、大丈夫よ
 神々のヴァルハラ城への入場
(2)「ワルキューレ」より
 第1幕への前奏曲
 ジークムントの愛の歌
 第3幕への前奏曲
 争いが父を怒らせても
 ホーヨートーホー!
 ヴォータンの別れ
(3)「ジークフリート」より
 鍛冶屋の歌
 ずっと昔から、そして今も
(4)「神々のたそがれ」より
 夜明けとジークフリートのラインへの旅
 ジークフリートの死と葬送音楽
 ブリュンヒルデの告別の歌
(1)ジョン・ウェグナー(Br;アルベリヒ)
 ナタリー・ジョーンズ(S;ヴォークリンデ)
 ドナ=マレー・ダンロプ(S;ヴェルグンデ)
 ザン・マッケンドリー=ライト(Ms;フロースヒルデ)
 アッシャー・フィッシュ(指)アデレード交響楽団ほか
(2)リサ・ガスティーン(Sop;ブリュンヒルデ)
 スチュアート・スケルトン(Ten;ジークムント)
 デボラ・リーデル(Sop;ジークリンデ)
 ジョン・ブレッヒェラー(Br;ヴォータン)
 アッシャー・フィッシュ(指)アデレード交響楽団ほか
(3)ゲイリー・ライドアウト(T;ジークフリート)
 リサ・ガスティーン(S;ブリュンヒルデ)
 リチャード・グリーガー(T;ミーメ)
 ジョン・ブレッヒェラー(Br;ヴォータン)
 アッシャー・フィッシュ(指)アデレード交響楽団ほか
(4)ティモシー・マサード(T;ジークフリート)
 リサ・ガスティーン(S;ブリュンヒルデ)
 ドゥッチョ・ダル・モンテ(Bs;ハーゲン)
 ジョナサン・サマーズ(Br;グンター)
 アッシャー・フィッシュ(指)アデレード交響楽団ほか
77’55”、76’30”

SACD ハイブリッド盤。これまで各夜の全曲盤【「ラインの黄金」(MR 301089)、「ワルキューレ」(MR 301091)、「ジークフリート」(MR 301095)、「神々のたそがれ」(MR 301099)】としてリリースされ、非常に評判の高かったフィッシュ&アデレード交響楽団によるワーグナーの「ニーベルングの指環」。
これが2枚組のハイライト版となって登場します。南オーストラリアの都市アデレードはドイツ系の移民が開いたこともあり、本格的なワーグナーのオペラの伝統が根付いています。バレンボイムのアシスタントから名をあげたイスラエルの指揮者アッシャー・フィッシュが、地元の歌手を中心に、ヴォータンをオランダのベテラン、ジョン・ブレッヒェラーが演じるなどこだわりの配役で大絵巻として描いています。MELBA レーベルのベストセラー、最高のハイライト盤と申せましょう。


MR 301141
\2400→\2190
ピアニストとしても一流
 フィッシュがリスト編曲のワーグナーに挑戦

ワーグナー(リスト編):
 (1)静かな炉辺で〜「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より
 (2)紡ぎ歌〜「さまよえるオランダ人」より
 (3)巡礼の合唱〜「タンホイザー」より
 (4)夕星の歌〜「タンホイザー」より
 (5)ヴァルトブルク城への客人の入城〜「ローエングリン」より
 (6)エルザの婚礼の行進〜「ローエングリン」より
 (7)イゾルデの愛の死〜「トリスタンとイゾルデ」より
 (8)ワーグナー:ベティ・ショット夫人のためのアルブムブラット
 (9)同:黒鳥館到着
 (10)同:アルブムブラット「M侯爵夫人のアルバムに」
アッシャー・フィッシュ(Pf)

DDD、67’07”

 MELBA レーベルにワーグナーの「ラインの黄金」全曲を録音したのをはじめ、オペラ指揮者として頭角を現すフィッシュの新録音はワーグナー作品集。
 ・・・といっても指揮者としてではなく、ピアニストとして登場。それもリスト編曲の難曲を集め、単なる余技ではなくヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして勝負しています。ワーグナーのオペラを熟知するフィッシュだけに、ワグネリアンを狂喜させるツボを押さえた選曲がさすが。煌めくようなピアニズムでリストの超絶技巧も楽々こなし、さらにストーリーを語るように描くのは指揮者ならでは。これほど説得力にあふれたリストの編曲は珍しいと申せましょう。
 余白にワーグナーのオリジナルのピアノ小品が3篇入っているのも注目。ほとんど知られていませんが、ワーグナーの刻印がはっきり感じられ、ファンならば魅了されること間違いのない世界です。これもフィッシュの演奏で聴くことができるのは存外の幸福と申せましょう。

MR 301138
(CD REDBOOK)
\2600
ロマンティック・クラリネット
 (1)ブラームス:クラリネットソナタ第1番ヘ短調Op.120の1
 (2)同:3つの歌曲編曲
  【ああ、その目をそらしてOp.57の4/
   私はその夢を見たOp.57の3/動かぬなまぬるい空気Op.57の8】
 (3)シューマン:幻想小曲集Op.73
 (4)ブラームス:クラリネットソナタ第2番変ホ長調Op.120の2
ポール・ディーン(Cl)
スティーヴン・エマーソン(Pf)
あくまでも自然で詩的。ディーンのブラームス

63’23”

 CD レッドブック(静止画像多数)仕様。
 オーストラリアの名クラリネット奏者ポール・ディーンがブラームスに挑戦。ディーンならではの自然で詩的な音楽性を堪能できます。興味深いのは歌曲3篇をそのままクラリネットで奏していることで、ディーンの歌ごころの豊かさを示しています。

MR 301139
\2400
(1)ロス・エドワーズ:ピアノ三重奏曲 (1998)
(2)ポール・スタンホープ:
 ピアノ三重奏曲「とても優しいナイチンゲール」(2007)
(3)マシュー・ハンドソン:ピアノ三重奏曲 (2007)
(4)ニコラス・ブック:トレイラー・ミュージック
ベノー・トリオ
 【アミル・ファリド(Pf)、
  イーウェン・ブレインブル(Vc)、
  レイクラン・ブレインブル(Vn)】
ポップスと現代音楽の融合、新時代のピアノ・トリオ

DDD、64’30”

 2005 年のオーストラリア室内楽コンクールでピアノ三重奏賞を受賞したベノー・トリオ。クリケット好きの彼らが、オーストラリアの伝説的な選手の名を冠したトリオで、まるでロックバンドのような容姿のとんがった団体として注目されています。デビューとなる当アルバムは、オーストラリアの中堅世代の作曲家たちの最近作が収められていて興味津々。いずれもポップスやダンスのスタイルを採り入れたノリの良さが特色で、カッコいい音楽。しかしスタンホープ作品の中間部のような狂気と暴力性もベノー・トリオならではの芸風です。

MIRARE



MIR 174
\2200→\1990
ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭ライヴ録音集
 1. J.S. バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV 988 よりアリア /シュ・シャオメイ(Pf)
 2.スクリャービン:2つの左手のための小品より 前奏曲 嬰ハ短調 op.9-1 /
  クレール=マリ・ル・ゲ(Pf)
 3.ショパン:マズルカ ヘ短調 op.68-4 /
  イド・バル=シャイ(Pf)
 4.グラナドス:ゴイェスカスより 嘆き、またはマハとナイチンゲール /
  ルイス・フェルナンド・ペレス(Pf)
 5.シューマン:色とりどりの小品より 5つのアルバムの綴り op.99 /
  クレール・デゼール(Pf)
 6.メンデルスゾーン:無言歌集 第6巻より 変ホ長調「瞑想」 op.67-1 /
  シャニ・ディリュカ(Pf)
 7.J.S. バッハ:平均律クラヴィア曲集 第1集より 第8番 変ホ短調 BWV 853/
  アンヌ・ケフェレック(Pf)
 8.ショスタコーヴィチ:24の前奏曲 第4番 変ホ短調 op.34-4 /
  アンドレイ・コロベイニコフ(Pf)
 9.ショパン:12の練習曲 第6番 変ホ短調 op.10-6 /
  フィリップ・ジュジアーノ(Pf)
 10.ドビュッシー:映像第2集より そして月は荒れた寺院に落ちる /
  ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(Pf)
 11.シャブリエ:10の絵画風小品より 森で 変ト長調 /
  エマニュエル・シュトロッセ(Pf)
 12.シューベルト:4つの即興曲集 第4 番 変イ長調 op.90-4 /
  ブリジット・エンゲラー(Pf)
 13. バラキレフ:園にて 変ニ短調 /広瀬悦子(Pf)
 14.フォーレ:3つの無言歌 第3番 op.17-3 /
  ジャン=クロード・ペヌティエ(Pf)
 15.ブラームス:8つの小品 第3番 間奏曲 変イ長調 op.76-3 /
  アダム・ラルーム(Pf)
 16.ストラヴィンスキー:3つのやさしい小品/
  リディヤ・ビジャーク(Pf)、サンヤ・ビジャーク(Pf)
 17.リスト:巡礼の年報 第1年 スイスより 牧歌 /ニコラ・アンゲリッシュ(Pf)
 18. ムソルグスキー:展覧会の絵より 古城 /ダヴィッド・カドゥシュ(Pf)
 19.アルベニス:スペイン組曲より グラナダ op.47-1 /ボリス・ベレゾフスキー(Pf)
 20.プロコフィエフ:10の小品より スケルツォ op.12-10 /
  アブデル・ラーマン・エル・バシャ(Pf)
 21.ブラームス:ハンガリー舞曲集 第17番 嬰ヘ短調 /
  ボリス・ベレゾフスキー(Pf)、ブリジット・エンゲラー(Pf)
シュ・シャオメイ、ブリジット・エンゲラー、広瀬悦子…老若問わぬ豪華な演奏陣が魅力のピアノの祭典、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭ライヴ録音集

78’00”

 エクサンプロヴァンスに近い地方都市ラ・ロック・ダンテロンで毎年7 月末〜 8 月初頭にかけて行われているラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭は、かのラ・フォル・ジュルネの主催者でもあるルネ・マルタンがプロデュースしている夏の音楽祭。1980 年に開始されて以来、若手・ベテラン問わず様々な世代のピアニストたちが集う豪華な顔ぶれと、クラシックとジャズという2 つのジャンルにまたがる充実したピアノ・プログラムが話題の音楽祭です。
 早くも創始から32 年を迎える2012 年、この音楽祭のライヴ録音の一部を抜粋、収録したアルバムがMIRARE レーベルよりリリースされました!
 広瀬悦子、クレール・デゼール、ボリス・ベレゾフスキーといった2012 年のラ・フォル・ジュルネでも話題となったアーティストたちの個性あふれる演奏の数々を一度に堪能できます。中には、2012 年6 月に惜しまれながらも亡くなったブリジット・エンゲラーの希少なライヴ録音や、5 月に来日公演でも注目を集めた名手シュ・シャオメイのゴルトベルク変奏曲も収録。若手から往年の名手までの演奏を集めたプログラムで、ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭のコンセプトにぴったりなアルバムといえましょう。
 2011 年には観客数8 万7000 人を記録し、大盛況のうちに幕を閉じたラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭。その熱狂の片鱗を体感できる記念的アルバムです。

Rameau: Symphonies for two harpsichords
MIR 164
\2600→\2390
まさかのクラヴサンの二大王者、
 アンタイ& センペ豪華共演!
  2台のクラヴサンによるラモーの歌劇音楽集

ラモー:
 (1)歌劇「優雅なインド」より
  序曲、ミュゼット、メヌエット、タンブーラン、
  ポーランド人たちのエール、アフリカの奴隷たちのエール、
  ガヴォット、シャコンヌ、未開人たち
 (2)歌劇「ダルダニュス」より
  シャコンヌ、プレリュード、優美なエール、タンブラン
 (3)歌劇「プラテ」より ミュゼット、ヴィエール風のメヌエット
 (4)歌劇「ゾロアスター」より メヌエット、サラバンド
 (5)歌劇「ピュグマリオン」より 序曲
 (6)歌劇「遍歴騎士」より
  とても陽気なエール、少しゆるやかなガヴォット
 (7)歌劇「イポリトとアリシー」より メヌエット
 (8)歌劇「エベの祭」より タンブラン
 (9)コンセール用のクラヴサン曲集より
  軽はずみ、パントマイム、おしゃべり、内気、マレー
ピエール・アンタイ(クラヴサン)
スキップ・センペ(クラヴサン)
録音:2011 年7 & 12 月、アラス劇場(フランス)/75’00”

 共に巨匠グスタフ・レオンハルトに師事し、今や古楽界を代表するクラヴサンの名手であるピエール・アンタイ& スキップ・センペによるラモーのクラヴサン作品集。「イポリトとアリシー」「優雅なインド」「ダルダニュス」といった歌劇音楽を、二台のクラヴサンで演奏した注目のアルバムです。
 歌劇のシンフォニーを小編成の室内楽曲に編曲することは珍しいことではなく、ラモー自身もクラヴサンによる演奏を意識して多くの編曲を行っています。1 台でも豪奢な響きを持つクラヴサンだけに、2 台のクラヴサンが織りなすハーモニーの煌びやかさは言うまでもありません。何より、フランス・バロックの典雅な響きを、アンタイとセンペという二大名手による演奏で堪能できるのはこの上ない贅沢!安定感抜群の卓越したアンサンブルと共に、絢爛豪華なクラヴサンの音色に聴き入る名盤です。
 ピエール・アンタイはフランスを代表するクラヴサン奏者。クイケン率いるラ・プティット・バンドやジョルディ・サヴァールなど、バロック界の大御所らと共に古楽界を牽引してきた名手です。2012 年11 月に待望の来日公演を控えており、今後ますますの注目が期待されます!
 一方のスキップ・センペはアメリカ出身。クラヴサン奏者して広く活躍する傍ら、近年はピリオド楽器アンサンブル、カプリッチョ・ストラヴァガンテの指揮者としても注目を集めています。アンタイ同様フランス・バロックものの録音にも積極的で、華麗な演奏が高い評価を集めています。


2人の王者の決定的名盤

MIRARE
MIR 9930
(2CD)
\4400→\3590
ピエール・アンタイ
 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻
ピエール・アンタイ(チェンバロ)
 「知らなかった。アンタイはいまやチェンバロ奏者としてはおそるべき存在となりつつあったのだ。
 衝撃的なスカルラッティをリリースしたという噂は流れていたが、今回続いて「平均律」が出たということをお客様から教えていただいた。・・・待ちに待ったという期待感と、だめだったらどうしようという不安感を携えて手に取った・・・。そうしたらまったくおそるべき演奏だった!チェンバロ演奏だけにとどまらず、ここまで感興豊かな「平均律」を聴かせてくれた人はいなかったかもしれない。・・・当然といっていいか、レコ芸5月号で特選、大絶賛を受けていた。彼の弾く「平均律」には、チェンバロ演奏での「平均律」にしばしばありがちな単調さや硬直性はまったくない。スカルラッティで聴かせてくれたまばゆいばかりの技巧、そしてチェンバロの特性を知り尽くしたからこそ可能な手ごたえのある艶やかな響き・・・。「ピアノ、チェンバロを問わず、2000年のバッハ・イヤー後にリリースされた同曲集の中で最も注目される録音のひとつ」(那須田務)
 というコメントはまさしくそのとおり。
 今あらたな神話が始まりつつあるという予感をひしひしと感じさせてくれたアルバムだった。

 2001-2002年 ハーレム チェンバロ:ユルゲン・アンマー製作、1999(1720年にテューリンゲンで製作された、無名のチェンバロ製作者による楽器のコピー)

PARADIZO
PA 0007
\2500→\1990
スキップ・センペ
 A French Collection〜フレンチ・コレクション

 ルイ・マルシャン:
  プレリュード(Livre1)、シャコンヌ(LivreI)
 ジャック・デュフリ:
  ラ・ドゥ・ベロンブル(LivreⅢ)、愛(LivreⅢ)、
  ラ・フェリックス(LivreⅡ)、ロンドー(LivreⅠ)、
  シャコンヌ(LivreⅢ)、ロンドー(LivreⅣ)
 A.L.クープラン:ロンドー(1751)
 クロード・バニニュ・バルバストル:
  ジーグ、ラ・スザンヌ、エリクール、ラ・デュ・カーズ
 ミシェル・コレット:エトワール
 パンクラス・ロワイエ:
  アルマンド(LivreⅠ)、スキタイ人の行進(LivreⅠ)
スキップ・センペ(チェンバロ)
 センペのチェンバロの魅力はじゃらんじゃらんとゴージャスな音、そして鮮烈なリズム感、ものすごい推進感。チェンバロという楽器をここまで鳴らせる奏者はなかなかいない。このディスクの最後のトラックに収められている「スキタイ人の行進」(トラック17)ではまさにゴージャス・センペ節が爆発する。
 パンクラス・ロワイエの「スキタイ人の行進」。
 後でわかったが、知る人ぞ知る名曲らしい。実際名曲。まったくもって名曲。とんでもない名曲。あまたあるバロックの鍵盤音楽の中でも、間違いなくそのカッコよさでいったらトップ・クラスの名曲。バッハの「イタリア協奏曲」と比べても全然見劣りしない。いやもっともっと過激。いきなり始まった瞬間からその壮絶な雰囲気に身を乗り出して聴いてしまうこと間違いなし。しかもその最初の勢いだけで終わらず、途中からフランス風のかっこいい展開になる。これがまたしびれる。センペも水を得た魚のように、嬉々と弾きまくっている。こんな名曲を与えられたらそりゃあチャンバロ奏者として身震いするだろう。
 録音:2006年


<ピエール・アンタイ コンサート情報>
● 2012 年11 月17 日(土)  開演14:00(開場13:30)  兵庫芸術文化センター 神戸女学院小ホール
 内容/J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 ほか
● 2012 年11 月19 日(月)  開演19:00  武蔵野市民文化会館 小ホール[ 完売]
 内容/J.S.バッハ:ゴルドベルク変奏曲 BWV 988 ほか
● 2012 年11 月21 日(水)  開演19:00( 開場:18:30) 浜離宮朝日ホール
 内容/J.S.バッハ:ゴルドベルク変奏曲 BWV 988 ほか

MUSIKMANUFAKTUR BERLIN



MMB 419
\1800→\1690
カメジーナ・クヮルテット
 ヴァンハル[ヴァニュハル](1739-1813):

  (1)弦楽四重奏曲「ホフマイスター」第2番
  (2)弦楽四重奏曲 ヘ長調 op.33-3
  (3)弦楽四重奏曲 イ長調op.33-2
カメジーナ・クヮルテット(ピリオド楽器使用)
 (ヨハネス・ゲバウアー(Vn)、
  カレン・ヴァルティンセン(Vn)、
 イリーナ・アレクザンドロヴナ(Va)、
 マルティン・ブルクハルト(Vc))
 古典派ファン必見の注目盤!カメジーナ・クヮルテットによるヴァンハル:弦楽四重奏曲集

 録音:2011 年7 月27-29 日、イエス・キリスト教会(ベルリン)

 ドゥシークの弦楽四重奏曲(MMB 476)を世界初録音したファースト・アルバムも好評のピリオド楽器アンサンブル、カメジーナ・クヮルテットが、18 世紀のウィーンに活躍した音楽家ヴァンハル(1739-1813)の後期弦楽四重奏曲を収録した注目の新譜をリリースしました!
 近年は日本でも徐々に知名度が高まりつつあるヴァンハルですが、クラシック音楽全体を見渡せば、まだまだ演奏の機会に恵まれない作曲家の一人といえましょう。しかも交響曲や協奏曲が取り上げられる傾向にある中、彼の弦楽四重奏曲を取り上げた本アルバムは非常に希少!同時代に活動を共にしたハイドンやモーツァルトの作品を強く思い起こさせる典雅な作風を持ちながら、時折ふっとシューベルトのようなロマン的な響きを垣間見せる、そんなヴァンハルならではの魅力にあふれた作品の数々が収録されています。いずれの作品も優美な旋律と随所に散りばめられているウィットの利いたアクセントが愉しく、「ディヴェルティメント」的な作品がお好きな方には特におすすめ!カメジーナ・クヮルテットの演奏は癖がなく、響きも爽やか。細やかな音の輪郭も明瞭で、非常にすっきりとしたアンサンブルを組み上げています。ピッチ指定はA=421Hz。ちなみに、来たる2013 年はヴァンハル没後200 周年!この機会に是非とも聴いておきたい希少盤です。
 カメジーナ・クァルテットは2007 年に設立されたピリオド楽器アンサンブル。その名はモーツァルトが1784 年から1787 年まで住み、弦楽四重奏曲(ハイドン・セット)などを作曲した家「カメジーナ・ハウス」に由来しています。これまでドゥシーク、ヴァンハル、と現代ではマイナーな18 世紀の音楽家たちへ連続して焦点をあててきたカメジーナ・クァルテット。今後の演奏活動にも期待必至の注目団体です!

NAIVE


Opera Arias: Gluck, Haydn, Mozart
V 5264
\2500→\2290
カナダが誇る歌姫ルミュー待望の古典派オペラ・アリア集
オペラ・アリア集
 1, W.A.モーツァルト(1756-1791)
  「厳格な父よ、脅かしにやって来るがいい」〜
   『ポントの王ミトリダーテ 』K.87より
 2, F.J.ハイドン(1732-1809) :
  「もし不幸が泣くことができなければ」〜『無人島』より
 3, W.A.モーツァルト:幸せの影よ—私はあなたに別れを告げます K.255
 4,C.W.グルック(1714-1787) :
  「全能の神よ」〜『アウリーデのイフィゲニー』より
 5, W.A.モーツァルト:ポントの王ミトリダーテ 序曲 K.87
 6,C.H.グラウン(1704-1759):
  「私は恐ろしさを感じる」〜『モンテズマ』より
 7, W.A.モーツァルト:
  「私は武装せずに行く、何も恐れずに」〜
   オラトリオ 解放されたべトゥーリア K.74c/K.118より
 8, C.W.グルック:
  「エウリディーチェを失って」〜『オルフェオとエウリディーチェ』より
 9, W.A.モーツァルト:
  「恋とはどんなものかしら」〜『フィガロの結婚』K.492より
 10, W.A.モーツァルト:
  「この今のときだけでも」〜『皇帝ティートの慈悲 K.621』より
 11, F.J. ハイドン:「彼は栄光を勝ち取り」〜『トビアの帰還』より
マリー= ニコル・ルミュー(A)
レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、
ベルナール・ラバディ(指揮)
 録音:2010 年9 月(カナダ)/60’09

 2000 年にエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、世界にその名を馳せたカナダ出身のアルト歌手、マリー= ニコル・ルミュー。タイトルロールで鮮烈なデビューを果たした「ヴィヴァルディ:怒れるオルランド」(OP30393) を始めとする数々のバロック・オペラや、シューマンの歌曲集「女の愛と生涯」(V5159) などは、まだまだ記憶に新しいですが、そんな彼女による待望の古典派オペラ・アリア集がついに登場です。
 モーツァルトの「恋とはどんなものかしら」で魅せる初々しさ、グルックの「エウリディーチェを失って」で聴かせる演技力など、ルミューの魅力が満載。
 聴いているとオペラの一場面が目の前に浮かびあがるような、イメージの喚起力に満ちた表現力と、柔らかくも深い声で、魅惑の世界を展開しています。レ・ヴィオロン・デュ・ロワによるエッジの効いた伴奏にも注目です。

 
V 5297
\2500→\2290
エマニュエル・セイソン(ハープ)/オペラ・ファンタジー
 (1)ベッリーニの『ノルマ』による主題と変奏
  (エリアス・パリッシュ=アルヴァース(1808-1849))
 (2)チャイコフスキーの『エフゲニー・オネーギン』によるファンタジア
  (エカテリーナ・カルター・キューネ(1870-1930))
 (3)ビゼーの『カルメン』によるパラフレーズ(セイソン(b.1984))
 (4)メユール:「私は再び春に生き」による変奏曲 op.36
  (シュポーア(1784-1859))
 (5)グノーの『ファウスト』による変奏曲(A.ザベル(1834-1910))
 (6)オッフェンハックの『ホフマン物語』によるファンタジア
  (ジャン=ミシェル・ダマス(b.1928))
 (7)ドニゼッティの『ランメルモールのルチア』によるファンタジア
  (アルヴァース)
エマニュエル・セイソン
 (ハープ/ライオン&ヒリー、
  サルセード・モデル(2010年)
  (シカゴ製))
 フランス・ハープ界の貴公子、エマニュエル・セイソン。ナイーブから華麗にソロ・デビュー!魔術的なグリッサンド、溢れる詩情

 録音:2012 年1 月、パリ、マナン寺院

 フランスが生んだハープの天才、エマニュエル・セイソンの注目ソロ・デビュー盤の登場です!セイソンは1984 年生まれ。2006 年からパリ国立オペラ座管弦楽団の首席ソロ奏者を務めています。彼がピットで奏でるハープの音色はオペラ批評家達にもしばしば絶賛され、ハープ界の「恐るべき子供」とも呼ばれています。
 コンクールでも、難関ミュンヘン国際コンクールで優勝(2009 年) したほか、USA 国際ハープコンクール( ブルーミントン、2004 年)、ニューヨークのヤング・コンサート・アーティスト・オーディションでも優勝(2006 年)。3 つの主要なコンクールを制覇した初めてのハープ奏者です。若くしてロンドンの王立アカデミーの客員教授も務めています。
 卓越した技巧、溢れるエネルギーとともに醸し出される豊かな詩情は圧倒的。パワフルなタッチから繰り出されるグリッサンドはなんともゴージャス。そして弱音でも幻想的かつ魅惑的な世界を展開しています。セイソンの魅力がたっぷりと味わえる極めつけのプログラムとなっています。
 なお、オペラ三昧のこの1 枚、セイソン自身オペラ座管弦楽団の団員ということもあり、ジャケットの写真でセイソンがまとっているマントは実際にパリのオペラ座でも使用されたことのあるものだそうです。オペラ座の怪人ならぬ、天才ハーピスト・セイソン、注目です!



V 5286
\2500→\2290
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター最新盤
 SOGNO BAROCCO〜バロックの夢

 (1)モンテヴェルディ:「苦しみはかくも甘き」
 (2)カヴァッリ:歌劇『ヘレナの誘拐』より器楽曲*
 (3)モンテヴェルディ?/フェラーリ?/カヴァッリ?:
  歌劇『ポッペアの戴冠』より二重唱 
   「ただあなたを見つめ」(陛下を見つめ) 
 (4)プロヴァンツァーレ:「明け方に輝くかすかな光」
 (5)モンテヴェルディ:
  歌劇『ポッペアの戴冠』より二重唱 「陛下、私は今日生まれ変わり」
 (6)カヴァッリ:歌劇『ヘレナの誘拐』より器楽曲*
 (7)ロッシ:スウェーデン女王のラメント
 カヴァッリ:
  (8)歌劇『ラ・カリスト』より 「あなたのために私は生きる」
  (9)同劇より二重唱 「甘い口づけ」
  (10)歌劇『ヘレナの誘拐』より シンフォニア*
  (11)歌劇『ドリクレーア』より 「ドリクレーアのラメント」
 (12)モンテヴェルディ:歌劇『ウリッセの故郷への帰還』より
  「哀れな女王の苦しみは終わることがない」
アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)
(3)(5)(9)サンドリーヌ・ピオー(S)
(12)スザンナ・サンドバーグ(A)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)
アンサンブル・カペラ・メディテラネア
 世界のメッゾ、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター最新盤、圧倒的な表現力で魅せるバロック・オペラ歌曲集、ソプラノには歌姫ピオー!

録音:2012 年1 月、スウェーデン/*世界初録音/71’00”

 世界的メッゾ歌手アンネ・ゾフィー・フォン・オッターによるバロック・オペラ歌曲集。モンテヴェルディやカヴァッリといったイタリア初期バロックの大家たちの珠玉の作品の中から、女性を主人公にしたオペラのアリア、さらにはロッシやプロヴェンツァーレによる珍しい作品も収録されており、愛の二重唱から悲嘆にくれる独唱まで、古楽器の美しい伴奏と共にオッターの知的な歌声に酔いしれるアルバムに仕上がっています。また、豪華共演者にも要注目!「ポッペアの戴冠」から抜粋した二重唱でソプラノを担当するのは、来日も間近に控え、今最も注目を集めている歌姫ピオー!2003 年に上演されたクリスティ指揮の「セルセ」でも共演、好評を博している二人だけに、まさに待望の共演といえましょう!
 ズボン役でも定評高いオッターの艶やかなメッゾと、「鈴を転がすような声」とも称されるピオーの透明なソプラノの相性は抜群。(3)の二重唱で聴かせる、ネロとポッペアの、愛と瑞々しさに溢れた二重唱は必聴です!
 なお、作曲者名が3 名ならんで「?」となっていますが、これは、ポッペアの戴冠がある種ワークショップ的な作品で、曲によっては自分の弟子のフェラーリやカヴァッリが書いたものもあるとされているから。この二重唱は当時のポピュラー音楽の様式で書かれていて、宝石のように美しいオスティナートの書法などは当時好まれた書法。もちろん現代の私たちが聴いても非常に魅力的なものとなっています。また、アルトを担当するのはスウェーデンの名手スザンナ・サンドバーグ。夫の不在を嘆く王妃ペネロペとそれを慰める浮母エリクレーアの二重唱を、哀しくも美しく歌いあげます(12)。
 器楽伴奏は、アラルコン率いるアンサンブル・カペラ・メディテラネア!2005 年に結成されたばかりの古楽器団体ですが、早くもヨーロッパを中心に幅広い活躍を遂げています。2011 年にはオッターと共にフランス、ロンドンへ演奏ツアーを行っており、オッターの歌声とのアンサンブルも抜群です。ミンコフスキやラトルといった指揮者らと共演を果たし、今もなお、オペラ界に一層の存在感を放つオッター。まだまだ若手歌手には譲れない、オットーならではの魅力あふれる歌声に酔いしれる1 枚です。

Bononcini: Stabat Mater & Messa
OP 30537
\2500→\2290
アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ
 アントニオ・マリア・ボノンチーニ(1677-1726):

 (1)5声のミサ・コンチェルタータ
  ト短調〜独唱、合唱、弦楽器と通奏低音のための(世界初録音)
 (2)4声のスターバト・マーテル
  ハ短調〜独唱、合唱、弦楽器と通奏低音のための
シルヴィア・フリガート(S)
ラッファエッラ・ミラネージ(S)
アンドレア・アリヴァベーネ(C-T)
エレーナ・ビスキュオーラ(A)
サラ・ミンガルド(A)
ヴァレリオ・コンタルド(T)
ラッファエレ・ジョルダーニ(T)
サルヴォ・ヴィターレ(Bs)
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)
コンチェルト・イタリアーノ
アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ、レゾナンツェン古楽祭でも話題のA.M.ボノンチーニの宗教作品集、世界初録音のミサ・コンチェルタータを含む希少盤!

録音:2012 年1 月、ウィーン・コンツェルトハウス(ライヴ録音)

 naive レーベルではお馴染み、アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの大御所コンビの最新盤。
 2012 年1 月、レゾナンツェン古楽祭に沸く真冬のウィーン・コンツェルトハウスに一際熱き話題を提供したボノンチーニのミサ・コンチェルタータとスターバト・マーテルが、早くもアルバムとしてリリースされました!
 A.M. ボノンチーニ(1677-1726) はモデナ(ボローニャやフェッラーラ近くの都市)の音楽一家に生まれました。父は作曲家でヴァイオリニストであるジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ。兄は同じく作曲家でチェリストであるジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニでした。若い頃からローマとボローニャの2 都市で活躍したのち、1705-13 年まではウィーンで宮廷のカペルマイスターとして勤務。13 年にモデナに戻ってからは、エステ家に仕え、オペラ作品や様々なパトロンのための宗教的作品を作っていました。
 ボノンチーニだけを取り上げることだけでも希少なうえ、5 声のミサ・コンチェルタータは本アルバムが世界初録音!この作品は今までに一度も出版されないままで、この2012 年1 月の演奏まで、公の場で演奏されることもない幻の作品でした。ハ短調のスターバト・マーテルも、既にヴェラルディやコセンディヤクなどの録音で知られているとはいえ、その数は決して多くはなく、やはり希少であることに変わりはありません。
 ボノンチーニの音楽は、対位法を駆使し堅固に組み上げられたアンサンブルとイタリア・バロックならではの技巧的な装飾にあふれる煌びやかなアリアが絶品。ソリストたちの重唱部分では会話のごとく密に絡み合うアンサンブルが美しく、合唱部分では1 つの壮大な音響世界を生み出すような一体感のある極上のハーモニーを味わえます。ミラネージ、ミンガルド、ジョルダーニといったアレッサンドリーニと共演深い名手たちのソロも聴き所。コンチェルト・イタリアーノの演奏は今回も抜群で、柔らかくも清澄なハーモニーがソリストの歌声を優しく支えます。古楽器の暖かな音色と共に、優しく包み込まれような荘厳さに静かに聴き入る1 枚です。




ボノンチーニ兄弟が陽の目を見る日は来るか!?
兄ジョヴァンニの名盤
Bononcini, G B: Cantate, etc.
BRILLIANT
BRL 93349
(2CD)\1200
ジョヴァンニ・ボノンチーニ(1670〜1747):
 室内ディヴェルティメント第1−8番
 カンタータ集
  
ラ・スタジョーネ・アルモニカ
セルジオ・バレストラッチ(指揮)

グロリア・バンディテッリ(コントラルト)
アンサンブル・アウローラ
クリスティーナ・ミアテッロ(ソプラノ)
グイド・モリーニ(ハープシコード)
アンドレア・フォッサ(チェロ)
 ボノンチーニ。
 ・・・イタリア・バロックにいたかなあ、という程度にしかその名を聞いた覚えがなかったのだが、その「室内カンタータ」が、それはもう素敵な曲だった。
 こんな美しい作品を書く人がただもののはずがない。

 ジョヴァンニ・ボノンチーニ。
  1670年にモデナに生まれる。代々続く音楽一族の一人で、父も弟も有名な作曲家である。
 ボローニャの聖ジョヴァンニ大聖堂で楽長を務め、その後はミラノ、ローマ、ウィーン、ベルリンでも活動をして順調に大作曲家としての道を歩んだようである。
 しかし彼の一大転機は50歳のとき。
 彼は当時の一大音楽消費都市ロンドンに呼ばれたのである。
 ここで成功すれば、ウィーンやベルリンなどとは比べ物にならないくらいの一攫千金も夢ではない。実際ヘンデルはそれを成し遂げた。少しでも野心や自信がある者なら、その誘いを断ることは難しいだろう。
 ただ、今の芸能界がそうであるように、当時の音楽界もみんなきれいな心の持ち主で優しい人ばかりということはなかった。ロンドンに行けば夢もあるだろう、しかし同時にどす黒い闇もある。事実賢明なるハッセは同じような誘いを断っている。
 さて、当時ロンドンで音楽界を牛耳っていたのはヘンデル。しかしオペラ・ブームが加熱する中、ヘンデルだけではオペラ製作が足りなくなりボノンチーニが呼ばれたということだが、実際は飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍していたヘンデルの敵対勢力がボノンチーニをライバルとして呼んだというのが本当のところらしい。二人の共作などという豪華なオペラ(「ムツィオ・シェーヴォラ」)もあるが、その後ボノンチーニは期待通り、ヘンデルを駆逐する勢いで人気オペラを書き続ける。
 そうした中、両者の争いは政治や宗教も絡んでの抗争に発展する。いや、もともとあった抗争に広告塔のようにうまく利用されたのかもしれない。
 挙句の果てに、他人の作品を流用することには寛容だった当時の時代にあって、ボノンチーニはこともあろうに「盗作」の容疑でロンドンを追い出される。ヘンデルが、というより、ヘンデルを擁する派が勝利したということか。
 ヘンデルのような若造にしてやられる形でロンドンを去ったボノンチーニ。汚名と屈辱に満ちた追放劇。
 その後彼はパリやリスボンなどで活動していたらしいが、最終的にはウィーンで野垂れ死んだと聞く。1747年7月9日。ヘンセルが晩年の栄光と名声を勝ち得ているとき。

 ボノンチーニが当時ヘンデルの最大のライバルとしてロンドンで活躍したというのは事実。しかし現在ボノンチーニの栄光を身近に感じることはできない。できるとすればヘンデルがボノンチーニから流用したとも噂される「オンブラマイフ」くらいか。彼の代表作であるオペラも現段階CDリリースは皆無。一度転落した音楽家に未来は微笑まなかった。ロンドンにはおそらくボノンチーニの楽譜とかも残っていただろうが、敵対勢力が陣取っていた中、ボノンチーニが去った後それらがどんな扱いを受けたかは容易に想像できる。

 音楽史には、こうした、さまざまな悪意や偏見によって歴史から葬り去られた天才作曲家や大傑作が山のように存在していたのだろう。
 今回はせめてこの甘く美しく崇高で気品に満ちたカンタータを聴くことで、汚名と屈辱にまみれ歴史の闇に葬られた一人の天才作曲家へのせめてものはなむけとしたい。
 後で気づいたが、カンタータの1、2曲目の伴奏はアンサンブル・アウロラ。もちろんヴァイオリンはエンリコ・ガッティである。


Royal Handel
V 5307
(2CD)
\2500
ロイヤル・ヘンデル〜ヘンデル作品集
 ヘンデル尽くしの豪華2 枚組

 [CD1]
  (1)「司祭ザドク」(ジョージ2 世の戴冠式アンセムより)/
   ジェレミー・サマリー(指揮)、タリス室内合唱団、ロイヤル・アカデミー・コンソート
  (2)歌劇『ロンゴバルディ王妃ロデリンダ』よりアリア/
   パトリシア・プティボン(S)、ロベール・エクスペール(CT)、アンサンブル・アマリリス 
  (3)フルート・ソナタ ヘ長調よりアレグロ/エロイーズ・ガイヤール(指揮)、アンサンブル・アマリリス
  (4)「聖セシリアの祝日のための頌歌」より抜粋/
   ルーシー・クロウ(S)、リチャード・クロフト(T)、マルク・ミンコフスキ(指揮)、
   レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル- グルノーブル他
  (5)アリア「預言者の言葉が私の胸を狂喜させる」(「ヨセフとその兄弟」HWV59より) 
  (6)合唱曲「快活の人、沈思の人、温和の人」より二重唱/
   サンドリーヌ・ピオー(S)、トピ・レーティプー(T)、ステファノ・モンタナーリ(指揮)、
   アカデミア・ビザンチーナ 
  (7)オラトリオ『ベルシャザル』より二重唱/
   カリーナ・ゴヴァン(S)、マリー=ニコル・ルミュー(A)、アラン・カーティス(指揮)、
   イル・コンプレッソ・バロッコ
  (8)オラトリオ『時と悟りの勝利』よりアリア/
   デボラ・ヨーク(S)、リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)、コンチェルト・イタリアーノ
  (9)オラトリオ『メサイア』(編:モーツァルト/ドイツ語歌唱)第2 部よりアリア/
   ベルナルダ・フィンク(A)、ジャン=クロード・マルゴワール(指揮)、
   王室大厩舎・王宮付楽団、ナミュール室内合唱団 
 [CD2]
  (1)大サラバンド(編:ローバー/チェンバロ組曲版)/
   カロル・トイチュ(指揮)、ヴロスラウ・レオポルディヌム室内管弦楽団
  (2)歌劇『リナルド』よりアルメリーナのアリア、
   『エジプトのジューリオ・チェーザレ』よりクレオパトラのアリア/
    マリア・バーヨ(S)、スキップ・センペ(指揮)、カプリッチョ・ストラヴァガンテ 
  (3)歌劇『アルチーナ』より序曲、ミュゼット、メヌエット/
   リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)、コンチェルト・イタリアーノ
  (4)歌劇『デイダミア』よりデイダミアのアリア、『アレッサンドロ』よりロザーネのアリア/
   サンドリーヌ・ピオー(S)、クリストフ・ルセ(指揮)、レ・タラン・リリクE8928
  (5)オラトリオ『時と悟りの勝利』よりアリア/
   サラ・ミンガルド(A)、リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)、
   コンチェルト・イタリアーノ
  (6)水上の音楽より抜粋/
   マルク・ミンコフスキ(指)レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル-グルノーブル
  (7)歌劇『テオドーラ』より二重唱/
   カリーナ・ゴヴァン(S)、マリー=ニコル・ルミュー(A)、
   アラン・カーティス(指揮)、イル・コンプレッソ・バロッコ
  (8)オラトリオ『メサイア』よりハレルヤ/
   ロランス・エキルベイ(指揮)、コンチェルト・ケルン、アクサンチュス
 naiveレーベル指折りの名手らによる名盤の聴き所を一挙収録!ヘンデル尽くしの豪華2 枚組アルバムをお買い得価格で

 2012 年はヘンデル・イヤー・・・というわけではありませんが、思わずそう言ってしまいたくなるほどのヘンデル尽くしの豪華アルバムが「naive」レーベルよりお買い得価格でリリースされました!世界に活躍する名手らによる過去の名盤の数々から珠玉の演奏を抜粋し、2 枚組のアルバムとして一挙にまとめあげた本アルバム。ピオーやミンガルドといった歌姫たちのアリア、ミンコフスキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル- グルノーブルによる管弦組曲、アクサンテュスによる「ハレルヤ」——収録曲はもちろん、演奏陣の顔ぶれも音楽祭の如き豪華さです!名盤それぞれの“いいとこどり” ともいうべきアルバムなので、ヘンデル関連、ひいては古楽関連の名盤を探している方には是非ともおすすめしたいアルバムです。
 プログラムは歌劇、オラトリオのアリアから管弦楽曲にいたるまで様々。いずれも各ジャンルの歴史に名を馳せる傑作揃いで、ヘンデルの多彩な音楽性に改めて感服してしまいます。冒頭に収録されている「司祭ザドク」は1727 年のジョージ2 世戴冠式のために作曲されたアンセムの第1 曲目。初演以降は歴代国王の戴冠式で演奏されるようになり、イギリスの戴冠式ではもはやお馴染みの作品といえましょう。荘厳かつ高揚感あふれる煌びやかなハーモニーが素晴らしく、この豪華なアルバムの最初を飾るにふさわしき作品です。マルゴワールが指揮するモーツァルト編曲版『メサイア』(旧品盤:E3004)はすでに廃盤となってしまっているため、抜粋版でも聴けるのは嬉しい限り。ブックレットの末尾にはアルバムカタログが掲載されており、1 曲だけでは物足りない!と思ったアルバムはすぐに探すこともできます。
〜naiveレーベル、注目必至の新シリーズ始動!
名手らによる再発見シリーズ「ナイーヴ・ディスカヴァリーズ」〜

Arias for Marietta Marcolini
V 5309
\2500→\2290
マリエッタ・マルコリーニのためのアリア集
 (1)ヨハン・シモン・マイヤー(マイール)(1736-1845):
  歌劇『イフィゲニアの犠牲』より「死だけが」※
 (2)ロッシーニ:
  歌劇『とてつもない誤解』より
   「あなたのおかげで、私は再び幸せになった」
 (3)ヨーゼフ・ヴァイグル(1766-1846):
  歌劇『待ち伏せ』より「愛していると彼女に伝えて」※
 (4)フェルディナンド・パエール:
  歌劇『愛の勇士』より「私は死ぬだろう」※
 (5)ジュゼッペ・モスカ:
  歌劇『Le bestie in uomin(i 男の中の獣)』より
   「私は自分の姿を見つめながら」 
 ロッシーニ:
  (6)歌劇『アルジェのイタリア女』より「私が愛する彼のために」
  (7)同劇より「我らの祖国を思え」
 (8)カルロ・コッチャ(1782-1873):
  歌劇『野生の女』より「あなたは私を抱きしめ」※
 (9)ロッシーニ:
  歌劇『バビロニアのチロ』より
   「私はあなたに口づけし、強く抱きしめる」
  ※=世界初録音
アン・ハレンベルク(Ms)
(4)(9)ブリジット・クリステンセン(S)
(4)(9)シーン・カロリーン・ソーンヒル(S)
(4)(6)(9)マリウス・ロト・クリステンセン(T)
(4)(9)フレドリク・アクセルベルグ(T)
(3)(4)(6)(9)ヨハネス・ヴァイザー
(3)(6)ハルヴォル・F・メリン
ファビオ・ビオンディ(指揮)
スタヴァンゲル交響楽団
SSO 室内合唱団
 シリーズ第1弾は、ロッシーニとも縁の深い18 世紀イタリアの歌姫、マルコリーニが歌ったオペラアリア集!

 録音:2011 年8 月、スタヴァンゲル・コンサートホール(ノルウェー)

 このたび、naive レーベルより注目必至の新シリーズが始動しました!その名も、「ナイーヴ・ディスカヴァリーズ」!好評のヴィヴァルディ新発見シリーズに並び、今日演奏されなくなってしまった作品を世界的名手たちによる演奏によって再発見していこうという意欲的なシリーズです。
 記念すべきファースト・アルバムは、19 世紀イタリアを一斉風靡した名コントラルト、マリエッタ・マルコリーニのために作曲されたアリア集!録音される機会の少ないロッシーニの1810 年代の歌劇のアリアを数多く収録しているほか、現在では殆ど演奏されることのない同時代の音楽家たち、マイヤー、パエール、ヴァイグルなどの作品も収録。世界初録音を4 曲含む希少なプログラムであると同時に、本アルバムならではのオリジナリティあふれるプログラムに仕上がっています。
 マリエッタ・マルコリーニは1780 年にフィレンツェに生まれた女性歌手。スタンダールの「ロッシーニの一生」によればロッシーニと恋人関係にもあったともいわれますが、いずれにせよ彼女の成功にロッシーニとの出会いが不可欠であったことは確かなようです。名コントラルトとして大成したマルコリーニは北イタリアを中心に高い人気を集め、彼女のために数々のオペラの役が用意されました。力強さと美しさを兼ね備えた技巧的なアリアの数々からは、マルコリーニの名手ぶりを窺い知ることができましょう。
 彼女の生きた軌跡ともいうべき作品の数々を歌いあげるのは、バロック・オペラを中心に大活躍のメッゾ、アン・ハレンベルク!世界各地の劇場、音楽祭に引っ張りだこのハレンベルクは、まさに本アルバムの“マルコリーニ役” にふさわしき名手といえましょう。
 重唱では、B. クリステンセンやJ. ヴァイサーをはじめとするノルウェー屈指の名歌手らとの鮮やかな掛け合いも堪能できます。
 器楽演奏は名匠ビオンディが2006 年より芸術監督を務めているノルウェーのスタヴァンゲル交響楽団。名手たちによる質の高い演奏で希少なプログラムを堪能できるのも、本シリーズ最大の魅力の一つとなりそうです。

NIGHTINGALE



NC 001024
\2000→\1890
エディタ・グルベローヴァ(S)
 ベッリーニの肖像

 「海賊」−その無心の微笑みで(狂乱の場)
  モニカ・シュミット(Ms アデーレ)
   ファビオ・ルイージ(指)ミュンヘン放送管弦楽団,バイエルン放送合唱団
    録音:1994 年
 「カプレーティとモンテッキ」−ああ!いく度か,ああ、私には行くことはできない
   タマーシュ・クレメンティス(Br カペッリオ) アーウィン・シュロット(Bs ロレンツォ)
   フリードリヒ・ハイダー(指)北ハンガリー交響楽団、ハンガリー国立合唱団
    録音:1999 年
 「夢遊病の女」−ああ花よ、こんなにも早く
   ホセ・ブロス(T エルヴィーノ)
   マルチェッロ・ヴィオッティ(指)ミュンヘン放送管弦楽団
    録音:1998 年
 「ノルマ」−清き女神
   フリードリヒ・ハイダー(指)ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団,
   ヴォーカル・アンサンブル・ラシュタット
    録音:2004 年
 「ベアトリーチェ・ディ・テンダ」−もし墓があるなら
   ピンカス・スタインバーグ(指)ORF交響楽団、ウィーン・ジュネス合唱団
    録音:1992 年
 「清教徒」−ああ、寺院にいらして
   カルロ・トゥアンド(T ブルーノ) エットレ・キム(Br リッカルド)
   フランチェスコ・エッレーロ・ダルテーニャ(Bs ジョルジョ)
   ファビオ・ルイージ(指)ミュンヘン放送管弦楽団,バイエルン放送合唱団
    録音:1993 年
エディタ・グルベローヴァ(S)
グルベローヴァのベッリーニ・ベスト集!「カプレーティとモンテッキ」のジュリエッタのアリアは初出!!

DDD

 ついにこの秋のウィーン国立歌劇場来日公演が日本での最後の舞台となるエディタ・グルベローヴァ。長年に渡ってプリマドンナとして舞台に立ち続けてきたグルベローヴァですが、特に力を入れたのがベッリーニのオペラでした。NIGHTINGALE に「夢遊病の女」、「ノルマ」、「ベアトリーチェ・ディ・テンダ」、「清教徒」の4 つの全曲録音を残しています。
 このCD には、この4 つの全曲盤からの名場面と、狂乱の場を集めたリサイタルCD から「海賊」を収録、さらにこれが初出となる「カプレーティとモンテッキ」のジュリエッタの歌を2 曲収録。いずれも全盛期のグルベローヴァの超絶歌唱の凄さが実感できる歌ばかりで、ただただ圧倒的。グルベローヴァ・マニアはもちろん、これからグルベローヴァを聞いてみようという方にもお薦めの1 枚です。

ORFEO



ORFEO 848121
\2600→\2390
アンドリス・ネルソンス(指)&ケルンWDR 交響楽団
 プッチーニ:「修道女アンジェリカ」
  録音:2011 年5 月12-17 日
クリスティーネ・オポライス(S 修道女アンジェリカ)
リオバ・ブラウン(Ms 伯母の公爵夫人)
モイツァ・エルトマン(S 修道女ジェノヴィエッファ)
ナデージダ・セルデューク(Ms 修道長)
ベアーテ・ボルヒェルト(Ms 修練長)
ベアーテ・ケップ(Ms 女子修道院長)
カローラ・グンター(S 修道女ドルチーナ)
クラウディア・ニュッセ(Ms 医務係修道女)
イ・ドンヒ(S 托鉢修道女)
クリスティアーネ・ロスト(S 修道女オスミーナ)
ベニタ・ボルボヌス(S 修道院で働く女)
ザビーネ・カルハマー(S 修練女)
アンドリス・ネルソンス(指)
ケルンWDR 交響楽団,
ケルンWDR 放送合唱団,
ボン劇場少年合唱団 
プッチーニ:交響的前奏曲
  録音:2011 年10 月12-15 日
アンドリス・ネルソンス(指)
ケルンWDR 交響楽団
 ネルソンス指揮のプッチーニ「修道女アンジェリカ」、オポライス、ブラウン、エルトマン、セルデューク、実力派女声歌手ズラリ!

 ケルンの西ドイツ放送局制作のプッチーニ「修道女アンジェリカ」の新録音です。指揮は若手注目株の筆頭と言っても良いアンドリス・ネルソンス。1978年、ラトヴィアのリガの生まれ。まだ30 代前半ですが、2008 年から名門バーミンガム市交響楽団の音楽監督を務め、2010 年にバイロイト音楽祭で話題騒然の「ローエングリン」の指揮に大抜擢、ここ数年で著しく人気が急上昇している指揮者です。。このプッチーニも才気が漲った演奏です。タイトルロールは、やはりラトヴィア出身で近年ドイツで非常に人気の高いソプラノ、クリスティーネ・オポライス。公爵夫人はワーグナーのメッゾソプラノ役でおなじみのリオバ・ブラウン。修道長はマリインスキー劇場で活躍するメッゾ、ナデージダ・セルデューク。修道女ジェノヴィエッファを今話題のモイツァ・エルトマンが歌っているのも注目です。
 余白に、やはりネルソンス指揮でプッチーニの交響的前奏曲を収録。プッチーニがミラノ音楽院に在学していた頃の習作で、素材が後に「エドガー」で用いられたことでも知られていますが、録音はあまり多くなく、久しぶりの新録音です。

POOH’S HOOP



PCD 1204
\2400→\2190
パイプオルガンによる
 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988
塚谷水無子(パイプオルガン)
 決定的代表盤登場!オランダを拠点に活動するオルガニスト塚谷水無子がゴルトベルク変奏曲をパイプオルガンで録音!使用楽器はモーツァルトやリストも演奏したことのある、オランダ、聖バフォ教会の大オルガン!

録音:2012 年4 月15-17 日、聖バフォ教会、ハーレム、オランダ/レコーディング・エンジニア:ダニエル・ファン・ホルセン/使用楽器:ミューラー・オルガン、1738 年製作/DDD、日本語解説付

 パイプオルガンの常識を覆し、クラシックの名曲を自ら編曲・演奏してきた日本人オルガニスト塚谷水無子が、バッハが残した名曲中の名曲、ゴルトベルク変奏曲をパイプオルガン演奏で録音!日本人オルガニストとして初めてこの大曲の録音に挑んだ塚谷水無子の代表盤となるのは言うまでもなく、同曲のオルガン版の決定盤になること間違いなしです。

=聖バフォ教会のクリスティアン・ミューラー制作の大オルガンを使用=
 使用楽器はあのモーツァルト、メンデルスゾーン、そしてリストも演奏したことのあるオランダ、ハーレムの聖バフォ教会の大オルガンです( クリスティアン・ミューラー、1738 年制作)。このオルガンは巨匠マリー=クレール・アラン、ジグモント・サットマリーなど、世界の名だたる選ばれしオルガニストのみが録音を許された世界的名器で、音の広がり、響きの美しさ、そして存在感は圧倒的なものがあります。塚谷水無子のこの名器との出会いは、アムステルダム音楽院在学時代に遡り、ジャック・ファン・オートメルセンに師事していたときに弾く機会を得ました。それ以来、何度もこの楽器を演奏してきただけにこのオルガンの特性を十分理解した上で録音に臨むことができました。
=選び抜かれたレジストレーション=
 約6000 本ものパイプをもつこの巨大なオルガンですが、塚谷はまるでバッハ自身がストップの指定をしたと思えるほどの巧みなレジストレーションで美しい響きを作り出しております。オルガン版のゴルトベルクではストップを多用するあまり旋律が曖昧になり本来の美しい響きを損ねてしまうことがしばしばありますが、塚谷水無子のこの演奏は透き通るようなストップのみで構成し、また過度な装飾音は控えたことにより、楽曲の本質と美しさを見事に表現しております。オルガンの大音量が苦手の方もこの演奏を聴けばその素晴らしい音色に感動すること間違いなしでしょう。



=こだわりのワンポイント録音=
 録音担当のダニエル・ファン・ホルセン氏は自身のレーベルをもつエンジニア。これまでの塚谷水無子の録音全てを担当し、絶大なる信頼を得ています。
ホルセン氏自身も大学時代にオルガンを専攻していたこともあり、オルガン音楽、教会の響きの録音特性も知り尽くしていることからオルガンの録音には非常に定評があります。当録音ではワンポイント録音を採用し、臨場感に富んだ演奏を楽しむことができます。

PRAGA



PRDDSD 250292
(SACD HYBRID)
\2800→\2590
ツェムリンスキー四重奏団
 ドヴォルザーク(1841-1904):

  (1)弦楽四重奏曲 第9番 ニ短調 op.34(1878)
  (2)弦楽四重奏曲 第13番 ト長調 op.106(1895)
ツェムリンスキー四重奏団
 チェコ屈指の名門、ツェムリンスキー四重奏団。ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第9番& 第13番

録音:2012 年3 月24、25 日、マルティニク・スタジオ(プラハ)/70’08”

 2012 年のラ・フォル・ジュルネでも注目を集めたチェコの名門、ツェムリンスキー四重奏団が、待望のSACD Hybrid 盤新譜をリリースしました!
 ツェムリンスキー(PRDDSD 250277)やグラズノフ(PRDDSD 250281)の四重奏曲集も好評の名門が、今回ついに彼らの故郷を代表する大家ドヴォルザークの四重奏曲を収録!
 1994 年の設立以来、チェコの伝統音楽の相続人たらんと幅広く演奏活動を行っている団体だけに、注目は必至。
 第9 番はドヴォルザークが次女と長男を相次いで亡くした年に作曲された作品で、同年に発表した傑作「スターバト・マーテル」も思わせる美しくも悲痛な旋律の数々にぐっと引き込まれます。当時親交を深めつつあったブラームスに献呈した作品でもあり、深い悲しみの表現には彼の作風も思わせるよう。とはいえ、抒情性あふれる流麗なアンサンブルにはドヴォルザークらしい魅力が詰まっているように感じられましょう。
 第9 番とは一転、軽快な旋律から始まる第13 番は、彼がアメリカからボヘミアへ帰国した年に作られた作品。波瀾の年を乗り越え、生まれ故郷へと帰還した歓びが、民族色の濃い快活な旋律の数々から感じられます。曲調は違えど、いずれの作品もドヴォルザークらしい抒情性豊かな旋律と、濃密に絡み合うアンサンブルを堪能することができます。
 ツェムリンスキー四重奏団の演奏は相も変わらず見事。クリアな発音と卓越したアンサンブルが、知的で洗練されたハーモニーを生み出しています!

SKARBO



DSK 1124
\2300→\2090
チョン・ミョンフン激賞のハープ奏者、ニコラ・テュリエ
 ヒナステラ:ハープ協奏曲 Op.25*
 バッハ=ブゾーニ:コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」BWV659
 スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.27/ソナタ ニ短調 K.9
 シュポア:ファンタジア Op.35
 フォーレ:即興曲 変ニ長調 Op.86/塔の中の奥方 Op. 110
ニコラ・テュリエ(ハープ)
バーゼル交響楽団
マルコ・レトーニャ(指揮)*
 チョン・ミョンフン激賞のハープ奏者、ニコラ・テュリエ満を持してヒナステラの協奏曲を録音!

録音:2004 年5 月9 日、バーゼル*、2011 年5 月29 日、ラジオ・フランス/DDD

 あのチョン・ミョンフンが素晴らしき才能として激賞する、フランス人ハープ奏者、ニコラ・テュリエが2004 年に満を持してヒナステラの協奏曲を録音!
 ヒナステラはカタロニア出身の父とイタリア生まれの母の間に生まれ、そのルーツから彼の音楽には効果的なパーカッションなどラテン・アメリカの香りがします。このハープ協奏曲は彼の代表作の一つとも言える作品で、初演は1965 年、ニカノール・サバレタのハープ、ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団で行われました。ハープとオーケストラのかけ合いが見事で、第3 楽章の冒頭は長いカデンツァから始まり非常に独創的な作風が魅力です。テュリエはこの作品をレトーニャの指揮のもとかつて首席奏者を務めたバーゼル交響楽団と息の合った演奏を聴かせてくれます。この他の収録曲は全て2011 年に収録され、バッハのオルガン曲「いざ来ませ、異邦人の救い主」をハープ独奏に編曲したものからフォーレの即興曲など、ハープの魅力、可能性を広げる興味深い内容です。

〜ニコラ・テュリエ( ハープ) 〜
 パリ生まれ。ジュリアード音楽院卒業後、名門イエール大学を首席で卒業。その後アメリカ、ヨーロッパ、アジアを中心にソロ活動を展開し、これまでにチョン・ミョンフン、アダム・フィッシャー、アントニ・ヴィット等の指揮者、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、マーラー・チェンバー・オーケストラなど、世界の名だたる演奏者と共演しています。
 またオーケストラの首席奏者として、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、バーゼル交響楽団で活動し、現在はフランス放送フィルハーモニック管弦楽団のハープ奏者として活躍しています。

SUPRAPHON



SU 4108
\2000→\1890
プラジャーク四重奏団チェリスト、ミハル・カニュカ
 〜古典派再発見プログラム!

(1)クラフト:チェロ協奏曲 ハ長調 op.4
(2)A.ヴラニツキー:チェロ協奏曲 ニ短調
(3)C.シュターミツ:チェロ協奏曲 第2番 イ長調
ミハル・カニュカ(Vc)
パヴェル・サファリク((1)指揮)
イジー・ポスピヒャル((2)(3)指揮)
プラハ室内管弦楽団
18 世紀、チェコ人音楽家のチェロ協奏曲集

録音:2012 年1 月3 日、3 月16-17 日、聖アネシュカ修道院内アッシジの聖フランチェスコ教会(プラハ)/69’31”

 ラジャーク四重奏団メンバーとしてもお馴染みのミハル・カニュカが、18 世紀に活躍したチェコの音楽家3 人に焦点をあてた希少なチェロ協奏曲集をリリースしました!いずれの作曲家も現在では殆ど演奏される機会がなくなってしまった音楽家ばかり。
 アントニン・クラフト(1749 - 1820)、カール・シュターミツ(1745-1801)の作品も中々聴く機会に恵まれませんが、特にアントニン・ヴラニツキー(1761-1820)のチェロ協奏曲が入っているのは大変希少といえましょう!生前はヴィルトゥオーゾとして宮廷で活躍していた音楽家達だけあって、全体的に古典派ならではの優雅かつ清廉な雰囲気に満ち溢れたアルバムです。そして本アルバム最大の魅力は、この再発見プログラムをカニュカのソロで堪能できること!プログラム、演奏ともども必聴の希少盤です!
 A. ヴラニツキーはモーツァルトと親交厚かったパヴェル・ヴラニツキーの弟で、ハイドンに作曲を学び、ベートーヴェンとも親交厚かった音楽家。当時の宮廷音楽趣味を思わせる典雅な作風です。同時代に活躍したクラフトもハイドンに作曲を学んだ音楽家。冒頭から壮大なユニゾンで始まる彼のチェロ協奏曲は、ハイドンとはまた違ったベートーヴェンのような堅固な重みをも感じさせます。超絶技巧の連続する3 楽章はソリストの聴かせどころ。カニュカの圧倒的な演奏技術が光ります。一方、C. シュターミツのチェロ協奏曲は、モーツァルトも思わせる軽やかで爽やかな旋律が魅力的。古典派の演奏でも高い評価を得ているカニュカの多彩な表現力にも魅了される1 枚です。


SU 4113
(2CD)
\3400→\3090
ゼレンカの祝典オペラ、「聖ヴァーツラフのメロドラマ」全曲
 ゼレンカ:祝典オペラ
  「平和とオリーヴと美徳の棕櫚のもと、
   全世界におごそかに光り輝くボヘミアの王冠」
    (別名「聖ヴァーツラフのメロドラマ」)
  1723 年上演の際に配布されたリヴレットのPDF データ収録
ノエミ・キス(S)
アンナ・フラヴェンコヴァー(S)
ヤロスラフ・ブレジナ(C-T)
アダム・ズニコウスキ(T)
アレス・プロハスカ(Bs)
マレク・シュトリンクル(指揮)
ムジカ・フロレア、
ペーテル・ザジチェク(指揮)
ムジカ・エテルナ、
エリック・ボード=デロメ(指揮)
アンサンブル・フィリドール、
パヴェル・ボラーク(合唱指揮)
チェコ少年合唱団ボニ・プエリ
チェコの精鋭たちが織りなす絢爛豪華な祝祭音楽!

録音:2009 年7 月15-19 日、プラハ城the Rothmayer ホール/95’14”

 ゼレンカ(1679-1745)はウィーンでフックスに学び、ドレスデンの宮廷で大きな活躍を残したボヘミア出身の作曲家。今回収録された「聖ヴァーツラフのメロドラマ」は、1723 年にオーストリア皇帝カール6 世の戴冠を祝してプラハで行われた祝祭で上演された音楽劇です。
 当時、国を挙げた祝祭の場は政治的策略の渦巻く場であったといっても過言ではないでしょう。リュリが太陽王の権威を讃えるオペラを多く書いたように、ゼレンカもまた、ドレスデンにかつてない繁栄をもたらしたアウグスト強健王の力を披露するべく絢爛豪華な作品を作り上げました。ゼレンカが宮廷で輝き始めた時期の作品でもあり、彼の音楽を知るには絶好のアルバムともいえます。煌びやかな金管楽器のファンファーレや、典雅な装飾が散りばめられたアリアの数々に、当時の豪華な祝祭の様子が思い浮かぶことでしょう。
 祝祭では150 人以上の音楽家たちによって盛大に演奏されたということもあり、本アルバムでもチェコだけでなくヨーロッパ各地を代表する演奏団体が収録に参加しています。チェコに活躍するソリストたちのアリアも聴き所。チェコ少年合唱団ボニ・プエリは日本でも多くの公演を行ってきた世界的合唱団です。
 また、本アルバムには1723 年の上演の際に配布されたリヴレットのPDF データも収録。当時4000 部以上の売上があったとも言われるリヴレットと共に、貴族たちが熱狂した絢爛豪華な祝祭の雰囲気をたっぷりと堪能できる希少盤です。

WAON RECORDS(DSD−AUDIO)

WAON RECORDSから高音質ディスク DSD 2.8MHz続々リリース!
ハイレゾリューション・オーディオデータ
CD をはるかに凌駕するダイレクト・ストリーム・デジタルの高密度オーディオデータが、溢れる音楽の熱情とともに広大な音場の空気感までを再現します。
※通常のCDプレーヤー、SACDプレーヤー、DVDプレーヤー、ブルーレイ・プレーヤーでは再生できません。

WAONXA 048
(DVD-ROM)
\4000
「オランダバロックの愉悦」
 バロック時代のオランダの作曲家達による器楽作品

  (1)ヤコブ・ファン・アイク:おどけ者 (2)作者不詳:朽ちた風車
  (3)作者不詳:アメリカ (4)作者不詳:アイルランドの王子
  (5)作者不詳:3 つの小さなブランド
  (6)ヤコブ・ファン・アイク原曲:パヴィアの戦い
  (7)ジョヴァンニ・ジャコモ・ガストルディ原曲:武器を取って集まれ
  (8)スウェーリンク:緑の菩提樹の下で
  (9)ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ:ソナタ作品2‐4 ト長調
  (10)アンドレアス・ハンマーシュミット原曲:イントラーダ
  (11)ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第1番ヘ長調
  (12)ニコラス・ヴァレット:物乞いのファンタジー
  (13)ヤコブ・ファン・アイク:ダフネが美しい娘だったとき
  (14)ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第3番ト短調
  (15)作者不詳:菩提樹の下で
  (16)ヤン・ピータースゾーン・スウェーリンク(?):まぬけなサイメン
  (17)ワセナール伯ユニコ・ウィルヘルム:ソナタ第2番ト短調
  (18)ピーター・マイヤー:イギリスのイントレ
  (19)作者不詳:ファンタジア (20)作者不詳:宮廷のサラバンダ
ルストホッファース
 【本村睦幸(リコーダー)
  櫻田亨
  (リュート、テオルボ、バロックギター)
  上尾直毅
  (チェンバロ、オルガン、
   ミュウゼット、打楽器)】
録音:2005 年10 月/DSD 2.8 MHz、DSD-AUDIO

ワオンレコードのオリジナルマスターをあまさず収めたこれらの高音質音源をお楽しみいただくには、DVD-ROM を読み込み可能なディスクドライブを接続したパソコンと、適切なソフトウェア、オーディオ・インターフェース機器あるいはDSD を再生できるプレーヤーをご用意いただく必要があります。通常のCD,SACD,DVD プレーヤーでは再生できません。
※通常のCDプレーヤー、SACDプレーヤー、DVDプレーヤー、ブルーレイ・プレーヤーでは再生できません。

WAONXA 098
(DVD-ROM)
\4000
うつろな瞳
 (1)作者不詳:グリーンスリーブス変奏曲
 (2)パーセル:ソナタト短調
 (3)ジョン・ダニエル:うつろな瞳
 (4)ジョン・ダウランド:流れよ、わが涙
 (5)ヨハン・ショップ:涙のパヴァーヌ
 (6)エクルズ:スコットランド民謡によるグラウンド
 (7)マシュー・ロック:組曲第4番ホ短調
 (8)トレット:トレット氏によるグラウンド
 (9)ジョン・ブル:メランコリー・パヴァーヌとガリアルド
 (10)アンヌ・ダニカン・フィリドール:ニ短調
 (11)作者不詳:イタリアのグラウンド
ラファエラ・ダンクザークミュラー(リコーダー)
西谷尚己(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
大塚直哉(チェンバロ/ヴァージナル)
DSD 2.8 MHz、DSD-AUDIO
※通常のCDプレーヤー、SACDプレーヤー、DVDプレーヤー、ブルーレイ・プレーヤーでは再生できません。

WAONXA 128
(DVD-ROM)
\4000
「61鍵の時代」
 ベートーヴェン:
  (1)ヴァイオリン・ソナタ第5番 へ長調 op.24「春」(1801)
  (2)ピアノ・ソナタ第1番 op.2-1 ヘ短調(1795) 
  (3)ピアノ・ソナタ第18番op.31-3(1801/2)
上尾直毅(フォルテピアノ)
荒木優子(ヴァイオリン)
録音:2008 年9 月/DSD 2.8 MHz、DSD-AUDIO
※通常のCDプレーヤー、SACDプレーヤー、DVDプレーヤー、ブルーレイ・プレーヤーでは再生できません。

WERGO

〜Studio Reihe Nerer Musikスタジオ・ライン・新音楽シリーズ〜
 今年50 周年を迎える、現代音楽の名門レーベルWERGO。1960 年代から、豪華演奏陣による充実の演奏をリリースしており、現代音楽シーンの牽引役レーベルとして高く評価されています。レーベル初期はLP でのリリースで、現在はCD に移行していますが、LP で発売されたものの中には、CD化されていないものもたくさんあります。
 この50 周年という記念の年を迎え、WERGO は、レーベル初期に生み出された名録音をあらためて世に送り出します。20 世紀の音楽史のハイライトともいえるこれらの録音は、現在もなおその作品や演奏の新鮮味とオーセンティックさを高く保っています。また、録音の質も驚くほどの良さ。丁寧なマスタリングとともに、20 世紀音楽の音楽史の貴重なページが、約40 年ぶりに、CDとなって鮮やかによみがえります。
 本来なら「歴史的録音」なのかもしれないのですが、作品の内容上、こちらのコーナーで取り上げます。


WER 6776
\2400→\2190
B.A.ツィンマーマン:作品集
 (1)チェロとオーケストラのための協奏曲
  「’ パ・ドゥ・トロワ’(3でなく) の形式で」
 (2)フォトプトシス(大オーケストラのためのプレリュード)
(1)エルネスト・ブール(指揮)
 バーデン=バーデン南西ドイツ放送交響楽団
  ジークフリート・パルム(Vc)
(2)ハンス・ツェンダー(指揮)
 ベルリン放送交響楽団
現代音楽のエキスパート、ジークフリート・パルムによるツィンマーマンの協奏曲指揮者もブールにツェンダーと大変豪華!

【1972 年、LP(WER 60072) 発売、2012 年DSD リマスタリング】

 スタジオ・ライン・シリーズの第1 作は、ツィンマーマンの作品集。彼の作風の特徴の一つが、引用の技法を用いているということ。バロックからロマン派、さらに民俗音楽、ジャズなど様々なジャンルの音楽のエッセンスが隠し画のように取り入れられています。この引用された素材たちは、高い次元で、音楽の中で、過去・現在・そして未来と融合、核爆発しています。
 (1)のチェロ協奏曲では、ひとつの音楽単細胞から、魔術的なまでの力をもつ怪物的音楽を作り上げます。パルムの超人的な弓さばきは圧巻。
 (2)のフォトプトシスは、かのオペラ「軍人たち」を思わせるようなラッパの咆哮が聴き手の不安感を掻き立てる作風で、時折ベートーヴェンの第九を思わせるパッセージが聴こえるなど、ツィンマーマンのコラージュの技法もふんだんに盛り込まれた、彼の真骨頂的作品のひとつといえるかもしれません。
③のTrattoⅡは、1968 年の大阪万博のために書かれたもの。電子音楽の最初期の重要作品です。Tratto とは様々な意味がありますが、ここでは「ストレッチ」と解されます(時・そして空間の伸長)。曲の最初から進行する部分と、最後からさかのぼる部分が同時進行で書かれました。時空が捻じ曲げられたような不思議な感覚をおぼえる作品です。

【演奏者について】
 (1)でチェロを弾くジークフリート・パルムは1927 年ヴッパタール生まれ。8 歳から父の手ほどきでチェロを始め、マイナルディにも師事しました。1947年から15 年間、イッセルシュテットの下、北ドイツ放響の首席チェロ奏者として活躍、その後もハンブルクおよびケルン放響の首席チェロ奏者として重要な役割を果たしました。何よりも現代音楽のエキスパートとして歴史に名を刻んでおり、カーゲル、リゲティ、クセナキス、ペンデレツキ、フェルドマン、そしてツィンマーマンら多くの作曲家が彼のために作品を書いています。ほか、オーケストラも指揮者も最高の布陣といえるでしょう。WERGO の、現代音楽の旗手としての高い理想を目の当たりにするようです。


WER 6777
\2400→\2190
クリスチャン・ウォルフ(b.1934):作品集
 (1)ピアノのためにI(1952)
 (2)ピアニストのために(1959)
 (3)バードックス(1971)
(1)デイヴィッド・チューダー(Pf)
(2)フレデリク・ジェフスキ(Pf)
(3)デイヴィッド・バーマン、
 ゴードン・ムンマ、ジョン・ナッシュ、
 フレデリク・ジェフスキ、
 クリスチャン・ウォルフ
 気が狂いそうな緊張感ウォルフが楽譜に記した謎に挑む猛者達

【録音:1971 年8 月/ LP 発売:1972 年/ 2012 年DSD リマスタリング】

 クリスチャン・ウォルフはアメリカの作曲家。ハーヴァード大学で古典学を専攻しました。演奏家自身が音楽を練り上げること、ある程度まで自由に音響に働きかけ、それに反応することをよしとした作風です。思わせぶりな「間」など、どこか日本の詩歌の世界も彷彿とさせるかもしれません。
 (1)のピアノのためにはチューダーのために書かれた作品。1952 年にチューダーによって初演されました。長さと密度(和音)が変化する16 の部分から成っています。初期作品の特徴とされる、「間」(休符)がふんだんに用いられていますが、緊張感に満ちた演奏です。
 (2)は、歌手と一緒に演奏されることも念頭において作曲されたものですが、ここではジェフスキが一人で演奏。10 ページから成り、その楽譜は「演奏者を迷宮に迷いこませる」とヴォルフ自身が述べているほど、難解なもの。ジェフスキがどう挑むか、見ものの14’ 38 の大作です。この作品も、音と音の間の「間(休符)」が緊張感を高めています。
 (3)は管弦楽のための作品。10 の部分から成っており、この録音では、II(和音)、V(金属)、VI(メロディと伴奏)、VIII(100 ビット)、IX(流砂)の5つの部分が収録されています。20 世紀音楽史を彩る豪華な面々による演奏で、注目です!ちなみにBurdock とはゴボウのこと。

出演者について
 デヴィッド・ベールマン(b.1937)---ハイフェッツの甥。リーガー、プスール、そしてシュトックハウゼンらに師事したアメリカの作曲家。1966 年からソニック・アーツ・ユニオン(電子音楽ライヴ演奏集団)のメンバーとして電子音楽の分野で活躍。自ら開発したシステムを使用しています。③ではヴィオラ、メロディオン、ホイッスル(笛)で参加。
 ゴードン・ムンマ(b.1935)--- アメリカの作曲家、電子音楽作曲家、ホルン奏者。ソニック・アーツ・ユニオンを設立。音と空間を巧みに組み合わせた作風。舞踊を始め、他ジャンルとのコラボレーション多数。③ではホルン、ハーモニカで参加。
 フレデリク・ジェフスキ(b.1938)--- アメリカの作曲家、ピアニスト。シュトックハウゼンのピアノ作品の初演に他ズさらったほか、ブーレーズ、アイスラーの作品のレコーディングも行っています。ドラマチックで、20 世紀の難曲ピアノ作品の一つに数えられる「不屈の民」の作者としても名高い。(3)ではピアノとパーカッションで参加。
 デイヴィッド・チューダー(b.1926)--- アメリカのピアニスト、そして作曲家。シュトックハウゼンの「コンタクテ」など重要作品の初演に参加、また、ブーレーズのソナタ第2 番をアメリカに紹介した。ケージとの親交もあつく、「ハプニング」(偶然性の音楽)とでもいうべきものを発明。ケージの問題作「4’33’’」も世界に紹介した。1960 年以降は主として電子音楽の演奏者として活躍している。(3)ではバンドネオン、オルガンを担当。
 ジョン・ナッシュ--- (3)でヴァイオリニストとして参加。

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\2400
マルトン・イレシュ(b.1975):作品集
 ・多次元の風景より16番、15番、9番、10番
 ・トルソIII、II
フランク・オッル(指揮)
アンサンブル・モデルン
ハンガリーが生んだ爆発系作曲家、マルトン・イレシュ作品集

 ハンガリー・ブダペスト出身の作曲家、マルトン・イレシュの作品集。直接的な音響、音響そのものに秘められた莫大なエネルギーなど、爆発系作曲家です。
 作曲家、そしてピアニストとしても活躍し、このディスクでも演奏者としても参加しています。人間の指紋のように、イレシュの音楽にはハンガリーの民謡が刻印されており、爆発する管楽器の音色の中にもどこか懐かしさのある不思議な魅力に満ちています。




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