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第66号
マイナー・レーベル新譜(1)
2012.9.4〜10.19 までの紹介分


ACCENT



ACC 25315
(SACD HYBRID)
\2700→\2490
シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド
 J.S.バッハ:カンタータ集 Vol.15
  〜待降節直前、第23、24、25、27日曜日のカンタータ集〜

  (1)いつわりの世よ、われ汝に頼らずBWV.52
  (2)おお永遠よ、汝恐ろしき言葉BWV.60
  (3)汝平和の王、主イエス・キリストBWV.116
  (4)目覚めよ、と呼ぶ声ありBWV.140
ソ・イェリ(S)
ペトラ・ノスカイオヴァ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
ヤン・ファン・デア・グラッベン(Bs)
シギスヴァルト・クイケン(指揮)
ラ・プティット・バンド
 S.クイケン&ラ・プティット・バンド、巨匠の意欲あふれる人気シリーズ最新盤、J.S.バッハ:カンタータ集Vol.15

 DDD

 シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンドによる大好評のカンタータ集シリーズ、待望の最新盤!高音質SACD Hybrid 盤での発売になります。
 OVPP(One Voice Per Part=各声部を1人が担当する方式)を採用し、歌唱方法や楽器の編成などにもかなりのこだわりを見せるS.クイケンの意欲シリーズとして注目を集めてきた本シリーズですが、全20 集を予定とするうち、早くも第15 集の発売を迎える運びとなりました。今回収録されているのは、待降節(アドヴェント)の直前、第23、24、25、27 の日曜日に歌われる教会カンタータ。
 第1 曲目のシンフォニア冒頭から、ラ・プティット・バンドの洗練された器楽伴奏にぐっと惹き込まれます。ストリングスの瑞々しい響き、滑らかなフレージング、柔らかくも存在感のあるホルンの煌びやかな音色に、ソロが始まる前から思わず溜息をついてしまうことでしょう。とはいえ、やはり本アルバムの魅力は歌手ありき!ソプラノの独唱が殆どを占める牧歌的なカンタータ「いつわりの世よ、われ汝に頼らず」では、第13、14 集に引き続いての登場となるソ・イェリの柔和な歌声が、清廉な器楽伴奏と共に爽やかなハーモニーを聴かせています。2 曲目の「おお永遠よ、汝恐ろしき言葉」は、恐怖(アルト)・希望(テノール)・神の声(バス)がそれぞれ織り成す二重唱が聴き所ですが、小編成ならではのクリアな音世界が歌手たちのアンサンブルをより鮮やかに引き立てているように感じられます。
 シリーズ初期からお馴染みのペトラ・ノスカイオヴァ(アルト)、クリストフ・ゲンツ(テノール)、ヤン・ファン・デア・グラッベン(バス)ら名手3 人のソロも素晴らしく、歌詞のテクストひとつひとつを丁寧に歌い込んだ、重厚感のある濃密なアンサンブルで聴く手を魅せてくれます。今回も、クイケンは演奏方法や解釈に関する丁寧な注釈をブックレットに載せており、2004 年から開始した本シリーズに対する変わらぬ熱意を感じることが出来る渾身のアルバムに仕上がっています!
 
ACC 24274
\2500→\2290
『パルティトゥーアブーフ・ルートヴィヒ』〜17世紀室内楽コレクションより
 (1)J.M.ニコライ:6声のソナタ  (2)A.ベルターリ:5声のソナタ
 (4)3声のシャコンヌ(作者不詳)  (5)ベルターリ:6声のソナタ
 (6)4声のシャコンヌ(作者不詳)  (7)ベルターリ:シャコンヌ
 (8)4声のカンツォーナ(作者不詳)  (9)5声のカンツォーナ(作者不詳)
 (10)6声のソナタ(作者不詳)
 (11)J.H.シュメルツァー:ラ・ベラ・パストーラ
 (12)クレメンティス(クレメンティス・ティーメ?):4声のソナタ
 (13)J.H.シュメルツァー:トランペット・ソナタSonata Tubicinum
フロリアン・ドイター(Vn &指揮)
アルモニー・ウニヴェルセル
 ドイター&アルモニー・ウニヴェルセル、シュメルツァー、ベルターリほか、宮廷室内楽作品集

 録音:2010 年5 月24-28 日、ブリュールのキリスト教会(ドイツ)/DDD、75’24”

 一見何が魅力かわかりにくいが、名手ドイターが17世紀の室内楽作品を録音したもの。ある高名な公爵の83 歳の誕生日に献呈された室内楽曲集ということで、今となってはほとんど聴かれることのない1600年代の室内楽作品が聴けるわけである。しかもルネッサンスからバロックへの移行期のあまり取り上げられない、音楽史の「闇」的な作品。
 ・・・しかし知っている人は知っているはず。このあたりの時代が実は傑作の泉であることを・・・。



 古楽界を代表するヴァイオリニスト、フロリアン・ドイター率いる「アルモニー・ユニヴェルセル」が、17 世紀の室内楽作品を集めた曲集『パルティトゥーアブーフ・ルートヴィヒ』から珠玉の作品を集めた新譜をリリースしました!
 『パルティトゥーアブーフ・ルートヴィヒPartiturbuch Ludwig』は、宮廷音楽家ヤーコブ・ルートヴィヒ(1623-1698)が、パトロンであるアウグスト・フォン・ブランシュヴァイク公爵の83 歳の誕生日に献呈した室内楽曲集。
 アントニオ・ベルターリ(1605-1669)やヨハン・ハインリヒ・シュメルツァー(1623-1680)をはじめ、当時の神聖ローマ地域で活躍していた音楽家たちの作品が100 曲以上おさめられています。現在ではその殆どが忘れ去られてしまいましたが、当時の宮廷では人気を博した流行の作品を今に残す希少な資料としても知られています。
 本アルバムでは、ソナタやカンツォーナなどのジャンルを中心に収録。ルネサンスの香りを残す、古楽器ならではの素朴な響きと典雅な旋律が魅力的です。ドイツ圏の作曲家たちによる作品ではありますが、その作風はむしろイタリア的といってもよいでしょう。ヴィルトゥオジテあふれる華麗なヴァイオリン・ソロがあちこちに散りばめられており、フロリアン・ドイターの見事なソロをたっぷりと堪能できます。ベルターリの「シャコンヌ」は快活な3 拍子のリズムが愉しく、思わずゆったりと体を揺らしてしまうような典雅な雰囲気にあふれたアルバムといえましょう。バロック期だけでなく、ルネサンス期の室内楽がお好きな方にも是非ともおすすめしたい希少盤です!

ACTES SUD



ASM 07
\2400→\2190
話題のロト、最新盤はリスト!
 リスト(1811-1886):
  (1)ダンテ交響曲(ダンテの『神曲』による交響曲)
   【第1楽章:地獄 第2楽章:煉獄】
  (2)交響詩「オルフェウス」
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指)
レ・シエクル、カーン聖歌隊
 おそろしいトロンボーンの咆哮で幕を開けるダンテ交響曲、ピリオド楽器の音色が活きる!

 録音:(1) 2011 年9 月9 日(ラン(ラオン) 大聖堂) (2)2011 年12 月4 日(カーン劇場)(ともにライヴ録音)

 注目指揮者ロト、最新盤はリスト。ロト率いるピリオド楽器の団体レ・シエクルによる演奏は、大上段に構えた重苦しさを一切排除。トロンボーンのバリバリの迫力の音色をはじめ、まさに「音」だけで地獄絵図を描いてゆきます。奈落の底に突き落とされるような恐ろしさと凄味に満ちた3 本のトロンボーンで幕を開ける「ダンテ交響曲」。いずれも20 世紀初期に作られたトロンボーンを用いた、ビリビリとした迫真の音色。リストが音で描き込んだ地獄絵図が生々しく浮かび上がる演奏です。「オルフェウス」では一転、幻想的な美しさで聴き手を別世界へといざないます。
 リストのダンテといえば、ピアノのための「ダンテを読んで−ソナタ風幻想曲」(1837 年、15 分ほどかかる超絶技巧の大曲) も知られていますが、この交響曲は演奏時間も40 分程度と規模の大きなもの。「地獄」「煉獄」に続いて、当初は第3 楽章の「天国」も予定していたのですが、ワーグナーから、「いかなる人間の声を用いても天国の喜ばしさを音楽で表現するのは不可能だろう」と言われて、第2 楽章までで留まるかたちとなりました。冒頭のトロンボーンをはじめ、コントラバスの引き裂くような響き、管楽器の耳をつんざくような鋭い響きなど、さすがつわもの揃いのピリオド楽器オーケストラ、レ・シエクル。
 リストが描いた地獄絵図をとどろかせます。「天国」の代わりに、第2 楽章の最後で清澄な「マニフィカト」が歌われますが、このロトの演奏では少年を中心とする聖歌隊による演奏。まさに天使の歌声を思わせる神々しい透明感の中、幕を閉じます。
 「オルフェウス」は、グルックの歌劇「オルフェウス」がワイマールで上演されることになった際、その序として1853 年末から54 年にかけて作曲したもの。
冒頭のオルフェウスが奏でる竪琴の音色を思わせるハープ二台のアルペッジョが美しい幻想的な雰囲気で始まります。イングリッシュ・ホルンとクラリネットによる第二主題の美しさは絶品。地獄の番人をも鎮めたオルフェウスの美しい竪琴と歌声、その高い芸術性によせるリストの賛辞となっている作品を、レ・シエクルの面々が典雅に紡ぎます。




AD VITAM



AV 120615
\2500→\2290
最終トラックのアヴェ・マリアは注目!
 レ・トロンペ・ドゥ・シャンボール
  狩りの音楽〜

  「グラン・ジュール」、「待ち合わせへ出発!」、
  「いなかの動物たち」、「うさぎ」、「狩りからの帰還」
  「アヴェ・マリア(シューベルト)」ほか
   (全57トラック)
レ・トロンペ・ドゥ・シャンボール
 かつてフランスの王室に響きわたった、いにしえの狩りの音楽ビリビリいうホルン最終トラックのアヴェ・マリアは注目!

 録音:2012 年1 月(フランス)

 ホルンという楽器は、その名の通り元々は動物の角でできた笛やラッパを指し、かつては生活の様々な場面において合図として信号を発するためのものでした。特に17,18 世紀のヨーロッパでは、狩猟の際に盛んに使用されました。特にフランスでは狩りの音楽としてのホルン音楽が発展。このCD はいにしえから伝わる狩りの音楽を集めたものです。ここで用いられている楽器の形状は、私たちが現在慣れ親しんでいるものとは異なり、バルブが付いておらず、音を変える手段はリップスラーのみという非常に原始的な作り。音色は現代のオーケストラで親しんだホルンの音色とは違い、バグパイプを思わせるような非常にザラザラした響きなど実に興味深いもの。音程も独特ではありますが、王族たちの狩りの一行に交じって野山を駆け回るような気分になれる1 枚です。
 最後にはボーナスとしてシューベルトのアヴェ・マリアの演奏も収録。詳細は不明ですがおそらく一人(一楽器)が一音を担当、一音ごとに違う人が入れ替わり立ち替わりしているという、なんとも珍妙で仰天のディスクの締めくくりです。

AGOGIQUE


Purcell: Fantazias & In Nomines
AGO 007
\2500→\2290
雅趣に富んだ古楽器のハーモニーが絶品!
 〜レ・バッス・レユニ
  パーセル:ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア&イン・ノミネ

 6声のイン・ノミネ/7声のイン・ノミネ/
 ファンタジア
  〔1(ラ)、2(ド)、3(レ)、4、5、6、7、
   8(シ)、9、10、11、12〕/
 1つの音に基づくファンタジア(レ)
ブリュノ・コセ
 (指揮&Va&
  テノール・ド・ヴィオロン)
レ・バッス・レユニ
 コセ&レ・バッス・レユニによるパーセル:ガンバのためのファンタジア集

 録音:2011 年8 月20-24 日、聖ジュヌヴィエーヴ教会(クルトメ、フランス)

 古楽界屈指の名手ブリュノ・コセ(コクセとも)率いるピリオド楽器集団「レ・バッス・レユニ」が待望の最新盤をリリースしました!
 コセが今回取り上げたのは、17 世紀イギリス・バロックの大家ヘンリー・パーセル!1680 年頃に作曲された「ヴィオラ・ダ・ガンバのためのファンタジア集」から、珠玉の15 作品を収録しています。
 この作品集は、チェロの台頭を前に、ヴィオラ・ダ・ガンバ最後の隆盛期にあるイギリスで作曲された屈指の作品集として近年再注目され、このジャンルを代表する名作としても知られるもの。作品によって楽器編成は異なるものの、いずれもヴィオラ・ダ・ガンバの暖かみのある低音と、その他古楽器との柔らかいハーモニーが美しい作品ばかりです。フーガのように織り成していく各楽器の典雅な掛け合いも愉しく、コセ&レ・バッス・レユニが作り上げる深い音響世界にしっとりと聴き入ります。
 本アルバムの収録にあたり、レ・バッス・レユニは今回も多彩な古楽器を使用。チェロ黎明期の作品を収録したアルバム『チェロの誕生』(AGO 001)とはまた異なる視点から、17 世紀の楽器が作り上げる魅惑のハーモニーを堪能するアルバムに仕上がっています!

 これを記念してAGOGIQUEレーベルのセール開催。こちらからどうぞ。


旧譜
スマッシュ・ヒットとなった「ブリュノ・コクセ&レ・バッス・レユニ」第1弾!
Gabrielli: La Nascita del Violoncello
AGO 001
\2900→¥2290
“1689 年ボローニャ、チェロの誕生”
 136 ページにも及ぶ豪華カラーリブレット
   黎明期のチェロと古楽器の響き
(1)ヴィターリ:パッサカリア ニ長調
D.ガブリエッリ:
 (2)チェロ独奏のためのリチェルカーレ第1番 ト長調
 (3)チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調(Version1)
 (4)チェロ独奏のためのリチェルカーレ第2番 イ長調 
(5)ヤッキーニ:ソナタ イ長調 
D. ガブリエッリ:
 (6)チェロ独奏のためのリチェルカーレ第3番 ニ長調 
(7)ヤッキーニ:ソナタ 変ロ長調 
(8)D.ガブリエッリ:
 チェロ独奏のためのリチェルカーレ第4番 変ホ長調
(9)ヤッキーニ:ソナタ ハ長調
D.ガブリエッリ:
 (10)チェロ独奏のためのリチェルカーレ第5番 ハ長調
 (11)チェロと通奏低音のためのソナタ イ長調
 (12)2つのチェロのためのカノン ニ長調
 (13)チェロ独奏のためのリチェルカーレ第6番 ト長調
(14)ヤッキーニ:ソナタ ト長調 
(15)D.ガブリエッリ:
 独奏チェロのためのリチェルカーレ第7番 ニ長調 
(16)デリ・アントーニ:チェロのためのリチェルカータ Op.1より第8番
D. ガブリエッリ:
 (17)チェロと通奏低音のためのソナタ ト長調
 (18)チェロ独奏のためのリチェルカーレ第7番 二重奏編成版(編:コクセ)
ヴィターリ:(19)ルッジェーロ (20)パッサカリア
ブリュノ・コクセ
 (Vc、バス・ヴァイオリン、
  テノール・ヴァイオリン、
  ヴィオラ・バスタルダ、指揮)
レ・バッス・レユニ
録音:2008 年6 月14~17 日、2009 年7 月12 日

 マルク・ミンコフスキやウィリアム・クリスティらと共に古楽界を牽引してきた名手ブリュノ・コクセによるチェロ独奏作品集。
 「チェロの誕生」というタイトルの通り、チェロという楽器が誕生した17 世紀後半のイタリアに焦点を当て、ヴィターリやドメニコ・ガブリエッリなど、初期バロックを代表する作曲家達の作品がたっぷりと収録されたCD です。
 卓越したコクセの演奏技術は圧巻の一言。一音一音粒の立ったクリアな発音で激しく奏でられる技巧的なフレーズと、艶のあるふくよかな音色で歌われる緩やかなメロディの対比に魅せられます。
 また、17 世紀後半に用いられていた様々な楽器の音色を楽しめることも本CD の大きな魅力。
 収録にあたり、コクセはチェロ、バス・ヴァイオリン、テノール・ヴァイオリン、ヴィオラ・バルタルダといった複数の楽器を曲ごとに使い分けて収録しています。
 また、136 ページにも及ぶ豪華なカラーリブレットには、コクセ自身による解説だけでなく、収録に使用された復元楽器の写真も挿入。数十枚にわたって、様々な角度から楽器の細部をうかがい知ることが出来ます。
 演奏を聴きつつ楽器に想いを馳せる…そんな楽しみ方ができる素敵なアルバムです。

 

George Onslow: String Quartets
AGO 006
\2500→\2290
ルッジェーリ四重奏団
 G.オンスロー(1784-1853):弦楽四重奏曲集

  (1)弦楽四重奏曲 ニ短調 op.10-2※
  (2)弦楽四重奏曲 ヘ短調op.9-3
  (3)弦楽四重奏曲 変ホ長調op.21-3※
   ※世界初録音
   (また、いずれの作品もガット弦による演奏は世界初録音)
ルッジェーリ四重奏団
 ジローヌ・ゴベール=ジャック(Vn)、
  シャルロット・グラタール(Vn)、
  デルフィーヌ・グランベール(Va)、
  エマニュエル・ジャック(Vc)
 世界初録音となるガット弦での演奏に注目必至!ルッジェーリ四重奏団による、オンスロー:弦楽四重奏曲集

 録音:2011 年6 月13-17 日、ポール・ロワイヤル・デ・シャン(フランス)

 「レ・タラン・リリク」や「アマリリス」といった名門の中核で活躍する名手たちが2007 年に結成した室内楽アンサンブル、「ルッジェーリ四重奏団」によるジョルジュ・オンスロー(1784-1853)の弦楽四重奏曲集。オンスローは19 世紀に活躍したフランスの作曲家ですが、生前はむしろドイツで高い評価を受けたことでも知られます。近年ようやく再評価の動きが生まれつつある作曲家を取り上げたこと自体も魅力的ですが、何よりもまず注目されるのは、本アルバムが世界初録音となるガット弦を用いた演奏であることでしょう!しかも、ニ短調と変ホ長調の作品はそれ自体が世界初録音!アンサンブルの響きは全体的に柔らかく、ガット弦ならではの絶妙なまろやかさを持った強弱のコントラストが絶品です。
 ハイドンやモーツァルトの作風を思わせながらも、所々にシューベルトのようなドラマティックかつメランコリックな響きが垣間見えるオースローの弦楽四重奏曲。誇張されたしつこさを控えた、清廉な情感にあふれた旋律の数々に聴き入ります。最後に収録された変ホ長調op.21 は、彼がオペラジャンルへと作曲活動を転身する前に書いた作品。瞑想にひたるような第3 楽章のラルゲットの美しさは、かのベルリオーズのお墨付きとか。アルバムを通して躍動感と鷹揚感の対比が美しく、ルッジェーリ四重奏団の清廉とした演奏がその魅力をさらに引き立てます。彼らの演奏は一つ一つの音の輪郭が非常に明瞭で、アンサンブルがクリアに響いてくるのも印象的。古典派とロマン派ファン、双方の方々に是非聴いて頂きたい注目盤です!

ALBA



ABCD 344
(SACD HYBRID)
\2200→\1990
これぞ北欧ロマン!!
 郷愁〜弦楽のためのフィンランド抒情曲集

 カヤヌス:貧しい娘の子守歌 (1896)/
 ジャン・シベリウス:抒情的なアンダンテOp.5-5/6/
 同:ロマンス Op.42/
 ヤルネフェルト:ある朝早く (却下された訴え) (1900)/
 シベリウス:プレスト (スケルツォ) Op.4の3/
 メラルティン:カンツォーネ/
 アーレ・メリカント:カンツォーナ (1934)/
 ライティオ:ロマンス (1940)/
 同:セレナード (1940) (ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための)/
 クラミ:子守歌 (1930)/同:ソナチネ (1934)/
 カスキ:無言歌/マデトヤ:エレジーOp. 4 の1/
 クーラ:無言歌Op.22の1/クーラ編曲:民謡 Op.9の2/
 ハーパライネン編曲:あなたが忘れられない (1929)
ユハ・カンガス(指)
オストロボスニア室内管弦楽団
レイヨ・トゥンカリ(Vn)
 水晶のような透明感と低音の迫力を再認識。美しすぎるフィンランドの弦楽合奏曲

 Multichannel 5.1/stereo、62’36”

 SACD ハイブリッド盤。
 《カレリア》組曲と同じ1893 年に出版されたピアノのための《6 つの即興曲》からロ短調とホ長調の2 曲をシベリウス自身が、交響曲第7 番の作曲とほぼ同時期に弦楽オーケストラのために改訂したとされ、《抒情的なアンダンテ》の名でも知られる《即興曲》。交響曲をはじめとする大作で名高いメラルティンとクラミの書いた小品。マデトヤの《交響組曲》の第1 曲〈エレジー ( 悲歌)〉。フィンランド音楽きっての人気曲のひとつ《結婚行進曲》のクーラの《クリスマスキャロル》の別名をもつ《無言歌》と、彼がポホヤンマー ( オストロボスニア) の民謡を編曲した《南ポホヤンマー組曲 第1 集》の第2 曲〈民謡〉。
 「フィンランド・ロマンティックス」の音楽を集めた『郷愁』は、ユハ・カンガス(1945-) が1972 年に設立したオストロボスニア室内管弦楽団の40 周年を記念してリリースされます。


ユハ・カンガス&オストロボスニア室内管弦楽団 といえば、これ!ほんとに素敵!
廃盤になる前にぜひ。

国内ワーナー
WPCS-21216
\1050
白夜のアダージェット〜北欧管弦楽名曲集
 1. リンドベリ:アダージョ
 2. マデトヤ:エレジー
 3. カヤヌス:貧しい娘の子守歌
 4. ボアセン:死と向き合って
 5. ブル:メランコリー
 6. ラングストレム:喜びの花
 7. 同:バラにつつまれて
 8. スヴェンセン:天の砦の下なるすべて
 9. クーラ:無言歌
 10. ニールセン:ボヘミア=デンマークの民俗曲
 11. ブル:セーテルの娘の日曜日
 12. アルヴェーン:サラバンド
 13. ニールセン:若き芸術家の棺の傍らで
 14. カヤヌス:アダージェット
 15. シベリウス:カンツォネッタ
 16. グリーグ:胸のいたで
 17. 同:過ぎた春
オストロボスニア室内管弦楽団
指揮:ユハ・カンガス
 北欧音楽の魅力である、森と湖を連想させる澄んだ空気感、はにかみ屋だけど優しい民族性を思わせる、人懐こくて「じわっ」と心に染み込む小品を集めました。有名曲は少ないのに、内容の素晴らしさが口コミで伝わりロングセラーとなったCDです。ユハ・カンガスは、教え子を集めたオストロボスニア室内管を十数年かけて世界トップ・レベルに育て上げ、その「心を一つにした演奏」は奇蹟と称賛されて世界各地で感動を呼んでいます。
録音:1996年 DIGITAL

彼らにはこんなアルバムもあるんです。
で、これがヒンヤリしてて結構いいんです。

ABCD 312
(SACD HYBRID)
\2200→\1990
モーツァルトは踊る〜北欧のモーツァルト
 モーツァルト:
  交響曲第 17 番 ト長調 K129、5 つのコントルダンス K609、
  行進曲 K445/320c、ディヴェルティメント ヘ長調 K138/125c、
  セレナード第 6 番 ニ長調 K239「セレナータ・ノットゥルナ」、
  アダージョ ホ長調 K261 ( ヴァイオ リンと管弦楽のための )、
  6 つのドイツ舞曲 K571、行進曲 K335/320a
オストロボスニア室内管弦楽団
ユハ・カンガス (指)
レイヨ・トゥンカリ(Vn)
レイヨ・トゥンカリ(Vn)
テイヤ・パーコネン (Vn)
ティモ・カンガス (Va)
ユリウス・ピュルホネン (Cb)
フィンランド、コッコラのホールで行われる「モーツァルトは踊る」コンサートの再現

5.1 multichanel/stereo、66’02

 1972 年にユハ・カンガスが設立、オストロボスニア室内管弦楽団は、1989 年からプロのオーケストラとして活動するようになりました。モーツァルトの音楽をプログラムとする最初のコンサートが行われたのは 1990 年。均質な響き、弾むリズム、緻密なアンサンブル、ダイナミックなインパクト。
 彼らのモーツァルトは大きな成功を収め、その後、海外ツアーでも演奏され人気を集めてきました。《セレナータ・ノットゥルナ》のソロ弦楽四重奏のメンバーは、レイヨ・トゥンカリとテイヤ・パーコネンのヴァイオリン、ティモ・カンガスのヴィオラ、ユリウス・ピュルホネンのダブルベース。トゥンカリは、《アダージョ》のソロも弾いています。
 

NCD 47
(SACD HYBRID)
\2200
闇から光へ
 コムライネン:冬の夜 (2010)/
 プーランク:小室内カンタータ《雪の夕暮れ》/
 マーラー
  (クリュトゥス・ゴットヴァルト編曲:
   恋人の青い眼(《さすらう若人の歌》から)(1896 arr.2001)/
 クーラ:舟歌Op.21-2a/モンテヴェルディ:おお春よ/
 ヘイニオ:二重混声合唱のための3つの民謡Op.28/
 パルムグレン:聖ヨハネの日 (夏至祭)/
 マデトヤ:幸福Op.13の2/イェアシル:私の大好きな谷/
 ラウタヴァーラ:さあ楽しい踊りだ/
 シェーンベルク:照らせ、いとしい太陽よ
ダニ・ユリス(指)
カーモス室内合唱団
 北欧合唱の魅力を満喫、カーモス室内合唱団デビュー

 Multichannel 5.1/stereo、48’56”

 SACD ハイブリッド盤。カーモス室内合唱団は、ヘルシンキを中心とする地域に生まれたもっとも新しいアンサンブルのひとつです。合唱を経験した歌手を集め2007 年に創設されました。2010 年にはフィンランド放送交響楽団と共演、初めての国内ツアーも行いました。2011 年6 月、タンペレのフェスティヴァルではグランプリを獲得しました。芸術監督はダニ・ユリス(1984-)。ヘルシンキ・メトロポリア大学で合唱指揮を学び、2009 年3 月、スロヴェニアで行われた若い合唱指揮者の国際コンペティションで第1 位に選ばれました。現在、シベリウス・アカデミーのマッティ・ヒュオッキの下でディプロマ取得の準備を行っています。『闇から光へ』はカーモスのデビューアルバムです。モンテヴェルティ、マーラー、プーランク、デンマークのイェアシル、フィンランドの作品と、彼らのレパートリーの中心となる曲が選ばれています。

ALIA VOX



AVSA 9894
(SACD HYBRID)
\5000→\4590
「平和のために」
 第1部
  1 バンショワ:「ダ・パーチェム」
  2「シビュラの託宣」
  3タクシーム
  4コーラン
  5「両者の干渉で」
  6「ヘブライの祈り」
  7「南風は穏やかにそよ吹く」(ラス・ウエルガス写本より)
  8プランクトゥス「パックス・イン・ノミニ・ドミニ」(器楽曲)

 第2部
  9ジョスカン・デプレ:
   「ダ・パーチェム」(4 声のためと6 声のための)
  10「おお、世界の母」
  11 作曲者不詳:「世界の母」
  12 パラボスコ:「ダ・パーチェム」
  13タイ:「ラウデス・デオ」(5 声のための、器楽曲)
  14 作曲者不詳(セファルディム):
   ロマンセ「5月にバラが咲くと」
  15ゲレーロ:「オ・ドミネ・イェズ・クリステ」

 第3部
  16ラッスス:「ダ・パーチェム」
  17「カラヴァッジョの悲嘆」第2番(「カラヴァッジョの涙」より)
  18「嘆き」第4番(「カラヴァッジョの涙」より)
  19 パーセル:「イン・ノミネ」(7部)
  20「アヴェ・マリア・シノワーズ」
  21 ペルト:「ダ・パーチェム・ドミネ」
  22「ダ・パーチェム」
  23ドゥドゥク(短調の二重奏)
ジョルディ・サヴァール(指)
モンセラート・フィゲーラス(VO)
エスペリオンXXI
ラ・カペッリャ・レイアル・
 デ・カタルーニャ
 平和に関する音楽と論考!! 音楽による平和の希求!!

 DSD MULTI/STEREO、75’22”

 今回リリースされるアルバムの内容は、毎年末の一連のブック・タイプのCDとは一線を画し、むしろ、CD付ブックと言った方が適切かもしれないと思わせるほど、音楽と文章の価値が等価です。
 収録された音楽は、サヴァールの既録音から集められた平和にまつわるもの。文章は、1000 ページ余りにわたり、哲学者エドガール・モラン、社会学者ファティマ・メルニーシー、神学者ライモン・パニッカルという、既存の研究領域を越境する活躍で知られる3人によるものです。
 まず、文章を書いた3人について。エドガール・モランは、1921 年パリ生まれ。セファルディム出自のフランス人哲学者・社会学者。超領域性という概念で捉えられる、興味対象の広範さと学術従来の境界を取り払った思索で知られています。また、共同監督を務めた「ある夏の記録」(1961)や、脚本を共同執筆した「真実の時間」(1965)により、ヌーヴェルヴァーグの映画監督としても有名です。その思索遍歴は、共産主義、社会人類学、アルジェリア戦争への抗議活動、大衆文化の社会学、五月革命についての一連の執筆とソヴィエト共産主義についての分析と広範囲にわたります。
 ファティマ・メルニーシーは、1940 年モロッコ生まれ。「文明の衝突」論を超えて、イスラームと西欧を架橋する共通の価値を大胆に追求する社会学者として、また、「ハーレムの少女ファティマ」を書いたフェミニストの作家として、世界的に知られています。
 2010 年に亡くなったライモン・パニッカルは、1918 年スペインで、イギリス育ちでバルセロナに定住した、ヒンズー教徒インド人の父とスペイン生まれのカトリックの母との間に生まれました。その出自の文化的重層性は、スペインでカトリックとして育った彼が、後に、宗教間対話の主唱者として、また、比較宗教学の専門家として世界的な権威となる契機となりました。
 また、表紙は、この2 月に亡くなったスペイン現代美術を代表する巨匠、アントニ・タピスが、その死の直前に制作したもの。
 これらの文章に、バンショワからペルトまで、5世紀にわたる、23 曲を既録音から抜粋した音楽を加えた、このアルバムは、本質的に、音楽の力で平和を希求するサヴァールの、世界への奉仕と言うべき仕上がりとなっています。

ALTUS



ALT 241
¥2600→\2390
準・メルクル&中部ドイツ放送響
 
ブラームス:交響曲第1番ハ短調 op.68
 ワーグナー:交響曲第2番ホ長調 WWV35(未完)
準・メルクル(指揮)
中部ドイツ放送交響楽団
(ライプツィヒ放送交響楽団)
 準・メルクル&中部ドイツ放響によるブラームス・ツィクルス第2,3 弾!遅めのテンポによる堂々と重厚な本格的ブラームス!中部ドイツ放響もモノトーンの渋い音色がブラームスにぴったりの大好演。
 メルクル&中部ドイツ放響によるブラームス第2集

 録音:2011 年3 月27 日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス、ライヴ録音/DDD

 遅めのテンポで重厚な味わいのブラームス第1 番。正にドイツ正統派のメルクルらしい堂々とした、たたずまいでございます。フィナーレは実に熱い。ワーグナーの弟子モットルのオーケストレーションによるワーグナー2 番も嬉しいカップリング。
 


ALT 242
¥2600→\2390
準・メルクル&中部ドイツ放送響
 ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op.90
 リスト:交響詩「前奏曲」ハ長調
準・メルクル(指揮)
中部ドイツ放送交響楽団
(ライプツィヒ放送交響楽団)
 メルクル&中部ドイツ放響によるブラームス第3集

 録音:2011 年10 月2 日、ライプツィヒ、ゲヴァントハウス、ライヴ録音/DDD

 メルクルならではのまじめなアプローチがかえって切々たる情味を生み、3 楽章の繊細さなども絶品でございます。また、リストの「前奏曲」がいたって面白い演奏でブラームス顔負けの重量級の大演奏。ここまで重厚な表現の演奏はあまりみかけません。聴いてご損はありません。

AMBROISIE


Rachmaninov: Piano Sonatas Nos. 1 & 2
AM 208
\2600→\2390
ルガンスキー、圧巻のラフマニノフ!
 ラフマニノフ:
  (1)ピアノ・ソナタ第1番 ニ短調op.28
  (2)ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調op.36(ルガンスキー版)
ニコライ・ルガンスキー(Pf)
 壮大かつ繊細、超人的なテクニック!21世紀ロシアン・ピアニズムの寵児、ルガンスキーによる圧巻のラフマニノフ!

 録音:2012 年5 月、ポットン・ホール(イギリス)

 21 世紀ロシアン・ピアニズムの継承者として高い注目を集めている世界的名手、ルガンスキーが、ナイーヴ/アンブロワジー・レーベルより待望の2nd アルバムをリリースしました!圧巻の超絶技巧で魅せたリスト(直輸入盤AM 205 国内盤KKC 5183)に続く今回収録したのは、彼の十八番ともいえるラフマニノフ。今もなお演奏される機会の少ない第1 番がルガンスキーの演奏で聴けるのは貴重!さらに、第2 番は、基本的にはラフマニノフの初版に基づきながら、適所に改訂版の要素を盛り込んだルガンスキーのオリジナル版というのも注目です。
 曲の難度など物ともせず涼やかに、知的かつ強靭に弾きこなす圧倒的な演奏は今回も健在!第1 番の「ファウスト」の世界に基づく荘大な世界、そして第2 番の怒涛の世界も、過度な情感やテンポの揺らぎを排した完璧なコントロールで聴かせます。奔流の如く複雑に絡み合う音の一粒一粒までシャープに響かせるルガンスキーの音づくりは、壮大でありながらも繊細なラフマニノフの作品にまさにぴったりといえましょう。「難曲を汗一滴、顔色変えず弾きこなす超人的ピアニスト」と絶賛されるのも納得。圧巻のラフマニノフです!

AMBRONAY


Claudio Monteverdi - Astor Piazzolla
AMY 034
\2600→\2390
「マドリガルもタンゴも、音楽という形で語られるエモーションなんだ」
 アラルコン&ラ・カペラ・メディテラネア
  〜モンテヴェルディ&ピアゾラ


モンテヴェルディ:
 (1)『オルフェオ』より シンフォニア
 (2)『ウリッセの故国への帰還』より「私はまだ 眠っているのか」
ピアソラ:
 (3)悪魔のロマンス (4)バチンの少年 (5)天使の死
モンテヴェルディ:
 (6)『オルフェオ』より「緑に茂る森よ、覚えているだろうか」
 (7)『ポッペアの戴冠』より「ただあなたを見つめ」(陛下を見つめ)
ピアソラ:(8)天使のミロンガ (9)ロコへのバラード
モンテヴェルディ:
 (10)戦と愛のマドリガル曲集第8巻より「ニンフの嘆き」
ピアソラ:
 (11)ミケランジェロ70 (12)南へ帰る
モンテヴェルディ:
 (13)『ウリッセの故国への帰還』より シンフォニア
ピアソラ:(14)ハシント・チクラナ
モンテヴェルディ:
 (15)『聖母マリアの夕べの祈り』より ベネディクタ
トロイロ:(16)ラ・ウルティマ・クルダ(最後の酔い)
ピアソラ:(17)わが死へのバラード
モンテヴェルディ:
 (18)『倫理的・宗教的な森』より「十字架にかけられ」
(1)(2)(16):サバティエ編曲
(4)(9)(12)(14)(17):キト・ガト編曲
マリアーナ・フローレス(S)
ディエゴ・ヴァレンティン・フローレス(Bt)
ウィリアム・サバティエ(バンドネオン)
キト・ガト
 (バロック・ギター&エレクトリック・ギター)
レオナルド・ガルシア・アラルコン
 (オルガン、エピネット、ピアノ、芸術監督)
ラ・カペラ・メディテラネア
 モンテヴェルディと20世紀タンゴの響きがひとつに!アラルコン&ラ・カペラ・メディテラネアが誘う、目から鱗の音楽世界!

 録音:2012 年3 月1-5 日、スイス

 ヘンデルの『ユダス・マカベウス』(AMY 024)、フェルヴェッティの『大洪水』(AMY 026)、と注目のバロック歌劇作品を次々発信してきたアラルコン&ラ・カペラ・メディテラネアが、衝撃の新譜をリリースしました!まず目を惹くのは、バロックの大家モンテヴェルディの歌曲と、20 世紀タンゴ界を牽引した二大巨塔、A. ピアソラ& A. トロイロの作品を同時収録したオリジナリティあふれるプログラムでしょう。サバティエおよびキト・ガトによる編曲がなされており、本アルバムでしか聴けない独特の音楽世界が展開されています。
 アルバムを通して名手サバティエが奏でるバンドネオンの存在感が大きく、最初に収録された『オルフェオ』のシンフォニアの冒頭から見事なソロを聴かせてくれます。どこかオルガンの響きにも似たバンドネオンの音色は、テオルボやコルネットら古楽器の響きとも馴染んでおり、目から鱗の音響世界に瞠目してしまうこと間違いなし!『ポッペアの戴冠』の有名な二重唱「ただあなたを見つめ(陛下を見つめ)」など、当時のポピュラー音楽の様式で書かれている作品を20 世紀のポピュラー音楽の響きと重ね合わせることは、ありそうでなかった面白い試みといえるかもしれません。
 ブックレット記載のインタビューにて、「マドリガルもタンゴも、音楽という形で語られるエモーションなんだ」と語ったアラルコン。活気あふれるアンサンブルと極上のハーモニーを以て、聴く人を異国情緒あふれる世界へと誘ってくれます。


レオナルド・ガルシア・アラルコン
話題の旧譜
Falvetti: Il diluvio universale
AMY 026
\2600→\2390
バロック声楽ファン必聴!!
 ノアの洪水を描いた傑作「大洪水」世界初録音!!!

  ファルヴェッティ:「大洪水」
フェルナンド・ギマランイス(T ノエ)
マリアナ・フロレス(S ラド)
マッテオ・ベッロット(Bs 神)
エヴェリン・ラミレス・ムノス(A 正義の女神)
ファビアン・ショフリン(CT 死)
マガリ・アルノー(S 水)他
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指)
カッペッラ・メディテラネア,ナミュール室内合唱団
録音:2010 年9 月6-10 日、ジュジュリュー/DDD、64'33

 ミケランジェロ・ファルヴェッティ(1642—1692)はシチリア島のパレルモ生まれの作曲家で、1682 年、島東部の海峡町メッシーナの大聖堂の楽長に就任、この「大洪水」は同年同地で初演されました。「大洪水」とはもちろん旧約聖書のノアの箱舟で有名な洪水のことで、この作品は宗教的題材による一種のオラトリオです。しかし南イタリア気質の強い音楽には抹香臭さはなく、音楽には明るく澄んだ美しさがあります。またファルヴェッティは大スカルラッティよりも二世代前に当たり、まだモンテヴェルディやカヴァッリの様式も色濃く残しています。
 台本は四部から成り、第1 部「天上にて」、第2 部「地上にて」、第3 部「洪水」、第4 部「ノエの箱舟で」。ノアの箱舟の話を知っていれば話は理解できます。
ヘンデルの「ユダス・マカベウス」(AMY 024)がたいへん好評だったアラルコン、ここでもラテン的色彩に満ちた素晴らしい演奏を繰り広げてくれます。アラルコンは、当時のシチリアにはまだイスラム文化の残影があったことを考慮し、アラブの打楽器を絶妙に採りいれ、絶大な効果を上げています。
歌手たちも優秀。他にほとんど録音のないファルヴェッティの素晴らしい音楽をお楽しみください!
 

AMY 031
(2CD+ボーナスDVD)
\4000→\3690
アラルコン率いるナミュール室内合唱団& レザグレモン
 タイトルは「バッハ・ドラマ」!
ボーナスDVD付き!
J.S.バッハ、音楽劇集

 [CD1] 「フェーブスとパンの争い」BWV 201
 [CD2] 「満足せるエーオルス」BWV 205


 [BONUS DVD]
  2011年アンブロネー音楽祭ライブ:「岐路のヘラクレス」BWV 213
セリーヌ・シェーン(S)
クリント・ファン・デア・リンデ(C-T)
櫻田亮(T)、
ファビオ・トランピ(T)
クリスティアン・イムラー(Bs)
アレハンドロ・メーラプフェル(Br)
レオナルド・ガルシア・アラルコン(指揮)
レザグレモン、
ナミュール室内合唱団
アラルコンによる劇的!J.S. バッハの音楽劇集。櫻田亮、ファン・デア・リンデら豪華ソリスト陣、2011年アンブロネー音楽祭ライブ映像も収録した豪華盤!

録音:[CD]2011 年9 月6-7 日、ナムール(ベルギー) [DVD]2011 年9 月10 日、アンブロネー音楽祭ライブ録音/CD1:43’45”、CD2:37’48”、BONUS DVD:42’54”、NTSC、字幕:なし

 ファルヴェッティの『大洪水』を録音した希少なアルバム(AMY 026)も話題となったアラルコン率いるナミュール室内合唱団& レザグレモンが、再びバロック声楽ファン注目必至のアルバム!
 「バッハ・ドラマ」というアルバムのタイトル通り、J.S. バッハの世俗カンタータの中でもひときわ劇的な要素が強い3 作品が収録されています。
 『フェーブスとパンの争い』と『岐路のヘラクレス』のテキストを手がけたのは、かの『マタイ受難曲』も手掛けたC.F. ピカンダー。いずれの作品も最初と最後を荘厳な合唱が飾り、その合間にソリスト達によって華麗なレチタティーヴォとアリアが交互に歌われます。3 作品とも快活な雰囲気に満ちた曲調で、個性豊かな登場人物たちが色鮮やかな音楽と共に見事に表現されています。活き活きとしたソリスト達の掛け合いはもちろんのこと、洗練された器楽アンサンブルも大きな聴き所。壮大なオーケストラサウンドから古楽器の小さなアンサンブルまで、多彩な響きに魅せられます。
 ソリストの豪華さも本アルバムの大きな魅力。ソプラノを歌うセリーヌ・シェーンは、その美貌と美声で世界的注目を集める名手。クリント・ファン・デル・リンデはバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演も多く、高貴な歌声と迫真の表現力が高く評価されているカウンターテナーです。『ユダス・マカベウス』(MIR024)で国内外問わず絶賛された櫻田亮は今回も素晴らしい歌声を披露しています。ナミュール室内合唱団の歌声は相変わらず瑞々しく、快活な音楽劇にはまさにぴったり。レザグレモンと共に、透明感あふれるハーモニーを生み出しています。
 ボーナスDVD として、2011 年のアンブロネー音楽祭ライブ映像を収録!J.S. バッハの劇空間を目でも堪能できる豪華なアルバムに仕上がっています。
 

レオナルド・ガルシア=アラルコン
知られざる名作
Farina - Capriccio Stravagante & Sonate
MRIC 285
(国内盤)
日本語解説書付き
\2940
〜シュッツとモンテヴェルディの時代 ガンバからヴァイオリンへ〜
 カルロ・ファリーナ(1600 頃?〜1640)室内楽作品集(カプリッチョ・ストラヴァガンツァとソナタ)

 ①パヴァーナ 第3番(第4曲集より)
 ②「絶望したソナタ」と呼ばれたる2声のソナタ(第5曲集より)
 ③「海辺」と呼ばれたる2声のカンツォン(第1曲集より)
 ④「北アフリカの少女」と呼ばれたる2声のソナタ(第1曲集より)
 ⑤3声のバレット(第1曲集より)
 ⑥3声のパッサメッツォ(第4曲集より)
 ⑦「小麦粉(ファリーナ)」と呼ばれたる2声のソナタ
  (第1曲集より)
 ⑧ 酔狂なる奇想の曲(カプリッチョ・ストラヴァガンテ)
  (第2曲集より)
アンサンブル・クレマチス (古楽器使用)
ステファニー・ド・ファイー(vn)
ジローラモ・ボッティリエーリ(vn/va)
アンドレア・デ・カルロ、
エルナン・カドラド、
ジェローム・ルジュヌ(vg)
エリック・マトート(cb)
トーマス・ダンフォード (テオルボ、g)
レオナルド・ガルシア=アラルコン (室内オルガン、ヴァージナル、総指揮)
RIC 285
(輸入盤)
\2600→\1990
 カルロ・ファリーナ。
 ご存知でしょうか?モンテヴェルディを育てたマントヴァに生まれ、ドレスデン宮廷にシュッツがどーんと構えてきた時代に「本場イタリアから来た」ヴァイオリンの名手として活躍、さらにポーランドやドイツ北方、プラハなどでも活躍をみせたこの作曲家、ルネサンス末期風の楽曲形式でしおらしい叙情的作品を書いたかと思えば、謎めいたタイトルを付した技巧的合奏曲もお手のもの、きわめつけはルネサンス版画の唐草模様のごとく、ガット弦とバロック弓で考えられるあらゆる技巧を盛り込んで、動物の鳴き声だの戦争だの管楽器の模倣だの、常軌を逸した多彩さで、20分以上にわたりめくるめく音響世界を描き出す「酔狂なる奇想の曲」…。
 これぞ、バロック時代のヴァイオリン芸術のエッセンス。酔狂で荒唐無稽、歌心もたっぷり!
 ジャケット絵画のかわいさもさることながら、ガット弦から繰り出されるサウンドはねこの啼き声、いぬの喧嘩、撃ち交わされるマスケット銃、さまざまな管楽器(?)…何でもあり。
 楽譜を前に会談しているネコのジャケットがかわいい。



AMY 035
(2CD)
\4000→\3690
レゾンブル
 F.クープラン:諸国の人びと—3声の合奏のソナタと組曲(全曲)

  [CD1]
   (1)フランス人 (2)スペイン人
  [CD2]
   (1)神聖ローマ帝国の人びと (2)ピエモンテの人びと
    [+J.S.バッハ:アリアヘ長調BWV587(終曲ジーグのあと)]
(3)ベンジャミン・アラール(Org.)
マルゴ・ブロンシャール&
 シルヴァン・サルトル(芸術監督)
レゾンブル
 B. クイケンも一目置く注目の若手団体!レゾンブルによるF. クープラン:「諸国の人びと」J.S. バッハのアリアとの聴き比べも面白い注目盤

 録音:2012 年4 月1-9 日、ランテルヌ聖堂(リヨン、フランス)

 2006 年に結成されたばかりの新進気鋭の古楽演奏団体レゾンブル【Les Ombres】が、AMBRONAY レーベルより注目の2nd アルバムをリリースしました。1st アルバム(AMY 301)ではコモン・ド・ブラモンの作品を取り上げた超希少なプログラムが話題となったレゾンブルですが、今回彼らが取り上げたのはF.クープランの代表作「諸国の人びと」!このアルバムで特筆すべきは、組曲のラストにJ.S.バッハのオルガン曲が付随していることでしょう!というのも、このアリアヘ長調BWV587 は、「諸国の人びと」の「神聖ローマ帝国の人々」から第1 曲目をバッハが編曲したものなのです(バッハの手によるものではないという説もありますが)。「ピエモンテの人びと」の最後の曲が流れた後、しっかりとした間を置いてからアラールによるオルガンの演奏が始まるというプログラム構成。フランスとドイツ、2 人の作曲家の交差点を示してくれる、ちょっとしたエスプリの効いた興味深いアルバムに仕上がっています!
 「諸国の人びと」という題名の通り、フランス、スペイン、神聖ローマ、ピエモンテ(現在はイタリア圏ですが、以前はフランス貴族のサヴォワ家が統治した地域)という4 つの国の人々を表した本作。コレルリの合奏協奏曲を強く思わせる作風ですが、舞曲の穏やかなリズム感と気品あふれる優雅な旋律はF. クープラン、ひいてはフランス・バロックならではの魅力といえましょうか。ゆったりとしたリズムの中に遊び心のように散りばめられたイネガルな装飾も美しく、古楽器ならではの暖かみのあるハーモニーと共にしっとりと聴き入る傑作です。演奏を担当するレゾンブル(Les Ombres)は、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のマルゴ・ブロンシャールと、フラウト・トラヴェルソ奏者のシルヴァン・サルトルによって結成されたアンサンブル団体。バロック界の次代を担う注目の若手団体としてB. クイケンやJ. クリステンセンらからも一目置かれ、フランスを中心に高い評価を集めている期待の若手実力派です。早くも日本を含め世界的なツアーを行っており、今後のさらなる飛躍に注目必至の団体です!




ANALEKTA


Purcell - Here Let my Life and other songs
AN2 9948
\2200→\1990
テイラー&ボウマン〜豪華共演盤
 パーセル:嘆きの歌 ほか
 マティアス・モート(b.1963):
  パーセルの死をいたむ協奏曲ほか
ダニエル・テイラー(CT)
ジェイムズ・ボウマン(CT)
シアター・オブ・アーリー・ミュージック
 (TEM)
 テイラー&ボウマン、豪華共演盤

 録音:2004 年5 月(モントリオール)

 ダニエル・テイラーと、世界的カウンターテナー歌手ボウマン、二人のカウンターテナー歌手による独唱とデュエットを集めたもの。
 マティアス・モートはリコーダー奏者・作曲家。ここに収められた「パーセルの死をいたむ協奏曲」は1720 年頃のスタイルで書かれた作品で、パーセルへのオマージュとなっています。第3 楽章ではパーセル作品のシャコンヌのバス・ラインの引用がみられ、その上で自在に舞う旋律が見事です。
 

Tafelmusik Baroque Orchestra play JS Bach
AN2 9878
\2200→\1990
ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
J.S.バッハ:
 (1)カンタータ170番
  「喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜」
 (2)管弦楽組曲第2番 ロ短調
 (3)カンタータ54番「いざ、罪に抗すべし」
 (4)ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調
ターフェルムジーク・バロック・オーケストラ
ジャンヌ・ラモン(指揮)
ダニエル・テイラー(CT)
 カナダの名門ターフェルムジーク・バロック・オーケストラとテイラーの豪華共演盤

 録音:2011 年(トロント)

 カナダの名門ターフェルムジーク・バロック・オーケストラとダニエル・テイラーの豪華共演盤。アルトのカンタータが胸に沁みます。
 
Bach - Sonatas and Concertos
AN 2 9915
\2200
オリヴィエ・フォルタン
 〜バッハ — コンチェルト&ソナタ

 (1)チェンバロ協奏曲 第1番 ニ短調 BWV1052
 (2)チェンバロ協奏曲 第5番 ヘ短調 BWV1056
 (3)イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
 (4)6つのヴァイオリン・ソナタより 第2番 BWV1015
オリヴィエ・フォルタン(Cemb)
ソフィー・ゲント(Vn)
Masque(マスク)
 〔ステファン・フリーマン(Vn)、
  ジャン=ルイ・ブロウィン(Vla)、
  メリサンド・コリヴォー(Vc)、
  ピエール・カルティエ(Cb)〕
 カナダの俊英チェンバロ奏者、オリヴィエ・フォルタン

 録音:2006-2007 年

 カナダの俊英チェンバリスト、フォルタンと、1998 年結成のカナダの古楽アンサンブルグループ、マスクの管弦楽(各パート一人)によるチェンバロ協奏曲。
 コンサート・ミストレスのゲントとのアンサンブルによるヴァイオリン・ソナタも収録しています。
 

Dvorak: String Quartet No. 13 in G Major, Cypresses & Waltzes
AN2 9892
\2200→\1990
ドヴォルザーク — セシリア弦楽四重奏団
 (1)「糸杉」より II、III、VII、IX、XI、XII
 (2)弦楽四重奏曲13 番 ト長調 Op.106
 (3)ワルツOp.54-1,4
セシリア弦楽四重奏団
 録音:2011 年12 月

 若手美女4 人、セシリア弦楽四重奏団によるドヴォルザーク。「糸杉」ではロマンティック色濃厚に聴かせます。セシリア弦楽四重奏団は2010 年バンフ国際弦楽四重奏コンクールで第1 位に輝いた新進気鋭のカルテット。第1 ヴァイオリンのミン=ジョン・コーが奏でる1767 年ガダニーニの美しい音色が魅力です。
 

AN2 9922
\2200
ヴェルレーヌの詩による歌曲集
  レイナルド・アーン(1874-1947):
  (1)牢獄にて (2)捧げ物 (3)はなやかな饗宴
  (3)神を信じない人 (4)歌曲集「灰色の歌」
 ガブリエル・フォーレ(1845-1924):
  (1)牢獄 (2)憂うつ (3)月の光
  (4)歌曲集「5つのヴェネツィアの歌」
 クロード・ドビュッシー(1862-191 8):
  (1)マンドリン (2)3つの歌曲
 アンドレ・マテュー(1929-1968):
  (1)いとしき手 (2)私の心に雨が降る
  (3)感傷的な対話 (4)空はあんなにも青く
ジャン= フランソワ・ラポワント(Br)
ルイーズ= アンドレ・バリル(Pf)
 ヴェルレーヌの詩による歌曲集

 録音:2006 年9 月/60’54

 ヴェルレーヌの詩による歌曲を集めた1 枚。ラポワントは、16 歳まではピアノを学びその後声楽に転向したバリトン。ピアノ・パートも知り尽くした歌唱で、メロディーとピアノの美しい絡み合いも魅力の1 枚です。アメリカ出身のバリルの手堅いピアノが光ります。
 
Liszt and Rachmaninov - Romances
AN2 9923
\2200
ラフマニノフ&リスト:歌曲集
 セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943):
  (1)歌曲集「15の歌」より 私の窓辺に op.26-10
  (2)歌曲集「6つの歌」より そんなに昔だろうか、友よ Op.4-6
  (3)歌曲集「14の歌」より 不協和音 Op.34-13
  (4)歌曲集「6つの歌」より
   夢 Op.38-5、ねずみ捕りの男Op.38-4
  (5)歌曲集「12の歌」より 春の水 Op.14-11
  (6)歌曲集「12の歌」より
   ここは素晴らしい場所 Op.21-7、リラの花 Op.21-5、
   私は預言者ではない Op.21-11
  (7)歌曲集「6つの歌」より ひなぎく Op.38-3
  (8)歌曲集「6つの歌」より
   美しい人よ、私のために歌わないで Op.4-4
  (9)歌曲集「14の歌」より 女神 Op.34-1
  (10)歌曲集「12の歌」より
   小島 Op.14-2、私はあなたを待っている Op.14-1
 フランツ・リスト(1811-1886):
  (11)お前は (12)それは素晴らしいこと
  (13)美しい芝生が広がるところ (14)彼らは何と言った
  (15)我が子よ 私がもし王だったら (16)おお、夢に来ませ
シャンタル・ディオンヌ(Sop)
ルイーズ= アンドレ・バリル(Pf)
 カナダの歌姫シャンタル・ディオンヌ

 録音:2006 年-2007 年

 カナダのニューブランズウィック出身歌手、シャンタル・ディオンヌは、オペラから歌曲リサイタルまで、カナダで大活躍のソプラノ。このアルバムでは、ラフマニノフとリストの歌曲を聴かせます。

ANIMA


ANM1 20400001
\2500
フィリップ・カントール
 プーランク:歌曲集
 (1)2つの詩〔1.アンナの庭園にて 2.もっと早く歩こう〕
 (2)陽気な歌
  〔1.浮気な情婦 2.酒の歌 3.マドリガル 4.運命の女神への祈り
   5.酒盛りのクプレ 6.捧げ物 7.美しい青春 8.セレナード〕
 (3)ロズモンド
 (4)動物詩集
  〔1.らくだ  2.チベットの子羊  3.いなご 4.いるか 5.ざりがに 6.鯉〕
 (5)2つの歌〔1.二十日ねずみ 2.雲〕
 (6)冷気と火
  〔1.視線 2.朝に枝を燃やし 3.すべては消え去り 4.庭の暗闇で
   5.冷気と火を結合せよ 6.ほほえむ人 7.流れる大河〕
 (7)2つの詩〔1.セー 2.華やかな宴〕
 (8)パリの風物〔1.ラッパを吹く 2.あなたはもう書かないの〕
 (9)ロンサールの詩
  〔1.属詞 2. 墓碑銘 3.踊り歌 4.私はもはや屍にすぎない 5.彼女の小姓に〕
 (10)平和への祈り
 (11)4つの詩〔1.うなぎ 2.郵便はがき 3.映画を見に行く前に 4.1904年〕
 (12)ホテル(「月並み」より第2曲)
フィリップ・カントール(Br)
ソフィー・リヴ(Pf)
アンサンブル・クレマン・ジャヌカンの名バリトン、フィリップ・カントール待望のプーランク歌曲集

録音:2011 年7 月(パリ)/63’30

 アンサンブル・クレマン・ジャヌカンのバリトンとしても名を馳せるバリトン、フィリップ・カントールによる、プーランク歌曲集の登場。そのレパートリーは古楽のみにとどまらず、ソロ活動からオペラはもちろんのこと、ヴィス率いるクレマン・ジャヌカンでの芝居っ気たっぷりの歌唱までをもこなしてしまうという、非常に多才な活動を展開しています。彼のフランス語による歌唱は大変耳あたりが良く、声自体が美しいことはもちろんのこと、フランス語の響きも実に美しいので、フランス歌曲にあまり馴染みのない方でもお楽しみいただけることでしょう。ユーモアとアイロニーに溢れる“エスプリの作曲家・プーランク” の世界観を、カントールのエネルギッシュな歌声でご堪能下さい。ピアニストのソフィー・リズとは大変親交が深く、今回の録音の他に「ドビュッシー歌曲集」(ANM 90900001) でも共演しています。

APARTE



AP 041
\2500→\2290
アンサンブル・ストラヴァガンツァ
 ハプスブルク宮のコンサート〜室内楽曲集

 (1)ビーバー:ヴァイオリン・ソナタ第5番
 (2)J.H.シュメルツァー:
  独奏ヴァイオリンのためのソナタ・テルティア
 (3)ビーバー:ロザリオのソナタ第10番「磔刑」
 (4)フローベルガー:
  皇帝フェルディナント3世陛下の悲しい詩に寄せる哀悼歌
 (5)ビーバー:ヴァイオリオン・ソナタ 第3番
 (6)J.J.ヴァルター:組曲第8番 ホ長調
 (7)N.マッテイス:ギターのための3つの小品
アンサンブル・ストラヴァガンツァ
 注目の若手古楽アンサンブル。アンサンブル・ストラヴァガンツァ、デビューアルバム!17 世紀ハプスブルク宮に響く室内楽曲集

 録音:2011 年4 月、2012 年4 月、オート・ド・サン・ミッシェル教会

 ヨーロッパの若手実力派たちが立ち上げた新進気鋭の古楽団体「アンサンブル・ストラヴァガンツァ」が、APARTE レーベルよりデビューアルバムをリリース!
 「ハプスブルク宮のコンサート」というアルバムのタイトル通り、ヨーロッパの音楽発展に高い貢献を果たすほど精華な音楽活動が行われていた17 世紀ハプスブルク宮廷で愛された室内楽曲に焦点をあてたプログラムとなっています。一世を風靡するイタリア人音楽家に負けじと活躍した、現オーストリア・ドイツ圏出身の音楽家たちの作品を中心に収録されているのも本アルバムの特徴。深く内省的な響きが美しいビーバーの作品や、初期トンボー作品の傑作であるフローベルガーの哀悼歌、「バロック期のパガニーニ」とも称されるJ.J. ヴァルターの組曲をはじめ、宮廷音楽の典雅な響きを十分に含む珠玉の作品が収録されています。ドミティーユ・ジロンの軽妙洒脱なヴァイオリン・ソロも聴き所です!
 アンサンブル・ストラヴァガンツァは、ヨーロッパを中心に活躍する若手演奏家たちによって結成された古楽アンサンブル。G. レオンハルトやJ. サヴァールといった巨匠たちから助言を受け、近年メキメキと実力を付けている若手団体です。2011 年にはイタリアのボンポルティ国際古楽コンクール(アンサンブル部門)、アムステルダム国際古楽アンサンブルコンクールで相次いで入賞を果たしたほか、フランスの文芸科学アカデミーからも銅メダルを授与されるなど、世界各国で早くも高い評価を受けているアンサンブル・ストラヴァガンツァ。今後の活躍にも期待必至です!

ARTE DELL’ARCO JAPAN



ADJ 033
\2600→\2390
メンデルスゾーン(1809-1847):弦楽シンフォニアより
 第1番 ハ長調、第2番 ニ長調、第3番 ホ短調、
 第7番 ニ短調、第8番-a ニ長調
OLC ストリングス
 【ヴァイオリン:若松夏美(コンサートマスター)、
  竹嶋祐子、荒木優子、高田あずみ、高田はるみ、
  堀内麻貴、原田陽、パウル・エレラ、山内彩香、
  廣海史帆
  ヴィオラ:成田寛、森田芳子、(原田陽; 第8番a-II)
  チェロ:鈴木秀美、山本徹 コントラバス:今野京】
 OLC第29回公演ライヴ録音。OLCストリングスによる鮮烈な響き今ここに蘇る少年メンデルスゾーンのシンフォニア!

 ライヴ収録:2012 年6 月23 日、上野学園 石橋メモリアルホール/DDD、ライヴ

 オーケストラリベラクラシカ(OLC) 第29 回公演のライヴ録音。OLC ストリングスによる鮮烈な響きで今ここに蘇る少年メンデルスゾーンの弦楽シンフォニアです。
 メンデルスゾーンの弦楽シンフォニアは全部で12 曲と単一楽章一つで、1821 年〜23 年、彼が12 歳から14 歳の間に書かれていますが、ここに収録されているのは第1 〜3 番と第7,8a 番です。これらのシンフォニアは恐らくメンデルスゾーンの家庭での日曜音楽会で演奏されていたものですが、その際自分ではピアノで通奏低音を弾いていたと考えられています。若かりしメンデルスゾーンの作品をOLC ストリングスによる白熱のライヴ録音です!

 OLC演奏会情報
 2012年10月20日(土)上野学園石橋メモリアルホール 15:00開演
 演目:C.P.E. バッハ: 弦楽シンフォニアより, クラヴィーア協奏曲ホ短調Wq.15( 日本初演), チェロ協奏曲イ長調Wq.172
 演奏:上尾直毅( タンゲンテンフリューゲル)、鈴木秀美、OLC



 


ADJ 012
(2CD)
\4000→\3690
再発売
 鈴木秀美のバロックチェロによるヴィヴァルディ チェロ・ソナタ全集

 ヴィヴァルディ:チェロと通奏低音のためのソナタ集(9曲)全集
 (1)変ロ長調RV.47 (2)ヘ長調RV.41 (3)イ短調RV.43
 (4)変ロ長調RV.45 (5)ホ短調RV.40 (6)変ロ長調RV.46
 (7)イ短調RV.44 (8)変ホ長調RV.39 (9)ト短調RV.42
鈴木秀美(Vc)
ライナー・ツィパーリング(Vc)
エーロ・パルヴィアイネン
 (アーチリュート&バロックG)
 ジャケット一新。ライナー・ツィパーリング、エーロ・パルヴィアイネンの豪華通奏低音陣!
 親密な対話が織りなす9枚の『音の絵』・・・鈴木秀美のバロックチェロによるヴィヴァルディ チェロ・ソナタ全集

 録音:2003 年11 月26、27、29 & 30 日、秩父ミューズパーク音楽堂/ステレオ/DDD

 ヴィヴァルディの名曲6 つのチェロ・ソナタ集に筆写譜の残っている3 曲を加えて現在確認できる事実上の全集です。演奏、録音とも快心の出来栄えで、非常に引き込まれます。ツィパーリングとソロパートを繰り返しで交替して弾くなど「ステレオ効果」も楽しめます。RV40 はキューブリック監督の名画「バリー・リンドン」で使われ絶大な効果を発揮した世にも美しい名曲です。また、通奏低音のメンバーも素晴らしく、フィンランド生まれでホプキンソン・スミスの弟子のリュート名人パルヴィアイネン。この録音、通常のチェンバロでなくリュートとバロック・ギターで奏でられているのも特徴。もう一人は18世紀オケやラ・プティット・バンドのメンバーの大家ツィパーリング。ヴィヴァルディ・ファンならずとも注目の内容です。 (TDKAD-012 の再発売商品)

 ◆オーケストラ・リベラ・クラシカ 第30回定期 演奏会情報◆
  2012年10月20 日( 土) 上野学園石橋メモリアルホール 15:00〜
   曲目 C.P.E.バッハ: 弦楽シンフォニアト長調 Wq.182-1、
     クラヴィーア協奏曲ホ短調 Wq.15(日本初演)、弦楽シンフォニアロ短調 Wq.182-5、
     チェロ協奏曲イ長調 Wq.172、弦楽シンフォニアイ長調 Wq.182-4
   演奏 鈴木秀美(チェロ・音楽監督)、上尾直毅(タンゲンテンフリューゲル独奏)、オーケストラ・リベラ・クラシカ


ATMA


ACD2 2648
\2000
ヘンデル:
 「ロターリオ」—シンフォニア,小舟は海に戯れる
 「オルランド」—
  私を不実な女とは言えないでしょう,緑の野よ、心地よい森よ
 「ソザルメ」—平和を語りながらも雷を落とすとは
 「フラーヴィオ」—あなたの元から去ります
 「アルチーナ」—
  ああ、つれないルッジェーロー
  青ざめた亡霊たちよ,ええ、私は同じ私よ,ああ、私の心よ
 「アタランタ」—いとしい森よ
 コンチェルト・グロッソ 変ロ長調 Op.3-1 HMV312—アダージョ
 コンチェルト・グロッソ ハ短調 Op.6-8—アダージョ
 ヴィヴァルディ:「試練の中の真実」—さようなら、いとしい人
 ヴィンチ:
  「エルミオーネ」—
   キジバトの妻が罠に捕らえられた夫を見つけたら
カリーナ・ゴーヴァン(S)
アレクサンダー・ワイマン(指)
アリオン・バロック・オーケストラ
 カナダのバロックの歌姫、ゴヴァン、ヘンデルのオペラを歌う!

 録音:2012 年5 月、ケベック/74'39

 カナダが誇るソプラノで、バロック声楽曲、ことにヘンデルで高く評価されているカリーナ・ゴーヴァンが、ヘンデルを中心としたアリア集をリリース。ゴーヴァンは既にヘンデルのオラトリオを中心としたアリア集(ACD2 2589)をリリースしていましたので、これでゴーヴァンのオペラ、オラトリオ、両面が楽しめることになります。
 ゴーヴァンの良さは、クリーミーと言ってもよい滑らかな美声と、安定したコロラトゥーラの技術。コロラトゥーラが目一杯なことで知られる「ロターリオ」の“小舟は海に戯れる”も、多くのソプラノが賢明に歌う中、ゴーヴァンは苦もなくサラッと歌い上げてしまいます。一方で最後に置かれた「アタランタ」の“いとしい森よ” のようなゆったりした曲では、情感豊かで品の良さが映える表現力でしっとり歌いあげてくれます。傑作「アルチーナ」からはアルチーナのアリアが3 曲。ARCHIV の全曲録音ではゴーヴァンはモルガーナで、彼女の実力を知る人からはなぜ主役じゃないと嘆きがあがっていました。このアリア集で溜飲を下げてください。ヘンデルの管弦楽曲、ヴィヴァルディと珍しいヴィンチのアリアも収録。
 バックは、前回と同様、チェンバロ奏者のアレクサンダー・ワイマンが指揮。ただしオーケストラは、ケベックのバロック・オーケストラの名門、アリオンに変わっています。小編成の明るく透明な伴奏も要注目です。

AUDITE


AU 92653
(SACD HYBRID)
\2500
17世紀、ウィーン宮廷に響く2台のオルガンのための作品集
 G.プリウーリ:
  (1)祝福されしイェルサレムの町 (2)8声の第2カンツォーネ
  (3)おお、なんと甘美な 
 G.ヴァレンティーニ:
  (1)6声のカンツォーネ ト長調 (2)6声のカンツォーネ ト短調
 作者不詳:ゼクエンツ「復活のいけにえに」、「聖霊来たりたまえ」
 W.エブナー:
  (1)トッカータ ト短調
  (2)アリア・ファヴォリータによるパルティータ
 フローベルガー:
  (1)トッカータ第6番「聖体奉挙のための」 (2)カプリッチョ第5番 
 レオポルド1 世:
  (1)アルマンド60 - アリア61 - カナリオ62
  (2)アリア63 - ガヴォット64 - サラバンド65
 テシェルマン:リチェルカーレ ハ長調
 J.C.ケルル:
  (1)カッコウによるカプリッチョ
  (2)フーガClamor grillorum campestrium
 A.ポリエッティ:
  雄鶏と雌鶏の鳴き声のカンツォーネ、鶏の鳴き声のカプリッチョ
 M.アンティフォン:サルヴェ・レジーナ
デイヴィッド・ブランデン(Org)
ヨハンネス・シュトローブル(Org)
カペッラ・ムレンシス
 ムーリ修道院の極上の音響空間にうっとり!17 世紀、ウィーン宮に響いたオルガン作品集

 録音:2011 年7 月29-31 日、ムーリの修道院所属教会(スイス)/72’36”

 ヨーロッパ屈指の音響で知られるスイスのムーリ修道院所属教会で、ルネサンス・バロック時代の音楽を録音していこうという「hanssler」レーベルの意欲的なシリーズから、第6 弾となる最新盤がリリースされました!今回の舞台は17 世紀のウィーン、ハプスブルク宮に響いていた2台のオルガンのための作品集。第5 弾(AU 92652)に引き続き、今回もヨハンネス・シュトロープル率いる合唱団体カペッラ・ムレンシスによる演奏です。フェルディナント2 世、フェルディナント3 世、そしてレオポルド1 世という3 人の皇帝の時代にまたがり、当時の宮廷に活躍していた音楽家たちの作品がたっぷりと収録されています。宮廷楽長として活躍したG. プリウーリ(ca. 1575-1626)、G. ヴァレンティーニ(1582/83-1649)、著名なオルガニストだったF.M. フローベルガー(1616-1667)といった今日にも名を残す音楽家から、W. エブナー(1611/12-1665)やA. ポリエッティ(† 1683)といった中々お目にかかれない作曲家の作品、さらには皇帝レオポルド1 世自身の作品にいたるまで、まさに“ウィーン宮尽くし” のプログラムです。
 オルガン付のグレゴリオ聖歌、モテットやカンツォーネといった声楽曲、カッコウや鶏などの動物の鳴き声を模した愉しい器楽曲、とジャンルも様々。収録場所のムーリ修道院はハプスブルク家によって1027 年に創立されたということで、ウィーン宮廷とも縁深い地。サラウンド効果を狙った楽器配置は今回も行われており、SACD ハイブリッドの高音質で堪能できるのも本シリーズお馴染みの魅力。第4 弾(AU 92573)で素晴らしい音色を聴かせてくれたムーリ修道院のオルガンの響きも必聴です!
 

AU 92672
(SACD HYBRID)
\2500
2台のピアノのためのフレンチ・ミュージック
 (1)ミヨー:スカラムーシュop.165b 
 (2)ラヴェル:スペイン狂詩曲(2 台のピアノのための編曲版)
 (3)ビゼー:子供の遊び(全曲)op.22 
 プーランク:(4)2台のピアノのためのソナタ (5)エレジー
モナ&リカ・バード(Pf)
 注目の若手姉妹デュオ、モナ&リカ・バード、1stアルバム!ラヴェル、ミヨーほか19-20世紀フランス・プログラム

 録音:2011 年25-28 日、ジーメンス・ヴィラ(ベルリン)/74’03”

 ドイツ、イタリアをはじめ数々の国際コンクール連弾部門で入賞を重ね、世界から注目を集めている新進気鋭の姉妹デュオ、モナ&リカ・バードが待望の1st アルバムをリリースしました!彼女たちが記念すべき1st アルバムのために選んだのは、ビゼーからプーランクにいたる連弾作品を集めた19 世紀〜 20 世紀のオール・フランス・プログラム。ラヴェルの「スペイン狂詩曲」とビゼーの「子供の遊び」は管弦組曲としても知られる作品。音色の幅では流石に勝てないとしても、ピアノ2 台(ビゼーの作品は1 台)から生み出されているとは思えないほどの壮大な音世界をSACD ハイブリットの高音質でたっぷりと堪能できます。ミヨーのスカラムーシュでは、ジャズ・セッションも思わせるウィットの利いた愉しい掛け合いが魅力的!連弾最大の聴きどころである演奏者2 人のコンビネーションだけでなく、多彩な表現力に存分に魅せられるプログラムといえましょう。
 モナ&リカ・バードは姉妹ならではの息の合ったコンビネーションで、素晴らしいユニゾンと絶妙な掛け合いを魅せてくれます。すでにヨーロッパだけでなくアジア、アメリカにも活動地域を広げているモナ&リカ・バード姉妹。今後の活躍にも期待必至の注目アーティストです!
 

AU 92674
(SACD HYBRID)
\2500
ヴィエルヌ、オルガン交響曲全曲録音シリーズ開始!
 ヴィエルヌ:
  オルガン交響曲第1番ニ短調 op.14(1899)
  オルガン協奏曲第2番ホ短調 op.20
ハンス=エーベルハルト・ロス(オルガン)
 優秀録音。歿後75 周年のヴィエルヌが作曲したオルガン交響曲全曲録音シリーズ開始!

 録音:2011 年4 月6-8 日、メミンゲン、聖マルティン教会の大オルガン/DDD

 オルガン作品の録音に定評のあるドイツaudite レーベルより2012 年が歿後75 周年にあたるフランスの作曲家ルイ・ヴィエルヌ(1870-1937) が作曲したオルガン交響曲の全曲録音するシリーズが開始しました。ヴィエルヌは先天性の白内障のため生まれつき盲目に近かったのですが、6 歳で弱視へ快復したと言われています。音楽的才能は幼少の頃に開花し、2 歳でピアノ演奏を聴き、その場で聴いた曲を弾いてみせた程の楽才を持ち合わせていました。
 1881 年、ヴィエルヌが11 歳の時には国立パリ盲学校に進学し、その後ヴァイオリン、ピアノそしてオルガン学び、とりわけオルガンは熱心に勉強しました。
 それはセザール・フランクが弾くオルガン演奏を聴いて感銘を受けてからで、その後ヴィエルヌはフランクやオルガン交響曲第5 番のトッカータが有名なシャルル=マリー・ヴィドールなど、著名なオルガニストに師事をし、オルガン演奏及び作曲を習いました。やがて歿年までパリのノートル・ダム大聖堂の首席オルガニストを務めました。
 ヴィエルヌは生涯6 つのオルガン交響曲を残しました。当シリーズでは2 曲ずつ、計3 枚でリリース予定です。第1 弾となる当アルバムは交響曲第1番ニ短調 op.14 と第2 番ホ短調 op.20 です。1898 年作曲の第1 番は師のヴィドールの影響から作曲された6 楽章からなる大作です。一方交響曲第2 番は第5 楽章構成で、ロマンティックで非常に色彩に富んだ素晴らしい作品です。
 演奏のハンス=エーベルハルト・ロスは数々の国際コンクール受賞歴を持つ逸材で、audite レーベルからフランクのオルガン作品集を(AU 21413) をリリース、非常に高い評価を得ています。当シリーズはSACD hybrid となりますので、オルガンの響きをより楽しめるアルバムとなっております。

BIS



BIS SA 1856
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ついに登場!
ペーター・フロール&マレーシア・フィル〜「新世界より」

 ドヴォルザーク:
  (1)交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
  (2)チェコ組曲Op.39
  (3)序曲「わが家」Op.62
クラウス・ペーター・フロール指揮
マレーシア・フィル
 物凄いエネルギー。マレーシア・フィル超力演の「新世界」

 [ 録音:2009 年8 月、2010 年9 月/デワン・フィルハーモニック・ペトロナス・ホール(クアラルンプール)]/76’35”

 SACD ハイブリッド盤。好評のフロール&マレーシア・フィルによるドヴォルザーク、待望の「新世界」登場です。期待通りの爆演、エネギッシュで、これほど熱っぽく脂ぎった「新世界」演奏は久々と申せましょう。カップリングも民族舞曲のオンパレード「チェコ組曲」や民謡を主題とした序曲「わが家」など魅力作ばかり。マレーシア・フィル恐るべしです。


第1・2弾

BIS SA 1896
(SACD HYBRID)
\2,600→\1990
クラウス・ペーター・フロール&マレーシア・フィル/
 ドヴォルザーク:交響曲第7 番
ドヴォルザーク:
 (1)交響曲第7 番ニ短調Op.70
 (2)序曲「オセロ」Op.93
 (3)交響詩「野鳩」Op.110
クラウス・ペーター・フロール(指)
マレーシア・フィル
 物凄いエネルギーと熱を放つマレーシア・フィルのドヴォルザーク
[ 録音:2010 年9 月(2)(3)、2011 年7 月(1)/デワン・フィルハーモニク・ペトロナス・ホール(クアラルンプール(マレーシア)] 72’42”
 SACD ハイブリッド盤。
 爆演で評判のマレーシア・フィルのドヴォルザーク。名作の交響曲第7番もスケールの大きさ、熱気が強烈。また、夫殺しの若妻がハトの鳴き声で狂乱していく様を描いた「野鳩」も不気味さ満点で、聴き手を離しません。
 はしたないほどの野蛮さで話題のペーター・フロール&マレーシア・フィル。今回はドヴォルザークの凄絶に美しい交響曲第7番。そして残酷で美しい「野鳩」。
DvoYak: Symphony No. 8
BIS SA 1976
(SACD HYBRID)
\2600→\1990
フロール&マレーシア・フィル!まるでマーラー!
 ドヴォルザーク:交響曲第8 番

 ドヴォルザーク:
  (1)交響曲第8番ト長調Op.88
  (2)交響詩「金の紡ぎ車」Op.109
  (3)スケルツォ・カプリッチョーソOp.66
クラウス・ペーター・フロール指揮
マレーシア・フィル
[ 録音:2010 年9 月、2011 年7 月/デワン・フィルハーモニク・ペトロナス・ホール(クアラルンプール(マレーシア)]/79’28”

 SACD ハイブリッド盤。
 爆演系で人気のマレーシア・フィルによるドヴォルザーク、待望の第2弾は交響曲第8番。
 ドヴォルザークの交響曲の中で最もさわやかな魅力に満ちた作品ですが、フロールの解釈ではマーラーへの近似が感じられ興味津々。さらに興味深いのが交響詩「金の紡ぎ車」。カレル・エルベンの詩に基づき、欲に目のくらんだ継母によりバラバラ殺人される少女と、魔法使いによる再生、切断された片足を隠し持つ義姉などを描いた、童話的なタイトルとはほど遠い猟奇的内容の作品。フロールとマレーシア・フィルが不気味に演じます。

 


BIS SA 1828
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
これぞ21世紀のホロヴィッツ!
(1)リスト:葬送〜「詩的で宗教的な調べ」より
(2)同:超絶技巧練習曲より第10番ヘ短調/夕べの調べ
(3)同:ペトラルカのソネット第47番/第104番/第123番
(4)ラヴェル:夜のガスパール
(5)サン=サーンス(リスト&スドビン編):死の舞踏
エフゲニー・スドビン(Pf)
 これは本当に21世紀のホロヴィッツだ!

 [ 録音:2009 年2 月、2010 年7、10 月、2011 年1 月、2012 年4 月/セント・ジョージ(ブリストル)]/73’46”

 SACD ハイブリッド盤。この10 月に待望の日本ツアーが実現したスドビン。恐るべきテクニック、音階を弾くだけで聴衆を魅了するという音楽性とオーラを持ち、自ら編曲を手掛けることなど、まさに先祖がえりしたような19 世紀型ヴィルトゥオーゾ。今回のアルバムもスドビンの魅力を余す所なく伝えてくれます。リスト作品は豪快さと語り口の巧さが光り、溜飲さがる演奏。ラヴェルの「夜のガスパール」も超難曲ですが、技術的な面に何の問題もないスドビンは、きらめく音色の変化や化け物めいた物語を見事に再現。さらにリストが編曲した「死の舞踏」をさらにスドビンが効果的にした版まで、まさに「ホロヴィッツの再来」の評を傷つけぬ悪魔的なピアノ音楽の愉しみを堪能できます。
 


BIS SA 1982
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ブラウティハム、フォルテピアノによるメンデルスゾーン
メンデルスゾーン:無言歌Vol.1
 (1)第1巻Op.19b
 (2)第2巻Op.30
 (3)第3巻Op.38 
 (4)第4巻Op.53
 (5)5つの無言歌
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
 ひたすら幸福な70分。ブラウティハムの真骨頂、フォルテピアノによるメンデルスゾーン

 [ 録音:2011 年8 月/エステローケル教会(スウェーデン)]/69’19”

 SACD ハイブリッド盤。絶好調のブラウティハムがメンデルスゾーンの無言歌に挑戦。これまでも彼はBIS レーベルに協奏曲を録音するなど、メンデルスゾーンを得意としているようです。メンデルスゾーンのピアニズムはリストやショパンに比べると古典派風ですが、厳格な指の訓練上に成立しているため、ごまかしのきかない難しさと恐ろしさがあります。その点ブラウティハムは完璧。1830 年プレイエル製のフォルテピアノのレプリカから端正で、清潔感にあふれた音楽を紡ぎだしています。メンデルスゾーンならではの美しいメロディの歌いまわしも絶妙で、幸福な時間にひたれます。


今から20年近く前にリリースされたブラウティハムのメンデルスゾーン。
Mendelssohn - Piano Concertos
BIS 718
\2500→\1990
メンデルスゾーン:
 ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25
  同 第2番ニ短調Op.40
  同 イ短調
ロナルド・ブラウティハム(Pf)、
レフ・マルキス(指)
アムステルダム・シンフォニエッタ

 

BIS SA 1773
(SACD HYBRID)
\2600
パヴァーヌ〜フランス・ヴィオラ編曲集
  (1)ラヴェル(ボリソフスキー編):亡き王女のためのパヴァーヌ
  (2)フォーレ(ハーワット編):夢のあとに
  (3)同(リサノフ編):
  エレジーOp.24/ロマンスOp.69/パヴァーヌOp.50
  (4)ドビュッシー(ボリソフスキー編):
  月の光/亜麻色の髪の乙女
  (5)ドゥビュニョン:呪文(作曲者によるヴィオラ版)
  (6)同:リートOp.44b(ヴィオラ版)

マクシム・リサノフ(Va)
アシュレイ・ウェイス(Pf)

 ヴィオラが奏でる秋色の叙情。貴公子リサノフの腕が冴える。

 [ 録音:2011 年12 月/ポットン・ホール(サクスンダム)]/52’48”

 SACD ハイブリッド盤。1978 年生まれのイケメン・ヴィオラ奏者リサノフ。今後のヴィオラ界を背負う期待の星の彼が、フランス系作品に挑戦しました。
 ラヴェルとドビュッシーはピアノの名作を、旧ソ連の名門ベートーヴェンSQ のヴィオラ奏者だったボリソフスキーがヴィオラ用に編曲したもの、フォーレは英国のフランス音楽研究家ロイ・ハーワット編曲による「夢のあとに」と、リサノフ自身の編曲によるチェロ曲と合唱曲の編曲いずれも効果的。ヴィオラ独特の深く沈んだ音色がシックなフランス音楽にピッタリ。リサノフと親しいスイスの作曲家リシャール・ドゥビュニョン(1968 年生まれ)の「呪文」はチェロ曲を、「リート」はコントラバス曲を作曲者自身がヴィオラ用に編曲。ラヴェルを思わす作風が魅力です。秋に聴きたいアルバムです。
 


BIS 1795
\2500→\2290
17世紀イタリアのトリオ・ソナタ
 (1)チーマ:3声のソナタ
 (2)トゥリーニ:第2旋法による3声のソナタ
 (3)ブオナメンテ:「ラ・ロマネスカ」によるソナタ第8番
 (4)カステッロ:3声のソナタ第10番
 (5)メルーラ:チャコンナ
 (6)ウッチェリーニ:「ラ・プロスペリーナ」によるソナタ第26番
 (7)ファルコニェロ:フォリア
 (8)カッザティ:チャコンナ
 (9)マリーニ:「逃れよ、悲しい心よ」によるソナタ
 (10)カヴァッリ:3声のカンツォン
 (11)レグレンツィ:3声のソナタ
 (12)パンドルフィ:マルケッタ第2番
 (13)ボノンチーニ:ソナタ第5番
 (14)ヴィターリ:チャコンナ
 (15)ペストロッツァ:ソナタ第12番
 (16)コレッリ:ソナタOp.1の12
ロンドン・バロック
 旋律美に陶酔。ロンドン・バロックの魅力全開。

 [ 録音:2010 年9 月/聖マーチン教会(イギリス)]/DDD、68’51”

 これまでフランス、ドイツ、イギリス17 世紀と続いたロンドン・バロックのトリオ・ソナタシリーズ、ついにその発祥の地イタリアへ辿り着きました。「トリオ・ソナタ」という名称は後に使われたもので、17 世紀イタリアでは「2 声のソナタ」もしくは「3 声のソナタ」が一般的でした。ロンドン・バロックは、この形態最初期のチーマの「3 声のソナタ」(1610) からコレッリの名作「ソナタOp.1 の12」まで、発生から発展の好例16 篇を厳選。学術的にも価値がありますが、いずれもイタリアならではの美しいメロディに満ち、リッチな気分にひたれるものばかりです。


おすすめします・・・
ロンドン・バロック/トリオ・ソナタ集
 「イギリス」編、「フランス」編もなんとも渋くて愛らしくて大好きだったのだが、「ドイツ」編もまた落ち着いた響きを聴かせてくれて最高。
 きっとロンドン・バロックの影の愛好家は多いはず。
 秋の夜にこのしっとりとしたアルバムを聴けば、きっと浮世の憂さも忘れることと思う。余裕のある方には下記3点ともお奨めします。

The Trio Sonata in 17th-Century England
BIS 1455
\2500→\1790
17世紀イギリスのトリオソナタ集
 ギボンズ:3声のファンタジー(3曲)
 コプラリオ:ファンタジア組曲
 ウィリアム・ローズ:セット第1番
 ジェンキンス:ファンシーとエア/3声のファンタジア
 マシュー・ロック:組曲ニ短調
 クリストファー・シンプソン:組曲ニ長調
 ジョン・ブロウ:ソナタ イ長調/グラウンド ト短調
 パーセル:ソナタ第20番ニ長調
ロンドン・バロック
17世紀イギリスのトリオソナタ集。かなり珍しいものも多い。
 
The Trio Sonata in 17th-Century France
BIS 1465
\2500→\1790
17世紀フランスのトリオ・ソナタ集
 リュリ:王を眠らせるためのトリオ
 ジョフロワ:クラヴサンとヴィオールのためのディアローグ
 ルイ・クープラン:サンフォニー/ディアローグ
 フランソワ・クープラン:トリオ・ソナタ「壮大なもの」
 ガスパール・ル・ルー:組曲第2番ニ長調
 クレランボー:ソナタ ト長調
 マレ:組曲ト短調
 ルベル:リュリ氏のトンボー
ロンドン・バロック
トリオ・ソナタはコレッリに代表されるイタリア的な形式。これがフランスで花開くのは17世紀末で、イタリア人リュリがもたらしたとされます。いずれも典雅の極み。ルイ14世を寝かせるために書かれた作品が特に聴きもの。
 
The Trio Sonata in 17th-Century Germany
BIS 1545
\2500→\1790
17世紀ドイツのトリオソナタ集
 フィアダンク:組曲イ長調
 ニコラウス・ア・ケンピス:シンフォニア第2番「ドロローサ」
 シュメルツァー:ランターリー
 ベッカー:ソナタ第26番イ長調
 ローゼンミュラー:ソナタ ホ短調
 ヴェックマン:ソナタ ト長調
 ハッカルト:ソナタ第6番ニ短調
 ブクステフーデ:トリオソナタ ト長調
 ケルル:トリオソナタ ヘ長調/
 ビーバー:パルティータ第6番ニ長調
ロンドン・バロック
【イングリッド・ザイフェルト、
リチャード・グィルト (Vn)、
チャールズ・メドラム(バスヴィオール)、
テレンス・チャールストン (Cem, Org)】
 名人集団ロンドン・バロック最新譜はドイツ圏作曲家のトリオソナタ集。BISでリリースされている彼らのイギリス、フランスに次ぐ「17世紀トリオソナタ集」第3弾。あえて大バッハを避けているのが彼らのこだわりだろう。いずれも滋味に満ちた逸品ばかりで、ロンドン・バロックのいぶし銀の芸風が光る。

 


BIS SA 1944
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ブラウティハムのフォルテピアノが鮮烈!
 話題集中のモーツァルト:ピアノ協奏曲集第3弾

  モーツァルト:
   (1)ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453
   (2)同第26番ニ長調K.537「戴冠式」
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)
ケルン・アカデミー
 モーツァルト本来のボルテージの高さを発揮。凄すぎるブラウティハムの協奏曲集

 [ 録音:2011 年7 月/ドイツ放送カンマームジーク・ザール(ケルン)]/55’04”

 SACD ハイブリッド盤。ブラウティハムのモーツァルト協奏曲全集、第3 弾は待望の「戴冠式」協奏曲登場。いわゆる典雅なモーツァルト像とは一線を画する強烈な演奏で、モーツァルト本来の高すぎるボルテージ、尖った感覚を実感できます。フォルテピアノの音色も独特で雄弁。ブラウティハムとケルン・アカデミーの推進力で、あれよあれよという間に聴き進んでしまう面白さ。超新鮮です。




旧譜
だまされたと思って一度チャレンジしてみて
ブラウティハムの鮮やかなモーツァルト!
Mozart: Piano Concertos Nos. 9 & 12
BIS SA 1794
(SACD HYBRID)
\2600→\1990
ロナルド・ブラウティハム
 モーツァルト:
  (1)ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271「ジュノム」
  (2)同第 12 番イ長調 K.414
  (3)ピアノと管弦楽のためのロンド イ長調 K.386
ロナルド・ブラウティハム (フォルテピアノ)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ (指)
ケルン・アカデミー
大歓迎!ブラウティハムがフォルテピアノでモーツァルトの協奏曲を披露

[ 録音:2009 年 11 月/ドイッチュラントフンク・カンマームジークザール ]58’36”

SACD ハイブリッド盤。プロジェクト進行中のベートーヴェンの協奏曲シリーズではスタインウェイのモダンピアノを用いているブラウティハムが、1795 年製アントン・ヴァルターのフォルテピアノのコピーで挑んだモーツァルトの協奏曲。評価の高いソナタ集と同じく、楷書的ながら愉悦と滋味あふれる演奏を繰り広げています。ヴィレンズ指揮ケルン・アカデミーも好演。
Mozart: Piano Concertos Nos. 24 & 25
BIS SA 1894
(SACD HYBRID)
\2600→\1990
ロナルド・ブラウティハム
 
モーツァルト:
  (1)ピアノ協奏曲第24番ハ短調K491
  (2)同第25番ハ長調K503
ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指)
ケルン・アカデミー
[ 録音:2010 年12 月/インマヌエル教会(ヴッパータール)] 55’29”

SACD ハイブリッド盤。ブラウティハムのモーツァルト、ピアノ協奏曲第2弾は後期の傑作第24 番と25 番のカップリング。ブラウティハムの演奏は雄大かつ正確で充実感満点。まるでモーツァルト本人が弾いた録音が発見されたかと錯覚させられる説得力です。
Mozart - Concertos for Two and Three Pianos
BIS SA 1618
(SACD Hybrid)
\2600→\1990
ブラウティハム&リュビーモフ
 モーツァルト:
  (1)2台のピアノのための協奏曲変ホ長調 K.365(第10番)
  (2)2台のピアノのための協奏曲変ホ長調 K.365
     (クラリネット、トランペット、ティンパニを含む版)
  (3)3台のピアノのための協奏曲ヘ長調 K.242(第7番)
ロナルド・ブラウティハム、
アレクセイ・リュビーモフ(フォルテピアノ)、
マンフレート・フス(指揮とフォルテピアノ)
ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン
SACDハイブリッド盤。フォルテピアノのよるモーツァルトの独奏曲全集録音で評価の高いブラウティハムが、同じモーツァルトの2台および3台のピアノのための協奏曲に挑戦。それも共演は奇才リュビーモフなのが興味津々。演奏は期待にたがわず強い個性がぶつかりあい、驚くほどいきいきとした世界を創りあげている。さらに興味深いのは、2台のピアノのための協奏曲が、通常版とクラリネット、トランペット、ティンパニで増強されたオーケストレーションによるものと2種収録されていること。BIS初登場の古楽器オーケストラ「ハイドン・シンフォニエッタ・ウィーン」が好演を見せている。

 


BIS SA 1950
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
遅れてきた巨匠、フランク・シップウェイ、BIS初登場!
 オケは爆裂サンパウロ響

  R.シュトラウス:
   (1)アルプス交響曲Op.64
   (2)交響幻想曲「影のない女」 (1947)
フランク・シップウェイ(指)
サンパウロ交響楽団
 ブラジルのオーケストラがアルプスの風物を見事に描写

 [ 録音:2012 年2、3 月/サラ・サンパウロ]/77’04”

 SACD ハイブリッド盤。イギリスのベテラン指揮者フランク・シップウェイBIS 初登場。それも爆演で知られるサンパウロ響とのリヒャルト・シュトラウス。シップウェイ、最近はブラジルと縁があるらしい。
 フランク・シップウェイはマルケヴィチ、バルビローリに師事した後、カラヤン助手も経験している。95年には来日して村治と共演していた。70年代にはベルリン・ドイツ・オペラでマゼールの助手を務めていたというからかなりの年齢だと思うが、どういうわけか出生年不詳。これまで注目を集めることはなかったが、ここでBISに登場。北欧レーベルでイギリスの指揮者がブラジルのオーケストラを振る。シップウェイがいよいよ音楽ファンにその真価を見せる日が来たか。
 ここでは大オーケストラの機能を極限まで追求した「アルプス交響曲」が物凄い原色で迫る。雪をいだくアルプスの雄大さというより、アマゾンの密林のような濃密さで興味津々。歌劇「影のない女」を最晩年のR. シュトラウスがオーケストラ作品に仕立て直した交響幻想曲も聴きもの。晩年のシュトラウス独特の清明な世界を味わえる。


 


BIS SA 1962
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
アヌ・コムシ(Sop)〜コロラチューラ
 伴奏は旦那のサカリ・オラモ!

 (1)グリエール:コロラチューラ・ソプラノと管弦楽のための協奏曲Op.82
 (2)トマ:歌劇「ハムレット」〜オフェーリア狂乱の場
 (3)ドリーブ:歌劇「ラクメ」〜鐘の歌
 (4)アリャビエフ(コスキミェス編):ナイチンゲール(ロシア語歌唱)
 (5)モーツァルト:歌劇「魔笛」〜夜の女王のアリア
 (6)ジョン・ゾーン:存在の機械 (2011)
 (7)シベリウス:交響詩「大気の精」Op.70
アヌ・コムシ(Sop)
サカリ・オラモ(指)
ラハティ交響楽団
 コムシの美声に酔いしれる1時間

 [ 録音:2011 年9、10 月/シベリウス・ホール(ラハティ)]/66’27”

 SACD ハイブリッド盤。今や絶頂期にあるフィンランドのソプラノ、アヌ・コムシ。北欧ならではの透明で輝くような艶のある声は無二の魅力と申せましょう。
  当アルバムはコロラチューラの美しさと超絶技巧を存分に味わえます。グリエールの協奏曲は、歌詞のない母音歌唱でオーケストラと競うもので、20世紀の作品ながら非常に美しいメロディに満ちています。コムシの歌唱はオーロラが燃えるような幻想性にあふれています。
 「オフェーリア狂乱」ではアブナい人のオーラ、夜の女王のアリアでは悪い人のオーラ全開。さらにジョン・ゾーンがコムシのために2011 年に作曲した「存在の機械」(アントナン・アルトー原作)も興味津々。シベリウスの「大気の精」はキラキラと輝き、もう美しさの極み。サカリ・オラモが見事な婦唱夫随ぶりを見せています。

 オラモ!
 


BIS SA 1947
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
チェロでドヴォルザーク!
 ドヴォルザーク:チェロとピアノのための作品集

 (1)ソナチネ ト長調Op.100/(2)ロンド ト短調Op.94/ (3)森の静けさOp.68の5/
 (4)わが母の教えたまいし歌Op.55の4/(5)おやすみOp.73の1/
 (6)ポロネーズ イ長調/(7)ラルゲットOp.75aの4/
 (8)歌劇「ルサルカ」より月の歌/(9)私にかまわないでOp.82の1
クリスチャン・ポルテラ(Vc)
キャスリン・ストット(Pf)
 ポルテラがしみじみ歌うドヴォルザークの叙情。オリジナル作品は少ないとはいえ、ドヴォルザークとチェロって似合いすぎる。

 [ 録音:2011 年1 月/ゲルトナーシュトラッセ・スタジオ(ベルリン)]/64’35”

 SACD ハイブリッド盤。トリオ・ツィンマーマンのメンバーとしても評価の高いクリスチャン・ポルテラ。彼がドヴォルザークのチェロとピアノの作品集に挑戦。とは言っても、オジリナル作品は少なく、フィルアップとしてヴァイオリン曲もしくは声楽曲の編曲も集めました。いずれもドヴォルザークならではのメロディにあふれていて、ポルテラの歌ごころが発揮されています。イギリスの名手キャスリン・ストットの伴奏の巧さも光ります。
 


BIS 2002
(11CD)
\13200→\11990

メンデルスゾーン:交響曲、協奏曲全集
 交響曲;
  第1番ハ短調Op.11/第2番変ロ長調Op.52「讃歌」/
  第3番イ短調「スコットランド」Op.56/第4番イ長調「イタリア」Op.90/
  第5番ニ短調「宗教改革」Op.107/序曲「ルイ・ブラス」Op.9  
アンドルー・リットン(指)
ベルゲン・フィル、同合唱団、
ベルゲン・ヴォーカル・アンサンブル、
デンマーク国立声楽アンサンブル、
ジュディス・ハワース(Sop)、
ジェニファー・ラーモア(Ms)、
クリストフ・プレガルディエン(Ten)
 弦楽のための交響曲;
  第1番ハ長調/第2番ニ長調/第3番ホ短調/第4番ハ短調/
  第5番変ロ長調/第6番変ホ長調/第7番ニ短調/第8番ニ長調/
  第8番ニ長調(フルオーケストラ版)/第9番ハ長調/
  第10番ロ短調/第11番ヘ長調/第12番ト短調/第13番ハ短調  
レフ・マルキス(指)
アムステルダム・シンフォニエッタ
協奏曲;
  ヴァイオリン協奏曲ニ短調/八重奏曲のスケルツォOp.20/
  ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64(オリジナル1844年版)/
  ピアノ協奏曲イ短調/ピアノ協奏曲第1番ト短調Op.25/
  ピアノ協奏曲第2番ニ短調Op.40/
  ヴァイオリンとピアノのための協奏曲ニ短調/
  華麗なカプチッチョOp.22/華麗なロンドOp.29/
  セレナードとアレグロ・ジョコーソOp.43/
  2台のピアノのための協奏曲ホ長調/
  2台のピアノのための協奏曲変イ長調  
イザベル・ファン・クーレン(Vn)、
ロナルド・ブラウティハム(Pf)、
ローランド・ペンティネン&
ロヴェ・デルヴィンエル(ピアノ・デュオ)、
レフ・マルキス(指)
アムステルダム・シンフォニエッタ
 豪華演奏人の名盤を11枚組たったの4価格でご提供

 DDD、12h 2’35”

 メンデルスゾーンの交響曲と協奏作品の全集11 枚組がこれは超お買い得品として登場。それも13 曲から成る弦楽のための交響曲(第8番はフルオケ版も併録)まで入っている万全さです。
  演奏陣も豪華で、交響曲はアンドルー・リットン指揮ベルゲン・フィル、協奏曲のソリストはクーレン、ブラウティハム、ペンティネン。二重協奏曲や協奏的小品までももれなく収められています。
 メンデルスゾーンは大作曲家のわりに、こうした全集セットがあまりないので大歓迎。一家に一セットは揃えたい優れモノです。

CLASSIC CONCERT RECORDS


CCR 62016
\2200
ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):
 フーガ ト短調/コラール「ああ主よ、哀れなる罪人われを」/
 コラール「いと高きにある神にのみ栄光あれ」/フーガ ハ長調/
 コラール「キリストは死の縄目につながれたり」/
 フーガ ハ短調/コラール「天にいますわれらの父よ」/
 協奏曲 ト長調/コラール「来たれ聖霊、わが主」/
 フーガ ホ短調/幻想曲 ニ長調
ジョルジオ・レヴェリ
 (オルガン: ゲリエ制作のオルガン)
 バッハとほぼ同時代を生きたG.P.テレマンのオルガン作品集

 録音:2011 年、オフヴィラー、フランス/DDD

 後期バロックのドイツの大作曲家、ゲオルク・フィリップ・テレマンのオルガン作品集。早熟で多作だったテレマンは、生前J.S. バッハをしのぐ名声を博していたと言われています。G.P. テレマンは様々な音楽形態の作品を残しましたが、なかでも自信が得意だったオルガン、ハープシコード作品は小曲ながら素晴らしい作品を残しています。ここに収録された作品はコラール、フーガ、協奏曲で、同時代を生きたバッハの作品と比較しても面白い内容となっております。

COL LEGNO


WWE 20406
\2400
マリーノ・フォルメンティ(Pf)
(1)ファーニホウ:命題・肖像・警句 (1981)
(2)ジョージ・ベンジャミン:シャドウラインズ(6つのカノン的前奏曲)(2001)
(3)チェルハ:マリーノのために (2010)
(4)同:幼年時代〜スロヴァキアの思い出第5番 (1956/1989)
(5)シュトックハウゼン:ピアノ曲Ⅴ (1954)
(6)チェルハ:幼年時代〜スロヴァキアの思い出第9番 (1956/1989)
(7)ケージ:ワン (1987)
(8)チェルハ:幼年時代〜スロヴァキアの思い出第20番 (1956/1989)
(9)シュトックハウゼン:3時間目「自然の持続時間」〜第5曲
マリーノ・フォルメンティ(Pf)
 演奏不可能な作品群をライヴで。人間業とは思えぬフォルメンティの超絶技巧

 DDD、67’15”

 1965 年生まれの奇才ピアニスト、マリーノ・フォルメンティ。彼が2011 年秋にウィーン・モデルン現代音楽祭で行った4回のコンサート。メイン・コンサート後の深夜に始まることから「ノットゥルニ」と名付けられたコンサート・シリーズは、現代オーストリアの作曲家フリードリヒ・チェルハとその周辺のピアノ曲を集め、好評を博しました。
 今回そこから選りすぐってCD 化。いずれも難曲揃いで、公開で演奏するのは不可能と思われるものばかりなので、ライヴというのは驚愕の極み。なかでも、ファーニホウの「命題・肖像・警句」は非常識なまでに難しく、これに比べればゴドフスキ作品など良心的に思えてきます。それをフォルメンティが見事に披露。ピアノ・オタク失神間違いなしの興奮ものです。
 

WWE 20297
\2400
リームの描く死生観をカンブルランが再現
(1)リーム:
 カントゥス・フィルムス〜ルイジ・ノーノへの追悼音楽第1の試み(1990)
(2)ダウランド:真実のラクリメ
(3)リーム:リチェルカーレ〜ルイジ・ノーノへの追悼音楽第2の試み(1990)
(4)ウェーベルン:6つの小品Op.6(室内管弦楽版)
(5)リーム:数字II〜鳴るべく静寂 (1983)
(6)シュトックハウゼン:クロイツシュピール (1951)
(7)リーム:セラフィン=スフィア (2006)
エミリオ・ポマリコ(1)-(6)
シルヴァン・カンブルラン(7)(指)
クラングフォルム・ウィーン
[ 録音:2010 年8 月/コレーギエン教会(ザルツブルク音楽祭ライヴ)]/DDD、76’57”

 多作家として知られるヴォルフガング・リーム。いずれも「死」と「静寂」という精神的縦糸と、十二音技法からさらに厳格なトータル・セリエリズムという理論を横糸に、リームの作品とその師筋にあたる作品を並べています。リームの最近作「セラフィン=スフィア」(約25 分)はカンブルランが振っているのも注目です。
 

WWE 20404
(2CD)
\4800
シャリーノ:歌劇「マクベス」(全3幕) マクベス:オットー・カッツマイヤー(Br)
マクベス夫人:アンナ・ラジェイェフスカ(Ms)
バンクォー:リヒャルト・ツォーク(Ten)
フリーアンス、暗殺者、使者:
 ソニア・トゥルケッタ(Ms)
トーマス・メーネルト(Bs)
エヴァン・クリスト(指)
クラングフォルム・ウィーン
ヴォーカルアンサンブル「ノーヴァ」
これは面白い、21世紀の「マクベス」
台本:サルヴァトーレ・シャリーノ(イタリア語)
[ 録音:2011 年8 月/五大陸(ザルツブルク音楽祭ライヴ)]/DDD、1h 47’23”

マクベスのオペラといえば、誰もがヴェルディの傑作を思い出しますが、こちらは現代イタリアの作曲家サルヴァトーレ・シャリーノ(1947-) の2002 年作。
構想から20 年あまりをかけて完成させたもので、シャリーノ芸術の集大成とみなされています。全3幕で、シェイクスピアの原作に忠実ながら、ヴェルディのようなドラマティックな音楽ではなく、静かで断片的な音が続く独特な作風。初演は大成功で、その後世界中で上演される人気を博しています。マクベス役はドイツのバリトン、カッツマイヤー。シャリーノの舞台作品には欠かせない名パートナーで、ここでもマクベスの複雑な内面を見事に表現。オペラ・ファン必聴の新作です。

CLAVES


50 1107
\2400
J.S. バッハ(1685-1750): オルガン作品傑作集 Vol.3
 前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544
 オルガン小曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639
 前奏曲 イ短調 BWV894(オルガン編曲:小糸恵)
 フーガ ロ短調 BWV579
  [コレッリのトリオ・ソナタop.3-4の第2楽章の主題による]
 カンタータ「喜ばしい安息、好ましい魂の歓喜」よりアリア
  (オルガン編曲:ジャン=エデル・ベルティエ編曲)
 協奏曲 ニ短調 BWV974[原曲:A. マルチェッロのオーボエ協奏曲]
  (オルガン編曲:小糸恵)
 前奏曲(トッカータ)とフーガ ヘ長調 BWV540
 コラール「主なる神よ、我れらを憐みたまえ」BWV721
 コラール「われ汝に別れを告げん」BWV736
小糸恵
 (オルガン:
  ミューラー・オルガン
   1738年制作)
 世界的オルガニスト小糸恵によるバッハのオルガン作品傑作集、待望の第3 集登場!使用楽器はオランダ、聖バフォ教会の歴史的大オルガン!

 録音:2011 年6 月21-23 日、聖バフォ教会、オランダ、ハーレム/DDD

 好評、世界的オルガニスト小糸恵による歴史的名器を弾くバッハのオルガン作品傑作集、待望の第3 集の登場です。当シリーズの第1 集(50 2908)ではオランダ、マルティニ教会にて収録されたライプツィヒ時代の傑作集、第2 集(50 1008) はジルバーマン・オルガンを用いてトッカータとフーガを含む作品を収録しました。期待の第3 集。まず、使用楽器に注目です。かつてヘンデル、モーツァルト、メンデルスゾーン、リストなど著名な作曲家が演奏したことのあるオランダ、ハーレムの聖バフォ教会の大オルガンで、1738 年、オルガン・ビルダーのクリスティアン・ミューラーによって制作されたもので270 年以上たった今も演奏され続けており、バロック時代に制作された最も素晴らしい響きを持つ名器として知られています。
 もちろん収録曲も充実で、バッハ後期の傑作の前奏曲とフーガ ロ短調、オルガン小曲「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」BWV639、そしてメンデルスゾーンが『まるで教会が崩れ落ちようとするかのようだ!』と評した、大胆な転調部分が魅力のトッカータ( 前奏曲) とフーガヘ長調 BWV540 など盛りだくさんです。バッハ弾きのスペシャリストである小糸恵が実に絶妙な装飾音と的確な解釈で演奏を披露しております。

COVIELLO



COV 21211
\2500→\2290
フラウケ・ヘス
 ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ集
 (1)エルレバッハ:
  ソナタ第3番〜
   ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
    通奏低音のための6つのソナタ(1694年)より
 J.S. バッハ:
  (2)マタイ受難曲 BWV.244より
   レシタティーヴォ「そう、 もとより私たちの内なる血と肉こそ」 
   (3)同曲よりアリア「来たれ甘き十字架」
 (4)J.M.キューネル:
  リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、通奏低音のためのコンチェルト 
 A.キューネル:
  (5)ソナタ第3番〜
   ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための
    ソナタとパルティータ(1698)より 
    (6)同曲より ソナタ第9番
 (7)ブクステフーデ:
  ソナタ第9番〜
   ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、
    通奏低音のためのソナタ(1696)より
フラウケ・ヘス(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
アンドレアス・アレンド
 (キタローネ、バロック・リュート)
ジョシュ・チータム
 (ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ)
トルステン・ヨハン(オルガン、チェンバロ)
ヴェロニカ・スクプリク(ヴァイオリン)
ドミニク・ヴェルナー(Bs)
 古楽ファン必見!エルレバッハ、キューネル他ドイツ・バロック尽くしの希少盤!

 録音:2012 年10 月18-21 日、聖ゲオルグ教会(ゼングヴァルデン、ドイツ)/DDD

 ドイツを中心に活躍する注目の若きガンバ奏者、フラウケ・ヘスによるヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ集。ヨハン・ミカエル・キューネル(1645-ca.1700)やエルレバッハ(1657-1714)といった音楽家たちの作品を多く収録したドイツ・バロックプログラムです!特にアウグスト・キューネルの甥であるJ.M. キューネルの作品は近年もなお収録される機会が殆んどないため、古楽マニアも唸らせる希少盤といえましょう。
 エルレバッハはテューリンゲン地方に活躍した宮廷音楽家。多作家でしたが、その作品の殆どが火事で焼失してしまった不遇の作曲家でもあります。今回収録されているソナタ第3 番は、残された僅かな作品の中でも知名度の高い曲。アルマンド、クラントといった舞曲のリズムが愉しく、典雅な旋律の中にもどこか素朴な響きが親しみやすい作品です。
 J.M. キューネルのコンチェルトは、他ではなかなか見られないヴィオラ・ダ・ガンバとリュートが織り成す生き生きとしたソロの対話が魅力的。耳に自然と入り込んでくる、古楽器ならではの柔らかなアンサンブルが絶品です。
 演奏を担うのは、古楽器界の今後を担う若手・中堅の実力派たち。中心となっているフラウケ・ヘスはW. クイケンやJ. サヴァルの流れを汲む実力派で、カントゥス・ケルンやフライブルク・バロック・コンソートといった今注目の団体でも活動を行っています。チェンバロのT. ヨハンはフライブルク・バロック・オーケストラの設立にも携わった名チェンバリスト。マタイ受難曲でバスを歌うドミニク・ヴェルナーは、バッハ・コレギウム・ジャパンとも度々共演を重ねていることでお馴染みの世界的名手です。

EGEA


FELMAY


FY 7037
\2400→\2190
「FLOWERS 2」
 〜イタリアン・ロックの伝説的キーボーディスト、スタルテリ

 1, C.ドビュッシー:月の光
 2, I. マクドナルド/P.シンフィールド(A.スタルテリ編):
  イン・ザ・コート・オブ・ザ・クリムゾン・キング
 3, R.ワーグナー(F.リスト編):
  歌劇「トリスタンとイゾルデ」より“愛の死”
 4, A.スタルテリ:ザ・コンシャスネス・オブ・タオ
 5, J.S. バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
 6, F.ショパン:ノクターン ホ短調 Op.72-1
 7, シガー・ロス(A.スタルテリ編):ホッピポッラ
 8, F.シューベルト:即興曲 Op.142-2 D935
 9, L.V. ベートーヴェン:ピアノソナタ 嬰ハ短調 Op.27-2 月光 第一楽章
 10, A.スタルテリ:スカーレット( ニュー・ヴァージョン)
 追加トラック 11,
  A.スタルテリ:ムーン・ブレス
アルトゥーロ・スタルテリ
 (ピアノ/
  ファツィオーリ、
   Gran Coda F278)
 イタリアン・ロックの伝説的キーボーディスト、アルトゥーロ・スタルテリが聴かせる心に響くピアノ曲集、ファツィオーリの音色が魅力

 アルトゥーロ・スタルテリは、かつて伝説のイタリイアンロックバンド「ピエロ・ルネール」のキーボーディストとして活躍しました。このバンドはドラムが入らず、キーボード主体のバンドでしたので、今回のスタルテリのソロは注目に値します!ファツィオーリのどこか懐かしさを感じさせるサウンドで、スタルテリの真骨頂がうかがえる贅沢な録音です。
 クラシックの名曲を軸に、スタルテリのヒット曲「スカーレット」のニュー・ヴァージョンや、アイスランドの圧倒的な人気バンド、シガー・ロスのカヴァー曲「ホッピポッラ」など、とても心安らぐ楽曲ばかりです。ドビュッシーの「月の光」など、サウンドの作り方もおシャレで、訥々とした語り口が即興演奏のよう。「愛の死」も静かにしかし熱い血を感じます。

ELOQUENTIA

Granados: Danzas espanolas, Op. 37 Nos. 1-12
EL 1236
\2500
ギヨーム・コッポラ(Pf)
 グラナドス:

  (1)演奏会用アレグロ
  (2)スペイン舞曲集(全曲)op.37
ギヨーム・コッポラ(Pf)
 フランスの俊英ピアニスト、コッポラによるグラナドス「スペイン舞曲集」

 録音:2012 年6 月、ドビュッシー・ホール(ジョワニー、フランス)

 リストの小品曲集(EL 1130)も好評の、フランスの俊英ギヨーム・コッポラによるグラナドス作品集。アルベニスやファリャと共に近代スペイン音楽の開拓者として知られるグラナドスは、スペイン民族音楽の響き色濃い美しい旋律の数々が魅力の音楽家。生前はスペイン、フランス、アメリカなどで人気を博すも、1916 年にニューヨークで初演し大成功をおさめたオペラ「ゴェイスカス」の公演後にスペインへ戻る途中、乗船がドイツの潜水艦による無差別攻撃によって撃沈。わずか48 歳にしてこの世を去った不遇の作曲家でもあります。
 今回収録されているのは比較的初期の作品ですが、特に「スペイン舞曲集」は彼が残した数々のピアノ作品の中でも根強い人気を誇る名作。民俗的な響きを持ちつつも、ショパンからの流れを汲む知的なピアノの響きを失わないロマンティックな旋律の数々が絶品です。超絶技巧で魅せるというよりも、舞曲特有のリズム感と表現力が問われる作品といえましょう。リスト、ショパン、ドビュッシーなどを得意のレパートリーとするコッポラの演奏は、クリアな音の立ち上がりと軽やかなタッチから繰り出される清廉な音世界が見事。
 若きグラナドスの瑞々しい作品を爽やかに弾ききっています!

FARAO



B 108069
(CD+BONUS DVD)
\2500→\2290
ベンヤミン・シュミット&フリードリヒ・ハイダー(指揮)
 ヴォルフ=フェッラーリのヴァイオリン協奏曲

ヴォルフ=フェッラーリ:
 (1)ヴァイオリン協奏曲 ニ長調op.26
  (1943年夏完成、
   1944年1月ミュンヘンにてブスターボにより初演)
 (2)オペラ管弦楽曲 
  「イル・カンピエッロ」より序曲
  「せんさく好きな女たち」より序曲
  「恋は医者」より序曲
  「4人の田舎者」より序曲
 ボーナスDVD:インタビュー映像
ベンヤミン・シュミット(Vn)
フリードリヒ・ハイダー(指揮)
オビエド・フィラルモニア
 この秋最大の話題、ヴォルフ=フェッラーリのヴァイオリン協奏曲!!ギューラ・ブスターボとの秘められた愛の協奏曲。メンデルスゾーンを思わせるような繊細かつ情景描写に富んだ曲調で、郷愁の念をかき立てる叙情あふれる旋律は落涙ものの美しさ。相次ぐ世界大戦に荒廃するヨーロッパを慰めるような、優しくも甘いハーモニーが心を穿ちます。ボーナスDVD のインタビュー映像は日本語字幕付き!

 録音:2009 年、2010 年、プリンシペ・フェリペ公会堂(スペイン)/[BONUS DVD]13’36、字幕:英・伊・日
リージョン・オール

 2007 年の来日公演でも話題を集めたフリードリヒ・ハイダー&オビエド・フィラルモニアが、20 世紀のメロディ・メーカー、エルマンノ・ヴォルフ=フェッラーリ(1876-1948)のヴァイオリン協奏曲とオペラ管弦楽曲を収録した注目の新譜をリリース!インタビュー映像を収録したボーナスDVD 付の豪華盤です。父譲りのドイツ的な芸術感覚を持ちながら、生まれ故郷ヴェネツィアの響きを深く愛し、生涯を調性音楽に捧げたことで知られるヴォルフ=フェッラーリ。モーツァルトの影響も垣間見せるオペラ・ブッファ的な喜歌劇で知られていますが、このCD での器楽作品からもその魅力を存分に堪能することが出来ます。
 ヴァイオリン・ソロは、ウィーンが誇る名手ベンヤミン・シュミット!多くの聴衆を唸らせてきた気品あふれる優雅な音運びと甘美な高音が素晴らしく、ヴォルフ=フェッラーリの華麗な音楽空間を見事に描出しています。
 DVD で、ハイダーはヴァイオリン協奏曲について詳しく語っており、この曲が作曲された背景を語るとともに、音楽家ヴォルフ=フェッラーリの全貌についても言及しています。この協奏曲を献呈した女流ヴァイオリニスト「ズボンをはいたパガニーニ」と呼ばれたG. ブスターボとの深い関係や、激動の時代下で苦心した公演活動についてなど、曲を聴くだけでは分からない興味深い内容をたっぷりと収録。90 ページ超のカラー・ブックレット(独・英)には当時を思わせる希少な写真も多く挿入されており、聴いてよし、見てよしのアルバムに仕上がっています!

 

 

B 108066
\2400
「地には平和を〜無伴奏合唱作品集」
 ・シュッツ:御恵み深く我らに平安を与えたまえSWV 372
 ・シュッツ:我らの君SWV 373
 ・メンデルスゾーン:詩篇第2 番「何故、異邦人は騒ぎ立ち」op.78-1
 ・トマス・イェンネフェルト(b.1954):子守歌
 ・トマス・イェンネフェルト:悲歌
 ・ラヴェル:楽園のきれいな3 羽の鳥
 ・ヴォルフラム・ブーヘンベルク(b.1962):Als vil in gote
 ・ジョスカン・デプレ:ミサ「平安を与えたまえ」〜アニュス・デイ
 ・シェーンベルク:地には平和をop.13
 ・クヌート・ニーステット(b.1915):Peace I leave with you, op.43-2
ハインリヒ・シュッツ・アンサンブル—
 フォルンバッハ
マルティン・シュタイドラー(指揮)
 戦禍に対する癒しと祈り、バイエルンの声楽アンサンブルによる無伴奏合唱曲集

 録音:2011 年2 月、3 月バート・フュッシング、キリスト教会(セッション)/DDD、ステレオ、48’56”
 プロデューサー:フェリクス・ガーゲルレ& アンドレアス・ツェンメラー

 人類の営みと不可分の「戦争と平和」。宗教的にも世俗的にも、人生に与える影響はたいへん大きく、その側面に音楽でアプローチするには、生の感情をダイレクトに表現できるアカペラという手段がふさわしいというコンセプトのもと、タイトル曲のシェーンベルク作品ほか、ジョスカン・デプレから、20 世紀スウェーデンのイェンネフェルト、ドイツのブーヘンベルクやノルウェーのニーステットに至る無伴奏合唱作品を集めたのがこのアルバムです。
 マルティン・シュタイドラー率いるハインリヒ・シュッツ・アンサンブルは、1993 年に低地バイエルン地方にあるフォルンバッハで結成された合唱団。これまでにルネサンスから現代までの主要なアカペラ曲と声楽作品を取り上げ、ミュンヘン放送管弦楽団をはじめ、実演で多くのオーケストラと共演を果たしています。
 また、2004 年にイタリアのリーヴァ・デル・ガルダで開催された国際合唱コンテストで金賞を獲得しているほか、2007 年オーストリアのシュピッタール国際合唱コンテストで芸術歌曲部門第1 位とフォークソング部門第3 位、2008 年E.ON バイエルン文化賞、2010 年アイルランドのコーク国際合唱音楽祭で第1 位など、数多くの入賞歴があります。
 実力と士気の高さがうかがえる演奏内容は、栄えあるキャリアを裏付けるものとなっています。



 


S 108061
(SACD HYBRID)
\2400→\2190
ナガノ& バイエルン州立管弦楽団
シューマン:
 4本のホルンと大管弦楽のためのコンツェルトシュテュック
  ヘ長調op.86 (7’36 + 4’54 + 6’00)
ワーグナー:ジークフリート牧歌 (19’22)
R.シュトラウス:メタモルフォーゼン (27’59)
ヨハネス・デングラー、
フランツ・ドラクシンガー、
ライナー・シュミッツ、
マクシミリアン・ホッホヴィマー(ホルン)
バイエルン州立管弦楽団
ケント・ナガノ(指揮)
 ナガノ& バイエルン州立管弦楽団、冴え渡る指揮と伝統のひびきの融合、ワーグナーの「ジークフリート牧歌」、シュトラウスの「メタモルフォーゼン」、シューマンの「コンツェルトシュテュック」

 録音:2008 年11 月ミュンヘン、ファラオ・スタジオ(セッション)/プロデューサー:フェリクス・ガーゲルレ& アンドレアス・ツェンメラー
 DDD、マルチチャンネルステレオ、66’02”

 2006/07 年のシーズンよりバイエルン州立歌劇場音楽監督を務め、これまでに意欲的なオペラ上演や斬新なコンサート・プログラムでめざましい成果を上げてきたケント・ナガノ。FARAO の最新アルバムは、同じ顔ぶれによる「ブルックナーの第7 交響曲」やFARAO の前作「メンデルスゾーン、ブラームスとシューマンの声楽曲」のライヴ録音盤の2 年前、2008 年にミュンヘンのスタジオでセッションを組んでレコーディングされたもので、楽団が伝統的に得意としてきたシューマン、ワーグナーそしてシュトラウスの管弦楽作品を取り上げた内容となっています。
 アルバムの構成は、強力なホルン・セクションの雄叫びも高らかに、シューマンの「コンツェルトシュテュック」で幕を開けたあと、幸福感で満ち足りたワーグナーの「ジークフリート牧歌」がつづき、シュトラウスの「メタモルフォーゼン」で消え入るように閉じられるというもの。
 ここでも理知的な語り口と情報量のゆたかさで評価の高いナガノのアプローチは冴えていて、とりわけワーグナーとシュトラウスで遺憾無く威力を発揮。すべての楽器が対等に主張する室内楽的な響きが確保されています。
 ナガノの要求に応えるオーケストラの側も、日常的にワーグナーやシュトラウスのオペラを演奏していることからくる安定感と作品へのたしかな適性があきらかで、ちょっとしたフレーズにも絶妙なニュアンスがあふれています。
 古くは17 世紀にその起源を遡るドイツ屈指の名門に、あたらしい息吹を送り込んだナガノ。伝統と革新の融合を感じさせるアルバムといえましょう。
 

B 108071
\2400
「ア・カペラ — ロマン派の合唱音楽」
 メンデルスゾーン(1809-1847):
  [1] 全地よ、主に向かって喜びの声をあげよ( 詩編100番)
 ブラームス(1833-1897):
  [2-5]何ゆえ悩む者に光が与えられたのか
  [6]神よ、わがために清き心をつくれ
 ブルックナー(18824-1896):
  [7]アヴェ・マリア [8]われらがためキリストは死のもとに
   [9]この場所を作りたもうたのは神である
  [10]正しき者の唇は知恵を語る
  [11]王の旗は翻る [12]エサイの枝は芽を出し
 ヨゼフ・G・ラインベルガー(1839-1901):[13]夕べの歌
アウディ青年合唱アカデミー
マルティン・シュタイトラー(指揮)
ナタリヤ・ルキーナ(指揮/ 1, 7, 10, 13)
 ドイツ期待の青年合唱団、若さに溢れた渾身のロマン派ア・カペラ作品集

録音:2011 年10 月、2012 年6 月(ドイツ)/47’45

 アウディ青年合唱アカデミーは、ドイツが誇るアウディ社が文化支援の一環として2007 年に設立した若者のための合唱アカデミー。参加(応募)資格は16 歳から27 歳まで、厳正なる審査を経て合唱団の一員となることができます。これまでに指揮者ケント・ナガノと「メンデルスゾーン:最初のワルプルギスの夜」(B108059) で共演を果たすなど、現在、世界で最も注目される青年合唱団のひとつにまで成長しました。今回は、母国ドイツ・ロマン派を代表する4 人の作曲家たち—メンデルスゾーン、ブラームス、ブルックナー、ラインベルガー—のア・カペラ(無伴奏)名曲の数々に挑戦しました。総勢100 名を超える大規模な編成での演奏は圧巻で、とても若々しくエネルギーに満ちています。芸術監督であるマーティン・シュタイトラーの指揮に加え、シュタイトラーのアシスタントを務めるウクライナ出身の女性指揮者、ナタリヤ・ルキーナによるいくつかの演奏もやわらかな響きが非常に魅力的です。

GALLO



GALLO 1375
(4CD)
\6000→¥5590
アルゲリッチも参加!ワールド・ミュージックとミニマル・ミュージックの理想的混合
 アレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキー作品集
 CD1
  (1)6つの中有〜チベット死者の書「バルド・トドゥル」によるシンフォニア (1998)
   【ラビノヴィチ=バラコフスキー(指)ベオグラード・フィル】
  (2)3つの祈り (1995)【 フィラルモニカSQ、ラビノヴィチ=バラコフスキー(チェレスタ)】
CD2
  (1)ヴァイオリンと管弦楽のための協奏交響曲「ラ・トリアド」(1998)
   【戸田弥生(Vn)、ラビノヴィチ=バラコフスキー(指)パドヴァ・エ・ヴェネト管弦楽団】
  (2)カンタータ「チベットの祈り」(1991-2)
   【ラビノヴィチ=バラコフスキー(指)タリン音楽アカデミー合唱団、ホルトゥス・ムジクス】
CD3
  (1)協奏交響曲「ジアオ」(2004)
   【ラビノヴィチ=バラコフスキー(クラヴィノーヴァ)、アンドリュー・ルッソ(チェレスタ)、
    ジャン=ポール・デシー(指)ミュジク・ヌーヴェル】
  (2)協奏交響曲「マイトゥーナ」(2005)【 ラビノヴィチ=バラコフスキー(指)パドヴァ・エ・ヴェネト管弦楽団】
  (3)旅の話 (1976)
   【ジャン・ピゲ(Vn)、マルク・ドロビンスキー(Vc)、フレデリック・マカレ(Perc)、
     ラビノヴィチ=バラコフスキー(Pf、チェレスタ)】 
CD4
  (1)ラ・ベル・ミュジク第3番 (1977)【 ラビノヴィチ=バラコフスキー(指)モスクワ放送交響楽団】
  (2)ポピュラー・ミュージック (1980)【 マルタ・アルゲリッチ&ラビノヴィチ=バラコフスキー(Pf)】
  (3)ラ・ベル・ミュジク第4番 (1997)
   【ミハイル・アダモヴィチ、アレクセイ・レリオミン、アントン・バタゴフ、ラビノヴィチ=バラコフスキー(Pf)】
  (4)アポロの白鳥の歌 (1996)
   【戸田弥生(Vn)、マルタ・アルゲリッチ(チェレスタ)、ラビノヴィチ=バラコフスキー(Pf、シンセサイザー)】
DDD
 アレクサンドル・ラビノヴィチ=バラコフスキーと聞いてあまりピンとこなくても、かつてアルゲリッチとのピアノ・デュオで数々の名盤を世に出したあのラビノヴィチといえば、知らぬ人はいないでしょう。
 彼の本業は作曲家で、旧ソ連のミニマル・ミュージックの元祖と目されています。このアルバムは、彼の代表作を4枚にまとめたもので、大半は過去にMegadisc 他から分売されていました(現在は入手困難)。ラビノヴィチ自身は全曲の演奏に参加していますが、何より独奏陣の豪華さに驚かされます。2台のピアノのための「ポピュラー・ミュージック」とヴァイオリン、チェレスタ、ピアノのための「アポロの白鳥の歌」はアルゲリッチ(後者ではチェレスタ担当)、その「アポロ」と「ラ・トリアド」では戸田弥生が演奏しています。作風はまさにミニマル系で軽く聴きやすいうえ、へんてこなメロディにあふれているのも特徴。さらにチベットの密教系な題材を扱ったものも多く、なかでも「マイトゥーナ」は、R. シュトラウスの「家庭交響曲」やショスタコーヴィチの「ムツェンスクのマクベス夫人」と同系のアレを音で描いていて興味津々。

HAENSSLER


98 650
¥2300
フローリアン・ウーリヒ(Pf)
 シューマン:ピアノ独奏曲全集 第4集

 (1)ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」op.26
 (2)花の曲 変ニ長調op.19 
 (3)「アルバムの綴り」より 幻想 ヘ長調op124-14
 (4)ピアノ曲 変ニ長調(花の曲op.19より曲首から22小節の初稿譜)
 (5)「色とりどりの小品」op.99より 3つの小品
 (6)アラベスク ハ長調op.18
 (7)フモレスケ 変ロ長調op.20
フローリアン・ウーリヒ(Pf)
 ドイツの俊英ウーリヒによるシューマン:ピアノ独奏曲全集Vol.4

 録音:2012 年4 月24-26 日、ポットン・ホール(イギリス)/DDD、ステレオ、71'51"

 ドイツ期待の若手ピアニスト、フローリアン・ウーリヒによるピアノ独奏曲全集最新盤。シューマン生誕200 年の2010 年に開始された全曲録音プロジェクトも、今回で第4 集を迎えました。屈指の実力派ウーリヒの名演だけでなく、世界初録音の作品を多く有した“真の全集” も好評の本シリーズ。
 今回は、ウィーンで楽しんだ謝肉祭の様子を活き活きと描いた「幻想的情景」、妻クララも深く愛した美しい小品「花の曲」、屈指の名曲と名高い「ユモレスク」など、ウィーン滞在期の(1838-39 年)の作品を中心に取り上げたプログラムとなっています。作曲当時は発表されないまま、後に出版される小品集「アルバムの綴り」と「色とりどりの小品」に含まれている数曲の小品も、しっかりと本アルバムに抜粋・収録されています。4 曲目の「ピアノ曲 変ニ長調」は、「花の曲」op.19 の冒頭22 小節部分の初稿譜を演奏したもの。その内容は完成作品の冒頭とほぼ変わりませんが、わずか1 分強の短い作品の中だけでも、原曲の美しさを十分に匂わせる魅力があります。シューマンの未発表作品を詰め込んだ第3集(98 646)に比べ、これまでのシリーズ内でも比較的メジャー・タイトルが目白押しのアルバムといえましょう!
 ウーリヒは今回も知的かつ詩情にあふれた演奏。メリハリのある明晰なタッチで、シューマンの淡い音世界を爽やかに、そして繊細に彩っています。
 


98 582
\2300→\2090
ファイ&ハイデルベルク交響楽団、ハイドン全集シリーズ第18弾!
 ハイドン:
  (1)交響曲第89番 ヘ長調Hob.I-89
  (2)交響曲第102番 変ロ長調Hob.I-102
  (3)交響曲第105番(協奏交響曲) 変ロ長調Hob.I-105
(3)ヴォイテク・ガルボウスキ(Vn)
ピルコ・ランガー(Vc)
アンドリウス・プスクニギス(Ob)
ミヒャエル・コラーツ(Fg)
トーマス・ファイ(指揮)
ハイデルベルク交響楽団
 ファイ&ハイデルベルク交響楽団、鮮烈なハイドン全集シリーズ第18弾!交響曲第89番&第102番、協奏交響曲

 録音:(2)(3)2012 年5 月13-15 日、ハイデルベルク=プファッフェングルント・ゲゼルシャフツハウス
  (1)2012 年5 月24-25 日、バド・デュルクハイム、ナチュラルホルンアカデミー/DDD、68’14”

 古楽界注目の異才、トーマス・ファイ&ハイデルベルク交響楽団による話題のハイドン全集から待望の最新盤がリリース!第18 集となる今回は第89 番&第102 番、そして協奏交響曲のジャンルとしても親しまれる第105 番が収録されています。初期の作品を取り上げた第17 集(98 633)から一転、ザロモン・セットの時代を中心に取り上げたプログラムとなっています。
 第89 番は、いわゆる「パリ交響曲」群を作曲した後、ヴァイオリニストのJ.P. トストのフランス公演のために第88 番「V字」と共に作曲されたもの。「しょ、しょ、しょじょじ♪」と思わず口ずさみそうになる印象的な冒頭のユニゾンから、ファイ&ハイデルベルクのアグレッシブな演奏にぐっと引き寄せられます。
 強弱や表情のコントラストの鮮烈さは相変わらず。ファイは今回も金管楽器にのみピリオド楽器を採用するという独自の編成で臨んでいますが、第3 楽章をはじめとして、そのピリオド・ホルンの音色がいい存在感を出しています。さらに印象的なのは、第105 番!交響曲の中に独奏を多く織り込み、ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ファゴットらソロの掛け合いによる室内楽的なアンサンブルが魅力の本作ですが、冒頭のオーケストラ部分で度肝を抜いてくるあたりファイ節炸裂といえましょうか。強烈な金打楽器のアタックは衝撃的。
 圧倒的なオーケストラの迫力がある分、ソロ楽器による緻密なアンサンブルのハーモニーがより際立つように感じられます。終楽章ラストのたたみかけも見事。前へ前へと音を導くファイの指揮にくらいつくハイデルベルク響の演奏も素晴らしく、期待を裏切らぬ洗練されたアンサンブルで魅せてくれます!
98 653
\2300→\2090
C.P.E.バッハプロジェクト、第2弾!
 知性派リシェ再び!

C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲集
 (1)ニ短調Wq.17
 (2)ハ短調Wq.43-4
 (3)ホ長調Wq.14
ミヒャエル・リシェ(ピアノ)
モッテン・シュルト=イェンセン(指揮)
ライプツィヒ室内管弦楽団
 溌剌とした鍵盤協奏曲集

 録音:(1)(3)2012 年7 月9-10 日、(2)2012 年4 月28 日、MDR スタジオ(シュトットガルト)/56’39”

 MDR とhanssler が共同制作している話題のプロジェクト、C.P.E. バッハシリーズから第2 弾がリリースされました!フリードリヒ大王の宮廷で活躍し、“ベルリンの大バッハ” として当時絶大な人気を誇ったことで知られるC.P.E. バッハ。近年はシュタイアーやシュパーニ、中野振一郎などをはじめとする演奏家たちの活動によって、他のバッハ一族と共に再評価の動きが非常に高まっている注目の作曲家でもあります。今回収録されているのは、1770 年代に作られた3 曲の鍵盤協奏曲。強弱のコントラスト鮮やかな旋律美、目まぐるしく変転していく曲調、刺激的なリズム…J.S.バッハともハイドンとも似て非なる、C.P.E. バッハならではの刺激的な音楽世界をたっぷりと堪能できます。
 第1 弾(98 639)に引き続き、演奏は知性派ピアニストのミヒャエル・リシェ&シュルト=イェンセン率いるライプツィヒ室内管。毅然とした演奏で、C.P.E. バッハの鮮烈な音世界をセンセーショナルに聴かせてくれます。リシェといえば、モーツァルトの「ピアノ協奏曲第20 番」の様々なカデンツァを同時収録したアルバムが一躍話題となるなど、近々は近現代レパートリーだけでなく古典派の演奏でも注目を集めるピアニスト。今回も明晰で理知的な演奏で、オーケストラと絶妙なアンサンブルを作り上げています。今回、カデンツァは全てC.P.E. バッハ自作のものを使用。



C.P.E.バッハプロジェクト、第1弾!

98 639
\2300→¥2090
C. P. E. バッハ:ピアノ協奏曲集
  ニ短調Wq.23 (1748)
  ハ長調Wq.112-1〜ピアノ独奏のための (1765)
  ハ短調Wq.31 (1753)
ミヒャエル・リシェ(P)
ライプツィヒ室内管弦楽団
モッテン・シュルト=イェンセン(指揮)

録音:2010 年6 月16 日(Wq. 112-1), 2010 年10 月21 日(Wq. 23), 2010 年10 月22 日(Wq. 31)MDR ライプツィヒ/DDD、ステレオ、61’49”

 当時絶大な人気を誇り、同時代のハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンらがみな高く評価していたC. P. E. バッハはたいへんな多作家でしたが、クラヴィーア作品は長いキャリアのなかで常に中心であり続けたジャンルであり、少なくとも53 にもおよぶ鍵盤楽器のためのオリジナルの協奏曲を作曲しています。
 記念すべき第1 弾リリースには、そのクラヴィーア協奏曲2 曲と、「コンチェルト」と題されたクラヴィーア独奏曲を収めています。
 C. P. E. バッハの鍵盤作品は現代の演奏家たちを強く魅了してやまないようで、これまでにもシュタイアー、シュパーニらが意欲的なアルバムを発表しているように、新録音も増える傾向にあります。
 過去にシュルホフやアンタイルの忘れられた作品に光を当て、また、さまざまなカデンツァを詰め込んだモーツァルトの「ピアノ協奏曲第20 番」のアルバムなどで注目を集めてきたリシェは、バッハに対しても同様の情熱と意気込みで取り組みをみせていますが、ここで使用楽器にチェンバロではなく、ピアノというのも注目されるところです。
 なお、カデンツァについて、独奏ピアノのためのハ長調作品では第1、第2 楽章ともリシェの作、ハ短調作品の第2 楽章では作曲者自身によるものが採用されています。

 ミヒャエル・リシェ…ドイツのレファークーゼン生まれのピアニスト。デュッセルドルフで、ミルコ・ケレメンに作曲を、マックス・マルティン・シュタインにピアノを師事したのち、ウィーンでルドルフ・ブッフビンダーに師事。また、ルドルフ・ゼルキンとピエール・ブーレーズから決定的な刺激を受ける。
 1970 年より演奏活動を開始。これまで共演した指揮者には、シルヴァン・カンブルラン、ユーリ・シモノフらがおり、ケルンWDR 交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、BBC交響楽団といったオーケストラと共演、ヨーロッパ、イスラエル、アメリカ、中国ツアーに帯同している。
 2007 年にデッサウで開催されたクルト・ヴァイル国際音楽祭のレジデンス・アーティストとなる。2001 年3 月ロンドンでシュルホフとアンタイルのピアノ協奏曲を初演。近現代作品の分野で活躍するのと並行して、バッハ、ベートーヴェン、ドビュッシー、ラヴェルの作品で高い評価を獲得する。現在、ケルン音楽大学ピアノ科で教鞭を取る。

 

94 614
(2CD)
\2400
プレミアム・コンポーザーズVol.13〜ベルリオーズ
 [CD1]
  (1)ウェイヴァリーOp.1 H.26
  (2)宗教裁判官Op.3 H.23d
  (3)リア王Op.4 H.53 
  (4)ロブ・ロイH.54
  (5)ローマの謝肉祭Op.9 H.95
  (6)海賊Op.21 H.101
 [CD2]
  幻想交響曲Op.14
[CD1]
 シルヴァン・カンブルラン(指揮)
 バーデン=バーデン&フライブルクSWR
[CD2]
 サー・ロジャー・ノリントン(指揮)
 SWR シュトゥットガルト放送交響楽団
 ベルリオーズ、カンブルランの序曲集&ノリントンの「幻想」!

 録音:[CD1](1)(4)(6)2007年5月 (2)2000年2月 (3)2003年2月フライブルク、コンツェルトハウス (5)2002年1月バーデン=バーデン、祝祭劇場/70’55”
  [CD2] 2003年7月2-4日、シュトゥットガルト・リーダーハレ(ライヴ録音)/55’46”

 名盤をお買い得価格で再リリースするhanssler の人気シリーズ、「プレミアム・コンポーザーズ」第13 弾!ついに、フランス・ロマン派の大家ベルリオーズが登場です!何よりも注目なのは、これまでのシリーズの中でも一際目を引く豪華なプログラム!カンブルラン& SWR 南西ドイツ放送交響楽団の序曲集(旧品盤:93 201)と、ノリントン&シュトゥットガルト放送交響楽団の幻想交響曲ライヴ録音(旧品盤:93 103)を一つにまとめたファン必携の豪華収録内容となっています。フランソワ=グザヴィエ・ロト&レ・シエクルの古楽器による演奏が話題沸騰になったことも記憶に新しい「幻想交響曲」ですが、やはり「幻想」といえば忘れてはならないのがノリントンによるピリオド演奏!今回収録されているのは初のピリオド・アプローチから15 年後、2002 年のライヴ録音になります。
 ノリノトンのメリハリのある指揮ぶりと、こだわりの対向配置から生まれるサウンドはこの盤ならではの聴き所でしょう。一方、カンブルランのアルバムは短めの序曲を集めた小品集。『ローマの謝肉祭』や『リア王』など、聴き馴染みある作品の数々が収録されています。カンブルランの序曲を“前プロ” に、ノリントンの「幻想」を“メイン” に聴く……夢のような演奏会のひとときを楽しめる、お買い得盤です!
 
94 615
(2CD)
\2400
プレミアム・コンポーザーズVol.14〜
 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲集

  [CD1]
   (1)第1番 ヘ長調BWV.1046
   (2)第2番 ヘ長調BWV.1047
   (3)第3番 ト長調BWV.1048
  [CD2]
   (1)第4番 ト長調BWV.1049
   (2)第5番 ニ長調BWV.1050
   (3)第6番 変ロ長調BWV.1051
ヘルムート・リリング(指揮)
オレゴン・バッハ祝祭室内管弦楽団
 リリング&オレゴン・バッハ祝祭室内管の名盤、J.S. バッハ:ブランデンブルク協奏曲をお買い得価格で

 録音:1994 年7 月オレゴン州ユージーン,ハルト・パフォーミング・アーツ・センター/[CD1]43’40” [CD2]52’03”

 hanssler の人気再発シリーズ「プレミアム・コンポーザーズ」第14 弾!リリング&オレゴン・バッハ祝祭室内管弦楽団によるJ.S. バッハの「ブランデンブルク協奏曲集」(92 126)が、このたびお買い得価格になって再リリースされる運びとなりました。第5 弾としてプライスダウン再発された管弦楽組曲集(94 605)に引き続き、今回もリリング監修の『J.S. バッハ大全集』(98 620)に収録されているものと同録音となります。オレゴン大学音楽学部のメンバーと、欧米の名手たちが集った精鋭オーケストラ「オレゴン・バッハ祝祭室内管弦楽団」の精彩に富んだ演奏は絶品。リリング指揮の下織り成されていく清廉としたアンサンブルが爽やかで、モダン楽器のキレのある鮮烈な音色が、透明感のある煌びやかなハーモニーを生み出しています。アンサンブルだけでなく、金管、木管、弦楽器、各楽器のソリストたちの洗練された妙技の数々もたっぷりと堪能できるのもブランデンブルク協奏曲ならではの聴き所。
 これまでに多くの名盤が残されてきた「ブランデンブルク協奏曲」ですが、リリングのこの録音もそのひとつに名を連ねるにふさわしきものであると申せましょう。それだけに、今回の廉価盤に再発は嬉しい限り。未だリリング盤を聴いたことがない、という方には特におすすめのアルバムです!

HMF



HMC 902147
¥2600→\2290
ようやく出た!
 ベザイデンホウト新録音!コンチェルト!

  モーツァルト:
   (1)ピアノ協奏曲第17番 ト長調 K453
   (2)ロンド イ長調 K 386
   (3)ピアノ協奏曲 第22番 変ホ長調 K482
クリスティアン・ベザイデンホウト
 (フォルテピアノ/
  ポール・マクナルティ、ディヴィソフ、
   チェコ共和国、2009 年/
    Anton Walter & Sohn、ウィーン、1805モデル)
フライブルク・バロック・オーケストラ
 〔ペトラ・ミュレヤンス(コンサートミストレス)〕
 今店主が最も注目するフォルテピアノ奏者、クリスティアン・ベザイデンホウト。3枚のモーツァルト・ソロ・アルバムを経て登場するのは、ようやくのコンチェルト!
 カデンツァの衝撃的美しさ!フライブルクのメンバーの素晴らしさ!!即興の妙にも注目の1枚!

 録音:2012 年5 月、ブライブルク、アンサンブルハウス

 フォルテピアノの申し子、天才ベザイデンホウトによるモーツァルトのピアノ協奏曲集の登場。ベザイデンホウトといえばこれまでにモーツァルトのソロ作品集を3 枚リリース、そのどれもが高い評価を得ていますが、今回は協奏曲での登場です!
 管弦楽を務めるのは、古楽界のベルリン・フィルとも称される名人集団フライブルク・バロック・オーケストラ。ベザイデンホウトの奏でる装飾の巧さ、カデンツァでの神がかり的な美しさと創造性、そしてオーケストラとの掛け合いの妙。どこをとっても、うれしい驚きに満ちた素晴らしい1 枚の登場です!

 ベザイデンホウトが興味深い録音ノートを寄せています。
 まず、配置に関して、「フォルテピアノが真ん中に、管楽器がピアノ奏者と向かい合うかたちで一列に、弦楽器はピアノ奏者の背後を含め周りを囲うかたちで配されている。これにより、管楽器の音色が前面に出、さらに、ピアノと管楽器間のより自然で活き活きとした対話が可能となった。これにより、時折出会うような、いわゆるピアノ前面型の演奏から、E.T.A. ホフマンが言ったような、オブリガート・ピアノを伴う交響曲になった。ピアノは、ソロと通奏低音の両方を担当し、オーケストラの豪華なサウンドの中を自在に駆け回り、時には前面に出、時には伴奏にまわる。」と述べており、実に素晴らしいアンサンブルもじっくりたのしめる演奏となっています。
 また、「モーツァルトが即興の名手であったことはよく知られており、ピアノ・パートには明らかに装飾をして演奏しなければならない部分があるが、ということは、オーケストラにもやはりそうした部分があるのでは、と考えた」ということで、今回管楽器奏者の奏でる美しい旋律にもそこかしこに通例とは異なる表現が!時にはセッション中に実際に即興された部分もあるということ。あまりの美しさに思わずハッとしてしまう瞬間に満ちています。

 協奏曲の前奏から思わず胸がときめくようなオーケストラの巧さ、その合間にベザイデンホウトがさりげなく入れる通奏低音のセンスのよさ、もちろんベザイデンホウトのソロの素晴らしさ、そこかしこにちりばめられた天才的なひらめきに満ちた装飾音、17 番第2 楽章での仰天のカデンツァなど、聴きどころの瞬間に満ちた1 枚です!




クリスティアン・ベザイデンホウト
モーツァルト:鍵盤曲集第1〜3弾
Mozart: Keyboard Music Volume 1
HMU 907497
¥2600→¥2290
モーツァルト:鍵盤曲集 vol.1
 (1)幻想曲 短調 KV 475 (1786)
 (2)ソナタ ヘ長調 KV 533/ 494(1788)
 (3)ソナタ 変ロ長調 KV 570 (1789)
 (4)グルックのジングシュピール《メッカの巡礼たち》のアリエッタ
  「愚民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 KV 455
クリスティアン・ベザイデンホウト
 (フォルテピアノ)

この名前を是非ご記憶ください! 世界が注目するフォルテピアノ奏者、 クリスティアン・ベザイデンホウト

使用楽器:1987年Derek Adlam, Welbeck製(ワルター/1795年頃モデル)クリストファー・ホグウッド・コレクション、録音:2009年5月

表情豊かで打ち解けたスタイルで人気のベザイデンホウトは、1979年、ドイツ系オランダ人の両親のもと、南アフリカで生まれました。何度も聴いたことのある曲でも、「どこに行くんだろう」と思うような、不思議な吸引力のある音にひきつけられます。使用した楽器は、モーツァルトがウィーンに移り住んで5年ほどした時に購入したワルター製フォルテピアノをモデルに製作されたもの。モーツァルトの‘音色’を追体験できることでも価値ある1枚です。2月末に来日。
また今後もフライブルク・バロック・オーケストラやベルリン・フィルとの共演、ツアーも予定されているベザイデンホウト、要注目です。

  
Mozart: Keyboard Music Volume 2
HMU 907498
¥2600→¥2290
モーツァルト:鍵盤曲集 vol.2
 (1)ソナタ ハ長調 K.330 (2)ロンド イ短調 K.511
 (3)ロンド ニ長調 K.485 (4)アダージョ ロ短調 K.540
 (5)ソナタ ハ短調 K.457
クリスティアン・ベザイデンホウト
 (フォルテピアノ)
天才ベザイデンホウト、モーツァルト・ソロ作品集第 2 弾、鮮烈なハ短調ソナタ!!

使用楽器:Paul McNulty, Divisoc, Czech Republic, 2008; after Anton Walter’Sohn, Vienna, c.1802)
録音:2010 年 1 月

モーツァルトの再来とも賞される天才フォルテピアノ奏者ベザイデンホウト、待望のソロ第 2 弾の登場。これしかありえないような自然なテンポ設定、気持ちよいくらいにはまっているデュナーミクの付け方、聴き手にとっても必然的かつ絶妙な間の取り方など、何度も聴いたことのある作品たちの音符ひとつひとつが鮮やかに香りたちます。イ短調のロンドの語り口の巧さは絶品です。ハ短調ソナタの有名な冒頭では一変、現代ピアノで聴くよりも表情がダイレクトに伝わってきます。ロ短調のアダージョでの慟哭と、音と音の間に流れる空気に、このベザイデンホウトという演奏者の底知れぬ魅力をみます。演奏者の息遣いまでをも巧みにとらえた録音も秀逸。フォルテピアノという楽器がもつ無限の表情と可能性を感じる 1 枚でもあります。
  

HMU 907499
\2600→2290
天才ベザイデンホウト、モーツァルト第3弾
モーツァルト:鍵盤曲集 VOL.3
 ソナタ 変ロ長調 K.333/
 「女ほどすばらしいものはない」による8つの変奏曲 ヘ長調 K.613/
 幻想曲 ハ短調 K.396/ ソナタ へ長調 K.332
クリスティアン・ベザイデンホウト
 (フォルテピアノ/ A=430)
録音:2011 年5 月、ロンドン/69’05

 「モーツァルトの鍵盤独奏曲の魅力を最大限に引き出した、真に偉大な全集となるだろう(BBC Music 誌)」など、全世界で高く評価されている、ベザイデンホウトによるモーツァルト作品集第3 弾。K.333 の第1 楽章の冒頭、やさしく下降する音型から、一音一音に笑みが満ちています。極めて音が少ないモーツァルトのソナタに、これほど表情豊かで雄弁な宇宙が詰まっていたのか、と驚かされる瞬間の連続です。緩徐楽章の緩急の付け方は実に見事、ハーモニーの移り変わりの美しさを一瞬も逃さず捉えています。1805 年製のアントン・ヴァルターのコピーの楽器を完璧にコントロールしています。この最新盤の演奏をじっくりと味わいながらも、早くも次のリリースへの期待がまた一段と高まってしまう、楽しみなシリースです。(なお、彼の名前の読み方につきまして、弊社ではこれまでベザイデンホウトと表記しておりましたが、発音の確認をとりまして、今後はすべてベザイデンホウトで表記をさせていただきます。)




初紹介か?
ベザイデンホウトの隠しだま

Fleur de Son
FDS 57951
\2400→\2090
モーツァルト:ピアノ作品集
 幻想曲 ハ短調 K. 475
 ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K. 457
 アダージョ ロ短調 K. 540
 ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K. 310
 幻想曲 ニ短調 K. 397
クリスティアン・ベザイデンホウト (フォルテピアノ)
 10年以上前にリリースされたベザイデンホウトの知られざる名盤。
 Fleur de Sonは国内代理店がないので国内市場にはほとんど流通しなかった。そのアルバムをどうして知っているかというと、世間は広い、このアルバムがどうしてもほしいという方からお願いされて紆余曲折、入手したことがあったから。そしてその方が「すごいらしい!」というものだから自分もついつい買ってしまって、届いて聴いたら「確かにすごかった!」という訳。腕の確かさもさることながら、モーツァルトの変態っぽいところ悪魔的なところがクッキリ現れていて、「この男そうとうくせ者」と思った覚えがある。
 しかしその後フツと音沙汰がなく埋もれてしまったと思ったら・・・この下のアルバムが登場したのである。ムローヴァは見る目があるからベザイデンホウトのすごさを瞬時に見抜いて引っ張り出してきたのだろう。そしてその後のハルモニア・ムンディでの躍進、来日公演の大成功はご存知のとおり。
 ちなみに最近はすごくダイエットして、下記アルバムの面影はない。超イケメンになってる。
 

<旧譜/ムローヴァとのベートーヴェン>

ONYX 4050
\2400→¥2190
ベートーヴェン:
 ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調Op.12-3
 ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47《クロイツェル》
ヴィクトリア・ムローヴァ(ヴァイオリン)
クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ)
 ガット弦を張った1750年製グァダニーニとワルター・バエルビエロ製のバロック弓を愛用するムローヴァは、共演の楽器を"ピアノ"ではなく"フォルテピアノ"に指定するなど、ここでもピリオド・スタイルを徹底的に追及する姿勢を見せてくれている。
 ここでのムローヴァはすごい。正統派でありながら自由闊達。コパチンスカヤもたしかに衝撃的だったが、ムローヴァのほうが完全に役者が上。
 しかし今になってふと思ったのだが、このアルバムの大成功の裏には、ベザイデンホウトのフォルテピアノが大きく一役買っていたのではないか。ベザイデンホウトのフォルテピアノのペコリンペコリンという素朴な音がムローヴァのヴァイオリンと異様なほどにマッチしているのである。
 今はそのあまりの斬新さからこの曲のイチオシ演奏とされないかもしれないが、50年後はこの曲の代表盤となる可能性は十分ある。ひょっとするとその頃ベザイデンホウトのほうが大巨匠になっている可能性も十分にある。



 

HMU 807555
(SACD HYBRID)
\2300
スティレ・アンティコ
 キリストの受難と復活〜ルネサンス声楽曲集

 (1)コーニッシュ:悲しみにくれて
 (2)ギボンズ:ダヴィデの子にホザンナ
 (3)タリス:おお聖なる饗宴 
 (4)ラッスス:オリーヴ山で
 (5)モラーレス:おお十字架よたたえられよ、唯一の望み 
 (6)ビクトリア:おお、この道を行ったすべての人よ
 (7)ジョン・マッケイブ:悲しみにくれて(2009)* 
 (8)タヴァナー:安息日終わりしとき
 (9)F.ゲレーロ:マグダラのマリア
 (10)バード:汝の復活によりて 
 (11)J.レリティエ:善き羊飼いは蘇りたもうた
 (12)ギボンズ:私は復活であり、命である
 (13)クレキヨン:めでたきかな、われ
  *世界初録音
スティレ・アンティコ
 天上の歌声、スティレ・アンティコ最新盤!SACD Hybrid 盤の高音質で堪能する、聖土曜日のためのルネサンス聖歌集

 録音:2012 年2 月、オール・ハロウズ教会(ロンドン)

 イギリスの若手合唱団の中でも異彩を放つイギリスのアンサンブル「スティレ・アンティコ」が、待望の最新盤をリリース!
 低音王フレットワークと共演したことでも反響高かった英国テューダー朝とフランス・ジャコバン派の聖歌集(HMU 807554)に引き続き、今回もルネサンス期の歌曲に焦点を当てたプログラムとなっています。
 復活祭の前日、キリストの復活を静かに待ち望む日である聖土曜日のために作られたモテットやアンセムが収録されており、全体的にホモフォニックなアンサンブルの響きの美しさが印象的。体の内側からじわじわと盛り上がっていくような、優しい音の流れに聴き入ります。ステンドグラスを思い浮かべるような壮麗さと、密やかな修道院の一室を想起させる瞑想的な響きを併せ持つスティレ・アンティコの歌声は絶品の一言。どの音域にも隙がなく、低音から高音にいたるまで厚みのあるハーモニーを織り成しています。オール・ハロウズ教会の音響も素晴らしく、SACD Hybrid 盤の高音質で「天上の歌声」と称される極上の響きをたっぷりと堪能できる1 枚に仕上がっています!
 収録曲は、コーニッシュやタリスといったスティレ・アンティコお得意のイギリスものだけでなく、モラーレス、ビクトリアをはじめとするスペインもの、ラッスス・クラキヨンらフランドル楽派のものまで様々。収録される機会に恵まれない作品も多く収録しており、まるでルネサンス期のヨーロッパを旅するかのようなプログラムになっています。また、プログラムの中盤に現代イギリス音楽界を代表する作曲家ジョン・マッケイブ(1939-)がスティレ・アンティコのために作曲した作品が挿入されていることにも注目されます。作曲委嘱にあたり、コーニッシュの「悲しみにくれて」で用いられている詩の美しさに強く惹かれたというマッケイブ。イギリス現代声楽の神秘的な響きの中にもアルカイズムを感じられる作品で、本アルバムが世界初録音となります!



 

Schubert: Piano Sonata No. 16, Wandererfantasie & Impromptus
HMC 902136
(2CD)
\3200→\2890
ポール・ルイス(Pf)
 〜シューベルト:ピアノ・ソナタ集

 [CD1]
  (1)幻想曲 ハ長調「さすらい人幻想曲」D.760
  (2)即興曲集op.142 D.935 
 [CD2]
  (1)ピアノ・ソナタ第16番 イ短調op.42 D.845
  (2)楽興の詩op.94 D.780
  (3)アレグレット ハ短調 D.915
ポール・ルイス(Pf)
 柔らかくも繊細なレガートが心を穿つ!世界注目のシューベルト弾き、ポール・ルイス、ピアノ・ソナタ集最新盤!

 録音:2012 年2 月

 ブレンデルの愛弟子であり、次代巨匠の強力候補として高い注目を集めているイギリスの名手ポール・ルイスによるシューベルトのピアノ・ソナタ集!銀座の王子ホールで2011 年より行っている好評のシューベルト・チクルスが2013 年2 月にいよいよ最終公演を迎えるのを前に、注目必至のアルバムといえましょう。巨匠ブレンデルの流れをくむルイスのシューベルトは、早くも「世界最高のシューベルト弾き」との声も高いほどの素晴らしさ。柔らかく均質なレガート奏法、聴く人の内面を深く穿つ弱音の響き……透明感のあるピアノの優しい音色とともに、一人真摯に聞き入るアルバムに仕上がっています。
 ピアノ・ソナタ第19 番〜第21 番(HMC 901800)、第15 番・第17 番・第18 番(HMC902115)に引き続く今回は、ピアノ・ソナタの第16 番ほか、さすらい人幻想曲や楽興の詩など、これまでの来日公演でも絶賛された作品の数々を収録。メジャーな大作と共に、演奏される機会が少なめな小品アレグレット(ハ短調)を組み込んでいるあたり、ルイスのこだわりが感じられるよう。ピアノの芯をとらえた強音と弱音の自然なコントラストから生まれる絶妙な静寂が美しく、明朗と憂愁のうつろいも秀逸な表現力にしっとりと聴き入ります。シューベルトファンの方は是非にも聞き逃せない名盤といえましょう。
 2013 年2 月に行われるシューベルト・チクルス最終公演では、最晩年のソナタ3 作を予定しているルイス。今後も注目必至のアーティストです!

 ポール・ルイス(Pf) コンサート情報
 ●シューベルト・チクルスVol.5
  2013年2月2日 /銀座 王子ホール 15:00開演
  演奏曲目/シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番、第20番、第21番
 


HMU 807558
(SACD HYBRID)
\2600→\2390
ジョン・ナカマツ(Pf)、ジョン・マナシー(Cl)
 東京クヮルテット

ブラームス:
 (1)クラリネット五重奏曲 ロ短調op.115
 (2)ピアノ五重奏曲 ヘ短調op.34
ジョン・ナカマツ(Pf)
ジョン・マナシー(Cl)
東京クヮルテット
 マーティン・ビーヴァー(Vn)、
  池田菊衛(Vn)、磯村和英(Vla)、
  クライヴ・グリーンスミス(Vc)
 東京クヮルテット最新盤はブラームス五重奏曲集!円熟のアンサンブルと薫り高いハーモニーが絶品

 録音:2011 年11 月、ソウダー・コンサートホール(アメリカ)

 2012 年4 月、来たる2013 年6 月をもって解散し、44 年(現メンバーでの活動も10 年目)の長き活動に幕をおろすことを発表した東京クヮルテット。惜しくも最後のシーズンとなる2012-2013 年の活動にますますの注目が集まる中、ブラームスのクラリネット五重奏曲とピアノ五重奏曲を収録した最新盤が発売されます!
 シューベルトの弦楽四重奏曲&五重奏曲(HMU 807427)に引き続き、今回も高音質SACD Hybrid 盤でのリリース。青年期と晩年期それぞれの作品の中でも指折りの傑作を同時収録した、ブラームス好きにはたまらないプログラムとなっています。いずれの作品もブラームスらしい重厚な響きと叙情的な旋律の数々が絶品。長き時を経て培ってきた東京クヮルテットが織り成す円熟のアンサンブルによって、ブラームスならではの薫り高いハーモニーを堪能できます。
 豪華な共演者も本アルバムの注目どころ!若き情熱あふれるピアノ五重奏曲にはアメリカの中堅ジョン・ナカマツ、晩年の傑作クラリネット五重奏曲には屈指の名手ジョン・マナシーをゲストとして迎えています。東京クヮルテットのメンバーと比べれば若手に部類されてしまうであろう演奏家たちではありますが、ベテラン顔負けの貫禄ある演奏で極上のアンサンブルを織り成しています。特にマナシーのクラリネットの音色は息を呑む美しさ。名手ミュールフェルトに魅せられたブラームスが、クラリネットという楽器の魅力の髄を詰め込んだ作品だけに、その素晴らしさが際立ちます。第2 楽章でのビーヴァーとのアンサンブルは鳥肌もの。第4 楽章ではグリーンスミスの艶やかなチェロ・ソロも光ります。ピアノ五重奏曲では、リズム感抜群のナカマツのソロと共に激しくも安定感のあるアンサンブルを披露しています。
 2013 年の解散を前に、今後のアルバムのリリースも数限られることとなるであろう東京クヮルテット。まさにファン必携のアルバムといえましょう!
 


HMC 902135
(1CD)
\2600→\2390
ナポリのフォリア〜1725年
 (1)ドメニコ・サッロ(1679-1744):協奏曲第11番 イ短調
 (2)A.スカルラッティ(1660-1725):
  パルティータ「スペインのフォリア」に基づく即興
 (3)ニコラ・フィオレンツァ(1700(ca.)-1764):交響曲イ短調
 (4)ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):交響曲第1番 イ長調
 (5)フランチェスコ・バルベッラ(1692-1732):協奏曲第3番 ハ長調
 (6)フランチェスコ・マンチーニ(1672-1737):ソナタ第11番 ト短調
 (7)レオナルド・レオ(1694-1744):協奏曲 ト長調
モーリス・シュテーガー(リコーダー)
フィオレンツァ・デ・ドナティス、
アンドレア・ロニョーニ、
アナイ・チェン(ヴァイオリン)
マルギット・ウーベルラッカー(プサルテリウム)
北谷直樹(チェンバロ、オルガン)ほか
 世界をリードするヴィルトゥオーゾ・リコーダー奏者モーリス・シュテーガー、「1725 年」をキーワードに厳選した珠玉のリコーダー作品集

 録音:2011 年11 月/CD:72’40/

 1971 年スイスのヴィンタール生まれ、リコーダーの天才モーリス・シュテーガーの最新盤。
 シュテーガーは、チューリッヒ音楽大学にてパドロ・メメスドルフとケース・ブッケに、シュトゥットガルトではマルクス・リードに師事し、1995 年にソリスト・ディプロマ“With Highest Honors” を、2002年にはカラヤン賞を受賞するなど、輝かしい経歴を遺しています。ウィグモアホール、ゲヴァントハウス、コンセルトヘボウなどで演奏会を重ねているほか、ベルリン古楽アカデミーなどの古楽アンサンブルやモダン・オーケストラとも共演。来日演奏も行っており、その技量と、舞台を縦横無尽に駆け回って演奏するパワー溢れるパフォーマンスで聴衆を魅了しました。
 なんといっても光るのが非常にダイナミックかつ華麗な音楽!リコーダーという小さな楽器からこんなにも様々な音色と音型が飛び出してくるとは、とただただ圧倒されます。バックで支えるアンサンブルのメンバーも、シュテーガーと共演も多い北谷直樹( チェンバロ& オルガン) をはじめ、ツワモノぞろい。
 シュテーガーのめまぐるしく変わる表情に負けじとアグレッシブな音楽が展開されています!
 タイトルにある1725 年は、フリードリヒ大王のフルート教師を務めたことでも歴史にその名を刻む名フルート奏者クヴァンツが、A. スカルラッティに会うためにナポリを訪れた年。クヴァンツは1 月から3 月までナポリに滞在、フルート(リコーダー)の魅力をナポリの人々に広めるべく努めました。1725年以前、ナポリでは声楽作品が非常に盛んで、リコーダー音楽はそれほど多く残されていませんが、この1725 年を境に、リコーダー音楽も多く書かれるようになりました。これは、クヴァンツのナポリ訪問が大きなきっかけになったと考えられます。このCD に収録されている楽曲も、1725 年前後の楽譜に基づいています。リコーダーという楽器の魅力を、歴史的にも興味深い切り口で鮮やかに提示してくれている力作です。
 


HMC 902119
(2CD)
\4200→\3790
すごいらしい。
 ビエロフラーヴェク&BBC響の「売られた花嫁」
  スメタナ:「売られた花嫁」(チェコ語歌唱)
ダナ・ブレショヴァー(S マジェンカ)
トマーシュ・ユハース(T イェニーク)
ヨゼフ・ベンツィ(Bs ケツァル)
スヴォタプルク・セム(Br クルシナ)
スタニスラヴァ・イルク(S ルドミラ)
アレシュ・ヴォラーチェク(T ヴァシェク)
ヤロスラフ・ブジェジナ(T サーカス団長)
カテリーナ・クネージコヴァー(S エスメラルダ)
ルチエ・ヒルシェコヴァー(Ms ハータ)
グスターヴ・ベラーチェク(Bs ミーハ)
オンドレイ・ムラーズ(Bs インディアン役のサーカス団員)
マキシム・ドゥセク(BS 第一の子供)
バベッテ・ルスト(S 第二の子供)
イルジー・ビエロフラーヴェク(指)
BBC 交響楽団、
BBC シンガーズ
 ビエロフラーヴェクの「売られた花嫁」がharmonia mundi から!

 録音:2011 年5 月、ロンドン/DDD、2h 16' 20"

 スメタナのオペラの代表作、「売られた花嫁」の新録音がharmonia mundi から発売です。すでにその音源を耳にした方が、「ビエロフラーヴェクがここまでやったのを初めて耳にした」、と絶賛していました。
 チェコの名指揮者イルジー・ビエロフラーヴェクが、首席指揮者を務めるBBC交響楽団を指揮したもの。
 2011 年5 月20 日にロンドンのバービカンセンターで演奏会形式で上演されており、その際にBBC 第3 放送と共同で収録したものです(harmonia mundi のCD にはライブとの表記はなく、また拍手も聞かれないので、総練習を中心とした収録のようです)。ビエロフラーヴェクといえば、プラハ交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、自ら創設したプラハ・フィルハーモニア、BBC 交響楽団と、名門オーケストラを多数率いてきた名匠。しかも彼はこの10 月からチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に復帰、60 代後半を迎えてますますの円熟が期待されています。この新録音は、2006 年から首席指揮者を務めるBBC交響楽団との成果が示されたすごぶる充実した演奏で、これ見よがしなところは一つもないのに、ボヘミアの旨みがグワッと広がってくる音楽は久しく味わえなかったものでしょう。
 ヒロインのマジェンカは、プラハ国民劇場で大活躍しているソプラノ、ダナ・ブレショヴァー。2008 年のブルノ歌劇場来日公演でのワーグナー「タンホイザー」でエリーザベトを歌って評判になりました。若い頃マジェンカで名声を築いた人だけに、まさにハマリ役。透明感と温かみと強さを兼ね備えた美声はとても素敵です。イェニークのトマーシュ・ユハースはスロヴァキア生まれのテノール。まだデビューして数年という若手ですが、既にチェコ、スロヴァキアでは人気の高いテノール。2011 年12 月、ヤクブ・フルシャが東京都交響楽団を指揮したドヴォルザークのスターバト・マーテルでテノール・ソロを歌いました。重要な役所である結婚仲介人のケツァルは、スロヴァキアのバス、ヨゼフ・ベンツィ。
 驚いたことにチェコ語の「売られた花嫁」の新録音は、1981 年のズデニク・コシュラーのSUPRAPHONE 録音以来、実に30 年ぶり。まさに待望の新録音です。

HATART

HATART 184
¥2400
シェーンベルク:ピアノ作品集
 (1)3つのピアノ曲(1894)
 (2)3つのピアノ曲op.11(1909)
 (3)6つの小さなピアノ曲op.19(1911)
 (4)5つのピアノ曲op.23(1920-23)
 (5)ピアノ組曲 op.25(1921-23)
 (6)ピアノ曲 op.33a(1928年12月25日-1929年4月25日)
 (7)ピアノ曲op.33b(1931年10月8-10日)
ピ=シェン・チェン(ピアノ)
 シェーンベルクの極度に集中した細密画的ピアノ作品をピ=シェン・チェンが精確に奏でる!

 録音:1996 年5 月、10 月

 シェーンベルクのピアノ曲はどれも1 分たらずの短いものがほとんどですが、そのどれもが、新しい作曲技法など実験心に満ちていて、ベートーヴェンのピアノ・ソナタに匹敵する価値がある、という人もいるほど。ピ=シェン・チェンが、シェーンベルクのピアノ作品の真価を問う力演を展開しています
 
HATART 179
¥2400
ウストヴォリスカヤ(1919−2006):ピアノ・ソナタ全集
 (1)第1番(1947) (2)第2番(1949)
 (3)第3番(1952) (4)第4番(1957)
 (5)第5番(1986) (6)第6番(1988)
マリアンヌ・シュレーダー(ピアノ)
 シュレーダーがオシャレに紡ぐウストヴォリスカヤのピアノ・ソナタ全曲

 録音:1994 年/70:29

 ウストヴォリスカヤのピアノ・ソナタ全集。不協和音も、シュレーダーの手にかかると、美しいカットが施された宝石のような驚異的な輝きを放ちます。

HELICON



HEL 029658
(2CD)
特別価格
\3200→\2890
メータ&イスラエル・フィル
 「グレの歌」&「淨められた夜」

[CD 1] 56’09”
 ・シェーンベルク:グレの歌〜第1部
[CD 2] 75’46”
 ・シェーンベルク:グレの歌〜第2部&第3部
 ・シェーンベルク:淨められた夜Op.4 (弦楽合奏版) 30’06”
ダニエル・キルヒ(T ヴァルデマール王)
ジェニファー・ウィルソン(S トーヴェ)
ダニエラ・デンシュラグ(A 山鳩)
 アレクサンドル・ツィンバリュク(Bs 農夫)
ニクラス・ビョルリンク・リーゲルト(T クラウス)
イタイ・ティラン( 語り)
プラハ・フィルハーモニー合唱団
 (合唱指揮:ルカーシュ・ ヴァシレク)
ガリー・ベルティーニ・イスラエル合唱団
 (合唱指揮:ローネン・ボルシェフスキー)
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
 メータ&イスラエル・フィルによるシェーンベルク巨匠の会心作、感動の公演!「グレの歌」看板の弦楽セクションの真骨頂!「淨められた夜」

 録音:[ グレの歌]2011 年7 月31 日[ 浄められた夜]2006 年4 月テルアビブ、マン・オーディトリアム(ライヴ・デジタル) (ライヴ)/ステレオ、131’37”

 巨匠ズービン・メータが手兵イスラエル・フィルを指揮して、シェーンベルク初期のふたつの代表作、「グレの歌」と「淨められた夜」をライヴ録音した注目のアルバムがHelicon Classics に登場します。

=メータ20 年ぶりの「グレの歌」ライヴ再録音=

 「グレの歌」は、メータがイスラエル・フィル終身音楽監督に就任して30 年目を迎えた2011 年7 月のライヴ録音。メータは1991 年5 月に、13 年間に亘り音楽監督を務めたニューヨーク・フィルとの最終公演で同曲を取り上げた際の模様を収めたアルバムを発表していたので、20 年ぶりの再録音ということになります。
 ちなみに、メータは、この翌年2012 年6 月にもウィーンのムジークフェラインでウィーン・フィルを指揮して「グレの歌」を演奏していますが、破格に巨大な編成を擁する作品の性格から実演での上演が稀である現実を踏まえると、むしろ近年のメータの本作への入れ込みぶりが窺い知れます。なお、この上演では、重要な役どころである山鳩のデンシュラグ、農夫役のツィンバリュクがこのアルバムと同一のキャスティングとなっていました。
 「グレの歌」は声楽陣だけでも、5 人の独唱者、3 群の男声四部合唱、混声八部合唱を加えた300 人近い人員を要することから、ここでは地元の合唱団のほか、世界有数の実力派団体として知られるプラハ・フィルハーモニー合唱団をゲストに迎えていて、やはりメータの気合の入り具合が伝わってきます。

 =イスラエル・フィル弦楽セクションの真価が発揮された「淨められた夜」=

 メータの「淨められた夜」については、1967 年にロサンジェルス・フィルを指揮したDECCA のセッション録音と、2003 年にバイエルン州立歌劇場管弦楽団を指揮したFARAO のライヴ録音がリリース済みでしたので、イスラエル・フィルとのライヴ録音は、前作より3 年ぶり、通算3 種目の内容ということになります。
 ブラームスの第4 交響曲(2006 年)、マーラーの「夜の歌」(2007 年) など、ここ最近のメータによる充実の指揮ぶりはHELICON のリリースを通じて確かめられますが、ここではイスラエル・フィル看板の弦楽セクションが奏でる「淨められた夜」というポイントだけで、もはや説明不要でしょう。むせかえるような官能美を期待したいところです。



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