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第68号
お奨め国内盤新譜(2)
2012.12.18〜2013.2.8



オクタヴィア・レコード


OVCX-00070
(2CD)
\2800
小林研一郎(指揮)
 ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」Op.9
 べートーヴェン :トリプル・コンチェルト ハ長調Op.56
 チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調Op.64
小林研一郎(指揮)
フィルハーモニック・アンサンブル管弦楽団
 2012年プラハにおける、渾身のライヴ!
 小林研一郎とフィルハーモニック・アンサンブル管弦楽団(略称:[PEO])が2012年7月にプラハ、ドヴォルザーク・ホールで行ったライヴの記録です。 PEOは、1976年に立教大学交響楽団OBにより結成。79年に初の主催コンサートを開くにあたり広く門戸を広げ、一般の社会人オーケストラとして東京を中心自主運営活動を続けています。

 「ホールも楽器の一部」という基本理念を持ち、これまでカーネギー・ホール、ウィーンの楽友協会大ホール、コンセルトヘボウ、ベルリンのフィルハーモニー・ホールなどでコンサートを開催し好評を集めてきています。昨年2012年はプラハに楽旅。ドヴォルザーク・ホールで行われた当コンサートは、市中の話題を呼びました。

 このオーケストラと小林研一郎は2007年以来多くの公演を重ねているだけあり、その熱い集中力が聴衆に大きな感銘を与えたのです。
 チャイコフスキーの後の拍手や歓呼が、当日の演奏の熱さを鮮やかに伝えてくれます。
収録:2012年7月7日 プラハ・ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホールにて収録

OVCL-00489
\3000
山田和樹(指揮)&日本フィル〜正指揮者就任記念アルバム!
 ムソルグスキー/ストコフスキー編:組曲「展覧会の絵」
 ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
 ラヴェル:ラ・ヴァルス
山田和樹(指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団
 日本フィル正指揮者就任記念アルバム!山田和樹と日本フィルの新たなコラボレーションがスタート!

 今をときめく若きマエストロ、山田和樹の日本フィル正指揮者就任披露演奏会のライヴ音源が早くもリリースです。
 当コンサートでは、名曲「展覧会の絵」でも演奏されることの珍しいストコフキー版を使用し、大きな話題となりました。
 また、このコンサートは高い評価を受け、山田和樹は文化庁芸術祭賞音楽部門新人賞を受賞しています。
 カップリングには就任する1年前に行われたドビュッシーとラヴェルを収録。これからもさらに発展していく山田和樹と日本フィルのニュー・コンビに大注目です。
 勢いに乗るマエストロの情熱と、若さ溢れる鮮やかな響き。日本だけでなく世界が評価する輝かしい才能をぜひお聞き下さい。
2011年12月9,10日(ドビュッシー、ラヴェル)、2012年11月9,10日(ムソルグスキー) 東京・サントリーホールにて収録
 

OVCL-00488
(SACD Hybrid)
\3000
山田和樹(指揮)
 武満徹:
全合唱曲完全収録
 混声合唱のための「風の馬」、男声合唱のための「芝生」
 男声六重奏のための「手づくり諺」-4つのポップ・ソング-
 MI・YO・TA(沼尻竜典編)、混声合唱のための「うた」
 小さな空、うたうだけ、小さな部屋で
 恋のかくれんぼ、見えないこども
 明日ハ晴レカナ、曇リカナ、さくら、島へ、○と△の歌
 さようなら、死んだ男の残したものは
山田和樹(指揮)
東京混声合唱団
 武満徹に捧ぐ美しきハーモニー。武満徹の全合唱曲を完全収録!
 20世紀を代表する作曲家武満徹の合唱曲が全て網羅された記念碑的アルバムが登場です。

 合唱愛好家たちから高い人気を誇る「うた」の完全版だけでなく、武満徹が長年大事に育てた合唱作品
 すべてが収録されています。若き指揮者山田和樹の大きな情熱が注がれた渾身の演奏で、同曲が演奏された東京と名古屋での演奏会は各方面で絶賛されました。山田和樹にとっても大きな挑戦で武満徹への尊敬と愛情の籠った演奏をみせます。

 これらの作品の半分近くの初演を務めた東京混声合唱団の見事なアンサンブル、厚みのある美しいハーモニー。
 演奏の質、録音ともに最上の内容であり、武満徹の合唱曲集の決定盤となること間違いなしです。
 また、発売日の2月20日は武満徹の命日で、きっとこの演奏もご本人へ届くことでしょう。
 録音:2012年11月17日東京・第一生命ホールにて収録
 

OVCL-00491
(SACD Hybrid)
\3000
小林美樹(ヴァイオリン)
 宮本文昭(指揮)〜ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番

 ①ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26
 ②R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18
①小林美樹(ヴァイオリン)、
宮本文昭(指揮)
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
②小林美樹(ヴァイオリン)
松本和将(ピアノ)
 更なる飛躍へ。小林美樹の美しくも情熱溢れる音楽。
 ショスタコーヴィチの協奏曲とプロコフィエフのソナタで鮮烈なデビューを果たしてから1年。第2弾のアルバムはロマン派を代表するブルッフの協奏曲と高度な表現力を要求されるリヒャルト・シュトラウスのソナタで構成された小林美樹の更なる飛躍が大いに感じられるアルバムとなりました。
 ほぼ同時期に作曲されたヴァイオリン作品を代表する協奏曲とソナタによるアルバムで、ヴァイオリニストとしての深化が問われるこの2つの大曲に小林は真正面から取り組み、前作の近代ロシア作品で見せた完璧な技術に加え、魅力溢れる音色でロマン派の美しい旋律を表現豊かに奏でます。
 シュトラウスのソナタでは、若き名匠・松本和将のピアノが小林の細かなフレージングにぴったりと寄り添う絶妙のサポートで小林のヴァイオリンを引き立てています。
 更なる飛躍が感じられる小林美樹の「現在」を存分に堪能できる当盤は、これからの小林美樹に大いなる期待を予感させるアルバムなりました。
録音 ①2012年5月26日 東京・ティアラこうとうにてライヴ収録 ②2012年12月12-13日 東京・稲城iプラザにて収録
 
OVCL-00492
(SACD Hybrid)
\3000
ユンソン(チェロ)
 ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番&第2番
 シューマン:幻想小曲集 作品73
ユンソン(チェロ)
アヴィラム・ライヒェルト(ピアノ)
 韓国より新星チェリストが登場!
 巨匠の風格ある確固たる演奏が漲るユンソンの完璧なる音楽性!

 韓国より新たなアーティストが登場します。チェリスト、ユンソンは韓国で最も期待されるクラシックアーティストの一人で、世界のオーケストラとの共演、名門イギリス室内管のゲスト首席に招かれたり、チョン・ミョンフンより指名されソウル・フィルのゲスト首席に迎えられたりなどソリスト、室内楽奏者のみならずオーケストラへと幅広く活躍しています。
 近年は別府アルゲリッチ音楽祭に招待され、日本にも登場の機会も増え、今年3月には紀尾井ホールでリサイタルも予定されており、非常に期待が高まります。完璧な技術だけでなく、その風格漂う音楽性はその大器を証明し、音楽を構築してゆく様は、巨匠チェリストへの階段を確実に登っていくことを期待せずにはおれません。そのルックスも含め、日本で新たなファンを獲得してゆくことでしょう。
 今後目の離せないアーティストの一人です。
 2012年12月12-14日神奈川・相模湖交流センターにて収録
 

OVCL-000487
(2SACD Hybrid)
\3500
山田和樹(指揮)&チェコ・フィル
 カリンニコフ:交響曲第1番、
 グラズノフ:交響曲第5番
 ハチャトゥリアン:組曲「仮面舞踏会」
山田和樹(指揮)
チェコ・フィル
今をときめく山田和樹渾身のロシアン・プログラム!
 現在スイス・ロマンド管弦楽団首席客演指揮者、日本フィル正指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢のミュージックパートナー、仙台フィルのミュージックパートナーなど若いながら多くのオーケストラのポストを持ち、ヨーロッパではパリ管をはじめ主要オーケストラから多くのオファーを受けている、まさに「若きマエストロ」山田和樹のニュー・アルバムです。今作は名門チェコ・フィルとセッションレコーディングを敢行。山田和樹がこだわるロシアン・プログラムを細部まで緻密に作り上げました。
 緻密にそしてダイナミックに山田和樹が求めるロシアの表現に対し、チェコ・フィルはそれに呼応して雄大な響きを聴かせます。哀愁漂うカリンニコフ、色彩豊かなグラズノフ、そしてオーケストラが躍動するハチャトゥリアン。山田和樹の渾身の演奏です。より輝かしい未来が待っている山田和樹の現在をお聞き下さい。
 収録:2012年6月19-21日プラハ・ルドルフィヌム・ドヴォルザーク・ホールにて収録
 

OVCL-00479
(2SACD Hybrid)
\3500
サカリ・オラモ&ロイヤル・ストックホルム・フィル
 マーラー:交響曲第2番「復活」
サカリ・オラモ(指揮)
ロイヤル・ストックホルム・フィル
ソプラノ:アヌ・コムシ
メゾ・ソプラノ:リッリ・パーシキヴィ
エリックエリクソン室内合唱団
 現在ロイヤル・ストックホルム・フィルの首席指揮者兼芸術顧問として活躍するサカリ・オラモの最新アルバムの登場です。
 前作マーラーの「巨人」で鮮烈な印象を与えた、同コンビによるマーラーの続編です。
 「復活」でも前作同様、北欧のオーケストラ特有の美しい響きの弦楽器群が際立っており、サカリ・オラモが鍛え上げた精密なアンサンブルと音色が全編を支配します。
 また、ヨーロッパトップクラスと言っていい管楽器群も聴きものです。
 名人を揃えた木管セクションに、セクションとしてまとまった音色を奏でることの出来る金管セクション。
 マーラーが要求する難易度の高い技術と音楽性を見事に表現します。
 オラモの持つ音楽の美感が、聴くものを虜にし、オーケストラのパワフルなサウンドが聴くものを圧倒します。
 まさに、世界最高峰のマーラーです。
  収録:2012年5月8-12日ストックホルム、コンサートホール
 
OVCT-00095
\3000
三輪郁(ピアノ)
 モーツァルティアーナⅡ

 モーツァルト:
  ピアノ・ソナタ 第16番 ハ長調 K545
  幻想曲 ハ短調 K475
  ピアノ・ソナタ 第14番 ハ短調 K457
  デュポールのメヌエットによる9つの変奏曲 K573
 ※曲目が追加になる場合があります
三輪郁(ピアノ)
日本を代表するモーツァルト弾き!
三輪郁の輝かしい音色が踊るモーツァルトの調べ。
 ウィーンで学び、ウィーンのアーティストから絶大な信頼を寄せられている三輪郁のモーツァルト・アルバムの第2弾です。
 前作でも好評であった三輪郁の粒立ちの美しく明るい音色が、モーツァルトの世界を映し出します。
 自然と伸びやかなメロディと心地良い音色。三輪郁の音楽が存分に詰まったアルバムです。前作同様、使用しているピアノは過去にモーツァルト弾きの名手たちが使用してきたベーゼンドルファーです。
 細部まで肌理細やかにモーツァルトの世界を描いてゆきます。
 収録:2012年9月12-14日碧南・エメラルドホールにて収録

FONTEC



FOCD9579
(SACD Hybrid)
\2500
尾高忠明 指揮&札幌交響楽団
 エルガー:

  交響曲 第1番 変イ長調 op.55
  弦楽のためのセレナード ホ短調 op.20
  (2012年11月8-10日
   札幌コンサートホールKitara セッション&ライヴ)
尾高忠明 指揮
札幌交響楽団
リリース毎に大きな話題を集める尾高/札響のCD。「グリーグ&シベリウス1・2」(FOCD9434、FOCD6000)「ベートーヴェン全集」(FOCD6023)に続くは、英国音楽の粋エルガーの登場です。
 作品の普及貢献により、英国エルガー協会から日本人初のエルガー・メダルを授与された尾高忠明。「第1交響曲」はBBCウェールズ響との1995年盤以来の満を持しての再録音となります。
落日の残照から新たな生へ---高雅な趣を湛えるエルガーの音楽。尾高の作品への傾倒、それを支える札響の精緻なアンサンブルは、無限の可能性を提示します。
 


FOCD6035
\2500
アルミンク 指揮&新日本フィル
 マーラー:嘆きの歌〈3部による1880年初稿版〉

 1.森のメルヒェン
 2.吟遊詩人
 3.婚礼の出来事
  (2012年5月18・19日 すみだトリフォニーホール ライヴ録音)
クリスティアン・アルミンク 指揮
新日本フィル
天羽明惠:ソプラノ
アネリー・ペーボ:メゾ・ソプラノ
望月哲也:テノール 
イシュトヴァーン・コヴァーチ:バス  
栗山文昭:合唱指揮  
栗友会合唱団:合唱 他
 独唱者、合唱、大管弦楽によるマーラー最初期の大作「嘆きの歌」。1880年にこの作品を完成した20歳のマーラーは、ウィーン楽友協会の作曲コンクール「ベートーヴェン賞」へ応募するものの、ブラームス、ハンスリックなどの保守的な審査員のまえでは、落選の憂き目を見るしかありませんでした。
 華麗なオーケストレーションを駆使するこの独創的な作品、いたるところに後の名作交響曲の萌芽が現れます。2度に渡り大規模な改訂がなされましたが、この演奏で使用されている最大規模編成の<初稿版>は若きマーラーが夢見たかたちです。
交響曲全曲演奏を完遂したアルミンク&新日本フィル---いわば<見返り>によってマーラー作品の源泉に光を当てるのです。
 

FOCD9581
(SACD Hybrid)
\2800
大植英次 指揮&大阪フィル
 ブルックナー:交響曲 第7番

  (2006年2月16・17日 ザ・シンフォニーホール ライヴ)
大植英次 指揮
大阪フィル
 朝比奈隆の後任として、2003年に大阪フィル第2代音楽監督に就任した大植英次。
 師バーンスタイン譲りのバイタリティ溢れる活動をおこない、関西圏のみならず各地から多くのファンが駆けつけ、その演奏会は大盛況を呈しました。
 さらに、大植は多くの新機軸を打ち出します。2006年から大阪城西の丸庭園での野外公演「星空コンサート」、また毎年9月には1週間にわたり大阪御堂筋周辺の店舗やショールームなど十数か所で開催する「大阪クラシック」をプロデュース、いずれも大阪の新しい風物詩となり多くの聴衆を魅了しています。
 海外での活動も活発におこない、2005年には新演出の「トリスタンとイゾルデ」で日本人指揮者として初めてバイロイト音楽祭で指揮し世界中の注目を集めました。2006年9月バルセロナ交響楽団の音楽監督に就任。2009年9月よりハノーファー北ドイツ放送フィルの名誉指揮者。
 大植は2012年4月より大阪フィルの桂冠指揮者となり、現在は新たな関係をスタートさせています。
今回のCDは、大植/大フィルの蜜月関係が円熟期に差し掛かる2006年のライヴ。朝比奈時代から大阪フィルの代名詞といわれるブルックナーの演奏です。
 指揮者とオーケストラの関係が希薄と言われる現代の音楽界---稀に見る濃密さで旋風を巻き起こした大植/大阪フィルの演奏を追懐します。

カメラータ・トウキョウ


CMCD-25038
\2500
J.S.バッハ:フランス組曲 第1集/
コルネリア・ヘルマン

J.S.バッハ:
 フランス組曲 第2番 ハ短調 BWV 813
 フランス組曲 第5番 ト長調 BWV 816
 フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV 812
 フランス組曲 第6番 ホ長調 BWV 817
コルネリア・ヘルマン(ピアノ)
 1996年、ドイツのライプツィヒで開催されたJ.S.バッハ国際コンクールにおいて最年少19歳で最高位を獲得し、キャリアをスタートさせたコルネリア・ヘルマン。その後も国際的な活躍を続ける傍ら、A.シフの師としても知られる名教師フェレンツ・ラドシュの薫陶も受けたヘルマンが、自身の原点であるバッハの作品を取り上げ、待望の最新盤をリリースします。

 ●コルネリア・ヘルマン(ピアノ)

 1985年よりザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でピアノを学ぶ。
1996年、ドイツのライプツィヒで開催されたJ.S.バッハ国際コンクールで最年少19歳で最高位を獲得。また1999年ザルツブルクで開催されたモーツァルト国際コンクールでは特別賞を受賞。これまでにボッフム交響楽団、中央ドイツ放送室内フィルハーモニー、イスラエル室内オーケストラ、カメラータ・ザルツブルク、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、リンツ・ブルックナー管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団、NHK交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、読売日本交響楽団、九州交響楽団、大阪センチュリー交響楽団、山形交響楽団、オーケストラアンサンブル金沢等と共演。ソロ活動の他、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーとの室内楽、クリストフ・ゲンツ(テノール)とのコンサートなど、若手ピアニストのホープとして注目を浴びている。2006年には「N響アワー」に出演。2012年7月にはPMFに招待され、ファビオ・ルイジ指揮のオーケストラと「ペトルーシュカ」の演奏の他、リサイタル、室内楽公演に出演、絶賛を博した。ビクターから発売された2枚のCDはいずれも高い評価を得ている。

CD発売記念 コルネリア・ヘルマン来日公演情報

 2013年3月5日. 19:00[東京]浜離宮朝日ホール
 2013年3月1日. 19:00[名古屋]ザ・コンサートホール(電気文化会館)
 2013年3月3日. 14:00[さいたま市]プラザノース ホール

ALM/コジマ録音


ALCD-7176 
\2940
奏(かなで) ─薫り立つフランス・ヴァイオリン音楽の詩情─
 [1]-[4] サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ短調 op. 75
 [5]-[7] ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
 [8]-[12] フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
三上亮[ヴァイオリン] 
鳥羽亜矢子[ピアノ]
〈録音〉 稲城市立iプラザ 2012年10月24-26日
 若くして札幌交響楽団のコンサートマスターを務め現在はソリストとして活躍する実力派ヴァイオリニスト三上亮が、洒脱で洗練されたフランス音楽の世界に飛翔する!19世紀末から20世紀初頭に百花繚乱の文化芸術に包まれたパリの街で大きく花開いたヴァイオリン音楽。その中にあってひときわ洗練された美しさを持つ重要作??サン=サーンス、ドビュッシー、フランクの3つのソナタが、優しさと気品に満ちた空間へと変貌してゆく。繊細な表情を操る三上のヴァイオリンと、当意即妙の息遣いで応える鳥羽亜矢子のピアノ。呼応する2人の気品に満ちた対話は、ただひたすらに流麗で美しい。

三上亮[ヴァイオリン]

 東京藝術大学在学中に安宅賞受賞、第67回日本音楽コンクール第2位。ブリテン国際ヴァイオリンコンクール特別賞。フォーヴァルスカラシップ・ストラディヴァリウス・コンクール第2位。
 2001年より2003年まで米国南メソディスト大学メドウズ音楽院でエドワルド・シュミーダー氏に師事。2004年よりスイス、ローザンヌ高等音楽院でピエール・アモイヤル氏に師事、2006年からは同時にメニューイン国際音楽アカデミーで、アルベルト・リシー氏に師事。カメラータ・リシー、カメラータ・ローザンヌのメンバーとしてヨーロッパ各地で演奏した。2007年秋にはルーマニア、ブカレストのエネスコ音楽祭に出演。ソロアルバム「ツィガーヌ」、「F・メンデルスゾーン、A・ドラッティ:弦楽八重奏曲」のCDをリリース。「ツィガーヌ」は毎日新聞紙上で絶賛され梅津時比古選「私の今月の3枚」に選ばれる。2008年よりヴィルタス・クヮルテットのメンバーとして福島県いわき市を中心に各地で定期的にコンサートを開催。NHK-FM名曲リサイタル、気ままにクラシックをはじめ、メディアにも多数出演。2007年から2011年まで札幌交響楽団コンサーマスターを務める。また日本音楽コンクールの審査員としても招かれる等、多方面で活躍中。

鳥羽亜矢子[ピアノ]

 東京藝術大学音楽学部を経て、奨学金を授与されアメリカ・インディアナ大学音楽学部にて研鑽を積む。これまでに、藝大室内楽定期、巨匠ヤーノシュ・シュタルケル氏のアシスタントピアニスト、巨匠堤剛氏のリサイタルで共演ピアニストを務めた他、インディアナ大学より推薦され、ケネディーセンター・テラスシアター(ワシントンD.C.)でのミレニアムコンサート等、多数出演。2005年同大学にて、ヤーノシュ・シュタルケル、ミリアム・フリード両特別教授クラスの非常勤伴奏講師(専属クラスピアニスト)を兼任。
 2006年帰国後、国内外に於いて、室内楽演奏会、リサイタル、CD録音、NHK-FM等での共演、コンクール及びオーディション等の伴奏を中心にした演奏活動を行っている。2008年以降は国内外のリサイタルにて、五嶋龍氏と共演を重ねている。2012年は河口湖ヴァイオリンセミナー、オホーツク紋別音楽セミナー弦楽器部門、ザルツブルクモーツァルテウム大学夏期国際音楽アカデミー(ピエール・アモイヤルクラス)及びロストック大学夏期国際音楽マスタークラスの公式ピアニスト。2009年4月?2012年3月東京藝術大学音楽学部弦楽科伴奏助手、4月より同大学指揮科演奏研究員。
 

ALCD-2011 
\2940
メランコリア 〜ダルシマーの世界〜
 [1] 『モンセラートの朱い本』より《おお、輝く聖処女よ》(作曲者不詳)
 [2] 『モンセラートの朱い本』より《処女なる御母を讃美せん》(作曲者不詳)
 [3] 『モンセラートの朱い本』より《輝ける星よ》(作曲者不詳)
 [4] ラ・スパーニャによるレセルカーダ第1番(D. オルティス)
 [5] レセルカーダ 第1番(D. オルティス)
 [6] 《幸せなわが眼よ》(J. アルカデルト)
 [7] 《幸せなわが眼よ》によるレセルカーダ第2番(D. オルティス)
 [8] 《お母さん、私を修道女にしないで〜天のゆり》(作曲者不詳/F. カローゾ)
 [9] 『婦人の高貴』より《パッソ・エ・メッツォ》(F. カローゾ)
 [10] 『婦人の高貴』より《花の舞、愛の喜び》(F. カローゾ)
 [11] 『婦人の高貴』より《愛の花飾り》(F. カローゾ)
 [12] 『婦人の高貴』より《幸せなバラ》(F. カローゾ)
 [13] 『婦人の高貴』より《スパニョレッタ》(F. カローゾ)
 [14] 《良き仲間との気晴らし》(ヘンリー8世)
 [15] 《ダフネ》(作曲者不詳)
 [16] イタリア風グラウンドによるディヴィジョン(R. カー)
 [17] シャコンヌ ト短調(S. ヴァイス)
 [18] 『ロハムの歌の本』より《目覚めよ我が恋人よ、光の前に》(作曲者不詳)
 [19] 《トリスタンの哀歌〜ラ・ロッタ》(作曲者不詳)
 [20] 《さようなら、私の喜びよ》(R. クーパー)
 [21] 『ファエンツァ写本』より《コンスタンツィア》(作曲者不詳)
 [22] 『モンセラートの朱い本』より《おお、輝く聖処女よ》(作曲者不詳)
小川美香子[ハックブレット、サルテリオ]
鈴木美登里[ソプラノ]
佐藤亜紀子[リュート、ビウエラ]
寺村朋子[イタリアン・ヴァージナル]
 ツィンバロム(ハンガリー)、揚琴(中国)、サントゥール(インド)、ハックブレット(ドイツ)などさまざまな呼び名でユーラシア大陸に広がったツィター属の打弦楽器「ダルシマー」。木製の箱の上に張った金属弦を2本の小さな撥で打つこの楽器から生まれる柔らかく典雅な響きを伝える当盤は、世界でも数少ないハックブレットのスペシャリスト小川美香子が古楽界の名手たちのサポートを得て実現した貴重な一枚である。バルセロナ近郊の修道院で14世紀に綴られた写本《モンセラートの朱い本》に収められたマリア賛歌からドイツ・バロック時代の舞曲まで、西洋音楽が《クラシック》になる以前の古(いにしえ)の美が、いま、新しい。

〈録音〉 かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール 2012年7月2、5日

〈使用楽器〉
・ハックブレット クレメンス・クライチュ作
・サルテリオ 小渕晶男作[モデル:ライプツィッヒ・グラッシ楽器博物館3114番、18世紀後半]
・ルネサンス・リュート セザール・マテウス作(6コース)
・ビウエラ クラウス・ヤコブセン作(6コース)
・イタリアン・ヴァージナル 久保田彰作[モデル:ドミニクス・ピサウレンシス、16世紀ヴェネツィア]

〈解説〉金澤正剛・青木陽子


小川美香子[ハックブレット、サルテリオ]

 日大芸術学部、東京藝術大学に於いて打楽器を新井汎、有賀誠門、マリンバを高橋美智子、安倍圭子、音楽学を金澤正剛の各氏に師事。読売新人演奏会に出演。ドイツの打弦楽器であるハックブレット(ジャーマン・ダルシマー)及びサルテリオをリヒャルト・シュトラウス音楽院(ミュンヘン)の、B. シュトルツェンブルグ氏に師事。2009年ルーマニア国際音楽コンクール本選出場。同年11月、ルーマニアのビストリッツァ及びトルグムレシュにて、TFBマンドリンアンサンブル海外公演に参加、ブラショフにて、サロンコンサートに出演。打楽器、打弦楽器奏者として活動する傍ら、全音楽譜出版社より各種楽譜の発刊に携わる。2007、2011年、ドイツ、ハンガリーにおいて世界打弦楽器音楽祭参加。「ラ・ガラッシア」主宰。日本打弦楽器協会会員、日本ルネッサンス音楽普及協会会員。

鈴木美登里[ソプラノ]

 京都市立芸術大学声楽科及び同大学院修了。京都音楽協会賞受賞。兵庫県芸術文化海外留学助成金を受けオランダに留学。グレゴリオ聖歌からバロック期に至るソロ声楽とアンサンブルを学ぶ。留学中より「アンサンブル ラ・プリマヴェーラ」、「ラ・プティット・バンド」「バッハ・コレギウム・ジャパン」などのソリストとして、国内外のコンサート及びレコーディング活動に参加。2000年に帰国してからは、特に初期バロック期のソロ声楽曲及びマドリガーレの研究に力を注ぎ、日本では数少ないマドリガーレをレパートリーとする声楽アンサンブル『ラ・フォンテヴェルデ』(La Fonteverde)を結成。コンサートや講習会など積極的な活動を展開している。

佐藤亜紀子[リュート、ビウエラ]

 東京藝術大学音楽学部楽理科卒。在学中に左近径介氏と水戸茂雄氏にリュートの指導を受ける。ドイツ国立ケルン音楽大学でK. ユングヘーネル氏に師事し、2000年にソリスト・ディプロマ取得。その後、スイスのバーゼル・スコラ・カントールムでH. スミス氏に師事。2003年から2010年まで東京芸術大学音楽学部古楽科教育研究助手を務める。歌手やアンサンブルとの共演、バロックオペラに出演など多彩な活動を展開中。「アンサンブル室町」「ラ・ストラヴァガンツァ東京」「Seven Tears Consort」メンバー。日本リュート協会の会員として、会報にリュートに関する様々なテーマの記事を執筆している。アイゼナハ音楽院リュートクラス講師。アトリエ楽古主宰。http://www.atelierlakko.com/

寺村朋子[ヴァージナル]

 東京藝術大学卒業。同大学大学院修士課程修了。山田貢、鈴木雅明の両氏に師事。第7回古楽コンクール第2位入賞。シエナ、ウルビーノ、インスブルック、アントワープなど国内外のアカデミーに参加し研鑽を積む。NHK「FMリサイタル」に出演。その他オーケストラやバロックダンスとのアンサンブル、ソロ、マスタークラスの伴奏など多方面で活動。トリム楽譜出版より1999年「フルート・バロックソナタ集」、2002年「J.S.バッハ作品集」(2009年再版)を編曲、出版。2010年ワオンレコードよりチェンバロ・ソロCD「お気に召すままCapriccio」(レコード芸術準推薦)リリース。小金井アネックス・チェンバロ科講師。
 

ALCD-7173
\2940
ラルゴ 原善伸ギターリサイタルVII
フランシスコ・タレガ(1852-1909):
 [1] マズルカ
 [2] 夢
フェルナンド・ソル(1778-1839):
 [3]-[11] 幻想曲 Op. 7
ヨーゼフ・カスパル・メルツ(1806-1856):
 [12]-[14] ハンガリー幻想曲 Op. 65 No. 1
アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):
 [15]-[19] カヴァティーナ
アントニオ・ラウロ(1917-1986):
 [20]-[23] 4つのベネズエラ風ワルツ
ローラン・ディアンス(1955-):
 [24]-[26] サウダージ第3番
アントニオ・ルビーラ(1825-1890):
 [27] エチュード
原善伸[ギター]
ギタリスト・デビュー40周年を迎えるギター界の重鎮・原善伸(はらよしのぶ)の7枚目となるソロ・アルバム。演奏会でも頻繁に取り上げられるギターの普遍的レパートリーを取り上げた本盤は、40年の活動がもたらした演奏家の真骨頂を伝え、音楽の声そのもので満たされている。ギター音楽の代表曲「禁じられた遊び」の原曲であるルビーラの「エチュード」や、従来の出版譜の誤りを訂正して演奏したタンスマンの「カヴァティーナ」はアルバムに学究的魅力も添える。“小さなオーケストラ”と形容されるギターの、真の表現の奥行きを聴け!〈録音〉相模湖交流センター 2012年8月7-9日


原善伸[ギター]
 1950年神奈川県出身。クラシックギターを奥田紘正、K. H. ベットナー、佐々木忠各氏に師事。’72年日本ギタリスト協会新人賞受賞。’73年東京第一生命ホールにてデビューリサイタル。また岩下志麻朗読のLP「マレー乙女マニアナの歌える」の音楽を任されギター一本で作曲録音する。同年西ドイツへ留学。’74年イタリア・ガルニャーノでのオスカー・ギリア・マスターコースでは優秀者としてファイナルコンサートに出演する。’76年ドイツ国立ケルン音楽大学を首席で卒業。’77年ブレーメン音楽院(現音大)ギター科専任講師に就任。‘78年ドイツ国家演奏家資格を取得。’79年帰国、各地で演奏活動を開始する。’80年レオ・ブローウェルのマスターコースを受講。’90年CD「グラン・ホタ」を発表、レコード芸術にて特選盤に選ばれる。以後、現在までにソロや室内楽など多数のCDを世に出している。’91年より数年にわたりドイツ、ハンガリーなどで演奏活動をおこない好評を得る。日本大学芸術学部、熊本大学教育学部、ドイツ・ヴァイカースハイム国際音楽祭などの講師を歴任。現在、洗足学園音楽大学および大学院教授として後進の指導にあたるかたわら、横須賀市にてギター教室を主宰している。

原善伸のCD 好評発売中
● サラバンド 原善伸ギターリサイタルVI ALCD-7160 レコード芸術特選盤
● ソナタ・エロイカ?19世紀ギターの響き 原善伸ギターリサイタルV ALCD-7120 レコード芸術準特選盤
● シャコンヌ 原善伸ギターリサイタルIV ALCD-7090 レコード芸術準特選盤
● スペインを奏でる 原善伸ギターリサイタルIII ALCD-7065
● ノクターナル 原善伸ギターリサイタルII ALCD-7038 レコード芸術準特選盤
● グラン・ホタ 原善伸ギターリサイタル ALCD-7013 レコード芸術特選盤
● 寓話 飯島和久&原善伸デュオリサイタル ALCD-7027 レコード芸術準特選盤
● スペイン組曲 島根恵(Vn) ALCD-7045 レコード芸術準特選盤
● 耳に残るは君の歌声 ケルン・ギターカルテット ALCD-7107
● 君住む街角 ケルン・ギターカルテット ALCD-7140
 


ALCD-7174/7145
(2CD)
\2940
竹田恵子/オペラひとりっ切り にごりえ
吉川和夫(1954-):
 オペラ《にごりえ》
DISC 1
 [1] 一、銘酒屋「菊の井」の店先(お高とお力)
 [2] 二、銘酒屋「菊の井」の二階座敷(結城朝之助とお力とお高)
 [3] 三、銘酒屋「菊の井」の二階座敷(結城朝之助とお力)
DISC 2
 [1] 四、源七の家(源七、お初、太吉)
 [2] 五、七月十六日盂蘭盆会でにぎわう銘酒屋「菊の井」 ?筋向うの横町の闇の中(お力)
 [3] 六、銘酒屋「菊の井」の二階座敷(結城朝之助とお力)
 [4] 七、源七の家(源七、お初、太吉)
 [5] 八、エピローグ
竹田恵子[うた]
山田百子[ヴァイオリン]
オペラシアターこんにゃく座時代から40年にわたって日本語による独自の「うた」の世界を生み出してきた稀代の歌役者・竹田恵子のライフワークである「オペラひとりっ切り」の第6作。樋口一葉の代表作「にごりえ」をテキストとする吉川和夫作曲の渾身のモノオペラが明治の庶民の姿を現在に蘇らせる。竹田恵子とヴァイオリンの山田百子の当意即妙・変幻自在のアンサンブルが描く音楽の味わいは、日本人の古典「にごりえ」に新たな奥行きをもたらす。〈録音〉藪塚本町文化ホール カルトピア 2012年9月2-4日


竹田恵子[うた]
 1974年より2004年までオペラシアターこんにゃく座に所属。代表など務める。現在顧問。オペラの新たなスタイルの創出と、歌役者の新たなあり方を模索。故・宮川睦子氏が創出した「こんにゃく体操」にも長年取り組み、現在文学座研修所講師。表現の土台づくりの場としての同体操の普及に努めている。オペラの他、林光作曲の「赤電車」やカンタータ「脱出」、さらにブレヒト・ソングなど、幅広いレパートリーを持つ。評価の高い「竹田恵子オペラひとりっ切り」シリーズは、2012年12月に高橋悠治作曲で、第8作、9作目の宮澤賢治「水仙月の四日」と古典落語「芝浜」を上演(なおシリーズ7作目のキャバレー「パダン・パダン—私とあたし」はDVD化されている)。CDには、「私が歌う理由・赤電車」(レコード芸術誌特選)「竹田恵子ブレヒト・ソングを歌う」(レコード芸術誌特選、年間レコードアカデミー賞ノミネート) 「林光作品集/喜寿の林で」(レコード芸術誌特選)、「宮澤賢治・星めぐりの歌」「ギョウザの夢」「ぼくは12歳」など。ライブ版CDして、「竹田恵子コンサート“賢治 たたずむ、歩く、飛行する”」「竹田恵子オペラひとりっ切り/小熊と賢治」がある。

山田百子[ヴァイオリン]
 桐朋学園大学、およびドイツ・ケルン国立音楽大学大学院を卒業、芸術家称号取得。在独中にはケルン市立ギュルツェニッヒ・オーケストラの契約団員として、また室内楽やソロ奏者としてもヨーロッパ各地で活動。帰国後、林光作品のオペラ・器楽曲など数多く初演・再演を手掛ける。
 これまでにヴァイオリンを小林陽子、篠崎功子、S. ガヴリロフに、室内楽をN. ブレイニン、アルバン・ベルク弦楽四重奏団、Goldberg 山根美代子の各氏に師事。また2004よりクァルテット・エクセルシオのメンバーとして主に活動。国際交流基金招聘公演をウズベキスタンで行い、その後もイギリス(ロンドン)、ルーマニア(ブカレスト)、北米(ホノルル)デビューも果たし国内外で活躍の場を広げている。また、同クァルテットとして第19回新日鐵音楽賞『フレッシュアーティスト賞』を受賞。サントリーホール室内楽アカデミーのファカルティとして年間を通じて後進の指導にも当っている。

竹田恵子のCD 好評発売中

● ALCD-7014 HELP!萩京子ソング集/竹田恵子・大石哲史、萩京子
● ALCD-7025 私が歌う理由 赤電車/竹田恵子 レコード芸術準特選盤
● ALCD-7033 宮澤賢治★星めぐりの歌/竹田恵子、大石哲史、寺嶋陸也、萩京子
● ALCD-7053 竹田恵子ブレヒトソングを歌う/竹田恵子、寺嶋陸也 レコード芸術準特選盤、レコードアカデミー賞ノミネート
● ALCD-7071 ぼくは12歳/高橋悠治、竹田恵子
● ALCD-7092 賢治 たたずむ、歩く、飛行する/竹田恵子、志村泉、坂田明
● ALCD-7106 オペラひとりっ切り「めをとうし」「賢かった三人」/竹田恵子、高橋悠治
● ALCD-7132 林光作品集 喜寿の林で/竹田恵子、荒川洋、山田百子、志村泉 レコード芸術準特選盤
● ALCD-9110 夜の歌 尾崎宗吉作品集成/モルゴーア・クァルテット、山田武彦、竹田恵子、他 レコード芸術準特選盤
 


LMCD-1968 
\3045
【浜松市楽器博物館コレクションシリーズ42】
リードオルガンに夢をのせて

 [1] エルガー:愛の挨拶
 [2] 小塚憲二:リードオルガンのための「フォスターの夢」 
 [3] * フォスター:スワニー河(故郷の人々)(日本語歌詞:勝承夫)
 [4] ビショップ:ホーム・スイート・ホーム
 [5] * スコットランド民謡:アニー・ローリー
 [6] * ガーシュウィン:サムワン・トゥー・ウォッチ・オーヴァー・ミー
  (作詞:アイラ・ガーシュウィン)
 [7] 島崎赤太郎:練習曲48番
 [8] 瀧廉太郎:荒城の月 
 [9] ボード:前奏曲 嬰ハ短調 
 [10] ウェッブ:子供の讃美歌
 [11] * 成田為三:浜辺の歌(作詞:林古渓)
 [12] 山田耕筰:からたちの花(作詞:北原白)
 [13] * 文部省唱歌:故郷
 [14] 文部省唱歌:仰げば尊し
 [15] ラインハルト:後奏曲 ニ長調
 [16] 讃美歌(レドナー):「ああベツレヘムよ」
 [17] 讃美歌(ウィリス):「天なる神には」
 [18] 讃美歌:神の御子は今宵しも
 [19] * 讃美歌:アメイジング・グレイス(作詞:ジョン・ニュートン)
 [20] * グルーバー:きよしこの夜
鈴木開(リードオルガン)
鈴木重子(ヴォーカル)*
〈録音〉アクトシティ浜松音楽工房ホール 2012年2月25-27日 使用楽器:リードオルガン

(1) エスティ社 1891年 アメリカ 61鍵 11ストップ 2スウェル 幅106.8cm 高208.2cm……[1]-[7]、[9]-[10]、[12]、[15]-[20]
(2) 日本楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社) 浜松 大正時代 61鍵 7ストップ 1スウェル 幅100.5cm 高92.3cm……[8]、[11]、[13]-[14]

total playing time ... 73’48”

 「学校にあった足踏みオルガン」として日本人にも馴染み深いリードオルガン。明治の文明開化とともに日本に伝えられ今や多くの日本人にとって心の故郷となっているこの楽器を、かつて栄華を極めたアメリカ・エスティ社製のオルガンと国産の銘器で聴き比べる。プロのリードオルガン奏者・鈴木開(すずきかい)は、呼吸するように表現を自然に操り、懐かしさとともに楽器の知られざる真骨頂を伝える。「故郷」、「アメイジング・グレイス」や「きよしこの夜」など、ヴォーカル・鈴木重子との共演曲も収録した、心温まる珠玉のアルバム。

鈴木開(リードオルガン)
 1999年京都市立芸術大学音楽学部チューバ専攻を卒業後、ミュンヘン市立リヒャルトシュトラウス音楽院を経てアウグスブルク音楽大学を卒業。2002年4月より約1年半に渡りバイエルン州フュッセン市立歌劇場のチューバ奏者として契約団員を務める。

 留学時よりミュンヘン聖霊教会オルガニストのステファン・モーザー氏にパイプオルガンを師事。帰国後、第7期LICはびきのオルガン講座終了。日本リードオルガン協会10周年記念コンサートや浜松市制100周年記念コンサートに出演。日本リードオルガン協会会員、日本キリスト教会吉田教会オルガニスト。

鈴木重子(ヴォーカル)
 ヴォーカリスト。いのちの響きをつむぐ歌い手。浜松市生まれ。母の腕の中で聴いた子守唄が、歌声に触れたはじまり。幼い頃からピアノや声楽に親しみ、浜松北高時代は軽音楽 部にてベースを担当、合唱とバンド活動にいそし む。東京大学在学中にボサノヴァ、ジャズヴォーカルを学ぶ。卒業後も司法試験への挑戦と、歌の活動を続けながら、自身の歩む道を模索。「本当に好きなことをして、限りある人生を生きよう」とヴォーカリストの道を選択。
 1995年メジャーデビュー。ニューヨーク「ブルーノート」にて、日本人ヴォーカリストとして初のライブ公演。さまざまなジャンルの曲を、独自のスタイルで表現し、聴き手のこころを静かな場所へといざなう歌声は、多くの人々から愛されている。最新作の11枚目のアルバム"with you"(ソニーミュージック)はピアニスト木住野佳子とのデュオ。2012年、朗読CD"あかり"を発表。平和の歌を集めるプロジェクト"Breath for Peace"の発起人であり、紛争の地ウガンダ共和国を訪問。すべての生命に響き合う唄を求めて、学校、病院など分野を越えて活動している。
 2011年「浜松市教育文化奨励賞 浜松ゆかりの芸術家」受賞。浜松市やらまいか大使。http://www.office-giraffe.com/

発売元:浜松市楽器博物館
販売元:コジマ録音

コジマ録音ディストリビュートCD



SDG/MP-005/ 006
(2CD)
\3000
ハインリヒ・シュッツの音楽 Vol. 4
《ガイストリッヒェ・コーアムジーク(宗教合唱曲集)》(1648)

DISC 1
 [1] Nr. 1 Es wird das Scepter von Juda SWV369 王笏はユダより[第1部]
 [2] Nr. 2 Er wird sein Kleid in Wein waschen SWV370 
    彼はその衣を葡萄酒で洗い[第2部]
 [3] Nr. 3 Es ist erschienen die heilsame Gnade Gottes SWV371 
    神の救いの御恵みが現れた
 [4] Nr. 4 Verleih uns Frieden gnadiglich SWV372 
    与え給え、我らに平和を[第1部]
 [5] Nr. 5 Gib unsern Fursten SWV373 
    与え給え、我らの長に[第2部]
 [6] Nr. 6 Unser keiner lebet ihm selber SWV374 
   だれ一人自分のために生きる者はなく
 [7] Nr. 7 Viel werden kommen von Morgen und von Abend SWV375
  多くの人が東から西からやって来て
 [8] Nr. 8 Sammlet zuvor das Unkraut SWV376 
   あらかじめ雑草を集め
 [9] Nr. 9 Herr, auf dich traue ich SWV377 
   主よ、わたしはあなたに依り頼みます
 [10] Nr. 10 Die mit Tranen saen SWV378 
   涙とともに種蒔くものは
 [11] Nr. 11 So fahr ich hin zu Jesu Christ SWV379 
   今わたしはイエス・キリストの許へ
 [12] Nr. 12 Also hat Gott die Welt geliebt SWV380 
   神はその独り子を賜うほどにこの世を愛された
 [13] Nr. 13 O lieber Herre Gott SWV381 
   おお愛する主なる神よ
 [14] Nr. 14 Trostet, trostet mein Volk SWV382 
   慰めよ、わが民を慰めよ
 [15] Nr. 15 Ich bin eine rufende Stimme SWV383 
   わたしは荒れ野で叫ぶ声
 [16] Nr. 16 Ein Kind ist uns geboren SWV384 
   ひとりの嬰児がわたしたちに生まれ
 [17] Nr. 17 Das Wort ward Fleisch SWV385 
   言葉は肉体となり
DISC 2
 [1] Nr. 18 Die Himmel erzahlen die Ehre Gottes SWV386 
   もろもろの天は神の栄光を語り
 [2] Nr. 19 Herzlichlieb hab ich dich, o Herr SWV387 
   心より愛したてまつる主よ
 [3] Nr. 20 Das ist je gewislich wahr SWV388 
   それは確かなまこと
 [4] Nr. 21 Ich bin ein rechter Weinstock SWV389 
   わたしはまことのぶどうの木
 [5] Nr. 22 Unser Wandel ist im Himmel SWV390 
   われらの国籍は天に
 [6] Nr. 23 Selig sind die Toten SWV391 死者は幸いなり
 [7] Nr. 24 Was mein Gott will SWV392 
   わが神の御旨は
 [8] Nr. 25 Ich weis, das mein Erloser lebt SWV393 
   われ知る、わが救い主の生くるを
 [9] Nr. 26 Sehet an dem Feigenbaum SWV394 
   いちじくの木を見よ
 [10] Nr. 27 Der Engel sprach zu den Hirten SWV395 
   天使は羊飼いに語った
 [11] Nr. 28 Auf dem Gebirge hat man ein Geschrei gehoret SWV396 
   山の上で大きな声が
 [12] Nr. 29 Du Schalksknecht SWV397 お前、悪い僕よ
淡野弓子(指揮)
ハインリッヒ・シュッツ合唱団・東京(合唱)
〈録音〉録音:三鷹芸術文化センター 2011年9月6,9,27日&10月27日、2012年1月18日

 30年戦争終結の1648年に公刊されたシュッツの代表作の全曲盤。音楽と言葉の在り方を最も濃密な形で凝縮させた曲集としてプロテスタント音楽の金字塔に数えられるのみならず、西洋音楽史上の重要作であり、曲集全体として、あるいは単曲で、今も日本を含めた世界中の合唱団に取り上げられている。本作に長年この曲集に取り組んできた演奏者による作曲家の意図を忠実に再現した演奏に加え、歌詞対訳と詳細な解説を収めた、まさに待望の決定盤!

淡野弓子(指揮)

 東京藝術大学卒業後ドイツ・ヴェストファーレン州立教会音楽院に留学。'68年東京にハインリヒ・シュッツ合唱団を設立し日本及びドイツで活発な演奏活動を展開。'84年音楽グループ「ムシカ・ポエティカ(音楽詩学)」を組織、内外の演奏家、演奏団体とともに音楽修辞学を基盤とした演奏解釈の研究と実践を行う。'89年より'01年までの12年間<シュッツ全作品連続演奏>を行い496曲の演奏を終了。現在シュッツ作品のレコーディングに取り組んでいる。'08年9月常任指揮者を退任するも機会に応じてソロ/指揮および執筆活動に従事。師:ヴィルヘルム・エーマン(指揮)、アグネス・ギーベル、エリザベス・マニオン(声楽)活水学院教会音楽研究所研究員。「ムシカ・ポエティカ」代表。

ハインリヒ・シュッツ合唱団・東京(合唱)

 1968年4月、ハインリヒ・シュッツ(1585-1672)の作品の研究、演奏を中心課題とする合唱団として東京に発足。淡野弓子、H.J.コルロイター、鈴木仁、淡野太郎らの指導、指揮のもとに公演活動を続け、日本を代表する合唱団の一つとして内外から信頼を寄せられている。1985年、旧東独政府より国際ハインリヒ・シュッツ祭に招かれ、ドレスデンのゼンパーオペラ劇場において柴田南雄<宇宙について>を欧州初演。その後もシュッツ祭出演を含む多くのコンサートをドイツ各地で開催、各紙の絶賛を得る。1989年10月より12年計画で「シュッツ全作品連続演奏」がスタート、2001年10月におよそ500曲に及ぶ全曲の演奏を終了。シュッツ作品のみならず、ルネサンス期のア・カペラ作品、バッハ、ヘンデルほかバロック期の主要作品、ロマン派の宗教曲、世俗曲、内外の現代作品など、広いレパートリーを持つ。歌詞・対訳付 2枚組
発売元:ムシカ・ポエティカ
販売元:コジマ録音
 

LMCD-1673
 \2625
昭和音楽大学 エアラス・クラリネットクワイヤー
 [1] E. シャブリエ:狂詩曲「スペイン」
 [2]-[3] J. ヴァン=デル=ロースト(編曲:M. Jense):
  プスタ〜4つのイスラエル舞曲より Part 3 & 4
 [4]-[8] W. ルトスワフスキ(編曲:R. Groslot):ダンスプレリュード
 [9] J. ヘルメスベルガー(編曲:L. Jan Coeck):ボール-シーン
 [10]-[16] B. バルトーク(編曲:M. Jense):ルーマニア民俗舞曲
 [17] T. シールマンス:オールド・フレンド
 [18]-[27] J. ブラームス(編曲:徳武敦、船木義行、満江菜穂子、横野和寿):
  ハイドンの主題による変奏曲
ワルター・ブイケンス(指揮&クラリネットソロ)
堀川豊彦(クラリネット・ソロ)
昭和音楽大学エアラス・クラリネットクワイヤー
〈録音〉録音:昭和音楽大学テアトロ・ピッコロ・モリヤ 2001年9月3-4日
30年戦争終結の1648年に公刊されたシュッツの代表作の全曲盤。音楽と言葉の在り方を最も濃密な形で凝縮させた曲集としてプロテスタント音楽の金字塔に数えられるのみならず、西洋音楽史上の重要作であり、曲集全体として、あるいは単曲で、今も日本を含めた世界中の合唱団に取り上げられている。本作に長年この曲集に取り組んできた演奏者による作曲家の意図を忠実に再現した演奏に加え、歌詞対訳と詳細な解説を収めた、まさに待望の決定盤!

 ワルター・ブイケンス(指揮&クラリネットソロ)

 1938年1月6日、ベルギーのアントワープのボルネムに生まれる。王立ブリュッセル音楽院に学び、1956年にクラリネット奏者としてデビューし、1964年にB.R.T.(ベルギー国営放送局)フィルハーモニック管弦楽団の主席クラリネット奏者となった。レパートリーも広く、モーツァルトやウェーバー、ブーレーズ、ストラヴィンスキー、メシアンなどの作品をレコーディングしている。王立アントワープ音楽院、ユトレヒト音楽院、フランスの国際アカデミーで教鞭をとり、ベルギーで交響吹奏楽団の指揮をすることもある。クラリネット奏者として多方面で活躍し、1977年にウェーバーとモーツァルトの五重奏曲のレコーディングでディスク大賞を受賞した。その一方、1981年には自身の弟子たちを集め、”ワルター・ブイケンス・クラリネット合奏団"を組織し、その指揮者としても活躍している。ベルギーで騎士の称号を持つ、数少ない音楽家、ベルギー王国文化大使。昭和音楽大学の招聘教授。

 堀川豊彦(クラリネット・ソロ)

 国立音楽大学附属音楽高校、同大学クラリネット科を卒業。小笠原長孝氏、大橋幸雄氏に師事。1984年クラリネット新人演奏会に出演。ベルギー王立アントワープ音楽院に入学。クラリネットをワルター・ブイケンス氏に、現代音楽の室内楽をレオ・フェレーエン氏に、フリー・インプロビゼーションをフレッド・ファン・ホーべ氏に師事。ワルター・ブイケンス・クラリネット・クワイヤーのコンサートマスターを務めた。1987年同音楽院を優秀賞付きのハイディプロマを得て卒業。バロックから現代音楽まで、幅広いレパートリーを持つ。現在、昭和音楽大学、同短期大学、国立音楽大学付属音楽高校の講師を務める。

 昭和音楽大学 エアラス・クラリネットクワイヤー

 1984年に、元昭和音楽大学講師、小笠原長孝氏により創設。同年、同氏の指揮で、第1回定期演奏会を開く。1995年、第11回定期演奏会より指揮が堀川豊彦氏に受け継がれる。1998年、2000年の2回、ワルター・ブイケンス氏に指揮を依頼し演奏会を開く。その際、ブイケンスにより同氏率いるアントワープの“ワルター・ブイケンス・クラリネット・クワイヤー”とエアラス・クラリネットクワイヤーは「同レベルにある」と絶賛され、また氏の希望により、今回のCD制作の運びとなった。活動は、年1回の定期演奏会のほか、学内・学外(地方公演も含む)での演奏会を積極的に行なっている。指導教員は関口仁、中村克己、野田祐介、堀川豊彦の各氏である。
 

LMCD-1680
 \3045
ゴーベール フルート・ソナタ集
 [1]-[3] ソナタ
 [4]-[6] ソナタ第2番
 [7]-[9] ソナタ第3番
 [10]-[11] ソナティネ
 [12]-[15] 組曲
 [16]-[17] 幻想曲
中川紅子(ピアノ)
長尾洋史(ピアノ)
〈録音〉録音:昭和音楽大学テアトロ・ピッコロ・モリヤ 2001年9月3-4日
 パリ音楽院のフルート教授としても活躍し、フルートのための重要レパートリーを残したフィリップ・ゴーベールのフルート作品集。それぞれの曲が取り上げられる機会は多いものの、まとめて作品が俯瞰できるアルバムは限られている。当盤は、フルートを愛する全ての人にとっての福音となる。

ナクソス・ジャパン


NHK「現代の音楽」アーカイブシリーズ特別編 実験工房


NYNG-13
(HQCD)
\1890
実験工房
 1. 武満徹/ピアノのための「二つのレント」(1950)
 2. 武満徹/ピアノのための「遮られない休息」瀧口修造の詩による(1952)
 I.ゆっくりと悲しく、語りかけるように
 3-5.佐藤慶次郎/ピアノのための「五つの短詩」(1953-55)
  I.レント/II.アンダンティーノ/III.メカニックに
 6.佐藤慶次郎/ピアノのための「悼詩」(1955/56)
 7.湯浅譲二/ピアノのための「内触覚的宇宙」(1957)
 8-9.鈴木博義/二つのピアノ曲(1952)
  I.レント・アッサイ/II.オスティナート、アル・リゴレ・ディ・テンポ
 10-12. 福島和夫/アルト・フルートとピアノのための「エカーグラ」(1957)
  I.レント・ルバート/II.レント・ソステヌート/III.モデラート
 13.湯浅譲二/ピアノのための「プロジェクション・エセムプラスティク」(1961)
1-9 園田高弘(ピアノ)
10-12 林リリ子(フルート)/
林光(ピアノ)
13 一柳慧(ピアノ)
録音:1-9 1957年7月9日/放送:1957年7月21日 10-12 1959年6月12日/放送:1959年7月 13 1980年6月3日 イイノホール「第3回 東京音楽芸術祭 日本の音楽家 5 一柳慧・高橋悠治デュオ・コンサート」/放送:1980年11月2日

EDITION HST

HST-082
¥2500
ハイドン・シンフォ二エッタ・トウキョウ
「J.B.ヴァンハル(1739 −1813):弦楽四重奏曲集」

 弦楽四重奏曲 ト長調Op.6-4Weinmann Va:G4 (ca.1772)
 弦楽四重奏曲 ニ長調Op.6-5Weinmann Va:A2 (ca.1772)
 弦楽四重奏曲 変ホ長調Weinmann Va:Es9 (ca.1769)
ハイドン・シンフォ二エッタ・トウキョウ
リーダー;松井利世子(Vn)
 ヴァンハル:弦楽四重奏曲集Op.6 から2曲と交響曲を凌ぐ展開部をもつ変ホ長調(Es9)、全曲世界初録音!

 録音: 2011 年 1 月東京、三鷹・風のホールにてライヴ収録

 イタリア留学直後の1772年頃作曲されパリで出版された作品6の曲集から二曲(G4, A2)変ホ長調四重奏曲(Es9)は、69年ゲットヴァイク・カタログに既に現れるため、さらに先の作曲と伝えられる。 第一楽章展開部ハ短調は、同時期の変ホ長調交響曲Bryan Es4をも凌ぐ壮大なものとなっており、まだ健康であった天真爛漫な作風がうかがえる。

スリーシェルズ



3SCD-0011
\2800
【吹奏楽による奏楽堂の響き4】
 (1)黛敏郎:映画「天地創造」より間奏曲
 (2)(3)信時潔:「全国放送開始」/「都市放送開始」
 (4)深井史郎:日本テレビ「鳩の休日」
 (5)(6)池辺晋一郎:「MBS 毎日放送オープニング/クロージング」
 (7)たかしまあきひこ:「FNN ニューステーマ」
 (8)黛敏郎:「NNN ニューステーマ」
 (9)黛敏郎:映画「栄光への5000キロ」よりメインタイトル
 (10)芥川也寸志:ミュージカル「みつばちマーヤ」より「みつばちマーチ」
 (11)團伊玖磨:「おやさと大行進曲」
 (12)-(15)芥川也寸志:映画音楽組曲「八甲田山」
  (1. 八甲田山"タイトル"[原題:徳島隊中の森雪原]/
   2. 徳島隊銀山に向う/3. 棺桶の神田大尉/4. 終焉)
 (16)鹿野草平:「ファイヴ・コンビネーション」(2012 委嘱初演)
 (17)伊福部昭:「北海道讃歌」
 (18)-(22)佐藤勝:交響組曲「札幌オリンピック」
  (第1楽章「聖火リレー」/第2 楽章「スキージャンプ」/
   第3楽章「ボブスレーとリュージュ」/第4楽章「大回転」/
   第5楽章「エンディング」)
 (23)伊福部昭:映画「わんぱく王子の大蛇治」より「アメノウズメの舞」
福田滋(指揮)
リベラ・ウインド・シンフォニー
(16)佐藤光政(バリトン)
 日本の一流の作曲家の音楽を堪能することができました。(作曲家 渡辺宙明)

 録音:2012年5月6日 奏楽堂におけるライブ録音、62:18

 「奏楽堂の響き」シリーズは、日本の音楽界を築いた先人への敬意と共に、演奏会用作品という枠で考えることなく、映画・機会音楽であっても名曲をファンの皆さんへ送り届けております。今回は「日本の作曲家の様々な仕事を楽しむ」として、知られざる名曲、誰もが知っているのに演奏されない名曲の発掘・復元・編曲、新作委嘱を行い、4 つの特集「日本のラジオ・テレビ音楽」「3人の会の仕事」「現代の作曲家」「北海道の作曲家」でお届け致しました。
 荘厳なるサウンドの《天地創造》、《NNN ニューステーマ》。懐かしい記憶が甦る日本テレビ「鳩の休日」。「ドリフ大爆笑」で知られるたかしまあきひこの瞬間の美学《FNN ニューステーマ》。池辺晋一郎の爽やかな《MBS 毎日放送》。放送黎明期の信時潔作品。石原裕次郎主演の「栄光への5000 キロ」。芥川の健康・快活とリリシズムが横溢する《みつばちマーチ》、《八甲田山》。團伊玖磨は新祝典の前年の傑作《おやさと大行進曲》。アニメ「フラクタル」の鮮烈なイメージが記憶に新しい鹿野草平の新作にも注目! 伊福部昭《北海道讃歌》、《わんぱく王子のおろち退治より》。同じく北海道の生んだ作曲家・佐藤勝の映画「札幌オリンピック」の驚くべき技術と音楽性が組曲になり初演!
 1960〜70 年代、日本がエネルギーに溢れていたあの時代の音楽で元気を取り戻そう!

VERSO(国内仕様・日本語解説付き)



SVRS 2089
\2600→¥1600
ファリャ ピアノ作品全集 西澤安澄  【レコード芸術 準特選】
 日本語解説書つき、輸入盤よりもお安く登場!

マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):
  [1] 夜想曲
  [2] マズルカ
  [3] セレナータアンダルーサ
  [4] カンシオン
  [5] 気まぐれなワルツ
  [6] グノムの愛のかけひき
  [7] セレナータ
  [8] 演奏会用アレグロ
     4つのスペイン小品
    [9] アラゴネーサ [10] クバーナ
   [11] モンタニィエサ [12] アンダルーサ
  [13] ファンタジア・ベティカ
  [14] ヴォルガの舟漕ぎの歌
  [15] ポール・デュカを讃えて
西澤安澄(ピアノ)
「心から推せる一枚」と思った、近来まれなほど美しいCDのひとつである。
現在まで世に多くない企画としての資料的価値以上に、演奏芸術家としての
高い資質が、光のしずくのようにきらめいているのに目を見張らされた。
                                    ——濱田滋郎


 西澤安澄(にしざわあずみ)は国際的に評価を得ている数少ない若手日本人のひとりである。桐朋学園女子高等学校音楽科を卒業、同大学にて神谷郁代、岡本美智子に学ぶ。その後フランスの巨匠・名教授として高名なドミニク・メルレにその才能を見出され、ジュネーブ音楽院にて師の薫陶を受けた。その間国内外の国際コンクールにて優勝入賞多数。2002年に同音楽院のヴィルテュオジテ(演奏家コース)を満場一致の一等賞で卒業後、拠点をマドリッドへ移し世界各国で活発な演奏活動を開始。フランス、スペイン、ポルトガル、日本、中国の主要な音楽ホールにてリサイタルを行った。
 日本でのコンサートツアーの他、世界の音楽祭や演奏会シリーズにも定期的に招待されている:ジュネーブ芸術協会の定期演奏会シリーズ(スイス)、パリ・ショパン・フェスティバル(フランス)、京都千夜一夜音楽祭(日本)、ヴィンチェンツァ春の音楽祭(イタリア)、ロス・クラシコ・デ・ベラノ・エン・マドリッド(スペイン)、テーレシユダ音楽祭(ウエスカ、スペイン)、ローブレス音楽祭(スペイン)、その他多数。そして2008年には京都清水寺でクラシック音楽の演奏会としては開帳後初めての奉納コンサートを開催、その他東京セルバンテス協会等さまざまなシーンにおいてソリストとして活動している。
 西澤安澄はソロ活動と並行して室内楽のジャンルにも力を入れており、高い評価を得ている。名門、スイス・ロマンド管弦楽団のトッププレイヤーで構成されたスイス・ロマンド木管五重奏団、アッサイ弦楽四重奏団との共演、またトランペット奏者のG・アルメイダとのデュオや、ヤマハ・アーティストとしてサックス奏者の須川展也と行ったヨーロッパ各国の主要都市でのコンサートは大好評を博した。その他バロック時代の室内楽にも興味を示しており、バロックフルート奏者のマリアノ・マルティンとともにグループ・エクストラヴァガンツァのコンサートプロジェクトにチェンバロ奏者として参加している。
 2003年、映画「福耳」(宮藤官九郎、田中邦衛主演)出演、演奏。2004年、上海師範大学非常勤教授。2006年よりヤマハ・スペイン・ポルトガルの専属アーティストとして各地でコンサート、マスタークラスを行っている。

西澤安澄のファリャを聴いて  濱田滋郎
西澤安澄の「マヌエル・デ・ファリャ ピアノ作品全集」は、一聴して「心から推せる一枚」と思った、近来まれなほど美しいCDのひとつである。
スイスのジュネーヴ音楽院、ドミニック・メルレのクラスを首席で卒業後、ヨーロッパを中心に活動、とりわけスペインと縁が深く、同国の大作曲家ファリャに傾倒して、当アルバムに研鑚の成果を問うわけだが、現在まで世に多くない企画としての資料的価値以上に、演奏芸術家としての高い資質が、光のしずくのようにきらめいているのに目を見張らされた。
主要作品である「ファンタシア・ベティカ(アンダルシア幻想曲)」や「四つのスペイン風小品」はもとより、「夜想曲」「カンシオン」ほか初期の小品にも、ただ正確に弾き上げるのではなく深く心を通わせ、秘められた美まで汲み出してみせる手際は非凡そのもの。ほかのレパートリーもぜひ聴いてみたいと思わせる新星の登場である。

レーベル:VERSO(スペイン)
録音:2010年1月27-29日、ヘタフェ専門音楽院
プロデューサー:ホセ・ミゲル・マルティネス、ピラール・デ・ラ・ベガ
エンジニア:ホセ・ミゲル・マルティネス
エディティング:ピラール・デ・ラ・ベガ
仕様:直輸入盤(日本語解説付き)、日本語表記キャップ(帯)付き


旧譜
西澤 安澄〜ファリャ:ピアノ
編曲作品全集

PMCC 1960
(国内盤)
\2940
今によみがえった魔女か!?
 西澤 安澄〜ファリャ:ピアノ編曲作品全集
マヌエル・デ・ファリャ(1876〜1946):
 ①バレエ『恋は魔術師』より
  〔パントマイム/情景〜狐火の歌/幽霊〜恐怖の踊り/
   魔法の輪(漁師のロマンス)/真夜中〜火祭りの踊り〕
 ②七つのスペイン民謡(アルフテル編・1951)
  〔モーロ人の織物/ムルシア風セギディーリャ/
  アストゥリアスの歌/ホタ/子守唄/カンシオン(うた)/ポロ〕
 ③歌劇『はかなき人生』より
  〔スペイン舞曲第1番/スペイン舞曲第2番〕
 ④賛歌〜ドビュッシーの墓のために(1921)
 ⑤組曲『三角帽子』
  〔粉屋の女房の踊り/近所の人々の踊り/
   粉屋の踊り/代官の踊り/終幕の踊り〕
西 澤 安 澄 (ピアノ)
 在欧の俊才が自主レーベルで満を持して臨んだ企画は、世界的にも貴重な「ファリャ編曲全集」。
 そのクオリティたるや、桁外れ...濱田滋郎氏も絶賛するピアニズムに宿る、天性の適性!

 桁外れの感性と腕前を誇る名手に事欠かないのが在欧邦人奏者の常とはいえ、ここにご紹介するPrometheus(プロメテウス)レーベルの主宰者=演奏者のピアニスト西澤安澄氏のスペイン音楽との相性は、おそらく生半可なヨーロッパ人奏者——否、ラテン系奏者たちをも軽く凌駕するのではないかとさえ思わせるものを感じます。
 スペイン人奏者をはじめ名盤に事欠かないアルベニスやグラナドスのピアノ音楽を横目に、また近年ますます人気の出てきたモンポウのピアノ音楽さえ有名になりつつあるところ、この国の近代音楽を代表する巨匠であるファリャのピアノ作品はなぜか、あまり光が当たらない...のはおそらく、この大作曲家が劇音楽やオーケストラ作品で痛快な傑作を残しているためかもしれません。
 そんなファリャのピアノ曲アルバムに対する渇をいやして余りあるスペインTriton レーベルでの前作(オリジナル・ピアノ作品全集)に続き、西澤氏が制作の全行程に携わっての自主レーベルPrometheus からリリースされた本盤は、20 世紀初頭当時に楽譜出版された「ピアノ版」のファリャ作品をすべて網羅しようという、録音史上でもとくに貴重な企画——
 この作曲家の純粋さを象徴するかのような白をベースに、アンダルシアの情念を思わせる赤と黒のモチーフが美しいDigipack ジャケットに収められているのは、スペイン音楽に明るくない方でもおそらくご存知であろう『恋は魔術師』『三角帽子』『はかなき人生』などの傑作群をはじめとする注目作品の数々!
 本年生誕150 周年のドビュッシーが亡くなったさい、その死を悼んだ「賛歌」、あるいはあまりにも有名な「七つのスペイン歌曲」など、広く知られた傑作から意外な作品まで、オーケストラではなくピアノの音に集約されているはずなのに、本盤の演奏は一音目からただちに聴き手の心を異国情緒で染め上げるほど、痛快なまでの求心力が...圧巻です!
 「オーケストラ作品のピアノ編曲版は、原曲では指揮者ひとりの脳に集約されている“考える頭・感じる心”を、音楽全体に徹底させることができる」というようなことをつい最近読んだのですが、本盤での演奏を聴いていると、まさにそうしたことを強く感じずにはおれません。楽譜を楽譜通り読めばよいわけではない、独特の演奏習慣を知らなくては弾けないスペイン近代音楽を、こともなげに、強烈なラテン情緒とともに再現してみせる——その驚くべき才能は、音楽ファンの心をただちに虜にするはず。
 ライナーに言葉を寄せているスペイン音楽専門家の濱田滋郎氏も「作曲家の感性および想念をしっかりと捉え切った、スペシャリストならではの価値ある仕事」と絶賛!(代理店談)

http://www.azuminishizawa.com/japanese/index.html ぜひサイトのほうもご覧ください。





日本コロムビア



COCQ-84986
\2940
『ワルツの夢〜幸田浩子・イン・ウィーン』 
 オスカー・シュトラウス:
  オペレッタ『ワルツの夢』より「扉を開けて」(フランツィの歌)
 レハール:
  オペレッタ『メリー・ウィドウ』より「ヴィリアの歌」
 ヨハン・シュトラウス2世:
  オペレッタ『こうもり』より「侯爵様、あなたのようなお方は」
 ヨハン・シュトラウス2世:
  オペレッタ『踊り子ファニー・エルスラー』より
  「シーヴェリングのリラの花」
 ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『春の声』 op.410)
 ツェラー:オペレッタ『小鳥売り』より
  「私は郵便配達のクリステル」
 シュトルツ:オペレッタ『白馬亭にて』より
  「私の愛の歌はワルツでなければ」
 スッペ:オペレッタ『ボッカチオ』より
  「あなたの愛さえあれば」(恋はやさし、野辺の花よ)
 ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『美しく青きドナウ』 op.314
 ジーツィンスキー:ウィーン、わが夢の街
幸田浩子(ソプラノ)
ウィーン・フォルクスオーパー交響楽団
グィド・マンクージ(指揮)
 幸田浩子ファン待望、前作「天使の糧」から2年ぶりとなる5枚目のソロ・アルバムには、夢の街ウィーンの薫りが満ちています。
J. シュトラウスやレハールのオペレッタやワルツの名曲はもちろん、「恋はやさし、野辺の花よ」で知られる《ボッカチオ》のアリアや、馴染みが薄くても聴けばいっぺんで好きになってしまう佳曲もちりばめられた、豪華で楽しい歌のメリーゴーラウンド。
専属期間を含めて3年間活躍したオペレッタの殿堂、ウィーン・フォルクスオーパーのオーケストラとの録音という、まさに願ってもない共演が実現。指揮のマンクージは、現在ウィーンで引く手あまたの、作曲にも非凡な才能を発揮している俊英です。
 


COCQ-84995
\2940
長富彩(ピアノ)
 レゾナンス 〜ホロヴィッツ・トリビュート

 1.ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 (遺作) Op.66
 2.ショパン:エチュード第12番ハ短調《革命》Op.10-12
 3.ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」 Op.53
 4.スカルラッティ:ソナタ ロ短調K.87 (L.33)
 5.スカルラッティ:ソナタ ホ長調K.380 (L.23)
 6.ラフマニノフ:絵画的練習曲《音の絵》ハ長調 Op.33-2
 7.ラフマニノフ:絵画的練習曲《音の絵》変ホ長調 Op.33-7
 8.ラフマニノフ:絵画的練習曲《音の絵》イ短調 Op.39-6
 9.ラフマニノフ:絵画的練習曲《音の絵》ニ長調 Op.39-9
 10.ラフマニノフ:ヴォカリーズ Op.34-14 (Earl Wild 編曲)
 11.スクリャービン:エチュード嬰ハ短調op.2-1(3つの小品から)
 12.スクリャービン:エチュード嬰ニ短調op.8-12
 13.スクリャービン:詩曲「焔に向かって」 Op.72
 14.リスト:コンソレーション 第3番
長富彩(ピアノ)
録音2012年10月21日〜24日 岡崎シビックセンター

 20世紀最大のピアノの巨匠のひとり、ウラディミール・ホロヴィッツ(1903-1989)。ウクライナのユダヤの家系に生まれたホロヴィッツは、1928年に劇的なアメリカ・デビューを果たして、圧倒的な人気を誇るピアニストとなる。「悪魔的」と形容されるほどの大きな感動を呼び起こす彼の演奏を支えるのは、最弱音から最強音まで完璧にコントロールされた強弱法と、独特のタッチとペダリングで生み出される色彩豊かなトーンであった。爆音ピアニストのように評されることもあるが、実際には、ホールの一番後ろでも美しく聴こえる最弱音にこそホロヴィッツの特徴があり、それゆえCDでは実際の演奏の魅力を伝えることが難しいと言われてきた。タカギクラヴィアの高木裕社長は、ニューヨークのスタインウェイ社で、ホロヴィッツの専属調律師を勤めていたフランツ・モア氏から、ホロヴィッツの「音の秘密」が、独特の調整が施された特別の楽器にあることを直々に教えられた、という。

 長富彩が生まれたとき(1986年)、ホロヴィッツは既に最晩年。ホロヴィッツを生で聴くことはなかった長富だが、ピアニストになることを意識するようになった頃、録音でのみ接することの出来るホロヴィッツを、長富は何故か好きになれずにいた。本人は「食わず嫌いだった」と振り返るが、参考にしようにも所詮真似事のようになって自身の演奏に迷いがでるくらいなら、むしろ近づかないほうがいい、と無意識の判断をしていたのだろう。それだけ、ホロヴィッツが、あまりに圧倒的かつ特異なアーティストなのだ。

 転機は急に訪れる。「ホロヴィッツが恋したピアノ」といわれ、彼がコンサートで使い続けたニューヨーク・スタインウェイのピアノ(製造番号CD75)が、タカギクラヴィア社の所蔵となり東京・渋谷やってきたのだ。
約1年間の徹底的なメンテナンスを施されたCD75の「お披露目コンサート」(ピアノ:江口玲、2012年6月19日浜離宮朝日ホール)を聴いた長富は、圧倒的な感銘を受け、自分もこのピアノで演奏をしたい、と強く願った。当時陥っていたスランプから丁度脱しようとしていた長富からは、ホロヴィッツを避け続けてきた自身の迷いが消え、オープンな心でホロヴィッツに接することが出来るようなったのだ。こうして、タカギクラヴィア社の全面的な協力のもと、本企画が生まれることとなった。長富の演奏活動を、CDデビュー時より、楽器面から強力にサポートを続けてきたのが同社の高木裕氏であった、というのは、なんとも運命的だといわざるを得ない。

 ホロヴィッツが恋したピアノ、製造番号CD75のニューヨーク・スタインウェイ。唯一無二ともいえる独特のサウンドと圧倒的な表現のポテンシャルを持つこの特別な楽器は、まさにピアノのストディヴァリウスと呼ぶに相応しいもの。録音までの準備期間に長期にわたってこの楽器に対峙することで、長富はこの難しい楽器を弾きこなす術とともに、この楽器のもつ底知れぬ表現力から実に多くの音楽的インスピレーションを得た。ホロヴィッツの愛想曲を中心に集めたこのアルバムは、ホロヴィッツに挑戦するものでも真似するものでもなく、CD75との邂逅を糧に、自身の音楽性を更に高く飛翔させ、正に進化・深化をとげる真只中にいるアーティスト、長富彩の「現在」を生々しく表現するものだ。


New York Steinway CD-75

■1912年6月19日生まれ 製造番号#156975。
完成後すぐSteinway&Sonsのコンサート部に納入され、貸出用のピアノとして、いくつかのコンサートで活躍する。

■1970年代後半ホロヴィッツ専用のピアノとなる。
このいきさつについては、フランツ・モアの著書「ピアノの巨匠たちとともに」に詳しく記されている。

■1981-1982年、ミネアポリス、ボストン、ワシントンなど全米ツアーで使用される。

■1981.6.24-9.24、1982.10.19-1983.8.26の2度、自宅に運び込まれた。

■1981.11.1 Metropolitan Opera House (NY)
このコンサートはライブ録音され、CD「Horowitz at the Met」として販売されている。

■1982.5.22-23 Royal Festival Hall (London)
チャールズ皇太子(当時)がホロヴィッツを招待して開催されたこのコンサートでは、
ウィリアムズ 皇太子誕生間近なダイアナ妃に捧げる「トロイメライ〜シューマン/子供の情景」も奏された。
このコンサートは録音&録画され、「Horowitz in London」としてCDとVHSが発売されている。

■1983.6.11 NHK Hall (Tokyo)
ホロヴィッツ初来日の記念すべきコンサート。
このコンサート後、ホロヴィッツがなぜこの楽器を選んだのかを徹底的に研究するために、
CD-75はスタインウェイ社のResearch & Development部(研究開発部)に入った。

■2011年5月 タカギクラヴィア社の所蔵となる。


長富彩、旧譜
 初めはただのカワイコちゃんピアニストかと思って無視しようとしていた。・・・そうしたらどうも違うらしいのである。
 コンクールに一切関心がなく、アメリカに単身留学。そこで開いたコンサートがなんだかえらい話題となり、彼女の演奏をどっかの知り合いがYoutubeに載せたら、それがまたえらい評判となってコンサートの依頼が殺到(ちなみにYoutubeで見られる長富彩が19歳の時に演奏したショパンのエチュードは再生100万回を突破したらしい・・・)、そしてあれよあれよといううちに日本でのメジャー・デビューが決まった。彼女はそんなアメリカン&ジャパニーズ・ドリームを体現した人だった。
 彼女のピアノ教師がまたできた人で、コンクールに出ることで彼女の特異な個性をつぶすくらいならコンクールなんか出なくていい、と言い切ったらしい。そして彼女も、自分の個性をつぶさないとピアニストになれないのなら、そんなものになりたくない、と考えていたという。
 その「のだめ」を地で行くような破天荒ピアニスト長富彩の録音。顔はかわいいが、その演奏はやはり相当ムチャらしい。稀代の難曲を取り揃えながらピアノの黄金時代を今の世に再現する。
 ちなみに彼女、ラフマニノフのお墓に行った帰りに悲惨な自動車事故に巻き込まれ、彼女の運転していた車は大破。しかし、彼女は奇跡的に無傷だった。彼女はラフマニノフが守ってくれたと信じている。


COCQ-84825
¥3000
イスラメイ− 100年の時を経て甦る、ピアノの黄金時代
 チャイコフスキー(グレインジャー編):
  花のワルツにもとづくパラフレーズ 
 サン=サーンス(ゴドフスキー編):白鳥
 バラキレフ:イスラメイ
 グリンカ(バラキレフ編):ひばり
 ファリャ:アンダルシア幻想曲
 グリフス:スケルツォOp.6の3
 スクリャービン:幻想曲 作品28
 ラヴェル:ラ・ヴァルス
長富彩(P)
1912製ヴィンテージ・スタインウェイ使用(Steinway CD368)
録音:2009年12月3〜5日、2010年8月11日、 ふれあいプラザさかえ文化ホール(千葉県印旛郡栄町)
*使用ピアノ【CD368】について 
 スタインウェイ&サンズ社は、1853年ニューヨークに設立されたメーカーである。 
 パデレフスキー、ラフマニノフ、ルビンシュタイン、ホロヴィッツ、グレン・グールドなど世界的な巨匠たちが愛用したピアノ、ニューヨーク・スタインウェイ。自由とお金を求めてニューヨークに集まってきた、ロシアやヨーロッパの巨匠たち。彼らがピアノに求めた音色、タッチ、及びその反応に答えるべく、スタインウェイは、次々に改良を加え、近代ピアノの構造を完成させた。
 この録音で使用された1912年製のCD368(CDとは、Concert D型の略)は、スタインウェイ本社コンサート部の貸出用として当時活躍していた楽器だ。1900年代初頭のスタインウェイは、ゴールデンエイジと呼ばれるほどクオリティが高い。それは先に述べたように巨匠達の時代真っ只中であり、近代クラシックの黄金時代の楽器だからである。
 1800年代のロマン派独特の香りを残し、太い重低音と輝かしい高音、メロウな中音域、豊かな色彩を持つこの楽器は、多くの巨匠達と過ごしてきたキャリアの余裕すら感じられる。まさにクラシック黄金時代のすべてを語ってくれるであろう。

続きます、長富彩の話

 以前、ある方から

「実は最近リストのピアノ曲を聴いてみたいと思うのですが、はてさてどれから手を付けてよいのやら、皆目検討がつきません。そこで、アリアCDを信頼して、お任せしますので3枚ほど厳選して頂いて送って頂けないでしょうか。」

 というお問い合わせをいただいたことがある。
 そのとき、その紹介したのがこのアルバム。こんなコメントをつけて。

 「・・・これは日本人の女の子なんですが、はじめは馬鹿にして聞いていたんですが、正直言って、個人的にすべてのリストのピアノ・アルバムで一番気に入っているもの・・・。
 これが自分だけなのかほかの人もそうなのかよくわかりません・・・でも何かあるんです。」

 このサイトでは演奏も少し聴ける。

http://columbia.jp/artist-info/nagatomiaya/COCQ-84900.html

 で、上記のコメントは嘘ではない、本当に今でもリストのピアノ・アルバムで最も魅力的だと思っているのがこれなのである。
 これまで聴いたほとんどのリストが、メカニックで超絶技巧な鉄人演奏か、華やかだがあまり色気のない演奏だった。
 実はかねてから、ちょっとヤラしい「好色リスト」を思わせる演奏というのが聴いてみたかった。

 そのときに出てきたのがこの長富彩のアルバム。
 こんなことを書いていいのか分からないのだが・・・、演奏者の長富彩、ある場面で、「あ・・・」と吐息を漏らすのである。
 あるいは「ん・・・」か。
 その吐息がリストの「妖艶さ」と「ふしだらさ」となんともマッチする。というか、この長富彩の演奏、どこかなまめかしいのである。
 こういうリストなら聴いてみたい、と思わせてくれるような。



COCQ-84900
\2940
リスト巡礼
 1.エステ荘の噴水 −《巡礼の年》第3年 S.163 より
 2.『リゴレット』の主題による演奏会用パラフレーズ
 3.愛の夢 第3番 S.541/3
 4.献呈 S.566(シューマン=リスト)
 5.糸を紡ぐグレートヒェン S.558(シューベルト=リスト)
 6.超絶技巧練習曲集 第10番ヘ 短調 S.139/10
 7.スケルツォーノ −クリスマス・ツリー曲集 第5曲 S.186/5
 8.カリヨン −クリスマス・ツリー曲集 第6曲 S.186/6
 9.ラ・カンパネラ −パガニーニによる超絶技巧練習曲集 第3番 S.141/3
 10.孤独のなかの神の祝福 −詩的で宗教的な調べ 第3番 S.173/3
長富彩(P)
 リスト・イヤー(生誕200年)にあわせて発売された長富彩セカンド・アルバム。
 リストは、長富の最も得意とする作曲家の一人であり、過去にも多くのステージで、聴衆の心を揺さぶる演奏を残してきました。長富自身は、東京音楽大学附属高校を卒業後、ハンガリーのリスト音楽院に留学し名教師ジョルジュ・ナードルのもとで研鑽を積みました。彼女のリストは、超絶技巧を越えた聴き手の心を揺さぶる愛に満ちています。

 2010年11月の浜離宮朝日ホールのリサイタルを成功裏に終わらせ、2011年2月の浜離宮(追加公演)、同3月の大阪サンケイホールブリーゼで、更なる深化を披露して聴衆を驚かせました。とくに聴衆の度肝を抜いたのは、アンコールのリスト2曲。ことに、自身の「18番」である「ラ・カンパネラ」は、閃きに満ち満ちたしなやかで魔法のような表現で、細かなトリルのひとつひとつまでに音楽的感興が込められ曲のイメージを一新!「この曲で、こんなに感動したのは初めて!」とwebでも大いに話題になりました。

 レコーディングでは、中でも、自身が強く共感する、リスト作品に内包される「愛と祈り」に焦点があてられ、深い感動を約束する素晴らしい成果が披露されました。「ラ・カンパネラ」も、リサイタルの感動をそのまま思い出させる傑出した演奏。

 録音:2011年4月1日〜3日 相模湖交流センター 使用ピアノ:ニューヨーク・スタインウェイ(1912年製)



 
COCQ-84998
\2940
日下紗矢子(Vn)
 RETURN TO BACH
ソロ
 1. バッハ:シャコンヌ
  (無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 BWV1004 より)
ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラと
 2. バッハ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 BWV 1042
  (編成 2-2-2-2-1+Cembalo+Violon Solo)
ピアノ伴奏(ピアノ:オリヴァー・トリエンデル)
 3. バッハ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1023
 4. バッハ:管弦楽組曲 第3番より エア
  (G線上のアリアを管弦楽組曲の調に移調して)
 5. バッハ:アリオーソ
  (チェンバロ協奏曲 第5番 ヘ短調 BWV1056 第2楽章のスコアで)
 6. バッハ=コダーイ:リュートのための前奏曲 BWV999
  (コダーイによるヴァイオリンとピアノのための編曲版)
*曲順未定
日下紗矢子(Vn)
1. 2012年7月19日 杜のホール はしもとにて収録
2. 2012年10月2日 ベルリン・コンツェルトハウス(小ホール)にて収録
3-6. 2012年10月2-3日 ベルリン・コンツェルトハウス(小ホール)にて収録

国内ユニバーサル



UCCG1619
\2800
チョン・ミョンフン(指揮)&ソウル・フィル
 チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
 ラフマニノフ:ヴォカリーズ
チョン・ミョンフン(指揮)
ソウル・フィル
2011年8月 ソウルでの録音
 

UCCG-1614
\2800
大幅日本先行発売
 ピリス&メネセス/ウィグモア・リサイタル

 シューベルト:
  アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
 ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
 メンデルスゾーン:無言歌 ニ長調 Op.109
 ブラームス:チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
 J.S.バッハ:パストラーレ ヘ長調 BWV.590
  (arr. by Marie Roemaet-Rosanoff)
マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
アントニオ・メネセス(チェロ)
ピリスが名手メネセスと2012年1月にウィグモア・ホールで行ったデュオ・リサイタルのライヴ録音。ピアノ・ソロのブラームス『3つの間奏曲』も収録。

 アントニオ・メネセスは、1957年ブラジル、レシフェ出身のチェロ奏者。14歳でリオデジャネイロ交響楽団に入団、その後渡独し研鑽を積み、1977年ミュンヘン国際音楽コンクール、1982年チャイコフスキー国際コンクールで優勝。ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ、ロンドン響ほか、世界中の著名オーケストラと共演。1998年からはボザール・トリオのメンバー。現代を代表するチェロ奏者。
2012年1月、ロンドン、ウィグモア・ホールでのライヴ
 大幅日本先行発売
 


ベーム&ウィーン・フィル/NHKホール・ライヴ1975
日本独自企画 SHM-CD仕様


20世紀の巨匠指揮者カール・ベームが手兵ウィーン・フィルと共に行った1975年の日本公演から、5タイトルをSHM−CD化。当時絶頂期だったベーム&ウィーン・フィルの来日公演は、日本のファンから熱狂的に迎えられ、NHKが収録してTVでも放送されました。長年入手困難だったこのライヴ録音を、SHM−CDで発売。

UCCG 4485
\2000
ベーム&ウィーン・フィル/NHKホール・ライヴ1975
 1. 君が代
 2. オーストリア国歌
 3. ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 Op.72
 4. ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調 Op.60
 5. ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『美しく青きドナウ』 Op.314
  1975年3月16日(1,2,4,5)、17日(3)
ウィーン・フィル
カール・ベーム(指揮)
 来日公演初日3月16日の録音から、当時は冒頭に演奏するのが慣習だった両国国歌、ベートーヴェンの交響曲第4番、アンコールに演奏された『美しく青きドナウ』と、翌3月17日の録音からベートーヴェンの『レオノーレ』第3番を収録。
 

UCCG 4486
\2000
ベーム&ウィーン・フィル/NHKホール・ライヴ1975
 1. シューベルト 交響曲第8番ロ短調 D.759『未完成』
 2. ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『南国のばら』 Op.388
 3. ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカ Op.117
 4. ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲 Op.437
 5. ヨハン・シュトラウス2世:常動曲 Op.257
 6. ヨハン・シュトラウス2世&ヨゼフ・シュトラウス:ピツィカート・ポルカ
 7. ヨハン・シュトラウス2世:『こうもり』序曲
 8. ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
   1975年3月19日(1)、25日(2-8)
ウィーン・フィル
カール・ベーム(指揮)
 3日目の公演となった3月19日の録音からシューベルトの『未完成』と、最終公演の3月25日の録音から、シュトラウス・ファミリーの音楽をアンコールに演奏された『マイスタージンガー』第1幕への前奏曲と共に収録。 
 

UCCG 4487
\2000
ベーム&ウィーン・フィル/NHKホール・ライヴ1975
 1. ストラヴィンスキー:『火の鳥』組曲(1919年版)
 2. ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
 3. ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『美しく青きドナウ』 Op.314
   1975年3月17日
ウィーン・フィル
カール・ベーム(指揮)
 2日目の公演となった3月17日の録音からの2曲とアンコールに演奏された『美しく青きドナウ』を収録。
 

UCCG 4488
\2000
ベーム&ウィーン・フィル/NHKホール・ライヴ1975
 1.シューベルト:交響曲第9番ハ長調 D.944『グレート』
 2.ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
  1975年3月19日
ウィーン・フィル
カール・ベーム(指揮)
 3月19日の後半に演奏されたシューベルトの『グレート』と、アンコールに演奏された『マイスタージンガー』第1幕への前奏曲を収録。
 

UCCG 4489
\2000
ベーム&ウィーン・フィル/NHKホール・ライヴ1975
 ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
 ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
  1975年3月22日
ウィーン・フィル
カール・ベーム(指揮)
 公演5日目となった3月22日の録音から、後半に演奏されたブラームスの交響曲第1番と、アンコールに演奏された『マイスタージンガー』第1幕への前奏曲を収録。

キング・インターナショナル(国内仕様盤)

KKC 5269
\3000
※輸入盤発売済
ネルソンス& バーミンガム市響
 チャイコフスキー:
  幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」op.32
  交響曲第4番ヘ短調op.36
バーミンガム市交響楽団
アンドリス・ネルソンス (指揮)
 ネルソンス& バーミンガム市響によるチャイコフスキー、歌心あふれ返る、このうえなくホットな激演、第4 交響曲 &「フランチェスカ・ダ・リミニ」

 録音: 2011 年6 月1、4 日/バーミンガム、シンフォニー・ホール(ライヴ)/DDD、63’ 44、[ORFEO]、ORFEO 860111、輸入盤・日本語解説書付

 2010 年秋にベルリン・フィルへのデビューを果たしたのに続いて、2011 年、12 年にもベルリン・フィルに客演を重ねて注目を集めるいっぽう、オペラでもMET やロイヤル・コヴェント・ガーデンなどにおける華々しい成功のニュースが伝えられる、いま話題沸騰の若きマエストロ、アンドリス・ネルソンス。★「チャイコフスキーの音楽とはすべて人生における感情的な瞬間から出来ている」との持論を熱っぽく展開するネルソンスによるチャイコフスキー・アルバムは、その言葉どおりにたいへん情熱的で、心を揺さぶるスケールのゆたかな音楽づくりに特徴があります。
 ネルソンスが2008 年より首席指揮者を務める手兵バーミンガム市響を指揮した2 作品は、思いきりのよいアプローチとあふれ出る歌心が際立って印象的な仕上がりをみせていますが、なかでもメインの第4 交響曲ではフィナーレのエネルギーの爆発的な開放など、実演ならではのホットな内容が期待をおおきく上回る手ごたえで驚かされます。
 2013 年11 月にネルソンスはバーミンガム市響を率いて来日公演をおこなう予定です。
 アンドリス・ネルソンス…1978 年ラトヴィアのリガに生まれる。母はラトヴィアで初めての古楽アンサンブルを結成し、父は合唱指揮者、チェリスト、教師。
少年時代はトランペット奏者とバス=バリトン歌手として研鑽を積む。サンクト・ペテルブルクでアレクサンドル・ティトフに指揮を師事、また、ネーメ・ヤルヴィ、ヨルマ・パヌラのマスタークラスを受講。トランペット奏者としてオスロ・フィルに急遽出演した折に、同郷の指揮者マリス・ヤンソンスの目に留まり、2002年以来指揮を学ぶ。
2007 年 10 月、サイモン・ラトルの25 歳に次ぐ29 歳の若さでバーミンガム市響の首席指揮者と第12 代音楽監督に指名され、2008 年9 月より3 年の任期で就任、現在に至る。
 並行してコンサート、オペラハウスともに活躍の場を拡げており、ロイヤルコンセルトヘボウ管、チューリヒ・トーンハレ管、バイエルン放送響、シュターツカペレ・ベルリン、フランス国立管、ピッツバーグ響に登場しているほか、ウィーン国立歌劇場、コヴェント・ガーデン王立歌劇場、メトロポリタン・オペラ、バイロイト・オペラにも客演を果たしている。
 
KKC 5270
\3000
※輸入盤発売済
ルイス・フェルナンド・ペレス(ピアノ)
 グラナドス:
  詩的なワルツ集
  ゴイェスカス(恋をするマホたち)[全6曲]
  歌劇「ゴイェスカス」間奏曲(作曲者編)
ルイス・フェルナンド・ペレス(ピアノ)
 ラ・フォル・ジュルネ音楽祭でも注目のピアニスト、ペレスが母国グラナドスの傑作に挑戦

 録音:2011 年5 月23-25 日/アルカラ大学内アウラ・デ・ムジカ(アルカラ・デ・エナレス)/DDD、76’、[MIRARE]MIR.138、輸入盤・日本語解説書付

 低い椅子に座わり、ほとんど手首と指だけで轟音を紡ぎだし、非常にシャープな技巧で爽快な演奏を繰り広げるルイス・フェルナンド・ペレスは、1977年マドリードに生まれたピアニスト。毎年ラ・フォル・ジュルネ音楽祭に出演して、着実にファンを増やしている俊英です。そのペレスが傑作「ゴイェスカス」を含む、待望のグラナドス・アルバムを発表します。
 グラナドスの「ゴイェスカス」はゴヤの美術から霊感を受けて作曲されたとされ、まさに心血を注いで完成した大曲。内容も複雑で、技術的にも最高度のものが要求されますが、ここでペレスは後に追加された「わら人形」を除く全6曲をとりあげ、恩師ラローチャの名演にも迫る魅力的なピアノ演奏を聴かせてくれます。スペイン音楽の命ともいえるリズムの良さも光り、粋な節回しも溜息が出るほど魅力的。さらに、グラナドスが同素材により作曲した歌劇「ゴイェスカス」の有名な間奏曲をグラナドス自身のピアノ編曲で聴けるのもうれしいところです。
 ほかに「詩的なワルツ集」を収録。「ゴイェスカス」と比べるとシンプルで力みのない極上のサロン音楽といった風合いで、どこかスペインの香りを感じさせるエレガントなメロディと、流麗なピアニズムがペレスにぴったりの内容です。
 

KKC 5261/66
(6SACD HYBRID)
\6000
※輸入盤発売済
ハイティンク(指揮)&ロンドン交響
 ベートーヴェン:交響曲全集

 (第1番ハ長調op.21/第2番ニ長調op.36/
  第3番変ホ長調op.55「英雄」/第4番変ロ長調op.60/
  第5番ハ短調op.67/第6番ヘ長調op.68「田園」/
  第7番イ長調op.92/第8番ヘ長調op.93/
  第9番ニ短調op.125「合唱」)  
 三重協奏曲ハ長調op.56 ※
 「レオノーレ」序曲第2 番
※ ゴルダン・ニコリッチ(ヴァイオリン)
 ティム・ヒュー(チェロ)
 ラルス・フォークト(ピアノ)
トワイラ・ロビンソン(ソプラノ)
カレン・カーギル(メゾ・ソプラノ)
ジョン・マック・マスター(テノール)
ジェラルド・フィンリー(バス)
ロンドン・シンフォニー・コーラス
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
ロンドン交響楽団
 2013年3月来日記念盤、巨匠ハイティンク&ロンドン交響楽団、ベートーヴェンの交響曲全集

 収録:2005 年11 月、2006 年4 月/ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)/DSD マルチチャンネルステレオ、[LSO Live]LSO 0598、輸入盤・日本語歌詞訳&解説書付

 巨匠ハイティンクが近年客演を重ねているロンドン交響楽団を指揮したベートーヴェンの交響曲全集は、2005 年から2006 年にかけておこなわれたコンサート・シリーズの模様をライヴ収録したもので、コンセルトヘボウ管との全集録音以来、ハイティンクにとっておよそ20 年ぶりの新録音となります。
 ハイティンクと楽団の良好な関係をうかがわせる充実の演奏内容に加えて、このたびレコーディングにはプロデューサーにジェームズ・マリンソン、エンジニアにジョナサン・ストークスらデッカの録音スタッフであった顔ぶれを起用してすぐれた音質を実現しているのもポイント。DSDフォーマットによるSACDハイブリッド仕様のディスクは、純正マルチチャンネルおよびステレオ再生に対応しているため、オーディオ・ファイルにも御満足いただけるつくりとなっています。
 なお、当コンビは来日公演でも第7 交響曲を取り上げる予定です。

 =ベルナルト・ハイティンク& ロンドン交響楽団 来日公演情報=
  ・2013 年3 月3 日(日) ザ・シンフォニーホール(大阪) 14:00 開演
  ・2013 年3 月5 日(火) ハーモニーホールふくい(福井) 19:00 開演
  ・2013 年3 月7 日(木) サントリーホール(東京) 19:00 開演
  ・2013 年3 月9 日(土) サントリーホール(東京) 14:00 開演
  ・2013 年3 月10 日(日) みなとみらいホール(神奈川) 14:00 開演
 
KKC 5267
\3000
※輸入盤発売済
セリーヌ・モワネ(オーボエ)
 「オーボエ・ソロ・リサイタル」

 ・J.S.バッハ:無伴奏フルート・ソナタ イ短調BWV.1013
 ・ベリオ:セクエンツァVII(1969)
 ・ブリテン:オヴィディウスによる 6つの変容op.49
 ・カーター:インナーソング(1992)
 ・C.P.E.バッハ:フルート・ソナタ イ短調Wq.132
セリーヌ・モワネ(オーボエ)
 2013 年3月来日記念盤、麗しきオーボエの新星セリーヌ・モワネによるソロ・リサイタル盤

 録音:2011 年4-5 月/テルデックス・スタジオ(ベルリン)/DDD、64’ 31、[harmonia mundi France]、HMC 902118、輸入盤・日本語解説書付

 秀麗眉目な容姿、それにもまして甘美なオーボエの音色で欧米を中心に人気沸騰中のオーボエ奏者セリーヌ・モワネのソロ・リサイタル・アルバム。J.S. バッハ、C.P.E. バッハに、ブリテンそしてベリオとカーターという意欲的なプログラムは、バロックから現代に至るまで人々を魅了し続けるオーボエという楽器の魅力に迫る 1 枚となっています。
 セリーヌ・モワネ…1984 年リール(フランス)生まれ。パリ国立高等音楽院でダヴィッド・ヴァルター、モーリス・ブルグらにオーボエ、室内楽を師事。
 同院卒業後、2004、2005 年にクラウディオ・アバド率いるグスタフ・マーラー・ユーゲント管で活動。その活躍が認められ、ベルリン・ドイツ交響楽団、北ドイツ放送交響楽団などドイツ各地の名門オーケストラの首席客演奏者に相次いで抜擢される。2006~2008 年までマンハイム国立劇場オーケストラ、2008 年以降はドレスデン国立歌劇場で首席オーボエ奏者として活躍。2011 年にはウィーン・フィルから招待を受け、アジアとオーストリアを回るグランドツアーにも参加。ほかにもソロ奏者、室内楽奏者として世界的に活躍中。

 =セリーヌ・モワネ 来日公演情報=
  ・2013 年3 月8 日(金)、9 日(土) 
    兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール 15:00 開演 (PAC チェンバー・オーケストラ with マイケル・コリンズ)
  ・2013 年3 月15 日(金)、16 日(土)、17 日(日) 
    兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール 15:00 開演 (兵庫芸術文化センター管弦楽団定期演奏会)
 
KKC 5268
(SACD HYBRID)
\2500
※輸入盤発売済
ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
 ・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調op. 23

 ・チャイコフスキー:少しショパン風に op.72-15
 ・ショパン:舟歌 op.60
 ・シューベルト(リスト編):魔王/春の思い/ます/水の上で歌う/町
 ・シューマン(リスト編):献呈
ダニール・トリフォノフ(ピアノ)
ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
マリインスキー劇場管弦楽団
 アルゲリッチ、ゲルギエフも大絶賛、チャイコフスキー・コンクールの覇者トリフォノフ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番

 録音:2011 年10 月25 日& 12 月30 日(協奏曲) 2011 年10 月26 日、2012 年 1 月24 日& 4 月12 日(ピアノ独奏曲)/マリインスキー劇場コンサートホール(サンクトペテルブルク)
DSD マルチチャンネルステレオ、[Mariinsky]MAR 0530、輸入盤・日本語解説書付

 2011 年に行われた第14 回チャイコフスキー国際コンクール、ピアノ部門優勝のダニール・トリフォノフによる待望のチャイコフスキーの登場、それもゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管という、願ってもない超弩級の競演が実現しました。
 「彼の手から生み出されるテクニックは信じ難いものです。そして彼のタッチ。柔らかさに悪魔性もはらみ、私はかつてこのようなものを聴いたことがありません」とアルゲリッチが絶賛するトリフォノフ。ゲルギエフもまた彼を絶賛したことから、このたびアルバムに華を添えるというまさに異例の扱い。
 ショパン作品を得意とするトリフォノフのスタイルは繊細極まる「ピアノの詩人」ですが、ロシア・ピアニズムの系譜らしいぞっとするような超絶技巧も示します。チャイコフスキーの「協奏曲」はまさにピッタリで、鳥肌が立つほど興奮をさせられます。また得意のショパンの「舟歌」もデリケート極まりなく絶品。さらにリスト編曲の歌曲編曲では、トリフォノフならではの美しいタッチと歌心に酔わされますが、リスト特有の豪快な技巧も爽快。これこそ21 世紀最も注目されるピアニストの真骨頂全開の内容といえるでしょう。
 ダニール・トリフォノフ…1991 年生まれ、グネシン音楽学校でタチヤナ・ゼリクマン(リフシッツやコブリンを育てた名教師)に師事。2010 年第16 回ショパン国際コンクール第3位、2011 年ルービンシュタイン国際コンクール優勝、2011 年第14 回チャイコフスキー国際コンクール優勝。現在、もっとも注目を集める若手ピアニストのひとり。

キング・レコード



KICC-1045
\3000
宮本文昭&オーケストラMAP’S
 チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調op.48
 ブリテン:シンプル・シンフォニーop.4
 レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア第3組曲
宮本文昭&
オーケストラMAP’S
 何気に高い水準をクリアしている宮本文昭の指揮するアルバム。最近いろいろなところでチラホラみみにするようになってきた。
 


KICC-995
\3000
〔旧譜〕
宮本文昭&オーケストラMAP’S
モーツァルト:
 セレナード第13番 ト長調 K.525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
 ディヴェルティメント ニ長調 K.136
 ディヴェルティメント 変ロ長調 K.137
 ディヴェルティメント ヘ長調 K.138
宮本文昭&
オーケストラMAP’S

日本ウェストミンスター



JXCC 1093
\2625
ストコフスキーの芸術 2
 ブラームス:交響曲第3番
 バルトーク:管弦楽のための協奏曲
ストコフスキー指揮
ヒューストン響
 


JXCC 1092
\2625
〔旧譜〕
ストコフスキーの芸術 1
 ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
 スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」
ストコフスキー指揮
ニューヨーク・スタジアム響
ヒューストン響
1958年、1959年 マンハッタン・センター(ニューヨーク)、シビック・センター(ヒューストン) 
 


JXCC 1078
\2100
〔旧譜〕
グロ−フェ自作自演
グローフェ:
 組曲『グランド・キャニオン』
  1. 日の出
  2. 赤い砂漠
  3. 山道をゆく
  4. 日没
  5. 豪雨
 ピアノ協奏曲ニ短調(初演盤)
ヘスス・マリア・サンロマ(ピアノ)
ロチェスター・フィルハーモニー管
ファーディ・グローフェ(指揮)
 


JXCC 1091
\1890
ジネット・ドワイヤン(ピアノ)
ショパン:
 バラード第1番ト短調 op.23
 バラード第2番ヘ長調 op.38
 バラード第3番変イ長調 op.47
 バラード第4番ヘ短調 op.52
サン=サーンス:
 ワルツ形式の練習曲 op.52-6(『6つの練習曲』より)
 トッカータ op.72-3(『アルバム』より)
 主題と変奏 op.97
 アレグロ・アッパッシオナート 嬰ハ短調 op.70
 トッカータ op.111-6(『6つの練習曲』より)
ジネット・ドワイヤン(ピアノ)
1956年&1954年
 


JXCC1086
\1890
〔旧譜〕
ジネット・ドワイヤン(ピアノ)
シャブリエ作品集
 絵画風の小品集
  風景、 憂うつ
  つむじ風、 森の中で
  ムーア風舞曲、 牧歌
  村の踊り、 即興曲
  華やかなメヌエット、スケルツォ・ヴァルス
 7曲のピアノ小品集
  即興曲 ハ長調、オーバード
  バラビル、カプリース
  アルバムの一葉、田園風のロンド
  気まぐれなブーレ
ジネット・ドワイヤン(ピアノ)
1953-54年



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