DIVINE ART
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DDA 21372
(3CD)
\6600 →\5990
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「ロナルド・スティーヴンソン(b.1928):ピアノ作品集」
CD1)
来たれ甘き死よBWV478(原曲:バッハ)/前奏曲とコラール/
ピアノのための新しい歌の技法Vol.1(5曲)&Vol.2(4曲)/
スコットランドのバラード「君主ランドール」/
ショパンの断片によるフーガ/ショパンの前奏曲による「感想」/
ショパンのワルツによる「3つの対位法的習作」
CD2)
管弦楽なしの協奏曲「アルカンの饗宴」/
ソナタ第1番ト短調(原曲:イザイ)/ソナタ第2番(原曲:イザイ)
古代スカンジナヴィアのエレジー/「こうもり」によるカノン風奇想曲
CD3)
機械オルガンのための幻想曲K.608(原曲:モーツァルト)/
ピアノ協奏曲第20番K.466〜ロマンツェ(原曲:モーツァルト)/
グラズノフを下敷きとする旋律/サン・ロメリオのリコルダンツァ/
3つの大地(原曲:パーセル)/トッカータ(原曲:パーセル)/
パーセルの「新しいスコットランドの調べ」による小さなジャズ変奏曲/
ホーンパイプ/女王の悲しみ/2つの肖像/
ジョン・ブルによる3つのエリザベス朝風の小品 |
マレイ・マクラクラン(Pf) |
21世紀のリストかゴドフスキーか?!ヴィルトゥオーゾ・ピアノ・ファン必聴!スティーヴンソン作品集
録音:2009-2010年ハーデン=フリーマン・コンサート・ホール,マンチェスター
マーラーの交響曲第10 番クック版のピアノ版編曲やソラブジの楽譜の校訂と演奏、知る人ぞ知る名作《アルカンの饗宴》で知られる作曲家・ピアニストのロナルド・スティーヴンソン初のまとまった形での作編曲集。ロナルド・スティーヴンソンはイギリスの作曲家・ピアニスト。ピアニストとしてはブゾーニの流れを汲むヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして活躍してきた。リスト以来、ブゾーニ/ゴドフスキー/グレインジャー/ラフマニノフと続く、この作曲家兼ピアニストの系譜には他人の作品を超絶的なピアノ曲にアレンジしたりその主題に基づいた超絶的な技巧の変奏曲を書いたり、という伝統がある。
スティーヴンソンも例外でなく、収録曲のほとんどが他人の曲の編曲か他人の主題による変奏曲であるが、その主題の処理方法は独創的で編曲の域をはるかに超え、スティーヴンソン独自の作品といえる。スティーヴンソンの作品ではとりわけ有名な「DSCH
によるパッサカリア」は残念ながら当セットには含まれていないが、いずれも作品もピアノの機能とピアノ技術を総動員した華麗で超絶技巧を要する秀作である。現代音楽臭さは皆無でリストやブゾーニ、ゴドフスキーなど19
世紀型超絶技巧ピアノ曲が好きな人に自信を持ってお勧めできるセット。 |
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DDA 21220
(2CD)
\4400
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「ヘンデル:ハープシコードのための組曲集Vol.2」
CD1)
組曲ト短調HWV.432/組曲ニ短調HWV.437/
組曲へ長調HWV.427/組曲嬰ヘ短調HWV.431/
組曲変ロ長調HWV.434
CD2)
組曲ト長調HWV.450/組曲ト短調HWV.444/
組曲へ短調HWV.433/組曲ニ短調HWV.436/
シャコンヌ ト長調HWV.435 |
ギルバート・ローランド(Cemb) |
NAXOSのラモーやソレルでお馴染!ローランドのヘンデル第2集!
録音:2012年7月
第1集(DDA21219)に続くローランドのヘンデル:ハープシコード作品全集シリーズ最新盤。
ギルバート・ローランドはスカルラッティ、ラモー、ソレールなどを得意とし、NAXOS
レーベルでは13枚組による「ソレール:チェンバロ・ソナタ全集」を完成している。緻密な研究、分析の成果と瑞々しい音楽性の融合により、ヘンデル在世時の姿が今、鮮やかによみがえる。 |
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DDA 21221
(2CD)
\4400 →\3990
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「ヨゼフ・ハイドン:ノットゥルノ&スケルツァンド全集」
CD1)
ノットゥルノ
第1番ハ長調Hob.II:25/第2番ヘ長調Hob.II:26/
第3番ト長調Hob.II:27/第4番ヘ長調Hob.II:28/
第5番ハ長調Hob.II:29/第6番ト長調Hob.II:30
CD2)
ノットゥルノ
第7番ハ長調Hob.II:31/第8番ハ長調Hob.II:32/
スケルツァンド
第1番へ長調Hob.II:33/第2番ハ長調Hob.II:34/
第3番ニ長調Hob.II:35/第4番ト長調Hob.II:36/
第5番ホ長調Hob.II:37/第6番イ長調Hob.II:38/ |
デニス・マッカルディン(指揮)
CD1)
ジェソップ・ハイドン・アンサンブル
CD2)
トリニティ・ハイドン・アンサンブル
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珍しい!ハイドンのノットゥルノ&スケルツァンド全集
録音:CD1)2012年2月11-13日シェフィールド高校 CD2)2009年1月7-8日,ロンドン
ノットゥルノ(夜想曲)、スケルツァンド(舞曲)ともに3〜4
楽章からなる組曲でセレナードと同様に宮廷での演奏を目的とした貴族の楽しみのために書かれている。ハイドンはこうした機会音楽の作曲を通して交響曲の様式を推敲・実験・完成させていったと思われる。指揮者のデニス・マッカルディンは音楽学者でもあり、イギリス・ハイドン協会のディレクターを務めている。ハイドン研究の成果を演奏に反映させ、鑑賞はもちろんのこと、学術的、資料的にも意義深いディスク。ディスク1と2で似た名前の異なるアンサンブルが演奏している。「ジェソップ」のほうはイギリス・ハイドン協会とシェフィールド大学によって設立された若手奏者によるアンサンブル。「トリニティ」のほうはイギリス・ハイドン協会とトリニティ音楽大学によって設立され、「トリニティ」のほうが若干大きいアンサンブルとなっています。 |
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DDA 21224
(2CD)
\4400
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「チオニストラの音」〜
シリア・ペトリドゥー(Cilia Petridou,b.1945)の歌と室内楽曲
シリア・ペトリドゥー:
CD1)「歌曲集」
(食料雑貨商、セイレーン、キレニア、愛とは、
鏡、楽天主義、包囲)
CD2)「室内楽曲集」
(1)ピアノ四重奏曲「記憶」/(2)弦楽四重奏曲「襟」/
(3)ピアノ三重奏曲「黒い7月1974」/
(4)チオニストラのクロッカス/
(5)初めての喝采/(6)私を捕まえてごらん/(7)追放へ |
CD1)
アリソン・スマート(Sop)
レスリー=ジェーン・ロジャース(S)
L.カーグル(Br)
J.H.モストン(Pf)、ほか
CD2)
(1)-(3)エラー・デール・ピアノ三重奏団
(2)(4)-(12)スーザン・コリアー(Vn)
(1)(2)スティーヴン・バーナード(Va) |
キプロスの女流作曲家ペトリドゥー作品集
録音:2011年
シリア・ペトリドゥー(b.1945)はキプロス島出身の女流作曲家。作品は基本的に調性に基づくロマンティックなもので時にジャズ風な要素も聴かれるが、室内楽に至ってはシューマン、ブラームスの影響すら感じさせる。ギリシャの女流作曲家といえば映画音楽でも知られるエレニー・カラインドルーが有名であるが、ペトリドゥーも時代のトレンドに全く左右されずひたすら自己に忠実な創作を行っている作曲家のようである。ちなみに「チオニストラ」とはキプロスの最高峰オリンポス山のこと。 |
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ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675-1728):
スケルツォ・アルモニコ集「四季」
協奏曲第1番「春」/協奏曲第2番「夏」/
協奏曲第3番「秋」/協奏曲第4番「冬」 |
キャロライン・ボルディング(Vn)
ザ・バンド・オヴ・インストゥルメンツ |
ヴィヴァルディと同時代のもうひとつの「四季」
録音:2004年4月ニュー・カレッジ,オックスフォード
ジョヴァンニ・アントニオ・グイード(1675-1728)はヴィヴァルディ(1678-1741)と同じ時代のイタリアで活動したが、謎の多い人生を送ったらしく、詳しいことはあまりわかっていない。ジェノヴァ出身で1702
年にナポリへ出てヴァイオリンの修行をし、後にフランスのオルレアン公の宮廷ヴァイオリニストとなったと伝えられる。収録の協奏曲集「四季」はヴィヴァルディの名作と楽想、雰囲気ともに共通する面も多く、軽やかで華やかな音楽。演奏のザ・バンド・オヴ・インストゥルメンツはオックスフォードを拠点に活動するバロック音楽アンサンブル。 |
GEGA NEW
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ヤッセン・トドロフ(Vn)
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ
J.S.バッハ:
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV.1003
無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調BWV.1005 |
ヤッセン・トドロフ(Vn) |
現代ブルガリアを代表するヴァイオリニスト、トドロフのバッハ、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集
録音:2012年12月ブルガリア放送スタジオ1
ヤッセン・トドロフはブルガリアを代表するヴァイオリニスト。地元で学んだ後、渡米しイーストマン音楽院で研鑽を積んだ。数々のコンクールに入賞、現在はアメリカでソリストとして活動する傍ら、後進の指導にもあたっている。この無伴奏のためのソナタでは見事な弓さばきと朗々とした旋律の歌わせ方などに現代のバッハ演奏のひとつの模範が示されているといってよいだろう。 |
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ヤッセン・トドロフ(Vn)
ウジェーヌ・イザイ(1858-1931):
6つの無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.27 |
ヤッセン・トドロフ(Vn) |
録音:2001年6月ブルガリア放送スタジオ1
近代ヴァイオリン作品の傑作と目されるイザイの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタはそれぞれがシゲティ、ティボー、エネスコ、クライスラーといった当時の大演奏家に捧げられ今日でもヴァイオリニストの試金石とも言われる名曲。ブルガリアを代表するヴァイオリニスト、ジャッセン・トドロフはバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタでも聴かせた確かな技巧と艶やかな音色で圧倒する。イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタの新たな代表盤の登場。 |
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「われらが父」〜東欧・ロシアの作曲家による宗教曲
アポストル・ニコラエフ=ストロームスキー(1886-1971):われらが父
セント・ジョン・コーコゼルス:(1280?-1360):父に栄えあれ
ペーター・ディネフ(1889-1980):われらが父
P.I.チャイコフスキー(1840-1893):偉大なる頌栄
ドブリ・フリストフ(1875-1941):われらが父
アレクサンダー・グレチャニノフ(1864-1956):信条/ほか全15曲 |
ストヤン・クラレフ(指揮)
マドリガル・ソフィア室内合唱団
アドリアナ・ブラゴエヴァ(指揮)
ソフィア少年合唱団
7聖人室内合唱団、他多数 |
東欧、ロシアのアカペラの古今の宗教合唱曲を古くは13世紀から20世紀の合唱曲まで幅広く収録。コーコゼルス(1280?-1360)の「父に栄えあれ」はオルガヌムつきの初期ポリフォニー様式の作品で遠いロシアにまでノートルダム楽派のエコーが響いていて興味深い。ほかに東方教会聖歌特有のバス・バリトンの野太いメリスマティックな独唱が聴かれ雰囲気満点。 |
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クリスト・クリストフ(Fl)
モーツァルト:フルート・ソナタ(第4番)ヘ長調KV.13
ドゥヴィエンヌ(1759-1803):フルート・ソナタ第1番ニ長調Op.68
ライネッケ(1824-1910):フルート・ソナタ「ウンディーネ」Op.167
ミロスラフ・ダネフ(b.1958):フルート・ソナタ
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クリスト・クリストフ(Fl)
マリオ・アンゲロフ(Pf) |
録音:1990-2008 年
フルートのクリスト・クリストフは1966
年ソフィア生まれのブルガリアの奏者。ソフィア音楽院で学んだ後、ベルリンでカール=ハインツ・ツェラーに師事し、その後ジェームズ・ゴールウェイ、パトリック・ガロワにも師事して研鑽を積んだ。現在はソリストとしての活動のほか、ブランデンブルク警視庁管弦楽団の首席フルート奏者を務めている。軽やかで輝きのある音色が魅力のフルーティストである。 |
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イーヴォ・カルチェフ(Pf)
「ドビュッシー:ピアノ作品集」
前奏曲第2集
(霧、枯葉、ヴィーノの門、妖精たちはあでやかな踊り子、
ヒースの荒野、奇人ラヴィーヌ将軍、
月の光が降り注ぐテラス、水の精、
ピクウィック殿をたたえて、カノープ、
交代する三度、花火)/
子供の領分/英雄の子守歌/燃える炭火で照らされた夜
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イーヴォ・カルチェフ(Pf) |
録音:2012 年11 月ウォード・リサイタル・ホール,アメリカ・カトリック大学ベンジャミン・T・ローム音楽学校
イーヴォ・カルチェフはベーゼンドルファー社の専属アーティストであり、現在はアメリカを中心に活動している。アメリカ、ヨーロッパの多くの賞を受賞し現在脂の乗り切った中堅ピアニスト。本CD
ではドビュッシーの前奏曲第2 集をメインにドビュッシーの淡い色彩を水墨画の墨の微妙なグラデーションを思わせるレベルまで音色と強度、タッチをコントロールした繊細かつ洗練極まるドビュッシーである。 |
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「テネブレ」〜聖週間の祭儀のために書かれた19世紀の宗教曲
ピエトロ・パオロ・ブジェヤ(1772-1828):
エレミアの祈り(7’27)
アントニオ・ナーニ(1842-1929):
聖木曜日のレスポンソリウム(51’12)
パオリーノ・ヴァサロ(1856-1923):
キリストは我らのために(3’53) |
アリソン・デボラ・ガット(S)
グラジーラ・デバッティスタ(MS)
チャールズ・ビンセンティ(T)
アルフレッド・カミレッリ(Br)
ノエル・ガレア(B)
ミカエル・ラウス(指揮)
マルタ・フィルハーモニック管弦楽団
ミラビトゥール合唱団 |
録音:2012 年11 月ビルキルカラ
いずれも地中海に浮かぶ島、マルタ共和国出身の作曲家たちによる宗教音楽集。様式的にはイタリア音楽の影響が強い。ナーニの「聖木曜日のレスポンソリウム」は全曲50分超の大作でドニゼッティ、ヴェルディを思わせる豊かな旋律とダイナミズムあふれる音楽。演奏は声楽陣、オーケストラともにかなりローカルな印象を拭いきれないものの、これはこれでひなびた味わいがあってよい。 |
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「20世紀後半マルタ共和国の作曲家による宗教音楽集」
チャールス・カミレッリ(b.1931):アンセム「サルヴェ・レジーナ」
ジョン・ガレア(b.1937):オフェルトリウム「油を注がれた者」
ジョセフ・ヴェッラ(b.1942):2
つの神聖な小品(詩編89/アヴェ・マリア)
ジョセフ・サッムート(b.1926):瞑想曲
アルベルト・ボルグ(b.1919):祈り
ディオン・ブハギアル(b.1944):タルバ
ジョセフ・フェネチュ(b.1917):アヴェ・マリア
ロレンツォ・ガレア(1893-1970):シンフォニア
カルメロ・パーチェ(1906-1993):讃歌"T'accogliam
Pane celeste"
ジュゼッペ・カミレッリ(1903-1976):詩編「称賛」 |
ジョセフ・アクィリーナ(T)
アルフレート・カミレッリ(Br)
アントニー・モンテベッロ(B)
ジョン・ガレア(指揮)
ユーバル管弦楽団
ユーバル混声合唱団 |
録音:録音:2004 年11-12 月
20世紀マルタ共和国出身の作曲家による声楽と管弦楽のための宗教曲集。
20世紀前半に生を受けた作曲家たちにも関わらず音楽はいずれも18〜19世紀のスタイルで書かれ、モーツァルト(レクイエムなど!)、ドニゼッティ、プッチーニ、ヴェルディを思わせるロマンティックな内容。オペラの一場面を思わせる作品が多く、オペラ・ファンにもお奨め。因みにヨセフ・ヴェッラは作曲をフランコ・ドナトーニに師事しているが、彼の「2つの神聖な小品」を聴く限りではいわゆる前衛楽派たちとは無縁のようである。演奏は声楽、管弦楽ともに洗練とはとても言い難いローカル色全開のひなびた味わいがあり、地中海の海の色と赤茶けた山々、家の土壁のざらざらした感触が音楽から伝わってくるようである。
「マルタの音楽家シリーズ」2タイトル |
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「マルタの音楽家シリーズ」
アントニオ・ナーニ(1842-1929):
聖パウロ難破教会のミサ(1871)
〜男声合唱と大管弦楽のための |
J.アクィリーナ(T)、C.ヴェラ・ザルブ(T)、
A.カミレッリ(Br)、A.モンテベッロ(B)、
ミラベトゥール合唱団男声セクション
ジョン・ガレア指揮ユーバル管弦楽団 |
オペラチック!マルタ共和国の音楽シリーズ2タイトル
録音:2008年12月
ナーニはマルタ共和国出身の作曲家。この国の音楽文化は地理的にもイタリアの影響を強く受け、ナーニの音楽にはヴェルディの影響が強く聴き取れる。彼は歌劇、交響曲、宗教音楽を数多く作曲した。イタリア・オペラを聴くような劇的で起伏に富んだミサ曲。イタリア・オペラ・ファンにお勧め。 |
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「マルタの音楽家シリーズ」
ジョセフ・サムット(b.1926):オラトリオ「使徒ルカの讃歌」
(1.マリアの賛歌/2.シメオンの賛歌/
3.ザッカリーの讃歌/4.終曲「アレルヤ」) |
クレール・マッサ(Ms)
チャールズ・ヴィンチェンティ(T)
ジョセフ・サムット指揮マルタ・フィル
ミラベトゥール合唱団女声セクション |
録音:2008年12月
ジョセフ・サムット(b.1926)は指揮者としての活動が比較的知られているようだが、作曲家としても7つの交響曲、5つのピアノ協奏曲、多くの室内楽曲と旺盛な創作活動をしている。この作品は21世紀に入ってからの作曲だがアルヴォ・ペルトも赤面するのではと思えるほどロマンティックで宗教曲とは言え朗々とした旋律、オペラ的な構成はプッチーニかニーノ・ロータ(やはりイタリア音楽の影響が濃い)を思わせる。アントニオ・ナーニ同様、イタリア・オペラの好きな人にはお勧め。 |
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GENUIN
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「ジークフリートとヴィオレッタ」あるいは
「リシュト・ラシュト・ルストそしてルンゲ」〜
リヒャルト・ワーグナーとジュゼッペ・ヴェルディの
音楽に基づく4本のホルンと語りによる3幕のオペラ断章 |
ジャーマン・ホルン・サウンド:
【シュテファン・ショットシュテット(Hr)、
ゼバスティアン・ショル(Hr)
、
クリストフ・エス(Hr)、
ティモ・シュタイニンガー(Hr)】
カール・ディートリヒ・グレーヴェ
(語り、テオドロ)
マルティン・ザイフェルト(語り、ワーグナー) |
ワーグナー&ヴェルディ生誕200年記念、ホルン四重奏と語りによる「ジークフリートとヴィオレッタ」!?
録音:2012年11月26-28日ベルリン
ワーグナー、ヴェルディの生誕200
年を記念した企画アルバム。二人の代表的なオペラ、楽劇の中から特に有名な曲をホルン4
本に編曲し収録。さまよえるオランダ人、タンホイザー、トリスタンとイゾルデ、ローエングリン、椿姫、リゴレット、アイーダ、オテロ、マイスタージンガー、パルジファルなどから多数収録。曲の合間に語り手が二人の人生や作品について語る。ジャーマン・ホルン・サウンドはバンベルク響を始めとするドイツのオーケストラの若手奏者により2009
年に結成された。 |
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「クロード・デルヴァンクール(1888-1954):作品集」
ヴァイオリン・ソナタ(1923)
「ボッカチオ」(1926)〜デカメロンの4つの肖像(ピアノのための)
ヴァイオリンとピアノのための舞曲集(1935)
ヴァイオリンとピアノのための「熟考」(1935)
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イロナ・テン=ベルグ(Vn)
ミヒャエル・シェーファー(Pf) |
粋の極み!知られざる近代フランスの作曲家デルヴァンクール
録音:2012年4月、6月ミュンヘン
デルヴァンクールはパリ音楽院でアンリ・ビュッセル、シャルル=マリー・ヴィドールに師事し後にローマ大賞を受賞した。第一次大戦では徴兵され重傷を負ったが、1940
年にはパリ音楽院の院長に就任した。第二次大戦下のパリではユダヤ系の音楽家が強制収容所に送られないよう、尽力したとされる。作品は管弦楽から室内楽まで幅広く、ラヴェルをさらに現代的に先鋭化したような雰囲気を持ち、ラヴェルとデュティーユを結ぶ様式的架け橋といっても言い過ぎではない。ひとつひとつの音の選び方から全体の構成まで、洗練と彫琢の限りが尽くされている。作品がまとまって一枚のアルバムになるのはおそらくはこれが初めての画期的リリース。レスピーギ・シリーズ等近代の珍しいヴァイオリン作品の紹介で定評のあるテン=ベルグ&シェーファーのコンビによる演奏です。 |
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〜2011年ドイツ音楽コンクール優勝者〜
「フル・パワー」〜ハノーヴァー・トロンボーン・ユニット
ダニエル・シュニーダー(b.1961):
8本のトロンボーンのための「オリンピア」
サスキア・アポン(b.1957):トロンボーン四重奏曲
クリスティアン・リンドベリ(b.1958):
4本のトロンボーンのための「枕の下」
デレク・ブルジョア(b.1941):
8本のトロンボーンのための「葬送のスケルツォ」
ダニエル・シュニーダー:トロンボーン四重奏曲
フォルケ・ラーベ(b.1935)&ヤン・バルク(b.1934):ボロス
デレク・ブルジョア:8本のトロンボーンのための「骨芽細胞」 |
ハノーヴァー・トロンボーン・ユニット:
【フレデリック・ベッリ、
マテウス・ドヴレツキ、
ラルス・カーリン、
アンゲロス・クリティコス、
トメール・マシュコフスキ、
トビアス・シースラー、
マテウス・スツェンジーナ、
ミヒャエル・ズュール】 |
録音:2012年10月ベルリン
ハノーヴァー・トロンボーン・ユニットは2008
年にハノーヴァー大学音楽学部で学ぶ8
人の若手トロンボーン奏者によって結成された。2011
年の彼らは現在、バンベルク響、ベルリン・ドイツ響、SWR
バーデン・バーデン・フライブルク響、オーフス響などの団員としても活動している。収録されている作品はいずれも親しみやすいものばかりでトロンボーンの新しいレパートリーを探している関係者は必聴。 |
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アニカ・トロイトラー(Pf)
ロベルト・シューマン(1810-1856):
幻想小曲集Op.12
幻想曲ハ長調Op.17 |
アニカ・トロイトラー(Pf) |
録音:2011年11月
アニカ・トロイトラーは今年22
歳になるドイツのピアニストで2010
年にドイツ交響楽団とシューマンのピアノ協奏曲を弾いてデビューした。これまでにミュンヘン国際ピアノ・コンクール優勝、ドイツ国際音楽コンクール特別賞など、多くのコンクールに優勝もしくは上位入賞している。澄み切った音色と完璧にコントロールされた感情とエネルギーの配分など、これからの活躍が期待される若手。 |
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ダニエル・バイルシュミット(Org)
オリヴィエ・メシアン(1908-1992):
聖なる三位一体の神秘についての瞑想 |
ダニエル・バイルシュミット(Org) |
録音:2012年12月パリ
ダニエル・バイルシュミットはドイツの中堅オルガニストのひとりでライプツィヒ大学で学んだ後、アメリカ、北欧、メキシコなどで多忙な演奏活動を行う。レパートリーはバロックからロマン派、現代まで幅広く、モヴィメント・フェスティヴァルではバッハ作品とここに収録されたメシアンを演奏し好評を博した。豪華絢爛、極彩色のメシアンの世界を見事に再現した同作品の決定盤となるディスク。 |
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「シュンケ一家の管弦楽曲」(全曲世界初録音)
(1)フーゴー・シュンケ(1823-1909):
ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための小協奏曲
(2)ヨハン・クリストフ・シュンケ(1791-1856):
ホルンのための小協奏曲
(3)ヘルマン・シュンケ(1825-1898):交響曲変ロ長調Op.6 |
パヴェル・バレフ(指揮)
バーデン=バーデン・フィル
(1)井手上 康(Vn)
デヴィッド・ピア(Vc)
(2)ロベルト・ラングバイン(Hr) |
録音:2012年6月,78'37
代々、25 人の音楽家を輩出しているドイツのシュンケ・ファミリーの管弦楽曲集。20
世紀初頭まで存命したフーゴーの二重協奏曲は様式的には初期ロマン派でメンデルスゾーン、ウェーバー、シュポアの影響が感じられる。フーゴーの父ヨハン・クリストフのフレンチ・ホルン協奏曲は古典派、初期ロマン派の折衷様式でもっとも若い世代であるヘルマンの交響曲はベートーヴェン、シューベルト、シューマンらの影響が感じられる抒情的な作品であるが、終楽章では、もろベートーヴェンの交響曲第7
番そっくりの主題が現れる。井出上康はバーデン=バーデン・フィルのコンサート・マスター。 |
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「ウィニペグ/音楽と亡命」
ラモン・ゴリゴイティア(b.1958):
「ウィニペグ」(2010)〜
2人の歌い手と室内アンサンブルとテープのための
ザビエル・ベンゲレル(b.1931):
ファンタジア・ドマラティカ(2010)〜
ピアノ、フルート、クラリネット、ヴァイオリン、
チェロと打楽器のための
フェルナンド・ガルシア(b.1930):
「夜明けが来る」(1978)〜ソプラノと弦楽四重奏のための
マニュエル・デ・ファリャ(1876-1946):
チェンバロまたはピアノのための協奏曲(1923-26)〜
チェンバロまたはピアノ、フルート、オーボエ、
クラリネット、ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 |
アンサンブル・イベロアメリカーノ |
録音:2012年3月
20 世紀スペインとラテン・アメリカの作曲家の室内アンサンブルの作品を収録。チリ出身のゴリゴイティアの「ウィニペグ」は歴史に題材を取った作品でテープで演説が流されるなど、政治的な内容を併せ持つ。
ベンゲレールはスペイン出身で作品はスペイン内戦に題材を取っている。ガルシアはチリの作曲家でノーベル文学賞受賞のチリの詩人パブロ・ネルーダの詩をテキストにした瞑想的な作品。ファリャのチェンバロ協奏曲として知られるこの作品はここではピアノで演奏されている。はもはや民族主義を超えたキッチュな名曲で新古典主義時代のストラヴィンスキーと同様の先進的なモダニズムに溢れている。 |
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「ポートレイト」〜10フォー・ブラス
デュカス:ラ・ペリのためのファンファーレ/
ガブリエリ:カンツォンXIV/
J.S.バッハ:主よ人の望みの喜びよ/G.F.ヘンデル:シバの女王の到着/
マーラー:私はこの世に捨てられて/
エンリケ・クレスポ(b.1941):ブルックナー・エチュード/
ショスタコーヴィチ:祝典序曲/ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女/
ヴィクター・ヤング(1900-56):星影のステラ/
デューク・エリントン(1899-1974):キャラヴァン/
アーヴィング・バーリン(1888-1989):プティン・オン・ザ・リッツ |
10 フォー・ブラス
(10forBrass,金管アンサンブル) |
録音:2012年7月ヨハネス教会,フェルクセン・ドイツ
10 フォー・ブラス(ブラスのための10)はユンゲ・ドイチェ・フィル、マーラー・ユーゲント・オーケストラ等で活躍する若手奏者達により2010
年に結成された金管アンサンブル。編曲物を中心に金管アンサンブルの定番レパートリーの多くを収録、バロックからジャズまで肩の力を抜いて楽しめる内容。 |
KAIROS
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「エンノ・ポッペ(b.1969)作品集」
(1)労働 I(2007)
(2)ヴェスペ(すずめばち) (2005)〜ソロ・ヴォイスのための
(3)労働 II(2007)
(4)葡萄(2004-05)〜ピアノ三重奏のための
(5)労働 III(2006-07)
(6)クローゼット(1989-2009)〜9人の音楽家のための
(7)塩(2005)〜アンサンブルのための |
(1)(3)(5)エルンスト・スルバーグ
(ヴァーチャル・ハモンド・オルガン)
(2)ダニエル・グローガー(カウンター・テナー)
(4)(6)(7)エンノ・ポッペ(指揮)
アンサンブル・モザイク |
評価の高いドイツの前衛作曲家エンノ・ポッペ作品集第2弾
録音:2010-2011年ジーメンス・ヴィラ
「インター・ゾーン(12552KAI)に続くエンノ・ポッペのKAIROS
レーベルへの第2 弾。
ポッペは数学の理論を作曲に応用した作品や電子音楽で知られており、ここに収められた作品にもその姿勢が顕著に表れている。「労働」と題された3
曲はヴァーチャル・ハモンド・オルガンの多彩な音色がコンピュータ音楽と見紛うほどの音響効果を生み出す。「ヴェスペ(すずめばち)」ではテキストの詩の韻を執拗に繰り返すなど、狂気に満ちた異様な音楽。「クローゼット」は20
年がかりで書かれた11 の小品からなる大作で、点描主義的な音楽からアイヴスばりのストリート・ミュージックまで様々な様式の音楽が万華鏡のように現われては消える。 |
MARQUIS
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MAR 81517
(3CD 2枚価格)
¥4400
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デュオ・コンチェルタンテ
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集
CD1)第3番/第4番/第1番/第8番
CD2)第5番「春」/第2番/第9番「クロイツェル」
CD3)第7番/第6番/第10 |
デュオ・コンチェルタンテ:
【ナンシー・ダーン(Vn)、
ティモシー・スティーヴズ(Pf)】 |
カナダの夫妻デュオによる清々しいベートーヴェン・ソナタ全集
録音:2011-2012年グレン・グールド・スタジオ,トロント
デュオ・コンチェルタンテは1997年に結成されたカナダ出身の音楽家夫婦のデュオ。
ヴァイオリンのナンシー・ダーンは協奏曲のソリストとしても活躍し、ヴィヴァルディ、バッハから現代のアルヴォ・ペルト、ルー・ハリソンの作品まで幅広いレパートリーを持つ。2011年にはカナダを代表する現代作曲家マリー・シェーファーのデュオ作品を夫君と初演し好評を博した。一点の濁りもないさっぱりとした音色と迷いのない解釈による清々しいベートーヴェン。 |
METIER
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「オーボエのための新しい音楽Vol.1」
(1)エドウィン・ロクスバラ(b.1937):「平均律オーボエ」
(エオリアン・プレリュード/悲劇的アリオーソ/
半音階的幻想曲/マルチフォニック・トッカータ)
(2)マイケル・フィニシー(b.1946)
:
「神秘的な必然の歌(Awaz-e
Niyaz)」 |
(1)(2)クリストファー・レッドゲイト(Ob)
(1)ステファン・ロビンス(Pf)
(2)マイケル・フィニシー(Pf) |
録音:2011年6月
現代イギリスの作曲家二人によるオーボエのための新作でオーボエの可能性を探る一枚。オーボエのクリストファー・レッドゲイトは現代音楽のスペシャリストとしてイギリス、アメリカ、アジアなどで活動、多くのオーボエのための新しい作品を委嘱、初演してきた。このディスクでは重音奏法など、楽器の機能を縦横無尽に駆使した音響的に多彩な作品が選ばれている。フィニシー作品は元々ペルシャ語のタイトル。 |
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マイケル・フィニシー(b.1946):室内楽作品集
(1)評決の批判
(フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ)
(2)未踏の大地(バリトン、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ)
(3)ニースの約束(フルート、チェロ、ピアノ) |
ニュー・ミュージック・プレイヤーズ
(2)リチャード・ジャクソン(Br) |
録音:2003-2004年
ブライアン・ファーニホーと並んで現代音楽における「新しい複雑性」の作曲家として知られるフィニシーの10年程前の室内楽作品を収録。フィニシーは90年代以降、それまでの複雑性から一転、麗な旋律を取り入れるようになり、より柔軟な姿勢に変化してきている。ここの収められた作品はいずれも静謐で瞑想的な雰囲気にあふれており、過去の音楽様式の引用も見られ、独自の抒情性が感じられる音楽となっている。 |
MSR
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「ヴァイオリンとピアノのための子守歌と夜想曲」
フランツ・ネルーダ:子守歌/
ストラヴィンスキー:子守歌(「火の鳥」より)/リャプノフ:子守歌/
クライスラー:ロマンティックな子守歌/フィールド:夜想曲第6
番/
ショパン:夜想曲変ニ長調/シューマン:夕べの歌/
ゴダール:子守歌(「ジョスラン」より)/ブラームス:子守歌/
ドビュッシー:夢/シューベルト:子守歌/
リスト:夜想曲第3番(愛の夢)/シマノフスキ:ノットゥルノ/
ホヴァネス:オロール(子守歌)/
ラヴェル:ガブリエル・フォーレの名による子守歌/
フォーレ:子守歌(「ドリー」より)/
チャイコフスキー:嵐の中の子守歌/グリーグ:ゆりかごの中で |
デイヴィッド・ヘイズ(Vn)
ピーター・コリンズ(Pf) |
ヴァイオリンで聴く子守歌と夜想曲の有名・無名の名旋律!
録音:2011 年7 月
子守歌、夜想曲と名付けられた古今の名曲をヴァイオリンとピアノに編曲して演奏。
原曲は歌曲、管弦楽曲、器楽曲など様々。中にはシマノフスキ、ホヴァネスなど珍しい曲も含まれている。デイヴィッド・ヘイズはミネソタ響、シカゴ響などで演奏の他、タングルウッド・インスティテュート・ユース管のコンサート・マスターを務めている。 |
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「サウンド・ポートレイツ」〜
ヴィヴィアン・アデルバーグ・ルードー(b.1936)作品集
(1)スピリット・オブ・アメリカ〜
アーボ・ターボ(アーバン・タービュランス)
(2)ジョンの歌
(3)《ジョンの歌》変奏曲I
(4)あなたの愛のスムーズ・ストーン
(5)レベッカの星間の虹のレース
(6)レベッカの歌
(7)ゴー・グリーン!
(8)キューバの法律家ジャン・ブランコ
(9)夜明けの旅
(10)癒される土地
(11)癒しの場所
(12)ムー・ゴー・ジパン・スマッシュ!
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(1)ジェフリー・シルバーシュラーグ(指揮)
ロンドン・フィル、
(2)エドワード・ホフマン(Trp)
ジョナサン・ジェンセン(キーボード)
(2)(6)(9)(10)(12)ヴィヴィアン・A.ルードー(Elec)
(3)ディアナ・ボガート(キーボード)
(4)スティーヴン・ケイツ(Vc)
ユン・ジュン・ション(P)
(5)(9)ジェフリー・チャペル(Pf)
(6)(9)エリック・コンウェイ(Pf)
(7)(10)サラ・ニコラス(Fl)
(7)ロナルド・マッチニク(指揮)
セント・ジョン管弦楽団
(8)フアン・ブランコ(語り)
シェリフ・シャーラン(ラテン・キーボード・リズム)
(11)レス・ミュージック・アメリカ(アンサンブル) |
録音:1985-2012 年
ヴィヴィアン・アデルバーグ・ルードーはアメリカの作曲家、指揮者、プロデューサーで多くの管弦楽曲、室内楽曲、歌曲を発表している。作風はジャズ、クラシックなどを折衷したもので、「スピリット・オブ・アメリカ」はブロードウェイ・ミュージカルの序曲を思わせるよい意味で明るく溌剌とした音楽。そのほかミュージカルのナンバーを思わせる旋律豊かな歌曲やそれに基づく器楽曲を収録。 |
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「コール&エコー」〜アメリカのトランペット・ソナタ集
ジェームズ・スティーヴンソン(b.1969):トランペット・ソナタ(2001)
スタンリー・フリードマン(b.1951):トランペット・ソナタ(1995)
ケント・ケナン(1913-2003):トランペット・ソナタ(1956)
ロバート・スーダーバーグ(b.1936):
室内音楽VII「トランペットとピアノのための儀式」(1984) |
エリック・バーリン(Trp)
ナディーン・シャンク(Pf) |
録音:2010 年、ベザンソン・リサイタル・ホール,マサチューセッツ大学
エリック・バーリンは1998 年以来、オルバニー交響楽団の首席奏者を務めており、これがMSR
での二枚目のアルバムとなる。彼はトランペットのための新しい作品の紹介を意欲的に行っており、新作の委嘱・初演も多い。ここに収められたソナタはいずれもトランペットの特性を生かした演奏効果が高く、親しみやすい作品ばかりである。 |
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MS1420
(2CD)
\3400
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「ピリオド楽器で聴くブラームス:後期ピアノ作品集」
CD1)幻想曲集Op.116/ピアノのための小品Op.118
CD2)3つの間奏曲Op.117/ピアノのための小品Op.119/
(特別トラック)
グウェンドリン・モクとデイヴィッド・ボウルズの対話
「ブラームスと彼のピアノについて」と
比較演奏(間奏曲イ単調Op.116-2
と間奏曲ハ長調Op.119-3を
モダン・ピアノとピリオド楽器で弾き比べ) |
グウェンドリン・モク(Pf) |
CD1)1868 年製エラール・グランド・ピアノ使用/CD2)1871
年製シュトライヒャー・グランド・ピアノ使用
グウェンドリン・モクはニューヨーク出身のピアニストで当MSR
では二枚目のアルバムとなる。ペルルミュテールの最後の弟子である彼女は前作でエラール・グランド・ピアノを使用しラヴェルのピアノ曲全曲(MS1070)に取り組み、作曲家が活躍した時代に制作されたピアノを使って演奏することをライフ・ワークとするユニークなピアニスト。今日のピアノとはかなり趣きを異にする19
世紀のピアノを使ってブラームスの音楽の本質が炙り出される。 |
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MS1424
\2200
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セルティ弦楽四重奏団
ブラームス:弦楽四重奏曲第1番ハ短調Op.51
ドビュッシー:弦楽四重奏曲Op.10 |
セルティ弦楽四重奏団 |
録音:2008 年5 月
セルティ弦楽四重奏団は1994
年に結成されニューヨーク、テネシー、ミシガンの諸州を中心に活動している。ブラームスとドビュッシーという全く作風の異なる作曲家の弦楽四重奏曲を共に古典的な枠組みの中でとらえ、骨太な演奏に仕上げている。 |
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ヴィンセント・パーシケッティ(1915-1987):
歌曲集「ハーモニウム」Op.50(1951) |
シェリー・オーヴァーホルト(Sop)
ジョシュア・ピアース(Pf) |
録音:2012 年1 月、ニューヨーク
アメリカ現代音楽の重鎮パーシケッティは保守派の作曲家に属するが、ジュリアード音楽院ではフィリップ・グラスや一柳慧など新しい傾向の音楽を書く優秀な弟子を多く輩出している。ワラス・スティーヴンスの詩をテキストとする20
曲からなる歌曲集は全編、無調で書かれた表現主義的な厳しい音楽である。ソプラノのオーヴァーホルトはメトロポリタンの舞台にも度々立つ実力派。 |
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MS1450
(2CD)
\3400
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メアリー・コスタンツァ(Vc)
J.S.バッハ(1685-1750):無伴奏チェロ組曲(全6曲)
CD1) 第1番BWV.1007/第3番BWV.1009/第5番BWV.1011
CD2) 第2番BWV.1008/第4番BWV.1010/第6番BWV.1012 |
メアリー・コスタンツァ(Vc) |
録音:2008 年3 月レイクヴィル
メアリー・コスタンツァはニューヨーク出身の若手チェリストでカーティス音楽院で学んだ後、ロチェスター・フィルハーモニーの副首席奏者となった。その後、クリーヴランド音楽院、ジュリアード音楽院で再び研鑽を積み、現在はソリストとして活動している。大変清潔感のあるバッハで、安定したテクニックと誠実な音楽作りに今後の更なる飛躍が期待できる。 |
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ジェームズ・ブローン(Pf)
ベートーヴェン(1770-1827):ピアノ・ソナタ集Vol.1
(第1番へ短調/第3番ハ長調/第23番ヘ短調「熱情」) |
ジェームズ・ブローン(Pf) |
録音:2012 年4 月21-23 日、サフォーク、イギリス
ジェームズ・ブローンはイギリス出身の中堅ピアニストで現在はニュージーランドに在住し、オーストラリア、イギリス、アメリカでさかんに活動している。アンドラーシュ・シフ、タマシュ・ヴァーシャリ、フー・ツォンらに師事しレパートリーはバロックから現代まで幅広い。大げさな身振りを一切廃したベートーヴェンは古典派というよりむしろバロック的といってもよい。 |
ORF
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「マルタに」
〜エルンスト・トッホ(1887-1964):作品集
(1)音声音楽(話し言葉による音楽)〜
3部からなる組曲(オーア/タ・タム/地名によるフーガ)
(2)マルタへの詩〜弦楽と中声のための五重奏曲Op.66
(3)③シュプレヒコールと打楽器のためのワルツ
(4)舞踏組曲Op.30 |
(1)(3)イングルン・フッセネッガー(指揮)
ウィーン・モテット合唱団
(2)ヴォルフガング・ホルツマイアー
(Br)
アンサンブル・ディ・ライエ
(3)ゼバスティアン・アイグナー(Perc)
(4)ゴットフリート・ラブル指揮
アンサンブル・ディ・ライエ |
知られざる前衛!エルンスト・トッホ作品集
録音:2011年6月 66'40
エルンスト・トッホはオーストリア出身の作曲家で当初、哲学と医学を学び、作曲は独学であった。1909年に作曲した室内交響曲ヘ長調が認められ、以後作曲に専念。しかしナチスが政権を取ると、アメリカに亡命、UCLAで教鞭をとりつつ、ハリウッドの映画音楽などを手掛けた。第二次世界大戦後はアメリカに残って活動を続け、1955年にピッツバーグ交響楽団によって初演された交響曲第3番はピューリッツァー賞を受賞した。ここに収められた作品はいずれも亡命前の作品で当時としてはアヴァンギャルド以外の何物でもない。3部からなる「音声音楽(話し言葉による音楽)」はクルト・シュヴィッタースの影響が感じられる一種の音響詩で、最初の2曲はオノマトペ、3曲目は「地名によるフーガ」の名の通り、世界各地の地名が音響素材として語られる(その中には長崎、横浜の名も聴かれる)。「マルタへの詩」は後期ロマン派の香りが濃厚な作品で、「混声合唱とシュプレヒコール、打楽器のためのワルツ」は再び音響詩的な実験音楽。極めて興味深い作曲家である。 |
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「ヘルマン・レオポルディ(1888-1959):ソング集」
32グロスシェン(35グロシェン)/ふくらはぎの稚魚/
やつらは俺のことをよく知っている/美しき赤きドナウ/
俺は静かな酔っ払い/ヘーネルの小さなカフェで/
ガーデンルーム/ほか全20曲 |
アンドレア・エッケルト(Vo)
ペーター・ハヴリチェク(Vo)
トラウト・ホルツァー(Vo)
コーネリウス・オボーニャ(Vo)
ほか |
録音:2012年4月26日ウィーン・コンツェルトハウス,ライヴ、74'00
ヘルマン・レオポルディはオーストリアのポピュラー・ソングの作曲家で多くのキャバレー・ソング、カフェ・ミュージックを作曲した。恋の歌、酒の歌、政治風刺の歌など、ブレヒト&ワイルほどのインパクトはないが、流麗な旋律と適度のユーモアが融合した洒落たソング集。一部を除き、ドイツ語で歌われている。
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ROMEO RECORDS
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クレイグ・シェパード(ピアノ)
「ドビュッシー:24の前奏曲」
(アンコール)燃える炭火に照らされた夕べ |
クレイグ・シェパード(ピアノ) |
ベテラン、クレイグ・シェパードの最新録音!ドビュッシー:前奏曲全曲
録音:2012年10月22、23日シアトル・ミーニー・シアター、ライヴ
1947年アメリカ生まれのベテラン・ピアニスト、クレイグ・シェパードの新録音です。現在はロンドンを本拠としていますが、この演奏は継続して行われているシアトルでのライヴ録音に」なります。
当レーベルへはバッハ、ベートーヴェン、シューベルト、リストとドイツものの録音が続いておりましたが、初のフランス物です。ベテランらしい緊張と寛ぎがうまくバランスのとれた名演奏です。 |
WEITBLICK
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SSS 0145
(2CD 1枚価格)
\2200 →\1990
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スヴェトラーノフ 最晩年のマーラー9番、凄絶なライヴ!!
マーラー:交響曲第9番 ニ長調 |
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)
スウェーデン放送交響楽団 |
2 枚組1CD プライス!
録音:2000 年1 月21 日ベルワルド・ホール,ライヴ(デジタル録音) ※演奏タイミング:[29:19][18:08][12:37][24:45]
スヴェトラーノフが忍び寄る死の影を感じながら紡ぎだした絶美の演奏。第1
楽章の深遠な解釈、第4 楽章の澄み切った境地は、正に生と死の表裏一体を教えてくれるかのようです。対照的に中間楽章はエネルギッシュそのもので、リズム感の良さを物語ります。スヴェトラーノフのマラ9
と言えば、ロシア国立響とのスタジオ録音は恵まれた音質といえなかっただけに、妙技を誇るスウェーデン放送響、名録音を誇るスウェーデン放送による当ライヴは、ファン垂涎のものでしょう。
(ライナーノートより)この第9
交響曲は、作曲家マーラーの最後の作品である。間もなくその演奏活動を終える偉大な指揮者(偉大な作曲家であることもマーラーと共通している)スヴェトラーノフがこの作品を取上げるということも示唆に富んでいるし、暗示的である。巨匠は、スウェーデン放送響と本拠地ストックホルムのみならず、直後のロンドンへの楽旅でもこの曲を指揮している。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付。 |