ALBANY
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「フィンドレー・イン・ブルー」
〜ガーシュイン、ゴッチョーク、モートン・グールド:ピアノ作品集
ガーシュイン:
3つの前奏曲/
3つの小品(眠らない夜/メリー・アンドルー/4番街の夜想曲)
ゴッチョーク:3つの小品(ポルト・リコの思い出/子守唄/マンチェガ)/
モートン・グールド:
3つの小品(ブルース/パヴァーヌ/ブギウギ・エチュード)/
ガーシュイン:
「ポーギーとベス」より
(ジャスボ・ブラウン・ブルース/サマータイム/くたびれもうけ)/
3つのエチュード(リザ/君を抱いて/魅惑のリズム)/
ゴッチョーク:バンジョー |
フィンドレー・コックレル(Pf) |
これぞ楽しいアメリカ・ピアノ音楽!ガーシュイン,ゴッチョーク,モートン・グールド!
録音:1998年,2010年ライヴ
ジョージ・ガーシュインを中心としてルイス=モロー・ゴッチョークとモートン・グールドを配したジャズ・テイストあふれる楽しいアルバム。ピアノのフィンドレー・コックレルはジュリアード音楽院出身でニューヨークを拠点にソリストとして活躍、CBSテレビの出演やアーサー・フィードラーとの共演でアメリカでは著名な存在。ジャズのノリとクラシックの19世紀的なヴィルトゥオジティを兼ね備えたピアノとして人気を博していた。 |
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TROY1411/12
(2CD)
\4400
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「ボッテジーニ・グレイテスト・ヒッツ」
CD1)
ジョヴァンニ・ボッテジーニ(1821-1889):
序奏とガヴォット/「夢遊病の女」の主題による幻想曲/
夢/タランテラ/エレジー/
ニコロ・パガニーニ(1782-1840):
ロッシーニ「エジプトのモーゼ」の主題による/
ジョヴァンニ・ボッテジーニ:
「ヴェニスの謝肉祭」の主題による序奏と変奏曲/
哀しいロマンツァ/
「もはや私の心には感じない」の主題による変奏曲/
「愛の妙薬」より「人知れぬ涙」/華麗なるカプリッチョ/
「ランメルモールのルチア」による幻想曲
CD2)
CD1のピアノ伴奏部のみ(カラオケ) |
マーク・モートン(Cb&Pf) |
多重録音により自分で伴奏!そのカラオケも付いた!ボッテシーニのコントラバス名曲集
録音:2009〜2011年テキサス工科大学ヘンムル・リサイタル・ホール
ジョヴァンニ・ボッテジーニはイタリアのコントラバス奏者、指揮者、作曲家でその卓越したコントラバスの技術によりかつてはコントラバスのパガニーニと呼ばれていた。指揮者としてはヴェルディの「アイーダ」の世界初演のタクトを執っている。このディスクはコントラバスの世界で有名なボッテジーニの主要なソロ作品を収録したもの。ディスク1はマーク・モートンがコントラバスとピアノを一人で演奏し多重録音したもの。ディスク2は一枚目のピアノ伴奏のみが収録されているカラオケ。コントラバス演奏者には貴重なディスク(?) |
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「クロッシングズ」
〜エーミー・ウィリアムズ:ピアノと弦楽のための音楽
エーミー・ウィリアムズ:
(1)リッチャー・テクスチャー(2011)/
(2)ブリギッズ・フレーム(2009)/(3)フォーリング(2012)/
(4)アストリア(2004)/(5)クロッシングズ(2009)/
(6)抽象芸術(2001-02)/(7)シネシェイプ2(2007) |
(1)(7)ジャック四重奏団
(2)(3)(7)エーミー・ウィリアムズ(Pf)
(4)ジェフリー・ジェイコブ(Pf)
(5)(6)ブガロ・ウィリアムズ・ピアノ・デュオ |
エーミー・ウィリアムズの作品はオランダのガウデアムス音楽週間、ベルギーのアルス・ムジカ、ドイツのドレスデン・ニュー・ミュージック・ウィークで演奏されるなど、ヨーロッパでの評価の高さからもわかる通り、洗練された作風を持ち、クリスタルのようにきらめく色彩感覚や鋭い非周期的リズムによる不協和音が繊細なアイデアのもとエネルギッシュに炸裂する。 |
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「スティーヴン・R・ガーバー(b.1948):(ほぼ)ピアノ作品集」
(1)3つの小さなデュエット(2011)/(2)2つの間奏曲(1984-85)/
(3)ピアノ・ソナタ(1980-82)/(4)3楽章の二重奏曲(1981-84)/
(5)ヴォイセス(1975-76)/(6)ピアノのための変奏曲(1969-70)/
(7)カクテル・ミュージック(無言歌)(1989,rev2005-08)
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(1)-(3)(5)-(7)スティーヴン・ガーバー(Pf)
(4)グレゴリー・フルカーソン(Vn)
(4)ジェニファー・ラインハート(Pf) |
録音:1979,1986,2011 年
スティーヴン・R・ガーバーはワシントンDC出身でミルトン・バビットらに作曲を師事した。無調、12音技法によりながら抒情的でドラマティック作風を持ち、その作品はユーリー・バシュメット、ウラディミール・アシュケナージらによって演奏されている。このアルバムではピアノ作品を中心に作曲者の様々な時代の作風の変遷を知ることができる。 |
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「点滅する水鳥の尾」〜デイヴィッド・パターソンの音楽
デイヴィッド・パターソン:
メシアンの追憶に/スピン/チキス/オブジワ・オー/
ビーバー・ムーン/影の島/
パク・エリック・サティのスラッシュ/
水曜日のオブリガート/2つの賛美歌編 |
チャールズ・ペルツ指揮
ニューイングランド音楽院
ウィンド・アンサンブル
オーストリア現代音楽協会管弦楽団
ほか |
デイヴィッド・パターソンはパリでナディア・ブーランジェとメシアンに師事し現在はマサチューセッツ大学の芸術学部で教鞭を執っている。アメリカ先住民の音楽から霊感を得てネイティブ・フルートや太鼓のための作品や西洋楽器のためであっても先住民の音楽の要素を取り入れた作品を作曲している点は同じアメリカの作曲家ピーター・ガーランドに似ているが、パターソンの場合は実験的要素は少なく、コープランド的な親しみやすさにあふれている。 |
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TROY1418
(Blu-ray オーディオ
+CD)
\4400
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「内なる空」〜デイヴィッド・フェルダー作品集
デイヴィッド・フェルダー(b.1953):
Blu-rayオーディオ)
レア・エア:ブルーズ(Cl,バスCl,Pf)/ツイナー(Perc,Orch)/
カンゾーンXXXI(Trp,Hrn,Trb,バスTrb)/
レア・エア:ボクスムンスドッティル(Cl,バスCl,Pf)/
リクエスキャット(G,Orch)/内なる空(Fl,Orch)/
ロケット・サマー(Pf)/インセンディオ(金管アンサンブル)/
レア・エア:ボクスムンソン(Cl,バスCl,Pf)/
ディオニシアクス(Fl×6,Orch)/
レア・エア:アリア・ダ・カーポ(Cl,バスCl,Pf)
CD)
ツイナー/ロケット・サマー/インセンディオ/
カンゾーンXXXI/リクエスキャット |
ジーン・コッペルド(Cl&バスCl)
トム・コラー(Perc)
ジェームズ・ベーカー(指揮)
スリー・シンフォニエッタ室内管弦楽団
イアン・ペイス(Pf)、ほか |
Blu-ray:90:04、CD:54:14
デイヴィッド・フェルダーはカリフォルニア大学サンディエゴ校で湯浅譲二、ロジャー・レイノルズ、バーナード・ランズらに師事し、その後、バッファロー・フィルのコンポーザー・レジデンスとして多くの作品を発表してきた。色彩的な和音と管弦楽法がエネルギッシュに変動、流れ行く過程には師匠、湯浅譲二の影響が感じられる。エレキ・ベースやドラムなどロックの要素も一部取り込まれ、楽しめる現代音楽になっている。なお全曲は一枚目のBlue-ray
discに収録されており、2枚目のCDはBlu-ray
discから5作品を抜粋したもの。 |
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「あなたがイサカに向けて出かけるので/
デイヴィッド・アシュレー・ホワイトの音楽」
デイヴィッド・アシュレー・ホワイト(b.1944):
2つのコラール・スケッチ(Chor)/オマージュ(Va,M.Sop,Pf)/
5つのグリンプス(Pf)/もう熱い太陽を恐れない(Femalechor,Pf)
/
《このひどく美しき島》より2 つの合唱曲(Chor,Cl,Pf)/
ほか全24トラック |
ベッツィ・クック・ウェーバー(指揮)
ムーアズ・スクール・コンサート合唱団
メレイン・ソネンバーグ(M.Sop)
ティモシー・ヘスター(Pf)
リタ・ポーフィリス(Va)
ほか |
デイヴィッド・アシュレー・ホワイトはテキサス大学の音楽学部で学び、現在も中西部を中心に活動しており、合唱、独唱のための作品を多く発表している。作品は調性を基本としつつブリテンらの音楽を思わせる近現代的な要素を加味した現代のロマン主義といった作風。 |
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「私があなたに話したいこと」〜ジェシカ・クラッシュ作品集
ジェシカ・クラッシュ:
(1)セカンド・ハンド(Pf)
(2)1940年代のシャイアン・ラビ(Vn,Pf)
(3)ビー・シーイング・ユー(SQ,Pf)
(4)本当に誠に(Vn,Pf)
(5)危険な曲がり角(Pf)
(6)私があなたに話したいこと(Vc,Pf)
(7)5つのバガテル(Cl,Vn,Vc,Pf) |
ジェシカ・クラッシュ(Pf)
(1)イアン・スウェンセン(Vn)
(2)サンライズ四重奏団(SQ)
(3)エリザベス・アドキンス(Vn)
(4)ターニャ・アニシモーバ(Vc)
(5)ポール・シガン(Cl)
キャロル・タフォヤ・エヴァンス(Vn)
マーク・エヴァンス(Vc) |
ジェシカ・クラッシュはワシントンDC出身の作曲家、ピアニスト。ニューヨークを拠点に活動し、ケネディ・センターにおけるパフォーミング・アーツのレクチャー・プログラムを長年担当、教師としても多くの音楽家を育てている。作曲家としては、無調、モード、ジャズの要素を折衷したニューヨークで活躍する作曲家らしい、様々なジャンルをミックスした都会的な音楽を聴かせる。 |
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「エル・モティボ(理由)」
アンヘル・ビロルド:とうもろこし
エドアルド・アロラス:マルヌ
ジュリアン・プラザ:夜想曲
パブロ・オルティス:3つのタンゴ
フアン・カルロス・コビアン:ノスタルジア
チャーリー・ニーセン:希望のタンゴ/ほか全17曲 |
ゼブラ・トリオ:
【エルンスト・コヴァチッチ(Vn)、
スティーヴン・ダン(Va)、
アンシ・カルットゥネン(Vc)】 |
録音:2011年
弦楽三重奏によるタンゴ、ラテン音楽を収録。ゼブラ・トリオはソリストとしても著名な3人によるグループでタンゴ以外にも現代音楽を得意としており、これまでにカイヤ・サーリアホ、フリードリヒ・チェルハ、パブロ・オルティスらに作品を委嘱、世界初演している。どこかクロノスQを思わせる現代的な感覚あふれるおしゃれなラテン・ミュージック。 |
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「フラックス・フルモクスド(面食らった溶剤)」
〜ヴァイオリンとピアノのための新しいアメリカ音楽
デレック・ジョンソン:フラグメンツ(2002-03/05)
カーティス・K・ヒューズ:傷害への屈辱(2002-03)
クリスティアン・A.ジェントリー:
フルックス・フルモクスド(面食らった溶剤)(2009)
ショーン・シェパード:ダスト(2008-09) |
ベンジャミン・サング(Vn)
ジヘ・チャン(Pf) |
録音:2010年
アメリカの若手作曲家によるヴァイオリンとピアノのための作品集。ジョンソンの「フラグメンツ」は無調とミニマル様式が折衷され、どこか一柳慧の作品を思わせる。ジェントリーの「フルックス・フルモクスド(面食らった溶剤)」は4つの性格的小品の中に現代音楽の様々な手法が集約される。シェパードの「ダスト」はミニマリズムとウェーベルンが合体したかのような音楽。 |
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「1900年代ボストンの音楽風景」
ハリー・ニュートン・レッドマン(1869-1958):
ヴァイオリン・ソナタ ニ長調Op.17
ヴァイオリン・ソナタ ハ短調Op.16
クララ・キャスリーン・ロジャース(1844-1931):
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調Op.25 |
デイヴィッド・C・ニーリー(Vn)
キャスリーン・ハーブナー(Pf) |
録音:2011年
19世紀後半から20世紀にかけてボストンで活動した知られざる作曲家たちのヴァイオリン作品集。レッドマンはイリノイ州出身でニューイングランド音楽院に学び、G.W.チャドウィックに師事、後にチャドウィックの跡を継いで同音楽院で教鞭を執った。作風は当時、主流であった何人かの作曲家、特にブラームスの影響を強く感じさせる他、時折フォーレあたりのフランス的な情緒が聴かれる。ロジャースは生涯に100曲の歌曲、2つの弦楽四重奏曲ほか、多くの室内楽を作曲した。彼女のヴァイオリン・ソナタもドヴォルザーク、フォーレ、ブラームスらの影響が感じられる。いずれも真のアメリカ音楽の個性の誕生にはあともう少し、といったところだが、歌心あふれる楽しいヴァイオリン・ソナタである。 |
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「マーク・グスタフソン(b.1959)の音楽」
(1)消失する印象(Pf)
(2)ジャグ(Fl,Cl,Trb,Pf,Vn,Vc)
(3)五重奏曲(Cl,SQ)
(4)トリック・スター(Cl)
(5)馬鹿者の旅(Fl,Cl,Pf,Perc,Vn,Vc) |
(1)リサ・ムーア(Pf)
(2)EITHER/OR(室内アンサンブル)
(3)コンテンポ(クラリネット&弦楽四重奏)
(4)エドワード・ギルモア(Cl)
(5)パルナッソス(室内アンサンブル) |
録音:2011/2012年
マーク・グスタフソンは北イリノイ大学、コロンビア大学、アムステルダム音楽院で学び、作曲をチナリー・ウン、ベン・ジョンストンらに師事した。ISCM主催のコンペティション入賞の他、数々の作曲賞を受賞している。現代音楽の諸技法を駆使しながら、ロックンロールを思わせる強い推進力を持つ作風でアメリカでは様々な音楽祭で作品が取り上げられている。 |
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「新しき人々」
〜声、ヴィオラとピアノのための現代アメリカの作品
ダニエル・パワース(b.1960):雨で幽霊がいっぱい(2006)
ロブ・ディーマー(b.1970):エロティカ(2012)
マイケル・コルグラス(b.1932):新しき人々(1969)
ジョナサン・サントーレ(b.1963):フロントポーチの詩(2006)
グラハム・レイノルズ(b.1971):ジャバーウォッキー(2012) |
キアロスクーロ三重奏団:
【エリザベス・ペティロット(A)、
オーレリアン・ペティロット(Va)、
ユーコ・カトー(Pf)】 |
録音:2012年8月
キアロスクーロ三重奏団は2010年にブラームス、ブリッジらの作品でCDデビューし、その後アメリカの様々な音楽祭に出演し、2013年にはヨーロッパ・デビューを果たし、これからの活躍が期待されているグループ。「キアロスクーロ」とは絵画の技法で明暗法という意味。このアルバムにはアメリカの様々な世代の作曲家の作品が収められているが、いずれもいわゆる現代音楽とは無縁のロマンティックな音楽。 |
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サミュエル・アドラー(b.1928):
(1)弦楽四重奏曲第8番
(2)ピアノ五重奏曲
(3)弦楽四重奏曲第9番 |
エステルハージ四重奏団
(2)ジェローム・ローウェンタール(Pf) |
録音:2009年
サミュエル・アドラーはドイツ・マンハイム出身で1939年に渡米、5つの歌劇、6つの交響曲、12の協奏曲、8つの弦楽四重奏曲など、出版されているものだけで400曲以上の作品を発表している。ボストン大学とハーヴァード大学で学び、後に多くの音楽大学で教鞭を執っている。作風は無調、12音技法を中心とする表現主義と呼べる。激しい内面表出はシェーンベルク、ベルクの後継者というに相応しい。 |
ANTES
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「スカンジナヴィアのロマン派ソナタ集」
シンディング:ヴァイオリン・ソナタ第3番
ヘ長調 Op.73
ガーゼ:ヴァイオリン・ソナタ第2番
ニ短調
Op.21
グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第3番
ハ短調
Op.45 |
デュオ・アパッショナータ:
【イザベル・シュタインバッハ(Vn)、
ペルヴェツ・モディ(Pf)】 |
シンディング、ガーゼ、グリーグ!北欧のヴァイオリン・ソナタ集
録音:2012年5月31日、6月1日、7月13、14日、エッティンゲン、69'58
ノルウェイのクリスティアン・シンディング(1856-1941)、デンマークのニルス・ガーゼ(ゲーゼ、ガーデ
1817-1890)、ノルウェイのエドヴァルド・グリーグ(1843-1907)と、北欧の3人の作曲家のヴァイオリン・ソナタを収録。イザベル・シュタインバッハは、ドイツ、カールスルーエ近郊のブレッテンの生まれ。ドイツ内外で活躍している。2002年、インド、ムンバイ出身のピアニスト、ペルヴェツ・モディとデュオ・アパッショナータを結成。 |
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マリア・ソロゾボワ(Vn)
ニコロ・パガニーニ(1780-1840):
(1)ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6
(2)奇想曲第1番Op.1-1
(3)奇想曲第2番Op.1-2
(4)「うつろな心」による序奏と変奏曲Op.38 |
マリア・ソロゾボワ(Vn)
(1)ニコラス・クレオバリー(指揮)
ケープ・フィルハーモニー管弦楽団 |
期待の若手ソロゾボワの協奏曲アルバム第3
弾!
録音:(1)2012年ケープタウン・シティ・ホール(ライヴ)、(2)-(4)2013年ハード・スタジオ,スイス、51'12
「チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲、他」(BMCD31.9232)、「ヴィヴァルディ:四季、他」(BMCD31.9275)に続くソロゾボワのアルバム第3弾。
マリア・ソロゾボワはモスクワ出身の若手ヴァイオリニストで現在スイスに在住し西ヨーロッパを中心に活動している。モスクワのチャイコフスキー音楽院で学んだ後、バーゼル音楽院でラファエル・オレグの指導を受けた。これまでにジンマン、スピヴァコフ、フェドセーエフらと共演している。ダイナミックなロシアン・ヴァイオリンの演奏法に西ヨーロッパ仕込みの細やかな弓さばき、陰影のある歌いまわしなど、大家の器を感じさせるヴァイオリニストの登場。超絶技巧のパガニーニにひるむことなく、特筆大書の堂々たるライヴ・レコーディング。
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BELLA MUSICA
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山城裕子(ピアノ)
「ピアノの夢」
バッハ:ゴルトベルク変奏曲BWV.988〜アリア/
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331〜第3楽章トルコ行進曲/
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13「悲愴」〜第2楽章
リスト:ラ・カンパネッラ,愛の夢第3番
変イ長調/
ドヴォルザーク:ユモレスク/シューマン:トロイメライ/
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女,月の光/
ショパン:
ポロネーズ 変イ長調Op.53「英雄ポロネーズ」/
夜想曲 嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」/
練習曲 ホ長調 Op.10-3/夜想曲
変ホ長調
Op.9-2/
メンデルスゾーン:無言歌
ホ長調Op.19b-1
「甘い思い出」/
アルベニス:アストゥーリアス/ベートーヴェン:エリーゼのために/
プロコフィエフ:
「ロメオとジュリエット」からの10の小品
Op.75〜
「モンタギュー家とキャピュレット家」 |
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山城裕子(ピアノ) |
録音:2012年8月13−15日、ケルツリン,67'39
山城裕子は、鳥取県米子市出身のピアニスト。武蔵野音楽大学を卒業。1999年、ドイツに留学。2004年に帰国し、国内外で活躍している。 |
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浮ヶ谷順子(フルート)
「5世紀をフルートと共に」
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行/マスネ:タイスの瞑想曲/
ショパン:ワルツ 変ニ長調Op.64-1「小犬のワルツ」,ワルツ
嬰ハ短調 Op.64-2/
フォーレ:子守歌 ニ長調
Op.16,シシリエンヌ
ト短調 Op.78,幻想曲 ハ長調
Op.79/
ドヴォルザーク:ユモレスク/ブリッチャルディ:ヴェニスの謝肉祭/
クープラン:恋する夜鶯/ビゼー:「アルルの女」〜メヌエット/
バッハ(グノー編):アヴェ・マリア/ゴセック:ガヴォット/
サン=サーンス:白鳥/クライスラー:愛の喜び,愛の悲しみ/
ブラームス:ワルツ Op.39-15/ドンジョン:夜鶯/
バッハ:管弦楽組曲第3番〜エール(G線上のアリア) |
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浮ヶ谷順子(フルート)
元井美幸(ピアノ) |
録音:2012年8月16−18日、ケルツリン,71'43
プロコフィエフ&フランク:フルート・ソナタ集(BM31.9278)に続く浮ヶ谷順子によるフルート名曲集。浮ヶ谷順子は、東京藝術大学を修了後、1978年からドイツに在住し活躍している。元井美幸は、ウィーンで学び、ベルリンを拠点にするピアニスト。 |
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BM15.2001
(3CD)
\5400 →\4990
〔旧譜〕
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ペーター・シュマルフス(ピアノ)
「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集」
ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 Op.15
ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調
Op.19
ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
ピアノ協奏曲第4番 ト長調 Op.58
ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調
Op.73 「皇帝」
シューマン:
幻想小曲集 Op.12〜
(晩/飛翔/なぜ?/気紛れ/歌の終わり),
行進曲 変ホ長調 Op.76-1 |
ペーター・シュマルフス(ピアノ)
フランチシェク・ヴァイナル(指揮)
チェコ交響楽団(第1番,第3 番,第5番)
イルジー・マラート(指揮)
チェコ放送交響楽団(第2番,第4番) |
199'47
ペーター・シュマルフスは1937
年、ベルリンの生まれ。ワルター・ギーゼキング、ヴィルヘルム・ケンプ、アドリアン・エシュバッハーに学ぶ。1960
年代から1990 年代にかけてかなりの活躍をした。2008
年にダルムシュタットにて没。ギーゼキングの弟子らしく、清潔感のある音色、冷静で知的な音楽作りに特徴がある。
ベートーヴェンの協奏曲は、録音時期は不明だが、チェコでの様々な機会の放送録音をまとめたもののようである(拍手は聞かれない)。まったく派手さのない控えめな演奏の中に繊細な感性が醸されており、通好みのピアノと言えるだろう。また余白に収録されたシューマンは、抑えたロマンティシズムの広がりが素晴らしい。
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BM31.2333
\1800
〔旧譜〕
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ペーター・シュマルフス(ピアノ)
「リスト:ピアノ作品集」
2つの伝説/
巡礼の年第1年 スイス〜
(エグローグ/泉のほとりで/ワレンシュタット湖畔で/
ジュネーヴの鐘/オーベルマンの谷)
巡礼の年第2年 イタリア〜
(物思いに沈む人/サルヴァトール・ローザの カンツォネッタ/
ペトラルカのソネット第47番/婚礼)
巡礼の年第3年〜エステ荘の噴水 |
ペーター・シュマルフス(ピアノ) |
65'12
ペーター・シュマルフスのリスト集。3つの巡礼の年を中心に集めている。いわゆるリスト弾きのリストとはまるで異なった、清潔なリスト。有名な「エステ荘の噴水」など、派手さに走ることも情感に溺れることもなく、卓越した指捌きでサラリと弾き上げているのがよい。 |
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BM31.2357
\1800
〔旧譜〕
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ペーター・シュマルフス(ピアノ)
「サン=サーンス:ピアノ作品集」
6つのバガテルOp.3/ラス・パルマスの鐘Op.111-4/
アレグロ・アパッショナート
嬰ハ短調Op.70/
左手のための悲歌Op.135-5/練習曲集Op.52/トッカータOp.111-6/
死の舞踏(リスト編)/白鳥(ゴドフスキー編)
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ペーター・シュマルフス(ピアノ) |
サン=サーンスは多くのピアノ曲を書き残し、優れた曲も多いが、人気が高いとは言い難い。しかし時にショパン風に、時にリスト風に、しかし確実に19世紀後半の近代性を備えた音楽は、なかなかに魅力的である。このペーター・シュマルフスによる録音は貴重だ。ヴィルトゥオーソ風に弾き鳴らすのではなく、サロンで名手が品良く聞かせる趣の演奏である。 |
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BM14.2028
(2CD)
\3600 →\3290
〔旧譜〕
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ギュンター・ノイホルト(指揮)&バーデン・シュターツカペレ
J.S.バッハ:
マタイ受難曲BWV.244 |
ギュンター・ノイホルト(指揮)
バーデン・シュターツカペレ
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス合唱団&
少年合唱団
ミヒャエル・ノヴァーク(T 福音史家)
トーマス・モール(B イエス)
サンドラ・ムーン(S)
クララ・オブライエン(MS)
マルティン・ペツォルト(T)
ジークフリート・ローレンツ(B)
オレグ・ブリヤク(B)
アンネット・ケルメス(S)
コスタンツェ・ヘレンツ(A)
ハンス=イェルク・アイヒャー(T) |
録音:1995年3月7日、カールスルーエ州立劇場,DDD、143'00
ギュンター・ノイホルトが当時音楽総監督を務めていたカールスルーエ・バーデン州立劇場を指揮したマタイ受難曲のライヴ。オペラ指揮者として活躍するノイホルトだけに、雄弁なマタイ受難曲を聞かせてくれる。福音史家のミヒャエル・ノヴァークは、オーストリア、インスブルック出身のテノール。イエスのトーマス・モールはドイツのバリトンで、バッハから現代ものまで幅広く活躍している。大ベテラン、ジークフリート・ローレンツが参加している。 |
DIVINE ART
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「クロスランド・プレイズ・モーツァルト,ベートーヴェン、バッハ=ブゾーニ」
モーツァルト:
幻想曲 ニ短調 K.397,「ああ、ママに言うわ」の主題による変奏曲
ハ長調 K.265
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調
Op.27-2
「月光」,6つのバガテル Op.126
バッハ(ブゾーニ編):コラール前奏曲集
(目覚めよと私たちを声が呼ぶ/さあ来なさい、異邦人の救い主よ/
私はあなたに呼びかける、主イエス・キリストよ) |
ジル・クロスランド(ピアノ) |
イギリスの女流ジル・クロスランドのDIVINE
ART へのアルバム第3 弾
録音:2010年8月13−15日聖ポール教会、デプトフォード,DDD、64'16
ジル・クロスランドは、英国、ウェスト・ヨークシャーの生まれ。モーツァルトやベートーヴェンを得意としている他、バロックの鍵盤作品を好んでピアノで弾いている。DIVINE
ART&DIVERSIONS からはバッハ・ヘンデル・スカルラッティ作品集(DDA25036
) 、ベートーヴェン: 「テンペスト」他(DDV24147)が発売になっている。ベートーヴェンの「月光」や6
つのバガテルで、端整ながらも熱の入った演奏を聞かせてくれる。
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DORON
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マリオ・ホッセン(ヴァイオリン)
パガニーニ:24のカプリース
Op.1 |
マリオ・ホッセン(ヴァイオリン) |
ブルガリアのヴィルトゥオーゾ、マリオ・ホッセンのパガニーニ
録音:2011年12月5、12、15日ブルガリア国立放送スタジオ1&ウィーン・トーナル・スタジオ,DDD、79'55
パガニーニの難曲、24 のカプリースを、ブルガリアのヴァイオリニスト、マリオ・ホッセンが鮮やかに弾いている。ホッセンは1971
年、ブルガリア、プロヴディフの生まれ。ソフィア、ウィーン、パリでヴァイオリンを学び、8
歳でオーケストラと共演。来日も何度か果たしている。卓越した技巧と情熱的な歌いまわしで、世界中でソリストとして活躍している。 |
GEGA NEW
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ブルガリアのハチャトリアンか!?
ペーター・フリストスコフ(1917-2006):
ヴァイオリン協奏曲第1番Op.6
ヴァイオリン協奏曲第3番「ネドヤルカ・シメオノヴァの追憶に」Op.35 |
エフゲニア=マリア・ポポヴァ(Vn)
ゲオルギ・ディミトロフ(指揮)
ブルガリア国立放送交響楽団 |
民族の魂が炸裂するフリストスコフのヴァイオリン協奏曲
録音:2011年ブルガリア放送スタジオ1、61:41
ペーター・フリストスコフはブルガリアを代表するヴァイオリニスト、作曲家。1936
年に地元のソフィア音楽院を卒業後ベルリンに留学、ヴァイオリンの腕に磨きをかける。作曲家としては50
曲以上の合唱曲、膨大な数の室内楽(その多くはヴァイオリンが中心で、特に無伴奏ヴァイオリンのための24
のブルガリアン・カプリスは有名)を残した。ここに収められた2つのヴァイオリン協奏曲は祖国ブルガリアの民族音楽が濃厚に反映された生命力あふれる躍動的な音楽でプロコフィエフ、ハチャトリアン、バルトークを思わせる。第3
番ではムチも登場、古代の騎馬民族の遠い記憶がよみがえる。なおヴァイオリン・ソロのマリア・ポポヴァは作曲者の愛弟子でブルガリアの熱い血を感じさせる快演。情熱的なヴァイオリン協奏曲が好きな人には絶対お奨め。 |
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「ダニエル・シュタイベルト(1765-1823):ピアノ作品集」
ピアノ・ソナタ ハ短調 Op.6-2
練習曲集 Op.78−第50番 変ホ短調,第32番
イ長調,第3番イ長調
ピアノ・ソナタ ニ長調 Op.82
コンチェルト第6番 ト短調 「サン・ベルナール山への旅」 |
アンナ・ペトロヴァ=フォルスター(ピアノ) |
フランスの血を引くドイツ人でサンクト・ペテルブルグに没した古典派の作曲家シュタイベルト:ピアノ作品集
録音:2012年9月4-7日福音ルーテル聖カタリナ教会,サンクト・ペテルブルグ
ダニエル・シュタイベルトのピアノ作品を集めている。シュタイベルトは1765
年、ドイツのベルリンの生まれ。父はピアノ製作者。母がフランス系だったことからシュタイベルトもフランス趣味が強く、1787年にはパリに出てピアニスト、作曲家として活動している。後にロシアで活動し、1823
年にサンクト・ペテルブルグで亡くなっている。作風はまさに独仏の特徴を兼ね備えたもので、華やかさを持ちつつ骨太さが感じられる。アンナ・ペトロヴァ=フォルスターはサンクト・ペテルブルグの生まれながら、ブルガリアのソフィアで学んだピアニスト。 |
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ペトコ・ラデフ(クラリネット)
ブラームス:
(1)クラリネット三重奏曲 イ短調
Op.114
(2)クラリネット・ソナタ第1番
ヘ短調 Op.120-1
(3)クラリネット・ソナタ第2番
変ホ長調
Op.120-2 |
ペトコ・ラデフ(クラリネット)
(2)マリア・プリンツ(ピアノ)
(1)(3)ニコライ・エヴロフ(ピアノ)
(1)ヴェンツェスラフ・ニコロフ(チェロ) |
アバドも認めた実力者!元スカラ座管のペトコ・ラデフのブラームス!
(P)2013、68'25
ブルガリアの偉大なクラリネット奏者、ペトコ・ラデフによるブラームスのクラリネット作品集。ラデフは1950
年代からクラリネット奏者として活動し、1974−1985
年、クラウディオ・アバド時代のスカラ座で首席奏者を務めた。その後はソリストとして国際的に活躍している。 |
KAIROS
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ヨアンナ・ヴォズニ(b.1973):作品集
(1)《鏡の中のように暗く》(2010)
〜アンサンブルのための
(2)《帰還》(2006)
〜サキソフォンとアンサンブルのための
(3)《カーレス・アストヴェルク》(2007/08)
〜声、フルート、ヴァイオリンとチェロのための
(4)《喪失》(2006)
〜管弦楽のための
(5)《風景から消える》(2010/11)
〜ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための |
(1)エンノ・ポッペ(指揮)
クラングフォルム・ウィーン
(2)ザッシャ・アルムブルスター(Sax)
リュディガー・ボーン(指揮)
ヨーロピアン・ワークショップ・フォー・
コンテンポラリー・ミュージック
(3)クラウディア・ヘール(Sop)
ティトゥス・エンゲル(指揮)
カーリッジ=ドレスデン現代音楽アンサンブル
(4)マーティン・ブラビンズ(指揮)
オーストリア放送交響楽団
(5)ゾフィー・シャフライトナー(Vn)
ディミトリオス・ポリソイディス(Va)
アンドレアス・リンデンバウム(Vc)
ジャンナ・ポリゾイデス(Pf) |
ポーランドの女流作曲家ヨアンナ・ヴォズニ作品集
録音:2006-2011年,DDD、64'43
ヨアンナ・ヴォズニはポーランド出身で地元の大学で哲学の学士号を取得した後、オーストリアのグラーツ大学でベアト・フラーらに作曲を師事した。細かな音形がすばやく運動し矢継ぎ早に展開する緊張感あふれる作風が特長で楽器の特殊奏法も多用され色彩的に豊かな時空間が広がる。ブックレットに一部掲載されたスコアはさながら中心を持たない抽象画のような美しさを持ち、それがそのまま作曲家の音楽上の意図と深く結び合っている。 |
MARQUIS
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「エキゾチシズム」
〜カロル・シマノフスキ(1882-1937)の音楽
ヴァイオリン・ソナタ ニ短調Op.9(1904)
夜想曲とタランテラOp.28(1915)
神話Op.30(1915)
前奏曲Op.1-1 ロ短調(Vn&Pf編曲版)(1899/1900) |
イェジー・カプワネック(Vn)
ステファン・シルヴェストレ(Pf) |
ポーランド出身のカプワネックによるシマノフスキ作品集
録音:2011年1月、12月,79'55
シマノフスキこそ19 世紀のショパンと20
世紀のルトスワフスキを結ぶポーランドの重要な作曲家である。激動の時代に生きたこの作曲家はショパン、ワーグナー、ドビュッシー、ラヴェル、スクリャービンからの影響のほか、独自に研究したポーランドの民族音楽の要素が加わり、独自のミステリアスでロマンティックな様式を確立させた。ここには有名な「神話」のほか、大作ヴァイオリン・ソナタ、そしてピアノ曲からの編曲である珍しい「前奏曲Op.1-1」など、シマノフスキの主要なヴァイオリン音楽がこれ一枚で聴ける。ヴァイオリンのカプワネクはポーランド出身でペンデレツキ弦楽四重奏団のメンバーでもある。幽玄で妖しい魅力満載のディスク。 |
METIER
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「ベートーヴェン探求Vol.5」
ベートーヴェン:
ヴァイオリン・ソナタ第1番
ニ長調 Op.12-1
ヴァイオリン・ソナタ第2番
イ長調 Op.12-2
ヴァイオリン・ソナタ第3番
変ホ長調 Op.12-3
ロンベルク:ヴァイオリン・ソナタ
変ロ長調
Op.9-2
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ペーター・シェパード・スカーヴェド
(スケアヴェズ)(Vn)
アーロン・ショル(Pf) |
現代音楽の使者スカーヴェドが取り組んだベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲が揃いました!
録音:1999年10月、セント・ジョンズ・スミス・スクエア、ロンドン,70'12
ペーター・シェパード・スカーヴェド(スケアヴェズ)とアーロン・ショルによるベートーヴェン探究の第5
巻。ベートーヴェンのソナタに他の作曲家の作品をカップリングしたユニークなシリーズだが、この第5
巻をもってヴァイオリン・ソナタは全10曲揃った。このシリーズ自体は第6
巻まで発売される予定。スカーヴェドは現代音楽を得意としており、自身が率いるクロイツァー弦楽四重奏団でも盛んに現代音楽を演奏している。
このアルバムはOp.12 のヴァイオリン・ソナタ3
曲に加え、ベートーヴェンとおおよそ同時代のドイツの作曲家、アンドレアス・ロンベルク(1767-1821)のヴァイオリン・ソナタを収録している。現代的な感性による爽やかな演奏である。
旧譜はこちらのセールをどうぞ! |
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「暁に起つ」〜カーソン・クーマン(b.1982):金管楽器を伴う室内楽作品集
(1)-(4)月を追いかけて(2009)
(5)カントゥス I(2011)
(6)クイドネット・シャドウ(2009)
(7)カントゥス II(不可知の光の中へ)(2011)
(8)秋の太陽の賛歌(2005)
(9)ウッドベリー・セスティーナ(2009)
(10)-(12)チューバ・ソナタ(2007)
(13)イズコール(2011) |
(1)-(4)カタルジナ・サデイ(M.Sop)
クリス・ゲッカー
((1)-(4)(8)(9)Trp, (6)フリューゲルHr)
(10)-(12)マーク・ネルソン(Tuba)
(1)-(5)(7)(8)(13)ジェフリー・グロスマン(Pf)
(10)-(12)マリー・シエラ(Pf)
(6)レベッカ・スミス(Hrp) |
録音:2012年
カーソン・クーマンは若くして既にオペラ、オーケストラ曲、室内楽などおよそ百曲の作品を発表しているアメリカのホープで作品はNaxos、Albany、Altarus、Metier
などのレーベルから盛んにリリースされている。
作風は多様で一言では言い切れないが、このディスクに収められた金管楽器を含む室内楽曲集では後期ロマン派、新古典主義、アメリカの保守的な傾向の作曲家(コープランドなど)、キース・ジャレットなどのクラシック寄りのジャズからの影響を聴き取ることができる。現代の抒情主義の作曲家と言えよう。 |
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「アンソニー・バージェス〜人と音楽」
CD1)
アンソニー・バージェス:リコーダーとピアノのためのソナチネ/
ニコラス・マーシャル:リコーダー・ソナタ/アラン・ギブス:軽率な心/
ゴードン・クロス:羽がついたもの/ウィルフレッド・ジョセフス:ソナチネ/
バリー・ファーガソン:忘れない人は単語ではなく言葉を持っている/
デイヴィッド・デュベリー:リコーダー・ソナタ/
アラン・ロースソーン(デイヴィッド・エリス編):ハムレットからの間奏曲/
ロイ・ヒートン・スミス:幻想的ソナチネ/
アンソニー・バージェス:3つの小品
CD2)
ハーバート・ムリル:サラバンド/
ピーター・ポープ:リコーダーとピアノのためのソナチネ/
ディック・ブラックフォード:ダンス風ソナタ/
クリストファー・ライト:リコーダー・ソナタ/
マティアス・セイバー:パストラル/ジョン・サリヴァン:うきうきした気分/
アンソニー・バージェス:リコーダー・ソナタ第1番
アンソニー・バージェス:シチリアーノ |
ジョン・ターナー(リコーダー)
ハーヴェイ・デイヴィス(Pf) |
録音:2012年インターナショナル・アンソニー・バージェス・センター
タイトルになっているアンソニー・バージェス(1917-1993)はイギリスの著名な小説家で彼は詩作、脚本家、ジャーナリストとしても活動し、また作曲も行った。小説家としてはスタンリー・キューブリックの映画「時計仕掛けのオレンジ」の原作を手がけ、また脚本家としてはフランコ・ゼッフィレリの映画「ナザレのイエス」を手がけた。作曲家としてはリコーダーのための作品を多く残している。このディスクにはバージェスと親交のあった作曲家の作品とともにリコーダーとピアノのデュオ作品が集められている。バージェスの音楽はフランス六人組に似た都会的で洗練された作風。 |
MSR
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室内楽版マーラー「大地の歌」!
マーラー:交響曲「大地の歌」(1908-09)〜
シェーンベルクによる室内楽編曲版(1920)
レイナー・リーンによる完成版(1983) |
ロバート・ブロールト(T)
リチャード・ゼラー(Br)
ケン・セルデン(指揮)
マーティンゲール・アンサンブル |
シェーンベルクの「私的音楽協会」再現第2弾!室内楽版マーラー「大地の歌」!
録音:2012年8月27日ポートランド,ライヴ
ケン・セルデンとマーティンゲール・アンサンブルによる室内楽版マーラー第2弾。
大地の歌の室内楽版のディスクは今日、意外にも多くリリースされている。そもそもこの室内楽版はシェーンベルクが1920年前後に開催された現代音楽コンサート「音楽私的演奏協会」のために編曲したもので、大編成のマーラー作品を上演するには予算に限りがあったため縮小版を作ったわけである。しかしもともと室内楽的な書法の「大地の歌」を室内楽にすることで作品は更に透明度を増し、今日むしろこの版を好む指揮者は多い。通常、歌手はアルト(かメゾ、もしくはコントラルト)とテノールで歌われるがバーンスタイン&VPO以来、テノールとバリトンで歌われることも多くなってきた。しかし室内楽版のディスクではまだそれも数少なく、このディスクは貴重。因みにレイナー・リーンによる完成版とはシェーンベルクが編曲し残した余白部分を1983年にリーンが補作したもので、今日使用される大地の歌のシェーンベルク室内楽編曲版は全てこの版のことである。 |
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MS 1486
(2CD)
\3400 →\3090
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「ベートーヴェン:チェロとピアノのための作品全集」
チェロ・ソナタ第1番ヘ長調/チェロ・ソナタ第2番ト短調/
チェロ・ソナタ第3番イ長調/
チェロ・ソナタ第4番ハ長調/チェロ・ソナタ第5番ニ長調/
ヘンデルの「マカベウスのユダ」の主題による12の変奏曲ト長調/
モーツァルトの「魔笛」の「恋人か女房か」の
主題による12の変奏曲ヘ長調/
モーツァルトの「魔笛」の「愛を感じる男たちには」の
主題による7つの変奏曲変ホ長調 |
コリン・カー(Vc)
トーマス・ザウアー(Pf) |
イギリスで絶大なる人気を誇るチェリスト、コリン・カーがベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集を録音!
録音:2011年10月アルバータ州バンフ,カナダ
チェロのコリン・カーはユーディ・メニューイン・スクールでモーリス・ジャンドロンとウィリアム・プリースに師事し、ピアティゴルスキー・メモリアル・アワード受賞、ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクール第2位など、国際的なコンクールに上位入賞している。現在はソリストとしてラトル、ゲルギエフ、デュトワ、スクロヴァチェフスキらと共演、バッハ、ベートーヴェンからクラム、ガンサー・シュラーまで幅広いレパートリーをこなす中堅チェリストとして活躍している。イギリスでは絶大な人気を誇り、録音ではバッハの無伴奏ソナタ(Wigmore
Hall)が発売になっており、好評を博している。
旧譜
コリン・カー(Vc)/ J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲 |
WHLIVE 0060
(2CD)
\2200 →\1990
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コリン・カー(Vc)
J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲) |
コリン・カー(Vc) |
イギリスで絶大なる人気を誇るチェリスト、コリン・カーが無伴奏を録音!
録音:2012 年5 月5 日ウィグモア・ホール、ライヴ
英国王立音楽院の教授を務め、英国で絶大なる人気を誇るチェリスト、コリン・カー。歴史的名チェリスト、モーリス・ジャンドロンとウィリアム・プリースに師事し、ヨーロッパ中の主要なコンサート・ホールや音楽祭に出演している名手です。
この度2012 年5 月にウィグモア・ホールで行われたJ.S.
バッハの無伴奏チェロ組曲がリリースされます。彼の素晴らしいテクニックと音楽的才能、銘器マッテオ・ゴフリラーを携え、表情豊かにそして繊細に作品の核心に迫る演奏は、名盤の多いこの作品の中でも屈指の名演と言えるでしょう。
「私は何十年もの間この作品を演奏してきました。こんなにも親しまれている作品は他にありません。何度も演奏していますが、その度に音楽から得る印象は異なります。このレコーディングでも、第5
組曲のアルマンドで最初に録音した演奏と最後に録音した演奏時間が異なっていました。私が選んだテイクは前のものより35
秒速い最後に録音したものでした。その方が断然良い演奏だったのです。私はこの偶然を非常に喜びました。私は演奏にあたっていつも細心の注意を払い、熟考し丁寧に演奏します。しかしこの様な嬉しい出来事が起こるのです。まさにパラドックス!」コリン・カー |
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ジーナ・シフのシベリウス&バーバー:ヴァイオリン協奏曲
(1)シベリウス(1865-1957):ヴァイオリン協奏曲
(2)パウル・ベン=ハイム(1897-1984):3つの無言歌(管弦楽版、世界初録音)
(3)バーバー(1910-1981):ヴァイオリン協奏曲 |
ジーナ・シフ(Vn)
アヴラーナ・アイゼンバーグ(指揮)
MAV交響楽団 |
録音:2011年ハンガリー放送,ブダペスト
ジーナ・シフはニューヨーク・タイムス紙で「甘美で高いヴォルテージ、ハイフェッツの再来」と高い評価を得ている女流ヴァイオリニスト。既に録音は数多く、映画音楽の大家モーリス・ジャールのサントラ「フィクサー」が録音デビュー、他にブロッホのヴァイオリン協奏曲(NAXOS)、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集(MSR)などがあり、レパートリーにも特色がある。このディスクではユダヤ情緒たっぷりの神秘的なベン=ハイムの作品と明朗快活なバーバーの協奏曲で魅力的なカンタービレを聴かせている。指揮のアイゼンバーグは女流指揮者で、ボストン室内響の音楽監督を務める。
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ジョシュア・ピアース(Pf)
(1)J.S.バッハ(1685-1750):ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV.1052
(2)ヒンデミット(1895-1963):
「4つの気質」〜ピアノと弦楽のための主題と4つの変奏
(3)ブロッホ(1880-1959):
合奏協奏曲第1番〜弦楽とピアノのオブリガートのための |
ジョシュア・ピアース(Pf)
カーク・トレヴァー(指揮)
(1)(2)カペラ・イストロポリターナ
(3)スロヴァキア放送交響楽団 |
ジョシュア・ピアース久々の協奏曲集バッハ、ヒンデミット、ブロッホ
録音:2007-08年ブラティスラヴァ
バッハと彼に強い影響を受けた20世紀の作曲家二人の新古典主義的な作品という意図のしっかりしたアルバム。ブロッホの合奏協奏曲第1番の大枠ではバロック様式を借りながら繊細精妙で近代的な和声と旋律が神秘的。ピアノのジョシュア・ピアースはジョン・ケージをはじめとする20世紀音楽に造詣が深いだけでなく、バッハ、ベートーヴェンなど古典派も得意としており、その両方の特性が集約された一枚。 |
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バーバラ・ハーバックの音楽Vol.8
「室内楽作品集第4集」
(1)インカンタータ(2011)〜室内アンサンブルのための
(2)ハリエットの物語(2011)〜ソプラノ、ヴァイオリンとピアノのための
(3)夢の源流の亡霊(2012)〜室内アンサンブルのための
(4)一楽章の組曲「サウンド・オブ・セントルイス」(2011) |
(1)(3)ジェームズ・リチャーズ(指揮)
セントルイス・チェンバー・プレイヤーズ
(2)マーリサ・ハドソン(S)
ジョン・マクグロッソ(Vn)
アラ・ヴォスコヴォイニコヴァ(Pf)
(4)セントルイス・ロウ・ブラス・コレクティヴ |
録音:2012-13年
バーバラ・ハーバックはアメリカ・セントルイスを中心に活動する作曲家、チェンバリスト。彼女自身はペンシルヴァニア出身でイーストマン音楽院とイェール大学で作曲を学び、渡独してチェンバロをヘルムート・ヴァルヒャに師事した。既に当MSRで7枚の作品集を出していることからも分る通り、大変な多作家で交響曲から歌曲、室内楽まであらゆる編成で作曲している。コープランドからルー・ハリソンを思わせる、調性に基づく旋律があふれる抒情的な作風が魅力。 |
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「血の代わりに」
〜デイヴィッド・ローゼンマン=タウブ作品集Vol.2
デイヴィッド・ローゼンマン=タウブ(b.1927):
CD1) 献呈、気高さ、ダルシネアの謎、サンチョの遺言
CD2) 生意気な好奇心、残留、告別 |
デイヴィッド・ローゼンマン=タウブ
(声とピアノ) |
録音:1997年(マスタリング:2013年)
デイヴィッド・ローゼンマン=タウブはチリの詩人、作曲家で、このディスクには自身の詩の朗読と自作のピアノ曲が収録されている。ピアノ曲についてはロマン派風であったり、サティやアイヴズ、スクリャービンを思わせる音楽であったりと様々な様式が折衷されている。ブックレットに掲載された詩の一部を見ると、朗読の際、正確に再現するため、言葉のリズムが厳格に記譜されている。 |
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ヤン・クーツィール(1911-2006):ホルン作品集
(1)ソナチネOp.59-1(1972)
(2)ロマンツァOp.59-2(1972)
(3)変奏曲Op.59-3(1986)
(4)華麗なるスケルツォOp.96(1983)
(5)「13の性格的な練習曲」(1989)より
「春の祭典のリズムによる」〜無伴奏ホルンのための
(6)コラール・ファンタジーOp.89(1981)
(7)ホルンとハープのためのソナタOp.94(1983) |
ジェームズ・ボルディン(Hrn)
(1)-(4)リチャード・サイラー(Pf)
(6)マシュー・マクマハン(Org)
(7)ジェイミー・ヘフナー(Hrp) |
録音:2012 年
クーツィールはオランダ出身で後にベルリンに移住、生前は劇場や放送局のオーケストラの指揮者として活躍、1950年代にはバイエルン放送響を振ったこともある。指揮者を引退してからは作曲に専念し、室内楽やブラスのための作品を多く残した。収録の作品はいずれも現代音楽とは無縁の親しみやすい作風でホルン独奏のコンサート・ピースとして最適である。ここでホルンを吹いているジェームズ・ボルディンはアメリカ中西部のオーケストラ、ブラス・バンドで活躍し、またアメリカに数多く存在する大学の吹奏楽の指導にも積極的に関わっているベテラン。 |
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「冷たい暗黒物質」〜チェロとギターのための音楽
ドゥサン・ボグダノヴィッチ(b.1955):4つの親密な小品(1977)
ハダメス・ジナタリ(1906-1988):チェロとギターのためのソナタ(1969)
スティーヴン・ゴス(b.1964):偶像の庭園(2005)
ハイメ・ミルテンバウム・セナモン(b.1953):レフレクソロス(反響)第6番(1986) |
パターソン・サットン・デュオ:
【キンバーリー・パターソン(Vc)、
パトリック・サットン(G)】 |
録音:2012年8月デンヴァー,コロラド
チェロとギターという一見ありそうで実はこれまでなかった組み合わせによるデュオ。どの曲もギターのアルペジオにチェロの旋律が絡むといった単純な構成ではなく、めまぐるしく主従関係が交代したり、時に対等な関係で協奏曲的な対立をみせたりと楽器法を含めて変化に富んだ作品が揃っている。トルコからエジプトに至る地中海の民族音楽に影響を受けたボグダノヴィッチの「4つの親密な小品」、サンバなど南米音楽のテイストが楽しいジナタリの「ソナタ」、フランク・ザッパの影響を受けたと語るゴスの「偶像の庭園」など、民族音楽、ポップスの要素が含まれた楽しい作品集。 |
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「女流作曲家によるファゴットとピアノのための新しい音楽」
エイドリーン・アルバート(b.1941):サーカディア〜3つの楽章
エリザベス・アレクサンダー(b.1962):フラクタルス
シンディ・マクティ(b.1953):サークル・ミュージックIII
スーザン・カンダー(b.1957):
《昼食売り場》〜7つの楽章からなるミュージカル・プレイ
ナンシー・ガルブレイス(b.1951):バスーン・ソナタ |
クリスティン・シリンガー(Fg)
ジェッド・モス(Pf) |
アメリカの様々な世代の女性作曲家によるファゴットとピアノのための作品集。いずれもジャズ、ミヨー、プーランク、コープランドを思わせる親しみやすくロマンティックな作品。カンダーの《昼食売り場》は語りが入る音楽劇風の作品。ファゴットのシュリンガーは現代音楽を特に好んで演奏する若手。 |
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「フロム・ザ・ハート」〜20世紀ファゴット名曲集
ルボシュ・スルカ(b.1928):ファゴット・ソナタ(1956/1971)
ロジェ・ブートリー(b.1932):インターフェレンセス
I(1972)
イヴァン・エレード(b.1936):ファゴット・ソナタ「ミラノ風」(1984)
アレクサンドル・タンスマン(1897-1986):ソナチネ(1952)
パウル・ヒンデミット(1895-1963):ファゴット・ソナタ(1938)
ピエール=マックス・デュボワ(1930-1995):ソナチネ・タンゴ(1984)
モーリス・ラヴェル(1875-1937):
カディッシュ〜2つのヘブライ風の旋律より(1914)(フランク・モレッリ編) |
フランク・モレッリ(Fg)
ギルバート・カリッシュ(Pf) |
録音:2012年5月22-24日
20世紀を代表するファゴットの作品を収録。タンスマンの1952年に書かれたソナチネはプーランクを思わせる古きよき時代のパリを思わせる名品。デュボワのソナチネ・タンゴもタンゴの様式を逆手にとった機知に富んだキッチュでお洒落な佳品。ファゴットのモレッリは長い間オルフェウス室内管弦楽団の楽員を勤める一方、ソリストとしても盛んに活動している。 |
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「カナディアン・コンチェルト・プロジェクトVol.1」
(1)マテュー・ルシエ:
トランペットと弦楽のための協奏曲「アラメダの印象」Op.25
(2)マテュー・ルシエ:
ファゴットと弦楽のためのバラード「オフィリアの最後の歌」Op.2
(3)マイケル・オキピンティ(b.):
サーティーン・セカンズ〜トランペット、ファゴット、ギターと弦楽のための
(4)グレン・ビューア:
「彼が太陽が今だ出ていることを信じる場合、彼はただ悲しむだけであろう」〜
ホルン、ファゴットと弦楽のための
(5)マテュー・ルシエ:
「奇妙な鳥の協奏曲」〜
ファゴット、弦楽とバス・ドラム、チューブラー・ベルスのためのOP.37
(6)マイケル・オキピンティ:
「シシリーの諺」〜トランペット、ファゴットと弦楽のための |
(2)-(6)ナディア・マッキー・ジャクソン(Fg)
(1)(3)(4)(6)ギ・フュー(Trp、Hr)
(3)マイケル・オキピンティ(G)
エリック・ペイトコー(指揮)
グループ27 |
録音:2012年9月トロント
現代カナダの作曲家による弦楽オーケストラを背景とした協奏的作品を収録。いずれも新ロマン主義ともいうべき抒情的な作風で時にヴォーン・ウィリアムズ、マルコム・アーノルド、ヴァスクス、カール・ジェンキンス、久石譲を思わせるほどのロマンティックな音楽ばかりである。作曲家の生年が記載されていないが、ブックレットの写真から見て若手から中堅世代と思われる。 |
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ヨハネス・ブラームス(1833-1897):ヴァイオリン・ソナタ全集
スケルツォ ハ短調Wo02(F.A.E.ソナタのための)
ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78
ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108 |
ステファニー・サンタンブロジオ(Vn)
ジェームズ・ウィン(Pf) |
録音:2013年2月ネヴァダ大学
グラモフォン誌で「息するのを忘れさせるヴァイオリニスト」と絶賛されているステファニー・サンタンブロジオはかつてドホナーニのもと、クリーヴランド管でセカンド・ヴァイオリンの副主席を勤め、後にサン・アントニオ響のコンサート・ミストレスも勤めた。現在はソリスト、室内楽を中心に活動している。 |
NEOS
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ニコラウス・ブラス(b.1949):室内管弦楽団のための作品集
(1)《やがて》(2008)
〜2つのクラリネットと弦楽のための協奏曲
(2)《現代的な成長》(2006)〜18の独奏弦楽器のための |
(1)(2)アレクサンダー・リープライヒ(指揮)
ミュンヘン室内管弦楽団
(1)ツェリンスキー=スメイヤーズ・クラリネット・デュオ |
近年評価の高いニコラウス・ブラスの管弦楽作品集
録音:2010年,DDD、61'09
ニコラウス・ブラスの弦楽を中心とした近作を収録。ブラスは医学を学んだ後、作曲に転向、ハノーバーでラッヘンマンに学んだ。《やがて》では2
つのクラリネットが弦楽合奏のモノクロームな響きの中に浮かび上がったり埋没したり、弦楽と共にハーモニーを奏でたりと終始、冬のヨーロッパの灰色の午後のようなメランコリックな時間が続く。《現代的な成長》では弦楽の長い音の持続が雅楽の笙を思わせ、どこか日本的な情感を漂わせるが、中ほどでベルクを彷彿とさせる表現主義的な激しいエネルギーの爆発がある。東洋的な諦観とわびさびを感じさせる美しい現代の音の水墨画。 |
ORF
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CD 3145
(3CD)
\6900 →\6290
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レゾナンツェン古楽音楽祭2012「ウィーンにて」
今回も豪華な出演陣
ビオンディとエウロパ・ガランテ、リナルド・アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノ
ジョルディ・サヴァールとル・コンセール・デ・ナシオン、アントーニオ・フローリオとイ・トゥルキーニによるコンティ、
ロベルタ・インヴェルニッツィ、ヒロ・クロサキ |
ヴィヴァルディ:「メッセニアの神託」から
ファビオ・ビオンディ(指揮) エウロパ・ガランテ、
ヴィヴィカ・ジュノー(MS,エピディーテ)、
アン・ハレンベリ(MS,メローペ)、ユリア・レジネヴァ(MS,トラジメーデ)(録音:2012年1月14日)
不詳:ソナタ ハ短調/シュメルツァー:ソナタ
「クー・クー」/
ビーバー:ソナタ・レプレゼンタティーヴァ
イ長調
ヒロ・クロサキ(Vn)、
ヴォルフガング・グリュクサム(Cemb,ポジティヴOrg)(録音:2012年1月21日)
ポルシーレ:シンフォニア/コンティ:インテルメッツォ「ドリメーナとトゥベローネ」から/
マッテイス:バレエ音楽,チャコーナ
ロミーナ・ボスコロ(MS)、ジュゼッペ・ナヴィーリョ(Br)、
アントーニオ・フローリオ(指揮)イ・トゥルキーニ (録音:2012年1月18日)
伝承曲:ドゥドルはどこ?/伝承曲:リラとリラの踊り/伝承曲:シュタイラーの踊り/
伝送曲:メゾン・ルージュ/伝送曲:陽気な紐売り
シカネーダース・ユーゲント:
【アンドレアス・ヘルム(歌,シャルマイ)、アルビン・パウルス(歌,バグパイプ)、
ジーモン・ヴァッシャー(ハーディガーディ)】
他ゲスト演奏家(録音:2012年1月15日)
チコーニャ:モテット「天から遣わされたアルバヌスよ」/
不詳:チコーニャのモテットのインタブラトゥール/チコーニャ:クレード
ミケーレ・パゾッティ(指揮)ラ・フォンテ・ムジカ
(録音:2011年1月22日)
ヘンデル:「時と悟りの勝利」から(6曲)
ペドロ・メメルスドルフ(指揮,リコーダー)
マラ・プニカ、バルバラ・ザニケッリ(S)、
ラヴィーニャ・ベルトッティ(S)、マルケタ・ククロヴァー(A)、アレッサンドロ・カルミニャーニ(CT)、
ガブリエル・ユビリン(CT)、ジャンルカ・フェラリーニ(T)、ラッファエーレ・ジョルダーニ(T)、
パブロ・コルンフェルト(シャハトブレット,Org)、ヘレナ・ゼマノヴァー(フィドル)(録音:2012年1月19日)
ブリュメル:主を褒め称えよ(ラウダーテ・ドミヌム)/ピペラーレ:マニフィカト
ディルク・スネリングス(指揮,B)カピラ・フラメンカ(録音:2012年1月22日)
不詳:ストラ・イアコブ/ハインリヒ・フォン・マイセン(フラウエンロープ):喉が絞まるような声で女性を讃えて/
不詳:スタンティペス/ナイトハルト・フォン・ロイエンタール:スミレ
オズヴァルト・フォン・ヴォルケンシュタイン:ファストナハトが近づいて来る
ミヒャエル・ポッシュ(指揮,リコーダー)アンサンブル・ウニコルンヘルマン・オズヴァルト(T)、
ギレルモ・ペルツ(オルガネット)、トーマス・ヴィンマー(フィドル,リュート)、
マルク・レヴォン(リュート,フィドル)、ジョヴァンナ・ペッシ(ハープ)、
ヴォルフガング・ライトホファー(打楽器)
(録音:2012年1月17日)
コレッリ:コンチェルト・グロッソ
ニ長調
Op.6-4/ムファット:組曲第4番
ジョルディ・サヴァール(指揮)
ル・コンセール・デ・ナシオン (録音:2012年1月22日)
カルダーラ:「これは何と奇跡なことだろう」/ヘンデル:「私が別れを告げた時」HWV80
コンティ:「愛の神よ、私を離して」
ロベルタ・インヴェルニッツィ(S)、
クレイグ・マルキテッリ(テオルボ)、マルコ・テストーリ(Vc)、
フランチェスコ・モーイ(Cemb)
(録音:2012年1月20日)
ボノンチーニ:5声のコンチェルタートのミサ
ト短調、スターバト・マーテル
ハ短調
シルヴィア・フリガート(S)、ラッファエッラ・ミラネージ(S)、サラ・ミンガルド(A)、ヴァレリオ・コンタルド(T)、
サルヴォ・ヴィターレ(B)、
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)
コンチェルト・イタリアーノ (録音:2012年1月16日) |
今回も豪華メンバー終結!古楽音楽祭レゾナンツェン2012!
録音:2012年1月ライヴ、DDD、200m
恒例のウィーンのレゾナンツェン、2012年が発売。今回も様々な演奏が収録されている。有名どころでは、ビオンディとエウロパ・ガランテによるヴィヴァルディの「メッセニアの神託」抜粋、リナルド・アレッサンドリーニとコンチェルト・イタリアーノによるボノンチーニのミサとスターバト・マーテル、ジョルディ・サヴァールとル・コンセール・デ・ナシオンによるコレッリとムファット、アントーニオ・フローリオとイ・トゥルキーニによるコンティ、ロベルタ・インヴェルニッツィによるカルダーラ、ヘンデル、コンティのソロ・カンタータや、ヒロ・クロサキとヴォルフガング・グリュクサムのコンビによるシュメルツァーとビーバーなどが注目。その他ほとんどトラッドのような音楽まで、CD3枚、たっぷり楽しめる。 |
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「チャイコフスキー:思い出」
(1)チャイコフスキー:フィレンツェの思い出
Op.70
(ビジャン・カデム=ミサーク編)
(2)チャイコフスキー:なつかしい土地の思い出Op.42
(ウルズラ・エルハルト=シュヴェルトマン編) |
ビジャン・カデム=ミサーク(指揮)
アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォ
(2)ヴァヒド・カデム=ミサーク(Vn) |
チャイコフスキーの2つの「思い出」が弦楽オーケストラで!
録音:2011年8月13−15日、2012年8月11−13日,DDD、52'58
チャイコフスキーの弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」とヴァイオリンとピアノのための「なつかしい土地の思い出」を、弦楽アンサンブルで演奏したもの。アカデミア・アレグロ・ヴィーヴォは、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の元コンサート・マスターでテヘラン出身のビジャン・カデム=ミサーク(ハデム=ミサーグ)によって創設された弦楽オーケストラ。ORF
レーベルへは長期に渡って録音を続けている。 |
QUERSTAND
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VKJK1315
(2CD)
\3600 →\3290
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「6つの作品、5つの初演」〜
聖トーマス教会少年合唱団創立800周年の祝典音楽
CD1)
(1)J.S.バッハ(1685-1750)
:
「クリスマス・オラトリオ」BWV.248より第6部
主顕節(公現祭)
(2)ゲオルク・クリストフ・ビラー(b.1955):
「聖トーマスの復活祭の音楽」(2011/12)〜
独唱、合唱、管楽、コントラバスと打楽器のための
(3)クシストフ・ペンデレツキ(b.1933):
ミサ・ブレヴィス(2002/2012)〜児童合唱と合唱のための
CD2)
(4)ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):
聖霊降臨日のための祝典音楽「風に乗って」(2011/12)〜
合唱と器楽のための
(5)ハインツ・ホリガー(b.1939):「地獄・天国」(2011/12)〜
無伴奏合唱と打楽器のためのモテット
(6)ブレット・ディーン(b.1961):
「告知」(2011/12)〜合唱と小管弦楽のための |
聖トーマス教会少年合唱団
(1)-(4)(6)ゲオルク・クリストフ・ビラー(指揮)
(5)クリストフリート・ブレーデル(指揮)
(1)(2)(4)(6)ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
(1)トーマナー・パウル・ベルネヴィッツ(S)
インゲボルク・ダンツ(A)
クリストフ・ゲンツ(T)
マルティン・ペッツォルト(T)
パナヨティス・イコノモウ(B)
(5)アンサンブル・ヴォーカル・モデルン
ウルリヒ・グラーフェ(Perc) |
聖トーマス教会少年合唱団800 周年記念盤!バッハと委嘱作の初演ライヴ集!
録音: 2012-2013 年ライヴ,DDD、61'09(簡易な日本語解説入り・3ページ)
2012 年に創立800 周年を迎えた聖トーマス教会少年合唱団が2012
年の1 月から2013 年1月まで行った6
回の記念コンサートのライヴ。トーマス教会少年合唱団は1723
年から1750 年までJ.S.バッハが音楽監督を勤め、バッハの多くの主要な声楽曲の初演を経験し、その後もバッハの音楽遺産を今日まで継承するという重要な役割を担ってきた。またこの一連の記念コンサートにあたって現代の作曲家に新作(一部は改訂初演)を委嘱し、初演することで800
年の歴史にまた新たな1 ページを付け加えた。なお現代音楽の巨匠ハンス・ヴェルナー・ヘンツェの「聖霊降臨日のための祝典音楽《風に乗って》」が彼のほぼ遺作となったことは感慨深い。 |
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「ヴィヴァルディッシモ」
エンヨット・シュナイダー(b.1950):ヴィヴァルディッシモ
ジャン=バティスト・ルイエ・ド・ガン(1688-ca1720):
2つのトランペットのための協奏曲
ジャン・フランセ(1912-1997):「聖ヨハネの啓示」による組曲
ハンス=アンドレ・シュタム(b.1958):
プロヴァンスのクリスマス・キャロルによるパヴァーヌ
ハンス=アンドレ・シュタム:2つのトランペットとオルガンのための組曲
アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741):
2つのトランペットのための協奏曲ハ長調 |
マルクス・レーネルト(Org)
ペーター・ロート(Trp)
ペーター・メーンケディーク(Trp) |
ヴィヴァルディからフランセ、現代音楽まで!2つのトランペットとオルガンのための作品集
録音:2012年10月,59'48
ヴィヴァルディの2 つのトランペットのための協奏曲はトランペットの世界ではよく知られた作品で後の世の作曲家が何人も同じ編成で作曲している。このアルバムでは管弦楽のパートをオルガンで演奏し、他に2つのトランペットをフィーチャーした作品を集めた。シュナイダーの《ヴィヴァルディシッモ》はヴィヴァルディの時代の和声様式を採用しながら現代的でポップな作品にまとめているあたりはマイケル・ナイマンに通じる趣きがある。フランセの《聖ヨハネの啓示》による組曲はあまり聴く機会のない作品だが、教会のステンドグラスから差し込む光のような荘厳な響きにあふれた感動的な作品。 |
THOROFON
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「エクスタシー」
ガブリエル・ピエルネ(1863-1937):ヴァイオリン・ソナタop.36
フィリップ・ゴーベール(1879-1941):「4つの絵画」(世界初録音)
(1.エクスタシー/2.夕暮れの白帆/3.狩猟・・・遠くで/4.とても遠く海の下で)
ガブリエル・フォーレ(1845-1924):ヴァイオリン・ソナタ
イ長調Op.13 |
アンナ・ゾフィー・ダウエンハウアー(Vn)
ルーカス・マリア・クエン(Pf) |
忘れられて幾歳月・・・世界初録音を含む美しきヴァイオリン作品集!
録音:2012年12月,62'10
ドイツの音楽家によるフランスのヴァイオリン作品集。
フィリップ・ゴーベールは生前フルートのヴィルトゥオーゾとして知られ、作曲家としてもフルート作品のほか交響曲、バレエ音楽など多くの作品を残した。これが世界初録音となる「4つの絵画」は1927年に出版され、4つの楽章それぞれはティボーをはじめとする当時の大ヴァイオリニストたちに捧げられている。ドビュッシー、フォーレ、シャブリエの影響の色濃い抒情的な音のスケッチ・ブックである。アンナ・ゾフィー・ダウエンハワーは数々の国際コンクール上位入賞後、着実にキャリアを重ねているドイツの若手ヴァイオリニスト。 |
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「仮面舞踏会」〜ルネサンスと初期バロック音楽
作者不詳(17世紀イギリス):第2の魔女の舞曲、ニンフの踊りほか
ジローラモ・フレスコバルディ(1583-1643):そよ風吹けば
作者不詳(17世紀イギリス):ウィルソンの恋
ウィリアム・バード(um1543-1623):鐘
ディエゴ・オルティーズ(ca1510-70):リチェルカーダ第1、4番ほか
J.H.カプスベルガー(1580-1651):カナリオ
ガスパール・サンズ(1640-1710):カナリオス
作者不詳(16世紀イギリス):グリーン・スリーヴス
作者不詳(17世紀イギリス):第1の魔女の舞曲
ほか全24トラック |
イル・ジャルディネット・デル・パラディーソ:
【イ・ハウンエ(指揮、Cemb)、
グドルン・フス(Gamb)、
ゾロ・ジン(テオルボ&バロックG)】 |
民族色の濃いルネサンス&バロック音楽集
録音:2012年8月,ヘルツ・イエス教会,ヴッパータール、63'08
ルネサンス期から初期バロックに至る時代の様々な国の舞曲を収録。イル・ジャルディネット・デル・パラディーソは2001年に結成されたアジア系を含む3人の音楽家によるアンサンブルでそのうちの一人、テオルボとバロック・ギターのゾロ・ジンはフランクフルトで今村泰典に師事している。彼らはドイツ、イタリア、フランスのほか中東、韓国で盛んな演奏活動を行っている。クラシックというよりは民族音楽色の濃い、楽しいルネサンス・ミュージック。 |
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「バロック・トランペット協奏曲集」
J.M.モルター(1696-1765):トランペット協奏曲第2番ニ長調
J.W.ヘルテル(1727-89):トランペット協奏曲第1番変ホ長調
L.モーツァルト(1719-87):トランペット協奏曲ニ長調
A.ストラデッラ(1644-82):トランペットと8弦楽器と通奏低音のためのソナタ
J.F.ファッシュ(1688-1758):トランペット協奏曲 |
ピエール・クレーメル(Trp)
カルロ・ヤンス(指揮)
ラトヴィア・フィルハーモニー室内管弦楽団 |
ピエール・クレーメルのトランペット協奏曲集2タイトル!
録音:2007-2008年リガ、50'20
後期バロックから前古典派に至る時代に書かれた珍しいトランペット協奏曲を収録。モルターは全部で3曲のトランペット協奏曲を残している。ヘルテルは父親も作曲家でJ.S.バッハとはちょうど一回り若かった。その他、大モーツァルトの父レオポルドの協奏曲など華麗な作品を楽しめる。トランペットのピエール・クレーメルはルクセンブルク出身でルクセンブルク・ブラス・アンサンブル、ルクセンブルク・バロック・アンサンブルに所属し室内楽とバロックを得意とするほか、現代音楽、ジャズの分野でも活躍している。 |
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「20世紀のトランペット音楽」
エリック・イウェイゼン(b.1954):トランペットと弦楽のための協奏曲
ジョルジュ・ドルリュー(1925-92):トランペットと弦楽のための協奏曲
ロベール・プラネル(1908-94):トランペットと弦楽のための協奏曲
アンリ・トマジ(1901-1971):クスコの聖週間 |
ピエール・クレーメル(Trp)
カルロ・ヤンス(指揮)
ラトヴィア・フィルハーモニー室内管弦楽団 |
録音:2004、05年リガ、ルクセンブルク,51'48
こちらは20世紀の珍しいトランペット協奏曲を収録。イウェイゼン(エワゼン)はアメリカの作曲家で多くの吹奏楽曲で知られていて、洗練された近代的なハーモニーと素朴で暖かい旋律が魅力の協奏曲。ドルリューはトリュフォー、ゴダール、ベルナルト・ベルトリッチ、ルイ・マルをはじめ多くの映画に音楽をつけた作曲家として知られる。協奏曲は映画の様々な場面を思わせる様々なスタイルを駆使したヴァラエティあふれる内容。プラネルは19世紀後半から20世紀初頭のフランスのよき時代の息吹きを感じさせる作曲家で彼の師匠ビュッセルやラヴェル、プーランク、サティ、ミヨーを思わせるおしゃれな協奏曲。トマジはトランペット協奏曲が特に名高いがここでは珍しい「クスコの聖週間」を収録。 |
TUDOR
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次期東響音楽監督ジョナサン・ノットのマーラー交響曲全集、チクルスついに完結!しかも2タイトル一挙リリース!! |
TUDOR 7191
(SACD HYBRID)
\2300 →\2090
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ジョサナン・ノット&バンベルク響
グスタフ・マーラー(1860-1911):
交響曲第6番イ短調「悲劇的」 |
ジョサナン・ノット(指揮)
バンベルク交響楽団 |
録音:2008年10月27-31日,ヨーゼフ・カイルベルト・ザール、バンベルク,80:34(SACDステレオ、SACD5.1チャンネル、通常ステレオCDのハイブリッド盤)
[演奏タイミング] (22:56/13:04/14:52/29:29)
2003 年に第5 交響曲で始まったノットのマーラー交響曲全集録音チクルスもいよいよ今回リリースされる第6、8
番をもって完結します。
全集完結までに9 年の歳月をかけているところは何事も拙速に成果が求められる昨今の一般世情を考えると極めて慎重、かつ万全の準備と綿密な計画のもと一連の録音が行われたことがわかります。さてノットが最後に残しておいた2
つの交響曲はいずれも難物、超大作。その複雑な対位法と全体の造形の完成度の高さから第9
番を差し置いてマーラーの最高傑作との呼び声も度々聞かれる第6
番は指揮者とオーケストラの技量のほどを厳しく問われる難曲ですが、冒頭からノットは尋常ならざるハイテンションで飛ばし、さらに咆哮する音響の渦の中を巨木の幹と枝のようにうねり、のたうち回る緻密な対位法をノットは冷徹な眼差しでクリアに浮かび上がらせます。
マーラーが偏執狂的なまでに細かく書き込んだ指定は忠実に守られ、結果として極端なまでのコントラスト、光と影が生まれ、さながらギリシャ彫刻のような美しさを実現します。また第3
楽章の痛々しいまでのセンチメンタリズムも特筆に値します。SACDの超優秀録音とあいまってバンベルク響のサウンドもさらに壮麗を極め、この作品が一種の「管弦楽のための協奏曲」的な発想のもと書かれていたことに改めて気づかされます。ブーレーズの冷静さとバーンスタインの情熱が融合した稀有の第6
番の決定盤がついに登場です。
※日本語オビ・解説付き |
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TUDOR 7192
(SACD HYBRID)
\2300 →\2090
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ジョサナン・ノット&バンベルク響
グスタフ・マーラー(1860-1911):
交響曲第8番変ホ長調「千人の交響曲」 |
ジョサナン・ノット(指揮)
バンベルク交響楽団
ヤニナ・ベヒレ(S)
リオバ・ブラウン(A)
ミハエラ・カウネ(S)
マリソル・モンタルヴォ(S)
マヌエラ・ウール(S)
アルベルト・ドーメン(B-Br)
ミハエル・ナジ(Br)
シュテファン・フィンケ(T)
バンベルク響合唱団
チェコ・フィル合唱団
ヴィンツバッハ少年合唱団 |
録音:2010年7月21-26日,ヨーゼフ・カイルベルト・ザール、バンベルク,78:37(SACDステレオ、SACD5.1チャンネル、通常ステレオCDのハイブリッド盤)
[演奏タイミング](22:21/56:16)
交響曲第6 番や第9 番、「大地の歌」に見られる神経質で厭世的な、いわゆる典型的なマーラー像はこの第8
番では影を潜め、信仰告白と恍惚とした忘我の境地が高らかに歌われます。しかし管弦楽と分厚い声楽パートの光彩の中にも極めて綿密な音響設計と対位法が施され、そうした部分での緻密な処理は現代音楽を得意とするノットの面目躍如です。たとえ洪水のようにも思われる音響の中でもノットのオーケストラ・コントロールは繊細さを極め、この曲を単なるお祭り騒ぎではなく、メシアンにも通じるクリアな次元へと聴き手を導きます。
また前半と著しいコントラストをなす第2
部の室内楽的な書法におけるノットの現代音楽を演奏するかのような精密な棒さばきにも注目です。マーラーが人生最後に聴いた自作はこんな演奏だったのではないかと思わせる名演です。
※日本語オビ・解説付き |