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≪第73号アリアCD新譜紹介コーナー≫


マイナー・レーベル新譜
歴史的録音・旧録音
メジャー・レーベル

国内盤
映像




11/1(金)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

BONGIOVANNNI 


GB 5177
\2400
14世紀のフィレンツェのミサと礼拝
 フランチスクス・デ・フォロレンティア:キリエ
 ゲラルデッルス・デ・フロレンティア:グローリア,アニュス・デイ
 バルトルス・デ・フロレンティア:クレード
 ラウレンティウス・デ・フオロレンティア:サンクトゥス
 ヨハンネス・デ・フロレンティア:ベネディカムス・ドミノ
  ほか全21曲
フェデリーコ・バルダッツィ(指)
アンサンブル・サン・フェリーチェ
 美しい14 世紀のフィレンツェの宗教曲

 録音:2010 年11 月、フィレンツェ/62’25”

 フィレンツェをはじめ各地に伝わる貴重な手稿譜を元に再構成したもの。アンサンブル・サン・フェリーチェは1993 年創立の古楽団体。




AVIE



AV 2305
\2400→\2190
名盤復活!
 タヴァナー・コンソート
  ジェズアルド:聖金曜日のテネブレ・レスポンソリウム
タヴァナー・コンソート&合唱団
アンドルー・パロット(指揮)
 タヴァナー・コンソートのジェズアルド!名盤テネブレ・レスポンソリウムが復活!

 イタリアの後期ルネサンスを代表する作曲家であると同時に、冷酷で血塗られた一面を持つ異端の天才カルロ・ジェズアルド(c.1560−1613)。
 ヴェノーサ公、コンツァ伯ジェズアルドの音楽は、斬新な作曲技法から生まれる"世俗曲"の「マドリガーレ」が有名だが、晩年の1611年に出版された「テネブレ・レスポンソリウム」は"宗教曲"を代表する傑作である。
 大胆な半音階進行、転調、不協和音など、時代の先端を歩んだジェズアルド。アンドルー・パロットと、タヴァナー・コンソート&合唱団の名演が蘇ります!

 ※録音:1996年10月23日−25日、セント・バーソロミュー教会(オックスフォード、サフォーク)



 


AV 2299
(4CD/特別価格)
\4800→\4390
ダニエル=ベン・ピエナール(ピアノ)
 J.S.バッハ:
  平均律クラヴィーア曲集第1巻&第2巻 BWV.846-893
ダニエル=ベン・ピエナール(ピアノ)
 南アフリカの天才ピアニストゴルトベルク変奏曲に続くバッハ!

 南アフリカ出身、現在はロンドンを拠点に演奏活動とロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージックの教授職などを続ける天才ピアニスト、ダニエル=ベン・ピエナール。Avie Recordsから発売されるゴルトベルク変奏曲に続くバッハ第2弾は、ピアニストのバイブル、平均律クラヴィーア曲集の全曲!
 ヴァイオリニストの川畠成道や、トランペッター&プロデューサーのジョナサン=フリーマン・アットウッドとのコンビでも知られるピエナールの妙技。軽妙なタッチに込められた高度な対位法の綾、深遠なる響きで、ピアノ作品の最高峰を築く。

/////////////////////////////////////

 川畠成道の名パートナーとして日本では以前から多くの女性ファンを獲得していたダニエル=ベン・ピエナール。だから日本のビクターからCDも出ていた。そのピエナールのAVIE第2弾はバッハ平均律!

 ここはベン・ピエナールの豪華なホームページ。彼の大量の録音が聴けます。

 http://danielbenpienaar.com/listenwatch.html


そして今回の「平均律」の試聴はこちらで!端正で豊かな響き。

 http://magnatune.com/artists/albums/dbp-wtc1a/







SIGNUM



SIGCD 345
\2300→\2090
OAEの首席ホルン奏者
 ロジャー・モンゴメリー(ナチュラルホルン)
  モーツァルト:ホルン協奏曲全集

  ホルン協奏曲第2番変ホ長調 K.417
  断章ホ長調 K.494a
  ホルン協奏曲第4番変ホ長調 K.495
  ホルン協奏曲第3番変ホ長調 K.447
  ホルン協奏曲第1番ニ長調 K.412/K.514
  ホルン協奏曲楽章変ホ長調 K.370b & K.371
ロジャー・モンゴメリー(ナチュラルホルン)
マーガレット・フォートレス(指揮&ヴァイオリン)
エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団
 OAEの新譜はモーツァルトのホルン協奏曲全集!ソロはOAE首席奏者のロジャー・モンゴメリー!

 シグナム・クラシックス(Signum Classics)が送り出すイギリスの名門ピリオド・オーケストラ、エイジ・オヴ・インライトゥメント管弦楽団の新録音は、"ナチュラルホルン"でのモーツァルトの「ホルン協奏曲全集」!
 OAEをバックに"ナチュラルホルン"でモーツァルトの名作を吹くロジャー・モンゴメリーは、OAEの首席ホルン奏者、ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団(コヴェントガーデン王立歌劇場管)のホルン奏者として活躍する"モダン"、"ピリオド"の両方に精通するイギリスの名ホルニスト。
 モンゴメリーは、ナチュラルホルンでのモーツァルトの名演を残しているアントニー・ハルステッドの高弟であり、その直伝の解釈、新世代のフレキシブルな発想から生まれるであろう、"モダン"と"ピリオド"の垣根を越えた新たなスタイルに期待したいところ。
 使用楽器は、プラハのフランツ・シュトールのレプリカ・モデル。世界トップクラスの実力を誇るナチュラルホルンの名手が、"ナチュラルホルンのために"書かれたモーツァルトの名作を存分に聴かせてくれる。

 ※録音(ライヴ):2012年10月25日、クイーン・エリザベス・ホール(ロンドン)

 モーツァルトのリハーサル(別公演です)が観られます。当たり前の話ですが名人芸。ムチャクチャ難しいと思うんですが・・・。
 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=po3K92bMwxI







ES DUR


ES-2037
\2600
ゴヤの時代のファンダンゴ
 1.ロペス(1742-1821):スペインのファンダンゴによる変奏曲/
 2.作者不詳:ファンダンゴの響き,スペインの人々の好きな踊り/
 3.作者不詳:Minuet afandangado/
 4.作者不詳:Fandango andaluz. Andante/
 5.マルティ:ピアノのための変奏曲とファンダンゴ/
 6.D.スカルラッティ(1685-1757):ファンダンゴ/
 7.ブラスコ・デ・ネブラ(1702-1768):スペインのファンダンゴ/
 8.作者不詳:Entra el Fandango. Allegretto/
 9.G.S.コマポサーダ:カディスのファンダンゴ/
 10.作者不詳:ファンダンゴ/
 11.作者不詳:ファンダンゴ/
 12-20.ロペス:メヌエットとファンダンゴの変奏曲 ニ短調/
 21.作者不詳:Fandango alegre/
 22.G.S.コマポサーダ:ファンダンゴ/
 23-29.ロペス:メヌエットとファンダンゴによる6つの変奏曲 ト短調/
 30.作者不詳:ファンダンゴ 第3番
ヘルムート.C.ヤコブス(アコーディオン)
録音 2011年 リューベック,コロッセウム
 ファンダンゴとはスペイン起源のダンスであり、ギターと手拍子、もしくはカスタネットの伴奏で、歌がつくこともあります。あのボーマルシェも1764年に著した所の中でファンダンゴの素晴らしさをたたえるほど、18世紀当時はこの形式が流行していました。多くの作曲家たちはファンダンゴを愛し自作に取り入れたのですが、時代の変遷とともに、フラメンコやボレロへと置き換えられ、いつしか形式自体が廃れてしまったのです。
 裸のマハ、着衣のマハで知られるスペインの偉大なる画家ゴヤが活躍した時代に花開いたファンダンゴの世界を、アコーディオンの名手ヤコブスが鮮明に描き出しています。
 

ES-2038
\2600
私の小さな気まぐれ-ロッシーニ:ピアノ小品集
 1.ピアノのための雑多なもの-小奇想曲(オッフェンバック風) ハ長調/
 2.アルバムのためのいくつかの些細なこと 第1番 ト短調/
 3.アルバムのためのいくつかの些細なこと 第8番 ト長調/
 4.アルバムのためのいくつかの些細なこと 第10番 ヘ長調/
 5.慰めの音楽 前奏曲 ハ長調/
 6.館のアルバム:純血種のタランテラ ハ長調/
 7.放縦な子どもたちのためのアルバム:わが妻への愛情 ト長調/
 8.館のアルバム:自称ドラマティックな前奏曲 嬰ヘ長調/
 9.藁ぶき家のアルバム:ちぐはぐなワルツ 変ニ長調/
 10.藁ぶき家のアルバム:深い眠り ヘ短調/
 11.藁ぶき家のアルバム:びっくりして目を覚ます ニ長調/
 12.幼い子どもたちのためのアルバム:ロマンティックな挽肉 イ短調
マルコ・マルツォッキ(ピアノ)
録音 2012年2月13-15日 ハンブルク-ハルブルク、フリードリヒ-エーベルトハレ
 ロッシーニ(1792-1868)が晩年になって作曲した一連の作品群。ピアニスト、マルツォッキがこれらの曲と遭遇したのは2009年の時でした。彼はすぐにこの魅力的な作品に心を奪われ、曲の持つ芸術的価値と楽しさを知らしめるために、いくつかの作品の録音を決めたと言います。ハンブルクでのコンサートを経て、12曲のお気に入りを選定、小粋なアルバムに仕立て上げました。オシャレな感性の中に隠されたアイロニーやちらりと見えるワーグナーやオッフェンバックのパロディ。これらを全部まとめてお届けいたします。
 

ES-2039
(SACD-Hybrid)
\2600
ヴェネツィア 17世紀から20世紀まで
 1.モンテヴェルディ(1567-1643):歌劇「オルフェオ」序曲/
 2-4.モンテヴェルディ:モテット集 第1巻から
  <主よ、われらを懲らしめたもうなかれ/
   キリストよ、我らは汝を崇拝する/主に向かいて新しい歌を歌う>/
 5-9.ヘンツェ(1926-2012):8本の金管のためのソナタ/
 10.リスト(1811-1886):リヒャルト・ワーグナー-ヴェネツィア(C.ゴットヴァルト編)/
 11.ワーグナー(1813-1883):温室にて(C.ゴットヴァルト編)/
 12-15.カスティリオーニ(1932-1996):
  ストラヴィンスキーの思い出のためのソネット
   <Oltre la sfera/Quand? elli e giunto/Vedela tal/So io che parla>/
 16.G.ガブリエリ(1554-1612):カンツォン・ラ・スピリタータ/
 17.G.ガブリエリ:おお、この上なく優しきわがイエスよ/
 18.G.ガブリエリ:第7旋法によるカンツォン/
 19.G.ガブリエリ:今日、聖霊の降り来る日に
クリストフ・ハレル(チェロ)…2-4/
クラウス・アイヒホルン(オルガン)…2-4/
北ドイツ放送合唱団/
北ドイツ放送ブラス/
フィリップ・アーマン(指揮)
録音 2012年2月16-18日,2012年2月19日(ライブ),2012年6月5日 ハンブルク 聖ヨハンニス-ハルベステフーデ教会
 バロック時代から現代まで、ヴェネツィアにまつわる3つの時代の作品を集めたアルバムです。演奏するのは北ドイツ放送合唱団と、北ドイツ放送ブラスで、荘重な声の響きに溶け合う陶酔的な金管の音色が見事に捉えられた優秀録音です。
 モンテヴェルディの有名な「オルフェオ」の序曲の華やかなファンファーレに導かれ幕を開けるこのアルバム、内容はとてもバラエティ豊かなもので、例えばヘンツェの諧謔的なアンサンブルがあるかと思えば、この地を愛したリストやこの地で没したワーグナーの仄暗い作品の合唱版があったりと、本当に様々な音を楽しめます。ヴェネツィアという都市に思いを馳せたくなる1枚です。
 

ES-2040
\2600
Opus Posthum-遺作 スクリャービン親子
 A.スクリャービン(1872-1915)&J.スクリャービン(1908-1919):遺作集

 1. アレクサンドル・スクリャービン:ワルツ 変ニ長調(1886)/
 2. A.スクリャービン:ワルツ 嬰ト短調(1886)/
 3. A.スクリャービン:マズルカ ロ短調(1889)/
 4. A.スクリャービン:マズルカ ヘ長調(1889)/
 5. A.スクリャービン:マズルカ ロ短調(1886 追加)/
 6. A.スクリャービン:夜想曲 変イ長調(1884-1885)/
 7. A.スクリャービン:ソナタ-ファンタジー 嬰ト短調(1886)/
 8. A.スクリャービン:モニゲッティのアルバムのつづり(1889)/
 9. A.スクリャービン:スケルツォ 変ホ長調(1886)/
 10. A.スクリャービン:スケルツォ 変イ長調(1886)/
 11. A.スクリャービン:ピアノのための小品 変ロ短調(1887)/
 12. A.スクリャービン:M-lle エゴロフの主題による変奏曲 ヘ短調(1887)/
 13-15. A.スクリャービン:ソナタ 変ホ短調(1887-1889)/
 16. A.スクリャービン: 4声のフーガ ヘ短調(1888)/
 17. A.スクリャービン: 5声のフーガ ホ短調(1892)/
 18. A.スクリャービン:練習曲 Op.8-12(異稿版 1894-1895)/
 19. A.スクリャービン:カノン ニ短調(1883)/
 20. A.スクリャービン:アルバムのつづり 嬰ヘ長調(1900)/

 21.ジュリアン・スクリャービン:前奏曲 Op.2(1918)/
 22-23. J.スクリャービン:2つの前奏曲 Op.3(1918)/
 24. J.スクリャービン:前奏曲(1919)
マリア・レッテベルク(ピアノ)
録音 2012年1月11-13日 ベルリン ゲルトナーシュトラッセ・スタジオ
 このアルバムに収録されているのはスクリャービンの「遺作集」。といいつつも、これらのほとんどは生前の彼が発表しなかった、初期の作品なのです。なぜ彼がこれらの作品を発表することがなかったかについては推測の域を出ませんが、10代半ばに書かれたこれらの愛らしい作品たちは、作曲家として自信を付けた20代初めの彼にとって、あまりにも古臭く感じられたのかもしれません。
 確かに後年のような蕩けるような神秘的な音はありませんが、それでもスクリャービンの個性が存分に発揮された宝石のような小品です。
 彼の息子ジュリアンも、父以上に早熟な天才であり、その作品は驚くほど独創性に溢れたものでしたが、残念なことに11歳の時に不慮の事故でこの世を去ってしまいます。惜しむべき才能がここにあります。
 

ES-2041
\2600
雲の詩 〜ブロル・ベックマン(1866-1929)&
 ジークフリート・カルク=エーレルト(1877-1933):作品集

  1-2.ベックマン:2つの小品 Op.16/
  3-6.ベックマン:組曲 ニ長調(自然の中での風刺)Op.13/
  7-9.ベックマン: 3つの交響的なバラード Op.14/
  10-12.ベックマン:雲の詩 Op.17/
  13-14.ベックマン:前奏曲(結婚の音楽)と行進 Op.15/
  15-19.カルク=エーレルト:
   6つのロマンティックな小品 Op.103(巨大な山脈からの印象)
    <森を歩く/これは古代からあったもの/
    放牧の群れ/銀の夜行/ロマンティックな>
ヘルムート.C.ヤコブス(アコーディオン)
録音 2012年 ハンブルク-ハイムフェルト 聖ペトルス教会
 スウェーデンの作曲家ベックマンと、ドイツの作曲家カルク=エーレルトの作品集。カルク=エーレルトはハルモニウムのための作品を数多く書いたことで知られ、唯一の教則本を書くほどに、この楽器について精通していました。
 彼の作品は調性感を持ちながらも、独特の半音階的な書法を発展させ、色彩的な音色を追求し、その作風はメシアンにも影響を与えたと言われます。
 ベックマンの作品は現在ほとんど演奏されることがありませんが、彼もハルモニウムのための作品をいくつか残しています。
 このアルバムでは、これらの作品を名手ヤコブスがアコーディオンによって演奏することで、また違う音の世界が表出されています。アルバムタイトルにもなっている「雲の詩」での層をなす音の連なりの美しさは、一度聴いたら忘れられないほどの強い印象を残すことでしょう。





RPO


RPO-24
\2000→\1890
お待たせしました!
 ハリウッドの黄金時代-映画音楽集 第4集

 1.マックス・スタイナー(1888-1971):キー・ラーゴ(1948)-組曲/
 2.モーリス・ジャール(1924-2009):ライアンの娘(1970)-ロージーのテーマ/
 3.エルマー・バーンスタイン(1922-2004):ワイルド・サイドを歩け(1962)-組曲/
 4.エンニオ・モリコーネ(1928-):荒野の用心棒(1964)-メイン・テーマ/
 5-8.フランツ・ワックスマン(1906-1967):裏窓(1957)-組曲
  <前奏曲/ルンバ/リサ-間奏曲/バレエ/リサ-終曲>/
 10.マノス・ハジダキス(1925-1994):日曜はダメよ(1960)-メイン・テーマ/
 11.ヴィクター・ヤング(1900-1956):シェーン(1953)-遙かなる山の呼び声/
 12-13.ミクロシュ・ロージャ(1907-1995):失われた週末(1945)-組曲
  <前奏曲-ニューヨーク・スカイライン-アルコール-愛のテーマ/
   ザ・ウォーク&終曲>/
 14.アルフレード・ニューマン(1901-1970):嵐が丘(1939)-キャシーのテーマ/
 15.ワックスマン:われは海の子(1937)-組曲/
 16.ジャール:インドへの道(1984)-アデラのテーマ(エンド・タイトル)/
 17-22.ジェリー・ゴールドスミス(1929-2004):チャイナタウン-組曲
  <メイン・タイトル/アイダの最後/間違った手がかり/
   アイダの最後(Part2)/ノア・クロス/エンド・タイトル>/
 23.ディミトリ・ティオムキン(1894-1979):OK牧場の決闘(1957)-バラード
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/
デイヴィッド・ファーマン(指揮)
録音 2013年1月30-31日 ハートフォードシャー,ワトフォード・コロッセウム
 大好評シリーズ第4弾。ハリウッドの名作映画に欠かせない音楽を、現代最高のオーケストラ、ロイヤル・フィルが豪華に再現しました。
 良く知られた映画から、日本ではあまりなじみのない映画まで取り揃えられていて、新鮮な気分でお楽しみいただけます。何より素晴らしいのは、弦の蕩けるような音色と、要所要所に使われて音楽を最大限に盛り上げるハープの響き。これこそがハリウッドサウンドの極みと言えるのではないでしょうか・


なにげにベストセラー・・・
第1〜第3集

The Golden Age of Hollywood
RPO017
\2000→\1890
ハリウッドの黄金時代第1集
 1.ジェローム・モロス(1913-1983):大いなる西部-メインテーマ/
 2.マックス・スタイナー(1888-1971):カサブランカ-組曲/
 3.ミクローシュ・ロージャ(1907-1995):ピアノ協奏曲「白い恐怖」/
 4-7.バーナード・ハーマン(1911-1975):「サイコ」から
  <前奏曲/階段/殺人者/終曲>/
 8.ディミトリ・ティオムキン(1894-1979):ナヴァロンの要塞/
 9-10.ロージャ:「ベン・ハー」より<愛のテーマ/勝利のパレード>/
 11.ハーマン:タクシー・ドライバー-メイン・テーマ/
 12.エーリヒ・ウォルフガンク・コルンゴルト(1897-1957):
  シーホーク-メイン・テーマ/
 13.リチャード・アディンセル(1904-1977):危険な月光-ワルソー・コンチェルト/
 14.スタイナー:風と共に去りぬ-タラのテーマ/
 15.エルマー・バーンスタイン(1922-2004)荒野の七人-序曲
フィル・トッド(アルト・サクソフォン)…11/
ロードリック・エルムス(ピアノ)…3.13/
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/
ホセ・セレブリエール(指揮)
録音 2005年9月15-16日ロンドンワットフォード・コロセウム
 コルンゴルトがウィーン世紀末の芳醇な音色を持ち込んだことで、独特の発展を遂げたハリウッドの映画音楽。コルンゴルトの書いたシンフォニック・スコアを基礎とした絢爛華麗な響きは、現代の映画音楽にも強い影響を与えています。このアルバムに含まれている2つの「ピアノ協奏曲」も、独立した名曲として大きな人気を誇る作品です。
 指揮者はホセ・セレブリエール。作曲家としても活躍するだけあって、曲の隅々までに手が届くような納得の演奏です。
 

The Golden Age of Hollywood 2
RPO022
\2000→\1890
ハリウッドの黄金時代第2集
 1-3.バーナード・ハーマン(1911-1975):「めまい」から
  <前奏曲/ナイトメア/愛の情景>/
 4.ハーマン:北北西に進路を取れ-メイン・タイトル/
 5.マックス・スタイナー(1888-1971):ケイン号の叛乱-マーチ/
 6.ハーマン:市民ケーン-前奏曲とフィナーレ/
 7.エーリッヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト(1897-1957):
  組曲「ロビン・フッドの冒険」-第4楽章/
 8.エルマー・バーンスタイン(1922-2004):組曲「アラバマ物語」/
 9.ミクロシュ・ロージャ(1907-1995):ヴァイオリン協奏曲Op.24-第2楽章/
 10.フランツ・ワックスマン(1906-1967):組曲「サンセット大通り」/
 11.ワックスマン:組曲「陽のあたる場所」/
 12.ディミトリ・ティオムキン(1894-1979):ダイヤルMを廻せ-テーマ/
 13.ニーノ・ロータ(1911-1979):「ゴッド・ファーザー」から
  <シチリアの牧歌/マイケルとケイ/愛のテーマ>
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/
ホセ・セレブリエール(指揮)
録音 2007年1月9-10日ロンドンカドガン・ホール
 第2集も、めまいがするほどに素晴しい音の饗宴が楽しめます。もちろんコルンゴルトの作品も収録されていて、ルーツを辿りたい人にも満足をお届けできることでしょう。
 ハーマン、スタイナーなどの初期の作曲家や、クラシックの分野でも人気の高いロージャ、そして極め付け。ニーノ・ロータの「ゴッド・ファーザー」からの曲など、何も考えずに聴くだけで楽しい1枚です。
 

The Golden Age of Hollywood 3
RPO023
\2000→\1890
ハリウッドの黄金時代第3集
 1.レナード・バーンスタイン(1918-1990):交響組曲「波止場」/
 2.エルマー・バーンスタイン(1922-2004):組曲「終身犯」/
 3.エルマー・バーンスタイン:組曲「黄金の腕」/
 4.ディヴィッド・ローズ(1910-1990):ブルレスケ-ストリッパー/
 5.ジョルジュ・オーリック(1899-1983)/ヴィクター・ヤング(1900-1956):
  ローマの休日-メイン・タイトル/
 6.ヤング:シェーン-前奏曲/
 7.ヤング:八十日間世界一周-序曲/
 8.ロドニー・ベネット(1936-):オリエント急行殺人事件-ワルツ/
 9.モーリス・ジャール(1924-):パリは燃えているか-ア・ラ・ヴァルス/
 10.フランツ・ワックスマン(1906-1967):組曲「フィラデルフィア物語」/
 11.デイヴィッド・ラクシン(1912-2004):ローラ殺人事件/
 12.ミクローシュ・ロージャ(1907-1995):組曲「深夜の告白」組曲
  <前奏曲-ナレーション-ミーティング-恋人たち-殺人者-フィナーレ>
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団/
リチャード・バーナス(指揮)
録音 2010年1月26-27日ロンドンカドガン・ホール
 第3集もドキドキするような名作揃いです。2人のバーンスタイン、レナードとエルマーの聴き比べや、「八十日間世界一周」「ローマの休日」など誰もが聴いたことのある名作、つい声をかけたくなるような「シェーン」など素晴らしい響きを堪能してください。指揮者のバーナスはニューヨークに生まれ、現在はロンドンに拠点を置いて活躍している人で、とりわけアメリカ音楽の伝道者として広く知られています。





ACTE PREALABLE



AP 0277
\2000→\1890
ヴワディスワフ・ジェレンスキ(1837-1921):ピアノを伴う室内楽作品集
  ピアノ三重奏曲ホ長調 Op.22(1875)(*/+)
  チェロとピアノのための抒情的ワルツ集 Op.15(出版:1871)(+)
  子守歌 ヘ長調(ヴァイオリンとピアノのための)Op.32(1880)(*)
  ロマンス(チェロとピアノのための)Op.40(1885)(+)
ヨアンナ・ワヴリノヴィチ(ピアノ)
ルツィナ・フィエドゥキェヴィチ(ヴァイオリン)
ウーカシュ・トゥジェルツ(チェロ)

世界初録音と表示されています。
 ヴワディスワフ・ジェレンスキはポーランド盛期ロマン派を代表する作曲家の一人。1888年、クラクフ音楽院の初代院長に就任しました。Op.32はチェロとピアノで演奏されている可能性がございます。
 世界初録音と表示されています。

  


AP 0278
\2000→\1890
イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807-1867):ピアノを伴う室内楽作品集 Vol.1
  ピアノ三重奏曲 Op.17(*/+)
  ヴァイオリンとピアノのための序奏と変奏曲 Op.18(*)
  涙(ヴァイオリンとピアノのための)Op.41(*)
  ドレスデンの思い出(オーボエ、チェロとピアノのための)Op.47(+/#)
ヨアンナ・ワヴリノヴィチ(ピアノ)
アンナ・オルリク(ヴァイオリン(*))
ウーカシュ・トゥジェルツ(チェロ(+))
グジェゴシュ・ステツ(オーボエ(#))
 イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキは3歳下のショパンとともにワルシャワ音楽院でユゼフ・エルスネル(1769-1854)に学んだ作曲家。ショパンとは対照的にポーランド国内で活躍し、オペラや交響曲を含む幅広いジャンルの作品を残しました。
 世界初録音と表示されています。
  

AP 0288
\2000
オットン・ミェチスワフ・ジュコフスキ(1867-1931):教会音楽全集 Vol.1
  アヴェ・マリア/暁の星(*)/穢れなき聖女(*)/めでたし海の星
  悲しみの聖母は立ち(*)/苦しむ者を慰める人(*)/罪人たちの天(*)
  優しき淑女に祝福あれ(*)/アヴェ・マリア Op.30/ミサ・ポロニカ Op.38
  かくも大いなる秘跡を/主よ、われは御身に向かい叫ぶ(*)
  主よ、御身の恵みは(*)/悲しみが襲う時(*)/おお、救いのいけにえ
カタジナ・ドンダルスカ(ソプラノ)
エヴァ・マルチニェツ(アルト)
ピオトル・クシェヴィチ(テノール)
ロベルト・カチョロフスキ(バリトン)
アートゥン・ヴォイシズ(合唱)
エヴァ・リテル(オルガン)
世界初録音と表示されています。
   

AP 0289
\2000→\1890
ガブリエーレ・トマセッロ(ピアノ)
 モーツァルト(1756-1791):ピアノ作品集 Vol.2

  ソナタ第8番イ短調 K.310/ソナタ第9番ニ長調 K.311
  ソナタ第10番ハ長調 K.330/ソナタ第12番ヘ長調 K.332
  ソナタ第15番ハ長調 K.545
ガブリエーレ・トマセッロ(ピアノ)
Vol.1: AP 0272。





ARCO DIVA



UP 0117-2
\2400→\2190
チェコのミサ〜スク、フェルステル、フィビフ
 ヨセフ・スク(1874-1935):ミサ変ロ長調「クジェチョヴィツェ」(1888)(*)
 ヨセフ・ボフスラフ・フェルステル(1859-1951」):グラゴル・ミサ Op.123(1923)(+)
 ズデニェク・フィビフ(1850-1900):ミサ・ブレヴィス Op.21(1885)(#)
マルタ・ファドレイェヴィチョヴァー(ソプラノ(*))
ヤナ・トゥコヴァー(アルト(*))
オンドジェイ・ソハ(テノール(*))
ヤン・モラヴェク(バス(*))
プラハ・カレル大学合唱団
プラハ青年室内アンサンブル(*)
ペトル・チェフ(オルガン(+/#))
ヤクプ・ジハ(指揮(*))
ヴラディミール・イェリーネク(オルガン((+/#))
イジー・ペトルドリーク(指揮(+/#))

録音:2008年5月25日(*)、2010年3月27日(+)、2013年1月26-27日(#)、マルチヌー・ホール、プラハ芸術アカデミー、プラハ、チェコ

(+)はヤナーチェクの「クラゴル・ミサ」と同じテキストによる作品。





ARGORA MUSICA


AGR 003
\2400
フアン・ミラベト=レチャ(1980-):管楽器のための室内楽作品集
  ホルン・ソナタ第1番
  ホルン・ソナタ第2番
  無言歌(ホルンとピアノのための)
  ニンファ(テューバとピアノのための)(*)
  催眠的小品集(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンと
   ピアノのための六重奏曲)(+)
フアン・ミラベト=レチャ(ホルン(*以外))
マヌエル・メルチョル・ロメロ(テューバ(*))
スサナ・ミラベト=レチャ(フルート(+))
サンティアゴ・モリャル・メルチョル(オーボエ(+))
セルヒ・バヤリ(クラリネット(+))
ホアキン・サンチョ(ファゴット(+))
ルイス・ヒネル・ペレス(ピアノ)

録音:2013年2月15-17日、バレンシア専門音楽院大ホール、バレンシア、スペイン
 フアン・ミラベト=レチャ1980年スペインのカステリョン・デ・ラ・プラナに生まれ、カステリョン専門音楽院およびバレンシア高等音楽院で学んだホルン奏者・作曲家。カステリョン交響楽団のソロ首席奏者を10年以上務める他、2004年には若くしてバレンシア専門音楽院の教授に就任しています。





ART CLASSICS



ART 272
(2CD)
\3600→\3290
アレクセイ・リュビモフ、プライヴェート・コレクション Vol.2 室内楽曲集
 バルトーク(1881-1945):ヴァイオリン・ソナタ第1番(*)
 ブラームス(1833-1897):ピアノ四重奏曲ト短調 Op.25(*/+/#)
 シェーンベルク(1874-1951):ヴァイオリンとピアノ伴奏のための幻想曲 Op.47(*)
 ヴェーベルン(1883-1945):ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.7(*)
 ベルク(1885-1935):
  ヴァイオリン、クラリネットとピアノのための室内協奏曲 から アダージョ(**)
 ガリーナ・ウストヴォリスカヤ(1919-2009):チェロとピアノのための大二重奏曲(#)
 アリフレート・シュニートケ(1934-1998):
  ソナタ風(ヴァイオリンとピアノのための)(++)
 アンドレイ・ヴォルコンスキー(1933-2008):
  不動[Immobile](ピアノと室内アンサンブルのための)(##)
アレクセイ・リュビモフ(ピアノ)
オレグ・カガン(ヴァイオリン(*))
ミハイル・トルピーゴ(ヴィオラ(+))
ナタリア・グートマン(チェロ(#))
レフ・ミハイロフ(クラリネット(**))
タチアナ・グリンジェンコ(ヴァイオリン(++))
室内アンサンブル「新しい音楽のためのスタジオ」(##)
イーゴリ・ドロノフ(指揮(##))
録音:1970-2003年 音源:アレクセイ・リュビモフ個人所有


アレクセイ・リュビモフ
プライヴェート・コレクション Vol.1 協奏曲


ART 232
(3CD)
\5000→\4490
[CD 1]
 モーツァルト(1756-1791):
  ピアノ協奏曲第5番ニ長調 K.175(*)
  ピアノ協奏曲第13番ハ長調 K.415(*)
  ピアノ協奏曲第27番変ロ長調 K.595(+)
   録音:2004年、ライヴ、東京、日本(*)/1991年、ライヴ、ユトレヒト、オランダ(+)
   使用楽器:ポール・マクナルティ製(モデル:アントン・ヴァルター製)(*)
       1806年、プラハ、ヤコプ・ヴァイメス製(+)
アレクセイ・リュビモフ(フォルテピアノ)
レ・ボレアード/寺神戸亮(指揮(*))
コレギウム・エウロペ/
ヴィーラント・クイケン(指揮(+))
 [CD 2]
 ブラームス(1833-1897):ピアノ協奏曲第1番ニ短調 Op.15(*)
 バルトーク(1881-1945):ピアノ協奏曲第1番(1926)(+)
  録音:1997年、ライヴ、ブリストル、イギリス(*)
   1977年、ライヴ、タリン、エストニア モノラル(+)
  使用楽器:1868年、ベーゼンドルファー製(*)/スタインウェイ製(+)
アレクセイ・リュビモフ(ピアノ)
エイジ・オブ・エンライトゥンメント管弦楽団/
ミヒャエル・シェーンヴァント(指揮(*))
エストニア国立交響楽団/
キリル・コンドラシン(指揮(+))
[CD 3]
 スクリャービン(1872-1915):プロメテウス(火の詩)Op.60(*)
 プロコフィエフ(1891-1953):ピアノ協奏曲第1番変ニ長調 Op.10(+)
 ストラヴィンスキー(1882-1971):
  ピアノと管楽のための協奏曲(1923-1924/改訂:1950)(#)
 ウストヴォリスカヤ(1919-2006):
  ピアノ、弦楽合奏とティンパニのための協奏曲(1946)(**)
   1971年、ライヴ、モスクワ、ソヴィエト モノラル(+)
    2002年、ライヴ、ローザンヌ、スイス(#)
    1999年、ライヴ、ロンドン、イギリス(**)
アレクセイ・リュビモフ(ピアノ)
エストニア放送合唱団&交響楽団/
ナタン・ラフリン(指揮(*))
ソヴィエト国立交響楽団/
ダヴィド・オイストラフ(指揮(+))
ローザンヌ室内管弦楽団/
ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮(#))
BBC交響楽団/
マーティン・ブラビンズ(指揮(**))
すべて初出音源と表示されています。録音:1972年、ライヴ、タリン、エストニア モノラル(*)  

 アレクセイ・リュビモフは、ロシアのピアニスト・チェンバロ奏者。
 モスクワ音楽院でゲンリフ・ネイガウスとレフ・ナウモフに師事。いくつかのコンクールで好成績を残したのち、シェーンベルクやシュトックハウゼン、ブーレーズ、リゲティなどの現代音楽の作品のソ連初演を行なった。同時代の西側の音楽に関わったことはソ連当局から非難を招き、数年間、国外に出ることを妨害された。その間に古楽器への取り組みに専念する。
 世界中でリサイタルや主要なオーケストラとの共演に加えて、定期的に古楽器アンサンブルと共演しており、室内楽奏者としても活躍しており、さらにはアンドレアス・シュタイアーやナターリア・グートマン、ペーター・シュライアー、ハインリヒ・シフ、クリスティアン・テツラフ、ギドン・クレーメル、イワン・モニゲッティ、ヴィーラント・クイケンらのパートナーも務めてきた。





先日ご紹介のリュビモフ/ベートーヴェン


Alpha194
(国内盤)
\2940
アレクセイ・リュビモフ(フォルテピアノ)
 ベートーヴェン:三つのピアノ・ソナタ
  〜月光、ヴァルトシュタイン、テンペスト〜

ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770〜1827):
 1.ピアノ・ソナタ第14 番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」
 2.ピアノ・ソナタ第21 番 変ホ長調op.53「ヴァルトシュタイン」
 3.ピアノ・ソナタ第17 番 ニ短調op.31-2「テンペスト」
アレクセイ・リュビモフ(フォルテピアノ)
使用楽器:パリのエラール1802年製作モデル
(再現製作:クリストファー・クラーク、2011年)
Alpha194
(輸入盤/日本語解説なし)
\2500→\2190
 20世紀ロシア・ピアニズムの行き着いた先に、最先端の古楽器研究があった——現代最高峰の異才アレクセイ・リュビモフが、Alphaの「知」と「洗練」にたどりついた瞬間。充実解説、比類ない自然派録音を背景に、選び抜かれた「“月光”の年のエラール」で紡ぎ出される、至高の銘解釈。

 東西冷戦終結後からErato やWarner といった“西側”のレーベルで入念なアルバム作りを続けてきた末、数年前からフランスの小規模レーベルZig-Zag Territoires で丹念に新録音を世に送り出し続けてきたロシアの異才、アレクセイ・リュビモフ。リヒテルやギレリス、ルプーらと同じく往年の名匠ゲンリヒ・ネイガウスに師事、その後はソ連時代からシュニトケ、シルヴェストロフ、グバイドゥーリナ...といった前衛作曲家たちと相次いで仕事をしながら、モスクワ・バロック・カルテットの鍵盤奏者として早くからチェンバロも演奏しつづけてきた彼が、冷戦終結後まっさきに手がけるようになったのが、旧東側では演奏可能な残存例などまず望むべくもなかった「本物の古楽器」、「モーツァルトやベートーヴェンが知っていた18〜19 世紀当時のピアノ(フォルテピアノ)」の探索でした。時には理想の楽器を求めるあまり、録音契約から何年ものあいだプロジェクトに着手できない...ということさえあったほど、リュビモフの演奏楽器にたいする執着は強く、ただでさえどんな楽器でも(そう——現代ピアノも含め!)とてつもない求心力を誇る演奏解釈を聴かせる彼が、そのようなこだわりを貫いた末に磨きあげていった古楽器演奏の素晴しさが、Zig-Zag Territoires レーベルからリリースされた何枚かのアルバムでたっぷり味わえるようになったのはまさに、演奏史上に残る記念碑的出来事と言えるかもしれません(Erato やWarner など大資本レーベルで録音していた時代には、こうした「納得がゆくまで待つ」ということが完全にはできなかったはず)。

 そのリュビモフの新譜が、ほかでもない、フランス小規模レーベルの至宝ともいうべきAlpha から新譜を出すとは、なんという素晴しい時代が来たのでしょう——録音技師はZig-Zag Territores 時代から彼のフォルテピアノ録音を一貫して手がけてきた信頼できるパートナー、フランク・ジャフレ。解説には音楽学者、哲学者、音楽博物館シテ・ド・ラ・ミュジークのキュレーター、復元楽器製作者クリストファー・クラーク...といった錚々たる面々が文章を寄せており、まるで洋書画集のような極上Digipack ジャケットの美しさ、テーマに合わせて選ばれた同時代のジャケット絵画の美質など、演奏の良さを引き立てるあらゆる仕掛けがなされている点はまさに、Alpha レーベルならではのこだわり。

 軸になるのは「月光」——このソナタが1802 年に書かれたさい、ウィーン型とは違うフランス最先端のエラール・ピアノがすでに世に現れていたことをふまえ、まさに同じ年に製作され現存している楽器をもとに作られた精巧な復元楽器(復元楽器は必ずしも「オリジナルに勝ちえない模造」ではなく、「ベートーヴェンがふれた時と同じく“出来たての楽器”」でもあるわけです)で奏でられる三つの傑作ソナタ...『月光』と 『ヴァルトシュタイン』は15 年ほど前にErato でも録音していたということは、当時果たし切れなかった何かが今回の録音に示されている...ということと考えてよさそうです。
 

ART 263
\2000
抒情的瞑想 オルガンのための音楽
 J・S・バッハ(1685-1750):管弦楽組曲第3番 BWV1068 より アリア
 J・S・バッハ:様々な手法による6つのコラール
   目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV645/われいずこに逃れ行かん BWV646
   ただ神の摂理に任す者 BWV647/わが魂は主をたたえる BWV648
   ああ、われらと共にあれ、主イエス・キリストと BWV649
   今こそ、イエスよ、天より地へと下り来たまえ BWV650
 モーツァルト(1756-1791):
  自動オルガンのためのアダージョとアレグロ ヘ短調 K.594
 シューマン(1810-1856):カノン形式の6つの小品 Op.56
 レーガー(1873-1916):ベネディクトゥス Op.59
 ヴィドール(1844-1937):オルガン交響曲第1番ハ短調 Op.13 から 瞑想曲
 フランク(1822-1890):祈り
 ジャン・アラン(1911-1940):世俗的前奏曲第1番
コンスタンチン・ヴォロストノフ(オルガン)
録音:2012年6月17-19日、少年合唱学校、ドゥブナ、ロシア
使用楽器:Vogel-Iodis (31/III, 2004, 2011)
 

ART 268
\2000
レフ・リンドグレン(1973-):紅葉に乗って飛ぶ ピアノ作品集
  幻想曲 Op.1/2つの前奏曲 Op.7/2つの前奏曲 Op.9/2つの前奏曲 Op.10
  2つの前奏曲 Op.23; 紅葉に乗って飛ぶ,水上の列車
  3つの前奏曲 Op.24; チベット,チュルリョーニスへのオマージュ,起源
レフ・リンドグレン(ピアノ)
録音:1997-2012年、アルム・ソサイエティ・スタジオ、ストックホルム、スウェーデン
 

ART 270
\2000
バヤンによるハイドンの鍵盤楽器作品集
 ハイドン(1732-1809)/ヴャチェスラフ・ネドセキン(1973-)編曲:
  ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI:39
  自動オルガンのための4つの小品 Hob.XIX:27
  ピアノ・ソナタ ハ長調 Hob.XVI:35(*)
  自動オルガンのための4つの小品 Hob.XIX:3,24,26,28
  ピアノ・ソナタ変イ長調 Hob.XVI:43
ヴャチェスラフ・ネドセキン(バヤン)
録音:2009年3月(*)、2013年2月(*以外)、モスクワ、ロシア
 

ART 271
(2CD)
\3600
エチュード ピアノのための音楽
 モーツァルト(1756-1791):ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 K.279
 ブゾーニ(1866-1924):若者に向けて より モーツァルトによる練習曲
 モーツァルト/タチアナ・セルゲーエヴァ(1951-)編曲:トルコ行進曲(K.331)(*)
 メンデルスゾーン(1809-1847):アンダンテと変奏曲変ホ長調 Op.82 No.10
 ボリス・ゲツェレフ(1940-):サラバンドの思い出(2000)
 オクサーナ・ザロードニュク(1969-):ワルツ/練習曲「ローラーコースター」
 アレンスキー(1861-1906):
  ワルツ変イ長調/スケルツォ イ長調 Op.8/4つの練習曲 Op.41
  12の練習曲 Op.74 から Nos.3,5/ピアノ協奏曲ヘ短調 Op.2(+)
 ベートーヴェン(1770-1827)/リスト編曲:交響曲第5番ハ短調 Op.67
 ショパン(1810-1849):
  ワルツ変ホ長調(1840)/12の練習曲 Op.25 から Nos.6,7,4,9
 F・チュマーエフ:前奏曲「ショパンへのオマージュ」
 チャイコフスキー(1840-1893):
  中級程度の12の小品 Op.40 から 途切れた夢,練習曲
 ドビュッシー(1862-1918):12の練習曲 から
   8本の指のための,3度音程のための,反復音符のための,5本の指のための
 リスト(1810-1886):ハンガリー狂詩曲第2番
タチアナ・セルゲーエヴァ(ピアノ)
マリア・ヴラーソヴァ(アコーディオン(*))
ナタリア・アンチューチナ(ドムラ(*))
ヴォログダ州立ロシア民族楽器楽団(+)
ガリーナ・ペレヴォズニコヴァ(指揮(+))
録音:2010-2013年、場所の記載なし
 

ART 275
\2000
ニコライ・ネクラーソフ&モスクワ放送民族楽器楽団
 キクタ、クラシリニコフ&ベリャーエフ

 ヴァレーリー・キクタ(1941-):
  狂詩曲「スモレンスクの歌」(ヴァイオリンと管弦楽のための)(*)
  プーシキンの詩による連作歌曲「目覚め」(テノールと管弦楽のための)(+)
  ロシア小曲集 から
   クセニア・ワルツ,サーシャのマズルカ,起き上がりこぼし,ロシアのワルツ,
   プリャソヴァヤ
 イーゴリ・クラシリニコフ(1952-):
  古い様式による2つのワルツ Op.43/簡潔な音楽(組曲)Op.40
 ヴラディーミル・ベリャーエフ(1948-):
  カンタータ「ヴォロネジの歌}から 3つの断章(#)
  連作歌曲「川の向こう岸で」から パイプ,川の向こう岸で(**)
  暗い路地(イヴァン・ブーニンの読後のワルツ幻想曲)
タチアナ・グリンジェンコ(ヴァイオリン(*))
デニス・コロリョフ(テノール(+))
N・スポーニン、I・アクチャロヴァ(独唱(#))
アンナ・リトフィネンコ(独唱(**))
モスクワ放送合唱団(#/**)
ニコライ・クトゥーゾフ(合唱指揮(#/**))
モスクワ放送民族楽器楽団
ニコライ・ネクラーソフ(指揮)
録音:データ記載なし
 


ART 276
\2000→\1890
アレクサンドル・ブラージェ(ピアノ)
 クライスレリアーナ

  J・S・バッハ(1685-1750):パルティータ第6番ホ短調 BWV830
  シューマン(1810-1856):クライスレリアーナ Op.16
  チャイコフスキー(1840-1893):子守歌 Op.16 No.1
アレクサンドル・ブラージェ(ピアノ)
録音:2008-2010年、場所の記載なし


すでにアリア女子の間で熱狂的な人気となっているブラージェ。
誰なんですか?このひと。

ART 171
\2000→\1890
歴史のカーニヴァル
 C・P・E・バッハ(1714-1788):
  ソナタ イ長調 W.54/6 H.207/ソナタ嬰ヘ短調 W.52/4 H.37
  ソナタ変ロ長調 W.48/2 H.25
 ショパン(1810-1849):
  スケルツォ ロ短調 Op.20/マズルカ ト長調 Op.67 No.1
  マズルカ ヘ短調 Op.68 No.4
  3つのワルツ Op.64; 変ニ長調,嬰ハ短調,変イ長調
 シューマン(1810-1856):謝肉祭
 アレクサンドル・ブラージェ:パ・ド・パティヌール(L・シュヴァルツに基づく)
アレクサンドル・ブラージェ(ピアノ)
録音:データ記載なし 発売:2009年
 


ART 278
\2000→\1890
レヴォン・アンバルツミアン(ヴァイオリン)
 ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス:
  ヴァイオリンと管弦楽のために編曲されたソナタ集

  ベートーヴェン(1770-1827)/エフレム・ポドガイツ(1949-):
   ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調(ヴァイオリンと管弦楽のための版)
  シューベルト(1797-1828)/
   I・レルネル&レヴォン・アンバルツミアン(1955-)編曲:
   アルペッジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(ヴァイオリンと管弦楽のための版)
  ブラームス(1833-1897)/
   ルスラン・ムルシャカエフ&レヴォン・アンバルツミアン編曲:
   チェロ・ソナタ第1番ホ長調 Op.38によるコンチェルティーノ
レヴォン・アンバルツミアン(ヴァイオリン)
ARCO室内管弦楽団
ダニエル・カプルーナス(指揮)
録音:ライヴ、2012-2013年、ヒュー・ホジソン・ホール、ジョージア大学舞台芸術センター、
     アセンズ、ジョージア州、アメリカ合衆国





BOHEMIA MUSIC


BM 0083
\2300
チェロ&ピアノ・リサイタル
 シューベルト(1797-1828):アルペッジョーネ・ソナタ D.821
 ストラヴィンスキー(1882-1971):イタリア組曲
 フランク(1822-1890):チェロ・ソナタ イ長調(原曲:ヴァイオリン・ソナタ)
 ダーヴィト・ポッパー(1843-1913):演奏会用ポロネーズ ニ短調 Op.14
 フォーレ(1845-1924):夢の後に Op.7 No.1

ヴラダン・コチー(チェロ)
ナタリエ・ベルリン(ピアノ)

録音:データ記載なし





COMPACT DEBUT EDITION



CDE 006
\2400→\2190
フルート、ホルンとピアノのための作品集
 ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):オペラ「ベッレフォンテ」からの三重奏断章
 フレデリク・デュヴェルノワ(1765-1838):三重奏曲第1番ハ長調
 フランツ・ドップラー(1821-1883):リギの思い出
 フレデリク・デュヴェルノワ(1765-1838):三重奏曲第2番ヘ短調
 メル・ボニ(1858-1937):森の情景 Op.123
 ゲイリー・ショッカー(1959-):ウォーター・ミュージック

トリオ・ラ・ムジカ
 マルタ・コルドゥリャク(フルート)
 ズザナ・ジョウンコヴァー(ホルン)
 イヴァ・ナーヴラトヴァー(ピアノ)

チェコとスロヴァキア出身の女性トリオによる珍しい編成の音楽を聴くことができるアルバム。





GZ DIGITAL MEDIA


L 10045-2
\2300
チェコの古い歌と舞曲
  Preskoda nastokrat / Sil jsem v hajku konvalinku / Zakukala zezulicka
  Byla te cesticka slapana / Ma zlata maticka / Polez, Hana, dolu
  U Klastera pole / Bratre myslivce / Koupala se ma panenka
  Stoji hruska v udoli / Rebelovali sedlaci / Lopatkovany tanec
  Rozluc se Ancicko / Ti zdejsi sedlaci / Vojaci jedou / Ach sira smutna
  Slouzil jsem na Svamberce / Ti mrakovsti pani
  Pockej, zastav, maly pacholicku / Dva tance / Zatmelo se mne slunecko
  Ach, Boze, Boze / Stoji hruska pekna / Let muj poslicku
  Sedi kotek mezi sudy / Zabil jest Matousek / U Sukdola
  Kdyz jsem ja jel do Kotejcan / Hopsasa hejsasa
  Jenom vy mne, pani muzikanti - V prostred Tlumacova
カルミーナ(声楽&ピリオド器楽アンサンブル)
録音:1991年4-5月、チェコ同胞福音教会、コルンニー通り、プラハ、チェコ 発売:1993年
 

L 10155-2
\2300
チェコのピアノ・トリオ
 ドヴォルジャーク(1841-1904):ピアノ三重奏曲第2番ト短調 Op.26
 スメタナ(1824-1884):ピアノ三重奏曲ト短調 Op.15
クベリーク三重奏団
 ヤン・タリフ(ヴァイオリン)
 カレル・フィアラ(チェロ)
 クフィタ・ビリンスカー(ピアノ)
録音:1995年9月23日、11月25-26日、ネラホゼヴェス城、ネラホゼヴェス、チェコ
発売:1996年
 

L 10299-2
\2300
チェコ出身の前期古典派作曲家
 フランチシェク・クサヴェル・リフテル(1709-1789):
   フルート協奏曲ニ長調/フルート協奏曲ホ短調
 フランチシェク・ベンダ(1709-1786):フルート協奏曲ホ短調
エウゲニア・ズケルマノヴァー(フルート)
スロヴァキア室内管弦楽団
ボフダン・ヴァルハル(指揮)
録音:データ記載なし 発売:1997年
 

L 10336-2
\2300
ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):トリオ・ソナタ集 Vol.1
  フルート、ヴァイオリンと通奏低音のためのトリオ
   ニ長調/ト長調/ハ長調/イ長調/ヘ長調/ロ長調
ヴァーツラフ・クント(フルート)
ペトル・マツェチェク(ヴァイオリン)
ヤロスラフ・トゥーマ(チェンバロ)
カレル・フィアラ(チェロ)
録音:1998年1月9-12日、フルボシュ城、フルボシュ、チェコ
 


L 10422-2
\2300→\2090
現在 20世紀チェコの音楽 II
 クーベリックの弦楽四重奏曲

 ラファエル・クーベリック(1914-1996):弦楽四重奏曲第2番(*)

 マルチヌー弦楽四重奏団(*)
  ルボミール・ハヴラーク(第1ヴァイオリン) ペトル・マツェチェク(第2ヴァイオリン)
  ヤン・イーシャ(ヴィオラ) ウトカ・ヴラシャーンコヴァー(チェロ)


 ヤン・リフリーク(1916-1964):チェンバロ奏者たちへのオマージュ(+)
   前奏曲第1番(ベルナルド・パスクイーニに)
   練習曲(カルロス・セイシャスに)
   パヴァーヌ(ジャイルズ・ファーナビーに)
   カプリッチョ(アントニオ・カベソンに)
   ヴィヴ・ル・ヌヴー(フランソワ・クープランに)

 ズザナ・ルージチコヴァー(チェンバロ)


 クレメント・スラヴィツキー(1910-1999):
  オーボエ、クラリネットとファゴットのための三重奏曲(#)

 イン・モード・カメラーレ
  ヤナ・ブロジコヴァー(オーボエ) ルドミラ・ペテルコヴァー(クラリネット)
  ヤロスラフ・クビタ(ファゴット)


 ヤン・ノヴァーク(1926-1984):甘美な古歌(**)

 San-ky Kim(テノール) イジー・ホシェク(チェロ)


 イジー・ドヴォジャーチェク(1928-2000):涙 から 怒り,悲しみ,喜び(++)

 モニカ・クロムロホヴァー(ピアノ)


 イヴォ・イラーセク(1920-2004):
  オーボエとハープのためのパストラーレとサルタレッロ

 イジー・クレイチー(オーボエ) カテジーナ・エングリホヴァー(ハープ)


 イジー・テムル(1935-):フルートとハープのためのパントマイム

 ヤン・リードルバウフ(フルート) ダニエル・ヴィエスネル(ピアノ)

録音:ライヴ、1994-1996年、マルチヌー・ホールおよびギャラリー・ホール、プラハ芸術アカデミー、リヒテンシュタイン宮、プラハ、チェコ
発売:1998年
 

L 10510-2
\2300
シュチェパーン・ラク(1945-):
  コメニウス万歳
   (J・A・コメニウスの「人間に関する事柄の改善についての総審議」による
   ギター、ヴァイオリン、チェロ、朗読とオルフ楽器のためのコンチェルト)
ミロスラフ・クラウス(ギター)
ヤロスラフ・スヴィエチェニー(ヴァイオリン
ミロスラフ・ペトラーシュ(チェロ)
アルフレト・ストレイチェク(テキスト選択、朗読、オルフ楽器)
シュチェパーン・ラク(即興ギター演奏)
イジー・フラシェ(ディレクター)

録音:データ記載なし 発売:2002年
 チェコのギタリスト・作曲家シュチェパーン・ラクが、「近代教育学の父」と称されるモラヴィア(チェコ東部)出身の教育思想家ヨハンネス・アモス・コメニウス(ヤン・アーモス・コメンスキー;1592-1670)のテキストを基に書き上げた異色作。

 

L 10512-2
\2300
アルフレト・ストレイチェク(1941-)&シュチェパーン・ラク(1945-):
  わが人生の画集−マーハの夜想曲

アルフレト・ストレイチェク(朗読、歌、ギター、リコーダー)
シュチェパーン・ラク(ギター)
イジー・フラシェ(台本、ディレクター)
パヴェル・バルツァル(音響ディレクター、編集)

録音:データ記載なし 発売:2001年
 チェコの詩人・小説家カレル・ヒネク・マーハ(1810-1836)のテキストによる作品。





MUSIC VARS



VA 0165
\2300→\2090
〔旧譜〕
ダーヴィト・ポッパー(1843-1913):チェロと管弦楽のためのヴィルトゥオーゾ作品集
  小ロシアの歌による幻想曲 Op.43/
  スコットランド幻想曲 Op.71
  スペイン舞曲集 Op.54
   ギターに,セレナード,スペインの謝肉祭,アンダルシア風,ビト
  演奏会用ポロネーズ Op.14
ドミニカ・ホシュコヴァー(チェロ)
プルゼニュ放送交響楽団
イジー・マラート(指揮)

録音:2007年5月9-10日、11月5-6日、2008年2月11-13日、チェコ放送プルゼニュ支局スタジオ 発売:2008年
 ドミニカ・ホシュコヴァーは1982年生まれのチェロ奏者。4歳から父であるチェコの名チェロ奏者イジー・ホシェクの指導を受け、プラハ音楽院でヴァーツラフ・イーロヴェツ、ウラダン・コチーに師事するとともに巨匠ミロシュ・サードロに個人教授を受けた後、プラハ芸術アカデミーで再びイジー・ホシェクに学び、さらに2007年パリ音楽院のジャン=マリー・ガマールのもとで研修を受けました。


VA 0010-2
\2300
〔旧譜〕
チェコのピアノ音楽
 ヤン・ラディスラフ・ドゥシーク(1760-1812):ソナタ Op.10 No.2
 スメタナ(1824-1884):バガテルと即興曲集/海辺にて(演奏会用練習曲)Op.17
 ドヴォルジャーク(1841-1904):シルエット Op.8
 ヤナーチェク(1854-1928):霧の中で
 マルチヌー(1890-1959):練習曲とポルカ集 H.308 から
   パストラーレ,ポルカ ニ長調,練習曲ヘ長調
ハナ・ドヴォジャーコヴァー(ピアノ)
録音:1991年7-9月、ドモヴィナ・スタジオ、プラハ、チェコ 発売:1991年

VA 0167-2
\2300
〔旧譜〕
ボエモ エベン、フィシェル、ルカーシュ:ピアノ三重奏曲集
 ペトル・エベン(1929-2007):ピアノ三重奏曲
 ルボシュ・フィシェル(1935-1999):ピアノ三重奏曲
 ズデニェク・ルカーシュ(1928-2007):
  ピアノ三重奏曲 Op.106/トリオ・ボエモ(ボヘミア三重奏曲)
ADトリオ・プラハ
 イジー・フルニーク(ヴァイオリン)
 ミロシュ・ヤホダ(チェロ)
 マルチン・カシーク(ピアノ)
録音:2009年12月3-4日、プラハ、コルンニー通りの福音教会 発売:2009年





ONA



OECD 26
\2400→\2190
気分は地中海
 ウッドウインズ・オブ・バルデモサ

 J・S・バッハ(1685-1750)/ミケル・ブルネト編曲:
  バッハ・ア・ベック(カンタータ BWV147 より 主よ、人の望みの喜びよ)
 アニバル・トロイロ(1914-1975):バルセシト・アミゴ
 ミケル・ブルネト(1961):アギラ・ペスカドラ(みさご)
 テレマン(1681-1767):リコーダーと通奏低音のためのパルティータ第4番
 アリエル・ラミレス(1921-2010):エル・チョクロ
 ヴィヴァルディ(1678-1741):リコーダー協奏曲ハ長調 より ラルゴ
 ミケル・ブルネト:フラウウテジャン
 アストル・ピアソラ(1921-1992):オブリビオン
 不詳(インディオ・ピタグア):パハロ・チョグイ
 トメウ・エスタラス:セス・プルゲレス変奏曲
 ミケル・ブルネト:ペセタ[Peceta]
 ラウル・A・ルッツィ:セルバス・ビルヘンス
 ショパン(1810-1849):バラード第2番
トメウ・エスタラス(リコーダー)
ジャニファー・ペック(ヴァイオリン)
フランシスコ・サルド・サンチェス(ヴィオラ)
ベルナト・カボト(ヴァイオリン、ヴィオラ)
ダニエル・ルニオン(チェロ)
アントニ・フェルナンデス、
マルティン・ディアス(スパニッシュ・ギター)
ナンド・ゴンサレス(アコースティック・ギター)
ダニエル・ロビト・ランガルド(スパニッシュ・ギター、ベース・ギター、編曲協力)
ミリアム・ソサ・ディアス(アルパ)
オラシオ・フメロ、ヨセフ・シャフランスキー(コントラバス)
ジャウメ・ジナルド(ドラムス)
チャコ・モンテス(パーカッション)
バレアレス諸島大学合唱団
ジュアン・コンパニ(合唱指揮)
ミケル・リナス(編曲、プログラミング)
ミケル・ブルネト(ピアノ、シンセサイザー、エレクトリック・ピアノ、ベースギター、
 パーカッション、プログラミング、編曲)

録音:データ記載なし
 マヨルカ島のフォークロア・バンド「バルデモサ」(ショパンとジョルジュ・サンドが住んだ村の名)の創立メンバーの一人トメウ・エスタラスのソロ・アルバム。クラシックからラテン・ミュージックまで、カラっと明るいムードで楽しませてくれます。
 夏場にご案内できていれば…と悔やまれますが、PLAYボタンを押せば気分は地中海です。





SEDEM



CD 30
(DCD 298)
\2400→\2190
メロディー、ロマンスとノクターン
 チェロとピアノのためのスペイン音楽

 ヘスス・デ・モナステリオ(1836-1903):メロディー
 フアン・マリア・ゲルベンス(1819-1886):ロマンス
 エドゥアルド・ロペス・フアランス(1844-1897):初恋(ロマンス)
 クレト・マリア・ザバラ(1847-1912):劇的メロディー
 フアン・クレスポ・ブルセト(?-1924):メロディー
 フィデル・マヤ・バランダリャ(1859-1919):夜想曲
 コンスタンティン・デ・シロドヴィチ(19世紀後半):ゴンドラの歌/流れ星
 ヘロニモ・ヒメネス(1854-1923):ロマンス/カヴァティーナ
 ロヘル・ビリャル(1875-1937):ロマンス
 マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946):メロディー/ロマンス
アンヘル・ガルシア・ヘルマン(チェロ)
ケネディ・モレッティ(ピアノ)
録音:2010年7月、マドリード王立音楽院コンサートホール、マドリード、スペイン
 めったに聴く機会のないスペイン・ロマン派のチェロ作品を集めたアルバム。一般的に知られる作曲家はファリャのみ、他はかろうじてサルスエラ・ファンにヘロニモ・ヒメネスが知られているくらいでしょうか。しかしここで取り上げられた楽曲はいかにもロマンティックな佳品揃い。チェロを演奏される方々にもお勧めしたい一枚です。
 アンヘル・ガルシア・ヘルマンはスペイン国立放送交響楽団ソロ首席奏者、マドリード王立音楽院チェロ科教授を務めているチェロ奏者。情熱に走り過ぎない演奏はドイツの血が入っているからかもしれません。ケネディ・モレッティはブラジル出身のピアニスト。





STUDIO MATOUS


MK 0019-2
\2300
〔旧譜〕
ヨセフ・ミスリヴェチェク(1737-1781):
  2つのチェロと通奏低音のための6つのソナタ

   イ長調/ニ長調/ト長調/ヘ長調/ハ長調/変ロ長調
ヤン・シルツ、ラドミール・シルツ(チェロ)
ヴァーツラフ・ホスコヴェツ(コントラバス)
ロベルト・フゴ(チェンバロ)
録音:1994年9月、チェコ同胞福音教会、コルンニー通り、プラハ、チェコ 発売:1994年





TANIDOS


SRD 416
\2300
ホセ・サラテ(1972-):夜想曲と黒い歌 ピアノ作品集
  小夜想曲集(全4曲;1997)/夜(1996)
  バラタリアの夜想曲集(全5曲;2002)/4つの夜想曲(2006)
  アシルの2つの夜想曲(2009)/ある星室のための3つの小さな夜想曲(2010)
  黒い歌 第1番(2006)/黒い歌 第2番(2006)/黒い歌 第3番(2007)
  黒い歌 第4番(2008)

ハビエル・センベリン(ピアノ)

録音:時期の記載なし、芸術&応用技術センター(CATA)、マドリード、スペイン

マドリード生まれの作曲家・ピアニスト・音楽学者がホセ・サラテが夜をテーマとして書き上げたピアノ作品集。

 

SRD 421/2
(2CD)
\3600
フランツ・アントン・ホフマイスター(1754-1812):
 クラリネットとピアノのための6つのソナタ

  変ホ長調/イ長調/ニ長調/ト短調/ハ長調/ヘ長調

ダビド・アレナス(クラリネット)
ベレン・ゴンサレス=ドモンテ(ピアノ)

録音:2013年1月12日−4月6日、マドリード王立音楽院マヌエル・デ・ファリャ・ホール、マドリード、スペイン

ウィーンで活躍したドイツの作曲家・音楽出版業者ホフマイスター。作曲の分野ではフルートのための作品がよく知られていますが、クラリネット・ソナタもなかなかの名曲。ダビド・アレナス、ベレン・ゴンサレス=ドモンテはともにマドリード生まれでマドリード王立音楽院出身。

 

SRD 423
\2300

アンヘル・ウイドブロ(ピアノ)
 ドビュッシー(1862-1918):
  前奏曲集第1巻
  ベルガマスク組曲 から 月の光
  映像 第1集 から ラモーをたたえて

アンヘル・ウイドブロ(ピアノ)

アンヘル・ウイドブロはスペインのバリャドリド出身のピアニスト。母校であるマドリード王立音楽院の教授を務めています。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BONGIOVANNNI 


GB 1232
\2400
アンジェロ・ロフォレーゼ /ライヴ録音集
 ヴェルディ:
  「トロヴァトーレ」から(5場面)、「 ドン・カルロ」から(3場面)
 ジョルダーノ:「アンドレア・シェニエ」から(アリア3 曲)
 プッチーニ:
  「マノン・レスコー」−いや、私は狂人ではない
  「 外套」−おまえの言う通りだ
   「 トゥーランドット」−誰も寝てはならぬ(後半のみ)
 ロッシーニ:「ウィリアム・テル」−静かな隠れ家(イタリア語)
 ジョルダーノ:「フェドーラ」−愛はあなたに禁じる
 レオンカヴァッロ:「ボエーム」−いとしい面影は
 マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」−マンマ、あの酒は強いね
 ザンドナイ:「ジュリエッタとロメオ」−夜は去り
 マイヤベーア:「ユグノー」−白テンのように白く
アンジェロ・ロフォレーゼ(T)
 1961年のイタリア歌劇団公演での「カヴァレリア・ルスティカーナ」でトゥリッドを歌った名テノール ロフォレーゼ全盛期の名唱集!2009 年の録音もあり!!

 録音:1956-1969 年、2009 年/75’11”

 アンジェロ・ロフォレーゼは1920 年、ミラノ生まれのテノール。ジュゼッペ・ディ・ステーファノとフランコ・コレッリが1921 年生まれですのでほぼ同世代にあたります。ヴェルディ、プッチーニ、さらにヴェリズモのオペラで活躍。日本には1961 年の第3 次イタリア歌劇団公演でのマスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」でトゥリッドを歌ったことでよく知られています。しかし活動期が5 歳上のマリオ・デル・モナコやコレッリと重なったため録音は極めて少なく、近年まで日本ではあまり顧みられることがありませんでした。ロフォレーゼが再評価されたのは、近年、弟子にレッスンをつける際に自ら手本として見事な高音を出す様子が紹介されてからで、日本でも90 歳を過ぎてから演奏会で見事なハイCを披露するなど、「奇跡の老テノール」として俄かに騒がれるようになりました。
 このCD には、1956 年から1969 年までの全盛期のライヴが多数収録。録音の詳細は明らかにされていませんが、いずれもロフォレーゼの高い実力を伝えるものばかり。「トロヴァトーレ」の最後に収録された「トゥーランドット」の誰も寝てはならぬの後半は、2009 年、ロフォレーゼが89 歳の時の歌で、ロ音を見事に決めています。





MELODIYA



MELCD 1002128
(3CD)
\5100→\4590
ばらばらのピアニスト、指揮者による
 ラフマニノフ(1873-1943):ピアノと管弦楽のための作品集

  ピアノ協奏曲第1番嬰ヘ短調 Op.1(*)
  ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op.18(+)
  ピアノ協奏曲第3番ニ短調 Op.30(#)
  ピアノ協奏曲第4番ト短調 Op.40(**)
  パガニーニの主題による狂詩曲イ短調 Op.43(++)

ヴィクトル・エレシコ(ピアノ(*))
ソヴィエト国立交響楽団(*)
ゲンナジー・プロヴァトロフ(指揮(*))
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ(+))
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(+)
クルト・ザンデルリング(指揮(+))
ピーター・ドノホー(ピアノ(#))
モスクワ放送交響楽団(#/**)
ヴラディーミル・フェドセーエフ(指揮(#))
ニコライ・ペトロフ(ピアノ(**))
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮(**))
セルゲイ・ドレンスキー(ピアノ(++))
ソヴィエト国立文化省交響楽団(++)
アレクサンドル・ドミトリエフ(指揮(++))

録音:1985年、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール(*)/1959年(+) 1982年7月8日、ライヴ、モスクワ音楽院大ホール(#)/1965年(**)/1982年(++)
 5曲すべてピアニスト・指揮者とも異なる組み合わせによるラフマニノフ・コンチェルト・アルバム。録音年代にこだわらずメロディアが持てる音源の中からベストを選んだものと思われます。


<国内盤>


ALM/コジマ録音



ALCD 1142
\2940
奇才・天才、小倉貴久子(フォルテピアノ)最新作
 輪舞(ロンド)〜モーツァルトの輝き〜

モーツァルト:
 クラヴィーア・ソナタ ニ長調 K.311 (284c)
 ロンド ニ長調 K.485
 クラヴィーア・ソナタ イ短調 K.310 (300d)
 ロンド イ短調 K.511
 クラヴィーア・ソナタ イ長調 K.331 (300i)『トルコ行進曲付き』
小倉貴久子(フォルテピアノ)
使用楽器:
made by Chris Maene after Anton Walter 1795
 2012年の文化庁芸術祭大賞に輝いたフォルテピアノの第一人者渾身の「息を呑むようなモーツァルト」(礒山雅氏)。
 作曲当時のA.ヴァルター1795年モデルの名器を使用。
録音:2012年3月26-28日 神奈川県、相模湖交流センター ステレオ(デジタル/セッション)

 
 小倉貴久子の『モーツァルトのクラヴィーアのある部屋』思い出ムービー
 http://www.youtube.com/watch?v=za-iDzQ8-EA&feature=player_embedded
 

ALCD 1139
\2940
プロイセンの宮廷音楽〜
 サンスーシ宮殿、フリードリヒ大王の居室にて〜

  J.G.グラウン:トリオ・ソナタ 変ホ長調 WVA:XV:8
  J.G.ヤニチュ:トリオ・ソナタ ホ短調
  C.シャフラート:トリオ・ソナタ へ長調
  J.S.バッハ:6声のリチェルカーレ〜『音楽の捧げもの』より
  C.P.E.バッハ:トリオ・ソナタ 変ロ長調 Wq 161/2, H.578
ムジカ・レセルヴァータ(古楽アンサンブル)
国枝俊太郎(フラウト・トラヴェルソ)
小野萬里(バロック・ヴァイオリン、バロック・ヴィオラ)
高橋弘治(バロック・チェロ)
岡田龍之介(チェンバロ)
 音楽好きで有名なフリードリヒ大王の居室に響いたであろう音楽を再現。
 登場する作曲家はすべて大王に仕える宮廷音楽家。
 録音:2013年3月4-6日、埼玉県、秩父ミューズパーク ステレオ(デジタル/セッション)
  

ALCD 7169
\2940
ウィングス〜マリンバ連弾によるオーケストラの名曲〜
 ハチャトゥリアン:剣の舞〜組曲『ガイーヌ』より
 ハチャトゥリアン:子守歌〜組曲『ガイーヌ』より
 ハチャトゥリアン:バラの乙女たちの踊り〜組曲『ガイーヌ』より
 ハチャトゥリアン:レズギンカ〜組曲『ガイーヌ』より
 エルガー:愛の挨拶
 J.シュトラウス2世:雷鳴と稲妻
 J.シュトラウス2世:アンネン・ポルカ
 J.シュトラウス2世:トリッチ=トラッチ・ポルカ
 J.シュトラウス2世:ピチカート・ポルカ
 J.シュトラウス2世:美しく青きドナウ
 ヴェルディ:凱旋行進曲〜歌劇『アイーダより』
 ミーチャム:アメリカン・パトロール
 ブラームス:ハンガリー舞曲第5番ト短調
 ファリャ:火祭りの踊り〜バレエ音楽『恋は魔術師』より
 モンティ:チャールダーシュ
 マスカーニ:間奏曲〜歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より
マリンバデュオ「ウィングス」
(吉岡孝悦、
塩浜玲子)
 人気マリンバ奏者参加の新生デュオが贈る1台マリンバ連弾。指揮者・大友直人氏曰く「オーケストラ作品がまるでマリンバのオリジナル作品のように聴こえてくる」。
 録音:2013年5月21-23日、東京、五反田交流センター ステレオ(DSD/セッション)
 


ALCD 7181
\2940
75歳を超えた巨匠プーレ待望のベートーヴェン新録音!
 ベートーヴェン:
  ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 Op.30-2
  ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
  ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 Op.24『春』
ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)
川島余里(ピアノ)
 ドビュッシーのヴァイオリン・ソナタを初演した父から受け継いだ19世紀ヨーロッパの伝統と、自ら体験してきた20世紀の演奏史を統合・体現する破格の演奏。
録音:2011年4月30日、7月3,9,27日、神奈川県、相模湖交流センター ステレオ(デジタル/セッション)





<映像>


BONGIOVANNI(映像)


AB 20025
(DVD)
\5400
ドニゼッティ:「パリのジャンニ」 エカテリーナ・リョーヒナ(S ナヴァラの王女)
エドガルド・ロチャ(T パリのジャンニ)
ロベルト・デ・カンディア(Br 執事長)
パオラ・ガルディーナ(Ms オリヴィエーロ)
アンドレア・ポルタ(Bs ペドリーゴ)
エレオノーラ・ブラット(S ロレッツァ)
ジャコモ・サグリパンティ(指)
イタリア国際管弦楽団
ブラティスラヴァ・スロヴァキア合唱団
 ドニゼッティの愉快な喜劇「パリのジャンニ」初映像!日本語あらすじ付き

 フェデリーコ・グラッツィーニ(演出)
 収録:2010 年7 月、マルティーナ・フランカ/リージョン・コード:0(フリー)、NTSC、16:9、Stereo PCM、110分、字幕:伊英

 ドニゼッティの「パリのジャンニ」、初の映像が登場です。「パリのジャンニ」は、ドニゼッティが1828 年から1832 年にかけて作曲したものの、この時は上演されることはなく、ずっと経った1839 年になってミラノのスカラ座で初演されました。ナヴァラの王女と結婚することになっていたフランスの皇太子は、彼女をよく知りたいと思い、裕福なパリ市民ジャンニに変装して王女の正体を様子を探る、という軽い恋愛物語です。日本語の詳しいあらすじが付いていますので、それを読めば日本語字幕がなくても十分楽しむことができます。
 ナヴァラの王女のエカテリーナ・リョーヒナは、ロシアのサマーラに生まれたソプラノ。モスクワで学んだ後、ドイツやオーストリアの各地で活躍、ロシア風のパワーのあるコロラトゥーラソプラノとして人気を博しています。エドガルド・ロチャは、ウルグアイのリベラに生まれたテノール。2008 年にイタリアに移り、ここ数年、ロッシーニ・テノールとしてイタリア、フランスなどで活躍、ことに《セビリアの理髪師》のアルマヴィーヴァと《チェネレントラ》のドン・ラミーロを得意としています。軽く元気のある声で溌剌と歌っています。王女の執事長には、ベテランのバッソブッフォ、ロベルト・デ・カンディア。さすがの旨みで舞台を引き締めています。ジャコモ・サグリパンティは、1982 年生まれ、2009 年にオペラのデビューを果たしたばかりの若いイタリアの指揮者。
 この2010 年のマルティーナ・フランカでの「パリのジャンニ」の指揮が好評だったことから、同音楽祭では2011 年にロッシーニの「パルミラのアウレリアーノ」、2012 年にはベッリーニの「ザイーラ」を指揮しました。イタリアやドイツの地方歌劇場で活躍しています。
 フェデリーコ・グラッツィーニの演出は、時代を19 世紀、おそらくフランスの7 月王政(1830 − 1848)の頃に移し、落ちぶれる貴族と台頭するブルジョワジーの構図を盛り込んだもの。これも立派な「置き換え演出」ですが、分かりやすい舞台になっています。
 解説冊子に詳しい日本語あらすじがついています。









10/31(木)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


EUROARTS(Blu-rayオーディオ&CD)


20 03032
(Blu-ray Disc Audio
[HD Video 付]+CD)
\5000
ロマン・ザスラフスキー〜独創的反意Vol.2
 ラフマニノフ:
  前奏曲
   (作品32-12嬰ト短調、作品23-5ト短調、作品32-5ト長調)
  絵画的練習曲「音の絵」
   (作品39-5 変ホ短調、作品33-7 ト短調、作品39-9ニ長調)
  楽興の時(作品16-3ロ短調、作品16-4ホ短調)
 プロコフィエフ:
  ピアノ・ソナタ第3番作品28 イ短調、
  ピアノ・ソナタ第7番作品83 変ロ長調
ロマン・ザスラフスキー(P)
EA 3003
(CD)
\1500
 ザスラフスキーのブルーレイ・ディスク・オーディオ第2 弾!こだわりの音作りにより、ピアノのタッチがより鮮明に表現!

 (Blu-ray Disc Audio[HD Video 付]+CD) 画面:1080i Full HD 16:9、音声:HD-Video DTS5.0、LPCM Audio 5.0(24bit/96kHz)、リージョン:0、63mm

 ロシアのサンクト・ペテルブルグ生まれのイスラエル人ピアニスト、ロマン・ザスラフスキー。スペインのバレンシアで行われたホセ・イトゥルビ国際ピアノコンクールで優勝し、ヨーロッパで注目されるようになりました。また日本ではチェリストのガブリエル・リプキンとツアーを行い、その卓越した技巧と高い音楽性が評価されました。
 このアルバムは「ロマン・ザスラフスキー〜独創的反意Vol.1(20 03022)」に続くブルーレイ・オーディオ第2 弾。ザスラフスキー得意のラフマニノフとプロコフィエフを収録しています。こだわり抜いた方法でダイレクトA/D 変換し、最高130dB のダイナミック・レンジを実現させる最高水準のマイクを用い、サウンド・シェーピングとダイナミック・レンジのロスを取り除いた、純度の高い音を可能したブルーレイ・オーディオです。





GIMELL


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タリス・スコラーズの"アレグリのミゼレーレ"!
 最先端"Pure Audio Blu-ray"フォーマットで登場!

アレグリ:ミゼレーレ
 アレグリ:ミゼレーレ(2005年新録音)
 パレストリーナ:
  スターバト・マーテル、教皇マルチェルスのミサ、汝はペテロなり
 アレグリ:ミゼレーレ(デボラ・ロバーツによる装飾版)
タリス・スコラーズ
ピーター・フィリップス(指揮)
  2013年で結成40周年を迎えたルネサンス・ポリフォニーのパイオニアたち、タリス・スコラーズ。
 タリス・スコラーズがその歴史の中で300回以上歌い続けてきた代名詞であり、教会音楽史に輝く不朽の傑作グレゴリオ・アレグリの「ミゼレーレ」。
 このアレグリの「ミゼレーレ」の"2005年新録音"が、ギメル(Gimell)、そしてタリス・スコラーズにとって初となる「ブルーレイ・オーディオ・フォーマット(Pure Audio Blu-ray)」で登場!
 最先端の次世代技術で響き渡る、タリス・スコラーズの神々しきハーモニー。タリス・スコラーズ・ファン、古楽ファン、オーディオ・ファン、要注目の新譜です!

 ● Blu-ray Disc with All Region Playback and No Video
  1, Ultra Quality Surround Sound 5.1    DTS HD MA 24/96kHz
  2, Ultra Quality Surround Sound 5.1    Dolby True HD 24/96kHz
  3, Ultra Quality Stereo LPCM 24/96kHz
 ● Compact Disc for CD players and computers
 ※Blu-ray Audio Discは、Blu-ray対応機器でのみ再生可能です。
 ※当タイトルは音声のみの収録となっており、映像は収録されておりません。予めご了承下さい。







NIMBUS ALLIANCE(CD−R)



NI 6227
(2CD-R/特別価格)
\3800→\3390
メータ&イスラエル・フィルのバンコク・ライヴ!!
 タイ王宮での堂々たるブラームス交響曲第1番
バンコク王宮前ライヴ
  (ライヴ・イン・フロント・オブ・グランド・パレス、バンコク)
  タイ王室賛歌
  ベートーヴェン:レオノーレ序曲第3番 Op.72a
  モーツァルト:
   ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364*
  リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 Op.34
  ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68
  ヨハン・シュトラウスII世:ポルカ 《雷鳴と稲妻》 Op.324
  ヨハン・シュトラウスI世:ラデツキー行進曲 Op.228
ズービン・メータ(指揮)
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
イリヤ・コノヴァロフ(ヴァイオリン)*
ロマン・スピッツァー(ヴィオラ)*
※同時発売のDVD-R(PAL)
NI 6229
(DVD-R Video/PAL)
\3800
 インド出身の世界的巨匠、ズービン・メータが、イギリスのNimbus Allianceから登場!
 1981年から終身音楽監督となったイスラエル・フィルを率いてのバンコク・ライヴが、CDとDVDの同時発売。ロケーションは、壮麗なタイ王宮前広場に設置された屋外ステージで、世界有数のアーティストが集う「バンコク国際ダンス&音楽祭(Bangkok International Festival of Dance & Music)」の一環として、またタイ王室のシリキット王妃の生誕80周年を祝うイベントとして行われたもの。
 メータが得意とするブラームスを主軸に、イスラエル・フィルの首席奏者たちをソリストとしたモーツァルトの協奏交響曲、リムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲と重要レパートリーをシリキット王妃の前で披露し、アンコールは雷鳴轟く激しいポルカと軽快なラデツキー・マーチで幕を閉じる。
 2008年のフェスティヴァルからバンコクでの演奏が好評を博してきたメータ&イスラエル・フィル。招待客のみの特別コンサートで、渾身のパフォーマンスを見せてくれる。

 ※録音(ライヴ):2013年1月8日
 DVDフォーマット/映像方式:PAL/リージョン・オール/音声:ドルビー・デジタル/収録:117分
 ※Nimbus Allianceは、レーベル・オフィシャルのCD-R盤となります。
 ※NI 6229は、レーベル・オフィシャルのDVD-R盤となります。PAL方式のため、PAL方式対応プレーヤーでのみ再生可能です。予めご了承ください。







ECM


481 0637
\2400
ヒリヤード・アンサンブル/Il Cor Tristo
 ベルナルド・ピザノ(1490-1548):
  Or vedi, Amor, Nova angeletta,
  Chiare, fresche, e dolci acque, Si ? debile il filo,
  Ne la stagion, Che debb’io far?,
 ロジャー・マーシュ(1949-):Il Cor Tristo(I-III)
 ジャック・アルカデルト(1507-1568):
  Solo e pensoso, L’aer gravato, Tutt’il d? piango,
ヒリヤード・アンサンブル
[David James(C-T),
Rogers Covey-Crump(T),
Steven Harrold(T),
Gordon Jones(Br)]
現代イディオムとルネサンス技法のブレンド
 世界最高級のヴォーカル・グループのヒリヤード・アンサンブルの最新盤。イギリスの現代作曲家ロジャー・マーシュによる委嘱作品「Il Cor Tristo」は、ダンテの古典長編叙事詩「神曲」〜「地獄」をモチーフとした作品。そしてベルナルド・ピサーノとアルカデルトの16 世紀のペトラルカをカップリングしています。
 「古楽」と「モダン」の間を自在に遷移する彼らの透き通るハーモニーが、壮大な絵巻物を美しく提示していきます。
 ダンテの言葉を明確に伝えるために、ヒリヤード・アンサンブルのメンバーたちは時間をかけて曲と順番を考え、現代に生きる聴き手の心に響くアルバムを作り上げました。
 来年2014年に40周年を迎えたヒリヤード・アンサンブルですが、残念ながら2014年末をもって解散する事が決まったようです。このアルバムも、彼らの最終点への特別なプログラミングだったのでしょう。
 【録音】2012年11月, オーストリア、ザンクト・ゲロルト修道院





CAPRICCIO



C5173
(2CD)
\2600→\2390
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番&第2番
 1-3.チェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 Op.38/
 4-7.チェロ・ソナタ 第2番 ヘ長調 Op.99
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
マグラ・アマラ(ピアノ)
録音 2013年4月 ライディング リスト・コンチェルトホール
 若きチェリスト、ハリエット・クリーフ。以前リリースのハイドンで、その成熟した音楽性が高く評価されましたが、今回は更に円熟が求められるブラームス(1833-1897)のチェロ・ソナタを演奏しています。
 第1番のソナタはブラームスが33歳の時に完成された作品で、時期的にはドイツ・レクイエムと同じ頃に書かれており、本来は4楽章の大規模な曲になるはずでしたが、緩徐楽章を削除、すっきりとした味わいに仕上がっています。
 それに比べ第2番はブラームス53歳の時の作品で、こちらは4楽章ですが、曲調は第1番に比べとても明るく雄大で、ブラームスの全作品の中でもとりわけ充実した音楽に満ちています。
 クリーフの演奏は、繊細さと豪放さを兼ね備えており、ブラームスの音楽が持つ甘酸っぱさを的確に表現していると言えるでしょう。


ハリエット・クリーフ前作

Haydn: The Cello Concertos
C5139
\2600→\2390
ハリエット・クリーフ(チェロ)
 ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調Hob.VIIb:1&第2番ニ長調Hob.VIIb:2
ハリエット・クリーフ(チェロ)/
ウィーン室内フィルハーモニー管弦楽団/
クラウディウス・トラウンフェルナー(指揮)
録音 2012年3-4月ライディングリスト・コンチェルト・ホール
 ハイドン(1732-1809)のチェロ協奏曲は、全部で6曲あるとされていますが、現在「真作」と認定されているのは、この1番と2番の作品だけで、あとは偽作であるか、紛失してしまっているのが現状です。この2曲はスコアが発見されたのは1950年代以降ですが、真作、偽作に拘わらずとも、多くの演奏家が取り上げる人気曲であり、溌剌とした曲想が素晴らしい意欲的な名作として知られています。
 デビュー盤であるフランスの作品集(C5131)での、高い音楽性と技術が評判となっている若手チェリスト、ハリエット・クリーフの2枚目のアルバムは、ハイドンの協奏曲です。1991年オランダ生まれのクリーフは、まだウィーンで勉学に励んでいるのですが、既に確立された芸術家として認められている逸材です。このハイドンの協奏曲も揺るぎない信念に裏打ちされた表現力と、滴り落ちるような美音に満たされた魅力的な演奏であり、これからの彼女の将来を予見させる見事なアルバムです。

 誰かに似てますね・・・


 

C7172
(5CD)
\3000
オルガン協奏曲集
<CD1.ヘンデル(1685-1759):作品集>
 1-3.オルガン協奏曲 第6番 変ロ長調 Op.4-6 HWV294/
 4-7.オルガン協奏曲 第3番 ト長調 Op.4-3 HWV291/
 8-11.オルガン協奏曲 第4番 ヘ長調 Op.4-4 HWV292/
 12-15.オルガン協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.4-2 HWV290/
 16-19.オルガン協奏曲 第5番 ヘ長調 Op.4-5 HWV293/
 20-23.オルガン協奏曲 ヘ長調 HWV295「カッコウとナイチンゲール」/
<CD2.J.S.バッハ(1685-1750)&C.P.E.バッハ(1714-1788):作品集>
 1-3.J.S.バッハ:オルガン協奏曲 ニ短調 (BWV146とBWV188より)/
 4-6.C.P.E.バッハ:オルガン協奏曲 ト長調 Wq.34 H444/
 7-9.C.P.E.バッハ:オルガン協奏曲 変ホ長調 Wq.35 H446/
<CD3.J.ハイドン(1732-1809):作品集>
 1-3.オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:1/
 4-6.オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:5/
 7-9.オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:8/
 10-12.オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XIV:11/
 13-15.オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XIV:12/
<CD4.M.ハイドン(1737-1806)&J.ハイドン&モーツァルト(1756-1791):作品集>
 1-3.M.ハイドン:オルガンとヴィオラと弦楽のための協奏曲 ハ長調 P.55/
 4-6.J.ハイドン:オルガン協奏曲 ハ長調 Hob.XVIII:10/
 7.モーツァルト:教会コンチェルト 第17番 ハ長調 K336/
 8.モーツァルト:教会コンチェルト 第8番 ヘ長調 K224/
 9.モーツァルト:教会コンチェルト 第1番 変ホ長調 K67/
 10.モーツァルト:教会コンチェルト 第15番 ハ長調 K328/
<CD5.J.G.ラインベルガー(1839-1901):作品集>
 1-3.オルガン協奏曲 第1番 ヘ長調 Op.137/
 4-6.オルガン協奏曲 第2番 ト短調 Op.177/
 7-10.ヴァイオリンとオルガンのための組曲 ハ短調 Op.166
アキム・エルザベット(オルガン)/
クリスティーネ・ショルンスハイム(オルガン)/
マルティン・ハーゼルベック(オルガン)/
ローランド・ミュンヒ(オルガン)/
フランツ・レーンドルファー(オルガン)/
アンドレアス・ユフィンガー(オルガン) 他/ウィーン・アカデミー/
新バッハ・コレギウム・ムジクム/
「カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ」室内管弦楽団 他
 CAPRICCIOの膨大な音源の中から「オルガンのための協奏曲」を選び出し、年代別にまとめた5枚組です。
 バロック時代の最も重要な作品はヘンデルの一連の協奏曲でしょう。彼は1733年、自作のオラトリオ「デボラ」の初演時に「間奏曲」としてペダルなしの小さなオルガンで自作の協奏曲を演奏したと記録に残っているほど、オルガン協奏曲の重要性を世に知らしめた人です。
 他にはハイドン兄弟、バッハ親子らバロックから古典派の作曲家たち、モーツァルトのレアな作品「教会コンチェルト」ロマン派のオルガン作曲家ラインベルガーの作品と、オルガン好きにはたまらないセットとなっています。





CPO



777668
\2600→\2390
トルレイフ・テデーン(チェロ)
 大植英次&ハノーファー北ドイツ放送フィル
  ドミトリー・カバレフスキー:チェロ協奏曲集

 1.チェロ協奏曲 第1番 Op.49/
 2.チェロ協奏曲 第2番 Op.77/
 3.「コラ=ブルニョン」組曲 Op.24a
トルレイフ・テデーン(チェロ)/
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団/
大植英次(指揮…1.2)/
エイドリアン・プラバーヴァ(指揮…3)
 ロシアの偉大なる作曲家カバレフスキー(1904-1987)。
 しかし現在、彼の作品は一部の曲…例えばあの有名な「道化師のギャロップ」など…以外はほとんど聴かれることがありませんでした。そんな中、2008年にリリースされた「交響曲全集」は多くのロシアファンの溜飲を下げるとともに、日本が生んだ名指揮者、大植英次の凄さを知らしめた名演であり、カバレフスキーが単なる通俗音楽の作曲家ではないということも、きっちり認識させてくれた記念碑的なアルバムであったと言えるでしょう。
 そんな大植、今回は渋い演奏で知られるチェリスト、テデーンとともにチェロ協奏曲をリリースします。キャッチーなメロディの中に漂う深い精神性と、軽やかなリズムに隠されたウィット、そして重厚な響き。これらが一丸となって押し寄せてくる様は見事としか言いようがありません。
 最後に付された「コラ=ブルニョン」組曲は絶好のアンコールピースです。
 


777420
\2000→\1790
ドーラ・ペヤチェヴィチ:ヴァイオリンとピアノのための作品集
 1.ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Op.26/2.カンツォネッタ Op.8/
 3.メヌエット Op.18/4.ロマンス Op.22/5.エレジー Op.34/
 6.スラヴ風ソナタ ロ短調 Op.43/6.瞑想曲 Op.51
アンドレイ・ビエロフ(ヴァイオリン)/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
 クロアチアの女性作曲家ペヤチェヴィチ(1885-1923)。
 cpoレーベルは彼女の作品の復興に力を入れており、このアルバムは室内楽作品集の第3集にあたります。彼女の作品からは後期ロマン派の香りと、先人たちの作品、ドヴォルザークやチャイコフスキーらの面影が感じられ、初めて聴く人にも一抹の懐かしさを抱かせるのです。とりわけヴァイオリン・ソナタニ長調は彼女の作風が完全に確立されたことを示す美しい作品で、その明朗な色調は「春のソナタ」と呼ぶのがふさわしいかもしれません。「スラブ風ソナタ」は民謡風なメロディを素晴らしいインスピレーションに満ちたパッセージで包み込んだ独創的なもの。他の曲も個性的であり親しみやすい曲ばかりです。




「ドニャの選んだ一枚」より
後期ロマン派の潮流の中にひっそりと咲いた美しい花
38歳で亡くなったクロアチアの女流作曲家
 ドラ・ペヤチェヴィッチ:室内楽作品集


 最近事務所で聴いた中でピピピと来たアルバムです。
 聞いたことのない女流作曲家で、ドラ・ペヤチェヴィッチという人です。
 クロアチアの大貴族の娘さんで、少女の頃はお城に住んでいたそうです。
 クロアチア最初の女性作曲家ということで知られているみたいですが、38歳で敗血症で亡くなりました。
 店主に言わせると「ブラームスに似ている」そうなのですが、ブラームスの室内楽をよく知らないので、そこのところはよくわかりません。
 でもとてもけだるい感じが、これからの季節には似合いそうな気がします。フランスの音楽とはまた違ったおしゃれな感じです。



CPO
777419-2
\2000→¥1690
ドラ・ペヤチェヴィッチ:室内楽作品集
  1.ピアノ三重奏曲 Op.29/
  2.チェロとピアノのソナタ Op.35
アンドレイ・ビエロフ(ヴァイオリン)/
クリスチャン・ポルテラ(チェロ)/
オリヴァー・トリエンドル(ピアノ)
 交響曲嬰へ短調(777418-2)で、堂々たる「センター入り」を飾ったクロアチア出身の作曲家、ペヤチェヴィチ(1885-1923)。今作は彼女の本領発揮とも言える室内楽作品集です。彼女の全室内楽作品の内訳は、2 つの弦楽四重奏、ピアノ四重奏、ピアノ五重奏、2 つのヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ1 曲、そして2 つのピアノ三重奏曲です。とりわけピアノへの偏愛が感じられ、管楽器の作品は一つもありません。ピアノ三重奏曲Op.29 は、すでに成熟しており、非常に表現力豊かで、端正なテクスチャーを持つ作品です。1913 年に書かれたチェロ・ソナタ(1915 年に改作)は、劇的であり、また堂々とした曲です。これを聴いてしまえば、他の作品の録音も待ち遠しくなるはずです。(メーカー・コメント)
 秋の深まりとともにブラームスの室内楽が聴きたくなりますが、今朝はあえてその傍流を。
 
38歳で亡くなったクロアチア出身の女流作曲家ドラ・ペヤチェヴィッチのピアノ三重奏曲。
 生まれはアルバン・ベルクと同じ1885年ですが、その音楽は50歳年上のブラームスの作品のように気品ある古風なロマンに包まれています。
 このピアノ三重奏曲も知られざる名品のひとつといっていいでしょう。(店主の「今朝の一枚」より)






 

777600
\2000→\1890
エーリッヒ・ヴォルフガンク・コルンゴルト:室内楽作品集
 1.弦楽のための六重奏曲 Op.10/
 2.2台のヴァイオリンとチェロ、左手のピアノのための組曲 Op.23
アーロン弦楽四重奏団/
ヘンリ・ジークフリードソン(ピアノ)/
トーマス・ゼルディッツ(ヴィオラ)/
マリウス・ディアス(チェロ)
 このアルバムに収録されたコルンゴルト(1897-1957)の作品は、どれも室内楽のジャンルに属する曲ですが、まるでオーケストラで奏でられているかのように色彩に富み、光に溢れたものであり、とりわけ「弦楽のための六重奏曲」での表現と濃厚な響きの美しさは例えようもありません。
 まず、1916年に作曲された弦楽六重奏曲の完成度の高さに驚いてしまいます。19歳の時の作品ですが、彼はすでに天才としての名声を確立しており、その名前はヨーロッパ中に轟いていたのでした。
 「組曲」は1930年の作品で、あの戦争で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインのために書かれたものです。
 重苦しい「前奏曲とフーガ」で始まり、優雅さの中に不安げな表情が見え隠れする切ない「ワルツ」と続き、グロテスクと題された激しい曲、そして美しい「リート」が置かれ、最後は快活なロンドで締めくくられます。まだ彼が“幸せだった時期”の作品です。
 


777655
(2CD)
\5200→\4790
フェルディナンド・リース:歌劇「盗賊の花嫁」3幕 Op.156 ルート・ツィーザク(ソプラノ)/
ユリア・ボルヒェルト(ソプラノ)/
トーマス・ブロンデレ(テノール)/
ヨッヘン・クプファー(バリトン)/
クリスティアン・イムラー(バス・バリトン)/
コンスタンティン・ヴォルフ(バス・バリトン)/
ヨルク・フェリックス・スペール(バス・バリトン)/
ケルン放送合唱団/
ケルンWDR交響楽団/
ハワード・グリフィス(指揮)
 フェルディナンド・リース(1784-1837)のオペラ「盗賊の花嫁」です。
 この作品、序曲やバレエ音楽などはしばしば演奏される機会もあるのですが、全曲演奏というのはほとんどなく、無論録音も目にすることはありません。
 この作品は1828年の作品で初演時に大好評を博しました。その後は瞬く間にヨーロッパ全土に広まり、リースにとっては初めてのオペラが「予期せぬ成功」をもたらしたのです。
 この作品、リースが単なるベートーヴェンの友人で模倣者ではなく、稀代のメロディメーカーであり、また見せ場の多いオペラを書けることを全ての聴衆が理解したであろう記念碑的なもので、その充実した内容と輝かしいアリア、アンサンブルは、ウェーバーの歌劇と比べても全く遜色のないものです。
 ルート・ツィーザクを始めとした力量のある歌手たちと、名手グリフィスが引き締まった演奏です。
 
777664
\2000
ヨハン・シュテフェンス:マドリガル&バレッティ
 1.Last uns zusammen in Gottes Namen singen/
 2.Musik von alters her ist geehrt/
 3.Bei guten Wein traurig traurig zu sein/
 4.Wer leben will ohn Schmerz/
 5.Kann auch der Liebe Band/
 6.Die Musik und ein guter Wein/
 7.Midas, der grobe Rustephil/
 8.Orpheus die Harfen schlug so fein/9.Wir armen Kartauser/
 10.Nun tret herbei ein jeder frei/
 11.Mein Lust und Freud in Traurigkeit/
 12.Im Maien hort man die Hahnen krahen/
 13.Mit Lust tat ich spazieren/
 14.Der ander Teil: "Der Kuckuck mit seinem Schalle"/
 15.Der Kuckuck hat sich zu Tod gefalln/
 16.Frisch frohlich wolln wir singen/
 17.Der Kuckuck auf dem Zaune sas
ヒンムリッシェ・カントライ/
ハンブルク・ラーツムジーク
 ドイツのオルガニスト、作曲家、ヨハン・シュテフェンス(1560頃-1616)。ハンス・レオ・ハスラーの影響を受けたオルガン作品と、ドイツ語による5声部のマドリガルで知られています。このアルバムには彼の世俗マドリガルを中心に収録。当時の民衆がどのような曲を好んだのかを知ることができる楽しい1枚です。これらは彼の死後である1618年に息子ハインリヒによって公開された曲集で、酒、歌、女性、自然、そして良い社会を賛美したものであり、平易な表現で人々の関心を見事に描いています。
  

777722
\2600
ヘンドリク・アンドリーセン:交響的作品集 第2集
 1.交響曲 第2番/2.リチェルカーレ/
 3.マスケラータ/
 4.「ヴィルヘルムス・ファン・ナッソウエ」よりラプソディ
オランダ交響楽団/
ダーヴィッド・ポルセライン(指揮)
 オランダの作曲家、オルガン奏者ヘンドリク・アンドリーセン(1892-1981)。同じくcpoからリリースされた第1集(777721)に収録された曲の風情でもわかる通り、ロマン派と前衛の折衷とも言える聴きやすい音楽を書く人です。ユトレヒト大聖堂のオルガニストとしても知られ、ここでは素晴らしい即興演奏を行ったという記録が残っています。ここに収録された曲のうち、交響曲第2番は1938年、コンセルトヘボウ管の創立50周年の記念に書かれたもので、オーケストラとその指揮者エドゥアルト・ファン・ベイヌムに捧げられています。複雑な楽想を持ち、極めて現実的な音楽です。他の作品はもう少し様々な作風で、「ヴィルヘルムス・ファン・ナッソウエ」というのは1932年に正式にオランダの国歌に認定されたメロディです。
 

777776
\2600
ルイジ・ケルビーニ:カンタータ集
 1.クリテムネストラ/
 2.ミラボーの死-3つの合唱曲/
 3.キルケ/4.アンフィオン
マリ・ド・ヴィユトレイ(ソプラノ)/
ウルズラ・エッティンガー(メゾ・ソプラノ)/
アンドレアス・カラシアク(テノール)/
ケルン・アカデミー/
ミヒャエル・アレクサンダー・ヴィレンズ(指揮)
 1827年にベートーヴェンが没した時、彼を継ぐ作曲家として最も有力な存在と目されたのが、ルイジ・ケルビーニ(1760-1842)でした。彼は当時の最も優れたオペラ作曲家であり、彼が執筆した対位法の教則本はショパンやシューマンが用いたほどでした。
 しかし、その作品の素晴らしさとは裏腹に、大衆の人気を得ることはできず、数多くの歌劇も一時は劇場で上演されたものの、彼の死後はほとんど忘れられてしまい、その名声が復活するのは100年以上の年月を待たなくてはいけなかったことは誰もが知る通りです。
 そんな彼、オペラだけでなく宗教音楽も数多く書きましたが、この盤に収録さrているのはもっと珍しいカンタータです。これらはギリシャ神話を題材にしながらも、当時の民衆たちの怒りや悲しみを丁寧になぞり、曲に反映させたもので、歌劇作曲家とはまた違うケルビーニを知ることができるのではないでしょうか。
 


777880
(3CD)
\4000→\3690
フランツ・イグナーツ・ベック:9つの交響曲集
<CD1…777034>
 1.交響曲 Op.3 第1番 ヘ長調/2.交響曲 Op.3 第2番 変ロ長調/
 3.交響曲 Op.3 第6番 ヘ長調/4.「オルフェの死」より序曲/
<CD2…999390>
 1.交響曲 Op.3 第3番 ト短調/2.交響曲 Op.3 第4番 変ホ長調/
 3.交響曲 Op.3 第5番 ニ短調/
<CD3…777033>
 1.交響曲 Op.4 第1番 ニ長調/2.交響曲 Op.4 第2番 変ロ長調/
 3.交響曲 Op.4 第3番 ヘ長調/4.「無人島」より序曲
ラ・スタジオーネ・フランクフルト/
ミヒャエル・シュナイダー(指揮)
マンハイム楽派の中心的存在であったヨハン・シュターミッツ。この人の最も有能な弟子として知られるのが、このフランツ・イグナーツ・ベック(1734-1809)です。この人はなかなか破天荒な経歴を持つことで知られ、音楽もその生涯に負けず劣らず波乱に満ちたものなのです。
 例えばCD2で聴くことのできるOp.3の第3番ト短調。モーツァルトの第25番にも匹敵するほどの劇的な表情で始まる激しい音楽です。転じて長調の作品はどれも伸びやかで、確かに「マンハイム楽派」の幸せな表情を受け継いでいます。
 「18世紀のベルリオーズ」と呼ばれる彼の作品、確かに交響曲の歴史に一石を投じる名作揃いです。



<LP>

 

CPO(LP)


777853
(LP 2枚組)
\5200
マティアス・キルシュネライト(ピアノ)
 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:ピアノ協奏曲 Op.4 HWV289-294

  (オルガン協奏曲からの編曲)
  1.協奏曲 ト短調 Op.4-1 HWV289/
  2.協奏曲 変ロ長調 Op.4-2 HWV290/
  3.協奏曲 ト短調 Op.4-3 HWV291/
  4.協奏曲 ヘ長調 Op.4-4 HWV292/
  5.協奏曲 ヘ長調 Op.4-5 HWV293/
  6.協奏曲 変ロ長調 Op.4-6 HWV294
マティアス・キルシュネライト(ピアノ)/
ライン・ドイツ室内アカデミー/
ラヴァー・スコウ・ラーセン(指揮)
「ヘンデルのピアノ協奏曲?」それは変でる?
 J.S.バッハのチェンバロ協奏曲をピアノで演奏しても不自然ではないのですから、ヘンデル(1685-1759)の作品をピアノで演奏してもよいのでは。と考えたのがドイツのピアニスト、マティアス・キルシュネライトでした。彼はヘンデルのOp.4のオルガン(曲によってはハープやチェンバドで演奏可能)協奏曲集に着眼し、各曲をピアノ独奏用に置き換えたのです。
 もともとこれらの協奏曲はオラトリオなどの劇場作品の幕間に演奏されたものであり、ここで使われたオルガンは小さなもので、決して壮大なものではありません。
 そんなオルガン・パートをピアノに置き換えるには多少のテクニックが必要でしたが、この演奏では全く違和感ないものとして仕上がっています。777837-2(SACDハイブリッド)と同内容です。


<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


CAPRICCIO



C5184
(2CD)
\2600→\2390
マルシュナー:歌劇「吸血鬼」
<CD1>1.序曲/2-12.第1幕/
<CD2>1-14.第2幕
ヨナス・カウフマン(テノール)/
フランツ・ハヴラタ(バス)/
レジーナ・クレッパー(ソプラノ)/
アンケ・ホフマン(ソプラノ)/
マルクス・マルカルト(バス)/
トーマス・デヴァルト(テノール)/
ハインツ・ハイトビュッヒェル(テノール) 他/
ケルンWDR放送管弦楽団&合唱団/
ヘルムート・フロシャウアー(指揮)
録音 1999年8月9-20日 ドイツ ケルン放送 クラウス・フォン・ビズマルク・ザール
※C60083の新装盤
 このマルシュナー(1795-1861)の「吸血鬼」は、発売当初から“ドイツ・ロマン派”のオペラマニアの間で高く評価されていた作品です。しかし、最近になって俄然注目を浴び出したのは、ひとえにヨナス・カウフマンの人気上昇に伴ってのことでしょう。作品自体はウェーバーとワーグナーを足して2で割ったような印象(初演の際は15歳のワーグナーも観劇していました)で、忌わしく耽美的なテーマでありながらも、音楽はドロドロすることなく、明快でわかりやすいものです。死から蘇った吸血鬼ルートフェン卿を歌うのは名歌手フランツ・ハヴラータ、そしてその友人オーブリー役をカウフマンが歌います。品の良い?ホラーもなかなかステキです。
 

C5187
(2CD)
\2600
ネスラー:歌劇「ゼッキンゲンのトランペット吹き」
<CD1>1-6.プロローグ/7-15.第1幕/
<CD2>1-8.第2幕/9-11.第3幕
ヘルマン・プライ(バス・バリトン)/
フランツ・ハヴラタ(バス)/
クリストフ・スペート(テノール)/
ラインハルト・ハーゲン(バス)/
アルフレード・クーン(バス)/
レジーナ・クレッパー(ソプラノ)/
カタリーナ・カンマーローア(メゾ・ソプラノ)/
ケルンWDR放送管弦楽団&合唱団/
ヘルムート・フロシャウアー(指揮)
C60055の新装盤
 ライプツィヒで1884年に初演されたこの「ゼッキンゲンのトランペット吹き」。前例にないほどの成功を収め、100回も再演されたというこのオペラ、作曲家に敬意を表して、松明を灯しながらの行進が行われたということです。当時ドイツ留学中の森鴎外もこれを見て大感動。この原作を日本で紹介したというほどの作品です。
 数年後にはヨーロッパ中の歌劇場でレパートリーになるほどの人気を博しましたが、残念なことに第二次世界大戦時に楽譜が散逸、現在ではすっかり忘れられてしまいました。
 物語は17世紀に起きた“30年戦争”の終る頃。実在の人物をモデルにしたトランペット吹きのヴェルナーと、貴族の令嬢マリアとの身分違いの恋物語。もちろん2人は最後に結ばれるというもので、ヨハン・シュトラウスを思わせる音楽も極めて充実しています。
 

C5190
(2CD)
\2600
ツェムリンスキー:歌劇「白墨の輪」
<CD1>1-8.第1幕/9-17.第2幕/
<CD2>1-16.第3幕
レナーテ・ベーレ(ソプラノ)/
ガブリエレ・シュレッケンバッハ(アルト)/
ローランド・ヘルマン(バリトン)/
ジークフリート・ロレンツ(バリトン)/
セリーナ・リンズレイ(ソプラノ)/
ライナー・ゴルトベルク(テノール)/
ウーヴェ・ペーター(テノール)/
ハンス・ヘルム(バリトン)/
ゲルトルート・オッテンタール(ソプラノ) /
ペーター・マテック(ナレーター) 他/ベルリン放送交響楽団/
ステファン・ゾルテシュ(指揮)
C60016の新装盤
 1933年の初演時、本来はシュトゥトガルトで予定されていた公演がナチスの政権奪取の影響で中止、チューリヒで代替公演されたという作品です。61歳のツェムリンスキーによる「シノワーズ-中国趣味」のオペラ、内容は日本でいう大岡裁きの「子争い」とテーマを同じくするもので、貧しい娘ハイタンが、お忍びで茶屋を訪れた皇太子と恋仲になり、陰謀に巻き込まれていきます。死刑を宣告された彼女は「白墨の輪」の中で子争いを行い、真の母と認められたことで自らの汚名も晴らし、子どもの父である皇太子と結ばれるというハッピーエンドの物語です。
 五音階を多用したエキゾチックな音楽は一度聴いただけで魅了されることでしょう。





NIMBUS(CD−R)



NI 7031
(CD-R)
\1800→\1690
〔旧譜〕
オスカー・シュムスキー
 J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集

  ヴァイオリン協奏曲第2番イ短調BWV.1041
  オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ハ短調BWV.1060
  ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042
  2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV.1043
オスカー・シュムスキー(ヴァイオリン)
ロビン・ミラー(オーボエ)
ジョン・タンネル(ヴァイオリン)
スコットランド室内管弦楽団
 シュムスキーのバッハ!

 1917年、アメリカ、フィラデルフィアで亡命ロシア人の両親の下に生まれたオスカー・シュムスキー(1917−2000)。3歳からヴァイオリンを学び、7歳でフィラデルフィア管のソリストに招かれデビュー。ストコフスキからは「いまだかつてない神童」と激賞され、後にオイストラフからは「世界で最も偉大なヴァイオリニストの1人」と讃えられた20世紀の巨匠シュムスキーによる1984年録音のバッハ協奏曲集。
 シュムスキーのバッハといえば、伝説的名演「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」(NI 2557/8)の復活が話題となったが、この協奏曲集も伝説を刻み込んだ名演の1つとして風格を保っている。

 ※録音:1984年1月、クイーンズ・ホール(エジンバラ)
 ※Nimbusはレーベル・オフィシャルのCD-R 盤となります。
 


NI 7041/2
(2CD-R/特別価格)
\3000→\2690
〔旧譜〕
アダム・フィッシャー(指揮)
 「グレート・ハイドン・シンフォニーズ」 〜 ハイドン:交響曲集

 交響曲第6番ニ長調 《朝》 Hob.I-6
 交響曲第45番嬰ヘ短調 《告別》 Hob.I-45
 交響曲第48番ハ長調 《マリア・テレジア》 Hob.I-48
 交響曲第82番ハ長調 《熊》 Hob.I-82
 交響曲第92番ト長調 《オックスフォード》 Hob.I-92
 交響曲第94番ト長調 《驚愕》 Hob.I-94
アダム・フィッシャー(指揮)
オーストリア・ハンガリー・ハイドン・
 フィルハーモニー
 "グレート・ハイドン・シンフォニーズ"と題されたこの2枚組セットは、フィッシャー兄弟の兄、アダム・フィッシャーとオーストリア・ハンガリー・ハイドン・フィルハーモニーの偉業、「ハイドンの交響曲全集(NI 1722)」から、ハイドンの偉大なる6つの交響曲を収録したコンピレーション盤。6番、45番、92番、9番では、2013年現在はウィーン・フィルのコンサート・マスターを務めるライナー・キュッヒルがコンサート・マスターを担っている。
 ※録音:1988年−1995年、ハイドンザール(オーストリア)
 
NI 7032
(CD-R)
\1800
〔旧譜〕
ジェーン・オースティン・コンパニオン
 メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲第4番より
 M.ハイドン:交響曲ヘ長調より
 ファッシュ:協奏曲ホ長調より
 J.C.バッハ:序曲第5番より
 ハイドン:
  ヴァイオリン協奏曲ハ長調より、チェロ協奏曲より、
  交響曲第94番より、トランペット協奏曲より
 ボイス:交響曲第6番より、交響曲第1番より、交響曲第2番より
 メユール:交響曲第3番より
 シューベルト:交響曲第5番より、交響曲第1番より
ウィリアム・ボートン(指揮)&
 イギリス弦楽オーケストラ
アダム・フィッシャー(指揮)&
 オーストリア・ハンガリー・
  ハイドン・フィルハーモニー
ミシェル・スヴィエルシェヴスキ(指揮)&
 グルベンキアン管弦楽団
ロイ・グッドマン(指揮)&
 ハノーヴァー・バンド
クリストファー・ウォーレン=グリーン(指揮)&
 フィルハーモニア管弦楽団
 「近代イギリス長編小説の頂点」と言われるイギリスの女流小説家ジェーン・オースティン(1775−1817)。熱心な音楽コレクターだった彼女にまつわる曲を、Nimbusが保有する膨大な音源から抜粋したコンピレーション・アルバム。





NIMBUS ALLIANCE(CD−R)



NI 6231
(7CD-R/特別価格)
\7200→\6590
エリック・コーツ自作自演7枚組BOX!
 コーツ・コンダクツ・コーツ 〜
  オール・オブ・ヒズ・コマーシャル・レコーディングス 1923−1957

  コーツ:
   メリーメイカーズ序曲、シンデレラ、サクソ・ラプソディー、
   サマー・デイズ組曲、スプリングタイム組曲、フットライツ、
   ラスト・ラヴ、7つの海、ファンファーレ第1番、同第2番、
   4つの世紀組曲、ロンドン・コーリング、ロンドン組曲、
   テレヴィジョン・マーチ、ロンドン・アゲイン組曲、
   3人の男組曲、3人のエリザベス組曲、結婚式の道化師より、
   ミニチュア組曲、アンダー・ザ・スターズ、
   オーヴァー・トゥ・ユー、ホルボーン、スウィート・セヴンティーン、
   ダム・バスターズ、ウッド・ニンフ、セルフィッシュ・ジャイアント、
   フォー・ウェイ組曲、ミラージュ、レイジー・ナイト、
   フロム・ザ・カウンターサイド組曲、ジョイアス・ユース組曲、
   3頭の熊、ロンドン・ブリッジ、他
エリック・コーツ(指揮)
ロンドン交響楽団
ライト・シンフォニー・オーケストラ
ナショナル交響楽団
ニュー・シンフォニー・オーケストラ
クイーンズ・ホール・ライト・オーケストラ
 他
 
 英国で絶大な人気を誇ったライト・ミュージックの作曲家、指揮者エリック・コーツ(1886−1957)。市販されているコーツが遺した自作の録音のすべてを網羅した驚愕の6枚組+ボーナス・ディスクBOX。
 録音すべてが収録されているため、人気曲であったロンドン組曲など、複数の録音が収録されている曲も多く、イギリスのライト・ミュージックを語る上で欠かせないエリック・コーツのすべてが味わえる。
 エリック・コーツの生涯を記した28ページにわたるブックレット(英語)+20ページのトラック・リスト付き。
 ※ADD





TAHRA



TAH 763/4
(2CD)
\5000→\4590
狂気、いや、狂喜
 アーベントロートのベト7とモーツァルト40番が残っていた!
  ワルシャワのアーベントロート

 CD1
  ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
 CD2
  (1)モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550
  (2)ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92
ヘルマン・アーベントロート(指)
ワルシャワ・フィル
 ADD、MONO、46’52”、54’25”/CD1 録音:1953年9 月22 日(ワルシャワ。ライヴ) CD2 (1)録音:1954年5 月16 日(ワルシャワ。ライヴ)(2)録音:1954年5 月16 日(ワルシャワ。ライヴ) 

 ポーランド放送秘蔵の音源から、1953 年とその翌年にアーベントロートが行なった貴重なライヴが日の目を見ました。
 ことにモーツァルトの交響曲第40 番とベートーヴェンの7 番はこれまで彼の録音がなかったので大歓迎の出現と申せましょう。
 アーベントロートは1954 年5 月1 日から23 日までポーランドに滞在し、各地で指揮活動を行ないましたが、その間の日記(未出版)がフランス語と英語でブックレットに掲載されているのが興味津々です。それによれば、16 日のコンサートはマチネで、モーツァルトとベートーヴェン以外にルトスワフスキも振りましたが、残念ながら音が残っていません。演奏は期待通りのアーベントロート節炸裂で、モーツァルトの感情移入、7 番の推進力いずれも物凄く、さらに60 年を経ているとは思えぬエネルギーが伝わってきます。録音も想像以上に良好で、ワルシャワ・フィルの明るい音色が再現されています。1954 年といえばフルトヴェングラーが没した年。この演奏にも古いドイツの伝統が色濃く残っているのが嬉しい限りです。
 「英雄」もアーベントロートならではの爆演。オーケストラの音は鮮明ながら終始電気的ノイズが鳴っています。これは除去不可能なため、録音資料の価値を鑑みてそのままCD 化致しました。予めご了承下さい。



<メジャー・レーベル>


フランスDG



481 0648
\2600→\2390
スピノジ&アンサンブル・マテウス
 スピノジ/鏡

 バーバー:弦楽のためのアダージョ,
 ヨハン・クリストフ・バッハ:ああ、私が頭に豊かな水を持っていれば
 ショスタコーヴィチ:室内交響曲Op.110a
 ニコラ・バクリ:ラメント
 J.S.バッハ:なんと憐れなことよ、ゆがんだ心は
ジャン=クリストフ・スピノジ(指揮)
アンサンブル・マテウス,
マレーナ・エルンマン(Ms)
 時代を超越した芸術的「鏡」
 スピノジ&アンサンブル・マテウスによる時代を超越したコンセプト・アルバム。
 作品のウィンドウが開かれ、それぞれの作曲家が込めた永遠の美の輝きが、鏡をのぞきこんだ時のごとく溢れだします。様々な時代の光の中で人間の感情の明と暗、歓びと哀しみが、煌びやかな像を結びます。
 オペラ歌手、俳優としても有名なマレーナ・エルンマンがゲスト参加しています。
 


4810655
\2600→\2390
ネマニャ・ラドゥロヴィチ/パガニーニ・ファンタジー
 パガニーニ:
  ヴァイオリン協奏曲第1番 ニ長調 Op.6
  カプリース第5番
  カンタービレ
  カプリース第11番
  モーゼの主題による変奏曲
  カプリース第24番
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン)
RAI国立交響楽団
指揮:大植英次 
 旧ユーゴスラヴィア生まれの28歳。フランスからDGデビュー!
 あり余る才能、圧倒的なテクニック、あふれるエネルギーで世界を席巻中!

 2007年のラ・ファ・フォル・ジュルネ音楽祭に初登場以来、数多くの来日公演を行い、圧倒的な演奏&強烈な存在感で大反響を呼び、日本における人気も急上昇中のネマニャ・ラドゥロヴィチ。ドイツ・グラモフォン・デビュー!
 今回はフランス・ユニバーサルのローカル・リリースですが、来年はインターナショナル・リリースも予定されているらしい。

 1985年セルビア(旧ユーゴスラビア)生まれ。7歳で音楽を始め、14歳で渡仏。15歳でパリ国立高等音楽院に入学、P.フォンタナローザに師事、さらにメニューイン、アッカルドの指導を受ける等、研鑽を積み、1995年ストレーザ国際コンクール(イタリア)、96年コチアン・ヴァイオリン・コンクール(チェコ)、2003年ハノーファー国際コンクール(ドイツ)、をはじめとする5つのコンクールで優勝。1997年ヴィエニャフスキ国際コンクール(ポーランド)および98年メニューイン国際ヴァイオリン・コンクールで審査員特別賞を受賞し、2001年ストラディヴァリウス・コンクール(クレモナ)では一位なしの第二位を獲得。
 これまでにフランス国立放送フィル、北ドイツ放送響、チューリッヒ・トーンハレ管、ロイヤル・フィル、モントリオール響を含むオーケストラ、チョン・ミュンフン、大植英次、フィリップ・ベンダー、ヘスス・ロペス=コボス、ローレンス・フォスターをはじめとする指揮者と共演しています。今年10月には無伴奏ソナタのリサイタル、そして自身がリーダーを務める弦楽ユニット「悪魔のトリル」との共演による来日公演で聴衆の心を鷲掴みにしました。

録音:2013年5月9-10日  パリ

 こいつ、悪魔か。
 現代のパガニーニの称号は、そのルックス、形相、怪奇性からみて、やっぱりこの人になるか・・・
 CDとは別の収録ですが、パガニーニのヴァイオリン協奏曲の映像、こちら。すごいです。
 http://www.youtube.com/watch?v=26kUIMlg0So&feature=player_embedded



ネマニャ・ラドゥロヴィチのアルバムから2枚
 メジャーからデビューするとマイナー・レーベルから出ていたアルバムがどういうわけか廃盤になるケースが多い。
 どうぞお気をつけて。

ARTACT
AR 001
¥2400→¥2190
ネマニャ・ラドゥロヴィチ
 DEVIL’ S TRILLS〜悪魔のトリル

 (1)クライスラー:プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
 (2)ヴィエニャフスキ:レジェンドop.17
 (3)ヴィターリ:シャコンヌ ト短調
 (4)シューベルト:ロンド イ短調 D438
 (5)チャイコフスキー:メロディ、スケルツォ、瞑想曲
  (なつかしい土地の思い出op.42より)
 (6)タルティーニ:悪魔のトリルop.1-4
 (7)サラサーテ:アンダルシアのロマンスop.22
 (8)クライスラー:愛の悲しみ、美しきロスマリン
ネマニャ・ラドゥロヴィチ(ヴァイオリン/1843年J.B.Vuillaume)
レ・トリーユ・ドゥ・ディアブル

ボルテージ全開の「悪魔のトリル」アンサンブルの仲間たち「レ・トリーユ・ドゥ・ディアブル」を率いて大暴れ!
一度聴いたら誰もが虜になってしまう、繊細さと線の太さが共存した音楽性、タテ乗りのリズム、美しい音色のラドゥロヴィチ。聴衆の心をたちどころに鷲掴みにし、聴衆を自分の世界へとぐいぐいと引き込みます。
1曲目の「プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ」は、冒頭からのけぞるような迫力。続くヴィエニャフスキの「伝説」は、ヴィエニャフスキが愛した英国女性にあてて書いたラブレター的作品。この女性は、ヴィエニャフスキがこの曲を演奏しているのを聴いて、彼の熱い思いを知り、ヴィエニャフスキと結婚することを決めたといいます。ネマニャ君がどのように演奏しているか注目です。
ディスクのタイトルにもなっている「悪魔のトリル」は、震えるような繊細な始まりから、後半のものすごいボルテージの昂揚まで一気に聴かせます。まさに憑かれたように弾くラドゥロヴィチの演奏姿が眼に浮かぶようです。
ラドゥロヴィチの魅力を味わいつくせる名曲ぞろいの魅力的なプログラムです。アンサンブルも、オケに室内楽にソロにと活躍する若手たちで、瑞々しさに満ちています。一部拍手入り。
録音:2007年7月(ライヴ録音)、76’21

 「フォル・ジュルネ」他度重なる来日公演でどんどんファンを増やし、今年はプレ公演でのヴィヴァルディ「四季」で素人・玄人を問わず聴衆を圧倒的に魅了、即売のCD在庫はその場であっという間にすべて売り切れ…という好調なスタートを切って、公演後も続々オーダーが止まらず、例年以上にその存在感をアピールしてくれたのでした。そんな折、Transartのサブディヴィジョンともいえる新規レーベル「ArtAct」の看板をひっさげ、ネマーニャが自ら率いる室内アンサンブル「トリーユ・デュ・ディアブル(悪魔のトリル・の意)」とともに世に問うたのは、タイトル曲であるタルティーニの名品をはじめとする、ヴァイオリンの演奏技巧が最もあざやかに引きたつ歴史的傑作を集めた新譜!
 夢に出てきた悪魔に魂を売って教わった秘儀を、目ざめてすぐ大急ぎで書きとめた…という逸話のあるタルティーニの名品や、偽作ゆえにかこちらも録音の少ないヴィターリのシャコンヌなどのバロック作品群から、ヴィエニャフスキだのクライスラーだのサラサーテだの…と「ネマーニャのうっとりするような技巧で聴いたら、どうなってしまうのだろう?」とわくわくするような曲目ばかり!
 しかも、演奏は19 世紀のある種のスタイルに忠実でもある「弦楽アンサンブル編曲版」。玄人にも自信をもって進められる企画な上、この曲目ならクラシック初心者へのヴァイオリン入門盤としても最適!

TRANSART
TR 174
\2200→\1990
ネマニャ・ラドゥロヴィチ
 濃厚なる名曲集

ショパン:ノクターン 嬰ハ短調 (遺作)
カール・オーベルチュール:子守歌 op.299、ル・シルフィー*
チャイコフスキー:ポーリーヌのロマンス(「スペードの女王」より)
バルトーク:ルーマニア民族舞曲
 (ヴァイオリンとハープ/マリエル・ノルトマン編)
ラヴェル:ハバネラ形式による小品
マスネ:タイスの瞑想曲
マンゴレ:演奏会用エチュード*(ノルトマン編)
サン=サーンス:幻想曲 op.124 (ハープとヴァイオリンのための)
フォーレ:夢のあとに op.7-1(原曲:歌曲/ヴァイオリンとハープ版)
ネマニャ・ラドゥロヴィチ
 (ヴァイオリン/
  1843年ヴィヨーム製ヴァイオリン)
マリエル・ノルトマン
 (ハープ/ライオン&ヒリー)
 濃厚に甘く、輝かしく響く音色、一度聴いたら忘れられないヴァイオリニスト、ネマニャ・ラドゥロヴィチ、名曲ばかりを豪華に勢ぞろいした1枚!

 2011 年6 月20-23 日、ティトン寺院(パリ)* ハープ・ソロ

 一度聴いたら誰もが虜になってしまう、熱く甘い音色のラドゥロヴィチ、注目の最新盤。クラシックの名曲をハープの名手マリエル・ノルトマンとのデュオでたっぷり収録したぜいたくな1 枚です。ショパンの名曲などラドゥロヴィチの甘く濃厚な音色のために書かれたかと思うほど。タイスの瞑想曲は絶品。バルトークでのボルテージ全開の演奏など、ラドゥロヴィチの魅力が120% 味わえる1 枚です。
 ラドゥロヴィチは1985 年セルビア生まれ。15 歳でパリ国立高等音楽院に入学、P. フォンタナローザに師事、さらにメニューイン、アッカルドの指導を受けています。コンクールでも優勝多数。圧倒的な存在感で、来日公演も多数、日本でのファンも増えているといえるでしょう。マリエル・ノルトマンは、10 歳でリリー・ラスキーヌに出会って、ハープ奏者として生きることを決意。その後の活躍は国境を越え、日本のオーケストラでも客演奏者なども務めています。リリー・ラスキーヌ国際ハープコンクールの創設者でもあり、ハープ界のまさに大御所的存在です。彼女のソロによるマンゴレの演奏会用エチュードはもともとはギターのための曲ですが、ノルトマンの技術と音楽性の高さに圧倒される出来栄えです!





フランスDECCA



5346246
(5CD)
\5000→\4490
イヴリー・ギトリス/ポートレイト
 ユニバーサル系5枚組セット

【Disc1】
 パガニーニ:
  ヴァイオリン協奏曲第1番Op.6,
  ヴァイオリン協奏曲第2番Op.7「ラ・カンパネラ」〜
   スタニスラフ・ヴィスロツキ(指揮)
   ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団(録音:1966年)/
 ロッシーニのタンクレディ「こんなに胸騒ぎが」の主題による序奏と変奏曲Op.13,
 カンタービレ ニ長調Op.17,
 ヴァイオリンとギターのためのソナタOp.3-6, メヌエット ヘ長調〜
  タッソ・ヤノプーロ(P) (録音:1966年)/
【Disc2】
 パガニーニ:24のカプリース Op.1(録音:1976年)/
【Disc3】
 ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番Op.14,
 ヴァイオリン協奏曲第2番Op.22〜
  ジャン=クロード・カサドジュ(指揮)
  モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団(録音:1969年)/
 サン=サーンス:
  ヴァイオリン協奏曲第2番Op.58,
  ヴァイオリン協奏曲第4番Op.62 「未完成」〜
   エドゥアルド・ヴァン・ルモーテル(指揮)
   モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団(録音:1968年)/
【Disc4】
 ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲ニ長調Op.102〜
  モーリス・ジャンドロン(Vc)
  ミシェル・タバシュニク(指揮) フランス国立放送管弦楽団(1971年2月3日ライヴ)/
 ベルク:ヴァイオリン協奏曲〜
  フリッツ・リーガー(指揮) フランス国立放送管弦楽団(1967年7月6日ライヴ)/
【Disc5】
 ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女,
 クライスラー:ウィーン奇想曲,
 ドヴォルザーク:ユーモレスク,
 ヴィエニャフスキ:奇想円舞曲,
 クライスラー:愛の悲しみ,
 ディニーク:ホラ・スタッカート,
 マスネ:タイスの瞑想曲,
 メンデルスゾーン:歌の翼に,
 クライスラー:美しきロスマリン,
 アイルランド民謡:ロンドンデリーの歌,
 ラヴェル:ハバネラ,
 サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン〜練木繁夫(P)(録音:1985年)/
 ブラームス:ハンガリー舞曲第1番,
 ファリャ:スペイン舞曲,
 バルトーク:ルーマニア民俗舞曲〜岩崎淑(P)/
 サン=サーンス:カプリス〜
  エドゥアール・ヴァン・ルモーテル(指揮)
  モンテ・カルロ歌劇場管弦楽団(録音:1976年)
 彼ほど個性的なヴァイオリニストがいるだろうか・・
 1922年イスラエルのハイファ生まれ。演奏を聴いたフーベルマンに見出されてフランスに渡り、12歳でパリ音楽院を首席で卒業。その後もジョルジュ・エネスコ、ジャック・ティボー、カール・フレッシュ等、名ヴァイオリニストの下で研鑽を積みました。1951年ロン=ティボー国際音楽コンクールに入賞、56年のアメリカデビュー後、超絶技巧の天才ヴァイオリニストとして世界的な賞賛を博し、活躍の舞台を全世界に広げてきたギトリス。
 このボックスは、ユニバーサル系レーベルを中心に残された妙技の数々を収録。超絶技巧と妖艶なメロディの節回し、魔術的とも呼ばれるギトリスの個性的な演奏を存分に堪能いただける5枚組です。
 【録音】1966〜1995年
 

481 0486
\2600
フィリップ・エルサン:Clair Obscur〜合唱作品集
 スターバト・マーテル(2002),
 詩篇130番(1994)
 流星(2005)
 明瞭な暗闇(2008)
カトリーヌ・シモンピエトリ(指揮)
声楽アンサンブル ”セクエンツァ9.3 ”
クリスティーヌ・プリュボー(Gamb),
フランソワ・サン=イヴ(Org)
フランス放送、文化省から作品委嘱を受ける作曲家
エルサンは1948年に生まれ、パリ音楽院でジョリヴェに師事。70年にブーランジェ賞を獲得したのを皮切りに数々の賞を受賞。ラジオ・フランスやフランス文化省などからの委嘱も多く、映画音楽なども多数手がけている作曲家です。このアルバムでは彼の合唱作品に注目。
 自発性にあふれる室内コーラスグループ「セクエンツァ9.3」によって、エルサン作品の美しく澄んだ響きがしなやかに広がります。【録音】2011年10月, パリ
 


374 9733
(8CD)
\7000→\6490
ブルーノ・リグット:ザ・デッカ・レコーディングズ
【Disc1】
 シューマン:
  ピアノ協奏曲イ短調Op.54, 序奏とアレグロ・アパッショナート ト長調Op.92〜
   クルト・マズア(指揮) フランス国立管弦楽団/
  幻想曲Op.17/
【Disc2】
 ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲ト短調Op.33〜
  ズデニェク・マーツァル(指揮) フランス放送フィルハーモニー管弦楽団/
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op.23〜
  ユーリ・アーロノヴィチ(指揮) モンテ・カルロ国立管弦楽団/
【Disc3】
 ハイドン:ピアノ協奏曲ニ長調, ピアノ協奏曲ト長調〜
  ジャン・ピエール・ヴァレーズ(指揮) フランス器楽アンサンブル/
【Disc4】
 ショパン:
  ピアノ協奏曲第2番ヘ短調Op.21〜
   ルイ・ド・フロマン(指揮) ルクセンブルグ放送管弦楽団/
 バラード第4番Op.52, 幻想曲Op.49,
 ピアノ・ソナタ第2番Op.35/
【Disc5】
 シューマン:
  アベッグ変奏曲Op.1, トッカータOp.7,
  クララ・ヴィークの主題による変奏曲,
  アラベスクOp.18, 子供の情景Op.15/
 リスト:
  メフィスト・ワルツ第1番, ため息, 超絶技巧練習曲第10番,
  ペトラルカのソネット第123番/
【Disc6】
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番Op.83,
 ラヴェル:道化師の朝の歌, ソナチネ/
【Disc7】
 ショパン:
  アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調Op.22〜
   ルイ・ド・フロマン(指揮) ルクセンブルグ放送管弦楽団/
 ポロネーズ第1,2,8,10番, 幻想曲Op.49, 夜想曲第1&5番/
【Disc8】
 ショパン:ワルツ第1-18番
ブルーノ・リグット(P)
 フランソワ唯一の弟子、真のフランス音楽正統派ピアニスト
 ブルーノ・リグットはパリで生まれ、パリ音楽院でリュセット・デカーヴにピアノを、ジャン・ユボーに室内楽を学び、1962年にピアノで、1963年に室内楽でプリミエ・プリを獲得。その後、弟子を取らないことでも有名なサンソン・フランソワの唯一の弟子となり、ロン=ティボー国際コンクールのほか、1963年にはチャイコフスキー国際コンクールで入賞し、演奏活動を開始。1984年には指揮者としてもデビューを果たし、数ヶ国で放映される映画やテレビシリーズのための音楽を作曲。現在はパリ音楽院で教鞭をとり、後進の指導にあたっています。
 正統派フランス音楽のピアニズムが薫り立つ彼の絶頂期の録音をお楽しみください。
 【録音】1968〜1978年





フランスUNIVERSAL


4808461
(3CD)
\4800
シャルル・ボードレールと音楽家たち
【Disc1】《ボードレールの音楽熱》
 ベートーヴェン:「月光」より第3楽章〜
  ギレリス,
 ピアノ協奏曲第3番より第2楽章〜
  ケンプ&ライトナー,
 リスト:超絶技巧練習曲第10番〜
  クリダ,
 ワーグナー:
  ローエングリンより第1幕への前奏曲,
  タンホイザー序曲と殿堂のアリア〜ショルティ,
 ウェーバー:魔弾の射手より雲が覆っていても〜
  ヤノヴィッツ,
 ショパン:子守歌〜ヴァーシャーリ・タマーシュ/

【Disc2】《ボードレールとクラシック音楽》
 シャブリエ:旅へのいざない〜ルネ・ドリア,
 フォーレ:詩篇, 身代金〜スゼー,
 デュパルク:旅へのいざない, 前世〜フランソワーズ・ポレ,
 ドビュッシー:ボードレールの詩による5つの歌曲〜
  コレット・ヘルツォーク,
 カプレ:ひび割れた鐘, 貧乏人の死〜
  ハンナ・シャー,
 ベルク:ワイン〜アンネ・ソフィー・フォン・オッター,
 デュティユー:チェロ協奏曲遥かなる遠い国へより第1楽章〜リン・ハレル/

【Disc3】《ボードレールとフランスのシャンソン》
 レオ・フェレ:
  L'albatros, La beaut?, La g?ante,
  Les bijoux, Une charogne, Le flacon,
  Spleen, Le vert paradis, La musique,
  A une passante, La servante au grand c?ur,
  Le vin de l'assassin, Recueillement, L'?tranger,
 イヴ・モンタン:Les bijoux,
 セルジュ・ゲンスブール:Baudelaire,
 カトリーヌ・ソヴァージュ:Le serpent qui danse, Spleen,
 ジュリエット・ヌルディーヌ:Franciscae meae Laudes, 
  他にボードレールの詩の朗読〜イレーヌ・ジャコブ
様々な作曲家に影響を与えた詩人ボードレール
 ボードレールは、1821年パリに生まれ。10歳代初頭からロマン派の詩に傾倒して詩作を開始。1845年、ドラクロワを称讃した最初の著書「1845年のサロン」を著わし、時代の絵画的課題を深く自覚的にとらえた尖鋭な美術批評家として出世。散文による詩篇の制作に全力を注ぎ、数多くの作曲家に影響を与えました。
 ここにはボードレールが影響を受け、批評を書いた作曲家の作品、ボードレールの詩に触発され書かれた歌曲、そしてシャンソンが収録されています。曲間にはフランスの女優、イレーヌ・ジャコブによる詩の朗読も収録。














10/30(水)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜

AURORA


ACD 5083
\2500
星の神話
 ラッセ・トゥーレセン(1949-):星の神話Op.43 (2010)
 ジェルジュ・リゲティ(1923-2006): ルクス・エテルナ(1966)
 マールティニシュ・ヴィリュムス:
  「太初の雄牛で行なう戦いについて」 (“gaw ek-dad kard”)
 ジョン・ケージ(1912-1992):Four2 (1990)
 アンデシュ・ヒルボリ(1954-):Mouyayoum (muo::a:yiy::oum) (1983/86)
 トイヴォ・トゥレヴ(1958-):とても優しく (2009/10)
ラトビア放送合唱団
カスパルス・プトニニシュ(指揮)
 今日を代表するヴィルトゥオーゾ合唱団、ラトビア放送合唱団

 録音:2012 年 聖ヨハネ教会(リガ、ラトビア)/78’29
 制作・編集: シグヴァルズ・クリャーヴァ/マスタリング: アウドゥン・ストリーペ

 20 世紀中期以降、新しい声楽技法を合唱に応用することが積極的に行われるようになってから、合唱音楽は幾何級数的に発展を遂げ、「古典」とみなされる作品が生まれました。ラッセ・トゥーレセンも、合唱による音楽表現の可能性を追求する作曲家のひとりです。彼がノルウェー音楽アカデミーに発足させたプロジェクト「Concrescence(合生)」では、スカンディナヴィア民謡の歌唱法やモンゴルの倍音唱法(ホーミー)の研究を通じ、新たな声素材、非調性、装飾技法に焦点を当てる活動をつづけています。このプロジェクトの中心的存在としてトゥーレセンの芸術活動を支えているのは、今日を代表するヴィルトゥオーゾ合唱団のひとつ、ラトビア放送合唱団です。ラトビア放送合唱団のアルバム『星の神話』は、トゥーレセンのプロジェクトの成果の一端を示す目的で制作されました。トゥーレセンの《星の神話》は、イタリアの作曲家、ジャチント・シェルシの書いた象徴主義的詩をテクストとする、演奏時間24 分の作品です。「クラスター」による合唱曲の代表的な一作、リゲティの《ルクス・エテルナ》は、この作品に先立って作曲された《レクイエム》の〈キリエ〉とともにスタンリー・キューブリック監督の映画『2001 年宇宙の旅』に使われ、一躍有名になりました。ラトビアのマールティニシュ・ヴィリュムスは、アコーディオン奏者として活動しながら、作曲家として、ユニークな作品を発表しています。《「太初の雄牛で行なう戦いについて」》は、古代ペルシャ、ゾロアスター教の宇宙生成(天地創造)からインスピレーションを得て作曲された、劇的な作品です。ケージの《Four 2》は、彼が晩年に作曲した一連の「ナンバーピース(数字の小品)」のひとつ。神秘的な音世界が《星の神話》と調和します。スウェーデンのアンデシュ・ヒルボリが1983 年に作曲した《muo::a:yiy::oum》は、音声学の記号による「曲名」と、ヴォカリーズで歌われる「宇宙のトランス」音楽が話題になり、16 部の混声合唱の版、男声合唱の版とも合唱音楽の「古典的」レパートリーとして各国の合唱団により歌われています。トイヴォ・トゥレヴはエストニアの作曲家。《とても優しく》は、ダンテ・アリギエーリの詩集『新生)』の詩をテクストに作曲されました。このアルバムは、ラトビア放送チェンバーシンガーズの創設者、カルパルス・プトニニシュが指揮。ラトビア放送合唱団の芸術監督シグヴァルズ・クリャーヴァが制作にあたっています。
 
ACD 5076
\2500
マルクス・パウス(1979-):チェロとピアノのための作品集
 ・葬送音楽(チェロ独奏のための)
 ・4 つのメメント・モリ(ピアノ独奏のための)
 ・チェロソナタ(チェロとピアノのための)
ヨハンネス・マッテンス(チェロ)
ヨアシム・クヴェツィンスキ(ピアノ)
 現代ノルウェーの人気作曲家マルクス・パウス

 録音:2013 年1 月7 日-9 日 ソフィエンベルグ教会(オスロ)/48’48
 制作: マルクス・パウス/録音: アウドゥン・ストリーペ

 マルクス・パウスは今日のノルウェー音楽でもっとも人気のある作曲家のひとりです。ノルウェー音楽アカデミーを卒業、2003 年から2005 年にかけてニューヨークのマンハッタン音楽学校に学びました。伝統的なハーモニーとメロディに新しい方向性を与えることに努め、さまざまなジャンル、とりわけてニューヨークのマンハッタン音楽学校に学びました。伝統的なハーモニーとメロディに新しい方向性を与えることに努め、さまざまなジャンル、とりわけけを集めた最初のアルバムです。《葬送音楽》は、J・S・バッハとマラン・マレの曲を想わせる、チェロ独奏のための作品。ピアノ独奏のための《4 つのメメント・モリ(死を想え)》は、パウスが長年に渡り共同作業を行っているヨーテボリ生まれの画家クリストフェル・ロードルンド (1970-) の美術展「DeathPassages(死の推移)」の視覚世界を基に作曲されました。チェロとピアノのためのソナタは〈プロローグ〉〈スケルツォ〉〈カデンツァと変奏〉〈スケルツォ〉〈エピローグ〉の5 楽章構成。優雅なメロディとスケルツォの「音楽の冗談」的気分が鮮やかな印象を残す作品です。オスロ・フィルハーモニックで演奏し、ソロと室内楽の音楽家としても活動するヨハンネス・マッテンス (1977-)。ステーン=ノクレベルグ、リヴ・グラーセル、イジ・フリンカに学び、2009 年にロベルト・レヴィン賞を受けたヨアシム・クヴェツィンスキ (1978-)。パウスとふたりの音楽家の友情から生まれた作品集です。





COL LEGNO


WWE 40406
\2400
ウルリヒ・アレクサンダー・クレッパイン:シャドウ・プレイ
 (1)弦楽四重奏曲第2番(2009)
 (2)幻想小曲第1番「風の精神生活」(2008-2010)
 (3)幻想小曲第2番「夜陰の渦巻」(2008-2010)
 (4)幻想小曲第3番「夕べの歌」(2008-2010)
 (5)出発 (2010)
 (6)シャドウ・プレイ(2008-2009)
(1)デンマークSQ
(2)オズヴァルト・ザラベルガー(指)
(3)エリック・ヒューイット(指)
 フランク・オッル(指)
アンサンブル・モデルン
マチアス・ピンチャー(指)
ミュンヘン放送管弦楽団(ライヴ)
 正統派現代音楽クレッパインの世界

 DDD、71’57”

 2012 年ジーメンス音楽財団賞受賞作曲家シリーズ。ウルリヒ・アレクサンダー・クレッパインは1979 年生まれのドイツの作曲家。マンフレート・トロヤーン門下で、最近で珍しいとさえ言える正統派現代音楽を聴かせてくれます。
 幻想小曲第1 番「風の精神生活」は弦楽三重奏、幻想小曲第3 番「夕べの歌」はフルート、クラリネット、ピアノと弦楽三重奏という編成。最新作「出発」はエオリアン・ハープのオーケストラのような繊細な音世界を味わえます。
 

WWE 40407
\2400
ダヴィッド・フィリップ・ヘフティ:変化
 (1)稲妻 (2013)
 (2)透明な時 (2012)
 (3)変化 (2011)
 (4)チェロ協奏曲「反-音」 (2010)
 (5)音の弧 (2009
(1)アンサンブル・モデルン
(2)ウィーン放送交響楽団
(3)(4)トーマス・グロッセンバッハー(Vc)
 ベルリン・ドイツ交響楽団
(5)ザールブリュッケン放送交響楽団
ダヴィッド・フィリップ・ヘフティ(指)(ライヴ)
 指揮者としても凄い才能、スイスのヘフティ

 75’ 47”

 2012 年ジーメンス音楽財団賞受賞作曲家シリーズ。ダヴィッド・フィリップ・ヘフティは1975 年生まれのスイスの作曲家。ヴォルフガング・リーム、ルドルフ・ケルターボーン、クリストバル・ハルフテルに師事、指揮者としても活躍する逸材です。非常に凝った作風による色彩的な音楽が特徴で、チェロ協奏曲「反‐ 音」は主人公のチェロが努力の結果勝利に至るまでを描いているとのことです。
 

WWE 40408
\2400
マルコ・ニコディエヴィチ:ダーク/ルームズ
 (1)小さな花、小さな家/悲しみのゴンドラ〜リスト作品に基づく(2009)
 (2)オルゴール/リゲティとストラヴィンスキーのいる自画像
  (背景にメシアンもいる)(2000-2001/2003/2006)
 (3)テネブレの部屋/クロード・ヴィヴィエの墓 (2005/2007-2009/2012)
 (4)ジェズアルド・ダブ/削除された図の空間 (2012)
 (5)GHB/タンツァグレガート (2009/2011)
(1)(5)ヨナタン・シュトックハンマー(指)
ウィーン放送交響楽団
(2) ミーシャ・ハメル(指)
(3)(4)クレメント・パワー(指)
(2)-(4)ニーウ・アンサンブル
(4)ベンヤミン・コブラー(Pf)(ライヴ)
 セルビアから来たアブナい作曲家ニコディエヴィチ

 DDD、63’36”

 2012 年ジーメンス音楽財団賞受賞作曲家シリーズ。マルコ・ニコディエヴィチは1980 年生まれのセルビアの作曲家。このアルバムに収められた作品は、いずれも彼が敬愛する作曲家たちリスト、リゲティ、ヴィヴィエ、ジェズアルド、ハチャトゥリヤンからインスピレーションを受けています。若い世代ならではなのが「GHB /タンツァグレガート」なるオーケストラ曲。GHB はガンマヒドロキシ酪酸という脱法ドラッグで、それによる幻覚状態が6 分続く危険な作品。テクノ調の早いテンポによるノリの良さで、現代音楽的難解さは全くありません。ニコディエヴィチ、今後人気の出そうな作曲家と申せましょう。





NAIVE

Wagner: Der fliegende Hollander
V 5349
(4CD)
\6000→\5390
ミンコフスキ、NAIVEの新譜はオペラ!
 しかも因縁のオペラ2本立て!
ワーグナー:「さまよえるオランダ人」(1841年稿) マルク・ミンコフスキ(指)
レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル—グルノーブル
ヘリ・ユルゲンソン(合唱指揮)
エストニア・フィルハーモニック室内合唱団
エフゲニー・ニキーチン(Br オランダ人)
インゲラ・ブリンベリ(S ゼンタ)
エリック・カトラー(T ゲオルク)
ミカ・カレス(Bs ドナルト)
ベルナール・リシュテ(T 舵手)
ヘレネ・シュナイダーマン(Ms マリー)
ラッセル・ブラウン(Br トロイル)
サリー・マシューズ(S ミンナ)
ベルナール・リシュテ(T マグニュス)
ユゴー・ラベク(Br バルロー)
エリック・カトラー(T エリック)
ディーチュ:「幽霊船」
 ミンコフスキーの新録音はオペラ二本立て!ワーグナーの「さまよえるオランダ人」初期稿と、同時期、同題材のディーチュの「幽霊船」世界初録音!!

 録音:2013 年5 月、グルノーブル/235' 00

 ミンコフスキの新録音はなんとオペラ二本立て!ご存知ワーグナーの「さまよえるオランダ人」の珍しい初期稿と、それと因縁のあるピエール=ルイ・ディーチュの「幽霊船」です。

 若き日のワーグナーはパリで成功を収めようとして果たせず、1842 年にドレスデンで初演した「リエンツィ」が大成功、その成功によって「オランダ人」もドレスデンで初演されました。しかし「オランダ人」も本来はパリでの上演を期待して構想されたものでした。ワーグナーはオペラ座と交渉したものの、題材が買い取られただけで終わりました。この題材に他の素材を加味してポール・フシェとベネディクト=アンリ・レヴォワルが「幽霊船」の台本を作成、オペラ座の合唱指揮者を務めていたピエール=ルイ・ディーチュ(1808 − 1865)が作曲、1842 年11 月9 日、オペラ座で初演されました。ワーグナーが自身の台本に作曲した「さまよえるオランダ人」が初演されたのはその僅か2 ヶ月後の1843 年1 月2 日のこと。先を越されたことにワーグナーはかなり腹を立てたそうです。こうした事情から「さまよえるオランダ人」に関連して「幽霊船」は必ず触れられるのに、音楽は長らく埋もれて、両者は比べることすら侭なりませんでした。ミンコフスキが二本立てで両作品を世に出すのは非常に意義深いことです。

 「オランダ人」は1841 年の初期稿を用いています。通常演奏される楽譜はワーグナーの死後に総合的にまとめられたもので、今日では正統性に問題があるとみなされています。初期稿にもいくつかあり、1841 年稿は初演前の段階のもの。舞台はスコットランドで、ダーラントでなくドナルト(ドナルド)、エリックでなくゲオルク(ジョージ)と人名が異なります。またゼンタのバラードが本来あるべき調性で、現行のような奇妙に下げられたものではありません。オーケストレーションにも多くの相違が。もちろんハープを用いた取って付けたような救済の音楽はありません。もっとも首尾一貫しているのがこの1841 年稿の特徴です。

 一方の「幽霊船」は、いかにも19 世紀半ばのパリのオペラらしい娯楽性に富んでいます。ミンナは軽やかなコロラトゥーラを披露し、トロイルは逞しく力強いアリアを歌い、マグニュスは輝かしい最高音を出すなど、ワーグナーのような先進性こそないものの、とても楽しめる作品です。

 歌手はいずれも強力。「さまよえるオランダ人」では、タイトルロールに「あの」エフゲニー・ニキーチンという豪華さ。ゼンタのインゲラ・ブリンベリはスウェーデン、ストックホルムの生まれ。メッゾソプラノから2003 年にソプラノに転向、現在は北欧を中心にトスカやサロメなどドラマティックなソプラノ役で活躍しています。近々ワーグナー・ソプラノとして国際的に活躍すること間違いなしでしょう。ドナルトのミカ・カレスはフィンランド、ライティラの生まれ。まだデビューして10 年ほどの若いバスですが、よく響く低音で人気急上昇中です。ゲオルクのエリック・カトラーは、米国、アイオワの生まれ。すでにメトロポリタン歌劇場、ザルツブルク音楽祭、ベルリン国立歌劇場、モネ劇場など、国際的に活躍しています。「幽霊船」も負けていません。トロイルのラッセル・ブラウンは、トロント在住のカナダのバリトン。メトロポリタン歌劇場、スカラ座、ロイヤル・オペラハウスなどで活躍する人気の高いバリトンです。ミンナのサリー・マシューズは英国のソプラノ。バロックから古典派の音楽で活躍する一方、プーランクの「カルメル会修道女の対話」のブランシュなど近代ものも得意としています。マグニュスのベルナール・リシュテ(ベルナルト・リヒター)は、スイスのテノール。バロック音楽のテノールとして知られる他、モーツァルト・テノールとしても非常に人気が高く、2012 年夏にはザルツブルク音楽祭でアーノンクールが指揮する「魔笛」のタミーノを歌っています。
 もちろんミンコフスキの指揮の生き生きした音楽が両作品にそれぞれ新たな命を吹き込んでいます。「さまよえるオランダ人」は若きワーグナーの冴えた音楽を取り戻し、「幽霊船」にはたっぷりと娯楽精神が盛り込まれ、どちらも非常に面白く聞けます。

 なお日本では両オペラの題名の関係が混乱しているので、整理しておきます。
日本では「Hollander には幽霊船という意味もある」という誤った俗説が広まってしまっていますが、Hollander はあくまでオランダ人で、この言葉そのものに幽霊船という意味はありません(ちなみにドイツ語で幽霊船はGeisterschiff)。したがってワーグナーのオペラDer fliegende Hollander は議論の余地なく「さまよえるオランダ人」を意味します。
 一方フランスでは、先に初演されたディーチュのオペラ「幽霊船 Le Vaisseau fantome」の題名が、ずっと後になって上演されたワーグナーのDerfliegende Hollander に当てはめられ、今日に至るまで「幽霊船」と呼ばれています。しかしこれはあくまでフランス独自の呼び方で、Der fliegendeHollanderのフランス語訳が幽霊船 Le Vaisseau fantomeなわけではありません。さまよえるオランダ人はフランス語ではLe Hollandais volantと言います。

 ディーチュ「幽霊船」 簡単なあらすじ
 第1幕
 スコットランドのシェットランド、裕福な商人バーローの館。男たちが陽気に騒いでいるところに、バーローの娘ミンナが現れ、幽霊船とその船長トロイルの物語を歌う。船長トロイルは人間には禁じられた岬を回った罰として命を懸けてでも彼を誠実に愛する娘に出会うまで海をさまよう運命にあった。トロイルは7 年に一度だけ上陸が許された。第2 節まで歌ったところで、彼女の婚約者の祭司マグニュスが現れ、トロイルは船乗りと争い彼を殺したものの腕に閉じぬ傷を負い血を流し続けている、と歌を足す。実は殺された船乗りこそマグニュスの父だった。二人になり、ミンナとマグニュスは愛を歌う。一人になったミンナは、嵐の海から父が無事に戻るよう祈る。そこにバーローの船が無事帰港したことが伝えられ、ミンナは喜ぶ。 シェットランドに戻ったバーローは、航海中、嵐で命を落とすところを救ってくれた外国船の船長に、そのお礼としてミンナとの結婚を認めたと告げる。スウェーデン人ワルデマールを名乗るその船長こそトロイルだった。はじめは戸惑ったミンナだったが、彼に会うや、彼女の心はトロイルに惹かれてしまう。彼女の心変わりを聞かされたマグニュスは悲しむ。
 第2幕
 トロイルはミンナの愛で自らの呪われた運命が終わりになることを期待している。一方マグニュスはミンナに、祭司である自分が引いてミンナの幸せを望むと告げる。ところがトロイルは突然ミンナに理由も明かさず別れを告げる。困惑したミンナが自らの決意を明かそうと結婚で交換する指輪をトロイルに差し出すと、トロイルはそれを受け取ろうと手を出す。その時、マグニュスは彼の手の傷を見つけ、ワルデマールこそが幽霊船の船長トロイルであると見抜く。ミンナはトロイルの呪われた運命を救うべく、岩の上から海に身を投げる。すると幽霊船は沈む。そして遥か遠くに許しを得られたトロイルとミンナの姿が見える。





NAXOS 1CD¥1100



8.572888
\1100
スラットキン&フランス国立リヨン管
 ラヴェル:管弦楽作品集 第2集

  1-8.高雅で感傷的なワルツ(1911)/
  9-10.夜のガスパール(M.コンスタントによる管弦楽版)(1908/1990)
   <オンディーヌ/絞首台/スカルボ>/
  12-15.クープランの墓(1914-1917)
   <プレリュード/フォルラーヌ/メヌエット/リゴドン>/16.ラ・ヴァルス(1920)
フランス国立リヨン管弦楽団/
レナード・スラットキン(指揮)
録音 2011年9月6日…1-8, 2012年11月28-29日…9-11, 2012年11月27-28日…12-15, 2012年11月27日…16フランス オーディトリウム・ド・リヨン
 第1集(8.572887)は超有名曲の「ボレロ」を始めとしたラインナップで、たちまちファンの耳を虜にしたスラットキン&リヨンのラヴェル(1875-1937)管弦楽作品集。第2集では、2つのワルツを含むピアノ曲からの編曲物を集めています。
 どれも一筋縄ではいかない作品ですが、そこは名手スラットキン。きっちりコントロールした美しい響きを届けてくれます。「高雅で感傷的なワルツ」はもともとシューベルトのワルツをモティーフにして書かれたという作品で、ピアノによる初演時には作曲家の名を伏せ「誰の曲か」を当てるという試みがなされたといいます。
 ピアノ版では他の作曲家の曲と思った人もいたようですが、管弦楽版になれば、まさしく「音の魔術師」ラヴェルならではの音世界が展開しているので、これなら間違える人もいないのでは?
 「夜のガスパール」はラヴェル自身の編曲ではありませんが、「オンディーヌ」の冒頭のピアノの幽かなさざめきが見事にオーケストラに移し替えられています。「クープランの墓」は第1次世界大戦で命を落としたラヴェルの友人たちへの思い出を綴ったもの。
 ラ・ヴァルスはウィンナ・ワルツへのオマージュ。しなやかさの中に強かさが感じられるラヴェル。これはステキです。
 


8.573016
\1100
ムソルグスキー:展覧会の絵(ピーター・ブレイナー編曲)
 1-16.展覧会の絵
  <第1プロムナード/小人/第2プロムナード/古城/
   第3プロムナード/テュイルリーの庭 - 遊びの後の子供たちの口げんか/
   ビドロ(牛車)/第4プロムナード/卵の殻をつけた雛の踊り/
   サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ/
   第5プロムナード/リモージュの市場/
   カタコンベ - ローマ時代の墓/死せる言葉による死者への呼びかけ/
   鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤガー/キエフの大門>/
 17-20.死の歌と踊り
  <子守歌/セレナード/トレパーク/司令官>/21-17.子どもの家
ニュージーランド交響楽団/
ピーター・ブレイナー(指揮&編曲)
録音 2012年2月7-9日ニュージーランド ウェリントン,マイケル・フォウラー・センター
 お馴染みの楽曲をバロック風に料理した「ビートルズ・ゴー・バロック」や「クリスマス・ゴー・バロック」など、気の利いたアレンジで人気の高いマルチ・アーティスト、ピーター・ブレイナーの新たなオーケストレーションによる「21世紀の『展覧会の絵』」がお披露目となりました!
 誰もが知るこの名曲中の名曲をより現代的なサウンドに生まれ変わらせています。ただし特殊な楽器やプログラミングは使用せず、伝統的なオーケストラ編成の範疇で創意工夫を凝らしたもの。主に木管楽器と打楽器を拡張し、アイディア溢れるコンビネーションで誰も聴いたことのない『展覧会の絵』を描き出しています。特に『ビドロ』『カタコンベ』『キエフの大門』などのどっしりとした曲では打楽器が強調され、そのまま大作映画のスコアに転用できそうなスケール感を演出。
 他では決して聴くことのできない「エクストリーム・ムソルグスキー」を是非体感してください!
 


8.573166
\1100
ピアソラ:タンゴ・ヌエボ 〜ヴァイオリンとピアノのためのトランスクリプション集
 1.天使の死/
 2-5.タンゴの歴史(D.ヴァレラスによるヴァイオリンとピアノ編)
  <第1曲:売春宿 1900/第2曲:カフェ 1930/第3曲:ナイトクラブ 1960/
   第4曲:現代のコンサート>/6.メロディア イ短調/
 7.2つの小品から第1番:タングァーノ/8.言葉のないミロンガ/
 9.ブエノスアイレスのマリア-第2番 フーガと神秘/
 10.アヴェ・マリア(タンテ・アンニ・プリマ)/
 11.ブエノスアイレスのマリア-第3番 私はマリア/
 12.オブリビオン-忘却/13.サンバ・ニーニャのアリア/
 14.ル・グラン・タンゴ(S.グバイドゥーリナ編)/
 15.リベルタンゴ
  ※1.6.9.11-13.15…T.コーティクによるヴァイオリンとピアノ編
トーマス・コーティク(ヴァイオリン)/
リン・タオ(ピアノ)
録音 2012年5月1.13-14日 USA フロリダ,ガスマン・ホール
 ピアソラ(1921-1992)の音楽が爆発的に流行したのは1980年代に入ってからだったでしょうか?以降、この情熱的な音楽は日常生活に入り込み、常にどこかから聞こえてくるほどのポピュラーなものになりました。クラシック、ジャズの影響を受けつつも独自の音楽を貫くピアソラ作品は、どのような楽器で演奏してもすんなりと溶け込み、美しい輝きを放ちます。そのメロディは物悲しくひたすら何かを訴えかけています。
 この演奏はヴァイオリンとピアノによるもので、ほとんどの曲はピアニストのコーティクが自ら編曲しています。現代的ですっきりとした味わいを持つピアソラ。ぜひお楽しみください。
 


8.573205
\1100
グラス:協奏的幻想曲&フェイルーズ:交響曲 第4番
 1-4.フィリップ・グラス(1937-):2つのティンパニと管弦楽のための協奏的幻想曲
  (M.ロルツ編)(2000/2004)
  <第1楽章/第2楽章/カデンツァ/第3楽章>/
 5-8.モハメド・フェイルーズ -(1985-):
  交響曲 第4番「消えたタワーの影の中で(2012)
   <第1楽章:新しい標準/第2楽章:悲嘆に暮れたナルシシストのメモ/
    第3楽章:2つの旗の下の1つの国歌/第4楽章:記念日>
ユン・イハエ(ティンパニ)…1-4/
グェントルウィン・バージェット(ティンパニ)…1-4/
イェニス・ポリエティス(トランペット)…5/
カンザス大学ウィンド・アンサンブル/
ポール.W.ポピエル(指揮)
録音 2013年3月18-21日 USA ローレンス.カンサツ・リード・センター
 今更説明の必要もない偉大なる作曲家、フィリップ・グラス。彼の作品は「ミニマル」という名のもとに一括りにされがちですが、1980年代以降は単なる“繰り返し”ではなく、もっと多様なアイデアと技法が用いられた複雑なものとなっていることは間違いありません。
 この「協奏幻想曲」は2000年に作曲され、その4年後に改編されたものです。グラス特有の音で満たされた第1楽章、緻密な第2楽章のあとに、即興的で長大なカデンツァが続きます。そして第3楽章はルンバのリズムにも似た複雑でリズミカルな音楽となります。フェイルーズは若きアラブ系の作曲家。こちらの作品はタイトルが示す通り「9.11事件」を題材にしたもので、もともとは同じタイトルを持つスピーゲルマンのコミックからヒントを得たと言います。辛辣な描写を持ちながらも、人々の悲しみにそっと寄り添う優しさも持ち合わせています。
 


8.559738
\1100
ロバート・シエッラ:シンフォニア 第4番・ファンダンゴ・謝肉祭
 1.ファンダンゴ(2000)/2-5.シンフォニア 第4番(2008-2009)/
 6-10.謝肉祭(2007)<ガーゴイル/スフィンクス/ユニコーン/ドラゴン/フェニックス>
  ※2-5…世界初録音
ナッシュヴィル交響楽団/
ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)
録音 2012年4月19-21日…1-5, 2012年9月20-22日…6-10 USA ナッシュヴィル,シャーマーホーン・シンフォニー・センター,ローラ・ターナー・ホール
 よくCDストアの店頭で、手に取ったCDの作曲家の生まれた年を見て「ああ、これはゲンダイオンガクだから難解な音だろう」と棚に戻してしまうことがありませんか?このアルバムはそんな心配は全く無用です。とにかく冒頭の「ファンダンゴ」から行ってみてください。
 カスタネットを伴うスペイン伝統の舞曲が、驚くばかりの鮮やかさで耳に飛び込んでくるではないですか!もちろん手の込んだ「現代的な味付け」も随所に施されており、マニアの方の期待も裏切ることはありません。
 シンフォニア第4番は「交響曲の伝統」に対する取り組みであり、挑戦とも言える作品。各々の素材が有機的に結び付けれた面白いものです。
 「謝肉祭」は神話に登場する想像上の生き物を題材にした作品であり、同名の作品を書いたシューマンへのオマージュでもあります。未知でありながらも面白い作品を発見する喜びをお届けいたします。
 

8.559765
\1100
シンディ・マクティー:交響曲 第1番 他
 1.回路(1990)/
 2-5.交響曲 第1番:管弦楽のためのバレエ(2002)
  <第1楽章:序奏-ダンスの上で/第2楽章:アダージョ-沈黙が訪れるまで/
   第3楽章:ワルツ-素晴らしき光/
   第4楽章:終曲-時がヴァイオリンを奏でるところ>/
 6.アインシュタインの夢(2004)/
 7-8.ダブル・プレイ(2010)<答えのない問い/光陰矢の如し>
デトロイト交響楽団/
レナード・スラットキン(指揮)
録音 2010年6月1-4日…7-8, 2012年2月9-11日…1.6, 2012年5月17-19日…2-5 USA デトロイト マックス・M・フィッシャー・ミュージック・センター,オーケストラ・ホール
 現代アメリカの多様多彩な風景、これを極限まで感じさせる音楽がここにあります。作曲家のマクティー(1953-)は6歳からピアノを始めましたが、彼女の師は「即興性」をとりわけ重視したため、彼女はクラシックだけでなくジャズのインプロヴィゼーション、電子音楽などにも興味を持ち、これらが作品に強い影響を与えているのは間違いありません。
 また彼女は3年間ポーランドの大家ペンデレツキに師事、この経験もとても大きなものであったと言えるのではないでしょうか。
 このアルバムに収録された作品もどれもが個性的で、意欲的なものばかりです。冒頭の「回路」をまず聴いてみてください。忙しなく規則的に動き回る音、溢れるエネルギー、そしてそれを縫って聞こえてくるシンコペーションのリズム。これらの刺激的なリズムの応酬はまさに現代人が求めているものに他なりません。
 思わせぶりなタイトルと持つ「交響曲第1番」でもリズムは炸裂します。古いものを新しいものが交錯する「アインシュタインの夢」、不可思議な色彩を持つ「ダブル・プレイ」、機能的な美がここにあります。
 


8.570143
\1100
ブラームス:4手のためのピアノ作品集 第18集
 1-4.ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83(2台ピアノ版)
  <第1楽章:アレグロ・ノン・トロッポ/第2楽章:アレグロ・アパッショナート/
   第3楽章:アンダンテ/第4楽章:アレグレット・グラツィオーソ>/
 5.ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907):
  「シェークスピアの『ヘンリー4世』」のための序曲 Op.7(2台ピアノ編)
ジルケ=トーマス・マティアス(ピアノ)/
クリステァイン・ケーン(ピアノ)
録音 2012年10月10-13日 ドイツ ザントハウゼン,クララ・ヴィーク・アウディトリウム
 ブラームス(1833-1897)はその大規模な管弦楽作品を書く時に、しばしば同じ作品を2台ピアノ、または連弾のためにも書いていました。それはしばしば友人たちによって試演され曲の評判を諮るためのツールとしても使われていたのです。
 この第2番の協奏曲は1878年に作曲が開始され、その3年後の1881年にウィーン近郊のプレスバウムで完成されました。完成直後にブラームス自身と友人のイグナーツ・ブリュルで演奏し、11月の初公演(プラームスの独奏、A.エルケルの指揮)のために曲を練り直したのです。もちろん初演は大成功。オーケストラ伴奏版は彼の最初の師であるエドゥアルト・マルクスゼンに献呈されるとともに、この2台ピアノ版も公開され、多くの聴衆やピアニストたちが練習にも利用できるようにと便宜が諮られたのでした。
 同時収録のヨアヒムの作品もブラームスによる編曲版で、原曲を聴く機会が失われている現在、この録音は貴重なものとして評価されることでしょう。
  

8.570935
\1100
ロッシーニ:序曲全集 第3集
 1.歌劇「マオメット2世」序曲(1822年 ヴェニス版)/
 2.歌劇「アルジェのイタリア女」序曲/
 3.歌劇「チェネレントラ」序曲/
 4.コントラバスのオブリガード付き「大序曲」/
 5.歌劇「マティルデ・ディ・シャブラン または美女と鉄の心」序曲/
 6.歌劇「婚約手形」序曲/7.歌劇「タンクレディ」序曲
プラハ交響楽団/
クリスティアン・ベンダ(指揮)
録音 2011年9月5-6日 チェコ プラハ Kulturni dum Barikadniku…2-3, 2012年5月30-31日 プラハ at Produkcni dum Vzlet…1.4-7
 19世紀の最も偉大なオペラ作曲家ロッシーニ(1792-1868)。序曲のほんの少しを聴いただけでも、劇的で華やかな舞台がたちまち目の前に浮かびあがります。ベンダとプラハ交響楽団による序曲集の第3集は、有名な「チェネレントラ」を始めとした7曲の序曲を収録。もちろん珍しい作品も含まれており、ロッシーニ好きならば感涙にむせぶこと間違いありません。
 冒頭の「マオメット2世(メフメト2世)」は1820年の初演時には序曲はついておらず、1822年の再演時に付け加えられたものです。他の序曲もお馴染みの作品ですが、トラック4の「大序曲」だけは歌劇のためではなく、彼が学生時代にコントラバスのために書いた「独立した作品」です。劇的な風情と快活な表情を併せ持つ見事な転換が心地よい、いかにもロッシーニらしい音楽と言えそうです。
ロッシーニ:序曲集
第1集…8.570933 第2集…8.570934
  

8.572355
\1100
マクスウェル・デイヴィス:ストラスクライド協奏曲第7番&第8番
 1-2.コントラバスと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲第7番(1992)/
 3-5.ファゴットと管弦楽のためのストラスクライド協奏曲第8番(1993)/
 6.未熟なトウモロコシのための期間-マクドナルド・ダンス(1993)
ダンカン・マックタイア(コントラバス)…1-2/
ウルスラ・レヴュー(ファゴット)…3-5/
ジェームズ・クラーク(ヴァイオリン)…6/
スコットランド室内管弦楽団/
ピーター・マックスウェル・デイヴィス(指揮)
録音 1993年9月 スコットランド エディンバラ,アッシャー・ホール Collins Classicsより移行盤
 マクスウェル・デイヴィス(1934-)の代表作の一つ「ストラスクライド協奏曲集」。このアルバムにはコントラバスのための第7番と、ファゴットのための第8番が収録されています。もちろん若干難解であり、曲の全貌を捉えるためには、全身全霊を持ってこれに対峙しなくてはなりません。
 全ての箇所に緊張の糸が張り巡らされていますが、とはいえ、時折聞こえてくる甘美な響きを一度でも耳にしてしまうと、離れ難くなるのがこの作曲家のいつものやり方と言えるでしょうか。ファゴットのための協奏曲はせわしない音型で始まりますが、ソロが始まると緩やかな音楽へと変貌します。
 不可思議で魅惑的な音楽です。トラック6はマクスウェル・デイヴィスの60歳の誕生日と、スコットランド室内管幻樂団の創立21周年の両方を祝すために書かれた作品で、寂しげなヴァイオリンの旋律がやがてリズミカルな面持ちに変貌しながらエネルギーを蓄えていきます。やがて最初の静かな楽想が戻りますが、最後は賑やかに曲を閉じるというものです。

ストラスクライド協奏曲
 8.573017…第2番 8.572353…第3番&第4番 8.572354…第5番&第6番
 


8.572464
\1100
イサシ:弦楽四重奏曲集 第2集
 1-4.弦楽四重奏曲 第4番 ニ長調 Op.31(1921)
  <アレグロ・グラジオーソ/ロマンス/スケルツォ/ロンド>/
 5-7.弦楽四重奏曲 第3番 ホ短調 Op.30(1921…未完)
  <第1楽章/第2楽章:スケルツォ/
   第3楽章:アダージョ・モルト・エスプレッシーヴォ>/
 8.アリア ニ長調:アンダンテ/9.スケルツェット ヘ短調/
 10.前奏曲 イ長調 「四月の騎手」Op.51-1(1934) ※全て世界初録音
イサシ弦楽四重奏団
<メンバー:
アンニック・ルーシン(ヴァイオリン)/
アンナ・ボヒガス(ヴァイオリン)/
カーステン・ドーバーズ(ヴィオラ)/
イヴァン・シフォロー(チェロ)>
録音 2011年12月18-22日 フランス ル・シャトー・ダルカング
 スペイン、ビルバオで生まれた作曲家アンドレス・イサシ(1890-1940)。若い頃ベルリンに留学し、フンパーディンクに師事したためか彼の作品には後期ロマン派の影響が強くみられます。しかし当時のスペインではこのようなドイツ的な音楽はあまり人気を得ることもなく、一時はピアニストとして活動するも、結局は小さな村で鳥の声の研究をしながらひっそりと暮らしたのでした。
 彼の音楽はここで聴ける弦楽四重奏でもわかる通り、表情豊かで美しいものです。
 第4番はまるでルクーやドビュッシーのような洗練されたメロディと雄弁なテーマを持つ、絶妙にコントロールされた柔らかい作品です。各楽器の対話は活発であり、時には半音階的な和音に彩られながら曲が進んでいきます。
 未完に終わった第3番は、幅広く劇的な序奏からめまぐるしく表情を変えて行き、途中で荘厳なフーガとなります。最後に置かれた3つの小さな曲については、ほとんど詳細がわかりませんが、どれも考え抜かれた精緻な筆致を持った作品です。


イサシ:弦楽四重奏曲集第1集


8.572463
イサシ:弦楽四重奏曲集第1集
 1-4.弦楽四重奏曲第0番ホ短調 Op.83(1908)/
 5-8.弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.27(1920)…世界初録音
イサシ弦楽四重奏団
<メンバー>
アンナ・ボヒガス(ヴァイオリン)/
シドニー・ボーガモント(ヴァイオリン)/
カーステン・ドーバーズ(ヴィオラ)/
マティアス・ヴァインマン(チェロ)
 スペイン、ビルバオ(北部の都市)出身のアンドレス・イサシ(1890-1940)。現在ではほとんど忘れ去られてしまった作曲家ですが、ここで聴ける弦楽四重奏曲はなんとロマンティックで美しいのでしょうか?スペインらしさよりもドイツ・ロマン派、もしくは北欧音楽の情緒を湛えているのは、彼が師事したフンパーディンクの影響によるものでしょう。グリーグやドヴォルザークにも似た楽想を持つ「弦楽四重奏曲0番」(死後出版)は、とりわけ若々しい息吹が感じられる佳作です。その12年後に書かれた第2番は、一転モダンな音楽となっています。この曲の第3楽章に現れるフーガは、組曲第2番の第3楽章が発展したもので、こちらは管弦楽作品集(8.557584)で原型を聴くことが可能です。

 

8.572557
\1100
コルネリウス:歌曲全集 第2集
 1-5.6つの歌 Op.5より(1861-1862)
  <第2番:眠る子に/第3番:見知らぬ人/第4番:頌歌/
   第5番:信じられないこと/第6番:役割>/
 6.孤独な涙は何をするの?(1848)/
 7.なぜバラの花は青白
  く?(1862頃)/8-10. 3つのソネット(1859-1861)
   <第1番:遠方より/第2番:家なき愛/第3番:失ったもの>/
 11.夕暮れの想い(1861)/12.回想(1862)/13.夕べの想い(第1稿,1862)/
 14.夕べの想い(第2稿,1863)/15.落日(1862)/16.幼い子(1862)/
 17.恵まれた(1862)/18.幻影(1865)/
 19.盗賊の兄弟(1868-1869)/20.湖で(1848)/21.私の心の奥深く(1862)
クリスティーナ・ランドシャーマー(ソプラノ)…3.5/
マルクス・シェーファー(テノール)…1.13.14.18/
ハンス・クリストフ・ベーゲマン(バリトン)…6.7.11.12.15.19.20.21/
マティアス・ハウスマン(バリトン)…2.8-10.16.17/
マティアス・ヴァイト(ピアノ)
録音 2010年1月.9月.12月.2011年2月.4月 ミュンヘン バイエルン放送 第2スタジオ
 1824年にマインツで生まれ、ベルリン、ヴァイマール、ウィーン、ミュンヘンを経て、50歳になる直前にマインツで没した作曲家コルネリウス(1824-1874)。ワーグナーやリストと親交を結んだものの、その作品にはあまり先人たちの影響は感じられず、極めて独奏的な作品を多く残しました。
 若い頃は俳優を目指していたのですが、彼を応援していた父の死後は音楽の道を志し、歌劇「バグダッドの理髪師」で成功を収めた後は、良き家庭人として過ごしたということです。彼の作品のほとんどは歌曲であり、そのテキストも彼自身の手によるものが多いのですが、ここに収録されている曲は様々な詩人のテキストが用いられています。
 時にワーグナー的な和声を映し出している曲もありますが、全体的には、控えめな伴奏と移ろいやすい旋律を持つセンシティヴな曲が多く、聴き手にもある種の緊張感を要求する「大人のための」歌曲と言えるでしょう。
コルネリウス:歌曲全集 第1集…8.572556
 


8.573019
\1100
カゼッラ&トゥルキ:弦楽四重奏曲集
 1-4.カゼッラ(1883-1947):弦楽のための協奏曲 Op.40(1923)
  <シンフォニア:Allegro brioso e deciso/
   シチリアーナ:Andante dolcemente mosso/
   メヌエット.レチタティーヴォ.アリア:Allegretto grazioso e molto moderato/
   カンツォーネ:Allegro giocoso e vivacissimo>/
 5-9.カゼッラ:5つの小品 Op.34(1920)
  <第1番:前奏曲 Allegro vivace e barbaro/
   第2番:ニンナ ナンナ Tempo di“Berceuse”(Andantino dolcemente mosso)/
   第3番:嘲笑のワルツ Tempo di valzer grazioso/
   第4番:ノットゥルノ Lento grave funebre/
   第5番:フォックス-トロット Tempo giusto (Allegro molto moderato)>/
 10-12.トゥルキ(1916-2010):コンチェルト・ブレーヴェ(1947)
  <悲歌:Molto lento/Allegro, un po’ concitato/
   ロンド:Allegro, piuttosto vivace e ben ritmato>
ヴェネツィア弦楽四重奏団
<メンバー:
アンドレア・ヴィオ(第1ヴァイオリン)/
アルベルト・バッティストン(第2ヴァイオリン)/
ジャンカルロ・ディ・バクリ(ヴィオラ)/
アンジェロ・ツァニン(チェロ)>
録音 2012年8月21-22日…5-12, 2012年11月7-8日…14 イタリア トレヴィソ,プレガンツィオーリ アレア・スタジオ
 20世紀のイタリアにおいて、「弦楽四重奏曲」というものを復興させるのは並大抵のことではなかったようです。何しろ当時の聴衆たちはひたすら歌劇に夢中であり、器楽作品…交響曲のような大掛かりな作品ですら…ほとんどの人は見向きもしなかったのですから。そのため、当時この国を旅行した音楽家や雑誌執筆者は「イタリアでは『ヨーロッパ的な音楽』を鑑賞することができない」と嘆き、とりわけその分野での最高峰とも言える弦楽四重奏は存在すらも許されないかのような状況だったのです。
 そんな中でミラノとフィレンツェに「四重奏協会」が設立され、ヴェルディが会長になるべくオファーを受けたのですが、残念ながら彼は断ってしまいます。しかしカゼッラを始めとした器楽復興運動を擁護する人たちの手によって、少しずつ素晴らしい作品が生まれ、いつしか他の国に負けない作品が書かれるようになったのでした。
 


8.573035
\1100
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)&ローマ交響楽団
 メルカダンテ:管弦楽作品集

 1.ベッリーニへのオマージュ-大管弦楽のための幻想曲/
 2.特徴的なナポリの主題による第2シンフォニア/
 3.ロッシーニの「スターバト・マーテル」の主題による大シンフォニア/
 4-5.クラリネット協奏曲第2番 変ロ長調 Op.101/
 6.ガリバルディ-アルプスのハンター
  (全てのイタリア国民に捧ぐ)による大管弦楽のためのシンフォニア
ジャンマルコ・カサーニ(クラリネット)…4-5/
ローマ交響楽団/
フランチェスコ・ラ・ヴェッキア(指揮)
録音 2012年6月3-4日 ローマ コンキリアツィオーネ アウディトリウム…1-5, 2012年7月3日 ローマ OSRスタジオ…6
 現代において、メルカダンテ(1795-1870)の名前は「オペラ作曲家」として知られています。彼の代表作は「ヴェスタの巫女」や「誓い」などのベルカント・オペラであり、ロッッシーニとベッリーニに続く作曲家として素晴らしい名声を打ち立てたのでした。しかしながら、彼は当時の他のオペラ作曲家とは違い、積極的に器楽のための作品を書いたことでも知られています。もちろんメロディ・メーカーとしての才能は比類なきものであり、このアルバムで聴くことのできる「器楽曲」にも美しいメロディが散りばめられていることは間違いありません。
 注目はOp.101のクラリネット協奏曲であり、どこかモーツァルトを思わせる典雅な響きの愛くるしさには、思わず胸が高まるのではないでしょうか?一転、ベッリーニのノルマのメロディを縦横無尽に使った「ベッリーニへのオマージュ」は感動的であり、熱烈な愛国心が宿った「ガリバルディ」の勇壮さも特筆すべきものです。
 

8.573045
\1100
グリーグ:管弦楽作品集 第7集 オラヴ・トリュグヴァソンより3つの情景 他
 1.故郷への帰還 Op.31(1872)/
 2-6.「十字軍の王シーグル」付随音楽 Op.22より
  <北国の民/王の歌/ホルン・シグナルズ/序曲と第1幕/間奏曲>/
 7-9.オラヴ・トリグヴァソン Op.50より3つの情景/
 10.エドムント・ノイペルト(1842-1888):観念(E.グリーグによる管弦楽版…世界初録音)
ソロイスト・マルメ室内合唱団…1-3/
ルンド・スチューデント・シンガーズ…1-3/
マルメ・オペラ合唱団…7-9/
マルメ交響楽団…1-3/
マルメ・オペラ管弦楽団…4-10/
ビャルテ・エンゲセト(指揮)
録音 2009年5月26日…1-3, 2012年6月7-9日…4-10 スウェーデン,マルメ交響楽団 コンサート・ホール
 このアルバムに収録された作品は、グリーグ(1843-1907)と台本作家ビョルンスティエルネ・ビョルンソン(1903年にノーベル文学賞を受賞したノルウェーの偉大なる台本作家)が魅了されたノルウェーの歴史に関わるものです。彼らは、ヴァイキングが闊歩していた、キリスト教と古ノルド語の宗教が激しい競合を繰り返していた時代に魅入られ、いくつかの素晴らしい物語を作り上げました。
 「故郷への帰還」は歌劇の題材にもなっている実在の王オラヴ・トリグヴァソン(960頃-1000)の物語。彼がイギリスからノルウェーへ戻る際、故郷の海岸を見て宗教的な幻想にかられたということをモティーフにしています。「十字軍の王シーグル」にまつわる音楽もビョルンソンによる戯曲のために作曲したもの。初演時に好評を博し、後に組曲にも再編しています。
 「オラヴ・トリグヴァソンの3つの情景」は未完に終わった歌劇から取り出されたもの。最後に置かれたノイペルトの作品はビョルンソンが好んだ曲。ノイペルトの友人であったグリーグが管弦楽版に編曲したものです。
 


8.573123
\1100
パトリック・ガロワ(指揮)&カタルーニャ国立バルセロナ響
 マスネ:バレエ音楽集

 1-10.歌劇「バッカス」からバレエ音楽「ディオニソスの神秘」/
 11-15.歌劇「エロディアード」からバレエ音楽
  <エジプト人の踊り/バビロニア人の踊り/
   陽気な踊り/フェニキア人の踊り/フィナーレ>/
 16-25.歌劇「タイス」からバレエ音楽
  <アンダンテ/ラルゴ/プレスト・ヴィヴァーチェ/
   アンダンテ・カンタービレ/スケルツェット・モルト・ヴィヴァーチェ/
   アレグレット・モデラート/トレ・レント/アンダンテ・レリジオーソ/
   アレグロ・ヴィヴァーチェ・フレネティコ/アレグロ・モデラート>/
 26-32.歌劇「ル・シッド」からバレエ音楽
  <カスティリアの踊り/アンダルシアの踊り/アラゴンの踊り/
   朝の歌/カタロニアの踊り/マドリードの踊り/ナヴァラの踊り>
カタルーニャ国立バルセロナ交響楽団/
パトリック・ガロワ(指揮)
録音 2012年10月9-11日 スペイン バルセロナ,パウ・カザルス・ホール,ロウディトリ
 その生涯に40作品近くの歌劇を書いたにも拘わらず、そのほとんどは忘れ去られ、現在では「マノン」「タイス」「ウェルテル」などのいくつかの作品だけがレパートリーとして残っているというフランスの“歌劇作曲家”ジュール・マスネ(1842-1912)。とは言え、彼の作品は前述のレパートリー以外にも完全に忘れ去られていることはなく、例えば主役にふさわしい歌手が現れた時などには、爆発的な人気を獲得することでも知られています。
 彼の作品にはライトモティーフ(人物や状況を特定の動機で表すこと)の手法が用いられていたり、適度なエロティシズムが盛り込まれていたりと、なかなか聞きどころが多いものなのですが、前述の通り、滅多に聴く機会に恵まれないのが悲しいところです。
 このアルバムではそんなマスネのバレエ音楽を集めています。ここには歌はないものの、重厚なハーモニーと美しく妖艶なメロディが散りばめられています。
 

8.573136
\1100
ブリテン:リフレクションズ 〜ヴァイオリンとヴィオラのための作品集
 1-5.ヴァイオリンとピアノのための組曲 Op.6(1934-1935)/
 6.ヴィオラとピアノのための「リフレクションズ」(1930)/
 7.ヴァイオリンとピアノのための演奏会用練習曲「まどろみ」/
 8.共演者なしのヴィオラのための「悲歌」(1930)/
 9-10.ヴァイオリンとピアノのための2つの小品(1931)/
 11.独奏ヴィオラのための練習曲(1929)/
 12.フランク・ブリッジ(1879-1941)
  :小川にしなだれて柳が立っている(ブリテンによるヴィオラとピアノ編)/
 13.ヴァイオリンとピアノのためのワルツ ロ長調/
 14.ヴィオラとピアノのためのラクリメ-ダウランド歌曲の投影 Op.48(1950)
  ※9-10.11.13…世界初録音
マシュー・ジョーンズ(ヴァイオリン&ヴィオラ)/
アナベル・スウェイト(ピアノ)
録音 2011年10月21日&11月30日 UK モンマスシャー,ウィアストン・ホール
 イギリスのサフォーク州、海沿いの街で生まれたブリテン(1913-1976)は、幼い頃からピアノを弾き、また10歳からはヴィオラも学び始めています。同じ頃にフランク・ブリッジの交響組曲「海」を聴いて感激した彼、やがてブリッジの許で個人授業を受け、その才能が大きく花開いたのでした。
 このアルバムにはそんなブリテンの世界初録音を含むヴァイオリンとヴィオラのための作品を収録、これらはこれまで未発表であったのですが、最近のブリテン・ビアーズ財団の仕事によって、演奏、録音が可能になりました。この中には難解な曲もあれば、諧謔的な曲、内省的な曲があり、ブリテンという人間の多様性を知ることができるのではないでしょうか?恩師フランク・ブリッジ作品の編曲からは、限りない優しさも感じ取れます。
 

8.573159
\1100
ボブ・チルコットのクリスマス・キャロル集-真冬のバラ
 1.飼葉桶の歌(2012)/2.荒野の果てに(2006)/
 3.アドヴェント・キャンドル(2011)/4.真冬のばら(2009)/
 5.心は待っている(2008)/6.羊飼いは歌う(2011)/
 7.羊飼いのキャロル(2000)/
 8-15.クリスマスの夜に(2010)
  <これが真実(Ⅰ)/アダムは義務的に横になる/
  汚れなきバラ/桜の木のキャロル/小さな街/
   その歌は甘く/喜べ、そして陽気に/これが真実(Ⅱ)>/
 16.なんと甘美な音楽(2012)/17.真冬に(1994)/
 18.ベツレヘムの星(2013)/19.きよしこの夜(2011)/
 20.彼はこの夜に生まれた(2007)/21.冬の子どものための贈り物/
 22.おお、大いなる神秘 ※1.3.6.8-15.16.18.19.21.22…世界初録音
ローリー・アシュワース(ソプラノ)…6.13/
リチャード・ピアース(オルガン)…2.8-15.19.20/
アリス・ジェームズ(フルート)…8-15.17/
ジョシー・シモンズ(ソプラノ・サクソフォーン)…6/
ティム・エルトン(オーボエ)…8-15/ターニャ・ホートン(ハープ)…3.6.8-15.17
録音 2013年4月5-7日 UK オックスフォード,ケブル・カレッジ・チャペル
 ケンブッリッジ・キングスカレッジ合唱団に少年合唱団として3年、また大学生や研究者として5年、計8年間参加していたというチルコット(1955-)。その中でも印象的でエイサイティングな経験はクリスマス・イブに「キャロル」を歌うことだったそうです。
 もちろん伝統的な曲も歌うのですが、しばしば「新しい」キャロルを歌うことは、クリスマスに宗教的な意味を求める聴衆や、時には歌手たちの間で論争を巻き起こし、その是非が問われたと言います。そんなチルコット。このアルバムに収録された作品ももちろん「挑戦的」であり、革新的な表情を持つものばかりです。しかし、その根源にはクリスマスという厳粛な日を祝す心が宿っており、どれもが静かな美しさに満たされています。長き月日を経て磨き抜かれた「クリスマス・キャロル」に新しい輝きを加える1枚です。
 

8.573266
\1100
カッスート:未来への帰還 他
 1.未来への帰還(1985)/2.孤独の歌(1972)/3.愛と平和へ(1973)/
 4-7.友人たちの訪問
  <序曲(レント)/アレグロ・ストレピトーソ/間奏曲(アダージョ アンダンテ)/
  アレグロ・スケルツァンド,テンポ・ジュスト> ※1.2.4-7…世界初録音
アントニオ・ロサド(ピアノ)…4-7/
ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団/
アルヴァロ・カッスート(指揮)
録音 2013年6月18-19日 スコットランド グラスゴー,ヘンリー・ウッド・ホール RSNOセンター
 ポルトガル出身の指揮者、作曲家カッスート(1938-)。彼の情熱の源は常にクラシック作品と管弦楽にありますが、時としてアバンギャルドな音にも興味をそそられ、12音音楽の研究をするためにダルムシュタットの講習会にも参加しています。
 彼は作品を多くの聴衆のために書いたといい、そのコンセプトはこのアルバムの収録曲でも顕著です。
 タイトルにもなっている「未来への帰還」はバッハのブランデンブルクに触発された作品で、バロックチェンバロの代わりに電子キーボードを用い、イタリア・バロックの音楽を思わせる華麗な音階を駆使し、見事な音楽を構築しています。「友人たちへの訪問」は彼のエッセイ的な作品。こちらも過去の時代へのオマージュ足り得るものです。ピアノ協奏曲とは名付けられていませんが、広い意味での協奏曲と言っても良いでしょう。作曲家の心を雄弁に表現した興味深い作品です。


 

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(Blu-rayオーディオ)
\2300
スラットキン&フランス国立リヨン管
 ラヴェル:管弦楽作品集 第2集

 1-8.高雅で感傷的なワルツ/
 9-10.夜のガスパール(M.コンスタントによる管弦楽版)
  <オンディーヌ/絞首台/スカルボ>/
 12-15.クープランの墓
  <プレリュード/フォルラーヌ/メヌエット/リゴドン>/16.ラ・ヴァルス
フランス国立リヨン管弦楽団/
レナード・スラットキン(指揮)
録音 2011年9月6日…1-8, 2012年11月28-29日…9-11, 2012年11月27-28日…12-15, 2012年11月27日…16フランス オーディトリウム・ド・リヨン AUDIO Recorded and edited in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz PCM Surround/Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz n 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio n 2.0 Stereo - PCM DURATION
 第1集(8.572887)は超有名曲の「ボレロ」を始めとしたラインナップで、たちまちファンの耳を虜にしたスラットキン&リヨンのラヴェル(1875-1937)管弦楽作品集。第2集では、2つのワルツを含むピアノ曲からの編曲物を集めています。
 どれも一筋縄ではいかない作品ですが、そこは名手スラットキン。きっちりコントロールした美しい響きを届けてくれます。「高雅で感傷的なワルツ」はもともとシューベルトのワルツをモティーフにして書かれたという作品で、ピアノによる初演時には作曲家の名を伏せ「誰の曲か」を当てるという試みがなされたといいます。
 ピアノ版では他の作曲家の曲と思った人もいたようですが、管弦楽版になれば、まさしく「音の魔術師」ラヴェルならではの音世界が展開しているので、これなら間違える人もいないのでは?「夜のガスパール」はラヴェル自身の編曲ではありませんが、「オンディーヌ」の冒頭のピアノの幽かなさざめきが見事にオーケストラに移し替えられています。「クープランの墓」は第1次世界大戦で命を落としたラヴェルの友人たちへの思い出を綴ったもの。ラ・ヴァルスはウィンナ・ワルツへのオマージュ。しなやかさの中に強かさが感じられるラヴェル。これはステキです。
 

NBD-36
(Blu-rayオーディオ)
\2300
ムソルグスキー:展覧会の絵(ピーター・ブレイナー編曲)
 1-16.展覧会の絵
  <第1プロムナード/小人/第2プロムナード/古城/
  第3プロムナード/テュイルリーの庭 - 遊びの後の子供たちの口げんか/
  ビドロ(牛車)/第4プロムナード/卵の殻をつけた雛の踊り/
  サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ/
  第5プロムナード/リモージュの市場/
  カタコンベ - ローマ時代の墓/死せる言葉による死者への呼びかけ/
  鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤガー/キエフの大門>/
 17-20.死の歌と踊り
  <子守歌/セレナード/トレパーク/司令官>/
 21-17.子どもの家
ニュージーランド交響楽団/
ピーター・ブレ
録音 2012年2月7-9日ニュージーランド ウェリントン,マイケル・フォウラー・センター AUDIO Recorded and edited in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz PCM Surround/Presented in HIGH DEFINITION 24-bit, 96 kHz n 5.1 Surround - DTS-HD Master Audio n 2.0 Stereo - PCM DURATION
 お馴染みの楽曲をバロック風に料理した「ビートルズ・ゴー・バロック」や「クリスマス・ゴー・バロック」など、気の利いたアレンジで人気の高いマルチ・アーティスト、ピーター・ブレイナーの新たなオーケストレーションによる「21世紀の『展覧会の絵』」がお披露目となりました!
 誰もが知るこの名曲中の名曲をより現代的なサウンドに生まれ変わらせています。ただし特殊な楽器やプログラミングは使用せず、伝統的なオーケストラ編成の範疇で創意工夫を凝らしたもの。
 主に木管楽器と打楽器を拡張し、アイディア溢れるコンビネーションで誰も聴いたことのない『展覧会の絵』を描き出しています。
 特に『ビドロ』『カタコンベ』『キエフの大門』などのどっしりとした曲では打楽器が強調され、そのまま大作映画のスコアに転用できそうなスケール感を演出。 他では決して聴くことのできない「エクストリーム・ムソルグスキー」を是非体感してください!



<国内盤>


ミッテンヴァルト


MTWD 99052
\2500
「アクロン/ヴァイオリン・ソナタ第2番」
 (1)ジョセフ・アクロン(1886-1943):プレリュード 作品13
 (2)アレクサンドル・スクリャービン:エチュード 作品2-1
 (3)ニコライ・ソコロフ(1850-1922):エレジー 作品17
 (4)ジョセフ・アクロン:ヘブライのメロディー 作品33
 (5)-(8)ジョセフ・アクロン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 作品45
谷本 潤(ヴァイオリン)
ウラディーミル・ブードニコフ(ピアノ)
 ヘブライのメロディーで知られるアクロンの叫びと祈り!世界初録音ソナタを含む作品集

 録音:2013 年5 月8 日・9日、笠懸野文化ホールPAL

 ジョセフ・アクロン(1886-1943)はリトアニア(当時ロシア領)のユダヤ人家庭に生まれ、幼少より音楽家の父親からヴァイオリンを習った。家族がワルシャワに移住した後、1899 年より1904 年の間ペテルブルク音楽院でレオポルド・アウアーにヴァイオリンを、リャードフに作曲法を学んだ。1911 年以降はペテルブルグにて「ユダヤ民族音楽協会」に参加。1925 年アメリカに亡命。ニューヨークで演奏活動と作曲活動を行い、当時ウィーンより亡命していたシェーンベルグからも高い評価を受けた。
 彼の作品はドイツ・ロマン派、フランスの近代印象主義、伝統的ユダヤ音楽、更にロシア象徴主義の影響を受けており、その作風を一言で表すのは困難である。当CD に収録した3つの彼の作品は、全てアメリカ亡命以前の作品で、同時代のロシアの作曲家スクリャービンの影響が強い。しかし「ヘブライのメロディー」(1911 年作)は純粋にユダヤ民謡がモチーフで、ハイフェッツ、エルマンらが録音していることから有名な作品である。
 ヴァイオリン・ソナタ第2番は全4楽章からなる大作で1918年に作曲された。ロシア革命が起こり、その後ユダヤ人への差別が更に強まった時期に当たるゆえ、不安と緊張感に満ちた作品である。同時に当時の様々な音楽語法を取り入れた向日性の感じられる作品である。(谷本潤、ライナー・ノートより抜粋)



<映像>


EURO ARTS(映像)


20 72414
(Blu-ray)
\4700
チン・ウンスク:
 オペラ『不思議の国のアリス』(世界初演)
サリー・マシューズ(アリス)
 ピーア・コムシ(チェシャ猫)
ディートリヒ・ヘンシェル(アヒル/気狂帽子屋)
アンドリュー・ワッツ(白ウサギ/アナグマ)
ギィ・ド・メイ(ねずみ/ヤマネ/パット/
料理人/透明人間)
シンシア・ジャンセン(醜い公爵夫人/ フクロウ/2)
グウィネス・ジョーンズ(ハートの女王)
スティーヴン・ヒュームズ(ハートの王/老人2/カニ)
クリスチャン・リーガー(老人1 /子鷲/5 /
死刑執行人/魚足男)
シュテファン・シュナイダー(いも虫)
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
ケント・ナガノ(指揮)
 白ウサギが不思議の国へと導くケント・ナガノが今最も信頼する作曲家、チン・ウンスク(陳銀淑)新作オペラ『不思議の国のアリス』

 演出・美術・照明:アヒム・フライヤー/衣装・仮面・人形:ニーナ・ヴァイツナー/収録:2007年6月27日、ミュンヘン(ライヴ)
 画面:1080i Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Master Audio5.1、リージョン:All、字幕:英、独、仏、西、123mm

 2007 年ミュンヘン・オペラ祭での初演ライヴ映像。ミュンヘンで初演され成功を収めた韓国出身の女流作曲家チン・ウンスクの新作オペラ『不思議の国のアリス』。ルイス・キャロル原作の「不思議の国のアリス」を題材にしたオペラ。指揮はチン・ウンスクを非常に高く評価しているケント・ナガノ。彼の依頼によりソプラノとアンサンブルによる『鏡の国のアリス』を作曲、また彼はチン・ウンスクの主な作品の初演を手がけ、彼女が作曲した作品は必ずケント・ナガノが担当すると言われるほど、良き音楽パートナーとして親交を深めています。
 チン・ウンスクはリゲティの弟子。2004 年音楽界のノーベル賞と呼ばれるグラーベマイア賞を受賞した注目の現代音楽作曲家です。チン・ウンスクの巧みな場面転換、鮮やかな色彩感で表現し、また斬新な舞台演出で名の知られたアヒム・フライヤーの独創的で幻想的世界、サリー・マシューズなど質の高い歌手陣によりファンタジー色溢れる世界を目と耳で楽しむことができます。
 
20 59644
(Blu-ray)
\4700
ドニゼッティ:歌劇「ルクレツィア・ボルジア」 ルネ・フレミング(S ルクレツィア・ボルジア)
マイケル・ファビアーノ(T ジェンナーロ)
ヴィタリー・コヴァリョーフ(Bs 公爵アルフォンソ)
エリザベス・デション(Ms マッフィオ・オルジーニ)
オースティン・ネス(Br アポストロ・ガゼッラ)
アオ・リ(Br アスカーニオ・ペトルッチ)
クリストファー・ジャクソン(T イェッポ・リヴェロット)
ブライアン・ジャグディ(T オロフェルノ・ヴィテッロッツォ)
アイゴー・ヴィエイラ(Bs グベッタ)
ダニエル・モンテネグロ(T ルスティゲッロ)
ライアン・カスター(Br アストルフォ) ほか
リッカルド・フリッツァ(指)
サンフランシスコ歌劇場管弦楽団、合唱団
サンフランシスコ歌劇場舞踏団

20 59648
(2DVD)
\5200
 日本語字幕付き!!フレミングのルクレツィア!サンフランシスコ歌劇場のドニゼッティ「ルクレツィア・ボルジア」!!

 ジョン・パスコー(演出)/ジェフリー・ブルッカーホフ(照明)/ローレンス・ペク(振付)
 収録:2012 年9-10 月、サンフランシスコ
 (Blu-ray) リージョン・コード:オール(フリー)、HD 16:9、122分、PCM Stereo /DTS Master Audio、字幕:英独仏韓日
 (2DVD) リージョン・コード:オール(フリー)、NTSC 16:9、122分、PCM Stereo /Dolby Digital 5.1 / DTS 5.1、字幕:英独仏韓日

 ドニゼッティの傑作「ルクレツィア・ボルジア」に最新鋭像が登場!歴史に名高いボルジア家の美女、ルクレツィア・ボルジア(1480 − 1519)を扱ったこのオペラは、1833 年12 月にスカラ座で初演され大成功を収め、1830、1840 年代には非常に人気の高かった作品です。近年の上演頻度はあまり高くありませんが、力のあるプリマドンナが満を持して挑戦するオペラになっています。
 ここに収録されているサンフランシスコでの上演では、ルネ・フレミングがルクレツィアに挑戦。悪女、悪妻の顔と、息子を愛する母の顔の両面を見事に歌っています。
 生まれてすぐルクレツィアから引き裂かれた息子ジェンナーロは、1984 年生まれという若いテノール、マイケル・ファビアーノ。米国、ニュージャージー州モントクレアの生まれ。20 代始めから活動をはじめ、2010 年1 月にはヴェルディ「スティッフェーリオ」のラッファレーレでメトロポリタン歌劇場にデビュー、さらには2013 年9、10 月にはパリのオペラ座でドニゼッティ「ルチア」のエドガルドを歌うなど、まだ20 代ながら大活躍しています。
 アルフォンソのヴィタリー・コヴァリョーフは、ウクライナのチェルカースィの生まれ。今欧米で引っ張りだこのバスで、スカラ座の2010/2011 年シーズン開幕公演であるワーグナー「ワルキューレ」でヴァータンを務めて話題となりました。指揮はドニゼッティやヴェルディでツボを押さえつつ切れ味鋭い音楽を聞かせるリッカルド・フリッツァ。これがサンフランシスコ歌劇場への初出演だったそうです。
 ベテランのオペラ演出家、ジョン・パスコーの演出は、元々ワシントン・ナショナル・オペラのためのプロダクション。ハリウッド風の豪華な美観を軸にしつつ(若いファビアーノの衣装はガッツリ胸が開いています)、そこに現代的な要素をバランスよく盛り込み、美しい中に鋭い視点が垣間見られる舞台を仕立てています。
 嬉しいことに日本語字幕付きです。



 
20 59654
(Blu-ray)
\4700
ヘギー:「モビー=ディック(白鯨)」 ジェイ・ハンター・モリス(T エイハブ船長)
スティーヴン・コステロ(T グリーンホルン)
モーガン・スミス(Br スターバック)
ジョナサン・レマル(Br クイークェグ)
タリース・トレヴィーニュ(S ピップ)
ロバート・オース(Br スタッブ)
マシュー・オニール(T フラスク)
カン・ジュウォン(Br ガーディナー船長)
カーマイケル・ブランケンシップ(Br タシテゴ)
ブラドリー・カイナード(Br ダッグー)
チェスター・ピダック(T ナンタケット)
アンダース・フローリック(Br スペイン人の船乗り)
パトリック・サマーズ(指)
サンフランシスコ歌劇場管弦楽団、合唱団
サンフランシスコ歌劇場舞踏団
レオナード・フォグリア(演出)/
ロバート・ブリル(舞台装置)/
ジェイン・グリーンウッド(衣装)/
ガヴァン・スウィフト(照明)/
ケチュラー・スティッカン(振付)
20 59658
(2DVD)
\5200
 ヘギーの新作オペラ「モビー=ディック(白鯨)」映像初登場!!

 収録:2012 年10 月、サンフランシスコ
 (Blu-ray) リージョン・コード:オール(フリー)、HD 16:9、142 分+ 51 分、PCM Stereo / DTS DH Master Audio 字幕:英独仏
 (2DVD) リージョン・コード:オール(フリー)、NTSC 16:9、142 分+ 51 分、PCM Stereo / Dolby Digital 5.1 / DTS 5.1、字幕:英独仏

 話題の新作オペラ、ジェイク・ヘギーの「モビー=ディック」の初映像が登場します。「モビー=ディック」は、19 世紀の米国の作家ハーマン・メルヴィルの代表作「白鯨」の原題で、その白鯨の名前です。
 映画でも有名なこの小説をジーン・シーアがオペラ台本にし、2000 年に初演された話題になった「デッド・マン・ウォーク」の作曲家、ジェイク・ヘギーが作曲。初演は2010 年4 月、ダラス歌劇場。その2 年半後に、提携していたサンフランシスコ歌劇場で上演された際の収録です。
 小説も映画も有名ですので、知っていれば物語の予習はほとんど不要。ヘギーの音楽は分かりやすくかつドラマティックなことでは定評ありますので、非常に楽しめる作品に仕上がっています。
 歌手は主役のエイハブ船長以外はほぼオリジナルキャスト。そのエイハブ船長のジェイ・ハンター・モリスは、メトロポリタン歌劇場でロベール・ルパージュ演出で新制作された「ニーベルングの指環」でジークフリートを歌ったことで一躍有名になった米国のドラマティック・テノール。ここでも逞しい声で歌を聞かせてくれます。
 グリーンホルンのスティーヴン・コステロは、美声美形で今人気急上昇している米国の若いテノール。スターバックのモーガン・スミスは米国の中堅のバリトンで、米国各地の劇場の他、ドイツのベルリンやライプツィヒでも活躍しています。クイークェグのジョナサン・レマルは、1976 年、ニュージーランド、ダニーデンの生まれ。レパートリーの広い達者なバリトンとして活躍しています。指揮者のパトリック・サマーズは、メトロポリタン歌劇場の指揮者としてもよく知られていますが、現在ヒューストン・グランド・オペラの音楽監督で、またサンフランシスコ歌劇場の首席客演指揮者を務めてもいます。船上を見事に再現したレオナード・フォグリアの演出も含め、たいへんに楽しめる作品です。







MARIINSKY(映像)


MAR 0544
(Blu-ray)
\4000→\3590
ゲルギエフ(指)&マリインスキー劇場
 R.シュトラウス:「影のない女」
アヴグスト・アモーノフ(T 皇帝)
ムラーダ・フドレイ(S 皇后)
エデム・ウメーロフ(Br バラク)
オリガ・セルゲーエワ(S バラクの妻)
オリガ・サヴォーワ(Ms 乳母)
エフゲニー・ウラーノフ(Bs 霊界からの使者)
リュドミラ・ドゥディーノワ(S 寺院の門番)
アレクサンドル・ティムチェンコ(T 青年の幻影)
タチヤナ・クラフツォワ(S 鷹)
リディア・ボボヒナ(Ms 天からの声)
アンドレイ・スペーホフ(Bs バラクの兄弟)
ニコライ・カメンスキー(Bs バラクの兄弟)
アンドレイ・ポポフ(T バラクの兄弟) ほか
ワレリー・ゲルギエフ(指)
マリインスキー劇場管弦楽団,合唱団


MAR 0543
(2DVD)
\2800→\2490
 マリインスキーの「影のない女」が映像に!来日公演も大好評だったゲルギエフ&ケントのコンビ

 ジョナサン・ケント(演出)
 収録:2011年12月、サンクトペテルブルグ
 (Blu-ray) リージョン・コード:フリー、HD、16:9、210分、字幕:独英仏西露
 (2DVD) リージョン・コード:フリー、NTSC、16:9、210分、字幕:独英仏西露

 2011 年2 月、ゲルギエフ率いるマリインスキー劇場来日公演で上演されたシュトラウスの「影のない女」、同じプロダクションが映像になりました!2011 年2 月にマリインスキー劇場で収録されたものです。ジョナサン・ケントの演出は、霊界には巨大な花を用いるなどかなり幻想的に、一方の地上はロンドンのゴミゴミした下町と、極端な対比をつけて舞台を分かりやすくして好評でした。
 歌手は、皇后のムラーダ・フドレイ、バラクのエデム・ウメーロフ、バラクの妻のオリガ・セルゲーエワ、乳母のオリガ・サヴォーワ、鷹のタチヤナ・クラフツォワ、青年の幻影のアレクサンドル・ティムチェンコなどは来日公演と同じで、いずれもしっかりと役を手中に収めています。嬉しいことにこの映像では予定されながら来日に参加しなかったアヴグスト・アモーノフが皇帝を歌っています。カザンの生まれのベテランで、マリインスキー劇場の看板歌手の一人。彼はこの収録の直前の2012 年10 月に、メトロポリタン歌劇場でのヴェルディ「オテッロ」のタイトルロールをヨハン・ボータの急な代役として3 回歌い大成功を収めたばかりでした。
 ゲルギエフの指揮はダイナミックかつ繊細で、非常に難しいこの作品の世界観をしっかりと描いたもので、来日公演での好評も頷けるものです。演出、演奏、鮮明画像と三拍子揃ったマリインスキーの「影のない女」、大作をじっくりと楽しめることでしょう!












10/29(火)紹介新譜
マイナー・レーベル新譜


ANIMA



ANM1 30700002
\2500→\2290
2つのヴァイオリンとピアノのための小品集
 ピアノは
ベルトラン・ジロー
 (1)アーン:トリオ・ソナタ ホ短調
 (2)ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品(全5曲)
 (3)キュイ:5 つの小品(全5曲)
 (4)ドヴォルザーク:ユモレスク 
 (5)モシュコフスキ:2つのヴァイオリンとピアノのための組曲(全4曲)
イ・サンヒ(Vn)
チュ・シンユン(Vn)
ベルトラン・ジロー(Pf)
 アーン、ドヴォルザーク、ショスタコーヴィチ……2 つのヴァイオリンとピアノのための優雅な小品集

 録音:2012 年7 月、ムードン(フランス)

 「Anima Records」レーベルの主催者でもあるフランスのピアニスト、ベルトラン・ジローが、フランスで活躍する2 人のアジア人女流ヴァイオリニストと共に、2つのヴァイオリンとピアノのための小品を集めた最新盤をリリースいたしました!

 18 世紀イギリス最大の作曲家として知られトマス・アーン(1710-78)、19 世紀チェコ国民楽派最大の作曲家アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)、ロシア5 人組の1 人に数えられ、アマチュアリズムの作風で知られるセザール・キュイ(1835-1918)、19 世紀から20 世紀初頭のヨーロッパの一世を風靡したピアニスト兼作曲家のモーリッツ・モシュコフスキ(1854-1925)、20 世紀を代表する作曲家であるドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-75)の5 人の作品を集めた、国籍も時代も多彩なプログラムになっています。ショスタコーヴィチの「5 つの小品」は『馬あぶ』『人間喜劇』『司祭と下男バルドの物語』『明るい川』というバレエ組曲から、2 つのヴァイオリンとピアノ用に編曲された小品集。郷愁漂う絶美の旋律が何よりの聴きものです
 肩肘の張っていないベルトラン・ジローの流麗なピアノと共に、イ・サンヒとチュ・シンユンの軽妙な二重奏が映えます。収録されている楽曲はいずれも親しみやすい旋律が印象的なものばかりで、サロンを思わせる典雅なアンサンブルに聴き入るアルバムに仕上がっています。





NAIVE

V 5360
\2500→\2290
新装丁再発売
 ストラヴィンスキー:
  (1)バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
  (2)バレエ音楽「春の祭典」
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
KKC 5353
輸入盤・日本語解説付
\3000
 仕様変更・再発売。話題沸騰の注目盤が仕様を改め再登場、ソヒエフ&トゥールーズ・キャピトル管によるストラヴィンスキー

 録音:2011 年9 月

 近年活躍している若手指揮者の中でも特筆すべき注目を集める俊英、トゥガン・ソヒエフ& トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団によるストラヴィスキーの「火の鳥」&「春の祭典」が、このたび仕様を変更し、商品番号を改め再登場する運びとなりました!本アルバムは2012 年にリリースされたアルバムの、ボーナスDVD が同梱されていないCD のみの仕様となりますのでご注意ください。これに伴い、V 5192 及びKKC 5279 は廃盤となります。
 リリースされて以来、世界各国で絶賛を浴びたほか、日本でも高い評価を受けた本アルバム。ソヒエフ& トゥールーズ・キャピトル国立管は2012 年ジング、エネルギーに満ちた推進力を持ったソヒエフの指揮ぶりは本アルバムでも存分に発揮されています。迫力満点でありながらも美しい響きを失わないのは、近年メキメキと実力を付けているトゥールーズ・キャピトル国立管の面目躍如といったところ。弦の響きの美しさ、色彩鮮やかな管楽器、大迫力の打楽器——聴き所には枚挙のいとまがありません。

 naiveのサイトで少し聴けます。
 http://www.naive.fr/en/artist/tugan-sokhiev

 「 listen to the album 」 のコーナーをクリックしてください。


 ソヒエフは来る2013 年11 月のN 響定期公演で再来日する予定。今後ますますの注目が期待されます。

 =2013年 トゥガン・ソヒエフ来日公演予定=
  ●11月15日 19:00 開演 /11月16日 15:00 開演 NHKホール【第1767回 NHK 交響楽団 定期公演 Cプログラム】
   ボロディン:交響詩「中央アジアの草原で」、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2 番 ハ短調 作品18、プロコフィエフ:交響曲 第5 番 変ロ長調 作品100
    トゥガン・ソヒエフ(指揮)、ボリス・ベレゾフスキー(Pf)
  ●11月20日(水) 19:00 開演 /11月21日(木) 19:00 開演 サントリーホール【第1768 回 NHK 交響楽団 定期公演 Bプログラム】
  ●11月23日(土・祝) 16:00 開演 足利市民会館 大ホール【第15回足利市民会館 NHK 交響楽団定期公演】
  ●11月24日(日) 14:00 開演  横浜みなとみらいホール 大ホール【NHK 交響楽団 2013 横浜定期演奏会】
   リャードフ:交響詩「魔の湖」作品62、ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第2 番 嬰ハ短調 作品129、チャイコフスキー:交響曲 第5 番 ホ短調 作品64
    トゥガン・ソヒエフ(指揮)、諏訪内晶子 (Vn)


 ソヒエフのショスタコーヴィチの交響曲第5番映像はコチラ。
 http://www.youtube.com/watch?v=HWoSkinbStQ&feature=player_embedded

 キビキビとした機能的・現代的な演奏です。


旧譜
トゥガン・ソヒエフ(指)
チャイコフスキー:交響曲第5番
Tchaikovsky: Symphony No. 5
NAIVE
V 5252
\2500→¥1890
ソヒエフ恐るべし!
 ロシア音楽ファン感涙の正当モスクワ派解釈が久々に登場
(1)チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 Op.64
(2)ショスタコーヴィチ:祝典序曲Op.96
トゥガン・ソヒエフ(指)
トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団
チャイ5はスヴェトラーノフの伝説の東京公演を彷彿させる超名演。

録音:2010 年7 月/ラ・アル・オ・グレン(トゥールーズ)/DDD、51’32”

 2009 年の来日公演でも披露されて、聴いた人々を熱狂させたソヒエフとトゥールーズ・キャピトル管のチャイコフスキーの5 番。その翌年のセッション録音ではありますが、これは確かに凄い!
 ムーシンとテミルカーノフの弟子のソヒエフは、いわゆるペテルブルグ派指揮者ながら、5 番の解釈はむしろスヴェトラーノフにソックリで、ことに1990 年の伝説的な東京ライヴを強く思い出させます。
 特徴的なのは、第1 楽章と第4 楽章の主部に入ってからのテンポの速さで、いきおい聴く者をぐいぐい引っ張っていきます。分厚い音、抜群のリズム感とメリハリのきいたフレージング、巨大な盛り上がりは、フランスのオーケストラながら久々にソ連時代のモスクワ派チャイ5 を聴く感があり、感涙にむせぶひとときを与えてくれます。カップリングのショスタコーヴィチは屈折のない爆演で、オケを盛大に鳴らしているのが流石。フランスのオーケストラならではの金管の美しさも際立ち、ショスタコーヴィチのオーケストレーションの見事さを最大限に発揮させています。ソヒエフ恐るべし。





SUPRAPHON



SU 4144
\2000→\1790
ドヴォルザーク・トリオ/ドゥムキー、スラブ舞曲

 ドヴォルザーク:(1)ピアノ三重奏曲 第4番 ホ短調「ドゥムキー」op.90
 ドヴォルザーク(J.ジェムロ編):スラブ舞曲第1集op.46より
  (2)第2番 ホ短調(ヴァイオリンとピアノのための編曲版)
  (3)第8番 ト短調(チェロとピアノのための編曲版)
  (4)第3番 変イ長調(チェロとピアノのための編曲版)
 (5)スメタナ:ピアノ三重奏曲集 ト短調op.15
ドヴォルザーク・トリオ
 {ヤン・フィシェル(Vn)、
  トマーシュ・ヤムニーク(Vc)、
  イヴォ・カハーネク(Pf)}
 チェコ発、期待必至の若手ピアノ・トリオ、ドヴォルザーク・トリオによる1st アルバム

 録音:2013 年7 月2-4 日、プラハ、HAMU サウンド・スタジオ

 ヤン・フィシェル(ヴァイオリン)、トマーシュ・ヤムニーク(チェロ)、イヴォ・カハーネク(ピアノ)——今後のチェコ音楽界を担う3 人の若手実力派からなる三重奏団「ドヴォルザーク・トリオ」が、「SUPRAPHON」レーベルより1st アルバムをリリースいたします!以前より「トリオ・コンチェルティーノ」として活動を共にしていた3 人ですが、このたび団体名を一新し、「ドヴォルザーク・トリオ」としてデビューする運びとなりました。記念すべき1st アルバムの内容は、トリオの団体名にちなみ、ドヴォルザークの作品をプログラムの中心に据えたもの。ヨゼフ・フッフロ(スーク・トリオ)やイヴァン・クランスキー(プラハ・グァルネリ・トリオ)といった名手達に師事し、チェコ・サウンドの血脈をしっかりと受け継いでいる当団だけに、ドヴォルザークとスメタナの「ピアノ三重奏曲」と、ドヴォルザークの「スラブ舞曲」をカップリングした今回のプログラムは、彼らの実力を知るに十分な内容と申せましょう。
 アルバム全体を通して、チェコ・サウンドを存分に堪能できる1 枚に仕上がっています。
 「スラブ舞曲集」は管弦楽作品としても多く演奏されますが、もともとはピアノ連弾のために作られた作品。本アルバムでは、イルジー・ジェムロによる編曲で、ヴァイオリンとピアノ、チェロとピアノという二重奏での演奏が収録されています。

 こちらで少しずつ試聴できます。
 http://www.supraphon.com/en/catalogue/releases/?item=1303

 なかなかカッコいいじゃないですか。





AEOLUS



AE-10761
(19SACD HYBRID/
特別価格)
\30000→\27990
J.S.バッハ:オルガン作品全集 〜SACD Hybrid盤による世界初の全集録音!
 アンドレアス・ジルバーマン、
  ヨハン・アンドレアス・ジルバーマンのオルガンによる

    前奏曲とフーガ ハ長調 BWV.547
   コラール《いざ喜べ、愛するキリスト者の群れよ》 BWV.734a
   コラール《われらと共に神の慈しみを讃えよ》 BWV.613
   コラール《古き年は過ぎ去りぬ》 BWV.614
   コラール《汝にこそわが喜びあり》 BWV.615
   コラール《平安と喜びもてわれは逝く》 BWV.616
   コラール《主なる神よ、いざ天のとびらを開きたまえ》 BWV.617
   コラール《おお、罪なき神の小羊よ》 BWV.618
   コラール《キリストよ、汝神の小羊》 BWV.619/他
エヴァルト・コーイマン(オルガン)
ウーテ・グレンメル・ガウヒェン(オルガン)
ゲルハルト・グナン(オルガン)
ベルンハルト・クラップロット(オルガン)
 Aeolusの快挙!J.S.バッハのオルガン作品全集!SACD Hybrid盤による世界初の全集録音!

 2008年4月から2011年7月にかけてレコーディングが行われ、"SACD hybrid Multichannel"での世界初の全集録音となったJ.S.バッハのオルガン作品全集BOX!
 フランスのマルムーティエ、エベルスマンステ、ヴァスロンヌ、ブクスヴィレール、ストラスブール、ゾウルツ・オー・ラアン、ドイツのフィリンゲン、スイスのアルレスハイムのアンドレアス・ジルバーマン製作(1709年、1732年)、ヨハン・アンドレアス・ジルバーマン製作(1741年、1745年、1750年、1761年、1778年)、ジルバーマン・オルガンのレプリカとなるガストン・ケルン製作(2002年)の8つのヒストリカル・オルガンが用いられており、18世紀のオルガンの神々しい響きが、全集の価値を高めてくれている。
 当初演奏は、ピート・ケーとジャン・ラングレの高弟でオランダの名オルガニスト、エヴァルト・コーイマン(1938−2009)が担当していたが、2009年1月25日に急逝。残りをコーイマンの3人の弟子たちが引き継ぎ完成させた、師弟共作の全集である。
 演奏の収録時間は約24時間。252ページのフルカラー・ブックレット付きという、オルガンの名盤を数多く世に送り出してきたエオルス(Aeolus)レーベルの一大プロジェクトです。





AVIE



AV 2281
\2400→\2190
ベンジャミン・ホックマン(ピアノ)
 シューベルトへのオマージュ

  シューベルト:ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664,Op.120
  クルターク:シューベルトへのオマージュ
  ヴィドマン:牧歌と深淵 〜 6つのシューベルトの追憶(世界初録音)
  シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 D.850,Op.53
ベンジャミン・ホックマン(ピアノ)
 ベンジャミン・ホックマンAvie初登場!シューベルトへのオマージュ!

 イスラエル系アメリカ人、ベンジャミン・ホックマン。2006年のメトロポリタン美術館でのデビュー以降、ニューヨーク・フィルやアメリカ交響楽団と共演を重ね、2011年には有望な若手演奏家に贈られる、栄誉あるエイヴリー・フィッシャー・キャリア・グランドを受賞し頭角を現してきた。
 注目のAvieデビュー・アルバムに選んだのは、シューベルトの2つのソナタとヴィドマンの世界初録音作品、クルタークの作品で構成された、シューベルトへのオマージュ・アルバム。
 古典派と近代作曲家の対照的な作品を、エネルギッシュ&エレガントに奏でた若さ溢れる好演。

 「月光」の第3楽章弾いてます。
http://www.youtube.com/watch?v=tEZUWHSARHI&feature=player_embedded

 そうとうな人です・・・、この人。

 2012年6月23日&24日の録音。
 

Les Amis: Debussy & Caplet
AV 2285
\2400→\2190
エリザベス・ハイネン(ハープ)
 レザミ — 友人たち 〜 ドビュッシー&カプレ

  ドビュッシー:
   神聖な舞曲、世俗的な舞曲、小組曲、
   フルート,ヴィオラとハープのためのトリオ・ソナタ
  カプレ:ディヴェルティスマン
エリザベス・ハイネン(ハープ)
マイケル・スターン(指揮)
アイリス管弦楽団
ジェフリー・カーナー(フルート)
ロベルト・ディアス(ヴィオラ)
 名門フィラデルフィア管弦楽団のハーピスト、エリザベス・ハイネンが奏でる、フレンチ・プログラム。
 フランスを代表する作曲家のひとりであるドビュッシー(1862−1918)と、ドビュッシーの友人であり、彼の作品の補筆も行った作曲家、アンドレ・カプレ(1878−1925)。
 "レザミ"とはフランス語で"友人たち"を指し、2人の交友関係を描いたプログラミングに、奏者もハイネンの"レザミ"で構成されたコンセプト・アルバム。ハイネンのセンスと技巧が光ります。

 カプレの演奏風景。
 https://www.youtube.com/watch?v=FRsn9wS_IVY&feature=player_embedded


 2013年2月14日&3月28日、29日の録音。



エリザベス・ハイネン(ハープ)
AVIE、デビュー
AV 2221
\2400→¥2190
エリザベス・ハイネン 〜 ハープ協奏曲集
 アルヴァーズ:ハープ協奏曲ト短調Op.81
 アルブレヒツベルガー:ハープ協奏曲ハ長調
 サン=サーンス:演奏会用小品
エリザベス・ハイネン(ハープ)
ロッセン・ミラノフ(指揮)
ブルガリア国立放送管弦楽団
 名門フィラデルフィア管弦楽団のハーピスト、エリザベス・ハイネンがコンチェルト・アルバムをAVIEからリリース。
 ベルリオーズから「ハープのリストだ」と呼ばれたアルヴァーズや、ベートーヴェンの師アルブレヒツベルガー、そしてサン=サーンスの音楽で、ハープの音色が華麗に舞う。
 でもオケはフィラデルフィアじゃないのね。





HYPERION



CDA 67961
(2CD/特別価格)
\2300→\2090
ブラームス:ピアノ協奏曲全集
 ピアノ協奏曲集第1番ニ短調 Op.15
 ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
スティーヴン・ハフ(ピアノ)
マーク・ウィッグルスワース(指揮)
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
 名匠スティーヴン・ハフのブラームス!遂に実現した"ピアノ協奏曲全集"新録音!

 ここ日本でも絶大な支持を得ているラフマニノフの「ピアノ協奏曲全集」、英グラモフォン誌のゴールド・ディスク賞(過去30年間で最高の1枚)に選ばれたサン=サーンスの「ピアノ協奏曲全集」、作品の細部に至るまで徹底的に研究を行ったチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲全集」。
 イギリスの当代最高のピアニスト、スティーヴン・ハフのキャリアにおける最も重要なレコーディングとなる新たな"ピアノ協奏曲全集"は、ヨハネス・ブラームス(1833−1897)の「ピアノ協奏曲全集」新録音!
 かつて20代後半に、アンドルー・デイヴィス、BBC交響楽団とブラームスのピアノ協奏曲第1番&第2番をレコーディングしているスティーヴン・ハフ。
 20年以上の歳月を経て実現した"新録音"では、ハイペリオン(Hyperion)初登場となるオーストリアのモーツァルテウム管弦楽団、イギリスのマエストロ、マーク・ウィッグルスワースと共演!
 1度目のレコーディング以来、自身のメイン・レパートリーとしてブラームスの2つのピアノ協奏曲を弾き続けてきたスティーヴン・ハフが、遂に決断した新録音。
 50歳を越え、漂う巨匠の風格と、円熟味を増したピアニズム。英国ピアノ界の王者、スティーヴン・ハフの新たなブラームスが今ここに!

 ここで少しずつ聴けます!
 http://www.hyperion-records.co.uk/dc.asp?dc=D_CDA67961&vw=dc

 聴くとしたら第1番の第3楽章、第2番の第2楽章でしょうか。


 ※録音:2013年1月11日−15日、ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)

 スティーヴン・ハフ来日情報!
  2013.11.30 & 12.1 東京 NHKホール
   シャルル・デュトワ&NHK交響楽団



 ショパンのワルツを弾いてて、ちょっとかっこいいハフ。
 http://www.youtube.com/watch?v=_lJzqk9l2e0&feature=player_embedded



ということでこちらもどうぞ。

CDA 67849
\2400→¥2190
英国ピアノ界の盟主スティーヴン・ハフ!ショパン"ワルツ集"!
ショパン:ワルツ全集
 ワルツ第1番変ホ長調Op.18《華麗なる大円舞曲》/
 ワルツ第2番変イ長調Op.34-1《華麗なる円舞曲》/
 ワルツ第3番イ短調Op.34-2《華麗なる円舞曲》/
 ワルツ第4番ヘ長調Op.34-3《華麗なる円舞曲》/
 ワルツ第5番変イ長調《大円舞曲》/ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1《小犬》/
 ワルツ第7番嬰ハ短調Op.64-2/ワルツ第8番変イ長調Op.64-3/
 ワルツ第13番変ニ長調Op.70-3/ワルツ第10番ロ短調Op.69-2/
 ワルツ第15番ホ長調KK.IVa-12/ワルツ第16番変イ長調KK.IVa-13/
 ワルツ第14番ホ短調KK.IVa-15/ワルツ第11番変ト長調Op.70-1/
 ワルツ第9番変イ長調Op.69-1《別れ》/ワルツ第12番ヘ短調Op.70-2/
 ワルツ第19番イ短調KK.IVb-11/
 ソステヌート変ホ長調KK.IVb-10《ワルツ》(ワルツ第17番)/
 ワルツ第18番変ホ長調KK.IVa-14/憂鬱なワルツ嬰ヘ短調KK.Ib-7/
 夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2
スティーヴン・ハフ(ピアノ)
 アムラン、ヒューイットと並ぶピアノ王国ハイペリオンを代表するピアニストであり、イギリス・ピアノ界の盟主スティーヴン・ハフ。
 ショパン・イヤーにリリースされ、世界各国で絶大な称賛を受けたショパン「ワルツ全集」!
 ハフの優雅なピアニズム、完璧な技巧、計り知れない音楽的才能を源泉として湧き上がる魅惑的な「ワルツ集」。
 軽やかで絶妙なスピード感、ウィットに富み、お洒落な「ワルツ集」を完成させるラストピースとなるのは、最高にリリカルな「夜想曲第2番Op.9-2」。

※録音:2010年10月17日−20日、ワイアストン・エステイト・コンサート・ホール(モンマス)


 


CDA 67974
\2300→\2090
アンジェラ・ヒューイット
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.4

  ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調 Op.22
  ピアノ・ソナタ第18番変ホ長調 Op.31-3
  ピアノ・ソナタ第28番イ長調 Op.101
アンジェラ・ヒューイット
 (ピアノ/ファツィオーリ)
 鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット!ベートーヴェンのピアノ・ソナタ集Vol.4!

 鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイットが、自身の代名詞ともなったイタリアの銘器ファツィオーリ(FAZIOLI)で奏でるベートーヴェンのピアノ・ソナタ集。
 「熱情」のVol.1、「田園」と「悲愴」のVol.2、「月光」のVol.3と続いてきたヒューイットのベートーヴェン第4集は、初期の「第11番」、"狩り"の愛称を持つ中期の「第18番」、そして後期の最初期の作品である「第28番」の3作品!
 第4集では、ベートーヴェンの初期、中期、後期それぞれから1曲を選び年代順に配置するなど、前3作とは一味違ったプログラムを構成してきたヒューイット。
 1800年から1816年にかけての作風の変遷とその世界を、ヒューイットが、知的なフレージング、幅広いデュナーミク、輝かしい音色と響きで伝えてくれる。
 第3楽章にフーガが用いられている「第28番」は、"フーガ"をテーマとした2013年10月の来日公演でも演奏された作品であり、このベルリン・イエス・キリスト教会での録音も大きな話題となることでしょう!

ここで少しずつ聴けます。
http://www.hyperion-records.co.uk/dc.asp?dc=D_CDA67974&vw=dc



 ※録音:2012年8月15日−18日、ベルリン・イエス・キリスト教会(ドイツ)




旧譜
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.3

CDA 67797
\2400→¥2190
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集Vol.3
 ピアノ・ソナタ第12番変イ長調Op.26《葬送》
 ピアノ・ソナタ第6番ヘ長調Op.10-2
 ピアノ・ソナタ第27番ホ短調Op.90
 ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2《月光》
アンジェラ・ヒューイット(ピアノ/ファツィオーリ)
鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイット降臨!ベートーヴェンのソナタ集第3弾は"月光"!
※2009年8月30日−31日&9月1日−2日、クルトウアツェントルム・グランド・ホテル(ドビアコ/イタリア)での録音。

 鍵盤の女神アンジェラ・ヒューイットが愛器ファツィオーリと共に創造を続けるベートーヴェンのピアノ・ソナタ集。随分久しぶりとなる第3弾は、3大ソナタの1つ「月光」を含む4作品!
 第1集と第2集では作品番号順や年代順ではなく、「熱情」や「悲愴」などの名作と初期の秀作をバランスよく組み合わせるなど、プログラミングにも深いこだわりを見せてきたヒューイット。
 ヒューイットが熟考を重ねて創り上げた第3集のプログラムでも、4曲それぞれの持つ特徴のコントラストが楽聖のピアノ・ソナタの神髄を伝えてくれる。
 ヒューイットが銘器ファツォーリで弾く「月光」、また去る4月に行われた東京オペラシティでの来日公演で聴衆に深い感動を与えてくれた「ピアノ・ソナタ第6番」など、4作品はどれも魅力的。
 明快、知的で優雅、そして詩心と情熱を持ったヒューイットのベートーヴェン。天上の音楽のような美しき調べが響きます ——。

 彼女自身の紹介によるこのアルバムの映像サイト。不思議な会場。
 http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=lYukzPF3Yc8

 アルバムを聴きたくなります。
 

 


CDA 68006
\2300→\2090
名古屋フィルハーモニー交響楽団の第8代常任指揮者
 マーティン・ブラビンズ登壇!
  ヒンデミット:管弦楽作品集

 弦楽と金管のための協奏音楽 Op.50(演奏会用音楽)
 交響曲《画家マティス》
 ウェーバーの主題による交響的変容
マーティン・ブラビンズ(指揮)
BBCスコティッシュ交響楽団
 マーティン・ブラビンズ登壇!ヒンデミットの管弦楽作品集!

 2013年4月より名古屋フィルハーモニー交響楽団の第8代常任指揮者を務め、日本のオーケストラへの客演も重ねているイギリスのマエストロ、マーティン・ブラビンズ。
 ウォルトンの交響曲第1番&第2番(CDA 67794)の好演が記憶に新しい、スコットランドの雄、BBCスコティッシュ交響楽団とのコンビでは、没後50周年を迎えた20世紀ドイツの大作曲家ヒンデミットを取り上げる。
 ウォルトンやブライアンの「ゴシック」に代表されるように、近現代作品の演奏、解釈には定評があるブラビンズ。
 ヒンデミットの代表作「ウェーバーの主題による交響的変容」、「画家マティス」、「協奏音楽」でも、抜群の相性を誇る名パートナー、BBCスコティッシュ交響楽団との秀演に期待が高まる。

こちらで少しお聴きください。
http://www.hyperion-records.co.uk/dc.asp?dc=D_CDA68006&vw=dc

 ※録音:2012年12月15日−16日、シティ・ホール(グラスゴー)



 

CDA 67998
\2300
コンドゥクトゥスVol.2 〜 13世紀フランスの音楽と詩
 Bulla fulminante/Ave, virga decoris incliti/Celorum porta/
 Quid ultra tibi facere/Gaude, virgo virginum/Veste nuptiali/
 Ave, tuos benedic/Ave Maria Salus hominum/
 Dic, Christi veritas/Ave, tuos benedic/Excutere de pulvere/
 Librum clausum et signatum/Aurelianis civitas/
 Dic, Christi veritas/Veste nuptiali/
 Naturas Deus regulis/Bulla fulminante
ジョン・ポッター(テノール)
クリストファー・オゴーマン(テノール)
ロジャーズ・カヴィ=クランプ(テノール)
 中世フランスで歌われた"コンドゥクトゥス"。ヒリヤード・アンサンブルの新旧メンバーが共演!

 パリ・ノートルダム楽派の音楽家たちが用いた音楽形式であり、1100年ごろに南フランスを起源として発祥した"行列歌"を意味する「コンドゥクトゥス」。
 時代と共にラテン語の宗教的内容だけでなく、フランス語の世俗的内容も誕生した「コンドゥクトゥス」。
 自由なテノール旋律を特徴とし、13世紀後半の「モテトゥス(モテット)」の登場までフランスで歌われた中世の声楽曲である。
 前作(CDA 67949)と同じく、ヒリヤード・アンサンブルの新旧メンバー、ジョン・ポッターとロジャーズ・カヴィ=クランプ、南アフリカ生まれの古楽系テノール、ロジャーズ・カヴィ=クランプの共演が実現。
 「コンドゥクトゥス」、これは最初期から世界的に高い評価を得てきたハイペリオン(Hyperion)の中世&ルネサンスのジャンルに加わる素晴らしく、そして貴重なシリーズです。

 ※録音:2013年1月16日−18日、国立古楽センター(ヨーク、イギリス)

試聴はこちらで。
http://www.hyperion-records.co.uk/dc.asp?dc=D_CDA67998&vw=dc




HELIOS



CDH 55455
\1500→\1390
ジェームズ・ボウマンとマイケル・チャンスが共演!
 クープラン:ルソン・ド・テネブル

  聖バルトロメオのモテット《天は喜ぶ》
  いざ、主に向かいて喜びの声をあげよ
  ルソン・ド・テネブル
  マニフィカト
ジェームズ・ボウマン(カウンターテナー)
マイケル・チャンス(カウンターテナー)
マーク・コードゥル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
ロバート・キング(オルガン)
 キングズ・コンソートの音楽監督、ロバート・キングがオルガンで参加したフランソワ・クープラン(1668−1733)の「ルソン・ド・テネブル」の"最初"の名盤。
 プチ・モテ(小モテット)の傑作であり、クープランの宗教音楽の頂点とも称される「ルソン・ド・テネブル」で、2人の名カウンターテナー、ジェームズ・ボウマンとマイケル・チャンスが共演。
 ロバート・キング&キングズ・コンソートの自主レーベル「VIVAT」からリリースされた2011年の新録音との聴き比べも興味深い。

 ここで少し聴けます。ぜいたくです。
http://www.hyperion-records.co.uk/dc.asp?dc=D_CDH55455&vw=dc

 ※録音:1990年12月6月−8日、オール・セインツ教会(チュードリー、イギリス)/CDA 66474からの新装移行再発売
 

CDH 55471
\1500
シベリウス:歌曲集
 夕べに Op.17-6/
 劇音楽《ベルシャザールの饗宴》 Op.51 より ユダヤの娘の歌/
 6つの歌 Op.36
  〔黒いばら/しかし私の小鳥は姿を見せない/
   トリアノンでのテニス/葦よそよげ/三月の雪/
   三月の雪の上のダイアモンド〕/
 私は一本の木 Op.57-5/水の精 Op.57-8/
 5つの歌 Op.37
  〔はじめての口づけ/小さなラッセ/日の出/
   夢だったのか/逢い引きから帰ってきた娘〕/
 お前をここへ連れてきたのは誰だ Op.90-6/北の国 Op.90-1/
 6つの歌 Op.50
  〔春の歌/あこがれ/おとめが野原で歌っている/
   不安な胸から/静かな街/ばらの歌〕/
 春はいそぎ過ぎゆく Op.13-4/岸辺の樅の木の下で Op.13-1
カタリナ・カルネウス(ソプラノ)
ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
 1995年のカーディフ国際声楽コンクール(カーディフ・シンガー・オヴ・ザ・ワールド・コンペティション)で優勝を果たし、MET、コヴェントガーデン、グラインドボーン音楽祭へと活躍の場を広げたスウェーデン出身のソプラノ、カタリナ・カルネウス(カーネーウス)が歌うシベリウス歌曲集。
 英BBCミュージック・マガジン誌ではピック・オヴ・ザ・マンス、英デイリー・テレグラフ誌ではベスト・オヴ・ザ・イヤー、同じく英サンデー・タイムズ誌でもベスト・オヴ・ザ・イヤーに選出された、歌曲王国ハイペリオンを代表する名唱の1つ。

 ※録音:2001年6月26日−28日/CDA 67318からの新装移行再発売





GENUIN

GEN 13285
\2200→\1990
トビアス・コッホ(フォルテピアノ)
 「シューマン:色とりどりの小品・アルバムの綴り」

 シューマン:
  色とりどりの小品 Op.99(14曲)/アルバムの綴り Op.124(20曲)/
  予感/君からの手紙が来ないので/
 ブラームス:
  シューマンに基づいて自由に/
  マティルデ・ハルトマン嬢の親しい思い出に/
  アルノルト・ヴェーナーに/
 キルヒナー:
  ピアノの調律師が来る/ロベルト・シューマン回想記/
 バルギール:アルバムの一葉
トビアス・コッホ(フォルテピアノ)
 好評のトビアス・コッホのシューマン・シリーズ最新作!

 録音:2012年10月29-31日、ライプツィヒ、75'15

 シューマンのピアノ小品集、色とりどりの小品 Op.99 とアルバムの綴り Op.124 を中心に、ブラームス、テオドール・フュルヒテゴット・キルヒナー(1823−1903)、ヴォルデマール・バルギール(1828−1897)の小品を収録。トビアス・コッホは、1968 年、ケンペン生まれのピアニスト。フォルテピアノ奏者として知られており、GENUIN から多数の録音がCD で発売されている。1830 年、ヨハン・ネポムク・トレンドリン製作のフォルテピアノを使用。モダンピアノ演奏と比べ、より繊細なフォルテピアノでこうした小曲を演奏すると、親しい人への贈り物という曲本来の在り方がずっと明確になるように思われる。



旧譜
コッホといえばこのスマッシュ・ヒット・アルバム
ノルベルト・ブルグミュラー: ピアノ協奏曲
思わぬ名曲


CARUS
83.297
\2500→\2290
ノルベルト・ブルグミュラー(1810-1836):
 1. ピアノ協奏曲 嬰へ単調 op.1
 2. 序曲 ヘ短調 op.5
 3. 4つの間奏曲 Entr'actes op.17
トビアス・コッホ(ピアノ)
フリーダー・ベルニウス指揮
ホフカペレ・シュトゥットガルト
 思わぬ名曲でもっと聴きたくなると思います。
 http://www.carus-verlag.com/index.php3?selSprache=1&BLink=KKArtikel&ArtNummer=8329700


 教則本で有名なヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルグミュラーの弟で幼い頃から音楽的才能を開花しつつも26歳で亡くなったノベルト・ブルクミュラーの美しくもはかないピアノ協奏曲を含む管弦楽作品集です。
 その若すぎる死を悼み、メンデルスゾーンが曲を捧げた話やシューマンを嘆かせた話など、ブルグミュラーの貧しかった実生活とは裏腹に、時代を代表する多くの音楽家から愛されていた事を偲ばせます。
 他のレーベルからノルベルト・ブルグミュラーのピアノ独奏曲全集も発売している、この作曲家の作品に造詣の深いトビアス・コッホの作曲家に寄り添うかのごとく美しい響きを聞かせる演奏はとても魅力的です。
※83.226 (#4009350 832268) ノルベルト・ブルグミュラー:交響曲集フリーダー・ベルニウス指揮ホフカペレ・シュトゥツトガルトも合わせてよろしくお願い致します。2012年2月3-5日 シュトゥットガルトでの録音

 


GEN 13268
\2200→\1990
ニコラス・アルトシュテット(チェロ)
 「バッハ:チェロ演奏によるヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集」

  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第1番 ト長調BWV.1027
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第2番 ニ長調BWV.1028
  ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのためのソナタ第3番 ト短調BWV.1029
ニコラス・アルトシュテット(チェロ)
ジョナサン・コーエン(チェンバロ)
 期待の若手アルトシュテットのバッハ:チェロ・ソナタ集

 録音:2012年5月9-11日、43'18

 今年も含め既に何度か来日している期待のチェリスト、アルトシュテットの新盤。既にGENUIN レーベルから4 タイトルが発売になっている。
 チェロによるバッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ集の録音は多々あるが、えてしてチェロらしい朗々とした演奏に引っ張りがちであった。ここでのニコラス・アルトシュテット(1982 年生まれのドイツのチェリスト)の演奏は、ヴィブラートを控えた軽い弓圧で演奏することで、チェロの機能性を生かしつつ、ヴィオラ・ダ・ガンバのために書かれたこの作品の特性を殺さないよう十分な配慮をしている。ジョナサン・コーエンのチェンバロとの絡みもピッタリで、チェロによるこのソナタ集のCD の中でも注目すべきべき出来栄えになっている。

 ここで[mp3]というボタンを押すと少しずつ聴ける。リアルな音。
http://www.genuin.de/en/04_d.php?k=276 
 
GEN 13291
\2200
元ベルリン・フィルのクラモー指揮
 フランスの名曲を吹奏楽で!〜「フランスのクラシック」

 デュカス:バレエ「ラ・ペリ」のためのファンファーレ
 ビゼー:「カルメン」組曲
 フランセ:陽気なパリ
 ビゼー:「アルルの女」第1組曲
 ラヴェル:パヴァーヌ,ボレロ
トーマス・クラモー(指揮)
ザクセン管楽フィルハーモニー
 元ベルリン・フィルのクラモー&ザクセン管楽フィル第3弾!カルメンにボレロ!フランスの名曲を吹奏楽で!

 録音2013年1月28-31日、バート・ラウシック、72'24

 フェスティヴァル(GEN 11221)、アメリカン・クラシックス(GEN 12247)に続くトーマス・クラモーとザクセン管楽フィルハーモニーによる第3 弾はフランス音楽。ビゼーやラヴェルらの有名曲が並ぶ中、フランセの「陽気なパリ」が珍しい。クラモーはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の元トランペット奏者で、現在は指導者、指揮者として活躍。名門ザクセン管楽フィルハーモニーの首席指揮者を務めている。

 ここでもちょっと試聴できる。
http://www.genuin.de/en/04_d.php?k=282
 
GEN 13259
\2200
マリアーニ・ピアノ四重奏団
 「ファンタジー」

 ブリッジ:幻想曲 嬰ヘ短調
 マルティヌー:ピアノ四重奏曲第1番
 シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47
マリアーニ・ピアノ四重奏団:
 【フィリップ・ボーネン(ヴァイオリン)、
  バルバラ・ブントロック(ヴィオラ)、
  ペーター=フィリップ・シュテンムラー(チェロ)、
  ゲルハルト・フィールハーバー(ピアノ)】
 室内楽ファン注目の新しいアンサンブル「マリアーニ四重奏団」余裕すら感じさせるブリッジ・マルティヌー・シューマンの名演!

 録音:2012年10月11-14日、ベルリン、61'59

 室内楽マニアは注目すべきCD。ドイツの若いピアノ四重奏団、マリアーニ・ピアノ四重奏団のデビューCD。2009年創立のこの団体は、若々しい感性と高度な技術力を持ちつつ、既に落ち着きと余裕を感じさせる素晴らしい演奏で驚かさせてくれる。ことにブリッジの幻想曲の渋い味わいは、彼らがただの優秀な若者ではないことを証明しているだろう。ドイツでは発売後かなり話題になったのも当然の名演である。
 
GEN 13284
\2200→\1990
「マショー列島」〜中世と現代の音楽
 ギヨーム・ド・マショー(1300-77):ノートル・ダム・ミサ
  (キリエ,グローリア,サンクトゥス,アニュス・デイ)/
  甘き淑女よ/私は忘れられたので/私はとても良い時に生まれた/
  とても優しい淑女/私の終わりは私の始まり/
 コーベット(b.1960):アーチペル・マショー/
 ネムツォフ(b.1980):手紙〜ヘロイザ/
 オデー=タミミ(b.1970):オド
ミィクストゥラ:
 【カタリーナ・ボイムル(ショーム)、
  マルギット・カーン(アコーディオン)】
 2012年11月5-8日、ハインスファルト、66'39

 GEN 11219に続くショームとアコーディオンのデュオ、ミィクストゥラの新録音。
 今回も新旧時代を混ぜ込む作りで、ギヨーム・ド・マショーの曲を中心に、シドニー・コーベット(1960−)、サラー・ネムツォフ(1980−)、サミール・オデー=タミミ(1970−)の曲を収録している。オーボエの先祖であるショームのひなびた響きと、アコーディオンのモダンな響きの絡みがユニークである。


 不思議な響き。
 http://www.genuin.de/en/04_d.php?k=281


GEN 11219
\2200→\1990
「ルネサンス音楽と新時代の音楽」
 コッホ=ラファエル:気配/
 スウェーリンク:大公の踊り,愚かなシモン,それはマルス/
 アバド:9つの問い/ハインツ:隠蔽/カジェヌリ:断片/
 ゴルジ:鱗年輪/プレレヴィック:ツァゴネトカ/ほか
ミクストゥラ:
 【マルギット・カーン(アコーディオン)、
  カタリーナ・ボイムル(ショーム)】
録音:2011年5月28-31日、ケルン,DDD、60'54

ルネッサンス時代の木管楽器であるショームと近代の鍵盤楽器アコーディオンを組み合わせ、古楽と現代音楽を共に取り上げるという面白いアルバム。どちらの楽器、奏者も、新旧どちらの時代も受け入れる広さに感心する。

 
GEN 13286
\2200
「グランド・ソナタ」〜4手のためのピアノ・ソナタ集
 モーツァルト:四手ピアノ・ソナタ ヘ長調 K.497
 クラマー:四手ピアノ・ソナタ第2番 ト長調
 オンスロー:四手ピアノ・ソナタ ヘ短調 Op.22
ピアノ・デュオ・ダンヘル=コルプ:
 【ロマナ・ダンヘル=コルプ(ピアノ)、
  オリヴァー・コルプ(ピアノ)】
 録音:2013年1月10−13日オーバープファルツ、79'53

 四手ピアノのためのソナタを3曲。ヨハン・バプティスト・クラマー(1771-1858)のソナタはこれが世界初録音である。ロマナ・ダンヘル=コルプはチェコのプラハの生まれ。オリヴァー・コルプはドイツのダルムシュタットの生まれ。フランクフルト音楽院の学生時代に出会った二人の連弾は、まさに一人が四手で弾いているかのようである。
 
GEN 13292
\2200
「リアル・タイム」〜現代の弦楽四重奏曲
 ジャレル(b.1958):時の断章
 ナンカロー(1912-97):弦楽四重奏曲第3番
 ロルフ・リーム(b.1937):テンポ・ストロッツァート
アサセッロ四重奏団:
 【ロスティスラフ・コジェフニコフ(ヴァイオリン)
  バルバラ・クスター(ヴァイオリン)
  ユスティナ・シュリワ(ヴィオラ)
  ヴォルフガング・ツァマスティル(チェロ)】
 録音:2013年2月7−10日、ケルン、57'10

 ミカエル・ジャレル(b.1958−)、コンロン・ナンカロウ(1912-1997)、ロルフ・リーム(b.1937-)と現代の注目すべき作曲家の弦楽四重奏曲を演奏。アサセッロ四重奏団は、2000年にバーゼルで結成、2005年以降ケルンを本拠とする弦楽四重奏団




<マイナー・レーベル歴史的録音・旧録音>


BARTOK RECORDS

BR 1928
\2300→\2090
伝説のレーベルBARTOK RECORDS 新譜!
 モノラルながら強烈なピーター・バルトークによるハイファイ録音!

(1)ロバート・マン:物語(TALES)
 〜アンデルセンとキプリングによる
  (ナイチンゲール/エンドウ豆の王女/
   クジラはどうして喉を持つようになったか/
   サイはどうして皮がシワシワか)
(2)バルトーク:ピアノ協奏曲第1番
ロバート・マン((1)ヴァイオリン、(2)指揮)
レオニード・ハンブロ((1)(2)ピアノ)
(1)ルーシー・ローワン(語り)
(2)ジンブラー・シンフォニエッタ
  録音年不詳,モノラル、64:28

 1曲目はヴァイオリン奏者(ジュリアード四重奏団のリーダーとしても著名)で指揮者でもあるロバート・マンの作品で、ヴァイオリンとピアノの演奏とナレーションで童話が進行します。アンデルセンの「ナイチンゲール」「エンドウ豆の王女」とキプリングの「クジラはどうして喉を持つようになったか」「サイはどうして皮がシワシワか」です。バルトーク・レコーズの絶版になって久しいLP(#928)からのリマスターで、透明感のあるサウンドです。英語の語りもクリアー。現代曲の範疇ですが、子どもにも受け入れられる作品でしょう。

 2曲目はバルトークの「ピアノ協奏曲第1番」、ピアノはレオニード・ハンブロです。
 名録音技師ペーテル・バルトークは、シュタルケルのコダーイ:無伴奏チェロ・ソナタの録音を「松ヤニが飛び散るような録音」と評されましたが、これもまた正にそんな感じで、目の前で弦楽器がゴシゴシやり、管楽器が割れる寸前でブリブリ吹き、打楽器の振動がからだに伝わってくる録音には驚かされます。リアルすぎて、ナマでも、指揮台でも聴けない音かもしれません。LP(#313)にも収録されています。
 「ピアノ協奏曲」はバルトークが自分のピアノの腕前を見せることを念頭に書いた難曲ですが、時代の先を行き、当時は酷評されました。ペーテルは父親の演奏を聴いたはずで、父親のコンセプトを録音の形で忠実に後世に伝えている点で、非常に貴重な1枚だと思います。





COLLEGIUM


CSCD 523
\2000
ジョン・ラッター:フィール・ザ・スピリット
 ラッター:
  フィール・ザ・スピリット、天の飛行機、
  ロード・オブ・ザ・ダンス、誕生日のマドリガル
 カーマイケル(ラッター編):スカイラーク
 シアリング:シェイクスピアの詩による歌とソネット
ジョン・ラッター(指揮)
ケンブリッジ・シンガーズ
メラニー・マーシャル(メゾ・ソプラノ)
BBCコンサート・オーケストラ
ウェイン・マーシャル(ピアノ)
マルコム・クリーゼ(コントラバス)
 英国合唱の神様、ジョン・ラッター!鮮やかなアレンジを施した、美しく感動的な調べ。

 イギリスを代表する英国合唱の巨匠ジョン・ラッター(1945−)と、ケンブリッジ・シンガーズ。
 英グラモフォン誌で「すみずみまで素晴らしく、喜びに満ちたディスク」と高く評価された「フィール・ザ・スピリット」は、ラッターが鮮やかなアレンジを施した7つのアメリカの霊歌と、イギリス生まれの盲目のジャズ・ピアニスト、ジョージ・シアリング(1919−2011)の「シェイクスピアの詩による歌とソネット」をプログラミング。ラッターの強く感動的で美しい調べと、シェイクスピアの詩にジャズ・テイストを加えたシアリングの作品を、ケンブリッジ・シンガーズの豊かなハーモニーが奏でる——。

 ※2001年3月&4月の録音。
 ※COLCD128からの新装移行再発売



<国内盤>


国内SONY(RCAレーベル)



SICC 10191
(SACD Hybrid)
\3000
河村尚子
 ショパン:バラード&リスト編曲集

ショパン:
 バラード第1番ト短調 作品23
 バラード第2番ヘ長調 作品38
 バラード第3番変イ長調 作品47
 バラード第4番ヘ短調 作品52
リスト編曲集
 乙女の願い S480-1
 いとしき娘 S480-5
 ます S563-6
 糸を紡ぐグレートヒェン S558-8
 水車職人と小川 S565-2
 イゾルデの愛の死 S447
河村尚子(P)

 着実に日本のエースとして成長を続ける河村。満を持してのショパン&リストのニュー・アルバム。
 ここでほんのちょっとだけバラードが聴ける。
 http://www.sonymusic.co.jp/artist/HisakoKawamura/discography/SICC-10191

 アリアCDの特集もどうぞ。
 





<映像>


EURO ARTS(映像)

20 59384
(Blu-ray)
\4700
ドキュメンタリー「イタリアン・キャラクター」
 〜素晴らしきイタリアのオーケストラの物語

  1. イタリアの音楽家たち
  2. アントニオ・パッパーノ
  3. イタリアン・キャラクター
  4. ローマ聖チェチーリア音楽院
  5. ユーリ・テミルカーノフ
  6. 偉大な指揮者たち
  7. 指揮の芸術
  8. オーケストラの特徴
  9. 労働観
  10. 国民性
  11. 夢と日々の生活
  12. 聴衆の反応
  13. 音楽家の人生
アントニオ・パッパーノ(指)
聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団

20 59388
(DVD)
\2900
 イタリアの「音」とはなにかアントニオ・パッパーノ率いる聖チェチーリア国立音楽院管を中心に描くイタリア人気質

 監督:アンジェロ・ボッツォリーニ
 (Blu-ray) 画面:1080i Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Master Audio5.1、リージョン:All、字幕:英、独、仏、伊、100mm +12mm
 (DVD) 画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、リージョン:All、字幕:英、独、仏、伊、100mm +12mm

 歴史あるイタリアの名門オーケストラ、聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団。マルケヴィチ、ジュリーニ、シノーポリら偉大な指揮者たちが演奏し、近年では2005 年シーズンから音楽監督を務めるアントニオ・パッパーノの下、世界有数のオーケストラとして、その名を広めています。
この映像は、映像監督アンジェロ・ボッツォリーニが、「イタリアン・キャラクター」と題し、イタリア人の両親のもとロンドンで生まれたパッパーノ、聖チェチーリア国立音楽院管が誇るイタリア音楽の伝統、イタリアの風土やイタリア人の気質、イタリア独自の聴衆の反応などから分析し、世界中から愛されるイタリア音楽(家)たちの秘密を明らかにしています。著名な指揮者、ソリストたち — テミルカーノフ、コンロン、ゲルギエフ、ハーディング、ヤンセン、バティアシヴィリ、キーシン、マツーエフ、ステファノ・ボラーニ、ランラン — との共演から見えてくる聖チェチーリア国立音楽院管の独特の魅力もまた、興味深い所です。
 映像監督アンジェロ・ボッツォリーニは、こう語っています。「イタリアの魅力を国民性でくくることは非常に難しい。そういう意味でこの映像は逆説的であるかもしれない。しかし、この作品で音楽の魔法というものがあるという事を知って欲しいと思う。音楽のない人生は非常に味気のないものであるから。」イタリアの国民性を追求した先に見えてきた楽しく、魅惑的で洗練された映像は、クラシック音楽ファンならずとも楽しめる内容となっています。
 
20 58764
(Blu-ray)
\4700
GOZARAN〜Time Passing
 1. プロローグ:フォルーグ・ファッロフザードの詩
 2. テヘラン交響楽団の入団オーディオション(モーツァルト)
 3. リハーサル I(マーラー)
 4. コンサート I(J.S.バッハ)
 5. リハーサル II(マーラー)
 6. コンサート II(ジョン・ケージ)
 7. リハーサル III(マーラー)
 8. リハーサル IV(ナデル・マシャイェヒ)
 9. ウィーンへ戻る/ アルヴォ・ペルトに会う
 10. リハーサル V(アルヴォ・ペルト)
 11. エピローグ:フォルーグ・ファッロフザードの詩
ナデル・マシャイェヒ(作曲、指揮)
テヘラン交響楽団

20 58768
(DVD)
\2900
 鬼才映像監督フランク・シェーファー、イランの現代作曲家ナデル・マシャイェヒとの出会いにより生まれたドキュメンタリー

 監督:フランク・シェーファー
 (Blu-ray) 画面:1080i Full HD 16:9、音声:PCM ステレオ、DTS-HD Mater Audio 5.1、リージョン:0、字幕:英、独、仏、85 mm
 (DVD) 画面:NTSC 16:9、音声:PCM ステレオ、DD5.1、DTS5.1、リージョン:0、字幕:英、独、仏、85 mm

 これは映像監督フランク・シェーファーが、イランの作曲家兼指揮者のナデル・マシャイェヒとテヘラン交響楽団について追ったドキュメンタリー映像です。
 この作品の構想は、フランク・シェーファーが2005 年にドイツのオスナブリュックで開催された「モルゲンランド・フェスティヴァル」の準備でウィーンに滞在中にナデル・マシャイェヒと出会ったことがきっかけとなっています。
 マシャイェヒは1979 年の革命後ウィーンに留学して以来一度もイランには戻っておらず、「テヘラン交響楽団の首席指揮者になって欲しいと打診され、その話し合いのために26 年振りにイランへ行くところだ」とシェーファーに話したと言います。その後マシャイェヒはテヘラン交響楽団の首席指揮者兼音楽監督に就任。マシャイェヒは、イランの西洋音楽は現代においては非常に弱いと知っていましたが、この困難な挑戦を受け入れテヘラン交響楽団を率いていくことを決意しました。そしてシェーファーとマシャイェヒはテヘラン交響楽団の西側でのコンサート実現のため資金調達などに奔走。プログラムについても、シェーファーとマシャイェヒは、イランでは禁止されていたジョン・ケージ、フランク・ザッパらの西側の作品を取り上げることにもしました。
 シェーファーは、テヘランで若手の演奏者たちとの情熱的なリハーサル、新しい作品のためのインスポレーションを得るために、荒涼とした砂漠、人気のない村、そしてウィーンの街をさすらうマシャイェヒの姿を、モノローグのようなマシャイェヒの声、政治のもつれを感じさせない静観で美しい映像でとらえています。
 フランク・シェーファーは、決して希望を失わない強い心を持ったマシャイェヒを描くことによって、イランの若手音楽家に対して、その精神を受け継いでもうらおうというメッセージを込めたと語っています。そして、イランの夭折の女流詩人フォルーグ・ファッロフザードの詩をプロローグとエピローグに用い、音楽と詩による無償の愛を見事に描いています。
















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